【らき☆すた】こなた×かがみPart27【こなかが】

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240名無しさん@お腹いっぱい。
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
「お2人は、様々な障害を乗り越えて想いを通わせました。ですが、これから出て行く先では、また、どんな困難がお2人を待っているか分かりません。
 そんな時、私は……私達は、お2人に縁ある者として手助けをしたい、でも、出来ないかもしれない。
 ですから、せめて今はお2人に幸せを感じていただきたい。そして、お2人には覚えていて貰いたい、泉さん、かがみさんを祝福する人達がここにいる事を。
 それ故の、結婚式。一つの節目です。いずれ、こんなちっぽけな会場ではなく、もっと堂々と祝いの席を持つことが出来る‘いつか’を信じて」

 と声をかけるのは、日下部みさお。隣には、当然峰岸あやのがいて、みゆきと或いは同等に奥深く何かを隠しているような底の知れない微笑みを浮かべていた。
「おお、みさきちに峰岸さんじゃん!久しぶり」
「ホントね。って言うか随分珍しい所で会うわね」
 2人の反応に、みさおは明朗快活を絵に描いた様な笑顔で、
「まあな。でも、相変わらず2人はラヴラヴでお熱い事なんだってヴァ!」
 からかいを入れる。こなたもかがみも耳元まで紅に染めながらアワアワと何やら日本語じゃない言葉で弁解しようとしているが、その様は却って微笑ましい。
 そんな2人をみさおは思い切り抱きしめる。
「ちょ、みさきち!?」
「何してるのよ、アンタ!?」
 慌てるこなたかがみ。みさおは天の道をいくような笑顔で、
「前はちびっ子と柊の取り合いとかしてたけど、2人がくっついちゃった今、柊の物は私の物、ちびっ子も柊も私の物だ〜!」
 ジャイアニズムを発揮した。
 スリーサイズ、の時点で予備動作。測らせて、の部分で体を捻り、いいか?と同時に神速の回し蹴りを叩き込む。
「変な所に当たるな!」
 吹っ飛ぶ親父。はぁぁ、と呼気を整える娘。
「おとーさん。ついに後戻りできない道まで行っちゃったんだね」
 と、感慨深げに呟くこなた。元々ダメ親父だとは思っていたが、まさかここまでとは……あぁ、彼女の小さな胸中は今何を思っているだろう。
 そうじろうは、ヨロヨロと立ち上がり、
「ち、違う違うぞ!こなたが高校を卒業した記念にだな、娘の成長記録を残しておきたいという親心が――」
「もう一発喰らう?」
「すんません」
241名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 19:49:37 ID:5ufBscaf
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう〜んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ――」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう〜んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ――」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
242名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 19:52:20 ID:5ufBscaf
 2人の反応に、みさおは明朗快活を絵に描いた様な笑顔で、
「まあな。でも、相変わらず2人はラヴラヴでお熱い事なんだってヴァ!」
 からかいを入れる。こなたもかがみも耳元まで紅に染めながらアワアワと何やら日本語じゃない言葉で弁解しようとしているが、その様は却って微笑ましい。
 そんな2人をみさおは思い切り抱きしめる。
「ちょ、みさきち!?」
「何してるのよ、アンタ!?」
 慌てるこなたかがみ。みさおは天の道をいくような笑顔で、
「前はちびっ子と柊の取り合いとかしてたけど、2人がくっついちゃった今、柊の物は私の物、ちびっ子も柊も私の物だ〜!」
 ジャイアニズムを発揮した。
 スリーサイズ、の時点で予備動作。測らせて、の部分で体を捻り、いいか?と同時に神速の回し蹴りを叩き込む。
「変な所に当たるな!」
 吹っ飛ぶ親父。はぁぁ、と呼気を整える娘。
「おとーさん。ついに後戻りできない道まで行っちゃったんだね」
 と、感慨深げに呟くこなた。元々ダメ親父だとは思っていたが、まさかここまでとは……あぁ、彼女の小さな胸中は今何を思っているだろう。
 そうじろうは、ヨロヨロと立ち上がり、
「ち、違う違うぞ!こなたが高校を卒業した記念にだな、娘の成長記録を残しておきたいという親心が――」
「もう一発喰らう?」
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
「お2人は、様々な障害を乗り越えて想いを通わせました。ですが、これから出て行く先では、また、どんな困難がお2人を待っているか分かりません。
 そんな時、私は……私達は、お2人に縁ある者として手助けをしたい、でも、出来ないかもしれない。
 ですから、せめて今はお2人に幸せを感じていただきたい。そして、お2人には覚えていて貰いたい、泉さん、かがみさんを祝福する人達がここにいる事を。
 それ故の、結婚式。一つの節目です。いずれ、こんなちっぽけな会場ではなく、もっと堂々と祝いの席を持つことが出来る‘いつか’を信じて」

