2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 01:04:36 ID:Q3+gSOoo
⊂≧≦⊃=、_人人人人人人人人人人人人人人人_
,.-'",-'" ,、 i > ゆっくりしていってね!!! <='"
/ / / ヽ |ヽ ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ヽ
/ / ,./ / , ヽ! \ | | | ー==ニ, ,イ ハ ト、 \!
/ / /|/ ー'" ヽ_ ヽ| | | / / | | | |--、 ヽ
| X ,.==ミ ,==、, | | | / ,イ /!/ ̄,| | | | ヽ i
| ,-、 f: :・! /・::! | // / / / イ !ィ=、|! | テ==、 |
| |、 弋ソ .ゞ'" リ ∧! / | |/ | |:::・::|!、 | f::・:::/ iヽ |!
N/ `ヘ ,=、 ,/!/ / | |! | `= ヽ| ` - / V|
|∧ /、_ `ー' ,.-'" / / |/ 丶、 `T´`T´ ,.イ | |
V VVV|`ー"|VVV / ノ ノ` └ー┘ィ / | \
__,.-"| |\ _,.-'",.-/ _,.-'"´ i-'" ̄ i`ヽ | / i、
>>1乙
と言う事でちょいとSS投下さしていただきます。
前スレの終わりらへんで言った航空機ネタです。
高校を卒業した後、かがみ達はそれぞれ大学に進学し、各々の夢へ目指して勉強していた。
しかし、こなた一人だけは違った。大学に進学するワケでも無く、かと言って就職するワケでも無く、
ただただコスプレ喫茶でバイトする毎日を送っていたのである。
それでも後々の事を考え就職しようと、ちょくちょく職安に行ってはいるのだが
自分が出来そうな職業がそうそう見付かりはしない。その帰りにムシャクシャして
ゲームセンターで色んなゲームをして遊んだ。ゲームだけがこなたの取り得だった。
だが、ゲームが上手いだけでどんな仕事に就けるだろう?
おかげでゲームをしている最中は楽しくても、終えた後で空しさが込み上げてくる。
「もうこんな生活はいやだよ!! 就職したい!! 就職したいよ!!」
ヤケクソになり、周囲に人がいる事も構わずこなたは泣き叫んでいた。
しかし、そんな時にこなたは一人の男から声を掛けられた。
「就職先が無くてお困りの様ですな…。」
「おじさん誰?」
突然話しかけて来た男にこなたは不貞腐れながらもとりあえず彼の方を向いた。
「失礼ながら君のゲームの腕…拝見させて頂きました。実にお見事。」
「いくらゲームが良く出来ても…こんなの就職で役に立たないよ…。」
こなたはやはり不貞腐れていたが、男は笑いながら言った。
「そこでですが…君のゲームの腕…生かせる仕事がありますけど…どうですかな?」
「え…。」
こなたは我が耳を疑った。こなたの得意なゲームの腕を生かせる職場があると言うのである。
しかし、不安もあった。上手い話には裏がある。これもきっとヤバイ仕事なのだろうと
思ったのだが…その男の話を聞いて見ると、何とそれは自衛隊だった。
ゲームの達人には機動兵器の操縦に関しての適正の高さがあると睨み、
自衛隊はゲームの達人を集めたパイロット部隊を作ろうとしていた。
こなたはゲームの腕を買われ、それにスカウトされたのである。
「うん…やるよ…。」
以前のこなたなら自衛隊の仕事はきつそうで嫌だと断っていたかもしれない。
しかし、今は違う。この機を逃せば次の就職の機会は無いかもしれない。
だからこそ…こなたは自衛隊で働く事を選んだ。
その後、こなたはパイロット候補生として自衛隊に入隊した。こなた以外にも日本中の
各地から集められたゲーヲタ上がりのパイロット候補生が沢山おり、彼らとの共同生活が始まった。
そして始まる連日の厳しい訓練。最初は戸惑い、何度も挫けそうになったが、
幸いこなたは真面目に運動やってさえいればオリンピック選手になれるのも夢では無いと
思われる程の運動神経の高さがあった為、次第にその厳しい訓練にも慣れて行った。
それからさらに一時し、ついにこなた達がスカウトされた所以と真価を試される時が来た。
これまでの訓練は航空機を操縦する際に身体にかかるGに耐える為の基礎体力作りであり、
これから本格的に航空機の操縦に入る事になったのである。
航空機のマニュアルを渡された時、その複雑さにこなたも頭がクラクラしそうになった。
しかし、実際に機を動かして見ると、まるで本当にゲームをやっているかの様に
頭では無く感覚で操縦法を覚えて行った。自衛隊の睨んだ通り、こなたを初めとする
ゲーヲタ上がりのパイロット候補生達は機動兵器の操縦に関して高い適正を発揮していたのである。
この辺りからこなたにとって自衛隊での暮らしも徐々に楽しくなって来た。
訓練は相変わらずキツイが、その分こなた自身も体力が付いたのか、決して出来ないと言う事も無い。
そして周囲の仲間もこなたと同じ様にヲタである為に話題が合い、仲良くもなれ、
時には競い合い、また励まし合い、ヲタ談義で盛り上がりながら訓練に励んだ。
一時し、こなたは本格的に航空自衛隊のパイロットになった。与えられたのは
「ゲーヲタ1」と言うコードネームとF−4EJ改ファントムU。
初期型よりも強化されているとは言え、現在における自衛隊主力のF−15Jイーグルや
F−2に比べて遥かに古く、性能的にも劣る機体だが、こなたにとってはパイロットに
なれただけでも誇らしかった。そして、同時に自由時間に戦闘機もののアニメや
漫画を楽しむ様になった。そして…
「ジャジャ〜ン! どうだい? ファントムの翼に涼宮ハルヒのイラスト描いて貰っちゃった!」
こなたは早速自分のファントムに彼女の好きなアニメのヒロインのイラストを描いてもらい、
痛戦闘機にしていた。これに関して自衛隊は
「元々ヲタばかり集めた部隊だから仕方が無い。」
と、特にとやかく言う事は無かった。
こなたが戦闘機のパイロットになったとは言っても、日本は憲法9条によって戦争はしない。
故に、この後も特に戦う事も無く、平和な日々が続いた。
他の基地の部隊とペイント弾を使用した模擬戦をして、性能で勝るF−15JやF−2に勝つ活躍をしたり…
基地祭の際にアトラクションとして航空ショーでアクロバット飛行を披露するのだけど、
その時にたまたまかがみ達が来ていて…
「あんた本当にパイロットになってたのか!?」
と驚かれたり…
「今更だけど…今の私って何だかファントム無頼みたいだね〜。」
とのん気に呟いてみたり…
実に平和でのどかな毎日が続いていた。しかし…その平和も何の脈絡も無く破られた。
とりあえず今回はここまで…っつーか……突っ込み所ありすぎてスマソ
自衛隊描写に関しても「多分こんな感じだろうな〜」って想像で
書いてる部分とかありまくりですから、「実際の自衛隊は〜」
とかの突っ込みは勘弁してくださいorz
続きは明日の夜辺りに書きます。
GJ、ちょっと説明口調っぽいな。「○○だった」系の文章を
数行に渡るの情景描写やセリフにしていけば良い作品になると思う
前スレはどうなった?
容量オーバー
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 12:34:30 ID:IC06J2GX
自殺未遂でハッピーエンドはありなのか?
ありなら投下する
「泉こなたを自殺させる方法」なんだから、自殺させようとすれば可じゃね?
>>12 ありがとう。
それと、11下げ忘れすまない。
でもってここは一度のレスでどのくらい打てる?
容量オーバーてwww荒らしおおかったからか?
そろそろ犬学に拠点を置きたいのだか
>7
ここからどうやって自殺に持っていくか興味ある。
>13
60行だったと思うよ
いや、42行くらいだった気が。
上のレスは気にするな
ではでは投下します…が、いろんな作品のネタを借りてるので……。
さて、何作品紛れ込んでいるしょうww
ともかくも、開始です。
〜タイトル未定(未定かよ!)〜
※これはタイトルです。
「あなたを、殺させてください…」
学校からの帰り道……。いつもとなんら変わりない風景。
そこに突然、いきなり、何の前触れも前置きもなしに言われた。
それも小学校高学年くらいでかなりかわいらしい少年に。
だけど、無論そんな見ず知らずの少年に素直に殺されるつもりなど一切ない。
だから……。
「遊びたいのはわかるけどそんな物騒なこと言っちゃいけないよ?」
そう茶化した。少年はすこし涙目になったかと思えばクスリと笑った。
面白い子だなーと思ったその時、少年の右手にナイフが握られているのに気づいた。
そのまま少年は私に飛び込んできた。
身体能力は高かったためうまく避けたものの、状況は変わらなかった。
「ちょ、本気?」
「最初から言ったでしょ、お姉ちゃん?」
「私がころされなきゃいけない意味がわからない!」
「あなたを殺して柊かがみの出方を見る。それが僕の目的」
「Σかがみ?」
かがみがどうして出てくるの?意味がわからない。
>>19 「あなたは柊かがみによって作られた存在。それはわかるよね」
「は?」
「知らない…?」
「なんのこと?」
「だから、柊かがみによって作られたアンドロイド。それがお姉ちゃんなんだよ?」
私が……作られた存在?そんなはずが……。
「なーんてね、冗談だよ。僕のこと信じた?」
「そ、そうだよね。あはは、君に合わせてあげただけだよ」
そっか冗談か、一瞬でも信じた私がバカだった。殺されそうになって気が、……あ。
思い出したかのように少年の右手を見た。が、ナイフはどこにもなかった。
「僕の暇潰しにつき合ってくれてありがとっ、じゃね!」
そう言って去っていった。その後ろ姿を見送り、帰宅した。
なんとも言えない不安を抱えつつ……。
>>20 プロログ終わり。
すでに二作品出てますね、さて何でしょう?
出かけるので休憩します。
続きは夜へ
だから予めメモ帳にry
乙。そうだよな、ウィキのアレは新編だよな。
レスしようかと思ったが、記憶違いだと恥ずかしいから放置してたわw
>デスクトップ前の貴方もry
25迎えて無職なら、一緒に逝ってやんよ。
あと10ヶ月でチェックメイトだひゃひゃひゃ
自分もちょいと絵を描いて見たくなったけど、うpするのは
>>24のリンク先にあるうp板で良いのかな?
すいませんw今のはスルーしてくださいwww
いいと思いますよ
30 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 19:42:17 ID:7O1Ln6k+
普通に良いと思うよ
32 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:09:39 ID:7O1Ln6k+
今回はまったく絵のイメージがわかなかった。
ということで文章のみ、また規制喰らうまで投下。
「存在意義」
知らなかった方が幸せだということもある。
真実とは時に、残酷をももたらすものである…
そう、私の場合もそうだった。
私は泉こなた。どこにでも居そうなありふれた
ごく普通の女子高生…だと思っていた。
あの本を見るまでは。
蒸し暑い夏の日だった。
夏休みに入った私は、ただ暑さにだらけて家でゴロゴロしていた。
「あつ〜い…なんもやる気しな〜い…」
宿題など毛頭やる気などさらさらなかった。
かといって、遊びに行こうとも、今の私の懐具合は冬のように寒かった。
「お金あればかがみ達と遊びに行けるのに〜お金お金…」
「…そうだ!お父さん。どっかにへそくりとか隠して無いかなぁ?」
私はひょいと立ち上がり、書斎のある二階へ駆け上がって行った。
ちなみにお父さんは、編集者の人との打ち合わせの為に、泊りがけで
東北のあたりに取材に行っているので、家には今、私一人だった。
33 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:10:38 ID:7O1Ln6k+
>>32 普段はまったく見向きもしいお父さんの書斎。
何だか難しそうな本が並んでいて、私はちっとも見る気は起きなかった。
「大抵、へそくりってのはこういった本棚にあるもんなんだよね〜」
私はごそごそと山のようにある本をかき分けていった。
蒸し風呂のような部屋の中、汗をかきかき探すこと数十分
どことなく異質な一冊の本を探し出した。
「完全自○マニュアル」と題された本は、あきらかに他の本とは
違った感触を、私に教えてくれた。
ゆっくりと開けてみると…案の定へそくりが入っていた!
…のだが、その額はとてもへそくりと呼ばれるような可愛い額ではなかった。
ご丁寧にも、内部の本の真ん中をくりぬいて、その中に納められていた。
「ち、ちょっと…お父さん。隠すにも限度があるでしょ…」
「…一枚くらい、いいよね?ごめんねお父さん。」
ざっと見ただけでも数十枚はあるだろうか、その中から一枚
私は紙幣を抜き取った。
「さて、あとはばれないように、キレイに戻しとかなきゃ…」
私が本を元通りに戻そうとした時、ふと、一冊の本に目が留まった。
まるで…私の視線を引き付けるかのように…
気づいたときには…私はその本を手に取っていた。
表紙には丁寧な手書きで「研究日誌」と書かれていた。
何となく、私は本をパラパラとめくり、中を見てみた…
冒頭は、こんな文句が書かれていた。
34 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:11:46 ID:7O1Ln6k+
>>33 ××年 5月14日
『ついにかなたの研究が開始した。本来メンバーに組み込まていない俺は
どうしても彼女の近くにいたいが為、頼み込んで研究スタッフに組み込んでもらった。』
お父さんとお母さんがが研究員…?たしか自分ではどこにでもある普通の学部だって言ってたが…
色々と読んでいったが…内容はあまりにも酷いものであった。
××年 6月3日
『毎日、研究室にて作業をする俺たち。しかし俺にとってはそんなことどうでもいいことだ。
彼女と同じ空間、同じ空気を吸っているということが何より大事なのだ。
他の連中も同じ空気を吸っていることが気に食わないが仕方が無い。お前らは俺の排気でも吸ってろ。』
「何…これ…」
××年 7月9日
『かなたの帰りをつけて行き、住処を確認した。どうやら一人暮らしのようだ。
ああ、俺が一緒に住みたい。』
「これ…お父さん…ストーカーじゃん…」
しかし続きが気になった私は…続きを見ざるをえなかった…
××年 8月15日
『なりゆきで彼女と二人きりで研究を行った。
俺に話しかけてくる彼女はとても可愛い。襲いたくなる衝動をこらえるのに必死だった。』
××年 9月24日
『彼女と親しく話してるヤツがいる。やけに馴れ馴れしく、だ。
くそ、いまいましい…死ねばいいのに。』
××年 11月3日
『どうやらあいつら、付き合いだしたらしい。
あいつ…俺のかなたに…かなたに…くそ!』
××年 12月24日
『当然のように二人がかなたのマンションに入っていった。
二人でイブを祝おうってか?俺はこんな寒い思いで外にいるってのに』
あまりに歪んだ文面のため、私は吐き気を感じた。
最低だ…最低すぎるよお父さん…
35 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:12:25 ID:7O1Ln6k+
>>34 ×△年 2月21日
『かなたを楽にしてやった。あんなヤツに愛しいかなたを渡してたまるものか。
これでかなたは俺のものだ。俺の。』
なんてことだ…これは…楽にしたって…
つまり…殺した…お父さんが…そんな…
しかし…文面はここで終わりではなかった。
核心とも言える真の出来事が、この後につづられていたのだ。
私は続きを読んでみることにした…
×△年 3月15日
『かなたの捜索願が出ている。警察は事件として捜査しているみたいだ。
俺は絶対に捕まらない…証拠は完全に消した。心配ない。』
×△年 5月24日
『かなたが逝って数ヶ月、俺は再び研究所に舞い戻っていた。
かなたもいなくなり、研究が打ち切られスタッフも解散したこの研究所に。
今こそ…いや今だからこそ彼女提示した研究の生かされる時ではないだろうかと。
俺は研究に没頭した。それこそが生きる全てのごとく…』
×△年 10月2日
『財産をもなげうって研究費用にしたがそれでも足りない。俺は職で資金を作りつつ
研究を行うことにした。何年かけてもいい…成功させてやる…』
私は…なにか寒気のようなものを感じた。
狂気…そう、それはまさに狂気を感じてしまうほどの文面だった。執念ともいうべきか。
×□年 5月28日
『ついに、被験体の一部の培養に成功した!コードネームは…そうだな
「KONATA」と名づけることにする。ああ、愛しい「KONATA」。俺の娘。』
えっ…!?
どうして…私の…名前?
ま、まさか…そんな…
そして…
36 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:13:24 ID:7O1Ln6k+
>>35 ○×年 1月17日
『ついに完成した。かなたの論理、クローン人体生物学の粋を集めて作った被験体「KONATA」
外見は、さすがにかなたのDNAを元に作られただけあって我が愛しいかなたにそっくりである
しかし、人格はそうはいかない。俺の記憶情報の一部を基盤にし、プログラムで構築するとしよう
これこそ、俺の求めている最高の女性だ!』
○×年 1月19日
『さすがに住み慣れたここに留まるわけにはいかない。遠くへ引っ越すことにしよう。
そこで新しい生活をはじめるのだ。俺の作った「KONATA」と共に。』
日付は…2年前のこの文面で終わっていた。
2年前…ちょうど私が高校に入る前の時期だ…
私は頭が真っ白になっていた。これは…きっと嘘だ…
お父さんのネタ帳か何かに違いない…そうなんだきっと…
37 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:15:32 ID:7O1Ln6k+
>>36 ガチャ…
「ただいまー。ん?何だ?真っ暗にして…こなた?居ないのか?」
「…お父さん…」
「何だ、居たのか。一体どうしたんだ?電気もつけないで。」
「お父さん、私に隠してることあるでしょ?」
「えっ?何のことだ?」
「…研究日誌…」
笑っていたお父さんの瞳が、みるみる険しいものに変わった。やはり…
「見たのか…」
「見た。」
「…」
「教えて…私は17歳の高校生なんだよね?」
「いや、正確にはお前は生まれて2年、2歳ということになる。」
「お母…かなたさんの仏壇はどうしてここに?殺したんでしょ…あなたが…」
「お前に母親が居たということを信じ込ませるためだ。離婚したというより信憑性が高いからな。」
「じゃあ私の過去は?小学校中学校と今まで過ごしてきた私の過去は!?」
「お前が過ごしてきたと思っているよう俺がプログラムしたものだ。
厳密に言えば2年前からのお前の記憶など現実には存在しない。」
「そう…なんだ…」
私はもう何を聞かされても驚かなかった。
これが…突きつけられた現実。私のちっぽけな存在意義。
彼は淡々と語りながら私を見つめていた。私は…涙を流していた。
「私を…愛してくれていた…?」
「…」
黙って私を見ている。
38 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:17:18 ID:7O1Ln6k+
>>37 「ねぇ…何か言ってよ…お父さん…”私”を愛してるって…言ってよ…」
「俺は…」
「…」
彼の視線は私には向いていなかった…私という物理的存在に向いていた
彼の人形でしかなかったのだ。ベタベタくっついてきてたのも、モノに対する愛着だったのか…
私はきびすを返し、走り出した。
「おい!どこへ行く!?」
私は台所に入り、包丁を手に取った。そして…
ザクッ!!!
私は、包丁を自分の身体に突き立てた。何度も何度も…
痛い…痛いよ…
でも、この身体は私のものではない。かなたという女性のもの…
最後の力を振り絞り、私は心臓に包丁を付きたてた。
力が抜けていく…私の身体は床に崩れ落ちた。
「やめろおおおおおお!オレの最高傑作に!!!!」
台所に入ってきて、惨劇を目撃した彼は、床にひざを着き、頭を抱えて叫んだ。
ああ、やはりこの人は…私の事を…
薄れてゆく意識の中で私は絶望した。それと同時に己が欲望の為に私を生み出したこの男に
一矢報いることが出来たのだ…私は…ニタァと笑った…
夢を見た。
暖かい光があたりを包んでいた
目の前に、キレイな女性が立っている。私とそっくりな女性。
私はすぐぴんと来たね。この女性はかなたさんだ。
彼女が私の手を引いて、歩き出した。一体、どこへ行こうとしてるんだろう…
まぁ、何でもいいや…もう、どうだっていいよ…どうでも…
39 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:18:24 ID:7O1Ln6k+
>>38 「お父さん、いってきまーす〜」
「おう、いってらっしゃい。気をつけて行くんだぞ〜」
「分かってるって♪」
ガラガラガラ…
「…」
「うかつだったな。あいつがコレを発見してしまうとはな。
書斎をあつかう事ないようプログラムされていたはずだが…
…やはり実際には完璧には行かなかったか。
仕方が無い。記録を抹消するのは惜しいが、処分するしかあるまい。
しかし…どっちにしろアレも処分しなければならないからな…」
そう言うと、彼はクローゼットにしまわれた、異臭のする大きなキャリーケースに目をやった。
「予備に一体、保存しといてよかったが…一体作るのにいくらかかると思っているんだ…まったく」
私はいつもの待ち合わせ場所にて、電車を降り駅の出口へ出た。
「あ。こなちゃん来たよ」
「おーこっちこっち〜」
「おまたへ〜。今日も暑いね〜」
今日はかがみたちと遊びにいく約束をしていたのだ。
「あれ?アンタ今日はいつもと雰囲気ちがうような?」
「んふふ、気づいたかね?香水つけてるんだよ?これでちょっとは大人の女性っぽいかな?」
「あ、ホントだ。いいにおい〜」
「アンタの場合は外見からしてアウトでしょ(笑)」
「かがみ〜嘘でもお世辞言ってくれてもいいじゃ〜ん」
私たちは、他愛もない話をしながら、休日で賑わう人ごみのなかに消えていった…
私は… 泉KONATA…
完
40 :
ガンガン福岡:2008/07/06(日) 20:22:49 ID:7O1Ln6k+
>>40 お疲れ様です
絵もSSもGJ!!
狂気のキャラが実に上手いですね、叶うものならアニメで見てみたい程です
ハデスみゆきさんはこんな感じだったのだろうか?
列車トリックを使ってみゆき達を殺して最後に
崖から飛び降りるこなたを想像しちまったじゃないかw
>53 :名無しさん@お腹いっぱい。 sage :2008/07/06(日) 19:43:29 ID:cq/5d0JU
>猫目好きなので改めて乙するぜ。ここからどうこなたを自殺させるのか、
>wktkして待ってますわ。
>こなたが追い詰められて死ぬところって、マジたまんね。
>この小さい身体に宿る心が、死を選んじまうくらいに追い詰められるなんてほんとエクスタシーだわ。
(=ω=.)<だってさ。よかったねぇ作者さん。
>>4-6の続き書きます。
>>7で「続きは明日の夜辺りに書きます」と書きましたが、
この時間だって立派に
>>7を書いた時点から見れば
明日の夜です。
>>8 説明口調っぽいままですがスマソ
突如として某国が日本に宣戦布告をして来たのである。
当然、こうなれば自衛隊は日本防衛の為の出動を余儀無くされるワケで、
こなた達もまた防空の為に某国から日本の領空を守らねばならなかった。
そんな最中にこなたはそれまで使用していたファントムに代わる新たな機を与えられる事になる。
それはこの非常時に乗じて日本が何とかアメリカから購入する事に成功したF−22ラプターであった。
勿論こなたはそれの翼にもやはり当然のごとく涼宮ハルヒのイラストを描いてもらった。
F−22を駆るこなたの活躍は目を見張る物があった。機種転換訓練に関しても
こなたはゲーム感覚で操縦法の全てを身体で覚え、異例の早さでのクリアをした上に、
実戦に関してもF−22の性能の高さに加え、こなたの操縦センスの高さによって
凄まじいまでの活躍をした。そして何よりもゲーム感覚で戦っているが故に
敵機を容赦無く攻撃出来る点こそが今のこなたにとって最大の強みだった。
「やった! また敵機撃墜! これがゲームなら一機UPは確実だね!」
この日もこなたはまた日本領空に侵入した某国の爆撃機を、その護衛機ごと蹴散らす活躍を見せていた。
今のこなたに殺人の意識は無かった。あたかもシューティングゲームをやっている様に
ただただ向かって来る敵キャラを倒している…その様な感じだった。
日本は幸いにも周囲を海に囲まれている故、某国も日本を攻める為には海を渡れねばならない。
その為、内陸国相手の戦争とは違い一度に大部隊を送り込む事は不可能で、特に地上部隊に関しては
装備の貧弱な輸送機や輸送艦を使う他は無かった。そうやって部隊を送っても、結局はその海を
渡っている最中に日本の海上自衛隊や航空自衛隊の迎撃を受けるパターンにはまっていた。
そして日本防衛もある程度進み、余裕が出て来た故に、こなた達にも休養を取らせる意味も兼ねて
帰宅許可が下りていた。
久々に実家に帰宅した後で、こなたはそうじろうやかがみ、ゆたか達と再会した。
そして久し振りに昔の様にワイワイと楽しくやっていたのだが…そこでたまたまテレビで
某国の侵攻から日本を守る自衛隊の戦闘に関する映像が流れていた。皆はただ漠然と
見ていただけなのだが…そこである映像が流れる。それは翼に涼宮ハルヒのイラストが
描かれたF−22が某国の兵員を大勢乗せ、日本へ向かっていた大型輸送船へ対艦ミサイルを
撃ち込む映像だった。無論その輸送船は忽ち大炎上を起こし、中に乗っていた大勢の人間が爆発で
死亡し、炎で焼け死に、海に落ちて溺れ死ぬ…その様な生々しい姿が映し出されていたのである。
「これこれ! これやったのは実は私なんだよ〜! ほら、あのラプたんにハルヒのイラストが
描かれてるでしょ? 自衛隊でもハルヒラプたんって呼ばれて有名なんだよ〜!」
「え………………。」
こなたは誇らしげに自分の戦果を語っていたが…かがみ達はドン引きしていた。
忽ち部屋中の空気が凍り付く。
「あれ? どうしたの?」
こなたは何故皆がドン引きしたのか理解出来なかった。日本を守る為に頑張った
自分を褒めて欲しかったこなたとしては皆の反応が不思議だったのである。
「ほら見てよこれ、日本に上陸して蹂躪しようとしてた敵国の大型輸送船を撃沈した時の
戦果で勲章貰ったんだよ勲章!」
気を取り直して、こなたは勲章っぽい物を見せて自慢しようとするが、部屋の空気は変わらない。
「ねぇどうしたの? かがみ〜どうしたの〜?」
「あ……こなた……。」
何故皆がドン引きするのか理解出来ず、こなたはかがみに寄るが、かがみはこなたを避けていた。
「ゆーちゃん? ゆーちゃんもどうしたの?」
「あ…お姉ちゃん…。」
ゆたかにも歩み寄るが、ゆたかもやはり避けていた。それだけでは無く、他の皆も
同様にこなたを何処か恐れの眼差しで避ける様になっていた。
「どうして? どうして皆私から逃げるの? ねぇ…どうして?」
こなたはここで初めて気付いた。自分の手が大量の血で汚れていた事に。
自分が今まで撃墜した航空機の中にも、艦船の中にも当然人が乗っていた。
特に艦船に関しては、クルーだけを見ても数百人単位の人間がいたはずである。
それをこなたはF−22の操縦桿に付いたミサイルや機銃の発射ボタンを押し、
ゲーム感覚で数え切れない程の人命を奪って来たのである。
「そっか…私は……人…を殺しちゃったのか…。人殺しになっちゃったんだね…。」
確かに相手は現在戦争中の敵国の兵隊であり、また日本防衛の為のやむを得ない行為なのだから
殺人罪に問われる事は無い。しかし、こなたが人を殺してしまったと言う事実は変らなかった。
かがみ達に避けられてしまったのは悲しかったが、こなたに落ち込む暇は与えられなかった。
基地に戻って早々にスクランブルがかかり、こなたはF−22に搭乗して発進したのだから。
そして某国の航空機との空中戦を繰り広げる内にこなたの中である考えが芽生えていた。
「人殺しでも…良いよ。私一人が人殺しになって、皆に避けられても…それでお父さんや
かがみん、ゆーちゃん達が救われて、平和に過ごしていけるなら安い物だよ。」
あくる日の晩、こなたは夢を見た。それは某国の歩兵部隊が上陸し、日本を蹂躪すると言う夢。
某国兵は日本各地を暴れ回り、こなたにとって聖地であった秋葉原も壊滅。
父であるそうじろうも殺され、親友のかがみやみゆきは某国兵に捕まり、陵辱された。
だがそれだけに終わらない。某国によって日本が制圧された事によって、日本人は
全て某国の奴隷にされてしまい、過酷な強制労働を受けさせられるのである。
勿論彼等は身体の弱いゆたかに対しても容赦はせず、重労働を課してしまう。
そしてゆたかは重労働に耐えかねて病気になるが、某国の者は医者に見せる事はおろか
休ませる事さえさせてくれない。みなみはゆたかを庇い、ゆたかの分も働こうとしたが
ゆたかは少しずつ弱って行き、苦しみながら死んでいった…。
だが、その死んだゆたかにさえ某国の者は容赦する事は無く、葬式をあげる事も
墓を作る事もさせてもらえず、死体を切り刻んで畑にばら撒き、肥料にされてしまった……。
まさに地獄…日本はチベットがパラダイスに見える程の地獄と化してしまったのである。
「うっ! うわぁ!! はっ………夢……。」
こなたが目を覚ました時、彼女の顔は涙で濡れていた。それだけ恐ろしい夢だった。
現実・非現実問わず、こなたが今まで見た物の中で一番恐ろしい光景。
こなたにとって、自分が戦いで傷付く事よりも自分の大好きなそうじろうやかがみ、
ゆたか達が戦火に巻き込まれ、殺されてしまったり、銃を持って戦わねばならない
状況にされてしまう事の方が遥かに恐ろしい物だった。
「そんな事…させないよ…。お父さんやかがみん…ゆーちゃん達は…私が守るよ…。」
迷いを完全に吹っ切ったこなたは鬼神のごとく戦った。戦って戦って戦い抜き、
ついには某国の艦船や航空機を一つたりとも日本本土に入れさせはしなかった。しかし…
>>49乙
最後ちょっと良く分かんなかったけど良かった。
こなた立派だわ
gj
いいところで次回に続く
ほう、◆.9uPnKH15k帰ってきたのか。
貴方が居ない時のビッチは、つかさアルバイトの人が頑張っていたが、
これでヘッドがご到着だな。後は…ヤケクソか。
これでつかさビッチも再興できる。
_
〃⌒ヽ
{{
ヾ、___/ヽ___
/::.::.::.::.::.::.::.::.::|::.::.::.::.:>
/::.::./::.::.::.::.::イ::.::.|::.ヽ::. \
|::.::/::.::.r::ナメ |::.::∧ヽ}::.:r、:\
|::. レ'::.::.〃 |::./ ∨|::.:リ\:|
|::.::.|::.;イ≡≡|/ ≡≡l:.::|
. 〉::.:K}::ヽ''' 、__, ゚{::ト、| <
>>1乙
|::.:/::.|:.::.:ヽ し' ,.イ::l
/::/::.::j::>‐-、ヽ7フノ/::/
. /::// |_"______
/::/ | l.. /l入浴剤&洗浄剤`l
|::.{:: ヽ 丶-.,/ |ワクワクお風呂セット|
|::.|:: /`ー、_ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
>>49 面白いよ。
ただ、夢の部分はこなたっていうより作者自身の考えかね。
あと、こなたの身長じゃFー22無理じゃね?ってのは野暮だな。
>>49 その漫画は…相当に上手いな。
二刀流、もう一人誕生か?
>>57 4コマ目のかがみ、デフォ北っぽいな。乙。
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:02:51 ID:3OvzNzpO
なんという良スレ。
これからこのスレに依存することにするわ
短冊に「こなたが自殺しますように」って書いて軒先にぶら下げといた。
泉家のな。
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:39:58 ID:3OvzNzpO
とりあえず32の一番最初だけ描いてみた。
処女作。一枚のみ。よくみんなあんなに描けるな、、、、
やっぱ絵師はすげえわ
その日もまた何時もの様にこなた達はそれぞれの機に搭乗し、スクランブル発進した。
敵は何時もの様に某国の航空隊。だが、これまでの戦いで某国の方も疲弊していたのか
博物館から引っ張り出して来た様なファントム以上に古そうな旧式戦闘機であった上に
パイロットもまた先の戦いで熟練パイロットを失っていたと思われ、新兵を無理矢理
乗せていると言う、もはや雑魚も雑魚としか言い様の無い布陣だった。
これが漫画ならば、素人集団が意外なビギナーズラックを見せたりもするのだが、現実は厳しい。
性能もパイロットの腕も何から何までがこなた達空自の方に分があり、彼らは成す術無く
次々に撃墜されて行った。
「あんなショボイのしかいなくなるなんて…敵さんも余程苦しいと見えるな〜。」
こなたと共に戦っているパイロットの一人がそう呟いたりもする。
こうして、某国の航空隊を蹴散らした彼らは揃って帰還しようとしていたが…
しかし…その後が違っていた。
「あっ! あれは!!」
こなたは見た。某国から発射された高層ビル程の大きさはあるかと思われる超巨大大陸間弾道ミサイルが
こなた達空自が某国のショボイ航空隊に気を取られていた隙を突いて日本列島に接近していた事を。
某国は最後の勝負に出るつもりだった。この巨大弾道ミサイルで日本を焦土に変えるつもりだったのである。
「いけない! 迎撃しなきゃ! ってミサイルも機銃も残弾ゼロじゃん!」
弾道ミサイルを迎撃しようにも、先程の敵航空隊との戦闘でこなたのF−22は
装填していた弾丸を全て使い尽くしていた。無論、他の味方も同様。
当然補給している時間は無い。そんな事をしていれば弾道ミサイルは日本に着弾する。
恐らくあの弾道ミサイルに核が搭載されている事は間違い無く、しかもあの巨大さである。
そんな物が日本列島で爆発しようものなら…広島長崎原爆以上の悲劇になるのは必至だ。
「ど…どうしよう…どうしよう…このままじゃ…このままじゃ…。」
こなたは震えた。とてつもない程の恐怖を感じた。だが、それは自分自身の命の危機に関してでは無かった。
「こ…このまま弾道ミサイルが日本に落ちたら…日本全体がはだしのゲンみたいになっちゃう…
お父さんやかがみん…ゆーちゃん達が…はだしのゲンみたいになっちゃう…。」
アニメ・漫画ヲタでもあるこなたは当然はだしのゲンを読んだ事もある。
それにおける原爆投下直後の描写が余りにもグロテスクで、トラウマになった物だが、
こなたの大好きなそうじろうやかがみ、ゆたか達が弾道ミサイルの爆発によって
それと同じ様な事になってしまうと言った光景をこなたは連想してしまっており、
それが自分自身の死以上に恐ろしかった。
「嫌だよ! 嫌だよ! お父さんやかがみん、ゆーちゃん達が死んじゃうなんて嫌だよ!」
こなたは一心不乱にF−22の機首を弾道ミサイルへ向け、エンジン全開!
アフターバーナーを吹かし、弾道ミサイルへ向けて突っ込んだ。
「ゲーヲタ1! 何をしている!? やめろ! 無茶だ!!」
他のパイロットがそう言ってこなたを止めようとした。しかしこなたは止まらなかった。
そして、日本列島へ向けて超音速で飛行している巨大弾道ミサイルへ向け、
それ以上の速度で追跡していたこなたのF−22がジリジリと接近して行く。
「お父さんやかがみん、ゆーちゃん達を死なせない! 死ぬのは私だけで良い! 私だけで良いんだよぉ!!」
こなたは号泣しながら搭乗していたF−22ごと弾道ミサイルへ向けて特攻していた。
F−22の機首が弾道ミサイルに突き刺さり、破裂した弾道ミサイルから放たれた
爆風、熱風はF−22の機体を容易く砕き、ひしゃぎ、、コックピットに搭乗していた
こなたの身体もまた…一瞬にして細胞の一つも残さずに跡形も無く消滅していた…………
間も無く、日本に迫っていた弾道ミサイルは一人の勇気あるパイロットの尊い犠牲によって
日本海上空で撃墜され、日本は救われたと言うニュースがテレビで報じられた。
それに伴い、某国が降伏したと言うニュースも流れた。そこで、某国は元々大した国力も無いのに
日本に対する私怨だけで宣戦布告した事によって、その国内事情は貧困の極みと
なっており、その苦しい中で必死に日本に部隊を送ってみても海上で迎撃されると言う
あちらはあちらで凄い必死だったんだと言う事実が明らかとなり、
イタチの最後っ屁として放った弾道ミサイルも日本に届かなかった以上、
これ以上継戦する事は出来ないと日本政府に降伏を申し込んで
来ていたのである。こうして、戦争は終わった。
F−22は非常に高価な戦闘機である。日本円に換算して二百億円以上は下らない。
一応整備性や運用コストに関して従来機に比べ安く済む様に工夫されて作られてはいるが、
それも十年以上の長期にわたって運用し続けてこそであるが故、ここでは余り意味のある物では無かった。
こなたがそのF−22で特攻したと言う事は、二百億円以上の大金をドブに捨てた事も同義だが、
逆に弾道ミサイルが日本に着弾していれば、何十万と言う日本国民の命や、その他日本の各施設は
吹飛ばされ、それに伴いライフラインの切断による混乱等で何百億どころの騒ぎでは無い程の
損害になっていたであろう。だからこそ政府はこなたがF−22を損失した事を問う事は無く、
むしろ自分の命と引き換えに日本を救った英雄として、国民栄誉賞を与えた。
無論、日本近海で警戒していたイージス艦群や、列島本土の各地に設置された
パトリオットミサイル等に任せれば良かったのでは無いか? とか
特攻を過剰に賛美するのは戦前の特攻隊を賛美する事になって危険なのでは無いか?
等々、こなたの行動を批判する者も少なからずいた。しかし、結果としては
こなたの行動によって日本に住む数え切れない程の人々が救われたのは事実であり、
人々はこなたの勇気を称えた。
しかし……その事に喜べない者もいた…
「こなたが亡くなったって本当ですか!?」
かがみ達が泉邸に殺到した時、そこではそうじろうが一人悲しげに座り込んでいるのが見えた。
「ああ…さっき自衛隊の人が来てな……こなたが……戦死したと聞かされたよ。
だが犬死じゃない…あの日本に迫っていた巨大弾道ミサイルに特攻して…
日本の危機を救った英雄として………二階級特進したんだとさ……………。」
淡々と説明するそうじろう。しかし…その目は涙で潤んでいた。
「馬鹿野郎! 何でお前まで死んじまうんだよ! 確かにお前のおかげで
何万人と言う人の命が救われたかもしれない…だが…こなた…お前はどうなんだ!?
残された父さん達はどうなるんだよ!! かなたのみならずこなたまで父さんを
残して逝ってしまうのか!?」
そうじろうはやるせなさの余り、切れた様に叫んでいた。その光景は痛々しく…
見ていたかがみ達もまた目に涙が浮かばせる。そして、こなたの国民栄誉賞ついでに
自衛隊から貰った大量の恩賞金の記入された小切手を投げ捨てていた。
「こんな紙切れが何になるんだ!! こなたが…こなたがいなけりゃ意味が無いじゃないか!」
「あ…こなちゃん…ごめんなさい…あの時避けたりして……こなちゃんは………
私達を守ってくれていたんだね………ごめんなさい…ごめんなさい…。」
つかさはあの時こなたにドン引きして避けた事に罪悪感を感じ、涙が込み上げてきていた。
確かに戦争であったとは言え、人を殺すと言う行為は許されない事かもしれない。
しかし、だからこそそうじろうやかがみ、ゆたか達は今こうして傷一つ負う事無く、生きている。
だがこなたはもう帰って来ないと言う矛盾…。それが余りにもやるせなかった。だが…
「何さ! ヲタクのくせに自衛隊に入ってパイロットになるなんて生意気な事するから
こんな事になるのよ!! こなたのくせに!!」
「お姉ちゃん!?」
皆が涙する中、かがみ一人が何か怒った様に叫ぶ。
「私達を守る為にミサイルに特攻して…英雄にでもなったつもり!? そう言うのが生意気なのよ!!」
「お姉ちゃん! そんな言い方無いじゃない! おじさんも何とか言ってあげてよ!」
つかさはそうじろうの服の袖を軽く引っ張り、かがみを注意して欲しくそう言ったが、
そうじろうはかがみを叱る事はしなかった。それ所か…
「あんな姿を見せられちゃぁ…何も言えないさ…。」
「え………あああ!!」
改めてかがみの姿を見たつかさはある事に気付いた。
「何が国民栄誉賞よ!! こなたのくせに似合わないって言うのよ!! 生意気だって言うのよ!!
うっ! ひぐっ! こなたのくせに! うぅ…。感謝なんかしないんだからね!? 感謝なんか……。」
かがみは泣いていた。それでも必死に涙を堪えながら…既に亡きこなたに対して罵声を
浴びせようとするかがみの姿が余りにも痛々しかった。
「死んで何になるのよ! あの世にはこなたの好きな漫画もアニメもゲームも…私が
あんたに勧めたかったラノベだって無いかもしれないのよ!! そんな所でこれから
どうやって生きて行くつもりなのよ!! いや…もう死んだのに生きて行くって
どう考えても我ながら変な事だとは思うけど……こなたの馬鹿………
あんたに勧めたいラノベとか色々あったのに……………。」
既にこの世に何一つ残さず消えて行ったこなたに対し、皆が涙する中かがみは
必死に訴え続けた。こなたには届かないとしても…訴えずにはいられない…そして…
「こなたに救ってもらったこの命…大切にするからね…。こなたの分も生きてやるからね…。」
戦争は終わった。しかし、この後も人の世は続いて行くし、むしろこれからが大変なのである。
確かに日本本土が直接某国によって叩かれる事は無かったが、某国程では無いにせよ日本も疲弊していた。
戦闘機に搭載するミサイル一発でも数千万円もする代物であるし、戦闘機に関しては一機百億以上する。
その運用費やその他を含めると、とても考えられない金額になるだろう。日本を防衛する為とは言え、
日本もそれだけの大金を消費して来たのである。だからこそ、戦争が終わった今度の為に
経済を建て直しをしなければならない。それは生き延びた国民一人一人の頑張りにかかっているのである。
「こなた…代われる物ならお父さんが代わってやりたかった…。だが…もうこうなっては仕方が無い…。
お父さんはお前の分も生きるよ。そしてこれからも小説を書いていく…。だから空から見守っててくれ…。
…と言っても…お前はきっと今でも遥か空の上で…お父さん達がこうして悲しんでる事も知らずに
ゲームを楽しんでいるのだろうな〜?」
皆は悲しげな目で空を見上げた。
心なしか…こなたがTVに向かってゲームを楽しんでいる…
その様な光景が見えた様な気がした。
おわり
これでおしまいです。一緒に挿絵も投下しようと思ってたのですが
色々忙しくて出来ませんでした………と言うか……
特攻は果たして自殺の内に入るのでしょうか?
入らなかったらごめんなさいorz
乙
何か空戦のキメ細かさにパヤオ投影したわ
すげぇ
特攻も自殺のウチに普通に入るだろ。
しかしこなた凄いな、ICBMの速度に追いつけるとは。
これも、こなたの皆への愛ゆえか。
何にせよ、乙。
乙。
なんかBGMに未来への咆哮が入りそうだ
>>63-64 こんだけこなたが上手けりゃ、貴方も立派な絵師だ。
よろしくな、職人さん。
77 :
64:2008/07/08(火) 00:21:23 ID:JRXCj9cy
あの絵描くだけで20分近くかかった、、、、
時間かけてもいいなら大丈夫だが、、、
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 00:21:47 ID:mZN+9i3/
>>6 その後にかがみも入隊して2人で部隊680のファントムに乗り換え。
>>44 こなた本スレに投下してたとはww
一番やっちゃいけない誤爆をww
>>72 乙。
勢いだけで押し通した感じだね。ハリウッド的で良かったよ。
ただ、軍事ネタを書くならもう少し調べてから書いてみたら?
そんなに詳しくないなら適当にぼかした方がマシ。おかげで本題が霞んでるし。
こなた「ふぅ、やっとできた。やれやれ、あたしってば頑張り屋さんだねぇ☆」
そうじろう「……ん? こなた、今日も徹夜したのか?」
こなた「あはは、そうなんだよ。もう三日目」
そうじろう「なにをそんなに頑張って──」
こなた「小説」
そうじろう「小説?」
こなた「っていうか、ただのSSだけどねwなんていうかなー、最近急に創作意欲が沸いてきて。
他人様のつくったものをただ楽しむだけじゃなくて、わたしも誰かに喜んでもらえるものをつくりたい、って思えてきて。
……あはは、わたしも父さんの子供だった、ってことかなぁ///」
そうじろう「……」
こなた「──えっと、変かな。わたしが小説なんて……」
──ぎゅ
こなた「と、父さん……?」
そうじろう「変なんかじゃないさ」
こなた「父さん?」
そうじろう「変なんかじゃない。父さんは嬉しいぞ。感動するだけじゃなくて、その感動を伝えたいと願う……人として大切なことだ」
こなた「……お父さん…………」
そうじろう「さっ、こなた、もう行きなさい。学校に遅れるぞ?」
こなた「あ、う、ぅん。わかった。行ってきます」
とことこ。がちゃ。
……くるり
こなた「お父さん」
そうじろう「なんだい?」
こなた「……何かを書くのって、こんなにうれしいことだったんだね。
こんなに、素敵なことだったんだね。
──わたし、お父さんの娘で良かった」
ばたん──たったったっ
そうじろう「……ふふ」
頬をかく。
──どうしてだろう。
娘の笑顔……その日なたに輝く朝顔のような満面の笑みの向こうに、
亡き妻の、
かなたの微笑みを見た気がした。
─
──
────ったったった
こなた「ぉーい、かがみーん!!」
かがみ「おーっす、こなた。──って、あんた、その目の下のクマどうしたの」
こなた「いやぁ、ちょっと小説書くのに土日熱中しちゃってねぇ」
かがみ「小説? あんたが? ……ふーん、どんなの?」
こなた「いやぁっはっはっは、なんか急に書きたくなっちゃってさ」
こなた「戦記モノでねぇ、某国と日本が戦争になっちゃって、その中でわたしと同じ名前の
少女パイロットが大活躍するんだよ。最後はICBMに体当たりで日本滅亡を救っちゃったりして──」
かがみ「おいおい、自分を主人公にするか」
かがみ「ま、こなたらしくていいかもね。ふふ……ちょっと興味が出てきたから、今度読ませてよ」
こなた「ふふふーん、そういうと思って、なんと今ここに持ってきてるんだよ、原稿」
ごそごそ
こなた「はい、どーぞ!」
こなたは原稿を手渡しながら、今朝の父とのやり取りを思い出していた。
そのやさしい言葉。
その腕に抱きしめられたときのぬくもり。
心が暖かくて。
胸がいっぱいで。
産まれてきて、本当によかった。
本当にそう思ったのだ。
かがみ「へぇ、けっこう分厚いわねぇ。これは楽しみだわ」
一時間後
こなた「ね、ね、どうだった、かがみん?」
かがみ「
>>80」
……午後のニュースです。
……今日の朝10時頃、陵桜学園高等部の校舎で、同校に通う女子生徒が……ているのを、
担任の教師が発見しました。……は手首をカッターナイフで深く切った上で……当局は自殺と
みて、関係者から事情を……
完
クソワラタw
SS評論をSS形式で行うとはクオリティ高いな。
これは凄いわ。神現る。
不覚にもマジワロッタわ
その発想はなかったわ
胸糞悪い気分が一瞬で吹っ飛んだよw
1945年 3月26日 沖縄
こなた「うう・・・」
???「HEY!!CAME ON!!」
・・・・・・・・・・・・
こなた「はっ!!?」
こなたは何が起こったか理解できていなかった。
気がつくと、とても狭い部屋に9人の人たちがいた。
しかも自分たちの服装は赤い服とかで2枚しかない。
その部屋にはベッド、トイレなどはある。
知り合いから誰かも分からない奴まで・・・
???「ちょっと、ここどこよ!!」
???「ほんっとどこやねん!!」
???「どこだよ・・・」
???「母さ〜〜〜〜ん!!」
みんな分からないらしい。
こなた「あの・・・」
???「何よ!!?ここはどこなの??教えてよ!!」
こなた「えっと・・・あなたのお名前は?」
???「かがみ・・・柊かがみ。」
こなた「私は泉こなたです。まあ落ち着いてください。」
かがみ「・・・確かね・・・私の記憶では沖縄にかりだされて・・・
どこかを撃たれて・・・そこから記憶がないの。」
こなた「私もです。アメリカ兵に突っ込んで・・・」
かがみ「そうなの・・・。」
ドン!!
???「CAME ON!!」
こなた「なんていってるの・・・」
かがみ「手の動きからして・・・こっちに来いってことじゃない?
アメ兵「HI!!They Are・・・」
こなた「なにをいってるのかわかんないよ。」
かがみ「わたしも・・・ぜんぜん。」
???「おい!!ふざけんなよ!!なんでこんなことすんだよ!!
早く帰らせろ!!!!死ね!!」
アメ兵「Shit!!」
パァン!!
???「うっ・・・」
激しい銃声とともに一人の男から血が流れる。
ザワザワ・・・
???「今・・・撃ったの?」
???「・・・・」
かがみ「もう・・・」
こなた「どうしたの・・・!!」
かがみが泣いている。
かがみ「もう・・・これ以上血を見るのはイヤ・・・」
アメリカ兵の説明が終わった。
日本語で途中から話されたとこをまとめてみると、
自分たちは捕虜になった。
自分たちは重労働はさせられない。
日本にはこれは報告されてない。 などである。
かがみ「ねえ、捕虜っていったらさ、死ぬってイメージがあるんだけど・・・」
こなた「多分大丈夫だよ。いつか日本へ帰れるよ・・・・」
かがみ「そう・・・だよね。」
???「あぁ〜〜〜!!何でだよ!!なんでこんなことになったんだよ!!
なあみんな!!教えてくれよ!!」
・・・・・・・
捕虜と言っても本当に労働はないし、食事も見たことのない
豪華な食事だった。それはそれで幸せだった。
だが一番心配なのが、お父さんだ。
赤紙は届いていないか。ちゃんと仕事をしているだろうか。
それ以前に・・・生きているのだろうか。
それだけが頭をよぎった。
なんだかんだいっても一年は生きられるものだ。
死んだものは8人。全員自殺だ。
今日はここまでにします。
感想や要望はどんどんお願いします。
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:54:51 ID:kptKu1by
しまった
先越されたw
心中を図るんですね分かります
>>93 おいおい、ネタ被りでも内容同じじゃなけりゃ是非とも投下してくれよ。
いじめネタなんて驚くほど被ってるんだし。
>>95 まあまだプロット段階だけどw
とりあえずこのSSの様子を見ることにして
もう一つのSSに取り掛かっておく
しかしデフォ北氏も情熱的だなぁ。
大学に進学するも就職難で自殺するこなた
戦国武将なこなた
でも他国との戦で負けてしまって、こなた自身も敵軍に捕まる。
それで、家臣の身の安全の保障を条件に敵国武将の目の前で自害するこなた。
100 :
筋肉:2008/07/09(水) 12:58:19 ID:3HlsJUxk
>>101 3分ぐらいでこなたの中学時代って画像があるけど
これで点と線が結ばれたね
>>99 石田三成=こなた
田中吉政=かがみ
小早川秀秋=ゆたか
を連想してしまった
>>64 時間はいくらかけてもいいぞ。
兵庫様の手によって、待たされるのは訓練されているからな。
>>90 捕虜生活開始から4ヶ月。
こなたたちもここになれたころ・・・
バン!!
ドアが勢いよく開く・・・
アメ兵「Hey!!New・・・」
こなた「何言ってるんだろう・・・」
アメリカ兵の威圧のある声が終わり、2人の少女が入ってきた。
そのとき、
かがみ「つかさ!!」
こなた「どしたの?知り合い?」
かがみ「私の妹よ。つかさ〜〜〜!!会いたかった。」
つかさと呼ばれている少女はこちらに近づいて、
かがみを確認した。すると・・・
つかさ「おねえちゃ〜〜〜ん!!会いたかったよ〜〜〜
グスッ・・おとうさ・・・んたち・・・がい・・なくな・・て
わた・・し・・ね。1人だった・・・んだよ。」
かがみ「つかさ・・・なんでここへ来たの?」
つかさ「私ね・・沖縄に行ってね・・・先生たちは、みんな
[みんな沖縄でアメリカ兵をぶっ殺してこい!!]
って言ってたんだけど私そんなことできなくて・・・
それでね、沖縄に行ったけど私は沖縄でずっと隠れてたの。
でも、とても外に出られないし、食べ物も少しだけもってきたから、
そこにいたの。そしたらね、アメリカ兵が来て・・・
私をここへ連れて行ったの。」
かがみ「そうだったの・・・」
GJ!!
沖縄もいいけど満州も合いそう
不謹慎だが
>>105 確か要望も受け付けてるんだよな?
では早速一つ。
投下始めと、投下終わりには宣言入れてくれ。
>>106 あなたの描くつかさは二の腕の感触が気持ち良さそうなんだ。
>>106 Lesson8 Announcement 解答はp18だぞwww
丸つけたのか?wwwwww
本文にアンダーソン商会って書いてあるしwwwwww
>>110 んふふーwwww
実はp15なのだよワトソン君wwwww
>>44 このこなたを捕まえて、自殺させちゃおうかな。
死体はしっかりと本スレに送ってやろうかしら。
>>108 すいません。
これからはそうします。
あと、今日も続き書くんでよろしくです。
みさおが「ミートボールと柊は渡さねー」とか言ってこなた苛めて自殺に追い込む展開
北大阪さんとデフォ北大阪さんって同じ人なの?
>>107 >満州
一瞬、チャイナドレスを着てニャーハオとか言ってるミーシェン(こなた)や
ジングティ(かがみ)が南京で父母その他を百人斬りされた挙句
レイープされまくって自殺するシナリオを考えた俺は間違いなく売国奴
ちょっと切腹してくるノシ
幸運☆星
>>117 そういう戦争系の理不尽ネタなら西洋風のやつで幾つか思いつくが
サッコ・ディ・ローマって言っても意味分からない奴が多いだろうからやめとく('A`)
教員採用試験で裏金を使ってしまい、生徒・PTA・同僚・浪人・エスケープ組から
吊るし上げに合い、自殺してしまうこなたん。
>>117 ソ連兵にそうじろうが連行されるやつでは
赤い月らき☆すた版で
>>105 1945年 7月5日
こなた達は捕虜ながらも
豪華な食事、1日中遊ぶものは野球とかしかないが、労働もなく、
想像していたよりも嫌ではなかった。
そんなある日・・・
バタン!!
???「これから10号室でミーティングを始める。急いで来い。」
ザワザワ・・・
こなた「なにがあったんだろう。」
かがみ「また捕虜の人が増えたんじゃないの?」
同日 某時刻 10号室にて・・・
将校 「今、アメリカ兵から大事なお知らせがあった。心して聞けよ。」
ザワ・・ザワ・・
将校「実はな・・・アメリカ兵の話によると、
この捕虜収容所の定員がオーバーしたらしい。
それで、ここにいる将校・下士官以外の人全員を
ここから400km西の収容所に移動させるらしい。」
ザワザワ
こなた「どういうこと?」
かがみ「つまり、ここから400km西の収容所に私達が移動させられるのよ。」
将校「実行は1ヵ月後。つまり8月5日になった。
そこでだ・・・ここから・・・脱走したい。」
カウラw
>>124 将校 「ここからは白石くんに任せたい。じゃあ。」
ガチャ。
人事のように将校は去っていった。
白石が続き・・・
白石 「さっき将校が言われたように、脱走を計画している。」
かがみ「脱走・・・ですか。」
白石 「そうだ。あそこへいくとなにをされるか分からん。
それと、武器は・・・
食事用のフォーク、スプーン、野球の金属バット。これくらいだ。」
かがみ「え・・・じゃ、じゃあアメリカ兵はどんな武器を・・・」
白石 「恐らく機関銃だ。」
???「機関銃!!?冗談じゃねぇ!!どうやってそいつらに
対抗しろって!!?武器が3つだけ!!?ふざけんな!!」
白石 「静かにしろ。」
つかさ「あの・・・仮にその人たちを倒して・・・その後どうするんです?」
白石 「その後の計画は・・・ない。」
ザワザワ・・・
???「おい・・・どうなるんだよ・・・」
???「私達は死ぬために脱走するの???」
???「そんなの反対だぜ。」
白石 「うるさい。・・・というわけで、今から
この紙に脱走に賛成する者は○、反対の者は×、を書いてくれ。」
>>114 守ってないワロタw
まあ俺は気にしないけどね
>>127 すません!!少し忘れてたみたいです。
今日はここまでにしようと思います。(遅い)
多分明日は無理かもしれません。明後日も無理っぽかったらすいません。
自分の作品にもし期待してる人がいたら嬉しいですけど。
少なくても来週の水曜には完結使用と思います。
よろしくお願いします。
今夜投下予定の人って居るのかな?
何か投下するのかね?
いつでもおk
「皆さんは…ある日突然常識を超えた力を手に入れたとしたら…それで一体何をしますか?
