1 :
Haruhi:
2 :
Kyon:2008/06/03(火) 21:10:44 ID:2z1tfMd1
やれやれ……皆聞いてくれ、団長命令だ。
最近、荒らしのような発言をする奴が目立つが、そういうのはまず下記リンク先に目を通せとのことらしい。
それが出来ない奴は王様で団長なハルヒのスルー対象にされちまうので、気をつけるように。
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ【避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/comic/3935/ (PC用)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/comic/3935/ (携帯用)
/.:.:.:.:.:.;i.:.:.:.:.:.::;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.::,:,:,.:.:.:.:.:.;:;:;.:.:.:.:;:;::.:.:;:;:;::.:.:.:.::、;:.ヽ
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:.:./ /,/lヽ;:;:;:;レト{ ヽっ::ノ:::{ ゝ ノ.|:;:;:;/ .| / いい?
:.;:.ヽ'. > >ヽ;:;:ヽ ヽ;;;;=''" _,,ィ /_=!:;:;/ .l / 優雅に、そして華麗にスルーしなさい
\;:;:,\へ! ヽ;:;.`、、 l ̄ ヽj ,イ.!='' /;/ヽ、 / 〈_/i じゃないとあたしを語らせてあげない
ヽ;:;:;.,\ ヽ;::;:ヽミ'''ー- ,,,._`ー_'',/.// /:' )^''、 `ヾf゙〉 あたしが王様なんだから
ヽ;:;:,<¨ヽ、 ヽー-≧ニェェ‐-=,,_ // ' // i `''、ー-' 王様の言うことは絶対っっなんだからねっ♪
SSやAAを投下する前に注意!
投下が複数レスにまたがる事が確実な場合は別のテキストファイルに纏めておいた方が無難かしら。
その場合、分割数が予め解っている場合は、名前欄に書いたタイトルの後に分数表記しておくとみんなも安心だと思うわ。
1行の最大文字数は全角で125文字、1レスの最大行数は60行ってことになってるから気をつけなさいよ。
また、1レスの最大書き込み容量は4096バイト、つまり全角換算にして2048文字分ってわけなの。
でも改行コードがただのテキストファイル場合の2バイトと違って6バイトってことには要注意なんだからね。
専用ブラウザの中には書き込み容量計算をしてくれるものもあるから、それを利用するのもアリかもね。
まあ、別に1レス/1行ににギリギリまで詰め込むような必要は全然ないとあたしは思うんだけど。
でも一応レス数を無駄にしないって意味では頭のどこかで意識してくれた方が嬉しいわね。
ちなみに1行全角60文字ぐらいに収めるようにしてる職人さんもいるみたいだし、要は読み手のことを考えてあげてよね。
まだなにかあったかしら?
え、なによキョン、大事なことを忘れてるって?
このスレではメール欄に半角で「sage」と入れる事、良いわね?
うっかりageちゃったりしたら、暇を持て余した荒らしやアンチが来るって言うから気を付けなさいっ!
…………。ねえ、キョン。何でこんなこと言わないといけないのよ。あたりまえじゃないの。
あなたを>1乙して、涼宮ハルヒの出かたを見る。
>>1 (・ω・`)乙 これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!
. !iー┐
. || 日|
. || |
. || 本|
. || |
. || 一|
. || |
. ||(乙!
. || , -‐―‐- 、
.|/rシ/ニ(_ノ)ヾ
ハ芥.lノメ从从|゙t
i l (| | ┃ ┃ i |
i从リ、''' ヮ''ノリO、
───{|と「~ヽy/) ヽヾ
Lj(ミヾ=! ハバハ>
. ,ィ{_ゾイ(! ─ ─|i
YXXXxゞハ、 〜ノ’
. とノ===ゝじ'ー゙J
おかしいでしょ? アレかしら、噂に聞く
>>1乙とか
>>10GJ!とか言うやつ?
>>1乙
ハルヒにカラオケででもいいから昭和歌謡曲歌って欲しい
>>1 (・ω・`)乙 これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!
おつです。
>>10 吹いた、けどカワユス。
7゚|
| ミヽ_
`TT
|゚A゚|
| |
>>1乙
`TT
999 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 01:15:05 ID:1Do6FMI0
999なら次スレは濃厚な桃色空間
1000 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 01:15:32 ID:j3VixVxH
1000なら
中央構造線断裂
1000wwwww
前スレもうちょっとで500kbオーバーしたぞw
桃太郎ならぬハル太郎が中央構造線を破壊してきたわけか
1乙
前スレ埋めネタに悶えたぜ!
いちおつ
そろそろ寝るかあ
おはよう
リアルタイムで見れなかったけどつД`)・゚・。・゚゚・
前スレの
>>986!ほんとに書いてくれたんだね!
も え し ん だ !
い〜ち乙でっしょでっしょ♪〜
いちおつ!!
ところで前スレ>986の言っている某ブログとはメロン?
前スレ>986のSSを読んで俺は真っ先にそこのイラストを思い浮かべたぜ!
このスレとネタがリンクするとなれば十中八九そこでしょ
キョン「ハルヒ、売るよ!」
だいぶ前にあった、キョンのハルヒに対する態度と長門に対する態度を入れ替えるSS読みたいんだが、
何スレ目くらいだったっけ?
「眼鏡を外した方が可愛いぞ」とキョンに言われたくて眼鏡をかけるハルヒ
「なんかしらんが一年のはじめからやり直すことになってしまった 」
の一発目を書いたのが自分のような他の職人さんだったようなすげえ曖昧な記憶。
文体から見るに多分俺なんだけど、いや俺だっていう人が居たら教えて欲しいでござる。
ハルヒってピアノとか弾けるのだろうか。
>>39 アニメのオープニングでも弾いてるし
ドラマCDの「サウンドアラウンド」で幼い頃から習っていて
最近弾いてないけど腕は鈍ってない
そんでキョン曰くかなりの腕前らしい
ピアノはワシが教えた
ハルヒに告白したのは昨日のことだった。
実を言うとハルヒが好きだなんてことはかなり前から気がついており、でもあのいろんな意味でめちゃくちゃな存在のハルヒにそれを言うのはずっとためらわれていた。
でも昨日、些細なきっかけでこぼれ落ちてしまった本音から、結局俺は告白しちまった。
ハルヒはただ驚いただけで、その場で返事は出せなかったらしい。
心の底でもしかしたらと言う気持ちもあったんだが、それは俺の勘違いだったみたいだな。
『鍵』だとか何だとか言われたことで、少し自惚れていたのかもしれない。
翌日のハルヒは不気味なほど大人しく、授業中に俺の背中をつつくこともなければ当然話しかけることもしない。
俺は俺で何をどう話せば良いのかわからないという具合だ。情けない。
この気まずい空気が続くのも嫌だったが、何より俺のせいでハルヒが悩んでいるのかと思うと、昨日告白したことを後悔してしまう。
放課後、気まずくても取りあえず文芸部室へは一緒に向かおうとタイミングを合わせて並んで歩く。
そこでようやくハルヒに話しかけることができた。
「ハルヒ」
声をかけると、ハルヒは少し緊張した面持ちで前を見つめている。
俺はこんな表情をさせたかったんじゃないんだ。
「もし、お前が答えたくないなら今のままでいいぜ」
「へ?」
目を丸くして俺を見上げる。まあ昨日の今日だからな、驚くのも当たり前か。
「……キョンはそれでいいの?」
正直に言うと良くない。フラれるのは怖いが、答えが聞けないと言う状態も結構辛いもんだ。
それでも、
「今のまま何も変わらない。それでもいいんじゃないかと思う」
お前が望むならな、と付け加えたかったがやめておいた。いらんプレッシャーになりそうだ。
「悩ませちまって悪かったな。あんまりお前が大人しいとこっちの調子が狂っちまう」
これは本音だ。悩んでるハルヒなんて見たくないからな。こいつは笑ってる顔が一番いい。誰だってそう思うはずだ。
「ほら、早く行こうぜ」
まだポカンとした表情のハルヒをおいて、わざと先に歩く。
「キョン!」
ハルヒが、いつも通りのよく通る声で俺を呼んだ。
振り返る俺に飛び込んできたのは、1つの、そして最大の幸せだった。
>>42 言っちまったのか?
おkだったのか?
よかったなキョン!!GJ
>>37 俺も参加した覚えがあるが、一発目ではないな。
もしもキョンの妹がハルヒだったら。
つ シスターパニック
47 :
SSハルキョン:2008/06/04(水) 19:08:44 ID:kkU+ITUh
ある休日の午後、俺の部屋にハルヒが上がりこんでいる。
「あれ?ここんとこに挟まってる本、これ何よ」
うわあああ、ちょっと待てハルヒ、その本はだな。
俺の抗議の声も聞かず、隙間から本を引っ張り出すハルヒ。本の内容は…要するに秘蔵本だ。
「あんた、こんなわかりやすい場所に置いといたら、妹ちゃんに見つかっちゃうでしょ。もうちょっと考えて置きなさいよ」
いや、まだばれてないはずだぞ…多分、だが。
しかし、「こんな本隠してるなんて!エロキョン!」とか怒鳴られるかと思ったが、そうでもないんだな。
「あんただって健康な若い男性なんだから、身体を持て余す事だってあるでしょ、そんなことでいちいち怒んないわよ」
とか言いながら、ハルヒはぺらぺらと本のページを捲っていく。目の前で見られると、かなり恥ずかしいぞこれ。
「なんか、ポニーテールの娘が多くない?この本」
そ、そうか?
やがて、ある1ページの所でハルヒの腕が止まる。まて、そのページは…。
ハルヒはニンマリとした表情で俺を見つめて、
「へえ。あんたこんな娘が好みなんだ」
一番気に入ってるページを目聡く見つけやがった。相変わらず鋭い奴である。
ポニーテールを結った後姿の女の子が、こちらを見返している構図の写真。
ハルヒは左手で自分の髪を束ねて掴み、ポニーっぽくして、
「うーん、こんな感じ?」
写真と同じようなポーズで後ろを向いて、俺の方に振り返る。
うっ…不覚ながらぞくっとしちまったぜ。
「写真みたいに、もっと肩を出さないとダメ?」
とかいいながら、服のボタンに手を掛け始めて…。
ちょっと待て、脱ぐんじゃない!
ハルヒを制止しようとして、ハルヒの肩を両手で掴んじまう俺。
「あ…」
なんだ、この雰囲気。俺とハルヒの間の距離が、急に縮まって、まるであの時の夜を再現するかのように…。
「キョンくーん、はさみ貸してー」
ノックも無しに登場する、我が妹。
神速の動きで、俺とハルヒはバッと離れた。
「あれえ?なんか2人とも顔赤くない〜?」
そ、そんな事無いぞ。
しかし助かったぜ、我が妹よ。…いや、惜しかった、のかもな。
以上。おわり。
シスターパニックにしてみた。
GJ
>>42で付き合い始めて
>>47でおうちにお邪魔ってわけですね、わかります。
>>47 ニヤニヤ。ラスボスは妹ちゃんですね。GJ!
キョン妹にピアノをレッスンするハルヒ
>>46の言ってるのはvip ssのシスターパニックだね、あれはここの住人ならオススメ
>>47ニヤニヤがとまりませんw GJでした!
忘れてた!
>>1 「疑いようもなく乙ですね。そして住人にとっては新しいスレの始まりです」
いい改変が思いつかんかったorz
逆にキョン部屋の部屋をいくら探してもエロ本の一つも見つからず「しょうも無い男ね」と毒づくハルヒ
むしろキョンにどこに隠してるんだとか食ってかかりそうだが
>>56 下な話だが本当に好きになると顔写真くらいでそっちはOKになっちゃうんだな
>>53 ハルヒは体で覚えるものは他人に教えるの苦手そうな気がする
例:スキー
逆にハルにゃんがエロ本をキョンに探り出されたらどうなるだろう
ナチュラルになぐられる
萌えの研究よ!と言い張る
単なるエロ本じゃなくて
ハルキョンの成人向け同人誌だったらどうなるだろう
>>32 次に映画を作る時はみくるビームからサテライトキャノンに変わる訳だな
感情とはどういうものなのは、やはりよくわからない。私の監視対象の一挙手一投足を観察していても参考に
ならないことが多いから。でも私は観察し続ける。それが任務だから。
「で、今朝なんだけど下駄箱にこんなのが入ってたのよ。」
”涼宮ハルヒ”がひらひらとさせている右手には封筒が握られている。
「へぇ。ハルヒ、いまどきお前にラブレターを送るツワモノがいるんだな。」
「失礼ね!。あたしこれでも中学時代は結構こういうのをもらってたのよ。」
「で、ハルヒ、お前受けるのかよ、それ?」
”彼”は平然を装っている。だが心拍数が上がって、内心動揺している。
「何言ってるの、キョン。即効で断ったわよ。」
「へ?」
”彼”の心拍数が急に通常に戻った。動揺しているのは変わらないが、少し落ち着いたものと推測される。
「何よ、その間抜け顔。それともキョン、あたしに受けて欲しかったの?」
「だって、その中学の時は断るって事しなかったんじゃなかったのか?」
「その時はそれ。これはこれよ。そんなの面倒だし受ける気ないわ。」
「ハルヒ、中学の時は面倒じゃなかったのか?」
「面倒だったわよ。でも、謎探しのために仕方なしにやってたことよ。」
「今は違うのか、ハルヒ?」
「今はSOS団もあるし、なによりキョン、あんたがいるじゃないの。」
「…」「…」「…」
彼を含め他の3人の動きが停止した。だが”涼宮ハルヒ”は自分が言ったことの意味をまったく理解していない。
そして彼の心拍数がまた上がっている。だが今度は別の意味で動揺していると推測される。
「何?どしたの?みんな何止まってるの?」
”朝比奈みくる”が部屋の沈黙を破った。
「そ、そうですよね。キョンくんがいるんだから、お付き合いする人はもういらないって事なんですよね♪」
”涼宮ハルヒ”は自分の言ったことを、ようやく理解した模様。
「ち、違うわよ! み、みくるちゃん、別にキョンがいるからとか、キョンが嫌がるからとかじゃなくて……」
「…」「…」「…」
「ちょ、ちょっと、みんな何よ? キョ、キョン、別にあんたのせいじゃないわよ!」
”涼宮ハルヒ”は顔を真っ赤にして反論している。彼女の心拍数は増大中。
「わかったわかった。ハルヒ、まぁ落ち着け。」
「あ、あたしは落ち着いてるわよ! そうよね!古泉くん。」
「い、いや〜どうでしょう。」
「おいハルヒ、団長だからって団員に無理に自分の意見押し付けんなよな。」
「なによ、キョン。 というか、あ、あんたは受けて欲しくなかったんでしょ!? だ、だからよ!」
「なんでそこで俺の意見が出て来るんだよ?」
そう、私の監視対象たる”涼宮ハルヒ”ともう一人の監視対象の彼はお互いに”恋愛”に相当する感情を持って
いるはず。だが、お互いに未だにそれを表に出そうとしない。何故なのかは不明。
そして私の中で渦巻く不明なエラーの数々。これが感情というものなのだろうか……
それとも嫉妬というものなのだろうか……
ハルヒ「エロ本なんか持ってないわよ!キョンの写真で充分なんだから!」
ハルヒにボヘミアン歌って欲しい
戸惑のハルヒの膝枕で癒された
>>65 GJ
ハルヒは一番に好きだが、
観察者長門も好みなんだぜ。
北高の不思議を探ったら地下からいかにもな寂れた地下鉄を見つけたSOS団
列車に乗り込むとひとりでに動き出してテンションMAXなハルヒ、怯えるみくる
な電波が北。
なぜか魔列車を思い出したw
主題歌
不思議戦隊SOS(太陽戦隊サンバルカンの替え歌)歌・涼宮ハルヒ 推奨年齢30歳以上
あたしがもしもいなければ 世界はたちまち消えてゆく
花は枯れ、鳥は空を捨て、人は微笑み無くすでしょ?
あたしたちは希望の星よ 幸せを守る炎よ
ハルヒ、ユキ、ミクル ハルヒ、ユキ、ミクル
あたしたちの魂は萌えてるの
FOLLOW THE ME CATCH THE ME
不思議戦隊SOS
物語冒頭から意味のわからん曲が流れて申し訳ない、ここは市内にある遊園地のアトラクション広場
舞台では小学6年の女の子2人があやしげな黒い全身タイツに身を包んだ連中に囲まれ「タニグチモグラー」と証するモグラ怪人に捕まってしまった。
女の子の大きな方は(高校生ぐらいにしか見えない)悲鳴をあげ泣き出した、
小さいほうは(とても6年生には見えない)緊張感なく笑っている
暗黒少年剣士クニキーダは「この子達は僕らが頂いた!」と無邪気な笑みを浮かべ観客の子供たちを脅す。
「あっははは!あっ笑っちゃだめっさ、よいこのみんな大きな声でSOSを呼ぶにょろよ」
と全く危機感のない司会の髪の長いお姉さんが子供たちに問いかける
子供たちが必死に大声で叫んだ。
「SOSたすけて!」
「ケケケ!無駄だ誰も助けになんてこない、もう終わりだ」
谷口、いやタニグチモグラーはノリノリで更に子供たちを脅す。そのとき場内のスピーカーにニヤケハンサムの声が響いた。
「長官命令、不思議戦隊SOS出動せよ!」
俺がコックを捻ると一斉に舞台裏のボンベからスモークが噴出した。
「そこまでよ!」
観客席の子供たちが後ろを振り向くと、そこには3人のきわどいコスプレをした少女達が立っていた。
(せっかく、舞台でスモーク炊いたのに後ろから出てきちゃ意味ないだろ!)
「不思議戦隊SOS参上!」
赤い服をきた団長ならぬリーダーが見得を切りお約束の自己紹介
「あたしたちが来たからにはあんたらの好きにはさせないわ!あたしはリーダーのハルヒ」
どんなときでも自分の好きなようにしかさせないリーダーだけどな、恥ずかしげもなく両手を広げ鷲のポーズをとる
「ユキ・・・」「シャーク・・・」
マイク越しでも聞き取れない小さな声で青い服の少女は棒立ちのまま答えた。
「み、み、ミクルですう」
本人はパンサーのつもりであろうが控えめに口元で手首を曲げたすがたは可愛らしい仔猫であった。
その童顔とはアンバランスな豊かな胸は黄色いコスチュームによってさらに強調され子供たちではなく、おとうさん達の目を釘付けにした。
なんで、こんな事になっちまったんだろ、話は数日前にさかのぼる
「皆さん、GWに僕のアルバイトを手伝っていただけませんか?」
部室で今、古泉がとんでもない事を言い放った。一見普通の会話だがこいつのバイトを知ってる人間には信じられん発言である。
碁盤越しに俺が怪訝な視線を送ると、更ににこやかなスマイルを返す。
「古泉君、どんなバイトなの?」
ほら見ろ、食いついてきた。このところの平和で穏やかな日々に退屈してきた団長はブラックバスのようにルアーに喰らいつく
「ええ、いつものバイトとは違うのですが、僕の親類で遊園地の支配人がいまして」
またそれか、どうせ「機関」がらみのハルヒ様接待だろご苦労なこった。
「遊園地にできた食堂のお手伝いですよ、連休明けまで新規のバイトが来れないのでピンチヒッターですね」
古泉にしてはまともな提案だ、また殺人事件推理ごっこなんてごめんだぜ、俺の財政状況も危機的状況だしな
「もちろん!いくわよ、なんか楽しそうじゃない、みんなもいいわね」
特に断る理由はない、古泉がなにを企んでるかはしらんが、いつもの如く俺も巻き込まれるなら自分から行ってやる
「1人より2人がいいわふたりより5人が良い、そして勇気もそれからバイト代もそれだけ強くでかくなるのよ!」
100ワットどころかプラズマのような笑顔でハルヒは拳を突き上げた。
「キョン!速く皿洗って」
「あのキョン君ライスもお願いします」
「つり銭が不足している、速やかに補充を要請する」
「すいません、サラダの盛り付け15個お願いします」
「わかったが、一度に言われても全部はできん!」
こんな調子で数日が過ぎて行った。このカレーショップ「サファリ」は大繁盛で休む暇もない
俺たち5人は額に汗して労働の尊さを身をもって体験していた。
「店長」の腕章をしたハルヒは時給ではなく売上の結果でバイト代が決まる制度を遊園地にごり押しし、毎日売上ノルマを課した。
本来金には無頓着だが「だって目標があった方が楽しいじゃない」と言い放ち達成すれば大喜び
できなかった日は、売れ残りのカレーを全員で食べながらの反省会(長門はカレー好きなのか何倍もおかわりした)
それなりに充実した日々であった。三人の美少女ウエイトレスがサービスし
オープンキッチンのイケメンシェフが50種類のスパイスを調合し3日間かかって作ったカレーも絶品、大好評を博していた、
俺は裏方のコック見習い兼皿洗いだったが・・・
最終日を前日に控え、ランチタイムも終わって一息ついたその時、思わぬ団体客がやってきた。
「やっほーみんな!頑張ってるじゃないかっ」
「おい、キョン当然サービスしてくれるよな」
「キョンも大変だね、でもうらやましいな」
鶴屋さん、谷口、国木田この3人は来場を予想したが、なんでおまえがここにいるんだ
「だって、ミヨキチがキョンくんのところでカレー食べたいって言うから・・。」
「すいません、お兄さんお邪魔でしたか」
いやそんな事はないけど、事前に言ってくれればいいのに、その時冷たい視線を感じた。なぜ睨む?ハルヒ
「ごめん、ごめん、うちが誘ったのさ、二人とも連休にどこも行ってないみたいだからさ」
そこをつかれると弱い、恒例の母の実家里帰りは俺のバイトの為中止になり妹はすねていたのだ
ハルヒ店長の独断で皆にタダでカレーを振舞う、少しは遠慮しろ谷口、大盛り頼んでおかわりとはふてぇ野郎だ
しばらくすると、食材を補充に行っていた古泉が戻ってきた。
「やあ、これは困りましたね」
「どうしたんですかぁ?古泉君」
「支配人から話を聞いたのですがね、戦隊物のアトラクションのみなさんが食中毒で倒れちゃって最終日の公演ができないんですよ」
「今からじゃ代役も立てられないし、子供たちも楽しみにしてるからなんとかしたいと悩んでました」
嫌な予感がする、間違いなく的中するだろう朝比奈さんも同じ事を考えていたのか顔色が悪い
そのとき、お約束と言うべきか、予想できる災害と言うべきか、まあなんだいつもの暴走が始まった。
「古泉君、大丈夫よあたしたちが代わりに出るわ、いいわよね、みんな」
やっぱりそうきたか、古泉がバイトに誘った時点で何事もなく終わるとは思ってなかったが
「ありがとうございます、涼宮さん子供たちもきっと喜びますよ、サファリのスタッフは何とかしますから」
何故かその時サファリで働く新川さん、森さん、多丸さん兄弟の姿が頭に浮かんだ
「ハルにゃん、めがっさ楽しそうじゃないかっ、参加させてよ」
「もちろんよ、鶴屋さん、司会をお願いするわ」
「ハルにゃんあたしとミヨキチも出てもいいかな?」
「あの・・お願いします」
「うん!そうだ、悪役にさらわれる女の子の役で良い?」
どんどんと話は進んでゆく、しかしその場から逃げ出さんとしていた人影が二つあった
「あんた達どこ行くの?」
ハルヒにみつかった谷口と国木田はいたずらを母親にみつかった子供のように凍り付いている
「ちょうどいいから、悪役で出さしてあげるわよ、感謝しなさい」
抗弁などできるわけもなくしぶしぶと了解する2人、ざまあみろこうなりゃみちづれだ
その後サファリは臨時休業し俺たち全員は舞台裏でミーティング兼衣装合わせを開始した
ショーの内容は本来の戦隊物ではなく「不思議戦隊SOS」となり、ハルヒの即興で考えたシナリオを
長門がパソコンで清書してゆく、衣装部屋に入るとなぜか女性用の戦隊コスチューム(結構きわどい)ある
赤は鷲、青は鮫、黄色は豹をイメージさせる髪飾りが印象的だ、ハルヒはすぐにそれに眼をつけ自らリーダー赤を選んだ
長門は青、朝比奈さんは黄色、そのコスチューム正直たまりません
国木田は衣装の中から暗黒剣士を選び、古泉は高田総統チックな軍服とサングラス、谷口はハルヒの強制でモグラ怪人の着グルミとなった。
その他の悪役や裏方は古泉の知り合いのアクションスクールの生徒がやってくれるらしい
(予想はしてたけど俺は雑用その他)
打ち合わせはそのまま夜10時まで続き解散となった。
「すいません、妙な事にまきこんでしまって」
「最初からこれが目的だったんだろ、おまえも大変だな、明日はせいぜい楽しませてもらうぜ」
かくして物語は冒頭にもどる
後編に続く
後編は明日完成したらレスします。
おはようハルハル
のしかかりハルヒというのが浮かんだ。
ハルにゃんに乗しかかられてeeeeeeeeeee!
ハルヒに告白されたあと喧嘩になって別の男と付き合っちゃうんだがそれは夢で、
実はお互い同じような夢を見てたってSSが読みたいんだが、VIPじゃなくてこのスレだっけ?
>>76 ホントに来たw 待ってるw
>>79 VIPは知らんがそういうのはココには無かったと思うが。
ちゃぶ台をひっくり返すハルにゃん
偶然見つけたHPで
変なハルキョンSS読んでしまったんで癒されにきた
>>85 逆にそのSSの内容が気になるじゃないかw
>>86 ハルヒがキョンの方から自分に告白させるために
策を巡らすってありきたりな内容なんだけど
ただハルヒが非処女で普段から平気で男とえちしてて
キョンだけは本気で初めて好きになった男だから
早く告白されてえちしたいといつも考えてるっていう設定だったんで
こんなのハルヒじゃねーよと読んでて不快になってしまった。
ちなみにエロくない普通のSS
>>88 2秒違いでスマン。
それはハルキョンでも嫌だな。
帰って気になるわ、んな言われ方したらw
書き方によっては気にならないけど好みは分かれるだろうね
えちされたいなんて考えてる悪い子は・・・
キョン「どぉこだぁー!」ガバッ
ハルヒ「きゃあ〜♪」
最近のありがちな少女マンガみたいだな
>>84 ハルにゃんの絵柄の“のし”を想像しちまったw
と同時になぜか必死で“のし”をプレスしてるハルにゃんの姿が浮かんできて思わず拭いた。
どんなシナプス結合してんだ俺の脳みそは。
トンデモパワーでファイナルファイトの世界に来たハルキョン
>>94 もともと「のし」ってのはアワビなんだぜ。
いや、深い意味はないぞ。まったく。
そうだったのか!
よしスキューバダイビングするハルにゃんでも想像してみよう
溺れたと勘違いしてキョンに人工呼吸するハル(ry
海底で金塊を大量に積んだ沈没船を発見したハルヒ
後にそれはただのドラマのセットと知り落胆
>>77 「あ゛ぁー……」
情けない声を漏らしつつ、ぐでっと長机にもたれかかった。
だるいのだ、体が。人体の六割から七割は水分で構成されているというが、それがすべて乳酸に置き換わったってしまったんじゃないかというくらいにだるい。
昨晩は深夜に放送していたB級映画が予想外に面白く、つい夜更かししてしまった。巨大な蛇に数名の男女が襲われるというありきたりな内容だったが、やたらとお色気シーンが多くて目が離せなかったのだ。悲しいかな男子高校生。床に就く前にもスコスコやってしまった。
……ごほん。えー、そういうわけで今朝寝坊することは必然であり、遅刻を回避するためには朝食を抜かねばならなかった。さらに午前中には苦手な英語数学の授業。弁当食って昼寝しようと思ったら進路のことで職員室に呼び出され、午後は体育のマラソンで五キロ走らされ。
そしてデザートの掃除当番をヤケ気味に勤め上げ、放課後。
正直今すぐにでも風呂はいって寝たかったがこのまま家に帰宅する体力なんぞ有るはずもなく、部室で仮眠しよう……と死にかけの子犬の足取りで旧校舎にたどり着き、冒頭に戻るわけだ。
「ふあ……」
間抜け面でどでかい欠伸をかますのに周囲を慮る必要はない。なぜか部室は無人で、その何故かを考えるのもめんどくさい。どーでもいい。眠い。寝る。疲れた。
腕枕オーケイ。椅子のすわり心地オーケイ。チンポジオーケイ。季節柄風を引くこともないだろうときて、準備万端。
さぁ、俺は眠るぞー! と緩やかに瞼を閉じたにしては喧し過ぎる音は、誰かが……いや、ハルヒが蝶番を引きちぎる勢いで押し開いた扉から響いてきた。
体内の水分をすべてリポビタンDに変換させたような元気の良さでハルヒはにぱぱーと笑い、
「遅れてごっめー……ん、って、何よ、キョンだけ?」
笑ったのだが、室内にいるのが俺だけだと認識するやいなや、今日のご飯は寿司やでーと言われて食卓に赴いてみたら寿司は寿司でもばってらだったみたいな表情で口を尖がらせた。
返事をするのもおっくうなのだが、スルーしたらしたで永すぎる眠りにぶち込まれそうな雰囲気を感じ取り、
「あぁ」
「みんな遅れるとか休むとか言ってた?」
「俺は聞いてないな」
ふぅん、とハルヒはつまらなさげに鼻から息を吐いてお決まりの位置に腰掛ける。
どうやら今日もネットサーフィンに励むようだ。先日IEの履歴を何気なく覗いたら「素直になる方法」というサイトがあって思わずによによしてしまった事を思い出しつつ、
「俺はちょっと疲れたから仮眠するわ」
別に俺がどうしようがハルヒが気にするところではないだろうが、二人きりだしで一応の断りを入れて今度こそ瞼を閉じた。
全身にのしかかるような疲労感。もう瞬きすらしたくない。この分ならすぐにでも寝入ることができるな……、うん、全身にのしかかるような……、
「まてや」
この疲労感やわらかくてあったかくて良いにおいするなー、なんて思うわけねえだろ。
背中にむにゅーっと押し付けられてる二つの物体は幸福感一杯だが、今は立つもんも立たないくらいしんどいのだ。
いつの間にやら背中ににしかかってきていたハルヒは俺の耳あたりにあごをどっかと乗せ、
「ちょっとー。寝ないでよ、あんたが寝たらあたし暇になるでしょー。遊びなさいよー」
目を閉じているので見えないが、雰囲気から察するにおそらく頬をぷくっと膨らませて、ぶーぶーと不満を耳朶にたらしてくる。
小さな女の子が父親にねだるような声の調子に思わず「それじゃお医者さんごっこしようか」と言いそうになるが、今の俺は全身に麻酔をかけらたように体が動かないのだ。忍びないが今日のところは一人でおままごとでもしてもらうしかない。
そんなリスみたいな顔を至近距離で見たらさすがに目が覚めちまうぜと冷や冷やしながら、
「……寝不足で朝飯抜きな上にマラソンだぜ? マジでちょっと寝かせてくれ。家に帰る気力も体力もねえんだ」
「えー」
「えーじゃない」
「っちー」
「っちーってなんだよ。……って、誰がえっちやねんこら」
「そんなのあんたしか居ないでしょうが。この右曲がりキョン」
「だめだから! そんなこと女子高生が言っちゃだめだから!」
「えー。違うっていうの? あ、いまのえっちにかけてんのよ。わかった?」
「しらねえよ。そして曲がってねえよ。つうか上手くねえよ。座布団全部持っていかれてしまえ」
「馬面師匠のご冥福をお祈りするわ……」
「死んでないよ! 師匠降板しただけだよ!」
「あはっ、やっぱあんた漫才の突っ込みみたいよねー」
「……好きでやってんじゃねえよ」
あぁぁ恨めしい忌々しい! なぜこんなにもだるいのに律儀に突っ込んでしまうんだ俺!
俺との漫才の何が面白いのかハルヒは耳に息がかかってこそばゆいのをお構いなしにからから笑っている。体が揺れるたびにむにゅむにゅたまらんのだが、こいつわざとやってるんだろうか。
のしかかれているおかげで肩が竦めれない。やれやれまったくもう、と心中で前置きして、俺はため息をついた。
「……もういいだろ? 寝かせてくれって」
「えー」
「同じネタすな。つまらん」
「むぅ……何よう、もっと遊んでよー。団長命令に背くってのー?」
「命令じゃなくてお願いだったら聞いてやらんこともなかったさ。おやすみ」
一瞬だけ空白があった。ハルヒはよりいっそう俺にのしかかってきて、
「ねぇん。あそんでぇん」
「……っ! ちょ、てめっ、気色悪い声出すなっ!」
「あはははっ!」
なで過ぎて猫の皮がむけそうな甘ったるい蜂蜜声と共に、耳に息を吹き込みやがった。
反射的に体がぞわつく。変なうめき声を出すのはなんとか我慢したが顔面の毛細血管の血流増加までは食い止められない。
「おーおー、キョンの照れ顔なんて珍しいわね、写メとろうかしら」
「……簡便してくれ」
ここまでされたんだ。いい加減振り払ってやろうと体を起こそう……とするのだが、女にしては筋肉がついてるだろうハルヒの体はびくともしなかった。死にたくないので弁明しておくが、ハルヒが重いのではなく俺が力を入れられないだけだぞ。
結果もじもじと体を揺すらせるだけに終わってしまった俺の上ではハルヒがによによしていて、……あー、本当に何が面白いんだよこんなの。
「なぁ……、おい、いい加減どいてくれよ」
「ええー。ちゃんと遊んでってお願いしたじゃないの」
「あんな頼み方があるかっ。……だからな、マジしんどいんだって」
「そう言う割りにはあんたさっきから割りと元気っぽいんだけど。いちいち返事してくれるし」
「……ぐぬ」
確かにそうだが、それはもうフラグが立ちそうになったら壊さねばならないのと同じで俺の宿命みたいなものであってだな、どうこう出来るものじゃないんだ。
言葉につまった俺がとうとう観念したととったのか、ハルヒは首筋のにおいを嗅いで「おとこぐざー」と台詞のわりには楽しそうに騒いでいる。
……結局寝たら寝たで意識がないのを良いことに無茶苦茶されるんじゃねえのか、これ。
いや間違いなくそうだろう。いかんな。疲労でうまく頭が回ってない。ハルヒは元気っぽいなどと評するが、やはり俺はかなりまいっている。だからだろうね。相変わらず背中越しにたゆたゆ素敵なそいつの感触を感じながら、
「……なぁ、ハルヒさんや」
「どったのキョンさんや」
「何度も言うけどな、本当の本気で俺は疲れてるんだ。その証拠にこれだけおっぱい押し付けらても平然としてるだろ?」
普段なら絶対言えるわけねえだろな事を、ハルヒならすかさず体を離すのは確実だと確信をもって
言ってしまっていた。
寝て起きたときに凄まじく後悔するのも確実だろうが今は現代の若者らしく刹那主義を貫きたい。そのときが楽ならば後のことは知らん。すげえ寝たいん。しんどいのである。
――だからハルヒよ、いい加減どいてくれ。俺に自由を!
希望を込めて瞼を開ける。あんな台詞をかましてやったんだ。そこには「なんつー事言うのよ!」と照れ怒りながら体を離すハルヒが――
「……ぐぅ」
「え?」
――居なかった。
しかも怒るどころか、ハルヒは楽しくなるお薬を決めたような幸せな寝顔で安からな寝息を立てている。むにゃむにゃと小さく震える唇にどきっとさせられて、あわてて目を瞑った。
「すかー、んあー」
「うおぉぉっ!」
頬にふいにぬるっと垂れてきたのは……涎だろう。なま暖かい感触に背筋の産毛が粟だって、思わず素っ頓狂な声を漏らした。
「ありえねぇだろ……おい」
この一瞬で寝ちまうとか人の顔に涎垂らすとか、マジいろんな意味でありえねえこいつ。つうか口に向かって垂れてきてるんだけどどうしたらいいんだよこれ。
アジサイの葉を冒険するナメクジのようなスピードで迫る唾液の味を思わず想像して死にたくなりつつも、
「くのっ、ちょ、だめだろっ」
何とか回避せねばと腕を伸ばそうとして……出来ない。何でやねん。何でもやねんもない。ハルヒだ。人のことを抱き枕か何かと勘違いしているのか、ハルヒの腕がいつの間にか俺の二の腕越しにがっちりと胴体をホールドしていた。
寝た人間の体は起きている時よりも重くなるもので、本気でハルヒはぴくりともしない。
「てめっ、起きやがれっ! おい! ハルヒ! ハルヒさーん!」
こいつはピンチなのかチャンスなのかすら分からずあわてる俺をによによするかのように、ハルヒは絶賛涎垂らし中で「んー、キョン……」だなんて甘ったるい寝言をささやいている。
耳から進入したその桃色病原菌は脳細胞をぶっ壊し、もういっそのことこいつの唾液を受け止めてやるという気概を俺に与えてくれ、自ら舌を伸ばし――
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γ ⌒ ⌒ `ヘ
イ "" ⌒ ヾ ヾ ドガァァァァァァァァン.....
/ ( ⌒ ヽ )ヽ
( 、 , ヾ )
................... .......ゞ (. . ノ. .ノ .ノ........... ........
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_ _i=n_ ._ [l_ .._....,,. .-ー;''! i;;;〜−ヽ_ii_i=n_ [l h__
/==H=ロロ-.γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ ヾ 「!=FH=ロロ
¶:::-幵-冂::( ( |l | ) )=HロΠ=_Π
Π=_Π「Uヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::....
Д日lTl,,..:''''" ""'''ー-┬ーr--〜''"" :::Д日lT::::
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ロΠ=:::::.:. ノ 从 ゝ .::田:/==Д::
口=Π田:::. .::::Γ| ‡∩:::::
Γ| ‡∩Π::.... ...:::Eヨ::日lTlロ::::
Д日lTlロ_Π::::....... ...::::::::田:凵Π_=H:::
中編
「あれ?きのうカレー屋さんにいたお姉ちゃんだよねパパ」
なんてこった、連休パスをもっていれば期間中は何回も来場できるのだ、気づかれても仕方ない
子供たちがざわつき始めたとき、古泉長官が舞台に上がった。派手な軍服をきたサングラスの長官はアドリブを効かせて
「彼女たちは普段はカレー屋の店員ですが本当は世界を大いに盛り上げるための特殊部隊
不思議戦隊SOSの隊員なのです!」
古泉が普段の作り笑いではなく、心の底から楽しそうだった。舞台に上がったらさっさと人質助けろなどとはつっこまない
「おのれ!SOS邪魔をするのか、かかってこい」
タニグチモグラーが叫ぶとSOSの3人は脱兎の如くかけだし乱闘となった。
そのどさくさにまぎれて人質と司会を救出し長官が舞台裏に戻ってきた。
「いやあ、楽しいものですね、ついつい本気になりましたよ」
「おまえが本気になるのは構わんが映画撮影の時の事わすれたのか?」
「大丈夫ですよ、涼宮さんはこれをアトラクションだとはっきり認識してますから」
「だと良いが・・」
「舞台をみてください、子供たちも彼女たちも楽しんでいますよ」
舞台の上で3人が戦っている。ハルヒはダイナミックな動きで雑魚たちを倒し(無論寸止めだが悪役スタッフが見事だった)
ユキは華麗なステップで敵の攻撃をかわすと合気道のような技で投げ飛ばしてゆく
そして我がエンジェル、ミクルは「ふえぇ〜」とか「ひゃあー」とか叫び半べそかきながら逃げ回ったりしゃがんだりして敵を相打ちにさせてゆく
何気なく昨日ハルヒが作った基本設定に眼を通したら背筋が凍った。
イーグル・ハルヒ、普通の女子高生だがその運動神経と美貌を見込まれて古泉長官にスカウトされSOSの一員となる。
ありがちな設定だが問題は残りの4人だ
シャーク・ユキ、外見は地球人だが実はこの銀河を統括する銀河警察の地球派遣員、そのことは長官以外誰も知らない、改心した元魔法使い
パンサー・ミクル、この時代の人類の危機を救うべく未来からやってきた、元戦うウエイトレス、古泉長官とは過去に遭遇している
不思議戦隊長官・古泉イツキ、世界を守る秘密結社「機関」の幹部で長官、未来からやってきたミクルの助言に従い「不思議戦隊SOS」を設立する
普段はカレー屋サファリのマスターだがサングラスをかけると不思議戦隊の長官に変貌する。実は超能力者
サファリのコック見習い・キョン、不思議戦隊の事は何も知らない、リーダー・ハルヒに思いを寄せているが相手にはされていない
最後は全く完全無欠のフィクションであるが、この設定は洒落にならない、もしかしたら全て知っているのかハルヒ?
さて、舞台の上では雑魚が一蹴された。残るは暗黒少年剣士クニキーダとモグラ怪人タニグチモグラーのみ
「さすがにやりますね、ここはひとつ一騎打ちといきませんか?リーダーさん」
そのショタ顔で既にお母さんたちのハートをしっかり掴んだ暗黒少年剣士は無邪気な笑顔を浮かべ剣を抜いた。
「望むところよ!かかってらっしゃい」
俺が舞台裏から、なにやら怪しげな剣をハルヒに渡す。ハルヒは上段の構えを見せた
何でもこなしてしまう運動神経の持ち主ハルヒと顔に似合わず剣道初段の腕前をもつ国木田の殺陣は一進一退の攻防を見せた。
多分両者本気で戦っている。じゃなきゃあんなリアリティはでないだろ、観客席は興奮のるつぼと化し、必死に声援を送った。
激しい戦いの末ハルヒはクニキーダの剣をたたき伏せ勝利を収める。クニキーダは
「やりますね、次はこうはいきませんよ」と二枚目悪役の常套句を口にし舞台から去っていった。
「さあ、残るはあんた1人よバカモグラ」
「誰がバカモグラだ!こうなればこの遊園地を全て爆破してやる」
「そうはさせないわ、2人ともあれをやるわよ」
「ひゃ・・ひゃい」「了解した」
「何をする気だSOS!」
「必殺、SOSボール!」
俺が赤、青、黄三色に塗装されたバレーボールを朝比奈さんに投げるそれをなんとかレシーブして
長門がトスをあげた、そのボールめがけて助走をつけたハルヒが飛び上がり強烈なスパイクをタニグチモグラーに叩き込む
そのボールをまともにうけたモグラ怪人は「おのれSOS・・」と最後の言葉を吐き
次の瞬間スモークと花火が盛大に使われ舞台が見えなくなった。本来ならめでたしめでたしで終わるのだが
俺が最も恐れていた、いやそれ以上の事態が発生した・・・
すまん次で完結するから 今度こそ後編に続く
このスレの年齢範囲の高さに驚いたw
元ネタがわかってしまう自分にも色々と驚いたw
>>104 ×最後は全く完全無欠のフィクションであるが、
○最後は全く完全無欠のノンフィクションであるが、
本当はこうしたかったわけですね、わかります!
最後のボールはちょっと古すぎだろ
元ネタを考えてあえてボールにした
日本刀で戦うハルヒですね、わかります
>>109 後編になにがw もぐらは無事なのかw
>>102 理性壊れたwww
これなんて恋人同士の休日的日常? GJってレベルじゃねーぞ!
もう5gjくらいはまとめてあげたいくらいだ。GJGJGJGJGJ!
113 :
電車女:2008/06/05(木) 20:29:53 ID:dSL3cPuN
涼宮ハルヒ好きです
前半と後半で分けずに一気に書き溜めてから投稿しろ
>>100 ( ゚∀゚)o彡゚イチャイチャ!イチャイチャ!
( ゚∀゚)o彡゚もっと!イチャイチャ!
>>103 ハルにゃんキョンの設定自重汁w
最初相手にされていないということは
途中のエピソードでいろいろ発展する余地がある
わけですもんね。
後編
スモークと花火の煙が晴れると待っていたのは子供たちの歓声ではなかった。
「どこだここは?」
俺とユキ、ミクルの3人は気が付けば色のない空間にいた。まわりの景色はどうみても遊園地ではなく、どこかの採石場だ
「閉鎖空間・・」
長門それは本当か?自分で言っておいてなんだがそれ以外は考えられん、古泉どこに居るおまえの出番だぞ
「通信が入ってますよキョン君、じゃなかったリーダー」
朝比奈さんあなたまで何を言い出すのですか?
「手首・・スイッチ・・・」
なに?よく自分の全身を見てみれば真っ赤なコスチュームを身に着けている。ハルヒ達と違い男性用で頭はフルフェイスで覆われている
頭には鷲のレリーフ、胸にはみんなとおそろいのSOS団の紋章ワッペン、意味がわからないし笑えない、嫌な予感は的中したが・・
手首のスイッチを押すと古泉長官と連絡がつながった。(こうなりゃ俺もノリノリだ)
「大丈夫ですか、みなさん」
「大丈夫なわけないだろ!なんで閉鎖空間に俺たちがいなきゃならんのだ?」
「申し訳ありません、僕の考えが甘かったようです。そこは閉鎖空間の一種ですが厳密にいえば多少の違いがあります」
「ここは涼宮さんの夢がつくりだした閉鎖空間です。彼女は怪人を倒したとは思ってないようですね」
「なぜそんなことがわかる?」
「涼宮さんはおそらく戦隊シリーズに詳しかったからですよ、通常でしたら普通サイズの怪人を倒したら」
「倒したら終わりじゃないのか?」
「残念ながら違います。」
ドッスーン!ドッスーン!と地響きと共に巨大な生物の足音が聞こえる
「普通サイズで倒された怪人は巨大サイズになって襲いかかってきます。」
おそるおそる振り向くとそこには50メートル以上に巨大化したタニグチモグラーが立っていた
「その巨大怪人を倒せなければ、神人の時と同様に世界が滅ぶと推察できます」
「おまえが倒せ!出番だろ」
「残念ながら、それは無理です涼宮さんが望んでいるのはあなた達が怪人を倒す事ですから」
「どうやってあの馬鹿でかいのと戦えと言うんだ!あと、なんでハルヒの代わりに俺が戦わにゃならんのだ」
「なるほど、そういう事ですか・・」
「通常、戦隊物は5人一組ですが過去に3人だった作品があるのです。しかもその作品は途中で主役が交代しました。そのイメージが強いようですね」
「なんで、俺に交代なんだよ!頼むかわってくれ」
「無理ですよ彼女はあなたが主役になって世界を救うことを望んでいるのです。今対抗手段をもってそちらに着きますから武運の長久を祈ります」
通信は切れた。
空にはガンダムに出てきたジオンの戦闘機のような飛行機が20機ほど編隊をくんでおり
爆弾を落としてきやがった。
俺はミクル隊員を抱え逃げ回る、ユキは巨大怪人と鬼ごっこ中このままじゃマジで世界が滅ぶ
爆煙に覆われた空に稲妻が走った。何処からかミサイルが飛んできて次々と戦闘機を撃墜する。
また、通信が入った
「お待たせしました。これが不思議戦隊がほこる巨大空中空母「シャミセンバルカン」です」
航空力学上飛べるわけのないずんぐりした機体の三毛猫型巨大飛行物体が空の彼方からやってきた
敵戦闘機を全て撃墜し着陸したシャミセンバルカンに俺たちは何とか逃げ込んだ、そこで待っていたのはサングラスをかけた古泉長官だった。
「話は後です、今すぐあなたは大型戦闘機「コスモ・シャミ」に搭乗してくださいお2人は大型戦車「ブル・シャミ」へ急いでください!」
コクピットは懐かしの特撮物に出てきそうなレトロな機器がところ狭しと並んでいる電話なんて黒電話の受話器を塗装した物だ
シャミセンバルカンの口が開き、そこから大型戦闘機と大型戦車が発進する。
「これであの巨大怪人と戦うのか?」
「そのままでは不利ですから右端のレバーを押しながら「合体!グランドクロス」と叫んでください。」
「叫ぶ意味あるのかよ!」
「お約束ですから、お願いします」
「聞いての通りだ、いくぞみんな!」
「了解した」「わっわかりましたぁ!」
「合体!グランドクロス」
絶叫とともにレバーを倒すと俺の飛行機は上半身に、戦車は下半身に変形し合体して巨大ロボットになった。恐るべしハルヒ脅威のメカニズム
「これが我々の最終兵器SOSロボです」
戦いは激烈を極めた、操縦はもっぱらユキ隊員がやっていたがなかなか決着はつかない
ミクル隊員は泣き喚いているし、俺もあまりの揺れに車酔いならぬロボット酔いにかかり吐きそうだ、このままじゃこっちがくたばる
「このままじゃきりがない、一気に決着つける必殺技はないのか?」
「ある・・SOS剣ハルヒ殺法十文字斬り、私の動作をまねして技の名前を一緒に叫ぶ必要がある」
俺はユキ隊員の目を見た、初めてだこんなに楽しそうな目をみるのは、形のよい唇の端が歪んでいる
「許可を・・」
答えは決まってる、せっかくユキも楽しんでるんだ
「よし!やっちまおう」
「そう・・・」
「SOS剣ハルヒ殺法十文字斬り!」
額のSOS団の紋章から剣が飛び出しそれでタニグチモグラーを十文字に斬りつけた。斬られた怪人は大爆発を起こし俺は衝撃で失神した。
気が付いたらそこは舞台裏だった。舞台ではノビたタニグチモグラー(多分、中の人もノビている)を踏みつけハルヒが勝ち名乗りをあげている
「よいこのみんな!悪は滅びました。世界を大いに盛り上げる不思議戦隊SOSをよろしくね」
朝比奈さんは座り込んで呆然としており、長門は平然と立っていた。
「ごくろうさまです。見事世界は救われました」
後ろを振り向くと古泉が衣装のままそこにいた。
「急に話しかけるな、息を吹きかけるな、顔が近いんだよ」
「失礼しました。先ほど森さんから連絡が入りまして僕は多分大目玉ですよ」
軽く溜息をつきサングラスをはずした。その目は相変わらず笑っている
「支配人が大変喜んで、バイト代にボーナスつけてくれましたよ、後で取りに行ってください」
そういい残し古泉は去っていった。
ショーは大成功で幕を閉じ、3人はサイン攻めにあって大変だった。長門が驚いた表情なんてはじめて見たよ
事務所には不思議戦隊SOSについて問い合わせが殺到した。テレビ局の人間までいたらしい、勘弁してくれ
俺達はバイト代を貰い遊園地を出た。長門は宇宙刑事について調べたいと言い残し1人で帰った
朝比奈さんと鶴屋さんはこれからふたりバイト代をもってショッピング、谷口と国木田はバイト代をもって速攻で帰った。
妹はこれからミヨキチの家にお呼ばれらしい、帰るときは迎えに行くから連絡しろ。
そして俺とハルヒだけが残った。
「楽しかったか?ハルヒ」
「う〜ん楽しかったけど肝心のロボットバトルができなかったのは残念だわ、いろいろ想像したのに」
「どんな想像だ?」
「納得できないのよ!あたしじゃなくてあんたがリーダーになって敵を倒すの、我ながら信じられない想像したわ」
「だから罰として、バイト代で夕飯おごりなさい!」
「なんでそうなる!」
「あんたは楽な裏方だったじゃない!ショーの設定も」
「やれやれ、わかったよ何が食べたい?」
「行ってから決めるわ!こっちよキョン」
俺の手を握り締め走り出したハルヒの笑顔はまるでプラズマの様だった。
エンディングテーマ
笑顔はプラズマ (若さはプラズマの替え歌) 歌・串田アキラ
(プラズマ プラズマ)
1人より 2人がいいさ
2人より 5人がいい
力も夢も そして勇気も
それだけ強く でかくなる
いつもわがまま あいつ
いつも無口な あいつ
いつもかわいい あいつ
萌え上がる 萌え上がる 笑顔はプラズマ
どんな時も どんな時も 頼れる仲間さ
(1・2・1・2・3)
行こうぜ 行こうぜ SOS
応援ありがとうございました。来週のこの時間は新番組「宇宙刑事YUKI」をお送りします
お楽しみに
おわり
調子に乗りすぎた、正直スマンかった
新番組「宇宙刑事YUKI」は書くつもりはないのであしからず
いつも長文ばかりで申し訳なく思っている
ターボレンジャーとかジェットマンがストライク世代です。
楽しんで書いてるなーwというのがひしひしと伝わってきたよ。
戦隊ものはさっぱりなんだがおもしろかったよ。
っていうかハルヒ戦隊ヲタってありえそうだな……
イメージ的に
長門はマジレンジャー
みくるはタイムレンジャー
古泉はオーレンジャー
ハルヒはアバレンジャー
キョンを合わせてゴーゴーファイブなイメージなんだよな
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おまえらwww
おハルにゃん
某所、ポニテスク水とはキョンは忍耐力試されまくってるな
>>127 おすすめ2chって専ブラ反映されないから全く当てにならないんだが
涼宮ハルヒたんと電話でお話しました。
「涼宮たんはどんな男の人が好きなの?」って聞いたんです。
そしたら「ただの人間に興味はありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者、異世界人が
いたら私の所に来なさい!」って言ってました。
僕も宇宙人か未来人か超能力者か異世界人になって涼宮ハルヒたんに好かれていっぱいチュチュしたいです。
涼宮ハルヒたんに「宇宙人か未来人か超能力者か異世界人になるからいっぱいいっぱい
チューチューしていい?涼宮たん、いい?」 って聞いたんです。
そしたら「何馬鹿言ってるの?あんたには無理無理」って電話切りました。
涼宮ハルヒたんは照れてます。
きゃわみゅにゅいドキドキハートのピコピコ女神です涼宮ハルヒたんは。
あああああああ涼宮ハルヒちゅき涼宮ハルヒちゅき涼宮ハルヒちゅきちゅきちゅきたん・・・
チューしてチューしまくりたい涼宮ハルヒちゅきたん(*´ε`*)キッチュキッチュ・・・ミュミュミュ
>>131 キョン、あんたってときどきキモイこと言うわよね・・・
>>73 特撮オタがまた通りますよ
仕事場で見て緑茶噴いたwww
カメですみません
マジ30代以上じゃないとわからん使用に感涙!
