【キテレツ】勉三日記【裏主人公】

俺の名前は刈野勉三
某政令市で生まれ育ち、地元の高校を出たものの大学受験に失敗
その後、フリーターになったものの、バイトよりもアニメにはまって容姿がキモくなり、どこに行ってもクビになった。
地元じゃすっかり有名人になってしまった俺は居場所を求めて旅に出た

全国をかけめぐり、最後に行きついた町で、残った金でなんとか部屋を借りた。
俺の手元にはもはやわずかな金と食料、コスプレ用に買った思い出の学ランと眼鏡くらいしかない。
俺ももう２４歳・・・無職者の身でこの格好だ。近隣住民に怪しまれるだろう。

そうだ、不幸な浪人生ということにしておこう。
実家は山形にでもあることにして、方言も使って、徹底的に「悪意のない田舎っぺ青年」を演じてやろう。
しかし、いきなり大人と会話をするのは怖いな。
そうだ、隣におかしな小学生がいたな。あの小学生と仲良くなろう。引きこもり臭もするし。

子供の面倒を見ていれば周囲の目もごまかせるし、おこぼれにもあずかれるかもしれない。
あわよくばメスガキとも仲良くなれれば・・・イヒヒヒヒヒ・・・・・・。

こうして、俺・・・いや、ワスの新しい生活が始まったダスよ！
ワスの名前は刈野勉三。高尾大学経済学部を目指して浪人中の不幸な青年っす！

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rゝll 　(●) l .ｌ (●)　 ljヽ 　　 l^ｰi '"' ’'`　ﾉ　ヽ､,,,...-‐'　j!　 |　
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　　 　 ／::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　よし、オレが>>2ゲットしたぞ！
　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ 　　規制のストレスが回り回って殺人にまで発展したか
　 /｀.:::::::::::::::／゛｀〜､:::::::::::::＼　　無用な規制が社会にそれ以上の弊害を起こす典型例
　/ ／ ＾ヽ:::l｀　　　　＼::::::::::::::ヽ　　だがおまえら、ここはもう少し辛抱しとけよ
　 ． / 　　ヽl　 ヽ　　　＼::::::::::::l　　　民への手厚い無駄遣いに、資源高
　 !　　＿　　 　＿　 　　　＼:::::::l　　　近い将来、国は破綻で、貧困層も共倒れ
　 ､ /｀　 ヽ ./ 。　 ＼ 　　　＼::l　　　金に困ったいい女はよりどりみどりの買い放題
　 ヽ 、　。ﾝ　ヽ　　　ﾉ　　　ﾞ’（６j　　そのときこそオレたちの真の活躍の場なんだから
　 　ヽ￣　　’’　 ￣　　　　＿∪　　　規範となるべくバーチャル社会は全てが合理的
　　　ヽ　　　∀　　　　　 　 ﾉ　　　　　オレたちの理想が実現するまでもう少しの辛抱だ
　　　　.｀､　 　　　　　　_／　　　　　ところで上のスリットはオレの最も尊敬するヤローたちだ
　　　.　　.｀-．　　 　.r°　　　　　つまらんことで迫害され、身をもって社会の歪を浮き彫りに
してくれた言うなれば勇者か、それはさておき兄貴分として精神的辛抱強さについても教えとくな

今日は隣の家の様子を見てきたっス。
隣の家は木手っていうらしいっす。父ちゃんはたらこ唇で亜星っぽい感じダスが、母ちゃんはなかなかの美人っす。
たぶん木手っていう苗字も「勉三さん、ああいいわ・・・キテ・・・」っていうから木手なんダス。間違いねえっすよ。

それはさておき、隣の家のガキは英一っていうオスガキっす。
小学生のくせに頭がおかしいのか、白紙の辞典を見ながら工作をしているっす。
どこで拾ってきたか分からないようなロボットの失敗作「殺助」も一緒ダス。

