【ひだまりスケッチ】ゆの、宮子への嫉妬スレ

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1肝尾田新人
ある朝のこと。
洗面台の鏡の前に佇んだゆの。
酷い顔だ。最近、どんどん変になっていく。
そろそろあいつが来る時間だ。
早く支度しなきゃ。鏡を見ながらあのバッテンの髪留めをセットした。
ゆのは陰鬱な夢の続きを見ていたに違いなかった。

2肝尾田新人:2009/12/26(土) 17:16:04 ID:U1Jvfmmb
鏡の中のゆのは言った。

その無神経で木偶のような図体、
その品位の欠片も無い無恥の明るさ、
くどいほどに貧乏と空腹を語る口煩い繰り返し、
繰り返すほどに見せる甘え上手の子犬のような笑顔、
その鼻に付く万能キャラ、
その飄々とした態度、
最たる高らかに輝く己の才能を自慢せずとも、
心の中では私を下に見ている手慣れたいやらしさ、
金色の髪、
男子を魅了する挑発的なプロポーション、
何を考えているか分からぬあの変人の素振り―――私は宮子のすべてが嫌い!!

ピンポーン
玄関のドアが開いた。宮子だ。
あいつが来た。
宮子「ゆのっちーおはよー☆」
宮子「あれーゆのっちー?」
洗面所からゆのは顔を出した。
ゆの「おはよーみやちゃん」
ゆの「今支度するね〜」

ゆの「……くそが」ボソ


3肝尾田新人:2009/12/26(土) 17:28:01 ID:U1Jvfmmb
”私はこいつよりも上でなければならない”
”何で差を付けようか”
”無能の烙印なんて押されたくない”
”私は主人公”
”私は成功し、その才能を世の中に知らしめるのよ”
”そう誰よりも。宮子よりも”
ゆのは最近、こういった思いに取り憑かれていた。
それはいつからだろうか。
きっかけは些細なことだった。
元から宮子には少なからず嫉妬を抱いていた。
けれども、いつだかの精密デッサンの時間、講評された私の作品が下で、宮子の作品が上位に入った。
あれが引き金だったのかもしれない。
4肝尾田新人:2009/12/26(土) 17:40:12 ID:U1Jvfmmb
ゆのはと言えば、焦って絵を描く練習をすればするほど、全く描けなくなっていった。
しかし宮子はあらゆる才を開花していた。
どんどん絵は上達し、周りの生徒や先生方からも高評価だ。
ノリやなずなにも慕われ、根暗なゆのとはまるで大違いだった。
2年も終わりに近付いたこの頃、宮子はやまぶきの特待生となり、多摩美、東京芸大等々などの推薦枠を確保した。
高校卒業と同時にフランスに留学するという話も聞いた。
しかも学費は全額免除という超VIP待遇。
こうなると、いよいよゆのは自分を保てなくなった。
5肝尾田新人:2009/12/26(土) 17:53:14 ID:U1Jvfmmb
その狂気の片鱗は何気ない瞬間に垣間見せた。
ある日の午後、ひだまり荘の皆外出し、ゆのが自室で留守番をしていた時だ。
ゆのはいつものように直向に絵の練習をしていた。
ふと鉛筆の芯が折れた。

その瞬間、ゆのは突然立ち上がって、台所の包丁を手に取った。
そしてブンブンと振り回しがら、奇声を発した。
ゆの「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーっ!!!!」
ブンブン ブン ブン
パリン ガシャン パリン
ゆのは狂気の奇声を上げながら、カーテンや小物を滅茶苦茶にした。
着ていた服を自ら引き裂き、全裸になって、なおも包丁を振り回し続けた。
ハァハァ ハァハァ
ゆの「くそ…ちくしょう…」
上手く行かない日々に嫌気が差し、ついに緊張の糸が切れたゆの。
それから1時間後、宮子やヒロたちが帰宅したが、ゆのは何事もなかったかのように、笑顔で出迎えた。


