【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ　その86

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の超ヒロインにしてＳＯＳ団団長！　あたし涼宮ハルヒについて語りあうスレよ！
じゃんじゃん語りなさい！　過疎になんかさせたら許さないんだからねっ！
ただし【荒し】【荒しに反応する人】はダメ！　もし見かけたら生暖かく見守るとよいでしょう。
SS、あたしとキョンのカップリングネタは、名前欄に「SS」「ハルキョン」と書くように…。
あたしが恥ずかし……くは別にないけど、部室のPCのNGワードに入れといてあげるから。

次スレは960が立てること。スレの進み具合によってはスレ立てが早まることもありうるから、臨機応変に対応しなさいよ！

前スレ
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ　その85
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1206340197/

ハルヒスレＳＳまとめ Wiki
http://wikiwiki.jp/haruhi/

やれやれ……皆聞いてくれ、団長命令だ。
最近、荒らしのような発言をする奴が目立つが、そういうのはまず下記リンク先に目を通せとのことらしい。
それが出来ない奴は王様で団長なハルヒのスルー対象にされちまうので、気をつけるように。

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ【避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/comic/3935/　(PC用)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/comic/3935/　(携帯用)


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:.:.／ ／,/lヽ;:;:;:;ﾚﾄ{ ヽっ::ノ:::{　　　　　　ゝ　　 ﾉ.|:;:;:;/　.|　　 /　　　　　　　いい？
:.;:.ヽ'. >　 ＞ヽ;:;:ヽ 　 ヽ;;;;=''"　　　　_,,ィ　 ／_=!:;:;/　 .l　　/　　　　　　　　優雅に、そして華麗にスルーしなさい
＼;:;:,＼へ!　　ヽ;:;.｀､､　　　　　　l￣ ヽｊ ,ｲ.!='' /;/ヽ､ /　 〈_/i　　　　　　　　じゃないとあたしを語らせてあげない
　 ヽ;:;:;.,＼　　　ヽ;::;:ヽﾐ'''ｰ- ,,,.＿`ｰ_'',/.//　 /:' 　 ）＾''､　 ｀ヾｆﾞ〉　　　　　あたしが王様なんだから
　　 ヽ;:;:,<¨ヽ､　　ヽｰ-≧ﾆェｪ‐-=,,＿ // 　 ' 　／/ i　 ｀''､ｰ-'　　　　　　　王様の言うことは絶対っっなんだからねっ♪

SSやAAを投下する前に注意！

一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。
デザインとして最初に改行入れたいときは、スペースを入れておけばいいらしいわよ。
−−−
↑文頭にこういう単一キャラクタが重複するのもまずいらしいから、気をつけた方がいいかもね。


まだなにかあったかしら？
え、なによキョン、大事なことを忘れてるって？

このスレではメール欄に半角で「sage」と入れる事、良いわね？
うっかりageちゃったりしたら、暇を持て余した荒らしやアンチが来るって言うから気を付けなさいっ！

…………。ねえ、キョン。何でこんなこと言わないといけないのよ。あたりまえじゃないの。

>>1
乙なのです

>>1
乙

>>1のためにご飯食べないでまっていたのに･･･。

乙

>>1乙であるかも知れませんな

>>1
ハルにゃん乙かれさま

>>1乙って重要だと思うんだぜ！？

>>1
乙

>>1
涼宮さんいつも乙なのね。

>>1
乙

ＩＤ変わってるけど前スレ961です。
反応見てるとなんか微妙に外した感じだけど
完全スルーじゃなかったみたいなので
とりあえず続編？というか別視点モノ投下してみます。１レスだけ。

　ネコって奴が飼い主のところに自分が捕まえたネズミや小鳥などの獲物を自慢げに見せびらかしに持ってくる、なんてのを聞いたことがある方も多いだろう。
　なんでもあれは、狩猟能力に欠ける我々人間のことを哀れんで、『俺様がお前の餌を捕ってきてやったニャン』と、いう風に、俺たちのことを養っている感覚なのだ、という説もあるが、正直それもどうかと思う。

