さわ子のこの態度、どう考えても唯を押し付けているとしか思えなかった
さわ子「それじゃ後は任せたわ♪」
和「…」
和は唯の事が大嫌いだった。子供の頃、唯の家が近所だったのが全ての元凶である。
唯は和の家の風呂場に山ほどのザリガニを入れるなど、常軌を逸した行動で和を困らせた
小学校に上がれば唯と離れられると考えていたが、その考えは甘かった。
常に「唯の幼馴染だから」という理由で唯の身辺の世話係に任命されるからだ。
高校に上がり、生徒会に属せば今度こそ唯の世話から開放される…と考えていた和にとって、
今回のさわ子の計らいは和にとっては死刑宣言も同然の扱いだった。
和「ここが、なかよし学級ね…」
ガララッ
唯「あっーのどかちゃん、こんにちわー(^p^)」キッャキャッ
何の悪気もなく唯は和に擦り寄る。
しかし、唯の制服がよだれだらけで汚いので、和はその分後ろに下がるのだった。