【らき☆すた】かがみ×つかさに萌えるスレ 4

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952951:2009/02/01(日) 01:24:57 ID:QrO5dEA2
>>951の最初の行、最後「さ」が抜けてたw

×私に抱きしめられないっ
○私に抱きしめられなさいっ

953名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/01(日) 01:27:55 ID:fttNTws3
>>951
その様子だと体育の時もやってそうだなw
家族公認+クラス公認とか、どんだけ〜
954名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/01(日) 05:20:29 ID:ifi1au5n
体育は複数クラス合同のパターン多いからね
着替えの時もわざわざ更衣室でつかさを待ち構えているかがみなのであった

かがみ「更衣室でつかさひとり着替えさせるだなんて……色々危険だから私が見張っておかないと!」

お姉さん、あなたが一番危険ですwww
955名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/01(日) 09:28:00 ID:7tog2mu5
つかさ「じゃ、お姉ちゃんあとでね〜」
かがみ「しっかり授業受けなよー?」
つかさ「うん」


女A「あ、柊さんおはよ」
つかさ「おはよぅ〜。寒いねぇ」コシコシ
女A「柊さん、手冷た〜い……」ペタペタ
つかさ「えーちゃんのはあったかいね♪」
女B「ひひひ」ピタッ
つかさ「ひゃうぅ!? びぃちゃん? 背中に手を入れちゃだめ冷たい〜っ」
女B「あははっ、つかさちゃん可愛い〜ぃぃげぇ!?」
つかさ「あれ? びぃちゃんが消えちゃった」
女A「スミマセンスミマセン ユルシテクダサイ イモウトサンノ
   カワイイオテテニ キヤスクフレテ ワタシ シニマス ユルシテ」
つかさ「えーちゃん? 机に突っ伏してどうしたの? 寝不足さん?」

男A「柊、おは」
つかさ「ん? あれ? 今男Aくんの声がしたような」
男B「よう柊。ム!」ガキンッ
つかさ「男Bくん、武装なんてしてどうしたの?」
男B「今日こそは柊に話しかけようと……っ、!? トウ! ヤァー!」ガシボカボコ
つかさ「? 行っちゃった」

こなた「つかしゃ〜♪」ムギュ
つかさ「わぁ。こ、こなちゃんおはよう」
こなた「寒いよつかさ。あっためてもがもが」フニフニ
つかさ「やーん、こなちゃ、くすぐったいよぉ」
こなた「にゃはははぁががががっ!!!!!」
つかさ「こなちゃん? ……立ったまま寝てる……器用だなぁ」
みゆき「お」
つかさ「私は今日は眠くならないようにがんばろう!」
956名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/01(日) 09:51:58 ID:KvivL3y5
みゆき理不尽すぎるwwww
957名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/01(日) 12:17:39 ID:Js3A91PA
つかさ「神社の境内に住み着いてた猫さんがいなくなっちゃったの…」
958名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/01(日) 20:06:18 ID:ur3fvW6E
境内で飼うくらいなら家の中で飼うんじゃない?借家とかじゃなく一戸建てなんだし

そういえばかがみは躾や面倒云々でペットは飼わないような口ぶりだったけど
つかさ溺愛してるから愛玩動物なんて・・・w
959名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/01(日) 23:51:36 ID:tLsTp5vX
「神社の境内に住み着いてた絵描きさん」に見えた
960名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 00:57:51 ID:2nvVJIa5
放課後にて……

こなた『おーい、かがみ様ぁー!!』

かがみ『こら、そんなんで呼ぶな!、、、、恥ずかしい』

つかさ『あ、こなちゃんだぁー』

(放課後すでにかがみはつかさの元にくっついていて、職員室に用事があったこなたが今日に戻ってきた設定で…)

こなた『いやぁ〜お二人は相変わらず仲が良いですなぁー』ニヤニヤ

つかさ『えへへ、そだよ。お姉ちゃんは私の嫁だもん!///』

かがみ『つ、つかさ!!そんな恥ずかしいコト言わない!!、、、、つかさが私の嫁よ////』

つかさ『違うよぉー!お姉ちゃんが私の嫁なのぉー!!>_<』

かがみ『いーや!つかさが私の嫁よ!!』

こなた(あぁ、、、、また始まった、、、)
『でも、つかさにかがみのフラグが立つとは思わなかったなぁーあはは』苦笑

みゆき『そうですね、お二人は本当に仲の良い(以上なまでに)兄弟ですね』

かがみ『つかさぁー////』スリスリ

つかさ『お姉ちゃーん////』スリスリ

こなた&みゆき(、、、、、)

こなた『み、みゆきさん帰ろうか?あ、あはは』

みゆき『そ、そのようが良いですね。帰りましょう、泉さん』



こなた&みゆき『、、、、駄目だ、あの二人、、、、』
961名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 01:01:57 ID:2nvVJIa5
まちがえた、、、onz

×今日
○教室

×そのようが…
○その方が…
962名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 02:55:19 ID:4MYHC8T0
>>955
お姉ちゃんこえーよwww
みゆきさんは発言権すら無いのかw
963名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 02:57:42 ID:4MYHC8T0
>>960
今更どうしようもないので、生暖かい目で見守ってあげるのが一番かと…w
964名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 07:03:02 ID:2nvVJIa5
この日、こなたとみゆきはある作戦を練っていた。これはある種の賭けだった。

