1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
なかったから立てた
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 00:10:10 ID:A9kMSj3I
,. -─‐- 、
/./⌒ヽ、 \
. /,/ ju:、 ij~ \__,. -‐:、
/ ヽ 丶 \ヽij、 , li _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
. ,'/,ニ}.〉 〃\ i ヾニノ, -fr‐ > がんばっちゃったがんばったわれわれ聴牌即リーワーイワーイ!!<
. ノ.l ! //、i{ 。i!| u /ニ;|l  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
/ ヽ7',ヘ\`ミ=┘''' r。" ̄ラ __
__,∠-r‐'1 l ト,ヘ、u r v' `ト=彡′ (⊂iト、 }
i. | | ト、`く,ゝ、__ ヽ :|v/ (⊂iiヽ、''\
| ! ヽ.V >、×⊥工エ;ァ'、 (⊂iiヽ、."ゝ、}
! ト! ト.`uく`r-r-r-//'| \ (⊂iiヽ、ゝ、 〉
うん・・・
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 00:22:47 ID:vJJ2XHB0
ミスったけど謝らない
なんつーひでースレだ!?
タコスが可愛そうだろ!
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 00:29:39 ID:tzq+COrI
良スレ
>>4 アニメでは完全不要と削除されたシーンかw
京太郎は友達すら消されてしまった…
青年誌だし序盤は一応様子見だったというところか。
>>1 京タコスなら支援したけど、なんだこの意味分からん組み合わせは
>>6 咲に京太郎を寝取られて泣きじゃくるタコスも萌える
↓
反撃を開始するタコスも萌える
↓
タコスに焼きもちを焼く咲も萌える
結論:みんな萌える
咲に京太郎を寝取られて泣きじゃくるタコス
↓
反撃を開始するも麻雀でも勝てないタコス
↓
自分の居場所は全て奪われるのかと落胆するタコス
↓
学校に来なくなるタコス
↓
気分転換に立ち寄ったタコス屋に咲と京太郎が
↓
タコスも食べたくなくなるタコス
↓
拒食症に
↓
まわりの人間が自分を笑っているように感じるタコス
↓
対人恐怖症に
↓
ハヤテのごとくにつながりそうな展開だな
>>11 対人恐怖症に
↓
タコスがヤンデレ化・・・萌える
あるいは
学校に来なくなるタコス
↓
「もうどうなったっていいんだじぇ」
↓
893マージャンに手を染める
↓
かほりさんに諭される
↓
タコス復活・・・いい話
,. --―-- 、
r---l>' rヽ. ,-┐
| / / / ./ ! | .Y }
V.// / i ! i ハ i. | iミ .}___
// | ll ムムハ |ト、 ト-レH |_,ィ个 、く /^i
ハ!_!.! !トレテト ヾ` 行ヒくリノ}/ ハ 〉 / |
\|_ト、トトミ込! 込! ´ リ゙TTi Y / |
l | ハ:::::: ' ::::::: _./ ! i i ハ l | 「
>>1 糞スレ立てんな、氏ね!」…っと
=====、-、 // i ヽ. ー / / ! i i ハ l |
| | // i / l` ┬ ' ´ | ./ ! ハ i ハ ! !
| | // ! / |____| l/ ハ i ハ ___! |
- 、. | | // / ̄/'"´ _/ / リ、! i .} /. |
|. | | // / / / ̄` ´ /!レ //ノ `Vハ! i |
|. | | { { / / |: / l.| /イ i iハ .i |
|. | | X! ! ノ、 ! / / !| i {_ _ _ _ _ _|_i ハ. !
|. | | {_ V >-ミ7ヽi/ニエエ式 lハ_i_i__i_,i_ィン〈 } |
|. | | シ./ { >{二}< /\、ゞ / ノ / |
|. | | ノ { \___/ハ\` / 廾≠イ=0コ i |
|. | | ./ ヽ. / ハ ハ ̄ , ィ' | /〈!ト' i |
|. | | ,/⌒ヾ /`7 i i ハー┬ ´ / .!/ .| i |
__.,!. | |二-- `/ i \_|. |_./ i! / ノ | i ./ ̄7i
| |/\ _ ノ ir'⌒ i!` ー--才´^⌒)==/=.〉. i/ //
| |__ ` ノ- 〈..,,__ヾi / , ィテ/ ノ ./ //
______.i._リ <>ヽノ _  ̄ ̄ """""''''''''''''''' ‐‐‐‐‐---
互互互互互互互互互互互互/l
≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠//
この二人ほとんど会話ないじゃん
かほりさん「指だろうが内臓だろうが男だろうが、奪われたものは奪い返せ」
タコス「―――!」
いや、待て
スレ主が咲とタコスの名前を間違えたんではないだろうか?
咲って、主人公の割りに存在感無いし
のどっちが荒らしにくるぞーー!
>>14 和さん乙です
>>18 むしろタコスより先にのどっちがヤンデレ化するよなw
そんな和さんも見てみたいが
むしろ京太郎×のどっちの京太郎の妄想スレのが面白かったなあwww
,. --―-- 、
r---l>' rヽ. ,-┐
ゴミスレ、削除依頼…っと。| / / / ./ ! | .Y }
V.// / i ! i ハ i. | iミ .}___
// | ll ムムハ |ト、 ト-レH |_,ィ个 、く /^i
ハ!_!.! !トレテト ヾ` 行ヒくリノ}/ ハ 〉 / |
\|_ト、トトミ込! 込! ´ リ゙TTi Y / |
l | ハ:::::: ' ::::::: _./ ! i i ハ l | 「
=====、-、 // i ヽ. ー / / ! i i ハ l |
| | // i / l` ┬ ' ´ | ./ ! ハ i ハ ! !
| | // ! / |____| l/ ハ i ハ ___! |
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|. | | // / / / ̄` ´ /!レ //ノ `Vハ! i |
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|. | | シ./ { >{二}< /\、ゞ / ノ / |
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|. | | ./ ヽ. / ハ ハ ̄ , ィ' | /〈!ト' i |
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__.,!. | |二-- `/ i \_|. |_./ i! / ノ | i ./ ̄7i
| |/\ _ ノ ir'⌒ i!` ー--才´^⌒)==/=.〉. i/ //
| |__ ` ノ- 〈..,,__ヾi / , ィテ/ ノ ./ //
______.i._リ <>ヽノ _  ̄ ̄ """""''''''''''''''' ‐‐‐‐‐---
互互互互互互互互互互互互/l
≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠//
何このくっだらねぇスレ
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 15:51:59 ID:h3dXmpCO
京咲の2人はほのぼのラブな感じがいい
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 16:54:50 ID:h3dXmpCO
実際にのどっちが京咲のセックル現場に遭遇したら
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
_ノ _ノ _ノ ヽ/| ノ ノ 。。
/\___/ヽ
/ノヽ ヽ、
/ ⌒”ヽ,,,)ii(,,,r””” :::ヘ
| ン(○),ン < 、(○)<::| |`ヽ、
| `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
. ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i |
/ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l |
/ |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
/ | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ
/ | .| | .|人(_(ニ、ノノ
ってなるだろうな
>>8 屍姫と言うアニメの敵キャラの赤紗というキャラもたゆいつの友達消されたっけ
アニメ界は友達を消すのは好きなようだなwww
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 22:02:26 ID:h3dXmpCO
>>27 確かにのどっちはNTR好きそうな気もするがww
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 22:30:24 ID:JdCe7n6P
タコスがウォーミングアップを始めました
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 03:52:53 ID:q+8J5kWm
京太郎に手を伸ばそうとするタコス
「ロンだ」
後ろから突き刺さる声。それはまぎれもなく仇敵、咲のものだった。
振り向くとそこには和、部長、そして咲がいる。
驚愕するタコスに咲は、まるで追い討ちをかけるかのようにこう言った。
「リーチ、一発、おっぱい、年増、そしてドラ京太郎──倍満だ」
「うそ──だじぇ」
愕然とするタコスを京太郎は振り返らない。
「じゃ、じゃあタコスもロン! ロン! ロンだじぇ!!」
泣きながら、声を嗄らして叫ぶタコス。その声はむなしく校庭にこだました。
「ドラはな――」
咲の声は冷たく、そして鋭利だった。
「──役じゃねぇんだよ」
砂煙だけがあたりを舞っていた。
>>32 GJwww
このスレは京太郎を寝取られて悲しみに暮れるタコスに萌えるスレでいいのか?
タコスを引き取りに参りました
後はご勝手にお二人でよろしくやってください
/\-――‐- 、
, -−=7 丶 `ヽ
/, ヽ ヽ
∠/ / 、 、 丶 i
/ i ! l. l i. i |
/ ,/ ! ! l|| ! |、 ll ! | ヽ、
/_ -7 , | l ト、| |ヽ! N , 斗 r ,'_ ト--`
 ̄ //! ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ
// l i `i _/,、/
´ {ハ!ヽ{ ′ /!}/ ′
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ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i `  ̄ /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
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li:.:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:./l:.:./!:i:.:.i:ハ:.:|l:.l:.:.:.:l:.:.:...i
|:.r‐!:l:.:.`iー/‐ァァT':.:/フTナiT´:.:.|:トi、|
{:.{ ‐N、:.:{r―r-r l/!'―r-i'|:.:.:,リ:リヽ!
ヽ!ヽ _ `{. _ヒソ _ヒソノ/イ:|
`ヽ!ゝ ////////////j:i:/|ハ!
,∠_ ̄〈: :` こ__ー--_ュ,/く'
i: : : :ヽ 、ヽ : : ヽ 丁:i : : i: :ハ
|.: : : : :ヽi :ヽ: : : V: : |: : :}:/ : l
{: : : : : : :} : : ヽ: /: : :l : : l': : : |
ハ: : : : :ヽ! : : : V: : :/: : :/:/ : ヘ
京太郎を巡って、タコス、トモキー、むっきー、純代の
女のバトルが繰り広げられます。
どう見ても
タコス→京太郎→和→咲
咲と京太郎にはフラグなど無い。
>>32 取られた。
何度も部屋で自問自答を繰り返すタコス。
「京太郎をポン・・・京太郎をチー・・・」
取られる前になくべきだったのか。先に手役を完成させるべきだったのか。
「無理だじぇ」
今さら負け分は戻ってこない。
部室にはあれから顔を出していなかった。行ける訳がない。あそこには咲がいるのだ。
以前は確かに前を向いて歩いていたタコス。
今は顔を伏せ、人目をはばかるようにして町を歩いた。人の顔を見ることができなくなったのだ。
静かに学校へ行き、誰よりも早く家に帰った。いつまでそういう生活を続けるのだろう。ベッドで
寝返りを打ち、なんど自問しても答えは出なかった。
──直撃食らって男を取られたのよ。
囁きが聞こえる。
その声は学校の誰からも聞くことができた。いつも笑顔だった購買のオバさんが、隣の席のクラスメイトが、
担任の教師が、そして見ず知らずの他人までもがそうタコスに囁くのだ。
狂っている。
そういう認識はある。赤の他人が自分のことなど話題にするはずがない。その程度の常識はタコスにもあった。
「でも、聞こえるんだじぇ」
目を閉じると小さな子鬼が耳元で囁く。お前はみすみす咲に振り込んだのだと。
不意に電話が鳴った。
ともすればくず折れそうになる体を持ち上げ、ゆっくりと取り上げた受話器からは、聞き覚えのある声がした。
「いま、お時間いいですか?」
原村和だった。
>>39 こ れ は 素 晴 ら し い
マジ興奮する
タコスかわいいよタコス
>>39 のどっちとタコスの利害一致の黒い作戦が出るなwww
凄ぇな
才能の無駄使いだろこれ
もっとやってくれ
タコス好きでSな俺としては切なそうなタコスがたまらん
もっと、もっと悲しむタコスが見たい(;´Д`)ハァハァ
自分でタコスと言ってるのが地味にいいなwwww
どなたか須賀京太郎単独スレを…
タコスがグローブをはめて、サンドバッグを殴り始めました
タコス「な、泣いてないもんね!」
>>39 「麻雀を、やりませんか」
震える手で受話器を取ったタコスに、原村和はそう告げた。
「原村・・・さん」
「もう昔みたいに呼んでくれないんですね」
のどちゃん。
本当はそう呼びたかった。しかし、今のタコスにはその力はない。人との交わりを絶って居場所を作っていたのだから。
「もう、麻雀は無理だじぇ」
「そんなことありません」
強く。
原村和は昔と変わらない声でタコスに呼びかける。
「何度やってもアイツには勝てないじぇ・・・。次に負けたらもう」
一番大事な最後の何かも失ってしまう。もう何もかも奪われたのだ。下を向いて生きようと決めていた。
しかし、そんなタコスに原村が言ったのは意外なひとことだった。
「イカサマを仕込みました」
「え・・・?」
「ですから、イカサマを仕込んだんです」
「そんな、自動卓だじぇ」
「部室の全自動卓は磁力で牌を混ぜるタイプです。ですから、それ用にあつらえた牌を用意すれば
簡単にイカサマができるんです。部室の一番ドア側の席。そこに座れば字牌が偏るように調整しました」
何を。
言っているのだこの娘は。
しばらくタコスは原村の真意をはかりかねた。
「でものどちゃん、それは」
「呼んでくれましたね。名前。私も──」
咲を倒したいんです。殺しましょう宮永咲を。私たちの麻雀で。
その娘の声は、甘い誘惑だった。
>>50 >>50 「今日は公式じゃねーからな。テンイチで行こうぜ」
軽口を叩く咲をタコスは睨みつけた。
テンイチ。千点10円の賭博だ。もちろん公式ではありえない。コイツはこんな麻雀をやっていたのか。
「構わないじぇ」
構わない。負けても大した金額ではない。
「じゃあ、最初は二万五千円からスタードだ」 「え?」
タコスは驚いて思わず声をあげた。今、二万五千円と言わなかったか。
「なんだよ。テンイチってのは一点一円のことだろうが。なぁ原村」
ニヤニヤといやらしく笑う咲。その顔は普段京太郎や部長に見せる顔とはまったくの別人だった。
それでも、それでも最後に笑うのは自分だ。
一度意思決定してしまえば揺るぐことはない。上家の和を見ると、彼女もまた目に強い光をたたえていた。
三人で卓を囲む、いわゆる「サンマ」の状態で勝負は始まった。ジャラジャラと洗牌の音を聞きながら
タコスは今までの苦渋に満ちた仕打ちを思い出していた。今日ここでその全てを清算するつもりだった。
機械音とともに牌がせりあがり、自牌を取り終えてオープンしたとき、タコスは思わずため息をもらした。
(さすがだじぇ・・・のどちゃん)
役満大四喜イーシャンテン。
(いける)
そう確信した何巡かあとツモった西を招きいれ、迷わずタコスは一索を河に叩き付けた。
「負けるやつは、いつまでも負け続けるんだよタコス」
「な・・・!」
対面に座る咲の口が嘲笑を浮かべていた。
「平和のみ」
最後通牒のようにそう宣言する咲の口はどこまでも暗く、深く、タコスは自分が泥沼に落ちているかのような
錯覚を覚えた。咲の口から流れ落ちる泥はそのまま卓を満たし、タコスの足をとらえて離さない。
(泥が・・・どうして。こんな・・・)
親の三本場。すべて安手ではあったが、それでも三回も振り込んだタコスは、もう肩口まで泥の中にいた。
なんという修羅場wwwww
>>52 (くそっ・・・牌が・・・)
牌が寄っているのだ。
確かに和が仕込んでくれたイカサマは一流だった。労せずしてタコスは字牌を揃えることが出来た
のだから。しかしそれは一方で咲に数牌を片寄らせるという結果になってしまっていた。
手牌は役満字一色イーシャンテン。
しかしまたしても索子の老頭牌が浮いている。
おそらく咲の待ちもコレのどれかに絞っているはずだ。切ることは出来ない。
(別に役満じゃなくてもいいんだじぇ)
浮いている牌を手役に入れるのだ。幸いある程度面子はできている。
混一色チャンタ三暗子、それに風牌にドラ三・・・。倍満あるいは三倍満まで手が届く。
(まずは親を流すんだじぇ)
欲張らない。負け分は十分取り返せるのだ。
タコスはそのまま字牌の中を河に捨てた。
「通らばリーチ!」
「通しません」
そのとき、ありえない声をタコスは聞いた。
ゆっくりと牌を倒していくのは、まぎれもなく上家の和だった。
「ロン。跳満です」
そんな。
そんな。
何故、和が自分から上がるのだ。
「う・・・」
「嘘じゃ──ありませんよ」
泥が。
これは──
「の、のどちゃん」
「その呼び方は、気に入りませんね」
何が起こっているのだ。
誰かの笑い声が聞こえる。自分以外の誰もが自分を笑っている。狂っている。それはわかっている。
赤の他人が自分のことなど話題にするはずがない。その程度の常識は。
──直撃食らって男を取られたのよ。
頭の中で小鬼が囁く。
対面で哂っているのは、誰だ。
「誰も、信じられないなタコス」
あれは、悪魔だ。
タコスカワイソス
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 03:50:04 ID:0ydhU80G
黒咲wwwwww
なんつー文才wwwwww
咲黒すぎw
オラにタコスぢからをわけてくれー!
タコス冷静になれ
直撃は無理で上がれば
親なら3人麻雀だから7万2千点まで大丈夫
これはもう素直に予想せずに読みたい
だから続きを
良スレすぐるwww
くそ吹いたwwwwwwww
咲ちゃん黒すぎるwwwwwww
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 09:12:04 ID:UQkSTinq
咲のOVAはこのストーリーで行こうよw ダーク咲最高だw
すぐ落ちるだろうなと思ってたら、良スレになってて吹いたwwwww
>>54 (クズだ。クズだ。コイツらはクズだじぇ!)
口の端に血が滲み、涙で前が見えない。最初の振込みから何度か振込み続け、ようやくそこに思い至った。
何のことはない。和と咲が組んでいるのだ。最初からタコスを陥れるための麻雀だったのである。
(仲間のふりして・・・)
役満の字牌が寄ってくるイカサマの卓。浮いている数牌を切れば咲が、手を変えるべく不用な字牌を切れば
和がそれで待っている。それは麻雀という名のリンチだった。
「しかし字牌のトイツ落としとはな。完全に下りちゃつまらねぇよ。アンコにしたらどうだ?」
これ以上ないくらいに嫌みな咲の言葉。
「ハコったらわかってるだろうなタコス」
わかっている。
二万五千点の、本来四人打ちの点数は他でもない、ただいち早くハコテンにするためだけに設定されたものなのだ。
それに気付いたときにはすっかりドロ沼に落ちていた。羽は汚泥にまみれ、二度と這い上がれない状態にまで折れた。
「・・・払うじぇ」
「足りない分はどうするんだ? そうか。京太郎に買ってもらえよ」
「え・・・」
嗜虐的な笑みを浮かべて咲は続ける。
「だから、京太郎に体を買ってもらえよ。なぁ。いくらでも払えるだろう? 好きなんだよなぁ。京太郎が」
(────!!)
息が、苦しい。コイツはどこまでクズなのか。
(・・・殺すじぇ。殺して。引き裂いて。吊るし上げて。切り刻んで。必ず。必ず殺してやるじぇ)
「好きなんだろう? 買って貰えよ。できるよなぁ? 一石二鳥だよなぁ? なぁ和」
浮かれている。
(いや、待て)
直前の咲の言葉がよみがえった。
(さっきの手はアンコを崩してのトイツ落しだじぇ。だから、たぶんコイツらは手牌まで完全にお見通しじゃないってことか)
探せ。そこに何があるか。タコスは不意におとずれた一筋の光明をたぐりよせる。
「もう、無理だじぇ。この半荘で終わりにしてもらいたいじぇ・・・」
「駄目だな。それじゃあガキの小遣いにしかならねえ。今日はとことん付き合ってもらうぜ」
「じゃ、じゃあ・・・」
ボロボロと涙をこぼすタコス。
(どこまでも毟り取るつもりだじぇコイツらは。だから、だからこそ・・・)
「じゃあ、レートを倍にしてほしいじぇ」
みすぼらしく。できるだけ惨めに。できるだけ相手の自尊心をくずぐるように。
「あぁ・・・構わないぜ。倍たぁ、豪儀じゃあねぇか。命の取り合いなら、歓迎だ。三尺高ぇ所にその首上げてやるぜ。お、おい、
どこ行くんだよ。まさか逃げる気か?」
ゲラゲラと嫌らしく笑う咲。あまりにものけぞった姿勢を取ったものだから、彼女には見えていなかった。
「ただの、小便だじぇ」
暗いドロの沼の、その一番底で不敵に笑うタコスの顔に。
その背中が敗者のソレではなかったことに。
>>68 福本マンガっぽくなってきたなw
タコスに逆転の目はあるのか…
何この糞自演スレ
いつの間にかタコススレになっている件について
基地外妄想厨隔離スレはここですか?本スレには絶対こないでね
続きマダー
_ _ _ _ _ _ _
,::: ‐:: ̄: : : : : : : : : : : : : :  ̄: : :、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶、
_ .、/: : : : : : : : : : : : : :, : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ.,-.‐.、
../ /: : : : : ,: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ _)_
/〈 /: : : : : /: : : : ./: : :.|: : : : : ,: : : : i: : : : : : : : /⌒ヽ': : : :`ヽ
./: : : ヾ|: : : : : |: : : : /|: : : :|: : : : : |: : : :λ : : : : : : .i 丿: : : : : ヽ
/: : : : .|: i: : : : : :| : : :| |: : .λ: : : :λ: : : ハ: : : |、: : ., `ーi ': |.i: : : : : : :ヽ
.|: : : : : | :l: : : : : λ::ハ |: : | ヽ: : : .|ヽ、: :| ヽ: :| !: :ノ: : : |: : | |: : : : : : : i
|: : : : : ゝ、ヘ: : : | ヽ:|. \ヽi ヽ、: | 丶/.丶:| !/|: : : :|: : |/ ,: : : : : : i
.|::ハ: : ハ: |: :丶、:| イ.⌒ヽ 丶 /⌒ヽ, .| : : : | : '//: : : : : /
Y ヽ:_| ゝ: : : :| ◯、_ノ ヽ、_.,◯ i: : : : | : :|/: : : ,: : /
/:イ: : ! / / / / / / /: : : /: :∠:_:/:/ ま、負けないじょ・・・
/:ノ |:: :ヽ、 /~~\ ∠: : : /: : / `' '
ヽ、:lヽ` 、 イ: : :/ノ!ノ
`'ヾ` ー ‐ - - - ‐ 一 ' ’ ''' ’’'
煽るだけで何も創造できないヤツは放置
続きをヨロ
本編でも影が薄いのにスレタイに名前すら挙がってないタコスに流れを奪われるなんて・・・
本当にかわいそうなのは咲
変なスレあるなと思って来てみたら
なんでこんなダークなことになってんだよw
>>68 大三元字一色イーシャンテン。
タコスの思ったとおりだった。
どうあがいてもこの配牌から逃れることはできない。眼前の欲に囚われた瞬間、さらに深い泥沼へと落ちていく
片道切符。タコスは迷わず白、發を落としていった。
(とすると、この浮いている九萬が咲、中が和の当たり牌だじぇ)
「なんだよ。ベタ降りじゃねぇか」
愉快そうな咲を尻目にタコスは黙々と牌を捨て続けた。しかしわずか二巡目にして和の様子が変わる。
(三枚目の中・・・)
続いて咲にテンパイの気配。さすがに手が早かった。しかし、それでもタコスは切る手をとめない。一直線に
目的のテンパイまで数牌を切り続けた。その打牌は六索。
「てめぇ・・・」
ギロリと咲の表情が変わる。タコスに字牌が寄っているように、咲には索子が寄っている。一番の危険牌だった。
(そんなのわかってるじぇ。でもお前は上がらない。なぜなら・・・)
「リーチだじぇ!」
牌を曲げた瞬間。咲はそれが面白くてしょうがないとでも言いたげな表情をうかべた。
あたり前だった。和の当たり牌の中を所有し、そして和が中を三枚所有している以上、雀頭にすらすることが
できないのだから。
いわば死に手。当たり牌の中は絶望的なまでに出てこない。
そのことにタコスは気付いていない。そう思っているのだ。
(慢心だじぇ──――そしてお前は宣言する)
「覚えてるかタコス。てめぇと最初にやったときのことを――カンだ!」
途端に咲の手牌から二枚の西が裏返る。
(さすがだじぇ。その強運は)
それは咲が最初に部室に来たときの麻雀。彼女は手配のカンから嶺上開花でツモ上がりをして見せたのだ。
残り少ない点棒に倍のレート。ただタコスをハコにするだけなら直撃でいい。しかし咲はそれを選ばないと確信
していた。
タコスのリーチを跳ね飛ばす嶺上開花。この嫌らしい女はそれを一直線に狙ってくると。
しかしそれは。
「タコス。この嶺上牌で死ね」
泥のなかに張り巡らした毒の糸だった。
>>79 咲が腕をゆっくりと伸ばす。対面から嶺上牌に延びてくるその手を、タコスはがっしりと掴んだ。
「てめぇ、何のつもりだ!」
「お前はこのまま泥に沈んでいけ」
──言葉で人を殺せるのならば。
「何!」
「ロンだじぇ!」
驚愕の表情。次の瞬間、咲の目にありえないものが映った。
槍槓。
それも国士無双。
唯一捨て牌以外からロン上がりができる手役だった。一撃必殺の役満はその名のとおり、鋭い槍となって
咲の体を貫く。
「そんな……そんな偶然が」
「偶然じゃないじぇ。手役は字牌だらけ。中を切らずに直撃するのはこれしかないし、咲ちゃんの強運は
必ず西をカンするってわかってから、狙い撃ち楽勝だったじぇ」
もし本当にこの場を支配する強運をもっていたなら。この字牌が片寄る場にあって必ず西を四枚引いてくる。
タコスは咲の強運に乗ったのだ。
捨牌を見ていればすぐにわかったはずだった。見ていなかったのは、勝負に勝ったつもりになっていたから。
「親の役満直撃。ハコだじぇ咲ちゃん」
いや。マジで面白いw
タコスすげーw
かっこいい…
>>80 「咲ちゃん。咲ちゃんのおかげだじぇ。さすがだじぇ咲ちゃん」
見下すように咲の両耳から泥を流し込む。何度も何度も何度も。
その自尊心を踏みにじる。人格を殺して、尊厳を引き裂き、名誉を吊るし上げ、プライドを切り刻んで。
「てめぇ・・・もう一度その名で呼んでみろ。ただじゃおかねぇぞ」
「やめられないじぇ咲ちゃん」
「ブチ殺してやる!」
立ち上がった咲にタコスは雀卓を思い切り蹴り飛ばした。側面が咲の下腹部にめり込む。たまらずその場にくずれた。
「清算だじぇ、咲ちゃん」
つとめて相手の敵意をあおるように、タコスは言った。その挑発に咲は抵抗する術はなかった。
「も・・・もう一度だ!」
「往生際が悪いねぇ咲ちゃん。やるなら、そうだじぇ。レートは十倍だ」
あと一歩。もう少しで。
「この野郎なめやがって・・・」
「払えるのかな咲ちゃんは。そうだ。無理なら買ってもらうんだじぇ」
空気が凍りつく。
「なんだと?」
「だから京太郎に、体を買ってもらうんだじぇ咲ちゃん。いくらでも払えるよなぁ?」
声にならない声が咲の口から漏れる。それは獣のうなり声に似ていた。
「・・・十倍だ。吠え面かかせてやる」
弱った者は徹底的にいたぶり、しゃぶりつくす。それは他ならぬ和から教えてもらったことだった。
既に修羅場と化した部室では洗牌の音だけが響いている。親はタコスというのが条件だった。
「半荘の集中なら天才なんだじぇ。咲ちゃんは本気で勝負しないから負けちゃうんだ。わかるかな?」
咲の応えはない。牌が整い、理牌の小気味良い音に変わっていった。そうだ。必死に理牌するんだとタコスは呪いをかける。
今度は本気。咲の顔にはそう書いてある。負者はいつもそう思うのだ。さっきは手を抜いていたのだと。運が悪かったのだと。
「おやおやぁ、おかしいじぇ〜」
沈黙のなか。タコスの声に咲は顔をあげた。
「なんだてめぇ」「いやいや困ったじぇ。今日は──」
タコスの指に押され、パタリパタリと牌が倒れていく。
「──やけに役満がでる日だじぇ」
それはビロードのカーテンのようになめらかに。
「う・・・」
「嘘じゃないじぇ咲ちゃん。またハコだじぇ咲ちゃん」
天和、四暗刻、字一色。それは最後通牒だった。
漫画化してくれ
それは簡単なイカサマだった。
最初、和から電話があったとき彼女はこう言ったのだ。
──それ用にあつらえた牌を用意すれば簡単にイカサマができるんです。
そのすり替えは完璧だった。理屈はわからないが、タコスの席には毎度毎回字牌があつまり、例外はなかった。
結局それはだまし討ちだったのだが、勝負の中でそれを変えることは不可能だった。しかし、そのコンビ打ちに
気が付いたとき、タコスの中で別の疑問が首をもたげた。
それでは。
それでは元々あった細工前の牌はどこへ行ったのか。
簡単な問題だった。簡素な家具しかない部室にないのならば、それは倉庫となっているトイレでしかありえない。
果たしてそこには本来の、細工前の牌がそのまま前種類置いてあった。
そこから一九字牌を抜き出して卓に戻ったのである。ネコのぬいぐるみに隠した字牌と握りこんだ一九牌。
いくら咲がリーチ後の嶺上開花を狙っているとは言え、そこまでタコスの運は強くは無い。左手に握りこんだ
牌を、上家がツモる瞬間を狙って不用牌とすりかえ、国士まで持っていったのだ。
しかしそれだけではない。さらに右手で握った未加工牌を手牌に入れ、同じ種類の不用牌を左手に握って処理した。
本来ならすぐにバレてしまうすり替え。しかしこの場は勝負でもゲームでもなかった。咲の必勝が約束された場
だったのである。誰もそのすりかえに注意を払うものはいなかった。
結果。白、東、南の暗刻が全て入れ替わり、不用牌として河に捨てられていく。それは次の戦いのための布石だった。
すりかえられた牌は卓内で混ぜられ、ここで「寄る字牌」と「寄らない字牌」に分けられる。
当然、和が細工した牌だけがより厳選されてタコスの手牌に入るのだ。あとは理牌しながら調整すればよい。
幸い、天和まで一つすりかえればいいだけだった。
しかし、その代償はあまりにも大きかった。結局のところ勝負に勝って全てを失ったのだから。
その後タコスの姿を見たものはいない。
女だてらに「坊や」を名乗り、語尾に特徴のある雀士が登場するには、実に10年以上の歳月を待たねばならなかった。
そして京太郎は忘れられていた。
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゛ー'''", ;,; ' ; 【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 【夫婦】
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
オチにワロタ
乙牌
ってタコスの勝利で終わりかよw
皆のタコスいじめへの期待はどこで消化したらいいんだw
ともかく乙
だが、もはや『咲』ではないw
優希―タコス―
和-Rezu-
>>85 終わったんかいいいwwww
でも面白かったw
ようやく咲×京太郎にスレになるんだな
京太郎×咲は京太郎が咲を引っ張るんだろうか
咲もまんざらではないんじゃないのか
おっぱいに釣られて和に惹かれていた京太郎だったが、
ある日自分が本当に愛しい女の子は
中学の頃から一緒にいた咲であったことに気づく
作中ではどうでもいい存在の京太郎だが・・・俺は好きだぜ
少しずつ惹かれ合う二人…
/ ,///::::/:/:::::l::::/ / /::://::/:::::::://:::://:::::::::::/:l::::{ \_ノ::\
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ //::/::/::/::::::l:::/ / /::/ /::/::::::://::::/ /:::::::::::/:::l::::l ⊆ゞ/ ̄ ̄ ̄\
/ 許 浮 | //:::/:/:::/::::::::l/ // /{::::::/ {:::/ /:::::::::::/:::::l::::l::::::::l| 京 .|
さ .気 | {::://:::/:{::::::::l/ア::::¨卞 |::::/ ゞ /::::::::::::/:::::/l::::l::::::::| 太 |
な は .| .l::{ {:::/:::',::::::ソ O:::::::ノ ヾ '7‐ ミ、/::::/::::/:::l::::l::::::::| 郎 .|
い .| ヾ ヾl:::::::ヾ,'  ̄ ̄ O:::::::::ハ /::::/:::::|::::|:::::::| .|
じ > ヾ:::l:::::l:::{ ///// ' 丶、:/ }/:::::/:::::::l::::l:::< : .|
ょ .| l l::::l小. .. __ //// /:::::/:::::::/::::l::::/.| |
.| ',:::l::lソ\ ゝ、__`ヽ /::::::/:::::::/::::/::/ | |
: | ヾヾ::州\ _.. -/::::::/:::::::/::::/ \___/
\____/ ,─ -、 リ::::/ ー─ .ア´::::::::{::::::/::::::/::::/
/ ` ー ´ /ー、ソソヾ::/:://::/
/ / ´ ̄ ̄ 7 7`'' ー、
/⌒`ヽ、 / / c / / ヽ
/ ヽ / / / / / }
基地外隔離スレと聞いて荒らしに来ました
すげえ
100レス超えてる
「ねぇ、宮永さんってちょっとカワイイよね」
「もー。やめんさい、後輩も見とるのに」
部室で先輩たちが楽しげに話している。京太郎はパソコンで牌譜をみながらそれを聞いていた。
いつもと変わらぬ麻雀部の面子は、男子生徒には若干肩身が狭い場所ではあったが、女の子
の秘密の会話ををすこし味わえるという意味では新鮮だった。
「まぁ、後輩ゆうもんはみんなカワイイもんじゃけ」
「うーん。そういうんじゃなくて、なんかこう、イタズラして困らせてやりたい、みたいな」
「部長はソノ気があるけん、洒落にならんわ」
実に楽しそうである。部長の竹井久と染谷まこは上級生なぶん、そういう話も得意なようだった。
女子生徒が多いせいか、どうもこの学校は同性愛的な風潮がおおらかで、今風に言えば「百合気質」
とも言うべき空気を感じることがある。
「失礼します」
「あ、おつかれー。ねぇ、和はどう思う?」
入ってきたのは原村和だ。
胸のあたりを筆頭にみごなプロポーションをした彼女は、京太郎のいわゆる憧れの人だった。今日も
その性格どおり綺麗な折り目の入ったプリーツをなびかせて歩いてくる。
「どう、と言いますと」
「宮永さんのことよ」
「え!?」
頬を薄く染める和。ご多分に漏れず彼女もソノ手の話には反応しやすい。複雑な心境ではあったが、
意中の人を見る京太郎には余計な雑音は届かない。
「ちょっとさ、宮永さんってカワイイよね。なんか誘惑したくなっちゃう感じ」
「ホラ部長、和も困っとろうが」
(え──?)
そのとき京太郎は見た。
ほのかに憧れていた少女の、その愛らしい顔に浮かぶ氷のような瞳を。
それはかつて見たことがないほど冷ややかで、逃げ場のないものだった。
「私は・・・そう言われても」
気が付けばいつもの和に戻っている。
(何だ、いまの?)
あの恐ろしい視線は。
それは京太郎が最初に抱いた違和感だった。
「私、きっと前世で宮永さんと恋人だったのだと思います」
「前世って・・・」
「生まれる前の、ずっとずっと昔のことです。そこでは私たちはいつも一緒で、若草物語の姉妹みたい
に仲が良くて、お互いがお互いを守っていたのだと思うんです」
「前世かぁ。いいわねそういう空想。嫌いじゃないわよ」
「空想じゃない!」
「え・・・ちょっとごめん。怒ら──」
「空想じゃありません。これは空想じゃない。だって私は覚えてるんです。昔なにがあったか、どんな
暮らしをしていたか、目を閉じればホラ、すぐにでも思い出せます。竹取物語ってご存知ですか?
登場するお姫様は前世の行いが悪くて地上に墜とされたんです。それはぬぐえない罪。彼女は前世
では天人だったんですよ。あぁ、きっと、宿縁というのは──」
「ちょっと、あなたヘンよ」
「私もきっと罪を犯したんですね」
「罪? あなた一体!」
「ぬぐえない罪。だから私は守らなければならない」
「やめて!」
「次の世も、その次の世も一緒でいるために。まず一人」
竹井久が最後に見たのは、せまりくるペンギン型のぬいぐるみだった。
タコスはもういない設定は引き継いでるんだなw
新作ktkr
惜しむらくは、ここが個人スレ用の板だということか…
次スレ立てる時は移転した方が良いと思う。
>>107 名義上、京太郎単独スレにすれば良くね?
もはや京太郎関係なさすぎだろw
空気こそ京太郎
, ' ¨  ̄ ̄ `¨ 丶、
/: : : : :/ : : :\: :\: : : :\
/.:.:.:.: : : : l: : : : : : ヽ : \: : : :\
/.:.:.: :/: : : l : : : : : : : i: : : :ヽ: : : :ヽ
/.:.:.:.:/: : : : l : : lヾ.:.:.: :l: :ヽ: : i: : : : l
l.:.:l.:/: : : : : l : : l l:.:.:.::l:.:.: :', : :l : : : l
|.:.l.:l: : : : : : l : : { .l.:.:.:.:.}: : : l: : l:.:.:.: :l
|.:.l.:l: : : : : : l : :ヾ }.:.:.:/ソソリl:.:.:l:.:.:.:: l 京太郎さんは私と同類っすねっ!
|.:.l.;州小从八ヾ ソオ至ト、l: : l.:.:.: :l
|:.l.:ハ イ'{´埃 廴.::::}゙|: : :l: : : l
|::l.:.:ハ 辷ソ `ー ´ l:.:.:.:l:.:.:. l
|:l.:.:.:.ハ 丶 /: : : l: : ::l
l.:.:.:.: ハ. 、 -, , ':l: : : l: : : l
|:l.:.:.: : : :>: 、 . ィ{.:.:.:l : : l: : : l
|:l.:.:.: : : : : : rn}` ´ トi、:l: : ::l: : ::l
ヾ八从,, ァ´{. \ __ / }`ヽ、ノソツ
/ヽ,-、 , -- ¨´:. :./. :. l /::::::ヽ l.: ヽ:. :`丶 、
// / /:. :. :. :. :. :./:. :.:.ノl ヽ:::/ \l.: .: ヽ:. :. :. :/丶、
l i´ /-‐、 l:. :. :. :. :. :. :\,/':. i l::::l l\/:. :. :. :/:. :. :}
| | l l´ } l:. :. :. }:. :. :. :. /:. :. :l l:::::l /:. :.ヽ:. :. :. /:. :. :.:{
! l、 j:. :. :. :.l:. :. :. :.\:. :. :l l::::::l ./:. :. :/:. :. :Y:. :. :. ヾ
\ ヾ {:. :. :. :/:. :. :. :. :. \:. :ll::::::|/:. :/. :. :. :. :ヽ:. :. :. :.ヽ
{:\ /ヽ l:. :. :. /. :. :. :. :. :. :. ヽ: l:::::/:/:. :. :. :. :. :. :ヽ:. :. :.:::::::::...
ゞ_ーニ´:. :}、l:. :. :. {:. :. :. :. :. :. :. :. :.\//:. :. :. :. :. :. :. :. :.:}:. :. :. ::::::::::::.....
>>104 「・・・すみません少牌です」
京太郎が和のリーチに対し、赤五筒を捨てたところで勝負は意外な決着を見せた。
和が小さな声で凡ミスを宣言したからである。それは手牌の数が足りない状態を意味する言葉だった。何事にも卒がない
彼女にしてはめずらしい出来事だ。
「え・・・めずらしいね原村さん」 「これで咲ちゃんの勝ち決定だじぇー」
タコスがのけぞって大きく伸びをした。上がり放棄となるため僅差で咲の一位が確定したのだ。
「すみません・・・」
「おっぱいに栄養が行きすぎて思考がにぶってるんだじぇ」 「いってません」
いつからこんな雰囲気で麻雀を打てるようになっただろうか。京太郎は最近そのことについて考えることがよくあった。
中学生の頃からのクラスメートである咲は、消極的な性格が災いしてあまり目立つことがない。そんな彼女がこうやって
積極的に誰かの輪に加わろうとするのは、正直京太郎としては意外だった。
「なんか、いいな。こういうの」
「え? なに?」
咲が怪訝そうな顔をしてコチラを見上げた。
「いや何でもない。それより部長たち今日は遅いな」
京太郎がそう言うと、忙しなく牌を卓に落とし込んでいた和はこちらを見ずにある事実を告げた。
「今日は染谷先輩もいらっしゃらないみたいですし、私も熱があるみたいなので終わりにしていただいてもよろしいでしょうか・・・」
「え!? 原村さん病気なの? じゃあこんなことしてたら駄目だよ。帰って休まないと」
「そうだな。今日はお開きにするか」
のんびりとした午後。いつものとおり部活に参加して、いつものとおり皆で帰宅する日々を送るはずだった
京太郎たちは、今日に限ってはその普遍的な日々に追いつくことはできなかった。
帰宅を決めて帰る準備をしていたとき、にわかに校内が慌しくなったかと思うと、制服を着た警官が数名
学校にやってきたからである。
竹井久殺害の報せを受けたのはそのすぐあとだった。
>>112 「京ちゃん、私ゆるせないよ・・・」
「あぁ・・・」
泣きじゃくるタコスをなんとか落ち着かせ、気を失いかけた和に帰宅を促したあと、混乱する京太郎たちは
都合、ふたりで帰宅することになった。
「ナイフで刺されたらしい」
遺体は校舎の裏にそのまま放置してあったのだという。周囲の血の量から、殺害現場は別の場所だと推察
されているらしく、明日は部室へも警官がやってくるそうだ。これは先生から聞いた話だった。
「ねえ京ちゃん。もし部長が学校内で殺されたんだとしたら」
「お、おい。滅多なこと言うなよ」
「だって、もしそうだとしたら、犯人は鍵を持ってたってことになるよね。それから学校の構造を熟知していた
人物で、、簡単に遺体を持って運べた人・・・私、絶対に許さないよ」
その声はとても真剣で。
だから京太郎には何もいえなかった。
「いっしょに大会行きたかったな・・・」
「京ちゃん!」
突然咲が大声を出した。
「な、なんだよ」
「私、捕まえるよ。犯人を!」
そのあと咲は、何故かお祖父さんの名前にかけてどうのこうのと言い直していたが、それは聞かなかったことにした。
>>112 部長wwwwwwwwwww
咲の性格がおかしくなってるSSあったりぶっ飛んだ設定の小説多いなwwww
素晴らしいスレだ
今度は部長殺害の真相を追え!!編かwww
タコスも普通に居るしw
続きがwktk
噂を聞いてきた
パラレルワールド物としてはかなり面白い
アンソロジー本あたりなら載ってもいいレベル
つかなんちゅー才能と時間の無駄遣いw
>>113 「部長が学校の誰から恨みをかってるなんて、とても信じられないよ」
咲は妙にしっかりとした声でそう言った。部長の死を乗り越え、もう別の方向に思考を転換している。
京太郎はそんな咲を頼もしいと感じていた。
「でも行きずりの犯行って線もあるだろ。それに恨みって・・・」
「ないよ。わざわざ犯行現場を移動して、その──遺体を運び出す意味がないじゃない」
咲は『遺体』の部分はひどく言いにくそうにしていた。さすがに昨日まで元気だった部長のこととなると、
あかの他人の死体とは全然違う。そのきもちは痛いほどよくわかった。
「それもそうか。じゃあ咲はやっぱり学校の関係者だと思ってるんだ?」
「うん。考えたくないけど。移動させたからには、移動させるだけの理由があったんだよ」
そんな理由があるだろうか。京太郎にはイマイチ思いつかなかった。
「それに・・・」
「なんだ?」
「校舎裏っていっても、教室のベランダから遺体を降ろせばすぐに移動できるじゃない? 大人じゃなくても
簡単にアソコに置くことはできると思うんだ。ロープかなにかあれば」
「お、おい、じゃあお前は、大人じゃない、学校の生徒が犯人だって言うのかよ!」
京太郎は思わずそう叫んでいた。それから、何ともいえない空気がながれ、二人は黙してしばらく歩いた。
「和、大丈夫かな」
学校ではひどく辛そうにしていた。
「うん。原村さんずっと調子悪いみたいだったしね。麻雀もはやめに切り上げたいみたいだった」
「え? お前気が付いてたのか?」
「ひょっとしたらって。原村さん、最後のときリーチのみの手で上がろうとしてたみたいだから」
確かにリーチのみで上がる、というのは珍しいことだった。
「それがどうして切り上げたかったってことになるんだ? ひょっとしてわざと少牌したってのか?」
「ううん。そうじゃなくて、だって、私との点差だと最低でも二飜はないと逆転できないから・・・」
「そか。リーチのみじゃ千点だもんな。和は負けん気が強いから必ず逆転狙ってくる・・・負けてもいいから
早く終わりたかったのか。確かタンヤオも付かない手でドラは八萬だったから、確かにリーチのみだ」
「そう──え?」
咲は突然立ち止まって口に手をあてた。
「おい、どうした?」
「原村さんの待ちは、少牌だったけど手役は完成してたから・・・だから・・雀頭だけ。京ちゃん、どうしよう・・・」
咲は口にてをあてたまま小さく震えている。その大きな瞳には涙がいまにもあふれ出しそうだった。
「だからどうしたんだよ」
「わ、わたし・・・わたし・・・・・・」
犯人わかっちゃったかも。
咲は震えながら、京太郎に残酷な考察を語り始めた。
まさかこんな職人がこのスレに現れてくれるとは・・・
咲が探偵になってる…w
>>118 無理だろww
咲のキャラが変わりすぎだw完全にヤクザじゃねーかww
「くそっ!」
日が沈み暗くなった道で少年が一人、怒気を含んだ声をあげながら小石を蹴る。
彼の名前は須賀京太郎。清澄高校麻雀部に所属する男子生徒…とはいっても彼自身は戦力として扱ってもらえないばかりか、他の部員から空気扱いされるという不遇をかこっていた。
だがそれは自分はまだ弱いからで、いつか強くなればみんな自分を部員として認めてくれる――京太郎はそう自分に言い聞かせていた。
だが、そんな彼の思いは砕け散る事になる。
それは今日の放課後の事である。京太郎はいつもの様に自分が想いを寄せている原村和との気持ち悪い妄想に耽ふけながら、部室に入ろうとしていた。
「ところで彼について部長はどう思っとるん?」
ドア越しから先輩である染谷まこの声がする。一体なんの話をしているのだろう、京太郎は扉を開けずに会話を聞く事にした。
「そうねぇ…新しく宮永さんも来てくれた事だし正直な話、須賀君の扱いには困っているわ…」
先輩達は自分についての話をしている、だけど京太郎には部長の「扱いに困っている」という言葉が理解出来なかった。
まだあったのかこのゴミスレ
>>120 雨が降っている。
嵐の晩は唐突におとずれた。雷鳴がとどろき、あたかも古い電球のように室内に光を差し入れていた。
その部屋では洗牌の音が絶え間なく続いている。全自動卓からではない。手で丹念にまぜている音が。
「探し物はソコにはないよ」
雷鳴がいっそう強くなる。京太郎の声にその人物はゆっくりと振り向いた。
天の光が差し込んでその少女を一瞬強く照らす。
「貴方は──」
原村和。
それは見てはいけない秘密の儀式だった。
たったひとりの麻雀を目撃されてなお、その少女には威厳がある。しかしその威厳も、京太郎のあとに
続く人影があらわれるとわずかに陰りを見せた。
「原村さん」
「宮原・・・さん」
暗闇の中で相対する二人の少女。それは彼女たちの最初の邂逅よりもずっと運命的であった。
「宮原さん。何故ここに」
「必ず来ると思っていたから」
和は怪訝な顔をしてみせる。
「原村さんが、犯人だったんだね」
「犯人・・・? ひょっとして部長の・・・・・・さすがに無礼でしょう。何故そう思うのですか?」
「それは原村さんが上がり放棄をしたから。本当は京ちゃんからあがる予定だったんだよね?」
そのひとことで和の表情が変わる。
「何故──そう思うのです」
「原村さんなら、いつもの貴女なら必ず二飜以上で上がるはず。でもそうしなかった・・・できなかったから」
「できなかった? あたり前です。私は少牌をしていたのだから」
「違うよ。原村さんは元々少牌なんかしてない。リーチした原村さんが少牌なんて考えられない。
あれは原村さんがわざと雀頭を隠して少牌に見せかけたから」
「ならばいずれにせよ不可能ではありませんか。私の手はリーチのみ。ドラの八萬は宮永さん、
貴女が啼いていたではありませんか。残り一枚の八萬では、頭にならない」
「ドラは赤五筒。京ちゃんが捨てた牌とは別にもう一枚、赤五筒があったんだね原村さん」
雨音はいよいよ強く。
和が息を呑む音までも奪い去った。
「だから原村さんは京ちゃんの赤五筒でロンできなかった。二枚目の赤五筒が見えてしまうから。
そしてそのまま手牌を公開するのも避けなければならなかった」
「それは──」
「ここで、部長を殺したんだね」
>>126 「ここで、部長を殺したんだね」
咲の一言は、和から最後の威厳までも奪い去るかのようだった。
「すべて、ご存知なのですね宮永さんは」
「知りたいなんて思わなかったよ。でも行かなきゃと思った。原村さんはきっとこの、部長の血が付いた
五筒を抜きに戻ってくると思ったから」
咲は手に持った牌を和に見せた。
それは京太郎が最後に捨てた赤五筒。実際は普通の牌の溝に竹井久の血が付着したままになっていた
ものだった。赤黒く変色してかたまり、一瞬ではそれとわからない。
「その五筒が捨てられたときには混乱しました・・・あるはずのない赤五筒がもう一枚・・・しばらく考えて、
証拠の不始末が原因だと思い当たったときに、私は上がりを放棄することを選びました。血は全部ふき取った
と思っていたのに。その五筒が私の手牌のなかにあったなら、こうして戻ってくることもなかったでしょう・・・」
自ら犯罪を告白する少女の顔には、何故か満足げなものが見て取れる。
京太郎はそれを物悲しく見つめていた。
それはある意味では究極の失恋だった。
「私には偶然など必要ないと思っていました。でも──」
あるんですね。こういう偶然が。
和の声は呪文のようにあたりに響く。
「原村さん、なぜこんなことを・・・」
「貴女にはわからないでしょう。前世でも、次の世でもきっとわからない。私たちはそういう関係なんです」
そういうと和は部室のドアを空け、雨の降りしきる屋上へと走っていった。
「和!」
「京ちゃん捕まえて!」
京太郎は急いであとを追う。和は屋上の一番端に行くとこちらを振り返った。
それは幽鬼のように艶やかで、頬にはりつ髪と濡れた服が妙になまめかしく、京太郎を圧倒した。
「来ないでください。誰にも見られたくないの」
「やめろ! 戻って来い和!」
「平気です。私はきっとまた同じ過ちを繰り返す。でもまた来世でいっしょだもの。そのために部室は
綺麗にしておきたかったのです。血の穢れは、絶対に許せなかった」
そのまま一歩後ろへさがる。
「和!」
飛びつく京太郎の手は届くことなく。
少女の体を下方へと奪い去っていった。
_
\ヽ, ,、
`''|/ノ
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_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、)
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/ ヽYノ
.| r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| `|
ヽ, ,r .|
ヽ,r'''ヽ!'-‐'''''ヽ、ノ
,,,..---r'",r, , 、`ヽ、 ヾ
ヽ、__/ ./ハレハ i`ヽ、 `''r`ミ_
.レ//r,,,、 レ'レハヾ, L,,_ `ヽ、
"レ, l;;;l l;;;l`i.リレ' リ ̄~~
ヽ、 ワ `"/-'`'`'
`''''''''【咲 -Saki-】 麻雀探偵宮永咲 【夫婦】
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
>>126 >「宮原・・・さん」
何かの伏線かと期待するのはイケナイ事ですか。
タコス、部長、和、皆消えていった…
そうか!職人の狙いは最後に残ったメガネを消す事でこのスレをスレタイ通りにs
どうするんだこのスレ・・・・・・・・
つか毎回最後のAAでごまかそうとするのやめろw
>>130 You have witnessed too much...
