「泉こなたを自殺させる方法」を考える25

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1名無しさん@お腹いっぱい。
■前スレ
「泉こなたを自殺させる方法を考える」24
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1217426738/l50

■保管庫等
こなた自殺Wiki
http://www34.atwiki.jp/konataowata/

つかさビッチWiki
http://www10.atwiki.jp/tsukasa-bocchi-owata/

VIPのらきすたSSまとめ
http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/

らきすた呼称リスト
http://www.syu-ta.com/luckystar/luckystar-namecalled.shtm
2JEDI_tkms1984:2008/08/27(水) 22:02:56 ID:qwCdLceX
すみません。
まさか投下中に書き込めなくなるとは思いもしませんで……。
スレ立てたことないのですが、こんな感じでよいのでしょうか?
3名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 22:03:44 ID:rN+bqrDB
乙、助かったよ。
俺のホストじゃ、スレ立てられなかったので。
4罪咎深き賤しい女50:2008/08/27(水) 22:05:41 ID:qwCdLceX



氷のように冷たいその口調におののき、みゆきが振り返ると――。
「………………ッ!!」
先に教室を出たハズの37人が。
そこにいた。
こなたが死の間際、みゆきに見せたあの顔で。
ゆっくり、ゆっくりと包囲網を狭めてくる。
「いやっ……いやです! 助けてください! お願いですっっ!!」
狂ったようにみゆきはその言葉を繰り返した。
「ま…待って……待ってください……!!」
その場を立ち去ろうとしたかがみたちの袖にみゆきがしがみつく。
「離しなさいよ」
ほとんど無感情でかがみがその手を振り払う。
「ああ、あ…………!」
尻もちをついたみゆきが4人を見上げた瞬間、その顔が恐怖に凍りつく。
狂ったように揺れ動く視線がかがみを、つかさを、みさおを、あやのをぼんやりと捉えた。
「いい、いずみ……さん……!?」
みゆきの眼前には4人のこなたがいた。
そのそれぞれが厭らしい笑顔で見下ろしてくる。
(ふふふ……こんなの嘘です。おかしいです。嘘に…嘘に決まってます。泉さんはもう……)
破裂しそうなほどの動悸をどうにか抑え、彼女はゆらりと立ち上がった。
四肢にはまるで力が入らないが、わずかに残っている精神力がなんとか直立させてくれた。
「ありえません……ありえませんよ、こんなこと…………!!」
ぶつぶつと呟き、みゆきは4人のこなたを睨みつけた。
気の迷いだ。気の迷いが引き起こした錯覚だ。
泉こなたはもう死んだのだ。
その瞬間を自分も看ていたではないか。
崩壊しかけた精神で何とかそれだけ言い聞かせる。
しかし――。
背後の視線に気付き、肩越しに振り向いた時。
みゆきは見た。
光の宿っていない瞳で、嘲笑うようにこちらを見ている37人のこなたを――。
笑っている。嗤っている。
ある者は指をさしながら。
ある者はひそひそと隣人と話しながら。
ある者は頬に手をあてて。
こなたたちはいつまでも、いつまでもみゆきを嗤い続けた。


――青空の下、少女の悲鳴がこだました。





5JEDI_tkms1984:2008/08/27(水) 22:08:46 ID:qwCdLceX
なんか中途半端に途切れてしまいましたが、これで完結です。
次スレ予告の暇もなく前スレを使い切ってしまったことお詫びします。
同時に最後までお読み下さってありがとうございました。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 22:19:52 ID:2uGSKczI
みゆきの次は誰だろう
7名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 22:38:42 ID:O7cCOVm2
>>4乙。
みwiki精神崩壊か。
こりゃ精神科か心療内科送り確定か?
8名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 23:12:18 ID:rN+bqrDB
>>5
乙。圧倒的な展開だなー。演出力が半端ないわ。
ぐいぐいと俺の胸倉掴んで、文章に引き込ませるその筆力が凄まじい。
次回作も期待してます。gj
9名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 23:22:36 ID:6C5DDwKZ
お疲れ様でした
このスレを見るのはつらいのですが
時々素晴らしい作品があるから覗いてしまいます

ここまで素晴らしい表現力をお持ちのあなただから
こなたの自殺の後みゆきがしぶとく矛先をかわして
あなたたちの行動はすべて無駄でしたね
そして泉さんも無駄死にでしたねあはははっ

という完全なアンチ勧善懲悪エンディングを書き上げてほしかった

すみません、読み手はどんどん欲求をエスカレートさせてしまいます
10名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 23:30:09 ID:d53GaTtS
乙でした。
やはり4人はみゆきさんを助ける気にならずに次のいじめは黙認してしまったか。
…まあ、当事者としてこれだけの目にあえばやむおえなし……か。
クラスメイト達もまた、みゆき一人に罪をかぶせて負の連鎖は続く…
(37人集合までは幻ではなく現実なのかな?)

……前スレで同じ様な事いってる人がいたけど
客観的に見て何故かみゆきさんにもそれなりに感情移入してしまう。
前作は相当ウザく感じて、それはこっちも同じはずなのに……自分でもよく分からないw


それにしても前作を含めて、これだけ全ての登場人物のリアルな心理を想像(創造?)して
それを丁寧な文章で表現した作品を作れるJEDIさんはGJ!
本編前後のコメントからして1回の投下分のを1,2日で書いてるのかな?
自分も他スレで少し書く事あるけど、これだけの量だけでもダラダラ2ヶ月はかかるw
(もちこんなクオリティ無理w)
またいつか新作を書かれるのを楽しみにしてます。
11JEDI_tkms1984:2008/08/27(水) 23:39:05 ID:qwCdLceX
お読みくださってありがとうございます。
表現力はどうか分かりませんが、僕はけっこう一文一文にこだわってしまう性分なので、
つい冗長になったりしてしまいます。
虚像の時にも思ったことですが、もう少し短くまとめるのが課題かなと。

基本的に毎夜まとめて投下しますが、その過程でいろいろ先の展開を予想して下さったり、
いろいろな反応を伺えるのは嬉しく思います。
が、中にはほぼ完璧に結末を読んでいたり、かなりの確度で先を予想されたり。
投下しながらヒヤヒヤすることも何度かありました。

「罪咎〜」というタイトルはある歌の歌詞からの引用です。
ずいぶん古いゲームの歌ですが。

>7

病院行く前にこなたと同じ末路を辿るかも……。

>8

ありがとうございます。
すでに次のSSを書いているところですので、その時はまたお願いします。

>9

書く側にとってはありがたいエスカレートです。
これは虚像と対になるように意識したので、みゆきの結末はこうと決めていました。
次回のみゆきはもっと知性的です。

12JEDI_tkms1984:2008/08/28(木) 00:00:09 ID:qwCdLceX
アンカーのやり方間違ってたみたいですね。
寝る前に最後のレスを。

>>10

勿体無いというか面映いお褒め、痛み入ります。
今回はみさおの描写に力を入れてます。
そのため、4人一緒にいる時も彼女だけは台詞などに違いをつけました。
上でも書きましたが、虚像と対になるように意識したので、

>客観的に見て何故かみゆきさんにもそれなりに感情移入してしまう。
前作は相当ウザく感じて、それはこっちも同じはずなのに……

という風に感じていただけたのなら上手く伝わったかなと。

書くのにはけっこう時間がかかってます。
仕事の合間にこっそりとか、昼休みに株価見ながら書くとか。
ですからどれくらいで完成してるかは分かりません。
すでに次のを書き始めています。
また投稿すると思うので、よろしくお願いします。

書くのにはけっこう時間がかかってますよ。
仕事の合間にこっそりとか昼休みにとか。
13名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 02:13:07 ID:9eW2OAq8
>四面楚歌
おいおい…
その発想は無かったわw
デフォ北が規制中なのが残念だぜ。
14名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 10:26:33 ID:I2dM7/NM
>>5
乙 面白かったよ次も期待してる
ただ物書きじゃないんで的外れかもしれないが、視点がコロコロ変わって
誰に感情移入すればいいか少し迷ったかな…神視点でもいいけど
頻繁に視点が変わる事に俺は意味があまり感じられなかった
15名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 12:46:41 ID:1j+o/giZ
ガンガン福岡氏のブログのアドレス失くしちまった…。
教えてくんろ…
16名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 13:30:37 ID:FLMpfDqF
やったー自殺SSできたよー(^o^)ノ

 ──私の名前はこなた。中学時代に傷を負った女子高生。
希少価値な貧乳体型で虐待体質の愛されガール♪
私がつるんでる友達は援助交際をやってるかがみ、学校にナイショで
兵器から薬物まで作り出すみゆき。訳あって麻薬密売グループの一員になってるつかさ。
 かがみが助けてくれてもやっぱり学校は地獄。今日もみゆきさんにちょっとしたことでいじめられた。
裏ボス気取ったヘタレズだと、こんなことでしかストレス発散できないから
カニバルに走っちゃうんだよね☆
そんな時私は一人で家に引き篭もることにしている。
精神崩壊した自分からの逃避ってやつ?書き手諸氏の自己投影とも言うかな!
 「酷いよ…かがみん、つかさ、みゆきさん」・・。
そんなことをつぶやきながらしつこいお父さんを軽くあしらう。
「お前にかなたの影を見出したー!発情したー!」こいつはいつも同じようなセリフしか言わない。
二面性を持つゆーちゃんはカワイイけど、
なんかみゆきさんを薄っぺらくしただけみたいでキライだ。
もっと等身大のゆーちゃんを見せて欲しい。
 「すいませんキリです・・。」・・・またか、と(何故か)KY(という事にされている)な私は思った。
シカトするつもりだったけど、チラっとつかさの顔を見た。
「・・!!」
 ・・・チガウ・・・今までの黒いだけのつかさとはなにかが決定的に違う。
斬新かつリアルな設定がアタシのカラダを駆け巡った・・。
「・・(現実的・・!!・・これ書いた人って神(※他にも799万9999柱います笑)・・?)」
つかさもボッチだった。連れていかれてドラッグをキメた。
「こなちゃんは綺麗過ぎるよ!」私は飛び降りた。
「祝!漫画家!」そこで修正されて私は死んだ。うつ☆すた(笑)
17名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 18:07:55 ID:kWmUUw45
おwwwwwいwwwwwwwwww
18名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 18:26:21 ID:sylyp4Ny
>やむおえなし
やむをえない、って表現は
「止む」「を」「得ない」なんだぜ
19名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 20:08:12 ID:SDzxTGWY
0
         / /         |    ヽ   /      , ´
 楽 楽 は 弋´  /     ___| \  〉-/_,. -‐     /
 し  し  ぁ   .> /   /――-ヽ__Y^y      /
 い い は  (_ /   /-―- ./ /   爪     /
  l !! っ  (/   /´ // /`/  /://:::|`―< ヽ
 よ    は   \ /  //_∠__/  /://::::,' |l \〉 .ハ
  l     っ /⌒ 7 /ィ≠''''ニミヽ/:://::::/ /l l:| |‖ |
!!      |   //_イ/ /  ', }}::::::〃::::/./:/ヽl:| | l| |
         弋 //::::  /  / / ::::/::::::/厶〈 ハ | | ‖
         /⌒,/:::::::  l   /.::::::::::::::::/,イΞミ〈// 人_人||人_ノ
ヽ/⌒ヽ(⌒Y  /:::::::::::ヽ _ー::::::::::::::::::::::::: / } |l<
   | .|| | |l  |       ::::::::::::::::::::: / / / jj::::::} は は あ
   ヽ|| | |l ∧   ト⌒\   ::::::::: し _〃:<  は は っ
     ヽ从ハ | ヽ   |  \ ` 、 ′ ヽ..::::::::::/  ) ぁ. は は
   _ /ヘ| \ ヽ   `ヽ、__フ   :::::::/<   l   は は
         |   \   _)/      / / ヽ !! は は
            l:::>  __,   -‐ ´ /_ノ     は は
            l:/ =ニ二三≠イ //  `ヽ

>>1
20名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 20:22:59 ID:Tuf2m/7b
>>1乙
21名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 21:27:38 ID:+8seT0Jh
           _」   L_/    /
         , ´: : :>、_/z‐七<
       /: : :,zチ‐" : ∧: `丶ゝ:. \
.       /: : : .//: : : :/: 小 : : : |: : : : : \
      /: : : : レ: :,-‐フ:/ | \:.:.|`ヽ: : : : :.\
     ,': :l: : : |/:/〃  |   ヽト、: :|: : : :l: : :l
      |: :.|: : : |:. :/          、: |: : : :| : : | 
      |: :.|: : : |: イ ノ       ヽ ヾj: : :| | ト、.|
     |: :.',: :. :Y /・\  /・\リ|: ハ:| | `| 
     | l:λ: : :|    ̄ ̄    ̄ ̄ ∧ 小:|
         |    (_人_)、     |
         |     \   |     | 
           \     \_|    /

  ─┐||┌─┐ l ─  ‐┼‐   ‐┼‐ヽ l  ノ │ .|  |   ‐┼‐ ‐┼‐
        日  フ 口  メ   __|__  フ |┬   |  |   ‐┼‐  d
  (__   .六  ↑ .田  (___  (丿 ) ↑.ノ│  ノ  ヽ__ノ (丿\ ノ
22ガンガン福岡:2008/08/28(木) 21:41:16 ID:H+G4F4AS
今回も1000行かずに次スレか、1乙

ちなみに先にあやまっておく、マの人すまんw
で、分かる人だけ分かってくれ

ttp://uproda11.2ch-library.com/src/11113914.jpg
23名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 22:26:29 ID:SDzxTGWY
ガンガンも乙
24デフォ北:2008/08/29(金) 00:19:49 ID:wH52XIwt
ようやく規制が解除されました
お騒がせ致しました
25名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 00:37:45 ID:whZmDSTI
デフォ北氏解除おめ^^
つーか四面楚歌やばいだろwwwww
G食わせたと思ったら、毒ガスかよ
トコトン容赦ねぇ

>>11
>次回のみゆきはもっと知性的です
相当みゆきが好きと見える
或いは
相当みゆきが嫌いと見える
26デフォ北:2008/08/29(金) 03:24:38 ID:wH52XIwt
四面楚歌
ttp://uproda11.2ch-library.com/src/11113995.jpg

最後の仕上げした瞬間にエラーで強制終了して
振り出しに戻るのだけは勘弁してほしいものです
27名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 07:19:19 ID:3nXs9/Lg
徹夜の勢いで描いてしまいました。
すいませんorz
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d442739.jpg
28名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 09:25:15 ID:G4l25Hy2
伊賀市元総務部長詐欺:被害男性「納付済み」と市提訴 住民税課税の無効求め /三重

伊賀市の元総務部長、長谷川正俊被告(59)=懲戒免職=の詐欺事件で、被告から住民税の代行納付名目で現金をだまし取られた男性(41)が24日、
「市から住民税を請求されたのは不当」として、市を相手取り、課税処分の無効確認を求め、津地裁に提訴した。
訴状などによると、男性は「在日韓国人に与えられた慣習的権利」として、通常の6割に当たる住民税額を、長谷川被告を通じ市に納付。
これに対し、市側は今月、02年3期〜07年4期分の住民税通常額計約2580万円の支払いを求める催告書を男性に送付した。
男性側は「催告で初めて正規の課税がされていることを知ったが、減免の慣習的権利に照らし、住民税は長谷川被告を通し支払い済みだ」と主張している。
今岡睦之市長は同日、取材に対し「市としては、住民税が納付されたとの認識はない。弁護士と相談し、裁判で争う」と話し、引き続き支払いを求める方針。
長谷川被告は昨年12月、この男性から現金約780万円をだまし取った詐欺の疑いで県警に再逮捕され、今月12日、
同罪などで津地裁で懲役2年4月の実刑判決を受けた。【傳田賢史】

ttp://mainichi.jp/area/mie/news/20080325ddlk24040636000c.html

>男性は「在日韓国人に与えられた慣習的権利」として、通常の6割に当たる住民税額を、長谷川被告を通じ市に納付。
29福岡市の人:2008/08/29(金) 11:09:51 ID:xHbKd7Nh
この度、めでたく名前が決まりました。そして、鬱こなたの恐怖が、
データと一緒に、クラッシュ!サルベージ中です。
なので、メモとってたほうを投下します
30福岡市の人:2008/08/29(金) 11:16:07 ID:xHbKd7Nh
なお、これはフィクションです、
実際の団体、変態、俳優とは、
多分関係ありません。また、
作品終了後の感想でムフフ、ハァハァ
なことはしませんので、そこんところ
わかってください。
31福岡市の人:2008/08/29(金) 11:20:20 ID:xHbKd7Nh
この作品は、泉こなたの
いじめを淡々と描くもの
です。
過度な期待はしないで下さい。
32ある晴れた日・・・:2008/08/29(金) 11:30:17 ID:xHbKd7Nh
バイト先・・・


「ふー、やっと仕事おわたー」
いつものへーぼんな1日だったはず。
「きょうは、晴れてるねー」
平凡な・・・
33名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 11:33:04 ID:iZYMu598
うぜーからやめろ
34ある晴れた日・・・:2008/08/29(金) 11:37:28 ID:xHbKd7Nh
「ん?、長門どしたの?」
「いま、あなたが死ぬ予感がした・」
「え・・冗談でしょ?」
「死ぬんじゃなく・・元からいない事に・・」
「なんで?」
「分からない」
長門は、こう答えた、
35ある晴れた日…:2008/08/29(金) 11:41:20 ID:iZYMu598
「せめてまとめてからの投下を推奨する。それと前書きをダラダラやるのは好ましくない
あなたは半年ROMるべき」
36ある晴れた日・・・:2008/08/29(金) 11:49:22 ID:xHbKd7Nh



「たらいま〜」
疲れきった声で、帰ってくるこなた。
そして、そうじろうからは、
「だれなんだ?この子は」
長門の言ったことが、的中した。
「え・・・私だよ?お父さん!こなただよ!?」
「こなた?かなたに顔は似てるけど・・・」
こなたは、座り込んだ。実の父が
私を忘れた。
37ある晴れた日・・・:2008/08/29(金) 11:57:56 ID:xHbKd7Nh
かがみ宅


「かがみん!」
「えっだれですか?」
「かがみん!私だよ?こなた!」
「つかさ〜この人見覚えのある〜?」
「あったことないよ〜」
かがみもつかさも忘れている
「じゃあみゆきさんだ!」
38ある晴れた日・・・:2008/08/29(金) 12:08:16 ID:xHbKd7Nh
みゆき宅


「みゆきさん!私覚えてる!?」
「あの〜どちら様でしょうか?」
みゆきも、かがみも、つかさも、
みんな忘れた、いや元から存在しない人物
こなたは、ひもで吊った。
自らの命を絶った。もう生きてる
意味がない。そんな悲しみがない世界
えと逝った。
39名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 12:09:19 ID:MKDzvIfs
>>27
わろたw
うますw
40ある晴れた日・・・:2008/08/29(金) 12:12:32 ID:xHbKd7Nh
「ひもで吊ったらしいぜ」
「まじ!?」
「しかも、戸籍がないから身元が分からないらしい」
「マジ!?こっわ〜」
ある晴れた日・・・

       糸冬
41名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 12:14:46 ID:iZYMu598
>>27
これはひどいwwwwwww(褒め言葉的な意味で)
42ある晴れた日・・・:2008/08/29(金) 12:15:44 ID:xHbKd7Nh
はい、終わりました
読んでくださった人には
すいませんとお詫びのことば
をいいます。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 12:16:00 ID:wH52XIwt
>>27
沖縄氏に似てるような似てないような
44名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 12:18:01 ID:xHbKd7Nh
>>27
ワロタwwwww
45名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 12:27:19 ID:yY4nBiQa
漫画二つ来てるよ。眼福眼福
46名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 13:14:37 ID:Wn9VheVi
>>27
あんた沖縄氏だろww
47名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 16:43:54 ID:JTWGrdkW
こなた×ジブリ

つかさ「人間死んだら終わりだよ…」
こなた「何度でも蘇るさ!」
かがみ「それじゃあ、ドラゴンボールクラスに命の価値がないわね」
こなた「見ろ!私の命がゴミのようだ!」
ゆたか「お姉ちゃん、そんな事言わないで。自虐的になり過ぎだよ。
     何か、お姉ちゃんを立ち直らせる方法ないかな…
     その方法考えるからちょっと待っててね」
こなた「3分間待ってやる!」
みゆき「そうだ、いい事思いつきました。歩く萌え要素たる私が、一肌脱げばいいんですね。
     恥ずかしいですが…泉さんの為に下着をぬ、脱ぎますっ。
     ど、どうですか?」
こなた「目がぁ〜目がぁ〜!!腐りそうだ!」
みゆき「…」

つかさ「あれー、ゆきちゃんから何か変なオーラが出てるよ」
かがみ「ああなったみゆきは怖いわ…。3分間待つ必要もなさそうね…」
みゆき「3分間!?
     40秒でも行かしておくと思うのかい!?」
こなた「言葉をつつしみたまえ!!君はラキスタ自殺王の前にいるのだ!!」
みゆき「上等です。豚のような悲鳴をあg」
みさお「…ちょっと遅かったな、眼鏡。もう死んでるぜ、ちびっ子」
あやの「この自殺速度…。しかもこの自殺方法…。
     体の全細胞をアポトーシスさせるなんて…」
つかさ「こなちゃん、自殺慣れしてるね…。そんな事ができるなんて」
かがみ「まさしくラキスタ自殺王…」
ひより「自殺回数三桁越えは伊達じゃないって事っすね」
48名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 17:29:27 ID:ugyxroU5
みwiki「ここが東尋坊ですか……」
こなた「紺碧の海、まさにアドリア海!最高の自殺スポットだネ」
かがみ「アドリア海はもっと明るいわよ、色彩とか雰囲気が」
こなた「鋭いツンデレ突っ込みにディ・モールト・グラッツェ!」
つかさ「こなちゃんイタリア語喋れるんだ、凄いね」
こなた「飛ばねぇこなたはただの虫だ!アリーヴェ・デルチ!」

つかさ「飛び降りちゃった」
かがみ「ほっときなさい、そのうち次のこなたが来るわよ」
49名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 17:31:43 ID:wH52XIwt
さよなら、この泉こなた
次の泉こなたでも自殺してね
50(≡ω≡.)神奈川:2008/08/29(金) 17:37:26 ID:nXxdYUDu
こなたの呪いオソロシや。
PC、携帯共に復帰。今晩にでも1コ投下するかも。
需要あるのかな?
51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 17:57:25 ID:VhGLbDnV
こなた「私が死んでも代わりが居るもの」
52名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 18:09:58 ID:wH52XIwt
>>50
神奈川氏なら大丈夫
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 21:35:31 ID:Ocx5tSwJ
>>50
需要ありまくり
54名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 22:42:13 ID:1wUPq4JP
>>5
恐レスだけど乙でした。
自分的に、その後みゆきは助けない4人を逆恨みして殺す位
の方が清々しい
55ガンガン福岡:2008/08/29(金) 23:28:20 ID:iHHJrfMA
>>27
ちょwwマジで沖縄氏なのか?
アンタの絵がここに投下するきっかけになった俺が
どんだけ待ってたと思ってるんだww
今までどこ行ってたんだよ…


しかし相変わらず上手くてフイタw
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 23:31:42 ID:iHHJrfMA
興奮してつい名前消し忘れたっつーの
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 23:55:43 ID:wH52XIwt
この分だと次は広島氏が来る予感
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 23:56:33 ID:/pbsSU7U
沖縄とかガンガンとかデフォ北とかが人気なのかね 絵師は
59名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 00:06:05 ID:CzP5afih
>>27
1年近く自分に凹んでましたw

以前は実力不足から完成させられずに逃げてしまい申し訳ないです。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 00:06:59 ID:CzP5afih
間違えた。>>55ですw ごめんなさい。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 00:16:29 ID:DrQE/G94
福岡ーブログ教えてー
62名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 00:23:13 ID:AXvrHGqR
>>61
呼び捨てしちゃいけません
63名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 01:12:21 ID:TG/f2P/M
古参も盛り返してきたなw
64名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 01:19:40 ID:Cg+M8iMs
>>61
俺ブログなんて書いてねーぞ?
あの人と間違えてやしないか?
65名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 01:42:25 ID:AXvrHGqR
>>64
ブログじゃなくてHPのことかと
66名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 02:15:19 ID:iduR/SeZ
>>58
デフォ北さんの絵の方はちょっとどうかと思う…
67名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 02:34:54 ID:AXvrHGqR
>>66
ですよね
自分が一番よく判ってます
それでも投下してしまうこの傲慢な気持ちはどこから出てくるのかといえば
やはりこなたへの愛ではないかと
68名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 04:05:10 ID:frx6TUVT
>>67
うまくまとめてんじゃねえよカス
























もっとやれ
69きのう かいた ひと:2008/08/30(土) 08:31:33 ID:7NjZ6+Uk
福岡さんブログなかたか?
70自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 13:38:03 ID:wAtTDrar
しつこいなこいつ
キメェ
71自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 13:39:41 ID:9rvifbmP
沖縄氏降臨してた
ずっと落ち込んでたのかw
復活してくれてこれから楽しくなりそうだー!!
72自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 14:31:03 ID:oI23uPUq
自治スレざっと見てきたが、ネタスレ排除という流れになってんのな。
ネタスレ禁止がロカルーに追加されたらどうするん?
アニメサロン辺りがネタスレの受け入れ先として浮上しているっぽいが。
73自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 14:54:58 ID:INWuJxIp
最悪ダイナマでいいだろ

最近の流れ全然知らんけど
今保持スレみたら300位あるみたいだし
74自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 15:36:54 ID:1nps6HD3
もともと大生発のスレだし、そのときは大生板に帰ればいい
75自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 15:45:06 ID:6T+w+eHZ
大生……それは約束の地……!
76自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 15:51:18 ID:Pi0N5Bnh
帰れるのか…あそこに
77自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 17:33:29 ID:oI23uPUq
まぁ見た感じかなりgdgdなんで問題ないと思うけどな。
自治スレなんて所詮はギロンスキーな灰ネラーの隔離所だし。

ちなみに今の大生だと保守が必須になる。
スレ保持数250程度、タテスギ値8(!?)なんで、頻繁に保守しないと簡単に落ちる。
78自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 19:03:55 ID:5KdTphfM
ダイナマかー
保守めんどくさいな
IDが表示されるようになってたから、自演出来ないってのはいいけど
79自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 21:44:54 ID:q+7OubaS
こなたがイジメを受けて自殺→新聞に取り上げられる→TV局が学校に来たりと
その事件について色々調べられるけど、こなたがヲタだったという事が分かるなり…

イジメ問題からサブカル叩きにすりかえられるという悲惨な展開
80自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 23:10:01 ID:BUn8AVaU
こなたの卒業文集とかが晒されるわけか
81自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/30(土) 23:13:01 ID:INWuJxIp
こなた「こういう事件の度に思うけど、まーたオタクが悪者になってるよ」
かがみ「なんで人事なんだよ。っていうかお前死んだだろ」
82自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 00:21:15 ID:DceJqCLC
被害者が悪者になっててワロスw
こなたらしいな。
83自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:03:07 ID:Y+JxAkKQ
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84自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:04:47 ID:Y+JxAkKQ
      , -―‐-、_
    ,/      `ヽ、
  __/V / , iヽ/i ,  、ヽ
  / .iミl .l ,ハl  l/l/i l .|
  | !ミ| レ -‐‐  ‐- l .ハ/
  | トi、{"   r┐  }/   このスレ逝ってよし!
  | | ヘ|ゝ、__ _.,イレ
  | | ./`, `━' `ヽ、
  | | 〈ヘ/     )、〉
  | | | |〉  _ム. |
 人リ | |/二/ /ニヽ|

85自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:06:12 ID:Y+JxAkKQ
「こんなスレ!落ちちゃえぇぇぇ!!」
                    /                       ヽヽ
              ,、    /          /   /           ヽi
             / ヽ   /    /`i   /    〃  /           l
             l   l  /    /  l  ./l  / /  /i            l
     l´ ヽ      l.   l i    /   /  / l-/-=キ / l    ./|       l
     l  ヽ     .l   l l /| /  ./  /=l/、、  l ./ l i / /       l
      i  ヽ     l   l|/i l /  ./  .l    ヾ l/  l  X  /  ィ/`i    l
      ヽ  ヽ    l   l l  l i.  ハ  l         l/ \// ll   l l、 l  /`i
       \ 丶     l   l |/|V  トiヘ l    , - 、 '   `ヽ、〃  /l   l l l l /   l
        ヽ  ヽ   l.   !、 .l/  l ヽ\  / ´ ` .ヽ    / /'ツl   l !/l/ /   /
r 、       ヽ  \  ,〉   `´   lハ ヽ 〈i、    /    / ノ  .l   l //  /   /   / `
ヽ ` ・ 、     ヽ   ̄         .l`´「フ\ヽ、 __-ノ   -=--,  .l   l// /   ./   /  /
 丶、  ` - 、ノ             ヽ .V  丶、 _ ,, - '/l/  /l  ll/ ./  /  /  ./
   ` - 、                 ゝ- '' ¨ `<   >―ナ/- '、 V   `- '  /  /   ノ
        `ヽ          /      ,, -- ' /  /´     V       ヽ /  /  /
         ヽ    、    /      r 'l lヽ  /  〈     /           /   /
           、    丶 _i      / ノ '  ヽ' r ¨ `丶、 /            ヽ  /  /
           丶           /        `丶、  `´              `´  /
            ヽ、 ___ ,, -ー−'             ヽ        i         , '
                     |              |ヽ       |        /

86自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:10:33 ID:Y+JxAkKQ
「こなたばかりを狙ってたんだって? こなちゃんにも話しておかないとね。
 こんな危ない人が身近にいたなんて、信じられないよ。」
「あはははははあははははははははは! すごいよ、すごいよ、これは部活じゃないんだよ?
 >>1は殺されちゃうよ、怒ったレナにきっと殺されちゃう!!」
「(略)あははははははははははははははは!! 脳みそを叩き割って、中の寄生虫を引きずり出してやるからね、
 あっははははははははははははははははははははははははははは!!!」
「ひゃああああああああッ!!! 一撃で叩き割ってあげるよおおおおおおおおッツ!!!!!」
「さぁあぁ、次は>>1だよおおおおおおぉおお!!! うをああああぁあぁあッ!!!」
「お前は汗の代わりに血を垂らせばいいやぁッ!!」
「レナは最初っから楽しいよ!! でも>>1の頭を叩き割ったらもっと楽しいかな! かなあ!!」
「ほおら何をやってんだかッ!! バットが汗で滑ってるんじゃない?
 休憩にしてハンカチで手でも拭いたらぁ? その間に頭を叩き割るけどねー!!」
「1500秒? 掛かり過ぎでしょそんなのッ! 私なら1000秒掛けないよ!! 
 詩ぃちゃんなんかみたいにグチグチ言わずに黙って教室を出て行ってもう実行してるよ!!
87自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:13:11 ID:Y+JxAkKQ
            .-―-、_
          /: : : : : : : : : :`.ー.、   葛っ西ぃ〜! 次は>>1を消しちゃってくださいねぇ〜!
         //: : l:_:/l: :Ml : : : : : ヽ      ,,,,,,,,,,,,,,,
          / イ: l :レ 立`レ′|_ノl :l: : : :|  r〃""三三三`‐-ォ
          i´ | 从! ´ `   ニ、ヾノ: :!: :l iニ=‐ァ三三三ニニ
‐- ..      /|: :| l` 、__    /: :イ ハl /  ヾ、三三三ニニ
. 、_  ` ‐- ∠∧入`ヽ、 __` フ,// レ′ /‐テ===iミニニ三二ニ
  ` ‐- 、 _  /ニ>介 、 _  ィ:|: :/´  /´     !i´ヾ〉三ニニ
     /: :\j_/ /`T , └-、!/   〈_、__  イ   ィヽ三ニ    ィ  
      /: : : : :V   ooOo。 |  / ¨ー- 、_ !==`!   /   ¨=.〈   //〉
   // : : / / /  iヽ!>- ..,. _ _`l N  -‐'  l  /|>、/_ /´
  /: :/::::/〈 /   /  | '|/::::::l       >i‐-、___ /  l,',',',| ` ‐-  ._
. ,' //:::://::〉ヽ   /   ! i::::l::::|      /,',|  /ヽ   /,',',',l;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.
// /:::://::::{  ー、_   ノノ::::|::::|   . ´ /,',',!ヽ∧:::∧/ j,',',〈;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.
/  /:::://:::/ /  / 〉r‐ ´|::::/!:::l r‐ ;.;.;.;.;.冫,',l  ,'::::! ´ /,',',','ヽ;.;.;.;.;.;.;.;.;.
  /::::// ` 、_ / //:::::::/:/ !::| l;.;.;.;.;.;.;.;.〈,',',',|  /:::::|  /,',',',','/;.;.;.;.;.;.;.;.;.
. /::::/:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ‐〈:::::::/:/  |::| |;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,',| ./ !:::::l ./,',',',/;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.

88自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:15:02 ID:Y+JxAkKQ
>>1
         ? ? ? ? ?/          /  /   厶,,ハ  ヽ ? ? ? ? ? ? ?l
              ?/     :/    / ?/?| ? ?/ ? ?|  ?|        ? │
              ,'  !   :l    ?l ?/ l?  ?|   ?l?  |.? ? ?l? ?  ?l? |
            ? ?l  j   ?|  ? ?/?"丁 ̄?l` |   ァ'‐-/」   ?|  ?l ?| ?|
            ? ?| ?/   ?:l? ?{ ?!?jィ乞テミヘ ?i  ?/‐/ |`ヽ /  ?,' ?l? l
            ? ?|i?/.|    l  ?ーif´Vシ.;ハヾヘ ', /イ乞テミヾ、?/"  ハ? l ,'
            ? ?|/ |   ?小. ?',?l` {::::i!:::}  \V ?{?シ;.ハ 久  ?/!.|? |j/
         ? ? ? ?{! ?| ? ?/l ヽ ヘ! ?ゝ-‐'‐  ? ? ?',:::i!:::ル〃´ /? | ?|
                |  / |i  \ヽ      ?'   ?`ー/ ?/   j? |
      ? ? ? ? ?|? ? ?|?:?/ ?j  ? ?八   ?ー=?==-ァ?_,.イ__彡'´   ?/.! j
   ? ? ? ? ? ? ?i!. ? ?l l. ?,'   ?/ ?\   ` ̄´  ? ̄.ィ'  ? ? ?/ |?/
            ハ? ? ?ヽ!? l ? ?,/?l ? ?\       イ?|   ? ?/ .?j/
           ?l ̄i!  ? ? ?|  ,/ .!!  ? ?j>、__,?<i! ?i?i|    /
           ?| ii|     ?| ?/  |i? ノ´ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ_ ?|?i!  /
           ?| ii|     ?|?,/ _,ィ=ゝ'=- _______?| .N| ?/
           ?| ii|.?,?.-―‐‐レ< '´   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   `ヽ?j /
         _ | ii|/  ?/ /     ?‐=三≡=―‐ー  ヽ/、
        / ?,二二つ┐?l〃         ー         `ヘ \ー‐-、
 ? ? ? ? ?/ ?/?/T?f´ ̄ ?iレ          /           V ハ   ヽ、
  .?  ?//.  ̄ヽ?j-L__. ?/          ?,'            V iハ    \
    ?/ ー<ヽ V´?_ノ ?!          {?i           ? ?|i ?!|     ヘ
   /{  -、 `?l /?/  ?',          N             |i ?!|      !

89自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:19:48 ID:Y+JxAkKQ
   ___________
  /        [横浜]      \
  | [急行] ┏━━┓ [ .|9|9] | /
  |┏━━┓┣━━┫┏━━┓|  プアァァァァァァァァン! 
  |┃    ┃┃    ┃┃    ┃| \
  |┗━━┛┣━━┫┗━━┛|
  | ○     ┃7006┃     ○ |
  |        ┃    ┃        |
  |        ┃    ┃        |
  | ■     ┃    ┃     ■ |
  |        ┃    ┃        |
  |______二二二_____|
  │     │[=.=]|     │
   └── ヽ(´Д`;)ノ 
      / (___)  ←>>1
     /  |   | \
    /   ◎ ̄ ̄◎   \
90自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:28:12 ID:LxpiPuX1
ここにいるような人たちが事件を起こすのだろうかなぁ

と思いました
91自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 02:28:27 ID:DcsvFDpD
京アニ厨しね
92自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 03:08:42 ID:P6ZGaeLV
マクロススレから(ry
93自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 05:26:01 ID:cPZHWEF/
久々に荒れてるな
94自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 08:58:53 ID:7ZXHFWwQ
久々に荒れとる
95自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 10:21:17 ID:L/euHozi
荒れてるっつっても、真夜中に一人でAA連投。

つーかこのスレが気に入らないってんなら、別に俺は畳んでもいいと思うけどね。
その代わり、こなた本スレで自殺ネタやらせてもらいますけど^^
96自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 10:38:12 ID:CMckgEG4
>>95
ある意味すげえ抑制効果の脅し文句w
いざとなりゃ俺もその話に乗るかもw
97自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 12:45:27 ID:vZ4RZR0G
Y+JxAkKQはぼうやだからさ…
98自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 12:46:18 ID:4QPNFDfG
ランカ氏ね
99自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 15:38:10 ID:QCueWaIB
なんで伝統ある自殺スレに文句付けに来るんだよ
25スレ続いたって事はそれだけ需要あるんだから
100自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 16:01:17 ID:cPZHWEF/
>>99
何かとこのスレは誤解されがちだよなw
こなたのアンチスレじゃなくて
凡人とは一風違ったこなたの愛し方をしているだけのスレだと言うのに
101自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 16:08:39 ID:gyH65oq4

危険運転致傷:運転手らを逮捕−−千葉中央署など /千葉

 酒を飲んで100キロ超のスピードで無免許運転し、人身事故を起こしたとして、
千葉中央署などは28日、千葉市中央区長洲2、無職で韓国籍、春山こと李謙二容疑者
(43)を危険運転致傷と道交法違反(無免許、酒気帯び)容疑で逮捕したと発表した。
また、同乗の同市内の男2人を同日、犯人隠避容疑などで逮捕した。

 調べでは、李容疑者は06年7月31日午後8時55分ごろ、同市中央区末広3の
市道で、酒気帯びで普通乗用車を無免許運転し、流山市の男性会社員(当時40歳)
の車に追突。男性と同乗の妻(同37歳)、長男(同11歳)に軽傷を負わせた疑い。
100キロ超のスピードを出していたとみられる。

 同乗の2人は事故直後、李容疑者と口裏をあわせ、同署員に「運転していたのは
外国人で、逃げてしまった」などうそをついて隠避した疑い。【神足俊輔】

毎日新聞
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/archive/news/2007/03/01/20070301ddlk12040571000c.html

>無職で韓国籍、春山こと李謙二容疑者(43)
>同署員に「運転していたのは外国人で、逃げてしまった」などうそをついて隠避した疑い。
102自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 18:22:51 ID:59MPvw5g
『うつ☆すた』イメージソングの作者です
なんかまたリミックスしたりしたので、よければ聴いてやってください

http://www.nicovideo.jp/watch/nm4477693
103自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 19:15:06 ID:QCueWaIB
ニコ厨入ってくるからそういう事は止めてくれ
あのハヤテ君もニコニコから来たんだぞ
104自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 19:21:34 ID:sEiLjjcg
閉鎖的で排他的なスレにする必要もあるまい。
伝統を尊重するのもいいが、新しい風も必要さ。
まぁ今更ニコ程度じゃ、新しい風にもなんねーだろうけど。

メンヘラ板辺りから、本物呼んでくるのも面白いかもなw
105自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 19:26:01 ID:59MPvw5g
だってここのwikiMP3とか上げようとするとブチギレるんだぜ
106自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 21:06:20 ID:WGrZ79GN
まあ、ニコニコ経由で来るような奴は、アラバマの動画とかで既に来てるだろ

そんなに伸びるタイプの動画でもないし
このスレから行く奴が殆どだろさ
107自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 21:39:37 ID:59MPvw5g
>そんなに伸びるタイプの動画でもないし

うーんマンダム
108自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 21:46:43 ID:V9stquM3
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109自治スレ@ローカルルール議論中:2008/08/31(日) 21:52:33 ID:hgbmM2s4
>>107
あんたの作る歌好きだよ
ただアレンジが毎回いまいちだわ
アレンジャーの知り合いとかいればいいのにね
すごく惜しい。いい曲なのに
110自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 00:31:02 ID:CaGcGc3I
投下ー
111自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 00:32:32 ID:CaGcGc3I

私達は泉さんが何故自殺をしたのかという疑問を解決するため、
泉さんの故郷である埼玉県に向かった。
「まだ日本にこんなところがあったのですね…」
思わず口に出てしまった言葉を、同行したみなみさんにに失礼だと咎められた。
化け物でも住んでいそうな小さな鷲宮神社、ツギハギだらけの服を着る背景コンビ、そして
彼らは余所者で身なりのいい私達を監視する様に見詰めている。
東京生まれだの、完璧超人眼鏡キャラだの、
三菱財閥の血筋だので浮かれていた我々は改めて
稜桜の現状を噛み締めていた。
ボロ屑のような家に居たのは作業衣を着た父親一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに「娘が申し訳ありません」と
我々に何度も土下座して詫びた。私達はこの時初めて泉さんを許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、だ埼玉の貧しさが全て悪かったのだ。
私達は泉さんの父親から貰ったアンバサを手に、
打ちひしがれながら東京への帰路についた


「こんな感じでどうでしょうか?みなみさん」
私は笑いを堪えながら、みなみさんに書き上げたレポートを手渡した。
「ふふっ、最高ですよ、埼玉の土臭さを見事に表現してますね」
普段クールなみなみさんにしては珍しく、
笑い声を端整な唇から漏らしていた。
「2chで見つけたコピペを改変しただけなんですけどね。
まぁ、流石にこんなものを提出するわけにはいきませんよね」
泉こなたが自殺した理由について、教師から調査を頼まれたのが1週間ほど前になる。
色々と調査してみたが、結局全ての調査が空振りに終わっている。
その調査要員に私とみなみさんが選ばれたのは、
成績優秀だけが理由なのではなく、県外通学者という先入観の無さを買われての事だろう。
「あー、そうだったんですか。じゃあ適当にでっち上げますか。
それにしても、最後の一文いいですね。東京への帰路についた、って。
私も早く卒業して東京に帰りたいですよ。文明的な東京にね」
「みなみさんは築駒落ちでしたっけ?」
112自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 00:33:34 ID:CaGcGc3I
「ええ、落ちたら中学時代の人間に顔見せるのが恥ずかしいっていう理由で、
滑り止めは埼玉にしたんですよね。見事裏目にでましたよ、
まさかここまで野蛮人の巣窟だったなんて」
「だから言ったじゃないですか、滑り止めも東京にした方がいいって」
「高良先輩は確か開成落ちでしたっけ?」
「ええ、みなみさんと同じ理由で埼玉の高校を滑り止めにしたのですが…
やはり後悔してます。周りのレベルが低すぎですよね。
これでよく恥ずかしげも無く進学校気取れるものです」
「本当にそうですよね」
みなみさんがクールなのは中学時代からだが、高校に居る時ほど無口ではなかった。
こうして饒舌に語ってくれるのは、最早私と二人っきりの時だけだ。
埼玉の貧しさが、みなみさんの口を閉ざしてしまったのかもしれない。
「それにしても、どうしましょう?適当にとはいっても、
やはりある程度のクオリティを示さなければ、他のお猿さん達と区別が…?」
私は話を中断し、みなみさんの顔を訝しげに見つめた。
みなみさんの視線は、私を素通りして後ろの扉に向けられていた。
驚愕が…いや恐怖が端整な顔に浮かんでいる。
「何かあるのですか?」
私はみなみさんの視線を追うように、後ろを振り返った。
「…っ」
私は息が詰まる思いだった。
扉の曇りガラスに、人の影が複数映っている。
その人影の一つが、律儀にノックしながら言葉を放つ。
113自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 00:34:34 ID:CaGcGc3I
「入るわよ?」
声の主がかがみさんのものであると思い至るのに、数秒を要した。
 その数秒の間に、ドアが開かれかがみさんが室内へと入ってくる。
かがみさんだけではない、つかささん、峰岸さん、日下部さんといった
面々が室内へと闖入してきた。
「随分愉快な話をしていたわね、埼玉が貧しいとか、鷲宮神社に化け物がでそうとか…」
「いえ、ただの冗談ですよ。怒らないで下さいな」
私は努めて明るく振舞う。なんとか笑い話でやり過ごしたかった。
「やーね、怒ってなんかないわ。そのレポート、手伝ってあげようと思って」
殊勝な事を言いながらも、
かがみさんの顔には心底から凍えてしまいそうな不吉な笑みが称えられていた。
「ゆきちゃん、みなみちゃん、実はね、こなちゃんって虐められて自殺したんだ」
「え?」
私もみなみさんも同じ単語を発すると、無邪気なつかさの顔を見つめた。
「部外者、だったからね。稜桜の伝統でね、跳ねた部外者は潰されるんだ」
「そう、でも教師に見つかると都合悪いからね。あなた達の調査が何処まで
進んでいるか、それを見にきたの。そしたら酷いじゃない、
埼玉の事バカにしちゃって。東京生まれのお嬢様方ってそんななの?」
つかささんに代わり、峰岸さんが説明を加えた。
いや、説明というよりは糾弾か。
「いえ、バカにしてわけではなく、ただの言葉遊びですよ。
ネットで流行ってるんです。それはそうと、
部外者ってどういう意味ですか?泉さんは稜桜の生徒のはずでは?」
自らが苦しいと認める言い訳を披露すると、間髪入れずに話題の転換を図る。
「それなんだけどさ、おかしいと思わなかったか?私や柊の妹が稜桜に居るのが。
それとも、お前から見ればどの生徒も同じくレベル低すぎで、学力の区別つかなかったか?」
日下部さんが私に返答したが、答えになってなどいない。
私の訝しむような表情を満足げに見やると、日下部さんは続けた。
「私も柊の妹もな、内部進学した人間なんだよ。
勿論柊やあやのもな。この二人なら、一般枠でも突破できただろうけど」
「あ…それで…」
漸く私も気付いた。それでこなたが部外者呼ばわりされた訳か。
そういえばかがみさんと同じ中学の人間がやけに多いと
思っていたが、そういうカラクリだったとは。
114自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 00:35:23 ID:CaGcGc3I
「そういう事。でさ、アンタ達も部外者なのよねー」
品定めするように、かがみさんは私達を眺めた。
その視線に耐えられなかったのか、みなみさんが叫んだ。
その声からも顔からも、普段の冷静さは欠片ほども感じられない。
「いや、冗談ですよねっ?私達も虐められるなんてっ」
「虐めちゃうかも。だってほら、私達って野蛮なんでしょ?」
つかささんはそう言うと、可笑しそうにコロコロと笑った。
「いえ、野蛮なんてとんでもない。あなた達は虐めなんていう蛮行には手を染めない、
理知的な人間だと思っています」
媚びるように私は言ったが、彼女達にはまるで通じなかった。
「そう言って貰えるのはあり難いけど、既に泉ちゃんをやっちゃってるからね。
残念だけど、私達って蛮行に手を染める類の人間みたい」
「そーいう事だ。まぁ跳ねなきゃ問題なかったんだけどな、ちびっ子もお前等も」
「こなちゃんは25日間もったけど、ゆきちゃん達はどれだけもつかな?」
寒々しい事を語る彼女たちは、何処か愉しそうだった。
私はみなみさんと肩を寄せ合って震えることしかできない。
「さ、次の標的も見つかったことだし、明日からが楽しみね」
かがみさんは餌を見るような…いや、まな板の鯉を見るような視線で
私達を一瞥すると、連れ立って教室を出て行った。

 私達は、打ちひしがれながら東京への帰路についた。
115自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 00:36:18 ID:CaGcGc3I
以上
116自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 01:16:35 ID:LIouhvK+
判断に苦しむ…
サイケデリックの人、もしくは新参かな

ともかく乙
117自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 01:28:03 ID:n2TZ9CqO
駄作乙
118自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 01:48:29 ID:w6l0oG/5
、/ /ヽ  |       :::::::::::::::::::::::/  / \ ∧/
 、 /  /,、 |       ::::::::::::::::::::/ __ |    | /   ___    _  __ _
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 ‐フ _ ,-、 ゙i:     ...::::::::::::/   ,,-、 ゙'─|     フ 广| ┌'<,,''>「゙二゙了
 ‐' / i ヽ '__ |;    ...::::::::::/  __ ヽ !,. /|    .く_//"o .ヽ,冫>| .= |
 、 ゙、 | / ノ \  .:::::::::/   ゙‐',,-‐゙'´ く  |      ゙''‐-^ヽ'ヽ' l」゙アノ
 .\ ゙'´ ヽ/ ,-、 ゙i; .::::/ ,,,,,;;;-=ニ、'"、ァ  ,二|      />   l二二l
 ::゙i,\ レ _゙‐''´ ン‐'",,,;;;;-''''''く~´  ノ  / .::|     //   ゙--,  ノ
 :...゙i ゙!、 リ  ,イ´ ''",へ ,;ァ  \/  く  .::::|     \\   /  L,,,
 ゙、::゙l,. ゙!、  |    ヽ,,ノ ,-‐、  /フ \,;-‐|      ,,,,\>  ヽ/ヽ-┘
 . 1.::ヽ、ヽメ .i|   ,ヘ   <.,,,,,ノ  `"_,,,,,-==|    ┌┘└─┐┌──┐
  |.i..::;;i´\゙i込、,, ゙"  _,,,,,;;-==〒''O ノ  .|    フ 广| ┌‐'  ゙'フ ,-‐┘
  | ゙i ::| ヽ、゙'゙'l;、 ゙ヽ-‐'''"ヽ!,    `ヽ-‐'"   |    く_/ /"o .ヽ  ( (__
  | !;,:|  ゙'',;゙'''''''二 ,,;- ヾ-────┬==|     ,-゙‐-''^''   ゙‐--┘
  | |..i|   / ,,‐'",,,  ヾ==≡ニニ    \ .:::|    ,┘ヽ' ̄l
  ゙! ゙| i| /,;‐''"~               i| .::|    ゙フ /| |
  .! ゙!:}'" _.,,,,,       ,,,,,_     / .:::!、   ヽl |  | ‐フ
  ゙i, |:::゙i''=;,、;;;/   _,,,,;;-=、 ヾ,i   / ..::::::\.   └'  ゙'''"
  ゙!, ゙ヽ,゙i, '!ヽ_=─'''"    ,__)  /  ./ ..:::::::::::`>   _ _
   ゙i,. ヽ'i ゙i ::フ二ナ──'''",,,,i'  "  / ..::::::::∠-''フ. / // /
   .入 !i  |/二/''"''ヽ-‐'" / ,,   / ....::::::::::::::/ / // /
   / \ l| |‐、/       /  /  ./  ...:::::::::::/  /_//_/   
  ./   ヽ| | |''      ,‐''i  "  ./  ..::::::::::::く  /フ /フ   
 /     | .!, ゙ヽ--‐─‐'''"ノ    / ....::::::::::::/ \~  ~   
       .l| .\__    ,/    / ....:::::::::/    \   
       ゙|、-‐─ニ,'''"--=、  ノ ...:::;;;-''"  ,,,;;-=''" \   
        !,     ゙ヽ、  ,,,/─'''",,,,;;-‐'''"_,,,,;;-'''"  \   
        ゙ヽ、     ゙'''"_,,;-ニ二-─'''''" ,,,,-==''"   \/   
          `゙'''-─‐'''"~゙'ヽ、    ,,,==二‐''"



119(≡ω≡.)神奈川:2008/09/01(月) 05:32:40 ID:34YTmDBz
どもです。なんか荒れてたので様子見てたらこんな時間に(ぉ

『二人のコナタ』

「つかさ! みゆきさん! また同じクラスだね! ヽ(≡∀≡.)ノ♪」
つかさ「これでお姉ちゃん居れば完璧なのに、運の悪さどんだけ〜 」
みwiki「まぁお隣だから、すぐ会えますよ。」
「さぁて! また1年、じゃんじゃん遊ぼうね! Σd(≡ω≡.)!」
みwiki「泉さん。受験生ですよ。私達。」
つかさ「うぅ〜 ゆきちゃん嫌な事思い出させないでよ〜 」
「あはは、みゆきさんはKYだね。 (≡ε≡.)」
黒井「うぃっす! お前ら席着け〜 」
黒井「今日からお前等も3年生や。最高学年と言うのと同時に受験生や。遊びほうけてたら来年泣き見るで〜 特に泉! 」
「なんで名指し!? Σ(≡д≡.)!」
黒井「ネトゲも大概にしとけよ。毎晩毎晩遅くまで遊びやがって…… 」
「それに付き合う先生もどうかと思うけどね〜 (≡ω≡.)♪」
黒井「ううっ…… まぁええわ。それとな、3年生からの転入でこのクラスに一人入る事になった。」
黒井「林、入って来ぃ。」

「林こなたです。よろしくお願いします。」

つかさ「こなた? 」
みwiki「こなた。」
「ふみゅ? (≡ω≡.)?」
黒井「こんな珍しい名前がクラスに二人とはな〜 人生何があるか分からんな。」
黒井「とりあえず席は泉の隣で。あの青いフザケた顔の奴や。分かるか? 」
「言い過ぎだよ! ヽ(≡皿≡.)ノ」
こなた「あの元気な子ですね。分かりました。」
こなた「よろしく。あなたも『こなた』って言うんだ。これも何かの縁ね、よろしく。」
「ああっ、う、うん。よろしく…… (≡ω≡.;)」
黒井「それじゃ、ホームルーム始めるで――」
120(≡ω≡.)神奈川:2008/09/01(月) 05:39:16 ID:34YTmDBz

つかさ「へぇ〜 前は九州に居たんだ〜 」
こなた「うん。関東には初めて来たんだけど、やっぱ都会だね〜 」
みwiki「そうですか? 」
こなた「電車はすぐ来るし、人はたくさん居るし、みんなオシャレだし。」
つかさ「林さんは趣味は何? 」
こなた「『こなた』で良いよ。柊さん。」
つかさ「えっ、悪いよ〜 」
こなた「なんで〜 もう友達じゃん。気にしないでよ。」
つかさ「そう? それじゃ、こなちゃん。」
「呼んだ? (≡ω≡.)?」
つかさ「間違っちゃた。う〜 呼びにくいよ〜 」
みwiki「二人も同じ名前が居ると混乱しちゃいますね。」
こなた「先客が居るんじゃ仕方がないや。好きに呼んでよ。」
つかさ「う〜ん 何にしようかな…… 」
みwiki「しかし、名前は同じですが外見はまるで正反対ですね。」
「そう? 可愛いところはそっくりだと思うけどな〜 (≡ω≡.)♪」
つかさ「こなちゃんはチビで垂れ目でロング、林こなちゃんは背が高くてパッチリした目でショート。」
みwiki「宝塚の男役のようですわ。」
こなた「恥ずかしいな…… 」
「つかさ〜 私だって凛々しいよ? キリッ! (≡ω≡.)」
つかさ「あはは! 変な顔〜 」

かがみ「うぃ〜す。こなた〜 一緒に帰ろう。」
こなた「はい? 」
かがみ「うわっ! 誰? 」
「うほっ! かがみ〜ん。寂しかった? 一緒のクラスになれなくて泣いてない? (≡ε≡.)」
かがみ「ええい! まとわりつくな! 鬱陶しい。」
つかさ「あっ! お姉ちゃん。紹介するね。この娘、転校してきた林こなたさん。」
つかさ「林こなちゃん。これが私のお姉ちゃん。双子なんだよ。」
「そして私の恋人ね。 (≡∀≡.)」
かがみ「誤解されるようなこと言うな! はじめまして、柊かがみです。」
こなた「はじめまして。あまり似てないんですね。つかささんと。」
かがみ「二卵生なんで。しっかし同じクラスにこなたなんて名前が二人とはね〜 」
こなた「ほんと、今まで会ったことすらなかったのに…… 」
「それよりさ。かがみん、昨日ね―― (≡ω≡.)」
みwiki「お待たせしました〜 」
つかさ「ゆきちゃんやっと来たや。お姉ちゃん、これから林こなちゃんの歓迎会でカラオケ行くんだけど? 」
かがみ「カラオケ? 良いわよ。つかさの新しいお友達だしね。」
「よっし! 今日はアニソン縛りだよ! ヽ(≡ω≡.)ノ」
こなた「あにそん? 」
121(≡ω≡.)神奈川:2008/09/01(月) 06:08:50 ID:34YTmDBz

「はいっ! 林さん。宇宙刑事ギャバンは歌えるよね? (≡∀≡.)」
こなた「えっ? えっ? えっ? 」
「あ〜 始まっちゃうよ〜 良いよ、私が歌うから。 (≡ε≡.)」
「男なんだろう〜♪ グズグズするなよ〜♪ (≡ω≡.)♪」
かがみ「また、こなたが歌って〜 これじゃ誰の歓迎会だか。」
みwiki「林さん、すいませんね。」
こなた「いや〜 人の歌聴くのも好きだから良いよ。それに泉さん歌うまいし。」
つかさ「でも、幾ら何でも勝手すぎだよ〜 林こなちゃんどころか私達も歌えてないし。」
「ギャバ〜ン! (≡∀≡.)♪」

つかさ「こなちゃんのワンマンショーになっちゃったね。」
かがみ「あんた、カラオケ代全部出しなさいよ! 」
「なんで〜 みんなも1曲づつ歌ったじゃ〜ん。 (≡ε≡.)」
こなた「ここは私が出すよ。」
つかさ「えっ! 悪いよ〜 」
こなた「良いって良いって。代わりにさ、こんどケーキのおいしい店教えてよ。こう見えて甘いの好きなんだ。」
みwiki「しかし…… 」
「本当? ラッキー♪ こなたん大好き! ヽ(≡∀≡.)ノ♪」
こなた「こ、こなたん? 」
かがみ「ったく、どうしようもないわね…… 」
みwiki「それでは、次はケーキ屋で私達が奢ると言うことで。今日はお言葉に甘えましょうか。」
122(≡ω≡.)神奈川:2008/09/01(月) 06:19:05 ID:34YTmDBz
短いですが、ここまで。
続きは今晩にでも。
123自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 06:46:08 ID:vSgTnUti
こなたうざすぎw
124自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 10:52:20 ID:NpyTgvBT
女性暴行・被告に懲役15年を求刑 /神奈川

 女子高校生らを車で連れ去り性的暴行を加えたとして、わいせつ略取誘拐、
未成年者略取誘拐、性的暴行傷害などの罪に問われた住所不定、無職、高直幸被告
(37)=朝鮮籍=の初公判が10日、横浜地裁(栗田健一裁判長)であった。
高被告は起訴事実を認め結審。検察側は「執ようで凶悪きわまりない犯行」として
懲役15年を求刑した。

 起訴状などによると、高被告は昨年8月11日未明、津久井町の路上で高校1年の
女子生徒と無職少年の2人に「ドライブするだけ」などと伝えて車に乗せて山梨県内まで
連行、女子生徒を車内などで脅し、性的暴行を加えた。昨年4月にも、相模原市内で
10代の少女を車に引きずり込み、同市内のホテルに連れ込んで暴行した。【伊藤直孝】
毎日新聞
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20060111ddlk14040256000c.html
125自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 13:54:03 ID:y5w0+zZT
126自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 14:35:57 ID:i0vaDFFX
神奈川のこなた凄い自分勝手だな。
こながわは同情の余地がないんで、安心して読めるぜ。
127自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 15:17:37 ID:bctMpXON
>>108
(≡ω≡.)
にするぐらいの芸は欲しかった。
128自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 17:29:13 ID:+pyyrfjd
林こなたは良い奴だな〜
ここからどう自殺になるか楽しみ過ぎる
129自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 17:40:14 ID:9YWu0lU/
泉は林に勝てない宿命なのさ
130自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/01(月) 19:37:43 ID:ESwm0dw5
こなたと正反対のこなた…まるで鏡だな
131自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 00:25:09 ID:2fksGLq5
ついでに泣きぼくろが逆についてればもっと面白かったのにw
132自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 00:40:02 ID:Yf6CrQCP
まあ、ビジュアルは全然違うっぽいからな
もっさりオタクのこなたとは
133自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 00:42:29 ID:jBD4wwxV
総理大臣ですら投げ出す昨今、
変わらず存在し続ける神奈川さん最高すぎる
通信手段がハイテク化しても、
変わらず手書きの手紙を送ってくれるような温もりを
神奈川さんから感じる
134自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 00:48:58 ID:6GVG+eS1
    ___________
  /        [地獄]      \
  | [特急] ┏━━┓ [ .|9|9] | /
  |┏━━┓┣━━┫┏━━┓|  おい、泉こなた、さっさと乗れ!
  |┃    ┃┃    ┃┃    ┃| \
  |┗━━┛┣━━┫┗━━┛|
  | ○     ┃7006┃     ○ |
  |        ┃    ┃        |
  |        ┃    ┃        |
  | ■     ┃    ┃     ■ |
  |        ┃    ┃        |
  |______二二二_____|
    │    │[=.=]|    |
    └─────────┘

135自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 01:03:39 ID:2fksGLq5
どうも「林」が「朴」に見えてしょうがない
136(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 01:34:48 ID:v0u4PZqb
続きです。


つかさ「あはは! ……そうだね〜 ……うんうん。」
つかさ「もうこんな時間。それじゃ、また学校でね。 ……おやすみ〜 」
かがみ「つかさ〜 貸してた雑誌、そろそろ返して…… 」
かがみ「ごめん、電話してたのね。誰? 」
つかさ「ん? こなちゃんだよ。」
かがみ「へぇ〜 この時間はネトゲやってると思ってたけど…… 」
つかさ「違う違う。林こなちゃん。」
かがみ「なんだ、林さんか。」
つかさ「林さんって凄いよね〜 スポーツテストはこなちゃん並だし、勉強もゆきちゃんと良い勝負じゃん。」
かがみ「うんうん。なのに全然自慢しないし。」
つかさ「こなちゃんに数学教えてもらったおかげで、今回の期末は赤点免れたよ。」
かがみ「林さんの方のこなたよね? 」
つかさ「もちろんじゃん。あっちのこなちゃんじゃ赤点確実だよ。」


そうじろう「最近、かがみちゃん達と遊ばないんだな。」
「うん。 (≡ω≡.)」 カチカチ
そうじろう「……そろそろ大学受験の勉強しなくて良いのか? そもそもお前進路は…… 」
「考えとく〜 (≡ω≡.)」 カチカチ
そうじろう「ったく。こんど真面目に話すからな。」
「は〜い。 (≡ω≡.)」 カチカチ
「…… (≡ω≡.)」
「……どうせ、かがみん達はアイツと遊んでるんだろうな。 (≡ω≡.)」
「あのパチもんと。 (≡皿≡.)」
「あいつが来てから―― (≡皿≡.)」
137(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 01:43:23 ID:v0u4PZqb

「――かがみん。今日さ、新しい漫画出るんだ。秋葉に…… ヽ(≡∀≡.)ノ♪」
かがみ「ごめん、こなた。これから林さんと服見に行くんだ。こなたも行く? 」
「え〜 つまんないじゃ〜ん。秋葉一緒に行こうよ〜 (≡ε≡.)」
こなた「かがみ〜 お待たせ〜 」
つかさ「お姉ちゃん、待った? 」
かがみ「ううん、全然。ごめんね、また誘ってよ。それじゃ。」
「あっ…… そんな―― ヽ(≡ω≡.;)」

「――つかさ〜 明日の自由行動だけどさ、一緒に回らない? (≡ω≡.)?」
つかさ「良いけど、どこ行く? 」
「京都と言えば、京都アニメーションでしょ! 日本最高峰のスタジオを生で…… (≡ω≡.)♪」
つかさ「そこって映画村みたいな所? 」
「違うよ。ただビルがあるだけ。でも信者としては巡礼しないとね。 Σd(≡ω≡.)!」
つかさ「(私、信者じゃないんだけどな…… )」
こなた「つかさ〜 自由行動一緒に回らない? 京都はお爺ちゃんの家があるから色々知ってるんだ。」
つかさ「えっ、良いの? 」
こなた「もちろん! みゆきも誘って色々行こうよ。」
こなた「もち、泉さんも行くよね? 」
「えっ…… つかさ…… (≡д≡.;)」
つかさ「こなちゃんもそんな変なところ行かないでさ、一緒に行こう? 」
「変なところ…… (≡ω≡.)」
「……遠慮するよ。 (≡ω≡.#)」
こなた「えっ!? 駄目なの? そっか…… もし気が向いたら連絡頂戴。」
「(かがみん誘うもん。) (≡ω≡.)」

「これが京アニか…… ただのビルじゃん。 (≡ω≡.;)」
「もっとオタクオタクしてると思ってたのに…… (≡ω≡.;)」
「つまんないの。 (≡ε≡.)」

店員「いらっしゃいませ〜 マクドナルドへようこそ〜 」
店員「こちらでお召し上がりですか? 」
「はい…… (≡ω≡.;)」
店員「それではご注文を承ります。」

「(かがみんもあっちに着いて行っちゃったしな…… ) (≡ω≡.;)」
「(修学旅行なのにマックか…… ) (≡ω≡.;)」
「(意地張らずに一緒に行けば…… ) (≡ω≡.;)」
「グスッ…… 良いもん。慣れっこだもん…… (TωT.;)」
「(あと4時間。どうしよ―― ) (TωT.;)」
138自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 02:33:57 ID:jBD4wwxV
!?
139(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 06:07:23 ID:ZgpNygQa

つかさ「――こなちゃん。パトリシアちゃんがね、文化祭でチアダンスしない? って言ってるんだけど。」
「パス。文化祭とかめんどくさいじゃん。仮病で休んでネトゲするに限るね。 (≡ε≡.)」
つかさ「こなちゃん。高校最後の文化祭だよ? 思い出作ろうよ! 」
こなた「ん? チアダンス? 面白そう。混ぜて混ぜて! 」
つかさ「良いよ〜 ねぇ、こなちゃんもさ〜 」
「嫌だって言ってるじゃん! (≡皿≡.)」
つかさ「そ、そんな…… 怒鳴らなくても…… 」
「ふん。じゃ、私帰るから―― (≡皿≡.)」

「――今頃踊ってるんだろうな。 (≡ω≡.;)」
「うぷぷ、馬鹿みたい。チアダンスとか踊って何が楽しいのさ。 (≡∀≡.)」
「どうせ明日には普通の生活に戻るのにね。ふぁ〜あ、眠っ。 ヽ(≡д≡.)ノ」
「ちょっと寝よ…… Zzz...(≡ω≡.)」

「……もう22時か。お腹空いたな。 (≡ω≡.;)」
「何か食べる物あるかな〜 (≡ω≡.)」
「(居間から声が…… ゆーちゃんだ。) (≡ω≡.)?」
ゆたか「それでね。踊りも上手でさ、凄かったんだ〜 」
そうじろう「へぇ〜 こなたが話さないから知らなかったよ。見に行けば良かった。」
ゆたか「でね、こんど家に遊びに来ないって誘ったんです。」
そうじろう「そりゃ大歓迎だよ。こなたと同じ名前なんて珍しいからな。おじさんも一度会ってみたいよ。」
ゆたか「本当!? それじゃ、今度の土曜にでも…… 」
「駄目! ヽ(≡皿≡.#)ノ」
ゆたか「お姉ちゃん! 」
そうじろう「こなた、起きてたのか。夕飯の残りならキッチンに…… 」
「アイツを呼ぶのは駄目だよ! なんで家でまでアイツの顔なんか…… (≡皿≡.#)」
ゆたか「なんでそんな事言うの? 林さん、良い人じゃん。」
そうじろう「そうだぞ。ゆーちゃんがお世話になったみたいだし、やっぱお前と同じ名前ってのも気になるからな。」
「ウルサイ! 駄目ったら駄目! ゆーちゃんもゆーちゃんだよ。この前まで私に懐いてた癖に。 (≡皿≡.#)」
「どっちが好きなの!? 私? アイツ? (≡ω≡.)?」
ゆたか「そんな…… どっちも好きだよ…… 」
そうじろう「こなた。何を怒っているんだ? 」
「なんだ! お前らもアイツの肩持つの? 酷いよ、同じ屋根の下に住んでるのにさ! (≡皿≡.#)」
「どうせ、ゆーちゃん。馬鹿だから勉強でも見てもらったんでしょ? 餌もらった犬みたい。アハハ (≡∀≡.)」
ゆたか「ひ、ひどいよ。お姉ちゃん…… 」
そうじろう「こなた! 言い過ぎだぞ。謝りなさい! 」
「お父さんだって、どうせ可愛いって聞いて写真撮りたいだけでしょ。この変態! (≡皿≡.#)」
そうじろう「なっ! 」
「ふん。もう知らない。代わりにアイツを娘にすれば良いじゃん! どうせ私は出来損ないですよ。 (≡ε≡.)」
「それじゃね。お休み! (≡皿≡.#)」
140(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 06:42:45 ID:ZgpNygQa


「(結局、一睡もできなかったよ…… ) (≡ω≡.;)」
「(あんな事言っちゃったし、顔会わせづらいな〜 ) (≡ω≡.;)」
「(さっさと学校行こう。) (≡ω≡.;)」
「行ってきます。 (≡ω≡.)」
そうじろう「おい、こなた! 」

「おっはよ〜 (≡ω≡.)」
つかさ「あっ、おはよ。」
つかさ「でね〜 この前買った服が可愛いの。リボンひらひらでさ。」
みwiki「つかささんにはそういった洋服が似合いますものね。私はどれも地味目なのばかりで。」
つかさ「そんな事無いと思うよ〜 なら今度一緒に見に行こうよ。」
「なになに? 何の話? (≡ω≡.)?」
つかさ「洋服の話だよ。こなちゃんに教えてもらったお店の。」
「そんなの教えたっけ? それよりさ、今日秋葉行かない? 声優のトークショーのチケット配布するんだ。 (≡∀≡.)」
みwiki「今日はあいにく先約がありまして。」
こなた「おはよ〜 」
つかさ「こなちゃん、おはよ〜 昨日はお疲れ〜 」
こなた「つかさ達こそお疲れ〜 最高だったね、チアダンス。映研の子が撮っててくれたみたいだから今度みんなで見ようよ。」
みwiki「そうそう、昨日の写真をプリントしてきたんです。ちょっと待っててください。」
「じゃあ、つかさは? (≡∀≡.)?」
つかさ「何が? 」
「秋葉。かがみんも誘ってさ。帰りにゲーセン行こうよ、新作出たんだって。 ヽ(≡∀≡.)ノ♪」
つかさ「やだよ〜 行っても楽しくないし。」
みwiki「お待たせしました。どうぞ。」
こなた「あはは! 綺麗に撮れてる〜 」
つかさ「へぇ〜 みなみちゃんって笑うと可愛いんだ〜 」
みwiki「欲しいのがあれば言ってくださいね。焼き増ししますんで。」
こなた「ほんと? それじゃあね…… 」

ガタン!