 と声をかけるのは、日下部みさお。隣には、当然峰岸あやのがいて、みゆきと或いは同等に奥深く何かを隠しているような底の知れない微笑みを浮かべていた。
「おお、みさきちに峰岸さんじゃん!久しぶり」
「ホントね。って言うか随分珍しい所で会うわね」
 2人の反応に、みさおは明朗快活を絵に描いた様な笑顔で、
「まあな。でも、相変わらず2人はラヴラヴでお熱い事なんだってヴァ!」
 からかいを入れる。こなたもかがみも耳元まで紅に染めながらアワアワと何やら日本語じゃない言葉で弁解しようとしているが、その様は却って微笑ましい。
 そんな2人をみさおは思い切り抱きしめる。
「ちょ、みさきち!?」
「何してるのよ、アンタ!?」
 慌てるこなたかがみ。みさおは天の道をいくような笑顔で、
「前はちびっ子と柊の取り合いとかしてたけど、2人がくっついちゃった今、柊の物は私の物、ちびっ子も柊も私の物だ〜!」
 ジャイアニズムを発揮した。
243名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 19:56:32 ID:5ufBscaf
「驚きましたか?泉さん、かがみさん」
 2人が振り返れば、何時の間に背後を取ったか、みゆきがいつもと変わらない微笑みを浮かべて立っている。
「みゆきさん、これって……?」
 未だ衝撃から抜けきれない様子のこなたが、ポソっと呟く。かがみを見、みゆきを見、整えられた式場を見、またかがみに視線を戻す。
「結婚式って……」
 かがみも、こなたと視線を合わせながら、疑問を呈す。
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
「お2人は、様々な障害を乗り越えて想いを通わせました。ですが、これから出て行く先では、また、どんな困難がお2人を待っているか分かりません。
 そんな時、私は……私達は、お2人に縁ある者として手助けをしたい、でも、出来ないかもしれない。
 ですから、せめて今はお2人に幸せを感じていただきたい。そして、お2人には覚えていて貰いたい、泉さん、かがみさんを祝福する人達がここにいる事を。
 それ故の、結婚式。一つの節目です。いずれ、こんなちっぽけな会場ではなく、もっと堂々と祝いの席を持つことが出来る‘いつか’を信じて」

 パーティ。そう、パーティ。パティじゃないデスよ。さて、何のパーティか。
 或いは既に予想されてる方もいるかもしれない。
 居間に備え付けられた垂れ幕、そこにはこう書いてあった。
『泉こなた・柊かがみ 結婚式』と。
「驚きましたか?泉さん、かがみさん」
 2人が振り返れば、何時の間に背後を取ったか、みゆきがいつもと変わらない微笑みを浮かべて立っている。
「みゆきさん、これって……?」
 未だ衝撃から抜けきれない様子のこなたが、ポソっと呟く。かがみを見、みゆきを見、整えられた式場を見、またかがみに視線を戻す。
「結婚式って……」
 かがみも、こなたと視線を合わせながら、疑問を呈す。
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
「驚きましたか?泉さん、かがみさん」
 2人が振り返れば、何時の間に背後を取ったか、みゆきがいつもと変わらない微笑みを浮かべて立っている。
「みゆきさん、これって……?」
 未だ衝撃から抜けきれない様子のこなたが、ポソっと呟く。かがみを見、みゆきを見、整えられた式場を見、またかがみに視線を戻す。
「結婚式って……」
 かがみも、こなたと視線を合わせながら、疑問を呈す。
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
「お2人は、様々な障害を乗り越えて想いを通わせました。ですが、これから出て行く先では、また、どんな困難がお2人を待っているか分かりません。
 そんな時、私は……私達は、お2人に縁ある者として手助けをしたい、でも、出来ないかもしれない。
 ですから、せめて今はお2人に幸せを感じていただきたい。そして、お2人には覚えていて貰いたい、泉さん、かがみさんを祝福する人達がここにいる事を。
 それ故の、結婚式。一つの節目です。いずれ、こんなちっぽけな会場ではなく、もっと堂々と祝いの席を持つことが出来る‘いつか’を信じて」

