ネタバレ ラスボスは綺久羅美
ましろを化成する際に消滅したと思われていた綺久羅美だが、実は弱りきったところを
悪霊の集団に拾われ、悪霊の神気を注入されたことで強大な悪性太転依へと変質させら
れてしまっていたのだ。邪悪な意思の手下となって人間を滅ぼそうとする綺久羅美。
事態を察知したましろ+裕理のタッグチームが出動!三強&脇役ヒロインズもアシスト
するが、やはり綺久羅美の力は強大で勝機が見出せない!
「ぶはははは!、ましろーっ、お前は自分自身に倒されるのだー!!」
勢いつく綺久羅美に、ましろは自分自身の存在を掛けた最終奥義を覚悟する。対消滅だ。
裕理+三強の協力で、遂に対消滅の大技を成し遂げるが、その結末を知った裕理と
関係者は悲嘆に暮れる。
「ちくしょおぉぉ、突然押し掛けて来たと思ったら、勝手に居なくなりやがって!!
お前は俺の嫁じゃなかったのかよぉぉ!!」
悲しむ裕理を不憫に思ったましろは、消滅する寸前に、最後の神通力を使って関係者
から自分自身の記憶を消してしまうのだった。
そして街は以前の静けさを取り戻し、裕理や友人たちも、まるで最初からましろと
出会わなかったかのうように淡々と日常生活を送ることになる。
(つづき)
そして数ヶ月後、裕理は不思議な夢をよく見るようになる。
夢の中で、獣の耳と尻尾を持つ美しい少女が語り掛けて来る。
そう、裕理の持つ退魔の霊能が、ましろの神通力による記憶の封印を少しずつではあるが
開放していっているのだ。
誰に話しても信じてもらえない獣耳の少女が、かつて確かに居たことを裕理は確信する。
そしてさらに数ヶ月が過ぎ、裕理と友人達は高校の卒業式の日を迎える。
卒業式を終えて中庭で談笑している裕理は、教室の窓辺に、夢で見た獣耳の少女の
シルエットがあるのを発見する。血相を変えて走り出す裕理。階段を駆け上り教室に走り
込むが、教室には誰の姿も無かった。
教室の中を気配を探しながら歩く裕理。やがて掃除ロッカーの前で立ち止まる。
そしてロッカーの扉をそーっと開くと・・、そこには黒セーラー服に身を包んだロリ・・
もとい、小さいましろがちょこんと立っていた。
「ゆーりしゃん!」
「ましろっ!」
完全に対消滅したと思われていたましろだが、遺跡に残された神気と裕理の記憶を
依代に少しずつ神気を集め、時間を掛けて化成にまで漕ぎ着けたのだった。
「ましろっ、今すぐ結婚しよう!」
「何言ってるんですかゆーりしゃん。21世紀の世の中では、おこしゃまとは結婚できない
でしゅよ?」
神気が足りないので、ましろは当分この姿で居るしかないとのことだ。
(この辺からED曲が被り始める)
関係者に掛けた記憶封印の神通力を解くましろ。
ましろ生還を目の当たりにして、関係者一同、涙涙の大団円だ。
あきれた美冬が、涙を拭いながらため息混じりに言う「神通力とは便利なものだな」
ましろと裕理が声を合わせて答える。「そういうふうに 出来ている!」
END