つかさ「きゃっ! 」
みwiki「泉さん、いきなりなんですか! 」
「うるさい! 私の話は無視かい。ああ、そうですか。虐めですか。巷で流行のヲタ叩きですか。 (≡皿≡.#)」
みwiki「そんなつもりは…… 」
つかさ「そうだよ。勘違いだよ〜 」
「ふん、大体つかさはコイツの事を『こなちゃん』とか呼んじゃってさ。 (≡ε≡.)」
「鞍替えかい。いやらしい。ビッチだね。 (≡皿≡.)」
みwiki「泉さん、それは言い過ぎです! 謝ってください! 」
「ふん、本当の事言ったまでじゃん。ああっ気分悪い。かがみんと楽しくお話してこよ。 (≡ω≡.)」
「かがみんはお前達みたいに薄情じゃないからね。じゃね〜 ボケボケコンビ。 (≡ε≡.)」
つかさ「……」
みwiki「……」
こなた「泉さん、何か変ね。」
つかさ「前から変だとは思ってたけど、あそこまで…… 」
みwiki「受験勉強のストレスですかね? 」
こなた「もしかして私のせい? 」
つかさ「そんな事無いよ。こなちゃんは悪くないよ。」
こなた「でも…… ちょっと話してくるよ。」
141(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 06:43:32 ID:ZgpNygQa

「かがみん居ないな〜 トイレかな? (≡ω≡.)?」
こなた「泉さん。」
「なに…… 笑いにきたの? (≡皿≡.#)」
こなた「ううん。なんか誤解しているみたいだから…… 」
「誤解? 全然。ちゃんと分かってるよ。アンタが私から友達を奪っているって。 ┐(≡ω≡.)┌」
こなた「だからそれが誤解だって…… 」
「じゃあ何? 私が悪いって言うの!? Σ(≡皿≡.#)!」
「違うよね? 普通に4人仲良く遊んでたところにアンタがズケズケと入り込んで来て! (≡皿≡.#)」
「同じ名前だからウザいって思って私を邪魔者扱いして! (≡皿≡.#)」
「私だってアンタが邪魔だよ! なに、そのチートキャラ。なんでも出来ちゃってさ。 (≡皿≡.#)」
こなた「泉さん…… 」
「そんな同情するような目で見ないで! ┗┐(≡皿≡.#)」
こなた「痛っ! 」
「オタクだからって馬鹿にして! (≡皿≡.#)」
「でも格闘技の経験だけは私の方が上みたいだね。腕の一本でも折っちゃおうかな。そしたら私を馬鹿にするのも止めるはず…… (≡∀≡.)」
かがみ「ちょっと! 廊下で何やってるの!? 」
「か、かがみ〜ん。 ヘ(≡ω≡.)ノ≡≡3」
「聞いて、アイツ酷いんだ。私と同じ名前って理由で邪魔者扱いしてさ、ほんとムカつくよね〜 (≡ω≡.)σ」
かがみ「何言ってるのよ。どう見てもあんたがいじめてただけじゃん!」
「かがみん! Σ(≡д≡.)!」
かがみ「こなた、大丈夫? 」
こなた「うん、ありがとう。」
かがみ「念のため保健室に行く? 」
つかさ「こなちゃん、大丈夫? 」
みwiki「林さん、大丈夫ですか? 」
こなた「心配してくれてありがとう。大丈夫だから。」
つかさ「そう…… !」
かがみ「!」
みwiki「!」
「みんなまで…… そんな目で睨まないでよ…… (/ω\.)」
「どうして!? あんなに仲良かったじゃん! ヽ(≡д≡.)ノ」
「黙ってないでよ! 私を一人にしないでよ〜 ウウッ…… (つω≡.)」
142(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 07:01:49 ID:ZgpNygQa


こなた「それじゃ、つかさ。また明日。」
つかさ「うん、バイバ〜イ。」
こなた「……」
???「……林さん。」
こなた「誰!? 」
「私だよ。 (≡ω≡.) ∞〜」
こなた「泉さん! 」
「奇遇だね、こんな所で会うなんて。 〜∞ (≡ω≡.)」
「帰り道でしょ? 駅まで一緒に行こうよ。 ヽ(≡ω≡.)ノ ∞〜」
こなた「ええ…… 」

ヨンバンセンノデンシャハ カクエキテイシャアサクサイキデス

「臭いでしょ? 〜∞ (≡ω≡.)」
こなた「な、何が? 」
「私。もう2週間は入ってないよ、お風呂。足首なんて鱗みたいに垢が溜まってるし、髪の毛なんてベットベトだよ。 (≡∀≡.) ∞〜」
こなた「うっ! 」
「でも、私は全然気にならないんだよね。本当に不潔、こりゃかがみんに嫌われるわけだよ。 〜∞ (≡∀≡.)」
こなた「…… 」
「ずっと考えてたの。林こなた。アンタが何者かって。 (≡ω≡.) ∞〜」
「うふふ、分かったんだ。あんた、私のドッペルゲンガーだよね? 〜∞ m9(≡ω≡.)?」
こなた「はぁ? 」
「もう一人の私。出会ったからには私たち死ななきゃ駄目だよね? (≡ω≡.) ∞〜」
こなた「よく分からないけど、泉さん。聞いてほしいんだ…… 」

ドアガシマリマス ゴチュウイクダサイ

こなた「私ね。中学までは内向的で、太ってたし、髪の毛も泉さんみたいに長くて…… 虐められてたりしてたんだ。」
こなた「だから、高校に入って色々変えていったの。髪の毛短くして、ダイエットして、積極的に話していくようにしたの。」
こなた「最初は不安だったよ。でも、勇気を出して何度も話しかけていく内に色んな人と仲良くなれた。」
こなた「だから、泉さんもさ…… 」
「だから今度は虐める側に回ったんだ。 〜∞ (≡ω≡.)」
こなた「えっ? 」
「ちょうど名前が同じ、オタクで内向的、さぞや虐めて楽しかっただろうね。 (≡ω≡.) ∞〜」
こなた「ちょっと…… 」
「許せない…… あんただけは許せない! 〜∞ (≡皿≡.)」
こなた「いや! 近寄らないで…… 」
「ははは! そんな怯えた顔もするんだ。 (≡∀≡.) ∞〜」
こなた「止めて、私は泉さんと友達になりたいのに! 」
「残念! 私は死んでも嫌だよ! まぁ、死ぬんだけどね! 〜∞ (≡ε≡.)」
143(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 07:04:49 ID:ZgpNygQa

トッキュウガツウカシマス キイロイセンノウチガワマデオサガリクダサイ

「そ〜れ〜 ⊂(≡ω≡.) ∞〜」
こなた「離して! 誰か! 助けて〜!! 」
駅員「君たち! 危ないだろ! 離れなさい!! 」
「うるさい! 邪魔するな! 〜∞ Σ(≡皿≡.)!」
こなた「やだ、死にたくない…… 離せ! このっ! 」

ドンッ!

「えっ? (≡д≡.;) ∞〜」
こなた「あっ…… 」

キィィッッッ!! ドガッ! バキャバキャバキャ……

駅員「大丈夫ですか? おい! 担架。 あとアナウンス! 」
こなた「ははは…… 」
駅員「おい! 気をしっかり! おい…… 」


つかさ「こなちゃん、おはよ。やっと学校通えるようになったんだ。」
かがみ「災難だったわね。アイツに襲われるなんて。」
つかさ「私だったら突き落とされてたかも…… 」
かがみ「そうね。私達の誰が襲われてもおかしくなかったんだもんね。」
こなた「いや、それは…… 」
かがみ「えっ? 」
こなた「や、独り言。」
かがみ「そう…… 」
つかさ「あれれ? こなちゃん、お口に腫れ物出来てるよ? ニキビかな? 」
こなた「えっ? やだ、本当だ。」
つかさ「学校着いたらちゃんと見てみよ? 結構目立つよ〜 」
つかさ「でも、そのお口。似てるな〜」
こなた「? 何に? 」

つかさ&かがみ「「泉こなた。」」

こなた「嫌〜〜!! 」

(終)
144(≡ω≡.)神奈川:2008/09/02(火) 07:08:36 ID:ZgpNygQa
途中の空白期間は寝てました(ぉ すまんす。
AA貼りながらの投稿だったからな…… もう1作は先に貼ってからにします。
145自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 08:51:37 ID:qwZSwd0z
>>144

久しぶりに死んですっきりするこなただったwww
146自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 12:59:30 ID:5ydu+DmR
>>144
乙。
こなた可哀想で胸が張り裂けそうだ…

ああ、勿論林のほうな。泉ざまぁwwwwwww
147自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 14:56:05 ID:E5rIcRtJ
こなたっつう友達いたなww自殺したけどwww
148自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 15:14:50 ID:aeS1y0DC
>>144
おっ、早くも次回作の予告が
豊作豊作^^
149自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 18:18:44 ID:+newNSb6
前スレでうつ☆すた大阪氏っぽい人が降臨してたけど
今鋭意執筆中かな?
150自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 19:57:18 ID:2fksGLq5
こなちゃんはいつも一人だった
なぜかって?そんなこと決まってるよ
たましいが根から腐った女だからだもん
はじめて会った時からずっとそう思ってた
すっごいムカついてたけど、我慢してた。
でも、こなちゃんは何時になっても自分勝手のまま
にくたらしいし、鬱陶しいし
くさいし、気持ち悪いしもう最悪だったよ
びっくりしちゃった。こんな腐った女がこの世に居たなんてね
つかさつかさって気安く呼ぶけど、もうこなちゃんにはうんざ
りしてるんだよね。もう二度と気安くつかさって呼ばないでね。
自分勝手だし、全く人のこと考えて行動しようとしないよね。いっそ
殺したい、一刻も早く死んでほしいよ
しんでくれたら、どれほど住み心地の良い世の中になるのかな
手近にバールか包丁でもあったらすぐに殺してやるのに…まあ、
死んだ時には弔辞の言葉を楽しみにしておいてね
二か月くらいかかって作ったんだよ。たかがこなちゃんのために
まあ、今までの憎しみや恨みをたっぷり詰め込んであるから、葬儀会場が一気に
しらけちゃうだろうねー。ふふふ、とっても
たのしみだよー



でも、私はこなちゃんにせっかく時間を割いて書いた
この手紙を渡せなかったんだよ?こんなに頑張ったのに
勿体無い…
151自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 20:29:57 ID:OQ2BnHhj
>>144
うーん、俺は逆。泉こなたの方がものすごく辛かったんだろうと思う。
本当に怖いのは、林こなたのようなタイプの人間だろう。
過去に暗い経歴があるならなおさら、裏がありそうでならない。
152自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/02(火) 20:31:40 ID:+DMm6xVQ
>>150
乙。
見事な工夫。
153自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 00:26:23 ID:mZbgkqsc
>>143
泉こなたの呪いオソロシス
唇に限らず、その他の容姿やら性格やらまで泉化するんかね。
だとしたら怖すぎだな。どんだけ死んでも、第二第三の泉が憑依していく…
154自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:27:49 ID:6nx7c/8E
けっこう長くなったんで分割してのっけます。すんません。

『同人作家こなた』

1

こなた「かがみ〜ん♪ 同人誌描かな〜い?」
かがみ「なっ…何の影響だ!?」
こなた「ん〜?やっぱオタクとしては同人誌のひとつも作っとかなきゃと思って。」
かがみ「そうなんだ… 売れんとおもうぞ?」
こなた「そんなことないよ。作品への愛がお客さんに伝わり、一気に壁サークルに!」
かがみ「おいおい…」
こなた「そして雑誌から声がかかり漫画家デビュー!いきなりヒットしアニメ化!」
かがみ「すごい皮算用だな。」
こなた「んでもさ、ピコ手からいきなり大手になる人もいるし。」
かがみ「極めて稀なケースだろ。」
こなた「最初の連載がヒットしてアニメ化〜なんて話もあるみたいだし。」
かがみ「あんたがそうなるとは限らんがな。」
こなた「まったく夢物語とは言い切れない、そこはかとないリアリティを感じない?」
かがみ「んで、同人サークルにあたしも入れって?」
こなた「かがみ〜ん♪」
かがみ「あーわかった!わかった! あたしもヒマしてたとこだしね。」
こなた「さすがはかがみんでござる♪」
かがみ「その語尾やめい!」
こなた「明日は休日だしさ、打ち合わせしよう♪」
かがみ「別にいいけど… どこでする?」
155自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:29:50 ID:6nx7c/8E


こなた「…というわけで、つかさとみwikiさんも加えて決起大会を開きたいと思いまっする!」
つかさ&みwiki「パチパチパチパチ…」
かがみ「決起大会は良いとして… やっぱあたしの家なんかい!?」
こなた「あうあう。かがみんが冷たいよー。」
かがみ「うっ… ま…まぁ良いんだけどね。」
こなた「うはっ!ありがとう☆かがみん! お前ら大好きだーwwwww」
みwiki「まぁ…こなたさんったら。」
かがみ「あんた今日はめちゃめちゃテンション高いな。」
つかさ「こなちゃんやる気まんまんだねー」

こなた「えっとね、じゃあサークル団長は…」
かがみ「団長って… 代表はこなたじゃないの?」
つかさ「こなちゃんで良いと思うよ?」
みwiki「ここはやはり泉さんでしょうね。」
こなた「え!アタシ!? こ、困ったなぁ〜 そっか〜 まいったなぁ〜 (^ω^.)」
かがみ「はいはい。人望があるのは辛いわな。」
こなた「ププッ!かがみん嫉妬? じゃあかがみんが副団長でいいよ?」
かがみ「あー…どうもありがとうございます。」
こなた「いやぁ〜団長あたしかぁ〜 本当に困ってるんだけどwwwww」

こなた「あとサークル名なんだけど… あたし幾つか考えてきたんだ。」
つかさ「なになに?ききたいかもー。」
かがみ「へー。どんなの考えてきたのよ?」
こなた「んとね… ニコニコ勇者団! 略してNNS団!」
つかさ「ニコニコってのが楽しそうでいいねー。」
みwiki「勇者っていうのも意気込みが感じられますし、元気で前向きで良いんじゃないでしょうか?」
かがみ「いやいやいやいや。ニコニコとか勇者とかアレだから。やめとけニコニコは。」
こなた「ん〜じゃあ… とりあえず同人誌を描いてみた団は? 略してTDK団!」
つかさ「TDKって音楽の会社だっけ〜?」
みwiki「控えめなところは好印象かもかもしれませんね。」
かがみ「いやいやいやいや。自己主張のカタマリだから。もうツライから。」
こなた「なんだよもう!そんなに言うんなら皆も考えてよ!」
つかさ「ん〜とね、じゃあ漆黒の殺意とか。」
みwiki「アメンチアとかどうでしょう?精神錯乱の意味で、錯乱してしまうほど面白いといった感じで…」
こなた「怖いって(汗」
かがみ「あたしらマッタリゆるトークばっかりしてるから、ゆるゆる屋とかは?」
つかさ「あ、それカワイイ!」
みwiki「なんか親しみやすい感じで良いかもしれませんね。」
こなた「ん〜イマイチかなぁ… あ、いま思いついたんだけど、ゆるゆる☆スターズ は?」
かがみ「(ゆるゆるって…)」
つかさ「ちょっと言いにくいね。」
みwiki「やっぱりゆるゆる屋でいいんじゃないでしょうか?」
こなた「え〜… なんかしっくりこないんだけどなぁ〜。」
かがみ「じゃあもっと別の案でいこう。」
こなた「ん〜…でも時間も押してるし… まぁゆるゆる屋で妥協するしかないかも…」
みwiki「じゃあ決まりですね。」
こなた「はぁ〜 ゆるゆる屋かぁ〜 別に良いんだけどさ〜 はぁ〜」
かがみ「………。」
156自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:34:19 ID:6nx7c/8E


ガサゴソ…(無地のレポートとシャーペン4枚を取り出すこなた)

かがみ「なにこれ?」
こなた「いや〜団長としては皆の絵の実力を知っておく必要があると思ってさ (≡ω≡.)」
つかさ「わ…わたし絵下手だよ〜。 本番までに練習しようとは思っていたけど…」
かがみ「友達同士なんだし、気張らないで気楽に描けばいいんじゃない?」
つかさ「そうだね… そう思うと、お絵かき大会なんて小学校以来で楽しいかも〜」
みwiki「じゃあ何かお題でも決めましょうか。」
こなた「んとね〜、じゃあハルヒ!」
かがみ「あんたまたハルヒか。年中ハルヒ描いてるもんなぁ〜」
こなた「いいじゃん好きなんだから。」
つかさ「えっと…前にこなちゃんに見せてもらったけど…」
かがみ「あたしも細かい部分とか覚えてないけど…」
こなた「大丈夫。資料も持ってきてるから!」

数十分後

こなた「できた〜!」
つかさ「みせて、みせて〜」
こなた「ほいっ!」
つかさ「わぁ〜こなちゃん上手〜い!」
かがみ「おっ!けっこう似てるなぁ。」
こなた「まぁハルヒはね。毎日描いてるからね。ハルヒは。」
みwiki「ハルヒさんが好きなんですね。」
こなた「セリフも全部言えるよ!」
かがみ「言わんでいい。」
こなた「じゃあ…次はつかさ!」
つかさ「はずかしいなぁ〜」 

こなた「え?これハルヒ?」
つかさ「あんまり似なかったよ〜。てへへw」
こなた「ちょwwww ハルヒか!これがハルヒかぁ〜wwwww」
かがみ「ま、まぁ… つかさはあんまり絵は描かないからね…」
つかさ「うん。でもアタシにしては結構上手くいったかな。本番までにもっと練習するね!」
みwiki「その意気ですよ。」
こなた「うんうん。全然問題ないよ。アタシの想像してたのよりずっと上手いし。」
つかさ「よーし頑張るぞ!」
こなた「じゃあ次はみwikiさんね。」
みwiki「はい。」 
157自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:36:50 ID:6nx7c/8E
こなた「………。」
かがみ「うまっ!みwiki、上手い!」
つかさ「すご〜い!絵描きさんみた〜い。」
みwiki「恐縮です。」
かがみ「みwikiが絵が上手いなんて知らなかったな〜。」
みwiki「お恥ずかしながら、家族の影響で油絵などを少々たしなんでいるもので。」
かがみ「へ〜。油絵か〜。」
みwiki「ただいつまでも上達しないと家族からは笑われるのですけど。」
つかさ「wikiちゃんで上手くないって言ったらアタシとかどんだけ〜ww」
かがみ「もはや嫌味だなぁw」
みwiki「す…すいませんw」
こなた「………。」
かがみ「どした?」
こなた「べ…別にぃ。 たしかに上手いけど漫画とか同人向けの絵じゃないよね。」
みwiki「う〜ん。そうですね。線がまだ整理されていませんし。」
かがみ「いやいや。あたしなんてもっと描き散らしだし。 むしろリアル路線で全然アリだと思う。」
こなた「リアル路線ねぇ〜。果たしてそれで売れるかどうか…」
みwiki「精進します。」
こなた「みwikiさんくらい上手かったらすぐ描けるかもね。 ささっ、次はかがみんじゃない?」
かがみ「あ、ああ… そだね。」

こなた「………。」
つかさ「やっぱお姉ちゃんも上手いな〜」
みwiki「かがみさんお上手なんですね。」
かがみ「いや〜。みwikiさんには遠く及ばないけどね。」
みwiki「そんな事ありませんよ。私の絵と違ってキャラクターとしての存在感があります。」
つかさ「ん〜。そういえばお姉ちゃんの絵はキャラクター感みたいなのが凄い伝わってくるよね。」
かがみ「あ…ありがとう。(赤面)」
こなた「………。」
つかさ「どうしたのこなちゃん?顔が青いけど…」
こなた「あんまりハルヒって感じが伝わってこない絵だな〜と思って。」
つかさ「そうかな〜?」
こなた「うん。なんていうのかな、そこそこ描けてはいるんだけど、それだけっていうか…」
みwiki「そうですか?結構、素敵な絵だと思いますけど。」
こなた「んん〜 アニメとか詳しくないみwikiさんはわかんないだろうけど、個性の無いアニメーターみたいな絵っていうか。」
かがみ「………。」
こなた「あ…もうこんな時間か!」
つかさ「まだ2時だけど何か用とかあるの?」
こなた「ん〜 そういえば職場の人達のパーティに呼ばれてるの思い出しちゃった。」
みwiki「職場の人達ですか?」
こなた「まぁね。アタシはいいって言ったんだけど、どうしてもアタシに来て欲しいって言っててさ。」
かがみ「おいおい。そういう事は先に言えよ。」
こなた「言ってなかったっけ? いやー、あんま行きたくないんだけどなー。 じゃあ行ってくるね。」
かがみ「どっちなんだよ…」

つかさ「こなちゃんパーティって大丈夫かな? なんか顔青かったし、汗ダラダラだったし…」
みwiki「どこかお体が悪いんでしょうか? パーティでも無理をなさらなければよろしんですが…」
かがみ「………。」
158自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:39:56 ID:6nx7c/8E


時間は経ち… 〆切前日

つかさ「やっぱりこなちゃんから連絡こないねー。」
かがみ「最近は学校で同人誌の話とかすると話逸らされるんだよね。」
つかさ「アタシね、思いきって〆切の事切り出してみたの。」
かがみ「おお!それで何ていってた?」
つかさ「忘れてた。覚えてないって。 同人誌なんて作ってたんだーって言われたよぉ。」
かがみ「う〜ん…」
つかさ「どうするお姉ちゃん? wikiちゃんはもう原稿が完成してるって言ってたけど…」
かがみ「しょうが無いな… あたし達だけで本作ってイベント出るしかないんじゃない?」
つかさ「言いだしっぺはこなちゃんだけどね…」
かがみ「ん〜。まぁこなたにも色々あるんだろうからさ。あたし等だけでやろうよ。」
つかさ「うん。そうだね。」

3人の本は100冊刷られ、身内保存用の8冊を残し、92冊すべてが完売した…
そしてイベント翌日。

こなた「おはよう、かがみん、つかさ〜♪」
かがみ「うっす。」
つかさ「昨日のイベント凄かったんだよ〜。こなちゃんも来ればよかったのにぃ。」
こなた「今日は寒いね〜♪」
かがみ「あ…ああ、うん。そだね。」
つかさ「98冊も売れたんだよ〜。」
こなた「今日は夕方から雪になるかもしれないって。」
かがみ「へ…へぇ〜そうなんだ。」
つかさ「メンバーの保存用にこなちゃんのも取っておいたよ。」
こなた「いらないな〜wwwwwwww」
つかさ「え?」
こなた「そういうのってかさばるだけで迷惑だからww」
つかさ「そっか…」
かがみ「えっと… ま、まぁあたし達の保存用を増やすって事で…」
つかさ「うん…」
かがみ「そうだ!黒井先生にもあげようよ!」
つかさ「あ、そうだね。うん!」
こなた「先生困らなきゃいいけどねぇ〜♪」
つかさ「………。」
159自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:42:55 ID:6nx7c/8E
先生「お、なんや。同人誌つくったのか。」
かがみ「はい。3人で。」
つかさ「アタシはおまけみたいなもんなんですけどw」
こなた「………。」
先生「どれどれ… おお!めっちゃ上手いやん!面白いし! これ、売れたやろ?」
つかさ「えへへ。完売しました。」
先生「そやろ。そやろ。 高良って絵が上手いんやなぁ〜」
こなた「まぁね。みwikiさんはね。」
先生「でもセンセは柊の絵が一番ええなぁ。」
かがみ「あたしのですか?」
先生「うん。なんていうかキャラが立っとる。漫画家とか目指しても案外なれるかもしれへんなぁ。」
かがみ「あ、ありがとうございます。」
先生「いやいや、ウチは感じたまま言うとんねん。年季の入ったオタクの直感がそう告げてんのや。」
つかさ「お姉ちゃんすご〜い!」
かがみ「………。(赤面)」
こなた「………。(硬直)」

かがみは先生の言葉がよっぽど嬉しかったのか。
それとも以前からぼんやりと考えていた「夢」へと少しだけ背中を押されたのか。
どちらにせよ、かがみはこの日をきっかけに絵の練習だけでなく、物語、構成の練習も始めるようになる。
漫画家を目指して、編集部に本格的に投稿、持込をしはじめたのだった。
そしてかがみの頑張りと反比例するように、こなたとかがみの間の溝は深まっていった…
160自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:45:15 ID:6nx7c/8E


1年後…

つかさ「あ…電話だ。もしもーし?」
かがみ『つかさ? やったよ!デビューが決まった!』
つかさ「やったー!お姉ちゃんすごーい!」
かがみ『新人賞取った作品が来月のジャンジャンに載るって!』
つかさ「ほんとに!? な…なんか嬉しくて泣けてきちゃった!」
かがみ『ありがとう!あたしも嬉しくて泣けてきた…』
つかさ「じゃあみwikiさんとかこなちゃんにも教えてあげなきゃ!あ、先生も!」
かがみ『あ…えっと…こなたは…』
つかさ「じゃあいったん切るね!」
かがみ『え?ちょっ…つかさ!?』

つかさ「…というわけで、お姉ちゃん漫画家デビューだよ!」
みwiki「おめでとうございます!やりましたね!」
先生「大したもんやー。ホンマ、めでたいで。」
こなた「………。」
161自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:46:26 ID:6nx7c/8E


こなた「か〜がみん♪」
かがみ「…こなた…」
こなた「かがみんは漫画家さんになったみたいだけどさぁ…」
かがみ「ん?」
こなた「漫画家ってさぁ〜色々と規制もあるだろうし、何より編集部の飼い犬って感じがするじゃん。」
かがみ「………。」
こなた「だからアタシは同人作家を目指そうかと思ってるんだ〜。売れっ子だと新人漫画家なんかよりお金入るし。」
かがみ「うん。がんばんなよ。」
こなた「でね〜、かがみんから少しだけ絵とか習おうとおもってさぁ。漫画のコツとか。」
かがみ「コツ?」
こなた「うん。コツ。」
かがみ「コツっていってもなぁ… いっぱい描いてうちに何となくわかっていくもので…」
こなた「じゃあさ、アタシの絵にアドバイスしてよ。」
かがみ「アドバイス?」
こなた「うん。どこを直したら上手くなるのか教えて。」
かがみ「直したらって… まぁ基本的にはデッサンとかから始めるしかないと思うけど…」
こなた「メモメモっと。それで?他には?」
かがみ「他にはって…それだけだけど。」
こなた「んふふ♪アタシが聞いてるのはそんな一般論じゃなくて、もっと実践的な事なんだけど。」
かがみ「実戦って…修正の仕方とか?」
こなた「ううん。絵が上手くなる方法とか面白い話が書けるコツ。」
かがみ「そんなの無いよ。あんたも頑張って練習したら上手くなるって。」
こなた「………そんな事はわかってるよ。 そっか。教えてくれないんだ。」
かがみ「え?」
こなた「もういいよ!」
かがみ「こなた……」
162自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 02:50:12 ID:6nx7c/8E


つかさ「最近、こなちゃん変なんだよ。」
みwiki「あちらこちらでかがみさんの悪口みたいな事をおっしゃってますね。」
つかさ「何様と思ってるの? とか、調子に乗ってるとか。」
みwiki「あまり誰も相手にはしてないようですけれども…」
つかさ「この前なんかお姉ちゃんの載ってる雑誌に天誅って書いて焼却炉に入れてたし。」
みwiki「ここは何か対策でも立てられて方がよろしいのではないかと…」
かがみ「もういい。もういいよ。」
みwiki「かがみさん?」
かがみ「確かに腹立つことを色々してるけど、ここであたしがキレても何にもならない。むしろ恨みを深くするだけよ。」
つかさ「お姉ちゃん…」
かがみ「あいつは今、自分の心と闘ってるんだと思う。自分から湧き出るドス黒い感情と。」
みwiki「嫉妬心…ですか。」
かがみ「そう。嫉妬心。 あと傲慢さから生まれるどうしようもないプライドと、現実を受け入れられない弱さ。」
つかさ「こなちゃん…」
かがみ「あたしには何もできない。あいつのためにあたしが漫画を止める事は無い。」
みwiki「あとは…」
かがみ「うん。あとはあいつの心の強さ次第。あいつが自分の弱さと向き合う事から始まる苦しい戦い…」
つかさ「こなちゃんも苦しんでるんだね。」
かがみ「そうだね。だからあたしはあいつが戻ってくるなら、また友達からやり直したいと思ってる。」
みwiki「そうですね… わたしも昔のこなたさんに戻って欲しいです。」
つかさ「あたしもこなちゃん大好きだったよ。こなちゃんに戻ってきて欲しい。」
かがみ「こなた… 負けるな…」
163自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 04:35:17 ID:6nx7c/8E



17:30
「夕方の人混みで賑わう駅のホームで、女子高生による凄惨な事件がおきました。」
「女子高生が同じ学校の少女に駅のホームから突き落とされ重傷の模様です。」
「突き落とした少女は現在警官隊に追われ逃走中、警察が必死の捜索を続けています。」
18:30
「えー、突き落とされたのは高校生の柊かがみさんとわかりました。柊かがみさんは重体です。」
「今入りました情報によりますと警官隊に追い詰められた少女はビルからビルに飛び移ろうとした際に転落。」
「少女は10階建てのビルから転落。即死との事です。」
19:00
「ビルから転落したのは高校生の泉こなたさん。被害者の柊さんとは同学年だという事です。」
20:00
「たった今入った情報によりますと、重傷だった被害者の柊かがみさんが搬送先の病院で亡くなりました。」
「警察は殺人事件として本格的な捜査に入る模様です…」
164自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 04:37:38 ID:6nx7c/8E
司会「いやー。またしても凄惨、悲惨ともいうべき悲しい事件が起きてしまいました。」
司会「被害者の少女と加害者の少女にいったい何があったのか。総力取材です。」

近所の人「最近、あの子暗かったんですよ。前から変なこだとは思ってましたけど。」
同級生「えー?なんかイジメとか… そういうのがあったんですか?」
近所の人「かがみちゃんは本当に明るくて… 人の恨みを買うような子じゃないと思うんだけどねぇ…」
同級生「モメてたみたいですけどね。」
学校「イジメがあったかどうかは調査中です。」

司会「イジメられた末に逆恨み… そういった構図も見えてくるかもしれません。」
解説「学校ではあまり何も無かったみたいですが、ネットでのイジメといったものも考えられます。」
司会「いったい何があったのか… 引き続き取材を行いたいと思います。」

ナレ「加害者は犯行に及ぶ直前に携帯電話からネット上の掲示板にコメントを残していた。」
ナレ「<私はもう限界。今まで私が受けた精神的苦痛を今度はあいつに教えてやる。それが私の復習。>」
ナレ「また、少女の部屋からは殺人を連想させる漫画も多数押収された。少女はこれらの作品の同人誌も作っていたようだ。」
ナレ「警察は今後、イジメがあった事も視野に入れて捜査していく方針だ。」

司会「やはり何かしらの要因はあったようです。」
司会「よくバーチャルといった言葉が使われますが、最近は現実と非現実の間に少しづつ変化が起こってきてるのかも知れません。」
司会「どちらにせよ、死んだ少女の命は帰ってはこないです…」
165自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 04:39:49 ID:6nx7c/8E


お姉ちゃんとこなちゃんの死から8年。
wikiちゃんは精神科医に、私はカウンセラーになった。
あの事件はそれどほ私達の人生を変えてしまったのだ。

当時、女子高生漫画家の殺害事件という事で、イジメ問題を交えながら事件は大いに盛り上がった。
私達、被害者家族も「イジメがあった」とする一部の人間から加害者扱いされ続け、
こなちゃんの死は「警察に追い詰められたための自殺」となり、警察の対応のマズさも大きな問題とされた。
イジメは無かった、こなちゃんは自殺じゃ無い、いくら私がそう叫んでも何も変わりはしなかったのだ。
それどころか人の噂もなんとやら、2週間もたつとマスコミは沈静化。
被害者、加害者ともに死亡しているために蒸し返される事もなく事件は風化していった。

カウンセラーになると色々と見えてくる。イジメ問題は複雑だ。
何の責任も感じない加害者。イジメをする事に何ら罪悪感も無く反省もしない。信じられない子達。
かと思うと、イジメられてると錯覚し、自らの殻に閉じこもり死を選ぶ被害妄想に支配された子達。
私はイジメる側にも、イジメられる側にも問題があるなんて思わない。
殆どの場合、イジメる方に大きな問題がある。
しかし本人の被害妄想から巨大な悪夢が生まれる場合もある。そして自殺。社会への報復。
イジメ不在のイジメ問題。いわゆる「逆恨み」というものだ。

イジメや被害妄想といったものは、加速させる事は簡単だが、止める事はとても難しい。
しかし私は日々無数に起こるこれらの事象に対し、傍観者ではいたくない。
お姉ちゃんの死も、こなちゃんも、きっと止められたはずだ。
だから私はこれらの現実に蓋をしない。発信し続ける。
それが「解決の種」になる事を願って。
今回のレポートもそうした種のひとつになると信じている。 2014年 柊つかさ
おわり
166自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 05:21:44 ID:6nx7c/8E
読み直してみると誤字脱字がけっこう有ります。
連続投稿規制もくらっちゃって微妙に凹みました。
地の文とかムズくてハブってしまいました。
文章は難しいです。オハズカ。
167自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 06:45:20 ID:Lzna2q6O
>>166
後半の失速気味と最後のつかさの説明文が残念。
視点も定まってないし、内容が面白いだけに残念。

あと、会話文だけだからこながわかと思ったw
168自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 12:02:51 ID:ecE4rJov
原点回帰
169自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 14:51:06 ID:XwXYmevT
>>166

水戸黄門のテーマソングがふと頭を過ぎった
>>167
VIP形式SSの場合、視点って定める必要なくね?
170自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 17:59:16 ID:XJvw/tAB
福田首相電撃辞任→後任誰かで揉める→その頃、こなたが大口叩く
「この国の総理大臣なんて、私にだって勤まるね」
→ぶち切れた国会が、こなたを総理大臣にしてしまう→SS「フレッシュ総理大臣」へ

日本オワタ\(^o^)/
171自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 21:35:32 ID:rbq2FvQQ
>>166
ナイスクオリティだと思いますよ
最後のつかさの説明文と、それまでの過程に関連性がないことを除けば
神の出来だと思います
172自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 21:36:32 ID:rbq2FvQQ
sage忘れました。ごめんなさい
173JEDI_tkms1984:2008/09/03(水) 22:40:43 ID:ofF4R0ZD
最終的にこなたが自殺すればスプラッタでもホラーでもいいのでしょうか?
174自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 22:59:00 ID:cUjNOCMD
>>166
上でも言われてるけど、つかさの部分が蛇足。
変に悲劇にしすぎ。こなたに同情でもしたか?
素材は良いので、次回作に期待するよ。

>>173
予め断っておけば良いと思うよ。
まぁ、おまけ程度の自殺だと個人的には嫌だけど。
175名無しさん:2008/09/03(水) 23:03:15 ID:G8Zi+5rx
福岡県さん作「赤い悪魔 小早川ゆたかの陰謀」の
「こなた死亡後にゆたかが逮捕」される話を考案しましたが
投稿してもよいのだろうか?
ニコ動のコメントに「どうして警察はこなたの外傷に気付かないんだ」
との意見があったのでそこら辺も解明を
176自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 23:09:57 ID:s9RVNSVt
いいですとも!

むしろ別の人が書いたバージョンが見たかったです
今思うと相当穴だらけでギャグになってたし
177自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/03(水) 23:20:58 ID:s9RVNSVt
>>175
ちなみにあなたのゆたかは悪を貫くのですか?
178自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/04(木) 01:06:00 ID:tlZwwM/Z
赤い悪魔か。また懐かしいな
>>173
ホラーは問題ない
スプラッターは、ちゃんとグロ描写有りって前置しとかないと
怒られると思う
179JEDI_tkms1984:2008/09/04(木) 12:02:45 ID:T79iR/5G
分かりました、ありがとうございます。
今書いているのが血が出たりとグロテスクなので、
投下の際は断りをいれてからにします。
180自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/04(木) 15:22:38 ID:bxwkj9gZ
>>176
生きてたのかw
181自治スレ@ローカルルール議論中:2008/09/04(木) 22:04:46 ID:ftiI3mEg
最近の人は数日とかじゃなくて、一気に投稿するのが流行りみたいかな
182赤いK悪魔の終焉:2008/09/04(木) 23:01:00 ID:K14cJoqF
 プロローグ 春日部市内某ゲームセンター
青年「小学生がゲーセンとは感心しませんね」。
こなた「むー。あたしこう見えても高校生だヨ。ほら証拠」。
青年はこなたが出した学生証を眺める。青年は数日前に悲しい出来事
があり気分転換のため最近参拝者が多い神社を訪れ、その帰りにゲーセン
へ立ち寄ったのだ。
「ここであったのも何かの縁だネ。そうだ、最新の格闘ゲーで対戦しない」?
「いいでしょう。受けて立ちましょう。私は強いですよ」。
白熱したバトルが展開された。こなたは格闘ゲームはかなり得意だったが
青年もかなりの腕前で、結局6戦で3勝3敗だった。
「残念、もう帰らなくちゃ。又今度会えたら決着だよ。それまで他の人に負けるなよ」。
「望むところです。私は負けず嫌いですので。」
しかし、その後2人が生きて再開する事は無かった。
数年後帰国した青年はニュースを見て愕然とする。
「泉そうじろうさん殺害。容疑者の娘は投身自殺」。
「歪んだオタクの凶行。みの○んたが斬る」
青年は本当に彼女が犯人か考えた。人を見た目で判断してはならない
と言うのは鉄則だ。無論青年も熟知している。
やはり彼女が「黒」ならその現実を受け入れよう。しかし万一そうでない
としたら・・・・・青年は駆け出した。

うp主に編集の能力無いのでまとめサイトへのうpどなたかお願いします。
183名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 23:13:32 ID:jxErxsQ2
第二のハヤテくるー?
うpぬしとかww
184名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 23:34:51 ID:VOLdDl5z
>>181
投稿スタイルに流行はないと思う。
ただ、数日に分けて投稿する場合は、
できれば毎日、少なくとも投稿感覚三日以内でお願いしたいところ。
あまり空けられると、忘れてしまうの。
185名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 00:34:22 ID:rrJvksgK
>>176
確かに曖昧な点は多かったが、赤い悪魔を浸透させた功績は大きい
次回作にも期待が募る
186名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 02:00:09 ID:H3W3mHta
こんばんは、うつ☆すた大阪です。
久々にSS投稿させてもらいます、頑張ります。

季節は秋。
楽しかった学園祭が終わり、ちょうど一ヶ月ほどが経った。
三年生達は、いよいよ迫り来る大学受験を強く意識し始める時期である。
勿論こなた、かがみ、つかさ、みゆきの四人も例外ではなかった。
そんなある日の事・・・。

夕闇迫る教室。四人の少女が机を囲んでいる。
「かがみさん、他の生徒は皆帰ったようですよ。
そろそろ話せるのではないでしょうか」
「う、うん・・・」

みゆきに促されたかがみは、もう一度教室を見回した。
廊下を通る人影も無い。辺りはひっそりと静まりかえっている。
「そうね・・・もう誰もいないわよね・・・」
「・・・お姉ちゃん、最近変だよ・・・家でもずっと元気がないし・・・
いつも人目を気にしているようで・・・。悩み事があるなら何でも言ってよ」
「そうだよかがみん、水臭いよ、私達友達でしょ?でしょ?(≡ω≡.)」

187名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 02:06:25 ID:H3W3mHta
かがみが思い詰めた表情ばかりするようになったのは、一週間ほど前からである。
お弁当を残す事が増えた。皆で遊びに行っても、笑顔を見せることが少なくなった。
いつも傍にいた三人は、そんなかがみの変化を敏感に察知していた。

「みんな・・・ありがとう。・・・・・・・。あのね、最近気味悪いことが続いてるのよ」
「気味が悪いこと・・・?パンツレスリング的な?(≡ω≡.)」
「最近だらしねぇな!?・・・って違うわよ!ほんとに困ってるんだからね!
・・・帰り道で誰かに尾けられてる気がするのよ。ここ一週間以上ずっと・・・」

受験が近くなってきたこともあり、かがみは放課後に図書館で勉強する事が増えた。
必然的に、帰りはこなたやつかさと一緒でなく、一人で下校することになる。
「かがみさん、それは気のせいなどではないのですね?」
「絶対違うわ!一度や二度なんかじゃないのよ?私が立ち止まったら、後ろからついてく
る気配もピタッと止まるの。また歩き出したらすぐに後を追ってくるのよ?それに・・・
これ見てよ、今朝私の下駄箱に・・・」
かがみは鞄からクシャクシャに丸められた紙を取り出した。受け取ったつかさが開くと・・・

「柊かがみさん 僕はいつでもあなたを見ていますよ」

真ん中にそう印刷されていた。たった一行の短い文章・・・だが見せられた三人は不気味
な威圧感に押され、黙り込んでしまった。
「こなちゃん、こ、これって・・・」
「・・・俗に言う“ストーカー”ってやつだね・・・さっきのかがみんの話も合わせると、
マジもんの奴じゃあ・・・」
「や・・・やめてよ!私・・・最初はタチの悪い悪戯だなって無視してたんだけど、
段々怖くなってきて・・・どうしたらいいかわかんなくて・・・」
肩を震わせながら、かがみは俯いた。瞳にはうっすらと涙が溜まっている。


188大阪府:2008/09/05(金) 02:28:53 ID:H3W3mHta
普段気丈に振舞うかがみが、見せたことの無い表情。その様子を見た三人は、
改めて事の深刻さを思い知った。ストーカーなんて・・・今までニュースやドラマ
でしか見たことが無かったのに・・・。

「かがみさん、警察には知らせたのですか?」
「え?あ、そういえば・・・まだだった」
落ち着きを取り戻した・・・いや、突然親友から打ち明けられた悩みに心乱してはいたが、
かがみを出来る限り安心させるために・・・みゆきは、穏やかな口調で話し始めた。
「こういう事は、やはり治安のプロに任せるのが一番よろしいかと思います。
家族の方とも話し合い、一度訪ねるべきです。それから、出かける際もできる
限り一人にならない事。単純な様で、とても大事な事だと思います。登下校の時
は私達が一緒に帰るようにしますね。つかささんも泉さんも協力してくれますよね?」
「えっ、あ、うん、勿論だよ!かがみんのためだもんね」
「うん、うんっ!お姉ちゃん、これからはまた一緒に帰ろうね!」
突然相槌を求められた二人は、慌てて返事をした。みゆきはこのような非常事態では、
テストの時の何倍も頼りになる・・・と二人は思い知らされたのだった。
「かがみさん、そんなに落ち込まないでください。きっと解決します。私達も、いつも
一緒にいますから・・・」
みゆきはかがみの両手をそっと包み、優しく微笑む。
「うん・・・ありがと、みんなほんとに・・・ぐすっ・・・」
かがみの頬を、大粒の涙が伝った。
189大阪府:2008/09/05(金) 02:29:46 ID:H3W3mHta
今日はここまでっす、また前書き長くなってサーセン
ちょびちょび書いていこうと思います!
190お漏らし中尉:2008/09/05(金) 02:34:54 ID:DBXMlgw6
>大阪さん 
 今後の展開が凄く気になります
 かがみん、どうなっちゃうんだろう GJです!

間も空きませんが続いて投下させてもらいます!
191お漏らし中尉:2008/09/05(金) 02:35:40 ID:DBXMlgw6
【泉こなたを自殺させ(てあげ)ない方法】

これから先、つまりは未来

幸せかもしれないし
何も起きないかもしれない

多かれ少なかれ不幸も付いて回るだろう

でも、それが絶望だったら?
まったく希望を感じさせない闇だったら?
はたまた信じていた人間に裏切られたなどという時

未来を感じられるだろうか?

それは日常が極限の地獄だと比喩しても異論を唱えるものは少ないだろう

人間は極限状態になると自らの意思による破滅を選ぶことが有る

重い足取りが廊下に響く
いつもと変わらぬ鉛のように重いドア
ガラガラと音を立てて
開いた先はまた地獄

ボフ!

「きゃあ!?・・・・げほげほ!」

実に古典的な罠
ドアの上に仕掛けられた黒板消しが勢い良くこなたの頭に直撃した
チョークの粉をふんだんに蓄えた黒板消しはその砂塵の煙で少女を汚す

「あら、こなた・・・今日は随分遅い登校ね?」
「こなちゃん、おはよ♪」
「昨日も親にチクッたりしませんでしたか?お馬鹿な泉さん?」

泉こなたは苛められていた

「げほ・・・・お、おはよ・・・・はは」

こなたは黒板消しを拾い定位置に置き直すと
苛めの張本人たちに向かって微笑みを向ける

「なによその気持ち悪い顔は・・・馬鹿にしてるの?」
「あ・・その・・・・」

かがみの鋭い眼光ににわかに恐怖を覚えるこなた
引きつった笑顔で首を横に振った

「お姉ちゃん、そんな言い方しちゃだめだよ〜」
「・・・馬鹿になんか・・・・・げほ!?」

つかさの持っていたリコーダーがこなたの鳩尾に減り込む
「こなちゃんには体で教えないとね♪」
「あはは、つかさったらやるじゃない★」

げほげほと苦しさに耐えながら床に突っ伏すこなた
その髪を掴み「大丈夫ですか?」とみゆきの顔がこなたに迫る

「咽てしまったら飲み物を飲むのが一番ですよ☆」
192名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 06:26:22 ID:+zRTt4WE
どうした、寝落ちか?
193名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 07:08:03 ID:vXPOkC7z
規制にでも巻き込まれたか?
194お漏らし中尉:2008/09/05(金) 08:14:35 ID:DBXMlgw6
規制くらいマシタ・・・

続き

みゆきはペットボトルに入ったコーラの蓋を開けると、勢い良くこなたの口にねじ込んだ

「むごお!?」
「うふふふ♪」

シュワシュワと立ち上る炭酸音
こなたの喉をコーラの刺激が突き刺し、息苦しさは頂点に達する
それでもみゆきは力を緩めない

「こなちゃんイリュージョンだね♪」
「山手線の駅名全部いえるまで蹴飛ばしてあげるわ☆」

「びゃあ・・ごほ!げぼお!?」
「ほらほら、まだ半分以上も残ってますよ?」

ごぎゅう!ごぎゅう!シュワワワ〜!

「え!んええ!!ヴェェェ!!ごっぎゅ!」
「さあ、もう少しですよ〜ほら!ほら!」

こなたが最後の一滴を飲み干すのを見届けると同時に
みゆきはこなたとペットボトルを床に捨てた

・・・・カラン

乾いた音に、コーラで濡れた少女の体がビクンとうねる

「では、山手線の駅名を全て言ってもらいましょうか・・・」
「・・・・うう・・・」

「ほらほら、こなちゃん〜イリュージョンなんだからスカートも脱いでよね♪」
「手を使ったら駄目よ、こなた?」

こなたは反撃する様子も無く、黙ってスカートを脱ぎ始める
もちろんここは教室・・・男子生徒も居る中で、薄いピンクのパンツが露になっていく
手を使わない為、足をバタつかせ
股を開き、腰をひねり、悶えているかの様に表情が歪む
その度に褐色の生足が柔らかそうに震えた

「ぐす・・・」
「さあ、早く駅名を言わないとパンツも脱いでもらいますよ?」
「そうなったら、アンタ・・・無事に帰れないわね・・」
「私、ゾクゾクするよ〜♪」

 『おおおおお・・・・』
195お漏らし中尉:2008/09/05(金) 08:24:23 ID:DBXMlgw6
こなたの努力の甲斐有って濡れたスカートが床にぺチャリと落ちる
パンツが丸見えのこなたが床に這いつくばったと同時に
男子達の歓声が教室に響いた

「ふ・・ぐう・・・」
「・・・・こなたさん、駅名・・・言えないんですか?」
「あんた本当に馬鹿ねぇ・・・」
「じゃあさ、手伝ってあげよっか♪」

かがみとつかさはこなたを抱き上げると
机の上に四つん這いにさせ、こなたにお尻を突き上げる様なポーズをさせる

瞬間、みゆきの平手がこなたのお知りを弾く

「東京」パチン!
「ひゃあ!?」

次にかがみ

「有楽町」バチン!
「いっつ!」

続いてつかさ

「新橋、シンバシ、シンバシ!」
 バチン!バチン!バチン!
「いいい・・・」

「さあ、皆さんでこなたさんのイリュージョンを助けましょう!」
みゆきの掛け声で男子がこぞってやってきた

「よーし、浜松町」べチン!
「じゃあ田町」バシ!
品川・大崎・五反田・目黒・恵比寿・渋谷・原宿・代々木・新宿・新大久保

すでに片方の尻は桃の様に赤く腫れ上がり
こなたの目には涙が滲む
それでもこのイリュージョンは終わらない
今度は反対の膨らみに執拗にビンタが襲い掛かる
196お漏らし中尉:2008/09/05(金) 08:26:17 ID:DBXMlgw6
「高田馬場ぁ」ベス!
「目白〜」バチーン!
池袋・大塚・巣鴨・駒込・田端・西日暮里・日暮里・鶯谷・上野・御徒町
秋葉原・神田

「イリュージョン!・・・だね♪」
「あはは、こなたのお尻かわいい〜☆」
「うふふ、桃尻ですね」

机の上のこなたはうつ伏せのまま涙を堪えた

「うう、酷い・・・・」

非難の声、言い終わるが早いかかがみの足がこなたにヒットする
ガタン!と机が倒れると同時にこなたは床に投げ出された

「きゃあ!?」

長時間臀部に刺激を与えられた上に、おなかが冷えたこなたは尿意をもよおしていた為
床に落ちたショックでそのまま漏らしてしまいそうになる
こなたは股間を両手で押さえて少し濡れてしまったパンツを隠すが・・・
もう遅い

両手を柊姉妹につかまれ
みゆきの足がこなたの膀胱の上にのしかかった

「あ・・・ああああ」

そのまま、両足を強引に開かれて
必要以上の刺激を受けた膀胱は、短い尿道を経て神聖な学び舎の床を汚していった

「こなちゃん、きちゃなーい♪」
「あんな、見た目も中身もおこちゃまね〜」
「ここはトイレじゃないでしょ?空気も読めない上に、本当に下品な方ですね、ふふ」

みゆきは足に体重をかけるとジョロジョロと流れ出る黄金水を見て
ウットリとした表情のままぐりぐりと足を動かした

「ふふふ」

もちろん男子達は歓喜の声を上げ、動画を撮っている者も居る
ネットに流れるのも時間の問題だ

黄金水がひとしきり流れ出た後、三人の少女はこなたを廊下に投げ出した後に
床を拭いたスカートを投げつける

「じゃ、トイレで体洗ってきなさいよ★」
「乾いてから来てね〜、風邪に気をつけて♪」
「先生にチクろうなんて思わないで下さいね☆」

教室のドアは同級生の声と共に音を立てて閉じてしまった

「・・・うう」

197お漏らし中尉:2008/09/05(金) 08:28:55 ID:DBXMlgw6
孤独の廊下・・・見物人はいくらでも居るのに味方は一人もいない
この視線にももう慣れてしまった
いつもの様にトイレに行って、服を乾かして教室に帰る
これが最近の習慣だ・・・・

「死にたい」

これもいつもの独り言・・
洗面台の鏡に映った自分が恨めしそうにこちらを眺めていた

「だって・・・仕方ないじゃない・・・死ねないんだもん・・・・」

人間は極限状態になると自らの意思による破滅を選ぶことが有る
だが、それすらも叶わぬこの状況・・・
それこそが最大の地獄なのだ

                             つづく


また暇な時に書きます
198名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 08:43:21 ID:PxQDdY2M
うつ☆すた大阪ktkr!
199名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 09:41:47 ID:0TTsjb1u
芸能界の成りすまし整形朝鮮人比率の高さは異常
日本人が差別されている
200名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 11:24:34 ID:rCZ4XIAt
日本人と朝鮮人がお互いに差別し差別される
なんて民主的かつ理想的資本主義社会なんだ!
201名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 11:50:07 ID:Opluvqcy
こなたの自殺&事件はみのもんたの8時またぎ丸ごと使うのだろうか?
202名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 12:35:50 ID:rCZ4XIAt
オタク虐めるのが好きなTBSがワイドショーで騒ぐだけじゃないの
203名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 14:22:26 ID:JAWgIjlB
こなたの一日
7:00 旦那起床 メシは各自適当に〜パン焼くなりなんなり適当に〜
7:30 旦那が洗濯物干してる、こなたグーグー
8:00 旦那出勤 コーヒーでも飲んで朝は寝床でグーグーグー
12:00 起床
13:00 コンビニ弁当
14:00 ニコニコ鑑賞
16:00 米に水入れてボタン押す、洗濯機のボタン押す
18:00 旦那帰ってこないのでブログでも「女性は大変〜」
19:00 メシ食ってきた?ふざけるな私がどんだけ苦労して・・・
20:00 主婦は24時間休みがないんだから土日くらい家事をやれ
20:00 ドラマ バラエティ ネット チャット ゲーム フロ
23:00 旦那疲れて寝る ふざけるなセックスレスだ 小遣い減らすぞ
24:00 寝る前にブログでも「日本はまだまだ男性中心の社会〜」
25:00 アニメ
24:00 エロゲ
26:00 寝る 今日も一日家事が大変だった
204名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 14:33:49 ID:rCZ4XIAt
こなたの旦那はかがみですね分かります
205赤いK悪魔の終焉1-1:2008/09/05(金) 16:59:47 ID:vnCDKyuV
(頭が痛い。ここはどこだろう)。ゆたかは頭がぼーっとする。
確か駅のホームから落ちて電車に・・・・・ここは天国かな?
ぼやけていた視界が次第に明瞭になってくる。照明器具のような明かりが見える。
「ゆたか!気がついたの。良かった、ひっく、ぐすっ」。
「み、みなみちゃん。あれ、ここは病院」。?
「ゆたかちゃん。気が付いたんだね。傷は痛む」?
「つかさ先輩、えとここは病院ですか」?
「ゆたかちゃん、駅のホームから落ちて、頭を打ったの」。
「危ないところだった。駅にいた人がゆたかを助けてくれた」。
「はぅー、目撃した人の話だと、まるで素早いネコさんのように線路に
落ちたゆたかちゃんを助けてくれたんだよ。だよ」。
どうやら助かったらしい。病室のテレビがそのニュースを流している。
コメンテーターが盛んにその人物をほめている。
「すばらしいですね。まさに日本人の鏡です」。
その時、見舞い客があったようだ。
「その本人が来た」。
「どうも。お見舞いに来ました。傷は痛みますか」?
「えと少し痛みが引いてきました。助けていただいてありがとうございました」。
「当然のことをしたまでです。あ、申し遅れましたが名前は」・・・・
青年は名刺を差し出した。「山口一平」とある。勤務先はゲーム関連のようだ。
「結構イケメンだね。でも少し疲れているのかな、かな」?
「はい、完成が迫っているので徹夜です。ゲーム完成前はどこも同じです」。
ふとみなみが時計を見る。後5分で面会終了の8時だ。
「ゆたか、今日は帰るね。ゆっくり休んで、おやすみなさい」。
「ゆたかちゃん。4日くらいで退院できるらしいよ」。
「みなみちゃん、つかさ先輩、山口さんお休みなさい」。
3人が病室を出て行き静寂が訪れる。ゆたかはベットに横になる。
(良かった。誰も気付いていないみたい。この事件は休暇だと思って
ゆっくり休もう。そして退院して希望に満ち足りた生活を)。
しかし、このときゆたかは着々と包囲されつつあったのである。
206名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 17:20:21 ID:oN/uHg8Y
SSの投下終わったなら、一応宣言だしとこうぜ。
207赤いK悪魔の終焉1-2:2008/09/05(金) 17:46:11 ID:vnCDKyuV
数日後、ゆたかの退院の日が来た。ゆたかは後遺症とかも皆無らしい。
「ゆたかちゃん退院おめでとう」。
「何か困った事があったら遠慮せずに相談してね」。
「先輩、ありがとうございます。あれみなみちゃんは」?
「今日は都合が悪くなったみたいなの。」
ところでゆたかの今後だが、この中でかなり裕福な高良家の養子になる
と言う話が出ていて、皆も大賛成のようだ。 
「えへ、これからお姉ちゃんって呼んでいいですか」?
「もちろんです。大歓迎ですゆたかちゃん」。
その時ドアが開いて、山口が入ってきた。
「退院おめでとうございます。傷は痛みますか」。
「あまり痛くありません。事故のことは良く覚えていないんです」。
「それは一種の自己防衛機能ですね。所で・・・・・」
「泉こなたさんを殺した事を覚えていますか」?
一瞬にして空気が凍結する。
「あんた、ふざけているの!ゆたかちゃんがそんな酷いことをするわけ無いでしょ」?
「ひどいよ!最低だよ」。
「私はこのような冗談を言うほど堕ちてはいません。ゆたかさん、
全て解っています。貴方はまず裏サイトに成美ゆいさんの情報を載せ
接触してきた男子生徒2名に金銭を渡し、事件を起こさせた。その後
成美ゆいさんは貴方の目論見どおりに鉄道で自殺しました。
その後、こなたさんを罠に嵌めて孤立させ家を飛び出るように仕向けました」。
半年後、泉そうじろうさんを殺害。かがみさんの携帯を盗み出し、
廃工場に呼び出し、全ての罪を着せて自殺に追い込みました。
実に見事な計画です。ここに貴方が書いた計画書もあります」。
山口はゆたかの字がびっしりと書かれた計画書を出した。
「逮捕された白石他1名は、貴方に会い金銭を受け取ったと供述しています」。
「違うよ、計画書はちゃんと捨てたもん。それにその2人と会っていないよ。
電話で話しただけだよ。いい加減に・・・・・あっ」。
208赤いK悪魔の終焉1-2:2008/09/05(金) 17:47:56 ID:vnCDKyuV
 今日はここまでかもです。時間があれば11時ごろに投下するかも。
今日は高校生クイズ大会ですね。埼玉の強豪浦和校は出ているかな?
209名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 17:50:02 ID:rCZ4XIAt
もう少しセリフとセリフの間に文章を挟んだ方が良いかも
展開を焦るより、展開ゆっくりでいいからクオリティ重視すべき
210名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 18:29:37 ID:Opluvqcy
一つ気になったけど、高良家の養女って小早川家は?
211名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 19:37:13 ID:dGSpzZQv
>>189
乙ー。
うつ☆すたがなければ、このスレにここまで嵌らなかっただろうな。
中毒性あるよ、うつ☆すた。
今作も期待大です^^
212赤いK悪魔の終焉1-3:2008/09/05(金) 23:59:26 ID:k3fHYj0C
 「はい、確かに暴行犯と貴方は直接は会ってはいません。この計画書
も偽者です。しかし、どうしてそのことを知っているのですか」?
「・・・・・」沈黙のゆたか。顔色も悪い。さらに追い討ちを掛ける。
「警察関係者と私しか知りません。マスコミには伏せてあります」。
「失礼、他にもう1名だけ知っている人がいました。・・・・犯人です」。
「ひっ。えとその」。
完全に狼狽し返答も出来ないゆたか。ようやくつかさが口を開く。
「本当なの?ゆたかちゃんがこなちゃんを・・・」。
山口が別の証拠を取り出す。それは血痕の付着した赤い頭髪だった。
「これは泉そうじろうさんの遺体のそばの血痕の中に落ちていた頭髪です。
鑑定から死亡推定時刻に落ちたことが判明しています。貴方が赤毛
で感謝しています。血の色と混じってしまい気付かなかったのでしょう」。
「それと、貴方の自室から、別の重要証拠も発見されました。恐らく
退院後にでも処分するつもりだったのでしょう」。
最早ゆたかの敗北は明白だった。酸素切れの金魚みたいに口を開くしかない。
「ゆたかさん、貴方は紅い悪魔です。同情の余地は皆無です。
私は以前ある凶悪犯と戦いました。彼は貴方と違い私が命を掛けて
戦うに相応しい相手でした。しかし、貴方はただの外道な殺人犯です」。
「・・・・・」
「くくくあっはははははははは!そうだよ私がやったの。あははははは。
全部山口さんが推理した通りだよ。もう動機も判ってそうだね」。
発狂し笑い転げるゆたか。つかさは泣きながらゆたかに。
「ゆたかちゃん。酷いよ、酷すぎるよ・・・・・ひっ」。
つかさを恐ろしい物を見た。恐怖で室内の気温が真冬みたいに
恐ろしい夜叉の表情の姉の姿を見た!
「アンタガコナタヲコロシタンダヨネ」?
「ひッ!助けて」。
かがみは窓際にあった花瓶を振り上げる!誰も凍りついたように動けない!
213赤いK悪魔の終焉1-3:2008/09/06(土) 00:37:48 ID:0BoSA/yt
しかし、1人だけ動いた人物がいた。山口はチーターのような俊敏さで
動き花瓶を抑えた。花瓶は最早微動だにしなかった。山口は花瓶を
取り上げ、離れたテーブルの上に置いた。疲れた様子も見せず
「かがみさん、余計な仕事を増やさないでください。エネルギーの浪費です。
空腹になるじゃないですか。今度何か奢ってください。」
「ごめんなさい。」
そのとき外の廊下に複数の足音が響いた。中年の男性と若い部下や警官
が入って来てゆたかの前に書類を示した。
「埼玉県警ですふっふー。小早川ゆたか、殺人及び強姦教唆、銃刀法違反容疑
で逮捕しますよぉー。熊ちゃん、退院許可下りてますので連行しちゃってください」。
「了解しました。大石さん。おい行くぞ」。
ゆたかは手錠を掛けられ、刑事たちに連行されていった。
山口は椅子に座り、つかさたちに話しかける。
「さて、今回の件は残念です。私はこなたさんとは数時間ゲームをしただけです。
一連の事件の時は海外にいたので、知ることが出来ず助けられませんでした。
しかし、貴方達は違います。私とは遥かに付き合いも長く、こなたさんを助ける
事が出来る位置にいました。こなたさんはゆたかさんが言うような卑劣なことが
出来る人でしょうか?あなた達にもう少しでも信じる気持ちがあれば
こなたさんを助ける事は簡単に出来たのではないでしょうか?
貴方達は本当にこなたさんの友人だったのでしょうか?それを見つめなおす
為に必ず生きてください。これ以上余計な仕事を増やしたら怒ります。
蹴りを入れますよ。」
入口へ歩き出す山口、足を止める。
「今後ゆたかさんとは一切の関係を絶ってください。面会も差し入れも
絶対にダメです。彼女は更生は不可能です。特に岩崎さんには厳しく注意
して下さい。説得が難しいようであれば、私が直接説得してもよいです」。
今度こそ山口は病室を出て去っていった。
「泉さん、許してください。」「ひっく、こなた」「こなちゃん」。
3人はただ涙を流し続けるしかなかった。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 00:43:37 ID:KyjYBWMI
仲直り
http://www.uploda.org/uporg1654453.jpg

