【愛してる】ルルーシュ&ナナリーを語るスレ3【兄妹】

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1新婚3年目らぶらぶ夫婦兄妹
『コードギアス反逆のルルーシュ』に登場するルルーシュ・ランペルージ(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)と
ナナリー・ランペルージ(ナナリー・ヴィ・ブリタニア)のらぶらぶ兄妹カプについて日々萌えて語り合うスレです
  __________
  ヽ_ミ<●>/8
  ノj从/メ从ヾ
  从(ゝ゚ー゚リゞ  <「お兄様、愛しています! 」っと。
_(_つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/___/


   ,'´ `´ヽ
  ノリ(((^^)))
  (((( ´ヮ`ノ(  <「愛している、ナナリー」っと。
_(_つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/___/


●sage進行推奨
●次スレは>>980の人が立ててください
●他キャラ・他カプ叩き・否定は禁止
●アンチ・叩き・荒らしは気にせずスルーでお願いします
●ネタバレ話をする場合は前に“バレ注意”といれて改行してください

●公式サイト
ttp://www.geass.jp/

●前スレ
【兄】ルルーシュ&ナナリーを語る2【妹】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1227532048/
ルルーシュ&ナナリー 夢のカップリングスレッド
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1222601950/

●関連スレ
コードギアス願いを叶えたルルーシュ学園で53発の花火
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1240539648/
【コードギアス】可愛いナナリーが願うや34い世界【妹】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1237344831/
2愛している!ナナリー!!:2009/05/02(土) 16:31:47 ID:G5jL3D6o
                   _
                 ,.'´   ヽ
           ,'´ `´ヽノj从/メ从ヾ 
           ノリ(((^^)))从゚ー゚<リゞ  <『愛してる!ナナリー!!』
           (((( ゚ ヮ゚ノ(|∞と)\  <『お兄様、愛しています!!』
            ),,へ ∞ .| ,/ /  |
            〈  。二二ソ'⌒\
             "(ツ  〆  ヾ \
               ヽ、___ノハノ ハヽ
               |  | ん ノ ハ.ハヽ
               |  | レん ソんんノゝ
                |,  |  ん んソん ゞ
               |"  |" .|
               |  |  |
               |  |  |
               _.|__|__|_
              (____〕____)
        """""            """""

●盤上のギアス ドンジャラ(皇帝ルート)

ナナリー『あ…お兄さまですか?』
ルルーシュ『ああ。なんだ、今日はナナリーしかいないのか。』
ナナリー『はい、みなさん用事があるとかで…』
ナナリー『あの…お兄さま?最近、なにか悩んでないですか?
気のせいならいいんでしけど…お兄さま、近頃元気が無いみたいで私、心配で…』
ルルーシュ『何を言ってるんだよ、そんなことあるわけないじゃないか。』
(近づいてハート飛ばす)
ルルーシュ『ナナリー、俺はオマエさえいてくれれば幸せなんだ。他にはなにもいらない。』
(去るルルーシュ)
ナナリー『お兄さま……』
(ハート飛ばすナナリー)

で、いかんぞいかんぞルルーゥシュゥ!兄と妹でそのような〜とシャルルが怒る

3お兄様、愛しています!!:2009/05/02(土) 16:32:38 ID:G5jL3D6o
●雑誌

メディア様5月号より
Q.ルルーシュの好みのタイプの女性は、新シリーズになってどうなりましたか?
A.前シリーズと変わらないままナナリーです。
ナナリーを忘れているときは「女なんていらない」って思っているでしょうね(笑)
とりあえず彼にとっては肉親が一番みたいなので……

NT2008年8月号付録
Q大事なものは?
Aもちろん、ナナリー。

メディア編集ムック
Q「これさえあったら幸せ!」なものは?
Aルルーシュ「ナナリー……」
     _
   ,.'´   ヽ
  ノj从/メ从ヾ  ななりー
  从(ゝ゚ワ゚リゞ    すきー
   ⊂ (・)⊃
    (_つ
    (ノ

4>>3修正:2009/05/02(土) 16:33:25 ID:G5jL3D6o
●雑誌

メディア様5月号より
Q.ルルーシュの好みのタイプの女性は、新シリーズになってどうなりましたか?
A.前シリーズと変わらないままナナリーです。
ナナリーを忘れているときは「女なんていらない」って思っているでしょうね(笑)
とりあえず彼にとっては肉親が一番みたいなので……

NT2008年8月号付録
Q大事なものは?
Aもちろん、ナナリー。

メディア編集ムック
Q「これさえあったら幸せ!」なものは?
Aルルーシュ「ナナリー……」
     _
   ,.'´   ヽ
  ノj从/メ从ヾ  ななりー
  从(ゝ゚ワ゚リゞ    すきー
   ⊂ (・)⊃
    (_つ
    (ノ
        ,'´ `´ヽ
       ノナ(((^^)))   おにいさま
      (( (( ゚ ヮ゚ノ(      すきー
       ))く)ミ水メ>
         (_つ
         (ノ
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 16:34:18 ID:G5jL3D6o
       _
     ,.'´   ヽ
    ノj从/メ从ヾ
    从(ゝ゚ー゚リゞ
    /i ,'´ `´ヽ
    (i|ノリ(((^^)))
    つ(((( ´ヮ`ノ(  
  |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\
 ./..\\             .\
/   \|=================|
\    /              \
  \ ノ ___________\

●「コードギアス 反逆のルルーシュR2」Sound Episode5 「おでん屋 ナナちゃん」

ルルーシュ
「別に、おでんなんか好きじゃない、俺はただ、ナナリーの作ったものが好きなだけだ」
「ナナリー、お前は自分の本当にしたいことをすればいいんだ、資金は、俺がいくらでも用意する」

ナナリー
「私がしたいのは、お兄さまが帰ってきたら、おかえりなさいって言って、
おなかぺこぺこのお兄さまに、『すぐに用意しますからね』って言って…」

●おまけ
SE5でルルーシュ
「別におでんなんか好きじゃない、俺はただ、ナナリーの作ったものが好きなだけだ」
NTの500質問でナナリー
「好物:お兄様の作ったものなら何でも好きです(ハート)」

コードギアス反逆のルルーシュR2パーフェクトターンファンブック
ルルーシュビジョンではロロとのピンクシーツとかの戯れは全部ナナリーに見えている
ルルーシュにとってロロは限りなくナナリーだった(記憶隠蔽中)
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 16:35:16 ID:G5jL3D6o
              ..。*+ *             。 *。
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           。★      ⊂ (・)⊃く)ミ水メ>))     ∵★*。
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                 。★∵         。★*。  
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                     ∵..*★*∵゚  
●ルルナナ版権絵
○1期
幼少ルルナナ+マリアンヌ (EDカット)
ttp://www.geass.jp/first/gallery/img/g_new_0711.jpg(NT’07.12)
ルルナナお昼寝+スザク(NT’08.01 カレンダー)
ttp://www.kadokawa.co.jp/cover_b/200610/200610000026.jpg(小説’07.05)
ttp://www.geass.jp/first/gallery/img/g_newr_2007_autumn.jpg(NTR’07秋)
○2期
ttp://www.geass.jp/gallery/08_05/2.jpg(メディア’08.06)
ttp://www.geass.jp/gallery/08_10/2.jpg(メディア’08.11)
ttp://www.geass.jp/gallery/08_11/0.jpg(NT別冊ふろく’08.12)
ttp://www.geass.jp/gallery/09_01/0.jpg(メディア’09.02)
ttp://www.kadokawa.co.jp/cover_b/200808/200808000137.jpg(小説’09.03)
○DVD・CD・グッズ系
ttp://www.geass.jp/img/dvd_09.gif(DVD9巻)
ttp://www.geass.jp/img/dvd_09r2.gif(R2・DVD9巻)
ttp://www.geass.jp/img/cd_soundepisode2.gif(SE 2)
ttp://www.geass.jp/img/cd_soundepisode6.gif(SE 5)
ttp://www.geass.jp/img/r2cd_soundepisode5.gif(R2・SE 6)
幼少ルルナナ+ネリ・ユフィ(公式カレンダー 3・4月)
幼少ルルナナ苺あ〜ん(フォトコレクション コードギアス 反逆のルルーシュ CellDXstage:sweet+tv)
7名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 21:58:09 ID:DM/J1i3F
>>1
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 22:20:48 ID:ghp1PTjf
>>1
愛している、ナナリ>>1!!!
9名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 02:07:19 ID:FFRp2Wdr
>>1

前スレ>>999で空気読めてなくてゴメン まじゴメン
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 02:08:06 ID:WiPyj6cg
>>1


前スレ>>999
スマンかったorz

              ..。*+ *             。 *。
          ..゚..*+。*★* 。*        。 *★*。+**∵
         。.゚+゚☆゚*  ∵☆*.*    ..*.☆∵   ..∵☆゚+.゚・
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       +★。           。*★*゚゚           ..。★*
       ゚*☆* >>1000ならずっとらぶらぶ一緒に次スレ  ..☆゚∵
       。★*.゚.゚          _                ....*★*
       . 。☆*        ,.'´   ヽ ,'´ `´ヽ        。..゚☆゚*
        。★。.       ノj从/メ从ヽナ(((^^)))       ..。★*
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           。★      ⊂ (・)⊃く)ミ水メ>))     ∵★*。
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              ∵*゚☆*            ..☆゚∵
                 。★∵         。★*。  
                   ゚*☆゚∵。..*゚..☆゚∵
                     ∵..*★*∵゚  

でまとめたかったw
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 02:18:11 ID:FFRp2Wdr
>>10
ゴメンorz

ルルナナに踏まれてくるorzorz
12名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 09:54:00 ID:rywuaeCx
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 14:46:54 ID:VPnRlxlF
>>1乙!!
それにしてもルルナナAAはいつ見ても和むしカワエエ
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/03(日) 21:24:35 ID:7pei85SO
>>1
乙!
ルルナナスレももう3スレ目か!
やっぱりらぶらぶルルナナが好きだ

>>9-10
ドンマイ
15ルルーシュ:2009/05/04(月) 02:17:19 ID:XYtYoWjx

ナナリー!ナナリー!ナナリー!ナナリーぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ナナリーナナリーナナリーぅううぁわぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!ナナリー・ヴィ・ブリタニアたんのアッシュブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!

総督就任式のナナリーたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

特区失敗させちゃってごめんねナナリーたん!あぁあああああ!かわいい!ナナリーたん!かわいい!あっああぁああ!

総督ナナリーポスターも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!

ぐあああああああああああ!!!ポスターなんて現実じゃない!!!!あ…テレビもWeb配信の画像もよく考えたら…

ナ ナ リ ー ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!

ううっうぅうう!!俺の想いよナナリーへ届け!!総督府のナナリーへ届け!
16名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 19:20:12 ID:fphkRAx8
な、なんだ?!
だけどルルーシュならナナリーの髪の毛てぽふぽふしたり匂いに悦に入るのは間違いなさそうw
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 09:11:52 ID:K0TiZiVh
今月のメージュの表紙はルルーシュだけかな
メージュにルルナナ絵きたことないからどっかにきたら嬉しいな
18名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 20:38:40 ID:eI2F2kDD
メディアみたく幼馴染3人でもいいからルルナナ絡んでいてほしい
19名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 00:20:24 ID:bCjvh5vH
なんでもいいから絡んで欲しいな

昨日の夜は菖蒲湯に一緒入ったのかな
ナナリーの健康の為という建前でやりそうだw
20名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:40:14 ID:A7EMxgK/
何かKYなSS投下します

「うふふ、これが猫祭りなのですね、お兄様」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
「・・・?お兄様、何でそんなどよんとしてるんですか?いつも私と一緒に色んな格好してますよね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

麗らかな春のある日、アッシュフォード学園の生徒会室の一角で、毛並みの良い黒猫と一人の少女がソファーを陣取っていた。




『Costume PlayD』





ソファーに鎮座している黒猫は、普段はやたらと尊大な態度と眼差しで人を睥睨する。
白皙の美貌に紫の瞳が映えるその黒猫、――ルルーシュは常より浮かない顔をしていた。
正確には、黒猫の扮装をしている最中の19歳男子、というところなのだが。
黒地のニット地のノースリーブと、同じ生地の長手袋を身に着け、ご丁寧に偽者の爪まで着いている。
頭には当然のように猫耳、下はズボンに付けられたひょろりとした細いしっぽが垂れていた。
全身黒で覆った彼の顔には、猫ひげのような独特の化粧が施されていた。
ハァ、と小さく溜息を吐いた彼の顔を、隣に座っていた小さな少女が見返す。
どうにも朝から元気の無い兄を見て、心配そうな顔をしていた。
「・・・お兄様、ほんとに・・・、どうかしたんですか?」
この少女、ナナリーは猫の扮装をしておらず、いつもの高等部の制服を着たままだった。
愛しい妹の視線を受けて、ルルーシュが柔和な、それでいて力ない眼差しで見つめ返す。
「・・・・・・・・・・・・・・・。
 まさかこんな、卒業してからも呼び出されて、こんな格好させられるとは思ってなかったからな・・・」
その言葉とともに、ルルーシュは嘗ての学園生活に想いを馳せて、がくりと肩を落とした。


そもそも、何故アッシュフォード学園高等部を卒業し、社会人となったルルーシュが此処にいるのかというと。

『今年もやるわよ!!猫祭り!!!それに当たって・・・・・・・・・・・、
 前生徒会副会長、ルルーシュ・ランペルージの参加を要請します!!!!!』

―――アッシュフォード学園生徒会・前会長のミレイが言い出したからだ。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:41:01 ID:A7EMxgK/
『ちょ・・・!!会長!!!聞いてませんよ!!大体、俺はもうこの学園を卒業したことになっていて・・・!!』
『な〜によぅ。私だってもう卒業してるけど参加するのよ?』
『・・・・っ、それより!!何ですか、コレは!!!『特別観賞用:ルルーシュ(黒猫)』って!!!!』
『あらぁ、もう見たの?パンフレット・・・。仕方ないじゃない。ルルーシュより人気ある男子生徒がいないんだもの』
『だからと言ってこんな・・・・!!!!』
『ルルーシュが参加するって分かってから、学園中の女の子が色めき立ってるみたいよ?良かったじゃない』
『良くありませんっ!!!!!!』
かくして、お祭り好きのミレイの鶴の一声によって開催されることになった猫祭りにおいて、
ルルーシュは半ば女生徒たちへの景品としての参加が強制的に決定したのである。


それでも、普段のルルーシュなら、様々な姦計を巡らせて、この危機から脱することも考えたのかもしれない。
そんな彼が首を縦に振らざるを得なかった理由は・・・・・。
「・・・お兄様はとってもよくお似合いですよ?その格好・・・。
 きっと、私がこれからする猫さんの格好より・・・」
ナナリーが散々思索に耽っていた兄を宥めるように、慰めるように言葉を紡ぐ。
そう。つまり。
『・・・良いのかしら?ルルーシュ・・・。そんなこと言って・・・。
 ・・・ナナリーも、猫のコスプレするのよ?』
―――ミレイが切った最後の切り札、リーサルウェポンがルルーシュの心を直撃したからだった。








静かな部屋で、チクタクという時計の秒針が響く。今はルルーシュ一人がぽつんと生徒会室に残っていた。
先程ナナリーが部屋を出て、自分の衣装に着替えに行ったためだ。
現在、生徒会メンバーは現役OB入り乱れて、学園内の各所に準備に向かっている。
ルルーシュは一応『景品』的な役目から、見返りとして実務的な負担を軽減され、こうして生徒会室の番をしているのだった。
彼は一人、ナナリーの猫の扮装を夢想していた。

―――よく考えてみたら、ナナリーに猫のコスプレをしてくれと頼んだことは無かったな・・・。
   クソ・・・!!俺としたことが・・・!!!
   先にナナリーと猫にゃんプレイを楽しんでおけば、こうして会長に取引の材料に使われることは無かったものを・・・!!!
   ・・・ああ、・・・でも・・・、楽しみだなあ、ナナリーの猫の格好・・・。

19歳の男が猫の格好をして、一人顔をにやけさせているところは、シュールと言えばシュールな光景である。

22名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:41:54 ID:A7EMxgK/

コンコン。
不意に、生徒会室の重厚な扉が控えめにノックされる。
このドアのノックの仕方だけでルルーシュには分かる。最愛の妹に違いない。
「ナナリー?早く入っておいで」
「は・・・、ハイ」
声をかける前に返って来た兄の言葉に戸惑いながらも、けなげな少女の返事が聞こえた。
ゆっくりとドアが開けられる。
小さな白い影が入ってきた。




「どうでしょうか?初めてですけど・・・、似合ってますか?」
ナナリーは割と堂々とした態度でその姿をお披露目した。
今まで兄と散々コスプレごっこをしてきたのだから、慣れたのも当然だろう。
しかし彼女のその呼びかけに対する答えは兄から返って来なかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルルーシュは絶句したように、ナナリーの頭の天辺から足の爪先までを凝視していた。


  ふわふわの生地のノースリーブワンピースの丈は短く、彼女のほっそりとした太股を曝している。
  その細腕を覆う長手袋はワンピースと同じ真っ白な素材から出来ていた。
  白いオーバーニーが両足を覆い、魅惑的な絶対領域を形作る。
  髪をツインテールに結った頭にはふわふわの猫耳のカチューシャ、そしてワンピースのお尻のところには
  起毛の素材だからか、比較的自然にふんわりとしたしっぽが生えていた。
  そして、その首には全身真っ白な衣装の中で特に目立つ、赤いリボンの付いた小さな鈴が・・・。


無言でいる兄を訝りながらも、ぽてぽてと足音を鳴らしてナナリーが近づく。
その足元には猫の足風のサンダルを履いていた。
「・・・お兄様?またぼうっとしてどうしたんですか?」
・・・こうも何度も自分が兄の心を奪ってきたということに無自覚な罪深い少女は、兄の直ぐ側で上目遣いに見上げた。
ルルーシュは一通りナナリーの全身を舐めるように検分した後、その口を開いた。

「・・・駄目だな、ナナリー。詰めが甘いぞ。
 ―――猫ならば、言葉遣いも猫風にしなければ完璧とは言えない」


・・・暫し無音となった生徒会室で、ナナリーの首の鈴がちりん、と揺れた。
23名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:43:19 ID:A7EMxgK/
「え、えーと、お兄様?」
何故か急にスイッチが入ったようにコスプレに気合が入ったルルーシュを見て、ナナリーが戸惑いの声を上げる。
ルルーシュはそんなナナリーに男性ながら艶然とした微笑を向けて、こう言った。

「・・・そうだにゃん。俺もコスプレするからには、ちゃんと喋らないと駄目だったにゃん。
 さ、ナナリー。お前もこうして喋るにゃん」


・・・涼やかな唇から発せられた兄のその言葉がナナリーの脳に到達するまで、数秒かかったようだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの、
              おにいさま、どうか、なさって」
「コラ、駄目だにゃん!お前もしゃんとしなさいだにゃん!!」
繰り返し言うが、この台詞が見た目に麗しい19歳男子の口から発せられていることを忘れてはならない。
ナナリーはそんな兄の勢いに気圧されたのか、それともこれまでのコスプレ癖なのか・・・、
「・・・・・・・・・。・・・・お兄様は相変わらずですだにゃん・・・」
―――呆れつつも瞬く間に順応してしまったようだ。
そしてその後の、自分の猫言葉に顔を蕩けさせた兄の表情を見て、
ナナリーは兄の『スイッチ』が完全に入ってしまったことを悟った。




嬉しそうな顔をしたルルーシュがナナリーにひし、と抱きつく。
「ナナリーナナリー、可愛いにゃん!!すごくその衣装も似合ってるにゃん!」
「あ・・、ありがとうございますにゃん・・・。お兄様だって似合ってますにゃん」
「ナナリーはふわふわだにゃん。・・・凄く、手触りが良いにゃん・・・」
「・・・んにゃっ・・・、お兄様、くすぐったいにゃん!」
「・・・こんな短いスカート・・・、駄目だけど可愛いにゃん・・・」
「ひゃにゃっっ!!お兄様、そんなとこ触らないで下さいにゃん!!!」
「・・・・ナナリー・・・、にゃにゃりー・・・」
「・・・お・・・、お兄様・・・、息が荒いにゃん・・・」

いつの間にか、ナナリーは生徒会室のソファーの上に押し倒されていた。
しかしその事実に気付いたときにはもう遅い。
ルルーシュはナナリーの絶対領域に手を這わせようとしている。
自分の貞操の危機を実感したナナリーは思わず必死で抵抗する。
―――こんな、皆さんが何時来るか分からないところで・・・!!!
ナナリーはルルーシュの胸を必死で押し遣りながら、逃れようとした。
「お、お兄様!!駄目ですにゃん!!!幾らなんでもTPOを考えて下さいにゃん!!」
「嫌にゃん!!もう逃がさないにゃん!!今まで何度寸止めとお預け食らわされたか、忘れたとは言わせにゃい!!!」
「きゃん!!・・・そんなトコ、触っちゃ駄目ですにゃん・・・!!」
「はぁはぁ、にゃにゃりー可愛いよにゃにゃりー・・・」
ソファーの上で黒猫と白猫、2匹の猫の鬩ぎあいが続く。
しかしこの2人、いや2匹、実にノリノリである。

24名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:45:11 ID:A7EMxgK/
兄の頭のネジが数本飛んでしまったことを理解したナナリーは、最後の手段に出た。
自分の上に覆いかぶさるルルーシュを、うるうるとした目で見つめる。
「・・・お・・・、おにいさま・・・、怖いにゃん・・・。
 ・・・・・・・こんなこと、止めて下さいにゃん・・・」
ナナリーが取った最終手段、――つまりは、泣き落としである。
しかし、目の前のこの男には全く効かなかった。
というより、逆効果だった。
仄かな胸が脅えて上下して、赤いリボン付きの鈴がちりちりと鳴る。
何より、その脅えて潤んだ瞳と、誘うような唇・・・。
男の嗜虐心を駆き立てるその表情・・・!!
ごくりと喉を鳴らした後、数瞬の間静かになった兄に、ナナリーは一瞬ホッとする。
しかし。

「・・・・・・・・・駄目だ、お前を逃がさない。
 ―――それに、今は春、・・・『発情期』なんだからな」

突如芝居を止めて、爛々とした紫の目を覗かせた兄に、ナナリーの小さな身が竦み上がった。
かちんと固まってしまったナナリーの体の上で、ルルーシュが口元に刻んだ笑みを深くする。
その唇が、小さな体の上に降ろうとした瞬間―――。







        「ルルーシュ!!!ナナリー!!!準備は出来たかい?!!」












・・・生徒会室のドアを凄まじい勢いで開けた、一匹の虎猫が現れた。


25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:47:03 ID:A7EMxgK/
・・・束の間、生徒会室に静寂が流れた後、虎猫ことスザクは口を開いた。
「もう準備は出来たみたいだね。なら、早く会場に来い、ってミレイ会長が言っていたよ?」
「あ・・・・・・・・・・・・・。・・・ああ。分かった、スザク。
 知らせに来てくれて有難う」
ルルーシュがナナリーの上で何とか言葉を返す。
黒猫が白猫の脚を割り開き、覆い被さったその姿を見て、第三者が見れば果たしてどんな感想を抱くことだろう。
しかしこの二人をよく知り、かつ超の付く天然のこの男は全く動じることは無かった。
人当たりの良い笑顔をにこりと浮かべる。
「相変わらず、仲が良いんだね、二人とも・・・。プロレスごっこ、楽しそうだね」
―――コイツ、何処まで本気だ・・・!!!
ルルーシュは目の前の幼馴染の天然ぶりに、ある意味戦慄した。

「じゃあね、僕、先に行くから。二人とも、早く来いよ?
   ・・・ナナリー、今回は負けちゃったみたいだけど、次は勝てるよ、きっと」
スザクはそれだけを爽やかに言い残すと、茶色いしっぽを揺らめかせながら立ち去った。






再び生徒会室に静寂が戻る。
「・・・あ、・・・あの・・・、ななりーさん・・・」
ルルーシュが妹に恐る恐る声を掛ける。
ナナリーは無言のまま俯いていたが、その影にゴゴゴ・・・と立ち昇る不穏なオーラが見える気がした。


ルルーシュは、愛しい妹から下されるだろう宣告と鉄槌に、恐れ震えるしかなかった。





おわり
26名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 01:50:43 ID:A7EMxgK/
毎回勢いだけで書くから酷いことになる(´・ω・`)

ルルナナ二人の世界なイラスト・版権は俺も見たいれす
27名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 04:29:44 ID:oN38GWnS
>>25
GJ!神、いつもありがとう!!
相変わらずバカップルな二人可愛いw
ルルナナぬこが語尾ににゃんとか可愛すぎるぜ…
ん久々にルルナナ二次読んどテンション上がった
ルルナナ版権くるといいね
二人っきりじゃなくてもいいからルルナナが一緒にいたらそれでいい…
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 11:42:37 ID:bCjvh5vH
>>26
GJ!GJ!
バカップルなルルナナが大好きだ!
にゃんにゃんいいなぁw
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 18:23:08 ID:KZq53XlF
案の定メージュ表紙は違ったな
まぁ望み薄だったけど
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 00:06:07 ID:CVUVyN2J
>>29
残念だな(´・ω・`)
徳間の本の方がまだなんかありそう
キャラ紹介での互いの名前の連呼とか

久しぶりにルルナナ壁紙見っけた
ttp://ranobe.com/up/src/up357481.jpg
眼鏡ルルーシュを妄想するナナリー
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 00:13:21 ID:M3nxasbq
>>26
神!!GJ!
にゃんにゃんに萌えたです!!!

>>30
保存速攻でした。
まるで夫を送り出す妻のようでハァハァしました!!
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 01:46:41 ID:CVUVyN2J
ナナリースレから甜菜

ttp://ranobe.sakura.ne.jp/src/up35373.jpg
ttp://gazoubbs.com/2ji/img/1227178904/872.jpg
上のやつよく見るとルルーシュの写真が(´;ω;`)
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 01:54:29 ID:01LIE5bn
>>30
本当に夫を見送る妻のようだ・・・
誰かナナリーの頬を染めさせて、下のbrotherをhusbandに変えてくれ
そして>>32は夫を亡くした寡婦のようで涙が・・・
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 03:35:32 ID:CDPL7i0D
>>32
後ろのピザ女が可愛く見えて悔しい
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 03:39:25 ID:yNgonbbd
>>26
GJ!相変わらず甘いルルナナで(;´Д`)ハァハァ
甘いの大好きだ
お互い大好きなルルナナカワユス
>>32
ナナリーかわいいいいいいいいい
この細腰をお兄様が(;´Д`)ハァハァ
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 10:58:53 ID:M3nxasbq
自分もナナリースレから甜菜&かってない人バレ注意

http://ranobe.sakura.ne.jp/src/up35375.jpg

想いっきり女性向けなんだがふつくしい
ナナリーを巡って戦っているようにも守っているようにも見えて素晴らしい
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 13:19:50 ID:o/+Rf9sc
はあああああああああん
ルルナナイチャイチャらぶらぶ2人きり版権MITEEEEEEEEEEE

出来ればキムタカかゆりゆりの絵で(`・ω・´)おながいします
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 01:12:55 ID:D8OtQZHF
「・・・よし、ナナリー。今日も勉強を始めようか」
「・・・ハイ。宜しくお願いします、お兄様」
「(ゴソゴソ)・・・・・・・・・。・・・今日は、コレを使うよ」
「まあ・・・!!・・・お兄様・・・。とっても大きい・・・ですね。それに、太くて・・・、立派です」
「ふふふ・・・、そうだね。今日は、まだ柔らかいコレがどうやって硬くなっていくか、見ていこうか」
「・・・硬くなるん・・・ですか??」
「・・・そう・・・。――こうすることによってね」
「きゃあ!!・・・もう、びっくりしました・・・」
「ほら、ナナリー。お前もやってみるか?」
「え・・・、えーと・・・。・・・こうですか?(恐る恐る)」
「そうそう、そうやって・・・。力加減を間違えると、暴発してしまうかもしれないから、気をつけて」
「ハイ、分かりました・・・」
「・・・・・・・・・・・・・もうそろそろ、良いかな。ほら、ナナリー、見てごらん」
「うわあ・・・・!!!!・・・本当に、こんなにカチコチになるんですね・・・・」
「コレはもう良いとして・・・。今度は、こっちを使ってみようか」
「え・・・?お兄様、これって・・・」
「・・・・・・・・・・この『花びら』がどうなるか、・・・勉強してみようか」
「・・・・・・・・・・・!!!!・・・お兄様、それは・・・!!!」
「ん?ナナリー、どうした?」
「・・・ええと、ソレをそんな風にしたら・・・、きっと・・・」
「・・・・・・・・・・『花びら』が散らされてしまうかも・・・ということか?」
「・・・・・・・・ハイ。・・・だから・・・、その・・・、ソレまでしないで下さい・・・。お願いします・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人生、何事も勉強、何事も経験だぞ、ナナリー(良い笑顔)」
「・・・・・・・・・そんな・・・・!!!」
「ふふふ・・・、そう恐れることは無い。―――すぐに終わるから・・・」
「イヤ!!!・・・お兄様、止めて下さい!!」
「・・・・・・・・・・・・・ほら、ナナリー・・・」
「いや、駄目です、・・・お兄様、・・・・・・・嫌あぁぁぁぁ!!!」






       ガタン





「・・・??おや?・・・ドアの外で何の音だ?(ツカツカ、ギイイ)」
「・・・・・・・????・・・咲世子さん??!!どうしたんですか?」
「あ・・・、あの・・・、おやつが出来ました、と伝えに来たのですが・・・。
    ・・・・・・・・・ルルーシュ様とナナリー様は、一体ナニをしておいでになったのですか?」
「ナニも何も・・・。ただ、ナナリーに化学を教えていただけだよ」
「今日は液体窒素を使ってのお勉強だったんですよ」
「-196℃でやっと液体になる窒素の、その特性を活かした実験だったんだが・・・」
「もう、お兄様ったら。バナナはカチコチに凍ったままだから良いですけど、バラの花まで凍らせて散らしてしまうなんて、
 お花さんが可哀想ですよ」
「そんなにイヤだったか・・・。ごめん、ナナリー」
「もっと違うもので試してみましょう。アイスクリームとかも作ってみたいです!!」
「そうか、そうだな。じゃあ、オレンジジュースでも持ってきて、瞬間シャーベットでも作ってみようか。
 ・・・・・・・・・・・・おや?咲世子、どうした?」
「・・・・・・・・・?????!!!・・・た、大変!!咲世子さん、鼻から少し血が出て・・・!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・いえ。良いんです。・・・どうやら私の取り越し苦労だったみたいですね」

39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 01:13:56 ID:6HWQ27i+
ルルナナ版権イチャ絵は熱望しているよ
こいこいルルナナ
40名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 01:40:07 ID:HZKl8OGR
>>38
咲世子さんwww

早い所は今日発売だがとりあえず雑誌バレ注意








































http://ranobe.com/up/src/up357654.jpg
キャラ部門はナナリー残念だったが
サブタイトル部門一位おめでとう!
やっぱこのルルナナ回は神だ
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 10:07:50 ID:Uk60D4jk
>>38
朝から笑ってしまった
鼻血出した咲世子さんご馳走さまです


>>40
あの回は神だよね
何度見ても泣ける
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 23:16:58 ID:gMnqQBD5
ルルナナ萌えるなー
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 13:28:50 ID:kXhOveSD
ルルナナかわいいよルルナナ
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 13:28:55 ID:OLv2q526
ディカプリオ主演の映画ロミオ+ジュリエット観てたら、
プールに飛び込んでのイチャイチャシーンをルルナナで見たいと思ってしまった
ナナリーの水で濡れて乱れた髪を見たい
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 17:37:55 ID:wo33ZiyW
ピクドラでプールあったな

「私に色々教えて下さい。コーネリア様のように立派になれるように」
「そうだな、いつか必要になるかもしれないな。いいよ、ナナリー。俺が知っていることなら全てお前に教えよう」
「但し、手加減はしないぞ」
「はい、私、頑張ります!!お兄様にご満足いただけるように」

この続きが気になるw
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 23:31:47 ID:xckbmiOz
手加減しない、と言いながらナナリーがちょっとでもおぼれそうになったりしたら即座に助けると思う
そして不必要に抱きしめそうだ
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 00:00:14 ID:j2LfPZV3
>>45
あれってシャーリー達の妄想含む解釈だと
ナナ「コーネリア(姉)様のような立派なおっぱいになりたいです!」
  ↓
ルル「俺がいっぱい胸をモミモミして育ててやる」
  ↓
ナナ「宜しくお願いします。お兄様☆」

っつう解釈で良いんだよな?

あの場面のエロ同人・エロパロが無いのが不思議なくらいだ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 09:26:39 ID:NtgtKUMT
ルルナナ的には
ナナリー「コーネリア(姉)様みたいな立派な女性になりたいですお兄さま!」
ルルーシュ「そういう教育もいつか必要になるな、よし手加減しないぞナナリー」
ってことなんだろうが
周囲から見ると>>47だよなw


今日は母の日か
ルルナナはマリアンヌにプレゼント用意するのかな
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 13:50:28 ID:Soz6DYtu
>>48
むしろルルナナの子供がナナリーに母の日プレゼントをするという妄想をした\(^O^)/
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 23:48:12 ID:WfNnzgA3
髪が黒い女の子とシャルル似の男の子ですね。わかります。
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 00:24:44 ID:UEi04wFo
「はい、お母さん」
「ぼくも、はい、おかあさん」
「「いつもありがとう。おかあさん だいすき!!」」ぎゅうー
「有り難う。こんな綺麗なカーネーション貰えて、お母さんすごく嬉しいな」
「えへへ、ぼく、おこづかいでアイスかうのがまんして、おかねためたんだよ」
「コラ!!あんたって子は!!!余計なこと言わないの!」ポカリ
「うわーん、おねえちゃんがぶったー」
「こらこら、喧嘩しないの!……本当に有り難う、2人とも」
「……そろそろ、俺も出て行って良いかな」
「「おとうさん!!!」」
「ルルーシュ!!」
「ナナリー、子供達からも貰ったろうけど、これを俺から贈らせてくれ」
「まあ、こんなに沢山のピンクのカーネーションと真っ赤なバラの花束……!」
「………愛してる、誰よりも、お前を」
「………………ルルーシュ…………」



「結局、毎回お父さんが良いとこ持ってっちゃうんだから!!」
「おねえちゃん、なんでぼくのめかくしするの?」
「……お子さまにはまだ早いからよ」
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 00:59:55 ID:9UPKrafS
>>51
GJ!お父さん自重www
ルルナナ親子可愛いなぁ!!!
ルルナナ親子の食卓を想像するだけで萌える
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 20:10:37 ID:fSSgxrPZ
>>51
なんていうか愛し合っている2人と可愛い子供が想像できて萌え死ぬかと思った
しかも今度はおねえちゃんというのもなかなかいいもんですな
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/11(月) 23:44:55 ID:st8aaEAK
>>51
GJ!!本気で萌えしんだ!あぁなんて可愛い家族なんだ!
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 09:30:10 ID:15g7MRvK

ルルーシュ「おはよう。ナナリー。
      朝目覚めた時にナナリーが隣で寝ている日が来るなんて夢みたいだ。」

ナナリー 「お兄様・・・私もです。」

ルルーシュ「ナナリー、もう、俺達は正式に”夫婦”なんだから”お兄様”はやめてくれ。
      ルルーシュでいいんだ。
      だけど、他にナナリーが呼びたい方法があったら好きにしてくれていい。」

ナナリー 「えっと・・・じゃあ、その・・・ルルーシュ、夢みたいです。」

照れて布団を被るナナリー。
それをひっぱがそうとしているルルーシュ。
そんな感じで朝からイチャイチャチュッチュしていそうだという妄想を受信した。
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/12(火) 10:23:17 ID:kiaMJO4N
遂に本物のナナリーと念願だったピンクシーツの戯れというわけですね わかります。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 01:09:33 ID:PnqOtIsN
二人でずっとイチャってればいいと思います。
ルルナナ最高!
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 03:16:56 ID:2ZABZEUQ
二人ともめろめろな程らぶらぶで、蕩けるように気持ち良いえっちしちゃってる
ルルナナえろが読みたい・・・です
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 08:47:02 ID:OuBseT8M
ルルナナスレから甜菜

ttp://ranobe.sakura.ne.jp/src/up35544.jpg

お兄様との幸福だった日々かと思うと泣ける
ルルナナ切ねえ
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 08:48:21 ID:OuBseT8M
あ、連投&間違いスマソ

ルルナナスレじゃなくてナナリースレだった
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 21:44:37 ID:2XfqYHA3
その写真が欲しいw

ナナリーのお気に入りの一枚なんだろうな…(´;ω;`)
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/13(水) 23:13:53 ID:WZYtMy3J
>>59
そのコラをされると、あれ 目から汁が


ルルナナは一緒に寝ると、大抵ルルーシュのが先に目を覚ますんだろうが
たまにナナリーが早く起きて寝てるルルーシュに悪戯すると良い
そして本当は起きてるのに狸寝入りして、されるがままになっているルルーシュ

萌え
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 00:41:41 ID:JICdzXRI
>>62

顔にかかる、カーテンからこぼれた僅かな光にナナリーは目を覚ました。
心地よい、暖かい腕の中。自分を包んでくれる腕の持ち主、ルルーシュの顔を見ると、まだ眠りの中のようだった。
珍しい。
いつも自分より早く起きるルルーシュの寝顔を見る事は、ナナリーにとって貴重だ。
なんだか嬉しい気分になって、ナナリーは笑みをこぼす。
白い肌に漆黒の髪、通った鼻筋に閉じられた瞳。長い睫毛はほおに影を落としている。
兄のこんな顔を見ることができるのは、自分だけだ。
起こさないようにと、ナナリーはそっと手を伸ばす。
サラサラと手触りのよい髪。触れた頬は少しひんやりとして、心地よい。
そばに要られる事がこんなに幸せだなんて。また笑みがこぼれる。
ナナリーはルルーシュに顔を寄せると短く、触れるだけのキスをした。
少しでも自分がいることでルルーシュが幸せに思ってくれると嬉しい。
そんな事を思って微笑み、顔をはなそうとしたその時。
ナナリーは触れていた手を取られ、そのまま唇を塞がれた。最初は軽く、それから深く。
深い口づけから解放されて、潤んだ瞳で見上げると、蕩けるような微笑みを浮かべたルルーシュの顔があった。
「お、おにいさま、いつから…!」
「最初から。ナナリーが何かしてくれるのかと思って待ってた。…もっとしてくれるかと期待したんだけどな。」
ルルーシュの言葉にナナリーは顔を真っ赤に染める。
そんな様子を見てルルーシュはナナリーをぎゅっと抱き締めた。

---------------
ベタでスマン。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 01:02:52 ID:fSyQC0Jc
>>63
ハァハァ(;´Д`)やべえ
ぐっとキタ(*´Д`)(*´Д`)
GJ!!
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 08:52:45 ID:tUGVY5aI
>>63
激しく萌えた!!
朝からご馳走様です!!!
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 09:06:25 ID:FTpi1Dxn
>>63
GJ!!
やっぱりルルナナは最高だ!
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 10:07:40 ID:JrTUGJTN
63
あああ可愛いなあもぉ
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 15:43:03 ID:sliICbJN
>>63
ベタ最高です(;´Д`)ハァハァ
タヌキ寝入りのお兄様テラモエス
ルルナナはやっぱりラブラブがいいね
69名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 18:08:00 ID:Ay2z4TbU
>>63
ルルナナ可愛いすぎる…
部屋に監視カメラ付けて二人のラブラブ生活を盗撮したいです
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 22:11:16 ID:fSyQC0Jc
ルルナナ宅に監視カメラ着けたら

朝:ときめきラブラブちゅっちゅ
昼:ほのぼのラブラブちゅっちゅ
夜:えろえろラブラブちゅっちゅ(18禁)

こうなるわけですね><
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 22:18:45 ID:YJ0ecKEo
闇で売買されたりネットに流出したりして
ルルーシュ登場:IKEMENなので一部ココロの狭いオタに嫉妬される
ナナリーとちゅっちゅ:ナナリーがかわいすぎるのでさらに嫉妬される
実は兄妹でそんなことしてると判明:一部から神として祀られる
こうなるわけだな
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 22:28:41 ID:sliICbJN
>>70
朝昼夜全部監視したいな(;´Д`)ハァハァ
ルルナナの夜の生活はラブラブもSMチックなのも想像出来てしまうからいかん
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 23:00:13 ID:DMpO5B06
>>63
GJ!はげしく萌えた…!ルルナナ最高
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 23:04:32 ID:tUGVY5aI
自分の脳内妄想ではゼロレクの後ひっそりこっそりナナリーがルルーシュを助け出して看病して感動の再会をしたことになっている。



その後は>>70な日々の繰り返しだ。
それを物陰から眺めていたい。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 23:38:28 ID:PgzJGljv
>>71
<<ルルナナ動画流出 ニコニコ動画風>>

(シンプルな造りながら一流の調度品が揃っていると思わしき室内。一人の男(※ルルーシュ)が登場)

なになに?  
     うはwテライケメンwww

                 良い家だな・・・住みたい
何このイケメン 流石外人だな
           お前ら コイツに自分が勝ってると思うところ挙げてみろ
    何で外人??
  手足の長さwwwうはwwwwwwかなわねorz
           彼女居ない歴=年齢な俺にはかなうまい
      良いなあ・・・



(一人の少女(※ナナリー)登場)

  あれ??今度は女の子?
ょぅι゙ょキターーーー
      テラカワイスはぁはぁはぁ
             お前ら幼女好きだな
以下ロリコン禁止
       幼女好き=変態という名の紳士

   むしろ少女じゃね??




(男と少女が近づき、そして・・・)
この二人なんなん?
     音声死んでね??
あれ・・・
                    ざわ・・・      ざわ・・・
     キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
うわあああああああああ
       ちっすキタワァ

  ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
    何というディープwwwwwwwwwwwwwwww外人wwwwwwwwwwwwwww
リア充なんか嫌いだ・・・

     イケメン=ロリコン
  何コイツ池面のくせにょぅι゙ょとキスとか 何なの?死ぬの?
俺ら=負け組み
76名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/14(木) 23:39:43 ID:PgzJGljv
(動画の音声復活)

え??
          は??
     「お兄様」wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おにいさま、って ちょwwwwwwwwwwwwえええええええええええええwwwwwwwww
           ×イケメン=ロリコン ○イケメン=シスコン
    何というネ申動画
   待て お前ら 幾ら何でもリアル兄妹とか
        ・・・アリだな  うん
近親相姦ikunai
        海外 隠し撮り 近親相姦 何というwwwwwwwwwww
 エロイよハァハァ






//動画は途中で切れ、全貌は明らかになることは無かったものの、数日後動画は全削除され、
 うp主や動画サイトの運営、閲覧者全員に何らかの不幸が降りかかったという。//
    



何やってんだ俺・・・orz
77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 00:58:19 ID:Mz3xHmXq
>>76
GJ!実況してえwww
ルルナナのラブエロ動画見たい
変態的なプレイもナナリーはお兄様に頼まれたらやっちゃいそうな気がする…
78名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 10:24:36 ID:SFRIBHuu
>>76
その動画まじ見てえ(;´Д`)
ルルーシュが初めてナナリーとチッスした時とかナナリーは大人の世界にびっくりするんですね。

「これが大人のキス。そしてお兄様の味(はあと)」

分かります。
79名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 10:35:01 ID:xOf/N8wK
>>76
動画みてえぇぇww
ルルナナラブラブたまらん


転載
よし皇帝ルルーシュを通販でも何でもいいから販売してくれ
そして是非とも囚人服のナナリーフィギュアも…!!!


161:名無しさん@お腹いっぱい。 2009/05/14(木) 20:25:26 ID:93nuf319[sage]
これは既出?

『コードギアス 反逆のルルーシュ CODEGEASS MODEL WORKS』
http://item.rakuten.co.jp/fai-s/60795/
サンライズの人気アニメ『コードギアス 反逆のルル―シュ』シリーズのメカ、キャラクターの立体情報を詰め込んだビジュアルブックが発売となります。
「月刊ホビージャパン」で掲載された作り起こし模型作例および、模型商品を美しい写真で完全収録。
また、本書のために作り起こした、人気フィギュア原型師・TOMOによる主人公・ルル―シュ皇帝服ver.とスザクのナイト オブ ゼロVer.のフルスクラッチフィギュアを掲載。
メカファンにはきっとご満足頂ける、系統ごとにまとめた大判のメカニックフル設定資料集も充実、劇中に登場するメカの色・形を確認できる初の設定資料集となります。
これまで掲載され人気を博したHJ用描き下ろしアニメイラスト4点もフルサイズで収録。各方面のブログなどでも話題となったイラストを大サイズでご覧頂けます。
今回は誌上通販限定アイテムとして、メガハウス「アクションフィギュアコレクション」新作「C.C.」他、複数のアイテムをご用意しました。
『コードギアス』ファン、模型ファン必携の一冊です。
80名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 01:26:50 ID:3ykdOA5C
ナナリーフィギュアほすぃい!
ルルーシュの横に置いたり色々したい
81名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 01:34:04 ID:OtL+kl2g
やっぱ総督服だと車椅子が大変+盲目という制限があるから
露出度が高くエロく儚げな奴隷服でフィギュア化おながいします

お兄様のためにも
82名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 19:05:02 ID:cbBrNL5y
本当だよ。
せめて人形だけでも愛し合う二人を毎日一緒に置いておきたい。

83名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 23:33:07 ID:wXIuxqdZ
何かの都合で離ればなれにならなきゃいけない時に、
お互いに自分のフィギュアを渡すルルナナを妄想した
離れても寂しくないように、とか何とか言って
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 01:27:52 ID:SmDethXI
う(T_T)実際引き裂かれて悲しかったよ。
二期は切なかった。
85名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 10:22:05 ID:yo9dfYOU
ルルナナには2人で幸せになってほしかったぜ
86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 16:16:27 ID:2NJwwMiZ
一番愛し合ってる2人が引き裂かれて敵対して、更には最悪な形で死に別れだからなー……
ギアスはとことんルルナナと俺らに優しくない脚本だったな
だからこそ、このスレだけでも2人を幸せにしてあげたい
87名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 02:20:26 ID:PBlXUQip
 おかあさん+ナナリー
=ママ+ナナリー
⇒ママリー
88名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 09:56:02 ID:391v0qH5
ナマリーを思い出して少し和んだw
89名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 19:24:26 ID:X0I3Uu2z
ナナリーってルルーシュの死からどうやって立ち直ったんだろう
やっぱりナナリーには笑顔でいて欲しい、幸せになって欲しいっていうルルーシュの想いを汲んだのかな
あとルルーシュ(とナナリー)が望んだ優しい世界を築くためとか?
90名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 20:46:25 ID:HSnuxGa7
イラドラの時点ではまだ立ち直っていないとマジレス
正直愛する人を亡くしたら、本当に胸に穴が空いたようになって、
完全に立ち直るには何年もかかる
ナナリーは少しは笑えるくらいには立ち直ったという印象
彼女はこれから自分の力でゆっくり歩みだすんだろう
91名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 21:27:34 ID:391v0qH5
マジレスすると>>90と同じ意見だ
多分、死亡直後はルルーシュに関する思い出の品や場所を見ただけで自然に涙が出るだろう
ほとんど泣き暮らしていたんではないかと思う
顔で笑って心で泣いていたんだろうし、心を許せる人間もいないから一人で泣いていただろう
イラドラでさりげなくリボンが黒かったのとぽつりと呟いた台詞が悲しかった
92名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/18(月) 23:42:29 ID:bMI/r5Gw
>>91
リボンが黒いのは別に意味ないだろ
93名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 02:10:11 ID:V4/1IPkQ
>>91は喪に服しているようだ、と言いたかったのでは

実際、ルルーシュが死んでから葬られるまでどうやったんだろうな
表向きは葬儀なんか出来ないだろうし
こっそり誰も知らないところに墓でも作ったんだろうか
94名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 10:18:55 ID:BMDtbPVT
ルルーシュの墓はジェレミアのみかん農園にひっそりとあると思っている
ジェレミアなら一生ルルーシュの墓を守りそうだ
たまにでいいからお忍びでナナリーも墓参りいけるといいな
95名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 12:48:55 ID:uX39itfu
アシュフォード学園の隅にひっそりと、というのはどうかなあ
ルルーシュが仮初とはいえ、ブリタニアの王子としての宿命やゼロの立場から離れ
短い間だけど一人の人間として唯一生活を行えた場所
すべてのしがらみから開放されたルルーシュは静かに一人のアシュフォードの学生に戻る
もちろんその墓にルルーシュ名が刻まれることはないけど

そんでナナリーはアシュフォード学園への定例の訪問に見せかけて年に一度か二度その墓にお参りするの
96名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 14:20:02 ID:VuHXszpC
空気を読まないこの俺がルルナナを与えてやるぜ。
受けてみろ!!






学校なんて退屈だ。
黒の騎士団としての仕事も正直退屈になってきた。ブリタニアは思っていたよりも弱すぎる。
ああナナリー、出来るだけ早くブリタニアを壊してお前の国を作ってやるよ。

顔が見たくて小走りでナナリーの部屋へ行く。足音でナナリーは俺が解るらしい。賢いな、流石は俺の可愛い妹。
「ただいま、ナナリー」
「お帰りなさい、お兄様」
愛らしい微笑みを浮かべこちらを向いた。ふふっ、まるで天使だ。緩む頬を抑えきれないままナナリーの髪に触れた。
「ナナリー、昨日教えた通りの言葉、言わなきゃ駄目だろ?」
「あら、そうでしたわね、ごめんなさいお兄様」
「さあナナリー、早く、」
「はい。えっと…、ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも…ワ・タ・シ・にしますか?」
最後に可愛らしく首を傾げニコリと微笑んだ。
ふふっ、ふふふふっ素晴らしい、素晴らしいぞナナリー。完璧だ。昨日俺が教えた通りに完璧な仕上がりだ。流石だぞ俺のナナリー。鼻血が出そうだよ。
くはははは!
「どうですか?お兄様?」
「あ、ああ良かったよナナリー。俺は勿論ナナリーからいただくけどね」
「まあお兄様った?
97名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 14:21:42 ID:VuHXszpC

「まあお兄様ったら。でもほんとにこんなこと言われたら男の人は嬉しいんですか?」
「勿論だよナナリー。だけどそれは俺以外には言ったら駄目だからな?」
「はい、解りました」
「イイ子だ」
ナナリーの額に口付けて頭を撫でた。これからは帰りがいつも以上に楽しくなりそうだ。




おわり


自サイトで上げたやつ。
下手くそでスマン。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 14:46:58 ID:jjSQjHUN
シャーリースレがなくなってしまった。
したらば?にスレが立っているらしい。
ナナリーの個人スレもそうだけど、2chの外にスレを立てられてもちょっと行きにくいな・・・。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 16:17:46 ID:nhdDNZ+W
>>97
GJ!
実際ナナリーのための世界を作ったからルルーシュは凄いよな。

>>98
ナナリーの個人スレはまだこの板にある。
シャーリーはしたらばに行ったのか。
知らなかった。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 17:05:51 ID:jjSQjHUN
ああ、ナナリースレは一応あるけど、あれもしたらばに移動っていう話が出ていたと思う。
101名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 19:50:45 ID:pOCDzZqK
>>97
乙!可愛いナナリーと新婚気分を味わえるのはお兄様だけなんだな
お兄様うらやましい
102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/19(火) 20:13:39 ID:QMPLESni
ななりかわいわああ
103名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:03:43 ID:EeaZ2PA+
>>97
ルルナナ新婚気分可愛いなぁw

>>100
出てたな
移動すんのかわからんが


ルルーシュスレからルルナナの部分だけ甜菜
可愛えええええ!!!!

664 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/05/19(火) 20:55:52 ID:/r+OgXQL
>>509
http://imepita.jp/20090519/751240
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:21:46 ID:L7TZ3b8/
>>97GJ!!
何というナナリー狂だw だがそれでこそルルーシュ

>>103
萌える もっとゼロルルーシュとナナリー総督の絡みを本編でも見たかったぜ・・・


ところで、完璧に妄想SSを投下します
書いてて序盤の展開が何かびみょんですが、ルルナナです一応
オリキャラが出張ってしまうので、駄目な方はスルーして頂ければ有り難い
105名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:23:06 ID:L7TZ3b8/
「・・・編入生・・・ですか?こんな時期に」
「そ。おじい様の紹介だからね。本国の学園との交換留学生という形になるから。
 ―――というわけで・・・」

「・・・皆さん、宜しくお願いします!」

アッシュフォード学園の生徒会室に、見慣れぬ人影が混ざっていた。




『Giving you a bouquet with my love』





「ええと、それじゃあ最初ということで・・・、自己紹介からしていこっか!!」
ミレイの進行により、留学生と生徒会との顔合わせが進められる。
遠い海を越えてやって来た少年は、僅かに新生活への不安を滲ませるような表情をしていた。
まだあどけなさの残る顔で、意を決したように口を開いた。
「・・・ご紹介に預かりました、レオン・ヴァレリーです。本国では中等部の寮の監督生をしてます。
 趣味はサッカー観戦で・・・」
「ハイハイハイ!!しつもーーーん!!!」
少年の自己紹介を遮る勢いで少女の声が飛ぶ。
「ちょ〜っとぉ、シャーリー!!今、自己紹介の最中なのよ?」
「えへへ、すみません、会長!でも、さっきからずっと気になって・・・。
 ねえ、レオン君。兄弟とか居る?」
突然の質問に驚いたように、少年が目を瞬かせた。
「・・・いえ、居ませんけど・・・」
「じゃあ、従兄弟は?親戚は??」
「ええと、・・・僕の家系は女系が多くて、従姉妹なら何人か・・・」
「・・・本当に???」
業を煮やしたミレイが割って入った。
「シャーリー、さっきからどうしたのよ?!いきなりこんな突っ込んだ質問しまくって・・・」
「す、すみません!!・・・でも・・・、会長、気にならないんですか?」
「何が?」
「だって・・・、」
一呼吸を置いたシャーリーの言葉に、生徒会室の面々の視線が少年に集中する。


「この子、ルルにそっくりじゃないですかぁ・・・」


・・・その言葉に生徒会全員の視線が強まったことを感じたように、少年はぽり、と頬を掻いた。
106名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:24:48 ID:L7TZ3b8/
新たにブリタニアからやって来た少年、レオン・ヴァレリーは、年相応のあどけなさを残しつつもその実、
かなり人目を惹く容貌をしていた。
決して容姿が悪い、という意味ではない。
寧ろその逆で・・・、
―――恐ろしい程に、整った面立ちをしていた。

同じ年頃の少年よりも白い肌に、大きな紫の瞳が目立つ顔。
全てのパーツが人形のように理想的に配置されたその顔は、同年代の少女なら一目見ただけで忘れられないと思う筈だ。
中性的な顔立ちに見合ったように細長い手足は、ゆったりと中等部の制服に覆われている。
陽に当たるときらきらと透けて見えるようなストレートの暗いブロンドは短く、彼の容貌に非常によく合っていた。
そして、そんな彼の顔立ち・・・、というか、特にその強い意志を反映するような瞳が、一人の男に酷似していた。

・・・このエリア11のアッシュフォード学園生徒会副会長、ルルーシュ・ランペルージ、その人に。






「・・・言われてみれば・・・」
ミレイが思い出したように声を上げる。その言葉を受けて、
「ね?ね?そうですよね?やっぱり似てますよね?」
シャーリーも勇んで同意を求めた。
そして他の面々もまた・・・。
「・・・ああ、確かにねぇ・・・」
「お、カレンもそう思う?・・・まー、ルルーシュのすかした表情以外とは似てるって感じかな〜〜」
「ちょっと!!ひどいよ、リヴァル!!何てこと言うのよ!!」
「まぁまぁ落ち着いて、シャーリー。・・・君、本当に似てるね。僕にとっては、幼馴染が増えたみたいで変なカンジだなぁ」
「スザク君でもそう思うのねぇ・・・。・・・・・」
その言葉とともに、ミレイが後ろに控えていたルルーシュその人をちらり、と振り返る。
彼は愛しい妹の車椅子の傍に、じっと立っていたのだったが・・・。
・・・その表情は、何とも言えないものとなっていた。

そんなルルーシュの肩に、リヴァルがどかりと腕を回す。
「どうよ、ルルーシュ。知らない間に『弟』が出来た感想は!!」
「・・・・。煩いぞ、リヴァル。大体、俺に弟は居ない。・・・それに、良いのか?皆揃ってこんなに騒いで・・・。
 戸惑ってるんじゃないか?」
ルルーシュが肩に回されたリヴァルの腕を振り払いながら呟いた。
しかしその言葉に対して、少年は落ち着いて返答した。
「・・・いえ、大丈夫ですよ。それより、かの有名な生徒会副会長に似ているなんて、光栄です」
あどけない顔に、どこか大人びた微笑みを浮かべていた。
ルルーシュを真正面から見つめ返しながら。

107名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:26:46 ID:L7TZ3b8/
『彼は14歳だから・・・、ナナリーと同い年なのね。だから・・・』
『はい、任せて下さい、ミレイさん。・・・レオンさん、よろしくお願いしますね』
『そんな、僕の方こそ・・・。改めて宜しくお願いします、「ナナリー」』

―――くそ、出会いの始めから馴れ馴れしい奴め!!大体、何でナナリーに留学生をガイドする役目を・・・!!
ルルーシュは一人、心の中で悪態を吐いていた。
先ほどミレイの申し出により、ナナリーが同学年ということもあり、彼女のクラスに編入することが決まったのだ。
ナナリーは目は見えないが、校舎の造りはちゃんと把握しており、授業のシステムにも精通している。
まあ、それでも一抹の不安は拭えない、ということで、シャーリーと共に三人で校舎案内に向かったのだったが・・・。
ルルーシュは生徒会室で浮かない顔をしていた。
「ルルーシュ、酷い顔してるよ。どうしたんだよ」
「・・・・・・生まれつきだ」
スザクの軽口に皮肉を込めて返す彼の心中は、最愛の妹に他の男が近づいてしまう危機を感じて、穏やかではいられなかった。




「じゃあね、ナナちゃん。レオン君も新しい学校生活、楽しんでね」
「「はい、有難うございました、シャーリーさん」」
シャーリーが高等部に戻り、14歳の二人組が中等部のクラスに向かう。
柔らかな春の日差しが午後の廊下から差し込んでいた。
「じゃあ、レオンさんはこれから2週間しかこちらに居られないんですか?」
「うん、またすぐに本国に戻らなきゃいけない。でも、それまでは此処で、楽しい思い出を作れたら、って思ってるよ」
「是非楽しんでいって下さいね。・・・・・・・うふふ」
「・・・・・どうしたの?」
「さっき、レオンさんが『ルルーシュに似てる』って、皆さんが言ってたのを思い出しました」
「ああ、あれは・・・」
「そんなに似てるなんて、不思議ですね。お兄様も、不思議な感じがしたんじゃないかしら」
「・・・・・・・・・」

小さな二つの影が、廊下をするすると移動していた。










**************************************************************

―――中等部に、副会長もかくやと思わせる美貌の持ち主がやって来た―――

この一報は学園を駆け巡り、編入初日から少年・レオンの評判は高まっていた。
しかしその人柄は温厚篤実ではあるものの、他に特筆する部分も無かったようで、
一部男子生徒からのやっかみは存在しながらも、徐々にクラスに溶け込んでいっていた。



そんな彼がやって来て3日目の、4時限目のことである。

108名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:28:13 ID:L7TZ3b8/
太陽が中天に差し掛かった真昼、春と言えど日増しに紫外線が強くなることが感じられた。
紺碧の空の下で、アッシュフォード学園敷地内のサッカー場から、時折湧き上がる歓声が聞こえていた。
そしてその歓声は、この高等部2年の教室にも聞こえていたようだ。
「なあなあ、ルルーシュ。・・・なーにお前、本なんか読んじゃってんの?」
「一応今は自習時間だろう、リヴァル」
「『ル・ブランが教える菓子作り100の基礎、185の応用』?・・・何つーか、相変わらずだな、ルルーシュ・・・。
 ――それより、ちょっとこっち来いよ!面白いモノが見られるぜ!!」
「何がだ?・・・そう言えば、やたら騒がしいな。・・・????
 ・・・みんな、窓際に行って、何を見ている?」
「だからお前もこっち来いって!!!」
ルルーシュはリヴァルに促されて椅子から立ち上がり、駆け寄って教室の窓から下を見下ろした。
周りを見ると、生徒達の視線は一様にサッカー場に向けられているようである。
2年生の教室は3階に位置するため、成る程観戦場所としては申し分の無い場所ではあるようだ。
青い芝生の生えたピッチ上で、中等部の生徒達が試合をしていた。
多くの人影が学園指定のシャツとショートパンツ、その上に紫と黄色のビブスを身に着けている。
その中でも特に目立つ、一つの小さな影が、遠目にも分かるほど生き生きとピッチ上を躍動していた。


「キャーー!!またパスが渡った!!!」
「レオンくーーーーーーん!!!!」
周囲の女生徒の黄色い歓声を聞いて分かったのだが、どうやら活躍しているのはレオン少年らしい。
その喧ましさに辟易しながらも、ルルーシュは改めてそのプレイスタイルを観察した。
小兵ながら周囲の屈強なガードにも屈しないボディバランス。
その俊敏さも然ることながら、ボールが渡った時のドリブルのスピードに目を見張る。
周りの状況を読み、即座に予測し動いている。
そのためか、すぐに相手の攻撃の芽を摘める訳だ―――。
「・・・凄いね、レオン君」
ふとルルーシュが視線を横に向けると、いつの間にかスザクが隣に立っていた。
「何だ、スザク。お前も周りに影響されたクチか?」
「バカ言うなよ。・・・凄いよ。あんな小柄で、あれだけマークに遭ってるのに、絶対ボールを取られない」
「『巧い』ってことか?」
「・・・それもあるけど・・・。それより、何よりフィジカルが凄いよ。相手の大型DFに当たり負けしないんだから」
そんなスザクの分析に、リヴァルが茶々を入れる。
「顔だけは似てる、どっかの誰かさんとは大違いだなーーーー!!」
ルルーシュはそんなリヴァルを横目で一睨みすると、改めてスザクとの会話に専念する。
「俺は何より、動きの先読みぶりが良いと思ったが」
「ああ、それも有る。・・・けど、・・・うわ!!!凄い!!あれをインターセプトするのか!!」
「さっきから『凄い』としか言っていないぞ」
「だって本当だからね。見ろよ、もう30分近くプレイしてるのに、あれだけの運動量でスタミナが落ちてないように見える。
 ―――まるで、何処かで特殊な訓練を受けたみたいだ」
スザクは何処か感嘆を滲ませた声を出した。

109名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:30:18 ID:L7TZ3b8/
ピィイイイィーーーーー!!
突如として、ピッチに審判の笛が響き渡る。
どうやら反則すれすれの動きで相手チームがレオンにタックルし、強引にボールをライン外に出したらしい。
周囲のざわつく声を聞きながら、ルルーシュとスザクは攻撃を受けた少年を見遣る。
・・・普段の幼い穏やかな顔に、遠目に分かるほどの、瞳に強い闘志を漲らせた少年を。


僅かな間を置いて、スローインからゲームが再開した。
味方からパスを受けたレオン少年は、身に付けた黄色いビブスを翻らせて駆け出した――。


ドリブルをしながら一気にトップスピードまで持っていく。
先ほどまでの動きが何だったのかと思わせるほどの俊足で。
余りの速さに中盤の選手が置き去りにされてゆく。
センターサークル手前でボールを受けたにも関わらず、瞬く間にペナルティーエリア付近まで到達した。
相手チームのボランチとDFが数人がかりで襲い掛かる。
相手との間に身体を入れてボールを守ったかと思うと、身体を反転させて、近くに居た味方にふわりとパスを出した。
マークがレオンに集中していたため、ほぼノーマークだった彼はそのままシュートを放てば良いのに、
ペナルティーエリア内でまごついたままだ。
相手守備陣が一気にボールを奪おうと向かったところで、声が飛ぶ。
「・・・こっちだ!!!」
レオンの声を受けて、彼は頼れる味方にパスを出した。
レオンが駆け出す。
大きく左脚を振りぬく。
ボールが彼の射程圏内に入ったと思うと、そのままトラップすることなく、ダイレクトでシュートを放った。




突然の超高速のボールの襲来に呆気に取られたキーパーは反応出来ていない。
僅かな間を置いて背後を振り返った彼は、既にゴールラインを割ったサッカーボールを目にすることとなった。


ダイレクトランニングボレーシュートが決まった瞬間だった。









・・・数秒間しん、と静まり返ったサッカー場が、時が動き出したようにワッと大きな喝さいを上げる。
相手チームが呆然としている一方で、レオンは他のチームメイトから手荒い祝福を受けていた。
小さな頭を小突かれて素直に祝福を受ける少年のその顔は、年相応に幼く、くしゃりと破顔した。
周りの女生徒の黄色い悲鳴とともに、リヴァルも興奮して喚いている。
その喧噪の中で、ルルーシュとスザクは呆気に取られたように無言を貫いていた。
不意にスザクがぼそりと呟く。
「・・・本当に、大したもんだね」
ルルーシュはそのスザクの言葉を聞きながら、心の中で一人呟いた。

―――何となく、あの動きはお前を思い出させるんだがな、・・・スザク。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:32:32 ID:L7TZ3b8/
それから間もなく、試合終了のホイッスルが鳴った。
結果は言うまでも無かったようで、一方がもう一方に、と言うよりもたった一人に徹底的に叩き潰されたようだ。
意気揚々と引き上げる勝利側のグループで一人、獅子奮迅の活躍をした少年がチームメイトに揉みくちゃにされる。
何とか歓喜の輪から抜け出た少年が向かった先を見たルルーシュは、瞬時に身体を硬くした。
「え」
「おあ?!」
スザクとリヴァルの戸惑いの声を聞きながら、ルルーシュはその目で、その光景を見た。
・・・愛しい妹が少年に汗を拭くためのタオルを渡し、スポーツドリンクを手渡す、甲斐甲斐しく世話をする光景を。
最愛の妹が天使のように愛らしい笑顔を、たった今活躍していた少年に惜しげもなく振り撒くその姿を。
同様にその場面を目撃したスザクとリヴァルが、恐る恐るルルーシュの方を振り返る。
「「・・・っひぃ・・・!!!」」
二人同時に素っ頓狂な悲鳴を小さく上げる。

・・・傍らに居る男の、修羅の如く悪鬼じみたその表情を目にしながら。




*****************************************************

先日のサッカーの一件以来、ルルーシュの眉間の皺は日増しに酷くなっていくように見えた。
そして今現在もまた――・・・。
彼の周りを恐ろしいほどの低気圧が取り巻いており、周囲の人間もそれに否応無しに気付かざるを得ない。
・・・生徒会室に居る、年若い二人を除いて。

「レオンさんも、折り鶴を知ってるなんて、びっくりしました!」
「鶴だけじゃなくて、他にも幾つか折れるよ。・・・ほら、これは百合の花」
「・・・これが花びらかしら??・・・凄いです!レオンさん」
「これは簡単だから、すぐに折れるようになるよ」
「何でも知ってるんですね。・・・レオンさんは、折り紙をどなたから教わったんですか?」
「・・・昔、教えてくれた人が居てね」
14歳の少年と少女の、可愛らしい会話が続く。
穏やかな春の日差しに相応しい、ほんわかとした空気を纏いながら。
しかしそれとは正反対の氷点下の空気が、部屋の一角を支配していた。

「・・・ルルーシュ。・・・いい加減に・・・」
「『いい加減にしろ』と?何がだ?スザク。・・・これが笑っていられるものか」
幼馴染の言葉を遮って鋭く言葉を発したルルーシュの顔は、相変わらず酷く険しい。
スザクが思わずはぁ、と溜息を吐くと、側のシャーリーに助け舟を求めるように視線を向けた。
その視線を受けて、シャーリーも何とか口を開く。
「・・・ほ・・・、ほら、ルル!!・・・ドーナッツ買って来たんだけど、オールドファッションとダブルショコラ、
 どっちが――」
「・・・・・・・・・・・・」
取り付く島も無いルルーシュの様子に、流石の体育系元気少女も肩を落とした。
思わず周りの生徒会メンバーと小声で話し出す。
(ねえねえ、やっぱ駄目だよぉ。ナナちゃんにあんな風に他の男の子がべったりしてるとこ延々見せられると・・・)
(そんなこと言ってもね・・・。まさかこのままレオン君が居なくなるまでこの調子っていうのも・・・)
(ちょっ・・・。お前まで匙投げるんじゃねーよ、スザク!イヤだぜ、あんな人間ブリザードと一緒に居るの)
(・・・だったら、ルルーシュなり他の誰かなり、ナナリーに忠告するとか・・・)
(無理よ、カレン・・・。ナナリーはああ見えて、結構頑固なところもあるみたいだから。自分が面倒見るって
 張り切っちゃってるみたいねぇ・・・)
(でも、ミレイちゃん・・・、このままだとルルーシュ、いつか爆発しちゃうんじゃ・・・)
ニーナのその言葉に、メンバー全員が振り返り、ルルーシュの様子を見遣る。
件の生徒会副会長は、何処までも苦々しげな表情をして、愛しい妹と彼女に付く『害虫』を見つめていた。
その視線で人を殺せそうな勢いに、思わず誰ともなしに呟く。

(・・・ルルーシュって、本当にシスコンなのね・・・)
111名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:33:53 ID:L7TZ3b8/
重い空気を振り払うように、スザクが何とか若い二人に話しかける。
「・・・二人とも、上手く折れてるね!!」
普段はKYな彼も、流石にこの場では空気を読んで、『仲が良いね!!』とは決して言わない。
ナナリーがスザクの接近に気がつき、声を弾ませた。
「スザクさん!見てください、こんなにレオンさんが折ってくれたんですよ!」
「そんな、言うほど大したものでもないよ、ナナリー・・・。
 ・・・あの、スザクさんは今はどこの部にも所属してないんですか?」
「ああ、僕は今はブリタニアの軍属だからね・・・。時々忙しくなるから、部活参加は免除して貰ってる。
 それより、聞いたよ?君の色んな部での道場破りっぷり」
「レオンさん、本当に凄いんですよ!!今は色んなクラブの方から助っ人に引っ張りだこで」
「だから、それ程でも無いって、ナナリー・・・。
 ・・・でも、一度スザクさんと何かで対戦してみたいな」
「まあ、いつか時間が有ったときにね。
 ・・・・・・・・?レオン君、君って・・・」
「・・・はい?」
「・・・ルルーシュにそっくりだと思ってたけど・・・。目の色、ルルーシュとちょっと違うね。
 ・・・部分的に青みがかってる」
「・・・あの、これは・・・」

ガタン!!

