澪「律がハンバーグ食べたい食べたいとうるさいから、来てやったぞ」
唯「もー、律っちゃんったら子供だね」
紬「うふふ、でも可愛い所発見しちゃった。さあ、一緒に行きましょ。え、何処かって?」
梓「これから作りに行くんですよ。素敵な律先輩のために、ハンバーグの夢を見せてあげたいんですよ」
澪「さあ来いよ、律。はぁ? 何にもしないって」
紬「どうして怯えてるのかしら? うふふ」
唯「ハンバーグ♪ハンバーグ♪ 律っちゃんハンバーグ♪」
梓「唯先輩、張り切ってますね♪」
30分後
澪「よし、着いたな」
唯「ムギちゃん、ここで特製のハンバーグを皆で作るんだよね」
紬「そうよ。楽しみね」
梓「え? ここ工事現場だって? ここは良いハンバーグが作れるんですよ。知りませんでした?」
紬「調理器具はこれよ。じゃじゃん♪」
唯「おーっ! すっごーい!」
澪「どうしたんだ律? これか? ・・・コンクリート破砕機だろ。見れば分かるだろ」
唯「この2本の凹凸のある鋼鉄のローラーで挟んだものを潰すんだよね?」
紬「そうよ唯ちゃん。有鉄筋ガラでもゴリゴリ潰せる破砕機よ〜♪」
梓「さ、ハンバーグを作りましょう!」
澪「何だよ、律。ん? 何青い顔になってんだよ」
紬「律っちゃん、何処へ行く気なの?」
澪「唯、梓」
唯「捕まえたよ! 律っちゃん」ガシッ
梓「まったく、折角誘ったのに、私たちの気持ちを蔑ろにしないで下さい」
ウィーーーン!!!!
唯「すっごくよく回るね! このローラー!」
紬「工作機械見てると何だか胸がワクワクするわね♪ ホームセンターに行った時よりずっと堪らないわ♪」
澪「ほら、よく見てみろ。・・・私らが何をしたいか、分かるよな?」
唯「そうだよ、あたし達が今やろうとしている事は律っちゃんの思ってる通りだよ。もうっ、律っちゃんの癖に鋭いな〜」
梓「唯先輩が、さっき律っちゃんハンバーグなんて口走ったからですよ。さあ、こっちに来て貰いましょうか」
澪「律・・・今からお前を、お前が大好きなハンバーグにしてやる」
唯「律っちゃんは、この工作機械で挽肉になっちゃうんだよ」
紬「大好きなハンバーグの素材になれるなんて、素敵な体験よ」
梓「良かったですね、田井中先輩」
あずにゃんとりっぱいはいい勝負だな
二人が胸のことで揉めてるのは微笑ましい
唯「全部律っちゃんが悪いんだよ」
紬「お茶とお菓子を振舞われるの、当たり前だと思ってるでしょう?」
梓「練習しないどころか、私たちの練習まで妨害するんですから。おまけに毎日毎日碌でもない事ばかりやらかしてくれて・・・」
澪「律。今までの悪ふざけを詫びる気はあるか? 私や唯、紬、梓に対する嫌がらせに対して、ごめんなさいが言えるか?」
唯「えへへ、今ちゃんと謝るなら焼き土下座で焼肉の刑で許してあげるよ♪」
紬「私は亀甲縛りにして火で焙って、律っちゃんハムを作るのがいいわ〜♪」
梓「私は活け造りが良いですね。中の肉だけ切り取って・・・、澪先輩は何がいいですか?」
澪「私か? うーん・・・やっぱり、律の好きなハンバーグが一番だな! だから、さっさと挽肉になれ低脳デコ女!」 バキッ
ガガカガッガリゴリゴリゴリ!!!
唯「あっはは〜♪ 律っちゃん粉々〜♪」
紬「あぁん・・・、飛び散る血飛沫と肉と骨って壮観だわ・・・♪」
澪「どうだぁ律!? お前の大好きなハンバーグになった気持ちは!?」
梓「これで五月蝿いだけの能無しは軽音部からいなくなったんですね」
紬「こうして見ると何だか昔見た映画のワンシーンを思い出すわね」
澪「じゃあ、あの曲歌ってみるか♪」
一同「ゴーッドブレスアーメリカー♪ ラーンドザットアイラーヴ♪」
ガリゴリガリゴリ・・・