その力を持って世界を滅ぼす悪魔となるか…逆に世界を救う英雄となるか………。
この私、泉こなたはある日突然その恐るべき力を手に入れてしまうのです。
宇宙の彼方、OTAKUの星からやって来た超人オタトラマンから力を与えられた超人…
その名もオタトラガール!!」
泉こなたは世間一般的に言う所の「オタク」と呼ばれる人種である。
彼女の父親であるそうじろうは小説家兼オタクであり、その影響を受けたと言う点もあるが、
自分が生まれて間も無くして母親であるかなたを亡くした悲しみを紛らわす為と言う意味もあった。
そんな中、こなたは一本の特撮番組を見た。街を破壊する巨大怪獣を退治する巨大ヒーローが主役の番組。
その巨大さ、強さ、頼もしさにまだ幼かった頃のこなたが憧れるのは必然。
そして、大きくなったらTVのヒーローみたいになって怪獣の魔の手から地球を守りたいと
夢見る事もあった。
それから時は流れ、こなたは高校三年生18歳の立派なオタク女子高生になっていた。
幼き日と違い、今のこなたは各種漫画・アニメ・ゲームは勿論の事、巨大ヒーローものの特撮もまた
フィクションと完全に割り切っており、フィクションとして楽しんでいた。しかし………
埼玉に突如として巨大怪獣が飛来し、手当たり次第の破壊を始めたのである。
それまでTVや映画の中の存在でしか無かったはずの巨大怪獣。
爬虫類とも哺乳類とも鳥類とも魚類とも付かない。明らかに地球の生態系とは異なり、
なおかつ身長は50メートルを楽に超える恐るべき怪獣だった。
人々は成す術無く逃げ惑うしかなかった。怪獣は恐ろしかった。恐ろしいと言う他は無かった。
今埼玉を襲っているのはTVや映画に出て来る様な、CGや着ぐるみで出来た怪獣では無い。
紛れも無い現実。この現実に実在している化物なのだから。
だが…この日…この怪獣の襲来は…一人の少女の運命を大きく変えるきっかけに過ぎなかった。
「あ…おじさん…誰…?」
怪獣の破壊から逃げ惑う中、友達や父親とはぐれ、途方に暮れていた泉こなたは
全身から眩い光を放つ謎の男と出会った。
『私の名はオタトラマン。宇宙の彼方。OTAKUの星から来た戦士だ。』
「え? まさか…宇宙人?」
こなたは思わず後ずさりした。確かに彼女の好きな漫画やアニメなんかにも宇宙人は良く出て来ていたし、
その影響によって宇宙人に会いたいと言う考えはあった。しかし、実際この目で宇宙人を見ると言うのは
どうしても恐ろしいという感情を抱いてしまうのである。だが、オタトラマンと名乗る宇宙人は
構わずにこなたへ告げた。
『今この星は危機に瀕している。何故ならば宇宙各地から様々な怪獣がこの星へ向かっているのからな。
今暴れているあの怪獣など氷山の一角にしか過ぎない。』
「え? どうして? どうして?」
『それは私にも分からない。だが、如何なる理由があろうと不当な侵略行為は許されるものでは無い。
だからこそ、私は怪獣の脅威から地球を守る為にやって来たのだ。』
「え!? じゃあ早くあの怪獣をやっつけてよ!! じゃないとお父さんが! かがみ達が!!」
こなたは泣きながらなおも埼玉を破壊している怪獣を指差し叫ぶが、オタトラマンは首を左右に振った。
『残念だが、私がこの星で戦うにはこの星の誰かの身体と同化しなければならない。
そこで私が選んだのは君だ。頼む。私と共に戦って欲しい。』
「ええ!? 何故私なの!? おじさんもしかしてロリコンなの!?」
『ロリコンではない!!』
ここでこなたは思い出した。昔TVで見た特撮ヒーロー番組で、ごく平凡な人間であった主人公が
ヒーローに選ばれるシーン。今こなたがおかれている状況はそれに似ているのだ。
しかし、TV番組として楽しみ憧れたこの光景も、実際現実に目の当たりにされると…
流石のこなたでも退いてしまわざるを得ない。
「どうして? どうして私なの? もっと強い人を選べば良いじゃない! 格闘家とか軍人とか!
私なんかただのオタクだよ! こんなオタクと同化したってまともに戦えるはず無いよ!」
彼女らしくない至極現実的な事を訴えるこなた。しかし…オタトラマンは言った。
『残念だが誰でも良いと言うワケでは無いのだ。この私と同化するには、一定量異常の
OTKパワーを備えた人間が必要なのだ。』
「OTKパワー…って何?」
『OTAKU…略してOTK。君は先程言ったな。自分はただのオタクだと。
だが、それこそ私の求める高いOTKパワーを持った人間なのだ。』
「えええええ!?」
オタトラマンの論じる理論に流石のこなたも退かざるを得ない。だが、オタトラマンは
こなたに歩み寄り、その手を掴んだ。
『この地球において君程優れたOTKパワーを持った人間はいないだろう。
だからこそこの私と同化し、オタトラマン…いや…君は女の子だから…オタトラガールに
変身し、あの怪獣の魔の手から地球を守るのだ!』
「ええ!?」
こなたが戸惑う中、オタトラマンは光を放ちながらこなたの身体の中へ吸い込まれて行った。
だが、痛みは無い。それ所かむしろ温かささえ感じられた。
そして、こなたと同化したオタトラマンはこなたの脳に直接訴えかけるのである。
『さあ! これで君はOTAKUの力を持った超人オタトラガールとなる事が出来る!
その力を駆使し…あの怪獣と戦うのだ!』
「嫌だよ!!」
『何と!?』
速攻で拒否されて戸惑うオタトラマン。しかしこなたは泣いていた。
「怖いよ! あんなグロテスクな怪獣と戦うなんて怖いよ!」
こなたは怪獣が恐ろしくて恐ろしくてたまらなかった。いくら普段からオタク少女として
のほほんとしていても、やはりその根底は普通の女の子。怖い物は怖い。だからこそ
いきなり戦えと言われても、戦う事等出来はしなかった。
『ならば君はあの怪獣によって世界が滅茶苦茶にされても良いと言うのか!?
君の家族や好きな人達が蹂躪されても良いと言うのか!?』
「え…。」
何とか説得しようとするオタトラマンの言葉に、こなたは思い浮かべた。
父であるそうじろうや、親友のかがみやつかさ、みゆき達が怪獣の破壊によって命を奪われ、
そして、こなたにとっての聖地である秋葉原もまた怪獣の破壊によって焼け野原と化してしまう光景を…。
「そんなの嫌だよ! 嫌だよぉ!!」
『嫌ならば戦うのだ! 心配は無い! 今の君はただの人間では無い!
何故ならばOTAKUの力を持った超人オタトラガールなのだからな!!』
こなたが決意すると同時に…こなたの身体が眩い光を放った。
そして、次の瞬間にはこなたは身長40メートルの巨人になっていたのである。
だがただ巨大化しただけでは無く、こなたの全身がまるで特撮ヒーローを思わせる
特殊なスーツで覆われていた。彼女のトレードマークの青く長い髪はそのままだったが…
これこそオタトラガールとしてのこなたの姿だったのである。
「凄い! 何だかアル○ィメット○ールみたいだよ!」
『いや…私としてはウ○トラ○ンに例えて欲しかったのだが…。』
先程まであんなに怖がっていたというのに、いざ実際に超人化するや否やこなたは喜んでいた。
「うわー! また何か出て来たぞー!」
「今度は巨人だー!」
「怪獣だけでも大変なのに巨人まで…一体どうなってるんだ!?」
オタトラガールの登場に埼玉県民は大パニックに陥った。
彼らにとって見れば、オタトラガールも怪獣の一種に過ぎないのだろうから。
「あ! 大変だ! 怪獣がこっちに来るぞー!?」
「何ぃ!?」
こなたの存在に気付いた怪獣がこなたへ急接近した。怪獣は本能で理解したのだろう。
今のこなた=オタトラガールが自分に仇成す存在なのだと。
「う! うわぁ! 怖い!」
いくら超人オタトラガールになったと言っても、怪獣がグロテスクである事は変わらないし、
何より大きさが違う。巨大化したと言ってもこなたは40メートルに過ぎないのに対し、
怪獣は50メートルを楽に超える。下手をすれば60メートルはあるかもしれない。
体格的にこなたが負けているのは明らかだった。
『少し大きさが違う程度で恐れるな! 今の君は超人オタトラガールなのだぞ!』
「そんな事言われたって怖い物は怖いよ!」
こなたは思わず逃げ腰になっていたが怪獣の動きは思いの他素早く、こなたは地面に叩き伏せられていた。
だが…
「うっ! あれ…? 思ったより痛くない…。」
こなたは思いの他ダメージが軽い事に気が付いた。普通なら自分より大きな相手に叩かれ、
なおかつアスファルトの地面に叩きつけられれば凄く痛いし、直ぐには起き上がれないはずである。
しかし、こなたは大した痛みも感じなかったし、起き上がる事も出来た。無論身体に異常は無い。
『これで分かっただろう? 今の君は超人なのだ。怪獣など恐れるな!』
「うん! 分かったよ!」
ここで初めて自分が凄い存在になったのだと理解したこなたは怪獣に対して構えた。そして…
「ていやぁ! てやー!」
調子に乗って怪獣を攻め立て始めた。怪獣を殴り飛ばし、蹴り飛ばし、怪獣の動きが鈍った所で…
『今だ! オタリウム光線で奴を倒せ!』
「うん! オタリウム光線!!」
こなたの両手から放たれたOTKパワーを集束させた光線が怪獣を爆散させていた。
「やった! 倒した!」
『うむ。だがこれからが大変だぞ。これからも怪獣は沢山やってくるであろうからな。』
「えー?」
せっかくの勝利の喜びも、オタトラマンの一言で絶望に変わっていたのだが、
そこでさり気無く上を見上げてみると、空自の戦闘機の姿があった。
「自衛隊やっと来たの? 怪獣ならもう私が倒しちゃったよ。」
とぼけ顔でそう呟くこなたであったが…次の瞬間、戦闘機のミサイルがこなたに命中していた。
「痛い! 何するんだよー! 私は怪獣じゃ無いよー!」
超人オタトラガールとなっている今のこなたは人類製ミサイルを受けてもちょっと痛いで
済む程度であったが、それ以上に守る対象であるはずの人間から攻撃を受ける事が信じられなかった。
だが仕方の無い事かもしれない。人間にとっては今のこなたもまた怪獣なのだから。
そして、戦闘機はこなたへ向けて次々にミサイルを撃ち込んで行った。
「痛い! 痛いってば!」
『やむを得ん! ここは逃げよう!』
「うん! 分かったよ!」
そしてこなたは飛び上がった。オタトラガールとしてのこなたはマッハ5以上の速度での
飛行も可能とし、空自の戦闘機の追撃を楽々振り切り、逃げ切る事が出来た。
しかし………これはまだ始まりに過ぎなかった。
つづく
とりあえずここまでが序章です。
今回はモロにウル○ラマ○を意識した内容にして見ました。
ここまでは自殺SSらしからぬ展開ですが、ここから鬱展開になったりして
最終的にはちゃんと自殺SSになるようなENDを考えてますので安心して下さい。
ゲーヲタエアフォースの人か
相変わらず斬新過ぎるなwwww
乙www
パニックものという新たなジャンルを築くつもりかwww
自殺スレでいうのもアレだけど
この設定ならむしろ自殺ネタじゃない方向で見たいわw
乙であります。
さて、落とさせて頂きますか。
147 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 01:09:35 ID:KdfzL+P9
「ここか」
男はデパートを見上げる。上下運動用ジャージという服装にも関わらず、
周りの注目をさほど浴びなかったのは日曜故なのだろう。
持っている細長い皮袋と相まって、剣道の練習に何処かのジムに通っている若者、
そういう印象しか周囲には与えていないのかもしれない。
しかし、皮袋に収まっているのは竹刀や木刀ではなく、日本刀だった。
また、チャックを閉めたジャージの裏には、ナイフまで隠してある。
(社会への復讐、それと安楽死。二つとも達成してやるさ)
男はいわゆる就職氷河期と新規学卒が被っていた。
尤も、この男は在学時代に就職活動などほとんどしていない。5、6社受けて落とされただけで、
以後就職活動に対する意欲など無くしてしまっていた。しかし、時が経つにつれ
その記憶など風化し、今や自分は時代の犠牲者であると疑っていなかった。
(この国には、経済的理由による安楽死なんて認められちゃいないけど、
死刑っていう安楽死システムがあるんだよなぁ)
男の目的は、無差別殺人だった。屋外より屋内の方が
逃げ場が限られる以上襲撃しやすいと踏んでいた。このデパートを選んだのは、
閉店間際のデパートと、自分の人生を重ね合わせたに過ぎない。
「さて、行くか」
下見にすら訪れた事がないデパートに足を踏み入れる。
ホームページで軽く店の構造を確認したに過ぎない。
下見などに訪れてしまうと、襲撃できない理由ばかり作りそうで怖かったのだ。
できない理由を作る、というのはかつて彼が就職活動期に陥っていた思考だった。
自らの怠慢を社会に帰責させつつも、自らの性質については自覚していた。
*
デパートの中は休日だというのに閑散としていた。それもそのはず、
閉店セールを三日後に控えているデパートに訪れる人間などそうはいない。
分かっていたことだが、こなたの口から思わず独り言が漏れる。
「ふぃー、やっぱり空いてるね」
「全くだな。てか何で平日に閉店セールやるかねぇ。普通休日にやるもんじゃねー?」
「ていうか、そういう当たり前の経営判断ができないから閉店に追い込まれたんじゃないか?」
みさおとかがみの発言は店側にとっては無遠慮ともとれるものだったが、幸い辺りに店員は居ない。
「そうでもありませんよ。平日に安売りされるのは生活必需品や安価な品物だけです。
お値段の張る物は土日から安売りされるみたいですから。
セール時の混雑緩和の為に敢えて日時をずらしてるんでしょうね」
148 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 01:10:37 ID:KdfzL+P9
「そうだよね、流石みゆきさん。誰かさんと違って浅い考えはしないんだね」
「そうそう、柊とは大違いだよな」
「うるさいな。そもそも日下部が最初に言ったんでしょうが」
「わ、皆仲良くしようよ〜」
つかさが慌てて割って入った。冗談交じりのやりとりではあるが、
それでもつかさのような純粋な少女は和やかな雰囲気で過ごしたいのだろう。
「ほら、もうすぐ目的地なんだし」
彼女達5人は、買い物目的で訪れたわけではない。
このデパートは屋上を憩いの場として開放しており、
そこで雑談をする為にデパートに訪れたに過ぎない。本当は喫茶店でケーキでも食べながら、
というのが少女達の本音ではあるが、いずれも趣味以外の事に対しては倹約家の集まりである。
屋上にまで通じるエレベーターが一基あるが、運動やダイエットも兼ねて
いつも階段を使って屋上まで登っていた。売り場最上階から屋上までの
階段はモザイク加工が施されており、階段を使って登った方が
綺麗だというのも理由の一つであるが。
数あるエレベーターの内、一基しか屋上まで通じさせないのも
階段をモザイク加工してあるのも、店側の作戦の一環なのだろう。
それは、一階から売り場最上階までの階段と、屋上へと通じる階段が
直結していないという事から窺える。屋上まで階段で行くには、
一旦売り場に出なければならない。勿論火災時の避難経路上、
階段間の距離は大して離れていないが。その二つの階段の間に挟まれた売り場には、
目を引く装飾品が配置されている。椅子、花瓶、杖などに至るまで、
個性的なデザインがなされており、屋上目当ての人間にもそのデザインは強く印象に残る。
少しでも売り上げに貢献させようという、在りし日の店側の工夫を感じさせた。
「そういえば日下部ー、峰岸は何で来ないの?」
「柊ぃ、それを聞くのは野暮いって」
「あー、あー、二人きりでお熱いわけですか。日下部も寂しいんじゃない?」
「寂しくないってば」
「ほらほら、拗ねない拗ねない。今度デートしてあげるから」
「…柊、変な趣味ないよな?」
「正常な嗜好だと思ってるけど?」
みさおの頬を弄りながらかがみは妖艶な笑みを浮かべた。
「お二人さん、お熱いところ申し訳ないのですが、もうすぐ屋上ですよ」
屋上へと通じる踊り場を指し示しながら、みゆきはいじけた様に文句を漏らす。
「誰かに見られたら、変な集団だと思われてしまいます。
人前であまりいちゃつくのは止めて下さいね」
149 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 01:11:11 ID:KdfzL+P9
「うーん、でもゆきちゃん、屋上にも人居ないんじゃない?」
屋上を開放している関係上、火災への対策としてヘリポートの他に
フェンスにはしご車への移動をスムーズにする為のドアが各所に設置されている。
ただ、その構造は飛び降り自殺にも利用されかねない為、少し前までは監視員が一人は
配置されていた。その監視員すら雇う余裕がなくなったのか、最近は見なくなっていた。
「有り得るね。これだけ閑散としてるなら、屋上にも人は居ないかも」
先陣を切って屋上へのドアを潜り抜けたこなたの瞳に、見知った人物の顔が映った。
「おっ、泉と愉快な仲間達やないか」
陽の光が差し込む屋上に、一際朗らかな声が響き渡る。
「先生、どしてこんなトコに居るんですか?それも一人で」
「泉、一人で、は余計や」
屋上には黒井以外の人物は見当たらず、つい一月ほど前にはあった屋台も消え失せていた。
地面に敷き詰められた人工芝と所々に置かれたベンチが、
ここがかつて憩いの場であった事を寂しげに主張している。
「まぁたまには一人になりたい時があるんや。閉店セール直前のデパートに来る
酔狂なヤツなんてそうはおらんと思ってな。公園は親子連れでいっぱいやし、
この年の女が休日に一人で喫茶店いうのもな」
「先生、何か悩み事でも?クラスに問題児が居るとか」
黒井の表情に一抹の寂しさを見て取ったこなたは、慰めがてらにおどけてみせた。
「アンタの事でしょうがっ」
案の定、かがみが調子を合わせる。これで少しは元気が出てくれるといいな、
そう思っての発言だったが、意に反し黒井は真面目に対応してきた。
「いや、そうやないで。泉はいい生徒や。柊姉妹もな。高良も日下部も、
可愛い生徒やと思っとるで。家庭の問題や、何処にでもある、な」
「家庭の問題、ですか。そういう事情に立ち入れないけど、元気だしてよ先生。
そうだ、今日は徹夜でネトゲやりましょうよ」
こなたは黒井に元気を出してほしかった。仲がよいだけではなく、
常に本音で生徒と向き合う黒井を心から尊敬していた。
「いやいや泉。そんな深刻な事情やないで」
こなたの表情から真剣さを感じ取ったのか、黒井は慌てて笑顔を作る。
「単にな、親から結婚はまだかー、彼氏はできないのかーって話ばかりされとるから、
それでちょっとアンニュイになってただけや。早く孫の顔が見たいって言われても、
そんな年やないっちゅーねん」
「そうですか。大人って方々から圧力かけられて大変なのですね」
「みゆき、違うんじゃない?このケースだと、
親からはまだ子供扱いされてるから大変なのよ。
ほら、こなた、日下部。私だってみゆきより考えが浅いわけじゃないわよ」
先ほどの意趣返しとばかりに、かがみが得意満面の笑みを浮かべながら胸を張った。
(かがみも負けず嫌いだなぁ)
半ば呆れ気味にその笑顔を受け流すと、こなたは黒井に向き直る。
150 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 01:12:13 ID:KdfzL+P9
「それだけ親御さんに愛されてるって事ですよ。それに私もオタクやってるから、
彼氏なんかできそうもないし、将来似たような悩み抱えてそうだ」
「私も彼氏とか現実味ないからなー。あやのが羨ましいぜ」
「ちょっと、日下部っ。アンタには私が居るでしょーが」
「こらこらそこの二人。教師の前で不純な事やらかしとるんやないで」
みさおの胸に手を伸ばしたかがみを見咎めて、黒井は苦笑交じりに注意を促した。
「まぁ、お前等愉快な連中と居ると面白うてかなわんわ。
ちっぽけな悩みなんて吹き飛んでまうな。よっしゃ、これから奢ったるで」
「うわ、先生本当かよ。駅前行きましょう、駅前のケーキ屋。甘い物が必要なんだってば」
みさおは満面の笑顔を浮かべながら、先陣を切って歩いていく。
「ほんっとにもう。すぐに食べ物に釣られるんだから」
かがみの声音は呆れ気味ながらも、口元は緩んでいた。
先陣切って歩いていったみさおを追いかけるその足も、踊るように軽やかだった。
「ふぅ、二人とも食いしん坊だねぇ」
「では私達も向かいますか」
「やれやれ、しゃーないな」
4人も、かがみ達を追って歩き出した。
まだこの時には、彼女達には信頼関係があった。
だからこそ、彼女達は心から笑っていられた。
*
階段へと向かうと、踊り場でかがみとみさおが待っていた。
いや、待っていたという表現はおかしいかもしれない。
二人だけの空間を形成していたのだから。
「お二人さん、何を盛ってらっしゃるんですか?」
みさおの腰に手を回して耳を甘噛みしていたかがみに、みゆきは冷ややかに問いかける。
「プ、プロレスごっこしてるだけだってば…」
頬を高潮させながら、みさおは消え入りそうな声で答えた。
「遅かったじゃない。
ま、あともうちょっとゆっくりしててもらった方が都合よかったけどね」
気まずい素振りすら見せずに、かがみは微笑みながら答えた。
「でしたら、エレベーター使った方が良かったですね」
「それ、私達置き去りじゃない。ケーキ食べられないじゃない」
「そちらの、みさおさんでも食べてらしたら良かったでしょう?」
「まぁまぁ二人とも、いいじゃん、いいじゃん」
こなたは冷や汗をかきながら、二人の間に割って入る。
そのこなたの手を、つかさが掴んだ。
151 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 01:13:53 ID:KdfzL+P9
「えへへ、お姉ちゃん達仲良かったね。私達も、あんな感じに仲良くなれるといいね」
「あらあら、私だけ一人ぼっちですか」
いじけたような声を出すみゆきの肩に、黒井が手を回した。
「安心せい高良、ウチも一人や」
「今のところ、お姉ちゃん達が一番進んでるんだね」
「何言ってんだよ、妹ぉ。そんなんじゃないってば」
「ではいつまで、肉体を接合させてらっしゃるのですか?」
敢えて情欲的に表現されたみゆきの台詞に、みさおは急いでかがみの腕を振り解く。
「そ、そんな事より早くケーキ行こうぜ、ケーキ。
デパートの入り口で先に待ってるぜ」
冷やかされて顔を耳まで真っ赤に染め上げたみさおは、照れ隠しのように早足で歩き出した。
「いつの間にかケーキに確定しとるわ」
「ほんとですね」
こなた達は苦笑しつつも、売り場へと消えたみさおの後を追って歩き出した。
が、その足は一瞬止まる。つんざくような悲鳴が売り場に上がり、
階段という閉鎖空間に反響していく。
「日下部っ」
一瞬足を止めたかがみだったが、声の主を判断するや否や弾かれたように飛び出していった。
「何が起こったんや」
「とにかく急ごう」
こなた達も後を追い、飛び出していく。
飛び出す直前に、再び怒声が響いた。
「来るなっ。逃げろ」
階段から売り場へと飛び出したこなた達は、その目を疑った。
陳列棚はところどころ破壊され、床には血が飛び散っている。
客も店員も一人として見当たらない空間に、夥しい血で服を赤く汚したみさおが
おぼつかない足取りでこちらに歩いてくる。
「逃げろ…お前等」
「逃がさねー」
みさおの後ろから、男が大上段に構えた日本刀を振り下ろそうとしていた。
咄嗟にこなたは近くにあった売り物の椅子を投げつける。
男は振り下ろそうとした手をとめると、飛んできた椅子を身軽に躱した。
その隙にこなたは売り物の杖を掴むと、男目がけて突っ込んでいく。
黒井も弾かれたようにみさお目がけて走り、その血に染まった身体を抱きかかえた。
男は日本刀を構えなおすと、こなた目がけて袈裟掛けに斬りつける。
こなたは後ろに退いて躱すと、杖で男を殴りつけようとした。
が、いともあっさりと杖は切断される。
(お年寄りの防犯を兼ねた、樫の木製の杖だよこれ…)
支援!
>>152 一足遅かったか・・・。
ともあれ乙です。
コントラストの人か
相変わらず情景模写が巧みすぎる
wktk
次々と上手い人が登場し、なんか肩身が狭いです。
新作の前半を載せます。全部書き終わってるけど、とりあえず。
『脅迫』
かがみ「ちょっとしたアルバイトのつもりだったの――」
男「大丈夫、大丈夫。髪型変えちゃえば分からないって! 」
かがみ「でも……」
男「やっぱ駄目? 拘束時間含めて1時間で2万円だよ? ブランドの新作とか欲しくない? 」
かがみ「(欲しいラノベはあるけど…… それにこなたに付き合って遊んで今月ピンチなんだよね…… )」
かがみ「絶対に大丈夫よね? 」
男「絶対に大丈夫だから。それだけは保証するし。」
かがみ「じゃあ、前金で頂戴。なら良いわよ。」
男「よ〜し! 決まった。それじゃ、案内するね。」
かがみ「何事も無く2ヶ月経った。だけどあの日――」
「みさきち、かがみん居る? (≡ω≡.)?」
みさお「柊? 居るよ。呼ぼうか? 」
「お願い〜 (≡ω≡.)」
みさお「お〜い、柊。ちびっ子が遊びに来てるぞ〜 」
かがみ「ちょっと、こっちのクラスには来ないでって言ったじゃない。噂されて迷惑なんだから。」
「いや〜 我慢できなくて。かがみんに一刻も早く見せたい物があってね。 (≡ω≡.)ゞ」
かがみ「またHなゲーム? あんたいい加減に…… 」
かがみ「そ、それ…… 」
「『投稿写真館』。Hな雑誌だよ。 (≡ω≡.)」
「お父さんが毎月買ってるんだけどね。今月の見たら驚いてね〜 ここのページなんだけど…… (≡ω≡.)」
かがみ「場所移さない? 」
「トイレの個室にかがみんと二人っきり。むひゅひゅ、変な気持ちになっちゃいそう。 (≡ω≡.)」
かがみ「休み時間短いから、さっさと用件話して。」
「つれないな〜 まぁ、かがみんのそんな所が好きなんだけどね。 (≡∀≡.)」
「さて、このページの女子校生。かがみんでしょ? (≡ω≡.)?」
かがみ「ば、馬鹿言わないでよ。どうして私なの? そんな雑誌に載るわけ無いじゃない! 」
「でも髪の毛の色とか同じだし…… (≡ω≡.)」
かがみ「こんな髪の娘なんて幾らでもいるわ! 馬鹿馬鹿しい。クラスに戻るわよ! 」
「ほい。 ⊂(≡ω≡.)」
かがみ「ひっ! 」
「顔はモザイクかけられてるけど、こんなの私にかかればチョチョイだよ。髪型変えてても無駄だね〜 かがみん♪ (≡∀≡.)♪」
かがみ「……何が望み? お金? それとも…… 」
「別にそんなの要らないよ〜 ただね…… (≡ω≡.)」
「また、昔みたいに仲良くしてくれる? (≡ω≡.)?」
かがみ「えっ? それだけ? 」
「かがみん最近冷たいじゃん。3年生で受験勉強とかあるしね〜 放課後の付き合いも悪いし。 (≡ε≡.)」
かがみ「ま、まぁ…… 」
「私と毎日一緒に帰ること。毎週末遊ぶこと。これが条件。簡単でしょ? (≡∀≡.)」
かがみ「それじゃ、私が勉強する暇が…… 」
「そうやって私を独りぼっちにするの? 良いよ? それならこれ明日にでもネットに流すから。 (≡ε≡.)」
かがみ「わ! 分かったわよ! 」
「やった♪ かがみん大好き! それじゃ、放課後ね。じゃね〜 ヽ(≡ω≡.)ノ」
かがみ「……どうしよ。」
かがみ「午後の授業はほとんど頭に入らなかったわ。一生こなたに脅され続けるのかと思って――」
みさお「柊、帰らんの? 」
かがみ「う、うん。ちょっと人待ってるの。」
みさお「妹さんか? でも隣のクラス、なんか騒がしいぞ。まだホームルームやってるみたいだし。」
かがみ「そう、結構時間かかりそうだった? 」
みさお「そこまでは分からないな。」
かがみ「ふ〜ん。じゃ、もう少し待ってみる。ありがとね。」
みさお「それじゃ、お先〜 」
かがみ「……」
かがみ「先に帰ろうかな」
かがみ「嫌な予感はしてたわ。でも、誰が想像できた? ――」
かがみ「おはよう! 」
みさお「…… 」
かがみ「どしたの? 元気無いじゃない。」
みさお「いや、その…… 」
教師「柊、居るか? 」
かがみ「はい。」
教師「居たか。悪いんだが職員室まで来てくれ。」
かがみ「はぁ…… 」
かがみ「……」
教頭「黙ってちゃ分からないだろ! この雑誌に写っているのは君なのか? どうなんだね! 」
かがみ「どこでこれを? 」
教頭「そんなのどうでも良いだろ! これは君か? 君じゃないのか? 」
かがみ「……私です。」
教頭「いったい何を考えてるのかね! こんな事して恥ずかしくないのか! 名門である我が校の歴史に泥を――」
黒井「柊、ええか? 」
かがみ「グスッ はい、なんですか? 」
黒井「いやまぁ、停学はしゃあ無い。むしろ退学にならんかっただけ儲けもんや。」
黒井「でな、ウチ雑誌の方も見たんや。顔は隠れてるし、正直あれだけなら別人で通しても大丈夫やと思う。」
かがみ「じゃあ、なんで…… 」
黒井「昨日、ホームルームの時に抜き打ちの持ち物検査したんや。そん時な、泉がアレを出したんや。」
黒井「なんで泉があんなんを持ってたか知らんが、不幸やったな。」
かがみ「こなた……」
黒井「自分、なんか知っとるか? 」
かがみ「……」
かがみ「こなたがあんなの持ってこなければ、こんな事にならなかった。もちろん私も悪いけど。」
かがみ「あいつが首突っ込まなければ、とか考えると憎らしいの。」
かがみ「もう停学期間が切れるけど、正直怖い…… 」
つかさ「……」
つかさ「お姉ちゃん、心配いらないよ。」
かがみ「あはは、慰めは要らないわ。この状況をどうすれば良いのよ! 」
つかさ「むしろこなちゃんのせいだからどうにかなるんだよ。」
かがみ「?」
「かがみん、今日からだっけな。顔合わせにくいけど、お昼食べたら会いに行こうかな。 (≡ω≡.)」
黒井「泉、泉はおるか〜 」
「モグモグ なんか用? ξ(≡ω≡.)」
黒井「昼飯か。すまんな。終わったら職員室に来てもらえるか? 」
「いいよ〜 (これじゃかがみんに会えないよ。) (≡ω≡.)♪」
「失礼します。 (≡ω≡.)」
黒井「おっ、来たか。こっちの応接室に来てくれ。」
「!? かがみん。どしたの? (≡ω≡.)?」
かがみ「……」
警官「泉こなたくんだね? 」
「は、はい。 (≡ω≡.;)」
警官「こちらの柊さんから被害届が出てね。君に話を聞きたいんだ。」
「被害届け!? 私、何もしてないよ! Σ(≡ω≡.)!」
かがみ「何言ってるのよ! あんたとあんたのお父さんで私の写真撮って脅迫してた癖に! 」
「!? Σ(≡Д≡.)!」
かがみ「そして毎日お金を要求して、払えなくなったら雑誌に投稿して…… 」
「な、なんの話? 見えないんだけど? (≡ω≡.;)?」
かがみ「しらばっくれないで! 」
警官「落ち着いて。」
警官「君のお父さん、泉そうじろうさんは何度か小中学校近辺で職質されたようだし、少し詳しく話を聞きたいんだ。良いかい? 」
黒井「泉、お前ほんまにそんな事を…… 」
「そんなわけないじゃん! 全部かがみんの嘘だよ! ヽ(≡Д≡.;)ノ」
「かがみん、なんでそんな嘘言うの? ねぇ、かがみん…… (≡ω≡.;)?」
かがみ「ウワ〜〜ン」
「…… (≡Д≡.)」
黒井「よしよし、怖かったんだな。すまんな、先生気づけなくて。ほな、向こう行こうか。良いですよね? 」
警官「柊さんの方は大体聞き終わりましたから結構です。」
「ちょっ…… (≡Д≡.;)」
警官「さて、泉こなたさん。まずは――」
そうじろう「大変な事になったな…… 」
「…… (≡ω≡.;)」
そうじろう「もちろん俺はかがみちゃんの写真なんか撮ってないし、それを投稿なんてしてない。」
そうじろう「でも、職質されたのも事実だし、証拠資料として提出した写真にはそれ以外の誤解を産みそうな写真が…… 」
そうじろう「まぁ、証拠が無いんだ。不起訴処分は間違いないな。安心しろ、こなた。」
「……けるな。(≡ω≡.)」
そうじろう「?」
「ふざけるな! あんたがその辺の女の子を写真に撮ってなかったら、こんな事にはならなかったんだよ! 少しは反省しろ! (≡皿≡.)」
そうじろう「なに怒ってるんだ。別にお前が悪いことした訳じゃないだろ。気にせず学校に行けば良いじゃないか。」
「そりゃ、半分ヒッキーなお父さんは良いよ。でも、私は学校中に事件の事が広まったんだよ! どの顔さげて行けば良いんだよ…… (≡ω≡.;)」
そうじろう「かがみちゃんの嘘だって分かればみんな普通に接してくれるよ。少しは辛いだろうけど…… 」
「お父さんも知ってるでしょ!? 中学までの私。 (≡Д≡.;)」
「毎日虐められて、何度自殺しようとしたか。どんなにこの口を恨んだか。どんだけ牛乳飲んで背を伸ばそうとしたか。 (≡ω≡.;)」
そうじろう「牛乳飲んでも背は伸びないぞ。」
「ふざけないで! 少しは娘の心配してよ! それとも何? 自分さえ良ければ娘が学校で虐められても良いの? (≡皿≡.)」
「そうだよね。中学の頃だってどんだけ言っても助けてくれなかったもんね。 (≡ε≡.)」
「私なんてお母さんに似てるから育ててくれてるだけなんだよね。分かるよ。お父さんは何時も私の後ろのお母さん見てるもんね。 (≡ε≡.)」
そうじろう「おい、こなた。いい加減にしないか! 」
「いい加減にするのはあんただ! 少しは父親としての自覚を持て! 馬鹿〜〜 Σ(≡皿≡.#)!」
そうじろう「こなた!! ……はぁ。」
前編終了です。後編は今晩にでも。
うまいとかじゃないよ
あんたは特別なんだ
乙
毎回のことだけど、(≡皿≡.)のうざさっぷりに痺れた。
乙です
こなたもかがみもうぜえーw
こな川ウザ過ぎワロタw
ていうかこれ、リアルに居たらフルボッコしてるんだが。
今夜投下予定の人多いんだな。
では、彼等が来るまでの時間潰しを努めさせて頂きますか。
>>147-151の続きです。
167 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 18:20:21 ID:Lddv0mkU
日本刀といえど、人を斬れば油脂や血液が切れ味を鈍らせ、
刃自身も欠けるとこなたは聞いたことがあった。
だが、考えてみれば多少切れ味が鈍ったところで、杖くらいは簡単に切断してのけるだろう。
元が鉄で作られ鋭角を持った、殺人用の道具なのだ。
男が着ているジャージに付着している返り血の量を見るに、
みさおを斬る前に多くの店員や客を
襲撃していたのだろう。それが故に、この売り場からは人っ子一人居なくなった。
棚の影に死体が隠れているかもしれないが。
だが、だからこそみさおは生きていられるのかもしれない。多少の刃の欠けや
切れ味の鈍り、それがあったからこそみさおは即死を免れているのかもしれない。
尤も、何処を斬られたのかさえ確認していない現状、推測の域を出ない妄想であるが。
(でも切れ味云々を考えなくても、あれだけの重量を持った鉄の塊だ。
直撃すれば致命傷は免れない。はやく抜け出さないと)
男は日本刀を振りかぶりながら、こなたに襲い掛かってくる。
丸腰となったこなたは乱舞する刃を避けるので精一杯だ。
「泉、逃げるでっ」
黒井が椅子を男目がけて投げつけた。右往左往しているだけの他の
少女達に比べて、対応は些か冷静なようだ。
男が椅子を避けたのにあわせて、こなたは近くの棚を男目がけて倒すと
バックステップで男から距離を取っていく。
黒井もみさおを抱えたまま、後退を開始した。
しかしその男は、こなた達を無理に追撃しようとはしなかった。
下へと通じる階段を守るように、ゆっくりと距離を詰めていく。
(これはヤバイよ…)
みさおを抱えたまま迂回して、反対側にあるエレベーターまで向かうのは不可能に近い。
その前に斬り殺されるだろう。下へと通じる階段へと向かうのは、みすみす殺されに
出向くようなものだ。逃げ道は屋上からのエレベーターしかない。
屋上へと通じる階段に一同は集結すると、防火シャッターを下ろす。
これも屋上にまだ屋台があった頃の名残なのだろう。
「先生、日下部はっ?」
かがみは涙を目に湛えながら、みさおを抱きかかえた黒井に詰め寄った。
みさおの口から、荒ぶる呼吸音と共に弱弱しい声が漏れ出る。
「生きてるよ、柊…」
「日下部っ」
かがみは黒井から奪うようにみさおを受け取ると、その手の中に抱きかかえた。
こなたの見たところ、みさおは腹部を斬られた様子である。
服をまくって傷口を確認する度胸はないが、
その出血量から早急の手当てが必要な事が見て取れる。
「さて、早いトコ上に行かないとね…」
防火シャッターの横には売り場へと通じる避難用の扉がある。当たり前だが、
扉に鍵は掛けられない構造になっているので、いともあっさりと男の侵入を許してしまうだろう。
「どうせ分散した途端に乗り込んで来るわ。
エレベーターには日下部を先に乗せるとして、黒井先生…」
168 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 18:20:59 ID:Lddv0mkU
かがみは避難用扉を指し示しながら、黒井に語りかける。
「避難が終わるまでの時間稼ぎをしてきて貰えませんか?」
「なっ?」
「お、お姉ちゃん?何言ってるの?」
黒井とつかさの素っ頓狂な声が階段に木霊する。こなたも声こそ出さなかったものの、
かがみの発言には驚いた。
「教師じゃない…。早く行ってきて、人殺しがここに来る前に…」
「そうですね、生徒を守るのは教師の役目ですよね」
みゆきもかがみに同調するように言葉を紡ぐ。恐怖に唇が震えているが、
発音に淀みは見られない。
「ウ…ウチに死ね言うんか?」
「そうだよ、ゆきちゃんまでどうしちゃったの?」
こなた自身も困惑していた。黒井も教師とはいえ人の子だ。ましてや、
こなたが言うのもおかしな話だが、まだ27歳という死ぬには若すぎる歳だ。
「それが教師の役目じゃない。責任果たしてきなさいよ…」
かがみが詰め寄る。こなたは、かがみの気持ちもよく分かる。
恐らく、この極限の状況下でみさおを生かす事に必死なのだろう。
沈没寸前の船の救命具が乗組員の数に満たないならば、誰かが弾かれる。
その対象に、黒井が選ばれた。みゆきも自身が弾かれる対象に選ばれないように
必死なのだろう。死ぬのは誰だって怖い。みゆきの気持ちもこなたにはよく分かった。
「お姉ちゃん、どうしちゃったの?皆で仲良く助かろうよ。
屋上で物でも投げつけて時間稼いでいれば、警備員の人や警察の人が来てくれるよ」
「警察は間に合わないでしょうね。警備員が居れば、とっくに彼は捕まっていたはずです。
売り場の状況を見るに、日下部さんを斬る前から彼は暴れていたみたいですから。
恐らく、閉店間際で客が少ないという事で警備員を配置していなかったのでしょう。
銀行と違ってデパートに警備員が配置されるのは、万引き対策が主ですし。
先生に時間稼ぎをお願いするしかないですね」
「みゆきの言う通りよ。つかさ、あまり聞き分けのない事言ってんじゃないわ」
「でもでも、教師と言っても今日は日曜日だよ?それに、
お給料の中に危険勤務手当てなんて入ってないでしょ?それなのに死ねっておかしいよ」
つかさは必死の形相で、自らの姉とみゆきに食って掛かっていく。
「つかささん、私は先生に死ねとは言っていませんよ。
時間稼ぎが終わったら逃げてくれて構いません。いや、倒してしまうのが一番いいでしょうね」
「不可能だよそんなの。男対女、それも日本刀持ってるんだよ?
ゆきちゃんだって分かるでしょう?」
「つかさ、いい加減にしないと怒るわよ」
「お姉ちゃんは黙ってて。大体、お姉ちゃんやゆきちゃんが先生の立場だったら
死ねるって言うの?自分が助かりたいから、それらしい理由つけてるだけじゃないの?」
恐らく、つかさの言う通りなのだろう。かがみの場合はみさおを助けるため、
というのもあるのだろうが。
こなたは自問する。みゆきやかがみの気持ちも分かる。こなただって死にたくはない。
助かる側に回りたいのだ。それでも、つかさを応援したい気持ちでいっぱいだった。
黒井に対する同情心だけではなく、たかが仕事の為に、いや生活の資金を得るための
手段のせいで、死に追いやられるという現象に矛盾を感じていた。
生きるための手段が、自分を死へと追いやる現実。何のための労働なのだろう。
169 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 18:21:30 ID:Lddv0mkU
「何ですって…?取り消しなさい、つかさ」
つかさに食って掛かるかがみを宥めながら、みゆきはつかさと黒井の双方へと言葉を放つ。
「まぁまぁかがみさん。
それはそうとつかささん、これは黒井先生の為でもあるのですよ?
考えてみてください、生徒を見殺した教師がマスコミから叩かれないとでも?
世論に受け入れられるとでも?ここで美談の一つでも作るのが、先生の為なんですよ」
「マスコミ?世論?そんなものから、私が守るよ。生命の尊さは平等なはずだもん」
「高校生にもなって、できもしない事言ってはいけませんよ、つかささん。
理想論は聞き飽きました。現実見ましょうよ」
「でもっでもっ」
「もうええ、その気持ちだけ十分や、柊」
「せんせえ?」
黒井はゆっくりと避難用扉へと向かった。2分にも満たない議論の末、
黒井の死は決定づけられてしまった。
「まー高良のゆーとーりやな。色々と叩かれるやろ、ウチ」
「聡明で助かります。教師の鑑として、私達は先生の事忘れる事はないでしょう」
「勘違いすんなや、高良」
防火扉に手をかけながら、黒井は後ろを振り向いた。
「美談なんかにしてほしゅーないで。別に好きで死ぬんやない。
納得して死ぬわけやないんやから。ウチかて…」
声を落とし、黒井は呟く。
「教師かて、家族を持った一人の人間や。他の教師には、こない状況になった時は、
世間から罵倒されても生き残ってほしー思うで。根性ないウチにはできん事やがな」
「その考えが、マスコミに理解される日が来ることを祈っておきますよ。
先生のご冥福を祈りながらでも、祈っておいてあげます」
「高良、高校生にもなって何でもかんでもマスコミのせいにすんなや。
お前等が形成したコンセンサスによる部分が大きいんやから。
覚えとき、ウチを殺したのは、お前等が社会に形成させたコンセンサスや。
教師は生徒の為に、いや、仕事で客の為に死ぬのは当たり前っちゅうな。
その中にはお前も柊姉も入っとるんやで。祈りなんて要らへんから、
ウチを殺したっちゅー事だけは覚えといてや」
170 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 18:22:05 ID:Lddv0mkU
(そして私も入ってる。私も先生を殺した人間の中に入ってるんだ。
止めようともしないで、自分が選ばれなかった事にほっとしてる…
未必の故意理論でも刑法上の罪には問われないけど、倫理的には殺してるんだ)
こなたは自責を繰り返しつつも、黒井を止める事はできなかった。
「先生っ。行っちゃダメ。行かないでよ、先生が死んじゃったら、
誰が私達に世界史を教えるの?教師の役目は私達の為に死ぬことじゃない、
私達の為に勉強を教える事だよ。形成されたコンセンサスが間違ってると思うなら、死なないで。
先生が今しようとしている事は、仕事の為に死ぬのは当たり前のことだ、
って事を実践で私達に教える事になるんだよ?」
「柊、さっき言った事は全部嘘や。ホントはウチ、生徒の為に死ぬ事に意義感じとるで。
特に柊や泉、日下部みたいな、裏表のない可愛い生徒の為なら尚更な。
勿論、高良や柊姉もホンマはええ子やゆう事しっとるで。
だから、笑って見送ってな。ホンマ、ウチは幸せやで」
その発言こそ嘘だという事は、黒井の震える手を見れば分かる。
死ぬ覚悟なんて、できてやしないのだろう。
「やだよ、そんなのやだよ。先生に死んでほしくないよ」
つかさは黒井に抱きつくと、駄々っ子のように泣きながら首を振り続ける。
黒井は困惑したようにこなたを見た。
「すまん、泉…」
こなたは無言で頷くと、泣きじゃくるつかさを無理矢理黒井から引き剥がした。
「こなちゃん、離して、離してよう」
「つかさ、先生を困らせたら駄目だよ」
自由になった黒井は、みゆきとかがみに目を向けた。
「んじゃ、行って来るで。はよ日下部を病院に送ったりや」
「分かりました。感謝します」
「日下部、今助けるからね」
みゆきとかがみがみさおを抱えて階段を走りだすのと、黒井が避難扉から
売り場へと飛び出すのがほぼ同時だった。
階段という閉鎖空間に、ドアが閉まる音が響いた。
かがみ達に続いて屋上へと駆け上がろうとしたこなたの耳に、
聞きなれた声が届いた。消え入りそうな声だったが、
こなたの聴覚はしっかりとその空気の振動をキャッチしていた。
171 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 18:22:36 ID:Lddv0mkU
「ごめんなさい、お母さんお父さん。孫の顔も見せてやれない、親不孝者で…」
「せんせえっ」
つかさにもその声は聞こえたらしく、叫ぶやいなや反射的に防火扉の取っ手を掴んでいた。
こなたは素早く後ろからつかさを羽交い絞めにした。
「つかさ、駄目だよ。先生の気持ちも、汲んであげてよ」
「こなちゃん…。わたし、わたし…」
「泣くのは後だよ。行こう」
こなたはつかさの手を掴むと、牽引するように階段を駆け上がる。
後ろ髪を引かれる思いだったが、つかさを死なせる訳にはいかなかった。
(ああ、どうしよう。私が殺したようなものだ)
死の舞台上へと突入しようとしたつかさを引き止めてはいたが、
本当はこなた自身飛び出したい気持ちでいっぱいだった。
黒井の親へどう詫びたらいいのだろう。その事を考えただけで胃が痛んだ。
(無理だ…合わせる顔なんてない。私は止めもしなかったんだから。
白羽の矢が立たなかった事を勿怪の幸いとばかりに、静観を決め込んでた。
…何の為に私は格闘技をやってたんだろ。私も一緒に戦えば、もうちょっとマシだったはずだ。
なのに、怖いからって逃げた。言い訳の余地もないよ)
自責の念に駆られるあまり、今駆け上がっている階段がまるで絞首台への階段のようにすら感じられた。
(13階段どころじゃないけどね。そうだね、13じゃ足りない、
もっと高いところから崩落させて、首の骨粉々に砕いてよ)
階段を登りきると、こなたはつかさの手を引っ張ったままエレベーター前へと
走りこんだ。そこには、みさおを胸元に抱いたみゆきと、喚き散らしながらパネルを連打している
かがみの姿があった。
「早く昇ってきなさいよ…人殺しが来るじゃない、日下部が死んじゃうじゃない…」
「どうやら、下で停まったままみたいです」
みゆきはつかさとこなたの姿を認めると、状況を説明してくれた。
また、落ち着いた様子で自らの推理も語りだす。
「恐らく、怪我人の搬送に手間取っているのでしょうね…。
先ほどの売り場の状況を見る限り、相当暴れてたみたいですから。
或いは…襲撃前に、エレベーターを停めてしまったのかもしれませんね」
「そんな…このまま日下部さんが死んじゃったら、先生は何の為に…」
つかさは絶望に染まった顔で呟いた。
こんな状況下なのに、つかさは他人の事に思いを寄せている。
みゆきも落ち着き払っている。かがみの対応が一番まともだとすら、
こなたには感じられた。
172 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 18:23:27 ID:Lddv0mkU
「死なせないわ」
つかさを怒鳴りつけると、かがみは近くのフェンスに走りよった。
はしご車への円滑移動用出口が、そこにはあった。
「かがみさん、まさか飛び降りるつもりですか?ここ、何階だと思ってるんですか?」
「そんな事したら、日下部まで死んじゃうじゃない。
背負って窓とかの突起利用して降りるわ」
「無理ですっ」
こなたも同意見だったが、かがみの非合理極まりない行動も理解できる。
むしろ、この状況下で冷静な判断が下せる方が異常だとすら思える。
ドアは鍵無しでも開けられるが、子供が誤って開けてしまわないように、
ロックは何重にもされていた。解除方法が近くの看板に書いてあり、
かがみはそれを頼りに慌てた手つきながらも解除していく。
「かがみさん…」
解除を終えたかがみはドアを潜り、突起を確認するように下を覗き込んだ。
程なくして、絶望に染まった声がその後ろ姿から漏れる。
「無理よ…こんなの…」
「かがみさん…」
崩れ落ちたかがみの肩を抱きかかえると、みゆきはかがみをエレベーターの前に連れ戻す。
「日下部、さっきから一言も話してないのよ。どうしたら…」
みゆきがかがみを抱き寄せながら慰めているが、かがみの嗚咽は止まらなかった。
こなたも非力ながら慰めようと身を乗り出しかけた。が、その動きは止まる。
鋭敏な耳は、背後に足音を聞き取っていた。
睨むように、屋上への入り口を振り返る。
その入り口から、先ほどの男が用心深くその身を表した。
男の服は、さっきよりも多くの返り血を浴びている。恐らく、黒井の血なのだろう。
最早日本刀は持っていなかった。階段での戦闘を警戒していたのか、
大柄なナイフに持ち替えていた。
173 :
幸福拘束:2008/07/11(金) 18:24:53 ID:Lddv0mkU
「そんな…早くエレベーター動いてよ…」
かがみの祈るような囁きを余所に、男は警戒しながらこなた達の居る方向へと向かってきていた。
「こなたっ。アンタ格闘技やってたんでしょ?
倒してきなさいよ。ぼさっと突っ立ってないで、早くやっつけてきなさいよ。
先生の仇、討たなくていいの?」
「お姉ちゃんっ。何言ってるの?今度はこなちゃんを殺す気なの?
仇ってそもそも、黒井先生を死に追いやったのだって、お姉ちゃんとゆきちゃんじゃない」
「いえ、かがみさんの言う事には一理ありますね。泉さん、
今頼れるのは貴方しか居ません。倒してきて…いえ、今更修飾はしません。
命を削って時間を稼いできてもらえませんか?」
「ゆきちゃんもいい加減にしてよ。そもそも、
エレベーター停められてたら時間稼ぐ意味ないよ」
「ならば、私が皆さんが助かる方法を考えます。泉さん、
そういうわけですから、お願いできませんか?」
次のジョーカーは、奇しくもこなたに配られていた。
黒井を死に追いやった一人は自分だと思い詰めていたこなたにとっては、
都合のいい提案だったのかもしれない。
「そうだね、行ってくるよ。あの殺人犯には、聞きたい事もあるし」
(先生、もうすぐ会えそうだよ。お父さん、ごめんね。
お父さん一人残しちゃったこと、お母さんにいっぱい叱ってもらうから許してね)
「こなちゃん、相手にしなくていいよ。私が行って倒してくるから」
「駄目よ、つかさ。私が許さない。つかさにそんな危ない事させられないわ」
「自分勝手な事言わないでよ。お姉ちゃんはそんなに偉い人なの?
死ぬ人間と生きる人間振り分けられる程、偉い人なの?」
言葉に詰まったかがみの代わりに、みゆきがつかさを諭すように発言した。
「つかささん、振り分けているのではありません。
合理的な選択なんですよ。格闘技経験をお持ちの泉さんに任せるというのは」
「みゆきさんの言うとおりだよ、つかさ」
こなたはつかさの頬を伝う優しい雫を指で拭うと、毅然と男を見据えて歩き出す。
>>167-173 うん、キリは良くないが、ここまでです。
今回一段落が長すぎた。
多分明日で完結させます。
うーむ
秀才ほど思考が合理的になると…
リアルだなぁ
マジでありそうで怖いw
いつの間にか、変わってる
前スレで投稿しようにも駄目で
どうしたのかな?っと思った
そこで、WIKIに行って見たら
変わってた・・・(本当にいつの間に・・・)
後、依頼したいことがあるんですが
このテーマで作ってくれませんか?(無理な話ですまんが・・・)
テーマ「ウンチを食べたこなちゃん」
177 :
ヤク中大分:2008/07/11(金) 19:35:31 ID:bBYMGjHV
つかさ黒いw
ペンタブ早く買いてぇw
>>174 黒井先生には大して思い入れ無いはずなのに…不覚にも真剣に先生が可哀想って思った。
って言うか、かがみとみゆきの言い方とかがマジ怖い。
こなたもこのかがみとみゆきの犠牲にされるのかと思うと怖くて溜まらんよ。
GJ
>>179 黒井先生は自殺SSの立ち位置は結構揺れるよね。
正義の為に奔走したかと思ったら、
自分の欲の為に こなた 以外を殺すのに加担したり。
その点、みゆきなんかはいつも真っ黒www
なんか俺のこと忘れてない?
忘れてないなら返事頼む
>>177 おー、居たのか。
最近暑いからね、ちょっと冷涼レス。
それはそうと乙。相変わらず綺麗だ。
>>180 つかアルの人かな?期待してるぜ。
183 :
180:2008/07/11(金) 22:28:16 ID:Ob419oo2
>>182 あなた、鋭すぎwww
アルバイトですが今夜あたり、
今書いてる姉バレ篇を完結させたいと思ってます。
それでは後ほど。
いや、名前の前後に半角スペース入れるのあんたしかいないから
もはや、スルー・・・
>>184 言われてみれば。どうもその方がしっくりくるもんで。
まぁ名前がひらがなだからな。
スペース打ったほうが、周りの文に混合しなくて済む。
それで見破るとかどんだけ
監禁して徹底的に輪姦されて自殺とかは駄目か?
ヤク中は忘れた頃にやってくるなぁ。
>>189 そっちのほうがニーズあるんじゃね?
それ系統書いてた中尉が最近行方不明だし。
お漏らししないの書きたくなって、無名で執筆中とか
お漏らしのない中尉なんてただの文章が変な人だぞ!
あ、どうぞどうぞ
オタトラマンが言った通り、先に埼玉を襲撃した怪獣は所詮地球を狙う怪獣達の内の一匹に過ぎなかった。
そして、その怪獣が初めてオタトラガールへ変身したこなたに倒された後も、次々と新たな怪獣が
現れ、埼玉を襲った。無論その度にこなたはオタトラマンから貰った力でオタトラガールに変身し、
埼玉を守る為に戦った。
「怪獣が現れると決まって現れる謎の巨人! あれは一体何者なのか!?」
「あの巨人は人類の敵か!? 味方か!?」
連日TVでは埼玉を襲った怪獣とオタトラガールとしてのこなたに関しての報道が行われていた。
無論、謎の巨人=オタトラガールの正体が埼玉在住のオタク女子高生泉こなたである事に
気付く者は誰一人としていなかったが…。
また、国会中継においても怪獣及び巨人対策等の討論が行われていた。
「あの巨人も怪獣の一種に違い無い! 怪獣共々に殲滅するべきだ!」
「しかし、あの巨人は怪獣を倒しているし、怪獣と違って不必要な破壊はしていない!
あれは必ずしも人類の敵とは言えないのでは無いか?」
国会では巨人=オタトラガールを怪獣の一種と見る派閥と、人類の味方なのでは? と見る派閥とで
割れていた。だが、こうしている間も新たな怪獣が出現するワケで、その度にこなたは
オタトラガールに変身し、戦った。
怪獣はピンからキリまで色々なのがいた。恐竜を禍々しくさせた様な怪獣や
哺乳類・鳥類・魚類・その他地球とは明らかに生態系の事なる様な何とも言えない形態の物まで
様々な怪獣がいた。だが、超人オタトラガールへ変身したこなたはそれらと戦い、勝利して来た。
怪獣は確かに恐ろしいが、オタトラガールとなったこなたも強い。確かにこなたは運動神経は
高めであるし、格闘技の経験もある。しかし、喧嘩の経験は殆ど無い。であるにも関わらず
恐るべき怪獣達を相手に埼玉を守る事が出来たのはオタトラマンから貰ったオタトラガールとしての
力による点が強かった。とは言え…それでも無傷では済まない事も多かった。
怪獣は弱い奴もいるが、逆に強い奴もいた。その強い奴と戦った時には何とか勝利する事が出来ても
こなたの方も大きな傷を負う事も少なくなかった。勿論その傷は通常の人間の姿に戻った後も残るのである。
そして、ある強力な怪獣と戦った翌日…
「みんなおはよー!」
こなたは何時もの様に笑顔で学校に登校したが…
「あー! こなたあんたその手どうしたのよ!!」
こなたの手を見たかがみが思わず驚きの声を上げていた。実はこなたは先日の怪獣との戦いで
両手を怪我していた。その時の相手は固い甲羅を持った怪獣で、それを考え無しに思い切り
殴りつけてしまい、倒すには倒したが、こなたの両手…特に拳の部分は血だらけになってしまっていたのである。
無論それによってこなたの両手は包帯が撒かれていたし、その他脚や顔にも怪我をしたらしく、
絆創膏が貼られており、余りにも痛々しかった。
「あんたどうしてそんな怪我を…。」
「大丈夫だよ〜。骨には異常は無いし〜。」
「そういう問題じゃないでしょ!? 一体何をやったらそんな怪我を!!」
何時もの様に明るく振舞うこなたに対し、かがみはまるで自分の事の様にこなたを心配した。
「あんた…まさか…誰かに苛められてるなんて事は無いでしょうね!?」
「え? 苛められてるって…誰に?」
「だってそうでしょ!? こなたはオタクで真面目に考えれば苛められても可笑しくないし!