「ホント?ここ切れば私のこと許してくれるの?」
「うん。ホントだよこなちゃん!私たち親友に戻れるね!ねぇゆきちゃん?」
「えぇ、もうトイレで弁当を食べる等という汚らしい行為はしなくても良いのですよ」
「あ・・ありがとう・・!ありがとう・・・!」
「あはは、こなちゃんお礼なんかいいからさ、早くこのカッターで、ね!」
「一緒にお弁当食べましょうね、泉さん」

「うん、ちょっと待ってね!すぐ終わるから・・・!」


自業自得
http://www.uploda.org/uporg1654459.jpg


久々に休みが入ったから描いた 後悔はしてる

215赤いK悪魔の終焉1-3:2008/09/06(土) 00:45:20 ID:0BoSA/yt
 今日はこれで終了します。おやすみなさい。
SS直接投稿は初めてなので至らぬ所もあるかと思いますが。
今後も生ぬるい目でw
私は編集とかまとめWikiとかへのUP技術は無いので、どなたか
お願いします。
追伸 つかさの台詞に竜宮レナ成分が入っている事に対するツッコミ無し。
ちなみにひぐらしファン。(つかさの旧声優=レナの人)
話は次から中篇かな。まだ続きます。
216名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 00:55:03 ID:rZErAHxN
>>215

頑張ってください

ゆたか、脱走か、みなみを騙すかしそうでまだまだ悪事を働きそう
217名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 00:56:54 ID:il0jI13+
>>214
なんかうめぇ
若干つかさが男に見えるw
こなたの目にハイライトが無いのは仕様ですね?
218名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 01:18:53 ID:Xsin10LV
ここの連中はあぶない奴ばかりだな。
こいつ等は絶対に犯罪を犯す。
警察はもっと取り締まりを強化するべきだ!
219名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 01:20:28 ID:fxdX6NjI
>>167
いつもながら的確な感想書くなぁ。
>>214
マジでgjすぎる。
こなたの表情とかたまんね。
後悔はしなくていいぜ、胸張りませう。
220名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 01:29:25 ID:yOyBmwjg
>>215
赤い悪魔はこのままじゃ終らないと信じてますw
221名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 03:11:07 ID:DPWDzNdK
>>212の最後のところ、ちょっと文章おかしくない?
222赤いK悪魔の終焉1-4:2008/09/06(土) 07:57:12 ID:7DykzyOf
 その時、病室にふと気配を感じた。かがみが振り向くと、そこにいたのは
「こなた」!「こなちゃんなの」「泉さんなの」。
「そーダヨ。みんな元気。かがみん。さあ一緒に」・・・・・
恐怖で震えるかがみ、かがみの運命や如何に?
「って冗談だよ、マジで怯えるかがみ萌えー」。
「あんたは、幽霊になっても変わらないわね。・・・ごめんこなた」。
「私、泉さんに酷いことを言ってしまいました。ごめんなさい」。
「こなちゃん。ごめんね」。
「問題なしダヨ。私も最後までゆーちゃんを疑いきれなかったくらいだからね」。
「ゆーちゃんは詐欺師の才能が、黒崎でも勝てないかもねー」。
病室の中で静かに笑う3人。こなたの表情が真剣なものになり、
「みんな、一つだけ約束して欲しいんだ。」
「どんな約束ですか、泉さん。何でも言ってください」。
「絶対に後を追わないで欲しい。みんな夢に向かってGO-ダヨ」。
「うん、約束する。」「約束だよこなちゃん」。「はい、泉さん」。
「みゆきさんは、女医さんかな。つかさは保母さんなんか合ってるかも」。
「天国まで往診してあげますよ」。「えへ、保母さんか、なれるかな」。
「かがみはインドでツンデレ修行をして、ツンデレ道を極めマスターに」。
「ちょw何で私だけ・・・・しかも何でインドで修行なのよ」。
「それと、パティとみなみちゃんのことお願いするよ。特にみなみちゃん
には気をつけてあげて欲しいの・・・・ひよりんはまあいいか」。
「家が近いので私が良く見てあげますね」。
「田村さんは人類が滅亡しても生きていそうだから大丈夫だよね」。
何気に酷いつかさ、次第にこなたが透明になってぼんやりと
「じゃ、時間だね。みんな半世紀以上経ってから又会おうね。ジャニー」。
「あっ、忘れていたよ。実はゆーちゃんが線路に落ちたのは事故じゃないんだ」。
「えっそうなの、こなた」?
「大丈夫だよみんなには手は出させないよ」。
うっすらと溶け込むように消えるこなた。病室は3人に戻った。
223赤いK悪魔の終焉1-5:2008/09/06(土) 08:30:38 ID:7DykzyOf
 衝撃の告白に驚き考え込む2人、いったい誰が
「誰がやったのかしら?私たちはこなたを疑っていたからありえないわね」。
「峰岸さんや日下部さんも無さそうですね。他に泉さんを信じていた人は」?
「黒井先生かなあ。先生こなちゃんを信じていたみたいなの」。
「黒井先生か。十分にありえるわね。他は全員疑っていたみたいだし」。
その時、外から陽気な歌声が聞こえてきた。
「♪WAWAWA、忘れ物ー♪」その人は病室を間違えたようだ。
「失礼しましたー。ってあれ高良さん。同級生のお見舞いですか」?
「あれっ、知り合いなの」?
「私の親戚で横浜に住んでいる谷口さんです。こう見えて何気に優等生ですよ」。
「うう何気に酷いです。所で、今聞こえた黒井先生って世界史の黒井ななこ先生?」
「えと、谷口さんが何で黒井先生のこと知っているの」?
「黒井先生、世界史の教師に欠員が出たとかで4月から俺の学校に」。
「えーそうなの、あっそういえば学校辞めるみたいな噂聞いたかも」。
「やっぱりショックだったんだね」。つかさ説明中。
理事長同士が幼馴染だったのでその縁で変わったようである。
「とっても明るい先生だけど、何か少し無理している感じがするんだ」。
「今、聞いた4月19日は確か、黒井先生の歓迎会があったと思うぜ」。
「アリバイありね。黒井先生説は確率高いと思ったんだけどなあ」。
「歓迎会の主賓が、途中で抜け出したりしたらおかしいのでないですね」。
「じゃ、友人の見舞いも済んだので帰るっす」。
再び軽い足取りで帰っていく谷口、歌は自重したようです。
「うーん、じゃ誰がゆたかちゃんを押したんだろう?変質者とか事故かも」。
「あの、こなちゃんを信じる事と、真相に気付くという事は違うと思うんだよ。だよ。」。
「つかささんの言うとおりだと思います。先生は泉さんを信じていたと思いますが、
真相に気付いたとは思えません。この2つが無いと絶対に不可能です」。
「それにニュースでは、監視カメラにも目撃者にも不審者情報無いらしいよ」。
再び考える3人、外は雨が降り出していた。
「誰にも目撃されないなんてそんな不可能犯罪・・・・・・ヒッ」。
薄気味悪い風が外の空気を薙いでいた。
224赤いK悪魔の終焉1-5:2008/09/06(土) 08:36:40 ID:7DykzyOf
 午前はここまで、また夜に続き投下します(予定)。まさかの谷口登場
でした、ハルヒと違い優等生設定です。
次から2-1に。時系列が遡ります。(ゆたか入院中)
いよいよ恐るべき真相が・・・
私は春日部に行ったことはありませんが近くの大宮の鉄道博物館
には行きました。去年の10月、200人以上の行列が
225名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 10:38:29 ID:9aXZCvZt
anime:アニメ[重要削除]
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1033979817/268-269

268: 2008/09/06 01:25:47 248.net220148207.t-com.ne.jp [sage]
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1219842071/

ヤバイ内容が多すぎるので削除お願いします。

269:削ジェンヌ▲ ★ 2008/09/06 10:33:32 0
>>268
削除依頼はフォームから
削除理由はガイドラインよりお願い致します。
要請板ではレス番指定必須となっております。
226名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 10:51:26 ID:il0jI13+
>>224
大宮は鉄オタの聖地ですからね

>>225
げぇっ!!?!??!
227名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 10:52:31 ID:NAVjwLHq
>>221
確かに>>212
>つかさを恐ろしい物を見た。恐怖で室内の気温が真冬みたいに
>恐ろしい夜叉の表情の姉の姿を見た!
ここ辺りが変かな?
228名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 11:04:30 ID:KKMLFZ6x
>>225
すげーワロタw
削除理由:内容がヤバイ
これじゃ通らんわなwGL抵触してないんだし。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 11:05:34 ID:KKMLFZ6x
今気付いたけど、ソイツのプロパイダ、俺と一緒じゃねーか。
ここ荒らして規制されて、俺も巻き込まれるとかマジ勘弁。
230名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 11:28:42 ID:il0jI13+
>>229
規制された時の虚無感といったら無いですよ
231赤いK悪魔の終焉1-5:2008/09/06(土) 14:17:05 ID:zgJrimFQ
万一削除されると無念なので、削除スレにアドバイス出ているので削除
あるかも@@?
削除される前にみwikiまとめサイトにUPお願いします。
自力編集は無理かも
「赤いK悪魔の終焉」プロローグ>>182
前編>>205>>207>>212>>213>>222>>223(次から中篇です)。  
212ですが最後「緊張感を出そう」と思ったのですがダメだったかな、無念。
イメージ的には銀河英雄伝説64話のラストですね(次の話でキルヒアイスが死ぬ)。
アンスバッハが静かにブラウンシュバイク公の遺体ケースから、未来の
バズーカ砲みたいなのを取り出し突きつけ、
「ローエングラム公、わが主君の仇取らせてもらう」。
ラインハルト驚愕、BGMも@「ジャジャーン」@@ってな感じで書きました。
232名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 17:27:06 ID:gOVFWvf2
233名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 17:38:50 ID:jqYvPaE6
>>232
見てて痛々しいよな……
234赤いK悪魔の終焉2-1:2008/09/06(土) 17:48:39 ID:WyKKndor
ここで時系列は遡る(ゆたか入院中)山口はある疑問点を検証していた。
(状況証拠ではゆたかの犯行は疑い無い。しかし何故こなたさんの死亡に
ついて他殺や外傷の証拠が無いのだろう。やはり自殺なのか)?
こなたさんは、自宅を飛び出した他後、東武野田線八木崎駅から大宮行き
に乗った事が駅の監視カメラの映像から判明している。15分後に東岩槻駅
で降りている。これも確認済みで、この25分後の16:20分に投身自殺
している。ちなみにこの時点ではまだ警察は緊急配備等はしていない。
検死報告では、こなたが飛び降りた際に強風が吹き、背中から落ち、
地面に落ちていた少し古い包丁が背中に刺さったとされていた。
(もしかすると、同じ場所をゆたかに刺されていた?辻褄は通るが、ありえるだろうか)?
こなたは自宅のある北東に投身したが、他の方角で行う可能性もある。
「山口さん、自宅は今までは思い出深い場所でしたが、今や惨劇の場所
他の方角で投身する可能性もありえますねえ。熊ちゃん、当日の気象条件は」?
「昼過ぎから大気が不安定になり、強風が吹いていたそうです」。
「確か、数日前の予報では、快晴だと言ってたはずなんですがねぇー
地球温暖化で予報外れてしまったのかなぁー。最近多い気がしますねぇ」。
「こなたさんが、自宅の方向に投身したとしても、その瞬間に強風が吹かないと
背中からは落ちにくいはずなんですがねぇ。そう上手く行くかなぁ」。
「強風までは上手く行っても、上手く包丁の位置が重ならないとダメです」。
(こんな穴だらけの計画は不可能だ・・・・@@)!
「大石さん、直ぐに病院へ連絡してゆたかさんの入院を延すように要請してください」。
「解りました。直ぐに連絡します。何日必要ですか」?
「明日から4日で大丈夫です。それと逮捕日は岩崎みなみさんが病院へ行かないように工作を
お願いします。彼女は親友なので、直ぐには、現実を受け入れないでしょう」。
「解りました。直ぐに検討します。院長先生は、親戚なので大丈夫です」。
「それと直ぐに泉家の徹底的な家宅捜索を準備してください」。
「了解しました。2時間以内に準備しますよー。熊ちゃん高杉課長に連絡」。
「了解っす」。熊ちゃん通話中。
待っていろ、赤い悪魔、必ず証拠品を見つけ出してやる。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 18:01:36 ID:il0jI13+
>>233
まぁ、温かい目で見ようよ
236名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 18:08:57 ID:Dz780t9F
清水に辞退要請「ピース杯統一教会主催」

 全国霊感商法対策弁護士連絡会は7日、Jリーグの清水エスパルスに、来月、韓国で行われる国際親善大会
「2007ピースカップコリア」(ピース杯)の出場を取りやめるよう申し入れた。
同連絡会は、ピース杯を世界基督教統一神霊協会(統一教会)の教祖文鮮明氏が実質的に主催しているとし、
清水に「(出場は)統一教会の霊感商法の被害者らを侮辱し、サポーターに対する背信行為」との内容の抗議書を送付した。

 ピース杯は来月12日〜同21日まで、ソウルなど韓国7都市で行われる。清水のほか、韓国の城南一和、
フランスのリヨンなど7カ国の8クラブが出場。2組の1次リーグに分かれ、各組1位が決勝戦を行う。
優勝賞金はJ1優勝(2億円)以上の200万ドル(約2億4000万円)という“高額賞金大会”だ。

 同連絡会によると主催の「鮮文平和サッカー財団」の理事長は、統一教会の教祖文鮮明氏の「右腕」とされる人物という。
同連絡会は抗議書で「(ピース杯の)資金のほとんどは、日本での霊感商法により、善良な市民から違法に奪い取ったもの」と非難した。

清水の広報部は「統一教会の主催なら出場はしていない。財団と統一教会がつながりがあるような話も聞いたが、
直結した関係とは認識していない。予定通り出場する」と話している。

 同連絡会の調べでは、統一教会による国内の霊感商法の被害は06年12月まで約20年間で約2万8000件で総額約963億円。
現在も被害が継続しているという。

ttp://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070608-210090.html
237赤いK悪魔の終焉2-2:2008/09/06(土) 18:29:29 ID:WyKKndor
2時間後、泉家で家宅捜査が開始された。報道関係者は全て現場付近から
締め出され、表向きはこなたに対する捜査だと思わせておいた。
「問題は何処から重点的に調べるかである。」刑事の質問に対し、
「1 ゆたかの部屋2 それ以外の自宅 3 こなたさんの部屋でお願いします」。
「ゆたかさんが、こなたさんに罪を着せる為に、こなたさんの部屋に証拠品を置く可能性は」?
「普通の証拠品ならそれもありえます。しかし私が探しているやつはそれでは
危険が大き過ぎます。必ず自分の目の届く所に隠します」。
「こなたさんに発見されたり、家出から帰ってきた場合危険です」。
山口、大石、熊谷と鑑識2名がゆたか部屋を調べ、他の場所を残りが調べた。
山口は机や家具を手で軽く叩きながら調べていた。
「うーん、特に何も出ませんね。他の部屋かなあ」。
「大石さん。こっちも何もありません。証拠品は既に処分したのかも」。
その時机の引き出し周辺を調べていた山口が、
「大石さん、2重底になっています。中に何かありますね」。
「本当ですか、直ぐに開けましょう」。
「待った!迂闊に開けないほうが良いです。周りを調べます」。
山口は引き出しの周囲を慎重に調べる。なんと小さな穴を見つけた。
「誰かボールペンの中の芯を貸してください」。
大石から受け取った中芯をゆっくりと穴に入れる。蓋が開いていき
山口はビニール袋に包まれた証拠品を慎重に外した。中に液体が入っている。
「中の液体燃料を抜いてください。発火装置です」。
袋内の液体燃料が抜き取られ、証拠品が明らかに、それは山口の想定通りの品であった。
黒くて長方形の物体で、説明文は英語だったがタイトルは仏語だ。
「恐らく元の持ち主の趣味なんでしょうね。フランスに興味があったそうです」。
タイトルには「MORT CAHIER」とあった。
「MORT」は仏語で「死」「CAHIER」は仏語で主に、「ノート」を意味する
繋げて訳すると「死のノート」となる。
山口は中身をすばやく確認した。内容も想定通りであった。
「小早川ゆたかさん、チエックメイトです。試合終了です」。
山口は病院の方角に指を付き付け、厳かに宣言した。
238赤いK悪魔の終焉2-2:2008/09/06(土) 18:36:53 ID:WyKKndor
今回の投稿はここまでです。
ヤッテシマッタヨw。
露峰もチエックメイト見たいですね。理事長も
239名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 19:12:23 ID:jqYvPaE6
>>238
作品より性格を何とかしろよハヤテ
240赤いK悪魔の終焉2-2:2008/09/06(土) 19:43:12 ID:gwO3GiuV
ハヤテとは何の事だろう?
241名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 20:12:21 ID:Xdp0o3Fj
>anime:アニメ[重要削除]
>http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1033979817/268

>268 :自己責任名無しさん:2008/09/06(土) 01:25:47 HOST:248.net220148207.t-com.ne.jp
>http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1219842071/

>ヤバイ内容が多すぎるので削除お願いします。

ヤバイのはお前の頭だよ。
242名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 20:25:31 ID:5as26icy
>>238
正直ゆたかにはこのまま終って欲しくない。
ゆたかの抵抗期待してます
243名無し:2008/09/06(土) 21:49:17 ID:Xp6WZNIn
自殺させる方法?そんなことは簡単だこう言ってやれ
「みんな本当はきみのこと心の中では迷惑だって思っているんだよね。」
244名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 22:20:27 ID:8Aov4JXE
そういや今何気に三作品連載中なんだな。
贅沢至極ってやつだな。
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 23:02:44 ID:8Aov4JXE
>>240
過去にそういうコテが居たんですよ。
まぁ、気にしない方がいいでしょう。
ていうか、その名前は出さない方がいい。
246名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 23:26:32 ID:9MlMMsMT
>>240
ハヤテ君はSSを投下する投下するといいながら粘着し、
挙げ句、中途半端なものを断続的に投下するばかり。
で、みんな困ったという・・・。

このスレは、SS投下自体は基本的にどんなものでも歓迎してるし、
エロパロスレ や こなかがスレ の様な投下時のルールも存在しません。
ただ、>>240さんの場合、

・投下開始が唐突
・1レス1レスの間が空きすぎる

点が、件のハヤテを連想させてしまっているのではないかと。
一度メモ帳etc.にまとめて3〜4レス分を一気に投下した方が、
同時間帯に他のSS投下を考えてる人が投下タイミングをとりやすくなるし、
何よりも、読むとき読みやすいと思いまっせ。

というわけで、頑張ってくだされ。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 23:33:57 ID:gxNZWULP
あと
クオリティの低い作品であること
が上の状況に+されるからハヤテ扱いされるってことはクオリティ低いんじゃん?w
248名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 23:59:23 ID:vNnnWhS9
文章が下手で、なんか自己満すぎる内容な癖に、
wikiにあげてくれと新参であつかましい。

とりあえず全部載せろ。その結果で誰かがあげるから、お前は気にするな。
249名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 00:27:35 ID:+Zn2ygWF
>>238
刑事の二人は「ひぐらしのなく頃に」のキャラだと分かるけど
山口一平って何者?何かのアニメのキャラ? それともオリキャラ?
ググってみたらたまたま同名の実在の人しか引っかからなかったからオリキャラの可能性が高そうだけど。

オリキャラって作者が自身を置き換えてて
「俺がらきすたキャラに物申す」っ的な出しゃばってる感じがあるのが結構あってどうも気になる。
もちろん中にはそういう感は無いオリキャラ作品もあるけどこのSSは典型的だと思う。

このSS内では唐突に登場した山口さんはほとんど無関係な立場なのに随分と首を突っ込んできて
色々大活躍して偉そうに説教したりもしてますね。

ゲーム会社関連のただの一般人で警察関係者ではないのに(SS流し読みしてるから誤解だったらごめ)
何で普通に捜査したり指示出したりしてるのかな?

一度読み始めてしまった以上結末が全く気にならないというわけにはいかないけど
山口にはこれ以上あんまりでしゃばって欲しくないかも。

なんだか山口見てると悪役であるはずのゆーちゃんを応援したくなってしまうw
250名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 00:49:23 ID:O8M/Ws8K
どうでもいいけど、スレタイの印象に反して親切or冷静な人が多いよな
251名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 00:55:00 ID:zxKwP9wk
>>213
>「かがみさん、余計な仕事を増やさないでください。エネルギーの浪費です。
>空腹になるじゃないですか。今度何か奢ってください。」
>「ごめんなさい。」

ここ、激しくワロタwww
252名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 01:07:10 ID:2QJSoyTi
>>250
このスレに荒らしが滅多に来ない理由が判ったかな?
253名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 01:37:19 ID:ioCXagsX
>>248
>文章が下手で、なんか自己満すぎる内容
ドキッとした書き手挙手!

254名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 01:47:00 ID:2QJSoyTi
wikiに上げてくれと頼んだことは無いです
反響に合わせて、というか空気に任せてます
書いて反響がいまいちだったら、諦めて次の作品に移ります

>>253
…ノ
255名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:22:50 ID:BO2lIw3f
★★★これが超時空アイドル ランカたんだ!!★★★

1話
・休憩時間でもないのに、バイト中に客に聞こえる位置でコンサートチケットについての電話

2話
・自分とアルトを救ってくれたギリアムの死を完全スルーし、惚れたアルトの捜索を兄に強要

5話
・アルトに自分の相談ばかり持ちかけ、停学中にも関わらず相手の学校にまで押しかける
・ミハエルに正論を言われても認めない、礼の一つも言わず「アルト君のおかげなの!」
・フォルモでアルトが飛ばした紙飛行機を、偶然なのに自分を励ます為と思い込み、
 本人に否定されてもスルー

6話
・オズマに育ててもらっている恩があるのに、文句やわがままばかり
・芸能活動の許可を兄に頼む時、エルモにだけ土下座させ自分は頼まない
・妹の事をよろしく頼む、と自分のために頭を下げる兄をしらっっと見ている

8話
・歌手志望のはずが、ニンジンの仕事は嫌々こなし、歌わないバラエティの仕事に喜ぶ
・友人の退院はめでたいはずなのに「えぇ〜!もう退院しちゃったのぉ〜?」

10話
・映画の演技が不安とアルトに相談するが、自分の欲しい回答が返ってこないと不満を言う
・映画の準主役のオファーを、新人なのに監督を待たせて回答保留し、
 受けるかどうか迷った挙句、引き受ける決め手はシェリルへの嫉妬
・自分の出番を増やすために土下座した社長にも、真摯に話を聞いてくれたボビーへも礼はなし

11話
・ブレイク後も、一応新人なのに、急かす社長やスタッフを待たせてアルトに電話
・「会えなくてごめんね」「彼女じゃないよね!なにいってるんだろう」
・アルトの誕生日には、相手が何を欲しいかなど一切考えず、自分のライブチケットと、
 味見なしの失敗クッキーを送ろうとして一方的に呼び出し「必ず行くから(行くまで)待ってて」

12話
・ガリア4で「憧れの」シェリルが倒れた映像を見たにもかかわらず、アルトの心配しかしない
・アルトの友人であるミハエルたちの気持ちや立場を考慮せず「助けに行かないの?」と非難
・デビューライブを間近に控えながら、アルトに誕生祝いを直接伝えたいという理由でガリア4へ
・アイ君が保護法違反だとナナセに指摘された時、「だって私を慰めてくれたんだもん」
 とナナセを共犯に

256名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:23:36 ID:BO2lIw3f
★★★これが超時空アイドル ランカたんだ!!その2★★★

15話
・検査入院後、自分がノーパンということをすっかり忘れて恥じらいもせずアルトに抱きつく
・憧れのシェリルが自分の持ち歌を歌っている所に、身の程も弁えず
勝手に乱入し対抗して歌い出す

16話
・自分を拾って懸命に面倒見てくれたエルモに恩返しもせず、引き離されてもごねない
・ケーニッヒモンスターに下半身丸出しランカのノーズアート出現
・現代のリン・ミンメイ、熱気バサラ、魅惑のディーヴァ

17話
・電話で済みそうな相談を、玄関からはボディーガード邪魔だからと
 わざわざアルトに壁登りさせ、誰もいない家に呼び込んで相談
・「あ、べ、別に変な意味じゃないよ、あたしは信じてるからね、アルトくん」
 「そ、そうだよね、や、やだなにあたしってば」
・引き取ってくれたオズマが一生懸命怪我しながら作ってくれたパインケーキを食べて
 初めてしゃべった言葉が「おいしくない…」と家族愛あふれる素直で純粋で正直者なセリフ

18話
・「みんなー抱きしめてー銀河の、はちぇまれぇ」

19話
・パレードを勝手にブッチしてペット探し…と思ったらペット探しも忘れてアイス食って楽しくデート☆
 大統領の面子を潰し迷惑をかけ、ファンのことも考えない
・「歌が好き、皆に伝えたいの!」と散々周りに応援してもらって歌手になったのに
 結局歌いたかったのは「アルトも含んだ皆の為」じゃなく「アルトくんの為だけ」

20話
・他の皆が有事である事を自覚し、生死をかけて自分の役目に従事している中、
 失恋(しかも勝手に誤解)した程度で「死んじゃいたい」「やだ!こんなんじゃ歌えないよう!」
 しかもとってつけたように「道具扱いは嫌」と自分ができることを放棄する
・自分が隠し持っていたペットを申告しなかった事で、巣があることを事前に把握できず
 結果的に被害が拡大
・友人が重傷を負っても心配するそぶりはなく、好きな人に手を取られて
 「アルトキュンの手が熱い」と頬染め
・決死の告白をするクランを見て、「すごぉ」と馬鹿にしたような発言

21話
・死傷者多数でランカだけが辛い状況じゃないのに追悼の為にすら「もう歌えません!」
・夜中の3時に呼び出し。親友をバジュラに殺されたアルトに、このバジュラは悪くない、群れに帰すの付き合え、
 とお願い
・連れて行ってバジュラの群れに遭遇した場合、万が一というアルトの命の危険性は考えない
・旅立ちに際しては行方不明の兄、重体のナナセに手紙のみ。最愛のアルトは未練があるので直に自分側に勧誘
・大好きなアルトが目の前で殴られてもスルー
・アルトがポカーンとしてる間に勝手に悲劇に酔いしれ旅立つ「さよなら…だいすけでして」

「マクロスFはランカの成長物語」とスタッフの愛を一身に受け、特別OP&EDに愛くるしい一枚絵は基本!
尺的にも物語的にもその他キャラの堀り下げ描写を弾き飛ばし、実質的主人公として君臨するが
成長どころか増長を続け、そのあまりのトンデモ行動にまともな視聴者は置いてきぼりで常に脳内補完が必要
これからも『最終目標:アルトきゅん』を求めて超時空☆シンデレラとスタッフの暴走は続く!
257名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:24:24 ID:BO2lIw3f
   ×         ' .                    ×
    x    ドカッ☆    ` .        x            ヽ . ☆
                         X   ,. -. ‐'"´ ̄``丶、 ノ}          X
                     /} /: : : : : : : : : ーヘ
      ☆         ×   / //: : : :l: .:. .} | . : : : : } . . ゜
                     _ノ_,ム′: : : |:::::::/! l.::. : !  /: :\        , ☆
               _/ /,. -‐〉 : : :_ !:;イ¬.|:i:::ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二ニ 二
        ☆ . .     ,. '´!{  ゝ-‐''^""¨二.ノ:〔__  / ´`ヽ _  三,:三ー二三,:三ー二
            ×x .   ぃ     .イ::. : : |  'ノヽ--/ ̄ ,    ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       . '´     ,. 介iー-、 {:::::::::. : : !  ミ }  ...|  /!        お前が出ると話がおかしくなるんだよ!!
  X    /       /ヽ' L!  ヽ. Y::::i::::. .::. |r:ゥ_.}`ー‐し'ゝL _
   x /      / /⌒ヽ  込Jヽ:ト:{>、:ィ八_ ,.ヘr--‐‐'´}    ;ー-----------
   i'´       /-r‘ー、  ヘ-┴‐〉 `'i¬  ヘ.__ 、,`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
    ー 、 --−'´   コ:..:.}:    \ 丶  .l | -、匸⌒´:_;-、ノ }_ ´        ゜ ×.
     `ヽ、    └;.:.    ..  }  〉 ヽ.| 〈__:,.イv/´〕、冫`i  x          ☆
        ` ¬ゥ´:..:....:..:..:..: ,ノ、 \ { !    {.{j_/,ィう′ !
      x '   Y:..:..:..X:..:..:.∠.._    ヽ.} |.     } `マ^V   |      X
          , ゛ヽ:..:..:..:../  ,.⊥_  /小\¬-{   ∨ヘ._,. -‐¬、
        ☆     ` ー′  j:..:..:..:Y´:´/ハ卜':..! :ヽ  ∧::ヘ .:..:... }
                      /:..:..:..:..j/:..:.`:..:´:..:..i  :..:ト-_ノ マ'’:..:..:..:.
258名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:25:22 ID:BO2lIw3f
22話 ノーザンクロス ←New!
クラン「大事な事は今の内にやっておくんだ」
視聴者・アルト「うんうん、やっぱりシェリルだな」

オズマ「ランカを見習え!ランカは自分の道を選んだ!お前は流されてるだけ!俺はチンポだ!」
視聴者・アルト「ノリでほざいてんじゃねえよ緑信者が」


視聴者「ランカひでえ」
緑信者「シェリル酷い!性格悪い!病気で死ぬのは確定!」

視聴者「もうランカと虫はいいよ…」
緑信者「兵庫乙!ランカはスタッフに好かれている!ランカが主役!」

視聴者「おお、シェリルいいキャラだな」
緑信者「毒素!感染!脳に毒素!感染!感染!エイズ!エイズ!感染!」

視聴者 「ランカと海賊(笑)これはねーだろ…」
緑信者 「楽しすぎてアンチが可哀想だな!オズマかっこいいよオズマ」

   ∧♪∧
  (、_/・∀・ ヽノ)  ホーケー
 /ヽ .,_,',..,'_.. -‐' ~ヽ   (
 >===(◎)======< '´  ̄ ´ヽ                       ,.´ ̄ ゙ヽ,、 うぉぉぉぉ
  `‐--<^'r;-<^'r‐‐''' /  iノハノハ))                      ルハルトF;) i オズマが緑信者なの
     |_/  〉 |   ヘ、,,ノ´Д`ノノ お兄ちゃんの言うこと聞いて! ┓ |lд°l」ハ.| 忘れてたあぁぁぁl
    〈^ュ) 〈^ュ〉    /)卯i、つ アルトクンは流されてるだけだよ!⊂^†'`!⊃リ
     | く  | 〈    く/_j_jゞ                        /-i-|  '
    ,vyム  r,yム     し'ノ                        /_ハ_l
259名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:26:54 ID:BO2lIw3f
                   __
               ,  ' ´::::::::::::::``丶、
             /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             /:::/:/::::...:::::/:::::::::i:::::::::::::ヽ
           /:::/:::/ :::::: /::::::::::::ト::::::::::Viヾ:::i
           //::::/::::::/ //:::://∧ !:::!::::人:ヽ:::i
           i !;;:::i::::;/rテヾ /ソ  ,ノ人!\ヽ 7::i
           !、!:ヽ:::i.゙l .''ql ヽ' 〃c゙〉/::ゞヽ::7:i
            ヽ、!:::i ハ_ソ′,  廴ソく ヾ:: ´/:l
            /;;乂 、"  r‐、 ""ノ `、   イl :i   >>1は死んでこなたに詫びろ!
           /,,イイノ_\ 、_ノ  イヾ;;;;;!   ',::i
           /;,,r‐'ヽノ /:::丶 ィ;':':hト:;;;::l    i::!
           '/  / /::::::::!:::::::  ::::>/::::!    '、
           /    / ∧:::::/゙゙    / /:/:::;!    `、
         ;゙  y,/ /   V   __/  !:!  ヘ     ヽ
         ;゙/´  /     ´ /  !:!   ヽ      ヽ
        ,ィ'    !!  .,   /   i llヘ、   、    i
       i:::...     !!::::::/  /     !川:>ヽ、:::ヽ.    !
       '、 :::::::::::::::::ヾ=/       !川´;;;;;;:\ _ 、 ノ
        'ヽ::::::::::::::::::::::::.      ..::: レ:::!;;;: : : : : ::i
        ;゙  Yヽ..:::::::ヽ::::::::::.......:::::::::ノ!:::i;;;;;:: : : : : ヽ
        i   !‖   ::゙:\::__::::::_::/l;;;! i;;;:::::::::!::::ヾ !
  ,_、 _;゙   ! ‖    ‖:::::"  '/;ノ!ノ;;;::::::::::ノ !:::: !j
  / ,、 Nヽn !  !ヽ    ‖   /;/!:::ノ;;;:::::::::/ iii::/
 /  ヽヽvヽL  / !ヾ   ‖   /ヽ、ノノ;;;:::::::ヾ::: イ
/  `、、:!   /  / !丶    ヾ  /  丿\、人ノノ
ヽ...´ヽ_、__ ,,, _/!/l /  ヽ..   ヾ、   / \ノノ
 ' ̄'''   ,/ `! /        {Ψ} /    ヽ、
     /    ヽ         ヾ/       ',
   /       \..       /          !
  /          .ヽ:....    ..../        l
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      ....: : : : : : : : /   /          .:/
260名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:28:30 ID:BO2lIw3f
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         i          /::/::   { i/ ,ィ´,不>ミ ̄ヽ } ノ‐イ ノフz.イ:...:.: ..:  }
          |       ..イ:∨ }     {    辷::zヅト`ー’ノ  ,ム-―ァ/:./:::.../: /
          /    /.:.:::{:/:  :′  ∧  ⌒^冖`       f不丁W:./::.:.イ:../
       ノ´ ,.....::´::.:::::/:  /:      ∧ ::::::::::::::::::::       、辷ツ リイ7イ丁´
    , イ´  / ...:.:.:::::/::..  /:..      . :::::::::::::::::::    〈  ^宀^/:   |
   /  ../ ...:..:.:.::/:::..  /::.:.       }       _  } :::::::::. /:    .′
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          ∨:::/   \   ノ    /―‐- ::__/::/::. . {  {  i´  ___ `ヽ
           V    /⌒ く \   {     | |{:::{:::.....:: |   \| i´   `ヽ. }
           /  /   /⌒ヽ\   __.ノ| ||:::|::..:.:::: ∧    ヽ{ 、._,r   } >>1は死ね!



261名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:31:40 ID:BO2lIw3f
         _.,., --''." ̄゛゛゛- 、 
       , -'´           ゙ー- 、
   ,,//// /,//        ゙ヽ
  ,イ ///// /ソソ// ィ/ ゙|,,,,..,、  ノ゙、
 イノ从/,/ / イ//リ// //゛゛゛'ヾ.,lii トヽy'从゙、
 !ハ从! l! i! i! il i li il! / リ     l l 从ヾil lk i
  iハi l! il! lilハl>k从 イ, _,,..ィチ 从i li il! ll!リ   >>1は死を持って責任とれ!
     ゙ミ il!从(( ::: )ハl <( ::: ) Yイ l / i! il リ
    ,,,彡爪ハ ミ -'" _____  `"-イノ /リ////リ
  ////从从ミ  [  ̄カ  彡ノノ/イ///
./////////ハ从ヽ、`ー-'_,,彡彳/リ///リ
: ' //イ iハリ´リ   ___゛77' "/////ソリ
  lリ lソリ   _∠派、  / ///ィ"/从.
 ハノ リ   ,/  ヽトミ、__lミイ // /ソ< ̄ト,
      /_____ l,ゝ<゛<イノハノ リ  ゛i l l
     /,.==、>" ゝ /" /-- 、   ノ/ l
     k"ァ-y".:  /l /ァ==ミヽ / /  l
     lイ 〔ミ::" ,,ノ |(/⌒ヾ、ミV" ト-"

262名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:33:24 ID:BO2lIw3f
:::::::i:::::::::i::::::i:::|         _
::::::l::::::::/::::::|::l   /⌒/:.:.:.:.ヽー、
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::::l::::::/:::/|::/マ:.:.:.:/i:.|:.l:.|:.|:.:.:|:.|:.|:.!:l二ニヽ、    ______
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  { ト    !:.|:.|:|`メ、_l, !:.|、_,k!弋ヽ:|´:.|  < バカなことを
ーi l l   ヽハ|{'Tljラヽヽ| 'Tljア |ヽ:.ゝ:|    | 言ってるんだ?
 し' |_}ヽ   小         |:.:|:.}:.:.|    \ ______
.   /〈 〈⊃  |:.|ヘ  `、っ     ,!://:|:.:|
.  /、ヽヽ`ヽ、_.!:|:.:|:ゝ、  ,. イ///j:.|:.:.|
 / ヽ、    `ヽ|:.|:}.`ニ´二7仁}イl:|:.:.|
/    ` ー-ェ__|_ ̄ ̄``ー-ニ{从|:.:.|
      /i´    !-───--、_`ニュ、|
     / /    |_       `ヽ,  `ヽ,
:ヽ、  / /    |/         l   l
::::::`ー-、_ム    |     //   !  /
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263名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:37:46 ID:BO2lIw3f
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264名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:38:32 ID:BO2lIw3f
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265名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 02:41:13 ID:rz5PtFys
らき☆すた各キャラの処女喪失シーンを考えてみた。

・こなた
 痛すぎて入らず、もうセックスなんてしないとセックス恐怖症になる

・かがみ
 力みすぎてカスカスのままインサート。
 セックス後に「こんなもんか…」と一言つぶやく

・つかさ
 俺の指がつかさの花びらを優しくつつくと
 思わずビクンとするが、花びらの奥から
 溢れんばかりの果汁が俺の指にまとわりつく
 思わず俺は自分のイチモツを出し
 つかさに一言「行くよ…」と
 つかさは何か決心したようにその大きく潤んだ目で
 俺を見つめながら、大きくうなずく
 俺はつかさのアソコに優しく挿入
 つかさは目を閉じ痛さを我慢しつつ俺を受け入れる
 つかさ、つかさ、つかさああああ
 俺は逝った

・ピンク
 チンポ挿入される


>作者さん、よろしければ作中に使って下さい
266名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 03:04:22 ID:2QJSoyTi
>>252
言った矢先に荒れるとは…
267名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 05:46:44 ID:ZhaTGSNT
アニメキャラは死にません 生き物じゃないよ よいこのみんな アニメはフィクションです
268名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 06:58:42 ID:Hxpk6cwC
こなた「わたしはしにましぇーん」
269名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 07:06:13 ID:YxTHr3lr
               __
               /⌒ヽヽ
       ___   ,、__   |/
  ‐=ニ_ : : : : `Y: :`: : : : : : ` ヽ、
   , イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : \
 /;:/: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ
/// , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l
  / /: : : :/ 'l:./`|: l: : { ´l: |、`ヽ: : l: : : : !
 ,' /| : : /: :/|{  l/l: : | ヽl \: : :l : : : l
 |/ |: : /: :ハr┯┯ l : |  ┯┯yl : |: :\l  
.   |: :lイ ;'ハ b::|  ヾl  b::! l l: l`l:`メゝ
   ヽ| レ |: :l  ̄      ̄・ l l/ー': :l
       l.:|: :ゝ、._  ー'ー'  _,.ィ': : l:: : :|
       |.:|: : : :__二7T ¨´lヽ、| : :l: : : |
      |.:| / | |_    _| | .\l: : : |
       |.: | | |  \ /  | i |.: : : |
       |.: |├┤ __|_/  ├┤|: : : |
       |.: | |   ̄ ∧ ̄ ̄  | |: : : |
       |.: | |.          | |: : : |
270名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 10:52:03 ID:rbm3W5eF
>>266
爆撃したのは単一ID。
プロクシも連投ツールも知らないのか、手動で10レス埋めて規制くらって撤退。
荒れたというよりは、ただの賑やかしですな。

>>265
>・ピンク
> チンポ挿入される
適当過ぎてワロタw
271名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 11:35:59 ID:RfGTttjK
272名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 11:54:44 ID:2QJSoyTi
>>270
まぁ、ツンデレ保守と考えた方がポジティブですね
273名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 13:20:06 ID:5x2E9xHo
           _/\―-z-――- 、
       , . : ̄く   `t ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
     /: : : : :/:\ / ´`ヽ _  三,:三ー二
.    , ': : : : : : : : /: :ノヽ--/ ̄ ,    ` ̄ ̄ ̄
   / : : /: : : :|: /: : :}  ...|  /!
   /:/: : |: : : : レ': :/}`ー‐し'ゝL _
   レ´: : :|: : : : | _∠イヘr--‐‐'´}    ;ー------
  /l: : :.‖: : :Tフ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
  / .{: : : ||: : : : |/ ´`ヽ _  三,:三ー二
   | /: ,」 |: : :.ノヽ--/ ̄ ,    ` ̄ ̄ ̄  二
   V: :ヽ :|: : : }  ...|  /!           二
    |ヽ: :`ト、: :.}`ー‐し'ゝL _           ̄ ̄
.     ヽ ハ>ヘr--‐‐'´}    ;ー------
       fミミノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
       {  \ヽ;:;:丶ヘr--‐‐'´}    ;ー------
              ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
274名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 14:41:36 ID:GnqcUF1X
赤い悪魔 大反響連載中!
なんだかんだで、ここまでスレが盛り上がるSSは久々なんだから、
書き手氏は胸張って書ききってくれ
275名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 14:49:17 ID:Ip3TQ6Jn
そうだ、盲人のスレでは片目は王様だ!
276名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 16:24:33 ID:+/vZLrqO
県内初 マジックマッシュルーム所持の男逮捕 敦賀署

敦賀署は14日、麻薬原料植物として指定されているキノコ類「マジックマッシュルーム」を所持していたとして、
麻薬取締法違反の疑いで京都市生まれの住所不定、無職金村義一こと金義一容疑者(42)=窃盗罪で起訴済み=を再逮捕した。
県内でマジックマッシュルーム所持の摘発は初めて。
調べでは、金容疑者は6月21日、かばんの中に入れたビニール袋内に、乾燥したマジックマッシュルーム約0.8グラムを所持していた疑い。
同容疑者は同日、福井県敦賀市内で軽ワゴンを盗んだとして美浜町内で逮捕されていた。
同署でキノコを鑑定した結果、幻覚成分「サイロシン」の含有が分かった。同容疑者は過去に摂取したことを認めているという。
同署で入手先などを調べている。
マジックマッシュルームは2002年6月に所持や販売が禁止され、100種類以上がある。大麻などと比べ出回っている量は少ないとみられ、
今年に入ってマジックマッシュルームに関する摘発は全国で2件目。

ttp://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=4497

>京都市生まれの住所不定、無職金村義一こと金義一容疑者(42)=窃盗罪で起訴済み=を再逮捕した。
277名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 18:54:15 ID:faYWyH1P
>>270
いや、それよりも突っ込む所が(ry
278名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 19:02:06 ID:/b4EpVQn
(U≡ω≡.)
279赤いK悪魔の終焉:2008/09/07(日) 19:59:59 ID:v0oCIXfq
現在一度テキストにまとめ中です。再開は明日以降になりそうです。
一部要望が出ていた「ゆたかの反撃」も入れる予定です。
>>249さんへ うーん作品途中にヒントがかなり出ていると思うけど、
作品知らなかったらごめんなさい。
名前もヒントです。山口一平にしたのは、最初に考えていた名前だと
即座にばれそうなので変更しました。(一文字だけ変更)
ゲーム会社勤務としたのは外見をごまかす為です。
ゲーム会社は完成直前には皆徹夜続き。徹夜が続くと・・・・?
280名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 20:48:12 ID:2QJSoyTi
念のために聞くけど、
こなたは自殺するけど結局未遂に終わるってのは
今現在のルールに則ったらアリなのかい?
ちょっと前に未遂の作品が投下されたような気がするけど
281名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 21:25:02 ID:7Ks4PugC
>>280
基本的にあんまり歓迎されてないかな。
こなたが生存してある程度ハッピーエンドだったら大分叩かれる。

多分>>280さんの言う未遂で終わるのは保管庫にある「仮面少女」だと思うけど
あれが投下されてた時も結構叩かれた。
かがみ達に襲い掛かって強姦しかけたDQNを刺したんだけど、状況的に致命傷ではなく
上手くいけば正当防衛。それがダメでも過剰防衛なはずなのにやけに長い間刑務所に
入れられてたりしてたのも批判があった。

他にも「こなたの恐怖」という作品が3人でかなりえげつないイジメをしてたけど
最後は無理矢理仲直りでハッピーエンドの急展開で相当叩かれてたな……
別ルートか後日談でバットエンド希望する声もある。
282名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 21:53:10 ID:QwO1QER3
いや、仮面少女は別に未遂という理由で批判があったわけじゃないだろ。
未遂の故をもって叩かれたり批判くらったりした作品はほとんどないんじゃない?

こなたの恐怖は、そもそも自殺という行為自体がなかった。
未遂にすら達していない。スレの趣旨から外れすぎてたんだな。
現状、未遂もハッピーエンドも大して恐れる必要ないと思うけど。
283名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 22:06:08 ID:2QJSoyTi
>>282
ハッピーエンドはトラウマです
284名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 22:13:28 ID:or2zAgBi
自殺させるスレ
じゃなくて
自殺させる方法を考えるスレ

こなたを自殺を実行するまでに追い込む方法を考えるスレであって
結果的に助かるかどうかは別次元出いいと思う

単に死に至るかどうかで叩いている人は単に虐待スレと捉えているか神奈川氏のようなこなたアンチ

こなたが因果応報で自滅的な自殺をするような話は、たとえ自殺しても
自殺させる方法を考えていないからスレタイ的にはアウト?

もっと厳しく言えば例に挙げて悪いけれど
作品『黒かがみ』はかがみはこなたを性的な虐待をして自殺に追いやったが
自殺に追いやる意思はなかったから自殺させる方法を考えるSSではないともいえる
(作品『黒かがみ』は優れた作品でVIPまとめにあっても違和感はない)

もっともここまで厳しい基準にすると殆どの作品が自殺させる方法を考えるSSでなくなってしまうのですが
285名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 22:24:14 ID:QwO1QER3
積極的に自殺させようという意図があったのは、ほとんどゼロだな。
大抵は虐めた結果、自殺しちゃったっていうパターン。
ああ、「泉こなたを自殺させる方法を考えるを実行する」があったな。

泉こなたが自殺に至る過程を考える、辺りにスレタイ変更したほうがいいのかもな。
286名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 22:32:11 ID:mWq8KZWK
仮面少女は警察の処遇では少し議論があったけど生存した事自体については
そこまで批判は無かった気がする。

こなたの恐怖はみんなが黒く染まっていく様子が読み応えがあっただけに
最後が残念だったな。
自分もハッピーエンド自体はそこまで抵抗は無いけど
クラスメイト達はみゆきに弱みを握られて、指示されてこなたを苛め始めたけど
弱みが無くなって仕返ししようとしたから、自分達だけ悪者にされて撃退されて終わり。
脅迫していたみゆきや一番最初にこなたをイジメ始めたかがみは
何事も無かった様にのうのうと4人仲良くしてるというのにちょっと抵抗があった。

投下当時や今より少し前にBAD END書いてみるという人がいた気がするけど音沙汰はないな。

なんか自殺の有無から脱線してて申し訳ない
287284:2008/09/07(日) 22:37:31 ID:bubclM4O
>>285
自殺する状況を考えるスレ でもいいかもしれません

それと誤解があるといけませんので...>>284文中の
(作品『黒かがみ』は優れた作品でVIPまとめにあっても違和感はない)
は作品ジャンル的に他スレの保管庫にあっても違和感がないという意味で他スレとの優劣を意味してるわけではありません
288JEDI_tkms1984:2008/09/07(日) 23:19:54 ID:FwS8sBmU
結果的に自殺するのか未遂に終わるのか。
ハッピーエンドがよいのかバッドエンドがよいのか。
こなたの自殺は自らの意思、他者からの圧力のどちらが相応しいか。
いろいろと考える余地がありそうです。
一連の議論が落ち着いた頃に投下したいと思います。

ちなみに僕としては、自殺というキーワードが含まれていれば良いのではないかと思います。
自殺が成就するか未遂に終わるか、あるいはそもそも自殺という行動をとらなくても、
こなたが「自ら死にたくなった」という心境に達する展開があればスレの趣旨からは、
そう大きく逸脱していない気がします。
新参が言うような事ではないのですが、スレの趣旨を広義に解釈したということで。

289名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:22:43 ID:QwO1QER3
概ね賛成ですけど、
>こなたが「自ら死にたくなった」という心境に達する展開があれば
これは流石に広げすぎな気が…
290名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:25:48 ID:60k4gV3F
いやいや大前提のスレタイ変えちゃいかんだろ・・・
291名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:27:02 ID:erBQAxyQ
つかさ「こなちゃんこなちゃん、何で水着逆さにつけてんの?クスクス」
292名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:40:05 ID:pEdivTG1
>>291
中の人ww
293名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:41:43 ID:jT2andSr
               __
               /⌒ヽヽ
       ___   ,、__   |/
  ‐=ニ_ : : : : `Y: :`: : : : : : ` ヽ、
   , イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : \
 /;:/: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ
/// , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l
  / /: : : :/ 'l:./`|: l: : { ´l: |、`ヽ: : l: : : : !
 ,' /| : : /: :/|{  l/l: : | ヽl \: : :l : : : l
 |/ |: : /: :ハr┯┯ l : |  ┯┯yl : |: :\l  
.   |: :lイ ;'ハ b::|  ヾl  b::! l l: l`l:`メゝ
   ヽ| レ |: :l  ̄      ̄・ l l/ー': :l
       l.:|: :ゝ、._  ー'ー'  _,.ィ': : l:: : :|
       |.:|: : : :__二7T ¨´lヽ、| : :l: : : |
      |.:| ./ | |_    _| | \l: : : |
       |.: | | |  \ /  | i |.: : : |
       |.: |├┤ __|_/  ├┤|: : : |
       |.: | |   ̄ ∧ ̄ ̄  | |: : : |
       |.: | |.          | |: : : |
               _  __
  ./\\/ /\    |     |  \/ |   | ̄
  |  ̄ |  |  |  ̄ |      ̄|  |   |  |_ | ̄
                 ̄             ̄
294名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:43:52 ID:erBQAxyQ
みゆき「い・・(笑)泉さんは胸が無・・非常にコンパクトですから違和感がないですよね。ニヤニヤ」
295名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:50:16 ID:pvFjYgAL
>>284-287
くだらねー議論やってるね。
スレの空気を読んだ作品さえ作れば、あとは投下する人の感性に委ねられるものだ
というのが俺の持論

どんな作品でも皆が皆支持する事は無いし逆もまたしかり。

作家の皆さん好きにやっちゃって下さい
296名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:55:21 ID:pvFjYgAL
あぁ、一番言いたい事言いそびれてた
スレタイ変えようだなんて愚の骨頂だね、馬鹿じゃないの?
297名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:56:27 ID:jlpVaHAU
298名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:58:28 ID:zwqdu5SU
君の頭がくだらねーんじゃないかい
で、>>295で何を言いたいんだ?
こういう勘定でしか物言えない人がスレを荒らすんですね
299名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:04:08 ID:jsBAhBxR
>>295-296は池沼なので放置でおk

>>297待ってました新展開に期待
300名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:11:46 ID:me0MgrJt
>>297
あなたの絵はころころ変わって面白いですw
301名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:45:24 ID:mQd+Cq4H
らき☆すた6巻発売されたな。
SSが矛盾しないかどうか、dkdkしながら読みますか。
>>297
りゅうじ君久しぶりwwwww
つかさ常に裸か。合理的だな。
302名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 01:27:34 ID:me0MgrJt
>>301
らき☆すたが連載されるということは、
書き手達の構想範囲も少しずつ狭まってゆくということ
303名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 01:35:19 ID:iRr8LQhe
>>302
ノンノン
らき☆すたが継続するということは
開始当初から今までのいきさつ内での状況変化をネタにしやすい
小さな反応もネタに盛り込みやすくなる

という考え方もある

いずれにせよ、こなたはまだまだ自殺する
304名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 03:00:39 ID:P2oWP3+L
だれもいなさそうだし…
作品投下してもいいかな
305『勘違い(問題編)』1:2008/09/08(月) 03:29:31 ID:P2oWP3+L
まともに投下できてないのでコテなしでタイトルのみで投下します。

朝を迎えた私の部屋……。私の部屋は光輝いた色彩の彩りに包まれた……。
息づいた私に眩しい日差しが照らし出す。頬に輝いた光は比較的適当に私を和らげる……。
だけど光は苦手だ。暗闇の中を裸足ですり抜ける私を光はあざ笑う……。

一体何のために生きている?
一体何のために存在する?
私を責める光の連鎖反応……。
一体いつ戻れる?
この場所に居場所なんてない……?

誰もが皆、私を避け始めた……。ただ屈辱を奴等から味あわされていく……。
奴等を信じた私がバカだった……。もう耐えられないよ。
傷つけられるのも、抵抗できないこんな私自信にも……。
泣いてなんかいないよ……泣いてなんか……。

もう私に救いなんて……。
306名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 07:10:32 ID:dgdVmFEs
規制に巻き込まれたか?
307名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 08:13:13 ID:OM3zY2EI
らき☆すた最終回は、自殺で締めくくっていただきたいところ
308赤いK悪魔の終焉2-3:2008/09/08(月) 08:17:58 ID:wpymFdQ2
 では投稿無いみたいなので投下します。
309名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 08:53:55 ID:bDKraZVS
ど、どうしたんだ?
310名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 09:59:06 ID:bDKraZVS
書き手達がどんどん謎の消失を遂げていく…
くそっ、なんて時代だ
311赤いK悪魔の終焉2-3:2008/09/08(月) 10:01:11 ID:wpymFdQ2
ここで、死のノートがゆたかに渡るまでと事件までと事件についてまとめよう。
大量殺人犯キラが、山口いや竜崎に逮捕された後、ある事実が判明した。
死神達は、人間界のリンゴやおやつを1個食べると13日間寿命が延びることが判明。
「死神のノート」は封印される事が竜崎と死神との間で決定した。
死神たちもノートで裁くよりも、リンゴやおやつを食べる方が「いい暇潰し」だと気付いた。
死神の中に「ネギ」と呼ばれる死神がいた。ジェラス同様1人を好む死神だった。
境遇が似た、ジェラスとは仲がよかったらしい。
ノートが封印された頃、ネギが現れなくなった。 
いつもの事なので誰も気にしなかったが、封印期日になっても来ない。
リュークが見に行くと、何と砂になっていた。どうも人間を助けてしまったらしい。
ノートも人間界に落ちてしまったようだ。どうも川に落ちたらしい。
それは「元荒川」と後日判明。竜崎の元に連絡が来たのは、落ちてから3日後だった。
死神達も、リンゴが食べられなくなったら大変なので、必至に探した。
しかし、全く見当たらない。既に、所有権が人間に移ってしまったのだろうか?
「川に落ちて、使用できなくなったのでは」「拾ったやつが捨てたのでは」?
2ヵ月後、東北と中国地方で指名手配犯2名が相次いで「事故死」した。
「キラか」?捜査機関は騒然となった。しかし、それ以降は何も起こらず、5人10人ならともかく
2人では「ただの偶然」である可能性も否定できず、操作は打ち切られてしまった。
しかし、この時既にノートはゆたかの手中にあった。ゆたかはこなた抹殺を計画していた。
その際、廃工場近くの川辺で、黒いノートを拾った。
ゆたかは、本来なら直ぐに実験をしたかったかもしれない、しかしそれでは、入手直後に
裁きまくり、直ぐに竜崎に注目された、第1のキラの2の舞である。
ゆたかは実験も最低限に止め、計画の時節到来を待った。2年以上も魔性のノート使用を
我慢していた点(忍耐力)に置いては、ゆたかは第1のキラに勝っていたと言えるだろう。
計画の途中で、ゆたかは不良2名を抹殺している。
彼らの役目は、包丁と陶製ガソリン缶を購入し、ゆたかの家まで運ぶと言う役割だった。
彼らはその後、バイクで東京に出かけ、暴走行為が度々報じられる、首都高湾岸線
で「暴走行為を起こし事故死」している。この時も単なる事故死で処理されてしまった。

312名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 10:18:29 ID:eTOQuTGO

残るのはコイツみたいな糞だけか
313赤いK悪魔の終焉2-3:2008/09/08(月) 10:27:36 ID:wpymFdQ2
いよいよ計画実行となるが、ゆたかには1つ欠点があった。「実験不足」だ。
本来なら、白石他1名の暴行から、成美ゆい自殺まで流れを操るのがベストだっただろう。
その上で白石も死亡し、事件は解決が最上だったであろう。
しかし、ノートの実験が不足していたので、確実な方法が必要だった。
暴行事件の結果でノートを使用するという事である。
白石が来なかったり、返り討ちに遭う可能性も否定できない。
その際は「翌日以降に事故死」辺りが妥当だろう。
公園が見える範囲に潜んで、見ていた可能性が高い(電話等で信用できなかった)。聞き込みの結果は当たり。
公園近くの男子児童が、「しゃがんで、ノートに何かを書いている赤毛の少女を目撃」
していた。危険な行為だったが、ゆたかの身長が低すぎて気付かなかった。
ノートに記載されていた内容は以下の通りである。
成美ゆい 自殺 2008年11月15日 生きる希望を全て無くし、東急伊勢崎線踏切に入り、
22:36分頃特急スペーシアけごん239号新栃木行きに撥ねられ死亡。
白石他1名は死なずに済んだ。白石は名前が判るが、もう1名は知らない。
裏サイト等で本名を名乗る人はいない。白石も知らなかった。(千葉県の高校生)
白石だけを消す事は可能だが、片方だけだと疑念を持たれる恐れもある。
もう1人が危険を感じ警察に自首する危険性もある。足が付く可能性大。
裏サイトの性質が、2人を助ける事になった。
数日後、ゆたかは学園でこなたを罠に嵌め、友人たちから孤立させる事に成功する。
こなたとかがみ達の間に修正不可能な亀裂を生じさせた。
以後、こなたは家も飛び出し、黒井先生の救いの手も拒絶し、
二度と出られない袋小路へと追い詰められて行く事になる。
竜崎が手を休め、ケーキを食べていると、黒い影が降りた。リュークだ。
「竜崎、ネギが持っていたノートの変な噂を聞いたぜ」。
「どんな噂ですか」。
「ネギのノートには一つだけ妙な能力があるらしい。しかし内容については
死神大王も含めて誰も知らないんだ。都市伝説ってやつかも」。
314赤いK悪魔の終焉2-5:2008/09/08(月) 10:43:22 ID:wpymFdQ2
翌年4月、ついにゆたかは泉親子抹殺に着手する。
泉そうじろう 服毒死 2009年4月10日12;00に電話をかけ、2分後に死亡。
泉こなた 自殺 2009年4月10日12;00頃に電話を受け、特急で幸手駅で下車。
タクシーで帰宅し、その後家を飛び出し、タクシーで八木崎駅まで行き、大宮行きに乗り
東岩槻駅で下車後、廃工場に行き、生きる希望を無くし、同日14:35分頃
屋上から北東方面に証拠を残さず投身し死亡(北東に幸手市がある)。
ちなみに秋葉原で高良みゆきが3万円を渡したのは、ゆたかに、
「お姉ちゃんが心配なので、少し様子を見てきて欲しい」。
と要請し渋々ではあったが了承。 その際にゆたかは2万円を渡した。
(残りは高良みゆきが出した)。11:50分頃に電話で結果を知り
計画を実行に移した。(先に死亡状況を書いておき、後で空欄に名前を書くのは有効)。
第1のキラがFBI捜査官12名を殺害する際にも使用)。
ゆたかは自転車を盗み廃工場へ(高校は早退・仮病。警察には気分が悪くなり公園で休息と偽証)。
こなた自殺時点では、まだゆたかは警察には証言していない(こなたを騙した可能性大)
警察がこなたを容疑者として手配したのは午後4時過ぎ(ゆたかの聴取は6時前)。
報道されたのは午後3時(ゆたかは5時のニュースを見て、警察に出頭)。
こなたは目撃があるが、ゆたかは無い(強風で住民外出自粛)?
数日後、ゆたか駅のホームから転落し救助(落ち方が不自然、しかし誰もいなかった)。
竜崎はここらで休憩し、テレビでも見ようとした。・・・・その時、
PCの電源が自動的に入り、画面に大きく「W」と表示される。
「竜崎、緊急事態です」。
「ワタリ、何か有りましたか」?
「検察への移送途中で事故が発生し被疑者が逃走しました」。 
315赤いK悪魔の終焉2-5:2008/09/08(月) 10:46:47 ID:wpymFdQ2
 連投規制喰らって一度消えてしまい、遅くなりました。
今日はここまでの予定です。
316名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 12:29:40 ID:A5kvk3bY
デスノートか
これを貼るしかないな




    /::::i::::、:::ヽ、:::::\:ヽ:\::::::ヽ:::、::ヽ::、:',
    /::i|::l::ト、ヽ::、:::ヽ:、::::::\::ヽ::::l::::ヽ::i:::i:::!
   /:/:!:::!:|::ヽ:\ヽ::::、:\::::ヽ:::ヽ!::::::i::|:::!::!
   !ハ::|::::i::l:|心、:ヽ::\:ヽ_\、\:::ヽ:::|!::|:|i
    i、:!:|:、N{、ヒjヽゝ\ヾイ ヒj >、ヽi:、|!:|:l
     ヽ:!::トヽ ̄ l! `  ` ̄´ |::l::|:|j:,!:!  駄目だこいつ
      ト、::! u         j |::/lj:::!リ
        ヾ、  丶 -    u リイ:|リ      早くなんとかしないと……
        リヽ ‐、ー- 、_   /イ:::i
       rー'"ト:l゙、   ̄   ./  , |::!
      / ヘ ヾ ヽ、 _,. '   / |:'
317名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 13:25:34 ID:eTOQuTGO
まあ全部貼り終わったら自然と消えるだろうけどな
職人気取りで居座られたりしたらちょっと困るけど
318名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 17:29:37 ID:P6kTAMoC
>オリキャラって作者が自身を置き換えてて
>「俺がらきすたキャラに物申す」っ的な出しゃばってる感じがあるのが結構あってどうも気になる。
これに加えて、ニコポやられたらU-1レベルだよな…
まぁオリキャラというより、赤い悪魔続編の人のはクロス物だったけど
319名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 18:19:22 ID:me0MgrJt
いつからか1レスごとに40秒の規制になってるみたいですね
320名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:31:04 ID:L6hYnqiN
そうなんだ
321名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:43:02 ID:P2oWP3+L
規制で途切れたのでこれから一気に投下。
〜〜〜
朝を向かえた私の部屋……。私の部屋は光輝いた色彩の彩りに包まれた……。息
づいた私に眩しい日差しが照らし出す。
頬に輝いた光は比較的適当に私を和らげる……。だけど光は苦手だ。
暗闇の中を裸足ですり抜ける私を光は嘲笑う……。一体何のために生きてる?
一体何のために存在する?
私を責める光の連鎖反応……。一体いつ戻れる?
この世界に私の居場所なんてない……?
誰もが皆、私を避けはじめた……。いつか殺される。ただ屈辱が奴等から味合わ
されていく……。
奴等を信じた私がバカだった……。もう耐えられないよ。傷つけられるのも、抵
抗できないこんな私自身にも……。
泣いてなんかいないよ……泣いてなんか……。

もう一年になるのか……。
もう私に救いなど…………。
322名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:44:27 ID:P2oWP3+L
>>321

〔一日目〕

いつもと変わらない朝。
「そろそろ行こうかな。ほら、つかさ? 早くしなさいよ?」
「あ、待ってぇ〜。」
私は柊かがみ。神社の巫子姉妹の三番娘で結構楽しい暮らしをしてる、可愛らし
くておちゃめな優等生よ!
(そこ、突っ込まないように)
で、後からきたのは四番娘の柊つかさ。ドジっ子で私もみてらんないくらい。け
ど、とても可愛くて……。Σはっ!!べ、別にそっちに興味があるんじゃないか
らね?家族としてなんだからね!
そ、それからつかさは二重人格なの。つかさの感情が押さえきれなくなると入れ
替わるみたい。詳しくはまだよくわからないんだけどね。

