【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その93

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1名無しさん@お腹いっぱい。
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の超ヒロインにしてSOS団団長! あたし涼宮ハルヒについて語りあうスレよ!
じゃんじゃん語りなさい! 過疎になんかさせたら許さないんだからねっ!
ただし【荒し】【荒しに反応する人】はダメ! もし見かけたら生暖かく見守るとよいでしょう。
SS、あたしとキョンのカップリングネタは、名前欄に「SS」「ハルキョン」と書くように…。
あたしが恥ずかし……くは別にないけど、部室のPCのNGワードに入れといてあげるから。

次スレは960が立てること。スレの進み具合によってはスレ立てが早まることもありうるから、臨機応変に対応しなさいよ!

前スレ
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その92
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1213722570/

ハルヒスレSSまとめ Wiki
http://wikiwiki.jp/haruhi/
2Kyon:2008/07/01(火) 16:41:19 ID:V1dLdfIj
やれやれ……皆聞いてくれ、団長命令だ。
最近、荒らしのような発言をする奴が目立つが、そういうのはまず下記リンク先に目を通せとのことらしい。
それが出来ない奴は王様で団長なハルヒのスルー対象にされちまうので、気をつけるように。

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ【避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/comic/3935/ (PC用)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/comic/3935/ (携帯用)


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\;:;:,\へ!  ヽ;:;.`、、      l ̄ ヽj ,イ.!='' /;/ヽ、 /  〈_/i        じゃないとあたしを語らせてあげない
  ヽ;:;:;.,\   ヽ;::;:ヽミ'''ー- ,,,._`ー_'',/.//  /:'   )^''、  `ヾf゙〉     あたしが王様なんだから
   ヽ;:;:,<¨ヽ、  ヽー-≧ニェェ‐-=,,_ //   '  // i  `''、ー-'       王様の言うことは絶対っっなんだからねっ♪
3Haruhi:2008/07/01(火) 16:41:51 ID:V1dLdfIj
SSやAAを投下する前に注意!

投下が複数レスにまたがる事が確実な場合は別のテキストファイルに纏めておいた方が無難かしら。
その場合、分割数が予め解っている場合は、名前欄に書いたタイトルの後に分数表記しておくとみんなも安心だと思うわ。

1行の最大文字数は全角で125文字、1レスの最大行数は60行ってことになってるから気をつけなさいよ。
また、1レスの最大書き込み容量は4096バイト、つまり全角換算にして2048文字分ってわけなの。
でも改行コードがただのテキストファイル場合の2バイトと違って6バイトってことには要注意なんだからね。
専用ブラウザの中には書き込み容量計算をしてくれるものもあるから、それを利用するのもアリかもね。

まあ、別に1レス/1行ににギリギリまで詰め込むような必要は全然ないとあたしは思うんだけど。
でも一応レス数を無駄にしないって意味では頭のどこかで意識してくれた方が嬉しいわね。
ちなみに1行全角60文字ぐらいに収めるようにしてる職人さんもいるみたいだし、要は読み手のことを考えてあげてよね。

まだなにかあったかしら?
え、なによキョン、大事なことを忘れてるって?

このスレではメール欄に半角で「sage」と入れる事、良いわね?
うっかりageちゃったりしたら、暇を持て余した荒らしやアンチが来るって言うから気を付けなさいっ!

…………。ねえ、キョン。何でこんなこと言わないといけないのよ。あたりまえじゃないの。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 16:52:08 ID:NX2M36DA
えらい>>1乙がそこにいた
5名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 16:56:50 ID:npSMSWwo
>>1乙!
まさかキャラスレで512k行くとはwww
6名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:04:13 ID:b7p2OJgQ
いやー、おいちゃんもビックリw
7名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:11:01 ID:K+48chrp
これは大変に>>1乙だっぜ!
8名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:11:24 ID:vnQRCeJK
>>1乙なのね。
ユビレスの人。最初から投下し直した方が良いかも知れませんw
9名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:18:22 ID:H8rpgGE2
>>1 乙っした!

>>8 ユビレスの人です。ですね、最初から投下しますw
ちと用事がこみあってるんで、ちょびちょび投下になりますが、ご容赦を。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:19:33 ID:U0CuYjsk
http://blogs.yahoo.co.jp/hayate0820jp
ここに可愛い画像めっちゃあったw
11名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:23:23 ID:V1dLdfIj
ホント焦ったよw
のんびり待ってるぜぃ
12名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:25:51 ID:DFNLUGpM
>>1乙!
まさかの500kオーバー 吃驚した
>>8
待ってます〜^^
13SS 『新説・おみくの皿』 01:2008/07/01(火) 17:31:21 ID:H8rpgGE2
「まーた一杯食わされちゃったわ! まったくなにがのっぺらぼうよ! ハゲ親父の後ろ頭じゃないの!」
 俺の前をツッタカツッタカと歩いている女は、肩をいからせ頭から湯気を立てんばかりに激怒している。
 まぁ、暗がりでみたらそう見えないこともないだろうさ。それにあそこの蕎麦はなかなか美味かったじゃないか。それでよしとしとこうぜ。
 愚にも付かない慰めを幼馴染みに投げてみるが、まぁ火に油だろうね。
「バカいってんじゃないわよ! 確かにお蕎麦は美味しかったけどね! あたしは美味い物巡りの紀行文を書きたいわけじゃないのっ!」
 やれやれ、案の定だ。
 まぁまぁ落ち着けって。大体そんじょそこいらにそんな不可思議なもんが落っこってるわけがねえだろうよ。
 見世物のオオイタチだってデカイ杉板に鶏の血がぶちまけてあるだけ。目が動くっていう幽霊画は目の塗料に砕いた石が混ぜてあっただけ。首が伸びるっていう長屋のおかみさんはムチウチになってただけじゃねえか。
 世の中そんなもんなんだって。
「うー……でも、絶対どこかにあるはずなのよ! 混じりっけのないホンモノの不思議がっ! あたしはね! それを絶対見つけて江戸で一番売れっ子の戯作者になるんだから!」
 へいへいっとね。まぁ夢追いするのは構わんが、いくら寺子屋の幼馴染みとはいえ、いつまでも引っ張り回さねぇで欲しいもんだがねえ。
 さっきからプリプリしてるのは俺の幼馴染みのお春だ。頭は良いし器量も好い、竹刀を持たせりゃ町道場じゃ男顔負けの強さだ。現に俺も勝ったことがないしな。
 そんなお春が目指してるのは、夢はでっかく江戸一番の戯作者ときたもんだ。ガキの頃から天狗だ河童だ人魂だの話を聞きつけちゃ駆けつける物見高い女だったが、それに付き合わされ続けたまんま今にいたってる。
「キョン! 明日は大川の二本柳に行くわよ! なんでも身投げした人の幽霊が出るって話だからね!」
 全く……世を儚んで石を抱いたんだろ? 恨み辛みもあろうが、そっとしといてやれよ。ご供養するってんなら話は別だが、物見に行くのは感心しねえぞ。
「そりゃ出たら出たで供養もするわよ。でもその前に真偽を確かめなきゃいけないでしょ? そういうわけだから提灯忘れないでよね! それじゃおやすみ!」
 はぁ……全くやれやれだ。ガキの頃からのあだ名で人のことを呼びつけちゃ付き合わせて、挙げ句に送り迎えだ。甘味を奢らされたり今日だって蕎麦を三杯も食いやがった。
 あんなんで嫁の貰い手があったもんかね。
 大きく溜め息を吐きながら、俺は自分の家へと向かい始めた。陽はとっぷりと暮れてすっかり暗くなっている。やれやれ提灯が必要なのは明日じゃなくて今なんじゃないかねえ。

 そんなことを考えながら荒れ屋敷の土塀脇を小走りに歩く。川風が吹いたもんか、どうにも肌寒い。さっき蕎麦を流し込んだ身体も冷え始めてきた。
 こんな日は途中で熱いのでも一本入れたいところだね……なんて考えていると、突然ゾクっと全身に悪寒が走った。
 荒れ屋敷の壁はまだまだ続いているが、どうも今し方通りがかった崩れ塀の向こうから冷たい風が吹き込んできているらしい。
 ふと耳を澄ますと、冷たい風に乗せて女のすすり泣きのような声が聞こえてくる。
 よせばいいのに俺は二歩三歩と後戻りして、崩れ塀の内側を覗き込んでみた。
 すると月明かりに照らされた草もぼうぼうとした荒れ庭に、ぽつりと古井戸がある。
 ここは確か随分前に潰れた旗本屋敷だったはずだ。誰がここにいるわけもなし。夜鷹が客を引いて事に及んでるんじゃなかろうかとも思ったが、そんな気配もない。
 それでもなにやら女のすすり泣く声は聞こえてくる。
 よもや持病で苦しむ娘がいるんじゃなかろうか、辻斬りにでもあって助けを求めているんじゃなかろうか。
 そんなことを考えて、俺は崩れ塀から荒れ庭に足を踏み入れた。
「もし! どなたかいらっしゃるんですか?」
 返事はない。ただすすり泣く声がするばかりだ。
「具合が悪いんだったら、夜でも診てくれるお医者を知ってますから、いるなら返事してください!」
 荒れ庭を足下に注意しながら歩く。薄暗い月明かりだけでは細かい様子はわからないが、それでも相当荒れているようだ。
「なんだってんだ全く……井戸を吹き抜ける風音と聞き違えたもんかね」
 そう独りごちて踵を返そうとすると、突然身体が動かなくなった。参ったね、これが世に言う金縛りってヤツか。するってぇと次に来るのは……。
14SS 『新説・おみくの皿』 02:2008/07/01(火) 17:32:31 ID:H8rpgGE2
「ううっ……ひっく……あのぅ……いますぅ……」
 ひゅーどろどろなんていう音や人魂と共にうらめしや〜ってのが出てくると思いきや、随分と可愛らしい声が聞こえてきた。
 目だけを動かして声の主を捜してみれば、蓋の開いた井戸の上に、淡い色をした髪の娘が立って小さく手を挙げていた。やれやれ、どうせならお春と一緒にいるときに出てくれりゃいいものを。
 確認するまでもなく足はない。オマケに人魂も浮いてるし、そもそも『蓋のない井戸の上にいる』んだから、混じりっけなしの幽霊なんだが……。
――うん、怖くない。
 なんというか、まぁ声に違わぬ愛らしい娘さんだ。幽霊なんだけどな。それになんというかこう、全体的に弱々しすぎる。
 門前の小僧の経でも三文字詠んだら悲鳴を上げそうな弱々しさだ。人魂なんて桃色だぜ? 触っても火傷もしなけりゃ煙管に火もつけられそうにないね。
「あのぅ……えっと……うらめしやぁ〜……」
 はいはい。えーと、どんなご用件で?
 俺は緊張が解けたせいか金縛りもなくなったので、袂の内で腕組みして娘幽霊さんに向き合った。
「えっと、そのぅ。お皿を数えるので、聞いていって下さいぃ〜……」
 はいはい、お皿ね。見れば娘幽霊さんは、井戸の中から木箱を取りだし、丁寧に蓋を開けている。
「いきまぁ〜す……いちまぁ〜い……にまぁ〜い……」
 随分とごゆっくりだね。ちなみに娘さん、お名前は?
「あ、はい。おみくっていいますぅ〜」
 ほうほう、おみくさんね。で、なんでまた井戸なんかに化けて出てきたんで? おまけに皿を数えるなんて、そんなんで恨み辛みが晴らせるんですかね?
「あのぅ、えっと……それがよくわかんないんですぅ〜」
 へぁ? よくわかんないって……。
 俺は方眉を上げて思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。

 ◇ ◆ ◇

「えっとですねぇ……」
 そういうと、おみくさん(幽霊、歳は数えで十八だそうだ)は、身の上話を始めた。
 なんでも奉公に来たこの旗本屋敷で働いていたそうだが、いかんせん生来の……まぁ言葉は悪いが粗忽者だったもんで、随分と失敗をしたらしい。
 それでも器量好しな上に人柄もいいもんだから、奉公人仲間にも主人にも可愛がられてたんだそうだ。
 ところがある日、この旗本屋敷の家宝の十枚組の皿を手入れしていたところ、なにをどうしたもんだか九枚しかなくって大慌て、失くしたもんだと思って家中探し回ったが出てこない。
 最後は神頼みということで、井戸で水垢離をして失せ物探しのお参りに行こうとしたらしいんだが、足を滑らせて井戸にどっぽん――ってなことらしい。
 やれやれ、随分な粗忽加減だねえ。
「で、それで皿を探して恨めしやってことなんですかね?」
「いいえぇ……そのう、それが違うんですぅ〜」
 は?
「えっとですね、その、お皿は実は一枚、旦那様が持ち出してらっしゃったんですよぅ。お友達に見せるとか、そういうご用事だったそうで〜……」
 ほうほう。
「でも、わたしが井戸に落っこちちゃったもんですから、責任を感じたらしくって……心労で倒れてしまったんですぅ」
 なるほどなるほど。随分可愛がられてたんですねえ。
「はいぃ。でも、その、そうしたらこう……わたしの祟りだって話になって……」
 ほー。まぁそういう考え方もできますね。
「わたし、違うんですって何回も夢枕に立って説明したんですけどもぉ……」
 ま、幽霊になっちゃそれくらいしかできませんよね。
「そしたらますます祟りだって事になっちゃって……お家もこんなになっちゃって……ひっく……ぅう……旦那様、悪く、ないのにぃ〜……」
 やれやれ、幽霊に泣き出されちゃ手拭いも渡せないね。
 まぁまぁ事情はわかりましたけどね、じゃあ別にあなたに咎があるわけでなし、成仏したらいいじゃないですか。
「わたしもそうしたいんですけど……心残りになっちゃったもんですから……なかなか成仏できなくって……」
 それで今も皿を数えてる、と。
「はいぃ。でも、お皿はちゃんと十枚全部あるんですよぅ。何回数えても……だから別に恨みもなにもないんですけどぉ〜……」
 そりゃそうだ。
 そう相槌を打ってから、俺ははたと気がついた。
15SS 『新説・おみくの皿』 03:2008/07/01(火) 17:33:45 ID:H8rpgGE2
 そういや、そんな怪談をお春に聞いたことがあるな。奉公人の娘を手込めにしようとしたが、なかなか靡かないのに業を煮やした旦那さんが十枚組の皿を一枚隠し、その咎をなすりつけて井戸に吊して撫で斬りに……ってなヤツだ。
 それで斬られた娘さんは、お家に祟って旦那も家族も全員あの世行き。お家は取り潰され、井戸には斬り捨てられた娘の幽霊が悲しげに夜な夜なに一枚二枚と皿を数えてる。で、九まで数えて一枚足りないとすすり泣く……。
 確か、あれはお菊さん、だったっけかな。で、こちらは、おみくさん……なんだかよくわからないが、ひょっとしたらどこかでこんがらがって、そんな話になっちまったのかもしれないな。
「あのぅ……」
 あ、はい。なんですかね?
「お皿、続けてもいいですか?」
 ええ、構いませんけど。でも、十枚数えてどうするんですか?
「あ、えっと。できれば一緒に数えて欲しいんですぅ」
 はぁ。
「そうすれば『あ、十枚あるんだな』って安心して成仏できるかなぁって……」
 そんなもんですかねえ。まぁいいでしょ。幸い人魂で明るいことですし、一緒に数えさせてもらいましょう。請け合いますよ。
「わぁ〜ありがとうございますぅ〜」
 そう言って、にぱっとばかりに笑うと、さっきまでの陰気な雰囲気はどこへやら、楽しげに皿を数え始めた。しかし鼻歌交じりに皿を数える幽霊ってのもねぇ――。

 ◇ ◆ ◇

 翌朝。お春と顔を合わせたんだが、俺がフラフラしてるのを見てえらく心配された。まぁ明け方まで何度も数えさせられちゃあ寝不足で足下もふらつくってもんだがね。
『あのぅ、もう一回、もう一回だけいいですかぁ〜?』なんて美人に言われるのは悪い気はしないが、やってることが皿を数えちゃ木箱に戻すの繰り返しじゃあなぁ。
「あんたどうしたのよ? 顔色も悪いし、目の下は隈だらけだし。夜っぴてヘンなことでもしてたんじゃないでしょうね?!」
 ヘンなこと、ねぇ。まぁこいつの思うヘンなことではないんだが、別嬪の幽霊と夜明け近くまで皿を数えてたなんてのは、確かにヘンなことだよな。
――さて、ここが思案のしどころだ。こいつにおみくさんの事を洗いざらい話しちまうか、黙って成仏するまで付き合うか……。
 寝不足の頭で考えてみたんだが、結論なんざ決まってるね。お春に隠し事がバレたらどんな目に遭わされるかわかったもんじゃない。
 しかもこいつが躍起になって探してる不思議な話なんだから余計だ。洗いざらい話して、ネタにでもなりゃそれでいいだろ。おみくさんの成仏にも繋がるかもしれないしな。
 というわけでお春よ、ちょいと話があるんだがな。
「な、なによ改まって……」
 かくかくしかじかで、こういうわけなんだよ。
「えぇ? あんた酔っぱらって幻でもみたんじゃないのぉ?」
 全くこいつは自分は不思議を探してるくせに、どうしてこう俺の話は信用しないかね。
16SS 『新説・おみくの皿』 04:2008/07/01(火) 17:35:11 ID:H8rpgGE2
――そんなこんなで真っ昼間の荒れ屋敷。
 二本柳の身投げ幽霊の話なんぞどうでもよくなったらしいお春は、俺に案内をさせてここに来たってわけだ。しかし、こんな明るい内から幽霊なんぞ出てくるもんかね?
 見ればお春はつかつかと井戸に近づいて「いないじゃない!」とか言ってやがる。そりゃそうだ。昼に出る幽霊なんぞ聞いたことがない。
「もー……ちょっと! おみくちゃんとやら! いるんでしょ? 昼間だからって遠慮することないんだからねっ! 話があるから出てらっしゃい!」
 井戸を覗き込んで叫んでやがる。立て籠もりじゃねえんだから、そんな乱暴な呼びかけがあるかよ。
「おみくちゃん! 出てこないと塩まくわよ! 効くかどうかわかんないけど!」
 どういう了見だ。話があるってのに祓ってどうすんだよ。
 呆れ果てた俺が、お春を止めようとしたとき。
「ふぁ……はぁ〜いぃ〜……なんでしゅかぁ……」
 と、大あくびをしながらおみくさんが井戸から顔を出した。なんだい寝てたんですか? いや、幽霊が寝るかどうかなんて知りませんけどね。
「はぃい……わたし夜型なんで……ふぁ……お昼は寝てる……ん……でしゅぅ……」
 むにゃむにゃ、とね。まぁ幽霊なんてのはそもそも宵っ張りなんだろうけど、昼の間は寝てるってのは驚きだね。
 まだ半分船を漕いでいるおみくさんに、ついっと近寄って顔をまじまじと覗き込むお春。別嬪な娘幽霊と、おきゃん娘が古井戸の木組みを挟んで睨めっこだ。世にも珍しいとはまさにこのことじゃないかね。
「ふぁ……?……ひゃっ! ひゃぃいぃ! ど、どなたですかぁあぁ?!」
 ようやく目が醒めたもんか、目の前にあるくりくり目玉に驚いて声をあげるおみくさん。
 まったく、人を脅かす幽霊が、おったまげて飛び退いてりゃ世話ないね。おみくさん、井戸から出ちゃってますよ。ほら戻って戻って。

「ふぅん。それにしても話に聞いてたのとは、ぜぇんぜん違うのねぇ」
 ま、噂好きは江戸人の性みたいなもんだからな。尾ヒレどころか、お頭まで付くってこともあるだろうさ。この場合は、その上で鯉が鯛になったようなもんかもしれんがね。
「それにしても、不憫は不憫よねえ。独りぼっちで皿を数えちゃ溜め息吐いてるなんて、いい歳の娘のやるこっちゃないわよ」
 いい歳っつったって、おみくさんはもう亡くなってんだけどな。
「あ、そっか。でもまぁ、なんとか成仏させてあげたいわねえ。どうしたもんかしら? おみくちゃん、なんか他にも未練があるんじゃないの? 叶えられることなら相談にのるわよ!」
「えっとぅ……そうですねぇ……」
 そう言うと、おみくさんは人差し指を頤に指し当てて思案顔をしてみせた。まったく、幽霊でなきゃ岡惚れしちまいそうな愛らしい仕草だね。
 ってて! なんだよお春! 肘でつつくな!
「ふんっ! 間抜け面!」
 まったく、なんだってんだ。で、どうですおみくさん。なにか未練に思い当たりませんか?
「そうですねぇ……う〜ん。あ、そうだぁ、えっとですねぇ……そのう……お祭りに行きたかったんですよねぇ〜……」
 お祭り、ですか。
「はいぃ」
 聞けばなんでも、例の家宝の十枚皿ってのは桃の節句の皿祭りに使うものだったらしい。桃の木の下で酒を酌み交わし、十枚皿に料理を盛って出す。いいやね、風情だね。
 んで、旦那さんが「祭りの皿はこれでよろしいか」と仲間に見せに行ったのを、失くしたもんだと思い込んで……ってなことだそうだ。
 おみくさんも、お祭りを楽しみにしていたと、そういうわけですか。
「そうですねぇ〜。わたし賑やかなのが好きなもんですからぁ〜」
 まぁどちらから奉公に来てたのかは知りませんが、江戸に住まってて祭りが嫌いなやつはいませんからねえ。
「なーるほどね。でも、桃の節句のお祭りじゃあ、ちょっと賑やかさが足りないわよねえ」
 まーな、祭りは祭りでも雛祭りじゃあな。女衆の祝い事だから悪かないかもしれんが、今は梅雨も盛りの季節だからなあ。
 俺は曇天を見上げて溜め息を吐く。こりゃまた降るね。
 それにしたって祭りっつっても、この時季は特にないしなぁ。まぁ一月も立てば夏祭りだってんで、またぞろ町中がざわめき出すんだが。
「それよ!」
 それまで思案顔でおみくさんの話を聞いていたお春が、突然大声を上げた。なんだってんだ? 梅雨がどうかしたのか?
「ちっがうわよ! この時季は祭りがない、だったら祭りをやっちゃえばいいのよ!」
17SS 『新説・おみくの皿』 05:2008/07/01(火) 17:39:18 ID:H8rpgGE2
 言ってることはなんとなくわからんでもないが、わかっちまうと、またぞろとんでもないことに巻き込まれそうな気がするんで、あまりわかりたくねえな。
「えぇっとぉ……わたしはどうすればいいんでしょうかぁ〜……」
「そうね。おみくちゃんはいわば祭りの主人公、看板娘みたいなもんだからね! そのままでお皿を数えてくれたらいいわ! ただ、そうねえ。そのまま数えたんじゃ面白くないから、節をつけてちょうだい!」
 数え歌みたいにしろってことか?
「そういうこと! 察しがいいじゃない! 祭りに相応しく華やかなのがいいわね! ちゃあんと七五にまとめてくれたらいいんだけどねえ。あ、そうだ! キョン、あんた考えなさい!」
 無茶振りもいいところだ。俺なんかより榎津屋の姐さんたちにでも頼めばいいじゃないか。知らない仲でもねーんだから。
「それもそうね。じゃ、あんたは祭りの仕込みをしなさい! 若い男衆をとっつかまえて、こう、ぐおーって盛り上げるんだからね!」
 そう言うや、お春はおみくさんに、
「しっかり数える練習をしときなさいよ! 仕草も色っぽくねっ」
 なーんて言って、どこぞへ駆けだしていった。やれやれ祭りの仕込みったって、どうしたもんだかねえ?
「あのぅ……」
 あ、なんです?
「そのぅ、本当にありがとうございますぅ〜……」
 ああ、いえいえ。こっちこそなんかお春が一人で盛り上がっちまって、見世物みたいなことになっちまいそうで申し訳ないくらいで。
「いえ〜……それはその、いいんですけど……わたし、ずっと独りぼっちだったから……賑やかにお話しできて……すごく、うれ、しくてぇ〜……」
 そう言うとまたはらはらと涙を流すおみくさん。なんとも愛らしいね。胸の辺りがきゅっと締めつけられて、幽霊でなきゃ抱きしめちまいたいところだが、まぁ残念ながらそうもいかないからな。
 さて、それじゃおみくさん、俺はちょっと祭りの仕込みとやらをしなくちゃいけないんで、行きますけどね。暮れる頃にはまたぞろ騒ぎ出す羽目になるかもしれないんで、しっかり休んどいてくださいよ。
「あ、はいぃ〜!」
 涙を袖で拭きながらこくこくと肯く娘幽霊に軽く手を振って、俺は心当たりへと歩き出した。

 ◇ ◆ ◇

 さて、それからが大変だった。祭りをするったって、まずは人を集めなきゃいけない。まぁ何しろ相手は幽霊だ、見物といえば見物には違いない。
 そんなわけで、物見高い上に暇をしている男衆に声をかけては、怪談仕立てに誘い出し、おみくさんに合図をしては井戸から出てきて皿を数えてもらうってな仕掛けの繰り返しだ。
 まぁなんだね。「九枚しかない、一枚足りない」と襲いかかったり祟ったりってなことにするのもいいかと思ったんだが、十枚かっちり数えたおみくさんが、
「はぁい。今夜も十枚、ちゃあんとありましたぁ〜。また来て下さいねぇ」
 なんてにっこり微笑めば、連れてった男衆はみんな鼻の下を伸ばして「はい! また来ます!」なんてな調子だからな。怖がらせるより効果的ってなもんだ。
 男ってのは悲しいもんだよな。まぁ人のこと言えた義理じゃないが。
 そんなわけで、長屋の暇人共に粗方声をかけては連れ立って行ったわけだが、二人連れて行けば、今度はその二人が四人を連れてくる。四人を連れて行けば、次は八人。そんな調子でどんどん増えていった。
 おみくさんには俺かお春が合図しない限り出てこないようにと打ち合わせてあるもんだから、暮れ六ツあたりになると「はいはい、皿屋敷はこちらですよ〜!」ってな具合で、ちょっとした行列が出来るほどだ。
 伊勢講でもあるまいにってなもんだが、詣でる先が元旗本屋敷の荒れ庭で、お参りする相手が古井戸の娘幽霊ってのはなんともねえ。
 その内、暮れ六ツ前から集まって、井戸の側にゴザ敷いて待つ輩まで出てきやがった。まぁ荒れっぱなしの庭の草むしりまでしてくれたんじゃ文句も言えない。
 それでも、常に最前列にゴザ敷いてるのが、最初に連れてきた幼馴染みの谷口や国木田だってのを知ったときには、さすがに溜め息しか出なかったがね。
18SS 『新説・おみくの皿』 06:2008/07/01(火) 17:48:58 ID:H8rpgGE2
 十日ほど経った頃だろうか、半ドンを過ぎたあたりで皿屋敷に集まった俺たちは、そろそろ頃合いだろうということで、祭りの相談をしていた。
 集まった面子は、お春と俺に、最初にここに連れてきた大工長屋の谷口と、染め物問屋の国木田。旗本屋敷住まいの古泉に、三味線弾きで女易者のお有希。
 そして眠い目を擦ってる、おみくさんだ。すみませんねぇ、寝てる時間に。
「いいえぇ〜……大丈夫ですぅ……」
 はい、むにゃむにゃ、と。さ、おみくさんが今夜の出番に差し支えない様、さっさと決めちまおうぜ。
「そうね! じゃ、手はずはこんな具合で……」
 昼間っから幼馴染みが六人集まって幽霊囲んで話してるってのは、さぞかし珍妙な風景なんだろうなぁなんてことを頭のどっかで考えながら、祭の段取りは次々と決まっていった。
 谷口は皿屋敷の常連になってる若い衆に声をかけて若連を組む。なにしろ暇を持てあましてる連中ばっかりだ。昼の内に集まって、崩れ塀からなにから綺麗に普請してもらう。
「任せとけって。仕事はないが腕には自信のある連中ばっかりだ。しかし勝手に普請しちまっていいもんなのか?」
 確かにその通りだ。そのあたりどうなんだ?
 俺は向かいに座った旗本微笑男に聞いてみる。
「ええ、なにしろ廃屋になって久しいところですからね。“上”にも話を通して、よい様にしてあります」
 へぇ。しかし旗本の跡取り息子程度の身分で、他人の屋敷跡をどうこう出来るもんなのか?
「ふふっ。勿論、僕の力では無理です。ですが、姫様の文字通り『鶴の一声』があれば、どうということもない、といったところですね」
 そう言って意味ありげに微笑む古泉。なるほど、いつぞやお忍びで町に来ていた、あのおひいさんがね……と、合点していると、古泉はお春に、
「姫様がくれぐれもよろしくと。一緒に騒げないのを大層残念がっておられました」
 と伝えて、俺には片目を瞑って見せた。よせ、気持ちの悪い。
「ま、それなら問題ねえってことだな。じゃ、かっちりきっかりと塀と庭だけなんて言わずにやっとくからよ。おみくさん、しばらく昼間が騒々しいかもしれねぇが堪忍してくれな」
 と、頭を下げる谷口。とんでもないですぅ〜なんて恐縮するおみくさんに、鼻の下を伸ばしているのが気になるが、まぁ頼むぜ。
「僕の方は、こんな感じで手拭いと法被を作ろうと思うんだけど、どうだろう?」
 そういって懐から紙束を取りだして広げる国木田。
 駄染め屋の若旦那のこいつには、同じようにおみくさんに熱を上げている、お大尽とこのバカ息子どもから金を出させて、若連に揃いの手拭いと法被を用意してもらうことになっていた。
「へぇ。いいじゃない! でも、皿若連ってのはちょっと安直じゃない?」
 まぁ、わかりやすくっていいと思うけどな。
「ああ、染め文字は『皿若連』だけどね、読みは違うんだ。そのまま読んだんじゃ洒落がないからね。まぁ手拭いの図案を見てもらえればわかるかな」
 そう言いながらもう一枚の紙を広げると、そこには手拭いの図案があった。
「重ね盃紋……いや、これは皿ですね。皿に○、送り仮名に『れん』ですか。なるほど、『さらわれん』。つまり『皿割れん』ということですね。こいつは粋だ。お見事です」
 遊び人らしく、すらりと解釈して肯き笑いあう古泉と国木田。やれやれ、野暮な俺にはよくわからんね。
「俺にも、さっぱりわからん」
 お前と一緒ってのは、ちょっと嫌だがな。
「うん。いいと思うわ! よーし、じゃ当日は揃いの装束でばーっと盛り上げるのよ!」
 と鼻息も荒く盛り上がるお春。揃いの装束って討ち入りじゃねえんだからとは思ったが、そんな野暮は言わないことにしておいた。
 しっかし、まぁなんだね、お春という女は全くわからんな。不可思議を追って戯作者を目指すはずが、これじゃ興行師だな。まぁ楽しんでるようなんで別に構わんがね。
19SS 『新説・おみくの皿』 07:2008/07/01(火) 17:52:28 ID:H8rpgGE2
――しかしなんだな、こりゃ祭りってより見世物じゃないか?
 その後も細々としたことを話し合った後、三々五々に開けた俺は、川沿いを並んで歩いていたお有希になんとはなしに言ってみた。
「……騒いだ者の、勝ち」
 ぼそりと応えるお有希。そんなもんかねえ?
「そう。それに……彼女もそれを望んでいる」
 まぁ確かにそりゃそうだ。でも賑やかに騒いだところで成仏出来るもんかい? 祭りったって、神さまやらお稲荷さんやらの縁起があるわけでもねえしさ。
「それは彼女の想いの問題。心配ない」
 ま、江戸一番の女易者のお前が言うんだったら、そうなんだろうよ。
「そう」
 ちなみに当日の予定では、こいつが三味線を弾いて、お春が前口上をすることになっている。榎津屋の姐さん達に相談して作ったという口上は七五にまとめられていた。

『 井戸に転んで幾歳や 今日も今日とて皿数え
   一枚二枚と重ねます 割りませぬようご用心
  重ねた皿の向こうには 見えて咲くかな彼岸花
   さあさ皆さま ご静聴 これより十まで数えます 』

 何度も聞かせられた口上を諳んじてみせると。お有希はほんの少し、俺にしかわからない程度に口元を緩めて、
「……お上手」
 なんて言いやがった。止してくれよ。おだてても団子くらいしか出ねえぜ?
「なら……もっと誉める?」
 こいつはどうにも参ったね。よし、ちょうど八つ時だ、茶店にでも入るか。
 俺は袂から重みに不安のある財布を出して茶店の戸をくぐった。音もなく俺を追い抜いて先んじた、お有希の後からな。
 やれやれ、お有希。少しは容赦してくれよ?

 ◇ ◆ ◇

 さて祭り当日。旗本屋敷前には暮れ六ツ前から随分な行列ができた。
 国木田考案の揃いの手拭いに法被姿の若い衆がずらりと並んでるってのは壮観なもんだが、これが全員幽霊に熱を上げてるってんだから、笑っちまうね。
 行列の行く先には崩れ塀があるはずだったんだが、谷口を筆頭にした大工衆が普請してくれたおかげで、すっかり綺麗になっている。
 だが、どこのバカ息子が銭を出したもんだか、立派な門柱まで建てられちまったのはどうしたもんだかねぇ。

 ちなみに、祭り本番の二日前、おみくさんはいつものように鼻の下を伸ばした連中を前に皿を数えたんだが、いつもより多めに二十まで数えた。
 不思議に思った連中が事情を尋ねると「明後日に備えて、明日はお稽古するので、お休みいただくんですよ〜。だから今夜は明日の分までって思いましてぇ〜」なんて照れながら言ったもんだから、来てた連中は大騒ぎだ。
 普請を手伝ったり染め物を作ったりして前から関わってた連中はともかく、ほかの連中やら新参やらには、祭りの話をしてなかったからな。
 まぁ噂くらいにはなっていたんだが、あんまり派手にやりすぎると、お上が煩くなるかもしれないってことで、内々に支度を進めてたわけだ。
 そんなもんだから、明後日になんかあるってんで、やれ木戸銭はいくらなんだだの、差し入れはなにがいいかだの、お花を贈っていいかだの何だのの質問責めだ。
 おみくさんは、はわはわしちゃって井戸の内に潜り込んじまったもんだから、案内人の俺がいちいち応えていったわけなんだがね。

 さて、出来立ての門をくぐって庭に入ると、これがまた凄い。庭師の連中が荒れ庭をすっかり綺麗にしちまった。なにしろ門から井戸まで飛び石まで敷かれてる。
 屋敷の方はさすがに手を入れるわけにもいかないんだが、見栄えがよくないってんで、どこから植え替えたもんだか葦竹の生け垣で庭と屋敷をすっかり区切っちまってる。
 おまけにその前には、おみくさんに贈られた花輪がずらりだ。
 ○○衆一同だの、○○屋だの○○堂だの○○家だのはともかく、○○寺よりなんてのまでありやがる。鼻の下伸ばして見物なんかしてねぇで、経の一つでも上げろってんだ。
 古井戸の方はどうかっていうと、左右に篝火台が置かれてるのはともかくとしてだ……全くやれやれ参ったね、井戸の後ろには金屏風が立てられてやがる。なに考えてんだかな。
20SS 『新説・おみくの皿』 08:2008/07/01(火) 18:12:13 ID:H8rpgGE2
「盛り上がってきたわねー! やっぱり木戸銭取った方が良かったかしら?」
 よしとけって。おみくさんの供養のための祭りだぜ? ただでさえ幽霊で人寄せなんて罰当たりをやらかしてるんだ。これ以上生臭いことを言うんじゃねーよ。
「ま、それもそうね! あたしはいつかこの話を戯作にできればそれでいいんだし」
 そんな薄情にもとれそうなことを言ってはいるが、戯作の題材にしちゃ、おみくさんに随分肩入れしてるんだよな。
 まったく面倒見がいいというかなんというかねえ。結局夕べも夜っぴて稽古だったしな。まぁそれに付き合った俺も人のことは言えんがね。

 そうこうする内に暮れ六ツの鐘が聞こえて開場となった。俺は、少しでも井戸の近くに陣取ろうとする連中を捌くのに手一杯だったんだが、なにやら我先にと飛び込んだ連中の間で、譲れだの譲らねえだのの騒ぎもあったらしい。
 まぁ駆けつけたお春によってすぐに分けられたらしいが、騒ぎの張本人は中に入ってすぐにわかったね。
 谷口、顔に紅葉貼りつけて幽霊参りとは随分季節違いだな。
「うるせーや。おー痛ぇ。あのお転婆め、思いっきり叩きやがって」
 この場の仕切はお春だからな、逆らったお前が悪いってこった。それでも最前列に陣取れたんだからいいじゃねーか。
「まぁな! おりゃあ今夜はとことん燃え尽きるぜ! 盛り上げるために若連の奴らと仕込んできたもんもあるしな!」
 まぁいつもの伝だと、自重しろっくらいのことを言って水を差す俺だが、今夜ばかりは野暮は言わねぇよ。おみくさんが笑って成仏できる様、思いっきり盛り上げてくれ。
「もちろんだよ。ねぇ谷口?」
「ああ! よっし、てめぇら盛り上がっていこうぜ!」
 谷口が、揃いの法被に手拭いを鉢に巻いた皿若連の連中に声をかけると、『うおぉぉおーッ!!』てな具合に地鳴りのような怒号の応が返ってきた。
 こりゃとんでもないことになりそうだな……。

 ◇ ◆ ◇

 さて、門外の行列を全部庭に押し込んだところで、いよいよ始まりだ。しずじすと現れたお有希の三味線にあわせて、お春が例の口上を唱い上げる。
 すると、生暖かいような風がぬるりと庭を抜け、井戸の左右にたてられた篝火台の側に桃色の人魂が、ぽっぽっと二つ三つ現れた。
 すると人魂から薪に火が移って、暮れ闇の中に煌々と井戸を照らし出す。井戸の傍らには木戸銭代わりの差し入れのつもりか、客が持ち込んだ皿が山と積み上げられている。ちなみにその数は、積みも積んだり三九六枚だ。なにをやっているんだかね。
 人魂は庭に据え付けられていた石灯籠にも灯を点けて、会場全体が薄明るく照らし出される。
 と、お有希の三味線、お春の鼓が一際激しく鳴らされ、井戸の内からおみくさんがゆっくりと姿を現した。
 ようやくの真打ち登場に沸き上がる会場。あちこちから野太い声で「待ってました!」だの「おみくちゃーん!」だのが飛んでくる。のっけから、こんな調子で大丈夫かね。
 見ればおみくさんはすっかり気圧されちまったもんだか、曖昧な笑みを浮かべてわたわたしている様子だ。気持ちは分からんでもないですが、最初の一枚から割るなんていう粗忽はなしにしてくださいよ?

「み、皆さぁ〜ん、今日は大勢のお運びで、あ、ありがとうございま〜す」
『うおぉぉおーんッ!』
「お皿も沢山差し入れていただいて……ありがとうございまぁ〜す!」
『うおぉぉおーんッ!』
「頑張って数えますのでぇ〜、た、楽しんでいってくださぁ〜い!」
『うおぉぉおーん! おみくっちゃぁーんッ!』
21SS 『新説・おみくの皿』 09:2008/07/01(火) 18:15:22 ID:H8rpgGE2
 そんな掛け合いの後で、おみくさんはお春とお有希に向かって肯いて見せると、皿を手にとって舞うように吟じ始めた。

「いっ いっ いちまい にまいさんまい♪
  よっ よっ よんまい ごまいろくまい♪」

 ちょっとばかし調子っ外れではあるが、三味線と鼓の伴奏に合わせて、唱い上げながら皿を数える。すると最前列の谷口が気合一声手を打ち鳴らしはじめ、皿若連の男達も雄叫びをあげながらそれに続いた。

『 ウリャオイ! ウリャオイ! ウリャオイ! ウリャオイ!
   ヤヨォー!! ヤヨォオォォーッ!!
  またオラ御手か! またオラ御手か!
   ああオラ御手さ! おらオラ御手さ! オラ要ラネ! 』

 地鳴りのような野太い雄叫びに打ち鳴らされる手拍子に呆気にとられてしまう。おいおい、なんなんだこりゃ。

「いーちーまーいーにまーいー さーんーまーいーしまーいー♪
  ご・ま・い・ろ・く・ま・い♪」

『 さーらやっしっきっ! おみくーーーーーーッ!! 』

「いーちーまーいーにまーいー さーんーまーいーしまーいー♪
  ご・ま・い・ろ・く・ま・い♪」

『 さーらやっしっきっ! おみくーーーーーーッ!! 』

「いちまいーにーまーいーさーんーまーいしーまいー♪
 ごまいーろーくまいー しーちーまーいー はちまいー♪ 」

『 おーみくっ!(オイ!)
   おーみくっ!(オイ!)
    おーみくっ!(オイ!) 』

『 みくちゃま みくちゃま お祟り祈梵ぬ!! 』

……なんというかもう溜め息しか出んね。
 血走った目で声を張り上げ手を打ち鳴らして舞い踊る、谷口達の皿若連中を見ていると、なんかもうこの世の終わりのような気がしてならない。
 みくちゃまってなんなんだ。お祟りってのもなんなんだよ。おみくさんは祟ったりしねぇぞ。っていうかお前ら、おみくさんの皿数えをちゃんと聞けよ。
 谷口が今夜の祭りを盛り上げるために皿若連の連中に仕込んでおいたという『御手芸(おたげい)』とかいう囃子に圧倒された俺は、そんなことを考えながら、灯籠に油を足して回った。
 やれやれ、予想通り、どえらい夜になりそうだぜ。

 聞いての通り十まで数えるかと思いきや、また一枚目に戻っちまうもんだから、なかなか進まない。その上、おみくさんが見事な粗忽で数え違いまでするもんだから、三九六枚を数え終わる頃には空が白み始めていた。
 数え済みとされた皿の山を整えるお春も俺もすっかり疲労困憊だ。お有希だけは平気の平左ってな顔をしているがね。まぁなんにせよ疲れちゃいるが不思議と厭はない。
 それはこの時間まで残っていた皿若連の連中も同じらしい。
 木戸が閉まるってんで名残惜しそうに帰った連中もいたが、残った連中は疲れてはいるが、みんな幸せそうな笑みを浮かべている。
 おみくさんも、実に満足げな笑みを浮かべて、皿の山に最後の十枚を重ねる。これはおみくさんが最初から持っていた旗本屋敷家宝の十枚皿だ。
「きゅうまい、じゅうまい……! はぁい、今日もちゃあんと十枚ありましたぁ〜!」
 場内割れんばかりの大喝采だ。まだ、これだけ元気があるとはねえ。
「皆さん、本当に今日はありがとうございましたぁ〜。とっても、とっても楽しかったですぅ〜」
 そう言うと、ちょこんっと頭を下げるおみくさん。場内からは温かい拍手が送られる。
「あたし、ずっと、ひとりだったから……寂しかったんだけど……こんな風に、お祭り、やってもらって……ほんとうに、ほんとうにぃ〜……」
 最後の『ありがとう』は嗚咽に飲み込まれてしまったが、気持ちはよくよく伝わった。見れば谷口や国木田まで貰い泣きしてやがる。お春もだ。俺? 汗だよ汗。
「これでっ……思い残すことなく、成仏、できますぅ〜。本当に、本当にありがとうございましたぁ〜」
 東から差し込み始めた陽に照らされたおみくさんの姿は、次第次第に薄くなっていく。昼間に見たときの薄ぼんやりとした姿へと変わるというわけではなく――それは消えゆく様だった。
22名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 18:37:00 ID:YvsfeUjk
支援
23SS 『新説・おみくの皿』 10:2008/07/01(火) 18:50:29 ID:H8rpgGE2
「おみくちゃあん! いかねえでくれぇ!」
 なんて声もそこかしこから聞こえてくるが、谷口がそれを制した、
「バッカ野郎! おみくさんはこんないい娘なんだぞ! それが未練なしに極楽へ行けるってんだ! 野暮いってんじゃねえ! 笑って送り出しやがれ! そーれっ!」
『 さーらやっしっきっ! おみくーーーーーーッ!! 』
 手拍子とすっかり嗄れきった濁声に泣き笑い顔で頭を下げるおみくさん。
 もう姿越しに向こうもこちらもすっかり透けて見えるようになった中で、お有希、お春、立場上積極的に関わるわけにはいかなかったが見守ってくれていた古泉、谷口と国木田の皿若連筆頭。
 そして最後に俺へと、きちんと頭を下げて――。

 おみくさんは、姿を消した。

 朝日の朱に照らされた皿屋敷には、大勢の男共と女が一人啜り泣く声だけがしばらく聞こえていたが、ぐしっと袂で涙を拭いたお春が顔を上げて、
「さっ! いつまでもしょぼくれてんじゃないよ! 祭りはお仕舞い! 手締めでお開きにするわよっ!」
 と声をかけ、祭りの成功、みんなのご苦労をねぎらって、おみくさんの極楽行きを祝して、という三本で締めて、祭りはお開きとなった。

 ◇ ◆ ◇

 片付けを終えて長屋に戻った俺は、着物を脱ぎ散らかすと、祭りに集った他の連中がそうであるように、さっさと布団に潜り込んだ。
 祭り支度の間、家に帰るのが億劫だってんで仮住まいにしていた向かいの部屋に「おやすみぃ……」なんて半分寝ぼけながら入っていったお春も同じことだろう。
 このまま昼半ドンまで寝ていようと思ったのだが、
「キョンさん、キョンさん」
 なんて愛らしい声で呼びかける人がいるもんで、ぱっちりと目を開く。
 するとどうしたことだろう。極楽に行ったはずの、おみくさんが俺の枕元にちょこんと座っているじゃないか。
 俺は慌てて身体を起こして問いかけた。
「どうしたんですか、おみくさん? 極楽へ行ったんじゃないんで? 得意の粗忽で道にでも迷いましたか?」
「ふふふっ。違いますよぅ。仏様にちょっとお時間をいただいて、夢枕に立たせてもらったんです。ちゃんとお礼を言いたかったし、お話もしたかったもんですからぁ」
 ああ、そうなんですか。ってことは、これはまだ夢なんですね?
「そういうことですねっ」
 そんな風に言ってにっこりと笑うおみくさん。見れば水垢離したまま井戸に転げたときの白装束ではなく、絹のお召しを上品に着ているし、髪も綺麗に結い上げられている。
 ああ、なるほど。いいとこの御武家屋敷のお女中さんだったんですもんねえ。
「そうですねぇ。本当に旦那様にも奥様にも可愛がっていただいていたんですよぅ。あっちに行ったら、きちんとお礼を言わなきゃいけませんねぇ」
 そうしてやってください。で、俺に話ってのは?
「ああ、そうそう! この度は本当にありがとうございました。あたし、ずっと寂しかったから。本当に本当に嬉しかったんですよぅ」
 いやいや、祭りの仕切りはお春がやったんですし、俺はちょこちょこ口ばっか出してただけで。
「ううん、それだけじゃないんです。キョンさんがあたしに気づいてくれなかったら、そもそもお祭りもなかったわけだし、人寄せもずっとキョンさんがやってくれてたし……それに何度も励ましてくれたでしょう?」
 いやぁ……。
 俺は頭を掻き掻き半端な応えを返す。どうにも照れるね。
「だから、キョンさんには、お別れする前にちゃんと面と向かってお礼を言いたくって……本当に、本当にありがとうございました」
 そう言って、きちんと居住まいを正したおみくさんは、三つ指をついて頭を下げた。
 いやいや! よしてくださいよ! そんなお礼を言われるようなことでもないんですから! 俺はただお春の思いつきに振り回されて付き合ってただけで……。
 そう言いながら俺は、自分の視界が歪んでいることに気がついた。
 ああ、本当にこれでお別れなんだなって思ったからかもしれないし、顔を上げたおみくさんの目に浮かんでいた涙を貰っちまったからかもしれない。
 忙しいながらも楽しく不思議だった日々。未だ身体に残る祭りの熱。そんなものが、どうしても込み上げてきて、粋な別れ言葉の一つも出てきやしない。
24SS 『新説・おみくの皿』 11:2008/07/01(火) 18:53:51 ID:H8rpgGE2
「いやですよぅ。泣くのは女の仕事なんですから。涙なんか見せないでください」
 どうにも涙が溢れ出てきて止まらず、嗚咽まで出てきている俺を、少し困ったような笑顔で宥めるおみくさん。
 ああ、夢でよかった。おみくさんの手、こんなに温かかったんですねえ。
 ガキみたいに頭を撫でられながら、そんな事を言うと、おみくさんは優しい優しい姉さん口調で、
「今だけですよ? しっかりして下さいね。きっと……またいつか逢えますから」
 なんて慰めてくれた。
 しばらくそうしていただろうか「それじゃあ、そろそろ」と腰をあげたおみくさんは、見慣れた長屋の土間へと降りて、今一度頭を下げると思い出したように話しだした。
「そうそう、お春さんもそうだけど、キョンさんも大概なんだから、困っちゃいますねぇ」
 なんのことです?
「素直じゃないってことですよぅ」
 からかうように言ってころころと笑うおみくさん。まぁ、素直じゃないってのは確かにそうかもしれませんけどね、そんなに笑うことないじゃないですか。
「あら、ごめんなさぁい。ふふっ。でもねキョンさん。時には素直になってあげなきゃいけませんよ? お春さんはちょっとばかりお転婆だし、素直じゃないけれど……」
 ちょっと待って下さい。なんでそこでお春の話になるんですか?
「あら? あたしの見立て違いでしたかぁ〜? てっきり、お互い好きあってるもんだとばっかり思ってましたけどぉ〜」
 ちょっと意地が悪いように言って、にこりと微笑むおみくさんに、俺はさっきまでの涙も忘れて、慌てて手を振って否定した。
 いやいや! 冗談じゃないですって。あいつはただの幼馴染みで、俺のことは丁稚かなんかだと思ってるようなもんで。
 そりゃ器量はいいですけど口は悪いし、お転婆だし、目を配ってないとどこに駆け出すかわからんような奴で……。
 そんな風にお春のことを並べ立てる俺を、少し眩しいものを見るような表情で見ていたおみくさんだったが、それまでの愛らしいそれとは違う、実に優しげな声色で言った。
「そうですねぇ。今はまだそれでいいのかもしれません。でもね、いつかでいいんです。いつかお互い素直になって、お春さんのこと、ちゃんとしてあげてくださいね」
――それじゃあ、と言うと背中を見せて戸口を開く。その先に見えたのは見慣れた向かいの長屋なんかじゃなくて、真っ白い、ただただ真っ白い光。
 ああ、これが極楽の景色なのかねぇなんて思いながら、俺はおみくさんを見送った。
 追いかけて俺とお春との誤解を解こうかとも思ったが、どうにも身体が動かなかったんでね。

――目が覚めて最初に見えたのは見慣れた長屋の梁天井。目脂を落とそうと顔を擦ると手が濡れた。どうやら夢の中だけじゃなくて、本当に泣いていたらしい。
 やれやれなんて口癖を呟きながら、視線を動かして土間を見ると、戸口がほんの少し空いている。
――ひょっとしたらまだおみくさんがいるんじゃないか。
 そんな風に考えた俺は夢の続きを追うように、布団から跳ね起きて土間に降りると、戸口をがらっと開けた。
 と、その先にいたのは同じように戸口を開けた格好で突っ立っているお春だ。どうしたもんか、目を真っ赤に泣きはらして、ついでに顔どころか耳まで真っ赤になっている。
 お互い固まったまんましばらく顔を見合わせていたんだが、どうにも言葉が出てこない。
 ようやく目だけ動かせるようになったもんだが、お春のやつ、どれだけ慌てて出てきたもんだか寝乱れた襦袢姿だ。目の遣り処に困るね。
 お春の奴も同じだったんだろう。俺の下の方に視線をやったまま、赤い顔をさらに真っ赤にして、わなわなと震えだした。まぁ俺もふんどし一丁だしな……。
「あ、あ、あ、朝っぱらからなんて格好してんのよ! ヘンなもん見せるな! このバカキョン!!」
 ばちーんと景気のいい音を立てて俺の左頬に紅葉が張り付く。そのまま戸をぴしゃんと音立てて部屋に戻ったお春だが、戸口の向こうから四十も五十もの罵り言葉が聞こえてくる。
――やれやれ。
 俺は溜め息を吐いて頬をさすりながら起き上がると、快晴の夏空を見上げて、おみくさんに愚痴をこぼした。
――これが好きあってるもんのすることですかねぇ? やっぱりとんだ見立て違いですよ。
25SS 『新説・おみくの皿』 12:2008/07/01(火) 18:54:26 ID:H8rpgGE2
 ◇ ◆ ◇

 それからの話はこうだ。
 おみくさんに熱を上げていた中に、どこのお大尽がいたもんか、それとも件の寺だかが動いたもんだか、皿屋敷の崩れ塀跡に立てられた門柱から続く飛び石、その先の古井戸の傍らに、大きな碑がおかれた。皿屋敷おみく慰霊の碑ってなことらしい。
 そこに大なり小なりの皿が供えられて、気がつけば今度は鳥居まで立てられちまったってんだからお笑いだ。
 井戸の周りには椿が植えられて、何度目かの花を付ける頃には、井戸に落ちた粗忽な女中さんの慰霊所ではなく、どういうわけだか弁天様として祀られるようになったってんだから不思議なもんだ。
 これも噂や話に尾ヒレどころかお頭までつけて回るっていう江戸者気質ってなもんなのかねえ。
 まぁ、その弁天様が、銭洗い弁天ならぬ『皿数え弁天』なんて通り名になったってのは、少々出来すぎのような気がしないでもないがね。
 なんでも夫婦になって所帯を持とうっていう恋仲の二人が訪れて、一度詣でる毎に一枚ずつ皿を納めて十枚になると、どこからともなく、
「はぁい、ちゃあんと十枚あります」
 なんて愛らしい声が聞こえて、それを聞くと一生仲良く結ばれるという御利益があるらしいなんて噂まで流れ出したもんだから、詣でる人はひっきりなしだ。
 それから幾歳が過ぎたもんだか、そんな噂も落ち着いた頃。
 一組の男女が十度目のお参りにやってきた。手水をつかって皿を納めて、井戸を眺める目は、どこか懐かしいものを見るような眼差し。
 そしてもう一歳が過ぎると、夫婦になって所帯を持った二人に赤ん坊が授かった。
 いよいよ出産ということになって、お産婆さんを呼んで、湯を沸かしたりもしたもんだが、他にっていうと長屋の外でうろうろするしか能がない。
 男ってのは、こういうときになんの役にも立ちゃあしねえんだと、イライラウロウロしていると、気の早いもんで祝いの品を持って駆けつけていた仲間がそれを宥める。
「大丈夫ですよ。きっと元気な赤ちゃんが生まれます。少し落ち着いたらどうですか?」
 そうは言ってもだな! こう、落ち着かねぇんだよ! なんかやることねえのか! あんなに苦しんで頑張ってるってえのに!
「まぁまぁ落ち着けって。お前が慌てたところで、お前が産むわけじゃねえんだからさ。おかみさんへのねぎらいの言葉の百も千も考えとけよ」
「まぁねえ。キョンのお春さんへの溺愛っぷりを考えれば気持ちはわからないでもないけどね」
 軽口を叩いて和ませようとしてくれてるのはわかるんだが、俺の気持ちはどうにもざわついていけない。
 思い出すのは朝のお春の苦しそうな顔、
「大丈夫よ、お産婆さんを呼んできて」
 なんて言ったあいつの顔。
 ああもう、どうにかなっちまいそうだ。神さまでも仏さんでもお稲荷さんでもかまわねぇ。どうかお春も赤ん坊も無事に返してくれ!
 そんな風にじらじらしていると、長屋から、おぎゃあ、あやあ、という元気のいい泣き声が聞こえてきた。
 少し遅れて戸口が開くと、お産婆さんの手伝いをしてくれていたお有希が顔を見せ、
「無事に生まれた……珠のような女の子」
 そう言って、若い頃より数段分かり易くなった笑みを浮かべて俺を手招きした。
 中に入って土間から駆け上がると、布団に寝かされていたお春の側に駆けつける。
 お春、お春! よく頑張ってくれたなぁ! 本当に、本当によく頑張ってくれたなぁ! 大ご苦労だったなぁ!
 横になったままのお春の手を取ってねぎらうと、自然と涙が溢れてくる。額に汗をかき、解れた髪が張り付いているが、こんなに綺麗なお春の顔は見たことがなかった。
「……抱いてあげて」
 湯をつかって産着を着せられた赤ん坊を抱いたお有希に声をかけられて、おっかなびっくりと受け取る。ああ、なんて可愛いんだろうか。なんて小さいんだろうか。
 俺は自分の腕の中の奇跡に感動して、また大粒の涙をこぼした。
 お有希に支えられながら身体を起こしたお春に赤ん坊を渡すと、俺は洟をすすって涙を拭いながら、真っ赤なほっぺやら小さな小さな手やらを、ちょいちょいとつついてやる。
26SS 『新説・おみくの皿』 13:2008/07/01(火) 19:02:51 ID:H8rpgGE2
「キョン、早速だけど名前を考えないといけないわね」
 赤ん坊をあやしながら、傍らの俺に頬笑みかけるお春。
 ああ、でも実はもう決めてあるんだよ。
「あら、あんたにしちゃ珍しく気が回るじゃない。でも、そうね。あたしももう決めてあるのよ。絶対女の子だってわかっていたからね」
 そう言うと意味ありげにお有希に目配せをして笑いあう。
 おいおい、でも俺が考えてたのとお前のとが同じ名前とも限らないじゃないか。
「バカねえ。何年連れ添ってると思ってるの? あんたの考えることなんか十年先までお見通しなの」
 やれやれ参ったね。でも、その名前で本当にいいのかい? 将来ちょっと粗忽もんに育っちまうかもしれないぜ?
「そうかもね。でも優しくて器量が好くて、誰にでも好かれる娘に育つわよ」
 違いねぇや。それじゃあ決まりだな。
「そうね」
 そうして二人で笑いあったところで、またぞろ赤ん坊が、あやあ、あやあと泣き声をあげはじめた。
 俺はお春に抱かれた産着の中の真っ赤な顔を覗き込みながら、年頃に育っても絶対に井戸には近づけねぇぞ――そう胸に誓った。

 ◇ epilogue ◇

「そんなわけで、すくすくと育った娘さんは、両親の商うお茶屋の看板娘となって、江戸でも大層評判になったそうにょろ! 新説『おみくの皿』の一席、これにておっしまいっさ!」
 口上を切り上げると、鶴屋さんはいつかのように深々とお辞儀をして『どんちきちゃんちつとててとだんたんどどどどどどど』なんて口囃子を奏でてみせた。
 もちろんSOS団部室は拍手喝采だ。
「いやはや、実にお見事でした。『お菊の皿』という古典落語の本編は知っていましたが、怪談を題材にした笑い噺を、こうも見事に人情噺にされるとは。本職顔負けですね」
「……とても素敵」
「っく……泣かせるねぇ! 鶴屋さん最高だぜっ!」
「いい噺だったねぇ。はい、谷口」
 そう言ってポケットティッシュを谷口に渡す国木田。
「ひっく……幸せな、お話、でしたぁ〜……」
 見れば朝比奈さんも号泣だ。可愛らしいピンクのハンカチで目元を拭ってらっしゃる。いやはや、これもまた貴重なシーンだね。とりあえず脳内フォルダに保管保管っと。
「いっやぁ〜! リクエストに応えて、古典をアレンジした新作を考えてみたんだっけどっ、喜んでもらえたみたいでよかったにょろ〜!」
 照れ笑いを浮かべる鶴屋さん。いやいや期待以上でしたよ。古泉じゃないですが、本当に本職みたいでしたよ。
 以前、古典の授業の話から落語を一席打ってくれた鶴屋さんだったのだが、その後団員達のリクエストもあって「また是非!」とお願いしたところ、本日のお披露目となったのだが、実際期待以上だった。
「随分と練習もされたんじゃありませんか?」
「ん〜そんなこともないよっ! みんなの名前を借りたおかげで話の筋もすらすらっと出てきたからねっ! 二・三回諳んじてみてイケるかなぁってね!」
 いやいや二・三回で出来るもんでもないでしょうに。本当にこの人の才能は底なしだな。「途中何度かとちっちゃったけどねっ!」なんて鶴屋さんは言っているが、全然気づかなかったしな。
 まぁ鶴屋さんの言うとおり、登場人物の名前をSOS団メンバーと準団員にしたってのはご愛敬だ。本人がその方が噺を考えやすいし、演じるのも楽だって言うんだから、それくらいはな。
 だが、感動に包まれている部室の中で、例によってまた一人だけが顔を真っ赤にして、頭から湯気を立てている。
「……つ〜る〜や〜さぁ〜ん〜?!」
 地獄の底から響いてくるような声で言うハルヒが、その例外一名ってわけだ。
「えへっへえ〜! また名前借りちゃったにょろ!」
「えへっへぇ〜じゃないわよっ! 毎回毎回なぁんであたしが! こんな! バカキョンと! めめめ夫婦になって所帯持って、そ、そ、その上子どもまで産まなきゃいけないのよっ!!」
 やれやれ、落ち着けってば。今回はお前だって新作を演ってもらうのに名前出すの了承しただろうが。
「うっさいバカキョン! それはそれ! これはこれよ! 大体あんたがねえ!」
 耳まで真っ赤になったまま、うだうだと文句を連ねるハルヒ。
27SS 『新説・おみくの皿』 14:2008/07/01(火) 19:04:07 ID:H8rpgGE2
 おいおい、今度の矛先は俺かよ。古泉、なんとかしてくれ。谷口も国木田もそそくさと帰り支度してないで助けろよ。
 なんだよその「犬も喰わない」ってのは。あ、鶴屋さんまで帰り支度を!? おい長門! お前まで本を片付けはじめてっておいおい! 味方なしかよ!
 そんな風に慨嘆して、さてどうやってハルヒを宥めようか反論してやろうかと思案していると、
「ふぇえ〜二人ともケンカしちゃダメですよぅ〜!」
 と、未だ涙声の朝比奈さんが珍しく俺とハルヒの間に割って入った。
 目に涙を浮かべてふるふると頭を振り、俺とハルヒを交互に見てらっしゃる朝比奈さん。
 そんな姿にハルヒも毒気を抜かれたもんか、
「ふ、ふん! 今日のところはみくるちゃんに免じて勘弁してあげるわよっ!」
 なんて言いつつも、まだブツブツとぼやきながら帰り支度をするハルヒ。部室の鍵を投げて寄こしながら、
「あたし先に帰るから! 戸締まりと片付けちゃんとしておきなさいよっ!」
 と言うや、鶴屋さんを追いかけるように部室をダッシュで出て行った。やれやれ、せっかく楽しませてもらったんだから、あんまり突っかかるなよ?
「……あのぅ〜」
 ああ、朝比奈さん。ありがとうございました。おかげで助かりましたよ。
「い、いえいえっ! でもキョンくんも、涼宮さんの気持ちも考えてあげてくださいねっ! 作り話とはいえ女の子なんですから、やっぱり気にしますよぅ」
 はぁ、そんなもんですかねえ……?
 首を傾げて見せる俺に、朝比奈さんはちょっと困った笑顔を浮かべ、軽い溜め息を吐いて見せると、
「それじゃあ、着替えますから先に出ていて下さいねぇ〜」
 と、俺に退室を促した。
 慌てて部室を出ようとしたのだが、ふと気になったことがあって、部室の扉を閉める前に朝比奈さんに質問を投げてみる。
 その……朝比奈さんは、どう思いましたか?
「へっ? なにがですかぁ?」
 えっと、俺とハルヒが結婚して……その子に、朝比奈さんの名前をつけるっていう、さっきの噺です。
「ああ、う〜んと……」
 朝比奈さんは、頤に人差し指を当てて可愛らしい思案顔をしていたが、やがて何かを思いついたように表情を明るくしてから、実に愛らしく悪戯っぽい笑みを浮かべながら、こう言った。

「うふふっ! 禁則事項です」


<了>
----------
以上です。無駄に長くてほんとすまんです……やっぱりハルキョンじゃないよなーコレ。
28名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 19:10:08 ID:5qiomLzG
>>27
GJ!!いやあまさか500Koveyするとは、初めて見たかもしんない。
あと>>1乙!!
29名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 19:10:23 ID:V1dLdfIj
ここは一応ハルにゃんスレだからね。別にイイと思うよ。お春の出番をもうちょい増やしたらよかったかも。
しかし、いやこれはGJ! と言わざるを得ないwwww
なんか落語に興味沸いてきた。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 19:14:46 ID:43cEgNue
>>27
おもしろかったゼ、GJ!