かがみ『おーす!みゆきどうしたの?相談って?』

みゆき『あの、、、恥ずかしながら、、、私、、、その、、、かがみさんのことが、、、好きです!///』

かがみ『、、、、え?えぇー!?』



つかさ『こなちゃん、お話ってなぁに?』

こなた『んにゃ、つかさ?、、、実はさ、私前からつかさのこと、、、好きだったみたい///』

つかさ『ポッポポポポー!?こ、こなちゃん!?』







みゆき『大丈夫でしょうか?私、、、お二人の仲を裂くようで、、、なんだか良心痛みます、、、』

こなた『大丈夫だって!何かあったらその時はその時だよ!それに二人の仲が本当かどうか確かめたいしね☆(いや、、本当ならそれはそれでヤバいけど、、、)

みゆき『はうぅ、、、、』


この後の展開誰かよろしく
965名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 07:31:05 ID:Q8aylfX6
何を言ってるんだ
つかさとかがみなら即答で「ごめんなさい・・・私大事な人がいるから・・・」じゃないか
それこそ姉妹そろって同じ返事を返すとおもうよ
966名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 12:17:15 ID:MQ/BPJRk
ID:2nvVJIa5
普通に喋ってる時の鍵括弧は 「 ←これ使って。
、←これの連続やめて。…か・で頼んます。


それはそうと、もう次スレの季節ですね
967名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 12:30:30 ID:K1hgVrD4
「つかさ、ちょっと相談したいことが……」
「あ、お姉ちゃん。実は私も……」


「そ、それでお姉ちゃんはどうしたの?」
「どうっていうか……ちょっと考えさせてって言って、まあ、逃げてきたっていうのかな」
「ふーん。私はすぐに『こなちゃんとはずっと友達でいたいし、今はお姉ちゃんのそばにいたいから』
って断ったのに。お姉ちゃんは私のことはそこまで大切じゃないんだね……」
「ちょ、ちょっと何言ってるの!!そりゃもちろん私だってそうよ!!
でも無下に断ってみゆきとギクシャクしても嫌だし、っていうか……それで……」
「本当に?本当にお姉ちゃんも私が一番好きなの?」
「当たり前じゃない!!だから怒らないでよ……機嫌直してよ……!!」
「でも私はちょっと傷ついたよ」
「うう……」
「だからお姉ちゃんにはお仕置きしないとね♪さ、スカートとパンツ下ろしてこっちに来て」


ぺちん!!ぺちん!!
「イタッ!!ううっ!!ごめんなさい〜……」
968名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 19:52:14 ID:Hop1Tdkd
今のボクには理解できない
969名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 20:19:43 ID:qs4nuR6d
つかさのクッキーを食べないと禁断症状でイライラするかがみん
970名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/02(月) 23:25:34 ID:srBS7FAf
>966の読点の意見に同意。
最近は小説のお作法もわからないで書く奴が多くてなぁ…
971名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 00:31:55 ID:oaxbiSTH
>>966
ごめん、これからは気を付けるよm(_ _)m
972名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 02:22:03 ID:mbXYEGpC
基本として、

三点リーダーは、「……」のように2つ連ねて使うらしいです。「・・・」などで代用しません。
とても便利な記号ですが、1つの文に使いすぎるのは良くないそうです。喘ぎ声などにありがちなので、注意して下さい。

ダーシも、「――」と2つ連ねて下さい。「ー」や「−(マイナス)」での代用は論外ですね。
使用法としては、挿入や余韻の表現などに使われます。いやらしい意味ではありませんよ。

「!」や「?」などの後は、1文字分のスペースをあけます。
同じ記号でも、「♪」や「//」はなるたけ使わないようにして下さいね。

総合的な使用例として、下記のような感じです。

「嗚呼……つかささんは、なんと純粋で、なんと可愛らしいのでしょう。
 世界三大美女――面倒なので説明は省きますが――の比ではありません。
 正に宇宙規模での奇跡ですね。新みゆつかスレで1つ暴れてきますか」

「は? あんた何言ってるの? 死ぬの?」

「かっ、かがみさん!? 違います! これは1つの使用例として――」

ガッシ、ポカ。
973名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 03:19:59 ID:oaxbiSTH
翌日の教室にて……

かがみ「お―ス! こなたぁ」

こなた「あ、かがみん……き、昨日さ、つかさ何か言ってた? 」

かがみ「…ん―、何も? 」
みゆき「あ、かがみさん御早うございます。」

かがみ「あ、みゆき……うん、おはよう」

みゆき「今日はまだつかささんの姿が見えませんが、お休みですか? 」

こなた「あ、そういえばいつもかがみんと一緒に来るのに、居ないねぇ―」

かがみ「つかさなら、購買に寄ってから来るって行ってたわ」


つかさ「ごめ―ん! ちょっと遅くなっちゃたぁ―」

こなた「あ、来た来た……つかさ、ハロ―」

つかさ「あ……こなちゃん、おはよ―」


4人「…………」

かがみ「あ、あのさ、放課後二人にちょっと私達から話あるんだけど、いいかな? 」

こなた「ほぇ? かがみん、何か大事な話? 」

かがみ「ち、ちょっとねぇ―。 ……あ、あはは」

つかさ「うん、今はまだちょっと言えないんだけどね、えへへ」

みゆき「わかりました。放課後また4人で落ち合いましょう」

かがみ「うん!じゃあ私、教室戻るから―」

つかさ「えへへ、また後でね、お姉ちゃ―ん」


こなた&みゆき(……ヤバい、バレたかも)ガクガクブルブル
974名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:25:47 ID:65DFeqky
>>964