自分で打ち切ったかのような終わり方だなw
次に期待w
>>124 これはいつもの人とは別の人だよね
これはタコス苛めじゃなくて京太郎苛め?
ダーク咲と探偵咲は同じ人が書いてるのか?w
とにかく次は咲×京太郎のラブラブストーリーで頼むw
原作でもそんな展開無いのに
同じヤツが書いてんのか……
よくネタおもいつくな
少しだけHなの希望
>>124 「確かに須賀君は頑張っているかもしれない。でも、大会も近い訳だし彼に時間を割く事は出来ないのよ…」
「だから部長は今日、あやつに個人戦を棄権する様に話をする訳じゃな」
「ええ、須賀君には悪いけど彼には他の皆のサポートをしてもらうつもりよ」
なんだよ、それ。京太郎は思わずそう呟きそうになった。
つまり、他の部員の邪魔になるからお前は練習なんかしないでずっと雑用でもしてろって事か?
「それについて和はどう思っとるん?」
「私も……部長と同じ考えです」
和まで――どいつもこいつも俺がいなくなりゃ良いって事かよ。
京太郎は怒りのあまりギリッと歯を食いしばる。結局今日、京太郎は麻雀部の扉を開ける事が出来なかった。
「はぁ…」
京太郎は小さくため息をはく。自分は誰にも期待されていない…そう思うとやるせない気持ちになる。
強くなりたい、強くなって皆を見返してやりたい。京太郎は心の中で強く思う。
でも、京太郎は麻雀を始めたばかりのずぶの初心者…経験の差があり過ぎる。
かといって咲の様に力がある訳ではない…仮に努力をしたとしても、彼女達はさらに上の世界に行ってしまうだろう。
所詮、凡人である自分は彼女達のいる場所に行く事は出来ないのか。深い絶望と悲愴感が彼の心を支配する。
(力が欲しい、俺にも誰にも負けない絶対的な力が…)
京太郎は星空を見上げながらそう心の中で呟いた。
「ちょっとそこの兄さん!」
呼び止められた京太郎は声がした方に顔を向ける。そこには小さな露店に12歳ほどの小さな少年が一人座っていた。
「俺に…なんか用か?」
「少しだけ商品を見てってよ!色々と面白いものを売っているからさ!」
少年はあどけない顔でニッと笑いながら京太郎を見つめる。
「なんだ、ただの押し売りか?悪いけど俺はあまり金は…」
と京太郎はある一つの商品を見て言葉を止める。麻雀ツヨナール――京太郎はそう書いてあるドリンク剤を手にとった。
「おっ、兄さんお目が高い。そいつはね、飲むだけで麻雀が強くなるという凄いブツなんだぜ!」
「おいおい、そんな事ある訳ねーだろ?騙すにしてももっとマシな名前にしろよな」
「まぁまぁ兄さん、騙されたと思って買ってみてよ!特別に安くするからさ!」
馬鹿馬鹿しい、そう思いつつ京太郎は手に持っている麻雀ツヨナールを眺める。
でも、もし、これを飲むだけで麻雀が強くなれるなら、皆を見返してやる事が出来るなら……。
「なぁ、これって幾らするんだ?」
「おっ、さすが兄さん太っ腹!そいつは特別に1000円にしておくよ!」
「おいおい高いなぁ……まぁ、いっか」
京太郎はサイフから千円礼を取り出すと少年に渡す。
「まいど〜!そのドリンクには制限時間があるから気をつけて使ってくれよな!」
「ああ、分かったよ。それじゃあな」
京太郎はツヨナールをポケットの中に入れると露店を後にした。
『ごめんなさい須賀君、あなたには何も期待していないの。だから皆の邪魔はしないでね』
『わりゃあ、何の役にも立ちゃしない雑魚じゃけん。さっさと麻雀部から消えんさい』
『なんでこんな奴が麻雀部にいるんだじぇ。手が汚れるから京太郎とは麻雀したくないんだじぇ』
『……もう麻雀部には来ないでくれませんか?はっきり言って存在自体が気持ち悪いんです』
『京ちゃん…ごめんね…私、皆と一緒に全国に行きたいの。だから……私達の前からいなくなって』
「うわぁぁぁぁ!」
大きな声をあげながら京太郎は布団から飛び起きた。
「はぁ…はぁ…夢か……」
大きく息を荒らげながら京太郎は立ち上がった。身体中が汗でビショビショに濡れている。
京太郎はタオルで身体を拭くと机に置いていたツヨナールをまじまじと眺めた。
本当にこれを飲むだけで強くなれるのだろうか?しかし、今の京太郎にはこのドリンクの効果を信じる事しか出来ない。
明日、麻雀部では大会に向けての練習がある。その時にツヨナールを使って皆に一矢報いてやるんだ。
「頼むぜツヨナール…お前の力だけが頼りだ」
明日の成功を祈りつつ京太郎は再び眠りについた。
新作キター
ツヨナールwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ここに書いてるSSはもはや何でもありだなwww
>>(力が欲しい、俺にも誰にも負けない絶対的な力が…)
この台詞と中の人的に、某ブリタニア皇子を思い出したw
>>145 「それじゃあ皆、練習を始めるわよ!」
放課後の麻雀部、竹井久の声が部室に響く。
「おい、京太郎。昨日はなんで休んだんじゃ?休むなら休むって前もって言うべきじゃろうが」
染谷まこはどこか不機嫌そうな口調でジロリと睨み付けながら、コーヒーを運んでいた京太郎に問詰める。
「す、すいません染谷先輩…ちょっと急用が出来てしまいまして…」
「まぁまぁ、良いじゃないのまこ。須賀君、今回は許してあげるけど次からは気をつけてよね」
「は、はい。気をつけます…」
何を言ってやがる、あんな話を聞いた後で部室に入れる訳ないじゃないか。
久やまこ達に食ってかかりたい衝動を押さえつつ京太郎は頭を下げる。
「じゃあ最初は須賀君と和と優希と私で始めるわよ」
「部長も打つんだじぇ?」
「ええそうよ。私も練習しちゃ変かしら?」
久は不敵に笑いながら雀卓の椅子に座る、京太郎達も釣られる様に席に着いた。
「須賀君、重要な話があるんだけど……これが終わった後で、ちょっと良いかしら」
「あ、はい…分かりました」
久が話したい事が何か、京太郎にはもう分かっていた。久はこの半荘が終わった後に自分の大会についての話をするつもりなのだ。
この半荘も自分を潰すために部長が仕掛けた半荘。タコスはともかく部長と和はグル、二人がかりで徹底的に打ちのめして自信を喪失させた後、大会を棄権する様に諭すつもりなのだろう。
(えげつねぇな……)
本当にえげつない、そこまでして俺を爪弾きにしたいのかよ。
でもな部長、見損なったよアンタ。
今日の俺はいつもの俺じゃない。何せ今の俺には…ツヨナールの力があるんだからな。
(見せてやるよ、俺の力…ツヨナールの力をな!)
「じゃ、いくわよ」
「負けないじぇ〜!」
「よろしくお願いします…」
勝負の時は来た。京太郎は意気揚々と自分の牌を開ける。
(な…何だこりゃあ!?)
八筒が暗刻になっている以外、全くのバラバラ。まさにガラクタ当然のひどい手だ。
京太郎は頭を抱え込む。やられた、やっぱり麻雀が強くなるなんてウソッパチだったんだ。
視界がグニャリと曲がりつつも京太郎は牌を切る。
(俺には…どうする事も出来ないのかよ)
半ばあきらめた様に京太郎は牌を切り続ける。だがツモっていく内に状況が変わっていった。
京太郎がツモる度に来て欲しい牌が面白いほどに来る。最初はバラバラだった手牌も気が付けばテンパイにまで手が進んでいた。
とはいえ役はタンヤオのみというゴミ手、京太郎は悩んだ。
このままタンヤオのみでいくか、それともテンパイを崩してさらに手を伸ばすか。
(よし、ここは暗刻を崩して平和を狙うか!)
そう思い、京太郎が八筒を掴んだその時。
ドクン……
(えっ…?)
京太郎は思わず八筒から手を離す。なんだ、今のは。
自分の中の何かが八筒を切るなと言っているのか?このままゴミ手でいけというのか?
京太郎の腹は決まった。
「リーチ!」
京太郎はタンヤオのみの手を崩さず、ツモ切りリーチを仕掛ける。
待ちは三万・二筒のシャボ待ち。
「うう〜全く来ないんだじぇ〜!」
タコスは苛立った様子で牌を捨てた。
捨て牌は三万。京太郎の当たり牌だった。
「タコス、それロンだ!」
「うええ〜一発だじぇ!?」
「あら、須賀君が上がるなんて珍しいわね」
周りのざわつきを尻目に京太郎は自分の牌を倒した、だがこれで終わりではない。
まだ裏ドラが残っている……京太郎はゆっくりと王牌へと手を伸ばす。
ドクン……
まただ、またあの感じがする。一体なんだこの感覚は?
京太郎は動揺しながらも裏ドラをめくった。
「これは…!」
京太郎は息を呑んだ…めくられた牌は七筒。つまり裏ドラは八筒、モロ乗りだ。
和もまるで信じられないといった表情で七筒を見つめる。
「リーチ一発、タンヤオ、ドラ三で……ハネ満だ!」
京太郎は大きな声で宣言する。一方のタコスは涙目になりながらも点棒を京太郎に渡す。
「うう〜!こんなの偶然なんだじぇ!次こそは上がってやるんだじぇ〜!」
タコスの怨嗟の声が部室に響き渡る。だが考えに耽る京太郎の耳には届かなかった。
(もしかしたらツヨナールの効果が効いて来たのか…?)
東二局、京太郎の手はさっきよりもだいぶ良く早い内にテンパイになった。
ドラ対子のホンイツというデカイ役、しかも白を切れば三面待ちというおまけ付きだ。
(よし、いける!)
白を切ってリーチだ、京太郎は白を掴む。
ドクン……
再びあの感覚が京太郎を襲う。白は捨ててはいけないという事なのか。
だが、白はすでに部長が鳴いている。白を持ったままでは上がる事は出来ない。
それでも、捨ててはいけないのか。
(分かったよ…捨てなきゃ良いんだろ)
京太郎は白を切るのをやめ、代わりに三筒を捨てた。
「ロン、白のみよ須賀君」
久はゆっくりと牌を倒す。なんて事だ、まさかロンされるなんて。
このまま白を切っていればデカイ役を狙えたのに。
やっぱりさっきのモロ乗りは偶然だったのだろうか?それとも……。
「うわあ〜ん!上がられちゃったんだじぇ〜!せっかく役満を狙っていたのに〜!」
タコスは悔しそうな様子で自分の牌を倒す。
国士無双テンパイ、待ちは――白。
もし、白を捨てていれば京太郎はタコスの国士無双に振り込んでいただろう。
「ふふっ、安い役で大きな役を流すのも戦術なのよ優希」
「あう〜、残りの白は山の中かぁ……」
違う、白は俺が持っている。あの感じがあったから…俺は振り込まずに済んだんだ。
(フフフ……やれる!やれるじゃないか!ツヨナールの力で一矢報いてやる事が出来る!)
京太郎は確信する、ツヨナールの力を。そして自分に誓う、この戦いの勝者となる事を。
見せてやるよ皆…俺とツヨナールの力をな!
ツヨナールつえー
すぐ過疎ると思ったらまさかこんなSS職人が居つく良スレになるとはww
156 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 14:35:24 ID:KpzFcFkG
ほしゅ
ツヨナールくれ
テンプレからも排除されたこの糞スレがこの先生き残るには・・・
てゆうか10年後はなんだかんだいって咲と京太郎が結婚しそうだよなwww
百合だったのは思春期にありがちな気の迷いみたいで
それでのどっち涙目展開にwwwww
>>159 のどっちは一生ガチ百合なのかwwwwwwww
161 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 01:06:30 ID:tKzqE/Sg
のどっちは、”No Future”
東三局は和が安手をツモり、東四局は全員ノーテンの流局で場が流れる。
そして京太郎が親の南一局。
「ポン!」
京太郎は部長が捨てた東を鳴いて一万を捨てる。
(張った…!)
京太郎のテンパイ。しかも、ただのテンパイではない。
東・北をポンし、白を暗刻にしての字一色テンパイ――南・中待ちの役満テンパイである。
これもツヨナールが成す奇跡なのだろうか、京太郎は思わず笑みを浮かべそうになる。
(だ…駄目だ…!笑うな…こらえるんだ!)
南・中はまだ河に一枚しか捨てられていない、上がれる可能性は十分にある。
役満をテンパイして数巡後、ついにタコスが南を捨てる。
(ついに来たぜ…)
字一色をロンして役満だ、京太郎は自分の牌を倒そうとする。
ドックン……
その瞬間、あの感覚がまた京太郎を襲った。
だが今回のは今までとはまるで違う。今までよりも力強く、そしてはるかに大きい鼓動。
ロンしてはいけないのか?ここでロンしなければ役満という大物手を逃す事になるというのに。
しかし、ツヨナールは京太郎にまだ上がってはいけないと命令している。
このまま役満を上がるか、それともツヨナールに従うのか…京太郎は困惑する。
>>164 その時、久が山に手を伸ばそうとしているのが京太郎の目に映る。
まずい。
もし、ここで部長がツモったりでもしたらこの役満が水泡となる。
今はツヨナールに逆らってロンするしかない――京太郎は大きな声で宣言をする。
「ポン!」
京太郎の手牌から二枚の南が倒れる。
――京太郎は自分が何をしたのか理解出来なかった。
何故ポンなんだ。俺はロンしたんじゃなかったのか?
俺は、無意識の内にツヨナールに従ってしまったのか。
京太郎は混乱しつつも南を刻子にして中を捨てる。これで中待ちのフリテンになってしまった。
全く持って訳が分からない。ロンを放棄する必要がどこにある?
ツヨナールは俺に何を望んでいるというんだ。
「リーチ…」
和のリーチ宣言。もはや万事休すか、京太郎はため息を吐きながら自分のツモ牌を見る。
「―――!」
京太郎は絶句する。
ツモった牌は――西。京太郎は自分の牌を見直すとゴクリと息を飲んだ。
字一色、そして小四喜……W役満テンパイ。京太郎の役満はさらなる高みに昇り、W役満へと進化する。
なるほど…こういう事だったのか。ツヨナールは俺に役満ではなく、W役満で上がれと言っていたんだな。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
GJ
トビ終了なら役満ロンしないのはアホすぎ
それでトップにとどかないとかならまだわかるけど
ククク…ツヨナールは俺を邪魔者扱いした部長達に恐怖を与えるために、圧倒的な差をつけての勝利を望んでいるんだな?
だが、西は河に二枚捨ててある。部長達だって馬鹿じゃないから、字牌を三鳴きしている俺に対して振込む事はまず…ないだろう。
だが、今の俺にはツヨナールがある。絶対にW役満を上がってやる。
京太郎は中を勢い良く叩き付けた。京太郎の推測通り、三人はベタおりに徹する。
(フフフ…ふやけた麻雀しやがって……そんなんで大会に勝てるのかねぇ?)
自分達が馬鹿にしていた奴に対して逃げの麻雀を打つ、か…。
全くもってお笑い草だ。
だが、こっちだってアンタらから上がれないのは分かっている。
(俺の目的はただ一つ……ツモ上がりのみだ!)
京太郎は山から勢い良く牌をツモる。
(これはこれは…)
ツモったのは四枚目の白、京太郎はニヤリと笑うと白を倒した。
「カン!」
「カ、カン!?」
京太郎のカン宣言に部室にいる全員が驚愕する。
まさか
まさか
まさか
まさか宮永咲が得意とするあの技を――!?
雀卓から少し離れて勝負を見ていた咲は震えながらポツリと呟く。
「今の京ちゃん……まるでお姉ちゃんと同じ……怖いよ……」
京太郎はゆっくりと嶺上牌へと手を伸ばす。いける、予感がある、俺の中のツヨナールが…ツモれると教えてくれている。
(ああ……俺の役満はここにある)
ダンッ…
牌を叩き付ける音が室内で響き渡る。全員が沈黙がする中、京太郎はすぅっと深呼吸すると高らかに宣言する。
「ツモ!字一色、小四喜……W役満だ!」
龍は風雲を得、卓上という名の天を支配する。
決着はついた。京太郎は三人を飛ばし圧倒的な差をつけて勝利を決める。
久達はただ、京太郎が倒した牌を呆然と見続ける事しか出来なかった。
その姿を見た京太郎の身体中をなんとも言えない快感が駆け巡る。
「いやー!まさかこんな役を上がる事が出来たなんて信じられないっすよ。麻雀って怖いっすね〜!」
京太郎はわざとらしく大きな声で三人に話しかける。
ざまぁ見ろ。俺の事を邪魔者扱いした罰だ。
だが、まだまだだ…まだ終わらせはしない。
「んじゃ、続けましょうか部長!」
「えっ…?でも、勝負はもう…」
「何言っているんですか部長?練習は始まったばかりですよ。大会もある事だし……もっと頑張らないと…ね?」
京太郎は笑う…冷酷に、そして残忍に。
「次いきましょう」
>>169 役満をを外してダブル役満とか鷲頭様見たいだなwwww
>>165 いやよく考えたら
こんな馬鹿みたいに鳴いた手をチキンののどっちがリーチなんてするはずないという
突っ込みはヤボかwww
「いやー!今日は愉快だねぇ!部長達のあの顔……思い出すだけでも笑いがとまらねぇ!」
昨日とは対照的に京太郎は一人、愉快そうに笑いながら帰り道を歩く。
結局、途中でタコスが泣きながらギブアップを宣言したため練習は終わった。
結果は連戦連勝、京太郎は部長達を徹底的に負かしてやった。
まるで、今まで溜まりに溜まって来た鬱憤を一気に吐き出すかの様に。
「しっかし、大したもんだぜ!ツヨナールの力はよ!」
あの薬のおかげで勝つ事が出来た。まさにツヨナールさまさまだ。
ツヨナールの力があれば俺は誰にも負けない。 ツヨナールがあれば俺は無敵になれるんだ。 欲しい、ツヨナールがもっともっと欲しい!
「やあ兄さん! 今日は御機嫌だね!」
京太郎が顔を向けると、昨日の少年がまた露店を開いている。
「よお! 昨日ここで買ったツヨナールのおかげで麻雀に勝つ事が出来たぜ!」
「だから言っただろ?ツヨナールの力は本物だってさ」
「へへ、確かに本物だったぜ。 そこでよ……相談があるんだけど…」
京太郎はポケットから財布を取り出すと少年を見つめる。
「高く買うからさ……ツヨナールをあるだけ全部くれないか?」
何せ、飲むだけで強くなれるんだ。 こんなに素晴らしいドリンクはない。
例え金が必要だとしても、W役満を上がった時のあの快感に比べれば全然安いものだ。
しかし少年はさっきの笑顔から一転、真剣な表情で首を横に振る。
「兄さん……悪いけど、それは出来ない…」
「な、なんでだよ!?ツヨナールがあれば俺は…」
「兄さん、あのはね…自信をつけさせるためのものなんだ。使い過ぎちゃいけないんだよ…」
「なんだよ、それ。 自分から売っておいて、今さら売れませんだぁ?ふざけるなよ!」
「兄さん…今ならまだ間に合う。 もうツヨナールに頼るのはやめて、自分の力で勝負した方が良い。
その方が兄さんのためだ」
ブチッ――
少年の言葉に京太郎の中で何かが切れる。
「間に合う…?今さら何が間に合うってんだ…言ってみろよ、オイ?」
気が付けば京太郎は少年の胸ぐらをつかんでいた。
「い、痛いよ兄さん……放してよ…」
「いいか?俺みたいな凡人はな……力のある奴にはどんなに頑張っても勝つ事は出来ないんだ! 俺には…ツヨナールで強くなる事以外、やり方はないんだよ!」
咲や和を見て分かってしまった。力のある人間がどんな人間が。
174 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/21(木) 00:30:30 ID:KwA/O/WA
そして知ってしまった。自分には力がない事、力のない人間がどんな扱いを受けるという事を――。
「兄さん……ツヨナールで勝てば勝つほど兄さんの周りから人が離れていくよ? その孤独に……兄さんは耐えられるの?」
少年は京太郎の目をジッと見つめながら静かに問う。
(孤独、か……)
答えは決まっていた。
もしツヨナールをやめたとしても、待っているのは前みたいにパシリや雑用をやらされるだけの日常だ。
誰も俺の事なんか見やしない…まるで空気の様に皆の背中を見続けるだけの惨めな思いをするのはもうたくさんだ。
どちらにしろ孤独なら俺は――。
「ああ、耐えてやるさ……その孤独って奴によ!」
少年は京太郎の言葉にふぅっとため息をつくと、頭をポリポリとかく。
「分かったよ、兄さんがそこまで言うなら……売ってあげるよ」
「ほ、本当か!?」
「うん…だからその手を放してくれないかな?」
少年の言う通り京太郎は胸ぐらをつかんでいた手を放す。
少年は近くに置いてあった木箱の中をガサゴソと探した後、小さい段ボールを京太郎に差し出す。
「はい、兄さん……後悔しないでね…自分が求めた事なんだから…」
「ああ…分かっている…後悔なんて誰かするかよ」
京太郎は段ボールを受け取ると万礼を数枚、少年に渡す。
少年の目がどこか悲しそうだった事に今の京太郎が気が付く事はなかった。
ついに手に入れたツヨナールを…これで俺は無敵だ。
このツヨナールを使って勝って、勝って、勝ちまくってやる。
もう誰にも俺を空気なんて呼ばせない、俺を馬鹿にする奴は誰だって叩き潰してやる。
暗闇の中、須賀京太郎は高らかに笑う。
彼は完全に取り付かれてしまった。
力という名の――狂気の闇に…。
なんという喪黒
京太郎が王の力を得て孤独になっていくのか…w
京太郎が輝いている
なんてひどいスレだ
スレタイが完全に無視されてるw
しかし京太郎はオカズに苦労しなくていいな。あの部活のメンツだと。
文才あるなぁ
新作きたー
あのメンツだと男子入部希望者多そうなのになんで京太郎だけなんだろうな
描くのが面倒なんじゃないか?
男なんて京太郎だけで充分だろ
っていうかむしろ京太郎以外の男と絡むとこなんて見たくないわ
例えば和が別の高校の男子とお互いをライバル視しつつも認め合って・・・なんて耐えられん
>>183 >あのメンツだと男子入部希望者多そうなのに
二次元補正がかかってるだけで実際には・・・ってかのうせいm
>>186 予選の清澄以外の対戦高はお世辞にも美人ではなかったぞ
>>175 このノリで最後はアナキンみたいになる京太郎が見たい
>>183 実際のところ、清澄の麻雀部があんな面々だってのが知れ渡ってないだけ。
物語冒頭で、咲が本を読んでいるシーンで桜が舞っているので、遅くても4月の第2週。
この時点で部長が『1ヵ月後の県予選』と言っているので、予選はゴールデンウィーク前後でしょう。
つまり、のどっち達が入学&入部してから1月くらいなので、男達も麻雀部があんな豪華な面子だとは夢にも思ってないんでしょう。
清澄麻雀部の部室は一般の部とは全然違う位置にありますしね。
多分こんな流れ
入学と同時にのどっちとタコスが麻雀部に入部
↓
のどっち目当てで京太郎が入部
(なんでわかったかは不明。同じクラスなのか、たまたま麻雀TODAYでも読んだのか)
↓
「あと一人で団体に出られる」ってな話でもあったんでしょう。京太郎が人数合わせに咲を連れてくる。
↓
いろいろあって、現在県予選
部長やまこは、優勝狙える面子が揃っただけで満足でしょうし、1ヶ月で咲たちを鍛えるので手一杯。
タコスは京太郎しか見てない。のどっちと咲はお互いしか見えない。
言いふらすとしたら京太郎だけど……こんなおいしい状況を、わざわざ言いふらしてぶち壊すようなバカじゃない!
……ってわけで、現在の状態なんでしょう。
もしかしたら、県予選が終わった後に雑誌に載ったら男子の入部希望者が殺到するかもしれません
その日、風越女子高等学校の一室では県予選にむけて交流戦が行われていた。
他校の面子とただ一人戦う池田華菜の背中を、福路美穂子はじっと見つめている。それは次代を担う
池田にキャプテンの福路自身が課した試練だった。
──あなたはメンタル面で弱い部分があるの。実践の経験がたくさん必要ね。
池田はキャプテンの言葉を思い出す。
(これで上がればトップで終了だし)
オーラスの親。トップの池田と二位との点差はわずかに2000点。
「リーチ!」
上家のリーチが池田を射すくめる。
(このリーチに振り込めば終わり。現物のトイツを落とせばまだいける。いや、でも・・・)
池田の手が止まる。
テンパイを崩して打ちまわすか、あるいは勝負にいくか。攻める捨て牌は危険牌だった。
去年の大会の悪夢が脳裏をよぎる。大将戦で振り込んだ倍満はチームの敗北を決定付けた。
(勝つための撤退だし)
勝負をおりる手が動く。
「駄目よ」
そのとき池田の背後から声が響いた。
「キャプテン・・・」
「あなたの守るべきものは点数じゃないわ」
その真意は池田には理解できない。
「私はいずれいなくなるの。卒業するのよ。あなたはそのきチームを守らなくてはならない」
その声はかつて池田が聞いたことのないほど厳しい声だった。
「リスクを背負いなさい。キャプテンはね、後輩を守るの。その重圧から、不安から、恐怖から、
全てのプレッシャーから守るのよ。そのためにはいつも立っていなくては駄目」
福路の声にそれまでの思い出がよみがえる。久保コーチのしごきに自分が耐えられたのは、
ひとえにキャプテンの存在が大きかったのではなかったか。いや、自分に限らず他の部員も
きっとそうだろう、と。このひとはそうやって風越を守ってきたのだと。
>>190 (キャプテンはやっぱすごいし──!)
じわりと目頭が熱くなる。
「だから勝ちなさい。敵ではなくあなたに。技術をつけて強くなるだけでは勝てない。本当に辛い
戦いに勝ったときに強くなるのよ。いま、あなたにその力がないというのなら」
──その一撃で強くなりなさい。
福路の声は確かな重みとなって池田に届く。
「リーチだし!!」
「ロン。1300」
失敗したが。
どう考えても無理のある危険牌切りをみて、福路美穂子は思わずうつむいてしまう。
こみ上げてきた笑いをかくすために。
(ふ、り、こ、ん、だ・・・二者択一で危険牌の方を・・・さすが華菜。期待を裏切らない子。
なんて可愛い私の子猫・・・ホラ泣いちゃえ、泣いちゃえ・・・泣いた! あんなに大きな涙
・・・ゾクゾクする──)
フルフルと震える池田を見て、風越女子のキャプテンは拳を握り締める。
次はドラをふりこませようと。
池田華菜の夜明けは、遠い。
\ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、)
| ,、
./ ヽYノ
/ r''ヽ、.|
.| `ー-ヽ|ヮ
| `|
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ヽ, |
ヽ, | ,,....::::::::':::ヽ
____,.ヽ....::::'''::::::::::::''、´::::::::::::::::::::::l
l::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::\::::、:::::::::::::::::::l
l::::::::::::/:::/::ハ:::lヽ::::::::::::::\:::::、:::::::::::/
l:::::::〈::::/、( ゙、! ヽノ\::::::ヽ:::::::、:::/
l::〈:::::〉 u >、:::ヽ:::::\
/:::::〉\_ ィ´=ミ、::::ヽ:::::::\
/::::/:!/,"::ヾ' "lO:::::ハ }} :::::、::::::::::\
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/::::/:::::::::i `=" ' `¨ ⊂⊃ソ;:l丿::l丶::::::、
/:::/::::::::::::ゝ⊃ <^ .-v u ,--イ|ハ:::| \|
.//|/{/\|` _ `ー‐' _ i';/|:::/リ `
にゃー ¨T:::' L-、___
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
―「ロン。1300」
ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !: }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、 ,. ──‐、
: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //. /: :/ !: :!/!/ !从:/|:.| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ',
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′ U } }
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂. ′ ´ ! :::::ィ./ ト,ムノ:! , ,' '
:γ⌒Eヽ弋二;;ノ ゝ-.″ | }: : : :| //
',:{ :::` :::::::::::::: 、 :::::::::: レ′ : :!. { !
..',\ :::::::::: ノ: ::::! U
: : :| `ー´\ ,. , / !:! ! !
: : :|. ` 、 ./|: :. !:! ! ::! ◯
: : :| }` .. __ , イ |::|: |:|: :| |
: :: } ィ‐┤. ├ .、|::|: |:|: :| {
194 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/21(木) 22:03:01 ID:aOVBxb9M
新作ktkr
195 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/21(木) 22:19:28 ID:B376p7D6
オヌヌメ2チャンネル見れば凄いな
>>191 GJwww最後のAAワロスwwwwwww
なんだこのスレ…スレタイと全く関係ねーww
いいぞもっとやれ
__
,. ' ´:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.` 、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
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l:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.,:.:.:.|:.:.:.:.:l.:..:i.:..:...:....:.....',
li:.:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:./l:.:./!:i:.:.i:ハ:.:|l:.l:.:.:.:l:.:.:...i 京ちゃん・・・中はダメ・・・
|:.r‐!:l:.:.`iー/‐ァァT':.:/フTナiT´:.:.|:トi、|
{:.{ ‐N、:.:{r―r-r l/!'―r-i'|:.:.:,リ:リヽ!
ヽ!ヽ _ `{. _ヒソ _ヒソノ/イ:|
`ヽ!ゝ ////////////j:i:/|ハ!
,∠_ ̄〈: :` こ__ー--_ュ,/く'
i: : : :ヽ 、ヽ : : ヽ 丁:i : : i: :ハ
|.: : : : :ヽi :ヽ: : : V: : |: : :}:/ : l
{: : : : : : :} : : ヽ: /: : :l : : l': : : |
ハ: : : : :ヽ! : : : V: : :/: : :/:/ : ヘ
咲の中に白濁液か
幼馴染だからちっちゃいころ一緒に風呂はいったこともあるんだろうな
それで貧乳は見慣れててタコスには反応しないで巨乳の和に惹かれるとか
幼なじみだっけ?
幼なじみらしい
203 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 00:41:38 ID:lVmdzsOs
ちょw もう200突破かよwww
なにが創作欲をかきたてるんだ
京タコよりも京咲だな
でも久京もアリダナ
初心者繋がりで京×妹尾
京アニ
208 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 16:32:31 ID:Vqpqt/v8
京京
京×女装京もしくはTS京
>>175 カチャ…カチャ…
麻雀卓の上で京太郎は一人、麻雀牌を理牌している。
京太郎がツヨナールを手に入れてから数日が経った。
いつもは賑やかなはずの麻雀部――だが今は誰も口を開こうとしない。
牌同士の擦れる音が部室で静かに響く。
「なぁ、タコス。暇だから二人麻雀でもやらないか?」
椅子に座っていたタコスは京太郎の方をチラッと見るが、怯えた様子ですぐに顔を俯ける。
「……遠慮するじぇ。どうせ京太郎には勝てないんだじぇ」
タコスは震えた声で京太郎に答える。いつもの元気な姿はそこにはなかった。
「そっか。じゃあ咲、俺と麻雀しようぜ」
「ごめん…私も遠慮しとくよ……」
咲もタコスと同じく京太郎から視線を逸らして答える。
「………ふーん」
京太郎は理牌の手を止め部室を見渡す。
久も、和も、まこも、京太郎の方を見ようともしない。まるで、京太郎を避ける様に。
その姿を見た京太郎は、やれやれといった様子で頭をかくとおもむろに口を開く。
「もう、やめにしませんか皆?気持ち悪いでしょう……こういうの」
返事はない。張り詰めた空気が部室内を漂う。
ただ、時計の針が動く音だけが六人の耳の中に入って来る。
「……誰のせいでこんなんなってると思っとるんじゃ……」
沈黙を破ったのはまこだった。彼女はスッと立ち上がると雀卓の前に移動して京太郎を睨み付ける。
その様子を京太郎はフンッと鼻で笑いながら眺める。
「どうしたんですか染谷先輩?まさか俺のせいだって言いたいんですか?」
「ああ、はっきり言ったる! 麻雀部がこんなん暗くなったのは、アンタがふざけた麻雀を始めたせいじゃろうが!」
まこと京太郎の衝突。久を始め、他の部員達はその様子を固唾を呑んで無言で見つめる。
「ふざけた麻雀って……俺はただ、普通に麻雀を……」
「普通?何が普通じゃ!ずっと一人に対して粘着し続けたりするんが普通の麻雀か!?
アンタがやっとるんは最低な麻雀じゃ!人の心を傷付ける下卑た麻雀じゃ!」
怒りに震えるまこの言葉。それを見た京太郎は両手で顔をゴシゴシ洗う様な仕草をした後、ニヤリと冷たい笑みを浮かべる。
「心外だなぁ……自分達が負けるのを俺のせいにされるなんてね」
「……なんじゃと?」
「俺に勝てないのは単純に皆が弱いのが原因でしょう?人のせいにしないで欲しいものですね」
バンッ!
まこは雀卓を強く叩き付ける。その表情は怒りに満ちていた。
京太郎カッケーwwwww
今まで最近スイーツがよく言う典型的な草食男子だったのに
完全に肉食だなwww
続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
正直
>>175で終わったのかと思ってたぜ
ともかくGJ
個人的にはラスボスは京太郎であってほしい
実は照が偵察に送り込んだスパイだったとかで
214 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 19:45:32 ID:gQvOoudh
粘着されてたの誰だっけ?
続きktkr!
>>68のこのくだりが好きさw
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ィ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.、
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,'.:./.:.:.:/.:.:./.:/.:.:./ l.:.:.ハ.:.:.:.:.:::', 京太郎に体を買ってもらえよ。なぁ。いくらでも払えるだろう?
l.:/ .:.:.,'.:.:..:l/‐-/ l.:/ -',.:.:.:.::::', 好きなんだよなぁ。京太郎が。買って貰えよ。できるよなぁ?
|.:.>‐l .:.:>ちホ:::::::::::/ちホV.:.:.:.:.:| 一石二鳥だよなぁ?
|.:.{ |.:./{ ト-j:::::::::::::::ト‐j l/:}゙∨
',八__|/_ `´ `´ ハ.リ
)ハ::\ 'ー=-' ノ
Vl:::〕 r≦
,x<:::::::< ヽ:::`x
/ \ヽ:::\___}::://ヽ
>>216 AAとセリフがマッチし過ぎwwwwwww
嫌やこんなん俺が愛した咲ちゃんやない・・(´;ω;`)
黒咲はいいねw
いつの間にか異色SSスレとして再生していたんだな
これ現在執筆者が二人いるんだよな?
222 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 21:55:22 ID:8vfpTqI/
咲だけは京太郎と麻雀すると思ったんだが
どうやら違うんだなwww
粘着と言えばアカギの得意中の得意戦法で
Vシマネのアカギでは完全に矢作さんを二度と麻雀をできない風にしたからなwww
「京太郎……もういっぺん言うてみい」
「そ、染谷先輩…落ち着いてください!京ちゃんも…」
「咲は黙っとれ!」
まさに部室は一触即発の危機。それでも京太郎は面倒くさそうにあくびをすると、やれやれといった様子でまこを見る。
「だから言っているじゃないですか?皆が弱いから負けるんだって。 こんなんで大会に勝つ事なんて出来るんですかねぇ?
俺はもう心配で心配で……」
まこを馬鹿にするかの様な京太郎の言葉。
ついに堪忍袋の緒が切れたまこは京太郎の胸ぐらを掴む。
「わりゃあ、いつからそんな腐れになったんじゃ!?人を舐めんのも大概にせぇよ!」
恐ろしい形相で京太郎に詰め寄るまこ。
しかし京太郎はそんなまこに臆する事もなく、彼女を嘲笑った。
「やれやれ、そんなに俺に勝てないのが悔しいんですか染谷先輩。 なんなら俺の方は点棒なしで勝負してあげましょうか? それなら皆だって俺に勝てるかもしれませんよ」
「京太郎!わりゃあいい加減に…」
「やめて、まこ」
ようやく久が口を開く。普段は穏やかな久の顔も今は厳しい表情に変わっていた。
「ぶ、部長……」
「お願い、まこ……今は抑えてちょうだい」
久の言葉にまこは少し苛ついた様子で京太郎から離れる。
久は改めて京太郎の方を見ると顔をしかめた。
「須賀君、まこの言う通り最近のあなたはどうかしているわ。 確かにあなたは強くなったかもしれない。
でも、今のあなたには仲間を思いやる気持ちが全くないわ。
私の知っている須賀君は……皆の事を思いやる事の出来る優しい人間だったはずよ?
どうして、あなたは変わってしまったの?」
久は悲しそうな顔をして京太郎を見つめる。
京太郎はしばらくの間、黙ってうつむいていたがおもむろに立ち上がるとぶつぶつと何かを呟く。
仲間…?
仲間だって…?
ふざけんな…!
「京…ちゃん?」
咲が京太郎の名前を呼んだ瞬間、彼はいきなり高らかに笑い出した。
「フハハハ、アーハッハッハッ!ハハハハハ!アハハアハ!ハハハハ!」
狂気に満ちた笑いが部室内に響き渡る。
その異常な事態に久も、まこも、和も、咲も、タコスも――呆然と京太郎を見つめる事しか出来ない。
やがて、京太郎は笑うのをやめると冷酷な目つきで久の方に顔を向ける。
「部長、まさかアンタの口から仲間なんて言葉が出るなんて思いませんでしたよ。 正直、反吐が出るぜ」
225 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 23:51:19 ID:GWd8Mq7J
黒杉www
もはやルルーシュww
1話で京太郎の飲みかけの紅茶を
平然と飲んで間接キスする部長
タコスがヤンデレ化します
みんなが京ちゃんに恋をしました。
>>222 どうでもいいが……
V島根?
>>224 京ちゃんやめて!と泣きつく咲を妄想したくなるが
この淡い期待はもろくも打ち砕かれるんだろうなあ……
まともな流れで安心した
234 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/24(日) 19:10:01 ID:6dXN0vJ+
続きが楽しみすぎるw
>>227 部長もお茶目だよな
俺の飲みかけと間違えてるとは…
島根・・
>>209のタコスがもう可哀想で可哀想でいたたまれない…
これはひぐらしの問題編みたいなものなんだよな!?
この話が無事終わったら(無事には終わらなさそうだけどw)ほのぼの京タコの解答編が始まるんだよな!?
そうだと言ってくれw
>>237 一連のSSが始まった時からこのスレのタコスは不幸なんだ。
スレ民すら誰も本名で呼びすらしねぇw
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|.:.{ |.:./{ ト-j:::::::::::::::ト‐j l/:}゙∨ 負けるやつは、いつまでも負け続けるんだよタコス
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咲AAの目の辺りの ちホ が気になって仕方ない件
なるほど、元のAA(ストパンの黒芳佳AA)から改変されたときに
目と眉のパーツ「ち」が少しずれた様なので気になるのかも知れない。
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>>224 京太郎は忘れていなかった。あの時、久達が話していた事を。
そして許せなかった。自分を爪弾にしようとした久達を。
「何が言いたいのかしら須賀君…?」
「とぼけないでくださいよ部長。 俺がいない時、皆で話していたじゃないですか……時間が勿体ないから俺を大会には参加させないってね」
その言葉に久は一瞬びっくりした様な表情をしたが、すぐに元に戻す。
「……聞いていたの?」
「ええ、扉の向こうで聞かせていただきましたよ…俺の扱いに困っているとかね。 咲が入部して俺が要らなくなったんでしょう?
全く、俺も皆のために一生懸命頑張って来たのにな……まるで馬鹿みたいだぜ」
京太郎は少し悲しそうな様子で頭を強く撫でる。
「それは違います!部長はそういうつもりじゃあ……」
「いいのよ、和」
何かを言いかけた和を久がとめる。久はフゥッとため息を吐くと京太郎の顔を眺める。
「須賀君…確かに私はあなたに大会の棄権を勧めようとした、それは認めるわ。
でも、それが理由で皆に嫌がらせをするのはお門違いというものよ。
責めるのは部長である私だけにして……これ以上、他の皆を傷付けるのはやめて…お願い」
責任はあるのは自分だけ、だから皆を責めるのはやめて。
久のその言葉を聞いた京太郎はポリポリと頬をかくと、フッと鼻で笑った。
何を、今さら。
散々、皆で俺を馬鹿にしておいて都合が良いこった。マジでムカつくぜ――!
「おやおや部長、随分と俺以外の部員には寛容なんですね? あっ、なるほど。大会が近いから貴重な戦力には手を出すなって訳ですか…。
なんだかんだ言って部長も大会の方が――」
パシンッ!
久の平手が京太郎の頬を叩く。平手打ちされた所が見る見るうちに赤くなっていく。
久は平手打ちをした手を握り締めながら無言で京太郎を見つめる。
京太郎は叩かれた頬を何回か撫でるような仕草をした後、チッと舌打ちをすると鋭い目付きで久を睨み付ける。
「……分かったよ、分かったって…。 俺がここからいなくなればいいんだろ?
それが望みなんだもんな……アンタらの。 確かに俺はアンタらにとって何の役にも立ちゃしない疫病神だしな…。
麻雀部を辞めてやるよ…良かったじゃねぇか、これで前みたいに楽しい日々が戻ってくるんだぜ?
どうぞ五人で全国大会を目指して頑張ってください……今までありがとうございました……じゃあね」
京太郎はヒラヒラと手を振ると鞄を持って扉へと向かって歩き出す。
「京ちゃん待って!」
咲の呼び止めにも振り返る事もせず、京太郎は部室から立ち去って行った。
「勝てば勝つほど俺の周りから人が離れていく……か」
京太郎は歩きながら手に持ったツヨナールを見つめる。
確かに俺の周りから人はいなくなった。しかし、どっちにしても同じ事だ。
弱いままでも俺は誰からも相手にされないだろう。
なら俺は――強者として生きていく。
でなければ……麻雀部を去った意味がないんだからな。
「京ちゃん!」
京太郎は後ろを向く。そこには肩で大きく息をする咲の姿があった。
「……何しに来たんだ咲」
「お願い京ちゃん、帰って来て……皆も京ちゃんの事を心配しているよ!」
「馬鹿だなぁ、咲…俺はやめるってはっきり言っちまったんだぞ? 今さら帰る事なんて出来るかよ」
「じゃ、じゃあ……一緒に謝ろう! 私も京ちゃんと一緒に皆に謝るから! 皆だってきっと許してくれるよ!
だから……だから戻って来て京ちゃん! お願い…やめるなんて言わないで…!」
目を潤ませながら咲は京太郎に戻ってくる様に説得する。
京太郎は何も言わず、ジッと咲を見つめる。
その時、イデが発動した。
今度は右下のハ.リが気になるぞw
だが俺にはAAを作る能力は無い…
誰か
「あぁ・・・構わないぜ。倍たぁ、豪儀じゃあねぇか。
命の取り合いなら、歓迎だ。三尺高ぇ所にその首上げてやるぜ」
と
「タコス。この嶺上牌で死ね」
も頼む……!
ところで咲の口は開いているのか?
ようやく京咲展開が来たのかwww
イデに吹いたwwwwwwww
原作は百合展開が受けなかったら京太郎×咲に路線変更したと思うから路線変更としてこれはいいねえ
ここでまさかのスレタイにふさわしい内容
しかしツヨナールという名前を見るたびバッファロー五郎の顔が思い浮かんで困るw
待て待て、これは黒崎の複線では・・・
池田の憂鬱
「ま、負けた…」
その日、池田は人生最大にして最悪の敗北を味わった。
「もうマジ無理だし…。麻雀やめようかな。キャプテンにも会わせる顔がない」
池田は落ち込んでいた。
彼女本来の覇気はすっかりとしょげ、自慢の猫耳も垂れ下がり憂鬱な色を出していた。
そこに鼻歌を歌いながら近づいてくる男一人。
「頑張っちゃった頑張った我々テンパイ即リーワーイワーイ♪」
この脳天気でKYな男こそ我らが主人公・京太郎である。
その男はその勢い故にその彼女とぶつかる羽目になった。
「あっスミマセン。ちょっと俺浮かれちゃってて♪!↑。ってえー」
彼も事態をようやく飲み込めた。
自分の前に泣いている女の子一人、童貞の彼が焦るのも無理はない。
「うわっ、あ、あの、すみません!気づかなくて…」
「だ、大丈夫ですかぁ〜?」
「わ、わたしもうだめだよぉ…もうキャプテンにも見放されちゃうし!」
「わ、私が殴られるのはいいけど!きゃ、キャプテンが殴られるのはマジ勘弁して!だし。。」
「きゃ、きゃぷてぇえんん」
「ちょっと待て。そのキャプテンって奴にお前は見放されたのか」
「直接は言われてないけど、きっとそうに違いないし。だって私から麻雀取ったら何も残らない!!」
「直接言われてないならまだどうか分かんないだろ?今から会いに行ってこい」
「もし駄目だったらここに戻れ。俺がそのキャプテンて奴の所に一緒に乗り込んでやるから」
「でも…でも…」
「お前の中のキャプテンの記憶はそんな奴だったのか?負けたら見放すようなそんな冷たい奴だったのか?」
「(違う…キャプテンはいつも私に優しくて…それで、それで!)」
「ありがとう!私キャプテンの所に行ってくる!!」
彼女の背中を見つめながら京太郎は一人思いを巡らす。
自分は…自分はあんなに誰かの事をひたすら思うことが出来る
−そんな人間だっただろうか
−軽い気持ちでのどっちは俺の嫁!などとホザいていなかっただろうか
俺もまだまだだな、と彼は思う。
そしてまた登場人物が一人。
大将にして幼なじみである咲である。
彼女がもたらした知らせ、それは対戦相手の落とし物がもたらしたストーリー。
自分が対戦が終わり感慨に浸っていると猫耳がぽつんとテーブルに残されていたのに気づいたという。
そう言えば猫耳を付けていたのは確か池田さんだったかな?
