>>431 私見だが綿・目の園崎本家訪問の時点では、レナは詩音と魅音の入れ替わりに完全に気付いていたと思う。
綿で自首前に詩音が圭一と30分過ごさせてくれと言った際に、詩音はレナにはその間、思いのままに過ごしていて
いいと言ってるが、その際に「何だったら お気に入りの単行本、丸ごと持ってってもいい。」と勧めている。
それに対してレナは、「いやだよ。魅ぃちゃんの本は魅ぃちゃんのものだもの。勝手にレナの家に持って帰れない。」
と返してるが、入れ替わりに気付いていないなら「魅音」が魅音自身の本の持ち出しを許可しているのだから
「勝手に」と言ったりする、こういう反応は示さないと思う。
「あなたは本当は詩ぃちゃんなんでしょう?レナには分かっているよ。詩ぃちゃんには魅ぃちゃんの本を勝手に
他人に貸す権限はないんだよ。だからレナは持って帰らない…」と暗に言ってるのではないかな?
そして綿での本家での描写は目では省略されていることが多いのだけれども、この本の貸し借りの部分も
普通なら省いていいレベルなのにも拘らず、何故か完全に再度載っていることから、重要なキーが隠されている
シーンなのではないかなと。
それで、何故圭一に姉妹の入れ替わりについて教えなかったかというのが問題点になると思うけれども
まずレナは、詩音は目を離したら自殺の可能性はあるけれども(圭一を送り出す前にその点を注意している)
もうこれ以上は他人に危害を加えないと思ってたんじゃないかな?
あと、魅音は既に殺害されていると思ってたのではないかと。(そしてそれらがレナの大誤算だった)
そして最大の理由は、あの「魅音」が本物の魅音ではないと、圭一が他人に教えられずに自分で気付かなければ
いけないと思ったからではないかなと。
ひぐらしは前半の何気ない描写が後半の展開を暗示していることがあるけれども
(例:鬼隠しでのゾンビ鬼ごっこでレナと魅音が最終的に鬼でなかった→怪死事件犯のように見えて実はそうではなかった)
綿だと圭一が「お人形事件」で魅音を傷つけた際に、傷ついた理由が何なのかを問う圭一に
「…だめだよ、こういうのは自分で気付かなきゃ…」という態度をとっている箇所が対比的な
シーンなのではないかと思う。
それで「人は見かけによらない」という話題の際には、魅音は決してオトコ女ではなく、女の子なんだから
内面をもっと窺い知ってと圭一に求めていたように、園崎本家のあの場面では
「魅ぃちゃんが仲間を平気で殺すような人だって、圭一くんは思ってるの?魅ぃちゃんは仲間なんだよ?
この30分で、この人が魅ぃちゃんじゃないということに、圭一くんはどうか気付いて…」
ということを求めていたんだと思う(そして偶然にも、それは詩音が求めていたこととも一致)。
目で詩音はレナについて「…今回は私の勝ちだね。あんたは最後まで見抜けなかったね。」と胸中で述べつつ
「…わかってた、かなぁ。…私が魅音か詩音か、迷うような目つきじゃなかったもんなぁ。(中略)
まさか。買いかぶり過ぎでしょ。……」と最後は長く黙考してしまっているから
詩音からしても思い当たる節はあったんではないかなと。