「ねぇ、みゆき…それ、本気なの?」
 かがみは困惑したようにみゆきを見つめた。
「ええ、本気です。私が冗談で告白なんてすると思いますか?
そんな愛を軽んじるような人間だとでも?」
 幾ばくかの罪悪感に胸を痛めながらも、みゆきは努めて冷淡に言い放った。
「ごめん…。そういうつもりで、本気かどうか聞いたわけじゃないけど…」
 かがみはみゆきから目を逸らし、頬を微かに紅潮させて俯いた。
気弱げに俯くその姿は、
気の強そうな普段の彼女からは想像もできない。
 みゆきはそんなかがみの姿に罪悪感の膨張を覚えながら、
昨日の出来事を思い出していた。




 今回の偽りの告白の切欠は、こなたの提案からだった。
みゆきがかがみに、こなたがつかさに告白する事で、
かがみとつかさが本当に愛し合っているのか確かめたかったらしい。
 みゆきは正直、乗り気ではなかった。
「大丈夫でしょうか?私、お二人の仲を裂くようで、なんだか良心が痛みます」
 こなたはそれに対し、何でもない事のように返答してきていた。
「大丈夫だって。何かあったらその時はその時だよ」
 後々生ずるであろう問題を先送りにする所が、いかにもこなたらしい。
だがみゆきはそうではない。生来真面目で聡明なみゆきは、
後々に生ずるであろう問題が頭に纏わりついて行動にブレーキをかける。
そんな事をすれば自分達の友情にヒビが入ってしまうのではないか、
そう考えると気が気ではなかった。
 迷ったみゆきに気付く風もなく、こなたは続けていた。
「それに二人の仲がどうか確かめたいしね。
いや、本当ならそれはそれでヤバイけど」
 みゆきの心に、一つの矢が放たれていた。
二人の仲がどうか確かめたい…本当に二人は愛し合っているのか確かめたい…
その点について気にならないかと言えば、嘘になる。
みゆきは確かに、真面目で聡明だった。
ただ…好奇心も人一倍強かった。
「はぅぅ」
 口では、泣き言を言いつつもみゆきは決めていた。
この好奇心に心を委ねてしまおうと。
悪魔の囁きに、みゆきは完全に従った。
 元々彼女が聡明なのも、好奇心が強いという性格に由来するものだ。
こなたの誘惑に抗いきれなかったのも、不思議な話ではない。