あと>>1乙であります
31名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 19:44:56 ID:vnQRCeJK
>>27GJ過ぎる!
笑いあり涙ありで本当に凄い。確かに落語に興味が沸いてくるぞ。
ちなみに自分には全く問題無くハルキョンに感じるw
32名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 19:56:21 ID:1ghNa5PR
>>1、そして落語SS作者乙

階段を昇る朝倉のパンツが見えたキョン、その横でムッとしながらキョンの目を塞ぐハルヒ
33名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 19:56:41 ID:CxmnJ1+A
あれ?92スレ終わった?
34名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 19:59:00 ID:K5t/7kmH
容量オーバーで次スレかw
なんというSSの量w
35名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:07:23 ID:f3in66JK
ははは…

こうも良作ばかりだと自分が今書き上げた奴が馬鹿みたいに見えてくるぜ…orz
まだ七夕までは時間がある、それまでに手直しするとするか…。

そして>>27最高にGJ!!!
36名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:11:03 ID:7x8Rj5dO
>>1
ハルにゃん乙にゃん
37名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:18:23 ID:CxmnJ1+A
凄いな。
このスレに来るようになって容量オーバー初めて見た。

長文SSはリンクかなんかしてもらった方が良くない?
最近投下多いし
38名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:20:46 ID:VptB6t+G
もうすぐ七夕だからなぁ
39名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:49:44 ID:ksdyn24i
急に過疎ったと思ったら容量オーバーだったか・・・
でもってSSのほうはおもしろかったです
着物を着ているハルにゃんを思い浮かべただけでニヤニヤできますねw
40名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:51:55 ID:K+48chrp
長門スレも以前容量オーバーしたことがあったやうな。まぁ残量に気を付けるくらいで良いかと。
>>27
GJ!これはいい落語話w うまいなぁ。
>>32
そんなハルヒを後ろから支える長門
41名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 21:17:51 ID:2/wpTshv
>>27
タイトル見た瞬間元ネタはわかったんだが、まさかそう落とすとは! 18枚じゃないのかw
相変わらずの文章力で長文も気にせず読めました。激しくGJ!
42名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 21:50:44 ID:36Q4TZd7
前スレが全く動かなかったので何が起きたのかと思ってたら。
>>27面白かったよ。

個人的に容量オーバーも山のにぎわいだと思うからあんまり気にしなくていいと思う。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:17:50 ID:UwtNOt5G
>>1おつ
>>27GJ!

容量オーバーに気付かずに「なんという放置プレイ!」とか思ってたのはオイラだけで十分ハルキョン
44名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:57:01 ID:uP0JKvRQ
流石に10レス越すようなバカ多いSSはtxtか何かで投下しろよ
SSをNGにしても容量越えとかめんどくさい事になるだろうが
45名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:08:43 ID:stdaLIM0
まぁそう言わずに落ち着いて明日の時間割を済ませるんだ
46名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:15:05 ID:uP0JKvRQ
ID:H8rpgGE2とかSS書いてる奴らはわかったな?
ここはお前らの下手糞な文章晒すスレじゃないんだ

ただSSが皆に好評なのは見ててよくわかる、だから強くは言えないが容量落ちなんざしてたら我慢ならん
SS書いて投稿するのは構わないが程度を弁えろ
ここはアニキャラ個別板のハルヒスレだ、ハルキョンスレでもSSスレでも無い
47名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:20:42 ID:UwtNOt5G
ここは>>46の所有物みたいだな
48名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:23:51 ID:SKGKPQXm
>>1
乙です

>>27
GJ!気が付いたら目と鼻から汗が出てましたよ
49名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:24:14 ID:uP0JKvRQ
どんな頭してんだよ…消防は糞して寝ろ
皆が共有するスレだからこそ程度弁えろって言ってんだ、何も禁止って言ってんじゃない、物には限度があるだろう?
50名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:27:04 ID:H8rpgGE2
>>46
92スレで投下する前に悩んで相談したんだけどね。
長文投下の可否はスレ住人の総意ってわけでもないし
仰るとおりだと思うんで、今後は自重します。申し訳ない。
51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:32:04 ID:dffnV5P/
>>50
気にすることないよー
自重なんかしたらおまいさんのSSが読めなくなるじゃないか。


52名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:32:29 ID:36Q4TZd7
まあま、例え容量限界に達しても次スレつくるだけの話で誰も困らないっさ
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:32:39 ID:UwtNOt5G
>>49
わかったよ、うんこしてねるわ
ついでに禁止してないと言い張るなら命令口調はやめておけ
54名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:39:16 ID:uP0JKvRQ
>>50
わかってくれたか
投稿自体を自重ってんじゃない他に色んな方法で他の奴を楽しませてやれ、さすれば俺も助かる
>>52
アホか、スレ立てだって誰がいつやるかわからない、重複しやすくなったり満足にできなくなることもあるだろう
それに今回だって容量オーバーな事に気づかない人がたくさんいただろう?かくいう俺もだ
55名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:46:23 ID:36Q4TZd7
なんだ個人的な恨みかー
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:49:20 ID:uP0JKvRQ
何かおかしいか?
こっちは普段糞くだらない世界観でのオナニー小説に目を瞑ってやってるんだぞ?
書く側も配慮するなり譲歩するのは当たり前の事だろ?
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:53:33 ID:UwtNOt5G
あーもうみんなうんこして寝ようぜw
嫌ならそもそも来なきゃいいってのが解らんのが湧いてるから
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:53:35 ID:36Q4TZd7
言い分はわかったからそろそろハルヒスレらしい話題振ってくれ。
59名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:58:01 ID:uP0JKvRQ
>>57
> 嫌ならそもそも来なきゃいい
ここがおかしいだろ?そもそもお前>>47で俺の所有物なのかと非難してるが
それだとなんだ?SSが好きな奴らだけの所有物なのか?
このスレを少しでも良い方向へと進めるように助言してるんだぞ?

>>58
別に俺は話題作りのためにやってるわけじゃないんだが…もしかしてキミは馬鹿?
60名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:03:11 ID:1N5xWInX
61名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:04:25 ID:noBA3JzO
そういや、すっかり忘れてたけど本スレからこれを転載しとこうと思ってたのだった。
たしかこのスレではまだ見かけてなかったよね。
ttp://thumb.uploda.org/file/uporg1517421.png
62名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:05:04 ID:36Q4TZd7
>>60
ごめんなさい。
63SS:25年前の七夕 前篇(1/5):2008/07/02(水) 00:05:34 ID:rVQ0sayD
夕闇せまる空には星が見え始めた。梅雨時なのに、この日も晴れだったんだな。

「で、あんた、あたしにどんな用があるの?」
「…」

声だけ聞くと、まるでハルヒに聞かれたみたいだ。いや、声だけじゃない、しゃべり方もハルヒにそっくりなこの女の子は、
なんと制服と髪型以外の姿かたちまでハルヒそっくりだった。少しぼーっとしてたらハルヒと話してると錯覚を起こしそう
なくらいだ。あぁ、ちなみにこの目の前の子は長髪ポニーテールで、以前の改変世界で見たハルヒがポニーテールにした
感じが近い。まさか七夕の日に、そしてこんな所でこの姿をまた見られるとは思わなかったな。

「それは重要なこと?」
「ああ、とても重要なことだ。俺だけじゃない、君にとっても重要なことだ。」
「ふ〜ん、そう。でも、あたしは普通の人間の相手をしてる暇ないの。つまんない話だったら、すぐ聞くの止めるわよ。
いいわね?」

あぁ”普通の人間を相手にしない”ってこの頃から言ってたのか。子は親の鏡とはよくいったもんだ。

「残念だが、俺としてもこれからする話がつまらない話だったらどんなによかったかと思ってるくらいだ。」
「ふん。大した自信ね。」
「それに、そうなったのは俺のせいじゃなくて、君のせいでもある。いや、君は自覚がないだろうけど。」
「何よ、あたしが以前にあんたに何をしたって言うの?」
「君が俺に何かしたわけじゃない。これからするんだ。」
「なにそれ、あ〜何かいらいらするわね。わかったわよ、まず事情を説明しなさい!」
「ああ。」

しかし本当に口調までハルヒにそっくりだ。まあその方がこちらとしても応対しやすいけどな。ということで目の前の
女の子に俺が”誰”であるか、説明を始めた。
「俺の名前は……」

64SS:25年前の七夕 前篇(2/5):2008/07/02(水) 00:06:11 ID:rVQ0sayD

そろそろ七夕だ。今年の部室も、窓際には笹があって、それぞれ願い事を書いた笹飾りがある。団員が書いた願い事
だが、ハルヒは『世界があたしを中心に回るようにせよ』『地球の自転を逆回転にして欲しい』だとさ。って、それは去年と
同じじゃないか? まぁあとは……いや面倒だから省略!

とにかく今年は去年と違って、ごく普通の何もない日になるはずだった。いや、そう思いたかっただけなのかもしれない。

さて部室にはハルヒもいて、長門もいて、朝比奈さんもいる。ああ、それと古泉もいるぞ。団長席に座ってるハルヒは朝から
少し不機嫌な顔をしてるのが気になるが、それも何時ものことで明日には直るさ、と思っていた。そうこうしてるうちに古泉
がボードゲームの中からカードバトルのものをひっぱり出してきた。まぁおれも暇だし相手をしてやるか。
「じゃ、カードを配りますよ。」
古泉、そんな事をいちいち言わなくていいぞ。それに俺にウィンクすんな、気持ち悪いやつだ。そう思ってカードを手元に
引き寄せてみたら、一番下のカードに何か書かれた付箋紙が貼ってある。何だこれ?

”あと2分で衝撃が来ます。そしたら涼宮さんを団長席の机の下へ”

「!?」
古泉はいつのまにか机の上に時計を置いてやがった。その時計はタイマー表示だが、って、あと40秒!?

35秒…20秒…パタン!と本を閉じる音がして、長門が立ち上がった。
「ん、どしたの、有希?」
ハルヒは不思議そうな顔で長門を見ているが、長門は窓の外を見てる。俺は直観した、これは本気でやばいことが起こるって
ことだ!!カウントダウンを見ると…あと5秒…4…3…2…1…

ドォォォォん!!!!!!!

大きな音とともに衝撃が部室を襲った瞬間、俺は弾かれるようにハルヒに飛びかかって団長席前の机の下に押し込んで、覆い
かぶさった。次の衝撃に備え……あれ、静かになった。地震にしては揺れが続かないし、なんだ?

「もういい」
と、長門が一言。なんだよ脅かしておいてこれか? 俺がハルヒに覆いかぶさったからにはただではすまないのだが……おい
ハルヒ、なんで反応がない。顔を見ると、ん、寝てる?なんで?
「大丈夫、涼宮ハルヒは意識がなくなってるだけ」
「へ?」
ちょ、ちょっとまて、俺が机の下に押し込む際にハルヒの頭をどっかぶつけたか? そう聞こうとする前に長門が続けた。
「あなたは何もしてない。意識がないのは別の原因」
外を見てる長門は淡々と話し続ける。なんだ別の原因って?と思ったらよろよろと朝比奈さんが立ち上がりつつ言った。
「キョンくん、それはわたしから説明します」
朝比奈さんが”わたし”と言ってる。その姿はいつもの朝比奈さんなのだが、その後のセリフは最初の不思議探索の時に
俺と話した時を彷彿とさせた。ということは、本気でやばいことが起こってるという俺の直観は間違ってなかったみたいだ。

やれやれ、今年は七夕の前にひと騒動なのかよ。

65SS:25年前の七夕 前篇(3/5):2008/07/02(水) 00:06:51 ID:rVQ0sayD

とりあえずハルヒを団長席に座らせた。これだけ見てると椅子で寝てるようだ。そういえばあまりハルヒの寝顔なんざ見た
ことないよな。そうやってまじまじとハルヒを見てる後ろから朝比奈さんが俺に語りかけてきた。
「キョンくん、さっきの衝撃、変だと思いませんでしたか?」
「ええ。あれは何ですか?地震じゃなさそうですけど」
「あれは時空振です」
う〜ん、SFちっくな名前のものが出てきたが、そりゃなんだ?
「時間変動が起こった際に生じる振動で、いわゆる時間の”波”です。そうは言っても、わたしも初めて経験しましたけど」
「はぁ」
「でもあれ自体はそれほど大したものじゃありません。問題なのは時空振が起こった原因です。時空振が起こるのは
過去に何か起こった時で、それが急激にこの時代に影響をおよぼそうとして起きるのがさっき振動なんです」

う〜ん、よくわからん。何で過去に起こったことが何で地震みたいな振動になるのか、俺の貧弱な頭では理解できん。
仕方ないから思ったとおりに聞いてみよう。

「朝比奈さん、なんで過去に起こったことがあんな地震になるんですか?」
「い、いえ、ただ過去に何か起こっただけじゃ起きません。あれは過去が急激に改編された際に起きるものです」
「いや、急激って言っても過去にどうやって干渉するんです? そんなことができるのはこう言っちゃなんですけど、ここ
では朝比奈さんくらいしかいないですよ」
「そうです。でもわたしは過去に行くことはできますけど、時空振を起こすような急激な改編なんかはできないです。この
時空振はその時代にいないのに、外部から強力な力とかで過去に直接影響を及ぼしてしまった際に起こるんです」
「うーん、そんな強力な力を持ってるのは…長門、お前か?」

そこまで言って気がついた。長門なんか足もとにおよばない、もっと強力な力持ったやつがここにいるじゃないか!?
「ハルヒ!?」

「そうです。」
なるほど、ハルヒなら何が起きても、いや起こしても確かに不思議はない。というかSOS団の人知を超えた騒動の原因は
一部の例外を除いてハルヒ以外にはないからな。
「なるほど理解できましたよ、朝比奈さん。ハルヒなら何でもありですから。でも原因は何なんですか?」
「そ、それは…」
朝比奈さんは少し困惑しているが、そう言った横からいきなり顔を近づけた奴が。おい古泉、顔が近いぞ。
「それは僕から説明した方がいいでしょう」

古泉はいつものもったいぶった感じで語り始めた。
「実は昨日夜から閉鎖空間が頻発していたのですが、ある時間を境に急に消失したんです」
「古泉、消えただけならいい話じゃないのか?」
「そうです。でも、その消失した瞬間に過去に干渉していたらしいのです。そうですよね、朝比奈さん?」
古泉の言葉に首をこくっと縦に振る朝比奈さん。この2人がこういう連携を見せるのは珍しいな。
「そしてその原因は、涼宮さんがある方と喧嘩した事が原因です」

気がつくと3人が俺を見てる。ちょっとまて、俺は昨日何もしてないぞ。
「おいおい、俺は昨日はハルヒと喧嘩なんかしてないぞ」
「いえ、あなたじゃありませんよ。そこからは長門さんがご存じのようです」

古泉のセリフがあった瞬間、それまで外を見ていた長門が急にこっちを向いた。うむ、今日はこの3人の連携がいいな。
だがそれは事態が深刻だという証明だったことを思い知らされたのはこのあとだった。

66SS:25年前の七夕 前篇(4/5):2008/07/02(水) 00:07:21 ID:F9WqvZYV

「涼宮ハルヒの両親」

長門が一言、いや簡潔だ。なるほど、ハルヒのやつ親と喧嘩したのか。こいつの事だからさぞ壮絶だったかもしれない。
だが、それがどうして?
「長門、親と喧嘩するなんてハルヒでも珍しい事じゃないだろう?」
「そう。でも昨夜は違った」
「違うって何が?」
「昨夜は涼宮ハルヒは両親がいなくなればいい、と思ってしまった」
「へ?」
「そして無意識のうちにそれを実行した」

ああ、なんとなく理解できてきたよ。ハルヒのことだから、あのトンでもパワーで後先考えず過去に干渉して両親を消そうと
でもしたんだろう。でもハルヒ、お前の両親がいなかったらお前生まれてこないだろうよ。何考えてるんだ、まったく。

「なるほど何となくわかってきたよ、長門」
「その振動がいつ来るかは直前までわからない。だからこの部室だけをこの時空から切り離した」
そう言って長門はまた外を向いた。一見外は晴れてて、なにも起きていなさそうに見えるが、そうじゃないんだろう。
「この部室は外界から切り離された異世界ってことか?」
「違う。でも近い概念。そして私の力だけではこの部屋の現状を維持するだけで精いっぱい。」

精一杯って長門が? それは深刻な事態ってことだ。だが待てよ、この部屋が異世界みたいなものだとしたら、外は
別世界ということになる。それはハルヒの両親が別れた世界だから……

「と、ということは、もしこの部室の外にハルヒが出たら?」
「涼宮ハルヒは消失する」
「!?」

気がついたら俺は長門みたいな絶句をしてた。しばらくして冷や汗を流してるのに気がついた。あの改変世界の時の衝撃
を思い出したからだ。あれは悪夢だったが、今回もそれに劣らずやばいことだけは理解できた。しかも前回は世界が変わった
だけである意味ハルヒは存在してたわけだが、今回はハルヒが消えてしまうという事実が俺の心を締め付けた。

「あ、朝比奈さん!どうしたらいいんですか!? 長門、お前の力でどうにかならないのか!?」
我を忘れて叫ぶように質問を投げかけてた俺に対し、長門が今度はゆっくり振りかえって答えた。
「方法はある」
「え!?」
「でも、あなたが落ち着いて行動しないとだめになる。」
「あ……ああ。」

そうだ、落ち着かないと。それに今回はこの前と違ってこの3人がまだ健在なんだから何とかなるだろう。落ち着け、落ち着く
んだ俺……ふう。

「い、いや、すまない長門。もう大丈夫だ。それと…朝比奈さん、過去の何を変えようとしたんですか、ハルヒのやつは?」
「細かいことはわかりません。でも大体はわかってます。どうも涼宮さんは両親の関係に干渉して関係を壊すようにした
らしいです。」

うん、さすがのハルヒも両親の存在を消すということはしなかったのか。でも似たようなもんだけどな。

67SS:25年前の七夕 前篇(5/5):2008/07/02(水) 00:07:54 ID:rVQ0sayD

「朝比奈さん、その過去って何年前のことなんですか?」
「いまわかってるのは今から25年前です」
「25年って、またかなり昔の話ですね」
「それも25年前の…七夕なんです」
「え!また七夕ですか」

25年前って俺、まだ生まれてないぞ。ハルヒよ、またなんでそんな昔に干渉するんだよ、まったく。まぁそのくらいがハルヒの
ご両親の出会いのころなんだろうな。 ん、でもちょっと待った! 3年、いや今からだと4年以上の昔には、断層だか何か
ハルヒのせいで行けなくなったのじゃなかったけ?

「朝比奈さん、そんな昔にはいけなくなったんじゃないんですか?」
「そ、それが、今朝からはその時代までは行けるようになったんです。それ以外にもいろいろと時空解析とかあるんですけど。
おそらく涼宮さんがその25年前の過去のある時点に干渉する際に何か条件を変えたんだと思います。それも無意識で」
ああ、なるほど。それで25年前だってわかったってことか。

だが理由がわかってもこれではハルヒは意識がないままだ。なんとか解決しないと。
「で、どうすればハルヒの意識が戻るんですか? 過去に行かないといけないんですか?」
朝比奈さんは少しうつむいたあと、俺の顔を見つめてはっきりと言った。
「そ、そうです。だからキョンくん、わたしと一緒に25年前に行ってください!!」
「は、はい?」
「どうしても来てもらわないと困るんです。」
妙に力強く話す朝比奈さん。そりゃハルヒを助けるため&朝比奈さんのお願いとあらば、たとえ火の中水の中、と言いたい
ところだが……やっぱり俺が行くのか?
「わ、わかりました。でも何をすればいいのか??」
「それは、涼宮さんのご両親、いえ、涼宮さんのお母さんの方を説得するんです。」
「俺が?」
「キョンくん、これはあなたしかできないんです。」

結局、俺は朝比奈さんと25年前に行くことになった。古泉は時間旅行では超能力関係ないから今回は留守番だ。長門は部室
から動けなかった。部室内に防壁を張ってるらしいのはさっき聞いたし、そのおかげでハルヒが突然消えたりせずにすんでるが、
現状維持が精いっぱいなのは俺でもわかる。

「じゃあ、行きますよ、キョンくん。」
「朝比奈さん、ここからですか?」
「あ、あの、この部屋から出られないんです。ごめんなさい」
ああ、そうだ。長門がこの部屋を隔離してたんだっけか。
「あ、ちょっと待ってください、朝比奈さん。」
俺は朝比奈さんから離れて、ハルヒに近寄った。寝てるように見えるし、まぁ静かなハルヒはそれはそれでいいかもしれないが、
あのうるさいハルヒがいないと寂しい。そう思いつつ俺はハルヒの手を握った。しばらくそのままでいたが、いつまでもこんなこと
していても埒が明かないだろう。
「じゃ、行ってくるぞ、ハルヒ!」

「朝比奈さん、お願いします。」
「はい!」
「あとは頼んだぞ、長門に古泉。」
「わかった」
窓の外を見てる長門は数ミクロン単位でうなずいてるみたいだ。
「了解です。あなたも十分気をつけてください。」
古泉は申し訳なさそうに言った。いや古泉、別にお前のせいじゃないんだから、いちいち気にするなよ。

俺は朝比奈さんとともに過去に旅立った。

68SS:25年前の七夕 前篇(おまけ):2008/07/02(水) 00:09:50 ID:rVQ0sayD
僕と長門さんは今回は部室で留守番です。まぁ涼宮さんを預かってるわけで、大事な留守番かもしれませんが…

彼は朝比奈さんと行ってしまったらしいです。いや、気がついたらあの2人が目の前から消えてたんです。朝比奈さんの能力って
どんなものか実は興味があったんですが、まったくわかりませんでした。長門さんはじーっと外を見てますね。でも閉鎖空間での
出来事じゃないので僕にはできることはありません。残念ですけど。

「しかし長門さん、今回は僕が無力であることを思い知らされました。」
「…」
「よく朝比奈さんがそういうセリフを口にしますけど、今回は僕がそれを言う番ですね。そして確かにこういう肝心な時に皆さん
のお役に立てないのは悔しいです。」
「私もここを維持するしか能力がない」
「それだけでもいいですよ。いずれにしろ、彼に任せるしかありません。でも彼なら問題なく解決してくれるでしょう」
「……」
「それを信じて待ちましょうか」
69名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:12:03 ID:m0Bzk9Vs
このスレでまだ出てないとか…本格的にただのSSスレみたいだな


甜菜、文字無し
ttp://moepic2.dip.jp/gazo/detail/files/detail36991.jpg ※でっかい注意
某ハルヒスレから甜菜
ttp://www.vipper.net/vip555726.png

キョン子に見え(ry
70名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:14:16 ID:rVQ0sayD
前スレだったかの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ネタでぴーんと思いつきました。
七夕ごろになると力作出そうなので、先に投下します。
後編は推敲中なのでまた明日に。

しかし、いい具合に長髪ポニーテールハルヒ絵が出てますね(`・ω・´)
71名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:15:11 ID:EwhLyrgK
>>68

wktk<====
To
be Continued
72名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:15:19 ID:noBA3JzO
>>63-68
おお、前スレで言ってたネタですね。
続きを期待しときます。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:19:48 ID:6Dl0Rvya
>70
GJ!後編も期待してます!
74名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:22:41 ID:0mMecLKL
>>63
wktkしつつ待っとる
>>69
何か違和感あるな、カチューシャしてないのとロングだからかね
75名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:24:14 ID:y1u4bQ+L
スマン、前スレで多分史上最長のSSを投稿した俺の責任もある
だからって糞みたいなオナニー小説とかぬかしたバカに頭を下げる気は全く無いがな
しかもついさっきシベリア永久追放になっちまった。
七夕のSS書いたら携帯で報告するよ
てめぇの「糞みたいなオナニー小説」とやらがどんだけ支持されてんのか思い知らせてやる。
引退は止めだ!職人のプライドを賭けて現役復帰してやる
76名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:27:49 ID:TFbBLnXU
>>27
遅まきながらだが激しくGJ!江戸の風俗とか
細かいところでも楽しませてもらったよ!
お産のとこで涙ぐんだのは俺だけじゃないよな?w
あとオタ芸ワロスwww谷口自重www

>>60
GJ!後編もwktkだな!
77名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:28:03 ID:EwhLyrgK
>>75
すごい自信だな!!
プレッシャー掛けるつもりもないし掛けても多分どうってことないだろうけどw
超期待してwktkスタンバってるぜ〜!!
78名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:29:27 ID:h4RPm6nH
むきになるな。お前が痛い人になっとるぞ。
格好いい男ってのは余裕のある男だ。
79名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:30:27 ID:jMvAN21A
>>75
その心意気に惚れた 応援してる

でも、結局あれアラシだよな。
みんなわかってるからあえてスルーしてるんだろうけど。
最近、そういう水をさす輩が多いね。
80名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:36:27 ID:noBA3JzO
多いというか自治レスのぞけば実質一人だけだと思う。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:37:00 ID:d2jk1m2j
このスレは偏りすぎてる
82名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:39:26 ID:vy0AOnfL
>>75
自分で自分を職人(笑)とか言っちゃって(笑)オナニー職人ですか?(笑)
そもそもSSをやめろって言ってないだろ?
長文でも連投でも節度があるって言ってんだ、だからバーボン食らうんだろうが
それともそこもわからない程おバカなのかな?
>>79
荒らし?その根拠を言ってみろよw
はっきり言って長文連投する奴のほうが十分荒らし
ここは長文用意して公開オナニーするようなそういう板じゃ無いんでね^^
ってか俺はおまえ達に提案してやってんだ、感謝しろよな
83名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:40:11 ID:27A3P7AO
まあ驚愕が出て、二期が始まるなら、自動的にSSスレを脱すると思うね。
SSが減るというのでなく他の書き込みが増えて速度自体が上がる。
今は過渡期でしょう。
84名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:44:08 ID:m0Bzk9Vs
>>75
アンタが言い返してちゃ馬鹿にしてるそいつと同レベルだぞ

>>82
まぁ口は悪いが言おうとしてる事はなんとなくわかる
SS嫌いも職人も仲良くできるように双方努力して譲歩しあえばいいのよ
85名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:45:39 ID:noBA3JzO
お互いNGに入れればこの世界に争いはなくなるのでそれでおk
86名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:47:31 ID:wTvJfsq/
あえて水を差すのはどうかと思うが、残り容量を確認し損ねたのは確かに失敗であった。
次からは気をつけないと。

>>50
今回もGJ!だったぜ。めげずにまた投下してくれ><
>>70
これなんてBTFだと思ったらおまwww
>>69
体操服っぽいな。消失バージョンか。
87名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:51:01 ID:0mMecLKL
SSも良いけど、たまには初心に帰ってハルヒでつぼったシーンでも語ろうや
孤島島症候群のキョンの無事が確認できてホッとする所がすごく良い
88名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:57:04 ID:EwhLyrgK
>>87
心配してるシーンとか
中の人の演技年齢が微妙に上昇してるというかw

うん、ツボなんだ、個人的にwww
89名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:59:31 ID:m0Bzk9Vs
俺が最初に(・∀・)イイ!!ってなったのは
憂鬱Tでキョンに言いまかされて「ウルサイ!」って言った後のアヒル口のハルヒだな…個人的に凄く好きなんだw

で結局堕ちたのは憂鬱W
つまり最終話の閉鎖空間で閉じ込められた次の日にちゃっかりポニテにしてくるハルヒに撃たれた(*´Д`*)
90名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:03:32 ID:h4RPm6nH
×IV
○VI
91名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:04:19 ID:m0Bzk9Vs
>>90
(/ω\)
92名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:07:15 ID:noBA3JzO
ツボというか惚れたシーンは
やっぱり例のただの人間には興味ありません以下略のシーンかな
別にキョンに感情移入したつもりはないんだけどねー
93名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:24:56 ID:wTvJfsq/
くじ引きでキョンと一緒になれなくて、ジュースをズズーっ!って飲むシーンとか結構好きだw
94名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:27:16 ID:2ilUCWKI
>>1
95名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:34:35 ID:6Dl0Rvya
俺は最初のキョンのネクタイを掴んで廊下を突っ走るシーンかな。
あの、行動力!
いいね。
96名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:36:24 ID:AJ88+R5j
最初観たとき、あのくじ引きでハルヒが不機嫌になったのが意外だった。
あの時点ではまだキョンに対してそういう感情を抱いていたようには思えなかったから。
というか今でもあの描写はやっぱり唐突な感じがするw
97名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 02:18:45 ID:wTvJfsq/
なんとなく面白くない! って感じだったんだろうな。
当時は他の団員はおまけで集めてきたってだけだったし。キョンと話がしたかったのかも知れん。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 02:21:06 ID:ZnWAT47C
たしかにそうなのね。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 07:03:09 ID:fSHEHqI9
憂鬱だけで終わるはずだったから憂鬱の二人の関係は駆け足だよねえ。
キョンもキョンで閉鎖空間で一度は決定的な答えを出しちゃったんだよね。
その後シリーズを続けることになったせいでいくらか巻き戻ってるけど、
あの時キョンが出した答えを妄想して言葉にするといつも2828が止まらない。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 07:10:28 ID:D/l+ciuj
俺もツボったシーンじゃなくて惚れたシーンだけどLost my musicを歌っているところかな
あれはあまりにも可愛すぎた
101名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 07:43:53 ID:gIPnEwXr
俺はハルヒが面白いとかなんとか、個人サイトの掲示板で書いてあるのを見て探し始めた。
ようつべで見つけたのはMADが最初だったけどな。
心臓撃ち抜かれました、アニオタ陥落まで僅か2ヶ月でした。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 07:55:35 ID:gBSNSnp3
少数派だろうが俺は谷口の回想に出てきた中学生ハルヒにやられたw
普通の人間の相手をしている暇はないの!ってやつ

誰かそこの画像を持ってないか?
103名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 08:38:38 ID:9c4J9lAf
草投げつけて跳ね返ってきたときのハルにゃんの可愛さは異常
104名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 09:10:00 ID:I24N8xAe
>>103
自分もあれにやられたぜ。ライブアライブは良いシーンが多いな。
ENOZのみんながお礼を言いに来たとき、キョンを一緒に連れて行ったりw
退屈のあんたが〜の笑顔も良い。退屈とライブアライブはキョンの珍しい笑顔も見れる。
105名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 09:19:04 ID:USBIcKrb
キョンの笑顔を見ると幸せになれるという噂がありましてね
106名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 09:36:33 ID:gnX1sAAR
>>105を検証してみた


キョンの笑顔を見るとハルヒが幸せになれる

ハルヒが幸せならスレ住人は幸せになれる

結果キョンの笑顔を見ると幸せになれる

よってその噂は証明出来ました
107名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 10:50:52 ID:naMRYdTc
来たわよ!待望の転校生!凄いと思わない!?謎の転校生よ!間違いないっ!!

あの笑顔の可愛さは言葉にできん
108名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 11:42:44 ID:Tb9H0CbG
俺はOPの初っぱなの、幼ハルにゃんが手を差し伸べられて笑顔になるシーンだな。
あの眩しい笑顔はたまらん……
109名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 12:39:44 ID:DmhlvY9A
部室で親父の日本刀を自慢するハルヒ
110名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 14:45:33 ID:7AVDfXzq
ハルにゃんと海で遊びたいよぉ
111名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 14:50:41 ID:D/l+ciuj
ハルにゃんに日焼け止め塗ってあげたい
112名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 15:06:04 ID:DmhlvY9A
湘南の海でクラゲに刺されたハルヒ
113名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 16:26:20 ID:wTvJfsq/
足ひれをつけたキョンが助けにいくも、逆に助けられるんですね
114名無しさん@お腹いっばい。:2008/07/02(水) 17:46:35 ID:H2Mzz89G
やっぱりかわいいですよね!
115名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 17:55:17 ID:g47ykHOu
ミスユニバースに出るハルにゃん
116名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 18:00:25 ID:9B6v6xAn
キラッ☆
117名無しさん@おなかいっぱい。:2008/07/02(水) 18:25:36 ID:H2Mzz89G
>>115

絶対優勝!
118名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 18:43:58 ID:g47ykHOu
>>117
とりあえずsageろ。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 18:55:30 ID:cFPv0IT8
文字通りのミスユニヴァース(宇宙)か?
120名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 19:22:37 ID:Tb9H0CbG
でも実際そういうイベントがあったら、みくるや長門を可愛くプロデュースする裏方に徹するんだよね。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 19:32:04 ID:cFPv0IT8
さらにそのどさくさにまぎれてキョン一人にハルにゃんをプロデュースしようとする古泉がいるのも間違いないな。
122名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 20:41:49 ID:uvxqAKHj
さっきザスニ見てきたがあのハルヒピンナップはすごいな、情熱をもてあますw
あそこにキョン妹がいるってことは近くにキョンもいるってことだよな
うらやましすぎるぜw
123名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 20:48:54 ID:VkuWObeU
成長したらヤンデレになるキョンの妹
124名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 20:55:36 ID:ELA12QTh
ハルヒのカチューシャの構造が未だによく分からない…
125名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 20:57:33 ID:m9Bj/W+C
実はあれが本体
126名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 21:16:12 ID:VkuWObeU
ハルヒがさせてくれないのでふてくされるキョン
127名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 21:33:38 ID:d2jk1m2j
カチューシャをぱたぱたさせて空を飛ぼうとするハルヒ
128名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 21:34:38 ID:gnX1sAAR
チューですね?分かります
129名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 21:46:52 ID:lFYBxtxZ
キョン「ハルヒはなんで空を飛ぶんだ〜?」
ハルヒ「団長ですよ〜」
130SS:25年前の七夕 後編(1/8):2008/07/02(水) 21:56:43 ID:1OWehvAq

う〜ん、何度経験してもこの時間を越えるという感覚には慣れないな。

「だ、大丈夫ですかぁ?」
朝比奈さんは心配そうに俺を見つめてる。いやここで心配させちゃいけないし、こんなのはこれから待ち受けるであろう試練に
比べたら屁でもないんだろうからな。
「だ、大丈夫です、朝比奈さん。ところでここは部室?」
部屋の広さは、さっきまでいた部室と同じなのはわかった。ただ物がほとんどないし、なにより部屋の壁とかが綺麗だ。
「25年前の部室です。でもこの頃は誰も使ってないです」
「しかし、物がないと初めてこの部室に来た頃と同じ感じですね」

「でも、キョンくん。ごめんなさい。」
急に謝り出した朝比奈さん。なんだなんだ?
「キョンくんが行かないといけない場所はここじゃないんです」
「へ?」
「実は駅前の例の、ほら、わたしがあなたに未来人と告白した、あの公園なんですぅ」
「え、あの坂を下った先の!?」
「ごめんなさい。あの部室から出るわけにいかなかったので、ここに来るしかなかったんです」

あ、そうか。あの部室は時間から長門が隔離してたんだよな。それじゃ仕方ない。
「気を付けてください。25年前ですから、少し街の様子が違います。それに制服も夏服とは言え微妙に違うので、あまり北高の
生徒にみられないように校門を出てください」
「うーん、いきなりですか。じゃあ朝比奈さん行きますか!」
「あ、ちょっと待ってください。わたしはここに居残りしないといけないんです」
「え?」

あ、そういえば朝比奈さんはメイド姿だ。いや、いつものことだからすっかり忘れてた。俺の制服どころの騒ぎじゃないな。
「こ、この恰好はさすがに目立ちますからぁ」
「そ、そうですね。でも困ったな」
俺一人で解決ってことか。いきなり厳しいな。俺が状況を把握せずにハルヒの母親を説得できるのか少々自信がないし。いや、
そもそもハルヒの母親って見たことないぞ。どうするんだ?

「でも安心してください。校門を出たとこで別の担当者が待っています。その人の指示に従ってください」
「べ、別の担当者?それ誰ですか?」
「ごめんなさい、禁則事項じゃないんですけど…実はわたしも知りません。でもキョンくんなら会えばわかるそうですって」
俺は未来人に知り合いなんていませんよ、と言いかけて思い出した。ああ、たぶんあの人なんだろうな。
「わかりました。じゃぁ行ってきます!」
「気をつけてくださいね、キョンくん」

部室を出ると、そこは見慣れた廊下だった。このへんは25年前と同じなんだな。幸いにしてほとんど生徒も先生もいなかった
ために校門までは楽にたどり着けた。ああ、靴は上履きのままだが、これは仕方ない。幸いにして25年前の七夕の日は天気
がいいらしい。腹くくって俺は校門を出た。さて”あの人”はどこかな?

「キョンくん、こっちです」
電柱の影から出てきたのは、白いブラウスに黒のミニタイトスカートをはいたスタイル抜群の髪の長い女性だった。
「お久しぶり。でも、その様子ではわたしが来るとわかってたみたいね」
「まあね、もう慣れましたよ。じゃあ行きますか」

さぁ、この坂を下って行きましょう、朝比奈さん!
131名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 21:57:05 ID:h4RPm6nH
>>123
「ヤンデレの妹に死ぬほど愛されて眠れないキョン」ですね?
132SS:25年前の七夕 後編(2/8):2008/07/02(水) 21:57:42 ID:1OWehvAq

本当なら途中の街を少し見物しつつ行きたいとこだが、残念ながら心にその余裕がない。25年前と言えば、俺が生まれる
前で、昭和の最後の方なんだろう。すれ違う車が少々古いし、そもそも高い建物があまりないな。途中の商店の七夕飾りに
198*年とあるのが見えたし、途中目についた駅までの案内図を見ると”国鉄”とあったからここは確かに25年前なんだろう。
そうこうするうちに例の公園の入口にたどり着いてしまった。だいぶ雰囲気違うが、場所的にはこの公園で間違いないはずだ。
「キョンくん、こっちです」
俺は朝比奈さん(大)と一緒に公園に入った。

さて、公園の茂みの中で待機中の俺と朝比奈さん(大)だが、まだ肝心な事を聞いてない。

「で、ハルヒの母親と何を話せばいいんです?」
「正直に話してください。そしたら彼女はあなたを信用します」
「未来から来たことを、ですか?」
「そうです。そしてこの時代にきた理由も、です。」
「ハルヒのことを話すんですか?うーん、こんな突拍子もない話を信じてくれるんですか?」
「そこは涼宮さんと同じなんですよ。子は親の鏡と言いますけど、彼女も涼宮さんと同じ思考してるんです」
ということは、あの自己中心的・傍若無人・猪突猛進・唯我独尊かつ変人なものも親子そっくりなんだろうか?
「同じ思考って、もしかしてハルヒの母親もハルヒと同じ能力を持ってるとか?」
「いえ、それはありません。彼女は普通の人間なんです。我々も不思議に思ってるんですけど、それは間違いないです」
ああよかった。あんな力が突然ハルヒに宿るのはそれはそれで怖いが、代々遺伝で伝わって方がもっと怖いからな。

「あ、でもキョンくん、2点注意があります。まず、あなたや涼宮さんの名前だけは言わないでおいてください。それと涼宮さんにも
誰にもこの事を伏せておくように彼女にお願いしてください」
「は、はあ…」
「それ以外はあなたの思ったまま話してください」

うーん、大丈夫か?何か不安だな。そう思ってる所に聞いたことある声がする。少し怒った感じで大声で話すハルヒそっくりの声だ。
「ほらキョンくん、来ましたよ」
「朝比奈さん。声だけ聞くと、まるでハルヒが話してるみたいですね」
「ううん、声だけじゃありません。姿もそっくりなんですよ」

さてハルヒそっくりな声した女の子は一方的にまくしたててる感じだ。ここからじゃ見えないが、どうやら相手に対して怒ってるな。
何だか俺に対して言うのと同じだな。お、相手が見えてきた見えてきた……おや、あれは男だな。俺に似てるような似てないような。

「キョンくん。あれが涼宮さんのお父さんになる人です」
「ええ!?」
「このあと、本来の時空であれば仲直りするはずなのに、涼宮さんが過去のお母さんに影響を及ぼしてしまうんです」
ああ、そういう事か。ここで別れさせてしまうのか。お、男の方が何か言ってるぞ、と思ったらハルヒそっくりな子がそれを遮って一方的に
話し始めた。
「なんだかこうやって見てると夫婦喧嘩みたいですね。」
「今回のこれはそうです。涼宮さんが干渉しなければ、ただの恋人の喧嘩ですんでたことなんです」
「影響とか干渉って…ハルヒのやつ、何をしたんですかね?」
「何と言ったらいいかわかりませんが、悪魔のささやきみたいに心に語りかける程度です。でもこのままだと今の彼女はそれを
自分の心の声だと思いこんでしまうんです」

うーん、何だか悪魔のコスプレしたハルヒが自分の母親に悪戯する絵が頭に浮かんでしまった。いや、事態はそんなの生易しいもん
じゃないのはわかってるよ。
「しかしあの彼がハルヒのお父さんですか。結構一途なんですね、ハルヒのお母さんって人は」
「そこも涼宮さんと同じなんですよ。子は親の鏡ですから、彼女も涼宮さんと同じで恋も一途なんです」
「ふーん……って、ハルヒが?」
「そうですよ」

何を言ってるんだ、朝比奈さん?と思ってると、彼が何か言って、どっか行ってしまった。その表情ははっきりと見えないが、どうも
やれやれといった感じに見えた。なんか俺を見てるような気分だが、それは気のせいなんだろうか。
133SS:25年前の七夕 後編(3/8):2008/07/02(水) 21:58:21 ID:1OWehvAq

「じゃあキョンくん、行きましょうか」
といって朝比奈さん(大)は立ち上がった。って朝比奈さんも行くのか!?
「一緒に?」
「うん、でも最初だけです。さすがにあなた一人でいきなり話しかけても彼女に警戒されるでしょ?」
「うーん。」
でも確かにいきなり俺が話しかけたら怪しいわな。それと事情を知ってる人がいてくれると何かあったとき助かるし。そう思ってるうちに
朝比奈さん(大)は茂みから出ていってしまった。おっと俺も付いていかないと。あわてて道に出るとベンチに座ってる女の子が見えた。
制服が今と違って少しスカートの丈が長い感じだが、それ以外はハルヒそっくりな子がそこにいた。髪型は…なんとポニーテールだ。

間違いない、この子がハルヒの母親だ!

「キョンくん、あたしが声をかけてきっかけをつくりますから、その後彼女と話してください」
「大丈夫なんですかね?」
「あなたなら大丈夫です」
うーん、何を根拠にそんなに自信たっぷりに言うんですか、朝比奈さん。と、そう思ってるうちにその子に声をかけてた。

「こんにちわ。」
朝比奈さん(大)が声をかけるとハルヒが顔をあげた。いや、ハルヒの母親だけど…いや近くから見てもそっくり、いや本人と瓜二つだ。
まぁ親子なんだから不思議はないが。
「なに?」
ハルヒ…いや、この子が答えた。よく見ると少し目が赤いが、泣いてたのかな。
「あなたに話があるの。ごめんなさい、少しでいいから時間をくれないかしら?」
朝比奈さん(大)は笑顔でそのハルヒそっくりな女の子に話しかけた。ああ、この笑顔は見る者すべてを恋に落としそうな笑顔なんだよな。
「話って何よ?」
口調はハルヒっぽいが、どうやらこの子は朝比奈さん(大)の笑顔で警戒を少し解いてくれたみたいだ。さすが朝比奈さん。
「ううん、あたしじゃないの。この男の子があなたにしなきゃならない話があるの。聞いてくれる?」
「何よ、新手のナンパ?」
ハルヒならこういうのは即答で返さないと聞いてくれないだろうから、ここは俺が答えるべきだろう。

「違う。だが君の未来にかかわる話だ。」
「ふーん、そう。」
口調こそ興味なさそうだが、”未来”というキーワードを聞いた瞬間、目が好奇心であふれたのがわかった。
「じゃぁ、あとはよろしくね♪」
朝比奈さん(大)はそう言って、行ってしまった。いや、ほんとに最初だけなんだな……

そして冒頭のシーンに戻るわけだ。

134SS:25年前の七夕 後編(4/8):2008/07/02(水) 21:58:57 ID:1OWehvAq

「俺の名前は、ジョン・スミス。」
「はあ?」
ハルヒそっくりな子はあきれたように俺を見た。いや、俺だってこの名前を言いたくはないんだぞ。しかし4年前の七夕に続き、今度
は25年前の七夕でもこの名前を名乗るとはなあ。
「訳があってそう名乗ってる。」
「偽名ってこと?」
「いや、偽名であって偽名じゃない。この名前は他で使ってるからな」
「ふーん、まぁいいわ。続けて!」
「それと、これから俺が言う話は突拍子もないものに感じるかもしれないが、信じてほしい。」
「わかったわよ、いいから続けなさい。あ、でも立ったままだと疲れるでしょ。こっちに座る?」
「ああ、そうさせてもらうか」
そしてハルヒ…じゃないこの子の隣に座って話を続けた。

「俺は未来から来た。今からちょうど25年後の世界から、だ。」
「…」
「そして来た理由はただ一つ、君の娘を助けるためだ」
「あ、あたしの…娘?」
「ぶっちゃけて言おう。さっきの彼と仲直りしてほしい」
「え!?あ、あいつとあたしの未来の娘とどういう関係があるのよ?」

”どういう関係”ってここまで話せばわかると思ったんだが、この子はやっぱりハルヒに似て鈍感らしい。やっぱり親子似た者
同士だな。

「ま、まさか!?」
「そう、そのまさか、だ。」
「ちょっと、ウソでしょ!? なんであたしがあんな奴と一緒にならないといけないのよ!?」
おい、お前、何をパニくってる。
「さっきの彼がどんな奴なのかは俺は詳しく知らないし、いろいろ事情があるんだが、とにかくその彼と仲直りしてくれないと君の
娘の存在が消えてしまう。」
俺のセリフを聞いて、この子は何か考え込んでしまった。だが、その前に俺が未来から来たというのを疑う方が先だと思うの
だが、あの彼氏…いや、ハルヒの父親か…との関係が先に気になるみたいだ。

しばらく考え込んでいたこの子が顔をあげて俺に話しかけてきた。
「あんた…いや、ジョン? 未来から来たって言ったわね。」
「ああ。」
「じゃああんたは未来人って事?」
お、”未来人”ってハルヒが使ってた言葉だ。ということは、これもハルヒのオリジナルじゃなかったんだな、やれやれ。

「君から見ると俺は未来人という事になるな。」
「その証拠はあるの?」
お、この子はやっと俺を疑う気になったらしい。ここは朝比奈さん(大)の言うように正直に話しておくか。
「いや、ないな。俺は未来から君に会うために連れてこられただけで、時間を越えるのは他の人の仕事だ」
「他の人って、さっきのお姉さん?」
ああ、お姉さんって朝比奈さん(大)の事か。
「いや、あの人は違う…いや、厳密にいえばそうかな」
「何それ、どっちよ?」
「俺はあの人と一緒にこの時代に来たわけじゃないから、違うといえば違う」
同じ朝比奈さんなんだが、あれは(大)の方だから少し違うもんな。

「まあいいわ。まだ信じられないけど。でもあんたが未来人って事の方が面白いから、信じてあげるわ。」
「ああ、その方が助かるし、話が早い。」
おいおい、面白いから信じるってか。ほんとにハルヒと同じ思考なんだな。

135SS:25年前の七夕 後編(5/8):2008/07/02(水) 21:59:47 ID:1OWehvAq

俺の横にいるハルヒの母親になる子はつづけて聞いてきた。
「じゃあジョン、あんたが未来人なら聞くけど未来にE.T.いるの?」
「なんだ、いーてぃーって?」
「何って宇宙人のことよ。映画で有名じゃない。あんた、そんなの知らないの?」
そう言われればそんな映画があった気がする。あれって宇宙人が出る映画だったのか?

「すまん、それ昔の映画だから見たことないんだ。でも宇宙人なら会ったことあると言えるな」
「じゃあ、超能力者も?」
「そんな奴にもあったことあるな。」
「じゃ、異世界人も?」
「それは会ったことない。」
おいおい、ここまでハルヒと同じか。というか、ハルヒのトンでもな部分は全部母親ゆずりなのかよ!?そう思ってると、
その子は俺の目を覗き込んだ。ああ、こうやって見ると本当にハルヒそっくりだな。

「うん、嘘は言ってない目ね。」
ハルヒそっくりなこの子は俺に向かってそういってきた。うん、お前目を見ただけでわかるのか?

「そうか?」
「ん?じゃあ今言ったことは嘘なの?」
「残念ながら嘘はないな。というか俺だって好きでこの時代に来たわけじゃない。」
「あたしの娘のため、でしょ?」
「ああ。」
「じゃあ教えて。あたしの娘ってどんな感じの子なの?」
「君そっくりだな。顔も目も背の高さも。いや、髪型と制服以外は君と同じと言ってもいい」
「ふーん、じゃ性格は?」
「自己中心的・傍若無人・猪突猛進・唯我独尊。」
「へ?」
「退屈が嫌いで、何か面白そうなことをいつも探している。んで、かなりの短気で飽きっぽい。」
「…」
「君がどんな子が知らないけど、俺が知ってるハ…いや、君の娘はそんな感じだ。」
「そうなの。」
あ、考え込んでる。言いすぎたか?と思ったら意外な質問を俺にぶつけてきた。

「ジョン、そういうあんたはあたしの…その…娘をどう思ってるの?」
「ん?」
「あたしの娘を救うために時間を飛び越えて来たんでしょ?」
「ああ、そうだ。」
「あんたは娘の彼氏なんじゃないの?」
そりゃまた意外なこと聞いてくるな。そこは正直に答えておこう。

「ん〜君の娘に言わせると、自分は団長で俺は平の団員扱いだ。俺は君の娘が必要な存在だと思ってるけど、あいつは
俺なんか必要としてないかもな。それにあいつ曰く、”恋愛感情は精神的な病の一種”だとさ。俺が彼氏なんて言ったら、
君の娘にぶん殴られるだろうさ。」
驚いた顔をして聞いてたこの子は急に100Wの笑顔になった。

ああ、この笑顔までハルヒと同じなんだな。

136SS:25年前の七夕 後編(6/8):2008/07/02(水) 22:00:18 ID:1OWehvAq

「それは……きっと照れてるだけよ」
将来ハルヒの母親になるこの子は妙な事を言い出したぞ。

「どうしてそんな事わかるんだ?」
「あたしもそのセリフ言ったことあるからよ。でもそれってあいつに対して恥ずかしかったから言い訳で使ってただけ」
「あいつって、さっきの彼か?」
「そう。でもそれを言った後に後悔したわ。あいつがそれを本気で受け取ってしまって、何にもしてくれなくなったから」
「そりゃそうだ。そんなセリフ吐かれたら、君に好きだなんて言いにくくなるだろう?」
「そうよね。あんなこと言わなきゃよかった」

おいおい、そんなの別に今からでも撤回して言えばいいだろうさ。君はそいつが好きなんだろう?だったら正直にそういえば
いいのに。そう思った俺はそのまま言ってみた。
「だったら正直にあいつにそう言えばいいじゃないか」
「そ、そんなの、恥ずかしいから」
「ちょっと待て、恥ずかしいとかそんな事言ってたら、そいつはますますどっか行ってしまうぞ。君はそれでいいのか?」
「…」
「君の娘のためだけじゃない。君やあいつのために、そんな後ろ向きでいたら2人とも不幸になっちゃうじゃないか!」
「…」
「今からでも遅くない。ちゃんと思った事を伝えるんだ」
「わかったわよ。」

うーん、いかん。つい感情的になってしまった。でもこれで皆八方丸く収まるからそれでいいだろう。そう思ってる俺に
この子が意外なことを言ってきた。

「そういうジョン、あんたはどうなの?」
「ん?」
「あんた、あたしの娘を助けるために時間を越えてここまで来た。それだけ好きなんでしょ?」
そのずばっと切り込んできた言葉に俺は動揺した。
「そ、それは…わからない。」
な、何を言ってるんだ。ハルヒが俺なんか相手にするわけないじゃないか、そう思ってるうちにさらに畳みかけるように
俺に詰め寄ってきた。

「何が”わからない”よ! あんたもそう言って逃げてるだけじゃないの!?」
「…」
「わかったわよ、ジョン。あたし、あいつに正直に自分の気持ちを伝えるわ。だからあんたも帰ったらあたしの娘に
ちゃんと自分の気持ちを伝えるのよ、いいこと!?」
「で、でもハ…いや、君の娘が俺に好意を持ってなかったら、俺は…」
「なによ、さっきまでの自信はどこいったの? そんな後ろ向きでいたらジョン、あんたもあたしの娘も2人とも不幸に
なっちゃうわよ!」
それはさっきの俺のセリフじゃないか。やれやれ、ブーメランみたいに帰ってくるとは。

「心配いらないわ。あたしの娘なら絶対にあんたを受け入れてくれるわよ♪」
「ど、どうしてそれがわかるんだ?」
次の瞬間、この子は100Wの笑顔になって答えた。
「そう感じるの。あんたなら大丈夫だって。でも、あたしの娘って幸せ者なのね」
「え、なんでさ?」
「だって、未来から時を越えて助けてくれるあんたみたいな人がそばにいるんでしょ?」
「いや、今回のはまだ楽な方じゃないかな。結構大変なんだぞ、君の娘の相手するのって」
「ふーん。ところであたしの娘ってどんな名前なの?」
「すまない、名前は言っちゃいけないらしい。あと、君の娘をはじめ他の人にはこの話は伏せておいてほしい」
「へ〜変なの。まぁいいわ。あんたの話、結構面白かったし、伏せておいてあげるわ」
「ああ、頼む」

137SS:25年前の七夕 後編(7/8):2008/07/02(水) 22:00:42 ID:1OWehvAq

気がつくと、だいぶ空が暗くなってきた。天の川は見えないが、今日は織姫も彦星も見えるかもな。

「話はそれだけ?」
しばらくしてハルヒ…いや、ハルヒそっくりな子は俺に話しかけた。ああ、ハルヒの両親の仲を元に戻すのが俺の役目なんだから、
それが出来そうならもう俺の話は必要ないだろう。
「ああ。」
「わかったわ、ジョン。あたしはあいつのところに行けばいいのね」
「ああ、そうだ。だが、まず先に携帯のメールで一言謝っておいた方がいいだろうな」
「携帯?メール?なにそれ?」
あ、しまった。ここは25年前だ。携帯電話も電子メールもないんだっけ。
「い、いや、それは未来の電話だ。ほらこれだ。これで俺の時代はそれですぐに本人に電話できたり手紙を遅れたりできるんだ」
「ふーん」
彼女は俺が取り出した携帯電話をしげしげと見ている。まぁ確かに珍しい未来の道具だもんな。

「よくわからないけど、未来はこんな機械で電話してるの?」
「ああ。」
「ふーん。なんかSFみたいね」
「そうかもしれないな」
「あのさ、ジョン。最初からこれ出してくれればすぐ信じたのに」
「俺の時代には当たり前すぎて気がつかなかったんだ。すまん」
「まぁいいわ。でもそんな便利な道具が未来にあるなら、あたしの娘にも戻ったらすぐ連絡とってあげてね。でも、告白は面と向かって
ちゃんと言うのよ。約束してよね。」
「わかったよ。」
「あたしはあいつの家に行ってくるわ。この時代にはまだ個人の電話なんて便利な道具ないし」
「ああ」
「じゃあジョン、またね。未来のあたしの娘によろしく♪」
そう言って、ぴょんとベンチから立ち上がった彼女は、くるりと俺に背を向けて走って行った。ポニーテールが左右に跳ねていくのを
俺が見届けたが、すぐその姿は消えてしまった。

「ありがとう、キョンくん。終わったみたいですね」
いつの間にか俺の後ろに朝比奈さん(大)がいた。
「ええ、終わりました。でも朝比奈さん、あれでよかったんですか?」
「あれでいいんです。彼女は涼宮さんの影響を跳ね返して、彼とよりをもどしてくれます。そしたらすべて元に戻ります」
「そうですか」
「じゃああたしたちは北高に戻りましょう。」
「え?また坂を登るんですか?」
「高校生のわたしが部室に待ってるんです。行ってくれないと困ります」
とほほ、またあの坂を登るのかよ、やれやれ。でも朝比奈さんが待ってるんだから仕方ないか。


北高に戻った俺は朝比奈さん(大)とわかれた。ぎりぎり門がしまってなかったので、なんとか入れてよかった。部室棟まで隠れるように
近づいて入って行き、部室のドアをノックすると朝比奈さんが開けてくれた。電気もつけずに待っててくれたらしい。
「キョ、キョンくん、おかえりなさい。もう終わったんですかぁ?」
「ええ」
「ふぇぇ、よかったですぅ」
何だかいつもの朝比奈さんに戻った感じだ。俺はこっちの朝比奈さんの方が好きだな。
「じゃあ帰りましょう。25年後の七夕に。」

朝比奈さんと俺はこうして現在にもどった。

138SS:25年前の七夕 後編(8/8):2008/07/02(水) 22:01:18 ID:1OWehvAq


「いや、おかえりなさい。早かったですね。」
部室に戻ると、古泉がにこにこスマイルで語りかけてきやがった。
「何言ってる。向こうでは結構時間かかったんだぞ。」
「いえ、ここでは5分ほど前に出たばかりなんですよ。でもその様子だとうまくいったようですね。」
「ああ。それよりもハルヒは大丈夫か、長門?」
「もう大丈夫。あとは目覚めるのを待つだけ。」
「よかった。」

ハルヒは相変わらず団長席で寝てる。ああ、こうして黙っていてくれると美少女なんだよな。しかし本当にさっきあったハルヒの
母親とそっくりだね。

「じゃ、じゃあ…あの…キョンくん、あとはおまかせします。涼宮さんを起こしてあげてください。」
ん、朝比奈さん、どうしたんだ?なんで赤くなってるんですか? なんでドアににじり寄ってるんですか?
「涼宮さんを起こすことができるのはあなただけなんです」
「へ?」
不思議に思ってると、長門が一言こういった。
「Sleeping Beauty」
長門、それって……
「いや、邪魔者は消えます。あとはよろしくお願いしますね。」
おい古泉、どこへ行く?