「「行ってきまーす♪」」
家をでた私とつかさは、早々と学校へ向かった。
今日は陵桜学園の入学式なの。新しい高校生活が楽しみで仕方ないのよ。だから
、ちょっと寝不足だったり……。

高校の近くにまで差し掛かったとき、小さな女の子が目に止まった。青い髪の小
学校高学年くらいの……。
それだけなら何処にでも居そうで別に問題はない。……けれどその小さな女の子
は私と同じ制服を着ていた。
ということはつまり同じ高校生ということになる。その異様な光景は私の視線を
釘付けにしていた。
「お姉ちゃん………?」
そこでつかさが不思議に思い、かがみの視線を辿って同じ少女に視線が止まる。
……が、そこで青い髪の少女は視線に気付き、慌てて走って行ってしまった。
「行っちゃったね……」
「ぅん……」
「お姉ちゃん……?」
「え?あ、何でもないわよ?」
「ほんとに?」
「だ、大丈夫よ。ほら、行くわよ!」
いつもと違う私につかさは不信感を抱いていたが、そのときの私は気付きもしな
かった。
323名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:45:35 ID:P2oWP3+L
>>322

「…………これから陵桜学園入学式を開会いたします…………」
学校に着き、体育館へ連れられてしばらくすると、入学式がはじまった。何気な
くふととなりの席に座っている生徒をみて、私はかなり驚いた。先程の青髪の小
さな少女がちょうどとなりにいたのだ。
そして、驚いた私を不審に思ったのかその少女もこちらを向く。
「……ぁ…………」
少女は小さく呟くと、頬を赤くしてうつ向いてしまった。
私は少し不思議に思いつつも、まぁ初対面だし入学式で緊張してるのだろうと、
あまり気にしてはいなかった。
その後しばらくすると、新入生の点呼を始め、一人ずつ名前を呼ばれていった。
「…………一年B組、柊かがみ!」
私は結構前の方に座っていたので呼ばれるのも早かった。
「はい!」
スッと立ち上がり一礼をし、また座った。
そして、私のとなりの少女が呼ばれる。
「…………一年B組、泉こなた!」
へぇ、こなたって言うんだ。同じクラスだし仲良くなれるかな………。
なんて考えている矢先だった。
「は、はい!……ぁ!」
ガタンッ
たぶん緊張していたんだとおもう。こなたは座っていた椅子に足裏を当てて大き
な音を立ててしまっていた。
「ぁ…………す、すいません。ょ、よろしくお願いします!」
顔を真っ赤にして慌てて座り、そのまままたうつ向いてしまった。
私はそんな彼女が気になって仕方がなかった。
324名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:47:42 ID:P2oWP3+L
>>323

入学式も終わり、それぞれがそれぞれのクラスに入り、それぞれの席に名前の書
いてあるシールが貼られていたので、自分の名前の書いてある席へついた。
そして少しすると同じ出身中学らしき人達どうしで集まって話し始めていた。ど
うやらみんなこの周辺の中学から来てたらしくある程度話し相手には困らなかっ
たみたいだ。
私は少し孤独感を覚えた。が、私以外に一人だけ取り残されている生徒がいた。
それは、泉こなただった。彼女は先程の恥ずかしさが残っているのかうつ向いた
ままだった。
だから私は、彼女に話しかけることにした。
「泉さん、そんなうつ向いてたって何も変わらないわよ?」
「……ぇ……?」
急に話しかけられてわけがわからないといった表情でこちらをみる。
「泉さん、一緒にお話しましょ?」
私が彼女にそう告げると、泣きそうになる。
「……なん……で……?」
「なんでって……。話しかけられるの嫌だった?」
そっとしておいてあげた方がよかったのかと思い、聞いてみる。
「違う…………」
が、違うと言う。じゃあなんだろうと考え込む。
が、長くは続かなかった。
「…………見てたでしょ?」
「……?何を……?」
「私が呼ばれたとき……」
あぁそういうことかと頷く。
「あんな失敗したのに……」
「そんなこと気にすることないわよ。クラスメイトじゃない」
「クラスメイト……?」
「そうよ、同じクラスなんだから一緒にお話するのに理由なんかいるかしら?」
「ありがとう……ありがとう……」
そう言いながら彼女は泣き出す。その光景は彼女の過去に何かあったのだろうか
と思わせるほどに嬉しそうだった……。
325名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:48:17 ID:pETJ+LqL
オリキャラ出す自体はいいんじゃないか?
話の内容によっては出さないわけにはいかない
所もあると思うし
あとここぞと言う所にはAAも張りたいぜ
326名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:48:59 ID:P2oWP3+L
>>324

とりあえずここまでです。
文章下手ですが、最後まで付き合っていただければ幸いです。
ではでは。
327名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:55:41 ID:P2oWP3+L
>>321-324
タイトルつけわすれました。
まぁ、一応

『勘違い』(問題編)
328名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 21:00:33 ID:7tgRi2eC
>>326
SF655氏は、すっぽかしが多かったり行動がアレだったりするが
文章力は半端ない部類に入ると思いますよ
近作こそ完結を望む
329名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 23:15:36 ID:me0MgrJt
あぁ、やっぱり655氏だったんだw
いいな、文章力のある人は
330名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 00:55:17 ID:cIrOnfBK
>>325
全くだぜ。大多数によるこなた虐めだと特に。
>>288
>一連の議論が落ち着いた頃に投下したいと思います
もう出来あがってるとか?
落としちゃってもいいと思いますよ。
未遂云々の話は、一過性の話題だったし。
331名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 01:00:23 ID:cIrOnfBK
大生壊滅ワロタw
スレ保持数100、ひらがな以外受け付けず。
しょうがないから、次スレはメンヘル辺りに立てるか。
332名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 02:14:37 ID:DJifASsA
大生またやらかしたのかwww
ぼっちも一緒にメンヘルでいいと思うよ。
333名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 11:54:01 ID:W2jPzn6Z
最新刊で、こなたよりかがみの出番多くてワロタw
下手すると、ひよりの方が多かったんじゃないか?
こりゃいよいよ作者から放置でこなた自殺フラグか?
334JEDI_tkms1984:2008/09/09(火) 12:17:27 ID:uuaekYjo
>>330
議論が続くようなら一応の決着がつくまで様子を見ようと思っていました。
ですが特に問題なさそうなので、明日の夜からSSを投下したいと思います。

335名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 16:55:58 ID:bWp8+mhQ
執筆ペース早いなw
>>319
正確には45秒
336デフォ北:2008/09/09(火) 19:59:51 ID:wUra2qbQ
皆さんお久しぶりです
SSの構想が決まったので、少しずつ投下させて頂きますね
長くなりそうですが、お付き合い頂ければ幸いです

『私のお父さん』


「こなちゃん、きっと大丈夫だから」

すっかり気落ちするこなたの肩を優しく叩いて励ますつかさ
夕焼け空の下で長くなった陰が4本

そうじろうが倒れたという黒井の緊急報告を聞いて駆け付けた病院
こなたはそうじろうの手を握りつつ、何度も「お父さん」と呼び掛けた
涙で瞼が腫れ、声もガラガラに枯れても
それでもそうじろうが目を覚ます事は無かった

医者からはレントゲンを見せられたが、原因もまだ判らない上に
脳細胞が破壊される病気で今後どうなるかさえ判らないという
このような病例は初めてで、医師達の戸惑いは目に見えていた

健康診断の結果もその前日帰って来たばかりで良好だったのに

「最善は尽くしますからどうか気を落とさないで下さい
後…なるべくならすぐ連絡がつくように電話の側に…」

それ以外はよく覚えていない

かがみ達が来たのはその後のこと
今は病院からの帰り道

「…こなた、今日から私達の家で泊まる?」
「そうだよこなちゃん、そうしなよ」

二人の善意はとても嬉しい
でも、いずれは一人暮らしを余儀なくされる世の中で
あまり長い間居候する訳にもいかない

「いや、まだいいよ。気持ちだけ受け取るよ。今日は家に帰る。また今度ね」
「でもこなた、あんたは…」
「…大丈夫。一人でもやっていける」

こなたは微笑んではいるものの、不安と恐怖が目に見えていた
無理にでも連れていくべきだろうか

「お姉ちゃん、こなちゃんを一人にしてあげよう?
今はそっとしてあげた方がいいよ。ね、こなちゃん」

まさか、つかさはこなたと一緒に家に居るのが迷惑なのだろうか
普段のつかさのなら率先してでもこなたを家に連れていくんじゃないだろうか
かがみは吃驚の顔でつかさを見る

「つかさ…」
「…本当に大丈夫だから。じゃ」
「あ、ちょっとこなた…」

こなたは既にかがみ達を置いて歩き去っていた
かがみはこなたの華奢な背中を見て歯痒くなった

「こなた!」
337デフォ北:2008/09/09(火) 20:01:46 ID:wUra2qbQ
かがみの大声にこなたは足を止める
こなたは前を向いたままで振り向かない

「私達が、あんたの力になるから…だから…しっかりしなさいよ!」

こなたはしばらく立ち止まり、その場は沈黙に包まれた
そして、こなたは再びゆっくりと歩いて行った

「つかさ、何で家に連れてくのをやめるの?」
「私達の家に来ればこなちゃんも気を遣うだろうし、あの状態じゃ…」
「でも、私達に出来ることってあれぐらいしか無いのに…」
「お姉ちゃん、まだ早いよ…今のこなちゃんに心の余裕はまだ無いよ…」
「とにかく、泉さんの父が一刻も早く完治することを願いましょう」


こなたは空っぽの家に帰宅してソファーに座り、溜息をつきつつ涙を流す
次第に勢いは増し、いつの間にか部屋中に共鳴するぐらいの泣き声になっていた
ゆたかは冬場であるこの1ヶ月程車で学校の送り迎えをしてもらっているらしく
ゆたかは昨日ゆいに連れられて実家に帰った

その時、薄暗いリビングに電話が鳴り響く
こなたは首筋に氷を宛がわれたかのように細い肩をぴくりと跳ね上げつつ
受話器を慌てて手に取る

「も、もしもし…泉です」
「こなた?私、ゆいだよ」
「あぁ、ゆい姉さん」

緊急事態でも起きたのかと病院の連絡を覚悟したのは杞憂だったようだ
こなたは落ち着いてゆいと話をする

今ゆいとゆたかはそうじろうの入院する病院に居て
その帰りに泉家に寄ると報告してきたのだ

「しかし大変な事になったね…お姉さんに出来る事あったら何でもするから
あんまり気落ちしないでね」
「うん…ども」
「ご飯は私達がそっちで用意するからゆっくりくつろいでてよ」
「うん…」

そうして電話は切れた

皆こなたの事を本当に励ましてくれている
でも、もしお父さんが死んで私一人になったら…
そう思うと恐怖と悲しみで涙が溢れ出る
そういえば、お父さんに親孝行したことがあっただろうか
お父さんにウザいと言った事さえあった

そんな些細な事までがこなたの脳裏を掠め
更にこなたに後悔として重くのしかかる
こなたはとうとう真っ暗になった部屋でうずくまっていた

その時、再び電話が鳴り響く
よもやと思いつつ電話を取る

「もしもし、泉です…」
「あぁ、泉か?先生や」
「黒井先生…」

いつもの活気ある関西弁が今日は神妙だった
338デフォ北:2008/09/09(火) 20:05:33 ID:wUra2qbQ
「お父さん、大丈夫やったか?
…ウチも結構心配してて仕事早めに切り上げて帰ったんやけど」

やはり先生は先生でも黒井は放埒である一面が大きいからなのか
生徒の気持ちを一番判っていて、かつ一番考えてくれていると思う
そんな黒井だからこそ、心配をかけたくなくてこなたの口から
勝手に嘘が出てくる

「…一応大丈夫でした」
「そうか?それやったらまだええけど…で、明日から学校どうする?」
「…とりあえず休みます
朝から病院に行きたいですし」
「そやな。この際精一杯親孝行してやり
じゃあプリント類は高良と柊に持って行ってもらうわ
最近忙しうてなかなか外に出られへん身でな…ホンマにごめん
ウチも暇とれたら病院にお邪魔するから、お互い頑張ろな」
「はい、ありがとうございます」

励ましという常套句は口では容易く、酷い
それ故に、言葉の無力さを改めて実感させられる事をこなたは知っていた

ふと、家の前に車が止まる音が聞こえた
多分ゆい達が来たのだろう
こなたは涙を拭き取り、鼻をかみ、万全の準備をとってゆい達が来るのを待った

「やっほー、こなた」
「こんばんは、お姉ちゃん」

開口一番憚り無しにテンション高く挨拶をしてくるゆい
恰もそうじろうが家に居る時と同じ雰囲気だった
それに意表をつかれたのか、そうじろうの居た日々を回顧したのか
どちらかは判らないがこなたは思わず涙を流した

ゆいはそんなこなたを見て力一杯抱擁した
こなたは思わず頬を赤らめる

「ゆ、ゆい姉さん…?」
「怖かったね。よしよし」

堪えていた涙が再び関を切ったように溢れ出す
もうとっくに枯れたと思っていたのに
ゆいの身体は柔らかくてとても暖かかった
夕御飯はゆいとゆたかが大層美味しそうな鶏肉の唐揚げを持て成してくれた
夕御飯が終わると、ゆたかは既に疲労困憊の様子で
10時には布団に入ってしまっていた

こなたは無気力のままソファに座る
ゆいはスイッチの切れたこなたを横目で見ながら食器を洗う

「ねえ、こなた」
「…何?」
「おじさんの病気のことなんだけどね…」

最後の一枚を洗い終え、蛇口を捻って水を止める
ゆいはこなたの方へ振り返って話す
こなたも微動だにしない

「おじさんね、家に篭ってて外出る事あまり無かったから
体力が低下してるみたいなんだよね…」
339デフォ北:2008/09/09(火) 20:07:33 ID:wUra2qbQ
「…うん」
「だから…その…病気が悪化することはあっても治る事は無いと思うって…
それに、かつて無い未知の病だって言うし…」

こなたは溜息をつきながら答える

「…どうなるか判らないって言われたよ
現代医学の敗北ってまさにこの事を言うんだろうね
どうして神様はこうも数奇な運命を私に与えるのかな…」
「こなたはこれからどうするつもり…?」
「病院に毎日通うつもり。友達も来るし
まあ、いつお父さんが目を覚ますか判らないけどね」
「いや、そうじゃなくて…」

ゆいは口篭って切り出すのを躊躇う
代わりにゆいが何を言いたいのか悟ったこなたが口を開く

「…お父さんが死んじゃったらって事?」

「…うん。野暮って事は判ってるんだけどさ…
一応考えておいた方がいいんじゃないかな…」

こなたはふとゆいの泳ぐ目を疑心の目で睨む
何故第一にそう仮定するのか
まるで確実にそうじろうが死ぬかのように
いくら何でも今のこなたには辛辣な言葉だという事を弁えているのだろうか
とはいえ、こなたもゆいも天然な所があるのは理解していた
だがこの言葉が意識的に放たれたものなら
自分は小早川家を敵に回すことになる

「もしかして、ゆい姉さんはお父さんが死んでほしいって思ってるの…?」
「なっ…何言い出すのこなた!」

ゆいは驚愕の表情でこなたを見るが、視線はこなたに定まらない
「図星だな」とこなたは溜息をついた

「何が目的?」
「…おじさんが死んだら
こなたには小早川家の養子になってもらうことになってる」
「私は泉として産まれたんだから小早川にはならないよ
勝手にそんなこと決めないでよ」
「じゃあ、その歳で一人暮らしでもするつもり?
あぁ、こなたなら友達ん家で泊まるのかな…
でも、いつまでも迷惑はかけられないでしょ?
とにかく、こなたは泉じゃだめなんだよ!
こなたにまで四面楚歌になられるのは黙って見てられないんだよ!」

ゆいは珍しく怒号を混ぜて言う
しかし、こなたは極めて冷静に反論する

「お父さんが死んだら泉はもう私しかいない。だからこそ、私は泉を貫き通す
私は誰の養子にもなるつもりはないよ」
「これは私のお母さんが提案したんだよ…」
「…どうしておばさんがそんな事を提案するのさ」
「そうか…こなたは知らなかったんだね…」

ゆいはこなたに真剣な眼差しで
泉家と周りの親戚関係についての事実を話し始めた
340デフォ北:2008/09/09(火) 20:09:25 ID:wUra2qbQ
とりあえずここまでです
病気ネタは自作の中でこれが3作目みたいですが
よろしくお願いします
341名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 21:48:37 ID:Iho6cslU
病気ネタは安易な感動系オチになりがちなので、
ぜひ新展開を期待したい。

「お父さん。そっちに行くね・・・」みたいなのは飽きた。
342名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 23:06:55 ID:XMNkJ2zN
「デフォ北」「中尉」「大阪」が連載中か
すげー豪華執筆陣だな、おい
343名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 23:23:22 ID:wUra2qbQ
>>341
今回は結構黒い方向へ展開して行くので
あっさりしたENDじゃないと思います
期待に応えられるかどうかは判りませんが…
344名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 00:18:56 ID:7EcLDxnt
圧縮近いらしいから、あげとくぜ
345名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 00:24:16 ID:7EcLDxnt
3つ目…
前二つはこなボラと白いこなたか
346名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 00:36:26 ID:LU6lbgme
>>345
いえ、こなたランナー
正直あの辺は黒歴史です
白こなたはもう無かったことにして下さい…
347名無しになりきれ:2008/09/10(水) 10:27:14 ID:cv62wpk6
間もなく赤いK悪魔投下します。
予定3レスです。
348赤いK悪魔の終焉2-6:2008/09/10(水) 10:31:29 ID:cv62wpk6
「この時間は、予定を変更しまして、午後2時ごろ発生しました、篭城事件を報道します」。
「姉と、作家の泉そうじろうさん親子を殺害したとして、先日逮捕された埼玉県幸手市の
高2の被疑者が、検察への移送中に、発生した事故に乗じて手錠を外し逃走、近くの幼稚園に、
ナイフを持って押し入り、園児と職員、合わせて25名を人質に立てこもっている模様です」。 
「危険ですので、付近の住民の方は外に出ないようにお願いします。」
「竜崎、これはデスノートでしょうか」?ワタリの疑問に対し、
「ガス管を点検中に、爆発事故が発生し、通りかかった移送車両が横転
被疑者が手錠の鍵を奪い逃走・・・・ガス会社作業員は2名死亡していますが、
刑事と警官3名は、重傷ですが生きています。ノートなら全員死んだ可能性が高いです」。
ノートは全て回収しましたし、隠しがあっても、監視下での使用は難しいでしょう」。
「ノートとは、無関係の可能性が高いですね。なるべく早く解決しましょう」。
警察車両から、続々と警官や、機動隊が降りて行く、警視庁や千葉県警等からも
続々と応援が駆けつけつつあった。更に、警視庁がが誇る「対テロ特殊急襲部隊」(SAT)
も到着した。近くのマンションの屋上には万一に備え、狙撃隊も配置された。
「竜崎電話が繋がりました。竜崎と話したいそうです」。
「山口です。ゆたかさん、怪我は無いですか。負傷していれば、病院で治療します」。
「かすり傷だから、大丈夫です。それと、中の人は全員無傷ですので安心して」。
「ありがとうございます。そこでしばらく休んだら、出て来て頂けませんか」?
「ガス爆発事故は偶然の産物です。これ以上は無意味では無いでしょうか」。
「確かに、ガス事故は偶然だよ、でもそれだけで判断するのは、危険じゃないかな、かな」?
「貴方がノートを隠し持っていないかどうかは徹底的に調べましたが」?
「さっきニュースで、福岡で傷害犯が、金沢で窃盗の常習犯が逮捕されたの。3分後に消すね」。
「直ぐに確認してください」!竜崎の指示で、ワタリと大石が慌てて電話で確認する。
「竜崎、福岡の傷害犯が心臓麻痺で死亡しました」。
「うーん、金沢の方もやられました。取調べ中にお亡くなりに」。
「間違いありません、被疑者はノートをまだ持っています。しかしどうやって隠したのか」?
竜崎の質問に対し、ゆたかはまるでゲームを楽しむかのように、
「今から説明してあげるね。山口さんのような天才でも解らないのは、当然だから安心して」。
349赤いK悪魔の終焉2-7:2008/09/10(水) 10:41:00 ID:cv62wpk6
ゆたかは嬉々として、ノートが見つからなかった理由を話し始めた。
「他のノートは知らないけれど、私のノートには不思議な能力があるんだよ。だよ」。
「最初の1ページだけ、ノートを透明に出来るの。私以外には、見る事は出来ないよ」。
「下に落ちたりしないようにも出来るの。お姉ちゃんの前で試したけど大丈夫だった」。
「忘れていたけど、ナイフは公園で奪ったの。絡んできた人がいたので、謝る振りをして
名前を書いてあげたんだよ。2人とも公衆トイレの横に転がっているよ。
既に竜崎の下には、公園で、若い男性2名の遺体発見の知らせが入っていた。
その時。聞き覚えのある声が聞こえた、以前キラ事件で共に捜査した刑事の声だ。
「竜崎じゃないですか。て事はやはり相手はキラ」?
「はい、キラです。松田さんと、相沢さんはどうしてここに」?
「さいたま署に容疑者を移送した帰りに、応援に行くように言われたんだ」。
「松田、お前の銃の腕で何とかならんか、これ以上犠牲者が出るのはまずい」。
「そうですね、未成年者ですが、キラである以上止むを得ないでしょう」。
「松田さん、ダメですよ。相手の身長は138センチしかありません」。
「138って、小学生低学年と同じじゃないですか。人質を盾にされたら、
狙撃は無理ですね。何と狡猾な、月・・・第一のキラより性質が悪いのでは」?
その時、制止を振り切り現場に入ってきた人達がいた。かがみ等3人だ。
「小早川さん、もう止めてください」。「これ以上罪を重ねないで」。
「私の名前を書いて、それで終わりにして」。
「かがみさん、だめっ」!「お姉ちゃん、ダメだよ」。
「私達は、こなたを助けられなかった。1人くらいこなたのそばに行ってあげないとね」。
「こなたは、天国でも問題起こしそうだから、しっかり見張らないとね」。
「かがみさん、将来有望な貴方達が死んではダメです」。
「そうだね、私が書きたいのはかがみ先輩達の名前じゃないよ。だからダメ」。
「先輩達には、計画の役に立ってもらったから恨みも無いし」。
「誰の名前ですか、聞くまでも無さそうですが」。
「山口さん、貴方の名前だよ。山口って言うのは偽名でしょ」?
350赤いK悪魔の終焉2-8:2008/09/10(水) 10:46:38 ID:cv62wpk6
「はい、とりあえず竜崎と呼んで下さい」。苦笑して答える竜崎。
「それも偽名みたいだけど、竜崎さん、私のノート持っているよね」。
「はい、持っています。焼いたりしたら貴方の記憶が飛んでしまうので」。
「偽物とすり替えたりする時間は、無いはずだよ。だよ」。
「はい、この事態は想定外でした。対応する時間は全くありませんでした」。
事実、竜崎はここに来て、初めてノート(1ページ分)がまだある事を知ったのである。
「竜崎さんが持っているノートは本物だよ。私には判るよ。感じがするの」。
「ノートに書く際は、心臓麻痺、眠るように死亡で良いですか」?
「OK。他の人は書かないよ。竜崎さんが死んだら、ノートを持って投降するよ」。
「ありがとうございます。ただし、私以外の名前を書いたら生命の保証は出来ません」。
「じゃ、早く書いてね。ここから見える位置でお願いするね」。
「1つ、最後の願いがあるのですが、良いですか、直ぐ終わります」。
「良いよ、あっ助命はダメだよ」。余裕の表情を見せるゆたか。
「最後におやつを食べさせてください。この時期だと、苺大福と、桜餅が良いですね」。
「うん、良いよ。誰かに買いに行かせてね」。竜崎は、近くの評判の良い菓子店の場所を教えた。
「かがみさん、この前の何か奢るという約束を果たしてください。予約は無くても買えます」。
「そこの半月堂さんで買ってきてください。饅頭もあると良いですね」。
かがみは悲しそうな顔で買いに行き、10分ほどで戻ってきた。
「竜崎さん、本当にいいの?食べ終わったら、死んでしまうんだよ」。
「竜崎、考え直してください」。かがみとワタリが止めようとするが、
「彼女が持っているのは、最後のノートです。もうこれ以上キラ事件で
死者が出ることは無くなります。私の名前が最後に書かれる事で、キラ事件に永遠に幕が引けるのであれば」。
全員竜崎の覚悟に、言葉を発することも出来ない。竜崎はおやつを美味しそうに食べた。
やがて「最後のおやつ」も終わり、竜崎はペンを手にした。
「ワタリ、私が死んだら、後継者達をお願いします。(MとN)支えになってください」。
全員竜崎のそばから離れる。つかさやみゆきは泣いている。
竜崎は迷わずに名前を書いた・・・しかし、最後の1文字を書こうとした時、無線が騒がしくなる。
「入ってはならない。下がりなさい」。誰かを制止する複数の声だ。竜崎の手が止る。
「ゆたか、もう止めて」!振り向くゆたか、そこに居たのは…?
351赤いK悪魔の終焉2-8:2008/09/10(水) 10:55:10 ID:cv62wpk6
 今回は、ここまでです。午後にまた投稿するかもしれません。
後1日くらいで終わりそうです。
ありがとうございました。
352JEDI_tkms1984:2008/09/10(水) 12:29:24 ID:DWXLd+HA
今夜9時頃、予定通り投下しますのでよろしくお願いします。
353名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 16:33:41 ID:6FkHY20Y
逃走中、重ね着脱ぎ七変化=ひったくりの「カメレオン」男−大阪

男性のバッグをひったくったとして、大阪府警生野署に窃盗容疑で逮捕された男が、捜査を惑わすために、
自転車で逃走するたびに重ね着した上着を脱ぎ捨て「七変化」していたことが26日、分かった。
署員の間では「カメレオン」と呼ばれていたという。
男は大阪府茨木市新和町、無職李博被告(42)=窃盗罪で起訴=。「犯人像と違う色のシャツを着ていたら、
カムフラージュできると思った」と話しているという。
同署によると、李被告は5月27日、東大阪市足代北の路上で、自営業の男性(69)から現金などが入ったバッグをひったくった後、
Tシャツを数枚脱ぎ捨てながら自転車で逃走した。

ttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008082600321

>大阪府茨木市新和町、無職李博被告(42)

朝日新聞
ttp://www.asahi.com/national/update/0825/OSK200808250146.html

>同府茨木市新和町の無職、石原博容疑者(42)
354デフォ北:2008/09/10(水) 16:52:29 ID:LU6lbgme
>>352
いよいよですか。楽しみですねw
じゃあ自分は今晩の0時くらいにでも
355名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 17:18:45 ID:dsVzgTAX
なんという豪華さ
356『勘違い』(問題編):2008/09/10(水) 18:48:07 ID:riLT+uaS
これから続き投下します。
357『勘違い』(問題編):2008/09/10(水) 18:49:10 ID:riLT+uaS
>>324

「あのね……私……」
ガララッ
「ほーら、席につけー」
彼女が何かをいいかけた。しかし、タイミング悪く担任の先生が入ってきた。そ
のまま話を聞くのも悪いと思い「また、後でね」と告げると私は自分の席へ向か
った。


「みんな揃っとるな?今日は入学式やからざっと自己紹介しておわるで!」
入ってきた先生は金髪で関西弁。見た目、いい感じのお姉さんと言った感じだっ
た。
「私は黒井ななこや。気軽に黒井先生っていってくれてええで♪よろしゅーな♪

そういって笑う先生を見ていると、クラスに恵まれたなと思わずにはいられなか
った。
「じゃ、みんな自己紹介してもらおか♪」
その黒井先生の一言に生徒一同急にざわめきだす。
自己紹介で何を言おうかと考え込む人、さっきまで平然としていたのに急に緊張
し始める人……。
いろいろだった。入学式ともなれば自己紹介することくらい簡単に予想できただ
ろうに。と、私は思った。
そんなこんなでざわめきつつも名前の若い順に自己紹介していくことになった。
「ほな泉、前にでて自己紹介しぃ?」
一番目は、泉さんだった。泉さんは頭文字が『い』だからその可能性は十分高か
った。
だが、泉さんが前に出る気配はなかった。
気になってそちらをみれば、泉さんは体をカタカタと震わせてうつ向いていた。
また緊張しているのだろうか……。
しかしそれにみかねた黒井先生が話しかける。
「クラスの自己紹介くらいでそんな緊張することないで?もっと気楽に。な?」
「……は、はい」
ふと、泉さんが不安そうにこちらをみる。
だから私は、頑張れ!という意味を込めてガッツポーズをした。
すると、泉さんは少しだけうなずいて前に出る。
358『勘違い』(問題編):2008/09/10(水) 18:50:12 ID:riLT+uaS
>>357

スー……ハー……
と、深呼吸をする。
「……い、泉こなたです。特技は、昔空手を習っていたので、空手が出来ます。
これから一年間よろしくお願いします。」
「趣味とかはなんかないん?」
「趣味は…………」
黒井先生が質問する。
が、泉さんはそこで何故か声が少し小さくなる。
黒井先生は、それでもなにか聞き出そうと続ける。
「なんでもいいんやで?ゲームとか漫画とか。先生も好きやし」
「………ゲームは…少しやります」
「なるほどな。はい、ありがとう」
やっと終わったよとでも言うかのように息をつくと、泉さんは一礼してそそくさ
と席につくと、恥ずかしそうにうつ向いた。

泉さん頑張ったね……。お疲れ様……

それから数人の自己紹介が続き、いよいよ自分の番となった。
「初めまして、柊かがみといいます。家は神社で、時々手伝いをしています。趣
味は文庫小説を読むことです。よろしくお願いします」
よし、こんなものかな……。
あんまり喋りすぎてもイメージ悪いしね。
「ほい、よろしく……。じゃあ次、平塚雷鳥やな………」

それから少しして、一通り全員の自己紹介も終わり、今日することは終わった。
「一通り終わったな。ほな、今日は解散!」

359『勘違い』(問題編):2008/09/10(水) 18:51:08 ID:riLT+uaS
>>358

放課後、生徒が皆帰っていったにもかかわらず、泉さんはうつ向いたまま座って
いた。
私は泉さんの席へむかった。先程言いかけた話を聞こうと思ったからだ。
「泉さん!」
「…………柊さん」
私の声に反応すると、顔をあげてこちらをみる。
「……かがみでいいわよ、その方が気が楽だわ」
「うん……。じゃあ私もこなたでいいよ、かがみ♪」
元気に反応するこなたをみて私も安心する。
「うん、じゃあこなた。さっき先生来る前に何か言いかけてたじゃない?それを
聞こうと思ったんだけど……」
だから私はすぐさま本題に入ろうとする。
けれど、こなたはまたうつ向き気味に言った。
「あ、うん……。それはまた今度でいいかな?」
「?……わかったわ」
頭上に疑問マークが浮かびつつもこなたの仕草をみる限りは、それ以上詮索しな
いほうがいいと判断し、そのまま私とこなたはしばらく他愛もない会話をしてい
た。
そのおかげでこなたのことが少しだけわかった気がする。
帰り道が途中まで同じこと、こなたは実は漫画やアニメやゲームが大好きなこと

それでいてオタクだって馬鹿にされるのが嫌で自己紹介ではいわなかったこと。
人見知りしやすくて他人の前では恥ずかしがりやなこと。
そのせいであまり友達がいなかったこと。
他にもいろいろあるが、ここで確実にひとついえることがある。
それはこなたが私を信頼してくれているということだ。それがとても嬉しくて、
私は上機嫌になる。

「それじゃあ、私はそろそろ帰るけど……」
「あ、じゃあ私も帰るわ。途中まで一緒に帰ろ?」
「うん♪」
嬉しそうに笑うこなたを見ていると、私も自然と笑みがこぼれる。
それから帰り支度をすると、私とこなたは教室を出た。
360『勘違い』(問題編):2008/09/10(水) 18:52:54 ID:riLT+uaS
>>359
以上です。続きは、今日の夜中か明日にでも。
ではでは。
361『勘違い』(問題編):2008/09/10(水) 19:00:17 ID:riLT+uaS
『勘違い』の入学式でこなたが椅子にぶつけて音をならしてしまったときの涙目なこなたを描いてみました。

http://pksp.jp/air-wizard/bbs.cgi?m=30&rno=227&o=2&pj=1&tno=1

362名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 19:34:21 ID:4Yua1xDL

そう

この
なんか


わかr

ないい
のなに
363名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 20:36:17 ID:8NToHDJr
あとがき見ると3人とも今晩投下予定or可能性ありか。
こなた自殺SSの人気に嫉妬w

そういえばこなたって格闘技経験者なんだよな。
ふと思ったんだけどこなた位の背丈で格闘技習ってた人って
素人の男子相手に勝算はどれ位あるんだろう?
現実的な意味で。
364名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 20:46:15 ID:SEQ+XED0
バイトいじめ

http://www.uploda.org/uporg1663311.jpg

「ハルヒ厨帰れ!」
普通の絵じゃん、これ。スレチすまん
365JEDI_tkms1984:2008/09/10(水) 21:12:55 ID:6Y+PYtN2
みなさん、こんばんは。
ただいまから投下します。
今回はグロテスクな表現がありますのでご了承ください。
366惨劇館1:2008/09/10(水) 21:14:45 ID:6Y+PYtN2
「えっ、別荘?」
こなたが眠そうな目をこじ開けて大仰に驚いた。
「あ、いやまあ……厳密には別荘ってわけじゃないんだけどね」
かがみが慌てたように取り繕う。
「でもお話を聞くと別荘というより豪邸に近いようですね」
小振りな弁当箱をつつきながらみゆきも話に乗ってくる。
こなたはすでにチョココロネを食べ終えており、ブリックパックのカフェオレに吸いついている。
「うーん、豪邸ってほどでもないと思うけど。でもけっこう広かったわ」
件の別荘を想い起こしてか、かがみは遠い目をして言った。
彼女の脳裏に、少し前に見た光景が広がる。
ジャングルのような森林の中にある洋館。
絵画などでしかまずお目にかかれないようなシンメトリーの古い館だ。
「お父さんの知り合いの人が持ってるんだけどね。ずいぶん使ってなかったらしいのよ。
それで夏休みの思い出づくりにどうだ、って」
弁当箱を丁寧に片づけながらかがみが言った。
「それはもったいないですね」
「でしょ? で、どうせならみんなで行かないかなと思ってさ」
ただおの旧友にそこそこの資産家がいるらしい。
いかにして財を成したかは分からないが、各地に別荘をいくつも所有するほどの金持ちだという。
今回、その旧友が離島にある別荘を貸してくれるというのだ。
長いこと放ったらかしにしていたようで埃まみれではあるが、石造りの丈夫な館のため瑕疵はないらしい。
「それってタダなの?」
こなたが訊いた。
「知り合いからお金はとれないって言ってる。でも手入れしてないから汚いのは我慢してくれって」
つまり宿泊代を取らない代わりに、掃除は各自でやってくれということだ。
「心配しなくていいわよ。もう私がやってあるから」
と言ってかがみはニヤっと笑った。
「離島と仰いましたが、遠いのですか?」
今度はみゆきだ。
「けっこう遠いわね。いちおう最寄りの港で送迎船を頼むんだけど、30分くらいかかるかな」
というかがみの口調からして、館を掃除するために何度か往復したようだ。





次の連休に遊びに行かないか、と誘ったのはかがみだった。
いつもゴミゴミした都会にいるから、たまには自然の空気を味わおうという趣向である。
彼女は2か月ほど前から計画を立てており、休日にはちょくちょく館に出向いて手入れをしていた。
周辺の草を刈ったり、室内の汚れを洗い流したりとかなりの重労働である。
洋館で過ごすなど平民には滅多にない機会だからと、この申し出にはこなたも承諾している。
特に予定のなかったみゆきも、そんな貴重な体験ができるとあって二つ返事で誘いに乗った。





「それでさ、こなた」
やや間をおいて、かがみが言い難そうに切り出した。
367惨劇館2:2008/09/10(水) 21:15:36 ID:6Y+PYtN2
「私たちだけじゃ寂しいから……ゆたかちゃんも誘ってほしいのよ。駄目かな?」
”寂しい”という部分で急にトーンを落とす。
こなたは何か考えるようにしばらく俯いた後、
「……かがみがそのほうがいいなら、今日にでも声をかけてみるよ」
いつもの眠そうで、しかし真剣な顔つきでそう答える。
それから、とかがみは今度はみゆきに向きなおり、
「岩崎さんも呼びたいんだけど……」
この時もやはり歯切れの悪い口調で申し出た。
急に話を振られたみゆきは一瞬、キョトンとした顔つきで固まったがすぐに、
「え、ええ……分かりました」
曖昧な笑顔で頷く。
「ゆーちゃんが行くって言えば、みなみちゃんもきっとついて来るよ」
百合っぽい想像しながらこなたが言った。
彼女の頭には波打ち際を追いかけっこする2人がかなり鮮明に描かれている。
逃げるゆたかを追いかけるみなみ。
数十メートル走ったところで、ゆたかが苦しそうに胸を押さえてうずくまる。
慌てて駆け寄るみなみ。ゆたかが心配をかけまいと額に汗を浮かべて笑顔を返す。
最後はお姫様抱っこされて恥ずかしそうに俯くゆたかと、もっと恥ずかしそうに俯くみなみだ。
「――聞いてる?」
ツンデレのツンの部分を前面に押し出したかがみが、ぐいっとこなたの顔を覗き見た。
「あ、ごめん、何だっけ?」
ピンクの妄想にひとり萌えていたこなたが我に返る。
「だから、田村さんにも声をかけてほしいんだって」
若干イライラした様子でかがみが言った。
こなたの言動に呆れることはあっても、怒ることなど滅多にない彼女にしては珍しい反応だった。
「ひよりん? いいけど…………?」
かがみがいつもと違うことに、こなたはようやく気付いた。
田村ひよりといえば、立ち位置的には自分に近い。
オタク繋がりで親しくなったが、かがみと彼女はさして接点はない。
(やっぱり賑やかなほうがいいのかな……まあ、そういう気持ちもあると思うけど……)
ならば、とこなたは思いついたように顔を上げた。
「だったらさ、みさきちと峰岸さんも誘えばいいじゃん? 多いほうが――」
「ああ、駄目なのよ。2人とも予定があってさ」
こなたが言い終わらないうちにかがみが制した。
その様子を頬に軽く手をついて眺めているみゆき。
「じゃあ、私たちを入れて全員で6人ね」
この話はこれでおしまい、といった様子でかがみが手をパンと叩いた。
そこにみゆきが口を挟んできた。
「あの……いくらお知り合いの方の別荘とはいえ、私たちだけで大丈夫でしょうか?
どなたか保護者の方にもお付き添いいただいたほうが…………」
良識を弁えた彼女らしい提案だ。
念のために、ということなのだろう。
しかしかがみは、
「うーん、でも送迎の船が6人乗りなのよね。あ、船頭さんは数には入れないわよ?」
さほど考えていないように即答した。
そういう理由ならば仕方がない。
「私たちも子供じゃないんだからさ」
こなたの押しもあって、みゆきは渋々ながら納得した。
あんたはどう見ても子供だけどな、というかがみの指摘が入って再び和やかな雰囲気に包まれる。
しかし誰も笑わない。
重苦しい空気はどこからともなく入り込み、3人を陰鬱な気分にさせた。
「かがみさん…………」
翳りのある表情にまず気付いたのはみゆきだった。
「やはり今回の――」
「いいの! もう決めたんだから! ほら、あんたもそんな顔すんな」
柄にもなく気遣うような視線を向けるこなたに、かがみは虚勢を張った。
口調にツンデレらしい鋭さがない。
気丈に振る舞っているのが痛いくらいに分かるだけに、2人もどう返せばいいか分からない。
「とにかく次の連休は楽しもう。そのために準備してきたんだから」
濡れた瞳でかがみがそう言った時、チャイムが鳴った。
368惨劇館3:2008/09/10(水) 21:16:32 ID:6Y+PYtN2



「天気予報じゃ雨だって言ってたけど、晴れてよかったわね」
潮風にツインテールをなびかせながらかがみが言った。
「そうですね……てるてる坊主を吊るした甲斐がありました」
その横に座るみゆきが目を細めて海の向こうを眺める。
さらさらと流れる髪だけを見ても、彼女が育ちのいいお嬢様だと分かる。
「へぇ〜、みゆきさんもそゆことするんだね」
こなたが割り込んできた。
みゆきは少し頬を赤らめて、
「ええ、まあ信じているわけではありませんが、あくまでおまじないということで……」
困ったように俯く。
そういう仕草がいちいち可愛いと思ったこなたは、
「でもさ、みゆきさん。晴れにならなかったらそのてるてる坊主がどうなるか知ってる?」
やや挑戦的な目で問いかけた。
「たしか童謡では首を斬られるんでしたよね」
みゆきは即答する。
「ほほぉ〜、さすがみwikiさんだね! じゃあ晴れたら?」
「金の鈴をつけるんですよ」
これまた考える暇もなく答える。
彼女はただ博学なだけではない。
訊かれたことに対して、記憶の中からすぐに該当する項目を引っ張り出して答える。
「残念だったわね、こなた」
かがみが意地悪な笑みを浮かべた。
てるてる坊主の顛末はこなたが知っている数少ないトリビアのひとつだろう。
さすがのみゆきでも分からないだろう、と思っての出題だったがあっさり正答を言い当てられた。
「みゆきは何でも知ってるのよ」
まるで自分のことのようにかがみが威張る。
空と海。濃度の違う青に挟まれて6人は別荘を目指す。
小波に乗って船が小さく揺れた。
「ゆたか、大丈夫?」
てるてる坊主談義の陰で、横たわるゆたかと介抱するみなみがいる。
決して弱くない日差しと船の揺れのせいで、ゆたかは10分ほどこうして体を休めている。
「うん、大丈夫……」
大粒の汗をかいてはいるが血色はよい。
その口調にまだ力強さがあるのを感じ、みなみは少し安心した。
その様子を別の理由で見守るのはひよりだ。
普段、滅多に乗ることのない船。
その中で繰り広げられる百合の世界。
(これっスよ、これ! ありがとう! 小早川さん、岩崎さんッ!)
ひよりの脳内ではすでに次回作の同人誌10ページ近くが完成している。
「お嬢ちゃん、もうちぃっと辛抱してくんな。もうすぐ着くからよ」
操舵席から船頭の声がした。
50代くらいに見える気のよさそうなおじさんだ。
その柔和な顔にみなみが軽く会釈をした。
飛ばせば20分もかからない距離だが、ゆたかを気遣って船頭は速度を落として船を走らせてくれる。
ひよりは落ち着きなく辺りを見渡す。
見えるのは船べりと海しかないのだが、こういう風景をよく目に焼き付けておこうと思った。
「いいッスね〜……」
珍しくオタクとしてではなく、ひとりの普通の少女としてひよりは感慨に耽った。
しかし視界にちらちらと飛び込んでくるのは――。
「まだ寝てたほうがいい……」
「い、いいよ、みなみちゃん。もう大丈夫だから」
やはり甘美な世界をおかまいなしに築いている2人だった……。


369惨劇館4:2008/09/10(水) 21:18:23 ID:6Y+PYtN2
「はいよ、お疲れさん」
絶妙なコントロールで船着場に横づけし、船頭が真っ黒に日焼けした顔をひょいと覗かせた。
ゆたかの体調も元に戻り、今はみなみの手を借りずとも自力で船から降りている。
「じゃあ、わしはこれで。迎えは明日の夕方でいいんだな?」
まだ船に乗っていたかがみに、船頭が帰りの予定を訊ねる。
「はい、いつもすみません。明日もお願いします」
と言って、鞄から封筒を取り出し手渡す。
だが船頭はかぶりを振った。
「いや、いいよいいよ。この程度の送迎でお金をとるわけにはいかん。それにきみたち、まだ学生だろう?
そういうお金は大事に取っておいて、必要な時に使いなさい」
「いえ、でも……」
「いいからいいから」
というやりとりをしばらく続けたが結局、船頭は一円のお金も受け取らなかった。
「ありがとうございました」
申し訳なさそうにお礼を述べ、かがみはゆっくりと船を降りた。
すでにこなたたちは浜辺にいる。
「おーーい、みゆきさーーん!!」
こなたの呼び声にかがみが振り返ると、みゆきは何やら船頭と話していた。
「……あ、はい。今行きます! どうもありがとうございました」
前半はこなたに、後半は船頭にそう言って足早に向かってくる。
全員が降りたのを確認してから、送迎船はくるりと向きを変えると飛沫をあげて地平線に消えた。
「すごくきれいだね」
ゆたかの感嘆に、一同がそろって眺める。
都会ではまずお目にかかれない絶景だ。
宝石を敷き詰めたような海。
覗き込めば底まで見通せそうだ。
海鳥の鳴き声に今度は空を見上げると、これもまた透き通るような青が続いている。
地元で見るのとは明らかに違う、自然が生み出した美があった。
風光明媚は何も遠方にだけあるわけではない。
微風でもさらさらと舞い上がる繊細な砂浜がいっぱいに広がっている。
真珠色の砂、そのところどころに打ち上げた流木。
「みんな、水着持ってきた?」
こなたが背丈ほどもあるバッグをおろしながら言う。
「あんた、何持ってきたのよ? 一泊だって言ったでしょ?」
1週間は泊まれそうな荷物の大きさに、かがみが呆れた口調でこぼした。
こなたは立てた人差し指を左右に振りながら、
「分かってないな、かがみん。DSに携帯プレイヤーは旅のお供の必需品だよ?」
小馬鹿にしたような顔でしれっと返す。
反論する気にもなれず、かがみはみゆきたちに向きなおった。
「別荘はあっちよ。ちょっと歩くけど、先に荷物を置いてからにしましょ」
という言葉に、早くも砂の城を作りかけたゆたかとみなみが慌てて立ち上がる。
それぞれに活動的な恰好で来ているため、もちろんこのまま波打ち際で戯れることはできる。
だがせっかくこんな綺麗な海に来ているのだ。
荷物を置き、水着に着替えて泳ぎたいと思うのが自然な欲求だ。
「ここからは遠いんですか?」
みなみのこの問いは、やはりゆたかの体調を気遣ってのものと思われる。
「そんなにないわよ。10分か15分くらいね」
ゆたかの歩く速度を計算しながらかがみが答えた。
「じゃあ行こっか」
肩越しに5人に告げ、かがみが先頭に立って歩き出す。
植物園で見るような背の高い樹木が乱立している。
足元には名前も知らない草が茂っていて、6人の歩みを阻むように足に絡み付いてくる。
「なんだか、LOSTを思い出しますね……」
興味深そうにきょろきょろと視線をさまよわせるみゆきが言う。
「LOSTって何ですか?」
今やゆたかの保護者のように病弱な少女の手を引いているみなみが、抑揚のない声で訊ねる。
「海外のドラマですよ。旅客機が孤島に墜落して、乗客が力を合わせて危機を乗り越える……というお話です。
登場人物が魅力的なんですよね。みな、それぞれに重い過去を背負っていて――」
「あ、それ知ってる。最後は怪物に食べられちゃうんだよね」
重い荷物を抱えながら、息切れひとつしないこなたが割り込んでくる。
370惨劇館5:2008/09/10(水) 21:19:17 ID:6Y+PYtN2
「ちょっと違うと思いますが……」
みゆきが苦笑するが、表情の端々に不安の色が見え隠れしている。
栄養状態がいいのか、この辺りの植物は大きく生長している。
高木から傘のように垂れ下がる葉が頭上に無数のアーチを作っている。
そのせいで陽光を完全に遮ってしまい、夜のような暗さになる場所もある。
「でも本当に怪物が出てきたりしないッスかね?」
木々の揺れる音に、ひよりが柄にもなく怯えたように言う。
「ええ〜、怖いよ〜」
すぐ横を歩いていたゆたかが不安げな顔になると、
「大丈夫。私がゆたかを守るから」
引いていた手をぎゅっと握る。
草木をかき分けて歩く。
不意に視界が開けた。
日光の直射を浴びて6人が反射的に目を細める。
「おおぉ〜〜!!」
最初にそれを見たこなたが仰天した。
ここに来てから目に飛び込むもの全てが新鮮だったが、これはレベルが違った。
一見すると黄土色の巨大な壁が鎮座しているように思える。
しかしじっくり観察すると、それは単なる館の外壁である。
高さ2メートルを超す外壁に囲まれた敷地の中に、件の洋館があった。
想像していたよりも少し小さいが、それでも館と呼ぶに相応しい荘厳さである。
「これは……すごいですね……」
みゆきでさえ、”すごい”という言葉しか出てこない。
「大っきいね〜」
「うん」
遅れてやって来たゆたかとみなみも、呆然とした様子で洋館を見上げた。
「本当にここ泊まっていいんスかね……?」
2人の甘美な世界をしばらく堪能していたひよりは、我に返ったようにかがみに聞いた。
「許可はもらってるから。さすがに壺とかヨロイとか壊したりしたら弁償だと思うけど」
「えっ!? そんなのまで……?」
ひよりが大仰に驚く。
絵画から切り取ったような洋館は日本人向けに縮小化されているが、作りは本場と変わりない。
おそらく中も同じなのだろう。ひよりの脳内に、調度品の数々が浮かんでは消えた。
「花言葉は復讐……」
不意にこなたが呟いた。
「また、あんたは……いったい何のアニメよ?」
「弟切草知らないなんて、かがみもまだまだ浅いね」
あきれ顔のかがみに、にやりと笑みを浮かべる。
「さ、入るわよ」
その笑みを無視し、かがみが鉄扉に手をかける。
ギギギ……と、耳障りな音を立てて人ひとりが通れるくらいの隙間ができた。
雑草だらけの庭を踏みしめる。
「さすがにこれは刈る気にはなれなかったわ。他人の敷地だしね」
腰ほどの高さがあるススキのような雑草に向かってかがみが呟いた。
こなたなどは葉先が首のあたりまで達している。
「大丈夫とは思いますが、蛇などに注意したほうがよさそうですね」
こなたのすぐ後ろを歩くみゆきが不安そうな顔で言う。
「あるいは怪物とか?」
そう付け加えるひよりは、まだLOSTの話が頭にあるようだ。
数十歩歩いた先にようやく扉が見えた。
かがみがバッグから鍵を取り出し、錆だらけの鍵穴に差し込む。
大掛かりな建造物の割りに施錠は甘い。
取っ手を握り、力いっぱい開く。
「うわぁ〜〜」
直後に広がる光景に全員が息を呑んだ。
赤いカーペットが足元から伸び、数メートル先で左右に分かれている。
分かれた先は木製の格調高い階段が続く。
「これは驚きました……」
ロビーの広さにみゆきが目を丸くした。
まさしく映画のワンシーンだ。
371惨劇館6:2008/09/10(水) 21:20:51 ID:6Y+PYtN2
目の前にあるソファも、装飾用の西洋甲冑も、吊り下げられたシャンデリアも。
そのどれもが極上だ。
1泊2日の旅行にしては贅沢すぎる。
「車椅子のミイラとかコウモリのお姉さんとか出てきそうだね」
顎に手を当ててこなたが言った。
「はい、これ」
こなたのボケを無視して、かがみがそれぞれに四角く折った紙を渡す。
この館の見取り図だった。
1階と2階の間取りが簡単な線で描かれている。
1階は中央のロビーから東西に廊下が伸び、その左右に個室が6部屋ずつ。
ロビーの北側には厨房や浴室などが設備されている。
ほぼ同じ構造で2階にも個室があるから、都合24室の部屋が並んでいることになる。
「この赤いマークはなんですか?」
手渡された見取り図を覗きながらゆかたが訊く。
見ると1階のロビーに近い東側の3部屋、西側の3部屋にマークがついている。
「ああ、それね。私たちが泊まる部屋よ。手入れが間に合わなかったら、とりあえずその6部屋だけ」
「他の部屋はどうなってるの?」
というこなたの問いに、かがみは一瞬狼狽したように、
「あ、まあ……散らかってるからさ。ほら、そんな部屋使うわけにはいかないでしょ?」
取り繕うように言った。
ふーん、と興味なさそうに返すこなた。
「トイレはこことここ。お風呂はこっちね。で、これが食堂で――」
顔を突き合わせ、見取り図を使って各場所を説明する。
中が広いから歩き回って説明するより、こちらの方が手っ取り早い。
だいたいの位置を確認したところで、名々がマークのついた部屋から好きな場所を選ぶ。
かがみ、こなた、みゆきは東側の3室。
ゆたか、みなみ、ひよりは西側に決まった。
「上はどうなっているのでしょうか?」
「2階は私もほとんど見てないのよ。とりあえずロビーから順に掃除してただけだからね」
ここに永住するわけではないのだから、自分たちが使う場所だけ手入れしていればいい。
「それにしても……」
ひよりが見取り図から顔を上げてぐるりと見渡した。
「すごいッスね……」
玄関のすぐ右手には長テーブルとソファが、談話しやすいように配置されている。
左側には剣を持った甲冑がこちらを向いて立っている。
そのすぐ横に暖炉がある。が、この館には煙突はないからこれはただの飾りだ。
ロビーだけを見ればちょっとしたホテルのようなものだった。
「じゃあさ、とりあえず荷物置いてこようよ。遊びに行くのはそれからってことで」
遊びに関しては抜群の力を発揮するこなたが、重い荷物を抱えてさっさと部屋に向かう。
「ではここで落ち合いましょう」
みゆきの言葉に、それぞれ自分にあてられた部屋へと移動する。





10分後。
荷物を片付け、水着姿になった6人がロビーに揃った。
ここから砂浜まではあの森林を通らなければならない。
水着姿といっても、彼女たちは上から薄手の上着を羽織っている。
「おまっ……またそれかよ……」
かがみがジト目で見た先には、小学校時代のスクール水着を見事に着こなすこなたがいた。
その横に立っているゆたかも体格では大差ない。
ただしこちらは高校生としては妥当なチョイスをしている。
「それでは参りましょうか」
純白のレオタードタイプに身を包むみゆきは、20代後半でも通りそうなほど大人っぽい。
ぞろぞろと館を出ようとしたところに、
「あ、ごめん。みんな先に行っててくれる?」
ロビーの真ん中あたりでかがみが言った。
372惨劇館7:2008/09/10(水) 21:22:25 ID:6Y+PYtN2
「ん、どしたの?」
洒落か本気か、浮き輪まで用意しているこなたが訝った。
「ちょっとやる事ができたのよ。すぐに行くから。道は分かるわよね?」
「それでしたら私も手伝いますよ。2人のほうが用事もすぐに―ー」
「いいから、みゆきも先に行っててよ」
「ですが――」
「っていうかさ、このメンバーだとみゆきがいないと不安なのよ……」
特にこなたが、という意味を込めてかがみが流し目を送った。
「そういうことでしたら……」
かがみとこなたを交互に見つめてから、みゆきが苦笑して言った。
下級生チームは2人が先導すれば問題ないだろう。
「本当にいいの? なんなら私が……」
今度はやりとりを見ていたこなたが申し出るが、かがみは同じように協力を断った。
それでは、と言い残しみゆきを先頭に続く4人も館を出て行く。
雑草だらけの庭を抜け、生い茂る草木をかき分けて進む。
少し前に一度通っている道だから、来た時よりも抜けるまでに時間はかからなかった。
「ねえ、あっちの方に行ってみない?」
着くなりゆたかが、みなみとひよりに言った。
彼女が指し示すのは離れにある岩場だ。
あそこから日陰もあるから、疲れてもすぐに日差しを避けることができる。
「うん」
「いいね、行こっか」
岩場の利点を素早く察知した2人が頷く。
「お姉ちゃん、私たちあっちに行ってるから」
「ほいよ〜、気をつけてね」
2人がついているから大丈夫だろうと思ったこなたは、特に何の心配もしていない。
「ビーチパラソルでも持って来たほうがよかったでしょうか?」
「いいんじゃない? かさ張るだけだしね」
眠そうな目で言いながら、こなたはすでに浮き輪につかまってプカプカ浮いている。
活動的なみゆきではないが、今日ばかりは波と戯れたいのかこなたの傍で背泳を披露した。
背中に当たる冷たさと陽光の暖かさが心地よい。
みゆきは泳ぐのをやめ、しばらく漂った。
「ねえ、みゆきさん」
不意に声をかけられ、そちらを振り向こうとバランスを崩したみゆきの顔に海水がかかった。
「は、はい……ふぅ、なんでしょうか?」
「あのさ、かがみの事だけど」
浮き輪に体重を預け、こなたが声をひそめた。
ゆたかたちはやや離れた岩場で砂の城造りに熱中している。
聞き取られることはないだろう。
「ええ、私も気になっていました……ずいぶん無理をされているみたいですね」
「私もそう思う。きっと寂しかったんじゃないかな……だからこうやって私たちを誘ってくれたのかも……」
とろんとした眼差しで、しかし口調は真剣そのものにこなたが言う。
この辺りの波は優しい。
揺籃のような心地よさがほどよく眠気を誘う。
「いいのかなって――」
「えっ?」
「楽しんでていいのかなって。つかさの事は私にも――」
「泉さん」
みゆきが落ち着いた口調で制した。
「……泉さんのせいではありませんよ。あれは事故ですから……誰のせいでもありませんから」
「だけどさ――」
「お気持ちは分かります。ですがあれは偶然です。それに泉さんがそんなこと仰っていたら……。
私たちを誘ってくださったかがみさんにも悪いですよ」
淀みなくみゆきは述べたが、言葉の選択には彼女も熟慮したようだ。
こなたへの言葉、かがみを想っての言葉に適切な表現が見つからない。
「おーーい!!」
塞ぎ込むこなたが何か言いかけた時、森の方向からかがみの声がした。
こちらへ向かって走ってくる。
「遅くなってごめーん!」
373惨劇館8:2008/09/10(水) 21:24:13 ID:6Y+PYtN2
体の上下にわずかに遅れて、決して豊かとはいえない胸が小さく弾む。
「行きましょう」
言うが早いか、みゆきは綺麗なフォームで浜へ泳ぐ。
こなたも浮き輪を掴みなおしてその後を追う。
砂の城を完成させたゆたかたちもやって来る。
「これ探してたのよ」
かがみが棒状の包みを置いた。
ほどくと中からビーチバレー用のネットが出てきた。
「せっかくだからさ、みんなでやろうと思って」
肩で息をしながらかがみが笑う。
こなた、ゆたかが率先してポールを砂に差し込む。
直立したところで比較的長身のみゆきとみなみがネットの高さを調節する。
その間にかがみが一緒に持ってきたビーチボールを膨らませる。
「チーム分けはどうするの?」
こなたが訊くと、
「あの……私はパスってことでいいッスかね……」
おずおずとひよりが手を挙げた。
「運動は苦手なもので」
恥ずかしそうに頭を掻く。
私も、と続いて声をあげたのはゆたかだ。
こちらも理由は同じ。激しい運動は体に障る。
結局こなたとかがみ、みゆきとみなみでチームが組まれた。
「私が審判やりますから」
「じゃあ私は得点数えるね」
それぞれに役割が決まり、ゲームが始まった。
単なるお遊びだからルールも何もかもいい加減なものだ。


「ちょ、かがみん! 今のは取れるでしょ」
「うっさいわね。あんたほど器用じゃないのよ」
「さすがみなみさん。お上手ですね」
「みゆきさんも……」
「柊先輩、すごいっスね」
「お姉ちゃん、がんばって〜」

374名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 21:34:01 ID:ARMrfzvc
>>363
いくら格闘技をやってたからって、真正面から戦ったら筋力やリーチ等の面で不利だと思う。抱えて持ち上げられたら何も出来なくなるだろうし…。
もしヤるなら不意打ち。後ろから鈍器で頸椎を一撃とか。相手が複数ならゲリラ戦。
まあ、こなたの事だから戦うとか喧嘩以前に、そうならない状況にするんじゃないかな。

とはいえ原作でデンプシーロールとか二重の極みとか一生懸命練習した様な事言ってたし、アミノ式のCMの運動なら全部出来るとも言ってたから、その運動能力をフルに活かして男子をフルボッコする所も見たいけど。
375JEDI_tkms1984:2008/09/10(水) 22:00:11 ID:6Y+PYtN2
以上、キリのよいところで今夜はここまでにします。
(この最後の投稿がちょうど規制に)
それではまた明日。
376名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 22:27:19 ID:CIuvKJLt
>>363
「格闘技やってたこなたの強さってどれ位?」
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1202803863/
ネタレスも多いけど真面目な考察もあるから読んでみれ。
全体的に相手がマジなら辛い反面、二次キャラだから書けば何でもありって意見よ多めかな?


>>375
まさに嵐の前の静けさだな……
377名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 22:56:56 ID:SMH8QdzX
てめえら大生復活したからさっさと去ね
まじで目障りだ虫唾が走る
378名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 23:30:49 ID:sOBuHyNZ
6巻読んでると、こなた自殺させたりかがみボッチにするより、
みゆきボッチネタ展開したくなる今日この頃。
作者絡んでのみゆきいじめかよw
>>377
大生戻った途端にお前運営に突撃する

オチが読めんぜ。一昨日来な。
379デフォ北:2008/09/11(木) 00:01:51 ID:LU6lbgme
ではそろそろ

実は、こなたは泉家や小早川家の両親どころか
かなた側の両親とさえ顔を合わせた覚えが無いのである
それは、そうじろうの周りの親戚関係が完全に断絶していることを物語っていた
その原因はある小さな誤解から生まれたもの

田舎の石川から逃げるように埼玉にやって来た
そうじろうとかなたは同居生活を始めた
当時かなたの父親が大麻所持で逮捕されたことが発覚し
そうじろうの両親とかなたの両親の関係は最悪になっていた
しかし、親の確固たる反対を無視してまで
隠居生活を始めた二人は数年の交際を経て、親戚に内密な結婚を遂げる
そうじろうは小説家への道を極め、かなたは出産の為の準備期間を過ごしていた

そんな中、かなたの病気が発覚した
それは、元々のかなたの持病が悪化したものであった
かつて覚醒剤所持の父親に暴行を加えられ続けていたかなたが
一生傷は出来なかったもののストレスや痣を作って
ついには精神的な無治の持病まで患ってしまったのだ
それを知らされたのは妊娠の診断を下された日の事である
その日、家に帰宅するとそうじろうは
待ち兼ねていたかのようにかなたを出迎えた
食べ切れない程並ぶ豪華料理やシャンパン
まるで妊娠しているのを悟っていたかのように
こんなに嬉しそうなそうじろうに
かなたは病気のことを切り出す事が出来ず、時間だけがどんどん過ぎて行った

そうじろうは毎日家に居て小説家でありながらも家事もあらかた手伝ってくれる
かなたはいかにそうじろうに支えられて生きているか身をもって実感した
そして、かなたが出産間際に入院しだした頃
漸くそうじろうはかなたの病を知ることになる

だが、かなたは初めから子供を産むと決めていたので
今更降ろすなどということはしなかった
5月28日、ようやく一人の女の子が生まれ
その子供の名はこなたと名付けられた

しかし、その日を境にかなたが家に帰る事は二度と無かった
かなたの両親も、そうじろうの両親から勘当されてまで
交際を始めた二人を未だ許すことのない頑固者である上に
何処へ行くかの置き手紙も無かった
それ故に共に病院に来ることが無かった為に
かなたの現状を知らないままであった

とうとうかなたが死ぬと、漸くお互いの両親に訃報が回った

その時、かなたの両親の偏見からかそうじろうが毎日毎日小説を書き続け
かなたの事を気にも止めず筆を進めていたのではないかという
勝手な誤解が生まれてしまったのである

噂が町中に広がり、そうじろうの両親はその誤解から故郷を追い出されて自殺
そうじろうは完全に悪人扱いにされ、親戚関係は断絶状態
かなたの両親はこなたが小学生になる前に早死にし
ついには小早川家にまで疎外されたのである

ゆたかを引き取ったのもそのためである

そうじろうは孤独に苦しみ努力しながらこなたをここまで育ててきたのだ
380デフォ北:2008/09/11(木) 00:03:26 ID:LU6lbgme
しまった安価忘れてましたorz↑は>>339の続きです

「今からでもいいよ。小早川こなたになろう?」
「嫌だ!」
「こなた!!」
「やめてよ二人とも!!」

ゆたかが泣き声混じりに叫ぶ
あまりに二人の声が五月蝿かったので起きてきたようだ

「ゆたか…」
「やっぱり駄目だよ…こんな事は…こなたお姉ちゃんの自由でいいじゃない…」

「何で誤解だって判ったのに執拗に泉家を拒むの?
私には全然関係無いことじゃない」

こなたは今までに見せたことの無いような剣幕で指摘する

「お母さんは叔父さんのせいで両親が死んだと思ってるんだよ…
それは誤解なんだけど…自殺したのは事実だし
だから私達も頼んだんだ
お母さんになんとか泉家を許して欲しいって
そしたらこう提案してくれたの
もし叔父さんが死んで、こなたが小早川家に来るんだったら疎外はやめるって…」
「…そっか。もういいよ
二人して私を裏切るんだね
私達を疎外するような小早川家なんて、こっちからお断りだよ…もう来ないで。
勿論グルの成実家にも来てもらわなくていいから
単なる誤解だけでお父さんの死を望んでるような輩が
我が家に居ること事態に虫酸が走るんだよ!!!」
「こ、こなた…聞いてよ」

こなたはゆいとゆたかを玄関へ追い出す

「出てって!!さっさと出ていけ!!もう親戚の面して二度と来るな!!」

こなたは二人を外へ押し倒し、砂利の上に転ぶ二人を蔑むような目で睨みながら
勢いよくドアを閉めた
その音は閑静な住宅街に大きくこだました

ゆたかは泣き出してしまい
ゆいもこなたの憐れさに耐えられなくなって涙を零した
あの事実だけは言えないから…

こなたは自室に駆け戻り、布団を涙に濡らした
もう、小早川家は敵なんだ
ひとしきり泣いたら睡魔が襲い掛かり、こなたはそのまま眠りについた

翌日、こなたはまだ太陽が顔を出す前に目覚めた
布団の上で暫くほうけていたが、自分のすべき事を思い出し
朝食と昼食用弁当の支度を渋々始めた
もはや卵焼きすら喉を通らなかったこなたは
作った食事を食べるなり戻してしまった
一先ず弁当を詰めたこなたは、溜息をついて病院を目指した
381デフォ北:2008/09/11(木) 00:04:30 ID:LU6lbgme
こなたは一人病室に入り
単調な電子音が等間隔に鳴り響く心電図を一目見ながら
未だ目覚めないそうじろうの隣に座る
そうじろうの腕には何本もの点滴の針が刺さっており
酸素マスクには一定のペースで水蒸気が張り付く

そうじろうはゆたかを実家に送り出す時は普通だった
そういえばあの日、ゆたかが罪悪感に満ちた顔で帰ったような気がする
恐らく二度と泉家に住むことは無いと知っていたのだろう
そうじろうが倒れて意識不明になっていたのは翌日の朝方

それ以来、そうじろうの意識は無い
こなたはそうじろうの手を握りしめる
…まだほんのり温かい

そうじろうは前日よりも痩せ細っており、かなり窶れているようだった
ふと病床の脇を見ると、棚の上に写真立てが飾られてあった

その写真にはこなたがまだ赤ん坊でかなたに抱かれており
その隣でそうじろうが笑っている、そんな写真だった
泉家の居間の棚の上にあるあの写真である

「あ、おはようございます」

白い服を纏った昨日の男性医師が病室に入って来る
医師は突然の来客に一瞬驚いた姿を見せ、挨拶する
こなたも席を立って軽く頭を下げる

医師は聴診器をそうじろうの胸に当てたり
点滴柱にぶら下がる薬の量を確認していた

「…容態はどうですか?」

ふと、こなたは尋ねる

「昨日からお変わりはありません
ですが、やはり脳細胞の欠落が多いようで…
このままですと目覚めないまま亡くなることも…」
「そんな…嫌です、嫌です!なんとか治して下さいよ!」

こなたは医師の白衣を引っ張って言う

「落ち着いて下さい、まだそうなると決まった訳では無いですから…
貴女は…そうじろうさんの娘の、こなたさんでしたね」
「…はい」
「そこの写真立て…見ましたか?」
「…今見ました」
「あの写真は、そうじろうさんが倒れられた時に
ずっと握り締めていた写真なんですよ
お父さん、家族の事をよっぽど愛されてるんですね
貴女は本当に幸せな娘さんです
お父さんのことを誇りに思ってあげて下さい」

こなたは思わず照れ笑いする
しかしその笑みも次第に再び涙に変わり、ほんのり焼けた頬を濡らしてゆく

「私達も全力を尽くしますが…覚悟はしておいて下さいね」
「…はい」
「では」
382デフォ北:2008/09/11(木) 00:05:23 ID:m+6GQEnk
そう言うと、医師は病室から静かに出て行った
沈黙が病室を包む
余りに静かで耳鳴りがする

こなたはそうじろうにゆっくりと近づき、再び手を両手で包む

「お父さん…」

思わずそう呟いていた
すると、そうじろうの瞼がぴくりと微かに動いた

「お父さん?」

そうじろうは目を薄く開き、辺りを見回して最後にこなたの方を向く

「お父さん、お父さん!良かった…良かったよぉ…」

こなたは何度目か判らないが、あまりの嬉しさに泣いたのは初めてだった
しかしその嬉しさもつかの間であり
こなたにとって一番辛辣な言葉がそうじろうにより投げ掛けられることとなった

「…誰ですか?」
「えっ…?」
383デフォ北:2008/09/11(木) 00:09:39 ID:m+6GQEnk
キリがいいのでここまでです
今書いてる部分に追いつかないように少しずつ投下していますので
その点についてはご了承下さい
ではまた明日。

>>375
あなたの文章力には本当に感服させられる限りです
これからも頑張って下さいね
384名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:28:41 ID:mmHbk04T
こなたのうざさは異常ッ!!