(やると決まったら、徹底的にです)
 回想をやめたみゆきは、改めてかがみに言葉を放つ。
「それでかがみさん。ご返事の方、頂けないでしょうか?」
「え…」
 かがみはそう絶句した後、黙りこくった。
両腕を組み眉間に皺を寄せるその姿は、思考中である事を告げている。
 勿論みゆきには分かっている。承諾するか否かを思考しているのではないという事を。
”どう言って断ろうか”と、拒絶の言葉を探しているのだろう。
相手を傷つけないような、友情にヒビを入れないように上手く断るための言葉を。
975名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:26:53 ID:65DFeqky
 黙りこくっていたかがみは、腕を解くと言葉を放った。
「ごめん、みゆき。私、好きな人居るから…。
これからも、友達としてみゆきとは仲良くしていきたいとは思うけど…」
 結局かがみは、本心を打ち明ける事にしたらしい。
あれこれ美辞麗句を並べ立てて穏便に乗り切ろうと言を弄するよりも、
素直な思いを伝える事でこちらの誠意に報いるという事なのだろう。
 みゆきはそれが分かっていながらも
「つかささんの事ですか?」
容赦せずに鋭く迫った。
(断られてそれで終わりでは、芸がありませんしね。
何処までつかささんを愛しているのか、興味が出てきました)
 かがみは目に見えて狼狽していた。
頬が秋の紅葉のように燃え上がり、目が微かに潤んでいる。
「どうやら、つかささんの事をかがみさんはお好きなようですね」
 みゆきの言葉に対し、かがみは首肯した。
「それで、その思いはつかささんに?」
 聞くだけ野暮というものだ。
二人の態度を見る限り、お互いに想いを伝え合っているのだろう。
「うん。てゆーか、つかさの事を好きなだけじゃなくて、
相思相愛…付き合ってる」
 かがみはそう言うと、両手を合わせて続けた。
「だから、ごめん、みゆき。みゆきとは、付き合えない。
つかさを裏切れないから」
 みゆきは薄く笑った。
「そうですか。ですが、姉妹ですよ?許されるとでも?」
 意地悪な問いかけである事を自覚しているが、
テストするとなれば徹底的にやってしまいたかった。
みゆきの中の好奇心が暴走し始めていた。
「許されなくても、構わない」
「そうですか。かがみさんはそれでいいかもしれませんが、
つかささんはどうでしょうね?」
 かがみの顔色があからさまに変わった。
「かがみさんは強いからいいでしょう。ですが、つかささんは強くありません。
世間から後ろ指を刺されて、それに耐えられるとでも?
幾ら相思相愛だからと言って、それを貫く事が相手にとって幸せになるとは限りません」
「私が…私がつかさを守るっ」
 かがみは悲しげに絶叫していた。
「貴女にそんな事ができるとでも?笑わせないで下さい。
貴女が何を考えているか当てて見せましょうか?
”私がつかさを手に入れる為なら、つかさが不幸になっても構わない”
違いますか?」
「違うっ」
 かがみは再び絶叫すると、みゆきの肩に掴みかかってきた。
「そんな事、考えてないわ。つかさの事守るって、私は決めたの。
つかさの為になら、強くなってみせるわ」
 かがみの爪が、みゆきの肩に喰いこむ。
みゆきは痛みのあまり、顔を歪めそうになったが辛うじて踏みとどまる。
「強くなる、ですか。口で言うのは簡単です。
それより、現実見ませんか?つかささんと別れてしまうのが、
一番簡単で、相手を幸せにする方法なんですよ」
 みゆきがそう言った途端、かがみは弾けたように笑い出した。
言い過ぎて壊れてしまったのだろうか、
みゆきは少し心配になったが、どうもそうではないらしい。
「あはは、それで、アンタと付き合えと?
はっ、笑わせないでよ。アンタと付き合った所で、
どうせ世間から後ろ指を刺されるわよ。女同士なんだし、変わらないわ」
 どうも、みゆきを嘲る為の笑いらしかった。
976名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:27:46 ID:65DFeqky
「女同士ですが、姉妹よりは幾分逆風は弱いでしょう。
何より、つかささんを巻き込まずに済みます。
それともう一点。私とつかささんは違います。
こう言ってはなんですが…」
 みゆきは言ってしまっていいのか迷った。
かがみを激昂させてしまわないか、不安だったのだ。
(ですが…もう途中まで言いかけてしまっています。
もう、言い切るしかありませんね)
 みゆきは覚悟を決めると、普段なら絶対に言わないであろう言葉を口にした。
「つかささんは、それほど頭が良いわけではありません」
 みゆきの肩を掴む腕の力が、更に強くなった。
案の定、かがみを怒らせてしまったらしい。
それは痛覚を通してだけではなく、視覚を通してでも分かった。
かがみの三白眼が、憎々しげにみゆきを睥睨してきたのだから。
「ですので、かがみさんがいかに強くなろうとも、守りきれるものではありません。
お互いを不幸にしてしまうでしょう…。
ですが、私とかがみさんなら?自分で言うのもなんですが、
知識欲は旺盛な方です。またかがみさんが非常に頭がいい事も、私は知っています。
私達二人なら、きっと幸せになれるでしょう」