今の戦隊と昔の戦隊は結構違うんですよね〜
次回サクに期待www
>131
未成年がそんなに飲んじゃいかんにょ
彼女は銀河情報警察から派遣された地球担当の刑事である
彼女の指名は地球を救う力を持った少女「ハルヒ」を地球征服を狙う
宇宙犯罪組織「アサクラー」から守る事、普段は「ハルヒ」と同じ高校に通う
文芸部員「長門ユキ」を名乗っていたが、アサクラーによる事件が起こると
「宇宙刑事YUKI]に変身する。戦い続ける彼女には思いを寄せる同級生がいた
通称キョン、かつて図書館で貸し出しカードが作れず困っていた自分を助けてくれた。
そして、放課後はたった二人の文芸部員として活動している。
無論彼はユキの正体を知らない、だがキョンは護衛対象ハルヒの恋人だった・・・
地球人に正体を知られたら宇宙に帰らなければならないルールを破り
ユキは2人の目の前で「宇宙刑事YUKI」に変身しアサクラーに最後の戦いを挑む
と、ここまで設定は考えたのでこれで勘弁してくれ、
オチは長門が考えた映画のシナリオだったのだが、それをみたキョンは2人の心にしまっておこうと
長門を説得する、わかっていたこととはいえ長門の瞳は悲しみをたたえていた。
137 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/06(金) 12:23:55 ID:Izby3rMK
そうであるのかもしれません
続き書く気ないからここに載せたんだろうしその誘導はいらないんじゃないかい
489 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 Mail: sage 投稿日: 08/06/06(金) 15:19:20 ID: ceRVxRqS
ほらよ。キャラじゃないから買うときすんげぇ緊張したぜ
http://kjm.kir.jp/?p=186002 本スレにフラゲきた
>>141 やべぇwwww感動で涙出てきたwwwww
長髪ハルヒは美人だなぁ。
いつものハルヒは可愛い感じだが。
やべぇ…光の速さで保存したけど、発売日までwktkが止まらなくなってきたw
ハルヒはいつ見てもハルヒだ、最高だ
>>141 うぉおおおおおおキタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
消失ハルヒも可愛くて仕方ないなぁもう!
消失ハルにゃんに叱られたいよぉ
オラ、ワクワクしてきたぞ!って奴は挙手 ノ
ハルにゃんのほっぺたつんつんぷにぷにしたいよぉ
消失ハルにゃんに蹴り入れられたいぜ!
ハルにゃん(*´д`)
ローキックは見られるよな原作通りなら
ああ、キョンのジャージにポニテ姿のハルヒも見られるんだな。
おがぁ
ポニテ褒められて照れるハルヒも見れるな、うん。
二期がものすごく楽しみになってきたな
あと他のスレ見てきたら他のキャラのラフ画も見つけた
谷口がかなりカッコ良くみえたのは気のせいか
あああああ叫びたくなってくるな。消失早く見てぇ。
俺の地域で放送するかな
DVD待ちは勘弁だぜ
>>162 キョンがさわやか青年に、谷口がイケメンになってる気がするww
帰ってきたらなんかすごいことになってるwwとりあえず消失ハルヒかわいいよ
ハルヒが実は男だったとカミングアウトする夢を見たキョン
世界が元に戻ったあとで
ハルヒにブレザーとエクステの装着をお願いするキョン
という電波を受信しました
実を言うと消失あたりからハルヒが好きになった
暴走を過ぎたころからもっと恋しくなった
あれ、目から甘い水が…。
そういや話は冬中心になるから皆冬服か
だが女性陣は全員ミニスカ…脚は寒いだろうな
七夕とエンドレスは夏服だから涼しげで良いんだけどな
ここで入ってきた自分はどうリアクションを取るべきか・・・
とりあえず着替えが終わるまで回れ右して部室の外に
乗り遅れたが、とうとうキタんだな・・・!
絶対明日は書店に行ってニュータイプ買うわ。
>>178 残念ながら正式な発売日は来週火曜日だ。
>>179 \(^o^)/マジカ!!
教えてくれてサンクス。
とりあえず、wktkしながら待ってるか。
今日は12時からNHKでネットスターだな。
また実写版SOS団アジトのセットでやるのかな?
なんかキョンが…w
いや最近のいぢ絵でもイケメン化してるしまあいいか…。でも何だかなぁ…。
wktkが止まらないw
ハルヒの中の人もどうせ平野だよね。あれだけ取り上げといて変わることないだろうし
うっわ、一気にテンション上がったw
消失はるにゃん美人だ!
整形したハルにゃん
朝起きたらどえらいポニテ美人が俺の顔を覗き込んでいた。
ちょうどハルヒを外見だけは正常に成長させたような顔つき。見るからに大人な妖艶な唇にどっきりしちまって、俺は再び目を瞑った。きっとこれは夢だ。
「二度寝すんな!」
「うぉっ!」
夢じゃなかった。どえらい美人さんは誰かさんみたいな元気のよさで布団をひっぺがし、俺は慌てて跳ね起き朝でおっきな息子さんを手で庇う。
羞恥に縮こまる俺を何故か美人さんはにやにやとした表情で見つめ、
「ねぇキョン。あたしが誰だか分かる?」
再び誰かさんみたいな様子でそんなことをおっしゃる。
――凄く嫌な予感。
その予感を現実のものにするのは忍びないが、また事件ですね、と観念しつつ答えを口にした。
「……ハルヒ?」
「そ。正確には未来のあたしってことになるかしら。んーと、六年くらい?」
ってことはちょうど大学を卒業したあたりの年頃か。
こりゃ今のうちに唾をつけて置くのも悪くないかもしれん、と邪な段取りをこさえつつ、俺は驚いていた。ハルヒが未来だの何だの言っている。
つーことはつまり、
「もしかして長門や古泉や朝比奈さんの正体を知ってるのか?」
「ええ。あたし自身の変てこな力のこともね。弱まってうっすらしか残ってないみたいだけど」
そういうことだよな。
ハルヒが自分の力を自覚しても別段問題がないと今の時代の皆に聞かせたら安堵するだろうし、俺の気苦労も大分減るのだが、そうそう上手い話なんてあるはずもなく、
「あたし結婚してさー。みくるちゃんからのお祝いでこの時代に来させてもらったの。禁則事項がなんだのはめんどいから有希にお任せしたわ。あたしが帰る時にそのへん全部直してくれるらしいわ」
「ふむ」
となると俺の記憶なんぞいの一番に弄られるわけか。そいつは少しばかり残念だが、仕方のない話だろう。タイムパラドクスうんちゃらを起こすわけにもいかないしな……で、それよりも重要なことを今ハルヒは言ったぞ。
「とりあえずおめでっとさん。……で、結婚って誰とだよ。どうせ記憶消されるんなら教えてくれ」
ぜひぜひその物好きで苦労好きな不幸な男のことが知りたい。
好奇心一杯の俺のきらきらした瞳を受け止めて、――ハルヒは何故か照れだした。心なしか俺を見る視線に熱が篭っている気がする。頬なんか染めちゃってお前そんなキャラじゃねえだろと突っ込みを入れたいがそんなハルヒは反則的に可愛くって、
「プロポーズはあんたからだったわ」
うっとりとした口調でそんな事を言われた俺は、遠くない未来お脳の病気にかかることを知って戦慄に背筋を振るわせた。
先ほど打ち立てた段取りを速攻でぶち壊し、助けて長門助けて古泉助けて朝比奈さん、と祈る俺に大人ボディのハルヒがしなだれかかってきて、
「あぁーもう駄目っ! 若いキョンかあいいー! ……ね、ちゅーしてもいい?」
「ほあああああ!」
甘いかおりとやわっこい体で包み込み、頬をすりすりしやがる。
平凡な休日の朝を迎えるはずだったのになんなんだこの急展開は。
ハルヒは発情期の猫みたいに興奮した顔でキスの許可を得んとするが、流石にこれは不味いって非常に不味いってだからおことわ――
「んちゅ」
ほあああああああああ!
唇を重ねた勢いでベッドに押し倒された俺はハルヒを押し返そうとしているつもりなのだが、実際には指先をぴくぴくさせるだけだった。口の中にぬるぬるしたざらざらが侵入してきた瞬間に俺の反撃ポイントはゼロになりました。
「はむ、ん……ちゅっ、ちゅる、んちゅ」
完全完璧に大人のキスだった。
これが口の中を犯されるってことなのね、と一瞬でふやふやにとろけさせられた頭でぼんやり思う。口内の音ってすげえ耳に響くんだなーハハハ。
ちゅぴやらぴちゅやらくぐもった水音は異様にいやらしくて、恋人風俗の人がキスだけはお断りするのにも納得である。なんだそりゃ。
「んはぁ」
日本の性風俗文化に対する見聞の広さを披露している間にキス地獄は終わり、ハルヒが唇を離した。まともに思考回路が働いていないのでそれがどの程度の時間だったのかは分からないが、
潤んだ瞳で上気したハルヒの顔は法律に触れるんじゃないかと心配してしまうくらいけしからんの極みで、特に唾液でべたべたになった唇と口周りなんかは完全に違憲である。
違憲歓迎。文句をいう政治家がいたら殴ってやる! と息を荒くする俺よりも更に荒くて熱くて湿った息をはきながらハルヒは、
「いつもは上下逆だから新鮮だわ。はぁ……んもう、かあいいったらないわね、キョン。んんー、その純真で初心そうな顔と反応、ほんとにキョンなの?」
でへへ、えへへ、うふふ、ぐふふ、と様々な笑みを浮かべながら、んなこと聞かれたってどうしようもない事を尋ねてくる。
けれどただ一つ俺から言えることがあるとすれば、
「はっ、はぁ……おい、ハルヒ」
「なぁに? もっとしたい?」
「……あ、う、いや、てめっ、おんなじ俺でもな、こ、これって浮気じゃないのか」
何時の間にか両手が頭の上で手首を合わせるようにして拘束されていて、ハルヒの空いている方の手が股間あたりをさわさわしているのにぞっくぞっくしつつ、言う。
上手いこと言ってやったと我ながらピュアな自分に満足していると、
「ききき、キョン! あんたわざとそんなかあいい事言ってあたしをさそってんのね! そうなのね! きゃーっ、もう無理。ごめんね。
有希に頼んでちゃんと童貞にしといてもらうし、天井のしみを数えてれば終わるから! ここまではしないつもりだったけど、結婚祝いだしいいわよね! んちゅうー」
ほああああああああああああああああああ!
大人になってもやっぱり頭の螺子が何本かぶっ飛んでいるハルヒが再び貪るように唇を重ねてきて、俺の意識はいい加減霞がかかったようにうっすらと――
………………
…………
……
「毎年結婚記念日になるとな、こう、首筋のへんがぞわぞわするっつうか……」
「へ、へー。ふふふ不思議なこともあるもんねー」
「何でどもってる上に棒読みなんだお前」
「な、なんでかしらー。あは、あはははは」
どっとはらい。
>>187 なぜか消失ハルヒをイメージしてしまった
消失のハルヒはキョンに対してはかなり積極的だよね
キョンうらやましす・・・つGJ
やべぇーー!
解き放たれたハルヒ可愛すぎるwww
ちょw大人ハルヒエロすぎwww
そしてGJ!
晴れて結ばれたらそっちにも遠慮が無くなってグッと積極的になるんだろうなw
GGGGJJJJJ!!!
条例にひっかかるようなことをしてはイケマセン
梅雨に入り、その日も前のも日も、きっと次の日も雨だった。特に活動をするわけでもなくSOS団の面々はそれでも部室に集まる。ジメジメした空気では特に何かやることも浮かばない。いつも通りキョンと古泉は古泉がどこからか持ってきたボードゲーム。長門は読書。
みくるはお茶を汲んだりしながら、ハルヒと時折おしゃべり。ハルヒはパソコンを睨みながら考え事、思いついたままに何かをいってはキョンにツッコミを受けていた。
「そういえば、あたし今年お花見してないわね。なんでかしら?」
ハルヒが、本当にふと思いついたらしく、窓の外の桜の木を見ながら呟く。
「そりゃあ、お前俺たちはまだ出会ったばかりだったからだろう。桜はお前が団を立ち上げる頃には散っていたさ。」
思わぬ発言にそういえば、と一瞬沈黙する部室。がキョンのすばやい指摘に全員納得。ハルヒの
「そっか、そうね…。お花見したかったなぁ。」
という言葉を最後に再び各々がまたしたいことをするように戻っていった。桜の木はすっかり緑色になっている。
雨の音だけが部屋に響く。外で部活する連中はすでに帰ってしまったようである。文系の部活も、今日は活動しているのだろうか。ひたすらに静かな夕方。空の色はどんよりとした鉛の色。
古泉とのゲームにも飽きたキョンは何気なくハルヒに声をかける。
「お前、花見がしたかったのか。」
振り向かずにハルヒは答える。
「別に。そういえばしてなかったなぁ、って思っただけよ。来年の春にはやりましょ。」
そう答えると再びパソコンと睨めっこを始めた。ふむ、といかんせん納得がいかない表情ながらキョンも自分の定位置に戻る。やるべきことも無いが、帰る必要性もなかった。机に倒れこむ。机の魔力と言うものだろうか、自然に眠気が襲ってくる。キョンは、
その魔力に逆らわないことにした。なに、時計は見ていないがまだそんなに遅い時間ではないはずさ、と思いながら。
「キョン…!ちょっと…!」
寝入ったキョンを激しい振動が襲った。そういえば学校で寝ていたのだと思い出し、瞬間的に目が覚める。ガバっと起き上がると目の前にはハルヒがいた。部屋を見回してもハルヒしかいない。
「なぁ…他のみんなはどうしたんだ?」
「知らないけど、帰っちゃったんじゃないの…?私も寝ちゃったみたい。ほら時間も遅いし。あたし達も帰りましょ。」
この展開で、キョンの脳裏には少し前の出来事が思わずよぎった。閉鎖空間にハルヒと二人きりで閉じ込めかけられたあの時の出来事が。とりあえずカバンを取りハルヒと部室を出る。まるであの時のように校内には二人の気配しか感じられない。車の音も聞こえない。
「ねぇ、あんたこんな状況遭遇したことない、わよね?」
先に口を開いたのはハルヒだった。おもわずキョンもぎくりとするが、
「あるわけがないだろう。」
とピシャと言い返す。理由はわかっているのだが、言い出すわけにもいかず気まずい沈黙のまま下駄箱まで着いてしまう。ハルヒが先に靴を履き替え、ゆっくりと外に向けて歩き出す。キョンもぼんやりと嫌な予感を抱えながら、靴を履き替えていた。
「え、ちょっと…!なんで!?」
ハルヒの驚きと喜びの混ざったようななんともいえない大きな声が聞こえてきた。まさか、本当に…とキョンは心の中で身構えた。
過去現在未来のすべてにおいてキョンを自分のモノとしなければ
気が済まないのだなw
「一体どうしたん…!」
ハルヒを追い、外に出た瞬間思わずキョンも言葉を失った。目の前に広がるのは緑の葉をつけていたはずの桜がまるで数ヶ月戻ったかのように満開になっていた。雨だったはずの空は月が
くっきりと見えている。
「おや、お二人ともお目覚めでしたか。」
ぼーっと桜を見上げている二人の前に古泉達が現れた。三人の手にはお菓子やらジュースがたくさん入った袋がかけられている。
「僕たちも外をみたらあの状況に驚きまして。それでせっかくだから花見でもしましょうということで買ってきたわけですよ。」
説明を頼まれたわけでもないのに古泉は几帳面に答える。
「さすが古泉君ね!今夜はSOS団花見大会よ。ほら、キョン、ボサっとしてないで荷物運ぶの手伝いましょ。」
ハルヒは荷物を長門やみくるから受け取ると、次々とキョンに移していく。
「くっ…重い…。ペットボトルのジュースとはいえバカにできんぞこれは…!」
短い距離とはいえ、その重さは相当なものだったようで、ぜいぜいといいながらなんとか一歩一歩足を進める。横にはなぜか気付いたら古泉がいる。
「この桜はやはりあいつか?」
「ええ、お察しのとおり涼宮さんです。口ではああいいながらも一度思いついてしまった以上抑えがきかなかったんでしょうね。」
「まったく…。しかしこれだけなんだろうな?それともこの間みたいに世界中今現在俺たちだけとかになっているのか?」
「ご安心ください。どうやらこの学校が我々だけしか認識できないようになっているようです。いや、学校が別の空間に隔離されたとも言えるかもしれません。ともかく今夜こうして団員で花見を楽しむ
ことができたのできっと明日の朝には元通りですよ。」
「そうか、よかったよ…。俺はてっきりまたハルヒが俺だけ連れて新しい世界でも創造したのかと思って気が気じゃなかった。」
荷物をドスんと、地面に置きキョンは大きく体を伸ばす。先ほどまで不自然なほどに散ることも無い満開の桜だったが、ゆっくりと一枚一枚花びらを落としていることに気がついた。
ハルヒはみくるにジュースを勧めながら絡んでいる。長門は何か考え事でもするかのようにぼーっと桜を見ている。きっとハルヒはSOS団でないとできない、こんな花見がしたかったのだろう。
「まったく、しょうがない団長だよ。」
やれやれとため息をつきキョンはセクハラ中のハルヒを止めに行くのだった。
>>194-195 なかなかの風情
あと別にSSにはイチャイチャが絶対必要なわけじゃないと思うぞw
197 :
194:2008/06/07(土) 00:08:39 ID:q2wYNnJq
ハルヒ「今からあたしはあんた達を殴るわ!」
,. -一……ー- 、
/::::{:/::::‐-:、:::丶:\
/:::::/´ ̄ ̄__\、::::l,. -―、
/::::// /:: ̄、:\::::ヽヽ≦、ス=、、
/::::/::|,.イ:l::丶::::::::\:X:::',:::ヽ、 ヽハ ',ヽ
f´ ̄!:::::l:_|_|\::\--/,r=ミ|::::::lヾく:l::', | |
ヒア_|:l::::|::N,≧ミ、トゝ ハ心}!::::::K:ヾニ二ヽ
,r=ヽレ|:|::::l::|{ ト心, ' ̄ !::::::|::!',::|ハ::! `
// |:|:::::ハ!、::ヾゝゞ' _'`,ヘ /::::/:::|_!:l リ
// !ハ//|:|::ヽ::::丶、_丶 _ノ /|:::/イ::ハヘ!ヽ_
L! /ヘ |:|ミニ='⌒ (⌒ヽ´ _ !イノl/ |:! ! !L_
〈_{ ヾ.,!/ , ´ \ ∨,.‐、| l:| |ノ !
__!\ / __ム V⌒! !:! ! ハ
/__レ-〈 / f´ ヽ. '. __! //./-‐ '´ /
ヽ! |r' \l__ V/ /-‐ /
「 ! { `\_f_ノ∠ミヽ! /
/ ヽ`ヽ.二ニァ'V∠二ハ }},!-'
アレクセイ・ハルヒノフ
(1999〜2008)
ソヴィエト連邦の素晴らしさを伝導するため来日渡航中
ウォッカを飲み過ぎ、海中に転落死。
http://pic.daletto.com/image_server/ArticleImage/2/joetbijtettxtptpptypqeucmktyttdn.jpg http://blog-imgs-21.fc2.com/a/l/s/alsoku/1210843978475.jpg
キョンに対してだけは遠慮がないからな
他はせいぜい溜息みたいにぽこぽこ叩くくらいでしょ
>>198 キョン「おいおい、俺はもう既にお前の魅力にノックアウトなんだぜ?」
は〜い、みなさ〜ん、こんにちわ。朝比奈みくるです♪
え?なんですかぁ? なになに……出てくる場所間違えてないかしら……ですか?
いえいえ、間違ってません。わたしはこう見えても涼宮さんの監視係なのですし、これから語る話は涼宮さんの”愛らしい”トコ
なのですから、問題ありませんよね。そうです、ああ見えても涼宮さんは乙女さんですし、いろいろ言ってもキョンくん一筋な
とこは見ていてわたしが見てもうらやましい……あ、間違えました……恥ずかしいくらいです。え、なんですって? 監視係
じゃなくて役立たずじゃないかって? プンプン!そんなことないです!そんなこと言う人はミクルビームでおしおきしちゃいます♪
じゃぁこれからそれを見せてあげます。でも聞こえてくるのは涼宮さんの心の声ですから、細かい状況はみなさんの脳内で
補完してくださいね。そうですね、いつごろがいいでしょう…未来は禁則事項に触れるので……っと、そうそう、過去の話なら
問題ありませんから、わたしが涼宮さんに会う少し前を見てみましょう。1年前の連休後くらいがいいですよね……涼宮さんの
日記でいうとこの辺ですね……それじゃいきますよ♪
五月八日 の涼宮ハルヒの日記
前の席のマヌケ面は今日もあたしに話しかけてきた。
あたしは別に、あいつに指摘されたから髪を切ったわけじゃないわよ。ほんとなんだからね!
でも、あいつがあたしを見る目が、何だかいつもと違ってた気がする。
似合わないって思われちゃったかな? それとも、ロングの方が好みだったとか。ってなに考えてんの、あたし。
そうね、朝早く登校して……いや、いつも早いんだけど、今日は特に早く登校したかったのよ!ママは不思議そうだった
けど、そういう気分だったのよ。なんでって言っても……そうよ、昨日よ、昨日のあいつのせいよ!
前の席のあいつにいきなり話しかけられたと思ったら曜日と髪形の関係を指摘してきたのよね。そんな奴初めてだった
から少し驚いちゃったから、ついついあいつと話をしちゃった。ま、あいつ間抜けそうだし、あたしが動揺してたなんて気が
ついてないみたいだったけどね。そう、あのとき前の席のあいつを初めてちゃんと見たんだけど……なんだかデジャヴ
って奴かしら……やっぱり似てる気がしたの、そうあの「ジョン」に。あのときの「ジョン」は北高の制服を着てた…あいつ
みたいに。なんだろ?雰囲気かな?何か似てたのよ。
え?前からあいつを気にしてたんじゃないかって? そ、そんなことないわよ! あ、あたしが前の席の男を気にする事
なんて……あ、ありえないわよ! ただ、その、毎日授業を受けてればあいつを必ず見ざるをえないから見てただけよ!
それに「ジョン」はあたしより年上なんだから、あいつが「ジョン」なわけがないわ。あ、あのとき「ジョン」の顔をちゃんと
見て覚えておけばよかったわね。
でも、朝のあいつの一言がどうしても「ジョン」が言ってるように感じられて仕方がなかったのは事実、ね。結局、思い切って
髪を短くしてみたのよ。髪型を変えても「ジョン」に会えるわけじゃないことはわかってるけど…このあたしのお気に入りの
黄色いリボン付きカチューシャをセットしてみたら……うん、似合ってるじゃない♪ これならあいつも気に入るかしら。
あ!いや、あいつじゃない!!「ジョン」よ!!「ジョン」なら気に入ってくれるかしら、と思っただけで、あいつは関係ないわよ!
いい!いまのは忘れなさいよ!
そう思ってると、あたしの横を通り過ぎる影…あいつだ。あたしの前に座るなり話しかけてきた。うん、すごく焦った顔してる。
「なによ?」
「髪…切った…のか…」
「見てわからないの?」
「い、いや、そのだな……なぁ、俺のせいなのか?」
「別に。」
べ、別にあんたが指摘したからじゃないわよ。あたしが切りたかったから短くしただけよ。そうよあんたがどうとかこうとか。
ああ、何あせってるのよ、あたし! いいから落ち着いて。落ち着くのよ。あんたが言ったからじゃない……
「……」
「何よ?」
「いや、その……女の子って髪が命なんじゃないのか?」
「だから、何よ?」
「俺が髪型のこと指摘したから、だったら…そうだな…何か悪いと思ってさ。」
何よ。あ、あんた何か関係ないわよ。勝手にあんたが悪い、ってことにしないでよね。ふん、そんな目で見ないでよ。
その目に……何か引き込まれちゃいそう……いやいや、違う違う。落ち着くのよ、あたし!
「別にあんたには関係ない。あたしが切りたかったから切った。それでいいでしょ?」
「ま、まぁな。でもその髪型も似合ってるぞ。」
「ふーん、そう。」
"髪型も"って何よ。ロングの方がこいつ、気に入ってたのかしら?でも似合ってると言われるのは悪い気はしないわね。
そ、そうね。、じゃぁこれでしばらく続けてみようか……いや、あんたが言ったからじゃないわ!「ジョン」ならこの髪型も
気に入るかもしれない、と思ったからよ!
はーい、みくるです。どうでしたか? んも〜涼宮さんったら、この時点でも心の中ではこんなにキョンくんのこと意識
してたんですね♪本当に可愛くて、でも正直じゃないんですから……どうしましょう? それにキョンくんも髪型褒める
なんて、女心くすぐり上手いですね……なんかうらやましいです。
え?涼宮さんの日記はどうやって手に入れたか、ですか? うふふ、わたしはこれでも涼宮さんの監視係ですよ。
これを手に入れるなんてお茶を美味しく入れることよりも簡単なことです。もっともこれはコピーですから、涼宮さん
は見られてることなんてこれっぽちも気がつかないでしょうけど。
え?心の声を読み取れる道具をどうやって持ち込んだか、ですか? そ・れ・は、禁則事項です♪
でも武器じゃありませんから、持ち込むことはそれほど難しくないんですよ♪
え?どうして心の声がわかるなら、もっと簡単に調べられるんじゃないかって? でも、そう簡単にいかないんです。
そもそもこの心の声はいつでも聞けるものじゃないのです。それに涼宮さんの能力は無意識の部分で発現してて、
この心の声と相関関係があまりないんです。夢が自分で操作できるわけじゃないのと同じです。
だからわたしも…いや、われわれも困ってるのです。まぁいまさら考えても仕方が無いことなのですし、わたしは未来の
ために実はお仕事がんばってる事さえ皆様にわかってもらえればいいですよ。
じゃ、みなさん、放課後に部室でお会いしましょう♪
ハルヒの日記は89スレの日記SSから引用させていただきました。勝手に引用してすまんです。
いや、ハルヒの日記があったらあの3人の誰かは盗み見るに違いないと思ったもんで。それが
みくるだったらどうなる?を書いただけで、別に黒みくるを書こうと思ったわけじゃないです。
さて次はどんな電波で共振するやら。
未来ハルヒ「あー…いま理由が解っちゃった」
現代キョン「何の理由だ?」
未来ハルヒ「初めての時に、あたしがさっぱりわかんないのに、あんたが妙に手馴れてた理由よ、隠れて部員の誰かにでも手をつけてたのかとか、勘ぐっちゃってたんだけどね」
現代キョン「すまん、意味がよく解らんのだが」
未来ハルヒ「つまり、こういうこと」
現代キョン「うわああああああああ」
っていうのを便乗で妄想してみたよ。
真・桃色空間発動中
209 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/07(土) 03:08:21 ID:Jr09zPAH
>>168 長門の表情すごく柔らかくなってるな
不覚にも萌えた
消失ハルヒには期待
だがそれ以上に、最後の「ぉが?」を早く見たいのは俺だけじゃないはず
それに加えて寝袋で転がってシャクトリムシのようにもがくシーンが楽しみです
それとキョンに勧められてポニテにするハルヒも楽しみ
ていうか全部楽しみです
あまりにキョンの部屋が汚かったので掃除するハルヒ
多量のハルヒ写真と、ハルヒ観察日記(他人から見たらどう見てもハルヒへの思いを綴った読むだけで赤面するような内容)を見つけてしまうハルヒ
証拠としてデジカメでそれらを激写するハルヒ
ハルヒは料理が上手いとキョンが言ってるけど、腕前はどんなもんなのかな。
>>216 読んで字のごとく。
俺はキョンの爆弾発言に一番期待してるんだぜ。
石原がそこを省かないか心配だ。あの一言があるか無いかで、消失がハルキョン話から長キョン話に変わってしまうからな。
キョンが元の世界を選んだ時点で長キョンは破滅してるから無問題
>>218 そう取らない人も結構いるわけで。
どこかのブログで、
「消失はどう見ても長キョンルートなのに、この後(シリーズが進む過程で)ヒロイン補正でハルキョンに戻されても興ざめ」
みたいな意見を読んだことがある。案外こう思っている人は多いんじゃないかな。
ここの住人は消失はハルキョンだと思ってるだろうけど。もちろん俺もw
昨日からの投下ラッシュみんなGJだぜ。まとめてで申し訳ない。
ロング・ハルヒいいな・・・・セミロングも好きだけど、こっちはもっと好み
このハルヒで水着やバニーイラストやフィギュアを・・・・・w
ロングはいいな。髪型を自分で弄るハルヒとかカワイイだろうし。
でもやっぱり普段のセミロングは一番だなぁw
>>217 いやいや。上手いといっても家庭的なレベルなのかプロ並みの腕前なのかなと。
館でホットサンドだっけ?みくると作ったんだよね。どんな様子だったのか非常に気になる。
ハルにゃんかわいいよぉ
鍋は鶴屋さん曰くプロ並みらしいけどw鶴屋さんだからある程度は誇張かもしれんが。
>>218 俺もそう思う。
『消失』は長門の失恋物語。
そういう話は他のスレでやっててくれ
クラスメイトの父親が亡くなった。
俺たちクラス全員で葬儀に参列している、さすがのハルヒも場の空気をわきまえており大人しくしていた。
父親を亡くしたクラスメイトは号泣しており、母親は涙を必死に堪え喪主をつとめている
その帰り道、二人で歩いていると神妙な顔つきで黙っていたハルヒが妙な事を聞いてきた。
「ねえキョン、もしも、もしもよあたしがあんたの前から急に消えちゃったら泣いてくれる?」
「いや、たぶん泣かないと思うぞ」
ハルヒは思っていた答えと違ったのか下を向いて、また黙ってしまった。
「もしも」ではなく実際に体験したことのある俺は本心を答えた。
「泣いてる暇なんてないだろ、長門や朝比奈さん、古泉と一緒になってどんなことをしても探しに行かなきゃならないからな」
ハルヒは俺の何時に無いまじめな答えに驚いた様子で俺の眼をじっと見ている。
「それにそんな事は二度と言うな、考えたくも無い」
「うん・・・」
ハルヒは急に元気をとりもどし命令をくだした。
「じゃあ命令するわ!あんたはあたしより一日でいいから長生きしなさいできなかったら死刑だから」
「死んだ人間を死刑にできるはずないだろ、それに俺が先に死んだら誰がおまえの暴走止めるんだ、その命令は聞けない」
「だから、できることなら最後の一瞬まで一緒に・・・」
そこまで言いかけたが言えなかった。ハルヒは急に俺の手を握り締め涙を流し始めた。
なんで泣くんだよ?おまえは笑っているか、怒っているかどっちかでいいんだ
その後の帰り道ハルヒはずっと俺の手を離さなかった。
俺もその手を死ぬまで離すまいと思った。
>>227 GJ
死とは徐々にではなく突然やってくるんだよ。
だから日々を精一杯生きないとね。
プロ級の料理の腕があればそれを活かし正式に調理師の免許取って
ゆくゆくはキョンと夫婦でレストランを経営する図を妄想するハルヒ、なんて電波が風の如く流れた
ハルヒは一期とあんまり変わってないけど、キョンの顔変わり過ぎ
二期は鍵っぽくなりそう
鶴屋さんは半生の肉を食っちまうからなw
キョンも妹ちゃんがいるから意外と料理できるかも。
>>227 これは良いハルキョン。GJ!
●>涼宮さんが望んだからですよ
GJありがとう!消失で盛り上がっていたのでそれをネタに
即興で書いた。お笑いとシリアス行ったり来たりで
我ながら二重人格じゃねえかと思ったりする。
スマソ…
>>227を再度良く読み直してたらホロリと来そうになってしもた…
>>227 GJ
実は去年のクリスマス辺り、クラスメイト亡くなったんだ。
急性心不全だったらしい。あんまり体が丈夫な人じゃなかった。
葬儀に行ったんだが…あまり実感湧かないんだよな…。
もうその人はいないってのは分かってるけど、何だかなー…って感じ。
女子は大体泣いてたが…。
暗い話し失礼した。
気にせず明るく続けてくれ。
それと…俺、今回のテスト無事に終わったらSS書くんだ…。
>>238 テスト頑張って!
SSも頑張って!
ハルヒも応援してるぞ!
>>227 模試の後でだれてたけど、これ見て感動しちまったぜGJ!!
SS投下良い?
良作の後に投下するのコワいな
しかも1週間ぶりに書いたら長くなったorz
一応雨ネタ(のつもり)
5レス消費予定
どぞー
きなさい
オレンジ色の街灯が点々と暗い闇夜をうっすらと照らし俺を映す。どんよりと曇った空からは絶え間なく冷たい雨が降る中、俺は傘も持たずに走っていた。
「あぁ、ちくしょう、」
左手にした安物の腕時計を見る。街灯の灯りが照らす時計の針は11を指していた。
「バイトは長引くし、雨は降ってくるし、ツイてないな」
朝の天気予報じゃ今日は降らないと言っていたんだが。まぁ梅雨だしな。仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが。
明日からは折りたたみ傘くらい持って出るようにしよう。
バシャバシャと道路に溜まった雨水が跳ねる。
連絡入れるの遅れたしな。既に寝てるかもしれん。
あいつの顔を思い浮かべながら、俺はなるべく急いだ。
「あいつ、怒ってるだろうな」
俺は東京の大学に進学し、現在大学2年生である。上京し1年が過ぎ都心の喧騒にももう慣れた。
ちなみに都内の学校に近いところにワンルームマンションを借りて住んでいる。
もちろんバイトをしているが、いくら都市のバイトは時給が良いと言っても、それだけで家賃、その他諸々を払うのは無理なので情けないことに親からの仕送りで過ごしている。
既に分かってるとは思うが今日もバイト帰りである。
大学は皆が勉強を教えてくれたおかげでそれなりに良い大学に入ることが出来た。
それが効いたのか、親は喜んで俺の上京を許し、仕送りまでしてくれているのである。
ある意味プレッシャーではあるが、両親が応援してくれているのは高校2年生の時から付き合っている彼女がいるからである。もちろん同棲している。
その彼女の両親からの仕送りもあるのであまりバイトをしなくて済んでいるのだが、将来的なことを考えるとやっぱり収入はあった方が良い。
彼女も週2くらいで場所は違うがバイトをしてくれている。
今日は俺だけがバイトだけの日で、大学の授業が午前に2コマ、午後に1コマだけだったので午後名一杯バイトだ。
なので、この日はいつも彼女には先に家に帰ってもらっている。
マンションに帰って、出迎えてくれる彼女の笑顔を見るだけで疲れなんてものは何処かへ、霧散するように消える。それが今の俺の小さな幸せだ。
……今日は笑顔か分からないが。
ピッピッピッと番号を入力し自動ドアが開く。
部屋は303号室。
3階なのでエレベータは使わず階段で上がる。その方が場所的に部屋に近いしな。
さて、
「起きてるかなあいつ」
お揃いのキーホルダーが付いた鍵を取り出し鍵穴に差し込み回す。
ガチャとドアを開く。その途端にタタタッと走る音がして―――
「おっと、ただいまハルヒ」
―――いつもと変わらない笑顔の彼女、ハルヒが出迎えてくれた。
ハルヒは走って来てそのまま俺に抱きつく。
俺もそれに応えるようにそっと抱きしめる。
「お帰りなさいキョン。お疲れ様」
更にハルヒはぎゅうと強く抱きしめてくる。
「おいハルヒ、雨にやられてなびしょびしょなんだ。お前も濡れちまうからあんまりくっつくな」
だがハルヒは嫌々する子どものように離れない。相変わらずの馬鹿力な奴め。
「いやよ。やっとキョンが帰って来たのに。あたしを待たせた罰よ。もう少しこのままいさせなさい」
終いには頬ずりしてくる始末。
「あ、でもこのままだと風邪ひいちゃうから、はい」
後ろに回していた手をほどき、俺の頭にタオルを乗せる。
「ちゃんとふくのよ」
そう言って俺に再び抱きつく。ハルヒの体温が温かい。
「ありがとな」
言われた通りタオルで頭をふく。
今だってそうだが、何だかんだ言ってこいつは俺のことを一番に考えくれているらしい。それこそ自分のことよりも優先している節さえある。
俺としてはとても嬉しいのだが、何だか物凄く男として情けない。
俺だってこいつのことを一番に考えてるし、大切にしていると思ってる。
しかし、そこは男女の違いか、単にハルヒが優れているだけなのかは分からないが、とにかく細かいことに良く気が付く。
そうやって眼下に揺れる完璧なポニーテールを見つめていると、
「なによ」
少し頬を紅く染めたハルヒが上目遣いに見上げてきた。
そう、このポニーテールだってそうだ。
俺は直に頼んだ覚えは無いのだが、いつかの閉鎖空間、こいつにとっては夢であるはずなのだが、のあの言葉を覚えていたらしく勝手にしてくれているのだ。
「いや、ただいまのキスがまだだったなと思ってな」
ハルヒの顎をくいと少し上げ、
「ただいまハルヒ」
俺だけの柔らかい唇にそっとキスをした。
「あっ…」
ハルヒはビクッとしたがすぐに舌を入れてくる。俺としては短いキスのつもりだったんだが、
「…んっ…あっ…ぷは」
…まぁいいか。長いキスを終え唇を離すと、
「おかえりキョン」
ハルヒは、はにかむような笑顔をした。
100Wの元気な笑顔ともまた違う、俺だけに見せるこの笑顔が俺の一番の癒しだな。
「ねぇキョン、ご飯食べた?」
「いや、まだだな」
というか食べる時間も無かったし、外で食べるよりハルヒの作るご飯の方が美味い。
「ちゃんと用意してあるわよ!あ、でも最初お風呂に入ってね。ホントに風邪ひいちゃうわ。こっちもちゃんと沸かしてあるから」
ハルヒはデートのときのように俺と腕を組みながらぴょんぴょん跳ねるように隣を歩く。
「いつも悪いな」
「いいわよ別に。でもこうしていると新婚さんみたいじゃない?」
ハルヒの瞳が悪戯っぽく輝く。
「そうだな。だけどまだ結婚してないから新婚生活じゃないだろ」
「もう、分かってるわよそんなこと。あ、それから聞いてよキョン!」
なんだ?
「キョンがバイトに行って一人で家まで帰って来る時にまた声かけらのよ!」
またか。
まぁ確かにハルヒはどう一般見識から言っても綺麗だし可愛いし、声をかけたくなるのも解らなくはないが、それにしたって多いな。
「ホント、めんどくさいのよ。しつこいし。あたしはキョン以外の男になんか全く興味無いのに」
そう言って怒ったようにぷくっと頬をふくらませる。
俺はそのふくらんだ頬をつんつんとつつきながら、
「それで?どうしたんだ?」
「これ見せたら諦めたようにどっか行っちゃったわ」
ハルヒは俺に見せ付けるように左手を上げた。その左手の薬指に輝くシルバーリング。所謂、婚約指輪だ。
見せ付けなくとも俺が送った物なんだから分かってるっての。
俺は高校を卒業する時に指輪を送ってプロポーズした。大学を卒業して就職したら俺と結婚してくれ、と。
ちなみに去年結納も済ませた。早すぎるんじゃないかと思ったが両家の両親が何故かノリノリで進めたのだ。
そんなことを思い出しているとそのまま、機嫌の良いハルヒに連れられ洗い洗われ、一緒に風呂入った。
その後はちょっと遅いが、ハルヒ特製の夕食を一緒に食べた。もちろん言うまでもなく美味かった。
ハルヒじゃないが、ホントに新婚生活みたいだ。
今は夕食の後、俺は食器を洗うポニーテールが揺れるエプロン姿のハルヒの後ろ姿を眺めていている。いや、惚けている。
「なぁハルヒ」
「なぁにキョン?」
ハルヒは振り向かず皿を洗いながら返事をする。
「お前はさ、大学卒業したらどうするつもりなんだ?」
「いきなりどうしたのよ?」
まだ振り向かず皿を洗っている。
「いや、さっき新婚生活がどうのっていってたから何となく、な」
「ふ〜ん。あたしは…専業主婦かしら」
「えっ」
何と、俺はてっきり何処か就職でもして働くものかと思ってたんだが。
「そんなに驚かなくてもいいじゃないの」
いつの間にかこちらを向いていたハルヒは呆れ顔だ。
「あたしも少しは働いてみたいとは思うけど、あたしまで働いたら誰があんたの身の回りのお世話をするのよ」
おい、俺だって子どもじゃないんだから自分のことくらい…
「朝ご飯にお昼ご飯、洗濯に掃除。あんた出来んの?」
いや、そう言われるとなんとも。
「でしょ?」
分かってましたと言わんばかりに勝ち誇った顔のハルヒ。
何だかホントに情けないな、俺。
「いいの気にしなくて。好きな人のお世話するのだって女の子の夢の一つなんだから」
そんなもんなのか?
「そんなもんよ。それに…」
「それに?」
「あ、あたしキョンの子ども欲しいし…」
わざわざ愛の言葉を言わなくても愛されてるのだと実感する。
「………」
「ほら、もし赤ちゃん出来た時どうするのよ!それこそ構ってあげれないなんて可哀想じゃない。あたしはちゃんと、あんたとあたしの赤ちゃんの子育てしたいの」
そんな潤んだ目をされるといただきますしたくなるのだが。
「そうか」
「そうよ。だからあんたは気にしないで何処でもいいからそれなりに、あたしたちを養えるだけの所に就職して、ちゃんと働いてくれれば良いのよ!分かった?」
何か話がハルヒのことから俺のことにシフトしている気もしなくもないが、まぁ、
「分かってるさ。なんたって一家の主だからな」
「ふんだ。そういうことはちゃんとあたしを迎えられるようになってから言いなさい」
それもそうだな。
「ねっそれより、」
ハルヒはエプロンを外し、ちょこちょこと寄って来て俺の背中から腕を回した。
「どうした?」
俺はハルヒが入れてくれたコーヒーを一口飲み、片手でハルヒの手を握る。
「明日大学休みでしょ?」
そうだが、それがどうした?ついでにどちらもバイトは無いな。日曜日だし。
「デザート、食べない?」
耳元で囁かれる。
コーヒーを吹き出しそうになりながらハルヒの顔を覗けば、
「だめ?」
悪戯っぽく輝く綺麗な瞳。そして誘うような柔らかい唇があり、俺は思わず口づけた。
「…そうだな、貰おうか」
夜はまだまだ長い、ゆっくりと味わうことにしよう。
外はきっとまだ、雨が降っていて冷たいかもしれないが、ハルヒは温かくて柔かった。
甘いデザートを美味しくいただいた、そんなある雨の日の夜のこと。
>>246-250 以上です。
1〜2、タイトル間違えたorz
本当は『ある雨の日の夜』です
初めて大学生ハルキョンを書いてみたw
しかし、雨ネタ書こうと思ったのに何だコレ
あちこちエロいw
>>250 上京して二人でヤりたい放題しやがって!
GJ!
>250
結構なお点前!
二人で暮らす為に引っ越す所はいいが、
意味もないのに東京の名前を出すのはリアル都民からすれば萎える
兵庫民からすればもっと萎える
>258>259
作者の日常を反映しているからついついディティールが出ちゃったんだ。
と考えてもっと鬱になろうぜ。
なんというGJ……
突然だが雨と聞いてなぜか肩車して相合い傘してるハルにゃんの姿が脳裏をかすめた。
誰の電波だこれ
>>258-259 正直何処でも良かったんだが、そんなものなのか?
自分は一時間圏内に住んでいるけどその辺全然分からないで書いてたりする
とりあえずすまん
>>262 少しも気にしない都民もここにいるよ
「上京」それ自体が一つのモードなんだから別に構わない
バレー見てて思ったんだが、2期ではバレーやってるハルヒが見れる…よな?
そして日本おめっとさん
>>250 GJ
ニマニマが止まらなくて姉に不審者扱いされたじゃないか・・・
体操服の裾からちらちら見えるヘソか…
とてもとてもGJだと思います、はい。
二期のキョンの髪型はハルヒのスタイリングで
顔つきもハルヒと出会ったお陰で変化したと妄想してみる
>>268 janeで開くと灰色一色になるのはなんでだろう
「一番かわいいのはハルヒだけどな」
「なななに言ってるのよバカキョン!!」
修学旅行の自由行動で、他の班員が風邪をひき二人っきりのハルキョン
修学旅行行ったら、ハルキョンは付きっきりなんだろうか。
二人部屋って古泉がいってた
2期でみたいハルヒ
ささのはのハルヒ中1ver
エンドレスエイトのたこ焼き勧める浴衣ハルにゃん
消失のブレザーに寝袋で口への字、そして「・・・ぉが?」
さらには雪山とかトメボレでキョンを小一時間どころでなく問い詰めそうな表情とか
猫どこでの得意げな顔とか
みくる陰謀での裁判長ハルヒ
さらにさらに
陰謀でキョンの弁当食ってるところとか
編集長での問い詰めとか
ワンダリングでのへそちらとか
阪中ルソーマジ気遣いな「バカキョン!」とか
つまるところ、2期でもハルヒ萌え要素には事欠かないからwktkで待ってようぜといいたいわけ
「涼宮さんなら、ずっとそこにいますよ。あなたが入院してからずっとね」
って原作読んでない人には刺激強いかも・・・サーセン
キョンに勧められてポニテにするハルにゃんと邪気の無い笑顔のハルにゃんを忘れちゃいけないぜ
ハルにゃんのパワーはキョンのモノローグと組合わさることで
何倍にも増幅されることを忘れてはいけません
ボイスつくの楽しみだー。
おやすみハルにゃん
>>252 少し遅くなったけどGJ
桃色空間大量発生だぜ
長髪にしたらハルヒがいじりまくるのですぐやめたキョン
「不思議戦隊」につづきネタSS[あしたのキョン」を書こうか考えている
日付が変わる前に思いつきで書いたものを投下するよ
俺はハルヒに首根っこを掴まれて引きずられていた
ふと思ったのだが片腕でぐんぐん体重60キロある俺をひきずるのはなかなかの腕力だと思うのだが
実際のところいかがなものだろう。神能力のおかげだろうか。はたまた。
「おい!ハルヒ!そろそろ息が苦しいぞ!」
「なによ。あんたガマンしてたの?情けないわねえ」
俺はその言葉にピリッときた
ハルヒがようやく俺から腕を離す。
「俺が本気になればお前なんて簡単に押し倒されるくらいの力があるんだぜ?
この意味がわかるか?」
「変態」
「ちげーよ!俺は男だ。つまり女のお前がいくら頑張ったところで俺には力では
勝てないってことだよ」
「ふうん?やってみる?もし負けたらご褒美に犬用の首輪をつけてあげるわ」
―――― 結果・・・
ハルヒは開始まもなく俺に押し倒される結果になった
って・・・これって誰がどうみても禁則事項です♪ではないか。
そしてこんなときに限って古泉がやってくる。
「うわ!なんですかコレ?」
と古泉はオーバーなリアクションをとる。
「いつまで乗っかってるのよこのエロキョン!」
と古泉が入ってきてから叫びだすハルヒ。
ハルヒはなぜか急用ができたらしく鞄を肩にかけると部室を後にした。
「ほう。涼宮さんがあなたと勝負を。」
「そうだ。決して体を持て余して犯行に及んだわけではないぞ。」
「その言い方だと確信犯のように思えますが・・・」
「だから違うって言ってるだろ!俺はすぐ前まではハルヒのバカ力で引きづられていたんだ。
だからまさかあんなにハルヒが弱いとは思わなかったんだよ!」
なるほど・・・と古泉は考えるふりをして
「まさかとは思いますが涼宮さんはあなたに押したおさr・・・」
何があったかは省いておいて、俺が勝ったらどうするか宣言しておけばよかった。
残念である。
ハルヒはスポーツ万能だし、身体能力はかなり高いんじゃないかな。
あまり身体を動かしてそうに無い、キョンと比べると、たとえ男女でもあるいわ…。
>>285 キョンの精神攻撃強いwwwww
ニヤニヤしたぜ
>>286 まあ原作読めばキョンには男女の差以前に勝ち目がないのは明白だわなw
リョウが香の100tハンマーよけられないのと同じ
>>286 ぶっちゃけ、本気で喧嘩したらハルヒは滅茶苦茶強そうだがな。
コンピ研部長に食らわした、スーパーレンジドロップキックもあるし。
ああ、なるほどねww
>>285 書き忘れてゴメン。GJです!
ちょっとみてなかったらこれだ
まとめてですまんがSS投下の皆さん糖分をありがとうございます!
無糖BlackがジョージアMAXに化けましたw
あと
>>268様
イラスト投下ありがとうございます。
PCの前でキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
とか小躍りしてしまいますたw
中華街で追いかけてくるチンピラどもと戦うハルヒの香港映画が見たい
女より弱い男のひとって・・・
純粋な力比べなら体格差もあるし、キョンに分があるとは思うけどなw
ハルヒは身体能力が半端じゃないけどね。
そりゃ本気になったら力はキョンの方が強い。
二期のキョンがイケメン過ぎるから
ハルヒの力で元に戻してください
修学旅行ネタでSS書こうと思って、ふと気がついたんだけど、西宮北高だとどこに行くんだ?
東京? 北海道? 九州?
公立高だから、海外ってことはないだろうけどさ。
逆に考えるんだ
ハルヒが願ったからこそキョンがイケメンになったと
好きな相手には格好よくなってほしいもんさ
「ねえキョン、ポッキーゲームってあるじゃない」
「ポリポリ……なんだ藪から棒に」
「あたし思うんだけど、ポッキーって片端が手で持つようにチョコ付いてないでしょ? だから、持ち手側のほうになった人は若干損だと思うわけよ」
「サクサク……果てしなくどうでもいいな。別にチョコを楽しむのがメインの目的じゃないんだからいいだろ」
「だから、平等になるように上下の区別が無いプリッツでやるべきだと思うわけよ」
「ボリボリ……上下の区別が無いなら今俺が食ってるこいつもそうだな」
「さっきから何食ってんのあんた?」
「ベビースターラーメンだが。こいつをこう、口に咥えてだな」
「むちゅ」
「んぐっ」
「んむむむ?」
「むぐ、んぐぐ」
「ぷはぁ、ダメよコレ、歯まで届かないから食べられないもの」
「そうか、じゃあボツだな、ベビースターラーメンゲーム」
「……ねぇ古泉くん? ここに前に鍋やった時に野菜を刻んだ包丁があるんだけど……」
「耐えるんです……耐えて下さい朝比奈さん……」
「エラー……修復…………失敗……再試行…………失敗……再試行…………失敗…………」
>>298 北海道にスキー旅行らしい。観光もするらしいが。
兵庫県の県立高校で最初にスキーを修学旅行に取り入れた学校。
当初は信州栂池だった。
>>300 ちょwww何故ベビースターラーメンでwww
長門が一番怖えwww
>>300 バカップル乙www
短いのになんという破壊力!
>>301 留寿都だったらオーストラリア人多いぞw
スキーの後は洞爺に泊まって木刀買うんですね。
ふと思ったけど、都会に住んでる人って札幌とか他の地域の都会に行きたいと思うのかな?
>>300 GJ!!!