ソースは俺
385名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:30:06 ID:mmHbk04T
つかさ「くさくてさー」
かがみ「くさいよねー」
みゆき「たしかにそれはありますね」
俺「くさいよね〜ふふふっ」
(ああ〜なんて幸せなんだ…こんなかわいい女の子に囲まれて会話を交わすなんて…
髪が紫なのと、変なメガネブタがいるのが少し気になるけど取るに足らないことだぜ…これであいつさえいなければ…)
こなた「ん?どったの?なんの話してんのさ〜!?」
俺「ああ!?てめえのことだよボケ!寄るなゴキブリが!!」
こなた「え…」
かがみ「ちょ、ちょっと〜!!ど、どうしたのよ急に!!それは酷いすぎでしょ!!」
つかさ「そうだよ〜酷いと思うな〜」
みゆき「たしかにそれはありますね」
俺「え…ちょ…」
かがみ「早くこなたに謝りなさいよ!」
つかさ「そ、そうだよ〜!」
みゆき「たしかにそれはありますね!」
こなた「み、みんな…」
俺「ご、ごめん…なさい…」
こなた「い、いやそんな気にしてないからいいのに…ははは…」
かがみ「もうこんなやつほっといて行こっ、こなた」
みゆき「たしかにそれはありますね」
つかさ「あ〜お姉ちゃんたち待って〜」
俺「…」

あああぁぁ!!!!こなたうぜええええ!!!!!

386名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:31:16 ID:mmHbk04T
俺「へぇ〜、つかささんはそうなんだ〜」
つかさ「え…つかささん…」
俺「いやいや柊さんじゃどっちかわからないじゃん?」
つかさ「あ、うん、そうだよね、でもなんだか恥ずかしいな」
俺「そういうとこ可愛いよね、つかささんは☆」
つかさ「え…///」
俺(ふふ、この馬鹿女、完全に俺にフォーリンラブってんな。よし、もう一押しってとこか…)
こなた「おはよーつかさー!」
俺(でた!KYチビガリクソンッッ!!!)
つかさ「あーこなちゃんおはよー」
俺「お、おはよ」
こなた「そういやチョココロネなんだけどさー」
俺(はいでました十八番どうでもいい話)
つかさ「難しいよね〜」
みゆき「お恥ずかしながら、私ははちぎって〜」
俺(あ、ピザメガネいたんだ)
みゆき「そうすることにより〜」
俺(うんちくなげぇ〜…)
こなた「さすがみゆきさん!!」
俺「あああもう!!さすがじゃねぇよハゲ!!さっきからゴミみてぇな話ばっかしやがってよぉお!!!
それもこれもてめえが悪ぃんだよゴキブリがぁ!!」
こなた「え…」
ガラッ
かがみ「またあんたこなたいじめてんのね!!いい加減にしなさいよ!」
つかさ「あたしもそういうの酷いと思うな〜」
みゆき「たしかにそれはありますね」
かがみ「ほら早く謝りなさいよ」

俺「ご、ごめん…なさい…」


あああああぁぁぁ!!!こなたうぜええええええ!!!!!!
387名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:32:14 ID:mmHbk04T
かがみ「〜ってわけよ」
俺「ははは」
みゆき「それは傑作ですね」
つかさ「そ、そんなことしてないよ〜」
かがみ「いやいや言い逃れはできないわよ〜」
つかさ「そんなこと言ったらこの間お姉ちゃんだってこの間ご飯のとき…」
俺「え、なになに?」
かがみ「ちょ、それは!!」
つかさ「それがさ…」
かがみ「だぁーー!!つかさ!もうやめなさいよ!!」
俺「気になるな〜ニヤニヤ」
かがみ「気にしなくていいの!///」
俺(まったく、焦るお前も最高にキュートだぜかがみ…。ああ、かがみかわいいよかがみ…
ていうかつかさもかわいいよつかさ…。柊かわいいよ柊…
相変わらず変なブタが一匹混じってるけど、そんなこと差ほど気にならないぜ…幸せすぎるぜ…)
こなた「焦るかがみん萌え〜」
俺(てめえさえいなけりゃな!!こなた!!!)
こたな「そういや萌えで思い出したんだけどさ〜こないだゲマズ行ったらさ〜」
ガシッ
俺「いちいちオタ話を被せてくるんじゃねぇ!!」
こなた「…ヒッ!」
俺「てめえがッ!絡んでくるとッ!甘酸っぱい雰囲気もッ!汗酸っぱい雰囲気にッ!なるんだよッ!
親父のッ!枕みたいなッ!すえた臭いがッ!すんだよおッ!!」
つかさ「やめてー!」
かがみ「あんたいい加減にしなさいよ!!」バシッ
俺「へぶしっ!」
つかさ「こなちゃん!大丈夫!?」
こなた「ゲホ、ゲホッ!あ、う、うん…平気…だよ…」
かがみ「やだ震えてる…あんた女の子にこんなことするとか何考えてんの!」
俺「だ、だって…」
こなた「い、いいよかがみん…だ、大丈夫…だから…」
かがみ「こなたこんな怯えてるじゃない!もう先生に言うからね!いこっ!」
つかさ「こういうことするの最低だと思う…じゃあね!」
みゆき「たしかにそれはありますね。それでは失礼します」
俺「…」


あああぁぁぁ!!!!こなたうぜええええぇぇ!!!!!!!
388名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:33:28 ID:mmHbk04T
つかさ「はいどーぞ」
かがみ「まあ入って入って」
俺「おじゃましまーす…」
つかさ「ん?どうしたの?ボーとして」
俺「いやぁ女の子の部屋ってこんなんなってるんだな〜って思ってさー」ニヤニヤ
かがみ「ヤダ、そんなジロジロみないでよ!」
つかさ「へへへーいつもより綺麗にしてるねお姉ちゃん」
かがみ「ちょ、馬鹿、そんなことないわよ!つかさの部屋なんて凄いんだから!ちょっと見に行ってみよっか」
俺「いくいく」
つかさ「あーーー!!やめてぇー!ウソウソ!」
かがみ「なら余計なこと言わないの!」
つかさ「ごめんなさ〜い」
かがみ「わかればよろしい。あ、ちょっとそこで待っててくれる?今飲み物とお菓子持ってくるね」
俺「あ、お気遣いなく」
つかさ「お姉ちゃんあたしはね〜え〜と」
かがみ「つかさも手伝うの!ほら、いっしょにいくわよ!」
つかさ「ふええ、はぁ〜〜い」
バタン
俺(まったく、なめ回したくなるほどカワイイ姉妹だぜ…
て、ここはかがみんの部屋…あのベッドで毎晩寝てるのかハァハァ…ムムッ!
あのタンスの中にかがみんの…下着が…!!イカン!思わずおいらの股間がサマーキャンプ!!
いやーにしてもまさかここまでこぎつけるとは…我ながら女の子の部屋に来るとか神だろ!全知全能の神だろ!
俺始まったな。いや始まりすぎだろこれは!!)
こなた「なんか漫画ないかなーと」ガサゴソ
俺(てめぇさえいなければな!!こなた!!!)
389名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:34:22 ID:mmHbk04T
こなた「ん〜本ばっかだなぁ〜あたし活字ダメなんだよなぁ〜」
俺(ふん、無能が。
にしてもかがみ知性溢れてかわいいよかがみハァハァ…)
こなた「あ、ゲームあった。ねーねー、これ対戦しようよ。」
俺「…!?」
こなた「そーそーキミだよキミ。」
俺「てめぇ気安く…!!」
(いかん駄目だ!冷静になれ雄一郎。ここでまたキレたら二人に嫌われてしまう…!我慢だ…我慢…クールになれ雄一郎…)
俺「…お、俺とゴキ…、泉さんがかい?」
こなた「うんそだよ。対戦しよーよ!あたし負けないよー!」
俺「わ、わかった。いいよ。やろうよ。」
こなた「ワーイ!悪いけど手加減はしないよー」
俺「…はは、お手柔らかに…」
ピコピコ
つかさ「はーい持ってきたよ〜」
かがみ「ごめんね、遅くなって〜。って二人でゲームなんてやって〜」
つかさ「仲良しだね!」
俺「…」
390名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:35:49 ID:mmHbk04T
俺「…」ギジギジ
こなた「甘い!」
俺「…!」
こなた「はいパターン入ったぁ」
俺「!!」
こなた「へいへいへいへ〜い!成す術無しとはこのこ…ヘボラッッ!」
俺「やってられっかボケ!!何がパターン入っただボケ!!髪長いし死ねッ!ゲーオタだし死ねッ!」
つかさ「やめてーー!」
かがみ「ちょっと!負けたぐらいでコントローラー投げ付けるなんてあんたどうかしてんじゃないの!?」
俺「だ、だって…」
こなた「いいんだよ…、あたしも調子乗りすぎたし…」
かがみ「よくないわよ!大丈夫こなた!?怪我ない!?」
つかさ「こなちゃん大丈夫!?」
こなた「いやホントちょっと当たっただけだからさ…ジョブジョブ…」
かがみ「…帰ってよ。」
俺「いや、その…魔がさして…」
かがみ「帰ってよ!!もう二度とこないで!!」
つかさ「お姉ちゃんの言うとおり、今日はもう帰って…」
みゆき「たしかにそれはありますね!!」
俺「あ、いたんだ」
かがみ「早く帰って!!」
俺「…おじゃま…しました…」


あああぁぁぁ!!!!こなたうぜぇええええ!!!!!!
391名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:37:26 ID:mmHbk04T
こなたのうざさは異常シリーズ
まだまだ続くよ☆
スーパー田中ちゃんタイムはこれからだよ☆
392名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:40:01 ID:w58aiqvH
お前バカか
393名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:41:51 ID:if4a/q+A
さっきから頑張り過ぎたろWWW
394名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:04:42 ID:s0BMgdjB
なんかダるー なんかデるー
あいしテるー あれ一個が違ってるんるー
なやみン坊ー 高鉄棒ー
おいしん簿ー いーかげんにシナサイ

飛んでったアイツの火照るカラダって
所謂(いわゆる)ふつーのおにゃのコ
驚いたあたしだけ?豚骨ハリガネおかわり
だだだだだ…だぁッ!!
俺「うおおおお!!」
かがみ「ちょっとぉ!!またぁ!?」
つかさ「こなちゃん!大丈夫!!」
こなた「ゴフッ!だ、大丈夫だよ…ちょっくら前蹴りが水月にクリーンヒットしたぐらいだから…ゴフッ」
かがみ「あんた何してんのよ!!こなたが何したっていうのよ!!」
俺「いや…その、つい…」
かがみ「つい、でこんなことするとかあんたおかしいんじゃないの!?」
つかさ「そうだよ酷いよ!ただみんなで歌ってただけじゃない!」
みゆき「たしかにそれはありますね!」
俺「あ、いたんだ」
こなた「…み、みんな、だ、大丈夫だから…」
かがみ「あんたはしゃべんないで!ほらいっしょに保健室いこっ!立てる?」
こなた「かがみん…ありがと…」
つかさ「あたしもいくよ。こなちゃん心配だし」
みゆき「たしかにそれはありますね」
俺「あ、じゃあ俺も…」
かがみ「あんたは来なくていいわよ!!馬鹿!死んじゃえ!」
俺「…」

ああああぁぁぁ!!!!こなたうぜぇええええ!!!!!
395名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:05:28 ID:s0BMgdjB
こなた「うおっ!なんということか、夏休み終わったっていうのに宿題やってないや…
まあいっか、かがみに見せてもーらおっと」
俺「そうはいかんざき」
こなた「ギョ!な、何なのさ」
俺「テメエみたいな害虫がかがみさんの宿題をみようなんて100世紀早えんだよ」
こなた「いやいやあんたに関係ないでしょ」
俺「とりあえず俺を倒してからいくんだなフフフ」
こなた「はは〜んこりゃ新しいネタかなんかだね!
フフフ、あたしは一応格闘技経験者なんだぞ〜シュシュシュ…テボラァッ!!」
俺「笑止ッ!!女の力で男に敵うと思ったか!!このうつけものめがッ!!」
こなた「う、うう〜」
かがみ「ちょ、ちょっと!あんた何してんのよ!!」
俺「!!」
こなた「か、かがみ…なんで…?」
かがみ「そ、その、あんたにゲーム借りようと思って!あとほら、どうせ宿題やってないと思って…」
俺「おやさしいですね」
かがみ「あんたはうっさいわよ!もう…こなた痛がってるじゃない!!」
こなた「だ、大丈夫だよ…ちょっくらボディブローで肋骨何本かいっちゃったぐらいだから…ゴフッ」
かがみ「こなた!!しっかりして!捕まって!いっしょに病院いこっ!」
こなた「かがみ…ありがと…へへおかげで宿題…やらずに済みそうだね…」
かがみ「バカ…」
俺「お役に立てて光栄です」
かがみ「あんたはもう黙って!!死ね!あんたなんかもう二度と見たくもない!!じゃあね!!」
俺「…」


あああぁああぁ!!!!こなたうぜえええええ!!!!!
396名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:07:32 ID:s0BMgdjB
規制されたからパソコン変えましたwwwどんどんいきます
まだまだ田中ちゃんタイムは終わらない
397名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:11:16 ID:s0BMgdjB
俺(あーかがみつかさで姉妹丼してぇ〜
ベッドの上だと思いの外積極的なつかさ、ベッドの上だだと思いの外恥じらうかがみ…たまらん
にしてこなたうぜぇな)
白石「おい、おいってば」
俺「あ、ああ、ど、どうしたんだよ」
白石「いや、どうしたもこうしたもお前があんまり思い詰めた顔してたからよ」
俺「そ、そんなことないけど」
白石「無理すんなよ!へへっわかるんだぜ俺には…泉のことだろ?誰にも言わないからさ」
俺「ああ…まぁそうだよ…あいつだよ…」
白石「やっぱり!…気持ちはわかるよ」
俺「だろ!だってあいつ空気読めないし、オタだって開き直っててキモいし、
チビでキモいし、髪長くてキモいし、口変でキモいし、声変でキモいし…」
白石「小さくてカワイイしな。わかるよ」
俺「いや、お前俺の話聞いて…」
白石「オーーーイみんな!!田中が泉のこと好きなんだってぇーー!!」
俺「…!!!」
「えぇーマジかよ」「うそー」「あのクラスのイケメン担当の田中君が!?」
ガヤガヤ
俺「いや…ちょ…ちが」
つかさ「えぇ〜ホントなの?キャー」
俺「いや、まって、ちが」
こなた「な、なんと!」
俺「いやホント違うから!」
みゆき「これは傑作ですね」
俺「ブタ、てめえは黙れ」
398名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:14:43 ID:UmyGILoy
田中圭一のほうが幾らかマシだ
399名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:15:10 ID:s0BMgdjB
白石「ヒューヒュー!!ほら泉もなんとか言えよ!男に恥かかすなよ!ヘイヘ〜イ!」
こなた「…う、うん、そ、その…嬉しい…よ///」
白石「ヒャッホー!!同意とみてよろしいですね!同意とみてよろしいですね!!」
つかさ「キャー」
俺「ま、マジで違うから!!」
白石「あらあら〜ムキになっちゃってキャワイイ!」
俺「いやホントちがっ」
こなた「…///」
白石「そーれ、キス!キス!キス!キス!」
『キス!キス!キス!キス!キス!キス!』
俺「…死にたい」
ガラッ
ナナコ「コラー!いつまで、さわいどんねん!授業始まるから席つきー!!」
白石「いやー田中くんと泉さんの赤い実が弾ける瞬間を見ちゃったもんで、パチッ☆」
ナナコ「ほほー、そりゃめでたいな。でも残念ながら学生の本分は学業なんでな、いまからテスト返すでー」
『えぇー!!』
俺(ふう…なんとか命拾いしたぜ)
こなた「…///」
俺「ッッ!!!こっち見てんじゃねぇよ!!ゴキブリがぁ!!」
ナナコ「コラッ!痴話喧嘩もそんぐらいにしーやー、授業中やで」
白石「妬けるね〜オフタリサン!」
『アハハハハハ』
俺「…」


あああああぁぁぁ!!!!こなたうぜぇえええええ!!!!!
400名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:19:10 ID:s0BMgdjB
つかさ「ねーねー今日放課後空いてるかなー」
俺「え!?う、うんまぁ」
(え、あらやだこの馬鹿女いつになく積極的じゃない。フヘヘいよいよ完全に俺にイカレちまったようだなフヘヘ)
つかさ「お姉ちゃんとゆきちゃんとでいっしょにでかけないかな?」
俺「え…!!」
(え、何この姉妹丼フラグ…まあ小煩いブタが一匹混じってるけどもとから空気みたいなもんだしどうでもいいか。
飛べない豚はただの豚だし。いや…まてよ!ゴキブリが…!!)
俺「えーと、その、ゴキ…泉さんは?」
つかさ「ああ、こなちゃんならバイトなんだってさ。えっと、こなちゃんが来ないといやかな?」
俺「いやいやそんなことないよ!!いやー楽しみだなぁ!!」
つかさ「そっか。んじゃ5時に駅ね!」
俺「うんじゃああとでね〜♪」
(ゴキブリにしては珍しく空気読んだなありがとうフヘヘ)

放課後
俺「ところでどこいくの?」
つかさ「へへへ〜ヒミツ」
かがみ「きっと喜んでくれると思うわよ」
みゆき「たしかにそれはありますね」
俺「ワクワクしちゃうなぁ〜」
トコトコ
俺「こ、ここは…」
つかさ「まあ開けてみてよ」
俺「ゴクリ…」バタッ
こなた「お帰りなさいませご主人様!」
俺「キモッ!!!」
バタン

401名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:20:04 ID:s0BMgdjB
俺「俺帰る」
かがみ「ちょ、ちょっとどうしたのよ〜!」
つかさ「そーだよ照れ臭いのはわかるけど、せっかくだから…ね」
みゆき「たしかにそれはありますね」
俺「…」
402名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:55:54 ID:6Um08lhc
田中だけど、また規制されたwww
続きはまた今度で
403名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:50:46 ID:TTMZyo8W
>>355
中尉、うつ☆すた大阪、SF655、デフォ北、JEDI…
神すぎワロタwwwwwww
404名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 08:16:28 ID:so4wwyRJ
活きのいい馬鹿がやってきたw
405名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 11:56:35 ID:5gYiEJPq
やけに伸びていると思ったらプチ祭りがあったのか
406名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:43:19 ID:3uyB92aO
このスレに飛び込もうと考えてる人たちも、
彼くらい元気よくな!
407名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:24:13 ID:OfEEFQFa
沖縄氏なんか描いてくれー
408名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:38:22 ID:i4WPIJiF
振り込め詐欺容疑、韓国籍の男ら逮捕・警視庁

融資保証金名目などで現金を振り込ませてだまし取ったとして、警視庁少年事件課は25日までに、
韓国籍で住所不定、無職、李貴信容疑者(29)ら計8人を詐欺などの疑いで逮捕した。
李容疑者は容疑を認めているという。
同課は、李容疑者を中心とした振り込め詐欺グループが昨年3月から同5月までの間、
全国の多重債務者など計約250人から約1800万円をだまし取ったとみて、調べを進めている。
調べによると、李容疑者らは昨年3月中旬ごろ、「日本総和株式会社」と称する金融会社社員を装い
ダイレクトメールを送付し、当時60歳だった山形県の飲食店店員の女性に架空の融資話を持ちかけ、
「融資には保険加入が必要」などと話し、計約284万円をだまし取った疑い。
李容疑者らは多重債務者リストを名簿業者から入手し、ダイレクトメールを送っていた。(13:01)

ttp://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061225AT1G2501B25122006.html
409名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:45:36 ID:8wUR9W0R
>>402
それVIPで何日か前に立ったウザこなた突発スレのだろうw
410(≡ω≡.)神奈川:2008/09/11(木) 20:45:18 ID:uylmZyg4
なんか祭りみたいだから参加しても良いかな?
空いてる時間で良いんで。
411名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:03:06 ID:n6/VLIUQ
大歓迎。てか今誰も居ないっぽいから、カム
412名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:04:44 ID:m+6GQEnk
>>411
いや、そろそろジェダイさんが…
413名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:05:30 ID:n6/VLIUQ
ああそうか、いつも21時頃だったな
414名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:06:04 ID:FgvtHLwi
ああセンスのない虐待の人か
まあ勝手に投下したら?
ID変えんなよNGするから
415JEDI_tkms1984:2008/09/11(木) 21:10:31 ID:c+jUmJVi
皆さん、こんばんは。
今夜も投下させていただきます。
そういえばいつもこのくらいの時間ですね。
別に決めてるわけじゃないですが……。
416惨劇館9:2008/09/11(木) 21:12:07 ID:c+jUmJVi
そうして1時間ほど白熱した試合を展開した頃。
「あれ……?」
ボールの行き来を目で追っていたひよりが空を見上げた。
青かった空がいつの間にか灰色に染まっている。
そのあちこちから落ちてくる水滴。
「うそ、さっきまであんなに晴れてたのに?」
雨に気付いたかがみも天を仰ぐ。
ぽつぽつと降る雨は次第に勢いを増してくる。
「このままでは風邪をひいてしまいます。戻りましょう」
言いながらみゆきはすでにネットの取り外しにかかっている。
雨量が多くなるにともなって強い風も吹きつけてくる。
手早く後片付けをすませると、かがみたちは小走りに館を目指す。
水分を含んだ泥土に足をとられそうになりながら、ようやく館にたどり着いた時には、
ザーザーと轟きをあげながら、大粒の雨が容赦なく降り注いでいた。
「山の天気は変わりやすいっていうけど、海もそうなのかな?」
というこなたの問いに、
「小さい頃に沖縄に行った時も、こんな風に雨が降りました」
ぼそりとみなみが答えた。
とにかく間一髪だったと一同は揃って荷物をおろす。
「ゆーちゃん、大丈夫?」
常人にはただの降雨でも、ゆたかが当たればそれだけで発熱することもある。
「うん、平気」
屈託なく笑う様子を見る限りでは心配はなさそうだ。
「濡れたままじゃ風邪ひくわね。交代でお風呂入ろっか」
かがみがロビーの北側を指差した。
「今からお湯を張ったのでは時間がかかるのでは?」
というみゆきの指摘があり、入浴はあっさりシャワーに変更された。
体調を考えてまずはゆたかが先に浴びることになった。
残った5人はその間に濡れた体を拭き、厚手の上着でしのぐことにする。
「もうこんな時間……」
ロビー脇のソファにもたれていたひよりが腕時計を見て呟く。
古臭いアナログの針は午後5時23分を示している。
「夢中になって遊んでたからね。それにこんな天気じゃ時間の感覚も狂うし」
こなたが窓の外を覗き見る。
白と灰と黒が混ざり損ねたような雲が空をすっかり覆っている。
先ほどまでの勢いはないにしても、沛然として雨が降っている。
ほどなくしてゆたかが戻ってくる。
その後ひより、みなみと順に浴室に消え、最後のかがみが出てくる頃には午後6時を過ぎていた。
「あれ? あんなのあったっけ?」
こなたが間抜けな声を出した。
かがみたちがその視線の先をたどると、装飾用暖炉の上に真鍮製の燭台が置いてある。
煤けているがそれなりに高価そうな代物だ。
「枝付きの燭台ですね」
みゆきが言った。
台座から先端が5本、横に並ぶように分かれている。
そのそれぞれに蝋燭が立てられ、ほのかに火が灯っている。
魔術やパーティーで使うような、高さ30センチほどもある豪華な蝋燭だ。
「いつの間に……」
「いいじゃない。雰囲気出ててさ」
かがみが笑いながら言った。
褒め言葉に応えるように、5つの火がゆらりと揺れた。
「ところで、夕食はどうしましょうか?」
思い出したようにみゆきが言った。
全員の視線がかがみに集まる。
417惨劇館10:2008/09/11(木) 21:14:22 ID:c+jUmJVi
「……カ、カップ麺くらいならあるけど……?」
ぎこちない笑みから何の準備もないと分かり、奇妙な空気が流れる。
「いちおう材料はあるのよ? でも、ね……」
料理は得意ではない、という事実をかがみは言葉を切ることで伝えた。
しょうがないなあ、とこなたがおもむろに立ち上がる。
「材料あるんでしょ? だったら私が作ってみるよ」
「私も手伝う」
ゆたかがそれに倣う。
「では私たちは食器などの準備をしますね」
示し合わせたようにみゆきとみなみが2人の後を追って厨房に消えた。
「え、えっ……?」
気がつくとかがみとひよりだけがロビーに取り残されていた。
「……私たちはどうしたらいいっスかね?」
自分だけ何もしないことに後ろめたさを感じてか、ひよりが低頭して言った。
しばらくの間があって――。
「掃除……かな。食堂の」


 食堂のテーブルに6人が揃った。 
並べられた料理はこの場の雰囲気からあまりにもかけ離れた、一般家庭の料理だ。
肉じゃがと味噌汁。それに少しばかりのサラダ。飲み物は麦茶。
食後のデザートは誰かが持ってきたスナック菓子だ、
「いただきます」
各々が箸をつける。
「美味しい!」
まず声をあげたのはひよりだった。
「本当に美味しいですね。お味噌汁もとても」
みゆきは食べ方のマナーを心得ており、上品に椀に口をつけた。
ステーキだのワインだのが出なくてもいい。
肉じゃがだって、味噌汁だって立派な一品だ。
「よかったね、お姉ちゃん」
高評を得られてゆたかが嬉しそうに笑う。
「うちじゃよく作ってるからね。あ、かがみにも教えてあげよっか?」
口元に手をあて、したり顔でこなたが言った。
その口調が何とも憎たらしい。
「ま、まあ、そのうちね……」
かがみは中空に目を泳がせた。

418惨劇館11:2008/09/11(木) 21:15:58 ID:c+jUmJVi
食後の片づけが終わると、誰が誘うともなしに6人はロビーに集まる。
この館にはテレビもラジオもない。
こなたは最初、深夜アニメが観られないと不満を言っていたが、今はそんなこともすっかり忘れている。
「ちょっと部屋に行ってきますね。すぐに戻ってくるッスから」
ひよりがいそいそと立ち上がる。
「お、創作意欲に火がついたね?」
「そうなんスよ。ラブラブ百合物語第7集! 忘れないうちにメモっとこうと思いましてね。
小早川さん、岩崎さんのおかげだよ!」
なぜか名前を出された2人はキョトンとして互いに顔を見合わせた。
ひよりの発言の意味はこなたにしか分からない。
軽い足取りで廊下に消えるひよりを見送ると、こなたがバッグからトランプを取り出した。
「旅行の定番だよね。TCGのほうがいいんだけど、今日はこっちで」
「当たり前だ。そんなの、あんたたちしか分からないっつーの」
ツッコミながら、手際よくカードを切って配るこなたを見て相当カードゲームをやりこんでいるな、とかがみは思った。
「じゃ最初はババ抜きね」
こなたが勝手に決めてゲームを始める。
特に誰も口を挟まなかったから、そのまま5人でババ抜きをやることになった。

「あら、私のところにジョーカーが……」
「みゆき、それ言っちゃ駄目なんじゃ……?」
「大丈夫ですよ。引かせる自信がありますから」
「ゆーちゃんは順調だね」
「あ、ゆたか、それ取ったら駄目……」
「え、そうなの? じゃあこっち…………みなみちゃん、これって――?」
「岩崎さんもなかなかやるわね。ってことはゆたかちゃんが今持ってるわけか」
「そういうことになりますね。はい、フルハウスです」
「甘い! こっちもフルハウスよ」
「では引き分けですね」
「よく見てみなさい、みゆき。こっちはキングとクイーンよ」
「…………フォーカード」
「ポーカーフェイスのみなみさんはやはりお強いですね」
「じゃあこっちはファイブカードで」
「はあ? そんな役柄なんて……ちょっと、なんでジョーカー入れてるのよ」
「ふふん。そういうルールもあるのだよ、かがみん」

ババ抜きはいつの間にやらポーカーに変わり、気がつくと大富豪が始まり、七並べに転じていた。
「田村さん、遅いですね」
たっぷり1時間は遊んだ時、思い出したようにみゆきが言った。
そういえば、と4人も顔を見合わせる。
ゲームに集中し過ぎてひよりのことをすっかり忘れていた。
「すぐに戻ってくるって言ってたけど?」
「筆が進んでるのかもね。2人ともラブラブだったし……」
にやり、とこなたが笑う。
「寝てるのかもしれません」
みなみが言った。
「雨に当たったから風邪を引いたのかも――」
「ちょっと見てくるわ」
かがみが立ち上がる。
私も、とこなたも同行する。
ひよりの部屋はロビーの西側、割り当てられた3室の中では一番奥にある。
「日中はけっこう暑かったからね。熱中症とかになってなかったらいいけど」
2人は赤いカーペットの廊下を足早に進む。
ロビーや食堂に比べて照明が暗いため、廊下の突き当たりまでは見えない。
419惨劇館12:2008/09/11(木) 21:17:10 ID:c+jUmJVi
「なんだか寒いわね……」
かがみは言いかけた言葉を途中で切った。
そしてこなたを見る。
なんとなく空気が重くなっているのを2人は感じていた。
ひよりの部屋の前に立ち、かがみがノックする。
「田村さん?」
…………返事はない。
「おーい、ひよりーん」
少し強くドアを叩きながらこなたも呼びかけるが、中からは何の反応もなかった。
寝ているのかも、とこなたは思ったが、なぜか厭な予感がしてドアノブに手をかける。
「ちょ、ちょっと。入るのは駄目だろ。マナーってものが、あんたには――」
「倒れてるかもしんないじゃん」
なぜか真剣な表情のこなたを見て、かがみは押し黙った。
年季の入った木製のドアは、少し開くだけで不気味な軋りを立てる。
「うっ…………!」
鼻をつく不快な臭いが室内に充満していた。
ただならぬ気配を感じてこなたが一気にドアを開ける。
ひよりが壁にもたれて座っていた。
四肢をだらんと力なく伸ばしたまま。
「あ、あ、あ…………!!」
2人とも言葉を発せなかった。
丁寧に置かれた人形のように座るひよりには首がなかった。
何かに斬り飛ばされたような綺麗な切断面から、赤とも黒ともつかない血液が噴き出した跡がある。
「ああ、あ……こ…んな…………!」
こなたは腰が抜けたようにその場にへたり込んだ。
似たような状態のかがみはしかし気力だけで体重を支えると、廊下をロビーに向かって走り出す。
血相を変えたかがみに、みゆきたちは何事かと問い詰めた。
「どうしたんですか!」
みゆきとゆたかが同時に訊いてくる。
「田村さんが……田村さんが……!!」
廊下の奥を指さしながら、同じ言葉を繰り返す。
「落ち着いてください、かがみさん! いったいどうしたんですか!?」
「田村さん……田村さんが……!!」
なおも繰り返す。
埒が明かないと思い、みゆきはひよりの部屋へ向かった。
その後ろからゆたかとみなみもついてくる。
「あっ……?」
目の前に情けなく座りこんでいるこなたがいる。
怯えたような表情で、開けっぱなしのひよりの部屋を見つめ続けている。
「お姉ちゃん?」
ゆたかの問いにこなたは答えない。
(………………?)
みゆきはそっと部屋を覗き込んだ。
「見てはいけませんッッ!!」
惨状を目撃した瞬間、みゆきは反射的に後ろを振り返った。
しかしその制止はわずかに遅く、ゆたかとみなみはすでにその光景を見てしまっていた。
ほとんど凝固しかけている血の海の中、居眠りするようにもたれる首のないひよりを――。
「なに……これ…………」
理解が追い付かない出来事に、ゆたかは呆けたようにひよりを凝視した。
眩暈を覚えながら、みゆきは乱暴にドアを閉めた。
バタン! と大きな音にようやくこなたの意識が現実に引き戻される。
「みゆきさん……」
ふらふらと立ち上がり、みゆきの顔を見る。
「…………ロビーに」
泣きそうになるのを懸命に抑え、みゆきは肩で息をしながら歩き出した。
その後ろにみなみに体を支えられながらのゆたか、こなたが続く。

420惨劇館13:2008/09/11(木) 21:18:56 ID:c+jUmJVi

「なんで田村さんが…………」
かがみが思いつめたような顔でこぼした。
少し前まで一緒に楽しく過ごしていた彼女はもういない。
「信じられないよ!」
こなたが叫び、4人は反射的に西側の廊下を見てしまう。
「田村さん……」
肩をぶるぶると震わせながらも、ゆたかは懸命に堪えた。
少しでも意識が緩んでしまえば、その瞬間にも気を失ってしまいそうである。
みなみがそっとゆたかの肩に手を回し、なかば強引に自分のほうに引き寄せた。
みゆきたちはひよりの死に直面してから、この洋館が異常なほど不気味に思えてきた。
シャンデリアの明かりが怖い。
その明かりを遮る調度品の陰に、何かがいるのではないかと錯覚させる。
「どうしよう…………」
かがみが俯いた。
あり得ない出来事に正常な思考ができなくなっているようだった。
「犯人を探そうよ!」
こなたがとんでもない事を言い出した。
「無茶ですよ!」
みゆきが慌てて止めに入る。
「あんなことをする人ですよ!? 探すなんてとんでもないことです! 危険すぎます!!」
冷静さを幾分か失っているみゆきは、彼女らしからない激しい口調でまくし立てた。
でも、と食い下がるこなた。
「このままじっとしてられないじゃん! 私たちも殺されるよ!!」
「ですから危険を冒す必要はないと言っているのです!」
「犯人を捕まえれば安心できるでしょ? こっちは5人もいるんだし、ひよりんが可哀想だよ!」
「そういうことは警察に任せて…………警察!!」
みゆきが弾かれたように顔をあげた。
「そ、そうよ、警察よ! 早く通報しなきゃ!」
言うより早くかがみが立ち上がっていた。
電話は階段の横にある。
洋館に似つかわしくない、ファックス機能が付いた普通の家庭用固定電話だ。
受話器を耳にあて、110番をプッシュする。
「あ、あれ…………?」
かがみがフックを何度も押す。
「どうしたんですか?」
表情は変わらないが、切羽詰った様子でみなみがやって来た。
訊かずともかがみの行動を見れば何があったのかはすぐ分かる。
「繋がらないのよ」
苛立ったようにフックを押す。
横からこなたが受話器をひったくり耳に当てた。
「電話線が切れているのかもしれません……」
無駄と分かっていながら、みゆきも受話器をとって繋がっていないことを確認する。
厭な空気が流れた。
電話が繋がらない、警察に通報できない。
思考がそこまでたどり着くと、次に湧き上がるのが恐怖だ。
「あの、携帯電話ならどうでしょう?」
みなみに言われ、3人は顔を見合わせた。
我先にとケータイを取り出す。
だが――。
「うそ……圏外!?」
ほとんど同時に声があがる。
どのケータイも同様に圏外の表示が出ている。
試しにとかけてみるが、
”電波状況の良いところでおかけなおし下さい”
と警告されるだけだった。
421惨劇館14:2008/09/11(木) 21:19:53 ID:c+jUmJVi
「ふふふ…………」
不意にゆたかが笑った。
「ふふ、ふふふ…………」
ゆっくりと立ち上がる。
「ゆ、ゆーちゃん……?」
その様があまりに不気味で、こなたは搾り出すように彼女を呼んだ。
ゆたかは虚ろな目で天井を見上げ、
「死ぬるぞよ、死ぬるぞよ」
唇をわずかに動かして言った。
「魂、我に捧げよ。ひとつ、ふたつ、みつ、よつ、いつつ……罪深き汚穢なる魂、我に捧げよ」
「……ゆーちゃん、何言ってるの?」
半笑いでこなたが訊ねる。
しかしゆたかはその声を無視して、
「血の大河流せ、骨の山築け。ひとつ、ふたつ、みつ、よつ、いつつ……。
魂、集め、集め、我に捧げるなら、血骨を以って命、生まれるぞよ。血の大河流せ、骨の山築け。
ひとつ、ふたつ、みつ、よつ、いつつ…………」
ゆたかは中空を見つめながら繰り返し繰り返し、その言葉を続けた。
「やめてください!!」
ついに耐えかねてみゆきが怒鳴ると、ゆたかは急に力が抜けたようにその場に倒れた。
「ゆーちゃん!!」
我に返ったようにこなたが駆け寄り、自分よりもさらに華奢な少女を抱き起こす。
気を失っているようだ。
「ゆたか」
みなみがそっと額に手を乗せ、発熱していないことを確かめる。
「ま、待ってください」
部屋へ運ぶため2人が抱きかかえたところへ、みゆきが厳しい口調で言った。
「ここに寝かせましょう」
ソファを指差す。
ひよりがあんな目に遭ったのだ。
彼女をひとり部屋に寝かせるのは危険だ。
みゆきの言わんとすることを理解した2人は、窓際のソファにゆたかを横たえた。

422名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:33:08 ID:n6/VLIUQ
規制かー。
>>410
解除支援がてらに、投下しちゃったら?
423JEDI_tkms1984:2008/09/11(木) 22:01:09 ID:c+jUmJVi
以上、今夜はここまでにします。
今までと毛色が違うのでグロテスク表現が苦手な方はご容赦を。
それではまた明日。
(なぜかいつも、この最後の挨拶のところで規制に)

>>383
恐縮至極です。頑張ります。

>>403
そこに自分の名を連ねられるのはまだまだ早いかと……。
424名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:21:17 ID:Q9Loa76w
ところで>>214って、以前ここで何描いた人なんだ?
絵柄的に初めて見るっぽいけど、久々に描いたって言ってるが…
425名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:42:32 ID:m+6GQEnk
>>424
えーと、多分スケッチ2の「絵馬に願いを」の人ではないかと
426名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:51:30 ID:mJANBwo5
>>350 10分 規制で止ったみたいなので赤い悪魔投稿します。
予定3分後
話の展開上2レスだけです。
427赤いK悪魔の終焉2-9:2008/09/11(木) 23:54:41 ID:mJANBwo5
「みなみちゃんどうしてここに」。そこは居るはずの無い、岩崎みなみがいた。
「ゆたかを止めに来た。もうこれ以上、罪を重ねさせる訳には行かない」。
みなみの真剣な表情とは裏腹に、ゆたかの表情は冷酷だった。
「そうか、みなみちゃんも私を捕まえに来たんだね。裏切るんだね。許せないよ」。
「何なら、竜崎さんの名前の変わりに、みなみちゃんの名前でも良いや。書いて良いかな」?
ゆたかの言葉に、驚くみなみ、しかし次のみなみの言葉はゆたかの想定外だった。
「それで、ゆたかの気が済むのであれば書いて」。
「本気で言ってるの?私はキラなんだよ。もう何人も殺したんだよ。どうして信じられるの」。
「親友だから。私は無口だから、高校まであまり友人がいなかった。高校で初めてゆたかに
会って、初めて親友といえる存在が出来た。だから、私だけはゆたかを信じる」。
「みなみちゃん、うっくうわあああああん」。号泣するゆたか。それは数年ぶりの本当の涙だった。
ふらふらと、ペンを動かし、ノートに自分の名前を書こうとするゆたか。ピシャーン
「みなみちゃん、何するの」。ゆたかは頬を押さえる。
「ゆたか、死んだら償う事もできない。もし自分の名前を書いたら私も自分の名前を書く」。
「ダメだよ、みなみちゃんは死んではダメだよ。うわあああああん」。
「信じてる。ゆたかが、必ず再起できると信じている。だから一緒に行こう」。
ゆたかの手から、デスノートのページが落ち、みなみが拾う。受話器を取り、
「今から、ゆたかを連れて行きます」。
「ありがとうございます、みなみさん。おかげで来年も苺大福を食べれそうです」。
「別に貴方の為に助けた訳ではありません。ゆたかの為です」。
「絶対にゆたかに危害を加えないでください。もし危害が加えられたら、
絶対に許さない。どんな手段を使用してでも竜崎さんの事を調べ、ゆたかの仇を討ちます」。
「解りました。直ちにSATは後方に下げさせます。しばらくお待ちください」。
直ぐに、指示が飛びSATや機動隊は後方に下げられた。
428赤いK悪魔の終焉2-10 :2008/09/12(金) 00:01:45 ID:mJANBwo5
10分後、みなみに連れられたゆたかが、警察に投降し事件は終息した。みなみは、
デスノートのページを竜崎に渡した。その前に、竜崎は自分の名前が書かれた(最後の1文字が書かれて
いないので発動しない。)ノートのページを破り、大石のライターを奪い、火を付けて燃やしてしまった。
「私の名前は、自衛隊のこんごう級イージス艦の誘導システム級の機密なので
見せる事は出来ません。みなみさんは、今日は家に帰ってください。御家族も心配されるのは」。
「調査が終わったらこのノートを焼いてください」。みなみの願いに対し、
「気持ちは解りますが、それは出来ません。ゆたかさんの記憶が消し飛んでしまうからです」。
ゆたかさんの贖罪の為には、このノートは必要です。記憶が消えても罪は消えません」。
無論、ワタリと相談し、厳重なセキュリティーの元監視し、使用できなくします。
「そういえば、岩崎家は高良家の近くでしたね。松田さん、お手数ですが送って行って貰えますか」?
「OKっす。じゃあ車に乗ってください」。お礼を言い、みゆきが乗る。みなみが乗ろうとした時、
「南さん、私の負けです」。突然竜崎が負けたなどと言い出した為、全員が驚いた。
「どういう意味ですか。私は、貴方と勝負していない」。
「私は、以前かがみさん達に、ゆたかさんは更正出来ないと言いました。その判断が、間違っていたとは思いません」。
「しかし、みなみさんはゆたかさんに本物の涙を流させる事が出来ました。もしかしたら彼女は更正できるのかも」。
「みなみさん、貴方も私の後を継げるかも知れませんね。考えてみてください」。
「お断りします。ゆたかの事お願いします」。みなみが車に乗り、車は夕闇の町へと走り去った。
「残念です」。竜崎は本当に残念そうな表情で答え、1個だけ残っていた饅頭を食べた。
「熊ちゃん、鷲宮まで柊さん姉妹を送ってあげて下さい。課長へは私が連絡しておきます」。
車に乗ろうとした、つかさが足を止め竜崎に尋ねる。
「もうこれで事件は終わったんだよね。こなちゃんの無実を証明してくれてありがとう」。
「はい事件は終わりました。私はまだ1人だけ会わねばならない人がいますが、貴方達は知らない方が良いでしょう」。
「えっ、誰かな、かな。気になるんだよ、だよ」。
「つかさ、早くしないと置いていくわよ」。かがみが、車の窓を開けて叫ぶ。
「お姉ちゃん、待ってよー」。つかさが慌てて乗り込み、発進した。
竜崎は、急速に暮れつつある空を眺めた。予報では今夜から崩れるらしい。
「明日は、雨になりそうですね。涙雨と言うやつでしょうか」?
429デフォ北:2008/09/12(金) 00:03:50 ID:m+6GQEnk
えーと…おkですか?
430赤いK悪魔の終焉2-10 :2008/09/12(金) 00:09:59 ID:wGtcajlg
 今日はここまで。次から後編というか、終章に入ります。
前回かがみが、「最後の晩餐」ならぬ「最後のおやつ」を買いに行った
店の名前の元ネタは、「あんどーなつ」に出てくる老舗の「満月堂」
です。現在ドラマも放映中。
431デフォ北:2008/09/12(金) 00:15:15 ID:TD8nNRO6
>>382の続き投下します

今の言葉は本当にそうじろうのものなのか、それすら疑問に思えた
こなたは思わず病室を飛び出してしまい、激しい動悸に胸が苦しくなった
背筋には寒気が走り、額には大量の汗がこびりつく
こなたは深呼吸して再び病室に入った

そうじろうは写真を眺めていた
そう、さっきのこなた達が写っている写真である

こなたは恐る恐るそうじろうに近づく
そうじろうがこちらを向くと、こなたは目を泳がせながら言う

「…?」
「あ、あの…その写真…」
「あぁ、これ?可愛いでしょ。こなたっていう娘なんですよ」
「え…お父さ…私…」
「こっちはかなた。自慢の妻です。こなたによく似てて可愛いでしょ」

そうじろうは写真を渡す
こなたは頭を真っ白にさせながら受け取る

「あ、はあ…可愛い…ですね…」
「おい!」
「…え?」
「何盗ってるんだよ!早く返せよ!汚い手で触るな!」
「え1?ちょっ…やめて、それ服だよ!引っ張らないでぇ!」

そうじろうはそのままこなたの服を引っ張り続け
とうとうビリっと音を立てて大きく裂けてしまった

こなたは脇腹が露になった服のまま、その場から動くことも出来なかった
ナースコールさえも忘れ去り、頭の中には虚無しか残らなかった

こなたは写真を見ながら完全に自己の世界へ入っているらしいそうじろうを見る
目の前にお父さんが居るのに、お父さんと呼べない事実
気が付いたらこなたは病室を出て、ドアの正面にある椅子に座っていた

無表情のまま、真っ白に磨かれた地面を延々と凝視する
涙を拭うこともせず、ズボンは2つのシミを作っていた

「おーす、こなた」
「こんにちは、こなちゃん」

こなたはせっかくやってきてくれたかがみとつかさの声すら耳に届かない

「どうしたの?こなた…ねえ」
「こなちゃん…」

かがみはこなたの肩を揺する
いくら呼んでも返事が無いので
かがみはこなたの両肩を掴んでぐいっとこちらに向ける

「こなた…!何があったの!?」

こなたの緑色の瞳が微かに動いた

「か…が……みん」
「そう、判る?こなた」
「かがみん…かがみん…」
432デフォ北:2008/09/12(金) 00:16:18 ID:TD8nNRO6
こなたはかがみに身を委ねるように倒れこむ

「こなた、しっかりして!ちょっ…つかさ!医者呼んで!」
「う、うん…判ったよ!」


こなたは診察室のベッドで目が覚めた
かがみの顔がこなたの網膜に大きく映った

「こなた…よかった…もう、心配したんだから」
「こなちゃん…」
「かがみん…つかさ…あれ…?私…どうしちゃったんだろ」
「お姉ちゃんにいきなり倒れ込んだんだよ、こなちゃん」

つかさはかがみの後ろから顔を覗かせる

「え…そうだったのか…ごめん、かがみん」
「そんなことはどうでもいいのよ。あんた一体どうしちゃったのよ」
「……お父さんが…」
「え、こなたのお父さんがどうかしたの?」
「ひっく…うぇ…っく」

すると、かがみはそうじろうの病室に向かって診察室を飛び出した

「お、お姉ちゃん!」

かがみは息を切らせながらもそうじろうの病室の扉を開く
勢いよく開かれた扉の音にそうじろうはかがみを見る
しかし、そうじろうは首を傾げて言う

「…君は?」
「柊…かがみです」
「かがみ…?先生ですか?」
「ち、違います。高校生ですよ私は
以前お会いしたじゃありませんか。こなたの友達です」
「…こなた?何でこなたに高校生の友達がいるんですか?」
「そりゃ居ますよ!こなたも高校生ですから!」
「…何を言ってるんだい君は。出鱈目もいい加減にしてくれないか
こなたが高校生な訳ないじゃないか。だってこなたはここに居るんだぞ?」

そうじろうは写真を指差す

「何言ってるんですか!違いますよ!目を醒まして下さい!おじさん!!」

必死になって叫ぶかがみをそうじろうは見向きもせず
再び写真を見つめる

「早く帰ってくれ。付き合いきれない」
「おじさん!!」

ふと、服の袖をこなたが引っ張った
かがみはこなたに引かれて病室を出る

「もういいよ、かがみん…もういいから…」
「でもこなた!あんた…」

かがみは反論しかけるが
こなたの大粒の涙と崩れた顔を見て口籠る

「こなちゃん、とりあえず病院出ようよ」
433デフォ北:2008/09/12(金) 00:17:10 ID:TD8nNRO6
つかさが優しく声をかける
一先ず、3人は病院を出た

「そういえばみゆきは?」
「ゆきちゃんは委員会だって。遅くなるから今日は行けないって言ってたよ」
「…そう」
「…」

会話が中央のこなたの顔色の悪さから時折遮られる

「うっ…!」
「こなた!」
「こなちゃん、大丈夫!?」

こなたが突然地面に座り込んでしまった
かがみはこなたの背中を何往復も擦る
つかさはいつものように右往左往している

「こなた、家に来なさい」
「…でもかがみん」
「いいから。引っ張ってでも連れていくわ」
「こなちゃん、今日はゆっくりしていってよ
全然気なんか使わなくていいから」
「…ありがとう。ごめん、二人とも…」
「だから謝らなくていいんだってば。ほら、肩に掴まって」

3人は、ゆっくりと柊家目指して歩んでいった

家に辿り着くとかがみはみきに訳を話し、こなたは家に泊まる事となった
3人でトランプをしたり、談笑したりしてこなたの気を紛らせたかった
こなたの機嫌が徐々に戻っていくのが感じられた
そこで、かがみはある提案を示した

「ねぇこなた、あんた家の養子にならない?」
「えっ…?」
「そうだよ、こなちゃん。それがいいよ」
「…ごめん、それは出来ない」
「どうして?」
「これ以上お世話になる訳には行かないし
私、実は誰の養子にもならないって宣言しちゃったから…」

こなたは再び俯く

「宣言って…誰に宣言したのよ?」
「ゆーちゃん達に」
「ふうん…ゆたかちゃんの家族も養子になろうって言ったんだね?」
「そうなんだけど…小早川家はお父さんの死を望んでるみたいだった
だから、私怒って追い出しちゃったんだよ
私は誰の養子にもならないって。泉を貫き通すって」
「…そんな強情張らなくてもいいじゃない、こなた」
「私は本気だよ。あんなに断言した矢先から柊家の養子になってたら
小早川と成実に揶揄われるよ」
「こなちゃん…私達は違うよ?おじさんに死んでほしいなんて思ってない
ゆたかちゃん達も、本当はこなちゃんの事を想って言ったんだよきっと」
「…つかさはゆーちゃん達を味方するんだ」
「えっ…そ、そういう意味じゃなくて…」
「とにかく、私は誰の養子にもならないよ。死んでもならない」
「……そっか。うん、そこまで言うんなら
私達も無理に養子にさせようとはしないわ」
「お、お姉ちゃん…」
434デフォ北:2008/09/12(金) 00:18:13 ID:TD8nNRO6
「でも、もし私達が必要だったら何でも言ってね。力になるから」
「…うん、ありがとう…かがみん」

こなたは柊家の養子になることを断固断った
きっと裏で大きな何かが関わっているのだろうが
それをこなたに深く追及したりはしなかった
いくら追求したとしても、こなたが柊家の養子になることは無いだろうから

もし、今日もあのままこなたを見逃していたらどうなっていたことだろう
考えただけでも寒気がする
ただでさえ繊細なこなたが、これほどのショックを受けて
自力で立ち直れるはずがない
もしかしたらそうじろうがこなたの記憶を失ったのをいいことに
自殺していたかもしれない
かがみはそんな悪寒に身を震わせながらも
隣で静かな寝息を立てているこなたの寝顔を見て安堵しつつ
こなたの頭をさっと撫でた

でも、今少し元気なこなたがここにいる
少なくとも、私達と遊んだから元気を取り戻したに違いない
そう思うとかがみは嬉しくなって思わず笑みが零れ出た

翌日こなたは柊家で朝食に呼ばれ、かがみとつかさは学校
こなたは病院へと向かった

正直、あまり気が進まなかった
また病院でつらい思いをするのかと思うと
足を止めて帰りたくなる
でも、いつそうじろうが死ぬかも判らない今
目が覚めていることだけでも幸いに思うべきだろう

こなたが病院にたどり着くと、医師が待っていたかのように飛び出してきた

「どちらに居られたんですか、いくら掛けても留守番電話で…」
「すみません…家の番号しか教えてなくて…友達の家に居ました」
「それはともかく、そうじろうさんが
化学薬品を飲用していた事が判明致しました
恐らくそれがこの脳細胞の破壊に繋がっているのかと…」
「化学薬品…ですか?」
「はい。かなり多量を服用されたようで、もう手の施しようもありません…
もう少し発見が早ければ迅速に対応出来たのですが…」
「え…先生、それって…」

医師はこなたから目線を下げながら言う

「…延命治療は行いますか?」
435デフォ北:2008/09/12(金) 00:20:36 ID:TD8nNRO6
ここまでです
ジェダイさんや中尉さんの文章を見ると
日本語はとても単語が多いということを身をもって実感します
436名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 00:25:59 ID:jOYXzxSy
>>435
だからこそ作者それぞれの個性が出るんだと思うよ
結構単語の使い方とか表現で誰が書いたとかわかるよね

>>425
違うよ全然違うよ!
437名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 00:28:28 ID:SPZ8sb7C
>>421
GJ!!
これからの展開に期待します
でもひよりってこういう作品だと真っ先に殺されちゃうんですよね・・
使いづらいキャラだからかな?