　まあそんなことはどうでもいい。

　今の俺が抱えている問題は、晩飯後に自室に戻り、ベッドに転がって、以前に長門から借りた本を読みかけたものの、つい居眠りしてしまい、胸部に圧迫感を感じて慌てて目を覚ましたところ、目の前に展開されている状況をどう判断したものかということなのだ。
「って、シャミセン！　何だそりゃ？」
「ちょっと、そこのひと！　いますぐあたしのこと、たすけなさいよ！」
　今の後者のセリフは俺のモノでもなければシャミセンのでもない。っていうかシャミセンは鳴き声一つ発していない。
　何故ならシャミセンは、その口に獲物を咥えており、その口に咥えられたモノ――ウチの学校の制服によく似た――セーラー服とスカート姿のどう見てもぬいぐるみ人形のそいつがジタバタ暴れながら発したセリフだったのだ。
「……ハルヒ？」
　その人形みたいな奴の顔はハルヒにソックリだった。セーラーの襟をでャミセンに吊り下げられて、宙ぶらりんで半泣き状態である。
「えっ？　なんであんた、あたしのなまえしってるのよ」
　どうやらこいつはやはり『ハルヒ』らしいが、俺のことを知らないみたいでもある。
　しかし、本当にハルヒによく似ている。言うならば『ぷちハルヒ』ってところであろうかね。
　しかし、ハルヒの傍にいたせいで、散々いろいろなことに巻き込まれていたためだろうか、今目の前で起こっている非現実的な光景を、俺はさほど驚かずに受け止めてしまっているのであった。全く、慣れというものは恐ろしいものだね、本当に。
　俺はシャミセンの口から『ぷちハルヒ』を開放してやる。
「にゃあ〜」
　シャミセンは、もう用はないとばかりに俺の部屋から出て行ってしまった。晴れて自由の身となった『ぷちハルヒ』は俺の腕の中にわたわたと飛び込んできた。
　俺が抱きとめてやると、『ぷちハルヒ』は俺の方をじっと見上げるように眺め、
「あんた、ずうたいはでかいけど、キョンににてるわね。あんたはいまから『でかキョン』よ」
　似てるも何も、俺は本人だろう？
　と、そこでふと俺は気紛れに、携帯電話を手にするとハルヒにコールしたのだった。呼び出し音が三回なったところで、
『キョン？　ちょ、ちょっと、何であんたから今頃電話が来るわけ？』
　と、ハルヒの怪訝そうな声がした。
　まあ、俺から電話なんてのも確かに珍しいことかも知れん。しかしハルヒの奴、気のせいか妙に慌ててないか？
「ああすまん。いや、その、特に用事はないんだが――なんとなくハルヒの声が聞きたくなってな」
『はあっ？　んな、なに突然わけのわかんないこと言い出すのよ、あんたは！　このバカキョン！　ふざけてるんだったら承知しないんだからね』
　電話越しでもハルヒの大声は健在だ。間違いない、電話の向こう側にいるのは、いつもの俺のハルヒだ。でもそれだと、手元のこいつは一体？
『キョン？　どうしたの、何かあったの？』
　っと、考え事しててついハルヒを放ったらかしにしてしまったな。
「悪い悪い。んじゃ、また明日学校でな」
『んもう……じゃあねっ！』

　通話終了後、改めて手元の『ぷちハルヒ』に目を遣る。『ぷちハルヒ』はシャミセンから開放されて気が緩んだのか、俺の膝の上ですーすーと寝息を立てていた。
　その寝顔を見て、何とも説明しがたい奇妙な感情が胸に宿るのを感じてしまう俺だった。
「んー…………『キョン』…………」
　寝言か。だが、こいつの言う『キョン』は、どうやら俺以外の存在らしい。
　さて、どういうことなのか、一通り説明してもらう事にするか――まあ、こいつが目を覚ましてからで構わないけどな。
　俺は眠っている『ぷちハルヒ』の髪をそっと撫でた。人形でも夢を見るとして、こいつは今どんな夢を見ているんだろうかね？