 パーティ。そう、パーティ。パティじゃないデスよ。さて、何のパーティか。
 或いは既に予想されてる方もいるかもしれない。
 居間に備え付けられた垂れ幕、そこにはこう書いてあった。
『泉こなた・柊かがみ 結婚式』と。
「驚きましたか?泉さん、かがみさん」
 2人が振り返れば、何時の間に背後を取ったか、みゆきがいつもと変わらない微笑みを浮かべて立っている。
「みゆきさん、これって……?」
 未だ衝撃から抜けきれない様子のこなたが、ポソっと呟く。かがみを見、みゆきを見、整えられた式場を見、またかがみに視線を戻す。
「結婚式って……」
 かがみも、こなたと視線を合わせながら、疑問を呈す。
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
244名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 19:58:11 ID:5ufBscaf
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう〜んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ――」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
「そう?」
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう〜んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ――」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
「そう?」
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 19:59:53 ID:5ufBscaf
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう〜んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ――」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう〜んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ――」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
246名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 20:07:52 ID:5ufBscaf

「お久しぶりです、かがみさん」
 柊家の玄関口でおっとりと微笑むみゆき。
「久しぶり……って言っても、ちょっと前に卒業式があったからね、そんなに久しぶりでもないかも」
 はは、と笑うかがみ。ツンデレの基本であるツインテール(こなた談)は今も健在であり、卒業と言う節目を迎えても、いきなりは変われないという言を体現していた。
 でも、変わったこともある。
 さっきよりも強く、こなたを呼ぶ。ようやく彼女は顔を上げ、
「おぉ!みゆきさんじゃん。珍しいね、こんなとこで会うなんて」
 ニパっと笑う。こういったグッズに夢中になってる所はみゆきの知るこなたのままだ。
 かがみと同じように、彼女も、いきなりは変われない。でも、ラノベを読むようになった辺り、少しは変わったのだろう。
「お久しぶりです」
 かがみに向けたのと同じ笑顔を向ける。
「そだね〜」
 こなたが見せる笑顔は、彼女がかがみに向けるものとは違う。こなたがみゆきに見せるのは親友としての笑顔。かがみに向けるのは、恋人としての笑顔。
 それでいい。とみゆきは思う。こなたにとってそれだけかがみが大切な人である、と客観的に分かる、貴重な情報だから。
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう〜んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「どうも、高良です。さて、前回までの粗筋ということですが、今回のテーマは‘ホワイトデー’ つまり現在時間は3月に入っていることになります。
 本編内では時間経過の関係で、一応1月と言うことになっているので、このお話は外伝‘2月14日’の続きになりますね。
 では、粗筋です。2月14日と言う一大イベントには、結局告白できなかったお2人ですが、3月頭の卒業式の日に、無事、告白できました。
 お恥ずかしながら、本編ではそこまでお話の方が進みませんので、外伝から読まれた方には唐突に感じると思いますが、どうか、ご了承ください」


 さて、本日は3月7日。ホワイトデーと言う、或いは男子が張り切らなければならないイベント、と思われがちだが、貰ってない奴には無関係な日であるが故に実はそうでも無い日を一週間後に控えた春休みのこと。
 当然ながら、高校の卒業式は終わっており、主人公4人組、泉こなた、柊かがみ、柊つかさ、高良みゆきの4人も無事卒業。それぞれに4月からの新生活に向けて準備をしたり、去りゆく高校生活を懐かしんだりと、兎に角、思い思いに過ごしていた。
 そんなある日の、朝。かがみの元にみゆきが尋ねてきた所から始まる。