そうこうしているうちに3人とも部室の外に出て行ってしまった。ちょっとまて長門、それってまさか……あの閉鎖空間の中で
した事と同じことをハルヒにしろって言うのか?? やれやれ。そう思って、ハルヒの顔を再度見た。そうだ、25年前の七夕に
ハルヒの母親だったあの子は俺に約束をさせたんだっけ。

”ハルヒにちゃんと告白しろ”って。

ああ、でも携帯やメールはいらないな。こうやってハルヒ本人が目の前にいるんだから。

さて俺にとって、ハルヒとは何だろう。以前、閉鎖空間の中でもそれを自問自答したが、答えは一つだ。
ハルヒが俺を受け入れてくれるか心配だが、まぁまず起こそう。そして、眠り姫を起こすにはこれしかない。

俺はそっとハルヒにキスをした。

139名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 22:07:58 ID:h4RPm6nH
割り込んじゃってすまそ。
140名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 22:45:30 ID:Zn2PTmcD
GJ
おもしろかったよ(^_^)
141名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 22:55:25 ID:27A3P7AO
GJ!
わざわざ推敲しなおしてくれてありがとう。余計に背負う羽目になった手間かもしれないが、きっとその配慮は人に伝わると思う
142名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 23:24:30 ID:EwhLyrgK
>>138
GJ!
締め方もなんかいいなこれ。
143名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 23:25:03 ID:w/xRb1Qo
ハルヒおやすみハルヒ
144名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 23:50:10 ID:W3qOusJX
>>138
まさかの逆行www
時間がどうなろうとハルキョンは硬い絆で結ばれてるんですね
GJ!
145名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 00:29:48 ID:ZDZT9ozr
前髪の伸び過ぎたキョンの髪のお手入れをするハルにゃん
146名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 01:08:01 ID:X0IF1295
こんな顔じゃないんだよな。
ハルヒコスって難しいね。
ttp://www.cleanadulthost.com/teen/gotcao/pics01/index.htm
147名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 01:12:27 ID:7JqhDIVO
某はねるのトびらに「結婚式用シルクのカチューシャ」(60000円)ってのがあった。

ハルにゃんも結婚の時とかはとっておきにこういうの使うのかな。
148名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 01:20:12 ID:upXawl2m
>>146
丸顔っぽいけど整った顔立ちで釣り目かそうじゃないかってところで、
かつ子どもっぽい雰囲気があっていかにも元気が良さそうなんだけど大人としても美人に見える顔立ちだからな。

・・・ごめん。
149名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 02:47:25 ID:T7lKRb2G
平野がハルヒは女の子が見てもかわいいと思えるって言ってたけどその通りだと思う
媚びた感じがないのがいいんだろうな
150名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 03:48:19 ID:Dx9ZLmVn
毅然としてて男まさりな所も魅力なのかもな。
151名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 06:12:31 ID:AHbOZ/8q
珍しく明け方頃に目覚めたキョン
152名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 06:25:38 ID:AwxxHoiY
横で寝てるハルにゃんの可愛いほっぺをつついたりするんですね、わかります。
153名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 06:35:13 ID:UiNv2fz8
ハルヒおはよう
154名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 06:39:47 ID:gW7LAEzQ
「世界が色あせた」話しをした後、「帰る」と言った後ろ姿。
ハルヒの女の子らしいか弱い面が出て魅力増しになった俺はたぶん変わり者。
あれがあったからこそ笑顔が輝いて見える。
155名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 06:56:50 ID:zK38/lG/
>>154
ならこのスレには変わり者しかいないことになるじゃないか!
156名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 07:44:09 ID:di5vof9B
女の子らしい一面と言えばあれだな。
閉鎖空間でキョンのブレザーの裾を掴んでたり、腕にすがりついてくれよと言われて「バカ」と怒るけど指を離さなかったり…

オレ死亡。
157名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:17:03 ID:JUbFvTjZ
「部室貸して」って言ったらいいよって…
どうしても、っていうならそりゃあたしでもいいけどさ
うろ覚えだがこれらの台詞を聞いた時萌え死ぬかと思った
158名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:50:08 ID:zoxfeQKI
159名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:52:49 ID:cb/2JYxy
朝比奈みくるの一日
【05:30】早起き、お弁当を作ります。
【06:00】お弁当完成。
【07:25】学校に出発。
【07:40】電柱に激突。痛い。
【07:43】長門ユキを発見。でも、声をかけられず下向きで学校へ。
【07:44】校門に激突。
【08:46】授業。先生に当てられて問題を解こうと立ち上がる。
【08:47】机に激突。
【12:15】昼休み。お弁当を開く。
【12:17】弁当箱に激突。
【13:15】授業。先生に当てられて問題を解こうとして段差で足を絡めて倒れる。
【13:16】黒板に激突。痛い。
【15:55】授業が終わって、部室に向かいます。
【16:00】階段で朝倉さんに激突。睨まれる。怖い。
【16:03】部室に到着。涼宮さん、キョンくん、古泉くんを確認。
【16:05】メイド服に着替え。
【16:10】涼宮さんにヘッドロックされる。泣く。
【16:15】涼宮さんに服を脱がされかける。キョンくんに見られる。泣く。
【16:80】涼宮さんに耳を噛まれる。泣く。
【16:30】SOS団本日の活動終わり。
【16:36】制服姿に着替える。ユキさんがこっち見てる。怖い。
【16:40】下駄箱で朝倉さんに激突。睨まれる。怖い。
【16:50】古泉くんがなぜか笑顔のままで等間隔で後ろからついてくる。怖い。
【16:54】後ろを見ると古泉くんの姿がいつの間にか消えている。
【16:55】後ろを見ながら歩いたので電柱に激突。痛い。
【17:80】自宅に到着。
【17:35】宿題をする。
【18:25】本部に今日の一日を連絡。
【18:55】テレビを見る。
【19:10】寝室のドアに激突。痛い。
【80:30】就寝。
160名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:56:50 ID:afdXfsVr
>>159
みくるか〜

萎えるね
161おたく、名無しさん?:2008/07/03(木) 10:10:18 ID:RfvsWqYH
>>159
みくるのドジっ子ぶりがよくわかるですw
162名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 10:18:19 ID:M8h9ML5u
就寝時間が・・・
163名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 10:20:53 ID:CGplEUTM
未来の時刻感覚なんだろうw
164名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 10:35:05 ID:AwxxHoiY
2の打ち間違いだと思ってたけどなるほど、未来人なら80時とかあるのかw
165名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 10:49:39 ID:CA2DTnDC
というかハルヒにいじられても泣かないし、長門のこともそこまでは恐れてないし
古泉はストーカー行為しないだろうし、何よりスレ違いだと思う。
166名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 11:05:26 ID:di5vof9B
誤字のせいでネタっぽくなってるけど。
167名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 11:31:16 ID:YBcd0Ccc
これ長門スレで見たぞw

予報では雨だったのにいい天気だよハルにゃん。
168名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 13:27:43 ID:AHbOZ/8q
蟲師になったハルにゃん
169名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 14:50:02 ID:YK5xzjsp
>>129
それなんてちよちゃんと大阪www

俺は踊り場にキョンを連れてった時のハルヒかなぁ。
あれで俺はネクタイをひっぱられたいと切に願うようになってしまったんだorz
170名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 14:55:13 ID:qlBs8Z8o
退屈でグローブ吹っ飛ばされて「あれっ」って言ってるところに萌えたのは俺だけでいい。
171名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 15:55:34 ID:GLUyVYjC
>>159はスレチだと思うが、>>160はちょっと自重しような。
いくらキャラスレだろうがそう言うレスは控えろ。
このスレが長門スレみたくなって欲しくない。
172名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 15:55:47 ID:vVC5UrTa
>>159
ドジっ子にもほどがあるだろwww
笑ったw

だが残念ながらスレ違いだな
173名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 16:26:36 ID:osVeXlVM
ttp://akiba.kakaku.com/data/imgs/akiba20080701_1044.jpg
転載

この団扇欲しいなあ
174名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 17:19:11 ID:qyKIWTLA
>>173
やっべ可愛い!
ザスニ?買おうかな
175名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 17:20:09 ID:piXwLLs1
>>173
おぉ!!今から買いに行ってきますww
176名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 17:54:36 ID:bUX6pRvl
ザスニ欲しいんだけど近所に売ってないorz
休日に遠くまで探してこようかな。
177名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 18:19:37 ID:osVeXlVM
>>173の親指をよく見てみるんだ
178名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 18:21:17 ID:piXwLLs1
>>177
ちょww角度www
179名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 18:33:43 ID:di5vof9B
ワロタw
確かに可愛いけど、のいぢ絵だったら憂鬱の表紙が一番ハルヒらしいな。
180名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 19:42:04 ID:nbvUpa2p
>>173

「ん? どしたのキョン? 真っ赤になって俯いちゃって」
「いや、その、べ、別に変なこと想像したりなんかしてねーからな! ははは」
「? 変なの」

みたいな会話を妄想した俺オワタ\(^o^)/
181名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 20:29:55 ID:ZDZT9ozr
夏バテでずっと机にぐでーんとしているハルヒ、な光景を幻視した。
182名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 20:52:32 ID:afdXfsVr
>>171
反省してます
どうも嵐みたいな書き込みに見えたので過剰に反応してしまった。
君の言うとおりだ。自重する
183名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 20:54:19 ID:05kP90eC
184名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 21:02:40 ID:YBcd0Ccc
>>181
あたしも扇いでよ、なハルにゃんカワユス
185名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 21:09:47 ID:1Oro2AUL
あのレスはスレチ以前にみくるに悪意があったように思う
そういうのは最初から反応せず流すのがよさげ
186名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 21:13:41 ID:T7lKRb2G
去年は浴衣ハルヒで今年はこれか・・・よし、買おう
187名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:02:02 ID:osVeXlVM
それにしても最近結構暑くなってきたな
エアコンの効いた俺の部屋にハルにゃんを入れてあげたいぜ
188名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:11:13 ID:AHbOZ/8q
夏休みは皆で北極に行くわよ!と言い出すハルヒ
189名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:31:55 ID:afdXfsVr
>>187
エアコンの効いたキョンの部屋に入り浸りなハルヒ
190名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:42:01 ID:GisJsK0w
>>189
しかしその部屋はちっとも涼しくないんだろうなぁ…
チクショー
191名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:56:31 ID:ZDZT9ozr
>>189
キョン「すまん。うちのおふくろケチでさ、部屋に冷房付けてくれないんだ」
192名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:58:48 ID:uoqucqPH
汗だくのハルヒは想像がつくけど、みくると長門は想像つかないのはなぜだろう。
193名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:06:58 ID:WLHppjMW
ハルヒって鶴屋さんに話しかける時って何って呼んでるっけ?
194名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:10:55 ID:S5dqwPwE
普通に「鶴屋さん」
ただ、最初のうちだけは「鶴ちゃん」
195名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:13:01 ID:WLHppjMW
>>194
d
196名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:17:07 ID:YBcd0Ccc
ハルにゃんを扇いであげたいぜ
197名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:39:48 ID:ZDZT9ozr
長門の部屋に涼みに来るハルヒ
その時土産にホームセンターに寄って色んなインテリアを持って来たりする
198名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:42:16 ID:T7lKRb2G
うっすらヒゲが生えててもかわいいと思えるのはハルヒだけ
199名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:43:53 ID:JO/sLhdW
とりあえず谷口×ハルヒものを書いてみた。
投下はしないつもり。
200名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:48:33 ID:O6U0TDpC
ツイスターをするSOS団
桃色空間大発生
201名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 23:58:32 ID:ZDZT9ozr
フグの毒に当たって入院したハルヒ以外の団員達
202名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 00:21:35 ID:qjoHQJLS
ハルにゃんは食中毒とか、それ系はあんま想像出来ないなw
なんか頑丈ってイメージがあるんだよな。
頑丈っていうか、病は気からを体現してそうと言うか。
203名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 00:30:11 ID:o0c+x5XR
>>199
エロパロ板62-26みたいなオチにしてくれれば気持ちよく読めそうだから、
そういうオチ付けて投下してくれと言ってみる。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 00:47:43 ID:GVrj1sDb
ハルにゃんはキョン中毒
205名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 00:51:22 ID:JLJJBvbU
俺はハルヒ中毒
206名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 01:03:10 ID:Oa3ph2+w
キョン乙
207名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 01:11:56 ID:u0IYq57Q
エロパロのアレでもかなり鬱入った俺がいる。
投下なら谷口スレをおすすめする。
208名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 02:41:43 ID:4uY3JVZq
はいぱあ仮面に変身して悪と戦うハルヒ
209名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 04:55:45 ID:RH4NnxxD
>>205
俺もハルヒとキョンのためなら古泉の奸智に手を貸して全く恥じるところがないな
210名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 06:19:30 ID:HgmarLmd
おハルヒ。

もうすぐ七夕だな。まさにハルヒとキョンの日。
ちなみに「恋の日」とも認定されたらしいです。
211名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 06:26:03 ID:o0c+x5XR
>>207
そうかスマソ

>>200
妄想がひろがりんぐww
212名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 07:13:43 ID:5XnGYZvW
おはようハルにゃん
213名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 07:21:53 ID:G42YiN5e
七夕まであと3日かぁ
214名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 09:26:59 ID:jDjAg7Na
>>199
ここで需要が望めないことは投下しないつもりでも書き込むなといってみる
215名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 09:37:07 ID:ThX7uaND
まあまあ、もう終わった話だろうさ
今年の七夕晴れるかな
216名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 10:34:40 ID:39e//UO3
雨なら雨で酒涙雨ネタやカササギネタが使えるけどね。
今年の七夕の月齢は4で天の川が綺麗に見えるんだとさ。
217名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 11:31:54 ID:qjoHQJLS
とりあえず笹でも用意するかねぇ。
短冊にはなんて書こうかな
218名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 12:09:45 ID:jrxj1vjL
素直に告白すれば楽にカップルになれるけど
何回やっても何回やってもあのバカキョン落とせないわ
あのバカキョンは無駄に鈍感でツンデレ
パワーを込めて見つめてみたけど
あのバカキョンはドン引き
相合傘も試してみたけど
バカキョン相手じゃ意味が無い
219名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 13:44:28 ID:TajR0H05
>>210
そしてポニーテールの日でもある
220名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 13:49:07 ID:vOwNbh27
そして初めてハルヒとキョンが禁則事項をする予定の…げふんげふん
221名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 15:20:02 ID:BQ0q/b2v
アイスを落として泣きそうになるハルヒ
222名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 15:23:51 ID:d4H6Kywf
もちろん「あんたのそれ、あたしにもちょうだいよ!」と言って食べかけのキョンの棒アイスに食いついて
間接キスというお決まりの展開付きですね。
223名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 15:37:25 ID:BQ0q/b2v
たまにはキョンが自分の意志であげてほしいんだがw
224名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 15:41:53 ID:1mc4tVIm
>>222はキョンにとってあまりに規定事項だからもはや自分の意志と同じなんだよ
225名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 16:50:46 ID:jrxj1vjL
みくるに中世の暗黒時代に連れて行かれたキョン
226名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 17:57:54 ID:JoH7934b
>>217
「ハルキョンが永遠のバカップルでありますように」って書け。
227名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:11:49 ID:+JgyVmI4
figmaハルヒがキョン来なくて寂しそうにしてる
228名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 19:04:33 ID:JoH7934b
>>227
そういえばまだfigma買ってないや。
明日買ってこよう。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 19:31:59 ID:8WM10ErW
>>227
体操座りをしてるハルヒですね
230名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 19:55:35 ID:jDjAg7Na
今スレではSSは投下しない方が良いですかね?

何か出だして揉めていた感じでしたが
231名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 20:30:48 ID:BWzUXxwe
10レス以上の連投は普通避けるべきだが数レスで終われば問題無いと思うよ
232名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 21:19:17 ID:y52H3Kt3
今回規制長すぎ……窒息しそう。

>>230
問題なのは空気だよ。空気が読めてれば問題ない。
そのレス事態が空気読めてないけど、今は大丈夫なんじゃないかな。
233名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 21:38:20 ID:m5A3uOZz
有難う

今は自重します
234名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 21:44:56 ID:S2eRrQrz
いや、別に投下してもいいと思うけど。そんな揉めたわけでもないでしょ
それに七夕には結構、投下あると思うし
235名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 21:47:32 ID:fl/wax/T
はるひ厨はこれみておちつけ!
ttp://www.yourfilehost.com/media.php?cat=video&file=haruhi_hole.flv
236名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 22:00:03 ID:2CzCYjm3
さっそく空気読んでないな。
さっさと投下するか、もしくはなんか話題でも振れよ。
237名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 22:10:52 ID:S2eRrQrz
>>236
そんな言い方しなくてもいいじゃない
238名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 22:12:09 ID:BF+2XJRD
暑くて堪らん
明日>>173のハルにゃん団扇買いにいくぜ
239名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 22:46:18 ID:MwY5Z8pM
>>222
それは俺のアイスだ!吐け!返せ!
240名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 22:49:00 ID:PS9Sjb7r
口移しで返してもらうんですねw
241名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 22:49:48 ID:g3ogsT8V
食べかけのメロンパンをゆずってくれれば満足です
242名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 23:11:49 ID:TOi7K/Ja
アイスの落し前にポニテを要求するキョン
バ、バッカじゃないのと赤面しながらも答えるハルにゃん
243名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 23:26:12 ID:g0ad8eeV
ホットドッグを咥えて登校するハルにゃん
マスタードがきつくてついポロッと落とすハルにゃん
244名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 23:43:10 ID:qEvHGdSc
京アニカレンダーめくって思ったんだけど
この構図で何でキョンが背景にいるんだろうね

ハルヒの表情が「ねぇキョン、なに疲れた顔してるの?」と言ってるようにしか見えないんだが

・・・ちょっと妄想しすぎかな、頭冷やしてくる
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 23:44:05 ID:G1C0SYMK
みくるの進路相談に自己流の人生論を語るハルヒ
余りに突拍子もない意見に混乱するみくる
「こいつの言うことはまともに受け止めなくて良いですよ」と小声で伝えるキョン
自然とみくるとキョンの座り位置が近くなり怒鳴るハルヒ
246名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 23:46:08 ID:S2eRrQrz
>>244
カレンダーはずっと1月のとこにしとけばおk
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 00:14:24 ID:snXJFN9i
キョンと勉強中にコンビニまで夜食を買いに行くハルにゃん
護衛に付いていくキョン
帰りにガラの悪い兄ちゃ共にからかわれて中指立てるハルにゃん
ハルにゃんの手を引いて逃げるキョン
248名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 00:43:20 ID:kS1z+C9d
追いかけようとするDQNの前に立ちはだかる、新川さんと森さんが見えます。
249名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 00:50:21 ID:KyArlt+b
むしろガラの悪い兄ちゃんも機関の刺客
250名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 02:52:51 ID:Nv7aTHdY
大事なのは空気を読むこと(笑)
251名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 03:34:42 ID:D465U+Uc
同意する。そんなの気にせずに良いSSが出来たら投稿すれば良い。
長くなるならまとめに掲載してリンク貼れば良いし。
空気を読むも何もここは提示板だぜ?
一部の常連たちの私物じゃ無いだろ
そんなこといってたら新しい人は冷めるよ
他に言い様があると思うが?
252名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 03:42:24 ID:kS1z+C9d
SSに文句言ってるのは常連じゃないよ、昔はもっとSSが投稿されていたから。
文句言ってるのは最近流れてきた変な奴。
253名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 04:02:54 ID:D465U+Uc
しかし「空気読め」とは気分の良い言葉じゃないね。
俺も一月ばかり前からの新参だが
ハッキリ言って不快だ。
いや、前に書いたSSに対してそんなことが書いてありました。
批評は構わないが「空気」ってなんだ?とおもってな。
このスレにSS書く気が失せたよ
254名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 04:11:44 ID:BWkLiltz
とはいえオナニー丸出しのSSあげられてもどうしようもない
とここまでのスレ内容を一切見てない俺が言ってみる
255名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 04:42:57 ID:gcxGGxzh
ttp://www.syu-ta.com/blogimg/2008/20080702haruhi01.jpg

本当はこのイラストで皆と話したいがとてもそんな空気じゃないので暫く消失する
『花言葉』
256名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 04:42:59 ID:kS1z+C9d
どうもVIPから変なのが入ってきてからそういう感じになってるなあ。
投下するときにスレッドの空気を読めっていうのは、VIPのSSページに書いてある内容そのまんまだからな。

あるいは、荒らしがPCと携帯つかって自作自演してるだけかもしれんけどさ。
257名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 05:26:07 ID:chPEaXXA
>>218
タイトル「キョンが倒せない」w
258名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 05:49:50 ID:Z05ZugW9
ネガティヴな気分なら書き込まないのも勇気だと自分は思うのだわ
259名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 05:55:56 ID:fQ0vjHph
>>252
> SSに文句言ってるのは常連じゃないよ、昔はもっとSSが投稿されていたから。
> 文句言ってるのは最近流れてきた変な奴。

こいつ言ってる事すげーな、SSマンセー以外は新参なのか?w
昔からSSに否定的な奴だっていたし、それも知らないお前のほうが(ry

> 文句言ってるのは最近流れてきた変な奴。
ってお前はこのスレの住人を全て把握してるのかい、そりゃすげーな
まぁあんな糞オナニー小説に「GJ」とか言っちゃう奴なんだろうからアホなのはしょうがないかw

そもそもSSに文句言ってるってよりは長文×連投の荒らしまがいな事までやるなって言いたいんだよ俺は
260名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 05:58:12 ID:Z05ZugW9
わかると思うけどNGな
261名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:03:49 ID:fQ0vjHph
はいはい、困ったら「NG」だの「荒らし」?
ったく本当に単細胞なんだなw
こっちはSS容認してんだ、描く側もそれを楽しむ側にもある程度配慮しろってんだ
そもそも長かったらSSじゃねーだろ?
俺の言ってる事の何が間違ってる?言ってみろよwww
262名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:07:51 ID:kS1z+C9d
ここまで解りやすい荒らしは久しぶりにみたなあ…。
自分で「俺は荒らしです」って言ってる荒らしかw
263名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:21:25 ID:fQ0vjHph
>>262
またそれっすかwwww君らそれしか言えないのかな?ww
> 自分で「俺は荒らしです」って言ってる荒らしかw
俺がいつそんな事言った?
言っとくがSSが投下される事に対しては文句言ってないぜ
ただSS嫌いな奴らにも許容範囲があるだろ?
そもそも長すぎるのはどう考えてもこの掲示板向きじゃ無いだろうに
荒らし認定受けてさるやバーボンで規制されるのは作者なんだぞ?
これでどっちが2chにとってイレギュラーなのかわかるよな?
264名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:36:06 ID:4NAdDcR/
まぁまぁ落ち着け
君の言いたい事や熱意はよくわかるが、口が悪いのか無駄な煽りが多いね
糞だのオナニーだの言われちゃ作者さんも投下しにくいさ、スレの空気は君のせいで確実に悪くなってる

もっと柔和に穏やかにいこうぜ、じゃなきゃ相手も君の意見に耳を貸すのは嫌だろう


とにかく、SS好きも嫌いも作者さんも同じスレを見てる他の人の気持ちをもっとよく考えるべき、仲良くやろうよ
265名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:38:40 ID:s/gy4djY
長文だったらまとめてリンクを貼ってね。
これで良いじゃん。
266名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:41:38 ID:Z05ZugW9
自分はこっちでダイレクトに読める方が楽だな
267名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:42:21 ID:N0+bl/nH
どこまでがSSでどこまでがLSなんだろうね
268名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:47:28 ID:fQ0vjHph
口が悪いのはゴメン、俺のせいで空気わるくしちゃって
こんな議論より大勢の人がSSを見たいって思ってるのもわかってる
ただ今まで言いたかった事を言ったんだ。
これでわかって貰えないならもう諦めるよ

じゃあ最後にもう一度謝る、空気悪くしてごめんなさい
269名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:54:15 ID:s/gy4djY
>>266
前編後編みたいな感じになるんだったら、まとめて欲しいと思ったんだよ。
その方が感想も書きやすいし。
270名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 06:58:14 ID:kS1z+C9d
>268
またそれっすかwwww君らそれしか言えないのかな?ww


こんなこと書いといて何言ってんだか。
半年ROMれ
271名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 07:00:00 ID:Z05ZugW9
>>269
そこはまあわからないでもないな。
連投規制がなければ最初から最後までを一気に投稿してもらって
それに感想つけたいと自分も思うくらいだし。

懸案は長文というくくりをどこまでに取るかと
wikiへ直接投稿ということなら敷居が高くなることか。
272名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 07:00:45 ID:Z05ZugW9
273名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 07:03:01 ID:4NAdDcR/
>>270
今の俺から見たら君のほうが痛い人だよ
謝ってる人をそんな風に扱うの?

その一文に怒ってるのもわかるが君だって煽ってるじゃないか、どっちも悪いよ
274名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 07:08:48 ID:4NAdDcR/
ハルヒのアニメでヒトメボレが作られる日がいつかくるのだろうか
今原作でアニメ化してほしい話ナンバー1なんだけどなぁ
275名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 07:16:19 ID:Z05ZugW9
消失以後の話だから二期に組み込まれるかも微妙なラインだよね
三期が確定しないなら二期のラストはハルヒ特製鍋で綺麗に終わりたいでしょ
276名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 07:24:36 ID:kS1z+C9d
>273
つーまんせる、大変ですね。
277名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 07:53:50 ID:KNMSRb4D
おハルキョン
夜中に雷鳴ってて凄かったんだぜ、ドカドカ落ちてた
ん、ちょっと電波が来た気がする
278名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 08:36:43 ID:vJzGESmQ
>>257
つ「愛しのキョンが落とせない」
279名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 09:21:09 ID:RD6weN0T
>>278
それだ!!
280名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 11:07:25 ID:76zo1lc0
SSが嫌ならNGにしたらいいじゃないか。それなら書き手がさるに引っかかろうが関係ないだろ?見えないんだから。
規制とかでややこしくなるのが嫌なら、支援するか。
今までは支援とか目障りかと思ってしてなかったけど、今度から積極的にやっていこうか。
10レスくらいでひっかかるみたいだから、それくらいの量になるならあらかじめ宣言してくれ。支援するよ。
……ごめんさない。俺も自重する。

最後にこれだけ言わせてくれ。
>>255
体操服+ポニテ=ハルにゃん、か!かわええのう。
でもやっぱり俺はあの短いポニテハルにゃんが最高だなw
281名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 11:11:16 ID:Au6kmSVG
短い髪にイラつきながらも一生懸命まとめようとする少女
282名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 11:22:30 ID:s/gy4djY
512k行かないように気を付ければ良いよ。滅多に無いだろうけどさ。
取り敢えず七夕ネタのSSや絵を期待してます。頼むぜおまいら。

俺も短いポニテハルヒ派。朝倉さんのねんどろいど買っちゃいそうw
283名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 11:25:47 ID:hEd7PkG8
自分が作った料理を口いっぱいにほおばる長門を見て、
ほっぺをプニプニしたい衝動を必死で堪えるハルヒ
284名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 11:36:56 ID:eSa90vSo
>>283
かわりにキョンにやるんですね。わかります。
285名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 11:44:32 ID:Au6kmSVG
>>284
キョン「おい、それは俺のおいなりさんだ」
286名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 12:05:58 ID:T8+gcwBY
>>255
花言葉の人まで消失宣言か。
このままだと二日後の七夕もお通夜ムードになりそうだな…。
糞だのオナニーだのいわれたら誰でも投下しにくくもなるかw
原作は一年以上ストップ。二期も少しは情報があるが未定。
そんな燃料不足の今、SSは話題作り含めて、このスレの活気だったと思うんだがな。
それを悪し様に罵られれば書き手もモチベーション落とすだろうし、スレから人も離れるよな。
つまんねー七夕になりそうで鬱だわ。職人さん達、俺は期待してるぜ。
287名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 12:09:29 ID:X2o9U/9z
しばらくはまとめで時間を潰す日々が続きそうだ
288名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 12:34:35 ID:xj7LzXZR
>>281
ポニテなハルにゃんじゃなくて、
足りない髪でポニテにするハルにゃんが好きだw
289名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 12:40:18 ID:4NAdDcR/
>>288
お前はよくわかっている、凄くよくわかっている
290名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 12:50:25 ID:s/gy4djY
>>288
確かにそうだ。その通りだ。
お前はよくわかっている。
291名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 13:18:08 ID:fVfjSm7B
俺はロングポニテのハルにゃんも短い髪を無理にまとめるハルにゃんもどっちも好きだああああああ!
もちろんカチューシャのハルヒも曜日で髪型変えているハルにゃんも全部可愛いよハルにゃん。

空気とかまったく関係なく七夕絶対間に合わねえwww
冷房機いた部屋でひたすらパソコンに文字打っている、そんな週末。健康的ってなんだろう。
292名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 13:27:44 ID:D465U+Uc
俺は間に合わせる。
全てのSSが糞やオナニーなどではなかった証の為に
そしてSSを楽しみにしてくれている住人達のために
「ハルヒを語れ」私は帰ってきた!
七夕特別企画SS
「涼宮ハルヒの七夕、0707スターダストメモリー」
空気を読まず、近日公開予定
293名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 13:32:03 ID:SltsGS1j
なんか、耐性の無い人が増えたような・・・・・・・・・。



全盛期の頃の荒らし屋や煽り屋の暴れっぷりはこんなもんじゃなかったぞ。
294名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 14:03:39 ID:Mpg244rR
無駄に長い駄文SSが出来上がったんだぜwww
七夕ネタだけど、なんか同じ日に投下するのは引ける出来だから、今日か明日に勇気を出して投下するよ。

まあ皆七夕まで投下するの待ってるんじゃないの?
295名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 14:10:32 ID:9XMBuIx/
楽しみにしてる!
296名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 14:39:52 ID:ukI9iYFL
だから次は絶対告るため
あたしポニーだけは最後までとっておく
297名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 14:51:48 ID:xj7LzXZR
新入生勧誘会でのキョンの反応を見逃さず、勝負服にチャイナ服を用意するハルにゃん
298名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 14:53:36 ID:Mpg244rR
そういえばチャイナ服ハルにゃんの胸が、妙に大きく見えたのは俺の気のせいだろうか?
299名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 14:55:31 ID:ukI9iYFL
ちょっと体育倉庫からバスケットボール借りて来た
300名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:12:22 ID:vJzGESmQ
>>288
ポニテ萌えとか関係なくて
旦那様に喜んでもらいたくて必死なのがいいんだよな。
301名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:14:57 ID:rSRR0291
>>299
ハルヒは着痩せするタイプだ
302名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:16:25 ID:vJzGESmQ
ハルヒのおっぱいはメロンくらいあるぞ。
303名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:21:54 ID:eCz3/+0K
で、みくるがスイカか。
304名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:27:45 ID:gN1GFiaG
おっぱい談義してるとこ悪いが>>277です
電波がまとまったので拙いですが投下します
305名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:28:47 ID:eCz3/+0K
家紋
306ハルキョンSS無題:2008/07/05(土) 15:30:07 ID:gN1GFiaG
7月に入ったとはいえ上旬はまだ梅雨の季節、連日雨が降り続くのなんていつものことだし退屈退屈言ってても仕方ないのはもう分かったこと。
それに今日の昼間は久しぶりに雨も止んで市内探索も出来たことだしね。でも夜に鳴るとまた降り始めて、しかも今度は付随して雷まで鳴っていた。
あたしはまだ雷が遠いうちに寝ようと早めに布団に入ったんだけど、遠くでゴロゴロいうたびに気になってしまい、気付けばだいぶ近付いたらしくピカッと光った後間を置かずにゴロゴロ鳴るようになってしまった。
あーあ、ひどくなる前に寝ちゃいたかったんだけどな。
格好悪いから言ったことなかったけどあたし嫌いなのよね、雷って。何でなんて聞かれても嫌いだからとしか答えようはないわ。
でもあたしに苦手なものがあってしかもそれに怯えてるなんてばれるのが嫌だから、いつも布団を被って聞こえないようにしたり無理矢理でも眠ろうとしてるんだけど……
カッ、ドォンッ!
「きゃっ!」
光るとほぼ同時に落ちてビリビリと窓を揺らす、家自体揺れてるのかもしれないけどそこまで気を回す余裕なんてないわ。
大きな音に思わず声を上げてしまい身を竦ませる、きょ、今日は一段とひどいみたいね……なんて思ってる間にも雷は大きな音を立てている。
あーもう、嫌になるわね! カーテンを閉めて暑いのも我慢して布団を被ってるのにこの大きな音のせいでなかなか眠れやしないわ! 寝たら朝になってて雷も止んでると思うのに!
ドォン! バリバリ……
「ひっ!」
どこかに落ちたような派手な音が聞こえ、あたしはもう我慢が出来なくなって暑苦しい布団から出た。携帯の明かりと部屋を照らす稲光を頼りにあたしは部屋を出て、もうひとつの部屋に入る。
その部屋の主は暑苦しいからか毛布をベッドの下に落として、子どもみたいにおなかを出して気持ち良さそうに眠っていた。
外では相変わらず轟音がしているというのに。
普段から鈍感だ鈍感だと言ってたけど、人の気持ちだけじゃなくてこういうことにも鈍感みたいね。だけど今はこの鈍感さにほっとしている。まだ部屋の中を明るくするほど稲光は光ってるし時々窓も揺れているのに、さっきまでみたいにそれに怖さを感じていなかった。
「なんかあんたに助けられたみたいで癪だけどね」
ぼそりと呟いてみるけど起きる様子はない。あたしは落ちていた毛布を持ち上げてせめておなかだけでもとかけてやる、それからそいつの隣に潜り込んだ。
不思議なものね、今あたしの耳に聞こえるのはそいつの心臓の音だけ。目を閉じるとその音がさらにはっきりと聞こえてきて、それを子守唄にあたしは眠りについた。


さて、一晩明ければ昨夜の雷が嘘のように青空が見えていた。台風一過ではないが似たようなものだろう。それにしても俺は確か部屋にひとりで寝ていたはずだが、どうして隣にこいつがいるのだろうか。
しかも目覚ましもかけていないというのに、珍しいことに俺の方が先に起きた――と、ここまで考えてふと思い出した。
そういえば夜中はこれでもかというほどドカンドカンと雷が鳴っていたな、それに怖がるという時期はとっくに終わっているし睡魔に勝てるわけもなく俺は早々に眠りについたのだが、どうもこいつはそうではなかったようだな。
一言言ってくれたなら最初から一緒に寝てやったのに。まあどうせ格好悪いからなんて理由で言い出せなかったんだろうさ。
やれやれ、安心しきった顔をしてくれているがここで俺が狼にでもなったらどうするんだろうな。なぁ、赤頭巾ちゃん?
307名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:31:34 ID:gN1GFiaG
気付いたら名前が出てないけどそこは脳内補完ということでw
308名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:43:40 ID:79VHyAR7
>307
GJ!何か久しぶりにハルヒ分を摂取した気分だ
309名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 15:54:20 ID:eCz3/+0K
>>306
おいキョン、ちょっと俺と代われw
310名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 16:59:57 ID:vJzGESmQ
ハルにゃんはキョンにしか懐かないよ。
311名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 17:18:09 ID:s/gy4djY
ハルヒは雷がドッカンドッカン落ちても全く気にしないんじゃないか?w
と思ったけど、閉鎖空間の事があったな。
312名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 17:27:08 ID:PhkDHGaC
>>306
キョン自重w
313名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 17:43:39 ID:Ew4Oc6qW
>>230
全然問題ナッシングじゃないかな、と ちょっと前に投下したSS「25年前の七夕」を書いた
おいらが書いてみるテスト。ハルヒが一言しかしゃべってないSSでも許されるみたいだから、
別にいちいち気にしなくていいんじゃないかな?
314名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 18:00:07 ID:ph/lVgal
>>306
GJ!
やっぱハルにゃんは雷怖いって設定の方が萌えるよねw
315名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 18:06:03 ID:xj7LzXZR
カミナリGJ!

ちょっとカミナリさまに弟子入りしてくるわ。
(あわよくばハルにゃんに勧誘されるかもしれんぜ!)
316名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 18:15:22 ID:s/gy4djY
>>313
マザーハルヒがハルヒ分を補ってたから問題ナッシングだったんだぜ。
317名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 18:20:07 ID:gcxGGxzh
花の開花速度+落ちてくる電波>執筆速度

って感じで投下間に合いません。さらに七夕の日はネットに繋ぐ事自体が困難(泣
SSは在るんですが・・・
機会があれば投下します
『花言葉』
318名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 18:46:04 ID:polxJZfk
同意せざるをえない
319名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 18:50:32 ID:polxJZfk
320名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 19:09:23 ID:gcxGGxzh
ttp://jp.youtube.com/watch?v=AJEHwTBmNNI&feature=related

怒られそうだが置いていく
暫く本当に消失
『花言葉』
321名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 19:46:09 ID:Au6kmSVG
ttp://jp.youtube.com/watch?v=AJEHwTBmNNI
じゃあ俺はこれを
322名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 20:15:32 ID:bU5XaHg2
>>320
書き手を自負するのであれば他スレで煽るのは止めて欲しかったぜ…。
323名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 20:22:10 ID:h2cWnWiq
一見何の関係もなさそうな小ネタ投下

【街頭インタビュー】

(突然ですが失礼します。既婚者の方でいらっしゃいますよね?)
「なんでわかったの?あ、指輪ね。そうよあたし人妻なの。ナンパしようったって無駄だからね」
(いえ、ただの街頭インタビューです。カメラはそこに。さっそく質問ですが、ご主人とキスなさいますか?)
「え?えーっ?ちょっと急に何言い出すのよ!そんな事するわけないでしょ!」
(じゃあ、過去にご主人とキスなさったことは?)
「ないない、一回もないわよ!過去でも未来でも絶対にありえないわよもう!恥ずかしい質問ね……」
(そうですか。わかりました、ところでお連れの子供さんたちとは、どういったご関係ですか?)
「見て分かんないの?親子よ親子。正真正銘あたしの子に決まってんじゃない」
(なるほど、よく似てらっしゃいますよね。ですがご主人の子供さんという訳では……ちょ、痛い痛い!)
「何て失礼な奴なの!この子たちがあたしとダンナの子供じゃないって言うの?!これは名誉毀損よ!責任者を出せ!スタッフの教育がなってないのよ!放送による人権侵害でBROに訴えてやる!」
(……わかりました。本当に申し訳ございません。今の部分は放送ではカットさせて頂きます。ですがまだちょっと信じられない気分ですよ)
「しつこいわね、あたしが嘘を吐いてるって言いたいの?あくまであたしを不貞の妻って事にしたいの?先に言っとくけど、あたしほどよく出来た妻なんてこの世には……」
(いえそうではなく、さっきご主人と一回もキスなさった事はないと仰ったじゃありませんか?)
「そうよ。なんであたしがダンナなんかとキスしなきゃいけないのよ……」
(でもそのお子さんたちは、あなたとご主人との子供なんですよね?)
「当たり前よ。何度も同じこと言わせないでよね」
(では一度もキスをしたことのないご主人と、どうやって子作りなさったんですか?)
「それは……、そ……」
(そ?)
「そんなの別にキスなんかしなくたって、子供ぐらい作れるじゃない!」
(……)

【終】
324294:2008/07/05(土) 20:22:56 ID:Mpg244rR
もしサルった時の事を考えて今から投下します。
七夕当日は色々と混雑するだろうし、なにより良作と一緒の時間に投下するのが恥かs(ry

色々言い訳したいけど、まあ見てる方はうざいとしか感じないだろうから自重しとく。
一つ言うとしたら、長めのSSは俺には向いてないと分かった。
まあお粗末なものだが読んでいただけるとありがたい。
325メランコリ狂詩曲1:2008/07/05(土) 20:26:23 ID:Mpg244rR
忘れてた、10レス予定。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

自分だけの記念日と言う物を、一般的な人はどれ位持っているのだろうか?
いや、そんなに持っている奴は居ないと俺は考える。
何故なら自分だけの記念日と言うのは、他人から見ればどうでも良い物であり。
それでいてその本人には、宇宙誕生の瞬間やらキリスト誕生日やら建国記念日やら、そんな日よりも遥かに重要な日であるからだ。
それには人生の転機の日なども当たるが、そんなものは大抵数年後にしか気付けないものである
気付いたとしても、その頃には既にその日はいつだったかなど覚えている奴なんてまず居ないだろう。
もちろん俺だって高校に入学するまでは、そんな日なんて一つもなかった。
これからも無いだろうと俺は思っていたさ、別に特別勉強が出来る訳でも、顔立ちが整ってる訳でも、スポーツ万能な訳でもない。
そんな普通の人間は、普通に進学して普通の会社に入り、いたって普通な人生を歩んでいくだけだ。
…いや、スマン。少し悲観的に言い過ぎたかもしれないな。
そんな人生も良い物であり、日本人の9割がそんな普通の生活を送りそれで満足しているのだから、悲観する必要は水素原子の直径程も無いだろう。
しかし何たる事かね………。俺は高校生活の内の僅か一年間で、そのような記念日を何個も持つことになってしまったのだ。
そして今日はその記念日の内の一つである。

俺が始めて時間遡行をした日、最も長い時間を過した日、人生のなかで一番長い(無論永眠を除いてだ)眠りについた日。
そしてこれは俺のことでは無いが、「ハルヒ」が初めて俺に会った日。
つまりは7月7日、七夕だ。
勿論ハルヒがこの日を見逃すはず無いだろうし、俺は完全に日課となった学校までのハイキングコース夏の灼熱光線付きを歩いている間に、どうせまた書く事になる願い事の二つをあらかじめ考える事にした。
またハルヒに「俗物ねえ」なんてことを言われるのは癪なので、俺なりに何か良い願い事でも考えようと思った訳だ。
しかし凡人たる俺の頭では、やはり16年後の願い事なんて俗物的な事しか思い浮かぶことはなかった。
と言う事で結局学校へと続く嫌がらせとしか思えない坂の手前で、俺は願い事について考えることを中断した。
内容は去年のを少しいじるだけでいいだろう、織姫と彦星だって毎年色々な願い事をされたら大変だろうからな。
そう妥協し願い事について考えるのをスッパリ俺は止め、遥か彼方で核融合全開の火の玉を呪いつつ早足で校門へと急いだ。
俺の登校する時間はどちらかといえば遅いほうなので、必要以上に早く来る団員および団長と一緒になることはまず無い。
俺はそう思っていたのだが………。
「おや、これは奇遇ですね。おはようございます」
ここで思わぬ顔と遭遇してしまった。いや同じ学校に通っているのだから遭遇するのは当たり前か。
どうもこいつとは学校内では放課後位しか会う事はほとんどないからな、少し意外だった。
爽やかな声で俺にあいさつをし、取り繕ったニヤケ面の超能力者が俺に近づいてきた。
何が奇遇だ、どうせ俺が来るのを待ち伏せしていたのだろう。
そう俺は言ってやると、古泉は爽やかスマイルを全く崩すことなく。
「勿論です。…所で、今日は何の日かは分かっていますね?」
弁解することなどまったくせず、古泉はサラッと話を切り出してきた。
「忘れるわけないだろ、ついさっきまでそれについて考えていた所だ」
七夕の願い事について…などとは言わない。俺がそれを考えておこうと思ったことや、何故考えようと思ったのか…。
その理由をこいつに話すのは物凄く癪だ。
「これは失礼。確認のつもりでしたが野暮なことをお聞きしましたね。
それと…分かっていると思いますが念を押しておきます。4年前の話題には気をつけてくださいね。
涼宮さんは4年前の出来事について、特に今日は過敏になっています。
うっかり口が滑らないようにくれぐれも気を付けてください」
俺はそんなに口が軽い奴だとは自分でも思わないがね…。
見えてる地雷をわざわざ踏む馬鹿がどこに居るって言うんだ。
そんな愚挙を仕出かすのはハルヒ以外に居るはずは無く、俺は約一年前のGW明けからはそんな事はしていないと言い切れる。
「ではまた、放課後に」
古泉はいつか聞いたようなセリフを言い、足早と9組の教室へと消えていった。
326メランコリ狂詩曲2:2008/07/05(土) 20:28:09 ID:Mpg244rR
あいつが過敏にねぇ………。あの日の出来事がハルヒに大きな影響を与えたことは俺も良く知ってる。
そういえば去年の七夕の後も、少しの間あいつは憂鬱そうだった。
ただ今年は、あいつは去年と同じようなステイタスにはならないと俺は踏んでたんだがね…。
あいつも入学した時からはかなり変わった。物の見方も一年前とは全然違うはずだ。
未だに不思議を求め続けているのは変わらないが、今のあいつは日常が詰まらない物だとは思っていない。
むしろ大いに日常を楽しんでいる、SOS団に置ける活動が日常的な事だと言えるかはさて置くとしてだ。
それでもまだ七夕のことについて過敏になっていると言う事は…。
どうやら俺が思う以上にハルヒは、あの夜の出来事をもっと深く考えているのだろう。
…って何を俺は長々と考察しているんだ!こういうのは古泉の分野だろうに、思考中止!



「キョン、あんた去年片付けた笹の葉どこに置いたか知ってるわね。どうせ暇でしょう?昼休み窓に立てかけといて。今年も使うから」
既に登校していて窓の外を眺めていたハルヒは、俺が席に付くや否や出し抜けにそう言った。
まあ予想していた事だし、それくらいならお安い御用だ。
竹林に行って一番ぶっとい竹を刈り取ってきなさい!とか命令されるより何倍もいい。
あいつの事だから新しい竹でもまたぶった切って来るのかとも思っていたが…。
去年散々やぶ蚊に刺されたのが効いたのだろう、もしくは多少の常識をこいつも身に付けたかだ。
あそこの竹林は私有地だからな、去年あいつは何の躊躇もなく掻っ攫って来たが…。
しかし何だろうか?古泉が言ったようにハルヒの様子が少しおかしい。
どう言う事かずっとハルヒは熱心に空を見続けている。俺も習って窓の外を眺めてみた。
勿論変わったものはあるはずも無く、清々しい青空と憎たらしい太陽が浮かんでいるだけだ。
しばらくそうしていること数秒、その後岡部がやってきていつもの様に挨拶をした後、またいつもの様に出席をとり始めた。
俺の本名が呼ばれる数少ない場面である。
さて、これから数時間の我慢大会だ。俺の精神はどこまで持つだろうかね。



結果を言うと、二時間目開始数分で俺は敗北した。
窓は開いていると言うものの、入ってくるのは湿った生暖かい風のみ。
熱と湿気の波状攻撃に、俺のもともと最大値の低いやる気は初期レベルでラスボスと戦う勇者御一行のごとく
こちらがコマンドを選択する暇も与えないほどの勢いで全滅し、俺は机にへばり付く肉塊となった。
何かの話にもあるように、教育には環境がだいじだとしみじみ思ったね。
クラスの約半分が俺と似たような状態になっていたのだから、別に俺は責められたりはしないだろう。
それよりも気になっていたのは、いつも後ろから来るシャーベン攻撃が未だに無いことだ。
まさかハルヒもへばっているんじゃないだろうなと後ろをチラリと窺う。
どうやらダルそうな表情をしながらも意識ははっきりしているようで、大きな目で俺を睨みつけ直ぐに目線を窓へと逸らした。

それからの数時間のことはよく覚えてない。意識をはっきりと取り戻すのは授業終了間際くらいだったからな。
その他の時間は、俺は幻想世界と現実世界を何度も行き来していた事しか思い出せない。
直ぐ近くに迫っている期末テストのことを考えるとぞっとするが、まあ何とかなるんじゃないだろうか…。
後ろでアヒル面をしている奴にご教授願うと言う、あまりお薦め出来ない最終手段もある。

それからしばらくしてようやく授業終了の鐘がなり、拘束から逃れた開放感と数十分後に再び始まる授業への倦怠感が入り混じった昼休みに入った。
俺は新入女子生徒のランク付けについて熱心に話している谷口。
期末テストの話を出してその谷口のテンションを下げる国木田の話を聞き流し
気持ち悪い温かさになっている弁当をそれなりの速さで片付けた。
前者の話はどうだっていいし、後者の話は俺も聞きたくはない。
幸いここを離れる口実がある訳で、俺は団長様に命じられた任務を果たそうと席を立った。
327メランコリ狂詩曲3:2008/07/05(土) 20:31:08 ID:Mpg244rR
はてさて?ここは風の通り道にでもなっていたのだろうか?
部室棟の文芸部部室までに通じる廊下は比較的涼しい風が吹いており、俺は今日初めての爽快な気分を味った。
教室にもこれくらいの良い風が吹いてくれると助かるんだがね…。
冷房機具を置く気が無いなら、せめて校舎の通気性くらいは考えてくれても良いものの…。
爽やかな気分になれる廊下はすぐに終わり、もう少しここを歩いていたいと言う気持ちを残しながら部室の扉を開けた。
部室にいたのは予想通り長門のみで、手にはいつものハードカバーではなく小さな文庫本が乗っていた。
俺が声を掛けると、長門は俺に3秒程顔を向け直ぐに本に顔を落とすと言うお決まりの動作をし、また手以外を動かさなくなった。
思えば昼休みにも放課後にも長門が部室にいなかった事はほとんどなかったな。
文化祭の時も思ったが、こいつはクラスの奴らとも仲良くやれているのか?
お前も仕事なのは分かるが、色々な奴らとの交流を深めるのもいいもんだぞ。
さてと…、さっさと言われた事を終らして帰るとするか。
笹の葉は部室の片隅に立てかけられており、短冊も付いたままだ。
これは取っておいたほうがいいだろうな。
短冊を手荒に外していると、ふとハルヒが書いた短冊が目に止まる。
もし15年後本当に地球の自転が逆になるんじゃないかと少し恐怖した。
バカバカしい………。
本気でハルヒもそんなこと望んでいないだろう、多分そんな事態にはならないだろうさ。

古い短冊をゴミ箱の中に放り込み、役目を終えた俺が部室を出ようとしたときだ。
「…あまり深く考える必要はないと思われる」
後ろから涼しく無機質な声が聞えてきた。
振り返ると、文庫本を鞄にしまい教室に帰る準備をしている長門の姿が目に入る。
「何の事だ長門?」
俺がこのとき考えていた事は二つで、どちらも深刻と言えば深刻、下らないと言えば下らないことだった。
俺の心を長門が読んだのかは分からないが、こいつならそんなことくらい簡単にできるだろう。
「煩はしかりつることはことなくて、やすかるべきことはいと心苦し」
長門は何かで読んだ覚えのあるような言葉を口にした。えーと…何処で聞いたっけな?
「徒然草、第百八十九段」
………すまん長門、俺には思い出せん。


教室に戻った頃には昼休みも残り僅かで、ハルヒも含めほとんどのクラスメイトは教室に戻っていた。
「なあ、お前昼休み何処に行ってたんだ?」
ハルヒは昼休み、SOS団活動があるとき以外は大体学食にいる。
しかし帰りに通り過ぎた時にそこでも見かけなかったので少し気になり聞いてみる事にした。
いや別にこいつがどこで何をしているかに興味がある訳ではなく、何か企んでいるんじゃ無いだろうかと心配になっただけだ。
「別に何処に居たっていいじゃない、屋上よ屋上」
屋上?はて何故にそんなところに―――
訳を聞こうとしたとき、鐘と共に英語教師が教室に入ってきて会話は中断された。
まあいい。あいつの表情は何か企んでいる時の物とは違ったし、今日は七夕だ。
願い事を書いて吊るす以外に特にイベントはないだろうよ。



さて…、皆さんなら分かるはずだ。昼休み後の授業で気を保つのは難しいと…。
無論俺だって襲い来る睡魔に抵抗した。だがな、睡魔に抵抗するにはよほど何かに集中してないといけない訳で。
そんな集中力など端から持ち合わせていない俺は直ぐに睡魔に屈服し―――
328メランコリ狂詩曲4:2008/07/05(土) 20:34:07 ID:Mpg244rR
「なーにボーとしてんのよ」
アップ顔のハルヒが俺を覗き込んでいた。
…どうやらホームルームが終っていたらしい。
確かに鐘の音を二回ほど聞いたような気はしたが………まったく、我ながら情け無い…。
「ほら、時間の無駄!さっさと部室行くわよ!」
ほとんど寝起きの俺の腕をハルヒはいつもの様に強引に掴み、部室に向かって俺を引っ張っていった。
「お、おいっ!鞄くらい持たせろ!」
と言うか恥かしいから腕を引っ張るのは止めなさいそこ!
通り過ぎるときに北高生達が「またか…」と言いたそうな顔で俺達を見るのがクソ忌々しい。
ハルヒはあっという間に俺を引っ張りながら部室前まで走りぬけ、乱暴に部室の扉を開けた。
そろそろやばいんじゃないかこの扉も…
「おっ待たせー!皆揃ってるわよね!」
部室には既に長門、朝比奈さん………、あと古泉。つまり全員揃っていた。
ハルヒはようやく俺の腕から手を離して団長席まで歩いてき、椅子にドカッと座ってから言葉を続けた。
「今日は皆分かってると思うけど七夕だからね。勿論今年も願い事吊るしをやるわよ!」
ハルヒは拳を上げて高々と叫んだ。やはり、と言った所だろう。
予想はしていたが対策はしていない、さて何を書いたら良い物だろうか…。
「じゃ、また短冊渡すから。ほらキョン皆に回しなさい」
と、何処からとも無く出したSOS団団員数の二倍はある数の短冊を俺は受け取り………。
………待て、一人二つ?まさか今年も馬鹿らしい願い事を二つ書けと言うのか団長様は。
おいおい…、一つでも苦しいと言うのに全く…。
何とか妥協して貰えないかという、望み薄なお願いをしようと俺はハルヒに言った。
「なあ、今年も二つ書くのか?」
「見れば分かるでしょ」
ああ、分かってるから言ったんだが…。
「頼むからせめて一つにしてくれ、未来の願い事なんて考えるだけで一苦労だ。
去年書いた奴以外にまた二つ書けとなると、流石に俺には考え付かん」
さあ言ったぞ俺は。どうせハルヒの反応は俺を馬鹿にするか、不機嫌になるかだと思っていた。
古泉にはバイトに行ってもらわなければならなくなるかもしれんと、心の中で古泉に謝っていた。
だからハルヒの反応は以外だった、拍子抜けと言うかなんと言うか…
「何言ってるのよ、また去年と違う願い事書けなんて言うわけないじゃない」
「……………は?」
ハルヒの言った事がいまいち理解できなかった俺は思わず声が出てしまった。
「は?って何よキョン。だいたい毎年違う願い事書いて、それを全部叶えて貰おうなんて図々しいとは思わない?」
俺はお前の口から図々しいなんて単語が出るとは思わなかったよ。
「だったらその短冊には何を書くんだ、まさか去年と同じ願い事を書けってか?」
「当たり前じゃない、それ以外に何を書くのよ?」
それだったらやる意味が無いだろうが、織姫と彦星だって二つも同じ願い事が来たら困惑するだろ。
ハルヒは「分かってないわね」と言うような顔をし。
「いいキョン。地球からのベガとアルタイルの距離は25光年と16光年あるのよ。
そんなに距離があったら、道中で願い事に邪魔が入って届かない事があっても不思議じゃないわ」
いったいどんな邪魔が入るって言うんだ、そもそも願い事の邪魔とか意味が分からん。
「ブラックホールに吸い込まれたりとか未知の生命体との接触とか、とにかくそんなものよ。
それにもしかしたら、織姫と彦星が届いた願い事を忘れているかもしれないじゃない。
これは忘れないように念を押すための短冊よ。流石に二回言われて忘れる奴なんていやしないわ!」
やれやれ…、ここらへんで言い合うのは止めておこう。
どうやら俺の懸案事項の一つは解決されたようだし、変に突付いて蛇を出す必要もあるまい。
遠巻きに俺たちのやり取りを見てニヤニヤしている超能力者の顔が気に障ったのも理由の一つだが。
329メランコリ狂詩曲5:2008/07/05(土) 20:36:38 ID:Mpg244rR
「はい、じゃあ皆去年と同じ願い事を書いてね。出来るだけ一字一句違わないようにしなさいよ」
ハルヒの一声と共に、俺たちはそれぞれ去年書いた願い事を再び短冊に書き―――確かに見れば見るほど俗物だな…
もう少し夢がある事を書けばよかったか?―――去年と同じ様に笹に吊るした。
短冊を吊るし終わった頃には、既に部室の空気は日常的なものに戻っていた。
長門は文庫本を取り出し、朝比奈さんはお茶を煎れにコンロに、古泉は俺を囲碁に誘ってきた。
ただだらだらと過ぎ去っていく部活時間。
一年もたった今では、ハルヒが持ち込んでくる厄介事も日常の一つになっているように思える。
このような休息時間の合間に、月に一回ほどの割合でハルヒは俺たちを奔走させる。
迷惑だとは思うが、これも中々楽しいと思うときもあり、俺の好きな日常の一部となっていた。
開始数分で勝敗が見えてきた碁盤から目を離し、ほんの少し暗くなった空を俺は見上げた。