 痛みを堪えながら、みゆきは何とか言い切った。
「自惚れるな…」
 かがみは憎悪を込めた言葉で返してきた。
「かがみさん…」
 みゆきは自分の肩を掴むかがみの手の甲を、優しく撫でながら言葉を紡ぐ。
「自惚れているわけではないと思います。
私には自信があります、かがみさんを守り通せる自信が」
 みゆきは優しい笑みを浮かべると、続けた。
「二人で、幸せになりましょう」
 みゆきの肩から、圧迫感が消えた。
かがみが両手をみゆきの肩から放したのだ。
代わりに、蔑みの眼差しでみゆきを捉えていた。
「みゆき…。確かにアンタと一緒になれば、世間の声とやらにも抗えるでしょうね。
でもね…アンタと一緒になる理由が無い。
私がつかさと一緒に居たいのは、好きだから。
この際だから言うけど、私はアンタの事、嫌いじゃなかったわ。
でも、それは友情であって恋情ではない。
だから、アンタとは付き合わない」
「そう…ですか。ですが、それではつかささんはどうなります?」
「つかさはね、私と別れればそれこそ不幸になると思うわ」
「どのような根拠で、そう言われるのですか?」
「簡単よ、つかさは私の事が好きだから。
好きな人と引き裂かれれば、不幸になるのは当然でしょ?」
「大した自信ですね…。
ですが本当に、つかささんはかがみさんの事が好きなのでしょうか?」
「間違いないわ。つかさの事、大好きだから分かるわ。
つかさも私の事が好きだってこと」
 かがみは自信に満ちた声音で、そう言い切った。
(これは…”真性”ですね)
 これ以上試す必要はないという事を、みゆきは感じ取った。
間違いなくかがみはつかさの事が好きなのだ。
疑う余地なんて何処にもなくなっていた。
(ですが、最後に一つからかってみたくなりました。
ドッキリだったと白状するのは、それからでも遅くないでしょう)
 みゆきは悪戯っぽい考えを起こした。
普段は真面目な彼女であるが、ごく稀に悪戯心が湧くことがあった。
母であるゆかりから引き継いだ素質であろう。
977名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:28:32 ID:65DFeqky
「そうですか。なら、良かった。
本当にそれを信じているのなら、何も言う必要はありませんね。
言っても言わなくても、かがみさんにとっては何も意味を成しませんから」
 みゆきは敢えて含みを持たせた言い回しで、かがみの問いを引き付けた。
「どういう意味よ?」
「いえ、実は泉さん、つかささんの事が好きなんですよ。
それで今日告白すると言っていましたが…。
ですが、関係ないですよね、もし本当につかささんがかがみさんの事を
愛しているのであれば、泉さんの告白を拒絶するでしょうから」
 かがみの顔色があからさまに変わった。
絶望と怒りがない交ぜになった、複雑な表情で虚空を見つめている。
「まぁ、私としては結果が楽しみなんですが。
私から見ても、お似合いのカップルですから。
それに、かがみさんが仰られていたように、本当につかささんが
かがみさん事を愛しているのか疑問ですしね」
 みゆきは悪戯っぽく笑った。
「つかさ…こなた…」
 かがみは呆けたように、呟いた。
「こなたがつかさに告白?こなたが…つかさに…
つかさが…」
 みゆきの言葉を処理しきれないように、かがみは反復して繰り返している。
(そろそろ、頃合でしょうか)
 みゆきは全て狂言である事、明かそうと口を開きかけた。
だが、かがみがみゆきの言葉を理解する方が早かった。
「はっ、ははは。あー、なるほどなるほど。
つまりそういう事ね。こなたは私に、喧嘩を売っているって事ね」
 かがみの顔に、邪悪な影が走った。
その表情を見た途端、うなじを筆で撫でられたような感覚がみゆきの身体に走った。
この感覚を、みゆきは今まで何度か味わった事があった。
恐怖に遭遇した時、必ずといって程味わってきた感覚…。
 そう、みゆきはかがみに対して恐怖を覚えたのだ。
「今までアイツ、私を散々怒らせてきたけど…。
今回は流石に見過ごせないわね。
私のつかさに手を出すなんて、アイツも命知らずね。
誰のモノに手を出したか、あの小さな身体に刻み込んでやるわ」
 ふらり、とかがみは歩き出した。
「かっ、かがみさん」
 早く狂言である事を伝えないと大変な事になる、みゆきの本能がそう告げていた。
だが
「みゆき…」
みゆきの本能が
「今私は忙しいの」
危険を察知し
「後にしてくれる?」
それを告げた時期は
「じゃないと私」
あまりにも
「抑えきれずにアンタに襲い掛かっちゃうかも」
遅過ぎた。
「は、はいっ」
 みゆきは恐怖に駆られて叫んだ。
(何ですか、あの目…。あの…障害物を見るような目は…)
かがみの冷たすぎる瞳に射竦められたみゆきは、
それ以上言葉を発する事無く黙り込んだ。
 みゆきの返事などどうでも良かったのか、
かがみは既に小さくなった背をみゆきの視界に映していた。
 その後姿を見送りながら、みゆきは呟いた。
「泉さん…。私達は、とんでもない事をやってしまったのかもしれません」
978名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:29:26 ID:65DFeqky