ここまで来ると、回りにいるだけで身体が糖化するなw
「洞…どう……爺…じい……湖…こ? どじっ娘! どじっ娘!」
「これは“とうやこ”だどじっ娘ハルヒめ」
「うぐぅ……」
>>298 公立だったけど修学旅行はオーストラリアだったぞ。俺は
>>300 これはwww長門さんが怖いですw
深夜に失礼します。『花言葉』です
明け方辺りにSS投下します。
中・高ともに公立だったけど就学旅行先は東京・長崎だったな。ちなみに名古屋の学校な。
>>186 GJ!
是非とも続きかなんか書いてくれ
キョンの家の布団の中と、ハルヒの家の布団の中がSF的に
つながっちゃう話を受信。同居じゃなく、ね。
>>298 都立だったけど北海道か沖縄のどちらかを多数決で決めてたよ。
冬行くから北海道だとスキー、沖縄だと時期的に泳げないので観光。だが飛び込む馬鹿多数。女子も飛び込んでたしなwww
ハルヒたちは修学旅行どこ行くんだろうな。その前に驚g(ry
声優変わるらしいな
SS落とします
可也無駄に長くなりました。
スレの流れに乗れていない自分に涙目
SS書きながら『絶望先生』を見てはいけない罠
見たくない方はスルーでどうぞ
では
季節の移り変わりは自分が思っているよりも早くそしてゆっくり過ぎて行くものだ。
桜の季節も終わり気付けば梅雨の時期に入っている。
正直この季節も味があって良いもだがやっぱり雨ばかり降られるのは正直参るね、此処のところ洗濯物は部屋干かコインランドリーと
相場が決まってしまうものだから洗濯物の量が少なければ良いが多いと一荷物だ。
まぁ今のハルヒに大荷物抱えて出歩けというのも酷な話だな。嫌、本人は「行けるわ!」とか言い出しそうだが、このところはそういった事は自重して貰っている。
何故かって?
俺も高校時代にハルヒから散々雑用を押し付けたれてきたせいか、そんな事をあまり面倒に感じないせいがあるかもしれないが、
一番の理由は今ハルヒが妊娠しているというところだな。
成人して直ぐに結婚した俺達だが、正直子供は大学を卒業し生活が安定してからと考えていた俺なのだがハルヒは全く違ったらしく新婚旅行の最中から子供が欲しいの一点張りだった。
恐らく原因は高校の時の"アノ"体験が原因なのは120%分かりきっている事で朝比奈さん的に言えば既定事項なのだろうが、さすがに経済的に安定していないので今直ぐは無理と言い聞かせていたのだが、
結局ハルヒの最終兵器"ポニーテールで御願い"攻撃の前に俺の牙城は会えなく陥落。それまで一様守ってきたモラルも倫理も破壊されて痛してしまったわけだ。
それから月日も流れ今のハルヒは妊娠9ヶ月目、今が6月なので来月が予定月になっている。
流石にそんな状態のハルヒに彼是させる事も訳にも行かないので最近の家事は主に俺がやっている。
と言っても慣れない家事に何時も迷惑かけているんだがな。
さて流石に妊娠している事もあり何かあったら一大事なので最初は実家に帰っても良いんだぞと言ったのだが、
ハルヒは首を立てに振らなかった。絶対俺がいるこっちで産むと言って聞かないのだ。こうなったら梃子でも動かないのは重々理解している俺なので早々に説得を諦め逆に助っ人頼むことにした。
それは我がSOS団が誇る対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースの『長門 有希』に『朝倉 涼子』だ。
この二人は古泉や朝比奈さんと違い俺達が進学した大学に一緒に通っている。曰く観測の為らしいがそれなら他の二人が監視に残らなかった理由が分からない。
まぁ俺達が大学に入ってからはハルヒの例の力絡みの事件は全く起きていないんだがな。
今この二人はルームシェアしながら俺達が住んでいるところの近くのマンションで生活している。結構良いところにすんでいるんだが一体そんな金は何処から出てくるんだろうか。
一回好奇心で聞いてみたら
「・・・知らないほうが良い。」
「知ったら貴方後戻りできなくなるけどそれでも良いの?」
と何時もの無表情と笑顔で返されたのでそれ以後はこの話題は避けるようにしている。
「お!雨が上がったな。」
コインランドリーの帰りに今までの事を思い返していたら何時の間にか雨も上がっていた。
やれやれ、朝から晴れていてくれたらコンナ苦労もしないですんだんだがな。
洗濯物が入ったカバンを持ち直して家路を急いだ。あんまり遅いと何時ものように「遅い!罰金!!」とかどやされるしな。
それに妊娠してから少々情緒不安定な時期もあったものだから出来るだけハルヒに心配かけないようにしている。
どうも妊娠にしてからは以前以上に俺の身に何かが起きるのを恐れている節があるからな。もうあの12月の時のような思いはさせないさ。
暫くして大学に入ってからハルヒと一緒に暮らし始めたマンションが見え始めた。と入り口に長門と朝倉が見えた。
どうやら今から帰るところのようなだな、ここで挨拶せずに返すのは人として不出来だな。
ようお二人さん。今帰りか?
「・・・そう。」
・・・簡潔なんだが、もうちょっと会話として成り立つようにしてもらいたいぞ長門。
「もう、長門さん駄目じゃない。もう少し詳しく説明しないと。」
さすが朝倉、委員長気質なのか再構成以後は何かと長門の面倒見たりと以前のように襲ってくる気配はないな。何か"あの改変された世界"を思い出すな。
「家の中の掃除やその他はやっておいたわ。後半径5km以内に外敵因子を持つ宇宙存在や未来勢力・異能者・不確定要素がいないのも確認済み。
何かあったら直ぐに連絡してね。"直ぐ"に飛んでくるから。」
「・・・光の速さでダッシュ。」
「そうか、すまんな何時も、後長門の今の台詞はなんだ?」
「・・・気にしないで、少し電波が残ってただけ。」
「は?電波?」
「さっきまで涼み・・じゃなかったハルヒさんに付き合わされて某宇○刑事物を見てたものだから。」
ああ、最近DVDで見つけて俺が借りてきたら逆にハルヒがはまってしまった例の某○宙刑事物か。
流石に宇○繋がりで何か感じると事でもあったか?俺的には某ラ○ダーシリーズが良いのだが。
「・・・日曜の朝にキバッてる?」
「・・・その言い方だとトイレで頑張ってるみたいだぞ長門。」
「え、そうなのテッキリ"桃色"の方かと。」
おまえもドレだけ電波な思考してんだよ!
そんな他愛もない会話をした後二人と別れた。別れ際にご飯の準備もしておいたからと伝えられたが、正直その点だけは可也不安だ。
ポケットから鍵を取り出し玄関のドアを開ける。因みにあの二人には合鍵などは渡していないが何時もしっかり鍵がかけてある。
そんな所に情報操作を使わなくても良いとおもうんだがね。
そう思いながら家に入るが思っていた「罰金!」と言う声が飛んでこない。と言うより静かだ。
そう思いながら居間として使っている部屋に入ってみるとハルヒがソファーで眠っていた。状況を見るにDVDを観ているうちに寝てしまったのだろう。
毛布を掛けてあるところから長門か朝倉が気を使ってくれたのだろう。しかし幸せそうに寝てやがる。
こっちは雨の中二人分の洗濯物抱えてコインランドリーまで行ってきたってのによ、と思いながらも自然と笑みが毀れるんだから俺もしょうがないよな。
「・・・う〜ん・・・・・・キョン・・・・・・」
洗濯物をカバンからだしていたら名前を呼ばれた。
起きたのかと思ってハルヒを見てみたら如何やら寝言のようだ。夢にまで俺が出ているようだがどんな夢なのかね。
「・・・・・やっと・・・会え・・た・・・・・・」
ハルヒ?
「・・・あたしが・・お母さんよ・・・・で・・・・こっちが・・・・お父さん・・・・・・・」
今、ハルヒは夢であの子達にあってるんだな。正しくは此れから産まれてくる俺達の子供達。
きっとハルヒは待ち遠しくえしょうがないのだろうな、アレから3年も経ったしやっとって思ってることだろう。
見渡すとテーブルの上には最近愛読してる"たまひよ"やハルヒが自作してる子供用のメニューノートや子育て本。
部屋の隅には既に準備済みのベビー服が二人分。そして壁に掛けられたカレンダーは6月を通り越して7月になっている。
その中で一際目立つように一箇所だけ花丸印しがしてある日がある。その日は出産予定日。つまりハルヒが待ち望んだ日さ
『7月7日 あの子達に会える日。お父さんとお母さんになる日』
そうだなハルヒだけじゃない俺も待ってるのさ"あの子達"に再会する日をな。
「・・・ずっと・・・・・・待ってった・・・・・・・・これから・・・ずっと・・・・・・・一緒・・・」
ハルヒの夢はまだ続いているようだ。
ふと『ラベンダー』の香りがした。何処か近くで咲いているのだろうか。
その香りの中以前ハルヒが言っていたことを思い出した。
『あたしはあの子達に合える日が絶対来ると信じてるわ!その日を此れから待つことになるけどあたし1人じゃ無理だから、
良いキョン!アンタもあたしに協力することあたしの期待にちゃんと答えること!良いわね!』
あの時も近くで咲いていたのもたしか『ラベンダー』だったな。
やれやれどっかの時を駆けてる少女じゃあるまいしと思っていたんだがあながち間違いでもなかったのかね。
『ラベンダー』に込められていたハルヒの願いを思いながら、御腹の子達に話しかけた。
「いいか、余り慌てて出てくるなよ?おまえ達はハルヒに似てるから勢いだけで出てきそうだが物事にはタイミングってものがあるんだ。
早すぎても遅すぎてもいけない、自分達の存在を世の中に知らしめるには正に7月7日は最高だぞ。だから無茶なことはするなよ。
俺もお前達の事待ってるんだからさ。」
きっとその時は俺もハルヒも最高の笑顔で出迎えるからな。
待ってるぞ。
因みに気になって台所を覗いたら案の定、鍋には大量のカレーとおでんが準備してあった。
二人とも偏食は止めような。
以上です
何時も駄文ですみません
後保管庫で態々管理していただいて有難うございます
次は父の日に
朝から幸せSSGJ!
ところでシリーズものなのかな?
もしよろしければ以前の作品も教えて頂けないかと
ハルヒと二人で帰っている
何故か、古泉も長門も朝比奈さんも用があるといい先に帰ってしまった。
部室にはハルヒと二人きり、特にやることもない
「たまには学校が終わったらそのまま帰宅したいし、帰っていいよな」
「仕方ないわね、今日は解散」
「じゃあ、俺は帰るぞ」
「待ちなさい、あたしも帰るわ」
これは誘っているのか
「ああ、一緒に帰るか」
珍しく二人で下校
SOS団のことや学校生活のことを話しながら歩いていたが、そろそろ分かれ道だ。
今日はハルヒを家まで送っていこうかなと思ってたが
「あたしはここでいいわ、帰って休みなさい、じゃあね!」
って、一人で交差点に入ってくハルヒは車に気づいていない
「ハルヒ危ない!」このままじゃ車とぶつかってしまう、ハルヒを掴んで引き倒した
よし、なんとか回避できた!とそのままハルヒの下敷きになり倒れた
「痛てて、怪我はないかハルヒ?」
「あたしは大丈夫、それよりあんたは?ちょっと見せなさい!」
ハルヒは俺のズボンを捲し上げた。
「ちょっと!血が出てるじゃない、消毒よ」
なんと傷口に唾を吐いてティッシュで拭いて絆創膏を貼ってくれた。
立ち上がると
「キョン、えっと…ありがとう」
いつになく弱々しい声でハルヒは言った
「いや、好きな娘は自分を犠牲にしてでも守りたいものだ」
おい、何を言ってるんだ俺は、でもこんなことがなきゃ想いは伝えられない
「あ、あたしもキョンのこと好きよ!だから死なないでね」
顔が赤いぞハルヒ、って俺もだけど
今度こそ家まで送っていこうと思いハルヒの手をとって歩き出した。
ここまでです。
もともとこういうの書くの苦手なのに、初めての作品なのでこの程度です。
またネタができたら書くかもしれません。
GJ。
初々しいな。
ただ他人の傷口に唾つけるのはリアルでは止めよう。
そーいえば去年の6月の驚愕発売予定日からもう丸一年たつんだな
もうそろそろ出てもいいと思うのだが
ハルヒたちが暴走してながるんも大変なんだろうか
>321
まとめ、長編作品の幸せ家族シリーズ
とくに「ある『幸せ家族』」はものすげえぞ
>>326 驚愕出ないと分裂できないよな、アニメで
モミアゲを隠したら誰からも他人と間違われてしょんぼりのキョン
しかしハルにゃんだけは嗅覚でキョンを判断していたのであった
>>327 これは花言葉シリーズの方じゃない?
>>330 ハルヒ「クンクン……これはキョンの匂い!」
なんか変だなw
これはキョンの味だわ・・・
ペロ…これはキョンの味!
あっ、ハルヒ。今俺の匂い嗅いだな!
>>321>>327 自分で言うのもなんですが花言葉シリーズです
気がついたら永く書いてましたね
そろそろ止めたほうが良いのだろうか・・・
どんどんたのんます
>>335 楽しんでるんだぜ
だが花の名前を強調しすぎかな『ラベンダー』みたいな
>>335 花言葉好きです。続けられるなら続けて欲しい。
今回もGJでした!
>>323 初作品オメ。どんどん書いてくれ!
二期では制服のブレザーの色も紫にリニューアル
>>327>>331>>335 ありがとうございます^^
なぜか『花言葉』シリーズだって気づかなかった
いつも楽しませてもらっています
以前も気になっていたんだけど、朝倉が普通に居る理由は特に無いんですねw
消失ハルヒはお嬢様って感じだね
例の遊園地でのバイトと手付かずのお年玉で念願のバイクを購入した。
中古の50ccだがスクーターではなくスポーツタイプのミッション車だ、免許はおふくろを拝み倒し成績アップを条件に許可が下りた。
その条件をクリアするためハルヒ教官に個人教授を依頼しスパルタ教育に必死に耐えた結果、試験の成績は上々で無事免許取得
学校では禁止されているのでこの件についてはSOS団の連中にも秘密にしていた。
特にハルヒに知られたらどんな行動にでるかわからない、免許もないのに運転させろ、とか二人乗りさせろとか言い出しかねないからな。
そんなわけで、バイクで走る事ができるのは限られている、それでもチャリと違いエンジンで走る楽しさを満喫していた。
そんな、ある日の事めずらしくハルヒがご機嫌で近づいてきた。
「キョン、最近みくるちゃんに編み物教えてもらってさ、まあまあの出来だったから、あんたにあげるわ、感謝しなさい」
一方的に押し付けハルヒは去っていった。
袋を開けると中には真っ赤なマフラーが入っていた。
見事なできばえで申し分ない、今度バイクに乗るとき巻いてみよう、結構襟元が寒いからな。
ある日のこと、ハルヒのくれた赤いマフラーを巻いて買い物にバイクで出かける、
宝石店となりの本屋に入ろうとしたとき意外な人物に出くわした。
どこに行くにも北高の制服にカーディガンを着たショートヘアの少女、そんな奴は1人しかいない
「長門・・・」
長門は俺を不思議そうな(常人には無表情にしかみえない)表情で俺をみつめている
「校則で二輪車の運転は禁止されている・・・」
そんな眼で見るな頼む
「それに、危険も伴うので推奨はできない、あなたが事故を起こした場合、大規模な情報爆発がおこる危険がある、この次元の崩壊も考えられる」
「頼む、俺とおまえの秘密にしておいてくれ」
長門はしばし考えていた様子でいたがようやく口を開いた。
「条件が二つある、ひとつはこの原動機付自転車に情報操作を施す事」
わかった、その条件飲もう、絶対に事故を起こさないバイクになるならこっちからお願いしたい、
「もうひとつの条件は・・・」
そこまでいったのに急にうつむき、黙ってしまった。心なしか頬が赤く見えるのは気のせいだろうか?
長門はうつむいたまま、か細い、いつもより更に小さな声で
「また、図書館に・・・」
わかったよ、お安い御用だ今度の日曜に一緒に行こうな、この事はみんな、特にハルヒには内緒だぞ
「了解した・・・」
長門は俺のバイクを撫でながらいつもの聞き取れない高速言語をなにやら唱えている。
「これで大丈夫」
「ありがとう、長門これで安心して運転できるよ。」
そんな光景を近くで送迎待ちをしていた幼稚園児たちが不思議そうにみている。
2人で本屋に入り俺はバイク雑誌、長門は妙な事に子供向けの雑誌をみている、あの遊園地のバイトで何か目覚めたのだろうか
「ズキューン!」
それまでの、休日の穏やかなひと時を、一発の銃声が打ち砕いた、あわてて外に出ると銃を持ち覆面をした三人組が宝石店から
強奪した宝石をもって出てきた。
冗談じゃねえ!俺は急いで店の中に逃げる、子供たちの悲鳴が聞こえてきた。再び外に出ると強盗たちは送迎バスをのっとり逃げてゆく
バスの中から泣き叫ぶ子供たちの声が聞こえる。警察は何をしてるんだ!
「長門、助けてやってくれ!」
俺は必死に頼んだが長門は首を振るばかり
「涼宮ハルヒに関係する以外のことでの情報操作は許可されていない・・・」
「じゃあ、子供たちを見殺しにするのかよ!ちくしょう!俺に力があれば」
急に長門は顔を上げた。
「あなたを介してなら、助ける事ができる、その原動機付自転車をもってこっちにきて!」
長門らしからぬ激しい口調で俺は人気のない裏路地に誘導された。
「そのスイッチを押して」
俺は言われるがままそれまでなかったはずのバイクのスイッチを押した。
するとバイクは光につつまれ、全く別物に変形していた。それまでなかったカフェレーサー風のフルカウリングがつき排気管は6本になっている
「最高時速400キロ、ジャンプ力30M、誘導ミサイル、超音波砲装備」
おい、何気にとんでもない情報操作をしていたな
「あなたの意思によって動くので事故を起こす事もなく、自動操縦で無人走行も可能」
確かにこれなら追いつけるが、銃を持った強盗相手にかなうはずないだろ、しかも俺が乗ってるのが学校にばれたらどうにもならん
「問題ない」
長門はポケットから紐をとりだし呪文を詠唱した。すると紐は馬鹿でかいベルトに代わっている、ごていねいにバックル部分には赤い風車がついている
ここまでされれば俺でも長門が何をさせようとしてるのか理解できる。
かなりの抵抗感があったが子供の命には代えられない、十何年振りにあのヒーローの変身をやってみた
風車が回り始め気が付けば俺のいでたちは、某有名バッタ型ヒーローになっている。
「その特殊スーツは運動能力を10倍にして、弾丸さえ寄せ付けぬ硬度をもつ、あなたの正体もわからない」
俺の名残を残すのは唯一ハルヒのくれた赤いマフラーのみ
「長門、ありがとう!これも2人だけの秘密だ、行ってくるぜ」
俺はバイクにまたがり「迫る〜ショッカー・・」などと口ずさみながら幼稚園バスを追った。
翌日、登校すると奇妙なうわさでクラス中もちきりだった。新聞をもった谷口が話しかけてくる
「キョン、ニュースみたか?」
やっぱりそうか、まあ予想はしてたけどな
「昨日、宝石強盗が幼稚園バス乗っ取って、逃亡したんだよ!」
うんうん、それで
「その時な、赤いマフラーをしたコスプレのライダーがバイクで追いついて、そのままバスに飛び移り」
はいはい、わかってるよ
「あっという間に強盗たちを倒して子供たちを助け出し、名前も名乗らず去っていったらしいぞ、どんなやつなんだろな?」
「シラネ―よ、どうでもいい、そんなことは」
「無関係じゃすまねえだろ、あの涼宮がこんな話をきいたら、大人しくしてるはずないぜ」
うかつだった。そうだハルヒがこんな話きいたらまた暴走をはじめる、嫌な予感がしてきた。
その日、ハルヒは学校を休んだ。風邪でも引いたのだろうか
放課後部室に向かう、ハルヒ以外全員そろっておりいつものようにすごしている
「昨日はどちらにいたんですか?」
「ずっと、家にいたよ、何故そんな事を聞く?」
「いえ、昨日奇妙な事件がありまして、我々の方でも捜査したんですがわからないところがあるんですよ」
古泉が意味ありな笑みを浮かべ、、指定席で昨日購入した「ライダー大百科」を読みふける長門に眼をむけた。
「世の中には知らなくて良いことがたくさんあるから、気にしないほうがいいぞ」
「そうですね、知らぬが仏といいますし」
そんなやり取りを編み物をしながら朝比奈さんは不思議そうにみている、真実を知っていても禁則事項だろうから心配ない
「しかし、そんな格言を全く無視する人も身近にいますよ」
その時、ドアが豪快に開いた。新聞を片手にハルヒが「面白い事みつけた!」な感じの100ワットの笑顔ではいってくる
「みんなごめんね、この事件について調べるために学校休んじゃった。」
「学校をサボるのは感心できんな」
「なにいってるのよバカキョンあたしはあのライダーの正体を絶対突き止めるんだから!」
「すごいわね、赤いマフラーしたコスプレなんかじゃない、本物のヒーローよ間違いないわ!」
それでおまえは俺たちに何をしろと?
「決まってるじゃない、みんなで今からあのライダーを探しにいくのよ、同じ赤いマフラーしてるのにあんたとは大違いね」
やれやれ、仕方ないな自分のまいた種だ、長門も本を閉じたちあがった。
「じゃあみんな、いくわよ!」
俺はハルヒのくれた赤いマフラーを巻いてみんなと一緒に部室を出た。
あのベルトは封印し、バイクも高校卒業まで乗らないと硬く心に誓うのであった。
「戦え!仮面キョンダー 負けるな!仮面キョンダー」
おもわず心の中でつぶやいた。
おわり
正直スマンまたやってしまった。
>>342 まだ途中かな?
次はラ○ダーネタが来たのかな?只ハルキョンでないような気も・・・
>>340 朝倉を出してる理由は厳密に言えば無いのですが(単に他の面子より好きなだけ)www
作品内設定ではあります。只それ書くと明らかにスレチなので自重しました。
又作品を書いてた時期に全国ニュースでチューリップが盗まれる事件も放送されていたので
ネタがやばいので止めました。
いくらなんでもスレ違い過ぎだろ
349 :
347:2008/06/08(日) 13:52:37 ID:Ogh4hbmB
うおーまた間違った
>>346氏へ
流石にスレチですよここまで行くと
ってかハルヒは?
悪乗りしすぎた、もうこの関係のネタは書かない、ネタはやめてハルキョン一本にする
>>350氏へ
サン○ルカンネタは笑えてよかったよ
単にハルヒが出ないのが?なだけだよ
ハルヒが絡んでればもっと面白かったと思うよ。
次はウル○ラマンはいかが?でも初代かセブンにしときな
他だとネタが分かりにくいからwww
>>343 これだったらキョンスレに投下しても平気そうだ。
>>350 別にハルキョンにする必要はないと思うよ。
ハルヒ視点でハルヒを○イダーにすればいいw
実はこの設定でハルヒが怪人にさらわれる話を考えていたのだが・・・
………怪人が泣くな………うん………
>>353 悪乗りしてるって自覚あるなら、まずは冷静になってから
ホントにこのスレに見合った内容か確かめて投下するか決めようぜ
最近のラ○ダーならヒロインはつき物だから普通にハルキョンできると思うがね。
最近の怪人は人攫ったりするの少なくなったな・・・
最近のラ○ダーはマフラーしてないよな・・・まぁアレはアレで大人の事情で巻いてたんだけど・・・
怪人にハルヒが攫われる時点で古泉と組織は無能だな、やはりキョンがヒーローだ!!
ハルにゃんと二人三脚する
キョン「噛ませろ〜」
3ヶ月程このスレを離れてた俺が来ましたよ。おまいらまた宜しく。
勿論スレに来なかった間も、毎日の妄想は欠かさなかったぜ!
しかしキョンの方が肩を噛まれ更に背中に引っ掛き傷をつけられる
一日一レスって決めてたのに昨日書けなかった…。
ということで妄想してた俺が来ますたよっと。
背後から抱きしめるような体勢でハルヒの爪を切ってやるキョン。
>>359 おかえりw
その妄想の数々、投下してくれるのを待ってるぜ
ハルにゃん?
模試中もずっと妄想なんだぜw
30スレ振り位に覗いてみたが,相変わらず妄想爆発で
嬉しいぞ。
ぼちぼち投下します。
花言葉シリーズ読んで花繋がりで書いてみた。
なんてことないいつもの帰り道、今日は珍しく団長のお達しで部活は休みと相成ったわけで俺とハルヒは一緒に下校中である。
「ねえ、キョン」
隣を歩くハルヒが楽しそうに俺に話しかけてくる。今日はやけにご機嫌だな。
「なんだ?」
「あのね、最近あたしバラを育て始めたの」
ほう、バラね。今度はバラを大量に育てて花の妖精さんでも呼び寄せるつもりか。
「違うわよ、この前の日曜日に母親とバラを観に行ったんだけどすっごく綺麗でね。鉢植えでいっぱい売ってたから一つだけ買ってきたの」
こーんな小さい鉢なんだけどね、と手振り身振りで購入したバラについて説明するハルヒ。
「形も色も香りもいっぱい種類があってびっくりしちゃったわ。選ぶのにすごい時間かかっちゃった」
「で、おまえのところのそのバラは何色なんだ?」
「んふふ、聞いてくれたわね。赤よ、赤。バラって言ったら赤でしょ」
ごそごそとハルヒは携帯電話を取り出し俺に向かって差し出した。そこには綺麗に咲き誇るバラの写真が。
「なかなか綺麗じゃないか」
おれが褒めるとまるで自分が褒められたかのように嬉しそうな顔をして、えへへと照れるハルヒはなかなかに可愛い。
「でね、バラってとっても素直なのよ」
俺から携帯電話を取り戻し、写真を見ながらバラのことについて語りだす。
「可愛いとか綺麗とか大好きとかね、愛情を込めて育ててあげるとそれに応えてくれるんだって」
「へえ、そりゃ育て甲斐があるな」
「でしょでしょ。あたしのところのバラはまだあまり花が咲いてないんだけどね。毎日愛情込めて世話をしてるからこれからが楽しみなのよ!」
目をキラキラさせてバラについて熱く語るハルヒは正に親バカ状態である。
「なあ、素直じゃないバラってあるのか?」
俺は隣を歩くハルヒに向かってわりと真面目な表情で問いかけた。
「はあ、あんた何言ってんの?」
そんなのあるわけないじゃない、と呆れた顔で見上げてくるハルヒに俺は自分で質問しておきつつも答えを投げた。
「あるじゃないか目の前に」
そう言って俺はハルヒの顔を覗き込こむ。そして次にこう言ってみた。もちろんたくさんの愛情を込めてな。
「可愛いぞ、ハルヒ」
「…………!!!」
素直じゃないバラは一瞬訳が分からない表情をして、次の瞬間一気に赤くなる。
「ばっ、バカ」
言葉とはうらはらにハルヒはバラが花開くような綺麗な笑顔になる。
これこそ素直じゃないバラそのものじゃないか。
「愛情を込めて育てるとそれに応えてくれるんだろ?」
「そうよ、サボったら枯れちゃうんだから」
そう言ってぱふっと抱きついてきたハルヒの背中に手を回し、俺はバラの世話も悪くはないなと考えた。
おわり。
そういえばコードギアス見てたらCMでニュータイプ7月号やってたね。
表紙はトップシークレットだって。10日がwktk
368 :
366:2008/06/08(日) 18:13:57 ID:yBF3Qfjj
>>365 ごめん被ったorz
楽しみにしてるwktk
>>366 やべ、2828が止まらないってwマジでGJ!!
まぁ、フラゲ情報あるから今更secretにしても、ねw
壁際に寝返り打つハルヒ
ハルヒビーム!
他の人にアンカーつられたじゃないかw
>>366宛でs
ハルヒはもっと貧乳だったらもっと人気でたのにな
>>366 自分のつたないSSなんかで作品書いていただけるとは
GJです。
バラですか、実はその花の花言葉なんですが・・・今は止めときますかw
次は父の日で投下しますね
>>375 貧乳とか巨乳とか関係ない!ハルにゃんだから良いんだ!
他人の人気なんか気にしない!ハルキョンが萌えるなら全てなんだ!!!!
キョンが巨乳好きなんだから問題ないさ
木瓜の花をキョンにプレゼントするハルヒ
ハルにゃんは美乳、これに異論はないよな。
ハルにゃんも昔はぺったんこだったんだよなぁ
今は巨乳で美乳。文句のつけようがないじゃないかw
巨乳ってほどでもないんじゃない?
ハルヒ:Cカップくらいで美乳
みくる:Gカップくらいの爆乳
長門:Aカップの美乳
こんな感じだと思ってる
笹の葉でキョンの背中におぶさっていたみくるの乳を見て
自分もあーいう胸になろう!と密かに努力した結果あのようなけしからん身体になったのだと妄想
単に寄せて上げるブラを装着しただけかと
胸のサイズはBからDが俺のストライクゾーン。
つまりハルにゃんかわいいよハルにゃん
フィルターキョンですら出るとこ出てるとか言ってるし、
ハルヒ自身もみくるの胸を触りながらあたしより大きいなんてみたいなこと言ってるんだからやっぱC〜Dぐらいあるんだろう
ハルヒの胸はキョンの手にピッタリ合う様に成長してるんだよ
>>381 俺としては
ハルヒ:D
ながもん:AとBの中間
みくる:F
というイメージがある
>>388 俺もそんな感じ。
孤島を見るとハルヒはCぐらいに見えるけど、その後の公式カットはDに成長してる。
らきすたのCMは反則過ぎ。
アニメのオレンジブラジャーのときはCくらいだと思うんだ
らき☆すたのそれはカップどうのこうのではなく「特盛」なんですよ
キョンに揉まれ続けた結果
戸惑はD以上あったかもだったかな
ハルにゃんはC派の俺が通りますよ。Dは朝倉。
約束の時も結構大きかったと思う
約束はアニメと同じくらいじゃなかったかな
まぁ、水着の時みくると同じだったけどw
らき☆すたのアレと同じくらいだったような…
らき☆すたのアレってなんだ?
ハルにゃんの胸がミサイルになる電波を受信した
ミクルの技パクッちゃダメだよー。
>>400 そういえばハルヒちゃんであったなw
地球の表面が5回焼けるとか
1000mlの缶コーラ
俺には一度に飲むのは無理だ
只でさえ甘い雰囲気なのに
やっとで明後日ニュータイプの発売か
今見てきた。
あれはみくる並だろw
>>403 表紙は見たけど中身の画像はあまり見てない(少し見ちゃったw)から楽しみだ
野性化したハルヒ
乳が張って乳首が黒くなってきたハルヒ
キョンに母乳マッサージしてもらう
野生のハルヒを発見
野生のハルヒに捕まりたい!
らきすたのアレは「特大 ハルヒ」さんだしなw 一応
やせいの ハルヒ が とびだしてきた!
キョンはどうする?
たたかう どうぐ
ポケモン ⇒にげる
うまく にげきれない!
やぁぁぁぁってやるわよっ!
ハルヒは不思議な踊りを踊った。
キョンのMP(萌ポイント)が37回復した!
ハルヒがポニーテールになった!
キョンは見とれている。いっかいやすみ。
ハルヒの部屋に蚊の一匹でも現れようものなら機関はてんてこ舞いの大忙し
ハルヒのひゃくれつなめ
ハルヒのハッスルダンス!!
ハルヒのぱふぱ(ry
キョンはどうする?
たたかう ⇒どうぐ
ポケモン にげる
わんしょう
⇒ヘアゴム
UFO
キョンはヘアゴムをつかった!
ハルヒがポニーテールになった。
ハルヒのみりょくがあがった!
キョンはもえしんだ!
やはりポニテは最強の萌えだな
おやすみはるにゃん
>>405 マジか?
まだ表紙さえ見てないぜ
2chあまりみないからな
「というワケでベビースターラーメンゲームはボツになったわけだが」
「そこで次にあたしが提唱するのはコレよ!」
「……ポテトチップスのりしお?」
「何も棒状にこだわる必要なんて無いことに気が付いたワケよ。これをこう口に咥えるでしょ?」
「はむ」
「サクサク」
「ポリポリ」
「ちゅっ……とまあこんな感じで」
「キスの味としては少々しょっぱいんじゃないのかコレ」
「ん、やだあキョン、前歯青海苔まみれよ。キレイにしてあげるね。むちゅっ」
「はふっ」
「くちゅ……れろれろ……ちゅぱ…ちゅる……はむ……んふぅ………くちゃ……ぷはっ、はぁはぁ……これでよし、ね」
「……古泉くん、もういいよね……? あたし、頑張ったよね……?」
「くそっ……なんで僕は通常空間で能力が使えないんだっ……!」
「エラー増大……修復…………失敗……再試行…………失敗。修復断念。エラーによる異常動作の危険を認識。放置することにする」
>>425 携帯だから細かいところはハッキリと見えなかったんだけどキャラデザイン変わった?
ハルヒがさらにオレ好みになってる
幼い
>424
GJ!
長門がもう諦めてるw
>>424 バカップルかと思いきや、ただのバカだろそれ
寝ぼけたハルヒを風呂場へ連れていくキョン
>>424 昨日に引き続きGJ!最近良作ばかりで楽しみだ
>>429 変なこと考えた俺は・・・頭冷やそうか
>>426 ハルヒはあんまり変わってなくない?
男性陣が幼くなってる気がする
まあ、作画監督からして違うからな。
男性陣は全体的に目が大きくて、あごの辺りがシャープになったから少し童顔気味になったかもね。
まあ、あれはあれで俺はいいと思うのだが、意外と「こんなん嫌だ」というコメントが多くてびっくりした。
さて、製作陣がほとんど変わった今度のハルヒはどうなることやら…。ただでさえハルヒの出番が少ないというのにorz
>>432 ハルヒが少ないとは・・・?
消失が終わったら普通に雪山遭難とかやって3期フラグたてるんじゃないのか?
3期まで考えるなんてポジティブだなw
三期には佐々木団も登場するのかな
うpの座談会部分や朝倉さんの解説からすると
消失に限らず原作そのままではやらない可能性があるみたいね
>>229 リストランテ・ハルヒ
京野菜ならぬ、キョン野菜(キョンが栽培した野菜)が美味しいと評判です。
あんまり変なことはしないでくれよ
冒険するのはハルにゃんとオープニングの歌詞だけで十分
1期は原作をうまく再現したんだから良かったのに、マジ変えないで欲しいよな
そんなに心配する必要は無いんじゃないかな
佐々木のアレは文章でしか使えないトリックだからアニメは無理なんじゃねえかな。
よっぽどハスキーで男っぽい声にするならともかく。
エ○―マンが倒せなくてイライラのハルにゃん
アニメで七夕やったっけ?
>>443 まだやってない。二期でやるからそれまでまってろ。
幼女ハルにゃんが拝めるのは七夕だけ!
あと、約束のリボンちゃんとか
リボンの騎士ハルにゃん
二期はオリジナルのハルキョンエンドだ!
かわいい
朝は少し太陽が照ってたと思ったが、やはり梅雨に入ったせいもあって今日も午後から雨が降ってきた。おい傘持ってきて
ないぞ、俺は。その上、夏でもないのに暑い。
衣替えして半そでになったが、雨でこの部室の窓は開けられないから、暑い。シャツが汗を吸って気持ち悪い。ナース服
コスプレした朝比奈さんはどこからか冷たい麦茶を持ってきてくれたが、それもあっという間に皆で飲み干してしまった。
長門はいつものように涼しい顔をして本を読んでる……ってお前、汗かかないのか?。古泉はいつものニコニコスマイル
だが額から汗流している。まぁこの3人は何とかするだろうが、問題は俺の目の前にいるバニースーツを着たこいつだ。
「キョン、暑いわ!」
「ああ、そうだな。」
「なんとかならないの!」
「なんともならないぞ、ハルヒ。人間はお天道様には勝てない。あきらめろ。」
いや俺だって暑いのはいやだ。だがそうでも言って釘をさしておかないと、こいつは天気を無意識に毎日”晴”とかに変え
かねないからな。
「も〜いらいらするわ!キョン、なんとかするのよ!」
「だから俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でもないから、どうにもできん。というか、そのバニー姿は涼しくなる為じゃ
ないのか?」
「手と肩は涼しいけど通気性が悪いのよ、この衣装!」
「ちょっと待てハルヒ、お前去年もそんな事言ってなかったか?」
「そんなこと言ってたら、これ着てないわよ!」
ハルヒ、お前はあの日の事を本気で忘れてるのか?だが俺は忘れてない。いや忘れられない。特にあの日の夜に起きた……
いや、あの閉鎖空間で何したかは今は思い出したくない。それはそうと、あれからもう1年以上経つんだよな。
「ちょっとキョン、何ぼーっとしてるのよ?」
おっと、いけない。自分の世界に入ってたみたいだ。
「ああ、すまない。ちょっとな。」
俺の適当に答えた一言を聞いたハルヒが少し考え込んだ、と思ったらいきなり100Wの笑顔になりやがった。ん〜悪い予感が
するぞ。おいハルヒ、何たくらんでる?
「キョン、あんたも暑くてぼーっとしてたんでしょ?」
「まぁな。」
「じゃあ団長として命令するわ。何か寒いギャグでも言ってこの場を凍らせなさい!」
「あん?」
「あん、じゃないわよ、キョン。いつもあたしはあんたの不平不満ばっかり聞いてあげてるんだから。ただのつまらないギャグ
とかなら、この雨の中でグランド10周全力疾走の刑よ! さ、団長命令よ! キョン、早く何か言いなさい!」
なんだその罰は?いや、不平不満を聞いてるのはハルヒじゃなくて俺……いや俺たちの方だと思うのだが。というか、何でお前
そんなに笑顔なんだ?まぁいいや、俺も暑くて思考力ゼロ状態だから適当になんか答えてやる。そうだな、1年前のあのネタで
いってみるか。
「じゃぁ取って置きのネタだぞ。実はだな、」
「ふんふん♪」
「長門が宇宙人で、朝比奈さんが未来人で、古泉が…」
「キョン!!!!」
笑顔だったハルヒが急に怒り出した。
「その話は以前に聞いたわ。つまんないから他のにして!」
「あ、そ、そうか?」
あ、3人の目がなんとなく冷たい。いや、これだけ言っておけばハルヒはギャグとしか思わないってよ。しまったハルヒ以外の
皆が冷たくなっただけじゃないか。早く他の話題にそらした方がよさそうだ。何か言わないと……とハルヒを見つつ混乱した俺は
ついギャグじゃなくて思ったことをそのまま口走ってしまった。
「じ、じゃぁそうだな……は、ハルヒ、そのバニーガールの格好、素敵だぞ。」
「え!?」
「い、いや、お前がその衣装を着た時の感想を言ったことなかっただろ。」
「そ、そう?」
「あ、ああ。」
よくみるとハルヒの顔が少し赤くなってる。いや、俺はただ感想を言っただけだぞ。
「ほら、あの例のステージで見たときもよかったけど、こうやって近くで見てもいいと思ってさ。」
「……」
少し間があって、ハルヒが何か思いついたかのように顔をあげて俺を見た。
「ちょっと待って、キョン。もしかしてそれってギャグのつもりなの?」
ん?あ、それマジ忘れてた。ぜんぜん寒いギャグじゃないじゃないな。
「い、いや、すまない。そうだったな。いや、つい暑くて思ったことを口走っただけで……」
「……思ったこと?」
ハルヒの大きな目がおれを捕らえて離さない。どうやらいろいろ考えてるみたいだが、俺の鈍感な頭じゃ想像がつかない。
そう思った次の瞬間、ハルヒは真っ赤な顔になって大声で俺に向かって叫んだ。
「キョ、キョン!出てけ〜〜〜〜!!!!!」
ハルヒは俺にそう言い放った瞬間、目にも止まらぬ速さで俺の首根っこを掴んでドアまで引きずっていって、俺を部室の外に
放り出した。廊下に倒れこんだ俺の後ろでドアが”ドン!”としまった。ふと気がつくと古泉が前に立ってやがる。って、古泉、
お前いつのまに外に出てたんだ?
「いや、災難でしたね。立てますか?」
「顔が近い、古泉。一人で立てるから、お前の助けはいらないぞ。」
「そうですか。」
汗かいていても笑顔を絶やさないところはさすがだが、古泉、お前の災難はこれからだぞ。
「古泉。今夜は例の空間が頻発だろうに、そんなに落ち着いてていいのか?」
「おや、それは何のことですか?」
古泉が心底意外そうな顔をしている。
「俺はさっきハルヒの機嫌を最悪にしたんだぞ。」
「そうですか。でも僕にはそうは見えなかったのですが。」
「お前、何見てたんだ?ハルヒが怒ってただろう。」
「ええ、見てましたよ。でもあれは怒ったんじゃありません。照れ隠ししてるだけです。」
おい、古泉、何をお前は言ってるんだ?
「照れてるって、あのハルヒがバニー姿だからっていまさら照れるわけあるまいに…」
「何を言ってるんですか? あなたがあの姿を褒めたからに決まってるじゃありませんか。」
「俺が少し褒めた程度で、ハルヒが喜ぶとか照れるとかあると思ってるのかよ。」
「僕は十分にあると思うのですが。というか、あなたはそれを本気で言っているのですか?」
「ああ、そうだが……」
古泉は何だか呆れた顔して俺を見てやがる。ちょっとまて、何か俺は変な事言ったか?
「まったく。あなたの鈍感さには呆れます。」
しばらくして朝比奈さんが出てきた。あれ、長門も出てきたぞ。朝比奈さんは制服着てるとこ見ると、もう帰るのか?
「キョンくん、あの〜」
「朝比奈さん、なんでしょうか?」
「今日はもう終わりということです。でも、キョンくんだけ部室に残って欲しいそうです。」
ん、俺だけ?ハルヒ、さっきは俺を部屋から追い出しておいて、どうしたいんだ?
「あのぉ、キョンくん。ちょっと…」
朝比奈さんが俺の耳元でささやくような小声で
「涼宮さんは照れてるだけだと思います。だから素直に答えてあげてくれませんか。」
「は、はぁ。」
古泉も朝比奈さんも同じこと言ってるけど、そんなにあのハルヒが照れるもんなのか? と思ったら長門がいつの間にか
横に来ていた。おい、何か言いたそうだな、長門。
「涼宮ハルヒの心拍数が少し上昇中。緊張状態にあるのはあなたのせい。」
「そうなのか?」
「だから、彼女の緊張をほぐすように、会話して欲しい。」
「ああ、わかったよ。だが長門、何を話せばいいんだ?」
「思ったとおりに話せばいい。」
うーん、よくわからん。でもまぁ、この3人をネタにしたつまらないギャグを言ったのもあるから、その辺はちゃんと対応して
おくか。俺は扉に手をかけた。
部室に入った俺が見たのは、団長席に坐ってるバニー姿のハルヒだった。あれ、お前着替えたんじゃないのか?
「ちょっとキョン、ここに来なさいよ。」
ぱっと見は怒ってるみたいな表情してる。だが、確かにこれはハルヒがどういう表情していいかわからない時の怒り方で
本気じゃなさそうだ。ああ、そうだ、さすがに鈍い俺も1年もこいつと付き合ってるからわかるようになったんだな。いや、
付き合ってるって、別にハルヒが恋人とかじゃないぞ。こいつが俺なんか相手にするわけないだろう。
「何ぼーっとしてんのよ。早く来るのよ!」
「ああ、すまない。」
窓際に来たが、何するんだ?と思ったら急に真剣な顔で俺を見たハルヒが聞いてきた。
「ね、キョン。あんた、このあたしの格好が素敵だって言ったのは本気なの?ギャグなの?」
寒いギャグがどうこうという話だったけど、あれは混乱して思ったことを言っただけだから、ここはそう素直に答えておこう。
「いや、あれは本気で言ったんだ。やっぱり俺にはとっさに寒いギャグをいうセンスはないな。」
「ホント?」
「ハルヒ、お前、俺を1年以上見てて、それくらいわかってると思ってたんだが。」
「うんうん♪」
急に100Wの笑顔になったハルヒがそこにいた。ふーむ、俺が少し褒めただけでこんなに笑顔になるんだな、お前。
「そうよね。あたしは団長なんだし、何着ても似合ってるなんて当たり前よ!」
SOS団長と服に何の関係があるのかわからないが、ハルヒが何着ても似合ってる美少女であることは間違いないだろう
からそこは同意しておこう。
「ああ、そうだな。」
「ふ〜ん、そうよね〜♪」
しかし、こうやってまじまじとバニー姿ハルヒって見たことなかったな。ふともも丸出しだし、胸元あらわだし確かに刺激的だ。
こんな衣装誰が考えたのやら。ハルヒのスタイルのよさと相まって、何だか妙な色気までありやがるし。
「なによ〜キョン、そんなにこのあたしを見てたいの?」
は!いかんいかん、つい見とれてしまってたらしい。俺は目をそらした。
「い、いや、何でもない。」
「んふふふ〜ん、エロキョン。素直じゃないし暑いのは変わらなかったけど、今日は気分いいから許してあげるわ!」
許すって、何を許してもらうのやら。ま、ハルヒの気分が晴れたのならそれでいいか。
「じゃ、帰るわよ。キョン、あんた傘持って着てないんでしょ。一緒に帰ってあげるから、あんた傘を差す係ね!」
「おいハルヒ、なんで俺が傘持ってないって知ってるんだ?」
「あんた教室に来たときもここに来た時も傘もってなかったでしょ?」
ふーん、ハルヒ、お前も意外と俺の事見てくれてるんだな。
「ああ、そうだ。」
「じゃ、キョン、着替えるから出て行って。」
「ああ、わかった。」
俺はかばんを持って部室の外に出た。雨はまだ……降り続けてるな。
その後しばらくして部室から出てきた制服姿のハルヒは上機嫌になっていた。
「キョン、帰るわよ!」
「ああ。」
「はい、傘。あんたが差すのよ。」
「わかったよ、ハルヒ。」
「じゃ、あたしは鍵を職員室に置いて来るから、先に玄関に行っててよね!」
そう言って、ハルヒは脱兎のごとく走り去っていった。足速いな、あいつは。
1本ってアイアイ傘か。そういや去年の冬もやったよな。少し恥ずかしいが、まぁハルヒの機嫌がそれで直るくらいなら、安いもんだ。
さぁ、先に行くか……俺は玄関に向かった。
はーい、朝比奈みくるですよ♪
さて、ここは屋上です。古泉くんと長門さんとわたしはここからターゲット監視中です。
あの二人がアイアイ傘で校門に向かったのが小さく見えます。こうやって見てると、普通のカップルにしか見えないです。
「しかし、もう1年以上も経つのに。あのお二人とも素直じゃありませんね。」
古泉くんはため息まじりに語ってますが、それはわたしも同じ思いです。
「ホントですね。」
「……」
隣の長門さんの表情からは感情は読み取れませんが、同じ思いなのではないでしょうか?
「僕としては早く収まるトコに収まって欲しいのですが、いつになるのでしょうかね。」
古泉くんは独り言みたいに言ってますが、わたしに遠まわしに聞いてるようにも聞こえます。でもわたしはそれに対する答えは
いつも決まってるんですよ。
「そ・れ・は、禁則事項です♪」
このSSは以前俺が書いた「不思議戦隊SOS」および「もしもあたしが消えちゃったら」と
同じ時間平面を推移しています。ですからその二つの内容を覚えておいてから
「赤いマフラー」→「赤いマフラー完結編」と読んで下さい
「赤いマフラー」がスレチと批判をいただき筆を折る事も考えましたが
お詫びのかわりにさらに面白い事を書く事が罪滅ぼしになると思い執筆しました。
なお様々なヒントを教えてくださった皆さんに感謝しております。
そんなわけで謎のヒーロー探しにでかけた我らSOS団であったが、当然のことながら何の手がかりも得られず解散した。
ハルヒは時間が経つにつれ、不機嫌になりとりつくろう島もない、今夜も閉鎖空間が発生するのだろうか?
家に帰り床に就く、なかなか眠れずベッドの上で転がっていると携帯が鳴った。
「夜分遅く申し訳ありません。緊急事態です」
「また例の奴が発生したのか?」
「とにかく速く来てください!」
「どこに行けばいいんだよ」
「あっ、すいません場所は・・・」
古泉らしからぬ口調でかなり慌てている様だ、何が起こったんだ?
「たとえでなく、この世界の存亡が懸かっています。涼宮さんに万一のことがあれば我々のこの世界は消えるかもしれません」
なんだって!
「長門さんから事情は伺いました。例のバイクで速く来てください。あと変身ベルトも忘れずに、我々には余り時間が残されていません」
よくわからんが、古泉が慌てるほどの緊急事態なのだろう、俺はベルトを押入れから引っ張り出し家を出た。
真夜中の静寂を打ち破るごとく猛スピードで目的地に向かう、世界の存亡、そしてハルヒの危機、頼む無事で居てくれ・・
爆音を響かせ急坂を登ってゆく、その頂上に着き俺はバイクから降りて走った。
真夜中の北高グラウンド、塀をよじ登り侵入する、こんな事やったのは東中の校庭に侵入したとき以来だ
「こっちです!速く」
真夜中のグラウンドにいたのは、古泉、長門の他に森さん、新川さん、田丸兄弟の6人、面子から見てただ事でないのはわかる。
「事情を説明してくれ」
「あのアトラクションで閉鎖空間が発生したのを覚えていますか?」
嫌な予感がする。まさかとは思うが今度は謎のライダーの夢なんて観てるんじゃないだろな?
「それだけでしたらまだ良かったのですが・・・」
「それだけじゃないのか!」
「そこからは私が説明します」
闇の中から聞き覚えがあるが、いつものスウィートヴォイスではなくしっかりとした大人の女性の声が聞こえてきた
「朝比奈さん・・・」
闇の中から出てきたのは朝比奈さん(大)だった。
「詳しくは禁則なんですが未来から観測していてこの日この時間に極めて時空間が不安定になると記録が残っています。」
「そしてその危機を救えるのは、キョン君あなただと記録されていました。」
誰かわかる様に説明してくれ正直わけがわからない
「あなたの推測どおり、今涼宮さんは閉鎖空間を発生させています。しかし通常と違い我々は侵入できません」
長門が口を開いた。
「別次元空間の積極的関与が認められる」
「どうゆうことだ?」
「この次元世界とは別の世界が関与していると言う事ですか、長門さん?」
古泉が口を挟むがいつもの冷静さが感じられない
「そう・・・」
それじゃまるで、いやそんなことがありうるか?いよいよやってきたのか最後の奴が・・・
古泉、長門、朝比奈さん(大)そして俺が同じ言葉を口にした。
「異世界人」
「おそらく、彼らは閉鎖空間に侵入し涼宮ハルヒに接触しているものとおもわれる」
そいつらが何を考えているのか知らんが、俺たちにハルヒを助け出す事はできないのか?
絶望が心を覆い尽くす。俺は約束したんだ、もしハルヒが俺の前から消えちまったら必ずみんなで探しに行くと
あの時、涙を流しながら俺の手をずっと握り締めていた感覚はまだ残っている。俺はまだ何もしていない
絶望の極地に達していた俺を尻目に他の全員がなにやら話し込んでいる。
ようやく話がまとまったのか古泉がいつものスマイルを取り戻しある提案をした。
「まだ絶望するのは早いかもしれませんよ」
その言葉に急に立ち上がり、気づいたら古泉の胸倉を掴んでいた。
「落ち着いて下さい。説明しますから、我々「機関」のメンバーの力を結集すればほんの一瞬ですがこの閉鎖空間に接触できます。
通常の速度では進入できませんが時速392キロ以上で我々の作った隙間に突入すれば侵入は可能です」
古泉はバイクに目をやった。多分それしかないだろう
「しかし問題があります。この閉鎖空間の壁はちょうど校舎の壁と一致します。もし失敗したら時速400キロであなたは壁に衝突することになりますが」
「聞くまでも無いだろ、やってやるよ」
「止めても無駄でしょうね、では早速始めましょう」
俺はバイクをグラウンドの端に移動させる、最適なタイミングを計るため長門と朝比奈さん(大)がついてきた。
「キョン君ごめんなさい、私がもっと早くにこの情報をもってくればこんな危険なことしなくてすんだかもしれないのに」
大人になったとはいえ朝比奈さんは朝比奈さんだ、心の底から俺を心配し申し訳なく思っている。
「違います。あなたがこの情報を持ってきてくれたから対応策が作れたんです、安心してください、未来は必ずつくってみせますよ」
実は俺も内心ビビッているのだが弱音は吐けない、逆に覚悟が決まった。
長門がスタート地点を割り出し案内してくれた。こころなしかその眼は悲しそうだ
「ごめんなさい・・・私の責任・・・」
「長門、逆にお礼が言いたいよ、おまえがバイクに情報操作してくれたお陰でハルヒを助けに行けるからな」
「もしかして、この時の為にやってくれたのか?」
「ちがう・・あの時はあなたの希望に従っただけ、涼宮ハルヒが自分の身に危険が迫ったときにあなたに助けて欲しいと思ったから・・・」
長門はそこまで言いかけ、いつものガラスのような眼に戻った。
「もうすぐカウントダウンを開始する、許可を」
「長門、帰ってきたら約束通り図書館にいこう、ハルヒに内緒でな」
長門はミクロン単位でうなずいた
「よし、カウントダウン始めてくれ」
「5,4,3,2,1,0」
俺は一本の矢となり校舎の壁めがけて突っ込んでゆく、ブレーキをかけたら失敗するし古泉たちのタイミングがずれたら失敗する
実に分の悪い賭けだ、だが俺はみんながハルヒのもとに運んでくれる事を信じて臆することなく持っているものを全てこの一瞬に賭けた。
なによこれ、また同じ夢をみているの?