その怪我だって誰かに乱暴されて付けられた傷じゃないの!?」
かがみは真剣にこなたを心配していたが、こなたは笑っていた。
「何時もツンツンしてるのにこう言う時にデレるなんてかがみんは可愛いな〜!」
「あんたこんな時に何言ってるのよ!」
「大丈夫だよ。そんなかがみんが考えてる様な展開は無いから。」
「本当でしょうね〜…でも…何かあったら私に言いなさいよ。出来る限り力になってあげるからね…。」
かがみはこなたが苛められているのでは? と考えたが、実際こなたがそういう目にあってはいなかった。
と、この通りこなたはオタトラガールとして怪獣を倒しながらも平和な学園生活を
送っていたのだが…新たな怪獣の魔の手は直ぐそこまで迫っていた。『人間の心の闇』と言う名の怪獣が…。
「おい小早川〜! お金貸してくんね〜?」
「実はこの間の怪獣騒ぎで色々あってさ〜お金が必要なんだよ〜。」
「お前のおじさんってあの有名な小説家泉そうじろうなんだろう〜? 金くらい用意出来るだろ〜?」
「う…うう…。」
こなたの従妹である小早川ゆたかは、密かに同じ一年の不良から苛められていた。
ゆたかはこなた以上に小さいし、また身体が弱い事を良い事に一年のとある
不良三人組がゆたかを良くカツアゲする事があったのである。
「そんなお金…無いよ…。」
「何だと〜?」
「うっ!」
不良の一人がゆたかの腹を殴った。思わず腹を押さえ蹲るゆたかだが、不良は追い討ちをかけてまた殴った。
「オラオラ! 小早川のくせに生意気なんだよー!」
不良はゆたかの身体の弱さなどお構い無しに殴り、蹴った。そして全身瘤アザだらけにされ
地面に倒れて動かなくなったゆたかに不良は言うのである。
「明日は絶対金持って来いよ。でなけりゃ今度こそお前を殺すぞ!」
不良が去った後…ゆたかは必死に起き上がろうとしたが…痛くて動く事も出来なかった。
「う…うう…悔しい…悔しいよぉ…。」
ゆたかは泣いた。そして…憎んだ。自分をいじめる不良以上に弱い身体に生まれた自分を…。
だが…その時だった。
『力が欲しいか?』
「え!?」
突然何者かがゆたかに話しかけて来た。だが、ゆたかの目の前には誰もいない。
「誰!?」
『誰でも良い。私はお前に力が欲しいか? と聞いている。お前が望むなら力を与えても構わぬ。
人間を超えた常識的な力をお前に与えてやっても…構わぬ…。』
「……………。」
その時、ゆたかは首を縦に振っていた。何時ものゆたかなら不気味がって拒否していたであろうが、
先程不良から苛められ、自分の弱さを悔やんだ今のゆたかは…例え相手が得体が知れない物で
あろうとも、力をくれると言うのならば、力をもらいたかった。
それから一時し、先にゆたかを苛めていた不良三人組がのん気に歩いていた。
「あ〜あ〜どっかに金落ちてね〜かな〜。」
「そう言えば小早川の従姉もウチの学校に通ってなかったか? ソイツは泉そうじろうの子供だぜ。
今度はそっちを襲ってカツアゲしちまおうぜ。小遣いとかたんまり貰ってそうだしな。」
「おいおいソイツは無理だぜ。そっちは小早川と違ってスポーツ万能らしいし、
きっと喧嘩もすげー強いに決まってんべ。」
「だが三人がかりで襲えばなんとかなんじゃね?」
と、不良三人組は新たな悪行計画を練っていたのだが…そんな彼らの前にゆたかが現れた。
しかも、何故か彼らに付けられた傷の一切が消えていたのだ。
「あ! 小早川じゃねーか! おい! ちゃんと金持って来たんだろうなー!」
と、不良三人組は改めてゆたかを睨み付け、絡もうとしたが…彼等は気付かなかった。
ゆたかは既に『人間』では無くなっていた事に………
ゆたかの親友である岩崎みなみが一人道を歩いていた時、その正面から全身傷だらけの
不良三人組が飛び出し、みなみの後ろに隠れた。
「助けてくれぇ! バケモンだぁー!!」
「小早川がバケモノになったー!!」
「え!?」
まるで子供の様に怯え、泣き叫び、失禁さえしていた不良達に流石のみなみも戸惑うばかりであったが…
そこでみなみの正面からゆたかが現れた。
「あ、みなみちゃん。」
「ゆたか…?」
その時のゆたかは、一見するとごく普通の小早川ゆたかであったが…雰囲気が違う。
明らかに今までのゆたかとは違っており、それを無意識の内に察したのか、みなみは思わず退いていた。
「みなみちゃん…見てよ…私…強くなれたよ…。私を苛めていた不良だってこのザマだもん。」
「え…ゆたか…? どうしたの…? え…?」
「ちっ畜生!! このバケモノ女がー!!」
「え?」
不良の一人が道端に落ちていた石を拾い上げ、それでゆたかの顔面を殴り付けた。
これが普段のゆたかなら痛い所では済まない大変な事になるのであろうが…
ゆたかは平然としていた。それ所か石の方が砕ける始末。
「分からないかな〜? 今の私にそんな事をしても無駄なんだよ〜。」
次の瞬間、不良はゆたかに張り飛ばされ、壁に強く叩き付けられると共に気絶した。
「みなみちゃん凄いでしょ? 私…こんなに強くなったんだよ。もうどんな苛めっ子が来ても平気だよ。」
「あ…ゆ…ゆたか…。」
笑顔でみなみに近付くゆたかだが、みなみは退いていた。みなみには今のゆたかが
余りにも恐ろしく見えたのだから。だが、みなみに褒めて欲しかったゆたかは
それが気に食わなかった。
「どうたのみなみちゃん? どうして逃げるの? ねぇ? どうして?」
「あ…その…ゆたか…。」
ゆたかが質問してもみなみは退く事をやめなかった。そしてついに…
『どうして…どうして私から逃げるのぉぉぉぉぉ!?』
「ゆ…ゆたか…?」
みなみは見た。ゆたかの小さな身体が肥大化し…彼女の来ていた制服を引き裂き…
皮膚は岩石を思わせる物へと変質し……身長は40メートルはあろうかと言う怪獣へ変化していた。
小早川ゆたかに力を与えたのは、寄生型の怪獣だった。そして、ゆたかの強い力を求める心と
弱い自分の身体に対する憎しみを利用し、彼女を怪獣へ変えていた…………。
元の小さく可愛らしかった彼女の面影を一切残さないグロテスクな怪獣へ………
「うわぁぁぁぁ!! 小早川が怪獣になったぁぁぁ!!」
「ゆたか! ゆたかぁぁぁ!? どうしたの!? 一体どうしたの!?」
不良とみなみは一緒になって怪獣化したゆたかから逃げた。だが…
『どうして? どうして逃げるの? みなみちゃんどうして逃げるの?』
と、ゆたかはみなみを求めて追い続ける。しかも今のゆたかは身長40メートルの巨大怪獣なのだ。
歩くだけでも行く手にある建物は破壊され、またも埼玉はパニックに陥った。だが……
「あ! 巨人だー! あの巨人が来たぞー!」
誰かがそう言って空を指差した。すると、空の彼方から超人オタトラガールとしてのこなたが
駆け付けてきており、怪獣化したゆたかの行く手を遮る様に降り立ったのである。
「まだ怪我が治ってないのに…もう新しい怪獣なんて…でもやるしかない!」
こなたは未だ残る傷の痛みを我慢しながら必死に構えた。今自分が戦おうとしている相手が
ゆたかである事も知らずに………。
つづく
とりあえず今回はここまで。最終的にこなたが自殺に至るまでの鬱展開その1って事で。
これは上手いな。ストーリー運び、発想、ともに素晴らしい。
ていうか既に欝だ。
グッジョブ
203 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:54:55 ID:52p9ja7d
ゆーちゃんには手を出すなぁぁぁぁぁぁあああ!!!
GJ
神奈川さんとアルバイトの人はくるのかな。
>>204 アルバイトです。野暮用に手間取ってまして・・・。
日が昇るまでには仕上げて投下します。
どうもまつり姉さんがぶれる・・・。
アルバイト、暫く投下しないので、
誰かSSを投下される予定の人がいればお先にどうぞ。
207 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:13:55 ID:r123aWP+
規制されるまで投下します
『キャラ』
つかさ「こなちゃん、これ預かっといて欲しいんだけど」
こなた「えっ、それつかさのリボンじゃん。どうして?」
つかさ「いいのいいの。ね、お願い」
こなた「わかったよ!持っていたらいいんだね」
つかさ「ありがとー」
『こなたはつかさのリボンを受け取った!』
つかさはばいばいと走り去る
かがみがやってきた。
こなた「かがみん、おはよう。今日もかわいいね」
かがみ「あ、当たり前でしょ!」
こなた「それはツンデレじゃないよ、かがみん」
かがみ「そんな事より、これ持ってて」
こなた「これ、かがみのリボンじゃん。どうして」
かがみ「いいから!」
『こなたはかがみのリボンを受け取った!』
かがみはじゃあねと走り去る
みゆきがやってきた
みゆき「泉さん、これ持っていて欲しいんですが・・・」
こなた「これ、みゆきさんの眼鏡じゃん」
みゆき「頼みましたよ」
こなた「わかったよー」
『こなたはみゆきの眼鏡を受け取った!』
みゆきはそれではと走り去る。
208 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:14:17 ID:r123aWP+
みさおがやってきた
みさお「ちびっこーこれ持っていて欲しいんだってヴぁ!」
こなた「みさきちの八重歯じゃん」
みさお「取り外しおっけーなんだってヴぁ!」
こなた「いいよー持っとく」
『こなたはみさおの八重歯を受け取った!』
みさおはヴぁヴぁと走り去る
あやのがやってきた
あやの「泉ちゃん、これ持ってて欲しいんだけど」
こなた「これ峰岸さんのカチューシャじゃん」
あやの「ね、お願い」
こなた「あまり親しくないけどいいよ」
あやの「あまり親しくないけど今度、メロンあげるね」
『こなたはあやののカチューシャを受け取った!』
あやのはでこでこと走り去る。
みなみがやってきた
みなみ「・・・・・泉先輩・・・これ・・・」
こなた「これみなみちゃんの犬じゃん」
みなみ「・・・・持っていて下さい・・・・」
こなた「生き物はちょっと・・・・」
みなみ「・・・ゆたかはいいのに・・・チェリーは駄目なんですか・・・?」
こなた「ゆ〜ちゃんは人間だからね」
みなみ「・・・でも・・・病弱ですよ・・・・チェリーは・・・元気・・・」
こなた「それもそうだね、いいよ」
『こなたはみなみのチェリーを受け取った!』
みなみは・・・と走り去る。
209 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:14:43 ID:r123aWP+
こなた(今日はちょっとだけ変な日だね・・・)
皆の大事な物を預かったこなた。
皆に信頼されてるんだ、とテンションもあがる。
こなた(テンションが上がっている時はやっぱりあれだよね!)
あれ・・・もちろん、プップクプー音頭。
急いで家に帰るこなた。
鏡の前に立ってプップクプー音頭に励む
こなた「プップクプー!プップクプー!」
チェリー「わんわん!」
腕を曲げ手を顔の横に持っていき高速で動かす。
そして足をバタバタ。
後ろから見るとこなたの髪も相まってまるでゴキブリの様。
こなたは鏡に写った自分の姿を見て思う
こなた(そうだ。せっかくだからおめかししよう!)
皆から預かっている大事な物を身に着ける。
おめかし終了。
こなた(うん、かわいくなったよ)
こなた「プップクプー!プップクプー!」
チェリー「わんわん!」
普段と違う自分の姿にこなたのテンションは最高潮!
プップクプー音頭にも力が入る。
こなた「プップクプー!!!プップクプー!!!」
チェリー「わん!わん!わん!」
こなた(えへあ、楽し、楽しいよ〜!)
210 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:15:12 ID:r123aWP+
その時だった。
顔を真っ赤にしたそうじろうが入ってくる。
そうじ「うるさいぞ!こなた!・・・・・はっ・・・おまえ・・・」
そうじ「それはなんだ!どうしておめかししてるんだ!」
こなた「これは皆から預かってるんだよ」
そうじ「嘘を吐くな!狼少女め!」
こなた「ほ、本当だって!本当に預かっておめかししてるの!」
そうじ「その犬はなんだ!」
こなた「みなみちゃんの犬だよ。かわいいでしょ?」
そうじ「ウチはゆーちゃんを飼ってるんだぞ!」
こなた「ゆーちゃんは人間だよ!」
そうじ「そんなの関係ない!こなたの癖に生意気だぞ!」
圧倒的ジャイアニズム
そうじろうはこなたから皆の大事な物をひったくる。
こなた「返してよ!皆の大事な物を返してよ!」
そうじ「駄目だ!お前はそうやっておめかしするだけだろ!」
部屋を出て行くそうじろう。
こなた(どうしよう・・・皆の大事な物が・・・)
211 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:15:33 ID:r123aWP+
そうじろうの部屋。
そうじ(えへへ・・・お、俺も一度、おめかししてみたかったんだよなぁ・・・)
嬉々とした表情で皆の大事な物を身に着ける。
そうじ「おめかしでっしょでっしょ♪ほんとが〜♪うそに〜♪か〜わ〜る〜♪」
そうじ「さてと、ちゃんとおめかしできてるかな?」
自分のおめかし具合をチェックする。
そうじ「どれどれ・・・むっ?・・・!」
そうじ「なんだこれはぁぁああああああああ!!!」
そうじ「全然かわいくないじゃないかぁあああああああああああああああ!!」
そうじろうは激怒した。必ず、かのおめかし道具を除かなければならぬと決意した。
そうじろうはつかさとかがみのリボンを引きちぎり、みゆきの眼鏡を床に投げつけた。
そしてみさおの八重歯を噛み砕くと、あやののカチューシャを折り曲げた。
チェリーは毛皮になった。これで冬でも大丈夫。
そうじ「ふうふう・・・」
翌日、こなたの表情は暗い。
そうじろうに皆の大事な物を壊されてしまったからだ。
そうじろうに抗議をしたが無駄だった。
「ついやっちゃったんだ、ごめん」で済まされた
こなた(謝ったら許してくれるかな・・・・)
こなた(平身低頭で謝ろう・・・馬耳東風かもしれないけど・・・そこは一生懸命で・・・)
212 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:15:56 ID:r123aWP+
皆を呼び出し、事情を説明するこなた。
かがみ「ちょっと、ちょっと〜!どう言う事なのよ!壊れたって!」
こなた「本当に申し訳ございませんでした」
深々と頭を下げるこなた。
かがみ「汚職政治家じゃないんだから!」
つかさ「こなちゃん!謝っても駄目だよ!」
みゆき「泉さん・・・大変な事をしてくれましたね?」
みさお「ちびっこ〜!私の八重ヴぁ!八重ヴぁ!」
あやの「泉ちゃん。もうメロンはあげないから」
みなみ「・・・私の食用犬・・・返せ・・・・」
非難轟々、雨あられ。
こなた「私、弁償するから、許して。ね」
かがみ「あのね・・・そういう問題じゃないの!あんた自分がどれだけの事をしたか分かってんの!?」
つかさ「分かってるの!?」
こなた「だから・・・ごめん。本当にごめん・・・」
かがみ「はぁ・・・あんたがしたね、事の重大さってのを教えてあげるわ」
そう言うとかがみは少し後ろに下がった。
かがみ「こなた。私を見て。どう見える?」
こなた「どうって・・・・あっ!!」
こなたは気づいてしまった。
今のかがみは勿論リボンを着けていない。
すなわちツインテールではなくロングヘアー
213 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:16:27 ID:r123aWP+
こなた「ツ、ツンデレじゃない・・・・」
かがみ「そう!あんた言ってたわよね。ツンデレはツインテールが基本だって!」
こなた「・・・・」
かがみ「これから私はどうしたらいいの!会う人、会う人に『げへへ・・今はツンツンしてるけど
もう少ししたらデレますんで・・・げへへ』とでも言えって言うの!」
こなた「ツンデレキャラを辞めるっていう手も・・・」
かがみ「馬鹿!私はツンデレ一本で今の地位を築いたのよ!人気キャラとしての地位を!」
こなた「キャラ崩壊・・・」
つかさ「お姉ちゃん家では屁とかこくよ」
かがみ「馬鹿!あんたは余計な事を・・・私に汚キャラとして生きていけっていうの!」
とつかさの頭をポカリと叩くかがみ。
つかさ「痛い!」
みゆき「泉さん。私もかがみさんと同じ様に眼鏡をかける事によって秀才キャラとしての地位を築いて来たんです」
みゆき「それがどうですか?眼鏡をかけていない私が幾らみwikiを発動した所で『こいつ眼鏡もかけてないのに
何いってんだ?』と引かれるのがオチです」
こなた「それは確かに・・・」
みゆき「それに時々眼鏡をかけて来ないから、眼鏡外すとかわいいキャラ需要というのもあったんですよ!」
つかさ「ゆきちゃんはもう牛として生きていくしかないね」
みゆき「うるさい!このすっとこどっこい!」
ポカリ
つかさ「痛い!」
かがみ「ほら、みゆきもこの自体に自分のキャラを掴めなくなってるでしょ!」
214 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:17:01 ID:r123aWP+
かがみ「つかさもリボンをつける事によって、子供っぽくてかわいいみたいなキャラで認識されてたのに」
つかさ「バルサミコス〜」
かがみ「ね。リボンがないだけですごく馬鹿っぽいでしょ」
みゆき「馬鹿っぽいですね」
つかさ「私は馬鹿キャラなんて嫌なのに!悪のカリスマみたいなキャラがいいの!」
かがみ「悪の化身ツカーサなんてかっこいいんじゃないの?」
つかさ「うん!それ、目指すよ!」
かがみ「ね。馬鹿っぽいでしょ」
かがみ「次は日下部だけど・・・」
みさお「ヴぁヴぁヴぁ!」
かがみ「ね。この通りキャラ作りに必死でしょ。いつもよりヴぁ成分が多い」
みさお「ヴぁヴぁヴぁ!」
かがみ「こなた!峰岸を見てみなさい!」
みゆき「泉さん。あなたに峰岸が探せますか?」
つかさ「峰岸が一番かわいそうだよ!」
みさお「峰岸は不幸なんだってヴぁ!」
みなみ「・・・みねぎし・・・・w」
あやの「ちょっと!どうしてみんな苗字呼びなの!」
かがみ「あまりに没個性すぎてつい・・・」
つかさ「ごめん、峰岸」
ポカリ
つかさ「痛い!」
かがみ「以前はデコで存在感アピール・・・まぁ上手くいってなかったみたいだけど」
つかさ「アムラーだったよね」
あやの「アムラーじゃないけど!まぁアピールしてたのは事実」
あやの「背景キャラから抜け出したくてさ・・・」
みなみ「・・・無駄な努力・・・乙・・・」
あやの「むかつく!」
215 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:17:32 ID:r123aWP+
かがみ「で、みなみちゃんなんだけど、みなみちゃんと言えば犬よね」
こなた「えっ!聞いた事ないよ!」
みなみ「・・・・広辞苑・・・持って来い・・・」
かがみ「広辞苑にも載ってるわよ。勿論、イミダスにもね!」
こなた「本当?」
かがみ「本当よ!」
みなみ「・・・ゆたかが・・・毛皮になればよかったのに・・・」
こなた「ゆーちゃんは人間だよ!」
みなみ「・・・・食用ゆたか・・・じゅるり・・・」
こなた「ゆーちゃんはたべられませんだよ!」
かがみ「とにかく!あんたは大変な事をしてくれたのよ!」
こなた「話は分かったけど・・・私にどうしろっていうの?」
かがみ「話は簡単よ!あんたにも私達と同じ目にあって貰うわよ」
そういうとかがみはこなたのアホ毛を引っこ抜いた。
こなた「痛いよ!」
かがみ「後はホクロも取るわよ!えい!」
こなた「痛いよ!」
アホ毛と泣きボクロを取られたこなた。
こなた「私のチャームポイントが・・・」
かがみ「苦しいでしょ?絵師泣かせな感じになってるわよ」
つかさ「もう(≡ω≡.)これも使って貰えないね、こなちゃん」
かがみ「あんたはもっともっと没個性にしてやるんだから!」
というとかがみはこなたの口に向かって叫ぶ
216 :
筋肉:2008/07/12(土) 13:17:57 ID:r123aWP+
かがみ「お〜い!平野〜出ておいで〜」
こなた「や、辞めてよ!私の人気の功労者なんだか・・・むがむが・・」
こなたの口から平野が飛び出してきた。
平野「あ〜臭かった〜」
かがみ「中の人が平野なんて生意気なのよ!あんたなんてね・・・」
というとかがみはポケットからくじらを取り出した
かがみ「くじらでいいのよ!くじらで!」
こなたの口にくじらを突っ込むかがみ
もがりとくじらが吸い込まれていく
かがみ「完了!こなた喋ってみてよ」
こなた「・・・ひどいよ・・・平野を返してよ・・・」
見事なまでのくじらボイス。
かがみ「これであんたが喋っても背景キャラとの区別がつかないわ」
この後こなたは漫画やゲームなどのオタク部分を排除され、猫口も一本線に替えられた。
かがみ「これにて完了」
つかさ「お姉ちゃん、凄いね!」
かがみ「私達も浮かれている場合じゃないのよ!一旦リセットされた様なもんなんだから!」
そのかがみの言葉に一同はっとする。
俺のかがみが…
>>214 あやのってカチューシャ無い方が可愛いと思う俺なら問題ない。
5巻の髪下ろしてる絵には理性を飛ばされたぜ…
それはそうと、10レスで規制か。
筋肉規制解除支援とつかアル氏の前座も兼ねて、続きでも投下させて頂きますか。
規制喰らいそうになったら撤退、夜か明日にフィニッシュさせます。
>>167-173の続きです。
「こなちゃんっ」
こなたに縋ろうとしたつかさを、後ろからみゆきが羽交い絞めに捕らえていた。
「駄目です。泉さんの気持ちも考えてあげてください。
それに、つかささんに死なれると、かがみさんが悲しみます」
「じゃあ、私の気持ちはどうなるの?」
「知りませんよ、そんなもの。ドブにでも捨てたらどうですか?」
「くぅぅぅ」
こなたには、みゆきが悪役を演じてまでつかさを助けようとしているのが分かった。
それにみゆきの言っている事は、こなたの共感するところでもあった。
(そうだよ、つかさ。私の事なんて、ドブにでも捨てて忘れてしまって、
幸せに生きてね。それだけが、望みだよ)
その願いを胸に、黒井を殺した男と対峙する。
「ねぇ、聞きたい事があるんだけど」
「ん?」
男は周囲を警戒しながら、心此処にあらずといった様子でこなたに返答した。
周りに誰か潜んでいないか、確認しているのだろう。
「どうしてさっき、階段の方に追ってこなかったの?
防火シャッター下ろされた時、避難用扉から侵入してこなかったのはどうして?
その間にエレベーターから逃げられたら、どうするつもりだったの?」
こなたにはその点が引っかかっていた。可能性は低いが、
仲間が居て1階で待ち構えているのかもしれない。もしそうなら、
たとえエレベーターが上がって来たとしても、
警察が到着するまではつかさ達を下には降ろせない事になる。
(でも警察が来たかどうかを知る術は多分ない。だって、犯人に突入対策させない為に
サイレンを鳴らさないで来る可能性が高い)
「人数散らされるのを待ってたんだよ。多人数の話し声が聞こえてたからな。
それに、屋上にエレベーターあるなんて知らなかったし。
ま、逃げられても別に問題なかったけどね。十分世間にインパクトは与えられるだろ」
エレベーターが屋上に通っている事すら知らない、計画性というものがまるで感じられなかった。
この発言を信じていいのなら、待ち伏せなんて存在しない事になる。
「じゃあ、次の質問。どうしてこんな事するの?
売り場が散らかってて、血が飛び散ってたけど、
君が通り魔みたいにお客さんや店員さんを日本刀で襲ったんでしょ?」
「ま、訳も分からず殺されるのも可哀想だからな。教えてやるよ。
俺はな、氷河期世代ってヤツなんだが」
「いや、そんな事は言わなくていいよ。私が聞きたいのは、君に
襲われた人達に何か殺されなきゃいけない理由があったのかって事。
君の背景なんて、心底どうでもいい」
こなたには分かっていた。どうせこの男と殺された人達は、
何の関係もない赤の他人だという事が。デパートを無計画に襲った事から、
ただの通り魔であることが窺えた。
「俺が恨んだ社会の構成員だからな。まぁ、殺されなきゃいけない理由なんてなかったさ。
ただ俺から見て、殺さない理由がなかった。それだけだ」
こなたは大きく溜息をついた。
220 :
幸福拘束:2008/07/12(土) 17:31:36 ID:xaf5G+gg
「そんな自分勝手な理由で、先生は殺されたんだ」
「すぐに会える。俺も死刑になるだろうから、俺ともまた会えるな」
男はナイフの柄を両手で握りこみ両脇を締めると、こなた目がけて突進してきた。
こなたは、敢えて避けなかった。
(しっかりと両脇を締めてナイフを両手で握りこんでる。人を刺殺する時のお手本だね。
ジャージもきちんとチャック閉めて、動きやすいようにしてある。
でも、それが逆に弱点になるんだよ)
こなたは刃が触れる直前で、斜め後ろに少しだけ身体をずらす。
急所を避ける形で、こなたの腹部にナイフが深々と刺さった。つかさが金切り声を上げ、
腹部に激痛が走ったが、構うことなくこなたはジャージの襟を左右掴んだ。
そのまま勢いよく下に引っ張ると、チャックが開かれてジャージが捲られていく。
二の腕の辺りで動きを止めると、中途半端にめくられたジャージが男の
両腕を拘束する形になった。
「なっ」
刺されながらも平然と反撃してきたこなたに驚いたのか、男は一瞬呆然とした。
その一瞬の隙すらこなたは見逃さなかった。いや、見逃すような猶予など今のこなたにはない。
こなたは男の右足の膝の裏に、自らの左足のふくらはぎをあてがうと、
体重を両手に乗せて男の胸を押した。同時に、ふくらはぎで男の膝の裏をこなたの方向へと押す。
足を崩され上半身を押された身体は後ろへと倒れ、男は尻餅をつく。
その姿勢はまるで、体育座りを連想とさせた。尤も、両腕は身体の横にぴったりと
拘束されているが。
男が尻餅をつく前にこなたは次の動作へと移っていた。
男の後ろへと回り込んだこなたは、男の左右太腿に両腕を回し、
抱き抱えるように膝を裏から持ち上げた。そのまま、自らの身体に男の背中を押し付け
強く抱きしめる。
男の背中が腹部に刺さったままのナイフを圧迫し、傷口を深く広く抉ったが
こなたは気にも留めずに歩き出した。両腕を塞がれたこの体勢では、
男は反撃などできようはずもない。
「おい、どうするつもりだっ?離せ、ふざけんな」
「どうせ、死刑にされるのも覚悟の上なんでしょ?
私は君から裁判を受ける手間を省こうと…
いや、裁判を受ける権利を剥奪しようとしているだけだよ」
「お前まさか…」
男の顔はこなたが向かっている先と同じ方向を向いている。
故に、こなたと同じ景色がその視界には移る。
こなたが向かっているその先は、先ほどかがみが開け放ったフェンスのドアだった。
「こなちゃん、今からその人の手足を縛ろう。そして、外に出て病院に行こう」
「駄目だよ、その際に一旦拘束を緩めなきゃならない。
危険過ぎるよ」
もし、脱出を許せば二度と捕まえる機会はない。こなたにはもう、
それだけの力は残されていなかった。
「泉さん、何をしようとしているのですか?」
こなたの向かう先に、開け放たれたフェンスのドアを見取ったみゆきは
些か冷静さを欠いた声音でこなたに問いかけた。
「見ていれば分かるよ。見なくても分かるか」
221 :
幸福拘束:2008/07/12(土) 17:32:35 ID:xaf5G+gg
「おい、俺を突き落とす気だろっ。ふざけんな、冗談じゃねぇ」
「あー騒がない騒がない、大丈夫、一人で逝かせはしないよ。
私もどうせ助からないだろうからね。加えて、人を殺したも同然の身だ。
だから、一緒に死んであげるよ。満足でしょ?女の子と一緒に死ねてさ」
「ふっざけんな。満足なわけあるかっ」
「あ、私が貧乳だから嫌なんだね。でもね、マニア垂涎の身体だよ?
希少価値、それに抱かれたまま死ねるんだよ?」
「こなちゃん駄目えっ」
つかさがみゆきの腕の中で暴れまわったが、みゆきの拘束を脱することはできないようだった。
(ありがとう、みゆきさん)
こなたは心の中で礼を言う。この出血量ではどうせ助からない。
ならば、せめて私に相応しい死場を選ばせて貰おう。
この男だけ突き落としても、恐らくつかさの胸の中で死ねるだろう。
(みさきちがかがみの胸の中で死ねるようにね。
でも、汚れた私にそんな幸せな最後が許されていいわけない。
つかさを汚すわけにはいかないよ)
こなたは感じ取っていた。恐らくみさおは助かるまい、という事を。
「やめろって、おい」
男は掠れた声で未だなお喚き散らしていた。その声の高さは、
フェンスのドアを潜り抜けたときに最高潮に達していた。
(皆、幸せになってね。願わくば、みさきちも助かりますよう)
祈りながら、空に足を差し出した。
地面に叩きつけられる直前まで、皆の幸せを祈っていた。
衝撃に潰されてしまう寸前まで、みさおの生還を願っていた。
*
個人クリニックならともかく、大学病院や総合病院では外来患者の診察は
午前中に終わるので、午後の病院の廊下は閑散としていた。
かがみは一言も声を漏らさず、目を瞑りずっと祈っていた。
つかさも一言も発していないが、その目は何を考えているのか判別しかねた。
みゆきはそんな二人を交互に見やると、腕時計を見やる。
今日病院に到着してから、既に30分が経過していた。
昨日の通り魔事件は、男の死によって幕を閉じた。その後は事情聴取等で
みゆき達も忙しかった。事情聴取は今日の午前中にも行われており、
その結果みさおが搬入された病院に着くのが午後になってしまったのだ。
着いたはいいが、みさおの家族は家族間で重要な話があるという事で、
みさおが収容されている集中治療室の付近でみさおの無事を祈る事はできなかった。
面会も許されなかったが、結果は後で教えてくれるとの事だった。
そのやり取りから30分程を経て、今に至るという事になる。
みゆきはそっと、かがみを抱き寄せると言葉を放つ。
「大丈夫です、日下部さんはきっと助かりますよ」
ただの気休めにしか過ぎないのだろうが、それでもみゆきはかがみの力になりたかった。
かがみは無反応だったが、代わりに心の奥底からその自らの発言に応ずる
222 :
幸福拘束:2008/07/12(土) 17:33:30 ID:xaf5G+gg
声が響いてくる。
──本当は、そんな事思ってないくせに──
(本当は、私は日下部さんの死を願っているのかもしれませんね。
日下部さんが死ねば、かがみさんが私のものになるのかもしれない、
そんな事を夢見ているのでしょう…)
昨日の内こそ、何度も頭をもたげたこの思考に抗っていたが、
かがみを抱き寄せてその肌の温もりを知ってしまった今は、
最早その思考を否定する気もなくなりつつあった。
罪悪感を覚えながらも、みゆきは暗い思考を止める事ができない。
(恐らく日下部さんは助からないでしょう。だって、あまりにも時間がかかり過ぎています。
それに集中治療室。内臓が傷つけられていて、最早生命維持装置を何時止めるか、
その判断をご家族に委ねられている段階なのでしょう)
家族間での重要な話というキーワードと、あやのの電話での態度を思い返せば、
この考えは間違いがないようにも思える。
実は、ここに来る前にあやのにも電話をしていた。みゆきとあやのは番号を交換していないので、
かがみから携帯電話を借りての電話だった。既に病院でみさおの容態を
家族と共に見守っているかと思っていたみゆきだったが、
あやのが電話に出たことには些か驚いた。その時のやり取りを思い出す。
『柊ちゃん?みさちゃんは…どうなったの?』
『いえ、高良です。これから病院に伺うのですが、峰岸さんもご一緒にどうですか?』
その台詞の後に返ってきたのは、激しい拒絶だった。
恐怖と絶望に声を震わせた痛ましい声ながらも、はっきりと拒絶の意を表していた。
今思えば、あやのは知っていたのではないだろうか。既に病院に一度訪れていて、
みさおの容態を知った。それが為に、別れの時が目の前で訪れるのが怖くて
病院から逃れた。そういう事ではないのだろうか。
そこまで考えを巡らせた時、先ほどの集中治療室の前に居た青年が目の前に現れた。
恐らく、この人がみさおの兄なのだろう。
かがみは神に祈るようにその青年を見上げたが、青年の表情からは吉報を待つことが
無意味であることが窺えた。
(そうですか、決断されたのですね)
「みさおのお友達ですよね。みさおがお世話になりました。
みさおは……天に向かいました。本当に、お世話になりました」
礼儀正しく、青年は頭を何度も下げた。
223 :
幸福拘束:2008/07/12(土) 17:34:03 ID:xaf5G+gg
かがみもまた、頭を下げた。
「いえ、こちらの方がお世話になったくらいです。ご冥福をお祈りします」
瞳は涙を堪えるように潤んでいたが、痛々しいくらいに気丈に振舞っていた。
「それで…。峰岸あやのって知っていますか?」
「はい…。彼女も私達の友達です」
「でしたら申し訳ないのですが、彼女にも知らせてやってくれないでしょうか。
私はこの後、葬儀屋への連絡等親をサポートしなければなりません。それに…」
男はそこで言葉を区切ると、ハンカチで目じりを拭ってから続けた。
「彼女に俺から連絡することが、どうしてもできない…。
情けない話ですが、自分の彼女にかける言葉さえ見つからないんです…」
「えっ」
かがみは困惑したように視線を泳がせた。かがみにとっては、
己の彼女が死んでしまったのだ。
切り刻まれた心であやのの対応などできる自信も気力もないのだろう。
「いえ、勿論図々しいお願いだとは分かっています。いいんです、
忘れてください。これは私の役目なのでしょう」
青年は声を震わせながら前言を撤回すると、踵を返してもと来た道を戻ろうとした。
「あ、あの」
かがみがその背中に声をかける。
(まさか、引き受けるつもりですか?)
みゆきは一瞬驚いたが、かがみにしてみればこの青年の気持ちも理解できるのだろう。
だが、これ以上かがみを傷つける訳には行かない。かがみのそんな姿など、
みゆきは見たくなかった。
「分かりました、引き受けます。峰岸さんのご自宅はどちらになりますか?」
かがみが言葉を続けるよりも早く、みゆきは立候補した。
これ以上、かがみが追い詰められる所なんて見たくなかった。
それに、あやのに対する罪悪感もあった。あやのの幼い頃からの親友である
みさおの死を願ってしまった。その事に対して、何か一つ詫びをしたかった。
「え、いいんですか?しかし電話でも…」
「いえ、直接赴きます。電話では峰岸さんが心配ですから」
自殺でもされたら適わない。目の前でこなたが自殺したみゆきにとっては、
自殺が身近に感じられるものとなっていた。
「そうですか。本当に済みません。私がやるべき事なのに」
「いえ、貴方の判断は正しいと思いますよ。こういう時は、
女性同士の方がお互いの気持ちを分かり合えると思います」
青年はみゆきにあやのの家への行き方を教えると、何度も頭を下げた後
今度こそもと来た道を引き返していった。
その青年の姿が見えなくなると、途端にかがみが泣き崩れた。
我慢していた絶望と悲しみが、目から雫となって滴り落ちていく。
遺族の手前気丈に振舞っていたが、耐え切れなくなったのだろう。
「お姉ちゃん…」
つかさがかがみに手を伸ばしたのを見て、みゆきも立ち上がる。
あやのの元へと赴かなければならないし、かがみの痛ましい姿を見ているのも辛かった。
心優しいつかさに任せておけば大丈夫だろう。つかさのフォローを確信したみゆきは、
足早に歩き出す。
224 :
幸福拘束:2008/07/12(土) 17:34:30 ID:xaf5G+gg
「何泣いてるの?笑わなきゃ駄目だよ。ほら、笑いなよ」
かがみ達の脇を通り過ぎた辺りで、みゆきの足が止まった。
背中の方から聞こえたつかさの声は、驚く程に冷たいものだった。
(何を、言っているのですか…)
みゆきは顔だけ後方へと向ける。その目に映った光景は、およそ普段の彼女達からは
想像もできない凄惨なものだった。
つかさはかがみの両頬を手で掴み、左右に伸ばしていた。
呆気に取られているみゆきを余所に、つかさは微笑みながら言葉を紡ぐ。
「あのね、お姉ちゃん。お姉ちゃんはね、先生とこなちゃんの犠牲の下に生きているんだよ?
あの二人の未来を否定して、今生きているんだよ?
なのに不幸になるなんて、許されると思う?先生もこなちゃんも、私達に幸せになって欲しいから
死んだんだよ?なのに、先生とこなちゃんを死に追い込んだお姉ちゃんが不幸になるなんて、
私は絶対に許さない」
柔らかそうな唇から、実の姉に対して残酷な言葉が紡がれていく。
みゆきの背中に冷や汗が流れる。何故ならつかさの言葉は──
「だからさ、笑ってよ。その涙を今すぐ止めてよ。幸せでしょ?
幸せ以外の感情をお姉ちゃんが抱く事なんて、絶対に許さないから」
かがみは信じられない者を見るような目で、つかさを見ていた。
その瞳から、涙を流し続けながら。
──そしてその言葉は
(かがみさんだけでなく、私にも突き立てられているのでしょうね)
「ゆきちゃんもだよ」
つかさは顔だけみゆきに向けると、念を押すように冷たい言葉を放つ。
(笑いながら峰岸さんに、日下部さんの死を説明しろとでもいうつもりですか?
笑いながら、『日下部さんが死んでくれたお陰で、
かがみさんに告白できそうで幸せです』とでも告げれば貴方は満足なんですか?
ですが確かに、黒井先生にせよ泉さんにせよ、私が殺したようなものです。
それでいて不幸せになる事が許せない、つかささんの気持ちも理解できない訳ではないですね。
ですが、つかささん、かがみさんを追い込むような事は許せません)
「ねぇ、ゆきちゃん、今だけ笑っていればいいんじゃないよ?
これから先、死ぬまでに何が起ころうとも、どれほど悲惨な目にあっても
『私は幸せなんだ』って自分に言い聞かせ続けてね?
不幸な素振りを欠片でも見せたら許さない。それが二人の死によって生きている
お姉ちゃんとゆきちゃんの義務だよ。え?私の心が持たないって?
知らないよ、そんなもの。ドブでにも捨てちゃえばいいんじゃない?」
225 :
幸福拘束:2008/07/12(土) 17:35:00 ID:xaf5G+gg
──お望みなら笑って差し上げますよ?──
みゆきは笑った。ただし、幸福そうな微笑ではなく、全てを軽蔑するかのような
嘲笑をその品のいい顔に浮かべて、声を出して笑った。
「うふふ、そうですね、私は幸せですよ?泉さんや黒井先生が死んでくれて、
本当に心の底から幸せですよ?笑いが止まりません。
泉さん、死んでいただいて有難うございます。もっと早く死んでいてくれれば、
もっと私は幸せだったのに。いえ、今でも十分、これ以上ないくらい幸せですね」
「ゆきぃ…」
つかさの顔から笑みが完全に消えていた。つかさはかがみの頬から手を離すと、
ゆっくりと立ち上がりみゆきに近づいていく。憎々しげにみゆきの顔を睨みつけながら。
「あら?何を怒ってらっしゃるんですか?駄目ですよ、笑わないと。
貴方だって、幸福以外の状態になる権利なんて与えられていないのですから。
つかささんだって、共犯者ですよ?口先だけでしか止めていないのですから。
自分だけ外部から幸福を押し付けるなんて勝手は許しません。
ですからその怒気を孕んだ表情は止めて頂きます。幸せにならなければいけないのでしょう?」
みゆきはそこで言葉を区切ると、嘲笑を止めて、別の種類の笑みをその顔に浮かべた。
相変わらず憎悪の表情でみゆきを睨みつけたまま向かってくるつかさに向けられたその笑みには、
紛れもなく幸福が称えられていた。
幸福を表情で表現したまま、みゆきは言葉を繋ぐ。
「ほら、笑ってみせてくださいよ?」
<FIN>
>>219-225 む、全部投下できたか。
以上で完結です。お読み頂いた方、有難うございます。
NGされた方、スペースお借り致しました。
では次の機会に。
みwゆwきw黒wえwww
なんという後味の悪さ……でも読んでて面白かった。
投下お疲れ様でした。
「つかさは口だけだった」って、そう言うみゆきさんが羽交い絞めにして止めてた様なw
状況的にその後みゆきさんつかさに刺されそうだな
最後までこなたが空気だなw
232 :
筋肉:2008/07/12(土) 22:19:26 ID:r123aWP+
>>216 続きです。もう規制はくらいません
かがみ「私はツンデレを貫くけど・・・あんた達も考えた方がいいわよ」
あやの「私にもチャンス到来ってわけね」
みさお「ヴぁヴぁで行くってヴぁ!」
みなみ「・・・・・・空飛ぶ魔法少女で・・・・」
つかさ「う〜〜〜んと黒くなっちゃおうかな〜」
みゆき「たまには馬鹿キャラを演じてみるのもおもしろいかもしれませんね」
かがみ「まぁこなたの席は一個開いた様なもんだしね、あはは」
あやの「がんがる!ちょーがんがる!」
わいわいと盛り上がり、帰っていく一同。
個性を全て取られたこなたはトボトボと家路につく
こなたの部屋。
布団の中で考え込む。
アホ毛とホクロを取られ、口も一本線。その上ボイスはくじら。オタクも禁じられた。
泉こなたを禁じられた。
こなた(どうしよう・・・これからどうしよう・・・)
考え込むこなたに僥倖。一片の光。
あ、あるじゃん!私だけの個性ってのがさ!
今はアングラだけれども!いけるいけるってば!私はまだまだいけるってば!
思い立ったが吉日とばかりにこなたはベットから飛び起きると家から猛スピードで飛び出した。
そしてそのままの勢いで赤信号の道路に飛び出した。
めでたしめでたし
233 :
筋肉:2008/07/12(土) 22:24:03 ID:r123aWP+
>>233 GJ!ただ、規制で途中切れてたせいで
いつもみたいに勢いを感じられなかった……
>>232 自殺は個性かよwwww
じゃあかがみもぼっち、つかさもビッチでやっていけるな
>>231 前歯ワロタw
こな川が絵になると、こんな風になっちまうのか。
これ、確かに虐められるわw
火の手が上がり、パニック状態になった埼玉の市街のど真ん中で怪獣と巨人が相対した。
方や寄生型怪獣に寄生され、憎しみの心をエネルギーとして怪獣化した人間…小早川ゆたか。
方や地球を怪獣の魔の手から救う為にOTAKUの星からやって来た超人オタトラマンと
同化し、力を貰う事によってOTAKU超人オタトラガールへ変身する力を得た人間…泉こなた。
一見正反対に見えて、その本質は同じ存在と言える二人はお互いの正体に気付かないまま
広大な埼玉を舞台に激しい激闘を繰り広げた。
「それっ!」
先の戦いで拳を怪我していたこなたは怪獣に対しパンチ攻撃を行う事が出来ない。
それ故に殴らず掴んで投げ飛ばし、地面に叩き付けてダメージを与えるつもりだったが…
怪獣は思いの他素早く、逆に掌底で張り倒されてしまった。
「痛! こっちも怪我してるのもあるけど…思ったより強いよ…。」
こなたは同年代の他の人間と比べると随分と小柄である。何しろ18歳になっても
小学生の頃のスクール水着が普通に着れるのだから相当な物だ。そして、その小柄で
幼い体型はオタトラガールとなった状態も変わらない。怪獣は基本的に50〜60メートル。
下手をすれば80〜100メートル程もあろうかと言う巨大な存在であるのに対し、
オタトラガールとなってもこなたは40メートルしかない。オタトラマンから貰った力は
その体格的ハンデもある程度カバー出来る物であった為、今までも何とか勝利して来たのだが…
今回の怪獣は逆に今のこなたより若干小柄で、38メートルしか無いのにも関わらず
この通り、こなたの予想以上に手強かった。
『凄いよ! 私はこんなに強くなったんだ! みなみちゃん見てた!?
私こんなに強くなったよ! あの巨人だって私には敵わないよ!』
ゆたかは強くなったすっかり自分に酔いしれていた。自分が人間では無くなった事も知らずに…。
それに対し、こなたも負けずと起き上がって構えるのだがその直後、怪獣の口から
熱線が放たれ、こなたを襲った。
「うっ! うわわ!」
思わずバク転で下がりながら熱線をかわしていくこなただが、その度に熱線を受けた
埼玉の市街は燃えていくし、こなたのバク転もまた街を破壊する結果に繋がっていた。
『逃げてばかりでは被害が増すばかりだ! 反撃しろ!』
「うん!」
こなたと同化しているオタトラマンの指示により、こなたは両手から光線を小刻みに発射した。
通常怪獣に対してのトドメに使用されるオタリウム光線より威力は劣るがその分連射性と
燃費に優れたOTKショット。だが、怪獣もまた負けずと熱戦を小刻みに発射し、
OTKショットと熱線同士が互いを弾き合い、埼玉の街の彼方此方に飛び散っていた。
巨人と怪獣が激闘を繰り広げる中、埼玉の各地で人々がパニック状態になりながらも
必死に安全な場所へ避難しようと努力する姿が見られた。しかし……そこに
お互いを弾き合う事によって飛び散ったOTKショットと熱線の流れ弾が降り注ぐのである。
「うわぁぁぁぁ!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
OTKショットと熱線の流れ弾は彼方此方に降り注ぎ、その度に人々の絶叫と
火の手が巻き起こった。そして…これは同じく逃げ惑っていたある埼玉県に住む
とある双子の姉妹の運命をも大きく変える事になるのだ。
「はぁ! はぁ! お姉ちゃん待って! 待ってよぉ〜!」
「つかさもっと速く走って! じゃないと怪獣に踏み潰されちゃうよ!」
逃げ惑う人々の中には柊つかさ・かがみの姉妹の姿もあった。だが、妹のつかさは
すっかり息が上がっており、それを姉のかがみが引っ張ろうとした時……
OTKショットの流れ弾が付近に着弾した。
「うぁ!」
激しい閃光と爆発により、かがみは一瞬何が起こったのか分からなかった。
そして…気付いた時には彼女は地面に倒れていた。
「う…痛……」
激しい痛みに耐えながらも起き上がるかがみだが、そこで自分がつかさの手を握っていた事に気付く。
「つかさ……大丈………。」
かがみがふり向きながらそう言おうとした時、声を失った。何故ならば……彼女が
掴んでいたつかさの手から先が…無くなっていたのだから…
「つ…つかさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
巨人と怪獣の激闘はなおも続いていた。激しい熱線と光線の撃ち合いの末、ついに怪獣の熱線が
こなたの胸部に命中し、大きく叩き飛ばされていた。
『やった! 凄いよ! 私はこんなに強くなったよみなみちゃん! みなみちゃ……………。』
自分の力に酔いしれ、何処かで見ているであろうみなみへ向けて誇ろうとした時、
彼女は近くの池の水面に映った自分自身の姿を見た。
『何…これ…。』
怪獣は自分自身の醜い姿に呆然と立ち尽くすのみだった。そして怪獣=ゆたかは初めて気付く。
自分が怪獣になっていた事に…
『そんな! こんなの違うよ! 私が欲しかったのはこんな強さじゃない! 違うんだよぉぉ!』
ゆたかは頭を抱えた。そこで起き上がったこなたが近付く。
「そ…その声は…ゆーちゃん! ゆーちゃんなの!?」
『その声…まさか…こなたお姉ちゃん!? こなたお姉ちゃんなの!?』
初めてお互いの正体に気付いたこなたとゆたかは互いを見詰め合う。
「どうして…どうしてそんな怪獣なんかに…。」
『こなたお姉ちゃんも…どうしてそんな巨人に……………。』
そこでまたもはゆたかは劣等感を感じた。宇宙の戦士と同化し、OTAKUの巨人へ
変身する力を得たこなたと…怪獣に寄生され、怪獣へ変化したゆたか…
一見違う様に見えても、毒と薬の関係の様にその本質は同一の物である。
だが違う所がある。オタトラガールとしてのこなたはこなた自身をウル○ラマ○っぽく
した様な実にヒロイックな格好良い姿であるし、平常時には普通の人間と変わらぬ姿で
生活する事が出来る。しかしゆたかは違う。本来の小柄で可愛らしい彼女の面影の
欠片も無い醜い怪獣の姿。しかも…自分自身の力で人間に戻る事は出来ないのだ。
『どうして…半ば似たような境遇なのに…どうして違うの…。』
ゆたかの中でこなたに対し強い憎しみが湧きあがった。そして、その憎しみの心こそ
今ゆたかに寄生している怪獣のエネルギーになる物であった。次の瞬間、ゆたかは
こなたを叩き飛ばしていた。
「痛! どうしたの!? どうしたのゆーちゃん!」
『うるさい! うるさいうるさいうるさい!!』
こなたの問いにも構わず、ゆたかは再度こなたへ熱線を吐き掛けた。
ゆたかの心は怪獣に支配されつつあった。
「ゆーちゃん! やめて! ゆーちゃん!」
容赦なく熱線を吐き掛け続けるゆたかに対し、こなたは耐える事しか出来ない。
怪獣になってしまったとは言え、相手はゆたか。こなたにとって妹も同然のゆたかを
攻撃する事は出来なかった。それに対しゆたかはなおも熱線を吐き掛ける。だが…
「ゆたか貴女! 人間らしい心は無くなってしまったと言うの!?」
『!?』
ゆたかの動きが止まった。突如叫んだのはみなみ。ゆたかの親友であり、ゆたかが
怪獣へ変化していく光景をその目で目の当たりにした岩崎みなみだった。
「それがゆたかの望んだ事なの!? そんな醜い怪獣になってまで…力が欲しかったの!?」
『み…みなみちゃん…。』
普段の物静かな彼女からは想像も出来ない程…みなみはゆたかへ向けて必死に叫んだ。
それには怪獣に心を支配されつつあったゆたかも僅かに理性を取り戻す。
「何か悩みがあるなら相談して欲しかった! 私でも良いなら力になってあげるから!
だからもうやめて! 元の…人間のゆたかに戻ってよぉぉぉぉ!」
「ゆーちゃん…みなみちゃんの言う通り…もうやめようよ…。」
みなみの叫びにゆたかの動きが止まるや否や、こなたはゆっくり近付き、手を差し伸べた。
が………みなみに対しての反応とは正反対に、こなたには熱線を吐き掛け、
さらに激しく殴り付け始めたでは無いか。
「ゆーちゃん! どうして!? どうしてそんな事するの!?」
だが、そこでゆたかの目から一滴の涙が浮かんでいた事に気付く。そしてゆたかは
こなたに対し激しく殴り付けながら訴えた。
『お姉ちゃん…お願い…私を…殺して………。』
「え!?」
『もうこれ以上抑えられないよ…私の中の怪獣が…私を支配しようとしてるんだよ…
もう人間には戻れない…だから…私の人間らしい心が残ってる内に…殺して…。』
「そんな! そんな事出来ないよ! ゆーちゃんを…そんな…。」
こなたは自分と同化しているオタトラマンに支持を仰いだ。彼ならゆたかを
元の人間に戻す方法を知っているかもしれないと考えたが…
『済まない…残念ながら…あそこまで怪獣化が進んでいては…。』
「そんな…!」
こなたは途方に暮れた。だが…そこでまたもゆたかに殴り飛ばされた。
『ウグガァァァァァァ!!』
その時のゆたかの声は明らかに彼女の物では無かった。文字通りの怪獣の咆哮。
ゆたかに寄生していた怪獣が完全にゆたかを支配した証拠だった。
『厳しい様だが…もうこうなっては彼女の言う通り…殺すしかない!
でなければ……被害は増すばかりだぞ!』
「そんな事出来ないよ! ゆーちゃんを殺す事なんて出来ないよ!」
『私だって辛いんだ!!』
「!」
そこでこなたはオタトラマンの心中を察した。一見非情な決断を下している様に見えても…
本当は苦渋の決断…。彼もまた辛いのだ。怪獣化してしまったとは言え、相手は本来守らねばならぬ
対象である人間。それを『殺す』と言う方法でしか救えない事に…。
それを知ったこなたもまた涙を拭き、構えた。妹も同然のゆたかを殺す事は辛いが…
彼女を怪獣として罪を重ねさせる事はそれ以上に辛い事だったのだから。
「ごめん…ゆーちゃん…ごめん…。ゆぅぅぅちゃぁぁぁぁぁぁん!!」
次の瞬間、こなたの両腕から放たれたオタリウム光線が……怪獣化したゆたかを爆散させていた。
「ゆたかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
焼け焦げた肉片へ姿を変えたゆたかの姿を見つめながらみなみは悲痛の叫びをあげた。
そして…彼女は巨人を睨み付け、憎んだ。ゆたかを殺したオタトラガールとしてのこなたを…。
「ごめん…ゆーちゃん…本当にごめん…ごめん…うぁぁぁぁぁ…。」
今までなら怪獣を倒すや否や…こなたは何処へ飛び去っていた。だが今日は違う。
その場に跪き、悔しさの余り何度の地面を殴った。こんな後味の悪い戦いは無かった。
こなたは…その手で…ゆたかを殺してしまったのだから………。
つづく
つかさとゆーちゃん好きな人は激しくごめんなさいorz
でも、次回さらなる鬱展開がこなたを襲います
長い話になりそうですみませんがorz
つかさがかなりショッキングな死に方だなw
wktk
さて、新作プロットも決まったし書き始めるか
1/4時点で171KBワロタw
いいぞwwwwもっとやれwwwww
KBってどれ位まで大丈夫なの?
500KB
>>244はデフォ北か?
最近新人が跳ねてて中尉や神奈川がへこんでっからなー、頼むぜ
古参の意地、見せてくれや
ここってスレタイから想像できないぐらいまったりしてるね
250 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 14:45:54 ID:02dDX/20
お漏らし中尉です
PC壊れてました
データも・・・・・・全部・・・・・
前の話尻きれちゃいました、ごめんなさい
意欲が湧いたらまた書きます
さげ忘れた
どんまい
こなちゃんが書き手達に復讐を企てているようです。
こなた「あんな捻くれた性格のもやしども一網打尽にしてやんよ」
今思ったがもう続く見込みの無い漫画は消したらいいんじゃね?
兵庫とかなんだよあの絵www
こなた「知り合いのスーパーハカーに頼んで自殺SS書いた奴のPC壊すウィルスをばら撒いた」
こなた「あれ…私のPCが…」
ゆたか「お姉ちゃん、またパソコンかして〜」
>>256 SS途中放棄が増えたと思ったら、そういう事か。
>>20も中尉も、それが原因か。
神奈川もこなたにやられたんかね。
あれ?
なぜか、俺だけは標的されてない
たぶん、SS投下しなかったせいだろうな
しかし、
>>256が本当だとすると・・・
誰が、やったんだろうね(だれでも疑問)(?A?)
そして、どうやってウィルスばら撒いたんだろうね
兵庫の絵は不安定になる…
オタトラガールの続き書きます。
先日の投下分よりかは若干短いですが。
こなたは変身を解き、普通の人間としての状態で瓦礫と化した埼玉の街を一人歩いていた。
怪獣化してしまったとは言え、ゆたかをこの手で殺めてしまったこなたの表情は暗った。
「う…ごめん…ごめんよゆーちゃん…。」
『酷な様だが…あの場合はああするしか無かった…。』
「でも…私がゆーちゃんを殺しちゃった事実は変わらないよ…。」
『ではどうするのかね? 警察に自首でもするのかね? それは逆に信じてもらえまい。
むしろ悪質なイタズラと思われるのがオチだ…。』
「う…………………。」
この後、こなたはどうすれば良いか分からなかった。怪獣化したゆたかと、オタトラガールとして
直接戦ったこなたと、ゆたかが怪獣化する光景を直接目の当たりにしたみなみ以外には
ゆたかが怪獣になったと言っても誰も信じる者はいないだろう。
実際先の騒ぎに関しても、巨人=オタトラガールをこなたと認識する者が皆無であった様に
怪獣をゆたかと認識する者などこなたとみなみ…そしてゆたかを苛めていた不良以外にはいまい。
そして、こなたは何をするでも無くただただトボトボと歩き続け、埼玉住民の避難所と
して使われていた学校の体育館にまでやって来ていた。と…その時…突然かがみが
こなたに抱き付いて来ていた。
「こなたぁ! あんた無事だったのねー!?」
「か…かがみん?」
「良かった…あんたが無事で本当に良かった……良かったよぉぉ…。」
かがみはこなたを強く抱きしめ、涙でこなたの服を濡らしていた。
これが何時もなら『かがみん可愛いな〜』とか茶化していた所であろうが、
今はそんな気にはなれなかった。
「かがみ…どうしたの? どうしてそんな泣いてるの…?」
「そ…そうよ…実は……つかさが…つかさがぁぁぁぁぁぁ………。」
「ええ!?」
こなたは絶句した。何故ならばつかさが先の怪獣と巨人の戦いに巻き込まれ、死亡してしまったのだから。
しかもただの死に方では無く、巨人の放った光線の流れ弾に吹飛ばされ、片手しか残らなかったと言うのである。
「そ…そんな…つかさ…。」
「許せない!! 許せないよ!! 私はつかさを殺したあの巨人が許せない!!」
こなたはゆたかだけでは無い。つかさまで殺めていた。そしてかがみは涙で顔を濡らしながら
悔しそうに何度も床を殴り付けた。それが余りにも胸が痛かった。だが…それだけでは無く…
「柊〜とチビッ子…無事だったのか〜?」
「あ…みさきち…。」
こなたとかがみの前に現れたのは日下部みさお。だが…今の彼女は何時もと様子が違った。
何時も馬鹿っぽくケラケラ笑っていたはずなのに…今は人が変わったかの様に泣き崩れていた。
「聞いてくれ……兄貴が…兄貴がぁぁぁぁ……。」
「お兄さんが…どうしたの?」
「兄貴が……あの何かウ○トラ○ンに髪生やした様な奴の出した光線の流れ弾で……死んじまったよぉぉ!!」
「ええ!?」
ゆたかやつかさだけでは無かった。こなたはみさおの兄までも殺めていたのである。
みさおの兄がどんな人だったのかはこなたには分からないが…何時もケラケラ
馬鹿っぽい笑みを浮かべてばかりいるイメージのあるみさおがあそこまで
激しく泣いている所だけでも…こなたには胸の痛い光景だった。
「畜生!! あの○ル○ラマンみてーなの一体何しに来たんだよ!! 私の兄貴殺しやがって……。
おかげであやの…あやのがおかしくなっちまったじゃねぇかぁぁ!!」
「え!?」
そこで気付いた。みさおの後で峰岸あやのがまるで狂った様に笑っていた光景に…
「アヒャヒャヒャヒャ……死んだ…皆死んだぁ…皆死んじゃうんだよぉぉぉアヒャヒャヒャ…。」
「あ…あ………。」
普段大人しいイメージのあるあやのが人が変わった様に発狂し、笑い続ける姿に
こなたとかがみは呆然とせざるを得ない。
263 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:54:33 ID:vtqqyUWW
兵庫イラネーーーーーーwwwwwwwww
「あやのも可哀想だよ! 高校卒業したらあやのは兄貴と結婚する予定だったんだぜ!