会話を遮るように、ルルーシュが荒々しく音を立てて席を立った。
呆気に取られた生徒会メンバーを後目に、そのまま踵を返す。
部屋を出て行ってしまった人影に、やや遅れてリヴァルが「なぁんだぁ・・・、アイツ」と声を上げる。
ナナリーもまた、唖然とした後、不安に駆られるような表情を覗かせる。
そんな戸惑う生徒会室の空気の中・・・、
少年・レオンは一人静かにルルーシュが出て行ったドアを見つめていた。

***********************************************************




つづく
112名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:35:25 ID:L7TZ3b8/
というわけで、終わりませんでした
うざかったらすんまそん 暫く続きます
113名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 00:44:14 ID:UwtxKu9k
ウザくはないよ
面白い

なんか最後でもう一人オリキャラが出てくる予感がするけど
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 03:30:44 ID:nVZiLhC0
>>112
GJ!!凄く面白かったし、続き気になるよー!
これからルルナナとレオンにどうオチがつくか楽しみにしてる
レオンとナナリーの仲良しっぷりとお兄様のヤキモチ可愛いw
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 06:38:33 ID:eNST+/Cu
>>112
GJ!とっても面白かったー!
オリキャラのレオンが凄く気になる
続き楽しみにしてます
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 08:54:30 ID:kh+OV6F5
>>112
乙!
オリキャラ気にならないよ
続きが気になる!!
ルルーシュの嫉妬www
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 08:58:42 ID:aBEJ7RQr
>>112
もしや暴君ルルーシュとナナリーの話を書かれたお方ではありませんか!
書き方が似てると思ったので違ったらすんまそん
118117:2009/05/20(水) 09:03:39 ID:aBEJ7RQr
>>112
あとGJです
続きが非常に気になる
書き方も相変わらずそつがなくて安心して楽しめますわ
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 21:12:57 ID:kYEWV4km
>>112
GJ!!すごい面白かった!ルルーシュの嫉妬っぷりがたまらんww 
続き楽しみにしてます!
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/21(木) 02:04:51 ID:Fo1rAgIr
>>112
面白かったー!
レオンが自然と溶け込んでて良いね
レオンの正体が気になる
続き楽しみにしてるよ!
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/21(木) 17:09:25 ID:L8J1QNxh
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122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/21(木) 23:46:49 ID:HfyG7bhi
福山雅治の新曲『最愛』を聞くとルルナナを思い出して涙ぐむ
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/22(金) 20:39:03 ID:il8RFe36
でっていう
124名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/22(金) 21:22:40 ID:7Mu1AiUc
>>121
GJ  いいなあ 
ルルナナは2人の名前の字面だけで良く見える


IncubusのWishing you were here聞いてたらルルナナが浮かんでしまった
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/22(金) 23:35:06 ID:1irld461
>>121
乙!
ルルナナの綴りが大好きだ


転載
ルルナナ隣…!!!
ナナリー可愛いw

431 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/05/22(金) 20:40:00 ID:sS0Ebs05
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/159/159602/c20090522_geass_01_cs1w1_637x640.jpg
126名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 00:23:45 ID:LDruYqL+
>>125
UWAAAAAAAAAAAA
ナナリーかわいいいいいいいいい

明らかに他のキャラよりも手が込んでる衣装
髪に付けられたキラキラの飾り・・・
間違いない ルルーシュプロデュースの衣装ですな
127名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 09:32:48 ID:BXTfK+QV
>>125
キャラソンのジャケきた!
ルルナナかわええええええええ
ナナリーの花の髪飾り?をルルーシュがナナリーつけてたのか
だから盛り沢山なんだなw
1281/2:2009/05/23(土) 17:04:20 ID:XXjsJ3hk
唐突ですが、単文投下


-------------------------
身支度を整えて朝食を取ると、椅子に座る。ナナリーの最近増えた習慣のひとつだ。
「お兄さま、お願いします。」
「ああ、わかったよ。…今日はどれがいいかな。」
そう言ってルルーシュがナナリーの側の机に籠を置く。中身はリボン、飾り付きのゴム、
小振りのコサージュにシュシュなどの髪飾りたちだった。

高等部に通いだしてから、ナナリーは気分によって髪を結うようになった。
クラスの友人が毎日綺麗にアレンジしてくるのを羨ましく思ったらしい。
そんなことをしなくてもナナリーの髪は十分に綺麗で魅力的なのにな、とルルーシュは思って
いた。実際、兄バカ…もとい身内の贔屓を差し引いても、ナナリーは綺麗な髪をしていた。
最初はナナリー自身が悪戦苦闘しながら結っていたが、ある日やってみようかという兄の声に
軽い気分で依頼した。
そして予想以上に見事な出来にナナリーは喜び、その後落ち込んだ。
「……ちょっとやっただけなのに、お兄様はなんでも上手くこなしてしまうんですね…」
さっきまで綺麗だかわいいだと喜んだ顔を見せていた妹の暗い声に、ルルーシュは苦笑する。
「そんなことはないよ。それに俺は小さい頃はナナリーの髪を結ってただろう?
ナナリーの髪の事は一番知ってるつもりだけど?」
そう言われれば小さな頃は兄に2つに結んでもらっていたし、目が見えない頃は入浴後の手入
れも散髪も兄任せだった。
「そう言われればそうですね…」
顔を上げたナナリーがはにかんだ笑顔を見せる。
ルルーシュはナナリーの頬を軽く撫でた。触れた手の心地よさにナナリーは掌に頬をすり寄せる。
「私も、練習したら上手く出来るようになるでしょうか。」
「もちろん。ナナリーもすぐに上手になるよ。」
兄の言葉にナナリーはまた明るい笑顔を見せる。
「じゃあ、練習しますから、上手く出来ないときは教えてくださいね」
「もちろん。きっとすぐ上手くなるよ」
ルルーシュはにこにこと妹に答え、そしてこう続けた。
ナナリーが納得できるようになるまで俺にやらせてくれないか?と。
1292/2:2009/05/23(土) 17:05:04 ID:XXjsJ3hk
それから暫く経ち、ナナリーも随分上手くなったが、未だにルルーシュが行っている。
最近のルルーシュは雑貨店でリボンを選び、可愛らしい布を見つけてはそれでシュシュを
手作りするまでになっていた。
「今日はその、薄い緑色でお願いします。」
「わかった。」
多めの髪を、ルルーシュの大きな手が器用にまとめて編んでいく。
ナナリーは最初は朝の忙しい時間を使わせてしまうのを心苦しく思っていたが、未だ兄がやる
方が出来上がりがいいこと(ある日自分でやっていって、今日は上手くいかなかったのと友人
に問われ、落ち込んだらしい)その手の心地よさと、兄が自分のために時間を割いてくれるこ
とに単純にうれしさを感じ、任せっぱなしになっていた。
「やっぱりお兄さまにやっていただいた方が綺麗にできますね。」
出来上がった髪を見て、ナナリーは9割の感心に1割の嫉妬が混ざった声をだす。
嫉妬の色に苦笑しながらルルーシュは問う。
「やっぱり俺がやるのは嫌かい?」
「そ、そんなわけありません。ただ何時まで経っても追い付けないのが、悔しいなって…」
妹の拗ねたような言葉に愛しさを感じて、ルルーシュは額に唇をおとした。

でもナナリーは知らない。
彼女の兄がこの「仕事」を勝ち得続けるために、練習は元より、新しいアレンジのネタを日夜
探していることを。
―せっかくのナナリーに触れる機会を失ってたまるか!

おしまい

--------------
130名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 18:24:59 ID:o17mZuoP
GJ!さすが陛下!!ナナリーのために努力は惜しまぬ方だw
このスレはいよいよSSが豊富になってきてたまらん。
131名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 19:45:57 ID:TuC3op5E
>>129
GJ!GJ!!!
仲良し兄妹なのか、恋人なのか、二人の間に流れるどちらともとれる様な雰囲気が凄い良い(;´Д`)ハァハァ
ルルナナ可愛いよルルナナ
132名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/23(土) 22:15:25 ID:g5EXQgK2
>>129
GJ!!
ルルーシュがカリスマ美容師並みに技を極める姿が目に浮かぶw
133名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/25(月) 00:56:06 ID:y2gVkOYD
ルルナナで一緒に風呂に入り、お互いに髪を乾かし合う妄想をした
その後はベッドの上で果てしなくイチャイチャ
134名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/25(月) 08:49:59 ID:9V7ElE47
イチャイチャ髪を乾かし合うのいいな
ルルーシュはナナリーの髪質を一番理解してそうw

ナナリーは雷怖がるかな?
昨日の雷が凄かったからルルーシュに抱きつく妄想していた
135名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 01:05:38 ID:WhPCBVTC
ルルーシュならナナリーの横で添い寝しそうだ。
136名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 02:30:09 ID:7yxjps9x
ゴロゴロゴロ ピシャアァァァァァァァン

ナナ「きゃあぁぁ!!!」
ルル「何だ、ナナリー。まだ雷が怖いのかい?」
ナナ「そ、そんなことはありません。私だってもうこどもじゃ」

ゴロゴロゴロゴロ……  ドガアァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!

ナナ「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」(勢い余って抱きつき)
ルル「ほわあぁぁぁっ??!!!な、ナナリー……、む、胸が…その…」
ナナ「……ううう、こわいです………(ガクブル)」
ルル「…………(涙目ナナリーたんも可愛いお)。
 ………仕方ないな。ナナリー。俺が一緒に寝てあげるよ」
ナナ「………ほんとですか?」
ルル「ああ、まあ、でもまた雷が怖かったら幾らでも俺に言ってくれて良いからな?」
ナナ「……(顔を真っ赤に染めながら)よろしく…、お願いします……」
ルル「ああ、可愛い妹が困ってるのを見過ごせないからな。……さ、ベッドまで行こう」


ルル・ナナ「「( 計 画 通 り !!!)」」
137名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 10:17:14 ID:tcztLmRx
ちょw二人ともww
そういうルルナナもいいな
138名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 14:34:23 ID:85T+Vzj/
>>136
wwwwww
2人共策士すぎるw
さすがルルナナ兄妹というべきかw
見た目は似てないけど、中身はなんだかんだで似てる気がするこの2人
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 22:00:21 ID:7yxjps9x
>>136のネタ書いててふと思い出したんだが、今週の某週刊誌連載のエロコメにも
妹+雷のコンボが来たなあ、と

ちょいスレチスマソ
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 22:20:02 ID:7d1NKd0i
>>136
その時のルルナナ宅屋根

咲世子「忍法雷神の術ー!」

ゴロゴロゴロ ピシャアァァァァァァァン

咲世子「ルルーシュ様もナナリー様も雷神の術をご覧になりたいだなんて…
この咲世子、一世一代の華、咲かせて見せますよぉぉぉおおお!!」

ゴロゴロゴロゴロ……  ドガアァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/26(火) 23:58:12 ID:N+yJUD6H
さすがっす咲世子さん

自分も咲世子さんになってルルナナが雷の中で熱い夜を過ごすところを覗きたいです
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/27(水) 09:01:58 ID:AuO4vlO5
>>140
咲世子さんはやはり最強だw

ルルナナ可愛いよルルナナ
今日はふりふりエプロン若奥様ナナリーを堪能するルルーシュを妄想する
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/27(水) 10:39:31 ID:Q0Skn5w/
料理もナナリーもですね。分かります。
実際ルルーシュはナナリーが作る料理ならなんでも美味しいらしいから。
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/27(水) 23:33:39 ID:Gr4Vnk4G
逆にナナリーもルルーシュの料理ならなんでも好物なんだよなw
ルルナナ互いに互いを好きすぎてたまらん
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/28(木) 01:14:19 ID:+U9+mnuH
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219960812/

↑のスレの>>300-347を見てくれ

クソワロタwwwwwwwww
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/28(木) 07:46:36 ID:npz+jEGN
朝からニマニマしちまったw
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/28(木) 09:31:17 ID:+nHY60Aw
>>145
ハゲワロタ
お兄様さすがっす
敵になったことで兄と妹の関係を解消したから2ヶ月間色々したんですね
わかりました
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/28(木) 10:44:38 ID:zCNk6NnT
>>145
ルルーシュwwww
354の60年後ルルナナも良かった(´;ω;`)
149名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/29(金) 04:12:05 ID:5mNjmPPW
「明日がくるなら」の歌詞ヤバス
余命1ヶ月の花嫁の主題歌なんだが

空白の2ヶ月のルルーシュ→ナナリーのイメージがしてきて・・・
150名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/29(金) 11:00:09 ID:bBIJl7wn
ずっと『お兄様』『ナナリー』『お兄様愛しています』『愛してるナナリー』
と言い合うネタキャラソンはまだですか?
151名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/29(金) 19:51:58 ID:rSd3eLKg
ルルナナのネタキャラソンは欲しいな


転載
同じ画面にいるだけで幸せ
ナナリーの表情がまた…(´;ω;`)

401 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/05/29(金) 19:48:28 ID:VmYPfX+1
ゼロレクジャケも来てた様だ。
ttp://ec2.images-amazon.com/images/I/51Vdm9d-pwL._SS500_.jpg
152名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/29(金) 21:52:29 ID:bBIJl7wn
>>151
ナナリーの表情がまた…

ナナリーはジャケットきたらBOXの方は無理かな
描き下ろしのEDに幸せルルナナを期待
153名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/29(金) 23:14:54 ID:/cni9v7M
やっぱゼロレクと言えばこの兄妹だもんな
ナナリー切ないが表情たまらん
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/29(金) 23:40:31 ID:ZkW9syBp
>>153
それはない
どっちかと言うとゼロレクと言えばルルーシュスザクC.C.
ナナリーは死んだと思われてたし
155名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/29(金) 23:52:21 ID:Twd/5V/a
何でこのスレでナナリー全否定すんだよ……

ナナリーがルルーシュの最大の動機で、それすらも乗り越えていった、っていう
ゼロレクの最重要ポイントだろうが
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:04:38 ID:ZkW9syBp
>>155
マジレスすると最重要ポイントは
明日を望む人々が生きられる世界になるキッカケをつくったことだろ
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:09:11 ID:VtTi6+/k
このスレでは多少妄想が入った解釈おkだと思うけど
公式媒体の明確なソースがある以外は、本編の受け取り方次第でいろんな解釈が出てくるからな
だから、自分は本編を見て、なにこの兄妹!激しくたまらん!!
ルルナナEDキターと思ったわけでしてw
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:10:52 ID:pEc/RiIL
>>156
わかったわかった
お前はゼロレクはルルーシュスザクCCで
俺らはルルナナが重要ポイント、って思ってる、ってことで

で、何でこのスレに居んの?
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:15:56 ID:7MwNFRvv
>>156
まぁそうだよな
160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:38:03 ID:3gz2fCY+
まあまあ おまいら
ルルナナを否定したくて必死なお客さんはほっとこうぜ

それはそうと、>>151切ねええええ
ルルナナ良いよルルナナ
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:45:53 ID:Mg6QJvH8
グレンラガンでヨーコBOXが出た
コードギアスでルルナナBOXが出ないとは言い切れない

いや出るだろ
むしろ出すだろ
出してくださいお願いします
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:59:53 ID:qB6TMQx4
>>151
切ないルルナナがいい!
楽しみだ

>>161
ヨーコのやついいよな
ルルナナで欲しい
出してくださいお願いします
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 01:21:56 ID:3gz2fCY+
ヨーコBOXどんなのかと思って見てきた

良いよなあ・・・
ルルナナフィーチャーした商品出して下さい
サンライズ様ギアススタッフ様MBS様
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 23:58:06 ID:1n3evTTj
公式ルルナナなら何でもいいから出てほしいぜ!
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:11:41 ID:7FbZd11h
唐突ですが>>105-111の続きです

何か長いうえに
・ルルーシュカワイソス
・相変わらずレオンが出張る出張る
という内容ですが、投下します
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:12:52 ID:7FbZd11h



『Giving you a bouquet with my love  Part. 2』




「お帰り」
ルルーシュがクラブハウス内の自室に入った途端、無人の筈の室内から若い女性の声が返って来た。
「・・・何だ、また勝手に入っていたのか、魔女」
とは言え、その声に全く慌てることはなく、彼は冷静に返した。
他人のベッドの上に勝手気ままに寛ぐ緑の髪の少女を横目に見ながら、ルルーシュは室内の自分の机につかつかと歩み寄り、
手に持っていた鞄を若干乱暴に置いた。
ベッドの上の少女はあくまでマイペースに声をかけてくる。
「ああ、あとコレもまた頼んでみた。便利なものだな、カードというのは」
「お前っ・・・!!また勝手に人のカードを使って・・・!!!」
「小さなことだ。気にするな」
「この部屋に染み着いたピザ臭を気にしないでどうする」
「細かいことを気にし過ぎる男は嫌われるぞ。・・・どうしたルルーシュ、また酷い顔をして」
「・・・・・・・・・・」
少女の言葉に対するルルーシュの答えは無く、ただ先程から続く苦々しい表情を覗かせるのみだった。

この、ルルーシュのベッドの上でピザハット期間限定商品・バーベキューデラックスを頬張る少女は、
現在ルルーシュとある契約関係にある。
常日頃から自分のペースを崩さない彼女は、以前囚われていた研究機関に与えられた白い拘束服を未だに身につけている。
本人曰く、「これはこれで動きやすい」とのことなのだそうだ。
『C.C.』という、一種記号的な名前を持つ彼女は、今はこの新たな契約者のもとで口にしたピザに味をしめたらしい。
彼女はピザの一切れを咀嚼し終えたと思うと、再びルルーシュに声をかけてきた。
「・・・・・そんなに面白くないのか?愛しい妹に『ボーイフレンド』が出来る、ということが」
ルルーシュはその言葉に、ぴくりと肩を揺らした。表情に見合った苦々しげな声を出す。
「・・・・・どこで、それを」
「お前の妹が教えてくれたぞ」
「・・・は???!!!・・・魔女!!!貴様、いつの間にナナリーと・・・」
「楽しげにメイドと話していたところを物陰からしっかり聞かせてもらったさ」
「・・・・それは、盗み聞き、と言うんだ」
ルルーシュが脱力して視線を窓辺に投げ遣る。すると、突然彼の携帯電話の着信音が鳴った。
発信元を確認したルルーシュは、素早く携帯電話にボイスチェンジャーを取り付けると、電話に出た。
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:14:54 ID:7FbZd11h

「・・・私だ」
普段よりも幾分か低い声で、どこか芝居がかった大仰な口ぶりで話しだす。
『ゼロか?扇だ。今、時間は大丈夫か?』
思った通りの大人の男性の声が受話器の向こうから聞こえてきた。彼は、ルルーシュがその生涯を賭けて為すべきことのために最近知り合

った人物である。
「ああ、今は時間が取れるだろう。それより、何だ?」
『その・・・、騎士団の次の会合のことなんだが・・・、
 今のアジトだけじゃ追いつかないぐらい、最近では入団希望者も増え始めている。
 そこをどうしたものかと・・・』
「・・・分かった。人員整理と組織についても、話し合うことにしよう。何しろ、次の戦いの場は大掛かりになるだろうからな」
『ああ、宜しく頼む。・・・なあ、ゼロ』
「・・・何だ?」
『・・・あんたは、俺達日本人の希望なんだ。今も顔が見えないから不審がってる奴らは居るが・・・、
 少なくとも、俺はあんたを信頼に足る人物だと思っている』
「・・・それはどうも、と言うべきかな」
『茶化さないでくれ。・・・これからも、俺たちを、黒の騎士団を頼む』
「・・・・・・・・・・・・・。ああ」
ルルーシュが電話を切ると、傍らの少女、C.C.が何処か楽しげな笑みを浮かべていた。
「大変だな、『救世主様』は。顔も知られて居ないのに多くの人間に頼られて」
「・・・五月蝿いぞ、C.C.・・・。例え何が有ろうと、俺はこの道を行くしか無いんだ。
 なに、お前には感謝してるさ。お前がくれたこの『力』で大分計画を前倒しで、しかも早く進められるようになったんだからな。
 ―――それはそうと、C.C.。お前に言いたいことがある」
「何だ」
「―――――少しはピザを頼むのを自重しろ」
「・・・・・・・・。私は人に命令されるのは好きじゃない。それに、それが人に物を頼む態度か?」
「ここで俺が下手に出たとしても、お前がおいそれと首を縦に振らない気がするんだが、違うのか?」
「違わないな。・・・何だその顔は。別に良いだろう、ピザくらい」
「良くない!ナナリーがピザの匂いをいい加減不審に思い始めているんだぞ!!」
「今はポイントを貯めている真っ最中だからな。もう少しで、チーズちゃんを貰えそうなんだ」
「・・・・何だ、それは?」
「チーズ君の恋人、『チーズちゃん』だ。ピザハットの期間限定キャンペーンらしくてな。
 この期を逃せば次に手に入れられるのは何時になることやら・・・。
 ・・・・・ルルーシュ、何だ、またそんな顔をして」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・。・・・どうやら、今のお前に色恋沙汰の話題は禁句のようだな」
憮然とした顔をして無言を貫くルルーシュに、C.C.は面白い玩具を見つけた、と言わんばかりの顔を覗かせた。
「・・・お前の妹の『ボーイフレンド』は、お前にそっくりらしいな。
 お前の妹の目が見えなくて、良かったな?ルルーシュ」
ルルーシュはその言葉に目線を鋭くさせてC.C.を一睨みすると、部屋を出るためにドアに向かって歩き出した。
「何だ、こんな時間にまた外出か」
「・・・・散歩だ」
ルルーシュはその言葉だけ残すと、自室を立ち去った。
自動ドアがシュン、と音をたてて閉まる。
C.C.はそれを見送ると、再びベッドにぽすん、と身を沈めた。
小さく呟く。

―――雨が降り出しそうだというのに、か。

168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:16:59 ID:7FbZd11h

ルルーシュが腹立ちまぎれに生徒会室を立ち去ってから数時間後、
ナナリーはブリタニアから来た少年・レオンとともにクラブハウスに向かっていた。
夕暮れも深まったその時、しとしとと小雨がぱらついていた。
普段の夕焼けの空の明るさは厚い雲に覆われ、辺りをほの暗い青さに染め替えている。
レオンは車椅子を進めるナナリーの傍らで、ゆっくりと歩みを進めていた。
校舎とクラブハウスは屋根の付いた連絡通路で繋がっているため、少々の雨ならば濡れる心配も無いようだ。
小さな王子と姫君のような二人の、楽しげな会話が雨音に紛れて響いていた。


「・・・それでね、周りの皆は大パニックになったんだ。『何だコレは、俺らを殺す気か!!!』ってね」
「まあ、皆さんそんなに・・・」
「でも、僕は直ぐに気に入ったんだ。正直食べる前は抵抗有ったんだけどね。食べてみると珍味というか何と言うか」
「レオンさんは、納豆を好きになったんですか・・・?」
「うん、皆から思いっきりヘンな目で見られたけどね。・・・どうしたの?」
「・・・何か、不思議な感じだなあ、って。私は納豆、好きですけど、・・・実は、お兄様は納豆が苦手なんです。
 でも、そんなお兄様にそっくりなレオンさんは納豆が好きだなんて」
「・・・・・・・・・。まあ、顔だけ似てても一人ひとり別の人間なんだから、色々違うところも有るよ。
 ―――ところで、君のお兄さんって・・・、僕のこと苦手なのかな」
「・・・・・・・・・・・、あ・・・、あの・・・」
ナナリーはレオンのその一言に、言葉を継ぐことが出来なくなってしまった。
薄々と、ナナリーも感じ取っていた。
最愛の兄は、この少年のことを快く思っていないようなのだ、ということを。
それは、兄を愛し、かつ今隣に居るこの少年と居ると楽しいと感じるナナリー自身にとって、
最近少なからず頭を悩ませる事実であった。
こんな良い人を、どうして――・・・。
そんなことを目の前の少年に言える筈も無く、ナナリーは何とかフォローしようとした。
「・・・あの・・・、だから、お兄様はきっと、戸惑ってるだけなんです。
 ・・・自分にそっくりな人が急に目の前に現れて。ほ、ほら!!世の中に同じ顔の人は3人は居るって―――」
「―――うん、有難う。・・・きっと、君のお兄さんもいつか、慣れてくれるよね」
レオンの発したその声は、表面上は明るくとも何処か寂しげな気配を纏っていた。
ナナリーはその声に、思わず俯く。

―――ああ、お兄様。こんな優しい人なのに、どうして・・・。




その時のナナリーは、当然のことだが目が見えていなかった。
そのため、幸か不幸か少年・レオンがその時浮かべた表情を、目にすることは無かった。
・・・心細げな言葉と相反する、彼のその表情を。


レオンは一瞬浮かべた不穏な表情を消すと、目の見えないナナリーに対して極上の笑顔を向けて言った。
「・・・さ、ナナリー。早く行こうよ。君のメイドさんが美味しいマフィンを作って待ってるんだろう?」
「・・・え、ええ。そうですね。摘みたての苺が沢山手に入ったみたいで、それでジャムを・・・」
明るい笑顔を取り繕ったように浮かべるナナリーに対し、レオンはふわりと柔らかい笑みを返した。
もともとナナリーは嘘が嫌いで、自身も嘘を吐くのが苦手な性質なのだ。
少女の兄によく似た顔で、愛しくて堪らないとでも言わんばかりの微笑を浮かべて、レオンは少女とともに
咲世子の待つクラブハウスのダイニングへと向かって行った。

少しばかり、雨音が強くなったようだった。

******************************************************
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:18:31 ID:7FbZd11h
件の留学生がやって来て7日が経過した。
誰も居ない生徒会室に一番乗りでやって来たルルーシュは、普段自分が業務を行う机の上に学園指定の鞄を放り投げる。
静かな室内で、鞄が机の上にばたりと倒れる音がやけに大きく響いた。

ルルーシュはクラブハウスでは妹に最大限気取られないように優しげな仮面を張り付かせていた心算ではいたが、
それも今では綻びを見せそうな危機感を、自分でも感じていた。
面白くない。
自分以外の他の男が当たり前のようにナナリーの隣に居るなど。
自分以外の誰かがあの笑顔を独占するなど、考えてもみたくないことなのに―――。
ルルーシュは募る焦燥と苛立ちを己の中に強く感じていた。
・・・その感情が、妹へ抱くには過ぎる一つの感情に支えられていることも気付かないままに。


「ルルーシュさん」
・・・突然後ろから呼びかけられた声に、ルルーシュは振り返った。
今は放課後になって間もなくで、他のメンバーは今週は掃除当番に当たっているため、
この生徒会室には自分以外の誰も来るはずは無いと思っていたのだったが。
ルルーシュが凄みを利かせるように紫の目を細めて振り返ると、予想通りの人物が立っていた。
「・・・レオンか」
「こんにちは、早いんですね。・・・ルルーシュ『先輩』の方が良かったですか?」
どこか人当たりの良い笑顔をふわりと浮かべて笑う。
その笑顔に、ルルーシュは一瞬強い既視感を覚えたのだった。
しかし一瞬の躊躇いの後、ルルーシュは気の迷いを振り払うように軽く頭を振り、レオンを見据えた。
「・・・・好きに呼べば良い―――」
その言葉に、少年はまたもにこりと笑みを浮かべた。



他に誰も居ない生徒会室で、容姿のよく似た二人の少年が対峙する。
大仰な柱時計の秒針が時を刻む音がやけに大きく響く。
沈黙を破るように、ルルーシュから先に口を開いた。
「・・・レオン」
「ハイ?」
「・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・その・・・、君は、・・・・ナナリーと一緒に居て・・・、楽しいか?」
「え?・・・はい、それは勿論」
「・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・ナナリーはあの通り、目も脚も・・」
「・・・不自由かもしれませんけど、一緒に居ると、凄く楽しいですよ。
 それに・・・、―――可愛いし」
傍から見れば、先輩と後輩の恋愛事情の押し問答が続く、といった風情である。
しかしその実、年長者である一方は酷い緊張感を孕んでいた。
ルルーシュの瞳は知らない間に、より強い光を滲ませていた。
自分の感じていた嫌な予感を、思わず口にする。

「・・・・・・・・・・・・ナナリーのことが、好き・・・なのか」

ある意味ど直球ストレートな聞き方は、その未熟さに聞く者によっては嘲笑の対象となり得るかもしれない。
しかし誰よりも秀麗な顔立ちをした17歳の少年にとっては、今現在、何よりも切実な問題なのだった。
滑稽な程緊張を含んだルルーシュの声音に対し、レオンは真正面から見つめ返して、こう返した。
何処か不敵な微笑を湛えた顔だった。

「・・・好きですよ。・・・ずっと、僕が護ってあげたい、と思うほどに」
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:20:23 ID:7FbZd11h



ガタン!!


静かな生徒会室で、椅子が蹴り倒された音が大きく響く。
二人の少年の距離が急速に詰められた。
一方が他方の少年の制服の胸倉を掴み取る。
その胸倉を掴まれた少年――レオンは、静かで、それでいて何処か冷めた目でルルーシュを見つめ返していた。
・・・瞳に動揺と激情を迸らせたルルーシュのその表情を、冷然と見つめていた。

僅かに目線が下の少年は、胸元を掴まれたままで、ルルーシュを見上げて静かに言葉を紡いだ。
「・・・・・・・・・・・・。  ・・・悔しいんですか?」
「・・・・・・・・何がだ」
ルルーシュの凍るような声にも、レオンは全く怯まない。
「・・・・愛しいあの子に、僕のようなぽっと出の男が近づくのが、許せないんですか?」
「・・・・・・・・・・・」
「自分と同じ顔をした僕が、ナナリーに近づくのが許せないんですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
「貴方と違って、どれだけ一緒に居ても白い目で見られることの無い僕が、羨ましいんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「だって、そうですよね。・・・・あなた達は兄妹だ。どれだけ一緒にいてもいずれ――」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・離れる日がやって来る」

レオンのその言葉に、ルルーシュはぐっと息を詰まったような顔をした。
気を取り直して再度口を開く。
「――ああ、そうだ。しかし、お前に何が――」
「・・・僕には、貴方達に『何があったか』、『何が起こるか』なんて、分かりません。知る心算も無いし・・・。
 でも、安心してください、ルルーシュさん。

  僕がナナリーを護りますから。   ・・・例え貴方が居ない世界でも」






―――その瞬間、ルルーシュの心の中は名状し難い激情に見舞われた。



171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:21:14 ID:pr0I4KVc
支援だ!!
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:22:05 ID:7FbZd11h

中等部のクラスの掃除が終わり、ナナリーが咲世子に連れられて生徒会室にやって来ると、不意にドアの内側から
大きな物音がするのが聞こえた。
何か大きな物が倒れたような・・・。
不安に駆られたナナリーは、急いでドアを開けようとした。
――だって、もう既にお兄様が来ている筈なのだから。

ドアを開けたナナリーの眼前に広がっていたのは―――・・・。
否、正確には彼女の目は見えないので、彼女の前に感じられた気配は2つ存在した。
一つは愛しい兄のもので、そしてもう一つが―――。

「・・・っつぅ・・・」
「・・・レオンさん???!!!」
レオンの発したくぐもった声に、ナナリーが慌てて声を上げる。
急いで声のした方へと車椅子を走らせる。どうやら彼は床に倒れ伏しているようなのだ。
顔の辺りに手を伸ばすと、レオンがそれを阻むように遮った。
「・・・っ、・・・大丈夫だから・・・、ナナリー・・・」
目の前の少年のいつもの優しさを感じさせる声・・・。
しかしナナリーには、彼が何らかの苦痛を隠そうとしていることは何となく分かった。
・・・ずっと昔の、幼い頃の兄のように。

「・・・レオン様、『大丈夫』ではないでしょう?」
後ろに控えていた咲世子の冷静な声が響く。
誰も知らないことだが、実は修羅場に異常なまでに慣れているメイドは直ぐにその状況に対応した。
「・・・いけませんね。口が切れています。すぐに手当てを――・・・」
「・・・・!!!誰がそんな・・・、―――??!!」
不意にナナリーは、レオンに向かって伸ばした自分の手が強く握られる感触がした。
誰よりもよく知っている、その温もり――。
「・・・おにいさま・・・?」
「ナナリー。・・・もう、そいつに近づくんじゃない」
いつもの兄よりも数段低く、凍るような声がナナリーの耳に届いた。
まさか、と思いながら車椅子のコントローラーを操り、何とかルルーシュの方へと向き直る。
「・・・お兄様、レオンさんと、一体――」
「・・・・・・」
兄の不穏な沈黙に、ナナリーが思わず口を開く。
「まさか、お兄様が・・・、レオンさん、に」
ナナリーの何処か引き攣ったような悲痛な声に、ルルーシュの心が一瞬ズキリと痛む。
それでもルルーシュは退く訳にはいかなかった。
「・・・ナナリー。確かにそいつを殴ったことは謝る。だが、もう――」
言いかけて、ルルーシュはハッとして口を噤んだ。
・・・ナナリーが、ぽろぽろと涙を流していた。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:23:19 ID:7FbZd11h
ナナリーがひっくひっくとしゃくり上げる。
まるで、行き場を無くした迷子のように。
呼吸に言葉を乱されながら、懸命にナナリーは己の思いを伝えようとしているようだった。
「・・・おにっ・・・、おにいっ・・・さまはぁ・・・。
 ・・・こんな・・・、ひどいことぉ・・・、しないぃ・・・もん・・・」
いつもの敬語も忘れたように、幼子のような言葉遣いをする。
「・・・・・・・。れおんっ・・・さんは・・・、やさしいもんっ・・・。
 ・・・いいひと・・・だもん・・・。・・・・それなのに・・・・っ!!!」
「・・・・〜〜〜、ナナ、・・・・」
ルルーシュが何とか言葉を返そうとするが、どうしても言葉が続かない。
誰よりも愛しい少女を、今悲しませて泣かせているのは自分なのだ。
そのことをやっと自覚したルルーシュに、ナナリーが最後の止めを刺す。


「・・・・・っひっく・・・、おにいさまの・・・、ばかぁっ!!!もうしらないっ!!!」







********************************************************


・・・あれから、咲世子とナナリーはレオンを連れて、クラブハウスのナナリーの部屋に来ていた。
本来なら保健室に行くのが筋なのだろうが、今はこちらの方が近いということで連れてきたのだ。
ナナリーが良いと言うので、しぶしぶ彼女のベッドに腰掛けたレオンの側で、咲世子がてきぱきと動く。
救急箱を開いて、手慣れた仕草でレオンの切れた唇の端を手当てしていた。

「・・・っ・・・!」
「あ、痛かったでしょうか?済みません」
咲世子はあくまで冷静で掴み所が無いように見える女性である。
しかしその手つきは優しく、きちんと傷跡を軽く消毒して血を拭い去った。
「・・・幸い、口の中まで切れてなかったようですね。ただ、僅かに端に痣が残るようですが」
その言葉とともに小さなバンドエイドを取り出し、口の端にぺっ、と貼った。
「・・・もう大丈夫でしょう。では、私は少しの間、退散してますね。何か有りましたらお呼び下さい」
「・・・・・・有難うございます」
レオンは礼を言うと、その視線を傍らで車椅子に座ったままぐすぐすと泣き続ける少女に向けた。
咲世子も視線を横に走らせる。
そのままめそめそと泣いている少女の側に近づくと、ふわふわの長い髪をゆるゆると撫でた。
「・・・ナナリー様、そんなに泣いていては可愛らしいお顔が台無しですよ?
 あとは、『王子様』に慰めて貰って下さいね?」
その言葉に、ナナリーは涙でくしゃくしゃになっていた顔を違う意味で僅かに赤く染めた。
咲世子はその表情を見てうふふ、と意味深な笑みを残して幼い主の部屋を立ち去った。

其処には、小さな『王子様』と『お姫様』のような少年と少女が残されるだけだった。




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174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:24:58 ID:7FbZd11h
一方その頃、生徒会室では。

「やっほーーーー!!!!さぁーーって、今日も楽しい生徒会のお仕事の始まりよぉーーーーっ・・・・、と」
「る、ルル????!!!どうしたの??!!!」
「ルルーシュ????!!!どうしたのよ?!!何が有ったの???」
生徒会役員であるミレイとシャーリーが生徒会室に足を踏み入れた途端目にしたのは、
変わり果てた生徒会副会長の無残な姿だった。
自分の机に突っ伏してぐったりとしているルルーシュのもとに、急いで駆け寄る。
二人で必死に呼びかけていると、其処に彼の幼馴染もやって来た。
「お早うございます、ミレイ会長、シャーリー、ルル・・・・・・、・・・・????!!!
 ど、どうしたんだよルルーシュ!!!パンデミックと火事と地震に一遍に遭ったみたいな顔して!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
スザクの態とかと思える程の天然交じりの言葉に対しても、ルルーシュは反応を返さない。
ぐたりと力が抜けてしまっているルルーシュをよくよく見れば、その右拳から血が滲んでいた。
それをシャーリーが目敏く見つける。
「る・・・、ルル!!!!どうしたの???!!!手、怪我してるよ!!」
「え・・・、って、本当だ!!!どうしたんだよ、ルルーシュ!」
「ありゃりゃ・・・。スザク君、ルルーシュを保健室に連れてってやって、お願い!!
 ・・・ルルーシュ、今ちょっと腑抜け状態みたいだから」
「イエス・マイ・ロード!!!」
スザクがミレイの申し出に、つい軍務時のいつもの癖で返答する。
彼はそのままルルーシュの肩を担ぎ出すと、半ば引き摺るように保健室へと向かって行った。
シャーリーとミレイがそれを見送ると、二人ともはぁ、と息を吐く。
「・・・ねぇ、会長。・・・ルル、どうしちゃったんですかねぇ」
「・・・今の状況で、ルルーシュをここまで凹ませることが出来るのって・・・」
「・・・・やっぱり・・・」
「・・・・・・・・・・・・。・・・『あの子』しか居ないわよねぇ・・・」
二人揃って、思わず顔を見合わせる。
あのルルーシュの落ち込みよう・・・、恐らくは、遂に彼の愛しい妹が彼に何らかの『引導』を渡したに違いない。
そのことを思い遣ると、二人ともに心の中でルルーシュに向かって合掌した。
どこか疲れたように、シャーリーがぽつりと呟く。
「・・・あんな状態のルルに、この前出来上がった写真、見せられませんねぇ・・・」
「そうねぇ・・・」
「・・・特に、レオン君歓迎パーティーの写真なんて・・・」
この生徒会では事ある毎に大掛かりなイベントを仕掛けるため、そのたびに記念写真がどんどん増えていく。
勿論、何らかの動きが特に無くとも、日常のスナップなども大量に撮ってある。
最近ではシャーリーがアルバム係を担当しており、こうして写真を纏めているのだが・・・。
シャーリーは現像されたばかりの写真をそっと取り出すと、それをゆっくり捲って眺め始めた。
ふと、ある事に気付いたように声を上げる。
「・・・あれ?」
「・・・どうしたの?シャーリー」
ミレイのその声に、数秒間呆気に取られていたようなシャーリーが我に返る。
「あっ・・・、あの、何でも無いです!すみません!!」
慌てて取り繕うかのように、数十枚の写真をトントン、と揃えなおして再び袋の中に入れる。
その写真群の一番上に重なっていたのは――・・・、

 レオンとナナリーの、2ショットの写真だった。
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:26:21 ID:7FbZd11h
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静かな室内で、小さな少年と少女がちょこんと所在無さげに座っている。
特にナナリーは、プライベートルームで同年代の少年と二人きりでどうしたら良いか分からない、
とでも言わんばかりの戸惑いを顔に浮かべていた。
いつしか、ナナリーの涙は引っ込んでいた。
ピンクを基調とした少女らしい部屋で、レオンの方から先に口を開く。
「・・・あ、えと・・・。・・・その、ナナリーがそんな気に病むことなんて、無いから」
レオンのその言葉に、ナナリーが何とか返答する。
「いえ、この場では私に謝らせて下さい・・・。ごめんなさい、レオンさん・・・。本当に、申し訳ありません・・・」
ナナリーが酷く辛そうに細い眉根を寄せて、レオンの方に正面から向かい合う。
ナナリーが深々と頭を下げた。
車椅子に座った少女のそんな様子に、レオンの方が却って慌てる。
「イヤ、だから・・・!!ナナリーがそんな風に謝る必要なんて、何も無いんだよ?」
「・・・でも・・・、私のお兄様が・・・、レオンさんに酷いことをしてしまいました・・・。
 ・・・お兄様は、私のたった一人の家族なんです・・・。・・・だから・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。『だから』、謝るの?君の、『唯一の家族』だから?」
「・・・?」
普段のレオンと僅かに雰囲気が変わったように、ナナリーには感じられた。





「・・・・・・・・・・・。ナナリー」
「・・・何・・・ですか・・・?」
いつものふわりとしたレオンの雰囲気とは違う、何処か重い空気が室内を取り巻いているような気がする――。
ナナリーがその息苦しさに耐えかねて口を開こうとした瞬間・・・、
 突然、空気が動いた。

「え・・・?・・・???きゃぁああぁぁっっ!!!」
驚いたナナリーが大声を上げる。
それもその筈、突然何の前触れも無く抱き上げられたのだ。
目の見えない彼女には、それはこの上ない恐怖であり、しかし一方で―――。
「きゃっ!」
小さく声を上げたナナリーがぽふん、と小さな身をベッドに沈める。
どうやらレオンによって抱き上げられたナナリーは、車椅子からベッドの上に強制的に移動させられたらしい。
いつもの自分のベッドの匂いと感触を感じたナナリーは、そのベッドが大きく軋む音がするのを耳にした。
「―――ナナリー」

・・・少女は、ベッドに寝そべる形となった自分の上から、少年の声が降ってくるのを聞いた。

176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 00:30:34 ID:pr0I4KVc
陛下のために支援!
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 01:20:03 ID:O3GDBL+K
いい加減サイトでも作ってやったらどうだい
178名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 01:38:11 ID:7FbZd11h

ナナリーは最初、自分の身に何が起こっているのかよく分からなかった。
ふかふかとしたベッドの上で、ただ長い髪を波打つように委ねていた。制服のスカートのピンクがふわりとシーツの上に広がる。
ハイソックスに包まれた細い足が、ベッドの上に投げ出された。
ふと、自分の長いアッシュブロンドがゆらりと撫でられる感覚を覚える。
自分の兄がいつもしてくれるような優しさを感じたナナリーはしかし、その兄とは違う人間の香りが自分に近づいていることを悟った。
「・・・レオン・・・さん・・・?」
ナナリーが心細げな声を上げる。
胸の動悸が不自然なほどに激しくなる。
今の自分の表情が自分でもよく分からない、と考えるナナリーの頬に、冷やりとした手が触れた。
兄のそれよりも少しばかり小さい、それでも少女のものではない、何処かごつごつとした少年の手―――。
その手がナナリーの頬を愛しげに撫でたかと思うと、小さな顎を優しく捉えた。
くい、と僅かな力で引っ張り、ナナリーの小さな唇が有無を言わさぬように開かれる。
花のような甘い香りを放つその唇に、レオンが少年ながら艶めいた笑みを向ける。
「・・・ナナリー」
再び降って来た、甘い少年の声。
ナナリーはその声を聞くと同時に、自分の顔の前に何かの気配が近づいてきているのを感じた。
目の見えないナナリーにも、そこで漸く分かった。
―――自分の身に何が起ころうとしているのか。




「・・・・・・・・イヤっ!!!!!!」

・・・気付けば、ナナリーは力任せにレオンの胸を押し遣っていた。
非力なナナリーの渾身の力で、レオンの悪戯な口付けは妨害されたようだ。
ナナリーの小さな手に胸を押されたまま、レオンが小さく囁く。
「・・・やっぱり、イヤ・・・なんだ?」
優しげな声に、残念さを滲ませたような声に、ナナリーは一瞬申し訳無さを感じる。
それでも。
「・・・ごめんなさいっ!!!駄目・・・ですっ!!!こんなの・・・!!!
 ・・・あのっ、わたし、レオンさんのこと、好きですけど、・・・こういうのは・・・」
ナナリーが目の前で必死に言葉を紡ぐ様子に、レオンが僅かに目を丸くする。
少女が抜けるように白い肌を真っ赤に染めて言い募るさまに、レオンは頬を緩ませた。
更に意地悪な言葉を投げかける。
「・・・へえ、一応好きではいてくれるんだ。・・・でも駄目、なんだ?」
「・・・・・・あのっ、・・・ですから・・・」
「・・・・・・もしかして、急すぎたって言うんなら、待つよ。
 ―――それなら、良いだろう?」
レオンの柔らかくも強い意志を感じさせるような声に、ナナリーがはっとしたように顔を向ける。
・・・酷く困ったと言わんばかりの、不安げな表情をして。
そんなナナリーに、レオンが畳み掛ける。
「君の意思を尊重するよ。・・・君が僕を好きで居てくれるなら、いつかは許してくれるのかな?」
・・・『何を』という目的語を省いたその言葉でも、ナナリーには彼の言いたいことがよく分かった。
言いながらレオンが胸にあるナナリーの手を解き、その小さな身体を抱き締めようとする。
その感覚に、ナナリーは自分でも分からない間に違和感を覚えたようだった。
これはお兄様の香りじゃない。
お兄様の温もりじゃない。
似てるけど違うちがうちがう―――。

「・・・・・・いやっ!!!――――たすけて、お兄様ぁっ!!!!!」

・・・ナナリーは、知らぬ間に声を上げた。


179名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 01:40:23 ID:7FbZd11h



「・・・・・・・・・・・・・・・・」
束の間、ナナリーの室内に静寂が訪れる。
自分の上に圧し掛かったレオンが無言で居ることに、ナナリーは却って不安を覚えた。
「あ・・・。・・・あの・・・」
不安に耐えかねてナナリーが声を出すと、不意にレオンの身体が小刻みに震え始めた。
ぷ、と小さく噴出す声が耳に届いたと思うと――、

「・・・・ぁあっははははははははははははは!!!!!!」

・・・レオンが、けたたましい笑い声を上げた。


ナナリーがその笑い声に唖然としていると、レオンが何とか言葉を紡ごうとした。
「あはははっ・・・!!!ごめっ・・・、くくく・・・。ごめんっ・・・、アハっ・・・、ナナリ・・・、可愛い・・・ 
 ・・・はははははははははは!!!!」
心底愉快そうに笑っている少年に、どう反応を返せば良いかと迷っていると、レオンが笑ったまま
ナナリーの両腕を優しく掴んで引っ張ると、その小さな上体をベッドの上に起こした。
まだ笑っているのか、触れている腕から小刻みに揺れる体がよく分かる。
笑いが収まったのか残っているのか判然としない様子で、レオンがナナリーの両肩をぽんぽん、と軽く叩く。
「・・・はぁっ・・・。・・・ごめんごめん、ナナリー」
「・・・・・・・・・・・。・・・何なんですか?一体・・・」
先程までの危機から脱した反動か、笑われることをした覚えが無いのに笑われたことに羞恥心を覚えて、
ナナリーが憮然とした声を上げる。
だってそうだろう。
急にベッドに押し倒されて、キスされそうになって、抱きすくめられて、笑われて・・・。
仮にこんなことをされたら意味が分からないのは自分だけでは無いだろうに、
と言わんばかりに、赤くなった頬をぷくりと膨らませる。
レオンはそれを見ると、眦を和らげてナナリーに笑いかけた。
「・・・本当にゴメン。ナナリー。・・・でも、これでよく分かった」
「・・・・?・・・何がですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・君は、お兄さんのことが、大好き、なんだね。―――きっと、この世界の他の誰よりも」
「・・・・・・・・・・???!!」
ナナリーはレオンの言葉に、先程よりも更に顔を朱に染めた。
真っ赤な顔で無言のまま俯くと、レオンが更に話し掛けてきた。
「・・・この一週間くらい、君達兄妹を見てたけど、君達は本当に仲が良いんだね。
 見てて直ぐに分かった。・・・お互いがお互いを何より大切に想ってる、ってことが」
「・・・・・・・・・」
「勿論、君のお兄さんはちょっとシスコンが過ぎて、イタい位だけど」
「・・・・・・・・〜〜〜〜」
「・・・さっきだって、君が泣いたのは・・・、僕のためもあるかもだけど、
 ・・・・・・大好きなお兄様が人を傷つけるようなことをしたことが、何よりも悲しかったんだろう?」
ナナリーが相槌も返答も何も返せずに居ると、レオンが一息吐いた後、こう言ってきた。

「・・・ナナリー。・・・誰より大切に想う人が居るなら、その人と一緒に居られる時を大切にしなきゃ駄目だよ」

180名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 01:42:00 ID:7FbZd11h
・・・その言葉に、ナナリーは俯いていた顔を上げた。
たとえ目が見えなくても、ナナリーには感じられた。
レオンのその声から、彼が載せた寂しさのようなものと切なさ、そして何より、自分に向けてくれた真心が。
レオンはそんなナナリーに対して、心からの笑みを華やかに浮かべると、ベッドを軋ませて動き出した。
そのまま直ぐにベッドから降りたようだ。
ナナリーは、ベッドから一人分の重さが失われたことを感じた。
レオンが居るであろう方向を向くと、其処から少年の声が飛んできた。
「じゃあ、僕、そろそろ寮に戻るね。お邪魔しました」
「・・・え、あ、・・・その・・・、えと、何のお構いも出来なくて」
「あはは、気にしないで。こうして傷の手当てして貰えて感謝してます。
 ――『お姫様』の涙も完全に止まったみたいだし」
「・・・っ、・・・そんなことっ・・・!!」
「・・・じゃあね、ナナリー。―――今日のこと、お兄さんには秘密だよ?」
その言葉とともに、レオンは悪戯めいた笑みを浮かべながら、部屋の自動ドアを開けて立ち去った。
レオンが最後に告げた言葉に、自然とナナリーの頬がまたも赤く染まる。

ナナリーは、一人自室のベッドの上にじっと座っていた。
お気に入りのピンクのシーツがくしゃりと乱れていた。









レオンがナナリーの部屋を出て、クラブハウスの廊下をゆっくりと歩き出す。
既に夕暮れに差し掛かっているようで、空のオレンジ色が濃度を増していた。
長い影を引き連れながらレオンがゆったりと歩いていると、ふと前方からやって来た人影に気付く。
それは、アッシュフォード学園高等部の女子制服に身を包んだ、ルルーシュの契約者――C.C.だった。
他の人間の前に出る時は拘束服以外の服を着るように、と口を酸っぱくしたルルーシュに散々忠告された彼女は、
面倒に思いながらも制服を着て、クラブハウスを出歩いていたのだ。
C.C.は何処か楽しげな笑みを仄かに浮かべて、レオン少年の顔を見ていた。
進行方向の都合上、お互いの距離が接近していく。
互いの顔がよく見える距離になったところで、レオンがふわりとした柔らかい笑みを浮かべた。
「こんにちは」
レオンのその柔らかな挨拶と笑みを前に、C.C.もまた社交辞令程度の会釈を返す。
二人がすれ違い、縮まった距離が離れだしたその時―――。
C.C.は確かに、その声を聞いた。
自分の頭の中に伝わってきた、その『声』を。



     ―――『”こっち”では初めまして』って、ちゃんと言うべきだったかな?・・・C.C.―――



C.C.はその『声』を認識した途端、即座に後ろを振り返った。
しかし、そこには―――・・・。
「・・・・・・・・・。・・・もう居ない・・・」
C.C.の呟きが表すように、既にクラブハウスの長い廊下から、先程の少年の姿は掻き消えていた。
・・・まるで、幻だったかのように。
―――こうした『芸当』が可能なのは、自分と同じような存在だけである筈なのに。
C.C.が心の中で呟いた声に答える声は無く、
後には、夕焼けに染まった静寂が在るだけだった。

*****************************************************
181名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 01:44:05 ID:7FbZd11h
朝のアッシュフォード学園クラブハウスのダイニングのテレビからは、いつものように朝のニュースが流れていた。
『・・・未明に起こったトウキョウ租界のシナガワゲットーでの現金強奪事件の犯人は、未だ逃走中です。
 当局は、犯人は複数のイレブンによる集団の犯行である、との見解を強めています。
 ニュースは以上です。―――続きまして、本日の12星座占いです・・・』

このクラブハウスで生活する兄妹は、常日頃なら非常に仲睦まじい。
その仲の良さは、あたかも新婚夫婦もかくや、と思わせる程である。
しかしそれなら、今のこの二人を取り巻く空気は一体何なのであろうか。
・・・普段のまろやかな空気が影を潜めたような、ぎくしゃくとした気まずい空気は。

「な・・・、ナナリー」
「・・・・・・・・・・・何・・・でしょうか?」
「あ、・・・その・・・、このポタージュ・・・、どうか・・・な?」
「・・・・あの・・・、美味しいです・・・よ」
「・・・・・・・・そ・・・、そうか・・・。
 な、なあ、ナナリー!!知ってるか??最近、会長がまた、大変なことを言い出したんだよ!!!」
「・・へ、へえ・・・、ミレイさんが・・・、ですか?」
「・・・あ、ああ!!・・・何でも、アナウンサーになりたいだのなんだの・・・」

いつもなら、新婚夫婦でさえ砂を吐きそうな甘さを醸し出す二人は、今はどこかぎこちなく空間を共にしていた。
原因ははっきりしている。
数日前に、ルルーシュが嫉妬が高じた余り、ナナリーと仲良くしている少年を殴ったためだ。
ルルーシュは一応ナナリーに対して謝ったものの、未だにレオン本人に対してしこりがあるように感じているようだ。
それをナナリーも感じ取ってか、はたまた最愛の兄に対して自分が酷いことを言ってしまったという自責の念でも有るのか・・・。
どうも、お互いに対してどこか奥歯に物が挟まったような、遠慮がちな受け答えしか出来なくなっていた。

と、これはルルーシュの考え、というか推理であって。

実際のところ、ナナリーがルルーシュに対してぎこちなく振舞う要因はもう少し別のところに在った。
勿論、兄がレオンに対して酷いことをしたことは、優しい兄を信頼しているナナリーにとっては
酷い裏切りに当たる行為であったことは確かなのだが。
しかし現在、ナナリーがどこかぎくしゃくしているのは、それというよりも寧ろ―――・・・、

(・・・ううう。あの日、レオンさんにキスされそうになった日から、私、ヘンです・・・)

・・・ナナリーは、『あの日』以来、自分の心に気付いてしまったのだ。
自分の唇を奪って良いのは、愛しいお兄様だけで、その他の人は許せない、ということに。
今もそんな心を自覚してかしないでか、兄に不自然なまでに赤くなった頬を気取られないように、
そっと顔を俯かせるしか無かった。
そしてルルーシュはそんな妹を見て、

(・・・ああ・・・。ナナリー、まだ怒っているのか・・・。そんなに、・・・俺の顔を見たく無いほどイヤなのか・・・?)