>>14
以上です。まだまだ続きそう？

ラクガキさん。この手のは全然ダメだ。粗が目立ちすぎ orz
ttp://upload.jpn.ph/img/u15950.png

>>15
外したなんてとんでもない。
時間さえ選んでくれれば破壊力は数段上がったはずだ。

人形を撫でるハルにゃんも人形ハルにゃんもｶﾜﾕｽ

朝は接吻でハルヒを目覚めさせる

キャビンアテンダントになったハルにゃん
勝手に飛行機操縦しそう

>>14
続編ｗｋｔｋ
『でかキョン』って言うハルにゃんが可愛すぎて死ねる

>>15
プチハルにゃんテラカワユス（ハート）続き期待しています。


さて、自分も懲りずに投下。そろそろこのシリーズは自重します。
********************************

お昼、台所にキョンが忘れていったあたしの特製のお弁当が机に鎮座している。
全くキョンはしょうがないわね。
毎日ほんとにあたしのお弁当楽しみにしているのかしらと疑いたくなる。
でも、あたしのご飯は常にとっても嬉しそうに頬張ってくれるし、
あたしもそんなキョンの顔を見つめるのが大好き。
きっと今頃会社で絶望一色の顔をしているだろうからあたしが直々に届けてあげようじゃないの。
キョンには後で罰ゲームをしてもらうけど。
会社に自転車で行く。すでにお昼休みに入っている模様で少々疲れ気味のおじさんたちが
そこら辺の定食屋に足を運んでいるのがわかる。
会社のフロントでキョンの働いている管轄部屋を聞き出し、そこに行く。
そこには項垂れて真っ青な顔をしているキョンがいた。
キョンに気付かれずにそっと近づき目の前に弁当を勢いよく置く。
「うわっ」
キョンの間抜け声が部屋に響き渡る。
キョンの同僚、上司らしい人もいるらしくニヤニヤしてキョンの方を見ている。
「なんだハルヒか?どうしたこんな時間に?ってまさかこの包みは･･･
弁当届けてくれたのか!マジでありがとう。助かったぜ。これがないと午後の仕事のやる気が起きん」
大げさな感じで喜ぶキョン。上司が苦笑しているのにも気がつかないようだ。
後で何か言われるわよキョン。
「あたしがあんたのために届けてあげたんだから後できっちりお礼いただくわよ」
「ああ、ありがと」
と言って公衆の面前であたしにキスをする。
女の会社員達が集まってキャーキャー言っている。
その様子は高校時代と変わらない。
すこし恥ずかしいけど、今度はあたしからキス。
みんなの目線が微笑ましいかった。
そしていつものくせでキョンのお弁当食べている姿をずっと見てしまったあたし。
そして食後のキス。
キョンは元気一杯になったようで仕事をバリバリ始めていた。
あたしは自分の役目を終えて家に帰る。
後でキョンに聞いた話だが、あたし達は会社内で一番のバカ夫婦らしい。
今度あたし達をバカ呼ばわりした人に罰ゲームを与える必要があるみたい。