あたしの義姉ちゃんになるはずだったんだぜ! それなのに…ちっくしょぉぉぉぉぉ!!」
「峰岸さんの付き合ってた人って……みさきちのお兄さんの事だったんだ…。」
ここで初めて理解した。あんなに淑やかだったあやのがあそこまで発狂してしまうのも無理は無いと…
だが、それだけでは無かった。体育館中を見渡して見ると、先の戦いでオタトラガールとしての
こなたが放った光線の流れ弾で大怪我を負った人や家族を失い嘆く人が彼方此方にいたのである。
そう…ゆたかやつかさ…みさおの兄だけでは無い。こなたは怪獣を倒すと言う名目で…
数え切れない多くの人々の命を奪って来たのだ。
「くっ!」
「あ! こなた!?」
こなたは胸が苦しい余り…その場から逃げ出してしまった。避難所での光景はこなたには余りにも
辛すぎる現実だった。自分がオタトラガールとして怪獣と戦う影で、そのとばっちりを受けて
多くの人が傷付き…死んでいた事実を初めて悟ったのだ。勿論人の命だけでは無い。
同じく巻き添えで家を失い、生活を失った者達も沢山いるはずである。そう思うと…こなたの
胸は痛くなるばかりだった。
「そんな…私のせいで…私のせいで…そんな…じゃ…じゃあ一体…どうすれば…。」
『だが…君の戦いによって多くの人が救われた事もまた事実だ。君が戦っていなければ
最初の怪獣の時点で地球は滅茶苦茶にされていたに違いない。』
「確かにそうかもしれないけど…だからってつかさやゆーちゃん…みさきちのお兄さん達が
犠牲になって良いはずが無いよ!!」
こなたは怖かった。ゆたかを…つかさを…みさおの兄を…その他様々な人の命を奪ったのが
自分だと言う事を皆が知った時…皆はどう思うか…。かがみ、みなみ、みさお、あやの…
その他様々な人々は間違い無くこなたを憎むだろう。警察だって黙ってはいまい。
巨人=オタトラガールの正体がこなたであると判明すれば、当然こなたには
殺人罪や器物損壊罪、下手をすれば動物虐待罪なども適応されてしまうだろう。
そうなればこなたの父、そうじろうにも多大な迷惑がかかってしまう。
皆には本当申し訳無いと思いながらも…こなたは怖かった。余りにも…怖かった。
「私…何の為に戦って来たんだろう…怪獣から皆を守る為に一生懸命戦って来たのに…
そのせいで多くの人が死んで……まるで私の全てが否定された様で嫌だよ…。」
それでもこなたは怪獣と戦い続けた。自分が怪獣と戦う事によって、多くの人々がその巻き添えを受ける。
だが、かと言って戦わなければそれこそ地球全体の危機に繋がる。その矛盾を抱え、悩みながらも
こなたは次々埼玉へ襲来する怪獣と…戦い続けた。日に日に人々の憎悪の対象が怪獣から
怪獣から人々を守っている巨人へと移って行く辛さに耐えながら…こなたは戦った。
だが…ついに…こなたの恐れていた『その日』が来てしまうのである。
今日はここまでです…
まだ少し続きますけど…お付き合いお願いしますorz
>>265 鬱々展開真っ盛りですねー
というかウルト○マン本編でもあんなに建物とか破壊してるのを見ると
こんなドラマがあるような気がして溜らんw
>>265 乙です!
東京を守る為に平然と千葉を破壊するウルト○マンに比べると、
このSSは随分現実味があっていい!!
兵庫いらないというよりかえってこないからwwww
だよな
髪は普通黒だよな
違和感感じることなんか無いのにw
なんだガンガンか
>>268 かがみが綺麗過ぎる。gj!!!
つーか最初見たとき、右端のオバサン誰だか分からなかった。
>>265 乙。きちんとこなた自殺へ向けてストーリーが収束されているな。
この形式なら長くなっても構わんよ。
某北も長くなるなら伏線張ったり、物語をこなた自殺へ向けて収束させるともっとよくなると思う。
稀に出てくる難しい表現を除けば、文章能力もあるほうだとは思う。
ただ、白いこなたは発想力だけで押せ押せって感じだった。
ハッピーストアも途中が長いんだから、伏線張ってればラストが映えたはずだな。
承までを無駄にせず上手く伏線を張りながらクライマックスへと収束させれば、
もっと深みのある作品になると思う。
期待してるから、頑張れ。
>右端のオバサン誰だか分からなかった。
ぶちころすぞ(´・ω・`)
>>255 消すのはやりすぎ。精々、「連載中」を「休載中」とか「作者行方不明」とかに
変更するだけでいいんじゃね?
冨樫思い出した
というかほとんどの作家が富樫状態という現状…
そういや、前スレだか前々スレだかでネタ求めてた人が居たなぁ。
あまりにも問題作過ぎて、放棄したネタがあるんだが使うんならどうぞ。
まだ見てればの話だけど。
1.こなた、ネットやブログで収集した知識を頼りにかがみやみゆき達に
部落(別に在日でも代替可)叩きを披露する。
2.過激な主張を嫌う3年’Sは、こなたを疎ましく思う。
3.その後、18歳の誕生日を期にそうじろうから泉家にまつわる重大な話を告げられる。
「実は、俺もかなたも被差別部落出身者だ。だから石川から埼玉へと逃げてきた。
人生やり直す為にな。ゆーちゃんやゆいちゃんにもその血は流れてる」
4.こなた、今までの罵詈雑言が、全てナイフとなって己に帰って来る。
5.実はゆたかが、3.の時二人の会話を聞いてしまっていた。
加えて、ゆたかには将来を約束した彼氏が居た。
「…結婚約束してるんだから、彼にも言わなきゃ駄目だよね。
知らないまま不利益押し付けるわけにいかないし」
6.相談を受けたゆたかの彼氏は、自分一人で抱えるには重過ぎる問題だった為、
周囲に相談してしまう。そこから噂が流れる。
7.勿論3年’Sにも流れる。差別発言を繰り返してきたこなたを懲らしめようと、
3年’Sが嫌味たらたらとこなたを攻撃。
8.こなた、耐え切れず自殺。
9.ゆたか辺りを適当にフォロー。で、フィニッシュ。
啓蒙的文学ならともかく、趣味で書いてる様なSSで人権問題扱うのも
どうかと思ったんで逃げました。色々と気分悪くなる人も続出だとも思ったし。
まぁ、覚悟あるなら使っちゃって下さいな。
てかもう見てないかな?
>>282 差別系のネタは品性とか常識を疑うわ……
いくら教訓的なものを交えたとしても、そういうネタは
娯楽的要素の強い2chのスレでやるべきじゃないだろ
こなたが卒業した…… なぜか大学合格とかしてるし。
ほんと、適当な漫画なんだな。合格とかあの馬鹿には無理でしょ。
なんか興ざめした。後半は落ち着いたら載せます。
公式?
やっぱ進路は別々なんだろうか
原作の展開全面的に批判とかどんだけー
じゃあもうらきすた終わっちゃうのかな
ついに卒業かwww
実際だと23回留年してるよなww
神奈川に少し同情。
しかし4コマ板のらき☆すたスレの流れは酷いな。
>>288 「23回」が20回+3回留年するって事かと思って
マカロニほうれん荘のトシちゃん思い出した
>>290 こなた「私、こなちゃん25歳。悩めるオトメ」
こなた「わははははは!」
そうじろう「懐かしんでいいやら悲しんでいいやら……」
>>284 本当にこなた嫌いなんだなw
怨念を込めて自殺SSを書く、ふむ、素晴らしい態度だよ、神奈川君。
>>283 ぼっちスレの住民はそれを普通にやる所と比べるとこのスレは最低限の常識をわきまえてるよね
それにしても思うんだが自殺スレの世界は広いよね
そんな自殺のさせ方が! と思える話の持って行き方が無数に出てくる
これからも基本ロム専としてこのスレを楽しませて頂きますわ
陰惨なスレの割にはまったり度が高いってのは確かだが
常識を疑うだの、最低限の常識だのって物言いは薄ら寒いな
>>126 かなり更新さぼっててスマン。あと、キャラの設定が少し違うかも。
かがみ「あの・・・私の妹のつかさは体が弱いんです。
なので、脱走に参加はさせたくないんですが・・・」
白石 「無理だ。将校は全員参加を希望している。」
かがみ「そ・・・そんな・・・」
???「なめてんじゃねぇぞ!!オレ達にこんなこと書かせやがって!!
俺たちの命はよぉ・・・このトイレットペーパーよりも軽いのか・・・」
白石 「では、5分時間をやる。書き終えたやつからここまで紙を持って来い。」
こなた「かがみ・・・大丈夫だよ。」
つかさ「そうだよ。私のことはあまり気にしないで。」
かがみ「でも・・・つかさは好きで沖縄まで来たわけじゃないし・・・
みんなが、来ないと非国民だぞ!!なんていうからきたんだよ。」
こなた「そう・・・だったの。」
???「オレは行くぜ。どうせ死ぬんなら名誉の戦死だもんな!!」
ガタッ
一人の男が立ち上がり、白石に近寄る。
???「オレさ、帰っても行く場所ねぇんだよな。
ははは、バカみてぇだろ。親父は赤紙で・・・死ぬしよぉ・・・
おふくろは急に倒れるしよ・・・オレは1人っこだったからさ、
もういくとこねぇんだ。みんな。今までありがとう。
オレは名誉の戦死で、日本が勝つように死んでくるぜ。」
???「オレも行く!!」
???「私も・・・行こうかな。」
こなた(どうしよう。死ぬの・・・怖い。でもここで断ったら非国民だ。
でも、お父さんはどうしてるだろうか。行きてるだろうか。」
>>295 こなた「私は・・・行けない。」
???「おい・・・どうせ向こうに行っても死ぬだけだぜ。
どうせなら名誉の戦死を・・・」
こなた「うるさい!!私は・・・たとえ非国民といわれようと・・・
お父さんたちを守っていかないといけないの。」
???「そいつも赤紙が来てるかもしれないぜ。」
こなた「でも・・・私は来てないと信じているの。
それにね、私ね、昨日夢を見てね、日本が
アメリカの新型爆弾をくらって、降伏する。っていう夢を見たんだ。
近いうちに戦争は終わるっていう夢をみたの。」
???「そこで非国民来たか。なら強制とは言わんけどな。
おれにとっちゃどうでもいい。」
白石 「5分たったぞ!!早く書いてもってこい。」
かがみ「・・・私も・・・お母さん達が心配だから・・・×。」
つかさ「わたしも・・・」
白石 「全員出したな。班長!!マルの数とバツの数を数えろ。」
1班 全員○です!!
2班 全員○です!!
3班・・・全員○です!!
こなた「え・・・」
かがみ「私達×かいたよね・・・・」
・
・
・
・
・
12班 全員○です!!
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる 生きる
>>296 白石 「みんなありがとう。実行は7月7日。作戦は、深夜2時にラッパの合図で
この収容所を放火する。その合図でみんなは脱走してくれ。
各自準備をしておくように。」
ザワザワ・・・
こなた「私たちって確かに×を書いたよね・・・」
かがみ「うん。×って書いたね。はぁ・・・これも運命なのかな・・・」
こなた「仕方ないよ・・・ね。」
・
・
・
???「おい。最後の野球しようぜ。」
???「うん・・・本当に最後だよね。」
アメ兵(ボソボソ)「あいつらさ、なんで泣いてんの。」
アメ兵(ボソボソ)「さあね。いやなことでもあったんじゃね?」
こなた(明日・・・私たちは死ぬ。かがみたちとも・・・
会えなくなる。だから、今を大切にしよう。)
>>298 1945年 7月7日 深夜1時39分
こなた(いよいよだ・・・心臓が飛び出そう。)
かがみ「どうしたのよ。いつものこなたらしくないじゃない。」
こなた「だってさ・・・今から死ぬんだよ。」
かがみ「でもね・・・わたし・・・たちの・・・運命だし・・・」
こなた「かがみ・・・」
???「おい。5分前な。」
こなた「わたし・・・ここにきてね・・・お父さんのことを想うようになったの。
わたしね、無愛想でさ、お父さんなんてどうでもよかった。
でもね、ここへきて、お父さんのことが心配になってきて・・・」
かがみ「そう・・・だったの。」
・・・・・・・くぞ!!・・・てろよ・・・
アメ兵「誰だ?こんな夜中に・・・」
パッパラッパラーーーー!!!!
アメ兵「なんだなんだ!!?」
ボゥッ!!
アメ兵「家が燃えている・・・みんなおきろ!!!!!!」
>>299 「ぅぉぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!」
アメ兵「なんだ!!?このヤロ!!」
パンパン!!
「うぁぁぁぁ!!」
「ぉぉぉぉぉ〜〜〜!!」
アメ兵「なにを考えているんだ!!打て打て〜〜〜!!」
タタタタタタ・・・チュンチュン!!
ぅぁぁぁぁぁ!!
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
こなた「かがみ・・・始まったね。」
かがみ「そうね。とうとう・・・最期のときが・・・」
こなた「かがみ・・・もう言えないかもしれないから言っとくね。
・・・ありがとう。」
かがみ「え?いきなりどうしたの・・」
こなた「私ね、かがみと過ごした日が一番楽しかったんだよ。
学校よりも楽しかった。学校ではいじめれられてて・・・」
かがみ「そう・・・だったの。」
こなた「だからね、私は最期の1秒までかがみと一緒にいたい。」
???「おい!!行くぞ!!」
パン!!パン!!
「ぁぁぁぁぁ・・・」
白石 「まだだ!!まだ諦めんな!!」
パァン!!
白石 「ぅぁ・・・・くそ・・・・」
バタッ
タッタッタッ・・・
こなた「あと、400メートル先くらいかな・・・」
かがみ「がんばろう。」
こなた「死体が・・・いっぱい。」
パン・・・パン・・・
近くなってくる銃声・・・
パン・・・パン!!
かがみ「あぅ!!」
かがみの足に弾が当たる。
こなた「かがみ!!大丈夫!!?」
かがみ「こなた・・・私はもう・・・行けそうにない・・・
だから・・・こなた1人だけでも・・・行って。」
こなた「そんなことできないよ!!じゃあ、私はかがみを守る!!」
パァン!!
こなた「あ・・・・」
バタッ
かがみ「こなた!!こなた!!」
こなた「かがみ・・・私も駄目みたい。今まで楽しかった・・・
あり・・・が・・と・・・」
かがみ「こなた!!こなた!!起きて・・・よぉ・・・」
バタッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・サーイ。ゲンキな・・・・・クダサーイ。」
かがみ「う・・・ん・・・!!こなた!!こなた!!・・・なんで・・・」
かがみ「ここは・・・病院か。結局、生き残ったのは私たち数人か・・・」
看護婦「まだ安静にしていてくださいね。」
かがみ「はい・・・」
あの事件から64年くらい経った。死者は1097名。
わたしはこなたを守ってあげることができなかった。
でも、この事件を私は伝えていかないといけない。
あの事件の後、戦争は終わった。
こなたの夢のとおり、新型爆弾を受けての降伏だ。
私はこの事件を伝えていかないといかない。
紛れもない“事実”として・・・
終わりです。見ていてくれた方々ありがとうございました。
最初なので変なところがあったりしますが・・・
あと、みwikiのテキストに加えていただいたら、と思います。
自殺してNEEEEEEEE
>>302 乙。
で、自殺なのか?
>こなた「そんなことできないよ!!じゃあ、私はかがみを守る!!」
>パァン!!
>こなた「あ・・・・」
>バタッ
この部分って、かがみに当たりそうになった弾を、こなたが身を挺して当たったって事か?
そう解釈すれば、自殺なんだろうけど。
それと、予めメモ帳辺りに保存したものをペーストするようにしてくれると助かる。
>>281 漫画は凄まじいな。数多ある連載中のうち、生存確認できたのが二人。
他は生存確認できても、スレ外生存だったり、そもそも安否すら不明だったり。
最近はテキストも連載休載中が目立つ。
いっそリレーでもやってみるか?
>>304 裏でつかさが米兵と寝てるというつかさびっちSS
と、俺は見たね
>>304 こなたは死んだよ。
最期のあれもかがみだし。
わかりにくくてすいません。
あと、
予めメモ帳辺りに保存したものをペーストするようにしてくれると助かる。
って?すいません。そういうの詳しくないんで・・・
>>308 スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→メモ帳
メモ帳にSSの原稿を一通り書く
60行ほど選択してコピー→書き込みボックスに貼り付け→書き込み
これでおk
オタトラガールの続き書きます。
ついに正体がバレてしまい、皆から怒りをぶつけられるこなた編です。
その日もまた怪獣が出現し、こなたはオタトラガールへ変身して戦った。
しかし、こなたは苦戦を強いられる。だが別に怪獣が特別強いと言うわけでは無い。
度重なる連戦によりこなたの疲労は蓄積し、傷も増えており、そのせいで弱体化していたのである。
当然治りかけていた傷さえも戦いによって傷口が開く結果になり、激しい痛みがこなたを襲う。
それでも何とか必死に怪獣を倒そうと身体に鞭打つこなたの姿は余りにも痛々しかった。
怪獣は何とか倒す事に成功したが、こなたの受けた被害も甚大。
今までならば怪獣を倒した後で、何処か人気の無い所まで飛んで、
そこで変身を解くと言った事をやっていたのだが…今はそれが出来る余裕さえ残っていなかった。
そのせいで飛んでいた途中で力尽き、陵桜学園の運動場に落下してしまった。
幸い運動場には人がいなかったおかげで死傷者はゼロだったが…そんな所に
落下すれば当然人が集まってくるワケで…ついに見られてしまったのだ。
力尽きた巨人=オタトラガールの身体が縮み、オタク女子高生泉こなたへ変わって行く姿を…
こなたが目を覚ました時、彼女は包帯だらけの姿で学校の保健室のベッドの上で寝かされていた。
そして周囲を見渡すと、こなたの担任の黒井先生やかがみ達が厳しい表情で見つめていた。
「泉…お前…とんでも無い奴やったんやな…。」
「え…まさか……先生…見ちゃいました…?」
黒井先生の厳しい一言に、こなたの肝が冷えた。そして…彼女の予感した通りだった。
「ああ全部見さしてもろたで。あの学校の運動場に落下した巨人が泉に変わってく光景をな…。
幸い運動場に人がおらん時で良かったな…。誰かおったら間違い無く死んどったで。そうで無くても
運動場に馬鹿デカイ人型の凹みが出来てからに…あれ直すのいくらかかると思っとるんや?」
「………………………。」
こなたは何も言えなかった。だがその時、突如かがみがこなたの胸倉を掴んで持ち上げた。
「こなた…あんた自分が何したか分かってるんでしょうね!? あんたが何であんな
巨人になって怪獣と戦ってたのかは知らないけど…あんたがつかさを殺したのよ!
つかさはあんたに殺されたのよ! 一体どうしてくれるって言うの!?」
「柊落ち着け!」
かがみは怒りに顔を歪ませ、こなたの首を締め上げていたが、黒井先生に何とか宥められ
こなたから手を離した。と、その時に保健室の戸を開けてみなみが現れる。
「ここに泉先輩が運ばれていると聞いてやって来ました。」
「みなみちゃん…。」
みなみは淡々とした表情でこなたへ歩み寄るが…その目は明らかに憎悪に狂っていた。
そして、黒井先生がある事に気付いたのだ。
「お! お前何持っとるんや!!」
「ゆたかの仇!!」
「え!?」
次の瞬間、みなみの持っていた包丁がベッドへ突き立てられていた。これにはこなたは愚か
かがみや黒井先生も真っ青になる。しかし、そんな事にも構わず…みなみは冷たい表情でこなたを
睨み付けていた。
「お…お前が…おまえがゆたかを殺した……ゆたかを殺した!!」
「え!? ゆたかちゃんって怪獣騒ぎに巻き込まれて行方不明になったんじゃなくて…?」
「おい泉! どういう事や! 説明せい!」
みなみが包丁を持っていた事も構わず皆はこなたを睨み付け、こなたも青い顔のまま説明した。
「そうだよ…みなみちゃんの言う通り…ゆーちゃんを殺したのは…私だよ…。」
「な…何で…何でそんな…こなたあんた…。」
「だってあの時はそうするしか無かったんだよ!! ゆーちゃんは怪獣に取り込まれて…怪獣にされて…
もう人の心さえ無くしてしまう程怪獣化が進んで…あれじゃあもう元には戻せない………
仕方なかったんだよ!! 私だってゆーちゃんを殺したくなかった……けど……………。」
こなたは目から涙を流しながらそう訴えるが…みなみのこなたに対する憎悪は消えなかった。
「どんな事情があろうと…どんな理由があろうと…お前がゆたかを殺した事実は変わらない……。」
「ちょっとみなみちゃん落ち着いて!」
「柊の言う通りや! 包丁はいかん! 包丁は!」
またも包丁でこなたを刺そうとしていたみなみをかがみと黒井先生が止めようとするが…その時、
今度はあやのが現れたのである。
「そうだよね…。その子の言う通りだよね…。」
「峰岸? あんた何を…。」
かがみが呆然とする中、あやのはゆらゆらと今にも倒れ込みそうな動きでこなたへ近寄り…
その首を締め上げ始めたでは無いか!
「うぐぅ!」
「こんな女…殺しちゃえばいいんだよ! みさちゃんのお兄さん…私の大切な人を殺した奴なんか……。」
「やめい! お前まで何考えとるんや!」
突然人が変わったかの様な憎悪の目でこなたの首を締め上げ始めたあやのに皆は
慌てるが、彼女等より素早くあやのを引き離したのは何とみさおだった。
「あやのやめろよぉ!」
「離してみさちゃん! 貴女だって悔しく無いの!? あの人はコイツに殺されたのよ!」
「そりゃ私だってちびっ子が憎いよ〜。でも…コイツ…アレじゃん…。
変な事しようもんなら…コイツまたあのウル○ラ○ンに髪生やした様な奴に変身して
逆に私らが殺されちまうってヴァ〜…。」
「あ………………………。」
みさおの言葉に、今度は逆にかがみ達が青くなった。確かに今は怪我だらけの小柄で幼児体型の
オタク少女だが…こなたは超人オタトラガールに変身する力がある。どうしてこなたが
その様な力を持つに至ったのかはかがみ達には分からなかったが…下手な事をすれば
またこなたが変身し、逆襲されるのでは? と恐れたのである。しかし…
>>309 ありがとうございます!!
よくわからなかったので、メモ帳見て
もう一回書き込みボックスに書いてましたww
「なら…変身する前に…殺せば良いじゃない!」
「あ! あやのやめろってヴァ〜!」
あやのはまたもこなたの首を締め上げ始め、みさおにそれを止められていたが、
その機に乗じてみなみまでもがこなたへ包丁を振り上げ始めていた。
「ゆたかの仇…ゆたかの仇ぃぃぃぃぃ!!」
「みなみちゃんやめなさい!!」
みなみを止めていたのはかがみだった。だが、かがみに掴まれてもなおみなみは包丁を振り回し暴れる。
「離してください! コイツが! この女がゆたかを! ゆたかを殺したぁぁぁぁ!!」
「いいかげんにしなさい!!」
かがみの平手打ちがみなみの頬を叩いた。保健室中に甲高い音が響き渡り、一瞬時が止まった。
そして腫れた頬を抑え、呆然と立ち尽くすみなみを睨み付け、かがみは泣きながら叫んだ。
「そりゃぁ私だってこなたが憎いわよ!! つかさを殺したコイツを…あんた達と一緒になって
殺してやりたいわよ!! でもね…だからってこなたを殺して何になるの!?
そんな事したら…私達もこなたと同じになっちゃうわ! 私達も人殺しになっちゃうのよ!
それに何より…こなたを殺しても…つかさやゆたかちゃん達が帰って来るワケじゃない……。
こなたがつかさやゆたかちゃんを殺した罪と事実が消えるワケじゃない…………。」
かがみは泣いていた。かがみも辛かったのだ。自分の妹を殺した相手を憎いと思う気持ちと
だからと言って安易に殺してはいけないと言う気持ち…どっちに従えば良いのかと…葛藤し…苦しんでいた。
「だからここでこなたを殺させる訳には行かない! こなたには生きてもらわなきゃいけない!
生きて…何とかして罪を償わせるのよ………。」
「柊の言う通りだってヴァー! いや…勿論私だってちびっ子が憎いよ!
だってコイツ私の兄貴殺した張本人じゃんかー! 私だって今直ぐちびっ子ぶっ殺したいよー!
でも……………怪獣はどうするんだ?」
「!」
みさおの言葉に皆は『怪獣』の存在を思い出し、硬直した。
「だってそうじゃん。怪獣とまともに戦えるのって髪生やしたウ○トラ○ンみたいなのに
変身したちびっ子だけじゃん。怪獣はこれからもきっとまた襲ってくるんだぜー!
ここでちびっ子殺したら…その後怪獣は誰がどうやってやっつけるんだー!?」
「そ…それは…………。」
珍しく理に適った事を言うみさおに対し、皆は揃って気まずくなるが…
「日下部さんの言う通りですね。現時点で怪獣と互角以上に戦えるのは泉さんだけですから…
泉さんにはここで手を出さず…これからも怪獣と戦ってもらいましょう。泉さんに
罰を受けてもらうのは、地球から怪獣を全て駆逐して貰った後でも遅くはありません。
かがみさんがおっしゃりたいのはそういう事でしょう?」
「みゆき…。いや…別に…私は…そういう意味で言ったんじゃ…。」
皆が気まずい中、冷静な表情と口調で淡々と述べる高良みゆきからは何処か冷徹さが感じられ、
こなたのみならず…かがみも彼女に恐怖した。と、そんな時だった。
突然保健室の外が騒がしくなったのである。
「なんや! えらい外が騒がしいなー!?」
こなたを覗く皆は思わず戸を開けて外へ出るが…何と警察やマスコミが校門前まで
殺到していたと言うのである。まあ学校の運動場に巨人が落下すれば
警察・マスコミ共に黙っていないのは当然なのだが…そこで黒井先生が再び保健室に戻って来た。
「おい泉! なんや警察とかマスコミとかえらいぎょーさんやって来とるで…って…泉がおらへん!」
「ええ!?」
こなたの姿は保健室から忽然と消えていた。先程皆が保健室から外に出たわずかな時間の内に
窓から何処へ脱出していたのである。
「泉…あの怪我で無茶してからに…まだそんな遠くまで行ってへん! 探すんや!」
「ハイ!」
黒井先生の言葉と共に、かがみ達は一斉にこなたを探すべく走り出した。
つづく
とりあえず今日はここまで。
後2〜3回程度で完結出来る目処が立ちそうです。
あと、みさおの口調がどうも緊張感を台無しにしてスマソorz
>>317 今日初めて読んだけど、面白いですね
過去スレから読んでみようと思います
あれ?反映されてない
>>317 超絶グッジョブ!
分かってる人ですね、貴方。いい趣味してますねw
こういうの、本当に心のそこから好きだ。
>「日下部さんの言う通りですね。現時点で怪獣と互角以上に戦えるのは泉さんだけですから…
>泉さんにはここで手を出さず…これからも怪獣と戦ってもらいましょう。泉さんに
>罰を受けてもらうのは、地球から怪獣を全て駆逐して貰った後でも遅くはありません。
>かがみさんがおっしゃりたいのはそういう事でしょう?」
>「みゆき…。いや…別に…私は…そういう意味で言ったんじゃ…。」
>皆が気まずい中、冷静な表情と口調で淡々と述べる高良みゆきからは何処か冷徹さが感じられ、
>こなたのみならず…かがみも彼女に恐怖した。と、そんな時だった。
この部分、マジでキたね。久々に震える程興奮した。
この後の展開想像すると、興奮が止まらない。本当に文章は人をイカせるぜ。
多分、俺と貴方の性癖は同じだ。少なくとも、似ているだろうね。
凄惨な描写を頼むぜ。久々に俺のツボにドストライクなのが来た。
本当に貴方、サディストだな、褒め言葉だよ。
期待してるぜ。楽しみだ。
だいぶ昔の名作シリーズで書いたのが見つかったので、加筆修正してみました。
まぁ、本編の今後がこうなると良いな……
(後編はもうちょい後で。)
『こなたの変身』
「かがみん。つかさ。みゆきさん。それぞれ別の大学に行くけど、私達の友情は永遠だよ。(≡∀≡.)」
かがみ「もちろんよ。あんたと過ごした3年間。楽しかったわ。」
つかさ「大学でも元気でね。」
みwiki「私は関西に行ってしまいますが、夏には必ず帰ってきますわ。」
「それじゃ、さよならは言わないよ。またね! (≡ω≡.)ノシ」
「そうそう、やっぱ今期はセキレイだね。あのオッパイ、最高だよね! Σd(≡∀≡.)」
サークル員「だよね〜 でもバーディーも捨てがたいんだよね。そいえば、昨日のギアス見た? 」
「見たよ〜 もうルル×ロロの私としてはあのルルは許せないね。 (≡ε≡.)」
サークル員「私はむしろルル×スザ…… あっ、もうこんな時間。私4限あるけど、泉さんは? 」
「私は無いよ。5限まで暇〜 (≡ω≡.)」
サークル員「そうなんだ。それじゃ、またね〜 」
「うい〜っす。 (≡ω≡.)ノシ」
「…… 5限までかったるいし帰ってネトゲでもしよ。 ヘ(≡ω≡.)ノ≡≡3」
そうじろう「こなた、大学はどうだ? 」
「うん、面白いよ。アニメサークル入って友達も出来たし、毎日が楽しいよ。 (≡∀≡.)」
ゆたか「いいなぁ〜 私も大学に早く行きたいよ。」
「ゆーちゃんもあと再来年には行けるよ。 (≡ω≡.)」
そうじろう「こなたが受かったんだぞ? ゆーちゃんなら余裕だよ。」
「ちょ! お父さん酷いよ。 Σ(≡ω≡.)!」
アハハハハ……
「ふぁ〜 ヽ(≡ω≡.)ノ」
「(よく寝たな〜 今日は3限からだし、もう一眠りしよ…… ) (≡ω⊂)」
「(なんか体が重いな? 風邪かな? 下から体温計取ってこよ。) (≡ω≡.;)」
「(顔色は…… )(≡ω≡.;)」
/⌒ヽ /⌒ヽ
_,.-┴┴-、
フ ̄: : : : : : : : ヽ.
/ .ィ: : : : : : : : : : : ヘ カサカサカサ…
//| : : ,.':´: ̄ :`i:⌒ヘ
. |: :(| : : : : : : :.! : : ャ‐ ┐
ヘ l: : : : : : : :.! : : : 't、 |
┌‐‐┴.} : : : : : :.! : : : l| |
| ┌┬!: : : : : : :! : : : ', _)
| | Y : : : : : : ! : : : 「
〈____〉 | :∩: : : : !: : : :!ヽ
l :∪: : : : l: : : :! |
/ ! :O : : : : ! : : l .!
{ tヘ : : : : : : l : : ! .|
| | \ : : :.:.:l: :/L_つ
| | \: :.:.l/
と___〉 \|
「何これ…… Σ(≡Д≡.;)」
そうじろう「こ、こなた…… なんなんだこれは。」
ゆたか「お姉ちゃん…… 」
「分からないよ。起きたらこんな姿になってたんだよ。 (TωT.)」
ゆたか「す、すぐに救急車呼ぶよ。」
そうじろう「待ちなさい! 」
ゆたか「えっ!? なんで? 」
そうじろう「娘がこんな姿になったなんて近所の人に見られたら迷惑だ。」
「お父さん! (TДT.)」
そうじろう「どう考えても直りそうもないしな。それならこのまま家でじっとしてもらってた方が家としても助かる。」
ゆたか「そんなの酷いです! お姉ちゃんが邪魔だって言うんですか? 」
そうじろう「じゃあ、ゆたかちゃんは近所の人に『虫娘の家の子』って指差されても良いんだね? 」
そうじろう「ただでさえ、『引きこもりのオタク娘の父親』って言われ続けてたんだ。もうウンザリなんだよ! 」
そうじろう「そういうわけだ。こなた。大学は退学させておく。今日からこの部屋から出るんじゃないぞ。」
「嫌だよ! 助けてよ! お父さん! ゆーちゃん! お願い、出して!! (TДT.)」
ゆたか「…… 」
「ありがと。ゆーちゃん。 (≡ω≡.;)」
「また、残飯? 前みたいにドックフードが食べたいよ。 (≡ω≡.;)」
ゆたか「…… 」
「まぁ、みんなに迷惑かけてるんだもんね。これはこれで充分だよ。 (≡ω≡.;)」
ゆたか「食べ終わったら廊下にお皿出しておいてね。」
モグモグ……
「(もう、1年か。ずっとこの部屋から出てないな。) (≡Д≡.;)」
「(外はどんな感じなのかな? つまんないな〜 ) (≡ε≡.)」
「(こんな姿じゃパソコンも動かせないし、漫画も読めないよ…… ) (≡ω≡.;)」
トントン
「な〜に〜? (≡ω≡.)?」
かがみ「こなた。会いに来たわよ。」
つかさ「こなちゃん。元気〜? 」
みwiki「泉さん。お久しぶりです。」
「あっ…… 嘘…… かがみん! どして…… Σ(≡Д≡.;)」
かがみ「酷いじゃない! 連絡くれないなんて。こんな事になってるなんて知らなかったわよ。」
「それは。こんな姿、見せられないし…… (≡ω≡.;)」
つかさ「何言ってるんの? こなちゃん。」
みwiki「私たちはそんな事では驚きませんわ。」
「つかさ…… みゆきさん…… (≡∀≡.)」
かがみ「だって、こなた。あんたは高校時代から虫みたいなもんだったし。」
つかさ「話を聞いて、『やっとなったんだ〜』って思ったもん。」
みwiki「今まで人間だったのが奇跡なんですからね。」
かがみ「それにしても、似合うわね。その姿。写メ撮らせてよ。」
つかさ「私も〜 」
「止めてよ! お願いだからさ! 止めて!! ヽ(≡皿≡.)ノ」
かがみ「ちょっ! 汚いわね!! 触らないでよ!! 」
ドガッ!
「ぐへぇ。 (:;)ε≡.)」
つかさ「お姉ちゃん大丈夫? 」
みwiki「なにか細菌が付いているかもしれません。こちらでお風呂を借りましょう。」
かがみ「ったく、虫になっても迷惑かけるなんて…… もう二度と会いに来ないからね! 」
「痛いよ…… ゆーちゃん…… お父さん…… 助けて。痛いよ…… (:;)ω≡.)」
「(痛みが引いてきたや。) (≡ω≡.;)」
「ふぅ…… 今日は満月なんだ。 (≡ω≡.)」
「…… 『高校時代から虫』か。あはは…… (≡∀≡.)」
「実は、昔から私はこんな姿だったのかもしれないね。私が人間だと思ってただけで。 (≡ω≡.;)」
「もう生きているのにも疲れたよ。お父さんにもこれ以上迷惑かけたくないし。 (≡ω≡.;)」
「虫は虫らしく、どこかで死ぬか…… (≡ω≡.;)」
「(やっぱ、かがみんに蹴られた所が痛いよ…… ) (≡Д≡.;)」
「(もう少しでバイパス道路…… トラックにでも轢かれて死のうと思ったのに…… ああっ、目が霞む…… ) ⊂(≡Д≡.;)⌒つ」
清掃員「おい。この汚いの何だろう? 」
清掃員B「うへっ、汚いな。ぬいぐるみかなんかか? 」
清掃員「さぁ? まぁ、燃やしちゃえば同じだしな。入れておくよ。」
バキベキバキ グチュブチュベキョボキョ
グシャ!
清掃員「うわっ! なんか臭い汁出てきたぞ。」
清掃員B「本当だ。戻ったらシャワー浴びろよ。それじゃ、出すぞ〜 」
ゆたか「お姉ちゃん居なくなって、もう1週間か。」
そうじろう「だな。何の連絡も無いとなると、どこかで死んだのかね? 」
ゆたか「なんか、かがみさん達が来た後に呻いてたしね。」
そうじろう「う〜ん。まぁ、家から厄介者が消えたんだ。嬉しい事じゃないか。」
そうじろう「なんか、気が楽になったら急にイメージが湧いてきたぞ! こりゃ、忘れないうちに作品にしないと!! 」
ゆたか「私も、やっとみなみちゃん達を家に呼べるよ〜 」
ピッ! プルル〜
ゆたか「あっ、みなみちゃん? 今日暇? 良かったら家て遊ばない? うん。大丈夫だから…… 」
(終)
乙です。
こなたを嫌いだからこそ成せる至芸ですな。
かわいそうだよ・・・
何を今更w
いろんな人の愛憎が入り乱れてるのが良いところだからな
ワロタwwwwww
何処までこなた嫌いなんだよwwwwww
つーかこなたやらき☆すたが嫌いでSSやら絵やら書いてるのって神奈川くらいか?
後はこなた好きが歪んでたり、こなたどうでもいい奴が大半占めてそうな。
332 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 09:37:58 ID:vzqVuQG2
あー、GTSネタ書いてたのに先に書いてる人がいた;;;
ネタかぶりよくないよな・・・。
乗せるのやめるか;;;
333 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 09:38:29 ID:vzqVuQG2
下げ忘れスマソ
334 :
sage:2008/07/15(火) 09:39:05 ID:vzqVuQG2
あれ?下げれない
間違えてた・・・。
本当にすまん
いやいや、ネタ被りなんてあったっていいだろ。
いじめなんて腐るほど被ってるぜ。O・TO・SE!
猿が天井からぶら下ってるバナナを取る実験を見守る4人。
バナナを取るには部屋の隅に置いてある小箱を使わなくてはいけない
こなた「お猿さん、バナナ取れるかな?」
つかさ「私だったら取れるよ!」
かがみ「人間だったら取れて当たり前よ!」
みゆき「どうでしょう?つかささんの場合は微妙なラインかと・・・」
つかさ「むきー!ゆきちゃん!ひどいよ!」
みゆき「うふふ・・・冗談ですよ」
こなた「あっ・・・お猿さん、小箱に気づいたよ!」
つかさ「部屋の中央に運んでるwえら〜い」
かがみ「後は小箱に乗ってバナナを取るだけね」
みゆき「つかささん、よく見ていた方がいいんじゃないですか?」
つかさ「ゆきちゃん!怒るよ!私怒るよ!」
みゆき「うふふ・・・冗談ですよ」
こなた「あっ、バナナ取った!」
つかさ「わぁ〜すごいすごい!」
かがみ「おめでとさん、って所ね」
みゆき「簡単過ぎましたかね・・・今度はもう少し難しくしないといけないですね」
バナナをおいしそうに食べる猿。
バナナを吊るしていたロープがだらんと垂れた部屋でバナナを食べる猿。
そのロープの下には猿がバナナを取る為に持ってきた小箱
こなた(うず・・・うず・・・)
こなた(うず・・・うず・・・うず・・・)
こなた「あああああああ!我慢できない!自殺すっど〜〜〜い!」
みゆき「ふむふむ。猿はバナナを取る事は出来る」
みゆき「ただし、バナナを取る事によって死者が出るのを覚悟せねばならない」
終わり
GJ、シュールだわ
・・・えっ?
スケッチブック思い出したww
それどこの方言???
>>339 こう言うことですね。分かりますw
つかさ「お姉ちゃん! お姉ちゃん! 聞いてよ〜 」
かがみ「何よ? 」
つかさ「あのね、あのね、今日の帰りにお母さんに頼まれてお米買いに行ったの。」
つかさ「すんごく重くて、ハァハァ言いながら運んでたの。そしたらさ……」
「ヤバいね! 今日はエロゲの発売日〜 ヘ(≡ω≡.)ノ≡≡3」
つかさ「きゃっ! 」
つかさ「凄く急いでるこなちゃんとぶつかったの。」
つかさ「こなちゃんって、脳みそ無いのに頭蓋骨だけは固いんだよね。」
かがみ「ああっ、その顔の痣はそのせいなのね。」
つかさ「うん。それでね、すんごく痛かったから、つい言っちゃったの。」
つかさ「こなちゃん、痛いじゃん! どこ見て歩いてるの? 」
「うっさいな〜 道の真ん中ノロノロ歩いてるつかさが悪いんだよ。ヽ(≡皿≡.)ノ」
「どいてくれる? 急いでるんだよ。 ヽ(≡皿≡.)ノ」
つかさ「一言ぐらい謝ってよ! 」
「ご・め・ん・な・さ〜い。これで良い? (≡ε≡.)」
つかさ「なにそれ、全然謝って無いじゃん。」
「謝ったでしょ。なのにケチつけるんだ。つかさって結構ネチネチしてるんだね。 (≡ω≡.)」
「ごめんなさい、ゴメンナサイ、ごめんちゃ〜い。 (≡∀≡.)♪」
つかさ「……」
つかさ「あまりにムカついたから、持ってたお米で殴っちゃった。」
かがみ「つかさ〜 食べ物でそんな事しちゃ駄目よ。」
つかさ「は〜い。」
かがみ「あと、こなたは明日から無視ね。可愛いつかさにこんな痣作ったんだから。」
つかさ「ゆきちゃんにも後で言っておくよ。」
「ヒックション! (≡Д≡.;)」
「つかさに叩かれた首が痛いな〜 エロゲも買えなかったし最悪だよ。 (≡ω≡.;)」
「明日は良い日だといいなぁ〜 (≡ω≡.)」
不快なのでちょっとしたら消します死にます
全然グロじゃないからおk
いや、むしろ美しい…
そろそろオタトラガールの続き書かしていただきます。
もうちょっと続きますが…お付き合いお願いしますorz
何とか学校から脱出する事に成功したこなたは人通りの少なそうな道を
選んで必死に逃げていた。しかし…
「う! 痛!」
身体を動かす度に体中の傷がズキズキと痛み、思うように動かせない。
学校から脱出出来た事が奇跡と思える程である。普段からろくすっぽ運動もしないくせに
運動部のキャプテンとかも驚く運動神経をもっている彼女であるが…
今の傷だらけの身体では…その辺の子供にさえ負けてしまうだろう。
「はやく…はやく…少しでも遠くに…逃げないと…。」
こなたは体中の痛みに耐えながら必死に逃げようとした。今ここで捕まろう物ならば
警察に逮捕される事やマスコミによるインタビュー攻め程度では済むまい。
下手をすれば、自衛隊等も出て来る。そしてこなたは何処かの研究所へ連れて行かれ、
オタトラマンに貰ったオタトラガールへの変身能力等の力を調査すると言う名目で
様々な人体実験を受けさせられるに違いない…。もしかするならば、父・そうじろうや
かがみ達もまた、こなたに関わったと言うだけの理由で黒服の男達に始末されるかもしれない…
少なくともこなたはそう考え…恐れた…。
「だから…少しでも遠くに逃げないと…逃げないと…。」
こなたはなおも全身の激痛に耐えながら…必死に身体を突き動かした。
もはやこなたの体中の傷を覆っていた包帯等は開いた傷口から出た血で真っ赤に染まっており…
それが余りにも痛々しかった。だが……その時だった…
「おーい! 泉ー! 何処行ったんやー!?」
「こなたー! あんた何処にいるのよー!?」
と、黒井先生やかがみの声が遠くから響いた。もう直ぐ近くまで来ているのである。
このままでは見付かるのも時間の問題。こなたは必死になって逃げようとした。
だが、身体が言う事を聞かず…倒れそうになった時、誰かがこなたの手を掴んだ。
『さあ私に付いて来たまえ!』
「え…?」
誰かは分からないが、親切な人がこなたを助けてくれた。そしてひとまずは
安全な所まで連れて行かれた後で…彼はこなたへ告げたのである。
『分かったかね? これが君の守ろうとしている地球人の正体だ…。』
「え? それってどういう…。」
こなたは嫌な予感を感じた。するとどうだろう。親切な人が光を放つと共に
人型をしているが…明らかに人では無い…何者かへ姿を変えていたのだ。
『私はアキバ星人だ。』
「え!? 宇宙人!?」
『別に驚く事はあるまい。君と同化しているOTAKUの星の戦士も宇宙人だし…
君達地球人だって私からすれば宇宙人だ。』
「そ…そういえばそうだね…。」
こなたが落ち着いた所でアキバ星人と名乗る宇宙人は言った。
『これ以上この星の人間を守って何になるのかな? 同属同士で殺し合い…
自分達さえ良ければそれで良いと他の生物を殺しまくる…。それ所か幾多の怪獣から
守っている君に対しても感謝する所か逆に憎み、迫害する仕打ちをする始末…。
こんな地球人が宇宙に乗り出す力を得たら宇宙はどうなる? それこそ宇宙は滅茶苦茶に
されるぞ。だからこそ私は様々な怪獣をこの星へ送り込んで来たのだ…宇宙の秩序を守る為に…。』
「え…。」
こなたは愕然とした。このアキバ星人こそが全ての元凶だったのだと…
「い…今までの怪獣は…全部おじさんが…?」
『そうだ。先程説明した通り、この星は危険だからな。君もいい加減この星の
人類を守る事など辞めたまえ。君も思い知っているであろう? 君が幾ら怪獣から
守っても…この星の人類は感謝などしない。むしろ憎んでいるでは無いか。
もうそんな恩知らずな人類などいなくなっても良いでは無いか。どうだ? いっそ我々と共に
地球人を粛清しようでは無いか。我々には君を受け入れる準備が出来ているが…。』
アキバ星人はこなた…そしてこなたと同化しているオタトラマンに人類を見限れと訴え、
なおかつ味方に引き込もうとしていた。だが…
「嫌だよ! 怪獣を送り込んだ張本人の言う事なんて信用出来ないよ!
それに…私は…皆から感謝される為に戦ってるんじゃない!!」
『この子の言う通りだ。私もOTAKUの戦士としての誇りがある。そう簡単に見捨てるわけにはいかん。』
こなたとオタトラマンは揃ってアキバ星人の申し出を拒絶した。それにはアキバ星人も
一瞬残念そうな顔をするが…直ぐに元の顔に戻って言った。
『ならばそれも良かろう! 君が孤立無援の状態で何処まで頑張れるか…私も楽しませてもらおう!』
その言葉と共に…アキバ星人は何処へと消え去り、呆然と立ち尽くすこなたの姿のみが残された。
『良く言ったぞ。あそこまで地球人に迫害されたのだ…君がアキバ星人の申し出を受けるのかと
思って…流石の私も正直肝が冷えた…。』
「だって…もうここまで来たんだもん…どんなに憎まれたって…かがみ達を見捨てる事なんて出来ないよ…。」
こなたにはオタトラマンの言葉が自分を褒めてくれている様で嬉しかった。
孤立無援の今の状態ではなおさらである。だが…
「こなた…。あんたこんな所にいたのね…。」
「あ…かがみ…。」
こなたの背後にかがみの姿があった。かがみに見付かってしまったのだ。こなたも思わず
逃げようとしたが…身体が痛くて思うように動けない。そしてまた倒れそうになるが…
そこをかがみに支えられた。
「まったく…そんな怪我した身体で無理するから…。一体あんたがどうやってあんな
漫画みたいな力を手に入れたのかは分からんないけどさ…あんたらしくないのよ…!
あんたはオタクらしく漫画読んで…アニメ見て…ゲームやってれば良かったのよ!
なのにそんな…全身怪我だらけになるまで怪獣と戦って…………。」
「かがみ…。」
その時のかがみの表情は優しかった。それにはこなたも思わず泣きそうになるが…
「勘違いしないでね! あんたはつかさやゆたかちゃんを殺した張本人!
私はあんたを許したワケじゃないのよ! だから…もう行きなさい!」
「え? 私を皆の所に連れて行くんじゃないの?」
かがみの行動にこなたは首をかしげた。だが、かがみは顔を真っ赤にして言った。
「まだあんたは怪獣と戦わなきゃならないんでしょ!? ここは私が何とかしとくから…
早く行きなさい! じゃないと本当に皆の所に連れて行くわよ!」
「あ…ごめん…。」
「あ、待ちなさい。」
かがみに言われるまま逃げようとしたこなたに対し、かがみはある物を投げ渡した。
それはビニール袋に入ったチョココロネだった。
「本当は怪我人にはもっと栄養のある物の方が良いんだろうけど…お腹空いてるんでしょ?
だから…それでも食べなさい!」
「あ…ありがとう…かがみん…。」
チョココロネを食べながら何処へ立ち去ったこなたを見つめるかがみの目には涙が浮かんでいた。
「つかさ…それにみんな…ごめん…やっぱり私…こなたの事…嫌いになれないよ…。
こなた…絶対生きて帰って来なさい………負けたら私…許さないんだからね……。」
かがみは今程自分の無力さを感じた事は無かった。こなたは全身傷だらけになっても…
人殺しの汚名を被っても…やりたい事を我慢しても…必死に怪獣から人々を守ろうと戦い続ける…。
代われる物ならば代わってやりたかった。だが…かがみにはこなたの無事を祈る事しか出来なかった。
こなたが半ばかがみに見逃してもらう形で行方不明になって約一週間後…
地球の衛星軌道上…丁度埼玉県の真上に位置する空域に多数の怪獣の姿があった。
そして、その多数の怪獣の中心に身長60メートルはあろうかと思われるアキバ星人の姿があった。
こなたに対しては普通の人間と変わらぬ大きさで現れたアキバ星人だが…
この60メートル級の大きさこそ彼の本当の姿と思われる。
『怪獣軍団よ…総員出撃! 手始めに埼玉県全域を火の海とせよ!』
『グギャァァァァァ!!』
『ギャオオオオオオ!!』
何故埼玉と目標がピンポイントなのかは不明だが…アキバ星人が総力戦を仕掛けようとしている事は
間違い無く、アキバ星人の号令の下、怪獣達は一斉に埼玉目掛け急降下して行った。
多数の怪獣の飛来により、埼玉は大パニックに陥る。当然陵桜学園も例外では無かった。
「黒井先生! 怪獣が学校の直ぐ近くまで来てます! しかも一匹だけじゃなく凄い数です!」
「今まで一匹ずつ来てたんが異常やったんや…はよう逃げい!!」
埼玉の街を手当たり次第破壊する怪獣達に対し、自衛隊が出動するが、
怪獣達には全くと言って良い程歯が立っていなかった。
「ほら言わんこっちゃないよー! やっぱり怪獣にはあの髪生やしたウル○ラ○ンみたいなのに
変身したちびっ子しか対抗出来ないんだってヴァ〜! 早く来てくれぇ〜!」
「お前等そんな事言っとらんではよう逃げい!」
怪獣は一体だけでも人類にとって脅威だと言うのに、今は十体以上の怪獣が埼玉各地で暴れている。
無論自衛隊も歯が立たない。もはや埼玉県全滅は時間の問題だった…が…
その光景を遠くから呆然と眺める一人の少女と猫の様な不思議な生き物の姿があった。
「あ…街が…燃えてる…。」
「これは大変…ここも早く非難しないと危ないかな〜?」
埼玉の奥地…幸いにもまだ怪獣の魔の手の迫っていない場所にこなたはいた。
かがみから早く逃げろと言われて、傷の痛みに耐えながら行く当ても無く必死に逃げるも、
ついに力尽きてしまったこなただが…そこでにゃもーと名乗る猫の様な不思議な生き物と出会った。
最初は怪獣の一種と思い、こなたも警戒したが、にゃもーは親切にもこなたの
血だらけで真っ赤になっていた包帯を取り替えてくれて、その他にもある程度の治療をしてくれる
だけでは無く、こなたを匿ってくれさえしてくれていた。そして約一週間、にゃもーの所で
療養していたのだが、その間にゃもーから色々な話を聞かされた。
にゃもーは美水かがみと言うペンネームで漫画家をやっていると言う事や、
怪獣騒ぎから逃れる為に疎開した先で漫画の執筆の続きをしようと思っていた矢先に
傷だらけのこなたと出会い、これは大変だと匿ってくれた事等…だが…
怪獣が軍団で現れた以上、こなたはこれ以上ここにいる事は出来なかった。
「もう行かなきゃ……行かなきゃ…。」
「だめだよこなたちゃん! そんな傷だらけで一体何処に行くと言うんだい?」
未だ治らぬ傷の痛みに耐えながら立ち上がろうとするこなたに対し、にゃもーは止めようとするが
こなたは止まらなかった。
「ごめんなさい美水先生…私…もう行かなきゃ…行かなきゃならないんです…。」
「いや…だから…どうして…? そんな怪我なのに…どうして?」
「皆を…守らなきゃ…。」
傷だらけの身体に鞭を打ち、脚を引きずりながらにゃもー邸の玄関前まで来たこなたは右手をゆっくりと
天高く掲げた。その直後である。こなたの身体が眩い光を放ち…オタトラガールへ変身した。
「え…え…ええぇ〜?」
余りにも信じられない事実に…にゃもーは腰を抜かしてしまうが…こなたは
ゆっくりとにゃもーを見下ろし別れの挨拶をした。
「ごめんなさい…そして今までありがとうございます…美水先生…。私…実はオタトラガール…
つまり皆が巨人と呼んでる存在だったんです…。だから…私はもう行きます…。怪獣が来た以上…
私は戦わなければなりません…。」
「待って! 無茶だよこなたちゃん! そんな怪我で………。」
「それは分かってます! 多分ここで行けば…私は助からないでしょう…。けど……
世の中には無理だとわかっていてもやらなきゃならない時だってあるんです!!」
こなたはにゃもーの制止も聞かず飛び上がり、なおも埼玉を破壊し続ける怪獣軍団へ向かって行った。
つづく
今日はここまで。黒幕が姿を現した所でそろそろクライマックスです。
あ、ちなみにちゃんと自殺ENDになってますからご安心を。
取りあえず乙。
ふーむ、俺が予想していたのとは、違う方向へと行っているっぽいな。
次回を見るまでは分からないが、もしかしたら謝罪しなきゃならないかもな。
俺と同じ性癖を持っている、と言っちまったが、もしかしたら違うかもしれない。
乙!
こんな壮大な話なのに違和感がないのはあんたの語り手としての妙技と
「らきすた」の素材としての優秀さ故だろうな
かなりwktkしてるよ
1つ目の作品に比べても文章も内容もレベル上げて来てるね。
これは本当に楽しみだ。
幼稚園 特にいじめはない
小学 生徒間のいじめはないが、その親が泉家を気味悪がり、遊びに行かせない来させない
中学校 ついにいじめ開始。登校拒否は当たり前、自殺未遂あり
高校 やっと友達ができるが、オタク故なのか、長年友達がいなかったため嬉かったのか
KYな性格も相まって陰湿ないじめ
つかさが主犯、みゆきも荷担、他の者はこなた完全無視
かがみだけは普通に接してくれた
大学はFランでぼっち そして引きこもり留年
バイト辞めニート
自殺
だって私は綺麗じゃないから…
ガキくさい
外見が幼児で発達障害でキモい
>>364 現実世界のお前にどんなコンプレックスがあるのか知らんが、
空想上のキャラを馬鹿にしても背は伸びないしイケメンにもならんぞ
>>365 し、あんまコンプレックスをつついてやんなよ
368 :
ヤク中大分:2008/07/16(水) 19:26:30 ID:hxYsS/v8
つかさかわええええええええええ
はぁはぁ
つかさエロいwwwww
なんで福岡の方言なのか意味不明
オタトラガールの続き書きます。
クライマックスです。
怪獣達は陵桜学園の直ぐ近くにまで迫っていた。しかし、パニックに陥った人々の
続出により非難は思いの他進んでいなかった。
「泉さんは一体何をやってるんですか? こんな時に…。」
「アホ! 高良こんな時に何を言っとるんや! そんな暇あるならはよう逃げい!
第一泉が来たかてあの怪我でまともに戦えるはずあらへんやろ!?」
黒井先生は自分自身の恐怖に耐えつつ、混乱する皆を必死に宥め、必死に避難誘導に勤めた。
だが、もう怪獣達の内の一匹が陵桜学園の直ぐ目の前にまで迫っており、しかも
陵桜学園目掛け熱線を吐き掛けようとしていたのだ。
「うわ! もうダメや!」
皆が死を覚悟した時…怪獣の前に彼女は現れた。巨人…オタトラガール…泉こなた!
そして、こなたは怪獣の熱線を弾き返し、怪獣を陵桜学園から遠ざけるべく体当たりをかけていた。
「あ! 泉!」
「やっと来ましたね…泉さん…。」
「こなた!」
黒井先生やかがみ達はこなたに対し、安心と不安の入り交ざった矛盾した感情を抱くが…
人々の絶叫はますます大きくなるばかりだった。怪獣の破壊だけでは無く、こなたの
怪獣への攻撃での巻き添えで家族を失った者も沢山いたのだから…。
「えい! やっ! くぁぁ!!」
こなたは未だ残る傷の痛みに耐えながら必死に怪獣を殴り、蹴った。しかし、傷の痛みのせいで
思うように身体が動かず、怪獣に大したダメージを与えられない。そして、こなたの存在に気付いた
他の怪獣達もやって来るのである。
「泉気を付けい! 他の怪獣も来たでー!」
「こなたー!」
黒井先生達の叫びも空しく、こなたは忽ち怪獣達に集られ、袋叩きが始まった。
しかも怪獣達の攻めはこなたの未だ治らぬ傷を故意に攻めると言う陰惨な物であり、痛々しかった。
「う! ぐぁ! 痛ぁ!!」
『グギャァ!!』
『ギャオー!』
こなたの悲痛の叫びと怪獣の歓喜の咆哮が埼玉中に響き渡る。だが…そんな中、かすかに
異なる声も混ざっていた。
「こなた頑張ってぇぇ!! こなたが負けたら…埼玉は…地球はどうなるの!?
もうあんたの好きな漫画も…アニメも…ゲームも…みんなみんな無くなっちゃうのよー!!」
「柊の言う通りだってヴァ〜! だからちびっ子負けちゃダメだよ〜!
頑張ってよ〜! 私の大好きなミートボールあげるから…頑張ってってヴァ〜!」
かがみとみさおは目から涙を流しながらこなたを応援していたのである。
「ちょっと柊ちゃんにみさちゃん! 一体何を言ってるの!? つかさちゃんや
ゆたかちゃん…みさちゃんのお兄さん…あの人を…他にも沢山色んな人を殺した相手なのよ!
何であんな相手の事を応援するの!?」
「そうです……アイツは…アイツは…ゆたかを…ゆたかを殺した!!」
あやのとみなみはかがみとみさおが何故こなたを応援しているのか信じられなかった。が…
「私だってこなたが憎いわよ! つかさ達を殺したこなたが憎いに決まってるでしょ!?
でも……アイツは…私達を怪獣から守る為に戦ってくれてるじゃない!あんな怪我なのに無理して…。」
「柊の言う通りだってヴァ〜! 嫌々…勿論私だってちびっ子が憎いよ! でも…アイツは
今怪獣と一生懸命戦ってくれてるじゃん! だからせめて今は…今だけは応援したって良いじゃん!」
「それは…そうだけど…。」
涙流しながら叫ぶかがみとみさおにあやのとみなみは気まずくなる…しかし、ここで黒井先生までもが
応援を始めるのである。
「こらぁ! 泉! もっとしっかりせんかい! そんな所でおっ死んどったらもうこれ以上
お前の好きなネトゲーだって出来へんくなるんやで! やからそんな怪獣に負けんなぁぁ!!」
皆にはもはや応援する事でしか出来なかった。代われる物なら自分がこなたに代わって
怪獣と戦ってやりたかった。しかし…それは無理な相談。こうしている間も
こなたは怪獣による陰惨なリンチを受け、血だらけになっており、飛び散った血が
陵桜学園校舎を赤く染めていた。もう万事休す…地球はこれで終わりか…
誰もがそう思った時…奇跡が起こった!