・・・大いなる勘違いをしていた。
そこでナナリーはそもそも目が見えない、という突っ込みをしたところで無意味な程落胆し続ける兄と、
自分のなかで芽生えていることに気付いた、今までの兄への想いとは少し違う思慕に戸惑う妹と、
二人の間に僅かに細波の立った日常生活は、恙無く続いていた。





しかし、こうした日常は、ときに思いもかけない方向から破られるものである。


そのことに、この時は、まだ誰も気付いていなかった。



つづく
182名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 01:47:11 ID:7FbZd11h
というわけで今回分投下終了
支援してくれた人THX

>>177
サイトを自分で管理・運営するだけの甲斐性が無いので
まあウザい、って人多数なら撤退します
それでは失礼
183名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 02:28:23 ID:pr0I4KVc
GJです。最後の2人の感情のすれ違いがよかったですよ。
まぁこの手の話でオリキャラ要素は危険っちゃ危険だからね、気に入らない人も出ると思う(つかその辺は貴方も覚悟で投稿していると思うのだが)。
俺は気にならないし、楽しいから無問題だけど。ルルナナ要素に萌えられればそれでいい。2chだから、その辺は他のみんなの空気次第かもしれないけど。

・・・個人的には、どの作品や意見でも、気に入らない人はよっぽどトンチンカンなものでない場合は、スルースキルを身につけてほしいと思う。ルルナナ同志の間で変にこじれてほしくない。
184名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 07:06:20 ID:rumwz1vC
ついにこのスレにまでナナリー安置が来たのか
神の作品を毎回楽しみにはしているから撤退とかしないで今後も作品投下して下さい(;>ω<)/
185名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 21:45:36 ID:gvpSq9hO
>>182
GJ!続き楽しみにしてます!


このスレはルルナナという「ネタ(俺にとっては真理)」から発したものだから、
SS・AA・画像・動画・同人・公式ネタバレいずれも大歓迎だと思うぞ
むしろ生命線といっていい
186名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 21:49:48 ID:6GZEjrmo
じゃあ名前欄にSSって入れるのはどうだろう
ダメな人はそれで弾いてもらう
個人的にはSS、AA、画像(同人は控えた方がいいと思う)何でもありのがいいな
187名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/01(月) 00:06:11 ID:dhdmecWu
>>182
GJ!毎度ながら神作品だ!!続き楽しみにしてます!
188名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/01(月) 02:56:20 ID:SWhh8l9t
>>182
はぁ、続きが気になる
会話の節回しなんかも超絶上手いなあ
GJ!
189名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/01(月) 21:25:30 ID:nV44+Vpr
>>182
乙!いつもGJ
続き気になるハァハァ

前に本スレでここ晒されてたからそれのせいかもな
まったりいこう
190名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/01(月) 22:16:22 ID:04rk2DfV
グッジョブです
新婚夫婦みたいな兄妹ってまさに、まさに!
続き楽しみー!
191名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/02(火) 00:00:10 ID:REfBvDWl
新婚ルルナナかあ・・・イイ!
192名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/02(火) 21:15:19 ID:Ry3L/foe
ルルナナの結婚式はどんな感じなんだろう?
193名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/02(火) 22:27:46 ID:4lSVWa77
ルルナナの結婚式かー…小さな教会でひっそりと二人だけで誓いを交わすのも良いし、生徒会メンバーや他の皆に盛大に祝われるのも良い!
194名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/02(火) 22:36:29 ID:q0wJfF4P
結婚式で2人とも嬉し泣きするだろうな 絶対
ウェディングケーキもドレスもルルーシュ手作りな気がプンプンするぜ!!
195名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/03(水) 01:17:19 ID:UW05Cp7Y
個人的には二人とも私服(又は制服)で、
ルルーシュが手作りのベールをナナリーにそっと被せる、なんてのが良い
勿論小さな教会に二人きりで
二人だけの秘密な結婚式なんてとても萌えると思う
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/03(水) 09:32:35 ID:aoUnq2es
ひっそり秘密の結婚式もいいな
ナナリーのベールもドレス(私服の場合)もウェディングケーキや料理とか
全て自分プロデュースでやりそうだなルルーシュw
ナナリーは私も手伝いたいですとか言いそうだが
197名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/03(水) 12:55:46 ID:bgkMbNFu
ナナリーの髪をきちんと結わいたら凄いゴージャスそうだね
そこに花を散らしてベールしてドレスまで着たら本当に人形みたいだろうなあ
なにかしらお揃いのものを用意しそうだルルーシュはw
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/03(水) 20:41:19 ID:Tvxi3auj
ルルナナは衣装とかも花嫁花婿な雰囲気だな
そういや6月だから、ジューンブライドか
この2人ほど幸せな夫婦になれそうなイメージを持てるカップルは居ないわw
199名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 01:16:04 ID:WDoy3gIF
>>194>>196
結婚指輪すらもルルーシュ手作りな気がする
どんなデザインになるんだろうw
200名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 08:47:22 ID:FhQpVhrl
メディア表紙みたいに当然お揃いの石で作ると思うw
お揃いの指輪をナナリーとしたら凄い嬉しそうな表情をするだろうな
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 23:54:12 ID:COrWOeRy
「お兄様……、私、わたし………」
「…………ナナリー。……もう、『お兄様』じゃない……だろ……?」
「……そ、そう……でした…。る、るる、ルルーシュ……」
「ナナリー……、涙で……顔がスゴいことに……」
「……る、ルルーシュ……だって……。
 ………う、嬉しいんだもん……。ふえ〜ん」
「(超涙目で)……さあ、ナナリー、続きを……」
「(ぐすぐす)………。わ…、わたし、私、ナナリー・ヴィ・ブリタニアは……、
 ………ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアに、……永遠の愛を…、誓い……ます」
「…………な、ナナリー……!!!」









「…………きて、起きて下さい。朝ですよ」
「…………ナナリー………、ZZZ…………………」
「もう、こんな幸せそうな顔しちゃって、どんな夢を見てるんでしょうか?
 ……私が寂しいから、早く起きて下さいね?  『旦那さま』」

ちゅっ
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/05(金) 01:08:39 ID:iP3UQvyX
>>201
こっちまで涙とか色んなものが出そうになった。

ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244021115/

↑のスレのルルナナ関連がうける。
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/05(金) 01:40:15 ID:ZcVHl0Rc
>>202
見てきた
股間のフレイヤワロタw
ルルーシュひでえwww 良いぞもっとやれ
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/06(土) 00:21:38 ID:qNwOVUMF
さっそく自分も向こうにネタ投下してみた
ルルナナはよすぎる
205名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/06(土) 00:29:48 ID:7SEvrZvg
向こうのネタ見てて思ったんだが、お兄様はナナリーの目が見えないことをいいことに
やりたい放題だなwww
仲良きことは美しき哉 素晴らしい兄妹ですね
206名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/06(土) 15:19:58 ID:qNwOVUMF
無理かもしれないけどメディア表紙にルルナナ来ないかなって祈ってる
207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/06(土) 20:52:23 ID:7V1hvpUK
何かの表紙でも、ゼロレクのポスカでも良いからルルナナ2人きりの版権を所望する
悪逆皇帝と(性)奴隷ナナリーか、
ルルナナのほのぼの日常か、
またはゼロルルーシュとナナリー総督でも可
208名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/06(土) 22:55:39 ID:VucVZJqP
悪逆皇帝の暴政!というタイトルで、
どうみても新婚にしか見えない二人のシーンを希望


ルルは皇帝服、ナナは奴隷服なのに
ナナリーの膝枕で耳掃除なんかしちゃったりして
しまいにはルルがナナの耳掃除始めちゃって画面の隅っこでジェレミアが苦笑
209名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/06(土) 23:17:47 ID:4xP/TDKF
>>206
まぁ案の定無理だったね
今更版権とか難しいだろうし
210名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/06(土) 23:54:12 ID:Z893MqXX
>>202-205
どうしてvipのルルーシュは毎度毎度変態なんだ?wwwww
211名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/07(日) 00:18:47 ID:l9f0JApq
>>210
いや違う間違っているぞ
あれがルルーシュの真の姿なんだ
アニメと寸分の違いすらない
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/07(日) 00:55:58 ID:BKBgAYIK
世界を壊そうとするのも、あんなことやそんなことをしてしまうのも、
ナナリーへの兄妹愛の度を遥かに越えた想い故だからな
何も間違ってないな
213名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/07(日) 05:04:01 ID:5ff5V8Zp
ああ やつは変態だ
214名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/07(日) 11:14:33 ID:RZQJKc5l
ルルーシュはナナリーさえ幸せでいれば嬉しい優しいお兄さんだからね
215名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/07(日) 17:43:39 ID:TFyJ8W+m
ナナリーが幸せ&側に居る>経営者でも学者でも政治家でもなんでもおk

ナナリーが幸せでない・側に居ない>ガチで世界を破壊しようとする

世界のためにもこの兄妹はくっつけとくべき
216名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/07(日) 20:35:19 ID:BKBgAYIK
「………………」ぎゅう
「………な、ナナリー?!!どうした?!!!
 ていうか、この耳は?!!!!!」
「……………………わたし、今日はウサギさんです……」
「……………………………は?」
「…………………………………。
 ウサギさんは、寂しいと死んじゃうんですよ」すりすり
「……………………」キュン
「……だから、お兄様…。ずっと私の側に……、ふきゅっ??!!」
「あああナナリー、可愛いよ、可愛すぎるよ……」ぎゅうっ
「お、お兄様、く、苦し……」
「あ、ご、ゴメン!!!!ナナリー!!」
「……………お願いだから、優しくして下さいね……?(上目遣いでじっと見つめ)」
「…………………!!」キュンキュンキュン


うさ耳ナナリーも良いもんだと思う
217名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/08(月) 01:23:42 ID:IHnEoO4f
>>216
可愛い可愛いよぉナナリーたん!!!
うさぎと言えば年中発情期だと聞いた気がry

近親苦手だったはずなのに、ユフィが一期で特区日本を掲げた時のお兄様とナナリーの絡みを見てルルナナに落ちた
震えるお兄様の手にそっと自分の手を重ねるナナリー萌え
218名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/08(月) 12:59:56 ID:zp4/xzSD
うさ耳ナナリーはカワイイな。お兄様はすぐ狼になっちゃうと思う。
219名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/08(月) 21:42:27 ID:XB56/Zys
うさ耳ナナリーはロップイヤーがいいな
たれ耳可愛い
220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/08(月) 22:07:34 ID:3XU8LkwX
てゐコスプレのナナリーとうどんげコスプレのユフィに迫られるルルーシュ

感想を聞いたら、
「ヴォーパルバニーに襲われた気分だった」
とのことです

ちなみに感想聞いたときのルルーシュは着衣が乱れて涙目でした
ナナリーとユフィはツヤツヤしてました
221名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/08(月) 23:02:33 ID:fMToSyMQ
>>220
なん・・・だと・・・・・
ルルーシュウラヤマシス

うさナナリーコラ職人期待(*´ω`)
222名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 00:29:57 ID:iAxJNrum
>>219
ロップイヤーナナリーたまらん
ルルーシュになって髪と耳と尻尾をもふりたいモフモフ

>>210
vip落ちてたが今回も最高に笑えた
特にルルナナネタは秀逸なのばかりだった
223名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 02:37:52 ID:K4YG2PiK
>>218を受けて、ほのぼの童話風


くろおおかみ と しろうさぎ


「らんらんらん♪たんぽぽ ちゅーりっぷ きれいだな♪」
きれいなおはながさいたはなばたけのなかを、しろいちいさなかげがかけてゆきます。
「きょうはたんぽぽのおひたし♪ばらのさらだ♪」
たのしそうにおうたをうたっているのは、このもりにすむしろいこうさぎでした。
なまえは ななりー といいます。
しろうさぎ・ななりーは、きょうのごはんのためのおはなをはなばたけにとりにやってきたのでした。
ななりーはおおきなかごをひっさげて、たのしそうにすきっぷしてゆきます。


「つきました!・・・わあ・・!!!おいしそうです!」
おめあてのたんぽぽのところにやってきたななりーが、おおきいおめめをかがやかせます。
きいろいかわいらしいおはながふかふかとさいていました。
そこにななりーがしゃがんで、てをのばします。
「ごめんなさいね、たんぽぽさん」
そういうと、ななりーはたんぽぽのはなをとりはじめました。
ななりーはうさぎなので、おはなやくさしかたべません。
それでもこころやさしいななりーは、いつもこうしてだいすきなおはなさんをきずつけることを
すこしもうしわけなくおもっているのでした。
ななりーはそのうち、おはなをとるのにむちゅうになってゆきました。

だから、せのたかいくさにかくれて、するどいめがじぶんをじっとみつめていることにきづきませんでした。


224名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 02:39:10 ID:K4YG2PiK
「・・・・・ついにここまでやってきたか・・・」
かくれていたかげが、ちいさくつぶやきました。
ななりーにみつからないようにじっとかくれていたかげについていたのは、ぴんとしたくろいみみ、くろいしっぽ、
おおきなくろいてあし・・・・・。
そしてくちのはしからは、するどいきばがのぞいていました。
なんということでしょう。
うさぎのななりーをみつめていたのは、くろいおおきなおおかみだったのです。
くろおおかみはむらさきのめをらんらんとかがやかせて、めのまえのちいさなえものをみていたのでした。

「・・・あいかわらずうまそうだ・・・。きょうというきょうこそはくってやる」
じつは、くろおおかみは、まえからななりーのことをしっていました。
もりのなかや、そうげんでたのしげにうたうしろうさぎに、ずっとまえからめをつけていました。
そのまっしろなふわふわのみみやまあるいしっぽをふりふりさせているところをみると、
くろおおかみは、むねがざわざわしてしかたないのでした。
そのたかくてかわいらしいこえをひびかせてうたうところをみていると、むねのあたりがきゅんとしてしまうのでした。
ついでに、おなかのしたあたりもきゅんとするのでした。
だからおおかみは、ななりーこそずっとじぶんのさがしてきたえものだとおもったのです。

くろおおかみは、そのおおきなからだのわりには、なかまから”へたれ”としてばかにされてきました。
なぜなら、いままでいちどもえものをじぶんでつかまえてたべたことがなかったからです。
もちまえのあたまのよさでなかまのあいだではいちもくおかれてはいるものの、
けもののおおかみとしてはこばかにされつづけてきたのでした。
「きょうこそは『にくしょくどうてい』をすててやる!!」
そんな、なみなみならぬけついをもって、くろおおかみはこのばにきたのです。

めのまえでは、ずっとねらいつづけたえものがしろいしっぽをふりふりさせておはなをとっています。
くろおおかみはそれをみると、ぺろりとしたをひとなめずりして、しろうさぎ・ななりーににじりよっていきました。
225名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 02:40:44 ID:K4YG2PiK

「らんらんらん♪おはなのじゅーす♪おはなのおさけ♪」
たのしそうにうたをうたいながらおはなをとっていたななりーは、きゅうにあたりがくらくなったことにきづきました。
「あら?たいようさんがくもにかくれちゃったんでしょうか??」
けはいをけしたおおかみのくろいかげにおおわれたななりーは、それでもなんとなく”ぴん”ときました。
おそるおそるうしろをふりかえります。
すると そこには―――、


おおきなおおきな、くろいおおかみがたっていたのです。




「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!」
ななりーはくろおおかみをみたとたん、かごもおはなもなにもかもほうりだしてかけだしました。
それでもおおかみにおびえてしまってか、からだがおもうようにうごきません。
あしをもつれさせたななりーは、おはなばたけのまんなかでころんでしまいました。
そこにくろおおかみがおいつきました。
「・・・つかまえた」
くろおおかみはむらさきのめをらんらんとさせて、ななりーをみおろしました。

くろおおかみはうつぶせてたななりーをつかまえて、しろいおなかをうえにむけるようにしました。
あおむけじょうたいになったななりーは、まさにぜったいぜつめいです。
ななりーはおおきなめのはしになみだをうかべて、おびえきっていました。
「・・・・・こわいよう・・・。やめてください・・・。たべないで・・・」
からだをかちかちとふるわせて、ななりーはじぶんにのしかかるくろおおかみにいいました。
226名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 02:42:32 ID:K4YG2PiK
くろおおかみはななりーにようしゃなくいいます。
「だめだ。おまえをぺろりとたべてやる。そのためにおれはここまでやってきたんだ」
つめのついたおおきなくろいまえあしが、ななりーのちいさなからだをつかまえました。
そのかんかくに、ななりーはますますちぢこまります。
「・・・・いたいのいやだよう・・・。・・・おねがいです・・・。・・・やめて・・・・、うえ〜ん」
とうとうななりーはなきだしてしまいました。
くろおおかみは、それをみるとおもわずちくりとむねがいたみました。
いつものわるいくせでした。

このくろおおかみは、なんだかんだでえものにいのちごいされるとひどくわるいことをしたきがしてしまうのです。
それはきょうもおなじようでした。
(・・・ええい!!だめだ!!!きょうこそおれはこいつをたべるんだ!!!)
けついもあらたにしても、おびえきったななりーをみると、またもこころがゆれました。
しかしいま、そのこころをゆらすげんいんは、それだけではなかったようです。


(・・・どうしよう・・・。なんだかすごくかわいくみえる・・・)
くろおおかみは、こころのなかでつぶやきました。
こころのこえは、くろおおかみがななりーをまじかにみたかんそうでした。
じっさい、ななりーはとんでもなくかわいらしいしろうさぎでした。
ふわふわのしろいみみとしろいしっぽ、ぜんしんがまっしろで、おはだもすべすべ。
ながいながいかみのけはそらにうかぶくものようにふわふわとしてて、みるからにさわりごこちがよさそうです。
すみれのようなきれいなひとみと、さくらのはなのようなあいらしいくちびる。
このくちびるからあのあいらしいうたごえが・・・、とおもうと、くろおおかみはこころがまたきゅんとなってしまいました。
227名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 02:44:02 ID:K4YG2PiK
きづいたら、くろおおかみはななりーのなみだをぺろぺろとなめていました。
そのなぐさめるようにやさしいうごきに、ななりーもとまどいます。
「・・・・・・・・・・???・・・あの・・・、おおかみさん?」
くろおおかみは、むごんのままななりーのかおをぺろぺろしました。
くすぐったいようなしたのかんしょくに、だんだんななりーのからだのふるえもとまってきたようです。
それをかんじると、くろおおかみがかおをはなしました。
「・・・・・・・。きょうはここまでにしてやる」
はきすてるようなせりふをいったあとで、くろおおかみはあることにきづきました。
ななりーのしろいひざこぞうがけがして、すこしのちがでていたのです。
さきほど、にげようとしてころんだときのものなのでしょう。
くろおおかみはななりーのひざこぞうにもかおをよせると、そこもぺろぺろとなめはじめました。
「ひゃあぁぁん・・・」
ななりーがたまらずこえをあげます。
くろおおかみは、はじめてのえもののちのあじ、というだけでないような、きみょうなこうふんをおぼえていました。
このしろうさぎのちもはだも、とってもあまくておいしい・・・。
くろおおかみもしろうさぎも、しばらく『ぺろぺろ』にむちゅうになっていました。




・・・やがてななりーのちがとまったのをみとどけると、くろおおかみはやっとからだをはなしました。
にひきともほてったからだをもてあましていると、とおくからこえがきこえてきました。
「・・・おぉーーーーーい!!!『かり』はぶじにおわったのかぁーーーー???」
こえは、くろおおかみのなかまのものでした。
くろおおかみはななりーのからだをおこすと、そっとみみもとでささやきました。
「・・・はやくいけ。このばからはなれて、はやいとこじぶんのすにもどれ」
どうやら、ななりーをにがしてくれるようです。
ななりーはいっしゅんめをぱちくりとさせましたが、すぐにきをとりなおして、くろおおかみにききました。
「・・・あの・・・、あなたのおなまえは・・・?」
すると、くろおおかみもまためをぱちくりとさせましたが、おおきなくちをわずかにひらくと、こういいました。


「・・・・・・・るるーしゅ、だ」

228名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 02:45:51 ID:K4YG2PiK




あれからななりーはすぐにじぶんのおうちにもどりましたが、なんだかきもちがふわふわとしていました。
くろおおかみさんの、めもくちも、そのひくいこえもつよくこころにのこって、わすれられませんでした。
さいごにくろおおかみさんのいったことばがうかんできます。


―――おまえは、おれのえものだ。・・・ほかのだれにもやらないからな。


ななりーは、あいてはこわいおおかみなのに、おもいだすとなぜだかきゅんとするじぶんのむねが、ふしぎでしかたありませんでした。





おしまい


******

悪ノリが過ぎたかも スマソ
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 12:44:44 ID:DfqZ/v9x
とりあえずひらがなばっかって読みにくいな
230名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 18:22:50 ID:hdJv6HId
そうか?メルヘンぽくて可愛くてよかった。
にくしょくどうていワロタ。
231名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 22:38:10 ID:cdKSA/Xa
漢字のありがたみを知った

けどGJ!!
ぺろぺろってどこまで、どこまでぺろぺろぺろぺろぺr
232名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 22:54:50 ID:uUXxR9H9
>>230
メルヘヴンに見えた
233名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/09(火) 23:14:52 ID:iAxJNrum
>>228
GJ!
うさぎナナリーと狼ルルーシュがぺろぺろしあうところに萌えた
かわええ
234名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 12:32:29 ID:bkDhgQGq
歴代最強チートキャラの、ルルナナの子供が活躍するコードギアス3期はまだですか?
235名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 13:21:37 ID:PCBPfTE9
うちの地域も梅雨入りした
梅雨の時期のルルナナは部屋でらぶらぶちゅっちゅだな
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 19:17:58 ID:tr9WahYW
>>228
GJ〜かわいすぎる〜でも一生卒業できないようなw

>>235
妄想させていただきました。
 


梅雨に入ってしばらく。
今日はせっかくの休みだというのにあいにくの空模様だったので、
兄妹は出かける予定を変更して家の中でくつろぐことにした。
出かけることをやめてから、ナナリーはずっと窓辺に座って外を眺めている。
じゃまをするのも、と思ったルルーシュは読みかけの本を持ってきていたが、
結構な間ナナリーが外を眺めたままなので、にわかに不安になってきた。
ーなにか、俺はナナリーの機嫌を損ねる様なことをしただろうか…。
考え出すと止まらない不安に思考が支配されかけていたルルーシュは、
思い切ってナナリーに問うことにした。

「…ナナリー、ずっと何を見ているんだい?」
背後からそっと声をかけると、ナナリーは振り返った。顔はいつもの笑顔だ。
「お兄様。雨を見ていたんですよ。」
にこにこと答える様子に窓の外を見る。ありふれた雨の日の風景だ。
「なにか、面白いものでもあるのか?」
妹の機嫌のいい様子に安心はしたものの、こんどは何が楽しいのか理解できずに
再度問いかけた。
「雨が降るってこんな風だったんだなぁって思ったんです。」
「?」
貰った答えに更に疑問を深めたルルーシュは怪訝な顔をした。ナナリーはその様子
におかしそうに笑う。

「目が見えなかった頃、雨降りの日って好きだったんです。」
「あめがすき…なのか?」
「そうです。あたたかいおひさまも好きですし、雨は冷たいんですけど…雨が降ると
音がするでしょう?
お花に優しく降るときの音、怒った様に大きな音を立てているとき、
何かに当たって音楽を奏でてくれている様なときもあって、いろいろな音があって、
雨の日はちょっぴり楽しかったんです。
それがこんな様子だったんだなって、見えたらまた楽しくて。」

まだ目の前が暗闇につつまれていたとき、彼女はそうやって世界を感じていたのか。
うふふと笑顔をこぼしたナナリーをみて、ルルーシュはこみ上げるものを押さえき
れずそっと妹を抱きしめる。
ナナリーはくすぐったそうに小さく笑い声をあげた。
「…それに、もうひとつあるんです。」
近くなったルルーシュの耳元に、ささやく様にナナリーが言う。
「もうひとつ?」
「雨だと、お兄様がこうやって側にいてくれることが多いから。」


--------------
勢いで書いた。なんかもういろいろごめん。
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 19:53:12 ID:Ym7JFSd9
>>236
GJ!
真ん中らへんでホロっと来て、最期でハァハァした
ルルーシュのナナリーへの愛とナナリーのルルーシュへの愛はやっぱり思いやりに満ちていていい
238名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 20:51:15 ID:wD1fmmxB
239名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 20:54:57 ID:Ym7JFSd9
連投スマソ
>>238はチェーンレター画像だ
240名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 20:59:06 ID:bkDhgQGq
同じこと書きに来た…
何だか必死だな お客さんは


総集編でルルナナED絵を期待したい
241名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 21:06:47 ID:Ym7JFSd9
ルルナナED絵が来たらいいよな・・・本編はもともとルルナナEDみたいなもんだと思っている
なんにせよルルナナで新規公式絵が来てくれればなんでもいいかもしれない

ちなみに>>238の画像は全く関係ないスレに貼ってきてしまった

242235:2009/06/10(水) 21:16:46 ID:PCBPfTE9
新規できたら嬉しい
イラドラのカットみたいに他のキャラ達がいてルルナナが隣の定位置にいるだけでいいから見たい
もちろん二人っきりだったら最高だ!

>>236
GJ!!ありがとう!
ルルナナらぶらぶ可愛いくてハァハァ
どんな天気だろうとルルナナはいつでもらぶらぶだなw
243名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/10(水) 22:24:39 ID:2v2VZtTO
ゼロレク総集編だけでも、愛し合う二人を側に置いていて欲しい
ラストのイラドラでルルーシュの最愛=ナナリーってのを改めて思い知らされたからなー・・・

大人になって歩けるようになったナナリーが、ルルーシュそっくりな子どもを
連れて歩いてる絵でも良い
ママリー好きだよママリー
244名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 02:45:45 ID:SNpbnTGs
新アフレコ、ナナリーのもあるといいのになぁ
ルルーシュへの愛を語りまくって欲しいw
まぁルルーシュとロロとシャーリーを中心に作ってるらしいから微妙だけどorz
245名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 02:57:56 ID:GB1C3m/Z
>>244
あれはタイトルがゼロ「レクイエム」なんだから死者の語りが中心なんだろう
ナナリーがジャケにいるのだって、一時期死亡扱いだったからだろうし
246名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 03:35:16 ID:BGdHIzC/
ナナリーがジャケに、あんな風に居ることで、ルルーシュからのナナリーへの愛は
家族愛+異性愛から成る究極の愛なのだと解釈したw

ルルーシュ中心なら、ナナリーへの愛の言葉が増えてることを期待ww
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 10:48:40 ID:0NqmugW2
総集編はルルーシュロロシャーリーが中心だろうな
まぁゼロレクだから仕方ないか
でも雑誌に新アフレコがC.C.やナナリーも参加?みたいなこと書かれてたらしいから
もしナナリーの語りがあるなら最後にルルーシュへ言う感じかな
一言でもルルーシュへの想いを語ってくれたらたまらんな
もちろんルルーシュもナナリーへの想いを語ってくれたら最高だ!
248名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 00:24:01 ID:J3SWXA4I
>>247
mjd?!
ナナリーも新録来んの?

ナナリーのナレは、Complete Bestみたいの希望
ルルーシュもこれで最後だと思って、ナナリーへの自分の愛をたっぷりぶっちゃけちゃってくだしあ
249名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 03:07:19 ID:rxR5DuW4
元々の立ち位置が語り部的なC.C.はともかく、ナナリーはムズいんじゃないか
ルルーシュロロシャーリーが中心なのは確定なんだから
ここにナナリーが入ったら異質ってか場違いな気がする
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 03:24:58 ID:XHRZUlbX
>>249
>>247にナナリーも、って書いてるやん 文句は制作陣に言えや
てか寧ろゼロレクなんだからこそナナリーが来るべき
主人公最愛の人だからな
やべ ゼロレクでテンション上がってきたwww
251名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 04:13:13 ID:IXl2aHWp
>>250
「?」が付いてるだろ、よく読め
どっちにしろ「レクイエム」なんだから生者の介入は難しいんじゃねーの
1期総集編みたいなノリだったら死者が重要視されるだろうし
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 04:31:22 ID:XHRZUlbX
ていうか何でルルナナ萌えスレに居るんだいおまいさん
そんなにルルナナEndだった本編を否定したいんかい

まあ、ナナリーは何だかんだで本編終了後色んなとこに出てるもんな
DVD最終巻ジャケやBOXにも来ないこないと言ってたアンチ涙目な展開だったし
更には誰も予想してなかったゼロレク総集編ジャケにまで来たし
俺は色々期待してるぜwww
ルルナナ最高wwwww
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 10:27:55 ID:em3wHlao
アニメ本編でも散々「愛してるよナナリー」「お兄様、愛してます!」と心情を熱くぶちまけていたから萌えたわけだが、
新しく編集されたゼロレクで更に深く詳しく想いのたけを吐露してくれたら更に嬉しい。
ナナリーもアフレコあるといいなあ。
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 13:00:27 ID:J3SWXA4I
ルルナナ2人とも、新ナレに期待(ルルーシュは確実だろうが)
ルルーシュのナナリーへのだだ漏れの愛が聞きたいw

よく考えると、ルルーシュって最期は自分の最愛の人のもとで迎えることを選択したんだよな
そう考えるとやっぱとてつもない愛だな
愛する人の胸の中で息絶えるなんて、男の浪漫
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 19:39:59 ID:TZM9IudF
基本的にギアスは死に際は一番大事な人に看取られてるよね

ユフィ→スザク
シャーリー→ルルーシュ
ロロ→ルルーシュ
ルルーシュ→ナナリー

みたいな感じで
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 21:59:33 ID:6gmE+MnH
ゼロスザクに刺された後ナナリーの傍にちゃんと行けるように
すべり台付きの御座車を作ったくらいだからな。
ルルーシュの物語はナナリーに始まって
いろいろありつつも結局はナナリーに集約されて終わってる。

それを考えると、添い遂げさせてあげたかったなあと思う。

だからせめて妄想の中でぐらいは、チュッチュうふふなルルナナを
見たいんだよう。
ナナリー!俺だーッ!結婚してくれーッ!!
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/12(金) 22:13:46 ID:rnOVQyUV
25話思い出すと泣ける(´;ω;`)
幸せなルルナナを二期で見たかった
てっきり序盤か中盤にはナナリーを助けて
二人で世界を駆け巡るものだと思ってたぜ…
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/13(土) 05:36:14 ID:SoTQfjhP
ナナリーにあんなエロい囚人服着せた時点で、ルルーシュのナナリーへの想いは
割りと男の欲望込みのもので、そんな(家族愛オンリーみたいな)綺麗キレイしたものじゃないと解釈してる
世界で一番愛してる存在であることは変わらないが
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/13(土) 09:00:49 ID:Ia8aAfU0
いくら兄妹でも男女は身体の造りは違うんだから異性として意識するのは仕方ないこと
あれだけのシスコン兄さんが着せた囚人服は妄想をかきたててくれた
GJすぎた
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/13(土) 17:37:57 ID:29eV6PZY
エロエロルルナナ
ほのぼのルルナナ
まったりルルナナ
コスプレルルナナ
ラブラブルルナナ
どれも大好きだ
ルルナナならなんでもいい
ルルナナ可愛いよルルナナ
261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/13(土) 20:11:32 ID:E4tgdmb0
> ルルナナならなんでもいい
まさにこれ

二人が一緒にいてナナリーが今日あったことをうれしそうに話して
それをルルが優しい笑顔で聞いているという
それだけでご飯三杯はいけるぜw
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 00:36:07 ID:4hFbp9K2
確かにw
最後のほうはせっかくナナリーの目が治ってルルーシュが嬉しそうにしてたのに反目していたから悲しかったな
目が見えてからお互いに心から笑ったことがなさそうだったのが切ない
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 16:30:15 ID:uzey743l
母の死で盲目になり、やっと目が見えるようになったと思ったら
今度は目の前で最愛の兄が殺されるっていう
ナナリー悲しすぎるよ…
思えばナナリーって家族全員殺されてるんだよな
せめてこのスレではラブラブルルナナで幸せにしてやりたい
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 16:49:25 ID:Uu+EEJJf
>>263
兄貴に対しては自分からフレイヤ持ち出して殺そうとしてたじゃねーか
何被害者ぶってんだ
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 17:19:26 ID:Jqpb/uVQ
ルルナナには狂愛という言葉が似合う
兄は妹と生きるために世界を壊そうとし、
妹は兄と一緒なら死んでも良い、という

いや、めろめろに甘いだけのも好きですがw
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 18:05:44 ID:K9/AA0tH
狂愛ルルナナいいね
それのにというかその愛故にすれ違ってしまったのがまたいい
普通にあ〜んちゅっちゅしてるルルナナも大好きだ

朝ニュースでユリ園の話をしてたのを見て
ついこの中にルルナナがいたら可愛いんだろうなと思ってしまった
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/15(月) 00:29:54 ID:lQRbyJEw
確かに狂おしいほどの愛というのがルルナナにはぴったりだ
あまりにも強すぎる愛は身を滅ぼすし正気を奪うから敵対しあったけど最後は分かり合えたもんな
しかし、もっと仲良く楽しそうにしてほしかったというのはある
そこは妄想で補完するさ
268名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/15(月) 00:52:02 ID:7s4qXHp0
基本的にアニメキャラは単体萌えなんで、カプ萌えなんてしたのはルルナナが初めてだ
他の女キャラはみんな俺の嫁でも、ナナリーだけはルルーシュの嫁だな
放送中は本当にルルーシュの至上の愛を見せつけられたと思った
269名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/15(月) 15:53:45 ID:bx2qFauC
久々に最終回まで見たが、ナナリーは優しい世界を望んでいけど
一番の願いはお兄様とずっと一緒にいることだったんだよな
ルルーシュはゼロレクイエムで、ある程度世界を変えることができたが
何よりも大切な人の願いだけは叶えることができなかった
それが最後のシーンのナナリーの叫びとゼロコールで対比になってるようで泣けた
270名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/15(月) 16:02:21 ID:9a4IjklF
「お兄様さえいてくれればそれでよかったのに」
という言葉がなによりナナリーの願いを表してるよね

うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
271名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:18:00 ID:Uzt35xu2
ルルーシュは大人だからそれだけじゃナナリーが本当の意味で幸福になれないと思って反逆を始めたわけで・・・
優しすぎるぜおにいさま
ナナリーが目も見えて、足も不自由じゃなかったら全く違う2人だったんだろうね
あのラストは何度見ても泣ける
272名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:32:54 ID:+719UJkf
ナナリーがもっと早くから自分の本当の望み=「お兄様と一緒」を言ってたら
もっと違う結末が待ってたんかな・・・

ところで唐突ですが>>166-181の続きです
またしても連投規制に引っ掛かりそうなNAGEEEEE文になってしまった
すみません
投下します
273名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:34:27 ID:+719UJkf

『Giving you a bouquet with my love Part. 3』





「じゃあ、咲世子さん・・・、宜しくお願いしますね」
「お任せ下さい、ナナリー様。ちゃんと放課後までに材料と準備を整えておきますから」
アッシュフォード学園のクラブハウス内、兄妹が暮らすプライベートな空間を出るための、
学園校舎に続く通路で、一人の少女と彼女付きのメイドがこっそりと会話していた。
光を失った目を瞼の下に隠したままで、車椅子に座っている少女の名は、ナナリーという。
メイドこと篠崎咲世子は、幼い主人を安心させるように、ナナリーの小さな手をそっと握る。
するとナナリーは一瞬顔を綻ばせたが、すぐに何処か固い表情に戻ってしまった。
何かをじっと考えた後、その小さな口を開く。
「・・・あの、咲世子さん・・・。お兄様は・・・?」
「ルルーシュ様でしたら、もう先に登校されましたよ?」
「・・・・・・・。・・・そう・・・、ですか・・・」
ナナリーは咲世子の言葉を聞いて、その表情を曇らせた。
矢張りと言うべきか、兄・ルルーシュはナナリーに対して気後れでもあるのか、『あの日』以来、
何処か腫れ物に触るような接し方しかしてくれていない。
それまでもこの兄妹の間には、普通の兄妹より何倍も、何十倍も甘く柔らかいコミュニケーションしか
存在していないようではあるが。
しかしナナリーは、そんな今までとも違うような二人の、近頃の接し方を続けるのはもう嫌になっていた。
『あの日』起こったのは、確かにお互いにとって数年ぶりになる兄妹喧嘩だったのかもしれない。
そのためか、この幸せにして不幸な兄妹は、どう仲直りすれば良いかよく分からなくなってしまったようだ。
今日も既に兄は、ナナリーにどう接すれば良いのか分からないまま、一人で逃げるように学校に行ってしまったと言う。
―――以前でしたら、お兄様がずっと一緒に学校まで付き添って下さったのに・・・。
もしかしたら、これを良い機会と思って兄がナナリーの世話から離れようとしているのではないか、と
考えてしまう程に、ナナリーの思考回路はネガティブになっていた。
そんな朝からどんよりとしている少女のもとに、一人の少年が駆けて来た。
「お早う、ナナリー!」
「・・・あ、レオンさん。お早うございます。・・・どうしてこんな所まで・・・?」
朝の日差しの中、暗めのブロンドを獅子のように輝かせる少年は、
同年代の少女達が見たら卒倒しそうな極上の笑顔を振り撒いて言った。
「だって、今日は中等部の『特別行事』の日だろう?折角の校外学習ってことで、
 僕が『お姫様』をエスコートしに来た、ってワケ」
ナナリーはレオンの『お姫様』の一言に反応してか、ぽっと僅かに頬を赤らめた。
「そ、そう言うのは、止めて下さい・・・。迎えに来て下さって有難うございます。・・・じゃあ、咲世子さん」
「はい、ナナリー様、レオン様。行ってらっしゃいませ。・・・ナナリー様、『約束』の時間まで、ちゃんと帰って来て下さいね?」
ナナリーは咲世子と出掛けの最後の言葉を交わすと、レオンと共に校舎方面に向かって進み始めた。
274名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:36:10 ID:+719UJkf
車椅子をコントローラーで操り、ゆっくり進ませるナナリーの後ろで、グリップを握りながらレオンが尋ねてくる。
「・・・ナナリー。さっき咲世子さんと何か言ってたけど、『約束』って・・・・?」
「ああ。・・・・・・・・・。・・・レオンさんには言っても良いかもしれませんね。・・・でも、秘密にしてくれなきゃ嫌ですよ?
 ―――実は、お兄様のために日頃の感謝を込めて、お菓子作りをしようと思ってるんです」
「・・・お菓子?」
「ええ。・・・えっと、その・・・、お兄様、最近また、生徒会のお仕事が忙しくなってきたみたいで、
 疲れてるみたいでしたから・・・」
「お兄様の疲労回復のために糖分補給を、ってことかな」
「ええ」
勿論、これはナナリーの嘘である。
実際には、この目の前の少年絡みで少しばかり拗れてしまった兄妹間の仲修復のための手段、というところなのだ。
そんなことは露知らずと言わんばかりに、原因である少年が更に尋ねてくる。
「お菓子って、何を作るつもりなの?」
「プリンです。お兄様が大好きなので」
「――――――プ リ ン ?」
何故か、その言葉を発した途端、傍の少年がかちんと固まってしまったような雰囲気を、ナナリーは感じた。
その空気を不思議に思って、ナナリーがレオンに問いかける。
「レオンさん?どうしたんですか??」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・いや・・・、ナナリー・・・には・・・、罪は無い・・・んだ・・・」
何処か遠くに魂が飛んでしまったようにブツブツと言葉を発するレオン少年に、ナナリーは流石に不安を強めた。
気配を探りつつ手を伸ばし、少年の手を握る。
するとレオンは、ナナリーの小さな手の感触に、はっと我に返ったようだった。
「あ・・・!!!ご、ゴメン!!!ナナリー!!!・・・あの・・・、これは、その、何ていうか・・・」
「・・・・・・・・。もしかしなくても、レオンさん・・・。
 ・・・プリン、お好きじゃないんですか?」
ナナリーのその一言に、レオンがぐっと声を詰まらせる。どうやら図星のようだ。
そんなレオンの様子を目が見えないながらに感じ取ったナナリーは、一瞬ぽかんとする。
・・・が、次の瞬間―――。
「・・・・あははははは!!!おかしいです、レオンさん。そんなにプリンを嫌がるなんて」
普段は大人しい少女の、珍しく大きな声を上げて笑った様子に、レオンも一瞬呆気に取られたようだ。
しかしその後、拗ねた子どものような、憮然とした声を出した。
「・・・僕にだって、苦手なものの一やつ二つくらい、有るよ」
大きな子どもがいじけてしまったような様子は何処か微笑ましい、とナナリーは思った。
「うふふふふ、ごめんなさい、レオンさん・・・。でも、本当にお兄様と正反対なんだ、って思うと、可笑しくって」
レオンはその言葉に一瞬眉を不機嫌そうに顰めたが、何とかナナリーの手前、元の表情に持ち直そうとした。
ナナリーが楽しげな声を響かせる。
「お兄様とレオンさん、お二人ともそっくりなのに、好みが正反対なんですね。やっぱり人それぞれで、面白いです」
「・・・まあね」
「嬉しいです、レオンさんの色んなところを知ることが出来て」
実際、ナナリーは数日前の『あの日』、兄に秘密にしては居るが、レオンに振りまわされてしまったようなものだ。
この見た目の麗しい少年は、人当たりが良い態度を崩さない一方で、いつも掴み所の無い飄々とした雰囲気を湛えていた。
だから、普段は飄々としたこの少年にも、当たり前のように好き嫌いというか、人間味溢れる部分があるのだ、と思うと、
ナナリーはその人となりがより知れたようで嬉しく感じていた。
そんな、にこにこと笑っているナナリーに、レオンが話しかける。
「・・・ナナリー。今のうちに言っておくけど・・・、―――くれぐれも砂糖と塩を入れ間違えないようにね・・・」
「え?・・・あ、ハイ」
少しばかり脱力したようなレオンの声を聞きながら、ナナリーはレオンと共に中等部の学生を乗せるための
バスが停留されている場所まで向かっていった。



そして、そんな二人をクラブハウスの一室からカーテンに隠れてこっそりと観察する一つの人影は、
確かに存在していたのだった。
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:39:08 ID:+719UJkf

*****************************************************

「会長、さっき中坊達が大集団で出てったんスけど、何ですかね?」
学園の休み時間、生徒会室でリヴァルが猫・アーサーに餌を遣りながら言う。
もうじき開催される予定の次の行事に向けて、今の生徒会はてんてこ舞いである。
何とか空き時間を見つけてはこうして集まり、準備を進めるようにしていた。
そんな生徒会室で、先程のリヴァルの問いにシャーリーが返す。
「アレでしょ?中等部の校外学習の一環で・・・、芸術を学ぼう!みたいなヤツ無かった?」
「あーあーあー!!アレかぁ。そういや俺らも行ったな。クロヴィス殿下の芸術振興運動だっけか」
「そう、それ。確か私たちの時は、一日のうちに美術館を幾つもハシゴしたのよね」
そんなリヴァルとシャーリーの会話に、ミレイが割って入る。
「今年は劇場で、オペラ鑑賞みたいよ〜」
高等部二年の二人組みがミレイに目を向けると、彼女は書類群に物凄い勢いで捺印し続けていた。
「え?もしかして劇場って・・・。最近出来たばかりの、ネオ・メトロポリス劇場ですか??」
「そ。何だ、知ってたのね、シャーリー。あそこもまだ古い劇場が併設されたままで、
 完全にリニューアルしたとは言い難いけどね〜」
「ちぇ〜。良いよなあ、中坊どもは。今日は授業無しで芸術鑑賞か〜〜。
 ・・・・・・それに引き換え俺らって・・・」
「こら、リヴァル!!文句言わない!!!文句言ってる暇有ったら手を動かす!!!!」
「すすすすすみません!会長!!!」
ミレイの一喝で、リヴァルはアーサーの側から離れて自分の持ち場に着いた。
暫し生徒会室に書類を繰る音が静かに響く。
その中で、シャーリーがふと思いついたようにまた声を上げた。
「・・・オペラって、何観るのかな」
「ワーグナーのオペラ、『ルートヴィヒ4世』らしいわよ。またマイナーどころだけどねぇ」
ぽんぽんぽん、とリズム良く判子を押し続ける傍ら、生徒会長殿には周囲の声がよく聞こえているようである。
「『ルートヴィヒ4世』スか???・・・聞いたこと無いなぁ」
「あれ、知らないの?リヴァル・・・。曲自体は割と知られてない?ミレイちゃん」
「何だよ、ニーナ。知ってんの??」
「・・・えーと、確かワーグナー初期の作品で・・・」
「初演時に、当時色々問題アリってお上から五月蝿く言われて、次から次へと改訂を余儀なくされたのよねぇ」
ニーナの言葉を引き継ぐように、ミレイが朗々と言った。

276名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:42:21 ID:+719UJkf
「問題?何ですか?」
ミレイは疑問を投げかけたシャーリーの方へ一瞬ちらりと視線を向けると、言葉を続けた。
「まぁ、色々マズい部分は有ったみたいだけど、一番問題アリって言われたのは、『あの部分』よね」
「『あの部分』?・・・って、何ですか?会長」
「・・・・・・・・・・・。あのオペラって、昔の王侯貴族の恋愛模様をテーマに扱ってるんだけど・・・。
 ・・・タイトルになってるルートヴィヒ4世が一応、主人公なのね。彼は城を抜け出して、一人の少女と出会うんだけど・・・。
 ―――ああ!!何という悲劇!!!!」
「・・・ミレイちゃん、芝居がかり過ぎ・・・」
ニーナのそんな突っ込みを受け流し、ミレイが更に続ける。
「・・・その出会った少女っていうのが、血の繋がった実の妹だった、ってワケ。
 二人はそのことを知らないままに惹かれ合い、ああ、そして・・・!!!」
「―――最後は事実を知った妹が悲観して身を投げて、兄である王が狂気に身を窶すの。
 そんな内容が当時はもの凄いセンセーショナルで・・・」
割って入るニーナの解説はあくまで淡々としている。
「しかも、その王が当時の在位中の王様をモデルにしてた、ってんで、お偉いさん達はご立腹だったらしいの。
 でもそんな作曲家を肝心の王様本人が気に入って、果てには心酔までしちゃったってさ。
 まぁ〜ね、・・・いつの世も、施政者ってのはヘンな人が多いから。
 ・・・・・・・分かったかな?諸君」
ミレイとニーナの掛け合いによる解説を黙って聞いていたリヴァルが、俄かに口を開く。
「・・・会長は兎も角・・・、ニーナもやけに詳しいんだなぁ」
するとニーナが僅かに照れたように声を出した。
「わたし、ミレイちゃんと一緒に昔、このオペラ観に行ったこと、有るから・・・」
「ニーナと観に行ったのって、本国の劇場だっけ?その時観たヤツみたいに、今回も無難なバージョンの方だと思うけどね。
 ・・・あら?どうしたの?シャーリー」
ぼうっとしていたシャーリーがミレイによって矛先を向けられると、慌てて返した。
「・・・ああああの、いや、その、なな何でもありません!!」
そんな彼女に、ミレイがからかうような笑みを向けてくる。
「・・・はっは〜〜ん。・・・まあねぇ。ウチの生徒会にも、とんでもなくアツい兄妹愛の二人が居るけどねぇ」
「・・・だから、そんな・・・・!!!・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・え、えっと、今日、生徒会室、人、少なくないですか??!!!」
何とか話題転換しようとしたシャーリーの言葉につられて、全員が室内を見回す。
「ああ、そう言えば・・・。まあ、中等部の二人は仕方ないとして、残りはどうしたのよ?」
「カレンなら、また体調良くないから、ってんで欠席らしいスよ、会長」
「え、そうなの?リヴァル・・・。スザク君も、今日は軍のお仕事が有るから来れない、って昨日言ってましたよ」
リヴァルとシャーリーの言葉に、ミレイは納得したように「ふうん・・」と小さく呟く。

そこで、はたと気付いた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
  ねえ。――――ルルーシュは?」

・・・普段なら誰よりも率先して仕事を進める有能な生徒会副会長が居ない、という事実に。
そのことに全員がやっと気付いたようで、リヴァルが声を上げる。
「いや、今日アイツ、教室にも来てないみたいスよ?」
「もしかして、ルルまで体調崩した、とか・・・?」
シャーリーが心配そうな声を上げたところで、ニーナがおずおずと口を開いた。
「・・・でも、今日の朝、制服を着てクラブハウスを出るルルーシュを、見かけたんだけど・・・」
その言葉で、全員が押し黙った。
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
静かな室内で、誰ともなしに呟く。

「・・・・・まさか、ね・・・」

****************************************************
277名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:47:10 ID:+719UJkf
そのまさか、である。

ルルーシュは一人、いつもは使わない公共機関に乗っていた。
平日の日中、常なら着ている高等部の制服は、人目につかないように、今は着ていない。
代わって身に着けているのは、彼の細身によく沿った卸したてのスーツだった。
濃いグレー地に僅かに入った細いストライプが、いかにもさり気ない高級感を演出しており、彼によく似合っていた。
本当は裸眼である筈なのに、何故か伊達眼鏡までしている。
アタッシェケースを自分の横に置いて座り、ビジネス新聞に目を通す彼の今の姿は正真正銘――、
・・・『ビジネスマン』そのものだった。

平日の午前10時半過ぎの現在、電車の車内は当然のように余り人は乗っていない。
しかし数少ない乗客の、特に若い女性の視線を、このビジネスマンもどきの男子高校生が独占していた。
漆黒の髪が白皙に映える顔立ちは、まさに眉目秀麗という形容が相応しく、
よくよく見れば格好の割りにやけに若いということが分かりそうなものだが、それを補って余りある威厳と雰囲気で、
周囲の乗客は魅了されていたようだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
パサリ、と音をたてて、ルルーシュは無言のまま新聞を捲った。
彼の今の視線は新聞の本日の平均株価の欄に釘付けになっている。
そんな彼を遠巻きに見ている女性達のひそひそとした会話は、静かな車内でよく響いた。
(ねえ、ちょっとアンタ、声掛けてきなさいよ!)
(え?あたしが??・・・ちょっと、・・・どうしよう・・・、えぇ〜〜〜・・・)
(焦れったいなぁ、・・・よし、あたしが行ってくる)
(えぇっ??!!ちょっとーーー!抜け駆け禁止ーーーー!!!)
しかしルルーシュはそんな彼女らの声が聞こえていないかのように、眉一つ動かさなかった。
というより、実際に彼の耳から入った情報は、今は脳まで到達していないようだった。
それどころか、彼は実のところ、新聞すらまともに読んではいなかった。
ただの変装スタイルの一環として新聞を持っているだけだ。
そんな彼の心中は、現在一つの事柄に占められていた。
ルルーシュは心の中で、一人悪態を吐いた。


―――・・・クソ、俺の目の届かないところで、ナナリーに万一のことが有ったら・・・!!!


実は彼は、本日の朝早く登校したフリをした後こっそりクラブハウスに戻り、隠れてナナリーとレオンの様子を観察していた。
当然のように、今日中等部が校外学習に行く予定であることはチェック済みである。
普段なら、ナナリーを心配しつつも兄として快く送り出したのであろうが・・・。
・・・しかし、今現在はその『普段どおり』の状況では無かった。
―――自分とナナリーは現在、その仲がぎくしゃくとしていて、
更にその原因になった男がナナリーに近づいていて、
しかもその男に対してナナリーも満更じゃないように見えて、
その上、今日は自分の目の届く範囲を超えたところに二人揃って行ってしまう・・・!!!!

・・・と、こうした危惧を抱いたことが、ルルーシュがビジネスマンの扮装をして電車に乗っている原因である。
彼の行為は、愛しい妹を思うと予想の斜め45度上を驀進し続けるという、恐ろしいほどに強い愛情故なのだ。


『――えー、次はー、ユウラクチョウ、ユウラクチョウ。お降りのお客様は―――・・・』
車内アナウンスを聞いたルルーシュは持っていた新聞を折り畳むと、もう用は無いと言わんばかりに棚の上に置いた。
傍のアタッシェケースを掴み、速やかに席を立って電車を降りる。
車内の女性客が残念そうな視線を一斉に向けながらも、無情にも電車のドアが閉まる。
日常を詰め込んだ電車は普段通り運行し、ドア上のLEDによる車内放送も通常通りにニュースを伝えていた。

『・・・近頃、ヤマノテ線沿線地域で頻発しております現金輸送車襲撃事件の犯人の検挙に向けて、
 当局はトウキョウ東部のゲットーを中心に強制捜査に踏み切る方針、とのことです。治安部隊を始めとした――』


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278名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:50:12 ID:+719UJkf

このネオ・メトロポリス劇場は、先月落成したばかりの真新しい劇場である。
元はこの広大な敷地内に、エリア11が『日本』の名を持っていた頃の、古い日本古来の劇場――歌舞伎座が有ったのだが、
植民地支配が始まって以来ブリタニア式に改築され、最近までメトロポリス劇場として運営されてきた。
しかし古い建築物の改築だったためか建物の老朽化が激しく、照明が切れがちになる箇所があるなどの
微々たる問題が積み重なったため、前エリア11総督クロヴィス・ラ・ブリタニアのもと、
新たな劇場建設プロジェクトが発足したのだ。
クロヴィス亡き後も、事業は現総督コーネリアに受け継がれ、先月末にこうして新たな文化の発信地が誕生したというわけだ。
とは言え、まだ旧劇場の解体までは着手されておらず、新劇場と僅かな空間を挟んで併設されたままである。
そんな真新しい劇場でこのように直ぐにオペラが上演されるのは、言ってみればこけら落としのようなもので、
オープン以来短期間で、種々様々な歌劇が演じられてきた。
そのため必然的に客層も様々で、多くの人手を必要とするためか、劇場内の働き手として、
多くのイレブンの姿も見受けられた。


「じゃあね、ナナリー」
「はい、レオンさん。観劇後に、また」
中等部の二人は同じクラスであるのに、劇場内で別れた。
というのも、ナナリーは車椅子で、通常の客席は使えないからだ。
福祉の概念の発達していないブリタニアでは、こうした商用施設では車椅子用の席やスペースが個別に用意されていない。
代わりに、教育用の目的として特別に開放されたBOX席に、ナナリーは向かうこととなった。
担任の女性教諭に付き添われたナナリーは、はぁ、と小さい溜息を吐いた。
教師が声を掛けてくる。
「ナナリー、皆と一緒になって聞きたかったでしょ?」
「・・・・・・いえ、こうして・・・、特別な席に連れてきて頂いて、皆さんよりちょっぴりお得な気分です」
ナナリーがぺろ、と小さな舌を出す。
「あらあら、強がらなくて良いのよ?レオンと一緒に座りたかったんじゃない?」
「せせせせ先生!!!わわ私とレオンさんはそんなのじゃ・・・!!!」
教師のからかうような一言に、ナナリーは忽ち頬を真っ赤に染めた。
「うふふふふ、まあ、先生は大目に見てあげても良いけど、ナナリーの場合だと、お兄さんの方が難関ねえ」
教師が続けて言った楽しげな言葉に、ナナリーは赤くなった頬を伏せた。

―――だって、本当にほんとうに、私とレオンさんはそんなのじゃないのに・・・。
   確かに、レオンさんと居ると、心がほんわかして、明るくなって、楽しい。
   時々、ものすごく近い存在に感じることもある。
   ・・・でも、それでも、私は・・・。


ナナリーが一人物思いに耽っていると、教師がまたも声をかけてきた。
「ナナリー、先生、ちょっと下の階の席に行って、皆の点呼を取ってくるから。直ぐに戻るから、待っててね」
「・・・あ、ハイ。分かりました」
ナナリーの返事を確認した教師がBOX席を出て行った後、ナナリーは辺りの物音に耳を傾けた。

―――遠い遠い昔、本当に小さかった頃、ブリタニア本国で、こうしてお母様とお兄様とお忍びで、
劇場に行ったことがあったっけ・・・。
劇場の、どこか熱に浮かされたような観衆のふわふわとした空気も、独特の匂いも、ざわめく場内の音も、
あの頃と殆ど変わらない。
変わってしまったのは私だけ―――・・・。

ナナリーは何故か、瞼の裏が焼け付くように熱くなるのを感じていた。



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279名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:53:42 ID:+719UJkf
新たにオープンしたばかりの劇場内は、どの部分も真新しく、清潔に保たれたままである。
その意匠は絢爛豪華、という形容が相応しいのだろう。
豪奢な赤いビロードが敷き詰められた床はふかふかとしていて、如何にも上流階級御用達といった風情だ。
しかしこうした造りも何もかも、このエリア11の日本人、今は『イレブン』という蔑称を与えられた存在によって支えられているのだ。

―――こんなものはまやかしに過ぎない。

ルルーシュは心の中で吐き捨てるように呟きながら、劇場内の人気の無い通路を歩いていた。


一応学校をサボって劇場まで来た身分であるルルーシュは、先程見覚えのある教師の一群を目撃したため、
こうして開演ギリギリまで客席の外のホールでうろついていようと決めたのだ。
なるべく人の目につかないようにと、逃れるようにやってきた通路のその先は、どうやら行き止まりのようだ。
引き返すか、とルルーシュがそう思った瞬間、行き止まりに有ったトイレのドアが開いた。
「・・・トイレ、混んでなくて良かったな・・・」
ドアの前でひとりごちた少年には、最近頓に見覚えがある。
金獅子のような髪と、自分によく似た顔立ち、紫の瞳。
そして次の瞬間、その独り言を言った少年と、ルルーシュの目が正面から合った。

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」



暫し、二人の間を静寂が支配した。








************************************************************



ナナリーは一人、他に誰も居ないBOX席で車椅子に座っていた。
こういう時に、今の自分の体が恨めしくなる。
ずっと昔の頃とは違って、皆とそう簡単に、気軽に同じ空間を共有出来なくなってしまった、という緩やかな苦痛は、
常にナナリーの心の何処かを支配していた。
しかしそんな自分の苦痛を少しでも取り除こうとしてくれる、誰よりも信頼している人が居る―――。

「・・・お兄様・・・」

ナナリーは小さく呟いた。


280名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 00:57:48 ID:+719UJkf
最近、兄と自分がどうにも以前とは違って、ぎこちなく振る舞うことしか出来なくなってしまった、
という事実は、ナナリーの心に重く圧し掛かっていた。
自分にとっての兄というのは、世界そのものだ。
これは誇張でも何でもなく、まさに兄が居たからこそ、今日まで自分は生きてこられたのだと、ナナリーは実感していた。
しかし、だからこそ、今の兄と自分の状況を歯痒く、そして何よりも心細いものだと思ってしまう。

―――どうして手を握ってくれないのですか?
   どうして言いたいことを抱え込むんですか?
   どうして・・・、真っ直ぐに笑いかけてくれないんですか?


自分と兄が「そういう」状況に陥ったのは、ナナリー本人にも少なからず原因は有る。
しかし幼く、自分の心細さで手一杯な彼女は、そこまで深い事情には気が回らなかった。
不安をごまかすようにナナリーはぷるぷると頭を振った。
何とか思考を切り替えようと、これから聞くことが出来るだろう豪華な歌と音楽の洪水に思いを馳せる。
以前に兄から聞いて学んだ、このオペラの粗筋を思い出す。
昔むかしの王様達の、恋物語―――。
綺麗に着飾った上流階級の婦人や、身分違いの恋に悩む庶民の少女。
このオペラの始まりは、一つの印象的な場面から始まる。
王宮の前の広大な広場に兵隊が集い、そして――――。








         パァン!!!