そんないつものお昼。


終わり

>>20
ＧＪ！良いねぇ
さてと歯医者に行きますか

バカ夫婦ktkr。gj！

>>15
『デカキョン』かw なるほど。続き待ってるぜ！

>>15
やばいかわいいｗ

>>1乙

ハルヒを引きずりながら歩くキョン

チアガールハルにゃんに応援されたい

ハルにゃんの艶やかな唇に吸い付きたい！

レースクイーンになったハルにゃん

>>15

前スレのも見てきたけどなんでみんなスルーしてんの？ってオモタ

萌え死ぬｗｗｗｗ
ＧＪ！

>>15
GJ!夫婦ネタはやっぱりええなぁ

>>29
別にスルーされてるわけじゃないんじゃない？時間帯とかもあるし

>>30
安価間違ってないか？

自分もちょっと見直してみたけど
朝からＧＪってのが直後のＳＳ二つだけ指してたりしたから
そう思うのも別に不思議ともおもわんかったけどな

仮に自分が投下したのがそんなんだったら
結構凹む気がする

日曜の朝ハルヒが目覚めたとき、自身に起こった異変に気がついた。
「な、なによこれ！」
そう、ハルにゃんは高レベルエスパーになっていたのだ！

自分のパワーを制御できずにモノを壊しまくるハルにゃん
「このエロキョン！」
「うわー！」
そして壁に叩きつけられるキョン

「あたし、このままじゃ皆を傷つけちゃう。このままここに居てはいけないんだわ」
「そんなことは無いっ！いくらでも迷惑を掛けたっていい。いつか絶対にちゃんと扱えるようになるっ！俺も協力する。大丈夫だ！」
「……あたし、一緒に居てもいいの？」
「ああ。ここに、一緒に居ていいんだ。ハルヒ。」


こんな電波が来た……って色々スマン。

>>32
中の人繋がりかｗ

>>32
明後日だよな

いまさらながら>>1乙です
さて、さっさと新作を書き上げないと

>>32-34
スマン、何ネタ？

>>36
週間少年サンデー連載中の「絶対可憐チルドレン」だと思ふ。
明後日の日曜日にアニメ放送開始。

あんまり仕事が忙しくて今やっと覗きにきたら…
なんなんだ！前スレから良SSの嵐はｗｗｗ
とりあえずまとめwiki行ってくる
みんなまとめてでゴメンGJです！

はじめてだけどSS書いたよー
告白もの4スレ予定いきまーす

本文長すぎエラーくらった･･･
区切りなおします

部室に行くと、ハルヒしかいなかった。
他のメンバーが来ていない理由やその他のことについて、特に書き記すほどでもないごく日常的な会話をした。
学園祭が終わって間もないこの時期、ハルヒも特別な企画を考えているわけではなさそうだ。
たまにはこんな日もあるだろうさ･･･と思ってた俺が甘かったね。

ひとしきりの会話が終わって、さてゲームの相手もいないしどうすっかな、などと長門の本棚を眺めていたら、ハルヒが再び口を開いた。
「ねえ、そろそろはっきりさせてもいいと思うんだけど」
先ほどまでと特に変わらない、普段どおりの口調だった。
「何をだ？」
「あんたの気持ちよ。あんた、わたしのことどう思ってるの？」
「へ？」
すっかり虚を衝かれて間抜けな声を出してしまった。
思わずハルヒを振り返る。なんだって、今までの会話とまったくつながってないぞ？

ハルヒはこちらには目を向けず、団長席から窓の外を見ていた。
その表情から喜怒哀楽の感情は読み取れなかったが、少なくとも冗談を言っているようには見えない。
「どう思ってるってのは、えーと、あれだよな、SOS団団長だと思ってるとかそういう･･･ことじゃないよなうん」
さすがにそんな小学生レベルのはぐらかしが通用する空気じゃないらしいことぐらいは俺にも読める。
「あー、つまり好きか嫌いかとか、そういうことか？」
「当たり前」
心なしか答えがいつもよりそっけない。
いやしかしそんな急に言われても困る。たしかにハルヒの話が唐突なのはいつものことだが、まさかそんなド直球ストレートがハルヒの口から出てくるとは予想外だ。
さてどう答えたものか？
ハルヒとは今まで本当にいろんなことがあったし、その間ハルヒには言ってないこと、言えないこともたくさんある。
なんというか、答えにくい。ひじょーうに答えにくい。
「なんでまたそんなことを？」