6肝尾田新人:2009/12/26(土) 18:15:18 ID:U1Jvfmmb
そんなゆのの狂気に逸早く気付いたのはなずなだった。
鈍感でトロそうな彼女がなぜ気付いたのか。
それはゆのが陰でなずなを虐げていたからである。

ゆの「おい草! 何で私の言った事やんねぇんだよ!!」
なず「…え…あの、すいません…グス…」
ゆの「あいつの上靴に画鋲4百個入れとけって言ったよな?!」
なず「…ひっ、そ、そんなこと出来ません…グス…」
ゆの「出来ません? 何だとゴラァッ!!」
ゆの「口答えすんのんか? あ?」
なず「…ゆ、ゆのさん…こわいです…グズズ…」
ゆの「あいつの部屋のドアノブに人糞塗っとけとも言ったよな?!」
ゆの「あれはどうなったんだよ!!?」
ゆの「答えろ!! 答えろよ!!」バシッ ドガッ
なず「痛い! やめてください! …ああっ」
ゆの「あああ!! 全部お前が悪いんじゃああ!!」ボコッ バシ
ゆのはなずなを殴り続けた。






7肝尾田新人:2009/12/27(日) 15:26:44 ID:Ph7/OMBM
ゆのは人知れずパソコンの操作技術を習得していた。
元々は超アナログだったゆの。
ノリとなずながひだまり荘にやって来たとき、その歓迎パーティーの席で、自分の趣味はパソコンと答えたノリに、ゆのはアナログ派の自分を酷く馬鹿にされたのだと勘違いしていた。
ゆの「ひかり?…こだま…??」
ノリ「…え?」クスリ
ゆの「?!」
ノリは冗談のつもりで笑った。
が、ゆのには嘲け笑われたのだという認識があった。

ゆのはパソコン技術を習得し、あることに役立てようと予てから考えていた。
ノリのパソコンから宮子宛てに嫌がらせメールを送るためだ。
しかし宮子は携帯を持っていない。
それを沙英やヒロ、吉野家先生などに送りつけ、ノリと周囲の関係を悪化させ、更には宮子の精神を酷く甚振ってやろうと考えたのである。

ノリの部屋に忍び込み、企みを実行しようとしたが、パソコン自体にロックが掛っていたため未遂に終わった。
ゆのは鬱積した。
8肝尾田新人:2009/12/27(日) 15:39:25 ID:Ph7/OMBM
ゆのは鬱積すると、学校の屋上へ行った。
ゆのは屋上が何よりも好きだった。
昼休み、そそくさと教室を出ると、屋上へと続く階段を急いで駆け上がる。
ドアを開ければ、そこ自分だけの空間。
開かれた世界。空。空と自分。
屋上に上がると、誰も入って来れないように、担任の邪魔臭い作品でドアを外側から封じた。
さらに校内で一番高い場所へ、梯子を伝って給水タンクの上までよじ登った。
そこへゆっくりと立ち上がり、両手を広げたゆの。
ゆの「私は誰よりも高い位置にいるわ!!」
ゆのは快活に笑った。
ゆの「あははははwwwwwww」

ゆのは屋上が何よりも好きだった。


9肝尾田新人:2009/12/27(日) 15:54:40 ID:Ph7/OMBM
ゆのは絵が描けなくなのに反比例して、金銭に対する執着が強くなっていった。
宮子は貧乏。宮子は金を持っていない。
絵の才能があっても、宮子は常に金銭を失っている状態。
ならば私は金を得よう!!
ゆのは、こうやって考えたのである。
それはしかし歪んだ考えだった。

ゆの「私は現実というフィールドで成功する!!」
ゆの「絵なんかあんな夢幻想に現を抜かすなんて馬鹿らしいわ!!」
ゆの「金ww金www金ww金ww金www」
ゆのは無断で父親名義の株式口座を開設した。
来年度分の学費約150万を株式投資に継ぎ込んだ。
親にバレても構わないと思った。学校を退学しても構わないと思った。
ゆのは既に壊れかけていたのだ。
10肝尾田新人:2009/12/27(日) 16:05:26 ID:Ph7/OMBM
午前九時から午後三時まで画面の前に張り付いたゆの。
特に取引が開始される午前九時からの10分間は値動きが激しい。
ゆのはデイトレーダーとなり、学校へも行かなくなった。
周囲の呼びかけにも答えず、ひたすら株取引にのめり込んだ。