*

「こなちゃん、それ、本気なの?」
 つかさが困惑気味に視線を動かす様を、こなたは満足したように見つめていた。
「本気だよ。本気でつかさに惚れてるんだ」
「こなちゃん…」
 つかさは今にも泣き出しそうな瞳でこなたの名を呟くと、
意を決したように拒絶の意を示した。
「ごめんね。実は私…いや、もう気付いてると思うけど、
お姉ちゃんと付き合ってるんだ。だから、ホントにごめんね。
こなちゃんの気持ち、受け取れないよ」
 堪えきれなくなったのか、つかさは目じりをハンカチで拭った。
(ま、そう来るだろうと思ってたよ。
でも、私が言いだしっぺな以上、
もうちょっと食い下がらないとみゆきさんにも失礼だよね)
「泣かないで、つかさ。
でもさ、よーく考えてみようよ」
「何を?」
「キツイ事言うようだけど、言っちゃっていいかな?」
 つかさは小さく頷いた。
「つかささ、何かかがみの役に立ってる?」
 こなたは殆ど無自覚に、辛辣な言葉を吐いていた。
言葉は時にナイフにも、蜘蛛の糸にもなる。
人を傷つけもするし、人を救う事もある。
この場合、言葉はナイフとなってつかさを襲った。
 こなたが自分が投げたものがナイフであると気付いたのは、
言葉を発してしまった後だった。
つかさのショックに染まった表情を見て、漸く気付けた。
だが、気付いたときにはもう遅い。
傷はもう、ついてしまっている。
(ごめんね、つかさ。後でフォローするから許してよ)
 こなたは素早く頭を切り替えると、心を鬼にして続けた。
「恋人ってヤツはさ、互いに支えあっていくものじゃないの?
一方のみが寄りかかっているのは恋愛とは言わないね。
ただの依存…いや、寄生だよ」
「寄生…」
 こなたの台詞を反復したつかさは、普段見せる事のない暗い顔で俯いた。
「それにさ、これも言っていいのか迷うけど…。
正直、不似合いだと思うんだよね。
つかさとかがみ、釣り合ってないと言うか」
「それは…自覚してるよ。
私と違って、お姉ちゃん優秀だし」
「そ、かがみんは優秀だよ。将来、何処まで上り詰めるんだろうね。
友人として、楽しみではあるよ。
…でもね」
 こなたは一旦言葉を切ると、努めて真剣な声音を作った。
「実は同性愛者で、しかも近親愛でした。なーんて事になったら、
折角築いた地位だって、棒に振りかねないよね。
もしそうなったら…それは誰のせいだと思う?」
「私のせい?」
 つかさの言葉は震えていた。愛する人の将来を潰しかねないという言説は、
少女の言葉を震わせるには充分過ぎたのだろう。
その言説が真か偽か、そこまで考える余裕すらなく、こなたの言葉を簡単に信じてしまう。
これはこなたに対する信頼故ではなく、
かがみにリスクを背負わせる存在が自分であってはならない、
という恋情故のものだとこなたは理解していた。
979名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:30:56 ID:65DFeqky
「そうなるんじゃないかな。それでもつかさはいいの?」
 つかさは顔を真っ青にすると、黙りこくった。
身体が微かに震えている。
「返事しないって事は、いいのかな?」
 追い込むように、こなたは言葉を放つ。
容赦のないこなたの言葉に対し、つかさは首を激しく左右に振った。
「よくないって事が分かってるならさ、別れちゃいなよ。
かがみと」
「お姉ちゃんと…別れる?」
 つかさの呟きは絶望に染まっていた。
(たかだかテストで、やり過ぎかな)
 こなたはそう思わないでもなかったが、
後でフォローすればいい話だ、そう自分に言い聞かせ追い込みを再開した。
「そーだよ。そうだ、こういう話知ってる?
昔ね、江戸時代だったかな?一人の女の子が居たんだ。
この女の子は、産みの親と育ての親が違っていた。
そしてその親権を巡って、産みの親と育ての親が奉行所に訴えでたんだ。
お奉行様は、二人の母親に女の子の片腕づつ掴ませた。
そしてね、引っ張り合いをさせたんだ。
綱引きに勝った方が親権者、ってルールで。
で、どうなったと思う?」
「えっと…どっちが勝ったか、って事?
産みの親が勝ったのかな。血は水より濃い、って言うし」
 血は水より濃い、敢えてその言葉を付け加えたのは、
自分とかがみの関係が濃いものである事を主張したいが為であろうか。
「違うよ、親権を勝ち取ったのは、育ての親の方だったんだ。
引っ張り合いそれ自体は、産みの親が勝った。
というより、育ての親がわざと負けたと言った方が正しいか」
 つかさの顔が、次第に怪訝なものへと変わっていく。
何の脈絡も無くいきなり昔話を始めた事に対する不審の念があるらしい。
一体それが、今までの話とどう関係あるのか、と。
「種明かしをするとね、人間の両腕使って綱引きするわけだから、
当然引っ張られる方は痛いよね。この話の場合、この娘さんなんだけどさ。
実際、この娘さんは避けんだらしいね、『痛い、痛い、痛いよおっかさん』って。
その声に耐え切れず、育ての親は手を放した。
娘にこれ以上痛い思いをさせる事はできない、と。
そしてそれを見たお奉行様はこう言った。育ての親に親権がある、と。
娘に痛い思いをさせるような人間が親であるはずがない、
というのがお奉行様の論理らしいね」
 つかさは唇を噛み締めていた。
漸く、こなたの言いたい事を理解したらしい。
 それでもこなたは、例え話を直接的な言葉に変換してつかさにぶつけた。
同じ意味の内容を持つ話でも、表現を変えて重ねた方が深く相手の心を抉る。
こなたはその事をよく分かっていた。
「ねぇ、相方に痛み押し付けるのが、恋人のやる事かな?
痛みから遠ざける為に、自らは身を引くのも立派な愛ってヤツじゃないかな?」
「そう…かもね。
いや、きっとそうだよね」
 つかさの瞳から、涙が滴り落ちた。
「ごめんね、そうだよね。私、お姉ちゃんにとってお荷物にしかなってないもんね。
でも私、お姉ちゃんと別れたくないよ」
(つかさのかがみに対する愛、本物かもね)
 こなたはこの結果に概ね満足していた。
そろそろただのテストでしか無かったこと、告げるべきだろうか。
そしてフォローに乗り出すべきだろうか。
(でももうちょっと、試してみたいかな。
ここまでやったんだ、もう二度とできないんだし、
納得するまで続けた方がいいよね)
 こなたはそう決めると、敢えて突き放すような声音を作った。
980名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:32:01 ID:65DFeqky
「ねぇ、つかさ。そうやって、いつまでもかがみを縛るのは止めなよ」
「お姉ちゃんを縛る?」
「そう。かがみは優しいからさ、それに妹思いだからさ、
かがみの方からつかさに別れ切り出せないんだよ。