そう思い彼女は持ってきたのだがこれからインタビューがあるという事だ。
よって必然的に選手ではない俺が運ぶ事になる。
京ちゃんよろしく!と彼女の言葉にああわかった、と返す。
彼女とは長い付き合いだ。
周りからは夫婦と揶揄される事も多々あるが、お互い深い感情を持ってはいないだろう。
ついこの前の事だ。
タコスが「後ろがいいから席譲って欲しいんだじぇ」と合宿のバス席のお願いをした時
咲は何の迷いもなく一瞬で「いいよ」と即答したのだから。
いや待てよ、なんであの時タコスは後ろが良かったんだ…?
おっとそんな事を考えてる場合ではない、早く届けないと。
今にも猫ではなくライオンになってしまうかもしれない。
−風越女子高校前−
京太郎は緊張していた。
いったいどんなおっぱいが出てくるのかと思うと。
ん?あれ?この声?
中からは言い争うような声が聞こえた。
こりゃ取り込み中かな?後にしたほうが良さそうだと帰りかけたその時、耳に響く声。
「キャプテンには!!どうかお願いします…」
聞き覚えのある少女の声、キャプテンという単語。
これだけで彼に扉を開けさせるには十分だった。
今の彼を止められる者はいなかっただろう。
例えそれが地獄の門だと彼が知ったとしても。
彼が見た物、それはスラっとした女の人がさっきの女の子を殴ろうとしている場面だった。。
タコスはタコス以外の呼び方ねーのかよwww
誰が書いてもタコスじゃねーかw
新展開www
>>244 変わらないな、咲は本当に変わらない。
こんなになっちまっても咲は俺の事を心配してくれる。
昔からそう、コイツは自分よりも他人の事ばっかり心配してる。
咲は本当に優しい奴だ……ちょっと臆病な所もあるけどな。
「ありがとな、咲……こんな俺を心配してくれて」
優しい微笑みを浮かべる京太郎。その姿を見た咲は嬉しそうな表情で京太郎に駆け寄る。
「でもな、咲」
笑顔が、消えた。京太郎はどこか悲しそう目で咲を見つめる。
今の俺には…優しさなんて必要ないんだ。
俺に必要なのは『力』なんだ、絶対的な……力が。
「京ちゃん…?」
「俺はな、もう麻雀部には戻らないって決めたんだ。あそこには…俺の居場所はないんだからよ」
「……どうして?どうしてそんな事を言うの京ちゃん!? どうして京ちゃんは変わっちゃったの!
本当に、本当にどうして――!?」
涙をポロポロと流しながら咲は叫ぶ。
帰って来て欲しい、やめて欲しくない。その言葉が京太郎の胸に刺さる。
咲は俺のために泣いてくれている、それが今の京太郎にとって辛い。
もういい、ツヨナールの事を咲に言おう。そうすれば咲だってあきらめてくれるだろう。
「――咲。 もし、俺が強くなったのは薬のおかげって言ったら……どうする?」
京太郎は鞄からツヨナールを取り出すと咲に見せ付ける。
「それ、どういう事なの……京ちゃん」
「俺が麻雀で強くなったのはこのツヨナールって奴のおかげなんだよ。 俺は練習前にこれを飲んで麻雀をしていたんだ。
はっきり言えば……俺はイカサマをしていたって訳さ」
京太郎は淡々とツヨナールの事を話す。咲は信じられないといった感じで彼の話を聞いていたが、話が進んでいく内に暗い表情へと変わっていった。
「どうだ咲。 薬を使っている奴をお前が麻雀部に引き戻そうとしているんだぞ?
それでも、お前は…俺の事を止めるのか?」
改めて咲を見る、咲は顔をうつむかせたまま動かない。
これで良い。これで咲もあきらめるだろう。
京太郎はフッと笑う、これで俺の周りから人はいなくなった……これで俺は一人だ。
京太郎が再び口を開こうとした丁度その時、咲が口を開く。
「だったら…だったらそんな薬やめちゃいなよ! 京ちゃんだってそんなの使って勝ったって嬉しくないんでしょ?
私、京ちゃんが薬を使っていた事を誰にも言わないよ!
ね?だから部室に戻って二人で皆に謝ろ!」
まだ、心配してくれるのか。京太郎は自分の目頭が熱くなるのを感じた。
自分の事をこんなにも思ってくれる人がいる。
自分のために泣いてくれる人がいる。
京太郎は咲の元に歩み寄ろうとした――自分を思ってくれる彼女の元に。
『京ちゃんごめんね……私、皆と一緒に全国大会に行きたいの』
急にツヨナールを手に入れた夜に見た夢が京太郎の頭の中に浮かんだ。
京太郎は歩みを止め、拳を強く握り締める。
そうだ……俺は――。
「京ちゃん……?」
「ごめん、咲…俺にはこれを……ツヨナールをやめる事は出来ない。 だから俺は…麻雀部には戻れない」
風が流れる。京太郎は静かに、そして強く咲に言い放つ。
ピチャッ……
咲の目から大粒の涙が落ちた。
「なんで……分かってくれないの京ちゃん! 薬を使って勝ってもそんなの自分の実力じゃないんだよ!?
薬に頼るなんて、そんなのおかしい!おかしいよ!」
涙を拭かず、声を枯らしながら咲は叫ぶ。
私は京ちゃんにやめて欲しくない、ただそれだけなのに――その声がどうして京ちゃんに届かないの?
咲の目から溢れ出て止まらない。
一方の京太郎は咲の悲痛の叫びを目を閉じながら聞いている。
やがて、京太郎は目を開くと切なそうに笑う。
「咲、お前には分からないだろうな……負け続ける人間の気持ちは」
「えっ…?」
「お前達は特別な力を持っている……けど、俺は違う。 俺は何の力を持たない……ただの凡人だ。
どんなに頑張っても、お前達と一緒に歩く事が出来ないんだよ。
そんな俺が強くなるためには……ツヨナールに頼るしかないのさ」
自分には何の力もない。その現実がずっと京太郎に重くのしかかって来た。
だからこそ、京太郎はツヨナールの力を使う事に決めたのである。
「咲、全国大会……頑張れよ……。 お姉ちゃんに会えると良いな……じゃあな」
京太郎はスッと振り返ると歩みを進める。もう、あの頃には戻る事はないだろう…。
「行かないで京ちゃん!」
咲は京太郎へと手を伸ばす。しかし、その手は京太郎には届く事はなかった。
(俺は……一人で戦う…一人で勝ち続ける……ツヨナールを使って…)
京太郎は歩く。咲達とは違う――光の当たる事のない、闇の道を。
一人、残された咲はその場で泣き崩れる。
そして責める……京太郎をとめられなかった自分自身を。
「京ちゃぁぁぁぁぁぁん!」
咲の悲痛な叫び声が、校舎内に響き渡った。
( ;∀;)イイハナシダナー
続編キター
池田華菜の日記〜4月11日付より抜粋〜
4月11日 晴れ
今日部室でお昼ご飯に食べようと思って買い置きしてあった焼きそばパンを見たらないし!
友達に聞いても知らないって言うし困った。泣いた。
そしたらキャプテンがやってきてお昼ご飯をわけてくれた。なんでも、友達と先に食べてしまって
おなかが減ってないという話。
遠慮しようと思ったけど完食した。玉子焼きうまかった。またちょっと泣いた。
途中でコーチ(鬼畜)がやってきてまた文句を言いかけたけど黙認されたみたいだった。
キャプテン良い人。手作りのお菓子も最高だった。
久保貴子の日記〜4月11日付より抜粋〜
新入生が入ってきて、いよいよ大会に臨むべくチーム編成を検討する。
福路を筆頭に今年こそ全国へ行ってもらわねばならない。その意味では去年こそ本命だった。
結果を残せなければ私は更迭されるかもしれないが、悔いはない。
思えば去年のこの時期、私は池田華菜にかつての私を見ていたのだと思う。
かつて少女だった私は麻雀が好きで好きでたまらなかった。しかし環境が変わり、ただ麻雀が
好きなだけの少女を世間は許してはくれなかった・・・のだと思う。
チームを牽引するためには力だけではなしえないものがある。高みに立ってはじめて見える景色。
それを見たものだけが共有できる世界。池田にはそれを見てもらいたいと思う。誰よりもはやく。
いつまでも麻雀が好きなだけでは勝てない。
そのためなら鬼になろうと決めた。挫折を知っている私だからこそできるのだと信じている。
今日も昼食を忘れたと言って池田は福路に泣きついていた。ずぼらな所もかつての私に似ている。
面倒見がいい福路は弁当を分けてやっていたが、ふと気になって声をかけた。
彼女がついさっき昼食をとっていたのを見かけたからだ。福路がこちらに合図をするので何も言わな
かったが、余分に用意していたのだろう。
生徒をきつく叱る私と大らかな福路の性格でチームの絆は維持されている。彼女の気配りには本当
に助けられていた。
まずは予選。ここを勝ち上がって池田に全国の世界に立ってもらいたい。
一緒にすすめられていた、あのテトラポット状のお菓子はなんだろう。ひどく気になった。
4月11日 快晴
かつての私が大空へ飛び立つことを切に祈りながら
>>266 福路美穂子の日記〜4月11日付(門外不出)より抜粋〜
四月十一日 晴
部室に行くと焼きそばパンが置いてあった。
華菜のだろうと思ってとりあえず食べる。たいして美味くはないが、消失したパンで涙ぐむ華菜を想像
するとゾクゾクした。
食べている途中コーチがやってきてチーム編成の話。
やはりコーチは池田を育て上げたいと思っているようだ。真意は別にしてガンガン泣かして欲しい。
ある種の変態的な欲望で眩暈がする。たまらなひ(笑)
いったん部室から出て、ものかげから伺っていると華菜がやってきて騒いでいた。
焼きそばパンはやはり彼女のものだったらしく、みるみるうちに猫耳がへたっていくのが心地よい。
そして颯爽と登場する私。
この日のために作った弁当を渡すとまた泣いた。ほっぺたをつねってもうちょっと泣かしてやろうかと
思ったが自重する。そういうキャラじゃないし。
食べているとコーチがまたやってきて、何か言いかける。さっき私が焼きそばパンを食べていたのを
見られたからだ。とりあえず笑顔でごまかした。
最後に手作りで挑戦したネコ餌のカリカリを華菜に与えてみる。
耳が物凄く動いて美味そうにたべた。やはりこいつはネコ。次はまたたびを用意しよう。
\ヽ, ,、
`''|/ノ
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にゃー ¨T:::' L-、___
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
キャプテン酷ェwww
最高だわ!
またこの路線続けてください
池田の憂鬱U
「おい!あんた何やってるんだ!」怒号じみた声が控室中に響く。
「何ってお前こそ何だ。これは私の教育だ。部外者は口を挟まないで貰いたい」
教育?それがお前に取っての教育なのか?か弱い女の子をいたぶって苦しめるのが教育だって言うのか!?
「もういいから…私だけが犠牲になれば―済む事だし―」
そう言い扉を閉めようとする池田。彼女の目には涙が浮かんでいる。
「おい、待てよ。これお前んとこの高校の生徒が落とした筈なんだ。それを届けるためにきたんだ」
「あ、それ。私のだし…」
いけだぁ!!と再び怒号が響き渡る控室。
「まだお前そんな物付けていたのか?そんな物を付けているからいつまで経っても強くなれないんだ!!」
「あっ!止めて!それだけは捨てないで…」彼女の猫耳は今にもごみ箱に放り投げられようとしていた。
「おいちょっと待てよ。それは彼女の大事な物だろ?」
「よく分からないけど何か自分に取って大切な物を持ってプレイする。それで麻雀がより強くなる奴だっているみたいだぜ(俺は良く分からないけど)」
「ああ?んな訳ないだろ?これはただのゴミでそれ以上の価値はない」冷酷な台詞が彼女の頬を伝う涙に冷たく当たる。
何故だ。
「お前にそれを捨てる資格があるのか?猫耳を付けても意味がないという証拠があるのか?」
何故なんだ。
「効果があるかどうか、そしてお前が彼女を殴る資格があるかどうか」
何故ここまで熱くなれるのか。
「麻雀で闘えよ。そうまで言うくらいなんだから楽勝に彼女には勝てるんだろうな!」
それは好きな人の事も侮辱されたように感じる。ただその一点にすぎないのだろう。
「麻雀で戦えだと。…むむいいだろう。ぼこぼこにして二度と闘えなくしてやる」
女の人の手から猫耳が荒く投げ渡される。それを付けた少女。
猫を被る事によって彼女はより強くなるのだろう。
「文堂!お前入れ!」「は、はいっ!」
こうして俺と池田とコーチと文堂さんの四人で卓を囲む事になった。
―結果―
と書くのも、もったない程、池田の圧勝だった。
コーチはと言えば、部屋の隅で丸く小さくなっていた。
自分で言ってしまった事だし相当堪えているに違いない。
これでしばらくは大人しくしているだろう。
「ほ、本当にありがとう!なんてお礼を言ったらいいか分からない…」
「いや、別にいいんだ。俺が勝手にやった事だしな」
「あなたの事、キャプテンの次くらいに好きかもしれないよ。本当にありがとね!」
彼女の屈託のない笑顔は見ているこっちまで笑顔にさせてくれる物だ。
さて部外者は去るかと風越女子高校控室に背を向け歩き出す俺。
その背にはいつまでも池田とキャプテンの笑顔が映っているような気がした。
「おーっす!ただいま」
「あっおかえりー京ちゃん。無事渡せた?」
「ああばっちりな」ん?咲の顔が紅潮してるな。インタビューのせいか。
どーん!と突然の体当たりを受けよろける俺。
「京太郎遅いんだじぇ。これからタコスカップを開こうと思っていたのに遅いから待ちくたびれたじょ」
なんだよタコスか。ってタコスカップって何だ?
「ふふーん知らないのなら教えてやるじょ。タコスカップというのは賞金がタコス一年分なんだじょ!」
おいおいタコス一年分?そりゃ何の冗談だ。
「いや賞金の使い道を決めるクジでゆーきの奴が見事当たりを引きおってな。短期の集中力は半端ないじゃけん」
そりゃけったいな使い道だな。タコスの奴なんか自作タコスの歌まで歌ってノリノリだ。
「で参加者は?6人て事はサンマでやるのか?」
わたしは別にいいわ。われも別にいいのぉ一年生に譲るじゃけん。という事は俺達四人でやるのか。
「うおータコスは誰にも渡さないじょ!!」妙に燃えてるな。
「京ちゃん。私も負けないから」その微笑みは何だ、怖いぞ、咲。
それにしても毎度けしからんおっぱいだぞ俺の嫁のどっち。
と電話の音。和に?え?何々?
「あのーすいません。父からすぐ戻ってくるように言われたので今日はこれで」
マジかよ。俺の女神さまがぁ。。
「そうすると1人足りないわね。どうしようかしらな」
バーン!!
漫画みたいな扉の開き方だって?仕方ないだろ、実際にそう開いたんだから。
そこから出て来た奴も漫画みたいな奴だった。そう猫耳を付けてな……
そいつはこう一言叫んで俺たちの輪に堂々とウザったらしく割り込んできたんだ。
―――そろそろまぜろよ―――
「おーっす!ただいま」
「あっおかえりー京ちゃん。無事渡せた?」
「ああばっちりな」ん?咲の顔が紅潮してるな。インタビューのせいか。
どーん!と突然の体当たりを受けよろける俺。
「京太郎遅いんだじぇ。これからタコスカップを開こうと思っていたのに遅いから待ちくたびれたじょ」
なんだよタコスか。ってタコスカップって何だ?
「ふふーん知らないのなら教えてやるじょ。タコスカップというのは賞金がタコス一年分なんだじょ!」
おいおいタコス一年分?そりゃ何の冗談だ。
「いや賞金の使い道を決めるクジでゆーきの奴が見事当たりを引きおってな。短期の集中力は半端ないじゃけん」
そりゃけったいな使い道だな。タコスの奴なんか自作タコスの歌まで歌ってノリノリだ。
「で参加者は?6人て事はサンマでやるのか?」
わたしは別にいいわ。われも別にいいのぉ一年生に譲るじゃけん。という事は俺達四人でやるのか。
「うおータコスは誰にも渡さないじょ!!」妙に燃えてるな。
「京ちゃん。私も負けないから」その微笑みは何だ、怖いぞ、咲。
それにしても毎度けしからんおっぱいだぞ俺の嫁のどっち。
と電話の音。和に?え?何々?
「あのーすいません。父からすぐ戻ってくるように言われたので今日はこれで」
マジかよ。俺の女神さまがぁ。。
「そうすると1人足りないわね。どうしようかしらな」
バーン!!
漫画みたいな扉の開き方だって?仕方ないだろ、実際にそう開いたんだから。
そこから出て来た奴も漫画みたいな奴だった。そう猫耳を付けてな……
そいつはこう一言叫んで俺たちの輪に堂々とウザったらしく割り込んできたんだ。
―――そろそろまぜろよ―――
池田の猫耳は取れるのか
>>228のご要望にお応えして
「先輩、俺、もっとうまくなりたいんです!!」
「いいわよ。まこ、布団を用意して。」
「ここでするんかい……」
(一時間後)
「違うわよ。もっとこう、滑らかに。……そうそう、うまくなってきたわね。」
「久の手綱さばきは見事なものじゃのう」
まこ出てけよwwww
部長は見られる方が燃えるんだよw
まだこの隔離スレ落ちてなかったの
さっさと消えろよ
279 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 22:02:48 ID:7qu7H5qw
何しにきたんだよw
久「はぁ……はぁ……き、京君……ご、合格よ! 」
京「はい! ご指導ありがとうございました!! 」
まこどこいったw
まこは二人を見ながらG行為に励んでいます
久「じゃあ、京君! 次はまこの相手をしなさい! 」
京「えぇ!? ま、マジっすか!? 」
久「こうゆうのは、経験を積む事が一番の近道なのよ? 」
まこ「………!? 」
なんかあんまエロくなくてほのぼのしとるなw
285 :
275:2009/05/27(水) 02:09:54 ID:bfpIXJRE
なんか勝手に進んでるwww
地味に京君がツボにはまったwww
だって………なぁ?
ほら、過激なエロは咲と和がやって(ry…
いつの間にか京ハーレムスレになってるぜ
京「よし! これで俺も女子の前で緊張せずに麻雀が打てる!! ………もうあの頃の童貞だった俺じゃない!! 」
まこ「はぁ……はぁ……なかなか、やりよるなぁ〜 久! この特訓は成功みたいやな? 」
久「……当たり前よ! 彼もこの特訓のおかげで、一皮剥けたみたい……」
京「もう、和のおっぱいなんか怖くないんだ! 今度こそ勝ってやる!! ……勝って、あのデカぱいを掴みとるんだあぁぁぁぁ!!!! 」
女子群妄想恐怖症に克服する京太郎
>>288 >一皮剥けたみたい
もうエロい風にしか聞こえねーじゃねーかよw
咲「京!二の二をするぞ!」
京太郎「ヘイ、咲さん、わかりました、衣に一発ぎゃふんといわしましょう」
>>287 そしてそのハーレムからもやはり締め出しをくらうタコスwww
京太郎もパンツはいてないのか?
あの世界では男性器がいらないのかもしれない
咲「京ちゃん、余計なものチョッキンしようね」
ここから猟奇展開
MC-SOMEYA「人は誰でも、華やかな夢に憧れる。
嶺上開花での上がりを狙う者、
あえて悪い待ちにして上がりを狙う者。
はたまたタコス一年分を手にしたい者。
そんな夢の終着点、それがこの、THE QUIZ SHOW!」
……ただまこと片桐が似てると思っただけだ。他意はない。
7問正解した後九蓮宝燈チャンスに挑戦することができます。
部室のPCから某掲示板に書き込みしている京太郎
京「咲は京太郎の嫁……っと! 」
カタカタ……ガチャ!
京「ん? 誰か来たのかな? ………って、和のエトペンがこんなところに……」
トントン…
エトペンを拾おうとした京太郎が、誰かに肩を叩かれて振り向くと……
京「!!!? う……うわあぁぁぁぁぁ!!!! 」
その後、彼の姿を見たものはいない………
そして、彼がいなくなってからエトペンに赤い血のような染みが出来たことも誰も知らない……
―ある少女を除いて―
少女? 「宮永さんは誰にも渡さない!! ……うふふ」
>>298 「血のような」って言っちゃうのはまずいんじゃない?
そこは普通に赤い染みでいいと思ふ。
300
その後、彼の行方を知る者は
誰もいなかった…。
京「俺がエトペン(中身)だ!! 」
プレネールさんか
>>302 咲「京ちゃん心配しないで、病院まで一緒にいくから」
原作未読だから知らんかったけど
搶槓の描写とネタがモロかぶりしてるな・・・
予習して書けばよかった
京「なぁ、咲………そんなことより……やらないか? 」
咲「え? ………京……ちゃん? 」
京「咲、俺………お前が好きなんだ!! 」
咲「で、でも……!! 」
待たんかwww
久保貴子の日記〜4月20日付より抜粋〜
怒鳴ることにも最近なれてきた。個人的には大きな声をだすのは得意なほうではなかった。
コーチという職種は教諭とは違うので、とりわけ指導方針について言及されることはないが、
だからといって何をやってもよいというわけではない。あるていど暴力についても容認され
てはいるが、好ましいとは思っていない。
しかし生徒を指導していくのに寛容さだけでは駄目だということは一番わかっているつもり。
彼らには随分厳しく接しているので、嫌われているだろうことは承知している。
買い物時、妙なできごと。
どこかで見たことがあるような少女が立っていた。並んだ私を振り返って、その少女は
「このままでは婚期を逃してしまうよ」
と言った。背筋がぞっとする。
店を出て自宅へ帰る途中、また同じ少女が電信柱の影からあらわれ、今度は
「そんな風では男も寄り付かないね」と言う。
ありえない。さっきやり過ごしたのに、先回りできるタイミングではなかった。怖い。
気持ちが悪くなって早足で帰る。
ところが自宅前でまた同じ少女。これは幻覚だ。ひどく困惑した。
「■■■■ ■■■■■■■」
何を言われたか思い出せない。怖い。あの少女はどこかで・・・ああなんだろう。
見覚えがある。イライラする。怖い。なぜか腹立たしく思う。あの子は■■に似ていた。
■■■■■。大人気ないと思う。
不安定だ。実家の母に電話する。
疲れているのだと言われた。
4月20日 曇
心に立ち込める曇り空を見つめながら
※文中の■は判読不能
池田華菜の日記〜4月23日付より抜粋〜
4月23日 くもり
最近コーチの期限が悪い。
ほとんど八つ当たりだし。
山越ダマテンあたり前で狙い撃ちされる。腹立つ。ちょっと泣いた。
泣いてたらキャプテンが飴玉くれた。キャプテン良い人。飴玉うまかった。
キャプテンのポケットにはきっと甘いものがたくさん入ってると思う。それで泣いてる子を
見つけると飴玉を出すのだ。
あと煮干ももらった。なぜ煮干。最近はかつおぶしとか、なぜか出汁をとるものをくれる。
お味噌汁がすきなんだろうか。
キャプテンすごい。
309 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 23:13:41 ID:oVG310Uo
新作kt
>>308 福路美穂子の日記〜4月20日付(見たものには平等なる死を)より抜粋〜
四月二十日 曇
さいきん華菜の妹を餌付けしている。
子猫なのでかつおぶしをもって行ったらよろこぶ。歯が丈夫みたいなので煮干に変更した。
もちろん手作りだ。
華菜にバレないように変装して行くので、子猫たちからは「にぼしの人」というニックネーム
を付けられた。腹立たしいことこの上ないが、マジギレするのもどうかと思うので鼻をつまん
で泣かす。三人とも泣かした。やはり子猫はかわいい。
近くで久保コーチを見つけたのでからかってやろうと計画。
コーチの自宅までの道のりに子猫を三匹配置してそれぞれ台詞を言わせた。
相当ムカツイたと思う。ゆかいだ。
顔がそっくりなので華菜が八つ当たりされたらまた可愛がろう。
こんどはマタタビ飴(手作り)をあげよう。
最近気になること。
猫はどの体勢で落とされてもちゃんと着地するというけど、華菜はどうなんだろう。
こんど放り投げてみようかな。
\ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、)
| ,、
./ ヽYノ
/ r''ヽ、.|
.| `ー-ヽ|ヮ
| `|
| |
ヽ, |
ヽ, | ,,....::::::::':::ヽ
____,.ヽ....::::'''::::::::::::''、´::::::::::::::::::::::l
l::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::\::::、:::::::::::::::::::l
l::::::::::::/:::/::ハ:::lヽ::::::::::::::\:::::、:::::::::::/
l:::::::〈::::/、( ゙、! ヽノ\::::::ヽ:::::::、:::/
l::〈:::::〉 u >、:::ヽ:::::\
/:::::〉\_ ィ´=ミ、::::ヽ:::::::\
/::::/:!/,"::ヾ' "lO:::::ハ }} :::::、::::::::::\
. /:::::/:::::l l:l:::::lj し::ノ;ノ '"';::::lヽ::::::::::::.、
/::::/:::::::::i `=" ' `¨ ⊂⊃ソ;:l丿::l丶::::::、
/:::/::::::::::::ゝ⊃ <^ .-v u ,--イ|ハ:::| \|
.//|/{/\|` _ `ー‐' _ i';/|:::/リ `
にゃー ¨T:::' L-、___
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
ひでぇwもっとやれwww
コーチ→池田→キャプテンの三段オチでネタの構成しやすいのか、異常に面白いな
放り投げる実験する時も、自ら手を下さない方法でやるんだろうな
コーチがやけに人間味があって気の毒だw
池田華菜の日記〜5月10日付より抜粋〜
5月10日 天気おぼえてない
コーチに呼ばれて指導室へ行った。
どうせまた怒鳴られると思ってたら別にそんなことはなかった。なんだか最近の部活のようす
を聞かれたり、後輩との付き合いを聞かれたりした。こんなコーチは久しぶり。
なぜか部室のパソコンのIDとパスワードを聞かれたので教える。
なぜか激怒りされた(涙)
意味わかんないし!
でも今日のコーチは元気なかった。怒鳴っただけで叩かないし。得した気分だ。
とりあえずキャプテンに泣きついた。
最後コーチに何か言われた気がするけどなんだっけ?
久保貴子の日記〜5月10日付より抜粋〜
教頭に呼び出される。部室の端末から何者かが他校の誹謗中傷を書き込んでいるとのこと。
スキャンダルになる前に対処を求められる。追跡にひっかかったIDは池田華菜。頭が痛い。
午後、池田を呼び出して質問。なにぶんデリケートな問題なので公にしたくないとのことで、
真意は伝えずに聞いてみる。端末は一人で触ったことはないという。もちろん信じる。彼女は
おそらくそういう陰湿なタイプではない。とすると池田のIDで誰かが行ったことになるが、
パスワードを誰かに教えたかというとこれは否定した。
念のため確認した彼女のパスワードは「IKEDA」
さすがに我慢の限界を超えた。パスワードとはいったい何なのか・・・。
しかし、こういうズボラなところも魅力の一つとなりうるかもしれない。思い直してパスワードを
変えるようにだけ言う。何しろ大きな舞台を経験させなければならない。ここでこの生徒を終わ
らせてはいけない。そう強く思う。
教頭に直談判。なにかあった場合には主犯を私という事で決着をつけるようにお願いした。
辞表は5月1日付で仮提出という形を取る。これならある程度は対面を保てよう。
一応、福路にだけは内容を伝える。私の処分の話はふせたが、子供に言うべきことではないだろう。
5月10日 曇
いつになったら晴れるのか
>>316 福路美穂子の日記〜5月10日付(見たら通風になるぞ)より抜粋〜
五月十日 曇
部室でテレビを見ていたら県予選のインタビューが流れる。インタビューを受けていたのは
龍門渕透華。あのいけすけない高飛車な女(^ω^#)ビキビキ
大速攻でPCに向かい、放送局に抗議のメールを打つ「ピカチュウ氏ね」
スクリプト攻撃してやった。テンション上がった。
夕方久保コーチから呼び出し。なんかプロバイダから警告が来たらしい。さすがに焦った。
学校側は誹謗中傷について気にしているようだが、サーバに不可をかけた件での警告だろう。
しかしよく考えたら無意識に華菜のIDでやってたwwwww華菜スマンwwwww
そして機転のきく私バンザイww 悪いことしたな。あとでカリカリあげよう。
夜、自室で秘密サイト「竹井久ちゃん倶楽部」更新。隠し撮りしまくった写真をアップする。
アクセス件数15万とかになってる。
ありえない。うちもスクリプト攻撃されたかと思ったが、アクセスしてるのは一人だけ。病気。
メールもパンクしてる・・・少人数でなりたつSNSなのにどこから潜り込んだのか・・・・・・
ハンドルネーム「nodotti」こいつは真性のキチガイにちがいない・・・おそらく手動でアクセス。
信じられれない。マジキチ。
なにやらメッセージが膨大にあるが「清澄高校麻雀部の新入生でショートカットの美少女の
盗撮写真キボンヌ」・・・・全部コレ。いつの時代のヤツだよ・・・・・おそらく30代後半だろう。
正直キモイ。大至急アク禁にした。
孕むらさん何してんのwww
320 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/02(火) 22:58:15 ID:2e/SIzLt
いつみても吹くwwww
GJ! 久×まこ←黒キャプテン?
まこ逃げて〜
>>317 キャプテンが池田やコーチを故意にハメようとしたんじゃなくてホッとした
つーか、のどっちヤベぇw
待て、キャプテンはパソコン使えないだろうw
これを隠すための演技に決まってるじゃないか
その咲ちゃんは「私の憧れの原村さんで妄想しないでよヘタレ」って意味でのム・・だよ
もう指切りして堕としちゃった後だしな
存在消された京太郎の友人Aが哀れだ
きたないなさすがキャプテンきたない
アニメの京太郎は出番は増えたけど友人は減ったんだな・・・・・・・
>>325 灯火以前に2話以降咲と京太郎の会話すらほとんど記憶にない
335 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/05(金) 16:24:48 ID:V4+n7OKO
尻wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
本スレ貼ってもいいらしいぞw
やっぱ面倒そうだからこっちで
画像イイヨイイヨー
ナイト様の画像も貼ってやれよ
メロンブックスらしい
トン
またキャプで文句でたのか
ネタバレじゃなきゃなに貼ってもいいと思うんだが
カバーつけるなんてメロンぐらいだろ
まだ続いてんだこの糞隔離スレ
死に体です
吉留未春のメモ〜5月12日付(部外秘)より抜粋〜
部費出納帳について。
雑用のほとんどをキャプテンが引き受けてくださっているのでとくに用事はない。
引継ぎで出納帳だけは1年生にまかせるわけにもいかず、私が担当することになっているが、
どうも腑に落ちない出費がある。
コーチに言うこともできないのでひとまずここに書いておく。
鹿児島枕崎産 花かつお 100g \500×5
東海道蒲原宿 蒲原いわし削りぶし170g \460×5
縞ホッケ干物開き \500×5
さんま丸干し(8尾入) \800×5
以上。4項目。
干物・・・
なんだろう干物・・・
誰が買っているのだろう。キャプテンに聞いてみたがわからないという。部室で悩んでいると
さんまの干物を加えた同級生が入ってきた。なんとなくわかった。
福路美穂子の日記〜5月12日付(もう許して)より抜粋〜
自宅にてメールチェック。今日も500件。送り主「nodotti」
プロバイダ変えてるwwwwwwwww勘弁してwwww
駄目だコイツ・・・なんとかしないと。というかどうやってこのSNSにもぐりこんだのか不明。
「竹井久ちゃん倶楽部」管理人としては頭が痛い。ようやく作り上げたこのサイトを潰すわけにも
いかず、悩む。
盗撮した感じだとアノひとに間違いなさそうだが詳しい情報は不明。
ここは「nodotti」とやらをうまく使って情報を引き出せないだろうかと思案する。
メールを読むかぎり完全に病気なので会話ができるかどうかは不明。
「宮永さんとちゅっちゅしたいよぉぉぉ」
↑
5通に一回の割合で入ってくるこの一文はなんなの・・・パパ助けて・・・・・・
学校で未春から相談。
部費の使い込みについて。華菜と妹に与えていた煮干のたぐいが露見したらしい。
とりあえず知らないと応えておく。PC苦手ということで任せていたが、それが仇になった。
指導室でコーチとローテーションについて。
この人は約80人の部員全員の指導案を全て作っている。本当に苦労人。
話しているとサンマの干物を加えた華菜がアホ面で入ってきてコーチに激詰めされる。
爆笑しそうになったが顔を伏せて誤魔化した。
池「いつも部室の掃除をしていたのは誰だか覚えてる?」
深「キャプテンです」
池「合宿で、買出しや料理をしてたのは?」
吉「キャプテンです」
池「みんなのジャージや、パンティーを洗濯してたのは?」
文「キャプテンです」
>>352 それチョンボ!
パンティーの存在しない世界なのでそれはない
パンティーは伝説の武器防具として登場します
京太郎はふんどしですか?
>>351 新作きたあああああああああ!!!!!
キャプテンものどっちも可愛いよおおおお
おっきくなったな
ふぅ…
スカートの内側のヒラヒラなんなのこれ
ペティコートでググれ
364 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 12:17:26 ID:MngrlOmw
夫婦あげ
>>363 そういやあ仮眠室でスカート脱いだときなかったなそれ
スカートと一体型なんじゃない?
しかし咲と京太郎がくっつくとか思ってるやつほとんどいないだろ・・・
本スレで糞キモい妄想垂れ流さないでくれる?
nodotti降臨w
なんという汎用性の高いスレだ
ツヨナールの続きが気になる……
これは出所はどこ
電撃G'sマガジン6月号(たぶん)
咲は上向いてるのに、和は自然に視線を動かしてチラ見できる首の位置をキープしている
咲ちゃんは裸足が良かったな
台詞より、やりきった感を感じさせる文堂さんの顔に吹く
380 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/15(月) 06:06:29 ID:+REJv+PV
SS職人さんはどこへいったんだろう?
スレタイ無視レスしかない糞スレじゃねぇか
くっだらねぇ
前半のSSもどっかから引っ張ってきた首すげ替えっぽいしな
宮原って2回ミスってる辺り、その予感がする
383 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 21:13:31 ID:1TMAg4Yy
アンチっていうかこのスレはスレタイ通りに活用されたことないけどなw
保守してくれるならアンチでも歓迎w
そろそろ誰かいい加減に京太郎×咲で語れよw
俺は遠慮するけど
SSでもいいぞ
>>351 のどっちは「nocotchi」じゃないのか?w
のどっちって勉強出来そうだしヘボン式使うと思うんだがw
>>386 数年後ナチュラルに結婚してて
姉に寝取られそうな予感がするよな
明るい未来はないのかよ・・
EDが好きなだけに最後のののどっちのおっぱいは修正して欲しい
東方を表面しか知らないせいで衣に東方臭を感じてしまうw
そういえば熱烈歓迎わんだーらんど方のED映像はIOSYSが作ったペンギン娘EDと雰囲気似てる気がするしw
党訪中しねよ
東方知らないんだよなぁ・・
てゆうかのどっちの制服はなんでいつもシワがよってるの?
アイロンぐらいかけろよ。
SSスレだと思ってたのに画像スレになっちゃった
399 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 21:40:47 ID:X1HYSnoA
衣のイメージは不思議の国のアリスじゃねーの
SSの続きまだー
SSって何の略?
>>401 Short Story
つまり短い小説ってことだな。
Screen Shot
つまり今見てる画像をSSでも良いから保存してうpれって事だな。
え?ショートスキットだろ?SSは
(¬ε¬)<ショートストップだったはずだが
咲スレ的には small s(ry
バナナ×京太郎
咲SS初めてですまんのぅ。
麻雀詳しくなくてすまんのぅ。
タコス呼ばわりですまんのぅ。
それは京太郎と咲がまだ麻雀部に入部する前の話
「団体戦に出られないってどういうことだじぇ!」
バンと部室の卓をたたきタコスは立ち上がる。
「あら?言ってなかったかしら?
残念ながらウチの部、団体戦に出場するにはまだ部員が足りないのよね〜」
「ふがいのぅてすまんのぅ」
そう言って部長とまこは申し訳なさそうに頭を下げる。
そんな二人を見てぐぐぐと唸り声を上げるタコス。
「なら、簡単なことだじぇ!大会までにもう一人集めてくればOKだじぇ」
「あっ…優希」
原村和が呼び止めるよりも早くタコスはばびゅんと部室を飛び出していく。
タコスの目標はただひとつ。
麻雀部部員五人目を見つけ出し入部させることだった。
「大ミエ切ったものの…どうするじぇ…」
勢いよく部室を飛び出していったタコスは校門で途方に暮れていた。
先ほどから元気良く1時間ほど入部勧誘を行っていたのだがまったくの徒労に終わっている。
清澄は部活動の入部率が高く、この時期にまだ部活の入ってない生徒などごく一部に限られていたのだった。
「うーむ、他に心当たりは…」
「よぉ、優希じゃないか」
呼びかけられタコスは後ろを振り返る。
そこには京太郎が片手を挙げて立っていた。
「どうした。何かしょげこんでる様子だったけど」
「京太郎…」
「ん?」
「女装に興味はないかじぇ!」
「全くないわ!!」
ちっ、女装させて五人目にしたてあげようとしたのに。
爪をかみながらタコスは舌打ちをした。
「そういえば京太郎も帰宅部だったハズだじぇ!
麻雀部に入ってみないかだじぇ!!」
「あー、悪い。俺もう他の部活に入る予定だから」
「え……」
京太郎の言葉に何故か愕然とするタコス。
「いや〜囲碁部の部長が滅茶苦茶かわいいいって噂でさ〜。
という訳だから麻雀部、だっけ?には入れないんだ。…おい優希どうした?」
「京太郎のバカーーーだぁじぇーーーー!!」
「いっってーーーーー」
京太郎の顔面に拳をつきいれ同時にタコスは校舎のほうに走り去っていく。
「……ったく、なんなんだよ優希のやつ」
京太郎はただただ唖然として殴られた頬をさすりながらタコスの走った方向を見つめていた。
ぐすっ
タコスは半べそになりながらとぼとぼと校舎裏を歩いていた。
ばかばか、京太郎なんて大キライだじぇ…。
やがて日もそろそろ落ちかけ、いつの間にか辺りは暗くなりかけていた。
「ポン」
(ん…)
声につられタコスはふと顔を上げる。
そこは第二体育用具室だった。よくみるとその建物の中から光が漏れている。
(こんなところに誰か居るのかじぇ?)
タコスがそう思うのもその筈、そこはかなり前から既に使われてないハズの建物だったのだ。
「ロン。トイトイ三色ドラ3、12000 」
ドキリとした。
こんな人気の無いところに麻雀を行う生徒が居たのだ!
自分が麻雀部部員勧誘に尽力していたことを思い出し、タコスの瞳がぱぁあと輝く。
きっとタコス一人で5人目の部員を見つけたら二人の先輩やのどちゃんもきっと大喜びしてくれるだろう。
そしたらきっと5人で全国に行くんだ。
そうすればきっと京太郎だってタコスを見直して……。
「って、何でここで京太郎が出てくるんだじぇ!!」
とタコスは混乱して建物の扉に体をぶつける。
「わっ」
そのままタコスはけつまづき、建物の扉を開けてしまう。
「……アァ、なんだ?テメェは?」
タコスは恐る恐る顔を上げる。
そこには三人で麻雀を打っていた三人組の不良がギロリとタコスを睨み付けていた。
「はぁん?なるほど。そうか、麻雀部員を探していたのか?」
「だじぇ…」
縮こまりながらタコスはそこに来ていたいた理由をつらつらと話す。
三人組のうちリーダー格の不良はニヤニヤと笑いながらタコスを見下ろしていた。
「はっ、いいぜ。別に部員になってやっても」
「えっ、いや、無理にとは言わないじょ」
「ハァン?勘違いするな、お前の方からお願いしたんだろ?」
「あ……う…じぇ…」
「じゃオレ達と勝負しろよ。お前が勝ったらお前の好きに決めさせてやる」
「わ、わかったじぇ…」
俯きながらタコスはそれを飲むしかできなかった。
そうしてタコスたちはなし崩し的に四人で麻雀を始めることとなった。
東一局
タコス親 配牌
八九九AB\白白白發發中中 中
(…手牌よすぎるじぇ)
配牌の時点で既に一向聴しかも大三元を狙えるとは。
(これは即効で勝てるじぇ!!)
タコスは必勝の笑みを浮かべ、手牌からキュウソーをきる。
だが結局、それがタコスの捨てる最後の牌となった。
「ポン」
次順タコスが牌を引く前に上家の捨て牌を鳴かれる。
(ちっ、飛ばされたじぇ…)
手牌がいいだけに順番を飛ばされることに苛立ちを隠しきれないタコス。
しかし…。
「チー」「ポン」「ポン」「チー」「チー」
その後、最初から数えて6連続鳴かれタコスは悪寒を感じていた。
その間タコスは一度も牌を引けていなかったのだから。
不良どもはそんなタコスを見ながらクククと笑い声を漏らしていた。
「そうだ…。ゲーム開始前にルール説明してなかったよな」
「だじぇ?」
「オレ達の払いは一応、特別ルールでやってる。それで勝敗つけるんでいいよな」
「……。わかったじぇ」
タコスにだって意地があった。
たとえ不利なルールだろうとこの東場で自分は負けない。そうタコスは考えていた。
「クク…そうか。―ツモ!タンヤオのみ」
「!!」
タコスに電流走る。
負けた!自分の得意な東場で…!しかも最初以外一回も牌を引かせてもらえずに!
「…って、何で脱いでるんだじぇ!」
気づくとツモ上がりしたリーダー以外の二人の不良が上着を脱ごうとしているところだった。
「ハァ?何言ってんだ?手前も脱ぐんだよ!」
「え……」
「いったろ支払いが特別ルールだって。だってこれは脱衣麻雀なんだからな」
三人の不良はタコスのほうを見て再びニヤニヤ笑う。
(…はめられた!!)
そう、タコスが気づいたときにはすべてが遅かった。
新作きたか
415 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 01:51:10 ID:PeMFthbu
新作キタコレ
意欲は伝わる
読ませてもらうからオチまで頑張れ
とりあえず明らかな誤字に気を付けるのと
ソーズは普通の数字で表記(マンズ:漢数字、ピンズ:丸付き数字、ソーズ;数字で表記するのが通例)
あと丸付き数字は特殊文字じゃなく (1) みたいにしておくと後でつっこまれずにすむよ
まぁ俺は麻雀部分については突っ込まずに読むよ
「う…う……」
「どうした。最初のころの威勢はよ?」
開始から一時間弱。
タコスの得意な東場など既にとっくの昔に終わっていた。
気迫は完全に欠け、満身創痍。ただ負け続けることに身を任せるだけである。
今のタコスは上半身ブラのみ。下半身は何もはいてない状態であった。
雀卓に座っている為、下半身は他の三人の見える範囲にはないが、もはや立ち上がることさえ出来ない。
一方の不良たちといえば上着や靴下を脱いでる程度で、もし彼らが飛ぶにはタコスが一人で連勝を続けなければならなかった。
とはいえ、タコスはまだ一度もあがっておらず、ヤキトリ状態だったが。
「しゃんとしてくれよ。まだ最後まで終わってないんだからさ」
「もう、許して欲しいじぇ…」
「ハァ?オイオイ、オレたちはお願いされて勝負をしてるんだろ」
「…………」
もうタコスには訂正する気力も湧かなかった。
「しかし、よくよく考えれば不公平だよな。
オレらは『青春』の大事な時期を賭けて勝負してるっていうのによ…」
そこで不良のリーダーはタコスの上半身を舐めるように見回しニヤリと笑った。
「…賭けろよ。そうすれば対等だろ」
「え……」
「…お前も賭けろよ。春くらい」
「リーダーってそんな趣味があったんですか?」
「うるせぇ」
「…………」
呆然としながらタンとタコスが牌を切る。
「おっと、悪いな。それ、ロンだ」
「あ……」
思わずタコスは自分の手牌に目を向ける。
手牌はもうぐちゃぐちゃ、捨て牌にだって統一性がない。
こんな打ち方じゃ、たとえ運よくタコスが振り込まなくても早晩相手方に上がられていただろう。
「ああ……」
涙がじわりと溢れて来る。
いつから自分はこんな諦めのよい女になったのだろう。
自分のしてきたことはただ無為に死を待つのと同じではないか。
悔しい、そしてそれと同じくらい自分が情けない。
「ほら、さっさとブラ脱げよ」
言って不良の手がタコスの胸へと伸びる。
「…イヤァッ!!」
「く!…この女!!」
手を弾かれたことで不良のリーダーは憤慨して立ち上がる。
「押さえつけろ!」
「イヤだじぇーっッ!」
助けて部長。助けてのどちゃん。
助けて、助けて…、
助けて……京太郎!!
パシャ
その時、入り口の扉からカメラのシャッター音がした。
「誰だ!?」
不良のリーダーは驚いて後ろを振り返る。
「おいおい、こりゃ何の冗談だ?」
そこには携帯を片手に持った京太郎が立っていた。
「京太郎!!」
京太郎はタコスを見て何か呟いたがその言葉はタコスには聞こえなかった。
「京太郎!助けてだじぇ!!」
「お前…いつから見てたんだ!」
不良のリーダーはくつくつと不機嫌そうな口調で京太郎を威嚇する。
「そんな、ついさっきです。ほんの偶然ですよ」
フッと京太郎は微笑を浮かべ手に持った携帯を挙げる。
「それにしても…意外な趣味があったんですねえ」
ぐうと不良のリーダーの表情は急に厳しくなる。
「……このオレを脅す気か?」
「脅す?そんなつもりはありませんよ。ええ、まったく、これといってね…」
不良のリーダーはじぃとたっぷり10秒は京太郎を睨み付けていただろうか。
「……チッ。いくぞお前ら」
「り、りーだ〜!!」
舌打ちをし不良達は京太郎のそばを通って部屋を出て行く。
バン
扉が閉められて十秒後。
虚勢を張って立っていた京太郎はへろへろと脱力して座り込んだ。
「京太郎!京太郎!!」
思わずタコスは京太郎に抱きつく。
「…ん?うわ!!優希!そんな格好で抱きつくな!」
恥ずかしそうに顔に手を当てる京太郎を見てタコスは愛おしく感じるのだった。
やがてタコスは脱いでいた服をすべて身に纏う。
「ハァ、お前のせいで囲碁部に入れなくなったじゃないか」
「……?なんでだじぇ?」
「いや、まあこっちの話だ」
「そうだ、京太郎!麻雀部に入るといいじぇ!」
京太郎は眩しそうに目を細めるとふっと息を吐く。
「いや、いい…」
「京太郎…」
わしゃわしゃと京太郎はタコスの頭を撫でてやる。
「…ありがとな。だけど、俺は自分の道は自分で決める」
「でも……」
「だから優希…。お前も自分の信じた道を行くんだ」
「……うん、わかったじぇ」
いつまでも京太郎を頼ってばかりは居られない。
自分の事は自分でけじめをつけろ。
そう京太郎は言いたいのだろう。
「京太郎…」
「ん……」
「…大好きだじぇ」
京太郎にも聞こえない小声でポツリとタコスは呟いた。
おまけ:京太郎ルート
「京太郎のバカーーーだぁじぇーーーー!!」
「いっってーーーーー」
放課後、夕方にもう近いころだったろうか。
校門のところで遭遇したタコスは何故か不機嫌で俺にナックルパンチを食らわせると校舎のほうに走り去っていった。
まったく意味が分からん!
一体なんだと言うのか。
もしかしてアノ日か!?
