RozenMaiden雛苺ちゃん萌えスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
335名無しさん@お腹いっぱい。
日曜の朝、巴は上機嫌だった。
今日は雛苺の為にマカロンを作っているのだ
「うふふ、雛苺…喜んでくれるかしら♪」
キッチンに立ち、昨日勉強したレシピを整理しながら次々にカラフルなマカロンを作っていく。
「あ、そろそろ起きる頃ね」
ふと時計を見ると、丁度いつも雛苺が鞄から出てくる時間だった。

「ふぁあ…とぅもえ〜…おはようなのー」
雛苺が眠気眼を擦りながら和室から出てきた。
「おはよう雛苺!今朝はご馳走だぞぉ〜!」
「ふぇ…?…あーっ!!マカロンなのー!!すごいのー!」
「そうよ〜!雛苺、この前テレビで見て凄い興味津々だったもんね」
「これ、ぜーんぶとぅもえが作ったの!?」
「そうよ、雛苺のために頑張ったんだから♪」
「うわ〜い!とぅもえ大好きなのー!!」
「うふふ…さぁ、遠慮せずに食べてね」
「いっただきまーすなのー!!色がいっぱいで迷っちゃうの〜!」
雛苺は興奮気味にテーブルに身を乗り出し、カラフルなマカロンに目移りしていた。
「うゆ〜…じゃあまずこのピンク色のマカロンを食べるのー!きっとうにゅー味なのー!」
「はい、召し上がれ♪」
336名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 22:16:55 ID:APpnukJ/
雛苺はピンク色のマカロンに豪快にかぶり付いた。
「もぐっ…くっちゃくっちゃ……おいh…ウぼぉうぐげへぇあっ!!??」
「どう、美味しい?キムチと梅干とハバネロたっぷりのマカロンは」
「おぼぇえええええ……ひ、酷いの…こんなのマカロンじゃないの…」
「言い忘れたけど雛苺、このマカロンはね『巴特性ロシアンルーレットマカロン』よ」
「どういうことなの…?」
「この色とりどりのマカロン…この中に一つだけ『大当たり』が入ってるのよ」
「うゆ…大当たり?」
「そうよ、大当たり。その当たりを食べたら、アナタはとっても幸せになれるのよ」
「ほ、本当なの?」
「私は嘘吐くことはないわよ、アナタ以外にはね」
「すごいのー!ヒナ幸せになるのー!」
「じゃあ頑張って他のマカロンも食べなさいな」
「う、うゆぅ…またあんな地獄のようなマカロン食べなきゃいけないの…で、でも死ぬわけじゃないのよね…頑張るの」
「…フフフ」
「じゃ、じゃあ次はこの緑色のマカロンにチャレンジするのー!きっとメロン味なの!」
雛苺は一瞬ためらった後、意を決したように口の中に放り込んだ。
「もぐっ…ぺっちゃくっちゃ……う…うごぉおおぇええええええええ!!」
「どう、美味しい?わさびと山椒とケールとそこら辺の犬のおしっこが掛かった適当な雑草のマカロンは」
「こ、これは強烈な不味さなの……一瞬意識が遠のいたの…」
「ふふふ…まだまだ頑張ってね」
337名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 22:24:41 ID:pQsjcbF6
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ッ!!!!
俺の質問に答えてくれ。前から疑問に思っていたんだ。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1244737939/571-572
338名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 22:25:56 ID:APpnukJ/
それから幾つかのマカロンを完食し、ついに残りは一つとなった。
「ゲプッ……ついに、最後のマカロンなの…」
「そうね、最期のマカロンね」
「この白いマカロン…これが『大当たり』なのね?」
「そうよ。これを食べればアナタは幸せになれるわ」
「幸せのマカロン…きっと凄く幸せな味なの…味わって食べるのー!!」
雛苺は白いマカロンを一気に口に放り込んだ。
「もぐっ…べっちゃぐっちゃ…………?…な、何この味……淡白な……う゛!!!…」
「どう、美味しい?人間の致死量の10倍のホウ酸入りマカロンは」
「どッ…どぼじで?…ヒナ…な゛んにも゛…悪いごどじでないぼっ……」
「あ?ふざけんなよバカ苺が」
「う゛…ゅ…?」
「テメーのおかげで勉強も捗らず、部活の剣道も散々、床に落書きする、あんたのウンコの処理にもどれだけ困ってるか…」
「びな…わるぐ…ない…の」
「その言葉を聞くたびに殺意を覚えたわ」
「ぞん…な…」
「最期に良い事教えてあげるわ、これはね、桜田君の望みでもあるのよ」
「じゅ…ん…が…うぞな…の…ぁ…ぁ…ヒ…ナ…かわ…い…………ガクッ」
雛苺は汚物を撒き散らしながら息絶えた。