不幸なことに、ゆのの試みは成功した。
偶然なのか、必然なのか。大儲けしたのである。
ゆのの投資した所には運良く強力な仕手株主が付き、一気に値上がりの波に乗れた。
300万。450万。670万…立て続けに資産を増やした。

最高では1000万の利益を上げた。
もうゆのは一ヶ月ほど学校へ行っていない。
しかしそんなことはどうでも良かった。
この金をどうしようか、とワクワクしてたからだ。
何を買おう。いや、更なる資金源にしようか。
違う、これを気に何かを始めれ見るのも良いかもしれない。
ゆのは我が世の春を謳歌していた。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/02(土) 04:52:01 ID:jYAm000W
…………
12名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 23:25:22 ID:aYqBWxjA
続きまだー?結構面白いぞ
13肝尾田新人:2010/01/06(水) 09:28:43 ID:eHCTGZLE
誰か書き込んでくれてる
ありがてぇ
14肝尾田新人:2010/01/06(水) 09:42:51 ID:eHCTGZLE
しかしゆのの春は短かった。
不況の不協和音に大金を掴めば、誰しもその扱いを踏み誤る。
ゆのは見る見るうちに資産を目張りさせ、素寒貧になってしまった。
学費の150万のうち145万は損をしたことになる。
ゆのの手元には5万ほどしか残らなかったのだ。

ゆの「……くそがっ!! こんな戯れ銭で何が出来るんだよ!!」
なずな「……ブルブル」チラ
ゆの「あ? 今こっち見て笑ったろ? なぁ?」
なずな「…わ、笑ってなんてないです…ブルブル」
ゆの「ふん、まぁいい」
ゆの「問題はそんなことより…あいつが」
ゆの「あいつが全くビクともしねぇことだよ!!」ドガン
ゆのは思い切り椅子を蹴飛ばした。
なずな「…ひっ」ビクッ
ゆの「札束をチラつかせて宮子の反応を伺ったが、全く反応なし!!」
ゆの「あいつ貧乏で意地汚い所があるから、情けない仔犬のようにクゥンクゥンって言うかと思ったけどよ…」
ゆの「ちっとも何ともねぇよ!! どういうことだよ!!」ガシャン パリン
ゆのは花瓶を床に叩き付けた。

するとなずなは急にスクっと立ち上がった。
力を最大限に振り絞っているようだ。膝が笑っている。
ゆの「…?」
ゆの「何だよ?」

なずな「…―あ」



15肝尾田新人:2010/01/06(水) 09:56:04 ID:eHCTGZLE
なず「…ゆ、ゆのさん…もう、こ、こんなことやめましょう…!」
ゆの「…あ゛?!」
なず「…あの、わわ私もうこれ以上耐えられません!!」
なずなは緊張のあまり泣きそうだった。先程からずっと肩を震わしている。
ゆの「ははっ…、何? 口答えするの? なずなちゃん?」
ゆのはゆっくりと立ち上がって、なずなにいやらしく絡みついた。
ゆの「そんなこというと―」
ゆのがなずなの顎に手をかけたとき、
なず「今までのゆのさんの行いは全て記録済みです!!」
ゆの「!?」
なず「ほらっ! こ、これです! この中に今の会話が記録されています!」
なずなはポケットの中から小型のボイスレコダーらしきものを取り出した。
ゆの「…なずなあっ!!」ガッ
ゆのはなずなの腕を掴み、揉み合いながら押し倒した。
嫌がるなずな。焦り、感情を剥き出しに襲い掛かるゆの。
ゆの「ああああ! 渡せ! 渡しなさい!!」バタバタ
なず「…やっ嫌です!!」バタバタ
ゆの「このアマがぁっ!!」バタバタ