「え…これは…。」
「何だ〜? この光は〜…。」
突然かがみ達の身体がかすかな光を放ち始めた。それだけで無く…遥か遠くでこなたの無事を
祈り続けていたにゃもーまでもが…。そして、その淡い光はゆっくりとこなたの身体へ
集まって行くのである。その光の正体は…今のこなたの力の元となっている
オタトラマンのエネルギー源であるOTKパワーなのである。
泉こなたは極めて高いOTKパワーを持っていた…つまりオタクだったからこそ
オタトラマンと同化し、オタトラガールとして怪獣と戦う事が出来た。
だが、人は誰しも善と悪の二つの心の両方を持っている様に、OTKパワーとは
誰もが持っている力なのである。何も漫画やアニメが好きな者だけがオタクでは無い。
『何かに強い興味を持つ』と言う感情全てがOTKパワーを産むのである。
例えば、かがみはラノベ等に対する感情によってOTKパワーを発生させ、
またみさおはミートボールに対する感情によってOTKパワーを発生させる。
それらはこなたの様に、オタトラマンとしてのパワーを発生させられる程
強力なOTKパワーにはなりえなかったが…埼玉に生きる何千何万と言う人の
OTKパワーがこなたへと集まって行くのである。塵も積もれば山となる様に、
一人一人の力は弱くとも…何千何万と言う数が一つに結集したOTKパワーは
尽き掛けていたこなたの力を回復させる事が出来た。
「う…うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
かがみ達を初めとする何千何万と言う数の埼玉県民のOTKパワーを一身に受け取った
こなたは忽ち復活した。過去の戦いで付けられた傷…先程までこなた達をリンチしていた
怪獣に付けられた傷…その一切が疲労ごと完全に回復していたのである。
「何でか良く分からないけど…これで戦えるよぉ!」
こなたは自分に集っていた怪獣達を押し退けると共に一番手近にいた怪獣の方を向き、
自分の頭の上に逆立つアホ毛を両手で挟んだ。
「アホ毛ラッガー!」
こなたのアホ毛が頭と分離し、ブーメラン式のカッターと化したそれは
忽ち怪獣を真っ二つに両断した。だがそれだけに終わらない。
続けてまた別の怪獣に光線技を当てて倒す。こなたの反撃が始まった。
こなたの完全復活により埼玉は怪獣達による一方的な殺戮の場から、戦場へ場を変えた。
しかし、こなたが復活したと言っても、あくまでも傷が癒え、体力が通常の状態に回復しただけであり、
特別パワーアップしたワケでは無い。そして、怪獣に関してもとりあえず二体は倒したが
まだ十体以上の怪獣が健在。しかもその一体一体が一対一でこなたと戦える強力な怪獣なのである。
「これが漫画とかアニメとか…その他特撮ドラマなんかだと…
意外な救援とかあったりするもんだけど…現実は厳しいね〜…。」
『残念ながらその通りだな…皆から貰ったOTKパワーで体力が回復しただけでも良しとせねば。』
この状況に半ば絶望しながらも…こなたは大好きなかがみ達を守ると言う
想いで身体を奮い立たせた。
こなたは戦った。戦って戦って戦い続けた。しかし…こなたと怪獣軍団の戦いの
巻き添えによって埼玉の受ける被害も決して小さな物では無かった。
こなたがアホ毛ラッガーで怪獣の首や手足を切り落せば、その分断された怪獣の
頭部や手足が逃げ惑う埼玉県民へ落下し、さらなる死傷者を出す。
また光線技で怪獣を爆散させれば、高熱を帯びた怪獣の肉片や血がやはり逃げ惑っていた
埼玉県民に降り注ぎ、死傷者のみならず多くの人に大火傷を負わせ、さらに建物にも火を付け
大火災を発生させる結果になっていた。
もはや埼玉は阿鼻叫喚の地獄絵図…火炎地獄と化した。しかし…それでもこなたは戦った。
怪獣に何度も叩き倒され、蹴り飛ばされ、熱線を吐き掛けられ火傷を負おうとも
その度に立ち上がり、それ以上の攻撃を怪獣に叩き込み、一体…また一体と怪獣を倒して行った。
「ハァ…ハァ…ハァ……結局怪我だらけに戻っちゃったよ………。」
最後の怪獣を倒した時には、こなたは戦いに出向く直前の様な全身傷だらけの
痛々しい姿に戻っていた。無論疲労も限界に近く、立っている事が精一杯だった。
そして、埼玉の街はこなたと怪獣軍団の激闘により、瓦礫の山と火の海と化していたのだが…
こなたはまだ完全に気を抜くワケには行かなかった。
「アキバ星人! 怪獣は全て倒したよ! 後はお前だけだよー!!」
暗雲へ向けてこなたがそう叫んだ時、暗雲の中からこの戦いの元凶であるアキバ星人が姿を現した。
『OTAKUの星の戦士の力を得ているとは言え…ただのオタク少女であったはずの君が
ここまで頑張れるとは…正直私も驚いているよ。だからこそ…ここで殺すのは惜しい。
どうかな? もうここでこんな地球人は見限って…。』
「能書きは良いよ。私は別に頭良く無いから…難しい話をされたって理解出来ないよ…。
だから…かかって来てよ。最後までトコトン戦ってやるからさ…。」
やはりアキバ星人はこなた&オタトラマンを味方に引き込もうとしていたが、
こなたの有無を言わさぬ徹底抗戦宣言に、一瞬顔が歪んだ。
『そうか…ならば…。』
「!」
次の瞬間、アキバ星人は忽ちこなたの背後に回り込み、その首目掛けスリーパーホールドを仕掛けた。
『残念ながら私は怪獣と違って特別力があるワケでは無い。しかし…それを補って
余りある知性が故…怪獣の様な無闇な力押しはしない。だからこの様に…絞め殺させてもらう。』
「うっ! うう!!」
これが怪獣ならば普通に怪力に物を言わせた打撃攻撃や熱線攻撃を行っていたであろうが…
アキバ星人は違った。こなたの首にスリーパー…すなわち裸締めを仕掛ける事によって、
頚動脈を絞め、そのまま窒息させ、絞め殺すつもりだったのである。
「う! うぁ! ああ!」
『無駄だ。むしろもがけばもがくほど首が絞まって行くだけだぞ。』
こなたは精一杯抵抗したが、怪獣との激闘による疲弊のせいで身体が思うように動かず、
またアキバ星人の言う通り、もがけばもがく程こなたの首は絞められて行く。
もはやこなたの気は朦朧としていた。
『どうだ? 相手の身体の一切を傷付けずに命を奪う…実に美しい殺し方であろう?』
「(ああ…ごめんよかがみ…皆…私…もうこれ以上は…ダメみたいだよ…。)」
こなたは朦朧とする意識の中、無意識の内にかがみの事を思い出していた。
高校一年の時、初めてかがみと出会った時の事から始まり、かがみとの様々な思い出が
走馬灯の様に蘇って来る。かがみは口では厳しい事を言っても何だかんだでこなたを
大切にしてくれた。そんなかがみを当時のこなたはツンデレと茶化した物だが
今になって考えてみると…かがみは本当にこなたにとって掛け替えの無い存在だった。
だと言うのに…こなたはかがみの妹であるつかさを殺してしまった。それが余りにも申し訳無い…
「(ああ…ごめんよ…かがみ…ごめん…もう私…ダメだよ…かがみ…かがみ…かがみ…。)」
かがみに対し心の中で何度も謝りながら死を覚悟したその時、こなたは見た。
自分の遥か真正面に柊かがみならぬ鏡…全体を鏡面で覆ったミラービルが建っていた事を。
「ああああ!! かがみじゃなくて鏡!! これだ! これだよぉ!! 一か八か…。」
我に返ったこなたは咄嗟に残る力の全てを使い、遥か正面のミラービルへ向けて
オタリウム光線を放った。
『何をしているのかな? そんな事をしても無駄だぞ。』
「果たしてそうかな〜?」
こなたは朦朧としながらもニヤリと笑みを浮かべる。そして、こなたの放った
オタリウム光線はミラービルの鏡面に反射し、こなたの腹部に命中した。
「うっ!!」
『なるほど。鏡で光線を反射させたというワケか…。だが…自分に当てている様では
やはり無駄だな。むしろ自殺行為…。』
「そ…そんな事は無いよ…。地球のことわざに肉を切らせて骨を断つってのがあってね…。」
『何だと?』
こなたはなおもオタリウム光線をミラービルへ照射し続け、その鏡面に反射された
光線がこなたの腹部を焼いていた。これだけを見ると単なる自殺行為にしかならないが…
ここでアキバ星人は嫌な予感を感じた。
『ま…まさか!? そんな事をすれば君も死ぬぞ!?』
「その通り! 死なばもろともだよぉー!!」
『う…ウギャァァァァァァ!!』
アキバ星人がこの場を離れるべくこなたへのスリーパーホールドを解こうとした時には既に遅かった。
オタリウム光線がこなたの腹部ごとアキバ星人の身体を貫いていたのだから…。
『何故…何故こうまで…して…地球人を………。アキバ星人…バンザァァァァァァイ!!』
アキバ星人はこなたに組み付いたまま爆散した。そして…自身のオタリウム光線によって
腹部を貫通された上に至近距離からのアキバ星人の爆発に巻き込まれたこなたは力尽き…
全身焼け焦げの状態でその場に倒れ込むと共に…元の人間としての泉こなたに戻っていた。
「こなたぁぁぁ!」
「泉ー! 大丈夫かー!? って凄い傷やんか!」
かがみや黒井先生達が慌てて駆け付けて来ていたが、そこには全身に夥しい傷や大火傷を負い、
トレードマークであった青い長髪も焼け焦げ、半分以下の短さになっており…
なおかつ腹部に大穴が開き、そこから大量の血が流れ出ていると言う
生きている事の方が奇跡としか言い様の無い余りにも痛々しく無残な姿のこなたの姿があった。
既に説明した通り、オタトラガールとして受けたダメージは…人間に戻った後も残るのである。
「かがみ…ごめんよ…私……もうこれ以上…償えないよ…。」
「こなたの馬鹿ぁ!! 何であんな…あんな自分の身体を貫く様な事をしたのよぉ!!」
かがみの顔は既に涙で濡れていた。嫌だったのだ。つかさ達のみならず…こなたまで死んでしまう事が…。
「罰が下ったんだよ…。怪獣を倒す為に…数え切れない沢山の人々を巻き添えにして来た私に対する…。」
「何を言ってるのよ! だからって自分で自分の身体を…そんな自殺まがいな事をしたって
何の罪滅ぼしにもならないわよ!! こなた! 生きて! 生きなさいよ! 生きて罪を償いなさいよ!!
こなたまで死んじゃうなんて嫌! こなた死んじゃダメぇぇぇぇぇ!!」
「柊の言う通りだってヴァー!! ちびっ子まで死んじゃったら寂しいじゃんかー!
ミートボールあげるから元気になってくれよー!」
「そうですね…。泉さんにはきちんと法の裁きを受けて貰わなければなりませんから…ここで死なれては困ります。」
「高良はちょっと黙っとれ! 今はそういう問題や無いんや!!」
かがみ達が幾ら叫ぼうとも…もう奇跡は起こらない。こなたの血は出血は止まらず、
その体温はドンドン低下していく…。119番に電話しようとしても、
病院も破壊されてしまったであろうし、医者も死亡してるのは間違い無く、
当然のごとくかがみ達にこなたを治療する術は無かった。
だが、こなたにはかがみ達の他に謝らねばならぬ人がいた。
「ごめんね…オタトラマン…これって…貴方を殺した事にもなるんだよね…。」
『気にするな…。OTAKUの戦士になった時から…いずれこう言う日が来る事は覚悟していた…。』
こなたの死はこなたと同化していたオタトラマンの死でもある。
オタトラマンは既に覚悟していると言ったが、こなたにとっては申し訳無かった。
「ごめんね…皆…ごめんね……。天国に行ったら…つかさやゆーちゃん…その他の沢山の人達に
謝って回るからね……あ…でもダメか……私……沢山人殺しちゃったから地獄…行きかな…まあ良いや…。
地獄にも…漫画やアニメ…ゲマズや…ゲーセンが…あると良いなぁ…。やっぱり…無いのかなぁ…。」
「ダメよぉ!! 天国にも地獄にも行かせない!! あんたは生きるの! 生きなさいよ!
死ぬなんて私が許さない! こなた死んじゃダメぇぇぇぇぇぇ!!」
かがみは周囲に涙を飛び散らせ…叫んで叫んで…叫び続けた…しかし…
「………………………。」
「あ……こなた……そんな…そんな…こなたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
つづく
今回はここまで。次回エピローグをやって完結になる予定です。
当初は「最後の怪獣が地球を吹飛ばす程の爆弾も兼ねていて、それをこなたが
持ち上げて宇宙まで飛んでいって散る」みたいなラストを考えてたんですけど、
ゲーヲタエアフォースの特攻ENDと被る様な気がして、今回の様な
自分の技で自分を貫き、その後で皆に看取られて死ぬみたいなENDにして見ました。
後…埼玉にミラービルが無かったらごめんなさい…
>>384 それ以前に、ビル壊れるだろw
っか自殺でもない。
とりあえずこなたは最終的には殺してくれよ?w
>>385 いや自殺だろ?
んなことしたら死ぬのはわかってやったんだし
>>385 オタリウム光線は『光線』なんだからミラービルに反射するだろ。
ガラスの継ぎ目のゴムは溶けてしまったかもしれんがwww
>>384 乙。なるほど、これは謝罪しなきゃならないようですね。
君は、俺と同じ性癖は有していない。俺みたいな下衆と、一緒にしてしまってスマンね。
だが、これはこれで感動的だと思います。改めて乙。
前から思ってたけど、どんな性癖なのかkwsk
>>390 あなたと同じ部分でゾクゾク来たから詳しく聞きたいな
流れぶった切ってごめんなさい。
ご無沙汰してます。アルバイトです。
週末に続き投下するとか言いながら、
結局その後熱出して軽く死にかけてました。
りゅうじくんなら つかさ が介抱してくれるんだろうなぁorz
律儀な男ね
私ならちんちんシュッシュッしてあげるよ
395 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 01:39:58 ID:VV4sqyvg
(・3・)
>>394 それは嬉しいね。でも
「ウホッ!」「アッーーー!!」
なんて展開は勘弁だよwww
アルバイトの続きの投下は日曜くらいにさせてください。
テスト落ちたら放校されちまうwww
PSPからの投下で全部打ち込みで時間がかかる。
それでもいいって方いましたら、投下します。
398 :
SF655:2008/07/17(木) 02:09:48 ID:nh4cEbX9
ぐだぐだ振り切って新しく投下だ。
>>399 乙です
というか絵師こそ古参の勢いに負けてる気がするぞ
401 :
SF655:2008/07/17(木) 02:22:16 ID:nh4cEbX9
どこまでも続きそうな真っ暗な廊下。
まるでこのまま闇に呑み込まれてしまいそうなほどの……。
なにかに追われてる。でも、なにに追われているのかすらわからない。
逃げなくちゃ、とにかく逃げなくちゃいけない。
それだけしかわからない。
聞こえるのは一緒に逃げる大人と子供の足音。
冷たい廊下に響くそれはまったくバラバラなテンポで、子供の私はとにかくそれについて行くのに必死になってる。
焦れば焦るほど、まるで床に足を引っ張られるみたいで思うように足が進まない。
このままじゃみんなに置いてかれるじゃないかって、そう思うと子供の私は泣きそうになる。
私の横を一緒になって走る子の手をギュッと握ると、その子も必死で私の手を握り返してきた。
402 :
SF655:2008/07/17(木) 02:38:10 ID:nh4cEbX9
>>401 そうだ、二人してここから逃げ出すことをずっと願ってたんだ。
そう思うと少しだけ心が楽になった。
逃げよう。早くここから逃げ出すんだ。
二人して……自由になるために。
やがて見えてきた明るい光。
そこにたどり着けば私たちは自由になれる。
嬉しくて走るスピードを上げた時、ふいに手を握ってた子がなにかに足をとられた。
私は必死になってその子の元に駆け寄ろうとしたけど、一緒に走ってた大人が私の身体を持ち上げてしまった。
『ダメだ……っ間に合わねぇ……っ』
『待って…か…みんも……!』
『だめ、これ以上のロスは全員共倒れになってしまう……』
『待って…待ってよ!』
『もっと手を伸ばして……っ!』
『だめ…やだよぉっ……なた…っ!』
『離してっ! 私も一緒に…』
『バカ! おとなしくしてろ!』
『……おいてか…ないでぇ』
403 :
SF655:2008/07/17(木) 02:57:07 ID:nh4cEbX9
>>402 ■1日目■
食器のたてる小気味のいい音と、ほかのテーブルから聞こえるリラックスした笑い声。
1日の中で一番楽しいはずの夕食なのに、私の座ってるテーブルだけは、お通夜のように静まり返って、ご飯が喉を通過する音さえ聞こえてきそうだった。
はぁ……、本当に息が詰まりそう。
退院してから初めてのちゃんとしたご飯だっていうのに。
しかも大好きなチキンカレーなのに。
どうしてこんな重苦しい雰囲気で食べなきゃならないんだろうね。
ちらっと前を見ると、この沈黙の元凶が黙々とご飯を食べている。
既に一杯目の山盛りのチキンカレーを平らげて、同じ量の二杯目にとりかかってる最中だ。
「……あ、あのさお姉ちゃん、そんなに無理矢理詰め込むと、後でお腹痛くするよ?」
「…っ……別に無理矢理じゃないわよっ」
私の斜め向かいに座ってる友達のつかさが、見かねたように声をかけたけど、ご飯を食べる箸の動きを止める気配はない。
404 :
SF655:2008/07/17(木) 03:10:25 ID:nh4cEbX9
>>403 おなかいっぱいって感じなのに、無理矢理ご飯詰め込んで……。
負けず嫌いだな…。
私がちょっと「そのくらい細いと、このご飯残すよね…?」っていっただけでこんなにムキになってさ。
最初に見たときはおとなしい人だと思ってたのに、このギャップはなんなんだか…。
とにかく、ご飯がちっともおいしくないのも、黙って食べなきゃならないのも、ぜぇーんぶこの人のせいだっ。
だいたいこの人ては出会いから最悪だったんだっ。
挑戦的な目で睨むかがみさんを睨み返しながら、私はついさっきまでの出来事を思い出してた。
405 :
SF655:2008/07/17(木) 03:13:45 ID:nh4cEbX9
>>404 この作品はかなり長編になると思われます。
最後まで見守っていただければ幸いです。
少し寝ます。
406 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 03:25:27 ID:/ccPeFxc
神奈川さんとガチで友達になりたい…
本当に、凄すぎる
PSPってゲームの?
そんな機能もあるのか
もってて良かったPSP
>>399 乙!みさおかっこよすぎ吹いたw
早くこなちゃんぶっ殺して、ビッチを再興しようか。
>>405 相変わらず流暢な文章を書くな。
長くなるのは構わんが、今度は完結させてくれよ?
410 :
SF655:2008/07/17(木) 08:00:16 ID:nh4cEbX9
>>404 だいたいこの人ては
↓
だいたいこの人とは
>>405 好きしょだな、懐かしい
まだ序盤だからまんまみたいだけど、これからどんな展開になるのか期待
412 :
筋肉:2008/07/17(木) 11:43:02 ID:F6hNpK3C
構想5年。製作日数3年のつかさびっち。
つかさ「あはん・・気持ちいいよぉ・・・」
りゅうじ「つかさは感じやすいリボンしてるからな・・・」
りゅうじはつかさのリボンをやさしくさする。
つかさ「あ・・・いい・・・はぁん・・」
りゅうじ「ちょっと激しくするぞ・・・」
リボンをさする手が早くなる。
つかさ「あん・・・激しいのいいよぉ〜〜気持ちいい・・・」
りゅうじ「口でしてやるよ」
リボンを口に含むりゅうじ。
舌の先でリボンを転がす。
つかさ「あああ・・・いい、いいよぉ・・・」
ぺろ・・・ぺろ・・・ぺろ・・・
つかさ「りゅうじ君・・・私もう駄目ぇ〜〜〜」
ピタリと口の動きを止める。
つかさ「あん・・・どうしてとめるのぉ」
りゅうじ「今日はさ・・・道具を使ってやるよ」
つかさ「痛いのは嫌だよぉ〜」
りゅうじ「大丈夫だって。すぐに気持ちよくなるから」
と言うとアイロンを取り出すりゅうじ。
りゅうじ「へへへ・・・リボンを取らなきゃな・・・」
ゆっくりとリボンを外し、リボンにアイロンをかける。
つかさ「ああ・・・これすごくいいよぉ〜・・・」
アイロンをかける手が早まる。
しゅ・・・!しゅ・・・!
つかさ「いくぅ〜〜いっちゃう〜〜〜!」
終わり
GJ
>構想5年。製作日数3年
当時はらき☆すた連載始まって無いだろwwwww
414 :
筋肉:2008/07/17(木) 17:26:02 ID:F6hNpK3C
日本のアニメ界で一番偉い人「まることこなたってなんか似てるwwwwwwww」
日本のアニメ界で二番目に偉い人「俺も思ったwwwwwww」
日本のアニメ界で一番偉い人「入れ替えてみようwwwwwww」
日本のアニメ界で二番目に偉い人「ちょwwwおまwww自重しろwwwww」
日本のアニメ界で一番偉い人「自重しないwwwwwwwwwww」
日本のアニメ界で二番目に偉い人「テラ鬼畜wwwwwwww」
こうしてまるこの世界にやってきたこなた。
こなた(ゲームもパソコンもないよ・・・アニメも古いし・・・)
こなた(・・・でも悩んでも仕方ないよね。お母さんとかもできたし)
とこの世界に溶け込もうと努力した。
結果
たまちゃん「こなちゃん」
まるお君「ずばり、泉君でしょう!」
はまじ「泉〜泉〜」
ブー太郎「こなたブー」
溶け込む事に成功したこなた。
こなた(へへん!やっぱり私は何処にいっても人気物だよね♪)
調子を良くしたこなたはいつものKYを発動してしまう
こなた「永沢君の家って火事になったんだよね。これが本当の燃え、な〜んちゃって」
永沢君「なんだよ、泉。馬鹿にしてんのか」
こなた「ながと、ながと〜♪」
野口さん「・・・・クックックッ・・・」
こなた「胃腸虚弱はステータスだ!希少価値だ!」
山根君「大変なんだぞ・・・胃腸が弱いって・・・」
こうなるとこなたがいじめられるのは時間の問題。
こなたがいじめられると自殺するのは時間の問題。
でも一番の問題は他のキャラとか出すもんじゃないという事
終わり。まるこファンの人ごめんなさい。
>>400 新しい有望株なら、ピアスの人が居るじゃないか。
あとゲーヲタフォースの人も絵描いてたな。
でも古参の人のほうが多いね。
今日は筋肉絶好調!
どこまでが古参でどっからが新参かわかんないし
10スレ以上前の来訪者はもはや古参じゃないか?
いつだって気持ちは新参のままだ!
地名の時からいるやつらじゃねぇの?
じゃあ俺は中参ということか
オレは
古の中か・・・。
多分次スレでは
泉こなたを自殺させる方法を考える
の1周年記念。
オレも古参になる。だって、14くらいからきてるから。
連レスごめん
現存する職人の中でおそらく最古参の大分様は3スレ目からいますね
たいしたものです
今更だけど、アラバマ氏の描く鬱こなたは本当にかわいいな。
特に「樹海」シリーズで髪を切られたこなたは鬼頭莫宏チックで異常なかわいさだ。
わたしらのwwww
初代から見てるのは俺だけか
アラバマ=神
7くらいから見てる俺は古参になるのかね
アラバマ=重度の百合厨
432 :
某北:2008/07/17(木) 20:37:13 ID:dmAwR8le
実はこう見えて5くらいには居たんだよね
ROM専だったけど
どうしてスレ見始めたんだっけと思ったら
去年の秋位にちょいちょい他板でアラバマ絵の転載を見るようになったんだよな
それキッカケだ
続きは夜中ということで、今はロイヤルストレート抹茶ティーをのみながらまったりと会話に勤しむことに…。
自分は12くらいからですねぇ(過去ログ見た辺り)
昔はなんか調子乗ってたみたいですね…
顔文字とか使ってるしorz
俺もROM専だったけど5ぐらいからかな
そういえばこな虫が孵化するのとかあるよな
オタトラガールエピローグ書きます。
こなたが死んで…数年の時が流れた。
アキバ星人は本当に一連の事件の黒幕であたらしく、あの戦いを最後にもう怪獣が来る事は無かった。
しかし、政府による正式な調査の結果、怪獣騒動による死者数・倒壊家屋数・総被害額等の数字は
広島・長崎原爆、関東・阪神大震災を凌ぐと言う日本史上最悪の物である事が明らかになった。
その事実を裏付ける様に埼玉の大部分が焦土と化しており、当初は復興は絶望的と思われていたが、
完璧とは程遠いながらも徐々に復興されつつある。そして、OTAKUの巨人…
オタトラガールとしてのこなたと、怪獣軍団の最後の決闘が行われた地には慰霊碑が建てられており、
そこ優しく花束を添えるの柊かがみの姿があった。
「あれからもう数年も経つのか…つかさもこなたも…ちゃんと寝てるんでしょうね?
幽霊になって…人様に迷惑掛けたりしてない? 特にこなた…あんたイタズラ好きだから
そこかなり心配なのよ。ちゃんと大人しく寝ててよね…。」
あの大惨事を何とか生き延びた柊かがみは、同じく奇跡的に校舎が無事だった陵桜学園を卒業し、
大学へ進学した。現在も大学で自身の夢を叶える為に頑張っているが…月に一度…慰霊碑に赴いて
花を添え、そこに眠っていると思われるつかさやこなたに語りかける…
そう言った事をかがみは今まで一度も欠かした事は無かった。
「でも…あの巨人…私達を守る為に散っていった…あの巨人を…傷だらけになっても
なお怪獣に立ち向かって行った…こなた…こなたを評価する者は誰一人としていないのね…。
結局あれは…一体何だったんだろう…。こなたは何の為に…戦ったんだろう…。」
政府は結局、あの怪獣と戦った巨人=オタトラガールもまた怪獣の一種であると判断していた。
確かに彼女がいなければ怪獣によって埼玉はおろか、日本…いや地球全体が危機に陥っていただろう。
しかし、それは単なる結果論に過ぎない。実際、怪獣の破壊による被害以外にも、
巨人の戦いの巻き添えによって命を…家族を…住居を奪われた者も少なくは無い。
その為、政府はオタトラガールを安易に人類の味方とする事は出来なかった。
故に…OTAKUの巨人=オタトラガールは地球に飛来した怪獣の一種であり、
それが他の怪獣と戦っていたのは、単なる怪獣同士の争いにたまたま地球…埼玉県が
巻き込まれただけ…と言う一種の不可抗力の自然災害と解釈した。
政府はそう言った見解を見せており、巨人の正体が泉こなたと言う
埼玉在住のオタク女子高生であったと言う事実はかがみ達を初めとする
ほんの僅かな関係者の胸の内にのみ収められる事になった。
「何かやるせない…凄くやるせないよ…。確かにアイツは…こなたは…つかさの命を奪った…。
それだけじゃない…ゆたかちゃんや…日下部のお兄さんも…他の沢山の人も皆…こなたが殺した…。
けど………私が今こうして生きているのは…そのこなたのおかげでもあるのよ…。
他の人もそう…みゆきや黒井先生…日下部…峰岸…みなみちゃん…他の沢山の人達…
あの地獄を生き延びる事が出来たのは…こなたに助けられたも同然だから………。
せめて…そこだけでも……評価してあげても良いじゃない…………。
何か………つかさ達の死も無駄にされてるようで…良い気分じゃないのよ………。」
かがみは巨人を怪獣の一種と見る世間が許せなかった。確かに怪獣を倒す名目で
数え切れない数の人の命を巻き添えにした事は許せない事である。
しかし、かがみの様に救われた命もあった。そこさえ否定されてしまう事は
つかさ達…あの事件で命を落とした人さえも否定されている様で…やるせなく…悔しかった。
確かに巨人が怪獣の一種とされ、その正体がこなただった事実はかがみ達一部の者にしか
知られなかったと言う事により、こなたの父・そうじろうに責任が擦り付けられると
言う事にならず、今もそうじろうは平和に暮らしていると言う一面もある。
だが…そこを考えても…かがみのやるせなさは変わらなかった。
妻・かなたを亡くしていたそうじろうにとって、こなたは唯一の家族であり、
とても大切にしていた…。それなのに…こなたがあんな最期を辿る事になるなんて…
かがみには…とても胸が痛かった。
「こなた…あんたも…心底悔しいでしょうに…。」
やるせなさの余り…かがみの目には涙が浮かんでいた。
激戦の地となった埼玉に…被災者の魂を慰める為に立てられた慰霊碑にはこう読めた。
『宇宙からの無作法な来訪者によって命を奪われた者達の魂ここに眠る。
だが忘れてはならない。彼らの尊い死を無駄にしてはならない。真の平和の為に。』
しかし…あの地獄をその身で体験し…大切な者を何人も亡くしたかがみには
何度読んでもそれがただの口先だけの奇麗事にしか見えなかった。
「犠牲者は何時もこうよ…文句だけは美しいけれど…。」
完
これにて完結です。
実はエピローグをどう言った形にするか地味に悩みました。
当初は埼玉に新たな怪獣が襲い、「こなたの犠牲は何だったの?」と
途方に暮れるかがみだったけど…そんなかがみの前に
RANOBEの星から来たノベトラマンが現れ…ってENDも考えてました。
また、慰霊碑の前でやるせなさを露にするかがみENDに関しても
今回書いた分とは別に「母親になったかがみが二人の子供(つかさ・こなたと命名)を
連れて慰霊碑の前に赴き、自分の体験を語るみたいなのも考えてました。
>>442 まとめ方上手だなぁ…乙
かがみの子供がこなたって名前なのはアレを思い出すな
444 :
ガンガン福岡:2008/07/17(木) 22:32:13 ID:tsXPr1Gn
>>442 大作乙、現実味おびた特撮モノに
何となく空○科○読本思い出した、懐かしい。
俺いつからいるんだろうと過去記事サルベージしたら
6が初出現だったのか…
あの頃はらきすた絵描くの初めてだったから
アニメ見ながら描いたものだったが、今では
そらでメイン4人描ける始末w
そういや、去年の今頃はまだらきすたなんてモノ
見たことも知りもしなかったな。
ttp://uproda11.2ch-library.com/src/11102803.jpg 昔の自分の絵、見ると微妙な気持ちになる。
名前の由来にされたと思うとなおさら。
>>444 その絵みてたら自分もまた絵を描きたくなった。GJ
福岡の部分?ガンガンの部分?
ガンガンの部分だろ
>>392 いやー、みゆきがこなたを炊きつけて、どれほど身体がズタボロになろうとも
戦わせるってのを予想してたんだよね。
「これは罰です」って感じにさ。
痛くても痛くても逃げられない、戦っても誰も報いやしない。
数対一でボコられようが、拷問紛いの責めを受けようが、辞める事を許されない。
みゆきが冷徹にこなたを追い込んでく、ってのを予想してた。
最後は耐えられなくなって自殺しちゃうってのを。
貴方も同じ感性の持ち主かな?
>>442 しかしこれは綺麗にまとまりましたね。
俺とは違うようだ。謝罪しますね。
それと、お疲れ様&グッジョブ。
449 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 05:44:16 ID:s8O71q5F
ラストのセリフ「犠牲者は何時も〜」ってまさか
元ネタはジャミラの話の最後?確かイデ隊員だっけ?
あと、面白かったです。
>>444 なんかすごくかわいそう・・・
こなたいじめて楽しい?
451 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 12:36:39 ID:9BucGeoU
SSってここに書き込んでもいいの?
ご覧の通りウェルカム
ありがとう。
近日中に書き込みさせてもらうよ
暇だから、勝手に書評。
・神奈川……台詞だけで状況描写を行うテクは凄い。VIP辺りでよく見られる手法だが、
何気に高度なテク。また、顔文字もユニークさを際立たせている。
ゆり描写を行わず、ひたすらこなたがウザイのも特徴。
・ガンガン福岡……スタンダードなSSを書く。心理描写能力、状況描写能力共に有している。
が、彼の凄い所は何といっても挿絵。絵が上手いだけではなく、
不自然ではない形で挿入してくる。見事に二刀を使いこなす。
・お漏らし中尉……文章能力ならこのスレ屈指。冗長にならず、簡潔になり過ぎない文章を書く。
比喩・描写・発想力全てを有している。しかし、彼のSSは基本的にグロ描写がある上に、
軽度ながらもスカトロジー趣味がある為、万人向けではない。
ただし、グロ好きには堪らない職人であるともいえる。
コテだとこんなところか。
何この人
こういうやつがいるから荒れる訳です
よく覚えておきましょう
でも間違ってはいないな
>>458 職人への評価に「正しい」とか「間違ってる」とかは存在しないよ
どんな神職人にもアンチがいるし、ヘボい職人にもファンがいたりするし
そういう「個人の感性」ってのは100人いたら100通りあるんだから、
「俺はこう思う」みたいな評価はチラシの裏にでも書くのが職人への最低限の礼儀
>「俺はこう思う」みたいな評価はチラシの裏にでも書くのが職人への最低限の礼儀
感想排斥ワロタ
>>461 いやそこ論点違うだろ
自分の作品に感想を貰ったら(文句や一言レスでも)嬉しいだろうが
自分そのものを分析されて「○○は△△だ」とか断定されて嬉しいか?
こういう話すると「書き手と読み手のどっちが偉いのか」とか
色々とキリが無い(しかも「正しい結論」が存在しない)からやめようぜ
>>455からこのレス(
>>462)までの流れは無かったことにするのが得策
絵がヘボいのにファンがいる 兵庫とかいうのがいたなww
いや、兵庫はもうそっとしといてやれよ
マジで
まあキモイ絵師が居なくなっていいもんなwww
>自分の作品に感想を貰ったら(文句や一言レスでも)嬉しいだろうが
>自分そのものを分析されて「○○は△△だ」とか断定されて嬉しいか?
あるある、この二つを混同されると本当に反応に困る
うつ☆すたやっぱりいいわ。最後の台詞がキまってる。
あの台詞、らき☆すた系の中じゃ一番好きだわ。
うつ☆すたのきりって薬を売る為に自殺サイトにいたのかな?
SSもネタ切れがそろそろくるか・・・
うつ☆すたの作者はしにました
こなた達が第二次大戦の時の兵士だったら
日本軍の捕虜になった米兵パトリシア=マーティン。
しかし、日本軍は物資不足により捕虜にまで食事を出せる余裕は無く、餓えに苦しんでおり、
さらに戦闘での負傷により足腰が立たなくなっていた。
それを見かねた日本軍衛生兵泉こなたは山からゴボウを掘って来て、色々食べやすい様に調理し、
食べさせる事でパティを餓えから救った。
「OH! ありがとデス!」
さらに立たなくなった足腰に関しても、お灸をする事によって治す事に成功した。
「OH! 東洋の医学は素晴らしいデース!」
パティは立ち上がって涙ながらに喜び、こなたに何度も礼を言った。
間も無くして戦争は日本の無条件降伏によって終了し、パティは解放された。
そして戦争裁判が行われた際、こなたもそこへ出頭させられた。
現地にはパティの姿もあり…
「木の根を食べさせられ、火あぶりまでされたデス。」
と、恩を仇で返すかのような証言をしていたのである。
「違うよ! 木の根っこじゃなくてゴボウだよ! 火あぶりじゃなくてお灸って言う治療だよ!」
如何にこなたが叫ぼうとも、敗戦国側の人間であるこなたの話が聞いてもらえるはずも無く、
裁判の結果、こなたに数十年にも及ぶ懲役が課せられた。
後にこなたは収容所内で自殺したと言われる。
>>473 こなたは女だから
兵隊になれないはず・・・
俺だったらひめゆり隊の話をするね
第二次世界大戦・・・
日本では、本土の決戦を備えて
準備をしていた。・・・
つかさ「なんで、お国のために戦わなければいけないんだろう?
戦争なんて嫌なのに・・・」
みゆき「そう言ってると、軍に捕まりますよ」
つかさ「そ、それは冗談で決まってるよ」
みゆき「冗談でも、捕まる可能性はありますよ」
軍人「こら!そこで、さぼるな!」と叱られた。
つかさ「あいかわらずに軍人は厳しい・・・」
みゆきとつかさは工場で働いていた。
すまんが、思いつくネタがない。
最悪だと思うが承知してくれ
太平洋戦争あたりに舞台を置いた場合、そうじろう(現在軸ではオタク)は、
文化の爛熟期にあたる大正ロマンの時代に青春時代を過ごしたって事だよな……
明治男や大戦期の男と違って柔軟で、(英国訛りの強い)英語も話せるっていう。
今で言う所のオタク(モボも常識人からは非難された)所とか、妙に辻褄が合うな
<捕虜収容所の鉄柵付近>
米兵「エクスキューズミー……」
そうじろう「ホワット?」
米兵「オー!ペラペーラ」
そうじろう「ペラペーラ」
米兵「センキュー!」
こなた「お父さん凄い!なんでそんなの話せるの?」
そうじろう「暫くボストンに留学したことがあってな」
憲兵「おい、そこのお前、敵国語を話すとは何事か!」
そうじろう「いけませんか」
憲兵「いかん!」
そうじろう「敵を知り己を知らば百戦危うからず、と言うでしょう?」
憲兵「……し、しかし、貴様がスパイだった場合が心配だ。付いて来てもらおう」
そうじろう「……はい」
こなた「お父さん!駄目だよ、お父さんは悪くないのに!」
そうじろう「大丈夫だよこなた、俺は無実なんだから。すぐ帰って来るさ」
で、数日後、死体になって帰ってきたそうじろうを見て首を吊るこなた
>>473 自分なら
憲兵 「お前が泉総二郎か?」
総二郎「はあ・・・」
憲兵 「早速だが、お前を逮捕する!!」
此方 「ちょっ、どうしてお父さんを逮捕するの?」
憲兵 「これを見ろ!!」
そうやって憲兵が放り出したのは、一冊の本だった、これは総二郎が書いた小説
此方 「こ、これは・・・」
憲兵 「この男は・・・日本が戦争に負けるとか言った、それだけではない、朝鮮や満州は侵略だと・・・」
翌日、女学校にて
黒井「泉は悪いやつだと思う人挙手!!」
泉 「非国民ってどんだけ〜?あはは米酢ぅ〜♪」
鏡子「このアカ!天皇陛下に失礼だと思わないの?」
美幸「生きる価値ありませんね・・・」
>>475 確かにそうじろうはモダンボーイっぽいな
大学行ってたとしたらドイツ語と英語は確実に話せそうだ
憲兵「こら貴様等、スパイだな!米国人め、引っ捕らえてやる!」
そうじろう「何を勘違いなさっているのです?」
外人「ワタシハドイツ人デスガ」
そうじろう「この方の胸に着けている鉤十字が見えませんか?」
憲兵「そ、それは失礼した!」
……
そうじろう「いやぁ、危なかった。憲兵の奴が英語すら分からないのが幸いですな」
外人(米国スパイ)「マッタク、英語ト独語ノ区別モツカナイ馬鹿デ助カリマシタ」
みたいなの想像した。結局バレてそうじろう死亡→こなた自殺とかできそう
>>476 そうじろうはそんなに馬鹿じゃないと思う
むしろこんな感じじゃね?
こなた「お父さん、なにこの箱?」
そうじろう「ああ、それは今は発表しない原稿だ」
こなた「どゆこと?」
そうじろう「お父さんは、この戦争は間違っていると思っている。それを書いた本だ」
こなた「どうして発表しないの?」
そうじろう「今発表すれば、間違いなく憲兵に捕まるだろう?」
こなた「そっか」
床下のみゆき「(いい事聞きました……これを密告すれば)」
そうじろう「それにな、戦争はもう始まっているんだ。
それが間違ってると言っても、やめるわけにはいかない。
家族を守るため、俺達は戦って勝たなきゃいけないんだよ。
赤紙が来れば……いや、来なくても俺は軍に志願する。
こなた……お前だけは、かなたのように死なせはしない!」
こなた「!!」
床下のみゆき「!!(これは……ある意味では愛国者ですね。
しかし思想はアカ……どうするべきでしょうか)」
密告する →そうじろう拷問死、こなた自殺
密告しない→そうじろう壮絶な戦死、こなた自殺
>>470 ただいま3分の2を執筆しましたのでしばらくお待ちください
完成した後推敲しますので月曜日、もしくは火曜日には投下できるかと思います
みんな、必死だね
おれなんて、
>>474を書いたけど
自殺なしで終わってしまった。
>>478 なるほど
みゆきとか、空襲で死にそう
しかしそうじろうが意外にりりしく見える
今度こそ
自殺ありで書いてみる
そうじろう「核爆弾の開発、急がせろ」
そうじろうは将軍でありながら働いていた。
が、戦争で負けた後に国際裁判で死刑と宣告された。
こなたは悲しみ・・・自殺する
こなた「ギブミーチョココロネ!ギブミーチョココロネ!」
米兵「ノー!ナッシング!チョココロネ!」こなた「オウノウ!」
こなたは自殺した。
こなた「ギブミーチョココロネ!ギブミーチョココロネ!」
米兵「オー! ジャパニーズロリータ!」
(人気の無い所に連れて行かれる)
で、色んな意味で汚されてしまったこなたは自殺。
みんなこなたの自殺ネタばっかり・・・。
つかさのビッチも忘れないでくだしあ。
昭和二十一年三月
かがみ「今から闇市に買い出しに行ってくるわ」
つかさ「へぇ〜行ってくれば〜?」
かがみ「ちょ、あんたもたまには手伝いなさいよ!」
つかさ「私、これから・・・ちょっと、ね」
かがみ「・・・また?いい加減にしなさいよ」
つかさ「でも結局私の稼ぎで食べて行けてるんじゃん。
お姉ちゃんもそうすればいいのに」
かがみ「わ、私は・・・そ、そういうのは・・・」
下級兵「Oh!! Can I fuck you ?」
つかさ「Shut,up!! I'm ONLY for officer!! Go away!!」
下級兵「So...sorry!!」
つかさ「・・・もう、私は将校以上しか相手しないんだよ」
パン☆パン 第二話「オンリーさん」
何で戦時ネタが殺到してるんだよwwwww
>>487 まあいいじゃないの
ちょうど、他のスレで飽き飽きしてたところだし
それに・・・PCが失った人も少しはいるから(ウィルスらしきもので壊れたとか・・・)
代わりに誰かが、やらなければいけない。
>>487 よく見てくれ、戦後ネタもあるからwww
米兵「オウ!のらくろの素晴らしいさを教えてくれてThank you!イズミさんはパーフェクトな人デスネ!」
こなた「えへ!照れるな〜。」
米兵「ついでにこのハラキリって何デスか?」
こなた「ハラキリはね…こうやって!こう!…ぶはっ…!」
>>491 投下しようと思ったところで
>文章がわかりやすいな
この発言はまじですか?
まじなら、どこらへんが分かりやすいですか?
後、投下しようと思ったものは後にしときます。
配達人「手紙です。」
こなた「ご苦労様です。」
こなたは手紙を見てみると
軍からの手紙だった。
あけて見ると・・・衝撃的だった。
「ソウジロウ、戦死ス」
そして、終戦
こなたは自殺する
エターナルフォースブリザード
こなたは自殺する
>>492 文章を削りすぎて抑揚が無く、キャラの特徴が読めない上に味気ない
でもまあ俺も
>>491と同意見っていうか、個人的には嫌いじゃない
今この場は読み手が書き手となっている絶好の瞬間な訳だな
>>495 ていうことは、一番短い小説なのか?
違ってたら、すまん
@つかさビッチネタ
かがみ「こなた〜! つかさがビッチになっちゃったよ〜! どうしよう〜!」
こなた「まあ落ち付いてよかがみん。そういう時はかがみも対抗してビッチになれば良いんだよ。
こうしてかがみもビッチになりました。めでたしめでたし。
@こなた自殺ネタ
忍者こなたは敵軍に捕まってしまった。
味方の忍者かがみが救出に来たが、忍者は味方に助けられる事を恥とする
考え方を持つ。当然こなたも例外では無く、かがみの目の前で自害。
駄文マジスマソorz
↑あ…IDが凄いことに…(=ω=;)
>>475 そうじろうワラタ
>そうじろう「敵を知り己を知らば百戦危うからず、と言うでしょう?」
孫子からの引用wwww敵国の兵法じゃねーかwwwww
>>471 名実共に神になったか。
みさかがの続き読みたかったんだが。
505 :
お漏らし中尉:2008/07/19(土) 23:43:07 ID:42Kg5YBz
【ハングマン 〜首吊り枯れ木の物語〜】
こんばんわ僕クはハングマン・・・
残念ながら本編には出て来ないし、姿も見えない陰みたいな存在
皆さんにとっては・・・・
文字でしか確認できない都市伝説の産物だけど
いずれ皆さんにも僕が見える時が来るかもしれないよ?
もうすぐ命が消えてしまう人間
事に現実に絶望して、自ら命を放棄しようとしてる人間にはね
見えるんだ・・・・・・
僕の役目は彼ら、彼女らの傍にいて終わりの瞬間を一緒に過ごす事・・・
ってのは建前でね
誰が僕にこんな役目を与えたのか知らないけど
僕は人が息絶える瞬間が好きなんだ
虚ろになっていく瞳、活力を奪われたその鼓動、そして失われていく生気
それが親しい人間のものならば尚のとこだ
喪失感で涙を流すこともある程だ
その瞬間が僕はたまらなく好きなんだ
え?いやいや、僕に友達なんかいないよ
じゃあなんで「親しい人間」なんていうのかだって?
ふふ、のってきたね♪
506 :
お漏らし中尉:2008/07/19(土) 23:43:26 ID:42Kg5YBz
じゃあさ、少しお話しない?
これで退屈も紛れそうだよ・・・・・・
じゃあ、誰の話をしようかな〜・・・・・・
・・・・・・・・・
え?何?どうせなら若い女の子の話がいい?
贅沢だな・・・
でも大丈夫、これから始まる話もそんな女子高生のお話なんだ
彼女が初めてここに来たのは夏だった
その時の彼女はお友達と仲良く浴衣を着付けて歩いてたんだ
かがみ、つかさ、みゆきさんって呼んでた三人と青髪の少女、泉こなた
メガネの警察官や先生って言われてる女の人との話から高校生だって事が解った
「むー・・・なかなか射的当たらないなぁ・・・・」
「だからってアンタ、店員さん狙うなんて・・・・・あ、当たったらどうするつもりだったのよ?}
「え?景品だからもって帰るに決まってるじゃんか?」
「ちょ!?こなちゃん・・・・///」
「泉さんったら・・大胆なんですね・・///」
「あんた!持ってかえって何する気なのよ!?///」
507 :
お漏らし中尉:2008/07/19(土) 23:44:03 ID:42Kg5YBz
「へへ、皆さんウブだね〜♪そんな事するわけないじゃん♪♪」
「ま、まったく・・・・・あんたはいつもそうやって・・・ぶつぶつ・・・///」
「えへへ・・・・へへ・・・・///」
「もう・・あら、恥ずかしい・・・どうしましょ・・・・///」
僕は生きる気力のある人間にjは見えないし君になってるんだ
したがって、彼女はこの時気力も充実してて活動的だった
「それとも、かがみを持って帰っちゃおうかな〜♪」
「な!?ちょっと!あんた・・・・・・・///」
「でも、お姉ちゃん女の子だよ?」
「・・・・・・・・・///」
きっと彼女は楽しかったに違いない
あの時の彼女の笑顔はとても素敵だったからね
人間ってのは色々種類があるみたいで、大きく区するなら
他人との時間と自分との時間を上手く組み合わせる人間
一人きりで過ごす事で色々発見し学ぶ人間
そして
共に過ごす人間がいる時のみ楽しみを見つけられる人間がいる
これは僕の偏見もだいぶ入ってるけど
彼女は間違いなく三番目だったんだ
何故って?
まあ、ゆっくり話していくからさ、焦らないで・・・・・
支援
509 :
お漏らし中尉:2008/07/19(土) 23:44:26 ID:42Kg5YBz
僕がいる木の下をかがみと呼ばれた女の子が怒気を帯びたような表情で走って行った
そのれに続いて・・・つかさ・・・・と呼ばれていた女の子
運動が苦手なのだろうね「お姉ちゃん!まって!」と言いながら息をあげてたよ
「泉さん・・・・・大丈夫ですか?」
「・・・・・うん・・・」
そして、みゆきさんって女の子とあの少女・・泉こなた
雨が降っているのにも関わらず、彼女達は傘も差さないでこの木の下で立ち止まった
「どういう事なのか、説明してもらえますか・・・・?」
「・・・・・・・・・・」
どうやら喧嘩をしてしまったようだ
彼女のあの悲しそうな顔を見ていると僕もその理由が凄く気になった
理由は・・・・・・なんだったと思う?
残念、解らなかったんだよね〜・・・・・・
だけど、その後みゆきさんは泉こなたに言ったんだ・・・・・・
「・・・こんな事は言いたくありませんが・・今後貴女とのお付き合いは改めさせていただきます・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・泉さん・・・・暫くの間ですから・・・・・辛抱しててくださいね・・・・」
「うん・・・・かがみんを宜しくね・・・・」
510 :
お漏らし中尉:2008/07/19(土) 23:44:50 ID:42Kg5YBz
その頃からだったんだよね
彼女の笑顔が見れなくなって・・・・
彼女がこの木の下を一人で歩くようになってきたあの頃・・・・
彼女はこの木の下を通るたびに振り返る回数が増えてきた
僕の影に気がつき始めたんだよね
そうそう、勘が良いね♪
彼女は少しずつ、今に絶望を感じてきたんだ
だから僕の存在を肌で感じたんだね
・・・・・・・・
「なんでいつもそこにいるの・・・・?」
彼女がコンタクトをとってきたのはそれから一月後だった
さすがに11月の風は厳しくってあの頃よりは厚着の彼女がそこに佇んでいた
「・・・・・・・・・・」
だけど、彼女には『まだ』僕の姿は見えないんだよね
だって僕の姿は死にたがってる人にしか見えないから、
彼女はそうじゃなかったし
まだまだ希望が有りそうな顔をしてた
511 :
お漏らし中尉:2008/07/19(土) 23:45:28 ID:42Kg5YBz
多分一時間後に続きを投下
512 :
お漏らし中尉:2008/07/19(土) 23:49:19 ID:42Kg5YBz
中尉!お久しぶりです!
wktkしながら続き待ってます!
これはwktk
復活おめ^^
やっぱり安定感があるぜ。
516 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 00:47:17 ID:qzUgVtCE
再投下開始します
517 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 00:48:18 ID:qzUgVtCE
彼女が涙を流しながらここへやって来たのは
それから4ヶ月もあとの事だった
しばらく見ない間に、彼女の顔からはすっかり希望も消えてしまって
抑揚の無い・・・・・とでも表現したくなるような表情を映してたっけ・・・・・・
へへ、通行人の読んでた小説で見た言葉なんだ♪
「・・・・・ねえ・・・・貴女でしょ?」
前よりも髪の伸びた泉こなたは僕に・・・なんだかよく解らない視線を浴びせてきた
まるで久しぶりに会う友達にでも向けるような声色に、僕は少々戸惑ったのを良く覚えてる
僕はそうだと答えると、彼女の前に出てみた
「・・・・・かがみ・・・」
え?僕は男じゃないのかだって?
そもそも僕には性別って言う概念がないんだ
だから僕って言う一人称も正解であって間違いでもある
勘の良い貴女なら解るんじゃない?
僕の姿は人によって異なるんだよね
つまり、今から死のうって人間が一番好きな人間の姿に投影されるって訳さ
だから彼女のシックスセンスは僕を柊かがみと『似た』人間を彼女の脳に投影する
『似た』っていうのはそれが本人ではなく彼女が望む形の柊かがみだって事
「かがみ・・・私ね大学合格したよ・・・・・・・」
僕は黙って微笑んで彼女を見据えた
518 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 00:48:54 ID:qzUgVtCE
彼女の中の柊かがみは何となく男性的で、それでいて温和である
どちらかと言うと感情的に思われた柊かがみ本人とは相性的で
それでいて中性的なイメージだ
「喜んでくれるんだね・・・・嬉しい・・・・」
僕が声を発しなくても、彼女は自分が想像した返事を勝手に受け止める
今のは『アンタなら受かると信じてたわよ』という想像上の言葉に対するこなたの返事だ
これから先は話すよりも僕の記憶を覗いてもらうことにするよ
さ、眼を閉じて・・・
聞こえてくるでしょ?可愛そうな女の子の声が・・・・
・・・・・・・・・
「でもね・・もう疲れちゃったよ・・・私・・」
『そう・・・・どうしたの?』
「私ね・・・・かがみと仲直りできると思ってたんだ・・・・」
『そう・・・・・』
「だからあの日、私が失敗したあの日から必死で勉強して・・・頑張ったんだよ」
『偉かったわね・・こなた』
僕は彼女から一旦目を逸らすと木陰に腰を下ろす
春だというのにホットパンツと薄いブルーのシャツという簡素なイメージのかがみは
寒空にその白肌を映す
首元から泳ぎでたストライプのネクタイはそよ風になびく事も無く垂れ下がる
519 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 00:49:32 ID:qzUgVtCE
そしていつの間にか隣に来たこなたは俯き加減で体を抱えていた
「ねえ、かがみ・・・」
『なあに?こなた・・・?』
「あのね・・・あれから私考えたんだ・・・」
『うん・・・・・』
「もし、あの時私があんな事しなかったら・・・ってさ・・・・」
『・・・・・どうにもならなかったわよ・・・きっと・・』
「・・・そうかな・・・」
『そ、悪いのはアンタじゃないもの・・だから泣かないで?』
「うん・・・・それだけ聞きたかったんだ・・それだけ・・・・」
『そう・・・それで?どうするの?』
「・・・・」
『アンタの願いには応えてあげたいけど、私がこの姿でいられるのは今だけなの・・』
「・・・・そうなんだ、残念だな・・・」
『ふふ・・・その代わり最後まで一緒にいてあげるからさ、それでいいでしょ?』
一旦悲しみを帯びたこなたの表情がパッと明るくなると「本当に!?」と歓喜の声が返って来た
数ヶ月前に見たきりのあの笑みだ
僕は胸を躍らせた
始めて会った時の彼女の笑顔はとても眩しく、そしてそれが今度は自分に向けられているからだと解った
520 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 00:50:05 ID:qzUgVtCE
僕らは月明かりの下で語り合った
二人の影は時間を経て重なり、彼女の息遣いは僕の耳元で不規則な心地よさをくれた
「ねえ、かがみ・・・・・・」
『なあに?こなた?』
「かがみは・・・・・あの時どうして私を避けたの?」
『・・・・・それはね・・・怖かったのよ・・・・』
「・・・私が・・・?」
『いいえ、何かが変わってしまうのがとても怖かったの・・・・』
「そっか・・・・そうなんだね・・・・」
『そうよ・・・・アンタは悪くないの・・・・アンタは悪くない・・・』
今まで封じ込めていたこなたの深層の部分が垣間見る
自分の奥に眠る最悪の思い出も、全て自分の正論で正当化できる特権が
この世界では存在する
そして、僕は柊かがみとしてそんな彼女を許してしまいたい衝動に駆られるのだ
僕は真っ白な両腕をこなたの首元に絡めた
彼女もそれに応えるようにしてオデコを胸に埋めてくる
「・・・・・・・かがみぃ・・・・・」
『こなた・・・・』
嗚咽にも似たその声は涙と一緒に地面に消えていった
そして、一番辛い言葉を発しなくてはいけない瞬間がやって来る
僕がその姿でいられるのは丑三つ時までなんだ
誰が決めたか解らないけどそう決まってる
多分、『草木も眠る』って辺りから来てるんだろうね・・・・・
『さ、もうすぐ私は消えちゃうから・・・・どうするのかアンタが決めて・・・』
突きつけるのは両方『YES』の選択枝
泉こなたのなかの柊かがみもやはり、『NO』を口にはしない
521 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 00:53:12 ID:qzUgVtCE
>513
お久しぶりです!
いや、そんなに喜んでもらえると嬉しいですね♪
>514
wktkしてくれて有難う!
>515
有難うございます!
久しぶりに読んでもらえて嬉しいですよ!
それでは次でおしまいです
一時間後にまた〜
よう、神。
これが天からの贈り物ってやつか。wktk
>>521 なんというか…
どう感想を言えばいいか判らない
とにかく凄い
という常套句
524 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 01:53:26 ID:qzUgVtCE
再投下開始します
525 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 01:54:03 ID:qzUgVtCE
腕の中で俯くこなたはゆっくり頷いた
月明かりが雲に隠れるまであと少し・・・・・・
僕たちはお互いの肌の感覚を確かめ合うと頬を紅潮させて照れくさそうに笑うこなたは
持ってきた鞄の中からロープを取り出す
そう、ここは首吊り枯れ木・・・・
そこでロープを手にするということ・・・・・それは・・・・
『そう・・それがアンタの答えなのね・・・』
彼女の中の柊かがみは笑顔を絶やさない
見た所、遺書などといった類のものもなく簡素な最後であろう
しかるに彼女には柊かがみの他には未練がないのだろう
そういった人間も少なからずいる
つまり、それはどれほど悲惨な現実を過ごしたのか、と言う事と比例するのだろう
こなたは僕の住処である枯れ木に登り、ロープを枝にかけている
僕が上を見上げているのに気がついたら
急に顔を赤らめてスカートから覗かせる下着を両手で隠した
「ちょ!・・上見ないで・・・・ああ!?」
『こなた!?』
526 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 01:55:03 ID:qzUgVtCE
ドスン・・・ガサガサ〜
「あ・・たたたた・・・・」
『大丈夫なの!?アンタ!?』
「え・・えへへ・・・今から死ぬ人間の心配なんて・・・可笑しいね・・・」
『・・・ふふ・・そうかもね・・・・』
僕は彼女の腕をもって立ち上がらせながら考えたっけ
さっき彼女が木から落ちた時の声は・・・本当は自分が発した声なんじゃないかって・・・なんて
昔、落ちてた雑誌で読んだことがあるんだけど
犯罪者や死刑囚に感情移入するのは監守のタブーである・・・そうだ
今から死ぬ人間には終わりが明確になった美しさがあるんじゃないだろうか?