せっかく囲碁部に入って学園生活をエンジョイしようと思っていたのに気分が台無しだ。
くぅーと唸りながらも俺は入部届けを持って囲碁部の部室へ向かうこととした。
さて、俺がこの囲碁部に来るのは初めてではなかった。
一度、仮入部として部室に来ていたことはあったのだ。
だが、その時不運にも囲碁部の部長は休んでおり、顔を拝むことが出来なかったのだ。
さて、結論から言おう。
囲碁部の部長はモロ美人だった。
美人度をタコスを5としたら58万くらいあるだろう。
俺は内心でガッツポーズを繰り返しながら、この部に一生骨埋める事を心に誓った。
「須賀君、ちょっとお願い事を頼まれてくれないかしら」
はい、何ですか?
その部長が俺に声をかけてきた。きっとこんな所から始まる恋もあるよね。
囲碁部の部長が言うには部室に居ない副部長を呼んできてほしいのだという。
副部長?いや、勿論覚えてるよ。仮入部の時に一回顔を合わせただけだが、
少し目つきの鋭いクールビューティなお姉さんだ。
「あの子、碁の腕は確かなのにまともに部に出てくれなくて…」
ハァと囲碁部の部長は溜息をはく。
ふふふふん。
なるほど、任せてください。
この京太郎、すぐにその副部長とやらを連れ戻してきますよ。
そうして俺は副部長のよく居る場所を聞くとるんるん気分で部室を出て行った。
『…イヤァッ!!』
『く!…この女!!』
は?その副部長が居るといわれた部屋に来てみて俺はあんぐりと口を空けた。
扉の端から中をのぞくと半裸の少女が三人組のお姉さま方に襲われているところではないか。
いやいや、冷静になれ冷静に……。
今、俺がここでしなくちゃならないことを考えるんだ…。
俺は熟考に熟考を重ね…、
己の男の心に従い、黙って携帯のカメラで光景を保存した。
いや、男だったら誰でもやるよね、こんな状況だもの。
「誰だ!?」
うわ、一人がシャッター音に気づいて振り向いた。
俺はあわてて一瞬視線をはずす。
だが、やがてそんな事をしても無駄だということに気づき、改めて現場を見直した。
「……おいおい、こりゃ何の冗談だ?」
そこでは半泣きのタコスと捜していた張本人である副部長がこちらを奇異の表情で見つめていたのだ。
(って半裸の娘、優希かよ!)
せっかく入手した貴重なその写真の無用さに俺は心の中で叫んだ。
「……チッ。いくぞお前ら」
囲碁部の副部長のお姉さんが部屋を出ていくのを確認すると俺はその場に崩れ落ちた。
ハァー!!寿命が十年は縮まったわ!!
しかし、あの副部長がそっち系の人だったとは…。
人は見た目に拠らないものだなと痛感する。
ハッ!まさか部長とデキてたりとかはしないよな。
しかし、あの人去り際に俺の耳元で『覚えてろよ』っていってたよな。
ううう、もう駄目だ。あんな人に目をつけられてはもう囲碁部にはいられないだろう。
ああ、短いシャングリラだった。
途中、タコスが半裸で抱きついてきた。気楽なもんだ。
こいつには羞恥心ってものがないのか?
その後、俺は適当な言葉を吐いてタコスの麻雀部の勧誘を断った。
タコスが後ろで何か言ってるようだったがどうせ恨み言だろう。俺は軽く聞き流した。
悪いな優希。俺はお前みたいな体型は趣味じゃないんだ。
帰宅後、俺はタコスの半裸の写真を一回使用した後、携帯のメモリから削除した。
…それから三日後
原村和、ktkr!!
俺、麻雀部に入部する!
おわり
なんだよコレはwwwww
>一回使用した
( ゚д゚)
なんと言うどんでん返し
これはヒドイw
だがこれだけオチがきいてれば充分だ
咲のSSが初めてってだけでSS初心者ってわけじゃないのかな
タコスはそんなにだじぇだじぇ言わない
京太郎移り気すなぁ
最後の乗りがキョン太郎って感じだったw
過疎ってきたな。
タイトルをタコス×京にすれば
いくらかマシになるんかなぁ。
「禍は河、伯は白、霊峰に満ちたる氣は八紘九野を渡るべし」
老人の手がカン山に伸びる。白の三枚落とし。それもツモ切りではない。北をカンした
彼の捨て牌は、それだけで異常と言うには十分だった。
「そんな・・・」
和の上ずった声。京太郎は歯軋りして様子をみまもる。
「──即ち理なり。因果の祖たる天帝の配下が一。其は捲簾大将也。而して白は北。五行
において西也――」
パチリ。皺だらけで節くれだった指が牌をめくる。ドラ表示牌は西。これで北ドラ3。
「そんなオカルト」
ありえない。その言葉をついに言えなかった和が、小さく震えているのがわかった。
(なんでこんなことに・・・)
日の光があまり届かない一室。どこからか漂う香のかおりのなかに京太郎たちはいた。
檜で作られたという特別こしらえの麻雀卓を囲むのは、和、咲、部長、そしてこの、枯れた
上に涸れたような老人だった。
異国風の衣装を身にまとったこの老人は先ほどからありえないツモを連発している。既に
最初の半莊で飛ばされたタコスの意識はなく、京太郎のとなりに横たえられていた。
「次でどなたかが居なくなれば、これは三人で打つことになりましょうか──」
老人の声はねばりつくように地を這う。
この勝負に賭けられているのは、点棒でも金銭でもなく、精気そのものだった。
「オカルトというのは、人知では計り知れない事柄のことでしょうか・・・。最近ではよく耳に
しますが──これはそういう類のものではありませんよお嬢さん。貴女の言う、統計そのもの
なのです。かつて砂漠の砂粒の数ほど時間を費やし、同じだけ命を賭して築き上げた歴史
の塊なんです。ですから、そういうものとは違いますな。月の障りは月の満ち欠けに関係が
ありましょう。それと同じこと。五行というのはそういうこと」
暗い。
裸電球では老人の顔が良く見えず、落ち窪んだ眼窩がやけに黒かった。
(なぜこんなことに)
京太郎は、今や過ぎ去った遠い昔のような日々を思い出していた。
>>434 「ちょっとー。はやく来ないと置いてくわよー!」
部長の声が遠くから聞こえる。昨日からひとりはしゃいでいた熱がまだ冷めやらぬようで、
京太郎たち後輩をおいて我先にと目的地へむかっていく。
「部長、やっぱ嬉しいんだな」京太郎がそう言うと「部活らしいことをやるのが目標のひとつだった
みたいですから」と和が応えた。
彼女はなぜか隣を歩く咲と手をつないでいる。複雑な気分になりながらも京太郎はまぶしげに
それを見つめるのだった。
「良かったんですか?」
歩きながらマコに聞く。
「もう古い建物じゃけ、最後に・・・言うてね。近場で合宿っていうのもパッとせんけん、ちょうどええ
じゃろって部長も言っとったわ」
確かに遠い。
京太郎は旅程を思い返しながらそう思った。長野から名古屋まで電車を乗り継ぎ、そのまま
新幹線で西へ、景色をずいぶん様変わりさせながらようやく辿り着いたのがこの島だった。
瀬戸内海に浮かぶ小さな小島。そこは部の先輩でもある染谷まこの遠い親戚が住む地だという。
「タコあるかな」
タコスは先ほどからそれが気になるらしい。
「瀬戸内の幸・・・と言うほど豪勢にはいかんかも知れんけど、さすがに新鮮なもんしか手に入らん
けん、楽しみにしときんさい」
やったじぇー! とブイサインをこちらに向けるタコスを華麗にスルーして、京太郎はマコを見る。
いつになく影のある表情がすこしだけ気になっていたからだ。
「先輩はこちらへはよく来るんですか?」
「いいや、子供の頃ちょっとだけ・・・かな。どうしたん?」
「えと・・・なんか、その、あまり元気がないみたいだったから・・・」
正直な気持ちだった。
「海の香り。懐かしいわ」
そう応えるマコを見ながら、京太郎はわけもなく一抹の不安がよぎるのを感じた。
かすかにウェーブのかかるマコの髪は、遠くに見える海と同じく暗い紺碧色で、しっとりと風をはらんで
いるようだった。
>>435 「京ちゃん見て! イーソウ」
と咲が指差した咲には丸に鳥のような模様が掘り込まれた門があった。必要以上に巨大な木の門の、
その扉の両方に掘り込まれているソレは、確かに麻雀牌の模様に似ていた。
「でかい門だなぁ・・・ほんとにイーソウみたいだ」見上げてためいきをついているとマコが「これは家紋。
ちなみに鳥じゃのぅてアゲハ蝶なんよ」と説明を付け加える。
揚羽蝶。
言われて見るとそうも見える。
「あ、羽をたたんでるのか・・・」
「葉っぱにとまってるのね・・・葵かしら。徳川系?」
部長が言った。
「まさか。そんなたいそうなモンとは違うじゃろ。ホラ、中は片付けといてもろうとるけん、入りんさいや」
ぐいぐいと木の門を押し、マコはそのまま入って行ってしまった。
「・・・でっかいなぁ。タコさんの家紋ならあたしも欲しいかも」
「いらねぇよそんなモンよぉ」
文句をたれるタコスの荷物を持ちつつ京太郎もあとに続いた。
「何にしても立派なお屋敷ですね。ご親戚の方はどちらでしょうか」和の問いには部長は「こっちは離れ
らしいから、本宅は奥になるらしいわよ」と言った。
「うぇ! まだ別棟があるんすか!?」
そう考えると恐ろしい広さの屋敷だ。今歩いている庭でさえちょっとした広場くらいはあるだろう。
「マコのご親戚はずっとここに住んでるみたいだから、いわゆる土地持ちなのねきっと。管理するのも
大変そうだわ」
とても一人では管理できないだろう。掃除だけでもひと苦労だ。
「おじゃましまーす・・・うわっ」
ひとまず荷物を置くべく、離れの玄関に入った京太郎は突然の異臭に声をあげた。玄関は広い土間に
なっており、既にそこだけで京太郎の部屋よりも広い。
「どうしたの京ちゃん・・・ん。コレ・・・」
咲も異常を感じたようだ。
日常にない香りに驚きはしたが、それほどキツイ香りではない。どこか懐かしいような、そんな香りだった。
「コレは・・・樟脳ね」部長のつぶやきに「ショウノウ?」とタコスが反応した。この二人ははたから見ると
姉妹のように見えるときがある。妙になついている様子が京太郎には微笑ましかった。
「ええ。タンスなんかに入れる・・・ホラ。着物なんかに虫が付かないようにする防虫剤ね」
そういわれれば着物の香りかもしれない。
「どうして家中・・・なんでしょうか」
和がつぶやく。
「さぁ・・・。防虫、じゃないわよね。匂い消しとか・・・かしら」
一同はそのまま、マコが戻ってくるまでの間無言で立ち尽くすことになる。
屋敷の中はややしめった空気がよどんでいて、あわい光がかすかに差し込んでいた。
支援
瀬戸内の小島ときたら
もう殺人事件しか起きようが無いなw
横溝正史チックな話になるのかw
冒頭のシーンにいなかったことから考えて第一犠牲者フラグビンビンだな
ツヨナールの作者、まだこのスレ見てたら
勝手に続きでツヨナール京太郎VS龍門渕書いていい?
アニメでの衣の能力バレまで待つと思うけど。
>>436 「長野というと、島崎藤村の・・・」
そう言ったのは、まだ奥様と言うには若く見える婦人だった。名前は竹緒さんという。
「ええ、すこし外れますがそうです」
部長はやはり、こういうとき頼もしい。京太郎はそうおもった。マコに通された座敷は京太郎の常識を打ち破る広さで、これは言うまでもなく京太郎以外の者も同様に驚きを隠せていなかった。
コウジモト。
竹緒婦人はみずからをそう紹介した。
「マコちゃんがこうやってまた来てくれるなんてね。想像できんかったわ。染谷の本家はどんな?」
「どんな、言うても変わりはありません。うちはずっとあのまんま。コウジモトのはどんなですか」
そんな、何やら謎の符丁のような会話がくりひろげられた。
それからいくつかの注意事項のようなものを聞き、最後に「また昔みたいになれたらええね」と婦人が言ったとき、マコはなぜか俯いて「ええほんまに」とだけ返した。
「コウジモトってのが名字ですか?」
京太郎の質問にマコは首をふった。
「それは屋号。名字は同じ染谷になるんよ」
「あー。それで先輩のトコが本家で」
とするとマコの実家はもっと豪勢なんだろうか。ガラにもなく興味がわく。
「いや、本来の本家いうのはここなんじゃけどね」
「え?でもさっき先輩に本家がどうとか・・・」
「うちにはね。本家が二つあるんよ・・・一つが長野で、もうひとつがコウジモト」
本家が、二つ。
それはなぜか異様な雰囲気をもった言葉だった。
>>436 「長野というと、島崎藤村の・・・」
そう言ったのは、まだ奥様と言うには若く見える婦人だった。名前は竹緒さんという。
「ええ、すこし外れますがそうです」
部長はやはり、こういうとき頼もしい。京太郎はそうおもった。マコに通された座敷は京太郎の常識を打ち破る広さで、これは言うまでもなく京太郎以外の者も同様に驚きを隠せていなかった。
コウジモト。
竹緒婦人はみずからをそう紹介した。
「マコちゃんがこうやってまた来てくれるなんてね。想像できんかったわ。染谷の本家はどんな?」
「どんな、言うても変わりはありません。うちはずっとあのまんま。コウジモトのはどんなですか」
そんな、何やら謎の符丁のような会話がくりひろげられた。
それからいくつかの注意事項のようなものを聞き、最後に「また昔みたいになれたらええね」と婦人が言ったとき、マコはなぜか俯いて「ええほんまに」とだけ返した。
「コウジモトってのが名字ですか?」
京太郎の質問にマコは首をふった。
「それは屋号。名字は同じ染谷になるんよ」
「あー。それで先輩のトコが本家で」
とするとマコの実家はもっと豪勢なんだろうか。ガラにもなく興味がわく。
「いや、本来の本家いうのはここなんじゃけどね」
「え?でもさっき先輩に本家がどうとか・・・」
「うちにはね。本家が二つあるんよ・・・一つが長野で、もうひとつがコウジモト」
本家が、二つ。
それはなぜか異様な雰囲気をもった言葉だった。
麹元?
445 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 05:54:50 ID:gMY9wBZP
>>443 「タコス投げだじぇー!」
テンション高く叫んだタコスの声と同時に枕がみだれ飛んだ。合宿といえば定番の枕投げだそうで、こういうのは大概運のない者とトロい者にあたると相場がきまっている。つまりは京太郎と咲に命中した。
「ぶふぉ」
「宮永さん大丈夫ですか!? 傷になったら大変です、大至急お風呂に!」
執拗に咲を風呂に誘っている和をみるにつけ、京太郎は複雑な気分になる。
「犬が的にならないから咲ちゃんが痛い目にあうのだ! 情けないじぇ犬!」
「俺のせいかよ! つか犬違うわ!」
「うるさいうるさい! つべこべ言ってると和ちゃんのおっぱいで枕ガトリングするじょ!」タコスの必殺技宣言はすぐさま「できません」という和の一言に否定された。
「え? 原村さんそんなことできるの!?」
「だからできません!」
「いいお湯だったわよー」
貸し切り状態の風呂に行っていた部長とマコが戻ってくる。離れの風呂は構造上、半分露天のようになっていて、それが和をして咲を風呂に行かせようとしている原因だった。なぜかカメラ持参なのは誰もつっこまない。
「はしゃいでる場合じゃないわよ。一応合宿ということで来てるんだから、今日は朝までやるわよ」
部長の声に和が眠そうな声を出す。
「朝までって・・・夜打つんですか?」
「当然。学校の施設なら絶対無理だけどせっかくだからやるわよ徹麻」
「やるって・・・そういえば卓がないですけど」
「それはね・・・」
ビッと部長が指を天に向ける。
「探すのよ!」「探すんですか・・・」思わず情けない声がでた。
「捨ててなければ、どっかにはあるはずじゃけん。みんなで探す予定。なんと手積みじゃ」
マコの声にえーっと言う部員の声が重なった。
>>446 「探せって言ってもそんな簡単にみつかるもんかね・・・」
京太郎と咲は二人で屋敷内を散策している。日はもう落ちていたので、早めに見つけて
さっさと開始したいところだったが、勝手のわからない屋敷のこと、そうそう上手くはいかない
のだった。
「むこうは部長と染谷先輩だろ? 真ん中はタコスと和。こっちにあればいいけどな」
『巨』の字型の座敷の、上の棒の部分を京太郎たちは探している。下の棒は部長、真ん中の
部屋はタコスたちが担当だった。
「そういえば、こっちの部屋数は原村さんたちが行ったところより一部屋少ないんだよね」
咲が言う。
「え?」
疑問をはさもうとした京太郎だったが、たしかに一部屋少ない段階で廊下は行き止まってしまった。
「いや、咲、見ろよここ。まだ続きがありそうだ」そう言って壁を叩く京太郎。木の板の向うから
ポコンと空洞のような音が返ってくる音を聞いて咲も「ほんとだ」と叩いてみる。
「おいここ、動きそうだ」
京太郎が壁の隅をずらすと、板戸の一部が微かにスライドした。
「そっか。寄木細工みたいになってるんだよ京ちゃん。ここをこうやって・・・きっとこの板一つ一つが
がカンヌキみたいになってるんだね」
咲はそう言いつつみるみるうちに寄木細工を動かしていく。単なる一枚の板壁だと思っていた
ソレは、実は細かな溝が縦横無尽に彫られており、上下にスライドさせることによってパズルの
ように動くのだった。
「ホラ、これで完成」「すごいなお前。トロいと思ってたのに意外な才能だよ」
咲は得意げに京太郎を見返す。
「おい、これ・・・」
完全に動かし終えた壁の板は、最終的にあの家紋の形を形成していた。
「すごいね・・・隠し扉だったんだ」
咲とともに頷いて、京太郎は扉を押し広げた。
「うわっ! なんだこれ!!」
そこにはもう一枚の壁。正確には両開きの扉があるのだが、明らかに異常な装飾を施されていた。
「なんだろうこれ・・・京ちゃん、ちょっと怖いよ」
脅える咲を後ろに下がらせ、京太郎はその扉を観察した。
天地玄気受福寿光無量
無上霊宝神剣大大加治
天元行体神変通力勝
天地玄妙行神変通力
小さな紙に一行ずつ書かれた、まるでお札のような張り紙が無数に貼り付けられている。10枚や
そこらではない。それこそ数千枚の勢いで、まるで扉を封印するかのように張り巡らされていた。
(やけに古いな・・・いつから貼られてるんだよ。いや・・・これは種類が違う)
その無数のお札のなかで、京太郎はひとつ毛色の違う文面の紙を見つける。
ボロボロの和紙に書かれたソレには「荒神元」とのみ書かれていた。
「あらがみ・・・なんだろうね京ちゃん」
「いや、これは・・・」
続きを言おうとした京太郎は、屋敷の反対側から鋭い悲鳴を聞いた。
>>447 「どうしたんですか!」
部長の元に駆けつけた京太郎はそのままツルツルの廊下をすべって派手に転んだ。
「いててて・・・うわぁぁあ!」
ぶつけた頭をさすりながら見上げると、すぐそばにシワだらけの老婆の顔があった。あまりの出来事に
妖怪と呟きそうになる自分をなんとか抑える。
「ホイトノコが、ぎょうさんで何しに来た」
老婆の声はまるで地獄から這い出たような恐ろしさがある。普段落ち着いた部長も夜中にコレを見た
んじゃ大声もだそうというものだ、と京太郎は納得した。見た目で判断するならば100歳はとうに超えて
いそうな雰囲気を持っていた。
「何なんだよアンタ・・・」ひとこと言ってやろうと立ち上がる京太郎は「お婆さま」というマコの声にぎょ
っとして振り向いた。見ると、今にも泣きそうなマコの姿がそこにあった。それはもう普段の不敵な様子
とはまるで違っていて、京太郎は急速に熱が醒めていくのを感じた。
「ミツクチが。戻ってきても何もできりゃぁせんじゃろうが。はよう往んでしまえ」
そういい残して老婆は去っていった。
「婆ぁの啼く夜は恐ろしいじぇ・・・」
「失礼すぎんだろお前・・・。染谷先輩、ホイトってのは・・・」
「・・・乞食のことじゃ。ミツクチ言うんは畜生のことよ。わしが子供の頃はそう呼ばれとった」
「そんな・・・」
京太郎は次の言葉がでてこなかった。
「いいわ。マコ、今日は寝ましょう」
部長はそう言ってマコに寄り添うように歩き。その日は予定を切り上げてみな床につくことになった。
(コウジモト・・・本家はそう呼ばれている。ここは本家だ。染谷先輩の家も本家だと言っていた)
京太郎は誰もいない部屋のでひとり布団に入り思考をめぐらせていた。
コウジモト。
それはここの本家の屋号だという。
そして先ほど、無数にお札が貼ってあった部屋には『荒神元』とあった。
やはりあれはアラガミではなくコウジンモトと読むのだろうか。咲には黙っていたが、京太郎はそのことに
思い当たっていた。
荒ぶる神の元。
やけに不吉なイメージを想起させる名前だ。おそらくは長い年月のあいだで言葉になまりが生じて
コウジモトと呼ばれるようになったのだろう。
(それにしてもあの婆さんは一体・・・)
人のことを浮浪者のように言ったかと思えば、犬畜生のようにマコを罵った。
あまりの出来事で本人には言及できずにいたが、改めて考えてもとんでもない事のように思える。
(昔なにかあったんだろうか)
それはおいそれとは聞けないだろう。
(いや・・・だとしても何でここに来ようと思ったんだろ)
なにやら見えない糸で絡め取られているような、そんな予感がした。
>>448 「京ちゃん起きて!」
そう言って咲が京太郎の部屋に入ってきたのは、かなり深夜になってからだった。京太郎は眠い目
を擦りながら「何だ?夜這いか」と場違いなことを言ってみぞおちにキツイ一撃をくらった。
「ててて・・・なんだよ一体」「ひとが死んでるの!」
その一言はあまりに切羽詰った語調で、京太郎の頭から眠気を綺麗サッパリ引き剥がした。
取るものもとりあえず京太郎たちは死体があるという中庭に走る。そこには既に部長、タコス、和の三人
と屋敷の竹緒婦人がいた。
「これは一体・・・」
唖然とする京太郎の目の前には、男の死体が無残にも木に吊るされていた。廊下の明かりに照らされ
わずかに風に揺れる様子は、それがもう既に生命のともし火を持っていないということを如実に物語っていた。
「ひとまず、遺体を降ろしていただけますか・・・今他のものは出払っていて」
京太郎たちは、駆けつけた近所の大人がぶら下がる遺体を降ろすのを、ただ黙って見つめていた。
「誰がこんなことを・・・」
部長が呟く。
「私たちがお風呂に行ったときにはありませんでした。だからこの遺体はそれ以降に吊るされたことになり
ますね・・・下に血溜まりができてることを考えると、他の場所で殺されたということはなさそうです」
「咲・・・」
こんなときによくそんなことが言える。という言葉を、京太郎は我慢した。
「じゃあ、咲ちゃんはあたしたちが寝たあとに誰かがここで殺したって言いたいのか?」
タコスは泣き出しそうな声でそう問うた。
「そうだね優希ちゃん。血液だけあとでまいた可能性もあるから、正確にここが殺害現場と断定することは
できないかもしれないけど、遺体を吊るし上げたのは私たちが寝たあと。竹緒さんは何をされていましたか?」
「私を疑っていらっしゃるんですか・・・」
やや乱れた髪を額口にはりつかせて、竹緒婦人はそう言った。
「私は母と一緒におりましたから、母が証人になると思います」
「ちょ・・・ちょっと待てよ」
慌てて京太郎は間に入る。
「今ここで質問してもどうにもならないだろ。警察を呼ぶのが先なんじゃないのか?」
「駄目なのよ」
今度は部長が間に入った。
「殺された方が私たちを連れてきてくれた船頭さん。この人が定期便で港まで送る役目のひとだったのよ。
昔は沢山いたそうだけど、今はこの人しか船を動かせない」
「電話は!?」「マコが確認してるわ。母屋の電話は使えなかった。近所の人も通じないって言ってるから、
たぶん島の集合線が切られてる可能性がある」
部長の声は鋭い。慌てて京太郎はポケットをまさぐるが、そこに携帯電話はなかった。島に入った時点で電波
が届いていないことを確認済みだったからだ。
「そ、それじゃあ・・・」
「漁業組合の連絡線がくるのが明後日です。それまでは誰もここから出られなくなりました」
竹緒婦人の言葉は、まるで死刑宣告のようにあたりにこだまする。
「ひっ!」
短く悲鳴をあげてタコスが意識を失う。慌てて体をささえた京太郎は今日もっともおぞましい物を見ることになる。
間近で見るその遺体は、肩から上の頭部がまるごと切り取られていた。
>>449 「まずいことになったわね・・・」
部員全員で部屋にあつまり、眠ることもできずポツポツと情報を整理している。
マコが確認したところ、島の入り口にある電柱がチェーンソーのようなもので切断され、電話の集合線が断たれて
いたそうだ。そのほか、モーターボートをはじめ港の装備はすべて放流されていた。
これで島の住人は外部からの通信手段をすべて失ったことになる。
「形だけでもアリバイが無いというのが俺だけですか・・・」
就寝時ひとりで過ごしていた京太郎には、いわゆるアリバイというものがなかった。
「まさか俺を疑ったりしませんよね?」
「しないわよ。そのかわり今日から寝るときはロープで手足を縛るから」「疑ってんじゃないですか!」
「そんなことよりも部長」
タコスに付き添っていた咲が戻ってくるなり口を開いた。
「なんであんな死体なんでしょうか・・・」
「何でって・・・なんでかしら」部長はアゴの下に指をあて、うーんと考えていたが、やがて「首なし死体のセオリーかな」
ともらした。
「セオリーって・・・そんなモンがあるんすかね」
京太郎は疑問を挟む。こういうときに女というのは肝がすわっていると感心することしきりだった。
「まずは死体の入れ替わり。頭が無いってことは顔がわからないわけだから・・・つまり殺されているのは船頭さん
じゃなくて別の人かもしれない」
「それは無さそうです。竹緒さんが確認していましたし」
咲の受け答えは堂々たるものだった。
「単純に狂ってるからじゃないすかね・・・」
もう既に京太郎は常識では考えられないと思っていた。
「それは早計だわ。殺すだけなら頭を切り取る必要が無いもの。重労働よアレは。入れ替わりじゃないとすると、
単純に邪魔だから。持ち運びに不便な頭部を切り落とした。頭部が邪魔で・・・いやそれはないわね。咲はどう
思うの?」
私は・・・と、言葉を一瞬飲んで咲は語り始める。
「必要だったから・・・ではないかと思っています」
「宮永・・・さん?」
突然なにを言い出すのかと和がつぶやく。
「原村さん聞いて。人間の体を切るなんて普通はできないよ。ノコギリだってそう簡単には切れないもの。だから
犯人は、部長もさっき言ったとおり、かなりの重労働をして切り取ったってことになる。それはやっぱり、そうしなけれ
ばならなかったんだと思うんだ。狭いスペースでもないから死体を切り取って細かくするなら手足も切ると思う。
じゃあ、なんで頭だけ切り取ったかって考えると・・・」
頭が何かに必要だったから、じゃないかな。
咲は短くそう呟いた。
「誰が!? 何のために? 咲、お前ちょっとおかしいぞっ、いま俺たちでそんなこと話し合っても埒があかない!」
「京ちゃんおちついて」「落ち着いてられるか! 黙ってたって明後日には警察がくるんだぞ!?」
「だってそれまでに誰か死んだらどうするんだよ京ちゃん!」
「あ・・・」
「そう。私たちは考えなくてはならないわ。だってこの島から脱出法がないんだもの。それは同時に」
犯人もまだ居る可能性がある、ということよ。
部長の声を京太郎は遠くで聞いていた。
>>450 「九字・・・これは、ヒフミショウモン・・・咲、あなたの言っていたことは案外あたっているかもしれないわ」
部長が綺麗なひたいにシワを寄せて呟いた。
「当って・・・ほしくないものです。京ちゃん。コレ、随分古いよね」
咲は淡々としている。糊付けしてあるお札はすべて、かなり年代モノのようだった。
午前中から昨日の件について話をしているうち、咲といっしょに見つけた隠し扉の件に思い当たったのだ。
部長が興味を示したので案内したところ、壁に貼り付けてある一枚の紙に注目していた。
「ヒフミ・・・なんですかそれ」
「呪文ね。ここに書いてあるのは全部呪文だわ。九字っていう、一般に九文字十文字の、簡単に言うと悪霊
を封じ込めるためのものね」
「悪霊って・・・」
京太郎は絶句する。たしかに禍々しいなにかを感じるたたずまいだ。
「一二三四五六七八九・・・これ確かに九文字ですけど、だたの数字ですよ? 何かに効くんですかね」
「数字は魔術の基本だわよ」
笑って部長は手を振った。その意味するところは京太郎にはわからない。
「そうだ。部長、コレ見てください」
京太郎はお札の中の一枚、先日見つけた「荒神元」というものを指し示した。
「コウジン・・・これって『コウジモト』ってことかしらね」
「で、それが一体なんになるんです?」
イマイチはっきりしない。京太郎と咲は首をひねっていた。
「え? 何って・・・そっかそういうことか・・・だんだん読めてきたわ」
突然部長は何かを思いついたようにひとりごちた。
「宮永さん! 大変ですっ」
京太郎がさらに質問しようとすると、こんどは廊下のむこうから和の叫び声が聞こえた。
「和、どうしたの? そんなに走って」
息をきらせて走りよる和を見て、今度は部長が首をひねる。確かにいつもの和はそこまで騒がしく動くことはない。
「それが・・・・・また死体が・・」
「なんだって!」
おもわず京太郎は大声をだす。昨日の今日でまた殺人・・・。不吉にも程があるとは思いはしたが、昨日殺された
とすれば京太郎のアリバイは成立していることになる。昨夜部長は本気で京太郎の手足を縛って同室で寝た
からだ。もっとも、命の心配というよりも女だらけの部屋で男が寝るのは困る、ということらしい。
「あの・・・お婆さんが」
和の言葉をそこまで聴くと咲はまっさきに走って行ってしまった。
「あいつ・・・やけに元気だな」
正直な感想だった。
「宮永さん。心配です」
和も、いつもと違う咲の様子に戸惑っているようだ。
「心配ないじぇ。咲ちゃんは巷で有名な麻雀探偵なのだ。彼女の行く先々では毎夜毎晩不幸な事件が続くと
言う・・・咲ちゃん、恐ろしい子・・・」
「嘘つけ初めて聞いたわっ。あいつを拘束したほうがいいんじゃないか・・・」
拘束、という言葉でなぜか和が頬を赤らめたのを京太郎は見逃さなかった。
「私たちも行きましょう。また・・・同じような死体なのかしら」
部長の心配は見事に的中することとなる。
京太郎たちが見た老婆の死体は、こんどは肩まで地中に埋められて首を切り落とされていた。
どこに向かうんだよ……
前の部長殺人事件の続篇だよな
のどっちは相変わらず変態だ
やっぱり横溝ワールド キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ w
ただ一番事情を知ってるはずのまこがその場にいない&情報提供しないことへのフォローが無いのが違和感かな
咲ちゃんが常になくアクティブなのは主人公補正として見てます
キャラが多いと動かすだけで大変だろうけど
続きを楽しみにしてますよ
公認カップル
>>451 「染谷先輩」
月明かりの下、京太郎は広い屋敷の廊下をあるくマコを見つける。そこは中庭に続く渡り廊下で、
太鼓橋のようにややループがかかった細い橋の上だった。
「京太郎か。みんなはどうしたん?」
「風呂です。先輩は、何か知っているんじゃないですか?」
それは誰もが言い出せず、同時に誰もが避けていた話題だった。つねに事件の中心にいるはず
の彼女は、しかし殺害現場にはあまり近寄らずに話題として上ることも避けている。
「わしは──知っとるんじゃろうな。まだ確信はないけど・・・こんなことになるなら来るんじゃなかった」
「そんな。僕らは別に」
気にしていないというのは嘘だった。
「ここの家には本家が二つある。長野の染谷がひとつ、それからコウジモトの染谷がひとつ。両方
とも本家じゃけど、コウジモトは違うんよ。コウジモトにはな――」
──神様が、おるんよ。
マコの表情は陰になってうまく伺えない。京太郎はそこに得体の知れない人物がいるかのような
幻想を見た。それはいままで知っている学校の先輩とはまるで別人だった。
「神様って・・・」
「荒神、言うのは酷う恐ろしい神様のこと。祀る人間がおらんと荒れて、怒りんさる。コウジモトの本家は
その神様を祀る巫女の家なんよ」
「巫女――ですか」
「そう。私も子供のころの一時期はここに預けられてサイイン、言うお役目になったんよ。親元を離れる
わけじゃけん、辛かったけどコウジモトの本家の姉さんに可愛がってもろうて、今から思えば楽しかった。
当時は麻雀も内地から人がわざわざやりにくるほど人気で、サイインはその相手をするのが役目じゃった
んよ。子供の頃のわたしは──」
なんも知らんかった。
マコの声は小さく、細く、過ぎ去った時間の長さをたどるように辺りに流れた。
「お姉さんがいたんですか?」
「ここの娘さんがおってね。私と同じ年。今はおらんけど、みんなでよう遊んだわ。わらべ歌なんか歌って、
あんなことがあるまではずっとこうしていられると思っとった」
「あんなこと?」「京太郎!」
ぐい、とマコは京太郎に近づき、顔をよせて小さく耳打ちした。
「あんたらは逃げんさい。ボートが隠してあるけん。それで──」
「な、何言ってるんすか!? できるわけないじゃないですか!」
「じゃけど、ここにおったら駄目よ!」
「逃げません!」
「京太郎!」
「逃げないで、一緒に帰りましょう・・・俺たちはまだやらなきゃいけないことがあるでしょう」
風が吹いた。
潮のかおりを少しはらんだ香りがだたよう。
中庭の木々がさらさらと音をたて、月明かりのなかで二人は無言で見詰め合っていた。
「わしにだってやることがある。みんなには見て欲しゅうないんよ。あんた──」
死んでしまうよ。
マコはそう言って廊下をあとにした。
>>456 「オチウドってなんだ? のどちゃん」
タコスが間の抜けた声を出す。
「落人です。源氏と平家って、学校で習いましたよね?」
和が言う。たしか古典の時間かなにかで習った記憶がある。
「源平合戦・・・だっけか?」京太郎の言葉に「はい」と和は頷いた。
「それがどう関係するんだ?」
「私が思い出したのは平家物語です。それで調べてみたんですけど、いくつか気になるところがあって、
ここは瀬戸内だから・・・」
「壇ノ浦ね」部長があとに続けてそう言った。
「そうです」
「壇ノ浦・・・」
咲とタコスの頭の上に『?』マークが点滅している。この部分は京太郎もすこし知識があったので解説した。
「大昔の合戦の名前だな。壇ノ浦の合戦。源氏と平家が争って、最終的に・・・山口県だっけか? 壇ノ浦
まで勝負がもつれこんだ。平氏最後の戦の場だった・・・はずだ。それがどうしたんだ?」
「ええ。その戦いのあと、敗戦した平氏は各地に散り散りになって、瀬戸内を転々んとしたという逸話がある
んです。だから四国や山口広島あたりは平氏の落人と呼ばれるひとたちが作った村が点在する」
「和は、その集落のひとつがここじゃないかと言いたいわけね。根拠は?」
部長は楽しそうにしている。
「家紋です」
「イーソウ?」
咲が言う。
「ええ。あれは蝶だと言っていましたよね。平氏の家紋には蝶が意匠されているものがあると聞きます」
「その話はわしも聞いたことがあるわ。この島には落人の墓みたいなのもあるらしい」
黙って聞いていたマコがそう付け加えた。
「そっか・・・本家が二つってのは、そういうことなのかしら。平家物語ではその後の平氏の細かい部分までは
描写されていないわ。幼い安徳天皇を抱えた乳母は負け戦が決定した船の上で入水自殺を図った。
我が身は女なりともかたきの手にはかかるまじ極楽浄土とて、めでたき処に具し参らせさぶろうぞ──か」
部長が一節をそのまま暗唱した。
「うーん。じゃあ染谷先輩のおうちはかなり由緒正しいのかもしれませんね」
咲が言う。
「いいや、うちの家は長野の染谷じゃけん、こことは違うはずよ。本家は本家。うちはうち」
そういうものだろうか、と京太郎は思った。しかしマコの家もそう言う意味では本家のはずだ。たしかに
部長の言う本家が二つというのもうなづけるかもしれない。
「さすがのどちゃんだじぇ! タコ食うか」
岸壁でタコスが拾った(!)タコを調理した足を受け取って、京太郎は口にほうりこんだ。
マコが母屋の手伝いに向かったので京太郎は、先ほど聞いたマコの家のことを全員に話した。
逃げろといわれたことはふせて。
「サイイン? 加茂の齋院のことかしら・・・え?」
ガバリと立ち上がった部長は口に手をあて、しばらくうろうろと歩き回ったあと「そういうことか」と
呟いた。
「な、なんすか?」
「いや、待てよ。それでも動機が見つからないわ。とすると動機はまた別のところにある。だから
ひふみ唱文か。流れ流れて結びついたと考える・・・それで? 京太郎くん! マコは子供の頃
ここで麻雀をしたって言ったのよね!?」
「はい、言ってましたけど・・・」
「麻雀。麻雀・・・それって麻雀だったのかしら・・・いや、それよりも・・・」
ドカドカと部長はそのまま歩いて部屋を出て行ってしまった。部員も全員であとに続く。行き着いた先
はあの、咲が発見した隠し扉だった。
「またここですか・・・私ここはなんだか嫌な気分になります」
和が言う。部長はそれにかまわずに独り言をぶつぶつと呟いていた。
「悪霊を祓う。とんでもない。加茂の齋院なら話がまったく違うことになる。ならば──」
──ここには、一体なにが居るのよ。
恐ろしいものでも見るように、部長はそう呟いた。
この二人が仲良くなった過程が気になる、幼馴染ではなく中学で知り合ったんだよね?
正直あの咲の性格で中学で知り合った男にちゃん呼びとか信じられない。
>>457 「なんの御用でしょう・・・」
竹緒婦人が京太郎たちの部屋をおとずれたとき、既に日付は変わっていた。夜半より降りはじめた雨は、
瓦屋根を激しく叩いて徐々に強くなっていった。
「明日警察が来る前にはっきりさせておきたかったのでご足労願いました」
咲が立ち上がって婦人を招き入れる。
「込み入った話になるので染谷先輩とタコスは席をはずしてもらっています。最初に質問させていただき
たいのは、最初に殺人が起こったとき、竹緒さんはなにをやっていたかということです」
「ですから、私は母とおりましたと──」
「そうです。貴女はそうおっしゃった。当時、ここにいる京ちゃんは一人寂しく寝ていたのでちょうど
アリバイがありませんでした。しかし遺体を調べていて妙なことに気が付いたんです」
「妙な──こと」
まず最初に死後硬直についてお話しましょう。と咲は言った。
風が障子を叩き、うすぐらい部屋の中でオレンジ色の灯りだけがちいさく明滅している。
京太郎はその異常な空間のなかでこれから何がおこるのか、固唾をのんで見守っていた。
「死後硬直、という言葉があります。読んで字の如く、死後人体が硬直していくという現象のことです。
これは死後、人体への酸素供給が停止して代謝が阻害されるからで、そのままにしておくと筋肉中の
たんぱく質が強固に結合することになりますが──」
そこまでで一度くぎり、咲はぐるりとあたりを見回した。
バチリ。 雷鳴とともに部屋の明かりが消えた。
「停電・・・」
和がつぶやく。しゅっという、小さな音とともに蝋燭に火が入れられた。咲はそれを持ってゆっくりと歩く。
ちいさな灯りが皆の影をゆらし、車座ですわる一同の顔を照らした。
「──筋肉に乳酸がたまるのがだいたい2時間ほど。ここで死後硬直は完成します。その後数時間を
かけてゆっくりと硬直は弱まり──」
「待ってください」
竹緒婦人が声をあげた。
「それが・・・そのことが私と何の関係があるのでしょう」
「話はまだ続きます。硬直は一日から二日で解けはじめ──これを解硬といいますが、三日ほどで完全
に死後硬直は無効化します。ここで今回の件にあてはめると、妙なことになります」
「な、なんだよ・・・」
京太郎はのどが激しく乾くのを感じた。
「二人目の犠牲者である大奥様が亡くなったときの遺体です」
遺体。
土に埋まって首が無かった。
「あれを掘り出すときにどのくらいかかったでしょう。深くまで埋まっていたので、1時間ではきかなかった。
そうすると死後どのくらい絶っていたかを考えれば、十分に死後硬直がはじまっていい時間でした。
ところが、掘り出された遺体は硬直がなかった」
「なかった、のか」京太郎のひとりごとに「ええ。宮永さんと調べました」と和が応えた。
「完全に解けていたんだよ京ちゃん。そうするとおかしなことになる」
「なにが──でしょう」
竹緒婦人が言う。
「ご存知のはずです。死後硬直が3日で解けるのならば、大奥様が殺されたのは最初の犠牲者よりも
前の段階だという事になる。貴女は最初の事件のとき、私たちになんと言いましたか」
──私は、母とおりましたから。
「そうだ! そう言って──おい、それじゃあ」
「そうだよ京ちゃん。この人がそう言ったとき、すでに大奥様は殺されていたことになる。竹緒さん、
貴女はなぜそんな嘘をついたんですか?」
皆の視線が一同に夫人に集まる。
部屋の隅にすわったその人は、頭をふかく垂れて顔色をうかがうことは出来なかった。ただオレンジ
色のあかりに照らされてそこに座っていた。
「それは──私が殺したからです」
雨音が急に強くなった。
>>459 「やはり、貴女だったんですね・・・」
咲の言葉は妙に落ち着いていた。そればかりではない、部員全員がさほど慌てることなく
事態を飲み込んでいるようだった。
「あなたがたに危害を加えるつもりはなかったのです」
「わかります。京ちゃんにアリバイがなかったのはたまたまで、すぐに警察が来るのにおかしな
工作をする必要もなかった。この程度なら検死がはじまったらすぐに露見する事実でしょう。わからない
のは、なぜ今こんなことをしたのか、なぜ首を切り落としたのか、ということです。上手くやろうと思えば
いくらでもできたはず。どうしてこんなことを・・・」
それもそうだ、と京太郎は思う。ただ住民を殺すだけならば別に今出なくても良い。こんなわかりやすい
形にする必要もなく、あえて猟奇的な方法をとる必要もなかった。それは犯人を報せるようなものだ。
「それは──」
「咲。それは必要だったからよ。貴女が言うとおりだった」
「え──」
咲が意外そうに部長を見た。
「なにが、必要だったんですか。部長は、何を知ってるんです」
「こんな小さな島で大金持ちになるなんて難しいのよ。それはやっぱり最初に大きな財力がないと。
和が言うとおり、この家は元々平氏の残党なんですね? しかしその財力をいつまでも保持することは
できなかった。コウジモトの本家はそれをいつまでも栄えるように増やさねばならなかった」
「貴女は──」
竹緒婦人が部長を見上げる。
「だいたいのことは知っています。 この島の住人は、ずっとこういうことを続けていたんですね?」
「ずっとって・・・何をだじょ・・・」
話が飲み込めないタコスが口をはさむ。京太郎も同じ気持ちだった。
「死体の首を切り落とすことよ」
「そんな!」
和が息をのむ。
「部長! そりゃいくらなんでも・・・」
「いいえ京太郎君。そうじゃないと説明が付かないわ。第一、こんな事件が起こってるのに誰も騒いで
ないじゃない。それってどういうこと? ”たまにはこういうこともあった” この島のひとたちにとっては、
そういうことなんじゃないかしら」
「で、でも、いくらなんでもソレは・・・」
咲も納得できないようだった。部長の主張はあまりにも常軌を逸している。
「ひふみよいむなやこともちろらねしきるゆゐつわぬそをたはくめかうおえにさりへてのますあせゑほれけ」
突然部長は何事かつぶやいた。
「ひっ」
それを聞いて竹緒夫人は小さく悲鳴をあげる。
「これはひふみ唱文と言います。別名を物部真言とも」
「私は! 私はそんなもの──」「知っているはずよ。あの壁に書いてあったのはまぎれもなくこの文句です」
部長の声は硬い。
「これは古くは死体を生き返らせるためにも使われた呪文。陰陽道の古道にのっとって悪霊払いにも使われ
るようになりました。しかしもう一つ、ある儀式にも使われる真言ですね? あなたはそれを知っているはずだ」
京太郎が見ると、夫人はガタガタと震えている。
「それは、それは──」
「イザナギ流ですね」
「貴女は──」
「私はあなた方を責めるつもりはありません。こういうことはままあることですから。私は──」
──この子達の先輩です。
部長はそう言った。
>>460 「イザナギ流というのは、四国に今も残る陰陽道の一形態です。独自の進化をとげたのか、はたまた
伝わった年代が古いのか、それはわかりませんが、その源流はひょっとしたらこの小さな島ではなかった
だろうか。私はそう考えます」
「部長。そ、それは、そのなんとか流は、首を切るんですか・・・」
京太郎はやっとそれだけを言った。
「陰陽道は、さかのぼると中国大陸に行き着くわ。そこで開発されたある種の科学よ。自然の理を如何に
して人間に有益な方法で使役するか。そもそもはその程度のものだった。しかしやがて呪法が開発される
にしたがって、有益という言葉を取り違えた使用法も開発されてしまった」
それは。
京太郎は背筋が寒くなるのを感じた。
「蠱毒と言います。動物を一箇所に集めて飢え死に、ないしは殺しあわせて、その魂を利用して使用する
呪い。これは憎い相手に使役することによってとり殺すことができる」
「いや、部長、それと今度の話とどんな関係が──」
和がタコスを抱きしめながら言う。
彼女は震えるタコスをまるでかばうかのように毅然としていた。
「蠱毒というのは、いわば巨大な力を作る方法なのよ。それは使役することで人を殺すこともできるし、
家で飼うことで財を蓄えることもできる。しかし養うには人間を餌として与えなければならない」
「そんな・・・」
思わず息が漏れた。
「そうやってコウジモトの本家は財を蓄えていた・・・違いますか?」
「うちの家では、お稲荷さんと呼ばれています」
夫人が力なく言う。
「稲荷・・・狐か。それもあるでしょう」
「でもそんな、動物でことがすむなら誰も死ぬことなんてないじゃないですか」
咲が異論をとなえる。
「そうね。その前に陰陽道の話に戻りましょう。大陸で発生したこの体系は、日本に伝わり、やがて陰陽道
という学問に進化しました。その進化はこの瀬戸内の島でもうひとつの進化をとげます。いま伝わっている
いざなぎ流では、その蠱毒を利用したもう一つの呪法が完成した──」
そこで部長はぐるりとあたりを見回した。
「これは動物を使って一つの神とも呼べる強大な力を生み出す呪法です。今伝えられている呼称では、
これを『犬神』と呼ぶ」
犬神。
その言葉はこの場にいかにも相応しく、禍々しい香を発していた。
「その神を作り出していたのが、このコウジモトの本家ですね?」
「そんな・・・じゃあ染谷先輩は」
「咲、これはマコも関係している話よ。でも日本にはいくつもこんな話はあるわ。生きていくためにはソレが
必要だった時代もあるの。今だって悪いことはいくらでもあるわ。動物を殺したって、どうしたって自分の
赤ん坊を生かしたいと思うのは、人間なら誰だってそうでしょう?」
「それは・・・」
「ここの島の人たちはそれを納得していたのよ。だから騒がない。皆が生きるためにはすこしの犠牲は、
どうしても必要だった。コウジモトでは、動物や虫のかわりに、人間を使って蠱毒を行っていたんですね?」
「なんだって!」
京太郎は立ち上がる。それはどうしても許せないことだった。
「人間を、他人を殺して生きてきたのかよ! この──」
バケモノ、と罵ろうとした。
しかし、目の前で小さくうつむいている夫人の影を見て、京太郎は黙ってしまう。誰だってそうだろうか。
自分も生きるためにはそうするしかないならば、皆が納得しているならば、そうやってしまうだろうか。自ら
煩悶しながら言葉を捜した。
「犬神という呪法はね、飢えた犬を土中に埋めて首を切り落とすことで完成するのよ」
>>461 「コウジモトは代々、分家の子を生贄に荒神さまをお祀りしてきました。小さな集落で富を作りあって、
共同体として生きてきたんです。それで誰もが納得していました。でも長くは続かなかった。悪いときに
麻雀ブームがはじまって、この島に人が流れてくるようになったから・・・」
──この島は、監獄だったんですよ。
「内地で借金をして首が回らなくなったひとがここで麻雀をしていくような、そういう場所でした。本家
ではそれを蠱術にとりいえる方法を考えてしまった」
「そうか。麻雀は四人で打つゲームだから・・・勝ち残った人間をそのまま蠱術に。それで──」
「逆です。元々本家には神さまがおりましたから、それを利用して神の巫女たる女子が麻雀をして、
他の相手を全員殺していったんです」
「その巫女がマコだった」
「はい」
部長と夫人の会話は、あまりにも起伏がなく、京太郎たちも黙って聞き入っていた。
「あの子は内地の本家の子でしたから、何も知りませんでした。ですから自分が負かしたひとが、その
後で殺されているなんて知らなかったんです。でも勝ち続けた巫女は最終的に神の嫁としてお仕えしな
ければならない。そこで仲が良かった娘がマコちゃんの身代わりに取り込まれてしまった」
「そこでマコは知ってしまった・・・のね」
「そうです。だからあの子はもうこんなことをさせまいとしたのでしょう。ここに戻ってきたとき、真っ先に
麻雀牌を探して、島の石碑を壊してまわっていました。あの子はそのときの罪を償おうとして」
「竹緒さん、もうやめませんか。そんなことをしなくても今は生きていける。マコはそう言いたかったんじゃ
ないですか? あの子は──」
「いいえ! 私たちはもう逃げられません。どうして生き方を変えられましょう。それでは、私の母は、
その親は、私たちがしてきたことは何だったんですか・・・」
「だからって! そんな理由で貴女は呪法をいちはやく完成させようとしたのですか?」
「マコちゃんが何かをしているのはすぐにわかりました。でも、もうあの子に関わらせたくはありませんでした。
あの子は外の世界で生きてきた子。もうこの呪われた島に帰ってくることなんてなかった・・・」
ガタリ! と、突然咲が立ち上がる。
「京ちゃん大変!」
「どうした!?」そのまま咲はタコスを指差して「タコスがいるのに染谷先輩がいない!」
それを聞いてタコスが言う。
「先輩なら散歩に行くって・・・」
「京太郎! 走れ!」部長が叫ぶ「マコは開かずの間よ!」
「染谷先輩! 何やってんだよ!」
お札の扉の前に立ち尽くすマコを見て京太郎は叫んだ。あとから咲や部長たちがかけつける。
「あんた・・・こんなところまで来て何を言うつもり。逃げんさい言うたじゃろうが」
マコの声は硬く、京太郎を拒絶していた。
「天元行体神変通力勝、天地玄妙行神変通力、それは犬神を封じ込めるためのものよ。マコ、
バカなことはやめて!」
部長が怒鳴る。そのとき、わずかに空気がざわめいたかとおもうと、辺りに小さな声が響いた。
永久の旅路よ 襲ヶ淵よ めんない千鳥の いてござる
遠き浮世の 夜叉の河原よ お手手を重ねて寝んころり
それはわらべ歌だった。
確かに、隠し扉の向うから聞こえてくる。それは小さな女の子の歌声だった。
「あぁ──あああああああ!」
竹緒夫人が塞ぎこんでとつぜん絶叫する。
「マコ!」
「いやじゃ! この中に! 私が救い出すって決めたんよ!」
「よせ!」
部長が怒鳴る。
「何年前の話よ! マコ!! 聞きなさい!! あなたが高校生ならその子だって同じなのよ!?