・・・突如として、劇場内に乾いた銃声が響いた。


確かに、このオペラの冒頭部は兵士の一人が号砲を鳴らすところから始まるのだが・・・。
もう始ったのか、と思ったナナリーの一瞬の思考を切り裂くように、劇場内に大きな悲鳴が響いた。



「・・・キャァアアアァァァァァァァァァっっ!!!!!!」


次いで、劇場内が騒然とし始める。
老若男女入り乱れた人々の怒号が聞こえ始める。
ナナリーには、何が起こっているのか、全く分からなかった。



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281名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:02:50 ID:+719UJkf
ルルーシュとレオンは、奥まった通路の先、劇場のトイレの前で顔を合わせていた。
レオンの訝しげな視線がルルーシュに真っ直ぐに向けられる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・シスコンだとは思ってましたけど・・・、まさか此処までするとは・・・」
予想もつきませんでした、と呟いたレオンは、はぁ、と呆れたように溜息を吐いた。
ルルーシュは目の前の少年に対して、鋭い視線を隠そうともしない。
そんな、ぎらりと瞳を光らせるルルーシュにもレオンは全く怖気づくことは無かった。
「・・・で、何ですか?その格好は。変装のつもりですか?」
「・・・みすみす大事な宝物を、何処の馬の骨とも知れない奴に持っていかれたら堪らないからな」
ルルーシュのレオンに対する声は『あの日』から凍るようなもののままだ。
幾らこの少年が周囲に人当たり良く接しようとしても、その仮面の下に隠された不穏な影に、ルルーシュだけが気付いたようである。
レオンはルルーシュに対してくすり、と笑みを浮かべると、再び口を開いた。
「何もそこまでしなくても、ナナリーはきっと―――」

・・・と、そこまで言いかけて、レオンの顔色が変わった。
言葉を中途で途切れさせる。
ルルーシュが何事か、と思った途端に、二人の居る人気の無い通路の外、ホールから、確かに聞こえてきた。



何発もの銃声と、人々の悲鳴が。



*************************************************************




劇場内、大勢の人で賑わっていた客席は、今は凍りついたように静かになっていた。
緞帳が下りたままのステージ上に現在、複数の黒い人影が見える。
全員素顔を見えないようにマスクや布で覆い、目の部分には遮光性のグラスを着けている。
この人影が全員黒い銃身、機関銃を所持していることは、客席からでも容易に知ることが出来た。
ステージ上の人影が威嚇するように、銃身をジャキン、と鳴らす。
客席で声を発する者は居なかった。


不意に、ステージ上に新たな人影が姿を現す。
すると、静かだった客席が俄かにざわめき始めた。
ここ最近の報道で、このエリア11に居る人間なら人種の別を問わず、現在誰よりも認知度の高いその人物―――。
黒いマント、黒い衣服、黒い仮面。
まるでチェスのキングのような不思議な人影。

「・・・ゼロ・・・?」

客席内の誰かが、小さく呟いた。
282名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:03:24 ID:jc2LXHA6
おお!投下が来ている!!支援をいたす!
283名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:05:25 ID:+719UJkf
黒い影を中心に据えた集団は、客席内、約2,000人の観衆を前に、威圧するように睥睨する。
すると中央の黒い影がす、と前に出た。
観客の前で、朗々とした声を響かせる。



「・・・私はゼロ。
 私はこうして、この日本を支配するブリタニアに鉄鎚を下すために、今日、この場に参上した。
 この、『極東解放戦線』と共に。
 何故、この場にやって来たか?
 ・・・それは、この劇場が、ブリタニアから日本への、不当な搾取のうえに成り立っているからだ。
 この劇場は、見た目こそ美しいかもしれないが、その実、虚飾の権化である。
 美しい内装も照明も何もかも、我らが日本人の血税、犠牲によって支えられている。
 ・・・しかしそんな、虐げられるだけの時期はもう終わった。
 この日本では現在、各地で反乱の機運が高まっている。
 我々もそうしたうねりの一つと思ってくれて構わない。
 諸君らには申し訳ないことだが、ブリタニアに対する人質となって貰おう。
      我々は今日、この劇場を制圧し、ブリタニアへの『反逆』を宣言する」



言い終えた後、黒い影――ゼロはマントを翻してステージ上を立ち去った。
全編日本語で諳んじられたその文句の内容は、分かる人間にしか分からない。
この植民地内で、征服された側の母国語を敢えて勉強しようとした奇特な人間以外は。
そして、この場で日本語を理解出来るごく少数の人間の一人である少女――ナナリーは、
BOX席でひとり、恐怖で体を震えさせていた。

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284名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:07:49 ID:jc2LXHA6
第二次支援!
285名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:09:27 ID:+719UJkf

得てして、通常の人間であれば緊急事態というものは即座に対応出来ないものだろう。
しかしこの場に居る17歳の少年、ルルーシュは、普段なら『こうした場合』であっても、早急に対応したに違いない。
・・・そう、普段の、「愛しい存在」が危険から遠く離れたところで護られている、テロの現場であったならば。



「・・・・・・・・・・!!!!!!!」
ルルーシュは、全身が総毛立つような感覚を覚えた。
だって、今日は中等部の校外学習の日で、
ナナリーが劇場に来ていて、
そしてこの劇場は今は恐らくは、いや、確実に――、
・・・強盗か、はたまたテロリストによる襲撃を受けているに違いない。

何よりも先にその『事実』を思い知ったルルーシュは、考えるより先に駆け出していた。
人の居ない通路を抜けてホールを通り、劇場の客席に戻ろうとした。
今の彼は恐慌状態に陥っていた。
ナナリーが危ない。
ナナリーはどこに居る?
ナナリーを助けなければ―――。
・・・ルルーシュは、それしか考えられなくなっていた。



・・・と、その時。
「ぐっ?!!!」
ルルーシュはくぐもった声を上げたかと思うと、後ろから襟首を掴まれて細い通路に押し戻された。
ルルーシュの襟首をつかんだ手の持ち主――レオンが小声で捲し立ててくる。
「・・・何考えてんだ、あんたは!!!今、あのホールに戻ったら死ぬぞ!!!」
しかしルルーシュにとって、自分の安全など、今は重要では無いのだ。
「なな、ナナリーが・・・、ナナリーが・・・!!・・・俺が、俺が行かないと・・・!!!」
普段の冷静な思考がストップしてしまったルルーシュがうわ言のように言葉を繰り返す。
すると、レオンは苛立ちを隠せないように舌打ちをした。
「・・・あんたなぁっ!!何の考えも無しに突っ込んで、どうする気だ!!!
 ナナリーはきっと、あんたが居なかったら―――」
言いかけた途中で、レオンの目がルルーシュの向こう側に向けられる。
そして次の瞬間、知らない男達の声が降ってきた。

「・・・貴様ら、何をしている!!!」




ルルーシュは背後を振り返り、暗めの色の繋ぎに身を包んだ二人のテロリストの姿を目視した。
テロリストらは機関銃の銃口を、ルルーシュとレオンの二人に向けている。
彼らの目が遮光グラスに覆われていることを認識したルルーシュの心が、絶望に見舞われたその瞬間。
「・・・っぐうっ・・・??!!!」

・・・ルルーシュは、レオンによって床に伏せるように叩きつけられ、

次いで、レオンがテロリストの方へと駆けだした。
286名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:12:27 ID:+719UJkf
「何だ???!!この餓鬼が!!!!」
テロリストはレオンが自分達に向かってきたと分かると、急いで銃の引き金を引いた。
一秒間に数十発も発せられる銃弾が、十数メートル先のレオンを急襲する。
しかしレオンは、それを恐れるまでも無く、その俊足を走らせる。
壁を掠めた銃弾がチィン、と何度も音を鳴らす。
何故だか、一発も弾が当たらない。
全ての弾道を読み切ったように、恐ろしい程の速さで不規則な軌道を描いて駆け抜けたと思うと、
レオンは一瞬、その体を沈みこませた。
そして。

        ―――バキィッッ!!!

「んごふぉっっっ???!!!」

向かって右側に居たテロリストの体が、急な衝撃に浮く。
レオンの右足がテロリストの喉を捕らえた。
人体の急所である体の中心に突如として強大な負荷がかかり、テロリストの体が崩れ落ちる。
次いでレオンの体が再び舞う。
空中でひらりと跳んだかと思うと、隣に居た片割れの延髄に、強烈な回し蹴りを喰らわせた。
彼は声も無く、脳震盪を起こしてその場に倒れ伏した。
機関銃がごとりと床に落ちる音が響いた。








一般に、機関銃は一分間に1,000発以上に相当する連射速度を持つ。
それはつまり、通常の人間であれば、到底かわすことなど不可能な速さということなのだが。
それでは、今この場に立っている、全ての銃弾をかわして向かって行き、圧倒的な体術で武装したテロリストを
一撃のもとに叩き伏せた14歳の少年は、一体何なのか―――。
ルルーシュは、唖然とした表情でレオンを見ていた。
ルルーシュが知る限り、こうした芸当が可能なのは、他に一人しか知らない。
・・・しかし今、確かに目の前で「それ」は起こったのだ。



「・・・・・・・・」
レオンは無言のまま床にうつぶせに倒れていたルルーシュのもとに近づいた。
その手を引き、ルルーシュが身体を起こすのを助けてやる。
レオンは自分の背後に倒れた二名のテロリストにちらりと目を向けた。
287名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:15:53 ID:+719UJkf
何とかルルーシュが立ち上がったのを見届けると、レオンが言葉を発した。
「・・・見ればすぐ分かると思いますけど・・・、日本人ですね」
「・・・ああ」
ルルーシュは、何とか頭に冷静さを僅かに取り戻したような声を上げた。
「・・・突入から今まで、そう時間は経っていないだろうけど、恐らく彼らは多少なりとも軍事的訓練を受けている。
 この劇場全体を制圧するのに、そう時間は掛からないでしょう。
 何しろ此処にはなんの武装もしていない2,000人の観客が居るんだから。
 彼らはきっと、観客全員を―――」
「・・・人質に取る心算、だな」
ルルーシュの強張った声に、レオンが一瞬ぴくりと眉を跳ね上げた。
「ええ。・・・そして恐らくは、長期戦になればなる程、人質の命は危うくなる」
「・・・・・・・・・・・・」
「ブリタニア、特に現総督のコーネリア皇女殿下はテロには屈しないという姿勢を崩さないでしょう。
 今回も強硬策で来る筈だ。・・・最初は、勿論お互いの出方を見るでしょうが。
 長引く程に、テロリストはフラストレーションが溜まって、人質の身が危なくなる」
ルルーシュは、ハッと息を飲んだ。
先日の黒の騎士団お披露目の舞台―――カワグチ湖での一件は、あれはあの場にコーネリアの最愛の妹が居たから
通用した手段なのだ。
あの一件以来、妹・ユーフェミアをテロの脅威に曝すことを恐れたコーネリアが、妹を手元から離すとは考え難い。
コーネリアはあくまで武人であり、テロ行為には最大限、武力を以って制圧してくるに違いない―――。
そしてその際には、ブリタニア人側の何名かの命が奪われてしまうことさえ厭わないだろう。
・・・特に、『枷』が何も無い状態ならば。

押し黙ったルルーシュに、レオンが畳み掛けるように言葉を紡ぐ。
「・・・最後の手段として、この劇場内の観客に多大なる犠牲が出ようと、最後には『何らかの処置』を講じて
 突入部隊を投入する筈です。・・・そうなったら・・」
レオンも不安を滲ませるように、言葉を途切れさせた。
しかし次の瞬間、何とか不安を振り払うように頭をぶんぶんと振った。
「・・・一刻の猶予も無い。ルルーシュさん。
 今が一番の好機なんです。
 まだこの現場近くにブリタニア軍までは到着していない筈・・・。
 それなら、今が一番テロリストを御し易い。
 彼らが油断している隙に、何とか―――」
レオンはそこで一旦言葉を切った。
それから一息吐くと、こう言う。

「・・・僕が、テロリストを全員、ぶっ潰します」

その声とその強い瞳は、確実に『誰か』を思い出させた。

しかしルルーシュはそれよりも、その時、ある事実に思い当たったのだった。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:19:16 ID:+719UJkf
レオンは一旦意識を失ったままのテロリストに近づくと、その武装を確認した。
「機関銃、小銃各2丁ずつ、・・・あと、手榴弾も数発分。
 連絡用に、トランシーバー・・・」
一つひとつを検分するように見ていくその様は、一介の学生にしては落ち着き過ぎている。
そして何より、先程の武装した大の男二人を瞬時に叩き伏せた戦闘力。
戦況の把握と分析の素早さ―――。

―――そして、今の『俺』のもう一つの『顔』は・・・。
   俺が『反逆』を起こそうとしている相手は―――。

そこまで考えた時点で、ルルーシュは一つの可能性に思い当たったのだ。
目の前の、この、普通の男子中学生の「振り」をした、この少年の『正体』が、何であるか、ということに。






しゃがみこみ、テロリストから全ての武装を剥ぎ取ったレオン少年の傍で、コツ、という靴音が響く。
そして次の瞬間。

   ―――ジャキッ―――

ルルーシュは、自分で携帯していた拳銃を懐から取り出すと、撃鉄を起こし、
しゃがんだ少年の蟀谷にごり、と銃口を突きつけた。
少年・レオンの動きがぴたりと止まる。
ルルーシュは、レオンを見下ろしながら、呟くように声を発した。


「・・・お前は、

     ―――――何者だ?」





束の間、辺りを静寂が支配した。




*************************************************

つづく
289名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:19:59 ID:jc2LXHA6
支援を続ける!
290名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:21:06 ID:+719UJkf
今回の投下終了
支援してくれた人ありがとうございます

ちなみに劇中のオペラは俺の完全な創作です
291名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:28:31 ID:jc2LXHA6
GJでした。今回も楽しませて頂きました。しかしさすが陛下、気持ちはalwaysナナリーですね。
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 01:28:50 ID:VA4KWtCV
>>290
乙!
続きが気になる
そしてナナリーのお兄様への愛に感動した
293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 01:23:30 ID:OR8VoEKw
>>290
GJGJ!
続き楽しみだ
やっぱりルルナナはいい最高だ
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 01:37:32 ID:rcQNK2pH
ルルナナ可愛いよルルナナ
295名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 11:47:47 ID:9PYTmNXB
「お兄様…、あの……」
「ん?どうした?ナナリー」
「……………………………ぱんつが……、欲しいんですが……」
「そうか、ぱんつか……………………………、って、……………は???!!!」
「……その……、こういう、くまさんぱんつみたいのじゃなくて、もっと、大人っぽいのが良いんです」
「………………………(な、ナナリー??!!……そうか、目が見えるようになったもんな……。
 自分の目で見ることが出来れば、今まで知れなかった新しい世界を知ることが出来るんだから…。
 そもそも、ナナリーにも自分の意志は有るだろうに……、ハハ………)」
「…お兄様?」
「あ、……ご、ゴメン、ナナリー。少しぼうっとしてたみたいだ。
 ……で、どういうのが欲しいんだい?」
「ええと、……こういうのです」(ス、と雑誌を取り出して見せる)
「………………………???????!!!!!
 …………『Tバック』…………??????」
296名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 18:12:07 ID:N89T/6TY
ルルーシュは「くまのあっぷりけ」をナナリーの下着に縫ったりしそうだと思ったwww
297名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 21:31:42 ID:rcQNK2pH
うさぎとかやってそうだw
298名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 00:29:40 ID:TknX1QqK
ナナリーがTバックでもくまさんぱんつでもうさぎさんぱんつでも
何でも穿いているところを想像すると萌える
それをルルーシュが買い与えているところを想像すると更に萌える

フヒヒヒヒヒww
299名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 00:48:06 ID:63azYS36
すげえ真面目な顔して女児用下着コーナーうろついてるんだぜ
300名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 19:26:37 ID:MaRVYsCO
ルルーシュww


もうすぐ七夕なんだな
近所で笹飾ってたよ
1年に1度だけしか会えないルルナナってのもいいかもしれない
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 23:38:28 ID:mLzIVjpn
七夕も良いが、何とか6月中にジューンブライドネタ投下したい…
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 00:57:13 ID:Vwl+xZBY
ナナリー!ナナリー!ナナリー!ナナリーぃぃぃぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ナナリーナナリーナナリーぃううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ナナリーたんの栗色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説のナナリーたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねナナリーたん!あぁあああああ!かわいい!ナナリーたん!かわいい!あっああぁああ!
ナイトメア・オブ・ナナリーも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ナ ナ リ ー ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ブリタニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のナナリーちゃんが僕を見てる?
表紙絵のナナリーちゃんが俺を見てるぞ!ナナリーちゃんが俺を見てるぞ!挿絵のナナリーちゃんが俺を見てるぞ!!
アニメのナナリーちゃんが俺に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!俺にはナナリーちゃんがいる!!やったよC.C!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのナナリーちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあカレンぁあ!!シャ、シャーリー!!ミレイ会長ぉおおおおおお!!!ユフィいいい!!
ううっうぅうう!!俺の想いよナナリーへ届け!!ブリタニア帝国のナナリーへ届け!


  __________
  ヽ_ミ<●>/8
  ノj从/メ从ヾ
  从(ゝ゚ー゚リゞ  <書き込みっと
_(_つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/___/
303名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 01:06:48 ID:xepolJrT
>>15に続いて、またか……

しかしルルーシュはこのネタとの親和性高いなwww
304名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 19:09:28 ID:ij6os5cT
なにげに最後のルルーシュがかあいい
305名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 00:20:56 ID:18M8J6/g
ルルーシュもナナリーも2人ともこのスレをブクマしてて、
ちょくちょく書き込んでるワケだな
時々名無しでも書き込んで、スレを盛り上げているワケだな
306ナナリー:2009/06/21(日) 19:07:39 ID:Fz5JCwZl
お兄様、愛しています
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 19:53:36 ID:MVopVGk3
>>306
  __________
  ヽ_ミ<●>/8
  ノj从/メ从ヾ
  从(ゝ゚ー゚リゞ  <書き込みっと
_(_つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/___/
308名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 19:58:11 ID:/u2C6d11
>>307

   ,'´ `´ヽ
  ノリ(((^^)))
  (((( ´ヮ`ノ(  <じゃあ私は「愛している、ナナリー」っと
_(_つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/___/
309悪逆皇帝:2009/06/21(日) 20:41:39 ID:osb5+LK3
ナナリーたんとちゅっちゅしたい
ちゅっちゅ以上のこともしたい
310名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 23:15:27 ID:y3fzWol4
>>309
   ,'´ `´ヽ
  ノリ(((^^)))
  (((( ´ヮ`ノ(  <書き込み書き込み
_(_つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/___/
311名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 23:18:22 ID:5S26DcXv
お前らwwwww
312名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 02:20:18 ID:1f+RT31r
「お兄様のばかぁっっ!!!浮気者!!!!女ったらし!!!!!」
「ななな、何だと???!!!・・・ナナリーの鈍感っ!!!ときめき泥棒!!!!」
「うわぁああぁぁぁぁん!!!!!」バタバタ
「・・・・・・・・・・・。泣きたいのはこっちだよ、ナナリー・・・・・」




カップル板@2.5ch掲示板にて


【彼氏と】喧嘩しますた152【彼女と】

755 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:09:34 ID:byGRisi77

  さっき、大切な人と喧嘩してしまいました…。
  普段はそんなこと言わないのに、酷いこと言っちゃった…。


756 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:13:52 ID:AopwuII00

  >>755
  何があったのかな?
  差し支えない程度で良いから、教えてくれないか


757 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:16:13 ID:byGRisi77

  >>756
  レス下さって、ありがとうございます。
  実は、ええと…、私の…彼が…、私に内緒でアルバイトをしていたんです。
  まあ、それは良いんですけど…(あ、別に危険なお仕事じゃなかった、という意味で)。
  ………そこで、女の人と知り合って、秘密でデートしてたのを…、
  見ちゃったんです……。
313名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 02:22:23 ID:1f+RT31r
758 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:19:02 ID:AopwuII00

  >>757
  ……そうか、大変だったね
  一応聞いておくけど、君はそのことを彼氏に言ったのかな?
  それで修羅場になってしまった、とか?


759 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:22:38 ID:byGRisi77

  >>758
  お察しの通りです。
  …詳しくは言えないんですが…、私と彼は、ちょっと色々事情があって、
  なかなか両思いになれなかったんです。
  でも、こうしてやっと一緒になれて…。
  すごく幸せでした…。

  ………もう少しで、恋人同士になれて一周年の日になるのに…。


760 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:22:52 ID:Vviediamu

  彼氏ヒドス


761 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:24:19 ID:AopwuII00

  >>759
  …………うーん
  もう少し、突っ込んだ話をしてみたらどうだろうか
  例えば、彼が君のためにプレゼントを買いに行っただけ、だったりしないだろうか?
  そして、その女の人は、彼が君の為にプレゼントを買うのに、アドバイスをしてくれただけ、だとか


762 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:25:47 ID:crtsbFx9s

  浮気の常套句じゃねーか、それ


763 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:29:24 ID:byGRisi77

  >>761
  ……そう…ですね。私も、少し早とちりしてしまっただけなのかもしれないし…。
  そう思いたいです。
  …だって、彼のことが大好きだから。

  >>762
  ううう……。
  やっぱり…、そうなのでしょうか…?
314名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 02:24:46 ID:1f+RT31r
764 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:31:53 ID:AopwuII00

  >>763
  君が彼のことを本気で一番愛しているのなら、もう一度腹を割って話した方が良いと思う
  君の話を聞く限り、君は本当に彼を大切に思っているようだから
  もしかしたら売り言葉に買い言葉で、ヘンに話がこじれてしまった可能性も有るだろうし

  …いや、済まない 長々と
  どうも君の事を他人事に思えなくて


765 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:34:02 ID:byGRisi77

  >>764
  ありがとうございます。こんなに丁寧にレスして下さるなんて。
  きっと…お優しい方なんですね。

  あなたのレスで少し勇気が湧いて来ました。
  ……もう一度…、彼と話し合ってみます。

  それでは失礼します。スレを占領してごめんなさい。


766 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:36:39 ID:AopwuII00

  >>765
  俺の言葉が君の助けになれたなら良かった
  実は俺も恋人と少し、喧嘩中でね


  ……君と話すことで少しは俺も頭の中を整理出来たみたいだ
  俺もこれから、彼女のところに行って来るよ



767 名前:恋人は名無しさま :2009/06/22(月) 01:42:33 ID:wQmua5k3i

  >>765>>766
  お前ら結果報告よろ



こんなネタを書く俺は間違いなく馬鹿
315名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 02:41:18 ID:74hDNbvO
いやいやGJを遅らせてもらうぜ。それにしても浮気相手が気になるところだ。なんかバイト先というとカレンかC.C.のどちらか浮かんでしまう。
そしてその二人と体型を比べてさらにへこんでしまうんだな・・・アレおかしいな俺も人のこといえないほど妄想が溢れてとまらないぞ・・・
316名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 20:42:30 ID:hBMgWXcB
>>314
GJ!
2人揃って2で相談するなww
ルルナナ可愛いよルルナナ
317ルルーシュ:2009/06/23(火) 08:58:34 ID:3hcQM/Q/
「ナナリーなら貧乳でも問題ないっ!」

318ナナリー:2009/06/23(火) 09:19:20 ID:M5TKU1gR
「お兄様なら童貞でも問題ありませんっ!」
319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 12:31:47 ID:lkMtw7ni
>>317-318
もうおまいら結婚しろ
婚姻届け出せないなら事実婚でおk
320名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 14:15:16 ID:NvVcJEVG
>>318
むしろナナリーがお兄様の童貞をry
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 18:45:08 ID:5t0g7TEw
転載
ルルーシュの前に絶対ナナリーがいる
一緒に折り紙折ってるに違いない

581 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/06/23(火) 18:30:07 ID:R4Jo/8X1
ttp://www.animate.co.jp/shop/pointcard/keihin.html
ttp://www.animate.co.jp/shop/pointcard/img/keihin/giass_o.jpg

『コードギアス 反逆のルルーシュR2』から
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■コードギアス 反逆のルルーシュR2:オルゴール
■交換ポイント:4点
■6月下旬交換開始予定
322名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 20:16:56 ID:aTRzvu6F
>>321
妄想乙
323名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 20:35:33 ID:lkMtw7ni
>>321
ああ 間違いないな
相変わらず最愛の相手にはとろけるような笑顔でつねw
ルルーシュの手のなかに、ナナリーの象徴とも言えるピンクの折り鶴があるのも良い

もう少しでルルナナレクイエム発売か……
324名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 00:22:55 ID:BjefqBF4
ゼロレクイエムだろ
325名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 00:35:28 ID:onNdRTx8
>>321
ルルーシュがナナリーに向ける眼差しはいつも優しいよね
愛を感じる
326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 00:51:32 ID:Wyg8dxpA
ルルーシュはナナリーに対してだけ本当の笑顔を見せてた、という設定は萌えるな

最近暑いな
そろそろ夏→プール→水着 というように連想ゲーム的に連想したところで
ルルナナ2人で新しい水着を買いにいくところを妄想
ナナリーも目が見えるようになったし、色々面白そうだw
327名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 00:53:05 ID:tFsYq20Y
そんな設定あったか?
328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 01:07:43 ID:Wyg8dxpA
あったお イラドラ参照
本編終わってからもルルナナは色々萌え設定がくるから良いな
ゼロレク総集編もComplete Bestみたいに、感動的なのを期待している
329名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 09:09:23 ID:2Do7Vl3T
>>321
優しい笑顔だな
ナナリーに見せる優しい笑顔と優しい声は本当いいよな
ナナリーが一番愛されてるなってわかりやすいし
330名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 13:55:27 ID:KNWY2xtQ
一番愛されてる(笑)
331名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 15:23:56 ID:onNdRTx8
>>328
コンプリベストは最高すぎたな
「ルルーシュの最愛の存在ナナリー」というのが何箇所もあって萌え死ぬかと思った
332名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 16:50:38 ID:SAoWUvku
ルルナナはいいなあ
ここまで兄妹にはまると思っていなかったよ
333名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 19:54:11 ID:wObAnRmm
正直最終回見るまではルルナナにはそんなに興味無かった
……が、最終回であんな究極の愛を見せつけられちゃな
ルルナナ可愛いよルルナナ
334名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 21:25:26 ID:LKM+enAN
そうなんだよな、自分の倫理観でも普段は少なからず近親はシリアスものだと拒否感がある。
でもこの二人は過程や説得力が強くて、納得させられてしまうし、この二人には幸せになって欲しかった。
335名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 23:19:03 ID:YvoY9OGG
>>334
そうなんだよなあ.
最終回はつらくて何回も見れないんだけど見るたびに
「ルルーシュ,お前が死んでどうする!!」と思ってしまう.

理屈としてはあそこまでやってしまった以上,
ああするしかないだろうとは思うがナナリーの気持ちを考えると
「お前が死んでどうする」という気持ちにならざるをえないんだよな.
336名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 00:19:37 ID:63m0tO8B
ナナリーはルルーシュがいてくれればそれだけで幸せで
逆を言えばナナリーの幸せにはルルーシュが必要なわけで
ルルーシュはナナリーの幸せを何よりも願っていて
でもルルーシュだって本当はナナリーの側にいたかったわけで
…ナナリーもルルーシュも切なすぎる
337名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 00:32:28 ID:961RrPTZ
ここの住人はナナリーがフレイヤで兄貴をブチ殺そうとしてた事実を忘れてんじゃないか
338名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 00:54:40 ID:q6YUge6n
何か最近腐女子や他カプ厨をファビョらせるような、公式ルルナナネタでもあったん?(´・ω・`)

まあ何があっても、ルルナナが最後まで互いの最愛だった事実は変わらないがな
339名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 00:57:10 ID:j6rnilMA
>>338
本編がルルナナ、イラドラでもルルナナ、キャラソンもルルナナ…だからなあ
ナナリースレにも棲み付いてる荒らしだと思う、スルーで
340名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 01:04:23 ID:q6YUge6n
>>339
ハーレム主人公が最終回でも「愛している」と言い、更にナナリーも最後の最期で「愛してます」だもんな

ルルーシュは本当にナナリーが死んだと思うまでは、ナナリーと共に生きることを目指してたからな〉コンプリ情報
切ない二人やで ほんま
341名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 01:32:21 ID:0FbWFWPT
ルルーシュはナナリー最愛
ナナリーはルルーシュ最愛
これ最強だな

それにしても総集編楽しみだな
EDの新規イラストにルルナナいたら万々歳!
その前にメージュのロマンアルバムとHJのムック本か
ちょっとでもルルナナあったら嬉しい
買う予定なんでルルナナ要素あったら報告するよ
342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 09:36:50 ID:jozQm8tX
>>341
ホント楽しみだよな
ネタバレ解禁になったら報告よろしこ!
343名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 19:59:07 ID:gUeN35Vv
>>337
ナナリーが兄のルルーシュを殺しフレイヤの魔女として世界に君臨することで
ルルーシュはギアスで人々の心をあやつり戦争を起こしたテロリストではなく
残虐な魔女に殺された英雄として歴史に残る.

そして,ルルーシュの罪も背負ったナナリーが人々の憎しみを一心に集め
フレイヤの魔女として滅ぶことで憎しみの連鎖を断ち切る.そうするつもりで
ナナリーはフレイヤのスイッチを押す役目を引き受けたんだよ.

そして,そのことを知ったからルルーシュはナナリーにギアスをかけてでも
フレイヤを手にいれる決心をした.

まあ,これは私の推測でしかないが.
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 21:33:42 ID:guN23Xw5
>>343
その解釈で合ってると思う
あと、フレイヤの魔女として滅ぶ事で憎しみの連鎖を断ち切るというのもあるけど、
ルルーシュにこれ以上罪を犯してほしくない、罪を犯すのを止めないから、殺してでも止めたいというのもあると思う

名塚さんも言ってたけど、「肉親に対しては正の感情も負の感情も共有する」し、愛情があるから転じて憎悪も抱く
荒らしやアンチの場合はどうにも「肉親が抱くのは正の感情だけ」「肉親に対して負の感情も抱くのは人として異常」と
思っている感じがしてなぁ…
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 23:46:15 ID:ukamoiBe
>>344
愛と憎しみは紙一重だからな

ナナリーは本当にその一心だけだよな
まぁその後の世界の事とかは時間とか経験とかが色々足りなくて
計画そのものは未熟な感が否めないのは仕方ないが…
ルルーシュもナナリーもやろうとしている事は一緒なんだよな
本当にこの兄妹は似たもの同士だよ
だからこそ萌えるww
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 23:48:26 ID:+QWL12PW
そうか?
ナナリーそこまで考えてないだろ
ただ大好きなお兄様に生まれて初めて酷い事言われてテンパったんじゃないか
憎しみの連鎖を断ち切るったって、後に控えてるシュナイゼルをナナリー一人がどうこうできる訳ないし
フレイヤの標準抑えてるのはシュナイゼルなんだから、スイッチ押す役目引き受けたぐらいじゃどうにもならないだろ
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 23:57:53 ID:63m0tO8B
所謂ナナリー版レクイエムだな
まぁナナリーのは厳密に計画したものじゃない突発的なものみたいだし、
ゼロレクイエムのようには成功しなかったと思う
ルルーシュはナナリーが自分と同じようなことをしようとしていて、
自分の代わりに罪を背負おうとしてるのを悟ったから
ギアスかけてる時に「ありがとう」って言ったんじゃないかな
348358:2009/06/26(金) 01:46:33 ID:5GxV9mPz
>>347
あの時点ではナナリーはルルーシュの真意に気付いてなかったんだから
「ありがとう」は違う意味なんじゃないか
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 02:22:08 ID:BYwnSNzr
ルルーシュのあの「ありがとう」は、
・ナナリーが自分の罪を背負おうとしてくれたこと
・そのことを、自分で考えて行動してくれたこと
・自分で考えられるだけ、ナナリーも一人立ちはしていると確認できたこと
その全てへの感謝なんだと思った

・・・まあ実際は、ナナリーの幸せにはルルーシュが必要だったんだがな・・・
はあ ルルナナせつなす
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 09:46:13 ID:mev1dJ7y
>>349>>347>>345>>343
その解釈は全く自分と同じだ

つか”シュナイゼルの仮面”で、ナナリーが「ダモクレスの鍵を自分で押したい。・・・せめて罪だけでも自分で被りたい。」と言ったあたりで、
コーネリアの表情に変化があったのはナナリーの真意の1面に気が付いたからだと思っていた。
その辺のことはコンプリベストのストーリーブックにもきちっと説明してあったから、今更何でそれ以外の解釈が出て来るのかが不思議だな。
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 10:54:44 ID:Vr/Zokog
>>350
解釈なんて人それぞれなんだから、そう頭ごなしに決め付けることでもないだろ
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 12:32:59 ID:mev1dJ7y
>>351
人それぞれ・・・ね

ここはルルナナスレ
ナナリーアンチがしたければ該当スレに行けばいいんじゃない?
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 12:48:24 ID:kgqIlZkW
スルースルーここ最近このスレに粘着してる奴だから
命じる
気にしないで今まで通りルルナナへの愛を語れ!
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 12:53:35 ID:gqKSZ1+y
ナナリーが最後までルルーシュの最愛の存在だった事実から目を逸らしたいだけなんだな>アンチ
ルルナナの愛を否定するなんて公式否定も良いとこなのに
軒並みギアススレが過疎るなか、此処は未だに一定の勢いを保ってるから
遊びに来てるんだろう


まあかわいそうなアンチは放っておいて、幸せなルルナナを妄想しようぜ
ルルナナ2人でそうめんチュルチュル食べてるトコとか
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 13:01:25 ID:AO/ApVVT
何だこの流れ
よくわからんが公式否定とかはちょっと痛いぞ
普通に自分が好きならそれでいいじゃないか
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 13:01:36 ID:zK+PWAjs
流しそうめんをやったらナナリーが凄い喜びそうだ
竹をセットするのは大変そうだけどw
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 13:06:19 ID:gqKSZ1+y
だがそれをナナリーのためならやるルルーシュw
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 13:09:45 ID:8qqwH4LD
そりゃもう麺はもちろん流す水から
その場の雰囲気の設定まで何から何までこだわりつくすだろうなあw
ナナリーの為にw
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 14:04:05 ID:zK+PWAjs
ついでにさくらんぼも流して
さくらんぼのヘタを口の中で結ぶ練習を一緒にすればいいw
意外とナナリーの方が上手かったりするのもいいな
360名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 14:07:23 ID:8nblBV8J
竹をセットするのに汗だくでヘロヘロになるルルーシュ

ナナリー「お兄様、無理しなくてもいいんですよ」
ルルーシュ「だ、大丈夫だ、ナナリー・・・・システムは完璧・・・・」
361名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 23:03:55 ID:MJmg4xyO
                             ..-.:.: ̄:.:.:.:.‐.、
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362名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 23:48:14 ID:gqKSZ1+y
>>359
(;´Д`)ハァハァ
それはつまりナナリーの方がキスが巧いということですね

>>360
ルルーシュwww
またかwwwww
363名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 02:23:52 ID:s+976G+m
おかしいな……
ルルナナ2人で仲良く浴衣着て、そうめんすすってる姿が浮かぶ
可愛いよ夫婦兄妹
364名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 02:38:18 ID:XaPetLsJ
>>363
お行儀の良い二人だから、そうめんは噛み切らずにきちんとすするはず
すると偶然、長めの1本の両端がそれぞれの口に
そしてちゅるちゅるっと
365名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 19:06:22 ID:u86Y2+xM
>>364
そのままちゅっちゅにゴーですね、分かりますww
366名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 20:03:13 ID:s+976G+m
ちゅるちゅるちゅっちゅゲームか
新しいな
ラブラブなルルナナならではだなww
367名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 01:26:51 ID:k05iQUNe
ルルナナは暑い日どうするんだろう
一緒にビニールプールだろうかw
368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 02:57:04 ID:VF+LbdQn
二人っきりのビニールプールも良いな(;´Д`)
他に誰の目も無いことを良いことに、ナナリーにエロい大胆な水着を着せるルルーシュ
369名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 13:12:51 ID:eDHiFoam
大胆な水着…ゴクリ…

お祭りで浴衣いちゃいちゃエロを想像しとく
ナナリー可愛いとしか思ってなかったけど、お兄様セレクトの奴隷服で色々と弾けた
お兄様にナナリーを(性的な意味で)可愛がったり虐めたり反撃されたりして欲しい(;´Д`)ハァハァ
370名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 13:59:06 ID:6UsrBmss
規制解除ktkr
投下するなら今のうち!



「・・・ほんとに、大丈夫・・・なんですか?」
「ああ、まあ・・・。大丈夫・・・だと、思う。・・・多分」
男は目の前の少女の不安を和らげるように、彼女のふわりとした髪を撫でると、一本の針金をポケットから取りだした。
あたかもかの有名な大泥棒のように、器用に針金を鍵穴に差し込んで揺り動かし、中を探る。
やがて巧く鍵穴が回転したようで、かちり、と音を鳴らした。
「・・・ビンゴ」
「・・・ですね」
思わず二人で顔を合わせて微笑み合う。
小さな教会の裏木戸の、錆び掛けた錠前を解錠して、一組の男女が中へと入って行った。



『June Bride』




教会の裏庭に忍び込んだこの男と少女の二人組は、傍目にはどのような関係性に見えることだろう。
男は20歳になるかならないか、という、青年と少年の狭間を彷徨っているような風貌で、
その顔だちはおよそ今まで誰も見たことが無いと思えるほどに美しかった。
ストレートの黒髪は彼の白い肌と対照的であり、鋭利な刃物を思わせる硬質な美貌のなかで、
不思議な輝きを放つ紫の瞳がよく映えた。
そして一方の少女はというと、まだ10代前半ほどの年齢ぐらいにしか見えない、幼く愛くるしい顔立ちをしていた。
ふわふわの長いウェーブのかかったアッシュブロンドはとても長く、彼女の腰にまで届いていた。
雪のように白くすべすべとした肌と、菫の花が咲き誇るように大きな美しい瞳は、まるで彼女が
この世ならぬ美しい人形であるかのように思わせた。
もっとも彼女はとても表情豊かなので、そんな馬鹿げた考えは一瞬のうちに消え失せてしまうのだけれど。
そして彼女は不憫なことに足でも悪いのか、こじんまりとした車椅子に座っていた。
そんな彼女の車椅子の取っ手を後ろから優しく握り、見目麗しい男がゆっくりと車椅子を進ませる。

そう、二人は、全くと言って良いほど似ていなかった。




だから、二人のことを何も知らない人間が彼らを見たら、その『本当』の関係性など、すぐには思い至らないに違いない。




―――二人が、血の繋がった実の兄妹であることなど。



371名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:03:33 ID:6UsrBmss
そう、二人は正真正銘、父母を同じくする兄と妹である。
ただし二人の間にある感情は、遠い昔から既に、単なる家族愛を超越してしまっていた。
彼等はのっぴきならぬ事情により約1年間引き離され、やっと再会できたときに、
お互いに隠していた、兄妹愛を遥かに超えた愛情に気づいてしまったのだ。
二人はお互いが居るからこそ何よりも幸せになれる自分の心を強く実感し、
お互いの想いを吐露し合ったあと、今までの空白を埋めるかのように強くつよく求め合った。
神にも許されぬ、この地上に残された数少ない禁忌を犯した二人は、同じ血の流れる体を絡ませ合いながら、遂に心を決めた。

―――今までの何もかも、全てを無くしてもいいから、ずっとずっと、二人で生きていこう、と。






「綺麗ですね、人の手が入っていないのに・・・」
「元々、薔薇も野生花だからな。思った以上に、生き物っていうのは強いものなんだ」
恋人と見紛うばかりに、いや、恋人以上に仲睦まじい兄妹は、教会の裏庭の中で、
僅かに残る舗装された道の上で車椅子を進ませていた。
とは言え、段々とその小道も周りの雑草に侵略されてきたようではあるが。
車椅子に座る少女の膝の上には、大きなボストンバッグが載せられている。
それに目を向けた兄は、妹を労わるように優しげな声をかけた。
「・・・ナナリー。大丈夫か?重くない?」
ナナリー、と呼ばれた少女は、後ろに居た兄にやおら顔を向けると、
愛らしい顔に大輪の花のような笑顔をにっこりと浮かべて、こう言った。
「大丈夫です、お兄様。見た目は大きいですけど、そんなに重いものは入れてないでしょう?」
兄は少女・ナナリーの浮かべた笑顔に見惚れたあと、柔らかな笑みを口元に浮かべた。
「ナナリー。・・・『呼び方』が違うだろう?今は――」
するとナナリーは、途端に顔を赤く染めた。
躊躇いがちに、小さく口を開く。
「・・・そ、そうでした・・・。・・・る、・・・ルルーシュ・・・」
呼ばれた兄・ルルーシュは、ナナリーの薔薇色に染まった円やかな頬を一撫ですると、ちゅっ、と音をたてて頬に口づけた。





この兄妹が現在居る街は、前まで住んでいたところから遠く離れた場所にある、とだけ言っておこう。
誰よりも罪深い二人は、ともに学園の高等部・中等部を卒業したあと、自分たちだけで生活する目処が立ったことを確認し、
二人だけで誰も知らないところに旅立った。
今まで自分たちが世話になってきた優しい人達に、一抹の申し訳無さを感じながら。
大勢の仲間たちの中でたった一人、彼らの幼馴染である男にだけ、二人きりで駆け落ちをすること、その行き先をこっそりと教えた。
教えられた彼は、兄妹の秘密の関係とその計画を告げられて、最初は当然のように目を見開いて驚いた。
しかし兄妹の想いの強さを誰よりもよく知っていた彼は、反対することは無かった。
すぐに落ち着きを取り戻したかと思うと、仕方ないな、とでも言わんばかりの小さな溜息を吐いた。
『・・・いつか、こうなる日が来るんじゃないか、って・・・、思ってたよ』

彼はそれ以上は何も言わなかった。
372名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:05:55 ID:6UsrBmss
彼ら二人がやって来た街は、小さいながらも活気に溢れた、景色の美しいところだ。
市場には昔ながらの新鮮な食材が溢れ、対人間の直のコミュニケーションが減少して久しいと言われる現代でもなお、
賑やかな人いきれが絶えない。
緑化運動という行政のうすら寒い方針など無くとも、昔から残る豊富な緑が、とても目に優しい。
二人は、この街をたいそう気に入っている。

現在、二人が訪れているこの教会は、この街のはずれの小高い丘の上に有った。
古い時代の名残を色濃く残したこの教会は、今は何処にも人の気配が無い。
数年前に牧師をやっていた夫婦の片割れが他界し、もう教会としての体は保っていないのだ――。
つい1か月ほど前にこの街にやってきた二人は、居を定めたアパートの大家から、このことを聞いた。
もう既に新しい教会が町の中心部に出来ていて、人々はそちらに集まる、ということも。





「・・・流石に、古いなぁ・・・」
「でも、思ったよりきれいですね」
裏庭を抜けて、教会の中に入る裏口まで到達した二人は、間近に見える教会を見上げて、思わず心の声を口に出した。
――実際、何も人の手が入っていないのなら、もっと薄汚れていても良さそうなもの―――。
ルルーシュが心の中で呟いた、その時。




「―――おい、手前ぇらっ!!!何してんだっ!!!!!」




―――・・・一人の老人の、しゃがれた大声が響いた。

373名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:08:37 ID:6UsrBmss
色あせた朱色のベレー帽を被った老人が、ぶんぶんと杖を振り回しながら近づいてきた。
「おうっ!!!こりゃ!!ガキ共がっ!!!!性懲りもなく、また―――・・・???」
やっとお互いの顔がよく見える位置にまで近づいたところで、老人の声が止まった。
驚きの余り教会のドアの前で固まってしまった二人の男女を、まじまじと見つめる。
僅かに曇りの残る小さな眼鏡を上げ下げして、この『侵入者』の姿をじろじろと検分していた。
「・・・・はぁーーーーー・・・・・。こりゃーーー、また・・・」
ある種の感嘆を滲ませた声を、独り言のように発した。


束の間訪れた沈黙を破るように、車椅子に座った少女がまず口を開いた。
「あ、・・・あ、あの、・・・ごめんなさい!!!ここに、勝手に入ってしまって――・・・!!!」
焦りながら深々と頭を下げて謝る少女・ナナリーの様子を見ても、老人はまだ呆けたままのようだ。
ナナリーは顔を上げると、傍らの兄を小突いた。
(・・・ほ、ホラ!!る、ルルーシュも謝って・・・!)
小声でルルーシュに謝罪を促す。
するとルルーシュもやっと呆然状態から立ち直り、何とか言葉を紡ごうとした。
「・・・あ、ああ。・・・その、済みません、無断で―――」
しかしルルーシュのその言葉を遮るように、老人が再びしゃがれた声で、こう言った。
「・・・長年生きてきたが、こんな『王子様』と『お姫様』を見ることになるとはの・・・」

老人が呆然としたまま呟いた言葉を聞いて、兄と妹は思わず顔を見合わせた。










「いやいや、最近、この教会に入って悪戯しようとするガキ共が絶えなくての」
老人は小道に侵入してきたふてぶてしい雑草をぶちりと千切った。
先程持っていた杖は教会入り口の傍にそっと置かれたままだ。
彼の足腰は年の割りにしゃんとしている。どうやら、侵入者撃退用のためだけに杖を持っていたらしい。
「ワシは前に此処に居た牧師様の後を引き継いで、ちょくちょく世話しに来ているんだが・・・」
幾つか小道の障害になりそうな草を取ったかと思うと、老人が俄かに振り返った。
「・・・お前さんらは、この街で見たことが無い顔だの。どっから来た?」
老人の言葉に、ルルーシュとナナリーは顔を見合わせた。
・・・どう答えたものか、と逡巡していると、老人は二人の顔を交互に見て呟いた。
「・・・・・・・・・。ワケ有りか」
眼鏡の奥から灰色の瞳を覗かせていた。
374名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:12:41 ID:6UsrBmss
暫く老人が草を取る様子を見つめたあと、ナナリーが意を決したように口を開いた。
「・・・あ、あの・・・、お爺さん。・・・私たちを、この教会の中に、入れて頂けませんか?」
老人は二人の兄妹に背を向けたままで、草を毟っていた。
「・・・何の用だ?」
頑固さを感じさせる声で、背中で語っていた。
老人の様子を見て、ルルーシュも何とか言い募る。
「・・・俺たちは今日、二人で大切な日を迎えようと、此処まで来たんです。
 無断で侵入したことは謝ります。・・・ですが、どうか―――」
「だぁから、何の用だ??」
静かな教会の裏庭で確かに響くしゃがれた低い声を聞いて、ルルーシュは遂に言った。
・・・今日、此処に来た、本当の目的を。


「・・・・・俺たち、今日、此処で・・・、二人きりの結婚式を挙げたいと思って、来たんです」








「・・・・・・・・・・・」
老人は暫く押し黙った後、ゆっくりと腰を擦りながら立ち上がった。
二人を真正面から見据える。
「・・・ワケ有りの二人が、人目を忍んでの結婚式、ということかの?」
何処か鷲を思い出させる鋭い目つきで、二人を見つめてくる。
人生を深く刻んだようなその瞳に、二人の罪深い兄妹は問われているような気がした。

――お前達は、本当にそれで良いのか。
  長い人生を共に歩む覚悟が、その年で本当に有るのか。
  ・・・誰よりも、相手を幸せにしたいと思っているのか、と―――。


老人の目に、普段は誰よりも豪胆に振舞えるルルーシュですら、気圧されたように見えた。
何とかルルーシュが声を出そうとした、その時。

「おう。兄ちゃん。手ぇ、出せ」
老人が近づいたかと思うと、傍でしわがれた声を響かせた。
ルルーシュが左手を差し出す。

  ―――ジャラっ・・・


・・・ルルーシュの手の中に落ちたそれは、鍵を何連も提げたリングだった。
「・・・一番黒い鍵があるだろ?それで中には入れる。・・・他は自分たちで色々試してみるこったな」
老人はぶっきらぼうにこう言うと、二人の前で踵を返した。
「ワシは花に水を遣りに行くからな。・・・後のことは何も知らん」
背中越しに聞こえたその声に、誰よりも罪深い愛で結ばれた二人は・・・、

「・・・ありがとうございます・・・」

・・・ただ、心からの感謝を述べるほか無かった。


375名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:16:02 ID:6UsrBmss
*******************************************************

中に入ってみると、成る程色々古くはなっているものの、確かに人の手が入っているようだ。
壁に架かった金具は酸化して変色してはいるものの、時折家具の上に降り積もる埃は取り除かれているのだろう。
如何にも最低限の手入れ、と言わんばかりの無骨な掃除の仕方に、
ルルーシュは、あの老人の人となりが透けて見えるようだと思っていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」
ルルーシュは、南向きの小さな部屋で、一人で鏡の前で自分と向き合っていた。
鏡の中に映り込んだ自分の姿を見てひとりごちる。
「・・・馬子にも衣装、としか言いようが無いな」
『嘗ての自分』が着ていたものに何処か似た、全身真っ白な衣装に身を包んで、ルルーシュは自嘲めいた笑みを口元に浮かべた。


今、兄と妹は、それぞれ個別に『準備』を整えている。
勿論、準備と言っても、殆ど用意するものなど無い。相応しい『衣装』に着替えるだけである。
既に自分の衣替えを終えたルルーシュは、別室で動かない足を持て余しながら『衣装』と格闘しているであろう
最愛の少女に思いを馳せた。
・・・自分の中で切ないほどに高まった愛情を込めて縫い上げた、世界に唯一つの純白のドレスを身に纏った少女のことを。










太陽が徐々に西に向かって傾きかけてきた、よく晴れた日の午後、白い衣装に身を包んだ花婿が
弾む心を抑えながら廊下を進んでいた。
差し込む日の光が反射して、舞う埃がきらきらと輝いて見える。
何故だか、普段よりも遥かに世界が輝いて見える―――。
・・・常日頃は現実的かつ合理的な思考をする男は、現在はメルヘンチックとも突っ込まれかねない幸福感に身を委ねていた。
花婿は一つの古ぼけたドアの前に立つと、鼓動が更に高まることを感じた。
心を決めて、厳かにドアをノックする。
すると、数秒のタイムラグを経て室内から、

「・・・どうぞ、入って下さい」

・・・鈴が鳴るような、高く愛らしい声が返って来た。

376名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:21:02 ID:6UsrBmss
逸る心を抑えるように深呼吸して、花婿ことルルーシュがゆっくりと扉を開く。
錆び掛けた蝶番が軋んで音を立てたその向こう、差し込む陽の光を背負って、部屋の中央の大きめのソファーに、
確かにその『花嫁』は座っていた。
窓からの陽の光で色素の薄い髪が、透けるように輝く。
その長い髪を現在覆っているのは、更に白く儚げな薄手のヴェールだ。
Aラインの流れるような輪郭のドレスは、徐々に花開く時が近い蕾を思わせる少女の肢体に、よく沿っていた。
ふわりとした長い裾が花嫁の細すぎる脚をふんわりと覆う。
幾重にも重なったシフォンが揺らめくフォルムを形作り、一種非現実的とも思わせる美をもたらした。

何にも染まらぬ白に身を包んだその『花嫁』は何よりも無垢であり、

まるで、自分のために天上から舞い降りた天使のように、『花婿』の目には映っていた。



・・・暫し声も無く『花嫁』の姿に魅入られた『花婿』は、ドアノブを握ったまま立ち尽くしていた。
そんな『花婿』の様子に気付いた小さな花嫁は、彼にそっと声をかけた。
「・・・ルルーシュ?どうかしましたか?」
柔らかく優しげな声で現実へと引き戻されたルルーシュは、はっとしてドアを静かに閉めると、部屋の中に入ってきた。
そのまま最愛の花嫁の傍に歩み寄る。
ルルーシュは無言のまま、ナナリーの花嫁姿を見つめていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
しかしナナリーは何も言わないルルーシュに焦れたようだ。
「もう、ルルーシュったら・・・。・・・何で、何も言ってくれないんですか?
 ・・・もしかして、何かヘン・・・ですか・・・・?」
ナナリーが僅かに照れたように頬を染めて、大きな瞳を伏せる。
その様子に、ルルーシュはまたも自分の心臓が鷲掴みにされたような感覚を覚えた。
人間は感動し過ぎると、声も碌に出せなくなるのだということを思い知りながら、震える手をナナリーの頬に伸ばす。
「・・・きれいだ。・・・本当に、綺麗だよ、ナナリー・・・」
滑らかな頬に指を滑らせると、ナナリーは擽ったそうに目を細めて、頬に在るルルーシュの大きな手にそっと触れた。
小さな手はドレスと同様に白い手袋で覆われている。
くすくすと笑うと、桜色の小さな唇を綻ばせた。
「最初、着るときは大変でしたけどね。ドレスの裾を踏んづけないようにするのに、少しだけ苦労しちゃいました」
えへ、とおどけたナナリーの温かい両頬を大きな手でそっと包むと、ルルーシュはナナリーを正面から見つめた。
「・・・だから、あれほど俺が着替えを手伝うよ、と言ったのに」
苦言を呈するような言葉と裏腹に、彼の表情は蕩けそうなもののままだ。
ナナリーはそんな彼の顔を見上げると、お返しとばかりにルルーシュの頬をむに、と摘まんだ。
「もう、何処の世界に花婿に着替えを手伝ってもらう花嫁が居るんですか?
 ・・・それに、どうしてもこうして、一人で準備したかったんです」
「・・・ほうひて(どうして)?」
ルルーシュのその問いに、ナナリーは頬から手を離した。
ふわりとした笑みを晴れやかに浮かべる。

「・・・だって、ルルーシュに一番最初にこの姿を見せて、びっくりさせたかったんです」


――思えば、このウエディングドレスを作る際に、ルルーシュは最初に採寸だけをこれ以上無く正確に取り、
制作途中や完成直後にも、ナナリーが試着することは一切無かった。
無論、彼の縫製は完璧であり、当初の予定から寸分の狂いも無く仕上がったのだが。
(この時、冗談で『太るなよ』と言われたナナリーがひどく頬をむくれさせたのも、良い思い出だとルルーシュは思っている。)
ドレスを試しに着てみないか、と何度か誘われたナナリーが頑なに首を縦に振ることを拒絶したのは、
ドレスの制作者=自分の花婿、という特殊な事情に拠るものであった。
そして、何よりも。

     ・・・何としても、自分の晴れ姿を、特別な1日に初めて見て欲しい・・・。

彼女の中にあったのは、そうした単純ながらも純粋な乙女心だった。
377名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:25:12 ID:6UsrBmss

老人から渡された鍵の束の中で、一番装飾が多く施された大きな鍵を、ゆっくりと鍵穴に差し込み、
花婿と花嫁は教会の聖堂の扉を開いた。
見た目の大きなその扉は、古びた外観の割りに存外滑らかに動いた。
あの頑固一徹を思わせる老人が、他の場所よりも念入りに手入れをしているのだろうその場所は、
扉から真っ直ぐに伸びた道の上で、柔らかな光が満ち満ちていた。
向かって正面、祭壇の更に奥には、穏やかな顔をした大天使が刻まれたステンドグラスが見える。
徐々に初夏に差しかかろうとしているこの季節、それでも暑いというよりも暖かな日差しが舞い降りた。


聖堂の中に足を踏み入れたルルーシュとナナリーは、無言のまま自然と顔を見合わせた。
「・・・・・・・・・・・・・」
言葉が無いままルルーシュが、す、と左腕を差し出す。
それを見たナナリーはふわりと微笑むと、その腕に自分の右腕を絡めた。
静かに電動式の車椅子の自動操縦のスイッチを入れる。
車椅子がゆったりとした速度で進みだし、二人は揃って祭壇へと至るバージンロードを歩み始めた。


本来なら、親族や友人、親しい人たちで満たされるゲスト席には、今は誰も居ない。
誰も、二人に対して祝福を述べてくれる人間は居ない。
それどころか、二人は本当なら、絶対に結ばれることはない間柄なのだ。
しかしそこに至る苦悩を乗り越え、誰の祝福も要らないから、二人だけで生きていくことを決意した二人は、
この世の全ての幸福を独り占めしたような笑顔を浮かべていた。





ゲストも、牧師も居ない。
辺りを飾る装飾も花も、何も無い。
そんな教会聖堂で、二人は祭壇の前に辿り着いた。
ゆっくりと向かい合い、顔を見合わせる。
今はナナリーの顔は、白いふわりとしたヴェールで覆われていた。

・・・静かな聖堂の中で、ルルーシュが意を決したように、ゆっくりと声を紡ぎだす。


「・・・・・・・・・・。
 ・・・健やかなる時も、病める時も、お互いを愛し、慰め、助け・・・、
 命の有る限り・・・、誠実であることを誓いますか?」

祭司たる牧師も居ないのでは、間が抜けていてもこうして自分たちで宣誓の文言をいうほか無いのだ。
よく聞き慣れた、兄の、低くて優しい、心地よい低音だ。
・・・それなのに、ナナリーはいつもとは何処か違うような感覚を覚えた。
ヴェール越しに、兄の顔を見る。
いや、これで『兄』の顔を見るのは、最後になる。


―――これから何十年と続く長い人生を、『兄』から『夫』となった男性とともに、歩んでいくこととなるからだ。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:28:44 ID:6UsrBmss
ナナリーは、何とかして白いヴェールの向こう、最愛の人の顔を見つめようとした。
それなのに、視界がどうもぼやけて定まらない。
顔を覆うヴェールの所為だけではなくて、それは――・・・。

「・・・ナナリー?」
ルルーシュが返事の無いナナリーを訝しんで声を上げた。
すると俄かに、愛しい花嫁の顔を覆うヴェールの向こう側から、確かに聞こえてきた。

・・・ひっく、ひっく、と、しゃくり上げる泣き声が。





不思議だった。

こんなに、幸せで仕方ないのに。
生まれてから今まで、これ程幸せだったことなど無いと思えるほどに幸せなのに。
ナナリーの大きな菫色の瞳の端から、ぽろぽろと涙が溢れて止まらなかった。
そこに、およそ合理的な理由など無くて。
ただただ、幸せだからこそ流れる、幸福な涙だった。

しゃくり上げて泣く自分を子どもっぽいと恥じ入る余裕も無く、ナナリーは必死でルルーシュの言葉に応えようとした。
赦してくれることは無いだろう神に対してでは無い、愛する人への『誓い』の言葉を返そうとした。

「・・・・っふっ・・、・・・ひっく・・・。
 ・・・わたしはぁ・・・、あなたの・・・、妻と・・・なる・・・ために・・・、 
 自分の何もかも・・・、捧げます・・・・。
 そしてぇ・・・、これから・・・、あなたが病めるときも・・・、健やかなるときも・・・、
 貧しいときも、豊かなときも、喜びにあっても、・・・悲しみにあっても・・・、
 ・・・あなたと例え遠くに離れていても・・・、傍に居るときも、いつも・・・、
 ・・・・命の限りっ・・・、あなたを・・・、愛します・・・!」


・・・ルルーシュは、ただその誓いを紡ぐナナリーを、その瞬間を全て記憶に焼き付けるように、じっと見守っていた。
ナナリーの拙い宣誓の言葉を受けて、自分も、と思ったところで、ルルーシュははたと気付いた。
―――自分の頬を、涙が幾筋も流れていたことに。
379名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:32:03 ID:6UsrBmss
ナナリー自身も目に涙を溢れさせているためか、目の前の愛しい人の様子にはまだ気付いていない。
これ幸いとばかりに、ルルーシュは若干粗雑な仕草で頬を伝う涙を手の甲で拭い去った。
目の端を赤く染めて、ルルーシュもこれから『妻』となる少女に誓いの言葉を述べる。

「・・・・・・・―――俺も、・・・誓います・・・」


完璧主義者の新郎にしては不思議に思えるほどに短い文句に、ナナリーはハッとして涙に暮れて俯いていた顔を上げた。
すると、突然自分の視界が開かれた。
ルルーシュの大きな手がナナリーのヴェールを上げる。
涙で潤んだ菫色を見つけたルルーシュが、すぐに顔を近づける。
自分の視界が愛しい夫の麗しい容姿でいっぱいになったと思ったナナリーは、
次の瞬間、自分の唇にふわりとした柔らかい感触を感じた。
軽く啄ばむように何度も音をたててキスをされたかと思うと、そのままじわりと舌で唇を開かれる。
ナナリーもそれに応えるようにルルーシュを迎え入れて、二人で甘く柔らかい感覚に溺れる。
いっそ性急とも思えるルルーシュの動きは、言葉にならないだけの想いを乗せたものだったのだろう。
「・・・っんん・・・、ふっ・・・、ちゅっ・・・」
どちらともつかない、熱く甘い吐息が零れ落ちる。
他に誰も居ない結婚式で、膨れ上がる愛情を込めるかのように、二人の口付けは続いた。









乱れた吐息を漏らしながら、二人は顔を離した。
呼吸を落ち着かせるように、ナナリーがゆっくりと話し出す。
「・・・神様・・・、びっくりしちゃいますね・・・」
そのとろんとした瞳に、もう一度貪りたくなってきた衝動を、ルルーシュは何とか堪えた。
熱を吐き出すように、冷静を貼り付けた声を出す。
「・・・まあ、良いだろう、コレくらい。どうせ、俺たちは――」
「・・・・・神様から、お祝いして貰える筈、有りませんものね」
その言葉に、思わずナナリーの顔を見遣る。
自嘲めいたその言葉に反して、彼女はにっこりとした悪戯めいた笑みを浮かべていた。
ルルーシュの眼差しを受けて、ナナリーが言葉を続ける。

「・・・でも、良いんです。ルルーシュと一緒に居られるなら、私は何も恐くない。
 ―――神様だって、私たちを引き離せません」



・・・それは、とても強い想いを込めた声だと、ルルーシュには感じられた。
先程の長いキスで、いつしか彼女の涙は引っ込んでしまったようだった。
愛らしいあどけない顔に、何処か大人びた柔らかな笑みを浮かべていた。
380名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:36:43 ID:6UsrBmss
暫し祭壇の前で見詰め合っていた二人だが、ふとルルーシュが思い出したように声を上げた。
「あ、そうだ。・・・ナナリー」
「・・・何ですか?」
疑問符付きの声を出したナナリーの目の前で、ルルーシュが白いタキシードの胸ポケットから何かを取り出した。
その掌の中に有ったもの、それは―――・・・。
じっと見守るナナリーに、ルルーシュが蕩けるように柔らかい声をかける。
「ナナリー。・・・手を」
言われてナナリーは、ぴくりと小さな手を震わせた。
まさか、と思った。
だって、最近ずっと忙しくて。
引っ越してきたばかりで、身の回りのことだけでも手一杯だったのに。
自分たちの生活を支えるために、倹しい生活をしながら、早速仕事を見つけて働き始めたばかりだったのに。
そんな妻の思いを見透かしたように、ルルーシュが更に言葉を投げかける。

「あ、その顔は心配してるな?・・・安心してくれて良いよ。
 これはちゃんと、ずっと前から『このため』だけに、別に貯めてた金で買ったものだから」
言いながらルルーシュは、膝の上にあったナナリーの小さな左手を取った。
車椅子に座ったナナリーの前で、改めて片膝をつき、姫に付き従う騎士のようなポーズを取る。
呆けてしまったナナリーの手を覆う白い手袋を取り去る。
露わになった手は、白くて細い指に、桜色の美しい形の小さな爪がついている。
ルルーシュはその白魚のように白く滑らかな手の甲にそっと口付けを落とした。
その細い薬指に、厳かに金色のリングを通す。
他に宝石も何も着いていないシンプルな形だ。
小さな肢体に見合った小さな手の指は当然のようにとても細い。
だが、その指輪は、まさにぴったりなサイズで、自然と彼女の指を飾っていた。

「・・・裏に、俺の名前を入れてるから。・・・突然でびっくり―――、・・・?」

・・・言いかけた途中で、ルルーシュは自分の胸に柔らかいものが飛び込んできたことを悟った。
見ると、ナナリーが彼の胸に顔を埋めて、きゅっとした力で縋りついていた。
「・・・ナナリー?」
「・・・・・・・・・」
ナナリーは無言のまま、ルルーシュに抱きついている。
その暖かな感触に頬を緩ませて、ルルーシュは悪戯に言葉を紡いだ。
「・・・ナナリー?ちょっとこっちを向いて、顔を見せてくれないか?」
その言葉にも、ナナリーは顔を上げなかった。
ややあってから小さな声で、
「・・・ヤです・・・」
・・・、と聞こえてきた。

涙声なそれを聞いて、今の妻の状態をよく分かったルルーシュは、それ以上は虐めることなく、
ヴェールの垂れた小さな背中を宥めるように撫で擦った。
381名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 15:40:27 ID:6UsrBmss
****************************************************

「・・・色々、順番が滅茶苦茶になっちゃいましたね」
「まあ、良いだろう。・・・どうせ他に誰も居なかったし」

落ち着いてから、新たに夫婦となった二人が聖堂から外に出てきた。
聖堂を出てすぐのところにある中庭は、裏庭に比べればまだ雑草も少ない方のようだ。
所々に今尚咲き誇るたくましい薔薇の花が見える。
空を見れば、蒼の中に雲の白が点在していた。
二人ともに、これからの新しい人生に思いを馳せていると。

「・・・ぉおーーーーいっ!!!あんちゃんっ!!!嬢ちゃん!!!」

遠くから、先程の老人が大声を上げながらやって来た。
近くまでやって来て、全身白で着飾った二人の姿をじろじろと見遣る。
「・・・どうやら、恙無く、終わったようじゃの?」
老人はそう言うと、険しく見える目を細めた。そっとその眦を下げる。
そして俄かに、後ろ手に隠し持っていたものを差し出した。
「ホレ!!!嬢ちゃんっ!!」
「・・・へ?!・・・私に・・・、ですか・・・???」
ナナリーに差し出されたもの、それは・・・、
・・・真っ白な薔薇の花と霞草で出来た、小さな花束だった。
おずおずとナナリーが花束を受け取るのを見届けると、老人は低い声を更に響かせた。
「いやー、スマンの。・・・嬢ちゃんに花束を作ろうと思ってたら、こんなに時間が掛かるとは思わなんだ」
その言葉に、夫婦は顔を見合わせた。示し合わせたように、同時に二人で笑いあう。
「お?・・・何じゃ??・・・ひょっとして、気に入らんかったか?」
ナナリーがふるふると首を横に振った。
「・・・いいえ。お爺さん、有難うございます。・・・こんなに綺麗なブーケを頂けるなんて」
妻が愛らしい笑顔を浮かべて感謝を述べるところを見守って、ルルーシュも口を開く。
「俺からも、・・・有難うございます。この教会にも入れて頂いて、感謝してます」
見目麗しい夫婦の笑顔を見ると、老人もその気難しそうな顔を僅かに綻ばせた。


やおら老人が手を伸ばしたかと思うと、幸せな夫婦の手を取った。
皺が深く刻まれた手の感覚に二人ともに驚く。
老人はそんな二人の戸惑いを余所に、二人の手を重ね合わせた。
コホン、と老人が一つ咳払いをして、『本職』の人間を真似たような厳かな風情でこう呟いた。


「―――二人に、神の祝福が有りますように」


ルルーシュとナナリーは、その言葉を聞いて、重ねあわされた手に向けていた視線を上げた。
見ると、老人はその顔に僅かに悪戯めいた笑みを浮かべて、二人にウィンクを送ってくれた。
382名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 15:42:05 ID:+rZV9wcF
陛下の幸福のため支援!
383名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 15:42:13 ID:6UsrBmss
気を利かせた老人が再び二人の前から立ち去った後、まさに新婚ほやほやの夫婦は二人で中庭を散策していた。
道すがら、新妻であるナナリーが夫に声をかける。

「・・・ねえ、ルルーシュ」
「何だい?ナナリー」
「さっき・・・、誓いの言葉、思いっきり短くしましたよね・・・」
「・・・!!!」
ルルーシュは、思わずぎくりと身体を揺らした。
確かに、先程ナナリーが涙に言葉を乱されながら、最後まで言いきってくれたのに対して、この夫はと言うと――・・・。
「・・・あ、あれは・・・、だから・・・」
・・・実際のところ、あの時、ルルーシュは少しでも長い誓いの言葉を言っていたら、耐え切れず号泣していたことだろう。
そんな実情を男のプライドから言える筈も無く、普段の明快な言葉が出て来ずに、
しどろもどろとしているルルーシュに、ナナリーが更に畳み掛ける。
「・・・それに、さっき、キスする前に見たんですよ?私・・・。
 ・・・あなたの目が、赤くなってるところ・・・」
ナナリーが小悪魔のような流し目で見つめてくる。
その様子に、ルルーシュは更に窮地に追い込まれる。
ナナリーが止めとばかりに桜色の唇の端を上げる。

「・・・やっぱり・・・・・・・・・・、
     さっき、ルルーシュも泣いてたんでしょう?」

・・・白い衣装に身を包んだ天使のような小悪魔は、してやったりと言わんばかりの笑みを浮かべていた。
どうにも愛する妻には嘘を吐きたくない夫の答えは、やはり煮え切らない。
「・・・そ、・・・そんなこと、有るわけ――」
「へぇーーー??ふぅーーーん???」
悪戯めいた笑みを浮かべる口元を、先程貰ったばかりの花束で隠す。
「ルルーシュも、やっぱり泣いちゃうんですねぇ?」
・・・こういう時のナナリーは、非常に厄介だということを、ルルーシュは誰よりもよく知っている。
この悪戯な天使を黙らせようと、ルルーシュは後ろから車椅子ごと、ナナリーを強い力で抱き締めた。
「きゃあっ?!!」
「―――生意気言う『奥さん』には、『お仕置き』するぞ?」
・・・耳元で囁かれた低い声に、ナナリーは頬を瞬時に赤く染めた。





空は穏やかな青さで、晴れ渡る6月の午後、白い衣装に身を包んだ一組の夫婦がじゃれ合う。




花束を握る妻と、妻を抱き締める夫の、二人の左手薬指に金色の幸せが輝いていた。







おわり
384名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 15:44:15 ID:6UsrBmss
また連投規制に遭うとは俺ってなんて馬鹿
なんかgdってるけど気にせんで下さい
前スレ以来になる夫婦ルルナナエピソード1みたいな感じで
385名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 20:41:24 ID:Af5ae1l3
>>384
乙!!またまたネ申がきた!すごく良かったです。ルルーシュもナナリーも夫婦になれて良かった!二人のこれからに幸あれ!!
386名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 21:38:28 ID:QFwxWSon
>>384神乙!