もし、そうだとしたら僕は監守にはなれないだろうね
そう思ったんだ・・・・
尻餅の痛みから回復した彼女は、もう一度僕に抱擁をせがみ
その吐息を僕の吐息と絡ませる
紅潮を帯びた肌は木の下に立つとまるで春の実りの様に枯れ木を飾った
ゆっくりとロープの輪に華奢な少女の首がかかると
枯れ木の枝葉頭を垂れて、ギシリと笑った
527 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 01:55:39 ID:qzUgVtCE
「・・・・か・・・かがみ・・・・・ずっと・・傍にいてくれる・・・?」
『ええ・・・・いるわ』
最後の時を悟った少女は、もう一歩を踏み出す勇気を最愛の人に求める
「・・・・生まれ変わったら・・また一緒に遊んでくれる・・・・?」
『ええ・・・・・一緒に遊ぼうね・・・こなた・・・』
「今度は・・・今度はね・・・私・・・かがみと・・・」
『ええ・・可愛いこなた・・・・寂しいこなた・・・大丈夫よ、私がいるから・・・・』
私のこなた・・・大好きなこなた・・・・・
いつの間にか湧き出たこの愛情は、僕が知らないうちに大きくなって
彼女が求めるままに彼女の両手を優しく、強く握り締める
それに満足気な笑みを浮かべた彼女は瞳を閉じて・・・・・
そのまま体を枯れ木に預けた
ギシ・・・・ギシ・・・・
「あ・・・か!・・・・か・・・が・・・・び!・・・・・・があ!・・・・・・・・げ・・・」
こなたは苦しそうに声を上げ、足をバタつかせるが
その表情は決して笑みを崩そうとせず、幾度も幾度もかがみの名前を口にする
528 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 01:56:47 ID:qzUgVtCE
握られた手からは筋肉の・・いや細胞の悲鳴が伝わってくるように脈を感じ
こなたの嗚咽が断続的に聞こえ始めた頃
両足の伝う彼女の中にあった水分が地面を濡らし始めた
先程彼女が必死に隠した下着も、死に装束に選んだのであろう真っ白なワンピースも
そして、かがみと御揃いで買ったとハシャイでいたその靴も全て排泄物で汚れていく
やがて僅かなふるえを纏っただけの無気力な人形の様になった彼女
最後の瞬間に抗うようにして全細胞は主に逆らい生存に縋り付く
彼らからしてみ見れば、魂など暴君に過ぎないのかも知れない
そして、その儚い抵抗も徐々に無くなっていき
いまだ力を緩めなかった彼女の手からは寂しさも、辛さも感じられなくなってしまう
だが、そんな悲惨な光景もこなたの最後だと思えばこそ耐えられる
数分の命の葛藤を終えた頃
ミシミシ・・・・ゴ・・・グン・・・・
何かが外れた音と共に、最後の鐘が鳴り
彼女の体は動くのを止めた
『こなた・・・・・?』
中尉はどっかの会社のシナリオライター?
530 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 01:57:29 ID:qzUgVtCE
知らないうちに解けていた変身・・・・・
白い肌はいつの間にか闇に消えてしまっていた
ツバキのような声ももはや聞こえない
それでも彼女の名前を呼んだのは、
きっと僕が彼女の事を本気で好きになってしまったからだろう
彼女の亡骸がこの枯れ木に実っている内は
僕は柊かがみでいたかったんだよね・・・・
後に残ったのは僕の知らない柊かがみを愛した泉こなたの最後の姿と
さっきまで紅色の果実を実らせていた枯れ木に垂れる枯れた花
それを包む虚空の黒だけだった
正直に言えば彼女には・・・もう少し生きてて欲しかったんだよね
・・・・
へへ・・・柄にもなく涙なんか流しちゃったよ
どうだった?
これが僕と彼女のラブストーリー・・・、僕の恋愛の中では最高のものだったんだ
素敵だと思うでしょ、趣味が悪いなんて思わないでよねw
これが僕の存在価値なんだからさ
531 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 01:57:57 ID:qzUgVtCE
親しい人間の死を目の当たりにして
愛しい人の糞便を眺めて
最愛の人間に成りすまして・・・・・・
正直結構凹んでるんだよね〜
ありゃりゃ、愚痴になっちゃったね♪
え?どうしてこんな話をしたのかだって?
ふふ・・・・
彼女の遺体が運ばれる瞬間、彼女の魂の行き先を感じたんだ・・・・
彼女はまだこの近くにいるってね
それで思ったんだ
彼女に会いたいって・・彼女の傍に居たいって・・・・・・
その為には代わりがいるだろ?
そうそう・・・勘が良い君なら解るだろ?
ふふふ・・・・・・だってほら・・・君にも僕が見えてるだろ?
END
532 :
お漏らし中尉:2008/07/20(日) 02:08:51 ID:qzUgVtCE
>>522 神だなんて勿体ない、ただのお漏らし中尉ですw
楽しんでもらえれば何よりです
>>523 常套句だってそんな感想貰ったら嬉しいもんですよ!
ありがとうございます!
>>529 ただの歯牙無い学生ですよ〜
シナリオライターだなんてご大層な才能の持ち主じゃないですよw
一応、おしまいです
俺的には短編で纏めたつもりです
読んでくれた方々どうもです
楽しんでもらえたら嬉しいです!
有難うございました!!
OK、今回もちゃんともらしたな
ギシリと笑った、とか表現が上手いな〜
つかさ「今日は7月20日だからこなちゃん電車に飛び込まないと」
こな団子
|
(−ω−.)
(=ω=.)
(≡ω≡.)
|
|
かがみ「うげっ、まずそっ!」
みゆき「確かにそれはありますね」
つかさ「焼却炉に捨てちゃおうよ」
こなた「………」
こなた「ネット、やっと復帰したよ」
つかさ「こなちゃ〜ん、ネット貸して〜」
とまあ、こんな感じで・・・
お願いしたいことがあります。
>>482で書いたものをWIKIに仲間入りをしたいです。
当然、無理なことですが
出来れば、長く残したいです。
無理であれば、あきらめます。
ハ,,ハ
( ゚ω゚. ) お断りします
駄目です(^o^)
まあ、当然だろうな
あきらめよう
そんな短いのまで残してたら収拾つかないだろ。諦めろ。
こなきもシリーズはわりとすごいと思う
>>542 確かにこなきもシリーズは面白い。
>>482だけを保存するのはさすがに無茶があるけど、
戦中らき☆すたシリーズとしてこなきも同様の保存をするなら、
それはそれでいいかもしれないよ。
>>482の人って誰?
上で分かりやすいとか言われてるけど、ぶっちゃけ誰の事か確定しづらい。
ゲーオタフォースの人か?
てかお前等名無しSSの確定成功率高すぎだろw
>>544 元々、コテを付けてやってたけど
いつの間にか、スルーされるようになったので
やめました。
さんくす、把握した。
こなきもシリーズは一人のクズによって潰されたな
ただブームが去っただけじゃんよww
>>547 今更だけど、その一人ってあのハッカー?
↑PCを休ませるたび、IDが変わってしまう
なんでだろうな?(31hhmRpD)
551 :
SF655:2008/07/20(日) 18:48:12 ID:OwxhODbb
宣言しときながら、投下できなかった。
続きは夜中にでも。
お察しの通り好きしょを元にSS書いたんだけどぜんぜん長くなかった。
552 :
ガンガン福岡:2008/07/20(日) 19:35:55 ID:HERv6LK4
こなきもネタ便乗。大阪氏ごめんね
「つかさ、やっぱりつかさは生きなよ」
「どうして?どうせ一緒になれないなら、あの世で二人…」
夏だというのに、屋上に吹く風は何処か冷たい。
それでも、夕陽は夏らしく真っ赤に燃えている。
「ほら、つかさは綺麗じゃないんでしょ?
どんなに醜くても、無様な姿になっても生き続けるんでしょ?」
「そういえば言ってたね、そんな事」
つかさはこなたの手を離すと、夕陽に背を向けた。
夕陽の色を反映して赤く染まった屋上を、フェンス越しに見つめる。
「でもね、こなちゃんのほうがもっと気持ち悪いよ」
「私は純粋過ぎるんじゃなかった?」
「あの時の私は、薬に手を出してたから…」
震えそうになる声を抑えながら、つかさは抑揚なく言葉を返す。
「まぁでも、確かに私の方が気持ち悪くなるんだけどね。
この高さから飛んだら、内臓とか色々出ちゃうだろうし。
だからね、つかさ。私よりも綺麗でいたかったら、一人でも生き抜いてね」
こなたの声も抑揚が感じられなかった。やはり震えそうな声を抑えているのだろうか。
「 」
最後の言葉をこなたは呟くと、空目がけて跳躍した。
背中合わせのつかさにも、風を切る音でそれが分かった。
一拍置いて、熟したトマトを落としたような音が、屋上のつかさの耳にも届いた。
「確かに、ここから飛び降りたら気持ち悪い状態になるよね。でもね」
「きっと、こなちゃんの潰れ方の方がもっと気持ち悪いよ。ほら」
つかさは後ろに身体を傾ける。霞む視野の中でも、視界が反転していくのが分かった。
『愛してるよ』こなたが最後に呟いた言葉が、落下中のつかさの脳内でリフレインしつづける。
走馬灯さえ出現させないほどに、こなたの言葉はつかさの心を穿っていた。
つかさ、来ちゃ駄目って言ったじゃん。生きるんじゃなかったの?
こなちゃんが寂しがると思って。一緒に居てあげるね
別につかさみたいな気持ち悪い人に一緒に居て欲しくないよ
あはは、それがツンデレってやつなのかな。それとね
なに?
こなちゃんの方がもっと気持ち悪いよ
酷いよ、つかさ。先に言ったの私だけどさ
でも、気持ち悪い所も含めて好きだよ。どうせ私は綺麗じゃないから
>>502 俺も最初はそう思った
けど中国も大東亜共栄圏の一部だから公には敵国扱いではなかった
っていうのが当時の日本の認識なんじゃないか?
確証無い上にスレ違いでごめん
再び戦時ネタ
中国
そうじろう「例のは?」
M「これだ・・・見つかるなよ」
そうじろう「謝謝、気をつけるよ」
パッ
そうじろう「うっ」
軍「スパイ容疑で逮捕する!」
そうじろうは軍に捕まり、死刑される
日本にいるこなたは悲しみ・・・自殺する
>>556 しつこい
ネタやるのは1回だけにしとけ、もうお呼びじゃない
>>557 了解
違うネタ変えとくよ
戦時ネタは終了
561 :
ヤク中大分:2008/07/20(日) 22:29:47 ID:qr1NOeEG
564 :
お漏らし中尉:2008/07/21(月) 00:27:16 ID:YrpZ9Rmy
>>552 ガンガン氏いつも有難うございます!
ハングマンはなかなか良い仕事ですよ!w
>>561 神過ぎる。
これがうつすたのアナザーエンドか。
>>562 ドンワラタw
こなたの正体がばれて罵られる場面も見てみたいな。
つかさアルバイトの人は今日は来るのかな。
>>566 呼んだ?
それにしても、レベルの高いSSやイラストばかりですね。
ビッチSSを投下するのに、どうも気が引けてしまう・・・www
取り敢えず規制食らうまで連投してみます。
『つかさのアルバイトIV - 7』
りゅうじくん は、死んじゃった。
私に暴行を加えて逃げ出した一週間後の明け方、
東京湾に浮かぶ死体が長距離フェリーの乗客に発見されたんだって。
りゅうじくん の部屋からは遺書が見つかったんだって。
そこには私を含む多くの人への謝罪と辞世の言葉が遺されてて、
警察では りゅうじくん の死は自殺として処理されたんだ。
日本では1年間に多くの人が自殺してて大半はニュースにもならないけど、
その全部が本当に自殺なのかは分からない。
りゅうじくん の自殺にも不審なところは沢山あった。
それどころか、りゅうじくん の死が自殺であることを裏付ける根拠は
遺書以外に何も無いらしい、そんな話も耳にした。
でも有名な映画監督の時と違って、
りゅうじくん の不審死の真実を知りたがる人は誰もいなかった。
それは、りゅうじくん の彼女だった私もそうだった。
あんなに大好きな りゅうじくん だったけど、
私は彼の死を聞いて、どこかホッとしていた。
「つかさ ちゃん、身体は大丈夫かい?」
「・・・あ、監督、久しぶりです。あともう少しで完治するそうです」
松葉杖をつきながら りゅうじくん の葬儀を後にした私に声をかけたのは、
私のビデオの大半を手がけてくれた、あのヒゲの監督だった。
「これから、ちょっと一杯どうだ?傷に響かない程度に・・・」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
>>567 辛口のハイボールで喉を潤す。
入院してからアルコールはNGだったから、
久しぶりのお酒は私の身体に染み渡った。
「あのな、つかさちゃん、ひとつ謝らないといけないことがあるんだ」
「・・・え?」
「俺な、友達と飲んでる時に、
つかさちゃん のことをちょっとだけ口にしちまったんだ。
そいつが、つかさちゃん の彼氏がクスリやってるんじゃないかと勘づいてな」
若いときは随分悪いことをして来たらしい監督は、
今でもその筋との繋がりが少なからずあるらしく、
程なく、りゅうじくん が組で禁じられているクスリに手を出していたこと、
そして組のお金をクスリの為に使い込んだということが発覚したという。
組は りゅうじくん に落とし前をつけさせたらしいけど、
逆上した彼はさらに組の事務所を荒らし、
その足で入院中の私のところへ来たらしい。
長いことケミカルドラッグ漬けになっていた彼の精神状態は、
コールドターキーも相まって完全に常軌を逸していたんだって。
「すまんな、俺の口が軽くなけりゃこんなことにならなかったのに」
「いいんです。騙されてたのは私なんだし・・・」
「いや、本当ならば俺は最初に仕事の面接をしたときに、
ちゃんとしたアドバイスをするべきだったんだ」
そう言うと監督は、もう一度私に深々と頭を下げた。
「か、監督、やめてください。もういいんです、終わったことなんで・・・」
「そうか・・・それでな、今後の撮影のことなんだが、
全部キャンセルしていいぞ」
「・・・え?・・・でも、借金は・・・」
「気にするな、あとこれが給料だ」
監督が私の前置いた菓子箱の蓋を開けて驚いた。
箱の中に入っていたのは5つの札束だった。
「・・・!こんなに!! で、でも、これじゃあ・・・」
「気にするな。りゅうじ のいた組が慰謝料としてよこした金だから。
あ、この金については確定申告はするなよ?」
ずっと暗い表情だった監督は、ここで始めて不適な笑みを見せた。
どうやら監督は今でも相当裏社会に顔が利くみたい。
>>568 「つかさちゃん、この金を受け取って、表の世界に帰りなさい。
そして今回の傷をしっかり埋め合わせて・・・」
「・・・」
「どうしたんだ?」
「・・・私、AVの仕事続けてもいいですか?」
「・・・!」
今度は監督が驚く番だった。
「監督、私にキカタンの仕事、よく薦めてくれてましたよね?」
「あ、ああ。正直、つかさちゃん がキカタンデビューしたら、
今までのどんな女優よりも大物としてプロデュースする自信はあった。
でも今となってはな・・・」
「このまま女優を辞めたら、私一生後悔すると思う」
「・・・つかさちゃん・・・」
「私、末っ子で勉強もできなくて、ずっと人の後ろ歩いて来た、
でもこの仕事なら、やっていけるって・・・」
「・・・今までとは色々変わるぞ。後悔しないか?」
「今辞めても後悔すると思います」
「分かった。やるからには全力で大物にしてやるぞ」
今考えると、私は随分若かったと思う。
でも、私はもう、馬鹿ではなかった。
>>569 ◆◆◆◆◆
あれからもうすぐ2年経つんだなぁ・・・。
『チリリリリン・・・チリリリリン・・・』
天井で回るシーリングファンを眺めながら昔のことを考えていた私を
電話の着信音が現実に引き戻す。
「あれ、まつりお姉ちゃん?珍しいな・・・もしもし?お姉ちゃん?どうしたの」
『つかさ?あのね、さっきコンビニで週刊プレイボーイ買ったんだけどね?』
ついに、この日が来た。
監督と話したあの日から予想はできていたことだけど・・・。
ともあれ、電話して来たのが まつりお姉ちゃん でよかった。
電話の向こうで まつりお姉ちゃん が域を深く吸い込む音が聞こえる。
馬鹿だなぁ、せめて馬鹿なりに頭の中くらいまとめて電話すればいいのに。
面倒になった私は先に主導権を握ることにする。
会話でも せっくす でも、下手くそを相手にするときは
主導権を握るに限るんだよ。でないと、めんどくさいもんね。
◆◆◆◆◆
相手は末っ子の つかさ だ、何を怯えてるんだ、柊まつり!
そう自分に言い聞かせても言葉が続かない。
ようやく口を開こうとしたそのとき、受話器から つかさ の言葉が舞い込む。
『お姉ちゃん、私かわいかったでしょ』
「な、何言ってるのっ!あんな写真雑誌に載せて!!」
『で、お姉ちゃん?私の仕事に文句でもあるの?』
「当たり前じゃない!お父さんやお母さんにバレたらどうす・・・」
『で、バラしたの?』
「ば、バラす気はないけど・・・」
『相変わらずルーズだね。
かがみお姉ちゃんは、私のことバラしてやるって息巻いてたよ』
「・・・!? か、かがみは知ってたの?」
『そうだよ。まぁ口止めしてたんだけどね』
>>570 私の中で色々な点が線を結び始めた。
年末の、どこかそわそわしていた かがみ。
成人式の前に挙動不審なことをして、家を飛び出した かがみ。
あの子はあのとき、全部知ってたんだ・・・。
でも何故、かがみ はそのことを自分の胸の中に仕舞い込んだんだろう・・・。
私の頭の中を、何か黒いものがよぎる。
口止め・・・つかさ は口止めって言ったよね・・・
◆◆◆◆◆
『・・・口止めってどういうことよ?』
「さぁね、まぁ まつり お姉ちゃんには関係ないじゃん。
だってお父さんたちに話すつもりはないんだよね?」
『ま、まぁ・・・』
私は まつり お姉ちゃんに対して強く出てみた。
そもそも短大を卒業して経済的に両親に依存しなくなった今、
別にこの仕事のことがバレたって全然問題はないんだよね。
でももう少し、この まつり お姉ちゃんとの駆け引きを楽しむのも悪く無い。
散々威張り散らして来た姉の出鼻を挫くには、いい機会だと思うよ。
『・・・い、言わないわよ。うん、絶対言わないわよ・・・』
「・・・アハハ、アハハハハ、予想通りだ」
『な、何がよっ!?』
「ううん、まつり お姉ちゃんは、
かがみ お姉ちゃんに依存してるんだなぁって」
>>572 ◆◆◆◆◆
私は電話越しの つかさ に翻弄されていた。
少なくとも、電話をかけたときの余裕は無くなっていた。
”つかさ は かがみ を黙らせた―”
その事実が私の心にのしかかって来る。
かがみ はパッと見は いのり姉さん に似ていたけれども、
性格は私と似ていたし、そのお陰でよく激突していた。
ただ、かがみ は私と違って成績も良かったし、
内心私は かがみ のことを尊敬していたし、信頼していたし、
そして、兄弟の中でも強い絆を感じていた。
そのことをいきなり指摘した つかさ に、私は完全にたじろいでいた。
電話越しの末の妹が、怖い。
「わ、私は、だ、黙っとくわよ・・・だから・・・」
『私ね、かがみ お姉ちゃんも まつり お姉ちゃんも、よく似てると思うよ。
2人ともね、偉そうな態度ばっかり取るけど、結局ダメなんだよ』
「・・・」
もう、何も言い返せない。
やっぱダメだなぁ。
30分ほど投下中断します。
>>574 まつりんがどう対応するか期待。
楽しみにしとるよ〜。
りうじアワレwwwww
了解クライマックス!
アルバイトやばい
既に投下したところ見直すと、推敲メチャクチャ・・・オワタwww
>>573 ◆◆◆◆◆
電話越しのお姉ちゃんは完全に沈黙した。
普段は威勢がいいけど、所詮こんなもんだよね。
私は言葉を紡ぐ。
「中途半端に真面目で、もうすぐ21なのに彼氏もいない かがみ お姉ちゃん。
中途半端に不真面目で、どんどん股が緩くなる一方の まつり お姉ちゃん。
私はよく分かるよ、2人ともダメなんだよ」
『・・・つ、つかさ・・・』
電話越しの まつり お姉ちゃんの声は、聞いたことがないくらい弱々しい。
私は まつり お姉ちゃんを完全に屈服させるつもりだった。
ギャラはそれなりだったし短大も無事に卒業してたから、
私はパブNGを解禁して週プレのインタビューに応じたけど、
でも、親バレしないに越したことはないと思う。
その防波堤に、まつり お姉ちゃんがなってくれれば都合はいい。
「お姉ちゃんが大学時代、彼氏を取っ替え引っ替えだったって知ったら、
お父さんやお母さんはなんて言うかなぁ。
うちは古風だから、最悪勘当かも・・・アハハ」
『・・・や、やめてよ、つかさ』
「ふぅん、どうしようかなぁ・・・」
まつり お姉ちゃんが冷静さを保っていたら、
大学時代の少し派手だった異性関係なんて、
AV女優業の前では大した問題でないことに気付いてたと思う。
でも『かがみ お姉ちゃん』という精神的な後ろ盾を失った今、
まつり お姉ちゃんは、かなり追いつめられてる。
もう少しで、堕ちるかな。
>>578 ◆◆◆◆◆
私の頭の中に、大学時代の異性関係がフラッシュバックしてくる。
初めてベッドを一緒にした彼、
ゼミの飲み会で一緒だった彼、
夏の箱根に一緒に出かけた彼、
みんな、数ヶ月ともたなかった。
女友達の交友関係は広かったけど、私は男性関係は不器用だった。
"彼ら"と別れる度に私は、次の彼氏を闇雲に求めた。
心に空いた穴を埋めて欲しくて、私は異性を追い求め続けていた。
でも、そのことは家族には知られていなかった筈なのに・・・。
つかさ にトラウマを掘り起こされた私は激しく混乱していた。
『ね、お姉ちゃん、お願いがあるんだ。聞いてくれるよね?』
「・・・な、何よ?」
『あのね、お姉ちゃんがいくらバラさなくてもさ、私のことバレると思わない?』
「そ、それは・・・」
『そうなるとめんどくさいんだよね、
お姉ちゃん、他の家族にバレない様に何とかして欲しいんだ』
「・・・む、無茶よ・・・」
『断ってもいいのかな?だって私のお姉ちゃんなんだよ?』
「・・・わ、わかっ・・・」
<<ピーッ ピーッ ピーッ>>
不意に耳元に電子音が流れ、妹との会話は途切れた。
◆◆◆◆◆
急に切れた電話、どうしたんだろう?
私は まつり お姉ちゃんに電話をかけ直す。
『こちらはNTTドコモです。
おかけになった電話は電波の届かないところにあるか、電源が・・・』
「電池切れかな、電源切ったのかな・・・」
どちらにしても肝心なところで、会話は途切れちゃった。
もう少しで まつり お姉ちゃんを落とせたのに、ちょっと残念。
玄関の黒電話にかけ直そうかとも思ったけど、
お父さんやお母さんが出て来るとまた、厄介なことになる。
どちらにしても、まつり お姉ちゃんを使った親バレ阻止は失敗したっぽい。
でも、親バレは週プレ取材時に元々覚悟してたことだけどね。
「・・・諦めも肝心かな?」
>>579 1つのことに囚われずに、色んなことを割り切って来たから、
私はここまで上り詰めることができた。
ソファから身を起こし、窓を開けてベランダに出た。
遥か眼下でクルマのライトが流れて行く。
東京はこの時間になっても眠らない、
でも、その雑音もこの高さまでは届いて来ない。
「お父さん、私を勘当するかなぁ・・・
取り敢えず、もう巫女の恰好することはないかもなぁ」
都心の高層マンションの生活に慣れた私だけど、
もう玄関を跨ぐことがないかもしれない鷹宮の実家が、
ちょっとだけ懐かしくなって、
そして、私は家族を失う事実に、やっぱりちょっとだけ寂しくなった。
「・・・そうだ、お姉ちゃんに会いに行こうかな。
京都までの道のりなら、いい慣らし運転になるよ」
私は折角手に入れたけどなかなか乗る機会がない"シルバー君"で、
この連休にお姉ちゃんのところまで行く計画を立て始めた。
◆◆◆◆◆
突然の電子音に驚いてケータイの画面を見ると、
画面で NO BATTERY の文字が赤く光っていて、
しばらくしたらその表示も消えて、液晶は真っ暗になった。
「電池、切れ、か・・・」
私はそのケータイをすぐに充電する気になれなかった。
これ以上、つかさ と会話を続けるのが怖かった。
いや、私はこのときまだ怯えていた。
「つかさ が家の電話に電話して来たらどうしよう・・・」
しかし、何分待っても聞き慣れたベルの音は聞こえて来なかった。
「ちょっと、まつり?どうかしたの?」
ドア越しの いのり 姉さんの言葉で我に帰る。
「ちょっと、入るわよ。
お酒開けずに、下で待ってるのに、全然降りて来ないじゃない。
一体何を・・・って、まつり!!どうしたの!?」
私はよっぽど酷い顔をしていたのだろう。
私の隣で姉さんは暫く立ち尽くしていた。
「な、何でも無いわよ。ちょっと疲れただけよ」
「・・・そんな風には見えないけど・・・」
「そ、それより、飲もう、飲もう!!」
「ちょっと、まつり・・・!?」
>>580 居間に降りた私は棚に入っている日本酒を引っ張りだす。
お父さんが地鎮祭のお礼に貰った、高そうなヤツだけど、
身体を壊したお父さんはどうせ殆どお酒は飲まないから、
棚の中に入ったままになっていた。
「ちょっと、それ開けちゃうの?」
「いいから、いいから。今夜は酔いたいのよ!かんぱーい!!」
「か、乾杯・・・」
「・・・はぁ〜、これ美味しいわね。さすが純米大吟醸!」
「・・・もう少しゆっくり飲んだら?」
得体の知れない妹の影から、
そして大学時代のトラウマから逃れたい一心で、
私はひたすら冷や酒を煽った。
「ま、まつり、ペース早いわよ!ちょ、ちょっと・・・」
姉さんの言葉はもう耳に入らない。
お酒には強い私だけど、
過度のペースで流れ込んで来るアルコールは、
早くも私の視界を意識を犯し始めていた。
・・・なんとでもなれ、どうせ私は汚れきったダメな女だ。
私を劣情に苛みながら、夜は更けて行く―。
今回ここまで。
>>571 ありがとう。
>>575 まつり姉さん の対応、期待外れだったらすんません。
>>576 30分以上中断してました。酷いもんです。
>>577 今回、推敲不足で色々とヤバいです。
今作もまとまりに欠けてしまいました。
まつり姉さんの設定がフリーダムなことになってますが、許してください。
次回は『つかさのアルバイト V』になります。
感動的な自殺SSばっかりの中でのビッチなんですが、
もう暫くお付き合い頂ければ幸いです。
379 :名無しさん@九周年:2008/07/02(水) 09:15:47 ID:xpg5hXaX0
AV見ると抜いた後、
あぁこの子にもランドセルしょって学校行ってた頃があったんだろうなぁとか
お父さんやお母さんや兄弟達とディズニーランドでご飯食べたりしてたんだろうなぁ
お父さんとお母さんは娘がこんな風に(プレイ内容)なってしまっているところを見たらどう思うのかな
なんて思って悲しくなる。。
422 :名無しさん@九周年:2008/07/02(水) 10:32:22 ID:qB6KXXm+0
>>379 わかるなそれ
電マをクリにあてがわれて
ケツ穴ひくつかせながら
白目向いて
潮吹かされてる姿を
全世界に発信されちゃってる「この子」にも
ガッコの帰りに寄り道して駄菓子買い食いして友達とケラケラ笑いあったり
デパートで迷子になって心細くてワンワン泣いてるところを店員のおばちゃんに慰められたり
清里でソフトクリーム食べたとき一口目でボトっと落としてしまってべそかいたりとか
そういう子供時代があったんだろうなーと考えてしまう
>>582 乙。
つかさ策士だな。これで姉妹全員攻略しちゃったのかw
この話結構好きだから今後も続くとなると楽しみだね。
泉家との今後の絡みも少し気になるな。
再びネタを変えて投下
ピンポーン
そうじろう「はーい」
がちゃ
警察「警察だ!お前を逮捕する!」
警察が殺人容疑で逮捕されて
そうじろうは死刑となって死んだ。
こなたは悲しみ・・・自殺する。
警察の自作自演笑ったww
何かが失敗したような・・・
>警察が
じゃなくて
>そうじろうは
にすればよかったのかな?
>>565 なんだ野郎か
詰められてて読みづらいはずだ
次のネタ投下
そうじろう「暇だな〜」
「サク」
そうじろう「うっ」
そうじろうは倒れる
犯人は・・・つかさだった。
自分で通報して、自首した。
こなたは悲しみ・・・自殺する
やっぱり、俺は短い話を作るのが向いてるみたいだな
>>589 そこからもう少し肉付けしていくだけで
だいぶよくなると思うよ。
例えば最初のそうじろうの台詞をつかさとの肉体関係を匂わせる物にするとか
つかさの異常性を示す物にするだけでも違ってくると思うよ。
頑張ってね。
>>589の作品や言動を見るに
ハヤテだとしか思えないが
だからって否定するつもりはない
とりあえずハヤテの成長に期待
>>589 あんまりにも簡潔すぎるんだが、読んでみるとオイオイって感じの
この(´・ω・`)ションボリ感がまたなんともいえないように思える
今後の成長に期待、だな
>>592 期待を裏切らないようにがんばります!
ついでにネタ投下
こなた「つかさ、ゲームしようよ」
つかさ「ごめん用事があるの」
と言って、つかさは出かけた。
いつもなら、こなたはゲームをするが・・・
そうじろう「つかさ!遅いぞ!」
つかさ「ごめん・・・こなたから離れるのに時間掛かっちゃって・・・」
そうじろう「まあいい、例のは用意したんだろうね?」
つかさ「うん、言われたことはちゃんと持ってきたよ」
そうじろう「それだ・・・このお金は分かってるだろうね」
つかさ「はい、そのお金は借金を返すためのお金です。」
そうじろう「よろしい、さっさっと帰りなさい」
そういわれた後、つかさは去っていった。
こなた卒業したんだよなww
タッタッタ
そうじろう「うん?まだ帰っていなかったのか?」
サク
そうじろう「うっ」
そうじろうは倒れ、必死に顔を見た。
そうじろう「こ・・・な・・・た・・・
お前か・・・」
ガク
そう犯人はこなただ
翌日、こなたは自殺して
つかさは今も1人で暮らしているのだ
この作品、もうだめかも
どこかに失敗してしまった。
>>592-594 徹底スルーからの方針転換に吹いたw
事実上今7、8人でSS回してるっぽいしな
長編師も多いから、投下されない日も多くなりがち
ハヤテ君に頑張ってもらわないと、過疎が酷い事になるか
一人で回してるビッチスレからみればまだ贅沢な方か
>>600 君まで期待された・・・
こうなったら、何が何でも認めるまでやろうじゃないか!
後、
>>598と
>>599を書いたんだが
この時間でも感想がない・・・
もしかして、無視されたのか?
調査
復活を果たしたからコテを付けようかなと思ってるが
無視される恐れがあるので付けれない。
そこで、付けたほうがいいのか念のために聞きたい。
ご協力願います。
>>600 まぁコテも外してるしね。
荒らしてるわけでもないし。
NGに指定したいから付けてちょーだい
ネタ投下
つかさ「こなちゃん、話ってな〜に?」
こなた「うん、一緒に自殺しようよ」
つかさ「うん、いいよ」
二人とも自殺した。
全部、素でやってるんだとしたら俺はハヤテ君が怖いw
「お父さん…私名前、戻してみようと思うんだけど…」
「戻すって…お前それが原因で中学の時に…」
「大丈夫!もうイジメられないよ。友達も出来たしね」
「柊さん達の事かい?」
「うん!この間もね、一緒にカラオケ言ったんだ〜」
「そうか…上手くいってるんだな」
「うん!私、明日から名前戻してみるね」
「まさか泉さんがあのうんこなただったなんて…」
「こなちゃん私達の事騙したね!うんこなたの癖に!」
「明日からうんこなたは無視よ、無視!」
こなたは悲しみ…自殺した
>>606 俺も同じくネタ作った。
「誘いで自殺する」
こなた「つかさ〜ゲームしようよ」
つかさ「・・・」
こなた「ねえ〜聞いてるの?」
つかさ「・・・」
つかさは無視されていて
こなたは自殺する
>>604 つかさ「くだらねーこと書くんじゃねえよカス」
>>608 「1人で自殺」
つかさ「ねえねえ、自殺ごっこしようよ」
こなた「うん、いいよ」
つかさ「じゃあ、椅子とひも、用意したから
はじめようよ」
そして、こなたは自殺した。
つかさは黒い役だったので
今度はこんな感じに書いてみたんですが
それでもくだらないですか?
後、もうご飯なので続きは
食べた後に書きます。
認めるまで必死に投下します。
いいかみんな?
徹底的にスルーだぞ
>>606 みゆき「わたし最近いろんな人のあだ名を考えることが好きなのですよ。」
こなた「へええじゃああたしのあだ名は?」
みゆき「そうですねぇ…うんこなた!はどうでしょう」
こなた「みゆきさん…」
かがみ「面白いことやってるねー」
つかさ「どんだけー」
みゆき「あら、柊さんもあだ名考えたのですよ?」
かがみ「へえー何だよ」
みゆき「保湿ティッシュなんてどうですか?」
つかさ「わたしは?」
みゆき「つんつんつかさなんてどうでしょう」
つかさ「べ…別にうれしくなんかないんだからね!」
>>610に負けるか!
徹底的にスルーなら
こっちは徹底的に投下
こなた「ばかだね〜レスを消費するなんて
直接にやめるように言えばいいのに〜」
つかさ「こなちゃ〜んPC貸してえ〜」
ご飯食い終わりました。
認めるまで戦います。
第一弾ネタ投下
こなた「・・・例物はある?」
売人「あるよ。ただし、値段は高くするが
払えるんだろうな」
こなた「うん、高くついてもいいよ
私は楽にしたいから」
売人「そうか・・・まあいい、ほらよ」
こなたは謎の場所から離れて
家に向かった。
しかし、家につくと・・・警官がいた。
警官「警察署に来てもらおう」
こなた「うん、いいよ
ただし、生きていたらね」
こなたは売人から買った薬を飲み込んだ。
こなた「うっ」
こなたはガクッとした。
翌日
こなたは目覚めた。
そこにはかがみん、つかさ、みゆきがいた。
続く
「こなたぁ、こなたぁ!」
鼻水まで垂らして泣きじゃくるかがみに私は重い口を開く
「かがみん、私はもうこの世に生きてるわけにはいかないんだよ
他人に殺されるくらいなら、自分で死んだ方がまだ心地がいいってものなんだよ」
「でも…でも…!」
こなたはかがみの口をそっと押える
「もう何も言わないで。私を信じて?きっと、また逢えるから…」
そういうこなたの眼にも涙が浮かんでいた
バタン!
勢いよく開けられるドアに二人は振り向く
「じゃ、かがみん…もう時間ないし、逝くね」
「こなた…待って」
再び振り向くこなたに、かがみはその小柄な身体を抱きしめて唇を重ねた
「大好き、こなた」
「え、かがみん…?」
そして、こなたとかがみは共に屋上から姿を消した
「くそっ…殺し損ねた!」
黒いスーツに黒い帽子を被った男が屋上から下を見下ろす
眼下には、鮮血の飛沫とこなたとかがみ、
二人が抱き合って唇を重ねる姿が其処に在った
>>613からの続き
みゆき「なぜ、話してくれなかったんですか?」
こなた「え?何のこと?」
かがみん「そうじろうを殺したことよ!」
こなた「うん、そうじろうを殺したのは
私が麻薬を飲んでたことがばれて
殺すしかなかったの」
つかさ「麻薬を吸ったことだけで殺すなんて
ひどすぎるよ!」
こなた「私はもう疲れました。
もういっそ、死にたいと思ったの・・・」
その後、こなたは精神科に入院した。
これで終わりです。
長いことを考えると大変です。
忍耐力をつける練習をしているスレはここですか?
>>616 正確で言えば
俺はスルー集団と戦い
スルー集団は耐える
まさに限界的な戦い
練習とは呼ばないよ
第二弾投下
そうじろう「例物のは?」
情報者「これだ・・・見つかるなよ」
そうじろうは例物をもって外に出た・・・しかし
「パッ」
そうじろう「うっ」
「警察だ!そうじろう逮捕する!」
そうじろうは警察に捕まり、死刑された。
こなたは悲しみ・・・自殺する。
619 :
SF655:2008/07/21(月) 21:07:32 ID:E7ohax1n
やっぱりダメだ・・・挫折した。
他作品からのパロディものは、ボクにはかけない。
自分のオリジナルじゃないと無理だ;;
END OF THE WORLD以降の作品はすべてパロディで・・・全部挫折してる。
ちゃんと自分のオリジナルを書くよ・・・。
スルー集団に負けそうだな
支持を得れば勝ちだが
期限付きもある。
10時まで支持を得ることが出来なければ
負けとなってしまう。
今、考えてるが
支持得れそうな話がない。
第三弾
これで、本日の最後のネタです。
こなたはPCをやっていた。
こなた「は〜だめだ、支持を得る自信作を書くことが出来ない」
そう、こなたは自殺小説をがんばって書いていました。
しかし
こなた「そうだ、いっそのこと
自分で自殺してしまおう」
そして・・・自殺する
つかさもかがみんもみゆきも自殺した。
その後、WIKIに乗ることはなかった・・・
終わり
NGして見えないと思うけど、また金曜日に会おう
空気を読まずに
>>595で予告した
こなたがイジメとは違う方向で追い詰められて…
と言うSSの序盤部分が出来上がったので投下します。
今回は先に書いたゲオータエアフォースやオタトラガールよりは
現実的な話なのでは?と個人的に思います。
陵桜学園のグランドで今日も一つのクラスで体育の授業が行われていた。
進学高とは言え陵桜学園にも運動部は沢山あるし、部員もやはり多い。
それ故に体育の授業では運動部員の活躍が…見れるわけでは無かった。
何故ならば、普段から部活をしているワケでも無いのに、各運動部員も
驚く程の運動能力を持った者が一人いたからである。
彼女の名は泉こなた。陵桜学園の制服さえ着ていなければ小学生と勘違いされても
不思議では無い小柄で年齢不相応に幼い体躯を持ち、なおかつ陵桜…いや…
埼玉県…関東全体でも類を見ないと思われる程のアニメ・漫画・ゲームオタク少女である。
普通ならイジメの対象になりそうな彼女ではあったが、そうならない理由があった。
それは、極めて高い運動能力を持っていると言う点である。
特にこなたは、普段から別にスポーツをやっているワケでも無く、漫画読んだり
アニメ見たりゲームやったりしているだけなのにも関わらず、体育の授業では
凄まじい運動能力を見せ付けた。運動をやっている者ならば、そんな彼女の事を
こう呼ぶであろう。「天才」と!
しかし、高校スポーツ界における泉こなたの知名度は無いに等しい。何故ならば…
「そんなに運動出来るのにどうして運動部に入らないの?」
「だってゴールデンタイムのアニメが見れないじゃん。」
これこそ、こなたの天才的な運動能力が表沙汰にならず、埋もれる原因であった。
確かに運動能力に関して天才的であるが、彼女自身は運動は好きではないインドア派なのである。
だからこなたは部活をせず、今日も授業が終われば直ぐに帰宅し、漫画を読み、アニメを見て、
ゲームをやって過ごしていた。
だが…そんな彼女を影ながら狙う者達がいた。それは陵桜の各運動部であった。
こなたの極めて高い運動能力は彼らにとって巨大なダイアモンドも同然であり、
何とかしてこなたを自分の部に引き入れたかった。こなたはもう三年で、
今更入部した所で直ぐに引退なのだが、こなたの運動能力ならば直ぐに身に付けて
即戦力になる事も無理な話では無いと彼等は考えていた。
そして…翌日…第一の刺客がこなたへ迫っていた。
作詞 : 俺
補作詞 : 俺
作曲・編曲 : ポニョの歌を作った人
歌 : このスレのみんな
こーな こーな こな かなたの子
アホ毛揺らしやってきた
こーな こーな こな ウザいんだ
変なお口の女の子
くーびつり ぶらーんぶらん
逝っちまいな 死んじまえ!
カーチカチ カッター
手首に当てて 自殺させよ!
こなたを殴ると 心がおどるよ
パーカ死ねガッゴッ! パーカ死ねガッゴッ!
自殺が大好き こなた死ね!
こーな こーな こな オタクの子
ウザい糞虫早く死ね
こーな こーな こな ウザいんだ
ムカつくツラの女の子
くーびつり させたい
こなた殺したい 自殺させよ!
死ーね死ね 見てみよう
あの子もきっと見ている
自殺させると こころがあついよ
ロープがギュッギュッ! 首締めギュッギュッ!
みんなが大好き 首吊りだ
こーな こーな こな かなたの子
アホ毛揺らしやってきた
こーな こーな こな ウザいんだ
キモいウザい早く死ね
「おーすちびっ子〜!」
「あ…みさきちどうしたの?」
朝、登校して間もないこなたの所へ隣のクラスの日下部みさおが現れた。
こなたの親友である柊かがみがこっちのクラスまで来る事は日常茶飯事でも、
みさおが来る事は実に珍しかった。
「いやね、実はちびっ子に頼みたい事たあってね?」
「? 何を頼みたいの?」
何時もの様にケラケラと笑いながら訪ねるみさおに、こなたは惚け顔で首を傾げる。
一体何を頼みたいのかと…?
「陸上部に入らね?」
「え…。」
みさおの一言に周囲の空気が凍った。だが彼女はなおもケラケラ笑いながら言う。
「だってちびっ子って滅茶苦茶脚が速いじゃん。陸上部に入ったら即戦力間違い無いって言うか〜!」
「ごめんねみさきち。私部活やんないから。」
「え…。」
あっさりと拒否されてしまった。これには流石のみさおも苦笑いするが…
「でもでも、やっぱ運動部やってたら進学や就職に有利って言うかさ〜!
やっぱやってて損は無いはずじゃん。やるだけやってみようよ〜!」
「でもごめんね。あ、つかさおはよー。」
「……………。」
やはり拒否され、こなたは遅れて登校して来た親友の柊つかさと話を始めてしまい、
みさおも呆然とするしか無かった。しかし………
放課後、こなたは何時もの様に帰宅しようとしていたのだが、そんな時に突然数人の
女生徒から絡まれた。ただし、イジメとか恐喝とかそういった物では無く…
「泉こなたさんだね? 女子バスケットボール部に入らない?」
「え?」
数人の女生徒がこなたに行ったのは部活の勧誘だった。しかも、他の場所からも
新たな女生徒が現れ…
「待った待った! 泉さんは女子バレーボール部に入るんだよ!!」
「違う! 泉さんが入るのは女子ソフトボール部だよ!!」
「え…え…? ええ〜?」
と、次々に勧誘に来る部が続出し、流石のこなたも困惑してしまう。
「いやいや! 泉こなたさんは女子レスリング部こそ似合うんだよ!!」
「黙らっしゃい! 女子柔道部の方が似合うよ!!」
「うんにゃ! 女子剣道部だよ!」
「女子空手部に決まってるでしょ!?」
「いっそ女子相撲部に入らない?」
事の発端は今朝のみさおによるこなたに対する陸上部への勧誘。それがきっかけとなり、
各運動部で泉こなたの争奪戦が始まったのである。どの運動部にとっても
こなたは喉から手が出る程欲しい逸材だったのだから…。
「さあ泉さん! 貴女は一体何処の部に入るのかい!?」
「いや……別に部活なんて入らないから…だってゴールデンタイムのアニメが見れないじゃん。」
こなたは何時もの様にそう答えるが、直後に各運動部員達の表情が変わった。
「その為に!? そんな事の為に部活しないの!? それは許されない事だよ!!」
「そうだよ! 君はその優れた運動能力を宝の持ち腐れにするつもりかい!?」
物凄い形相でこなたへ詰め寄る各運動部員達。それにはこなたも怖くなり…
「嫌な物は嫌だよ! 部活なんかよりアニメや漫画の方が大切だもん!」
「あ! 逃げるな!」
「追え!」
大急ぎで逃げ出したこなたに対し、各運動部は慌てて追いかけた。
部こそ違えど、皆普段から激しい運動をしているし、基礎体力を付ける為のランニングもやっている。
故に脚の速さもスタミナもかなりのレベルであったのだが…こなたはそれ以上であり
誰一人追い付く事が出来ずに逃げられてしまった。
「ハァ…ハァ…なんて速さだよ…。」
「こうなったら一時休戦しないかい? 泉さんが運動部に入るように仕向ける為に
ここは協力しようじゃない?」
「今はそうするしか無いね…。泉さんがどの部に入るかはその後で考えよう…。」
こうして、こなたの知らない所で各運動部の連合が成立し、泉こなた包囲網が形成されつつあった…。
つづく
ここで次回に続きます。
こなたの運動能力の過大評価ぶりがいささか非現実的ではありますが
よろしくお願いしますorz
あと
>>623に訂正
×ゲオータエアフォース ○ゲーヲタエアフォース
乙彼様。相変わらずテンション高いな。
>>588 ドラッグで対応。つーか彼に改行させまくると使用レス数凄い事になりそうな。
>595
こなたの表情にちょっと萌えた
ふぅ、問題が一つ片付いたぜ。
てか今年駄目ならこなた、一緒に硫化水素キメようぜ。
こなた、メトロ霞ヶ関で俺と一緒に死んでくれないか?
みんな投稿する時ってメモ帳に書き溜めて、何行かおきに区切って書き込むの?
635 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:05:32 ID:Vts3b73y
さて…お久しぶりです
最早記憶に無い方もいらっしゃるかもしれませんが、思い出して頂ければ幸いです
結構長いSSになりますが、投下致します
『インフィニティ』
「私、柊かがみよ。よろしくね」
目の前の凛々しく頭の切れそうなツインテールの少女が手を伸ばす
窓側の席に座っていたこなたは
頬杖をついていた手を思わず解き、その少女の手を握る
「…泉こなた。よろしく」
思いは交錯していた
恐れ戦く事もなく、こなたに微笑みかける
私に微笑みかけてくれた人間は何人居ただろう
「妹のつかさを助けてくれて、有難うね」
「あぁ…うん」
外国人に絡まれてたから、ちょっと腹も立ってたし強引に引き離しただけだ
受験勉強のせいでカタルシスも何も無かったから
でも、その外国人はただ道案内をしてほしかっただけだった
全く骨折り損だよ
「それでも、助けようと思ってやってくれたんなら感謝の極みよ
あの子一人じゃ何にも出来ないから…」
しかし、礼を言われるのは久し振りだ
最後に礼を言われた日も内容も覚えていない
「お友達になってもらえる?泉さん」
「あ、うん…。こなたでいいよ」
凛々しい口調にこなたは思わず頬を赤らめ、表情を綻ばせた
そしてその日から、こなたに初めての友達が出来た
柊かがみ、妹のつかさ、そしてその友人の高良みゆき
日を追うごとに、それぞれの個性がある事が判って
何か絶妙なバランスで繋がっているのだなと感じた
4人で談笑したり、買い物をしたり等
こなたはごく一般的な日常を過ごしていた
人生はこんなに楽しいものだったんだ
636 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:06:18 ID:Vts3b73y
「…そう。それならもう大丈夫ね」
こなたは自宅の居間で一人の30代くらいの女性と対話していた
「では、ここに来るのは今日で最後ね。長い間お疲れ様」
「有難うございました。彼女のお蔭なんです
今でも自分がこんな好機に恵まれてるなんて、信じられないんです」
「ううん、成長したのはこなたさん自信よ
後は、もう自分の抱え持つ物を自分で発散しようという努力をすればいいわ
じゃあ、頑張ってね」
女性はそう言うと、ショルダーバッグを肩にかけ、手を振って泉家を去った
こなたは見えなくなるまで手を振った
もう、あんな思いをしなくて済む
こなたは溜息をつき、感謝の気持ちと安堵に浸った
―これからは、きっと普通の人間でいられるんだ
「ねえ、こなた」
「何?かがみん」
どうにも気が引ける学校のイスに座って頬杖をついていると
かがみが話しかけてきた
お陰で鬱憤は何処かへ飛んで行ってしまう
「こなたってライトノベルとか読むの?」
こんな質問は初めてである
きっと、こなたと会話している最中に時折飛び交うオタク話に
興味を示したのだろうか
同時に、それはかがみも少なからずライトノベルを読んでいる、ということである
「うん、結構持ってるよ
有名どころはコードギ〇スとかだね。良かったら貸そうか?」
「あ、いやいやそれはまた後でいいわ。こなたって一番初めに何読んだ?」
「えっ…うーん…確か…それだよ、コードギ○ス」
「あら、なんだ。意外と最近じゃない。ハルヒとか、知らない?」
「えっ…あ、でもコミケには晴海会場の時から行ってるよ」
そういう設定にしておこう
もしかしたら、この人は本当に生涯私の親友になってくれるかも知れない
いや、それ私にとってはそれ以上である
それに、私はかがみんとずっと一緒に居たかったからだ
とても不思議な気持ちが心を駆け巡る
637 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:07:03 ID:Vts3b73y
もっとライトノベルも読んでかがみと話が合うようになりたかった
かがみはライトノベルオタクだったのだ
普通そんな質問を凡人にすれば、その談話の空気を乱すことはほぼ間違いない
こなたはきっとお互いの距離が近づいたのだろうと解釈した
「へぇ…コミケね」
「今度行こうか」
離れたく無かった
今までずっと茨の人生だったから
こんな些細なお願いくらいなら神様も許してくれるよね
「ねえ、つかさもみゆきもコミケに行かない?」
かがみの質問につかさとみゆきは困惑していた
この時のこなたは、些かつかさとみゆきの同行に嫉妬を感じていたのかもしれない
かがみが何かするとなればいつも着いてくるオマケ
二人だけで何かする、といったイベントは今までに無かった
「はて…コミケとは何ですか?」
「同人誌即売会のことだよ。大規模の」
流石の通称百科事典さんでもこれだけは知らないようだ
こなたは二人に簡単に説明する
「へぇ〜、面白そう!」
「でも、ちょっと覚悟した方がいいかもよ、つかさ」
「ふぇ?」
つかさが素っ頓狂な声を出して首を傾ける
コミケ開催は夏休みに入ってからなのでまだ間がある
実は、こなたが初めてコミケに行ったのは高校1年生の時だ
あの頃はまだ五里霧中だった
まだオタクに成り立てだったし、それどころではなかった
しかし、こなたはオタクグッズを買い占める事に次第に快感を感じていた
中学3年生の時に起きた事件から、こなたは全てに気が滅入るようになっていた
何をしても楽しくない
そんな日々が延々続いていたのだ
そんなこなたがようやく心の扉を開きかけたのがあの日
かがみんが初めて声をかけてきた時だ
638 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:07:30 ID:Vts3b73y
私はあの笑顔と凛々しい声に思わず惹かれた
この子とは離れてはいけない、それでないと私はまた心を閉ざしてしまう
そう思った
「こなた、帰ろう」
「うん!」
かがみが声を掛けたので、こなたは笑いながら返事する
「かがみんは本当に可愛いねえ」
「ちょっ…照れるじゃないの。いきなりどうしたの?」
「いや、昔からそう思ってたよ」
「はは、お姉ちゃんはいつでも可愛いよぉ」
「な、何よ二人して!」
かがみは顔を真っ赤にして怒る
実に弄り甲斐があるものだ
「じゃあ、今日はコミケの予習としてアニメイ…」
言いかけた時、校門から校舎へ入って行く眼帯を目に付け学生服を着た生徒が見えた
こなたの鼓動が一気に亢進する
セーラー服のリボンが鼓動に合わせて跳ねるくらいに
こなたは思わず胸を押さえた
「こなた?どうしたの?」
「え、あ…ごめん」
「こなちゃん、どうしたの?顔色悪いし凄い汗だよ?」
「…え…あぁ、うん」
「こなた、あんたもう帰った方がいいんじゃない?」
「…うん、ごめん。そうするよ。また明日ね」
「うん、バイバイこなちゃん」
「また明日ね、こなた」
こなたは一気に気持ちが堕落した
多分…あの男は…
いや、見間違いだろう
もう私は普通の学生なんだ
でも、何でここに居るんだ…?
「…ただいま」
「おかえり!…お、お姉ちゃん…」
家にはゆたかが居た
いきなりの帰宅で驚いている様子だった
こなたの顔が怒っているように見えたのか、ゆたかは畏れているようだった
「…ゆたか一人?」
「あ、うん…でもわ、私ちょっと外出てくるね」
ゆたかは逃げるようにして家を出た
こなたは溜息をついて自室に戻り、ベッドに横たわる
こなたは昼間楽しかったことが嘘のように落ち込んでいた
639 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:08:01 ID:Vts3b73y
あの頃はいつもこうだった
真っ暗な自室の中で、一人憔悴していた
ふと、ノック音がこなたの鬱々思想に介入する
ドアを開けたのはそうじろうだった
開かれたドアの隙間から、数時間ぶりに眩い光が差し込む
「こなた…ご飯出来たぞ」
「…」
「どうしたんだ、こなた」
そうじろうはこなたに近付く
「出てって」
「…もう元気になったんじゃないのか?」
「…」
「判ってるか?これはお前自身の問題だぞ
自分自身を変えないと何も成長してないのと同じだからな」
「早く出てけよ!!」
そうじろうはこなたの思わぬ怒号に身を引きかけたが
勇気を出して正面から接する
こなたをここで説得しないといつまでもこなたはこのままだ
「…おう、殴りたけりゃ殴れ。それでお前の気が治まるのならな」
「…えっ?」
今日、初めてお父さんが私に対抗してきた気がする
こなたは思わずそうじろうの方を細目で睨んだ
そうじろうは、果敢にも一歩も引かずにこなたの前に立っていた
「…今日ゆーちゃんがどれほどお前を畏れていたか知ってるか?」
「…ゆーちゃんが?」
「そうだ。お前は前まで自分の鬱憤を晴らすために
ゆたかを殴り続けてたそうじゃないか
今日必死で隠し通すゆーちゃんから聞き出したよ
一生傷が無くて幸いだったけど」
「…」
「折角こなたが元に戻ったと思ったのに…」
「…」
「ご飯はラップしてテーブルに置いておくからな
今日はこなたの好きな鶏肉の唐揚げだぞ」
そういうと、そうじろうは部屋を去った
私は布団に伏せて泣いていた
本当に自分は弱い人間だと改めて認識した
でも、いくら足掻いても自分は変えられそうにないよ…
―ごめん
640 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:08:34 ID:Vts3b73y
しばらく布団の上で仰向けになっていると、胃の空気が音を立て出したので
こなたは皆が寝静まったのを見計らって食卓に降り、夕食につくことにした
ふと、テーブルの上の皿の下置き手紙が挟んであった
『お姉ちゃん、頑張ってね
私にはこれくらいの常套句しか言えなくて…ごめん
ゆたか』
こなたはゆたかの寝室のドアを開け、
安らかな寝息を立てているゆたかを見て呟く
眼には涙の跡があった
「ごめん…ゆたか…」
こなたは大きな皿に盛られた夕食を、
台所の電灯だけを灯して召し上がる事にした
…
「こなた…もう平気?」
「うん、大丈夫だよ」
教室でかがみ達が心配して声をかけてくる
あれだけはしゃいでいたのがここまで気落ちすると、誰だろうが不安になる
まあ、実際はいつもの自分に戻っただけなんだけど
「こなた…泣いてるの?」
「…ん、あれ…何でかな…?」
「こなちゃん…大丈夫?」
「泉さん…」
「ご、ごめん…っく…」
すると、かがみは啜り泣くこなたをぎゅっと抱きしめる
かがみのなまじ速い鼓動がはっきりと聞こえるくらいに
「か、かがみん…ここ…教室――」
「判ってるわよ…。こうすれば落ち着くでしょ…?」
「…ありがとう」
こなたはかがみに身を委ねた
今の私に一番必要なのは、絶対にかがみんだ
かがみんだから、私はこうして落ち着けるんだ…
出来れば、このままずっと居たかった
周りからは黄色い声が響く
しかし、かがみは気にせずにこなたを抱きしめてくれている
あまりの心地よさに思わず声を漏らしてしまう
641 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:09:21 ID:Vts3b73y
「お母さん…」
「え、何て?こなた」
「ああっ!…いやいや何でもないよ」
とっても暖かい
私のお母さんはもういないけど
かがみんが私のお母さんになってくれないかな…
そんなことを夢見る日もあった
「もう、落ち着いた?」
「うん、ありがとうかがみん…」
「じゃ、私は自分のクラスに帰るわ、バイバイ」
「うん」
こなたはとうとう女として決してしてはいけない思想に囚われてしまった
もう、引き返すことなど出来ない
かがみに恋してしまったのだ
私にとってかがみんだけが、私の心の奥にあるしこりを取り払ってくれる
もう、かがみん無しでは生きていけない
かがみんを自分のモノにしたい
そんな気持ちがこなたを支配した
そして、一日一日はあっという間に過ぎ去り
いよいよコミケ開催の日がやって来た
「行ってきます」
「行ってらっしゃい、こなた」
そうじろうが返事する
「行ってらっしゃい、お姉ちゃん」
居間からゆたかも甲高い声を響かせた
顔は微笑んでいたが、その下の細足は僅かに震えているのが判った
「こなた…おかしくなったら、直ぐに…これを飲むんだ」
そういうと、そうじろうは小声になり
こなたの手に薬の入った小さなケースを渡した
「お父さん、これ…」
「トランキライザーだ。心悸亢進が起こったら飲め
心が落ち着くはずだ
今のお前はまだ未熟だから…
本当はこんなものを飲まずに自制してくれると嬉しいんだがな…」
「…判ったよ。ありがとう、お父さん」
「あぁ、行ってらっしゃい」
こなたはそのケースをTシャツの胸ポケットに入れる
こなた達は普段通りで何ら変哲の無い日常を繰り返していただけだが、
かがみへの気持ちに気付いてしまった以上
こなたのかがみんへの応対や言論がぎこちないものとなっていた
642 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:10:39 ID:Vts3b73y
かがみんはそんなこなたを見て本当に何があったのかと大層心配してくれる
もしかしたら、それが嬉しくて態と甘えていたのかもしれない
夏休みに入り、かがみに会えなくなってもメールや電話でやり取りをしていた
こなた達は電車で会場へ向かう
「楽しみだねえ」
「こなた、どうしたの?そのカッター」
「雑誌とかの袋閉じを切り取る為だよ」
「へぇ…結構律儀なのね、アンタ」
「ふふーん。仮にもA型だし
今日の為に電車のプリペイドカードも金券ショップで買っておいたしね」
「用意がいいね、こなちゃん」
苦笑するかがみに、こなたは鼻を突き上げた
こなたはカッターをズボンのポケットに入れる
「後どれくらい?」
「新木場で乗り換えですから、後2駅ですね」
目的の駅へ近付くごとに
同じ場所を目指す人が増えていることが、容姿を見ると判る
背負われたリュックサック、マニアックな内容の会話
その人数は徐々に増え、仕舞いには満員電車になる始末
こなた達は駅につくとたちまち乗客の波に呑まれて電車から吐き出され
離れ離れになってしまった
こなたとかがみ、つかさとみゆきさんの二手に別れてしまう
人々の波は国際展示場へと続いており
流れの真ん中に居た私とかがみんは身動きさえ取れずに
会場へと吸い込まれていった
そして、とうとう展示場内に入るとかがみんが声を絞り出してきた
「どうするの?」
「とりあえず、行く場所は決めてるからそこに行こう」
「でも、つかさ達と逸れちゃったわよ?」
「後で連絡を取ろう」
こなたはこれを僥倖だと思った
かがみんと二人きり
今まではつかさとみゆきさんというオマケがついてきたが
今絶好のチャンスの中にいる
しかし、周りの慌ただしさで余裕ができない
こなたが目的としている方向には行列が出来ていた
「えぇ!?あれに並ぶの?」
「仕方ないよ、行こうかがみん!」
「あ、ちょっ…」
こなたはかがみの手を掴み、引っ張る
同時にかがみは頬を朱に染める
こなた達は行列に並んだが
後ろからもどんどん人がやってきたので当然鮨詰め状態になる
643 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:11:50 ID:Vts3b73y
そのお陰だろうか
こなたとかがみの身体は完全に密着していた
「こ、こなた…」
かがみはこなたの事を慮ったのか離れようとするが、効果は全く無かった
余計に距離が近づくだけである
こなたの荒い吐息がかがみにかかり、かがみの荒い吐息もこなたにかかる
甘い、いい香り
こなたは欲情を我慢出来なかった
「か、かがみん…私…」
「な、何…こなた…?」
「わ…私、かがみんの事が――」
「へっ…?うわあ!?」
突然、行列が急激に動き、こなたとかがみの身体がとうとう離れてしまった
こなたはかがみの名を必死に呼ぶが、かがみが戻る事は無かった
取り敢えず目星をつけた同人誌はお得意の小柄な体躯であるお陰で
人の波を潜り抜け、比較的早く手に入れる事が出来た
その時、つかさの携帯から電話が入る
「もしもし」
「もしもし、やっと繋がったよ…こなちゃん、今どこ?」
「会場の中にいるけど…つかさ達は?」
「会場のレストランの前だよ。私たちあの流れから途中ではみ出ちゃったみたいで
どうしようかなって思ってたんだけど結局残ることにして…」
「レストランの前か…じゃあそこで待ってて。後で行くから」
「うん、ゆきちゃんと待ってるよ」
さて、かがみの安否を確かめなければ
と、着信履歴が5件程入っていた
つかさの携帯とかがみんの携帯からだ
グッズを買い占めることに必死だったから気付かなかったのだろう
「もしもし」
「あぁ、こなた!?やっと繋がったわ…あんた何処?」
「今、さっきの列で買うもの買ったからもう帰ろうと思ってるよ。かがみんは?」
「さっき私達が並んだ列の最後尾の看板持ってるわ
仕方ないから階段を降りたのよ」
「うん、とにかくそっち行くから、待っててね」
こなたは行列に沿っていくと、階段の下の方でかがみが佇んでいた
これほどの人ごみの中でツインテールを見つけることは至難でも無かったが
きっと会いたい衝動が心の中にあったのだろう
かがみんと居れば過去を忘れていられる
そんな自分勝手な欲望が、かがみの自由を束縛していることにも気付かずに
644 :
デフォ北:2008/07/22(火) 13:13:03 ID:Vts3b73y
ここまでです
続きは本日の夜か明日になるかと思いますが
楽しんで頂ければ幸いです
面白かったよ。続きが楽しみだ。
ただ、精神病は甘えに病名付いただけって考えの俺には、
こなたの自己中にムカつくだけだったよw
GJ
まあ精神病は自己暗示から真の狂気まで幅広いしなぁ
アラバマ氏のブログ教えてください
GJ!!