食べるものもなしでどうやって生きていくのよ!! そんなことができたら──」
──そんなのはもう人間じゃないわ!!
部長はマコを止めるべく走りよるが、それは隠し扉が開くのとほぼ同時だった。
緊迫した状況なのにタコス扱いw
横溝が陰陽師になったか
妖怪相手(だよね?)にどうオチをつけるかwktk
465 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 11:32:22 ID:uKRy1Vpo
惜しむらくはなぜこのスレなのかという……
横溝と言うか京極ね
>>462 ギイ――
扉がゆっくりと開き、その向こう側の暗い世界を京太郎たちに見せた。
「マコ・・・」
「来んでください」
近寄ろうとする部長をマコは静かに制した。
「そんなお願いは聞けないわ」「部長!」
部長は京太郎たちを背後に控えさせて悠然と歩をすすめた。
「齋院とは神に仕える巫女のこと。神迎えの機織り、巫女たる齋王は二年の潔斎ののち
神に奉仕する。史実と同じく齋王が未婚の女子と定められ、この開かずの間で潔斎を強要
されていたならば、使えているものは神に他ならない──マコ、その向うにはどのような形で
あれ神と呼ばれるものが居るのよ」
「知っています。だからこそ、見られたくはなかった」
「マコ!」
「私はこれから蠱術の儀式に入りますけん、どうか戻ってください」
その蠱術とは、自らを生贄にする。
「できないわ」
「部長──」
聞き分けのない子を諭すようにマコは言う。
「ここぞという時に引いてきた牌は手放さない。あなたも知ってるでしょ。私は悪待ちの女なの」
「それとこれとは・・・」
「変わらないわ。何も変わらない。あなた、ひょっとして忘れているかもしれないけれど」
──麻雀はひとりではできないのよ。
マコが振り返ると、部長の背後にはすでに見知った後輩たちがいた。
「やることはいつもと変わらないじょ」
「染谷先輩。神様とだって、卓を囲めば同じです」
「そんなオカルトありえませんよ」
呆れた口調の和の声を聞いて、マコは不意に吹きだしそうになる。それはいつもと変わらない、
遠く過ぎ去った過去の記憶だと思っていたものだった。
しかし今は違う。
麻雀は賭け事ではない。
まして命など賭ける必要はない。
そんなことのために来たのではないと自分に言い聞かせた。
「駄目じゃ。巻き込むつもりはないけん」
「それでも、先輩は行こうとしてるんですよね」
京太郎が言う。
「負けるつもりなんですか?」
「勝って財産といっしょに海に沈める。それ以外に方法はないけん」
「入られよ」
そのとき、奥から声が響いた。
それは、マコの良く知った少女の声だった。
>>467 「返してもらう!」
マコはそう言って奥に進んでいく。その奥にいる少女は、マコが幼いころの記憶と寸分たがわずそこに
存在していた。本来ならそこにいるべきはマコ自身。身代わりとなって十数年そこに幽閉されていた、
齋王そのひとだった。
精進潔斎のための白い着物。黒い髪。あの頃のままずっとそこに立っていた。
「待ちなさい! その子はもう──」
バチリ。
空間が歪み、暗がりに立つ少女の肖像がひび割れる。
「な──」
絶句するマコの目の前で少女の白い白い皮膚はひび割れていった。
「寂寞に見るは午睡の夢なり──人間の巫女なんてそうそう長くはもちません」
それは既に少女の声ではなかった。禍々しい老人の声。ひび割れた声帯から発する、油の切れた機械
のような声だった。
「お待ちしておりました。私の新しい齋王」
少女の体が崩壊し霧散する直後、マコはその声を聞いた。
「マコ!」
駆け寄る部長だったが、すでに遅い。
崩れ落ちる少女の体から流れ出した黒い煙の塊のようなものは、まっすぐにマコを目指して地面を這い、
そのままからめとるように足をつたってマコの中へ侵入する。
「ぐ──――」
短いうめきとともにくずおれたマコは、次の瞬間にはもう別人になっていた。
「何を・・・」
部長のつぶやきはもうマコには届かない。
「まだうまく馴染みません」
立ち上がる、先ほどまでマコだった者はしわがれた声でそう言った。
「こんな・・・ことが」
京太郎は目の前で起こった事実を飲み込めないでいた。ついさっきまで立っていた先輩が、いまはもう老人
の姿になっていたのである。髪型こそマコに近いものの、服装はどこか古代の人間のようにかわり、皮膚は
ひび割れ、手はふしくれだって枯れ木のようだった。
「返しなさい! マコを戻して!」
部長が叫ぶ。
「憤せずんば啓せず。非せずんば発せず。一隅を挙げて三偶を以て返さざれば則ち復たせざるなり。
ならば勝負となるか──命をかけて。また昔日のごとく」
それは不吉な宣戦布告だった。
イイヨイイヨー
このスレの すごい 淫獣司書長臭
と思ったら途中からミステリーになってカオス
>>471 某魔法少女世界における京太郎の先人
いいやつなんだけど主役グループの男女カプ要員のためだけに宙ぶらりんにされてる感が否めない紳士
いつまでも半端に残しとくぐらいなら主役以外とくっつけて解放してやった方がまだ幸せな気がしないでもない人
京太郎を全国区クラスのデジタル派雀士にしたようなもの
いい歳してCV水橋
なのはさん・・・
あれはどこ寄りのファンにも気をつかった結果、誰も満足させない不幸な道をたどってるな
優しさのつもりでどちらもふらす、かえってみんなを不幸にしてる二股男みたいだ
作者や一部スタッフの好みごり押しで変なの押し付けられるのとどっちが不幸なのか
>>468 「やってやろうじゃないの。神様と徹麻!」
腕まくりをして髪をしばり、部長は老人のあとに続く。そのあとに京太郎たち部員もおっかなびっくり続いた。
「部長の本気モードだじぇ!」タコスが言うと「必ずみんなで帰りましょうね」と和も応じた。
わかっているのだろうか。と京太郎は思う。
ここは明らかに異界なのだ。ただのゲームではない。長年にわたり一つの一族を縛りつづけたけた怪物
と一戦交えるということを。
「大丈夫だよ京ちゃん」
京太郎の心中を察したように咲が言った。
「大丈夫って・・・」
「大丈夫。私たちが先輩をつれて帰るんだよ」
なぜかそのひと言が頼もしかった。
「手積み・・・望むところだわ」
部長が呟く。
卓を囲むのは部長、タコス、和、そして先ほどの老人だった。
案内された部屋は薄暗く、しかしドコからともなく光が届いている。時刻はすでに深夜のはずだったが、
それでも全員の顔をうかがえるくらいには明るいのだった。
板張りの床に相当の大きさの卓がある。部屋の中央に位置するそれは堅牢な作りで、ある種の調度品
のように威風堂々としていた。
「これは・・・」
和が言う。
卓の中央には鳥居のマークが描かれている。卓の四辺にはそれぞれ「犬」の一字が中央へ向かって描か
れていた。盤上には縦に五つ、横に四つの線。それぞれが格子状になるように引かれている。
「蠱毒の呪符だわ。本来なら鳥居の部分は狐の文字。四方の犬は狐を逃がさないように見張る役目よ。
これは、この卓は既に呪いのシステムに取り込まれている。かつてコウジモトの家ではこれを使って呪い
を行使していたのね」
呪いを。
「蠱毒とは本来、封じ込めた壷のなかで虫を殺し合わせる呪い。この狭い卓上がまさに壷になぞらえられて
いるわ。殺し合うのは──さしずめ私たちよ」
部長の声は重く、そして暗い。
「はじめます」
老人が席に座る。
「落ち着いて、いつもと同じよ。そうね、いつもと違うのは自動卓じゃないくらい。和、平気?」
「大丈夫です」
親を決めるべくサイコロが振られる。
親番はタコス。まだ実力不十分の京太郎は卓を囲むメンツを後ろで眺めていた。
「西は金也――」
タコス正面の老人は何事か呟くと、五筒を捨てた。
一打目からの捨てる牌ではない。続く巡目も迷うことなく筒子を切っていく。
(なんだよコレ・・・染め手か)
京太郎の思いとは裏腹に、老人は薄く笑っていた。
「金は幣、幣は兵也――自西自東、自南自北、服せざるもの、これなかりけり」
老人は止まらない。ゆっくりと、六巡連続の筒子を捨てると同時に牌を横に曲げた。
仮にも咲のスレで蠱毒だなんだのと言う単語を見るとは思わなかったべさwww
>>475 「うそ・・・」
和はあり得ないものを見るような目でそう言った。
筒子を捨て続けて西ドラ6。初手、發三枚落としからのホンイツドラ4。結果的に上がってはいるものの、
それは到底ふつうの麻雀ではありえない打ち筋だった。
「色――なんだってのよ」
部長が歯噛みする。
「ロン」
またしても初手からの役牌3枚落とし。
「コイツ・・・まともじゃねえ」
京太郎はのどが干上がるのを感じる。
「五行は因果。即ち理也。生命の循環にして悉有の根本原理。悉皆の連鎖也」
親流し。
和が辛うじて対抗するも、老人へ直撃するには及ばなかった。
「そんなオカルトはありませんよ」
如何様にも言葉では反論できよう。
しかし、それは結果がともなってはじめて作用する。
「あり得ないということはね。起こりませんよお嬢さん。一見あり得ないということには実は理由があるのです。
理論は必要ないのですよ。起こった事象から結果を推理していくのです。ある事実が沢山あれば、別の
事実が引き起こされる。理由はいらないのです。別の事実を起こす為には、ある事実が沢山あればいい。
なぜ起こるのか。そういうことは必要ないんです。結果を引き出すための過程のみを集積すればよい。これは、
統計ですよ」
みるみるうちに卓を囲む面子は追い込まれていく。
それほど大きな手は多くない。しかし確実に。少しずつ点棒を削り取られていった。
「──ロン」
「ぐ──」
これでタコスが飛ぶ。胸を押さえ、その場に崩れ落ちた。
「お、おいタコス――――!」
京太郎が抱き起こす。顔色は青く染まり、血の気が引いて唇が白い。
「これは──命を賭けてるんですよね」
老人が笑っていた。
「タコス! おいしっかりしろっ」
「京ちゃん下がって。私が入る」
タコスの顔にそっと手をあて、まだ息があることを確認して咲が横に進み出た。
「咲・・・」
「私たちは戦ってるんだ。たぶん、いつだって戦うんだよ京ちゃん」
その言葉は厳かに囁かれた。
京太郎は黙って咲を見上げる。
「事実の集積だって言うなら、いつまでも勝ち続けるひとなんていないよ京ちゃん。それだって同じじゃない」
「お嬢さん私はね。過去500年間は負けていませんよ」
老人は揺るがない。
「大きくでたわね」
しかし、そんなときでも部長は不敵な笑顔を忘れていなかった。
「真打ちってのはね。いつだって最後に来るって相場は決まってんのよ」
そして京太郎はタコスを抱き寄せた。
>>477 「オカルトというのは、人知では計り知れない事柄のことでしょうか・・・。最近ではよく耳に
しますが──これはそういう類のものではありませんよお嬢さん。貴女の言う、統計そのもの
なのです。かつて砂漠の砂粒の数ほど時間を費やし、同じだけ命を賭して築き上げた歴史
の塊なんです。ですから、そういうものとは違いますな。月の障りは月の満ち欠けに関係が
ありましょう。それと同じこと。五行というのはそういうこと」
老人の声はねばりつくように地を這う。
この勝負に賭けられているのは、点棒でも金銭でもなく、精気そのものだった。
暗い。
裸電球では老人の顔が良く見えず、落ち窪んだ眼窩がやけに黒かった。
(なぜこんなことに)
生気のないタコス。
(どうしてこうなった)
無言。
洗牌の音。
「色ね」
部長が言う。
「ほう――」
老人が、滅多にない声を出した。
「五行相克。あなたは色で盤上を支配する」
「それが、わかりますか」
「捨牌は勝つための布石。あなたは統計と言うけれど。それは立派なオカルトだわ」
「そこのお嬢さんが言うとおり、確率論で言えば、もっとも正しいことだとは思いませんか」
中を捨てる。これで2枚目。
「今度は赤――赤は東」
部長のつぶやきはしかし、老人の支配にはなんら影響を及ぼさない。
「よく、ご存知で。これで私は次に東を引く」
老人は静かにそう言った。
「それは許せないな」
咲の背後で京太郎は意思決定する。
「京・・・ちゃん?」
「振り向くなよ咲。お前の親で、お前が引くんだ」
体が熱くなる。
京太郎はドクリドクリと鼓動が脈打つのを感じていた。
>>478 「ロン。ダブ東ドラ3──」
咲の親。連荘してはや3回。ここにきてようやく逆転の兆しが見えはじめていた。
「なんと・・・」
老人の顔からは動揺は伺えない。
「そういう命の捨て方がありましたか・・・」
「構わねぇよ。この親で、手前ぇを潰すんだ」
「京ちゃん」「見るな!」
咲の後ろで京太郎は辛うじて立っていた。腕からつたった血は足元に大量の血溜まりをつくっている。
もう何分そうしているだろうか。切り裂いた腕はジンジンと脈打ち、固まるたびに何度も傷つけた。
「仕組みさえわかりゃ怖くない。この場は、この俺が支配する」
血。
それも大量に。
人間はどれほどの量まで血液を失うことに耐えれるだろう。京太郎はそれを考える。
「どっちでもいいや」
目的はこの勝負に勝つことだった。
ここで何人の命が失われたか。それも京太郎にとってはどうでもいい。誰かがやるならばと。もう一度
強く腕を切り裂いた。
「誰だって命は惜しいわよ。あなたはそれでも生きたいと思ったことはないの」
部長が言う。
「私は・・・」
「不老不死なんて夢だわ」
「おお・・・」
はじめて。
はじめて老人は前を向き。その相貌を京太郎たちに晒したのかもしれなかった。
「そこまで知っていらっしゃる」
「最初に見たときから・・・あなたもかつて使命を持っていたのね」
「身体髪膚受之父母不敢毀傷孝之始也──潮時ですか」
「潮時にしては遅すぎたわね」
「私とて、生きねばならなかった」
「それでも私たちには私たちの都合があるわ」
「左様──しかし生きるためにはこうするしかなかったのです。土地のものに秘術を教え、財と引き換えに
自らを神に祀り上げさせ、それでも成し遂げられなかった。人間というのは。やはり──」
──死にますな。
その老人の寂しげな声と同時に、咲の和了の声を京太郎は遠くで聞いた。
>>479 「おっぱい!」
「起きぬけに無礼ね京太郎君」
やや胸を隠しぎみで部長は言った。
「・・・失礼しました。先輩と言おうと思ったんですけど、間違えてしまって」
ねえよ! とパンチしてくるタコスを持ち上げて和に託すと、京太郎はあたりを見回した。
寝かしつけられている布団はいつもの座敷で、そこには咲、和、部長、タコスとそろっているのだった。
「そうか・・・アレは、上手くいったんですね」
「ええ。あなたの、まさに身を切ったような覚悟のおかげ」
「そうですか・・・そりゃ良かった。それにしても部長は、あの爺さんの正体を知ってたんですか?」
部長は少し考えるようなそぶりを見せる。
「そうね。途中で気が付いたってのが本当かしら」
「一体、誰だったんですか?」
和が言う。
「イザナギ流なんて亜流も亜流。どこから伝わったかなんてわかんないのよ。きっとコウジモトの家が
平家の落人ってのは和の言うとおり。でもね。最初にイザナギ流を伝えた人物ではなかったんじゃないか
って、そう思ってたの。イザナギ流は大陸の五行と強く結びついているわ。日本の陰陽道とも源流が違う
のかもしれない。そうすると、最初にこの島に伝えた人物は大陸の人間じゃないかって・・・」
それは。
「最初にヘンだなって思ったのは家紋を見たときね。次に確信したのは実際に会ったとき。大陸にはね、
ずっと昔、不老不死を求めて東に旅立った人物がいたのよ。その人物が日本に伝えた植物が、葵だって
言われているわ・・・」
「それは・・・あ!?」
続きを聞こうとして京太郎は大声を出す。
「染谷先輩は!?」
すると一同は黙って顔を見合わせた。
「中庭にいるわ・・・平気よ。あの子は強い子だもの」
部長の声を最後まで聞かずに、京太郎はその場所を目指した。
苔むした岩といくつかの木々がその少女を隠している。
彼女がみつめる先には太鼓橋があり、その向うにあの開かずの間があった。そこには今、女主人が
立って少女を見下ろしている。
そこには数百年にわたり人々の命が失われ、それを糧にして糊口をしのいできた一族の歴史があった。
ある人はそれを『必要なことだった』と言い、許そうとしていた。
しかし彼女には許せなかったのだろうか。おそらくは時を待たずしてやってくる警察がその二人を永遠に
引き裂くだろう。それでも二人に会話はなかった。
>>480 京太郎は思う。
ひとりたたずむ少女にかける言葉はない。その家が、その歴史が失われることに郷愁というものが
もしあるならば、きっと寂しいのだろう、と。
それでも、今あることが重要なのだと京太郎は考える。今、その少女がそこに立っていることこそが
最も尊いことなのだと。
「人間は自分勝手だもの」
京太郎の後ろには部長がいた。
その向うには咲たちが。それでいいのだと京太郎は思った。
「あれ? そういえば、部長はなんでその・・・呪いとかに詳しいんです?」
部屋にもどりしな、そう質問した京太郎はのちに後悔する。
「あら。女性を詮索するなんて随分無粋じゃない。そんなことしてると──」
──呪い殺しちゃうわよ。
それはいつも以上に凄みのある笑顔だった・・・ような気がした。
_
\ヽ, ,、
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|ヽ、)
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/ ヽYノ
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| `ー-ヽ|ヮ
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ヽ, .|
ヽ, 、ノ
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l:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.,:.:.:.|:.:.:.:.:l.:..:i.:..:...:....:.....',
li:.:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:./l:.:./!:i:.:.i:ハ:.:|l:.l:.:.:.:l:.:.:...i
|:.r‐!:l:.:.`iー/‐ァァT':.:/フTナiT´:.:.|:トi、|
{:.{ ‐N、:.:{r―r-r l/!'―r-i'|:.:.:,リ:リヽ!
ヽ!ヽ _ `{. _ヒソ _ヒソノ/イ:|
`ヽ!ゝ ////////////j:i:/|ハ!
,∠_ ̄〈: :` こ__ー--_ュ,/く'【咲 -Saki-】 心霊探偵宮永咲 【見せ場なし】
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
めずらしく誰も死ななかった
ワンチップ丈夫wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
京の使い方がいいな
麻雀で役に立っちゃ台無しだけど
こういう舞台なら使い道があったか
>>484 /\-――‐- 、
, -−=7 丶 `ヽ
/, ヽ ヽ
∠/.. / 、 .┃┃ i
/ i ! l. ━┛┗━|
/ ,/ ! ! l|| ! |、 ━┓┏━ | 、
/_ -7 , | l ト、| |ヽ! N , 斗 ┃┃,'_ ト--`
 ̄ //! ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ
// l i `i _/,、/
´ {ハ!ヽ{ ′ /!}/ ′
丶 ー ―‐ / |′
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__ i ー ' ! __
, ィ'´:.:/-‐ ´} / `Y´:.:.\
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ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i `  ̄ /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
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!:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l. i /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i
487 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 10:11:43 ID:pJ386+hQ
牙はタコス!筋肉もタコス!燃える瞳は原始のタコス!
最後の間違えたw
(´・ω・`)またキャプテン日記読みたいなぁ………
のどっち「須賀君の気を引く為に幼なじみだなんて嘘を付いたんですよね」
書いちゃえばいいじゃん
著作権があるわけでもなし
ツヨナールの続きも頼む。
500
501 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:20:31 ID:IxmCZFjh
京ちゃん
好き…
>>263勝手に続き
京太郎が麻雀部を去ってからだいぶ経った。
その日以来、京太郎は麻雀部に顔を出していない。
「彼、やっぱり戻る気はないんでしょうか……」
「もうあんな奴、知らないんだじぇ」
京太郎が去っても、麻雀部の活動はいつも通り行われている。
少しずつだが、以前の活気も少しずつ戻ってきた。
しかし、京太郎がいた時に比べるとどことなく寂しさが漂っている。
そして京太郎がおかしくなった原因を、咲だけは知っている。
ツヨナール。飲むと麻雀が劇的に強くなるという薬。
自分の弱さにコンプレックスを抱いていた京太郎は、この薬に手を出した。
そして彼は、悪魔の力を手に入れた。
ツヨナールの力で部長達をボロボロに負かし、彼はツヨナールの力に心酔した。
弱者が突然強い力を手に入れれば、次にやることはすの力の誇示。
「風越も、京太郎にやられたそうじゃな……」
「やっぱりあのお姉さんでも、ダメだったじぇ」
京太郎は麻雀部を去ってから、県内のあちこちの強豪校へと挑戦をし始めた。
そして千曲東や東福寺など、麻雀で有名な高校に乗り込んでは圧勝を続けた。
彼は先の大会で好成績を残した鶴賀学園すらも破り、そして風越女子も彼の毒牙にかかった。
最近では、藤田プロをも完膚なきまでに叩きのめしたという噂もある。
彼がまだ戦ったという話を聞かない高校といえば、龍門渕くらいのものだ。
「ごめんなさい、私のせいでこんなことになっちゃって。皆にも……須賀君にも、申し訳ないわ」
久は現状を作り出した最も大きな原因となっている人物だ。
そのことを久は、ずっと気に病んでいる。
「そんな、部長のせいじゃ……」
「そうじゃ、気にせんとき」
「と、とりあえず、麻雀しようじぇ!」
タコスの一声で、皆が麻雀の準備を始める。
まるで、京太郎のことを忘れようとしているかのように。
そんな中、咲だけは動かず喋らず、ずっと窓の外を見続けていた。
「宮永さん、どうしたんですか?」
「え……あ、ごめんなさい」
慌てて咲も卓に向かう。
しかし咲の心には、ずっと京太郎のことが引っかかっていた。
(京ちゃん……京ちゃんは今、何をしているの……)
その日の夜、龍門渕麻雀部の扉を開く者があった。
現れた人物を見て、一同が身を固くする。
「お前だな、噂の須賀京太郎ってのは」
「……………………」
「たいそう、強いそうだね」
「ここに来たということは、目的は一つですわね」
「……よく知ってるな。話が早くて助かるぜ」
部室にいたのは5人。井上純、沢村智紀、国広一、龍門渕透華。
そして。
「今宵は満月、それも夜は衣の力が最も発現せし時」
「ええ、それを狙いましたからね。天江先輩」
「貴様は妖異幻怪の気形なのか?」
「さぁ……その身で確かめてみたらどうでしょう」
「こんなにも月が紅いから、本気で玩弄して打ち毀す」
「こんなにも月が紅いのに」
「「楽しい夜になりそうだ」」
須賀京太郎VS天江衣、死闘の幕が開いた。
BGM:亡き王女の為のセプテット
良作が多い良スレだ
このオスいらね
コイツが控え室に居なければ
タコス娘*のどっち+αが拝めるにの・・・
原作によるとタコスむすめ自慰してるし
須賀京太郎スレが落ちた…。
ツヨナールはちゃんと咲と京の絡みがあっていいな
なんてスレだ……もっと早く見つけておけばよかった……
ルールは25000点持ちのアリアリ、赤ドラなし。
東家から順に透華、衣、一、京太郎という席順になり、純と智紀は観戦である。
東1局。
純の脳裏に先日行われた県大会決勝の場面が浮かんだ。
福路美穂子、竹井久、原村和、東横桃子、加治木ゆみ、そして……宮永咲。
誰も彼もが常人と一線を画した力を持つ、素晴らしい打ち手であった。
(さて……この男はどんな麻雀を打つんだろうな)
純は京太郎の後ろに回って打ち筋を眺めることにした。智紀は衣についている。
まずは配牌。中が対子になっており、ごくごく普通の配牌である。
その7巡目。
「ポン」
衣から出た中を鳴き、テンパイ。そして次巡。
「ロン。中のみ千点」
「なっ……私の親が……」
透華からすぐに和了をとった。
衣:25000
一:25000 透:24000
京:26000
東2局、衣の親番ではタンピン三色の見える好配牌だったが、
「チー」
中盤であっさり喰い仕掛けに以降し、数巡後。
「ツモ。タンヤオドラ1」
これまた早和了りを達成した。
衣:24000
一:24500 透:23500
京:28000
書き忘れた
>>505の続きね
(あれ……何だこりゃ……)
純は違和感を覚えた。
京太郎は確かに和了りをとってはいるが、その打ち筋は平々凡々。
先の大会で見た強豪達のような、圧倒的な気配もまるで感じない。
その心境を読んだかのように、衣が口を開いた。
「乏しいな。凡庸極まりない」
衣から凄まじいオーラが発せられた。
ざわ、と皆の体に鳥肌が立つ。京太郎は……動じない。
(き、きましたわ……)
(始まる……衣の支配が……)
「フジタをも倒すほどの打ち手だと聞いてうきうきしていたが……
その程度では、衣の贄となる運命からは逃れ得ぬ。そろそろ御戸開きといこうか」
東3局。
「ポン」
早々に白と九萬を衣は鳴く。
そして京太郎から5巡目に一筒が打たれると、冷たく微笑んだ。
「昏鐘鳴の音が聞こえるか」
そのまま、ゆっくりと牌を倒した。
「ロン。白トイトイ混老頭、満貫だ」
「……………………」
衣:32000
一:24500 透:23500
京:20000
東4局。
(やっぱり、一向聴から進まない……)
(衣が、本格的に仕掛けてきたようですわね)
衣の力の一つ、一向聴地獄。
同卓した者が、海の底に引きずり込まれるかのように一向聴から手が進まなくなる。
この局も、一も透華も好形ながら、一向聴地獄に迷い込んだ。
(そして、この男も例外ではなかった、か)
純は京太郎の打ち筋をずっと見ているが、中盤から一向聴のまま進まない。
非常に待ち受けの広い一向聴だが、さっきからツモ切りを繰り返している。
そしてそのまま袋小路に迷い込んだ16巡目。
「……チー」
京太郎は少考した後、一から鳴いてテンパイを取った。
その時、一同に電流が走る。
この鳴きにより、海底牌をツモる者が透華から衣へと変わった。
(なっ、なんてことを……)
(衣のこと、知らないわけではないのでしょう!?)
そして衣は。
「リーチ」
残り1巡ながらツモ切りリーチを放つ。
衣のもう一つの力それは海に映る月を撈い取る力。
「リーチ一発海底ツモ、タンピンドラドラ。倍満」
こうして、東場が終わった。
天江衣が、その力を存分に見せ付けて。
衣:48000
一:20500 透:19500
京:12000
「……下らぬ。須賀京太郎とは、この程度か」
衣は失望していた。
須賀京太郎とは、自分を満足させ得る力の持ち主なのかと思っていた。
噂を聞くたび、戦いへの期待がどんどん膨らんでいった。
だが、今目の前にいる男は、自分が想像していたような厄介な打ち手ではない。
何のオーラも感じない、ただの普通の打ち手でしかない。
「東場が終わって36000点差では、もうどうしようもないですわね」
「ま、いくら他所で勝っていても、衣には敵わないってことだよ」
透華と一も、もう決着が着いたと思った。純も智紀もそう思った。
だが、そのような空気の中、京太郎は静かに語りだした。
「……俺は最近まで、滅茶苦茶弱かった」
いきなり何事か、と皆が京太郎に注目する。
「周りは咲とか和とか、化け物揃い。そんな中、ド下手の自分は見下されていてね。
俺は強い奴が憎かった。自分に無い、圧倒的な力を持っている奴が羨ましかった。
だが、俺は力を手に入れた。もう誰も、俺を見下すことなどできはしない」
ニヤリと笑った京太郎を見て、衣は背筋が震えた。
この男は、これほどの力を見せ付けられながら、全く臆していない。
今も、ただただ勝つ気でいる―――――
「天江先輩、確かに大した強さだ。今まで俺が倒してきた連中の中でも最強かもしれない。
だがな……それでこそ、わざわざ乗り込む価値がある。壊しがいがあるってもんだよ。
さぁ、続けようぜ。南場突入だ」
夜のとばりが降りてくる。
須賀京太郎VS天江衣、まだまだ戦いは終わらない。
うむ
出番無き妄想全開孤独男(ロンリーボーイ)
京ちゃん今夜はエビフライだよ
そんなのよりおっぱいだ!!!
残念だが咲ちゃんにおっぱいはなかった
京太郎にイタ電するのどっち
京太郎はむしろ喜んだ
咲はムッとした
>>523 胸が大きくてもいいことなんてありませんよ。重要なのは感度です。
京太郎の靴や教科書かくすのどっち
咲が机をくっつけて見せてあげるんですね
咲の机を窓から捨てるのどっち
京太郎の膝の上に乗って一緒の机で……
咲の和への好感度が20下がった
そんな
おちんぽ
ありえません!
534 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 23:09:57 ID:NwRZFyeJ
咲を窓から捨てるのどっち
それを受け止める京太郎
見つめあう二人
ハンカチを噛んで悔しがるのどっち
まーた京太郎の妄想か。
いや、京太郎の妄想ならむしろのどっちと仲良くなるはず
つまりコレは・・・
誰のだろう
悔しがるのどっちを慰めることで漁夫の利を得ることのできる奴だな
俺・・・か?
ワロタ
2ちゃんに京太郎アンチスレを立てるのどっち
しかし速攻DAT落ち
龍門渕編の続きはまだか!
アニキャラ板はすぐ落ちるので用意周到に最悪板にアンチスレ、ネット板に咲スレヲチスレを立てるのどっち
のどっちうぜえw
実は俺、満月が近づくと麻雀が強くなるんだ。
SOA!
実は俺、咲と一緒にいると麻雀強くなるんだ
551 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/27(月) 04:00:56 ID:pCyNShnT
>>550 愛する女の子の為なら強くなれるのか
こんな京太郎を見てみたいぜ
スレがスレタイ通りの内容に戻ってきてるww
仮に京太郎が公式にカップル成立させたとしても文句の出ないキャラっているんだろうか・・・
京太郎本人的にはのどっちだろうが、読者側からは文句しか出ないだろうなw
咲なら原作派の半分は賛同、半分は文句。アニメ派からはほとんど文句
タコスなら原作派は8割賛同、2割文句。アニメ派はタコスファンの一部以外はほぼ全部賛同
・・・って感じだろうと個人的には思う
カツ丼さんだろ
と言いつつ京太郎ハーレムENDでお願いしますm(_ _)m
京太郎「全員孕ませてやるぜ!」
嫁さん違います発言とか、のど嫁を妄想する京太郎に対してムッとするのは原作のみ?
アニメではカットされてたね
>>554みたいな評価される感じで、咲は原作ではあくまでノンケって感じだけど、アニメ版では百合っ子に見えるように意図的に演出されてると思う
咲はノンケでのどっちはドヘンタイがいい
562 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/28(火) 21:20:43 ID:zry93zsc
最終的には咲は京太郎とくっつくだろ
咲 -After story-のラストは京太郎と咲と京太郎に似た男の子、咲に似た女の子が麻雀を打ってるシーンで終わる
基地外スレ挙げてんじゃねえよ
さっさと死ね
この糞スレだけでキモい妄想垂れ流してるだけならともかく、たまに他のスレにもわいてからタチが悪いな
池沼は池沼らしく精神病院に入っとけよ
hrmrさん……
なんか孕むらさんの煽りに見えてあまり腹が立たないw
カプ厨を叩いて回っているのが原付さんと思うようにしたら腹も立たなくなった
タコスかもしれない
タコスは本気で京ちゃんのこと好きなのかな?
アニメ版ではガチで好きっぽい感じだな
今はまだ忠犬扱いかもしれないが、何かもう一押しあれば一気にデレる可能性あるね
ひと夏の経験まもなくだな
いや・・・タコスは振られてほしい!
普通に京が本気になりだしたら距離置くだろタコスw
タコスを京太郎に嫁がせようと画策するのどっち
一瞬
京太郎が嫁になるのかと思って焦った。
>>518続き 流れを切って投下していいかわからなかった
南1局。水深が首元にまで達する。
(駄目……鳴けませんわ……)
(このまま行くと、海底は……)
全員面前のまま進んだ17巡目、衣のツモ切りリーチが入る。
そして。
「ツモ。リーチ一発海底ツモ、満貫」
衣:56000
一:18500 透:15500
京:10000
南2局、衣の親番。
早々に東、白と役牌を二つ鳴いた衣はわずか6巡目で和了った。
「ツモ。混一トイトイ役々、6000オール」
衣:74000
一:12500 透:9500
京:4000
「相変わらずだね、衣……」
「こんなの、無理ゲーですわ!」
衣の点数は74000。追いつこうとして追いつける点差ではない。
一と透華は、もう完全に戦意を喪失していた。
だが、衣は内心穏やかではいられなかった。
衣と初めて戦った相手は皆、圧倒的な力の前に心を折られる。例外など、誰もいなかった。
だが、これほどの差をつけられても、目の前の男は顔色一つ変えていない。
その闘志にも、いささかの衰えも見られなかった。
(馬鹿な……今更何が出来るというのだ)
衣は大量のリードを奪いながらも、京太郎に対する不気味な印象を拭い去ることはできなかった。
南2局1本場。
衣の手はタンヤオドラドラ、ツモれば1本場も含め4000オールの良形だったが。
「チー!」
ほぼ唯一といっていいくらいのピンポイントで京太郎から透華が鳴き、次巡。
「ロン!タンヤオドラ1、2000は2300ですわ」
透華は京太郎から和了り、衣の親番を流した。
ミエミエの差し込みである。
衣:74000
一:12500 透:11800
京:1700
残すは2局。衣と京太郎との点差は、72300。
親役満ツモでもひっくり返らない、絶望的な大差である。
だが、それでもなお……京太郎の表情は変わらない。まるで、予定通りというように。
「なぜだ……」
ぽつりと、衣が呟いた。
「なぜ貴様は満身創痍ながら、意気軒昂でいられるのだ……」
70000点以上の差と、たった2局という残り局数。しかも相手は、あの天江衣。
衣と戦った相手は皆、世界の終焉を見るような顔をする。
誰もが衣を恐れた。だが、京太郎は全く心がぶれていない。
「天江先輩……あんたは、自分が勝つと思っているのかい?」
「……当然だ」
「それは違う」
ぴしゃりと京太郎は言い放った。
「そんな風に思っていたら、そんな言葉は出てこない。あんたは、負けるかもと思っている。
俺を……恐れているから」
それは、衣の確信を突く言葉。
衣が京太郎に抱いていた、何やら分からぬ不気味さの正体。それは、恐怖。
この男には、殺されるかもしれないという。
「たとえ何点リードがあっても、昔の俺はあんたや咲には勝てなかっただろうさ。
だがな、今の俺は違う。今の俺から見れば、あんたも咲も昔の俺も変わらねぇよ。
点差は72300、残り2局……十分だ。あんたの息の根を止めるには十分だ」
凄まじい圧迫感が皆を襲う。
衣はガタリと音をたてて立ち上がった。その体は、小刻みに震えている。
「さあ、追うぜっ……天江先輩!」
京さん格好よいですね
うむ
この漫画て、ラノベだったら京ちゃん無双でフラグ立てまくるも結局咲に落ち着くか
和ルートで咲がメインヒロイン(笑)って流れになるんだろうな
タコスはどのみち空気
京太郎がでかいリュックを背負ってパシリしている姿は、GS美神の横島くんを思い出すよ
昼寝している部長の髪のニオイをクンカクンカするくらいの男気を
京太郎にももってほしいものよ
部長なら嗅いだ瞬間ニヤッと笑って目を開けるな
ぶちょ〜〜
まことはそんなに仲が良くなさそう
585 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/31(金) 15:07:55 ID:jkqm5QAk
咲と京太郎がラブラブエッチしてる同人誌が読みたい
京太郎ハードはまだかね?
もっと京太郎画像ください
589 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/31(金) 19:30:21 ID:jkqm5QAk
番外編で和とタコスのラブラブな中学生時代の話があったけど、
あんな感じで咲と京太郎の中学生時代、というか2人の馴れ初めを描いてくれんかのう
アニメージュか何かのポスターじゃないかな
『昨春のこと』
昼休み 校舎近くの木陰で本を読む咲
京太郎(ん?あれは確か同じクラスの…宮永…だっけ?)
そこを通りかかる京太郎
京(あいつ読書家だなー 友達いないってわけじゃなさそうだけど…あ…あの装丁は…)
咲「…」モクモク
京「おい宮永」
咲「うわあぅ!!」
本を落とす咲
咲「お…おどかさないでくださいよ…」
京「ああ 悪い悪い」
咲「って…えぇとどなたでしたっけ?」
京「(悲しいな…)今年から同じクラスの須賀京太郎だよ」
咲「そ…そうなんですか ごめんなさい私まだクラスの人の名前とか覚えてなくて…」
京「いいよいいよ気にすんな」
咲「で…私に何か用ですか須賀君」
京「用ってわけじゃないんだけど…ほれ本落としたまんまだぞ」
咲「あ…ありがとうございます」
京「そんなかしこまんなよ 同い年なんだからさ」
咲「…うん…ありがと」
京「それでよし ところでその本って…」
咲「これ?うーん知らないと思うけど…シャーロック・ホームズっていう探偵小説」
京「失敬な それぐらい知ってるぜ ミステリ好きなら当然だな」
咲「え 須賀君も本読んだりするの?」
京「宮永…お前俺をなんだと思ってんだ…いま短編を全部読んで次は長編に入ろうかってとこだ」
咲「あ…もしかして…」
京「そうだよ 図書室にあったホームズの長編がごっそりなくなってると思ってたら…お前が借りてたんだな」
咲「ご…ごめん…返却したら教えるよ」
俺「おーい京太郎」
京「あ 知り合いが読んでるわ じゃあな宮永また学校で」
咲「うん」
咲(須賀…京太郎君かぁ…新しい友達ができた…かな)
次の日のホームルーム
担任「じゃあ学級委員は決まったから後は頼んだぞ」
京(あ〜早く終われ早く終われ)
委「では続いて図書委員です 立候補はありますか?」
咲 スッ
京(ほんとに本の虫だな…)
委「じゃあ女子の方は宮永さんお願いします 男子立候補は?」
京(付き合ってみるか…)スッ
委「では図書委員は宮永さんと須賀君に決定です 続いて…」
咲「いいの?須賀君」
京「?宮永となら別にいいよ」
咲「何言ってんの…そうじゃなくて図書委員だと昼休みとか拘束される日がけっこうあるよ」
京「あ〜そいつは考えてなかった ま、たまには昼下がりの読書ってのもいいだろ」
咲「何考えてたのよ…今日の放課後さぼらないでよ」
京「え なんのこと?」
咲「各自委員会があるって先生言ってたじゃん しっかりしてよ」
京「おお悪い悪い」
咲「も〜…(やっぱり変な人…)」
京「じゃああらためてよろしくな宮永」
咲「うん よろしく(悪い人じゃないんだけど…)」
こんなとこにも糞同人エロゲ・・・
数日後
咲「須賀君ちょっと付き合って」
京「いや俺たちまだ早いと思うんだ」
咲「何言ってますか これ読みたいんでしょ」
京「おお!シャーロック・ホームズ!」
咲「今から返しに行くからその場で借りたら?」
京「いやそのまま貸してくれよ」
咲「図書委員長が又貸ししてどうすんの それに私の返却期限過ぎちゃうでしょ」
京「んじゃあ図書室に行きますか」
咲「うん」
図書室
咲「これ返却お願いします」
京「んで次俺が借ります」
図書委員「はいどうぞ 返却期限は一週間後です
おい寝ちゃったのか
見てるぞ
京「ん〜?」
咲「どうしたの 貸出カードがそんなに面白い?」
京「いや…これお前だろ?お前下の名前咲っていうんだな 」
咲「……うん」
京「?なに お前自分の名前嫌いなの?」
咲「昔は好きだったんだけどいまは嫌いっていうか…悲しくなるというか…(お姉ちゃん最近冷たいな…)」
京「なんだそりゃ いい名前だと思うぞ 花が咲くって感じでかわいらしいじゃないか」
咲「!……そんな風に言われるの久しぶり…」
京「?ふ〜ん………咲」
咲「な、なに?突然」
京「咲 咲」
咲「やめてよ恥ずかしいから」
京「咲 咲」
咲「も〜須賀君」
京「咲 咲」
咲「……京ちゃん」
京「!!!」
咲「ほらね嫌でしょ」
京「なんか学校にいるのに家にいる感じだ」
咲「へ〜須賀君お母さんに京ちゃんって呼ばれてるの?ちょっと恥ずかしいかも〜」
京「くっ墓穴を掘ったぜ」
咲「京ちゃん 京ちゃん」
京「うお〜やめてくれ〜」
次の朝
京「よぉ咲」
咲「まだひっぱりますかそれ…」
京「昔好きだったんならまた好きになれるって それに咲の方が呼びやすいしな」
咲「そうかなぁ じゃおはよう京ちゃん」
京「う…そうきたか」
咲「お互い様だよ京ちゃん」
ある日曜日の街の駅近く
京「はぁ〜学生も楽じゃありませんよっと…(息抜きに本屋でも行ってみるか)」
本屋『開・文堂書店』
京「(ん…あれは)よぉ咲 お出かけですか」
咲「あ 京ちゃん どうしたのこんなとこで」
京「塾帰りにちょっと寄っただけさ」
咲「京ちゃん塾とか行ってるんだ…街まで出てきて」
京「お前は相変わらず毒舌というか何というか…何か探してんのか」
咲「うん シャーロック・ホームズの新訳版が出たみたいだから見てみようかなって」
京「おおマジで!?俺も見たい見たい!」
咲「たぶんこの辺に…」
京「しかし咲…」
咲「ん〜?」
京「お前の私服姿初めて見たが…見事に断崖絶壁だな そんなタイトなシャツ着ない方がいいぞ」
咲「む…」
京「ロッククライマーもたじたじだ」
咲「ほんとデリカシーないなぁ京ちゃんは そんなんじゃ彼女できないよ」
京「じゃあお前がかの…」
咲「あ!あったよ京ちゃんこれこれ!」
京「お〜これが…」
俺「ん?あれは京太郎と…ハハーン」ピキーン
たまに登場する俺はなんなんだよw
次の日 校門
京「よぉ咲」
咲「…」
京「?おい咲?」
咲「あ…京ちゃん…おはよう」
京「どした?具合悪いのか?」
咲「いや…そういうわけじゃないんだけど…早く教室行こう」
教室
京「おはよ〜っすってうお!なんだこれ」
黒板にはでかでかと次のように書かれていた
『須賀×宮永 結婚おめでとう 本屋デートの果てに』
京「こんなことすんのは…俺!」
俺「はは 悪い悪い 昨日偶然見かけちゃってさ」
咲「〜〜////」
京「子供っぽいことすんなよな だいたい俺と咲はそんなんじゃ…」
咲 ダッ
京「あ!おい咲」
俺「悪いちょっとやりすぎたか」
京「やっていいことと悪いことがあるっての」
始業前に咲は教室に戻ってきたがその日はもう話す機会がなかった
次の日から二日連続で咲は学校を休んだ
俺「お…俺のせいかな?」
京「そう思うなら一言謝っとけよ」
俺「そう言われても学校来ないことにはなぁ」
京(咲のやつ…そんなに恥ずかしかったのか?見舞いにでも行ってやるか)
さすがに寝たか?
とりあえず乙 久々の清涼剤だ
続き待ってるぜ
放課後 宮永家付近
京(おかしいな…この辺のはずなんだが………あ)
咲が公園のベンチに浅く腰かけ、うなだれていた
京「おい咲何やってんだよ 二日も学校休んで」
咲「あ…京ちゃん」
京「俺のやつも反省してるみたいだから早く学校こいよ」
咲「え?なんのこと?」
京「そっか…お母さんとお姉さんが東京に…」
咲「…うん…それでちょっとごたごたしてたから…」
京「じゃあの黒板が原因じゃなかったんだな」
咲「あんなので休むわけないじゃん そもそも事実じゃないし」
京「そりゃまぁそうだが…お前意外と大人びてんな」
咲「?」
京「しかしそれならそれでなんで相談してくれなかったんだ?」
咲「え…だってこんなこと友達に言えるようなことじゃ…」
京「こんなことってなんだよ お前にとっては重要なことだろう?」
咲「いや だからこそ友達には…」
京「友達友達って…俺はお前のことそんな風に見てないぞ」
咲「え…」
京「親友だろ 咲は俺にとって最も大切な友人の一人だ 親友なんだから悩みでも愚痴でも話していいんだぞ」
咲「親友…」
京「そうだよ 咲はどうなんだ」
咲「…うん…うん…そうだよ…私たち…親友だった…」グス
京「お おい!なぜそこで泣きますか!?」
咲「だって…だって…」グスグス
咲「ほんと言うとね 私親友って呼べる人京ちゃんが初めて」
京「そうなのか でもクラスメイトとは割と仲良くやってるじゃないか」
咲「まぁね 小学生のころは何も考えてなかったから本当に楽しかったけど…中学生になるとみんな自分のことや他人のことを考えて言動が縛られてくるでしょ?