ハルヒはこちらに向き直ると、まっすぐに俺の目を見つめてきた。
最初に出会ったころを思わせるような、冷たい無表情。
いや違う。あのときのような無関心ではなく、緊張の奥に感情を押し殺しているのがわかる。
「私が知りたいから」
どうやらハルヒの思考回路によれば、それ以上の理由も説明も一切必要ないらしい。はいはいそうですか･･･。
これでもまだ、いつものように「うっさいわね、とっとと答えなさいよ！」と怒り出さないだけましなのかもしれない、と思ってしまう俺もどうかとは思うが。

「いや、急に言われてもなあ･･･あー、ちょっと待っｔ「嫌」
俺の言葉はピシャリと遮られる。くそ、猶予の時間もなしかよ。
「これのどこが急だっていうの？　待つっていうなら今までですでにものすごーく待った。自分がこんなに忍耐強かったなんて思わなかったわ」
奇遇だな俺も初耳だ。お前が忍耐強いと言うなら、忍耐強くない人などこの世に存在しないぞ。特に毎日お前に振り回されてる俺の忍耐力なんかはきっと計測不能の域に達してるだろうな。
もちろん、ハルヒよりずっと忍耐強い俺はここでそんなことを言って火に油をそそぐようなことはしない。ヘタレだからじゃないぞ。
そんな俺の深謀遠慮（？）にもおかまいなしに、ハルヒはさらにたたみかける。今日はどうしたっていうんだいったい。
「いい？　この一日一日をだらだらと無駄に過ごす気はあたしにはないの。どうすれば毎日が充実して記憶に残る日になるかってことを考えながら動いてるわけ。
それなのにあんたはそうやってすぐ後延ばしにして逃げようとしてばっかりでしょ。おかげであたしがどれだけ迷惑をこうむってるか、あんたはまったくわかってない！」
最初は冷静に見えたハルヒだったが、言いながらだんだん腹が立ってきたらしい。次第に険しい表情になって詰め寄ってきた。
いったい何の話だ。なんでそう怒ってるんだか俺にはさっぱりだぞ。
「あー、わかった。わかったから落ち着けハルヒ」
何がわかったのか自分でもわからんがとにかく時間をくれ。俺だって何も考えてないわけじゃないんだが、そう焦ってもなんじゃないか、なあ。
「いーや、ぜんっっぜんわかってないわねあんたは」
うわ、全力で否定された。
しかもどうやら俺の言葉は逆効果だったようだ。
「わかってたらとっくの昔にはっきりさせてるはずよ！　だいたい最初に会ってからどれだけ経ったと思ってるの。1年半よ1年半！
この間、あんたさえしっかりしてればどれだけ時間を有効に過ごせたかわからないわ。それなのにあんたときたらいつまでたってもフラフラふらふらと･･･」
ヒートアップしたハルヒは、唾を飛ばしながら俺のシャツの胸倉をつかんでぐいと持ち上げる。ぐお、やっぱりこうなるのかよ！
というかその馬鹿力をなんとかしてくれ、首が絞まる･･･
その間にもハルヒはなにやらぎゃあぎゃあ言っているが、もう俺に聞く余裕などない。
マジで苦しい。このままだと生命の危険だ。
とにかくはぐらかそうとしても無駄らしいということはよくわかったぞ、うん。
苦しさに耐えながら必死に答えを探す。ああ苦しい。早くしないと死ぬぞ俺！
俺はハルヒのことをどう思ってる？