本当は、ただの姉妹に戻りたいのに」
「それ、お姉ちゃんが言ってたの?」
 つかさの声は震えていた。こなたは少しだけ気の毒になったが、
結局止めはしなかった。
「いや、ただかがみ見てれば分かるよ。
まぁ恋は盲目とも言うし、つかさが気付けなくても無理はないけど」
「私、お姉ちゃんを知らないうちに縛ってたんだね…」
 こなたはもう少しだけ、意地悪をしてみたくなった。
つかさの健気な姿が、こなたの嗜虐心に火をつけたのだ。
「あーあ、キャラ作っちゃって」
「え?」
「知らないうちに、とか言ってるけどさ。
本当は気付いてたんでしょ?かがみが嫌がってるって事。
それなのに、かがみの優しい性格に付け込んで、自分の欲望満たしてたんだ」
「違っ」
「違わないね。それとも何?つかさは、愛している人の苦痛すら分からない鈍感な人なの?
そんな事も分からないのに、かがみを愛しているとか言っちゃってたの?」
 このこなたの発言は、『恋は盲目だからつかさは気付けなかった』
という先ほどのこなた自らの言葉とは矛盾するディスクールである。
だが、つかさはその事に気付けなかったらしく、
救いを求めるような視線をこなたに投げかけていた。
「そんな…。私、私…」
 そこで一旦言葉を切ると、つかさには不似合いな口汚い言葉で罵倒を始めた。
「馬鹿だよ、人を愛する資格なんて、無かったんだよ。
終わってるよ、クズだよ、ゴミだよ…」
 そしてその罵倒の言葉は───
「愛する人の苦痛にすら気付けなかったなんて、私は本当にクズだよ」
───己に向けられていた。
 痛々しいその姿は、こなたの心に点った嗜虐の炎を沈静化させた。
(流石にやり過ぎたか…)
 こなたは種明かしをしようと思ったが、
その前に少しつかさを慰める事にした。
「そんな事無いよ、つかさ。
つかさが本当は優しい人だって事、私は理解してるよ」
「そんな事…無いよ。だって現にお姉ちゃんに迷惑かけちゃってたみたいだし」
「誰だって、失敗の一つくらいはするさ。
でもつかさには、誰にも負けない優しさがあるじゃん。
それだけで、どんな失敗も帳消しだよ」
「こなちゃん…」
 つかさは涙に濡れた瞳でこなたを見つめると、
頬を桃のような優しい色に染め上げた。
そのあまりにも色っぽい仕草と、艶やかに濡れた瞳にこなたは一瞬心打たれた。
電流が脊髄を走りぬけ、心拍数が徐々に加速してゆく。
(ヤバイよ。そんな目で見つめないでよ、私がその道に足踏み外しそうじゃん。
このままじゃ私、本当につかさの事…)
 こなたは気付いていただろうか。
自分の顔が、恋する乙女のものへと変貌していた事に。
何気ない事象一つで、あっさりと人は恋に落ちる。
「ありがとう。こんな私の事、好きになってくれて」
「い、いや。それは…っ」
981名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:33:23 ID:65DFeqky
『本当はただ試しただけです、ただのドッキリです』
 そうこなたは続けたかった。だが、途中で絶句したきり、こなたは言葉を無くしていた。
こなたの視線の先には、廊下の角。そしてその横に佇む長い二本の角を持った鬼───
いや、柊かがみが居た。
(かがみ?いや、今確かに、鬼が…。目の錯覚…だったのかな)
 ツインテールを角と見間違える事などあるだろうか。
「こなた…。随分と可愛い妹虐めてくれたみたいじゃない」
 かがみの声は、学校の廊下に冷たく響いた。
「かがみ…何時から居たの?」
 こなたは震える声音で問いかける。
何故か、背筋が酷く冷える。氷柱でも背負っているようだった。
何故、このような感覚を抱くのか、まだこなたは分かっていなかった。
こなたは確かに優秀な人間ではあった。が、それ故に危機感というものが欠落してしまっていた。
「『つかささ、何かかがみの役に立ってる?』ってこなたが言った所から。
角に隠れてたから、姿は見えなかったでしょうけど」
「何で…そんな真似…」
「こなたは友達”だった”からね。
ちょっとだけ、チャンスを上げようかと思ったの。
つかさを諦めて、辛辣な言葉を投げた事を謝れば許そうかと。
でも実際には、虐めがエスカレートしていっただけね。
もうアレ以上は、我慢の限界だった」
 こなたはこの時初めて気付いた。自分の足が震えている事に。
(な、何で…)
「ほら、見て。私の手。強く握り締めすぎちゃって、
爪が手のひらの皮に喰い込んじゃった」
 実際、かがみの手の平には赤い後があった。
血が滲んでいるようにも見える。
「それだけじゃない。アンタ、つかさに心底惚れちゃったでしょ」
「えっ」
「顔見てれば分かるわ。最初の内は、まだアンタがつかさに本当に惚れてるのか
半信半疑だった。だからそれ見極める為にも飛び出せなかったんだけど。
ただ、さっき、アンタは恋する女の顔をしていた。
アンタがつかさを私から奪おうとするのなら、もう容赦はできない。
いや、言を弄して私とつかさの仲を引き裂こうとしていたのだから、
容赦はおろか自制すらできないかも」
 かがみの表情が、不意に変わった。
口元には薄い笑みが浮かび、頬が緩む。
だが、目だけは笑っていない。
 こなたはこの時、自分の本能の叫びを聞いた気がした。
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ、と力の限り叫んでいる声を。
「ち、違うんだよかがみん。これは…冗談で…」
「冗談?つまりつかさの心を弄んだってわけか。
冗談にせよ…つかさを悲しませたんだから…」
「お、お姉ちゃん。落ち着いて。こなちゃんの事、許してあげて?」
982名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:33:56 ID:65DFeqky
 つかさの嘆願すら、かがみには通じなかった。
「ごめんね、つかさ。例えつかさの頼みであっても、聞けない頼みがある。
つかさと私の恋路を邪魔する罪は、どんな事象も免罪符にはならないから」
 つかさを見つめるかがみの瞳は蕩けていたが、
意思は鉄のように重く、冷たかった。
それがこなたには分かった。つかさにも分かったらしく、
こなたに向けて叫び声を上げた。
「こなちゃん、逃げてっ」
(出来てたら、とっくにそうしてるよ)
 こなたは心中呟くと、小刻みに震える自分の足を頼りなさそうに見やった。
立っている事がやっとの、足を。
(はは、人間って恐怖が極限まで来ると、本当に動けなくなるものなんだね)
 口元に浮かんだ笑みと目に漲っている憎悪でアンバランスに歪んだ表情が、
一歩一歩自分に近づいてくる。
その表情の主、柊かがみが自分の元に到達するまでの歩数を、
こなたは正確に数えていた。
丁度、13歩だった。