オモローや。
GJ
かゆ
うま
GJ!wktkしてきた
>>645 >精神病は甘えに病名付いただけ
欧米と違って、日本ではこういう認識が一般的だよなぁ
それって発展途上国の人が「科学は迷信」とか言うのと同じだと思うよ
お前みたいな事言う奴ってのが精神病患者にとって一番の毒なんだぜ
まあ話が面白ければ精神病とかぶっちゃけどうでもいい
>>651 でも、生活保護受けてる母子家庭の理由が、うつ病により労働不可能ってのを
みるとどうしてもねえ
>>652 なにも精神病だからって皆に保護される必要があるわけじゃない
普通の病気になった時でも、無理して頑張って病気を悪化させちゃう人とか
逆に「私は病気だから」って普通に出来る事すらやらない人とか色々いるしね
人間の体の中で一番複雑なのは脳だから、それだけ故障も多いんだよ
まあこういう暗い話題はやめにして、こなたを自殺させようぜ
654 :
デフォ北:2008/07/22(火) 21:57:18 ID:Vts3b73y
応援を下さった方々に感謝しながら続きを投下させて頂きます
>>643 かがみは一人考えていた
自分とこなたの関係について
こなたは積極的に私と一緒になろうとする
何故それほどまで私を欲するのか
私の何がいいのか
別段自分は普通の女として過ごしているつもりだ
でも、こなたはつかさを助けてくれた存在
それに他意はない筈だ
私はこなたと離れてはいけない
この前のボロボロになったこなたの姿を見て思った
きっと、過去に何かあったんだ
私は、こなたの重荷になっている何かを取り去ってやりたい
こなたは一人で生きられない、と
私が助けてやらなければならない、と
でも、いつかはこなたと本当に離れてしまう時が来るかもしれない
その時こなたはどうなるのだろう
いや、私もこなたの親友として離れてはいけない
私ってお人好しだな…
「すみません」
「なっ!?」
突然眼帯をした男がかがみに話し掛ける
かがみは肩を跳ね上げて過剰反応する
思わず持っていた携帯を落としてしまい、慌てて携帯を拾い上げる
すらっと背も高く、片目だけだったが清純そうな性格が見て取れた
「青い髪にアホ毛があって
泣き黒子のついた特徴のある女の子を知ってますか?
名前は泉こなたって言うんです」
「あぁ、実は私今こなたを待ってるんですよ」
「そうですか…では、暫く一緒に待ちましょうか」
「…ええ」
大丈夫…よね、こなたの名前知ってるんだし
「あの、こなたとはどういう関係で?」
「友人…でしょうか」
「どうしてここだと?」
「…尋ね歩きましたよ…こなたさんをずっと
本当に長い旅でした…」
「何故今会いに…?」
「決着をつけるためです」
「まさか…こなたと…付き合うつもりですか?」
「えっ?何か…?」
「あ、いえいえ!気になさらずに…」
そうか…この人はこなたに告白する気なのか
邪魔したらまずいような気がした
655 :
デフォ北:2008/07/22(火) 21:58:03 ID:Vts3b73y
「あの、決着をつけるんでしたら私は離れてますよ
きっとここに帰って来るでしょうし
邪魔しちゃ悪いですし」
「あぁ、いいんですか?すみません…」
かがみはその場を離れ、会場の入口側に戻る
そろそろ来るだろうな…
かがみは顔をニタニタさせながら
告白されたこなたが顔を紅潮させてこちらへ来るのを期待して待っていた
「やほー、かがみん」
「え!?あんたこっちから居たの?」
「そうなんだよ、あっちの階段やたら混んでてね
遠回りだけどこっちの方が空いてたからこっちから来たよ」
「こなた、実はあんたに会いたいって人が居るのよ!
ちょっと着いて来なさい!」
「えっ?」
かがみはこなたの手をぐいっと引っ張る
こなたは前につんのめりそうになり
思わず右手を地面につけ、その反動で起き上がった
その時、こなたの胸ポケットからケースが飛び出し
地面に音を立てて落ちるが、周りの人々の五月蝿さにその衝突音さえ掻き消される
「ちょ、かがみん!?」
こなたは手を引かれるがままに着いて行くが
かがみはずっと顔を左右に振ってさっきの男を捜していた
「おかしいわねぇ…どこに行ったのかしら…?」
「何だ…いないの?」
「…みたいね。どこかへ行っちゃったみたい」
「まあ、いいや。つかさ達の所へ行こう」
私達は駆け足でつかさの元へ向かう
夏の暑さと人口密度の高さが相俟って、汗が噴き出る
つかさ達を見つけたのはそれから10分後のこと
つかさ達は言われた通りレストランの前に居て
ついでだから中で昼ご飯を食べようという事になり
結局レストランで昼食をとることとなった
「あぁー!今考えてももどかしい!」
ミートスパゲティーを啜るかがみが口の周りを赤くして言う
「どうしたの?お姉ちゃん」
タバスコをたっぷり入れて更に朱に染まった
ミートスパゲティーをはふはふと食べているつかさが言う
「それがね、こなたに会いたいって男が居て
私てっきりあそこから出てくると思ったのに
こなたったら違う所から出て来て…結局行方不明よ」
「かがみさん、端折り過ぎですよ
それでは全然判りません」
656 :
デフォ北:2008/07/22(火) 21:58:29 ID:Vts3b73y
「私が説明するよ…」
こなたが興奮しているかがみんに変わって、洗いざらい事情を説明する
「なるほど…それは勿体ないですね」
「カッコよかった?」
「あぁ…ま、まあまあね。確か…眼帯してたと思うけど」
ガチャン
こなたのスパゲティーを掬った手からフォークが音をたてて落ちる
途端にこなたの手は痙攣したかのように震え出した
一気に視線がこなたに集中する
「ど、どうしたの?こなちゃん」
「…何かあるの?その男」
「い…いや…何でもないよ…」
「ま…まだいるのかな…その男の人…」
「判らないわよ、居なくなっちゃったんだもん」
「あの…今日はもういいや…帰ろう」
「こなた…」
こなたは立ち上がると、そのままレストランを出て行った
こなたはあの日と同じ姿をしていた
そう、こなたがかがみをコミケに誘った日
眼帯をしている男で、私を探しているのなら…多分
「…ちょ、こなた!」
かがみもスパゲティを食べ終わったお皿だけを残してこなたを追いかける
「お、お姉ちゃん、待ってよ!」
「かがみさん!」
こなたは先陣を切ってレストランを後にする
「あぁ…こなた!ちょっとみゆき、お金払っておいて!」
「えっ…えぇ!?全額ですか!?」
こなたはすれ違う人にぶつかりながらもどんどん前へ進んでいく
かがみもその後を必死に追う
しかしこなたの足がなまじ速いせいか、なかなか追いつけない
とうとう会場から出てしまった
「こなた!待ってよ!」
かがみは道行く人々を避けながら追いかける
こなたは返事もしない
泥酔した中年親父がコントでふらつきながら歩いているかのような歩調である
それでどうしてあのスピードが出せるのか不思議で仕方がなかった
「きゃっ!」
かがみは前だけ見て進んでいたため、足元にある小石に気づかずに躓いてしまう
珍しくワンピースを着ていたため、かがみの膝はコンクリートにこびり付いた砂で汚れ
その隙間からは血が湧き出す
こなたはプリペイドカードを持っていたのですぐに改札を通り抜けたが
かがみは買っていないので券売機で切符を買わなければならない
657 :
デフォ北:2008/07/22(火) 22:01:55 ID:Vts3b73y
ようやく切符を買って改札を通り、階段を降りた時には既に電車が到着していた
かがみは閉まりかけているドアの隙間から細い体を横にして滑り込む
乗客の視線を気にせずにこなたを探す
反対側のドアの入口に靠れかかって呆けていたこなたを見つけるのに
そう時間は掛からなかった
かがみは荒い息を立てながらこなたの元に近づく
「…かがみん」
「こなた…はぁ…どうした…ってのよ…ふぅ」
「ごめん…ちょっとおかしかったよね…私……あっ!」
「どうしたの?」
こなたはかがみの膝に出来た傷に目をやり、短い吃驚に囚われる
「かがみん…膝が…」
「…へ?」
かがみは素っ頓狂な声を上げて足元を見遣る
さっき転んだ時に出来た傷がかなり大きくなっていた
血が向う脛を伝って足に垂れている
「大丈夫よ、こんなの唾つけとけば治るって」
「かがみん、じっとして…」
「ひぅっ!」
こなたはかがみの足に舌を這わせた
かがみは思わずいやらしい声を出してしまう
「そう言えばつかさ達は…?」
「え…あ!ヤバい…置いてきた…」
「それはダメだよ…次の東雲で折り返しなよ」
その時、空気を読んだのか東雲駅到着間近のアナウンスが車内に響きわたる
「そ、それをしたら全くここに来た意味がないじゃない…」
「…でもかがみん」
「つかさ達には後で連絡を取るから!
大体こんなことになったのは誰のせいよ!」
かがみは怒号を表した言論を言った後ではっと口を押さえる
失言だったとすぐに謝罪する
「ご、ごめん…私…」
「…いいんだよかがみん。全部私のせいだ」
「…え?」
「もういいよ…」
「ちょ…こなた…?」
それっきり、こなたは何も話さなくなってしまった
かがみはこなたが心配なので、こなたの家まで着いていくことにした
あぁ…何で薬がないんだろ…
何所かで落としたのかな
私の唯一の救いとなる、トランキライザー
それを無くしてしまって私は何を頼りにすれば自制できるのだろう
こればかりはいくらかがみんが居ても治らないよ…
幸手駅の改札を出ると、かがみは携帯でつかさに電話をかける
658 :
デフォ北:2008/07/22(火) 22:04:06 ID:Vts3b73y
「もしもし、つかさ?」
「もー!お姉ちゃん!ふざけないでよ!何で置いてくの!?」
「ご、ごめん!事情があって…あ、つかさ今どこ?」
「東武動物公園なんだけど…お姉ちゃんは?」
「今幸手にいるのよ。ちょっと来てくれない?」
「えーっ…でも電車賃が…」
「みゆきに頼めばいいわよ」
「うーん…そっか」
何とかつかさは了承したようで、かがみは安堵しながら電話を切る
空は雲で覆われ、まだ夕方でもないのに薄暗い
「何か雨降りそうね…さっきまであんなに晴れてたのに
さ、こなた!一緒に―――」
そこにこなたの姿は無かった
かがみは冷や汗をかきながら両手をメガホンにしてこなたの名を呼ぶ
「こなたーっ!こなたああああっ!」
かがみはそのまま当てもなく幸手駅前を走り回った
恐らくそう離れてはいないだろう
そんな希望を抱きながら
そうだ、つかさ達と手分けして探そう
かがみは駅付近をうろうろ探し
つかさ達が来るのをこなたを捜しながら暫く待機していた
659 :
デフォ北:2008/07/22(火) 22:09:37 ID:Vts3b73y
ここまでです
こなた達ってりんかい線にどっちから乗ってきてるんだろうか
新木場が出てきたから多分東雲側通って来てるんだろうけど…
では、続きはまた明日にでも
>>659 お疲れさまでした。
電車のルートだけど、12話を見直したところ
行きの電車は行先表示が新木場になってます。
おそらく、大宮からりんかい線直通の埼京線に乗ったものと思われます。
帰りは別ルートでも不思議じゃありませんので東雲が出てきても問題ないでしょう。
やめろヴぁ。
お前の目の描き方が好きじゃない
あまりの背景に吹いた
>>661 gj!
俺の中の二大神絵師の一柱。頑張ってくれ。
つーかみさお吹いたw
ある日、陵桜に突然何かターミネーターっぽいのが来て大騒ぎになる。
彼は実は未来から来たアンドロイドで、彼いわく、未来では
アニメ・漫画等サブカルチャー廃絶に向けて動き出した政府と
その圧政に対して立ち上がったオタク連合軍の戦争が勃発しており、
何と柊かがみがオタク軍の最高指導者になっていると言うのである。
そして、劣勢に立たされた政府軍がまだオタク軍の最高指導者になる以前のかがみを
暗殺する為に、この時代に殺人アンドロイドを送り込み、それに対して
かがみ護衛の為にオタク軍もターミネーターっぽいのを送り込んだと言うのであった。
「馬鹿じゃないの!? 私が何でオタクの総大将みたいになってるのよ!
そういうのはこなたの方がお似合いだって言うのよ!!」
当然かがみはそう言って信じはしなかったが、ターミネーターっぽい奴の
言った通り、殺人アンドロイドはかがみを狙い攻めて来た。
ターミネーターっぽいのに護衛されながら殺人アンドロイドから逃げるかがみ。
しかし、殺人アンドロイドはターミネーターっぽいの以上に強力で、
ターミネーターっぽいのは惜しくも破壊されてしまう。柊かがみ絶体絶命のピンチ。
だが、ここで大好きなかがみを救う為に泉こなたが立ち上がった!
こなたは何処から手に入れたか知れぬ強力な爆弾をかかえ、殺人アンドロイドに特攻。
自らの命と引き換えに、かがみを守った。
それから時は流れ、ターミネーターっぽいのの告げた通り、政府は
サブカルチャー廃絶の為に動き出しており、それに対し日本中のオタク達が
オタク連合軍を結成して立ち向かうと言う自体が発生していた。
そして、オタク連合軍の最高指導者となった柊かがみの姿があった。
「別に私はあんた達オタクどもの為にこんな事してるんじゃないんだからね!?
私だって昔みたいにラノベを読める様な平和な社会を取り戻したいし…
何より…あいつ等のせいで死んだ…友達の…こなたの敵討ちの為………。
だからあんた達オタクの事なんてちっとも考えて無いんだかね!!」
「うおおおおおお!! ツンデレ総司令官かがみん萌えぇぇぇぇ!!」
こんなんどうでっしゃろ。
こなた自殺SSと言う形を取ってはいるけど、
こなたが激しく脇役でスマソけど
669 :
デフォ北:2008/07/23(水) 23:53:12 ID:YUWCNal8
>>661 上手い下手とかそういうんじゃなくて
あんたには漫画を描く才能がある気がするよ
上手くは言えないけど
>>658の続きです
こなたは賑やかな大通りから外れ、薄暗い路地裏に入る
空は既に暗雲が支配しており、更にその場所は闇に包まれていた
ヒタ、ヒタと響く自分の足音だけがこの場の全ての音
降り始めた雨は、こなたの青いTシャツを紺色に染めていく
「ふふ…よく判ったね。僕が此処に居ること」
「…そんな気がしたから」
「はは…僕ってそんな強いオーラでも出してたかな?」
「もう誰も私を止められないよ…今日こそ…貴様を殺す」
「ふふ、その怒気は本物らしいね。声だけで判るよ
まあいい、僕もやっと君への恨みを晴らせるから嬉しいよ」
余裕そうな相手の生温い声にこなたの怒りは高まっていく
稲光が一瞬光った残像で、その男は眼帯をしている事が判った
手にはナイフが握られている
相手も私のことを再確認したようで、溜息をつく
雷の轟く音を聞いた後で、相手は口を開く
こなたの目は血走り、既に邪気に満ちていた
「へえ…君一人かい…いい度胸だね
今まで僕を散々避け続けてきた君が
まぁ、何時来ようが変わりはないんだけど」
「…かがみんを巻き込みたくは無かった
どうせ人質にするつもりだったんでしょ?」
「ふふふ、君は勘がいいね。正にその通りだよ
君を精神的に追い詰めようと思ってたのさ
でも、まぁあんな場所で闘うのはどう考えても不条理だしね
とりあえず君の安否を確かめただけ
ふうん…だからあの時敢えて違う階段から出てきたのか
でも、何であの時君は動揺してたのかな?
まるで僕が居ることを知らなかったみたいに」
「そこまで見てたのかよ」
「いやいや、その後は直ぐに場所を移したけどね
で、どうしてさ。やっぱりあの女を守るためってのは嘘だろ?
カッコつけちゃって、見っとも無い」
「演技だよ…」
「へぇ…何のために?あんなことしたら余計に心配させること、判ってるよね?」
「ああでもしないと、ここに来られなかった
お前もどうせそれを望んでたんだろ?」
「へぇ…そう来るか。何か後付けされたような理屈だけど
それが本当ならお前はあの女のことを本当に想ってるってことだよね」
「黙れ…お前に何が解る」
「おぉ、怖い怖い。そんなに癪に障るようなこと僕言ったかなぁ?」
「…来い」
こなたは怒気を帯びた黒い声で言う
「…レディファーストって事で。そちらからどうぞ」
670 :
デフォ北:2008/07/23(水) 23:53:55 ID:YUWCNal8
こなたはポケットからカッターを取り出し、構えを取る
二人はしばらく構えあって対峙する
「じゃあ、今日中に決着をつけたいから、デスマッチでいいかな?泉」
「…勝手にしろ」
こなたはそう言うと、相手に向かって距離感の無い暗闇の中を地面を蹴って駆け出す
網膜が記憶する残像、時折光る稲光だけが二人の距離を表す手掛かりである
「うおおあああああっ!」
こなたの気合と、ヒュンとこなたの振るカッターが風を切る
しかし、攻撃はあっさり外れてしまい、バランスを崩す
「ふふふ…あはははは」
「…何が可笑しい」
「こんな地の利の無い所で闘うのは君にとってもフェアじゃないよね
たとえ僕の目をこんなにした人でもね」
「ぐぁっ!」
その刹那、こなたの肩に鈍い痛みが走る
自分の左肩を傷付けられた事が稲光によってようやく判る
左肩に触れると手にこびりつく赤い鮮血
「ははは…」
路地裏に響く相手の笑い声
こなたは闇雲にカッターを振り回すが、相手の身体に掠りもしない
気が付けば傷を負っている己の身体
…
何でこなたは私を避けたんだろう
今までは、私が抱擁すればこなたはすぐに落ち着いたのだ
そしてまたいつもの毎日が戻ってくる
でもそのこなたが私を避けた
もう、私さえ友達として見てくれなくなったのだろうか
それとも私にはこなたが救えないと見切られたのだろうか
どっちにしろ、今の私はこなたに必要とはされていない
それなら、別に私がここまですることもない
こなたがそう決心したのなら、もう私は関与しない
さよなら…こなた
「お姉ちゃん!」
「つかさ!」
改札口から荒い息使いでつかさとみゆきがやって来た
二人とも首元は汗で湿っている
671 :
デフォ北:2008/07/23(水) 23:54:19 ID:YUWCNal8
「みゆき、後でお金は返すから」
「あ、はぁ…別に大丈夫ですよ」
「それよりお姉ちゃん、こなちゃんは?」
「突然居なくなったの…」
「えぇ!?何時!!」
「あんたと電話したすぐ後…」
「じゃあ、すぐ探さないと…」
駆け出そうとするつかさの手をかがみが握る
「お姉ちゃん!」
「いいのよつかさ!もういいの…」
「どうしたのお姉ちゃん…変だよ」
「もう、こなたには関わらなくてもいい
あいつの中にはもう友達は居ないのよ…」
「かがみさん…本当にそう思っていますか?」
「え…?」
みゆきはかがみの両手を握って話す
かがみの眼からは涙が流れていた
「こなたさんは今までかがみさんとずっと共に行動してきましたよね?」
「…うん」
「その度に私たちを誘って頂いたのはかがみさんだけでした
こなたさんは自覚しているのかは解りませんが
時折思わず身を引くような形相で睨んでくることがありました」
「それって…」
「私達が邪魔だった。単刀直入に言うとそういうことです」
「こなちゃんは、お姉ちゃんに一途だったんだね」
横から手を後ろに組んだつかさが微笑みながら介入する
「そういうことです」
「だから、こなちゃんがお姉ちゃんを嫌いになるなんてあり得ないよ」
「畢竟するに、今の状況にかがみさんが関わるとかがみさんの身の危険が生じる
そう考えた泉さんがかがみさんを慮って避けた、そういうことではないでしょうか?
これは飽くまで私の他愛無い推測ですので、信頼するかしないかはかがみさんの自由ですが」
「…そう…よね。そうよね!」
「お姉ちゃん。3人で探そう!」
「どちらにしろ泉さんを救えるのはかがみさん、あなただけなんです」
「うん、ありがとう…つかさ、みゆき…何だか目が覚めたような気がするわ
私、どんなことがあってもこなたを救うことを諦めないわ、絶対に」
…
こなたは相手に攻撃されるがままだった
衣服は破れ、こなたは荒い息を立てる
672 :
デフォ北:2008/07/23(水) 23:55:15 ID:YUWCNal8
それに対し相手は余裕の顔つきでこなたを見下ろす
「どうしたんだい?ふふ、所詮君の力はそんなものだよね
君に僕の片目をやられたなんて信じられないよ。ふふふ…」
「ぐわっ!」
「君が僕に勝てる訳が無いだろ?
ふふ…誰かに頼ってしか生きられない
自分では何もしようとしない。君はそんな人間なんだよ!!」
相手はとどめの一撃を脳天目掛けて貫く
しかし、その手は途中でピタリと静止した
稲光の間隔が短くなり、突き刺そうとナイフを握る両手を
こなたが抑えているのが明瞭に見える
「…何っ」
「お前なんかに負けてたまるかぁああっ!!」
「ぐおっ!」
こなたは相手の両手を握り、一気に背負い投げを食らわせる
腰をコンクリートに打ち付けた衝撃で相手は一瞬の怯みを見せる
その瞬間をこなたは逃さなかった
一気に地面に落ちていたナイフを相手の胸に差し込む
「ぐはああああっ!」
男のけたたましい悲鳴が路地裏に響き渡る
こなたはナイフを引き抜き、更に至る所に押し込んでは引き抜く
男は血を吐き、こなたはその返り血を浴びる
20回も繰り返すと、男の悲鳴は聞こえなくなった
「…ゲームセット」
こなたはそう言い残し、真っ赤になったナイフを
水たまりを作ったコンクリートの地面に捨てる
やっと終わったんだ
邪魔者に打ち克った
きっとかがみんも褒めてくれるよ
漸く本当に私は普遍的な高校生で居られるんだ
多分かがみんが私のことを捜してる
さ、駅に戻ろう
その時、路地裏に別の足音と息遣いが響く
「こなた…!ここ!?」
稲光はこなたの影を映し出す
「こなちゃん!」
「泉さん!」
後に続くつかさとみゆきも声を響かせる
かがみは一歩一歩ゆっくりと前へ歩いた
つかさとみゆきも続いて歩く
「こなた…?こなたよね?」
673 :
デフォ北:2008/07/23(水) 23:57:32 ID:YUWCNal8
再度稲光が光った時、かがみ達はこなたの目前に居た
かがみ達の網膜には、返り血を帯びて真っ赤になった
傷だらけのTシャツを着たこなたと
血を流して倒れている一人の人間が映った
「…ちょ…こなた…何…やってんの?」
かがみ達は思わず一歩ずつ後退りする
「やあ、かがみん…私…勝ったよ…」
「ひ…あ…」
つかさは恐れ戦いて、とうとうどさりと腰を抜かしてしまった
みゆきも路地裏の壁に靠れかかる
かがみは、その場に佇立していた
「逃げないでよ…」
「こなた…私は逃げないわ」
「んふふ、かがみんはやっぱり偉いねぇ」
「こなた、一体どうしちゃぐっ!?」
こなたは暗闇でカッターの後端でかがみの頚椎を叩く
かがみはあっさりと地面に倒れてしまった
「お…お姉ちゃん…?」
かがみの声が聞こえなくなった上に
音だけが頼りの空間で一人震えるつかさ
暗闇に慣れたこなたは音だけでつかさの位置を判断する
「怖いよ…ひぃ…誰か…助けて…ひゃう!」
つかさもこなたと同じく頚椎を突かれ、短い悲鳴を上げて地面に倒れる
「い…泉さん…お、お二人に…何をしたんですか!?」
声が震えるみゆきさんの耳元でこなたは囁く
「ちょっと眠ってもらっただけだから大丈夫」
「あぅっ!」
みゆきの吃驚とこなたの刀背打ちはほぼ同時だった
稲光が雨水に濡れたコンクリートの地面に倒れる4人を映し出す
こなたはニヤリと血走った目でそれを見つめた
「ヒヒ…ヒヒヒヒ…アーッハッハッハッハ!!!」
閑散とした裏通りにこなたの狂気の笑い声が響いた
674 :
デフォ北:2008/07/24(木) 00:00:16 ID:ELJjQfMU
ここまでです
多分明日で終わるかと思います
こんな友達居ないだろうな…
こなた最低だな。
精神病とかレベルじゃないし。
>>676 お久しぶりです
かなり画力上がってません?
ヤケクソ!?ヤケクソなのか!?
どんだけ久しぶりだよw
>>678 やけくそです。
投下は久し振りですが、このスレはずっと読んでいましたよー
>>678 ぼっちスレの分も拝見させて頂いてます
並行で物語描くのは大変そうだ…
頑張って下さいね
681 :
680:2008/07/24(木) 01:27:15 ID:ELJjQfMU
テラやけくそwwwwwwwwwwwwwww帰ってきやがったwwwwwwwwwwwwwwww
683 :
デフォ北:2008/07/24(木) 11:53:45 ID:ELJjQfMU
>>673訂正します
>つかさもこなたと同じく頚椎を突かれ、短い悲鳴を上げて地面に倒れる
つかさもかがみと同じく頚椎を突かれ、短い悲鳴を上げて地面に倒れる
やけくそって人 人気なんだな
>>684 こなた自殺、かがみぼっち、つかさビッチの3スレを跨いで
かなりクオリティの高い漫画を投下してた人だからな
つかさ「一時期は凄かったな
アラバマガンガンに次ぐ三大絵師だったもんな」
こなた「上記の2人は雲の上の存在だけどやけくそは何となく同じ橋の下にいる気がする
まあ突っ込みやすいというか」
つかさびっちの内容3行でお願い
クオリティってか量がハンパねぇよなーw
地味にpixivにもいるな
ブログも見つけたんだがw
kwsk
そっとしておいてやれよ
やけくそ守りッ!!!!
ところで大生って今どうなの?
いつの間にかex24に移転してたんだな
まともなスレ1個もないけど
ところでだれだーWii Fitのスレを見ているやつはー
696 :
デフォ北:2008/07/25(金) 00:35:01 ID:U73SRrOb
さてと
最終投下、行きます
>>673 バシャッ
「ん……っ、ここは!?」
かがみは自分の身体が枷と縄で固定されている事に気付いた
顔と身体が水で濡れている
「気が付いた?かがみん。ここは路地裏の空き家だよ
丁度近かったし手頃な大きさだったから使わせてもらったんだ」
「こなた…あんた…どういうつもり?」
「簡単だよ。かがみんが私の事をどれくらい想ってるか確認するだけ」
こなたはかがみの顔に息がかかるくらいまで近付いて
ニコッと陰のかかった目で微笑む
辺りを見回すと、柱に枷と縄で括られたつかさと
反対側には同じ姿のみゆきが居た
「つかさ!みゆき!」
「ちょ…あんまり大声出さないでよ…起きちゃうから…
やっと二人きりになれたのに…」
「こなた…あんた…どうしちゃったの?」
かがみの言葉を無視してこなたは部屋の中央に立つ
「実は私、病気なんだ」
「病気…?」
「そ、自分自信をコントロール出来ない病気
自制が出来なくて感情を露呈してしまう病気
そう医者から言われた」
こなたは続ける
こなたは小学生の頃から挑発すると直ぐに怒る性格だったので
それを面白がる生徒達が徐々に増えていった
それは中学生になってからもエスカレートして続いた
そしてこなたが中学3年生になった初頭で、ある事件が起きた
体育の時間が終わり、男子が教室に帰っても
珍しく女子が帰っていなかったので、とある男子生徒が
こなたの制服を男子が着替える教室に持ち運び
カッターで制服の胸部や腹部を破いてくり抜いていた
その途中で女子は帰って来た
こなたは自分の机に制服が無い事に気付く
こなたは男子の教室が変に騒ぎだしているのを怪しく思い
理性を捨てて教室のドアを開ける
こなたは自分の服の無惨な姿とカッターを持っている主犯と
それを周りで囃し立てる男子生徒達に怒髪天を衝くような怒りが込み上げる
その刹那、こなたは手元にあった椅子を振り回していた
男子生徒は女子が乱入してきたことよりも
椅子を振り回すこなたに対する悲鳴を上げていた
自分が何をしているかも判らず、気が付いた時には目の前に蹲り
眼を押さえて唸る男子生徒が居た
697 :
デフォ北:2008/07/25(金) 00:35:23 ID:U73SRrOb
その男子の眼からは血が流れており、絶えずこなたを蔑むような眼で睨んでいる
周りには「大丈夫か?」と囁く男子生徒や
こなたに対し「謝れよ!」と詰め寄る男子生徒が居た
しかし、こなたはただそこに佇立し、こなたを睨む男子生徒に恐怖心を覚えるばかりだった
結局その男子生徒は片目を失明し、痛々しい傷跡が残った
登校を許可された日から男子生徒は片目に眼帯をつけて登校するようになった
こなたは会うと睨まれるその男子生徒に罪悪感と恐怖を感じ、近づくのを避けた
泉家は多額の賠償金を払わされ、そうじろうは毎日親に謝罪をしに行った
時には顔に傷をつけて帰ることもあった
こなたは即停学処分となり、精神科医に運ばれ
ついにはカウンセラーまでつけられる始末
こなたはあの日から憂鬱な日々が続いていた
何をしても楽しいと感じられないし、鬱憤だけが溜まる
死にたいとさえ思うことがあった
こなたは普通教室から隔離され、一人だけで授業を受けた
高校は学区内から離れた陵桜学園への入学を教師に強いられた
そんな中、カウンセラーはこなたに何か趣味を持つ事を推奨し
例としてアニメを挙げる
二次元の世界で繰り広げられるドラマや幻想世界
個性的キャラクターやそれを司る声優にこなたはすっかり虜になった
同時に、それはこなたにとってのカタルシスとなった
そのせいか、こなたは学校に行かなくなってしまい
結局こなたからアニメを一時的に取り上げる事となってしまった
そんなこんなで更に鬱憤を溜めながら卒業式も終わり、陵桜学園に入学する
そして、かがみと出会ったのだ
かがみと出会ってから、こなたは一変した
最早カウンセラーが必要でないくらいにまで
しかしそれも長くは続かず、こういう結果になってしまったのだ
こなたは洗いざらい説明し終えると、大きな溜息をついた
「あいつの言う決着って…そういう事だったのね…」
かがみは涙を流して言う
こなたは絶えず笑みを浮かべて言う
「かがみん、今からゲームをしようか」
「…ゲーム?」
「さっき言ったでしょ?
かがみんが私のことどれくらい想ってるか確認するって」
「こなた…でも」
「どっちにしろ、私達はきっと元の友達には戻れない
笑い合って談笑出来るはずが無い」
「そんなこと…」
「じゃあ、それを証明してね。今からやるゲームで」
「…」
「簡単だってば。今からルールを言うよ。よく聞いてね」
こなたは続ける
698 :
デフォ北:2008/07/25(金) 00:36:40 ID:U73SRrOb
「かがみんが私の事を本当に想ってるんなら
つかさとみゆきさんを今から渡すピストルで脳を撃って殺して?
もし殺せたら、かがみんは助けてあげる
もし殺せないのなら、私が3人共殺す。ね、簡単でしょ?」
「…本気?」
「うん、本気。だって私はかがみんが好きだもん」
「こなた…」
「じゃ、制限時間は5分」
そう言うと、こなたは40口径のピストルを取り出した
確か、銃弾を脳天にぶっ放すと0.00000000001秒程の痛みが走ると聞いたことがある
こなたはかがみの左手の手枷を外す
かがみの左手がぶらんと振り子のように垂れ下がる
「さ、つかさとみゆきさんを起こした状態でやるからね」
「えっ…ちょ…」
かがみが言う間も無く、こなたは二人に水をかける
「ん…んん…こな…ちゃん?」
「い…泉さん?」
「やあ。つかさ、みゆきさん」
こなたは拳銃の引き金を引けば直ぐに弾が出るように
セッティングしてかがみに渡す
かがみは一体どこで覚えたのだろうと
まじまじとこなたの手元を見つめる
「え…お姉ちゃん…何を?」
かがみは拳銃を持つ左手を震わせる
どっちにしろ殺される妹と親友の身
いくら鈍感なつかさでも何をされるかは判ったようだ
「いや…やめてよお姉ちゃん…私…私は…」
「かがみさん!何をするつもりですか!やめて下さい!」
銃を構えてもいないのに二人は命乞いをする
「…こなた、私には無理よ。絶対……無理」
「そっか…じゃあ仕方ないね」
こなたはかがみから銃を取り、みゆきの脳天目掛けて発砲する
凄まじい銃声と共に
みゆきは悲鳴を上げる間も無く、ぐったりと頭から血を流しながらがくりと力尽きた
「…え?ゆ…き…ちゃ…ゆきちゃあっ」
更につかさも頭を貫かれ、その頭から血を流して俯く
もう二人はびくともしない
あまりに唐突過ぎてかがみは状況の把握に時間を要された
次第にかがみの目から涙が出てきた
「な…何てことするのよ、こなた!!」
「何てことって…かがみんが撃てないって言うからルールに則っただけだよ」
かがみは大粒の涙を流して俯くと、こう囁いた
699 :
デフォ北:2008/07/25(金) 00:37:12 ID:U73SRrOb
「ごめん…こなた」
「へ?何で謝るの?」
「あんたのこと…ちっとも気付いてやれなかった…あんなに近くに居たのに
こんなことになるまで…全て私の責任よ…本当にごめんなさい…」
「…やれやれ、そんなこと言われると撃ちにくくなるじゃん…
でも、かがみんは命乞いとかはしないんだね
次、かがみんだよ?判ってる?」
「…つかさとみゆきは殺して欲しく無かったんだけど
…それであんたの気が治まるのなら、私は…構わないわ
だって友達だもん」
こなたの脳裏で、そうじろうの言葉がリフレインした
それでお前の気が治まるのならな―
その時、こなたの眼から涙が溢れ出した
かがみんは、最後まで私を友達だと認めてくれている
そんなことも知らずに、自分は勝手にかがみんを自分のモノにしてしまった
でも、かがみんは…私を信じてくれていたのだ
自分が束縛されながらも、窮地に立たされながらも、最後まで私のことを
くそ、そんなこと…そんなことは…っ
こなたはかがみに銃口を向ける
しかし、かがみの真摯な瞳はこなたの心を貫いた
こなたはそのままがくりと膝を落としてしまう
「ちょっ…こなた…どうしたの?」
「…ぁ…あぁ…ごべ…なさい…っぐ…」
こなたは地面に蹲り、只管かがみに土下座した
「止めなさいよ、こなた…もう、今更遅いわよ…」
「うっ……ぐぅぅ…」
「…こなた…おいで」
こなたは、片手を広げるかがみに身を委ねた
教室の真ん中でやった、あの日のように
「私、私…大変な事しちゃった…」
「やっと判ったのね…あんたは凄いわ…」
「ううん…私…皆にこんな酷い事を…
みんな私のことを助けてくれたのに…こんなになるまで…
皆に…謝らないと…あ、謝ってももう遅いよね…」
「謝らないといけないのは私の方よ…
一瞬でもあんたのことを赤の他人として扱ってしまった私を許して…」
「…かがみん。でも、友達を殺しちゃったよ…かがみんの妹の…つかさまで…
本当に…ごめんなさい…」
「もう謝らなくていいわよ…こなた。私が全部許す」
「かがみん…ありがとう…大好きだよ…」
「私もこなたが大好き」
暫くの抱擁の後、こなたはかがみから離れると床に落ちた銃を拾う
ゆっくりと銃口をかがみに向ける
その手は汗ばんで、震えていた
「撃ちたくないよ…本当は二人で逃げ出したい…」
「駄目よ…けじめをつけなきゃ…それがあんたの決めたルールなんでしょ?」
かがみはニコリと笑う
700 :
デフォ北:2008/07/25(金) 00:37:42 ID:U73SRrOb
「私ね、死ぬのが多分怖くないの。むしろ楽しみなくらい
だって、絶対向こうでつかさとみゆきに逢えるもの
あんたのことも3人でずっと待ってる」
「…かがみん」
「また、4人で愉しく笑い合おうよ」
「…うん!」
こなたは涙を流しながら力強く返事した
かがみは左手の小指を差し出す
こなたも左手の小指をかがみに差し出す
お互いの小指を絡め合い、約束の呪文を唱える
「また逢おうね、かがみん…」
「絶対よ…こなた」
そして二人は目を閉じ、一発の銃声が長く部屋の中で響く
こなたが目を開くとかがみは微笑みながら目を閉じ、頭から血を流していた
その顔は、羽根の生えた天使にも見えた
抜け殻となった3人の身体にこなたは呟く
今から、私は全ての罪を償うよ…
私の病気を治してくれたかがみん達に対する罪を
…ううん、これじゃあ逃げてるのと同じかな
どうしてこんな事になったんだろ…
今まで散々迷惑をかけてきたよね…皆に
でも、向こうでは、きっと私が皆を助けられるように頑張るよ
それが私の罪の償いになるのなら、何でもする
お父さん、ゆーちゃん、ごめんね
最期まで…こんな狡い女で…
そして、最後の銃声が路地裏の空気を揺るがせた
…
―はぁ
やっぱり私が皆と談笑する価値なんかあるのかなぁ
あんな酷いことしちゃったし…
亀だが先程『ゲーヲタエアフォース泉こなた』を読んできた。
これはもう、アフターバーナーのサントラの良いお供だなw
702 :
デフォ北:2008/07/25(金) 00:38:40 ID:U73SRrOb
目前の教室で机を合わせて談笑するセーラー服の3人
こなたはその中に入るのを躊躇っていた
―でも、ここで変わらないと私はいつまでも弱い人間のままだ
こなたは拳を握り締め、意を決し
いつもの通りの談笑に入り込む
「やっほー」
「おっすこなた!早かったわね!待ってたわよ!」
「こなちゃん、待ってたよ!」
「意外と早かったですね、泉さん」
―3人は、快く私を出迎えてくれた
でも、このままでは私は罪悪感を背負ったままだ
「みんな、本当にごめん…」
こなたは深々と頭を下げた
3人共、くすりと笑って手を互いに重ねる
「こなた、やり直しましょう、最初から」
「…うん!」
こなたはその上に手を重ね、永遠の友達として結ばれた
もう、あんな過ちは二度と起こさないよ
―よくがんばったね、こなた
かがみが耳元で呟いた
私は思わず赤面して頭を掻いた
その友情は、決して途切れることのない永遠のもの
信じあえば辿り着ける、ゴールのないスタート地点
(∞)
終わりです
こなたを敵に回すのは今までで初めてだったと思います
読者の方は自己中心的こなたに嫌悪感を抱いてくれれば幸いです
読んで下さった方はありがとうございました
>>703 GJ!
こな×かが派の俺としては最高の作品だったぜ!!
怒らないでマジレスしてほしいんだけど
なんでこんな時間に書き込みできるわけ?
普通の人なら学校や会社があるはずなんだけど
このこと知った親は悲しむぞ?
現実見ようぜ
ヒマな学生が多いから
社会人は必ず土日祝が休みだと思っている坊やですか?
コピペの人気に嫉妬><
>>703 俺は逆に前作より無理矢理すぎかな?って思った。変にお涙頂戴だし。
っていうか精神病ちゃうやろ。精神病なら入院レベルだし。
>>713 あぁ、そういえばうつすたは入院してたな
たしかに
まぁ、この作品には他と違って色々思念があって
書き直せるなら書き直したいんだが
こなたが入院してしまうと自殺が未遂で済みそうな気がしてならないんだ
Gj
>>716 乙
俺はこなたと男が何となく中二病な雰囲気だったから
超人バトルものにでもなるんかと思ったが予想以上に普通の人達だったね
>>702 (∞)が無限ループを表してる気がしてならないのは俺だけでいい。
(U≡ω≡.)
722 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 14:46:58 ID:BeORaLCa
こなた死ね
>>720 むしろ無限ループ以外の意味にとれた人いるのか?
ワロタww
在韓日本人2万1000人 10年で倍 半数は統一教会関係者
【ソウル=黒田勝弘】韓国在住の日本人が急増している。この十年ほどの間で
倍増しており、しかも在韓日本人の半数以上は、集団結婚などで韓国にやってきた
統一教会(世界基督教統一神霊協会)の関係者とその家族といわれる。韓国居住
日本人の中心を占めるようになった統一教会関係者の存在が今後、韓国社会や
日韓関係にどのような影響を与えるのか関心が集まっている。
在韓日本人の数が大きく増えだしたのは、一九九〇年代に入ってから。在韓日本
大使館の統計(在留届基準)によると、それまで六千人ほどだったのが一九九五年
には初めて一万人台になり、今年は約二万一千人と十年間で倍増した。
関係筋によると、その背景にあるのは、統一教会の集団結婚で韓国にきた
日本女性と、その子供の急増だという。特に近年、出産で子供が増えており、
日本大使館では、新たな旅券の発行に追われるはどだという。
在留邦人の職業など詳しい内訳は不明だが、日本大使館筋によると現在、長期
滞在の在留邦人二万一千人のうち、半分以上にあたる約一万一千人が統一教会
関係者ではないかと推定している。
統一教会関係者は韓国人と結婚してもほとんど日本国籍を維持し、子供も日本
国籍にしているという。このため、新たに生まれた子供にも日本旅券が必要なため、
日本大使館は定期的に地方に職員を派遣し、臨時の旅券発給業務をしているほどだ。
女性を中心にした統一教会関係の日本人の多くは韓国の地方に在住し、日本語
通訳など社会活動もしている。
ただ日韓関係で問題が起きると記者会見をし、「独島(日本名・竹島)は韓国のモノ!」
と叫んだり、教科書問題では「韓国国民に謝罪する」と声明を発表するなど反日行動が目を引く。
九月九日 産経新聞朝刊より
保管庫のスケッチ3に収録されてる
「こなた、かがみんの前で(血、微グロ注意)」って単発イラスト?
関連SSとか有ったっけ?
>>726 多分単発
あの絵師、すげー絵が上手かったな…
あいつこそ漫画描くって言っておいてトンずらしやがった元祖じゃねえか
当時はあんま好かれてなかった気がするけど
空気だったな
官庁訪問の時期ですね。
エレオクされまくって、こなちゃん抗議自殺。
泉家って大陸系の感じがする
733 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 22:16:47 ID:1njCyHdo
>>732 大陸っていうとトルキスタンとかドバイとかか
確かにそんな感じがするな
734 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 22:48:36 ID:YOdo/WAX
735 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 23:11:11 ID:BeORaLCa
こなた「早く殺してごらんよ」
過疎過ぎるwwwwww
ごめん、27時間の見てる
こなたってこんなことやってそう、これが嫌われる理由になるかも
みんなで日光に行くことになりました、スペーシアの車内
こなた「みゆきさん、将棋やらない?」
みゆき「いいですが、私弱いですよ、お恥ずかしながら・・・・」
こなた「あっ、ちょっと待ってよこの角!!」
みゆき「なんですか、早速待ったですか?」
こなた「いやぁ、ちょっと見落として」
みゆき「・・・これっきりですよ、もう待ったナシですよ、泉さん(ニヤリ)」
みゆき「はい、王手!」
こなた「あっ!これは・・・」
みゆき「待ったはナシですよ」
こなた「く、くそ〜〜!!」
こなたは将棋盤をぶちまけた
みゆき「な、なんてことするんですか?」
こなた「いやあ電車が揺れて、早いとこ振り子式車両の導入が待たれるね」
みゆき「スペーシアがこんなに揺れるわけないですよ!!」
SSも息切れです
>>736 高校生→1、2年生は怖いのでロム専。KY呼ばわりを何よりも恐れてますから。
3年生は受験で大忙し。
大学1〜3年生→バイト、帰省、コミケの準備でてんてこ舞い。
大学四年生無い内定→就活中。
大学四年公務員組→官庁訪問や面接に大忙し。
社会人→ただでさえ時間ないのに、コミケ準備に大忙し。
文系院生→自殺がリアル過ぎてスレ開けない。
理系院生→コミケと研究。
コミケ終わるまで、戦力が無職と大学4年民間内定済みしかいません><
>>738 マージャンでも、ハネクラスに振り込むと切れる奴って居るよな。
こなたもそのパターンかも。
かがみ「野球盤ゲームしようぜこなた」
こなた「いいよぉ。」
かがみ「それっ消える魔球だ!」
司「お姉ちゃんいいねぇ〜」
こなた「まずいなぁ。」
みゆき「泉さんどうしましょう。」
こなた「そおい!」
グシャッ
かがみ「ちょっと。なにふんづけてるのよ。」
こなた「いやぁサソリが歩いてて…」
司「お姉ちゃんの勝ち〜こなちゃんさっさと裸になれやおら。」
みゆき「おらぁ。」
こなた「そおい!」
かがみ「あんたたちやめなさいよ。」
司みゆき「ごめんなさい。」
こなた「ていうか暑い鬱だ死のう。」
SSです。
コミケとか行く気にならない
地方だからというのもあるけど
こなたはコミケでキモオタに糞尿ぶっかけられて臭死すればいいのに
そもそもコミケってのは学生も行ったりするものなのか
売り手のメインって大学生じゃん?
買い手も高校生から大学生ってのが多いんじゃね?
745 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/27(日) 20:00:28 ID:fz4qh7aZ
マジでか!!
今度逝ってみようか。
こなた:
「自殺したって、そろそろ誰も驚かなくなってるね。
高校生中学生の自殺でもね。
麻痺、それが社会に広がっているんだよ。
家族と友人だけが悲しみに暮れる。
周囲は『よくある事だ』の一言で片付けちゃうんだけれども」
かがみ:
「友人が悲しむ?アンタが死んでも、私は別に悲しまないけど」
こなた:
「それって友人って言えるの?いや、それともツンデレなのかな?」
かがみ:
「ツンデレかどうか、試してみれば?それと、こなたは大切な友人だけど、
それは生きているこなたであって、死んだ人間には友情は抱かない」
こなた:
「…試してみるね。えいっ」
かがみ:
「あーあ、悲しまないって言ったのに。死んだ瞬間に、
スイッチが切れたみたいにどうでもよくなっちゃうのよね。
この乾いた感情、どうにかならないかしら」
こなた:
「ハローかがみん。幽霊ですよ。本当に悲しんでくれないんだね。
というか、友人なら『試してみろ』なんて言わないよね?
むかついたから、これからとり憑いてあげるね」
かがみ:
「愚かだな。それに気付いてたのなら、自殺しなきゃ良かったのに。
それともう一つ。神社の娘に憑くなんて、二重に愚かだな。
馬鹿って死んでも治らないのね」
こなた:
「ただのツンツンだったんだね。まぁいいや。
お祓いでも何でもしてよ。もうね、思考する事にすら疲れたよ」
かがみ:
「私は元友人に憑かれたよ。おい、そんな冷めた顔するなよ。
自分でも上手い事言ったとは思ってないわ」
こなた:
「洒落が寒かったんじゃない。元、という言葉が私にとって残酷過ぎたんだよ」
かがみ:
「まー、事実だし。面白いから、憑かれたままでいようかしら。
こなた虐めるのって、意外と面白そうだし。
もう友人じゃないから、思う様甚振れるわ」
こなた:
「死人に鞭振らなくてもいーじゃん」
かがみ:
「しょうがないわよ、プラグマティックでサディストな人間なんだから。
分かってて側に居たくせに」
ハローがバーローに見えたから続き読まない
749 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/28(月) 00:47:16 ID:DMb4nara
_
\ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、) ,、
.| ヽYノ
/ r''ヽ、.|
/ ,.. -──- .、 `ー-ヽ|ヮ
.| , ‐'´ __ `ヽ、 `|
| / , ‐'"´ ``''‐、 \ |
| / / \ ヽ |
ヽ, y' /` ‐ 、 ,.. -'ヘ ヽ. }ノ
ヽ,' / /`,ゝ' ´ ヽ Y.
. i ,' { { ヽ `、
l ,イ─- 、.._ ヽ ,, _,.. -─:} !
. | r‐i| ー=ェェ:ゝ ,.∠ィェェ=ー' |r 、. l
| {ト」l|. : | " ``: |!トリ |
. │ ヽ、| ;.」_ |'ソ !
. │ ヽ r──ッ /ノ |
| lヽ  ̄ ̄ / イ │
. ! 丶ヾヽ ~ , ' ノ │ !
ト. ミ.ゝ ヽ.____./ / l /
ヽ ヽ イ ,' / , ' ┼ヽ -|r‐、. レ |
\. ノレ'/ d⌒) ./| _ノ __ノ
_
\ヽ, ,、
`''|/ノ ∞ . . .
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、)
.|
/ ,、 ,
/ ヽYノ
.| r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| `|
ヽ, __,|
´ ` <⌒
/ l ト、 、 \
. / l. _/リ! ヽ _} 寸¬
l'´/ ,リ  ̄V\ ヽ
{ /| |/ {:.ヽ !
X l l◯ ◯ l:.:.l V
/ ヽ (| ! _ }:.:.!
. | !、_( __) イj\| ┼ヽ -|r‐、. レ |
}/,レヘ/─-\ ′ d⌒) ./| _ノ __ノ
冬虫夏草?
こなたが犯されるSSってないの?
俺が作ってやるよ
sktk
肉アーッ
ニコにこなた自殺小説が結構あるが削除依頼するべきだろ
SSが全く来てないなwww過疎すぎるだろwww
docomoの全鯖規制のせいでしょきっと
761 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/28(月) 21:49:33 ID:b8aaGAnF
SS投稿したいんだけれども、初めてなのでルール等あったら教えてください。
まずsageよう。
auじゃほとんど2chできなくなったな
かがみ「エレオクされまくりで欝だわ…。司法崩れに人権ないのかしら」
みゆき「私もです。小児科の激務に嫌気さしていたのに…」
つかさ「私も傾斜後点数低いから、虐殺の嵐だよ」
こなた「これだから司浪と理系と非法文系は困るんだよね。
KR省とH省とMK省から内々定貰っちゃったよ」
かがみ「こなたの癖にっ」
みゆき「泉さんの癖にっ」
つかさ「こなちゃんの癖に〜」
一ヵ月後
かがみ「こなた、人事院面接落ちですって。お陰でH省から補欠内定出たわ」
みゆき「KR省から内定出ちゃいました。どっちにせよ激務ですが、前よりマシですね」
つかさ「MK省から出たよ〜。こなちゃんが、人事院面接で余裕こいてくれたお陰だね」
こなた「…。自殺してくるね…。おのれ大賀」
かがみ「それしかないでしょうね」
みゆき「まぁ、妥当な結末ですね」
つかさ「エレオクどころか、エレクトだね」
やたら斬新なネタなんだが…
それでも良ければ挑戦してみる
単発多いな
といいつつSSすら書けない俺…
たまにはビッチのことも思い出してください。
びっちってなんでできたんだっけ?
770 :
望まぬ自殺:2008/07/28(月) 23:57:50 ID:mpGXn7SE
高校最後の夏。私達はみんなで山にキャンプに来た。
みんなで川で泳いだり、バーベキューをしたり、とても楽しい時間が過ぎていく。
かがみ、つかさ、みゆきさん、黒井先生、ゆい姉さん、ゆーちゃん、みなみちゃん、ひよりん、パティ、みさきち、峰岸さん。
みんな本当に楽しそうだ。
だけど、わたしだけみんなとお別れしなければいけなくなるなんて、この時は私自身を含め誰も思いもしなかった。
*
「うートイレトイレ…って山の中にそんなのないよね」
「仕方ない。あそこの茂みの中でしよう」
バーベキューの後、川で泳いでいる時におしっこがしたくなった私は、茂みの中に隠れて用を足していた。
「ふう…」
用を足し終わってひと息付いたその時、お尻に鋭い痛みを感じた。
「痛いッ!!」
慌てて立ち上がると、私のお尻に痛みを鋭い与えた細長い生き物が、立ち上がった勢いで振りほどかれ、茂みの中へと消えていった。
「ど、どうしよう・・・」
*
「…こなた、あんたちょっと顔色悪いんじゃない?」
みんなの元に戻ってきた私の顔を見て、かがみが心配そうに声をかけてくれる。
「だ、大丈夫だよ…」
私はそう答えるが、かがみは納得しなかった。
「嘘おっしゃい。どう見ても具合が悪そうじゃない」
「だ、大丈夫だから・・・」
言えない。言える訳がないよ。
おしっこしててお尻をヘビに噛まれたなんて・・・。
「とにかく、テントに戻って休みなさい」
かがみはそう言って、私の手を取り強引にテントに連れて行こうとする。
だけど、私はそのまま、その場にへたり込んでしまう。
「あ、あれ…?」
「ちょ、こなた? 誰か!! 誰か手を貸して!!」
かがみの叫び声を聞いて、みんなが何事かと駆けつけてくる。
771 :
望まぬ自殺:2008/07/28(月) 23:58:28 ID:mpGXn7SE
「おい泉!! どないしたんや!!」
「な、なんでもないです・・・」
「なんでもないことあらやろ!! いったいどないしたんや!?」
そう言って黒井先生が私を抱き起こすと、つかさが悲鳴を上げる。
「こ、こなちゃん!! そのお尻どうしたの!?」
つかさが青ざめた顔で私のお尻を指差すと、みんなが私のお尻に視線を向ける。
「いやー、実はさっきヘビに噛まれたみたいで・・・」
私は気を失いそうになりながらも、皆に心配かけまいと笑って答える。
「バカっ!! なんで早く言わないのよ」
かがみが本気で怒鳴った。
「だ、だって・・・おしっこしててヘビに噛まれたなんて、恥ずかしくて言えないよ・・・」
「あんた自殺でもする気なの!! 恥ずかしいなんて言ってる場合じゃないでしょうが!!」
「ご、ごめん・・・」
かがみは本気で怒っていた。
「とにかく、毒を吸い出して急いで病院へ!!」
みゆきさんがそう言うと、かがみはわたしのお尻に顔を近づけて言う。
「恥ずかしいかもしれないけど、ちょっと我慢しなさいよ」
そう言ってかがみは私のお尻からヘビの毒を吸いだそうとしてくれる。
「ごめんね。ありがとうかがみ・・・」
「いいから。じっとしてなさい」
「……」
かがみのその言葉を最後に、私は意識を失った・・・。
*
どれ位意識を失っていたのだろう。
私が意識を取り戻すと、かがみ達が泣いていた。
「こなた、こなたぁっ!!」
どうしてみんな泣いてるの?