真夜中の学校、光の無い景色、さっきまでベッドで寝てたはずなのにどうしてあたしはこんなとこにいるんだろ
あの時はキョンがそばで寝てたけど今度はいない、みんなどこにいるの?
校舎を探し回ったけど電話もつながらないし、部室にも誰も居ない、暗い世界にあたしはひとりぼっち、さびしいのは嫌だ、どこにいるのキョン?
グラウンドに出てみよう、あたしだけが知っているキョンとの思い出の場所、何か手がかりがあるかもしれない
でも、グラウンドにも誰もいない、その時肩を後ろから叩かれた。振り向くとそこには黒いスーツの男達が20人ぐらいたっている
暗がりであまり顔は良く見えないけど、どうみても友好的な雰囲気じゃないわ
「なによ、あんたたち」
「涼宮ハルヒさんですね、お迎えに上がりました。」
「わけわかんないわよ、突然なに言い出すの、それよりここはどこ?」
「あなたの心の中と申せばよろしいですか、」
次の瞬間男はあたしの腕を掴んだ。
「おとなしく同行してくれれば、危害はくわえません」
「ふざけんな!どうみても悪人のあんたらに着いて行く程バカじゃないわ」
「仕方ありませんね、では力ずくで」
あたしは男のキン○マを蹴り上げた、そいつが股間を押さえ悶絶してるうちに逃げ出す。
「逃がすな、追え!」
男は股間を押さえながら叫ぶ、あっという間に囲まれてしまった。そして両腕をがっちりと固められてしまう
どうしよう、もしかしたら「あたしが悪人にさらわれれば謎のライダーが助けに来てくれる」なんて考えていたからこんなことになったのかな
あたしはバカだ、そんな事になったらキョンが必死になって探し始めるに決まってるじゃない、この前お葬式の帰りに言ってたもん
もし、あたしがキョンの前から急に消えちゃったら泣かないでみんなと一緒に探し始めるって
なんで、そんな事に気づかなかったんだろう、もう後悔しても遅いけど、あたし殺されちゃうのかな?もうキョンに逢えないのかな?
男達に引き吊られながらそれまで我慢してきた涙が止まらず頬を伝ってくる。あたしは大声で叫んだ
「助けて!キョン」
その声がグラウンドにこだまする。でもなんの反応もない
「無駄だ、この空間は我々が制圧している、あの超能力者も宇宙人もここには入って来れない」
こいつら何言ってるの、超能力者と宇宙人って誰?
うっすらと男の顔に笑みがこぼれるのが見える、とても冷たい氷のような笑顔、それはあたしを凍りつかせた。
「ヴオーンヴォンヴォーーン」
そのとき大地を震わせるような爆音と共に闇の中から光が見えた、男達がたじろぐ、その光は方向を変えあたしのほうにまっしぐらに進んできた。
どうやらバイクのようだ、まさか・・・
バイクはあたしたちの近くで急停止した。そして聞き覚えのある声がきこえてくる
「ハルヒ、無事か!」
「バカ!なんでこんな所に来ちゃったのよ、速く逃げて」
「ふざけるな、約束しただろどんなことをしても探しに行くと!」
キョンはバイクから降りて男達に殴りかかる、2人倒したけど囲まれて袋叩きにされている
「やめて!わかった、あんたらの言うとおりにするから」
男達は攻撃をやめ引き上げてきた。キョンがボロボロになって倒れている
「連れてゆけ」
あたしの意識はそこでとんだ、気を失う寸前に何度も辛そうな声で「ハルヒ」と呼ぶ声がきこえた。
眼が覚めると校舎の屋上にいた、手はロープで縛られてしまって動かせない
「ようやくお目覚めですか、涼宮ハルヒさん」
「誰!?」
星ひとつ無い空のもと、ゆっくりと人影が近づいてきた。なんとも奇妙なシルエット、なんなのコイツ?
あたしの眼にようやく映ってきたのは、サーカスの道化師の姿をした男だった、メイクのせいか薄気味悪い笑顔が特徴的な変な道化師
「手荒な事はしたくなかったのですが、お許しください」
口では謝っているけど、道化らしいジェスチャーと不気味な甲高い声からして本気でないのはすぐわかるわ
「何の用?悪いけどあんたの相手をしてるほど暇じゃないんだけど」
「用件は簡単なことです。あなたの生きている世界がタダの夢や妄想であったと認めてほしいのです」
「冗談じゃないわ、なんでそんな事しなきゃならないわけ?」
「あなたの力が作り出したこの世界は我々の「現実世界」にとって非常に都合が悪いのです」
「あたしにそんな力あるわけ無いじゃない!」
「あなたが気づいていない、もしくは周りが気づかないようにさせているだけです」
「その力が作り出したこの世界は、宇宙人、未来人、超能力者が闊歩する「現実世界」からみたら極めて非常識なものです
そしてこの世界はどんどん大きくなってゆき我々の「現実世界」を脅かしています。ですからこの世界は夢に過ぎないことを自覚して欲しいのです。
本来であればあなたが無自覚のうちにその力でこの世界を作り変えようとしたのですが我々の仲間が成功寸前に裏切りましてね
まあ彼にしても自分は普通にこの世界に生きる人間だと思わせておいて無自覚のうちに我々の駒として動く予定だったのですが・・・
あなたのせいで予定が狂いこの様な事になったのです。」
こいつの言ってる事はわけがわかんない、でもあたしの住む世界を消したがっているのはわかる。キョンやSOS団のみんながいる世界を消すつもりは無いわ
「答えはNOよ当たり前じゃない!」
「やはりそうですか、あなたの答えは、仕方ありませんあなたを消してこの世界を消滅させます」
男は懐から大型のサヴァイバル・ナイフを取り出した。
嫌だ死にたくない、だってまだキョンの口から「あたしが言って欲しい言葉」を聞いてないし、宇宙人、未来人、超能力者にも会ってない
男がゆっくりと近づいてきた。そしてナイフを振り上げる
「キョン助けて・・・」
「待て!その少女からはなれろ!」
その声は絶望の闇の中に放たれた一本の矢のように道化師の動きを止めた。
眼を凝らし声の聞こえたほうをみてみると、そこには赤いマフラーをした某バッタ型改造人間が立っていた。本当にいたんだヒーローが
ヒーローは自分のいた部室棟の屋根から「トオッ」と掛け声と共にジャンプして何十メートルも跳びあたしと道化師のいる屋上に舞い降りた。
「来たな裏切り者、おい!こいつを取り押さえろ」
道化師が大声で叫んだけど黒いスーツの男達は出てこない
「おまえの部下は全て倒した。無駄な抵抗はやめろ」
「なにい!貴様はタダの人間としての力しかないはずだ・・そうかそう言う事か」
何ひとりで納得してるのよ、悪役なら悪役らしく状況説明しなさい!
「そのけったいな衣装は宇宙人が作らせた物だな、そして超能力者の手を借りてここに侵入した。この計画を知らせたのは未来人か」
すごいわかりやすいけど逆にわからなくなった。このヒーローには宇宙人、未来人、超能力者の知り合いがいるの?まるで七夕の時にあった・・・
「裏切り者とか、なんとか、おまえの言ってる事は全くわけがわからん、そんな知り合いひとりで充分だ!」
次の瞬間、ヒーローは道化師をラリアートでなぎ倒した、スタン・ハンセンを彷彿とさせる見事な一撃だった。
道化師は立ち上がりナイフで切りつけたけど、そのナイフをそのまま手で握って受け止め大型ナイフをぺティナイフ見たいにペシャンコにした。
今度はピストルを抜いた、回転式の警察官が使っている物に良く似ている。
「バン!バン!バン!」と銃声がする、しかしヒーローの身体はその弾丸をBB弾のように跳ね返した。
鋭い蹴りで道化師の手から銃が弾き飛ばされた。
慌てた道化師はドラ○もんのポケットのように今度は小ぶりのナイフを取り出し、あたし首筋に当てた。
「貴様こそ邪魔をするな、涼宮ハルヒの命は無いぞ!」
出た、悪役の常套手段「人質攻撃」あたしの顔の前に道化師の手がある。そうなればこれはお約束
あたしはその手に力いっぱい噛み付いた。
「ギャー!」道化師が悲鳴を上げる
「今よ!」
そしてヒーローは大きくジャンプし空中で回転してとび蹴りを道化師に喰らわせた。
屋上のフェンスを破って遥か彼方へ道化師は飛ばせれてその姿はみえなくなった。
「大丈夫か?」
仮面の中から聞き取りづらいけど、どこかで聞いたことのあるような声が聞こえる
ヒーローはあたしに近づき縄を解いてくれている
「あたしは大丈夫、それよりキョンがキョンが大変なの、グスッ」
あたしは泣きながら自分の事よりキョンの心配をしていた。
「大丈夫、無事だ、次に会うときにはこのことは覚えておらず、怪我ひとつしてないさ」
「だって、あいつ力も無いのにあたしを助けようとして酷いめに・・・」
「ヒーローの条件は力の強さではない、たとえ力が無くても大切な人のために命を賭けられる勇気こそヒーローの条件だ、彼は君にとってのヒーローだよ」
その声は優しく、あたしは風に揺られている赤いマフラーをみて眼を疑った。あたしの作ったのにそっくりだけどそれだけじゃない
端っこに小さくつけた「KYON」の刺繍が着いている、どうしてこの人がキョンのマフラーを持ってるの?
その様子をみて何故かあせったヒーローは縄を解いて変なことを言った。
「君は悪い夢をみているんだ、もうじき眼を覚ますだろう。だから今夜の事は全て忘れなさい、もう君に会うことも無いだろう」
そういってあたしから去ってゆく、でも絶対に聞きたい事があった。
「夢の中でも命の恩人の名前を聞きそびれたら後悔するわ、せめて名前をおしえて!」
ヒーローは立ち止まって少しの間考えたあと自分の名前を名乗ってあたしの前から姿を消した。
その名前をきいてあたしは驚いたけど納得できた。だって宇宙人、未来人、超能力者の知り合いがいる人なんてその人しかいないもの
名乗った名前は
「ジョン・スミス」
気が付いたら自分の部屋のベッドで寝てた。変にリアルな夢だったけどキョンとファーストキスしたときと同じようにみんなには黙っておこう。
あたしだけの秘密がもうひとつできちゃった。
全身がバラバラになるほど痛い、顔も青あざができている正直立つこともままならない、あの後立ち上がって変身し敵を倒せたのは
キン○マンいわく「火事場のクソ力」だったのだろう。
気が付いたら俺はグラウンドのど真ん中でバイクと共に倒れていた。
「ご無事ですか!」
最初に見たのは朝比奈さん(大)の女神のような顔ではなく、長門の澄み渡った眼でもなく、よりによっていつも見慣れた古泉の笑顔だった。
「急に話かけるな・・・息を吹きかけるな・・・顔が近いんだよ・・・余計悪化する」
「なんとか無事のようですね、安心して下さい閉鎖空間は消滅し別次元世界からの干渉も無くなりました」
ひんやりとした小さな手が俺の額に触れると、痛みは無くなり傷も無くなった。服まで元通りだ
「長門ありがとう、これで明日病院に行かず学校に行けるよ」
俺は立ち上がって長門に礼を言う。しかし朝比奈さん(大)の姿が見えない
「彼女なら閉鎖空間の消滅を確認した後すぐに帰りましたよ、何でもあまりこの時間平面上には滞在できないそうです。」『
残念だ!最後にお別れぐらい言ってくれても良いのに。ご褒美にキスでもしてくれる事を期待してたのだが
「伝言を頼まれています。『本当にありがとう、あなたは未来を作ってくれました。あなたなら自分の力だけでも涼宮さんやみんなを守ってゆけます
でもこの事は今の私には秘密にしておいてください、あと詳しくは禁則事項ですが、あなたが助けた幼稚園児の中に
私達の住む未来にとってとても大事な人がいたのです。おかげで助かりました。
追伸、もうそろそろあなたの口から涼宮さんが「言って欲しい言葉」言ってあげてください。朝比奈みくる』」
なんだよ「言って欲しい言葉」って、おい古泉まさか伝言を捏造してないだろうな!
古泉は何も答えず、軽く両手を上げるジェスチャーでそれを否定した。そんな中、俺は長門にお願いをした。
「長門、このベルトは返すよ俺には過ぎた力のようだ。あと卒業まで乗らないと約束するからバイクも元に戻してくれ」
「そう・・・」
長門がベルトを手にするとすぐにタダの紐にもどり、バイクに触れるとサイクロンから中古の原付に戻った。
「それが良いと思います。過ぎた力は時として災いを呼びますから」
「古泉おまえが言うと説得力があるな」
「僕は災いだと思ってませんよ、そのおかげでいつも面白い痴話喧嘩を堪能できますから」
何の事だかさっぱり俺にはわからんがそれで良いのだろう
「じゃあ、みんな明日学校でな」
俺たちは解散し俺は卒業前最後のツーリングを家まで楽しんだ。家に帰ってベッドに入ったが眠れない
古泉と長門には黙っていたが、異世界人は俺を確かに裏切り者と言った。そしてハルヒの力の事も、古泉や朝比奈さん、長門の事も知っていた
「俺はこの世界の人間じゃないのか?・・・」
まあ考えても仕方ないそんなこと知ったこっちゃねーや!
翌日、寒さがますます厳しくなるなかハルヒのお手製マフラーを巻いて登校する。途中谷口にあった。
「おはよう、キョン知ってるか?」
「何をだ」
「例の謎のライダーは自分だと名乗り出てるマニアが後をたたないらしいぜ、バカだよな」
「どうでもいいよ、そんなこと」
ようやく教室に着くと俺の後ろの席ではハルヒがぼんやりと空をみている
「おはようハルヒ、随分眠そうだな」
「昨日の夜、変な夢をみたのよ、おかげで寝不足なの」
どんな夢かとは俺は聞かない
「ちょっと、そのマフラー見せて」
ハルヒは俺の首から強引にマフラーを奪って何かを確認している、そして怪訝な眼で俺を見た。
「あんた、昨日の夜どこかにでかけた?」
「昨日はずっと寝てたよ、くだらんライダー捜索で疲れてたからな」
「ふ〜ん、そう」
何かを納得できないような表情で俺をみている、話題をずらそう
「今日もライダー捜索にいくのか?」
「あれはもういいわ」
「どうして?」
ハルヒは俺から顔をそむけ、また外を見だした。
「あたしのヒーローは、力が無くって頼りなくてもあたしを必死に守ろうとしてくれる人だってわかったから」
何を言い出すかと思ったら、やれやれまた話題を変えよう
「ハルヒ、俺に言ってもらいたい言葉はあるか?」
「特に無い、なにいってるのあんた?」
「じゃあ、俺はおまえに言いたい言葉を言うぜ」
「なによ?」
「そのマフラーあったかいぞ、ありがとう」
終わり
>>450-454 GJ!!! 素直じゃないのに横から見てるとどう見てもカップルです。
>>455-464 長編乙でした。GJ! 面白かったぜ。
キョン異世界人フラグか。よく言われる話だが実際どうなんだろうな。
>>454 相合傘ktkr
バニーハルヒには……色々と持て余すぜ
>>463 なんという特撮w GJ!
2期で必要以上に長門の出番増やしたりしそうで怖いぜ
最後はオリジナル長キョンエンドとかだったら泣く
そういやさ、ハルキョンはガチとして
長キョンのネタもたくさんあるのに
朝キョンって少ない気がする
>469
「朝」比奈のつもりだったんだよ〜
というかスレ違い
みくるはいずれ未来に帰るからなぁ
その辺りを書くのが面倒なんだ
まぁ俺はだけど
あとハルヒが好き過ぎて他のを書けない
自分でなんか言っといておかしいかもしれないけどこういう話題が出た時の空気は嫌いだから妄想でもしてよう
本スレのNTスキャン見たけど
スタッフがSF物としての側面を大事にする気があるみたいだから
特に心配する必要はないかと。
ただの恋愛コメディならくっついたり離れたりは当たり前なんだけど
この作品におけるハルヒとキョンの関係は「運命」の土俵に乗っちゃってる。
ハルヒがライブを終えて控室に戻ったら机の上に紫の薔薇の花束が置かれてた電波がっ
文化祭以降女子にモテまくるハルにゃん
阪中に恋の悩みを相談するハルヒ
たぶん遥か数百スレ前に議論されつくした話題だろうけど、
聞いていいか。「サムデイインザレイン」で、
キョンが起きてハルヒが「ぁ・・・。」となってる場面。
ハルヒは一体何をしてたの!?
長門カーディガンに対抗して
カーディガンをかけてあげた後・・・
@すぐにキョン起きてびびった
A「おつかれさま・・・キョン。」と
思わず声に出して言ってしまい、
キョン起きてびびった
Bキョンの寝顔をデジカメで撮ろうかなぁ〜、
と近づいて、思わず寝顔に見とれてしまい、
キョン起きてびびった
C寝顔が可愛過ぎて、思わずXXしようとしたら起きた
Dその他
どれですか?Aがカタイでしょ。前話の次回予告見ても・・・。
数百スレ前ってことは本スレあての誤爆なのかな
>>479 それは、ハルヒがいった瞬間だという説がある
by俺
俺は3に一票
>>479普通に考えて@からCならCしかありえんだろうな
>>479 額に「超彼氏」と書こうとしてばれそうになった。
>>479 1と思わせて実は4だろ、スレ的に考えて。
>>484 おいおいメル欄に仕込んだは良いがミスってageちゃってるぞ。
受験勉強中のハルキョンが、ご褒美ごっこでイチャついてる
強烈な電波を受信したもんで、書き進めていたら
どう考えてもエロパロ逝きです、本当にありがとうございましたってな具合に…。
キョンが冗談で「じゃーお前の胸だったらいいのかよ」とか言うからイケナイのだ。
俺は悪くない。悪くないよな。
>>479 カーディガンをかけた後、キョンの寝顔に見とれてたんだよ。うん
>>486 これが笑顔になったり照れたりするんだよな……二期はまだか!
NTゲトして読んだ。
いや〜、やはり池田さんの描くハルヒはいいなあ・・・。
ちなみに俺の中では髪の長いハルヒ(≒消失ハルヒ)は大人っぽい、
髪の短いハルヒは子供っぽいイメージが強くあるんだが。
そんな人いない?
キョンの秘孔を突くハルヒ
三つ数えたらキョンが告白するがその時が来ても告白せず、逆にハルヒが告白する事に
>>492 いやいや、戸惑のポニテハルヒを見て特に思ったんだよ〜。
あのハルヒはいい表情してるし。
ハルヒは笑顔が一番だぜ
>>495 ポニテで笑ってる絵は今のところそれしかないしね
戸惑は発売日に買ったけどいまだにイベントのおこしかたがわからない
499 :
479:2008/06/09(月) 21:48:04 ID:SeBvB3Wj
んじゃ
B寝顔に見とれてた説、採用で!
すっきりして今夜はよく寝れそう。サンクス。
ブルドーザーで生徒会に殴り込むハルヒ
貧血を起こし倒れたみくるを介抱するキョンを見て自分も貧血を起こそうと頑張るハルヒ。
だがキョンに本気で心配され
「お前が元気ないと俺もどうにかなっちまいそうだ。俺は元気なお前が好きなんだ」
と言われ、反省するハルヒ。
>>488 大丈夫。悪いのは俺だw だから安心して書き進めたまえ。
>>498 スレチではあるが、同じキャラと連続で特定の仕事をすればいい。
>>501 じゃあ介抱してやるからって話になって
それはそれで困ってしまうハルヒ
あまりにキョンが馬鹿過ぎて困るハルヒ
ハルにゃんかわいいよハルにゃん
ハルヒエロかわカッコ綺麗美しいよハルヒ
のど自慢に出演するハルキョン
胸の小さいハルヒ可愛いよ
キョンの喉仏をさわさわするハルヒ
さわさわとか…羨ましすぎる…
夜出掛ける時に誰かに見られてる気がするのでキョンを呼び付けるハルヒ
文句を言いながらも迎えに行くキョンが容易に想像できるw
先週に引き続き、ある休日の午後、俺の部屋にまたもやハルヒが上がりこんでいる。
しかも今週は、なぜかポニーテールの姿でやってきた。
先週の事件の影響なんだろうか。まあ、俺としては、べ、別にどっちでもいいんだけどな。
「あれ?この棚の奥に挟まってるディスク、これ何よ」
うわあああ、ちょっと待てハルヒ、そのDVDはだな。
俺の抗議の声も聞かず、棚の奥からDVDを引っ張り出すハルヒ。DVDの内容は…要するに秘蔵DVDだ。
「あんた、相変わらず解りやすい場所に置きすぎよ。本当に妹ちゃんに見つかっちゃうわよ?」
いいや、まだばれてない…きっと、多分。
「えーと、『ぽにて騎乗位』何?このタイトル」
声に出して読むなよ。むちゃくちゃ恥ずかしいだろ。
ハルヒはDVDジャケットを裏返すと、
「へえ。あんたこんなのが好みなんだ」
仰向けに寝ている男の上に、ポニーテールの女性が跨って乗っている写真。
あまり詳しく描写すると、別の板に飛ばされる可能性が高くなるから、注意が必要だ。
ハルヒはチラリと俺を見て、ニンマリと笑ったかと思うと、
「ちょりゃぁ!」
いきなり、叫び声を上げながら、俺をベットの上に押し倒す。
そのままハルヒ自身が、華麗なる跳躍を見せ、俺の身体の上にジャンプ・イン。
仰向けに倒された俺の上で、マウントポジションを確保しやがった。
「うーん、こういう感じがいいの?あたしとしてはやっぱ、初めての時は…」
ばか、早く退け!こんなところを誰かに見られたら、どうするんだよ!
ハルヒの下で俺があがくと、バランスを失ったハルヒが、
「わわわ、ちょっと、キョン!暴れないでよ!」
そして、よりにもよって俺の方へ倒れてきて、
「あ…」
えー、今の状況を解りやすく説明いたしますと、ベットで仰向けで寝ている俺の上にハルヒが密着するように覆いかぶさっていて、しかも顔の高さが俺と同じ位置になっておりまして…
「キョンくーん、はさみ貸してー」
ノックも無しにいきなり登場する、我が妹。
神速の動きで、俺とハルヒはバッと離れる事が、…できません、むりです。
「あれえ?2人とも何してんの〜?」
い、いやなんでも…ぷ、ぷろれすごっこだ!そう、ぷろれす!
「う、うん、そう!ちょっとキョンを使って技の練習してたのよ!ほら、逆きゃめるくらっち〜」
そんな技ないぞハルヒ!というかこの体制でそれだと返ってまずいだろ!
「ふーん。そういうことをする時は、あまり大きな音を立てない様にしないと、下にいるお母さんにばれちゃうよ、…てへっ」
それだけ言って妹は、ドアをバタンっと閉めて部屋から出て行った。
「…。」
…今のは、どっちの意味だったんだ?
おわり
>>514 GJそんなマニアックなDVDを持ってるなんてキョン恐ろしい子!
>>514 GJ、朝からなんてもの読ませやがりますか。
相変わらず妹は最強ですね。
蛇足ですが
ジャンプ・インでなくシンプルにジャンプにした方がいいかも。
インは上ではなく中にという意味あいなので。
両手を挙げてばんざいの格好でキョンの上から飛び降り
「これが世界の大技!フライングディスマウント!」
「プロレス技じゃねえぞハルヒってか技ですらねえ」
「あんたもっと自分の世界を広げる努力をしなさいよ」
「はいはい、ってか人ん家の2階でやるな。下に響く」
馬扱いされるキョンと某世界最高の騎手の真似事をするハルヒ…すまん。
「おいやめろハルヒ」
「うふふふ。動いてる動いてる」
「やめろって」
「ふぅん。結構大きいのね」
「触るなっつーの!」
「いいじゃないの。減るもんじゃないし。そうだ。あたしのも触らせてあげようか?」
「そういう問題じゃねぇだろ。やめろって」
「えー。いいじゃないのよもうー」
>>510の電波を増幅してみた……アレなんか違う?
そう言えばさ、他の作品だと結構こういう話があったりするじゃん。
わがままな性格のAと、そのわがままを何時も聞いてくれるBがいる
→でもある時、Aのわがままが度を過ぎてしまったせいで、Bが怒る
→BがAを叩く→叩かれた直後は不貞腐れるけど、一時した後でAも大人げ無かったと反省
→Aが精神的に一歩成長する
ってなイベントが。
これみたいな感じで、ハルヒの無茶が度を過ぎたせいでキョンに叩かれるけど、
その後、自分の無茶を自覚して反省するみたいな事は起こらないのかな?
やっぱ閉鎖空間が怖くて古泉とかがさしてくんないのかな?
ポニーの女の子が歩いてるのを何気なく眺めているキョン
それを見つけるハルヒ
ハルヒ「・・っ!」ギュム!(キョンの足を踏む)
キョン「いてっ!何すんだハルヒ!」
ハルヒ「・・・ふんっ!」
キョン「なんなんだ・・・?・・はっ!(女には月一回のあの日が・・)
キョン「・・・(いやぁ、人間の身体の神秘ですなぁ・・)」
>>519 原作2巻の溜息の内容がほぼそれにあたるけど
そこからさらにもう一歩先の展開があるからぜひ読むことをオススメする
ハルヒだけじゃなくてキョンもまだまだ青二才なんだよね
>>522 まあ、高1だからな。人間できてるほうがおかしい。
>>522 サンクス…現物を見付けられたら読んでみるよ
>>518 「コロコロと柔らかい喉仏に触ってるぞォハルヒィ!!」
なキョンを妄想した俺は逝っていいな…
>>521 察しが良いと見せかけて鈍キョンかw
部屋でウマウマの練習をするハルキョン
>>523 でも女をグーで殴ろうとしたキョンって
ちょっと危ないヤツじゃない?
>>527 本当に頭に血が上ると相手女だからとかないから。
人間が動物になる瞬間。
>>528 ところでこれはどういう場面なのだろうか。
着物の前がはだけてたので慌てて直してやったとか?
1・下着を着けていなかった
2 押し倒す2秒前
退屈な午後だった。
長門は新刊の本を買いに行くため、古泉はバイトの研修、朝比奈さんは補修授業で
それぞれ本日の団活を欠席した。
部室には俺とハルヒしか居ない。退屈を持て余したのかニヤニヤと笑いながら俺を手招きし
その結果ハルヒは部室の床に寝転んでる。
「アンッ、痛いわよもっとゆっくり挿入しなさい!」
「しょうがないだろ、俺はこんなことはしたこと無いからな」
「アッ、でも上手になってきたじゃない、気持ちいいわ」
「おい、たくさん出てくるぞ溜まってたみたいだな」
「今度はあたしがやってあげるわ」
「ホントに大丈夫なのか?」
「まかせなさい」
「今、入れるから動かないでね」
「じゃあ、頼む」
「キョン、気持ちいい?」
「・・・・・」
「ちょっと、聞いてるの!」
「スマン、気持ちがいいので言葉が出なかった、上手いなハルヒ」
「あんたも相当溜まっていたのね、どんどん出てくるわ」
「今度から、あたしに頼みなさい!やってあげるから」
「でも・・・みんなには内緒ね、恥ずかしいわ、だから今度はあんたの家で勉強するときに」
「ああ、俺たちだけの秘密だ。」
「ガチャ」最悪のタイミングでドアがひらいた
「遅れましたぁ・・・」
俺とハルヒの体勢を見た朝比奈さんの顔がみるみる赤くなってゆく
「しっしっ失礼しました!」
ものすごい勢いでドアが閉じられた。
「どうすんのよ!こんなとこ見られて」
「やろうって言ったのはおまえだろ!」
その夜、急に古泉から連絡が入り長門のマンションに向かった。
マンションの前でハルヒと合流する。
「おまえも呼ばれたのか?」
「嫌な予感がするけど来たわ」
長門の部屋に入るとクラッカー盛大に鳴って、拍手の嵐
SOS団の連中だけでなく鶴屋さん、谷口、国木田までいる。
「では、僕からお祝いの言葉を・・・」
頼む、黙ってくれ古泉、朝比奈さんはおろおろと慌てており、長門は乾杯の準備を始めている。
「キョンやっとかよ!」「キョン君、これからもハルにゃんを大切にするっさ!」
みんな何を言ってるんですか?朝比奈さんあなたみんなに何を言ったんですか
「あたしはただ、お2人が部室で・・・だめこれ以上は禁則事項」
となりではハルヒが顔を真っ赤にしている、爆発までのカウントダウン開始
やはり、耳掃除は自分で綿棒か耳鼻科で頼むべきだったと心の底から反省する俺だった。
535 :
SS:2008/06/10(火) 16:39:44 ID:DycHGgSn
>>528 妄想するに、これは二人で夏祭りに来てたわけですよ。
はしゃぎまわるハルヒの相手に疲れたキョンは離れたところで小休止しててですね、
金魚すくいやらなんやらやりまくって戻ってきたハルヒを見た瞬間のシーンなのです。
「ハルひっ!?」
「……何してんの?」
何してるも何も、何かしてるのはお前の方だろう。
あぁ、危険が危ない頭痛が痛い。
妙な意味でさぞや祭りを大盛況させたんだろうな、と想像して、胃まで痛くなる。
俺に浴衣の襟を掴まれたハルヒはワケわかんないという顔でむすっとして口をとんがらし、
「ちょっとちょっと、いきなり何なのよ」
「お前さっきの格好でずっと走りまわってたのか」
「輪投げと金魚すくいとスーパーボールすくいと射的を一人寂しく遊んできたけど、それがどうしたのよ」
「どうしたもこうしたも、お前……」
浴衣の胸元がはだけているもんだから、と小さな声を付け加え、それよりもさらに小さな声で俺は呟いた。
「……ちょっと上からだと丸見えだったぞ」
その、俺自身もバッチリ見てしまった淡い桜色の二つの突起物のことを、世間一般では乳首と呼ぶ。
無論乳首が見えるイコールそれがくっているものも見えるわけで、暫くは脳裏に焼きついて離れないことが大決定である。
衆人環視の中でいちゃつくカップルを見たときと同じ恥ずかしさを感じて視線をあらぬ方向へ走らせていると、
「……見た?」
「いや、見てない」
「う、うそっ! 今さっき丸見えだったとか言ったじゃない! バカ! えろ!」
「い、いやいや、見たつってもちらっとだったしな、忘れたって。もう忘れた!」
「なーんだ。それなら許したげる。……で、あたしのあれ、何色だった?」
「淡いピンク」
「しっかり見たうえに覚えてんじゃないの! この世紀末どすけべ戦士!」
「いてっ! てめ、あ、アホ! それまで丸見えだったんかだら一人増えたとこでかわらねーだろ!」
「その一人のおかげでこっちの怒りも恥ずかしさも全然違うわよっ!」
恥ずかしがりながら怒るという不器用なハルヒにぽこすか殴られた。
祭りではしゃいでいる間に見られたのよりも俺に見られた方がむかつくという理不尽さに不満を覚えつつ、そんなに暴れたらまたお前、と思った時にはもう遅い。
「ハルひっ!?」
「きゃっ、何すんのって……あ、あぁーっ! あああ、あんたまた見たわね!」
「いてっ! いてぇ! 俺悪くない! 俺悪くないって!」
「うっるさーい!」
「いづっ! あ、バカ! だからそんなに暴れたら……って、ハルひっ!?」
「きゃーっ!」
これがほんまのエンドレスエイトや!
>>533 王道まぎらわキタコレw
本当にどんな体制だったんだよwGJ!
>>535 エロスと変態に定評のあるお題のひときたw
GJ!
……持て余しちゃうだろこのやろうw もっとやれ。
このスレのお陰で顔が2828してしまう。
完璧に洗脳されたな。
「みくる〜どうしたっさ?真っ赤な顔して慌てて部室に言ったんじゃなかったのかいっ」
「すごいとこ見ちゃったんですぅ、キョン君と涼宮さんが・・・キョン君が寝転んで・・・涼宮さんが上から・・・だめこれ以上言えない」
「みくる!大丈夫そこまで聞けばわかるにょろ」
「おや、鶴屋さん何かあったのですか?」
「一樹君、今日は休みじゃなかったかいっ」
「速めに研修が終わったので部室に行こうと思っていたのですが・・・」
「それはだめっさ、今みくるから聞いたけど二人でいよいよすごいことしてたみたいだよっ」
「なるほど・・・それはめでたいですね、でしたら今日はすぐ帰ってお祝いの支度をしなくては」
「そうだ!場所は長門さんのマンションでよろしいですか、きっとOKしてくれますよ」
(なんで、ふたりともこんなにもりあがてるのかなぁ、キョン君が涼宮さんに膝枕してもらって2人とも見たこともないぐらい幸せそうな顔してたからびっくりして
ちゃんと説明できなかったけど、みんながパーティーするほど嬉しいことなんだ、だったらいいのかな?フッフッフッ誤解作戦成功、このまま既成事実にしてあげますぅ)
>>533 オチがわかっていても2828してしまう仕様ですね。
>>535 いいからキョンは早くその視覚情報をネットに流すんだ。
>>538 (大)の片鱗をのぞかせる黒みくる。
いずれもGJです。
未来には耳掃除という概念が存在しないのか、と思ったが朝比奈さんちゃんと説明汁w
みくるwww
>>535 >これがホンマのエンドレスエイトや!
にやにやして油断してたら腹筋崩壊したw
これがホンマのエンドレスバカップルや!
ハルヒがベッドの上ではMなのと美乳なのは一般常識。
>>523 >>529 逆に言えぱキョンは動物になり掛かってたのに謝ってはないんだよな。
未遂だからああいう形で済んでるけど。
別の話の「もし女子団員に言い寄ってくる男が居たなら」っていうくだりの所では、
ハルヒは大丈夫だろうとも言ってるし。
幾らフラクラだろうと相手がハルヒだろうと、ちょっと酷すぎる気はする。
ハルキョンでもう一沙汰ありそうな予感
>>543 そこはハルヒもキョンに向って自分が悪いことをしたとは認めていない。
でも、この喧嘩は「この映画は絶対成功させよう」とキョンが言い出したことで終わった。
口先ではどういおうと二人の結びつきがそれだけに深いことを印象的に示しているシーン。
わかりにくいかな。
ハルヒとキョンの間では直接の謝罪はなくともそれで十分だった
という話です。
その直後に古泉には謝ってるんだよなあ
ハルヒのやる気が出すぎたことに対して
>>546 ハルヒとのバカップルっぷりを謝ったってことか
逆に謝罪しあったららしくないと思うのは俺だけ?
謝りたいけど謝れない。
なら違う形で、みたいな不器用さがあるのがハルキョンなんじゃないかな。
>>544-545 いや、仲直りの与えた影響が違うわけよ。
ハルヒは性格的に不器用なのも相まってかキョンに直接的にこそ謝らなかったけど、
反省して限度を弁えるようになったし消失以降はキョンや団員にかなり気を遣うようになった。
対してキョンもキレた事に対して反省はしているけど、ハルヒより自分が正しいっていう認識は変わってないし、
消失以降もハルヒを気遣う考えは一貫して持ってない。
そしてその割に他の団員のことは後々かなり大切にするようになってきてはいるし。
仲が戻ったからそれでいいとかいう話じゃなくて、
あの喧嘩やそれ以降のイベントだけじゃまだ完全な人間関係を築くには不十分だってことさ。
射手座の日を見ると、ハルヒはあの喧嘩のことを気にしてるよな。
キョンがハルヒ抜きで映画を完成させるとか?
>>549 >ハルヒより自分が正しいっていう認識は変わってないし、
>消失以降もハルヒを気遣う考えは一貫して持ってない。
とりあえず自分は原作読んでもこういった印象は持たなかったので何とも言えないな。
キョンのハルヒに対する言動はたいてい屈折しているわけだけど
本音をもらす(いわゆるキョンデレが入る)シーンは増える一方という印象がある。
>>552 分裂で橘がハルヒを悪く言うところで、キョンはちゃんとカバーしたしな。
>>554 ハルヒ「ど〜しても、って言うなら〜」ってとこ
>>552-553 むしろハルヒを女の子として扱ったり、
ハルヒとの間に問題があった時に自分の非を認めたりとか。
確かにフォローを入れることもあるけど、
それはハルヒが牽引力のある仲間想いの団長っていうことについてだけなので、
親が子供を見る視点とあまり変わらないんじゃないかと。
友達やそれ以上の相手として対等に付き合うにはまだ物足りない感じ。
分かりにくかったらごめん
>>556 つまり恋愛方面のあからさまのそれをもっと欲しいってことかー。
それはなかなか厳しい注文だろうね。
ハルヒとキョンの距離が完全に縮まると最終回確定だからなあ。
でも例えば
>「もし女子団員に言い寄ってくる男が居たなら」
このシーンは少し文章慣れした人なら
キョンが「ハルヒの魅力は俺にしかわからない」と
デレていることが読み取れる表現なんだよ。
そういうところを探していけば2828は今まで以上に出来ると思うよ。
なんかこのスレって
ハルキョンには内緒で運営中の同級生サイトみたいだな、
陰で応援してる。
そもそもSOS団員に対するキョンの独占欲剥き出しっぷりが(ry
全員欲しいって感じだよな
長門の作った糞不味いパスタを一人だけ貪り、おかわりまで要求するハルヒ
消失以降のキョンはSOS団がバラバラになるのを恐れてる感があるな
消失ラストの意識を失う寸前に見た映像の最後がハルヒなんだよな
あのシーンにはハルヒはいないのに
>>558 「な!? この中に侵入者が居るのね!」
呼んだのね
懐かしの○の人はニコニコ動画でエレクトーン弾いて神扱いされてるね
WAWAWA〜忘れ物〜
ゲッばれたか!頼む涼宮とキョンには黙っていてくれ!
567 :
後援会副会長:2008/06/10(火) 21:42:25 ID:U3+moiCr
しーーーー!
いいかい、ここの存在は2人には絶対秘密だよ。
>>565 2人とも素直になればいいのにね(ニヤニヤ)
バラモスを倒しに旅立ったSOS団
2人じゃなくて3人にょろよ、なんとかして速く2人をひっつけるっさ!
>>565 駄目だよ谷口、傍から心の中でニヤニヤしながらみるからいいんじゃないか。
>>556 原作のハルキョンの距離感って、すごくデリケートにできてると思うんだよ。
友達関係とか、仲間意識とか、諍いとか、その上での信頼とか…。
なんて言うのかな、全然上手く言えないんだけど、そういう色んなものが微妙に、繊細に見え隠れし始めてる感じが
初々しくて、青春ぽくて、俺はそういった不透明なんだけど確かな繋がりみたいのがハルキョンらしいと思う。
だから、あからさまに雨降って地固まる的な展開は、個人的には、ちょっと首を捻りたくなるかも知れん。
いや語りすぎだな、すまん
>>568 団員みんなでバラモスのはらわたを喰らいつくすんですね、わかります
やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいいって言うよね
現状を維持するままではジリ貧になるのはわかってるんっだけど、
どうすればよい方向に向かう事が出来るか解らないとき。
あなたならどうする?
消失では、ハルヒに会って改変修正のきっかけを作ったときにやはりおまえかと言ってるし(確か)キョンはハルヒとの繋がりを強く信じている気がする。
はじめは未来人達に吹き込まれたのもあったかも知れないけど、孤島症候群の頃には繋がりを自分自身で感じてる感じだし。
キョンがハルヒを気遣う描写があまりないのは、それだけハルヒを信頼しているからだと思うんだよな。
それに、消失でのおれはハルヒに会いたかったの一文が、キョンのハルヒに対する思いの深さを物語ってると思うし。
恋愛感情も、それ以外の感情もこの一文に詰まってると思う。
ちょっと原作読み返してこようかな
>>571 結婚式みたいにさ、それまでの二人を知っている人は過程を知っているから喜べるけど、
知人でもいきなり呼ばれた人にとってはしょうもない事でしょ。
それと同じで退屈で捻りのない予定調和の結果でも、それまで楽しませてくれたらそれで十分。
ハルキョンってそういう物だと俺個人は思ってる。
>>友達関係とか、仲間意識とか、諍いとか、その上での信頼とか…。
全部相手が好きな事に対するごまかしの感情だから、
「好き」って感情に理屈が無いだけに理由付けに必死なのがお互い可愛らしいし。
キョンと一緒に居たいから「SOS団」だし、キョンにわがまま言いたいから「団長」だし、
キョンも好きだから「ヤレヤレ」だし、気に入っているから悪態をつく。
お互いが成長していって、それが素直に言い合えたくそつまらない結末でいいと思う。
そこまでをニヤニヤするのがハルキョンの醍醐味なんだから。
ハルヒとキョンが結婚して、ハルヒがめでたく妊娠したら、
キョンは急に凄く優しくなるような気がする。
でも、それはそれでキモい、とハルヒは思うかもしれない。
ハルヒは将来子煩悩になるだろうな。
お前らの見守りっぷりに感動したぜ。ちょっと原作読み返してくる
俺も原作読み返してくるぜ
新しいハルキョンが発見できるかもしれん
というか驚愕は……
直リンすな
俺の年齢がばれてしまうが。
この二人の関係はシティーハンターのリョウと香にそっくりだと思う。
お互い大切に思っているのに素直になれないところと、まわりをやきもきさせるところが 例えるなら
リョウ=キョン 香=ハルヒ
古泉=海坊主 長門=冴子
みくる=麗華 槇村=ジョン・スミスみたいな感じ。
実はこの設定でSSを考案中、誰か助言をくれ
グラスハートにはすんなよ!
キョンが美女を見るとすぐモッコリするのか
キョンとの結婚式の前にハルヒが交通事故にあって死んでしまう。
ドナーカードを持っていたためハルヒの心臓は移植用に摘出された。
その心臓は搬送途中に機関に強奪され行方不明になった。
それから一年後ハルヒを失いボロボロになっていたキョンの前にハルカと名乗る少女が現われる…
こんな展開には絶対しないから安心して下さい
>>587 改変ものはVIPとかの方が向いてるかもしれんね?
ところでスレチだったらすまん
先日マックスファクトリーのハルヒ(figmaじゃない方)を今更入手したんだが、
何だか制服が所々黄味がかってる(グラデになってる)気がするんだ…
これはデフォの塗装なんだろうか? それともただ俺のが劣化してるだけなのか…
SOS団の存続に関わる危機に遭い、その後ハルヒがハルヒを狙う組織にさらわれる。
危機に際し分裂していた各団員もハルヒ救出をする為に一致団結。
敵を次々倒して行くがみくると古泉と長門は途中の敵に足を止められてしまう。
そしてハルヒを助けに行った勇者キョンは・・・
みたいな感動の最終話がいいな
>>593 変な事訊いてすまんかった。レスありがとう。
>>592 感動の最終話は俺も同意だが、なんか宇宙的に、
意外な感動生むようなものがいい。俺は。『永久帰還装置』みたいな。
下校中のハルヒの前を黒猫が横切った
黒猫に黄色い首輪とリボンを着けてみるキョン
にゃんこ+ハルヒ属性=ハルにゃんということですね、わかります
原作読み直して気付いた。
よくSSで
ハルヒの機嫌が悪くなる→古泉の携帯が鳴り「どうか涼宮さんの機嫌を〜」と言い残してバイトへ向かう古泉。
てあるけど、射手座の日でキョンはコンピ研に負けたくらいではハルヒはもう閉鎖空間は生み出さない、と信頼している。
そして、俺もそう思う。今のハルヒはSOS団と一緒ならそう簡単には閉鎖空間は作らないと。
でも、SS書く時
『ハルヒの機嫌が…→古泉ケータイ「涼宮さんを〜」→キョンがなだめる→気付いたら桃色空間へ』
てのは確かに書きやすいんだよなw
焦ったキョンがフィルターを幾分か解除してくれるからw
>>516 ホントそうだね。
まとめサイトの方は、大ジャンプに直してみました。
601 :
SS新生活:2008/06/11(水) 04:13:34 ID:Luam1Ikc
高校を卒業し、なんとか大学に合格する事のできた俺は、両親の元を離れ、1人暮らしを始める事になった。
俺は今、これから俺が何年間か住むことになる、マンションの入り口前で、俺の部屋がある5階のベランダあたりを見上げている。
俺が大学に合格できたのは、ひとえにハルヒのおかげと言っても過言ではないだろう。
3年生の時などは、休日になると俺の部屋まで上がりこんできて、ほとんど俺専属の家庭教師並みの指導を施してくれていた。
それでいて自分の受験勉強も滞りなくこなしているんだから、本当にハルヒは凄い奴だよ。
受けた大学は、俺の本命がハルヒの滑り止めみたいな感じになっていたが、さすがに付け焼き刀じゃ、それが限界ってもんだよな。
ダメもとでハルヒが本命にしている大学を、俺も受けてはいたが、案の定俺は落ちていて、ハルヒは受かっていた。
だから大学生活は、俺とハルヒとは別々になるだろう。あの騒がしい奴とも、これでお別れか…。
そうか、これからはハルヒとは疎遠になるんだな…そう考えると少し、さびしい気持ちにはなる。
「そうね、あんたと疎遠になったりしたら、あたしもさびしい気持ちになると思うわ」
そうだな、こういうハルヒの声も聞けなく…って、ハルヒ?
「ああ、引越し業者さん?荷物は適当でいいから部屋の中にジャンジャン運んじゃって」
ハルヒ?何でお前がここに?
「あたしもこのマンションに住むからよ。あんた504だっけ?あたしは505だから、隣になるわね」
ちょっと待て。お前が本命にしていた大学は、全然別の県の大学だったろうが、なんでここに住むんだよ。
「あの大学なら、入学するのは辞めにしたわよ。あたしは2つとも受かったんだから、どっちを選んだっていいでしょ?」
そりゃそうだが…。普通はレベルの高い方にするんじゃないか?
「あんたねえ…。目的と手段を履き違えちゃだめよ?人生は、いい大学に受かるために存在するんじゃないからね、キョン。
大学なんてのは、自分の人生を実現するための手段に過ぎないんだから、それに一番近くなる所を選べばいいのよ」
それにしたって、レベルの高い所の方がいいだろう。就職先とかも変わってくるし。
「あたしの最終的な就職先はね。もう決めてあるのよ、キョン。そのためには、この大学へ通うのが、一番近いの」
そうなのか?…まあ、お前の人生だ、お前の好きにしたらいい。
「もちろんよ!これからもよろしくね、キョン。新生SOS団はとりあえず、あんたとあたしの2人で始めるからね。最初にやる事は有希やみくるちゃんや古泉君達と連絡を取る事」
おいおい、まだ不思議探索を続ける気かよ。
それからハルヒは、俺の部屋を自分の部屋と勘違いしてるんじゃないか、というぐらい頻繁に訪れるようになり、
最終的には本当に俺の部屋でもありハルヒの部屋でもあるようになってしまうのだが…その話はまた後日。
おわり
>>601 GJ。
たしかに永久就職をするためにはそこが一番近いですもんねw
>>601 GJ! そうかそのまま学生結k……え?違う?
ハルキョンフィギュアが欲しい。
>>601 長門・古泉・みくるの三人好きな人には申し訳無いけど
何か新展開お決まりの「仲間キャラ入れ替え」が起こって
上記の三人とは違う方向性でとんでもな連中が
新SOS団に入団みたいな事が起こりそうな気配を感じた
GJ
みくるが部室で食器を洗っていると突然皿がひとりでに割れる
不吉な電波が北
「キョン、もっと速く漕げないの!?」
「そんなこと言ってもママチャリに二人乗りなんだからスピードなんて出ねーよ」
俺の家で家庭教師の仕事を終えたハルヒを家まで送っている。
日も暮れてかなり暗くなってきており、お袋の「送ってあげなさい!」
の一言で俺はハルヒをチャリの荷台にのせ、西部劇の強盗から逃げる馬車馬の如く鞭打たれている
別に女の子を荷台に乗せ走った事は無いわけでもないのだが、そいつは女乗りで俺の腰に手をまわしていたのに対し
今現在、ダンデムシートを占領しているこいつは後輪の車軸を足場にし俺の両肩に手を掛け騎馬武者の如く俺を鞭打つ
同じ女なのにエライ違いだ。
走っている途中俺の出身中学の前を通る。
「こら!自転車の二人乗りは危ないぞ!」
懐かしい(とは言っても、一年前の事だが)声が聞こえた。
俺はチャリを止め、ハルヒも降りた。
「おお!やっぱりおまえか」
「ご無沙汰してます。先生」
何を隠そう今俺たち2人を止めたのは中学の担任だった。
「あいかわらず、ふたり乗りやってるのか?危ないから止めろと何度も言っただろ」
ハルヒは不思議そうな眼で俺を見ている。
「おや?そちらの方は」
「北高の友達です。勉強教えてもらって家まで送るところなんですよ」
「そうなのか、そうだよな「あいつ」は市外の私立の進学校に行ったからおまえと逢ってる暇なんてないはずだしな」
「いや、おまえが後ろに乗せていたのはてっきり「あいつ」だと思ってしまったよ、中学の時みたいに」
「卒業以来あいつには会ってませんよ」
「そうか、しかし自転車の二人乗りは止めろその子に怪我でもさせたらどうするんだ」
そう言い残し元担任は去っていった。
「おいハルヒ、速く乗れもういっちまったから」
ハルヒは明らかに不機嫌表情で俺を無視して歩き出した。
「どうしたんだよ?しょうがないだろ本来二人乗りはやっちゃだめなんだから、先生だって注意するさ」
「うるさい、バカキョン!あたしひとりで帰るわ」
俺のほうを振り向きもせずハルヒは全力疾走で宵闇の中に消えて行った。
「そんなことがあったのですか」
家に帰ると古泉から電話がかかってきた。急に閉鎖空間が発生したらしい
俺は校門前での出来事を極めて一言一句正確に古泉に伝える。何故自転車の二人乗りを俺の恩師に怒られただけでそんなに怒るのかわからない
「そう言う事でしたか、涼宮さんが閉鎖空間を発生させるのも当然です。明日あなたからきちんと説明してあげてください」
電話は切れた。
しかし、何をどうやって説明すれば良いのだろう?いくらあいつでも自転車の二人乗りは危ないとわかっているだろうに
ハルヒの怒った原因が俺にはさっぱりわからない
部室で食器を洗える場所はないけどな。カセットコンロはあるけど
昼飯食べながら思いついたけど
ハルヒって昼食は学食だけだったかな?
原作だいぶ読んでないんで忘れてしまった。
>>607 なんで担任が二人乗りを知ってるんだ?