>>435
日本語って難しいですね
僕も前に書いたSSがとてもじゃないが見れなくて・・・
438名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:38:02 ID:3AzLnnTY
マジで祭り状態だなw
規制に引っかかるだろうけど、乱入させてもらいます。
割り込み大歓迎です、規制解除が早くなるから。

人によってはちょっとグロイかもしれません。
あと、かがみ好きな方は題名かIDでNGしちゃって下さい。
439psyGOA:2008/09/12(金) 01:39:18 ID:3AzLnnTY
 自宅最寄駅を出て、溜息を一つつく。
下らない茶番に付き合わされたものだ。私が今日担当した案件を思い出すたび、
胃からさっき飲んだブラックコーヒーが逆流しそうになる。
そのくらい、下らない茶番だった。そもそも民事裁判において、
クライアントが弁護士に隠し事なんてするなよ…。
ちゃんと集めておくように指示した証拠物は集めてくれ…。
少なくとも集めようとした努力の跡くらいは見せてくれ…。
愚痴は尽きない。
 お店のウィンドウに映った自分の顔をふと眺めると、
傍からでも分かるくらいに不機嫌そうだった。
クライアントの前でこの表情を出さなかった事に関しては、
素直に自分を褒めよう。
だが…。こんな夜叉の如き恐ろしい顔のまま帰宅するわけにもいかない。
愛しい愛しいつかさに、こんな表情は見せたくなかった。
 そうなると…家に向かう前に、気分転換でもしたほうがいいかもしれない。
そう思い立った私は、郊外のコンビニに入る。
ここで慈善事業に勤しむのだ。気持ちがささくれ立っている時は、
善行をするに限る。
 そのコンビニでは、稜桜学園高等学校時代の同級生、泉こなたが働いていた。
フリーター、というやつだ。彼女の経済状態は、
一般のフリーターと比べてもなお、悪い状態にあるらしい。
というのも、彼女の父親が病の床に臥せっており、
彼の看病もしなければならない。作家の父親ではあるが、
印税は悉く治療費に持っていかれ、生活費をすら逼迫していた。
それに父親の看病をしながらでは、こなたは正規職員として働く事は難しいだろう。
だからこそ、私はここで慈善活動に励まねばならない。
440psyGOA:2008/09/12(金) 01:40:51 ID:3AzLnnTY
 こなたは店に入ってきた私に気がついたようだが、
敢えて知らないフリを通していた。けれでもそんな態度も気にはならない。
こなたがレジに入っている、それだけで私の慈善活動も功を奏すのだ。
 私は「うまい棒」を一本手に取ると、こなたが居るレジへと向かった。
「こちら、10円になります」
 目の前に私が居るというのに、こなたは淡々と事務的に業務をこなしていた。
私はそんなこなたに一万円札を手渡した。
「一万円からお預かりします。こちら、まず大きい方、五千、六千、七千、八千、九千、
九千円のお返しになります。お確かめ下さい」
 丁寧に数えられた札束が私へと手渡されたが、私は敢えて財布にはしまわなかった。
こなたはそんな私に構う素振りも見せずに、
「こちら、990円のお返しになります。お確かめ下さい」
と事務的な口調で、小銭も手渡してきた。
 さて、ここからが慈善事業のスタートだ。
富める者から貧しい者へと、施しはなされなければならないだろう。
それが、強者の義務であり、能力のある者の役割というものだ。
 私は先ほど受け取ったお釣りの内、札束をこなたの目の前にかざして見せる。
かざした札束と私の顔に、こなたの訝しげな視線が交互に注がれた。
そんな目で見ないで欲しい。私が行おうとしているのは、
間違いなく善行であり、貧しい者に救いの手を差し伸べる事なのだから。
 私はこなたの顔を見つめて、にっこりと微笑んだ。
きっと聖母のような優しい微笑みが、私の顔に称えられている事だろう。
聖母ならば、微笑んだまま恵まれない者へと施しを与えるのだろう。
だから聖母たる私は、こなたに微笑を向けたまま慈善活動を
実行へと移した。
441psyGOA:2008/09/12(金) 01:41:52 ID:3AzLnnTY
 札束からまず千円札を一枚抜き取り、ゆっくりと募金箱へと投入する。
こなたは驚いたようにその様子を眺めていた。
「家、おじさんが病気で貧しいんですって?」
 もう一枚、千円札を募金箱へと投入する。
「大変ね、こなた。お大事に」
 更にもう一枚。
 ここに来てこなたは、初めて憎悪の眼差しで私を睨みつけた。
でも私は慈善活動に勤しむ聖母。アフリカの恵まれない人々の為に、
募金をしている心優しき聖母なのだ。
聖母たるもの、例え敵意の視線でもって迎えられたとしても、
常に微笑みを絶やすべきではないだろう。
だから私の顔からは、笑みは消えていなかった。
ただ、もしかしたら笑みの種類は変わっているかもしれない。
弱者に対する優しい微笑みから、当てつけめいた嘲笑へと。
 憎悪の視線を一身に受けながら、最後の千円札を募金箱へと投入した。
こなたは依然として憎悪をその醜い顔に漲らせていたが、
瞳にはある種の卑しい光が宿っているように見えた。
媚びを売る人間がよく瞳に浮かべている、
あの吐き気を催させる物欲しそうな羨望の光のことだ。
「あ、いけないいけない。またはした金ケチる所だったわ」
 「はした金」という単語に強いアクセントを加えながら、
私は五千円札も募金箱へと投入した。
こなたの顔から憎悪の色が消えた。こなたはあからさまに物欲しそうな瞳でもって、
ごくりと唾でも飲み込む音が聞こえそうなほどの飢餓に満ちた表情でもって、
五千円札が募金箱に落ちていくのを見つめていた。
 こなたの胸中を想像すると、踊り出したいほどの高揚感に襲われる。
喉から手が出るほど欲しいお金が、無造作に募金箱へと投入されたのだ。
きっと焼けるような思いに囚われている事だろう。
ああ、今日あった嫌な事も簡単に吹き飛んでしまうくらいに、
至福に満ちたひと時だ。満悦満悦。
「こなたぁ、なんて顔して募金箱見つめてるのよ?」
 こなたはなおも募金箱を見つめていたが、私に指摘されると
途端に顔を赤く染めてそっぽを向いてしまった。
「別に」
442psyGOA:2008/09/12(金) 01:42:49 ID:3AzLnnTY
「そお?その五千円を私にくれ、って感じの視線で募金箱見つめてたけど」
 こなたは私を強く睨みつけた。
「ばっかじゃないの?そんな目してないよ」
 強がるこなたを見下ろしながら、心優しい私はある提案をしてあげた。
小銭の990円をこなたの前に掲げると、余裕に満ちた声音で語りかける。
「ふーん?私の勘違いだったのかしら?
でもね、こなた。もし本当に欲しいんだったら、
正直に欲しい、って言った方がいいわよ?
何だったら、コレ、恵んであげようか?
『施しをわたくしめに』って言うのなら、コレあげるけど?」
 どうせ無用な強がりで突っ撥ねるだろう、そう踏んでいたのだが、
なんとこなたは一瞬ではあるが考える素振りを見せた。
その姿に私は思わず笑いそうになった。
プライドというものがないのだろうか?1000円に満たない額で、
プライドを売ろうなどと一瞬でも考えたのだろうか。
「要らないよ」
 こなたは結局、迷いの素振りを見せこそすれど、私の心優しき提案を無碍にした。
「ああ、そうよね。だってコレ、世界中の恵まれない人の為のものだもんね」
 私は小銭も募金箱に全て投入してやった。
「っ」
 こなたは弾かれたように私を睨みつけた。瞳に涙を溜めながら、
今にも掴みかかってきそうな勢いで私を睨み上げてくる。
 もしこの視線が、頑健な体格の持ち主から注がれたものであるならば、
私も恐怖の一つくらいは感じた事だろう。
だがこなたのような幼い体格の人間がそんな視線でもって私を睨んでも、
ただただ滑稽なだけだ。
 さて、こなたの無様な姿を見てストレス発散をしたことだし、
そろそろ帰るとしようか。それにしても、いい表情をしていたな。
絶望と羨望と怒りがない交ぜになった表情。
こなたにお似合いの表情だったよ。
「あ、そうだこなた」
 帰り際に、私はこなたにも施しを与えてやることにした。
「コレ、あげるわ。最初からこんなモン欲しくなかったし。
ご馳走でしょ?味わって食べてね」
 うまい棒をこなたに押し付けると、
清清しい思いを胸に抱えながら私はコンビニを出た。
こなたの敵意に満ちた視線はコンビニを出るまで感じていたけど。
 
 善行を積んだおかげで、その日一日私は気分良く過ごせた。
それにしても…どうしてこなたはつかさと別れようとしないのだろう。
つかさを不幸にしかしない、というのが分かりきっているはずなのに。
つかさの姉として、そんなこなたを許すわけにはいかなかった。
443psyGOA:2008/09/12(金) 01:43:44 ID:3AzLnnTY

*

 次の日の夜、つかさが泣き腫らした目で帰宅してきた。
「ど、どうしたのつかさっ」
 慌てて駆け寄る。つかさが泣いているのだ、
落ち着いてなどいられない。
「こ、こなちゃんがっ、こなちゃんが…」
 こなたですって?私の心は憎悪に燃えあがった。
昨日の腹いせに、こなたがつかさに何かしたのだろうか。
許せない、絶対に許せない。
「こなたに何かされたのっ?」
 つかさはふるふると首を左右に振った。
「こなちゃんが…自殺しちゃったの…」
 憎悪に燃え嵐が吹き荒んでいた私の心は、途端に平穏を取り戻した。
こなたが自殺した、それは私にとっては朗報だった。
こなたと付き合っていたつかさにとっては辛いことかもしれないが、
長い目でみればこれで良かったのだ。あんなのと一緒になっても、
つかさは幸福にはなれない。それにつかさには私が居るのだ。
こなたが死んだことにより空いた隙間は、私が埋めてやればいい。
ほら、愛しい愛しい私のつかさ。涙を拭いて?
あなたには私が居るじゃない。
「つかさ、それは悲しいわね…。でもね、前向きに生きないと駄目よ?
恋人が居るのに、勝手に命を絶つような人間に縛られてちゃ駄目だからね」
「…。お姉ちゃん、でも私にとって、こなちゃんが私を支えてくれた。
その支えを失っちゃった今、私一人でなんて立ってられないよ」
 つかさが一瞬沈黙したのが少し気になったが、
それよりも今は後半の発言の方がより強く私の関心を引いた。
私が入りこむ隙間が、あっさりと見えたのだから。
まるで運命であるかのように、あっさりと。
「つかさ、私じゃだめ?私じゃつかさの支えになれない?」
「でもお姉ちゃん、私達、姉妹だよ?いいの?」
「いいに決まってるじゃない」
444psyGOA:2008/09/12(金) 01:45:17 ID:3AzLnnTY
 つかさを強く強く抱きしめた。つかさの心を手に入れた。
その幸福感に満たされていくのを私は感じていた。
でも何故だろう?どれだけ強く抱きしめても、
つかさの温もりが伝わってこない。まるで氷柱を抱きしめているようだ。
いや、ハリネズミを抱きしめているような感覚、
といったほうが近いだろうか。つかさの中の何かが鋭く私を刺している、
そんな錯覚に囚われた。
「…。お姉ちゃん、着いて来て欲しいところがあるんだ。
一人じゃ行けそうもないから、一緒に来てくれる?」
「何処へ行くの?」
「こなちゃんの家」
 私は驚いてつかさを見つめた。今更何の用があるというのだろう。
「何をしに行くの?」
「まだ、お別れの挨拶言ってなかったから。
それなしじゃ、次のステップにも進めないよ。
でも一人じゃ行く気になれなくて。一人じゃ、こなちゃんへの想いを
断ち切れそうにもないから…」
「付き合うわ」
 私は即答していた。
ロマンチックな展開になったものだ。これから一緒に未来を歩む二人が、
二人一緒に過去を断ち切りに行く。これほど未来への門出を演出する儀式として
相応しいものが他にあるだろうか。
「じゃあ、行こうか」
「ええ、一緒にね」
 私達は、連れ立ってこなたの家へと向かった。
ありがとね、こなた。死んでくれて。
生まれて初めて、私はあの下賎の存在に感謝の念を抱いていた。
445名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:58:07 ID:xq8ZI+Hn
規制?
446名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 02:01:31 ID:TD8nNRO6
ひ、ひぇぇ…
勘弁して下さいよ
このスレのSSレベルどれだけ高くなるんですか
447psyGOA:2008/09/12(金) 02:01:54 ID:3AzLnnTY

*

 泉家は暗かった。明かりなど何一つ付いてはいない。
こなたが死んでも、父親はまだ生きているはずだから
明かりの一つくらいついていても良さそうなものだが。
それとも、病人らしくもう寝てしまったのだろうか。
それにしても、病人を置いてけぼりにして自殺してしまうなんて、
こなたもつくづく無責任な人間だ。やっぱりつかさは任せられなかったな。
いや、仮に完璧なる存在が居たとしても、つかさを譲る気は毛頭ないけど。
「お姉ちゃん、入ろうか」
「え?でもおじさんが寝てるんじゃない?」
「大丈夫だよ」
 つかさは玄関の引き戸を開けると、靴を脱いで泉家へと上がっていった。
泉家の状態に違和感を覚えつつも、私もつかさに従う。
そう、違和感。つかさの後を追って階段を上がりながら、
違和感の正体を考えていた。何かがおかしい。
 私がその正体に気付くのと、こなたの部屋の前につかさが立ったのが
ほとんど同時だった。
「じゃ、入ろうか。お姉ちゃん」
 そうだ、こなたが死んだのなら、泉家は葬式の準備の最中のはずだ。
なのにその気配すらない。確か親戚は居たはずだから、
そうじろうが病床に臥せっていても彼女達が取り仕切っているはずだった。
それとも、経済的に頼られるのを恐れて泉家から
親戚一同距離を置いているだけなのだろうか。
こなたの部屋のドアを潜りながら、ぼんやりと考えを巡らせる。
 つかさは私がこなたの部屋に入ったのを確認すると、
ベッドを指差した。
「まずはお姉ちゃんから、こなちゃんへの最後の挨拶をお願いしていい?」
「いいけど…」
 正直なところ、『死んでくれて有難ね。生まれてこなければ、
それが一番良かったけど』とでも言ってやりたいのだが、
つかさの手前そんな事を言うわけにもいくまい。
こなたのベッドの前に跪きながら、弔いの言葉を必死に考える。
だが、そんな必要などなかった…
「つかさ…これ…」
448psyGOA:2008/09/12(金) 02:02:47 ID:3AzLnnTY
 私が驚愕すると同時に、部屋の鍵が閉まる音がした。
慌ててドアに視線を走らせると、
つかさがドア鍵とドアノブをガムテープで縛っているではないか。
「つかさ?何やってるの? それにこのベッド…
こなたの身体が無いわよ?」
 布団の中に敷物を詰めて、人間が寝ているように見せかけているだけだった。
「だってこなちゃん、生きてるもん」
「えっ?」
 私は絶句していた。こなたが生きている?
ならばつかさの行動は、何を意味しているのだろうか。
私が脳の中に浮かんだクエスチョンマークの
解消に四苦八苦しているその時、押入れが音を立てて開いた。
「つかさ、どうだった?」
 その押入れから、こなたが飛び出してきた。
私の存在など気にも留めることなく、こなたはつかさと話を始めた。
「やっぱり私の言った通りだったよ。
こなちゃんが自殺した、って言ったら、お姉ちゃん、
大喜びで私と付き合おうとしたよ。録音してあるから、聞いてみる?」
「お願いするよ」
 呆然としている私を余所に、つかさはポケットから録音機能付きの
ハードディスク内蔵型携帯オーディオを取り出し、こなたに手渡した。
「一番新しいヤツを再生すればいいのかな?」
「うん」
 こなたはイヤホンを耳に挟むと、オーディオの操作を開始した。
「つかさ…どういう事なの?」
 縋るような視線をつかさに投げかけながら、私は問いかけた。
「ああ、さっきね、私がお姉ちゃんに『こなちゃんが自殺しちゃった』
って言った時あったでしょ?その時録音してたんだ。
オーディオを隠しながら音声拾う以上、
オプションのマイクをつけなきゃならなかったから、
ポケットが膨らんじゃってお姉ちゃんに気付かれないか冷や冷やしたよ。
で、それを今こなちゃんが聞いてるってわけ」
「何で、そんな事を…」
449psyGOA:2008/09/12(金) 02:03:39 ID:3AzLnnTY
「お姉ちゃんが私を好きだ、っていう事をこなちゃんに教える為だよ。
こなちゃん、半信半疑だったから。お姉ちゃんの私に対する態度見てれば、
誰でも分かるはずなんだけどね。当事者である私ですら、
お姉ちゃんが私に対して恋愛感情抱いているって分かったくらいだもん」
「何でそんな事をこなたに教える必要があるのよ…。
それにどうして、こなたが自殺したなんて嘘を…」
「あながち嘘でもないけどね」
 気付くと、こなたは既にイヤホンを耳から外していた。
「つかさ、やっぱりつかさの言う通りだったよ。
でもやっぱり、気乗りしないかな。私一人で」
「嫌だって言ったよね?私こなちゃん無しじゃ生きていけないもん」
 私は眩暈を覚えた。こなたなんて居なくても、つかさには私が居るのに。
「ああそうだ、かがみ。さっきの話の続きをしてあげるね。
自殺したのがあながち嘘じゃないっていうのはつまり、こういう事だよ」
 こなたは右手の袖をまくって、手首を私に見せた。
そこには、生々しい傷跡と縫合の跡が刻まれていた。
「昨日、かがみからあんな仕打ちを受けた後、自殺しそうになったんだ。
で、手首を縦に刃物で切ったんだけど、
お父さんの事思うとやっぱり死ねなくて。応急の止血措置した後、
病院に連絡したんだ。そして、当然私が自殺未遂した事は
お父さんの知るところにもなった。その時にね、
私が自殺を思い至った原因について正直に話しちゃったんだよ。
つまり、かがみが昨日私に対してした事をね。
で、私が病院で一日だけ入院して家に帰ってきたときに…
私が見たのは…」
 こなたは声を一旦詰まらせると、鼻を啜った。
450psyGOA:2008/09/12(金) 02:04:50 ID:3AzLnnTY
「私は…お父さんが自殺しているのを見ちゃったんだ…。
お父さんの遺書には、こう書いてあったよ。
『すまない、こなた。お父さんが病気になったばっかりに。
これ以上迷惑かける訳にもいかないから、
お父さんはかなたのもとへと逝くよ。
だからこなたはお父さんの事なんか忘れて、幸せになりなさい』
ってね。お父さん、きっと自分を責めちゃったんだよ。
もし自分が病気にさえならなかったら、私が自殺なんて考えなかったんだろうって。
自殺を考えるくらいの惨めな思いをせずに済んだはずだって」
 こなたは涙声になりながらそこまで語り終わると、嗚咽を漏らし始めた。
私は不愉快だった。同情でも引こうとしているのか。
同情でも誘って、つかさの関心を寄せようとしているのだろうか。
大体、あの程度の事で自殺なんて馬鹿げている。
「あのねぇ、あんた何言ってるの?あの程度の事で自殺って、
あり得ないじゃない。どうせ他の原因があったんでしょ。
それを私のせいにして、つかさを騙そうとしてるんじゃないわよ」
 つかさが私を睨みつけ、口を開きかけたがこなたが声を発する方が早かった。
「あの程度の事だって?私がどれほどの屈辱を味わったか、
それをかがみは分かってないんだっ。
弱者と強者の圧倒的な差異、それをまざまざと見せつけられたんだから」
 こなたは声を荒げてそこまで言うと、力の抜けた表情で続けた。
「でも、かがみの行為はただのトリガーに過ぎないのかもしれないね。
実際にね、何度も何度も今まで自殺を考えてきたから。
それだけ貧窮は私の心を蝕んでいたから。
たまたまかがみの行為が、
それまで自殺ギリギリ一歩手前だった私の背中を押した、
っていうだけなのかもね」
 そうね、などと同意してしまってはつかさにまで嫌われかねない。
かといって、私が悪かった、などとこなた如きに謝るのも私のプライドが許さない。
さて、どう出るべきか。私は神妙な面持ちを作りながら、考えを巡らせた。
「でもね…」
 私が思案している時、こなたが再び静かに口を開いた。
451psyGOA:2008/09/12(金) 02:05:47 ID:3AzLnnTY
「それでもかがみは許せないよ」
 背筋の毛が逆立つような冷たい声で言い放つと、
こなたは私に向かって突進してきた。
回避しようと右に避けたが、こなたは足首の力で姿勢を右に向けると、
そのまま私に体当たりを食らわせた。
腹部が…焼けるように痛い。
「な…によ…」
 膝を折り、私は腹部を押さえてうずくまった。
生暖かい液体が、私の手に纏わりつく。
「何…すんのよ…」
 腹部を襲う激痛が声を掠らせたが、構うことなく私はこなたを睨みつけた。
視界にこなたが映ると同時に、手に纏わりつく生暖かい液体の正体を知った。
 こなたは、血に塗れた包丁を手に持ちながら、私を冷たい目で見下ろしていた。
「つかさっ。逃げてっ。早くっ」
 私は叫んだ。考えるよりも早く叫んでいた。
この身がどうなろうとも、つかさだけは逃さなければならない。
「逃げる?どうして?」
 つかさはベッドに座り込むと、不思議そうに私を見やった。
この状況が見えていないのだろうか。
「つかさ…」
 こなたが包丁を持ったまま、ゆっくりとつかさに近づいていく。
冗談じゃない。次はつかさを刺すつもりなのだろうか。
「逃げてっ。お願い、早く逃げてっ」
 声を振り絞って叫ぶが、つかさはベッドから動こうともしなかった。
こうなったら、私が直接こなたを止めるしかない。
 立ち上がろうと足に力を込めたが、力を入れた途端に腹部を激痛が走り抜けた。
「っ」
 痛みで立ち上がる事すらままならない。こうしている間にも、
こなたがつかさに一歩一歩近づいているというのに。
「つかさ…ごめんね」
 こなたはつかさの眼前で立ち止まると、申し訳なさそうな声で詫びた。
452psyGOA:2008/09/12(金) 02:06:53 ID:3AzLnnTY
「私の我侭な復讐心で、かがみ刺しちゃって」
 つかさは信じられないことに、首をふるふると左右に振った。
「分かってた事だよ。予め、そういう話をしてたじゃない」
「でも…本当に良かったの?」
「いいよ。私にとっては、こなちゃんの方が大事だし、大好きだし」
 聞きたくなかった。つかさの言葉は、私の腹部を貫いた刃物よりも
深く鋭く私の心を抉った。
「つかさ…でもさ、やっぱりつかさは引き返しなよ。
後の事は、全部自分でやるから」
「だから嫌だって言ったはずだよ。私こなちゃん無しじゃ生きていけないもん」
 後の事?何の話だろう。
「でもさ…」
「こなちゃんも生きるっていうのなら、私も一緒に生きるけど」
「何の話をしているのよっ」
 私は思わず叫んでいた。
だが二人は、私の咆哮など気にも留めなかった。
「それは無理だね。お父さん居ないし、もう生きる理由もないよ。
私の力じゃ、つかさを幸せに出来ないし」
 それを自覚しているのなら、素直に身を引いて私に譲れば良かったのだ。
私ならつかさを幸せに出来るのに。
「私も生きる理由ないよ。私じゃ、こなちゃんを幸せにしてあげられないから」
 つかさはただ自分が幸せになる事だけ考えていればいいのだ。
私に身を委ねていれば、つかさは幸せになれたはずなのに。
 もどかしい想いに胸を掻き毟りながら悶えていた私に、
不意にこなたが視線を向けた。
「かがみ、どうして私が敢えて急所を外したか分かる?
かがみに見てもらいたいモノがあるからだよ」
 こなたはそう言い放つと、事もあろうにつかさの唇を奪った。
「何をするのよっ?」
 私はヒステリックに叫んだ。叫ぶたびに腹部を激痛が襲うが、
構っていられない。つかさの唇を奪われたのだ。
許せない許せない許せない。
453psyGOA:2008/09/12(金) 02:07:51 ID:3AzLnnTY
 二人を引き剥がすべく、私は這いずりながら進む。
痛みが邪魔をして中々前へ進まない。手間取っている間にも
つかさの可愛らしいマシュマロのような唇が、
あの不細工に貪られているというのにっ。
「こなちゃん…」
 長い長い接吻が終わると、つかさは恍惚とした表情でこなたの名前を呼んだ。
その表情は、私の為にあるはずなのに…。
「お父さん、ごめんね。葬式も挙げてやれないで。
かがみをお父さんと一緒に連れて行く為には、
お父さんの死を役所や親戚に知らせる訳にはいかなかったんだ。
つかさは一緒にお父さんの死を見ちゃったけど、
かがみを殺すのを手伝ってくれるって言ってくれた。
それともう一つ、私とつかさが恋仲関係である証拠を眼前で見せ付けてやれば、
かがみは絶望するだろうって提案もしてくれた」
 こなたは押入れに視線を投げかけながら、淡々と語った。
まさかそこに、こなたの父親の死体が入っているのだろうか。
私がこの部屋を訪れるまで、狭い押入れの中で
父親の死体と一緒に過ごしていたのだろうか。
「その効果は、確かにあったね。
かがみのあの顔を見れば、どれだけ深い絶望を与えられたか、
その効果がよく分かるよ」
「こなちゃん、私が提案したのはそれだけじゃないでしょ。
私と一緒にこなちゃんが自殺するのを見せれば、
死を超えた愛で結ばれている事を見せ付けてやれば、
深い絶望を与えてやれるって。そう提案したでしょ?」
 一瞬耳を疑った。つかさがそんな事を言うはずがない…。
ましてやつかさが死ぬなんて、あってはならない。
「つかさ?何を言っているの?」
 幻聴であって欲しい。祈りながら私はつかさに問いかけた。
だが、つかさの返答は残酷なものだった。
454psyGOA:2008/09/12(金) 02:08:52 ID:3AzLnnTY
「私はね、お姉ちゃんを赦せないんだよ。
こなちゃんの心をズタズタにしたお姉ちゃんが。
こなちゃんがどれだけ苦しい思いをしていたと思っているの?
それともう一つ。私がどれだけこなちゃんを愛しているか、
それを分かってるの?
ああ、更に一つ。私がどれだけお姉ちゃんの干渉を鬱陶しく思っていたか、
それを分かってるかな?」
 身体中から、力が抜けていく。
どうして私の気持ち、分かってくれないの?
こなたなんかより何倍も、つかさの事を愛しているのに。
こなたなんかとは比較にならないくらい、優れた人間なのに。
「つかさ、本当にいいの?」
「こなちゃんと一緒に死ねるなんて、理想の最期だよ」
 つかさは天使のような笑顔でこなたに微笑んでいた。
その微笑みを、私に向けて欲しかった…
「ごめんね、つかさ」
 こなたは押入れまで歩いていくと、ライターで紙の束に火をつけた。
予め油でも染み込ませてあったのか、勢いよく炎が燃え上がる。
「お父さん、一緒に行くからね」
室内には、他にも似たような紙束が幾つもあった。
その一つ一つに、こなたは火をつけて回った。
それらの行為を完了すると、再びこなたはベッドに戻った。
「こなちゃん、これからはずっと一緒だよ?」
「つかさ、引き返すなら今のうちだよ?」
「嫌だよ、引き返さない」
455名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 02:09:08 ID:TD8nNRO6
支援
456psyGOA:2008/09/12(金) 02:10:04 ID:3AzLnnTY
 こなたとつかさは抱擁し、唇を接合させた。
私はただただ、息を荒げながら憎悪を込めた瞳でこなたを睨みつけてやる事しかできない。
声を出すことさえできない。
 それにしても…認めたくはないけど、つかさの表情は本当に幸福そうだった。
つかさにそんな顔をさせられるのは、私しか居ないと思っていたのに。
その自信が音を立てて崩れ去っていく。
 二人は口づけを交し合ったまま、互いに自らの頚動脈を刃物で切り裂いた。
つかさが事切れて倒れこむ様が、スロモーションのように私の瞳に映った。
 鮮血がベッドのシーツを汚していく。
それは抱き合ったまま倒れこんだ二人の姿と相まって、
処女喪失の瞬間を連想させた。
実際に奪われたのはつかさの処女ではなく、命と心だったが。
命も心も、こなたに持っていかれてしまった。
私の愛しい愛しいつかさは、もう私のものではなくなった。永遠に。
 その事を思った瞬間、身を焼かれるようなジェラシーが身体中を駆け巡った。
ジェラシーは呼吸する事さえ困難にさせ、腹部の痛みをすら忘れさせた。
つかさがこなたに全てを──文字通り命を含めた全てを──捧げた。
こなたなんて幸福から程遠い人間だと思っていたが、
最後には私が最も望んでいたものを手に入れてしまったのだ。
つかさという、何よりも私が求め、何よりも私を焦がした者を。
なのに、灼熱の如きジェラシーを感じずになんていられようか。
本当に熱く息苦しい。それほどまでに私はつかさを奪ったこなたに嫉妬していた。
気が狂いそうな熱を持ったジェラシーに私は正気を保つことさえで
きそうにもない私は呼吸することさえ困難になるほどまでにこなた
に嫉妬しているのだろうかつかさの事を太陽に焼かれるような熱を
持って愛していたのだろうかこれほどまでに私がつかさを愛してい
るというのにどうしてつかさは私を選ばずにこなたなんかを選んだ
のだろうか理解できな熱い熱い熱い苦しい苦しい苦しい熱いあつい
あついあついあついくるしいくるしいくるしいあついあついあつい

 いや違う。熱いのはジェラシーによるものじゃない。
実際に炎が私を焼いているんだ。
息苦しいのは実際に煙に包まれているからだ。
 その事に気づいた時には、痛みも熱さも息苦しさも、
意識とともに私から失われつつあった。

<FIN>
457名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 02:11:03 ID:3AzLnnTY
>>439-456
以上です。
解除してくれた方、及びお読みくださった方、有難うございました。
では、次の機会に。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 02:26:19 ID:TD8nNRO6
>>457
乙です
何か本当に凄惨で…儚くて…文章が凄くて……………凹みました
い、いえいえこういう方が居られる方がスレは活性化される訳ですよ
次回作も是非頑張って下さいね
459名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 03:53:15 ID:xq8ZI+Hn
>>457
乙です
こなた幸せそうでよかったです
460名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 06:26:01 ID:wQbx5sAe
かがみざまぁw
461田中 雄一郎:2008/09/12(金) 17:18:15 ID:0mIB3HUv
おまたせしました。みんなの心のサプリこと田中雄一郎です。
>>401の続き投下します。
どうぞご堪能くださいまし
462名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:19:28 ID:0mIB3HUv
こなた「ほら、メニューを持ってきたわよ!ありがたく思いなさい!」
俺「…!!」
つかさ「いろんなメニューがあるんだぁ、あたしアイス!」
かがみ「あたしはケーキをもらおっかな!」
みゆき「ではわたしはコーヒーを」
俺「…えぇ〜と、俺は〜、どうしよっかな〜」
こなた「さっさと決めなさいよ!愚図!」
俺「あぁ!?馬鹿か!!気持ち悪ぃんだよさっきから!!てめえはハイハイ言ってりゃいいんだよ!!
視界に入ってくるだけでも不快なのに生意気な口利くんじゃねえよクソが!!」
こなた「ヒッ!し、仕様だし…」
かがみ「ちょっとぉ!!何そんなことで怒ってんのよ!!」
みゆき「たしかにそれはありますね!」
つかさ「仕様なんだからしようがない。なんちって」
俺「っせんだよ!気にくわねぇんだよこいつに偉そうにされるのがよぉ!!」
グワシ
こなた「ウグッ!い、いやだから仕様だから…!」
かがみ「もう!!あんたいいかげんにしなさいよ!!」バシッ
俺「ヘボラッ!」
つかさ「こなちゃん大丈夫!?」
こなた「ゲホゲホ…平気だよ…ゲホゲホ」
かがみ「もう!こなたは一生懸命働いてただけじゃない!それをこんなにしなくても…!!」
俺「だ、だって…」
こなた「い、いやあたしの説明不足もあったよ…ははは」
かがみ「あんたはまたそんなこと言って!!無理しないで!もう最低よあんた!」
俺「…」

463田中 雄一郎:2008/09/12(金) 17:20:32 ID:0mIB3HUv
パティ「ナニヤッテルデスカ!」
つかさ「こなちゃんが…こなちゃんが…!!」
こなた「うう…」
パティ「ッッ!!ランボウナヒトカエッテクダサイ!」
俺「…え」
かがみ「そうよ帰りなさいよ!!」
つかさ「帰れ!帰れ!」
みゆき「たしかにそれはありますね!」
パティ「アナタハモウコナイデクダサイ!!」
キョン「帰りやがれこのやろぉー!!」
キモヲタA「フヒィ!そうだそうだ!帰れ!!」
キモヲタB「フヒィ!フヒヒィ!!」
こなた「み、みんな…」

『帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!!』

俺「…す、すいませんでした」
バタン



ああああぁぁぁ!!!!こなたうぜええぇぇ!!!!!!

464田中 雄一郎:2008/09/12(金) 17:21:58 ID:0mIB3HUv
ナナコ「今日はテスト近いからガンガン当ててくからよろしくな〜」
『えぇ〜!!』
俺(あ、教科書忘れた。まあいっかどうせ当たらないだろ)
ナナコ「ハイじゃあここ田中!」
俺「ひぅ!!」
ナナコ「お〜?どうした?まさかわからんのか〜?」ニヤニヤ
俺「え、え〜と…」ガタガタガタガタ…
ナナコ「教科書112ページやで〜」ニヤニヤ
俺「あ、あうあう…」ソワソワソワソワ…
こなた「田中くん!ここ!」サッ
俺「!!」(ゴキブリ!!俺に教科書を…!!こ、こいつ…!!)
俺「ってこれ一年のじゃねぇかッッ!!」
バシン
こなた「ぐおっ!」
俺「てめえは!!そんなに!!俺に!!恥を!!かかせたいのか!!」
バシバシバシバシ
こなた「いたっ!痛い!いや悪気はなかったんだよ!」

465田中 雄一郎:2008/09/12(金) 17:23:18 ID:0mIB3HUv
ナナコ「何やっとるんやおまえは!」
俺「い、いや…その…これは…」
白石「ヒューヒュー!まったく授業中も痴話喧嘩なんて見せ付けてくれるぜい!」
『アハハハハハ』
ナナコ「お前ら仲の良いのは結構だけど授業中ぐらい自重しろな〜」
白石「田中自重!泉自重!」
『ブワハハハハハ!!』
キモオタA「自重しろwww」
キモオタB「自重www」
つかさ「こなちゃん自重www」
みゆき「たしかにそれはありますねwww」
俺「…」
こなた「…」


ああああぁぁ!!!!!こなたうぜええぇぇえ!!!!!!


466田中 雄一郎:2008/09/12(金) 17:25:41 ID:0mIB3HUv
かがみ「…はいどーもー!」
俺「うわぁぁあ!!かがみん最高ぅ!最高でおま!!」
かがみ「いや〜どもども」
つかさ「え〜と、あたしは何いれよっかな〜」
俺(ふひゅひゅ、ましゃか俺が女の子達とカラオケ来るなんてな…
こうトントン拍子でうまく行くとか…ウッホホーイ!進研ゼミの漫画かっつーの!
まったく…うまく行き過ぎて怖いぜ…)
こなた「冒険でっしょ!でっしょ!」
俺(てめえがいるその一点を除けばなぁ!!こなたぁ!!)

467田中 雄一郎:2008/09/12(金) 17:26:31 ID:0mIB3HUv
つかさ「わぁ〜こなちゃんうまぁ〜い」
こなた「へへへ〜」
みゆき「たしかにそれはありますね」
俺「あ、いたんだ」
かがみ「誰にでも取り柄はあるわよね」
こなた「ムムッ、その褒め方はカンに障るなぁ〜」
つかさ「あれ?次入ってないよ〜?」
かがみ「次は田中くんよね」
俺「あ、ごめんごめん」
(カラオケは言うならば漫才…つかみが重要…そして鮮度が命だ…
さらに溜めれば溜めるほどハードルが高くなる法則性がある…
また見落としてはいけない点としてはこれが俺の一曲目ということ…
そしてまだ来たばかり…それらを考慮して最善の選択肢は…これだ!)
こなた「かーわいたぁーベブッ!!」
俺「ってなんでてめえがまた歌ってんだよボケが!!」
こなた「い、いや、だって田中くん歌わないと思ったから…」
俺「考えてたんだよ!何が悲しくてお前のキーキー声を続けてきかされにゃならんのだ!!」
かがみ「ちょっと!!だからってマイク投げることないじゃない!」
つかさ「そうだよ!酷いよ!」
俺「だ、だって…」
かがみ「もともとあんたがもたもたしてたのがいけないんじゃない!!」
つかさ「そうだよ愚図!」
こなた「二人とも…」
俺「…」

468田中 雄一郎:2008/09/12(金) 17:28:54 ID:0mIB3HUv
かがみ「もうあんた帰りなさいよ!」
つかさ「そうだ帰れ帰れ!」
俺「…」
こなた「いやいや、せっかくカラオケきたんだからみんなで楽しくやろうよ〜」
俺「ゴキ…こなた…お前…!」
かがみ「ふぅ…まぁあんたが言うならいいわよ。まったくあんたは…」
つかさ「こなちゃん…」
俺「みんな…ご、ごめん!」
こなた「まーあたしも悪かったしさ、気にしてないよ」
かがみ「こなたが言うならいいけど…次やったらイヤだからね!」
つかさ「ほら、じゃあいれなよ〜」
俺「みんな…ありがと!それではいかせてもらいます、私の18番!!」ピッ
タッタラ、タータータターターララー
つかさ「あ、ドラゴンボールだ!」
かがみ「懐かしいわね〜」
こなた「いよっ!待ってました!」
俺「光る雲を突き抜けフラィアウェ〜!!」
こなた「フライアウェ〜…ヘブッ!」
俺「ってんめえ!勝手にのってくんじゃねえよコラ!!」
かがみ「あんたもう帰れ!!」
つかさ「帰れ!!」
俺「…」

『帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!』

俺「…すいませんでした」
みゆき「お恥ずかしながらわたし最近の曲に疎いもので…迷いますわ…あれみなさん、何かあったんですか?」
かがみ「お前も帰れ」

あああああ!!!!こなたうぜぇえええ!!!!!

469名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:37:17 ID:nv+nAymL
かがみざまぁw
470名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:53:46 ID:shM5TAbe
最近マジ活性化しまくりだな
かがみぼっちやつかさビッチにも分けて欲しいw
471名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:00:25 ID:TD8nNRO6
つかさ「明日地震来るんだってねこなちゃん」
こなた「愛知だから関係ないよ」
つかさ「関係ないって、こなちゃん日本人じゃないの?」
こなた「えっ…いや…でもそれは」
つかさ「ふふふ、やっぱりこなちゃんは心まで腐ってるんだねぇ」
472JEDI_tkms1984:2008/09/12(金) 21:07:53 ID:LjWjoO/K
皆さん、こんばんは。
今夜も投下させていただきます。
473惨劇館15:2008/09/12(金) 21:09:28 ID:LjWjoO/K
「何がどうなってるのよ……」
かがみが今にも泣きそうな顔でぼやいた。
誰にも分からない。
楽しい旅行になるハズが、一転して惨劇の渦中に放り込まれてしまったのだ。
「あっ!」
みなみが普段は絶対に出さないような大声を上げた。
「今度は何!?」
過敏になっているこなたは、みなみの声にもいちいち驚いた。
みなみが無言のままに暖炉を指差す。
5本の蝋燭に灯っていた火が、ひとつ消えている。
「消えてる……」
ぼそりとこなたが呟いた。
右端の1本を残して4本は最初に見た時と同じように火を揺らめかせている。
やっぱり犯人を捜そう、と言いかけてこなたは口を噤んだ。
ふと窓の外を見る。
灰色の雲と降る続ける雨は相変わらずだ。
「まさか……!?」
異様に流れの速い雨雲を見ながら、何かを思いついたこなたが声をあげる。
「な、なんですか?」
「ううん、なんでもない」
みゆきの不安そうな顔に、こなたは思っていたことを口にするのを躊躇った。
「気になるじゃない。言いなさいよ」
不機嫌そうにかがみが急かす。
(………………)
みゆきの顔を見ると、彼女も聞きたがっている様子だ。
「うん……雨、降ってるじゃん?」
「それがどうしたのよ?」
「てるてる坊主の唄を思い出しちゃって」
「…………」


てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに
晴れたら金の鈴あげよ

てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
私の願いを 聞いたなら
あまいお酒を たんと飲ましょ

てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇って 泣いたなら
そなたの首を チョンと切るぞ


歌詞もメロディーも知っているみゆきは、頭の中で3番まで歌って身震いした。
晴れれば金の鈴。
”泣いたなら”は涙、つまり水のことでこれは雨を指している。
彼女は昨夜、おまじないのつもりでてるてる坊主を吊るした。
そのおかげか昼間は快晴に恵まれたが、ビーチバレーの最中に急に雨が降ってきた。
雨が降ったら――首を斬られる。
「ごめん、そんなつもりじゃ――」
必要のない罪悪感に駆られたみゆきを見て、こなたが慌てて取り繕う。
「い、いえ……」
ぎこちない笑みを返す。
上級生のやりとりをよそに、みなみは横で眠るゆたかを見守りながら先ほどのことを考えていた。
ゆたかの口から発せられた、あの呪文のような言葉。
どう考えても何かに憑依されたとしか思えない。
474惨劇館16:2008/09/12(金) 21:10:43 ID:LjWjoO/K
「さっきのゆーちゃんだけどさ」
てるてる坊主から離れたくなったのか、こなたが切り出した。
「あれって何かの呪文なのかな?」
自分と同じ考えを口にされ、みなみはドキッとしてこなたを見た。
「なんか数えてなかった? ひとつ、ふたつ、って……」
かがみも乗ってくる。
「よく分かりませんが、どうして小早川さんはあんな事を言ったのでしょうか?」
「誰かに操られて……?」
「そんな漫画みたいな話があるわけないだろ。きっと混乱してたのよ」
「混乱したからってあんな呪文みたいなの言うわけないじゃん」
「……そう、ですね。ハッキリと憶えてはいませんが、意味のある文章のようでした」
みゆきも難しい顔をして、必死にあの言葉を思い出そうとする。
しかしあの奇妙さに気をとられて内容をほとんど覚えていない。
「とにかく出ようよ。こんなところにいたくないよ」
他人に借りた別荘を、”こんなところ”呼ばわりしてこなたが立ち上がる。
発言自体は失礼極まりないが、みゆきも同意見だったようで、
「そうですね」
短く言って立ち上がった。
「どこ行くのよ? 迎えは明日まで来ないのよ?」
そう制するかがみには腰をあげる気配はない。
みなみもゆたかが気になっているようで、行動を起こしかける2人を不安げに見つめていた。
「ぅぅ…………」
ゆたかが目を覚ました。
「ゆたか!」
ハッとなって小さな肩に手をかける。
ゆっくりと上体を起こしたゆたかは、何も分からないように目をぱちくりさせた。
「あれぇ……みなみちゃん…………?」
ようやく視点が定まりみなみの顔を認めると、彼女は寝惚けたような声を出した。
その様子にこなたたちも安堵する。
「よかった」
蚊の鳴くような声でそう言うと、みなみはそっと頭を撫でた。
「ゆたか、覚えてる?」
目を覚ましたばかりで悪いと思いながらも、みなみはこれを訊かずにはいられなかった。
ゆたかは目を伏せて、
「うん……田村さんが…………!!」
声を震わせて涙した。
「……違う、その後の――」
「…………?」
みなみの問いにゆたかはキョトンとした目で見返す。
その仕草からあの出来事の記憶はないのだと全員が悟った。
(………………)
数秒の間があり、みなみはみゆきに視線を送る。
(言わないほうがいいと思います。小早川さんを不安にさせるだけですから)
みゆきは無言でそう伝えた。
ゆたかが自分の知らない間に不気味な言葉を吐いたと知ったら、それこそ錯乱しかねない。
記憶がないのならわざわざ教える必要はないだろう。
視線だけのやりとりでみなみはみゆきの言い分を理解した。
「かがみ、鍵貸してよ」
いつの間にか玄関にいたこなたが振り向きざまに言った。
「鍵なんかかけてないわよ」
やはりイラついた口調で面倒臭そうに立ち上がる。
こなたを押しのけるようにして、玄関扉に手をかけるが……。
「なんで?」
電話の時と同じようなリアクションをとる。
押しても引いても扉はびくともしない。
施錠していないにもかかわらず、まるで溶接されたみたいに動かないのだ。
横からこなたも手を伸ばして一緒に押す。
――動かない。
それならと今度は思いっきり引いてみる。
――動かなかった。
475惨劇館17:2008/09/12(金) 21:12:26 ID:LjWjoO/K
「ま、まさか……閉じ込められた……なんてことは…………」
少し離れたところで見守っていたみゆきがぼそりと言った。
誰に、というみなみの問いに、
「犯人に……」
力なく返す。
ふん、とツンデレのツンの部分を引き出したようにかがみが踵を返した。
「どうせ迎えは明日まで来ないのよ。ここから出たってしかたないじゃない」
「でも近くを通りかかる船があるかもしれないじゃん? その船に――」
「こんな離れた島に誰が近づくっていうのよ。それにこんな雨じゃ外にいるほうが危ないわよ」
「それはそうだけどさ…………」
「泳いで帰るわけにもいかないし、まだ中にいたほうがいいわ」
「でも人殺しと一緒にいたくなんかないよ!」
2人は本気なのか冗談なのかよく分からない強い口調で言い合った。
どちらの言い分にもそれなりに説得力があり、みゆきは言葉のラリーを静観する。
かがみは冷静に、こなたは感情的になって争っている。
普段ならやんわりと仲裁に入るハズのみゆきは、状況が状況だけに、
「一縷の望みはあります。少し外に出てみませんか?」
こなたの肩を持つ発言をした。
「もしかしたら通りかかる船があるかもしれません。駄目なら戻って来ればいいじゃないですか」
かがみは明らかに不愉快そうな顔になる。
「出るったって、どうするのよ。玄関が開かないんだからどうしようもないじゃない」
「窓からなら……」
みなみが割って入った。各々がロビーをぐるりと見回す。
正面の窓はかなり厚いガラスに覆われているうえに嵌め殺しだ。
どうやっても破れそうにない。
「部屋の窓だったら開けられるかも?」
諦めかけた時、ゆたかがおずおずと言った。
「ゆーちゃん、ナイス!!」
暗中に光明を見た想いでこなたが親指を立てた。
「行きましょう!」
一刻も早く出たいという想いはみゆきも同じなのか、勢い込んで言う。
5人はみなみの部屋へ走った。
ロビー西側の一番手前が彼女の部屋だったからだ。
2つ向こうの部屋には……ひよりの遺体がある。
できるだけそちらを見ないようにしてドアを開けて中へ。
荷物は丁寧に片づけられており、みなみの几帳面さが窺える。
入って右側にベッドがあり、左側にはクローゼット。突き当りに求めていた窓がある。
洋館には不釣り合いな横引きの窓だが、開閉できれば問題はない。
「………………」
ひとつ問題があるとすれば、その位置が異様に高いことだ。
窓枠の底辺はこなたの頭くらいの場所にある。
「けっこう高いね…………」
発案したゆたかが申し訳なさそうに言った。
彼女などは手をまっすぐ上に伸ばして、ようやくへりを掴めるくらいだ。
「ちょっと見てみます」
だが比較的長身のみなみはひょいっと飛び上がり、金属製のへりにしがみついた。
「あ、レールで手を切らないように気をつけてください」
不安定な姿勢で腹這いになりながら、体を前のめりに外を見やる。
風雨は先ほどよりも勢いを落としている。
「みなみちゃん、パンツ見えてるよ」
こなたがぼそりと言った。
みなみはさらに体を持ち上げて俯瞰した。
地面は多少ぬかるんではいるが着地できそうである。
「大丈夫です――」
一瞬の出来事だった。
開いていた窓がガシャンと音を立てて、凄まじい勢いで閉じた。
「………………?」
呆然と立ち尽くす4人。
476惨劇館18:2008/09/12(金) 21:13:44 ID:LjWjoO/K
飛び散った赤い液体が何であるのか。
床に転がるこれは何なのか。
そもそも何が起きたのかもすぐには分からなかった。
「いや……いやあぁぁぁぁぁッッ!!」
ゆたかの絶叫がこだました。
窓にべっとりと塗られた血液。
足元にあるのはみなみの腰から下だ。
その先は……どこにもつながっていなかった。
断面からは夥しい量の血が流れ、腸がだらんとはみ出していた。
「ああぁぁ…………」
数秒遅れて事態を理解したみゆきは、へなへなとその場に座り込んだ。
こなたもかがみも呆けたように真っ赤な窓を見ていた。
「出よう……」
からからに渇いた咽喉でこなたが言った。
「出ようよっ!」
血の臭いに吐き気を覚えながら、こなたは泣き崩れるゆたかを強引に立たせた。
続いて腰が抜けてしまったみゆきを。
「かがみも!」
3人を引きずるようにして足早に部屋を出る。
1秒もいたくなかった。
死んだみなみが可哀想だとかいう感情は湧いてこない。
とにかくここから離れたかった。
ぞくりと首筋に奇妙な感覚を感じ、こなたは恐る恐る振り向いた。
窓がゆっくりと開いていく。
(………………ッッ!!)
こなたは叩きつけるようにドアを閉めた。


477JEDI_tkms1984:2008/09/12(金) 21:16:12 ID:LjWjoO/K
以上、少し少なめですがキリがよいので今夜はここまでにします。
それではまた明日。

>>457

こういう直喩・暗喩が巧みな文章大好きです。
478名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:29:08 ID:SPZ8sb7C
>>477
相変わらず、ぞくぞくと夢中にさせる文章GJ!!

あと、なんとなくですが犯人がわかったような
たぶん外れてるでしょうけど・・・
479名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:30:27 ID:htN9Fq97
呪いなのか……?
それとも……
480名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:44:12 ID:dnYFWjsk
>>458
よく見るレスだけど、凹む意味が分からない。
競う為にSS書いてるわけでもないでしょうに。
481名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:55:33 ID:opqn3aJ0
>>471
こなた「あの人、東京の地震の時点で予知外れてたじゃん。だから、もうどうでもいいかなーって」
つかさ「へぇ…東京さえ無事だったら、もうどうでもいいんだ?」
こなた「っていうか、あの人最近になって愛知の地震は半年延期になったとか言ってたよ。延期て。」
つかさ「マジで?バロスwwwwwwwww」
482デフォ北:2008/09/13(土) 00:07:22 ID:TD8nNRO6
最近スレの勢いが物凄いですねぇw
では続きを投下致します

>>434
こなたは首を振りながら涙ぐむ

「嫌です、そんなの嫌です!!」
「もう手遅れなんです!!昨日からの衰頽を見たでしょう!
…もうそうじろうさんの脳細胞が殆ど欠落しています
このままですと、記憶どころか心肺機能も停止してしまいます
むしろ、今亡くなっていないのが奇跡なくらいなんです」

こなたはその場にへたりと座り込み、それ以来何も口にすることは無かった
絶望と虚無がこなたを襲う
医師の言葉も右から左
医師が去ってもこなたはその場に座り続けた

だがこのまま居る訳にはいかないので
こなたは定まらない足取りで病室へ向かった
誰にぶつかろうが声をかけられようが無反応
こなたが病室にたどり着くと
そうじろうはこの前のように目を閉じて眠っていた
そこには前まであった希望も無く
センチメンタルなこなたの心は確実に蝕まれていった

…お父さんが薬物乱用をしてたとでも言うのか
あの医師は何を言い出すんだ
私の心を欠片どころか粉々になるまでボロボロにしたいのか

こなたは漸次窶れていくそうじろうを見るだけでさえ胸が痛むというのに
揚句の果てにはこの病は薬物のせいだったなんて
そうじろうはたまに外出するが、こなたよりもたいてい家に居る
それに、倒れる二日前に健康診断の結果が帰って来たと言っていたので
仮に以前から薬物を乱用していたらすぐに発覚するだろう
となると、ゆたかが帰った日だけが残る
あの日は荷造りや何やらで忙しいかったので、恐らくそんな暇は無かった
となると、食べ物や飲み物に誰かが仕組んでいた可能性が上げられる
それは殺人事件を意味する

あの日こなたは三食全てを作り、そうじろう達に食べさせてあげていた
つまり、食べ物に含まれていた可能性は無い
仮にメタミドホスのような薬が食材に含まれていたとしたら
三人とも被害を受けているはずである
…となると、残るは飲み物である
あの日、そうじろうはゆたかの荷造りを手伝っていたので
飲み物の事もこなたに頼んでいた
ただ、荷造りが終わって休憩していた時には
ゆたかが自主的にコーヒーを入れてくれた
しかし、ゆたかはその時随分手が震えていたのが判った
483デフォ北:2008/09/13(土) 00:08:10 ID:vAcbOqnn
ゆたかにとって3人分は多かったのだろうか
いや、違う。あれは重くて震えていた手では無い
あの日のゆたかは気が動転したかのような喋り方だったから
それ以来、ゆたかが帰るまでこなた達は何も飲んでいない

つまり、その薬品が含まれていたのはコーヒー
信じ難い事だが、この結論から言うと
ゆたかが犯人、ということになる

それが理由で家を去る時に罪悪感染みた表情をしていた
というのなら辻妻が合う
それに、そうじろうに死んで欲しいと思っている小早川家のことだから
罪を犯してまでそうじろうを死に追いやるのは想像に難くないであろう
寧ろこなたにとって、それがゆたかを犯人と決定づける事実であった

奴らが罪を犯してまで私の大切な人を殺すのなら
私も同じ事をやろう
もはや、一度思い込めば自制すらきかない

こなたはカッターナイフをポケットに入れて
ジャンパーを着て帽子を深く被り、サングラスをかけて陵桜学園へ向かった

この時間は電車も空いている
こなたは僅かに不敵な笑みすら見せつつ、通学路を歩く
学園にたどり着くといつも警備員が挨拶するが、偶然にも警備員は居なかった
こなたはその隙を見計らって学園に入り、1年生の教室を目指した

丁度授業時間も終わって休憩時間であり
こなたはすれ違う生徒の不審な視線を気にも止めずに進んでいく
こなたは教室の中で一人本を読んで孤立しているゆたかを見つけた
どうやら、いつもゆたかにくっついている付属品達はまだらしい
今のうちに殺しておけば
特にゆたかに集中してもいないクラスメートに
暫く発覚しないまま逃げられるかもしれない

こなたはそのままゆたかに近付く

「…どなたですか?」

こちらを向いてきょとんとするゆたかの首元にこっそりカッターを構え
静かにさっと引こうとしたその時

「グッドモーニング、ユタカ?」
「あ、おはようパティちゃん」
「おわっ…!?」

こなたは慌ててカッターを隠す
くそっ…もう少しだったのに黄色髪の付属品の邪魔が入った

「オ、オゥー…ソチラノカタハ?」
「え、あっ…えーとそのー…」

こなたは挙動不審になっていた
どうやら自分がこなたということはバレていないようだ
ふと、パティが被っている帽子を取ろうとすると
こなたはさっと後退りして教室から逃げた

「変ナ人デスネ…」
「何だったんだろう…?」
484デフォ北:2008/09/13(土) 00:11:44 ID:vAcbOqnn
こなたはトイレに入って暫く作戦を考えた
最終的に、こなたは念のために逃げる寸前
屋上に来るよう促す手紙をゆたかの机に入れておいた
しかし、この格好で誘えばきっとゆたかのことだから付属品を連れて来るだろう

こなたは昼休みまで作戦を練りつつ、トイレの中で待つことにした

時折憤りがピークに達して、何度もトイレから飛び出して
あの悪魔の首を取ろうという衝動に駆られたが
騒ぎが大きくなるのは流石にこちらの身も危ない
こなたは怒りを温存するために死ぬ思いで堪えた

昼休みのチャイムが鳴ると深くこなたは被っていた帽子を取った
さっきの格好で屋上へ呼ぶのは不審がられるに違いないので
それならいっそこなたの格好で行くことに決めたのである

病院から制服も着ずに突然来たというのは違和感があるだろうが
家庭事情について内密に話し合うと瞞着しておけば
恐らく付属品は気を遣ってついては来ないであろう

こなたはゆたかの教室に入る
ゆたかは緑髪の付属品とご飯を食べていた
こなたは手を上げて声をかける

「ねぇ、ゆーちゃん」
「えっ…お姉ちゃん…」

ゆたかは以前のこなたに恐怖を覚えたのか、微かに震えているようだ
みなみは相変わらずか細い声で話す

「あっ、こなたさん…ゆたかがどうかしたんですか…?」
「あぁうん、ちょっと話があってね」
「どういう話ですか?」
「あぁ…うーん…ちょっとここでは言えないね
ゆーちゃんと二人になりたいんだ」
「内密な話ですか…?家庭事情とか…」
「うん…そそ。だから、悪いんだけどみなみちゃんはここで…」
「…そうですか…判りました。じゃあね、ゆたか…」

ゆたかはこなたに手を引っ張られて進んで行く
屋上へ着いて少し時間が経過しても、みなみが来ることは無かった
もはやこなたの思惑どおりであった
屋上の入口の建物は避雷針や通風孔の穴もあり、そこそこ広範囲の死角がある
こなたはゆたかを屋上端のフェンスに網が拉げるくらい押し当てる

「ひっ」
「正直に答えて。お父さんを殺したのは、ゆーちゃん?」
「…うっ…お姉ちゃん、病院はいいの…?」

ゆたかは顔を引き攣らせる

「さっさと答えろ!!」
「…ごめん」

ゆたかは唇を震わせ、涙をぽろぽろ零す

「私が、殺しました…」
485デフォ北:2008/09/13(土) 00:13:22 ID:vAcbOqnn
こなたは溜息をつきながらも、素直に自供するゆたかに若干驚いていた
まあ、別にゆたかは嘘をつくのが得意な訳でもなし、当然のことか
キリリと歯軋りの音を立てながらカッターナイフを取り出す

「お…お姉ちゃん…何を…?」
「…決まってんじゃん。
お前がお父さんを殺したように、私がお前を殺すだけだよ」
「…そっか。そうだよね…私の意志じゃなくても、幇助に繋がっちゃうよね…」
「何だ、ゆたからしくないね。命乞いくらいすると思ってたけど」
「お姉ちゃん…本当にごめんなさい…当然の報いだと思ってます…」
「マジで?弄り甲斐ないなー。どこまでムカつく女なんだよ」

ゆたかは目を閉じる
こなたはカッターを首元に構える
後はこれを引くだけ
それで復讐が出来る
手に汗が握り、背筋にも冷や汗が湧き出る
これを引くだけ
引くだけ
引く…だけ…

…何故だ、手が動かない
代わりに涙が溢れんばかりに出てくる
何をやってるんだ私は、目の前に居る奴は人殺しなんだぞ…?

「くっ…駄目だ…」

こなたは首元からカッターを離す
自分のことが信じられ無かった
こんなに酷い事をされたのに、実の父親を殺されたのに…
何で復讐さえ出来ないのだろう…

例えここでゆたかを殺したとして、お父さんは元気になるのか?
…なる訳がない
自分は臆病だな…
ゆたかとの思い出が脳裏を過る

病弱だったけど元気な姿を精一杯こなたに見せてくれたゆたか
一緒にゲームもしたり、沢山楽しく遊んだ
そんなゆたかが人殺しだなんて、実は信じたくも無かったのだ

でも、今の私は気が立ってて…
親戚であるゆーちゃんまで殺しそうになって…
ゆーちゃんを殺しても何も得しないのに…

その時ゆたかが私のカッターを握る手を掴み、そのまま自分の胸元に刺した

「ゆーちゃん!?」
486デフォ北:2008/09/13(土) 00:16:17 ID:vAcbOqnn
キリがいいのでここまでです
あっという間に執筆地点に到達してしまったので
少しの間投下はお休みします
そろそろ期末考査も控えていますので
487名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:28:30 ID:25PDDYDB
赤い悪魔が赤い天使になった
488名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 01:14:12 ID:6wOo+XRB
>>350まで読んだ。
お、追いつかねぇw
489お漏らし中尉:2008/09/13(土) 01:41:37 ID:j1ns271e
投稿数が半端じゃない・・・

>>197のつづきを投下します



自殺が出来ない・・・・

不可思議な表現方法である

「しない」でも「したくない」でもない、「できない」のだ
それは人間の自由意志を脅かされた、まさにそんな表現方法
第三の因子が介入した「行動制限」である

それは泉こなた本人が知らぬ間に植えつけられた、ある種の足枷によるものだ


時は少し遡る


その日は酷く日差しが強く、惨劇とは裏腹に太陽はカラカラと嗤っていた


晴天の日光浴日和
明るく包まれたその世界で
陵桜高校の屋上に集まる三人の女子生徒達

柊かかみ、つかさ そして高良みゆきである

柊姉妹はみゆきを囲むようにして話に耳を傾けていた
その内容は

「実は最近、面白いものを手に入れまして・・」
「何々?」
「面白いって事は、映画か何かなの?」

「これです・・ふふ」
みゆきは鞄から取り出したそれを手のひらにのせて微笑む
それは何かの・・・

「「ケース・・・?」」

指輪を入れるには小さいそのケースの中には、
髪の毛並みに細い針金のような物が大事そうにしまわれている

「これは、電子チップの一種なんです」

「電子チップって・・・」
「ポテトチップとは違うの?」

みゆきの眉がかすかに動いたのを察知してかがみはつかさを牽制

「・・・・・つかさ、アンタちょっと黙ってなさい・・・」
「え、うん・・・」
490お漏らし中尉:2008/09/13(土) 01:43:22 ID:j1ns271e
つかさは一瞬、不満そうな顔をしたが素直に口をつぐむ
それを合図にしたかの様にみゆきが再び口を開いた

「人間の感情や運動といったものが、どういった経過で伝達されるかはご存知ですか?」
「・・・また、難しい質問ね・・・」

「ふふ・・・簡単に教えてしまうのもつまりませんから、頭の体操ですよ」
「それもそうね・・・・えー・・・・と・・神経、いや・・・科学物質かしら?」

「流石かがみさんですね、7割といった所でしょうか」
「ありゃ?外れなの?」

「ええ、応えは電気信号です・・・まあ、質問が曖昧でしたので正解というのもあつかましいですが」
「電気信号ねぇ・・・思いつかなかったわぁ、で・・それの何が面白いのよ?」
「・・・電気信号・・・・?」

首を捻るつかさをよそに、秀才二人は話を進める

「実はこのチップは試験品なんですが、人間のある感情に対して『抑制効果』を発揮するものでして」
「抑制効果・・また、随分難しい言葉ね」

「ふふ・・・・ここからが面白いんですよ」
「・・・・・・」

みゆきの顔はいつもの穏やかな顔から、まるで悪魔のような顔に変貌している
もっともトレードマークの笑顔はそのままなのだが
その麗しい笑顔が禍々しさをさらに不気味なものに変えていた

そして、数十分後
いつものありがたーく迷惑な『みWIKI』なんかより
ずっと面白いウンチクを散々語られ、専門用語を幾多と使われたにも関わらず
かがみとつかさは満面の笑みで「すごい!それ本当!?」とチップを見つめていた

「ええ、ですからこの特殊な電子チップを泉さんの首に埋め込めば・・・・・」
「あの馬鹿の自殺癖を止めれる訳だ・・・」
「ざまぁ!・・・だね♪」
491お漏らし中尉:2008/09/13(土) 01:45:42 ID:j1ns271e
談笑の最中、それを沈黙へと変えたのは屋上の扉の音
鋼鉄の扉は冷たく、重々しい音を軋ませながら闇から少女を吐き出した

「こなた・・・・」

特に驚いた様子も無く、無感動にその名前を吐き捨てるかがみ
何をしに来たのかと言わんばかりに柊姉妹はこなたを睨む

「・・・・そんなに見ないでよ、私がそんなに怖いの?」

こなたは強気だ、苛められても苛められてもこなたは平然と学校に来る
それもその筈
こなたは知っているのだ
かがみとみゆきがいくら利口であり、巧妙に嫌がらせをしてこようが
こなたの遺書に名前が載れば死して尚、復讐が出来ることを・・・

『所詮は三人とも自分が可愛いお嬢様、自分を自殺に追い込める程の器は無い』

そうたかを括っているのだ

「どいてよ、私はみゆきさんに呼ばれてここに来たんだからさぁ、かがみんには用なんかないんだよ?」
「・・・・・あんた、ちょっと生意気よ・・・」

「なに?だったら殴ればいいじゃん・・・内申響くんじゃない?弁護士になれないよ?」
「・・・くぅ・・・」

放っておいたら殺し合いが始まりそうな雰囲気が息を凍らせる
つかさはジンジンする肺を両手で抱えるようにして震えていたが
たった一人、みゆきだけは笑顔で その可憐さを纏ったままだった

「まあまあ、お二人とも・・・宜しいじゃ有りませんか」

みゆきの声は真冬の暖炉のように、その冷ややかな空気を一掃する
かがみは「ふん・・・」と鼻をならすとこなたから目を背けて
みゆきを恨めしげに見た
492お漏らし中尉:2008/09/13(土) 01:49:09 ID:j1ns271e
こなたにいたっては「かがみに目を逸らさせた」という小さな余韻に浸りつつ
苛められっ子とは思えない程に傲慢な態度でみゆきに噛み付いていく

「みゆきさん、用事って何?まさかここで私を殺そうって言うんじゃないよね?」
「いいえ、そんなはず無いじゃないですか」

「ふーん、どうだかね?」
「どうして私が友人である泉さんを危険にさらさなければならないんですか?」

みゆきは未だ平静を保ち、凛とした声を響かせたが
こなたは違った

「良く言うよ!私がウザイからって理由で苛め始めた張本人が友達なんて言わないでよ!!」
「・・・・ふふ、それもそうですね」

「・・・・・・ふん」

こなたは少し哀しそうな顔をしたが、かがみとつかさの瞳にはそれが愉快に映る
一方、みゆきの目じりも若干『微笑み』とは違う形で笑顔を表現していた

「貴女みたいな方の為に私の経歴が汚れるのは不本意ですからね、たとえそれが自殺でも
 迷惑千万なんですよ・・・・ね?かがみさん・・」

「・・・・そうね・・・」

この会話の流れで自分の名前を呼ばれたかがみは若干戸惑ったが
そこは秀才である
これがみゆきからの「合図」である事を瞬時に悟るとズカズカとこなたの前に歩き出した

「就学、進学、就職、成功・・・あんたみたいなオタクには縁のない話よね?」
「・・・・!!」

「ほら、言い返せないじゃないの?ほんと、あんたって駄目よね〜」
「・・・そんな事・・・そんなこと無いもん!」

「あんたって私がいないと駄目だもんね〜、なんなら仲直りでもする?」
「・・・・え・・・?」
493お漏らし中尉:2008/09/13(土) 01:51:14 ID:j1ns271e
かがみはこなたの動きが止まった一瞬を見逃さなかった

『今だ』・・・・

即座にこなたの背後を取ったかがみはそのまま腕を絡めて羽交い絞めにすると
「つかさ!足!!」と妹に応援を要請した

つかさはやっとの思い出状況を把握し、こなたの足にしがみ付く

「はなせ!はなしてよ!!」

身長の小さいこなたは力も弱く、格闘技の経験や運動成績も嘘ではないかと思うくらいに華奢である

「残念だったわね、あんたと仲直りするつもりなんかこれっぽっちも無いのよ?」
「馬鹿ぁ!アホ!はなせ、デブ!」

こなたの執拗な罵声もいまのかがみには無意味である

「言ってなさいよ、それよりもっと面白い事が今から始まるんだからさぁ・・・あはは」
「そうですよ、泉さん・・・ふふ」

気が付いたら、みゆきが目の前におり・・・不安は骨頂に達する

「いや!なにするの!?」
「ほらほら、じっとしなさいよ!」
「こなちゃん、蹴らないで!!酷いよ!?」

みゆきの顔が少しずつ近づいてくる
恐怖が脳天にくいを打った瞬間・・・・

冷たいものが首にのめり込む・・・・・?