今時小学生で部屋の中でサンバイザーなんかかぶっちゃって工作にのめりこんで、親はなんとも言わねえダスかね。
いやいや、ちょっと待つっすよ。あの息子に、あの妙なロボット・・・。
あんな存在を認めている家庭ダス。警戒も緩いはずダス。

ワスはリサイクルショップで買い叩いた時代遅れの引き出物を手土産に木手家に挨拶に行ったっす。
幸いなことに亜星・・・じゃなくて父ちゃんは留守だったっす。
母ちゃんと引きこもり、失敗作の３名がワスを出迎えてくれたっす。

もう何週間も風呂に入っていなくてすごい容姿だったっすけど、警戒心がないのか温かく迎えてくれたっす。
おまけに夕飯もご馳走になって、風呂にも入れてくれて至れりつくせりだったっす。
「困ったことがあったら何でも言ってね、勉三さん。お隣同士なんですから」
なんとも優しい母ちゃんダス。
「英一も勉三さんに勉強でも教えてもらいなさい。この前なんかこの子、テストで７２点しか取れなかったんですよ」
「ハハハ・・・そうダスか。ワスに教えられることがあれば遠慮しないでいつでも聞きに来てほしいっす」

「７２点しか」だ？
ワスの小学生時代なんて４０点や３０点なんかザラにあったっす。
７０点なんかとろうものなら、母ちゃんが額縁に入れて飾ってくれたっすよ。
なんとも厳しい母ちゃんっす。

まあ、これで隣の家には「礼儀正しい青年」というイメージが通ったっす。
そのうち、引きこもりがワスのところに何か聞きに来たらしめたものっす。
あ、しまった。ワス、小学生の勉強わからないっす。早速勉強するっすよ。

ルルーシュ君、ワスらは友達っスよね？

今日は隣のクソロボ・・・じゃなくて、殺助君が遊びに来たっすよ。
「勉三さーん！助けてほしいナリー！」
「どうしたッスか？殺助君」
「熊田が襲ってくるナリよー！」
「何と！熊っすか！それは警察に言わねばならねっス！」
ワスが警察に電話しようとすると・・・
「そうじゃないナリよ！熊田ナリ！熊田！」
「熊田って誰っすか？」

その時だったっす。部屋の外で自転車のブレーキの音が聞こえたっす。
「うわ！来たナリ！」
「殺助！出てこい！」
外を見ると体格のいい坊やが怒っていたっす。ちょっと上島○兵に似ていなくもないっす。
「我輩はいないって言ってほしいナリ」
「やい殺助！汚ねえぞ！いることは分かってるんだ！さっさと出て来い！」
仕方ねえっすね、うるさいし、ワスが追い返してやるっす。
ワスは窓を開けて言ったっすよ。

「ここには殺助君はいねえっすよ」
「え？おじさん誰？」
「おじさんとは失礼な！ワスはこれでも２４歳っすよ！」
「どうでもいいけど、おじさん、そこにこんなスイカみたいな丸い頭した奴がいるだろ？」
「いねえっすよ」
「おい殺助！出て来いよ！」
「いねえっす」
「おじさん、ちょっと上がらせてもらうぜ」

そう言うと、その熊田っていうクソガキは勝手に上がって来たっす。
殺助は勝手に人の部屋の押入れを開けて隠れたっす。
「おじゃましまーす！・・・うわ、くせえ！」
「余計なお世話っす」
「おい、殺助！いるんだろ！いるなら返事しろ！」
「・・・・・・・・・・・・」
「おい、殺助！いないんだろ！いないなら返事しろ！」
「いないナリ！」
「そこか！」