どうやら今日は絶好の七夕日和みたいだな。



パタッ…と本を閉じる軽い音がした。長門が本を閉じた音であり、SOS団活動終了の合図でもある。
外に出ると夕焼けになっていた。気温も下がりこの時間帯は過しやすいと言えるだろう。
SOS団御一行は前に三人娘、その少し後方に野郎二人と言うお決まりの陣形で帰路に着いていた。
その途中、ふとハルヒが立ち止まり。
「あたしちょっと寄る所あるからあんた達先に帰っててね。
みくるちゃんと有希は暗くなる前に帰りなさいよ、暗い夜道をうろついてたらキョンみたいな男に襲われるかもしれないわ」
何だその例えは、俺は健全な男子高校生であり暴漢ではない。そもそもそんなことする度胸持ち合わせちゃいねえよ。
ハルヒはじゃあねと手を振って横道に逸れ、直ぐに見えなくなった。
俺がハルヒが消えた道の角辺りを見てると、横から可愛らしいお声が耳に入ってきた。
「どうしたんでしょうね?涼宮さん。部室にいた時も何となく元気なかったような気がしますし…。
それに今日は…。キョン君、涼宮さんから何か聞いてませんか?」
本当に不思議そうな顔をして、朝比奈さんが俺に聞いてきた。
「いいえ、何も言われてませんよ。また何か企ててるんじゃないですかね?」
朝比奈さんはまだ考え込んでいるような顔をしている。
「考え過ぎじゃないですか?どうせ大した事じゃありませんよ」
………多分な。
朝比奈さんは納得していない顔をした後、不意に耳の後ろに手を当てた。
野球大会の時も見たことがある、俺が考えるに未来との交信でもしているのだろう。
朝比奈さんは耳の後ろに手を当てたまま、始めは険しげな表情、次には諦めた表情となった。
「えっと………、朝比奈さん?」
あのーどうしましたかー?朝比奈さーん、もしもーし?
それから7の階乗を暗算で求めるくらいの時間が経った後、ようやく朝比奈さんは耳から手を離した。
「残念ですけど…、私が出る幕ではないみたいです」
少し残念そうな顔と声色で、静かに呟いた。
「どう言うことですか?何かまた…」
「ああいえ、大した事じゃないんです。あ、これは私達の組織にとっては大したことじゃないって意味ですけど」
いやそう言われると気になるんですが…。
「私にも詳しく教えて貰わなかったの。『今回の件には関わる必要はない』とかそれと…」
朝比奈さんは何かを言いかけたように見えたが、途端に口をパクパク開けるだけで言葉が出てこなくなった。
「…すいません。これ以上は禁則みたいです。」
………少し気になったがまあいいだろう。それに未来が関わってこないという事は、そんなに重大な事ではないようだし。
「私も気になりますけど、これじゃあ私にはどうにも出来ませんし…」
途端に朝比奈さんは俯き始めた。これはイカン、フォローしなければ。
「朝比奈さんが気にする必要ありませんよ。大事ではないんでしょう?」
330メランコリ狂詩曲6:2008/07/05(土) 20:39:11 ID:Mpg244rR
俺がそう言うと、朝比奈さんはしばらく悩んだ顔をし。
「そう…ですよね…、明日になれば多分分かる事でしょうし…。
それじゃあ私はお先に失礼します、また明日キョン君。」
それから俺達全員にさよならを言い、朝比奈さんは下を向いて何かを考えながら歩き出した。
考えながらの歩行は危ないですよ朝比奈さん、特にあなたは。
俺は朝比奈さんの姿が小さくなって行くのを見送った後、何となく隣にいた超能力者に視線を移した。
その古泉はと言うと怪訝な顔をし、携帯電話を取り出して誰かと通話しながら今来た道とは反対方向に歩いていった。
その途中で古泉は俺にアイコンタクトを取って来たが、悪いな古泉。お前の意思は俺には読み取れん。
と言うか一言くらい何か言ってくれれば良いものの…、黙って行かれると不安になるじゃないか。
それにしてもハルヒは何処に寄るつもりなんだ?古泉の行動からすると何かヤバイ事のような気がするが…。
しかし朝比奈さんの話では大したことではないようだが…?
まあしかし、考えてみればそんなこと俺が気にしたってしょうがないし仕方が無い。
何かが起ったとしたって俺にどうしろと言うんだ?
俺は止めていた歩みをまた動かして家へと帰ろうとした。
しかし数歩程歩き出したのも束の間、後ろから長門が声を掛けてきた。
「追いかけた方がいい」
その声に深刻な響きが含まれていたように聞えた俺は、すぐさま振り返り長門と向かい合った。
「追いかけるって…ハルヒをか?」
「そう」
長門は即答すると、すぐさま言葉を続けた。
「あなた一人の方が好ましいと思われる」
…俺一人でだと?何でそんな…、それにハルヒの姿はもう見えないし、あいつも何処に行くとかは俺たちには言わなかった。
何故追いかける必要があるかはさて置き、何処に行ったかも分からなかったら追いかけられないじゃないか。
「今日は何の日?」
長門は珍しく疑問系で聞いてきた。考える必要もない、七夕だ。
「あなたは涼宮ハルヒが何処に向かったか、見当が付けられるはず」
そんなこと言われてもな…。
「大丈夫」
そういい終えると長門は踵を返し、スタスタとマンションまでの道のりを歩いていった。
夕暮れの道に取り残された俺は一人、なんか寂しいものだ。
長門は俺がハルヒの居場所の見当が付けられると言った。
確かに長門に今日は何の日だか聞かれたときに、俺は何となく見当は付いていた。
織姫と彦星、二人へのメッセージを書いた校庭の巨大宇宙文字。………ジョン・スミス。

東中だ。

何を思って今更そんなところにハルヒが足を運ぶのか俺は分からなかったが、とにかく行ってみるしかないだろう。
しかし東中までの道のりを整理しながら歩き始めるや否や、今まで雲ひとつ無かった空が俄かに曇り始めた。
おいおい…、確か天気予報では雲ひとつ無い星空が眺められるんじゃなかったのか?
妙な不安を感じ、俺の足は自然と早足になりはじめる。
その直後だ、突如俺の嫌な予感を増幅させるが如く大粒の雨が降り始めた。
くそっ!夕立もいい所だ、傘なんて持ち合わせてないぞ…。
331メランコリ狂詩曲7:2008/07/05(土) 20:41:09 ID:Mpg244rR
何時の間にか俺は走り出しており、しかし降り注ぐ雨は中々の強さで東中の近くに来るまでに俺は完全に濡れ鼠と化した。
まったくやれやれだ。これで東中に居ませんでいしたとかは勘弁してくれよ。
もうここまで来たらいくら濡れても同じだろう。俺はゆっくりとした足取りで東中校門まで歩いていき…
あらあら…、なんつう事だ。あいつはどこかで雨宿りしようと考えもしなかったのか?
俺と同じくずぶ濡れになったハルヒが、校門の柵の前からひたすらグラウンドを見つめていた。
「おい!」
俺は降りしきる雨の音に負けないように声を張り上げる。
「なっ………!?」
ハルヒは俺の声に1cm程飛び上がり、何か恐いものでも確認するようにゆっくりと首を動かした。
ただでさえ大きな目を見開き、驚いた表情で俺の顔を5秒程直視していたが、俺だと言う事をようやく確認したのだろう。
その表情がしだいに驚きから残念そうな表情に変わっていった。
「あーもう…、紛らわしいことするんじゃないわよキョン。それに何しに来たのよアンタ?」
「それは俺のセリフだ。お前が何しにここに来てるのかまず教えろ。それと紛らわしいって一体何………」
ここまで言いかけて俺は口を噤んだ。
全く忘れていた…。俺のさっきの第一声は、4年前に俺がハルヒに声を掛けた時のセリフと全く同じだと言う事に。
途中で言葉を切った俺をハルヒは訝しげに見ていたが、すぐにそっぽを向き。
「別に…」
と一言。それからスッパリと黙ってしまった。
こうなるとハルヒは自分からしか話し出さないだろう…。俺も黙るしかない。
聞えるのは降り注ぐ雨の音と、たまに遠くから聞える車の音のみ。
こう言うのを静寂と言うんだろうな。その静寂が少しの間続いた。
そして静寂を破ったのは、やはりハルヒからだった。
「あたしが中学一年の時、七夕の日にここの校庭に巨大文字を書いたのは聞いたことあるわよね?」
勿論だ。聞いたどころか直接その現場に居合わせた訳だが。
「あれね、あたしが一人で書いたわけじゃないのよ。
この柵を越えようとしたとき変な………、そう変な奴!そいつがいきなりあたしに声をかけてきたの。
そりゃあ怪しかったけど悪い奴じゃない気がしたから、あたしはそいつに文字を書くのを手伝わせて…。
今思うとホント変な奴だったわ。普通の奴ならいきなり手伝えって言われて、はいそうですかって承諾すると思う?」
俺は普通の人間だと大きな自信をもっているがね。お前が知らない奴だったら俺も手伝ったりしなかったよ。
俺の回答を待たずにハルヒは再び口を開いた。
「あまりに変な奴だったからあたしも試しに聞いてみたのよ。
宇宙人未来人超能力者異世界人はいると思うかって…。バカにされるかキッパリ否定されるかどちらかだと思った。
そしたらそいつの回答は、異世界人とはまだ会ったことないけど、その他の三者は知り合いみたいな事を言ったのよ。
適当に返されただけかもしれない。でもあたしにはそいつは本当のことを言ってるように感じたの。
勿論名前は聞いたけど匿名希望って言って軽く躱された。顔はよく見てなかったから余り覚えてないけど…。
うん…、なんとなくあんたと似ていたような気がしたわね。北高の制服も着てたし」
俺は既にビッショリの背中に冷や汗が湧き出るのを感じた。
いいかそれ以上思い出すなよ、思い出すな………!
俺の願いが通じたのか、ハルヒは俺を疑うことなくまた語りだした。
「ホント無理にでも名前聞き出しとけばよかったわ。
北高の前に張り込みもしたし、全員の顔写真も調べてみたけど、それらしい奴はいなかった。
もしかしたらあの夜みたいに変なことをしてれば、またそいつが現れるかも知れないとも思ったの。
だから………。ほら、あんたも聞いたことあるでしょ谷口に。あたしが東中でやったこと」
学校中に変なお札を張り付けたり、屋上に星マークをペンキで書いたり、朝来たら教室の机が全部外に出されていたり。
去年谷口が言ってた事を俺は思い出した。
332メランコリ狂詩曲8:2008/07/05(土) 20:43:05 ID:Mpg244rR
「そうそれ。不思議を探そうとしてやったってのもあるけど、大体半分はあいつにまた会うため。
まあ結局現れなかったけどね。告白断らなかったのも同じ理由、もしかしたらあたしに近づいてくる奴の中にあいつが…。
あいつが居るかもしれないって思ったから…。でもどいつも分かりやすく平凡だった。
何も不思議な感じはしなかったし、話題も行く所もありきたり。谷口なんて特に分かりやすいから受けてすぐ振ったわ」
やはり五分で振られたのはあいつだったのか、そりゃああの時焦ったわけだ。
それにしてもハルヒがそこまでジョン・スミスを熱心に探していたとは…。何か悪い事をしたような気がする。
それから何故かハルヒは少しづつ早口になりはじめた。
「他にもやったことなんて色々あるわ。次の年の七夕にも期待半分で校門前で待ち伏せてたりもしたの。
その次の年もまた次の年もね…。毎年来てるのよ、ここ。もしかしたらーって考えたの。…でも結局会えなかった。
北高に入って、全部活動とか、卒業名簿とかも調べたけどそれもスカ。未だにあいつが何者なのか、分かってないのよね、あたし…」

…なんだ?最後の方で妙に息継ぎが多かったような…。それに声の調子がいつもと少し違っていた。
ハルヒはずっと俺と同じ方向を見て、つまりそっぽを向いて話しているため、どんな表情をしているのか俺には分からない。
「あの時みたいに夢だったのかもしれないわね…。あたしがあいつに会った事も全部…」
ハルヒはボソリと呟いた。俺の脳内に瞬時にあの灰色空間での出来事がフラッシュバックする。
気のせいだろうか…?今のハルヒの声が少し―――

震えていた………?

「この世に不思議な事なんて…。もしかしたら無いのかもしれないわね…。
どれだけやっても見つからない…。人一人見つける事すら出来ないっ…!」
…ちょっと待て、どう言うことなんだ…?明らかにハルヒの様子がおかしい。
ハルヒの…、涼宮ハルヒの口からこんな弱気な言葉が出るとは俺は思わなかった。
「もういい…」
ハルヒは震える声で言った。
「帰る。何であんたなんかにあんなこと話したのかしらね、さっき言った事全部忘れていいわ。
あんたもさっさと帰りなさいよ」
最後まで俺の方を向かずにハルヒは早足で歩き出した。

その時、俺の中の何かがハルヒを引き止めろと警報を鳴らし、気付くと俺は去っていくハルヒに向かって走り出していた。
「ハルヒ!」
思わず言葉が口から吐き出され、気付くと俺の手はハルヒの腕を掴んでいた。
「何よっ!」
俺に腕を掴まれたハルヒは、振り返り俺を睨みつけてくる。
ようやく俺は、ハルヒの顔を正面からよく見ることが出来た。
俺と同じく顔もずぶ濡れで、肩辺りで切り揃えられた髪は濡れて顔に張り付いている。
しばらくは雨のせいで気付けなかった。髪から滲んできた水が整った顔を通り顎から滴り落ちる。
髪以外の所からも滴り落ちていた。目蓋に何かが溜まっている…。
……………涙?


涼宮ハルヒが泣いている…!?
333メランコリ狂詩曲9:2008/07/05(土) 20:45:08 ID:Mpg244rR
ハルヒの腕を掴みながら、俺はしばらく何も考えることが出来なかった。
涼宮ハルヒが泣いている。何故だ?何が原因なんだ?
…いや、原因が何かは分かっている、………俺だ。
ハルヒは4年前のこの日から、ずっと俺を、ジョン・スミスを探し続けていた。
どんな手を使っても手懸りすら掴めず、何度絶望した気分に陥ったかは俺にも分からない。
会えるはずもない。ジョン・スミスたる俺は去年の七夕まで、長門宅の一室にて時間を凍結されていたからだ。
話に聞いた奇行は全部、俺と会うためだったのか?
周囲に奇怪な目で見られながらも、他人には理解出来ない行動を続けていたのは…。
「ちょっとキョン!いい加減手を離しなさ…」
俺は自分はジョン・スミスだとハルヒに明かしたい衝動に駆られたが、辛うじて押さえることが出来た。

しかし残念なことに…もう一つの衝動は押さえ切れなかった。


「ち、ちょ、ちょっとキ、キョン!?い、いきなり何し」

なぜこんな行動に走ったかなんて俺には聞くな。その…あれだ、思わずって奴だ。
俺はハルヒの腕から手を離し、代わりにハルヒを強く抱きしめていた。
第三者がこれを見たら、酷く俺を非難するだろうが言わないでくれ。
二つの衝動を同時に押さえ込むなんて俺には無理がある。
この状態でしばらくじっとしていたいとも思ったが、このまま沈黙が続くと鳩尾に強烈な手刀を喰らう気がしたので俺は口を開いた。
「ハルヒ」
ずっと俯いて何やら言葉にならない小さな声で呻いていたハルヒが顔を上げる。
…くそ!続く言葉が頭に出てこねえ!考えろ、考えるんだ俺!
「…何お前らしく無い事を言ってるんだ。
それにそいつがいくら探しても見つからないってことは、そいつはお前が探している不思議な存在ってことじゃないか。
お前が諦めずに探し続ければ絶対に会えるはずだ、ああ何となく俺には分かるさ。
一人で探すのが辛いんだったら、それなら俺も一緒に探してやる。
ああ、最後まで付き合ってやるさ。それに俺だけじゃない。
朝比奈さんや長門や古泉だっている。お前は一人じゃないはずだろ、問題を一人で抱え込んでないで俺達に相談くらいしろ」
ここまで言って言葉が詰まる、さて…他に何を言うべきだろうかね?
いや分かってるさ。こんな行動をしといて言わなかったら、ハルヒだけじゃなく女全員の敵になっちまう。
「あのな、ハルヒ」
俺は大きく息を吸う。いい加減覚悟を決めろ俺、ずっと前から気づいていた事じゃないか。
「お前は自分勝手だ。いつも自分で何でも決めて、他の奴らの言葉なんて余り聞かずに突っ走って行っちまう。
追いかける側の身にもなってみろ、かなり大変なんだぞこれ」
ハルヒは俯いたままだ、俺だってそんなことを言いたいわけじゃない。
「だけどなハルヒ、俺はお前のその行動力に感心さえもしていた。羨望って言った方がいいな。
俺が既に諦めた事を今でも諦めずに探している、そんなお前の姿勢は俺の憧れでもあったんだよ」
まったく…、いい加減言いたい事を曲げるのは止めろ。ほら言うぞ、覚悟はいいな俺?
334名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 20:46:55 ID:Nv7aTHdY
支援
つMELANCHOLY PRINCESS
335名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 20:47:43 ID:cqA9Yqn4
336携帯:2008/07/05(土) 20:52:08 ID:cZmjo5h5
さるった。
携帯から行けるかやってみる
337メランコリ狂詩曲10:2008/07/05(土) 20:56:54 ID:cZmjo5h5
「ハルヒ、こんな事した後で申し訳無いんだが…言わせて貰うぞ。
俺はな…ハルヒ、お前のことがs」
「ち、ちょっとま、待って!ストップ!」
ようやく口を開いたハルヒの声が、意を決して言おうとした俺の言葉を遮った。
見ると顔を真っ赤に染めており、俺と目が合うと目線だけをプイッと逸らした。
やれやれ…。俺だってそれなりの覚悟で言おうとしてたんだから遮らないで欲しい
ね。
「ひ、卑怯よキョン!あたしが黙ってるからって一方的に話し続けて!
そう言うことはね、あ、あたしから言わせなさいっ!」

………スマン、今何と?
「二回も言わせんなっ!バカ!」
まったく…やれやれだ、すっかりいつもの調子に戻っている。
それじゃあ聞かせて貰おうじゃないか。
ハルヒは真っ赤な顔で、今度は顔まで完全に俺から逸らし。

「あ、あたしもキョンの事が…その、……………ボソ………」

最後の言葉は物凄く小さいものだったが、俺にはしっかり聞き取れた。
「…そうかい」
俺はハルヒの背中に回していた手を離し、ふと気が付いて空を見上げた。
俺に釣られてハルヒも同じく空を見上げる。
空を覆っていた分厚い雨雲は、いつの間にか綺麗サッパリ消えていた。
こんな短時間で雲は一体何処まで飛ばされたんだと思う程、夜空には大量の星が散ら
ばっている。
「雨、いつの間にか止んでたんだな。随分強かったんだが…」
「ほんと、濡らされるだけ濡らされたって感じよ。あったま来るわねあの雨雲」
それ所かかなり暖かい風まで吹いてきている。おいおい…、熱帯夜の季節はまだ先だ
ろ。
「あーもうっ!靴の中までビショビショね。明日までに鞄も乾かさないと…。
ほらキョン!風邪引く前にさっさと帰るわよっ!」
ハルヒは先ほどまで泣いていたとは思えない100Wの笑顔を俺に向け、俺の手を握って
横に並んで歩き出した。
心なしかハルヒはいつもよりゆっくりと歩いており、俺もそれに合わせてゆっくりと
歩く。
俺の隣で輝いている太陽を見ていると、雨に濡れた服なんて直ぐに乾いてしまう気さ
えした。



俺はいつの日か、恐らく何も起らなくともハルヒに本当の事を全て話してしまうだろ
うと思った。
SOS団メンバー全員の正体のこと、ジョン・スミスの事、ハルヒの力のことも。
いつになるかは分からない。だが俺は絶対に話してしまうだろうと何故か確信が持て
る。
それ以前に今俺は、ハルヒに全てを話しても大丈夫だと考えてさえいる。古泉らの考
えとは異なるだろうが。
たとえ全てを知ったとしても、ハルヒは世界を狂わせたりはしない。

そう感じることが出来たんだ。
繋いだ手のほのかな温かみと、こいつの嬉しそうな声。

それになにより…、この満面の笑顔を見ているとな。
338結局言い訳:2008/07/05(土) 21:01:16 ID:cZmjo5h5
無事のったかな?
やはり分けるべきだったかな…。

後半雑になってすいません。
正直自分でも何書いているか分からなくなったw
長々と失礼しました。
終わりです。
339名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 21:05:41 ID:yjiwooou
一応指摘するとここにさるはないぞ。
340名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 21:19:24 ID:cZmjo5h5
>>339
マジで?
じゃあ俺は何かを誤解してたのか…?
まあダブルで恥晒した事みたいだから引っ込んでます。
341名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 21:23:59 ID:fVfjSm7B
>>338
GJGJ! 最後キョンかっこいいぜ。
ところでバイさるはここにもあるぞ。俺も喰らったことある。
支援間に合わず申し訳ない。

ところで名前欄に「SS」と書かなかったのはあえてか?
342名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 21:50:03 ID:ph/lVgal
timecount=12
timeclose=5

ってあるからせっていはされてるんじゃまいか?







それはおいておいて
>>338GJ!
343名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 22:03:13 ID:YLtSrEu/
ハルヒ可愛いよハルヒ
344名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 22:08:14 ID:yjiwooou
ばいさるが出来た当時はVIP以外使う予定なしだったのに、今だと全鯖に仕掛けられているのか。しらんかった失礼。
345名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 22:11:42 ID:s/gy4djY
>>335
カチューシャの色が違うと雰囲気変わるな。

>>338GJ!
原作でもいつかジョン・スミスの正体を明かす時が来るのかな…
ハルヒは鋭いからキスした事が夢じゃないと気付かれそうだけどw
まさに切り札。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 22:41:16 ID:28IH0UjV
>>338
確かにラストは少し駆け足だったけど最後まで読んでて楽しかったよ。
運命的な男女の関係ってことフィクションでは大好物だ。
347名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 22:42:55 ID:xj7LzXZR
>>338
GJ!
切り札は使わないから切り札なんだよね。果たしてどうなるか…。

さて>>335の詳細をkwsk
348名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 23:03:49 ID:QiG5d06i
>>338
GJ!

そして規制解除ktkr! ようやくお前らと一緒にニヤニヤ出来るぜ
349名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 23:12:31 ID:6JfaybK1
>>348
やっぱ七夕はいいな
GJ!
350名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 23:35:54 ID:PhkDHGaC
>>338
GJ!!七夕が待ちどうしいぜ。
351名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 23:52:03 ID:oSNXf8Si
ここで空気読まずに>>323をGJしてみる
子連れなのに中身はいつものハルにゃんなところこと妙に上手くて可愛らしいぜw
352名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 23:56:01 ID:QiG5d06i
ああ、ハルにゃんはかわいいなあ
というわけでおやすみハルにゃん。パジャマ姿もカワイイよw
353名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 00:07:14 ID:xG2a2JrL
さて、長文投下は自重すると言った手前どうしたもんか。
まとめに直接投下とかにしたほうがいいのかな。
全角16000字程度なんだが。
354名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 00:13:22 ID:6n0nm3+I
テキストサイズで32k
単純に換算して8れす
まあ10レスぐらいですか?

5x2に分けてとかどうでしょう?
355名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 00:16:12 ID:xG2a2JrL
>>354
いや、分割もそうなんだけども、また512kb越えになってもナニだし。
スレの流れをみても、七夕に向けて大作SS投下も増えるだろうから
別途投下方法で対策した方が良いのかな、とも思いましてね。
356名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 00:32:07 ID:6n0nm3+I
500時点で250kb超えてるかどうかで判断するのもありかな
357名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 00:40:51 ID:bnB4ovSh
あんなのは稀だからなぁ。
俺は絶賛規制中だから七夕終わってからになるね。強制様子見状態。
もうちょっと流れが速かったら全く問題ないんだがw
早いもの勝ちでいいんじゃね、とも思う。
358名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 01:09:07 ID:2aW49fyX
俺は長いのは他のとこ、短いのはここって感じで書いてるけどね。
あくまで自分はそうと言う話で、他の人には他の考えがあるんだろうけど。

七夕は某所で某なの書いたから、ちょっと力尽きたw
359名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 01:13:39 ID:xG2a2JrL
うーん。悩みに悩んだが、流れも止まってるみたいなんで、こっそり投下しますわ。
一応連作の〆なんで、以降は長いの書いたら別のところに投下する感じにします。
以降、8〜10レス消費予定。
360名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 01:14:07 ID:AJL0paRi
ハルヒを抱きしめたい!
 どんどんどんどんっ!
 何度目になるかわからんくらいに木戸を叩いて声をかけ、それから俺は大いに溜息を吐いた。
 全く、うちの親父の気難しいことといったらないね。いい歳の倅がちょいと門限を過ぎたからって閉め出すことはないだろうに。
 まあ確かに『囲碁将棋に現を抜かす奴は親の死に目にも逢えない』なんて昔から言うわけで、そりゃ過ぎないに越したことはないんだがさ。
 今日だって幼馴染みの古泉のところへ遊びに行ったはいいが、野郎が勝てもしないのに「もう一局、もう一局」なんて悪止めしやがるから、こんな時間になっちまった。
 まぁあいつだけが悪いわけじゃなく、悪止めを断らなかった俺が悪いんだがね。それにしても、なんだって下手なヤツほど食い下がるもんだかね。
 さて、どうしたもんだか……。
 とにもかくにも閉め出されたんじゃ仕方ない。このまま外で寝るわけにもいかないし、とりあえずどこかに一晩の宿を求めて、明けたら親父に詫びを入れることにしよう。
 俺はそんな風に考えながら、さてどこに宿を取ったもんだかと、提灯片手にブラブラと歩き出した。
 すると向かいの家前で、さっきまでの俺と同じようにドンドンと木戸を叩いている人影がぼんやりと見える。
 ん……ありゃ、幼なじみのお春じゃないか。やれやれ、あいつも閉め出されたってわけかね。
 おいおい、あんまり無闇矢鱈と木戸を叩くんじゃないよ。近所迷惑だってな事は俺も言えた義理じゃないんだが、お前の馬鹿力で木戸を叩きすぎると、バッキリと壊れちまうぜ?
 押し込み強盗じゃあるまいに。ひょっとして、それが目的でやってんのか? よしとけよ、幼なじみが家の木戸をぶち壊して身内に訴えられる、なんてつまらない事になるのは願い下げだぜ?
「……さっきから、後ろでごちゃごちゃとうるさいわねえ!」
 やれやれ、親切で言ってるんだ。怒りの矛先をこっちに向けるんじゃねーよ。で、どうした。閉め出し食らっちまったのか。
 俺がそう声をかけると、お春は憤然と鼻を鳴らしながら応えた。
「情けない話だけどそういうこと! お有希のとこに遊びに行ってたんだけどね。カルタ取りに夢中になっちゃってさぁ。あの子もまた存外に負けず嫌いでしょ? あたしは一勝一敗の痛み分けでいいじゃないって言ったんだけど、聞かなくってね」
 なるほど、お有希相手ならさもありなんってところだな。
 俺は無表情に歌留多札をきっちりと並べて次戦を促すお有希を思い浮かべて、思わず吹き出しそうになった。
「まぁ遅くなって門限を破ったのは事実だし、楽しんだ分の割を食うのは仕方ないけどね。それにしたって年頃の娘を閉め出すことはないじゃない?」
 そう言うと忌々しげに木戸を睨むお春。全くこいつは器量はいいのに、どうにもこう気が強いのがいけないね。おいおい、木戸を蹴るんじゃないよ。
「いちいち、うるっさいわねぇ。あんたはどうしたのよ。こんな時間から夜歩きってわけ?」
 いや、それがな。情けない話だが古泉と指しててしくじっちまってな。お前と御同輩ってわけだよ。
「はぁ? あんたまた碁でしくじったの? 情けないわねえ」
 いやはやどうにも面目ないね。俺の場合、お前のように今夜たまたまってわけでもないからなぁ。
 そう頭を掻くと、お春は「全くいつまでたってもガキなんだから……」なんて溜息交じりにぶつくさ言っている。
 まぁ自分がガキであることは否定しないが、それでお前に迷惑をかけたことがあるわけじゃねえだろ。
「あんた本当にそう思ってんの?……まぁいいわ。で? あんたは今晩どうするのよ?」
 まぁこのまま外で寝るわけにもいかねえからな。古泉の家に戻るかして、一晩宿を貸してもらうさ。
「ふぅん……じゃ、あたしも便乗させてもらおうかしら」
 はぁ?
 思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
 おいおい何を言ってんだ。いい若い娘が男二人と一つ屋根の下に一晩共宿りなんて許されるわけがないだろう。お前はお前で、お有希のところへでも戻りゃいいじゃないか。
「それも考えたんだけどね。お有希の家は今から戻るには少し遠いし、それにあの子は夜が早いからね。今から行って起こすのも忍びないし……第一こんな時間に若い娘を一人歩きさせる気?」
 そう言って、くりくり目玉を輝かせ、悪戯を思いついたような表情を見せるお春。まぁこの顔になったが最後、俺の言うことなんざ聞いてくれた試しがないんだが……今度ばかりはそういう訳にもいかない。
 ただでさえしくじっちまってるのに、お春と二人で夜明かししただの泊まっただのなんてのが親父にバレようもんなら勘当されかねないからな。
 そういう訳だからな、俺だって何も薄情でお前と古泉んとこに行くのを拒んでるわけじゃねえんだ。俺のところの事情も考えてだな……。
「あんたの事情なんか、あたしの知ったこっちゃないの。さ、行くわよ!」
 やれやれ、どうしたもんかねえ。
 俺は曇天の夜空を見上げて溜息を吐いた。悪いことは重なるもんで、どうにも一雨来そうな気配だ。早いところ屋根のある場所を得ないことには、本気で風邪でも引き込みかねない。
「何も一緒の床で寝る訳じゃないんだしさ。いいのよ、あたしは。土間でも納戸でもね。一晩雨露さえ凌げりゃいいんだからさ」
 バカ言ってんじゃねえよ。女をそんな扱いできるわけもねえだろうが。そういう事情になったんなら、俺が土間へでも納戸へでも行くよ。
「あら、いいとこあるじゃあないの。それじゃ尚更に心配はなくなったってわけよね? さ、それじゃさっさと行きましょ?」
 そう言って、最前よりも一層瞳を輝かた悪戯笑いを顔に浮かべると、すたすた先を歩き始めるお春。
 まんまと言質を取られちまったなぁ。まぁ土台、こいつに口でかなうわけもねぇんだが、こうもあっさり丸め込まれるってぇのは、我が事ながらどうにも情けないねぇ。

 ◇ ◆ ◇

「なるほど、事情はよく解りました。こちらもしつこくお引き留めしてしまいましたからね。責任を感じますし、あなただけなら床を貸すのは吝かではないのですが……」
 やっぱりそうだよなぁ。普通に考えりゃ嫁入り前の堅気の娘が、いくら幼馴染み同士とはいえ、同じ年頃の男衆二人と一晩宿を共にするってのは無茶ってもんだよなぁ。
「えぇ。あなた方が天下に恥じるところのない、両家認め合った許嫁か恋仲でもあれば、また話は別なんですがね」
 そう言うと古泉はいつものニヤケ面を三割ほど増した笑みを浮かべて、意味深に片目を瞑って見せた。
 おいおい、よしてくれよ。あんなお転婆と恋仲にだって? 俺は今から自分の将来を、女の尻に敷かれて過ごすなんていう風に決めるつもりはないぜ。
 上がり框に腰掛けて、俺と古泉の相談次第の成り行きを見守っているお春を背中越しに見やって、俺と古泉はお春に聞こえない様に密談を続けた。
「そう仰るわりには、結局いつでもお付き合いをして面倒をみてらっしゃるじゃないですか。どうでもいい厄介者なら、今夜だって無視してお一人でいらっしゃればよかったんです。違いますか?」
 全く口の減らない野郎だな。別段、お春がどうこうでなくとも、男として困っている女にはよくしてやれって躾られたもんでな。それだけのこった。まぁ付け加えるってんなら、幼馴染みの誼ってなだけだよ。
「ふむ。左様ですか。『困っている女性にはよくしてやれ』……なるほど、よくわかりました。ええ、確かに僕もそのように躾られて来ましたからね。それでは僕も僕なりに出来ることをさせていただきましょう」
 古泉はそういうと顔を上げて、お春を振り返り「お待たせして申し訳ないですが、今しばらく時間を下さいな」なんて、いつものニヤケ面で微笑みかけると、土間から奥へと上がっていってしまった。
 なんだってんだかね。
「随分長いことひそひそしてたけどどうなったの?」
 うーむ。言い辛いんだが、その、なんだ。まだ何も決まってねぇんだ。
「はぁ? じゃあ、男二人が頬寄せ合って、今の今まで何を話してたのよ」
 いや別に頬寄せ合ってなんかはいねぇっての。気味の悪いこと言うんじゃねぇよ。
「ふん、どうだか! じゃあ何を話してたってのよ」
 ぐ……そ、それはだな……。
 思わず言い澱んだ俺を見逃すようなお春じゃあない。魚屋の棒手振りが桶から落とした小鰺を、すかさず掠め取らんとする猫のような素早さで食いついてきた。
「なによ、あたしに言えないようなこと話してたってぇの?」
 框から立ち上がって、ついと詰め寄るお春。全く、こいつはこういうヤツだからなぁ。勝ち気というか男勝りというか。何かって言うと突っかかって来やがる。
 しかも、その相手が大概の場合俺だっていうのは、一体どういう了見なんだかね。
「おやおや、人の家の戸口で痴話喧嘩とは、犬どころか猫も食いませんよ。馬に蹴られないか心配ですが、少しばかり割り込ませてもらってもよろしいですか?」
 奥の間から戻ってきた古泉は、なにやら書状を手にして、またぞろわけのわからない事を言いやがった。
 今の何をどう聞いたら痴話喧嘩になるんだってんだ。碁のヘボが耳にまで祟りやがったのか。
「随分ご挨拶ですね。まぁいいでしょう。碁の敵は碁で返すとして……差し当たっては、まずこれを」
 そう言うと先ほど奥に引っ込んだときに認めてきたらしい書状を俺に手渡した。
 なんだいこりゃ。
 俺は訝しげな表情を浮かべつつそれを受け取る。
「お春さんも聞いて下さい。今晩のことは不運でしたが、そんな中で僕を頼って下さったにも関わらず、ご期待に添えず申し訳ありません」
 なんでぇ。もったいぶっといて結局断るんじゃねえか。
「つっかかんじゃないわよ! いいのよ古泉くん。気にしないで。無理を言ってるのはこっちなんだから」
 なーんで俺と古泉とじゃこんなに扱いが違うんだ?
「いや、お二人をお泊めしたいのは山々なのですが、何分小さな長屋の一人住まいですから、お客様の寝具もないのです。土間でも納戸でもと仰りたいかもしれませんが、そういうわけにもいきません」
 まぁそうだろうな。
「ですが、だといってお二人を野晒しにさせるような真似はいたしませんので、ご安心を。三軒ほど先に僕の実家で奉公をしてくれた新川という小父さんの住まいがあります。お二人とも面識はあるでしょう?」
 ああ、いつぞや島で磯遊びをしたり、山で雪遊びをしたときに面倒見てくれた髭の小父さんか。懐かしいな。こんなところに住まっていたのか。
「ええ、というよりは小父さんの近所の長屋に僕の方が住まっているという方が正しいですね。みっともない話ですが、お目付役とでも言いますか……」
 なるほどね。古泉は小間物問屋の若旦那だ。だが、こいつの親父さんってのが変わり者で、息子を家の外におっぽりだしやがったんだよな。
 といっても、遊びをやりすぎてしくじった末に勘当されたとか、そういうわけじゃない。なんでも一人暮らしで世間ってもんを、しっかり見てこい、とまぁこういうわけなんだそうだ。
 しかし、それで自分とこで使ってた奉公人の近所に住ませるってのは、また随分過保護な話だよなぁ。
「何言ってんのよ。優しくて良いおとっつぁんじゃないの。でも、それじゃ夜っぴて遊んだり、いい人を連れ込んだりってのも難しいわねえ。新川の小父さんから、おとっつぁんに御注進がいくかもしれないものね」
 にっと笑って滅多なことを言うお春に古泉は少しも動じず、
「そうなんですよ。ですから気楽な一人住まいとはいっても、せいぜいこちらにヘボ碁の御相手をしていただくのが精一杯でして。全く困ったものです」
 なんて返しやがった。
 どの口がそんなことをよく言ったもんだかね。共連れだって歩けば町娘たちがざわつきやがるし、茶店に入れば看板娘が「あら若旦那」なーんて寄ってくるって御身分のくせしやがって。
「娘さん達の考えまでは僕の責じゃありませんよ。さて、話を戻しますが……」
 まぁ間々の無駄話を省くと、新川の小父さんのところは二階があるけど使ってないし、お客用の布団もあって、自分が風邪で倒れたときに使わせてもらったこともあるから、まず間違いないそうだ。
 で、俺たちの事情を書いて、よくよくよいようにしてくれるようにと記した書状を用意したから、これをもって新川の小父さんのところへ行って一晩泊めてもらえと、こういうわけだ。
 自分が行って直接頼めば間違いはないんだが、一応は独立した身。面と向かって世話になるわけにもいかないから書状で、ということらしい。
 なんかすまねぇな古泉。
「いいえ、せっかく頼って下さったんですし、悪止めした僕にも咎がありますからね。これくらいはさせてくださいな。お春さんもお困りの様子ですし、あなたの言葉じゃないですが、幼馴染みの誼ですよ」
 まぁ都合の良い話だが、今はお前のニヤケ面がありがたいね。今度打つときにゃコミを増やしてやろうか?
「おや、ありがたい。それじゃもう四目ほど」
 バカ言うな。つけて三目、これまでと合わせて八目だ。
「世知辛いですねぇ。こんなことなら書状の中を、あなただけ土間に転がしておけとでも書いておけばよかったかもしれませんね」
 おいおい。
「あんた達そこなへんにしときなさい。新川の小父さんだって、あんまり遅くなればもう休んじゃうわよ。いくら書状があったって、そんなところにお邪魔するのは気が引けるわ。早く行きましょ」
 まぁそれもそうだな。それじゃ古泉、ありがとうな。恩に切るぜ。明日の朝一番でまた礼に来るわ。
「それはどうもご丁寧に。新川の小父さんでしたらまだ起きてると思いますので、遠慮無く木戸を叩いてください。それでは、おやすみなさい」
 ◇ ◆ ◇

 こうして俺たちは三軒先の新川の小父さん宅前まで来たんだが……ここで間違いはないんだよなあ?
「そうじゃない? 三軒先といったら他にないんだし」
 まぁそうなんだけどな。なにしろもう遅い時間もいいところだからな。間違いがあっちゃいけねぇし。
「じれったいわねぇ。間違いだったら間違いで謝ればいいのよ! ごめんください! ごめんくださーい!」
 俺が溜息を吐く間もなく、俺の身体を押しのけて進み出たお春は遠慮も何もなく木戸を叩き始めた。
 おいおい、なんだってお前はそう気が短いんだ。
「……こんな夜更けに、一体どちらさまですかな」
 ややあって木戸の内から聞こえてきたのは、渋く低い声。江戸の町人には似つかわしくない慇懃な口調だが、長いこと代々続く御用達の大店で大番頭を務めてきたからなんだろうな。
 新川の小父さん、夜分にどうもすみません。俺です。キョンです。
 どうにも自分であだ名を名乗るってのはいただけないね。でも、親にもらった名前より、こっちの方が通りがいいってんだから仕方ない。
「おやおや、これはこれはお懐かしい。少々お待ち下さい。今木戸を開けますので」
 木戸が開くまでの間に俺はお春を後ろに回して、新川の小父さんを待った。紹介を受けたのは俺だし、お春に余計なことを言われてこじれたんじゃ困るしな。
「どうもご無沙汰しております。いつぞやの雪遊び以来ですか。いや、ご立派になられましたなあ」
 いやいや、なりばっか大きくなったってなもんでして。それより、こんな夜更けに申し訳ありません。
「いえいえ、まだ手前どもも起きておりましたから。……はて、そちらのお方は?」
 新川の小父さんは髭を撫でながら提灯の薄明かりに照らされたお春の方を見やる。
「新川の小父さん、お久しぶりです。お春です」
「おーおー! 覚えておりますとも! いやいや、あのお転婆娘さんが、お綺麗になられましたねえ。……はて」
 そう言うと小父さんは思案顔を作って見せて、
「お若い二人がこのような時間に手前どもの家をお尋ねになる……となりますとこれは、お二人の仲をご両家の親御様に説明する知恵でも、この年寄りに借りに参られた、とこういうわけでしょうか?」
 と、鷹揚な笑みを浮かべて見せた。
 いやいやいや! そんなことじゃあないんです! 第一俺とお春はそんなんじゃないんで! っててて! なんだって人の背中を抓るんだよお前は!
「はっはっは。まぁまぁお二人とも。ですが、それでは今夜はどういったご用件でございましょうか?」
 ええ、実は……。
 俺はかくかくしかじかでとかいつまんだ事情を話しながら、小父さんに古泉からの書状を手渡した。
 小父さんは俺たちを木戸の内へと招くと、寝支度を整えようとしていたらしい一人娘のお園さんにも挨拶をさせてから、手燭の灯りで古泉からの手紙を熱心に読み始めた。
「なるほどなるほど、事情はよくよくわかりました。若が原因でご迷惑をおかけしたようで……」
 そう言いながら深々と頭を下げる小父さん。
 いやいや! よして下さいよ! 年上の方に頭を下げられるような身分じゃないんですから。
「若の仰る通り、手前どもの家には狭いながらも二階がございますし寝具もございます。お二人とも幼い頃より存じ上げておりますし、お身元も確か。
 若からも、くれぐれもとありますし、そうした事情でしたら、お二方を一晩お世話するのに全く否やはないのですが……」
 そこで言葉を切ると、新川の小父さんはほんの少しだけ思案顔をして見せてから、こう繋げた。
「誠にあいすみませんが、布団を裏も表も鼠にやられましてな。今、手前どもの方でご用意できますのは二階にある一組だけなのですよ」
 それでしたら、俺は土間にでも寝かせていただけりゃ構いませんので。
「いやいや、そういう訳には参りません。なにしろ若からくれぐれもよろしくと言付かっておりますので。ささ、お二人とも、二階の方へ」
 そう言いながら新川の小父さんは俺とお春の背中を軽く押すようにして框から二階ヘと上がる梯子前に促した。
「なにしろ急な梯子ですからね。ささ、お先に上ってお春さんの手を引いて上げて下さい」
 いや、小父さん、ちょ、ちょっと。そんなに急かさないで下さいよ。それに二階に一組しか布団がないのに二人でってのは拙いですって。
「いえいえ、なにもご心配されることはございません。若からくれぐれもよろしくと言付かっておりますので」
 いや、それはもう何度も聞いていますし、ありがたいんですけどね。俺は体は丈夫な方ですし、土間でも何でも構いやしないんです。二階にはお春だけ寝かしてやって下さいな。お願いしますよ。
「そうですな……ふむ。ああ、そういえば……いや実は先頃から娘のお園が流行病を患っておりましてな。なんでもお医者のお見立てでは、膝より高いところにいればうつることはないそうでございますから。
 そういうわけで土間や框をお貸しすることは出来ません。ささ、二階の方へ」
 な、なんなんですか、その取って付けたような流行病の話は。お園さん元気そうだったじゃないですか。
「或いは、そうであるのかもしれませんな。はっはっは」
 いやいや「はっはっは」じゃないですよ小父さん。って、なんでお園さんも思い出したように咳してるんですか。さっきまでぴんしゃんしてたじゃないですか!
 わかりました。上がりますからね、その、綿入れ袢纏の古いヤツでもありませんか? 俺はそれを引っ被って寝りゃ十分なんで。
「はっはっは、ございませんな」
 えっと、それじゃもう綿のはみ出したような座布団でも構いませんから。二、三枚貸していただけりゃ、それを敷き敷き上掛けにもして寝ますし!
「はっはっは! ございませんな!」
 ないわきゃないでしょうに! こんだけ立派なお住まいなんだから!
「はっはっはっはっは! ございませんなっ!!」
 そうこうとじたばたしていたもんだが、結局小父さんに尻を押されて不承不承二階に上がらされてしまった。あいつが上がるのに手を貸すってのは吝かじゃないんだが、こいつはどうにも困ったね。
 まぁ、お春のやつを引き上げたところで入れ替わりに下に降りればいいやと思っていたのだが、階下から手燭を渡されて二階に灯りを点し手元を明らかにしてから、お春の手を引いて二階に引っ張り上げると、その端から掛け梯子の突端がふいっと消えちまった。
 おいおい! こりゃどういうことですか! 小父さん! 新川の小父さん! 梯子がなくなっちまいましたけど! 小父さん?!
 俺の必死の呼びかけに返ってきたのは渋く朗らかな笑い声だ。おいおい、お園さんまでくすくす笑ってやがるじゃねえか。
「先ほど申し上げましたとおり、お園は流行病を患っておりますのでな。こそりと下に降りられて土間にでも寝込まれますと、うつるおそれがございます。
 若の大事な幼馴染みであるお二方に、身内の病をうつしたとあっては、若にもお二人のご両親にも会わせる顔がございません。そういう訳でございますから、大人しく二階でおやすみくださいますよう」
 いやいや、ですからね? お園さんはぴんぴんしてるし、俺とお春が一緒の床にってのは拙いんですって。
 お春、お前もなんか言えって! おいおい、なに早速布団敷いてんだよ!
「あ、あたしは別に構わないわよ? お園さん流行病ってんじゃ仕方ないじゃない」
 お前ね、あっさりあんなのを信じるんじゃないよ!
「さあ、それでは手前どももそろそろ床に入らせていただきますので、失礼ですが以降はお声掛けなさいませぬよう、お願いいたします。そうそう、明朝は手前どもが起こすまで、ごゆっくりお休みください。お若い方には、まだ夜は長ぅございますから」
 小父さんがそう言って笑うと、お園さんも実に朗らかな声で、おやすみなさいと言って、わっざとらしく咳込んだ。まったく、なんてこったい。どうしろってんだよ。
 振り返れば、お春は敷いた布団の横にちょこんと座って、袖の裾なんかいじってやがる。
 えーとだな。まぁなんだ、こうなったら仕方ない。幸いにも二階はそこそこ広いからな。お前は布団で寝ろ。俺はそこいらで横になるからよ。
「な、なに言ってんのよ。元はと言えば、あんたの伝手で泊まらせてもらったんだから、あんたが布団で寝ればいいじゃない。あたしこそ、そこいらで横にならせてもらうから」
 馬鹿言っちゃいけねぇよ。お前がどんなにお転婆だろうが男勝りだろうが、やっぱり女は女だ。お前が布団で寝りゃそれで話は済むんだって。
 そんなこんなのやりとりを繰り返したんだが、どうにも強情で人の話なんか聞きやしない。擦った揉んだの挙げ句には、
「あーもう! だったら二人で寝ればいいじゃない! あたしは平気だし、あんたのことなんか気にしないんだから!」
 とかなんとか言い出しやがった。おまけに「大体、子供の時分には、みんなで並んで午睡だってしたじゃないの。何が違うってのよ」と来たもんだ。
 やれやれ、見てくれは随分娘らしくなったと思っていたんだが、こいつの中身はまだまだ洟をすすり上げてた時のまんまらしいな。
 わーかったよ。だがな、布団はどうしたって一組しかねえんだ。だからこう、互いに背中合わせになってだな。この布団の真ん中よりこっちに来ちゃいけねぇよ? わかったな?
「全くもう……陣取りやってんじゃないんだから。まぁわかったわよ。背中合わせに寝て半分より向こうにはお互い行きっこなし。それでいいんでしょ?」
 そういうこった。お互いの身と将来の安全のためにもな。

 ◇ ◆ ◇

 そんな風に言って、とりあえず布団にぎこちなく潜り込んだもんだが、背中合わせの布団ってのはどうにもスースーしていけない。
 布団を被っていても感じる肌寒さに思わず身を竦めていると、屋根をぽつぽつと叩く音が聞こえてきた。
 と、ぽつぽつとした音が途端に、ざぁっという大きな音に変わる。どうやら外は大雨になっちまったようだ。道理で冷えるわけだな。
「……ねぇキョン……起きてる……?」
 背中越しに声をかけられたが、とりあえず寝たふりをして誤魔化してみる。しばらく無言の間があったのだが、今度はなにやら背中側でもぞもぞと動く気配だ。何をしてるんだかね。
「ねぇ……ねぇったら」
 つんつんと背中を指でつつかれる。
 おいおい、こっちに寝返ってんじゃないよ。話が違うじゃないか。
「やぁっぱり狸寝入り」
 くすくすとさも可笑しそうに笑う気配を背中に感じながら、俺はどういうわけだか顔が熱くなって仕方なかった。
「雨……すごいわね。冷えてきたみたいだし……ね、このままでもいいでしょ……?」
 下で寝ている小父さん達を慮っての事かもしれないが、えらく儚げなか細い声で言うお春。なんだってんだ、顔が熱くて仕方ない。
「生憎と夜目は利かない上に、背中に目もついていないんでね。このままってのが、どのままなのかは知らないが、好きにしたらいいや」
 そんな風に言い捨てたが、声が上擦っちまった。
「うん……ありがと……」
 驚いたねどうも。こいつが素直に礼を言うなんて雨でも降るんじゃないだろうか。あ、外は大雨か。
「ふふっ……やっぱり、こっちのが温かいわ。あんたも寒けりゃこっちを向いたらいいのに」
 とっ、とんでもないことを言うもんじゃないよ。
 俺は半ばうつ伏せになるように身を固めて背を向け直す。全くお気楽なこと言ってんじゃないってんだ。
 お前はどうだかしらねえが、こっちは若い女と一つ布団に寝るなんざ初めてのことなんだ。俺だって男なんだし、何かあってからじゃ遅いんだっての。
 口の中でそんなことをブツクサ言いながら屋根を打つ雨音に耳を任せていると、背中に感じていた温もりが少しばかり強まった。
 着物越しに身体が触れているのがわかる。お春のやつ、背中合わせどころか布団の半分を越えないという取り決めまで破りやがったな。
「おいおい、なんだってこっちに来るんだよ。取り決めをほいほい違えるんじゃないよ」
 俺はさっきっから高鳴りっぱなしの胸の音をお春に気取られないよう、身を背けながらお春に苦情を申し立てた。
「……だって、雨音がさっきから凄くって……心細いんだもん」
 知らねえよ。俺が降らせてるわけじゃないんだから、俺にそんなこと言われたって困るっての。
――大体なんだってそんな甘えた声出すんだよ。耳まで熱くって仕方ないじゃないか。
 そう心の内でぼやいていると、半鐘を石畳に落としたような音に続いてゴロゴロという響きが聞こえた。どうやら本格的な嵐になってきたらしい。
「……きゃっ!」
 そう遠くないところに鳴り響いた雷鳴に、びくっと身体を震わせるお春。
 なんだい雷が怖いのか。ガキじゃあるまいに、そうそう落ちやしないから、臍でも抑えときなよ。
「ばっ……馬鹿言ってんじゃないわよ。なんであたしが雷様なんか怖がらなくっちゃいけないの? ちょいと大きな音だったもんだから吃驚しただけよ。あ、あんたこそ怖いんならこっち向いたらいいじゃない。そうなさいよ」
 平気な割には妙に言葉数が多い上に、言ってることも滅茶苦茶だ。
 大きな音ねえ。雨音に追いやられて随分遠くに感じたんだがなあ。それに生憎と雷なんか怖かないんでね。そんなもんでてめぇから言い出した約束を違えるもんかい。
――カカッ! ガラガラガラン!
 おおっ。今度は近いな……って、おいおい、なんだってお前は俺の着物を掴んでくしゃくしゃにしてるんだよ。雷なんか怖くないんじゃないのかい。
 俺は着物の背中やら袖やらを、ぎゅっと握りしめられて、内心大いに動揺しながら軽口を叩いた。
「こ、怖くなんかないけどっ……!」
 やれやれ、ガタガタ震えてそんなこと言ったって、人を説得できる道理があるわけもないだろうに。
 人の着物引っ掴んでないで、布団をしっかり被って寝ちまいな――そう言って、少しばかり身体を寝返らせ、すっかり崩れてしまった掛け布団を直してやろうとした瞬間。
 薄く開いた雨戸の隙間からさえ、焼き金を目の前に当てられたかのような真っ白な光が差し込み、続いて
――ビシャーッ! ドーン!!
 という轟音に続く地響き。どうやらそう遠くない場所に雷が落ちたらしいんだが、こっちはそれどころじゃない。
 光と同じか、音と同じだったか。お春が小さく悲鳴を上げたと思うと、俺の首っ玉にがっしりしがみついて全く離れやしない上に、身体を預けたまんま俺にのし掛かるようにしてきやがった。
 俺にむしゃぶりつくように抱きついてきて、懐の内で震えるお春。
 その濡れた前髪が頬にあたり、鬢づけ油と白粉の匂い、そしてお春自身の匂いが俺の鼻から胸の内を否応なく刺激する。
 胸の音も昂ぶりも、さっきからか身体に感じていた妙な熱も、こんなに引っ付かれちまったんじゃ隠しようもない。
 それよりもなによりも、俺の腕の中で半べそになりながら震えているお春がたまらなく愛おしくなって――。

 俺はお春の背に回した腕に、ぐっと力を込めてお春の身体を抱き寄せた。

 するとまた一つ稲光が部屋に差し込み――。

 俺の眼に飛び込んできたのは、すっかり乱れた着物の裾。

 その下から覗く真っ赤に燃え立つような緋縮緬の長襦袢が割れて、膝の上まで露わになったお春の足。

 その雪のように真っ白い肌が、俺の心を容赦なしに妖しく掻き乱す。

 俺は衝動に抗いようもなく、何かに操られるかのように、そこへと手を伸ばし――。
368名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 01:32:37 ID:6n0nm3+I
支援?
369名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 01:34:11 ID:tl1z2A0N
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 ◇ epilogue ◇

――ごくり。

 鶴屋さんを囲む全員が、一度に喉を鳴らした。
 顔に熱を感じながら見回してみれば、全員が全員顔を真っ赤にしながら目を見開いて、話の続きを待っている。いつもとあんまり表情が変わらないのは長門くらいのもんだ。

「……実はこの先は本が破けちゃって続きがわっかんないにょろ〜!」

――っぷはぁ〜……。

 今度は全員分の溜め息だ。
 すっかり恒例となった鶴屋さんによる落語披露。その三回目は古典落語を「あんまりアレンジしないで、なるべくそのまんまで演るにょろっ」という事だったんだが、まさかこんな寸止めなオチの噺を持ってくるとは……。
 全くもって鶴屋さんという人は油断のできない先輩である。いや、この場合は江戸時代から続く落語というジャンル自体が油断ならないというべきなんだろうかね。
「いやいや参りましたね……。こんな風に肩透かしを喰らうとは……ちなみにその下げは、原作通りなんですか?」
「そうにょろ〜。ホントは後編もあるらしいんだけっどもね! あんまり面白くもない噺だからさっ。大体の噺家さんは、ここでやめちゃうにょろ!」
「ふわぁ〜顔が熱いですぅ〜……ま、窓開けてきますねっ!」
 まだ顔を真っ赤に上気させた朝比奈さんが、ぱたぱたと窓際に向かう。自身が恥ずかしい目に遭わされたわけではなく、耳まで真っ赤になった朝比奈さんというのは、これまた趣がありますな。眼福眼福。
「……」
 ん? どうした長門。
 顔の熱を天井に逃がすように伸び上がっていた俺の裾をちょんちょんと摘んだ宇宙人謹製ヒューマノイドインターフェースに顔を向けて問いかける。
「……続きは」
 いやいや、今ので終わりなんだとさ。
「理解できない。彼女によって語られたストーリーは完結をしていない。中途半端」
 んー……だからな、そういう風に気を持たせておいて肩透かしするっていう話芸なんだとさ。続きはあるんだけど、そんなに面白くないってんじゃしょうがないだろ。
「……」
 おいおい、なんだってちょっとムッとした顔をしてるんだかねコイツは。まぁ宇宙人にはちょっと難しかったのかもしれないなぁ。
 そういえばコイツにはお笑いとかそういうものを理解する素養はあるんだろうか。情報としては知っていても、爆笑する長門なんて想像もできないよな――。
 そんな事を考えていると、朝比奈さんが開けて下さった窓から、涼しく穏やかな風が吹き込んできた。やれやれ、まだ顔は熱いが、あんな艶っぽい噺を聞かされたんじゃあねえ。
 と、今の今まで無言で固まっていた約一名の観客が、座っていた椅子から身を乗り出しすぎたところに風が吹いたからか、ぐらりと揺れると盛大に音を立てて椅子から転げ落ちた。言うまでもなく涼宮ハルヒ、その人だ。
 やれやれ、大丈夫か? と声をかけようとしたんだが、なにやら打ち所が悪かったのか、別の理由でか、身悶えながら地面をごろごろと転がっている。まぁ大丈夫そうだな。
 全員がきょとんとした目で、部室の床で身悶えるハルヒを見守っていたのだが、ハルヒはすっくと立ち上がると、掴みかからんばかりの勢いで……っていうか、実際掴みかかってるんがな。まぁ鶴屋さんに飛びかかった。
「つっ……! つつつつつつつつつっ!!」
「は、ハルにゃん落ち着くにょろ! まずは日本語を取り戻した方がいいっさ!」
 天下無敵のマイペース娘である鶴屋さんも、さすがに耳どころかうなじの下まで真っ赤になって赤鬼化しているハルヒに両肩をがっしり掴まれては、動揺を隠せないらしい。
「つっ……! つつつっ!! 鶴屋さぁんっ!!」
「は、はいにょろっ!」
 危うし鶴屋さん。絶体絶命の危機というヤツか。だが、誰も助けに入ろうとしないSOS団員である。古泉はいつものニヤケ面だが、若干顔を引きつらせておののいているし、既に涙目状態の朝比奈さんは最初から戦力外だ。
 唯一頼りになりそうな長門は、既に定位置に戻って本を……読んではいないが、無心に何かブツブツ呟きながら思索しているらしい。
 となると、やはり俺が矛先を引き受けて、この明るく優しく、何度言っても俺とハルヒの名前を落語に使って語る無茶な先輩を助けなきゃいけないってわけだな。はぁ……全くもってやれやれだ。
 おい、ハル――。
「うっさい! あんたは黙ってなさい! このバカ鈍ボケエロキョン!」
 名前さえも最後まで呼ばせてくれない剣幕である。それにしてもバカキョンまではいつもの事だが、その他後半三つについては今この場にあっては全く身に覚えがないんだがな。
「だから黙ってなさいっつってんでしょっ!」
 いかん。鶴屋さんすみません。あなたを助けることは出来ないようです。
 俺がサバンナを駆け巡り、槍一本で獅子をも倒す勇敢な狩人だったらいいんですが、残念ながら俺はそんなナイスハンターではないですし、場合によっては今のコイツは空腹状態の雌ライオンより強いので。
「さて……鶴屋さんっ!……っと! 今日は逃がさないわよっ!」
 俺に矛先が向いた隙をついて、こっそり逃げだそうとした鶴屋さんのカバンを、がっしりと掴むハルヒ。ああ、世の中に神……えーとハルヒ以外が存在するならば、哀れな先輩をお助けください。
「ちょっと、こっちに、来なさいっ!」
 そう言いながら、鶴屋さんの腕を抱きかかえるようにして、つかつかと部室を出て行くハルヒ。
「ああっ……! みくるぅ〜! 助けて……は無理だろうからぁ、あたしのカバン、あとで持ってきてにょろ〜……!」
 傍若無人極まりない人間台風に拉致られながらも、割と現実的な事を言いながらフェイドアウトしていく鶴屋さんの声。
 ああ、ドップラー現象ってこんなところでも体感できるんだな――。

「で? お前乱暴な事しなかったんだろうな?」
 落語が終わった後にしては珍しく、全員揃っての帰路の途上、俺はハルヒに最前からの懸案事項をぶつけてみた。
「ふんっ! そんなことするわけないじゃないっ! 仮にも鶴屋さんは我が団の名誉顧問なんだからね!」
 やれやれ。部室から鶴屋さんを強制連行していった後で一体なにがあったもんだか、再び部室へと戻ってきた二人は、一人は今まで以上に顔を真っ赤にして、一人はいつもの満面の笑みだった。ま、前者がハルヒで後者が鶴屋さんなんだけどな。
 そしてハルヒはっていうと、未だ耳まで顔を赤くしたままの仏頂面である。
 さて、何をどうしたら、あそこまで興奮したハルヒを諫められるんだか、後学の為に聞きたいところなんですが……。
「えっへっへ。それはね、キョンくんっ!」
 未だ顔を赤くしたまま、先頭をつったかと歩くハルヒから離れて訊ねた俺に、鶴屋さんは悪戯っぽく微笑むと、
「女の子同士の秘密っさっ!」
 と言って俺の背中をぽーんと叩いた。うーん、参考になりません。
「あっはっは! まぁその内キョンくんにもわっかる日が来るかもねっ!」
 いつのことになるんだか。
「あ、そうそうっ! それだけじゃキョンくんが可哀想だからさっ、お姉さんが、ちょびんっと面白いおまじないを教えてあげるにょろっ」
 そう言うと、鶴屋さんは「ちょいとお耳を拝借ぅ」なんて言いながら、俺の腕を引っ張って耳を近づけさせると、ぼそぼそと俺に耳打ちをする。
 頬に添えあてられた手の温かさと、鼓膜に伝わるひそひそ声に妙にどぎまぎしてしまったが、言われたことは全く意味不明のことだった。
 えーと、こんなんでハルヒの機嫌が直るんですか? そりゃ確かに苦手でもなんでもないですけども。
「くふふっ! いいからいいからっ! 二人っきりになったら早速試してみるにょろ! 賞味期限、早いからねっ。あ、そんじゃあたしっ達はこっちだからっ! ばいばいにょろ〜!」
 ふむ。なんだかよくわからんがありがとうございます……? と礼を言い終わる前に、鶴屋さんは朝比奈さんの腕を抱えて別れ道を去って行ってしまった。
「それじゃあ僕もこのあたりで」
「……また」
 と、古泉と長門も自分の家へと向かってしまう。この先しばらくは、ハルヒと俺の二人だけだ。しかし会話がどうにも続かない。
 不機嫌ってわけでもないんだろうが、相変わらず耳まで真っ赤な仏頂面のまんまだし、話題を振っても「うん」とか「そうね」とか単発の言葉しか返ってこない。
 女の子同士の秘密って言いますけどね、一体なにをしたんですか鶴屋さん。
 どうにも気まずい雰囲気のまま、とうとう俺とハルヒの別れ道まで来てしまった。
――やれやれ、意味のわからないまま言ったんじゃ本当にただの呪いじゃないか。
 そんなことを考えながら、俺は鶴屋さんに教わった『おまじない』をハルヒに試してみることにした。
「ハルヒ」
「なによ」

「俺、雷とか別に平気だからな」

――どうやら鶴屋さんの『おまじない』は効果覿面だったらしい。それまで仏頂面のアヒル口だったハルヒは、見る間にさらに顔を赤くして再び赤鬼化だ。
 だが、怒っているというわけではなく、信じられないものでも見たように、ただでさえ大きな目をさらに見開いて、口をぱくぱくとさせている。得意の金魚の真似なら、今日のは赤出目金だな。

「ばっ……!」
 ば?
「ばばっ……!」
 ばばっ?
「この、バカキョーーン!」
 うお危ねっ! お前な! 前にも言ったけど中身の詰まった通学バッグは鈍器なんだって! そんなもんで殴られたら事件だぞ事件!
「うっさい! バカ! アホンダラゲ! エロキョン!」
 だから、バカでアホなのはよくはないが、まだわかるとして、最後の一個がわかんないっつってんだろうが――。
 そんな俺の疑問と苦情は、既に相手が走り去った後のつむじ風に流された。
 やれやれ、一体なんなんだかね。噺のお春じゃないが、あいつも雷が怖いんだろうか。

 そんなことを考えた数時間後。『今すぐウチに来なさい!』というメールに呼び出された俺が、突然の雷雨の中を自転車で駆けつけたのも、そこで起こった……まぁ事件も、また別の話ってことだ。

――語りたいとも思わんし、多分一生、俺の胸の内にしまっておくがね。


<了>
----------
最後の最後でサルったんでルーター再起動してきたw
以上です。お目汚し失礼しました(土下座)。そして支援に感謝。
373名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 02:04:05 ID:tl1z2A0N
やばいな、これはニヤニヤがとまらんw
原作落語通りの流れなんだが
>>306と合わせてしまうぜw
雷怖がるハルにゃんたまらんwww
激しくGJ!
374名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 02:18:14 ID:jMXPS+LD
>>372
これはワッフルなジョブですね。やっぱり日本人は未来に生きてるんだなぁ…
375名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 02:33:37 ID:bnB4ovSh
うおおお、GJ…ッ! だぜ!
原作も読みたくなってくるな、ほんとw あんたの流れるようなというか、かもし出す雰囲気というか、見事なアレンジっぷりが最高だ。
また電波受信したらちょろっと投下してくりゃれ? 他所の場合でもリンクはってくれると嬉しいぜ。
376名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 02:57:44 ID:bnB4ovSh
おおっと、原作ってのは落語ネタの方な。ちょろっと調べてみようかしらん。
377名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 04:38:33 ID:Uzk8JRiz
>>372
それGJ。だって私は、本当にあなたに書いて欲しかったんだもの。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 06:40:37 ID:TucaDN07
>>372GJ!
新川さんにワロタw
シリーズを読み返しちまったぜ。本当に世界観に引き込まれる。
自分でハルキョン物と判断できるSSだったらまた投下して欲しいな。いや、して下さい。
379名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 08:12:28 ID:PsEbiObO
>>372
ぬおお!GJ!
やっぱうまいなぁ。
そしておまいさんのおかげで久々に寄席行きたくて仕方ないんだぜ
380SS 七夕の願い事:2008/07/06(日) 09:23:57 ID:ljsAnO3w
ああそうだ、今年も七夕がやってくるんだよな。

去年の七夕は大変な目にあったから、今年は平穏無事に終わってほしいもんだ。いや、楽しいことであればいいのかもしれないが
そうでないことが多いからな。窓際には笹が飾ってあって、それぞれ願い事を書いた笹飾りがある。ハルヒを始め、皆が書いた
願い事が飾ってある。ハルヒは例のごとく『世界があたしを中心に回るようにせよ』『地球の自転を逆回転にして欲しい』だとさ。
去年から進歩してないな、お前。あとのは面倒だから省略だ。いや、俺のを説明するのが恥ずかしい、とかじゃないぞ、決して。

団長席のハルヒは少しご機嫌斜めなのか、パソコンとにらめっこしてる。ふと何の気なしにそのハルヒのすぐ横のゴミ箱に目が行った。
ん、短冊がくしゃくしゃになって捨ててあるぞ。誰か書きかけ捨てたのか?と拾って思って広げてみた。

”キョンがずっとあたしを見てるように”

なんだこりゃ? ”あたし”という単語を使うのは朝比奈さんとハルヒだよな。でも朝比奈さんが俺を呼び捨てで書くはずがないから
これ書いたのはハルヒだろう。どういう意味だ、これ?