「お久しぶりです、かがみさん」
 柊家の玄関口でおっとりと微笑むみゆき。
「久しぶり……って言っても、ちょっと前に卒業式があったからね、そんなに久しぶりでもないかも」
 はは、と笑うかがみ。ツンデレの基本であるツインテール(こなた談)は今も健在であり、卒業と言う節目を迎えても、いきなりは変われないという言を体現していた。
 でも、変わったこともある。
 さっきよりも強く、こなたを呼ぶ。ようやく彼女は顔を上げ、
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 20:11:11 ID:5ufBscaf
日に日にこなたは幸せそうになるが、かがみは辛くなっていく。
実際に、かがみは押しつぶされていたのだ。自分の気持ちと現実との間で。
しかし、それを感じ取った人がいた。

こなたは、かがみが日に日に少しずつおかしくなるのを感じていた。
なにかに耐えているような、そんな感じ。今まで、彼氏のことがあったため、その関連だろうかと思っていたが、つかさやみゆきはそのショックから復活しているのに、かがみだけが相変わらずなのである。
それに彼氏が出来たことで、かがみがそれほどまでに落ち込むことがあるのだろうか。嫉妬とかはあるだろうけど、そんな間接的なこと忘れてもいい頃合のはず。
(おかしい)
こなたは、今日彼氏が用事で放課後一緒に帰れないのをきっかけにかがみと一緒に帰ろうと思った。
聞かないまでにしても、慰めることぐらいはできるはずだと考えたからだ。
「おおい、かがみ帰ろう」
「え、でも、彼氏と一緒に帰るんじゃないの?」
「なんか用事があるらしいってさ」
登校時や昼食時には、こなたはいた。しかし、どれだけ近くにいても遠い存在だった。
かがみは、平常心をなんとか保ちながら、みんなと話をしていた。それでも、いくらかはへまをした。
たとえば、急にぼーっとしたり、急に泣きたくなったり、その症状は様々だった。
誰もかがみに対して変だとかおかしいとは言わないが、うすうす気がついているのではないだろうか。
日に日にこなたは幸せそうになるが、かがみは辛くなっていく。
実際に、かがみは押しつぶされていたのだ。自分の気持ちと現実との間で。
しかし、それを感じ取った人がいた。
かがみはこなたの胸でずっと泣いていた。すべての思いをこなたに伝えようと必死に泣いていた。
「かがみ、泣いてばかりじゃわからないよ」
母親のようなやさしい声でいった。うんと頷くと、かがみは降参した。
「あのね……」
言っていいのだろうか、迷った。だけど、こなたには勝てない。こなたから離れて、ちゃんと相手の目を見て、
「こなたのこと、好きなの」
こなたは驚いた様子を見せたが、いつものちょっとふざけた顔をしながら
探してくれたんだと思うと急にかがみは泣き出した。
そんなかがみを見て、こなたは少しだけ困っていたが、やさしく抱きしめた。
かがみはこなたの胸でずっと泣いていた。すべての思いをこなたに伝えようと必死に泣いていた。
「かがみ、泣いてばかりじゃわからないよ」
248名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 20:20:10 ID:5ufBscaf
「かがみ、泣いてばかりじゃわからないよ」
母親のようなやさしい声でいった。うんと頷くと、かがみは降参した。
「あのね……」
言っていいのだろうか、迷った。だけど、こなたには勝てない。こなたから離れて、ちゃんと相手の目を見て、
「こなたのこと、好きなの」
こなたは驚いた様子を見せたが、いつものちょっとふざけた顔をしながら、
「じゃあ、両思いだね」
「え、どういうこと」
「私も、かがみのこと好きだよ」
とても軽い調子でいう。
「え、あ、え!」
口が思うように動かない。どこから質問すればいいのかわからないのだ。
「か、彼氏のことはどうするのよ」
「いやーだって彼氏とかがみは別物じゃん」
(宣戦布告、戦い、強さ、本当にそれらは必要だったのかしら)
やはり、それらはこなたの幸せを思うと、行使できない力だった。
かがみはずっとずっと、考えていた。だけど、その考えは、自分を幸福にする思考でしかなかったのではないか。
そう思考の深みに入りかけた時、こなたは下を向いて少し寂しそうに、
「最近、かがみ変だよ」
「え」
日に日にこなたは幸せそうになるが、かがみは辛くなっていく。
実際に、かがみは押しつぶされていたのだ。自分の気持ちと現実との間で。
しかし、それを感じ取った人がいた。