そんでもって

         ..◇・。..☆*。
   ゜゚・*:..。.。★◎@ ○☆。..:*・゜
 ゜゚・*:..。.。◇@☆*・゜★。。.:*・☆*・。..:*・゜
。..:○★◎☆。∂∇。★◎*・゜゚。◎★
   ◎☆◇☆。*・.。..☆◎。.:☆◇*.....。
  ゜゚・*:..。.*・☆◎。__☆◎*・。..:*・゜ ゜
        \       /
          \    /
       ∧_∧\ /
      (=^▽^=)..∞
      / つ つ △   ルルナナ結婚おめでとう!!!
    〜(   ノ
       しし'
387名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 09:19:59 ID:XeTvqx8+
>>384
GJ!いい!
ルルナナ結婚式(*´Д`)ハァハァ
おめでとう!お幸せに!!
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 14:15:55 ID:OkVCnI9S
+   _  +        +  +
  ,.'´   ヽ + 。。※※。。     +
 ノj从/メ从ヾ  /*ノ((^^))) +
 从(ゝ゚ワ゚リゞ/*/(( ´ヮ`ノ(   +
    | <∞>/〈( ソ 〉`,´,,) 〉)
.. + |U..V |⊃⊂く(..@@..)フノ  +
+  |__∧_|(X_〕:l く/|_〉l  l〔_X)    +
   |__ハ__|. (  :| |  |  | -)
        ~~~~~~~~~~~~~~~
389名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 22:02:00 ID:ibxKct0L
>>388
きゃわえええええええええ
ルルナナ夫婦可愛すぎる
是非とも新婚旅行でポリネシアンをry
390名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 23:54:58 ID:XeTvqx8+
>>388
かわええええ!!!!
ルルナナ結婚式はやっぱりいい(*´Д`)ハァハァ
391名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 00:43:08 ID:5+2BzrX/
>>388
すごい萌えた
かわいすぐるよ
たまらんですよ
新婚旅行なんて行った日にはまたハァハァ
新婚の甘い生活なんかもまた・・・(ry
392名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 01:04:57 ID:W6ZooDQ8
新婚旅行なんて行ったらきっと、朝はいちゃいちゃしながら食事して
昼は見てるこっちが恥ずかしくなるほどラブラブに買い物と観光して、
夜はベッドの中でギシアンですね

朝も夜も愛し合うんですね わかります
393名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 01:14:22 ID:mxK3NZY8
新婚旅行じゃなくてもそうじゃないか?w
いつだってラブラ兄妹、じゃなかった夫婦w
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 01:21:48 ID:W6ZooDQ8
>>393
行き先だけが変わって、やる事は普段と変わらないワケだなwww


しかしココはハネムーンらしく、海水浴で水着エロを妄想させて頂こうハァハァハァ
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 13:20:20 ID:5+2BzrX/
海水浴・・・
ナナリーは泳げないからルルーシュが常に抱っこしているか浮き輪に入っているかしかないわけで
浮き輪に入ったナナリーを押してあげたりするんだろうな

ルルナナはやっぱりカワイイ
そしてエロい
396名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 15:38:14 ID:3TlMQUcZ
海は綺麗だし、ナナリーは可愛いし、幸せだな……
それっ

『きゃあぁぁっ?!!』

ゴメンゴメン、びっくりしたか?

『…もう…、突然浮き輪を揺らすなんて……。
 ルルーシュの意地悪……』

好きな子ほど、可愛い子ほど苛めたくなるんだ、仕方ないだろ?

『///……………。
 ……アレ?』

どうした?ナナリー

『……えっと、…………その………。
 ………………水着…………、波で流されちゃった………みたい……です……』

…………………………。
……………何……だと………?



@よし、ナナリー。俺が手で隠してあげるよ。
Aどどどうしよう。何らかの手段を講じて、新しい水着を持ってくるしかないのか!?
Bククククク。…条件はこれでクリアされた!!!!
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 17:15:13 ID:mxK3NZY8
全力でBだ!!!!
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 23:19:02 ID:3TlMQUcZ
→B

(ククククク。…条件はこれでクリアされた!!!!
 あとはナナリーを人気の無いところへ連れ込んで……)

ナナリー、そのままだと気になって海水浴を楽しめないだろ?
ちょっとこの場を離れようか

『(真っ赤になって)………ハイ……』



〜〜人気の無い岩場〜〜

よし、ここまで来れば誰も居ないだろう
……大丈夫か?ナナリー
流されたのはビキニの上だけなんだな

『ええ………。………………………………。
 あの、………ルルーシュ』

?何だい?ナナリー

『水着の下の方に、何か……入っちゃったみたい……。
 ……取って……下さいませんか……?』

……………………………。



@ナナリー……。喜んで。
Aそそそそんな、真っ昼間から………!……ダメだ我慢だ!!!
Bくくく………。ナナリー、……自分で脱いでご覧。俺がしっかり見ててあげるから。
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 12:27:48 ID:gVOhWKqe
Bですねわかります
400名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 13:31:57 ID:LOT4t2Uw
敢えて@を選ぶ

「それは大変だ!今取るから待っていてくれ。」

ナナリーの水着(下)の中に手を入れるルルーシュ。

「・・・こ、これか?・・・それとも、こっちか?・・・いや、これかもしれない。」

「・・・おにいさま、全部、違います////」

あとは・・・わかるな?
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 14:10:49 ID:gVOhWKqe
お前天才だな
402名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:24:12 ID:q39x6nSh
実はナナリーの策略で全部わざと…いや、なんでもn(ry
403名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 22:35:10 ID:hzYH8Piu
黒ナナリーも白ナナリーもルルーシュは大好きだと思います
つまりナナリーならなんでも(ry
404名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 00:52:21 ID:nknx142S
対白ナナリー→
「やあん、ダメです、お兄様……。恥ずかしい……」
「くくく…、ナナリー。さあ、包み隠さず全てを俺に見せるんだ」


対黒ナナリー→
「うふふ、お兄様、恥ずかしいですね。こんなになっちゃって……」
「ああ……!ナナリー…、いや、ナナリー様……!!もっと…、もっとお願いします……!!!」
405名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 00:55:58 ID:COLukczq
いつもと逆パターンで積極的なナナリーと
キョドるルルーシュってのも見てみたいなw
406名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 11:01:16 ID:H+k0RwX/
唐突なことに弱いルルーシュだから
ナナリーが少しでも積極的に大胆なことをするとキョドりそうだw
407名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 09:35:00 ID:76Z94Ro3
七夕まつりにいくルルナナ
浴衣のルルナナ
短冊に願いをかくルルナナ

ルルナナ可愛いよルルナナ
408名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 12:46:51 ID:+PSlRWUu
短冊に書く願い事は2人とも同じなんですね わかります

ルルナナ浴衣(;´Д`)ハァハァ
可愛いけど絶対エロい
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 13:28:11 ID:bteKlPVt
版権でもいろいろあったけどルルーシュは浴衣というか和服が結構似合うよね
ナナリーの浴衣も絶対可愛いだろうなぁ
2人で浴衣来て夏祭りとか行ってたら微笑ましい
410名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 23:16:49 ID:L8EULVLi
ナナリーにリンゴ飴やチョコバナナを食べさせたりするわけですね
411名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 23:33:24 ID:oCn0m2YA
>>410
何でもかんでもエロに直結して考える俺の頭は良い具合に爛れているようだ


突発的にネタ
「凄いです!!!面白かった!!お兄様、私もエヴァに乗ってみたいです!!!!」
「なななななナナリー???!!!いきなり何を・・・」
「私もあんな風にくるくる飛び蹴りしてみたいです!!!」
「だ・・・、駄目だ!そんなの!!!!ナナリーには危険過ぎるぞ!!!」
「もう、お兄様ったら。別次元では私だってナイトメアに乗ってるんですよ?」
「それとこれとは話が・・・」
「それに、私だって14歳、お母様を亡くしてますし、適格者になれます!」
「・・・それは・・・。・・・・・・・・???
 ナナリー、お前・・・、そういえば・・・・」
「ハイ?」
「・・・何で、今の新劇場版の展開を事細かに知ってるんだ?だって、お前は目が・・・」
「・・・・・・・。ふふふ・・・。
 ・・・お兄様、やっと気付いたのですね・・・」(カッと目を見開く)
「・・・・・・・・・・!!!!!!!」


特にオチは無い ごめん
412名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 18:45:38 ID:YlfHvSg0
近所でお祭りをやっているんだが、浴衣姿で金魚すくいをしたり色んなことをするルルナナを想像してしまう
413名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 21:39:32 ID:be5t9djY
綿菓子食べるのも可愛いな
ルルナナ二人でかぶり付くの想像するとたまらんw
あと花火を二人っきりだけのとっておきの場所で見るとかもいいな
スザクとかカレンあたりに穴場教えて貰ったりしてさ
414名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 01:37:24 ID:0W64QKps
情報網を使って、裏山が絶好の花火鑑賞スポットであることを知ったルル
しかし彼は、1点だけ情報の収集に失敗ていた…
そこは絶好の逢引きスポットでもあったのだ…

というわけで、ナナリーと二人で花火を見ていたらあちこちの茂みから声が…
さあどうするルルーシュ!
415名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 14:37:06 ID:G2Y8ldzt
実はナナリーの計画通り
416名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 18:06:00 ID:oiSko3mE
ここで>>405>>406の普段と逆パターンルルナナ…もとい、ナナルルですね、わかります
たまにはナナリーから攻めてみるのもいいと思うw
417名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 01:15:19 ID:oTbFUdQP
ドーーーーーーン!!!!!

「わあ・・・!!!ホントにきれいです・・・!!!」
「喜んで貰えて良かった。・・・ここは余り知られていないけど、花火を見るには絶好の穴場なんだそうだよ」
「ほんとにその通りですね。うふふ、たーーーまやーーーー!!!」
「はは、ナナリー、はしゃぎ過ぎだぞ?(ナナリーたんかわいいおハァハァ)」
「だって花火は綺麗だし、お兄様はこんなに近くに居るし、こんな嬉しいことはありません(にっこり)」
「・・・ナナリー・・・(キュン)」



〜〜〜〜〜〜♥♥



「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」


「・・・あの・・・、おにいさま、今の声って・・・」
「あ・・・、あああああれはきっと、猫だよ!!ははは、もう春も終わったってのに、全く猫ってヤツは・・・」

   〜〜〜〜〜〜♥♥
                  〜〜〜〜〜〜♥♥♥
         〜〜〜〜〜〜♥♥♥


「・・・・・・・・。そこらじゅうから聞こえてきますね」
「きききききっと、猫は元気なんだよ!!!(←意味不明)なななななナナリー!!!
 ・・・此処は精神衛生上良くないから、離れようか!!!!!」



   ・・・あぁ〜〜〜ん♥ もっとぉ〜〜〜〜〜♥♥




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。明らかに人の声ですね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
418名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 01:17:48 ID:oTbFUdQP
(どうする???!!!俺!!!!!幾ら何でもこのまま他人の嬌声を聞いたまま花火鑑賞など、
 ナナリーのためにも宜しく無いぞ!!!・・・いや、しかしナナリーがこんなに喜んでいるのに・・・)

きゅっ

「・・・ナナリー?」
「・・・お兄様・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・何だか、私も・・・、中てられちゃったみたい・・・(とろんとした目で)」
「・・・・・・・・????????」
「・・・お兄様も・・・、どきどき・・・してる・・・」
「ちょっ・・・・、なななななななななナナリー?????!!!!!」
「・・・・・・・。ホラ・・・、私も・・・ドキドキ・・・してるんですよ・・・」
「・・・・・・・!!!!!!ちょっ・・・、ちょっと、ナナリー・・・。手が・・・その・・・」
「・・・・・・・・・・・・当ててるんですよ・・・?(潤んだ瞳で)」
「・・・〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
 ・・・・・イヤ!!!駄目だ!こんな所で!!!!せめて―――・・・・・???」
「・・・ウソ・・・ですね・・・。・・・分かります・・・。
 ・・・それに、お兄様・・・、こんなにアツくなってる・・・」
「・・・ぅぐっ・・・!!!な、ナナリー、頼むから、それ以上は・・・・!!!」
「・・・・・・・。分かりました。
   ―――今日は、私がしてあげます」


「―――――は??????」

ドサッ・・・・

(呆気に取られる間に押し倒されたルルーシュ)

「・・・おにいさま・・・」
「あ、ああああの、ナナリー!!!まさか、こんなところで・・・!!!」
「そのまさか、ですよ。・・・さあ、お兄様・・・」
「あ、ちょっとま、まって、まって、あ、あ、あ、アァ〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」






==========================================



「・・・ふう。すごく汗掻いちゃった。お兄様、お家に帰ったらすぐにお風呂に入りましょうね♥」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(色んな意味で凄かったよ、ナナリー・・・)」




*********
ちょっとマリアナ海溝より深く反省してくる
419名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 01:22:01 ID:KUhntFsv
>>418
よくやった、恥じることは何も無い
胸を張ってくれ

突発的な出来事に弱くてヘタレ受けになってしまうルルのかわゆさといったら!
そりゃあナナリーも積極的になってしまうわなw
420名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 02:03:39 ID:AtHUdlCn
>>418
貴方は神ですか
乙です!!!

今日仕事で思い出してにやけないように気をつけないと・・・ww
421名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 02:08:02 ID:vN20OtLY
ちょっwルルーシュww
でもナナリーに襲われるのは羨ましい
これはこれでありかもww

ムック本買った
モデルワークスはKMF中心
皇帝ルルーシュとナイトオブゼロスザクを作ったTOMO氏がインタで
最終回のナナリーが大好きだからいつか作ってみたいと言ってた
是非とも作って今回の皇帝ルルーシュと一緒に売ってくれ!と思った

アーカイブスはアニメージュのインタや版権絵をまとめたやつ
まだパラ見しか出来てない…
新情報は谷口監督の一言くらいでルルナナ関係は新しい情報はないな
EDやロマンアルバムのヴィ家のイラストとかも載ってた
ナナリーかわゆす
ttp://imepita.jp/20090706/071990
422名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 03:14:04 ID:pnMVswI4
>>418
GJすぎるww
いつもルルーシュ優位だからかナナリーに襲われるルルーシュっていうのも新鮮で良いなw
いつものルルナナとは違った萌えがある気がするw
423名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 18:52:09 ID:L+tXebzD
>>418
いつもと違うルルナナGJ!いい!
>>421
ルルナナフィギュア売ってくれ


ルルナナうさみみAA作ってみた
.      /l /l    /l /l
      /ノ/ノ    /ノ/ノ
    ,.'´   ヽ   ,'´ `´ヽ
   ノj从/メ从ヾ ノリ(((^^)))、    
    从(ゝ゚ー゚リゞ(((( ´ヮ`ノ(! /\
  /| ̄∪ ̄∪ ̄∪ ̄∪ ̄|\/
    |.   拾って下さい  ..|  |
    |..            ...|/
   .. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 21:38:04 ID:/za8HJ41
ナナリーを知らずに人間のクズを語るべきではないと思う
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 22:13:43 ID:NadETGOy
>>421
造形師がそんなことを言ってくれるとは……遂に念願のルルナナ人形プレイが出来るワケですね(;´Д`)

ゼロレク総集編でまた究極の相思相愛が見れると思うとwktk
426名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 22:24:20 ID:NadETGOy
連投スマソ
>>423
ルルナナうさぎかわええええ
どっちもお持ち帰りしたい(*´ω`)
427名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 22:24:37 ID:vN20OtLY
>>423
家に連れて帰りたい!!!
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 23:38:13 ID:KUhntFsv
兎は年中発情してるそうな…
ということは…
429名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 00:14:17 ID:/sQaaZKL
>>421
皇帝ルルーシュと奴隷服ナナリーのフィギュアが発売されたら全力で購入するよ!

>>423
かわええ
こんなかわええウサギが2匹も眼の前にいたら・・・ハァハァ
430名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 00:38:53 ID:xfsEXN3f
>>428
子どもが次から次へとポコポコ生まれて大家族化ですなw

フィギュア的な妄想
「るんるん♪やっと届きました!あとはお兄様に見つからないうちに……」
「ナナリー?今日の夕食の買い物……」ヒョイ
「きゃあぁぁあああっっ!!!!」ドサッ
「…………?ナナリー、どうした?何をそんなに慌てて……」
「イヤっ!!!見ないで!!駄目です!」
「……………コードギアス反逆のルルーシュR2、『悪逆皇帝ルルーシュ』フィギュア……?」
「////……………………(どうしよう………、ばれちゃった………)」
「………………。………ナナリー。
 ―――これを見てご覧(懐からスッと取り出す)」
「………へ??お兄様、……これって……………」
「そう、R2限定版フィギュア、『ナナリー・ヴィ・ブリタニア』奴隷服Ver.だ。
 世の男オタの夢と欲望を乗せて実現した至高の逸品……。
 勿論俺はいの一番に手に入れた。………だって、お前に関わる物なら何でも欲しいから」
「………………お兄様…………」
431名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 18:39:50 ID:s1RPlwfn
おまえらwww


今日は七夕(・人・)
┌────────────────────
┤  ルルナナがらぶらぶ幸せになりますように
└────────────────────
432名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 20:47:35 ID:/sQaaZKL
イイヨイイヨー
ルルナナの短冊は分かりやすいだろうな

今日は七夕にしては珍しく晴れているからルルナナも天の川を渡ってチュッチュしてると妄想

433名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 00:08:42 ID:x5gu5w2G
総集編モノローグ無しざまぁw
434名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 00:39:42 ID:e0O/JTzs
なるほど
超久々に本スレ行ってみたが雑誌情報な
まだ誰もゼロレク総集編ゲットしたわけじゃなかったようだ

まあ、それでもルルーシュ→ナナリーの愛している系のモノローグは入るだろうから、そっちに期待するぜハァハァ
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 00:54:29 ID:VH+iWHyg
これか
転載
雑誌ネタバレ注意






















ttp://ranobe.com/up/src/up373615.jpg

残念だが「あるかも」って話だったからな
ルルーシュの反省会ということは予告の一人反省会みたいな感じなんだろうかw
それならナナリー死ショックの無言予告のような絶望感をかもし出してくれるかもしれないな
同じくルルーシュ→ナナリーに期待
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 01:09:17 ID:e0O/JTzs
ナナリー→ルルーシュが無いのは残念だが、ルルーシュ→ナナリーが見られるならそれで良いか
あとは新規EDも期待したいんだがな
悪逆皇帝と性奴隷でもほのぼのラブラブ兄妹でも良いから
……まあ、こればっかは蓋を開けてみなきゃ分からんな
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 08:07:25 ID:EqgyUqxo
ルルナナ要素なさそうなのか・・・がっかりだなあ
ルルーシュ→ナナリーに期待したいところだ
438名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 09:25:25 ID:53NpALNx
まだ発売前だからわからんぞ!
ED絵やルルーシュ語りとかでルルナナ要素あるかもしれん

見本に上がってる2期生徒会ED絵見ると
ぎゅっと抱きついてるほのぼのルルナナ見たくなる
本編がああいう終わり方だったから余計に見たい
最後のイラドラのやつも良かったが
シスコンブラコン兄妹なんだから二人でらぶらぶしているのが見たい
皆の中で二人だけの世界作ってるのもたまらんけどな
まぁルルナナが同じ画面にいるだけでいいよww
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/09(木) 10:32:02 ID:r5Uf9Qn4
総集編は楽しみだ

ルルナナの浴衣姿が見たい
ルルーシュはりんご飴持っているイラストの浴衣だな
ナナリーはどんなのが似合うかね
ピンクか藍色か白か紫
色々あるがどれも似合いそう
色んな生地を用意してナナリーが好きなのを選んで
ルルーシュが浴衣を作りそうだ

ルルナナ夏祭妄想が止まらないww
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/09(木) 12:45:28 ID:fB1eFOEi
ナナリーのアッシュブロンドは比較的どんな色にも合わせ易いからな
黒髪のルルーシュは言わずもがな、日本の男物の浴衣なら違和感無く合わせられるだろう
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/09(木) 14:37:47 ID:/M5EsEdX
ナナリーって別にアッシュブロンドじゃないだろ
アッシュブロンドは明るいくすんだ金髪だ
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 00:11:59 ID:S6I7g5B3
俺としては岩佐氏の小説でその色名の表記があるのと、
カラーチャートでも特に齟齬を来たしてないので、アッシュブロンドって書いてます
まあ、個人個人の感じ方で良いんでは

ところで、思いつき小話投下します
若干暗い話なんで、苦手な人はスルーして下さい
443名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 00:14:03 ID:S6I7g5B3
寝付けなくて、夜中にふと目を開く。
以前は常闇に包まれていたその視界はしかし、現在は明るい月光に彩られていた。
他に誰も居ない寝室で、窓辺から差し込む青白い光を、少女は黙って眺めていた。



『7月7日』



少女がこのように夜中に目を覚ますのは珍しいことでは無い。
闇に包まれた――すなわち精神的な要因から視力を失っていた頃とは違って、再び光を取り戻した少女にとっては、
この世界は以前にも増して昏く心細い世界であった。
例え日中は、誰に対しても笑顔を向けて、明るく振舞う様を見せ付けていたのだとしても。
今も以前には確かに存在していた温もりが欠けていることを痛感し、亡くした幸せを切望し、眠りに就く事が出来なかった。


少女はベッドの上を腕の力だけを使ってずりずりと這って移動した。
より窓辺近く、夜空がよく見える位置にまで移動する。
少女は盲目という状態からは快復したものの、幼い頃の銃創が元で歩行能力を失った足はそのままだった。
細い腕を突っ張って上体を起こし、星が輝く夜空を覗き込む。
ここのところ例年に無い位晴れた日が続いており、今夜も例外無く燦然と輝く星星が見えた。


「そういえば、今日は7月7日・・・でしたね」
空を見上げながら、少女・ナナリーは小さな声で呟いた。
誰に告げるためでもなく呟かれた小さな独り言は、夜の静かな空気に解けていく。
そして、『7月7日』という日が持つ意味を思い出す。

―――嘗て、遠い日本の地で、最愛の人と共に過ごした『その日』を思い出した。



******************************************************

444名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 00:15:51 ID:S6I7g5B3

『・・・うんしょ、・・・出来ました!咲世子さん、ちゃんと書けているか見てくださいますか?』
当時、目の見えなかったナナリーは、それでも己の感覚だけを頼りに細長い紙片に文字を綴った。
その紙片を側に控えていたメイドに手渡す。
受け取ったメイド・咲世子は書かれた内容を見ると、頬を緩ませて目の見えないナナリーに笑みを返した。
『大丈夫ですよ、ナナリー様。大変よく書けていますよ』
『本当ですか?ああ、良かった・・・!あとはこれを・・・』
『ナナリー?何を書いたのかな?』
突然降って来た低い声に、ナナリーは仰天した。
『きゃあぁぁぁぁあっ!!!お、お兄様、何時の間に・・・・・・!!!』
少女の叫び声に思わず驚いた少年は、直ぐに落ち着きを取り戻すと柔らかい声を届けた。
『ご、ごめん、ナナリー。予定より用事が早く終わったからさ・・・。
 ・・・今日は、お前と一緒に過ごしたくて、急いで帰って来たんだ』
少年・ルルーシュの声は、最愛の妹であるナナリーに対してだけ途轍もなく柔らかく、甘くなる。
その甘さを余すところ無く享受するナナリーは、兄に向き直るとふわりと笑みを浮かべた。
『えと・・・、大きな声を上げて済みません。・・・お帰りなさい、お兄様』
『ただ今、ナナリー。―――ところで、今日は七夕だろう?咲世子さんはまた、しっかり笹を準備してくれたみたいだな。
 ・・・・・・・・ナナリー、短冊に何の願い事を書いたんだい?』


話題を振られたナナリーは、収まった動揺が自分の中でぶり返したことを感じた。
あわあわと行き場の無い手を振り回す。
『あ、あああああの、そんな、大したお願い事じゃありません!!』
『・・・俺には見せてくれないのか?・・・酷いな。さっき咲世子さんには見せてただろう?』
ナナリーの態度に、ルルーシュが拗ねてしまったような声を出す。
そんなルルーシュに対して申し訳なさを感じるとともに、ナナリーは密かに『可愛い』とも思っていた。
『・・・あの・・・、だから、・・・きっと・・・、お兄様と同じお願いだと・・・、思います』
照れて赤くなった頬を俯くことで隠しながら言うと、ルルーシュは目を丸くしてナナリーを見下ろした。
直ぐに端正な顔に、何処か意地の悪い甘い笑顔を浮かべる。
ルルーシュは車椅子に座ったナナリーの前に跪くと、その小さな顔を捉えるように包み込んで、下から見上げた。
『・・・俺と同じ・・・ねえ?だったらナナリー、・・・尚更、言ってくれても良いんじゃ無いのかな?』
・・・先程の一言で妹の願いは、分かりすぎる程に分かってしまったというのに。
しかしナナリーを責め苛むその少年の瞳は、蕩けそうなほど甘いものだった。

445名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 00:18:00 ID:S6I7g5B3

ルルーシュの『意地悪』は尚も続く。
ナナリーの白い肌をルルーシュの指先がするりと撫でていく。
まるで、恋人同士がするような仕草で。
そんな兄の悪戯に堪えられなくなり、ナナリーが遂に声を上げた。
『・・・もうっっっ!!!!お兄様っ!そんな意地悪ばっかり言うと、もう一緒に寝てあげません!!!』
愛しい妹から突きつけられた最後通牒に、ルルーシュも動揺する。
『そっ・・・、そんなっ・・・!!!ナナリー、ごめん!!!俺が悪かった!!!だって、ナナリーが可愛いから・・・』
飽くまで妹に甘く頭の上がらない兄は、必死で言い募った。
そんな兄・ルルーシュの様子を感じ取り、ナナリーが再び小さな口を開く。
『・・・意地悪お兄様なんて、『ぷん』です。お兄様が『誠意』を見せてくれないと、許してあげません』
ナナリーが白い頬をぷくりと膨らませる様を不謹慎にも可愛いと思う兄馬鹿な男は、この時も必死であった。
『せ、誠意って・・・、どうしたら・・・』
兄の真摯な態度を目が見えないながらに感じ取ったナナリーは、口の端を三日月のように上げて、こう言った。

『―――私のために、『七夕さま』の歌を、歌って下さい』










―――先程その場を離れ、暫くして戻ってきた咲世子は、いつもは自信に満ち溢れた主人である少年が、一生懸命に
音の高低を操りながら、妹のために歌を歌っているところを目撃したと言う。
普段は何事も卒なく、というかその気になればその道の一流の人間でさえ怯ませる実力を発揮する兄は、
数少ない自分の弱点である歌を、たった一人の最愛の少女のためだけに紡いでいた。
ほんの少しの悪戯心で『罰』を宣告した妹もいつしか、兄の調子に合わせて七夕の歌を一緒に歌っていた―――。



******************************************************
446名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 00:19:30 ID:S6I7g5B3
「わたしは・・・、七夕なんて、嫌いです」
思い出から立ち返ったナナリーは、ベッドの上で一人、小さな声で呟いた。
小さな手でシーツをくしゃりと握り締める。
「だって、七夕の日にお願いしても、・・・私の願い事は叶えてくれなかった。
 ・・・私の、たった一つの願い事を」
いくら晴れているとは言え、そこまで空気が清浄でもない都会に居るためか、七夕名物の天の川が見えることは無い。
ナナリーはその見えることの無い天の川を探すように、視線を夜空に向けた。
昔に聞いたことがある、七夕にまつわる話。
愛し合いながらも引き裂かれ、一年に一度、しかも晴れた日にしか会う事を許されなかった天上の恋人。
しかしそんな二人でも、少なくとも自分よりは幸せだろう、とナナリーは思った。

―――だって、いつかはまた会えるもの。
   でも、私はそうじゃない。
   永遠に、会うことは無いんだもの―――。


ナナリーはずるずると自分の小さな身体を引き摺ると、再びベッドの上に身を横たえた。
夜空の明滅する光が瞼の裏にこびりつく。
最愛の人の声が、自分の中で残響する。

『―――愛している、ナナリー!!!』

・・・自分の中で確かに記憶に残っている、最後の、唯一の愛の言葉。
一年間引き離され、久しぶりに繋がった電話の向こうで切羽詰まったように言葉を紡いでいた兄の声。
彼は何かに追い立てられるように、自分の想いの咆哮を受話器越しに届けてくれたのに―――。



―――悪いのは、わたし。
   願うだけ、願うことしかしなかった私。
   柔らかく甘い繭に包まれたままで居ることに慣れて、辛い現実を見ようとしなかった、わたし。





夜空は何処までも晴れ渡り、星達がきらきらと瞬く。
星星の讃歌の中で、夜空の恋人が出会うその日の、日付が変わりそうな頃。



ナナリーは一人、心の中で涙の海に沈んでいた。




おわり
447名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 00:21:55 ID:S6I7g5B3
以上です
七夕当日に余裕で間に合いませんでした スンマセン
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 03:32:53 ID:u+x09/y9
>>447
いつも萌えをありがとう!
相変わらず綺麗な文章で読みやすかった

序盤の二人の絡みにニヤニヤして最後に泣いた
ルルナナは幸せになるべき
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 09:38:58 ID:a2iTvPAE
>>447
GJ!
ナナリーの為に歌うルルーシュや願い事を書くナナリー全部良かった!
最後は…(´;ω;`)
ルルナナ切な萌えたまらん
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 10:11:47 ID:0O0roZW9
>>447
GJ!
まさか七夕の文まで読めるなんて・・・嬉しいです!
ナナリーの願い事がなんだったのか気になるが、きっとあれに違いない
途中で悶絶して、最後は泣けた(;_;
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/11(土) 00:21:14 ID:k/c4cXFm
ルルナナ切ないよルルナナ……

せめてこのスレだけでも、2人とも幸せになれる妄想をしたいものだ
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/11(土) 12:30:54 ID:VcieKDiA
>>447
GJ!
切なすぎるよルルナナ…


今日はソフトクリームプレイのルルナナを妄想する
2人で1つのソフトクリームをペロペロw
453名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 00:44:04 ID:3t3y2pEY
アニャナナでぺろぺろしている版権あったのを思い出した
ルルナナは幼少期だと可愛くて、大人になってからだとハァハァする
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 01:14:30 ID:fO6S9ZUh
    λ
     ( )
    (  )
   ( 人 )
.. \(  ○)/ <さぁナナリーペロペロしてくれ!
   |つ つ
   |====|
   |====|
   |====|
     ̄ ̄
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 01:43:49 ID:raPsB3Tu
>>454
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
漏れも便乗


コードギアス反逆のルルーシュR2・公式アンソロジーQueen5巻 表紙撮影終了後

カメラマン「よーし、ナナリーちゃん、アーニャちゃん。お疲れ様。上がって良いよ」
ナナリー「お疲れ様でしたー」
アーニャ「・・・疲れた・・・」

ルルーシュ「・・・ナナリー」ヌウゥ 
ナナリー「きゃあぁっ!!!な・・・、何ですか?!お兄様・・・」
ルルーシュ「・・・ナナリー、俺とも一緒に『ぺろぺろ』してくれないか・・・?」
(唐突にソフトクリームを差し出すルルーシュ)
ナナリー「・・・・は??」
ルルーシュ「・・・幾ら同年代の少女(※アーニャ)とは言え、俺のナナリーがあんな風に他人とぺろぺろしている所を
   指を銜えたまま見ているだけなんて・・・、俺には・・・堪えられない・・・!!(さめざめ)」
ナナリー「・・・・・・・・・おにいさま・・・」
ルルーシュ「・・・呆れてしまったか?」
ナナリー「・・・・・・・・・・。・・・いいえ。私も・・・、お兄様と、『ぺろぺろ』してみたかったんです・・・///」
ルルーシュ「・・・・・・・・・・・ナナリー・・・///////」



(二人の世界へ突入)

ナナリー「ん・・・、お兄様・・・。ぺちゃ・・・」
ルルーシュ「ふむむ・・・、んん・・・。ななりー、おいしい・・・、よ」
ナナリー「ペロ、・・・おにいさまぁ・・・、このままじゃ、直ぐにクリームが・・・」
ルルーシュ「・・・もっと甘くて美味しい・・・、モノが・・・あるよ・・・」

   ・・・ちゅっ・・・

※早々にソフトクリーム本体を食べ終えて、二人の唇が触れ合う

ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルルーシュ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」



=================================================

スザク「おーい、ルルーシュ?ナナリー?・・・もう撮影は終わっただろう?一緒にご飯に・・・」
アーニャ「シッ・・・、静かに、スザク・・・」
スザク「アーニャ?君だけ此処に?ナナリーは・・・」
アーニャ「・・・・・(ス・・・と、無言のまま指差す)」


     ちゅっ♥   ちゅっ♥
         ちゅっ♥        ちゅっ♥
               ちゅっ♥

       ちゅっ♥            ちゅっちゅ♥


スザク「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アーニャ「・・・バカ兄妹・・・。・・・記録・・・」カシャ
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 01:47:59 ID:mFIsLq5f
萌えた
457名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 09:12:44 ID:3t3y2pEY
>>454>>455
やべ。
テラカワユス
458名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 11:24:09 ID:z0ExvHEn
moe
459名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 21:04:52 ID:mrcvegEm
ルルナナなら2人で風呂入って、ルルーシュがナナリーの髪を洗って泡立ててソフトクリームっぽくするところまで妄想した


はあ……  ルルナナ男性向け成人指定同人誌を読み漁りたい(´・ω・`)
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 10:20:59 ID:kCLGfsK4
実際やっていそうだから困るw
461前のお風呂のやつを改変:2009/07/13(月) 20:04:46 ID:+aHGeZqw
________                  
|::::::::::::::::::::|::::::::☆:::::::|      〇             
|::::::☆:::::::::|::::::::::::::::::::|                   
|::::::::::::::::::::|:::::☆::::::::::|  。     。           
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   〇    
           o   λ
 〇    _      (  )  o   o 。  〇
 。  ,..'´   ヽ   ,'(    )        o 
___  ノj从/メ从ヽ''つナ(((^^)))                     
┻┓ 从(ゝ゚ワ゚リゞ))((( ゚ ヮ゚ノ(     <お兄様ソフトクリームです〜♪          
( ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄ ̄ ̄∪ ̄∪ ̄ ̄ ̄)              
 \                 /                
   ヽ__________/
    ))  ((       ))  ((  
462名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 20:40:37 ID:3mnuC7lV
>>461
(*´Д`)ハァハァ


ナナリーの抱き枕が出てくれないのは、悪逆皇帝の陰謀なんだろうか
何て……、何て酷い……!!
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 21:36:52 ID:co/kM4OP
需要ないからっしょ
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 21:57:55 ID:EOJyID5M
児ポ法に引っ掛かりそうだからかもしれぬ



「ククク・・・。ギアスに関わるスタッフ・全業者に根回しして、ナナリーのいかがわしいグッズなど
 販売出来ないようにしてやった・・・。条件はこれでクリア。
 ・・・あとはコレを・・・」ゴソゴソ
コンコン
「お兄様ー?シャンプーが切れてしまったようなんですけど・・・」
「・・・ホワァアアアアアアァァっっっ!!1!!1!!!」
「・・・替えが何処に・・・・有る・・・のかな・・・・、って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

(しまった!!!!見られてしまった!!!!!くそっ!!!
 完全自主制作・ナナリー抱き枕FullカラーVer.がナナリーの目に触れるとは・・・・!!!
 折角俺秘蔵のナナリー画像から厳選したものを使ったのに・・・!
 前面は制服ナナリーのパンチラ、背面は今まさに毒牙に掛からんとしている哀れで儚げな奴隷ナナリーという
 完璧な布陣を、本人に見られてしまった・・・・!!!
 この状況を言い逃れ出来るパターンは・・・・、・・・・えーと・・・・・、
 ・・・・・・・・糞っ!!!!全く思いつかん!!!!!!!)

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・あの、お兄様」
「ななななななななな何かな?ナナリー!!!!!(声裏返り)」


「・・・・・・・・・・一緒に寝るなら・・・、『本物』の方が・・・、良いんじゃないですか・・・?」




「―――・・・・・へ?????」





続かない
あと>>461GJ!!!
465名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 22:05:33 ID:O6cUGBfZ
ルルーシュが許さん
466名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 00:51:02 ID:ojnNhLVt
2期の初めのルルーシュの記憶が戻ったあとにナナリーの抱き枕を作ってそうだな
ナナリーはずっと側にいなかったし

>>461
可愛えええ
二人でお風呂は萌えるハァハァ
467名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 09:44:51 ID:xo4y0U4i
抱き枕w
ありそうだwww


ルルナナの子供でギアス3期見たいなあ
地味に小説でフラグ立てた気がするし
ルルーシュを超えるギアス資質を持ったキャラ扱いならイケると思うんだ
468名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 10:09:25 ID:RqYj+L42
寝言は寝て言え
そんな事したら本編全否定だろ
ルルーシュはともかくナナリーにギアス素質なんてないし
小説なんてまだあてにしてんのか
469名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 10:58:20 ID:JrcWV7iY
またか。
過疎がちなアンチスレ行きゃ良いのに。このスレじゃこの位の妄想は1スレ目から普通
棲み分けって大事だぞ

>>467
マジレスすると、ギアスの続編はC.C.は確実に出るだろうが、他の旧キャラ関連は難しいとおも。
「ゼロ」という記号は出るかもしれないが、時代や世界を一新する可能性もある。
近親相姦の子が主人公orキーキャラってのも漫画・小説などの他媒体では割と見るが、アニメでは見たことないからなあ
近親相姦の末に出来た子どもが主人公になったアニメって、誰か知ってるか?
470名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 11:48:43 ID:sX/bbU2B
まあ妄想のなかではルルナナの子供が誰かの養子として生きていくことになっているがな。
そしてギアス発動ですよ。
471名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 14:02:55 ID:ojnNhLVt
ルルナナおめでとう
結婚式呼んでくれ
ttp://kyoko-np.net/2009052801.html
472名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 14:13:37 ID:xo4y0U4i
>>470
ルルナナの子供だと隠される存在だから、やっぱそんなんかもな……

いや、リアルの続編でそうなる可能性が限りなく低いのは重々承知だがw



>>471
うほっ!!!!
一瞬ガチで釣られたwww

473名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 17:37:14 ID:TXr4D4Mx
>>471
危ない危ない本当かと思ったぜ
ふぅ〜

>>472
公にはできないだろうな
髪の色と眼の色がナナリー、顔だけルルーシュな主人公というのを妄想していた俺オワタ

474名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 22:42:53 ID:oNJ/zlyX
>>473
心の友よ

ルルナナ子どもコラきぼん
脳内では出来てるのに俺にはスキルが無いぜよ
475名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 09:00:02 ID:xGLvAq0H
ルルナナの子どものコラか
子ども時代のルルナナシャルルV.V.の顔と目を福笑いすれば出来る?
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 12:18:00 ID:pilE/qQV
幼少時のルルーシュの髪と目の色だけ変える、とか……
どれだけの難易度か分からんけど
477名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 12:26:38 ID:LNxdcIEk
ルルナナの子供はナナリー似の女の子がいいな
ルルーシュから溺愛されそうw
478名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 13:42:05 ID:nowoPfWU
>>477
ルルーシュがあまりに子供を溺愛するんでナナリーが嫉妬しちゃうんですね、わかります
そしてその後ナナリーの機嫌取るためにちゅっちゅしてそしてその後は(ry
479名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 19:13:57 ID:jWZUKKgL
>>477
それは色んな意味で危険だろw
暑くなってくると四六時中ルルナナでハァハァしちまうぜ
特にルルーシュは超兄貴すぎた
480名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:34:04 ID:1QrAiC9d
ナナリーはルルーシュの好みのストライクど真ん中だからなw

>>478
そうしてどんどん子どもが増えるんですね わかります
ルルナナの明るい家族計画
481名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:28:13 ID:yyJDdlVX
「おにいさま。二の腕がぷにぷにーってなってますよ。」
この台詞から、そんなにしょっちゅう身体が密着しているんだと気がついた
いや、もう夫婦ぐらいだろ、そんな会話するのは
482名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:55:54 ID:2Z7FywHF
毎日ぎゅっと抱きしめたりしてたんだろうな
ルルナナカワユス
483名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:43:42 ID:oeCqwVOR
「ぷにぷにーってなっちゃいますよ」じゃ無かったか?ウロだが

ルルナナがお互いの体をよく知ってたことは同意
ルル「おや?……ナナリー。胸、ちょっと大きくなったか?」
ナナ「え?……そんな。お兄様のおかげです///」
ルル「そうか。フフフ」
ナナ「うふふ☆」
484名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:45:54 ID:lu+2BKoS
ルル「俺が毎日マッサージしているからかな
   今日も念入りに全身くまなくしてあげるよ。ナナリー。」

ナナ「はい。おにいさま。
   お願いします(はぁと)」

この先はここでは書けないぜ
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:11:21 ID:IP3Qet7W
あっちで続き待ってる

今月のニュータイプのキャラソンベストの記事で
ルルーシュが歌は人柄が出るから恥ずかしいと言ってた
つまりナナリーへの歌は…w
486名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:38:27 ID:WpMIY2DD
ルルーシュのキャラソンは1期も2期もナナリーのための歌で良いな
中の人的には可哀そうだが

最近ルルーシュがナナリーのために準備していて、結局渡されることの無かった
16才の誕生日プレゼント妄想が頭について離れない
487名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:10:30 ID:qKiQZ/ag
贈りものはブリタニア代表と身の安全だった気がする
488名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:18:15 ID:3HWcgexw
版権絵でルルーシュが自分から抱きしめたり肩を組んでいる絵はナナリーが多い気がする
ナナリーとの絡みはいつも愛情いっぱいでいいよね
489名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:32:24 ID:E77Xu5XT
愛情いっぱいなのがいい
見ているだけでにやにやしてしまう

海の日はルルナナ海デートだなw
490名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 18:04:48 ID:mInk9Klg
・日焼け止めを塗ってあげる
・海の家でフランクフルトを買ってあげる
・二人きりで無人島に流される
491名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:22:23 ID:KmjnnnCx
>>487
ブリタニア代表はルルーシュが考えた事じゃなくナナリーが勝手になったんだから贈り物とは違うんじゃないか
身の安全はそうだけど
492名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:21:32 ID:3HWcgexw
シュナイゼルに「ゼロに従え」というギアスをかけたことが、全てが終了した時の布石だと思う
ナナリーが死亡していれば違うギアスをかけたんじゃないかな
493名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 00:49:12 ID:4yfNex3b
すっかり夏ですなあ

>>490

ナナ「……着きました!わあ…、お兄様、海ってこんなにキレイなんですね!!」
ルル「日本の、特にオキナワだからな。あ、こらこら、ナナリー。
   そんな直ぐにパーカーを脱いで、海に入らない!!」
ナナ「へ?何でですか?」
ルル「こんな日差しが強い中に、お前みたいな真っ白な肌を曝したら、
   あっという間に日焼けするぞ?――――――だから……」
ナナ「……だから?」
ルル「こうしてしっかりと、全身隈無く日焼け止めを塗らなくちゃいけないワケだ。
   ―――さ、ナナリー。……俺に身を委ねて」
ナナ「はい、分かりました、お兄様。お願いします」(純粋な目で)
494名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 14:08:33 ID:NYV0Dd+6
ピクドラのプールのやつ思い出したw
ルルナナは信頼しているのがいい

幼少ルルナナ壁紙見つけたので貼っとく
ttp://ranobe.sakura.ne.jp/src/up37841.png
495名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 14:27:38 ID:8x4Bezjt
幼少ルルナナもいいなあ(しみじみ
ナナリーのちょっと垂らした前髪とか赤いリボンをルルーシュがしてあげていたんだと思うと萌える
きっと「俺の妹テラカワユス」と思いながらやっていたんだろう
萌え
496名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 14:31:59 ID:4yfNex3b
ルル「さあ、ナナリー。背中を向けて……」
ナナ「はい、お兄様」
ルル「(ビキニの紐が何とも煽情的だハァハァ)……ナナリー。……つけるよ」
トロ…… ヌル………
ナナ「……ひゃっ……。おにいさまっ……!冷た……」
ルル「…………………………………(ナナリーハァハァハァ)」
ナナ「んうぅっ………。………おにいさまぁっ……、ひゃんっ!」
ルル「…………………………((*´Д`)(*´Д`)(*´Д`)モエー)」
ナナ「………んんっ、……もぅっ……。
   ………………、あ、
      あははははははははははっ」
ルル「…………な、ナナリー??!!」
ナナ「きゃははははははは♪もう〜〜、くすぐったいです〜〜♪♪♪」
ルル「………(俺のテクって……。……くそ、名誉挽回だ!!!!)」ヌリヌリヌリヌリ
ナナ「あははははははははははっ♪♪♪やだ〜お兄さま、おなか苦しいです〜〜♪
   ………………やぁっ!!お返しです!!!」
ガバッ コチョコチョコチョコチョコチョ
ルル「ほわぁあぁっ???!!!な、ナナリー……、
   ……………あっはははははははははははは!!!」
ナナ「お兄様なんかこうです〜〜♪えいっえいっ」コチョコチョコチョコチョ
ルル「やめ……、止めて……、ナナ………、苦し……、
   あははははははははははっ!!!!」




(数分後)
ナナ「行ってきまーす!」(浮き輪担いで)
ルル「………ヒュー、…………ヒュー……(浜辺で笑い死に寸前)」
スザク「あれー、どうしたんだい?ルルーシュ。海に入る前から体力尽きかけた、って顔してるよ?」
ルル「…………ほっとけ……」
497名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 16:32:14 ID:4yfNex3b
妄想が止まりまてん

ナナ「海って楽しいですー♪」
ルル「……………………………………」(先ほどのくすぐり地獄に加えて、泳いだので披露困憊)
ナナ「(クウゥ………)えへ、お腹へっちゃったみたい///」
ルル「何?!(即座に復活) よし、ナナリー。あそこの海の家に行こうか」
ナナ「『海の家』?」
ルル「海の家って言うのは、こうして海水浴場で飲食物を販売するところだよ。
   ボートとかも貸してくれるし」
ナナ「そうなんですか。…良い匂いがしてきました!」
ルル「焼きもろこし、焼きそばとか、色々なものがあるけど……。
   ナナリー、何が良い?」
ナナ「……………ええと、………………アレを食べたいです」
ルル「…………………フランクフルト……だと………………?」
ナナ「ハイ♪」





(フランクフルト購入後)

ナナ「はふはふ、アツいれす……」
ルル「…………………………………………………」ジーーーー
ナナ「思ったより太くて……、大きい、れすね」カプ
ルル「………………………………………………………」ジーーーーーー
ナナ「…………あむ、………美味しい………れす……」パクリ
ルル「……………………………………………………………………………」ジーーーーーーーー
ナナ「………おにいひゃま?召し上がらないんでふか?」
ルル「……………ハッ!!!!………そ、そうだね、ナナリー!!!」(我に帰る)
ナナ「ぼうっとしちゃって、どうしたんですか?
   モグモグ……………ご馳走様でした!!お兄さま、私、ボート見てきますね?」
ルル「あ、ああ、ナナリー。気を付けて」
ナナ「はーい♪」トテトテ


C.C.「海の家風シーフードピザというのもなかなかだな……。………………………………、
   ………おい、ルルーシュ」
ルル「何だ、C.C.」
C.C.「……………鼻から血が出ているぞ」
ルル「フランクフルトのケチャップが鼻に着いて、滴り落ちただけだ」
C.C.「随分と苦しい言い訳だな」
498名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 17:27:30 ID:OMSTF8sE
乙です!
しかしケチャップwwww苦しすぎるwwww
499名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 09:41:27 ID:qvZ9LEqQ
ルルーシュww
これがナナリーの計算だったら恐ろしい…

明日は皆既日食
ルルナナはダイヤモンドリング見れるかな
500名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 12:12:34 ID:T9JNv3Lu
>>497続き

ナナ「きゃー♪速いですーー!!」
ルル「あばばばば…(くそ、何でバナナボートはこんな危険な乗り物だと言うのに人気なんだ……!!
   ナナリーと密着出来るという餌に釣られてうっかり乗るとは…… 俺の馬鹿)」ギュッ
ナナ「おにーさまー?恐かったら、私にしっかりしがみ付いてて下さいねー??!
   うふふ、マークネモみたいにはやーい!!!」
ルル「……………………(最早無言でしがみ付き)。
   ……………??………うわあぁぁっっ???!!!」
ナナ「きゃああぁぁぁぁっっっ???!!!!」


(バナナボートが先導するボートと離れ、転覆)

ルル「……ナナリー!!無事か?!!」(ボートにしがみ付き)
ナナ「……ぷはっ!な…、何とか……。お兄様は……」
ルル「俺も…、何とか…。それより、此処は潮の流れが速いから、早くしないと………」

(言ってるそばから波に攫われる)

ルル・ナナ「「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!」」
501名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 15:04:06 ID:KRs8lJdr
>>500
流されて2人で無人島コースですね、わかります
502名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 19:27:38 ID:T9JNv3Lu
ルル「………う……ん……。……此処は………?」
ナナ「あ、お兄様、おにいさま!!!大丈夫ですか??!!!!」
ルル「……ナナリー……?あれ……?
   ―――ハッ!!!そうか、ここは……!!」
ナナ「………どうやら私達……、知らない島に流されちゃったみたい………ですね」
ルル「…………………………。……ナナリー。
   このまま此処に居ても仕方ない。何とか戻る方法を考えよう」


******
ナナ「……お兄様……」きゅっ
ルル「な、ナナリー???……どうした……?」
ナナ「……………………」(無言のまま抱きつき)
ルル「……怖いのか?大丈夫、俺が何とか―――」
ナナ「(フルフルと首を横に振る)………………お兄様と2人きり………。
   このまま………、ぎゅっと抱いて……ください……」
ルル「……………………!!!!!」
********

ナナ「…………さま、お兄様!!どうしたんですか?」
ルル「………ハッ!!
   ……………………………今のは………白昼夢……?」
ナナ「もう、さっきからずっと呼んでたのに……。
   ………どうやら此処、無人島みたいです……」
ルル「そ、そうか。―――じゃあ尚のこと、早く何らかの手を………」
ナナ「………だから、お兄様。
        やっと……………、2人きりになれましたね」(艶やかにニッコリと笑い)


ルル「…………………………へ………………?」
503名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 20:28:31 ID:yYJcSXEO
ナナルル展開ww
504名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 20:49:54 ID:qvZ9LEqQ
やっぱりナナリーの計算ww

今週中には本スレに総集編のフラゲくるよな
楽しみだ!
505名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 22:02:24 ID:qvZ9LEqQ
総集編バレ注意















ルルナナだけ天災
264:纏めて全部載せます 2009/07/21(火) 21:34:49 ID:X5ae6Yd+[sage]
http://imepita.jp/20090721/770310



ルルナナきた!
ヤバい可愛いすぎる!
キムタカありがとう!!
506名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 22:12:36 ID:T9JNv3Lu
>>505




















テンション上がってきた
507名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 22:16:47 ID:yYJcSXEO
キタキタキタ!
508名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 22:46:25 ID:y3jsF52X
バレ乙ですよ!

どうしようか迷っていたけど早速密林に予約してきました!
楽しみすぐる。
509名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 22:57:41 ID:1CckD/KB
キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
バレ感想注意












マリアンヌとシャルルも一緒でナナリーが開眼しているから
マリアンヌ殺害事件がなかったらのifイラストか?
それにしてルルナナダンス可愛すぎる
510名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 00:18:32 ID:NJIPS5Hr
>>505
バレ感想注意
















ちょwwww
眠かったのに飛び起きたわw
ルルナナかわいすぎるw
本編が本編なだけに少し切ないけど良いイラストだなぁ
キムタカ本当にありがとう!
DVD系は金銭的余裕がなくて買ってなかったけど
これは買わなきゃいけない気がしてきた
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 00:31:58 ID:0pfFdAr7
ルルナナ2人の世界の版権を見るだけで幸せです
>>502続き

ルル「……な、……ナナ……リー……?」
ナナ「やっとこうして、2人きりになれたんです……。お兄様。
   ………一夏の『思い出』を作りましょう」
ルル「ななななななななナナリー???????何を……」
ナナ「……はっきりと『既成事実』を作りましょう、の方が良かったですか?」
ルル「ちょ、ちょっと待て、ナナリー。OK、落ち着こうか」
ナナ「……待てません!!   たあっ!!!」

(3才下の妹にタックルを食らい、押し倒されるルルーシュ)

ルル「あだっ!!な、ナナリー!!だからちょっと待……」
ナナ「……ほら、お兄さま……。お兄さまがしっかり日焼け止めを全身に塗って下さったから、
   水着の日焼け跡なんて残りませんでしたよ」スルリ
ルル「…………………………(思わず凝視)!!!
   ……いや、ナナリー、脱ぐなと―――」
ナナ「……最近わたし、胸、大きくなったんですよ?
   確かめて下さい……、お兄さまの手で」ピトリ
ルル「ホワアァァァァァァァっ!!!!!!!
   ……な、ナナリー……。頼むから……、もう……(理性崩壊寸前)」
ナナ「お兄さま…………。
      私に……、食べさせて……?」

ルル・心の声(ああ……、もう………。さようなら、童貞。こんにちは、新世界。父さん、母さん、俺は今日、大人への階段を上ります)


ルル「…………ナナリイイイイィィィっっっ!!!!!!」ガバッ
ナナ「きゃーん♪お兄さまぁん♪♪」




(突然、ボートのモーター音が聞こえる)



スザク「あ、居た居た、2人とも!おぉーーーい、ルルーシュ!!ナナリー!!
    良かった、無事みたいだね。2人してこんな暑いなか、そんなにぴったりくっつかなくても良いのに」
ルル・ナナ「「………………………………………………………」」
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 00:53:44 ID:LIZJQ92a
スザクwwwwww


バレ感想注意






さすが公式ルルナナダンス萌えまくった
神としか言えない
こういう未来だったら本当によかったのにね切ないよ

しかし、踊りを踊るというのはアレの隠喩でもあり、ママンとパパンも微笑んでいて小説ママンヌを連想してしまいました
す、すみません
513名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 01:48:07 ID:UEQgBwwg
>>511
スザク空気嫁w

バレ感想注意










>>505
かわえええええええ
キムタカ神本当にありがとう!!
しかし、いいルルナナ絵だからこそ切ないな
個人的にジェレミアがいるのが嬉しいw
ゼロレクDVDくるの楽しみだ
514名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 14:56:32 ID:Cx0+DVMp
※バレ感想注意










>>505
凄くイイ!こんな未来もあったかもって感じだろうか。
母(マリアンヌ)がいて、父(シャルル)がいて、
またそれとは別に優しく見守ってくれる人(ジェレミア)がいて…
これはこれでパラレル見たい
515名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 21:46:02 ID:Dn0ai/B+
何度みてもやっぱりいいな
早くポストカードで見たい
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 23:50:49 ID:0pfFdAr7
ミレイ「いよぉーーーし、いっくわよぉーーーー!!!」
リヴァル「会長ぉ〜、マジで俺がやるんスかぁ?」
ミレイ「つべこべ言わない!!始めるわよぉーー、花火大会!!
    ファイヤーーーーーー!!!!!!」


(打ち上げ花火担当のリヴァルが奔走する、その片隅で……)

ナナ「…………………」
ルル「………ナナリー?いつまで膨れっ面してるつもりだ?」
ナナ「………………お兄様………。………だって………」
ルル「ほら、線香花火貰ってきたから」
ナナ「……………………………………。
   お兄様は……、私のこと、どう思ってるんですか?」
ルル「……………え…………………」ドキン
ナナ「…………時々……、不安になるんです………。
   だって私たちって、所詮兄妹でしか無いから……」
ルル「………ナナリー」
ナナ「……今日だって、ああしてお兄様をけしかけて、誘惑………しちゃって……///。
   …………お兄様はもてるから……、それでも私だけを見て欲しくて……」
ルル「………………………………」
ナナ「ごめんなさい、こんな暗いコト言っちゃって。
   ――――さ、お兄様、気を取り直して花火……、………………?」
ルル「……………ナナリー……………」ぎゅっ
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 23:54:19 ID:XV3KJBQo
おいおいこれから寝るところだったのに
萌えすぎてねむれないじゃないかYO
>>516GJ
518名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/23(木) 00:09:49 ID:G4xz1ITN
ナナ「………お、……お兄様……」
ルル「…………ナナリー。……お前がそんな心配する必要なんて、無いんだぞ?
   だって、俺は……、………お前だけを……」ぎゅう
ナナ「…………お兄さま…………////。
   私も………、お兄様を……」ぎゅっ
ルル「……愛している、ナナリー」
ナナ「愛しています、お兄様」




リヴァル「いよぉーーーっし、デカいの行くぞぉーーーー!!!!!」

   ドォーーーーーーン!!!!!!