*

 みゆきは廊下に未だ立ち竦んでいた。
まだ身体は悪寒に蝕まれている。
それほどまでに、かがみが怖かった。
(泉さんは無事でしょうか…)
 心の中で発した問いかけに答えるように、
何処か遠くでこなたが叫び声を上げたような気がした。
断末魔の叫び声を。
(幻聴…でしょうか?何れにせよ、泉さん)
「愛を試そうとする者は、それ相応の報いを受けてしまうものなのかもしれません」
 汝愛を試すなかれ。そう呟いたみゆきは、こなたの無事を祈った。
その祈りがいかに儚いものであるか、かがみと相対したみゆきは理解していた。
それでも、無事を祈らずにはいられなかった。

<FIN>
983名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 04:35:29 ID:65DFeqky
ネタ振ってくれた964氏に感謝
984名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 07:30:54 ID:xpC3Gqlf
ガクガクブルブル((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
かがみが黒いの通り越して病んでる・・・KOEEEEEEEEE
長文GJなんだが次回はもうちょいほのぼのとしてるのが読みたいなw

ところでそろそろ次スレの季節ですよ
985名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 07:34:16 ID:ejWSgkKw
続き希望w

正直このこなたとみゆきにはマジで死んで欲しいわ。
本心じゃなくて試す為らしいけど、本気じゃないのにそこまで友達を傷つけるなんてゴミ以下だな。
実際ネタバレ出来たとしても、ここまで言われて狂言でしたなんて言われたら火に油を注ぐようなもの。

半殺しにされて当然だなw
986名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 07:52:58 ID:mbXYEGpC
読んでて気持ち良くないというか、ムカムカするというか…なんだろう?
語彙の多さが逆に回りくどくて、キャラ達の言動も一層嫌な感じがする。
後味の悪さも含めて、こういう気持ちになるのを狙っていたというなら、GJ

でもやっぱりらき☆すたは、ほのぼのが1番!

次スレは>>990が立てる、でいいかな?
987名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 08:29:14 ID:AClEUkw2
正直つかさ以外全員壊れててスレの雰囲気にはちょっと合わないかな?
スクイズみたいなネガティブものと理解して読むぶんには面白いけどw
エロパロスレのほうが良かったかも

>>986
それでいいと思われ
988名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 08:34:47 ID:AOdTw0Nh
そういうラノベ作家いるよな。

私としては会話だけで話を成立させて欲しいかな。
会話の中に感じられる、かがみとつかさの姉妹愛が萌えるんだと思う。
深みを与えたいんだろうけど、心理描写や凝った言い回しはかえって邪魔かな。
989名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 13:14:56 ID:5cafBvkQ
989
990名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 13:19:14 ID:4bZaoqVP
990
991名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 13:33:24 ID:IbtjZmL6
991
992名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 14:55:08 ID:kP+WSjRU
992
993名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 14:55:29 ID:kP+WSjRU
993
994名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 14:56:18 ID:kP+WSjRU
994
995名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 14:56:44 ID:kP+WSjRU
995
996名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 16:06:29 ID:3y7CdQGT
998
997名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 16:37:06 ID:bcHny3iG
帰宅して覗いてみたら1000寸前だったからAAそのままだけど急いで立ててみた。

次スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1233646529/
998名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 16:52:26 ID:1ZwBziaU
じゃぁ、ここは俺が埋めておくか。
999名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 16:53:22 ID:1ZwBziaU
999
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/03(火) 16:53:28 ID:rPb2HETK
                       へ_/=ミ、ヽ_//厶 ,__   へ`ヽ、
                    , '´   厶≦二二ミく.:`ヽ.ヘ\   丶 \
                   /   , へ、 / ̄ ``丶、 `ヽ} ', i   V ) ノ
             、__,ノ / /             ヽ ノl | |  丶}′
                  / , /                  \ノ/.    ヽ
             / /                   Vム     \
             ノ ´/       ′    、          Vj     ト 、\
                ′   、/   {   l  | \ ,       '      ',  `^
              |  l / ゝ、ハ   !ヽ.|_,,イ\ :}    }    |:  }
              |  レ'‐r┬‐r ヽ  l r┬┬‐ァ}ノ   /   ∧ ノ
              l {  l! 、r:';゚ノ   \| 、r::';゚ノ  l   /     ,' レ'
    i´`ヽ.  O 。  レ'\7,.,.     _,,.. -r,、  ,.,.,.j,/リ j! /
      '、  \   o    λ   i7'´     ',   ∠ノ:|. 八(    銀ちゃんが1000ゲット!
      ヽ.   ヽ._         ` =.、 !       ノ ,.イ::| |::| /  ヽ
     ,.イ y'´  `ヽ       ,.r`ス=-r-= 7´ソ'ゞし';ノ
   ,イ ! (__,,.. - イ/ス.    ,/ ,`ヽ,/ムヽ.,!_/  i   ヽ
   !、ヽ.ヽ、_ノ __ノ ン`''ー''"´   / /::::/::!       !、   \
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