こなたは、かがみが日に日に少しずつおかしくなるのを感じていた。
なにかに耐えているような、そんな感じ。今まで、彼氏のことがあったため、その関連だろうかと思っていたが、つかさやみゆきはそのショックから復活しているのに、かがみだけが相変わらずなのである。
それに彼氏が出来たことで、かがみがそれほどまでに落ち込むことがあるのだろうか。嫉妬とかはあるだろうけど、そんな間接的なこと忘れてもいい頃合のはず。
(おかしい)
こなたは、今日彼氏が用事で放課後一緒に帰れないのをきっかけにかがみと一緒に帰ろうと思った。
聞かないまでにしても、慰めることぐらいはできるはずだと考えたからだ。
「おおい、かがみ帰ろう」
「え、でも、彼氏と一緒に帰るんじゃないの?」
「なんか用事があるらしいってさ」
登校時や昼食時には、こなたはいた。しかし、どれだけ近くにいても遠い存在だった。
かがみは、平常心をなんとか保ちながら、みんなと話をしていた。それでも、いくらかはへまをした。
たとえば、急にぼーっとしたり、急に泣きたくなったり、その症状は様々だった。
誰もかがみに対して変だとかおかしいとは言わないが、うすうす気がついているのではないだろうか。
日に日にこなたは幸せそうになるが、かがみは辛くなっていく。
実際に、かがみは押しつぶされていたのだ。自分の
249名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 20:22:28 ID:5ufBscaf
日に日にこなたは幸せそうになるが、かがみは辛くなっていく。
実際に、かがみは押しつぶされていたのだ。自分の気持ちと現実との間で。
しかし、それを感じ取った人がいた。

こなたは、かがみが日に日に少しずつおかしくなるのを感じていた。
なにかに耐えているような、そんな感じ。今まで、彼氏のことがあったため、その関連だろうかと思っていたが、つかさやみゆきはそのショックから復活しているのに、かがみだけが相変わらずなのである。
それに彼氏が出来たことで、かがみがそれほどまでに落ち込むことがあるのだろうか。嫉妬とかはあるだろうけど、そんな間接的なこと忘れてもいい頃合のはず。
(おかしい)
こなたは、今日彼氏が用事で放課後一緒に帰れないのをきっかけにかがみと一緒に帰ろうと思った。
聞かないまでにしても、慰めることぐらいはできるはずだと考えたからだ。
「おおい、かがみ帰ろう」
「え、でも、彼氏と一緒に帰るんじゃないの?」
「なんか用事があるらしいってさ」
登校時や昼食時には、こなたはいた。しかし、どれだけ近くにいても遠い存在だった。
かがみは、平常心をなんとか保ちながら、みんなと話をしていた。それでも、いくらかはへまをした。
たとえば、急にぼーっとしたり、急に泣きたくなったり、その症状は様々だった。
誰もかがみに対して変だとかおかしいとは言わないが、うすうす気がついているのではないだろうか。
日に日にこなたは幸せそうになるが、かがみは辛くなっていく。
実際に、かがみは押しつぶされていたのだ。自分の
「あのね……」
言っていいのだろうか、迷った。だけど、こなたには勝てない。こなたから離れて、ちゃんと相手の目を見て、
「こなたのこと、好きなの」
こなたは驚いた様子を見せたが、いつものちょっとふざけた顔をしながら
どこかの公園のブランコに乗りながら、かがみは息を切らしている。こなたの顔も、こなたの体も、こなたの心も、でもそれ以上に好きだったこなたのことを忘れなくてはいけない。
あの日、確かに強くなると誓った。だけど、強さはいつからか忍耐力へと変わっていくのだろう。そうやって、ブランコのように揺れる心も、今は停止させて、ただ忘却に放り出さなくてはいけない。
もしかしたら、最初から強さなんて必要なかったのかもしれない。ただ、諦める強さだけ必要だったのかもしれない。
どこかの公園のブランコに乗りながら、かがみは息を切らしている。こなたの顔も、こなたの体も、こなたの心も、でもそれ以上に好きだったこなたのことを忘れなくてはいけない。
あの日、確かに強くなると誓った。だけど、強さはいつからか忍耐力へと変わっていくのだろう。そうやって、ブランコのように揺れる心も、今は停止させて、ただ忘却に放り出さなくてはいけない。