16肝尾田新人:2010/01/06(水) 10:06:48 ID:eHCTGZLE
ゆのは床に落ちていたカッターナイフを拾い、瞬時に刃先をなずなに向けた。
なず「…ひっ…や、嫌…」ビクッ
ゆの「ハァハァ…渡せって言ってんだろ?」
じりじりとなずなに迫るゆの。
六畳一間の狭い部屋。なずなは壁へと押しやられた。
ゆの「ハァハァ…私、本気だよ? …刺すかもよ?」
なず「…ぁ…」ヘタリ
なずなは床へ崩れると、仕方なくボイスレコーダーをゆのに渡した。

17肝尾田新人:2010/01/06(水) 10:20:09 ID:eHCTGZLE
その夜、ゆのは怒りに震えていた。
その怒りは宮子に対する嫉妬のいつもの怒りではなく、どちらかと言うと今日のなずなの態度に対するものだった。
くそが。眠れやしない。あいつの所為だ。
・・・・・
「(はっ!!)」 
ゆのはふとあることに気付いた。
今までなずなは誰にも自分とのことを話さなかった。
というか、臆病ななずなが私の仕返しを恐れて誰にも言える筈が無いと高を括っていた。
待てよ。今日の態度。あれは…。
このまま放置すれば誰かに相談するかもしれない。
いや。いいや、時間の問題かも。
そうしたらひだまり荘に居られなくなる?
あはは。そんなことはいいけど、
とにかく生意気ななずなの態度には腹が立つ。

少しお仕置きをしてやらなければ。
なずなをイジメる方法を思い浮かべながら、ゆのは眠りに付いた。
うふふ。いい夢が見れそう☆
18肝尾田新人:2010/01/06(水) 10:36:02 ID:eHCTGZLE
次の日。久しぶりに学校へ登校したゆの。
半日ほど授業に出席し、午後からは適当にサボった。
校舎裏を抜け、ひだまり荘へ帰るところだった。
吉野屋「ゆのさん♪ どうしたんですか、最近? 何か元気がないですよ〜」
吉野屋「困ったことがあったら、私に何でも相談してください☆」
ゆの「ふへっ…」
ゆのは馬鹿にしたように笑った。
吉野屋「ゆのさん?」
吉野屋。無能教師か。珍妙奇天烈な衣装で学校へ来、全く浮きまくっている変態教師。
こんなのでも簡単に教師になれるなんて世の中はお終いだわ。
ゆの「…教師になる人は他に特化した才能が無いから教師になるんですよね?」
吉野屋「え…?」
ゆの「何ですか? 美術教師って?」
ゆの「芸術ってそもそも人から教わるものじゃないんですよね」
ゆの「平均的な技術しか持ち合わせてないから”美術教師”なんですよね?」
吉野屋「…ゆのさん…」
ゆの「あはははwwww」

19肝尾田新人:2010/01/06(水) 10:53:47 ID:eHCTGZLE
部屋へ戻ろうと階段を上りかけたとき、自室の部屋の前に誰かが居るのに気付いた。
誰だ? 
緑の髪。ツインテール。そのサバサバした感じは。
ノリだった。

ゆの「…どうしたの? ノリちゃん」
ノリ「ゆの先輩。お話があります!」
ゆの「…何? 学校は行かなくて良いの?」
ノリ「早退しました」
ゆの「どこか具合でも悪いの?」
ノリ「何、惚けてるんですか?! 分かってるんでしょ?」
ゆのは俯きながら、目線を隠し、演技をした。
ゆの「え? 何のこと? ノリちゃん、どうしたの?」
ノリ「…な、なずなのことですよ!!」
ゆの「なずなちゃん? が、どうしたの?」
ノリ「もう! あなたのやったことは全部分かってるんですよ!!」
ゆの「私のやったこと?」
ノリ「どうしたんですか!? 変ですよ。ゆの先輩…」
ノリ「もういいです! 三年生の先輩方や宮子さんも呼んで話し合います!!」
ノリはゆのを振り切り、行こうとした。階段を駆け下りようした。