ハルヒは毎回毎回俺の後ろの席に陣取ってるクラスメートで勉強も運動神経も抜群、
俺を無理やり巻き込んで立ち上げたSOS団なる奇天烈団体の団長で、
黙っていればすごい美人でスタイルも完璧なのだが、
毎日のように俺たちをいいように振り回してとんでもない労苦とスリルと楽しみを味わわせてくれて、
無意識のうちにも閉鎖空間や神人や無茶苦茶パワーで想像もできないような面倒ごとを引き起こし、
さらにその閉鎖空間では俺のファーストキスの相手であり、
ポニーテールも100Wの笑顔も輝く瞳も最高で、最初会った頃の仏頂面からは別人のように･･･
というところまで、かつてないほどの思考スピードで一瞬のうちに考えてから即座に却下した。
駄目だ、これじゃ言い終わる前に俺が死ぬ！

もっと一言で言うとすればどうなる！？
「さあ答えなさい！」
わかった、言うから揺さぶるなハルヒ！
「･･･好きだ」
これが一番短い言葉だろう。
首が絞まってる分、苦しげな発音になってるのは許せ。
「嘘よっ」
おいおいおいおい！　俺の文字通り生死を賭けた告白を一瞬で否定すんなよ！
たしかに相手に締め上げられて言うなんて無茶苦茶かっこ悪いが、いくらなんでもそれはないだろ！
頭の中が白くなってきた。もう駄目か、これじゃあまりに情けない死に方だ、たった3文字じゃ辞世の句にもなりゃしないな･･･などと思った瞬間、締め上げていた力が突然消えた。
俺はそのまま崩れ落ちて両手をつく。ハア、ハア・・・
「は？」
ハルヒはぽかんとしている。
「キョン、今なんて？」
おい反応遅いよ！　さっきの否定は単なる脊髄反射かよ！　と突っ込みたかったが今はそんなことよりも呼吸を落ち着かせるのが先だ。ふう〜。
いやいや、反応がもう少し遅かったら人生からさよならだったぜ。
危なかったがとにかく生還は果たした。ありがとう神様。
いや神様がこいつだったらそれはおかしいな。そもそもこれって幸運というよりむしろ死にかけた不運と呼ぶべきじゃないだろうか･･･

しかし俺にそんな現実逃避の暇も与えず、ハルヒは俺の両肩をつかんで引き起こし、顔を真っ赤にしながら俺の顔を真正面から覗き込んできた。
ハルヒ、顔が近いぞ。
なんつーかその、落ち着かないじゃないか。
「よ、よく聞こえなかったわ、もう一度いいなさい！」
うそつけお前ちゃんと聞こえてただろ。驚きながらもなんかニヤニヤを必死に抑えてるのが丸わかりだぞ。
こっちはかなり恥ずかしいのだ。
それにさっきのは、別にまったくの嘘というわけではないかもしれなかったりするわけだが、緊急事態に対応するためあまりに要約しすぎて正確さを欠いた発言だったような気がする。
出来ればこのままなかったことにしてもらえると、俺としては大変ありがたい。
「主語をはっきりさせて！　誰が、誰を、何だって？」
･･･こいつは先の俺の発言をスルーするつもりなんてまったくないらしい。がっつり食いついてきましたよ。
自分の都合の悪いことにはまったく聞く耳を持たないくせに。
ああもうそんな期待いっぱいの表情で見つめないでくれ。
なんだかついうっかり普段とは違う発言をしたいような衝動が湧き上がってくるじゃないか。
その小銀河を満載して輝く瞳とか、うれしそうにつり上がった形のいい唇とか、真っ赤に染まったすべすべの頬なんかをこの至近距離で見てたら、とても冷静ではいられなくなってくるぞ。
さっきからやけに俺の鼓動が激しいのは、もしかするとまださっきの酸欠が続いてるのかもしれないな。
その割にはハルヒの顔の細部がやけにまぶしく浮かび上がって見えるんだが。
あー、なんだか調子狂うぜ･･･。