それが窮屈になってきて…一人で本読んでる方が楽だなって思えてきたの…知らないと思うけど私三年間ずっと図書委員やってるんだよ」
京「咲…」
咲「だからさっき京ちゃんが親友って言ってくれて本当に嬉しかった ありがとう京ちゃん」
京「そうだろそうだろ 俺の優しさが身に染みたろ?」
咲「はいはい調子に乗らない お母さんたちのことは私が一人悩んでもしょうがないしさ 気長に待ってみるよ」
京「悪いな 大口叩いといて」
咲「ううん誰かに話せて私もだいぶ楽になったよ 明日は学校行くから」
京「おう ん…?じゃあ咲、あの朝なんで教室から出てったんだ?しかも顔真っ赤にして…」
咲「!あ…あれは…//」
京「なんだよ?もったいぶんなよ」
咲「お…おトイレだよ…登校中ずっと我慢してたんだから…//」
京「はぁ?なんだそりゃ?そんなもん教室入る前に行っときゃいいだろうが」
咲「男の子にそんなこと言えるわけないじゃん…デリカシーないよ京ちゃんは」
京「よくわからんが変に色気づくなよ 親友の前で」
咲「…うん…そうする…親友だもんね」
後日談
咲「あ 京ちゃん」
京「おぉ咲 今帰りか」
咲「うん一緒に帰ろうよ」
京「おう ところで咲は進路もう決めたのか」
咲「うん 清澄高校 家近いしあの落ち着いた雰囲気が好きなの」
京「はぁ…高校も咲と一緒なのか」
咲「え〜京ちゃんも清澄なの?」
京「ちょいと気になる部活があってな 廃部寸前なんだが俺の力で立て直してやろうかと」
咲「ふ〜ん」
京「ところで咲、その手に持ってる文庫は?」
咲「これ?『ゲーテ格言集』昨日買ったんだ」
京「また小難しそうなのを…ちょっと見せてみろよ」
咲「いいよ はい」
適当に本を開くとしおりが挟まれている個所でページは止まった
そこにはこう書かれていた
『恋愛と情熱は消え去ることがあっても、好意は永久に勝利を告げるだろう』
おわり
>>589さんのレスを題材に書いてみたけど過疎っすね〜
SSは自己満足だからいいけどこのスレは消えてほしくないな
乙だぜ
咲かわいすぎるw
京太郎はイケメンすぎるw
親友ポジションなら乳も許してくれるだろう
また何か書いてくれ
>>612 乙!マジでGJ!
前半はニヤニヤが止まらなかったが、後半でじんわりきて、ラストで本当に感動した
やっぱりこの2人はいいな
これからも京咲にはお互いに信頼し合える関係であって欲しいぜ
つーか「俺」で地味に笑ったwwwww
ひょっとして・・・まともなSSは初めてじゃないのか・・・
京ちゃんには心理カウンセラーの資質があるんじゃないかとふと思った
まともなSSも、まともじゃないSSも頑張って
このスレ面白すぎる。
619 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 18:31:31 ID:M/naqh/6
咲と京太郎がイチャイチャしてれば俺は満足だよ
大会終了後、軽い感じでハイタッチくらいはやりそうだけど
それよりむしろタコスと京ちゃんがヤッターって感じで抱き合ったりしそうな予感
そしてソレを見た咲ちゃんがムッって・・・
京和を推進する
そういう異端に私はなりたい
アニメ前もアニメ後も、エロ同人に限っては京和ばっかだぜ・・・!
男ならハーレムが一番
だれか書いてください
女としての魅力は和が持ってっちゃってるからなぁ
だが真の咲Sakiファンは咲にたどり着くはず…!
>>622 詳しく
京和だったら寝ぼけてただけってオチのしか知らないんだ
だったら→だと思ったら
まーた京太郎の妄想か。
>>625 とりあえず最近、仮眠室で寝てる咲見ながら欲情してるのどっちを京太郎が発見して、そのまま・・・って感じのを見た
それでいいのか京太郎
男の扱いなんてそんなもんだ
ES細胞を使って咲の子供を産む決意をした和
しかしそれには咲の受精卵が必要となる
その為にパートナーとして選ばれた京太郎
だが、京太郎は当然そんな事態を冷静に受け入れられない
そんな彼の迷いを知ったタコスはある決意を…
という妄想が浮かんだが、なんだか無駄に重い話になりそうだ
昼休み カフェテラスにて
久「ねぇまこ」
まこ「ん〜?」
久「咲と須賀君て仲いいわよね」
まこ「中学の時同じクラスだったみたいじゃの〜」
久「あのおとなしい咲が須賀君に対しては割と感情豊かなのよね」
まこ「ほうじゃの〜」
久「二人…付きあってるのかしら」
まこ「そんな風には見えんが…さっきからなんなんじゃ 京太郎のこと狙っとんか?」
久「アッハハ そんなわけないじゃない まここそ何嫉妬してんのよ」
まこ「!んな…なんでわしが京太郎に嫉妬せないかんのじゃ!//」
久「あら〜私は誰とも言ってないんだけど」
まこ「ぐっ…// もうえぇ 結局何が言いたいんじゃ」
久「いや〜あの二人の関係って面白そうだな〜って」
まこ「後輩いじりもえぇ加減にしときんさいよ」
久「ちょっとからかってみない?」
まこ「どうなっても知らんぞ…」
放課後 部室
久「というわけで二人にも協力してほしいんだけど…どうかしら?」
和「…面白そうですね」
優希「私も興味あるじぇ!」
まこ「意外に二人とも乗ってきたの」
和(私と宮永さんにとって一番の障害物は彼ですからね)
優希(京太郎は私の犬だじぇ!)
久「それじゃぁシナリオと各自の役割分担を説明するから頭に叩き込んでね」
火曜日 放課後
久「よ〜し四人揃ったわね それじゃ始めましょうか」カチッ
咲「あれ?原村さんはいないんですか?あと京ちゃんも…」
まこ「紅茶が切れたけぇ二人で買い出しに行ってもらっとるんじゃ」
咲「あ そうなんですか」
久「ん〜?幼馴染が原村さんに盗られそうで気になる〜?」
咲「京ちゃんとはそんなんじゃないですよ それに幼馴染じゃなくてただ中学のとき同じクラスってだけで…」
久「あらそうなの リーチ(優希 頼んだわよ)」
優希「(任せるじょ!)う〜通して!」トン
久「通しよ」
咲(きた…九索切りで親満テンパイ…優希ちゃんが六索捨てたから大丈夫かな…)トン
久「ローン 純チャン三色ドラ1の跳満よ」
咲「うあ…調子いいですね部長」
ガチャ
和「ただいま戻りました」
久「おかえり〜ちゃんとあったかしら?」
京「はい アッサムティーと予備の照明灯と…部長に頼まれてた週刊ドライビング」
咲「部長 車に興味あるんですか?」
久「こんな田舎じゃ高校卒業したらどの道必要だしね
個人的にはランドクルーザーとか乗ってみたいんだけど…」
まこ「いかつい趣味じゃの 咲は乗ってみたい車とかあるんか?」
咲「私はミニクーパーとか乗ってみたいです」
京「お前の一部分と同じでこじんまりした車だな」
咲「む…」
久「さぁさぁ 東二局突入よ」
優希「ふわぁ〜眠くなってきたじぇ」
まこ「まだ五時じゃぞ」
優希「最近寝不足なんだじょ…ギリギリに起きるから朝ごはんも食べられないし」
久「あらそれは体に悪いわ 朝は納豆がいいのよ」
和「また雑学ですか」
久「でも賞味期限には気をつけなさい この前賞味期限を過ぎた納豆に白と緑のカビが生えてたわ」
咲「うわぁ…気持ち悪いですね」
和「宮永さんは朝はご飯派ですか パン派ですか」
咲「最近はパンかな 私も朝は苦手だから手軽な方が…」
久「おっとそれロンよ」
咲「う…また振り込んじゃった…」
水曜日 放課後
久「優希 咲にちゃんと伝えた?」
優希「ちゃんと伝えたじょ 今日は部活休みだって」
久「うん まこの方は?」
まこ「部室扉に『本日休部』これでえぇんじゃろ?」
久「よしよし あ 須賀君が階段登ってきたわ 念のため和以外はベランダに隠れて」
京「ん?『本日休部』?…なんだ今日は休みか じゃまっすぐ帰りますか…ってあれ?中から声が…」
京(和と咲か…?しかも俺の話題…?)
「…京ちゃん……最近…調子…乗って……中学の時…同じクラスってだけで……気持ち悪い…」
京(…咲のやつ…女の子の日か…?
聞いてはいけないガールズトークを聞いてしまった気がする…今日はもう帰ろう…)
木曜日 放課後
咲「あの〜すいません 靴下脱いでもいいですか」
久「あらどうして?」
咲「家で麻雀やってたときいつも裸足だったから…この方が落ち着くんです」
久「そういうことなら別にいいわ(これはチャンスね)」
和「宮永さん紅茶のおかわりはいかがですか」
咲「ありがとう原村さん いただくよ」
久「ふ〜半荘終了 少し休憩しましょうか」
咲「あ…あの私ちょっとおトイレに…」
久「いちいち靴下履くの面倒でしょ このスリッパ使いなさい」
咲「あ…ありがとうございます」
久「さて…須賀君 私急にバナナが食べたくなってきちゃったんだけど…ちょっと買ってきてくれない?」
京「ぶ…部長がバナナを…すぐに買ってきます!」
久「じゃ和お願い」
和「はい(ああ…宮永さんの靴下…!)」
久「そろそろ終わりにしましょうか」
咲「あれ…?私の靴下が…ない…?」
まこ「ローファーの中に入れとったがな」
咲「そ…そうなんですけど…あれ?」
久「はは〜んそういうことね 須賀君
あなたのマニアックな趣味をとやかく言うつもりはないけど 同じ部活の女の子の靴下はどうかと思うわ」
京「は?なんのことですか?部長」
優希「部長ー!京太郎の鞄の中から女物の靴下が!」
京「えぇぇぇ!!!」
久「今晩のおかずってとこかしら?」
和「不潔です 須賀君」
優希「見損なったじょ犬!」
咲「京ちゃん…」
京「誤解だって咲!俺がこんなことするわけ…」
久「はいはいとにかく帰るわよ 下校時間過ぎちゃうわ」
帰り道
咲・京(…き…きまずい…)
京「さ…咲 誤解だからな 俺あんなことしないって」
咲「でも…じゃあなんで京ちゃんの鞄に私の靴下が入ってたの?」
京「い…いやそれは優希あたりがいたずらで…」
咲「なんで優希ちゃんがそんなことする必要があるの?だいたい優希ちゃんはそんなことする子じゃないよ」
京「そ…それは…」
咲「ちょっと京ちゃんのこと見損なったよ…」
京「(む…)何言ってんだ 素直に前から見損なってたって言ったらどうだ?」
咲「?なんのこと?」
京「隠さなくてもいいぜ この前部室で和に俺の悪口言ってたろ?俺聞いてたんだからな」
咲「わ…私そんなこと言ってない!言うわけない!」
京「いーやあれは絶対咲の声だった お前のこと親友だと思ってたんだがな」
咲「(ほんとに言ってないのに…)私だって親友だと思ってたのに…」
京「ちょっと距離置いた方がいいかもな」
咲「そうだね さよなら」
金曜日 放課後
まこ(お…思った以上に…)
優希(空気が重たいじょ…)
和(昨日はそれほどでもなかったんですが…)
久(う〜んちょっとやりすぎたかしらね)
咲「ロン8000 京ちゃんのトビで終了です」
京(咲のやつ…さっきから俺ばっかり 麻雀じゃ咲には絶対勝てないし…)
久「(これはちょっと引き剥がした方がいいかも…)照明を交換しようと思うんだけどちょっと踏み台抑えててくれる?咲」
咲「あ はい」
京「!咲じゃ不安だから俺が抑えときますよ」
咲(!…むぅ…)
久「あ あらそう?じゃお願い(完全に裏目ったー!)」
久「ちょっとからかうつもりが変な方向にいっちゃったわね」
まこ「いわんこっちゃないの〜」
和「でもさすがにこちらも見ていて辛いです…」
優希「仲直りさせてあげるじょ」
久「そうね 元の二人に戻してあげなくちゃね」
土曜日 喫茶店
京「えぇー!?じゃあの靴下事件は部長たちが仕組んだことだったんですか!?」
久「そうなのよ〜」
まこ「部活が休みの日…水曜じゃったか…部室から咲の声で悪口が聞こえてきたろ?あれもじゃ」
久「咲に誘導尋問して言わせたセリフをレコーダーに録音して編集してみたの
ドア越しだったからわかんなかったでしょ?」
京「勘弁してくださいよ…そのせいでいま咲と絶縁状態なんですから…」
久「ここまでこじれると思ってなかったのよ でもごめんなさい 当然関係修復への協力を惜しまないわ」
京「それについてはちょっと考えがあるんすよ 実は明日…」
久「ん〜いい案だけど若干弱いわね もう少し演出を強化してみましょうか」
日曜日 隣町
咲(今日は原村さんとお出かけ♪隣町に新しい本屋さんが出来てたなんて初めて知ったよ)
和「着きましたよ宮永さん ここが新しくできた『開・文堂書店』です」
咲「うわぁ〜大きい本屋さん 迷子になっちゃいそう」
和「宮永さんほんとに迷子にならないでくださいね」
咲「うん!………あ!この本新刊出てたんだぁ」パラパラ
和(ごめんなさい 宮永さん 後は頼みましたよ須賀君)
新作乙!
>>文堂書店
もしかして文堂さんがやってる書店?
てか優希って誰だ?
タコスの本名だじぇ・・・
咲「…あれ 原村さん?」
京(咲のやつ…おどおどしちゃって)ニヤニヤ
咲(ど…どうしよう…迷子になるなって言われたのに…携帯もないし…
お店に放送してもらおうかな…でも高校生にもなって恥ずかしいよ…うう…)
咲「…あ!京ちゃん!」ホッ
京「おろ?咲 奇遇だな 一人か?」
咲「ううん…原村さんと来てたんだけど…」
京「そか んじゃ邪魔しちゃ悪いな またな」
咲「ま…まって京ちゃん!」
京「ん?なんだよ?」
咲「実はその…原村さんとはぐれちゃって…連絡取れなくて…帰り方もわかんないし…」
京「ふむふむそれで?」
咲「つ…連れて帰ってほしいんだけど…」
京「いいぜ ただしちょっと寄るとこがあるけどな 和には俺から連絡しとく」
咲「うん ありがとう(良かった これで帰れるよ)」
咲「寄るとこって…学校?」
京「正確には部室だ」
咲「今日日曜だけど開いてるのかな」
京「いいから黙ってついて来いって」
咲「う…うん…(京ちゃん…まだ怒ってるのかな…電車の中でも一言も喋らなかったし…私…ほんとに…)」ジワ
部室
京「さぁ着いたぜ」ガチャ ギイィィ
「咲ちゃん!誕生日おめでとう!!」パパンパンパン!
咲「え…え?これ…」
久「咲…ごめんなさい あの靴下事件 私たちが仕組んだことだったの」
まこ「京太郎の陰口もじゃ」
咲「え…そうだったんですか?」
久「ちょっとからかうつもりだったんだけどね ほんとにごめんなさい」
京「俺がそんなことするわけないだろ?ま 俺もお前のこと疑っちゃったけどな」
咲「京ちゃん…それにしてもこれ…すごい…」
和「そうでしょう?装飾、セッティングからお料理まで全て須賀君が準備したんですよ」
優希「それも一日でだじょ!」
咲「え…京ちゃんが…?」
京「ま 詫びの気持ちを抜きにしても親友の誕生日なんだからこのくらいはな」
久「詫びといっても須賀君は何も悪いことしてないんだけどね」
咲「…うぅ…私…私…ほんとに京ちゃんに嫌われたかと思って…」グス
京「そ〜んなわけないだろ?俺たち親友でしょうが」
咲「…うん…よかったよ…ありがとう…ありがとう京ちゃん…」グスグス
久「さぁさぁ咲のお誕生日会始めるわよ〜!」
おまけ
咲「うわぁ〜チキンバスケットだ」
京「パーティには欠かせません」
優希「のどちゃんはケンタッキー初めてか?」
和「ケ…ケンタッキーくらい知ってます…!(おいしそうです…)」
まこ「ん?これって手を汚さないためのペーパーとかは入っとらんのか?」
京「実は俺も初めて買ったからわかんないんですよね」
優希「こんなもん素手で豪快にいくのが男ってもんだじぇ!」ガッ ムシャムシャ
和「あなたは女の子でしょう優希 手が汚れますよ」
優希「チキンうま〜」ゴックン ジ~
優希「みろ!手が汚れてしまった!」
京「お前はどこの美食家だ」
久「あら咲 元気がないわね」
咲「いや…何で今日私の誕生日って…」
久「ああ それはもちろん須賀君に聞いたのよ ごたごたしてたから忘れかけてたみたいだけど」
咲「やっぱり…京ちゃん私の誕生日今日じゃなくて明日だよ…」
「………」
「えぇぇぇ〜〜〜っ!!!」
FIN
>>612さんの親友設定を踏襲して作ってみました
あと『開・文堂書店』も拝借しました(実在する書店みたいですね)
少しでもこのスレが賑わえばと思います
あとちょっとでIDが文堂さんだったのに…
乙です!
またまともなのがきましたな
乙!
このスレは一体どうしたんだ
スレタイ通りじゃないかw
>>648 乙!脳内再生率が半端ない!
オロオロする咲かわいいw
そして美味しんぼネタにわらた
それにしても良作が続きますな
おかしい・・・・・・・猟奇殺人事件がおきない咲SSなんて・・・これは・・・・・・・おかしい・・・・・
ツヨナールの続きは?
>>648 やべえ咲かわいいよ咲
そしてツヨナールの続きも待っている
タコスいじめてほしい
今日もSS投下です
ツヨナールのようなシリアスさは全くありませんが感想・批判あれば嬉しいです
日曜日 とある喫茶店
カランカラン「いらっしゃいませー」
優希「咲ちゃんが来たじぇ!」
和「では二人とも引き下がらない…ということですね」
優希「もちろんだじぇ!」
咲「うん 私も負けたくないよ」
和「それでは勝負するしかありませんね…」
和「三人の中で誰が須賀君を振り向かせることができるか…競争です」
月曜日 昼休み
和(男というものは料理のできる女に魅かれる…父がそう言っていました)
和「お弁当を作りすぎてしまいました…須賀君良かったら食べて頂けませんか?」
京「よ 喜んで!(和の手料理…!)う…うまい!」
和「それは良かったです どんどん召し上がってください」
咲(原村さん…積極的…!)
優希「私ももらっちゃうじょ〜!」ムシャムシャムシャ
和「ちょ ちょっと食べすぎです優希!」
優希「のどちゃんの手料理おいしかったじょ!」
咲(ナイスだよ!優希ちゃん!)
京「おいおい優希 和の分まで食っちゃダメだろ 和、俺の弁当分けてやるよ」
和「あ…ありがとうございます//」
優希(しくじったじぇ〜!)
水曜日朝 下駄箱
優希(正攻法でいって京太郎が私になびく可能性はほとんどないじょ…ここはアイデアが大事…!)
咲「じゃまたお昼休みにね原村さん」
和「はい 失礼します(違うクラスというのはかなり不利ですね)」
京「いってぇ!」
咲「ど…どうしたの京ちゃん!?」
京「上履きの中に画鋲が…!」
咲「しかも外からは見えない位置にテープで固定してあるよ!」
和「一体誰がこんなひどいことを…」
優希「大丈夫か京太郎!血が出てるじょ…この絆創膏を使うがいい!」
咲・和(!!)
京「お おまえにしちゃいいもん持ってるな 助かったよ」
優希「いい女というのはいついかなる時でも絆創膏を持ってるもんだじぇ!」
京「なんだそりゃ」
和(優希…なりふりかまわず…ということですか)
咲(京ちゃん…足大丈夫かな)
土曜日 教室
咲(私には原村さんみたいな胸もないし優希ちゃんみたいな可愛らしさもない…
アドバンテージといったら二人よりも京ちゃんとの付き合いが長いくらい…
なんとか接点を作らないと京ちゃんがとられちゃうよ…)
京「珍しいな 咲が漫画読んでるなんて」
咲「うん たまにはね」
京「お?その漫画俺も読みたかったんだよな 今度貸してくれよ」
咲「よ…良かったら明日うちに来ない?まとめて貸してあげるよ」
京「おお!いくいく!」
ガガッ ピー「…ヨカッタラ…アシタ…ウチニコナイ?…」
和「ふふ…そうはいきませんよ宮永さん」
日曜日
咲「どうぞ」
京「おお〜咲の部屋も久しぶりだな〜 何も変わってないけど」
咲「む…どうせ女の子っぽい部屋じゃありませんよ」
京「まぁまぁ で漫画は?」
咲「あ うんこれ」
京「おお!さんきゅー!」
咲「私…お茶でも持ってくるね」
咲「きょ…京ちゃんさ…最近原村さんや優希ちゃんと仲いいよね…」
京「う〜ん優希とはそんなでもないけど和とは話すことが増えてきたかもな」
咲「どちらかというとモテてるって感じだよ」
京「えぇ!?マジで!?いや〜ついに俺にもモテ期が到来かぁ〜」
咲「私としては…ちょっとだけ…寂しいかな…」
京「おやおや〜?咲さん俺のモテっぷりに嫉妬ってやつですか」
咲「//……………うん…////」
京「え…咲さん…?」
咲「だって麻雀部の中で私が一番京ちゃんと付き合い長いのに…最近あまり喋ってないし…
京ちゃんのこと…一番よく知ってるのに…」
京「咲………」
咲「私…ほんとは京ちゃんのことが…!////」
バン!!
和「宮永さん!!遊びに来ました!!!」ハァハァハァ
咲「は 原村さん!?//」
京「和!?」
和「ゼーハーゼーハー(宮永さんの家を探すのに手間取りましたが…何とか間に合った…でしょうか…?)」
和「(宮永さんの家では何かと不利ですね…)ちょっと外に出ませんか?」
咲「え…外ってどこへ?」
和「どこでもいいじゃありませんか せっかくの休日なんですからどこかお出かけしましょう」
京「それもそうだな 咲 行こうぜ」
咲「う…うん(う〜…)」
和「少し疲れました 喫茶店にでも入りませんか?」
咲「あそこ行こうよ 染谷先輩の喫茶店」
京「おお〜あれが噂の…」
カランカラン
優希「いらっしゃいませ〜!」
咲「優希ちゃん!?なんでそんな格好…」
優希「おお〜皆さんお揃いで!(この二人…休日でも容赦ないじょ!)」
まこ「なんじゃお前らか 優希には休日だけここでバイトしてもらっとるんじゃ」
京「小学生みたいなちんちくりんがバイトして法律に引っかからないのか?」
優希「失礼な!これでも客受けいいんだじょ!」
京「はいはい じゃ俺アイスコーヒーね」
優希「待ってろ犬!」
優希「アイスコーヒーのお客様〜」
京「気持ち悪いからそんな口上いらんわ」
優希「おおっと手が滑ったぁ!」バシャ
京「お おい!何してくれんだ!」
優希「申し訳ありませんお客様〜すぐにお拭き致します〜」フキフキ
京「あ おい下はいいって!」
優希「まぁまぁそう言わずに」
和(優希はなかなか強引ですね…)
京「下着まで濡れちゃったからなぁ 今日はもう帰るわ 咲 漫画ありがとな」
咲「あ…うん またね」
和「はぁ…家に帰してどうするんですか」
優希「くっ そこまで考えがおよばなかったじぇ」
咲「今日が最終日だったのにね」
和「この分だと残念な結果になりますね…惜しいことをしました」
月曜日 放課後 部室
久「よ〜しみんな揃ったわね それじゃ結果発表といきましょうか」
京「結果発表って…何のですか?」
久「ずばり 竹井久主催須賀京太郎争奪戦の結果よ」
京「え…は…?」
久「いや〜十日ほど前にゲーセンの景品で全自動卓対応高級麻雀牌を当てちゃってね
私の家には自動卓ないしまこの家には麻雀牌腐るほどあるから一年生の誰にあげようかって話になって
先週一週間で須賀君を振り向かせた人に譲ることになったのよ」
京「え…でもなんでそんな方法を…?」
まこ「そりゃもちろん面白そうだったからじゃ」
京「じゃ…じゃあここ一週間の俺へのアプローチは…」
久「もちろん演技よ その様子だと微塵も疑わなかったようね」
京「そ…そんなぁ〜せっかく俺にも春がやってきたと思ったのにぃ〜」
和「そんなオカルトありえません」
優希「身分をわきまえろ 犬!」
久「で…結局結果はどうなったの?」
和「それが…三人とも決定打に欠いて…」
久「あらそう じゃ約束通りこの牌は部活で使いましょうか あなたたちはもっと女を磨かなきゃね」
和「それが一番有効な使い方ですね」
優希「よく考えてみたらうちにも自動卓なかったじぇ!」
咲(…よかった…原村さんも優希ちゃんも本気になってないみたいで安心したよ…)
久「咲 私はあなたのこと応援してるからね」ボソッ
咲「えっ…!ぶ…部長…?////」
久「ふふ めでたしめでたし」
おわり
京太郎妄想乙!!
調子のんな664!!
>>663 二日連続とは乙です!
嫉妬して迫る咲かわいすぐるw
イチャラブでも何でもいいからまた投下してくれ!
>>664はのどっちですねw
これまた良作乙!
急にスレが活気付いてきたなw
ただひとつ思ったのは
誰が優勝かは京太郎が決めても良かったんじゃないか?
>>668さん
アドバイスありがとうございます
それが一番のハッピーエンドだとは思ったのですが…
京×咲の関係を決定づけるのはどうかと思いこういった結末にしました
こんなクオリティのSSで良ければまた投下しますのでリクエストの方ございましたらどうぞ
>>670 咲が対戦相手にはめられてピンチ→京太郎がものすごっつ恥ずかしい大演説→逆転勝利
な話が見てみたい。
いえ・・・ただ照れまくる咲がみたいだけですハイ
>>670 そこは「優勝は……部長です!!」だろwww
最高だよ!また次も頼むぜ!
夢でも演技でも妄想でもない京和が欲しいっす
わかるわ、百合っ子で発情しちゃうのどっちも好きだけど
男相手の奥手な感じののどっちもみてみたい。でもそれだと京太郎美化しすぎになりそうだけど。
まー今のこのスレ的な感じでおもしろけりゃなんでもいいか!
いまさら言うのもなんだがココは京×咲スレなんだがw
こまけぇこたぁいいんだよ!
京太郎ハーレムスレでいいと思います
ありえないなんてことはありえない
リクエストにお答えして京×和SS作ってみました
しかし該当スレがないとはいえ本来スレチなわけですしあまりいい出来にならなかったのでこのネタはおそらく今回限りです
感想・批判あれば嬉しいです
県予選前日
ブロロロロロ
父「和、学校の方はどうだね?」
和「はい 麻雀を通じて新しい友達ができました それに…(私を好いてくれる人も…//)」
父「それに…何だね?」
和「い…いえ…!とにかく楽しくやれてます」
父「そうか しかし成績の方は下降気味のようだが」
和「…すいません」
父「部活もいいが学業の方もおろそかにならないようにしなさい」
和「はい お父さん」
初夏
咲「京ちゃんは学食のおにぎりだけ?」
京「金欠でしてね」
和「よろしければいかがですか」
京「お〜食べる食べる! ん〜和は料理上手だな」
和「そんなことありませんよ」
京「ん…?この味…お酒?」
和「!…よく気づきましたね 父が甘いもの苦手なので調理酒を加えて少し大人な卵焼きにしてるんです」
京「へぇ〜面白いな 俺も料理好きだからそういったアレンジよくするんだよ」
和「須賀君もお料理好きなんですか 私もこの前伴三糸にリンゴ酢を加えてみたら…」
咲「優希ちゃん、なんかあの二人、いい感じだね」
優希「うちら完全にアウトオブ眼中だじぇ」
放課後
京「和、疝気筋ってなんなんだ?」
和「!須賀君もう疝気筋まで知ってるんですか?」
京「ま 俺には咲みたいなオカルト能力ないからな 牌効率や統計で攻めるしかないわけだが…
デジタル打ちに特化した和の打ち方が一番理想なんだ」
和「っ…//そ…そうですか…// 須賀君は努力家ですね…」
京「で 疝気筋ってのは?」
和「疝気筋というのは裏筋の裏筋、たとえば一萬に対する三萬・六萬などで…
序盤に一萬が捨てられていると牌効率の観点から三萬・六萬は危険なんです」
京「牌効率の観点っていうのは?」
和「それはですね…」
まこ「なんじゃああの二人、ずいぶんと仲ようなっとるがな」
久「ふふ 須賀君にも春到来 かしらね」
合宿最終日の朝
和「すごい…これが『早乙女滝』ですか…」
京「の 和?和も滝見物か?」
和「す 須賀君!? あ…あの…はい//」
京「そっかぁ それにしてもきれいだなぁ」
和「えぇっ!?//」
京「ん?滝だよ滝 名瀑ってやつだな」
和「え…はい…そうですね…//」
和(なんでしょう…落ち着かないです…緊張…しているのでしょうか…?)
京「の の 和っ!」
和「は はいっ!」
京「すっ 好きだ! 付き合ってください!〜〜//」
和「!!!////……(須賀君のことが好きだから…緊張していたんですね…//)…はい////」
その晩
和「ただいま戻りました」 ガチャ
和(お父さんお母さん…今日も遅いんだ…) チン
モクモク 和(須賀君と…付き合うことになりました…//)
モクモク 和(こんな気持ち…知りませんでした…//)
モクモク 和(いつも一人で食べる晩御飯も…今日はなんだかおいしい気がします…//)
駅にて
父「ん?あれは…」
和(今日は須賀君と初めてのデートです//)
京「どうかしたか?和」
和「いえ…なんでもないです// あの…髪型とか服とか…変じゃないでしょうか…?」
京「いやいやとってもお似合いですよ」
和「そ…そうですか…ありがとうございます…//」
キキッ 父「和」
和「お お父さん!?どうしてここに…!?」
父「たまたまだ それより…こんなことをしている暇があったら家で勉強でもしてなさい さぁ帰るぞ」
和「はっ離してください!」
京「ちょ ちょっと待ってください!」
父「君も娘と付き合いたいなら挨拶の一言でもしに来たらどうだね?話はそれからだ」
原村家
父「どうしたのかねその頭は」
京「お父さんに僕が本気だということを示すために丸めて参りました」
父「…」
京「…」
和「…」
父「須賀君 和は私たちにとって大切な一人娘だ この娘を思う気持ちは山より高く、海より深い
そんな娘を任せられる男というのは少なくとも私を超える人間 君もわかってくれるはずだ
君を全否定するわけじゃないが…いまはまだ駄目だ」
和「お父さん!須賀君は頭まで丸めてきたのに…!」
父「それが何だというんだ?頭なんて床屋に言って金を払えばものの十分で丸めてくれる
何の努力もいらない 若いんだから数か月たてばまた元通りだ」
母「あなた最近育毛剤の減りが激しいものね」
父「き 君は黙ってなさい とにかくまだ君には娘を任せられない 今日はここまでだ」
部室
京「…」
久「珍しくシリアスモードじゃない」
京「部長…」
久「なにか悩みごとかしら?」
京「超えなきゃならん人がいるんですよ…」
久「あら かっこいい 男同士の勝負かしら?」
京「そんなとこです」
久「ふ〜ん 事情は知らないけど人生の先輩から一つだけアドバイス」
京「?」
久「その人を超えようと思っている間は絶対にその人を超えることはできないわ
なぜならそれはその人に心縛られているということだからよ」
京「………」
久「じゃあね 頑張りなさい」
半年後 原村家
京「今日はお見せしたいものがあってお伺いしました」スッ
父「何かねこれは?」
京「僕の成績表です」
父「!!」
京「以前お伺いした日からどうしたら認めてもらえるか必死で考えました」
和「須賀君はあの日から毎日努力して校内順位を120位から一桁にまで伸ばしました
成績も3がほとんどだったのが今では5が大半を占めています」
京「結果が出るのが遅くても一番はっきりとわかるので学業に専念しました
重要なのはお父さんに僕がこれだけ努力できる人間だということをわかってもらいたいのです」
父「…」
和「お父さん!何とか言ってください!」
父「…懐かしいな」
和「え…?」
父「昔は私もやんちゃでね 好き勝手やっていたが妻と出会ってから変わることができたんだ
しかし妻の父というのが厳しい人でね 当然認めてはもらえなかった」
和「あの…おじいちゃんが…?」
父「ああ あのときは認めてもらうために努力したよ それこそ死にもの狂いでね
しかし…今回の須賀君ほどに努力したかと問われると…私もいささか自信がない」
和「じゃ…じゃあお父さん」
父「これだけの人間を認めないわけにはいくまい 須賀君は十分信用に足る男だ」
和・京「あ…ありがとうございます!!」
ブロロロロロ
父「和 学校は楽しいか?」
和「はい」
父「す 須賀君とは上手くやれてるのか?」
和「は はい//」
父「今度またうちに遊びに来てもらいなさい」
和「はい//」
父「…」
和「…」
父「和」
和「はい?」
父「清澄に行って良かったな」
和「!…はい!!」
おわり
691 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/05(水) 20:43:44 ID:ASvuyDsO
咲祭にごめん
もし咲がエロゲだったらここに書いてあるように京太郎がモテモテなんだろうなw
乙
頭丸めたり成績上げたりとこの京太郎はやるな
だが私ののどちゃんはわたさないじぇ
>>690 乙!家に帰ったときののどっちが可愛かった!
そして母ワロタw
いいSS職人さんが来たもんだ
乙! 京ちゃんハーレムスレのようなもんだから問題ないんだじぇ!
っていうか序盤から黒咲なんてSSあるくらいだしな。
京太郎かっこよすぎワロタwwwww
こりゃあのどっちも惚れるわな。
CV譲治にこんなこと言われるとかなり貫禄があるなwww
>>577続き
南3局。衣の親番ドラは中。
京太郎は追うと宣言した手前そろそろ動き出すはず、衣はそう確信していた。
ラス親が残っているとはいえ、点差を考えれば安手では和了りにくい。
少なくとも満貫クラスを京太郎にとっては和了りたいところである。
だが、6巡目。
「チー」
京太郎は一から出た3mを12mで鳴き、索子を切り出す。
(チーですって!?)
(染め手……?)
チーをしつつ満貫クラスを作るには、ドラ中抱え、もしくは清一が必要だ。
鳴いたために手は進んだが、狙いが分かりやすくなったのはデメリットとも言える。
そして次巡、京太郎からドラの中が切り出された。一も透華も、抱えていた中を合わせ打ちする。
これでほぼ狙いは清一と絞られた格好だ。
そして12巡目、京太郎から初めて萬子が切り出された。
(張りましたわね……役は萬子の清一、一通も付けば跳満の手)
(でも、もう萬子なんか誰も切らないよ)
一と透華は筒子と索子ばかりを切るベタオリに走った。
14巡目、衣の手牌。
345m555678s2477p ツモ7m
タンヤオ、カン3p待ちの時に危険牌7mをツモってきた。
衣の後ろで見ていた智紀が厳しい表情を見せる。
(7m……これはさすがに切れない)
だが、智紀の予想に反して衣は迷わず7mをツモ切った。
驚愕する一同。だが、ロンの声が発せられることはなかった。
衣には、通るという確信があった。
(あの男の牌からは強大な気配は感じない……まだテンパイには至っていない!)
その後も危険牌8mを切るなど、衣は強気を貫いた。
だが、流局間際の17巡目、その表情が愕然とすることになる。
「チー」
なんと京太郎は、一から出た6pを78pで鳴いたのだ。
(な、何ですって?)
(え、これって……まさか、形式テンパイ?)
ドラの中は全部見えている、他の役牌の可能性も消えている。
これではもう、和了れる可能性すら残っていない。
ノーテン罰符を避けるための形テンにとったというのが妥当な考えだろう。
この点差なのに、形テン。しかも、今の鳴きで海底がずれ、衣になった。
常識的には考えられない鳴きである。
衣は、呆然とした。
直後、激しい憤りが湧き上がって来る。
(あれだけの大口を叩いていて、形テン……?なんだ、それは!
ならば、そのまま衣の海底で生路を絶つのみだ!)
その巡、衣のラス牌。掴んだのは、生牌の北。
345m123678s2399p ツモ北
北をそのまま切ろうとした衣だが、その手が止まる。
(……衣、どうしたの……)
後ろで見ている智紀には、何が何やらわからなかった。
北は生牌とはいえ京太郎の役牌ではない。迷わず切れるはずの牌だ。
それなのに、切ろうとしない。それどころか、衣の額には汗まで浮かんでいる。
(なんだ……この感じは……)
京太郎の手牌から感じる気配は微々たるもの、決して高い手などではない。
この点差なら振り込んでも問題はないし、そもそも役もない。
迷わず切れるはずの牌には間違いない、それなのに、手が止まった。
何やら得体の知れぬ悪寒を、その北から感じたのだ。
(いや、ここで北を切らないのはありえない。だが……)
京太郎の点数は残り1700点。次の海底牌の1pでツモると、海底ツモ平和で700・1300。
1000点残して、オーラスに突入される。
しかしリーチをかけると、リーチ一発海底ツモ平和で満貫。京太郎は飛び、衣の勝利が確定する。
普段の衣なら、ここはリーチをかけない。相手の点数を飛び直前まで減らし、心を折る。
だが、この目の前の男は、全く得体の知れない相手である。
数々の強豪校を沈め、その県に悪名をとどろかせている。
そして衣の圧迫感にも全く動じず、逆に圧倒するほどの気配を秘めている。
オーラスは京太郎が親。7万以上の点差があるとはいえ、麻雀は何が起こるかわからない。
リーチをかけて飛ばすべきか、それとも普段通りに打つべきか。
衣はこの半荘で、初めて長考に入った。
そして、導き出された結論は。
「リーチ!」
狙いはリーチ一発海底ツモ平和の満貫。京太郎は2000点を吐き出し、飛ぶ。
京太郎を飛ばすために、衣はリーチをかけた。
衣にとって、痛恨となるリーチを――――――――
京太郎さんマジかっけーっす
「おーっす、咲」
「咲ちゃん、オース」
「あっ、京ちゃんと優希ちゃん。京ちゃん、今日は私がレディースランチ頼まなくてもいいの?」
「ああ、タコスに頼むからいいよ」
「おい、京太郎!この私が直々にレディースランチを頼んでやるんだから、タコスおごるのを忘れるんじゃないじぇ!」
「わーってるよ。第一、金出してるの全部俺じゃんか!」
「細かいことは気にしないじぇ。ほら、タコスが売り切れちゃうから早く行くじょ」
「肝心のレデイースランチを忘れるなよー。じゃあな咲、また部室で」
「咲ちゃん、ばいばーい」
「ば、ばいばーい・・・。ああ、そっか・・・。京ちゃん、もう私に頼まなくてもいいんだ。いいんだ・・・」
その様子を木陰からこっそりと見守る、影が一つ
「宮永さん・・・」
なんでのどっちが明子ポジションなんだよw
>>701 続きないの?
昨日までの作者とは違うみたいだけど…
悲しみ全開の咲ちゃん可愛い
>>703 「スシ王女」ってタイトルでも違和感ないな
1カン献上!
707 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/07(金) 16:39:12 ID:pVprno2f
まこ「お嬢様、早くしないと遅刻してしまいますよ?」
タコス「わわ、何をするのだ、まこ!」
久「何をしているんですか、まこくん?」
まこ「これは竹井さん、おはようございます。」
タコス「まこが乙女の身体に不埒な行為を!」
久「まこくん……あなたって人は最低ね!」
まこ「え、えぇ〜!!」
咲「あいつ、何やっとんねん…」
ほのぼのSSの人どこ行っちゃったんだー
なんか本スレ荒れてるな
何この良スレはwwwww
京太郎ハーレムスレです
さっさと死ねよゴミ共
このスレの便利なところは荒らしが来てもhrmrさんが顔を真っ赤にして書き込んでるって考えたら全部許せるところだよね
実は池田説
>>717 京太郎はたぶん頭から下が無いよ
見えないだけ
放課後 部室
ガチャ
咲「こんにちはぁ」
………シーン
咲(あれ?まだ誰も来てないのかな?)
シャッ
咲(あ…原村さん…気持ち良さそうに寝てるよ…)
和「…スー…スー…」
咲「………」
咲(!………ふふ いいこと思い付いちゃったよ)
ガッ!!
和「ふぁ!……え?あ…宮永さん…?」ボー
咲「ふふ…おはよう 原村さん」
和「あ…はい…おはようございます…あの…それ…」
咲「これ?原村さんのエトペンだけど?」
和「か…返して下さい それ…私の大切なお友達なんです」
咲「…」ニヤリ
和「宮永さん…?」
咲 ダッ バタン!
和「み 宮永さん!?」
プルルル プルルル ガチャ
和「もしもしっ?私宮永さんと学校で仲良くしゃせて頂いている原村という者ですが…」
咲「私だよ?原村さん どうしたの?そんなに慌てて」
和「あっ宮永さんですか?あの…明日エトペンを返して頂けますか?
エトペンは本当に私の大切なお友達で…」
咲「いやだよ」
和「ホッ良かった では明日…ってえぇ!?ど…どうしてそんな意地悪をするんですか宮永さん!」
咲「私の命令に絶対従うことを約束するなら返してあげてもいいよ」
和「め…命令!?どうしたんですか宮永さん!?あなたはそんな…」
咲「従わないの?エトペンがどうなっても知らないよ?」
和「ほ…本気で言ってるんですか…?」
咲「お父さーん!そのぬいぐるみよーく燃えるゴミの日に出しといてー!!」
和「わ わかりました!命令に従いますから!
エトペンに酷いことしないで下さい!!」
咲「ふふ…じゃ明日また学校でね 原村さん♪」
翌日 放課後
和「め…命令というのは一体何をすればいいんですか?」
咲「うーんそうだなぁ…まずは手始めに…」ゴニョゴニョ
和「えぇっ?そ…そんなこと…」
咲「エ ト ペ ン♪」
和「わ…わかりました…」
和「ロン7700 終了です」
優希「ぐへぇ〜」
京「また和のトップか〜」
咲(ほら…原村さん♪)
和「が…頑張っちゃった頑張った我々テンパイ即リーワーイワーイ!//」
優希「の…のどちゃん…?」
京「え…何だ急に…?」
和「〜〜〜////」
咲(ブフッ優希ちゃんも京ちゃんもドン引きだよ)
翌日 放課後
咲「じゃあ今日はね…」ゴニョゴニョ
和「………はい」
咲(はい原村さん)トン
和「ロ…ロン3900です」
咲「原村さん今日も調子いいね はい3900点」
和「サ…サンキュー…//」
京(え…?今のって…)
優希(3900とサンキューをかけて…?)
久(の…和がギャグ…?)
まこ(い…いかん!あんまり驚いて突っ込むタイミング失ってしもうた!)
和「〜〜〜////」
咲(ブフッギャグスルーされるのって辛いよね?辛いよねー?)
翌日 放課後
和(今日は何も指示を受けていませんが…
そろそろエトペンを返して頂けるのでしょうか…?)
咲「原村さん シャーペンの芯もらってもいいかな?」
和「え?あ はい それでしたら鞄のペンケースの中に…」
咲「えー!なにこれ原村さん!これ読んでるの!?」
『恋文の書き方』
和(!!宮永さん今日はこんな手で…!)
優希「ギャハハハハハ!!のどちゃん乙女だじぇ!」
久「ま…まぁ和もそんな年頃よね」
まこ「そ…そうじゃ 何もおかしいことないで」
京(俺…か…?)
和「〜〜〜////」
咲(ブフッ原村さんが気を遣われてるよ〜)
京「咲 学食いこうぜ」
咲「ごめん京ちゃん 今日はちょっと用事があるんだ また今度ね」
和(はぁ…今日は何をされるんでしょうか…憂鬱です…)
ピンポンパンポーン
放送委員「こんにちは 放送委員会です 『お昼の一曲』今日のリクエストは…
1年A組M・Sさんのリクエストで…
あっ!ちょっと!何をするんブツッ」
和「?」
咲「こんにちは
今日は『お昼の一曲』を急遽変更してある生徒のポエムを読み上げたいと思います」
和(!宮永さん…?)
咲「では読み上げます 一年C組原村和さんの作品で『あなた』」
和「!?」
咲「私の瞳に映るあなた いつでもどこでもあなたを探してしまう
あなたを想うとドキがムネムネ
私のチャンピオン級の胸が張り裂けそうになってしまう
だってあなたは…」
ザワザワ
「なにこれ…」
「原村さんのポエム…?」
「これ…笑っていいのかな…?」
和「〜〜〜////」
和(//もう許せません…!絶対…絶対に仕返しします…!)
放課後 部室
和「宮永さん 紅茶のおかわりはいかがですか?」
咲「ありがとう原村さん 気が利くね」
和「いいえそんな…(のうのうとしていられるのも今の内ですよ…)」
和「少しお手洗いに行って参りますね…」
15分後
優希「のどちゃんおっそいじょ〜」
咲「私ちょっと見てくるね(私もおトイレ行きたくなってきたよ)」
咲「原村さーんまだぁ?」
和「すみません宮永さんもう少し待って頂けますか?」
咲「う〜ん」モジ
20分後
咲「(うう…)は 原村さんまだ?」
和「す すみません あとほんの少しだけ待って下さい」
咲「もぉ〜(そろそろ限界だよ…)」モジモジ
10分後
咲「は 原村さん一旦出て!ちょっともう限界だから…」
和「いやです」
咲「え…?な 何言ってるのこれは命令だよ!」
和「ですからいやです」
咲「ふ ふ〜んいいんだ?大切なエトペンがどうなっても」
和「今から家まで帰ってエトペンに危害を加えるまで宮永さん耐えられますか?
ここから一番近い新校舎のお手洗いまで20分
ここはおとなしく私に頭を下げた方がいいんじゃないですか?」
咲「うぐ…」
和「…」ツーン
咲「わ わかったよ!エトペン返してちゃんと謝るからおトイレ行かせて!」
和「…」ガチャ
咲「あ ありがとう原村さん!」
和「…」
咲「は…原村さん…?そこどいてくれないとおトイレ入れないよ…」
咲「ね ねぇ原村さん」
ガッ!!
咲「あっ…!痛いよ原村さん…肩…離して…」
和「ここでお手洗いに行かせたらエトペンは永遠にあなたの手の中…」
咲「原村さん…!お願い離して…!私…もう…ホントに…!」
和「私がどんなに恥ずかしい思いをしたかあなたにわかりますか?」
咲「ご ごめんなさい!謝るよ!だから…そこ…!」
和「あなたにも同じ思いをしてもらうと同時に弱みを握らせて頂きます」
咲「だめ…お願い…もう…離し…!」プルプル
和「ここらへんでしょうか?」グッ
咲「あっやっ…ふっ…くゃあぁぁ…!」ショワワワ
和「やってしまいましたね宮永さん」
咲「うぅ…ふぇっ…」グス
和「この年でおもらしなんて恥ずかし過ぎです
私なら自殺するかもしれませんね」
パシャ!
咲「!?だっだめ!」バッ
和「ふふ しっかりとカメラに収めました 宮永さんの恥ずかしい姿
赤らめた顔 垂れる水滴 本当に恥ずかしいです」パシャパシャ
咲「や…やめて…!やめてよ原村さん…!」
和「隠そうとしたって無駄ですよ それよりこの写真…ネット上にばらまいたらどうなるかわかりますか?」
咲「え…」
和「家にたくさん変態さんが集まってくるでしょうね…
事が公になれば宮永さんは退学…高校中退者を雇ってくれる企業などどこにもなく…
最後は橋脚辺りで野垂れ死にでしょうね」
咲「そんなの…いや…やめて…」
和「ではどうすればいいかわかりますね?宮永さん」
咲「……はい…」
和「ふふ 宮永さん やっと私のツモ巡が回ってきたようですね」
Happy End!!!
スレチにも程があるwwwwwwwwwwwwwww
スレチなど、ない!
とりあえずプールには一緒にいけるみたいだな
よかったよかった
アニメオリジナルだし、咲と絡むことはあんまなさそうだな
タコスと夫婦漫才やってくれそうだが
個人戦で京太郎無双が見たい
男子個人戦か……今更男出しまくって腐女子釣ってもな……
そんな二段構えがあったら驚くわw
737 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 02:36:53 ID:PQlnGIEe
咲・・・主人公。読書が好きで地味で泣き虫。
京太郎・・・ノリの軽い咲の幼なじみ。気になるカレ?
和・・・咲の友人。京太郎が憧れている学園のアイドル。
優希・・・咲の友人。お調子者。京太郎に気がある?
こういうキャラ紹介にするとりぼんの少女漫画みたいに
739 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 21:28:37 ID:r3Id1RFA
あげ
朝 校門
久(雨はいやね〜 今日はベランダでお昼寝できないわね)
久(あ 咲…?そわそわしてどうしたのかしら?)