「ひあ・・?」

そして・・・一瞬首に違和感が走ったかと思うと
今まで感じたことの無い程の衝撃がこなたを襲った
494お漏らし中尉:2008/09/13(土) 01:52:49 ID:j1ns271e
「ひいいいいい・・・・・!!!!!!!!」

それは電気とも刃物とも鈍器とも違う刺激・・・
苦しいという部分では共通するが、ほかの何にも表現しようがない感覚だった
そして、それはとても切ない感覚だ・・・・

ドサ・・・・・

こなたはそのまま冷たい地面に倒れこんだ
日の光が消えていく・・・いや、瞳を閉じているのだ
はじめてのその感覚は少女の小さな体には刺激が強すぎたようだった

こなたの意識はそこで途切れる

「こなちゃん〜、死んじゃったかな・・かな?」
「まさか殺してないわよね、みゆき?」
「ふふ・・・殺してなんかいませんよ・・・ただ、死ぬほど気持ち良かったでしょうけどね・・・」

かくして、こなたの地獄の日々が幕を開けるのである



                             つづく
495名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 11:11:19 ID:kX72WLq1
やっぱ中尉とJEDIさんの文章素敵だわ。
前者は本当に流暢ですらすら読める。
後者は力強くぐいぐい引き込んでくるね。

何読んでりゃこんなん身に付くんだ?
流暢っていやラノベだし、力強く引き込んでくるのは文学だが、
二人ともラノベや文学につき物といえる、しつこ過ぎる比喩という弱点がない。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:48:39 ID:OB1UzCNS
まあ、そういうのがSSってものだからね。
ちゃんとした文章力ある人がSS書けば、そういう感じになるのでは。
たまにラノベチックな過剰な比喩とか挟む人もいたりするけど
そういう人は大抵文章自体がどこか怪しかったりするし。
(このスレには、そういう人はいないです。念のため)

プロが文章に過剰な装飾するのは、まあ文字数稼ぎ的な意味も
あったりするんじゃないのかね。
497赤いK悪魔の終焉2-10 :2008/09/13(土) 16:18:35 ID:pe5DqcFl
>>427 投稿無い様なので赤い悪魔終章2レス投稿します。
3分後投下予定。
498赤いK悪魔の終焉3-1 :2008/09/13(土) 16:23:31 ID:pe5DqcFl
事件から数日が経過した、大型連休も終わり本格的に5月が始まった。
テレビ・新聞では連日事件の事が報道されている。今までは、デスノートの事は秘匿されて来たが
ゆたか篭城事件により秘匿は困難になったと判断され公表される事になり世界中が驚倒した。
しかし死神の事は秘匿され、ノートは古代文明のオーパーツではないかという発表がなされた。
死神界の存在を公にするのは、宗教的にまずいので隠匿するのはやむをえないだろう。
最後のノートは、ゆたかが死亡するまで保管される事になった。年に一度Lと関係者によりノートが確認される。
ゆたかより先に、Lが死亡した場合はLの後継者の1名が新たに代表になり、ゆたか死亡後葬儀終了を待って焼却される。
竜崎の予想通り、解決した日の夜から雨になり、数日小雨が降り続いた。「キラ事件の犠牲者の涙雨」
と報じたマスコミも多かった。ようやく天候も回復したが、気温もあまり上がらず肌寒い一日だった。
夜11時のニュースを見終えた竜崎は外出の準備を始めた。
「ワタリ、今から出かけてきます。最後にある人に会います」。
「解りました、気を付けて下さい。」ワタリが竜崎に市内地図を渡す。
既に人通りは少ない、竜崎はコンビニでおにぎりや菓子パン、肉まんなどをいくつか買うと再び歩き出した。
竜崎は人気の無い、公園のベンチに座り、買って来たおにぎりを食べしばし休んだ。
ふとある気配を感じ、周囲に誰も居ない事を確認すると、ゆっくりと誰もいない空間に向け呼びかけた。
「そろそろ話しませんか、夜も更けてきました。心の準備は出来ています」。
ぼんやりとした光が立ち込め、やがて人の形を形成した。それはこなたにとてもよく似ていた。
「泉かなたさんですね。私の事は竜崎とお呼び下さい」。動揺も無く話しかける竜崎。
「こんばんわ、今日は竜崎さんに聞きたい事があります」。
「単刀直入に言います。4月19日に駅のホームからゆたかさんを突き落としたのは貴女ですね」。
「はい、私がやりました。こなたやそう君と仇を討ちたかったの。しかし、貴方が助けてしまった」。
「どうしてなの、もう少しでこなたやそう君の仇が取れる筈だったのに、場合によっては」。
「ゆたかさんの様に殺しますか。その気持ちは解ります」。
「そこまでは、力も使ってしまったので、でも変わりにストーキングしちゃいます」。
「なるほど、オヤシロさまならぬカナシロ様と言うわけですね」。竜崎は妙に納得した様子で答える。
「竜崎さんは、そう君みたいに面白い人ですね」。どうやらこの2人気が合うようです。
やがて再び両者の顔が真剣な物になる。竜崎がおもむろに口を開き、
「それでは何故ゆたかさんを助けたのか話します」。
「それは、貴方の愚かな犯行を止める為です。月並みな表現ですみません」。
499赤いK悪魔の終焉3-1 :2008/09/13(土) 16:33:22 ID:pe5DqcFl
「私も、様々な犯罪者と戦って来ましたが、幽霊の犯行を阻止したのは初めての経験です」。
「ゆたかさんが死亡した場合、事件の真相究明は難しくなっていたでしょう。
日本には古来より死者に鞭打つ事をダブー視する傾向があります。犯人が自殺し真相究明が出来なかった例もあります。
それで済めばよい方で、こなたさんが犯人ということで事件捜査が打ち切られていた可能性もあります。
事実私がいなければそうなっていたでしょう。貴女の行為は全くの逆効果です」。
かなたの顔は青ざめていた。自分の愚かな行為の意味を知らされた衝撃は大きい。
「私、母親失格ですね。こなたに取り返しの付かない汚名を着せようとしていたのね」。
「はい、その通りです。」ずばりと言い切る竜崎。かなたは怒る気力も消えうせた。
「うう、少し位フォローしてくれてもいいのに、そう君に言いつけてやるー」。泉かなたの憤慨
「いいえ、私もこなたさんを助けられなかった点では全く同じです。後10日早く帰国していれば・・・と考えてしまいます。
さらにゆたかさんを助けた事で、不可効事ではありますが4名もの犠牲者を出してしまいました。
今後私を非難する人も出るかもしれませんね。それが公正な世論と言う物です」。
「あの子を地獄に落として、こなたの痛みを・・・・今更遅いですね」。
「気持ちは解りますが、残念ながら、ある事情によりそれは不可能なのです。」
「何を言っているの、あんな酷いことをしたのだから地獄に落ちるのは当然じゃないですか」?
「所で、キラ事件に付いては知っていますか?最初のキラ事件の方ですが」?
「知ってます。レイさんと美空さんと言う方と友人になり教えて貰いました。貴方が解決したのでは」。
「そうです。実は、ゆたかさんも同じキラの能力を用いて犯行を行いました。
「ええっそうなの、こなたもそう君も・・・・酷い」。かなたの怒りは当然であろう、しかしかなたは知らなかった。
「実はキラの能力には厳しい掟もあります。能力を使用したものは天国にも地獄にも行けない、無だそうです」。
つまりゆたかさんが死亡した場合、ゆたかさんの苦しむ時間は僅か数秒です」。
「ええそうなの!知らなかった」。泉かなたの驚愕@@レイや美空は詳しいルールは知らないので当然である。
かなたは、大きく安堵の息を漏らし竜崎の方を向いた。微笑を浮かべている。
「竜崎さん、私を止めてくれてありがとう。これで思い残す事無く、2人の所にいけます」。
「こなたさんに、いずれゲームの再戦をしたいとお伝えください。半世紀ほど後になるかもしれませんが」。
それと、美空さん達に、Lがごめんなさいと言っていたとお伝えください」。
「責任を持って伝えますね。ではさよなら竜崎さん」。淡い光が立ち込め、一瞬視界が奪われる。
数秒後、竜崎が気付くと既にかなたの姿は無かった。
「さて、ヴァルハラでどんなゲームでこなたさんと対戦するか、60年後までに考えねばなりませんね」。
500赤いK悪魔の終焉3-1 :2008/09/13(土) 16:37:45 ID:pe5DqcFl
 これで本編は終了です。
ありがとうございました。やはり見るだけのほうが気楽でよいですね。
明日くらいにエピローグ投下して終了です。

文中のかなたの驚愕や憤慨はハルヒネタです。
「泉かなたは知らなかった」は秘密の県民ショーの「東京一郎は知らなかった」
が元ネタです。
501名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:20:42 ID:Bqw3F951
今更だが>>410-414の流れで、神奈川に対するフォローがなくてワロタw
502名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:40:50 ID:Bqw3F951
おっと、言い忘れてたぜ
>>500

遂にエピローグか
503名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 19:33:50 ID:vAcbOqnn
>>495
文章が流暢で引き込む力がある、というのはやはり
第一に頭に入っている語彙量に依存するものではないかと思います
でも、文学というのはそれだけの力で表せるものでは決してありません
流暢であったり、読者を魅了するような文章を書くには
それなりの経験、積み重ねがあってのことでしょう
もしくは天性の才能です
語彙量が多いと慣用句や様々な語彙で臨場感を醸し出せます
対して語彙量が少ないと、いくら頑張っても臨場感すら出しにくい訳です
それが出来る中尉さんやJEDIさんは貫禄ものです
住民が一昔前に比べて減っている今でも
それだけの評価レスを得ている中尉さんやJEDIさんは正にこのスレの鏡です
504名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:11:59 ID:yceiIiRw
ボキャブラリーはあんま関係ないと思うなー。
語彙なんて常識的な範囲を有していれば問題ないと思う。
それ超えると、古めかしい言葉だったり専門用語の領域に即突入する。
限られた読み手しか着いて来なくなる。

>語彙量が多いと慣用句や様々な語彙で臨場感を醸し出せます
出せない。臨場感は語彙よりも表現技法に依存する。
505ヤク中大分:2008/09/13(土) 20:23:32 ID:9jY85hef
ttp://upload.jpn.ph/upload/upload.php?id=26360
サイケデリック3

時間ができたのでまた再開します。
なかなか描けなかったので喫茶店の場面は飛ばしました・・・
今後描くかもしれないし、簡略化するかもしれないです。
506名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:27:42 ID:vAcbOqnn
>>505
つかさがかわゆいですw
507名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:29:50 ID:dxHyvnD3
>>503
貴方の文章は非常に読み難く鬱陶しい半面内容が薄いため
>>504氏の方が理に適っている事は容易に判断できますね
508名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:46:32 ID:vAcbOqnn
>>507
要するにそういうことですね
無駄に敷衍でなくシンプルに文章書いてればいいという訳です
509JEDI_tkms1984:2008/09/13(土) 21:28:41 ID:2+wJ7kqL
皆さん、こんばんは。
少し遅くなりましたが今夜分の投下をいたします。
510惨劇館19:2008/09/13(土) 21:30:28 ID:2+wJ7kqL
「蝋燭が……」
ロビーに戻った瞬間、みゆきが見つけた。
右から2番目の火が消えている。
ここまで来れば、そろそろ関連性が見出せる。
「あの蝋燭って」
気付いたのか、こなたが指差して言った。
「誰かが死ぬと消えるのかな?」
ついに”死”という言葉をストレートに出してしまう。
だがこれはみゆきもゆたかも薄々感づいていただけに、それほど大きな反応はしない。
おそらくその考えで間違いはないだろう。
ひよりの死の後に右の1本が消え、今またみなみの死後に消えている。
「たぶんそうだと思います。順番に右から消えて――」
「だったらさ、火を点けちゃえばいいんだよ!」
みゆきの言葉を最後まで聞かずにこなたが意気込んだ。
「そしたら2人も――」
「なにバカな事言ってんのよ!」
かがみが怒鳴った。
「田村さんも岩崎さんも死んだのよ!? 生き返るわけないだろ!?」
「…………」
そんなことはこなたも分かっている。
言わずにはいられなかっただけだ。
2人とも心肺停止などの類ではなく、蘇生の余地のない死に方だ。
蝋燭に火を灯せば死者が生き返る――。
こんな馬鹿げたこと、漫画でもネタにしないだろう。
錯乱しそうになるのを必死に抑え、みゆきは揺らめく火を見て考えた。
残っている蝋燭は3本、ここにいるのは4人。
考えどおりなら誰か1人が生き残ることになるが……。
(犯人なんて…いないんですね……)
ひよりの死に関しては凶悪な殺人犯がいると認識していた。
これだけの大きな館だ。
どこかに潜んでいて凶行に及んだ、と考えるのが自然だ。
が、先ほどのは違う。
外に誰かいた気配はないし、そもそも人体を切断するほどの強さで窓を閉めるなど人間にはできない。
それにこの蝋燭。
いったい誰がいつ火を消すのだろうか。
「帰りたい……お姉ちゃん…帰りたいよ……」
ゆたかが泣きながら呟く。
厭なこと、苦しいこと、痛いことから逃れたいがために泣く。
人間が生まれた瞬間からやっている、”やっても無駄な事”のひとつだ。
赤ん坊には親がいるから、泣けばどうにかしてくれる。
熱がある時も、お腹が空いた時も親が適切な処置をしてくれるが。
この場合はどうにもならない。
泣いたところで状況は何ひとつ変わらないのだ。
ひよりもみなみも間違いなく死んでいるし、いま自分たちが感じている恐怖が和らぐわけでもない。
「ゆーちゃん……」
こなたはそっとゆたかの頭を撫でた。
本来ならこの役目はみなみが担うハズだったが、今ではそれも叶わない。
「ねえ、喉渇かない?」
陰鬱な空気を吹き飛ばすように、こなたが間延びした口調で言った。
突拍子もないその言葉に、3人は目を丸くしたが、
「そ、そうですね。私も何か飲みたいと思っていたところでして」
「私もお茶が欲しいかな……」
パッと顔をあげて賛同する。
少しだけ、ほんの少しだけ表情に明るさが戻った。
4人は連れ立って厨房を目指す。
何でもいい、こうして何かをしないと落ち着かなかった。
実際、喉が渇いているというのは本当だ。
それに妙に体が熱くなったりその逆に寒気がしたり。時に吐き気もする。
511惨劇館20:2008/09/13(土) 21:31:49 ID:2+wJ7kqL
こなたとゆたかは夕食の調理をする際にここに来ているため、冷蔵庫の場所はすぐに分かった。
どこにでもあるような普通の冷蔵庫だ。
たしか食材と一緒にジュースも入っていたハズだと記憶をたどり、こなたが取っ手を引っ張った。
開けた瞬間、中にいたひよりと目が合った。
首だけのひよりがカッと目を見開いてこちらを向いている。
断面からこぼれた血はほどよく冷却されて、濁った塊となってべったりと付着している。
「あ…あ……ああ…………!」
後ずさったこなたはそのまま尻もちをついた。
その横でみゆきとゆたかも、足を掴まれたように動けずにそれを見ていた。
ひよりの眼球がすっと動いて4人を捉えた。
「血の大河流せ、骨の山築け。ひとつ、ふたつ、みつ、よつ、いつつ……。
魂、集め、集め、我に捧げるなら、血骨を以って命、生まれるぞよ。血の大河流せ、骨の山築け。
ひとつ、ふたつ、みつ、よつ、いつつ…………」
紫色の唇を小刻みに動かし、あの呪文のような言葉を唱えている。
「いや……いやだよ……」
ゆたかが駄々をこねるように頭を左右に振った。
「もういやだよぉ!!!」
弾かれるようにしてゆたかが走り出す。
3人が慌ててその後を追う。
病弱とは思えないほどの速さで廊下を駆け、ロビーを通り過ぎる。
「ゆーちゃん、待って!!」
ゆたかは自分の部屋に入るところだった。
すんでのところでこなたがドアノブを掴み、身を滑り込ませる。
やや遅れてかがみ、みゆきも中に入ってきた。
後ろ手にドアを閉め、肩で息をする。
狭い室内に4人の息遣いが不気味なほど響く。
「な…何よ……なんなのよ、もう!」
怯えているのか怒っているのか、かがみが拳を握り締めた。
この現象はさすがの博識なみゆきでさえも説明できないだろう。
理解できない、常識を超越した現象に彼女の頭はパニック寸前だ。
「どうなってるの? ドッキリ?」
恐怖を打ち消そうとしてか、こなたがおどけてみせる。
だが茶化しにしてはあまりに虚しすぎた。
「知らないわよ!」
かがみが怒鳴った。
みゆきはといえば、いま見たものが信じられないのか呆けたように天井を眺めているだけだった。
コツンコツン、とドアを叩く音が聞こえた。
びくりとして4人が顔を見合わせる。
512惨劇館21:2008/09/13(土) 21:33:31 ID:2+wJ7kqL
コツン……コツン……と、今度は遠慮がちに。
間違いなくこの部屋だ。
目の前のドアがノックされているのだ。
こなたたちは何となく開けてはならない気がした。
ゆたかがにわかに破顔し、
「警察だよ! きっと警察だよ!」
ドアに駆け寄ろうとする。
その手をこなたが引いた。
「離してよ、お姉ちゃん! 警察の人が来てくれたんだよ!?」
「通報もしていないのに来るわけないじゃないですか!」
みゆきが震える声で言う。
「電話が通じないから見に来てくれたんだよ! 早く開けなくちゃ――」
「ゆーちゃんっ!!」
こなたの手を振りほどいて、ゆたかはドアに飛びつき一気に開けた。
――誰もいなかった。
「えっ…………?」
気配を感じてゆたかが視線を下に向ける。
――いた。
みなみだった。
腰のあたりから臓物を引きずりながら、腕を支えに這い寄ってくる。
「ゆたか……」
恨みがましい目でゆたかを見上げる。
上半身だけのみなみが緩慢な動きでゆたかの足を掴んだ。
「…………!!」
悲鳴をあげようとしたが声にならない。
見下ろしたまま動けないゆたかを、こなたが後ろから引きずり込んだ。
そして慌ててドアを閉める。
「………………」
全員が見てしまったのだ。
ひよりに続き、あり得ない現実を。
コツン、コツンと再び音。
みゆきたちは耳を塞いだ。
「な、何よ! 何なのよこれ!!」
かがみが怯えを怒りに転化したように叫んだ。
「どうなってんのよ! 岩崎さんも田村さんも……!」
叫びたいのはみゆきも同じだった。
が、自分だけは冷静でなければならないと言い聞かせ、小刻みに震える体をどうにか抑えつける。





数分もするとノックの音は聞こえなくなった。
だが張りつめた空気は彼女たちの神経を過敏にしたままだ。
まだ外にいるような気がする。
誰もがそう思っているようで、ドアを凝視したまま一歩も動かない。
不気味な静寂の中、互いが互いを見つめた。
これからどうなるのだろうか、という無意味な問いと。
これからどうすべきか、というこれもまた意味のない問いを視線に含ませる。
「ひとつ、ふたつ……」
突然、ゆたかが口を開いた。
「罪深き魂、我に捧げよ。魂、集め、集め、我に捧げるなら、血骨を以って命、生まれるぞよ」
先ほどと同じ、あの言葉を。
声は確かにゆたかのものだが、彼女の意思ではないとこなたは直感した。
「ひとつ、ふたつ、みつ……」
低い声で呟きながら、厨房から隠し持ってきたのか果物ナイフを振り上げた。
「ゆたかちゃんっ!?」
「ゆーちゃん!」
かがみとこなたが同時にその手を掴もうとした。
だが遅かった。
513惨劇館22:2008/09/13(土) 21:36:07 ID:2+wJ7kqL
刃先はするりと入り込み華奢な少女の腹を抉る。
傷口からボトボトと鮮血を垂れ流しながら――。
ゆたかは崩れ落ちた。
その様子を3人は黙って見ていた。
短時間のうちに現実離れした死に何度も触れてきたせいで、感覚が麻痺したらしかった。
またか、という程度の思考が首をもたげてくる。
「どうなってんのよ!!」
先に声をあげたのはかがみだった。
「誰かいるんでしょ!? 出て来なさいよ!!」
かがみは壁に天井に窓に向かって叫んだ。
取り乱した様子のかがみを2人が押さえつけるように止めた。
だが目の前でゆたかを喪ったこなたにも精神の限界が近かったらしい。
「悪霊だよ! 悪霊がいるんだよ!」
場合が場合ならまたどこぞのゲームかアニメのオタクネタかと思うようなことを言った。
「悪霊に決まってるよ! それなら説明がつくもん!」
全く説明がつかないが、こなたはもう悪霊のせいだと決めつけている。
「きっと、ゆーちゃんは悪い霊に取り憑かれたんだよ!」
「泉さんもかがみさんも落ち着いてください。悪霊だなんて、そんなのありえませんよ。
小早川さんは……こう言っては申し訳ないですが、気が触れたゆえの行動だとも……」
「じゃあ、ひよりんやみなみちゃんは!?」
そこを突かれてしまうと、みゆきにも反論することはできない。
悪霊など信じたくはなかったが、といってあの現象も科学的に証明できない。
人体を切断する窓も、語る首も、這いずる上半身も。
514惨劇館23:2008/09/13(土) 21:37:59 ID:2+wJ7kqL
「来なきゃよかった…………」
そうぼやくこなたに、かがみの眉がぴくりと引きつった。
「ゆーちゃんと家でゲームしてればよかったよ。そしたら、こんな事にならなかったのに」
「…………」
「ひよりんもみなみちゃんも……こんな所に来たからだよ……!」
「い、泉さんっ!」
みゆきが遮ろうとしたが遅い。
「悪かったわよ」
背を向けてかがみが不貞腐れるように吐き捨てた。
「私はただみんなと楽しく過ごせたらと思って誘ったけど。そうよね、誘わないほうがよかったわね」
同じ凄惨な現場を目撃しても、ショックの度合いはかがみとこなたでは違うらしい。
後ろ向きに明らかにこなたへの敵意を表しながら、
「部屋に戻るわ。どこにいたって明日まではここから出られないんだから」
ドアノブに手をかけた。
「待って下さい! 一緒にいたほうが安全です!」
奇怪な現象を前に、孤立しようが団結しようがもはや危険には変わりない。
だがこの中で最も良識的なみゆきは、固まって待機するほうがまだ安全だと考えた。
「意味ないわよ。どうせ悪霊に憑かれるんだから」
こなたへの怒りは、ひとり冷静であり続けるみゆきにも向けられた。
「みゆきも自分の部屋にいたほうがいいんじゃないの?」
迷惑なとばっちりだ。
見ようによってはチャームポイントにもなるツリ目は、突き刺すような視線でみゆきを見ている。
「………………」
みゆきは何か言いかけたが結局言葉にならず、さっさと部屋を出て行ったかがみを見送るしかできなかった。
あまりに重苦しい沈黙が場を支配した。
こなたは血の海に倒れるゆたかの頭を撫でている。
愛しそうに、血液が染み込みだした柔らかな髪を1本1本、丁寧にほぐすように。
いつまでも愛撫していた。
その様を寂しげに見つめていたみゆきは、眼鏡をかけなおすとドアノブに手を添えた。
「どこ行くの?」
視線はゆたかに落としたままこなたが訊いた。
「かがみさんのところへ――」
私も、という言葉を期待したみゆきだったが、こなたはゆたかから離れようとしない。
小さな体をさらに小さく折り畳むようにしゃがみ、病的なほど愛撫を続ける。
「鍵をかけておいてください」
施錠など何の役にも立たないが、こういう時のお約束の言葉だ。
みゆきは返事を待たずに部屋を出た。
注意深く観察したが、みなみの姿はどこにもなかった。


515JEDI_tkms1984:2008/09/13(土) 21:42:10 ID:2+wJ7kqL
以上、今夜はここで終わりです。
約半分が終了しました。
冗長な文章を短くまとめるのが今後の課題です。
ではおやすみなさい。
516名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:00:37 ID:yceiIiRw
>>505 >>515
二人とも乙。それとgj
517名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:25:43 ID:dNqB0ObM
読書の秋にぴったりですな。
518名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:33:44 ID:YP7r+lFf
>>515
乙です。面白いんだけど、かがみの「〜だろ?」っていうのが何か変な感じがするので出来れば「〜でしょ?」にしてほしいです
519名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:36:37 ID:dNqB0ObM
こなたとみさおに対しては、原作だとそんな感じ。
520名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:59:30 ID:YP7r+lFf
>>519
ごめんなさい。原作はあまり見てないので知りませんでした
失礼しました
521名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:09:05 ID:lcTa+AqD
大分も復活したのか。マジで祭りだな
出し物の豪華さの割りに、一般参加者が少ないのが悲しいが
522名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:35:42 ID:ZVNqGfB6
仙台コミケが終わったら漫画で参加するわ
523名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 15:27:31 ID:1l7Ielyl
>>522
ハイハイ
信じないで待ってるわ
524名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:14:52 ID:Yd8UR6l6
コンプのCMのこなた
声違いすぎワロタ
525名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:24:45 ID:qNHBG7ta
このスレでの投下宣言は当てにならないからな経験則上
526名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 18:21:32 ID:WzwBBG8X
ラノベ君とかラノベ君とかラノベ君とかな
527名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 18:51:33 ID:ozx4Nlv2
だから先駆けて潰すのさ
528名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 20:45:10 ID:WzwBBG8X
でも赤いk悪魔の人はきちんと投下してたな
言っちゃ悪いけど、途中で投げ出すかと思ってたわw
529名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 20:48:53 ID:KQwULDXF
まあ、軽い気持ちでの投下宣言はよくないね
530名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 20:53:53 ID:7Oa5lixD
そんなの大したことじゃないよ。
それよりそれよりあの仕事のほうが大変だったよ。
がくん!
たっちゃん何を言っているんだあ!!
目の細いにいちゃんが、意地を張ったかのように、
何か言っている。


531名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 21:21:01 ID:ECQaJRmV
まさに駄スレ
まさに屑スレ
まさに糞スレ
存在価値の無いスレとはこのこと
こんなスレにいる奴等が信じられない
お前らよっぽど不幸な人生なんだね寂しいね
精々こなたんを羨ましがってればいいよ、悲しいね
いつか幸せなことがあるといいね、人を妬んでる内には来ないけど
532名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 21:26:07 ID:KQwULDXF
>>531
妬んでるんじゃなくて
愛してるんだって言うことがいつになったら判ってもらえるんだろうね
533名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 21:39:07 ID:ECQaJRmV
お前らが愛してるとほざいても絶対に信じられない
俺は好きな子が死んだら悲しい、スレタイからして吐き気がする
本当はこんなスレに書き込むのも嫌だ吐きそうだ
でも書き込まずにはいられないはらわたが煮えくり返るムカついて仕方ない
手前等が愛してるなんて軽々しく口にするなやボケナスが
俺には土下座しなくてもいいからこなたんに土下座して謝れ屑が
534名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 21:45:18 ID:KQwULDXF
>>533
まあ、このスレの理論というか概念というか
それを説明するのにはとても60行では書けないので
諦めてくれないか?
とりあえず土下座はしておくから
535名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:05:07 ID:b5mRjumm
>>533
それはこなたの意図に反するレスです
作中のこなたは同人も好んで読みBLも受け付けます
もちろんエロも読みます
同人は作品そのものを愛する人たちにとっては不快かもしれません
でも、こなたはそれを好んで買います
BLは作品やキャラが大好きな人からしてみたら不快かもしれません
だけど、こなたはそれを好んで集めます
おそらくそれは「キャラに対するこなたの愛」なのだと推測します
したがって533氏の言う

>お前らが愛してるとほざいても絶対に信じられない
は真のこなた好きの発言では有りません
こなたのオタクである部分を否定している事にも繋がります

>俺は好きな子が死んだら悲しい、スレタイからして吐き気がする
例えば、この言葉をBLなどに当てはめるとします

「俺は好きなキャラが男同士でやってるとキモい!スレタイからして吐き気がする

 こうなる訳です
では、これに対してこなたはなんて返すでしょうね?
おそらくこなたはそんな真っ直ぐなあなたのレスに対してこう答えるでしょう

「夏厨 乙!」

手厳しいレスですが仕方ありません
大丈夫、みんな貴方の事はちゃんと解ってますよ
だけどキャラに対する愛はそれぞれなんです

このスレが気に入らなければ、二度とここには来ないことです
それがこなたファンであるあなたの役目です
536JEDI_tkms1984:2008/09/14(日) 22:12:26 ID:UHWab2uR
みなさん、こんばんは。
このスレの人たちはすごく優しいですね。
新参に対しても歓迎してくれるので居心地のよい限りです。
僕は>>533さんのような意見は「独善的で狭い」とか思えませんでしたが、
見方を改めるようキッカケになりました。
それはともかくとして、遅くなりましたが今夜分を投下します。
537惨劇館24:2008/09/14(日) 22:14:33 ID:UHWab2uR
(………………)
ゆたかの部屋を出たみゆきは、ロビーに人影を見た。
かがみだ。
自室に戻ると言いながら、彼女は暖炉に向かって立ったまま動かない。
「……かがみさん」
呼びながら自分も暖炉――その上にある燭台を見てしまう。
火の灯った蝋燭は2本になっていた。
もはやこの5本の蝋燭が示す意味は明白だ。
自分の考えが正しいものであると確信した上でみゆきは、
「かがみさん」
もう一度、その名を呼ぶ。
先ほどの怒りを引きずっているらしいかがみは、不愉快そうな顔でみゆきを見る。
「何か隠していらっしゃるのではありませんか?」
「…………ッ!?」
まさかの一言に、かがみは異常なほど狼狽した。
その仕草がみゆきに更なる確信を抱かせる。
「以前から様子がおかしいとは思っていましたが、やはり何かご存じなんですね?」
問い詰める口調にかがみは何も答えない。
数秒の間をおいて、
「なに言ってるのよ? 隠し事なんてしてないわよ」
動揺を隠すためか語気を強めて返す。
「ここに来る時に船頭さんに訊いたのですが、あの船は10人乗りだったそうですよ」
「…………」
「かがみさん、仰いましたよね。6人乗りの船だから他には誰も連れて行けないと」
「初めて乗る船だったのよ。私が片付けに来てた時はもっと小さくて――」
「船頭さんとの会話を聞く限り、初対面ではないように感じましたが?」
「初めてだって言ってるでしょ?」
「降りる時、”いつもすみません”と仰ってましたよ?」
「…………」
レンズの奥から覗く柔和だが厳しい目に、かがみは返答に窮した。
「この蝋燭もかがみさんが置いたのではないですか?」
みゆきがちらりと暖炉の方を見やる。
「最初にここに来た時にはありませんでした。装飾用の暖炉は目立ちますから、誰もが一度は目を向けたハズです。
蝋燭を確認したのは浜に出かけ、雨の中を帰って来てすぐです」
反応を確かめるために、みゆきはそこで言葉を切る。
かがみが拗ねたように視線をそらした。
「かがみさんだけは用があると言って、しばらく残られましたよね。おそらくその時に置いたのでは?」
「あ、あれは……ビーチバレーの道具を探してたのよ」
どうだ、と言わんばかりに意気込む。
しかしその躱(かわ)し方を予想していたみゆきは、
「ネットを包んでいた袋は新しい物に見えました。事前に用意していたのでしょう。
それを10分以上もかけて探すのもおかしな話です」
淀みなく推理を披露する。
それに、と彼女はさらに付け足す。
「私や泉さんが外に出ようと言うのに対し、かがみさんは頑なに館内にいることを勧めました。
普通、このような異常事態ではとにかく難を逃れようとするのが自然な反応ではないでしょうか?」
自分は自然なのだ、とでも言いたげにみゆきが詰め寄る。
反射的にかがみが一歩退いた。
みゆきも初めは、良識があって冷静なかがみの”館内にいるほうがいい”とする案には理解を示していた。
しかしひよりが死に、みなみが死んでもなお留まり続けたいというのは分からない。
あまりに落ち着きすぎている。
「夕食の準備がなかったのも、今にして思えばおかしな話だと思いませんか?
あの時のかがみさんには、もう夕方以降の予定などなかったのではありませんか?」
「………………」
「もっと言うなら、私たちをこの館に招きさえすればよかった……違いますか?」
かがみは沈黙を守った。
この秀才が何を言うのか。どこまで気付いているのか。
どんな推理をしてくれるのか。
かがみは興味を持った。
538惨劇館25:2008/09/14(日) 22:16:49 ID:UHWab2uR
「決定的だったのは、つい先ほどのことです」
「…………?」
「小早川さんの部屋を出る時――なぜ臆することもなくドアを開けられたのですか?」
聡いかがみはこの問いの意味をすぐに理解した。
冷や汗が流れる。
「小早川さんがあんなふうになってしまって……それに外にはまだ…みなみさんがいるかもしれません。
かがみさんのあの時の行動は軽率という言葉では片付けられません」
「いや、あの…………」
「まるでかがみさんだけが身の安全を保障されているような、そんな印象を受けました」
そこまで言い切られ、かがみは目を伏せた。
そのまま一歩下がる。
「あの際にかがみさん、仰いましたよね。”どこにいたって明日まではここから出られない”。
迎えの船は明日まで来ない、という意味だと思いましたが本当は違うのではありませんか?」
みゆきが半歩詰めた。
名探偵ぶりを披露するのはここまでだ。
「お話しください。あなたはいったい何を――」
みゆきは初めて、かがみのことを”あなた”と呼んだ。
友人に対する愛称ではなく、敵意こそ持たないが一定以上の距離を置きたい時に使う呼称だ。
「さっきから私がどうとか言ってるけど、田村さんたちが死んだのも私のせいだって言いたいの?」
俯いたまま、声を殺してかがみが問う。
「い、いえ…そうとは……ですが……」
逆に問われて歯切れが悪くなる。
「私たち、ずっとトランプやってたわよね? どうやって田村さんを殺したの? っていうか誰がやったの?」
「で、ですから…それは…………」
「岩崎さんはどうなのよ? 誰も窓を閉めてないでしょ? ゆたかちゃんにしたって同じよ」
たしかにそうだ。
ここにいる誰もが3人を殺せない。
百歩譲ってひよりに関しては何者かが殺害したとしても、みなみの件は説明ができない。
ゆたかに至ってはあの時、みゆき自身が言ったように気が触れた故の自殺かもしれないのだ。
「なんて、さすがのみゆきもそこまでは推理できないわよね」
かがみは急に勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
先ほどまでとは正反対の表情に、みゆきは底知れない恐怖を覚える。
「さすがに”みwiki”って呼ばれるだけのことはあるわね。どれも決め手に欠ける気がするけど鋭かった。
注意力っていうのか、洞察力っていうのか、そういう感覚が優れてるんでしょうね」
「…………?」
かがみの言葉はどれもが称賛するものだったが、言われているみゆきは褒められているとは思えなかった。
場違いな彼女の笑顔が、妙に艶めかしくて怖い。
「普通の人なら見過ごすようなところもちゃんと見てる。で、どのあたりから気付いてたの?」
「……正直に申し上げれば…かがみさんに誘われた時からです」
怯えを隠すようにみゆきはしっかりとした口調で答えた。
だが声は滑稽なほど震えている。
「寂しさを紛らせるために誘ってくださったのだと私も思っていました。ですが……」
そこでわずかに言葉を詰まらせる。
「いくらなんでも早すぎる気がしましたし、何より気になったのはこのメンバーです」
みゆきは軽く目を閉じて、この館に生き残っている者、この館で命を落とした者の顔を思い浮かべた。
かがみは想いに耽るみゆきを嗤(わら)うように、
「なるほどね、いくら何でもちょっとあざとすぎたかもね」
わざと声のトーンを上げて言った。
それから逃げ出したくなるほどの沈黙をもたらした後、かがみはいつもの口調で言った。
「こなたの言ったことは正解よ。全部悪霊のおかげなの」
「まさか…………?」
「本当よ。でないと説明つかないでしょ?」
みゆきは体の震えを必死に抑えながら、かがみをよく観察した。
あまりに突飛な発言だったために頭の中を整理する時間が必要だった。
口調や顔つきを見る限り嘘や詭弁ではなさそうだ。
「あ、悪霊だなんて……そんなの存在するハズがありません」
言葉とは裏腹に、みゆきの語気はあまりにも弱々しい。
非科学的なものを否定したいとする想いがあるのに、理性の奥ではかがみの言葉を信じている。
悪霊などいるわけがない。だが、悪霊の存在を認めなければ館で起こる現象の説明ができない。
英邁な彼女は背反する思考ロジックの渦に呑まれた。
539惨劇館26:2008/09/14(日) 22:17:55 ID:UHWab2uR
「”存在するハズがない”なんて言葉はね――」
かがみはいつものように腕を組み、
「その存在を知らないだけの人間が使う戯言(たわごと)よ」
厭らしく笑んだ。
「そんな……まさか…………?」
かぶりを振るみゆきは、しかし脳裏ではその存在を認め始めていた。
「神社の娘が悪霊だなんてバカげた話よね」
まるで世間話をするように笑いながら言う。
「でもね、もうこうするしかなかったのよ」
笑ったかと思えば、今度はふっと寂しそうな表情になる。
みゆきはかがみが分からなくなった。
「つかさが死んだ時のこと、憶えてる?」
どういう事かと言いかけたところに問われ、みゆきは開けた口を閉じて沈黙を返す。





 つかさに突然訪れた死は、今から2週間ほど前に遡る。
秋葉原で大手ゲームブランドのイベントが開かれた日だ。
その会社は未成年では購入もプレイもできない、いわゆる18禁のゲームメーカーの老舗だった。
会場に入った100名には、オリジナルのトレカが配布されるという触れ込みだった。
先着順ではなく、入り口で配られる番号札と抽籤番号が一致した者だけが手に入れられるシステムである。
それがどうしても欲しいというこなたとひよりが、つかさたちを誘って秋葉原に繰り出した。
人数が多いほうが当選する確率も高くなる。
その日はこなたとひよりを筆頭に、かがみ、つかさ、みゆき、ゆたか、みなみの5人が半ば強引に連れ出された。
みゆきは困惑していたが、番号札を受け取るだけでいいから、というこなたの押しの強さに承諾した恰好である。
当日、会場は1000人を超える客でひしめいていた。
押し挟まれながらもなんとか番号札を手に入れる。
こなたとひよりはイベントを楽しむためと、かがみたちから番号札を受け取って会場の奥へ消えた。
その手の話題に全く興味のない彼女たちは少し離れた休憩スペースで時間をつぶすことにした。
しばらくすると人混みに酔ったのか、ゆたかが気分が悪いと座り込んでしまった。
傍にいたみなみが濡れたハンカチで汗を拭き取るなどしていたが、顔色は悪くなるばかりだった。
やがて介抱の甲斐なく、ゆたかはとうとう高熱を出して倒れてしまった。
みゆきが慌ててケータイで救急車を呼ぶ。
だがイベントはビルの中で行われていたうえに、周囲は道が狭く入り組んでいたために救急車が現場まで入れない。
4人でゆたかを大通りまで運ぶ。
こなたとひよりにはかがみがケータイで連絡した。。
だがこの2人は会場の奥部におり、雑踏に巻き込まれて身動きがとれないらしい。
ほどなくして救急車が到着する。
熱に浮かされるゆたかが担架に乗せられる。
救急隊員が付き添いが必要だと言ったので、つかさがその役を買って出た。
もともとイベントには興味がなかったから、ここを離れることにもなんら抵抗はなかった。
救急車はゆたかとつかさを乗せて近くの病院へ。
医師の診察によると何の問題もなかったらしい。
他の人に比べて疲労が溜まりやすい体質であって、投薬や手術は必要ないとのことだった。
ゆたかはしばらくの間、空き室で休むことになった。
夕方にはそうじろうが迎えに来るという話になり、つかさは役目を終えて病院を出た。
その帰り道、居眠り運転をしていた大型トラックにつかさは撥ねられた。
弾き飛ばされたつかさは目立つ傷こそなかったものの、頭を強く打ちつけて即死だったという。




540惨劇館27:2008/09/14(日) 22:20:03 ID:UHWab2uR
 その時の様子を思い浮かべたみゆきは、苦痛に顔を歪ませた。
「泣いたわ。抜けてるし朝起きるのは苦手だし、頼りないところもあったけど、私の可愛い妹だったから。
つかさが死んだ、なんて言われても信じられなかった」
「…………」
「受け容れたくなかったのよ。あの子はもういないって……」
「え、ええ……」
「でもね、つかさはもうすぐ生き返るのよ」
「ええ…………えっ!?」
みゆきは目を見開いてかがみを凝視した。
「悪霊がつかさに命を与えてくれるのよ」
信じられないことを言う。
「世の中にはね、善い悪霊と悪い悪霊がいるって知ってた? あ、世の中ってのはちょっと違うか――」
あはは、とかがみは照れ笑いを浮かべた。
「善い悪霊のほうはね、5人の命を捧げればつかさを生き返らせてくれるの」
「そんな……そんなバカな話が……」
「1人に対して5人って割に合わない気がするけど、手数料だと思えば納得よね」
信じられないが、信じるしかない話だ。
「そ、それで私たちをここに呼んだのですか?」
「そうよ」
分かりきったことを訊くな、という口ぶりでかがみが言った。
「どうしてそんな事を……」
「……どうして?」
かがみが鋭い目でみゆきを睥睨する。
「あんたたちがつかさを殺したからよ」
驚くほど、恐怖を感じさせるほどに低い声でそう叩きつける。
この話をしてからのかがみの口調や表情は喜怒哀楽がころころと変わる。
その変貌ぶりがみゆきの思考を狂わせる。
「こ、こ、殺しただなんて……」
「こなたたちがくだらないイベントに誘わなかったら、つかさは死なずに済んだのよ」
「…………」
こなたとひより。
確かに発端はこの2人にあったかもしれない。
つかさの死に対する悲しみと憤りを、彼女はこなたたちにぶつけているだけではないのか。
みゆきは思った。
「みなみさんや小早川さんはどうなるんですか!? お二人がいったい何をしたと――」
「ゆたかちゃんが倒れたからよ!」
「どういうことですか!?」
「あの子が熱なんか出して倒れるから救急車を呼ぶハメになったのよ。それに岩崎さんも。
普段はあんなにベタベタしてるくせに、付き添いが要るって段になったら何も言わなかったわね。
仲が良さそうに見えたけど、岩崎さんもけっこう薄情な子だったのよ。分かるでしょ?
あの時、いつものように岩崎さんが付き添いを買って出ていればつかさは生きられたのよ」
怒っているような、笑っているようなよく分からない顔でかがみは滔々と述べた。
(かがみさん……あなたは…………)
間違いない。
かがみはここにいる全員を殺すつもりでいる。
実際に行動するのは悪霊のほうだろうが、それがかがみの意志であることに変わりはない。
死に対する恐怖はみゆきも人並みに持っている。
生きていたい、死にたくないというごく自然な感情だ。
だから死者が出る毎に火が消えていく蝋燭を見た時、彼女は咄嗟に頭の中で勘定した。
生きている者の数と、火が灯っている蝋燭の本数と、そこからはじき出される自分が生き延びる確率を。
誰かが死ぬ度に、自分が最後の1人になる確率は上昇していく。
はじめは16%程度だが、最後には50%まで跳ね上がる。
不謹慎極まりないが、彼女も所詮は人の子。
心のどこかでは誰かが死ぬことで、自分が生き残れるようにと願っていた。
その祈りは届かなかった。
これらが全てかがみの仕組んだことなら当然、生き残るのも彼女ということになる。
「わ…わたしも……?」
「そうよ」
キッパリと言った。
541惨劇館28:2008/09/14(日) 22:21:18 ID:UHWab2uR
「救急車を呼んだのはあんただったわよね?」
分かっていることを確認するように首を傾け、かがみが蔑むようにみゆきを睨んだ。
「かがみさん、あなたはおかしいです!!」
絶対に他人を貶すことをしないみゆきが、保身を懸けてかがみを批難した。
「つかささんの死は事故です! 誰のせいでもありません! あれは偶然が重なった事故なんですよ!?
それを悪霊を使って生き返らせるとか……冷静になってください!」
みゆきの言うとおりだった。
誰かがつかさを死に追いやろうとしたわけではない。
こなたとひよりがイベントに誘い、ゆたかが倒れ、みゆきが救急車を呼び、その付き添いにみなみではなくつかさが同行した、というだけの。
偶然が重なって起きた悲劇。
客観的にはそうなるのだが、姉であるかがみにはそう割り切れるものではなかった。
「よく言うわね」
みゆきが”偶然”という言葉を使ったことに、かがみは明らかに腹を立てていた。
その言葉を用いて許されるのは第三者だけだ。
偶然を盾にして罪の意識から逃れているにすぎない。かがみはこう考えている。
「やめさせて下さい! こんな事をして本当につかささんが生き返るとでも思っているのですか!?」
みゆきは嘆願した。
悪霊の仕業だろうが何だろうが、このままでは自分もこなたも殺される。
助かるにはかがみを説得するしかない。
「虫のいい話よね」
怯えた様子のみゆきを嘲るように言い放つ。
「つかさを殺したくせに、自分は助かりたいってわけ?」
「ち、違います! そうじゃありません! 私はかがみさんに罪を重ねて欲しくないだけです!」
「……罪?」
「そうです。悪霊などを信じて必要のない死を繰り返すことに意味がありますか?」
「罪を犯したのはあんたたちよ」
かがみは呆れたようにため息をつくと、踵を返して自分の部屋に戻ろうとする。
「ま、待ってくださいッ!!」
みゆきが駆け寄ろうと踏み出した時、頭上のシャンデリアが不自然に揺れた。
「――――ッッ!!」
その音にみゆきは視線を上に向けようとした。
だが見上げるより前に豪華な装飾のシャンデリアが、彼女の頭蓋をぐちゃぐちゃに砕いた。
ゆっくりとかがみが振り向く。
ちょうど蝋燭の火が消えたところだった。
「かがみっ!!」
血相を変えてこなたが走ってきた。
音を聞いて慌てて来たのだろう。
目の前の惨状と蝋燭を見て、こなたは魚のように口をパクパクさせた。
「こなた……!!」
みゆきの遺体を回り込むようにして駆け寄る。
「怖い…怖いよ……かがみ……」
真っ赤になった目でこなたは見上げた。
「だ、大丈夫よ……。部屋に閉じこもっていれば……明日までの我慢だから」
内心では怯えるこなたを嘲笑いながら、かがみは小さな体を抱きとめた。
自分も死の恐怖と戦うふりをして。
「みゆきまで……」
こなたには見えないよう、勝ち誇った笑みでシャンデリアの下敷きになったみゆきを見下ろす。
「もう出ようよ! こんなとこいたくない!」
かがみの襟首を掴みながらこなたが訴える。
「無理よ! そんなことしたら岩崎さんみたいになるわ!」
「で、でも……ッ!!」
「とにかくじっとしてるのよ! 下手に動かないほうがいい」
どうしても館内にいる必要があるかがみは、半狂乱で泣きじゃくるこなたを必死に説得する。
仮に彼女が本気でこの屋敷を抜け出そうとしても、たどる末路はみなみと同じだ。
成就するまでは予定の人数が必ず死ぬ。
そう分かってはいても、やはりこなたを引き止めてしまう。
万が一にも逃亡が成功してしまったら計画は駄目になる。
「部屋の中なら安全だから」
何度も何度もそう言い聞かされ、こなたはようやく首を縦に振った。
542名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:29:20 ID:b5mRjumm
支援
543名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:31:58 ID:ECQaJRmV
>>534
土下座するならいいよ
こなたんにごめんなさいしてね

>>535
ごめん、言いたい事は何となく分かるけど無理
好きな子が死ぬのを想像して嬉しい!って感覚は伝わらないや、ごめんね無理
好きな子が死ぬのを想像するのが僕たちの愛!とか変人としか思えない無理

>>536
文法勉強しろ阿呆
544名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:41:14 ID:o0Z95tVw
>>543
じゃ、俺はこれからもこなたを自殺させまくるからねー
545名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:45:45 ID:b5mRjumm
>>543
結局お互いに領域を守る以外方法は無い訳ですのであしからず
因みに「好きな子が死ぬのを想像するのが僕たちの愛!」では無く
もうちょっと深い愛です

あと>>536氏に対する発言は倫理以前の問題です
暴言に注意してください
546名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:50:43 ID:fMYp/jTA
392 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/09/14(日) 22:37:31 ID:ECQaJRmV

こなたんはレズには興味ないです
俺と毎日楽しく過ごしてます
547惨劇館29:2008/09/14(日) 22:55:43 ID:UHWab2uR



2人はかがみの部屋に閉じこもることにした。
(あともう少し…………)
時計を見ながらかがみは思った。
ひよりも、みなみも、ゆたかも、みゆきも死んだ。
残るはたった1人だ。
じきに彼女の悲願は成就する。
「ねえ、かがみ……」
凄惨な現場を何度も目の当たりにしたからだろうか。
こなたは消え入りそうな声で言った。
「なに?」
「……何でもない」
「気になるじゃない。言いなさいよ」
かがみが怒ったように促すが、こなたはそれっきり何も言わない。
今も悲痛な顔を隠そうと俯いているだけだ。
「なんでこんな事になっちゃったんだろ……」
たっぷり数分の間をとってこなたが言った。
「知らないわよ。私だって何が何だか分からないわ」
もちろん全てを知っているかがみは、そういう素振りを見せずにこなたに話を合わせる。
こなたはずいぶん長いこと黙った後、
「やっぱり……そういうことなのかな……」
声にならない声で呟いた。
「…………」
「…………」
沈黙。
秒針の動く音が不愉快なほど大きく響く。
かがみはそわそわと落ち着きなく、こなたは像のように硬直したまま動かない。
ドン! と、何かが落ちたような音がした。
「なにっ!?」
過敏になっているこなたは狂ったように室内を見回した。
おかしな所はない。
だが何かが起こったことをこなたは悟った。
生きているのは自分とかがみだけ。
物音がするなどあり得ない。
そこまで思考が働くと、次に抱くのが恐怖心と好奇心。
死ぬかも知れない恐怖と、何が起こったのかを知りたい欲求が競り合った。
「ちょ、やめなって!」
口調だけは本気で制止するふりをして、ドアノブに手をかけたこなたの肩を掴む。
だがそれよりわずかに早くこなたはドアを開け放った。
息を止めてこなたが首だけを外に出す。
廊下の向こうに何かが見えた。
ズズズ……と布を引きずるような音。
ペタ…ペタ……と歩く音も聞こえる。
「こなた?」
「ダメッ!!」
自分も様子を見ようと顔を出しかけたかがみを、こなたが慌てて押し戻そうとする。
しかし恐怖に震えるこなたの手にはまるで力が入らない。
視線は廊下の奥に釘付けにされた。
かがみが後ろからひょいと顔を覗かせる。
548名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:57:04 ID:THq3TTtw
コイツ ネオの模倣犯のつもりかそれともこなたスレ他で完全無視されるようになったネオ自身?
549惨劇館30:2008/09/14(日) 22:57:10 ID:UHWab2uR


――見た。


奥の暗闇からひよりがふらつく足取りでこちらに歩いてくる。
自分の首を大事そうに両手で抱え、一歩一歩踏みしめるように。
真っ白に変色したひよりの首は、あの呪文をぶつぶつと唱えていた。


その足元で上半身のみなみが腕の力だけで這っていた。
腸をだらりと引きずり、ズズズ……と服の擦れる音をさせて。
床に爪を食い込ませて恨みがましい目で見上げながら、やはり呪文を繰り返している。


後ろからはゆたかが眠そうな目で遠慮がちに向かってくる。
腹部に空いた穴からはまだボタボタと生温かい血液が流れ出していた。
ほとんど聞き取れないほどの小さな声で、呪文を唱え続けている。


最後尾を歩くのは首を奇妙な角度に傾けたみゆきだ。
バランスがうまく取れないのか時おり体を揺らしている。
頭蓋の左半分が陥没した彼女は、3分の1ほどになった口を歪ませて呪文を呟いている。



我に返ったこなたはかがみを強引に押し戻すと、震える手でドアを閉めた。
落ち着けと自分に言い聞かせながら鍵をかける。
青白い顔をかがみに向け、
「見た……?」
聞き取れない声で問うた。
かがみは無言で頷く。
ドン! とドアが激しく叩かれた。
それに続いて小さくノックする音。ノブをガチャガチャと回す音。
「どうしよう!?」
こなたはドアから離れた。
ひよりたちが部屋に入ろうとしている。
何をされるのかは――考えるまでもない。
「どうしようって言ったって……」
かがみも困惑した顔を返すしかない。
(………………)
施錠こそしているがこれは鉄の扉ではなくただの木製のドアだ。
いずれ壊される。
「かがみ――」
ドア一枚隔ててひよりたちの息遣いを感じたこなたは、覚悟を決めたように部屋の隅に移動した。
自分と違い、さほど恐怖心を抱いていなさそうなかがみの目をしっかりと見つめ――。
ポケットから果物ナイフを取り出した。
ゆたかが使っていた物だ。
変色しかけた血液が刃先に付着している。
「ちょっ……あんた、何するつもりよ!?」
刃が自分に向けられていることに気付き、かがみはたじろいだ。
「ごめんね」
こなたは俯いて言った。
「やっぱり悪霊がいるんだよ。だからゆーちゃんたちがあんな…………」
あんな事になってしまった、という言葉を最後まで口にできない。
震える両手でナイフを握る。
赤く光る刃はまだかがみに向いたままだ。
550名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:57:25 ID:ECQaJRmV
>>545
>もうちょっと深い愛です
具体的に言え

551惨劇館31:2008/09/14(日) 22:58:42 ID:UHWab2uR
「あの蝋燭はひとり死ぬ度に火が消えるんだよね?」
「えっ?」
「消えるんだよね?」
「あ、いや……そうだと思うけど……」
唐突の質問にかがみは曖昧に答えた。
そろそろ、”そうだ”と言い切っても良さそうだが彼女はあえて言わなかった。
「あと1本なんだよね?」
また質問だ。
かがみは、うん、と答えた。
「私かかがみ、どっちかが死んだらどっちかは助かるんだよね?」
「……何が言いたいのよ?」
こなたはナイフを逆手に持ちかえた。
「私が死ぬよ。かがみは生きて」
刃先から血が一滴落ちた。
(………………?)
「ずっと考えてたんだ。私が生きてていいのかなって」
「はあ? いきなり何言って――」
「だって私はつかさを殺したんだよ!?」
「…………!!」
「ただの偶然だって言ってくれた人もいたけど……やっぱりそんなふうには思えないよ……!」
ぽたり、と零れたのは血ではなく涙だ。
「私がイベントなんかに誘わなければよかったんだ。ひよりんとだけ行けばよかった。
ゆーちゃんもつかさも乗り気じゃなかったもんね。それなのに私たちが強引に誘ったりして……。
ほんとにバカだよ。あんなカードのために…ほんとにバカだよ…………っ!!」
「こなた…………」
かがみは独白するこなたを訝しげに見つめた。
「全部私のせい……私が悪いんだよ。皆は何も悪くないのに」
正常なのか、それとも錯乱しているのか、こなたは語調に全く強弱をつけない。
「それで自分から死ぬっていうのか?」
かがみは腕を組んで怒ったように言った。
ふと意識を外に向けると、ドアを叩く音がいつの間にか収まっている。
しかし独特の陰鬱な空気が流れ込み、ひよりたちはまだそこにいる、とかがみは感じた。
「もしかしたら私も、ゆーちゃんたちみたいに操られるかもしれないから。
私が死ぬならいいけど、かがみを殺してしまうかも――」
それは絶対に無い、という言葉が出そうになるのをかがみは懸命に抑えた。
「私が死んだらかがみは助かるから」
間もなく自ら命を断とうとする少女は、凛とした表情で助けたい少女を見た。
得体の知れない何者かに殺されるという恐怖心はもはや無い。
自分から死ぬのだ。自分には死ぬべき理由があるのだ。
一度覚悟を決めてしまえば恐れる必要はない。
逆手にナイフを持つ両腕に力を込める。
「ずっと考えてたんだよ、つかさのこと。かがみが誘ってくれた時も。海で遊んでた時も。
トランプしてた時も。楽しかったけど、ずっと引っかかってたんだ。私だけいい想いしてるって。
私なんかよりかがみのほうがもっともっと辛かったハズなのに……!!」
血濡れの刃を振り上げる。
552惨劇館32:2008/09/14(日) 22:59:46 ID:UHWab2uR
「私に生きる資格なんてないんだよ、かがみ。私がつかさを――」
「こなたっ!!」
感情を含ませずにかがみが叫んだ。
「もたもたしてたら、かがみが危ないから……」
こなたは目を閉じて深く息を吸い込み――。
「かがみ、つかさ…………ごめんなさいっ!!」
それを腹に突き刺した。
腹部から走る痛みと熱さが全身を駆け抜けた。
中途半端に傷を残して生き延びないようにと。
まだ力が残っているうちにこなたはナイフを引き抜き、
「こなたぁっっ!!」
もう一度、刺した。
どぶどぶと鮮血があふれ出す。
(ま…だ……)
自分がまだ生きていることを感じたこなたは、二度、三度と刃を突き刺した。
生き延びてはならない。
死ななければかがみを助けられない。
がくりと膝をつく。
激しい出血と苦痛がいよいよこなたから全ての力を奪おうとする。
これでいいんだ。
自分はつかさを殺したも同然。
ならばその咎を受けるべきだ。
(かがみ……つか……さ……)
暗転する視界の中、こなたが最後に見たものは――。
嬉々とした笑顔で勝ち誇ったように自分を見下ろすかがみだった――。


553JEDI_tkms1984:2008/09/14(日) 23:06:09 ID:UHWab2uR
以上、キリよくここで止めます。
明日は来られないので、今日は少し多めに投下しました。
次かその次に完結すると思います。
お読みくださりありがとうございました。
554名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:11:11 ID:KQwULDXF
>>553
乙です
毎週月曜に一体何があるのだろうか
555名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:12:01 ID:WkRjNZv8
>>553
乙です。

それにしてもここ数日、8月の過疎っぷりが嘘みたい、
もう容量が419KBもあることにびっくり。
当方もアルバイトの続き書き進めてるので、
よかったら次スレ辺りに投下させてくださいな。

・・・需要は知らないけど。
556名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:15:36 ID:KQwULDXF
>>555
恐ろしい活性化だな
以前は読み手が異常に多かったが
現在は書き手が異常に増加してるな
557JEDI_tkms1984:2008/09/14(日) 23:21:07 ID:UHWab2uR
>>554
株価とか為替相場とかとにらめっこしてます。
週明けは相場の変動が大きい傾向が強いので、これにかかりっきりです。

>>555
僕は絵心が全くないので、絵や漫画を描ける人を尊敬します。
続きを楽しみにしています。

558名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:23:35 ID:KQwULDXF
>>557
いえ、>>555の方は小説を書かれているのですよJEDIさん
以前このスレでつかさのビッチネタを一人で投下していた方です

株価、為替相場…ビジネスマンですねw
559名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:40:58 ID:WzwBBG8X
>>555
需要ならあるよ。ここにあるよ
560JEDI_tkms1984:2008/09/14(日) 23:41:33 ID:UHWab2uR
そうだったのですか。
>>555さん、失礼しました。

>>556

ビジネスマンという大層なものではないですよ。
小さな会社の経理やってます。
株とかFXとかはあくまで趣味の範囲でして。
でも稀に月給より高い利益が出たりするので止められなくなります。
561名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:43:55 ID:AiRdIq4w
>>550
らき☆すたと欝ストーリが好きなだから
ミックスしてみたいって言うのが俺の考え
あんたがこういうの話が嫌いなら見なければ
いいってだけの話
>>553
ホラー好きとしてはGJといわざるおえない
贅沢を言うともうちょっとこなたをうざく
してほしかった。
頼むから死んでくれって言いたくなるような
そんなこなたに遭いたいww
何はともあれ続き期待です
562名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:56:20 ID:daDry1vz
>>561
>頼むから死んでくれって言いたくなるような

同意

みゆきの弱みを知って強請ったりとか
563名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 23:56:39 ID:ECQaJRmV
>>561
なるほど、欝ストーリー好きか
それは確かに俺じゃあ理解できんわ、好きな子が苦しんでたら悲しいし
でもまあ好みは人それぞれだから、理解はできなくても否定はしない
こなたんを妬んでるんじゃないならいいんだ
お互い自分の領域にいよう、俺ももう来ないよ
俺は今までどおりこなたんを愛してるから
564名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 00:08:19 ID:Z/dzYx3P
なんというかまいたちの夜2……!!
565デフォ北:2008/09/15(月) 00:53:33 ID:hrRY5Chv
では、>>485の続きを投下させて頂きます


ゆたかはがくりと膝を落として倒れてしまった
胸元からは血が脈動と同じペースで湧き出すように流れ出ている

「ゆーちゃん、ゆーちゃん!」
「…お姉ちゃん。私…もう覚悟は…してたんだ
いつかは…こうなる日が来るって…」
「違う!私は…間違ってたよ…ゆーちゃん…
謝らないといけないのは自分だよ」
「何でお姉ちゃんが謝るの?お姉ちゃんが謝ることなんて何もないじゃない」

こなたは何も出来ない自分に無性に腹が立った
確かにゆたかの犯した罪は許せないことである
でも、殺し合いでは何も解決しない
穏やかに話し合う事が最善の方法であったのだ

ゆたかは自分の犯した罪を償う為に自殺した
ただ、こなたはそれが罪を償うというよりも
罪から逃げているような気持に囚われた

「お姉ちゃん…ありがと…」

1分経たないうちにゆたかの目も虚ろになり、ゆたかはとうとう気を失った

その時である
屋上のドアが開き、颯爽と息を切らせながらひよりが入ってきた
何故ひよりが入って来たのかは判らない
恐らく偶然ここに捜しに来たのだろう

「あー先輩!やっと見つけましたよ。何でここにいるんすか……って、先輩?」

慌てて死体を隠そうかと思ったが
ひよりがゆたかの哀れな姿を発見する方が早かったようだ

「…ひ、ひぃぃぃ!」

ひよりは腰を抜かして床に尻をつくが
腕を必死に動かして一目散に階段を降りてしまった
…殺すべきだったろうか
こなたは屋上入口の階段を横目で虚ろに睨みながら溜息をついた
追い掛けようにも追い掛けられない

…終わった
目の前に鮮血の水溜まりを作って目を閉じたゆたか
事実上ゆたかは自殺したのだが、自殺したという証拠が無い
凶器を操ったのはゆたかだが、それを握っていたのはこなたである
もはや言い逃れも出来ないことは判っていた

「あーあ。結局私が犯人扱いか」
566デフォ北:2008/09/15(月) 00:56:41 ID:hrRY5Chv
こなたは自分でも信じられないほどに冷静だった
いや、まだ状況すら把握できていないだけかもしれない
ただ身体が静止したまま動かない
その代りに、様々な思考に耽っていた

きっと皆から蔑む目で見下されるに違いない
かがみ達にさえ…
もう、人生も終わりだ
いっそ、今ここで死ぬか…
でも身体は固まって動かない
パトカーのサイレンも近づいて来た

神聖な学び舎に泥を塗ることも情けない話である
そうこうしてるうちに既に警察が屋上の入口から飛び出し
抵抗する間も無くこなたは取り押さえられた
後ろから黒井が歩いて来る
黒井はこなたを憐みの目で俯瞰しながら言う

「…泉、お前が悲しいのは痛い程判っとる。でも…何でここまでするん?」
「せ、先生…私…何もやってません」

こなたは地面に顔を押し付けられながらも黒井に助け舟を求める
結果は判っている
判っているが…信じて欲しかった

「泉。自分のやったこと…判らんのか?…お父さんが悲しむで」
「…先生」

なす術もなく、こなたは手錠を掛けられ身柄を拘束された

屋上から降りる際、野次馬生徒が階段に人集りを作っていた
警察とこなたが通ると恐れ戦いて生徒は道を開けてゆく
こなたは虚ろな目で周りを見遣る
生徒が全員が同じように白い目でこなたを睨む
こなたのジャンパーに付いた夥しい血を見て失神する者や
罵声を浴びせる生徒も居る
暫く生徒だらけの廊下を歩いていると
涙を流すゆたかの付属…もとい、みなみやパティ、ひよりが居た

こなたがみなみの前を通った時
みなみはこなた以外の誰にも聞こえないような声で冷たく言葉を放つ

「…絶対許さない」

こなたの背筋に今までに味わったことの無いような寒気が走った
みなみの声からは殺意まで感じられるものだった
こなたは暫く放心状態になっていた

教養棟を抜けて外に出ると、そこにはかがみとつかさ、そしてみゆきが居た
その3人は皆のように蔑む目ではなく、悲しみに溢れた目だった
こなたがかがみ達の前を通ると、かがみは警察に「待って下さい」と促した
警察はかがみの美貌に惚れたのか、少しの間止まってくれた

かがみは俯くこなたの肩を持ち、力強く言った

「私達はこなたが殺したなんて思ってないから…ね、こなた?」

こなたはかがみの目も見られずに、何の返事も出来ずに居た
567デフォ北:2008/09/15(月) 00:57:59 ID:hrRY5Chv
「…もう、いいですか?」
「あっ…はい、すみませんでした」

警察の一言にかがみは一歩引き下がり
こなたは再び目の前に見える赤色灯が煌々と回るパトカーに向かって歩かされる

「こなた、絶対帰って来るのよ!これで最後なんて嫌だからね!!」
「こなちゃん!」
「泉さん!」

3人ともこなたにエールを送る
こなたはこっそり後ろを向くと、3人とも微笑んでいた

衣服に血をつけて己の従姉妹の首を取ろうとした、この私に
凶器の指紋を取っても私が犯人と確定している、この私に
あの時にゆたかが自殺していなければ、と何度思っただろう
やはり、ゆたかの自殺はこの展開のための布石だったのだろうか
単に天然だったからだと信じたい
でもこの状況にまで追いやられると、挙動の全てが悪意に満ちているようにしか思えない

こなたはパトカーに乗せられ、近くの警察署に入れられた
そのままこなたは薄暗い牢屋に入れられることとなった
狭く、肌寒い空気がこなたの絶望感を倍加させる
見えるのは小窓の鉄柵の隙間から見える太陽の光だけ
何で自分がこんな目に遭わなければならなかったのだろう

世の中というのは本当に理不尽であることをこなたは痛感した
もう、幸せな日々が戻ってくる筈もない
これから待っているのは世間からの非難、疎外、孤独であろう
こなたはついに生きる希望を失った

こんな運命になるのなら、お父さんとお母さんが出会わなければ良かったんだ
私なんか、生まれなければよかったんだ…

三角座りも疲れてきたので、こなたは冷たい地面でとうとう横になる
寝転がると、途端に睡魔が押し寄せてきた
このまま死ねたらいいのに…という願望と共に
こなたは夢の中に吸い寄せられていった



「こなた、こなた…」

誰かが呼んでいる
静かに共鳴する女性の声
馬鹿な、ここは逮捕者を監獄する牢屋だぞ
何故下の名前を呼ぶような輩が入れるんだ
だが、一向にこなたを呼ぶ声は止まない
意識がはっきりしてくると、その声が夢では無いことが判った
こなたはゆっくりと起き上がり、扉の窓を覗く

そこにいたのは、緑色の髪をした警官
刮目すると、それは間違いなくゆいだった

「ゆい…姉さん?」
「…やっと起きたね。そそ、ゆいだよ」
「何で…ここに?」
「いやぁ、夜勤でってことで。ちょっと逃げ道作るために極秘で友達に協力してもらってさ」
「…どうしてそんなことを?」
「おじさんが…もう危篤状態だって連絡が入ったんだ」
568デフォ北:2008/09/15(月) 01:04:02 ID:hrRY5Chv
「え…」
「それで、何度も何度も『こなた、こなた』って呼び続けてるらしい
だからこなた、今ここ開けるからすぐ病院に行こう」

ゆいはポケットから鍵を取り出し、ドアノブに差し込む

「でも…私は…」
「大丈夫。私にはお母さんの犯罪を幇助した罪があるし、もう警察官辞める気でいるから」
「幇助に幇助を重ねるってことだよね、それ」
「硬いこと言わない言わない。さぁ、出よう」

閉ざされていた牢屋のドアが開いた

「一応これ着ておいて。なんとかカモフラージュするために」

ゆいはこなたに警察官の制服を渡す
こなたは急いで上から制服を着て、牢屋から出た
警察署の電気は煌々と点いていたが、ゆいが警察官が屯している場所を避けているのか
あまり警察官は見かけることなく出口に着いた
これで無事脱出出来たかと思いきや
たまたまパトロールから帰って来た同僚の警察官に声を掛けられた

「あれ、成実じゃないか。どこ行くんだ?」
「あぁ、パトロールにでも」
「お前が自主的にパトロール?矢でも降りそうだな…
というかもう12時だぞ…で、そっちの方は?」
「あ、あぁぁこっちは同じ課の泉さんだよ
彼女ちょっとシャイなんであんまり見ないであげて」
「ふうん…でも女二人がこの時間に出るのは危ないぞ
パトロール行くんなら俺も着いていこうか?許可取るから」
「え、いやいいよ!そこまでしてもらわなくても!じゃね!」
「お、おい成実!」

ゆいとこなたはパトカーに急いで乗り込み、直ぐに発進した

「いやぁ…今思ったらとんでもないことしてるなぁ、私」

ゆいは笑いながら言う
こなたは罪悪感の染みた表情で俯く
実の妹が死んだ今、ここまで明るく振舞うゆいが居ることが信じられなかった
それに、自分はゆいとゆたかをあれほどにまで「二度と会うな」と突き放してしまった
こなたは耐えきれなくなって遠慮がちに尋ねる

「あの…ゆい姉さん」
「ん?」
「え…と、ごめんなさい」

ゆいは素っ頓狂な声を出して言う

「え…何でこなたが謝るの?」
「だって…あんなにゆい姉さんとゆたかのことを…それに…」
「ははは、そんなこと気にしてないよ私は
それに…ゆたかを殺したのはこなたじゃないってことも判ってる」
「えっ…どうしてですか…?」
569デフォ北:2008/09/15(月) 01:07:12 ID:hrRY5Chv
こなたは思わぬゆいの言葉に思わず敬語になってしまった

「ゆたかさ、自宅に連れて帰った日にリストカットしようとしてたんだ
自分のした罪に耐えられないってね
ゆたかも本当にこんなことをして良かったなんて思ってる訳ない
ただ、泉家に居候してたってことが最近お母さんにバレてね…
お母さんが、おじさんを殺さなければゆたかも殺すって脅迫したらしくて…
両親が死んだからってそこまで殊更に泉家を恨むことなのかなって私も思ったんだけど…
通報するにもその脅迫を録音してないからね…起訴するにも証拠が無かったんだよ」

流石ゆたかの姉であって、ゆたかのことは一番理解している人であった
それ故に、今回の事件には遣り切れない気持ちがあったに違いない

「だから…うん。薬物をゆたかに持たせて…」
「…そうだったんだ」
「私ね、お母さんは絶対間違ってたと思う
でも、私とゆたかが圧力に屈して犯罪に手を貸してしまった罪はもっと大きい
私もゆたかもこなたと同じくらい後悔してるよ…」

ゆいは一つ溜息をついて、続ける

「ゆたかはあれから精神的に病んじゃってね…
放っておいたらいつ自殺するかも判らなかったから
ゆたかの友達に出来るだけつきっきりに居てもらうように頼んだんだ
…でも、何でこなたがゆたかを連れて屋上へ?」

「…殺そうとしたから」

こなたは冷静に一言を放つ
すると、ゆいの表情が一瞬強張ったような気がした
煽るかのようにこなたは続ける

「お父さんを殺したように、自分もゆたかを殺そうとしたんだ…
でも、結局私はゆたかを殺せなかった」
「なるほど…あのカッターはこなたのだったんだね」
「私、これから先どうしたらいいの?」

こなたはゆいを見つめる
ゆいは冷静に遠くを見つめるような目をして常に前を見ている

「とりあえず、今はおじさんの事だけ考えればいい
後の事はそれから考えよう。ほら、そろそろ着くよ」
「あ、うん」

パトカーは病院の前の無料駐車場に駐めて
ゆいとこなたはそうじろうの病室へ向かった
病室の前まで来ると、ゆいは立ち止まって言う

「私はここで待ってるから、入って」
「何で入らないの?」
「会わせる顔が無いよ…だって私は…」
「判った。判ったから何も言わないで」

ゆいの言葉をこなたは即座に遮った
570デフォ北:2008/09/15(月) 01:08:40 ID:hrRY5Chv
こなたは躊躇いがちにノックし、ゆっくりと病室に入る
そうじろうの姿を見て、こなたは息を呑んだ
痩せ細って骨だけのようになっている手足
ぽっこりと窪みを刻んでいる頬
顔色が全体的に青い
そうじろうの身長は、今や私の身長と大して変わらない程縮んでいた

そんなそうじろうが、空気が濁ったような声でこなたの名前を呼び続ける

「こなたさん、待ってましたよ」

そうじろうに付いていた医師は軽く頭を下げて病室を出た
こなたはそうじろうの隣にある椅子に座り、そうじろうの手を握る
そうじろうがこなたの姿を捉えた時、漸く声が消えた
こなたは、50%の期待を胸に話す

