【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その137

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621SS POLICE OFFICER その1
あ〜、不気味な事件が無い平凡な日々っていいもんだ。
でも、ほのぼのとした事件ってそうそうねぇわな。
少なくとも、家に帰るまではな。

しかし、この日は予想を大きく裏切ってくれたじゃねえか。
まるで、どこぞの嫁が願ってるような、ほのぼのとした事件。

さて、俺は何をしているかと言うと、母校の近くの交番で書類を作っている。
それだけの事だ。その殆どは、違反処理やら落し物、自転車泥棒とかだ。
人を一瞬で不幸にするような事件が無くて何よりだ。
嗚呼、また無線が鳴ってるじゃねえか。やれやれ、また事件で110番通報か、
俺の管轄地域で発生した事件のようだ、俺も向かわねば、と思い、現場へ向かった。
しかし、この一報があのバカ嫁の探究心を誘うような面白い事件だったとはな。
その時想像もつかなかったぜ。

現場は母校。そして、俺が毎日居たその場所で、事件は起きた。
一番初めに駆けつけてみると、通報者であろう警備員が、かつてSOS団部室だった場所で、泡を吹いて倒れてやがる。
死んでいる訳でもなく、誰かに殴られた訳でもないようだ。気絶しているだけだ。
通報者の目線の先には、女の子の物らしい、ブルマーに、体操服。犯人は最近他所で多発している、学校狙いの下着ドロのようだ。
下着ドロが、学校で女の子のロッカーを手当たり次第に漁ってたんだろう。
ところが、犯人の姿が見えないし、逃げた痕跡が見当たらない。
下着ドロは、女の子の体操服やらが入ったバッグを置いてどのように逃げたのだろうか。
鑑識も到着。しかし、鑑識が探しても、ここから出て行く靴跡は一切ないし、パソコンに、その犯人の物であろう指紋が残っていたり、
犯人の物らしき携帯電話が落ちている。しかし、どうしてだ、突然人間がテレポートしたってのか。

警備員が起きたようだ。警備員が言うには、侵入者の情報が入り、警備員が学校を見回りしていると、
突然、男の悲鳴が聞こえてきたので、その声がする方向へ行ってみると、パソコンの電源がついていたが、
例のバッグが机の上に置かれていて、モニターから「た・・・す・・・け・・・て・・・くれ・・・ここから・・・出して・・・くれ・・・」と声が聞こえたそうだ。
それで、怖くなった瞬間、気を失ったようだ。

そのパソコンは、言うまでも無く、どこかの誰かさんがコンピ研から強引に頂いてきたパソコンで、
電源が入っている。モニターには前にお隣さんの部長の時と同じく「SOS団」ロゴが。
これは、まさかとは思うが、パソコンの電源をつけた下着ドロが、どこかの誰かさんの
トンデモパワーによって、パソコンのあの画像を見て、別世界に吸い込まれたってのか。