久「おはよう咲」
咲「ひゃっ!?ぶ部長!?//」サッ
久「あら?いま何隠したの?」
咲「えっ…いやその…何でもないですっ…//」
久「ふ〜ん……あっ!まこ!咲が持ってる物とって!」
咲「えぇっ!?」クルッ
久「うっそよん!」バッ
咲「あっ…!」
久「なになに…『京ちゃんへ』ってこれ…ラブレター!?」
咲「っ……////」
久「へぇ〜咲が須賀君をね〜 しかし今時ラブレターなんて古風なことするのね」
咲「や やっぱり変ですか…?」
久「そんなことないわよ いたいけな少女って感じで咲のイメージにぴったりだわ」
久「でもなんで今日なの?あいにくのお天気だし告白の日としてはあまり相応しくないと思うんだけど…手紙も湿気ちゃうわよ」
咲「あの…今日星座占いで1位で…思い切ったことをするのに良い日だって…//」
久「ますます咲らしいわね〜 そういうことならさっさと手紙入れちゃいなさい」
咲「…だめです…部長に見られてると恥ずかしいし…心折れちゃいました…」ショボン
久「(わるいことしちゃったわね…)じゃあ手紙は今度渡すとして…今日の放課後アドバイスをあげるわ」
咲「アドバイス…ですか…?」
久「そ 私にまっかせなさい!」
放課後 部室
咲「こんにちわぁ」
優希「ほんとなのか咲ちゃん!」ズイッ
咲「えっ?」
和「須賀君に告白するって!」ズズイッ
咲「えぇっ!?//」
まこ「ついにこの日が来たの〜」
咲「ぶぶ部長!皆に話しちゃったんですか!?//」
久「まぁね でも咲の須賀君への想いは皆知ってたみたいよ」
優希「そんなの見てればわかるじょ!」
和「まるわかりです」
咲「っ〜〜//」
久「それでさっそくなんだけど須賀君には明日咲とデートしてもらうように頼んどいたから」
咲「!?デ デートって…!私まだ告白してないんですよ!?」
久「あらいいじゃない まずデートしてみてから須賀君が本当にあなたにふさわしいかどうか見極めるのよ」
咲「でも…これって私が京ちゃんのこと好きだって言ったようなもんじゃないですか?」
久「大丈夫 須賀君には咲のデートの練習に付き合うってことで了承してもらったから」
和「付き合う前にデートしてみるというのもいいと思いますよ」
まこ「京太郎はそのへんのことちぃとも疑っとらん」
優希「がんばれ咲ちゃん!」
咲「……うぅ………はい…//」
久「よし!とにかくこれはチャンスなんだから心して行きなさい」
翌日 駅前
咲(早く着いちゃった…緊張するなぁ)
咲(この格好…変じゃないかな…?)クルリ
京「なーにやってんだ咲」
咲「ぅあっ!京ちゃん!?おどかさないでよ〜」
京「おまえこそ何ポーズ決めてんだよ」
咲「だって…服 変じゃないかなって…//」
京「意外と可愛らしい服着てるじゃないか」
咲「そ…そうかな?//」
京「でもそのおむつみたいなスカートは何?」
咲「これはバルーンスカートって言ってそういうスカートなの!//」
京「上はワンピースだろ?」
咲「正確にはチュニックって言うの」
京「そしてサンダル」
咲「せめてミュールって言ってよ…」
京「まぁまぁ どれも似合ってるって ファッションチェックはこの辺にしてとにかく行こうぜ」
咲「…うん//」
咲(京ちゃん全然緊張してないなぁ…やっぱり私って魅力ないのかな…
…ううん京ちゃんは練習だと思ってるんだから緊張するわけないよね…でも京ちゃんってこういうの慣れてたりするのかな…?」
京「お〜い咲!置いてくぞ〜!」
咲「あっ待ってよ京ちゃん!」
京「いやー結構面白かったな!ターミネーター4!」
咲「シュワちゃんも出てきたしね!」ドキドキ
京「デートにアクション映画ってのもあれだが…咲は昔っからアクションもの好きだもんな〜」
咲「お父さんの影響でね 今でも大好きだよ 心臓がドキドキしてきてさ…
(よかった…緊張解けてきたよ…いつもどおり話せてるよね…?)」
咲「これなんてどうかな?京ちゃん」
京「ん〜どうでしょう 咲はスレンダーすぎる体型だからなぁ」
咲「む…どうせ私は胸がありませんよ」
店員「ふふ 意地悪な彼氏さんですね」
咲「っ…!//」
京「お約束…だったな」
咲「…でも京ちゃん否定しなかったね 練習彼氏なのに」
京「役者というのは役になりきるのが仕事なのだよ」
咲「…そう」
京「…ま 俺も悪い気はしないしな」
咲「えっ…?//」
京「よっし次ゲーセン行こうぜー!」
「ツモ 白 混一 ドラ1 跳満」
京「咲つえぇな〜 百円で永遠に遊べるんじゃないか?」
咲「まだまだいくよ〜」
咲(悪い気はしない…か 私にもチャンスがあるってこと…なのかな?
でも好きな人のデートの練習なんて付き合えるかな…?だってそれって完全に脈なしって意味だよね…?やっぱり京ちゃん私のこと何とも思ってないのかな…)
「ロン タンヤオ チートイツ ドラ3 跳満」
京「あ〜振り込んじゃったな」
咲「え…あ ほんとだ…」
京「んじゃあそろそろ出ますか」
咲「…うん(でも…せっかく皆がチャンスをくれたんだ…後悔しないようにしなきゃ…!)」
京「咲 今日は楽しめたか?」
咲「うん…とっても ありがとう京ちゃん(言わなきゃ…)」
京「それはそれは光栄でございます これで俺はお役御免だな」
咲「!…そんなことないよ…(渡さなきゃ…)」
京「ん?なんだって?」
咲「京ちゃんこれ…ほんとは昨日渡すつもりだったんだけどね」
京「手紙?」
咲「うん…あとで読んで…// それより京ちゃん今日は私のデートの練習に付き合うために来てくれたんだよね?」
京「?ああ 部長に頼まれてな」
咲「それ…嘘なの…(伝えなきゃ…!)」
京「え?それってどういう…」
咲「きょ 京ちゃん!私…京ちゃんのことが…!////」
〜FIN〜
あの黒咲見た後だとw
乙!純な京×咲ネタだな
咲視点なのがよかったよ
乙
いいね。こういうの
咲かわいいよ咲
アニメとこのスレを見た俺は
「咲をデレヤンにしてみた」って本を出そうと考えている
もちろん京太郎×咲だが・・・
出してからいってくれ。応援でも購入でもいくらでもしてやるから
誤送信
>>745GJ!
ファッション用語にまるで疎いから調べてみたらほんとに可愛らしい…
というか咲に似合いそうな服だった
作者よくわかってんな
>>740 乙だじぇ!
咲が純情乙女でかわいい!
(言わなきゃ…渡さなきゃ…伝えなきゃ…!)のとこがいい!
良スレ
何かSSがないと活気づかないスレになっちゃったなw
何でもいいから京×咲語ろうぜw
京太郎と咲の子供ができたら名前はどんなのがいいだろう?
誰かへの当てつけで和
男なら貴匡
男の子なら単騎
女の子なら萬子
763 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/15(土) 23:07:57 ID:S3xpxs+w
女なら、沱⌒子
ゲーム化するらしいっすね
>>759 マジレスすると桜
京→京都 咲→花のイメージから
京都の県花→桜
麻雀関連だとなんだろう
女なら
緑一色から翠
チートイから七香
アリスを文字って有紗風から風子
男なら房州さんの息子と同じ中
こんくらいしか思いつかん
それはそうと京太郎はいいパパになりそうだな
アリスを文字って有紗
風から風子
だた
スレ汚しスマソorz
いよいよあと数時間で水着回か…
なんとなく大会終了後の京ちゃんアフターストーリー書こうと思ったけど
あまり人気も需要もなさそうなんでやめとく
早まるなw
ここに需要あるぞw
>>698続き 遅れてごめん、規制喰らって困ってたんだが携帯なら行けるんだね
京太郎の右手が、ゆらりと動いた。
「…………カン」
衣の北を大明カンした時、衣ははっと息を飲んだ。脳裏に咲の姿が浮かぶ。
大明カン後に嶺上開花でツモった場合、生牌を切った人の責任払いが発生する。
京太郎の手は衣が察する限り高くはない、ツモられても大した被害はない、だが。
人差し指一本でカシッと新ドラを表示する。そこに現れた牌は、西。
「なっ……ドラ4だと!?」
さらに京太郎は畳み掛ける。今引いてきた4pを表にすると、さらに手牌3枚を倒した。
「もういっちょ、カン」
衣の和了り牌である4pで暗カン、裸単騎に受ける。
そして新ドラは、何と3p。またも新ドラがもろ乗りし、ドラ8の怪物手になった。
(なぜだ……気息奄奄としていたはずの手が、なぜこんなことに……)
改めて衣は須賀京太郎という男に畏怖の念を感じる。
嶺上牌に手を伸ばす京太郎。ツモられたら嶺上開花ドラ8の倍満である。
衣はぐっと目をつぶって祈った。頼む、引かないでくれ―――――
そして京太郎は、和了ることなく新たに引いてきた嶺上牌で裸単騎に受けなおした。
嶺上開花、実らず。思わず衣はほっと安堵の溜息をついた。
(助かった……嶺上開花さえ無くば、あの男は役なし。ドラ8だろうと…………)
そこで、再び衣が息を飲む。
今の2回のカンで海底牌がずれ、再び海底をツモるのは衣になった。
そしてその牌が京太郎の裸単騎に刺されば、河底撈魚ドラ8の倍満直撃となる。
「ようやく気付いたようだな、天江先輩」
「……最初から、これを狙って……」
「そういうことさ、あとはどちらの運が強いか勝負だ。
あんたが海に映る月を撈い取るか、俺が河の底を泳ぐ魚を撈い取るか」
透華が切り、衣が震えながら海底に手を伸ばす。
本来海底がずれても、衣が海底でツモ和了るとしたものである。それが衣の持つ天運なのだ。
だが、衣と同等、もしくはそれ以上の天運を備えたものが同卓していたとしたら。
それは必ずしも、衣の望む牌とは限らない。
衣がツモった海底牌は、和了り牌の1pではなく、2p。
京太郎に通っていない、2pだった。
そのまま2pが切られると、京太郎はパタリと牌を倒した。
「ロン。河底撈魚、ドラ8。倍満だ」
衣:57000
一:12500 透:11800
京:18700
現実を受け入れられないのか、誰一人言葉を発することができない。
そんな中、京太郎は微笑を浮かべながら、静かに言った。
「気持ちが押されているから、軽々に勝ちに走る」
衣がはっと顔を上げる。
「勝ちを急がなきゃ勝てた、ただリーチを我慢するだけで勝てたのに……
クク……意外に臆病だな、天江先輩……」
その言葉で光を失いつつあった衣の目に、再び炎が灯った。
歯をかみ締め、京太郎をキッと睨む。
「……まだ、オーラスがある。私が和了るだけで決着だ」
「ああ、そうだな。あんたが和了るか、俺が役満をツモるかで決着だな」
空に昇る月に陰りはない。衣の気力も再び充実してきた。
ついに激闘の最終章が始まる。その点差、38300。
ダーク京カッコよすぎww
なんでかな
様子を想像するとみんな鼻と顎が尖ってるんだ
ざわ……ざわ……
須賀京太郎、おいしすぎるぜ!!
>>あんたが海に映る月を撈い取るか、俺が河の底を泳ぐ魚を撈い取るか
名台詞すぎるわwwww
あえて嶺上開花ではなく衣の命綱をぶった切るあがり方を選ぶところがもうね
すっかり健全なスレになってしまって・・・
咲「な…なんでしたの今のは…それにあの軍用機…」
サキ「私の部下の京太郎とミッキーです!!」
咲「え…!?」
咲「京ちゃん!?」
キィィィ…ン
咲「………………」
ガチャ
京「たっだいま〜」
咲「おかえり京ちゃん お疲れ様 上着預かるよ」
京「おうサンキュー 先に風呂入ってくるわ」
咲「(ん…?)うん ゆっくりどうぞ」
咲(気のせいかと思ったけど…やっぱり上着からいい匂いがするよ…)スンスン
咲(?…何か入ってる…)ゴソゴソ
咲(!……これって…)
京「は〜いい湯だったぁ」
咲「京ちゃんビール お酌するよ」
京「おおありがたや やっぱ風呂上がりはビールだよな〜」ゴクッゴクッ
咲「…ねぇ京ちゃん 【Bar 隠れ家】ってどこ?」
京「!!ぶっ!」ゴホッゴホッ
咲「やだっ!京ちゃん大丈夫!?」
京「ハァハァ…な 何で知ってるんだ?」
咲「…し 知られちゃマズイような所なの?」
京「いや…そうじゃないけど…今日上司と寄って来たんだ 呑んではいないよ」
咲「へ…変なお店じゃないよね…?」
京「そんなわけないでしょうが」
咲「だって上着からいい匂いしてたし…ポケットから店の名前が書いてあるマッチが出てきたから…
心配になっちゃって…」
京「ああ何かお香焚いてたみたいだからなぁ 部長のお気に入りらしい
マッチ捨てとけば良かったな 誤解させちまった」
咲「ううん それならいいの(京ちゃん…信じていいんだよね…?)」
カランカラン
和「宮永さん!お久しぶりです」
咲「原村さん!ごめんね急に」
和「私なら全然大丈夫ですよ」
咲「でも幼稚園の方忙しいんでしょ?」
和「確かに忙しいです でも皆可愛くて毎日とても楽しいんですよ」
咲「うん 原村さんいい顔してるよ」
和「そ…そうですか?//それで今日は?」
咲「うんちょっと相談が…」
和「ふふ いいですよ
でもまた味噌汁の具なんかで喧嘩したんじゃないでしょうね?」
咲「………」
和「…何かあったんですか?」
和「そうですか そんなことが…」
咲「うん…」
和「う〜ん私は大丈夫だと思いますけど…少し場所を変えましょうか」
咲「え…どこに?」
和「情報交換所 ですよ」
咲「?」
カランカラン
まこ「いらっしゃい〜」
優希「のどちゃん!咲ちゃん!」
咲「染谷先輩!優希ちゃん!」
和「染谷先輩は最近ここに喫茶店を出店したんです」
まこ「田舎じゃなかなか採算とれんけぇのぅ 新装開店じゃ」
咲「そうだったんですか 優希ちゃんはお店の方どう?」
優希「大繁盛だじぇ!中高生に大人気なんだじょ!」
和「優希の作るタコスですからね」
優希「天下一品だじぇ!咲ちゃんもまた京太郎と来るがいい!」
咲「…うん」
まこ「なんじゃあ元気がないがな 喧嘩でもしたんか?」
和「そのことなんですが…」
まこ「別に心配いらんと思うがの〜」
優希「京太郎にそんな度胸あるとは思えないじょ!」
和「ほら宮永さん きっと大丈夫ですよ」
咲「う〜ん…」
カランカラン
久「やっほ〜」
久「あら 珍しく皆揃ってるのね」
咲「部長!」
和「今はもう竹井プロ ですよ」
久「やめてよまだまだ駆け出しの新参なんだから 和だって咲のこと未だに宮永さん じゃない」
優希「けどプロの風格があるじぇ!」
久「ふふ ありがと まこ、いつもの特盛でね」
まこ「はいよ 親子丼特盛、じゃな」
久「それで今日は何の座談会?何か悪巧みかしら?」
久「なるほどね〜」
咲「部長もやっぱり心配ないと思いますか?」
久「うーん 実はこの前須賀君がこのお店に入ってくの見ちゃったのよね〜
それも女の人と二人で」
咲「!!!」
咲「京ちゃん…上司と行ったって言ってたのに…」
まこ「ど…どんな感じの相手だったんじゃ…?」
久「どんなって…割と背が高くてカッコイイ感じの女性だったわね」
咲「………」ジワ
久「まぁ咲とは正反対の魅力があるって感じね」
咲「う……」グス
和「部長!少しは宮永さんの気持ちを考えて言葉を…」
久「まぁまぁ ここまで暴露したのは私だって須賀君を信じてるからよ
二人きりと言っても浮気とかそんな雰囲気には見えなかったわ」
咲「…」
優希「咲ちゃん…」
咲「部長…そのお店の場所 教えてもらえますか?」
和「!…宮永さん…!」
久「…いいわ 今のままだと不安なだけだものね 行って納得してきなさい」
咲「…はい」
ギィィ
モモ「あーすいません 開店は5時からっす」
咲「…」
モモ「どこか具合悪いんすか?ならそこのソファで…」
咲「あ 違うんです 少しお尋ねしたいことが…」
モモ「うーん男女のカップルなんて星の数ほど来ますからね〜
背が高くてカッコイイ感じで…他には特徴ないっすか?」
咲「えと…たぶんここの常連さんだと思うんですけど…」
モモ「あ わかったっす 旦那さんのお勤め先〇〇商事じゃないっすか?」
咲「そ…そうです…!」
モモ「なら心配ないっすよ 相手の方もそこが勤務先だからホントに上司と部下の関係っす」
咲「でも…もしかしたらその上司と…」
モモ「それだけは絶対ありえないっす」
咲「な…何でそんな断言できるんですか?」
モモ「………//」
咲「?」
モモ「その上司は…その人は高校の時から私の恋人だからっす//」
咲「そう…だったんですか」ホッ
モモ「そうっす だから旦那さん100%シロっすよ」
咲「…良かった…」
モモ「あの時は私も交えて話してたから会話も覚えてるっす
旦那さん、有望株だって紹介してもらってたっすよ」
咲(京ちゃん…頑張ってくれてるんだ…)
モモ「あとは仕事の話と…プレゼントがどうとか」
咲「?そうですか 安心しました ありがとうございました」
モモ「いやいやお役に立てて良かったっす」
ギィィ
咲「あ…最後にもうひとつだけお聞きしてもいいですか?」
モモ「?どうぞっす」
咲「京ちゃん…お酒呑み過ぎたりしてませんでしたか?」
モモ「ふふ いい奥さんっすね
彼が飲んだのは烏龍茶だけっす こっちは商売あがったりっすよ」
咲「す…すみません」
モモ「何で奥さんが謝るんすか でも今度は夫婦二人でどうぞっす」
咲「はい ぜひまた…
ありがとうございました」
咲(なんだ…全部私の思い過ごしだったんだ…)
咲(よし!京ちゃんに謝らなくちゃ!今日はご馳走にしよう!)
咲「こんにちはおじさん そのモモ肉下さい」
肉屋「はいまいど ん?向かいの花屋にいるの咲ちゃんとこの旦那じゃないかい?」
咲「え?…あ ほんとだ」
咲「京ちゃ〜ん 今日早いんだね」
京「ぉわ!咲!?何やってんだ!?」
咲「え…買い物だけど 京ちゃんこそどうしたの?花なんか買って」
京「…今日は何の日?」
咲「今日?今日は…何の日?」
京「ハァ…俺が女々しいみたいじゃないか…今日は二人の記念日でしょうが」
咲「あ!結婚記念日!!」
京「なんだよ その肉も今日のご馳走じゃないのか?」
咲「う…それはもちろん!忘れる訳ないでしょ」
京「思い切り忘れてたって反応でしたが」
咲(そうだよ…この人はこんなに私を想ってくれるんだ…)
京「咲?」
咲「京ちゃん」
京「ん?」
咲「大好きだよっ」
おわりです
結婚させてみました
ツヨナールの合間につまむ程度に見てやって下さい
>>791 GJ!最高です!
SAKINAD-AFTER STORY- っすねw
>咲「おかえり京ちゃん お疲れ様 上着預かるよ」
もうこれだけでたまらん
部長達のその後もすごくリアリティーがあって楽しめたよww
超GJ!っていうかモモ自重しろw
咲っちょもおかしいと思えw
そしてEDに一度も出たことがない京ちゃんの幸せっぷりに乾杯
>>793 そう言えば京太郎と一緒にいた女がモモの恋人って聞いたら不思議に思わなきゃだよなw
ん甘ぁーい!! 安易に浮気させずニヤニヤさせられる展開に持っていったのはGJだぜ
乙乙乙!
やっぱ咲はかわいいなぁ
>>793 咲にもそういう時期があって目を覚まさせたのが京太郎なんだろな
>味噌汁の具なんかで喧嘩した のエピソードちょっと見たい
798 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 17:08:37 ID:6PTDgyTw
京太郎は美人を見る度にデレデレしそうだけど、いざ他の女に迫られても絶対に浮気はしないように思う
そこが京太郎の魅力
やや古いがウルフルズのバンザイの歌詞みたいなw
ここ覗いてる人って10人もいない気がする…
本スレや咲スレじゃ京×咲はタブーだからここはオアシスなんだがなぁ
ニュー速とかじゃ別にタブーじゃないよ
あ、いやでも、京太郎はタコスと派が圧倒的だけど
俺は京タコ派だが、このスレ好きだぞ
京太郎と咲がくっついて
タコスがいじめられる展開はまだですか?
性的な意味で、ですね分かります
のどっち光臨ですわー!
帰ってhrmrさん
のどっちは百合なのが残念なくらい良いおっぱいだ
これで百合でさえなければ
咲と和はヒカ碁のヒカルと塔矢の関係みたいのがベストだと思うんだが
そういやヒカルの幼馴染もどんどんフェードアウトしてったな
ぬう…先に素晴らしいアフターストーリーが書かれているとは…GJ
さてBeforeとafterどっちを書こうか…
>>810 YOU気にせずガンガン書いちゃいなよ
俺達全員の妄想を合わせれば京太郎の妄想にだって勝てるんだぜ?
俺は今京太郎のプロポーズを妄想中
私は宮永さんとのどっちのラブラブな日常を書いてほしいです。
甜菜
193 名前: カンパニュラ・サキシフラガ(福岡県)[] 投稿日:2009/08/20(木) 11:07:05.47 ID:+ZY8NJ5J
あータコス可愛いなぁもう
京太郎にパンチラどころかほぼ全裸状態を「ほれ!」と見せて、「イラネ〜」と言われるタコスを見たい
「失礼な! でもそんなこと言いながらもここは〜」とか言って京太郎を無理矢理押し倒すタコスを見たい
でも京太郎が全く起ってなくて、怒ってこのインポ野郎ホモ野郎と連呼するタコスを見たい
次の日京太郎ホモ疑惑をけっこう本気で提唱するも、咲に「それは言い過ぎなんじゃないの?」とウザがられるタコスを見たい
その放課後部活終了後、部室に忘れ物取りに戻ったら、咲と京太郎がヤっちゃってるシーンを目撃してショックを受けるタコスを見たい
「そういえば今日、優希ちゃんが京ちゃんのことホモとか〜」「マジ? バカだなあいつ、ただあんなちんちくりんには反応しないだけだっつーの」「あはは」
という咲と京太郎の事後の会話まで聞いてしまい、泣きながら走って帰るタコスを見たい
で、不登校になったタコスを見たい
のどっちが心配してお見舞いに来てくれて、泣き崩れるタコスを見たい
理由を聞かれるがどうしても黙り込んでしまうタコスに、それ以上の質問をするのは止め、一緒にショッピングでもいきましょうと外へ誘うのどっちの優しさにまた泣き出すタコスを見たい
で、街中で偶然、手を組んで仲良く歩いている咲と京太郎を見かけてしまい、気分が悪くなり嘔吐してしまうタコスを見たい
その夜、のどっちに後ろから刺される京太郎を見たい
私は宮永さんとのどっちのラブラブな日常を書いています。
「原村さーん!」
「み、宮永さん!」
振り向くわたし。
「おはよう原村さん! 突然だけど、わたしキスがしたいな!」
「いらっしゃいまし!」
光の速さで接吻するわたし。宮永さんの吻は毎夜毎晩想像していたよりもずっとやわらかかった!
「ありがとう! 突然だけど今日は暑いね!」
「ええ……夏真っ盛りですから」
「じゃあ、脱ぐね!」
なんの脈絡もなく制服を脱ぎ始める宮永さん。やや日焼けしたあとが布地のしたの地肌とコントラスト
を描いて、夏の日差しよりもさらにまぶしかった。
「夏真っ盛り! 宮永さん、こんなところで脱ぐのはやめてください。是非あちらの体育館倉庫で……」
などという良くある学校風景を書いています。
「京ちゃーん!」
「おう咲」
振り向く京太郎。チュッ。振り向きざまに咲は京太郎の唇を奪った
「ななな、なにしやがる!」
「怒った?」
「・・・いや別に・・・」
「おいコラ須賀君、ぶち殺していいですか?」
なんて展開はどうでしょうか原村さん!
>>817 私は原村じゃありませんけど
ないと思います!
おちつけ原村さんwww
自演ってご存知ですか原村さんw
それより
>>810と
>>811はまだかい?ここ最近はおそらく二人のSS職人に頼りっぱなしだからな
ツヨナールの続きまだ〜?
じゃあ俺が精力ツヨナールを……
これが噂に聞くクソスレというやつですか・・・
というかスレタイがおかしいですね。
【咲 -Saki-】 和×咲スレ 【婦婦】
に訂正して謝罪してください。いそいでくださいね。
彼女がどんなに強かろうとこのスレを守るために最期まで私は戦います
後に続く者は一歩前へ
hrmrネタもういいよ
>>822 すいません なんかけっこう長い話になりそうなんで躊躇してます
あとどっちを書くかでも
>>828 構わないよ過疎だしね
個人的には今度はBeforeがいいな
待ってるよ
830 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/21(金) 23:21:22 ID:PtOldqpW
咲「京ちゃんとならしても…いいかな…って」
「咲ー。また頼むよ」
「京ちゃん、またレディースランチ?あ、あのね。今日、私お弁当のおかず作りすぎちゃったから一緒にどうかな?」
「おー、咲!いいのかよ。さすが俺の嫁だな!なーんてな」
「んもう、京ちゃんったらぁー(嬉しすぎる)。あれ?京ちゃん、それゲーム?」
「ああ、麻雀。おもしれーのな」
「へえー、京ちゃんも麻雀やるんだぁ」
「もしかして、咲って麻雀できるの?俺、初心者だからよく分からなくてさ」
「うん、私、子供の頃から麻雀だけは得意なの!もし良かったら京ちゃん、教えてあげようか?」
「おっ、いいのか?」
「もちろんだよ!あ、あのさ・・・。今日はお父さん家に居ないから、夜は私一人だけなんだ・・・。い、一緒に夕飯食べてから麻雀の練習しようよ。ね?」
「おっ、いいねー。お邪魔しちゃおうかな」
「それでさ、京ちゃんさえよければ、お風呂も一緒に・・・」
「えっ?何?」
「ううん、なんでもない!なんでも!」
「うん?よく分からないけど、よろしく頼むよ」
「やった!」
「あ、そうだ。俺、麻雀部員なんだけれどさ、うち部員が足りないんだよ。咲も入部しないか?」
「京ちゃんがいるなら、私も入るー」
「よーっし、今から部室に行こうぜ」
「わーい!」
・・・・
・・・
・・
「何よ、京ちゃんったら!原村さんの胸ばっかり見て。そりゃ確かに私よりおっきいけれど・・・。
原村さんも、原村さんだよ。京ちゃんにちょっかい出してさ・・・。もう悔しいよー」
原村さん、こんなん書きましたけど
_ -───- _
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___j/ __ Y´::::ノ:ヽ
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l_:l イ: : :|: :|: :ト{、: :ハ|: :| : : :|: ヽ :| }厶イ、 |丁/::::::::}:::::::〉、
/:| ハ: :| |: :l | `ト、}lヽ: :'、: :ト、斗匕/ l | ||| l::r‐く|ヽ/{´
ヽl |_l: : |: :|: :|rテ干示ト'\lヽl´::rf苡圷¨} |/-|:  ̄:|: :l |
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>>773続き
迎えたオーラス。親は京太郎、ドラは西。
衣は倍満の直撃を喰らったとはいえ、まだ大きくリードしている。
衣の配牌
145m2345s3346p東南
(きた…‥好配牌……!)
後ろで見ていた智紀は改めて衣の天運に感心した。
トップでオーラスを迎えた衣にとって、高い手は必要ない。
今欲しいものは、役牌暗刻やタンヤオ等軽くて早い手。まさにこの配牌のような手である。
点差を考えると京太郎はただ和了るだけではなく、できるだけ高い手作りをしたいところだ。
当然その分手は遅くなる。おそらく衣のスピードには勝てないだろうと智紀は思った。
京太郎の配牌
1799m1479s2468p發 ツモ9p
(酷い配牌だ……こいつの悪運も、ここまでか……)
純は密かに京太郎の負けを確信した。
この高い手が必要な状況で、高くもなりそうもない上に軽さもない配牌である。
だが、京太郎の表情にはいささかの落ち込みも見られず平然と發を切り出す。
どうする気なのか、純には見当もつかなかった。
しばらくは鳴きも入らず、静かに場が進んで行く。
一と透華が異変を感じたのは、中盤に差し掛かった頃である。
首元にまで、海に引きずりこまれたかのような感触を覚えた。
(これは、また衣が……)
(こんな時に、何てことですの……)
一の手牌
333666m899s555p中
透華の手牌
19m1s19p東東南西西北白発中
一も透華も、衣への直撃で逆転も可能な役満の兆しがある。
そこで再び襲ってきた、一向聴地獄へと向かうあの感触。
そして、その予感は現実のものとなるのだった。
13巡目。
(これが、満月の衣の力……相変わらずだ)
(くっ、また無駄ヅモですわ!)
一向聴になってから、一と透華はずっとツモ切りである。
もともと一も透華も、テンパイに至るための有効牌はほとんどない。
だが、それが数の問題ではないことは衣と過ごしてきた二人は重々承知している。
二人は、海の中から抜け出せないでいた。
だがそんな二人も、いや、純も智紀も衣も、全く想像していなかった異変が起こっていた。
衣の手牌
3456m2345s33456p
(どういうことだ……この奇怪千万は……!)
衣はずっと前に一向聴になっている。
しかも萬子も索子も大体何を引いてもテンパイという圧倒的な待ち受けの広さだ。
タンヤオなので鳴いて喰い仕掛けに移行することもできる。だが、全く張ることができない。
今、透華から5sが切られる。これも鳴いても張れない牌。
衣も一と透華同様、ただひたすらツモ切りを繰り返すのみだった。
だが、京太郎だけは違った。
15巡目。
京太郎の手牌
1178899m789s899p ツモ7p
(あの配牌から、跳満を張りやがった!)
酷い配牌だったのもの、京太郎は次々と有効牌を引き入れ続けた。
そして9pを切った京太郎はついにテンパイ、ペン7m待ち。
役は純全三色イーペーコー、親っパネ。18000点の大物手だ。
純の頬に冷や汗が流れる。
そして一と透華が海から抜け出せず、衣もツモ切りを繰り返す中、終局間際の17巡目。
京太郎の手牌
1178899m789s789p ツモ7m
ついに京太郎は、和了り牌である7mをツモった。
これで衣との点差は24000点縮まり、14300点となる。
そうなれば、もう勝負はどう転ぶか誰にもわからない。
次に親満でもツモれば、一時期70000点以上もあった点差がひっくり返り、京太郎の大逆転勝ちだ。
純は当然、京太郎が和了るものだと信じて疑わなかった。
だが、京太郎はそんな純の思惑を裏切り、驚愕の行動に出る。
>>831 咲ちゃんキャラがちょっと違うw
可愛いからいいけど
>>813のシナリオを中心に書いてみた ※グロ注意…かな
『タコスのソースは赤い色』
急に足場を失ったような気がした。
いつもより少し早く部室に着いた優希は元気よく部屋の中へ飛び込むつもりだった。しかし僅かに開いた扉から見える光景が優希の足をその場にとどめていた。
京太郎と咲が部屋の中央で抱き合っていたのだ。
まるで恋人同士だった。二人はやがて密着した状態から少し離れ、お互いに見つめあう。そして顔を近づけたところで優希は我に返り、一歩後ずさった。
そのあとの行為を見ることなく、優希は急いで、しかし二人に気づかれないようにその場から逃げた。なぜ気づかれないように逃げたのか、優希にもわからなかった。
気がつくと優希は自分のベッドの中にいた。枕が幾分湿っていた。
「夢…?」
違うことはわかっていた。壁掛け時計は午後七時を指している。あのあと無我夢中で自宅にたどり着いたのち、布団にもぐりこんだらいつの間にか眠ってしまったのだ。
「起きたく…なかったじょ…」
ひどく体がだるい。ベッドの中から部屋を見回すと電気はついておらず、鞄は床に放り投げられていた。カーテンも閉め切られている。暗く、狭く、ばらばら。
自分の気持ちが外に出てきたようで嫌になり、優希は再び目を閉じた。視界がさらに暗くなる。
「ご飯…食べなきゃ…」
思いついたように言うと優希は気を奮って階下に降りていった。しかしその日はどうしても夕飯を摂る気になれなかった。
おかしい、と和は思っていた。一昨日の放課後、優希が部活を休んで以来、彼女の顔を見ていない。どうやら昨日は学校まで休んでいるようだった。
「どうしたのでしょう…」
和にも薄々その答えはわかり始めていた。優希が学校を休むほどのこと、それはあの二人に関係しているに違いないからだ。
お見舞いに行かなくちゃ、そう思い和は優希の家へ向かった。ただ何と声をかければ良いのかわからなかった。わからないまま優希の家が近づいてくる。
優希の母に断わりを入れて、優希の部屋へ向かう。ノックをするが返事はない。
「優希、私です。入りますよ」
そう言ってからドアを開ける。中からどんよりとした空気が流れ出てきて和の肌に当たった。親友がどれだけ苦しんでいるか、それだけでわかるような気がした。
その時和の中に一つの感情が芽生えたが、それはすぐに消えてしまい、彼女は意識することができなかった。
部屋の灯りはついておらず、カーテンも閉まっている。ベッドで優希がうずくまっているのがなんとか認められた。
「電気、つけますよ」
「つけないで」
返事はすぐに帰ってきた。すこし鼻声だった。
「…椅子、借りますよ」
和は優希のキャスター付きの椅子をベッドのそばに持ってきて、腰を下ろした。優希は動かない。
「どうしたんですか優希。風邪ではないようですけど」
「…言いたくない」
「どうしてですか。私たち親友じゃなかったんですか」
優希の背中がぴくりと動いたのが和にもわかった。和はそれが嬉しかった。
「…須賀君と…宮永さんのことじゃないんですか?」
優希は起き上がって和の顔を見た。少し見上げる格好だ。その目は驚きを表していた。
「そのくらい…わかりますよ。私たち、何年親友やってるんですか」
「………のどちゃん…」
「今まで辛かったでしょう」
優希は唇をゆがめた。悟られまいと次には上下の唇を折りたたんだ。
本当に気の強い娘…
そう思いながら和は優希の表情を見ていた。必死に何かを我慢し、ぐっとこらえているような表情だった。和は椅子を立ち、優希のそばに寄った。
吐き出させなきゃ…
和はうつむく優希の顔を両手で包みこむように支え、目じりに溜まったものを親指でぬぐいながらごく素朴に、静かに言った。
「かわいそうに」
優希を解き放ったのはこんなにも簡単で、素直な同情の言葉だった。堤防が壊れたダムのように優希は涙を流し続けた。しゃくりあげながら泣く優希を和はそっと優しく抱きしめた。
階段を駆け上がってくる音が聞こえる。おそらく優希の母親だろう。それくらい優希の泣きかたは激しかった。
優希の母が部屋から出て行き、優希もだいぶ落ち着いてきた。カーテンを開けると日差しが取り込まれた。暗がりに身を寄せようとする優希の隣に和は腰かけた。
「私…恋愛なんてしたことなかったから…どんなふうにアプローチすればいいかわかんなかったんだじょ…」
「私だってわかりませんけど…恋愛の仕方なんて人それぞれですよ」
「言い訳がしたいんじゃないじょ…ただ…次からどんなふうに二人に接していけばいいのかわかんなくて…」
いつもの強がりには聞こえなかった。その答えは和にもわからなかったが一刻も早く元の元気な優希に戻ってほしいと願いながら和は言葉を探し続けた。
「…買い物、行きませんか?」
「え…?」
「買い物ですよ。気分転換です。外の空気を吸えば何かいい案が見つかるかもしれませんし。」
自分のために休日を捧げてくれる和の優しさが嬉しくて、優希は元気よくうなずいた。
親友といってもこれまで優希が和に頼ることは、彼女の性格からほとんどなかった。しかしいざという時、自分を助けてくれる友人がいることに優希は安堵を覚えた。
優希にいつもの笑顔が戻っていった。アクセサリーショップで珍妙な品に目を凝らしたり、服屋で試着したりするうちに、優希は明るさを取り戻しつつあった。
大通りを歩いている時、優希が少し声を抑えて言った。
「のどちゃん…今日はありがと」
「何言ってるんですか優希、水臭いですよ」
その時だった。少し前の路地から男女が出てきた。男女は優希と和にに気づかず、二人の前を遠ざかってゆく。その後ろ姿は間違いなく京太郎と咲だった。
「あ………」
声を出したのは優希だった。優希は強烈な吐き気に襲われ、そばにあった格子状の排水溝に向かって嘔吐した。あの時の情景が頭の中でちらつく。
「ぅえ…ぇほっ…」
「優希…!優希!」
饐えた臭いが広がる。激しく嘔吐するものの、出てくるのは黄色を帯びた液体ばかりだった。
何も食べていないのだ…!あの時から…
優希の目に浮かぶ涙を目にして和は胸が痛んだ。親友がこんなにも苦しんでいるのに、自分には彼女の背中をさするくらいしかできなかったからだ。
私が…私が外に連れ出したばかりにこんな…!
異変を感じ取り、野次馬が集まってくる。中には心配そうに声をかけてくる者もいる。
和は背中をさすりながら前方を見た。二人はまだこちらに気づかずさらに遠ざかってゆく。
和の中にまたも一つの感情が浮かび上がった。先ほど優希の部屋に入った時の感情を、今度ははっきりと認識することができた。
ようやく嘔吐が治まり、呼吸を整えている優希を見た和は、背中をさするのをやめ、すっくと立ち上がった。その目は前方の二人を見据えていた。
違う…私のせいじゃない…
「…のどちゃ…だめ…」
気づくと優希が和の袖を力なく掴んでいた。優希はうつむきながらも必死に首を左右に振っている。
「大丈夫です…」
和は優しくその手を放させると、近くにいた者に優希を頼み、前方の二人に向かって走って行った。
「だめ…」
優希がそう言った瞬間、前方で大きなどよめきが起こった。数瞬後に咲の悲鳴がこだましたがそれもすぐにかき消された。かき消したのは和の持つ狂気だった。
おわり
すぐさま振り返ってアームロックかけて
和「があああああ」
まで見える
>>840 とりあえず乙
スレ初期の香りだw
本格的グロじゃなくて安心した みんな文才あるなぁ
残り150とちょっとか…来ようと思えば来れるもんだな
スレタイからは想像もできない方向へ進化してしまったけどなw
素晴らしい汎用性だ
いろいろごちゃごちゃと付け足していった戦隊もののロボットって感じだw
まともなSSが登場したのもスレが後半に突入してからだしw
まぁ面白いから何でもいいよ
京ちゃーーーん!!!
/:| ハ: :| |: :l | `ト、}lヽ: :'、: :ト、斗匕/ l | ||| l::r‐く|ヽ/{´
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他校のキャラとは仲良くできないのかな
初心者で金髪でおっぱいなかおりんとはシンパシーが生まれそうな気もする
まあ他の連中がいろいろな意味でガチすぎるからというのもあるが
京太郎無双のハーレムをあまり舐めない方がいい
京太郎の瞬殺っぷりが実に見事であった。
京太郎なら部長を通して風越キャプテンと仲良くなろうとするはずだ
久しぶりに京太郎と咲の絡みがあったな
のどっちが意外と京ちゃんに優しくて驚いちゃった
いやあれが本来ののどっちなんだろうけどさ…なぜか違和感が…
>>853 わかるわそれw
はしゃいでるタコスとか見ても和に酷使されてる辛さの裏返しとか勘繰ってしまう
855 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/24(月) 21:51:38 ID:xcTex45Z
咲「京ちゃんの…大きいね……」
咲「…大きすぎるくらいだよ、そのお弁当箱」
京「育ち盛りの男の子にとっちゃ朝飯前だぜ」
咲「大きいのはいいけどさ、揚げ物ばっかりじゃ身体に良くないよ?」
京「野菜ジュースで十分だって」
咲「だめだよ…よ 良かったら京ちゃんのお弁当作って来るよ…?//
ほ ほら私料理なら得意だし…」
京「マジで!?じゃあ明日から頼むよ!」
咲「う うん!楽しみにしてて!(やったぁぁぁ//)」
しかしようやく京ちゃんの能力が明らかになったな
自分の運を相手に分け与えて高い手を発生させやすくするという変わった能力だ
一種の運気支配アルヨ
「犬!もっとよこすんだじぇ!」
「ダメよ、後は咲に残しておきなさい」
タコスはどんだけ京太郎にアプローチしても、
最後は魔王に持ってかれるんだろうな。
81 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:56:18.83
ID:0mY612Td
>>39 7期:プロ編
照の妹として鳴り物入りでデビューした咲
しかしプロの世界は甘くはなかった
「私にはやっぱりプロなんて無理だったんだよ・・・」
魑魅魍魎達に囲まれ自信を失う咲
そんな時に咲の前に現れたのは幼なじみの京太郎だった
「勝ち負けなんて気にするな!俺は楽しそうに麻雀を打ってるお前が好きなんだ
!」
「京ちゃん・・・・・」
京太郎に励まされ自分のスタイルを取り戻した咲は見事その年の新人王に輝くの
だった
86 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 02:09:05.76
ID:0mY612Td
>>81 8期:完結編
プロ雀士として順風満帆に思われた咲
だがある時期から咲にスランプが訪れる
つまらない間違いにあり得ない振込み、ついには試合中に倒れてしまう
医務室で目覚めた咲に語りかける医師
「まったく、こんな体で麻雀を打ち続けるなんてムチャですよ・・・しばらくは
プロとしての活動はお休みですね・・・」
「え!?私なにか重い病気なんですか!?」
戸惑う咲に医師は告げる
「いえ・・・いわゆる"おめでた"ですな・・・」
エピローグ
とある一軒家
リビングには麻雀卓があり、そこでは家族4人が楽しそうに麻雀を打っている
「つも!りんしゃんかいほー!これでまたパパのひとりしずみだね!」
咲に似た女の子が楽しそうに笑う、隣では京太郎に似た男の子が一緒に笑ってい
る
「あちゃー、またかー・・・やっぱりこの面子だと全然勝てないぜ・・・」
「ふふっ・・・それじゃあお風呂洗いよろしくね、京ちゃん」
「へいへい・・・」
父親は渋々風呂場に向かう
リビングに残った女の子が母親に問いかける
「ねーおかあさん、パパはあんなにマージャンがよわいのにどうしてけっこんし
たの?」
母親は少し考えた後、微笑みながら答える
「あのね、パパは麻雀は弱いし、ちょっと頼りないけど・・・とっても優しいん
だよ」 おわり
なんかコピペが変になってるorz
>>853 京×和ってのもありなんじゃないかと思ってしまった
せっかくだしなんか気持ち悪いから貼り直すわ
81 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:56:18.83
ID:0mY612Td
>>39 7期:プロ編
照の妹として鳴り物入りでデビューした咲
しかしプロの世界は甘くはなかった
「私にはやっぱりプロなんて無理だったんだよ・・・」
魑魅魍魎達に囲まれ自信を失う咲
そんな時に咲の前に現れたのは幼なじみの京太郎だった
「勝ち負けなんて気にするな!俺は楽しそうに麻雀を打ってるお前が好きなんだ!」
「京ちゃん・・・・・」
京太郎に励まされ自分のスタイルを取り戻した咲は見事その年の新人王に輝くのだった
86 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 02:09:05.76
ID:0mY612Td
>>81 8期:完結編
プロ雀士として順風満帆に思われた咲
だがある時期から咲にスランプが訪れる
つまらない間違いにあり得ない振込み、ついには試合中に倒れてしまう
医務室で目覚めた咲に語りかける医師
「まったく、こんな体で麻雀を打ち続けるなんてムチャですよ・・・しばらくはプロとしての活動はお休みですね・・・」
「え!?私なにか重い病気なんですか!?」
戸惑う咲に医師は告げる
「いえ・・・いわゆる"おめでた"ですな・・・」
エピローグ
とある一軒家
リビングには麻雀卓があり、そこでは家族4人が楽しそうに麻雀を打っている
「つも!りんしゃんかいほー!これでまたパパのひとりしずみだね!」
咲に似た女の子が楽しそうに笑う、隣では京太郎に似た男の子が一緒に笑っている
「あちゃー、またかー・・・やっぱりこの面子だと全然勝てないぜ・・・」
「ふふっ・・・それじゃあお風呂洗いよろしくね、京ちゃん」
「へいへい・・・」
父親は渋々風呂場に向かう
リビングに残った女の子が母親に問いかける
「ねーおかあさん、パパはあんなにマージャンがよわいのにどうしてけっこんしたの?」
母親は少し考えた後、微笑みながら答える
「あのね、パパは麻雀は弱いし、ちょっと頼りないけど・・・とっても優しいんだよ」 おわり
京×咲スレに貼られてもな…
照「咲と京太郎は仲がいいね 夫婦みたいだ」
咲「おっお姉ちゃん…//」
照「うりうりぃ〜」
咲「もう〜お姉ちゃんにだってそういう人いるんでしょ?」
>>868照「…咲…一局打とうか…」
くらいしか妄想が広がらん
お姉ちゃん可愛い
今週の「京ちゃん、元気出して!」はよかった
あれだけで3ヶ月は戦える
やっぱり咲は京太郎の事を親友だと考えているんだな
早く京太郎になりた〜い
もう羨ましすぎるぜ
優希「京太郎、タコス食うか?」
咲「む…」
和「須賀君、これもどうぞ」
咲「むぅ…」
京「優希、和!」
咲「京ちゃん!あっちで食べよう!」プンスカ
就寝前の妄想力ってのは凄まじいぜ
この2人のメールのやり取りを見てみたい
From:咲
京ちゃん、夜遅くにごめんね(>_<)
さっきまで京ちゃんのことを考えてました(///)
今日は学校で少ししか話せなくて寂しかったよ(/_;)
明日はいっぱいお話ししようね!
それじゃあおやすみなさい☆
夢の中で京ちゃんと会えますように・・・&hearts:
----------
妄想が止まらん
俺ももう寝るわ
♥だよ
何やってんだ俺
一話で京が咲を誘ったが、咲が呆れてたのって咲と一緒に食べたいのが目的じゃなく、レディースセットが目的だったからなのか…?
>>877 その通りだろう
ただ『咲と一緒に食べたいのが目的』というのを咲が期待していた訳ではないと思う
まぁどっちにしろ仲良いよね
879 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/27(木) 15:13:06 ID:wZKRYtVJ
ほっぺたむにむに
やめてよぉ〜京ちゃん
京太郎「咲が泣くまでやめない」
ムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニ
咲「うぅ…」ジワ
京太郎 パッ
咲「もう やめてよね京ちゃん」
京太郎「はいこれお詫びのパピコ」
咲「パピコ!」パァァァ
>>878 サンクス!
期待はしてなかったか、残念。
でも中学の時にどんな知り合い方して、どんな関わり合いしていたのかわからないが、思春期に京ちゃん、咲と呼び合う仲は友達以上の関係だと思う
スポットが咲の恋愛話じゃないからこれ以上特別な関係までは進まないと思うけど…
もっと悩める咲を励ます京太郎が見たいぜ
>>880 もっともっと
>>881 田舎にはありがちなのかも
俺も田舎育ちで幼小中と同じ面子だったんだが成人しても未だにほぼ全員
男子→女子 下の名前+ちゃん
女子→男子 まーくんとかゆーちゃんとか適当なあだ名
だから 咲の世界も田舎みたいだしね
>>879-880 GJ
高校生なのに異性にほっぺムニムニとか相当仲良くないとやれないよな
逆に考えた
もう既にやっちゃってるのかもしれないと
さすがにそれは・・・
この2人は今でこそほっぺムニムニとかやってるけど
いざ付き合い出したらお互いに意識しちゃって、手を繋ぐのにも半年くらいかかるはず
そのくらいウブな気がす
微笑ましい限りだなあ
>>885 さあ書いてみようか
京太郎は手を繋ぐのに抵抗はないが
咲が手を繋ぎたがってるのに気づかないイメージ
咲 ソォ〜 チョン
京「ん?」
咲「むっ虫!虫がいたんだよ!//」
京「虫…?」
咲「そう…虫…」ショボン
京 ギュッ
咲「!っ…//」
京「手繋ぎたいんならそう言えばいいだろ」
咲「だ…だって…//」
京太郎はニブちんじゃないと思うんだがなぁ
咲「失礼します」
咲「……誰も居ないのかな」
咲「あっ……京ちゃんが寝てる……」
咲「…………」スッ
咲「……」フニフニ
咲「……」フニフニ
咲「…エヘヘ」フニフニ
タコス「……」
咲「……」フニフニ
咲「…ッ!?」
ぐらいが好きだな。
>>890 タコスの嫉妬でたたき起こされる京太郎が見えた
その様子をドアの影で見つめているのどっ
その様子をビデオに取りながらニヤニヤする部長
そんなみんなを生暖かく見守るワカメ
不意に咲に抱き着く俺
和「ふふっ…
>>895は……極刑です」ダッ!