ゆの「待てよ!!」
ゆのは低い声で呼び止め、素早くノリの背中に両方の手の平を押し当てた。
ドンッ
ノリ「え…?」
ノリ「わ、うわあああっ!!」
ノリは階段から転げ落ち、石で出来た床に頭を打って気絶した。



20肝尾田新人:2010/01/06(水) 11:12:35 ID:eHCTGZLE

 ,ィ ´ ̄ > 、
 / i{ムィ}リト廴}ト}
 イ Xl.●  ●代   この人生の主人公は私、私の支配者も私
  'lヘィミzァ元ァチ^`    さすればこの人生の中に君臨する”神”もまた私
    //.. ji       解き放たれよ、我が名の我執よ
                そして示せ、この力、永久の確信を得るために
21肝尾田新人:2010/01/06(水) 11:13:41 ID:eHCTGZLE
 ,ィ ´ ̄ > 、
 / i{ムィ}リト廴}ト}
 イ Xl.●  ●代   しかしゆのっちは処女です
  'lヘィミzァ元ァチ^`   
    //.. ji     
22肝尾田新人:2010/01/06(水) 11:50:42 ID:eHCTGZLE
ゆのはノリを彼女の部屋に連れて行き、目を覚ます前に身体を縄で縛り上げた。
手作りの猿轡もはめた。これで気が付いて、騒いでも何とか外へは気付かれないだろう。
宮子は最近、クラスの友達と遊ぶようになって、いつも帰りが夜の9時過ぎ。
ヒロさんと沙英さんも何だかんだでゆのを避けているのと、卒業制作で帰りが遅い。ひだまり荘には戻らず、校内で作業に徹しているそうだ。
だから深夜まで旧メンバーはここへ寄り付かない。
いつからかひだまり荘はバラバラ。
バラバラなのだ。

・・・
なずなへのお仕置きとも相成って、良いことを思い付いたゆの。
ゆのはノリの携帯を取り上げ、出会い系サイト(援助交際のサイト)に接続した。
今、昼の2時前だから、すぐにひだまり荘に来れる人を募集した。
お金は要らない。
気絶して半裸になったノリの写メと、ノリになりすまして「私たちとエッチをしましょう(はぁと」とだけ書き込んだ。
流石に野獣たちの反応は早い。
「イマドコ?」「キミタチイクラ?」「スグイケルヨ」・・・
相手は数人で来るらしい。大学生のグループのようだ。
ひだまり荘の構造を丁寧に教え、裏から回って入ってもらうように指示した。
同じ頃、ノリの携帯を使ってなずなを呼び出した。
なずなはこの頃、保健室ばかり閉じこもるようになった。何でだろ?
なずなはノリからだと知ると安心して応じた。
まあ、そんな訳で、これからパーティーが始まろうとしている。

気絶したノリ、これから何が起こるとも知らずにひだまり荘へ向かうなずな、・・・。
ゆのはその様子をビデオカメラで隠し撮りするつもりであった。




23名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 16:47:30 ID:/84qoNHG
大学生活板でやりませんか??
24肝尾田新人:2010/01/07(木) 02:10:46 ID:MlYMOkFg
キャラの個別板に間違えて立てた。
25肝尾田新人:2010/01/07(木) 03:26:10 ID:MlYMOkFg
「…何か嫌な予感がするな」
沙英は移動教室の途中で、何気なく廊下の窓からひだまり荘の方を見ながら、そんなことを言った。
ヒロ「沙英? どうしたの?」
沙英「あ、いや…」
溜息を吐く沙英。
ヒロ「…ゆのさんのこと?」
沙英「…うん…」
沙英「どんどん変な風になってると思うんだ、ゆの…」
沙英「心配して…話し掛けても素っ気無いし…」
ヒロ「…どんなに私達が尽くしても、もう前みたいには戻らないのかな…」
ヒロは泣きそうな顔して言った。沙英はヒロの肩に手を当てた。
沙英「ヒロが悪いわけじゃないよ…」
ヒロ「…だって…うぅっ」
他の生徒が誰もいない廊下の真ん中で二人は静かに沈んでいた。