「ハルヒ、俺はお前の前の席だから、おまえだけ見てるわけにはいかないぞ」
「ん、何言ってるの、キョン?」
ハルヒのやつ、きょとんとしてやがる。何ってお前が書いたんだろうが、これ。
「お前のこと心配だから俺はこうやって部室もちゃんと来てるし、週末の探索も付き合ってるだろ」
「は?」
「それだけじゃない、俺は俺なりにお前のこと見てるつもりだぞ。それじゃダメなのか?」
「……???」

なんだなんだ?ハルヒのやつ、鳩が豆鉄砲食らったような顔してるが。
「キョ、キョン。あたしの事、心配してくれてるの?」
「ああ。”心配”って言い方が気に障ったのならすまん」
「あたしを見ててくれてるんだ」
「ま、まあな」
どうした?ハルヒのやつ、えらくしおらしい感じになってるな。そう思ってたらいきなり100Wの笑顔になりやがった。

「そうよ、キョン。あんたはヒラの団員なんだから、団長たるあたしを見てなきゃだめよね」
「あん?」
「なにぼやっとした顔してるの!今日は校内探索よ。七夕近いし、今度は北高で待ち構えてるかもしれないわ!」
今度って何だ?
「行くわよ、キョン!みんなあとよろしく!」
次の瞬間、ハルヒは俺のネクタイを引っ張ってドアに引きずっていった。
「わ!引っ張るな!」
しかし俺の抗議もむなしく、ハルヒの馬鹿力であっさり俺は廊下に引っ張り出された。おいハルヒ、どこに連れて行くんだ…


「申し訳ありません、ああいうものをなるべく部室内には放置しないで頂けますか?」
「そ、そうですよぉ。気持ちはものすごくわかりますけど、あれはまずいですぅぅ」
「うかつ」
381名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 09:37:23 ID:ljsAnO3w
そりゃそうと落語ネタってGJでおもしろいですな。
ああいう気がきいたのを書いてみたいな(´・ω・`)

#おいらのSSは25年前の七夕みたいにオリジナルストーリー物になっちゃうもんで
382名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 10:44:15 ID:VLODMfMu
イエモンの太陽が燃えているって曲久しぶりに聴いてたらアニメの最終話が頭に浮かんできた
383名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 10:49:41 ID:9Oji1D6K
トランペットを夕日に向かって吹くハルヒ
384名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 12:13:06 ID:B0nzRjyr
「泣いて馬超を斬る」と言ってしまい慌てて取り繕うハルヒ
385名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 12:23:55 ID:k4juFeVi
ライバルに
マフラーで先手を打たれ、
カーディガンで先を越され、
悔しいから職員室から傘を持ち出し、これで相合傘よと気合を溜める少女
386372:2008/07/06(日) 12:37:23 ID:JIJaMHm6
『涼宮戸川』を読んで下さった皆さんありがとうございました。
>>375 『宮戸川』もしくは『お花半七のなれそめ』とかでググると出てくるかと思います。
余談ですが前作今作と註を付け損ねたので、補足を。
前作は『お菊の皿』という噺。今作は『宮戸川』という噺の序段を素材にしています。
原作の古典落語に興味をもって下さったというレス、滅茶苦茶嬉しいです。
名作と呼ばれる古典ばかりですんで、アレンジを見比べられるとお恥ずかしい限りですがw
387名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 12:39:45 ID:jMXPS+LD
不思議探索中に見つけた豆腐屋で揚げたての油揚げをキョンに買ってもらうハルヒ
388名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 12:53:00 ID:xZCLNGzn
七夕特別企画SSをまとめWIKIに掲載しました。
現在シベリア永久追放のためパソコンが使えません。親切な人がいましたら
リンク貼って下さい。
389名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 13:22:03 ID:2aW49fyX
なんとなく八丈島に行きたくなったハルヒ
390名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 14:03:49 ID:bnB4ovSh
ほい
七夕特別企画SS
http://wikiwiki.jp/haruhi/?%BC%B7%CD%BC%C6%C3%CA%CC%B4%EB%B2%E8%A3%D3%A3%D3
まだ読んでないがこのタイトルはどうかと思うんだぜ?w

>>380
まさかの長門www
>>389
キョンを餌付けでもしてもしてニヤニヤするんですね、分かります
391名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 14:09:42 ID:9Oji1D6K
家が楽器屋だったハルヒ
キョンを誘ってマンツーマンでギターを教えてるところを
自分らも混ざりたいとウズウズしながら見ているご両親
392名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 14:49:22 ID:sGDy+E/+
>>380
最後の一言で吹いたwww
393名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 15:44:40 ID:lHxEk/p8
394名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 15:51:01 ID:46VWkhpA
今、雷がゴロゴロと鳴っているんだが明日はハレ晴レになってもらいたいな。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 16:12:45 ID:K9MAZb15
>>393
ハルにゃんかわいいよおおおおおおおおお
396名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 16:23:12 ID:Uzk8JRiz
>>393
kwsk
397名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 16:29:14 ID:JL9OwCfl
>>393
透けてるのが何とも…(ry
398名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 16:38:56 ID:racnqwbe
今月のザスニ?
ハルヒらしくていいナンバーだ
399名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 16:52:00 ID:46VWkhpA
PCの背景を七夕にしたいんだが何か良い画像ある?
400名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 17:14:16 ID:Q7ieQpY5
絶対可憐チルドレンを見る限り、平野綾はいまでもハルヒの声だせそうだな
401名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 17:28:28 ID:2aW49fyX
>388
GJ!
402名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 17:30:02 ID:46VWkhpA
>>401
お前、時間のところ見てみろ。2828になってるぞ。
403名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 17:31:40 ID:/B8gGzru
落語おもしれーw
七夕ネタはやっぱいいなw
作戦名が星の屑てw
あんたらgjだよ!

>>393
おぉぉぉっ!! なんだこの破壊力は……萌え殺すつもりだな(*´Д`)ハァハァ
404名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 17:49:18 ID:T+5AcTJX
何?また赤点取ったの!?ちょっと今日放課後残りなさい。徹底的に教えてあげるから!
405名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 18:14:55 ID:UaTbnpyz
>>393
もうちょっと容量下げた奴頼む
重すぎて見れない
406名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 18:25:02 ID:racnqwbe
七夕のめんごめんご遅れてごめんねハルヒと消失おがハルヒをはやく観たい
407名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 18:25:11 ID:TucaDN07
>>388
確かにタイトルは変えた方が良いかもw
だが面白かったぜGJ!

>>393
可愛いよハルにゃん。
妹ちゃんが居るって事はキョンも居るのか?もしかしてキョン視点か?w
408名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 18:31:00 ID:7R78IGd9
キョン「ったくハルヒの奴・・好き勝手に暴れまくってしょうがないな
    俺は静かな日常が欲しいのに・・・
    それより今日のバイトに新しい女の子が入るんだったな・・・可愛い子ならいいが・・・」
409名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 18:44:23 ID:VLODMfMu
「はじめまして、今日からこちらで働かせていたたぐ涼宮ハ……ルヒ……キョン!あんたこんなとこで何してるのよ!」

胸倉を掴んでしまいキョン共々初日でクビになるハルにゃん
410名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 19:38:34 ID:PQC5rAOh
バイト先がスイートほるすたいん(メイドガイ)だったハルにゃん
411名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:01:17 ID:PsEbiObO
ファミレスでバイトを始めるハルにゃん。
ハルヒのウェイトルス姿があまりにも可憐で美しいので、客のおっさんや禿店長にセクハラ的な目で見られてしまう。
その話をその店の常連客である国木田と谷口から聞いたキョンは、ハルヒを守ろうとバイトとして店に潜り込む。
しかし、ハルにゃんのウェイトルス姿に情熱を持て余してしまい、思わず休憩室でハルヒを押し倒しー……


というところまで電波を受信したのだが、その先どうやってもエロエロなので窓から投げた。
412名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:05:01 ID:ylDsmCVS
>>411
早くその電波を具現化してください!

ハルキョンマンガを投下する前にちょっちご相談
夫婦もので子供いるんですが、
もしかしたらハルキョン好きでも受け付けない人もいるかもなんで
(ギャグでバカぽっさ全開な感じなんですが)
一応、その点をご了承くだされば助かります><
413名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:09:43 ID:2otrK8I2
SSと違ってリンクで飛ぶわけだし断った上で貼るなら全然問題ないんじゃないかな。
414ハルキョン七夕マンガ:2008/07/06(日) 20:15:56 ID:ylDsmCVS
>>413
ありがとうです^^
補足しなきゃ、わからんマンガなのも悲しいんですが念のため。

・ハルヒとキョンが夫婦になってます。
・一応、七夕ネタです。

http://upload.jpn.ph/img/u21216.jpg
415名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:21:29 ID:KNty8Er2
>>414
マジで七夕に間に合わせるなんてあんた凄いよホントに
つうわけでGJ!!
ハルヒ可愛いよハルヒ
416名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:22:42 ID:Uzk8JRiz
>>388
BGMがいい味出してる。特にラストがwwGJ!
>>414
GGGJ!
417名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:23:55 ID:2otrK8I2
>>414
蝶サイコーじゃないですか。ハル娘(にゃん)かわええ。
サイトのはいてないマンガも楽しく読ませてもらってますよ。
418名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:28:42 ID:TqfI3vOS
何故俺は外出中なんだorz
早く帰って見てぇよ……
419名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:30:27 ID:9Oji1D6K
みくるの膝小僧で寝るハルキョン
420名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:45:37 ID:9ykery61
七夕に何かが起こる、これは規定事項
421名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:46:09 ID:FWc5szc0
そういえば、figmaキョンが7/12発売なんだ。知らんかった俺涙目www
また誰かがfigmaSSを書くのを期待してるぜ
422名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:47:57 ID:TucaDN07
>>414これまたGJせざるおえない。
ハルヒも娘も可愛らしいじゃないですか。GJGJGJ!
423名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 20:49:03 ID:xRcQ808u
>>414
サイトの方でも見させてもらってますがGJ!
貴方がハルキョン好きで本当に良かった。
424名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 21:01:20 ID:sIRyosrE
>414
GJ!!
滅茶苦茶可愛いです。
425名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 21:14:37 ID:bnB4ovSh
>>393
即、壁紙にした。
ついでにちっちゃくした。>>405
ttp://bull.s11.x-beat.com/src/bull129069.jpg

>>414
うわ〜あぁぁ(*´Д`) か、かわええ……
426名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 21:31:18 ID:FA7w/12g
成長してからハルヒにあまりいい顔しなくなった妹
427名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 22:08:18 ID:SeEOA5vy
胸の大きさがご不満なんですね、わかります
428名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 22:33:15 ID:6n0nm3+I
>>414
神じゃ!!神が降臨なされたぞ〜!!GJ!

すみません、例のところいつも拝見してます。
それにしても素晴らしい!
429名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 22:41:19 ID:ktWXOVgY
>>414
久しぶりにスレにきたらなんじゃこれーwww
面白い上にかわええ。なんてGJなんだ!
430405:2008/07/06(日) 22:42:05 ID:UaTbnpyz
>>425
トン。
ハルにゃん可愛すぎるよハルにゃん

>>414
このイラストぷよ的感じでいいなぁ
431名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 23:19:43 ID:xZCLNGzn
あっさり現役復帰してしまった「HARUHI!」と「涼宮ハルヒの七夕」の作者です。
リンクを貼って下さった方
GJとお褒めの言葉を下さった方
本当にありがとうございます。
最初は一部の書込みで私も含めたみんなのSSが糞やオナニーなどと言われて頭にきたので筆を取りました。
しかし書いている内に楽しくなってしまい最後はそんなこと忘れておりました。
今後もたまに投下させて頂きますので宜しくお願いします。

追伸、サブタイトルを「ジョンの残光」から「星に願いを」に変更しようか悩んでいますが、如何でしょう?
それでは二人の幸せを短冊に書きつつ失礼します。
皆さんも良い七夕を
432名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 23:36:53 ID:/B8gGzru
ちびっこくてもハルにゃんの魅力は変わらんでぇ
433名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 23:42:16 ID:KNty8Er2
ハルヒ可愛いよハルヒ
434名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 00:01:00 ID:k02Lb2/U
┌───────────────────────
┤          驚愕発売
└───────────────────────
435名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 00:02:20 ID:Kzz5dgDK
┌───────────────────────
┤          ハルにゃんに幸あれ
└───────────────────────
436名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 00:31:08 ID:B1sH8PJe
┌───────────────────────
┤          2期は2クール放送
└───────────────────────

オフィシャルサイトに変化ねぇorz
437名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 00:36:43 ID:I6uhRq7U
キョンに何かあるとビルの屋上でトランペットを吹きながら参上するハルヒ
438名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 00:55:46 ID:K+dHeeFX
今日は七夕だ!ハルヒに会いに行ってきます!

>>414
子供かわいすぎw
439名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 01:08:56 ID:p8t2QIpC
>>414
まじGJ!あなたのマンガ大好きです!
サイトやってるならなんか検索のヒントください
440名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 01:10:49 ID:Kzz5dgDK
雑用中心 でググレ
441名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 01:14:10 ID:apVvLnW8
┌───────────────────────
┤    3期はぜひ「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」 で
└───────────────────────
442名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 01:19:47 ID:p8t2QIpC
>>440
ありがとう!
443名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 01:39:59 ID:uhUZyyO7
ハルにゃんと遊びたい
444名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 01:49:01 ID:msbp7t2a
ハルヒちゃんもアニメ化すべき
京アニじゃなくていいから
445名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:11:42 ID:Kzz5dgDK
┌───────────────────────
┤    おハルにゃん
└───────────────────────
446名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:13:36 ID:iTsDcuui
┌───────────────────────
┤   むしろ二期のおまけにハルヒちゃんを
└───────────────────────
447名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:50:10 ID:Kzz5dgDK
DVDの特典映像とかでやりそうだよなw
448名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:50:52 ID:P+vTyWvt
>>431
七夕特別企画SS→涼宮ハルヒの七夕
に変えた方が良いと思うぞ。

関東は天気悪いよハルにゃん。
449名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:34:07 ID:RdTFwX+Y
今日は七夕だけど公式サイトとかで何か動きはあるのかな?
450名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:36:47 ID:7npMUDdg
>>414
おい、俺のニヤケ顔が止まらなくなったwwwどうしてくれるwww

今日は七夕か。ジョンに会えるといいな。
451名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:45:57 ID:cUjbs+Ke
公式で動きがあるのは夕方以降じゃないかな
452名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 13:37:39 ID:RTHNcO5n
>>451
うん、9時頃
総合スレで確認しとこう
453名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 14:08:00 ID:+/N5xrka
>>414
GJ!!何気にハルにゃんポニテなんだな。
454名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 15:28:00 ID:b5BByaSL
>>393
妹!妹のスク水うぅぅああぁぁぁんハァハァハァハァ!!
455名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 15:59:47 ID:LnME0P/y
>>454
そっちかよwww
456名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 16:50:06 ID:KRnt1+aH
そういや今日は七夕でポニテの日なんだよな…wktk
457名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 16:55:51 ID:I6uhRq7U
部室に来たキョンから女物の香水の匂いをかぎ取ったハルヒ
実はクラスの女子の香水が移っただけだが
458名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 16:59:12 ID:+/N5xrka
まさに今日はハルにゃんの日!!二期情報とか驚愕は何時発売するかな?
そういや今年は新聞に何か掲載されてた?家、朝日とって無いから分からないんだけどさ。
459名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:08:19 ID:D+fOOP2h
>>457
その日は必要以上にキョンに引っ付いて自分の匂いをつけるんですね
460名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:11:18 ID:sm9wafox
今のうちにSS投下しておきます。
全部で4レス。出来が微妙なのであまり期待しないでください。
461SS:0707×4=? 1/4:2008/07/07(月) 17:11:53 ID:sm9wafox
 今年もまたこの日が来てしまった。

 そう、本日は七月七日だ。いつの間にか恋の日だとかいうことになっていたりしたが、そういうのは正直どうでもいい。まあ、ポニーテールの日ってのは重要かも知れんが、しばらくは考えないでおくことにする。
 要するに七夕であり、俺がハルヒに関わることになっちまった因縁の日でもある。
 困ったことにこの日になるとハルヒは例の一件が思い出されるのか憂鬱そうに空を見上げては溜息なんぞを吐いてやがるのだ。
 何も知らない人が傍から見ていれば、まるで何処ぞの深窓のお嬢様と言っても通用するであろう程の乙女らしさに満ち溢れているのである。
 普段の騒々しさからすればそのギャップには大いに調子を狂わされるってなことは以前も言及したと思うが、多分数日経てば元の核融合全開な笑みでもって退屈しのぎに突拍子もないことを始めるに相違ないことも以下同文である。
 そんなことより定期考査を控え、万年低空飛行の成績である俺にとっては当面は余計なことを背負い込みたくないと考えるのも罰当たりだなんて思われる方はいないだろう。
 だた、そうは問屋が卸さないというのが世の中というものなのだろうか。
 本日は七日であり、出席番号七番である俺が書く教科の先生連中から集中砲火を浴びることになるというのはまあ何処の学校でも見受けられる光景であるとは想像も付こうというものだ。
 ただ、男子の七番が俺なのはいいとして、問題は女子の七番――つまりハルヒなのだった。
 普段のこいつなら教師からの指名に対して完璧に回答するなんてのは当たり前、それどころか不備を指摘されて青くなりどっちが先生やら、といったことも稀ではない。
 だが、今日のハルヒは借りてきた猫状態でどこか上の空。いつも自信満々の態度もすっかり消失している。
 何を質問されても「わかりません」か「すみません、聞いていませんでした」を繰り返すハルヒに、いつもはやり込められてばかりの教師共はここぞとばかりささやかな復讐を遂げることとなった。
 だがな、谷口や国木田をはじめとするクラスの連中よ。何故その度に俺の方に一斉に視線を送って寄越さなければならんのだ? 怒られてるのはハルヒであって俺じゃないぞ。
 まあ、俺も全然気にならないかと言われれば、そういうわけでもないってのは一応認めるけどな。
 暴走超特急とエンストばかりで全然走り出さない自動車、移動手段としては前者の方がまだ目的に適うってもんだろ?

 そう言えば忘れていたが、偶然ってのはここまで徹底してくれるものなのだろうかね。
 今日の日直の当番は揃いも揃って俺とハルヒだったのだ。教室の黒板に列記された俺とハルヒの名前、って何故ここでも本名ではなく『キョン』などと書かれなければならんのか理解に苦しむ。
 しかもクラスの誰かの仕業か――おそらく谷口辺りの悪戯であろうことは間違いないのだが――二つの名前の間にはいわゆる相合傘が描かれており、ご丁寧に周囲にハートマークが散りばめられている。
 一々相手をするのも癪に障るのでそのまま放置してあるが、それにしてもクラスメイト共よ、お前たち俺とハルヒのことを何だと思ってやがる?

 で、ここまでくればもう笑うしかないのだが、音楽室の掃除当番までハルヒ&俺のコンビである。神様が実在するなら俺にも一言ぐらい文句を言わせてもらう権利は発生しているはずだぞ、全く。
 例によってずっと放心状態のハルヒが掃除の戦力として見込めるはずもない。
 ただ、仮にこいつが元気だったところで、面倒なことは全て俺に押し付けるであろうことも想像だに難くないので、粛々と一人でタスクをこなすしかないのはどちらにせよ既定事項らしい。
「おいハルヒ」
「――ひっ! んもう、キョン。一体何なの?」
 俺が一声掛けただけで動揺して声が裏返ってるじゃないか。ここまでくれば末期症状もいいところじゃないか。何の病気かまでは知らんが。
「いや、俺はゴミ捨ててくるから、お前先に部室に行っててもいいぞ」
「えっ? あ、うん。わかった」
 おいおい。本当に解ってるのか怪しいもんだな。

 わざわざ音楽室に戻らなくてもいいように、俺はゴミ箱の中のポリ袋を引っ張り出して新しいものをセットすると、自分の鞄とゴミ袋を下げてゴミ捨て場まで行き、その足で文芸部室兼SOS団のアジトに向かったのだが……。
462SS:0707×4=? 2/4:2008/07/07(月) 17:12:20 ID:sm9wafox
 果たして――室内には未来人宇宙人超能力者の三名の姿しか存在していなかった。
「ってアレ? なんだハルヒのヤツまだ来てなかったのか。てっきりもう着いているもんだと思ってたのに」
「あ、キョンくんいらっしゃい。ええ、涼宮さん、まだいらしてませんよ」
 天使の如き可憐さを秘めた夏仕様メイド服朝比奈さんがお茶の準備を止めてまで俺に答えてくれるなんて実に勿体無いことではないか。後で暑気払いの熱いお茶をゆっくり堪能させてもらうことにしよう。
「……」
 長門は俺の方を一瞥しただけで古ぼけた分厚い洋書に集中しているようだ。うん、特に俺に対して何かのメッセージを送ってきた様子は皆無だ。
 とはいえ後で妙な記号がビッチリ配置された栞を手渡してこないとも限らない。そうならないことを祈ることぐらいは許してくれよ、長門。
「おや、僕の記憶が確かなら、あなたと涼宮さんはご一緒に音楽室の掃除をされていたのではありませんか?」
 珍しくいつもの場所に座りながらもボードゲームではなく色とりどりの短冊を手にしている古泉。前にハルヒが持ってきたものよりは控えめであるものの青々とした笹の葉が立派な竹が一本、開けられた窓から外に突き出すように立てかけられていた。
 なるほど、今回はお前が予め七夕セットを準備してくれたってわけだ。
「まあ、そのようなところです。鬱蒼とした竹林に待ち受けているであろう多数の薮蚊に襲撃されるであろう危機に我らが団長の御身を晒すことなど無用ですからね」
 まあ、それには同意だな。ってことはその短冊とかも機関が全部手配したってことか。
「ええ、その通りです」
 やけに嬉しそうな笑顔を浮かべる古泉なのだった。まあ機関とやらがこんなどうでもいいことにまで精力を注いでいられるってのは、今現在は宇宙の危機やら何かの陰謀だとかを心配することもないであろう証明だろうしな。
 まあそんなことはどうでもいい。
「まさかハルヒ、まだ音楽室に居残ってるのか? すみません朝比奈さん。俺の分のお茶は後回しにしてください」
「はい、わかりました。……あの、キョンくん。涼宮さんのこと、お願いしますね」
 朝比奈さんのお願い事ならどんな男でも叶えて差し上げたいと思うことでしょうよ、ってな軽口をたたく間もなく、俺は文芸部室から音楽室へとUターンすることにしたのだった。

 音楽室に近づくにつれ、俺の耳にピアノの旋律が届いていた。
 もちろんそれは北高の七不思議だとかそういう類のものであるはずもなく、
「――――」
 俺の目に飛び込んできたのは、何か思いつめたような表情でピアノを奏でているハルヒの姿だったのだ。
 ハルヒのその妙な迫力に気圧されたというよりも、なんとなくそのどこか悲しげな曲に耳を奪われていたという方が正しいのだろうか。
 俺はハルヒに声を掛けることも音楽室に入ることもせずに、ひたすらその演奏が終了するのを黙って待つばかりだったのだ。

 ――♪

 演奏が終わってもハルヒはそのままの表情で俯いていたが、
「なにそんなとこに突っ立ってんのよ? どうかしたわけ?」
 俺の方をチラリとも見ずにハルヒは訊いてきた。まあ俺自身別に隠れたりしてたわけでもないし、ハルヒも俺がこうして様子を見に来ることは想定内だったに違いない。
「お前こそ先に部室に行っててもいい、って俺が言ったら『うん。わかった』って返事しただろ。俺が着いてもハルヒが来てないからビックリしたじゃないか」
 俺は敢えて反論の余地を残した状態でハルヒに問うた。
 『行っててもいい、ってことは行かなくてもいいってことでしょ』だとか、いつもの憤慨した場合になるアヒル口状態にさせてやれば、少なくとも今こいつが続行している沈んだ表情を止めることはできるってもんだ。
 だが、意外なことにハルヒは、
「ゴメンね、キョン。わざわざ無駄足させちゃったのかしら」
 と、あろうことか俺に対して謝罪の言葉を投げかけてきた。
 やれやれ、こいつはかなりの重症なんじゃないのか? とかおれが考えている間にハルヒはピアノを仕舞って鞄を肩に掛けると、
「ほら、なにしてんの? 早く行きましょう」
 のセリフとともに、さっさと歩いて音楽室から出て行ったのだ。
463SS:0707×4=? 3/4:2008/07/07(月) 17:12:46 ID:sm9wafox
 文芸部室のドアの前、ハルヒは一旦立ち止まってなにやら深呼吸でもしているのだろうか?
 黙って眺めている俺の前で、本日初めてハルヒのダウナーな表情が抜け、同時にその脚がドアを破壊しかねん勢いで蹴っ飛ばしやがった。

 どがん!

「みんなーゴメンゴメン! すっかり遅くなっちゃったわね。――ほらキョンもボーっとしてないでさっさと入りなさいよ」
 ハルヒに促されるままに俺も部室内に足を踏み入れる。
「ああ、古泉くん。もう準備は万端、ってところかしら? それとみくるちゃん、熱いお茶、大至急お願いね!」
「はいはい」
 朝比奈さんがバタバタとお茶の用意を進めている間、読書中の長門の後ろから首筋に腕を絡めてじゃれついているハルヒであった。
 まあ、さっきの様子を見ていれば、これは相当な無理をしていることは間違いない。
 俺は筆ペンを長机の上に並べ終えた古泉に囁き尋ねる。
「古泉、お前何か言いたいことがあるんじゃないのか?」
 ニヤケ男は少しだけ意外そうな顔を見せたものの、いつもの古泉スマイルで答える。
「僕の方からは今は特にありませんよ。むしろあなたの方こそ何もかもご存知の様子ですね。後ほどそれをお聞かせくださるだけでも十分ですよ――あくまでも差し支えない範囲だけで結構ですから」
 古泉の言葉で俺は確信した。今のハルヒのワザとらしい態度は俺以外の三人にもバレバレであろうってことをな。

 てなわけで、前年のリプレイよろしく今回も団長席に仁王立ちのハルヒの宣言によって俺たちはまたも短冊に二種類の時間差願い事を書かされることになった。
 その願い事の内容に関してはあまり詳しく語っても仕方がないだろう。
 まあ、朝比奈さんの分が微笑ましい願い事で、長門のは印刷みたいな明朝体フォントで二字熟語を二種類、古泉のは――お約束だがあまりにも字が汚くて読めなかった、ってのもみなさんの想像通りだろう。
「ちょっとキョン、この願い事って……」
 ハルヒは俺の短冊を手にどこか戸惑うような顔をしている。何かクレームでもあるんだろうか?
「べ、別にそういうわけじゃないけど、これじゃ、どっちもあたしの願い事と被……、ああん、もういいわ! 勝手にしなさいよ」
 セリフ面だけみれば怒っているようにも見える。
 だがハルヒの眉を見ればそうでないことは一目瞭然だった。
 角度が微妙に緩やかなのだ。
 まあ俺が気付いてるぐらいのことだから他の三名も解っていることだと思うし、それに対して取り立てて何も対策する様子は今のところ見せていない。
 でも、このまま放置という線はないだろう。ってことは……。
 やれやれ、また俺の役目ってことなのか?

 無事飾りつけも終了した時点で、以前と同じように即刻解散がハルヒによって宣言された。
 案の定さっさと一人で鞄を手に出て行ってしまったハルヒを、俺もすぐに追いかけることにした。
 幸いなことに朝比奈さんも長門も古泉も何も言わずに黙って見送ってくれたが、その視線が妙に暖かかったってのは考えないでおくことにする。
 大慌てで昇降口まで駆け足で来た俺だったが、想像以上にハルヒの歩みはスローだったみたいで、少々拍子抜けしてしまう。
「あれ、どしたのキョン? そんなに急いじゃって。他のみんなは?」
 どしたの? なんて言われてもな。
「さあな、何も訊かずに出てきちまったから俺には解らんぞ。それよりも――途中まで一緒に、いいか?」
「えっ? ……う、うん。あたしは別に構わないわよ」
 さっきの部室内での勢いは何処に隠しちまったのやら。これまた随分と大人しくなっちまったな、おい。
 てなわけで、校門を抜けて坂道を下る途中もずっと沈黙していた俺とハルヒなのだった。
 やはりな。いくらなんでもおかしいだろう。
 ああ、やっぱり俺の方から話を切り出さないことには埒が明かないんだろうな。
 でも、この様子では以前の七夕の思い出し鬱というのでもなさそうだ、という俺の推測は決して外れてはいないだろう。
 もしそうなら下手を打ってジョン・スミスの件を蒸し返す危険もないはずだ。
 俺は思い切ってハルヒに訊いてみたのだった。
「なあハルヒ。最近何か気になるようなことでもあったのか?」
 俺の一言にハルヒはまるでゼンマイの切れたカラクリ人形のように静止してしまった。
 うーむ、さすがにストレート過ぎたか?
 と、俺の心配は杞憂だったようで、ハルヒはいつかの踏切近くでの独白よろしく、ゆっくりと俺に語り始めたのだった。
464SS:0707×4=? 4/4:2008/07/07(月) 17:13:07 ID:sm9wafox
「実は昨日、うちのマ――母さんが親父相手に久々の大バトルを展開してたの。全く、いい歳してみっともないんだから」
 ああ、そりゃ災難だったな。
「でもあんな喧嘩はあたしが習ってたピアノをやめたとき以来かしらね。あの時はあたしも少し責任感じたけど、今回のは二人ともバカとしか言いようがないわ」
 ――そうか、掃除の後ハルヒがピアノの腕を披露してたのはそういう意味か、と一人納得する俺である。
「それで親御さんのことが嫌いにでもなっちまったのか?」
「ううん、そこまではね。でも、普段仲良くて傍で見てて恥ずかしいぐらい愛し合ってる二人でもあんな喧嘩しちゃうんだ、って」
 そういって短く嘆息したハルヒは、俺に向き直ると、
「ねえキョン。恋愛とか結婚だとか、あんたはどう思ってるの?」
 いきなり右ストレートが頬を直撃するようなことを言ってのける。
 まあ、少々元気なさそうな表情は別にして、こうズバっと物事の核心を突いてくるのはある意味ハルヒらしさ満点かもな。
 さて、どう答える?
 『恋愛感情なんて一時の気の迷い』などと茶化すのも違うような気がするし、それに結婚の方なんてそもそも答えようがない。
 だが、何故か俺は全く意識しないままにこんなことを口走っていたのだった。
「そういうのは俺にはよく解らんが、ハルヒ。お前自身はお袋さんや親父さんに愛されてるって実感はあるだろ?」
 目が点状態のハルヒ。余程俺のこの質問返しが意表を突いたのか?
「えっ? うん、まあ確かにね。ぶっちゃけうちは二人とも親バカ過ぎて呆れちゃうぐらいだし」
「それで――ハルヒは今までの人生で、つってもまだ高校生だけど、最高に楽しい、幸せだって思ってるように俺には見えるんだが――実際どうなんだ?」
「そっか。うん。あたしは今凄く充実してるわ。なんてったってSOS団があるんだもん!」
 今日初めて見るハルヒ本来の笑顔は当たり前のことだがとても眩しかった。
「有希やみくるちゃんや古泉くんみたいな素晴らしい仲間に恵まれてることもあるじゃない。……まあ、あんたもその中の一人に、混ぜてあげないこともないんだけど」
 何故か目を逸らし気味に捲くし立てるハルヒに、俺は続ける。
「それはハルヒの親御さんが、お前が生まれた年にアルタイルに向かって『娘が幸せになりますように』って願ってくれたからじゃないのか」
 ハルヒ理論でいけば、十六光年先のアルタイルがそのころの願い事を叶えてくれるはずだ。
「うーん、なるほどね。キョン、あんたにしては鋭い指摘じゃない。ちょっとだけ見直したわよ」
 へえ。身に余る光栄だね、そいつは。
「でも待って! 母さんがいつも『二十五ぐらいには幸せな結婚ができるといいわね』って言ってたのは、アレはひょっとして……」
 俺の顔を睨んだまま、ハルヒの顔面ははあっというまに真っ赤な茹で甲殻類状態に変貌を遂げたのだった。
「おいハルヒ? どうかしたのか?」
「うーうるさいバカキョン! あんたには全然関係ないんだからっ!」
 ハルヒはそう叫ぶとそのまま振り返りもせずに駆けて行ってしまったのだ。
 うーむ、わけが解らん。でもまあ、少なくとも元気にはなったみたいだし、とりあえずは安心しておこう。

 翌日、笹の葉を片付けているとき、俺はハルヒの願い事の短冊を見て仰天した。二つとも俺が書いたものと被るような内容だったからだ。
 しかもある意味全部同じ内容にも取れるんじゃないかと考えてしまい、俺は自分自身の頭を思い切り小突き回す羽目に陥ったのだ。
 でも、もしそうならこの願い事は通常の四倍は強力ってことになるんじゃないか? しかもあのハルヒの願い事でもある。
 俺はまだ明るい空に向かって、
「やれやれ」
 と呟くしかないのだった。
 ベガさんにアルタイルさん、しっかり頼んだぜ、本当に。


 ┌───────────────────────
 ┤  素敵な旦那様とずっと一緒にいられますように
 └───────────────────────

 ┌───────────────────────
 ┤  あたしの大切な人がずっと笑っていられますように
 └───────────────────────

 ┌───────────────────────
 ┤  素敵な嫁さんと幸せな家庭を築けますように
 └───────────────────────

 ┌───────────────────────
 ┤  嫁さんがずっと笑顔で過ごしてくれますように
 └───────────────────────
465名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:26:36 ID:nCbJ6Y+a
>>464
GOD JOB!

いいなぁ、こんな七夕。

俺なんて、一昨日チャリでこけて、救急車で運ばれて、今日は再診で病院行っただけOTL
466名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:38:16 ID:6kqVdm4F
>>464 GJ!

しかし、キョンは25歳まで待たせちゃいかんよな
467名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:04:49 ID:c1fTgqF7
そうきたか…GJ!
なんという以心伝心w
468名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:11:39 ID:LnME0P/y
>>464
GJ! このツーカーっぷりが溜まりませんw
現実にならないわけない願い事にニヤニヤ。
469名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:48:13 ID:xzVoF0uG
>>464
GJ!
二人とも考えることは一緒と

>>465
何やってんの!

お大事に…
470名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:49:07 ID:P+vTyWvt
>>464 GJ!
そういえば出席番号も同じ7番だったな。
471名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 19:45:37 ID:KwsHais0
>>464
GJ
さすがに夫婦喧嘩はハルヒも食わないか。
472ハルキョン七夕絵:2008/07/07(月) 19:56:32 ID:wONrzTxt
>>414ですが、コメ下さった方ありがとうでした(;w;)すごく嬉しかったです!
↓昨日のやつと一緒に投下する予定だったハル姫とキョン星絵です^^;バランス最悪で申し訳な・・・
http://upload.jpn.ph/img/u21289.jpg

>>464
いい夫婦になるよハルにゃんたちは!GJすぎます。
473名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 19:59:52 ID:/5ccPkaI
かわええええwww
474名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:06:01 ID:AfXfOTc9
>>472
参りましたっ!
475名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:16:56 ID:P+vTyWvt
>>472 GGGJ!
ハルヒかわいいよハルヒ。
キョンが見事に尻に敷かれてるなw
GJ過ぎるぞ!
476名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:24:45 ID:qjDtpz3l
>>472
すっけえかわいいじゃねぇか
あまりの可愛さに音速で保存した
マジでサンクスm(__)m

477名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:27:01 ID:YU+5IDEl
公式サイトに「七夕緊急ミーティング!」ってやつがあるんだが前からあったのか?
478名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:28:52 ID:c1fTgqF7
>>472
キョン星に乗ってるハル姫……可愛すぎだろこれはぁぁぁぁぁ!(*´Д`)
479名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:47:52 ID:B1sH8PJe
>>477
七夕緊急ミーティングktkr!!!!!
480名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:49:30 ID:B1sH8PJe
これは素直に自分の願いを書けばいいのか!?
それともハルヒの願いか?
481名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:51:40 ID:5mAF1cBV
今日初めて指が勝手に画像保存するという体験をしました
482名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:53:47 ID:KwsHais0
>>472
天の川なにするものぞというカップルですねw

いいかげんキョンがハルヒにデレますように(AD1983)
いいかげんハルヒがキョンにデレますように(AD1992)
483名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:04:57 ID:IehmQT3k
オフィシャルサイト重くて俺の古い粗大ゴミパソコンじゃ入れないんだぜwww……………orz
484名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:09:25 ID:c1fTgqF7
オフィシャル来たのか。
俺なんて携帯(以下ry
まぁ終了してからのんびり経緯でも調べるさー
485名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:24:10 ID:W2hdIjkb
オフィシャルで笹の葉ラプソディなるものやってるぞ
糞重いけどな
486名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:27:27 ID:KwsHais0
何とか見られたけどリロードすると止まりそうだからほってある。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:07:28 ID:KRnt1+aH
本スレから帰宅
結局重すぎて繋がらなかった…orz
488名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:09:19 ID:sm9wafox
>>461-464です。
みなさんこんなSSにまでGJありがとう。

>>472
カワユス!!!!!!!GJですぜ〜〜!!

今回は挿絵的ラクガキは無しです。
その代わりに元々考えていたけどあんまりなのでボツにした方の設定から
「一人の少女の願いが奇跡を呼び、この世界を……」
ttp://upload.jpn.ph/img/u21303.png

サーセンwwww
489名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:10:30 ID:p/a92ds2
公式重いな。
490名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:34:51 ID:+dQ8w7j2
セブンかよ。どんなネタにするつもりだったんだw
491名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:41:24 ID:p/a92ds2
>>472
見落としていたとは不覚!
激しくGJです!カワユス……

>>488
いったい何を書くつもりだったんだwww
それはそれで気になるwww
492名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:30:00 ID:3dggiIuh
オフィシャルサイト眺めてたら時間なくなってきたwww
久しぶりのSS投下よい?
2レス消費予定
493名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:31:09 ID:+dQ8w7j2
おkw
494ハルキョンSS ある七夕の夜のこと 1/2:2008/07/07(月) 23:32:03 ID:3dggiIuh
「へぇ…」
「どうだ?結構なもんじゃないか?」
「うん!」
そう答えるハルヒの笑顔は寝室の窓から見える町の様子より何倍も綺麗で美しく、きらきらと輝いていた―――

7月7日。
付き合い出してから7回目、結婚してから初めての七夕。
七夕がどういう日なのかは皆知ってると思うから説明は省くが、俺と妻(なんか自分で言っていて恥ずかしいな)にとっては誕生日くらいには匹敵すると勝手に思っている日である。
あいつは知らないはずだが、俺とあいつが出会った日、だから。
そして、その七夕について俺はここ一週間ほど悩み続けていた。
それは七夕に何をしてやろうか、と言うことである。特に何かをする必要も無いのかもしれないが、それでも何かしてやりたくなった。
流石に働くようになってまだ1年目であるからして仕事を休んで何かする訳にもいかない。
古泉にでも相談しようかと思ったが思い止めた。人の手を借りずに妻に何かしてやりたいと思ったからな。
昔は変に素直になれなかったが今は違う、自分より大切な、世界でたった一人しかいない心から愛する人。
今なら言える。堂々と。

「ハルヒは俺の嫁」

…ってな。
「…何にやついてるのよ」
ポニーテールでエプロン姿と言う最高の格好のハルヒが皿洗いの手を休めジト目で見ていた。
あまりにも考えに没頭するあまり変に顔に出たか。と言うより思考の方向が段々ズレていたしな。
「なんでもないさ。それよりハルヒ」
「なに?」
最終手段だ、直接聞いてみるか。
「何か欲しい物とかないか?」
「…急にどうしたのよ。何かやましい事でもしたの?」
なんでそうなる。
「お前には世話ばっかかけてるしな、何か恩返しでもと思っただけだ」
「ふ〜ん」
っておい、何で皿洗いに戻るんだよ。
「あたしは…」
「ん?」
「ずっとキョンと一緒にいられればいい」
こちらを振り向き、そう目を細めて微笑むハルヒは美しく、
「ハルヒ…」
一生愛して、守っていくと新たに強く思わせるほどだった。
この後ハルヒをいただきますしたのはまた別のお話。

「しかし困ったな」
場所と時間は移り、7月5日、会社の駐車場。
室内灯を付け運転席で考え込む。
何かしてやりたいが特に思いつかない。
「まぁ、まだ明日があるしな」
そう思い車を発進させ車道に出る。
「おっと、」
セカンドへとギアチェンジしながら気が付いた。見にくい。
「室内灯消さなきゃな」
495ハルキョンSS ある七夕の夜のこと 2/2:2008/07/07(月) 23:32:59 ID:3dggiIuh
消灯し、ライトをハイビームへ。視界が広がる。
「ん…?これ使えないか?」
車乗ってるやつなら分かると思うが、夜間走行中に室内灯を付けるとライトを付けているにも関わらず外が見にくくなるだろ?
で、消せば元の視界に戻る。
ソレからヒントを貰って次の日、つまりは七夕前日だが家で試してみると、何てこと無い我が街も結構綺麗に見えた。

「へぇ…気が付かなかったわ」
ここは一応マンションの高い階なので眺めはそれなりにいいはずだったが、寝るときはカーテンを閉めるようにしていたので気付かないのも無理は無い。
それにどうやらこの時間帯が一番綺麗に見えるようだしな。
「今日が何の日か知ってるか?」
「…七夕でしょ」
「75点」
「何よそれ。残り15点はどうしたのよ」
「さてな」
「む」
若干アヒル口になるハルヒ。
「ハルヒ」
「なに…ちょっと!」
「おい、暴れるなよ」
せっかく人がお姫様抱っこなるものをしてやってんだから大人しくしてなさい。
「…うん」
手を俺の首に回し頭をぴったりくっ付ける。
寝室から居間へ。そこでゆっくりとハルヒを降ろし、ガラッと窓を開けベランダへ誘う。
「どうだ?」
「これ…天の川?」
「そうだ」
今日は日が良かった。
天気は快晴、天空一杯に星がちりばめられていた。
天気の神様にお礼だな。
それからマンションも適切なところにあったと誉めてやりたい。
裏手は山が近くあまり家やマンションなどは無く、余計な光を遮ってくれている。
「…綺麗ね」
そうやってしばらく二人で星空を眺めているとハルヒがポツリと呟いた。
「…会えるわよねきっと」
「ん?」
「織姫と彦星」
「当たり前だろ」
ハルヒをぎゅっと抱きしめる。俺たちだって会えたんだ、きっと会えるさ。
「…そうよね」
「ああ」
「キョン…」
「今度は何だ?」
「今日は…ありがと」
俺の腕の中のポニーテールが涼しい夜風にそよぐ。
俺を見上げるハルヒの笑顔は夜空に爛々と輝く星々に負けない100Wだった。
「どういたしまして」
ベガとアルタイルの星が見守る夜空の下、まるで魅せられたかのように、俺たちは暖かい口付けを交わした。
きっと、織姫と彦星も天の川に架けられたカササギの橋の上で同じことをしてるに違いない。
隣で、ある一つの願いと二人の名前が書かれた短冊が夜風にさらさらと揺れていた。
『ずっと二人一緒にいられますように ハルヒ キョン』
―――そんなある七夕の夜のこと。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:35:53 ID:sm9wafox
>>495
GJ!なんというラブい夫婦wwww
ところで残りの10点が気になるのはオイラだけ?(75+15=?)
497名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:41:21 ID:3dggiIuh
>>494-495
以上です。
細かいことは気にしないでくださいw
七夕だから許してちょw(オイ)

>>496
キョンの台詞間違えですorz
ホントは85点です
498名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 01:04:05 ID:Dint2zix
何となくハルヒには蠍座のイメージがある
499名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 01:19:05 ID:l1dPeLz1
>>497
( ´∀`)σ)∇`*)

>>498
獅子座もありだな
500名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 01:19:16 ID:IQFek1C+
スカーレットニードル!!
501名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 01:40:14 ID:47P970La
セ月セ日はセタです。
というわけで涼宮ハルヒのSR麻雀発売。
502名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 02:34:40 ID:DhmjEK3N
テレビ東京で中の人出てるね
503名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 03:24:57 ID:4Xql3u6i
七夕だからという理由でポニテにするハルにゃんって電波が今ごろ飛んできたw
504名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 07:16:33 ID:zWl0TtM+
>>497
GJ!残り10点を脳内妄想して桃色空間を広げそうになったw

>>503
今からでも遅くはないぞ!

おハルにゃん。
今年中に驚愕発売を願ったけど、16年後なんだよな…
505名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 07:32:08 ID:s5vRwGsS
>>498のせいでやたらかわいい声でさそり座の女を歌うハルにゃんが頭に浮かんで離れない
506名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 10:50:47 ID:ELTXcUai
>>497
GJ!良い甘さ
507名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 11:31:30 ID:4Xql3u6i
なぜかハルにゃんがカラオケBOXで歌う姿ってのが想像できないんだよな。
なんでだろう?
508名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 11:57:42 ID:zWl0TtM+
キョンと阪中さんが加われば想像できる。キョンはハルヒの歌好きそうだし。

「涼宮さん歌わないの?」
「あたしは遠慮しとくわ」
「キョンくんも涼宮さんの歌聴きたいのね」
「ん? ああ、そうだな」
「……しょうがないわね」
509名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 11:59:46 ID:zWl0TtM+
ハルヒの歌ってなんだ…
ハルヒの歌声です。
510名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 12:04:15 ID:T+HvY0yT
初期の頃キョン組と阪中組とでカラオケに行くが
キョンはハルヒが気になって
今歌っている朝倉の声が耳に入らない電波を受信した
511名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 12:19:27 ID:pyz9avZa
ハルヒアニメ化おめでとう
512名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 13:51:25 ID:JE6vOWyd
「あ、お前もう3曲も勝手にセットしやがって、やれやれ、順番とか考えろよ」
「いいじゃないの、時間がもったいないでしょ?あたしが歌ってる間にあんたたちも曲をセットしときなさいよ」

 〜ちゃらんちゃらーん、ちゃん、ちゃらんちゃらーん、ちゃん〜

「あれ、涼宮さん何の曲をセットしたんですか?」
「宇宙鉄人キョーダイン」
「あれ、有希詳しいじゃない。やっぱ最初はこれよね〜。 だっだっだっだだせいのー」


 − − − − 


「ふう、やっと終わったか。ってあんなのがまだ2つも続くのかよ」
「よろしいんじゃないでしょうか。涼宮さんもあんなに喜んでいるようですし」
「聞かされるこっちの身にもなってみろ」

 〜ちゃらんちゃらーん、ちゃらんちゃらーん、ちゃちゃちゃちゃちゃ〜

「今度はなんだよ」
「あ、実際に使われた映像じゃない」
「へえ〜。この時代のTVではこういのが流行っているんですね」
「朝比奈さん、正確に言うと今の時代よりひと昔前です」

「あくまいざーあ、すりー」

「やれやれ、もう好きにしてくれ」


つづかない
513名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 15:01:36 ID:fYqywl5u
ハルヒ「ああーなんてことなのー間違ってデュエット曲を入れてしまったー(棒読みで)」
ハルヒ「登録しちゃったものはしようがないわね。キョン!仕方ないからあんたにも歌わせてあげるわ!」


ふたりでメルトを熱唱。
514名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 15:11:44 ID:s5vRwGsS
ハルヒ「キョン!ロックスターになるわよ!」
キョン「……ハァ?」

ハルヒ「だってロックスターになれば羽根が生えてきて、しかもたまに夜はスイートなのよ」

元ネタ知らん人には全くわからないし知っててもおもしろくないなコレ
515名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 15:23:33 ID:Dint2zix
ハルヒがポニーテールにしてきたら慌てて天気予報をチェックするキョン
516名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 15:27:49 ID:f4uRpj9z
キョンが対応を間違えない限り晴れるに決まってるのに
517名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 15:50:18 ID:J0h/ON1/
ロックスターになると羽が生えてきます
518名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 16:05:05 ID:T+HvY0yT
DMCに加入するハルキョン
519名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 16:40:38 ID:N4ZULHld
517のIDがジョンW
520名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 16:56:12 ID:4Xql3u6i
おまいらのおかげで熱唱してるハルにゃんの姿がアリアリと浮かんできたぜ…dくす。
歌ってるハルにゃんかわいいよハルにゃん
521名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 17:41:02 ID:T+HvY0yT
ハルヒとジャイアンとでデュエット組ませたい
522名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 17:47:16 ID:zWl0TtM+
キョンが歌ってる姿の方が想像しづらい。
ハルヒに言われたら歌うかな。
523名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 17:56:41 ID:s5vRwGsS
ハルにゃんにはぜひエアロのCryin'をキョンの前で目を見ながら歌ってほしい
できれば一番はハルにゃん、二番はキョンが歌えばなおよし
524名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:28:58 ID:VT3Vo0BF
>>521
プラスマイナスゼロで良い感じになるかもな。
525名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:41:53 ID:Ms3aBfSw
>>514
赤い夕日を浴びて黒い海を渡って自由な聖地へ行ったり
数え切れぬ夜を越えて僕らは強く美しくなったりするのですねわかります
526名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:49:29 ID:s5vRwGsS
電波受信……!バイト終わったらキャラスレ初投下挑戦してみます
527名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:53:28 ID:hbFHtE5P
デパートでハルにゃんに似合いそうな浴衣をみつけたよハルにゃん
528名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:07:02 ID:Dint2zix
デパートで女どもの買い物に付き合わされるキョン
529名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:22:03 ID:HmpXaEJo
>>526にwktkしながら浴衣ハルにゃんにニヤニヤするコトにしようw
530SS:Cryin':2008/07/08(火) 23:05:14 ID:s5vRwGsS
そろそろ夏も本格化してきたある日の事だ。俺達はまたもやハルヒの気まぐれによって狭苦しい密室に閉じ込められていた。
「次古泉くん!もう曲入れた?」
「はい、先程」
まぁカラオケボックスの一室なのだが。古泉がマイクを持ち、ベースの重低音が鳴り始める。なになに、サイキックNO.9?ジョークのつもりか。
「カモンロックンロール念じてGO!♪」
微笑を維持したままキャラに合わない曲調の歌をやたら上手に歌いこなす。なんかイラッとするな。ハルヒは朝比奈さんの手にタンバリンを持たせ彼女の体ごとゆさぶっている。
自分で振ればいいと思うんだが……。
ふと視線を巡らすと長門が歌本をハードカバーを読む姿勢そのままで読み耽っていた。
何はともあれ、久しぶりに歳相応の遊びらしきものをしているのではないだろうか。高校生にもなるとこういうインドアな娯楽がメインになるのが普通だろうし。
普通の遊びをしているハルヒを見ていると何となくだが安心する気持ちがないでもないな。

「我ら超能力集団だ♪」

むやみにノリノリな古泉が心配ではあるが。何なんだ、そんなに日頃ストレスが溜まっているのかコイツ……。

「我らはもう!我らはもう!不可能ノォーーッ!ギャース!」

やかましくシャウトした古泉がやりきった感じの笑顔で一礼し、ハルヒにマイクを渡す。

「次はあたしね。あ、キョンあんたもマイク持っといて。多分ワンコーラスで息上がっちゃうから」
視線を合わせずマイクを渡してくる。何だ?俺はハルヒが何を入れたかわからんし、わかったところでその曲を知ってるかどうかも……

♪〜……

問題はなかった。いつかハルヒが俺に押し付けてきたエアロスミスのアルバムに入っていた曲だ。

確か、Cryin'だったかな?