久「和! 人殺しは駄目よ。半殺しまでにしときなさい!」タタッ!
まこ「わりゃあ咲を頼むぞ」タタ!
タコス「行ってくるじぇ! そして京太郎、浮気は駄目だ!」タッ!
咲「…ぐすっ」
京「咲、大丈夫か?」
咲「あの人…一体誰なのぉ……」ギュッ
咲「ぅひっ……うえぇ」
京「…咲」
咲「……?」
京「無責任かもしれないが…もう大丈夫だ。俺が一緒に居てやる」
咲「京ちゃん……それプロポーズみたい」
京「なっ…ちげーよ!」
咲「…京ちゃん、ありがとう!」
京「待つんだ咲!」バーン!
咲「え え…?京ちゃんが二人…?」
京「そいつは偽物だ!」
偽京「ふふ よくぞ見抜いた」ビリビリ
咲「は 原村さん!?」
京「和から離れろ咲!」
咲「じゃあさっきの原村さんは…?」
和「あれは後輩のマホです 名演技でしたね さぁ宮永さん参りましょうか」
咲「きょ 京ちゃん!」
京「咲ぃぃぃっ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜シーズン2につづく
咲「面白かったね京ちゃん!」ドキドキ
京「ベタだったけどな よし返しに行くか」
咲「手繋いでいこ京ちゃん」
京「え〜近所だし恥ずかしいな」
咲「…私と一緒じゃ恥ずかしいの…?」グス
京「じょ冗談だって咲!なにも泣くこと…」
咲「ふふっ嘘泣きでした はやくいこっ」
京「待つんだ咲!」バーン!
咲「え え…?京ちゃんが二人…?」
偽京「お…おまえ…誰…」
京「おまえは俺だよ」
偽京「あっ…ぐ! ぐおおおあああああああああ!!」
咲「過去と未来の京ちゃんが…ひとつに…」
残り…100
しかし京×咲とか言われてるわりにカップリングはわりとフリーダムなのね
このスレ途中からスレタイ通りに持ち直してきたよなw
>>900 平和でいいと思うよ
たぶんキャラスレの中で一番穏やかだ
過疎だけど居心地はいい
咲「うぅ…京ちゃんどこ〜?…こわいよぉ…」
京ちゃんはね
別の高校に入学したのさ
というifストーリーは…需要以前に誰も得しないな
だれもいない
とうかするならいまのうち
いろいろ改変されているので気になる人はスルー推奨
緊張と興奮で焦がれた喉は生唾だけでは満たすことはできず、鼓動の高まり
はとどまるところを知らない。武者震いと呼ばれる手の痙攣は不快なものでは
ないが、ツモのときは面倒にさえ思える。
落ち着け、と京太郎はひとつ深呼吸を入れた。
前回の対戦の負けを挽回する絶好のチャンス。
初めて全国と名を冠する大会に出場し、まして勝利がまさに目の前に転がり
こうもうとしているのに身を固くするなというのは酷ではある。しかし、ここ
でもしチョンボを犯し勝利をふいにするようなことがあれば悔しさで夜が眠れ
なくなってしまうのは明白だ。
慎重に、急く心臓を、震える手を、必死に抑えながら手を牌に伸ばす。
(キタ!)
東三局の親番、六巡目。入ったのは二索。これで高め・低めがなくなり、平
和、断公九、三色同順、ドラ一の親満確定のテンパイ。リーチをかければ跳満、
ツモや裏ドラ次第では三倍満さえ見える。
大会は半荘一回勝負。ここでの跳満は勝負を決定づける。さらに下家の点数
は16000を切っており、飛ばすことができれば京太郎は一回戦を突破。麻雀を
始めて間もない京太郎にとっては大きな自信になるのは考えるまでもない。
「リーチ!」
これらの思惑と経験のなさがリーチを導く。
待ちは五、八索。切り出した牌は七索。あとは和了牌が来る時を待つだけ。
宝箱を前にした少年のような心持に、心臓の音はより大きくなり京太郎を自分
だけの世界へと誘おうとしていた――、
「チー」
――その瞬間、静かな雑音が混じる。
焼き鳥で一人完全に沈んでいた下家が京太郎の七索を六・八索で取り込み、
代わりにドラである四索を吐き出す。続いて対面は七索をツモ切り。さらに上
家はツモ牌を引き入れ安牌の東を捨て、ついに京太郎のツモ番となる。
時間にして三分にも満たない僅かな時の動きは、京太郎の胸の熱を冷ますの
には十分すぎた。なにが起きるのだろうという思いは楽しいワクワクから不安
なドキドキへと変化し、手に握っていた汗は額にもにじむ冷たいものにかわっ
ている。
待っていても解決になるわけでもなく、意を決して牌に手を伸ばす。指先が
触れた時、ぞっと冷たいものが背筋を駆け抜ける。引いたのは赤い五筒。京太
郎に電流走る。
思わず下家の河を見た。二、八筒はあるが五筒はない。スジを考えれば五筒
は安牌といえる。よし大丈夫だ、と自分に言い聞かせても無意識に唾を飲むほ
ど緊張をしている。
順風満帆だった船旅は、気づけば嵐に飲み込まれ、いかようにしても逃れる
術をもたない。
そう、例え本能がこの五筒こそ危険牌だと告げても京太郎には選択肢などな
い。京太郎は五筒を強打する。
「ロン」
予定調和。そういわばかりに下家は和了宣言。
しかし、一向に鳴りやむ気配がなかった心音は、倒された牌を見て少しだけ
収まる。
「中ドラ一。三十符二翻2000」
五筒の単騎待ち。牌を摘まんだときの奇妙な感覚を思えば、随分と安い手だ
った。七索をわざわざ鳴き、三色を捨て、さらにはドラ待ちを捨て、結局和了
したのは2000点。リーチ棒も合わせて3000点の損失だが、今日の運ならばその
程度取り返りのは造作もないことに思えた。
ふっと緊張が抜け、なんとなく思いついたままに次の牌、つまり下家が鳴い
ていなければ自分がツモっていた牌を見て――静かになっていた鼓動が緩やか
に再び始動する。
牌は五索。下家が鳴いていなければ一発、ツモで和了っていたのだ。
まさかと思い、裏ドラを確認すれば雀頭と順子に入っていた四萬。
視線が右へと流れる。
もし、彼が鳴いていなければ三倍満。京太郎の勝利は決定的だった。
全身の毛穴が開いたかのように忘れていたかった不快な汗がまた滲みだして
くる。
不意に下家が鼻で笑った。
「ハッ! なにを安心していたのかな、キジ君」
一瞬、彼の意図を理解しかねる。表情が険しくなっているのを自覚しながら
要求された点棒を渡す。京太郎の怪訝そうな視線を気にすることなく点棒を受
け取った下家は一度大きく伸びをすると、おもむろに呟いた。
「峠は越えたか」
一瞬だけ漂ったリラックスした空気は、下家の彼に集まる注目とともに渦に
飲まれるように締まってゆく。開かれた瞳はもうすでに以前の彼ではない。獲
物を補足した獣がごとく鋭くギラつき殺気さえも感じさせ眼は、どこか龍門渕
の天江衣を彷彿させ、
「あとは」
顔に浮かんだ三日月は歪んでおり、月光ではなく贄を喰らわんと欲す白き牙
で輝きを放つ。
「突き落とすだけだ」
眠れる龍の覚醒は大海を荒らし、すべての船乗りを飲みもうと怪物はその大
口を開く。
京太郎は、バケモノの意味を理解ではなく体感することとなる。
個人予選の一日目が終了し人の喧騒を忘れ蝉しぐれに耳を傾き始めた予選会
場の入口で、一人欠いた清澄高校麻雀部が座り込んでいた。
日も暮れに向かい青かった空に朱が混じり時間帯になっても誰一人としてそ
の場を動こうとしない。
「京ちゃん大丈夫かな……」
「普通の神経じゃったら、大丈夫じゃなかろうな」
疲れ切ったまこの返答に応える者はいない。聞き飽きた問答程度ではすり減
った神経を刺激することは叶わなく、誰ともなく溜息が洩れた。
「運が悪すぎだじぇ」
皆の脳裏をかすめたのは、あの公開凌辱の絵だった。優希の呟きに同意する
のは蝉ばかりで、
「それはどうかしらね」
久は異議を唱えた。自然と注目が久に集まる。
「あれが偶然ではないと?」
連荘が延々と終わることなく、テンパイすれば遅くとも二巡後には和了する
という理屈を無視した偏った麻雀が、和は必然とは信じたくはなかった。
衣や咲といった、異常現象的なものをもつ人間を目の当たりにしようとも、
信念ともいえる確率論は揺らぐことはない。
同時に、論理だけでは説明をすることができない力をもったものが身近に三
人も、さらには同年代に二人もいることに不快感を覚え、白く綺麗な眉間にし
わが入る。
「和には信じられないでしょうけどね。それに」
蝉の声が遠のき、久の声を遮る雑音はすべて消え、吐息でさえ聞こえそうな
静寂。人の集中力がなせる業か、あるいは自然の奇跡かはどうでもよく小さく
はない久の声が響いた。
「彼がナガタチの代表ってことが、何よりの証拠よ」
特に心に。
長野(ちょうの)日立高校、通称ナガタチ。茨城県にある日本でも有数のマ
ンモス大学である日立大学の系列校で、中でも総合力ではなく一芸に特化した
生徒を集める風習にある高校であり、多くのプロスポーツ選手や世界的に有名
な学者を輩出している。
同時に敗北を許さぬ主義で、勝つことこそが勝負であり、勝てぬ勝負は放棄
することも厭わないというある種の負け犬的な精神をもあわせもっている。
団体は男女ともに不参加、個人では一回戦で当たった五十嵐という一年生の
男子以外のエントリーはない。
逆に、ナガタチの代表者というのは重いものであり、その重圧に打ち勝つ精
神力と必ず全国へいけるという実力をもっていなければ背負うことを許されな
い看板でもあるのだ。
閑話休題。
「京太郎も気の毒じゃのぉ。同じ学年にあがぁなんがいて」
他人事のようなまこの独り言に、久が「そうね」と同意するだけで他の三人
は沈黙を守っている。
いくら見上げても頂点を見定めることができぬ大きな壁。これからの訪れる
二年の間で不動を貫き悠然と立ちはだかり、その威容たる様にただ佇むしかな
い。そんな京太郎の姿が思いのほか現実的な映像で目に見てしまい、慰めも同
情の言葉さえ一年の三人にはことができない――まして、全国への切符
をすでに手中に収めた彼女たちの言葉にどれほどの力があるのだろう。
「あ」
不意に優希が声ともに皆の顔があがる。
茜色の空が落とす薄暗い影といまだに重そうな足を引きずり姿を現したのは
京太郎。
会場の近くまで来ると地面の機嫌ばかりを伺っていた視線が会場に向かい、
ようやく咲たちに気づいた京太郎は照れが混じった苦笑を浮かべた。気持ち駆
け足で合流すると、突然頭を下げた。
「きょ、京ちゃん?」
「心配をおかけして申し訳ございませんでした」
再び上げられた顔は、やはり苦い笑顔なまま。
久が近づき、そっと添えるように京太郎の方に手を置く。背が高い京太郎の
瞳をまっすぐ覗く二つの眼は自然と上目遣いとなり、抵抗が少ない思春期の少
年の心臓を僅かな時間止めるのには十分な威力があった。
「よく戻ってきたわ。サイアク、部を辞められると思ったから」
雑じり気ない本音をぶつけられ、照れに刺された身体はジンマシンを起こし
むずがゆく感じる。
「部長の言うとおり、辞めのぉてえかったわ」
ニヒルな笑みを浮かべ、からかい半分にかけらた言葉はかゆみを忘れる手助
けになった。咲、和へと続けて視線を流せば無言で頷き、最後に優希に向ける
といつものニパァとした明る表情がにじみ出てくる。
「そうだじぇ! 忠犬がいなくなると寂しくなるのだ!」
「誰が犬だ」
いつもどおりのやりとりはいつもどおりの二人を、いつもどおりの二人はい
つもどおりの部活を演出し、いつもの日常に戻ってこれたのだと全員に錯覚さ
せる。
夕暮れも終わりが近づき、黄昏が宵闇に変わりゆくなか。
蝉は合唱を控えゆっくりと歩み寄る月光から逃れるためにその身を潜める。
なぜならば月光は夢。
人の夢は儚き心を取り出し暴いてしまう。
蝉は鳴くことで心の声を遠ざけ、闇に紛れることで自らの醜態を見ぬ振りを
決め込む。
心を晒すことは羽をもぎ取られることであり、それはすなわち死を意味する。
死は恐怖。月光は狂気であり凶器。
しかし、今宵のなんと無情なることか。
月は天高く上り、星さえも利用し蝉の姿を探そうと懸命にその眼を開く。
哀れなる蝉は逃れる術を知らず、ただただその身を守る影を剥がされ、無残
に傷つくことしか許さない。
京太郎が切り出したのは九筒。
断九公のみテンパイ。意地を張って通すような手ではなく、ただ早く和了し
たかったから切り出した牌。
それは全くの注意を払いのけ、怪物の口へとオールを漕ぐような行為だった。
「ロン」
嘲笑気味の声が下家から届く。ジュンチャン三色の親満に振り込んでしまっ
た京太郎の頭はすでに真っ白で、まともに状況を理解することさえできない。
「ツモ」
新しく配牌すませていないうちに聞こえてくる和了宣言は、壊れたレコード
のように何度も何度も繰り返し流れる。
しまいにはロン・ツモの声は京太郎の両腕を取り、引きずりまわすように乱
暴に回転させる。最初は平衡感覚が、次いで視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚と
麻痺し、無の世界へと放り出される。
刹那の静けさが漂い――どこからともなく現れた津波が京太郎を飲み込む。
事態を理解するのに要したのは数回瞬くのに必要な時間。
息苦しさから逃れたくて懸命にもがくが、激流は手足を拘束するだけでは飽
き足らず、京太郎を連行していく。
唯一自由にできる首をひねり、水の目指すゴールを確認する。
行き先は二階建ての一軒家でも簡単に収まりそうな大きいくふかい穴。縁に
は硬そうな鋭い岩が所狭しと並び、穴の外壁沿いには大きく薄暗くしかし鮮や
かな緋色に輝く宝石が二つ飾られている。
考えるまでもなかった。それは、怪物の大口。恐怖で頭がまともに働かない。
唐突な展開についてゆくことができず、愕然としていたのはほんの数瞬。命
取りには十分すぎた。
すでに逃れられないほどに穴は近づいていて、すぐに四方を覆われ、
「っ!?」
声にならない悲鳴をあげたところで目が覚めた。
見上げているのは見慣れた天井。いつもと違うのは冷房に関わらず汗でぬれ
た全身と短く荒い息。
一回、大きくゆっくりと息を吐き出す。呼吸を整えるためでも、逸る胸の鼓
動を静めるためでもない。いま、日常にあるという安堵から洩れたため息だっ
た。
「だめだこりゃ……」
現実から逃れたくて目をつむれば浮かんできたのは奴の見下した笑みだけで、
天井以上に現実を思い知らされることとなる。
(完全にトラウマになっている)
携帯を見れば液晶画面に映し出されるデジタル時計が示す時刻は午前四時五
分前。さすがに虫も鳴かぬ時間帯では太陽光も期待することができない。窓を
除けば外はまだ暗く、新聞配達もしばらくは来る気配がない。
二度寝をしようと寝そべったところで頭は冴えてくる一方。
もう少しで全国を見据えた合宿なのだ。これから四十七の都道府県から東京
に訪れる強豪たちと対峙する皆をサポートするためにも、いつまでも負けを引
きずるわけにいかない。
京太郎の思いとは裏腹に目を瞑れば、見れるのはあの不快な笑みと東風戦だ
けでいっこうに立ち直る気配がない。
朝方のシェスタなどという洒落こんだことは諦め京太郎は起き上がった。
(どうするか……)
部屋にいては気は滅入るばかりで気が紛れるわけではない。とりあえずは現
実ではない怪物に遭わないように悩む。
ニア1.部室にでもいってみるか
2.気分転換に散歩に出るか
3.学食でレディースランチを食べて元気全開☆DA
4.ネット麻雀でもたしなむか
5.腹ごなしにタコスでも食べるか
あとはまかせた
リレーSSかよww
ちょw、いいところで何という仕打ちw
あと、午前四時五分前から学食は開いてないだろw
いやだー!死にたくない!死にたくなぁーいっ!!
917 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 17:28:41 ID:Oh17lYaK
ニア6.須賀君はオナニーでもしててください
「誰をオカズにするな」
ニア1.タコス
2.部長
3.まこ
>>918 >「誰をオカズにするな」
↓
「誰をオカズにするかな」
で
>>918 ニア1.タコス
で妄想してたらいつのまにかこんなん出来てた
タコ京注意
「私をオカズとな小僧!」
「誰もんなこと言ってねーよ!」
「照れるな犬のくせに! ほぉら。今日だけの特別サービスだじぇ!」
そう言って優希は自分自身のスカートをめくりあげた
「! …い・ら・ね〜!」
反射的に顔を背ける京太郎。勿論本当は見たいのだが、そう食い付くようにするのがなんか恥ずかしい年頃なのだ
本気か冗談かも判断つかない優希の挑発に乗るのもシャクだ
「失礼な! っていうかちゃんと見れ! いるかいらないかは見てから判断するんだじぇ!」
「いらねっつってんだろ! つかそれ前もやったし」
と、いつもならこのへんで優希も引き下がる頃合いなのだが…
「…ねえ。京太郎は、ホントに私のを見たいとは思わないのかな?」
「当たり前だろ。お前みたいなちんちくりんなのは…」
そこまで言って、何かいつもと空気が違うことに気付く
>>920続き
「……グス…」
「…?…!! お、おいおいおい! 何泣いてるんだよ!?」
「う、うるさいじぇ! …ヒック…な、泣いてなんか…ヒッ…いないじょ! …グスン」
しかしその姿はどう見ても泣いていた
「だ、だって…京太郎が…ウッ…京太郎は…ヒック…京…ウウ…どうせ私は…ウ…うあ」
「お、落ち着けよ優希」
…考えてみれば、女子高校生が異性に対してスカートの中をモロに見せるなんて、よっぽどの度胸と覚悟が必要である
優希が京太郎に対して、なぜそれだけの度胸を持てたのか? なぜそれだけの覚悟を決めることができたのか?
優希がいつも冗談半分なノリだったせいか、ただ京太郎がニブちんなだけか
京太郎は、その理由に気付くことはなかった
「あ、あのさ。その。ほら、俺が悪かったから。謝るからさ。泣き止めって」
ハンカチで優希の涙を拭い、そう言いながらも京太郎は、自分の何が優希を泣かしてしまったのか、本質的な所には全く気付いてはいなかった
「…ぐすん。タコス奢るか?」
「あ、ああ。奢るよ」
「…宿題代わりにやるか?」
「ああ、やるから!」
「…スカートの中見るか?」
「ああ、見るぞ! …アレ?」
「…抱いて。ア・ナ・タ」
「アホかーー!!」
必死に謝る京太郎を見ているうちに、いつの間にか涙も止まって、ついついいつもの冗談が口から出ていた
「えへへ」
「…ぷっ。はははははっ」
二人の顔に笑顔が戻った
>>921続き
やっぱり京太郎とは、軽口を叩きあえる仲でいいじぇ…。今日の私は、どうかしてたんだじょ
「…ごめんだじぇ京太郎。困らせちゃって」
「いいよ別に。悪いのは俺みたいだし」
「京太郎…」
優希の中に熱いものがこみあげてきた
部室で初めて出会った時から、思い抱いているその想い
それまでの自分からは信じられなかった…親友の和を、嫉ましいと…そう思う心を自分に植え付けたほどの、この想い
咲が初めて部室に来たとき…そしてその後日、二人が一緒に仲良く歩いている所に出くわしてしまったとき…
平静を保とうとしていたが、この想いがどうしても心に揺さぶりをかけていた
それは友情とは少し違う…
「京太郎って…優しいじぇ」
「はぁ? まあよく言われるよ。お人好しってな」
「お人好しってのはピッタリだじょ」
「…あのな」
「でも、私は、そんなお人好しな京太郎が…」
そう言って優希は京太郎の頭に抱くように手を回した
「え? お、おい…」
…ついさっき、「軽口叩きあえる仲でいいや」って思ったばかりなのに…
でもいいじぇ。私は…私は…
唇と唇が近づいていく
>>922続き
「おつかれさまでーす。あ、京ちゃんと優希ちゃんだけしかいな………!?」
唇同士が触れ合う直前だった
タイミングがいいのか悪いのか。咲がドアを開け部室に入って来たのだった
「あ、あれ? その…き、京ちゃん? 優希ちゃん?」
「お、おう! 咲!」
バッと勢い良く離れる二人
「さ、咲ちゃん! グッドイブニングだじぇ!」
「あ、え、うん…え? き、京ちゃん…今…え?」
「おー! そう言えばタコス買いに行かないと! いってきまーす!」
逃げるように部室から飛び出していった
「い、いってらしゃーい…あ、あれ…? ね、ねえ。ゆ、優希ちゃん…今、あの…」
「いや、今のはホントに何もなかったじぇ…だけど…」
困惑する咲に対し、優希はどうしようか一瞬迷ったが…
咲を本当の友達と思っているから、そして咲も自分のことをそう思っているに違いないからこそ、堂々と言うことに決めた
「咲ちゃん…私、負けないじょ」
おわり
お粗末
ナイスタコス
そろそろまぜてくれませんか?
このスレは宮永さんと原村和のラブラブチュッチュスレなので
それ以外の荒らしはお引き取りください
須賀京太郎、やらないか
928 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/31(月) 12:05:28 ID:4GNzv8NR
hgysさん……
>>923 ( ;∀;)イイハナシダナー
もう須賀君と優希はくっついちゃえばいいと思います
咲「はい!レディースランチ」ドン
京「おぉ!」
咲「全く…京ちゃんたら人遣い荒いんだから」
京「いっただきまーす!」
咲「ハァ…たんと召し上がれ」
京「ん?咲はサラダだけか?」
咲「いいの ダイエット中なんだから」
京「ちゃんと食べないといつまでたっても胸が成長しないぞ」
咲「…どの口がそんなこと言うのかな?」ギュ-
京「いででで!痛いって!」
咲「…もう 京ちゃんデリカシーないよ 他の女の子にそういうこと言っちゃだめだよ?」
京「咲にしか言わねぇよこんなの」
咲「そっそういう意味じゃないってば!//」
京「しかし腹減るだろ?別に太ってないしさ」
咲「気になるものなの だいたい…」グゥ〜
京「ほれみろ 足りてないじゃないか」
咲「うっ………//」
京「ちょっと分けてやるよ 今日のコロッケは絶品だぞ」
咲「じゃ…じゃあちょっとだけ…」
京「はいあーん」
咲「えぇ!?あーんてそんな…//」
京「何恥ずかしがってんだ今更」
咲「で でも…」キョロキョロ
京「早くしないと食っちゃうぞ ほれあーん」
咲「あ…あーん//」パクッ
京「美味いだろ?コロッケ」
咲「う うん…美味しい…//(あ…味なんてわかるわけないよ…//)」モグモグ
久「激写」ニヤニヤ
咲・京「部長!?」
すばらしいですね
咲「京ちゃんって、好きな人いるの?」
京太郎「・・・あー、急にどうしたんだ。咲」
咲「いや、京ちゃんって中学時代から結構モテてた時期あったよね?だから彼女ぐらいは」
京太郎「どの口がそんなことを言うのかなー?ねぇ宮永さん」
咲「ふぁっ、ほっへふはふぁないふぇほ!」
京太郎「なに言ってるのかさっぱりだぞー」
咲「もう、京ちゃんの意地悪!」
久「・・・もう付き合いなさいよ、あんたら」
咲「ふぇ?」
京太郎「またまたご冗談を」
咲「そ、そんな言い方ないでしょ!?京ちゃんの馬鹿ぁ!」
という、夢を見たんだ
謎の巨乳美少女が監視しているすれでなんてことを……
立「…………って感じの、京太郎と咲の小噺を一つ」
担当「あぁたまにはいいかもしれm(ry」
和「そんなオカルト有り得ません」
咲と京太郎の中学校の話やってくれなきゃやだああああああああ
照と咲との確執の話をする時、意外に京太郎も関わってたりして
京「咲、お前の姉ちゃんって美人だよな〜」
咲「そ、そうかな」
京「なあ、俺に紹介してくれよ」
咲「・・・」
京「ん? どうしたんだ咲」
咲「・・・京ちゃんのバカ!!」
帰宅後、照を麻雀でボロボロにする咲
衣
↓
照→京太郎←咲←孕←ですわ←手品
↑
部長
衣 壁 和
↓ 壁 ↑
照→京太郎 壁 和←咲→のどっちとの愛の結晶→Fin
↑ 壁 ↓
部長 壁 和
こうしてください
タコスいねえww
眼中外です
個人戦の昼休みに負けてきた京太郎のリュックには何が入っていたのだぁ?
買出し帰りじゃないのにリュックぱんぱんだったじぇ
お前が頼んだ大量のタコスだろ
咲への愛だよ
衣
↓
照→京太郎←咲
↑
部長
[越えられない壁]
はら…なんとか
スレも終盤なので京×咲SSを一つ投下
軽めのノリで、咲・マホ・京太郎が中心です
街の本屋さん
咲(やっぱり大きい本屋さんはいいなぁ)ホクホク
咲(ん?『好きな男の子をゲットする方法』特集…?)
………京「咲、学食行こうぜ」………
咲(京ちゃんが頭に浮かんじゃう…私やっぱり京ちゃんのこと好きなんだ…)
咲(まぁこんなの見ててもしょうがないけど…)ペラペラ
咲 モクモク
マホ「んー?あれは和先輩のお友達の…」
マホ「こんにちはー!」
咲「あ 原村さんの後輩の…」
マホ「夢乃マホです!この前は団体優勝おめでとうございました!」
咲「うんありがとう 私は宮永咲っていうの」
マホ「知ってますよー ところで咲先輩?なかなか乙女な雑誌を読んでますね」
咲「え?あ!いやこれはその…!ちょ ちょっと見てただけだよ!//」アセアセ
マホ「…お相手はあのマネージャーみたいな方ですか?たしか須賀先輩…でしたか?」
咲「!!!」
マホ「あ 当たりですね マホ鋭いでしょう?」
咲「…う うん…//」
マホ「もう告白したんですか?」
咲「告白なんてそんな…今の関係壊したくないから…」
マホ「甘いです!」
咲「ひっ!」ビクッ
マホ「他の女の子に盗られちゃったらどうするんですか!?さっさと告白するに限ります!」
咲「でも怖くて…」
マホ「もう〜!煮え切らないですね!こうなったらマホがいろいろと教えて差し上げます!」
咲「教えるって…何を?」
マホ「ですから告白が成功するようにさまざまなテクニックを咲先輩に授けるんですよ!
私、月二回とある姉妹に麻雀を教わっているんですが、その合間に恋愛に関することも教わっているんです!
実体験はまだないですけどね」
咲「それは大丈夫なの…?」
マホ「いいですから!とにかく明日駅に来てください!」
咲「わ わかったよ(…うぅ…なんでこんなことに…)」
ついに残り50に
駅
マホ「あ 咲先輩!おはようございます!」
咲「お…おはようマホちゃん」
マホ「まずはこれを差し上げます」
咲「これは…メモ帳?」
マホ「そうです 私が教える一語一語をチェックしていくんです」
咲「はぁ」
マホ「じゃあ早速行きましょう」
咲「え?電車じゃないの?」
マホ「はい 電車じゃなくてバスです」
神社
マホ「着きました〜」
咲「ここは…神社?神頼みなの?」
マホ「それはついでです まずは咲先輩、この階段を10往復してください」
咲「じゅっ10往復!?何でそんな…!」
マホ「病は気から 千里の道も一歩からです 何か事をなすには体力と気力が必要なんですよ」
咲「言葉の使い方間違ってると思うけど…」
マホ「メモとってください!」
咲「はっはい!」メモメモ
マホ「じゃあ行きますよ!よーいスタート!」
咲「ひぇ〜」
咲「も…もうだめ…」ゼーハーゼーハー
マホ「何言ってるんですか!あとたったの1往復ですよ!」
咲「でも…もう…」ゼーハーゼーハー
マホ「須賀先輩が盗られちゃいます!」
咲「!…い…いってきます…!」ゼーハーゼーハー
咲「も…もうだめ…一歩も動けない…」ゼーハーゼーハー
マホ「やりましたね咲先輩!財布の中から五円玉いただきますよ!」ゴソゴソ
咲「…え…何で…?」ゼーハーゼーハー
マホ「恋が実るようにお願いするんですよ!私がお賽銭入れてきますから咲先輩はそこから祈ってください!
神様もそれくらい大目に見てくれるはずです!」ダー!
咲「…マホちゃん…」ハーハー
翌日 教室
咲(あ…足が痛い…学校来るのもひと苦労だったよ…)
京「咲、学食行こうぜ」
咲「あ 京ちゃん いいよ行こう」グググ
京「お おい 辛そうだな 大丈夫か?」
咲「た…ただの筋肉痛だよ…ぅぐぐ…」グググ
京「どんだけ動いたんだよ ほれ 肩貸してやるから」
咲「あ…ありがとう…//(…ご利益…かな…?)」
宮永家
マホ「ほとんど毎日?結構仲いいじゃないですか」
咲「なんか習慣みたいな感じで…昼ごはんは入学以来ほとんどいっしょに学食なの」
マホ「須賀先輩から誘う形ですか?」
咲「うんいつもそんな感じ」
マホ「…ふむぅ…それって須賀先輩なりのアプローチなんじゃないですか?」
咲「えぇ!?そ…そうなのかな…?//」
マホ「絶対そうですよ!咲先輩はそれに答える義務があります!」
咲「義務って?」
マホ「今度は咲先輩から学食に誘うってことですよ」
咲「それくらいなら…」
マホ「ただしただ誘っても駄目です」
咲「ど…どうすればいいの?」
マホ「ボディタッチです」
咲「ボディタッチ?」
マホ「はい 要するにスキンシップです 異性からのボディタッチは効果大きいですよ
後ろから腕に抱きつく感じで『京ちゃん、学食いこっ!』 これでもうイチコロですよ!」
咲「そ…そんなの恥ずかしいよ…」
マホ「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ですよ!」
咲「マホちゃんそれ全然違う…」
マホ「盗られちゃいます!」
咲「!…はい…」
マホ「じゃ頑張ってくださいね!」
翌日 教室
咲(腕に抱きつくかぁ…やっぱり恥ずかしいよぉ…//)
キーンコーンカーンコーン
咲(!…4限終わっちゃったよ…!まだ心の準備できてないのに…!)
咲(でも行かなきゃ…!このタイミング逃したらもう…)
………マホ「盗られちゃいます!」………
咲(うぅ…マホちゃんの声が聞こえる…)
咲(恥ずかしいのは一瞬、一瞬だけ…!)ソォ~
咲(京ちゃん、学食いこっ…京ちゃん、学食いこっ…)ソォ~
京「お?咲どした?」
咲「ぅひゃあっ!?」バシーン!!
京「いってえ!何すんだよ!?」
咲「ごっごめん京ちゃん!大丈夫!?」
京「大丈夫だけど…なんだよ急に」
咲「いや…うん…(はぁ…もう私ってば…)」
宮永家
マホ「家庭的な女の子です」
咲「家庭的な女の子…?」
マホ「そうです 家庭的な女の子に男は魅かれるんです 特に料理ができるといいそうです」
咲「でも私料理なんてそんなにできないよ…?」
マホ「この際料理ができるかどうかなんてどうでもいいんです 要は料理ができるように見えればいいんです」
咲「どういうこと?」
マホ「ふむぅ…咲先輩は須賀先輩がよく行くお店とかご存知ですか?」
咲「?えぇと…この辺はスーパーが一軒あるだけだからそこでよくお菓子とか買ってるみたいだけど」
マホ「じゃ明日の放課後一緒に私とそこに行きましょう あと須賀先輩にも適当に『お菓子の特売だ』とか言って来るように仕向けてください」
咲「?…うんわかった」
スーパー
マホ「あ 須賀先輩お店に入って行きましたね」
咲「ど…どうすればいいのマホちゃん…!」
マホ「落ち着いてください!店に入ったらまずじゃがいも人参豚肉をかごに入れてください
そのあと須賀先輩に近づいて今日は肉じゃがを作るというんです いいですか?絶対に肉じゃがですよ?」
咲「わ わかった…!」
マホ「そうすれば咲先輩が肉じゃがを作るように見えます 頑張ってください!」
咲「うん…!」
咲「京ちゃん!偶然だね」
京「おお咲 お菓子の特売なんてやってないぞ」
咲「ごめんね 私の勘違いだったみたい」アハハハ
京「まぁいいけどさ 咲も買い物?」
咲「うん 今日は肉じゃが作るの」
京「おぉ〜肉じゃがかぁ いいなぁ」
咲「(あ ほんとに好感触…)京ちゃんはお菓子目的?」
京「それもあるけどさ 今日両親いないから弁当でも買おうかと思って」
咲「そうなんだ 大変だね じゃあまた明日ね」ポトリ
京「おう じゃあな」
京「ん?これ咲が落としたのか?おい咲」
咲 タッタッタッ
京「行っちまったよ なんなんだこれ」
咲「マホちゃん!ちゃんと言えたよ!」
マホ「よかったです!『お菓子特売』だなんて嘘ついた甲斐がありましたね!」
咲「うん!でも京ちゃんち今日両親いないからお弁当も買いに来てたんだって!」
マホ「は…?」
咲「え…だから京ちゃんち今日両親いないからお弁当も買いに来てたんだって だから無駄足じゃなかったみたい」
マホ「…」プルプル
咲「マホちゃん…?」
マホ「ばか先輩!!」
咲「ひっ!!」ビクッ!!
マホ「そこは『よかったら私が晩御飯作りに行こうか?』でしょ!?なんでそこであっさり引いちゃうんですか!?」
咲「そ…そうなの?」
マホ「当然ですよ!!あーもうこんなチャンス滅多にないのに…もったいなさすぎです!」
咲「ご ごめん…」シュン
マホ「だめです許せません 咲先輩に罰を与えます」
咲「ば…罰…?」
マホ「罰として明日須賀先輩に告白すること」
咲「えぇっ!?そんな急に言われても…!」
マホ「急じゃありません!今までいろいろアプローチしてきたじゃないですか?
そろそろ頃合いです 罰としてでなくてもじきに告白させるつもりでした」
咲「でも…」
マホ「大丈夫です咲先輩 もっと自信持ってください 後悔しなくて済むように」
咲「……………わかった 告白するよ」
マホ「はい 頑張ってくださいね」
翌日 教室
咲「京ちゃん ちょっといいかな?」
京「おぉ咲 俺もお前に話があるんだ」
咲「屋上に来てくれる?」
屋上
咲「京ちゃん話って?」
京「お先にどうぞ」
咲「…うん あのね」
京「ああ」
咲「ずっと言いたかったんだけど…私…私ね…!」
京「!ちょっと待った!!やっぱ俺からでいいか?」
咲「え…あ…うん」
京「これなーんだ?」
咲「!それっ…私のメモ帳…!」
京「やっぱりか 昨日落としたみたいでさ ただのメモ帳だと思って中まで見ちまった」
咲「!」
京「最近様子がおかしいと思ってたんだ」
咲「………////」
京「こんなの見なくてもいつか言おうと思ってたんだ でもおかげで踏ん切りがついた 卑怯かもしれないけどな」
咲「…?」
京「咲 俺はお前が好きだ 付き合ってほしい」
咲「!!!////」
京「…できれば返事はいま欲しい」
咲「…うん…私も…私も京ちゃんのことが好きだよ…」ジワ
エピローグ
マホ「きゃー!ほんとですか!?よかったですね!!」
咲「うん マホちゃんのおかげだよ//」
マホ「何言ってるんですか!頑張ったのは咲先輩ですよ!」
咲「ううん ほんとに感謝してるよ 原村さんにこのこと言ったらね 『あとでしっっっかり褒めてあげないといけませんね』だって」
マホ「!和先輩が私のことをですか!?きゃー!」
プルルル プルルル
マホ「私の携帯ですね あ!和先輩からです!」
咲「早速お褒めの言葉だよ」
マホ「もしもし和先輩!?聞きましたか私の活躍!」
マホ「え…?」
マホ「ひゃー!ごめんなさいごめんなさいぃぃ!!」
咲「???」
おわり
またマホちゃんが間違った方向に突っ走ってる
ついでに二階堂にも教えてしっっっかり褒めてもらった方がいいなw
GJ!
メモ帳から京太郎の告白に繋がるのがいいね
クラナドの芽衣回を思い出したww
以下のどっちの書き込みは禁止ですわ!
GJ!
のどっちざまぁwwwwwwwww
GJすぎるぜ
超GJだぜ!セリフ回しがツボだったわw
二個下に恋愛テクを教わる咲ちゃんかわいい!
なんか神聖モテモテ王国思い出したわw
てかマホはこのスレ初登場かな 立場上確かに便利なキャラだがw
68 名前: コブシ(福岡県)[] 投稿日:2009/09/03(木) 13:35:22.16 ID:yYYv79xj
タコスが京ちゃんに「パンチラほれ」って毎日のようにやってたら、いい加減京ちゃんが切れて
「お前みたいな異常体形のちんちくりんに誰が欲情するか。うぜえんだよアホ」とか言われちゃう
ショックを受けたタコスが泣きじゃくって、その現場に咲ちゃん登場。タコスを見ながら笑って京太郎とベロチュー
「ごめんね優希ちゃん、私達こういう仲なの。もうウザったいから、京ちゃんにちょっかい出さないでね。あはは」
タコスは大泣きしながら逃げ帰り、家に帰り着くやいなや盛大に嘔吐しました。めでたし!
って展開になればいいなあ
72 名前: コブシ(福岡県)[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:14:11.47 ID:yYYv79xj
ちょっと苛め過ぎてタコスが可愛そうになったので、もしくは
京ちゃんに「パンチラほれ」って毎日のようにやっても、京ちゃんが全然反応しないので
もっと積極的にいこうと京ちゃんと無理矢理腕を組んだり、ほっぺたにチューしようとかしたけど、拒否されて結局できなかった
「私って魅力ないのかな」とか悩みながら気晴らしに散歩してたら、偶然こじゃれたレストランから咲ちゃんと京ちゃんが仲良く腕組んで出てくるのを目撃
「意外に美味しかったな」「ごちそうさま〜チュッ」とかほっぺにチューしたり良い感じの会話したりしてて
ついタコスは隠れて後を追っちゃうんだけど
「そういえば最近優希ちゃん、京ちゃんにしつこいよね。正直ちょっとウザい」「ははは、あんな発育異常児相手にしないっつーの」「だよねー。あはは」
とかいう会話が聞こえてきて、涙が出てきた
そして二人がラブホテルに入っていくところで気分が悪くなり、盛大に嘔吐しました。ハッピーエンド!
って展開でもいいや
世間では百合が定着してるけど、ほんとは京ちゃんとラブコメしたいんだよ!
って妹が言ってました
そろそろ次スレの季節かな
まさか次スレが必要になるとは思わなかったけど、スレタイはどうしようか?
【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 子供2人目 【夫婦】
【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 新婚2日目 【夫婦】
【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 交際2週目 【夫婦】
等を提案してみるテスト
あんまり京×咲スレじゃないよね
>>972 と言うか京×誰かって感じと言うか京太郎中心のSSスレというかw
でも京×咲でいいんじゃないか?w
なんせ咲×和SSまであるくらいだからなw
>>970 hrmrさんの無言のプレッシャーだろw
>>971 レディースランチ1セット目とか学食デート1回目とかもいいけど入らないかな
京太郎と愉快な仲間達で良いじゃん
個人的には
>>598の印象が残ってるから親友2日目とかがいいな
初の京×咲SSだけどいい話で原作とも矛盾してないし
でもやっぱり京×咲って限定しちゃってもな〜
【咲 -Saki-】須賀京太郎が異様にモテるスレ
979 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/04(金) 13:09:46 ID:yAjLlY8d
タコスいじめも昔と今じゃ傾向が変わったな
今の京太郎絡みの方がまだニヤニヤできる余地がある
誤爆であげちゃった
ごめんなさい
>>835続き
京太郎の手牌
1178899m789s789p ツモ7m
京太郎、親っパネのツモ。
だが、京太郎は牌を倒すことなく、チラリと一の方を一瞥すると、9sを切り飛ばした。
(なっ……なぜ和了らない!?)
純には京太郎の行動が全く理解できなかった。
いや、純のみならず誰一人としてここで和了らないのは理解できないだろう。
だが京太郎だけは、9s切りの先の未来が見えていた。
仲間を引き換えにして手に入れた、圧倒的な力によって。
一の手牌
333666m899s555p中
(鳴かなくても残るツモは1回だけ、張ったところで和了り牌が出る保障もない、なら……)
「ポン!」
9sを鳴いて8sを切り、中単騎待ちでのテンパイに受ける。
この時、一は流局直前ながらついに一向聴地獄……衣の支配から脱出できたと思った。
だが、その認識はすぐに改めさせられることとなる。
再び番が回ってきた京太郎は、すぐにツモった牌を横にして宣言した。
「リーチ」
衣と何度も打ってきたその場の者達は、すぐに気がついた。
今の一の鳴きにより、透華がツモるはずだった海底牌をツモるのは京太郎になった。
そして、一と透華は同時に悟った。
この局、自分は衣の力によって海へと引きずりこまれたと思っていた。
それが本当は、誰の力によるものだったのかということを。
衣の能力は一向聴地獄と海底ツモ。
そのうち前者が京太郎により成し遂げられたならば。
「……魔物……」
衣が呆然としながら呟く。
咲との戦いは楽しかった。不思議な力を持った、面白い打ち手だった。
だが、この須賀京太郎という男は違う。戦っていて楽しいなどとは微塵も感じない。ただその圧倒的な力に蹂躙されるばかり。
海底牌へ向かって伸びる京太郎の手は、まるで自分の心臓を鷲掴みしに来るかのように衣は感じた。
「ツモ。リーチ一発海底ツモ、純全三色平和イーペーコー……裏々。
数え役満、16000オール。逆転だ」
衣:41000
一:−3500 透:−4200
京:66700
一時期7万点以上あった衣のリードは、南3での河底撈魚ドラ8の倍満直撃。
そしてオーラスでの数え役満ツモで、一瞬で吹っ飛んだ。
須賀京太郎VS天江衣、死闘の幕は下りた。
「ククク……」
帰り道、自然と笑いがこぼれる。
以前の京太郎なら逆立ちしても歯が立たなかったであろう龍門渕のメンバーが、今は自分の足元にも及ばない。
最後の数え役満を和了った時、皆が世界の終焉を見るような目で京太郎を見ていた。
県内最強の打ち手、天江衣のあの恐怖で染まった表情を見て、たまらない優越感に浸れた。
「全ては……こいつのおかげだな」
上着のポケットの中、空になったツヨナールの瓶がカラカラと音を立てる。
これがある限り、自分は負けることはない。部長や和にも、二度と見下されることはない。
もっとも、もう麻雀部の面々とは会話することもなくなった。顔を合わせても話かけてすらこない。
そう、ただ一人を除いて。
いつからそこにいたのだろうか。
京太郎の背後から、声がかかった。
「やっぱり、ここに来てたんだね…………京ちゃん」
名探偵を知的強姦者と評するものが会ったがまさにそんな感じだな
ホントに次スレ必要なのか? 放送終わるしここで終了しといたほうがいいんじゃないか?
総合SSスレにするとか・・・次スレ使い切るのしんどそうだ
このスレもうすぐ1000かよw
京太郎ハーレムスレでいいだろ
その中に京×咲の一大派閥があるということで
ツヨナールの話が終わるまではスレを続けてもらわねば
989 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/04(金) 20:12:35 ID:V+PuWB2B
一体このスレはどこまで行くのだろうか
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/ .イ j|l介 、 /´ ! : :!:l: : : |
/ /| ||l|{ 、 ´ ` イ_ | : :l l: : 八
/ / l| |l||| __」 ̄ {、:::::ヽ、 | : :| !: : : ∧ 1000なら次スレ京太郎くん禁止です
/ // l| ||厶斗‐::´:r‐! /::::::::::::`::| : :ト、: : : : ハ
l / /| |::::::::::::::::::/-、 ァ´:::::::::::::::::::::八 . : }>、\: : :ヘ
| 〃 ∧! ト、::::::::::::::::l ̄ ̄ 7::::::::::::::::::::::::/ . :j ヽ }: : :ヘ
l// }/'| 八::\::::::::::| /:::::::::,.-‐::´:::// . ::/ /´∨: : : :ヘ
// ∨ / ハ:.:.\::\::::l /-‐::´:_,..:.: ̄// . ∨〃 }ヾ: : : :ヘ
{イ / / / l ヽ:.:.:}>-::!./-‐<:.:.:.:.:.:.:.:.:イ/ ∨イ Vヽ 、: : }{
|ハ }ァ'./ { `ー-ゝ、レ_∠≠=- ´ / . :/ l| ト:l | l: :ハ|
| ∨} j |l| {_j} / / イ Y ヾjl; |::|W}/ }|
/ / イ 八l /:/:::Y // l |/ Y |::l / リ|
l〃/l| \ {::八::::} / |ハ| } ;/ |::| /|
ここの原村さんは半年ROMった方がいい
>>991-993 / / \
/ / / / | | ヽ
/ / /-/=/.,,_ / / :| ', ヽ
\ / / // / / / /|ヾ/| || l ∧
\ / l //| /|/ / / / / / /:| _| :| ヽ ヘ
\ /イ | // |.z===/ // / /:: |⌒ト、、| :| | ',
\ | |/ ィ| :ト|彡'´彡三ミヾ:::::::/ /:::: | /| :ト、! | l
 ̄⌒>ーァ | |/ /! | || / ⌒ヾ}} :: // /_ | /| / :|
\ \ \/ / // { | |:::: | ヾ_ノノ /_/::::''≧三 /// / /ト、 :|
\ ヽ l / /./ V \| ヾ 彡'´  ̄........... / '⌒ヾ;ヾ.// /./ ! \ :l
\ ヽ { | |l \_{ ヽ..:::::::.... ...:::::::::::::::::::.. |ヾ、_ ノ} }}/. / | ヽ :|
ヽ \} | |l |八 ,:::: ゝミ 彡' 〃// l ヽ
ヽ { | |l r─- ._ .::::::.. ー‐ '´ j
\ ヾ l | ! ヽ | }) /ノ从 /
\ `ミ, ', ヾ 、 :| ヽ ヽ.__ / 人 |ハ/
\`、|ヽヾ 、 :| \ _,. < /\
V | \ ト > -‐ ' ´ 彡' {
京太郎に感情移入することって、あるんかなぁ? と、本気で疑問だ
今更何だが、埋めなので
:::::::::/: : : : : :,: : : :ヽ/::::::::::::::\ /::::::::::|
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: : : : : : :.:: : : : : : : : : 7 ̄::: :ィ .}::::::\/. !
: : : : : :,': : : : :: : : : ∠ィ、:::::::::| :|:::::::::}/: // リ
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,: : : : :.',: : :,,,_: : : :〃 : : : : | : :! ̄ / 999なら次スレは咲×和オンリー
ト、 ̄´: ',:.: : : : : : : :/ : :/: : | ! ; そもそもスレタイが気に入りません
: :\: : : ヽ: : : : : : / :./: : :.| | /
: ||: :\: : : : : : : :/ : /: ::|: i| | /
: ||: : : :\/\:/ : /: : /!: i|゙ |′
: ||: : : : .リ / : /: : //!:.:i|. |
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【咲-Saki-】京太郎×咲スレ2【イイ嫁さんだなァ】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1252062550/
咲×和スレは立ってるからそれで我慢してください
1000なら999は無効です
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。