「お父さん…私、こなただよ…判る?」
「…こなた?」
「…うん」

しばらく沈黙が続き、そうじろうはゆっくり話す

「こなたの将来の夢は、何だ?」

こなたは一瞬呆けるが、慌てて答える

「えっ…いやぁ…まだ決めてない…」
「なあ、かなた。こなたは将来どんな大人になると思う?」

こなたは驚いたように辺りを見回すが、かなたは何処にも居ない
居るはずがない

「お父さん…」
「かなた…お前のお陰で幸せな人生を送れたよ
これから、こなたと二人で頑張るから…だから、安心してくれ…」

そうじろうの目から一筋の涙が零れた

「どうした?こなた
えっ…お母さんが何で居ないかって?
…お母さんは居るぞ?ほら、あの夜空の星になって俺達を見守ってくれてる」

そうじろうの一言一言がこなたの脳裏に鮮明に当時の景色を映し出す
覚えている筈が無いのに、こうも鮮明に景色が出てくるのは何故だろう
そうじろうは断片化された記憶の欠片をもがきながら辿っているのだ

「こなた、お前は将来立派な大人になって、お父さんを喜ばせてくれよ?
でも、結婚はしないでくれ…お父さん、独りぼっちになるからさ…」

ごめん…お父さん
私はすっかり汚れちゃったよ…
それは、衣服に着いた墨のように、洗っても決して綺麗にすることが出来ない
せっかく私の幸せを願って、男手一人で精一杯私を育ててくれたのに…
本当にごめんね、お父さん

こなたは大粒の涙を流して必死に謝った

「こなた…ちょっと俺の我儘、聞いてくれるか…?」
「…うん」
571デフォ北:2008/09/15(月) 01:12:03 ID:hrRY5Chv
これからは不定期投下になるかと思いますが
投下する時刻は0時以降に致しますので
恐れ入りますがよろしくお願いします
572名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 01:17:01 ID:7ZQM+mgg
乙ー
>>556
いや、投稿時期が被ってるからそう見えるだけで
実際には増えてないと思う
消えた人間も多いしね
筋肉、ゲーヲタ、こなきも、ハヤテetc
ガンガンも最近みねぇな。アルバイトがまだ居たのに驚いたけど
573名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 01:18:35 ID:JmGBFHZz
つかさビッチにもパワーを分けてくれ(泣

アルバイトが終ったら本当にやばいw
574名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 03:14:09 ID:c9bA2eHE
>>560
お気になさらず。

>>572
まだ居て悪かったなwww てか毎日ROMってはいるんだけど。

>>573
ビッチスレの存在自体を知らない人が多いからなぁ。
かといって独立させたら即落ちるだろうし。
ビッチの需要が本当にあるのか気がかりな今日この頃です。
575名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 03:27:27 ID:ApuDag8Y
つかビッチ需要あるよ!
576名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 09:07:36 ID:aNs0vaTb
a
577赤いK悪魔の終焉3-1 :2008/09/15(月) 10:37:04 ID:LXiRuMg9
>>では赤い悪魔エピローグ投下します。
金沢はよい所なので是非旅行されては如何でしょうか?
道が狭いのでつかさは確実に迷子に(笑)
578赤いK悪魔の終焉エピローグ:2008/09/15(月) 10:41:23 ID:LXiRuMg9
 数日後・・・・青森や函館の桜も散り始め、逆に沖縄ではもう梅雨入り・・・・
竜崎は、午前中にいくつかの事件のデータを参照し決済した。お昼になったのでルームサービスで昼食中だった。
夜神月が逮捕されて数年、Lの後継者たるメロとニアが本格的に活動を開始し始めたため、竜崎への依頼は
以前に比べれば減った。しかし引退した訳では無いので、難事件の依頼は多い。
今回の事件は、全て警察の功績という事になった、篭城事件の際には現場付近から
報道関係者は退去させられたので、竜崎の正体等については露見しなかった。「SATの様な警察の特殊機関じゃないのか」等と噂されたが。
月が逮捕された際に「ちゃんとおやつ以外の食事も食べたほうが良いぞ」と忠告されて以来、
普通の食事もするようになり、おやつも減った。また外に出て事件の調査をする機会も増やした。
「竜崎、フロントに来客が来ています」。新聞を読んでいた竜崎は手を止め、
「誰でしょうか?今回の事件の関係者でしょうか」?ここの場所を知るのは困難なはずである。
「竜崎にお土産があると言っています。不審な点は無さそうですね」。思い当たる竜崎は、
「その人の外見ですが、泉こなたさんに似ていませんか」?
「はい、非常に似ています。違うのは、左目の下のほくろが無いくらいですね」。
「なるほど、それでは受け取ってください。少し早いですがおやつにしましょう」。
ワタリが、紙袋を持って部屋にやってきた。泉かなたの故郷金沢の銘菓とお茶のセットが入っていた。
金沢は藩祖前田中納言利家公以来、加賀百万石の城下町として栄え、「北陸の小京都」と呼ばれた。
歴史ある町である。茶道も盛んで、茶道が盛んな場所には銘菓(お茶菓子)が生まれるのも自明の理である。
竜崎とワタリは最高級の加賀茶と銘菓を味わった。箱の中にはカードが入っていた。
「この前はありがとうございました。一度機会があれば金沢を是非訪れてください」。
「ちゃおー。60年くらい後の再勝負を楽しみにしてるよ。じゃにー」。
「私達の無念を晴らしていただいてありがとうございます。竜崎さんの正体を見るのが楽しみです」。
かなた、こなた、美空からのメッセージが入っていた。竜崎は丁寧に折りたたむ。しかし、
「私のコレクションをお譲りするので、オタクとしての道を極めてくれ」。誰の文章かは言うまでも無い。
「全力でお断りします。」竜崎は即座にゴミ箱に叩き込んだw
金沢の有名な菓子店 店主夫婦がひそひそとなにやら話し込んでいます。
「母ちゃん、この前店に来たお客さん、美人だけど、こうなにか尋常じゃない物を感じるねえ」。
「そうだねえ、そういえば、輪郭が半分透けていたような・・・・ガクガクプルプル」
579赤いK悪魔の終焉エピローグ:2008/09/15(月) 10:54:45 ID:LXiRuMg9
 これで終了です。ありがとうございました。
金沢もよいが福井も・・・・
前田藩は金沢を発展させましたが、幕末は混乱してあまりよい所がありませんでした。
禁門の変で撃破され、多くの幹部が粛清されたりしました。
その点、わが福井藩には名君松平慶永公(篤姫では矢島健一氏)が
幕末4名君に数えられています。(残り3名は島津斉彬、宇和島藩 伊達宗城
肥前佐賀藩 鍋島直正)
580名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 11:18:12 ID:1zjm/bUd
お疲れ様です
581名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 12:28:20 ID:COz9/k3e
>>574
ビッチの需要は…
供給側が需要喚起すればいいんじゃね?
>>579
遂に完結かいw
よくここまで頑張った。感動した。次回作よろ
582名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 13:01:04 ID:konHwxuE
よく頑張ったとは思うが次回作は投下しないで欲しいな
583邪気☆すた:2008/09/15(月) 13:41:39 ID:zTh2ZisH

「特異点の少女」  T邪気眼  泉 こなた   能力『邪気眼 star』
中学の頃こなたは包帯巻いているキャラがかわいいと思って
怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息をを荒げて
「奴等がまた近づいて来たみたいだな・・・」なんて言ってた
クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
「っふ・・・・邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう・・・」
と言いながら人気の無いところに消えていく
テスト中、静まり返った教室の中で「うっ・・・こんな時にまで・・・しつこい奴等だ」
と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる

家庭科の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
「が・・・あ・・・離れろ・・・死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」
とかもやった家庭科の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその授業はノーコンテストで終了
毎日こんな感じだった

でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても
「・・・ふん・・・小うるさい奴等だ・・・失せな」とか言ってヤンキー逆上させて
スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
「貴様ら・・・許さん・・・」って一瞬何かが取り付いたふりして
「っは・・・し、静まれ・・・俺の腕よ・・・怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた
そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った
授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった

584邪気☆すた:2008/09/15(月) 13:57:57 ID:zTh2ZisH
「多重人格」 \相心眼  柊 つかさ(川澄 綾子) 能力『To heart』

中学生の頃、妹のつかさは二重人格だった。
なんでも、火を見ると「川澄 綾子」という魔族の人格が現れるそうで、
真っ暗な部屋の中で唐突にマッチを擦っては、
「……ヘヘ、久しぶりに外に出られた。この小娘は意思が強すぎて困るぜ(笑」
などと乱暴な口調で叫んだりしていた。
ある日、夕食の時に「綾子」が出たことがある。
突然おかずの春巻きを手掴みでムシャムシャと食べ始めて、「久々の飯だぜ(笑」と言った。
食べ物関係のジョークを一切許さない母が、
綾子の頭にゲンコツ振り落とすと綾子は涙目になっておとなしくなった。
それ以来、食事時に綾子が出たことは無い。
そして別人格とやらは、つかさが高校に入った辺りでパタリと出なくなった。
最近になって、専門学生になったつかさにその頃のことを尋ねたら、
クッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。
585名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 14:03:40 ID:COz9/k3e
邪気眼ネタwwwwwwww
そろそろ誰かやると思っていたぜ
586邪気☆すた:2008/09/15(月) 14:11:42 ID:zTh2ZisH
守護天使―獣姉天使 「獣神の星猫天使姫・姉」 NN操妹眼 柊 かがみ  能力『バーニング・ブリザード・シスター(BBS)』
当時中学生の柊かがみは
野性的なのが可愛い(もののけ姫みたいなイメージ)と思って
かがみは生肉食べたり生野菜食べたりしてた
深夜につかさと一緒に公園に散歩に出掛け
焚き火して魚(スーパーで購入)焼いて食べたりしてた
(たむろってたヤンキー集団に笑われた)
服装は冬でもタンクトップかTシャツで
下はミニスカ又は短パンにサンダルといった夏真っ盛りスタイル
道行く人々に振り返って見られた
どこに行くのもつかさを同行させ
走り回っていたあの頃が懐かしい

もののけ姫のサンに心酔していた。
サンが山犬に乗って助走つけてタタラ場に飛び移るシーンなんか鳥肌もので、
ちょっとこじゃれたステーキナイフを持って居間のソファに飛び乗ったりしていた。
家には父が私より大切にしているつかさがいて、ある日そいつに乗ってみようと試みたが
ナイフを持ってつかさに乗ろうとしているところを父に目撃され殺されかけた。
脳内では私はサンの姉で、薄汚れた人間社会に嫌気がさして森で生きたいと願う少女であった。
学校の近くに森があったので、授業中にぼそっと「つかさが呼んでる…」とか呟いたりした。
ステーキナイフはいつも持ち歩いていた。
放課後にはその森に行きもののけ姫ごっこをしていた。白石にアシタカ役をさせたりしていた。
嫌われもののこなたをエボシに認定して森で殴りあったりした。
猿のごとく森を駆け回って腕の骨折ったりもした。
母が大好きだったピンクハウスは泥だらけの傷だらけで何着もダメにした。
あーあだれか殺してくれないかな

587名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 14:15:42 ID:d1IYbnwZ
家庭科の授業で試合・・・・
588邪気☆すた:2008/09/15(月) 14:24:57 ID:zTh2ZisH
「未来を祈るメガネっこ」 延滅眼 能力 高良 みゆき 『Octa-ORACION(八方祈誓の儀)』

小学3年の夏、高良みゆきはwikiで、初めて「ノストラダムスの大予言」を読んだ。
1999年、地球は滅びる。その頃はまだ1990年代。
と言うことは、まだ私が10代の時に地球は滅びる。
まだ10歳にもならない私は、かなりショックを受けた。
その日から毎晩1日もかかさず、寝る前、神に祈った。
最初は、布団の中で両手を合わせて祈った。
(神様、地球の滅亡をとめてください)
     
そのうち、祈る姿勢が悪いとダメかもしれないと考え、布団の上に正座して祈るようになった。
(神様、1999年の地球の滅亡をとめてください)
そのうち、ずっと同じ方向ばっかり祈っていると違う方角の神様が気を悪くするかもしれないと考え、毎日、東西南北変えて4回祈った。
(北の神様、1999年の地球の滅亡をとめてください)
(東の・・・)
そしてそれは、いつの日か8方角8回になった。
(南西の神様、1999年の地球の滅亡をとめてください)
     
祈りはどんどん進化し、それぞれの方角に変わるたびに両手を高くふりあげてお辞儀をしたり、そのお辞儀も、各祈りの前1回、後2回という具合に増えていった。
その他細かいルールがどんどん増えていき、最後の方では祈り終わるまで軽く5時間はかかっていた。
夏なんか、うっすら汗ばむほどの運動量だった気がする。
     
こんな事を高校を卒業するまで、約9年半毎日かかさず続けた。
親には「また始まった・・・」と気味悪がられ、知り合いの子のみなみには「くるくる地蔵」と馬鹿にされた。
それでも(こんな家族をお許しください!神よ!)みたいな気持ちで祈り続けた。
修学旅行の時もやった。
幸い、友達は減らなかったが、かわいそうな目で見られていたような気がしないでもない。
     
2005年現在、地球が無事なのはイタすぎる私、高良みゆきおかげだと思う。
589名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 14:30:07 ID:u4RZ19uh
遅いレスですまん。>>543ここは、ネタスレだ
590名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 16:33:41 ID:konHwxuE
>>589
無駄なレスすんな馬鹿
591名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 17:15:11 ID:z2G4IhEn
なんかOVAとかイベントが不評だけれど
そのことを自殺につなげられないかな?

赤い悪魔のOVA見てみたい気が・・・
592名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 18:13:39 ID:0QYagq+/
そういや保管庫もうすぐ50万HIT。
よくここまで成長した。
>>591
不評の責任を、主人公たるこなたに取らせるとか?
593名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 18:21:33 ID:YN2e3b2a
>>591
OVAとか時事ネタなら神奈川さんの出番ですね
594名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 20:38:24 ID:T15Grels
やっぱキモいわこのスレ
595名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 21:01:52 ID:0QYagq+/

こなた「やったね、外資系金融機関に内定したよ」
かがみ「sugeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!」
つかさ「私もー^^柊家から初の外資系金融機関だよ」
みゆき「二人とも凄いですね」


かがみ「そういえば、二人とも、外資系金融機関って言ってたけど、
     具体的にどこ?JPモルガン?ゴールドマンサックス?」
こなた「…リーマンブラザーズ。人生オワタ」
つかさ「…メリルリンチ証券。私もオワタ」
みゆき「ちょwwwwww二人とも、どうされるんですか?」
こなた「自殺するよ」
つかさ「もう娼婦になってビッチとして生きていくよ」
596大阪府:2008/09/15(月) 23:16:40 ID:CnLNnJbC
こばわー続き投下させてもらいます。
今年から社会人になってしまい、執筆スピードが大幅に遅くなりました。
間が空いてしまいますサーセンorz

夜、泉家。
「まったく、今日の昼間のかがみんの慌てようったらなかったね!」
ベッドに寝転んだこなたは、天井を見つめながら口元をにいっと歪ませた。
「ああいう表情って普段は見せないもんね、かがみん。・・・なかなか、
可愛かったなあ。まあ、もう少しかがみんには辛い思いをしてもらうよ」
放課後、かがみから聞かされたストーカーの相談。
それを全て仕組んだのは、他ならぬこなただった。勿論それを知る者は誰もいない。
もう一人の共犯者を含めて・・・。

「だって、かがみんには反省してもらわないとね。私に、私に・・・あんな事、
言うんだもん・・・」
こなたが何故、かがみにこのような事をするのか。話は少し遡る。

「ねえ、こなた。話があるから、帰りに教室で待っておいて。
つかさとみゆきには先に帰ってもらうから。・・・そう、ちょっと真面目な話よ」
思えば、あの日もかがみの呼びかけから始まったのだった。
いわゆる「エロゲ的展開」に心躍らせたこなたは、かがみが来るのを今や今やと
待ちわびていた。ひょっとして、愛の告白か・・・そうだったらどうしよう。
そんな妄想で、こなたの顔は自然と緩む。そこに、かがみがやってきた。
597大阪府:2008/09/15(月) 23:30:09 ID:CnLNnJbC
「かがみん、待ってたよ。話ってなぁに?」
こなたはおどけてかがみに擦り寄る。だが、かがみは静かにその「おどけ」を拒否した。
「ね、こなた・・・真面目な話をしたいのよ。遊ばないで、しっかり聞いてほしいの」
・・・どうやら愛の告白などではないらしい事を、こなたはすぐに悟った。
いや、むしろこれは・・・何か嫌な予感がする。
「ねえ、あんた、前につかさと二人で近所のイベントに行ったんだって?コミケの
小さい版みたいなやつ」
「う、うん。楽しかったよ。それがどうかした・・・?」
「ふうん、楽しかったねえ・・・。あのね、あんたはそうだったかもしれないけど、
つかさは楽しくなかったって言ってるの。むしろ嫌な思いをしたって。わからない?」
「えっ、つかさが・・・」
淡々と、まるでこなたを諭すようにかがみは話す。それがこなたに恐怖感を感じさせる。
すぐ先に破綻が待っているような恐怖感が・・・。
「わ、私は・・・つかさと二人で楽しく過ごせたと思ったんだけど・・・」
「あんた、知り合いがやってるサークルの本、つかさに強制して買わせたりしたんだって?
5千円も使わせて・・・。それに、コスプレさせて男に写真撮らせたりしたんだってね?」
「あ、あれは・・・その・・・手伝ってもらおうと・・・」
「あんた、ほんとにつかさの事を友達って思ってんの!?」
突然のかがみの激高に、こなたは身体を震わせた。教室の空気が一瞬でピーンと張り詰め
た気がする。
「・・・つかさ、帰ってきてすごく落ち込んでたわよ。もうあんな思いしたくないって」
「ご、ごめん・・・私、つかさがそんな風に思ってるって、知らなくて・・・」
かがみは大きなため息をつき、憐れむような瞳でこなたを見つめた。
「こなた、友達ってそういうものじゃないでしょ?どっちかがもう一人に価値観を
押し付けたり・・・そんなのは、友達とは言えないわよ。・・・この際だから言わせて
もらうけど、あんたは相手の気持ちを考えなさすぎよ、みゆきにも、私にも」
こなたの瞳から、絶え間なく大粒の涙が流れ落ちる。・・・反論の余地は無かった。
確かに今までの行動は、かがみの言ったことが当てはまる、自分勝手なものだった。
「わ・・・私・・・とは・・・ひっく・・・もう・・・友達をやめる・・・の・・・」
「そんなわけないでしょ?・・・けどね、こんな事が続くと、付き合い方を考えないと
いけなくなるわね。偉そうな言い方になっちゃったけどさ、やっぱり私はつかさが
傷つくのを見ると、悲しいから・・・。話はこれだけよ、とりあえず明日、つかさに
謝ってほしいの?いいわよね?」

598大阪府:2008/09/15(月) 23:40:29 ID:CnLNnJbC
「・・・くそっ・・・・・・」
こなたは握り拳を作り、ベッドを何度も殴りつけた。スプリングが嫌な音を立てて軋む。
「思い出すだけでもムカツク。友達に向かって、あんな言い方・・・」
確かにかがみが言ったことは正しく、自分の行いは間違っていた。だが、こなたの中で
渦巻く感情が、その認識を拒否していた。一番の親友だと思っていたかがみに裏切られた
という失望、告げ口をしたつかさへの怒り、アイデンティティに直結する自分の趣味を否
定された屈辱・・・こうして書き連ねると、いずれも身勝手すぎるものだ。第三者から
見れば一笑に伏すような論理だろう。だが、こなたはこの負の思いの連鎖に囚われていた。
そして、今回のささやかな「復讐」を思い立ったのだ。・・・高校に入学した頃、孤独だっ
たこなたに唯一手を差し伸べてくれたのはかがみ達だけだった。こなたは、その過去すら
すっかり忘れてしまっていた・・・。

「さて、今日はもうひと仕事しないとね」
ベッドから起き上がったこなたは、携帯を開いた。リダイアルの履歴はほとんどが
かがみ、つかさ、みゆきの三人。その中に、名前が空欄になってある番号があった。
こなたはコールボタンを押した。数回の呼び出し音の後、相手に繋がる。
「・・・も、もしもしぃ?あ、アーヤさんですか?」
野太い男の声だ。息遣いが荒く、どもりも激しい。まるで男の体臭まで伝わってきそうだ。
こなたは顔をしかめた。
「そうそう、アーヤだよ♪今日はありがとうね、しっかりお仕事してくれたみたいで」
甘ったるく媚びた声で、こなたは答えた。
電話の相手は、こなたがバイトしているコスプレ喫茶の常連客だ。
そして、今回の「仕事」の共犯者でもある。
599大阪府:2008/09/15(月) 23:41:23 ID:CnLNnJbC
今回はここまでです、頑張ってペースアップできれば・・・と思います。
600名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 00:03:37 ID:QmndoDTR
>>598
乙です。てかアーヤってwww
601名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 01:08:39 ID:gjxAAzrK
乙ー。
うつ☆すたに惹かれてこのスレに来た俺は、
貴方とエンカウントできて光栄です。

つーか2chの仕様変更で専用ブラウザで書き込みできなくて鬱陶しい。
IEとか久々に2chで使ったわw
602名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 01:22:47 ID:IaS/YbCt
出来るよ
603名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 08:31:47 ID:IaS/YbCt
このスレの書き手達って社会人意外と多いんじゃない?
604名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 08:38:01 ID:TXD5RmjZ
>>603
今の社会はもう駄目だな
よっぽどストレス溜まってるんだろ
605名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 08:55:30 ID:D0/oKj0d
このスレは最初から大学生以外が多いよなあ
606名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 11:43:20 ID:KAPnRB3A
>>603
いや…どう見ても中高生が多いだろ
607名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 11:53:15 ID:tyq6tZeN
大生のスレ保持数もどったし、一日放って置いたくらいじゃ落ちない仕様になったから
もどしていいんじゃね?
608名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 12:32:26 ID:Nmp6XnoJ
あくまでここは避難所だし
そろそろ古巣に戻るのもいいかもしれない
609名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 12:45:34 ID:Nmp6XnoJ
>>607
ってぼっちスレでも同じこと言ってんじゃねーか
きもちわるっ
610名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 12:49:56 ID:KAPnRB3A
てか、
1.●持ちがこのスレに居る
2.その人が今後もこのスレに居続ける意思がある

この二つの条件満たさないと、大生戻りは厳しいと思うぞ。
BE_TYPE2=checkedが導入されてる。
611名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 12:52:08 ID:XZyG0uFC
そこは問題にならないだろ
スレ立て依頼所がある
612名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 13:51:14 ID:TXD5RmjZ
>>606
中高生もストレス溜まってるのか
犯罪に走るのだけはやめて欲しいな怖い怖い
人が死ぬ話をニタニタしながら考えてる中高生って本当に怖いわ
613名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 15:14:49 ID:YsEjXTIS
こなたたちの教室での席位置って公式出てた?
614名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 17:15:19 ID:M8qn0j+i
>>612
ていうか、そもそもストレス発散目的で書いてる人なんて居るのか?
615かがみぼっちも好きなんです:2008/09/16(火) 17:27:18 ID:xtj+HVGh
>>598を見てふと浮かんだ神奈川県風こなた

「つかさ、あの時の事かがみに告げ口したんだね。直接私にハッキリ言えば良かったのに
 そんなんだからつかさはトロいんだよ(≡皿≡.)」
「そ、そんなこなちゃん……」
「ちょっと こなたっ 何よその言い方! 謝まりなさいよ!」

「はっきり嫌だとも言えない臆病者に謝る気なんてないよ。
 かがみもそうやって私とつかさの問題にしゃしゃり出てくるからつかさがダメ人間になるんだよ(≡皿≡.)」
「うわ〜ん(ダッ)」
「あははは、逃げちゃった まあ、逃げてもお姉ちゃんが何とかしてくれるもんね(≡ω≡.)」

「こなた…あんた……」
「はいはいどうせ私はウザいですよ。この際だから言わせてもらうけどかがみも相当ウザいよ
 普段はそんなに嫌じゃない様子でいるクセにいきなりキレてバカみたい(≡ε≡.)」

………
「こなたっ! あれからつかさが私を避けるのよっ! どうしてくれるのよっ!」
「知らないよ〜 (≡ε≡.)」
616名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 20:09:11 ID:R6GbIlYx
勘違い(問題編)
PC机から落として壊してしまったため修理に出しました。

今までまともに投下できてなかったから今度こそって思ったのですが…。

なおったら投下しなおすので、あまり期待せずに待っていただければ幸いです。

sf655
617名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 20:28:35 ID:IaS/YbCt
>>616
とことんついてないなw
618名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 20:38:06 ID:M8qn0j+i
あ、保管庫500000アクセス達成おめ^^

ふと見たらぼっちスレの流れ早くなっててワロタw
プチチャット状態やん
619JEDI_tkms1984:2008/09/16(火) 21:07:23 ID:ojOoDEF4
皆さん、こんばんは。
1日ぶりです。
惨劇館、今夜完結させます。
620惨劇館33:2008/09/16(火) 21:08:54 ID:ojOoDEF4
「こなた?」
かがみは念のために名前を呼んだが、思ったとおり返事はない。
数秒待ってみるが、目の前の少女はぴくりとも動かない。
「やっと死んだか」
口の端を歪めて笑う。
(”私に生きる資格なんてない”か…………当然よね)
血の海に伏せた少女を蔑視する。
(ゆたかちゃんが倒れて大変だった時、あんたたちはまだあそこで遊んでたんだからね。
妹同然のゆたかちゃんを見捨てて、挙句につかさを死なせたあんたに生きる資格なんてないのよ)
こなたの周囲が赤から黒に変わっていく。
(でも……つかさを死なせたことを認めたのはあんただけだったわ。みゆきでさえ言い訳してたのにね。
他の連中は……多分、ほんの少しも罪悪感なんて持ってなかったでしょうね。聞かなくても分かるわ。
みんな楽しく遊ぶことばかりで、つかさの事なんか誰も考えなかったに決まってる!)
かがみはドアを開けた。
ひよりたちが何度も叩いたせいか、少し開けにくくなっていた。
何事もなかったように部屋を出る。
足元に4人の遺体が転がっている。
みなみとゆたかの亡骸を跨いだかがみは、その先にあるひよりの頭に躓きそうになった。
「危ないわね……」
聞く者のいない呟きは廊下の奥に消える。
かがみはつま先でひよりの頭を横に除けた。
いびつなボールは左右に揺れながら転がり、首が捻じ曲がったみゆきに寄り添うように止まった。
広い館を彼女は悠然と歩く。歩みを妨げる者はいない。
鉄錆の臭いが立ち込める廊下を過ぎれば、そこはもうロビーだ。
数時間前までみんなで楽しく過ごしていた広間。
砕け散ったシャンデリアを迂回しながら、暖炉のほうに目を向けてみる。
長さが微妙に異なる5本の蝋燭。
それら全ての火が消えているのを確認すると、かがみは小躍りした。
笑いそうになるのを必死に抑え、こなたたちが座っていたソファの下を覗く。
金属製の箱がある。
表面にあるわずかな突起に指をかけて引きずり出す。
かなりの重さだ。
人ひとりがそっくり収まりそうな大きな箱。
「もうすぐよ」
呼びかけながら、ゆっくりと蓋を開ける。
中につかさがいた。
仰向けに手を組んで眠っている。
ところどころ腐りかけているが、容姿を見れば誰もがつかさと分かる程度の肉は残っている。
「まったく……苦労したんだからね……」
可愛い妹の顔を愛撫する。
家族を騙してつかさの遺体を隠したことも。
ただおの知り合いに無理を言ってこの館を借り切ったことも。
少し前まで自分も信じていなかった、高僧の霊と契約を結んだことも。
ギリギリまでこなたたちへの憎悪を押し殺していたことも。
全てはこの時のためだ。
(………………)
館を取り巻く空気が変わった。
彼女が言う”善い悪霊”が動いた証拠だ。
地鳴りのような音が響き、湿った風がどこからともなく吹き込んでくる。
「つかさ、おはよう」
この言葉を合図に。
つかさが目を開けた。
半分溶けかかった眼球が、確かにかがみを捉えている。
「…お……ねえ……ちゃん……?」
寝惚けたようにつかさが呟く。
「つかさ!!」
かがみは落涙した。
この声、この口調。
見た目は醜く変わってしまったが、間違いなく彼女は柊つかさだ。
棺の端を掴み、それを支えにつかさが上体を起こした。
621惨劇館34:2008/09/16(火) 21:10:16 ID:ojOoDEF4
髪はほとんど抜け落ちて、頬骨も張り出している。
化石のように乾いた手をかがみは握りしめた。
冷たく硬かったが、再会の感動がくだらない不快感を吹き飛ばしてくれた。
「お姉ちゃん……」
たどたどしかったつかさの言葉がしっかりしてきた。
「よかったね、つかさ……寒かったでしょ? 暗かったでしょ? でももう大丈夫だから」
「うん……」
つかさの目から土色の涙がこぼれた。
「つかさを虐めた奴らは私が片づけたからね。明日になったら迎えが来るから一緒に帰ろ」
かがみが言った時、つかさの手の皮膚がぼろっと剥がれ落ちた。
続いて髪の毛がはらはらと抜け落ちる。
「ごめんね。もっと早くしていれば、つかさも綺麗なまま生き返ったのにね」
かがみの唯一の心残りがそれだった。
死後すみやかに儀式を完成していれば、生前と変わらない姿でこの世界に呼び戻すことができたハズだ。
「ううん、いいの」
つかさが不気味な笑顔を作った。
「全然気にしてないよ、かがみん」
「…………!?」
かがみは慌てて飛び退いた。
「あんた……いま、なんて…………?」
死の間際のみゆきやこなたのように、かがみもまた恐怖に打ち震えた。
「え、どうしたの?」
つかさは表情ひとつ変えずにさらに体を起こす。
生まれたての哺乳類のようにふらふらと、しかし自立したいとの強い意志が感じられる動きで。
彼女はようやく棺から這い出た。
(……き、気のせいよね……?)
甦りを果たしたつかさを見てかがみはあらぬ妄想を振り払った。
今のは聞き間違いだ。
可愛い妹から拒絶するように離れた自分を恥じる。
だが、つかさは、
「気にしてないなんてウソっすよ。柊先輩、あんまりじゃないっスか」
つかさの声のままでそう言った。
「じょ……冗談でしょ…………?」
「冗談なんかじゃありませんよ、かがみさん」
「ウソ……ウソよ……!!」
つかさが一歩、一歩とかがみに近づく。
それに合わせてかがみは退いていく。
「逃げないでください」
ころころと口調を変えるつかさに、かがみは戦慄した。
「かがみん、どこ行くのさ?」
(………………!!)
彼女はなおも歩みを進めてかがみに近づいていく。
「な、なんでよ!!」
かがみが叫んだ。
ひよりが、みなみが、ゆたかが、みゆきが、こなたが。
彼女たちが感じた恐怖を。
5人分の恐怖を今、かがみは厭というほど感じていた。
「なんでこうなるのよっ! 私はつかさと一緒にいたいだけなのにッ!!」
心からの叫びを聞いているのかいないのか、
「一緒だよ。私たち」
つかさが誰かの口調で言った。
「ずっと一緒だよ?」
これは誰の言葉だろうか。
かがみは耳を塞いでかぶりを振った。
622惨劇館35:2008/09/16(火) 21:11:57 ID:ojOoDEF4


「お姉ちゃん」
これはつかさだ。


「かがみん」
これはこなた。


「かがみさん」
そしてみゆき。


「柊先輩」
これはゆたかだろう。


「柊先輩……」
同じ言葉でもこちらはみなみだと分かる。


「柊先輩」
みなみの言葉を押しのけるように、ひよりが割り込んできた。


頭をグラグラと揺らしながら、甦ったばかりの少女が迫る。
筋肉の衰えに加えて皮膚が腐り落ちたつかさからは、感情はおろか表情も読み取れない。
「お姉ちゃん」
「かがみ」
「柊先輩」
「かがみさん……」
ひとつの口を借りて何人もの声が聞こえる。
「なんなのよ…………」
かがみが拳を握りしめた。
「なんなのよ!!」
一度は恐怖を感じた彼女は一転、理不尽な現実に対して激しく憤った。
つかさの歩みが止まった。
「どこまで私をバカにすれば気が済むのよっ!!」
「…………」
「つかさを殺したくせにっ! なんでまた、あんたたちがいるのよ!!」
先ほどとは違った意味の涙がこぼれた。
「かがみん……」
つかさの声のこなたが呟いた。
「やめろ! その呼び方されるとイライラする!」
「かがみ」
「やめろって言ってるだろ!!」
馴れ馴れしく呼ぶつかさを見て、かがみは殴りつけたい衝動に駆られた。
それはできない。してはならないと言い聞かせる。
「せっかくつかさが戻って来たのに、また邪魔するつもり!?」
そうだ、彼女たちは邪魔だ。
妹との安穏な生活を奪い、それを取り戻した矢先にまた邪魔をする。
「かがみさん、私たちはそんなことしていません」
これはみゆきだ。
「全ては偶然です。つかささんが亡くなったのは事故なのですよ?」
「うるさいっ!!」
事故ではない、とかがみは言い張った。
偶然でもない、とかがみは言い切った。
623惨劇館36:2008/09/16(火) 21:13:24 ID:ojOoDEF4
「そうっスよ。私が言うのもなんですけど、あれは本当に事故っスから」
「柊先輩……誤解です……」
つかさの体を借りて口々に述べる。
その度にかがみは、それを自己保身のための言い訳だと切り捨てた。
「あんたたちさえいなかったら……つかさと一緒にいられたのにッッ!!」
渦巻く5人の声についにかがみは冷静でいられなくなった。
「つかさを出しなさいよ!!」
「私はここにいますよ」
「あんたじゃない! つかさよ!!」
「……お姉ちゃん!」
「つかさ!? つかさよね!?」
”お姉ちゃん”と呼ばれた瞬間、かがみは破顔した。
この時だけは姿も中身もつかさだ。
「助けてよ、お姉ちゃん……みんなが…みんなが私を閉じ込めるんだよ……」
「閉じ込める? つかさ、あんた何されてるの!?」
「みんなが私を……! ……何でもありませんよ、かがみさん……柊先輩…ひどいですよ……」
たったひとつの腐乱した口を巡って、6人が争うように群がる。
優しい口調と呪詛の言葉が交互に吐かれる。
「出て行きなさいよ!!」
かがみはつかさの両肩を掴んだ。
「つかさから出て行けッ!!」
彼女が望んだのはこんな結末ではない。
つかさの仇をとり、その命を以てつかさを呼び戻す。
邪魔者は全て消え、最愛の妹と生を喜び合う。
「痛いよ、かがみ」
つかさの首がぐらんと揺れた。
「出て行けっつってんだろ!!」
怒りにまかせて突き飛ばす。
バランスを崩したつかさは背中から地面に倒れた。
「あ、ああ…………!!」
その衝撃で頭が胴体からはずれた。
ごろんと転がった頭部がソファの足にぶつかって止まる。
「つ、つかさ……!!」
慌ててかがみが駆け寄ろうとする。
「あ〜、これじゃ私と同じっスねぇ」
ソファの下で首だけのつかさがニタニタと笑った。
「ちょっと、ひよりんは黙ってて」
またこなたが出てきた。
生きている人間がやれば多重人格か、単なる腹話術だ。
「ねえ、かがみん……」
だらんと力の抜けてしまったつかさの体を抱きしめるかがみに、こなたが憚るように言った。
「寂しかったんだよね…悲しかったんだよね……つかさがいなくなって……」
「うるさい! つかさを返してよ!!」
「私が悪かったんだ。謝っても許されないことだって分かってる。本当にごめんなさい」
「つかさを返してって言ってるでしょ!!」
かがみは首のないつかさを強く抱擁した。
体の一部分が欠けても柊つかさは柊つかさだ。
「つかさと一緒にいたいよね……かがみ……ん……」
「当たり前でしょっ!!」
抱擁する手に力を込める。
それから激しい憎悪の目でつかさの頭を――今その口を借りて喋っているこなたを――睨みつけた。
「私の罪は消えないけど……でもせめてもの償いにかがみんの願い……叶えてあげるね……」
そう言うとつかさは目を閉じた。
瞬間、不気味なくらいの静寂が戻ってくる。
忘れていた血の臭いがあたりに立ちこめる。
違和感を覚えて、かがみが抱擁を解いてつかさを見下ろした。
624惨劇館37:2008/09/16(火) 21:15:11 ID:ojOoDEF4
「………………ッ!?」
突然、つかさがかがみの首を絞めあげた。
骨張った細い両腕が、信じられないほどの力で呼吸を奪う。
(つ……つか……さ…………!?)
かがみがその両腕を掴んで引き離そうとする。
つかさはさらに力を込めて首を絞めようとする。
目の前が真っ暗になるのを感じながら、かがみはそこから逃れようと両手に力をかけた。
小さな音がしてつかさの手首が砕けた。
「くっ…………!!」
渾身の力でつかさを引き離す。
死の危機に瀕してかがみが出した最後の力が、つかさの両の手を握り潰した。
途端、つかさは再びもの言わぬ遺体に戻った。
「な……どうなってるのよ……」
肩で息をしながら立ち上がる。
喉が焼けるように痛い。
呼吸をするたびに喉の奥に異物が詰まっているような感覚がある。
(なにがどうなって……つかさは……?)
ソファに目をやった。
つかさの首は目を閉じたまま、先ほどのように誰かが何かを言う気配はない。
「つかさッ!!」
かがみは叫んだ。
妹は近くにいる。
そう信じていた。
なぜ彼女が自分を絞殺しようとしたのかは分からないが、不思議とつかさに対する怒りや恐怖はない。
かがみがよく知っているつかさはとても優しいから。
誰かを傷つけたり、陥れたりなんてできるハズがない。
(また私たちの邪魔をするつもりね)
かがみは憤った。
自分たちの安穏を奪い去ったこなたたちが憎くてしかたがなかった。
連中は死んでもなお、柊につきまとって邪魔をするのだと。
「許さない……!!」
怒りに震えながら、かがみはゆっくりと立ち上がった。
これ以上、どうすることもできない。
つかさを救うこともできないし、こなたたちに復讐することもできない。
それが牴牾(もどか)しかった。
歯痒かった。
せっかく築き上げたものを無にされては堪らない。
(…………?)
不意に何者かの気配を感じてかがみが振り向いた瞬間、腹部に鈍い衝撃が走った。
数秒遅れて赤い液体がぽたり、ぽたりと流れ落ちる。
(…………!!)
激痛は最後にやって来た。
体中が熱い、痛い。
「こな……た…………」
がくりと膝をつく。
その様を果物ナイフを手にしたこなたが見下ろす。
自身も血に塗れ、真っ赤な服を着ているようだ。
625惨劇館38:2008/09/16(火) 21:16:21 ID:ojOoDEF4
「あんた……いつも私の…邪魔ばかり……」
無表情に自分を見下ろすこなたをかがみは罵った。
「こうすれば、つかさと一緒にいられるよ」
言いながらこなたがナイフを横に滑らせた。
喉に異物感を覚えた一瞬後、かがみの顎の下から鮮血が飛び散った。
「こ…………」
呪詛の言葉を叩きつけようとかがみは口を開いた。
だがゴボゴボと溢れ出る血液が発声を遮った。
為す術なくこなたを睨みつける。
「死ぬのは私だけでよかったのに」
微動だにせず、口だけを動かしてこなたが呟く。
「ひよりんもゆーちゃんも関係ないのに。ひどいよ、かがみ……」
かがみが倒れた。
「これが私の償いだよ。それと……ゆーちゃんたちの仇打ち」
ナイフを捨ててしゃがみ、苦痛に悶えるかがみの顔を覗き込む。
「大好きだよ、かがみ」


もはや焼けるような熱さも、気を失いそうになるほどの痛みも感じなくなったかがみは――。

複雑な笑顔を見せるこなたと――。

その後ろに呆然と立ち尽くすひよりたち――。

這いずって来たみなみ――。

いつの間にか粉々になった右手で自分の腕をしっかりと握りしめている首のないつかさ――。

生ける屍に囲まれながら、彼女は皮肉めいた笑みを浮かべて静かに逝った。










 終
626JEDI_tkms1984:2008/09/16(火) 21:20:48 ID:ojOoDEF4
以上で終わりです。
他にも挿れたい仕掛けはあったのですが削って今の形にしました。
ホラー系はまだまだ腕を磨かないと駄目だなと痛感。
お読みくださりありがとうございました。
627名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 21:23:24 ID:r8tn92Vd
かがみざまぁw
628名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 21:28:53 ID:Xj8HdSy3
伊賀市、昨年度までの「在日」の減免認める 市県民税を半額に

三重県伊賀市が数十年前から市内の一部の在日韓国人や在日朝鮮人を対象に市県民税を減額していた措置について市は12日、
「昨年度まで市県民税を半額にしていた」と認めた。同県内では桑名市で本年度も同様の減免措置を講じていることが判明。
四日市市に合併前の旧楠町でも減免していたことが分かった。
伊賀市の減額措置は、昭和30年代から40年代にかけ、当時の上野市(現伊賀市)が、地元の在日本大韓民国民団(民団)や
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との交渉を経て開始。市長が特例で認めたという。当時は納付しない人も多く、半額でも徴収したい、と始めたらしい。
35年ほど前は算定額を低くしていたり減額率が細分化していたりと方式は一定ではなかったが、最近10年は納付額を一律に半減。
市は2004年11月の合併前まで市市税条例にある減免条件「(市長が)特別な理由があると認める」場合に相当するとして
慣例として単年度の市長決裁を受けずに適用していた。
昨年度に半減措置を受けたのは市内の定住韓国・朝鮮人約400人のうち個人事業主を中心に在日韓国人35人と在日朝鮮人18人。
市が該当者分の納付書を民団と総連にまとめて送付。それぞれの団体が取りまとめて納税していた。
他町村との合併協議の中で「減免措置があるのはおかしい」との指摘を受け、民団、総連と協議。05年11月に翌06年度で全廃することで合意した。
民団三重県伊賀支部の申載三・支団長は「3年前に支団長になって措置を知った。参政権などを求めるのに日本人と違うのは不公平だと改善に応じた」と話す。
総連伊賀支部の金栄泰委員長は「過去の経緯は話せない」と語った。
伊賀市は市民税と合わせて徴収する県民税も半額にしていたが、伊賀県税事務所は「減額は市の裁量だが、半減措置は知らなかった」という。
県市町行財政室は「地方税上、条例の定めのない減免はできず、条例がないなら問題」、総務省市町村税課は「減免は各市町村が判断し条例で定めるが、
このような例は初耳」としている。
(中日新聞)
ttp://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007111302063852.html
629名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 21:40:36 ID:M8qn0j+i
てえか容量的にそろそろ次スレの時期なんだけど、
どうするん?マジで大生に立てるん?
>>626
乙であります。
実はまだ10日投下分までしか読んでませんが。最近投下量多くて追いつけてないw
ともあれ、wktkしながら読み進めたいと思います。
630名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 21:45:42 ID:VMsA+pjh
>>626
お疲れ様でした、毎日楽しみにしておりました

最近かがみ悪者SS流行ってるなぁ
一昔前まではかがみは最後の良心だったのに
631名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 22:16:06 ID:oS4SzaJS
>>626
すごい乙です。恐怖に震える登場人物、痛そうな死にかた。
これがB級ホラーの見所、また時間があれば書いて欲しいものです

632ガンガン福岡:2008/09/16(火) 22:20:34 ID:P+Dc2gbU
最近はもっぱらROM専になりつつある俺ガイル

ttp://uproda11.2ch-library.com/src/11118626.jpg



忘れた頃にやって来るけどな
633名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 22:31:37 ID:oS4SzaJS
できれば注意書き作って欲しいな

このスレはオリジナル設定、暴力やグロテスク
などの表現が含まれております。
上記の表現が苦手な方は見ないことをお勧めします
って感じの
634名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 22:59:02 ID:5HiOqfKh
別に毎作品にあるわけじゃないし
あるときだけ個別につければいい
635名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 23:29:33 ID:ECzT0NvB
>)632
GJ!
目がコエエ・・・・
こんなのが寝床に現れたら・・・ほっとかないけどな(性的な意味で
636名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 00:29:12 ID:MBYSqXot
”あの”大分に続いて”あの”ガンガンさえスルー気味とは・・
かつては神と讃えられた二人だというのに

もしかして絵の需要って少なくなってるん?
637名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 00:34:23 ID:rrZWsPFt
なってるよ だから絵師も減ってる


なわけねーだろ!
638名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 00:36:43 ID:wQMndR6d
>>636
面白ければレスするさ
639名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 00:40:55 ID:0Q1+0x5C
>>636
>>632の絵を俺が書いてもレスすら無かったと思う
640名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 02:40:13 ID:VDuspHla
>>625
ひぐらしを彷彿させるな。
641名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 03:21:45 ID:0Q1+0x5C
まぁ、食用ゴキブリというくらいのものがあるんですから
こなたも食用ですよね

ttp://uproda11.2ch-library.com/src/11118748.jpg
642名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 11:54:53 ID:8R7FPozB
おはこなみん
643名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 19:03:03 ID:pSBuRKoD
人居なさ過ぎワロタw
皆ぼっちに流れたか?
644名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 19:04:41 ID:0Q1+0x5C
…もしかして自分の絵が寒すぎたのだろうか
645名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 19:23:23 ID:y1UwtDmt
>>644
巨大なのに粗いからなぁ
縮小した方が見栄え良いよ
646名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 19:24:12 ID:1SQpW8EU
>>641
かわいい
647名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 19:25:47 ID:0Q1+0x5C
>>645
多分トーン機能とか変なの使っちゃったからだと思います
次からは使わないことにしますね
648大阪府:2008/09/17(水) 20:10:30 ID:qc9sDZUK
こんばんは!続き投下です。

アーヤ・・・こなたがコスプレ喫茶で働いている時の名前だ。
小柄で童顔、アニメ声。店に来るオタク達に受ける要素を、こなたは充分に持ち合わせていた。
こなたに夢中になっている客、その中でも最も熱心に店に通い続ける男を、
こなたは利用しようと考えた。30過ぎで、ぶよぶよの身体に脂ぎった髪・・・
恐らく今まで女の子と手も繋いだことも無いような男だ。
「私に協力してくれて、上手く働いてくれたらデートしたげる!」
こんなちゃちな餌に、案の定男はすぐに食いついた。

「そ、そんな・・・アーヤたんのためなら、な、何だってするよぉ」
「優しいんだね、アーヤ、好きになっちゃいそうだよぉ♪」
(うぜぇんだよハァハァすんなよブーデーが、殺すぞ)
そんな本音をおくびにも出さず、こなたは餌を与え続ける。
「じゃ、じゃあそろそろ僕とデート・・・」
「だ〜め!まだもう少しやって欲しいことがあるの、お願いね?」
「オウフwww了解ですwwwww何ですかwwwww」
「えっと、次は電話をかけてもらおうかな?うん、かけるだけで何も話さないでいいよ。
今日は初日って事で、5連続くらいでコール止めておいてね。番号は×××・・・
勿論、身元がわかんないようにしてね♪」


649大阪府:2008/09/17(水) 20:12:53 ID:qc9sDZUK
「もしもし、かがみん?心配になって電話したよ。・・・大丈夫?」
「こ、こなた・・・。う、うう、どうしよ、どうしよう・・・」
受話器越しに聞こえる、かがみの泣き声。危うくこなたは吹き出しそうになってしまった。
「どうしたの?かがみん、落ち着いてよ!泣いてるだけじゃわかんないよ・・・」
「あのね、あの・・・ぐすっ、さっき、イタズラ電話があったのよ・・・ずっと無言で・・・
コールが10回以上も続いて・・・きっと私を尾けてた奴よ!
どうして私の携帯の番号まで・・・ううっ・・・」
あの馬鹿が・・・いきなり10回はやり過ぎだ、加減ってものを知らないのか・・・
こなたは親指の爪を噛んだ。
「わ、私、もう警察に・・・」
「あのね、かがみん。私はその事で電話したんだよ」
「えっ・・・?」
「かがみん、よく聞いてね。相手は異常者だよ。かがみんの携帯の番号を知ってるって事は、
恐らくかがみんの家がどこにあるかも把握してるはず」
「そ、そんな・・・」
「今警察に電話したらどうなると思う?相手はきっとその事をすぐに知って・・・」
「な、何よ・・・」
「・・・かがみんに直接危害を加えるかもしれない」
「!? こ、怖いこと言わないでよっ、じゃあ私、どうすれば・・・」
仮に住所を知っていたとしても、かがみが警察に通報するタイミングなど、
家に盗聴器でも仕掛けなければ、わかるはずが無い。
だが恐怖に囚われた今のかがみには、そこまで冷静に考える余裕は残っていなかった。
650大阪府:2008/09/17(水) 20:15:43 ID:qc9sDZUK
「怖がらせちゃってごめん・・・。
警察に通報するのはもう少し後の方が良い、って事を伝えたかったんだ。
かがみんは絶対私が守るから。何かあったら、すぐに私が駆けつけるから・・・」
「・・・・こなた・・・・」
歯の浮くような台詞だ。アルバイトでもいっつも嘘ばかりだし、
案外女優とかできるんじゃないかな、私・・・こなたは思った。
「こなた・・・私、前あんたに酷い事言ったのに、それなのに私の事・・・」
「いいんだよ、かがみん。あれは私が悪かったんだよ。かがみんは一番大事な友達だよ。
かがみんにもしもの事があったら私、耐えられないよ・・・」
「・・・こなた、こなたぁ・・・うっ、ぐすっ・・・」
その後、かがみは何度も心からの感謝を述べながら、電話を切った。
どうやら完全にこなたの事を信じきっているようだ。
「かがみんは単純だなあ・・・真面目で真っ直ぐって、裏返せばバカって事かもなぁ・・・」
再びベッドに寝転んで、こなたは呟いた。今なら誰だって騙せそうな気がする。
こなたは歪んだ全能感に酔いしれていた。
651大阪府:2008/09/17(水) 20:18:13 ID:qc9sDZUK
今日はここまでです。
正直、会社での欝が酷く、こなたより先に自分が逝ってしまいそうですが・・・
最後まで頑張ります(^q^)b
あと、OVAに関する話をもう一本練っている最中です!
652名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 20:27:02 ID:0Q1+0x5C
>>651
乙です
そういえばスケッチの絵が結構消えてますね
何でだろう
653名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 20:34:08 ID:D9vwDQvE
>>651
頑張ってください
654名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 22:32:04 ID:D9vwDQvE
ふと思ったが、アニメに白石が出てなかったら大分ストーリーが変わったSSって多い気がする
655JEDI_tkms1984:2008/09/17(水) 22:56:53 ID:EaZrtepK
>>616

続きを楽しみにしていた作品のひとつなだけに残念。
復活を待っています。
656名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 23:09:50 ID:BjdGtJHK
惰性で朝日新聞を読んでる人へ

6月2日の某地域の朝日新聞は32ページで広告が
総面積の約52.5パーセントを占めてました。(誤差あり)
記事よりも広告のほうが多いのです。記事内容も劣悪です。
特定エスニックな方々が罪を起こしてもなぜか本名は出ません。
アジア某国を異常なほど絶賛します。その対比として日本を必要以上に貶めます。
竹島問題、尖閣諸島問題も核心に踏み込むことはしません。
「双方冷静に」は中国や朝鮮が分が悪い時に使われる言葉です。

スーパーのチラシが目当て?
家計簿をつけて底値をチェックするのが賢い方法です。
新聞買わないほうがお得です。

6/1 総ページ数 40ページ 全面広告 13ページ 広告のパーセント 54.0
6/2 総ページ数 32ページ 全面広告 9ページ 広告のパーセント 52.5
657名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 23:30:20 ID:pSBuRKoD
>>651
最期って…
このスレの書き手が自殺で生を締めるって因果的過ぎるわ。
こなたは飛び降りて自殺を図ったが、
書き手達は天に向かって垂直に槍を投げていたんだな、と。
最期には言うのかな、「こなた、ごめんな」って。
両親にでも友人にでもなく、
ただひたすらに記号でしかない「泉こなた」という概念に
向かって謝罪しつづけながら幕を引くのだろうか。
謝罪なんてしなくても、きっと許してくれるだろうけど。
「君は綺麗過ぎるよ…。
私は生きるよ。
どんなにらき☆すたファンに媚を売っても…
どれほど京アニや角川の狗に成り下がっても…
本当は私こそ…綺麗じゃないから」

ともあれ乙です。うつ☆すたの大ファンな俺としては、
貴方の作品は是非とも読み続けていきたいところ。
658名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 00:45:33 ID:O2nyQyCu
>>654
白石がキーパーソンを努めたSSってあったっけ?
659名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 01:03:27 ID:O2nyQyCu
努めた×
務めた○
660名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 13:00:02 ID:L+TGJMDm
>>652
マジで消えてるわw
つーか、ウィキに絵をアップする時のアプロダは、
皆自前で用意したサーバ使ってんの?
661名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 13:01:49 ID:tqXdjCRV
おめえだけだぞ
662名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 17:58:46 ID:En1rVI9s
らき☆すた6巻も起爆剤にならず、か。
663名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 18:46:14 ID:2bTd8XI8
平和に卒業したのが確実になったからね
664名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 18:47:14 ID:ReoEjcbZ
>らき☆すた6巻も起爆剤にならず、か。

むしろ盛り上がってきてると思うんだが
665名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 21:25:31 ID:ZxsRPHx5
そうだな、無意味な煽りレスが無くなったってだけだね。
666名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 21:54:24 ID:/JTELKmy
>>652
消えてるんじゃなくて表示がおかしかっただけみたい
今はもう直ってるよ
667名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 22:08:46 ID:9xexKRGW
485KBですな。そろそろ次スレ?
668名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 22:10:30 ID:ZxsRPHx5
そろそろだろうね。多分、書き手諸氏は埋まるの恐れて投稿控えてる状態だと思う。
669名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 22:59:22 ID:9xexKRGW
>>668
多分。てか自分もその1人だしwww
でも今立てたら多分早すぎるんだよなぁ。悩ましい。
670名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 23:20:46 ID:1bzL2GOJ
60行で何KBくらいでしょうか
671名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 23:32:23 ID:ZxsRPHx5
>>669
や、立ててからこっちに投稿して埋め立てるという手も。
672名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 23:37:31 ID:Y8jcsxtt
ダイナマに立ててきていい?
673名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 23:42:27 ID:1bzL2GOJ
ダイナマは若干心配な面もあるけど…
大丈夫ですかね
674名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 00:53:33 ID:xeiGjS8z
メンタルヘルス板に一票

僕達にとって、自殺とは娯楽の対象です^^
ってな事を、ガチ連中の前で声高に主張してやろうぜい
675名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 01:05:41 ID:FxA+VQ7L
>>674
そんな主張するのはやだなぁ。
そもそもこのスレ自体にメンヘラ多そうだし、
こなたを自殺させることで自殺願望がある人が思い留まってる気がする。
676名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 07:33:31 ID:lWRU+BDU
1日にこれだけレスあるなら特に心配ないと思う。
ぼっちスレに大学板にもどってたし
677名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 13:24:34 ID:F1wB30LK
>>675
その発想は無かったわ。
道理でスレに魔力が充満してるわけだ…
678名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 14:07:33 ID:FLI5sqvl
そんな事よりお前ら、
こなたを
でgoogle検索してみろ
679名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 14:13:14 ID:FLI5sqvl
ああそうだ。大生戻りに関しては、ぼっちスレの状況を見てから、って手もあるな。
根競べに負けてアチラさんが先に大生帰りした。
このアドバンテージを活かすのも悪くはない。
680名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 14:28:22 ID:Xdenc3w9
大生が戻った今ここにいるメリットがないだろ
ここは一時的な非難なわけだし
681名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 15:57:31 ID:FmaS3tlr
ttp://uproda11.2ch-library.com/src/11119236.jpg

天井に負担をかけ過ぎてはいけません
682名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 18:17:17 ID:1Bq3zhkT
大生に戻ったぼっち新スレのレス見てみると
久しぶりに読めて懐かしがってる大生住民の人とかが何人かいた。
683名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 19:44:56 ID:R1v9vbp3
>>681
天井がかわいそう
684名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 21:47:30 ID:olErL2mK
天丼食いたい
685名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 21:51:28 ID:RxqCBfnq
奇遇だな。俺も丁度天丼が食いたくなった所だぜ。
686名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 22:02:24 ID:hYsOpQcn
AA形式でやりたいのだがそういう場合は別のスレを立てた
ほうがいいかな?
687名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 22:27:58 ID:FmaS3tlr
天井からどーんで天丼なんて言わないよね
688名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 22:59:57 ID:bNX6rFia
久々にデフォ北のレスで笑ったわ。
689名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 23:06:40 ID:BvcP870R
>>686
AAサロンか大生でやれ
690名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 23:21:11 ID:hYsOpQcn
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   ためしにVIPで速でやるお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /
691名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 01:01:53 ID:kauLAi0K
で、結局次スレはどうするのよ
692名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 01:39:55 ID:Xl6lkZ61
693名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 01:41:17 ID:rbd+T/fq
────────────────────────────────
参加者:かがみ つかさ みゆき ひより  閲覧(1)
────────────────────────────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つかさ:ROMってる人、気持ち悪いから入ってきてよ
────────────────────────────────
かがみ:こういうのって本当ウザいわね・・・
────────────────────────────────
みゆき:見てて楽しいんでしょうか
────────────────────────────────
ひより:まだ見てますよ・・・
────────────────────────────────
つかさ:バルサミコスあげるから、入ってきて
────────────────────────────────
『こなた』が入室しました
────────────────────────────────
『つかさ』が退室しました
────────────────────────────────
『かがみ』が退室しました
────────────────────────────────
『みゆき』が退室しました
────────────────────────────────
『ひより』が退室しました
────────────────────────────────
『こなた』が自殺しました
────────────────────────────────
694名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 01:46:36 ID:qi0/zUCw
>>692
figmaってすごいなやっぱり
695名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 06:44:33 ID:vWAKi7W9
>>681
ありがとう天井
お前がつないでくれた命・・・きっと役立ててみせる
696名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 09:22:19 ID:vhY0jIOh
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4668417

最後こなたがみゆきに殺される
697名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 10:09:49 ID:QwQ9Qwq+
>>691
大生戻りたいっていう人が居る一方で、
それに対する反対意見はゼロ。
なのに●持ってないのか、未だ新スレは立ってないね。
大生のスレ立て依頼所も見てみたが、
まだこのスレの依頼は出されてなかった。
698名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 10:22:49 ID:iGBgnxhp
一昨日はメンヘラがどうとか言ってる奴がいたから見送ったが
立ててきていいんだな
699名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 10:25:52 ID:iGBgnxhp
「泉こなたを自殺させる方法」を考える26
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/campus/1221873913/
700名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 10:28:13 ID:QwQ9Qwq+
701名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 13:00:53 ID:BX86rKHd
>>699
乙&ありがとう
702名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 13:56:59 ID:tz4b8+Wo
3億8千万円脱税で起訴 岐阜のスロット店グループ

岐阜地検は8日、売り上げを過少申告して約3億8000万円を脱税したとして、
法人税法違反の罪で、岐阜県などでスロット店グループを経営する男とグループ3法人を起訴した。
起訴されたのは、会社役員、李元植被告(46)=岐阜県各務原市=と、スロット店「WINDOM」など3社。
起訴状によると、李被告は平成15年から18年までの間、売り上げの一部を除外して過少申告し、
3社で約3億8000万円を脱税した。
ことし3月に名古屋国税局の告発を受け、岐阜地検が捜査していた。

ttp://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080808/trl0808082133021-n1.htm
703名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 18:59:00 ID:OjOQ5f4B
お前等最近このスレに出張してるだろw
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1221466510/
704こなた歓迎会 OP:2008/09/20(土) 19:18:58 ID:9QtlaSa+
こなたは虐めに耐えられなくなり北高へ
ハルヒ「ちょっと聞いてみんな!」
みくる「何ですか?」
ハルヒ「今日転校してきた泉って子、うざいのよ!」
古泉「それはまたw」
ハルヒ「ちょっと笑ってる場合じゃないわ古泉君!」
長門「聞きたい……」
ハルヒ「なんか私、あの子に好奇心で話しかけたの」
みくる(わくわく)
ハルヒ「そうしたらね、『一人にさせて』だって!なによ!偉大なるこの団長が直々に挨拶したのよ!」
キョン「まあ、なにか事情があるんだよ」
ハルヒ「黙れ!……そう言われたから頭に来て、それが初対面の人に言うセリフか?と聞いたの」
古泉「わかりました」
ハルヒ「いや、まだ話が……」
古泉「明日ここに連れて来てください」
キョン「メンバーに入れるのか?」
古泉「いえ、涼宮さんに逆らった者には、ねぇ?」
ハルヒ「ちょっと、そこまでしなくても(ry」
古泉「朝比奈さん!明日鶴屋さん連れてきなさい!」
みくる「はい〜」
キョン「ちょw朝比奈さんまで」
みくる(これで糞団長から解放されるw)
長門「その道のプロ…連れてくる…」
ハルヒ「よーし、次の活動内容は泉こなた歓迎会よ!」
キョン(従うしかないかやっぱ) 続く
705名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 19:24:16 ID:9QtlaSa+
コラボありなの?駄目なら辞めます

706名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 19:24:54 ID:OjOQ5f4B
心配せずともコラボは結構あるぜカカ
喪黒とか喪黒とか喪黒とかな
707名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 21:25:30 ID:OMUBz3sI
点呼!
708名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 21:36:00 ID:zYsGgmB5
喪黒懐かしい!!

>>705
ストーリー破綻させた挙げ句、
途中でいきなりデスノート登場させたりしなけりゃ多分大丈夫ですよ。
709名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 00:23:22 ID:AbyTqIeW
ありがとうございます
暇を見て書いていきます
喪黒がいいなら結構いいの思いついた
710デフォ北:2008/09/21(日) 00:38:52 ID:MSq5xw/r
>>570の続き投下します
次スレへ跨ぐと思いますがよろしくお願いします
711デフォ北:2008/09/21(日) 00:39:39 ID:MSq5xw/r
こなたは自分の世界に浸っているそうじろうを見つめる

「俺が死んだら…骨は俺がかなたと出会った石川の大学の庭に埋めて欲しいんだ…
あそこには、かなたの骨も入ってる
いつでもいい。お前が大人になってからでいいから…な、こなた?」

すると、そうじろうはこなたの手を握り返した
こなたは微笑み、何度も頷く
そうじろうの視界に届くように、大きく、ゆっくりと

「判った。約束するよ、お父さん」

その時、そうじろうがうっすらこなたに微笑んだような気がした
そしてその数秒後、そうじろうの鼓動を刻む心電図は一定の音を煩く鳴らしつつ
一直線となった

ゆいはその音に気付いたのか、慌てて病室に飛び込んで来た
涙を流して俯くこなたの様子を確認すると、ゆいは躊躇いがちに言う

「こなた…先生、呼んでくるね…ちゃんと待ってるんだよ?」

こなたはそのままゆっくり頷いた
ゆいも思わず頷き、急いで病室を出る



こなたとゆいは死亡診断書の手続きを終え、一旦家に帰るところであった
もう、学校にも顔を出せない
近々警察署から指名手配のビラも回るだろう
こなたの周りに味方はほぼ居ないと言っても過言では無かった
でも、まだ死ぬのには早い
こなたには、一生の間にやらなければならないことが出来たからである

パトカーの中で、こなたとゆいの二人は話し合う

「…これからどうしよう」
「とりあえず、見つからないために誰かの家に匿ってもらうしか無いね
泉家は家宅捜査で警察が取り巻いてると思うし、むやみには近付けないよ」
「匿ってもらうって…誰に?」
「…出来るだけ親類は避けた方がいいから…お友達の家とか…
それしか方法が無いよ…」
「…判った。じゃあ、かがみん達の家へ行く」
「かがみん?あー柊さんとこの娘かぁ」
「あそこは4人姉妹だから、かがみんは三女」
「じゃあ、今から行く?柊さん家」
「え…でももう夜中だよ?明日は葬儀もあるし」
「んー…確かにそうだけどね
明日こなたが葬儀に出るのはマズいような気もするんだよね…」
712デフォ北:2008/09/21(日) 00:41:25 ID:MSq5xw/r
「…じゃあ…明日の朝早くにお邪魔するとか?」
「そうしますか…じゃ、パトから乗り換えて私の家に行こう」

パトカーを警察署に戻し、一先ずあの青いゆいの車に乗り込む
先程の見張りが再び走って来て窓から声を掛ける

「おいおい、成実。サボりか?」
「許可は貰ったよ」
「…サボりに許可も無いだろ
お前自分で夜勤やるとか言ったくせに
自主パトロールとかサボるとか一体お前何がしたいんだ?」
「いやぁ〜色々あってね。んじゃ、バイバイ」

ゆいはそう言うと、車のアクセルを蒸して急発進する

「おい!!成実!!」

見張りは車に着いて走ろうとするが、呆気なく間の距離を増やしていく

「ふぅ…何とか一段落着いたかな」
「ゆい姉さん…私やっぱり警察署に居た方が良かったんじゃないかな…」
「おいおい、何言い出す。こなたは何もやってないんだから
あそこに居る意味なんてないでしょ?」
713名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 00:49:00 ID:Son9lQW9
保守
714名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 00:56:33 ID:MSq5xw/r
あれ…まだ埋まって無かったんですか
715名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 04:57:20 ID:Son9lQW9
むしろまだ埋めないでー
もうちょい待ってくれー
716名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 11:02:56 ID:8DLfyXWj
 
717名無しさん@お腹いっぱい。
           _」   L_/    /
         , ´: : :>、_/z‐七<
       /: : :,zチ‐" : ∧: `丶ゝ:. \
.       /: : : .//: : : :/: 小 : : : |: : : : : \
      /: : : : レ: :,-‐フ:/ | \:.:.|`ヽ: : : : :.\
     ,': :l: : : |/:/〃  |   ヽト、: :|: : : :l: : :l
      |: :.|: : : |:. :/          、: |: : : :| : : | 
      |: :.|: : : |: イ ノ       ヽ ヾj: : :| | ト、.|
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