学校→キョン宅→塾を週二回、
だから見かけるには無理があるような。まぁ偶然見かける可能性もあるけど。
>>609 「滅多に弁当を持ってこない」らしいから、たまには弁当を持ってくるんだろうな。
深夜地元で出ると有名なスポットにSOS団を集めるハルヒ
そのスポットにて・・・・
キ「で、でたぁーーー!!」
み「え?え? 何が?」
長「……」
キ「ほほ、ほら。そこに、北高の制服を着た……」
古「ええ、女子生徒がいますね」
女「おひさしぶり」
キ「ひぇ〜〜〜〜〜!」
ハ「朝倉さんじゃない、久しぶりっ!」
俺は今絶望的に困っていた。
よく小説なんかでは絶体絶命という状況を表すのに、様々な比喩表現なんかを使うが、今の俺には、そんな事を考える余裕なんかない。そのくらいに困っていた。
状況? 説明が必要か。そうだな。まず俺の目の前には一冊の雑誌がある。文字の書いてあるページよりも写真の方が多いタイプの雑誌だ。
もう少し詳しく説明すると、その誌面の大半は肌色で占められている。昔年上の親戚が中学生になった俺に言った言葉を引用しようか。
「そういうときの女ってのはな、肌が上気するもんなのさ。だから見た目がちょっと赤くなる。まぁピンクだよな。だからこういうのをピンクっていうんだとさ」
なるほど。確かにその通りだと思う。目の前にある雑誌の誌面の大半も、やっぱりピンク色がかって見えるのだから、お説ごもっともなわけだ。
彼の従順な徒弟であり、その遺物の継承者でもある俺としては『あなたは正しかった』と、そう称えるべきなんだろう。今はそんなことやってる状況じゃないがな。
――まぁつまり、今俺の前に「これがお前の犯した罪の証拠だ」とばかりに晒されているのは、紛う事なきエロ本なのだ。
で、その向こう側なんだが……えーと……現在、諸般の事情により顔を上げる事が不可能な状況にある為、正確には確認出来ないのだが……多分、ここにもピンクというか赤味がかった顔色をしている一人の女性がいる。
もちろん、俺の目の前にある雑誌の女性達のような理由で肌を赤くしているわけじゃあない。それとは全く別の理由、怒り、憤怒、激怒。まぁそんなところだろう。
そんな理由で顔を真っ赤にしたその女――涼宮ハルヒが、そこにはいるわけなんである。
状況把握はOKか? じゃあそろそろ、このモノローグを遺書の推敲に移らせてくれ。
この後に絶対的に訪れる、怒号と暴力によって絶命するであろう、俺の残す最後の言葉だ。えーと、谷口へ……
「……ちょっとキョン」
お前の貸してくれた本やビデオ、DVDは責任を持って、その所有権を明らかにし、俺の死後、汚名がこれ以上増えないようにして欲しい……
「ちょっと聞いてんの?!」
聞いてはいる。聞いてはいるが、俺の聴覚は現在お前の糾弾に対して反応しないように自己防衛規制を働かせているのだ。聞こえない。キコエナイ。アーアーアー。ボクナニモシテナイヨー。
「バカなこといってんじゃないわよ! これはなんだって聞いてんの!」
ええい! 耳を抓んで引っ張るな! 俺は某百貨店の長男でもなければ、お前はそんな俺の母親でもないはずだ! っていてててててててて!! かーちゃん勘弁してくれよー!
ハルヒは俯いて現実から目をそらしていた俺の右耳を「ぎゅい」っと抓むと、これでもかと引っ張った。やめろっ! マンガやアニメじゃないんだから、引っ張られても伸びないんだぞ! 耳がちぎれたらどうするんだっ!
「じゃーキリキリ応えなさいっ! このエロ本はなんだっつってんのよ、このエロキョン!」
わかってんじゃないか! 見ての通りのもんだよ! お前ら女子にはわからんかもしれんが、俺のような思春期真っ盛りの男子高校生にとっては、ある意味死活問題になりかねないほどの必需品だっ!
とりあえず開き直ってみたが、状況が改善するわけもない。
しかも、ハルヒの激怒はエロ本を所持しているということについてのみ言及されているわけではなかったようで、引っ張られたままの俺の右耳は、外耳から鼓膜までナイスなまでに拡大され、ハルヒの罵声と怒声を否応なく聴覚に送り込んだ。
「そんなのはわかってんのよ! 問題はこの内容だっつってんの! な、なんなのよこの『巨乳ローラー作戦 全国縦断爆乳マップ』ってのはー!!」
ハルヒの親御さんが聞いたら絶望した上に卒倒までしそうな言葉を音読したハルヒである。
怒りに我を忘れているというか冷静さを欠いているというか、まぁそんな状況とはいえ、女性が音読すべき言葉ではない。
だが今、怒り以外の理由――おそらくエロ本のタイトルを読み上げてしまったという恥ずかしい事実――で顔を赤くしているあたり、その羞恥分は、しっかり俺に対する懲罰に加算されているはずだ。また一歩地獄が近づいてきた気がするね。さよなら現世。
「大体あんたはみくるちゃんがいた頃からいやらしい目で見てたし……なんなの? あんた巨乳萌えだったの? むしろ巨乳フェチなの? こ、こんな……」
床においたままのエロ本の端っこを、汚いものでも触るかのように指先でつまんで取り上げ、真っ赤な顔でその中身をぺらぺらぺらっと確認するハルヒ。「うあ……」とか「うそ……」とか「こんな……?!」とか言ってる。
いや待て、そんなお前が驚くようなノーカットだったり無修正だったりするような内容ではないはずなんだが。
「うっさいバカキョン! エロキョン!」
最早毎度お馴染みの呼び名である。ちなみにハルヒは、そう怒鳴りながらも視線は誌面に釘付けだ。
その表情は開かれた表紙に阻まれて確認できないが、おそらくまーその凄まじい鬼の形相になっていることは疑いなく……多分死刑の内容をどんどんエスカレートさせていっているであろうこともまた疑いない。
しかし実のところは死刑にされるより、もっと辛い宣告もされかねない状況なんだがね……。
そんな俺の溜め息が現実となり、全てが過去形になる前に言っておくと、今の俺とハルヒの関係は、実は彼氏彼女というものであり、恋人であってステディだったりする。
数ヶ月前、卒業を迎えた朝比奈さんに、
「お邪魔虫一号は先にいなくなりますから、涼宮さんにちゃんと気持ちを伝えてあげて下さいねっ」
なんて風に背中を押された俺は、SOS団部室で一人窓の外を見ていたハルヒに、自分の気持ちを伝えて――現在の関係にいたるわけである。
端折りすぎだって? いいんだよ、こっちはそれどころじゃないんだからな。なにしろ語ったところで、今やその関係が過去形になるかどうかの土俵際なんだぜ?
ああ、一つだけ言っておくと、強引に拉致ってきてから一緒にいた二年間、朝比奈さん「で」遊んでばかりだと思っていたハルヒは、その時外を見ながら泣いていたんだ。
静かに涙を流していたハルヒに声をかけると、あいつは俺の胸に飛び込んできて、しがみつくと嗚咽を交えながら「みくるちゃん、行っちゃったよぉ……淋しいよぉ……」と言い、それから文字通りワンワンと泣いた。顔を真っ赤にして。
つい数分前まで同じ場所で『みくるちゃんの卒業を祝う会』なんてやってたときは、少しだけしんみりとはしていたものの、涙だけは最後まで見せなかったのにな。
その時俺は、こいつがどれだけ朝比奈さんに甘えて、頼って、そして大好きだったのかを改めて知ったし、卒業という仕方のない別れとはいえ、大事な仲間が去ってしまった現実に打ちのめされている事を知った。
だから俺は、泣き続けるハルヒを抱きしめて頭を撫でてやりながら……ずっと俺が側にいてやるから心配するなって言ったんだよな。
ついでに自分がハルヒの事をどう思ってるかってことも言った。そんだけだ――結局全部話してるくせに、肝心なところ渋るんじゃねーとか言うなよ。俺にだって人並みの羞恥心はあるんだ。
まぁあいつは最初驚いていたようだったけど、今まで以上にしがみついてきて……それから「ずっとずっと……一緒にいてね」って言いながら顔を俺の胸に埋めて……まぁOKしてくれたわけなんだがな。あーあ、あの時のあいつはあんなに可愛かったのにな……。
そんな俺の妄想を知ってか知らずか、ハルヒは読んでいたエロ本『巨乳ローラー(以下略)』を俺に叩きつけると、音を立てながら立ち上がり、投げつけられたエロ本を抱えて挙動不審に見上げている俺に人差し指を突きつけた。真っ赤っかな顔でな。
「きょっ……!」
……きょっ?
「きょ、巨乳は垂れるんだからねっ!!」
……すまん。怒鳴られたり怒られたりするのは状況的にわからんでもないんだが、今のお前の発言は全くわからん。なんだって?
「う、うるさい! うるさいうるさいうるさいっ!! いーい?! あたしも頭冷やしてくるから! 戻ってくるまでに参考書と問題集とノートを開いて! その! エロ本を! あたしの目の届かないところに捨てておきなさいっ! いいわねっ!」
そう言い捨てて「ばかみたい! ばかみたい!」と、相変わらず真っ赤っかな顔で俺の部屋を退場したハルヒ。呆然としたまま閉まるドアを見送る俺。
……えーと。どうやら死んではいないようだ。うん。生きてる。
俺の考え違いでなければ、どうやら俺は自分の人生にも、そして二人の関係にも終止符を打たずに済んだらしい。いや、実際考え違いでないことを祈るばかりだがな……。
◆ ◇ ◆
コンビニの袋を下げて戻ってきたハルヒは、まだ怒ってはいたようだが、それでも随分冷静になってくれたようだ。とりあえずレジ袋からは鉈も斧もナイフもでてないみたいだしな。
ただ、買ってきたアイスと飲み物と菓子類の代金は「罰金。これくらいで済んで感謝しなさいよ」との御言葉とともに突きつけられたレシートによって、俺の財布からは昇天召された次第なんだがね。
「ちょっとキョン。座りなさい」
言われなくても座ってるが、とりあえず居住まいを正してみる。平たく言えば正座だ……笑うな、そこ。
「あんたね、今後本だろうが誰であろうが女の胸見るの禁止だから」
なんですと?
「禁止って言ったの!」
待て。手抜きアニメやマンガじゃあるまいに、現実じゃバストアップショットばかりが視界の中に入るってわけじゃないんだぞハルヒ。どうやったって胸だって視界に入ってくるもんだろう。無茶をいうんじゃない。
「そんなのわかってるわよ! 女の胸をいやらしい目で見るのが禁止だっつってんの!」
……。
……。
……。
絶望した。
いや、俺だって女性の姿を視界におさめるにあたって、四六時中そういう目で見ているわけじゃない。だが俺だって男だ。しかも思春期の男子真っ盛りだ。
大きめの胸とか大きめの胸とか大きめの胸とかを見れば、それはそれで「嗚呼、好ヒナア」とは思うのであり、ああ朝比奈さん、貴女はなんで卒業してしまわれたのでしょうかと嘆くことだってあるわけであり。
そのなんだ、そんな悲しみや衝動をエロ本(故人・現在地はゴミ箱)なり、エロDVD(ハルヒ未発掘)なり、エロビデオ(同上)なりに託して自己処理をしているわけであって……。
それを一切禁じるとおっしゃるんですかハルヒさん。
俺は最後の一言だけを声に出して慨嘆した。
「そ、禁止。わかった? もし、それをやぶって今度あんなもん見つけたら……」
ぎく。その次に続く言葉は、かつては恐怖の対象ではあれども大して効果のなかった『死刑』だったのだが、今では絶大的な効力を発揮する言葉に変わっていた。
「別れるからね!」
チェック・メイトだ。これを言われたが最後、俺にはもうどうにもできない。絶対服従だ。コードなんちゃらである。
俺は表向きは黙って肯く事しかできず、心の中ではエロDVDやエロビデオの保管場所隠蔽工作の強化や、闇商人・谷口との取引方法の見直しなどをシミュレーションした。
「わかった? じゃ、今回は許してあげるから、さっさと始めるわよ!」
港湾沿い倉庫街での闇取引風景を脳内でシャットダウンして、足を崩しながら肯く。
やれやれ命拾いしたと思ったら、灰色の試験勉強のはじまりである。まぁ今日は最初からそのつもりだったんだが、昨夜使よ……熟読した後で格納場所に戻し損ねたエロ本のせいで、初っぱなからこんな修羅場になっちまったわけなんだけどな。
まぁそれでも予備校に放り込まれもせず、親も公認の元、こうして専属家庭教師をしてくれているハルヒに感謝はしている。あんな事の後でこんな事を言うのもなんだが、二人でいられる時間は、やっぱり嬉しいし楽しいからな。
――うーむ。どうにもこうにも煮詰まった。
ちなみに先ほどの修羅場が終了、即ち勉強タイムに入ってから既に1時間経過しているんだが、ハルヒに出された課題がどうしても解けない。
この家庭教師サマは聞けば丁寧に教えてくれるのだが、二度三度同じところでつかえると、ちょっと眉毛が吊り上がるのが玉に瑕なんである。まーそんな表情も付き合い始めてからは可愛いと思えるようにもなったんだが……。
で、現在俺が絶賛つっかえている問題ってのは、多分前にも教えてもらったところなんだよなー……これは出来れば自力で解きたい。超解きたい。
別に吊り上がったハルヒの眉毛が怖いとかそういうわけじゃない。教えてもらっている以上、やっぱり力を付けたいし、それを証明して見せたいところもあるんだよな。だから……ピピピピピ――あーあ……。
「はい終了ー。どう? できた?」
タイムアップを告げるケータイのアラームを止めながら、俺の手元を覗き込むハルヒ。
すまん。努力空しく、敗残兵の気分で項垂れながらノートをハルヒの方に向けて差し出す俺。
「んー……」
思案顔……というか思案声のハルヒ。
「顔上げなさいよ。現実逃避してても頭に入んないわよ。じゃ、ここからね」
そういうと赤ペンを手に持ち、○や△をつけながら、参考書の参照部分とともに解説を進めていくハルヒ。ああ、ちなみに△ってのは×の代わりだったりする。
なんでもハルヒ先生曰く「解こうとする意識がある限り×なんてないのよ。白紙回答には×で当たり前だけどね」とのことなんだが、まぁペケはペケだよな。
「あー……うーん、キョン。これわかんなかったの?」
ハルヒが赤ペンの尻でトントンと突いているのは、俺が最後まで悩んでいた問題だった。焦った文字で書かれた【問15】の下は残念ながら空欄だ。
すまん。前にも教わったヤツの応用だってのはわかったんだが……。
「んんー……」
ちらっとハルヒの表情を見ると、やっぱり若干眉毛が上がっている。口もアヒルになりかけている。そりゃそーだよなー。お前の嫌いな空欄だしなー。
「わかんないのは仕方ないかもしれないけどね、キョン。空欄じゃアドバイスのしようもないわよ。一から教えたんじゃ全然進歩ないでしょ? 途中まででもなんでも書いてくれれば前進を認められるし、教え甲斐もあるのに……」
すまん、と意気消沈しながら素直に謝る俺。
機嫌の良いときのハルヒならば、「ほらほら、凹んでたって仕方ないでしょ。一緒に解いてみよっ!」とか言ってくれるわけなんだが……まぁ今日は御存知の通り御機嫌はあまり芳しくない。っつーか悪い。それも俺が悪い。
顔を上げてみれば、ハルヒはアヒル口のまんま参考書をペラペラとめくって、溜め息なんぞついている。やっぱ空欄はまずかったな、わからんとこまで書き込んでおきゃよかった。
「まー仕方ないわね。良い時間だし、一旦休憩しましょ」
と赤ペンを机に放り出して伸び上がると、そのまま後ろの本棚に寄りかかり、ずるずるとだらしなく半ば倒れ込むような姿勢になった。首だけが本棚に寄りかかる形で、再び溜め息。
ちなみに今日のハルヒは淡い黄色のキャミソールに白のサマーカーディガンという涼しげな格好をしている。まぁ季節も季節だし、活発なコイツによく似合ってはいるのだが……その、なんだ、俺の視線としては倒れ込んだハルヒの胸元に集中してしまう。
というのも、コイツの胸はそこそこボリュームがある方なもんだから、身体にぴったりとしたキャミソールなんかを着てそんな姿勢になると、胸のふくらみの下部分、いわゆる下乳に、こうキャミが食い込んで、形が露わになる。
そんなものが視界に飛び込んできたわけで、なんというか――色々持てあます。
「なーに、ぼーっと見てんのよ、バカキョン」
けしからん双丘の向こうから、ハルヒが不機嫌そうに言う。完全にジト目である。しまった。俺、凝視しちまっていたのか?
「まったくもー……ちょっとは凹んでるかと思ったら、人の胸じろじろ見て……ほんっとエロキョンなんだから。禁止っつったでしょー」
呆れた声で言いつつ、テーブルから消しゴムを取って投げつけてくる。いて。
「大体あんたねー、エッチな事ばっか考えてるから教えたところ頭に入っていかないんじゃないの? あーんなエロ本読んでさー。あーやだやだ。バカキョン、エロキョン」
完全にぶーたれて、やる気なく罵るハルヒ。怒鳴り声で罵倒されるより、これはダメージがデカい。なんというか軽蔑されているというか見捨てられかけているというか……。
凹みもしたが、カチっと来たのも正直なところだ。確かに俺はあんまり頭がよろしくない。なにしろこれまでの積み重ねが薄いしな。勉強に集中するのも得手じゃない。でも、俺なりに懸命に考えてるし、真面目に取り組んでるつもりだ。
やり方は若干厳しいものの一生懸命教えてくれているハルヒに報いたいし、感謝しているし、恋人同士という関係になって数ヶ月とはいえ、こうして二人きりという状態でも、勉強は勉強、とヘンな気を起こしたりしないよう自重しているんだぞ。
確かに俺は両親からも小中時代の担任教師なんかからも「努力が見えにくい」だの「やる気が感じられない」だの言われ続けてきたようなヤツであり、またそういうのを見せるのが気恥ずかしいというかなんというか……。
まぁそういう性格なもんだから、伝わりにくいかもしれん。だが、それでも努力はしているんだ。勉強もそうだが、ハルヒを大事にしたいし、その、なんだ、ケモノとかケダモノとかにならないよう、思春期の流されやすい衝動を抑える努力もな。
実際、俺たちは恋人同士とはいうものの、まだキスしかしていない。しかも数えられるくらいだ。えーと。俺の記憶が確かならっ……ていうか忘れるわけもないんだが、まだ4回か?
ちなみに付き合う前の閉鎖空間でのアレはノーカウント扱いだ。ハルヒは夢だと思ってるわけだしな。
今だってお前が俺の視界に入ってきたわけで、見ようとして見たわけじゃ……うむ、それはウソだな。見ようとして見た。
――でもな……。
まだブーブーブツブツと言いながら、今度は千切ったルーズリーフを丸めたものを投げてくるハルヒの不機嫌顔に俺は声をかけた。
「お前は禁止禁止っていうけどな。自分の恋人のまで見ちゃいかんのか。滅茶苦茶だな」
言ってから「しまった」と思った。ハルヒのさっきの言い様にも、自分の不甲斐なさにも少々苛ついていたもんだから、若干ではあるが語尾が吐き捨てるようになってしまったのだ。
こりゃ噴火するぞーと身構えていると、不機嫌面だった顔はゆっくりと赤くなり「な……ななな……」と意味不明の事を言いながら、わたわたしと起きあがる。
ついでに、今頃気づいたのか、下乳に食い込んでいたキャミをぐっと引き延ばし、カーディガンの前を合わせて胸を庇うように身構える。はい、どーぞ。
「なななななにいってんのよ! こっちにだって心の準備とか、い、いろいろあるの! ばかっ! ばかばかばかっ!!」
怒鳴られるのは予想通りだったんだが、なんか内容が予想と若干違うような気がする。えーと、なんだ? ダメなのか? いいのか?
「だ、だめなわけじゃないけど……って、なに言わせてんのよ! 休憩終わりっ! 終わり終わり終わりっ!!」
結局、本日何度目かわからんが「アホキョン、エロキョン、バカキョン」というコンビネーションを、高橋名人もビックリの連打で鼓膜に叩きつけられながら、俺は再びテキストに向かい合う事になった。なんだってんだろうね。
◆ ◇ ◆
比較的涼しい午前中から始まった勉強会も、二度の休憩を挟み、ふと気がつけば正午をとっくに過ぎた位置に長針が来ていた。
一度目の休憩の後から、ずっとブツブツ言っていたハルヒだが、結局それは昼飯の買い出しに行く間も、食ってる間も続けられた。ちなみに今日は、両親は朝から揃って外出なので、昼飯は近所のパン屋で買った総菜パンだ。
妹はミヨキチのとこに遊びに行っているので二人分のパンを、ブツブツ言いながら上の空で思案顔状態のハルヒを尻目にヒョイヒョイと選んで購入。
いつもは口うるさいくらいにチョイスに文句をつけるくせに、今日は「なんでもいいわよ」と来たもんだ。どうしたってんだ?
そうそう、余談のようにさらっと言ったが、つまり現在の我が家は、俺とハルヒの二人だけという状態なんである。
谷口が愛読する類のマンガだったら、速攻押し倒すようなシチュエーションだが、そんな気を起こさないよう努力をしている俺は、そろそろ誰かに表彰されてもいいと思うんだがね。
まぁ……急にそんな気を起こしてもハルヒに蹴り飛ばされるだけだろうし、そんな事でコイツに嫌われたくもなけりゃ、悲しませたくもないしな。第一、ただでさえ朝から失態を晒しているわけだし、そんなムードになりようもないしな。
妄想と知識ばかりは広がっても、所詮は悲しきチェリーボーイ。実戦的に臨むには、まだまだなにもかもが足りないってこった。そんな課題よりも目先の問題集をやっつけねーとな。ハルヒに嫌われたり悲しませたりしたくなけりゃ、まずはそっちからだ。うん。
と意気込んで、午後の部開始……と思ったのだが、上の空のままパンを食べ終えたハルヒはくいっと眉を上げて、座卓に手をつくと身を乗り出してきた。授業中に襟首掴まれて後頭部を強打した時から変わらない『なにか思いついた』顔だ。
「午後からはやり方を変えるわ!」
案の定だ。で? やり方を変えるったって、なにをどう変えるんだ? 一問空欄回答する度に、そこのアクリル定規で叩くとかそういうわけか?
「それもいいわね。でも、違うわよ」
ぬふふふーと笑いながら応じるハルヒ。ちょっと怖いぞ。叩きたいのか?
「ムチを入れるのもいいけど、アメもあげないとね」
なんですと?
「だからー。これから夕方までは1時間区切りで課題出すから、それに全問正解したら、一つずつ、あんたの言う事きいてあげるわ。どう?」
どうって言われてもな。言う事きくったって、どんなことだ? なんでもいいのか?
「そりゃーあんた次第よ。でもまーあんまり無茶な事言い出したら、その後でどんな目に遭うかわかんないわけじゃないでしょ?」
絵に描いて額に入れたくなるような『にっこり』で応えるハルヒ。タイトルをつけるなら『選択 〜厭々殴られるのか悦んで殴られるか〜』ってところだ。無茶なことなんか言えるわけがないな。そもそもそんなつもりもないし。
まぁコイツの事だ、退屈しのぎのお遊び程度のつもりなんだろう。それに、俺としても目の前に人参をぶら下げられれば、そりゃ頑張るしかないってのもある。
「じゃ、答え合わせ含めて一時間ってことで、回答制限時間は四十五分にするからね。せいぜい頑張りなさい! キョン!」
へいへい。
――一時間後。
「んーと。まぁこれもOKね。ただ先生によってはペケもらう場合もあるから、注意しなさいよ。あとあんた焦り過ぎ。もう少し丁寧に書きなさいよねー。途中式読めないわよコレ」
俺はシャープペンを強く握りすぎていた手をぶらぶらと振りながら、へいへいと応えを返した。で、結局どうなんだ? まぁ聞くまでもなく、その表情を見ればわかるけどな。
「うーん。あんた単純過ぎるんじゃないの? おまけコミだけど、一応全問正解よ」
先ほどとは違う『にっこり』でノートを返してくるハルヒ。うんうん。こっちの方が断然いい。生命の危機とか感じないし、なによりも可愛いしな。
「ばーか。で? どうすんの?」
照れた顔を必死に堪えるように口を尖らせてそっぽを向くハルヒ。どうすんの、とはつまり、コイツのいう『アメ』の話である。なんでも言う事きくってやつだ。
でもって、俺の方はというと聞かれるまでもなく、既に内容を決めてあった。
「ハルヒ。お前今日、ヘアゴム持ってるか?」
「……え? あると思うけど?」
「じゃあ、今日はこれからずっとポニーテールにしてくれっ!」
言いながら大袈裟に頭を下げてみせる俺。これくらいならいいだろ?
「……はぁ。まったくもー……わかったわよー。あんたホントにポニーテール萌えなのね。まぁ、あんたにしちゃ上出来なお願い事だけどさ。じゃ、洗面所借りるわよ?」
ポーチを片手に席を立つハルヒを見送りながら、天井に向かって息を吐く。やれやれ、なんでも言う事きくったってなぁ。限度ってもんがあるし、ハルヒの機嫌を損ねるわけにもいかないし……まぁ午前中の失点は、今のやりとりで大分帳消しに近くなったかな?
その後、いつか見たポニーテール姿よりも、尻尾がかなり長くなったハルヒは「どう?」なんて尻尾をピンと跳ね上げて見せてから、舌を出してみせるという、俺の心のときめきゲージをレッドゾーンに叩き込むような仕草を見せてから、
「条件をちょっと変えるわよ? お願い事は十分間の休憩中にできる事にすること。それと、全問正解したんだから、次からは少しずつ難易度上げていくからね? わかった?」
と、相変わらずの絶対王政ぶりを見せつけ、嬉々として問題集に出題マークをつけ始めた。やれやれ、お手柔らかに頼むぜ?
――また一時間後。
「……ちょっとキョン。あんたなんで、この集中力を試験で出さないのよ? ひっかかり安い応用問題出したのに、ちゃんと出来てるじゃない」
まーな。それは前にも同じようなヤツやったし。ケアレスミスには気をつけろって散々言われてるからな。2回検算したんで、危うく他の問題が時間切れになりそうだったけどな。
苦笑する俺を余所に、ハルヒは嬉しそうな顔でノートに最後の丸印を書き込んでいる。おいおい花丸はやめてくれ。高三にもなってさすがに恥ずかしい。
「なーにいってんの! これはちょっと誉められるべきところよ? よくできましたってスタンプがあったら押してあげたいくらいよ」
じゃ、今度用意してくれ。
「そーね。百均とかにあるでしょ」
いやいや、冗談だってば。慌てて手を振る俺。でもハルヒは喜色満面である。こりゃ学校にこのノート持って行く時は谷口の視線に要注意だな。
「で? どーするの? ご褒美は?」
ご、ご褒美って……思わず口に含んでいたお茶を吹き出しそうになりながら、慌てて口を押さえる。しまったな、今回はちょいと自信のないところもあったんで、考えてなかった。えーと、えーと……じゃあ、その、なんだ。誉めてくれ。
「ん? なにいってんの、誉めてるからご褒美あげるって言ってるんじゃない」
怪訝そうなハルヒ。いや、そりゃそーなんだが。こう、もっと分かり易く誉めてくれ。
「えー? ちょっとキョン、そんな言い方じゃ、わけわかんないわよ。頼むんなら、ちゃんと分かり易く頼みなさい」
……えーと……んごほなでげふんてくれ。
咳払いと同時に、これ以上無いくらい分かり易い一言を言ってみた。
「ちょっとキョン! ふざけてんの? 終わりにしちゃうわよ?」
作戦失敗。通じなかったらしい。終わりにされてしまうのは困る。でも恥ずかしいんだ。察してくれ。その、なんだ、撫でてくれ。
「……は?」
頭。
「……へ?」
えーと、これはなんの罰ゲームですか? アメといいつつかなり高度な捻りを加えた角度からの心理的なムチですか。
「えーと……? そんなのでいいの?」
どうやら通じたらしい。だが、今度は俺がそっぽを向く番だった。咄嗟に思いついた事とはいえ、恥ずかしすぎてまともにハルヒの顔が見られん。無理だ。ええい、穴はどこだ穴は。今なら世界記録を出せるほどの速さで飛び込んでやるぞ?
ハルヒの大爆笑が耳に届く前に、手近な穴に飛び込もうと思ったのだが、残念なことに俺の部屋には、俺が隠れられるサイズの穴などというものはなく、笑い声の代わりに、おずおずと座卓越しに伸ばされてきた手によって、俺の髪はゆっくりかき回された。
「ふふっ……」
心底嬉しそうなハルヒの含み笑いが聞こえる。その、なんだ、自分で言っといてなんだが、すごい恥ずかしい。これはいかん。動悸がしてきた。誰かラッパのマークの救心の優しさの半分をおなかに急降下してくれ。
「キョン、もうちょっとこっち来なさい」
撫でられながら、頭を座卓側にぐいっと引き寄せられる。すっかり為すがままでキュウリがパパだ。
座卓に手をつきながら言われるままにすると、目の前にハルヒのニコニコ顔があった。いつもの100ワットの笑顔とは、ちょっと違う笑顔。やっぱりちょっと、いや、かなり照れているらしい。目もちょっと潤んでるっていうか、なんかこう、滅茶苦茶可愛い。
「……撫でられるときは、目を閉じるもんなの」
初めて聞いたがそういうもんなのか? まぁウチのシャミなんかは気持ちよさげに撫でられてる時は目を閉じちゃいるが。とりあえず従う俺。撫で続けるハルヒ。その手の感触が、ふと止まったかと思うと、
――ちゅ。
額に、少し湿った感触。
「おしまいっ!」
目を開けると、ハルヒは真っ赤な顔でポニーテールと、うなじ後れ毛の側面を見せてそっぽを向いていた。横目でちらちらと俺の方を見ている。
えーと……今の音と感触は……その……。
「なんでもないわよ! さー次いくわよー! こら! 触るな!」
額に触れようと伸ばした手を物凄い勢いで押さえつけられ、この休憩時間は終了となった。……今日のコイツは色つきリップじゃないと思うから、キスマークとか大丈夫だよな?
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>>488で電波を受信したもんです。
>>502が罪を背負ってくれるようなんで書き進めたわけですが
こっから先が、若干エロパロ行きになりそうな描写があるんで、一時停止しますw
もし、こんな駄文にワッフルコールが入ったら……夜にでも続き投下します。
需要ない場合は、ここまでってことで。なんかキリもいいですし。
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル―――――――――
( ゚∀゚)o彡°ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフル
ワッフルワッフル
ワッフルワッフル
みんな好きだなw
ワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
○ | <うぃーっす、WAWAWA忘れ物・・・
. ||\|
(|.....|
502だがお前らおちつけwwww
_ ∩
( ゚∀゚)彡 わっふる!わっふる!
⊂彡
それはともかくとしてGJ!ですぞ。確かにキリがいいしw
二人の自然でいてどこか初々しい関係や、漂ってくる楽しそうな雰囲気がまたたまりせん。
素晴らしい空気だ。可愛い可愛いwやばい。ニケやた顔が元に戻らないぜ…っ!
わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる
>620
まったく非道徳的で、ふしだらなくだらんことだ!
わたしはくだらんわっふるが大好きだがね!わっふる!
なんと破廉恥なSSだ。
これでも食らって反省しやがれ!
わっふる!わっふる!
ワッフルわっふるワッフルわっふるワッフルわっふるワッフルわっふる
以下無限ループ
エンドレスわっふる
これぞ正しくエンドレスワッフルやー!
便乗わっふるわっふる!
今日のわっふるスレはここですねわっふる。
昨日上がってた神MADのハルヒもわっふるわっふる
ただいまハルにゃん…って、なんぞこれwww
ちょwみんな落ち着こうよwwww
俺、今夜中に続き全文完成させてうpしないとタコ殴られ確定?www
うん。
>>638 できるだけ早くしないとみんなが暴走しちゃ……ってもう遅わっふるわっふるw
わっふるわっふるが暴走してふんもっふ→セカンドレイドになる可能性が大有り。
WAっふるWAっふる
643 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/11(水) 20:47:34 ID:/NI1K1ol
いや、ゆっくりやってくれていいよ
わっふるわっふる
わっふるわっふん
わっふん……もっふ!!
俺は気長に待ってるんもっふ!
みんなわっふるするのもいいけどさ、ハルキョンな妄想して待ってようぜ
「いっつも思うけど、こーんな図じゃあよくわかんないわよね。そうだ!あんた実物見せなさいよ!」
そう言うハルヒの手には保健体育の教科書が。
「ちょっと待て!そういうお前の方こそ見せ
って、あれ?
…わっふるわっふるんもっふっふっふ
「好きだ」
「何が」
おい、人の決死の告白を「何が」って返す奴がどこにいる。
「……お前をだ、ハルヒ」
「ふうん、あたし……ってあたし!? ええ!? 嘘でしょ!?」
「嘘じゃねえよ。今まで言えなかった。言ったらお前を失うかもしれないと思うと怖かった」
「嘘……」
お前人の話を聞いているのかよ。嘘じゃねえって言ってるだろ。
「あ、うん、でもあんたいつもあたしの言うこと反対してばかりだし……」
そりゃお前が無茶ばかり言うからだ。俺しか止める奴もいないだろ。それでもお前の発案はあまり無茶苦茶じゃなきゃ俺も楽しんでるんだぜ。
「いつも仏頂面だし……」
それが普通の顔なんだよ。悪かったな。
「ねえ、あたしのどこが好きなのよ。言ったら信用してあげるから」
なんだって? どこがっていきなり言われてもな。
「そうだな……」
ありすぎて困る、なんて言ったらこいつはどんな顔をするだろうか。
「まあ最初は見た目だったかもしれん」
そう言うと心持ち視線が冷たくなった。まあ聞け。
「今はそれはあんまり関係ないな」
いや、関係なくはないのだがそう言っておかないと後が怖い。
「やってることは無茶苦茶だが、お前は自分がやりたいことに向かって必死に一直線で進んでるだろ。そう言う真っ直ぐなところが好きだ」
「……」
「それに意外と優しい」
「意外と、は余計よ」
「すまんな」
「他には?」
他にって。何個あげたら気が済むんだろう。
「ポニーテールが反則的に似合うところ」
「それって見た目の範疇じゃないの」
「俺にとっては違うんだよ」
「何よそれ」
そう言ってクスクス笑う表情に、鼓動が早くなる。
「で?」
でって。まだ何か言えと。まだあると思いこめる自信が羨ましいね。それにそろそろ本気で恥ずかしい。
「……なんでそんなに自信家なのか知らないが、そういうとこも嫌いじゃないな」
「消極的ね。まあいいわ。他にはあるの?」
何故そんなに聞きたがるのだろう。ああ畜生、これ以上個別になんかあげていられない。
俺は思わず笑い出した。
「ちょっと何笑ってるのよ!」
「いや、すまん。もう完敗だ」
「なんの話?」
「全部だよ、畜生」
「全部?」
「そう、見た目もその無茶苦茶な性格も向こう見ずな行動も何もかも、全部ひっくるめてハルヒが好きだ」
いっちまった。恥ずかしい。穴掘って潜っていいか?
言われたハルヒも恥ずかしいらしく真っ赤になって黙り込んでいたが、やがて顔が赤いままニヤリと笑いやがった。何を企んだ。
「いいわ、合格!」
合格て。試験だったのかよ。合格ってことは一応俺の告白が容れられたってことでいいのか。
ホッとした俺を見てハルヒは笑った。
「全部好きだけどな、俺はやっぱりお前が笑ってる顔が一番好きだ」
「……バカ。恥ずかしいからそれ以上言わない!」
言わせたのはお前のくせにな。まったく我が儘な団長様、いや彼女だぜ。やれやれ。
わ、わっふるって言ってあげないこともないんだからね!
・・・わっふるわっふる
>>647 GJ!
「随分と長い間あたしのこと待たせてたんだから、この利子は高くつくわよ!」
ってのが自分のイメージ
ちょwwwわっふるwww
朝は牛乳に塩かけて飲むハルにゃん
チーズでも作る気かw
チーズと聞いてなぜか手をつないで「あはは〜」とか言いながら回転してる映像が流れた。
なんぞこれw
「ちびくろサンボ」じゃないか?
あれはチーズじゃなくてバターだけど。
WAWAW…WAFFRUWAFFURU!
ふぅ・・・
憂鬱特捜エクシーSOS
この部室は宇宙要塞よ 部員はあたしの引き立て役
そうよ 命は地球の不思議 だから この手で掴み取るのよ
Oh ミステリー 怯まないわ ミステリー どんな危険も
増えるクレームが 我が部の勲章
エクシーSOS 燃えて 冴えて 輝くわ!
エクシーSOS 魂の姉妹たちよ
ハルヒ! ミクール! ユーキ!
ハルヒってかわいいね
マジで惚れた
※ オリキャラ出しゃばりまくり注意。元ネタあり。糖度0だが本来の意味では甘そうな話。
続きを期待するという意味の「ワッフル! ワッフル!」とはなんの関係もありません。念のため。
「ねえ、通学路にあるカエルのマンホールだけど」
いつもの活動とも言えないようなSOS団の活動中、突然ハルヒが何か思いついたらしい。
「確かにあるな。それがどうした?」
どうせ俺しか答えないのがいつものことなので、仕方なく返事をする。なんだいったい。マンホールがどうしたんだ。
「あれでワッフル焼いたら美味しそうだと思わない?」
……ワッフル? ワッフルってあのベルギーの菓子か?
「そう、それ。マンホールの型がついて可愛いじゃない」
可愛いって言ってもだな、あれは確か汚水用じゃなかったか。「おすい」とか書いてあるワッフルが美味しそうとも思えないんだが。それ以前に文字が反転するぞ。
「そんなことはどうでもいいのよ! 要はあのマンホールの蓋で焼いたワッフルが食べたいってこと!」
やれやれ、また何か言い出しやがった。こいつのことだ、マンホールの蓋を盗んで来かねないじゃないか。そんなことして子供が落ちたりしたら大変だ。
「ちょうど僕の知り合いにあの蓋を作る工場に勤めている人がいます。譲ってくれるように交渉してきましょう」
「でかしたわ古泉くん! それでこそ副団長よ!」
また(ハルヒにとってのみ)都合のいいときに都合のいい知り合いを持ち出してくる古泉によって、マンホールの蓋盗難事件は事前に回避されたが……ワッフルだって? 本当に焼くのか?
「あ、じゃあレシピ調べておきますね。美味しく作れるといいんですけど」
既に命令されてもいないのに自分が作る気でいるSOS団専属メイドさん。あなたが作るなら砂糖と塩を間違えても美味しく作れるに決まっています。いやあ俄然楽しみになってきた。
「……」
長門はこの話をしている間、一度も本から顔を上げなかった。
「う〜ん、上手くいきませぇん……」
涙目になっているのは朝比奈さん。前述の会話から数日後、古泉が本当にマンホールの蓋なんて物をもって気やガッたので、調理部が使っているはずの調理室を占拠したSOS団によるワッフル制作大会が開かれている。
しかしいざマンホールの蓋で生地を挟むと、潰れて横からはみ出してしまうのだ。このまま焼いてもクレープよりちょっと分厚い、ワッフルとはほど遠いものになってしまいそうだ。
「生地の強度が不足している。型になるマンホールの蓋の重量を支えられない」
なるほどな。本来のワッフル型より遥かに重い。そりゃ生地も潰れるよな。
「こりゃもう諦めた方がいいんじゃないのか」
思わずそう言った俺をハルヒはキッと睨んだ。
「諦めるなんて言葉、SOS団の辞書にはないの! あんたも団員その1なら肝にに刻み込んで起きなさい!」
銘じるって普通に言えばいいだろ、刻み込むってなんか痛そうでイヤだ。
それはともかく、じゃあどうすりゃいいんだよ。
「助っ人に登場してもらうしかないわね」
「助っ人?」
「そう、北高が誇る天才料理人、調理部長よ!」
登場も何も、俺たちがごちゃごちゃやっているのを先ほどから調理部員たちが遠巻きに眺めているわけだが。
「お……俺?」
当の調理部長氏は一瞬目を丸くしたが、次の瞬間には全力で断り始めた。
「断る! 無茶苦茶なことばかりやらせるんだろ、君たちは!」
確かに調理室を借りたのも強引だが、しかしハルヒ相手に断るのは多分無理だろう。
「いいから四の五の言わずにやりなさい! それともできないから逃げるつもり!?」
そう言われるとあからさまにムッとした顔をした。この人は高校を卒業したら調理師学校に進学するつもりと聞いたことがある。料理にはこだわりがあるのだろう。調理師学校って、やっぱ辻……いや、なんでもない。
「できないわけがないだろう。いいさ、やってやろうじゃないか!」
口車に乗せられたことに気づいているのかいないのか、とにかく調理部長氏は手際よくワッフル生地の作成に取りかかった。それを「ほぇ〜」と感嘆の声をあげて見つめる朝比奈さん。ハルヒは偉そうに腕を組んで眺めている。
そうして出来上がった生地をマンホールの蓋で挟んでも、見事に潰れない生地が出来上がった。既存のレシピ通りにしか作れない俺たちとは大違いだ。
「よくやったわ! これであなたもSOS団の準団員よ! 光栄に思いなさい!」
「はあ……」
多分光栄どころか全力で拒否したいというのが本音だろうが、ハルヒに口答えしても無駄なのを既に悟っているのか、曖昧な返事しかしなかった。
その後、大きなワッフルを何とか焼き上げそろそろと型を外すと、女性陣から声が上がった。
「すごい! ちゃんとできてるじゃない!」
「うわあ、すごいです〜!」
調理部の女子部員も面白そうに覗き込んでいる。
調理部長氏、お見事です。見事にカエルの絵柄のワッフルが焼き上がったのだから。「おすい」の文字が反転で書かれているのはこの際目を瞑ろう。
「君、この型はどこで手に入れたんだい?」
達成感があるのかもっと挑戦したくなったのか、調理部長氏が俺にそんなことを聞いてきた。
「調達したのは古泉なんで俺は知りません」
「そうか、こういうオリジナルの型で小さい物があれば、文化祭のいい売り物になるとおもったんだけどね」
それは面白いかもしれないな。案外北高名物になるんじゃないのか?
「聞いてみます。案外できるかもしれませんから」
横で聞いていた古泉が口をはさむ。まあハルヒの機嫌を向上させたんだから、それくらいのお礼は『機関』でしてやってもいいんじゃないのか?
「それいいわ! 古泉くん、SOS団のシンボルマークで型を作って頂戴! そうだわ、いっそのことシンボルマークのマンホールの蓋を作ればいいのよ! そうすれば知名度も滝を登って龍になるにちがいないわ!」
そんなもん市が採用するわけがないだろうが。だいたいマンホールの蓋ってのは知らず知らずのうちに踏まれているもんだぞ。お前はSOS団のシンボルマークを足蹴にされてもいいのか。
「あら、それは踏み絵に丁度いいじゃない」
踏み絵は踏めない人間が弾圧されたんだが、これは踏める人間が弾圧されるってことか。
などと言っている場合じゃないな。俺は古泉と顔を見合わせて溜息を吐いた。
さて、市内マンホールの蓋入れ替え作戦、どうやって諦めさせればいいのかね。おい長門、ワッフルを食い続けていないで少しは何か考えてくれ。
「美味」
……ダメか。
それにしても、嬉しそうに輝くハルヒの笑顔を見ているとまあいいかという気分になる。
これだけ嬉しそうなら、明日の朝には市内のマンホールの蓋が全部SOS団のシンボルマークに変わっていても構わないさ。
「構います! 涼宮さん自身にどう説明つけるつもりですか! そこ、問題投げないでください!」
「ワッフル作ったのにやっぱり最後空気でしゅ〜」
おしまい。
---
調理部長氏の名前はきっと林さんだと思います。
元ネタは探偵ナイトスクープでした。
サクサク フワフワのベルギーワッフル 食べたい♪
今日はフレンチトースト作るわよ!って、あたしひとりだけど。じぶんちだし。朝だし。
今度みんなで食べようっと。
フランスパン2センチ厚さで2枚にタマゴ1個、ミルク少々と砂糖とバターを用意してっ。
まず、ボウルにタマゴを割ってミルクと砂糖もちゃっと入れて、スプーンでがちゃがちゃ
かき混ぜたら、パンを沈めちゃいます。20秒。待ってるの嫌だからその間にフライパンを
熱してバターを溶かしときましょう。そうしてタマゴ漬けのパンをばーっと焼きます。う
ん、いい感じ。こんがり焼いていいにおい。
焼きあがったらお皿に盛って、粉砂糖ぱらっとかけて。いただきまーす。
キョンなら3切れくらいペロリよね。朝、なに食べてんのかしら。
なんか誤字脱字多すぎすまん。
あんまりみんながわっふる言うから勢いでやった。反省はしていない。
つまり何が言いたいかというと
>>620 わっふる! わっふる!
「生み出されてから三年間ずっとワッフルしてすごしてきた」
「ワッフル事項です」
「お察しの通り、ワッフル能力者です」
ただのワッフルには興味ありません
◆ ◇ ◆
そのまた一時間後の現在、科目は変わって英語になっている。
で、俺はっていうと最後の長文和訳をタイムアップギリギリで書き上げた後遺症で、右手首を揉みほぐしながら、お裁きを待っているところだ。
「んんー……? キョン、ちょっとここ、どうなってるのか口で説明しなさい。日本語になってないわよコレ」
あーえーとこれはだな……。
必死に説明する俺。確かに俺の和訳の後半は、かなりカタコトの日本語になってしまっている。「てにをは」は辛うじて成立しているものの、ソレとかアレとかコレが多すぎるのがナニだ。
それを一つ一つ「じゃーこれは? で、これは?」などという問いに応えていく。理解はしているんだということをアピール。必死過ぎるかもしれんが、喰らいついてなんぼだ。
「うーん、まいっか。まぁ今回の範囲だと教科書からしか出ないんだから、ちゃんと見直しておきなさいよ? あとであたしのノート見せたげるから」
感謝。△がつきそうだったところからスタートした赤ペンの軌跡は、へにゃっとした○になり、二重の感謝である。やれやれ助かった。ん? ってことは?
俺はノートをさらっと確認する。単語OK、穴埋めOK、英作文へにゃ○、ラストの長文和訳へにゃ○。おっと、これはいわゆる全問正解ってやつですねハルヒ先生。
「まーそーゆーことね。おまけよ? あたしの採点じゃなかったら、確実にペケか部分点よ。もらえて半分ね。訳はどっちも配点高いんだから、ここで取らないとダメなんだからね」
でも、全問正解は全問正解だよな?
「だからそーだっつってんでしょー。努力賞よ、努力賞。こんなんじゃスタンプは『がんばりましょう』だからね。で?」
待ってました。いやスタンプじゃないぞ。その、なんだ、ご褒美タイムを、だ。
「はいはい。で? なにすればいいの?」
えーと。その。じゃあキ、キスをだな。
「さっきしてあげたじゃない」
さっきのはおでこじゃないか。って、やっぱりアレはそういうことだったのか。
「あ」
あ、じゃない。語るに落ちるとは、まさにこのことだなハルヒ。
「うっさい!」
ニヤつく俺を小突くハルヒ。なんだよ顔赤くして。くそー可愛いぞ。
なんとなくムラムラしてきてしまった。といっても性的な意味でというより、こう、からかいたくなるというか、いじめたくなるというか、いたずらしたくなるというか、そんな感じだ。
そんなわけで一週間ぶりのキスを要求したいと思う。額ではなく、マウストゥーマウスで。
俺自身も赤面していることを自覚しつつも、そんな現実を無視して堂々と要求する。ええい、オマケとはいえ正当な権利の主張だ。堂々としてなにが悪い。
「もー……あんたってほんっとにムードもへったくれもないわね」
そう言いながらも、まんざらではない表情のハルヒは、座卓に手をついて身を乗り出すと、ちょっと顔を上げて目を閉じた。いわゆるキス待ち姿勢だ。
あ、いかん。ムラっときている。背中とか臍下の当たりがゾクっとする。
自重しろ俺、自重だぞ。今は勉強中なのだ。下手を打てば、またバカキョン、エロキョンと言葉と拳で殴打され、ハルヒはお帰りになってしまうかもしれん。自重だ。自重しろ――。
結論から言おう。ダメだった。
俺はゆっくりとハルヒの唇に、自分の唇を触れさせたのだが、触れた瞬間にハルヒが「……んっ」とか声を漏らしたもんだから、誠に遺憾ながら、理性のネジに左回転のモーメントが、のっしりとかかってしまった。
重ねた唇を、少し離す。それからまた触れさせる。
悪戯心を抑えきれなくなった俺は、ハルヒの緩く閉じた上下の唇。その谷間に自分の上唇を差し込むようにして、ハルヒの下唇を軽く挟み、啄んだ。強く、弱く。上唇も同じように。
ハルヒのそれを挟んだまま、唇同士を擦りつけるように、顔を動かして舐る。
柔らかく、少し冷たいハルヒの唇の肉質を、際限なく確認するように繰り返す。
薄く塗られた軟膏のように、少しぬるりと粘る感触はリップのせいだろう。
「は……ふ……」
隙間から漏れた、聞いた事もないような甘い声に、ネジにかかった左回転がさらに強まる。グッバイマイ理性。いや、まだ大丈夫だ。俺の野性を封印した理性というフタのネジ止め箇所はまだ三カ所あるはず。多分。
ネジが一本コロリといってしまった俺は、そのネジを探すかのように、座卓の上をまさぐって、ハルヒの左手を掴んだ。唇は重ねたまま、そのまま指を絡める。逃げてしまわないように。
悪戯心はとどまる事を知らず、再び鎌首をもたげ始めた。えーと自重ってなんて読むんだっけか? じじゅう? じおも?
そんなアホな事を脳のほんの片隅で考えながら、俺は唇で柔く挟んだハルヒの下唇に、軽く舌先を触れさせた。ちょん、ちょん、とノックするかのように。
ノックの成果は絶大だったのか、訪問者を受け入れるためか確認するためか、住人が顔を出してきた。唇に感じる冷たさは、俺とハルヒの体温の差なんだろうか。それとも俺が熱くなり過ぎているだけなんだろうか。
――どうでもよくなった。
触れ合わさっていた粘膜の扉同士が押し広げられるように開かれ、ハルヒの舌と俺のそれとが直接触れあったからだ。そのままおそるおそるといった感じで、舌先で触れあう。絡め合った指先に力が入ってしまう。それくらいの衝撃だった。
とてもじゃないが各種参考書にある「絡め合う」なんて無理だ。そんなことをしたら、多分俺はこの座卓を叩き割ってしまう。その後? なにをどうするかは予想出来るが、自信はない。だからダメだ。
気が付けば残り一本になってしまった理性のネジ止めを必死に抑え込みながらも、ハルヒの唇を、舌を、俺は求め続けた。ハルヒも同じく返してくる。
ぬるり、ざらりとした冷たい器官が俺の粘膜を刺激する度に、鳥肌が立ちそうになる。いや、既にそうなってると思う。もう一つの「たつもの」は、さっきからもうガッチガチだ。ポジションが悪い為、ズボンに押さえつけられて、正直痛い。
ハルヒは鼻から、隙間から甘い音つきの吐息を出し、その度に求めるものが増えてしまう。これはもう仕様だ。いつやめればいいのかわからん。仕様だけど、さすがにヤバい。身体を支える左腕も限界が近い。股間も痛い。
結局俺は、左腕が震え出すギリギリ手前で、ゆっくりとハルヒから身体を離した。
薄く開いていた瞼を、次第に広げる。視界の一番手前にあったのは、同じように薄く目を開いているハルヒの顔だった。
頬どころか顔中が真っ赤に上気していて、ぼうっと焦点のあっていなさそうな瞳で俺を見返している。俺とハルヒのが混ざっているであろう体液に濡れて、てらてらと光る唇と口角に、どうしても視線が吸い寄せられてしまう。
「……」
「……」
沈黙。なんて声かけりゃいいのかわからん。ハルヒも正気を取り戻したのか、慌てて座卓の上から身を引くと俯いてしまった。ポニーテールに結い上げているせいで、むき出しになった耳がてっぺんまで赤い。
でも、多分俺も同じだ。
「……」
「……」
沈黙延長戦。さすがに耐えきれなくなった俺は「ちょ、ちょっとトイレに……」なんて腰を上げると、ハルヒも「う、うん。えと、あの、ごゆっくり」などとワケのわからない言葉で送り出してくれた。
トイレに入ってしたことは、ジッパーを降ろしてジョン・スミスを露出することではなく、ベルトもボタンも全開にして、とりあえず下半身を全露出させることだった。
いや、なんだこりゃ。お前一体どうしたんだと問いかけたくなるくらいの硬度と角度だ。特に催しているわけではないから助かったが、こんな状態で排出したら軽いパニックになりそうだぞ。
「……ったく、ちったぁ自重しろ」
そう独りごちた俺は、ジョンに軽くゲンコをくれてやったのだが、その軽い刺激にさえ、過剰な反応と感覚が下半身全体に拡がって――俺はトイレで一人悶絶してしまった。もちろん痛みもあったわけなんだけどな。
やれやれ、なにをやってんだかね……。
◆ ◇ ◆
気まずい。いや、別になにかハルヒを怒らせるような真似をしたわけじゃない。そういうわけでは全くないんだが。実に気まずい。初めて感じる気まずさだ。腰が座らないというか、居場所がないというか。
ああそうだ。『身の置き所がない』なんていう表現があったな。多分それだ。
さっきトイレから出たついでに顔も洗ったのだが、どうにもこうにも洗面所の鏡に映るニヤケ面に驚いてしまった。二・三発左右から挟み込む形で平手をくれてやったのだが、治まる気配すらない。
なんとか表情を引き締めても、フニャリとなってしまう。なるほど、これがハルヒの言う「マヌケ面」ってヤツか。三年目にしてようやく認識したぜ。
なんとか平静を保とうと努力しつつ、自室に戻ると、今度はハルヒが「あ、あたしもお手洗い」なんて言って、そそくさと部屋を出てしまった。やれやれ、目も合わせられないじゃないか。どうしたもんだか。
そんなわけで、現在の俺はというと一人の部屋で、ハルヒ先生のお帰りを待ちぼうけているわけなんだが、非常に気まずいのである。
一人しかいない上に、ここは何年もの間住み慣れた自分の部屋であるはずなのだが、それこそ身の置き所がないのだ。とりあえず自分の席に座って、テキストを流し読みしたりするのだが、全く集中できない。
――これでハルヒが戻ってきたら、どうなっちまうんだろうか。
なんだ、やっぱりこう、雪崩れ込んでしまう展開になるんだろうか。いや、いかんぞ。そんなつもりなかったじゃないか。大事にしたいし、こういうこーなんだ、一段階登ったからといってホップステップジャンプというわけにはいかんのだ。
いや、したいかしたくないかで言ったら、そりゃあしたいさ。したいけど、なんつーか、その、ほら、なんだ。準備とかできてないし。
うん。だからできないしな。はっはっは。一安心一安心。
――買ッテオキャヨカッタ。
こうやってハルヒがちょくちょくウチに上がり込むようになってからというもの、妄想を逞しくした俺は、何度かそういうモノを販売する魔法の小型自販機の前を自転車で素通りするという行為を繰り返して、結局挫折したことを思い出して、机につっぷした。
後悔先に立たずっていうけど、先に立たない上に、役にも立たねーもんだな……なんて無意味な言葉遊びをしていると、部屋のドアが勢いよく開き、ハルヒが帰ってきた。
「さー! 続きやるわよっ! ノート開いて鉛筆持ちなさ……ぃ……」
かなり元気よく、それこそ鬼教官風に登場したのだが、俺が突っ伏していた顔を上げて視線が重なった瞬間、それまでの勢いが音を立てて萎んでいくのがわかった。
なんというか「ぷしゅぅ……」って書き文字が見えるようだ。
で、見る見る顔が赤くなっていくハルヒ。やめてくれ。俺まで赤くなってくるのがわかるじゃないか。
「えと……続き……」
「あ、ああ……」
結局お互い視線も合わせられないまま、座卓に向かい合った俺たちだったのだが、それでも問題集にチェックをつけて、次の課題を出題してきてくれたハルヒにあわせて、俺も真剣に取り組むことにした。
ええいっ、渡された問題集を受け取るだけでビクビクするな俺っ!!