26肝尾田新人:2010/01/07(木) 03:55:40 ID:MlYMOkFg
第一美術室。
2年A組の生徒たちが課題に取り組んでいた。
同級生A「宮子ー、ちょっとそっち持ってー」
宮子「おk。よっと…」
同級生B「そう言えばさー」
宮子「んー?」
同級生B「ゆのさんってどうしたの? 今日も半日で帰ったみたいだし」
宮子「あーゆのっちねー…」
同級生A「そうそう、何か最近変だよね、何か」
同級生B「宮子、あんた一緒のひだまり荘なんでしょ?」
宮子「うーん。あたしもよく分からないんだよなー、ゆのっち」
宮子「二年の初めまでは仲が良かったけど、ほらコース分かれちゃったじゃん?」
同級生B「ゆのさん、平面コースだっけ」
宮子「そそ」
宮子はそつなく作業をこなしながら答えた。
同級生A「実はあんたに嫉妬してるとか?w」
宮子「えーwwゆのっちがー?」
同級生B「だって一年の時から宮子と仲が良かった分、凸凹というか、絶対比較対象だったと思うよw」
宮子「そうかなー? んー」
同級生A「宮子は、鈍感だからなーw」
宮子「おや☆ 失礼しちゃうなw」
宮子「あたしはね…」
同級生A・B「?」
宮子「嫉妬はバネになると思うけど、嫉妬という感情に呑み込まれたら、そこで終わりだと思うんだ」
宮子「嫉妬って、バネを力に変えられるかが最大のポイントなんだよ☆」
同級生A「おー」
同級生B「…いつもにない真面目なご意見…」
宮子「さっ、こんな湿っぽい話はやめやめ☆ 作業しようぜ♪」


27名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 04:04:45 ID:YReiXnVd
板い違いとわかってんならここでやるな
28肝尾田新人:2010/01/07(木) 04:12:48 ID:MlYMOkFg
パタン。ドアの閉まる音。
完全な暗室。シャッターは下ろされ、出窓はカーテンと物で塞がれていた。
103号室(ノリの部屋)になずなが来た。
なず「…こ、これはどういうことですか…フルフル」
なずなはゆのを玄関先で認めた瞬間、凍りついたように固まった。
ゆの「…ふふ♪ どういうこと? 分からない?」
ゆの「ノリちゃん、寝てるみたいよ」
ゆのはノリに被せてあったシーツを解き、なずなに見せ付けた。
なず「?!!」
なず「ノリちゃん!…」
ゆの「あー、何か気絶してるみたい。死んでないけどね♪」
なず「ノ、ノリちゃん、ノ…」
なずなは未だに気絶しているノリに駆け寄った。
ゆのは玄関の鍵をサッと閉め、二人を閉じ込めた。
ゆの「うふふ♪」

ノリ「…っ、?!!…」
ノリは気が付いたようだ。ノリはン″ーン″ー言っている。
なず「ノリちゃん…ブルブル」
ゆの「なずな、妙なまね、しないでね」
ゆの「大人しくしてないと、殺すわよ?」
ゆのはカッターナイフの刃をチキチキと露にした。
なず「…ぁ…」
へたり込んだなずな。


ダンダン、ダンダン。
そのとき、シャッターを外側からノックする音が聞こえた。
来たようだ。乱交パーティーの殿方たちが。
ゆのはほくそ笑んだ。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/11(月) 02:44:59 ID:15WXuqIp
・・・・・・・
30肝尾田新人:2010/01/13(水) 07:22:02 ID:aXPHZrly
ゆのっちはぬのっちに進化した。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 16:07:05 ID:D2Q833E7
大学生板のはスレ落ちか・・・
32肝尾田新人
そうみたいだ。
まぁ、そんなもんだと思うよ。
>>31 書き込みありがとう。