なんとも低レベルな戦いっすよ。
あっと言う間に押入れを開けられて、殺助君が引き出されたっす。
「うわー助けてほしいナリ！！」
「ちょっと待つっすよ、落ち着くっすよ！何があったのか話してみるっす」
「おじさんには関係ねえだろ」
「ここはワスの部屋ダス。関係あるっすよ！」
「分かったよ、分かった。こいつ、この前、八百八以外で野菜を買ったんだよ！」
「八百八は臨時休業だったナリ」
「臨時休業でもヘチマでも関係ねえ！八百八以外で野菜を買う奴は死刑だ！」
「うわー！奇天烈斎様！助けてほしいナリ！」
「ちょっと待つっす！」
「なんだよおじさん」

「今、ここで殺助君を死刑にしたら、野菜を買う人が一人減ってしまうっす。
　八百八の野菜を食べる人が一人へるのは人類にとっても大損ダスよ」
「それもそうだな・・・殺助、今日のところはこれで勘弁してやるが、今度は死刑だからな」
「わ、分かったナリ・・・」
「ところで、おじさん、名前はなんていうんだ？」
「人の名前を聞く前に自分から名乗るのが礼儀っすよ」
「俺は熊田薫だ。将来は八百八を継いで立派な八百屋になるんだ！」
「ワスは刈野勉三っす。山形から出てきて、今は浪人をしてるっすよ」
「ロー人参？うまいのかそれ？」
「人参じゃなくて浪人っす！」

こうしてワスは熊田薫と知り合ったっす。

今日は大変な一日だったダス
あの熊田薫が友達を引き連れてワスの部屋に押しかけてきたんダスよ

「おーい！勉三さーん！」
「熊田、今勉三さんは受験勉強で忙しいんだよ、邪魔しちゃ悪いよ」
「おーい！勉三さーん！」
全くうるさいガキダスよ。仕方なく窓を開けて返事したっす。
「何すか？熊田君。それに隣の木手さん家の英一君に殺助君、友達もいるじゃねえっすか」
「勉三さん、これはうちの父ちゃんからのプレゼントだ。たくさん食って元気になってくれよ」
そう言うと熊田はダンボール箱いっぱいに詰まった野菜をくれたっす。
なかなか使えるガキじゃねえっすか。親しくしておいて損はなさそうダス。
「開いているダスよ、中に入ってほしいっす」

中に入ってきたのは熊田、英一、殺助、それにウルトラマンみたいな目をしたオスガキと、なかなかかわいいメスガキだす。
「すみません、勉三さん、急に大勢で押しかけちゃって」
「なんもなんも。子供が遠慮することねえっすよ」
「勉三さん、過去に何があったのか分からないけど、元気出してくれよ」
「え？」
「勉三さん、牢屋に入れられていたナリ」
「あはははは！違うっすよ、牢屋に入れられていたんじゃなくて、浪人ダス」
「とにかく過去のことは白菜に流して元気に生きてくれよ」
「それを言うなら白紙でしょ」
「うるさい」
「いたいよーママー！！」

そういえばこの光景、どこかで見たような気がする・・・。
そうだ！子供の頃見たキテレツ大百科じゃねえっすか！
そういえば偶然にもワスの名前は刈野勉三、このガキの名前は木手英一、ロボが殺助、
このデブが熊田薫・・・ということは・・・
「もしかして、君はトンガリ君じゃねえっすか？」
「え？どうして僕の名前を知ってるの？」
「そっちの女の子は美代ちゃん？」
「え？すごーい！勉三さんって超能力者みたい！」
「ご子孫がどうせすごい道具でも作って貸したナリよ」

そういえば何か変だ・・・
「ところで、殺助君・・・英一君のこと、なんて呼んでいるっすか？」
「ご子孫ナリ・・・奇天烈斎様のご子孫ナリよ」
「じゃあ、熊田君のことは？」
「熊田」

ダメダス、そんなのキテレツ大百科じゃねえっすよ！！
ワスはそんなキテレツ大百科は認めねえっす！
そこでワスは・・・

そして克己は真のマッハ突きを完成させた

　

ｗ

なんだここｗ

キテレツ君、ワスに出会った不幸を呪うッス

便象さん…