とにかくこう、なんとも言えない空気が部屋に充満しているのを感じる。色に喩えるなら、明らかにピンクだ。桃色だ。こんなんなら、あの灰色空間の方がなんぼかマシだぜ。
とにもかくにも問題に取りかかる俺。そうそう、勉強しないとな、勉強勉強……。
えーと……なんじゃこりゃ?
出された課題を見て、頭の上に20cm大の疑問符を浮かべる俺。なんというか、その、基礎中の基礎というような簡単な問題ばかりだ。分量こそ今までと変わらない数だが、さっきの課題と比べると明らかに易しいレベルだ。
こんなもん間違いようもないし、速攻で終わっちまうぞ? サービス問題か? ははぁ、後半にスゲーのが待ちかまえてるって寸法か? やるなハルヒ、だがその引っ掛けには乗らないぜ。
俺は油断せず、問題を熟読しながらノートに回答を書いていく。うんうん、集中出来ているじゃないか。よしよし。
――ウソだろ?
数十分後、全ての回答を書き終えてしまった俺は、愕然としていた。
なんのことはない、最後の長文和訳も、その前の英作文も以前にやった構文の焼き直しだったし、問題文自体は違うものだったが語彙的にも難しいものはなく、多分……全問正解は確実だったからだ。
えーと。これはなんのつもりだ? あのハルヒがこんな簡単な問題出すわけないと思うんだが。これはなんかの間違いか? あいつもあいつで、ぼーっとしてたみたいだし、出題ミスなんじゃないか?
俺は念入りに見直しをしてみたが、やはりどこにもヒッカケらしき要素はない。
回答も満足のいく出来だったので、無意味に和訳の日本語を丁寧にしてみたり、綴りが明確になるようにブロック体を強調して書き直してみたりしながら、この後の事を考えていた。
このままこれを提出すると、多分確実に全問正解という結果になる。ということは、その後に待っているのはご褒美タイムであって。その、なんだ、そうなるとハルヒは休憩時間中にできることであるなら、俺の言う事をなんでもきいてくれるというわけで。
えーと、その……。
俺は頭のどこかで、せっかく締め直した理性のネジが勢いよく左回転しながら緩んでいく「きゅるきゅる」という音を聞いていた。
マズいんじゃなかろうか。この雰囲気、この距離感、さっきまでの出来事。
総合して考えながら頭に浮かんでくるのは『若さ故の雪崩』とか『機関車大暴走』とか『青春の土砂崩れ』とか、そんな意味不明の見出しばかりだ。ええい、特太ゴシックめ、俺の理性を削るんじゃないっ!
机におかれたケータイの時計を見る。まだ制限時間までは少し余裕があった。考えろ、考えるんだ。確かにムード的には悪くないかもしれないが、こんなご褒美的な流れでそんなことになるのは避けたい。というか出来ない。
しかし、換気をしてもこの部屋に充満した空気は入れ替わってくれなさそうだ。さてどうすればいい。この桃色空間を一掃して、できれば、その準備がしっかりできた別の機会に持ち越すというか、次回にチャレンジというか。
でも気まずくならず、せめてお互い顔を見て笑えるっていうか、ハルヒがいつもの様子に戻ってくれる為には……。
その時、俺の視界の隅にグレーのゴミ箱が引っかかった。そして、今朝そこに放り込まれたばかりの秘蔵品が頭に浮かぶ。最後に元気いっぱいに俺を叱りとばしていたハルヒの表情。
――これだ。
俺は天啓を得た気分だった。下手を打てば嫌われるかもしれないが、この些かプラス方向に傾きすぎた空気を中和するには、少々汚い手段を取るのも致し方ない。こんな事を頼めば、さすがのハルヒも顔を真っ赤にして怒るだろう。
ポイントは、あくまでも冗談っぽくいうことだ。真剣に言ったら恋人同士とはいえ、明らかにただの変質者っていうか、脳内下半身男になってしまう。それは困る。
『エロキョン! バカキョン!』といつもの調子で怒ってくれればいい。
その後で、冗談だよ冗談、とフォローすれば、最悪ビンタ、うまくいけばポカポカパンチくらいで許してくれるだろう。で、後はいつも通りの空気に戻る……と思う。
――よし。
覚悟を決めた俺は、無意味に握りしめていたシャープペンをおくと、ハルヒに声をかけた。
「できたぜ。なーんか、随分簡単だった気がするけどな」
「ぇ、え? そ、そんなことないわよ。ちゃんと選んだんだから」
うーん。そーかあ?
ともあれノートを受け取ったハルヒは、なぜか穴が開くほどノートを見つめて採点していく。親の敵の名前でも回答に含まれているんだろうか。まぁハルヒの両親は健在だけどな。
それにしても緊張する。軽口でいいんだ。いつも通り、いつも通りにな。
緊張で妙に手汗が滲んでくる。ええい、しっかりしやがれ。
「ふぅ……」
どうやら採点が終わったらしい。赤ペンをおいて、溜め息……というか深呼吸しているハルヒ。どうだった? そこそこ自信あったんだが。
「そ、そーね。やるじゃない。全問正解よ」
そういって○だらけになったノートを突っ返すハルヒ。なんだいこりゃ、どの○もミミズが痙攣したようなガクガクのヘニャヘニャじゃないか。
「び、びっくりしただけよ! あんたがこんな難問に全問正解するなんてってね。カ、カンニングでもしたんじゃないの?」
こんな至近距離で見張られていてもバレないカンニングができるようなテクニックがあるんだったら、俺の成績はもうちっとなんとかなってるっての。
「ま、まま、まぁいいわ! で、ど……どうするのよっ! はやく言いなさいよっ!」
よくわからんがパニック気味に興奮状態になっているハルヒに、俺は用意していたポーズと台詞を今一度確認してから、わざとらしく天井を見上げ、思案顔を作ってから――作戦を決行した。
「そーだな……ハルヒの胸でも触らせてもらおうかな!」
――太陽系、いや銀河が静止した。
ちなみに可能な限り軽く聞こえるように、参考資料としたのは谷口の『ナンパしようぜ、ナンパ!』という決まり文句だったんだが、言うと同時に親指を立てた拳まで突きだしたのは、やりすぎだったかもしれない。
まぁそんなこと言っても後の祭り、いわゆる一つのアフターカーニバルなんだがな。
やるべき事はやった。さー次はハルヒのターンだ。顔を真っ赤にして『なに言ってんのよ! このスケベ! バカキョン! エロキョン!』とな。
で、俺はすかさず『じょーだんだよ! じょーだん! あはははは』『うふふふ』ってな具合にいつも通りの空気に――。
「……わ、わかったわ」
――は?
「で、でも触るだけだからね! ま、ままま、まだ見せないわよ!?」
――なにを仰ってらっしゃるんですかハルヒさん?
静止していた銀河とともに動き出したハルヒは、立ち上がって座卓を避けて俺の前まで来ると、背中を向けてすとん、と腰をおろした。俺の目の前30cmくらいの位置にウマノシッポが揺れている。
その先にある、うなじも、耳も、発熱を疑うほどに真っ赤だ。
「……」
「……」
沈黙、たっぷり二十五秒。国際柔道なら押さえ込み一本だ。そんな沈黙を破ったのはハルヒのか細い声だった。
「……い、痛くしないで……よね……」
さよなら俺の理性。こんにちは俺の中の餓えた狼。ハローニューワールド。
俺は理性のネジがネジ穴ごと吹っ飛んだ光景を脳裏に描きながら、ハルヒを背中越しに抱きすくめた――。
す、すまん。待たせちまった上に、まだ、ここまでなんだ……orz
じらすとかもったいぶるとかそういうわけじゃない。
だが、ここから先は本当に言葉を選ばないと、ちょっとマズそうなんで。
ごめん、もう少し時間くだされ。多分調整終われば、あと4レス消費くらいで済むから……。
今月SS童貞を捨てて、ハルヒスレにSS初投下なのに、こんなんで申し訳ない。
あとみんな、こんな駄文にワッフルありがとう。俺さま超がんがるよ!
>>673 ここまででもGJ! 続きもわっふる! ゆっくりやってください。
てか今月SS童貞捨てただと……? 初投下だと……?
それでこの文才だと……? 貴様何者だ!
なんという文才。
夜も更けてきたからおやすみー。
つづきはゆっくり待ってるからさ
全裸で。
なんなのだ、このスレッドの流れはw
あかんな。このスレで読みたいがこのスレで読みたくない。でもこのまま書いてくれ!
次回予告
「ご褒美ごっこ最終回」次回揉むや揉まざるや!読者はじじゅうして待て!俺のジョンもちょっと待て!
ガンガレ、超ガンガレ!
なんという文才…ッッ!!
キスシーンだけで迸るところだったぜ……ふぅ。
俺はもう迸ったぜ
水をさすのではないけれど、ことここに至ればエロパロでやった方がいいかもな。
キスの部分など描写が走り過ぎているから。
直接描写なければいいんじゃないか?
>>681 うん、ここで続けるならそうしてねという意味あいで書いた。
やばいな。
朝からとんでもないものを見てしまったぜww
>>673 童貞とは捨てるものではない、捧げるものだ!
あんまりやりすぎるなよ、いろいろな意味で。
ほぼ無制限でやれるエロパロ向きだったかもな。書く側にしても、読む側にしてもね。
というわけで10分ハルにゃん
今は亡き祖父の書斎から怪しげな古文書を発見したハルにゃん
今は亡き祖父の書斎から怪しげな古時計も発見したハルにゃん。
今は亡き祖父の書斎から怪しげなキョンも発見したハルにゃん。
これは復活したのかな??
復活かい?
どうやらキョンがハルにゃんに「sleeping beauty」を決めてくれたようですね。
みんな、生きてるか!!よっしゃああああああ!!!!復活したぜぇぇぇぇ!!
というわけで100分ハルキョン
ようやくNTを購入したぜ!
長髪ハルにゃんこんにちわw
時期外れのハルヒ消失でしたね
俺は、ハルヒに会いたかった。
おお!復活してる!昨晩は寂しかったんだぜ?
まとめwikiに「ご褒美ごっこ」の続き投下されてたね。完結乙!GJ!
ドキがムネムネハアハアだったよ。個人的にはアレくらいならおkだと思う。
なによりも心理描写がよかった。
次回作も期待してるよ!
お、復活してるじゃないか!!
昨日はどれだけ色褪せた世界に見えたことやら…
復活おめ!
お、復活してる
昨日は暇を持て余していたぜ
>>700 キョン俺と代われと何度思ったかわからない。
日中暑くてやる気が起きないので
不思議探索は専ら夜にしつつあるSOS団
わっふるし過ぎてハルにゃんが恥ずかしくなってつい鯖落としをしちゃったんだね。
お前らまた和えてうれしいぜ!まさか自分がここまで依存してるとは思わなかったぜ。
1日ちょっと、寂しがった……
みんなただいま。
鯖が落ちて暇だったので、もしも学園生活がループしたらハルにゃんの名台詞がどうなるか考えてみたんだ。
一周目
「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
二周目
「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者、ジョン・スミスがいたら、あたしのところに来なさい。以上」
三周目
「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者、キ、キョンがいたら、あたしのところに来なさい。以上」
四周目
「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら………。ねえ、キョン。何でこんなこと言わないといけないのよ。あたりまえじゃないの」
「だから、この中に長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹がいたら、あたしのところに来なさい!以上!!」
…既出ネタだったらごめん。
異世界人つけ忘れたorz。
吊ってくる。
>>706 四周目以降はキョンはハルヒと常に一緒だから呼ばれないのですね、わかります
俺はハルヒに会いたかった
>>706 「東中出身、涼宮ハルヒ。有希、六組にいるんでしょ聞こえてる(大声)? ちょっとキョン、二年の教室いってみくるちゃん連れてきて。古泉くんは…まだ転入してないの? しょうがないわねぇ…あ、そうだ。あと異世界人がいたら、SOS団部室まで来なさい! 以上」
なんという予定調和www
毎晩枕元に朝倉が化けて出るので眠れないキョン
――なんてこった。俺はハルヒスレに会いたかった。
そんな一日。
異世界人が出てないのって、中1ハルヒにキョンが異世界人のことを肯定しなかったからなのかな
忘れてた。亀だけど、これを書き込もうとした瞬間に落ちたんだ。
>>687-689 つまりハルにゃんとキョンが書斎という名の倉庫探索をしていて、
「こっちに古文書!」
「こっちは古時計!」
「こっちは……キョン!」
真面目に探せ!
「えへへー♪」
ですね。誰か具現化して(ry
>>714 ある意味丁度良かったかもなw
いやぁニヤニヤが止まらないぜ。GJ!
これからも期待しちゃうんだからね!
ご褒美ごっこ凄かったな……GJ!
しかしエロくて萌えるのにどこか切なくて、自分のジョンが萎え萎えしてしまうのは
自分自身の初々しいころのエロ体験例(極めて乏しいものではあったけど)を
思い起こしてしまうような作りをしているからだろうか。
俺がそう感じる、というのでなくそれなりに普遍的にそう感じるように書いてあるのではないかと。
性欲ボンバーマン且つヘタレで頭真っ白だった頃の自分を、明確にモノローグしたらご褒美ごっこのテキストみたいになったのかなあ、と。
微エロながら「文芸部の先輩を思い出すながるん」的感傷に、勝手にひたりました。
それはともかくこの描写力で是非、ハルキョンが「手をつなぐ」「見つめ合う」
「マッサージ」「足を舐める」など他の「接触例」も書いてほしいです。いや続編でも一向に(ry
そんなのミジンコほどもない俺は勝ち組。
>>714 長編お疲れGJでした!!
ニヤニヤしっぱなしで読ませてもらったぜ。
またの作品を期待してしまっていいか。
後このスレ住人のワッフル祭りも楽しませてもらいました。
ノリのいいお前ら大好きだw
>>717 切ないと言うよりはそういう当時のこと思い出して「うわあああああ」と言う気分にはなった。
普遍的なリアルさとか、その辺同意。
いや、俺も極めて乏しいものではあるんだがw
おおおお、復活オメ!!
いやぁプチ消失を味わってしまったなw
キョンの気持ちがちょっと分かったぜ。
>>714 超絶GJ! 楽しませてもらいましたw
夏の夜長門宅でリング観賞会をするSOS団
ハルにゃんにあいたい
13日の金曜日が終わってしまったな……うん、ネタは無いんだ、すまない。
規制中に長編SSを書き上げたのだが、パソコンからレス出来ない…
いつになったらレスできるんだ?
13日の金曜日なんていかにもハルにゃんが食いつきそうなネタだな。
「なにか起こるに違いないわ!」と夜中にキョンを呼び出して街へ繰り出すハルヒ。
そのうちに「休憩」とか「宿泊」とかの文字が看板に踊る施設が乱立するエリアに迷いこんでしまい……
13日の金曜日にSOS団で湖畔のキャンプ場でキャンプする
夜になってキョンとキャンプ場で禁則事項しようとしてたらジェイソン襲われそうになる
キョンフィルター解除で
「俺が息絶えようともハルヒには指一本触れさせん」など恥ずかしい言葉連発
キョン見事ジェイソン撃破(あまりの大胆発言に聞いてるジェイソンが恥ずかしくなって逃げたため)
実は長門と古泉のサプライズ(ジェイソンの中は多丸氏)
朝比奈さんは本気でびびって気絶
って電波が
俺も規制だ・・・
電波はどんどん溜まっていくのに・・・
行ける限り遠方まで不思議探索に行ったSOS団だが結果何の収穫もなく
帰りは電車賃も無くなったので夜通し線路を辿って歩くスタンドバイミー状態に
そして
レールから落ちないように歩くのよ!
とかやって遊ぶんですね。分かります。
そして数年後に団員の内の誰かが喧嘩の仲裁をして死ぬんですね、それは嫌です
フラグ回避のために機関が車を寄越してくれるので大丈夫です
噂の事件簿SOS
虚雲です Yeah!
涼宮です
さあさあみなさんご一緒に事件の謎に迫り間ましょう
ドゥーユーノー? ダンチョウサマ イエス・コウヨウエン
はるにゃん
なーに?キョン♪
旦那様に名前を呼ばれるだけで
嬉しくてそわそわしてしまうハルにゃん
このままじゃおさまりがつかないキョン
キョン「それ! たかいたかーい! の刑だ!」
ハンマーを降るハルヒ
>>738 スマブラ64の無敵ハンマーもったちびハルヒしか思い浮かびません……
何故か俺にはキョンの将来が美容師以外に考えられない
スイカバーを食べるかメロンバーを食べるか迷うハルヒ
>>741 キョン「お客さん彼女とかいないんスかwwww」
嫌すぐるwwww
一週間スレに来れなかった『花言葉』です
書き込み見てると鯖落ちしてたんですね。
NTの表紙の消失ハルにゃん見てビンビン電波着てるんですがwww
今夜もつまらないですが一個落とします
お客さま全員がポニテになって出てくる、不思議な美容院
俺も戦国武士スタイルにされるんか…
>>742 間をとってキョンにメロンバーを食べさせるハルヒ
いやそこはスイカバーもメロンバーもお互い食いかけを半分こで。
SSを書きたいと言う気持ちと、面倒臭いと言う気持ちが今俺の中で争ってる。
とりあえず妄想してから決めよう。
そこに拙いのが恥ずかしくて投稿が怖い気持ちも加わえてあげて
ハルヒにピコピコハンマーでツッコむキョン
ご褒美ごっこ、まとめで読んできたよ!
なんか序盤のみくる卒業から告白のくだりで涙腺が…とか思ってたら
後半のイチャイチャすげぇwww
他にも書いてる人いるけど、自分の同じ頃思い出して身につまされたw
エロいけど青くて切ない。二人とも生き生きしてるし、これは良作GJ!
えろちゅーと服の上から触っただけなのに、なんでこんなにエロく感じるんだろね?w
直接的な表現も言葉もないのにwww
作者さん超乙!
さっそく奪われてピコピコされるキョン
「ねえ、キョン。」
「なんだ、ハルヒ?」
「あんた、どっちがほしい?」
「別にどっちでもいいぞ。」
「どっちでもいいって、あんたはどうして主体性がないのよ!」
「悪かったな。というか、そういうハルヒも選べてないのはどうなんだよ?」
「あ、あたしは団長だから別にいいの!」
何の事かわからないって? まあそういうなよ、俺だってイマイチよくわかってないんだからな。まぁ簡単に説明するとだ、
下校中の話なんだがハルヒのやつが暑いしお腹すいたから何か食べたいと言いだして、俺を坂の下にある食料品店に
引っ張って行ったのが今の状況だ。相変わらず食い意地はってる上に、あの3人を先に帰したあとに急に言い出す
から困ったもんだ。
まぁそういうわけでこの食料品店の中に入ったんだが、暑いときにハルヒが食べたいものといったらまぁアイスしかない
だろうと思ったら、案の定アイスのショーケースを覗き込んでやがる。しばらく考え込んだあとに、ハルヒが取り出したも
のは……
スイカバーとメロンバー
なんだな。まぁ知ってるだろうけど、スイカバーとメロンバーとはスイカとメロンを切った形をしたシャーベットのアイスだ。
スイカはたしか種の形をしたチョコが入ってなかったっけ……まぁ細かいことは忘れたが、そういうアイスだ。しかし
2つ出したって事は2個食べるのか?と思ったとこで冒頭のセリフってわけだ。いや、その前に俺はアイスを食べる
気はないんだが、そういうのはお構いなしなのはいつものことだし、おそらく俺に「どっち」と聞いてるってことは
2つ買わせようという魂胆なんだろう。
「まぁいいわ、じゃあキョン、これ2つ買って!」
「買ってって何だよ、結局俺が金出すのか?」
「200円くらいでピーピー言わないの。半分わけてあげるから、さっさと買いなさい!」
「わかったよ。」
ちぇ、俺が金出すのに、半分分けて”あげる”かい。まぁそう文句言いつつ買ってしまうとこが悲しいサガだな。
「ほら買ったぞ。ハルヒ、どっち先に食べるんだ?」
「じゃ、あたし、スイカバー食べるから、キョンはメロンバー先に食べてよ。」
「わかったよ。」
「いい、半分食べたらあたしによこしなさいよ。少しでも半分から欠けてたら、もう2個づつ買ってもらうわよ!」
「わかったから早くこれ食べろよ。溶けちまうぞ。」
なんだよ、もう2個づつって?
「はふ♪はふ♪」
んで、近くの公園のベンチで俺はハルヒと仲良く座って、アイスを食べるわけだ。ハルヒは上機嫌にスイカバーを食べてる。
まぁ200円で機嫌が良くなるなら安上がりなのかもしれないがな。こっちはメロンバーを食べるわけだが、久しぶりに食べると
まぁおいしいもんだな。おっと、少し半分より多めにわけてやらないとハルヒの期限が悪くなるからこの辺までにしておくか。
「ほらハルヒ、メロンバーお前の分だ。」
上機嫌でスイカバー食べてたハルヒが俺とメロンバーを見比べてる。どうしたんだ?
「おい、早くこれ取れよ。あんまりゆっくりしてると暑いから溶けちまうぞ?」
「あ、うん。」
そう言いつつ、何かもじもじしてるハルヒ……おいどうしたんだ?
「キョ、キョン、もうちょっとそっちは食べてもいいのに…」
「俺はもうこれでいい。それよりもそっちのスイカバーを食べたら渡してくれ。」
「う、うん。」
さっきまでの勢いはどこへやら。もじもじしつつ、ハルヒはメロンバーを俺からゆっくり取ったあと、自分が食べてた
スイカバーを俺に差し出した。
「はい、キョン。これ!」
「お、サンキュー。」
俺はハルヒから受け取ったスイカバーを食べた。これも久し振りなわけだが、すでに口の中が冷たいのでいまいち
味がわからんな。まぁ暑さに対するハルヒの不満はこれでカバーできたかな?と思ってハルヒの顔を覗いてみると……
ん?何だ?ハルヒ、何で顔を赤くしてるんだ?
「キョ、キョン、なによ?」
「いや、これで満足しただろ。」
「え?え?」
「いや、お前が食べたいと言い出したんだぞ。半分だけど、これ2本とも食べられたんだし。」
「う、うん。そ、そうね、キョン。」
何かハルヒ、変だな。さっきまで上機嫌だったのに、妙にテンション下がってるし、顔も赤い。どうした?
「じゃあ、食べ終わったら行くぞ。」
「あ、ちょ、ちょっと待って、キョン。」
ん?ハルヒがあわててどうした?
「い、いや、いま食べたばっかりだし、、少しここで休むわよ、キョン!」
「ああ、わかった。っていうか、俺も一緒にか?」
「あ、当り前よ! 団員は団長の面倒を見るもんでしょ!?」
「わかったよ、ハルヒ。」
なんかよくわからん理屈だが、まぁいい。ハルヒ、お前が一緒にいて欲しいなら、そうしてやればいいんだろ?そう思っていたら、
ハルヒが俺にもたれかかってきた。
「どうした?ハルヒ?」
「ちょっと疲れたのよ。だからこのままお願い。」
「ああ。ハルヒ、顔赤いが大丈夫か?」
「うん、大丈夫。」
ハルヒが”疲れた”とか”お願い”とか言うとは珍しい。まぁこのままいてくれって言うなら、そうしてやるか……
「こ、ここから見ると、立派なラブラブカップルですねぇぇ。」
「いや、実況ありがとうございます、長門さん。ここからじゃ読唇術でもなければ会話がわかりませんから。」
「でも彼は鈍感。」
「いや〜長門っち、その鈍感なとこが彼の魅力にょろ♪」
「へ?つ、鶴屋さん? い、いつのまに横に来たんですかぁぁ!?」
「やぁ、みくる♪ いや〜あんなに怪しい動きをしたみくるを見て、つい尾行したらこれだもんね。」
「すみません、もう少し静かにしてくださいませんか、朝比奈さんに鶴屋さん。これだけ遠いとはいえ、あの2人に
見つかってしまうかもしれませんので……」
「す、すみませんですぅ。」
「いや、ごめんにょろ♪」
GJ
統合思念体の指示でもないのに観察が仕事になっている人が日増しに増えていきますね。
GJです!
自分の電波がSS化されるとすごく嬉しいw
GJ!
ところで今日北高の文化祭行ってきたんだが、
門の前に杖二刀流のおっさん(教師)が立ってて
「チケット見せて下さい」言われて、
持ってなかったから入れなかった。
リアルにこれになったわ→orz
インディー・ジョーンズごっこするハルキョンが見たい
そういやレゴで球作ってインディー・ジョーンズごっこした人が居たなw
おお、もうSSまとめにおいらが書いた
>>757-759が……しかも誤字まで直してくれてるし。仕事早いな。
ありがとう。ということで即興で次書いたよ。
>>763 「キョン! これに一緒に乗るわよ!」
「ちょっと待て、ハルヒ。このトロッコ、どこに行くのかわかってるのか?」
「どこでもいいじゃない! さっさと乗るの!」
「わ!引っ張るな!服が伸びる。」
「さ!行くわ〜よっと!!」
ガチャ!!!!!
「ほら!動いた動いた!」
ガガガガ!!!!ガラガラガラ
「うおぉぉぉ早い!なんかインディー・ジョーンズみたいだ……っておいハルヒ、この先が崖だぞ!」
「え?え?え?」
「え、じゃない、止めろ!」
「ちょっとキョン、ブレーキどこよ!?」
「どこって、ハルヒ、お前が握ってるのがブレーキだ! さっきそれを緩めただろ?」
「キョ、キョン!早くそれ言いなさいよ!」
「いいから早くブレーキ!ブレーキ!」
グググググ……ポキ!
「へ?今の音なんだ?」
「キョン……ブ、ブレーキが…折れた……」
「な、なんだって!?は、ハルヒ、お前なんて馬鹿力なんだ…」
「ちょ、ちょっとキョン。な、なんとかしなさい!」
「できるか!!って……うぁぁぁぁぁだめだぁぁぁぁ!」
「きゃぁぁぁぁぁ」
……ガン!!!
俺はベッドから落ちて、目覚めた。ふ〜夢か、よかった……し、しかしいろんな意味で恐ろしい夢だったな。
一昨日、テレビで見た例の映画のせいだな。しかしなんて夢だ……なんかすごい汗かいてるし。
【翌朝】
「よう、ハルヒ。どうした、目が赤いぞ?」
「昨日悪夢を見たのよ。」
「悪夢って……奇遇だな、俺もトロッコに乗って崖から落ちた悪夢を見たんだが。」
「ちょっとキョン、何であたしが見た夢をあんたが知ってるんの?」
「へ?」
最近TTTって聞かなくなったね
割り込みスマン
それとGJ!
>>757-759&
>>765 GJ!味混ざるとどうなるんだろうね。
いや、無粋だったな。ただ甘いだけだよねwww
トロッコのシーンで来たかw ムチで叩かれなくてよかったなキョンw
感想もいっこ。今更かもしれないけど「ご褒美ごっこ」作者さん乙!
長さにビビったけど読み始めたら、あっつーまだった。
めちゃ甘いのごっちゃんですw ハルにゃんのおぱいの感触リアルぽくて萌えたw
お前さんの受信した電波の映像を俺も見たいおw GJGJ!
ハルヒのこと考えて眠れないだが、どうすればいい?
原作を15498回読めばいいかな?
一度ハルヒの事を考えはじめたらぶっ倒れるまで続けるんだ
そうなると夢の中までハルヒが入り込んでくる
インターバルは、ない
朝起きて、仕事中も、飯を食っている時も、風呂に入っている時も、トイレに入っている時でさえ!!
まさに24時間ハルヒ可愛い!!!!!!
次の日も、次の日も、”24時間ハルヒ可愛い!”を毎日延々と続ける
そして、自分の限界だと思っていたところから、ついに実感する!!
君は、確実に、ハルヒの事が好きだと!!!!!!!!
>>770 わかった。じゃあ二十面相の娘でも見るか。
しょーとSSってなんだw
そういえば今日は父の日だ!だからなんだと言われても
誰かSS化して下さい。
ハルにゃあああああああああああん
>>772 Short Side Story
これでおk
SS=Short Story なのか、それともSide Storyなのか
未だに理解してない俺がいる
>>768 袋タイプのインスタント味噌ラーメンと醤油ラーメンを混ぜて食べてみたら
普通に美味かった、だけのような感じになるんだろうな〜
ちなみにもう半分は姉ちゃんが食った
父の日と打とうとして、乳の日と変換されるのはなんでなんだぜ。
ハルヒパパに「娘さんをください」と言いに行くキョン。
「今さら何を言うか!」と怒鳴られ「貴様のせいで大切な娘が傷ものになってしまったではないか!責任取って必ず幸せにしろ!」と涙ながらに訴えられる。そんな電波がよぎったがオリキャラが出てくるのはいろいろあれなので窓から投げた
>>772 (キョンのフィルターが)ショートするスイートなストーリーの略。
いきなりキョンに「何でお前みたいなヘッポコがあの涼宮ハルヒの恋人なんだ、
奴に相応しいのはこの俺さ」的な事を言い出す男の電波が掠めたけど
十中八九オリキャラなので没。
恋人同士になったらキョンもある程度熱血になるかも知れんなw
すんません流れ切りますが『花言葉』です
当初の予定繰り上げて父の日用とは別のやつ今から落とします
時系列的には保管庫の『あなたを見つめる』の前になります。
少々難産でどうも今一のような気も・・・
詰まらない物ですがよろしくお願いします。
嫌いな方はスルーしてください
では
紫陽花が綺麗に花をつけるこの季節は、日本全国梅雨の季節。
今日も朝から鬱陶しい雨が降り続けている。
「もうっ!毎日雨ばっかり降られたら遊びに行けないじゃない!」
とご立腹なのは天上天下唯我独占の我らがSOS団団長:涼宮ハルヒその人である。
もし本当にハルヒが雨なんか嫌だと思っているのなら、すぐさま日本列島梅雨明けしてしまうが天気予報を見る限り例年より少し早い位との話で、
特に変わるところはない。
まぁ今となってはハルヒの"力"も可也落ち着いている様で、何時ぞやの合宿の様に台風を呼んだりするような事は無さそうだ。
それにお前其処まで嫌じゃないだろ?
「何が?」
何って、今降ってる雨さ
「・・・まぁ毎日雨ばっかり降られるのは正直好きじゃないけど、だからと言って雨が全く降らないのも問題だし、それに
良い事もあるし・・・」
なんだ?良いことって?正直雨の日の良い事なんて想像できんぞ。
まさか水溜りで遊ぶ事か?可也子供な発想だな。
「違うわよバカキョン!雨の日なら今みたいに一つの傘に一緒に入って帰れるじゃない。」
そう言って傘を差してる俺の腕に抱きついてきた。
こら!上手く持てないだろ、濡れるから止めなさい!
「何よ、本当は嬉しいくせに。」
まぁ確かに腕にハルヒの実にやわらかい豊かなモノが当たって・・・
って何を言わせるか!!
「ふん!エロキョン!いいから確り支えなさい!」
「はいはい。」
「『はい』は一回!もう子供なんだから。」
「どっちがだよ、大体あんまりふざけると濡れちまうぞ。もっとこっちによれ。」
「最初からそうしてれば良いのよ。まったく如何しようもないわね。」
といって『やれやれ』と首を振るハルヒ。ソレは俺の台詞だ。
そう言いながらハルヒの綺麗な髪が大きく靡く。付き合い始めてから又伸ばすようになったハルヒの髪。
もう少しでアノ"ポニーテール"が又見れるな。
「何?髪に何か付いてる?」
「いや、只綺麗な髪だなっと思ってさ。」
「そ、そう?・・・其処まで意識したこと無いけど・・・」
「いやいや、お前の髪は十二分に綺麗だぞ。俺が保障する。」
「・・・も、もう変な事言ってんじゃないの。・・・そんなに褒めても何もでないんだからね!」
そうか?今晩辺りきっと素敵な御馬さんが見れると思うがね。
「ふん!だ」
ただ、ハルヒの今の姿を見ていると入学したての頃以外にもう1人の『髪の長いハルヒ』を思い出す。
俺の事を『ジョン』と呼び、まるで世界はつまらない物だらけだとばかりにしかめっ面をしていた光陽園学院の制服を着た
『もう1人のハルヒ』
もし、あの時俺が〔enter〕キーを押さなかったら今頃どうなっていたのだろうか。
あの『ハルヒ』と一から関係を作り直し、遅れながらのSOS団をやっていたのだろうか。
・・・考えるだけ無駄だな。
どれだけ考えたところで体験していない事は解りようがない。
それに"あの世界"は修正と共になかったことに成っているのだから
だが、如何しても今のハルヒにあの"ハルヒ"が重なる時がある、その"ハルヒ"何処か寂しそうに見えた。
そんな事を考えていたら何時の間にか腕に感じていた重みが無くなっていた。
ふとハルヒの方を見てみたら、真剣な顔をして軒先で咲いている紫陽花を見つめていた。
「ねぇ、キョン。」
「なんだ?」
「・・・1年の12月にさ、アンタが倒れたときがあったじゃない。病院に3日間入院したアレ。」
「あぁ、あの時は心配かけたな。」
「まったくよ、いい!今後二度とあんな心配かけないこと!いいわね!」
「分ってるさ。で?いきなり如何したんだ?そんな話して、正直話の脈絡が分からんぞ。」
「・・・うん、その時ね『夢』を見てたの、"あたし"であって"あたし"でない『夢』」
「・・・」
「その夢にキョンも出てきたの、もちろん有希やみくるちゃんや古泉君も。ただ皆も"あたし"が違うように違ってた、
唯一変わらなかったのがキョンだけだった。それで・・・」
「それで・・・なんだ?」
「・・・そのキョンは"あたし"を見てるんだけど"あたし"を見てなかったの。」
「・・・なんだそりゃ?」
「意味が分からないのは我慢して、あたしも良くわかってないから。」
おいおい
「夢のキョンは自分を『ジョン』って言ってた、そしてもう1人の"あたし"に話したのもう一つの世界があってそこで皆でSOS団を作って楽しくやってる事。
そしてそのキョンに誘われるまま、北高の文芸室まで着いた言ったの。」
・・・微妙に事実と食い違っている気がするが其処は突っ込まないでおこう、正直余計に話が拗れそうだ。
で、その俺は何て言ったんだ?
「・・・良く憶えてないんだけど、"あたし"を取り戻すみたいな事。きっと夢のキョンは夢の中の"あたし"を通して今のあたしを見ていたと思うの、
そして部室においてあるパソコンのボタンを押したの・・・」
「・・・それからどうなったんだ?」
「それで夢はお終い。そこで目が覚めて、そしたらアンタも気が付いてたってわけ。」
「・・・そうか、しかし何でそんな話をしたんだ?さっきも言ったが脈絡がなさ過ぎだろ。」
「そこに咲いてる紫陽花の花みてたら急にね思ったの『キョンは冷たい』って」
おいおい、幾らなんでも話が無茶苦茶だろ。
大体俺が何時冷たくした?色々苦言も言った事もあるが、少なくとも冷たくした憶えはないぞ。
「うん、わかってる。ただその夢の中のキョンを思い出して、もしかしたらキョンは自分の大切な人を取り戻す為ならどんな残酷な選択も出来ちゃうんじゃないかって。
例えばそれが"あたし"相手でも。」
そう言ったハルヒは何処か泣いてるようにも見えた。
いや、泣いているんだな『今此処にいるハルヒ』じゃなくアノ『消失した世界のハルヒ』が。
そんな姿を見て強くハルヒを抱きしめた。決して手放さないとばかりに。
「そう・・・かもしれないな。」
「・・・キョン?」
アノ時の、ハルヒが自分の後ろに居ない損失感を思い出しながらこの腕の中の温もりを無くさないように更に力を込めた。
「ハルヒが俺の前から姿を消したら、俺は必ずお前を取り戻す為に行動するだろう。」
「・・・」
「仮にお前に良く似た"涼宮 ハルヒ"が居ても『今此処にいるハルヒ』じゃないならソレはハルヒじゃない。」
「・・・キョン?」
「・・・当の本人からすれば冷たい事だよな"涼宮 ハルヒ"なのに"涼宮 ハルヒ"じゃないって否定されるんだからな、もしお前の夢の中のハルヒが此処にいたら殴られてるな。」
「・・・まったくよね。」
「でもな、例えそいつが"涼宮 ハルヒ"であっても俺は今『俺の腕の中に居る"涼宮 ハルヒ"』じゃないと駄目なんだ!」
「・・・キョン」
自分でも何言ってるのか良く分からなくなってきた、ただ言えるのはコノ俺の腕の中に居るハルヒを決して失いたくないと言うことだ。
もし、世界が改変されるような事があっても、又ハルヒが居なくなっても世界の果てまで行ってでも必ず探し出してやる。
それが世界を滅ぼす結果になっても、世界なんかより俺はハルヒを選ぶ!
「・・・ありがとう、キョン」
ハルヒ?
「伝わってくるのキョン温もりが、その奥にあるキョンの気持ちが。あたしコンナにもキョンに愛されてるんだって実感できるくらいに。
あたしもキョンが居なくなったら宇宙の果てまで行ってでも必ず見つけ出すわ、だって・・・」
そういって顔を上げたハルヒ。
さっきまでこの雨空の様に暗く沈んでいたその瞳には力強い意思が灯っていた。
超新星爆発も凌駕するかのような力強い輝きが。
「あたしにはキョンが絶対必要なんだから!愛してるわキョン!!」
「俺もさハルヒ!!」
その時、もう1人の"ハルヒ"も笑ったような気がした。
きっとハルヒの中にはもう1人の"ハルヒ"居るのだろう。
そいつを悲しませない為にもこれからもハルヒを愛していこうと硬く心に誓った。
そんな雨の日の出来事。
以上です
どうもオチが弱い気がします
かなり自分かってな妄想が入ってしまいすみません
昼過ぎに『父の日』SSでも置いときます
取り合えず吊って来ます
乙だが、ノーマルハルヒと消失ハルヒがどこからどこまでが違うのか考えてたら頭が痛くなった
夜中に目が覚めてしまった。乙です。
静的な終わり方は好きなので自分は十分オチていると思いますよ。
>>786 あまり難しく考えなければ、ハルヒ引くSOS団=消失ハルヒかと
>>785 花言葉キター!
毎度GJです!
ちょっと気になったのはセリフの中の"涼宮 ハルヒ"は
間のスペースをはずして"涼宮ハルヒ"にしたほうが
読み易いかと思うのですが……
>>787 北高ハルヒ+ロングヘア-SOS団=消失ハルヒ
な希ガス。
ヒゲダンスの練習をするSOS団
ハルヒって泣いた赤鬼読んで泣いたんだっけ
ハルにゃんの感受性の高さが伺えるエピソードだよな
ハルヒを抱きしめてくんかくんかしてみたい。
>>792-793 実は結構やさしいんだよなあ。
初期が初期だけになかなかわからないんだけど。
>>786 あの例の日にジョン・スミスに会って無いハルヒ=消失ハルヒ
携帯からすみません
投下夜になります
花言葉
おk。
>>793 あのハルヒがねえ、とか言いながら涼宮家のアルバムをめくるキョン
去って行った青鬼がキョンか
ジョンには両方とも会ってるんじゃないかい
やっぱりキョンが居るか居無いかの違いだと思う
>>795 会ってたからこそ繋がったんじゃないか。
会ってたからハルヒの気をひくことが出来て世界を元に戻す鍵が揃いました。
バグ長門の改変は12月18日から過去365日間の出来事。
だから3年前の記憶は改変されないままハルヒの中にある。
けど、消失ハルヒの台詞に「キョンよりジョンのがよっぽどまともな名前」。
↑
SOS団を通しての二人の関わりがないからハルヒはキョンとは呼んでくれない。
そして、あの閉鎖空間の出来事も覚えてないんだ。
秋葉にいたハルヒのコスプレした人が、腕章を喪章にしてた。
ハルヒが赤い腕章を着けるとき!それはひみつのサイン……
今夜はOKよのサイン
でもキョンは、思い出はまた作ればいいっていう事も言ってるんだよね。
そして再改変したのは宇宙人他が居る世界だからとも。
消失ハルヒとノーマルハルヒが別人なわけでもないし、
元に戻せなかったとしたならそのまま消失世界でやって行く心づもりではあったと思う
あの時のキョンの頭には「もし、戻れなかったら…」という感情は無かっただろうけどね。
戻りたいと一心不乱で行動してたし
>>807 もう一度消失を読み直した方がいいと思います。
記憶があやふやになっているせいで話がおかしくなっていると見ました。
一参考として脱出ブログラムを動作させる時のキョンのモノローグ貼っときます。
>何より確かなのは、俺がこの世界から脱出したいってことだ。
>すでに馴染みとなって俺の日常に組み込まれたSOS団とそこの仲間たちと再会し>たいのだ。
>ここにいるハルヒや朝比奈さんや古泉や長門は、だから俺の馴染みではないんだ。
>ここには『機関』も情報統合思念体もなく大人版朝比奈さんが来ることもないのだろう。
>それは間違っている。
キョン「要するに、俺の話なんかどーでもいいんだよなぁ・・・お前は・・・」
ながれぶった切ります『花言葉』です
まず先に
>>786>>787>>788>>791様
ありがとうございます。
色々意見も戴き今後の糧にしていきたいと思います。
なんか消失話で盛り上がっているところにすみませんが『父の日』SSです。
>>366様へ
ありがとうございます。ちょうどなタイミングでバラの話を頂いて助かりました。
いつもの駄文ですがよければ
『あたたは冷たい』の後の時期です。
日曜日の朝というのは何とも言えない空気がある。
明日から仕事に学校にと忙しい一週間が始まるのに今のこの瞬間は何も考えずにまったり出来るからな。
これが夕方6時ごろになると何とも憂鬱に成るからかなわないな。いっそう一週間が全部日曜になれば良いのに。
・・・こんどハルヒを焚きつけて世界改変してみようか・・・
と下らない妄想していられるのも今のうちだな、もう直ぐしたらコノ静寂を壊す破滅の使者がやってくるに違いない。
そう言うわけで今しばらくこの時間を満喫する俺であった。
「こらぁー!!キョンいい加減におきなさぁーーーいっ!!!」
・・・満喫する間も無く、破滅の使者は俺の部屋のドアを破壊せん勢いで現れた。
ここは部室じゃないんだから、もっと静かに開けてくれ後朝から騒ぐのは良くないな近所迷惑だ。
今考えた事は口には出さない、だってまだこの布団の中に入っていたいからな。
「もう、はーやーくー起きなさいよ!朝ごはん片付けられないでしょ!!」
と言って、行き成り布団を剥ぎやがった。クソ負けてたまるか!全国のお父さん方俺は・・・俺は権力には屈しないぞ!!
寝返りを打ってハルヒの背を向ける。所謂無言の抗議だ。
「あくまで起きないつもりね。」
当たり前だ!こっちは昨日は朝から不思議探索に駆り出されてヘトヘトになった上に昨夜は昨夜で精力尽きるまで付き合わせやがって!
昼まで寝らんと体が持たん!そんな訳で俺は寝る、でわ。
「こうなった奥の手を出さざる得ないわね。キョン覚悟しなさい!」
・・・まさか妹と同じくボディアタックでもするつもりか!妹なら未だしもお前にされたら流石にヤバイぞ!!
しかし其処はハルヒ。俺の予想斜め上を行く行動に出たのであった。・・・何冷静に分析してるんだ俺・・・
「キ○ット!」
【よっしゃ!○バって行くぜ!】
・・・なんか電子音的な俺の声が聞こえた気がする。
「変身!!」
【ガブッ!!】
待て!待て待て!変身て何だ?今お前は何してんだ?ってか何が起きてんだ?
いやな予感がして慌てて起きた俺の目に、腰に謎なコウモリ(?)を付けたハルヒが今にも蹴り入れんばかりに右足を高々と掲げたところであった。
【ウェイクアップ!】
電子音的な俺の声はそのコウモリ(?)から発せられていた、たしかアレって日曜朝8時からやってる某ラ○ダーのベルトだな。
と危機的状況にも関らず本筋と別のところに気を取られてしまった。
その瞬間にハルヒは残った左足で大きく跳躍し空中で反転し一気に落下してきやがった
「ま、待てハルヒ!目覚めた!目覚めたから!!!って・・・」
「とりゃぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」
「ぐはっ!!!!!」
問答無用で蹴りが飛んできた。ってか其のベルト意味無いよな変身してんじゃないから。
あと今日はピン・・・
「!!記憶を失えーーーーーーっ!!」
「がはっ!」
結局、問答無用で文字通り叩起こされた俺は渋々ベッドから這出たのであった。しかしお前は元気だよな。
昨日は俺以上に動き回っていたのに、その元気1gでも分けてもらいたいね。
「そう?じゃあ分けて上げましょうか。」
「どうや・・ムグッ!」
言うが早いか行き成り口を塞がれた、所謂キスだな。ってオイ!行き成り何すんだ!
「どう?少しは元気になったでしょ?」
・・・あぁ確かにな。特にごく一部がこの上なく元気だ。
「こ、このエロキョン!な、なに変な事言ってんのよ!!」
いや目が覚めたって意味だが。なに想像したんだ?ハルヒ。
「う、五月蝿いわね!とっとと顔洗ってきなさいよご飯準備しとくから。」
へいへい。
さて下に降りていけば既に朝ごはんを済ませた妹がこれまた定番の日曜朝8時半からの美少女戦士物を熱心に観ていた。
もう中学生だから少しは大人の番組でも観たらどうだ?まぁ見た目は相変わらず小学生なんだが。
「えー、でも面白いよ。キョンくんも一緒に観る?」
「嫌、遠慮しとく。」
何が悲しくて日曜の朝から妹と一緒にアニメ観ないといかんのだ。
それともう少しテレビから離れて観なさい目が悪くなるだろ
「はーい。何かキョンくんお父さんみたい。」
「本当よね、アンタ本当に妹ちゃんのお兄ちゃんなの?もしかしてキョンに化けたお義父さんだったりして。」
何訳の分からんこと言ってんだ。兎に角メシにするぞ。朝から叩き起こしただから何処か出掛けるんだろ?
「良く分かったわね。」
そりゃ付き合いも長いからな。
で?何処に行くんだ?
「キョン、今日は何の日?」
なにって今日は6月の第3日曜だから・・・『父の日』か。そういやすっかり忘れてたな
「・・・呆れた、もう確りしなさいよね大事な日でしょ?」
「そう言うがお前だって祝ってなかっただろ去年。」
「あたしは去年は帰ってから親父に渡したわよプレゼント。」
あの使い道が良く分からんダイエット本の事を言ってるなら可也寂しいプレゼントだな、おい。
「うっさいわね。今年は親父以外にお義父さんもいるからちょんとしたの送ろうと思ったのよ。良いから黙って付いてきなさい!」
やれやれ、分かったよ。
どうせ荷物持ちか何かに使う気なんだろうが自分の父親以外に家の親にまでプレゼントくれるとは、人間変われば変わるもんだな。
もっと早いうちからそんな行動していれば、いろいろ周りから誤解されずにすんだろうに。
何処に行くんだ?
「先ずはデパート。そこで服とか買って、最後に何時もの花屋よ。」
了解。
そんな訳でハルヒと連れ立ってデパートまで来ている。
休みともあって結構賑わっているな。客の大体が家族連れだ。
しかし世のお父さん方。今日は父の日のはずなのに何故か労って貰う筈のお父さん方がこの上なく疲れた表情をして奥さんや子供の荷物を持ってるのだろうか。
その姿は何とも言えない悲しい姿である。
・・・まさか数年後の俺って分けないよな。
「なにボーっとしてんのよ、寸法測るからこっちに来て。」
そんな俺を無視して早速服選びをしてるハルヒ。この切なさは女のお前には分からんさ。
全国のお父さんに成り代わって物申したい!もっと父の日はお父さんが敬われるべきだ!
「いいからもっとコッチに寄りなさいよ。」
俺の抗議は何処吹く風とばかりに一気に引っ張られた。
・・・ところでハルヒ
「何よ、今忙しいの。」
父さん達の服の寸法計るのに何で俺が使われてるんだ?後何で抱きついてんだ?計るならメジャーとかあるだろ。
それに店員が凄く生暖かい目で見詰めてるんだが。
「親父とお義父さんの背格好って大体アンタと同じ位じゃない、それならキョンを基準にして選べば大きな狂いは無いでしょ?
それに一々メジャー使って計るなんて面倒じゃないサイズとか体で覚えておけば次選ぶときも一々迷わなくて済むわ。
それから店員なんて知らないわよ、客ほっといて遊んでるなんて怠慢ね。」
いや違うと思うが。
結局ハルヒは数ある服の中で売り出し品の二着幾らのポロシャツを選んだのだった。
ポロシャツは良いが、二着セット品なんて父さん達が知ったら泣くぞ。
「そこは娘からのプレゼントという事で納得してもらいましょう。」
うわっ!
「何?何か文句あんの?」
いえありません。
ああ、近い将来俺も父親に成る時が来るだろうが、娘が産まれたら少なくとも目の前のような娘には育てないようにしよう。
・・・・・・
無理っぽいけど。
デパートからの出る際にハルヒが頻りに気に入った服はなかったか?と聞いてきた。
一様ありはしたが今日の趣旨と外れるから次に買うさといっておいた。
何処かに電話してたが、何か又企んでるのかね、まったく。
「次は花屋に行くわよ!」
と言うが早いか俺に荷物を押し付けて一目散に走り出した。
こら待て、あと余り走るな転ぶぞ。
それと何処に電話してたんだ?
「秘密。」
そうかい。
で、話してるまに最近行きつけの花屋に付いた。さて此処で疑問なんだがハルヒ。
「何よ。」
父の日なのになんで花屋に来るんだ?母の日じゃあるまいし、花贈る必要もないだろう。
「あきれた、アンタ本気で言ってんの?」
えらくマジだ。
「はー、もう確りしなさいよね。良い?『父の日の花』もあるの!まぁ世間的に知られてないみたいだけど。」
なんと!母の日のカーネーションだけでなく父の日にも花があるのか。
それでなんなんだ?まさか『パパイヤ』の花とか?
