【けいおん!】琴吹紬 キャラソン13枚目【鍵盤の魔法】
「ぐ……ぎぎ……」
俺は何をしている。求人雑誌でどこぞの大富豪の執事職を受けて、運良く合格して。
そこのお嬢さんはすげぇ綺麗だったのはともかくとして。
なぜ俺はそのお嬢と相撲をしている?
上はTシャツに、下はスパッツの上からふんどしを巻くまさに女力士スタイル。
にも関わらず彼女は年相応な可憐さを爛漫に醸し出す。
しかし、手四つで組み合った瞬間の違和感。俺の脳裏に浮かんだのは、パワーショベル。
「琴吹家の執事はこんなもので務まるのですか……?」
心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。やめてくれ、たぶん今真っ赤だから。
「……えいっ」
ふと加わる力。華奢な腕が舞うように俺の腕を引き――右のアキレス腱に感じるお嬢の足。
倒される、と思った時にはもう遅い。背中から胸部へと貫くような打撲感。息が詰まる。
直後、下半身に感じる重み。
「これはおしおきですけど……こんなことするの、あなたが初めてですからね……?」
さっきまで俺を圧倒していた指が、俺の上着のボタンを一つづつ外して
(省略されました。続きを表示するには『むぎゅむぎゅ』と書き込んでください)