−−−−−−−−−−−−−−
531SS:Cryin':2008/07/08(火) 23:05:59 ID:s5vRwGsS
There was a time when I was so brokenhearted,
(傷付き沈み込んでいた時もあった)
Love wasn't much of a friend of mine
(愛というものにも親しめずに)
the tables have turned,yeah
(テーブルをひっくり返した事だってある)
Cause me and them ways have parted
(周り全てが気に入らなかった)
That kind of love was the killin' kind…
(でもあの愛し方は致命的)
…All I want is someone I can't resist
(あたしが欲しかったのは抵抗できない誰か)
I know all I need to know by the way that I got the kiss
(今は必要なものが何か全部わかってる、あのキスのおかげで)
I was cryin' when I met you, now I'm tryin' to forget you
(あなたに会った時あたしは泣いてた。今あなたを忘れようとしてる)
Love is the sweet misery
(愛は甘くて、悲しいから)
I was cryin' just to get you, now I'm dyin' cause I let you
(あなたが欲しくてあたしは泣いてた、そして今あたしは死にかけてる)
do what you do down on me…
(あなたのやりたいようにさせちゃったせいで)

−−−−−−−−−−−−−−
532SS:Cryin':2008/07/08(火) 23:07:22 ID:s5vRwGsS
ハルヒは俺を真っ赤な顔でにらみつけながら歌い切りマイクを突き付けてくる。古泉がやけにニヤついているのが気になるが、歌わないとダメな空気を感じマイクを受け取る。嫌いな曲じゃないしな……。

−−−−−−−−−−−−−−
It's down on me
Yeah I got to tell you one thing
(勇気がいるけど、言わなくちゃならない)
It's been on my mind, girl I gotta say
(ずっと考えていた事だ、聞いてくれ)
We're partners in crime,you got that certain something
(俺達は共犯者みたいなもんだ、お前は確かな『何か』を持っていて)
What you give to me takes my breath away
(それに触れるたび息が止まりそうになる)
Now the word out on the street, is the devil's in your kiss
(街じゅうの噂だぜ、お前のキスには悪魔が宿っているって)
If our love goes up in flames it's a fire I can't resist
(俺達の愛が燃え上がったとしても、俺はその炎を止めようとはしないだろうね)

−−−−−−−−−−−−−−

お返しとばかりにハルヒをロックオンしたまま歌ってやった。何だかよくわからんが針で突いたら破裂するんじゃないかってくらい紅潮したハルヒの顔を眺めていると、

「今涼宮さんの心は揺れています」
横から古泉が囁いてくる。揺れている?どういう事だ?
「こういう事」

呟くと長門がリモコンを操作して……朝比奈さんが置いたばかりのマイクを渡してきた。腑に落ちないがハルヒ以外の全員が期待の篭った目を向けて来ている。

もうヤケだ。何でもやってやる。

−−−−−−−−−−−−−−
533SS:Cryin':2008/07/08(火) 23:08:19 ID:s5vRwGsS
悲しみの雨がやみ 希望の空の下で
孤独の服で着飾った 君の手を強くつかんで
あざやかな恋をして ささやかな夢を見て
プレゼントのリボンのように
ときめく君と結ばれたい

胸の真ん中を刺激する 熱い想いに包まれて
くちづけすれば 暗い夜空に朝日がのぼるだろう Yeah

桜舞い散る春も ひまわり耐える夏も
コスモスが恋する秋も フリージアの眠る冬も
あぁ毎日君を感じている 真実の愛に飢えている
時間を見つめ叫んでいた 世界の果てに花束を

胸の真ん中を刺激する 甘い香りに包まれて
さあ踊るのさ キズも涙も今は捨ててしまおう

太陽が燃えている ギラギラと燃えている
二人が愛し合うために 他に何もいらないだろう
そのくちびる僕のために この愛を君のために
耳もとで囁くのさ
君のからだの中 太陽が燃えている

いくつもの涙をこらえながら いくつもの夜を越えて
生きていられるだけの 愛が必要だから

太陽が燃えている ギラギラと燃えている ギラギラと燃えている
二人が愛し合うために 他に何もいらないだろう
そのくちびる僕のために この愛を君のために
生まれ変わってもまた会おう 同じ場所でまた会おう
太陽が燃えている 太陽が燃えている
抱き合って囁くのさ
君のからだの中 僕のからだの中 太陽が燃えている
−−−−−−−−−−−−−−

歌っているうちにあの灰色空間のイメージが頭に浮かんできた。いまいましい、ハルヒの顔からなぜか目が離せない。

全員が息をのみ見守る中歌い終わると、長門が歌本を閉じ同時にフロントから電話がかかってきた。

−−−−−−−−−−−−−−
534SS:Cryin':2008/07/08(火) 23:11:00 ID:s5vRwGsS
「おそらく涼宮さんの迷いは解消されました」
「何の話だ?」
「すぐにわかりますよ、きっとこの後涼宮さんは……」

「今日は解散!あ、キョンは残りなさい」
何でだ。
「いいから言うこと聞きなさい」
「……聞きなさい」
「そのほうがよろしいかと」
「き、聞きなさい!……です」

唖然とする俺をよそに退散するトンデモ三人組。重みを感じて振り返るとハルヒが俺の袖を掴ん……いやつまんで、


「……話があるの」

と、らしくない声。何だろう、愛の告白だろうか。まさかな。そういうのは男の方からするもんだとハルヒは思っているはずだ。ちなみに俺も思っている。
女に告白させるのは、男として情けないぜ。ともあれ、今日のカラオケで俺がちょっとでも変な気を起こさなかったかというとしっかり起こしていた。
そろそろ頃合いかもしれないな、なぁハルヒ……

「キョンはあたしの事どう思う……?」

何だと……?マジでこういう流れなのか?待てハルヒ、俺に言わせろ。俺は情けないヤロウにはなりたくないんだ、つまりだな、

「あたしはキョンが好き」

あぅ……

−−−−−−−−−−−−−−

「お二人はうまくいっているでしょうか」
「……あれだけお膳立てをした。問題ないはず」
「キョンくん、なんて告白するんでしょうね?」
「案外気障なことを言うかもしれませんよ?」
「そうかもしれませんね、あぁロマンチックだなぁ……星もきれいだし、」
「それはないと思われる」
「それ、とは?」
「わたしの考えでは、十中八九涼宮ハルヒから意思表示がなされる」
「……」
「あ……」
「彼が自分から言えるような性格なら、今日までかからない。彼はへたれ。鈍感。でもきっと幸せになる」
「そ、そうですね(長門さんの目が光っているなぁアハハ……エフフ……)」
「あはは、きっと幸せになりますよぉ……(あれ?なんか長門さんの目がギラギラしてます……怪しげだなぁ……)」


おしまい
535名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:13:43 ID:s5vRwGsS
使った曲:Cryin'/Aerosmith
邦訳:俺(笑)

太陽が燃えている
サイキックNO.9
/The YELLOW MONKEY

完全なる自己満足駄文でごめんなさ〜いですぅ……
536名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:17:03 ID:Jb+MfBa/
あぅ……て、キョンのヘタレwww
Cryin'て聞いたことないんだけど、聞いてみたくなったぜ
見つめ合って歌うなんてそれなんてバカップルwGJ!
537名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:19:58 ID:s37LKklk
GJ
最後の「あぅ」はキョンに先を言われたハルヒの台詞に補正してやったというのに
やっぱりヘタレの方だったのだろうかw
538名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:37:55 ID:s5vRwGsS
>>536
>>537
アリガトゴザイマス!クラインはかなりいい曲ですよ。
何だか歌詞がハルキョンにリンクしてると勝手に解釈して書きました。
ちなみにあぅはへたれ鈍キョンのうめきですwww
539名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:41:55 ID:Dint2zix
物理的にキョンの足を引っ張るハルヒ
540名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:57:46 ID:j6TmoEN9
引っ張るのは袖かネクタイだと思うのだが、
足を引っ張って連れて行くというのはどういう状況だろう・・・
541名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:04:26 ID:9nXr6FF/
きっとハルヒちゃんのあれだろ
「代わりにキョンでも引っぱろうかー」
542名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:06:18 ID:toth7/96
Cryinいいなw

>>540
引っ張る=連れて行く、なのかw
俺は一緒にコタツに入ってて、キョンがコタツから出たときにハルにゃんが思わず足を掴んで引き止めるみたいなの想像しちまった。
季節感無視ですまんw
543名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:18:37 ID:rKeG8vuN
「花だ、花をくれ!とびきり綺麗な女の子に喜ばれそうな花が欲しいんだ!」
と花屋の店員に詰め寄るキョン
544名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:40:18 ID:LVBMznsx
>543
それだと年齢的にミヨキチが相手になっちゃうだろw

ハルヒは性格的にはビッテン略
545SS:天の川 1/2:2008/07/09(水) 00:43:53 ID:p+pADQUu
七夕に間に合わなかった挙句、
別に七夕じゃなくてもいいじゃないか的な駄文になってしまったorz

---------------
 7月6日午後23時30分。
 もうそろそろ寝ようかな、と思っていたところに机の上に置いてある携帯電話が存在をアピールするかのように音を鳴らした。
「こんな時間に誰だよ、一体」
 着信元を見ると「涼宮ハルヒ」
 これは嫌な予感。今からちょっと来なさい !とか言われるんじゃなかろうか、予感が現実にならないように祈りながら俺は通話ボタンを押した。


「遅い! 罰金!!」
 到着した途端、呼び出した張本人は俺に向かって人差し指を突きつけ目をキラキラさせながらそう言い放つ。

 待ち合わせ場所に指定されたところはいつもの駅前ではなく桜並木のある土手。
 見事に予感が現実になっちまったわけだ。

「あれ? 朝比奈さんたちはどうしたんだ?」
 確か電話口でハルヒは「SOS団臨時集会だからね! 今から5分で桜並木の土手まで来なさい。いいわね!」と言っていたはずだ。
「あんたに電話をかけた後にね、他のメンバーにも電話したらみんな出ないのよ」
 もう、明日の部活で団長からの連絡はぜーったいに見逃さない事ってみんなに周知徹底しないといけないわ。なんてブツブツと文句を言っているハルヒに俺はありきたりの質問を投げかけた。
「こんな夜中に何の用だ? しかも今何時だと思ってるんだよ」
 ってかおまえ、この時間にここまで一人で、しかも歩きで来たのかよ。
「そうよ」とあっさりと言ってくれる。
「おまえなあ、仮にも女だろ。危ないってうわっ!」
 説教モードにスイッチが入りそうになったとき、ガサガサという音と共に俺の視界が急に真っ暗になる。

「今日は何の日かしら?」
 ハルヒのセリフと共に急に目の前が開けて、表れたのは端正なハルヒの顔。
「おわっ!」近いって!
 俺が後ずさるよりハルヒの顔が離れる方が早く、そのハルヒは改めて左手に持っている何かを俺に突き出してきた。

「笹?」
「そうよ。笹よ」
 今日は何の日かしら? と今しがたのハルヒの問いかけが頭に蘇る。ああ、今日は
「七夕か」
 俺の回答に満足したのか、みるみるうちに瞳に天の川のような輝きが灯る。

「本当は今日の部活で短冊にお願い事を書こうと思ったんだけどね。今年は誰よりも早く七夕一番乗りがしたかったのよ」
 笹を片手に持ち、がさがさと揺らしながら不満そうに言うハルヒを眺めながら俺は、まったくもってハルヒらしい考えだと思う。
「でもあたしとあんたしか集まらなかったから他のみんなに抜け駆けして願い事を吊るすのはやめておくわ。こういうのはみんなでやるのが楽しいのよ」
「なんだよ、それじゃあ俺は来ただけ損じゃないか」
 ハルヒに呼び出されてからここに辿り着くまで20分はかかっているのだ、その間に中止と連絡をくれればよいものを。
「だめよ、それじゃあたし一人で帰らなきゃいけないじゃない」
 やれやれ、一人でここまで来たのはどこのどいつだよ。

「とにかく、夜も遅いから帰るぞ。送っていってやるから後ろに乗れ」
 そう言ってハルヒを自転車へ促そうとしたところ
 せっかく七夕になったばかりの夜に来たんだから織姫と彦星の、年に一度の逢瀬でも鑑賞しましょうよ。
 なんて言いながらさっさと自転車とは逆の方へ歩いていってしまった。
546SS:天の川 2/2:2008/07/09(水) 00:44:55 ID:p+pADQUu
「さすがにこんな街中じゃ天の川は見えないわね」
 俺が横に並ぶと同時にハルヒは空を見上げながらそう呟く。
「案外この付近も暗いけどな、山の上でも行かなきゃ天の川は見れないだろ」
「キョンは見たことある? 天の川」
 そう問いかけるハルヒに視線を向けると、その視線に気が付いたのかハルヒと目が合った。
「おまえはないのか?」
 問いかけに問いかけで応えるとハルヒは視線を空へと戻し
「残念ながらないのよ」と心底残念そうに言う。
「そうだな、綺麗だぞ。頭を上に向けたらそこには星がぎっしり詰まっていて見ていると空に吸い込まれちまう感覚だよ」
「そうね、町中の電気が一斉に消えでもしたら満天の星空と天の川が見えるのかしら」
 何気ないその一言を横にいるハルヒが発したとき、急に目の前が真っ暗になった。

「うわっ」
「きゃっ!」

 まさか。

 隣にいるハルヒへ視線を移すも急に真っ暗になったせいか目が慣れず気配しか感じられない。
「ハルヒ?」
 ハルヒの気配へ言葉をかけると返事の変わりに腕をつかまれた。
「ちょっと何なのかしら」
 めずらしく声に不安な色をのせて、まるで不安を人の体温で和らげるようにつかまれた腕に寄り添うようにハルヒの距離が近くなる。

「上」
「え?」
「空を見てみろよ」

 隣に寄り添うハルヒに俺は空を見上げるように促す。
 見上げた夜空には先ほどまではなかった星々が浮かび上がり、暗闇に目が慣れてくるとそこには淡い光が夜空を横切る姿がはっきりと浮かんでくる。

「やだ……、もしかして天の川?」
 もしかしなくてもそのようだ、まさかこんな街中で拝めるとは。
 こいつのトンでもパワーもたまには面白い方向へ働くものなんだな。

 急に現れた天上をかける星の洪水に、息を呑むハルヒの腕を掴む力が軽くなる。
 離れていく体温が惜しく思うのはなぜだろう。
 力が抜けた自分のより一回り小さいハルヒの手を思わず取ってしまったのに軽く驚きつつ、でもこの手を離したくない気持ちに口元に苦笑が浮かぶ。
 まったく、俺は一体何を考えているのかね。

 右手にハルヒの手の温もりを感じながら、お互い言葉もなく散らばる星の絨毯を見上げ続ける。沈黙を破ったのはハルヒであり
「なんだか知らないけどすごいもの見ちゃったわね!」
 と、その言葉とともに繋いだ手に力が入る。

 ハルヒは知らないだろうが、おまえといるとすごい体験ばっかり出来るんだ。
 だがな、俺や朝比奈さん、長門に古泉ばかりにこんな面白体験させないでたまには自分自身でも楽しんだほうがいいんだよ。
 そうすれば世界は安泰、古泉の寝不足も解消される。
 いいや、そんなこと本当はどうだっていいんだ、俺はおまえ抜きで楽しむのにもう飽き飽きしたんだ。

 俺は繋いだ手に軽く力を入れて歩き出す。
「今年の夏合宿は山だ。山。みんなで寝転がって飽きるまで見ようぜ、天の川」
 一歩後ろを歩くハルヒが微笑んだような気がして、その瞬間俺の手からハルヒの手が離れてかわりに腕に重さがかかる。
「たまにはキョンもいい事言うじゃない」
 視線を右に向けると今の空に負けないくらいの笑顔のハルヒがそこにいる。

「明日は学校だからな。そろそろ帰るぞ」
「うん」
 腕に回された手が俺の腰に回されるのをなんとなく嬉しく思う自分に心の中で苦笑いをしながら満天の星空の元を自転車で走り出す。
 たまには夜中に呼び出されるのも悪くはない。

 そんな七夕の夜。
547名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:12:58 ID:q9fKlY2t
>>546
いいよいいよ!寝る前に読めて良かった
548名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:47:08 ID:LVBMznsx
>546
見事!淡くて爽やか、そんなんが好きだ!
549名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 02:56:49 ID:toth7/96
GJ!いいねいいねw
きれいだぜ!
550名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 04:01:59 ID:xa271upi
おやすみはるにゃん
551名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 07:18:44 ID:pFMB2ElF
たまには妹を遊園地にでも連れて行ってやることにしたキョン
みよきちも一緒に来るらしい

キョン「まぁ保護者同伴ってところだな、やれやれ」
552名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 07:39:34 ID:WtULT9WA
おハルにゃん。

>>546GJ!
キョンとハルヒの、なんて言うんだ?距離感?凄く良いね。
朝から良いもの読ませてもらった。
553名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 07:46:15 ID:4o2yhC+B
>>551
あんた1人には任せられないわ!と言ってついて来るハルにゃん

目的はミヨキチの監視
554名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 07:52:29 ID:hHnGXzrc
>>546
いい話だった。
不思議すぎない不思議なんていくらでもあるってね。

>>551
ハルヒ>キョンの保護者
キョン>ミヨキチの保護者
ミヨキチ>妹ちゃんの保護者
555名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 07:57:04 ID:4o2yhC+B
>>554
妹ちゃん>ハルにゃんの保護者
556名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 08:30:41 ID:LVBMznsx
>551
夏だと言うのに、サングラスにマスクとロングコートで変装して尾行するハルにゃん
557名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 08:36:11 ID:hHnGXzrc
>>555
その発想はなかった。

>>556
何その熱射病で倒れてキョンに抱っこ&介抱されるフラグw
558名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 08:55:38 ID:X+Ym9QIi
しかも気絶している間にキョンから口移しで水分を補給してもらうんですねw
559名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 09:01:14 ID:pFMB2ElF
>>556
キョン「おいハルヒ、お前こんな所でくそ暑い中ロングコート着てなにやってんだ?」
ハルヒ「えうっ!・・・・不思議調査よ!SOS団の業務じゃない!」
キョン「ああ、そう。お前も好きだなぁ・・・まぁ頑張れ、それとロングコートは脱いでおけ
     逆に怪しいし、さらに暑いだろ・・(見てるこっちも暑苦しい)」
ミヨキチ「・・あの・・・あれに乗りたいです・・(観覧車を指差す)」
ハルヒ「・・ムッ!」
キョン「ああ、よし乗るか」
ハルヒ「ムムッ!」
キョン「じゃな、ハルヒ。くれぐれも倒れるなよ〜」



古泉「・・・神人が三匹も・・・・これは過剰労働ですね・・・」


560名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 09:08:39 ID:DE0h2uMd
続き期待わっふる
561名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 10:50:21 ID:nezuA9Xp
亀レスだけど>>323にワロタw
キスは否定するのに子持ちってw
考えてなかったなハルハルw
562名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 11:51:38 ID:toth7/96
>>555
>>557-558になったハルにゃんを見守ってるんですね。
妹ちゃん「キョンくん、ハルにゃんがたいへんだよ!(まったくハルにゃんたらあたしがお膳立てしないとだめなんだから)」
563名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:01:30 ID:WtULT9WA
>>559
ハルヒは突然言い出した。
「あたしがミヨキチちゃんと乗るわよ!」
「え、お姉さんと?」驚くミヨキチ。そりゃそうだ。
「あ! ハルにゃんミヨキチと仲良くなりたいんでしょ?」
「そ、そうなのよ」
なる程、そうだったのか。だから今日はついて来たんだな。
「わたしはお兄さ──」
「ブッブー! ダメだよハルにゃん、ずるーい。あたしもミヨキチと乗りたいもん」
相変わらず空気が読めてない我が妹。KYだ、KY。
「え? 妹ちゃんも?」
「だからハルにゃんはキョンくんと乗ってね」
564名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:36:46 ID:EoS4RjFb
フリーフォールに乗るハルキョン
565名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:59:19 ID:/9BLrFW5
≫564
一緒に乗りたいと言い出すミヨキチ
ハルにゃんをたきつける妹ちゃん
566名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:59:56 ID:/9BLrFW5
≫564
一緒に乗りたいと言い出すミヨキチ
ハルにゃんをたきつける妹ちゃん
567名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:02:19 ID:/9BLrFW5
すまんダブった
568名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 15:52:22 ID:TLbjUzK3
絶叫系は苦手じゃないのに、コーヒーカップは苦手なハルにゃん
569名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:29:03 ID:toth7/96
>>568
正面のキョンと見つめあうのが恥ずかしくてつい回しすぎちゃうんですね、わかります。
570名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:45:10 ID:dR4fHakS
ハルヒの作ったまずいラーメンが食いたい
571名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:00:52 ID:6Pj97dKi
>>570
どうやったら不味いラーメンが出来るんだ?
ハルにゃんが作ればどんな不味い材料でも美味しく食べれるぞ。
キョンが作ったなら分かるけど。
572名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:05:21 ID:NZj1O6aq
実験作に走ればいかなハルにゃんといえども…
分裂の団茶にたいするキョン達との評価の差にその片鱗が見受けられます
573名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:29:10 ID:WtULT9WA
原作でハルヒが作った料理は鍋とホットサンドか。他にも何か作ってそうだけど…
所でキョンはハルヒに料理が美味しいと言ってあげてんのかな?
キョンの事だから言って無さそうだw
574名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:43:56 ID:Sdyo1S4s
しかし黙って食べていながらも、おかわりするキョン
それを見て満足げなハルヒ
575名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:27:29 ID:xJiejmQQ
そして食べ物がなくなったらハルにゃんをいただきますってするわけですね。わかります。
576名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:29:29 ID:rKeG8vuN
キョンに化粧するハルヒ
577名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:08:40 ID:brXozyUc
>>576
ネタで化粧させる的にはキョン
本気で化粧させるなら古泉ってところか

いかん、脳内でヒラヒラの服着たキョンと古泉が踊り始めた助けて
578名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:18:10 ID:MsNB+caz
>>577
大丈夫だ。
俺もそうだからw
579名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:34:27 ID:iJmc6uUR
キョンの髪をむりむりツインテールにして大爆笑のハルヒ
580名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:38:06 ID:WtULT9WA
仕返しという名目でハルヒをポニーテールにするんですね。わかります。
581名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:03:20 ID:Sdyo1S4s
SSを書きたいのだが、七夕以降は全く電波が受信出来ない…
誰かアイディアを提供してくれ!
582名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:07:43 ID:KQzIj33f
>>581
すまんが>>574あたりを掘り下げてみては如何?
つーかオイラはみてみたいww
583名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:26:32 ID:rKeG8vuN
>>581
・キョンと高速をドライブ中に車のサンルーフ開けて星を眺めるハルヒ
・教室でキョンにできちゃったと言うハルヒ、その会話を聞いたクラスメイトが勘違いするが実際はSOS団新映画のアイデアだった
・笑い男と名乗ってSOS団公式サイトを荒らすコンピ研部長
・スランプに陥ったハルヒを元気付けるためあの手この手で気晴らしさせる4人
・阪神が負けた日は機嫌が一際悪くなるハルヒ
一方巨人が勝って嬉しいキョンの一言で世界滅亡の危機?

こんな所かな?一つでも使ってくれたら幸いだ
584名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:27:53 ID:Sdyo1S4s
構想はできたから書き始めるけど、キョンがかなり無愛想な男で
ハルヒは真面目で優しい女性になっちゃうけど
良いかな?
585名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:35:37 ID:KQzIj33f
>>584
wktkして待ってるノシ
586名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:07:23 ID:E2jGccTb
受験失敗して来年春まで自重する予定だったけど
はるにゃんが愛おしくなってきてしまった・・・
587名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:49:51 ID:fR2jI1PM
このスレ見て、癒されてまた勉強がんばって!
588SS「キョン、おいしい?」:2008/07/09(水) 23:56:46 ID:Sdyo1S4s
早速完成したのでまとめに掲載します。
現在シベリア永久追放のため、リンク貼って下さい
589名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:00:24 ID:/9BLrFW5
>>584
皆が不快にならない内容なら良いと思うよ
590名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:15:26 ID:Aoc8Rz0a
>>588
みてきたよ

いろいろ思ったけど一言
美味しんぼ乙!
591名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:27:03 ID:7TnFAOWq
>>588
見てきた。乙。
孤島でのすごく恥ずかしい事ってのをkwsk知りたいww
592名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:29:07 ID:Vyx1vyB6
キョンと一緒に大学の合格発表にいくハルヒ
593名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:34:30 ID:Vz7EE1az
夜景がよく見えるビルの屋上にキョンを誘うハルヒ
594名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:03:57 ID:FEkZr0tM
美味しんぼいいなwwwww
ああアイデア沸いてくるね。栗田ハルヒもいいが、山岡ハルヒもハルヒ原雄山でも行けるな。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:06:41 ID:5NKkhDPm
>>588
乙! ハルにゃんも素直になんなきゃ駄目だよなw

>>593
イカン。ロマンチックな発想よりも「ここからスカイダイビングするわよ!」な姿が浮かんでしまったw
596名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:10:12 ID:j/Ge4Cu2
ハルヒのアドレス帳に一件も登録が無くて、キョンが最初の一件目になる
感じの物と、お昼に校内探検に出かけるハルヒに、最近ナンパ?が多いからと
キョンも一緒に行くという感じのSSが有ったと思うんですけど、題名を忘れてしまいました。
どなたか教えてくれませんか?
597名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:23:24 ID:Vz7EE1az
おむすびを地面の穴に落としたハルヒ
598SS 誰も待ち望んでないあのシリーズ:2008/07/10(木) 01:37:50 ID:rdeKOb85
「そういえば、前にポッキーゲームはチョコのほうと持ち手のほうがあるから不公平だって言ってたよな」
「うん?」
「思ったんだが、トッポ使えば解決なんじゃないか?」
「それなんだけど、あたしまた新しいゲーム考えたのよ」
「今度は何だ?」
「コレよ」
「……フエラムネ?」
「これを二人で咥えて互いに吹くと、音はどうなるか……ん、ほいふあへえ、ほあひょん、やんあはい(というわけで、ほらキョン、やんなさい)」
「はむ」
「ん……ふぅ……」
 …プスッ……スー……ピヒョォ〜

「うがあぁぁああぁぁぁ! 止めんな! 離せ古泉ィィー!」
「だめです! 堪えて下さい朝比奈さん!」
「…………エラーの著しい増大を確認。異常動作の危険を認識。無視する」
599名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:41:04 ID:P+XIfode
>>598
みくるwwwwwwwwwww
600名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:42:35 ID:yoRjJs8Q
>598
このシリーズ大好きwwwww
601名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:49:04 ID:FEkZr0tM
あ、俺も探してるSSが……中学時代と同じくラブレター貰ったり告白されたりしてるが断り続けるハルヒに
なぜ昔のように安請け合いで付き合わないのか聞くSOS団面々。
ハルヒぽそりと「付き合う理由がない。今はキョンがいるから」と言ってしまって……
というショート。このスレの小ネタだったかエロパロの埋めネタだったか、誰か知りませんか?
602名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:58:50 ID:Z27jCC/d
七夕ネタに出遅れたので、時事ネタ行かせてもらいます。
603SS ハルキョン 「iPhone」:2008/07/10(木) 02:04:12 ID:Z27jCC/d
さてさて、大分長いこと使用していた俺の携帯電話もそろそろバッテリーが寿命らしく、
満足に充電が出来なくなってきていた。
そんな折り、何やら話題の最新携帯電話があるらしく、ちょいとネットを覗いてみるのだが、
なるほど、確かに格好良く機能も未来的で素晴らしいのはよく分かるが、
今期の試験結果の芳しくない俺が親にねだってみたところで、いやはやどうにもならんな。

「キョン、いつまであたしのパソコン使ってんのよ」
「なんだ、もう掃除当番は終わりなのか?」
「いったい何見てんの?ふぅ〜ん、それ欲しいわけ?」
悪いかよ、俺だって欲しい物の一つや二つぐらいある。
「全く、流行物に弱いわね。人と同じ物を求めるなんて、SOS団として嘆かわしいわ」
苦虫を噛み潰したようなハルヒの表情に何となくムッときた。
お前には是非にでも人と同じ物を求めて欲しいんだがね。
「だいたいあんた、今の携帯だって満足に使えているわけ?」
「通話は出来るんだから機能に不自由は無いぞ」
「だったらなおさら、そんな高機能な携帯要らないじゃない」
ハルヒに図星を付かれると何故かもの凄く悔しい。
「メール一つ満足に送れないようじゃねぇ、宝の持ち腐れだわ」
いつになく嫌みったらしいのは何かあるのか?
「メールってお前のアドレスを知らないんだからしょうがないだろ」
「当たり前じゃない、教えてないもの」
やれやれ、もう何も言う気が起きない。
「とにかく、メールぐらい出来るようにならないと好きな子が出来たとき苦労するわよ」
目の前でこんなに苦労させられたらメールなんて何の解決にもならない、保証する。
「…いいわ、メールの練習よちょっと携帯貸しなさい」
俺は愛用の携帯電話をハルヒに手渡した。
「汚い携帯ね、しかも年中マナーモードでしょ」
「俺はマナーがを心がけるのがモットーだからな」
「よく言うわ」
ハルヒは使い慣れたような手つきでメニュー操作すると、メールの打ち込み画面に切り替えた。
「ハイ、返すわ。さて、それじゃぁ例文を打ってみてね」
子供じゃあるまいし、メールぐらい打てるぞ。
「今日はいい天気ですね」
き…ょ…う、変換、わ、違うな。
「呆れるわね、それだけでどんだけ掛かっているの?」
「うるさい、気が散る」
い…い…て、たちつて、と?あっ「て」が通り過ぎた。
「んもう!イライラするわ、ちょっと貸しなさい」
ハルヒにまたしても携帯をふんだくられた。
何やらもの凄い勢いでボタンを連打している。
変な話しだがこうやって携帯を弄っているハルヒを見ていると女子高生らしいと感じるんだから、
安心するというか変な光景というか、妙な気分な事は間違いない。
604SS ハルキョン 「iPhone」2:2008/07/10(木) 02:06:01 ID:Z27jCC/d
「さ、出来たわ」
ハルヒから携帯が再び返ってきたが、何々?

『今日はいい天気ですね、しかし貴方の笑顔ほど晴れやかのもはありません。
 僕はあなたを見つめるだけで、どんな悪天で荒んだ日であっても心は快晴に導かれます。
 早く貴方に会いたくてメールしました』

なんだこりゃ?古泉が出会い系にでもはまった文章か?
「練習よ、練習。さっ、このアドレスに送ってみて」
送ってみてってもうアドレスが打ち込まれているのだが…。
「イイから早く」
大丈夫か?トンだ迷惑メールだぞ、いいや、とりあえず送信ボタンを押した。
「おっ、来た来た!」
ハルヒの携帯に着信音が鳴ったってお前のアドレスかよ!
同時にハルヒは返事を一瞬で打ち込み、俺宛に返信した。

『私も貴方に早くお会いしたいです、楽しいお話が出来ると想います。
 PS.アイス奢れ』

最後の追伸が本音だろ。
「うるさいわね、さぁ早く返事を返すのよ、恋は待ってくれないものなのよ」
練習とはいえ、こんなトンチキなメール返したくないな。

『そうですね、今度の日曜日は駅で待ち合わせしましょう。予定は大丈夫ですか?
 PS.アイスぐらい自分で買え』

返信と…。
メールが返ってきた。

『予定は大丈夫ですよ。楽しい日曜日になるとイイですね。
 PS.キョンのケチ!』

くそっハルヒめ。

『映画なんかどうですか?その後は食事でもどうです?
 PS.もちろん割り勘に決まっているだろ』

返信も束の間、速攻で返事が返ってきた。

『嬉しいです、とても楽しみにしています。約束ですよ、破ったら罰金です。
 PS.デートで奢りにしないって何考えてんの?』


「あの〜あのお二人、あんなに近くで携帯弄って何してるんですかぁ?」
「…携帯端末で日曜の予定を立てている模様」
「なるほど、愛Phoneですね」
605名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 02:18:30 ID:FEkZr0tM
>604
最後の一行にまんまとヤラれてしまったなんてことないんだからね!

……あかんオチが読めなかったw
今夜は小品な良作が多いなw七夕終わりで肩の力の抜けたあたりが案外豊作パターンなんだろうか。
606名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 03:12:12 ID:5NKkhDPm
GJ!
いつの間にかデートの約束にwww
607名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 03:23:21 ID:m2Ec4IgI
ハルにゃんが可愛いすぎて泣きたい
608名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 03:26:18 ID:AUXNgmbi
空に蒼い流星が流れるのを見たハルヒ
609名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 03:29:29 ID:NcqN4Fir
ハルヒのエロ可愛さは異常。
これほど可愛さとエロさを兼ね備えたキャラがいるだろうか。
610名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 05:50:49 ID:7TnFAOWq
>>604
GGGJ!
微笑ましい感じがたまらん
611名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 06:26:42 ID:eSNTmjWP
>>604
GJ
メールフィルターOFFのついでに
キョンフィルターとハルフィルターまでOFFしかかっているね
612名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 07:56:38 ID:0cE+U9CC
>>596
前者はVIPの「ハルヒ、初めての番号交換」だと思う。後者と>>601は読んだ記憶はあるけど思いだせない。
誰か教えて。自分も読みたいw

>>604GJ!
妹ちゃんの発言に空気読めてないと思ってたし、キョンフィルターはこれ位で…
いや、もう付き合ってんだろw
613名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 08:05:30 ID:5tuRbbhq
>>601
http://wikiwiki.jp/haruhi/?%C4%B9%CC%E7%CD%AD%B4%F5%A4%CE%BC%BB%C5%CA%A1%A1%A1%CA91-65%A1%CB
これじゃね? 違ったらごめん。

>>604
なんてGJ!
どれが本音なんだかwww
614名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 08:07:18 ID:FfTVTs3N
おハルキョン

>>604
こういうネタ好き。GJ
615名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 08:44:15 ID:0cE+U9CC
>>613
おー!dクス、多分これだ。
616601:2008/07/10(木) 08:50:04 ID:FEkZr0tM
>>613
ありがとう!91スレか意外と近かった
617名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 08:50:54 ID:s/pHDn2B
>>596の後者は多分25-815無題(誰かに取られないうちに)かと
618名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 08:57:52 ID:2Xp/NHSz
おハルキョン

ってもう9時過ぎてんジャン!!!

>>604
やべ!まだみてねぇ
619名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 09:29:43 ID:FEkZr0tM
>617
読んでみた。「どうしてもだ」ストレートだw

この25スレはすげえな。
無題 (他人じゃないもん)
涼宮ハルヒのリラックス
無題 (呼んでみただけ)
〜あたり破壊力抜群だ。ちょっとは自重しろwwwwwやっぱりもっとやれwwwww的な。

620名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 11:46:30 ID:5NKkhDPm
メールにはまって授業中でもついやってしまうハルにゃん
621名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:06:22 ID:Uk9a65mg
>>620
それでも成績は良いはるはるぅ
622名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:44:01 ID:pS6b1IH9
俺の妄想フローチャート

ハルにゃんがメールか…なんか似合わなくね?

やっぱハルにゃんは電話だろ

授業中にキョンに電話するハルにゃん

何でわざわざ前の席の奴に電話するんだとつっこむキョン

うるさいわね、いいから電話出なさいよ
623名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:54:24 ID:Aoc8Rz0a
電話なら素直なハルにゃん
624名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:19:40 ID:FEkZr0tM
行数制限って60行でしたっけ?
625名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:30:11 ID:Vz7EE1az
世紀末救世主になったハルにゃん
626名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:57:22 ID:KqJUwlEZ
>>624
今SETTING.TXT見たけど
BBS_LINE_NUMBER=30
ってなってて、これはindexから見たときの省略されました云々にならない行数で
1レスの最大行数はこの倍の60行ってことらしいよ。

日本語でおkな文章で申し訳ない orz
627名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:52:21 ID:JaLQZagI
>626
ありがとうございます。投下させてもらいます。

100万人乙女に贈る純度100%の健全純愛ラブストーリーを書きました。
628SS涼宮ハルヒの3つの爆弾:2008/07/10(木) 15:54:53 ID:JaLQZagI
長い間素直になれずにいたあたしに、キョンのほうから好きだと言ってくれた。本当にどうしようもなく素直じゃないあたしは、そこからまた二転三転大騒ぎを起こす羽目になったのだけど……
最後にはキョンがあたしのガチガチな頑なさをすべて解きほぐしてくれた。
あれからのあたしたちは、恥ずかしいくらいに恋人同士だろ思う。キョンはこれまでのとおり馬鹿キョンで、朴念仁で、あたしに楯突いてばかりで、みくるちゃんと有希に優しくしてばっかりいるけどね。
それでも二人でいる時間が増えたし、いつでもどこでも、知らず知らずのうちに、見つめあい手をつなぎ、そして――二人きりのとき以外はキスは控えよう、と早々に約束事を決める羽目にもなっていた。
3ヶ月前に手を繋いで、2ヶ月前に初めてのキスをした。(あたしからするとこれは2回目だったのだが)2回目も3回目も、もっともっと沢山した。キョンに触れるのが、触れてもらえるのがうれしい。
そんな気持ちであればこそ、疑問に思う。

なぜ、キョンはあたしを求めないんだろうか?
ありていに言おう。キョンはあたしを抱きたいと思わないんだろうか? あたしたちは、なんというか、まだえっちをしていない。
あたしに原因があるかもしれないけど、キョンにも理由があるかもしれない。それはあたしとキョンで解決できることであってほしいけど。
だけど本人に「なぜ貴方は私に性欲を抱かないんですか?」なんて聞けたものじゃない。もしもキョンが同じ質問をあたしにしてきたら、多分キョンの正気を疑うことになるだろう(その前にハルヒパンチを繰り出しているだろう)
答えをもらったとしても、愛情が足りないからとか性欲を感じないからとか言われたら、あたしは傷心の余りそのまま出家して尼さんにでもなるしかなくなる。
例えば、キョンが貧乳趣味ではないのか(有希に他意はない)
キョンが実は男性を愛する性癖ではないのか(古泉君に略)
キョンが大きなおっぱい以外愛せないのではないか(みくるちゃんに他意はないと言いたいが、世の多くの男性がそういう性癖を持つとサングラスのおじさんが昼の番組で言ってた)
一人で考えているとキリがない。恥ずかしいけど、あたしの信頼する人たちに相談してみようか。あの3人なら真剣に考えてくれると思う。
629SS涼宮ハルヒの3つの爆弾:2008/07/10(木) 15:55:32 ID:JaLQZagI
――――――――――――
こんにちわ、みくるです。部室にいるのはあたしと長門さんと古泉くんだけ。今日は暑いので、冷茶を淹れましょうか。
「あれから3ヶ月ですねえ……」
正規の大告白からもう3ヶ月が過ぎました。大騒ぎでしたねえ。学校全生徒、TFEIに機関の皆さん、佐々木さんたち、そしてあたしたちを巻き込んで、その全員の眼前でキョン君から涼宮さんへ愛の告白をする羽目になったのでした。
これについてはまた語る機会があるでしょう。誰が見てもやきもきしていた二人の顛末として、あれくらいてんやわやの大騒ぎになるのがキョン君と涼宮さんらしいなあ、とあたしは思います。
実のところ、ほんのちょっとほろ苦い思いもあったけど、素直に祝福したい気持ちのほうが大きいのは本当です。
「あたしはあのとき、長門さんが切なそうにしているのを初めて見ました」
「……してない」
「あ、す、すみません長門さん。少し残念そうに見入っちゃっただけですよね」
「……」
うわー長門さんはいつも怖いなぁ……

「【もう】3ヶ月が過ぎたわけですが」
これは古泉くんだ。もう?
「――しかし、なぜ彼は、事に及ばないんでしょうね?」
本当に不思議そうに言います。事に及ぶってなんですか?
「性行為の穏便な表現。この場合、彼のほうから涼宮ハルヒに性行為を行わないのか。またその意思を伝えないのかということ」
ええええええっちなことですか。三ヶ月が早いか遅いかなんて、あたしには経験がないから分からないんですが・・・・・・本当ですよ? プラトニックな恋愛というのもロマンチックだなあって思うんですけど。
「お二人の仲のこと、軽々しくは言えませんが……男性ががっついているようなら問題でしょうが、片方が片方を求める意思があるなら、それを伝えて話し合うくらいの必要があると思いますね」
たしかに最近の涼宮さんは、えさを欲しがる犬コロのような目でキョン君を見つめていますねえ……あれは「えっちしてくださいオーラ」なんでしょうか?
「……あなたはまともで穏便な文語表現を学ぶ必要がある」
心当たりがありませんよ?
「……あなたの言う、現在涼宮ハルヒが発してる、好意を持つ男性に向ける雰囲気を秋波という」
事に及ぶに秋波ですかぁ勉強になりますね。
涼宮さんに積極的な意思があるとして、キョン君の方に気後れしてしまう理由があるんじゃないでしょうか? いざというとき男性のほうから踏み込めないというのは不思議ではないんじゃないでしょうか。
「同感です」
「彼は基本的にヘタレ。彼に原因がある可能性は大」
「……」「……」
「情報の伝達に齟齬が発生した。訂正する。『彼は基本的にアレだから』」
―――――――――――――
「では、彼に原因があるとして、それはどのようなものでしょうか?」
3人ともちょっと考えて、長門さんが口火を切った。
「彼の身体的特徴。【欠損】というか正確には皮膚の余剰とでも呼ぶべきもの。通常成長とともに正常になるが個人差が大きく、人種間や生活習慣の差も大きい。
重度の場合は手術を要する。しばしば男性の自意識を損ない性行為を求める意思を阻害する可能性がある(私個人としては余り気味の方がかわいいと思うが・・・・・・エラー)」
「なるほど。ぼくは、彼の能力的な原因だと思いますね。持久力というか耐久力というか、極めて速度的な、ハイスピードすぎるのがときに悪くもありという現象。
彼女より先にどうにかしてしまうという失敗への畏れではないかと(個人的には早いほうが可愛いと思うんですがね)」
ふむふむ。あたしもキョン君の身体的特徴だと思うんです・・・・・・そのおボリュームというかサイズというか、
大きくあってほしい箇所が小さいために劣等感を生じることがあると思うんです(あたしは小さいほうが可愛いと思うなあ・・・・・・)
「それは誰と何を比較しているの?」
長門さんは無表情に絶対零度の凍気を迸らせながら首をかしげた。
「ちちち違います。すすすみましぇん長門さん、男性一般の話であって・・・・・」
「・・・・・・」
なんの悪気もないんですよお。小さくても気にしないでください。
630SS涼宮ハルヒの3つの爆弾:2008/07/10(木) 15:57:44 ID:JaLQZagI
―――――――――――――
団室のドアを思いっきり開けた!・・・・・・といいたいけどいつもよりは馬力がないと思う。テンション低いのが自分でも分かる。
「キョンは掃除当番で遅くなるけど、みんな揃ってる〜?」
なんとか笑顔を向けるが今日の笑顔は20ワットくらいしかないようだ。早速みくるちゃんが心配そうな表情を向けてくれる。
「涼宮さん、お元気ないですね?悩み事でもあるんじゃないですか?」
冷たいお茶だを渡してくれた。暑い日に本当に気の効く子ね。でも今日のあたしはそれを一息に飲み干す元気もない。
古泉くんもいつもの微笑みを消して、真剣な表情で言ってくれた。
「お二人の関係を詮索するつもりはありません。しかしお二人とも大事な友人で、同じSOS団です」
「相談事があったら言ってほしい。私個人もそれを望んでいる」
有希もいつもの無表情な瞳の中に真剣な色があるのが分かる。
本当にありがとう。あたしは涙が出そうだった。
勇気を出して話してみることにした。恥ずかしい話なんだけど・・・・・・顔が赤くなるのが分かる。
「実は―――」

「――なるほど、心当たりがあります」
「ときに男性の側にも事情があり、恐れがある」
「でも、それは涼宮さんの励ましで何とかなあると思いましゅ」
「それは――」
―――――――――――――
「ありがとうみんな」
恥ずかしかったけどみんなに相談してよかった・・・・・・そっか男の子が悩んでいるなら励まして、受け止めてあげるのも恋人の役目よね。キョンがどんな「カラダ」をしていてもあたしはきっと好きだから、そんな水臭い悩みはぶっ飛ばしてあげるんだから!
ちょっとだけ、キョンが単純に、自分の好きな女を押し倒すのが怖いようなヘタレなんじゃないかと危惧していたから、原因が分かって本当に良かった。
あとはあたしの心の広さと愛を思い知らせてあげるだけ!まかせておきなさい!
―――――――――――――
俺はヘタレじゃない。俺はヘタレじゃない。俺はヘタレじゃない。
心で3回繰り返して、落ち着いてきた、勇気が湧いたきた気がする。よーし俺はヘタレじゃないぞー。
ハルヒと付き合いはじめて、ふたりで部屋で過ごすのはもう5回目になる。家に誰もいないケースは3回目だ。
・・・・・ここまで何もしていないんだよ。俺がもう一人いてこの有様を傍目に見ていたら「やれやれ」って言うだろうね。我ながらやれやれだ。
むろんハルヒにあれやこれやしたい意思は、源泉掛け流しの温泉のように無制限に溢れかえっている。健康的な高校生男子としては、まあ当然じゃないか?
繋いだ手の小ささや、抱きしめたときの柔らかさ、唇の甘さを知って、健康的な劣情の強さは増すばかりだったが、同時に恐怖も大きかった。
いつだってハルヒに触れるとき、あまりに小さくて柔らかくて、壊れてしまうんじゃないかという畏れを感じている。ありていに言おう。「好きすぎて触れられない!かわいすぎるハルヒが悪い!」
しかし、ハルヒの側から伝わるものがある。分かってるさ。男としてヘタレではない俺は応えなくてはならん。今日こそは――という思いがあるわけだ。
631SS涼宮ハルヒの3つの爆弾:2008/07/10(木) 15:59:41 ID:JaLQZagI
よし再度チェックだ。
可愛いハルヒが隣にいるぜ。
雰囲気のいい音楽OK。
部屋も掃除してあるぞ。
両親の帰宅まで5時間はある。
はさみは妹の部屋に置いてきたから乱入もないぞ。
自動販売機で樹脂製の製品も買ってきた。つける練習もしてみた。けっこう難しいなコレ。
そして軽く省略する。緊張ガチガチで、自然に自然に(多分客観的には相当不自然にな・・・・・・)甘い雰囲気に持ち込む過程なんて、書いてられないさ。後で読み返して死にたくなったらどうするね。
ともかくいい具合にちゅーまで持ち込んだのさ。
心の中で三唱となえるのは忘れない。
「俺はがっついてるわけじゃない。俺はがっついてるわけじゃない。俺はがっつているわけじゃない」
OKOK。キョン君よ。冷静に、細心に、大胆に、ごくごく自然に、自然にだなあ、こう自然に胸元に手を伸ばしたりだなあ、よーし後20cm、10cm、5cm……
「聞いて。キョン」
綺麗な瞳が星の光を湛えたように強さを増して、俺を見ていた。手が止まる。
「あたしはアンタが好き。他の誰よりも好き。なにかあってもきっと好き」
俺だけを、照らし貫いて包んでくれる瞳の光だ。俺だけを見つめてくれる目だ。
ああこいつは俺の欲望も、畏れも察している。男として情けないかもしれないが、こんな佳い女に好いてもらってるんだぞ。だったら、俺は、みっともなくてもかっこわるくても俺の思うところを伝えなくてはいけない。
「……ハルヒ……おまえが欲しい」
「キョン……!」
どちらともなく俺たちは抱き合った。ふたりともに同じ気持ちがあるから、俺たちはこうするんだ。ジョンもエネルギー充填120%に達している。もう何も俺とジョンを止められんぞ!
強く抱きしめ、ふたたび唇を近づけた―――
「待って」
しかしハルヒがそれを静止する。どうしたんだ?
「どんなことがあってもあたしはキョンを好きだから、キョンが気に病むことは何もないって先に言っておきたいの」
真剣な、潤んだ目だ。ハルヒは言葉を続ける。¨やさしくして¨とかそんなんかなあと俺は脳内で再生していた。

「あたしはキョンが●●でも嫌いにならないから!」
ほ…う……け・・・・・・(ry
なぜか長門が導火線に火をつけるビジョンが見えた。爆発。俺の心の中の柔らかいところで何かが爆発した。
いやいやいやほんの少し余ってるけど、ほんの少し被ってるけど、神聖ではなく!いわゆる火星人であって!
いやそりゃあ恥ずかしいくらいのピンクの色合いだったり裸のジョンに触れるとけっこう痛かったりなんで危機感は覚えてるけどああああああああ。
な、なにが起きたんだ?頭がおかしくなりそうだ。
「キョンが●●でも気にしないから!」
候?
次の爆発が起きた。嬉々として手榴弾を投げる古泉の姿見えた。このやろう!爆風が心の俺を吹き飛ばした。
あー未知数だが、分からんぞ分からんぞー。早いか遅いかなんてやってみなけりゃ分からない。ハルヒを抱きしめただけでちょっと危なかったりするし、我慢が足らんのじゃないかと常々右手を相手に思わないではないが、大丈夫だ!
大丈夫なはず!大丈夫かなあ。大丈夫だといいなあ・・・・・・回数はいけるはずだしなあ!
すでにふにゃけていた俺にハルヒは言葉を続けた。
「キョンが●●でも大好き!」
タンの塩味ですよね?わかります。
いやいや多分普通だと思うぞ。きっと普通。普通であってほしいと、俺は思っている。日本人平均という奴。隣国人平均ではけしてない。成長期であることも加味していただきたい!
俺の脳裏に朝比奈さんがダイナマイトのスイッチを押し込む姿が浮かんだ。俺は粉々に爆死し、なぜか朝比奈さんも吹き飛んでいた。

結論―――俺は全生命力を失ってハルヒにもたれかかった。喉の奥からひゅうひゅうと小さな息が漏れる。
「きゃ!・・・・・・やだキョンいきなり・・・・・・キョン?キョン!?」
―――――――――――
キョンは、真っ白に燃え尽きて体育座りしたまま部屋から出てこない。あれから微動だに動かなかった。なにが悪かったってのよバカキョン・・・・・・
なにかずうっとブツブツ呟いている。エコルセとかビガーパンツとか真空吸引法とかってなんなんだろう?それを買ってきてあげたら、調べてきてあげたら元気になってくれるかな?恥ずかしいけど、また三人に相談しよう。
「爆弾が……爆弾が……」
キョン?苦しいの?なんのうわ言だろう。今度こそしっかり励ましてあげるから、元気になってね!

――あたしが買ってきてあげた、どうやって使うのか分からない器具を見て、再びキョンが卒倒するのは数日後のこと。男の子って大変だなあ。

(了)
632SS涼宮ハルヒの3つの爆弾:2008/07/10(木) 16:13:06 ID:JaLQZagI
終わりです。
送信してから細かい誤字脱字に気がつくのが最悪です……
ナンバリングも忘れてました。628〜631の4レスです。

シモネタにて失礼いたしました。
633SS 16年後の七夕:2008/07/10(木) 16:24:24 ID:ipKB+xBu
 一般的に7月上旬ってのはまだ梅雨の季節であり、俺が幼少の頃は雨で織姫も彦星も見えないのがむしろ当たり前だったと思うのだが、
ハルヒと知り合ってからは晴れる日が多いってのは例の変態的パワーが関与しているのかもしれない。
 そんなことを考えながら空を見上げると、織姫であるベガと彦星であるアルタイルは満天の星空なんて望むべくもない空であっても健気に輝いていた。
 今住んでいるマンションのルーフバルコニーに飾られている笹は、主にハルヒと子供たちが作った飾りが多すぎるだろと突っ込みたいくらいに吊り下げられ、
ご多分に漏れず短冊も下がっている。
子供たちもこましゃくれて来たとは言えまだこういうイベントは楽しいらしく、折り紙を切ったり貼ったりして飾り付けを楽しんでいた。
三十路に突入したというのに相変わらずのハルヒは、今年も「16年後と25年後に叶えてもらう願いを書きなさい!」と言って俺と子供たちに短冊を押しつけた。
ここ数年の俺の願いはいつも同じで、『家族全員が幸せに暮らせますように』としか書いていない。
16年後でも25年後でも、この願いは変わらないと思う。だから同じでいいのさ。
「何よ、面白みに欠けるわね!」
 なんて文句を言うハルヒの願い事も、以前と違って子供たちのことが中心になってるくせにな。

 夜も更けて子供たちを寝かせた後、俺とハルヒはまたバルコニーに出て夜空を眺めていた。
 なあハルヒ、お前は気付いてるか? 初めてお前と短冊を書いてから、ちょうど16年経ったんだぜ。
「当然でしょ! 忘れるわけないじゃないの!」
 やっぱりそうか。俺の願いはいまいち叶ってはいないようだが、まあ生活出来るだけの金はなんとかなってるから勘弁してくれよな。
「あーあ、やっぱり地球の自転が逆になったりはしないわね。あの願いは届かなかったのかしら」
 少なくとも俺が知る限り、まだ太陽は東から昇って西に沈んでいるからな。
「今年こそ!って期待してたのにな……」
 この年になってそんなこと期待すんなとツッコミを入れようかと思ったが、どうも本気でがっかりしているようなのでやめておいた。
こいつの16年前の願いはなんだっけ? 確か地球の自転が逆になるようにってことと、世界がハルヒを中心に回るようにってことか。
まあ自転が逆になっても困るからそれは置いておくにしてもだな。
「願い事の1つは、俺にとってはとっくに叶ってるんだがな」
「どういう意味?」
 隣に立つハルヒの耳元に口を寄せ、小さな声で伝えた言葉はハルヒを照れさせるのには充分だったようだ。
「バ、バカ。あんた1人だけなんて意味ないじゃないの」
「そうかい、そりゃ悪かったな」
「……でも、まあいいわ。そっか、とっくに叶ってたんだ」
 そう言って悪戯っぽく笑う表情に吸い寄せられ、軽く唇を合わせると、ハルヒは俺の背中に手を回した。


 ――――俺の世界はいつだってハルヒを中心に回っているんだよ。


 9年後、地球の自転は逆にならなくてもいいが、一戸建てくらいは考えられるようになってるといいな……。



  おしまい。

---
今更七夕っておい。
当日は別所に逃げたものでサーセン
634名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:25:55 ID:ipKB+xBu
>>632
すまん、リロードせずに書きこんじまった!!
ぎりぎり割り込まずに済んで良かった!!
今から読んできます、ほんとうにすみませんでした!
635名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:38:25 ID:ipKB+xBu
>>632
読んだ。ワロタwwwwwwGJwwww
>>627の前ふりが上手すぎる、そっから仕込まれていたわけですね。
で、買ってきたんだハルヒ。どんな顔してってネット通販かwww
キョンは火星人かそうか安心したぜ(何がだ)

#よく時間見たら何分リロードしてないんだよ俺ってな状態でorz
連続になってしまって重ね重ねすみませんでした。
636名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:52:51 ID:5NKkhDPm
>>632
火星の方が衛生面では優れてるんだぞ!
普段は外部からの病原菌を守り、使用するときや洗浄するときには任意に顔を出せる……。まったくスバラシイシステムだと思わんかね!?
ってお前ら余計なお世話なんだよwww

>>633
GJ! いつだってハルヒは世界≠フ中心なんだなw
637名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:56:38 ID:Vz7EE1az
事前にジョン・レノンの「イマジン」を聴いて心を鎮めるキョン
638名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:43:10 ID:FEkZr0tM
や、お気になさらずに。実際割り込んでないし、ままあることです

633GJです。キョンかっこええ
639名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:59:22 ID:FEkZr0tM
慌てた。638=632(これは携帯から)で>634宛てです。
640名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 18:51:37 ID:gEPZfCDI
>>632
裏目wwwてか自爆www

>>633
逆回転はさすがに不可能だよなw

自爆で思ったんだけど今の子はボンバーマンとか知ってるのかな。
641名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:03:18 ID:Uk9a65mg
スーパーマンはやっちゃったけどねw<逆回転
642名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:04:31 ID:6n+6NUEF
>>632
哀れキョンw
長門が耳年増過ぎて爆笑してしまった。
本好きは確かにそういうことになりやすいんだけどさ。

>>633
しっとりとした良い話でした。
大丈夫、8月7日?までが七夕です。
643名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:24:06 ID:AUXNgmbi
いきなりハルヒの髪が伸びたので驚くキョン
実はウィッグでした
644名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:32:14 ID:j/Ge4Cu2
>>612
>>617

ありがとうございます!
申し訳ないんですけれど、もう一個だけお願いします。

ハルヒとキョンの仲を調べようと、クラスメイトが
色んな人に聞き込み調査をしているというSSなのですが、、
645名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:11:54 ID:s/pHDn2B
>>644
個人サイトの奴だな
サイト名をさらしていいか分からないので「2年5組の謎」でググれば出てくる

646SS「偉大なるハルヒ閣下に栄光あれ」:2008/07/10(木) 21:15:22 ID:Ssov1zDM
「キョン、おいしい?」の作者です。
昨日貰ったヒントのなかから、ひとつをアレンジしてまとめに掲載しました。良かったら読んで下さい。

他の皆さんもどしどしSSを投稿しましょう。
楽しみにしてますよ
647名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:19:10 ID:nAtsV6fp
キョンが教師になるということで妄想してたら、授業そっちのけでギャップ萌えについて熱く語り始めたのでハルヒにお持ち帰りいただいたw
648名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:42:41 ID:gEPZfCDI
>>647
SSにするんだ!
649名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:46:48 ID:5tuRbbhq
>>643
そんなSSを書いた記憶がある。
>>646
読んだ。取りあえずキョンが一番怒らなければならん相手は谷口じゃなくて古泉だろうwww
GJでした!
650名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:48:08 ID:5tuRbbhq
って読み間違い失礼、ちゃんと古泉んとこ行ってたな。
ハルヒの行動に引っ張られて勘違いしたすまん。
ついでに連投すまん。
651名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:50:40 ID:YMO7ahd0
しかしすぐに否定できないキョンw
652名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:59:50 ID:Ddly8mrJ
>>646
ちょ、マグロ漁船www

どうでもいいけどあれぐらいの長さなら直接投下でもよかったんじゃね?
それか規制?
653名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:00:59 ID:j/Ge4Cu2
>>645

ありがとうございます!!
654名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:19:07 ID:5NKkhDPm
>>647
ハルヒ先生ですねw
何の教師が似合うだろうか……歴史とかだったらそれはそれでアリだと思ってしまうw
655名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:21:58 ID:Ssov1zDM
現在シベリア永久追放されております。
リンク貼って貰えれば幸いです。
656名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:28:20 ID:Ddly8mrJ
657名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:29:30 ID:Ssov1zDM
ありがとうございます。
「フエラムネゲームは微妙だったわねえ」
「両側から吹いたからいけなかったのかな。片方が吹いたら片方は吸わないと」
「次はちょっと、もどかしい感じを演出してみたいと思うのよ」
「でかっ! 何コレ!」
「日本一長いふがしよ。これを互いに両側から食べ進んでいくの。ポッキーみたいに一筋縄じゃいかないわよ。さ、キョン、レッツトライ!」
「よーし」
「ザクザクザクザク」
「モグモグモグモグ」
「むぐむぐむぐむぐ」
「うぐ……むぐぐぐ」
「……ふえぇ〜、キョン、遠いよぉ〜……!」
「が、頑張れ! 頑張るんだハルヒ!」
「もぐもぐ……うぅ……口の中が甘い……」
「がつがつ……諦めるなハルヒ!」
「ダメ……もぉ…キョン………あたし…………」
「ハルヒイイィィィィ!!!」

「…………あー……未来帰りてェー…………」
「……僕も連れてってくれます?」
「情報結合思念体、任務の交替を要求する。代わりを寄越して」
659名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:54:37 ID:xHFEppdH
黒くて太いふがしを頬張るんですねわかります。
おもしろいが色々アレだw
次はねるねるねるねでお願いします
660名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:10:43 ID:X+zjDafi
是非、ペッツで。
661名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:19:54 ID:zpW0vTVM
1行目を盛大に読み間違えた……吊ってくるノシ
662名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 03:50:02 ID:/XqNSU8l
フ○ラかw
663名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 04:28:38 ID:1f3Vkw+s
ねるねるねるねは過去スレにそんなネタがあったような
664名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 06:14:43 ID:VETk7gp7
>>661
ごめん、俺も吊ってくるw
665名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 06:28:01 ID:1jmmQHvD
義体化したハルヒ
666名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 07:01:32 ID:+QvN7mID
おはようハルにゃん

>>663
ハルヒがみくるに押し倒されて禁則事項されるところには興奮した
667名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:15:24 ID:ppplMMDO
おハルにゃん。
668名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:27:53 ID:noVhRrUW
齢とって田舎暮らしをしてるハルキョン
そこに曾孫が遊びに来る

そんな電波ばかり
669名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:48:48 ID:VETk7gp7
そういえば明日はキョンfigmaの発売日だから、誰かSS書くのかな
微かな期待
670名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:01:32 ID:ppplMMDO
キョンfigmaを買ってハルヒを笑顔にしてあげよう。SSにも期待。

>>668
じゃあハルヒの田舎に帰郷するハルキョンで。ハルヒ似のお婆ちゃんが居ます。
と思ったけどハルヒの田舎って何処だw
671名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:15:34 ID:tPPl7sSZ
figmaのSSがこんなに期待されてるとはw
そういえば前のは予告編とか書いちゃってたし
やっぱ書かなきゃ駄目だよね、そうだよねww

本当はみくるが来るまで保留にしたかったんだけど
みんなのwktkになんか点火しちまったよイヤッホゥゥゥイ

あ、投下はブツが実際に到着してからになるかも。ごめんなさい。
脳内ハルにゃんが大暴れして手がつけられなくなりそうで怖いんですがwww
672名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:20:25 ID:noVhRrUW
キョンfigma

ハルヒfigmaとカプ用に1つ
超勇者figmaとカプ用に1つ
観賞用に1つ
保存用に1つ
普及用に1つ

5個か・・・
673名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:40:55 ID:Z68huVTX
超合金ハルヒとか装着変身ハルヒとか出ないかな
674名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:31:01 ID:/7Ojn/gS
分裂のチャイナハルにゃんも是非w
675名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:44:30 ID:xHFEppdH
抱っこハルヒ装着型キョン(脱着可)

※装着したまま外せないのは仕様です
676名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:50:43 ID:ucusha2T
figmaって、マッスルドッキングとかできる?
677名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:39:38 ID:mt2CIMaQ
>>676
ワロタwww
678名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:21:45 ID:1Lbi7lZT
出来るかもしれないけど関節がへたっても自己責任だぜ?