私はかがみ達に声をかけるがみんな泣くだけで返事をしてくれない。
どうしてみんな泣いてるんだろう。
どうして、私の声が届かないんだろう。
私はかがみ達の側へ近づいていく。
かがみ達の視線の先を覗くと、そこには・・・。
血の気の失せた青い顔の私が 死 ん で い た 。
う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
私は泣いた。
涙が枯れるまで、声が出なくなるまで泣いた。
もう、誰も私の声が聞こえない。
もう、誰にも触れる事さえ出来ない。
私は、望まぬ自殺をしてしまったんだ・・・。
ヘビに噛まれたあの時、恥ずかしがらずに、すぐ打ち明ければよかった。
私はバカだ。
大バカだ。
お母さんが迎えに来てくれるまでの間、私はずっとずっと、泣き続けるのだった・・・。
おわりです。
乙。いじめ発生せず、キャラ崩壊せず、ってのはいいな。
くそうちょっと笑った俺が腹立つぜ…
かがみ言い奴だな…
SSもこれくらい簡潔にまとめてくれあら見やすいな。GJ!!
ケツ出したまま死んだのかwwwww
事故だろjk
短くまとめられてるのは良いけど、
そもそも茂みに毒蛇は居ないと思うし、
蛇の毒で死ぬならショックで噛まれて直ぐじゃね?
>>776 おいおい、どれだけ無知なんだよ。
ちょっとした山の中だとマムシは結構いるし、
噛まれてもすぐに死ぬことはない。
昨夜も書いたけど、SS投稿してみたいんだけども、ルール等あったら教えてください。
>>778 何でもいいからとりあえず最終的にこなたが自殺すればおk
短編とかなら予めSSをメモ帳とかに書いといて一気に投下した方がいいかも
分かった、丁寧にありがとう。
メモ帳には書き溜めてるから、キリのよいように区切って今夜投稿させてもらいます。
ちなみに1レスは60行まで
>>780 SS職人になりたかったら投下時にコテ付けて名前覚えてもらうようにしてもいいかも
まあ頑張れ!!未来のらきすたへ向かって!!
>>782 いきなりコテつけてもウザいだけだから
付けるのは一回SSを投下した後だろ
ていうかぶっちゃけコテなんて永遠にいらん
絵は言わずもがな、文章だって癖で判別できるし
たしかにね
大分はやくちゅう
補足・こなたが生存したSSあげた人はみんな結構叩かれましたw
大丈夫です。最終的にちゃんと自殺します。
遅くなりますが今夜書きますのでお願いします。
ここの連投規制てどんなもんだったっけ
あ、ちなみに予定は30レスに収まる程度なんだが
イラストは携帯で撮ってUPしても忍びないの?
なんか意欲のある人が多いですね
規制もかかるだろうけど、容量もパンクするだろうな。
まー、一日で終わらせる必要もないんじゃ?
規制かかったら撤退して、明日また投下するよろし。
あー、もう440kbなのね
まあどうせ今日書き上げられるものじゃないから
前スレは850くらいで容量オワタになったんだよな
そろそろ次スレ上げでもいいんじゃないか?
SSが来ない現状、次スレは速すぎだと思う。
一応投下宣言は出てるけど、過去を見るに投下宣言ってマジ当てにならないからな。
別に
>>795を疑ってるわけではないが。
ゲーヲタの人のSS続きマダー?
昼間の宣言どおり投稿します。
長いのでレス数も考えて途中で区切ります。
799 :
虚像と実像1:2008/07/29(火) 22:58:55 ID:zaldqi87
「こなちゃん……ごめん……」
最後に聞いた台詞がこれだった。
ケンカしたのならこれで仲直りができる。
ちょっとしたミスを犯しての発言なら、これで帳消しになる。
「…………」
しかしこの時、つかさから発せられた言葉はそのどちらでもなかった。
このたった一言がこなたの胸に深く突き刺さった。
ある日の放課後だった。
半分眠りながらの6時間目が終わった後、こなたはつかさに声をかけた。
「ちょっと買いたいものがあるんだけど、一緒に行かない?」
何もおかしな事はない。
寄り道に友だちを誘うのは普通だし、女子高生でいえば健全な行いのハズだ。
「どこ行くの?」
つかさが訊いた。
ということは行き先次第では彼女もついて来るというわけだ。
こなたは眠そうな目をさらに細くして、
「う〜ん、もちろんゲマズ!」
人差し指を立てて答えた。
その一瞬後だった。
「こなちゃん……ごめん……」
つかさがひどく迷惑そうに――見ようによってはすまなそうに――そう言ったのだ。
翳りのある表情はこなたには向けられていない。
彼女の少し先の、何もない床の一点を眺めるようにして、
「……ごめんね」
もう一度言った。
「あ、もしかして何か用事あった? もしかしてデートだったり?」
つかさの変化に気づいていないこなたは、これまたいつものようにからかうような視線を向ける。
「むふ〜、ついにつかさも彼氏持ちかー。かがみんが知ったら怒るねこりゃ」
誘いを断られたことそのものには何も感じないこなたは、唇の端をくるんと曲げて笑う。
これに苦笑すらしないのがつかさだった。
「あの、あのね、こなちゃん……」
「ん?」
「怒らないで聞いてね?」
「うん?」
なぜか言いにくそうにするつかさに、こなたもようやく身構えた。
「…………」
つかさは何も言わない。
流れた沈黙はこなたに思考する時間を与えてくれた。
誘いに対し、つかさは何処に行くのかと問うてきた。
ということはこの時点では多少なりとも寄り道に前向きだった。
ところが行き先を告げた途端、脈絡なく謝ってきた。
それを言うなら誘われた直後にするべきだ。
何か厭な予感がする。
そう思っていると、
「あんまりそういう所、行きたくないんだ……」
それだけ口にする。
「え? え? どういうこと?」
こなたは発せられた言葉よりも、彼女の表情に驚いた。
苦笑いではない。
心底から迷惑がっているような顔だ。
「だから……あんまり声もかけてほしくないっていうか……」
最後のほうはほとんど声になっていなかった。
800 :
虚像と実像2:2008/07/29(火) 23:00:20 ID:zaldqi87
「…………」
こなたは呆然とした。
”だから”の部分が強引すぎる気がしたが、そこまで気が回らない。
ストレートに。
直截的に自分を避けているという意思をハッキリと伝えてきたつかさに。
こなたは何も言い返せなかった。
”そういう所”に行きたくないから声をかけてほしくない。
(意味分かんないよ、それ)
最初は驚き、ショックだったが次第に腹が立ってくる。
「なんで急にそんなこと言うの?」
問い詰めるような口調になってしまったが悔やむことはない。
つかさの一方的な拒絶には、これくらい踏み込んだほうがいいのだ。
「周りから何て思われてるか知ってる?」
意思を伝えたことで吹っ切れたのか、今度はつかさも淡々と聞いてきた。
「オタクでしょ? 知ってるよ、そんなこと。別に隠すことじゃないし」
こなたは自信満々に答える。
元より自分がオタクであることを隠さずに生きてきた。
自覚もあるし、別にそれに後ろめたさもなければ恥もない。
しかし返ってきたのは、
「そうじゃなくて私たちだよ」
予想もしない質問文の追加。
「え…………」
こなたは口を噤んだ。
会話のイニシアティヴはつかさが握っている。
どういうこと?
と再度訊ねようとしたが言葉にならない。
こなたはなぜか、急に疎外感を覚えた。
自分の周りには誰もいないような錯覚。
その理由はつかさが、”私たち”という単語を用いたからだ。
この”私たち”にはもちろん、こなたは含まれていない。
「――あのね」
こなたからの反応がないため、つかさは答えを待たずに続けた。
「私たちもそう思われてるんだよ。こなちゃんみたいに」
「…………」
「ゲームもアニメもあんまり興味ないけど、そういう風に見られてるの。
ハッキリ言って――迷惑なんだ……」
「…………ッ!!」
ハッキリ言いすぎるつかさの声が、こなたの思考を揺さぶった。
劇(はげ)しい頭痛が襲う。
吐き気もする。
胸を締めつけられる想いだった。
「……どうして」
かろうじてまず発したのがこれだ。
「どうして急にそんなこと言うの!?」
人目も憚らずに叫んだ。
「昨日まで普通だったじゃん! なんで急にそんなこと言うのさ!!」
責め立てた。
自分が知っているつかさと、目の前にいるつかさは言動が正反対だ。
こなたの言うように、2人の間には友達関係以外は何もなかった。
思い返せば特にケンカした覚えもないし、といって総ての見解が一致するほどベタベタもしていない。
ほどよい距離間の付き合いをしてきたつもりだ。
それがなぜ……。
この急な展開はどういうことだろう。
肩で息をしながら、こなたはみゆきの存在を思い出した。
801 :
虚像と実像3:2008/07/29(火) 23:02:07 ID:zaldqi87
いつもの4人組。
その中で博識で謙虚で、仲を取り持つ役柄を担っていた彼女。
みゆきは控えめだが芯が強いから、こういう場では毅然とした態度で止めに入るハズ。
(…………っ?)
みゆきはいた。
教室の入り口あたりに立って静観していた。
様子からして割って入ろうかと逡巡しているわけではなさそうだ。
つかさが言い、こなたがどう反応するかを見守っているように思える。
みゆきらしくない、とこなたは思った。
彼女の性格からしてここは傍観するべき局面ではない。
「急にじゃないよ」
しかしこなたの思考は、つかさのこの一言によって寸断された。
「ずっと前からだよ?」
さらに一言。
それに対してこなたは、
「どういう……こと……?」
先ほどから似たような返し方しかできない。
「ずっと前から私たち、みんなからヘンな目で見られてたんだよ?」
なじるようなつかさの口調に、こなたはゾッとした。
いつものつかさじゃない。
すまなさそうな声質の裏に、明らかに敵意が含まれている。
「ヘンな目って……?」
「だから――」
つかさがイラついた様子で続けた。
「私たちまでこなちゃんと同じように思われてるのっ」
ここまで言われれば馬鹿でも分かる。
こなたは自分をオタクだと自覚している。
つかさは自分と同じように思われていると言った。
つまり、
「オタクだって思われてるってこと?」
こういうことになる。
無言で頷いたつかさを見て、こなたは頭が真っ白になった。
「そうだよね、ゆきちゃん」
(…………!!)
その言葉にハッとなる。
名前を出され、しずしずとやって来たみゆきはやはり申し訳なさそうに、
「はい――」
と、否定も言い訳も前置きもせずに肯った。
厭な構図だ。
この時点で2対1の敵対関係が生まれてしまっている。
「みゆきさんも……そう…思ってたの?」
答えが分かっている質問をした。
「はい。正直申し上げて、泉さんとの会話についていけないことが多々ありました。
無碍に対応するのも悪いと思い、何とか取り繕ってきましたが――あらぬ疑いをかけられることには承服できません
」
何とも残酷な回答だった。
(対応? 取り繕い?)
こなたは惑った。
普通、友だち付き合いにこういう言葉は使わない。
みゆきは面従腹背でこなたと接していたのだ。
そう思うと悲しくなった。
「母からも交友関係をよく考えるようにと言われていますので、泉さん。すみませんが――」
「イヤだッ!!」
こなたは耳を押さえてかぶりを振った。
「イヤだよっ! なんでそんなこと言うの!?」
叫びは教室をぐるりと回ってつかさに届き、みゆきの耳を劈(つんざ)き、再び戻ってくる。
「急にそんなこと言うなんておかしいよ!! つかさもみゆきさんも――!」
すっかり取り乱したこなたを、2人は恐ろしいほど冷静に見つめていた。
802 :
虚像と実像4:2008/07/29(火) 23:03:45 ID:zaldqi87
教室にはもう誰もいない。
それがかえってこなたの恐怖心を煽った。
「泉さん」
みゆきは、
「申し訳ありません」
はっきりと、
「できればもう私に声をかけないでください」
拒絶の意思を示した。
やはり高良みゆきという女性は、土壇場では思いもよらない強さを発揮するようだ。
こなたに口を挟まれる隙を与えず、一方的に絶交の二文字を叩きつけた。
「私も……」
それに乗じるようにつかさも加わる。
「ヘンな目で見られたくないから。だから、こなちゃん……ごめん……」
(…………!?)
信じられなかった。
昨日まで、本当に昨日までは何もなかったのだ。
いつものように喋り、寄り道をし、買い食いをしてお開きにした。
それがたった1日でここまで変わるとは思えない。
「冗談なんでしょ? ねえ、趣味悪いよ。エイプリルフールはとっくに終わったよ?」
表情だけの笑みを浮かべたこなたの前には、2人の後ろ姿があった。
「…………」
笑い飛ばす気力も起きなかった。
背を向けた2人からは完全に拒絶の意思しか感じられなかった。
・
・
・
・
・
こなたは自分の席に腰をおろした。
体が勝手にそうした。
夢を見ている気分だ。
あれはやっぱり悪趣味な冗談で、明日になればいつものように話しかけてくれる。
ちょっとしたドッキリなのではないかと。
そう思った。思いたかった。
が、あのみゆきがそれをするとは思えない。
つかさも積極的にそういうことをする性格ではない。
(なんで……)
こなたは心の中で何度も同じ質問をした。
誰も答えてくれなかった。
「オッス。あれ、こなた? つかさとみゆきは?」
たった1人、いつもと変わらない者がやって来た。
「こなた、どうしたの?」
提げていた鞄を近くの机に置き、かがみが寄ってきた。
その表情が凍りつく。
「なんで泣いてるのよ?」
怒っているような案じるような、どちらともつかない調子で訊ねる。
「かがみ…………」
顔をあげたこなたは縋りつくような目でかがみを見た。
「かがみ……!」
「うわっ! いきなり抱きつくなっての! 暑苦し――」
あしらおうとして言葉を切った。
見たこともないこなたの表情がそこにある。
一瞬、何かの冗談かと思ったがそうではないらしい。
「かがみは違うよね!? かがみだけは違うよね!? かがみは……ッ!!」
華奢な体はかがみという唯一の希望に縋りついた。
ここで話したら、もう2度と逢えなくなる。
そんな気がした。
「ちょっ、落ち着きなって!」
かがみは宥めるが、取り乱したこなたは泣きじゃくるばかりだった。
803 :
虚像と実像5:2008/07/29(火) 23:05:54 ID:zaldqi87
「こなたっ!!」
まとわりつくこなたを強引に引き離し、小さな両肩を挟むように掴む。
「いいから落ち着け! ちゃんと聞くから!」
肩を掴む手に力を込めると、ようやくこなたの呼吸が整ってきた。
が、まだ感情が昂ぶっている。
ちょっとしたキッカケでまた先ほどのようになりかねない。
かがみは十分すぎるほどに時間をとり、目の前の少女が平静を取り戻すのを待った。
待ち続けた。
10分ほど経った頃、
「もう大丈夫みたいね」
母親のような口調でかがみが言う。
その言葉どおり、こなたは完全に落ち着きを取り戻した。
かがみと対照的に、借りてきた猫のように席についている。
真っ赤な目でかがみを見上げるこなたは、借りてきたというより捨てられた猫だ。
「ごめん、私……」
今になって錯乱していたことに気付いたこなたは柄にもなく頭を垂れた。
悩みとか怒りとかとは無縁とも思える彼女の変化にかがみは戸惑ったが、
「で、何があったの?」
急かすように訊いた。
が、ある程度の予想はついている。
こなたが教室にひとりぼっちだったこと。
いるハズのつかさ、みゆきがいないことから察することができる。
「もしかしてケンカした?」
答えようとしないのでかがみが先に答えを言った。
(ケンカのほうがよかったよ……)
こなたは自分を嘲った。
これはケンカではない。
仲違いとは異質のものだ。
絶望的な状況だが、ここにかがみがいて話を聞いてくれることがどれほど心強かったか。
かがみを失いたくない。
その想いがこなたの胸を打ち、ゆっくりゆっくりと出来事を話させた。
今日はここまでにします。
別にHNとか要らないですよね?
>>803 GJ
初投稿でコテハンは叩かれるから止めた方がいいね
>>803 乙。読みやすかったよ。
HNは気にしなくていいよ。
多くの職人のHNは昔の大生の仕様の名残だし。
>>803 続きを投下する時に数字コテを名乗るべし。
一つだけ言っとくと、原作でもアニメでもこなたがかがみ以外をアニメショップに誘う事はなかったと思うが。
数字コテめんどくさけりゃ、アンカ指定でもいいんだけどな。
それとgj
期待の新人だな
いい感じに静かなんで投下
演出上、レス数を(無駄に)多く使わせていただきます
連投規制は…食らったらハイソレマデヨ
810 :
牡丹雪:2008/07/30(水) 00:31:05 ID:36PWi0P7
「陵桜学園までお願いします」
はらはらと雪が舞い降り始めている。
先月末から関東圏の上空を近年まれに見る大寒波が覆っていた。
中旬ごろまで居座るであろうと予想されているその冷え込みは、この日早くもピークを迎えたらしい。
「……寒いですね」
「ん? えぇ、そうですねぇ」
運転手は気だるそうに応え、アクセルを踏み込む。
車の往来はやけに多く、このまま大通りを走るのでは遅すぎるとみゆきは首を横に振った。
「あの、すみません。急いでいただけますか?」
「あぁ……はい」
彼女の注文を聞き、すぐにタクシーは脇の小道へ逃げ込んだ。
携帯電話に表示された時刻は十七時九分。こなたの家を後にしてから既に四十分以上が経過している。
往復に要した時間、合計一時間四十分。駄目だ、あまりにも遅すぎる。
やはりあの時、こなたの頼みを聞き入れるべきではなかった。
たとえ拒絶されたとしても、自分は「用事」に付き添わなければならなかったのだ。
思慮の伴わなかった行動を思い返し、みゆきは後部座席で苦虫を噛み潰していた。
*
二十七日に起きた事件以来、ここ数日は授業が一、二時限短い日が続いていた。
もちろんこの日も例外ではなく、十五時過ぎには早くも放課となった。
「それじゃみゆきさん、また後でね」
ほうきを小脇に手を振るこなたに一時の別れを告げ、みゆきは学園を後にした。
正直に言って、決して独りにはさせたくない。
それでも、あの瞳の輝きを思い出すと彼女の頼みを無視する気にはなれなかった。
作務衣が印象的なこなたの父親に出迎えられ、彼女の部屋へと通される。
控えめに見ても散らかっていると言わざるを得ない。実にこなたらしい――と、みゆきは苦笑した。
それでも、やはり家でも普段と様子が違うらしいということは感じ取れた。
父親の前では気丈を装っているのかもしれない。
土曜日に来た時には気が付かなかったが、枕には涙に濡れた跡がありありと見て取れるのだ。
きっとつかさやかがみの苦しみを想い、連日ひとり泣いていたのだろう。
そして、みゆきは机の上に置かれた一冊の大学ノートを目にする。
勉強に関わるものでないことは確かだろう。宿題でも出されない限り、彼女は教科書やノートを持って帰るようなことはしない。
――この考察を聞かせたら口を尖らせるだろうか。
いや、彼女のことだから飄々と「その通り」なんて答えを返してくるのではないか。
そんな他愛のない考えを巡らせながらも、目はなぜかそのノートから離れなかった。
抵抗はあったが、やがてみゆきはそれを手に取った。
なぜ読んでみようという気になったのかはわからない。
明らかなプライバシーの侵害であることはもちろんわかっているし、人間としてやってはいけないことだというのも理解している。
ただ、これを読まなければならないという直感だけがその時の彼女を支配していた。
*
十一月二十七日、その事件は唐突に起こった。
二年E組在籍の泉こなた。
いつも通りに登校してきた彼女が自分の靴箱を開けた瞬間、ごとりと嫌な音を立てて中から異物が転がり落ちた。
彼女には、それが猫の首に見えた。
いや、事実その物体は紛れもなく子猫の頭部だったのだが、あまりに腐乱しすぎていて一目でそれとはわからなかったのだという。
もっと言えば、そんな物が靴箱に入っているなんて認めたくなかったのだと。
腐った肉と汚い土、そして大量の蛆にまみれた彼女の上履きは、もはや誰が見ても使い物にはならなくなっていた。
即日、学園側は生徒の安全のため放課後の部活動等を一週間を目処として全面的に禁止することを発表した。
あれは明らかに異常者の手によるものであると考えられ、その末に導き出された対処だった。
駅前を発ってから十数分後、タクシーは陵桜学園の正門前に到着した。
ぐるりと周りを見渡しても生徒の影どころか人っ子一人見当たらない。
県内でも最大規模のマンモス校と名高いこの学園にもこれほどまでに閑散とする時があるのかと、みゆきは驚いていた。
こなたはまだここにいるのだろうか。
放課からあまりに時間が経ちすぎている。彼女と入れ違いになってしまっている可能性は決して低くない。
携帯に連絡は入れてみたが、予想通りと言うべきか繋がることはなかった。
普段から持ち歩く癖が付いておらず、電源が切られていることも多い。泉こなたとはそういう人間だ。
一陣の木枯らしが足の間をすり抜けていく。
ここでぼうっと突っ立っているわけにもいかない。
彼女の無事を祈りながら、みゆきは静かすぎる敷地へと足を踏み入れた。
*
「いじめ、ですか?」
こなたの口からそんな言葉が出てくるとは思わず、みゆきは面食らっていた。
「うん……あの時の花瓶、イタズラじゃなかった」
「……そうだと断定できるようなことがあったんですね?」
青い髪が揺れる。
彼女はポケットから何枚かの紙切れをわしづかみにして取り出し、みゆきの目の前に置いてみせた。
死ね。ウザい。気持ち悪い。消えろ。ゴミクズ。
新聞や雑誌の見出し文字を切り貼りしたらしいそれらの単語がくしゃくしゃになった紙の中で潰れていた。
「机の中に入ってた」
それだけじゃない、とこなたはこの二週間にあったこと全てを語った。
首謀者らしき二人に呼び出され直接罵倒されたこと、ジャージ紛失の真相、調理実習での事故。
「あと。……あとね、っ。つかさと……かがみが、あいつらに――っ!」
目元に溜まった涙と、手のひらに爪が食い込むほど固く握り締められた拳。
その先を彼女に言わせる必要などない。つかさたちの身に何が起きたのか、痛いほどに伝わったから。
「泉さん」
立ち上がり、そっとこなたの手を取る。
そして翠色の瞳を見つめ、みゆきは言った。
「……今まで独りにさせてしまってごめんなさい」
「みゆきさん――」
「協力させてください。私にも、つかささんとかがみさんを助けるお手伝いをさせていただきたいんです」
*
よくもあんなことを平然と言えたものだと、みゆきは口を結んだ。
結局、自分は何一つ彼女の力になどなれていない。それどころか力になろうとすらしなかった。
高良みゆきは優等生だった。何だってできた。親友を助けるなんて彼女にとっては造作もなかったはずだ。
それなのに全てを傍観していた。「協力させてほしい」などとこなたに嘘までついて。
――最低だ。
あの日記には真実だけが書かれていた。
そう、「高良みゆきは何もしてくれない」。紛れもない事実だった。
それでも彼女は絶対の信頼を寄せてくれていた。自分は彼女を支える柱でなければならなかった。
なのに結果はこうだ。救いの手を差し伸べるふりをして、助けを求める彼女を裏切り絶望させるだけ。
こなただけの「正義の味方」でありたい。
彼女が全てを打ち明けたあの日、みゆきは確かにそう願った。
もう一度だけチャンスが欲しい。
今度こそ、彼女が伸ばした手をつかみたい。
第一体育館の横を抜けると、静寂に支配されたプール更衣室が視界に入る。
そして――間もなく、見慣れた青い髪がみゆきの目に映った。
*
「みゆきさん、今日ヒマ?」
飲み物を買おうと一緒に自動販売機の前まで来たところで、こなたは周りを警戒しながら尋ねてきた。
その動作を見て、いじめの件についての話だとみゆきはすぐに悟った。
「ええ、特に予定はありませんよ」
「話あるんだけどさ、うちに寄ってくれないかな」
みゆきの自宅は東京にある。こなたとは帰り道が正反対だ。
それなのにわざわざ家に呼びたいということはそれだけ重要な話なのだろう。
「わかりました」
「ありがと。それでね、今日は少しだけ残らなきゃならないから先に行っててほしいんだけど」
「……え? あの、用事がおありでしたら私も残ってお待ちしますよ?」
「ううん、一人でやらなきゃならないことだから」
変だ、と直感した。会話が微妙に噛み合わない。
覗き込んだ彼女の瞳に浮かぶのはある種の決意のような光。
一体何をするつもりなのか――その問いはこなたの口から続けて出た言葉によって塞がれた。
「つかさとかがみも連れていくから。待ってて」
*
みゆきは呆然と彼女を見下ろすほかなかった。
最悪、つかさたちが受けた屈辱をこなたも味わわされているかもしれない。
その可能性をみゆきは頭の片隅に常に留めていた。彼女にとってそれが最悪であり、それ以上は存在しないはずだった。
なのに。
それなのに、目の前の少女は倒れていた。
左手には真紅に染まったカッター。
ぱっくりと開いた首筋の傷。
光を完全に失った瞳。
更衣室の白い外壁は赤色で彩られ。
それ以上の最悪など存在しないはずなのに、こなたは血溜まりの中に倒れていた。
「……嘘、ですよね?」
彼女は答えない。
ただ、ゆらゆらと舞う牡丹雪だけが全てを物語っていた。
*
11月8日
朝、教室に入ったら私の机の上に花びんが置いてあった。
いつも窓際に置かれてるやつ。
つかさとみゆきさんが色々フォローしてくれて私も気にしないことにしたけど、こうして1人で考えてるとやっぱり気になる。
何このギャグみたいないじめの典型。
かがみには話してない。つまらないし。
もしものために日記を書くことにした。
被害妄想でも別にいい。冗談なら冗談でよかったねで終わるし。
*
11月10日
机の中にノートを破った紙切れが何枚か入ってた。
新聞の文字の切り抜きで死ねとか消えろとか書いてある。つかさたちには話してない。
やっぱりいじめかもしれない。
今度何かあったら先生に相談する。
*
11月13日
放課後に大滝さんと吉田さんに呼び出された。
悪口みたいなこと色々言われたけどあんまり覚えてない。
誰かにチクったらただじゃおかないみたいなことも言われた。
暴力でおどしてくるならこっちもどうにかできるんだけどそのつもりはないらしい。
誰かに相談したいけど何かあったらいやだ…つかさたちは巻き込みたくない。
お父さんもスランプみたいだから余計に気疲れさせたくないし。
*
11月15日
ネトゲで先生に話そうと思ったけどやめた。相手にしてもらえるような証拠がない。
とにかく明日、2人と話し合ってみようと思う。
*
11月16日
また机の中に紙切れ。相変わらず死ねだのウザいだのばっかり。
あの2人はしらばっくれてる。知らないわけないのに今さら何?
だんだんイラついてきた。
*
11月17日
ジャージがなくなった。たしかに朝持ってきたのに。
盗まれたって書いたほうが正しいか。
またしらを切られたけど。私だってしまいには怒るよ。
*
11月18日
ジャージが戻ってきた。生ゴミくさい…
放課後あいつらに文句言いに行ったら見たことない男子に取り囲まれた。3年かもしれない。
2人だけじゃなかった。
*
11月19日
調理実習で佐々木に熱湯かけられて腕をやけどした。
事故かもしれない。でもわざとやられた可能性のほうが高い気がする。
私が知らないところで味方を増やしてたりしたらどうしよう…
保健室に行って戻ってくるまでずっとつかさが付きそってくれた。
*
11月20日
今日は何もなかった。飽きてくれたのかな。
そういえばつかさとかがみがそろって休んだ。最近のカゼは怖いね。
*
11月21日
みゆきさんと一緒につかさたちのお見舞いに行ったけど、カゼがうつるからってすぐ帰ることになっちゃった。
2人ともすごく顔色が悪かった…
早く治るといいんだけど。
*
11月24日
うそだ
*
11月25日
つかさとかがみに避けられてる。
2人がいやいややらされてることはわかってる。
だって昨日
*
11月26日
みゆきさんに相談した。今まであったこと全部。
力になるって言ってくれた。みゆきさんがまだ無事でよかった。
あいつらを止めないと。つかさとかがみに手を出すのだけは許さない。
でも表立った証拠がないとトカゲのしっぽ切りらしい。それはわかってる。
あの時逃げないで写メとっとけばすぐ2人を助けられたのに最低だ私。
*
11月27日
くつ箱に子猫の死体が入ってた
思い出すのもいやだ…
学校全体で大さわぎになった
もうやだ 黒井先生が怖い
助けて みゆきさん
*
11月28日
やっと土曜だ。1週間が長く感じる。
休みたいけど休んだらつかさたちがまたいやな目にあわされると思う。
さっき先生から電話があった。
ウチが絶対に犯人捕まえたるって。犯人の名前教えられなくてごめんなさい。
みゆきさんが泊まりにくる!
きっと何かつかさたちを助ける方法を考えてくれたんだと思う。よかった。
*
11月29日
みゆきさんに聞いてみたけどまだどうすることもできないって。
でも私のことを心配してくれてる。泊まりにきた理由も私が心配だったかららしい。
ありがとうみゆきさん。少し元気でたよ。
*
11月30日
廊下を警察の人が歩いてる。ゆい姉さんはいない。交通課だから当たり前か。
午後からは警察も帰っていつもどおりの学校だった。
昼休みにつかさが泣いてた。
寝てるふりだったけどわかる。つかさは演技とかへただから。
どうしたのって聞いても答えてくれなかった。わかってたけどさ。
あいつらに泣かされたに決まってる。
*
12月1日
かがみからメールがきた。
今日の放課後にプールの更衣室に1人で来てくれって。
あいつらも絶対いる。
もうガマンできない。全員はり倒してでもつかさたちを助ける。
ごめんねみゆきさん。
こんなことに巻き込んじゃって。
ビビったよ
何にビビったかって
ちょっと目を離した隙に26の新着レス
837 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/30(水) 01:06:05 ID:dWQLvpAP
リアルの私生活の私小説SS…
ぼっちスレみたいになってきたなあ
そのうちに470KBも超えてるがな
前にいじめが原因で彼女が自殺したって人がいたな…
>>676 なぁ、デフォ北氏の文章能力って本当に高いのか?
不自然な表現が多く見受けられるんだが。
難しい言葉使おうとして、空回っているというか…
>>835 現実の高校でこんなことが起っているとは信じたくないが……
やっぱり、少年法って実態に合ってないよな。
文章力って一に読みやすさじゃないかな
デフォ北にあるのはボキャブラリー的なものかと
>>835 私小説というより只のこなたの日記だな。でも日記にもなってないどっちつかずなのが残念。でも頑張ってくれ。
ただ、リンク先とか推奨とか言われると、ちょっと萎える。SSなんだから単体で完結できて欲しいよ。
短編SSです
これで少しでもこのスレの需要になれば
『黒い車』
「泉こなたさんですね、どうぞお乗り下さい」
黒いサングラスに黒い服を着た男が言う
その男は如何にも怪しげで禍々しい黒い車に乗っていた
こなたは急いで後部座席に座ると
自動的に扉は閉じられた
「さて…と、じゃあ行きますか」
「はい、お願いします」
その車は野原を走りだす
緑色に包まれた草原の間にある1本の平らな道を走る
「どうです?」
運転席の黒服がコーラを一本取り出す
「あ、ありがとうございます」
こなたは細かい水滴がこびり付いた冷たい缶を受け取り
ぷしゅっと音をたててプルタブを開く
「…怖いですか?」
黒服が尋ねる
こなたはその問いに苦笑しながら答える
「まあ…怖くないと言えば嘘になりますけどね…
覚悟は出来てますよ」
「そうですか…正直驚きました
今までに訪れた方々は貴女のように素直にこの車には乗車しませんでしたよ
必ずいざこざが発生するんです
私が引き受けた方々の中で貴女のような方は稀有ですね
いやはや、私の杞憂だったようですね」
10秒ほどの沈黙の後、再び黒服が意を決したかのように語りかける
「…先刻は如何でしたか?」
「愚問ですね…散々でしたよ」
「確かにそうですね、上手くいってるのなら
ここに来る必要は無かったはずですし
いやぁ、貴女とは良い話し相手になれそうだ」
「裏切り行為というのは、誰でもするってことが身に染みてわかりましたよ」
「ははは…それは人間誰でもやるものですよ。貴女もです」
「わ、笑わないで下さいよ」
「はは…すみません、しかし今日友達を庇うという行為は
昔と比べてかなり減ってますからねぇ…
ちなみに、誰か貴女を庇った人は居ましたか?」
「はい…3人居ました」
「名前を教えていただけますか?」
「柊かがみさんと、その妹のつかささん、そして高良みゆきさんです」
「へぇ…全員女性ですか?」
「はい、同級生です」
「しかし最近はユニークな名前の方が多いですね
私が子供の頃なんて出席簿を見ると
女子の名前は一番最後がほぼ『子』でしたからね」
「日進月歩ですよ。そのうち外国人みたいな名前が主流になったりして」
「はっはっは、そうなると世も末です」
やがて車は野原を抜けて車の並ぶ広い道へ入る
どうやら渋滞しているようだ
ちなみに、周りには黒い車は殆ど無く
白い車が大部分を占めている
クラクションが鳴り響く中、黒い車はその中へと入っていく
前にも後ろにも長い道が続いていて
車線は4本と高速道路を思わせるが、全て一方通行で反対車線は無い
「結構混んでますね…」
「そうですね、さっき言ったようにこの辺ではよく揉め合いが起こるんですよねぇ
全く往生際の悪い人が増えたものですよ
しかし、これで余計に貴女と長く話が出来ますね」
「確かにそうですね」
「両親には連絡しましたか?ここに来ることを」
「いえ…」
「おぉ、それはどうしてです?」
「実は…全てお父さんのせいなんです」
「お父さんが原因だと?」
「はい…」
「野暮とは存じますが、どういうことをされたんです?」
「…強姦です」
「ご、強姦ですか!?自分の娘に!」
「お父さんは小説家なんですけど
編集の方と色々といざこざを起こしていたらしいんです
それでストレスが溜まってたんだと思うんです」
「それで貴女に強姦を…なるほど、それをお友達が庇った訳ですね?」
「はい…」
車はこなたに猶予を与えるようにゆっくりと進んでいく
そろそろ渋滞も治まりかけているようだ
「でも…お父さんは…私を庇ってくれた3人を殺したんです
それで…それで…私……もう……我慢できなくて……」
「それ以上はいいです、もういいですから」
黒服はポケットから柔らかいハンカチを取り出す
こなたは暫く俯いたまま沈黙する
「よく判りました。貴女の判断が正しかったとは言い切れませんが
私は貴女の味方になりますよ」
「ありがとうございます…」
ふと目の前を見ると、料金所のようなゲートが見えた
「やっとここまで来ましたね」
「あそこは…?」
「間違ってここに来た人が居ないかを検査してるんです
間違っていたらこのゲートの向こうの分岐点でこの高速道路を降りる訳です」
「そうなんですか…」
「間違ってて欲しいですか?」
「いえ、間違っててもどうせまたここに来ることになると思います」
「そうですか、まあ私も貴女の立場ならまたここに来るでしょうね」
そして、こなたの乗る車も検査にかけられる
レーザー光線が車の前から後ろへと流れるだけで
5秒もかからずに終わった
「まるでスキャンされてるみたいでしたね」
「なるほど、そういう喩えもありましたか」
車は高速道路を降りずに進んでいく
地面には、黒い車の車線と白い車の車線が振り分けられていた
「もう少しです」
やがて道路は一車線となり
徐々に目の前に険しい山脈や暗雲が立ち込め、正に悪の雰囲気を醸し出していた
やがて、車は東京ドーム数十個分とも言える巨大な駐車場に辿り着く
車が停車すると、扉が開いた
一気に蒸し暑い空気が押し寄せる
「…さて、着きましたよ。こなたさん」
「ありがとうございました」
「いえ、礼を言われることは何もしていません」
「貴女が私のお話を聞いてくれていなかったら
今頃いざこざになっていたかもしれません」
「こなたさんなら大丈夫ですよ…私が居なくても
では、頑張って下さいね」
「はい」
そう言うと、こなたは黒い車を降りて
活火山と思しき斜面を天辺の城門向けて歩んでいった
(終)
終わりです
これで少しでもこのSSの減ったスレの需要になれば
GJ!
短いながら纏まってて面白かったよ。
も少しこなたっぽい話し方でも良いとは思うけどな。そうじゃないとどこかの転載かと思えちゃうよ。
エロ!
ただ、つかさの乳首位置おかしいだろw
TBS 北星学園 西野瑠美子 北朝鮮 オウム真理教 武富士
ロバート ロッテ 統一教会 ドンキホーテ モランボン CAPCOM
日本テレコム 創価学会 朝日新聞 あびる優 ジャパンタイムズ
カタログハウス MKタクシー 島田紳助 岡崎トミ子 ネクシィーズ
都留文科大学 松嶋菜々子 K-1 岩城滉一 キリスト教愛真高等学校
初鹿明博 電通 積水ハウス 共同通信社 辛淑玉 聖神中央教会
イオン 中国 NHK 野中広務 三省堂 中川秀直 福井県敦賀市
石毛えい子 ソフトバンク 岐阜県各務原市 ユーキャン NIKE
ブルボン avex 加藤尚彦 筑紫哲也 高岡蒼甫 細田学園高等学校
山形学院高等学校 ユニクロ NOVA 塚本和人 家系のラーメン屋
コカ・コーラ スターダストプロモーション 吉岡美穂 USEN 氣志團
敬和学園高等学校 リーブ21 中央出版 ジュエリーマキ 山本太郎
ロッテ、独島商品を開発
ロッテドットコムのユン・ヒョンジュ次長は「鬱陵島から船に乗り、
独島の周辺海域を2時間ほどかけて周ることができる」とし、「4月には
一般の観光客が直接独島を見学できる旅行商品も出てくるものと思われる」と語った。
ロッテ百貨店本店は今月18〜20日、小学生以下の子どもを伴った顧客の
中から先着で20人に独島の写真入りタオルを無料で配る。ロッテマート
の全国21か店舗は昨年4月から「独島を愛するTシャツ」を販売している。
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/16/20050316000057.html
連載中SSあるから、容量が不安になってきたぜ…
今で480KBです。
20KB(?)くらいです。
いいかげんビッチは分離しなさい
次スレ立てようぜ
次スレの話が出てますが、昨夜の続きを投下していいものでしょうか。
それとも次にしたほうがいいでしょうか。
容量足りそうならここにドゾー
次スレ告知の容量さえ残してくれれば、ここに投下して構わないと思うよ。
864 :
虚像と実像6:2008/07/30(水) 21:51:29 ID:/+SIwoVo
ありがとう。では容量に気をつけながら続きを。
「…………そっか」
かがみは小さくため息をつく。
こなたから聞かされた内容は、思っていたよりも深刻だった。
こういう時、こなたの立場なら自分を有利にしようと都合の悪い部分は隠したがるものだが――。
かがみは信じた。こなたは嘘を言っていない。
なぜなら彼女が元に戻りたいと思っているからだ。
いつものように4人で談笑したいと願っているからだ。
ここで嘘をついて後でそれがバレたら、今度こそ関係の修復はできなくなる。
こなたが嘘をつくことにメリットはないのだ。
「私、ずっとみんなに迷惑かけてたんだね…………」
同情を引くような口調だったが、これがこなたの本心だと分かるとかがみも何も返せない。
思い返せば、今日のこの諍いを引き起こす要因を、かがみは何度も見ていた。
明らかに18禁と思われる同人誌を休み時間に見ていたこともあった。
萌え系の食玩を机上に置きっぱなしだったこともあった。
ストラップも着メロもアニメ一色で塗り固めていた時期があった。
普段はまず話さないこのクラスの生徒も、見るとはなくそれらを見ていたのだろう。
その中心にこなたを置き、つかさ、みゆき、そして自分が当たり前のように談笑している。
一見してもこなたがオタクで、他の3人も同類だと思われても仕方ない雰囲気を作っていたのは確かだ。
それは否定できない事実。
つかさ、みゆきが現在ではまだ嘲笑の的にあげられるオタクだと思われて良い気がしないというのも分かる。
「でもさ、別にあんたが100%悪いってわけじゃないんじゃない?」
意外なことを言われ、こなたは訝しげにかがみを見た。
「ううん、全部私が悪いんだよ。みんなのこと、もっとちゃんと考えなかったから」
「そうじゃないだろ」
自虐に陥るこなたを、かがみは一蹴した。
「まあ、確かに通じないのおかまいなしに喋るあんたに正直付いていけないこともあったけどな」
と、まずこなたを落としておいてから、
「でもそれに付き合ってるフリしてた2人も悪いんじゃない?」
ちょっと笑ってそう言った。
「どういう……こと……?」
言葉の意味が分からないこなたはキョトンとしてかがみを見る。
「2人ともずっとあんたに嘘ついてたわけでしょ。内心では嫌なのに、表面上は付き合ってたんだから。
そういう意味ではみんな大して変わらないってことよ」
かがみの指摘は鋭く、こなたはそれを理解するまで数秒を要した。
確かにそうなる。
自分が2人に迷惑をかけ、2人がそう感じていることを隠していたなら嘘をついていたことに――。
しかし――。
(それって気を遣ってくれただけなんだよね)
これは嘘とは少し違う。
ただの気遣いだ。
つかさの気持ち。みゆきの想い。
そして何より……。
865 :
虚像と実像7:2008/07/30(水) 21:57:05 ID:/+SIwoVo
「かがみは――どうなの?」
聞きたくはなかったが訊かなければならないことをこなたは訊いた。
「私は何とも思わなかったわよ。あんたと喋ってると楽しいし」
わずかでも考える素振りを見せず即答するかがみに、こなたは心から安堵した。
「ま、たまにウザい時もあったけど」
したり顔で付け足したが、これはもちろん冗談だ。
軽い嫌味を差し挟むことでこなたの反応を見ようとしたのだ。
「…………」
結果は思わしくなかった。
リアクションがない。
しまった、とかがみは思った。
今のこなたには冗談を冗談と受け止める余裕がない。
自分の迂闊さを呪いながら、同時に考える。
2人がこなたに言ったことは確かに酷いことだったと思う。
本人にも責任があったとはいえ、そこまで言われれば心に傷を負うのも理解はできる。
が、ここまで塞ぎこむものだろうか。
落ち込むことはあっても、子供みたいに泣きじゃくるほどの出来事だろうか。
「こなた…………!?」
不意にある事柄に思い当たり、かがみは思わず呼ぶ声に力を込めた。
「ひとつ訊いていいか?」
かがみはこなたがこの学園に入るまでの出来事を全く話していないことを思い出した。
進学すれば前の学校の話題を一度は持ち出すのが大抵だ。
新しい環境で新しい交友関係を築きたいにしても、以前の知人まで投げ捨てる必要はない。
一緒にいる時間が長くて気付かなかったが、かがみはこなたの過去を全く知らない。
どこの中学だったのかも、どんなクラブに入っていたのかも。
それらしい話をした記憶が全くなかった。
この後を書くと次の区切りまで長くなりそうなので今回はここで止めておきます。
落ち着いたらまた続きを投下します。
それでは。
乙
何か初心に戻った気分だな
1レスは大体2KBなわけか
乙!なんか親近感湧くなw
それはそうと、かがみのキャラ分かってるな。
忠実なキャラ描写に尊敬する。
続き早く読みたいから、次スレ立ててくるぜ。
他の投下したい人も居るだろうし。
>>859 現状、ビッチ分離すると即死です。
ていうかこなた本スレに迫る勢いでワロタw
いいぞwwwwもっとやれwwwww
871 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 01:17:04 ID:+Cg6FZOo
,r;:::r、_,..-ッf^i
|::::::ヾ゙ヽ_/ミ|:|
ヾ:::::ヽ;:゙iミミ|:|
ヾ::::::゙:、ミ._!l|
,r==ュ-.、.._ ヾ:::::::i;;;ィ' ゙i __ l l _,.ィ'
f三⊃ iヽ. /|:::::| l!li! ゙、 / -┼‐ l l
||x| (@ l / /リリ ・ i! / / /
゙、タ、_ 〃,、,/ / ./ '"
_,..:ノ fコ、ノ=''''" ,/ ,.! ,r
/  ̄``''ー<´ l!.ll!.,,.
!. } i 、__ `ヽ、 _r三ュ._ ,r‐-ァ
゙、 ' ゙ ヽ`'ー、._ `''´ー─一''" ___,!
゙、 i iノ ``┬---一'''"、´/ l、
.i l .| || ∨ ∧
| j .| |.゙、 ゙、, ハ
./ ! | ゙; !〈/ `、
/ ゙; 〈. | _,!| l 〉、
. / │ ゙、,!  ̄|| ヽ、 〆``ー、,,_,..______
. | ゙、 ! | || ``'ー-、_,.ノノ-=-''''´
| '゙r | |r┬‐┬-、,._|」
|. │ / ,! .| | | ゙i
. │ | | | | | | .|
. │ │ | j .| | | |
埋め
873 :
筋肉:2008/07/31(木) 03:29:39 ID:d9fOqU8w
埋めついでに投下
『つかさのおもい』
ここはつかさの部屋。
悩めるつかさの部屋。
つかさはふぅ〜と溜息を付くと思い出す。
高校生活に入ってからの不遇を。
喉風邪鼻風邪論争。
ボケたつもりだったのにつっこんではくれなかった。
わざと冬服のまま、お姉ちゃんの部屋に入った。
つっこみを期待して入った―――引かれただけだった。
どこの毛?ヨーグルトですか?
ボケの天丼。小気味良いボケの天丼―――スルーされた
携帯電話を一日でパーにした。
一世一代のボケのつもりだった―――同情されただけだった。
つまらない事でメールを送り続けた。
ビックウェ〜ブを期待していた。鬼の様なつっこみを期待していた。
結果。呆れられた。
意識的に死語を多様してみた―――それにさえつっこんではくれなかった。
あんた最近死語が多いよ?と心配される始末。
つかさ「ふぅ〜〜〜」
少なくとも高校に入るまではこうではなかった。
つかさがボケてかがみが突っ込む。
近所の人に「あらあら、漫才師みたいね、うふふ」とよく笑いを取っていたのだ。
つかさには自負があった。かがみが突っ込みが上手くなったのは私がいたからだと言う自負が。
つかさ(お姉ちゃんは私が育てた)
874 :
筋肉:2008/07/31(木) 03:30:06 ID:d9fOqU8w
だが、そんなかがみの突っ込みの恩恵を、今一番多く受けている人物。
オタク少女、泉こなた。
友人、知人をいじって笑いを取る、と言うこなたのお笑いスタイルにつかさは納得していなかった。
一番簡単な方法だ、と。
言うならこなたはクラスの人気者タイプ。
わーわーと喋って笑いを取る。
つかさ(私は違うもん。発想力で勝負してるんだもん・・・)
つかさは発想力でぼそりぼそりと笑いを取るタイプ・・・だと自分で思っていた。
つかさ(まっちゃんが言ってたからね!そっちの方がおもしろいって!)
つかさはこんな所で・・・素人が蔓延る舞台で・・・躓いてはいられなかったのだ。
つかさには夢がある。
かがみとコンビを組んで、芸人になると言う夢が。
双子漫才師『つかさ&かがみ』
30歳までにM1を取って、冠番組を持つ。
つかさ(つかさ&かがみのすっごいいい感じ!つかさ&かがみの生でダラダラいかせて!)
そして40歳で惜しまれつつ引退する。
後は映画でも撮るつもりだった。
勿論、この夢は誰にも話してない。
今は料理の専門学校に行くと言う隠れ蓑をつかっているが、いずれ言うつもりだ。
「お姉ちゃん、芸人になろうよ!」と。
この時、かがみを説得する為には今、この時期にこなたには圧勝しておかなければならないのだ。
笑いで。かがみに「もうつかさにしかつっこみたくないわ!」と思わさなければならないのだ。
875 :
筋肉:2008/07/31(木) 03:30:40 ID:d9fOqU8w
それがどうだろう?高校に入ってからつっこんでくれないばかりか
つかさが一番嫌っている天然キャラ扱い。みゆきと二個一。ピンクとリボンでワンセット980円。
つかさ(ゆきちゃんなんて、頭はいいけどおもしろくない人の代表なのに!)
つかさ(見ててよ、お姉ちゃん!明日から・・私・・・本気出すからね!)
つかさ(こなちゃんを圧倒するからね!)
そうと決まれば・・・つかさはいつもの日課に取り掛かる。
一人大喜利。つかさのワンマンショー。
つかさ(私は才能だけに溺れたりしないからね!努力もするよ!)
今日のお題は『こんな学校はいやだ!』
つかさ(う〜〜〜ん・・・・えっと・・・・うん・・・)
つかさ(え〜・・・う〜〜〜ん・・・難しいね・・・・)
つかさ(・・・・・・・ちりめんじゃこかな?)
つかさ(学校がちりめんじゃこになってたら嫌だよね!)
つかさ(・・・・うん!嫌だ、嫌だ!)
次は発声練習。
つかさ「やっさい!もっさい!」
つかさ「やっさい!もっさい!やっさい!もっさい!」
かがみの部屋。
かがみ(あの子大丈夫かしら・・・?一度木更津に連れて行った方がいいかも・・・)
発声練習が終わり、次はネタの製作に取り掛かる。
やっさいともっさいが大活躍する話だ。
完成すれば傑作、大爆笑間違いなしの話になるのは分かっているのだが、
最近、どうも話が進まない。途中で寝てしまった事もある。
序盤でどうしてもやっさいが死んでしまうのだ。
つかさ(完成させなきゃね!がんばるよ!)
この日も頑張ったが、やはりやっさいが死んでしまった。
つかさ(ろーまは一日にして成らず・・・だよね!)
そして消灯、就寝。明日から本気だすつかさの眠り。
876 :
筋肉:2008/07/31(木) 03:31:13 ID:d9fOqU8w
そして早朝、起床。今日から本気だすつかさが目覚めた。
パジャマを脱ぎ捨てると考える。
つかさ(さて、どうボケてやろうかな)
パンツでも被って登校してやろうかな?とも思ったが
つかさ(それじゃあただの変態さんだよ〜)
と考え直す。
いろいろ思案した結果・・・つかさは遅刻した。
つかさ(考え過ぎちゃったよ・・・)
遅刻。普通の生徒にはマイナスしかならない出来事も今のつかさには好都合に働いた
なぜなら生徒の注目が遅刻した生徒に集まるから。
本気のつかさは考える。
つかさ(けっさくぎゃぐをかましてやろうか!)
けっさくぎゃぐ・・・勿論つかさには取っておきがある。
10年前から寝かせていたギャグ。
それをとうとう使う時が来たのだ。
ギャグはワインと同じ。つかさの持論。寝かせれば寝かせるほどおいしくなる。
少々勿体無い気もするが、四の五の言ってはいられない。
つかさ(ドアをガラリと開けてかましてやるよ!こなちゃんに差をつけるよ!)
つかさの頭の中には生徒達が悶え狂う姿が浮かぶ。笑い転げる姿が!
そしてハンカチを咥えて「き〜〜〜〜!」となるこなたの姿が!
ドアを前にして一つ深呼吸。
つかさ(行くよ!けっさくギャグいくよ!)
がらり
つかさ「おはようございまんもす!遅刻してすいませんえん!」
877 :
筋肉:2008/07/31(木) 03:31:35 ID:d9fOqU8w
静寂した教室につかさの声が響く。誰もいない教室。
一時間目は体育だった。
つかさ(たいくとは想定外だったよ・・・)
少々空周りしているつかさの耳にチャイムが聞こえる。
一時間目が終わったのだ。
こなたとみゆきが体育から帰ってきた。
こなた「一時間目から体育だなんて疲れるだけだよね」
みゆき「私は身体を動かすのは好きですよ。うふふ」
二人はつかさを見つけると近づいてくる
こなた「つ〜か〜さ〜」
みゆき「つかささん、おはようございます」
つかさ「おはよ〜」
つかさ(さて、どうボケてやろうかな)
こなた「ち〜こ〜く〜。体育が嫌だからち〜こ〜く〜」
つかさ「そ、そんな事ないよ〜寝坊だよ、寝坊」
つかさ(ああ!私の馬鹿!ボケるチャンスだったのに!)
つかさ(あめりかに行ってたから遅刻した、とか言えばよかったよ〜)
必死でボケるチャンスを伺うつかさ。まるで大空から獲物を狙う鷹・・・の様な気分。
878 :
筋肉:2008/07/31(木) 03:32:00 ID:d9fOqU8w
こなた「バレーボールだったんだよ!だけど涙が出ちゃう、女の子だもん!ってね」
つかさのボケアンテナが察知する。千載一遇のボケのチャンス
つかさ「ミートボールだね!」
つかさ(決まったね☆笑えばいいと思うよ☆)
だがそんなつかさの思いとは裏腹に・・・
みゆき「えっと・・・バレーボールとミートボールの違いはですね・・・」
つかさ(えっ、えっ・・・)
みゆき「まずバレーボールというのは・・・」
つかさ(始まったよ。ゆきちゃんのオチがない話が)
つかさ(ゆきちゃんの話ってバラエティーだったらカットだよね)
お姉ちゃんがいれば・・・とつかさは思う。
鬼人の様なつっこみで先程の天才的なボケを芸術の域にまで持っていってくれただろう、と。
だがここにいるのはこなたとみゆきのみ。
こなたはつかさと同じボケ方の人間。つっこみには期待できない
みゆきに至っては・・・
みゆき「・・・・で明治時代に入ってから急速に・・・」
この始末。
つかさ(・・・ふぅ。周りの笑いのレベルが低いから困っちゃうよ)
つかさ(あの目で待機しとこう。ゆきちゃんの話が終わるまで)
あの目・・・0 0 ←これ
結局、休み時間中ずっと喋り続けたみゆき。
つかさ(安眠作用があるよね、ゆきちゃんの話って)
879 :
筋肉:2008/07/31(木) 03:33:41 ID:d9fOqU8w
そして昼休み。
つかさ(お姉ちゃんが来るからね、頑張らないと・・・)
つかさは頬をぱんぱんと両手で叩く
つかさ(よし、気合はいったよ!行くよ!)
いつもの昼休みといえばこなたのオタク話。
だがこの日は違った。
珍しくつかさが話を切り出す。
つかさ(こなちゃんに主導権は握らせないよ)
つかさ「あのさ・・・私、考えたんだけど・・・」
そこまで言ってかがみの方をチラリと見る。
つかさ(よし、見てる見てる。これならいつもの様にスルーされる心配もないよ!)
つかさ(お姉ちゃん・・・行くよ!突っ込んでよ!)
つかさ「学校がさ、ちりめんじゃこになってたら嫌だよね!」
かがみ「・・・へ・・・?確かに嫌だけど・・・」
つかさ(あ、あれ・・・おかしいな・・・)
こなた「そりゃあちりめんじゃこだったら嫌だよ」
みゆき「確かにそれはありますね」
こなた「それより、生徒が全部かがみだったら嫌だよねー」
かがみ「ちょっと!それどういう意味!」
みゆき「確かにそれはありますね」
かがみ「みゆきまで何よ!」
みゆき「あ・・・そういう意味ではなく・・・かがみさんは一人しかいらっしゃらないわけですから・・・」
あたふたと弁明するみゆき
こなた「やっぱ、みゆきさんは天然眼鏡っ子だよね〜」
つかさ(何この状況。こなちゃんに持っていかれた。根こそぎ持っていかれた)
つかさ(こなちゃんにはつっこむのにさ・・・)
つかさ(昔のお姉ちゃんならつっこんでくれたよね・・・)
とりあえず未完成。自殺までは考えてるけど続きはいつになるか分からないです。
ちょっとバタバタするので。
乙
「摂理」の韓国人女性幹部、弁護士らが告発
韓国発祥のカルト集団「摂理」の教祖による日本人信者への性的暴行問題で、被害者救済に取り組む渡辺博弁護士
(第2東京弁護士会)ら4人が10日、暴行をほう助したとされる韓国人女性幹部(44)について、入管難民法違反容疑
(資格外活動)などで千葉県警千葉中央署に告発状を提出した。
日本の会社に雇用されたように装って在留資格を不正取得し、資格外活動の布教をした疑いなどが持たれている。
同署は受理する方針。
渡辺弁護士らによると、女性幹部は集団の日本でのリーダー的存在。鄭明析教祖(61)のもとに女性信者を送り
込み、暴行を手助けしたとされる。
告発状提出後、渡辺弁護士らは東京入国管理局千葉出張所に、女性幹部の在留資格取り消しを求める申し入れ書
を提出した。
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060810i105.htm
ああ、竹島は韓国量になっちまった
883 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 16:24:03 ID:uRAHujZm
>>882 もともと韓国領だよ、ただ「正当な条約で得た領土」じゃない。
竹島に住んでた日本人を戦後になって韓国軍が全員虐殺して島を占領したんだから
「ドサクサに紛れて日本人から強奪した」韓国の領土。あの国らしいやり方だよな
うめ
/ / | ヽ / , ´
気 方 こ 弋´ / ___| \ 〉-/_,. -‐ /
持 が な .> / /――-ヽ__Y^y /
ち も ち (_ / /-―- ./ / 爪 /
悪 っ ゃ (/ /´ // /`/ /://:::|`―< ヽ
い と ん \ / //_∠__/ /://::::,' |l \〉 .ハ
よ の /⌒ 7 /ィ≠''''ニミヽ/:://::::/ /l l:| |‖ |
!! | //_イ/ / ', }}::::::〃::::/./:/ヽl:| | l| |
弋 //:::: / / / ::::/::::::/厶〈 ハ | | ‖
/⌒,/::::::: l /.::::::::::::::::/,イΞミ〈// 人_人||人_ノ
ヽ/⌒ヽ(⌒Y /:::::::::::ヽ _ー::::::::::::::::::::::::: / } |l<
| .|| | |l | ::::::::::::::::::::: / / / jj::::::} は は あ
ヽ|| | |l ∧ ト⌒\ ::::::::: し _〃:< は は っ
ヽ从ハ | ヽ | \ ` 、 ′ ヽ..::::::::::/ ) ぁ. は は
_ /ヘ| \ ヽ `ヽ、__フ :::::::/< l は は
| \ _)/ / / ヽ !! は は
l:::> __, -‐ ´ /_ノ は は
l:/ =ニ二三≠イ // `ヽ
>>879 今読んだ。乙。
つかさの滑り具合にワロタw
ああ、そろそろ容量に止めが刺されるな。
test
____,,,,,,,,,,,,,,,,、、、
/ )))
/ ______,,,ノ
/ l / \\ヽ|)
| | '''''''''' ''''''''|
| | ( ・ ) ( ・ )l
| l l |
| ( ~ _) | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | ,―――. l < 豚を獣姦して蒸し焼きにした物です
l .|ヽ ー――' / \________
ヾ | \____ノ
__/ヽ\ | l\_
 ̄ λ ヽ / .|