アーニャ「………あれ?」
ジェレミア「アーニャ?どうした?」
アーニャ「…………あの2人………」
ジェレミア「………………!!!あ、アアアアアーニャ!!!あっちを見るんじゃありません!!!」(慌ててアーニャの目隠し)
アーニャ「………つまんない………」
ジェレミア「………(ルルーシュ様、ナナリー様、申し訳ありません……!)」




こうして、海水浴場での長い1日は幕を閉じたのでした。

えんど
519490:2009/07/23(木) 00:12:28 ID:4Nilyd2b
軽いネタ振りをここまでにしていただいて恐悦至極
まさに感謝の極み
520名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/23(木) 13:53:12 ID:PpRY5U/v
このスレ住人の発想と結束力に脱帽した
ルルナナへの愛が痛いほど伝わってきたぜ
521名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/23(木) 20:42:48 ID:PwUhm4bJ
みんなルルナナ大好きだからな

>>518
GJ!
ルルナナラブラブ可愛い!!

本スレ見てたらED絵の生徒会のルルーシュはサヨーシュらしい
ED絵のルルーシュはルルナナのだけってのは個人的に嬉しいw
522名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:15:35 ID:VMeHQHMB
ルルナナは甘い方が好きなんですが、何故か俺が書くと暗い方向に行きます
>>273-288の続きです
・戦闘描写過多
・ルルーシュもナナリーも割と酷い目に遭う
・萌えがあんま無い・・・
一応この話の最終到達地点はガチルルナナなので、生温い目で見て貰えたらありがたいです
苦手な方は超華麗にスルー願います
523名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:17:03 ID:VMeHQHMB
『―――本日午後1時過ぎに発生しました、トウキョウ租界・ギンザでの劇場占拠事件の続報です。
 この事件の首謀者が判明しました。
 ・・・首謀者は、ゼロ。当局は、首謀者はゼロである、との見解を発表しました。
 事件発生から数時間が経過しましたが、現在も、現場であるネオ・メトロポリス劇場では膠着状態が続いています。
 現場の劇場には、本日多数の学生が校外学習に訪れており―――』

照明を落として息を潜めるように大勢の日本人が隠れているそのトレーラー内部――、
現在、この日本で最も有名なレジスタンスとなった『黒の騎士団』の暫定アジトである其処では、
今は多くの人間が固唾を呑んでテレビから流れる映像を見守っていた。
皆、報道の内容を聞いて一様に、動揺を隠せていない。

そしてそれは、この騎士団のエースパイロットである少女にも言えることだった。


「・・・ウソ・・・。・・・嘘よ!!!
 ゼロがこんなことをするワケ無い!!!こんな、私達を置いて、他のレジスタンスと手を組んで、こんな――・・・!!!」

叫ぶように己の中の激情を迸らせた少女は、一般的な日本人とは違った、ブリタニア人的なはっきりとした顔立ちをしていた。
その華やかな容貌に見合った髪は燃えるように赤い。
赤毛の少女は、普段の学園生活では決して見せることの無い、隠しきれない激情を露わにしていた。
感情に突き動かされるように、彼女は手に持っていた新型のKMFの教本を、テーブルの上に叩き付けた。
そのまま駆け出し、アジトの外に出ようとする。
すると一人の男が、彼女の腕を掴んで引き止めた。
「・・・―――扇さん―――!!!」
腕を掴んだ相手の顔を見上げた少女・紅月カレンは、何処か泣き出しそうな悲痛な声を上げた。
「・・・カレン。駄目だ、今はまだ・・・、此処を出るな。
 ブリタニア側からの発表だ。―――まだ、本当のことなんか、何も分かっちゃいない」
カレンを止めた男、扇要は、件のテロリスト・ゼロの率いる『黒の騎士団』の副リーダー的存在であり、
カレンが幼い頃から、彼女をよく知る人物でもある。
それでもカレンは、引き止める彼の手を振り解こうと藻掻いた。
「――・・・でも、でも・・・・!!!扇さん、ゼロを助けなきゃ―――・・・!!!」
「カレン!!!!・・・・・・・。良いか。
 ・・・今、劇場の周りを、大勢のブリタニア軍が取り囲んでいるんだぞ?!!
 俺達がのこのこ出て行けば、間違いなく一網打尽にされる。
 ―――俺たちを嵌めるための、罠かもしれないんだ」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・それに、ゼロがこんな、武器を持たない一般人を、巻き込むような真似をする筈が無いだろう?
 信じよう、―――彼を」
何とか言い聞かせるように紡いだ言葉に、カレンは暴れさせていた力を僅かに和らげた。
藻掻いていた腕を、ゆっくりと降ろす。

・・・しかしそれでも、カレンの不安は収まっていない。

赤髪の少女の目は、不安げにテレビのブラウン管に釘付けになっていた。

**********************************************************
524名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:19:01 ID:VMeHQHMB
「・・・・・・・・こんな、馬鹿な!!!まさか、ゼロが、こんな―――・・・!!!!!」

一級戦時警戒態勢の通達を受けて特派で待機していたスザクは、『事実』を知り瞠目した。
今日はブリタニア軍、帝国の第2皇子シュナイゼルの傘下である特派での、定期的な訓練の日であったのだが。
ブリタニアの技術の粋を結集して製造された、第7世代KMF―――ランスロットのデヴァイサーである少年・枢木スザクは、
自分の機体での起動訓練を済ませて休憩している最中に、その『報せ』を聞いた。
彼は嘗て、ゼロその人によって命を救われたものの、その思想には共鳴出来ないとして袂を分かち、
今は希代のテロリストとなったゼロと、完全に敵対する立場となったのだ。
しかしスザクには、例え敵であっても何となく分かっていた。
―――『コレ』は、ゼロのやり方では無い、ということを。


「・・・きっと、この件は、ゼロの仕業では有りません!自分には――」
ランスロットの側で待機していたスザクのその言葉を遮るように、突如として飄々とした声が飛ぶ。
「いんやぁ〜〜〜??駄目だよぉ〜〜?スザク君。
 ・・・コレは、コーネリア皇女殿下からの通達なんだからねぇ〜?」
スザクが振り向くと、彼の上官で、この特派でランスロットを作り上げたその人、ロイドが歩み寄って来た。
いつものように掴み所の無い様で、ふらふらと近づいてくる。
「政庁から直々に指揮権が発動することが決まってるからねぇ〜〜??
 幾ら君が出たくても出たくなくても、全ては総督の意思一つってワケ〜。
 ざぁんねんで〜〜した〜〜〜♪・・・・っ、痛い!!!」
のらりくらりと言葉を紡ぐロイドを制するように、傍らに控えていた大人しそうな見た目の女性が、ポカリとその頭を殴った。
その様子に、思わずスザクも目を丸くする。
「・・・セシルさん・・・」
スザクに名を呼ばれた女性、セシルがスザクの方へと向き直る。
「ゴメンなさいね、スザク君。いっつもロイドさんって、ちょっとどころじゃなくおかしいから」
「ちょっとっ!!!セシルくん!!!君はいつも暴力に訴えて―――!」
「ロイドさんは少し黙ってて下さい。・・・スザク君、ちょっと良いかしら」
セシルのいつもは穏やかな顔が険しさを帯びていることに気付くと、
スザクは改めて自分の上官であるもう一人の女性に向き直った。
「・・・何でしょうか?」
「・・・これはまだ、報道に出てはいないんだけど・・・、今日、劇場に校外学習に行った学生達って・・・、
 ―――アッシュフォード学園の中等部の生徒達らしいの」
「・・・――――???!!!」
スザクは、その言葉にまたも驚愕する。
セシルは、そんなスザクの様子を見遣ると、一度言葉を切って、それから目の前の少年の様子を伺いながら話し始めた。
「・・・一応は、テロリスト側からの発表だと、まだ人質には誰一人危害を加えてはいない、とのことらしいの。
 その・・・、もしかしたら、交渉が上手く進めば、年少者は早く解放してもらえるかもしれないし―――・・・」
セシルの宥めるような言葉が続く。
しかしスザクの耳には、碌にその内容が入っていっていないようだった。

―――まさか、まさか。
   ナナリーが・・・!!!
   ・・・そして、レオン君まで・・・!!
525名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:22:50 ID:VMeHQHMB
自分の世界に埋没してしまったようなスザクの肩を、セシルが優しく叩く。
「私たちは今はまだ何も出来ないけど・・・、時が来れば、きっと直ぐに――」
セシルの言葉にスザクが自失の状態から立ち直り、顔を上げる。
何処か昏い、強張った表情を覗かせた。

「・・・僕がきっと――、・・・皆を、救い出します」


・・・自分に言い聞かせるような言葉を呟いた後、スザクは一人になれる場所を求めるように、ロイドとセシルの前を立ち去った。
そんな少年の様子を見遣って、上官二人が顔を見合わせる。
「・・・大丈夫かねぇ〜?ホントに・・・」
そんなロイドの言葉に、セシルはゆるゆると頭を振った。







『Giving you a bouquet with my love Part.4』






現在、此処ネオ・メトロポリス劇場内部は、いつもの豪奢な音の洪水も賑やかな人々の喧騒も消えうせてしまったように
静まり返っていた。
約2,000人の観客を収容した観客席では、通路の至る所に物々しい武装を纏った人影が見える。
顔を覆って人相を分かり辛くはしているものの、彼らが日本人であることは、既に観客全員が理解していた。
そして彼らが、武装した過激派のテロリストであることも。



「失礼致します、ゼロ」
舞台袖を下がった所にある、隠し部屋のような演者の控え室に、若い日本人の男の声が響いた。
入ってきた男は当然のように観客席内のテロリスト同様、顔を隠している。
「無事、ブリタニア政庁及び、総督・コーネリアに声明を伝えました」
その言葉に、まず第一段階が終了したことを悟り、ゆったりと椅子に腰掛けていた黒い影が言葉を紡ぐ。
「―――そうか。出だしはまずまず、と言ったところか・・・。恐らくはもう既に・・・」
「・・・はい。ブリタニア軍はこの劇場を取り囲んでいることでしょう。見張りの一人が既に報告しております」
その言葉に、黒い影ことこのテロの首謀者・ゼロは、くっと笑い声を漏らした。
「コーネリアでさえも、今は迂闊に手出しを出来まい。・・・此処は大勢の有力貴族やその子弟が集っているのだから」
「・・・しかし、ゼロ―――」
「ああ。・・・まあ、相手はかの勇猛果敢で知られるコーネリア姫だ。この劇場の多大なる人命を犠牲にして、
 いつ襲い掛かってくるとも知れないからな。
       ―――だが、其処にこそ我らの目的が有る」
その言葉に、テロリストらは顔を覆う布の下で、一瞬悲壮な表情を浮かべた。
ゼロが大きな椅子から立ち上がり、コツコツと靴音を響かせる。

「良いか。我らの戦いは始まったばかりだ。
 この日本のために、・・・この日本に蔓延る害虫どもに、思い知らせるために」

ゼロはその言葉とともに、マントを翻らせて部下のテロリストの前から立ち去った。
テロリストらは素顔を知らない仮面の男に対し、最大限の敬意を払うように、毅然と敬礼していた。

*****************************************************

526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:26:26 ID:VMeHQHMB
「・・・お前は、―――何者だ?」

渦中のネオ・メトロポリス劇場1階部分、ロビーから外れたトイレの側の通路で、密やかな声が響いた。
スーツを着た黒髪の少年が、よく似た顔立ちの、制服を着たダークブロンドの少年のこめかみに銃口を突きつけている――。
黒髪の少年・ルルーシュは眼下でしゃがんだままの、自分より年下の少年を凍るような冷たい目で見つめていた。
しかしその状況にも、レオン少年は微動だにしない。

「幾ら何でも、この状況でテロリストを倒すなど、普通の人間が軽々しく口に出せる筈も無い」
ルルーシュの低い声は尚も続く。
「・・・思えば、お前は以前から自分の身体能力を披露していた訳だが・・・。
 ・・・自分の手の内を簡単に見せすぎるとは、余りにも迂闊では無いのか?」
引き金に掛かったルルーシュの指に力が篭る。

「・・・・・・・・・・・・特殊部隊(Special Forces)の人間が、一体何の目的で、学園に潜入した?」


そう、つまり。
ルルーシュがレオン少年に対して抱いた疑念とは、その『可能性』に他ならない。
・・・この幼さを残す顔立ちの少年が、長年に渡る軍隊の特殊訓練を受けた軍人であり、
しかも、テロ等に代表される対緊急警戒事態の、特殊工作員であるかもしれない、という可能性である。
体育の授業で、30分以上にも渡る全力疾走を経ても落ちないスタミナ。
機関銃で武装した人間を丸腰で打ち砕く戦闘力。
そのどれもが尋常でないレベルであることは一目瞭然である。
そして何より、そうした可能性を思い浮かべたのは、ルルーシュ自信の内情によるものだった。

つまりは。

―――ルルーシュ自身が、現在ブリタニア軍が血眼になって討とうとしているテロリスト、
仮面の男『ゼロ』の本当の正体である、ということに拠る。







時間を切り取ったような通路の片隅で、ルルーシュの革靴がじり、と僅かに動く。

(・・・この男は本当に、ゼロである俺を捜査しに、学園へ潜入したのか―――?)

そんな心の声が示すように、ルルーシュの警戒が解かれることは無かった。
勿論「そう」でない可能性も十分に考えられる訳だが。
―――しかし、己の目的を達するには、警戒するに越したことは無い・・・。

そんな思考がルルーシュの頭の中を掠めた、その瞬間。

目にも留まらぬ速さで手の中の銃が薙ぎ払われ。


       訳も分からぬ間に、一気に視界が反転した。

527名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:30:50 ID:VMeHQHMB

「―――・・・ぐぅっ・・・??!!!!」

ルルーシュは、自分の体が突如としてふわりと浮いた感覚を覚えると、次の瞬間には床に叩きつけられていた。
但し先ほどのうつ伏せ状態とは異なり、今度は顔が天井を向いている。
幾らビロード地がクッションとなったとは言え、背中から叩きつけられたルルーシュは、衝撃にくぐもった声を漏らした。
「糞っ・・・!!貴様―――・・・・???!!!」
咄嗟の判断で言葉を紡ぎ、ルルーシュは自分の左眼の中の朱い鳥を羽ばたかせようとした。
しかしそのルルーシュより数段速い反応で、レオンがルルーシュを捩じ伏せる。
スーツの襟首を抑え、呼吸すら困難になる程の力で締め上げる。
ルルーシュの胸を膝で押さえ体重を掛ける。
「・・・ぁがっ・・・!!・・・っぐっ・・・!」
実にそつ無い動きで完全に動きを封じ込められたルルーシュは、途切れがちに声を上げるしか出来なかった。



ルルーシュの隠し持つ特殊能力―――『絶対遵守』の王の力、すなわち「ギアス」は、その支配力の強さ故か、様々な制限が存在する。
その一つが、相手の目を直接見ることであり、光情報が直に届く制限距離外や映像越しでは、相手を支配下に置くことは出来ない。
そしてもう一つが、命令を物理的に対象に認識させる必要があることだ。
そのため、現在のように体の自由も、あまつさえ発話の自由も儘ならない状況では、相手に命令内容を伝えることは不可能であった。





「・・・・・・・っ・・・!!」
体の自由を奪われながらも、ルルーシュが足掻く。
呼吸すら奪われて、意識が朦朧としながらも、掴み掛るレオンの腕を解こうと苦闘を続ける。
そんな、今にも意識の糸が切れそうな状態で、自分を上から抑え込んだ少年の顔を、下から見上げる。
霞掛った意識の中、ふと、あることに気付いた。


―――俺は、この『瞳』の色を見たことが・・・・、有る・・・?

明滅する意識の中でルルーシュが改めて間近に見たレオン少年の顔に、大きな瞳が輝く。
冷徹と言うに相応しいその鋭い瞳は、周囲から散々言われてきたように、確かに自分によく似たものなのだろう。
しかしよくよく見ると、赤みの強い自分の紫色とは、確かに僅かばかり毛色が違っていた。
赤みの強い紫の虹彩の中で、中心の瞳孔に近い際の部分が、蒼く不思議に光る。
瞳の中央に向かうに従って、蒼みを増していくようにも見える。
・・・まるで、蒼い菫の光を放つブラックオパールのように。
その魅惑的な輝きとともに感じる奇妙な既視感を持て余し、ルルーシュは思わず抗う手の動きを緩めた。
すると・・・。

「・・・ぁぐっ・・・???!!!・・・っは・・、・・・・っっっ・・・!!!!!!!!」

―――レオンが不意に手を離したことによって、ルルーシュの肺に突然新鮮な空気が流れ込んだ。
突発的な出来事に驚いた体はゲホゲホと激しく咳きこみながらも、酸素を取り入れようとする。
レオンが馬乗りになっていた体を退けると、ルルーシュは自分の胸部を守るように呼吸を続けた。
「・・・・・・済みません。体が勝手に動いてしまいました」
床に這い蹲るルルーシュの姿を眺めながら、レオンが淡々と呟いた。

*****************************************************
528名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:34:13 ID:VMeHQHMB





「・・・ブリタニア対外治安総局(Britanian External Security General Agency)?」
「―――ええ。僕は其処の所属です。・・・済みません、今まで黙っていて」
・・・それが、人の命を奪いかけた奴が言う言葉か――、という思いは胸の内に仕舞って、
ルルーシュは倒された拍子に投げ出された自分の眼鏡から視線を上げると、目の前の自称14歳の少年の顔を見つめた。
先程の凍りそうな殺気は形を潜めては居るが、いつもの穏やかな表情とは異なり、何処か重い緊張感を孕んでいる。
一度目を伏せたレオンがはぁ、と溜息を吐くと、意を決したように話しだした。
「・・・僕ら、B.E.S.G.A.の人間は、ブリタニアの植民地における、ナンバーズによるテロ行為の対処を生業としています。
 危険度が増した地域には十分な調査を行って、テロなどの危険行為を未然に防ぐことにしてます。
 僕も今回、エリア11にはそうした目的で派遣されたんですが・・・。
 ―――単なる火種が、大火事になってしまったようだ、というワケです」
「・・・・・・・・・」
レオンが此方の様子を窺うように見遣る様を、ルルーシュは正面から見つめ返した。
「・・・。火事になったからには、『火消し』の専門家が必要でしょう?だから僕が―――」
「――レオン。お前が此処に、エリア11に来たのは――」
「ああ。・・・今回僕が派遣されたのは、ゼロの動向を監査・報告せよ、という命令も有りますが」
ルルーシュはその一言に身を固くした。レオンの言葉は更に続く。
「・・・それよりも僕に課せられた任務は、その副次的なものです」
「―――どういうことだ?」
レオンは疑問を投げかけたルルーシュの顔に視線を真っ直ぐに向けたと思うと、ふい、と外した。
通路の窓から外を見ているようだ。春の午後の晴れた青空が見えた。
「・・・・・・・・・最近、やたらと、各植民地に大規模なテロが頻発していることを知っていますか?」
「・・・4日前にもエリア8でのハイジャック事件が報道されていたな」
「その1週前には、エリア5でのバイオテロ未遂事件です。・・・反乱の機運が高まっているのは、何もこのエリア11だけじゃない。
 ・・・世界全体で、大きなうねりが出て来ているんです」
レオンはそう言うと、一旦言葉を切り、再びルルーシュを見据えた。
真正面から真っ直ぐに言葉を投げかける。
「―――全て、『ゼロ』が出てきたことが原因ですよ」





ルルーシュは暫しの無言から立ち返ると、口を開いた。
「・・・ゼロが登場したから・・・、だと?」
「ええ。・・・今まで、ブリタニアに制圧された国は植民地にされた後、最初は徹底して抗戦する勢力も存在しますが、
 徐々にその反逆の芽も摘まれていきます。だって、その方が楽だから。
 ブリタニアには、敢えて植民地として屈して抗わない方が、待遇が良くなる制度も有る位ですし」
「『衛星エリア』か。・・・それは単なる・・・」
「・・・子飼いに過ぎないのかもしれませんが、それも生きる道です。でも、そんな世界の情勢に、ゼロが風穴を開けた。
 ゼロは、初めて単身ブリタニア軍を手玉に取った存在です。数々の事件で世界にその存在感を増し、その影響力ももう無視出来ない。
 ――そしてそれは、このゼロの活動直下のエリア11でも」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「エリア11においての暴動・テロ事件の急増、それに付随した治安の悪化・・・。
 こうした流れは全て、ゼロの台頭によって触発されたものでしょう。
 こうして影響を受けた多くのイレブンが何らかの有事を引き起こすのでは無いか、と危ぶんだ本国の機密情報局は、
僕を工作員として送り込んだ。エリア11内のレジスタンスの現在の動向を調査・逐一報告するようにと。
 ・・・そして、様子見を続けるうちに、」
「・・・実際に『有事』が起こってしまった、と」
「その通りです。・・・最近も此処、トウキョウ東部で物騒な事件が頻発していたようですし。
 ・・・それらとゼロとの関連は、まだはっきりと分かりませんが」
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:38:04 ID:1F02z/qJ
ルルナナ支援!
530名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:38:29 ID:VMeHQHMB
ルルーシュはレオンの話を聞きながら、自分の頭脳を高速で回転させていた。

・・・この少年は、果たして何処まで知っているのか、俺のことをゼロだと怪しんではいないのか、
・・・・・・今の話を、何処まで信用して良いのか―――。

目の前の小柄な少年は、成る程軍事訓練を受けて育った人間だという自分の読みは当たった。
ゼロを追ってこのエリアに来た、ということも。
しかしそこで、同じ学園内の生徒会副会長がテロリスト・ゼロの正体である可能性までも、考えはしなかったのだろうか。
・・・先程の口ぶりからは、そうしたルルーシュ個人にとって最も肝の部分に関してまでも、確証は得られなかった。
流石は訓練を受けた工作員と言ったところか。心の動きまでも相手に読ませることは無い。
・・・しかし・・・。

「・・・レオン。何故、こんな機密を一般人の俺にべらべらと喋る?」
ルルーシュが改めて話し掛けると、レオンは一瞬目をぱちりと大きく瞬かせた。
「ああ。・・・・・・・・・・・。・・・どうせ黙ってても仕方無い、と思いましたから。
 さっき、僕のことを不審に思ったんでしょう?あんた。口ぶりを聞いても、これ以上誤魔化せないと思ったし」
何せ頭脳明晰で知られる生徒会副会長様ですからね、とレオンは小さく呟いた。
ルルーシュは不審げな瞳を隠そうともせずに、更に話しかける。
「・・・俺に攻撃を加えたことも、か?」
「・・・アレは・・・。・・・まあ、どっちもどっちでしょう?あんただって僕のこと、返答次第では、

 ―――――本気で殺す心算だったんだろ?」

レオンが言葉を一旦切って、ルルーシュを真正面から見据える。
世にも稀なほどに整った顔立ちの、そしてよく似通った二人の少年がこんなにも側に居ることは、
傍目にはとても不思議に見えるのかもしれない。

レオンの表情はあくまで淡々としており、ルルーシュには彼が何を考えているかまでは掴めなかった。





暫しの沈黙を破るように、ルルーシュが口を開く。
「・・・それが、素のお前か?」
確かにレオンは先程から、学園での何処か取り繕ったように優しげな仮面を外しているようにも見える。
レオンはルルーシュに向ける表情に、はっきりと皮肉めいたものと分かる感情を載せた。
「・・・まあ、そう、なんじゃ?」
「学園の女共ががっかりするだろうな。優しげな王子様だと思われていたのに」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。アンタにだけは言われたくありませんね」
顔のよく似た少年の舌戦が続いた。
531名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:43:37 ID:VMeHQHMB
この何処までも掴み所の無い少年は、あくまで自分のペースを崩さないように心がけているらしい。
先程打ち倒したテロリストから奪った拳銃を自分の懐に捻じ込むと、ルルーシュの側をすり抜けようとした。
「・・・・・まあ、僕が此処にこのまま居ても何も変わりませんから。あんたは此処に残って、身を隠してて下さい。
 ・・・僕が、ナナリーを救い出しますから」
呟いた言葉に、ルルーシュの眉がぴくりと跳ね上がる。
そのまま、側を通り過ぎようとしたレオンの左腕を掴んで、引き留める。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何ですか?」
レオンは掴まれた自分の腕を見ると直ぐに、ルルーシュの顔を見上げた。


*****************************************************



「聞いての通りだ。諸君らにはブリタニアに対する人質になって貰う。
 なに、大人しくしてくれれば、君達には危害を加えない」

顔の下半分を覆面で覆った、ある意味前時代的な姿のテロリストは、遮光グラスを外してBOX席の観客達に向かって言った。
覆面越しに発せられた言語はブリタニアの公用語ではあるものの、顕わになった眼は確かに鳶色をしており、
彼が確かに日本人であることを窺わせる。
その瞳は冷静に、そして何処までも冷徹なもののように見えた。
恐怖に身を竦ませるブリタニア人の上流階級の観客を前に、テロリストは心の中で呟く。

―――『今のところ』は、だがな・・・。


BOX席は通常の観客席と異なる高い位置、劇場内の側面部、及びステージ向かって最後部の壁面に沿って、
何階層も連なるような造りとなっている。
通常であれば各BOX席に収まって開演の時間を待つこととなっていた観客はしかし、現在は全員、BOX席の中でも特に広い、
最高級の貴賓席となる一室の中に集められていた。
ぎゅうぎゅうに押し込められているためか、人の熱気で室温が上がっているようにも感じられる。

「ホラ!!こっちだ!!!早くしろっ!!」
ナナリーはテロリストの一人に連れられて、BOX席の観客が押し込められた部屋にやって来た。
目の見えないナナリーには、馴染みの無い劇場の構造はよく分からないため、誰の手であっても、
こうして他人の手が無ければ移動することも儘ならない。
先程、点呼を取るために担任の教師が階下に行ってしまった今なら、猶のことであった。
(・・・先生は、皆は、大丈夫・・・なんでしょうか・・・)
不安を隠せないナナリーの後ろで、テロリストが手荒に彼女の乗っている車椅子を押す。
すると、勢いに負けたのか、何かに車輪が引っ掛かったのか、大きく車椅子が揺れた。

    ―――ガタン!!!

「・・・きゃあぁぁっ??!!」
倒れた車椅子と共に、ナナリーの小さな身も床に投げ出される。辛うじて腕を着いたものの、ナナリーの体を衝撃が襲う。
「・・・つうぅっ・・・・・」
ビロード地の床に細い腕を着いて、腹這いになった少女の姿は酷く惨めだ。
・・・かつて、一国の皇女であったことなど思いも付かない程に。

貴族なのだろう、豪奢な衣服に身を包んだ周囲の観客は、倒れた小さな少女に対して、誰も手を貸そうとしない。
全員がただ、自分のことだけに手一杯になっている。
床に倒れ伏した少女に対し憐みの視線を向けるだけだった。・・・だって、少なくとも自分には関係の無いことだから。
「・・・ったく・・・。面倒だなぁ?こういうガキは」
テロリストの吐き捨てるような呟きを余所に、ナナリーは自分の心を最も強く支えてくれる、最愛の人を心の中で呼んでいた。


――――おにいさま・・・。・・・・・・・・お兄様っ・・・・・・・・!!!
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 00:47:46 ID:VMeHQHMB
*****************************************************

『・・・こちら館内・南側3番出口前、異状無し。どうぞ』
『了解。北口階段近辺はどうだ。どうぞ』
『こちらも異状は無い。どうぞ』
『了解。本館8番通路はどうだ。どうぞ』
「・・・こちらも異状無し。どうぞ」

テロリストの衣服に身を包んだその人影は、無線越しに流暢な日本語を紡いだ。
先程の言葉に反して、とっくの昔に本館と北館を繋ぐ8番通路を通り抜け、本館地下へと続く人気の殆ど無い階段へと接近していた。
カンカン、という金属音を鳴らして階下へと降りていく人影は、一人分だけ存在していた。
そしてその様子は監視カメラにもはっきりと映し出され、管制室を陣取ったテロリストの一味にもよく分かった。
「・・・おい、誰だ?誰がこの時間帯に見張りの交替を命令した?」
管制室の一角で一人が呟くと、先程まで無線でやり取りをしていた一人が急いで全員に緊急の連絡を伝えようとした。
しかし―――。

「こちら中央管制室、聞こえるか・・・、お、おい??!!!何だっ???!!!!」
無線の送話器に声を送ろうとした瞬間に聞こえてきたのは、意味を成していないノイズだった。

・・・ザザ・・・、ガーーー、ガガ、ピーーー・・・

「・・・クソっ!!!通じねぇぞっ!!!どうなって―――」
テロリストの一人が思わず声を荒げたその時。



            カタン




管制室の天井の通気口が何者かによって開かれ、
次いで、一つの人影が室内にひらりと舞い降りた。
      


533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 01:48:18 ID:VMeHQHMB
それは、一瞬の出来事の様であった。


舞い降りた人影は、他の室内の他のテロリストと同じ衣服を身に纏い、同様に機関銃を携えている。
しかし、大きめの暗色の繋ぎは、それを着ている小柄な人間にはぶかぶかのようだった。
管制室内の一味の数人は一瞬呆気に取られたが、直ぐに気を取り直し、言葉を発しようとした。
だが、次の瞬間・・。


――バキィっ!!!!     ガッ!!!!
     ゴッッ!!!

「・・・ォグぅっ?????」
人の肉を打つ、骨をも砕くような鈍い音が響く。
小柄な人影は軽やかに身を翻して、自分よりも大柄な人間を打ち倒す。
皮手袋を付けた手で、掌底を相手の胴体に叩き込んだかと思うと、直ぐに身を返して顎を蹴りで打ち砕く。
倒されたテロリストの一人は管制室のモニタの一部に顔面から衝突し、床に崩れ落ちた。
仲間がばたばたと薙ぎ倒されていく中、この小柄な人物がまさに『異状』である、と気付いたテロリストらが銃を構えようとする。
しかし引き金を引くよりも更に速く回し蹴りが飛んで、銃を弾き飛ばされた。
体動の余りの速さに、この『侵入者』の顔を覆っていた覆面が飛ぶ。
被っていた帽子も落ちたかと思うと、その下からライオンを思わせるような色の髪が現れた。
「・・・・・ブリキのガキか・・・・っ・・・、ハっ―――???!!!!!」
侵入者の素顔がブリタニアを体現するような美貌の持ち主であることを認識した瞬間、
管制室に立っていた最後の一人の意識がブラックアウトした。



     ―――ゴッッ・・・・!!







素手での戦法を取る場合、通常ならば、銃火器系統の武器を使う敵に易々と敵うことは無い。
しかしこの管制室に侵入してから早々に場を支配したのは、紛れも無く、己の肉体のみで敵を破壊した人物だった。
最小の効率で敵に最大のダメージを与えた人物は、幼くあどけない顔を一瞬だけ、ふっと緩ませた。
室内に静寂が戻ったことを確認しつつ、ドアの外からもう一人の人間の声が飛ぶ。
「・・・・・おい、レオン。もう終わったのか?」
言いながら侵入してきたもう一つの人影は、既に覆面を外していた。
「・・・はい。ルルーシュさん、もう入っても―――」

言葉を続けようとしたレオンの視界に、床に倒れ伏したテロリストの一人が傍の銃に手を伸ばした姿が目に入って来た。
テロリストは震える手で、ルルーシュの頭部に照準を合わせようとしている。
それに気づいたレオンは即座に傍に落ちていた無線を手に取ると、ふわりと投げて空中に浮かせた。
浮いた無線を、ボレーシュートの要領で強く蹴る。
矢の様な速度で、小型の硬質な金属の塊が飛ぶ。

「・・・・あがっ・・・」

側頭部に強い衝撃を受けたテロリストが今度こそ床に沈んだことを確認し、レオンがルルーシュに向き直る。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・今のは・・・」
ルルーシュの胡乱げな声を受けて、レオンがあくまで冷静に返す。
「・・・・・入っても大丈夫・・・、じゃなかったみたい、ですね」
お互いに気を許すことの無い二人は、敵愾心を滲ませた瞳で見つめ合いながら、管制室内に並び立った。
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 01:51:26 ID:VMeHQHMB
「・・・見事だな。管制室内の6人を全員倒すのに、1分も掛からないとは」
「一応、これが仕事ですから。・・・で、どうするんですか?さっき僕を呼びとめたと思ったら、
 『此処に行くぞ』みたいなことを言ったのは、あんただろ?・・・・・・・・・何か、目的が有るんでしょう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルルーシュは無言のまま、電源の入ったままの数十台のモニターをチェックしていた。
館内の至るところが映し出されたそれは、銃撃の音が止んだ今は、人の血痕が点在している。
スイッチを入れて、監視カメラを次々に切り替えていく。
倒れ伏したまま放置されたブリタニア人のような人影が、一応目に映る範囲の何処にも無いことを確認する。
・・・恐らくは、生死は置いておいても、一箇所に人質が集められているに違いない・・・。
ルルーシュは心の中独りごちた後、レオンに話しかけた。
「・・・便利なものだな。ああして撹乱出来るとは。特殊工作員の装備か」
「ああ。・・・さっきのアレは、特定範囲内の周波数を乱すだけですよ。一応、無線で異状を伝えられるわけにはいかないし。
 ・・・・それよりも、早くナナリーを・・・」
「まず状況を把握し、敵を知ることが大事だろう?何より此処に居れば、誰よりも、敵よりも劇場を把握出来る・・・。
 こうして、誰が何処に居るのかも」
言いながらルルーシュはモニターを切り替えていく。
一般的なテレビよりも解像度が落ちる映像の中に、黒い繋ぎを着た幾人もの人影が見える。
何かを探し出すようにモニターを切り替えながら、ルルーシュは言った。
「レオン。・・・・俺は、此処に残る。お前は、ナナリーを助けに行け」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ??????」
冷静、というか飄々とした態度を中々崩さない少年が、素っ頓狂な声を上げた。
動揺を隠さないまま、レオンが言い募る。
「・・・さっきから、何考えてんだ??!!あんたはっ!!!!あんたみたいなヤツが此処にたった一人で居たら・・・」
「言っただろう?此処からなら、テロリストの動向は逐一確認出来る。
 なに、自分の身が危うくなったと思ったら、直ぐに逃げ出すさ」
ルルーシュが目で示した方向には、管制室内から外へ抜けるための非常口が確かに存在している。
しかし・・・。
「・・・・あんた、そんなに、ナナリーを助けたいのか?」
レオンの吐き出すような呟きには敢えて応えず、ルルーシュの主張は続く。
「・・・良いか、レオン。俺が此処からお前に、敵が何処に居るか、何処に向かおうとしているか、
 全て連絡する。お前はその連絡に従って、敵を叩け」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「少なくとも今は、人質が何処に捕らわれているか分からない状況だからな。なら、少しでも相手の戦力を
 削いでおいた方が良い。退路を確保する意味でも・・・。
 ・・・・・・・レオン。これは、お前の能力『には』期待している、ということだからな」
ルルーシュがモニターから目を離し、レオンの方へと向き直る。
レオンはそのルルーシュの視線を受けて、よく似た端正な顔を苦々しげに歪めた。
「・・・何処までも上から目線だな・・・」
「何か言ったか?・・・・・・・ああ、ほら、見えてきたぞ。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。今回の『首謀者』が」
ルルーシュがレオンからふい、と視線を外して、再びモニターの切り替えを行った途端、
画面の端に、その姿が見えてきた。

黒いマント。
黒い衣服。
黒い仮面。
全身影のような、奇妙な人影。

「・・・・・・・・・・・・・ゼロ・・・・?」
レオンが呟きながらモニターに食い入るように見入るその側で、ルルーシュは一瞬、凍てつくような視線を画面の中へ向けた。
535名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 01:56:31 ID:VMeHQHMB
*****************************************************

『じゃあ、僕、行きますよ。・・・ちゃんと、危なくなったら逃げられるのか?あんた』
『心配するな。そんなに俺が心配だったら、早いところ周りのテロリスト全員をぶちのめせ』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・。行って来ます・・・。ナナリーのために』


先程、レオンは所持していた携帯電話をインカム形態で装着すると、一人で管制室を出て行った。
二人で携帯で連絡を取り合うことを約束し、一刻も早く敵を打ち倒し、人質を解放し、ナナリーを救い出すこと―――。
それが、ルルーシュとレオンの共通した目的であった。

勿論、ルルーシュは未だにレオンに対する警戒を解いていない。
しかしそれよりも、自分の身の安全よりも、何にも増して大切なものが危険に曝されている今の状況を思えば、
話は別だ。
  いざとなったら、レオンを含めたこの劇場内2,000人の観客、全ての命を引き換えにしても、
  ナナリーだけは絶対に、無事に救い出す―――。
・・・ルルーシュが真に考えていたのは、そのことだった。




「・・・・・・・・・・・・・・・」
ルルーシュは無言のまま、先程探し当てた今回のテロの首謀者をモニター越しに眺めていた。
(・・・・・・・・・・よくもまあ、真似たものだな・・・)
心の中での呟きが示すように、画面の中の人物は、最近頻りに報道に出てくる人物とほぼ同じ造形をしている。
数分前、映像で初めてその姿を発見したその時は、その感情をレオンの手前抑えたままで、
その実かなり驚いた。・・・そしてそれと同時に、もう一つのどす黒い感情が湧き上がることを感じていた。
ルルーシュは画面の中のゼロをあざ笑うかのように、くっ、と小さな声を上げた。
そして、これから彼の姦計の『材料』となるだろう、管制室内で薬を嗅がされて意識を失ったままの、
先程レオンに倒されたテロリストの一群を、凍るような瞳で見つめる。
更に、自分がこの劇場に持ってきていたアタッシェケースにも目を向ける。

他に誰も目撃者は居ない。
準備は万端だ。


    ―――俺の最も『大切なもの』を危険な目に遭わせた罪・・・・・、
           その身を以って贖ってもらうぞ・・・・・・・!!!



ルルーシュは端正な顔を鬼神のように歪めて、モニターの中の『ゼロ』を見つめていた。


536名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 01:59:42 ID:VMeHQHMB

*****************************************************

「・・・ぁあ〜〜〜〜んっ!!!!ママァ〜〜〜〜!!!!」

劇場内、BOX席の観客が集められたその一室は、ただでさえ張り詰めた空気の中で、更に空気が悪くなっていた。
こうして見知らぬ者同士が狭い中に押し込められ、更に全員の命が懸かっているという状況なのだ。
そのような中で、母とはぐれたブリタニア人の子どもの泣き声は、テロリストを含めた室内の全員の神経を
逆撫でするようなものだった。
「・・・うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!あ”あ”〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!」
小さな子どもは更に声を張り上げる。
テロリストが苛立ちを隠そうともせず、子どもを睨みつける。

そんな状況で―――・・・。

「・・・大丈夫よ。お母さんと、すぐに会えるからね・・・」
子どもの側に居た、足の動かない盲目の少女は、小さな声で、宥めるように囁いた。
小さな少女自身よりも更に小さな子どもの身体を、優しく抱き締める。
すると幼児は、少女の温もりに縋るように抱きついてきた。
少女の腕の中で尚も泣き続ける子どもに、少女が優しく語り掛ける。
・・・まるで、少女自身の心細さを誤魔化すように。

「・・・大丈夫。人の温かさは、涙に効くから。・・・だから、泣かないで・・・」


長い髪と、制服のピンクのスカートを床に波打たせたままで地べたに座る少女は、周囲の刺々しい視線を肌で感じながらも、
小さな子どもを宥めるように抱き締めていた。

その小さな手は確かに、微かに震えていた。


*****************************************************

537名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 02:01:30 ID:eFmfP0zB
支援する+(0゚・∀・)+ワクワクテカテカ
538名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 02:04:07 ID:VMeHQHMB


万物の事象は何事も、たった一人の思惑通りに行かないのが常である。
人の世で生きる、ということは、様々な人間の思惑が複雑に絡み合う、ということなのだから。
たとえ優れた人間が万能感を押し出していたのだとしても。



先程、ルルーシュとレオンがテロリストに最初に遭遇した通路近くのトイレに於いて・・・。

「・・・・・・・・・都築・・・、おい、都築・・・・」
「・・・ふぉおふらか?ふぉれたちは・・・(大村か?俺たちは・・・)」
「・・・どうやら、先刻のブリキのガキにやられちまったみたいだな」
運良く、口に噛まされた布を外すことが出来たテロリストの一人・大村は、両手・両足を縛られた状態で、
トイレの床に寝転ばされていた。
側の仲間・都築も同様である。
大村はその瞳を憎悪に染め上げて、床から天井を見上げた。
「・・・クソが・・・っ・・・!!!あのガキ、全部持っていきやがった・・・!!!」
武装や連絡手段も全て奪われて、身体の自由も奪われた状態では、出来ることなど皆無に等しい。
「・・・ふぉかいいだろ?ふぁれか、ほっちにひてもいいはふ・・・(おかしいだろ?誰か、こっちに来ても良いはず・・・)」
「・・・恐らく、あのガキがこの劇場の中で動いてるんだろ。・・・皆、やられちまったのかもな。
 ―――俺らみたいに」
大村のその声に、都築も唯一意思を伝えられる瞳に、絶望を浮かべた。

―――このままでは、自分たちは一体、何のためにここまでやって来たというのか・・・。
そんな想いを二人で共有すると、徐に大村が身体を芋虫のように蠢かせて移動し始めた。
着ているものも下着以外全て奪われて、惨めと言えば惨めである。
ご丁寧に鍵を架けられてびくともしない扉の側の、柱の一つににじり寄る。
「・・・ふぉおふら?ふぉい、ふぁさか・・・」
「・・・・そのまさか、だ。・・・都築。俺は暫く、このドアを打って音を立ててたが、誰もこちらに来なかった。
 ・・・・・・・・・・みんな、ぶちのめされちまったんだよ。少なくとも、ロビー周りに居る奴らはなぁっ!!!
 ・・・『最後の手段』に出るしか、・・・無いだろう。
          『狼煙』を・・・、上げるんだ」
その言葉に、都築の瞳が驚愕で丸く開かれる。
「・・・・・・・・・・・・・・」
無言で居る都築を一瞥して、大村が何とか膝立ち状態になる。
その状態でやっと届く高さの所に、柱の中で不自然に出っ張った部分が存在する。
他の配管と奇妙に組み合わされた形をしたその突起部分を、口だけを使って、渾身の力で開ける。
すると其処には、スイッチのようなものが有った。
このテロリスト両名の頭の中で、彼らを率いる仮面の男・ゼロの言葉が反響する。

   『―――良いか。何が有っても、異状が有った際には、こちらに伝えろ。
            ・・・例え、どんな手段を使っても』

ゼロのその言葉にどこまでも忠実な二人は、それ以上喋ることは無かった。
絶望と憎悪に彩られた人間は、ときに何処までも恐ろしい忠誠心と実行力を発揮する。
特に、このような極限の状況では。
・・・その仮面の中の内情を詳しく知らないからこそ出来た、盲信故のことだったのかもしれないが。



大村が、口を使って、スイッチを押す。
その途端、瞬時に内部の電圧が変化し、電気信管に圧力が掛かり、一気に臨界点を突破する。

  そして―――。

539名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 02:08:50 ID:VMeHQHMB
*****************************************************


移動要塞・G1ベース内で状況を窺っていたコーネリア・リ・ブリタニアはその時、自分の玉座に陣取っていた。
傍らには彼女の最愛の妹・ユーフェミアが居り、姉を心配そうに窺っている。
するとその時、彼女達の鎮座する場所へ、コーネリアの騎士・ギルフォードがやって来た。
彼は忙しくなった息を整えると、改めて主君であるコーネリアに報告した。

「・・・申し上げます!!たった今、ゼロが占拠したネオ・メトロポリス劇場の一角において、
 爆発が発生したとのことです!爆破の範囲、被害の詳細は不明、
 ・・・・・・現状、テロリストからの声明の続きは、未だ有りません!!」

コーネリアはそれを聞くと、美麗な顔を即座に歪めた。
「・・・・・・・・下賎なイレブン共が・・・」
そう呟くと、玉座から立ち上がり、朗々とした声で宣言した。

「・・・・・・・・最早、一刻の猶予も無い!!本時刻を以って、停戦状態を破棄!!
 ブリタニア軍、突入部隊は直ちに現場へ急行・突入せよ!!!」









『・・・・聞いたかぁ〜〜〜い?スザクく〜ん。お待たせ、出番だよぉ〜〜?』
『スザク君、大丈夫?』
スザクはモニター越しに語りかけるロイドとセシルの顔を見返した。
「・・・大丈夫です。問題有りません」
努めて冷静を心がけた声で返答する。
それを聞いたセシルが、彼の乗るナイトメアの最終調整を続ける。
ナイトメアの内部、動力源のコアルミナスが回り出す。
コックピット内部で精神を統一させるスザクに、セシルが最後のカウントを行う。
「作戦目的を伝えます。ブリタニア軍・突入部隊に同行、劇場内に突入、テロリストの掃討と人質の救出。
 ・・・テロリストの生死は問いません」
スザクがコックピット内で、視線を鋭くさせる。
セシルの声が飛ぶ。
「・・・・・・・・・ランスロット、発進!!!」



その言葉とともに、スザクはブリタニア軍最強の『白の騎士』を発進させた。



つづく
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 02:10:19 ID:VMeHQHMB
今回は以上です
もう連投規制は様式美だと思ってくださいorz
何故か途中でsage外れたしorzorz
支援してくれた人ありがとう
それでは失礼しますた
541名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 02:23:31 ID:eFmfP0zB
>>540
初めて投下中に出くわした
改めてGJ!!お疲れ様ー
色々と盛り上がってきたなー+(0゚・∀・)+ワクワクテカテカ続き気になる
早くルルナナを再会させてあげて欲しいw
542名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 10:28:35 ID:hNpFDogf
>>540
GJ!
再会が楽しみで続き気になる!!
ルルナナ頑張れ!


ルルーシュスレから転載
早く生で見たい
DVD早くこいこい

254 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/07/24(金) 10:10:42 ID:FQ0UxJ7n
ED絵。
これは本当に泣けるよなあ。
http://imgb1.ziyu.net/view/lelouch/1248397520.jpg.html
543名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 14:56:10 ID:L3GXr5RZ
木陰でチュッチュとかしてそうだな
544名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 15:45:56 ID:IpfKQKhr
>>540
続き気になるGJ!
楽しみにしています

>>542
かわえええ!
待ち受けにしてみたよ
シャルルがはみ出たので消したシャルルごめん

元絵の色
ttp://ranobe.com/up/src/up378271.jpg
色濃い目が個人的に好みなので
ttp://ranobe.com/up/src/up378270.jpg
545名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 16:06:50 ID:M1jvwhVw
>>544
頂きますた(*´Д`)ハァハァ
GJとしか言えない
早速待ち受けにするぜ!
546名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 17:46:26 ID:eFmfP0zB
>>544
ありがとう!頂きますた!
ルルナナ可愛いなー
お兄様の目が優し過ぎて泣きそうになった
キムタカルルナナ兄妹をありがとう
547544:2009/07/24(金) 20:32:56 ID:IpfKQKhr
いいルルナナだから調子のって文字消ししてみた
久しぶりのコラなんで粗は見逃してくれw
普通
ttp://ranobe.com/up2/updata/up40080.jpg
濃い目が個人的に(ry
ttp://ranobe.com/up2/updata/up40081.jpg
548名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 21:59:56 ID:3aBWTKC3
>>540
GJ!貴方の小説大好きですw
続き待ってます

>>544
ありがとうー大切に頂きますた!
何なんだよー!この萌え兄妹はッ!!
こんなに麗しい皇子と可愛いらしい姫がいて
いいのか!!!ルルナナ愛してる
キムタカに本当に感謝w
549名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 00:04:52 ID:cQb3WBdx
>>547
GJ!!
なんかもう恋人同士のラブラブダンスにしか見えんwww
思えばルルーシュもイラドラでナナリーにパートナーを申し込むつもりだったからな
こういう形でも二人でダンスを踊るってことが実現できて良かったなあ、としみじみ
550名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 09:22:01 ID:SKoyokhJ
>>544>>547
GJ!
待ち受けと壁紙にした
ありがとうルルナナ可愛すぎるw

>>549
ルルナナでダンスするのが叶って良かった!
このIFものでOVA出ないかな
動く幸せルルナナとシャルルとマリアンヌとジェレミアとV.V.が見たい
551名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 17:47:41 ID:uqP/B5cc
誰かPC壊れてDVD見れない俺に総集編バレを……(´;ω;`)
断片的にしか情報を拾えない……
552名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 20:36:20 ID:CTWaG57P
>>550
まぁマジレスするとOVAは無理だろ
一般的には需要ないだろうし
553名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 20:56:15 ID:U256l43s
>>550
良いなハァハァ
OVAか、もしくはR18第二段みたいなのでwww
どうにもこのほのぼのイラストでもマリアンヌ母さんが黒く見えてしまって、
小説のルルナナ子作りを思い出すわwww
554名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 21:55:49 ID:MyGtcsFq
>>544
久しぶりにスレに来てみたら、なんぞこれww
光の速さで保存しますた!ごちそうさまです
555名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 23:37:21 ID:aXetmDmQ
>>551
ttp://imepita.jp/20090725/797090
買ったけど仕事が忙しくてなかなか見る時間が確保できない
とりあえずパソコンの横にポストカードおいて眺めてる
明日も仕事とかwww

ナナリースレから転載
ttp://ranobe.com/up/src/up378505.jpg
ttp://ranobe.sakura.ne.jp/src/up38018.jpg
556名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 09:31:31 ID:a+6/20cJ
>>555
ジャケットのルルナナもいいな
後ろにダモクレスがあるのが最終回思い出して切ない(´;ω;`)

今日のワンフェスにルルナナもしくはナナリーのフィギュアないかな
ガレキでいいからあったら嬉しいが難しそうだ
557名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 11:01:27 ID:fUDjWNUu
>>555
乙かれさま

これ見ると、ほんとナナリーはルルーシュのヒロインだなー、と感じる

>>556
前にTOMO氏が奴隷ナナリー作りたい、って言ってくれたからほんのり期待
558名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 11:51:22 ID:ZAsqKOBG
フィギュアは難しいだろうよ
車椅子じゃどうしたって無理だ
559名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 15:22:44 ID:u7H7BPRd
みんな車椅子キャラがフィギュアに向かないことはわかってるさ

>>557
ナナリーは本当にルルーシュのヒロインだよな
奴隷ナナリーってことは座っているやつなら可能なのかな?
ワンフェス終わったらレビューサイトまわってみる
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 17:01:13 ID:tKbD3/la
ルルとナナリーがダンスする絵最高だ
561名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 17:44:27 ID:WnwRCJjs
ダンス絵は本当にらぶらぶ兄妹という感じがして好きです

TOMO氏は皇帝ルルーシュとかナイトオブゼロスザクを作った原型師だっけ?
今回のラブラブドレス中のナナリーとかなら問題ないな 目が見えるし歩けるし
しかしやはり性奴隷ナナリーが一番ハァハァする
あの赤い布地といい、太股に着いたバンドといい、デザインといい、
ルルーシュGJとしか言いようが無い
562名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 17:48:47 ID:WnwRCJjs
連投スマソ

×ラブラブドレス

○ラブラブダンス
563名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/26(日) 20:40:41 ID:u7H7BPRd
>>561
その原型師
最終回のナナリーが大好きらしい>>421
いつか作りたいだから今回作ったとは限らないがちょっとだけ期待

あの奴隷服はルルーシュの手作りに違いない
計算つくされているデザインだと思うw
564名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/27(月) 19:20:48 ID:bFAKzhgA
ナナリーのフィギュアあるか探してみたがなかった残念
TOMO氏の皇帝ルルーシュは飾ってあったみたいだ

ダンスルルナナみて妄想に耽ってくる
565名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/28(火) 11:40:06 ID:84FuVQr8
ダンスルルナナも最高だったけどDVDもルルナナ要素が満載で何箇所かで悶絶した
566名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/28(火) 12:28:29 ID:c0Mg0YBz
>>565
kwskお願いします
567565:2009/07/28(火) 16:35:26 ID:84FuVQr8
>>566
○ャリ「わかってる。ルルにはナナちゃんが一番だもんね」的な台詞とか

そしてエンディングのC.C.の台詞とルルナナダンス絵で眼から汁が出てきた
あの絵は彼女も願う幸福なif世界だと解釈した
568名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/28(火) 19:36:40 ID:c0Mg0YBz
>>567
相変わらずシャーリーの口から出るルルナナは萌える
シャーリーありがとう


しかし、劇中の人物の多くがルルーシュの幸せを知っていたのに
それが最後まで叶うことが無かったことを思うと切ないな
569名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/28(火) 23:24:43 ID:B2so9Y1e
>>567
いいねいいね
そういう第三者からのルルナナも大好きだな
570名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/29(水) 17:39:05 ID:hOtGRi+g
ルルーシュスレにあった暑中見舞いの南国ルルーシュをみて南国ルルナナが見たくなった
571名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 00:54:45 ID:jsPdUiEt
ある夏の夜


ルル「おいおい、ナナリー。クーラー効きすぎだぞ」ピッ
ナナ「あっ!お兄様、ひどーい!!……今日も熱帯夜なんですよ?」
ルル「ダメだ。地球のためにもエコだろう。それに、寝てる間中点けっぱなしは体に悪いぞ?」
ナナ「うぅ〜〜……」
ルル「ほら、部屋が涼しいうちに寝よう」カチッ
ナナ「……お休みなさい、お兄様」
ルル「お休み、ナナリー」
(一緒のベッドに就寝)
572名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 02:04:36 ID:pVMgfCtk
抱きつきながら一緒に就寝だな!

なんとなくルルーシュは体温が低そう
ルルーシュにひっつくと冷たくて気持ちがいいから
ナナリーがずっと離れなさそうだw
573名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 02:51:39 ID:jsPdUiEt
数時間後


ナナ「…………ん………、う〜〜ん……。……暑い………」
(※タオルケット剥ぎまくり、ミニスカキャミワンピの裾捲れまくり)
ルル「………………………」ジーーーーー
ナナ「…………ぅん………、あっつ〜い…………」コテン
(※ノーブラの胸元がはだける)
ルル「…………………………!!!(眼福だ!!今、俺の目の前には桃源郷が広がっている……!!)」
ナナ「……うぅ〜〜〜ん……。……………もう!!」ガバッ
ルル「…………!(な、ナナリー??!!!起きたのか??!!視姦してたのがバレたっ???!!!)」
ナナ「………………………」テクテクテク カチャカチャ ピッ
ルル「………………(……何だ?何をしている?)」

(再びクーラーon)

ナナ「…………………」スタスタスタ  ボフッ
(※何事も無かったかのように眠りだすナナリー)
ルル「……………………(半分寝呆けてたな……。………ん?)」
ナナ「……んん……、おにい……さまぁ…………」ゴソゴソ スリスリ
(※タオルケットを掛け直してルルーシュに体を絡ませるナナリー)
ルル「……………………!!!!!(ホワアァァァァァァっっ!!!!!な、ナナリー!!!色んなモノが当たってる!!!!!!)」
ナナ「………すー、………すー………」
(※寒いくらいクーラーが効いてるせいで、ルルーシュにくっついて安眠し始めるナナリー)
ルル「……………(………ええい、このままだとナナリーの胸チラが覗けん!!!
   ……いや、これはコレで幸せか………。………いやいやいや!!!