「違うわよバカキョン!これよ!」
そう言ってハルヒが指差した先にあったのは“バラ”
告白などでは有名な花だがまさかそんな花が父の日の花とは、又一つ賢くなったな。やっぱり由来とかあるのか?
「あるわよ。話せばややこしいけどアメリカのドット夫人って人が自分の父親の墓前に白いバラを供えたのが切欠らしいわよ。」
そうか、その辺りは母の日と似ているな。でやはり赤いバラを送るのか?
「それが正しいんだけど、それだと意味が『愛』とか『恋』とかになるから色々アレンジしてもらったの。まぁさしずめ『あなたを尊敬します』って感じね。」
なるほどな、しかし尊敬とはなかなか凄いな。今までそんな事考えた事あるのか?
「まぁ去年まではあんまり思わなかったんだけどね。」
「おい。」
「ただ、キョンに出会えた事考えたら。凄い事だと思って。」
「どんな風にだ?語学の為に教えてくれ。」
「まず、キョンと出会えた事ってスッゴイ奇跡だと思うの。なんたってこの広い世界で自分を理解してくれる大事な人に出会えるなんて凄い確率よ!
それがキョンであるなんてもはや奇跡としか良いようがないわ!それには先ずあたしとキョンが産まれてこないと始まらない、それを考えたら母親には凄い感謝よね、
なんたって凄い大変な思いをしてあたし達を産んでくれたんだから。」
「そうだな、だから母の日は皆でお母さんに感謝を伝えるからあんなに盛り上がるんだろうな。」
「でね、同じくらいに親父にも感謝しないといけないと思うのよ、だってもし父親が違ったら今のあたし達じゃ無くなってたわけなんだから。そう考えたら母さんを口説き落とした親父にもしっかり感謝しないとって思ったの。」
「そうか。」
「そうよ。」
やれやれ、なんともハルヒらしい意見だな。結局はそれって俺に会えた事が全ての始まりじゃないか。
でもハルヒの言うとおりかもな、自分がこの世に生を受けたのは両親のお陰なんだからその感謝を形にして送る。
言葉でもそうだがそれ以上に気持ちが伝わりそうだ。
「それでね、キョン。」
なんだ?
「これはアンタによ!」
そう言って取り出されたのは赤と白とピンクでアレンジされた”バラ“の花束。
これは俺にか?
「そうよ、なんたって一番感謝したいのはやっぱりキョンだから。これは偽らざるれあたしの気持ち。
それにこれには未来の子供達からお父さんへの感謝の気持ちもこめてるわ。」
おいおい、子供ってまだ早いだろ?まぁ気持ちはありがたく受け取るよ。
で、この花束にはどんな意味があるんだ?
「そうね『赤』も『白』も『ピンク』も自分の気持ちを相手に伝える色だけどあえてアレンジしてみたわ。
あたしに相応しいのはキョンだからって意味で。」
そういって銀河のどの星よりも輝いた笑顔で俺を見詰めてきた。
そうか、ありがとな。何かハルヒからストレートに気持ちを伝えられるのは今でも少し気恥ずかしい。
じゃ戻ろうか、いい加減に父さん達にもプレゼント渡さないといけないからな。
「そうね、じゃあ戻りましょうか。ところでね、キョン。」
「なんだ?ハルヒ。」
「あたし子供は男の子と女の子の双子が良いな。」
「そんなの俺がどうこうできる事じゃないだろ?」
「出来るわよ!二人で頑張ればなんだって出来るわ!早速今晩からでも!」
「まだ早い!俺達はまだ高校生だ!それに明日は学校だ!ちゃんと適えてやるからせめて卒業までまて!いいな?」
「ぶー分かったわよ。兎に角急いで帰りましょ、親父達の驚く顔がみたいわ。」
やれやれ、とんだじゃじゃ馬娘だな。将来そんな娘をもったら大変だと思いながら。
俺の手を握って前を行くハルヒに向かって言ったのさ。
その願い必ず適えてやるからなって
以上です。何時も駄文ですみません
流れきって本当にすみません。後途中で規制にかかってしまいました。
長文失礼しました
>>817 もう完全に夫婦じゃねぇか!!
ニヤニヤさせてもらいました。
GJ!!
愛犬ロボ「はるひ」を購入したキョン
>>817 GJ!どこからどう見ても夫婦です本当に(ry
何のためらいもなく夫婦ものだと思って読んでたw
GJ
>817 これ完璧に夫婦じゃないかw特に冒頭。ニヤニヤwww GJ!
--------
「ちょっとキョン!待ちなさい!!」
振り向くとそこにはお怒り顔の団長様が。
今日は土曜日、まあ例のごとくSOS団団長涼宮ハルヒ主催によるSOS団市内不思議探索ツアーが開催されている。
いつものように駅前に集まって、いつものように俺が最後になって、いつものように俺の奢りが決定して、いつものように爪楊枝でくじ引きをして、珍しく俺とハルヒのペアになったのだ。
なぜかハルヒは5秒くらい不満そうに俺の事を見つめ、それから先ほどの不満はどこに行ったのかという笑みになり、思い切りアイスアメリカンを一気にストローで飲み干した。
「珍しい事もあるのね。んじゃ今日はあたしとキョンは東側、古泉くんとみくるちゃん、有希は西側ね!」
喫茶店を俺の奢りで出て、隣にいるハルヒにどこに行くか聞いてみたところ
「ちょっと行きたい所があるのよ」
と言って俺の事なんてお構いなしにずんずんと歩き出した。あのな、見つからないのは当たり前なのだが見つけなくていいのか?不思議とやらを。
結果的にハルヒの行きたかったところとは駅から程近い百貨店であり俺はいつの間にかハルヒの買い物につき合わされ、荷物持ちの大役を仰せつかるはめになった。
やれやれ。しかし女ってのはどうして同じ店を行ったりきたりするんだろうね、欲しけりゃそこで買えばいいじゃないか。
まあそんなこんなしているうちに集合時間が近づいてきて、さてそれじゃあもうそろそろ戻るかと進路を駅前に向けたところで後ろからハルヒの声が飛んできた。
「ちょっとキョン!待ちなさい!!」
振り向くとそこにはお怒り顔のハルヒが。
「あんたねえ、歩くの早すぎるのよ。もう少しあたしに合わせようって気はないの?」
ハルヒと俺の間には1メートルくらいの距離がある。
そういえば相手がハルヒだからか何も考えずにいつものペースで歩いちまった。これが朝比奈さんだと時の流れがゆっくりするからってそんな事はどうでもいいか。
「ああ、悪い。気が付かなかった」
「んもう、あんたって変なところ気が利くくせに、こういうところに全く気が回らないんだから」
ご立腹のままハルヒはビシッと俺に指を突きつけてくる。気が利かない俺も悪いが人を指指すのはやめなさい。
俺は指先から熱線ビームでも出せそうな勢いのハルヒの手を軽く払いつつ何気なく思いついた事を口に出した。
「んじゃ、手でも繋ぐか?」
と言ってから俺はヤバイしまったと思った。バカキョン、アホキョン、その他暴言。の後に殴られる。
しかしハルヒは驚いたように目を見開き、すぐに俺があまり見た事のない柔らかい笑顔になって、気が付いたら俺の手を取っていた。
あっという間の出来事に俺は呆気に取られていると急に左腕が重くなった。
「ほら、何ぼやぼやしてんの。行くわよ、キョン!」
そこにはたまに見せる100wの笑顔を浮かべ俺の左手を繋いで、ほら行くわよと1歩先に進んだハルヒが。
俺は視線を自分の左手に落とし、それから少し前を歩くハルヒの後姿に移した。そうした少しの間に俺はこの前屋上で言われたハルヒの言葉を思い出す。
「少しは考えなさい」
ハルヒはまんざらでもない顔だし、繋いだ俺とハルヒの手。
ああ、これはいい方に考えていいんだな。
さて、この気持ちをいつどこでどのように伝えたらいいのか。俺はハルヒに手を引かれつつ梅雨の合間の気持ちのいい空を仰いで考えた。
>>817花言葉の人GJ!ナチュラル夫婦ktkr!
>>823お久しぶりでした2828GJ!
流れ的にどーかとも思いますが、自分もここいらで一つ投下しておきます。
今書いているのが焦げ付いて久しいので気分転換wwww
「ただいま〜」
また今日も午前様になっちゃった。いつもならキョンもとっくに寝ているはずの時間。でも、今日に限ってはあたしのことをずっと待っていてくれたみたい。
すっかり疲れ切っていて今日はもうベッドに直行、とか予定していたはずのあたしはフラフラとキョンがいるリビングの方に吸い寄せられていってしまった。
「お帰りハルヒ。最近はずっと忙しいのか?」
「まあね」
あたしのことを待っていてくれた、それだけでも妙に嬉しくなっちゃって、着替えもせずにリビングのソファに突っ伏して照れ隠しするあたし。
そんな事情などお構いなしに、キョンのヤツはあたしの隣にどっかりと腰を下ろす。
「なによキョン、どうかしたの? 何かあたしに文句でもあるわけ?」
「それはこっちのセリフだ。最近ずっと会話してなかったし、ハルヒの方からも俺に何か話したいことがあるんじゃないかって思ったんでな」
そう言ったキョンの優しい笑顔に、あたしはつい溜め込んでいたいろんな物事を爆発させてしまった。仕事上の人付き合いのアレコレから職場の上司や後輩への愚痴、通勤時に電車で遭遇した生意気なガキ共への怒り。
気が付くとあたしはいつの間にかキョンの胸に顔を埋めて大泣きしてしまっていたのだった。
「――ゴメンねキョン。あたしばっかり一方的に喚いちゃって。わけわかんなかったでしょ」
キョンはそんなの気にもしてないといった風に、
「別にいいって。それでお前自身、気は晴れたか?」
と優しげに訊いてきた。
「うん」
あたしはそんなキョンに甘えるようにしっかりとしがみつく。
キョンはほっとした表情であたしの髪をゆっくり撫で始めた。
「昔からお前は何でも自分一人でやらないと気が済まないみたいだったからな。何でもかんでも自分で背負い込んで――そのうちいつか壊れちまうんじゃないか、それだけが心配だったんだ」
「キョン……心配掛けて、ほんとにゴメン」
キョンは俯きかけたあたしの顎に手を当ててくいっと持ち上げる。あたしたちは随分とご無沙汰だった――長い長いキスを交わしたのだった。
「なあハルヒ。俺は仕事だとかそういうのに関しては全然力になってやれない。でもそれだったらせめてお前のストレス解消になるようなことだったら何でもしてやる覚悟はある。愚痴だろうが何だろうが一晩中、いや、いつまでも付き合ってやるつもりだ」
そう言ってあたしのことをギュッと抱きしめてくれるキョン。
「でも、ほんとにそれでいいの? あたしだけがキョンから一方的に与えてもらってばっかりでしょ」
「そんなことはないぞ」
「ええっ?」
「俺はハルヒからいっぱい与えてもらっているつもりだ。どこまでも前向きで元気なパワーとか、眩しいばかりのその笑顔とかをな」
そんなことを優しい笑顔で言われちゃうと余計にあたしだけが与えてもらってばかりって気になっちゃうじゃないの。
何故かあたしは涙が止まらなくなってしまい、キョンはそんなあたしの頬をすっと拭ってくれていたのだった。
ありがとう――あたしの愛する旦那様。
>>823 ハルにゃんもキョンの歩幅に合わせて歩くのは大変なんだなw
それでも頑張って前に出ようとするハルにゃんは可愛い。
>>824は置いといてGJ!
>>824 ・・・っていうのは冗談だが、感想のやり取りが行き届かなく無くなっちゃうからちょっと間は開けて欲しかった
ともあれ一生懸命働いてキョンに甘えるハルにゃんも可愛いぜ!
亜麻色の髪に染めたハルヒ
828 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:33:29 ID:B0IiZAog
書いているSS詰まりまくってここに来たら頭に糖分が補給されてやる気が出てきたよ。
花言葉の人、相変わらずの甘甘な世界GJです。
この高校生夫婦めwww
花言葉に造詣が深くないのだが、あじさいってなんとなく『移り気』とかそういう言葉があるかと思いこんでいた。
単に色の変わる花だからというだけの話だが。
>>823 やっぱりハルヒは引っ張って行くほうなんだな、というわけでGJでした。
しかし不思議探索じゃなくてデートだな完全に。ニヤニヤ。
>>824 夫婦設定GJ! あれ、この話って……? ってまあいいやw
投下タイミングはまあこういうこともあります。
吊るな、イキロ。
まとめですまんが、みんなGJ!
それでは俺もMGS4の某シーンから、いんすぱいあされて出来たネタを1つ。
---------------------------------------------------
すぐ隣で、ハルヒが身じろぎするのが解った。
一戦成し遂げた後の心地よい疲労感の中、俺とハルヒは枕を並べて布団を同じくして横になっている。
ハルヒと初めて出会った高1の春。もうあれから何年も経つんだな。
思えば、どちらからか告ったわけでもなく、気がつくとお前と一緒にいる時間が多くなっていた。
なんとなく、ここまで来てしまったが、コレだけはハッキリと言わなければならないだろう。俺にも、ケジメと言うものがある。
「なあ、ハルヒ。少し、聞いてほしい事がある」
俺がそう言うと、ハルヒは首を俺の方に向けて、
「なによ、急に改まって」
もし、お前が良ければの話だが、俺と、結…
「だめえぇぇぇぇぇぇっ!」
突然、俺の顔面を両手で押さえつけるハルヒ。
「そんな普通なの、あたしは認めないんだからね!」
じゃあどうすりゃいいんだよ。というか、まず手を退かせ!息が苦しい!
「あたし流にやらせてもらうわ!…キョン!これは団長命令よ!あたしと、けっ…結婚しなさい!」
ハルヒ、お前…。
「団長命令は神聖にして不可侵、絶対に拒否は許さないんだから!で、返答は?」
酷く緊張したおももちで俺を睨みながら命令するハルヒ。
だが、その瞳は心なしか潤んでいるように、俺には見えた。
まったく、拒否は許さんとか言っといて、返答も何もあるかよ。どこの総統命令だ。
俺はゆっくりとした動きでハルヒの手を退かして、油断させておきながら、
いきなりハルヒを抱きしめて、下から唇を重ね合わせた。
「…!」
案の定、眼を白黒させるハルヒ。奇襲成功、トラx3である。
俺はしばらくハルヒの柔らかさを味わってから、解放してやり、
「ああ、解ったぜ、ハルヒ。これからは、ずっと一緒に、いて欲しい」
「キョン…」
今度はハルヒの方が俺に覆いかぶさる形で唇を重ね合わせてきた。
その後、お互いくたくたになるまでやらかしてしまい、翌日の休日も外出することなく消費してしまうのだが、
まあ、たまには、こういう日があってもいいさ。
おわり
831 :
830:2008/06/16(月) 01:53:18 ID:qAb2jGVS
ミスった…。
タイトル:「SS告白」
で、お願い。
このスレ見てたら無性に結婚したくなるな。
…おかしいよね、童貞なのに。
>>830 GJです。あまーいです。
寝不足の頭にいい感じに効きました。
キョンの言いかけを遮るハルにゃんかわええ。
>>823 キョンがうかつw
ヒトメボレで「真正面から抱き合いたいね」と言ったあげく
その後言葉に困ってたりと相変わらず口は禍のもと。
おはようハルにゃん。
当日はおわっちゃったけど、書き上げたんで出かける前に投下。
>>773さんリクエストの『父の日』なSSです。10レスくらい?かな?
支援
【5月30日】
あいつの様子がおかしかった。
朝からなんかソワソワしていたので気になってはいたのだけど、様子がおかしい気がするというだけで、それを聞き出すのは、あたしがあいつのことを気にしているみたいでイヤだ。だから放置することにした。
シャーペンでつついても反応が鈍い。ツッコミのキレも悪い。団活中も上の空だ。調子が狂ったので帰りにジュースをおごらせることにした。いつにも増して渋ってたな。お金ないんだろうか。甲斐性なし。
……ちょっと反省。怒ってないといいな。
【5月31日】
やっぱり様子がおかしい。いつも買ってるパック牛乳も飲んでなかったし、あたしがあいつのお弁当を食べると、学食か購買に行くクセに、今日はいかなかったみたいだ。
結局、あいつの今日のお昼はパック牛乳だけ。あいつホントにお金がないのかな?
なんか、少しだけ気の毒になったので、帰りにコンビニで肉まんを恵んでやった。
でも、みくるちゃんのおっぱいにこじつけて、あんたにはこれで十分よ……なんて言ったのは、我ながらどうかと思った。反省。
嬉しそうに食べるバカに蹴りをいれたのも、少しだけ反省。
みくるちゃんにはメールで謝っておいた。でも「肉まんより大きいわよ」は余計だったと思う。なにもかも、あのアホンダラゲのせいだ。
……どうしたんだろ。あいつ。
【6月1日】
どうやらお金がないわけじゃないらしい。昼休みに財布を奪って中身をみてやったら、普通に入ってた。でも使う気はないらしい。
欲しいモノでもあって節約してるのかと聞いたら「別にそんなんじゃねえ」とか視線を逸らした。
十中八九正解をついたんだと思う。あたしのこういう勘は、ことあいつの事では外れたことがない。しかし、何を欲しがっているのかは不明。気になるなあ。
さて、どうやって吐かせたものかと考えたけど、知ったところでどうなるわけでもないことに気づいてイライラした。
だから五時間目に居眠りしてるところに消しゴムクラスター爆弾を投下してやった。ブレザーが消しゴムカスだらけになっちゃったので、払おうと手を伸ばしたらジト目で振り返って「やれやれ」って顔された。
……自業自得とはいえ、タイミングの悪さに情けなくなる。涙が出そうになったので寝たふりをして誤魔化した。
団活は中止にして帰宅。お気に入りのバスキューブのお風呂で気分転換。でも、なんか気分が冴えない。自分でもバカだと思う。あ、また泣きそう。おしまい。
【6月2日】
なんで謝れないのかわからない。自分でも意固地だと思う。本当に情けない。
でもあいつは気にしていないみたいだった……あいつが「いつものこと」なんて考えているんだと思うと、胸が締め付けられる。
あいつの中で、あたしの評価が下がっていくんじゃないかと思うと切ない。バカみたいだ。
今日もあいつは憂鬱顔だった。なにかを悩んでいるんだろうか。背中がいつもより丸いので、すぐわかる。つくづく、わかりやすいヤツだ。
……相談してくれないのかな。
なんだかあたしも憂鬱だ。団活中も観察していたけど、みくるちゃんのお茶をガブ飲みしていた。お腹空いてるんだろうか。まだ成長期だもんね。
……明日は少し早起きして、自分でお弁当を作ろう。自分のと、少し余分に。
少し気が楽になってきた。おしまい。
【6月3日】
朝、あいつはいつも通りになっていた。どうも何かが解決したみたいだ。
国木田と谷口と色々話していたけど、断片しか聞き取れなかった。でも谷口が妙に偉そうにしてたのが気になる。あいつも珍しく谷口に頭下げてたし。
頼み事? あたしよりも男友達に相談するようなこと? エッチな事なのかしら。
だとしたら……気になって仕方がない。どんな話なんだろう。
昼休みになると同時に襟首捕まえて、一緒にお弁当を食べた。5時半起きして作った唐揚げを「夕飯の残り」と言い訳した。我ながらバカバカしいと思う。
おかず用とご飯用の二つで持っていったんだけど、おかずはともかくご飯は理由が思いつかなかったので、あいつのお弁当を奪い取って一気食いしてやってから、あたしのを食べさせた。
ブツブツ言いながらも全部食べてくれた。すごく嬉しい。
……味はきけなかった。あいつのお母様の味を研究して、似せたつもりだったんだけど。どうだったんだろう。
でもご飯粒一つ残さず食べてくれたので、よしとしよう。すごく嬉しかった。
……飲み物を用意してなかったのは失策。飲みかけのペットボトルをあげようかと思ったけど、恥ずかしくてできない。無理。逆なら出来るんだけどな……。
団活中もあいつは上機嫌だった。お茶を何杯もおかわりしながら、なんか書いてたみたいだけど、なんだろう。
さて、もう12時だ。寝よう。明日は7時に起きて不思議探索。服は既に出してある。雨が降ったら、新しく買った傘とカーディガンを持っていこう。
【6月4日】
信じられないことだ。何の事情も説明せずに、来週からしばらく団活を休ませて欲しいだなんてワケがわからない。
解散後に呼び止められたときに、なにかを期待したあたしがバカだった。
情けない。本当に情けない。
勝手にすれば、としか言えなかった自分が本当に情けない。しかも怒鳴り声で。
もう子どもじゃないんだから、色々な事情があるのなんてわかってる。みくるちゃんや古泉くんが休むときは、なんともないんだから。
なのに、あいつのことになると、なんでこう冷静さを欠くんだろう。
……まだ涙が出てくる。未送信のメールが5件。消した回数を含めれば20件以上だ。
謝りたい。最後に見たあいつの顔が頭を離れない。気まずくて、悲しそうな顔してた。
だめだ。今日はもうおしまい。涙がとまんない。
キョンごめん。ごめんなさい。キライになんないで。やだよ。
02:14 追記 あしたTELする。忘れないこと。勇気をだしなさい、自分。
【6月5日】
そろそろ付き合いもそこそこ長くなってきたけど、一つ新発見があった。忘れないように覚え書きにしておくことにする。日記はこういうときにも便利よね。
☆顔を見なければ、少し素直になれる。
☆そういう時は、おふとんの中で話すこと。
☆泣きそうになったら、トイレだと言って保留にすること。
……まとめてみるとワケがわからないけど、将来の自分がこれを読み返したときに理解できればいいと思う。それでいい。別に誰に見せるわけじゃないもんね。
あいつから聞いた事情は、結局まだよくわからない。でもバイトしたいということ、既にバイト先は決まっているということはわかった。大収穫。
短期だということで納得も出来たので、よしとしよう。これは超大収穫。
それにしても、あいつの欲しいものってなんだろう?
お小遣いが足りないわけじゃないだろうし、貯金もしてあったみたいだし。
それで買えないモノ?
しかもこっそりバイト?
色々可能性はあるけれど、今は考えがまとまらないから保留。
あいつの声が何度も耳の奥で繰り返されるので、全然頭が回らない。
多分、今あたしは酷いニヤケ面になってる。キョンのアホンダラゲのせいだ。
ああ、許してくれたのが嬉しい。満足できるほど素直に謝れたわけじゃないけど。
「ありがとな、ハルヒ」
文字にするだけで声が再生される。頬が緩むのがわかる。どうしよう。
ケータイの機能に通話録音があればいいのに。
なかった。しかも今調べても意味はないことに、たった今気づいた。
舞い上がりすぎだ、あたし。今日はおしまい。寝る。
【6月6日】月
朝はハイテンション。今はローテンション。
朝一番で、あいつにお礼をいわれた。ふんぞり返って聞き流してから、トイレに駆け込んで幸せを噛みしめた。うう、阪中に顔見られたかも……迂闊過ぎだ。
でも、あいつのいない部室は火が消えたみたいだった。
それにしても、あいつったら本当に誰にも言ってなかったのね。
バイトのことは秘密にして欲しかったみたいだったから、しばらく休むっていってたとだけ、みんなには伝えておいた。
あたしがつまんなそうにしてたのを察してくれたのか、みくるちゃんが気をつかってくれて、甘い紅茶をだしてくれた。
あの子は本当に、そういうところを察するのが上手なんだと思う。だから大好き。沢山甘えたくなる。SOS団の宝物。あたしの宝物だ。
紅茶を飲んで、あいつの席に目をやったら、なんか泣きそうになったので、みくるちゃんの胸に顔を埋めるセクハラをした。いつもより嫌がらなかったな。
顔をあげると、にっこりと笑われて恥ずかしくなったので解散。
あいつに電話をしようと思ったけど、やめた。まだ我慢。我慢できる。
【6月7日】火
席に着くと「墜落したUFOとか見つかったか?」とか言われた。
まったく突然の事だったので、最初は全然理解できなかったんだけど、そういえば、そんな絵描き歌があったわよね。
あたしとしたことが、そんなことも思いつかないくらいに昨日は上の空だったらしい。本当に不覚だわ。
独特の抑揚で「あっちいってこっちいっておっこちてー」なんて歌うあいつが可愛くて仕方なかった。ニヤけそうになったので、バッカじゃないのと言ってトイレに避難。
……阪中に聞かれたかも。トイレって小声で歌っても響くのね。失態だわ。
いざとなったらJ・Jを犬質にして阪中を……できるわけがない。
う〜……聞かれてないよね……?
団活中に古泉くんが、あいつがどこでバイトしてるのかなんて話題を振ってきた。みんな心当たりがないらしい。
早めに解散すると、有希が本を貸してくれた。有希も優しい。本当に大好き。
でも「彼なら大丈夫」ってどういうことだろう。気になる。何か知ってるのかな。
本は、喋る犬の話と飼い主になった男の話だった。まだ半分くらいまでしか読んでない。
ママ曰く、映画にもなってるらしい。DVD借りて部室のPCで観ようかしら?
提案しようとケータイを手に取ったら、短縮1にかけそうになった。困ったクセだ。
……まだ、我慢。
おふとんに入るまで、ケータイは枕の下に封印しておこう。
【6月8日】
つまんない。
あいつは元気そうだった。よく寝てたけど。昼休みも寝てた。
起こさなかった自分を誉めよう。いつもより眠りが深かったみたい。
授業中さされそうだったから、つついたんだけど起きる気配ゼロだった。
慣れないバイトで疲れているんだと思う。
団活も早々に終わりにした。
あたし最悪だ。みんなに八つ当たりみたいな態度をしたと思う。バカみたい。反省。
【6月9日】
一日中雨続きだし、最悪の気分だ。情緒不安定。
今日もあいつは一日中グッタリしていた。
話しかけても上の空だし、休み時間は机に突っ伏してるし。
そんなキツいバイトなんだろうか。そこまでして欲しいものってなんだろう。
質問が喉まで出かかる。でも我慢した。まだ我慢。
団活も中止。
昼休みのうちに、あいつ以外の全員にメールを送っておいた。
あいつのいない部室になんかいたくない。
本当に情緒不安定だ、黙ってると涙が出そうになる。
あいつの元気な声が聞きたい。困ったように笑う顔がみたいよ。
【6月10日】
あいつは今日は元気そうだった。昨日はバイト休みだったのかな。
昼休みは一緒にお弁当を食べた。谷口が邪魔しにきたけど。本当に空気読め。
頭の中にメモしたことを文字にしておく。あいつとバカ口の会話。
「キツそうだな」「まあな、でも昨日は休みだったから」「まぁ頑張れよ」
あたしの推理だと、多分谷口が絡んでるバイトなんだと思う。これは間違いないだろう。
キツいバイト、肉体労働? 短期だといっていたわけだし、これは当たっていそう。
昨日は休み。木曜定休? 色々ありすぎてわからない。シフトかもしれないし。
情報が足りなさすぎる、全然わからない。
でも、あいつが元気にしてたし、一緒にお昼ご飯食べられたから、あたしも元気。
あいつのいない部室はイヤだったけど、昨日一昨日とまともに団活しなかったので、今日はちゃんと部室に行った。
あたしの酷い態度をみんな気にしてないみたいだった。本当にありがたい仲間だと思う。我が儘でゴメンね。
そろそろ夏休みの予定も決めたいんだけど、あいつがいないとダメだ。
古泉くんが土日の予定を聞いてきたけど、何も決めていなかったので、考えるフリをした。あいつを抜いた四人で不思議探索なんて、あんまり気が乗らないしね。
すると「決まっていないなら、どうでしょう。別のモノを探索しては?」と古泉くん。
なにを言い出すのかと思ったら、彼のバイト先を探すんです。もちろん内密に。こちらが見つけても、彼には見つからないように、なんて言い出した。
すごい名案だ。古泉くん最高だと思う。全員に拍手を促して、明日は社会科見学ということになった。
でも、なんであいつがバイトで休んでいる事を知っているのかと思って、自分が口を滑らせたのかと思い返したりしたんだけど、実は古泉くんはあいつのバイト先を偶然見つけたらしい。
なんで早く言わなかったのかと問い詰めたが、頭を掻きながら「プライバシーですからね」なんて笑った。なに言ってんだか。自分で言い出したんじゃない。
でも、素晴らしい提案だったので帳消し。
どんな仕事なのかと聞いたが、明日になればわかりますよ、だって。ちょっとイライラ。古泉くんは見た目も悪くないし、爽やかだし、好青年な紳士だけど、時々あいつとヒソヒソ話してるのが気になる。
まさか……とか思ったりしたこともあったけど、まぁそれはなさそう。
でもなー……多分彼は気づいてるんだろうな……あたしの気持ちとか。
う〜……。まぁいい、いざとなったら彼のゲームコレクションを物質にして……そんなことしなくても、余計な事は言わなさそうだけどね。うん。
久しぶりに日記を書くのが楽しいけど、明日があるから早めに寝よう。
わくわくする。はやくおふとんに入って、有希とみくるちゃんにメールしよう。
あいつ、どんな事やってるんだろう? 楽しみだ。眠れないかも。
支援
【6月11日】
どうしよう。まだ顔がニヤけてしまう。こんなに笑ったのは久しぶりだ。
ママにまで「なんかいいことあったのね」なんて言われてしまった。相変わらず疑問形じゃなくて、断定なのが気になるけど。まぁ親子だし、わかっちゃうわよね。
でも、肉体労働だとは思っていたけど、あいつがあんな格好で、あんな仕事してるとは思わなかった。しかも意外なほどに似合っていたのが……ダメ、まだニヤける。
疑問の大半は氷解したと思う。あとは理由だけだけど、まぁそれはいずれでいい。
あいつのバイト先は工事現場だった。正確には建築現場。
下っ端で、鉄骨だとかなんだとかを、一生懸命運んでた。
スソがふくらんだぶっとい黒ズボン(ニッカボッカだっけ?)に、同じ色のチョッキ。中はTシャツ一枚で腕まくり。頭にはタオルを海賊みたいにかぶって、海軍手して。
なるほど、木曜日は雨だから休みだったわけだ。雨じゃ工事できないもんね。
谷口建設っていうシートがかかってたから、谷口のお父さんかなんかの紹介なんだろう。
あいつってば、職場の人達に呼びかけられるたびに「はーい!」と大声で返事してた。かわいい。すごくかわいい。
有希のデジカメの望遠で観たら、男っぽくてドキドキした。あいつのくせに、かっこいい。見たこともない表情してた。あんな顔もするんだ。新発見
あいつが団活休みなのが、今はありがたいかも。月曜日に有希にメモリーカード持ってきてもらうことになってるから、部室のパソコンに取り込もう。
口実は……いいや、後で考える。あー楽しい。なんて楽しい日だったんだろう。
古泉くんが「似合いますよねえ」とか言ってたけど、本当にそう思った。
でも、みくるちゃんも「男らしいですよね〜」とか言ってたし、有希もコクコク肯いてシャッター切りまくってたのは、ちょっとなー。まぁいいけどね。
見つかっちゃいけないから、覗いてたのは10分くらい。そのままみんなでお昼ご飯を食べながら、デジカメのメモリを見ては笑って、色々な話をした。
一番盛り上がったのは、あいつがなんの為にバイトをしているのかってこと。
・古泉くん案は「バイクとか免許の資金かもしれませんね」
・有希案は「パソコン」
・みくるちゃん案は「誰かへのプレゼントとか」
なるほど、どれも一理ありそう。あたしは「あいつまだまだガキだから高いゲーム機でも買うんじゃないの?」とかいっといた。ホントはわからない。
でも古泉くん案だったら、とっても素敵だと思う。乗せてもらいたい。
みくるちゃん案で、それがあたしに……だったら最高に嬉しいけど、特になにかあるわけじゃないから、まぁそれは夢見過ぎだと思う。
とにかく、今日はすごく楽しかった。明日はオフにしたけど、一人で行こうと思う。休み……じゃないよね? 雨が降らないことを祈ろう。
☆メモ
・おにぎり(食べやすいようにラップでつつむ)
・からあげ(立ち食いできるように楊枝つき?)
・おしんこ(キュウリの漬け物があったはずだから、それで ※楊枝?)
・飲み物(絶対忘れないように! 甘いのがいいのかな? それともお茶?)
【6月12日】
書く前から今日の日記は長くなりそうな気がしている。
あとで腕のマッサージをすることを考えておこう。
とりあえず今の気分から。
最高! 最高! 最高! 超最高!
夜から雨が降ってきたけど、全然憂鬱なんかじゃない。こんなに幸せな気分になったのは、本当に久しぶり。ここ数ヶ月で最良の週末だったんじゃないかしら。
昨日も楽しかったけど、今日は本当に楽しかった。すごく楽しかった。今も余韻が残ってる。思い切りニヤけちゃう。でもおさまらないから続けて書く事にする。
朝は6時に起きて支度をはじめた。少し曇りだったけど、天気予報の降水確率の数字を信じる事にして、キッチンで活動開始。一時間後には、結構しっかりしたお弁当ができていた。
日曜の朝はゆっくりしているママが、何事かと覗きにきて、にやにやしながら寝室に戻っていったけど、小さな出来事に過ぎない。
身支度をして出発。あいつの職場までは、自転車でゆっくり行って1時間弱。念のためケータイのGPSにセットしておいたから、迷う事はなかった。
しばらく時間を潰してから、11時くらいに到着。
バレないようにそっと覗くと、今日もあいつは働いてた。頑張ってた。えらいと思う。だから、これは団長としての応援。節約の手助け。
言い訳を色々考えてはいたけど、どうにもまとまらない。今更ながら、自分の行動力にびっくりしたり呆れたりもした。
でも、ここまできて引き返すのはバカだと思い、あいつのケータイにメールを送る。電話はダメ。仕事中だから迷惑になるしね。
文面はこうだ「バイトがお昼休みになったら、絶対に電話しなさい。かけてこなかったら死刑」……我ながら相変わらずだと思う。
でも、強い口調と言葉で対応しないと、いくら究極的世紀末的致命的宇宙的に鈍いあいつでも、あたしの気持ちに気づくかもしれない。だから、今はまだこれでいい。
……そう言い続けて、そろそろ1年になるんだけどね。
近くの喫茶店で有希に借りた小説の続きを読んで待っていると、12時1分に着信。これじゃ叱り飛ばせない。
開口一番は「俺だ、なんかあったのか?」だった。まぁ急に連絡してきたら、そう思うわよね。
あたしは極めて冷静に、大事な用事があるから、今すぐこの喫茶店に来るようにと伝えた。なんでそんなところにいるのかと問われたけど、無視して切る。
それから慌てて会計を済ませて店を出ると、あの格好をしたキョンが、それこそ鳩が豆鉄砲喰らったような顔であたしを見てた。
それから、どんな説明をして、お弁当をつきつけたのかは、実はよく思い出せない。かなり口からでまかせを言ったし、強引な論理展開(そんな高尚なもの?)をしたと思う。
昨日偶然通りかかったとか、学校であんたがお腹空かしてて寝ながらお腹鳴らしてて煩かったからとか、なんかもう、滅茶苦茶。思い出しても顔から火が出そう。
最初はなんだかんだ言ってたけど、結局キョンはケータイをいじって、多分職場の人に連絡して「メシは今日一人で食いますんで。すんません」とか言って、電話なのに頭下げてた。
相変わらずおっさんくさい。けど、かわいい。
でも、この時は大いに反省。そうだよね。そういうキョンの都合とか全然考えてなかった。本当に反省。舞い上がりすぎ。でももう済んだ事。一応謝ったし。大丈夫って言ってくれたし。でも反省。
それから二人で現場近くで並んで、お弁当を食べた。
あたしは食べるつもりなくって、そのまま帰る気だったんだけど、結局どっちにしようか迷って2本持っていったペットボトルを見て「お前も食うんだろ?」とか言われたから仕方ない。不可抗力。多めに作っておいて良かった。
レジャーシートがあるわけじゃなくて、予想通りの半立ち食いだったから、楊枝もラップおにぎりも大正解だった。
学校や週末の団活で見るときよりも、勢いよくモリモリ食べてくれた。すごく嬉しい。やっぱり体力使うもんね。お腹空くよね。
あたしは、おにぎりを2個だけ。バスケットの中でちょっといびつになっちゃっていたのを、素早く選んで食べた。セーフ。
食べ終わると、唐揚げにつけておいた楊枝を加えたまま、両手を合わせて「ごっそーさんッス!」だって。なんか体育会系になっちゃってるのが、おかしかった。
まだ昼休みは一時間半あるからってことで、そのまま二人でぶらぶら。喫茶店に戻ってもよかったんだけど、歩こうっていわれたから仕方ない。
その間に、あいつはなんでバイトしてるのかとかも、全部話してくれた。
これはあいつの新しい面を発見した、大事なところだから、しっかり書き残しておきたいと思う。
キョンがバイトをはじめたのは、欲しい物があったから。
でも、それは少し高くて、貯金や自分のお小遣いで買えない事もないんだけど、それはしたくなくて、どうしたものか迷っていたんだそうだ。
欲しい物っていうのは、みくるちゃんの予想が的中。プレゼントだった。しかも、自分のお父さんへの。恥ずかしながら、あたしは父の日が近い事を、その時ようやく思い出した。
買おうとしていたのは、お酒。ウイスキーで、ちょっと高級品らしい。
まだあいつが小学生だった頃に、いたずらで戸棚から落として割ってしまったものと同じ物だってことだった。
父の日にお酒をプレゼントってのは理解できるし、その説明からもなんとなく想像はついたけど一応、どういうこと? って聞くと、あいつは口を滑らせたって顔をしてから、照れたように「弁償だよ。弁償」って困ったような顔で笑った。
つまり、子どもの頃に割ってダメにしてしまったウイスキーの事が、ずっと頭の中に引っかかっていたあいつは、自分でバイトできる年齢になったから、それを父の日のプレゼントとして贈ろうと考えたんだって……。
ダメだ。思い出すと本格的に顔がニヤけてしまう。キョン、かわいすぎる。
小さいキョン、どんな子だったんだろ? 今度アルバムとか見せてもらいたいな。
……鼻血でるかも。
照れくさそうに話す横顔に見惚れてたの、気づかれなかったかな。
古泉くんのバイトがどんなものなのかは知らないけど、まぁ彼は別として、確かに一年生の内からバイトをするのは難しい。15歳じゃ雇ってくれるところの方が少ないしね。
で、雑談中に「バイトをしたい」って言ったら、谷口が紹介してくれたとのこと。やるじゃない、バカ口のくせにって思った。もちろん本人になんか言わないけどね。
とにかく、そんな事情で急に短期のバイトを入れることになったそうだ。
仕事の事も少し話してくれた。別に技術があるわけじゃないから、やることは雑用。資材を運んだり、ときどきセメントを混ぜる手伝いをしたり、道具を片づけたり。
放課後は7時まで、土日は集中して夕方までだそうだ。時給は内緒だっていってた。まぁ肉体労働にしちゃ、そんなに高くないのかもね。雑用だし。
「そんなわけで、ここでも俺は雑用係やってるってわけだ」なんて笑ってたけど、肉体労働はおろか、まともにバイトをしたことのないあたしは、それでもえらいって思った。働く理由もね。
こんな風に家族想いだから、妹ちゃんにもあんなに懐かれているんだろうなって、なんか納得した。あいつ、かっこいい。すごく。
……それに引き替え、あたしはダメなやつだ。照れを隠そうとすればするほど、ニヤケ面を隠そうとすればするほど、その反動で言葉がキツくなる。いい加減なんとかしないと……。
なにしろ、あたしは話を一通り聞くと、
「いい社会経験だから、みっちりしごかれて現場での雑用係の真髄を掴んできなさい。団活を休んでるんだから、それくらいの目に見える成長がないと許さないわよ」
なーんて言いながら、空になったバスケットをひったくって、帰ってきてしまったのだ……酷い自己嫌悪。
まぁ、駐めておいた自転車に乗ってから振り返ると、キョンはいつもの「やれやれ」って顔で手を振ってくれたんだけどね。
久しぶりに見たあいつの表情。ああ、来てよかったと想った。
――ああ、手が痛い。
さすがに今夜は書き過ぎだわ。えーと……もう、三ページ目じゃないの。
あたしはペンを放り出すと、壁掛け時計を見上げた。うわ、もう一時半?! 書き始めたの十一時だったのに……。愕然としながら手元の日記帳を見る。
見慣れた自分の文字が、ちょっとだけ乱雑に書き連ねられている紙面。ページをめくって今日の一ページ目に戻す。強く書きすぎたせいで、ページの裏表がデコボコだ。あたしってば、テンション上げすぎ?
でも、今日はそれだけの出来事があったのだから、これでいいのだ。
昔見たアニメキャラの口調を真似ながら、そんな風に独りごちたあたしは、もう一度手をぶらぶらとさせてから、日記の続きを書き始めた。
『今日のことは、古泉くんにも、みくるちゃんにも、もちろん有希にも秘密。朝一番であいつにも口止めしよう。まぁあいつはバイトの事はそもそも内緒にしたがっていたから問題ないだろうけど。
言い訳は、そう「団長が特定の団員に食糧供給するなんて不公平に思われたら困るから」でいいかな。つっこまれたら「団外活動の特別支援よ! 人道配慮に感謝しなさい!」……我ながら強引だ。
それから口止め料代わりに、明日からおにぎりを作っていこう。金曜日でバイトは終わりらしいから、五日間分ね。ご家族にも一切内緒だから、お弁当増やしてもらうわけにもいかないだろうし。これは我ながら名案。
今日はここまで、おしまい。』
書き終えてから、少し悩んだけど、もう一行だけ追加する。
『おやすみキョン。明日も頑張ってね! 応援してるよ』
最後にハートマークを描きかけたけど、急に気恥ずかしくなって極太のエクスクラメーションマークで塗りつぶす。日記の中じゃ素直になれてはいるんだけど……まだ、そこまでは恥ずかしい。
日記を閉じ、引き出しにしまって、施錠。
壁掛け時計の長針は、そろそろその周回を終えようとしている。いけない、いけない。ハンガーにかけた制服を指さし確認。目覚ましをチェック。おふとんに潜り込みながら、リモコンで消灯。
明日、学校に行くのが楽しみ――久しぶりに、そう思える日曜の夜が終わった。
◆ ◇ ◆
「参ったなあ……こんな事になるとは思ってなかった……」
キョンは、まさに慨嘆って感じで空を見上げてから、がっくりと肩と顔を落として深い溜め息を吐いた。あたしも同じ気分。確かに予想外だったわ。
商品はある、お金も足りている、なのに買えない。
別にナゾナゾを出したいわけじゃない。今、あたし達が直面している現実が、まさにその通りっていうだけのことなの。ホントに困ったわ……。
六月十八日、土曜日。
父の日を明日に控えた今日。バイト日程を終了したキョンの復帰第一回目の不思議探索を終えた後、あたし達は二人で集まってデパートに来ていた。
「贈答品だっつってもダメとはねぇ……考えが甘かったな」
そう。さっきのナゾナゾのような現状は、そういうことなのだ。
――失礼ですが、学生さんでいらっしゃいますか?
さっきのメガネのおっさんの言葉が頭に甦る。
それに素直に返答しちゃったのが全ての原因。そう、あたし達はまだ未成年。まぁ学生服を着てるわけじゃないんだけど、ウソをついたところで、やっぱり一目瞭然なんだろうと思う。
それにしても融通が利かなさ過ぎるわよ。あたしは無性に腹が立ってきていた。
贈答品よ? しかも父の日の贈り物なのよ? なのにダメってどういうこと?
――未成年の方への酒類の販売は禁止されておりまして……大変申し訳ありませんが……。
怒りはまだ煮えくり返っていたけど、どこかで納得する気持ちもあった。未成年者だとわかっていてチューハイを売っちゃったバイト店員が書類送検された、なんてニュースを見た事もあったしね。
店員のおっさんも、事情はわかってくれたんだろう。随分悩んでいたみたいだし。
でも、やっぱり納得いかないわ。別にキョンが飲むわけじゃないのよ? それなのに。キョンは自分で稼いだお金で、お父さんにウイスキーをプレゼントしたくって、それであんなに頑張ったのに。
店内の休憩ベンチに座って、俯いてるキョン。膝の上にのせた肘、その先で組まれた指を見る。ここから見てもわかるくらい荒れてる。ちっちゃい傷があるのもわかるし、絆創膏も貼られてる。怪我もしたんだわ。
なのに、それなのに――。
「まーしょうがねーか。こればっかりはな。店の方針とかだったら、別の店にいきゃいいけど、そういうわけじゃないしなー」
空元気。わかんないとでも思うのかしら。あんたの横顔なんてずっと見てきたんだからね。これで、いつも通りの表情のつもりなのかしら?
あんたは、それでいいの? 諦めてどうすんの?
「しゃあないだろ。幸いデパートだしな。適当になんか選ぶさ。悪いがハルヒ、一緒に選んでくれないか? 一本に絞ってたから、なんにも思いつかん」
キョンと二人でショッピング、なんていうのは、普段ならかなり魅力的な提案だ。彼のお父さんのことを聞きながら、喜んでくれそうな物を選ぶ。それはきっと楽しい時間だろう。でも、今はそうすべきじゃない。
「あんた、そんなに簡単に諦めちゃっていいの? そんなに単純なもんじゃないでしょ? いくつの時にやらかしたんだか知らないけど、十年越しとかの弁償なんでしょ? 簡単に諦めるんじゃないわよ!」
思わず口調がキツくなってしまう。本当に悪いクセだ。
でもキョンの悲しい顔をなんとかしたいという強い想いと、非情な現実問題への憤りが綯い交ぜになって、口から音になって飛び出してしまった。出しちゃったものは、今更引っ込められないわ。
「そうは言ってもな。誰かこんなことを頼める大人に心当たりがあるわけじゃないしなぁ……」
キョンは思案顔だけど、その考えが空回りしているのはよくわかった。
思い出したように「ウチのおふくろは、今日はでかけてるしな。多分明日の買い物だろうけどさ」と付け加える。一人ペケってことね。かといってお父さん本人じゃ意味がないし……。
あたしも思案顔を作ってはいたけど、実は心当たりがないわけじゃなかった。それに、そうするしかないし、そうしようとも考えていた。
――でも……。
ポーチからケータイを取りだして時計を見る。五時過ぎ。閉店時間までは、まだまだあるし、夕飯の支度をし始めようかと、そろそろ考え出すくらいかしら。
あたしは自分の家から、ここまでの所用時間や、彼女の支度にかかるであろう時間なんかも考慮して……それから意を決して、短縮2を呼び出した。
prrrrr……prrrrr……。
「もしもし、マ……お母さん?」
◆ ◇ ◆
駅の時計は7時過ぎを示している。別に急いでるわけじゃないんだけど、なんとなく所在なくそれを見上げているあたしの左向かいでは、あいつが仕切りに頭を下げている。
「本当にありがとうございました。助かりました。なんか……こんなことしか言えなくて、申し訳ないです。本当にありがとうございました」
左手に持ったデパートのロゴが入った、ちょっと立派な紙袋の中身は、十年越しのあいつの贖罪。あいつのお父さんへの贈り物。無事に買えたのはよかったけどね……なによ……そのニヤケ面は。ふんっ。
あたしは右手側に立って朗らかに笑っている、ゴージャスな女性を横目で見た――あたしのママである。
電話で事情を説明すると、ママは二つ返事で「一時間待ちなさい。ついでにお買い物もお願いね」なんて弾んだ声で言って、買う物を指示すると電話を切った。
で、食品売り場を二人で回った後、合流したママと一緒にもう一度酒類売り場にリベンジして、無事ウイスキーを買えたってわけ。
……そこまではよかったんだけどねぇ……そこまでは……。
そりゃ確かにあたしのママは見た目かなり若いわよ。しかもどういうわけ? あたしとどっかにお出かけするときより、バッチリオシャレしてきちゃってさー。もー参観日とかそういうのじゃないのよ?
うっわ、香水までつけてるし……なによあんた、年上萌えだと思っていたら、こんなところまでストライクゾーンだっての? まったくもー……。
あ、あたしだってね、あと五ね……十年もすれば、ママなんかに負けない大人の女に……ちょっ! なによママ! 別に我が儘なんか言ってないってば! 困らせてるとかそんなこともないの! コイツは雑用係なんだから!
こらキョン! 否定しなさいよ! 迷惑ばっかかけてるのはあんたの方でしょ?! やめてよママ! 娘に恥かかせないでよーっ!
支援が必要?
あたしは駅前の雑踏の中で、顔に熱を感じて一人暴れていた。
もー……絶対にこうなるってわかってたのよ。だから迷ってたの! 頼めばママはすぐに来てくれるってわかってたけど。キョンなんかに会わせたら、絶対こうなるって!
ちょっとお! 誰がいつも家でキョンの話なんかしてるのよ!
ああああああんたもあんたで、なんで真っ赤になってんのよ! 忘れなさい! 絶対によ! 聞き間違いの空耳なんだからね! 悪評しか言ってないんだから!
もうやだあー! 宇宙人でも未来人でも超能力者でも異世界人でもいいから、誰かこの場からあたしを助け出してーっ!
――屈辱の時間は、たっぷり20分は続いた。
駅から家への帰り道。キョンと別れたあたし達はお互い会話もなく歩き続けていた。ウソ。黙ってるのはあたしだけ。ママはさっきから、ずーっとはしゃぎっぱなしだ。
なーにが、久しぶりに若い男の子と話しちゃった、よ。ふん。
まだ、あたしとしてはママを許せる気にはなれなかった。よりによって当人同士がいるところで、あんな風に娘に恥をかかせるなんて……ああもう月曜日が怖いわ……。どんな顔して会えばいいのよっ!
……でも、感謝は感謝なのよね。本当に助かった。団長としての面目とか、そういう問題だけじゃなかった。
あたしはキョンをなんとかしてあげたくって、でもどうにもできなくって困っていて。それを助けてくれたママ。つまりママは、あたしとキョンの二人を助けてくれたんだ。お礼、言わなくっちゃね。
ママ。ありがとうね。本当に助かっちゃった。
う、うん。そう、あれがキョン。
ほーんと下調べもしてないんだもん、どうしようもないわよねー。
えっ? ちょっと! 気に入ったってどういうことよ?!
む、むむむ息子ってどういうこと?! キョンはそんなんじゃないんだってば!
いや、その、ち、違うってば!
ええええっ?! いやよ! ダメ! 小学生じゃないんだから家に呼ぶなんてイヤよ!
お食事でも……ってもー! だめっ!
え?……うん。そ、それは……やだ……うん。
うん……がん……ば……はい! わかったわよぉっ! 頑張る! 頑張りますってば!
――いつも通り賑やかな母娘の会話。あたしの大好きな時間の一つ。
そんな中で、あたしは少し。そう、ほんの少しだけ、こどもみたいな疑問をママにぶつけてみた。
キョンが選んだ父の日のプレゼント。そのエピソードを聞いたときに、キョンが眩しく見えて……それから、ちくっと胸に差し込んできた小さな痛みを。
支援
ケータイから…。
あかんかった。ラスト1でサル…。
どれくらい待てばいいのやら…(´・ω・`)
歩みを止めて、息を吸い込む。それを吐き出しながら、小さな、小さな声で。
――ママ、あたしが男の子の方がよかった……?
口に出してから後悔する。うちのパパ……もとい、親父は相当な親バカだ。かなり溺愛されていると思う。過保護だとは思わないけどね。
あたしが小さい頃から、野球やらプロレスやらに連れ回したりしたのは親父だ。キャッチボールもしたし野球もしたし、プロレスごっこもした。おかげで近所の悪ガキどもと対等に張り合えたけどね。体力もついたし。
でも、それってやっぱり男の子に対する接し方よね? ウチは一人っ子だから、そう考えると親父は息子が欲しかったのかなって思うことが、これまでもあった。
キョンの贈り物。自分でバイトしたお金で買ったウイスキー。想い出の贖罪。そんなことをされて喜ばない父親がいるだろうか? ウチの親父にあたしが同じ事したら、多分感涙の海で溺死するわね。
『成人したら、今度はそれを一緒に飲めたらいいな、とか思うよ。まーあと三年も残ってないだろうけどさ』
そう言って笑ったキョンの笑顔は、あたしの脳に完全に焼きついていた。眩しすぎて。
そして、その笑顔に……あたしは、ちょっとだけ嫉妬した。それが、あたしの胸の奥に刺さった小さな小さな棘だった。
でも、そんなあたしのバカでガキっぽい問いかけを、ママは笑い飛ばした。
――ハルヒはハルヒであってハルヒ以外のなにものでもないでしょ。そこいらの男の子以上に元気で、こんなに綺麗な娘になって。優しくて、ね。
胸があたたかいもので満たされる。こういう応えが返ってくることなんてわかっていた。こういうママに育てられたから、あたしは今があるんだから。
――まぁそうね。
あたしの頭を抱き寄せながら、ママは続けた。
――パパがハルヒが女の子として生まれた事を後悔するとしたら、あんたがお嫁に行くときじゃない? その前に彼氏連れてきたりしたときでも、そうかもね?
