「ア、アルッ・・・・・・アルフレッドさんっ、イ、きたいっ・・・!もっ、ヒッ、ぅ・・・・・・なかっ、ナカにっ、い、いれてぇ」
言いながらアルフレッドに抱きつき、首元に顔を埋めた。それは羞恥のせいでもある。けれど、それ以上に、もっと彼の匂いを嗅ぎたかった。
むっとするようなそれが、その香りが、ぞくぞくと腰の辺りの神経をざわつかせる。
まるで発情した動物の、メスだ。男の、オスの、それが欲しくてたまらない。がぶりとアルフレッドの喉元に歯をたてて、そこを強く淫らに啜った。
早くその灼熱を。早く、早く、早く、早く。はやく、中に咥えたい。
「まだ、だーめ。だって菊のお尻の穴、全然慣らしてないだろう?俺だってしたいけど、このまま入れたら切れちゃうじゃないか」
菊には痛い思いをさせたくないんだ、と嘯くアルフレッドに涙が零れそうになる。嘘吐き。本当は焦らしたいだけのくせに。
アルフレッドは、いじわるだ。いじわるで、でもかわいくて、愛しくて、溺れてしまう。
ねえ、と甘ったるい声を出され、同時に私は頷いた。だって、次にどんな言葉が待っていようと抗えるはずがないのだから。
「俺の、舐めて?」
もう一度、二度、三度、私は頷き便座の上に腰を下ろした。すぐ目の前にあるアルフレッドのフットボールパンツに迷うことなく手を掛ける。
ベルトを外し、硬く締められた紐を解き、ぴっちりとしたパンツの中で窮屈そうにしているペニスを引きずり出す。
血管を浮き上がらせてそそり立つ、アルフレッドの雄々しいそれ。赤黒く、グロテスクで、いやらしい。
いっそう濃厚になった匂いに、私は知らず唾液を飲み込んだ。ごくり、と飢えたような音が小さな個室に反響する。
ふと、アルフレッドが笑った気がした。いじわるに、楽しそうに。それから、急かすように亀頭の先を口元に押し付けた。
先走った蜜が、ぬるりと私の唇を温く濡らした。
匂いだ。
この、匂い。
ぞぞっ、と首の後ろの産毛が逆立つ。オスの、匂い。オスの、壮絶な、汗と精液と獣の。アルフレッドの、からだのにおい。
「ア、ルッ・・・んっ・・・・・・ん、ん、ン・・・んぅっ、・・・!」
かぶりつくようにペニスを咥えた。口中に迎え、舌と唇と両手とで愛撫する。全てが、愛しかった。欲しかった。
精液が、恋しい。アルフレッドのペニスから零れる、熱く粘る白い体液。青臭く苦いその味を思い出し、思わず期待に背筋が震えた。
「ン、ふっ・・・・・ン、ンん」
じゅぷじゅぷとわざとらしく音を立て、射精感を急き立てる。裏の筋をしつこく擦り、舌先で先端を抉じ開けるように弄った。
彼の弱い部分は知っている。根元の方を、滑る指先で繰り返し愛撫する。それにペニスはいっそう太く硬くなっていった。
嬉しくて、可愛くて、皮膚が粟立つほどの喜びを覚える。自らのペニスからもたらたらと蜜が零れ落ちるのが、感覚で判った。
イきたかった。イかせたかった。どちらなのだろう。いや、きっと、その両方。びくびくと舌の上でペニスが震える。
アルフレッドの射精の瞬間に、触れた気がした。
「っ、ぁ・・・・・・は、ぁっ・・・・・・・・・で、そう」
頭に触れる彼の指が、私の髪をぐしゃりと握った。痛みなど感じない。望んだ瞬間だった。いっそう手と指を強くきつく押し付ける。
くちゃくちゃと、ぬるついた音が指の間から聞こえ、それすらも愛しく思った。出して欲しい。早く、ここに。
そう思い、私はアルフレッドの鈴口に尖らせた舌を捩じ込んだ。ん、と小さく声が聞こえ、それから同時に待ち焦がれた匂いが口中に溢れ、広がった。
アルフレッドの熱く粘つくオスの精液。興奮に鼻息を激しく聞かせ、舌の上で味わった。これだけで漏らしてしまいそうだ。
未だゴムの間から顔を覗かせている昂ぶりが、痛い。
「ん、ンンッ・・・!ン!」