   ……………………やっぱり、クーラー消してみよう)」ゴソゴソ



こうして、兄妹の攻防は一晩中続いたのでした
574名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 19:42:18 ID:K0zaK2Oy
ナナリーの身体の汗を拭いてあげているルルーシュが浮かんだwww
575名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 21:12:40 ID:/PDMw6Vf
どこら辺まで拭くんだろうww
凄い葛藤しそうだw
576名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 22:18:58 ID:ipPov/Fl
砂漠のような40度を越える気温の場所では、
恒温動物である人間の体温の方が低くなる
よって、古代の王族は奴隷を抱きしめて涼をとったという

あとはわかるな?
577名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 22:55:25 ID:jsPdUiEt
>>576
ルル「ククク………、良いことを聞いたぞ……!」
578名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/31(金) 02:17:46 ID:lVotJwiW
※前スレのアラビアンコラのルルナナのイメージで



ナナ「……あーもう、あついですー……」
ルル「仕方ないだろう、エアコンが壊れてしまったんだから。
   さっき電話したら、修理は明日になるそうだよ」
ナナ「ええぇーーーー………。……もうダメですぅ…。ただでさえ暑いのに、温風しか出ないなんて……」クタリ
ルル「水分補給はこまめにした方が良いからな。
   よし、もう夜も遅いし、寝ようか、ナナリー」ガタン
ナナ「……お兄様。何で、この暑いのに窓を閉めるんですか?」
ルル「窓を開けたままにしてたら、虫が入ってくるだろう?そもそも夜に窓を開けっ放しにしてたら危険じゃないか」
ナナ「………………………(最早言葉も無い)」グッタリ
ルル「おいおい、ナナリー。 
     ―――まさか、この俺が無策のままでいると思ったのか?」
ナナ「………………?何か考えがあるんですか?」
ルル「―――コレだよ!!!」


(おもむろにアラビアンコスチュームを取り出す)


ナナ「……おにいさま。これって……。前にも着た記憶があるんですが、それと暑さ対策と何が関けry」
ルル「よくぞ聞いてくれた。人の体温をも越えそうな猛暑の時、必然的に人間の体温の方が外気の温度よりも低くなる。
   その原理に基づいて、古い時代の王族は奴隷の人肌で暑さを凌いでいたそうだ。
     ―――だから!!」
ナナ「………だから?(薄々感じ取っている)」
ルル「だからナナリー!!……俺とお前でハーレムの王と奴隷になって、
     お互いにぴったりくっついて涼を取ろうじゃないか!!!!」
ナナ「………………………………………………………」
ルル「ほらほら、ナナリー。早く着替えてみよう」
579名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/31(金) 02:31:06 ID:lVotJwiW



(数分後、王:ルルーシュ、踊り子兼奴隷:ナナリーがそこに居た)


ナナ「……やっぱりすごくスケスケで、恥ずかしいです……////」
ルル「ナナリー。……凄く……、似合っているよ(耳元で吹き込むように囁く)」
ナナ「//////////」
ルル「さ、早くベッドにおいで、ナナリー」ポンポン


(二人でコスプレしたままベッドの上に横たわる)


ナナ「……あ、ホントですね。部屋がこれだけ暑いと、まだお兄様の体温の方がひんやりして気持ち良い……」ぎゅっ
ルル「お前の肌もすべすべひやりふにゅふにゅとして、気持ち良いよ、ナナリー………」ぎゅうぅっ
ナナ「おにいさま………、…………………………あれ?????」
ルル「……どうした?ナナリー」
ナナ「………何だか、お腹の方に、カタくてアツいものがぶつかって…………」







コレイジョウハキケンダ┏( ^o^)┛
      三 ┛┓      
580名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/31(金) 14:34:45 ID:U3UDj5sm
>>579
GJ!
アラビアンルルナナハァハァ
続きはエロパロで待ってるw


ルルーシュを想うナナリー
ttp://ranobe.com/up/src/up380507.jpg
ライには悪いがライがいないと2人でピクニックしにいっているように見えるw
ttp://ranobe.com/up/src/up380508.jpg
581名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/31(金) 23:33:03 ID:IH4458xp
>>579

ルルナナアラビアン熱帯夜萌え
2人は余計に熱くなりそうだ


>>580

ルルナナ脳の自分にも同じように見えたwww
582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/01(土) 18:11:23 ID:iYZc3YYb
>>579
アラビアンはいいものだ

>>580
同じくルルナナ脳の自分も(ry


夏休みルルナナは何しても萌える
海・山・川・遊園地・プール・旅行・自宅でひっつく…とか
583名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/02(日) 01:04:48 ID:fzTUue+2
自宅でひっつく率が高そうだ
あとは足の不自由なナナリーでも楽しめるプールでキャッキャウフフとかかな

実際咲世子さんが帰省して2人で自宅で・・・してると見た
584名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/02(日) 01:24:47 ID:Gqf1D784
咲世子さんがお盆休暇で実家に戻っている間、ルルナナ2人はポリネシアン三昧ですね、わかります
585名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/02(日) 20:40:52 ID:smUbmT6t
なんというエロ兄妹(;´Д`)ハァハァ


ルルナナは春だろうが夏だろうが関係なくイチャイチャしてそうだなw
浴衣ナナリーの着付けをするお兄様とか想像してニヤニヤしてしまうw
586名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/02(日) 21:58:58 ID:+gSud9GE
ルルーシュは着付け出来るだろうなw
浴衣の生地から色々探して選んでナナリーの為に何種類も作りそうだ
そしてポリネシアン三昧ww
587名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/02(日) 22:18:46 ID:k+3IT7eN
着付けして種付けですね
588名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/02(日) 22:35:00 ID:Gqf1D784
ルルーシュ考案の、あのナナリーエロ奴隷服は、実は浴衣を参考にしたんじゃまいか
ナナリーをダモクレスで捕えてから過去の思い出が去来するルルーシュ
スザクとナナリーと3人一緒だったあの夏にナナリーが着ていたあの…… みたいな
そういう電波を受信した
589名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 01:57:03 ID:J+fKoXV+
ナナリースレから転載
ナナリーそっくりさんエロゲ注意
ごめんルルナナに変換され(ry


757 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/08/02(日) 08:04:42 ID:DXIqq/A9
ナナリーがエロゲ出演
ttp://www.gash-soft.net/reijo/character/kotono.html
764 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/08/03(月) 00:21:05 ID:fWU5utdo
ttp://pai.no.land.to/up/src/dgz14143.jpg
ttp://pai.no.land.to/up/src/dgz14144.jpg
ttp://pai.no.land.to/up/src/dgz14145.jpg
ttp://pai.no.land.to/up/src/dgz14146.jpg
590名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:14:35 ID:WE/RUKSQ
>>589
ちょwww全力で保存したwwww


ところでルルナナ花火SS投下します
微エロです
何処に投下したものか一瞬判断に迷ったんですが、ガチエロじゃないしまーいっかー、
てな感じでここに投下
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:16:18 ID:WE/RUKSQ
「じゃあ、俺たちはこれで・・・」
「うん、分かった。2時間半後に時計台の下に集合だから」
「あそこの堤防近くだよな?」
「うん。・・・皆には僕から言っておくけど、夢中になって時間に遅れないようにしろよ、ルルーシュ」
「ああ、分かってる。お前の協力には感謝してるよ、スザク」
幼馴染の男二人は会話を締め括ると、お互い軽く手を振ってその場を立ち去った。
幼馴染の片割れ、ルルーシュが街頭と縁日の灯りに照らされた道を急ぎ足で歩いていると、
前方から彼の最愛の少女が姿を現した。

「お待たせしました、お兄様」

・・・イチゴとオレンジのシロップの掛かったかき氷を持って。




『A Hot Day In Summer』




「ナナリー、一人でここまで来たのか?・・・人ごみが凄いから、屋台の前で待ってろ、って言ったのに・・・」
ルルーシュが最愛の少女こと、実の妹・ナナリーの身を案じてこう言うと、ナナリーはくすりと笑った。
「私だって小さい子供じゃないんですよ?お兄様がスザクさんと会ってる場所も分かってましたし・・・。
 それに、だんだんかき氷屋さんの前も、人が大勢集まってきて、車椅子が邪魔みたいでしたから」
「・・・それは・・・」
「もう、お兄様ったら。ちゃんとはぐれないで、こうして一緒になれたから良いでしょう?
 ―――さ、早く行きましょう、お兄様。花火が始まっちゃいますよ!」
ナナリーは車椅子に座ったまま手を伸ばすと、ハイ、と、兄にかき氷を渡した。
自分の右手に感じた冷やりとした感触に僅かに竦みながら、ルルーシュは妹の手からかき氷を受け取った。
「・・・オレンジか。確かに果物の方が良いとは言ったが・・・」
「あら、お兄様。マンゴー味の方が良かったですか?」
「いや、得てしてこういったかき氷のシロップには、単に甘ったるいよりも酸味がある方が好きだから。
 買ってきてくれて有難う、ナナリー」
「もっと夏らしく、ブルーハワイでも買おうかとも思ったんですけど」
「・・・あれはやめてくれ、ナナリー。アレを食べると・・・」
「うふふ、そうですね。あれだと舌が真っ青になっちゃいますものね」
「・・・昔、スザクが食べて青い舌を見せびらかしてたのを思い出すよ・・・」
会話を続けながら兄妹は連れ立って、喧騒の中を移動し始めた。
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:21:00 ID:WE/RUKSQ
今日はここ日本において、夏の風物詩とも言える花火大会が開かれる日である。
アッシュフォード学園生徒会の実質的リーダーと言えるミレイ(卒業済み)の鶴の一声によって、
こうして生徒会メンバー全員で花火を見に行くことと相成った。
お祭り好きでコスプレ好きのミレイは更に、「日本の文化をより知ることも重要よ!!」と主張し、
メンバー全員が日本の夏を象徴する衣服、浴衣を着ることが決定した。
ということは、今ここに居る兄妹二人も当然――・・・。

「・・・ナナリー」
「ハイ?」
「・・・その・・・、何でそんなにじっと俺を見てるんだ?」
「・・・・。ええっと、・・・お兄様は、とっても浴衣がお似合いだなあ、と思って・・・」
「そ、・・・そうかな??」
「お兄様はブルネットですから・・・、日本の黒地の浴衣も違和感無い感じなんですけど・・・」
「・・・ナナリー。――お前の方こそ。
 その、ピンクの浴衣が凄く似合ってる。・・・可愛いよ、本当に」
ルルーシュの心からの賛辞を聞いた途端、ナナリーは頬をぽっと赤く染めた。
熱い頬を冷やすように、目の前のイチゴ味の氷の山に取り掛かる。
氷をストローで手持ち無沙汰にシャクシャクと鳴らしながら、ナナリーは話題を変えた。
「そ・・・、そう言えば、お兄様。何か色々と持ってきたみたいですけど・・・、何ですか?」
ルルーシュは妹の言葉に、自分の左腕に掛けていたコンビニの袋に目を向けた。
「ああ、これは・・・。川沿いで花火を見ることになると聞いたから、恐らく蚊が居るだろうと思って。
 こっちに来る前に、蚊取り線香とライターを買って来たんだ」
「かとりせんこう、ですか??」
「ああ、ナナリーは見たことは無かったか・・・。枢木の家に居た頃、夏に使ってた虫除けだよ」
「あ!ひょっとして、あの渦巻きですか?」
「そう、それ。・・・あとは、汗を拭くための木綿のハンカチと団扇と、浴衣が汚れないように・・・」
延々と自分の所持品の詳細を述べていく兄の言葉を聞きながら、
ナナリーは改めて兄の用意周到さに舌を巻くのだった。



ナナリーの車椅子は現在自動操縦状態にあり、コントローラーを動かさなくとも前へと進んでいく。
イチゴのかき氷が半分ほど無くなったところで、ナナリーはルルーシュに尋ねた。
「あの、お兄様。スザクさんから聞いた穴場って、どの辺りなんですか?」
「もうじき見えてくるはず・・・。ああ、あそこだ。
 船着場のすぐ側、河川敷だ。普段は船やボートが係留してあるけど、今日は他の場所に移動させてるらしいから。
 一般客や関係者もなかなか来ない穴場なんだそうだよ」
目的地を捕捉したルルーシュはナナリーにかき氷を預けると、車椅子のグリップを握り、
土手の上の道から川の側に降りるための、緩やかな下り坂に入っていった。

593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:24:20 ID:WE/RUKSQ
ナナリーは今はルルーシュによって車椅子から降ろされて、小さなビニールシートの上に兄妹揃って座っている。
ルルーシュが持参していたシートは小さいためか、必然的に二人の距離は縮まっていた。
日本の夏のじとりとした暑さのなかでも、兄妹にとっては互いの体温は心地よいものだ。
「ナナリー、大丈夫か?少し狭すぎるかな」
「いえ、大丈夫です、お兄様。・・・それより、皆さん今頃、大騒ぎしてないと良いのですけど」
「ああ・・・、・・・・・・。
 ・・・まあ、大丈夫だろう。俺達が別行動してることは、スザクがちゃんと伝えただろうし」
「・・・・・・・・・・・・。そうですね。
 ・・・皆さん、単に兄妹が一緒に居る、としか思ってませんものね」
ナナリーはその言葉と共に、ルルーシュにしな垂れかかった。
突然自分の左半身に掛かってきた柔らかな感触に、思わずルルーシュが妹に目を向ける。
ナナリーはルルーシュの黒い浴衣の端を握ったまま、瞳を閉じていた。
「・・・・ナナリー・・・?」
ルルーシュの柔らかな声に、ナナリーの瞼がふるりと震える。
ピンク色の小さな唇がゆっくりと開き、言葉を紡ごうとしているその様に、ルルーシュは見蕩れた。

しかしその時―――。



―――ドオォォォン!!!!


一つの轟音と共に、夜空を明るく照らす光が満ちた。
続いて大勢の人々の歓声が上がる。人々が囃し立てる声が聞こえるなか、続けてどんどん花火が打ち上げられていった。
夜空を彩る夏の夜の祭典の始まりだ。
ルルーシュが一度呆気に取られて夜空を眺めて、次に気がついて妹の方を振り返ったとき、
ナナリーは空に咲く色とりどりの大輪の花に目を奪われていた。
「・・・きれいです・・・」
ナナリーが魂を奪われたようにうっとりと呟く一方で、
ルルーシュは花火の光が映り込んだ大きな菫の瞳に、目を奪われていた――・・・。



594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:37:24 ID:WE/RUKSQ
********************************************************

花火大会も終盤に差し掛かり、橋桁下に付けられたナイアガラの滝の火花が散る。
眼前を明るく照らす光は、川の水面にもよく反射していた。
徐々に祭りも収束に向かっていき、観客の中には早々に帰り始める人影も見える。
辺りを火薬の匂いが満たしていた。

(・・・もうそろそろ、集合の時間か・・・)
ルルーシュは懐から携帯電話を取り出して、時間を確認した。
――終わり頃には人がごった返しているだろうから、早めに移動した方が良いだろう――。
ルルーシュがそう考えて妹の方を振り返る。
「ナナリー、そろそろ時間だから。皆が待っている時計台に行こうか」
「・・・・・・・」
しかし、ルルーシュのその言葉に、いつもの妹の愛らしい声の返事は聞こえなかった。
暗がりの中、ナナリーはじっと黙って俯いていた。
「・・・ナナリー?」
不思議に思ったルルーシュが更に声をかける。
具合でも悪いのか、とナナリーに近づこうとしたその時、ルルーシュは自分の浴衣の襟を掴まれて、
引き寄せられる感覚を覚えた。
次いで、胸に暖かな柔らかさを感じる。

少しの間を置いて、ルルーシュはナナリーに抱きつかれている自分の状況を理解した。




「・・・・・なっ・・・、ナナ・・・リー・・・??!!」
ルルーシュがまごつきながら言葉を発する。
自分の胸元に感じるのは、柔らかな女の体、そして甘い女の香り。
同じシャンプーとボディーソープを使っているのに、ルルーシュにはいつもナナリーが特別甘い香りがするように感じられていた。
浴衣を着る前に軽く入浴をしてきた所為だろうか。
常よりもはっきりと、甘い花のような香りがふわりと漂っていた。

ナナリーが甘えるようにすりすりと胸元に顔を寄せている。
座っていても尚残る身長差から、ルルーシュにはナナリーの結い上げたアッシュブロンドがよく見えた。
そして、浴衣の襟首から覗く、ほっそりとした白い項も・・・。
男としての性なのか、ルルーシュは知らずごくりと喉を震わせた。
「・・・・・・お兄様の・・・、香りが・・・します・・・」
掠れるほどの小さな、それでも確かに耳に届いた愛しい少女の声に、ルルーシュは体温が1、2度程上昇した気がした。

595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:45:03 ID:WE/RUKSQ
遠くからの人々の奏でる喧騒は、確かに耳には届いている筈だ。
それでもそんな外の世界とは切り離されてしまったように、兄妹は夏の川辺で抱き締め合っていた。
触れ合わせた身体から、互いのどくどくという心音が聞こえてくるようだ。
少ない理性を振り絞って、ルルーシュは何とか言葉を紡いだ。
「・・・・・なな、りー。・・・その・・・、早く戻らないと・・・、皆が心配・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ナナリーはその言葉に抗うように、ルルーシュの胸に縋り付いている。
きゅう、という擬音が相応しいほどの、絶妙な力加減で。
ルルーシュが言葉を続けられないで居ると、ナナリーが胸の中で顔を上げた。
切なげな瞳で、上目遣いに見つめている。
その時、ルルーシュはナナリーの桜色の小さな唇が艶かしく動く様に神経を集中させていた。
だから、可憐な唇から発せられたその言葉の内容が脳に到達するまで、ほんの少しのタイムラグが生じたようだった。


「・・・・おにいさまが・・・、ほしい・・・です」


・・・愛しい妹の唇から零れた、僅かな理性も焼き尽くすような言葉が。



*******************************************************












花火も終わって、辺りに再び闇が戻って来た。多くの人が帰路に着こうと動き出している。
しかしその一方で、他の多くの物音とは毛色の異なる音が、人目を忍ぶように響いていた。
・・・男と女が求め合い、睦み合う、その物音が。

んん、はぁ・・・。ちゅっ・・・。・・・はぷっ・・・。

交わらせた二人の唇は、甘い甘いシロップの味がしていた。
ナナリーがぺろりと赤くなった舌を出すのを目に留めると、ルルーシュはその小さな舌を自分のそれで抱き締めにいった。
数分間に渡る貪りあうような唇の鬩ぎ合いが一時中断し、二人は唇を名残惜しそうに離す。
ナナリーが酸素を求めるようにはふはふと忙しなく呼吸している。
とろんとした瞳をして自分を見つめるナナリーを見て、ルルーシュは今自分もそのような顔をしているのだろうか、と思った。
ナナリーの大きな瞳の端に浮かんだ涙の玉を指の腹でそっと拭う。
涙に濡れた柔らかな長い睫毛の感触がした。

596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:51:29 ID:WE/RUKSQ
愛しい少女を胸に抱きながら、ルルーシュが尋ねる。
「・・・ナナリー・・・。・・・どうしたんだ?」
妹の求めに応じて、先程まで欲望の赴くままに貪っていた自分が言う言葉では無いと自覚しながら。
未だに二人とも浴衣を纏ったままで、口付けだけではこの滾る熱を昇華出来そうにないことは二人にもよく分かっていた。
ナナリーが僅かにルルーシュから身を離し、じっと見つめてくる。
「・・・・お兄様が・・・悪いんです・・・」
そう言いながら、ほっそりとした指を兄の口元に伸ばす。
細い指が繊細な動きで、ルルーシュの唇をなぞる。
凄艶という形容が相応しい微笑を浮かべて、ナナリーは言った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・お兄様の・・・、浴衣姿が・・・凄く・・・色っぽくて・・・。
 私・・・、わたし・・・・」
身体を支配する熱に堪えられないと言う様な切ない表情で、ナナリーが切々と訴える。
ルルーシュはそんな妹を目に留めると、改めてその細い身体に腕を回し、強く抱き締めた。
「・・・いつから・・・、ナナリーはそんな子になったのかな・・・?」
熱の篭る吐息交じりの声を、ナナリーの耳元で囁く。その柔らかな耳朶をはむ、と啄ばんだ。
「・・・ひゃぁあん!!」
途端にナナリーが小さな体を跳ねさせる。
ルルーシュが耳朶から唇を滑らせて、その白い項に辿り着く。
生え際の美しい可憐な項に口づけると、ナナリーがびくびくと身体を揺らした。
「・・・ぁっ、・・・だめぇ・・・!・・・おにいさまぁっ・・・!!」
「・・・何が、駄目・・・なのかな・・・・?」
「ぁうっ!!・・・わたし・・・、そこ・・・、ダメ・・・なんですぅ・・・!」
――ナナリーが首の後ろ、項が特に弱いことは、昔からナナリーの髪を切ってきた自分にはよく分かっている・・・。
ルルーシュは愛しい存在への嗜虐心を認めたうえで、更にナナリーを攻め立てた。
その度に、ナナリーが小さいけれど愛らしい嬌声を上げる。
小さな耳の中を一舐めして、ナナリーを苛める。
「・・・いつから・・・、ナナリーは・・・こんないやらしく・・・なったのかな・・・?」
「・・・んひゃっ・・・!・・・あ・・・、あぁ・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・。・・・・こんな・・・、俺を誘うように・・・、なって・・・」
「・・・・・〜〜〜〜!!・・・わた・・・、わたし・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・おにいさまと一緒に居ると・・・・、ダメになっちゃうんです・・・・。
 ・・・んぁっ!!」
ルルーシュの指が、いつの間にか力なく開かれたナナリーの足を撫でる。
ピンクの浴衣の裾がしどけなく開かれた。
最愛の少女の間近で、ルルーシュは低く艶めいた声を響かせる。
「・・・・『ダメ』?・・・どんな風に?」
「・・・くふぅぅ・・・!!・・・・あ・・・、あの・・・、だから・・・。
 ・・・・・わたし・・・・、どんどん、えっちになっちゃうぅ・・・・!」

顔を真っ赤に染めた愛しい少女の淫らな風情に、ルルーシュはどんどん劣情が這い上がる感覚を覚えた。
真っ白な足に残る弾痕を一つひとつ、ゆっくりとなぞる。
足を割り開き、掌が細い太股まで這い上がる。
完全に後戻りが出来なくなり、ルルーシュの掌が更に浴衣の奥に進もうとした瞬間――。

    ―――ピリリリリリリリリ!!!!

・・・濃密な空間を切り裂くように、携帯電話の電子音が鳴った。
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 02:56:44 ID:WE/RUKSQ

水を差されたことを苦々しく思いながらも、ルルーシュは携帯に手を伸ばす。
相手によっては切ってやろうと思って表示画面を見た瞬間――・・・、
・・・顔色を変えてルルーシュは電話に出た。
途端に――、
『・・・いくら何でももう来るだろう来るだろうと思ってたのに・・・、
 何してるんだよ、ルルーシュ!!』
聞きなれた幼馴染の声が受話器越しに聞こえてきた。
そういえば、花火が終わったら向こう岸の時計台で待ち合わせて、生徒会皆で帰る筈だったのだ。
途中までは自分もそのことを覚えていて、ちゃんと定刻通りに着けるように心がけた筈・・・。
それが叶わなかったのは・・・・、
    目の前に居るこの愛しい少女の色香に惑わされてのことだった。

自失から立ち直ったルルーシュは、慌てて釈明を開始した。
「・・・わ、悪かった、スザク!!・・・ちょっと、こちらの方でイレギュラーな事態が・・・!!」
『言い訳するなよ。大体、もう20分以上過ぎてるんだぞ?!携帯で連絡を入れるくらい出来たんじゃないか?』
スザクの口調は普段のそれよりも若干荒っぽい。
――コイツ、怒ってるな・・・。
ルルーシュは幼馴染の心情を鑑みたうえで、更に彼の周りで共に待っているだろう生徒会の面々を思い出した。
「だ、だから、悪かったって・・・。皆、そっちで待ってるんだろう?急いで向かうから――」
『ああ、もう良いよ、ルルーシュ。皆待ちくたびれたみたいだし、ちゃんと連絡ついたから皆も安心した、ってさ。
 僕達、先に帰るね。
 ―――だから、もう少しそっちで『ゆっくり』してきても良いよ?』

・・・最後に言い放たれた幼馴染の一言に、ルルーシュの思考が一瞬停止した。
含みを持たせたようなその口ぶりに、一体どこまで『知って』いるのかと・・・、疑いたくなる一言だった。
携帯の通話ボタンを切って、妹の方を振り返る。
妹は会話が聞こえていたらしく、頬を真っ赤に染めていたが、先程までの婀娜っぽい表情は夢から醒めたように消え失せていた。
「・・・・私たちも、帰りましょうか」
力なく呟かれた細い声に、ルルーシュは首を縦に振るしかなかった。

598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 03:00:38 ID:WE/RUKSQ


静かな川沿いの道で、ゆっくりとルルーシュが車椅子を押して進めていく。
花火が終わって大分経ったのか、帰り道の人影は疎らになっていた。
仄かな街頭が二人の長短の影を投げかけていた。夜の空気独特の匂いがした。

「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
二人の兄妹は何処か気まずい様子で、ゆっくり夜道を進んでいた。
普段なら互いの間にある穏やかなほのぼのとした会話も聞かれない。
空気の重さに耐えかねてルルーシュが口を開こうとした時、傍らの車椅子の少女が先に声を発した。
「・・・・・・・・・。
 ・・・お兄様、・・・先程は・・・済みませんでした」
何処か躊躇いがちに放たれた言葉に、思わずルルーシュがナナリーに視線を向ける。
彼女はゆっくりと車椅子のコントローラーを操っていたが、その顔は伏せられていた。
髪を結い上げているためかよく分かる頬の赤みを目にしたルルーシュも、途切れがちに少しずつ話し出す。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・いや、俺も・・・、悪かった。・・・あそこで・・・、あんな・・・ことまで・・・」
普段は饒舌な自分の口が上手く動かないことを意識しつつ、ルルーシュは先程までの密事を思い出し、
体の熱が呼び起こされるような気がした。
―――あれほど必死に、何とか『熱』を醒ましたというのに・・・!!
此処が暗い夜道でなかったら、普段は冷静を貼り付けたような彼の白い肌が、
薄っすらと赤く染まっていることが分かったに違いない。
二人の兄妹の恥じらいを内包したまま、夜の闇は何処までも続いた。


所々で細々と油蝉の鳴き声が聞こえる闇は、街中の街灯で少しずつ途切れさせられる。
川沿いの道から出て、自分たちの家までの距離が近づいた頃、ナナリーがルルーシュに話しかけた。
「・・・・・・・・・お兄様」
「・・・ん?・・・何だい?ナナリー」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・部屋に戻ったら、『さっきの続き』・・・、
    いっぱい、シて下さいね?」


・・・その言葉にルルーシュがまたも固まった。
そして同時に、街灯に照らし出された妹の、最愛の少女の艶めいた表情に魂を奪われる。




・・・熱い夏の夜は、まだまだ続きそうだ。



おわり
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 03:05:14 ID:WE/RUKSQ
以上です
反省は少ししたが後悔は全くしていない(`・ω・´)
それでは失礼
600名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 09:27:40 ID:esCfQNHG
>>589
ちょwwルルナナにしか見えないw
スザクに似ているやつもいるしさよこの名前もあるしこれは…
しかも母の復讐とかwww

>>599
GJ!!
ルルナナ浴衣花火(*´Д`)ハァハァ
ナナリーから誘うのも可愛いな
601名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 17:39:23 ID:m351hRrA
>>589
イベントCGに主人公(顔無)が在るけど
まんまルルーシュじゃねぇかよ、これ…
狙って作ったとしか思えんw

>>599
GJ!GJ!!
本当に貴方の文章は素晴らしい
夏の暑さで渇き切りそうな心が潤ったよ
602名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/04(火) 09:54:56 ID:v7zPEi6t
>>589
そのエロゲ見た時ルルナナ狙っているとしか思えなかった

>>599
しっとりはんなりイチャツク2人もいいもんですね
このぐらいまでの表現なら全年齢もありかと
それにしてもスザクは毎回いいところでwwww
603名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/04(火) 20:05:39 ID:IJzflu4v
>>599
神GJ!!レオンの方も楽しみにしてます
それにしても、スザクめwwww
家に帰ったらを想像したら(;´Д`)ハァハァしたわw
604名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/05(水) 23:43:10 ID:ZuOmZ+Ym
まったくルルナナの日常にもイベントにもハァハァ要素が満載だぜ
605名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/06(木) 00:11:53 ID:9i7q9R6o
>>589のエロゲをルルーシュにプレゼントしたい
606名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/06(木) 00:28:09 ID:nNw8UI9O
>>605
プレイ中にナナリーに見つかって大変なことに!
607ナナリー:2009/08/06(木) 22:52:47 ID:LHsUxJOd
お兄様のばかぁぁ!!!!!












そういう事をやりたいのなら私だけにして下さい
608ルルーシュ:2009/08/07(金) 10:55:46 ID:jGy83qra
>>607
そ・・・、そんな・・・、ナナリー!!!
俺の秘蔵コレクションまで没収しないでくれ!!!
せめて『お兄様と一緒』と『蜜月』と『しすたー☆すれいぶ』だけは・・・!!!!!!
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/07(金) 13:24:06 ID:I+C7sKIq
ルルーシュの部屋を捜索したら本当に出てきそうで困るwww
ナナリー抱き枕とか手作りしてそうだ
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/08(土) 08:48:26 ID:09Xke2og
ナナリーの抱き枕とシーツセット、ぬいぐるみ、ポスター、等身大ポップ、フィギュア…
この辺りは制作しているだろうなww
611名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/08(土) 10:36:37 ID:77yL+B3H
R2でナナリーと会えない日々に悶々とした想いを慰めるために作成したんですね
分かります
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/09(日) 01:11:34 ID:MDncoxPw
ナナリーはナナリーでルルーシュと会えなかった間に同じようなルルーシュグッズを作っていそうだ
ナナリー自身は作れないから業者に依頼してさw
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/10(月) 01:05:00 ID:t4AjZ4KY
ルルーシュが作ってくれたお菓子とかをコックとかに頼んで
作ってもらってたりしてそうだな
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/10(月) 01:45:07 ID:nAuPXRKQ
味の追求に妥協は許さなそうだ


ナナリースレからナナリーもどきのエロゲ絵の甜菜
やっぱりテラルルーシュwwww

798 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/08/10(月) 01:28:03 ID:l9rec8kS
ttp://sukima.vip2ch.com/up/sukima041960.jpg
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/10(月) 02:12:44 ID:0U67gm5g
>>614
ちょwww
どう見てもルルナナじゃねーかwwwww
制作者密かにルルナナ好きなんじゃねwww
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/10(月) 02:19:07 ID:nAsGH60F
>>614
吹いたw酒返せwww
つかこれは勅令で作られたものと見た。さすがは陛下w
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/10(月) 09:23:45 ID:IuJ0qbJP
>>614
これはルルーシュww
ここまで似ているとはwww
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/10(月) 23:02:10 ID:HhJ13b6u
>>614
ルルナナかと思ったwww
狙っているとしか思えない
619名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 01:15:49 ID:RLjrjwIM
空白の2ヶ月にて

悪逆皇帝「全てのエロゲ作家、ギャルゲ作家に告ぐ!!!
     黒髪紫目の男と長いウェーブ髪のロリ少女が結ばれるゲームを作成せよ!!!
     少女は菫色の瞳だと尚良し!二人に血縁関係があれば更に良し!!!
     この私が満足のいく作品が完成するまで制作を続行せよ!!! 全力で!!!!」
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 08:41:18 ID:LlElht6T
さすがルルーシュw


地震凄かった
不謹慎だが地震起きたらナナリーはルルーシュに抱きつくなとか思ってしまった
621名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/12(水) 01:31:37 ID:kcwwdskx
抱きつくだろうな
ルルーシュもここぞとばかりにナナリーを抱きしめそうだwww

エロゲで思い出したがDLSiteにルルナナCG集が出ていた
そのエロゲも欲しいところ
622名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/12(水) 08:58:58 ID:lZd4OG8Z
帰ったら全力で探す

夏コミはまだルルナナ残っているかな
623名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/12(水) 13:40:39 ID:kcwwdskx
夏コミか
非アダルトならルルナナあるみたいだけどアダルトはなさそうだよな
もしあってくれたら全力で購入しに行くんだが
624名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/12(水) 13:51:34 ID:cSRxSxD9
えっちぃルルナナ本が読みたいです先生
男性向けが凄く…欲しいですハァハァ

……ルルナナ似のエロゲで我慢するしか無いのかな
625名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/12(水) 15:25:37 ID:scYQ0Xv9
下がり過ぎage
626名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/13(木) 14:27:33 ID:8969nCzX
みんなコミケに行っているのかな
報告よろ
627名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/13(木) 15:56:41 ID:N5//yuxU
明日じゃなかったっけ
自分も同じく報告待ち

もう燃料ないのかな
マジコの漫画がどうなるかが気になる
628名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/14(金) 17:05:38 ID:IX398rRs
この3日間きっと2chはどこも過疎っている
629名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/14(金) 22:02:26 ID:EPIe69yt
コミケ行ってきた。曇りだったけど、蒸してて暑かった
ルルナナ本は、4冊ゲット(某魔法少女ブースに行く予定もあったため、戦利品は少なめ)
どれも満足できる内容だった
630名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/14(金) 23:28:04 ID:IX398rRs
そうなんだ。
結構あったんだ。
全部ギアススペースにあったのかな?
631名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/15(土) 20:26:13 ID:0Jf60uvP
お盆か
ナナリーもルルーシュのお墓参りに行くんだろうな
632名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/15(土) 22:03:55 ID:+YbhNZA4
ルルーシュがナナリーに会いにCの世界からやってきます
633名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/16(日) 00:49:54 ID:Zp06aQ+Y
>>632
なんかあまり泣けないw
634名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/16(日) 00:51:14 ID:/FkO67gv
Cの世界がどんなものなのか具体的にはよく分からなかったけど、きっとルルーシュはいつもナナリーの側にいるんだろうな
そう考えると・・・目から汁が出る
635名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/16(日) 11:55:46 ID:+3haiPDE
>>632
なすときゅうりに乗ってやってくるんだなww

>>634
ルルナナ切ない(´;ω;`)
636名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/16(日) 12:53:24 ID:TgLIINga
「……………あれ?……………………此処は…………?」
「あーあー、宿題なんてめんどくさいなー。………って、アレ???」
「………何だこの子供は……。何処かで見た顔だな……」
「………お、おおおおお母さーーーん!!!!!!ヘンなヤツが家の中に入ってるーーーーーー!!!!!!!!!」
「此処はお前の家なのか………?……というか、何故俺は此処に……。俺は死んだ筈………」
「もう、どうしたのー?そんな大きな声を出して…………………。
 ………………………??????!!!!!」
「…………まさ………か……、…………ナナ……リー………????」
「………嘘……、ウソ……………………。
 何で、此処に……………、おにいさま………が………………」
「おかあさーん!!!!!コイツ、いつの間にかふほうしんにゅうしてたんだよ!!!!!」
「………『お母さん』………?………まさか……、ナナリー、お前の………」
「………………………………………(声も無く泣き始めるナナリー)」
「あ!お母さんを泣かせるな!!!コイツめ!!」ポカポカ
「痛て!!!この餓鬼、何をする!!!!」
「お母さんを泣かせるヤツはこうだ!!!」ゲシゲシ
「くっ………、蹴るな!!!この糞餓鬼!!!!
 ハッ…………!!!……ナナリーの子供……、ということは……つまり……。
 …………ナナリイィイイイっっ!!!!!……誰だ!誰との子供だ????!!!!!」
「…………ヒックヒック……………………………………。
 ……………お…………………さま…………の………」
「…………え?」
「……………おにいさまの…………子供………です」

「………………………………は……………………………………????????????」
637名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/17(月) 10:14:39 ID:Cj9K5meS
ちょwwww
自分以外の子供を産んだと勘違いしてジェラってしまったルルーシュ萌え
638名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/17(月) 11:04:52 ID:Opfia/0c
>>636
テラモエスwwww
良かったね、お兄様w
639名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/18(火) 01:11:36 ID:bwjom6vv
>>636続き

「……で、何で私が呼び出されるんだ……」
「五月蝿いぞ、C.C.。どうせお前は今暇だろう」
「私にだって、至高のピザを探求するという当面の目的が………ブツブツ。…………まあ良い。
 ………で、一体何でCの世界に居る筈のお前が此処に居る?ルルーシュ」
「それを聞きたいから、お前を呼び出したんだ。………俺は確かにあの時、死んだ筈……。なのに、何故此処へ………」
「しかも、何故こんなステレオタイプな出で立ちなのか、だな」
「ああ、俺もまさか頭に輪、背中に羽根付きになっているとは思わなかった。
 ……………と、それはまず置いておいてだな、C.C.」
「何故今、お前が生者の世界に現われたか、だな。……………悪いが、私にもよく分からないんだ」
「分からない、だと?」
「ああ。……正直言って、コードとギアスに関わってから長い私でも、まだその全貌は掴めていないんだ。
 ………まあ、確証は持てないが、考えられる可能性は………ナナリー、じゃないか」
「………ナナリー……、が?」
「死しても尚、お前のナナリーに逢いたい、という願いか、それともナナリーのお前に逢いたい、という願いか、
 ……はたまた、その両方か。…………何らかの強い願い、想いの力がCの世界に作用したのかもしれない」
「…………………………………………」
「………。まあ、あくまでも可能性だからな。
 ………しかし、ルルーシュ、良かったじゃないか」
「…………?……何がだ?」
「こうして、成長して大人になったナナリーと会うことが出来て」
「………それは………///」
「私も会うのは久しぶりだが……、随分綺麗になったな、ナナリーは。やはり血は争えない、か」
「…………………」

640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/18(火) 01:39:50 ID:bwjom6vv
「まあ、その分、他の男に言い寄られているかもしれないが」
「………………!!!!………だ……、駄目だ、駄目だそんなの!!!!!」
「相変わらずナナリーのことになると血相変えるんだな、お前は。
 ……………安心しろ、ルルーシュ。男は誰でも、瘤付きの女には躊躇するものだ」
「………………へ??」
「ちゃんと話は聞いてるぞ。知らない間に一児の父になったみたいだな。おめでとうルルーシュ」
「………………そそそそそんな、まだ本当に俺の子だと分かったワケじゃ(ry」
「…………………………心当たりが全く無い、とでも言うつもりか?」
「………………………………………………………。
 ………いや、心当たりが…………有り過ぎる…………な……………」
「あの2ヶ月、あれ程『励んで』いたからな、お前は」
「……………………………………………………」
「愛しい女相手には、今までの淡泊さが嘘のようだったな」
「……………………………………………………………」
「………何より、お前によく似てるじゃないか」
「………………………………………………………………」
「それをお前、言うに事欠いて、認知しないつもりか?」
「……なっ………、何を…………!!!!………馬鹿を言うな!!!!!!」
「……なら、ちゃんと2人で話し合え。
 ―――――なあ?ナナリー」

(ドアの陰からナナリー登場)

「……………ナナリー…………」
「……………お兄様………………」
641名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/18(火) 14:39:26 ID:gxC937/O
>>940
GJ!
ルルーシュ可愛いな!2828ww
642名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 08:58:05 ID:NfQQM3IF
>>640
ルルーシュww

お盆終わっちゃったな
ルルーシュは帰ったのかな…
643名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 12:36:26 ID:W3jHJtui
>>640
そのまま帰らないで夫婦になっちゃえYo
644名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 14:06:20 ID:gsUDZx03
>>640
あの2ヶ月励んでいた、にハァハァした

>>643
もう既に夫婦のような気がす(ry
645名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/20(木) 00:08:47 ID:+Om9FPY+
そういやもうお盆終わってた
>>640続き

「……ナナ……リー…………。その…………………………」
「……………………あの子のことですよね?」
「あ……、ああ。その…………、幾つになるのかな?」
「………今年で9歳に……なります」
「そ、そう……か……(クソ、間が持たん!!!……えーとえーと)」
「(ジッとルルーシュを見つめ)……お兄様!!……その……、びっくり……しましたよね……」
「え?あ、ああ」
「……でもどうしても、私、わたし……、あの子を……」(涙ぐみ)
「…………ナナリー。……………………………。
 ……ごめん、一人で……、大変だったろう?」ぎゅっ
「…………おにいさま…………」ぎゅっ
「ありがとう、ナナリー……」


==================

「(抱き合いながら)……そうだ、ナナリー。あの子は……」
「……さっき……、説明……しました」
「そうか……。…………………………………………。
 ……なあ、ナナリー。あの子と……、ちゃんと対面したい」
「……そうですね。『お父さん』ですよ、って……。
 待って下さい。呼んで来ます」

ドダダダダダダダダダダダ

「何だこの音(ry」
「てやーーーーーっ!!!!!」バキッ
「ふごっ???!!!」(跳び蹴りがクリーンヒット)
「きゃああぁっ???!!!」
「………お母さんから離れろっ!!!」
646名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/20(木) 00:51:19 ID:+Om9FPY+
「………くっ……、つぅ〜……」
「……僕は、お前のコト、『お父さん』なんて認めないからなっ!!!!」
「コラっ!!!なんてことするのっ!!!!……謝りなさい!!!!!!」

トタタタタタタタタタタタタタ

「……こらーっっ!!!待ちなさーいっ!!!!」
「……………嫌われたな……」
「……ごめんなさい、お兄様……。後できつく叱っておきますから……」
「いや……、いきなりじゃあ、誰でも困惑するよな……。ハハ……」ショボン
「……お兄様……」
「……どうやら、早々に反抗期が来たようだな」
「C.C.さん……」
「まあ、予想よりも若くて戸惑ってるんじゃないか?だんだん慣れるだろう。
 ……ところでナナリー。この茄子ときゅうりは何事だ?」
「あの……、それは、日本の『お盆』の風習で……。
 あ、お盆というのは、ご先祖さまや亡くなった人をお迎えする日なんですが」
「成る程……。今回の『想いの力』はそれか……」
「………何ですか?」
「いや、何でもない。こっちの話だ。で、何で足のようなものが生えている?」
「ご先祖さまの乗り物で牛さんと馬さんに見立ててるそうです。
 ……昨日、あの子も一緒になって作ったのに……」
「………………。少しずつ、慣れてくれるだろうさ。
 ――――で、おい、『父親』。……いつまで凹んでいるつもりだ」
「………………………」ドンヨリ
「………傷は予想以上に深いようだな」
647名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/20(木) 11:22:09 ID:QO8Yh9HV
GJ!!
お盆ネタでそこまで想像できる能力に感動した!!


あとナスの馬に乗ってやってくるルルーシュを想像して笑ってしまった
648名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/20(木) 18:44:18 ID:rqwfDnOQ
>>645
GJGJ!25歳ナナリーと18歳のままルルーシュを想像して萌えた。
お盆すぎちゃったし帰れなくなって一緒に暮らせばいいよ!
そしてなにげに運動神経よさげな子供がイイ。親子げんかしたらルルが負けそうだw
649名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/22(土) 00:14:42 ID:oMs2f3hK
ルルナナ萌える
子供とか更に萌えた
ルルーシュか幼少シャルルに似ているんだろうなあ
650名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/22(土) 00:20:06 ID:6WjDINlz
中身はどっち似になるんだろう


公式ブログで何か打ち合わせあったって書いてあったな
新シリーズかOVAか…何でもいいけどルルナナに燃料があったら嬉しいな
651名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/22(土) 15:06:26 ID:2atA0bye
>>646続き

「ごはんが出来ましたよー」
「………ああ……!!……ナナリーの作った食事を食べられるなんて夢みたいだ……!!」
「そんな大したものでもありませんけど///」
「いや、本当に美味しそうだよ、この夏野菜カレー……!」
「……ルルーシュ。今更だが、お前、食事が出来るのか?」
「ああ、普通に感覚、痛覚があるみたいだな……。輪と羽付きなのが難点だが。
 ………ところでC.C.。何故お前まで当たり前のように食卓に着いている?」
「ナナリーに呼ばれたからだ」
「だって、みんなで食べた方がごはんも美味しいでしょう?お兄様」ニッコリ
「……ナナリーがそう言うなら……////」

トテテテテテ

「おかあさーん。僕、カボチャたくさん!!」
「ハイハイ、わかりました」
「わーい、ありがとう!……えへへ、いただきまーす」パクパク
「…………………………(……ああ、こうしてよく見ると、顔は昔の俺そのままだけど、
 目や髪の色はナナリー譲りなんだな……。愛の結晶……なんてな、フフフ)」
「…………………」ジーーーーー
「……ん?どうした?お父さんに何か言いたいことでもあるか?」
「……ニヤけた顔でこっち見るな。気持ち悪い」
「…………………!!!!!」ガーーーン
652名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/22(土) 17:13:45 ID:2atA0bye
「………………………………………」ガーンガーンガーン
「……いつまで石化してるつもりだ、ルルーシュ」
「あら?どうしたんですか?」←洗い物をしてて先ほどのやり取りに気付いてない
「な、ナナリイイイィィっっ!!!」(ナナリーにひし、と抱きつく)
「あらあら、どうしたんですか?お兄様。よしよし」
「……………………」ジトーーーー
「……(マズいな。またこの子ども……。ルルーシュもナナリーも気付いてないのか?)」
「ウッウッウッ(´;ω;`)」
「ああほら、お兄様、泣かないで……。……………。
 ハイ、あーん(はぁと」
「…………………………!!」
「…………(オイオイ、この子ども、殺気すら帯びてきたぞ……)」
「ハイ、あーんして♪お兄様」
「あーん♪」
「…美味しいですか?」
「モグモグ………うん、美味しい(はぁと」

ガタン!!!

「……?!……どうしたの?大きな音を立てて」
「……………」テクテクテク

(無言でルルーシュの傍に歩み寄り)

「………イィーーーーーーっっ、だ!!!!」

ダダダダダダダダダ

「「「……………………………」」」

========================

「………。……あの……、お兄様、………ごめんなさい……。あの子によく言ってきかせますから……」
「………イヤ………、ハハハ………」
「……ショックを隠せない顔をしてるぞ、ルルーシュ」
「………こんな……、……この俺が子育てで悩まされることとなろうとは……。
 ………………しかも」


     ぶるあぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!

「………あの男の顔が浮かんでこようとはな……」
「…………(………今更ながらにお前の気持ちが分かったらしいぞ、シャルル……)」
653名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 11:43:04 ID:7QmYI3DM
>>652
GJ!
ルルーシュwww
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 19:07:30 ID:hQISQknr
お盆は終わってるけどそんなの関係ねぇ
>>652続き


8月14日

「……今も日本に住んでいるとはな……」
「あらC.C.さん。意外でした?」
「いや……、お前と『アイツ』にとっても、思い出深い土地だからな。
 ……なあ、ナナリー。大丈夫なのか?あの2人……」
「……ええと、お兄様が『親子の溝を埋めるんだ!』って、張り切ってたので……。
 ……ホントは不安ですけど」
「父親の苦悩というヤツだな。ますます嫌われて帰ってくるかもしれないが」
「………………。違うんです。
 ………本当は、あの子……………」
「……ん?どうした?ナナリー」
「…………………………。
 あの、C.C.さん。――――見てもらいたいものが有るんです」



========================

「何でオマエがついてくるんだよ!!」
「い……、イヤー、久しぶりのこの世だし。お父さんもお前と遊びたいし」
「来なくていいもん」
「……………!!!!!(……クソ、めげるな、俺!!!(´;ω;`))
 ……え、えーと、何処に行くのかな??」
「………こんちゅーさいしゅー」
「む、虫かー!!!お父さん、ちょっと苦手だ(ry」
「だいたい、何で麦わら帽子にサングラスしてんだよ!!見るからに怪しいヤツじゃんか!!!」
「……しっ……、仕方ないだろ?!いかにも天使のような輪が着いてるんだから……。
 ………………それに俺はもう、この世の人間じゃないし……」
「………………………………………………………………………。
 …………やっぱ先に行く」ダッ
「あ!!!……ま、待ってくれーー!!!!」
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/24(月) 09:46:23 ID:NMzfRGfZ
GJ!!
子供かわいすぎる
そして続きが気になるwktk
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/24(月) 10:47:42 ID:+U8QgiYV
笑ったwww
自分も続きwktk
657名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/24(月) 11:01:04 ID:cB7hcQrY
久々にスレ見たら…

>>654
お兄様カワユスww
息子もかわええええええ
息子とお兄様でナナリーの取り合いだな
658名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/24(月) 22:45:42 ID:hilSQL62
>>654続き

「………ここは物置か?」
「ええ。ここ、元々日本の方が住んでいたお家なんですが、それを比較的割安で購入出来たんです。
 ……ああ、有りました。これです」
「……何だコレは??笹……、か?マオと見たことが……」
「これ、今年の7月7日、七夕で使った笹と、その飾りです。
 ……母子家庭で、普段は私も働きに出てるから、せめてこういう行事ごとは
 きちんとしてあげたくて」
「……良い母親だな」
「今年もこうしてあの子と一緒に七夕まつりをしたんです。
 あ、これはちゃんと後で、神社にお焚き上げに持っていかなくちゃいけないんですが」
「……お焚き上げ……?」
「神社でちゃんと笹ごと燃やして貰うんです。昔は川に流してたそうなんですが」
「成る程………。ナナリー、随分と詳しいな」
「郷に入っては郷に従え、ですから」
659名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/24(月) 22:57:37 ID:hilSQL62
「で、私に笹を見せてどうしろと……」
「ああ、そうでした。…………(ゴソゴソ)。
 ――――はい、コレです」
「……何だ、この紙は」
「それは短冊と言って、自分の叶えてほしいお願い事を書くんです。
 あの子、毎年沢山書くんですよ」
「なになに、『ケーキを1ホールまるごとたべられますように』、か……。
 微笑ましいな」
「……C.C.さん。それ、よく見て何か気付きませんか?」
「………………?
 ……ああ。よく見ると、糊付けされて二枚重ねになってるな」
「………それを、そっと捲って見てください」
「…………………?(ペリペリと剥がしていく)
  …………………………………………これは…………………………………」



    『おとうさんに あいたい』
660名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/25(火) 05:46:19 ID:A0O9aVmC
朝からちょっと感動してしまった・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
ID:hilSQL62さん乙です!スレ覗くのが楽しみになってるw
661名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/25(火) 09:09:09 ID:fqyorF07
同じく朝からうるっと来た
>>659 GJ!!
662名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/25(火) 14:05:44 ID:lWtrauxp
>>659
ちょw
最後感動しちゃったじゃないかww
続き楽しみにしてるぜ
663名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/26(水) 04:31:01 ID:HW835Dwc
GJすぐる
664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/27(木) 01:28:16 ID:ObRIkTPj
>>659続き

========================

その頃、問題の父子は



「…………ゼェ…………、……………ハァ………………。
 やっと…………、見つけ………た………」←死んでる筈なのに息も絶え絶え
「……………………何だ、追い付いちゃったのか」
「…………………はぁーー……。……お父さん、体力に自信が無いから、
 急に走るのは勘弁してくれ……。…………………。
 …………しかし、凄いな。あっという間に其処まで登ったのか」
「(木の上から)…………別に………」
「虫は居たかーーー??!!」
「こないだの台風で仕掛けた蜜が取れちゃった。………でも……………。
 ………………とぁっっ!!――――やったー!!クワガタ採れたーーーーっ!!!」
「クワガタ……?(昔、スザクが見せてくれた記憶を辿る)
 ……凄いじゃないかーーーっ!カブトムシはどうだー?!」
「カブトはそんなにきしょーかちが無いから、別に良いーーー!!
 (ハッと我に帰る)…………………………うるさーーーーーーい!!!!///
 これから降りるから、そこ退いて……」

(言いながら、先日の台風で折れかけていた木の枝が折れる)

メキメキメキッ!!!!!

「「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!」」

665名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/27(木) 01:53:04 ID:ObRIkTPj

どしーーん!!☆

「……………………………………、…………アレ????」
「………………っつぅ〜〜〜〜〜…………」
「……おっ……、オマエ、何僕の下敷きになってんだよっ!!!」
「……う〜……、ゲホゲホ。…………………死んでいてもこの身体にこの衝撃はキツい………」
「〜〜〜〜!!!………おい、何とか……、……っ痛ッ………??!!!」
「………?!!……おい、どうした?!!!その膝……」
「………さっき落ちそうだった時、幹ですりむいたんだとおもう……。……イテっ!!」
「…………………………」
「……ちぇ、ヘンなケガしちゃった。……さっさと帰ろーっと」(びっこ引きながら歩きだし)
「……………………………………ほら」(目の前で背中を向けてしゃがむルルーシュ)
「…………何してんだよ、オマエ」
「何って、膝が痛いんだろう?……おぶってやるから」
「ななななナニ馬鹿なことゆっちゃってんだよ!!!/////
 もうおんぶしてもらう程子どもじゃないやい!!!!」
「……でも、お前は俺の子供だ。遠慮するなよ、親子なんだから」
「………………………」
「…………ほら」






「…………背中の羽がくすぐったい」
「…………そうか」

666名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/27(木) 11:34:41 ID:MhrPzvtV
>死んでる筈なのに息も絶え絶え
笑ったwwwルルーシュwww



最後はまたうるっとしたぜー・゚・(ノД`)・゚・。
GJ!!!!
667名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/27(木) 13:29:15 ID:uhjyImBm
ほのぼのとした暖かい気持ちになりました
GJです!!
668名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/28(金) 01:36:50 ID:pjXUrOao
>>665続き

8月15日


「……うふふ。昨日、おんぶされて帰ってきて、どうしたのかと思いましたけど。ねえ?C.C.さん」
「……ああして一緒に昼寝するようになるとはな……。
 …………まあ、まだルルーシュの方が積極的に呼び掛けている感じだが」
「あの子ももうちょっと素直になれると良いんですけどね」
「そうだな。………フフフ、しかし………。
 こうして並んだ寝顔を改めて眺めて見ると、そっくりだな」
「うふふ、本当にそうですね」




==========================



『おかあさーん、ねえねえ』
『なあに?どうしたの?』
『なんでぼくには『おとうさん』がいないのー?』
『……え……』
『ともだちはみんな、おとうさんがいるよ?なんでぼくにはいないの?』
『………『お父さん』……?』
『うん。ぼくも、たかいたかいしてほしい』
『…………………………………………』
『おかあさん、ねえどうして?』
『…………………………………………。
 ……………………お父さんはね、…………ちょっと………遠い所に行っちゃったの……』
『とおいところ???』
『………そう。………だから………、こっちに来ることが出来ないの』
『そうなの??』
『……そう。―――――だから――』
『それなら、おかあさん。ぼく、たくさんおねがいするね?』
『………お願い?』
『うん。いっしょけんめーおねがいすれば、かみさまがきいてくれるんでしょ?
 ぼく、がんばっておねがいして、おとうさんがかえってこれるようにする!!』
『………………………』
669名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/28(金) 02:04:21 ID:pjXUrOao
********

『さあ、今年も七夕さまの飾り付けしましょう!』
『はい、お母さん。僕の短冊!』
『まあ、今年もどっさりね。……………(パラパラと捲る)。
 …………ねえ、いつもの『願い事』は?』
『………………………………………。
 ……あのね、お母さん』
『………なあに?』
『……………もう、僕に『嘘』吐かなくて……良いよ』
『………………え…………………………?』
『………お父さん、死んじゃったんでしょ?
 僕、―――――分かっちゃったんだ』
『………………な………、何、そんな冗談――――』
『ごまかさなくて良いよ。………ごめんなさい、お母さんに嘘言わせて』
『…………………………』
『…………でもね、お母さん。―――僕は、ずっとお母さんと一緒だから』
『……………………〜〜〜』
『僕がお父さんの分まで傍に居るから。だから―――――』



==========================


「……………………、ハッ……! ……今のは……夢……か……?」
「…………すー………、………すー…………」
「…………今のは……、この子の………記憶………??」(傍らの我が子をじっと見つめるルルーシュ)
「………………んん………、う〜〜ん………。
 …………………ふあ〜〜〜ぁ」ゴソゴソ
「………起きたのか?」
「…………コクリ」(寝呆けたまま目を擦る)
「…眠かったらまだ寝ても―――」
「…………おかあさーん、……おやつ〜………」テクテクテク
「………………………ナナリーのところへ行ってしまったか………」
670名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/28(金) 02:20:59 ID:vcQ971No
>>669
GJGJ!
息子…(´;ω;`)
最初はどたばたコメディーだと思ってたのに泣きそうになったわ
671名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/28(金) 22:32:23 ID:FJi8F1kp
続ききてる!!

やべぇ目から透明の血液が・・・・
>>669GJ!
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 20:12:44 ID:QY8bUf1C
>>669
ほろっと来た
書きたいことがありすぎて上手く伝えられないがグッと来た
本当にルルーシュにもナナリーにも幸せになって欲しかった
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/30(日) 00:36:39 ID:HUY01QT+
>>669続き


『……この『願い』をあの子が書いたのか……』
『ええ。………あの時あの子、“大丈夫だよ、お母さん。僕にはお母さんがいるもん”って、
 ……そう言ってたんです。……でも……』
『………こうしてこっそり願い事を書いていた、と』
『……………。………だから、あの子、本当はお兄様が、『お父さん』のことが
 恋しくて仕方ないんです。私に心配させないように、素っ気ない振りをしたり……。
……あの態度も、強がりでしか無いんだと思います』
『……………成る程な……』




  ……強情なのは、お前達2人に似ているのかもな。
  しかしナナリー。……お前が思う以上に、あの年頃の子供は難しいかもしれないぞ?
  ―――まあでも、あの子どもが『父親』との再会を願っていた気持ちは本当か……。
     ……もしかしたら、ルルーシュ、ナナリー、
     お前達2人に更にあの子どもを加えた『想いの力』が、今回の『奇跡』をもたらしたのかもしれないな……



「……どれ、あの子どもの腹のうちを聞き出してやるか」
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/30(日) 00:57:06 ID:HUY01QT+
「えへへー、すいかシャーベット、こっそりおかわりー」←おやつ中
「……おい、小僧。冷たいものを食べ過ぎると腹を冷やすぞ」
「あ、緑のおねーさんだ」
「私のことは『C.C.お姉様』と呼んでくれても構わないぞ」
「ねえ緑のおねーさん」(軽くスルー)
「………………何だ」
「………お母さん、今、嬉しいのかな」
「………それは、そうなんじゃ……ないか?愛する男が帰ってきたんだから。
 ……でも、少しだけ悲しいかもな」
「……どうして?」
「お前がまだ『父親』と壁を作ってるように見えるから」
「……………かべ?」
「ああ。……もう少しだけ、素直になってみても良いんじゃないか」
「…………………………………」
「……『お母さん』が、あの男に取られてしまいそうで悔しいのか」
「………………………………………!!!」
「……ふーむ」
675名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/30(日) 01:20:51 ID:HUY01QT+
「……『父親』にずっと会いたかった。でも、母親を困らせて悲しませるから、
 面と向かって言えなかった」
「…………………………」
「『父親』が思ったより若くて、母親とぴったり寄り添っているのがイヤだった」
「…………………………」
「……………どうやら、両方らしいな。
 ――だが、いくら子供でも、お前にも分かるだろう?」
「………………何が?」
「お前の両親は、お前をとても愛しているということだ。……その愛を理解して、応えてやれ」
「…………あい…………」
「それにいつまでもぎこちなく素っ気ないままだと、ルルーシュはおろか、
 ナナリーまで傷つくぞ?」
「………………………」
「……少し、お前には難しかったか。厳しかったかな?」
「……………おねーさんって………」
「……ん?」
「………何だか、おばさんみたい」
「…………………………………………………………………………」

ぎゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!

「ひててててててててっ!!!!!」
「………随分なことを言ってくれたのはこの口か?
 それだけ減らず口を叩ける元気が有るなら、さっさと両親のところへ行ってこい」


注:(親戚の)おばさん=コーネリア
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/30(日) 07:42:39 ID:zUppcyYf
職人頑張りすぎだろ
>>675GJGJGJ

おばさ、いやおねーさん素敵だ!w
677名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 10:04:51 ID:Nf0pgczP
>>675
GJ!
おばさんwww


ルルーシュスレから転載
ttp://ranobe.sakura.ne.jp/src/up40180.gif
このOPのシーンいつみても切ない(´;ω;`)
678名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/31(月) 11:34:24 ID:tx7dhgoF
>>677
相変わらず愛するヒロインと引き離される主人公にしか見えない
いや、それはそれで間違ってないのか……
しかし事前情報が無かったら、兄妹に見えないんじゃねwww
679名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/01(火) 00:52:04 ID:wdv6AG24
>>677
ルルーシュが素の自分を出す、というより感情を露にするのがナナリー関連ばかりで萌える
2期は色々と2人にとっては切なくかなしすぎたな
680名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/01(火) 01:27:34 ID:kclakpoz
>>675続き


何だかんだで夕食後

「……綺麗なお月様ですね」
「……そうだな」
「……お月様って……、何だか、お兄様みたい。ちょっと冷たく見えて、とても綺麗で
 本当はまん丸で優しい光を見てると、そう思います」
「……………。そうかな。俺は……、月を見るとナナリーを思い出す」
「え……?」
「……お前の白い肌も、その髪も、穏やかな顔も全部、月の精が居たらこんな感じだろうな……
 とか思ってた」
「………そんな……///」
「昔も可愛かったけど……、久しぶりに会ったお前は、もっと綺麗になっていた」(ス……とナナリーの頬に手を伸ばす)
「……お兄様……」
「……ナナリーは、温かいな」
「……お兄様も……、温かいですよ」
「不思議だな……。俺はもう死んでるのに。幽霊みたいなものなのに」
「……お兄様が幽霊でも、全然怖くありませんね。(クスクス笑い)
 それに今はどちらかと言うと、天使様みたい」
「…………。この輪と羽根が有っても、ろくな事無いけどな」
「まあ、そうなんですか?」
「第一、輪も羽根も邪魔で寝辛いだろ?」
「まあ……」くすくす
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/01(火) 01:49:28 ID:kclakpoz
「こんな羽根みたいな付属品は着いてたけど、……こうしてお前ともう一度会えて良かった」
「私も……嬉しいです。ものすごく」
「……それに、俺の子をお前が大切に育ててくれた、ってことも知ることが出来たし」
「『お母さん』ですもの。当然です」
「……本当に、ありがとう。ナナリー」
「お兄様……。……私の方こそ、お兄様が愛の証を遺してくれたこと……、感謝してます」
「……何もしてない、酷い父親だけどな」
「……違います。……お兄様は私のお兄様ですけど、同時にお父様のような存在でもあるんです。
 お兄様が私に……、人を慈しんで愛するとはどういうことなのか…、
 ……ずっと、教えてくれたんですよ」
「……ナナリー」
「うふふ。本当にお兄様は私にとって、お兄様で、お父様で、家族で……、
 ……そして、ただ1人の恋人、です」にっこり
「……………!!!」(感極まってぎゅう、と抱きつき)
「…お、……おにいさま?!!」
「…………ナナリー、俺も、お前を………
 ――――愛している。誰よりも」
「…………お兄様……。わたしも………」

(じっと見つめ合い、2人の顔が少しずつ近づいてゆき、そして―――………)


    バターーーーーーン!!!!!!

「………………おかあさーーーーーーーん!!!!!!」
682名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/01(火) 02:06:14 ID:kclakpoz
「……ど、どうしたの?!!そんな大きな音立ててドアを開けるなんて……」
「……おかあさーん、僕、今日、お母さんと一緒に寝る!!!」
「……んなっ……?!!!」(ルルーシュ唖然)
「あらあら、最近ずっと、『僕はおとなだもん』とか言って、1人で寝てたのに」
「……ぼく、やっぱり子どもだもん!ねえ良いでしょ?」
「………………(……ナナリーとのラブラブフィーバーの予定が……。
 そして俺の存在は………)」
「……もう〜、仕方ないなぁ。……一緒にお寝んねしましょうか」
「わ〜い、やったぁーーー!!」
「………………(どうせ俺なんて……。ポッと出の父親ですよ……)」(いじけてのの字を書き始めるルルーシュ)
「じゃあお布団持ってくる……、……どうしたの?」
「……………おい、オマエ。
 ―――――オマエも一緒に寝ても良いぞ」
「……………………………???!!!」
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/01(火) 02:30:13 ID:kclakpoz
「……い、今、何と……」
「……何度も言わせるなよ!!!///………僕ら3人、川の字で寝るぞ、って言ってんの!!!」
「……あら……、まあ……」(流石にナナリーも驚き)
「………ほ、……ほんとう…………に………??」(父親動揺&感動しまくりんぐ)
「……良いって言ってんじゃん/////」

注:昼寝はルルーシュがかなり懇願してやっと叶った

==========================



「えへへ、川の字ー♪」
「もう遅いから、ちゃんとお休みしましょうね」
「はーい、お休みなさい。………………………………………………。
 ………………すー……………………、……………………すー……………」
「………もう寝たのか……」(小声で)
「ええ、この子、とっても寝つきが良いんです」ヒソヒソ
「そういうところは昔のお前とそっくりだな」ヒソヒソ
「もう、お兄様ったら。……私たちも寝ましょうか」ヒソヒソ
「………………そうだな。……お休み、ナナリー」
「……お休みなさい。お兄様」





   ……それが今、お前の出来る精一杯か。
   ……まあ、正直まだまだだが、あの男もかなり喜んだろうしな……。
      『緑のおねーさん』は、ちゃんとお前のことを見てたからな、小僧。
      お休み、良い夢を。
684名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 13:02:46 ID:yDR3T+vq
下がりすぎなので上げ
685名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/03(木) 01:12:33 ID:+0nxZeoD
この流れいつまで続くんだろ
ネタもないしなぁ
686名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/03(木) 09:24:02 ID:GfBZZi29
>>683
仲良くなってよかったw

>>685
公式で動きありそうだから何かあるといいな
ルルナナが見たいです公式さん
687名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/03(木) 11:06:59 ID:F03vVV02
職人GJ!仲良くなって本当によかったw

>>685
さぁ君がネタをふるんだ
688名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/04(金) 21:36:04 ID:EYFB3Ick
ルナティック【lunatic】
[形動]精神に異常をきたしているさま。常軌を逸しているさま。

ルルナナティック【LuluNanatic】
[形動]精神に異常をきたしていると思えるほど妹思いの兄のこと。もしくは常軌を逸しているようにも見える
兄思いの妹のこと。 転じてラブラブ兄妹のことを表す。
689名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/04(金) 23:56:10 ID:vxXd/7Fz
シスター・コンプレックス【Sister complex】
[精神医学]兄が無意識的ないし意識的に妹を恋い慕う傾向。
この傾向のある者は概して妹を盲目的に可愛がり庇護するなどの行動が顕著に見られる。
日常的に妹の食事・入浴・就寝の世話を行うほか、稀に妹のボーイフレンドとの交際は認めても
デートは認めない、などの理不尽な言動に出ることも有る。
酷くなると妹の為に世界を変えようとする。
cf. passion to sister:妹萌え
690名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/05(土) 01:14:30 ID:gP8acmJE
萌えたwww
691名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/05(土) 09:48:21 ID:OZZHRlXy
>>688-689
ちょっw
そのルルナナ辞典欲しい
いくらですか?
692名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 00:47:15 ID:+zZTyKO0
>>683続き

     ……あれ?……此処は……

『お早うございます、ルルーシュ。お弁当出来てますよ』
『……ナナ……リー……?』
『どうしたんですか?ヘンな顔しちゃって。さあ、早く顔を洗って、朝ごはん食べちゃって下さい』

     ……鏡に映った……、……これが……俺………??!