そして、大きな声で笑う。心底楽しそうに。あたしもつられて笑ってしまう。心から。でも、次の瞬間、あたしはまた真っ赤に赤面することになったのだ。
――だからキョンくん連れくるときは、パパのいないときにしなさいね?
ちょっとママ! どういうことよそれっ!? ちょっとーっ!!
<了>
支援が足りんかったか、ごめんなー
ケータイに転送して書き込んでみた。思考停止寸前だった…ww
最後にイイワケを少々。
今年は昨日15日が父の日ですが、ネタ的に入れたいのがあったので
2006年の暦を使用しましたw
駄文で申し訳ないス。ちなみに今回最初に受信した電波は
ドカスタイルでバイトするキョンでしたwww
>>854 乙でした。
語られないからハルヒやキョンの家族関係は想像するしかないけれど
なるたけ幸せであることを願いたいですね。
>>854 朝から乙でした。
投下する人も支援する人にもアドバイス?なんですけど
現在のサーバ設定では板単位で過去12書き込み中に同一ホストから5つ書き込まれると
「ばいさる」が発動するってことらしいです。
つまり「さるった」ら支援を7レスすれば大丈夫なんじゃないかと
まあ実際はそれより少なくても大丈夫みたいですが
アニキャラ個別の他のスレの書き込みもカウント対象みたいなので
正確に計測しようとすると大変ですがwww
正直スレチですまんかった。そろそろ引っ込みます
>>854 おふとんの仲ですねGJ!!
でも実際活動記録とか言ってキョンのことばかり書いてそうだよハルにゃん
ハルにゃん可愛いよハルにゃんGJ!
ロングヘアーハルヒ最高や! ショートヘアーハルヒなんか最初から要らんかったんや!
…いや、書店でニュータイプの表紙見たときはまじで萌え死にかけたよ。。
>>859 てめーは俺を怒らせた!!
いや、ほら、憂鬱や溜息の中途半端なポニテハルにゃんとかさあ
忘れないであげて
それにロングだとキョンの顔に髪が当たっていろいろ邪魔じゃないですか
何をする時とはいわんが
長髪ハルヒ→美人
短髪ハルヒ→かわいい
エクステで頭に尻尾を生やしたキョン
水曜日のツインテール&お団子結い萌えです。
>>863 同志ハケーン
あの髪型は思わず頭をつっ突きたくなるよね
俺、ハルヒの短いポニーテールと結んでないロングヘアーが好きなんだ。
1年半ぶりにきたがまだSS記入しないとダメなのか
嵐に荒らされたままなんて何て意気地のないスレだ
今更ながら気付いたんだけどさ、ハルにゃんってやっぱり可愛いんだよな
たまにカチューシャを外して登校したらキョンに「おたく、転校生?」と言われたハルヒ
>>854 GJ! ハルにゃんの心象が乙女であうあうw かわいいな。
>>863 ああ、ツインテールいいよな。
不機嫌に廊下をツカツカ歩いてるシーンは思わず見とれた
>>854 GJ!最初から最後までずっとニヤニヤしてたwww
>>868 そもそも、孤島の王様ゲームの時には外していたし、
カチューシャを外したハルヒぐらいは見慣れている。
なぜ見慣れているかは…俺は知らん。
3年前のハルヒをすぐにハルヒだとわかったキョンですよ
視覚ではなくオーラ知覚なのです
運命を感じているのでどんな姿をしていようと分かります
カチューシャを外している日は「今日はOKなんだからね」のサイン。
ポニーテールの日は「今日はあんたの好きなようにしていいわよ」のサイン。
枕元に置かれたNO(察しなさい!)/NO(この鈍感!)枕
>>886 前までハルヒスレは荒らしとアンチばかりのスレだと思ってたから
このスレに住み着いたのはつい最近なんだ
昔何があったのか教えてくれ
ホワイトデーネタとかは原作でやってくれないのかな
日めくりss頼む
過去スレのDAT見て把握した
>>866 きっかけはともかく名前欄になんかあった方が分かりやすいだろ?だから慣習化しただけだ。
古泉の劇を見に地元のホールに出かけたSOS団
俺が恋したハルヒとの初めてのキス。
それは閉鎖空間の中で、俺は15才だった。
その味は甘酸っぱくてクリーミーで、こんな素晴らしいキスをしてもらえる俺は、
きっと特別な存在なのだと感じた。
今では、俺があいつの夫。嫁とキスするのはもちろんエブリデイ。
なぜなら、彼女こそが、特別な存在だからだ。
改変したらなんかいまいちだった。誰か頑張って。
いつもは仲のいいハルヒとキョンの妹だが、ことキョンのことになると激しく取り合う・・・ハルヒの最大のライバルはキョンの妹だった!
という電波を受信した。
どなたかSS書いてくださらぬか・・・。
「ぷよぷよ」でバトルする情景が浮かんでしまったじゃないかw
妹がハサミでハルヒを刺(ry
>>891 意外と妹ちゃんが強くて圧勝
キョンを取られて涙目のハルにゃん
見かねたキョンが構ってあげる
ハルヒ、涼宮さんでは無く
「団長」と呼ばれたくなったハルヒが
サングラスをかけてショットガン片手に
部室に入ってくる電波を受信した
彼女に「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」取られたから今日は不貞寝するわ
チョココロネを頭からにしようかケツから食っちまおうか悩むハルにゃん
>>897 「そもそもどっちが頭でどっちがお尻なの!?あーもう!!イライラするわねこういうの!!」
「落ち着け」
「これが落ち着いていられるの?!あたしはね!はっきりしないのって大嫌いなの!!」
prrrrrr
「閉鎖空間が発生していますが涼宮さんに何かしたのですか?」
「あー…俺は何もしてねえ。とんでもなく下らん事だ。ま、何とか落ち着かせてみるわ。頑張れ」
もう泣かないで 月がとてもきれい
こんな素敵な夜なのに 涙なんていらない
もう抱きしめて 二度と離しはしない
たとえ地球が砕けても 金がなくても
すがりつく 腕が欲しいなら
僕のこの胸で そうして欲しい ずっと
ああ君のため 僕がしてあげられることは
それぐらいしか 今はできないけれど
「好きです 誰よりも 何よりも
大好きです ごめんなさい
神様よりも 好きです」
頬うずめる 肩が欲しいなら
僕のこの肩で そうして欲しい ずっと
ああ君のため 僕がしてあげられることは
それぐらいしか今は できないけれど
>>897 「チョココロネって、やっぱり頭が細い方が頭だと思うのよね」
「いや、頭は太い方だ」
「キョン、どういうこと? チョココロネは貝殻のように見えるじゃない」
「芋虫だろ。ほら、ハルヒと同じ中の人が演じるアホ毛の女子もそう言ってたし」
「キョンのバカー!」
高校卒業後、上京したキョンは
坂の上にあるとても古いアパートに住んでいる。部屋の壁には穴があいており
時々その穴から古泉が部屋に侵入してくる電波も受信した。
長門や朝比奈さんもそこの住人で
管理人は…
>>901 アフリカかぶれの教授が天敵の女子のことか。今それを言われて思い出したわ。
真っ赤な訳は あいつの告白
とにかくポニテに しろとねだる
一番最後の あいつを指差し
優しく声掛ける 「遅い、罰金!」
あたしには 自分の世界がある
例えるなら 夢の中で 荒れ狂う巨人たち
うつむく顔を 窓際に移して
グラウンド見つめる ポニテの美学
あたしの名前は涼宮ハルヒ。かの名高き萌えキャラいじりの変態さんよ
ポニテ萌えの好きモノがあたしに血眼
とっころがあたしは、「似合ってるぞ」程度じゃ振り向かない女なの
ま、自分で言うのは何だけど、狙った獲物は必ず頂く、神出鬼没のツンデレ泥棒
それがこのあたし、涼宮ハルヒよ!
905 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 01:22:00 ID:CfR9LH7L
>>902 め○ん一刻のはずなんだが、どういうわけか
宇宙賃○サルガッソーを思い出した俺はダメ人間。
連レスでスマン。
亀だけど、
>>852 超GJ!
6月4日の日記で、ハルにゃんの切なさが伝わって泣いたぞw
どうしてくれるんだwww でもハッピーエンドだったので許す!
ハルにゃんかわいいよハルにゃん
会社のトイレからハルにゃん可愛いよハルにゃん
909 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 06:49:42 ID:eQJC45p2
涼宮ハルヒの警察
オープニングはワンダフル・ガイズ。
ハルヒがスーパーZ
キョンがマシンRS-1長門がマシンRS-2
みくるがマシンRS-3古泉はカタナR
貴金属店のショーケースに陳列した色とりどりのアクセサリー。
そのうちのひとつのシルバーネックレスに目が止まった。
瞬間、それを身につけたハルヒを想像してしまい、
買っちまった・・・
次の日、部室で試しに自分でつけてみる。
それを見たハルヒが
「なに色気付いてんのよ。そんなんで女の子の気を引こうなんて考えてるわけ?」
腕を組んだハルヒがジト目で俺を見てくる。
やっぱり俺には似合わないとは思っていたが・・・
「じゃあこれ、お前にやるよ」
と、ハルヒにそれを差し出す。
ハルヒが小さくジャンプするように息を呑んで目を見開く。
「えっ!いいの?だ、だってこれ高いんでしょ?・・・こ、これをあたしが付けるの?」
実を言うとそれは会社が倒産して格安で投売りされていたものだがな。
まあ確かにもとの値段は高校生にしては買う勇気のある値段だろうが。
胸を押さえていた手離し、そんなことを言いながらも
ハルヒは俺からネックレスを受け取る。
ハルヒは当たる気のない宝くじに当たってしまい、受け取った現金を眺めるような目でそれを観察する。
「いいからはやくつけてみろよ」
「い、言われなくたってそうするわよ」
と、両手を首の後ろに回し、それを付けようとする。
が、なかなか引っかからないらしく何度もカチャカチャやっている。
「なかなか引っかからないわね。イライラするわ」
「仕方ないな」
と俺はハルヒの後ろにまわって止め具を繋いでやる。
余ったネックレスを制服の下にしまい込むと
ハルヒはちょっと嬉しそうだった。あんまり普段こういうのを付けるのは慣れていないのだろうか。
ハルヒはちょっと戸惑っているように見えたのだが、
制服の上部から露出した鎖骨とネックレスのがアクセントとなっている。
俺の想像通りだ。これでポニーテールにでもしたら俺の理性はどんなに打ち砕かれることであろう。
俺はいつのまにかハルヒをじーっと見ていたようで、
ハルヒの顔がちょっと赤くなっていたのに気づくまで少し時間がかった。
「キスしてもいいか?」
などと普段の俺ではありえない発言をしてしまったのも無理はない。
ついつい本音が出てしまったというヤツだ。後悔はしていない。
え・・・とハルヒが俺の顔と胸のあたりに視線を往復させる。
いつもならエロキョンとか言って突き飛ばすはずなのに
うっかり真剣になりすぎてしまったようだ。こいつはこれでも
遊びと本気の区別はついているようだからな・・・俺もやっぱり本気だったのかもしれない。
俺がハルヒの両肩を挟むようにして掴む。
ハルヒがむぐとかいう小さい声を出して肩を緊張させる。
壁際までハルヒを追い詰めてしまう。ハルヒはもう俺の顔をまともに見れないようだ。
前髪で顔を隠して胸の前で両手をグーにしてブルブルしているように見える。
そのハルヒの顎を手のひらで持ち上げてやる。ハルヒは目をつぶる。
第三者からの視点だと完全に俺は暴漢者に見えたことだろう。
続く
少しキョンにしては押しが強すぎたか・・・反省している
いやこういうのも悪くないぜ。ちょっと急すぎたかもシレンが。
>>912 悪くないよ
ただ最後の続くが気になるんだが
団長と団員その1の関係から、飛び出した瞬間と考えれば、なかなか萌える展開じゃん。
続きは気になるよなw
ハルにゃんだっこしたい
マイナスイオンを探しに出かけるハルヒ
キョンの背中とみくるのおっぱいと長門の本と古泉のボードゲームから
マイナスイオンが発生されていることを突き止めたハルにゃん
●<彼女がそう望んだからですよ
全てをつなぎ合わせた時、何かが起きる。
永住権を取得してアメリカで暮らすハルキョン
>>917 滝つぼに向かうSOS団そ想像しちまったじゃないか。
だがそこに現れたのは熊!
一緒に滝つぼに落ちるキョン!
ハルヒ「キョーン!」
キョン「バリツのおかげで助かったぜ!」
めろんのハルキョン詰め合せ12枚がかわいい〜〜
このデブキョーーン!(パコッ!
>>923 激しく同意
キョン、早くお嫁にもらってあげてください
>>924 キョンはむしろ背も伸びてガチムチ体型になりそう
>>927 ハルヒをおんぶ、お姫様抱っこ、肩車をするためですね
ゴルフをしに行くハルキョン。
ハルヒはホールインワンしそう。
そして夜はキョンがハルヒにホールインワンするわけですね。わかります
そして何故かキョンもホールインワンして、ハルヒとハイタッチという姿が浮かんだw
まぁその後長門もホールインワンするんだろうけどw
>>929 >>931 この場合やっぱりご祝儀ばらまかなきゃならないんだろうか。
ホールインワン保険に入っているSOS団の面々。
続く鶴屋さんもホールインワン
別に何も悪いことしてないのにいたたまれない古泉とみくる
>>932 なんだか凄い事になりそうだな
古泉なんか、ボールが横にそれても「マッガーレ」で確実に入るだろw
ホールは北高内でグリーンが生徒会室なわけですね
「オナーは僕ですね」
お手本のようなきれいなスイングでナイスショット。恐らく250yは飛んだだろう。
「古泉くんナイスショットー!」
「いやあそれほどでも…」
満更でもなさそうだなこの野郎。と順番を待つわけだが。
次はハルヒだ。
あの女のことだから男顔負けの飛ばしっぷりをみせてくれるんだろうな…
なんて思ってた俺が甘かった。
「あら?あらら?」
なんとハルヒのナイスショットはそのまま吸い込まれるようにグリーンの上へ。
さらにいい具合にラインが走っていたらしくそのまま穴に入ってしまったのだ!
「やった!ホールインワンよ!!」
「し…信じられん…PAR4だぞここ…」
「さすが涼宮さんですね」
「…」
「あ…あたしそんなに遠くまで飛ばせませんよぉ…」
「さぁ!キョン!あんたもホールインワン!やっちゃいなさい!!」
調子に乗ったハルヒが無茶な要求をする。無茶言うな。俺は普通の人間なんだ。
できるわけが…まぁ善処はしてみようか、と。
チャーシューメーン、とどっかで聞いたようなタイミングを取って目の前のボールを打つ。
おお、前に飛んだぞ。しかも結構飛んでる。ってグリーンまで?
…驚くなかれ、いや驚くなという方が無理だが…
入ってしまった。
「やるじゃない!あんた初めてじゃないわね!?」
いやベテランでも不可能です。こんな芸当。
「彼女がそうあってほしいと望んだから…ですね…」
ちょっとだけ涙目の古泉。気持ちはわかる。
続かない。
>>937 par4でホールインワンとか…
どんだけ飛ばしてるんですかハルヒさん?
ってキョンもかよww
ガウェインも真っ青です。
すっかり忘れてたけど、七夕って「ポニーテールの日」なんだよね。
…って忘れてたのって俺だけ……?
前にその話題出た気が。
>>938 これがハルヒの環境操作能力、というのを示したかっただけだw
…素直にPAR3でよかったかなと後悔。
しかし古泉が普通レベルにナイスショットしたのをその上を行くショット、と思いついただけで…
深い意味はない。
キョンに下着をプレゼントされたハルにゃん
>>944 次の日、着ているところ見たい?
と言われてしどろもどろになるキョンの未来が見えます。
「タダの人間には興味ありません、この中に宇宙人、未来人、超能力者いたらあたしのところに来なさい!」
あのとんでもない自己紹介から10年経った。
「いいのですか?こんなところでゆっくりしていて」
行きつけの喫茶店「ペルソナ」で俺はちょいと遅めのモーニングコーヒーを楽しんでいる。
「書斎にいてもなかなか良いアイディアが浮かばんからな」
「そろそろこっちにやって来ると思いますが」
古い付き合いのマスターが俺を促す。
「じゃあ、いつも通り裏口から失礼するよ、あの恐ろしいアシスタントに見つかったら書斎に強制収用されちまう」
「10年経ってもお二人は変わりませんね」
「そのニヤケ面だって10年経っても変わらんだろ」
俺は裏口から出て足早に去った。
「カラン、カラン」ドアの鈴が鳴り、息を切らせた女が凄い剣幕で来店した。
「いらっしゃいませ」
「古泉君、キョンがどこに行ったか知らない!?」
「先程裏口から出て行かれましたが」
「あのバカキョン!原稿がどれだけ遅れてるかわかってるの?今日有希が取りに来るのに」
こんなに大騒ぎしても客がほとんどいないので問題無い。
店のあちこちには懐かしいボートゲームが並んでおり静かなものだ。
たったひとりの客は、美しい長髪を背もたれから垂れさせ一番端のカウンター席でモーニングセットを食べている。スーツの着こなしも完璧だ
「おっはよーハルにゃん今日もキョン君と鬼ごっこかなっ」
「あっ、おはよう鶴屋さん、今日もここで朝ごはん?」
「一樹君の煎れたコーヒーが美味しいからさっ、飲まないと仕事行く気にならないにょろ」
「お父さんの仕事手伝ってるんでしょ?うらやましいな」
「全然楽しく無いっさ、逆にハルにゃんがうらやましいにょろ、大好きな人と好きな仕事ができてさっ」
「たっ、楽しくなんて無いわよ、でもあいつあたしが見てないと高校時代をネタにした変な話ばっかり書くから」
「ごめんね、鶴屋さんこれからキョン探さなきゃなんないから失礼するわ」
セミロングの髪をポニーテールにした女は獲物を追うシェパードのような速さで店を去った。
「あの二人も相変わらずですね、見ているこっちが恥ずかしくなりますよ、未だに慣れません、困ったものです。」
「でも、本当にうらやましいな…」
それまでの明るい口調から一転して長い髪の女はマスターに呟いた。
携帯からスマン、無制限のアクセス規制でパソが使えん。
どうしてもレスしたかったので、少しづつレスさせて貰うのを許してくれ
解禁されたら一気にレスするから
おう、のんびりやってくれ。
>>940 ついでに言うと、二人の出席番号も7/7なんだぜ
. ,.-,ヘー.、
ノ 八ヽ`ヽヾ
BS1 ブラジルで i ハヽ リノバリゝ ハレハレユカイ!
=≡=l(l|⌒ |⌒リノ /
/ \Yル、 ー ノハ/
〆. と}`|{†}|゙{づ∈≡∋ ,. ‐-ー- 、
-‐.、 || γ ⌒ヽヽコソ. ||. ノ / ヽ
∠´.,i ヽ || .| |:::|_/〓 .|| ノハハハハハ !
/ ヽ ./|\人 _.ノノ _||_. /|\ !|─ ─ ,iリ)!
'. -―- ’ 、 - ,ノル´
. < ハ|ノiノハ从ハヽ> 〈⌒l /⌒\. , へ、. /,⌒\ 〈ヾ.v┸っ、
i (| |┰ ┰〔〕. ,.レノ l |\__/〈__,人ヽl |\__/ | ヽ_)l≡I=O=◇
'ハリ、 - ノ||O 〃 ;' u ヽ. ノンニニヾソ、ヽ L二,ヘ-ゞ〉
. /´にづ/|||ゝ i ((八从リ))) .オl|ノメ从从|.芥ハ  ̄ . ̄
/./〈ソ_i_/ ぺ> |(| | ┃ ┃ | ! |li ┃ ┃ | |).l |
. ん'ー(__i_し´ ノリ.ハ''' (フ''ノハi.¶. ハl、'' ヮ'''ノN从!
. (.(. ⊂リ´个)づ )| と(个と)
C(`Y´! | l`Y´.)
〈__ハ_,〉 /|\. ヽi.__〉
ちょまじかw
まとめwikiに全文掲載したから、良かったら感想を聞かせていただけませんか
感想を自分から求めるのは、荒れるもとだから、気をつけような。
ここはまだそういう空気じゃないと思いたいけど。
内容は面白かったよ。
ちゃんと、長門やみくるの心情もそれらしくかかれてるし、なによりハルキョン好きな自分にとって良いラストでした。GJ!
京アニ2008カレンダーの1、2月の絵がツボ過ぎて
未だに変えられないのは俺だけじゃないはず
久しぶりのSSなんですけど、2レスほど投下します。
私は朝比奈みくる、17歳です。
本当は禁則事項なんですが、この時代の人間ではありません。
ええっと、今こうやってお話しているのは未来への日報みたいな物なんです。
思っているだけで記録できるんですが、どうしてそんな事が出来るかは…禁則事項です。
「み・く・る・ちゃん!」
「えっ!」
「何ボヤッとしてるの?」
あ、言い忘れましたが、今SOS団の不思議探索中なんです。
くじ引きでどうしてか、私と涼宮さんが組みになっちゃいました。
「どお?ここのクレープ屋さん、とってもおいしいのよ」
「ホントですね、凄く甘くて、おいしいです」
「でしょ。でもね、キョンは甘過ぎだって文句言うのよ、わかっていないわよね」
「はぁ…」
キョン君とココに来たことがあるんですね。
「さぁ、次に行くわよ」
涼宮さんは食べるのも早いし、付いていくのが大変です。
「涼宮さん、ここはコーヒーショップですよね」
「そうよ、お茶だけじゃなくてね部室にコーヒーを置くのもいいかなと思って」
私、コーヒーの入れ方はよくわからないんです。
「みくるちゃんが入れてあげればキョンは下水だって喜ぶわよ。
でもね、あいつ意外にコーヒーにうるさいのよね。
やれ産地がどうとか、挽き方がどうだとか、インスタントで十分よ」
そう言いながら、涼宮さんは凄く高級な豆を挽いてもらってました。
「次よ次!」
ホント、涼宮さんは元気です。
次は古着屋さんにやってきました。
「涼宮さん、それ男物ですよ」
「みくるちゃんも今日のキョンのTシャツの柄見た?がっかりでしょ。
あんな着こなしじゃSOS団のセンスに関わるわ」
とても真剣にTシャツを選んでいました。
私じゃ男物なんて何を選んでいいかわからないのに、
涼宮さんはちゃんとキョン君に似合いそうなのを選ぶんですよ。
「そうだ!」
突然、大声を上げるのでびっくりしちゃいました。
「どうしたんですか?」
「晩ご飯、みんなで作って食べない?」
「みんなで?」
「そう、有希の家でもいいし、キョンの家に行ってもいいかしらね」
よく分からないうちに、スーパーに連れてこられました。
「みくるちゃんは何が食べたい?」
「え〜と、シチューとかにしましょうか」
「そうね、たくさん作れるし、キョンもおかわりするからね」
なんでキョン君がおかわりするのか分かるんでしょうか?不思議です。
「みくるちゃんはいい子ね、ちゃんと食べたいものを言うんだから。
キョンに夕食何がいいか聞くとこういうのよ、『なんでもいい』」
涼宮さんは片手をプラプラさせて、キョン君のマネをしました。
ちょっと可笑しかったです。
「そのくせね、あたしが魚にするって言えば肉がいいとか言うのよ、どこまでへそ曲がりなのかしらね」
「涼宮さんはキョン君といつも夕飯の買い物をしているんですか?」
「あ…、いやぁ…ほら、みくるちゃん!サンマが安いわよ!サンマ!」
シチューにサンマはどうかと思うんですが…。
「たくさん買いましたね」
「そうね、予算オーバーだから後でキョンから徴収するわ」
「おいしいシチューを作りましょうね、涼宮さん」
「もちろんよ!」
結局、涼宮さんはキョン君の物ばかり買い物していました。
どうやら二人とも、仲良くやっているみたいです。
未来は大丈夫そうですよ。
以上、報告おわり。
>>959 ひょっとして投下予告してから書いてた?
とにかく乙でした
961 :
950:2008/06/18(水) 01:51:35 ID:tDtFxFd8
>>960 いや、何か接続が不調で、切断やらタイムアウトを繰り返していました。
結局3レスに分割されてしまって、すいませんです。
>>959 乙!これはニヤニヤ
高校2年の秋以降はハルヒとキョンはこんな感じになってそう
963 :
959:2008/06/18(水) 01:53:16 ID:tDtFxFd8
やちぱりハルヒ2期が遅いのはあーやがハルヒの声を出せなくなったからなのだろうか
公式携帯サイトでハルヒボイスをとるとなんか姉崎まもりの声に似ててハルヒっぽくない
東中出身〜ってやつもアニメと全然似てなくて大人っぽい
今日レポート提出なのに
このスレで一晩明かしてしまうとは…orz
退屈だったから溜息読み返してきた
キョンに叱られて部室でポニテにしているハルヒ可愛い
はるるん♪
結構味が出てるんじゃねw
絵描いてる人に聞きたいんだが、髪の毛の影とハイライトってどうやって描いてるんだろう?
フォトショでパスを選択範囲に変換して1箇所づつ塗っては新しいパスひいてってやってるんだが
あまりにも作業回数が多くて途中でモチベーション下がって結局何日もかかってしまう・・・
消失ハルヒ1週間たっても塗りきれてないよ
974 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 11:37:09 ID:5d5DONav
うめ
今回の埋めネタは職人談義かw
埋めついでにハルキョン一本書いたんで
投下しようとしたら、ナイスアクセス規制orz
こ、この憤りをどこにぶつけりゃいいんだっ!
>>973 髪の毛なんかの塗りに使用したパスは数パターン保存しておく。
それをずらしたりコピーしたり拡大縮小しながら塗っていくと手間がかからないよ。
あと塗るよりパスで削る方がハイライトは上手くいったりする。
消失ハルヒ、楽しみ!
がんばれ!
いつもなら昼休みに入ってすぐに飛び出すはずのハルヒがめずらしく席を立たないなと思って振り返ると、
……寝てやがった。どうりで背中のシャーペン攻撃がなかったわけだ。
やけに熟睡しているようにも見えるからには起こすと怒りそうでもあるが、しかし起こさなければこいつは昼飯を食いっぱぐれる恐れがある。
起こすべきか起こさざるべきか、ザット・イズ・ザ・クエスチョン。などと英国古典を引用している場合じゃなくて、本当にどうしようか。
こいつは普段食堂だよな。少し考えて俺は席を立った。
「あれ、弁当食わないのかよ」
「ああ、ちょっと用事があるから後で食うよ」
いつも一緒に飯を食っている谷口、国木田に手を振って俺は教室を出た。
----------
夕べは有希に進められて読んだ本が面白くてつい夜更かししちゃったのが悪かったんでしょうね。
つまんない授業に身が入らないのはいつものことなんだけど、今日は特に眠たくって、午前中の授業をほとんど寝て過ごしていた。
最初のうちは寝たり起きたりしていたんだけど、だんだん眠りも深くなってきて、いつの間にか熟睡していたみたい。起きたときに時計を見て驚いた。もうすぐ昼休みが終わるじゃないの。
最後の記憶は3時限目だったから、あたしは4時限目と昼休みのほとんどをずっと寝て過ごしちゃったみたい。休み時間を寝て過ごすなんて不覚だわ。時間がもったいないじゃない!
なんで休み時間にキョンは起こさないのよ、と文句を言おうとしてもキョンは教室にいなかった。そう言えば谷口や国木田もいないから、つるんでどっかに行っちゃったのかしら。
今から食堂に行ってももう売り切れちゃってるかも、だいたい食堂に行って食べる時間も残ってないと思って、主のいないキョンの座席を睨んで……ある物に気がついた。
キョンの机の脇にかかっているビニール袋。なんの絵も描いていないこれは、やっぱり購買のかしら……?
----------
そろそろ昼休みも終わるので、外の空気を吸いに出ていた俺は教室に戻った。自分の席に戻ると既にハルヒは起きていたらしく、パンをむしゃむしゃと食っている。
「おい、ここにあったパンとジュースを知らないか」
疑いようもなく今ハルヒが食っているそれなんだが、一応聞いてみる。
「あんた居ないからもらったわよ。お腹空いてたし」
まったく悪びれずに言うハルヒに苦笑するしかない。お前は俺がいなきゃ俺の物を勝手に食ってもいいと思ってるのかよ。
「だいたい昼休みに入ったなら起こしなさいよね。おかげで食堂行きそびれちゃったじゃないの」
起こして欲しいなら先に言え。起こしたら起こしたで怒りかねない地雷を自ら踏む気にはなれないんでね。だいたい人のパン食ってるんだから食堂行けなくてもいいじゃねえかよ。
「そう言えばこれ、あんたのお昼だったの?」
「弁当は食ったよ。それは放課後に食おうと思ってた分だ」
「ふうん。こんなに食べるとあんた太るわよ」
大きなお世話だ。
パンを4個全部食べきり、ジュースも一気に飲み干すと、「ごちそうさま!」と機嫌良く空き袋を返して来る。自分でゴミ箱に捨てろよ。
「しかしお前は旨そうに食うよな」
「そりゃ不味そうに食べたって楽しくないじゃない。作ってる人に感謝するには美味しく食べるのが一番でしょ!」
「それより買ってきた俺に感謝はねえのかよ」
別に感謝を強要する気はなかったんだが、作ってる人にだけ感謝されるのはなんとなくシャクだ。
「まあ、あんたにしちゃ気が利くんじゃない?」
そう言うとふいっと窓の外を向いてしまった。
授業の開始を知らせるチャイムが鳴り、俺が前を向く瞬間に「ありがと」と小さな声で言ったのはちゃんと聞こえたからな。
しかしやっぱりそのパンをなんのために買ったのかバレバレだったみたいだな。
いや、別にハルヒをもっと寝かせといてやりたいとか、起きたときに飯食う時間なくなったら可哀相だとか、そんなことこれっぽっちも思ってないからな? 勘違いするなよ?
>>973 幼児レベルなので自分には何も答えられないっす
ふぉとしょ?ぱす?それって食い物?旨いのか?<ただのアホだww
消失ハルヒ楽しみにしてまっせwktk
中々埋めネタ来ない(・A・)とか思ってたら
>>978!!!!本命キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
うっかり投下機会逸するのも悔しいので今の内に投下してみる。
梅雨の合間の晴天というものは実に貴重だとは思うものの、でもこのまま雨が降らなかったら水不足を心配しなければならないことを憂鬱に思うのは贅沢というものだろうか。
そんな四方山話は置いておいて、現時点での俺の気懸かりの種は後ろの席で窓の外を眺めながら溜息ばかり吐いているハルヒのことなのだった。
普段はうるさいぐらいにちょっかいを出してくるこいつがこんな調子ではこっちだって調子が狂うってもんだ。全く、さっきの梅雨の話でもないだろうに、静かなら静かでどうしてこう気になっちまうんだろうね?
「なあハルヒ、どうかしたのか? 退屈しているようには見えないし、何か悩み事でもあるのか?」
ハルヒは俺の方を向こうともせずにそっけなく答える。
「別に。くだらないことを考えてただけよ」
ほう、くだらないことねえ。
しばらく俺が黙っていると、ハルヒは唐突に俺に対して語り始めた。
「実はこの前、有希に訊かれたのよ。『六月に結婚すると幸せになれると聞いた。……なぜ?』ってね」
長門の物真似をするような語り口のハルヒについ噴出しそうになったのは内緒だ。
しかし長門が誰かに質問を――それもハルヒ相手にするなんてのも珍しいんじゃないか?
「みくるちゃんも一緒になって『そう言えばどうしてなんでしょう? わたし、考えてみたこともなかったですぅ』とかいってあたしに注目してくるし、でもあたしも答えられなくて、その場はごまかしちゃったんだけどね」
朝比奈さんソックリな物真似まで入れてそこまで話した途端、ハルヒは先程までのブルーな表情を消失させて、一気に俺に捲くし立てた。
「でもキョン、あんたも疑問に思わない? 何でこんな梅雨で雨が多くて蒸し暑い時期に結婚式だなんて非合理的だわ! どうしてジューン・ブライドなんてのが幸せの象徴になっちゃうのかあたしには理解できないわ」
だから俺に訊かれてもな。一応ローマ神話の女神の名前からとか、西欧ではこの時期は逆に雨が少ないとか、そういう理由ぐらいしか思い当たらないぞ。
「じゃあなんで日本でもそういうのが流行するわけ? イマイチ納得がいかないわ」
そういうお前だって、いざ結婚式ともなれば和服に文金高島田ってのよりウェディングドレスを着たがるクチだろう?
「うっ、そりゃまあ、そうかも知んないけどね。でもキョン、そんなの披露宴でお色直しすれば何でも着られるってことにならない? あたしはあんたの紋付袴ってのも見てみたい気もするわね」
こいつはお色直しをコスプレか何かと勘違いしてやがるのか? まあ昨今ではそういうノリの方も多いのかも知れんが。
とか何とか言いつつ、俺もこっそり脳裏にハルヒの花嫁衣裳を浮かび上がらせてしまっていたことは他言無用だ。
「ちょっとキョン、なにニヤニヤしてんのよ? このスケベ!」
そう言いながらハルヒもすっかりご機嫌を取り戻してくれた模様だ。
しかし、女の子ってのは結婚式の話とかそういうことには饒舌になるってのは万国共通なんだろうね。憧れとかいわゆる結婚願望ってヤツだな。
『彼女には願望を実現する能力がある』
ふと古泉の言葉がプレイバックされ、俺はハッとする。
ハルヒが明日にでも結婚したいなんて考えたとしたらどうなっちまうことやら。最近は映画撮影のときみたいに能力を暴走させることは無くなっているものの、嵐の前の静けさってことなのかもしれない。
――なんてな。天が落ちてくるぐらいありえないことを心配して動揺なんぞしたところできりがない。厄介ごとだとか妙な陰謀なんかには巻き込まれてから考えることにしよう。
とりあえず俺はもうじき到来する真夏の太陽をもしのぐようなエネルギーを発散するハルヒの笑顔を眺めながら余計なことを考えるのは止めにしたのだった。
「チキショウ、てめーら年齢とかもういいからとっとと結婚式でも何でも挙げやがれ!」
「まあまあ谷口、いまさら憤慨したところでどうにかなるようなことでもないし、いい加減諦めた方がいいと思うよ」
「涼宮さんとキョンくんは結婚する前から夫婦同然、いやそれ以上なのね」
「あー、後ろの二人は放っておいて、そろそろホームルーム始めるぞ」
980 :
埋めネタ:2008/06/18(水) 14:19:26 ID:Ssbr/MQC
歩いているのがもったいないとでもいうのか、ハルヒの移動手段は走ることが多い。それがダメなら早足だな。
お前はそれでいいのかも知れないが、俺を引っ張っているときも走ったりするのはやめてくれ……なんていっても無駄だろうな。
今日も今日とて授業が終わるや俺はハルヒにネクタイを引っ掴まれて廊下をダッシュするはめになるのだ。
「おい、ちょっと、待てって、こら! ハルヒ! 止まれって言ってるだろ!」
「一体何よ、時間が惜しいんだからさっさと言いなさい!」
足を踏ん張り無理矢理止めると、ハルヒは仏頂面で俺を見てきた。何とは俺の方が聞きたい。
「何を急いでるのか知らんが人のネクタイを掴んで走るのはやめろ、締まるんだ」
「だってちょうどいいところにあるんだもの、わざわざ手を掴むより早いわ!」
「お前が良くても俺は良くない、殺す気か、まったく」
そう言いながらハルヒの手をネクタイから外し掴む、ほんのちょっとの手間を嫌がるんじゃありません。
ハルヒに注意すると、
「うん……」
となにやら殊勝に頷いた。お? 少しは分かってくれたか? ほっとしつつカバンを持ち直して歩き出す。
で、部室に行こうとしてたのか?
「そうよ。今日は緊急ミーティングの日なのよ!」
一瞬おしとやかになったかと思えば、ピョンピョンと跳ねるように歩きながら話し出した。俺はただ相槌を打つだけだがな。
ハルヒが楽しんでいる、それだけで世界は平和なのだ。
先程までの急ぎようが嘘のようにゆっくりと部室へと向かうのだった。
「やっほー! みんな揃ってるわね! ミーティング始めるわよー!」
どかん、とドアを開けてハルヒが声を上げると、すでに中にいた3人がおやおやなどと顔をにやけさせ、はわわ、とお盆で顔を隠し本から視線を上げた。
ん? いつもと同じ対応だと思うのだが、どこか違和感があるな。どうしたんだ?
ハルヒに引きずられるまま部室に入れば3人の視線が俺たちを追いかける、ちょっと気まずい。
「今日話したいのは――」
「あなたたちが付き合い始めたことについて?」
は?
「え? 有希、今なんて言った?」
ハルヒが来る途中俺に話してくれたことを言おうとしたが、それを遮るように長門が声を出した。付き合うって誰と誰がだ?
「それはもちろんあなたと涼宮さんでしょう」
長門に聞いたはずだが答えたのは古泉、っておい、お前は何を言ってるんだ。馬鹿なことを言うな。
「だ、だって、涼宮さんとキョンくん、さっきからずっと手を繋いでますよ」
ははは、何を言ってるんですか朝比奈さん、そんなこと――うん、あるみたいですね。道理で片手が柔らかいものを掴んでるわけだ。
って、これはただハルヒが俺のネクタイを掴むもんだから仕方なくで……おい、ハルヒ、お前も何か言えって。
頼むから顔を赤くして固まらないでくれ、そんな潤んだ瞳で俺を見るな、慌てて逸らすな、手に力を入れるな、離せないだろ。
ぐるぐるとそんなことが頭の中で回るがはっきりいってショート寸前だ。
あーもう無理だ! 今日は解散だ!
結局俺はハルヒを抱き上げて部室を飛び出すことにした、これ以上あそこにいられるか!
……なんてことを思っていたのだが、あのままハルヒが回復するのを待ったほうが良かったのかもしれない。
まさか次の日、校内で知らないものはいないほどの公認カップルになるとは思いもよらなかったんだ。
別に間違いじゃないんだけどな。
ハルヒのスケジュール帳を拾ってしまった……
「極秘!ハルヒノート」と表紙に書いてあるからアイツのに間違いないだろ。
さて、見るべきか見ざるべきか、それが問題だ。
覗いたのがバレたときは俺の人生が終わるんだろうな……
さよなら朝比奈さん、さよなら長門、ついでにさよなら古泉。
って見ちゃ駄目なんだって、駄目。ぜったい駄目。駄目なんだが……すまんハルヒ……
『91スレ、今度こそキョンに素直になる!キョンは身も世もないくらいあたしに惚れる』
『92スレ、キョンが一世一代人生に一度の大告白をしてくる』
『93スレ、キョンとちゅーする』
『94スレ、キョンとちゅううううーーーって感じのをする』『95スレ、すぐに許しちゃうのはふしだらだからキョンと結婚する』
『96スレ、キョンのプロポーズ』
『97スレ、キョンと初夜。うあーついにここまできちゃった』
『98スレ、具体的なことはよく分からないから省略。でもキョンが変態すぎるのを許容してあげる良妻になってると思う』
『99スレ、やだキョンそんなのおかしいよおキョンのえっち、あたしだけだからねキョンみたいな変態性欲者を受け入れてあげるの、やだそんなとこまで……』
ここまで読んで後頭部に強烈な衝撃を受けて、俺は意識を失ってしまったため、次の一行を読めなかった。
『100スレ(以降)、何があってもキョンと一緒にいる!キョンを信じて、キョンに信じてもらうの!いつか「スケジュール」通りにするからねキョン!』
>>979 本命てw ここ数スレの埋めネタ始めたのは俺かもしれんが埋めの小ネタ自体は昔からあったわけだしw
それよりハルヒの結婚願望はすでに発揮されてそうな雰囲気だなGJ!
で、結婚って単語からなんとなく思いついたんで書きましたありがとう。
>>980 ピョンピョン跳ねるように歩くハルにゃんカワユスGJ!
抱き上げてってキョン落ち着けいやむしろ落ち着くなw
頭の中でキョンキョン跳ねると変換された俺は吊った方がいいのかもしれない。
>>981 すごい未来日記だ。98、99スレ自重www
埋めネタなのに2レスになってしまったすまん。
----------
「なあ、あれやっぱりキョンがあげたのかよ」
「何の話だ」
ニヤニヤ笑いながら話しかけてきた谷口の質問の意図がわからずに聞き返すが、こいつはニヤケ面を変化させずに思わせぶりなことを言うだけである。
「まあそう照れるな。いつかはこうなるんじゃないかと思ったんだけどよ、指輪とはお前もやるな」
だから本当になんの話だ。思わせぶりなニヤケ面って知り合いは二人も要らん。しかもどう考えてもむこうは様になってるがお前はなっとらんぞ。
なんて会話は休み時間が終了するとともに終わり、座席に戻ってきたハルヒの指に輝くそれを、俺も今始めて気がついた。
確かに指輪だな。しかも立て爪に本物かどうかは知らないがダイヤ? それを、左手の、薬指に……。
我に返ると授業が終わろうとしていた。1時間何をやっていたのかまったく記憶にない。
あれ? なんでいきなり記憶喪失? もしかして俺はUFOにさらわれて脳を弄られたりしたのか? やったなハルヒ、団員その1が不思議に遭遇したぞ!
……空しい。
いや、わかってるさ。ほぼ記憶がないとは言え、俺は呆然としたまま1時間を過ごしたんだって自覚はある。何故そんなに呆然としていたのかと言えば……。
やっぱあれか。ハルヒの左手の薬指に輝く指輪。アクセサリーのことなんか詳しくはないが、ファッションリングとは違うだろうことくらいは想像がつく。どう見たってあれは、エンゲージリングに使われるに相応しい……。
ダメだ、何でかわからんが考えてると妙に気分が沈むうえにムカムカしてさえ来る。なんで落ち込んでるんだ? なんで腹が立つんだ?
結局俺は放課後まで授業に集中出来なかったくせに、ハルヒに聞くことも出来ないまま苛々とした時間を過ごすのみだった。
「念のために確認しますが、あの指輪はあなたがプレゼントなさったわけではないのですか」
「俺は知らん。だいたいなんで俺がハルヒに指輪をくれてやらなきゃならん」
そう言うと古泉はやれやれと言わんばかりに首を振った。なんかむかつく。
「しかし我々も彼女にあのような指輪をプレゼントする人物に心当たりがありません。いったいどうされたのでしょう」
「涼宮さん、すごく嬉しそうです〜。やっぱり女の子ですもんね、指輪もらえて嬉しいんでしょうか。でも……」
お茶を淹れてくださった朝比奈さんが不思議そうな顔をして言った。でも、で言葉を切ったのは、古泉同様心当たりがないからかもしれない。
しかしハルヒに指輪をやった奴は何者かね。北高生なら間違いなくSOS団に入っているはずだから、他校かもしかしたら年上なのかもしれない。
あれが本物なら高校生に買える代物じゃないからな。長門は知っているんだろうか。しかし今は聞けない。
「とにかくあれを涼宮さんにプレゼントされた人物はいずれわかるでしょう。しかし意外ですね、僕はてっきり……」
思わせぶりにそこで言葉を切る古泉。先は言わなくていいぞ、聞きたくもない。
やがて長門が本を閉じる音とともに今日の活動も終了となった。
「キョン、帰りちょっと付き合いなさい!」
帰り道に長門と朝比奈さんをハルヒが占領しているせいで長門に指輪についてのコメントを聞けなかった俺は、長門に電話するか引き返してマンションを訪ねるか、そんなことをしたって無駄なような気がしてモヤモヤした気持ちを抱えていたのだが、
そんな俺の気なんか知ったこっちゃないハルヒは俺の右手を掴むとぐいぐい引っ張って歩き出す。俺の手を掴んだ左手の指輪を見るとまたイライラしてきて、俺は思わずその手を振りほどいてしまった。
「キョン?」
驚いた顔をして俺を見るハルヒから思わず顔をそらす。ムカムカする、なんなんだよ一体。
「……その指輪をくれた奴を誘えばいいだろ」
って俺は何を言ってるんだろうね。これじゃまるで指輪を気にしていますと宣言したようなもんじゃないか。いや、気にならないと言えば嘘になるが、そりゃハルヒがどんな男を選んだか興味がないわけがない。だけどそれじゃこのむかつきの理由を説明できない。
「え? 指輪をくれた?」
一瞬きょとんとしたハルヒは、自分の手を見て、そして笑い出した。
「これ? 違うわよ、もらったんじゃないわよ」
へ? もらったんじゃないって、そんな指輪をわざわざ自分で買ったというのか?
「買ってもいないわよ。とにかく付いて来なさい! 歩きながら説明するから」
歩きながらと言いつつ俺が自転車置き場に寄るや否や「後ろに乗せなさい」と命令してちゃっかり荷台に収まったハルヒが言うには、どうやら今日は両親の結婚記念日らしい。
「この指輪のエピソードを話しているうちにね、母さんが『あんたに貸してあげるから付けて見たら?』なんて言うからつい借りちゃったのよ」
しかし自分の結婚記念日にわざわざ娘にエンゲージリングを貸すかね。
「……あたしが知るわけないでしょっ」
ハルヒは何故か突然怒った口調でバシバシ後ろから殴りつける。痛みに顔をしかめながらも、俺はさっきまでのイライラがすっかり治まっていることに気がついていた。
なんだろうね、なんて自問自答するにはその理由がはっきりし過ぎていて、結局俺はいつもの口癖を呟くしかできなかったのであった。
「……やれやれ」
ついでに言うならハルヒ、お前の両親の結婚記念日だろ? なんで俺も一緒にプレゼントを選ばねばならんのだ?
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「ただいまー!」
「お帰りハルヒ、どう? 上手く行った?」
「分かんないわ。気にはしてたみたいだけど」
「気にしてるなら脈アリってことよ! 頑張りなさい!」
「べ、別にそんなんじゃないけどね。まあちょっと気にさせたら面白いと思っただけだから!」
「ふふふ、あんたも素直じゃないわよね」
「うるさい!」
……いつかあたしもあいつから指輪をもらえるかしら? ってあたしってば何考えてんのよ!
もう母さんのバカ! ニヤニヤ笑って見てるんじゃないわよ!
なんであたしがこんな恥ずかしい思いしなきゃなんないのよ! これもキョンのせいなんだからね!
キョンのバカぁ!!!!
八つ当たり気味におしまい。
涼
埋めSSラッシュキタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
にやにやすぐる〜自分も参加したかったけど間に合わない・・・。次スレでがんばるぜ。
>>973 一箇所ずつってのが凄い根気いるね。パスは二回くらいしか使わないな〜。
他の板(ネ実2)には書き込めたんだが、こことvipがダメなんだよなー。
規制解除を長門に…あ、ハルヒスレだっtサラサラサラ…
埋めネタのみなさま、まとめてですみませんがGJすぎる。
今日はお休み、キョンとあたしはどこに出かけるわけでもなく家でごろごろ。
お昼ごはんも済ませてまったりとした午後。
キョンは何やるわけでもなくテレビを見ている。ずーっと見ていて飽きないのかしら?
あたしはさっきからネットサーフィンをしているんだけど、正直飽きたわ。
「ねえねえ、キョン〜」
あたしはソファーに深く腰掛けてテレビを見ているキョンに後ろからじゃれついた。
首に腕を絡めて横から顔を覗き込む。でもキョンはあたしなんかに全然興味を示さない。
「そんなにテレビ見ていて楽しいの?」
「んー」
キョンは相変わらず画面に目を向けたまま生返事で答える。そんなあたしはどうしてもキョンの興味を引きたくて鬱陶しいくらいにベタベタとまとわり付いたらキョンに反撃された。
「ハルヒ」
「なーに?キョン」
「邪魔しない。テレビが見えん」
カチン!
「もういいっ!」
我ながら大人気ないと思いつつも全然相手をしてくれないキョンに腹が立って絡めていた腕を解こうとしたら……あれ?解けない。
「離れんな。ここにいろ」
一瞬にして立った腹も腰を下ろす勢いで嬉しくなっちゃうのはしょうがないでしょ?
そのままあたしは絡めていた腕に少しだけ力を入れてキョンに大好きと囁いた。
って何やってんの私。これから会議資料作らないといけないのに(つд⊂)
988 :
埋めネタSS:2008/06/18(水) 17:14:19 ID:Ttb4jcr/
「ハルヒ、好きだ!」
「キョン!あたしも大好きよ!」
チューチューチューチューチューリップ
二人はずっとキスをしまくっていました
めでたしめでたし
もうすぐ100スレか
もう一度繋げてみるか
涼
宮
ハ
993 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 18:15:40 ID:wz1Cb6wn
ミ
ル
の
分
解
>>987 ツンデレキョン(なのか?)GJ! 会議資料頑張ってくれ。関係ないが「腹筋……」と言いたくなるIDだなw
>>988 ここ、笑うとこ? リップにチューでチューリップて親父ギャグかwww
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小学校の頃必ず学校の花壇に植わっていたこの花の名前を知らない人もいないだろうが、なんでまたいきなりこの花が部室に飾ってあるんだ?
「いつも行くお花屋さんで、開いてしまったのがたくさんあるからって分けてくれたんです。綺麗だからお裾分けで持ってきました」
なるほど、朝比奈さん相手ならつい花束でもプレゼントしたくなるに違いない。
「上出来よみくるちゃん! 部室も殺風景だものね、花があった方がアクセントになってポイントアップよ!」
なんだよポイントって、お前は適当に言ってるだけじゃないだろうな。しかし部室が殺風景とは思えない。ハルヒが持ち込んだ物がごちゃごちゃと置いてあるし、何よりこの部室には「花」が3人もいるわけである。
もちろん一番の花は朝比奈さんに間違いないぞ。
ハルヒはそのチューリップの生花が気に入ったようで、団長机の脇に置いてニコニコ笑いながら眺めている。そんなに花が好きだとは知らなかったな。
「そんなに興味はなかったんだけど、こうしてみると可愛いじゃない?」
などと言いつつその花弁に軽く唇を触れさせたりしているのを見て、少しドキリとしたのは気のせいと言うことにしておこう。
翌日の放課後、掃除当番のハルヒを置いて部室に来てみると、めずらしく長門もおらずに一番乗りだった。
いつも通りの部室も誰もいないと寂しい物だが、団長机の脇に鎮座する花瓶が目に入る。昨日のハルヒの行動を思い出して俺は――――。
「何をしているの」
「うぉあ!?」
な、長門!? びっくりした、心臓とまるかと思った。誰かさんはやりすぎだが、音もなくドアを開けるのは止めてくれ!
「いや、その、そう、水を換えた方がいいのかと思ってだな……」
慌てて言い訳した俺に長門の一言が突き刺さった。
「むっつりスケベ」
長門、どこでそんな言葉覚えたんだ……。
「あなたが口付ていた場所は、昨日涼宮ハルヒが口付けていた場所と同じ。つまり間接キ……」
「うわああああ! わかった長門、今度図書カードプレゼントするからそれ以上言うな! 言わないでくれ!」
「そう」
それだけ言うと定位置に落ち着いて分厚いハードカバーを迷いなく開いて読み始める。
やがて古泉と朝比奈さん、遅れてハルヒもやって来ていつもの時間が流れ出したのだが、しかし俺は口止め料としていくらの図書カードを買えばいいのかね。
そんなことを考えながらも妙に艶やかなハルヒの唇が気になる俺はやっぱりむっつりスケベなのかもしれない。
って認めてどうするよ! 断じて違うからな!
「だったら素直になればいい」
「な、長門……。何か怒ってるか?」
「何? 何の話?」
「何でもない! 全然関係ない話だから!」
「怪しいわね。何か隠してるでしょ! 言いなさーい!」
誰か、誰でも言い。誤魔化すすべを教えてくれ! 今すぐに!
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>>988に続く、としたかったのに何だこの微妙さorz
988氏、勝手にすみません。
季節はずれ? 気にしない。
更に言えばチューリップである必要皆無www
今日はスレに来すぎだ。そろそろ自重しよう。
999なら次スレでハルキョンラブラブ桃色空間
1000なら驚愕発売情報が角川から出る!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。