それよりハルにゃんをキョンにお姫様ダッコさせて飾るのが先ジャマイカ
679名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:10:17 ID:VyFqsLoq
だれか、キョンをお姫様だっこさせてくれろ
680名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:13:23 ID:ppplMMDO
>>671
みくるが来るまで保留でも構いませんよ。とにかくwktkして待ってますw

>>678
そんな画像あったよね。お姫様抱っこしてるの。
でもfigmaで出来るかな?
681名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:16:53 ID:Z68huVTX
フィギュアを五体揃えて肩車させ、トーテムポールを組むハルヒ
682名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:43:12 ID:+IES/u5r
『figma』じゃなくて『たまらん』の方ならいくらでも無茶出来るんだがw
ミニチュアバイクにでも乗せて……いや制服姿ではまずいか
683名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:28:29 ID:+QvN7mID
暑いよハルにゃん
684名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:32:01 ID:JT0xQ941
暑いときこそ膝枕よ!
685名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:34:50 ID:1jmmQHvD
意外とキスに慣れてる様子のキョンを怪しむハルヒ
686名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:42:49 ID:1Lbi7lZT
figma用の小物に使えそうな物についてキョンスレで以前話しが出てたな
687名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:54:19 ID:/7Ojn/gS
>>685
実は寝ぼけるとしょっちゅうキスをねだってしまうハルヒさんなのであった
688名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:12:16 ID:xHFEppdH
>685
逆にキスに慣れてる様子のハルヒを怪しむキョン。
夜な夜な忍び込むハルヒが、熟睡中のキョンでキスの練習をしてましたとさ。

キョンからすると最近ハルヒとフロイト先生な夢ばかり見るじゃないか、しかも感触が残ってる気がするんだが……
689名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:24:11 ID:1jmmQHvD
眠れる森のキョン
690名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:47:13 ID:ppplMMDO
101匹ハルにゃん
691名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:54:57 ID:/XqNSU8l
一匹はもらっていきますね
692名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:03:21 ID:bK/Aotet
数日後、寂しがって餌を食べないハルにゃんに>>691はキョンも飼うことを決意したのだった。
693名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:09:02 ID:ppplMMDO
101匹キョンちゃんの誕生です。ペアでどうぞ。
694名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:37:26 ID:noVhRrUW
⊇キョンデレラ
695名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:40:15 ID:bK/Aotet
キョン王子「このガラスのカチューシャの似合う女性を必ず見つけてくるのだぞ
696名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:42:30 ID:UbUPWi5h
>>695
キョンの主観で決まるのか
697名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:57:44 ID:noVhRrUW
ツンデレ比率が9:1でないと装着できないガラスのカチューシャ
698名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:03:25 ID:Z68huVTX
そんなカチューシャ付けたら頭から血塗れになるんだが
699名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:05:39 ID:JVO2OaNw
カチューシャよりポニーテールを探させそうな気が・・・
700名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:27:53 ID:noVhRrUW
みくる 「・・・」
朝倉  「・・・」
鶴屋さん「・・・」


みんなポニテ

ハルにゃん「(怒)」
701名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:31:26 ID:VyFqsLoq
>>700
喜緑さんと妹もまぜておくれ
702名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:38:44 ID:Z68huVTX
わざと性格の悪い姉のハルヒを選び、「俺がお前を変えてやる」といい放つキョン王子
703名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:44:56 ID:iNGZq0AM
ハルヒ、みくる、長門の三姉妹ですか。
704名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:56:21 ID:bK/Aotet
真ん中と末の妹に心穏やかな生活をもたらさんがため
その身をハルにゃんに捧げるキョン王子と
705名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:57:47 ID:Z68huVTX
あるいはみくるや長門と古泉からゲシゲシ蹴られようと献身的に働くハルヒを見て
ピンと来るキョン王子か
706名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:07:12 ID:+IES/u5r
まぁそこは、
継母→みくる(棒読み)
義姉→朝倉(ノリノリ)
魔女→長門(まんま)
王様→古泉(棒読み)
とか
いっそ長門と古泉を入れ替えても良いかもw
707名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:18:31 ID:Z68huVTX
人間の少女になるため旅に出る木の人形ハルヒ
708名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:19:32 ID:vy8LVdZL
嘘をつくと鼻が伸びちゃう
709名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:20:41 ID:bK/Aotet
>>706
ハルにゃん的キャスティングならこうだな
舞台監督→あたし
シンデレラ→みくるちゃん
王子→古泉くん
魔女→有希
御者と馬車→谷口と国木田
継母→鶴屋さん
雑用係→キョン
710名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:25:17 ID:noVhRrUW
おじいさんがキョンでつか?
711名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:29:23 ID:aESDDoLK
くじらは閉鎖空間?
712名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:30:42 ID:ppplMMDO
キョンデレラなんだからハルヒ王女がキョンを捜すのかも知れん。
ハルヒ王女「『やれやれ』が口癖の面長もみ上げ男を捜すのよ!」
713名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:32:46 ID:noVhRrUW
>>712
世界中探しても一人しかいないジャマイカ

後そのつもりでネタ振ったんだが>>694
714名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:34:01 ID:XnYarEmN
>>712
もみあげ男ワロタ

今日雷ゴロゴロ言ってたから授業中に雷にビクビクしながら後ろから
キョンのシャツを掴む、そんなハルにゃん電波を受信した

日本語でおkな文ですまん、上手くまとまらないんだ
715名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:39:38 ID:noVhRrUW
⊇白ハルヒ姫
716名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:39:43 ID:Z68huVTX
>>712
その時キョンは床屋で揉み上げ切り終えたところだった
なので見つからず、
本人も「面長揉み上げなんて妙な奴がいるのか、やれやれ、指名手配中の犯人か何かかな?」
な電波が来た。
717名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:42:24 ID:9EzVKuWl
ハルヒがシンデレラなら題名は「ツンデレラ」になるような気がする。
そんな電波が来た。
やべぇ!魔女っ子ミクルと馬車を引く谷口
妄想が膨らんで破裂しそうだ
718名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 22:06:01 ID:+IES/u5r
>>715
自分で軍を率いて世界を平定するんですね
719名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 22:24:24 ID:9EzVKuWl
ハルヒ軍は快進撃を続けて世界を席巻するかに見えたが
その前に「やれやれ公爵」の異名を持つキョン将軍が立ちはだかった。
ハルヒの暴走を食い止めるべく連合軍を率いて決戦を挑む。
100ワットの笑顔を、そして世界の安定を取り戻すため
次々とハルヒ配下の将軍を破り いよいよ決戦の時が来た。
時は1815年6月18日 後にワーテルローの戦いと呼ばれることになる。
720名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 22:25:42 ID:zucmFKJD
>>719
そしてみんなはワローテルー


…すまん、吊ってくるO.....TL
721名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 22:27:39 ID:onPYkzw2
>>720
不覚にもwww
722名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 22:46:57 ID:bK/Aotet
ラノベの歴史がまた一ページ
723名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 23:01:39 ID:+IES/u5r
>>720
おいwww
724名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 23:24:32 ID:hiwwE4Nd
>>720
夜中に変なテンションになっちまったろうがwww
725名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 23:48:49 ID:1jmmQHvD
喧嘩してその場を立ち去るハルヒだがキョンが追い掛けてこないので更にムカつくが
足が勝手に引き返す電波を受信した
726名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 23:55:24 ID:hiwwE4Nd
しかし部室の扉の前でナニヤラ話し声が。
(おかしい……もう皆帰ってるから、中にはキョンしかいないはずなのに)
「またやってしまった。どうして上手くいかないんだろう……こんなにも、俺はハルヒのコトが……」
と、キョンの独り言を聞いて思わずキターー(゜∀゜)ーー! になってしまうハルにゃん
727名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:05:11 ID:qfXZgiAc
>>725-726


 みくるちゃん達が帰っちゃったあと、進路相談とかいう下らない理由で遅れてきたキョンと二人だけで過ごしたのはほんの10分くらいだった。
バカキョンがバカアホキョンな上エロキョンのアホンダラゲなせいで喧嘩したからだ。
「そこで反省してるといいわ!このアホキョン!」
「あぁわかったわかった!お前こそ頭を冷やすんだな」
何よあの態度。団長に向かってあんな口のききかた許されないわ。全く……
あ痛っ、もう……運動部の連中って何でああやって横に広がって歩くのよ。邪魔でしょうがない。

『涼宮だよな、あれ』
『ぶつかっといて謝らないのかよ』
『ってかあいつ何であんな後ろ振り返りながら歩いてんだ?』
『誰かに追われてるのかな』

−−−−−−−−−−−−−−

部室棟の入口を出ようとした所であたしの足は勝手に止まった。バカキョンが追い掛けてこない。
全く反省してないみたいだ。普通ああいう風に女子が……じゃなくて団長が出てったらすぐさま追い掛けて謝るもんだわ。
相変わらずキョンは鈍い……ううんバカだ。バカバカ。バカどころかドバカだわ。ドアホよ。
どうやらもっとハッキリとお灸をすえてやらないとわかんないみたいね。足が勝手にUターンしたのはキョンにお説教するため。

−−−−−−−−−−−−−−
728名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:06:14 ID:qfXZgiAc
はぁ……またやっちまった。売り言葉に買い言葉ってやつだ。考えてみりゃもう少し違った言葉を選んでればハルヒを怒らす事も俺が苛立つ事もなかった。
「うまくいかないもんだな」
誰もいない部室での独り言は妙に寒々と響いて、何だか認めたくない気持ちがふつふつとわいてくる。
「なんてこった」
自嘲することでその気持ちを霧散させようと敢えて口に出してみる。
「ハルヒに会いたいだって?こんな空しい気持ちにさせた張本人に縋るなんてそんなに俺はあいつが好きなのか?」

結論、霧散しなかった。それどころか自問に対する答えがYES側に傾きそうな気配ですらある。
……やれやれ。
今からでも追い掛ければ謝るくらいは出来るかね。不本意だが、実に不本意だが急ぐとしよう。
部室のドアを勢いよく開けると、
「ふわっ……!」
衝撃と共に小さな悲鳴。その声の先に目を向けるとハルヒがうつぶせになだれ込んできたのだとわかった。

「いたたた……」
かなり真っ赤な顔で涙目になりながら額をおさえつつぺたんと地面に座るハルヒにしばし視線と体を硬直させていた俺だが、我に返り手を貸してやる。
「なななに考えてんのよバカっ……」
立ち上がるとすぐに手を振りほどき俺の胸をぽかぽかと叩いてくる。
「ドアは静かに開けなさいよ!」
お前が言うなよ。
「ぅうるさいわねっ!とにかくあんたはバカよ!」
お前、あんな風に倒れ込んで来たって事はドアのとこで待ち伏せしてたろ。
「うぐ……」
顔真っ赤だぞ。
「あぅ……!」
水もないのに顔を洗うような仕草をするハルヒ。
「そんな事はどうでもいいのよ、と、とにかくあんたがぜーんぶ悪い!そうに決まってるわ!」

うるさい奴である。

「わふっ……!!んー!ひょっほ!ひょん……」

俺も人並みの学習能力はある。こいつと言葉の応酬をすれば結局先刻のような結果になるのだ。ならこうして俺をボコるのではなくポカっている手ごと抱きしめてしまうのが最善の解決方法だろう。
決して俺自身のにやけた赤面顔を隠す為ではないし、ましてやそうしたかったわけでもない。
合理的かつ理想的な解決としてこの手段をとったまでだ。

その証拠に俺が耳元ですまんと言うとハルヒの体からは力が抜け、そっと背中に腕を回してきたじゃないか。

おしまい
729名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:12:32 ID:vv3YW0tD
「ハルキョンなんてのはね!精神的糖尿病なのよ!」

>728
あかん甘すぎwww僕は喜んで糖尿病になりますGJ!
730名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:43:08 ID:EtnR2x2T
ふと思ったが
ハルヒ精神的にさほど強い人間ではないよな
だから些細な事で閉鎖空間を発生させる。
パートナーに依存しやすい性格なのかもな
悩みやストレスを中学時代は吐き出せる相手がいなかったから精神的に不安定だったのだろう。
キョンがハルヒから離れないのは恋愛感情と父性本能からだと思う。
精神的な強さではみくるの方が強いよ、みんなはどう思う?
731名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:58:03 ID:Kco9aOc/
>>728
GJ! これてイイ電波増幅器をお持ちでw

>>730
どうだろうな?閉鎖空間はストレスで発生するとはいえ、基本はイライラだ。
中学時代は精神が不安定というより、発散の仕方が分からなかったからじゃないかな。
三年間、ずっと一人で不思議探しをし続けるというのは本当に大変だと思うし、弱くはないかなと。

現在はキョンという理解者やSOS団の仲間が出来て、依存心やそういった弱さは出来たかもしれないとは思う。
みくるが精神的に強いというのは同意。やっぱり年上として、という補正(本人の)があるんだろうな。
732名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:09:42 ID:EtnR2x2T
しかし可哀相な話だよね。
誰だってストレス溜まったり不安になったりするのに本人が知らないところで迷惑かけてしまうのだから
原作で閉鎖空間を悪夢を見て発生させたハルヒを「寝ても起きても迷惑な奴だ」
と言ったキョンに古泉が本気で怒ったのは正しい多分そのぐらい理解してやれと言いたかったのじゃないかな?
733名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:18:47 ID:nRShUxbB
古泉のバイトの内容だけはハルヒに知られちゃいけないよな…
世界が終わりかねん。
734名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:30:04 ID:HxIoambA
ハルヒの物分りのよさは絶対おかしい
集団催眠って何だよ小学生でも信じない
735名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:33:22 ID:gO7apfkl
>>728
GJ!

そしてツンデレラSSを誰か書いてくれ。さっきの設定見てたらwktkが止まらん。
736名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:47:12 ID:a+xOQaak
慣れない集団行動でつい周囲に迷惑かけて落ち込むハルヒ
737名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:50:26 ID:jhzJl46Q
思春期という多感な時期にサンドノイズだらけの中学時代を過ごして
それでも世界に完全に絶望はしなかったハルヒの精神はむしろ強靭過ぎるくらいじゃないかな。

>>713
そんな作品かどうかは別にして、シリアスに考えれば
自分が古泉達に敷いてきた負担の大きさに精神的に追い込まれる可能性はあるかもね。
古泉達に言わせれば閉鎖空間をプチプチ潰すだけで済んでいる状況こそ救われているのだろうけど。
738名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 03:10:33 ID:jhzJl46Q
>>713じゃないよ>>733

憂鬱で谷口の軽い話からハルヒの哀愁を想像できてしまうキョンは
わかっていないようでわかっているんだろうね。
プレシオサウルスが琵琶湖で見つかる確率よりも低いはずの運命が
二人を分ちがたいほどにとりまいているのは間違いないだろう。
739名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 03:12:41 ID:jhzJl46Q
また間違えた。
低いじゃなくて信じていないだ。
もう寝よう…。
740名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 08:14:27 ID:H6+mbFDQ
>>735
電波受信して書きたいのはヤマヤマだが時間がない……orz
741名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 08:44:28 ID:EwYMkH61
キョンの「3人は巻き込まれたようなもんだ」みたいな言葉は嬉しかったね。
ひねくれてるけど、自分は望んで此処に居るって意味だよな。

>>728
脳内では互いに顔を真っ赤にしたキョンと無理矢理ポニテなハルヒが抱き合ってるw

>>709を見て思ったんだけど…
キョンが王子でハルヒがシンデレラでも良いんじゃないか?
みくるの絵本でキョンが王子だったw
742SS:2008/07/12(土) 10:28:09 ID:GNIChoJc
 週末恒例となった不思議探索の午後、せっかくの朝比奈さんとペアだって言うのにハルヒによる緊急招集がかかった。

そして集合場所に行くとハルヒ達3人はすでにいたのだが…なぜか妹もここにいる。
「商店街で前から妹ちゃんが来たのよ。友達と別れて帰るところだったんだって。」
じゃあ、帰らせてやれよ。
「いいじゃない、まだ日も高いんだし知らない仲ってわけでもないでしょ。」
肝心の妹は、朝比奈さんと長門と手をつないで遊ぶ気満々だった。
で、どうするんだ?またペアを分けるのか?
「こんな日差しの強い中妹ちゃんを外に出したら日射病になるじゃない。あんたの妹でしょ?もっと気を使ってあげなさい。」
妹は見ての通り優良健康児だから、このくらいの日差しではどうもならないと思うぞ、帽子もかぶってるし。
「そんなことはいいのよ、喫茶店で冷たいものでも食べながら、今年の夏の合宿についてミーティングしましょ。
あ、あと今回は罰金は勘弁してあげる。でも妹ちゃんの分はキョンが払いなさいよ」
俺の話は軽くスルーされ、喫茶店の中に入っていった。

 いつもの6人掛けのソファーに座ると妹は早速メニューを見ていた。ちなみに対面に女性陣で俺と古泉の間に妹だ。
で、何食べるんだ?ちゃんと晩御飯があるんだから食べ過ぎるなよ。
「え〜とねぇ、じゃあこのパフェ食べたい。」
と、フルーツパフェを指差した。そしてそれを見てたハルヒによって女性はみんなパフェを注文することになった。
間もなくパフェ4つが届き食べ始める。ちなみに男は2人ともコーヒーだ。
妹が半分も食べ終わらないうちにハルヒは食べ終え、そして何かを思いついたらしく笑顔で喋り始めた。
「みんな、サクランボの茎を口の中で結べる?」
と、パフェの頂上にあったサクランボの茎を取り口の中に入れてモゴモゴしている。数十秒後みごとに茎を結んで口から出した。
「茎を結べるとキスが上手なんだって、ほら有希もみくるちゃんもやってみて」
いつものように強制的に二人にさせていた。二人が口に入れている間にハルヒは結んだのを俺達のほうに見せ
「どう?キョン、すごいでしょ。」
どうだと言わんばかりに自慢げに話してきた。もちろん古泉は「さすがです」などと言っていると、
「はるにゃんはるにゃん、あのねキョン君のほうがもっとすごいよ。」
突然妹がこんなことを言い出したのだ。この発言にハルヒが食い付かないはずもなく
「どういうこと?妹ちゃんに見せれて私たちに見せれないはずないわよね、やって見なさい。団長命令よ」
団員全員に注目されれば仕方なくいつもの口癖を言いながら、妹の皿にあったサクランボの茎を取って口の中に入れた。
「ほら、できたぞ」
と、口の中から茎を出すとそれを見たハルヒは突然真っ赤になって固まってしまった。おーいどうしました、ハルヒさん?
「蝶々結び…、まさか…これほどとは…。」
「ひょんくん、ふごいれふぅ。」
「…テクニシャン」
3人からそれぞれの感想をもらい、またまったりとしはじめた。
ちなみに朝比奈さんは結んでるときに舌を噛んでうまく喋れないみたいだ。
みんなと雑談しながらコーヒーを飲んでいるとさっきまで石のようになってたハルヒが
「…だからあの時…キョンがあんなに…キスが…」と、ブツブツ言いはじめた。
ちょっと待てハルヒ、あの時っていつだ、閉鎖空間か?
閉鎖空間のときはキスした瞬間に目が覚めたじゃないかとか言えるはずもなく慌ててると
「うん、今キョン君と一緒、キョン君と帰るね。
あとねキョン君とはるにゃんキスしてラブラブなんだって、でねキョン君てくにしゃんですごいんだって。」
おーい、妹よ誰と電話してるんだ?あと何かいろいろ違ってないか?
「おかあさんだよ。帰ってきたら詳しい話を聞くって、怒ってたけど何でかな?」


えーっとみんな、夏の合宿の前にこの後の俺についての話し合いをしてくれないか…?
743名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 10:51:01 ID:zSl99G3J
テクニシャンキョン!
つーか妹要約しすぎだw
744名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 10:55:28 ID:ZH5YzZ1d
>>742
妹www
マセガキワロスwww
745名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 11:49:42 ID:Kco9aOc/
こら妹www
策士・妹ちゃんに翻弄されるハルヒであった
746名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:01:30 ID:EwYMkH61
蝶々結びてw
キョンの親は怒らないんじゃないか?
キョンの病室にハルヒが3日間泊まり込んだのを知ってるだろうw
747名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:06:00 ID:sI9qHaEL
>>746
男ならさっさと責任を取りなさいと怒られる
「うぅ、ふがしにはしてやられたわ……。もうふがしなんて見るのも嫌よ! ふがし業者なんて撲滅してしまえばいいのよ!」
「お前が勝手に自滅しただけでふがし業者に罪は無い」
「というわけで次なるゲームはこれよ!」
「……ねるねるねるねじゃないか。これをどうやって両端から食べる気だ」
「ちっちっち。もっと柔軟な発想しなさいよね。いい? まず袋Aを開けます。でキョン、ちょっと上向いて」
「んあ?」
「ほいサラサラサラっと」
「うごぁっ!」
「で、あたしは袋Bをっと。あ〜ん。……んむんむ……ん……キョン、来て……」
「むちゅ」
「はむ……はぁうん……はふぅ…………」
「ねちゃ、くちゃ……にちゅ……」
「はあぁ……キョン、今あたし達の口の中で二種類の粉末が混ざり合ってるのね……」
「ああ、ねればねるほど色が変わってるぞ、ハルヒ」
「やぁん……もぅお口一杯で……溢れそう……」
「おっと、こぼすんじゃないぞハルヒ。全部飲み込め!」
「ひゃうぅん……! だめェ、無理……キョン、キョンんんっ!」

「あれ? コンピ研の……」
「おい、あの朝比奈さんが廊下の窓ガラスを叩き割って回ってるんだが何があったんだ!?」
「…………(はぁ〜あの乳だけ女私が後で情報操作すれば何でも無かったことに出来ると思ってマジだりぃ超ムカつく帰って来たら百往復ビンタしてやる)」
749名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:52:08 ID:EtnR2x2T
ハカセ君の塾の友達の女の子から恋愛相談を受けるハルヒ
最初は励ましていたが、話を聞けばその子の好きな人は、なんと高校生
友達のお兄さんで、家に遊びに行けば勉強を教えてくれたりするし
一緒に映画を観て喫茶店に行った事もある。
大人びていて、中学生か高校生にしか見えないその子の相談に何か心当たりがあったのか
返答に四苦八苦してしまう。更にその子のライバルはお兄さんの部活の部長ではなく団長さんらしいとのこと
最後に「私、絶対負けません!」と言い残し彼女はハルヒの前から去っていった。

翌日キョンがハルヒに散々八つ当たりされる
そんな電波を受信した。
750名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:52:21 ID:HxIoambA
>>748
どうかと思うよ
751名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:57:30 ID:ZH5YzZ1d
>>748
どんどんひどくなっているな…

…良い意味でw
752名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 13:04:14 ID:+4e0qPsT
>>748
ちょwwww

チラシの裏だけどキョンfigma届イタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ハルにゃんfigmaの笑顔が通常の数倍眩しいのは気のせいなんかじゃないと思う。
ttp://upload.jpn.ph/img/u21629.jpg

てなわけで予告してたSSに取り掛かります ノシ
753名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 13:12:32 ID:mw49BMwD
ttp://www.uploda.org/uporg1538281.jpg
ttp://www.uploda.org/uporg1538279.jpg

ぬあっ先超された…>>752GJ!
まあ写真とるの下手だけど…
754名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 13:21:32 ID:EwYMkH61
>>752
すげー!お姫様抱っこ出来るんだな。
ハルヒの笑顔が120ワットになってる様に見えるぞw
SSも期待しております。

>>753
ハルヒの笑顔が輝いてるから問題なしだ!

>>747
なる程。キョンの病室を前にしたハルヒとキョンの両親のやり取りを見てみたい。
誰かSSにしてくれw
755名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 13:34:47 ID:wpUZg/qr
>>752
古泉の位置から見えそうな予感・・・w

>>753
マクロモードがあれば使ってみれば?ちょっとピンボケだから。
756名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 14:05:42 ID:gO7apfkl
>>748
まったく、けしからんことになっとる。もっとやれww
757名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 14:28:51 ID:a+xOQaak
>>753を見てると、キョンがハルヒを片手壁サンドする電波が受信出来てくる。
それに至る迄の経緯は禁則事項
758名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 16:00:50 ID:ZH5YzZ1d
>>752
を、勝手に、デフォルトでお姫様抱っこ状態なフィギュアに改造してみた。

こんなのがでたら、買うか?おまいら?
759名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 16:01:13 ID:ZH5YzZ1d
760名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 16:04:55 ID:9FG0jC4f
よし、みんな次は肩車に挑戦だ!(できるのか知らんが)
761名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 16:32:53 ID:ZH5YzZ1d
>>760
だれかが筋肉バスターとかやりだしそうで怖い
762名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 16:44:32 ID:Kco9aOc/
>>748
そうきたかwww

>>759
おうおうイイじゃないか。
763名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 16:50:04 ID:sLRQAR+m
>>748
不覚にも俺のジョンが起きてしまったぜ
764名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 16:56:22 ID:LKLRlbzF
>>759
このままキスしそうだなw
765名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 17:02:05 ID:TY+5zMdW
>>748
まだネタの範囲内だからいいが、やりすぎは禁物だぜw
766名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 19:07:39 ID:bqV39VE1
>>748
これを超える食材はなさそうなぐらいだなwwwww
767名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 19:26:02 ID:6vk50M5g
>>748
ちょww
次は駄菓子屋によくある長いゼリーか?
768名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 20:19:30 ID:+UnazEp3
ハルにゃんって蟹が嫌いなんだっけ?
769名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 20:52:56 ID:EwYMkH61
そんなこと言ってたね。
面倒くさいだけで味は好きなんじゃないか?
770名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:08:09 ID:byj0+AKn
ガキの頃砂浜でケツを蟹に挟まれた事があるとか
771名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:13:17 ID:4ihQ620e
その蟹になりたい

同族のことなんて知ったことか
772名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:16:01 ID:+UnazEp3
あの横歩きが気持ち悪いのよ! とか?w
773名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:16:58 ID:NPE+4gxi
ほじるのがめんどくさいって書いてなかった?
774名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:20:43 ID:EwYMkH61
>>773
言ってたね。キョンが剥いてあげれば良いんだな。
775名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:36:26 ID:a+xOQaak
クラスに勝手に学級委員長にされて怒るハルヒ
776名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:37:40 ID:D111gXlp
>>775
そこで副委員長にキョンが任命されるわけですね、わかります
777名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:40:32 ID:yDhkkRp+
おいおいwハルニャンに権力を与えるなんて・・・最高ですねwww同じクラスじゃなければw
778名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:55:06 ID:LKLRlbzF
ハルにゃんに束縛されたい
779名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 22:00:04 ID:a+xOQaak
キョンがエロくなかったら逆にハルにゃん不安になるんじゃなかろうか?
みくるのおっぱい見ても顔色一つ変えないとか
780名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 22:26:06 ID:CFLepCWT
>>779
それだとキョンじゃなくてユキちゃんじゃん
ハルヒが浮気しちゃうじゃん
781名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 22:29:29 ID:vv3YW0tD
>748
ねるねるねるねリクに斜め遥か上空に応えていただきありがとうございましたw
782名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 22:40:03 ID:6zYV27Yu
逆にハルにゃんの胸だけに興奮するんですね
783名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 23:00:43 ID:H6+mbFDQ
>>782
そして他人がハルヒの胸を見るとキレるキョン。
「ハルヒの胸は俺だけのもんだあぁああ!!」
そう言われたハルヒは思わず>>784と言ってしまうのであった
784名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 23:04:32 ID:4duSH0hL
何言ってんのよ
あたしの胸はもうすぐ産まれてくる赤ちゃんのものに決まってるでしょ!

で、でもどうしてもって言うならキョンにも(ry
785名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 23:06:19 ID:Kco9aOc/
さらに斜め上にwww
786名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 23:08:56 ID:byj0+AKn
YUKI.N>私を忘れてもらっては困る
787SS:「figma キョン 制服ver.」の溜息 完結編? 1/4:2008/07/12(土) 23:42:28 ID:+4e0qPsT
 涼宮ハルヒは――上機嫌だ――それも天井知らずの、な。

 本日七月十二日、無事に発売となった『figma キョン 制服ver.』なのであるが、おかげで丸一ヶ月以上も続くことになった俺の苦闘もようやく終わりを告げることになるのであった。
 思い起こせば相当大変だったな。
 朝は俺の普段からはありえないぐらいの時刻に起きてハルヒを迎えに行ったり、昼休みには弁当を持って学食に行きハルヒの注文したメニューを受け取って確保した席に戻るとハルヒが俺の弁当を殆ど勝手に食ってたりとかな。
 ヤレ喉が渇いたと言われれば自販機までジュースを買いに一っ走り。肩が凝ったと言われれば丁寧にマッサージ。
 それ以外にも何かとストレスの捌け口として俺の身体は有効活用されたようで、事ある毎に古泉から労いの言葉を掛けられたりもしたが、そんなことはもうどうでもいい。

 とにかく、もう終わっちまったんだ。

 ちなみに本日はクソ暑い炎天下の元恒例の市内不思議探索パトロールの日でもあったのだが、集合時間当初からハルヒは頻りにソワソワした様子を隠せないままであったのだ。
 結局ハルヒは午後の探索前に一旦家に帰ったかと思いきや、届いたばかりのパッケージを手に現れて至極ご満悦といった表情でニヤケてるのだ。
 なあ、そんなにそいつが気になって仕方ないんだったら本日の活動は延期にでもした方がよかったんじゃないのか?
「それとこれとは別なの! いい、キョン。これはもしかしたら不思議のヤツがあたしのことを油断させようとしてる作戦なのかも知れないじゃないの。だから他の団員がその分しっかり団長のこのあたしをフォローしてくれなきゃ駄目でしょ?」
 作戦って、相変わらずの無茶苦茶な理論だが、俺を含めた誰もが異議を唱えることはなかった。
 だってそうだろ? 久しぶりにハルヒがこんなにいい表情をしてるんだ。何を不満に思うことがあるってんだ?


「それにしては、今度はあなたのご機嫌が少々優れないような感じを受けるのですが。何かあったのでしょうか?」
「そうですよ、キョンくん。その、なんとなくですけど、何だか今日はいつもと違って、凄く複雑そうな表情をして考え込んでること、多かった気がしますよ」
 古泉と朝比奈さんに揃って指摘されてしまうなんて、自分では全く自覚できていないんだが、どうもそうみたいだな。
「…………」
 長門も俺に何か言いたそうにしていたような気もするが、俺の方から訊かない限り長門は自分からは何も言わないだろうし、今の俺にはそれを尋ねることも出来ずじまいであった。

「ねえキョン。それはそうと、あんたっていつまで朝晩のあたしんちまでの自転車送迎を続けるつもりなわけ? 最初は一ヶ月ぐらいって聞いてたけど、最近はもう暑いし、あんたも毎朝大変そうだから――」
 要するにもう俺の送迎をハルヒは必要としていない、ってことみたいだな。まあいいか。そろそろ俺も普通の生活に戻る頃なのかもな。
「なによその普通ってのは? キョンの場合はただ朝寝坊なだけでしょ!」
 そんなこんなで俺の早起き習慣もそろそろ終わりを告げることになるらしい。おそらく、昼休みに学食で行列に並んでやったりするのとかもな。

 しかしやけに落ち着かない気が自分でもするな。何なんだよこれは? コンチクショウ!
788SS:「figma キョン 制服ver.」の溜息 完結編? 2/4:2008/07/12(土) 23:42:55 ID:+4e0qPsT
 翌週の月曜の朝、自分でも薄々そんな予感はあったんだが、例によって早起きしちまった俺なのである。
 二度寝するのもどうかと思うし、仕方なくそのまま起床して悠々と朝食も済ませ、早々に自転車を駆りだす他はないのだった。
 そういえば最近は妹のボディアタックを食らったりすることもなかったな。それだけが救いってもんだろうかね?

 こんなに早い時間に着いちまったら教室には一番乗りのはずなのだが、果たして俺が教室の扉を開けたとき中にいたのは誰あろう涼宮ハルヒその人だったのだ。
「あらキョン、おはよう。なによこんな時間にあんたも来るなんて。どういう風の吹き回し?」
 それはこっちのセリフだ。って、お前教室にまで『キョン figma』持ち込みやがって。教師に見つかって没収とかされても俺は知らんぞ。
「あんたに言われるまでもないわ。大丈夫よ、これから部室に持っていくところだったんだから」
 そう言い残してハルヒは教室から出て行ってしまった。
 やれやれ、何なんだろうね、全く。


 昼休み、ハルヒに付き合って学食に行くわけでもなければ、谷口や国木田と一緒に飯を食う気にもなれず、俺の足は何故か旧館三階の隅の部屋へと向かっていた。
 案の定、ここにも先客がいた。まあご想像の通りその人物は俺のほうを一瞥することもなく読書に没頭していたのだ。
「長門、ここで飯食ってもいいか?」
「いい」
 一々訊くまでもないことかも知れんが、まあ一応な。

 さっさと弁当を平らげてしまうと、早々に何もすることがなくなってしまい、俺は窓の外をぼんやりと眺めるしか術がないのだった。
「……わたしが分析する限り」
「へっ?」
 突然長門に話し掛けられてつい変な声を出してしまったぜ。ひょっとして長門は人を驚かせることにちょっとした楽しみを抱いているのかもな、とかつい勘ぐってしまうじゃないか。
 いや、そんなのはどうでもいい。続きを拝聴しようではないか。
「あなたが先日よりずっと抱いている感情は。いわゆる『嫉妬』であるものと推測可能」
 嫉妬? はて、何のことだ? 長門。
「あなたが嫉妬しているのは自分の分身」
 分身? ってまさか――、
「もっと素直になるべき……それがあなた自身のためにもなるとわたしは思う」
 長門はそこまで告げると、また視線を分厚い書籍のページ上に戻してしまったのだった。

 素直ね。簡単に言ってくれるが、一体どうすればそうなれるもんだか、そこは自分で考えろって意味なんだろうな、長門。

 結局午後の授業中、長門に言われたことばかり考えていたため、気付いたらいつの間にか放課後になってしまっており、教室内には誰も残っていなかった。
 はあ、我ながらマヌケだな。
789SS:「figma キョン 制服ver.」の溜息 完結編? 3/4:2008/07/12(土) 23:44:07 ID:+4e0qPsT
 慌てて文芸部室に馳せ参じた俺を待っていたのは、何故か小難しい顔をして腕組みをしているハルヒ一人だったのだ。
「うーん……」
 って、何だそりゃ?
 ハルヒの手元の机の上には関節という関節がバラバラにされた二体のfigma が転がっていたのだ。片方はハルヒので、もう片方は――俺のだった。
「一体何をしてるんだ、ハルヒ?」
「ああキョン、ちょっと見てよこれ。やっぱり材質の問題なのかしらね。無理があったのかな?」
 って、まさか早速ぶっ壊しちまったのか?
「もう、そんなわけないでしょ! 何かこう、制服の部分とかは柔らかく出来てるのに髪の部分とかがちょっと硬すぎて、上手く組み合わさらないのよね」
 組み合わせ、ってハルヒは何がしたいんだ?
「そうだキョン。ちょっとこっち来なさいよ」
 何かを企んだときの瞳の輝きと共にハルヒが猫撫で声で俺に命じた。嫌な予感がする。
「拒否権を発動してもいいか?」
「いいけど、でもあたしがその拒否権を拒否する権利を行使して上書きしちゃうだけなんだからね」
 やれやれ、訊くだけ無駄ってヤツだったな。

 その後、ハルヒに言われるまま俺は人形の如く妙なポーズを一頻り取らされることになったわけだが――、
「やっぱり人間の関節ってよく出来てるのね。こんな格好しても全然平気なんだもん」
 いや、ちょっとハルヒさん? この格好はさすがに全然平気じゃないんですけど。
「んもう、だらしないんだから、キョンは。まあいいわ。じゃあ今度はそこに真っ直ぐに立ってて」
 へいへい、っと。今度はどんなポーズをすればいいんだ?
 だがハルヒは俺の真正面に立って、まるで俺の胴回りを測るように腰に腕を回したまま動かなくなってしまった。
「おい、ハルヒ?」
「……バカキョン。ほんとにあんたって鈍感なんだから」
 ハルヒはそう呟くと回した腕に力を込めてきた。
 って、これってつまりハルヒは俺に抱きついてるってことなのか?
「当たり前でしょ。――どうしてもこんなに密着するようなポーズって、取らせられなかったのよ」
 俺の胸元に顔を埋めるようにしてハルヒが囁いている。確かに髪のパーツとかそういうのが干渉して、ここまでくっ付かせるのは物理的に無理がある。
 ってどさくさに紛れて俺も何ハルヒの背中にしっかりと腕を絡めちまってんだろうな。
「――エロキョン」
 そう言いながらハルヒ自身もきゅうっと腕を絞り込むように密着度を上昇させてくる。女の子の身体ってこんなに柔らかいもんだったのか。
「そういえばあのfgma では首が下にしか向かないからこんなことも無理だったな」
「えっ? キョン……や、やだ、ちょっと――」
 俺は片手をハルヒの顎に持って行き、その桃色に染められた頬をした可愛らしい顔を上に向かせると――、
790SS:「figma キョン 制服ver.」の溜息 完結編? 4/4:2008/07/12(土) 23:46:05 ID:+4e0qPsT
「ふえっ、す、済みませ〜ん! すっかり遅くなっちゃいました〜! って、アレ?」

「み、みくるちゃん?」
「あ、朝比奈さん?」

 なんというタイミングで現れてくださるんですが我らが愛しの天使様!
「え、あ、あの、大丈夫、大丈夫ですよ〜! わ、わたし――キョンくんと涼宮さんがちゅ、チュウしようとしてるところなんて、ぜ、全然見てません、見てませんから〜!」
 あの、それはトドメの言葉と考えてよろしいんでしょうか?
 次の瞬間、俺はハルヒによって芸術的なベリー・トゥー・ベリーを決められてしまい、部室の床に轟沈することとなったのであった。

「おやおや、せっかく長門さんが気を利かせてコンピュータ研に避難しておいでだったのに、残念な結果に終わってしまいましたね」
「……ちなみに、その後朝比奈みくるが自身のfigma の発売日までの間、涼宮ハルヒによって『萌えの穴』と称する悩殺ポーズの特訓を受けさせられることになるのはまた別の話」
791名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 23:47:26 ID:+4e0qPsT
>>787-790
以上、お粗末さまでした。
早速脱字とか見つかるし。fgmaってなんやねん orz
792名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 00:13:22 ID:lJa/LuKz
>>791GJ!
figmaがバラバラて…ハルヒはどんな組み合わせをしてたんだ?w
無茶しすぎたぜハルにゃんwww
793名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 00:26:06 ID:JTfD7nho
>>791
GJ!ああ俺も早くfigmaキョン欲しいぜ。

794名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 00:52:36 ID:QFPZChvS
GJ!
まったくこいつらと来たらw
795名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 01:28:27 ID:bOaJ2vSz
ハルヒの母親はガ○スの仮面の月○先生のイメージ
796名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 05:04:40 ID:JTfD7nho
おはるにゃん
797名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 07:34:21 ID:C8gAxoSe
>>791
GJ! 結局本物のキョンが一番ってことですねハルにゃんw
これはみくるVerにも期待w
798名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 07:45:07 ID:KS4gg3mc
ハルヒはみくるfigmaにもセクハラ敢行しそう
みくるが騒いで長門が傍観、キョンが必死に止める
そしてなぜかおいしいところを持っていく古泉という電波
799名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 08:25:47 ID:Hravg+Nt
ハルヒがみくるのフィギュアのスカートの中を覗いてる画像があったのを思い出した
800名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 10:49:22 ID:bOaJ2vSz
キョンの身に危機が及ぶとビルの屋上でトランペット吹きながら参上するハルヒ
801名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 11:02:39 ID:xzB6+nNI
SS「ツンデレラ」書きたい奴いる?
いなければ俺が書きたいのだが。もうプロットは完成している
802名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 11:05:19 ID:PK38Azmk
頼む。いや、お願いします。
803名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 11:12:18 ID:HRVTzxrh
>>801
書けぇ!書くんだ、ジョン!!!
804名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 11:12:30 ID:xzB6+nNI
それじゃ書かせてもらいます。完成したらまとめに掲載します。
魔法にかかったハルヒの想いは如何に…
805名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 11:18:06 ID:35ehcIyX
おハルにゃん。
さっそくおもちゃ屋行ってハルキョンセット買って来るかな。
806名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 12:44:10 ID:/nurLIJx
>>804
wktkして待ってます!

ここに投下はしないんですか?
807名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 13:12:48 ID:xzB6+nNI
現在シベリア永久追放のため 投下できません
808名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 13:17:38 ID:lJa/LuKz
長編になりそうだら良いんじゃないか?今からwktk

ハルヒとキョンがお互いの嫌いなところを言い合うと、いつの間にか桃色空間発生な電波が。
809名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 13:18:09 ID:oQXckrU3
124 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 11:58:32 ID:fm7FmLQS
きっとオチは、全てハルヒがキョンと付き合うために用意した演出で作り物。

「だからあたしは、それを奪うためにあらかじめ仕掛けを打っておいたの。よく考えてみて。
 あれだけ都合のいい娘がなぜキョンのそばにいたの? ずっと身を挺して助けてくれたの?
 そんな奇跡的な幸運が偶然に起こると思う?」
「……ハルヒ、何が言いたい」
「『長門有希』、あのコはあたしが作ったキャラクター。
 それを、あたしが用意した人に演じさせたのよ」
「!」
「『長門有希』は実在しないわ。いついかなる時もキョンのそばに居て信頼しサポートする。
 そう行動するようにあたしが用意した人間に演じさせた……ただのファンタジーなの」
「……」
「……全て幻よ、キョン。『長門有希』もその信頼も、あのコとの思い出も、すべてあたしが
 作って与えてあげた幻なの。
 だからあたしが手を振れば、残らず全て、一瞬でなくなる」
「……」
「全てあたしの造った偽者。それから逃げるにはどうすればいいと思う?
 ともかくも今――その引き裂けかけた心は何を望むの?
 キョン。あなたの心はあたしと付き合う以外、まともな形でつなぎとめてはおけないわ」

810名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 13:23:29 ID:zZwxPs/+
>>809
そんな不気味なことを考えてるハルにゃんじゃないお
811名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 13:25:25 ID:oTRhxMAB
筒井康隆が、おっさんが幼児に挿入して又から真っ二つに引き裂いちゃう描写とかしてるし、小説だとなんでもありなんかね
812名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 13:35:23 ID:JNmOHOHX
ツンデレラ、というと
某おとぼくで暗黒絵師ヨダの絵柄で書かれたキョンとハルヒが「いつまでもおどりつづけました」
の文章の元拳で語り合いながら踊り続ける映像が頭の中で鮮明に映っているのだが
813名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 14:15:47 ID:QFPZChvS
おハルにゃん。
さて今日もハルヒfigmaをにやにや眺めながら朝食を取るか
814名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 14:27:01 ID:bOaJ2vSz
ハルヒ人形と会話するキョン
815名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 14:30:18 ID:RYfWUpXE
>>813
「朝倉を取るか」に見えた
816名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 15:24:21 ID:ADZnErnp
朝からそんな言い間違いをしてハルヒに問い詰められるキョン
817名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 15:58:14 ID:JTfD7nho
>>816
お詫びにハルにゃんを頂くんですね。わかります。
818名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 16:05:13 ID:lJa/LuKz
その前に、キョンよ。
なぜ朝からハルヒと一緒に居るのか説明してもらおうか。
819名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 16:18:34 ID:JTfD7nho
>>818
何言ってんだハルキョンは夫婦だろ。既定事項だ。
820名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 17:02:19 ID:W/qrJGU4
SS投下します。2レスほどお借りします。
821SS 一日団長 1/2:2008/07/13(日) 17:05:59 ID:W/qrJGU4
「そういうわけで、今日は月末恒例の『一日団長』の日よ! 先月はみくるちゃんだったから、今月は古泉くんね」
「謹んで、お受け致します」
 慇懃に頭を下げる古泉。
 ハルヒの思い付きがいつの間にか慣習化するのは別段珍しいことじゃないが、この企画に関しては俺も支持している。
 誰が団長になろうが、ハルヒよりマシであることに間違いはないからな。
 そう。少なくとも三秒前まで、俺はそう確信していた。
「さ、じゃあ古泉くん。今日はあなたが団長だから、何でも好きに命令していいわよ」
「わかりました。では涼宮さん、今日一日僕の恋人になってください」
 ニヤケ面一日団長の、このイカれた命令を聞くまではな。
「へっ?」
 キョトンするハルヒ。そりゃそうだろう。
 およそ正気の沙汰とは思えない台詞だ。誰だってまず自分の耳を疑うってもんだ。
 しかし俺たちの聴覚に異常はなかったようで。
「ですから、今日一日僕の恋人になってください。涼宮さん」
 やれやれ。どうやら本格的におかしくなっちまったようだ。
 まあこいつもこいつで、普段色々と背負い込んでるからなあ。
 幾分同情的な感傷に浸りつつ、俺は古泉の肩に手を置いた。
「お前、今日はもう帰って休め」
「おや、団員が団長に帰宅命令を出すのは権限逸脱ではないですか?」
「それを言うなら、お前の命令は権限濫用だ。なんでいきなりハルヒを恋人にする」
「なんでと言われましても。確か、団長の命令は絶対であったというように記憶しているのですが。違いましたか? 涼宮さん」
「あ、まあ……うん、そうね」
 珍しく歯切れの悪いハルヒが、古泉の言葉を肯定する。
 っておい、じゃあお前まさか……。
「団長命令じゃ仕方ないわ。今日一日、あたしと古泉くんは恋人同士ね」
 マジか。
「理解が早くて助かります」
 爽やかに微笑む古泉を無性に殴りつけてやりたくなったのはどうしてだろうね。
「では皆さん、今日の団活はこれにて終了します。お疲れ様でした」
 はあ? まだ何もしてないぞ。お前がトンチキな命令をハルヒに下した以外は。
「ええ。僕にとってはそれで必要十分ですから。たまにはこういう日があってもいいでしょう」
 古泉はさらっと言うと、なんとも微妙な表情をしているハルヒの方を振り返った。
「じゃあ帰りましょうか。涼宮さん」
「え?」
「僕たちは今日一日恋人同士なのですから、一緒に帰るのが当たり前でしょう?」
「あ、うん……そうね」
 おいおい。何柄にもなくしおらしくなってやがるんだ。
 ていうかそもそも、団活が終わったんならその時点で古泉の一日団長も終了するんじゃないのか。
「そうですか? 『一日』団長なのですから、団活終了の前後を問わず、その日一日団長権限を保持できると解釈するのが最も合理的であると考えますが」
 屁理屈にも程がある。そんな取ってつけたような理由で納得するのはアホの谷口くらいのもんだ。
 なあ、ハルヒ?
「そうね……あくまで『一日』団長だもんね」
 お、おい?
「では、そういうことで」
 にこやかなスマイルと共に、ハルヒに向けて右手を差し出す古泉。
 それは何の意思表示だ、おい。
822名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 17:06:27 ID:ADZnErnp
そんなハルキョンのやり取りをみてまたかと呆れる子供達
一年後、家族がまた増えたとさ
823SS 一日団長 2/2:2008/07/13(日) 17:12:09 ID:W/qrJGU4
「…………」
 しばらく躊躇った末に、ハルヒは古泉の手を取った。
 そっと握り合う二人の手は、どこからどう見ても恋人同士のそれで――。
「いい加減にしろ!!」
 気付くと、俺は叫んでいた。
 静まり返る部室。
 ハルヒも、朝比奈さんも長門も、皆驚いたように俺を凝視している。
 ただ一人、古泉だけは余裕の表情を浮かべていた。
「キョ、キョン……?」
 当惑した顔で俺を見るハルヒ。
 くそ、なんなんだこの感情は。
「どうかされましたか?」
 平然と言ってのける古泉を一瞥すると、俺は黙って二人の前に立ち、その握られた手を強引に引き離してやった。
「……キョン……」
 ああもう、そんな声を出すな。
 これ以上俺をおかしくさせないでくれ。
「……これは謀反ですね。団長に対する」
 俺は今まで、こんなに冷たい古泉の声を聞いたことがなかった。
 だがここで退くわけにはいかない。
「ああ。謀反で構わん。打ち首でも獄門でも勝手にしやがれ」
 憮然と言ってのける俺をしばし真顔で観察した後、古泉は言った。
「では、団長権限において謀反を働いたあなたに制裁を課します。今日一日、涼宮さんと恋人同士になってください」
 ああ、それくらいどってこと……って、ええ!?
「こ、古泉くん……?」
「拒否権は認めません。団長の命令は絶対ですから。そうでしたね? 涼宮さん」
「え、あ、うん……」
 さっきとはまた微妙に異なる当惑の表情を浮かべるハルヒ。
「団員の不祥事は連帯責任です。よろしいですね? お二人とも」
「まあ、そういうことなら、うん、仕方ないわね……」
 何やら自分を納得させるように言うと、ハルヒは俺の方を向いた。
「ほら、キョン! 帰るわよ!」
「え? って、お前……」
 そっぽを向いたまま、右手を俺の前に差し出して。
「しょ、しょうがないでしょ! あんたのせいで、あたしまで連帯責任取ることになっちゃったんだから!」
「……ああ、わかったよ」
 俺はハルヒの手を取り、そのまま二人並んで部室を後にした。
 くそ、古泉のやつ……。
 きっと今頃、いつもの五割増のニヤケスマイルで俺たちを見送ってやがるに違いない。
 大体俺たちをこうさせることが目的なら、最初から今の命令を出しておけばよかったものを。
 おかげでとんだ失態を演じちまったじゃねえか。
 ……とかなんとか思いながらも、古泉をそこまで責める気になれないのはどうしてだろうね。
 俺の横で顔を俯かせたまま、「……しょうがないのよ……団長命令なんだから……」とかブツブツ言いながらも俺の左手を離そうとしない、
 今日限定のヒラ団員がそれに関係してるような、いないような。
 まあ、どっちでもいいか。

 俺は少し強めに、ハルヒの手を握ってやった。
 顔を上げたハルヒの視線を左頬に感じたが、そんなことは知ったこっちゃねえ。
 
 今日一日、この手は俺のもんだからな。


「……古泉くん」
「なんでしょうか? 朝比奈さん」
「あの、違ってたらごめんなさい……。今日、最初に古泉くんが涼宮さんに出した命令、あれって実は、その……本気で……?」
「……さあて……どうでしょうね」


824名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 17:16:42 ID:ADZnErnp
>>823
すまん!割り込んじまった

吊ってくる
825名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 17:21:50 ID:ADZnErnp
>>823
吊せる前に良いか?

この古泉に殺意をおぼえる

じゃ吊ってくる
826名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 17:53:58 ID:QFPZChvS
短いながらも古泉の本心が色々と想像できるな。
そして珍しく長門が空気wいやこの手のものになるとどうしても長門は影が薄くなるか。

そしてふと思ったんだが、団長命令ってどんなときに発動してたっけ?
827名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 18:23:54 ID:ovqSx7ZN
いつ何時も発動しています
828名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 18:26:34 ID:lJa/LuKz
キョン、古泉視点から見ると、自分の気持ちを抑え込んで可哀想だ。鈍感なキョンの為に古泉GJ!
ハルヒ視点から見ると最初の命令は…

>>826
キョンが文句を言った時に使ってる様な。どうだったかな。
829名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:00:39 ID:OQVUEJyM
「長門さん、今のは本気で?」
だと長門がかわいそうになるが、
「古泉くん、今のは本気で?」
だと古泉GJって感じだな。

このサジ加減の難しさw
830名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:04:45 ID:35ehcIyX
そういえば「団長命令!」とは原作では聞いたことはないような気がするけど、アニメではどっかで言ってたような…。
キョン相手にはだいたい命令口調だから、全部団長命令と言えなくは無いw
でもなんとなく、権力を行使するってイメージが無いな。
831名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:28:37 ID:/nurLIJx
彼女のワガママを聞くのは
彼氏の義務です。
832名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:31:34 ID:PK38Azmk
女に振回されてなんぼのもんだ
833名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:48:21 ID:ovqSx7ZN
妹ちゃんに勝てないキョンだもの
834名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:49:33 ID:QFPZChvS
団長じゃなくてもハルにゃんはハルにゃんだものなw
835名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 20:17:25 ID:+l7raoTP
>>830
「40秒で仕度しな」だったっけ?
836名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 20:43:41 ID:5j5VGHno
>>830
お前・・・らき☆すたも見てるだろ・・・
837名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 20:49:20 ID:QFPZChvS
>>835
キョン「親方!空から女の子が!」
親方泉「涼宮さんがそう望んだからですよ」
838名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 21:10:45 ID:35ehcIyX
>>836
あ〜それかw dくす。

>>837
強引すぐるwww
839名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 21:31:15 ID:bOaJ2vSz
プルトン爆弾を空中で自分もろとも自爆させた古泉
そんな彼に「SOS団4号」の座を授けるハルにゃん
840名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 21:31:31 ID:Rmri/C9j
「美術背景集」によると、キョンの家の玄関は二階と吹き抜けに
なっていて、キョンが自室の戸を開けて外をのぞくと、玄関が
見えるそうだ。ハルヒ達が家に来ると、二階から確認できる。
「よお、早いな」とか言って。
・・・でも、この設定、だれも使ってないんだよな・・・・
841名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 21:43:31 ID:oTRhxMAB
ムス口「MEMEME目が、目があ!」
842名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 21:44:00 ID:oTRhxMAB
ムス口「MEMEME目が、目があ!」
843名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 21:46:28 ID:oTRhxMAB
なんたる連投。半年ROMります。

空から落ちてくるなら長門の方が似合うかな。
ハルヒは若ドーラみたいな感じで。
844名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 22:03:11 ID:bOaJ2vSz
シャミセンに小屋を作るキョン
845名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 22:53:40 ID:12sWifVD
不思議探索で本当に不思議を見つけてしまうハルにゃん
846名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 23:03:19 ID:HRVTzxrh
>>845
ふっじ〜き、スペクタクル。

すんません、間違えました
847名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 23:05:43 ID:K5sXxmK/
「見つけたわ、不思議!」
「は?」
「さぁ。解明するわよ! そうね。まずは身体の仕組みからね」
「あー……ハルヒ?」
「さ。脱ぎなさい! 徹底的に解明するんだから!」
「ちょ……! こ、こらっ! やめろっ!」
「なによ。何か言いたいことでもあるわけ?」
「俺のどこが『不思議』なんだよ」
「何よキョン。ひょっとして怖いの? 心配することはないわ。舐めるように優しくしてあげるから……」
「ちょ……おいこらやめ……!」
848名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 23:12:29 ID:lJa/LuKz
>>840
キョンと喧嘩して素直に謝れないハルヒが玄関の前で佇んでいるとかだな。
んで、キョンも「あいつが悪いんだ」とか言いながらも気にしまくり。
849名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 23:23:34 ID:7CA6cnQG
キョンに居留守使われて落ち込むハルヒ
ハルヒが来ると部屋が汚れるから嫌がるキョン
850名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 23:29:47 ID:hrVCNynO
前にハルにゃんfigmaぶっ壊したと書き込んだ者だけど、キョンfigmaもぶっ壊したぜ!!
また買いに行きます…
ハルにゃん 三体目
キョン 二体目
古泉 二体目
長門 無傷
851名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 23:32:03 ID:+Q+aGLwr
>>850
一体何をやったのかをss的に説明したまいw
852名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 23:36:18 ID:iWstcerO
リアルシャミセンとでも遊ばせたのかw
853名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:01:30 ID:XShEjlHq
ハルヒ、お前初めてじゃないんだな。
「ええ、中学の頃にしつこくやろうって言ってくる奴がいたから、そいつと何回か。その後、他の奴とも数回」
…。
「でも、想像していたのとだいぶ違ったわ。全然面白くなかったし」
くそ…なんなのだこのもやもやした気分は、何故だか無性にイライラしやがる…。
「でも、あんたとやるのはなんか違うわね。…ちょっと、面白い」
ふん、そうかい。
「何よ。もしかしてあんた、やるの初めてなわけ?」
ば、バカ言え。そんな事ないぞ!
「ふーん、どうだか。そのわりにはヘタクソじゃない」


ぐああああ、またやられた。
テレビ画面に踊る「1P WIN」の文字。
「あんたとやるの本当に面白いわ!ね、もう1回やろ!」
くそ、今度こそは勝ってやるぜ!
俺は2コンを握り締めると、ぷよぷよのキャラ選択画面を凝視した。

おわりん
854名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:02:21 ID:7CA6cnQG
原作キャラはハルヒだけで後は全員新キャラな外伝が見たい
855名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:17:54 ID:oT+vPdDJ
>>853
引っ掛けのつもりだろうが住人を不快にするだけだから死んだ方がいいよ

>>854
キョンがいないと始終ハルにゃんが不機嫌だがそれでも見たいか?
856名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:20:24 ID:C61LrWuy
>>854
なるほど・・・
中学は谷口がいたから、
ハルにゃんの小学生時代ですね。わかります。
857名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:33:22 ID:ffM1Ruya
>>856
そういえば小学生時代はあまり語られないよな
858名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:39:06 ID:XShEjlHq
>>854

   ||     ⊂⊃
   ||    ∧ ∧
   ||    (  ⌒ ヽ
 ∧||∧   ∪  ノ
(  ⌒ ヽ 彡  V
 ∪  ノ  フワーリ
  ∪∪
859名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:40:23 ID:XShEjlHq
しかもミスってる>855だな。

ホントに吊ってきます。
860名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:44:06 ID:4L0JQ1Cu
まあ落ち着けw

>>857
元気いっぱいなハルにゃんというのも見たいものだw
861名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 01:02:47 ID:lXeglDoH
「ねぇ、キョン。キスってどんな味か知ってる?」
「さぁ、わからんな。試した事が無いからなぁ。」
「そっか…じゃぁ、今度一緒にためしてみない?」
「試すのはいいが…いつ、どこでだハルヒ?場所によるぞ。」
「そうねぇ…じゃぁ今度の日曜海に行かない?」
「海って、いきなりだな。別に海まで行かなくてもいいだろ。」
「だめよ。海辺で味わうのがいちばんなんだから!」
「はぁ、まったく。いいよわかった。キスついでに泳ぎに行くでどうだ?
ちょうど次の月曜は祝日だしな。」
「いいわよ、じゃぁそういうことで!キス…楽しみだわ!」
「俺もしっかり味あわせてもらうとするか…

…ん?どうした、谷口?」

「おぉぉぉぉぉまぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃらぁぁぁぁぁ!」
「何よいきなり、発狂なんかしちゃって。」
「どうせお前ら、海辺でキスなんてことにしゃれ込もうとしてるんだろ、そうだろ!」
「あぁ、確かにそうだが、それがどうした?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、もうかってにしやがれれれれれれr!」

ドタドタドタ…

「なあ、国木田、あいつ一体どうしたんだ?」
「さぁね。またナンパでも失敗したんじゃないの?
それよりも、僕にもキスのおすそ分けもらえるかなぁ?」
「いいけど、また何故に?」
「実は僕、魚の中でもキスがいちばん大好きなんだ。だから、できれば欲しいな、なんてね。」



以上、なんとなく思いついたもの。
お粗末
862名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 01:07:05 ID:qyaM8YT5
キス+妹+阪中でSS読んだ気がするなあ
863名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 01:15:44 ID:lXeglDoH
>>862
なんとおおおおおおおおおおおお(シーブック風に
OTL

まぁ、同じようなネタがある可能性は考えていましたが(涙
864名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 01:26:33 ID:/CSus/nD
目玉焼きの焼き加減や何をかけるかについて熱く議論するSOS団
865名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 02:16:17 ID:XxdaJ0S5
>862
ハルキョン&長みくで同じネタ(というより同じ題名)のもあったな
866名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 05:45:12 ID:ZdC9h6bj
被ってるネタでもそれぞれ書き手の個性があるからいいじゃないか
とwikiを読みつつ思う
867名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 06:04:41 ID:4UMkELI5
「いい?キョン。あんたが私の生身の体に触るなんて今回だけだからね!感謝しなさいよ!」
「なんで俺が感謝しなきゃいかんのだ。ほれ、後ろ向け。最初は加減が良く分からんから軽く行くぞ。」
「なにを偉そうに...って、いたぁっ!キョン!手加減するんじゃないの!?」
「あぁ、ゴメン。こんな感じか。」
「んぁ...ん、もうチョイ奥までぇ..」
「いいのか?遠慮なくいかせてもらうぞ。」
「ん、んあ...もう少しうえ..あぁん、そこ、もう少し強く...!そうよキョン。あんたなかなか上手いわね。」
「お前が誉めるとは珍しい。」
「あぁん..!んぁっ...ちょっと、キョン!調子に乗るな!あっ...そんなに強くやらないでっ...!」
「ん?なにかいったか?」
「だから痛いって!キョン、いい加減にしなさい!あんたあたしに恨みでもあるわけぇ?マッサージで仕返ししようなんざいい度胸じゃない!」
「お、俺は別にそんなつもりは..!ってハ、ハルヒ。。お前上なにも着てないのに立ち上がっちゃ...」
「ッ!?///...エロキョン!!!」
「のごぁっ!(神様、良い物拝ませてくれてありがとう...)」
868名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 06:40:36 ID:1YwL+feo
「好きだ」
「あたしも好きよ、キョン」
「ハルヒ。それは何時からだ?」
「そうね? ずーっと前からよ」
「俺もだ」
「ふーん、これって運命かしらね」
「んなアホな。大体の人が好きだろ」
「そうかしら?」
「そうだろ」
「まあいいわ、醤油取って頂戴。やっぱり半熟よね」
「そうだな。ほらよ」
「パパ、ママ。おはよー!」
「「おはよう」」

>>864
かなりズレちゃった。
蕎麦派のキョンと古泉VSうどん派の3人娘
で妄想したら、古泉が蕎麦の良さとうんちくを演説し始めたので中止。
869名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 07:30:05 ID:ZdC9h6bj
>>853,861,867,868
GJ!
最近の流行はAと思わせてBネタなのか


自分的他の三人が好きな卵料理のイメージ
みくる スクランブルドエッグ
長門 両面焼き
古泉 ハードボイルド
870名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 10:22:47 ID:nJ18lIlE
おハルキョン

ハルキョンとその子供達で朝食とってる夢をガチで見てしまった。
病気でつかね?
871名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 10:25:28 ID:lXeglDoH
>>870
正常だと思うよ。
正常だと思うよ。(大切な事なので二回言いました)

ついでに、自分>>861の作者だが、もっとヒドイネタを思いついたので、投下。
872名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 10:25:53 ID:lXeglDoH
(WAWAWAわすれもの〜♪俺のわすれもの〜っと)
いつものように、下手な歌を歌いながら、教室に忘れ物を取りに来た谷口。
(だれだ!下手って言ったヤツは!…ん、教室に誰かいる?)
「だから……で、キョン……」
「いや…どうして……だからハルヒは…」
(なんだ、キョンと涼宮の二人か。一体何話してんだ?)
気になった谷口は、馬鹿みたいに聞き耳を立ててみる事にした。
(誰ださっきから下手とか馬鹿とか…まぁいい、あとでとっちめてやる。)
「でもね……なのよ…笑っちゃうわ…」
「まぁ、それは……だろうな」
(しっかし、上手く聞こえねぇなぁ。あいつらの席ドアからいちばん遠いもんなぁ。)
「ところで、この前キョンの………aーメン、美味しかったわよ。」
(ん…「aーメン」?)
「そうか、それはよかった……玉……貝……合わせはどうだった?」
(「玉」…まさか「○゙ーメン」!?)
「よかったわ……最高に上手…」
「そうかいそうかい。」
「今度…味わいにいくわ。」
「OK。今度はお前のも味わいたいな。」
「いいわよ、まかせなさい!」

ガラガラガッタン!

「おぉぉぉぉぉまぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃらぁぁぁぁぁ!」

「何だ谷口、また発狂したのか?」
「いや、忘れ物を取りに来ただけだ…ってそうじゃない。
おまえら、まさかそういう関係だったとは!」
「そういうってなによ。別に普通じゃない?」
「そうか、お前らは普通にお互いのモノを味わいあう仲だったのか…
…もういい!俺帰るっ!!!」

ドタバタガラガラピッシャン!!!

「…なんだったんだ、あいつ?忘れ物も持っていかないで。」
「さぁ?」



〜その翌々日〜

「キョン、やっぱり美味しかったわ!」
「そうかい、って、昨日家でも言ってたな。」
「いいじゃないの。美味しいものに何度も美味しいって言っても。」
「まぁ、そうだな。こっちとしても嬉しい限りだ。」
「あれ、涼宮さんもキョンの味を知ったんだね?」
「国木田じゃないの…って、国木田も食べたことあるの?」
「うん、中学の時にね。キョンのシーフードラーメンは最高だったよ。」
873名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 10:27:38 ID:AHEtkajK
>>872
キョンの味って生々しいなw
874名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 10:31:00 ID:No4IGIMj
谷口・・・・・・・・忘れ物大杉(w
875名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 10:38:38 ID:fU0ZGWor
朝っぱらからニヤニヤしちまったよwwみんなGJ!
876名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 11:10:08 ID:/MtzV214
中学の時に彼氏がいてもキョンは全く気にして無いよな。
逆にハルヒはキョンの彼女ではなかった佐々木に心のどこかで嫉妬しているが
この差は何?
877名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 11:14:42 ID:No4IGIMj
心のどこかと言うか、見事に嫉妬してるような
878名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 11:17:30 ID:Ed3LBcmh
当時のハルにゃんの男に対する接し方からすれば気にする必要はないかと
879名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 12:03:33 ID:1YwL+feo
キョンと少し会話しただけで谷口が驚いてたからね。どんだけ喋ってなかったんだろうな。

谷口のミニ同窓会ってSSを思い出したw
女子生徒verを読んでみたい。いや、いっそ東中の同窓会に参加するキョン。
880名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 12:21:11 ID:NRCHxyp7
ハルヒが男と付き合ったのは最短5分、最長でも一週間
これ付き合ったうちに入るのかな?
881SSっぽいもの。:2008/07/14(月) 13:09:22 ID:Up02atOj
紛らわシリーズがブームかw 皆様GJ!!
嫉妬話の流れから電波。

-----
 ハルヒ、と呼ぶ声が妙に遠くに聞こえた。いつも学校で聞く声より、ほんの少しだけ柔らかい声。その声を無視して先に行こうとするあたしの肩に、キョンが手を置いた。
 触るな、あたしに。そう言いそうになって言葉を飲み込む。わかってる、キョンは悪くない。

 キョンと付き合いだしてから数ヶ月になる。きっかけはあたしだった。
 恋愛なんて精神病と言い訳して向き合うことを避けていたその感情は、いくら顔を背けても無視できないくらいに大きくなっていて、とうとうキョンの前で爆発した。
あたしの感情を滅茶苦茶にぶつけるだけの支離滅裂な告白を、キョンは少し呆れたような笑顔で受け入れてくれた。
 SOS団の活動を優先させたいあたしはあまり2人の時間を取ってはいないけど、それでも上手くやっているんじゃないかと思う。
キョンは相変わらずあたしの言動に眉をひそめたりするけど。
 5人で活動してることが多いとはいえ、こうやって2人で出かけたりすることはたまにある。別にデートってわけじゃないけど、まああいつが一緒に出かけたいって言うし仕方ないじゃない?
そういうときに着ていく服とかメイクとか髪型とかにいちいち悩みながらも励起状態になった電子みたいに落ち着かない気持ちになる辺りは本当に精神病だわ、と自分で呆れるばかりだわ。
 今日もそうやって何故かそわそわしながら、いつも通りキョンより早く待ち合わせ場所に着いた。
まったく、デートなんだから男の方が早く来なさいって思うけど、遅いのもあいつらしい……ってだからデートなんかじゃないけど! ただ一緒に出かけてるだけなんだから!
 とにかくそうやってあたしが先に待っていると、少ししてからキョンが歩いてくるのが見えた。
 ただし、1人じゃない。
「……佐々木さん?」
 キョンは何やら楽しげに談笑しながらこちらに向かい、やがて駅に渡る横断歩道で佐々木さんに軽く手を振って別れてからようやくあたしの存在に気がついた。
「よう、相変わらず早いな」
「……あんたが遅いんでしょ」
 あれ? あたしなんでこんな落ち込んでんのよ。どうせたまたま会っただけでしょ、その証拠に佐々木さんは駅の方に行っちゃったじゃない。
たまたま知り合いと同じ方向に行くのにわざわざ別行動するのはおかしい、キョンならそう思って当たり前。
「なんだ、元気ないな」
 あたしの中にもやもやと拡がる灰色の感情を見透かされた気がして、あたしはキョンを見ずに先に歩き出した。今の顔を見られたくない。

 そして、冒頭に戻る。肩に置かれたキョンの手を振り払うことも出来ず、だからといってキョンの方を向くことも出来ずに固まったあたしにキョンは更に声をかける。
「なんかあったなら言えよ。1人でため込むのはハルヒらしくない」
 なんでこういうときに限って勘がいいのよあんたは! 言えるわけないじゃない、あたしが……佐々木さんを気にしてるなんて。
「なんでもないわよっ!」
「なんでもないようには見えないぜ」
「う、うるさい!」
 キョンはやれやれと溜息をつくと、一呼吸置いてから図星をさすようなことを言ってのけた。
「まさかと思うけどな、俺が佐々木と来たことを気にしてんのか?」
 だからなんであんたはこういうときに限って……。しかも「まさかと思うけど」ってあんたそっちは鈍感なわけ? だいたい一応付き合ってるんだから他の女の子のこと気にしないわけないでしょ?
 なんて正直に言えるわけがない、悔しいけどわかって欲しい、などという感情がしばらく争った結果、結局わかって欲しい気持ちに軍配があがった。
「……悪い?」
 それだけ言うのが精一杯だけど。
「……いや、その、すまん」
 少し焦った声で謝ると、キョンは肩に置いていた手をあたしの前に回して抱きしめた。
「ちょっとこら、なにしてんのよ!」
 こんな人通りの多いところで誰かに見られたらどうすんのよ!
「でも言わせてもらうけどな、俺の場合お前の中学時代に妬いてたら身がもたん」
 中学時代? 確かに告白されたら取りあえずは付き合った……っていうのかしら?
「バカね、手も繋いでないわよ」
「わかってるけどな」
 そう言いながらも抱きしめる腕に力を込めるキョンに、なんと言っていいか分からなくなってしばらくそのままでいるしかないのだった。


 その後熱中症になりかけたのはまた別の話。

-----
なんだこの暑苦しい話はorz てかなんでハルヒ視点にしたんだろうorz
>>879 女性視点は考えたけどどうしても想像できなかった。てか黒歴史をwww
882名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 13:38:35 ID:4L0JQ1Cu
突然の紛らわシリーズktkrwww

>>881
GJ! 
こういう葛藤、なんとも言えん気持ちになるぜってか確かに暑苦しいw
883名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 14:07:17 ID:41RkAKEX
キョンとくそみそするハルにゃん
884名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 14:26:50 ID:oT+vPdDJ
くそみその意味が分からないので話しを膨らませられない
885名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 14:35:41 ID:UPAmLqGP
ハルヒ「良いこと思いついたわ!キョン!アンタあたしのケ(ry」
886名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 14:44:04 ID:OR8WERLf
ところでハルにゃんはいつまで親父と風呂に入っていたんだろうか。
887名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 14:49:09 ID:CwORKO1z
888名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 15:18:18 ID:1YwL+feo
>>881 GJ!
ハルヒ視点からキョンが嫉妬してるのを見るとニヤケ率が上がるw
ミニ同窓会は黒歴史なんですか? フルバージョンも読ませて貰いましたよ。面白かったw

>>887
上がfigma並の値段だったら…
889名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 15:29:28 ID:bOBhJiex
魔戒騎士になったハルにゃん
890名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 15:46:02 ID:oT+vPdDJ
勇者に選ばれハルにゃんと闘う運命を背負わされたキョン
891名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 16:50:31 ID:4L0JQ1Cu
>>887
フィギュアの見本はオーダーメイドだからな……量産品でどこまでこのままを維持できるか!
ってついに射手座&激奏キタ━━━(゜∀゜)━━━!
892名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 17:26:58 ID:AqUKyfBC
キョンが風邪をひいてしばらくキスを禁止されてムラムラするハルにゃん
893名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 17:43:36 ID:oT+vPdDJ
それでキョンの風邪が治ったら今までしてない分を補う為ところ構わずキスをねだるハルにゃんなんでつね?
894名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 17:53:40 ID:41RkAKEX
実写版シティハンターの如く某格ゲーのキャラに次々コスプレするハルヒ
895名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 17:57:49 ID:AqUKyfBC
やれやれ・・・とキョンの真似をしてみるハルにゃん
896名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 18:14:07 ID:AqUKyfBC
>>893
二人とも風邪をひいてエンドレス移し合いっことか

バカップルすぎるなww
897名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 18:27:47 ID:AqUKyfBC
溜め息をつくハルにゃんキョンに「弱っている顔も案外かわいいぞ」といわれ、思わずあんたのせいよ!と 叫んでしまう
898名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 18:28:49 ID:oT+vPdDJ
>>887
壽屋は昔からその点について安心の老舗
ただキャラが出揃うまで時間がかかるがな
グッスマは相変わらず仕事はやいな
899名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 18:52:59 ID:1BzWSFmn
>>881
炎天下で抱き合いすぎて熱中症になってキョンにおんぶされるハルにゃんの姿が!

>>898
それを聞いて安心だ。てか到着予定がすでに冬ってのがまたw
900名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 19:17:38 ID:bOBhJiex
ソバージュにしてみたハルにゃん
901名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 19:33:24 ID:q7VdOqlx
七夕から一週間か、短いな。
902名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 20:10:07 ID:nJ18lIlE
壽屋の某東○二の雑誌連動のタ○姉フィギュアの出来はネ申だった

紙面と現物に差が無し!

京兄繋がりで某家族も全ヒロイン揃うのに数年掛かったが当時に作品は今でも十分通用する

よって壽屋ハルヒシリーズは大いに期待できる。

全ヒロイン出るのに何年かかるやら・・・キョンもだしてほしいお
903名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 21:01:53 ID:1BzWSFmn
>>900
そういう髪型変化も見てみたいなw
ぷちパーマとか
904名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 21:33:11 ID:Oc9QJMlk
そういえば武器屋はハルヒシリーズ手付けてなかったのか。あみあみで予約してきたw
905名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 22:31:27 ID:qzHPzrVS
>>876
過去も現在も、そして未来もなんだろうけど、ハルヒが他の男に惚れるとか浮気する
とかいう心配を全くしてないよね>キョン

そういう意味ではハルヒって、主人公につくす彼女キャラなんだよね。もっとも恋愛以外の
行動が破天荒だからあんまりそう感じられないけど。
906名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 22:35:13 ID:UPAmLqGP
>>905
コイツはキツイ
907名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 22:39:56 ID:qzHPzrVS
>>906
あ、気に障ったらごめんです。でもこういう一途なトコが”涼宮ハルヒ”の魅力だと思うんです。

#私はたぶんハルヒママもハルヒと同じだと思って>>132でそういうSS書いてみました。
908名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 22:39:57 ID:XShEjlHq
「どうです。耳元でアイラブユーと囁いてみると言うのは」
拒否権を発動する。パス1だ。
「なら僕が変わりに試してみましょうか」
…。
「…冗談です、そんな顔をしないでください」


「ええ、涼宮さんの鍵となっているのはあなただけです。…今のところは」


うろ覚えだけど、こういうシーンが合った様な。
どっちもちょっと意味深なんだよね。
909名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 22:54:53 ID:4L0JQ1Cu
古泉はそもそも断定を避けるからな。
こういう可能性もあるでも違うかもしれない、と必ず逃げ場を用意する感じ。
逃げ場というとネガな感じだけど、「こうかもしれないし、ああかもしれない」と言った思考実験を楽しんでるような。
910名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:05:37 ID:1YwL+feo
>>908
上はエンドレスエイトでキョンがハルヒへの好意を誤魔化そうとしてる場面だけど。

「ええ、涼宮さんの鍵となっているのはあなただけです。…今のところは」
これはどの場面で言ってるんだ?
911名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:41:19 ID:/MtzV214
彼氏ができても全く心が通じておらず理解して貰えなかったハルヒ
彼女では無いが佐々木と心は通じあってたキョン
どっちが幸せだったかは火を見るより明らかだし
それを考えると付き合う付き合わないなんてのはこの年頃だと大して重要では無いのかもしれん
それをわかってるからキョンは態度をハッキリさせないのかな?
だから付き合うなんて言わないで今のままの距離感を心地よく感じている
少しハルヒが可哀相だけどね、女ってハッキリさせたがるから
912名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:44:48 ID:oT+vPdDJ
時折こんな感じの古泉の言い回しにいらつく時があるキョンを煽るだけ煽って高見の見物にたいな感じがカンに障る
913名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:46:36 ID:Uz8BIKhI
佐々木とキョンが心が通じ合ってたかはイマイチだがw
その言い方だと国木田とも心が通じ合ってたと言えるのでは?
彼氏彼女ではないが、キョンも古泉たちSOS団の団員もハルヒに付き合って馬鹿やってるし、
それが楽しくて今はしょうがないんだろうね。
とはいえ、佐々木が登場してから少し意識し始めてきたのかな。
914名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:48:09 ID:4cIqPAIU
> 彼女では無いが佐々木と心は通じあってたキョン
これには疑問を感じざるを得ない
本当に心が通じ合ってたんなら2年になるまで全く連絡とらないなんてことはないでしょ
それにハルヒと出会うまではハルヒと同様とまではいかなくとも、平凡な日常に飽き飽きしてたっぽいし
915名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:53:13 ID:Uz8BIKhI
通じ合ってたって言うか、少なくとも良い友人関係であったのは確かだ。
古泉も、中学時代ハルヒは仲のいい友人が居なかったから、キョンと佐々木を見て感じるところがあったのかも、
見たいなこと言ってたしね。
916名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:56:31 ID:/MtzV214
スマン書き方が足りなかった。
相手が異性の場合だよ。
佐々木が出てきてハルヒが不安になるのも理解できる。
取られる取られないの話ではなく、キョンに自分の知らない女友達がいて自分がキョンにとって
特別な存在じゃ無いかもしれないと思っていて怒るわけにも行かず。
おとなしい神人を発生させてしまう。
あくまで俺の見方だが
917名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:56:58 ID:oT+vPdDJ
いちいち打ち合うなよ

佐々木スレのまわしもんだろ

ハルヒの付き合うの解釈が二厨的思考だし
そもそもキョンと佐々木が心が通じたなんて解釈自体原作読んでない証拠SSの内容語らないで糞して寝ろ
918名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:59:51 ID:4cIqPAIU
>>917
落ち着け。認定するのはよくないですよ
919名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:59:53 ID:Uz8BIKhI
まあそうカッカしなさんな。色んな考えがあるさね。
>キョンにとって特別な〜
雪山で長門との仲を疑ってたり、ハルヒの中でもいろいろ変化が起きてるんだろうね
920名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:01:31 ID:tR3f3yHc
別に回し者じゃねーよ
このスレタイが「ハルヒを語れ」なら
たまにはこんな話題もどうかと話をふってみただけさ。
原作には表現されてないハルヒの心理なんかをね
921名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:11:32 ID:BbW4526V
>917
お前のレスはスレ住民を不快にさせるだけだから死んだ方がいいよ
922名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:13:26 ID:QxyLn2G9
そもそも付き合うの解釈から脳が佐々木優先のカプ論になってるだろ

同じような言い回しでハルヒを落として佐々木を持ち上げる信者みてきてんだよ
だいたい佐々木かたりたいなら専用スレに行け
923名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:17:30 ID:0TfZVPMl
>>922
^^;
924名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:25:59 ID:tR3f3yHc
佐々木を優先してるわけでは無いよ。
それにキョンだってハルヒを選んでるだろ?
恋愛なんて綺麗事じゃない場合もあるし、SOS団以外の女性とかつてキョンが親しかった
この当たり前の事を知って閉鎖空間を発生させたハルヒの心理なんて
誰もわかりはしない、古泉の解説だってあくまで推論だ。
甘い話題も楽しいが たまには少し苦味のある話題を語るのも良いとは思うが。

スマン荒れさしてしまったので、当分レスしない
925名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:28:21 ID:G7SybVen
別に佐々木とキョンがカプッてるかどうかは知らないが、
ハルヒのライバルが登場する展開もたまには見てみたい。

佐々木にその気は全くないんだけどハルヒが一方的に思い込んじゃうみたいな展開とかでいいから
926名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:30:50 ID:QxyLn2G9
あー、荒らしたな悪い事した

ただ言っとく
お前の解釈も荒らしと同じだ信者


じゃ死ぬわ
佐々木信者かばってやさしいなオマイラ
927名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:31:01 ID:4+URdyd+
驚愕でハルにゃんやキョンがどう動くか、気になって気になって、もう一年と三ヶ月だからなぁ。

>>925
ヒトメボレLOVERですねw
928名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:31:32 ID:Zt1DT+rg
>>925
驚愕出ればそういう展開があるかもしれないな
929名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:35:02 ID:Zt1DT+rg
>>926
最近から住み着いてるようだけど、このスレの住民は「ハルヒ良ければ全て良し」という考えじゃないということを覚えておくことだね
930名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:36:36 ID:m+ofxddL
ハルヒの家族出てこないかな。
結構興味ある。
931名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:38:49 ID:4+URdyd+
いちいち煽るなよ。仮に荒らしだったとしたらスルーすればいいだけ。出来ないやつも荒らし。

>>930
なんかすごく普通っぽい両親な気がするんだよな
932名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:39:09 ID:3alV6brv
ハルヒにヒステリックにまくし立てられる時は耳栓をするキョン
933名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:40:09 ID:0TfZVPMl
家族はどう考えてるんだろうか
娘を野球観戦に連れて行ったら頭のネジが飛んでしまったことについては
934名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:40:18 ID:Zt1DT+rg
>>931
スマン…

母親はやっぱり美人なのかな?
935名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:42:53 ID:cbACA40c
>>933
その前から兆候があったのでさほど驚かず
寧ろエジソンかアインシュタインの再来と喜んてたりして
936名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:44:30 ID:9w3f6imT
>>908
上はエンドレスエイトのキョンにニヤニヤしちゃう場面だと分かるんだけど。

「ええ、涼宮さんの鍵となっているのはあなただけです。…今のところは」
この台詞を言ってる場面を誰か教えてくれ。
937名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:44:39 ID:4+URdyd+
実はハルにゃんは親父似だったり……ごめんないな。

>>933
いや奇行に走り出したのは、それから半年以上経ってから(中学に入ってから)。
それまでずっと考えて、それであのような行動を起こそうと思い立ったんだよ。
ハルにゃんは考えなしと思われがちだけど、しっかりと考える子なんだよね。
938名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:47:06 ID:0TfZVPMl
いつでも良いけど親としては心配だし訳が分からんだろうな
校庭落書きだって親に連絡行っただろうし
939名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:48:08 ID:m+ofxddL
迷惑はかかってるだはずからマイナスの反応が多いと思うんだよね。
それでも親バカ発揮で甘やかした結果があの性格かも。
なんとなく兄弟はいないだろうし。
940名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:50:01 ID:NXaO6w3d
親の教育に問題なくても勝手にへんな妄想して突っ走ってたのかもしれない。
親は親なりに色々対策を施すんだけど、全部期待はずれに終わって…
941名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:53:21 ID:h0bf+fOH
>>939
とりあえずsageろ

ハルヒの行動は>>937の言うとおりに考えた上での行動だと思う。
そして親も娘の行動をきちんと理解してあげてると思うんだが。
942名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:55:11 ID:t/XYwNLV
空気を読まずに>>850です。
ハルヒ キョンにおんぶさせようとしたけど販売延期で長門におぶさったら足ぽっきり
キョン ポニーテールがしないかといわんばかりにカメラをハルヒのうなじに向けたら手ぽっきり
古泉 特に何もしていないのに腰真っ二つ
943名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 00:57:08 ID:NXaO6w3d
それにハルヒは家だとおとなしいのかもしれない。
自室でめちゃくちゃ女の子っぽい雰囲気になってるイラストがあったしな。

というわけで極端な外弁慶なイメージが勝手に作られてるw
944名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 01:02:45 ID:fOGbjoJk
かなり育ちもよくて頭も良いハカセ君の家庭教師をしているわけだからな。
ハカセ君の家は厳しそうだし教育熱心そうだということが想定できる描写もあるし
いくら近所でも、女の子に突然家庭教師を頼むことはないだろうから家同士の
付き合いがあるということは想定できるわけで、そうすると、そういう厳しそうな
ハカセ君の両親とも普通に付き合えているハルにゃんの両親=社会的評価のそこそこある人
と想像できる。娘の奇行を知らないわけじゃないだろうから、大らかな人達なんじゃないかね。
945名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 01:05:51 ID:9w3f6imT
>>942
古泉ワロタw

ハルヒがちゃんと敬語使える事を忘れちゃいけないぜ。
おやすみハルにゃん。
946名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 01:47:27 ID:zLbrQVd6
ハルヒいじめてみたくない?

結構楽しいと思うよ。殴りてぇw

そんで長門とキョンが付き合って一人になっちゃうハルヒとか、良くない?
947名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 01:53:46 ID:h0bf+fOH
ハルヒの親父はK大の教授。ハカセ君の親とは研究室が一緒だったとか
TPDDはハルヒの親父とハカセ君、ハルヒ、キョンが共同開発するとか
妄想してみる
948名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 02:21:08 ID:BbW4526V
>936
陰謀のP270

「あなたにしかできそうにないんですよ。少なくとも、今のところは」

前後の文章を考えると、多分これが一番近い。
949SSヒトメボレ後のヒトコマ:2008/07/15(火) 02:26:30 ID:5RUyXDIe
「ねえ、有希」
「……」
「あんたあのときの“ラブレター”まだ持ってるの?」
「……」
「いいじゃない。教えてよ!」
「所持している……(大切に……)」
「……ねえ?……残念だった?“勘違い”で」
「……」
「……むー。勘違いだろうとなんだろうとアンタはキョン直筆の愛の告白を持ってるのよね」
「これは『団則第0条団員間の不純異性交遊を禁ず』に抵触しないかしらね?するわよね?きっと」
「近い将来キョンがあ……誰かの恋人になったとき、有希とキョンの浮気の証拠として悪用されかねないわ」
「そしたらあたしは有希と血みどろのスクールデイズを送らなくては行けなくなるかも!」
「有希の凶刃がナイスボートナイスボートで放送中止よ!たいへん!」
「だいたい有希だけがキョンのラブレターを持っているなんて不公平じゃない?」

「食べて」
「?」
「餅を焼いてみた」
「米からなる加工食品。煮ても焼いてもおいしいが、焼いた餅をカレーと共に食すのも一興」
「あら香ばしいお餅にカレーがかかるとまた別の風味!これは焼き餅のIT革命や!(古い)」
「……って、誰がヤキモチ焼いてるっていうのよ!」
「……」
「別にキョンのラブレターを欲しいなんて言ってないじゃない!」
「……」
「え?」「また勘違いで書かせればいいですって?あたし宛で?」
「……」
「そおーね?アイツ馬鹿だから、また勘違いを受けて、あたしに愛を語る手紙を書いてもおかしくないわね!」
「さすが有希ね!早速キョンにラブレターを書かせるわ!情熱的なのをね」
「やだキョンったら。勘違いなんて言って実は本音なんでしょ?もー照れ屋なんだから!えへへ」
「(……妄想閉鎖空間に入り込んでいる。ひとまず安心)」
※※※※※※※※※※
さて、後日、団長様から俺に対して
「有希に書いたみたいな勘違いのラブレター超長文結婚を視野に入れた10年計画込み、
実は書いた人の本当の恋慕がにじみ出るような複雑な愛情のこもった逸品」の献上命令が出た。

な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何を言われたのかわからなかった…頭が(以下略)
950名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 02:30:28 ID:5RUyXDIe
埋めネタのために行数確認で試行してたら、間違って送信してしまった……
むう今から他の埋めネタ考えるの間に合うかなあ

オフィシャルとしてはあの後ラブレターはどうしたんでしょうね?
951名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 03:14:20 ID:LfBH+rzA
>>950

ちょwwハルにゃん騙されてるwwwwワロス


誤爆が怖いときはネットワークケーブル抜いとくといいんだぜ?
ってばっちゃがいってただ。
952名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 06:08:56 ID:SXHUJl/5
>>950
どんまい。
長門のキャラだとキョンの字だからとか関係なくあれをとっておいてあると思う。
いつか幽霊に戻るのだとしても忘れられない想い出としてその日まで。
953名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 06:56:09 ID:9w3f6imT
おハルヒ。

>>948
ありがとう。想像してたよりニヤニヤできる場面だったw

ヒトメボレといえば…
「それ、みくるちゃんと?」の問にキョンが戸惑ってるんだよな。
別にキョンだったら「勿論だ」とか言ってもおかしくないのにw
954名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 07:02:46 ID:sviqwc6e
流れ豚切りですまん。
キョンがインフルエンザにかかって学校を休んで、ハルヒが看病するSSを探しているんだが、どこで読んだのか思い出せん。
黒いナース服を着て、赤い網タイツ履いてた。という描写があったのは覚えているので、それでぐぐってみたんだが出て来なかった。
955名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 07:18:31 ID:TtZ4EGH2
おハルにゃん
956名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 08:16:10 ID:SXHUJl/5
>>953
あそこはみくるオンリーの話をしているにしてはハルヒの問い方もその後のキョンの反応も変なんだよね。
キョンフィルターの故障でうっかりハルヒも抱きしめ合いたいの対象に含めてしまったとしか思えない。
957名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 08:50:54 ID:Kku+qzmg
>>954
おハルキョン

きのうたしか保管庫でみたな
80番台の前半でまんま『インフルエンザ』だったと思う
間違ったらすまん

取り合えず前スレの事があるから職人さんには次スレまで自重してもらった方が良くないかな?SS
958名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 08:53:38 ID:F2tJdtYO
>>956
現状436KBだから短いのなら大丈夫なんじゃね?
959958:2008/07/15(火) 08:54:33 ID:F2tJdtYO
って安価ミスった
>>957宛ですた
960名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 08:54:59 ID:F2tJdtYO
せっかくだから踏んでみる
961名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 09:02:32 ID:F2tJdtYO
たちますた

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その94
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1216079839/
962名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 09:14:57 ID:9w3f6imT
>>956
ハルヒはキョンが「朝比奈さん」と答える事をある程度予想してたんじゃないか?
そう答えてもギャグっぽくなりそうだし。
キョンの反応は変だし、予想外だったろうw やっぱり消失の影響かな。

>>961
乙!
963名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 09:25:14 ID:Kku+qzmg
>>956
消失後のキョンの変化を感じ取ってたんじゃないかな?ハルヒは
思い切ってあんな聞きかたしたら予想以上の反応が帰ってきたみたいな
後長門も意識したんだろうなと妄想してみた
964名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 09:46:57 ID:SXHUJl/5
>>961乙です。

>>962,963
どちらもわかるなあ。あそこのやりとりはちょっと夢があるよね。
965名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 10:11:29 ID:LMEE5bGk
>>950
記念にとっておけばってハルにゃんも言ってたし、律儀に永久保存してそうw
>>957
むしろ残す容量を気にしないで気兼ねなく投下出来る瞬間では。
>>961
乙!
966名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 10:21:20 ID:+xOvzYBd
>>950
ドンマイ! 確かにあのラブレターがその後どうなったのか書かれてなかったな。
キョンがハルヒにどんな文章を書いたのか是非新たな埋めネタとして!
って埋めネタの季節か。また仕事中に書くかw

>>954
個人サイトだな。>>957氏が言っているのは79スレのインフルエンザじゃないかと思うのだが、それに黒ナースは出てこないから。
「ハルヒ インフルエンザ 黒 ナース服」なんて言葉をGoogle先生に聞くと教えてくれるかもしれない。

>>961
乙です!
967名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 10:37:27 ID:sviqwc6e
>>961
乙なんて・・・言ってあげなくもないんだからね。

>>966
おお、それだ。探し方悪かったのか。ありがとう
968名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 10:47:05 ID:4+URdyd+
ヒトメボレの例のシーンはかなり好きだわw

「それ、みくるちゃんと?と言い直したのは、キョンが「ハルヒと」なんて言い出したらどう反応していいのか分からなくなりそうだから、
思わず自分から訂正しちゃったんだろうなw
あわてて言いなおしたせいか結局意味は変わらないあたりがまた(*´Д`)

照れまくるハルにゃんかわいいよハルにゃん
969961:2008/07/15(火) 10:51:40 ID:F2tJdtYO
うぉ、抜かった
次スレのテンプレのこのスレのURLがanime3鯖のままになってた。 orz

乙返上、吊ってくる
970名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 11:27:32 ID:cbACA40c
帰ったら家が無くなってたので家族ともどもキョン家に
移住するハルにゃん
 あたしって最低だ。

 気候的にも不快度満点のこの猛暑の時期に、お仕事の方もストレスが溜まるような理不尽な案件ばかり。
 こうなったら自棄よと衝動買いしたアイテムが不良品、でも返品不可って何なのよ、これは!
 ご近所付き合いの大変さとかもあって休みの日でも精神的な安息を得られないでいたあたしのイライラ感は、ついヘラヘラと笑っているようにしか見えないキョンに対して爆発することになっちゃったのだ。
 あたしだけ一方的に怒鳴って泣き喚いてその挙句寝室に鍵をかけて篭城。ベッドに寝転がって枕を抱えてるってのが今の状態。
 ほんと、我ながらバカみたい――どうしてこうなっちゃうのかしら?
 再度の自己嫌悪があたしの目から止まることのない涙を溢れさせている。
 いくらなんでもさっきの暴言はなかったわよね。あたし――キョンの妻でいる資格なんて――もうないのかしら?

 ガタン!

 窓の方から聞こえてくる怪しげな物音に一瞬身構えるあたし。
 サッシが開いて……室内に侵入してきたのは不審者とか泥棒ではなくてキョンだった。
「やれやれ、暗がりの中でスパイもの映画の真似事なんてするもんじゃないな。危うくベランダから落っこちるところだったぜ」
「って、バカキョン! なに考えてるの? 危ないじゃないの」
「ははは、スマンスマン。でもなんだな。ハルヒもようやく俺の心配が出来るぐらいには落ち着いてくれたみたいだし、俺としては一安心だな」
 えっ?
「ひょっとして、さっきのあんた、最初からあたしに怒鳴り散らされることまで計算してたってわけ?」
「計算とかそんなつもりは更々ないんだがな。まあハルヒのフラストレーションが臨界に近そうだなって感じはあったんで、ガス抜きにでもしてもらおうって覚悟はあった」
「なによもう、それならそうと最初から言ってくれたらよかったのに……」
「でもそうしたらお前、俺に遠慮して洗いざらいをぶちまけたりしなかったろ?」
「――うん、そうかも知んない」
「それにハルヒ、お前さっきまで大泣きしてただろ。少しはスッキリしたんじゃないか? まあ欲を言えば俺の胸元にしがみ付いてからそうしてもらいたかったってところが本音なんだが」
 あたしは照れくさそうに告げるキョンに体当たりすると、ベッドの上に押し倒した。
「お、おい、ハルヒ?」
「バカ! 一人で泣いてたって全然スッキリなんてしないんだから」
「そ、そうか。そりゃすまなんだ」
 申し訳なさそうに詫びるキョンにしがみ付いて、あたしはもう涙なんて出ないってぐらい泣き直したの。


「ゴメンね、キョン」
「俺のことならいいって」
「そう?」
「それより、前にも言ったかも知れんが、お前は何でも自分で抱え過ぎだ。正直もっと他人の力を当てにしろ。今のお前の立場ならSOS団のときみたいにみんなに命令してふんぞり返っててもいいぐらいじゃないのか」
「いや、ちょっとそんなわけにはいかないかなって自分でも思うわ」
「要は加減が大切ってことだな。でもまあ、元々お前は要領がいいし、俺の忠告なんて釈迦に説法って気がしないでもないけどな。ははは」
「ううん、ありがとうキョン。何かあたし、自分を見失ってたのかも知れないわ。でも――あんたのおかげで少しは気が楽になったみたい――ほんとに少しだけどね」
「じゃあ、俺の少しばかりのお願いを聞いて貰ってもいいか?」
「……いいわよ。なに?」
「キスしてくれないか、ハニー」
「!」
 あたしはつい嬉しくなっちゃってキスマークが残るぐらいの強烈なのを散々お見舞いしてあげたの。
 でもよかった――これからもずっとキョンだけのハニーでいられる――それがあたしのエネルギーの源なんだもん!
972名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 12:11:47 ID:+xOvzYBd
>>971
ニヤニヤとGJ! しかしハニーって、キョンがハニーってwww
#仕事疲れハルヒを慰めるキョンって埋めネタを書いていた俺はどうすればw
 いや、もしかしたらネタ被るかもとは思ってたんだが。
>>971です
次スレの7様こんなのでお許しいただけますでしょうか

>>972
いやむしろここはネタ被りなんかに気にせず投下しちゃいましょうw

てなわけでもう一発いっとく?

--------------------------------------

「あーもう! 暑いわね〜!」
 お前の気持ちは俺もよく解るが、そうやって怒鳴られると余計に暑苦しくなるから出来れば静かにしてて欲しいんだがな。
「いちいちうるさいわね。あたしはあんたのその不景気そうな顔見てるだけで不快指数が上がっちゃうの! もうちょっとマシな表情出来ないの?」
 不景気で悪かったな。文句があるならこういう顔に生んだお袋にでもクレームを入れてくれ。そもそも、景気のいい顔ってのは一体どんな表情のことを言うんだ?
「そうねえ……うん、ちょっと笑ってみなさいよ、あんた」
 笑うって、こうか?

 ニヘラっ!

「うわっ、なにその気色悪いスケベ面!」
 お前が笑えっつったんだろうが!
「ダメダメ、全然なってないわ。何かこう違うのよね――もっうちょっと凛々しさってのが足りないのかしら?」

 ふにっ!

「痛っ! いきなり何しやがる!」
「ああもう、動かないでよ。ほら、ここはもっとこんな感じで」

 グイグイっ!

「ってコラ! ハルヒ、お前俺の顔で遊びたいだけなんじゃないのか?」
「あはは、バレた?」
「チクショウ、お返しだ! こうしてやる」

 へにょっ!

「やん、ちょ、ちょっとキョン?」
 ほほう、ハルヒの頬っぺたって、柔らかくて触り心地がいいな。

 ぷにぷにっ!

「やだもう、キョンこそあたしの顔で遊ばないで――って、キャっ、そこくすぐったい!」
「何だハルヒ、ひょっとしてお前ここが弱点だったのか。ホレホレ」
「うっ、こ、コラー! あんたいい加減にしなさ……いやん!」








「あ、あの、古泉くん。キョンくんも涼宮さんも、あんなに密着してじゃれあってますけど、お互いに暑苦しいとか思わないんでしょうか?」
「さて、あのお二人ならそういったことはきっと些細な問題に過ぎないのでしょう。もっとも――僕たちがいつまでこの状況を傍観していられるのか、少々自信がなくなってくるというものですね、さすがに」
「……だいじょうぶ。華氏四百五十一度までにはまだ余裕がある。わたしは読書さえ出来れば……エラー発生。熱暴走によるダメージ甚大。全システムの再起動を申請。……フリーズ。強制冷却実行。……エラーメッセージ解析、エラーえらーえららららめぇっ!!」
974名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 12:33:51 ID:vQLK7qpc
>>973
ちょwww長門www
975名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 12:43:24 ID:MhC64dDt
>>968
たしか最初は「誰と?」って聞こうとして途中でやめたんだよね。
なんというか、ハルにゃん可愛いすぎる
976名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 12:58:03 ID:SXHUJl/5
>>971GJ
でも電波の冒頭が今朝方どこぞのブログで見かけた内容に良くにてるような。

>>973
休みな俺の部屋リアルに暑いんだけど嫌がらせですかー。
頑張れ長門、頑張れ俺。
>>973 暑苦しいぜバカップルwww 長門大丈夫かwww
>>976 多分同じとこ見て俺も同じようなネタを書こうとしたw 没ったがw

-----
 雲の隙間から光が降ってくる――――天使の梯子とかレンブラント光線なんて名前が付けられていても、あたしはそれがチンダル現象の一種、
空気中のチリや細かい水滴で散乱された太陽光であることを知っている。
 そう、一見不思議で綺麗なこの現象も、しっかり科学的に説明出来てしまう。
「つまんないわ」
 思わず呟いた独り言を、あたしの前にいるキョンが耳ざとく拾った。
「何がだ」
 その顔には「また厄介なことを企んでいるんじゃないだろうな」とでも書いてあるようで、あたしはまた憂鬱になる。
「別に」
 イライラを隠さないまま口調に出して窓の外を眺めた。ほんとにつまんない。
不思議なことがあたしの前に現れないことも、現れたってもしかしたらそれは簡単に科学的な説明が付けられるかもしれないってことも。
 不機嫌なあたしに呆れてるのか、キョンは溜息を1つ吐いた。

「お前がつまらないと…………」
 キョンが呟いた言葉に一瞬固まる。何よそれ、どういう意味よ。
「何よ」
 聞こえなかったふりをして聞き返すけど、思った通りキョンは答えなくて。
「別に」
 さっきの会話を裏返したようなやりとり。何が「別に」よ、真似してるんじゃないわよ。

 お前がつまらないと俺もつまらん、ってどういうこと?

 そんなキョンの言葉を考えているうちに退屈も憂鬱も気がついたら消えてしまっていた。
 考えてみれば、キョンの言葉に振り回されているあたしの感情が一番不思議だわ。これは、なんて言えばいいのかしらね?
978名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 13:52:29 ID:F2tJdtYO
>>977
短くてもいいわ〜グゥよ〜!!
最後二行目の「〜消えてしまっていた」は自分なら「〜消失してしまっていた」にしちゃって
何か不自然だな〜ってなりそうなヨカーンwww

#ボツネタが気になりますが気にしないでくださいw
979埋めネタSS水遊び:2008/07/15(火) 15:43:50 ID:sC/ScfEz
「暑い」
後ろの席から苛立ったような声でそう呟くのが聞こえた。ああ、暑いな、夏だから仕方ないだろう。
振り返りながら答えるとビシッとでこピンを食らう、八つ当たりするな、こら。
「だって暑いんだもん、どうにかしてよ、キョン」
「どうにもならん。団扇で我慢しとけ」
などと言っても、はい分かりましたと頷くハルヒではないことは重々承知している。ぐでんと机に伸びてしまったハルヒを扇いでやりながら外を見た。……夏空だな。
俺の視線につられたようにハルヒも外を見てげんなりし、何かを思いついたのか椅子を蹴飛ばしそうないきおいで立ち上がった。
「水遊びしましょ!」


というわけで放課後。少しは熱気も収まるかと思いきやちっとも変わらん、つまり暑い。
そんな中働かされるとはやってられんぞ。まあこの後のことを考えればマイナスどころかプラスだがな。
古泉から校内で見つけたらしい長めのホースを受け取り、部室棟近くの蛇口に取り付ける。やれやれ、と浮かんだ汗をシャツで拭っていると、
「キョン、準備できた?」
「あ、あの、その、この格好ちょっと恥かしいですぅ」
「……」
女子3人が出てきた。
「3人とも、よくお似合いですよ」
とすぐに賞賛の言葉を述べる古泉、俺が言おうとしたのに。どちらにしろ何も言えなかったんだがな。
「……」
これは長門ではなく俺の3点リーダだ。だって仕方ないだろう、Aランククラスの女子が多分ハルヒが選んだのだろう大きめのシャツを着てるのだぞ? 
ぶかぶかのシャツといえば男のロマンの一つだ。俺の視線はばっちり固定され、ハルヒたちの移動についていく。
「じゃ、みくるちゃん、いっくわよー!」
それーと蛇口を捻りホースを朝比奈さんに向け水を出すハルヒ、さすがに直接狙うのではなく少し上向きだ。
「ひゃっ、冷たいですよぅっ」
「……」
それそれー、と楽しそうにホースを振り回し朝比奈さんだけでなく長門にもかける。本を持ってきてなくて良かったな、長門。
と、ここまで状況説明をしてきたが、実を言うと俺はその間中ずっとハルヒを見ていた。
はっきりと述べてなかったがハルヒたちの格好は先にも言ったように大きめのシャツを着ている、それは幾分短めのスカートくらいの長さで下に穿いているのはブルマだけらしい。
つまるところシャツの下に何も穿いてないように見えるし、ちらちら見えるブルマは下着と勘違いしてしまいそうなのだ。
まあ何が言いたいかというと、情熱、持て余す……。
バシャっ!!
突然俺の顔に大量の水が掛かった。ぼんやりしていたせいで鼻から口から入り込みむせ返る。
「げほっ! な、何しやがる!」
ホースを握り締めているハルヒに向かって怒鳴る、が水遊びのおかげでテンションがハイになっているらしく気に止めた様子もなくさらに俺に向かって水を放出する。
「アンタも暑いんでしょー? 心優しいあたしが冷やしてあげようと思ったのよ!」
「だからって何も直接俺を狙う必要はないだろ、ほら、そのホース貸せ!」
「やーよっ。どうしても欲しいって言うんなら奪い取ってみなさい!」
言いながら攻撃するな! あーもう、早く寄越せ!

結局奪い取ることも出来ないまま下校時刻を迎え、びしょびしょになってしまった服を着替えているときに一騒動あったのはまた別の話。



「さて、これ以上暑くなる前に僕たちは帰ることにしましょうか」
「涼宮さんとキョンくん、すっごく楽しそうですねぇ」
「お腹空いた」
「それなら何か食べて帰りましょうか、奢りますよ」
「い、いいんですか?」
「カレーがいい」
「かしこまりました」
980名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 16:40:50 ID:4+URdyd+
>>971>>973
超乙! きっと癒されるだろうよw

>>972>>977
お前は俺かw
こうスッキリしたのも良いですねw

>>979
水遊びしてーw
おいおいびしょびしょハルにゃん省略とか恐るべしキョンフィルターw 



どうしてオイラがスレたてすると埋め速度が低下するのは何でだぜ?
だからって自分で勤務中に即興埋めネタ3つも書いて投下するのは何なの? バカなの? 死ぬの?

>>979GJ!
てか濡れネタ被ったw悔しい、でも投下しちゃう!


-------------------------------

 俺の目の前の麦藁帽子に付いた黄色いリボンが風に揺れている。とはいってもこの気温だ。ドライヤーの熱風を当てられているようでウザイことこの上ない。
 それはハルヒも同じようであり、苗字についている一文字も虚しく、この灼熱のアスファルトの上、心頭滅却すれば火もまたなんとやら、てなわけにはいかない様子である。
「ねえ、まだ梅雨って明けてないわよね?」
「ああ、沖縄とか九州と四国は明けたらしいが、この辺はまだだったような」
「だったらなんでこんなにカンカン照りで暑っいのよ! どこにクレームつけたらいいわけ?」
 お天道様にクレームつけたところでどうにもならんだろうしな。
「ああもう、だるいわね〜。今から少しぐらい雨でも降らないかしら」
 ハルヒのその一言の直後に、空が黄色っぽい妙な感じになった。これはまさか……。

 どかーん! ゴロゴロ!

「きゃあ!」
 突然の雷鳴にハルヒは滅多に出さないような可愛らしい声を上げて俺の腕に取り付いた。

 程なく――例え抜きでまさにバケツを引っ繰り返したみたいに――激しい雨が俺たちの頭上から盛大に降り注いだ。
「や、やだもう、なによこれ?」
「おいおい、雨でも降らないか、つったのはハルヒだろうが」
「それにしても限度ってものがあるでしょ? コラ〜! 雨のバカ〜! 今すぐに止みなさい!」

 まさかとは思うが……ハルヒの怒鳴り声から数十秒後、先ほどまでの土砂降りが嘘のようにピタリと止んでしまった。

「――――」
「…………」

「ぷっ、くっくっく、あーっはっはっはっは!」
 おいおい、今度は頭のネジがどこかに飛んじまったのか?
「なによこれ。酷すぎるじゃないの。ここまで徹底してくれちゃうともう笑うしかないわね。ふふふ、あはははは」
 やれやれ、俺だって――こいつの能力にも、それが全くの無意識であることにも――呆れるを通り越してもはや感心するしかないじゃないか。
 しかし、まずいかな、後で長門に環境に対する後遺症がどの程度だったか訊いて……いや、やっぱり怖いから知らん振りしとこうか、とか考えていた俺をフリーズさせる一言が発せられた。
「あーやだやだ。もう下着までビショビショに濡れちゃったじゃないの。この責任、どう取ってもらおうかしら?」
 目の前のハルヒの白いワンピースはずぶ濡れ状態でそのボディラインにタイトに密着していた――その下層にあるものが透けて見えてしまうほどに。
「すまん!」
「えっ? や、やだちょっとキョン? いきなりなにすんのよ!」
 とっさに俺はハルヒの身体を抱き寄せていた。そうすれば余計なものを目に入れずに済むから、とか混乱のあまりトチ狂うにしてもそりゃないだろ?
「あんた、顔が真っ赤よ……このエロキョン!」
 夕立の後は気温が数度は下がるはずなのに、俺たちの周囲だけまるで灼熱の炎に焙られたが如き薄桃色の熱気に包まれたような気がして、俺の理性は粉々に砕け散りそうになってしまったのだった。
982名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 17:05:01 ID:9w3f6imT
いいぞ、もっとやれw
埋めネタはこのスレの名物になってるなw

>>975
「ど……」と言いかけてるから、多分「「どっち?」か「どっちと?」だと思う。
なんというか、ハルヒかわいいよハルヒ。
983埋めネタSSというより小ネタ :2008/07/15(火) 17:13:30 ID:+xOvzYBd
>>979
水遊びバカップルGJ!
外は暑そうだな……しかし3人はやってられなかったのか気を遣ったのかどっちだろうw
>>981
取りあえずイキロ。
キョン自重ww でも抱き寄せたのはむしろそのハルヒが他の男の目に触れないためなんじゃとか妄想した俺がむしろ吊ってくる。

暑さ負けしてるのかやたらと電話が多いせいかネタが思いつかないのでキョンサイドで誤魔化してみた。

-----
 ハルヒが大人しいって言うのは不気味な徴候であり、それは嵐の前の静けさという表現がぴったりなのか、
あるいは何かややこしい企画を水面下で進行させていることを俺に気取られないためのポーズかもしれないが、
どちらにしても後々東奔西走させられる前兆であることをいい加減俺は学んでいる。
 だから窓の外を見て溜息を吐きつつ「つまんないわ」なんて呟いたハルヒが気になるのは当たり前であって、
決してこいつがこんな表情をしていると何故か落ち着かないとか、ここ2〜3日はあの恒星を閉じこめたような瞳の輝きも
5尺玉花火がはじけたような笑顔も見ていないとか、そう言うことは一切関係ない。

「何がだ」
 つまんない、と言ったハルヒの愚痴でも聞いてやれば多少気は晴れるのかねなんて思って声をかけてやったというのに、
俺を一瞥しただけでまた窓の外に視線を戻しやがった。
 空に浮く雲の隙間から光の通り道が見えていてなかなか綺麗なのだが、この風景もハルヒの心を動かすには足らないようだ。
「別に」
 不機嫌そのままの口調でそう言うハルヒに思わず溜息を吐く。
まったく、どうしてこうまでこいつの機嫌に俺の気分も左右されてるんだろうね。
「お前がつまらないと俺もつまらん」
 口にしてすぐに後悔した。何を言ってるんだ、俺は。
いや確かにこいつが大人しいと気になるしこいつがつまらなさそうな顔をしているとなんとなく俺も憂鬱な気分が移りそうと言うか
とにかく笑っていて欲しいというかってだから何を考えてるんだよ!
 幸いハルヒの耳には届かなかったらしく、「何よ」とだけ聞いてきたハルヒにさっきのセリフをお返ししてやる。
「別に」
 お返しされたことにむかついたんだろう、ちょっと拗ねた顔をして再びそっぽを向いたハルヒに苦笑しつつ俺は前を向いた。

 さっきより雲の面積が減った空に間近に迫った梅雨明けを思い、それまでにはハルヒも夏の太陽みたいな笑顔を
取り戻しているといいななんて柄にもなく思いながら、俺は今日何度目かの溜息をつくのだった。
モノローグ考えるのが面倒になったのでセリフのみでお送りします。

「おでん食べないの?」
「お前が食え」
「あたしはもうお腹いっぱいだからあんたが食べなさい」
「俺が食わなくても長門が食ってくれるさ」
「…………おいしい」
「有希はあ……、じゃなくて汗かかないわね」
「お茶入りましたぁ!」
「ありがとうございます……あの、何故あ……じゃなくてホットなんでしょうか」
「涼宮さんがあつ……じゃなくてそうしなさいって……」
「みくるちゃんが負けたら代わりにキョンが罰ゲームね!」
「なんでそうなるんだよ!」
「キョンくん、あたしがんばります!」
「いえいえ、もし朝比奈さんが負けたとしても誰も責めませんよ。だいたいハルヒの奴がこんなバカバカしいゲームを考えるから……」
「ちょっとなんですって? あたしがせっかく考えたって言うのにバカバカしいですって!?」
「バカバカしいだろ。少しでも紛れるどころかなおさら気温を意識しちまうじゃねーか!」
「じゃああんたがこの暑さを紛らわせるゲームを考えてみなさいよ!」
「はい、今言った」
「え?」
「だから今言っただろ」
「……う?」
「う、じゃねえ」
「いや、今のなし! ノーカウント! だから……」
「ほっほー。団長様自ら作ったルールを破ると言うのか」
「……いや、でもそれは……」
「そうですね、上に立つものとして、自ら模範を示すべきではないでしょうか」
「おお、さすが副団長。 というわけだハルヒ、諦めろ」
「…………わかったわよ。あたしの負け! これでいいでしょ!」
「最初からそう言えばいいじゃねえか」
「うっさい! ニヤニヤしてんじゃないわよマヌケ面」
「マヌケ面で悪かったな。しかし罰ゲームってなんだ? お前自分だからって甘い罰ゲーム考えるなよ。なんなら俺が考えてやるが」
「あんたにそんな権限渡すわけないでしょ! だったら副団長の古泉くんに考えてもらうわ!」
「僕ですか?」
「そうよ! あたしが自分に対する罰ゲーム考えたって意味ないじゃない。こういうことはきっちりしないと!」
「そうですか……では、団員その一の頬に接吻すると言うことでいかがですか」
「えっ! ちょっとそれは……」
「おい、それじゃ俺の罰ゲームじゃねえか! なんで俺が関わらなきゃならん」
「それでは僭越ながら僕相手ということでも…………冗談ですよ、そんな顔なさらないでください」
「あーもう、わかったわよ! すればいいでしょ! キョン!」
「なん……!!!!!」
「……ちょっと、なんでいきなりこっち向くのよ!」
「お、お前がいきなり呼ぶからだろうが!」

「おやおや、頬でいいと言ったのですがね。これも涼宮さんが願ったからということでしょうか」
「無理矢理そこにまとめてんじゃねえよ!」

gdgdとおしまい。
985名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 17:55:23 ID:F2tJdtYO
>>983
なんというツンデレ2828
キョンのは溜息じゃなくて安堵の一息なんじゃね?w

>>984
いきなり朝倉さん出てくるんじゃないかって身構えちったw>おでん
ってちうだ〜ちうですよみなの衆!!!

やはりあなた様には敵いませんw
ちょっと自重して次スレのネタに備えることにします ノシ
986名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 18:12:00 ID:1doLZNzX
987名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 18:24:59 ID:5RUyXDIe
埋めネタに配慮して、却って埋めを控える流れがあるね最近。名物で楽しんだけど、こんなんもやってみようか
――――――――――
どうにもハルヒが挙動不審だ。いや普段からおかしいが、今日はとくにおかしい。
スカートの裾をずっと押さえていて、胸元を二の腕で隠している。
やたらと内股でオドオドモジモジ歩いているし、顔が赤い。
二時間目あたりからだね。一時間目は体育で水泳だったんだが、怪我でもしたんだろうか。
昼休みになると、オドオドモジモジのままダッシュで教室を駆け出た。器用な奴だな。
怪我か体調悪くしたのか、それともまた何かの悪巧みなのか、どっちにしても放ってはおけないか。
この調子では食堂ではないだろう。部室かな。
――案の定部室棟の長廊下にハルヒはいた。モジモジダッシュも続かなかったのか、今は辺りを気にしながらのそのそ歩いている。
「おいハルヒ」
声をかけるとハルヒは体ごとビクリと震えて振り向いた。
「なによキョン!いきなり話かけないでよ!」
なんたる言い種。にしても顔が赤いぞ。やはりおかしい。
「やだ!近付かないでよエロキョン!ヘンタイ!」
ハルヒが後ろを向きスカートの尻を押さえようとしたとき――
風が吹いた
988名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 18:27:21 ID:5RUyXDIe
部室棟の長廊下は風が吹き抜けやすく、夏場に涼を得るのに格好のポジションだ。今日はとくに強い風だ。
お約束と言うなかれ。そして、ハルヒのスカートは強風でめくれていた。
なにこれくらいのアクシデントはままあることさ。ビンタの一つも飛んでくるだろうがやむなしだね。
ん?なんだハルヒ?今日の下着は肌色なのか?尻が二つに割れてるじゃないか、どんな下着……
顔ももっと真っ赤にして蒸気噴いているじゃないか。プルプル震えてどうしたんだ?
「このエロキョン!!!!お嫁に行けなくなるでしょうが!!!」
噴火した。凄い馬力で俺の首ねっこをつかんで部室に飛び込むまでコンマ三秒くらいだったね
「……責任取れ!」
※※※※※※※※※※
結論――アサイチの水泳のため予め水着を着て来たハルヒは、下着の用意を忘れて羞恥プレイで今に至る――らしい。
「汚い視線でお嫁に行けない体にされたわ!」
んなこと言っても、あまりにとっさで良く見えちゃいないよ。
「じゃあ……良く見えたら……責任取ってくれる?」
おいおい裾を持ち上げてどうしようって言うんだ。見えるって!見えちゃうだろ!
(省略されました。続きを読むにはスレを埋めてください)
989名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 18:41:11 ID:BbW4526V
990名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 18:43:58 ID:3alV6brv
991名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 18:48:30 ID:yAVj/CR4
992名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:01:36 ID:MuAZ98O5
子ちハ?

>>988
埋まったら本当に続き書くんだろうなwww
さて埋めるかwww

埋めネタに配慮の必要はないと思うんだが、そう思わせてるとしたらちょっと自重するべきだな、すまん。
993名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:13:19 ID:MuAZ98O5
994名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:21:08 ID:LMEE5bGk
995名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:21:58 ID:1doLZNzX
996名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:22:56 ID:9w3f6imT
997名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:23:11 ID:Kku+qzmg
998名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:23:41 ID:1doLZNzX
999名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:24:20 ID:MuAZ98O5
ルが多いw
999なら次スレも桃色空間発生。
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:24:47 ID:1doLZNzX
1000なら驚愕発売
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