『自分の顔をそんな見知らぬ人を見るみたいにじろじろ見ちゃって、どうしたんですか?』
『……………。……イヤ……………、その……』

     そうか……。此処は夢の中で、……俺が見たのは、『大人になった』俺の顔か……。
     ……心なしか、あの男に似てきたみたいだな……。ハハ……。
     生きていれば俺も良い歳だからな……。

『ご飯、テーブルの上にちゃんと準備出来てますからね?私はあの子を起こしに行ってきます。………………………。
 ………ほら、起きなさい。朝ですよ?新学期早々遅刻しちゃダメでしょう?』
『………………………』

     ……叶うことの無い望み。叶うことの無かった世界。
     そもそも、俺とナナリーは結ばれることは許されない間柄なのに。
693名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 01:03:40 ID:+zZTyKO0
     ………こうして、当たり前のように夫婦で居られるのは、……此処が夢だから……か。

『………ん〜〜ん。……ねむいよう………』コシコシ
『ほら、起きたならしゃんとしなさい』
『………ふぁ〜〜い……』

     ……でも、俺は………。
     例え夢の中でも、一時しか会えなくても…………

『……あら?ルルーシュ。もう家を出るんですか?』
『…………ああ。今日は少し早めに出て、やらなくちゃいけない仕事が有るからな。
 ……ほら、お前ももう起きろよ?』むに
『……ふにゃ……。ふぁい……』
『ほら、じゃあお父さんにちゃんと言いなさい。
 ……行ってらっしゃい、『あなた』』
『……………行ってらっしゃい、
    『お父さん』』


     ……例えほんのひとときでも、お前たちと会えて、俺は幸せだったよ。



『……………………………じゃあ、
      ………行ってきます』




694名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 08:40:05 ID:+zZTyKO0
==========================









「……………………」
「…………すー、………………すー………。………むにゃ………………、
   ……………ぉ……とー…さん…………。
 ………………………………………………………………あれ?」パチリ

(子ども1人だけ起床)

「……………おかーさん、まだ寝てる………。…………………まだ明け方じゃんか……………。
 ……………もっかい寝よ……………、………………………何だコレ?」

(ルルーシュが寝ていたところ、其処には……)

「………そういやアイツどこ行ったんだろ?………ま、いっか………。
 ゴソゴソ……………えっと…………、………アイツの羽根と…………、………紙………………???」ペラリ

(ルルーシュが残していった紙、其処には……)



        『 ありがとう 』




==========================
695名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 09:19:44 ID:+zZTyKO0
8月16日

「……それで、あの子ったら、1人でわんわん泣きながら家中捜し回ったみたいなんです」
「何も言わずに消えるとは……、あいつらしいな」
「多分、今日がお盆の終わりだから……なんですね……」
「……ナナリー。そういうお前の方こそ、目が赤くなってるぞ?」
「こ…、コレはあの…………、C.C.さん………、……えと………だから……………。
 ………………ふえ〜〜ん………、おにいさま〜〜〜〜」ヒックヒック
「ああよしよし、母親のお前まで泣いていても仕方ないだろう?」
「…………」ヒックヒック
696名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 09:37:07 ID:+zZTyKO0

(数時間後、落ち着いてから)

「………もう平気?」
「…………(コクリ)。………お母さんこそ…………」
「あは、そうね…。お母さんももう大丈夫よ。
 ……お父さんが急に居なくなって、びっくりしちゃったみたい」
「……まあ、居なくなったというより、在るべき処へ戻った、と言う方が適当かもな。
 だが、いつまでもお前たち2人が泣いてたら、あいつが心配し続けるぞ?」
「…………わかってるもん。…………………………………………。
 ……ねえ、お母さん」
「なあに?」
「……また……、会えるよね?」
「………………………………………………………。
 ………そうね、………きっと………」
「……また会えたら………、今度こそ、ちゃんと呼ぶんだ。

     『お父さん』って」



=========
おしまい
697名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 15:12:58 ID:VdT+YNtY
完結したー!乙でした
早速もう一回頭か読むかなw
698名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 18:18:20 ID:eHgjXbK4
どう?ナナリー負けそうですか?
699名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 23:51:11 ID:aTNFnyn0
>>696
GJですー切ないー・゚・(ノД`)・゚・。
なにげにC.C.と息子のからみも良かった。
700名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/07(月) 01:00:14 ID:xtsIk8Qa
>>696
GJ
最後には悪逆皇帝と呼ばれるまでになった彼だけど
これくらいの幸せを享受したってバチはあたらないよな
・゚・(ノД`)・゚・。
701名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 01:02:49 ID:NpBtfqcJ
ギアスの新展開は何か……
もしOVAだったら、ブリタニア前史を見たい
ルルーシュそっくりのリカルドとナナリーそっくりのエリザベスの恋物語を俺は見てみたい
702名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 01:32:55 ID:6PzJeo0J
誰得なんだそれ
703名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 01:40:17 ID:NpBtfqcJ
俺得

本音を言えばルルナナの子どもがキーキャラの続編希望
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 00:32:39 ID:bM/sEzVH
続編本当にやるといいね
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 00:55:49 ID:t7TEbfrw
   /⌒ヽ
  / ´_ゝ`)すいません、ちょっと投下させて頂きますよ・・・
  |    /
  | /| |
  // | |
 U  .U

ちょっと魔がさした文章です
楽屋ネタパラレル注意
706名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 00:57:19 ID:t7TEbfrw

「お疲れ様でしたー」
「おつかれー」
「おつかれっしたー!」

スタジオの彼方此方で色々な人々の声が飛ぶ。
そうだ、今日は2年近く続いたシリーズの撮影が、遂に終了する日なのだ。
先程自分の出番を終えて楽屋に引き上げた俺は、これまでの思い出を反芻するように記憶を巡らせていた。
思えばこの2年、沢山の演者やスタッフと出会い、関わってきたのだという事実を、改めて実感する。
そして、役の中の『俺』と最後まで深く関わった少女。
絹のように柔らかな髪とすべすべした素肌、愛らしい顔立ち。
まるで目の前に居るかのようにありありと少女の姿を思い浮かべていると、不意に楽屋のドアがノックされた。
「・・・どうぞ」
カチャ、と静かにドアノブが回る。
「・・・失礼します」
俺の返事を受けて入ってきたのは、たった今俺が脳裏に思い描いていた少女だった。



『Backstage』



「・・・えと、ルルーシュさん、お時間宜しかったですか?」
目の前の少女は、如何にもお嬢様然とした口調で話す。
これは彼女自身が劇中で演じていたキャラクターと余り変わらない。
虚構の姿と違うのは、現実では彼女の目はとてもよく見えて、かつその両足にも異常など見られない、ということだ。
健康そのものの少女は身長差のある俺を下から上目遣いに見つめてくる。
「・・・大丈夫だよ」
先程の問いに俺が返した答えを聞くと、少女は改めて安心したように顔を綻ばせた。


俺と彼女は、この2年間続いたシリーズの中で『兄妹』を演じてきた。
設定上では、劇中の超大国の皇子と姫君で、親に捨てられた後二人だけで寄り添うように生きてきたのだと言う。
『妹』は幼い頃に何者かに襲われ、目も見えず、足も動かなくなったという設定だった。
傍目にも惨い設定だが、そんな背景も有ってか、『俺』は『妹』に対して通常では考えられない程献身的になった。
2年間続いたシリーズ中では沢山のヒロインが居たが、シリーズを通して『俺』が愛を語ったのは
その『妹』だけ、という―――。
・・・下手したら物議を醸すのではないかと思われる程に緊密な関係の、兄と妹だったのだ。
707名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 00:59:03 ID:t7TEbfrw
「あの・・・、今日で、このスタジオも解散になるみたいですけど、一言、どうしても・・・、
 ・・・ルルーシュさんにはお礼を言いたくて」
目の前の少女は、何処かもじもじとしながら俺を見つめてくる。
白い頬に赤みが差す様に見蕩れながら、俺は少女の言葉を引き継ぐように言った。
「・・・『お礼』?・・・そんな、俺はお礼を言われるほど大したことはした心算は無いよ?
 それより、俺は君にお礼を言いたい位だ。―――ありがとう、ナナリー」
ナナリー、と呼ばれた少女は、その言葉を聞いた途端俯き加減だった顔を跳ね上げた。
「・・・そ、そんな・・・!!ルルーシュさんがそんなこと言わなくても・・・!
 ・・・あの、ルルーシュさんは、お芝居を余りしたこと無かった私の、台本読みにも付き合ってくれたり、
 沢山、お世話して下さったのに・・・」

どうやら自分が言うべき言葉を先に言われて困ってしまったと言いたげな、八の字に下がった眉を見て、
俺は小さく噴出した。
この少女は自分の思ったことは素直に表情に反映させる、とても天真爛漫な子なのだと・・・、
この2年間でよく知った俺は、ただ微笑ましい気持ちがしていた。
「・・・ナナリー。俺はね、君と会えて、そういう風に世話出来た・・・、
 ああ、イヤ、こんな言い方は駄目か・・・。
 ・・・君と一緒に過ごせたことが、凄く楽しかったんだ」
少女・ナナリーに柔らかな視線を向けて言うと、彼女はますます赤くなって俺を見つめ返してきた。
小さなピンク色の唇を開いて話し出す。
「・・・あの、わわわたしも、ルルーシュさんと一緒にお芝居出来て、楽しかったです・・・」
「はは、そうか。・・・そう言って貰えるなら、嬉しいよ。
 ・・・・・・・でも、今日は大変だったな」
「あれは・・・!!!・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・私、もう暫くあんなお芝居したくないです・・・」
「あんな大勢のエキストラの前だと、大変だもんな」
「・・・違います!!・・・・・・・もう・・・、あんな風に悲しいお芝居は・・・、
 ・・・・・・・・・したくないんです・・・・」
「・・・ナナリー」

今日の撮影は、クライマックスの、『俺』が刺される場面だった。
紆余曲折あって世界の憎しみを一身に集めた『悪』である『俺』が、嘗ての親友に殺される、という場面で、
『俺』は自分の最期を最愛の『妹』の下で迎えたのだ。
多くのエキストラが演じた民衆の歓喜の声と反対に、絶望に泣き叫ぶ『妹』を演じたのはナナリーだ。
彼女は確かに演技の後、それが演技では済まされないと言う位に延々と泣きじゃくっていた。

708名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 01:00:37 ID:t7TEbfrw
「・・・そうか、大変だったもんな。大丈夫か?瞼、腫れたりしてないか?」
少女の心情を思い遣った俺は、つかつかと歩み寄ると、彼女の顔を間近から覗き込んだ。
「・・・ひゃうぅ・・・」
驚いたのか、妙な声を出したナナリーの小さな顔を、じっと見つめる。
長い睫毛に彩られた美しい瞳。
すべすべとした白い肌。
ピンク色の小さな唇と、同じくらいに染まったピンク色の頬。
まだ幼さを残すが、綺麗に整った顔立ち。
・・・思えば2年前、初めて会ったときは、本当に小学生かと思えるほどに小さな子どもだったのに。
気付かぬうちに、彼女は少しずつ大人への階段を昇り始めていた。

そしていつしか、俺は、そんな彼女に―――・・・。



「・・・きゃっ・・・?!る、ルルーシュさん・・・?」
「・・・・・・・ナナリー・・・」
ナナリーの戸惑いの声を聞きながら、俺は彼女の小さな顎を捉えた。
もう片方の手を少女の細い腰に回す。
これが他の出演者やスタッフに見られたら、セクハラだと罵られるのか、と頭の端で考えつつ、
ナナリーとの距離を詰めていく。
頭一つ分は有る身長差は、こういう時邪魔だ。
彼女の大きな瞳に自分が映り込む様を見ながら、少しでも近づけるように僅かに自分の身を折る。
すると。

「―――・・・・・!!!」
・・・ナナリーが顔を真っ赤にしながらぎゅっと瞳を閉じて、背伸びをしてくれていた。
色気というものが全く無いような顔を、この上なく可愛いと思う。
彼女の様子から『同意』を得たと思った俺は、更に顔を近づけていく。
二人の吐息が交わりそうな程に近づいた、その時。






「・・・・・・・・・・・・・やっと出番が終わったと思ったのに、こんな所でも演技指導ですか?」





・・・楽屋内に、一人の少年の声が響いた。

709名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 01:02:17 ID:t7TEbfrw
無遠慮にも、ノックも声掛けも無しに入ってきた少年の顔を見た途端、ナナリーがぱっと俺から離れた。
「・・・ろっ・・・、ろろろろロロおにいちゃん!!!!」
顔をこの上ない程に真っ赤にして、しどろもどろになっている。
言い逃れ出来ない程の密会の現場を実兄に目撃された少女は、もう何も言えないようだ。
そんな妹を一瞥すると、少年・ロロは堂々と楽屋に入ってきて、俺の側につかつかと歩み寄った。
俺を、射殺すような冷たい瞳で見つめてくる。
「・・・随分なご身分ですね。セクハラで訴えますよ?」
「それは困るな。ナナリーが悲しむ」
「・・・・・・・・・・・・。・・・兎に角、これで撮影は終わったんだから、
 これからは不用意にナナリーに近づかないで下さい。
 ・・・行くよ、ナナリー」
俺の軽口をいなすと、ロロはナナリーの手を掴んで楽屋から連れ出そうとしていた。
兄の強い力に引き摺られながら、ナナリーが俺の方をじっと見つめてくる。
「・・・あ、あの、ルルーシュさん・・・!!」
言葉にならない想いがその瞳から溢れ出るのを受け取った俺は、少女に柔らかな笑みを返す。
「・・・大丈夫。今日は残念だったけど・・・、今度の打ち上げの日に会えることを楽しみにしてるよ、ナナリー」
そんな俺の言葉を聞いた途端、少年が恐ろしい眼で俺を睨み付けた。
劇中での『俺』と少年・ロロの関係が血の繋がらない『兄弟』だったのに対し、
現実ではロロとナナリーが本当の『兄妹』だ。
劇中の俺の役の如く業界でも評判のシスコンである少年は、今日も今日とて俺の前から
最愛の妹を奪い去って行った。
「・・・・まあ、次、会えた時だな・・・」
俺は小さく一人ごちると、ポケットの中に隠していた紙片を取り出した。
紙には、俺のプライベートの携帯番号とメールアドレスが書いてある。
もし脈がありそうだったら、隙を見て彼女に渡そうと思っていたのだが・・・。



「・・・役の上では結ばれなかったけど・・・、『こっち』では必ず君を手に入れてみせるよ、ナナリー」




俺の不敵な台詞は、誰に聞かれることも無く呟かれたのだった。





おわり


710名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 01:03:39 ID:t7TEbfrw
おまけ

「ナナリー!!あんな所にあんな男と二人きりで、何してたんだよ!!!」
「・・・お兄ちゃんには関係無いでしょっ!!!お兄ちゃんが邪魔しなかったら、私とルルーシュさんは・・・」
「アイツは、業界でも手の早い男で有名なんだぞっ?!!駄目!!絶対!!!あんな男と付き合うなんて、
 僕が許さないからな!!!」
「そうやって、お兄ちゃんがいっつも過保護にするから駄目なの!!!大体、妹が心配だからって、何でこのシリーズの
 役のオーディションまで受けて、2ndシーズンから実際に俳優デビューしちゃうのよ!!!」
「僕がナナリーの保護者だから。・・・そもそも、こんな芸能界に行くなんて、最初から反対だったんだよ。
 見ろよ、こうして先輩俳優に目をつけられて・・・」
「ルルーシュさんはそんなのじゃないもん!!!・・・お兄ちゃんがそんなこと言うなら、今日、
 ハンバーグ作ってあげないから!!!」
「へ??!!・・・あ、ごめん・・・、って、イヤ、それとコレとは話が別!!!!・・・」
「・・・・・・・!!!!」
「・・・・・・・・」
「・・・・」




・・・ルルーシュの障害は、予想以上に強固なようだ。

711名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 01:06:00 ID:t7TEbfrw
何で役名=実名なんだよ、という突っ込みはナシにしておくんなせえ
パラレル苦手な人すみません
それでは失礼しますた
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 01:48:33 ID:T5Da4n28
>>711
GJ!!!!
興奮で眠れなくなったじゃないかww
兄妹なルルナナも良いがこういうパラレルなルルナナも良いな!
ロロナナ兄妹も可愛い
明日はこの妄想で乗り切るwww
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/10(木) 12:08:10 ID:mlDfXwY3
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/10(木) 13:03:12 ID:kHY7DT8t
>>713
これは例のエロゲーか?
ウェディングドレスがいいな可愛い
しかしやっぱりルルナナに変換してしまうww
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/10(木) 16:43:12 ID:s0Fdp+qE
>>713
2枚めフイタ
まじでルルナナに見えてくるwww
ナナリーが妊娠した時のルルーシュの反応を妄想してしまう俺がいる
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/10(木) 23:56:55 ID:SOji/fMl
>>713
ルルナナwww
ごちそうさまでした
717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/11(金) 00:34:57 ID:GYJKsTSs
実際ナナリーが妊娠しても、ルルーシュが>>713みたいに
労るように優しくセクロスする姿がありありと浮かぶわ
718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/11(金) 01:06:23 ID:dtb+r/LX
夕食の準備中

ナナリー「・・・お兄様」

ルルーシュ「ん?何だい?ナナリー」

ナナリー「・・・出来ちゃった・・・みたいです・・・」

ルルーシュ「そうか。じゃあ出来たサラダはその皿に盛り付けておいてくれるか?あとは――」

ナナリー「・・・違います!!!・・・〜〜その、・・・う〜〜〜〜。
     だから、・・・・えっと・・・、・・・その・・・。
       ・・・赤ちゃん!!!・・・出来ちゃったんです!!!!」

ルルーシュ「そうか。それはめでた―――――――・・・・・・・・・・・・・。
              ・・・・え??????」

ナナリー「・・・そこで『誰の?』とか、とぼけないで下さいね?
     ・・・・・・・・・私たちの赤ちゃん・・・、出来ちゃったんですよ」

ルルーシュ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は????????????????」



ここでルルーシュの反応

@「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(←嬉しくて嬉しくて言葉に出来ない)
A「・・・たたたた大変だ!!!早くベビー用品を買いに行かなくては・・・!!!!」
B「・・・・・・・・・・・・ナナリー。まさか、こんな風に順番が逆になるとは・・・。
  ・・・責任は俺が取る。・・・結婚しよう」
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/11(金) 10:24:43 ID:mVwjmhaf
希望は3だけど実際は1っぽいww
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/11(金) 10:36:32 ID:oHFL5teu
いつものごとく自分を見失い2になると予測w
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/11(金) 23:04:24 ID:d0ivHn7Z
>>718
まず@、続いてA、
そしてベビー用品を買いに行った帰りのバスの後部座席にてB

なんというか、ルルナナしかバスに乗ってなくて、
夕日に染まる後部座席にふたり寄り添い合って座っている絵が
>>718を読んで1秒で頭に浮かんだ俺はどう考えてもマジキチ
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/11(金) 23:39:52 ID:mVwjmhaf
>>721はわしが育てた
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/12(土) 00:23:52 ID:flptPFlz
>>722
仙さん乙


だが俺も>>721を読んで、「その日の晩はクリームシチューだな……」とか妄想しちまったんぜ
724名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/12(土) 00:48:06 ID:eLNt1xHS
自分なんか更にその夜2人でチュッチュしながら子供の名前をそうするか相談しているところを妄想したぜ
725名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/12(土) 17:05:45 ID:LbJ6+Qhf
ルルリーとかナナーシュとか妙な名前しか思い浮かばない
726名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/12(土) 20:01:07 ID:eLNt1xHS
ごめん
まじで吹いちまったw>ナナーシュ、ルルリー
727名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/12(土) 20:25:32 ID:86yY0tn9
ルルリーかわいいなwww
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/12(土) 23:33:19 ID:rlv2soIb
ルルリーはなんか可愛いなw
ナナーシュはルルーシュのマネをするナナリーみたいだww
729名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/13(日) 00:13:28 ID:lcZGHZL3
ルリ、ナッシュあたりでどうだろうか
730名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/13(日) 00:25:04 ID:67lJj2Zp
ルリが女の子で、ナッシュが男の子ってところか?
731名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/13(日) 13:36:27 ID:pZrVApED
ルリってみるとルリルリ思い出すぜ
732名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/13(日) 18:48:55 ID:82SM7PlD
ルリルリって聞くとダークネスプリンスを思い出すぜ
733名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/13(日) 19:34:28 ID:67lJj2Zp
綴り的には
ルリ→Luri
ナッシュ→Nash
って感じか
734名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/14(月) 01:33:16 ID:tg84eXvl
夕食後のまったりタイム


「・・・ねえ、お兄様?」
ナナリーは、自分の膝の上に頭を載せた兄に呼びかけた。
彼の頭を優しく撫でると、サラリとした黒髪が指の隙間を流れる。
それと全く質の異なる、ふわりとしたアッシュブロンドの少女は、兄に愛しげな眼差しを向けていた。
呼ばれた兄・ルルーシュは、この上ない程幸せだと言わんばかりの、力の抜けた表情をしている。
数瞬の間を置いて、ルルーシュがナナリーの呼びかけに反応を返した。
「・・・・・・何だい?ナナリー」
柔らかな妹の腿の感触を堪能しているのか、常なら鋭い彼の眦が下がっている。
兄の甘い視線を受けて、少女は再び口を開いた。
「・・・『名前』・・・、何にします?」
その言葉を聞くと、彼は「そうだなあ・・・」と小さく呟いた。
徐にもぞもぞと動きだす。仰向けだった体を返して、うつぶせ状態になる。
自然、愛しい少女の腿に顔を埋めることとなった。
「きゃんっ!・・・もう・・・、お兄様・・・。くすぐったいです・・・」
兄の吐息を足に感じて、ナナリーは堪らず声を上げた。
しかしこの行為自体を特に咎めることなく、自然なことのように受け入れる。
二人がこのように互いを慈しむのは、いつもの事だったからだ。
735名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/14(月) 01:35:16 ID:tg84eXvl

「・・・『名前』・・・、・・・ゆっくり・・・、考えよう」
不意に、ルルーシュがナナリーの腿に顔を埋めながら声を発した。
その状態から、どうしても声が篭ってしまいがちだが、一番近くに居る少女にはよく聞こえたようだ。
「ゆっくりしていると、結構あっという間に時間って過ぎちゃうんですよ?」
ナナリーがくすくすと笑う。その楽しげな様子にルルーシュもまた頬を緩ませる。
「本当は・・・、幾つか『候補』・・・、有るんだけどな・・・」
「え?・・・もぅ・・・。それなら今、教えてくれても良いじゃありませんか」
ほんの少し拗ねたようなナナリーの声を聞きながら、ルルーシュは彼女のほっそりとした腰に腕を回した。
まだぺたんとした、痩せた腹だ。
しかし其処には確実に、二人の愛の証が宿っている―――。
・・・今日の日中、二人で病院に行って確認してきたのだ。

まだぺたりとした少女の平らな腹を、大切な宝物のように撫でながら、ルルーシュが囁く。
「・・・もう少し・・・、もう少ししたら言うよ。
  だから、まずはナナリー。
      ―――――お前も『お兄様』呼びから卒業してくれないか?」

その言葉を聞いた途端に、ナナリーの頬は林檎のように紅潮した。
736名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/14(月) 19:40:03 ID:eKs74sJn
>>735
GJ
ルルナナは恥ずかいくらいラブラブだなw
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/15(火) 02:05:00 ID:tUcFWoBV
久々に来てみたら…ww

>>735
GJGJGJ!!
甘い雰囲気の二人に癒された
ひざ枕なんて絵になるだろうな
738名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/15(火) 21:04:16 ID:qIPlSOHn
>>735
GJ!

そういえば今更だが、ナナリーのスリーサイズはいくつか公式でてるの?ウィキにはなかったが・・・
まさか陛下が情報をシャットアウトしているのか?おや、こんな時間に来客かな・・・
739名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/16(水) 02:29:51 ID:yBuJuPuS
740名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/16(水) 02:31:01 ID:yBuJuPuS
741名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/16(水) 02:31:52 ID:yBuJuPuS
742名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/16(水) 13:20:31 ID:8d15QrBi
大体持っているのばかりだが中にはないものもあった
トンクス
つか一番上のCG集その絵を見ただけで購入しちまった俺がいるwww

743名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/16(水) 14:55:05 ID:94mzv3br
>>739
d
ルルナナ可愛い(*´Д`)ハァハァ


甜菜
マジコのやつナナリーがあんまり出ないらしくてスルーしていたが表紙の為だけに買いそうな自分がいる
http://www.kadokawa.co.jp/cover_b/200906/200906000105.jpg
http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200906000105
744名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/16(水) 22:26:07 ID:UZ1XatyB
>>743
キマシタワー
ルルナナ表紙おめ!
数少ない二人きり版権じゃないかw
ナナリーが手のなかに持ってる鶴=ルルーシュだと即座に脳内変換したぜ
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/18(金) 00:26:07 ID:bFNhXmx0
版権表紙ルルナナきたこれ!!

>マジコのやつナナリーがあんまり出ないらしくてスルーしていたが表紙の為だけに買いそうな自分がいる

右に同じであります!
746名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/18(金) 01:46:17 ID:J3BavSPE
ルルナナな版権はもっと欲しいです

ところで唐突ですが、
>>523-539の続きです
このスレの残り容量的にヤバイかな、と思ったので今回はこういう形でうpしました

・レオンが過去最高に出張りまくる
・ルルナナ要素が0.1%くらいしかない・・・

多分次からルルナナ描写が増えるかと思われ
苦手な方はスルー願います

ttp://uproda.2ch-library.com/lib170299.txt
747名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/18(金) 22:48:24 ID:gQa6bLdM
自覚なく相思相愛の恋愛感情って言うのも好き
748名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/18(金) 22:55:02 ID:SCF7jEiM
乙をしたいが拙者には読めなかったでござる。
749名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/18(金) 23:29:17 ID:a9OLjsJV
某も読めなかった・・・
教えてエロい人
750名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/18(金) 23:56:33 ID:lvA6SmLw
>>746 GJ

携帯からですが、メール欄のパスも通ってきちんと読めましたよ
751名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/19(土) 00:45:27 ID:N/RqIn5K
746です
あり 何か不具合あったかな・・・
一応>>750みたいにメール欄参照で
まあ このスレのカップリング名を半角英数で入力して下されば携帯からでもPCからでも見れるはず

あと言い忘れてましたが、遂にKMF戦闘が始まってます
752名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/19(土) 12:37:13 ID:8Y1hP2DA
拙者無事に読めたでござる。
GJ!

確かにこういう形にした気持ちも理解したでござるw
次回のルルナナ描写への伏線と思い、次回も期待しておりまする
753名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/19(土) 17:08:12 ID:smffTbsz
連休中はずっとぴったりしてるルルナナ
754名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/20(日) 01:55:07 ID:fzrlGOMm
敬老の日か…
じじばばになったルルナナ
孫達に囲まれて幸せなルルナナ


いいかもしれない
755名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/20(日) 02:04:39 ID:+CBD2Z22
ルルは体力無い面もあるけど、
親が親なのでルルナナ2人とも底力はあると見た

何が言いたいかというと、お盛ん過ぎて子供は2桁、
孫は3桁に届こうとしているルルナナ夫妻を想像してしまった
756名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/20(日) 02:20:34 ID:a05A6Fj6
ルルーシュは体力ないけど精力ありそうなイメージ
父親も母親も凄そうだからな・・・
ナナリーもなかなか(^q^)

「さあ、ナナリー。今日も頑張ろう」ギシギシ
「あ、あん!!やぁっ・・!赤ちゃんっ、増えてぇ・・・、サッカーチーム出来ちゃうぅ♥」ギシギシ
757名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/21(月) 12:37:42 ID:JNMlUc75
そうだよな。
シャルルパパンが子だくさんだったから女の子は父親に似るって言うし、ナナリーもなかなか(ry

想像するだけでハァハァしてきた
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/21(月) 14:45:34 ID:U99Ao/YF
ナナリーは確かに凄そうw
ナナリーが凄い→お兄様の精力うpでルルナナは凄い事に(;´Д`)ハァハァ
あんなすました顔して二人とも色んな事やってたり…
あールルナナ18禁を読みてえ…
759名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/21(月) 22:29:53 ID:yzBAvGKR
ルルナナってラブラブ過ぎて、カプって観点抜きにしても日頃から周りが赤面するレベルだったんじゃないかと思ってるwww


そろそろルルナナスレ始まってから一年が経つんだな
760名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/21(月) 23:06:33 ID:MwebyMKb
そろそろだっけ?と思って確認したら本当だったw

1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/09/28(日) 20:39:10 ID:6z8I8tG0
コレが最強だろぃ!

最終回からもう1年か…(´;ω;`)
761名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/22(火) 00:26:18 ID:0U6Iak5D
>>758

>あんなすました顔して二人とも色んな事やってたり…

エロパロ板でkwsk
762名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/22(火) 13:27:27 ID:ci79und+
みんなエロパロヘゴーだ!

ルルナナ神ktkr
763名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/22(火) 14:54:21 ID:JXarEgB8
な、なんだと!?
764名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/22(火) 22:49:05 ID:cqqM1ZjL
相変わらず神の小説は素敵だな
ルルナナは最高でエロイ!!
765名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/22(火) 23:13:47 ID:0U6Iak5D
今見てきたなり
相変わらず神の文は素晴らしかった
GJすぎる
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/23(水) 21:48:53 ID:Nr5w5SZL
ナナリーの身長っていくつ?
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/23(水) 21:53:52 ID:yIDtf9XM
スリーサイズも気になるな、公式にあるの?ウィキにはなかったが。
まぁ陛下が情報をガードしているのだろうけど
768名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/23(水) 22:01:18 ID:UQWtjepA
>>766
ルルーシュ(178cm)の頭一つ分下
正確な数値は分からず

>>767
確実にルルーシュしか知らないよな
でも1年ぶりにやっと手の届くところにナナリーを置けたとき、その成長ぶりに驚いたんではなかろうか(主に胸)
そしてルルーシュ本人のせいで空白の2ヶ月で更にサイズがうpしてry
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/23(水) 22:15:00 ID:UMLhA370
>>766
150cm〜くらい?とナナリースレで言われてたような

頭1つ差ってのが萌える
身長差の参考にどうぞ
ttp://ranobe.com/up/src/up398517.jpg
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/23(水) 23:43:16 ID:pXoW2vyj
>>767
そいつを知った奴は陛下の手で確実に消されるな
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/23(水) 23:47:00 ID:yIDtf9XM
すでに768氏が書き込みの途中で途切れているからな・・・
俺も気をつけな
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 00:28:50 ID:E3XWfVm4
>>768>>771
無茶しやがって・・・


突発的に、あの赤い囚人服の真相だよ!


ナナリー「・・・うう、・・・お兄様・・・。
     ・・・おにいさまは・・・本当に変わってしまわれたのですか・・・?」シクシク

(コンコン、と囚人部屋のドアがノックされる)

ナナリー「・・・どなたですか?(・・・まさか、お兄様?)」

メイド「失礼致します。皇帝陛下からのご命令で、今お召しになっている衣服から囚人服にお着替えになるように、と」

ナナリー「・・・・・・・・・・・・・!!!!(・・・やはり、お兄様はもう私のことなんて・・・)」

メイド「幾つか候補を持って参りました。こちらから選んで頂きます。(衣装ケースを置く)
    ・・・もし大変でしたら、お着替えを手伝わせて頂きますが」

ナナリー「・・・・・・・・・結構です。私はもう目が見えるんです。・・・貴女達の手を患わせる心算はありません」

メイド「・・・では、失礼いたします」ガチャ、キイィ、パタン

(メイド退出)
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 00:30:17 ID:E3XWfVm4
ナナリー(・・・やはり、お兄様はもう私のことなんて、どうでも良いんですね・・・。
     こうして、私をただの囚人として扱おうとしている・・・)


(暫くとことんまで落ち込んだあと、動き出すナナリー)


ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・。
     ・・・取り敢えず、どんな服か見てみましょうか」

(1つ目の衣装ケースを取り出して、開ける)

ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・これは・・・・・・・!!!!」


(箱の中には1本の縄が在った)


ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・・。
     ・・・これは・・・、幾ら何でも『衣服』とは言えないんじゃ・・・」

ナナリー「・・・まさか、これを全身に絡みつかせて纏わせる、というワケでもないでしょうし・・・」

ナナリー「・・・幾ら悪逆皇帝と言えど、お兄様に『えすえむ』趣味があるなんて、思えません」

ナナリー「・・・というか、これでは隠すべきところが隠れませんよね」

ナナリー「・・・まあ、これは置いておいて、次を見てみましょう」
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 00:32:54 ID:E3XWfVm4
(2つ目のケースを開けるナナリー)

ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ナナリー「・・・これ・・・。見たことは有りませんけど・・・、何処かでイメージしたものと近いような・・・」

ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ!!!
     分かりました!!!エリア11の私の前の、カラレス総督が行っていたイレブンの方の差別政策ですね!!!」

ナナリー「・・・このウサギさんのような耳としっぽとぴったりした衣装・・・。
     ・・・間違いありません!!!かの有名な『ばにーがーる』ですね!!!!」

ナナリー「・・・こんな、差別された方々が着せられていた衣装を・・・、私に宛がうなんて・・・。
     ・・・・・・・・・・・・・やはりお兄様は私のことなんて、どうでも良いんですね・・・」

ナナリー「・・・・・・・・・」シクシク
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 00:34:36 ID:E3XWfVm4
ナナリー「・・・泣いてばかりじゃ、どうしようもありませんもの。次、開けてみましょう」

(3つ目のケースを開けるナナリー)

ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ナナリー「・・・大分慣れてきたと思ったんですが・・・、やっぱりびっくりしちゃいました」

ナナリー「・・・コレ・・・・・・・・・・・・・・・・、水着・・・・です・・・よね・・・????」

ナナリー「以前、プールに連れて行って貰ったときの水着に感触が似てますもの。でも・・・」

ナナリー「・・・あれって、こんなに布の面積が少なかったでしょうか?????」

ナナリー「・・・水着の上の方は・・・、これ・・・お星様・・・ですか・・・???
     でも・・・、お星様が小さすぎて・・・、これだとこぼれちゃいそう・・・・////」

ナナリー「・・・下の方も・・・、これ・・・・『はいれぐ』って言うんでしょうか?///
     お尻のところも、殆ど布が無くて、Tの字みたい」

ナナリー「・・・いくら『びきに』でも、こんな衣装なんて着られません!!!」

ナナリー「・・・お兄様はどうあっても、私を辱めたいのですね・・・」グスン
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 00:36:37 ID:E3XWfVm4
(凹みまくった挙句、最後のケースに手を伸ばすナナリー)

ナナリー「・・・・・・・・・・・・・・・・。コレは・・・・・・・・・・・・・・・」

ナナリー「・・・多分、今までで一番まとも・・・ですよね」

ナナリー「赤い布の、割とゆったりとしたタイプですね」

ナナリー「・・・えっと・・・、こうして着るんでしょうか?」ヌギヌギ カチャカチャ

ナナリー「うんしょ・・・、こうして腰のところでベルトみたいに締めるんですよね・・?」パチン

ナナリー「・・・気をつけないと、色々見えちゃいそうですけど・・・、これが一番布地が沢山あるし・・・」

ナナリー「・・・何だか、昔着せてもらった日本の浴衣みたい・・・」

ナナリー「・・・・・・昔は楽しかったなあ・・・。お兄様と、スザクさんと・・・・」

(思い出に耽るナナリー)


ナナリー「・・・・・・・・・・・・・お兄様・・・・・・・・・・・・・・」


777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 00:39:14 ID:E3XWfVm4






ルルーシュ「・・・そうか。ナナリーはやはり、あの衣装を選んだか・・・。ククク・・・」

ルルーシュ「ふふふ、ナナリーは我が妹ながら、奥ゆかしく乙女らしく恥らういじらしい性格だからな・・・。
      ・・・ああして大胆な衣装を見せていけば、消去法で布が多い衣装を選ぶことは必然だ」

ルルーシュ「勿論、その過程で万一にも他の、衣装と言えない衣装を選んだとしても俺にとっての利は残る」

ルルーシュ「仮にナナリーが用意された囚人服の候補を全て拒絶したとしても、この俺が
      『お前に拒む権利など無いのだぞ?さあ脱ぐが良い。さもなくば俺が脱がしてやろう』プレイを行うのに、
      何の支障も無いわけだ」

ルルーシュ「俺がお前に一番似合うだろうと思って特別に仕立てた囚人服を選ぶのは、俺の狙い通りだったのだよ、ナナリー」

ルルーシュ「・・・ククク。では、この悪逆皇帝謹製の赤い奴隷服に身を包んだ哀れなお姫様の様子を見に行ってやるか。
      ・・・・ククククク。ハァーーーっハッハッハッハッハッ!!!!!!!」






==============================================

C.C.「・・・で、誰もルルーシュを止めなかったのか?」

ジェレミア「・・・いや、ここで私が例え進言したとしても、陛下が聞き入れたかどうか・・・」

スザク「・・・二人が一緒に居られるのは、あと2ヶ月しかないと思って・・・」

C.C.「・・・せめてもの思い出作り、か・・・。
   ・・・・あいつの今までに我慢に我慢を重ねて抑えてきた欲望を、誰も止めなかったということか」
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 00:42:58 ID:E3XWfVm4
ということらしいですぜ
悪逆皇帝と思しき人物の秘蔵記録を検証したから間違いない
俺この書き込みが終わったら彼女にプロポーズすr
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 08:25:22 ID:da+SxlTG
>>778
GJ!!
ひもがすげえ気になるんだぜ
プロポーズはリアルな話なのか?
だとしたらガンガレといいたい
780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 16:39:05 ID:zIdolN20
>>779
つ死亡フラグ
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 22:26:37 ID:yxts7Bwd
>>778
GJ!!それにしてもこのスレは良質なSSに溢れていて最高だな
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/24(木) 22:44:46 ID:oYAb15TZ
>>778
乙乙!
いいもの読んだ!

マジコの早売りゲットした
とりあえずネタバレ注意












中身は蓬莱島到着からフレイヤ発射までだから表紙以外ルルナナ要素はあまりない
ルルーシュがナナリーナナリーうるさいくらいw
カバー裏のミニキャラのナナリーが可愛かった
次で最終巻だから次がルルナナ巻になると思う
来春発売なので期待
ttp://imepita.jp/20090924/803960
ttp://imepita.jp/20090924/814720
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/25(金) 00:15:50 ID:SGT0rdcL
>>782
うぴ&バレ乙
とりあえず買おうと思った
最終巻は来春か・・・遠いな

784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/25(金) 00:49:06 ID:vuOyjcS3
>>782

マジコ版全然読んでないからどう纏めるつもりなのか想像つかん
ルルナナ一緒Endが良いんだがなあ




ちょっとToL〇VEる的なパロディ

inベッド
ルル「………………Zzz……………………」
ナナ「………………(……お兄さまはもうお眠りになったのですね……)」ドキドキ
ルル「………………う〜〜ん、………むにゃ……」ゴソゴソ
ナナ「……………!!!(ひゃあっ!!!)」ビクン
ルル「…………う〜〜〜ぅ…………、…………ぷりん……………」ムニムニ
ナナ「……………〜〜〜〜!!!(…お、お兄さま……!それ、プリンじゃありません……!!)////」

785名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/25(金) 01:14:05 ID:P2wrHSS9
>>784
GJ!なんというToL〇VEるw
あの作品も妹がけしからんからな
まぁリトと違い、陛下は確信犯なワケだg
786名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/26(土) 00:24:04 ID:520TVqqL
Wikiで「シスターコンプレックス」を見たら該当作品にコードギアスがあってルルナナを発見して悶えた
説明に姉妹に恋慕の情を抱くとかなっていて更に悶絶した
ルルナナたまらんよ
787名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/27(日) 00:28:03 ID:kiSOfmrt
>>784
陛下は高い確率で寝ぼけたふりをしていると思います
788名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/27(日) 23:09:59 ID:26HhiR9f
明日でルルナナスレ出来てから一周年か……
当時の勢いは凄かったな
いや、今もルルナナへの情熱は欠片も衰えていませんが
789名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/27(日) 23:14:57 ID:dR2cDWOu
ここほど平和なスレはない
790名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/27(日) 23:27:39 ID:26HhiR9f
ここほど妄想と愛に溢れたスレは無い
791名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 00:28:07 ID:dIm7QOZU
放送終了後1年間で3スレめまで行くとは・・・
しかも良好な職人がたくさん常駐しているし素晴らしいことだ
792名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 00:43:48 ID:QCk/CDSN
この一年のんびりまったり愛を語っているからな。
やはりまとめスレとか作るべきだろうか、ただ俺にはそのスキルがない・・・
793名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 09:18:57 ID:xnegKqna
もう一年か
このスレは本当に色々濃かったw
いつもありがとう職人さん、スレの住人達

公式に何か新しい動きがありそうだし楽しみだ
この勢いでポロリと何かルルナナ新ネタを下さい公式様
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 12:10:14 ID:Ao1vyUp0
>>792
×まとめスレ
〇まとめサイト  な


放送終了後一年でこうして続けられたのは、ルルナナラブラブな版権が増えたからかもな
有難いです公式様
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 12:25:04 ID:QCk/CDSN
>>794
単純ミスだ、そう目くじらたてんでくれ。すまなかった。

まぁ何よりルルーシュがナナリーを本編で何よりも大事にしていたからな。
あの思いには心動かされた。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 15:38:24 ID:xnegKqna
ルルーシュの誕生日にイベントきたな!
名塚が参加してくれたらさらに嬉しいんだが…

というか
公式の新しいキムタカ絵のルルーシュはナナリーに手を差しのべているようにしか見えない
周りが祝福しているように見える自分はルルナナ脳ww
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 16:50:38 ID:dIm7QOZU
誕生日イベント興味はあるがナナリー関係なさそうだな
あの公式絵の人選にも意味はあるんだろうか
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 17:02:03 ID:Ao1vyUp0
ルルーシュにとって、祝って貰ったら最高に嬉しいだろう最愛の少女が居ないとは……

このスレだけでも細々と祝うか
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 17:05:43 ID:apSEUvPI
ただ単に人気のある主要キャラを集めてトップ絵にしたんじゃないか
ぶっちゃけナナリーはいなくても全体の需要的に問題ないだろ
800名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 17:09:54 ID:Ao1vyUp0
いつものネガ厨乙

ルルーシュの最愛の少女が居て欲しかったなあ、としみじみ
ラストイラドラ、総集編であんだけラブラブぶりを見せつけてくれたのにな
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 21:40:40 ID:uAvJlJie
思いつき短文 何か散文的注意



『・・・・・・・』
ふとした瞬間に流れる沈黙。
見つめあうことの叶わない二人はその時、想いを伝えるように自然と手を伸ばし合った。
やがて絡まり合う指先。
男の長い指と、少女の折れそうに細い指が触れ合う。
先程まで和やかに談笑していた頃のほのぼのとした空気は、何故だかふとした切欠で失われる。
男と少女は兄妹だ。
3歳という年齢差を考慮しても、その体格差が大きいのは、少女自身が内外ともに持つ幼さのためだったのかもしれない。
男の指に力が入り、掌に熱を帯びだす。
少女はそれに応えるように握り返す。
二人しか居ないリビングで、二人は口には出せない想いを募らせる。
目の前に居る相手に言いたいのに、言ってはいけない言葉。
それがお互いの胸中で渦を巻くように荒れ狂い、二人を苦しめていた。
『――――あ』
少女が耐え切れないと言うように、小さな桜色の唇を開いた瞬間、その口の動きは男の手で遮られた。
男の指が少女の唇に止まる。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・お茶にしようか、ナナリー』
『・・・・・・・あ、・・・ハイ。・・・分かりました』
暫しの沈黙の後に訪れた言葉は、二人にとって当然の遣り取りだった。

・・・その言葉が、二人の禁忌を押し留めるのに用いられたものだったとしても。


そして二人がそんな会話をしていたのは、今からもう2年以上も前のことだった。
802名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 21:43:33 ID:uAvJlJie




*****************************************

車椅子を操りながら、一人の少女が小さな庭園から屋内へと戻ろうとしていた。
少女の名はナナリーと言う。
嘗て彼女の一番近くに居た兄は、今はもう居ない。

―――・・・一年前の丁度この日に、その命が失われてしまったのだから。


少女・ナナリーの手には、小さな花の束が握られている。
その花の持つ紫の優しい色合いを、以前は視力が失われていた瞳で柔らかく見つめる。
自分の住む小さな隠れ家のようなマンションの屋上に存在する小さな庭園で、
しっかりとした茎に悪戦苦闘しながら何とか採ってきたものだった。
少女の可憐な菫色に似ている紫の色合いは、彼女にとって酷く強い慕情を抱かせた。

屋内の自分の部屋に戻ったナナリーが花を空いた花瓶に生けると、かくんと花びらが揺れた。
何とか見た目と位置を整えた後、土と草の匂いのする自分の手を洗う。
車椅子用に低く造られたその洗面所で、手を丁寧に綺麗にする。
水気を拭き取って、車椅子を操って自分の部屋へと戻っていった。
803名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 21:45:59 ID:uAvJlJie
暖色で整えられた柔らかな雰囲気の室内には、一つの小さなベビーベッドが在る。
ナナリーはそのベッドの元へと車椅子を走らせた。
車椅子を止めてベッドの中を覗き込むと、小さな宝物がすやすやと眠っていた。
薄いパステルブルーのベビー服を着た小さな赤ん坊に、ナナリーは愛しくて堪らないと瞳で語りかける。
赤ん坊は数ヶ月前、世間から隠れて彼女がこっそりと産んだことでこの世に生まれた命だ。
秋の午後の日差しを受けてきらきらと輝く髪と、瞼の下に隠されている『あの人』と似た紫の瞳――。
それらを思いながら、すべすべとした赤ん坊の頬に手を伸ばした。
そっと触れると、ふっくりとした感触がする。
暖かなその感覚に、ナナリーの口元に笑みが零れる。


暫く赤ん坊の寝顔を飽きもせず楽しげに眺めてから、思い出したように窓辺に視線を向けた。
窓辺には先程彼女が採ってきた紫の花―――紫苑が飾られている。
紫苑を捧げた相手に対して、世間的には悼むことすら一切許されない彼女だ。
それでも、せめてこの日だけは、と思って、庭園から秋の花を採ってきたのだった。


暖かな秋の光を受けながら、彼女は自分の子の側で、一年前に亡くした兄へと想いを馳せた。
そして一緒に居るのが当然だった頃、兄に対してどうしても言えなかった言葉を心の中で密やかに紡ぐ。
兄妹の間の許されない禁忌の想いの果てに出来た小さな宝物を、ナナリーは静かに見守っていた。





      紫苑の花言葉は、
    
      ・・・『あなたを忘れない』。


おわり
804名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 21:49:35 ID:QCk/CDSN
GJ!!
一週忌としてただ陛下の冥福を祈りたい。そして良き作品を投下してくれた貴方と献杯したい。
805名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/29(火) 00:42:01 ID:EhpHOs+z
>>803
GJ!!
目から汁が零れたよ
切ないのぅルルナナ切ないのぉ
806名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/29(火) 00:59:28 ID:Sm21+VfM


331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 17:16:56 ID:8F0sI4kl
>>298
はいはいルルナナ厨ルルナナ厨

796 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 15:38:24 ID:xnegKqna
ルルーシュの誕生日にイベントきたな!
名塚が参加してくれたらさらに嬉しいんだが…

というか
公式の新しいキムタカ絵のルルーシュはナナリーに手を差しのべているようにしか見えない
周りが祝福しているように見える自分はルルナナ脳ww


うわぁ・・・、痛々しい・・・
807名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/29(火) 01:10:43 ID:PVN7NUjz
ルルナナはやっぱ両想い相思相愛なのに結ばれない、ってのが萌える
俺マゾだったんだな……
808名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/29(火) 02:33:45 ID:vHqBRVrB
       ____
     /     \   「もしもし、ナナリーが『お兄さま、おめでとうございます!』
   /::::::::::::::::    \ _    と裸リボンでプレゼントボックスから出てくるピクドラを作って欲しいのですが・・・」
  /::::::::::::::::       || |    
  |::::::::::::::::::::::::     ∩! ,ヽ _   「・・・・・・・・・・
  \::::::::::::::::       | ー ノ         ・・・・・・・・・・」
   | :::::::::::::::    | i j  ̄ ̄ ̄|
   |  :::::::::::::    ゝ__/____i     「そうですか、全年齢対象公開イベントでは無理ですか
   |  ::::::::::     /      /       ありがとうございました」
  (__(__   ヽ⌒⌒⌒ヽ
  /  ,_/  ___ノ    /
  `ー'  `ー'       /

809名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/29(火) 09:02:08 ID:EhpHOs+z
チョwww紅茶かえせ
マジでそんなピクドラあったら嬉しいぜ
誰か本当に電話してみ(ry
810名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 00:04:05 ID:LYE7hqi8
血のつながりがあるから萌えるのか。しかしなかったと想定したなら
タブーはないわけでそれでもいいなーと思ったりもする
811名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 00:11:37 ID:c8CAGD8h
近親ネタは基本的にその過程が説得力があり面白ければそれほど嫌悪はないな
例えばエロビデオで近親ものは全く興味ない(プロセスなんてどうでもいいものが大多数だし)けど
ルルーシュとナナリーみたいに、互いに一貫し相手を思い続けたりすると心動かされる

そして過程がしっかりしていればエロがあろうと萌える

812名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 00:12:09 ID:suU/jzix
つか、ぶっちゃけ本編でアーニャのショックイメージが出た辺りで
実はナナリー≠ルルーシュの妹 の可能性を考えたヤツ居る?

俺は考えて、「これで2人は結婚出来るな」とか思ってたwww
813名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 00:13:40 ID:c8CAGD8h
アーニャというより、ナナリーが実の妹ではない可能性は思ったことある
814名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 00:22:18 ID:suU/jzix
放送当時は、まさかアーニャの中にマリアンヌがいる、なんて思いもしなかったから
・ルルーシュとアーニャ
・ロロとナナリー
で、本当の兄妹だとか思ってた
アーニャの髪型が16歳マリアンヌと同じだったし、ナナリーとアーニャの誕生日が一日違いだったもんで
815名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 01:36:22 ID:IQAhgLyt
同じくそんなことを思ってた
最後に血が繋がってないとわかって両思いになるもしくは結婚すると普通に思ってた


ぶっちゃけルルーシュとナナリー2人の思いの強さと
異常とも言える執着心、深い愛情に萌えるわけで近親とかは二の次だな
816名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 01:48:21 ID:59PrFNZz
だが、そんな素晴らしいカプというのも探せば案外いるわけで
やはり兄妹であることこそルルナナだと思う
817名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 02:01:25 ID:suU/jzix
兄妹という唯一無二の絆にも萌えるし
世界を簡単に秤にかけられる程の強すぎる愛情にも萌える
兄妹のルルナナに萌えているが、きっと血が繋がってなくても萌えまくってただろうなー、とは思う
818名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 19:12:35 ID:mOzsebm8
マジレスすると仮に血がつながってなくて恋愛になるような関係じゃないけどなあ
カプスレは妄想ありきだけど当然のように近親とか両想いとか単語みるとうーんって感じだ
純粋に家族の絆がいいとおもったからね
819名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 22:11:42 ID:wNLMjLgV
マジレスすると、そんな「家族の絆」なんてお綺麗な言葉で括れる2人じゃないと思うぞ
そんなんだったら、兄は妹のために世界を壊そうとしないし、妹を取り返すためにギアスで人を躊躇無く殺したりしない
ましてや、兄妹揃って世界の数千万の人間を殺したりしない
2人の間には家族愛とかも超越した妄執に近い狂愛が存在しているんだろう

近親相姦というか、近親間での感情が強くなって恋愛に近い形に発展するのは
幼少期に親兄弟と離れた、もしくは死に別れて互いしか寄る辺のない関係になった場合が多いらしい
(幼少期に離れた近親と、何年も経ってから再会して血縁と知らずに恋愛関係に陥るものもあるが、これは別)
ルルーシュとナナリーの関係を形成したのはまさにこうした背景があるからだと考えられる
勿論、家族愛・兄妹愛が通底しているのは否定しないが
820名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 22:53:38 ID:tEcuPFS7
多いらしいって言われても究極の兄妹愛であって恋愛に近いだなんて本編見て思ったことはない
二次や妄想なら何でもありだけど公式の二人を語るならそれは違うだろと言いたい
実際スザナナ支持してなかったか
821名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 22:57:09 ID:59PrFNZz
公式がスザナナ?
約1名ほどスザク贔屓のスタッフがいたような気はするがスザナナまではいってなかったような

ルルーシュのスザクにナナリーをっていうのもあくまで保護者的な意味で
それすら例の電話以降はなくなってたような
822名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 22:58:22 ID:wNLMjLgV
それは完全に>>820個人の主観でしかないわけだろ
自分の言い分もそうだが(異性愛込みの兄妹愛)
見方なんて千差万別
というか、ルルナナスレまで乗り込んできて語ることか?
823名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 22:59:29 ID:LQjXsyqd
そんなめんどくせーことよりルルナナ萌を語ろうぜ

本編も派生作品も含めて、お前らがいちばん萌えたルルナナエピソードって何?
俺ベストはピクドラ8で「お兄様はユフィ姉様にばっか優しいのー!」ってやきもち焼いてた幼少ナナリーだ
824名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 23:03:26 ID:wNLMjLgV
>>823
おk

個人的ベストは1期16話の「(スザクに)好きですわ。一番はお兄様ですけど」
この後のルルーシュのほっとした顔が良いなww

ていうか、他にも色々ありすぎてヤヴァイ
825名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/30(水) 23:11:13 ID:wNLMjLgV
連投すまん
16話→17話  だったなorz
826名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 00:15:49 ID:crWRrYzu
>>818
まぁ子供がどうとか言ってる奴もそこら辺はわかってて萌えたり妄想したりしてるんだろう
ガチで「ルルナナの子供ハァハァw 妊娠ハァハァw」してたら色々とやべーよw倫理的に
827名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 00:16:18 ID:/2aCzcXu
R2の6話の「愛している、ナナリー!!!」だな
遂に言いおったわあぁぁぁぁぁ、って感じだった


つか、このスレひょっとして残り容量やばい?
828名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 00:18:58 ID:OEA1WwTc
>>826
ガチですが何か
829名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 00:24:28 ID:EURkaDR2
むかし聖戦の系譜というゲームがあってだな
あの兄妹をくっつける為にX-ターミネーターに手を染めた者がここに一人
830名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 00:46:57 ID:/2aCzcXu
>>826
「空白の2ヶ月に色々やりまくりだろうwwガチでww」と萌えておりますが
しかもルルナナの子供が最強のコード適応力を持った子供として生まれることも
マジでウェルカムなんですが
このスレはそんな人間ばかりなんですが
831名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 01:18:34 ID:vO26CZJ+
よく倫理持ち出す奴がいるが、それは現代の感覚であって、王族では一般的だろ
832名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 02:48:13 ID:cgZiuOMg
予告でのナナリーナナリーナナリー…の連呼
ナナリーが死んだと思った無言の予告
本編もどれも萌えるが予告もかなりいい
ルルナナのシーンはどれもいい

>>827
494KBだからやばいか
833名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 10:15:51 ID:nxTDUH+8
>>826
ハァハァしてますが何か?
一緒にハァハァしないか?

>>823
本編は1期1話から2期最終話までナナリーなしには語れないからたくさんありすぎて・・・
中でも『想いの力』でルルーシュがナナリーへの想いを自覚したのは良かった
あとは1期の「お前にだけは嘘をつかないよ」というシーンもいい

>>827
やばそうだ
次スレ考えたほうがいいのかな
834名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 16:39:17 ID:bgLY2UkA
流石にガチは気持ち悪いわ
835名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 20:49:29 ID:nxTDUH+8
いつ書き込めなくなってもいいように立てておいた

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1254397401/

836名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 21:00:04 ID:vO26CZJ+
>>835
GJ
503か4kまでは大丈夫だったはずだ
837名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 21:31:14 ID:cgZiuOMg
>>835
乙!
もう4スレか早いな
マジコの最終巻発売までくらいはスレあるといいな
838名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 22:08:54 ID:OEA1WwTc
帰ってきたら新スレが立ってた
>>835
地味に続くなあこのスレ
839名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 22:23:07 ID:nxTDUH+8
>>836
512kだからそろそろ本当に埋まると思う
840名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 22:31:58 ID:vO26CZJ+
すごいな2人への愛と妄想で1000に行く前に使い切るとは思わなかったw
同志諸君に乾杯!また次のスレで会おう!
841名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 23:24:09 ID:ecKtLPoU
ルルナナよ永遠に
842名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 23:34:32 ID:9xuu0brP
お前らルルナナで妄想しすぎw俺の鼻血返せwww
843名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/01(木) 23:48:52 ID:bKWrQs4C
ルルナナ好き好き
らぶらぶちゅっちゅ
844名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/02(金) 00:19:16 ID:OmnmDMvE
今更だけどスレタイにコードギアス入れて大丈夫?
変な奴がよってこなきゃ良いけど
845名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/02(金) 01:25:25 ID:K9OsVPHj
そういやスレタイにコードギアスって入れたの初めてか・・・
まあ、今でも時々変なヤツが寄ってきてるから別に良いんじゃね?

しかし1年前からコンスタントに続いてて素晴らしいなこのスレ
846名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/02(金) 08:57:14 ID:mC7wL97D
>>844
最近本スレにここのをコピペされたりしていたから
入れても入れなくても変な奴はくると思う


ルルナナはずっとラブラブ幸せ
847名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/02(金) 15:05:40 ID:OmnmDMvE
まあエロパロの方も落ち着いてるし
だったら大丈夫かな
848名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/02(金) 23:47:36 ID:0f+4R8yP
まだいけるかな?

一年経ってもルルナナ愛が全然衰えません
849名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/02(金) 23:54:10 ID:o1QnMpYU
>>848
もう少しかな?
俺もまったくルルナナ愛が衰えませんw
もうルルナナ脳過ぎてダメかもしれない
850名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/03(土) 00:44:53 ID:Ktrc9ox8
あともうちょいだな

ルルナナラブラブ版権は、二人とも凄く幸せそうなのが良い
最後のイラドラはお兄様の独占欲を感じたけどwww
851名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/03(土) 00:55:18 ID:BjZ2//pi
ルルナナは永遠だ!
衰える所かルルナナ萌えが止まらないww
852名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/03(土) 01:42:12 ID:mXjpEw7r
他ジャンルのカプに萌えてもルルナナに戻ってきてしまう…

お兄様一周忌だからpixivで一緒にいるルルナナ見れて幸せだー
853名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/03(土) 23:32:56 ID:PXZqbU12
そう何だかんだで戻ってきてしまうの分かる
ルルナナ萌えが止まらない

次スレでルルナナが新婚じゃなくて結婚4年目に
なってて笑ったww
でもあっちの方は相変わらず新婚並みですよねwとか
下世話な事言ってみる
854名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/03(土) 23:57:54 ID:XfQ3bTVK
もうすぐ終わりだろうから適当に拾ってきたルルナナ画像針

ttp://ranobe.com/up2/updata/up40399.jpg
ttp://ranobe.com/up2/updata/up40400.jpg
ttp://ranobe.com/up2/updata/up40401.jpg

このシーンとかも結構好きだ
ttp://ranobe.com/up/src/up402103.jpg
ルルーシュが側にいないからかまって欲しくて熱を出したナナリー万歳
855名無しさん@お腹いっぱい。
よしちょいと投下 埋め的な意味で

「・・・・・」タッタッター ツッタッター
「・・・ナナリー?」
「・・・アン・ドゥ・トロワ・・・アン・ドゥ・トロワ・・・、あれ?お兄様?」
「・・・ああ、何だ。やけに真っ赤で一生懸命な顔で練習してると思ったら、気にしてたのか」
「・・・ううう。・・・この前、ドレスの裾踏んずけて、思いっきり転んじゃいましたもの・・・」
「お前は駆けっことか、純粋な運動系は得意なのにな・・・」
「・・・・・・」
「だからあれ程ダンスとピアノの練習はサボるなと言ったのに・・・」
「・・・・・・〜〜〜〜」
「・・・・(苛めすぎたかな)。・・・ごめん、ナナリー。人には得手不得手が・・・、・・・?!」(突然抱きつかれ)
「・・・なら、お兄様。私のダンスの練習に付き合って頂けますか?」ぎゅっ
「・・・・・・ナナリー。
    ―――喜んで」

=======


「・・・よしよし、そうそう、・・・」
「・・・・・・・・・」(←超一生懸命)
「時々俺の足が踏まれそうだけど、大丈夫、よく出来ているよ」
「・・・・・・ううう。お兄様、一言余計です・・・」
「・・・ふふふ・・・」
「・・・?何がおかしいんですか?」
「・・・いや・・・、ナナリーも、だんだんレディーになってきたんだなぁ、と思ってさ」
「・・・/////」
「・・・ナナリーの駄目なところも良いところも凄く可愛いところも、今まで全部知ってるのは俺だけだと思うと、嬉しくて」
「・・・私だって・・・、お兄様の、そういうちょっと意地悪なところも、
 でも優しいところも、一番よく知ってるのは私だけだと思うと、とっても嬉しいです///」
「・・・・・・・ナナリー。
 ・・・よし、もっと練習するぞ」にっこり
「ハイ!!」


=========

「・・・ナナリー様、大変お上手になられて・・・。このジェレミア、感激であります・・・!」
「あの二人はずっとべったりだねぇ(・・・シャルル・・・)」

「あらあら、ナナリー。時々ルルーシュとぶつかりそうだけど、随分上手くなったじゃない?」
「ふふふ、そうだな。ルルーシュのヤツも、未だにナナリーによく付き合ってやっておるわい」
「・・・あの二人はとっても仲良しだもの。これまでも、これからもずっと、ね」