「ハルヒ、俺はお前が好きだ」
うお、考えがまとまるよりも先に言っちまったよ俺！
しかも今度はしっかりハルヒの目を見たままだ。あーついにやっちまった。今度こそなかったことになんかできないぞどうする？
しかしその一方、それで妙に落ち着いた自分もいて、ああやっぱりこれでよかったんだろうな、なんてことを考えてた。
誰がどう見たってこれは必然、この状況でそれ以外の答えなんてあり得ない。
そうだろ？　もうこの期に及んでまで言い逃れなんてできっこないさ。
ああそうさ俺はハルヒが好きだとも。好きにきまってるじゃないか！
ほら、ハルヒの顔を見てみろよ、こんな最高にうれしそうなハルヒを間近で拝めるのなんて、きっと俺ぐらいなもんだぜ？
うん、きっとこれは全部ハルヒのせいだ。ハルヒがかわいすぎるのが悪いんだからな！

俺の中で何かが吹っ切れた、いや、壊れた。

もう一度言ってしまったからにはあとはもう同じことだ。
こうなったら全部ぶちまけてやるぜ覚悟しろハルヒ！　お前をどう思ってるかなんて、一言じゃとても言い尽くせないからな！
「聞いてくれハルヒ。いつからそう思ってたのかは自分でもわからないんだが、俺はお前と一緒にいられるのがほんとに楽しいんだ。
俺たちを引っ張りまわすお前のロケットみたいな猛パワーや、面白いことを求めて止まらないその好奇心が好きだ。
どこから飛んでくるのかわからないその発想力も、何も恐れない大胆な行動力も、ひとかけらの曇りもない輝くような笑顔も、仲間を大事に思う優しい気持ちも、ときどき素直じゃなくて照れ屋なところも、急に不機嫌になるワガママさだって、
いやそれだけじゃない、まだ俺の知らないお前の性格もあるだろうが、ハルヒのことなら全部好きだ。
俺はお前の一番近くにいたいし、もっと一緒にいろんなことをして楽しみたい。
ハルヒといっしょにいられるっていうこの世界一の特権を他の奴に譲るなんて断固お断りだ。
いや実際はいろいろと厄介なことも多いんだが、お前の最高の笑顔を見られるならどんな苦労だってそれで十分に報われるさ。
お前を悲しませたり泣かせたりしたくない、お前に笑顔でいてほしいんだ。
周囲がお前の敵になったとしても、お前に何か困ったことがあったときでも、俺は絶対にお前の味方だ。
いや、たしかにお前はいつも正しいわけじゃないかもしれないが、お前が周りに対してあまりにひどい迷惑を掛けそうになったら、俺がなんとかして暴走を止めてやる。
だからお前はお前のままでいてほしい。
俺はいつもお前を見てる。今だけじゃなくて、これからもずっとだ」

うわあああ恥ずかしい！　我ながら口の回りっぷりにびっくりだぜ。
ほらそこ、性格違うとか言うな！
とにかく俺はこのときは自分でもわけのわからないテンションでべらべらとしゃべっちまったんだよ！　悪いか！

さすがのハルヒもこれほどのこっ恥ずかしいセリフは予想外だったようで、真っ赤になって呆然と俺の顔を見つめていた。
「あ、あんたねえ･･･」
どういう表情をしていいかわからないといった様子で口を開けている。
ああ、こんなハルヒを見るのははじめてかもしれないな。そんなハルヒもかわいいぜ？
そのおかげで勢いづいちまった俺は止まらない。

ハルヒをできる限り優しく抱き寄せて言葉を続けた。
「ハルヒ、今まですまなかった。お前が言うとおり、こんなこともっと早く言うべきだったのかもしれないな」
ここまで来ると我ながらどこか狂ってしまったとしか思えないのだが、これが例の精神病の威力というものだろうか。
「俺は今まで、ハルヒといっしょにいられる毎日がこのままでも十分楽しいって思ってたんだ。
お前がSOS団を作ってから、毎日これ以上ないくらい刺激的だったからな。
ハルヒとそれ以上の関係になろうとすることで今の日常が壊れるかもしれない、って思うと怖かったんだ。
俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でもない、それどころか普通の人間として見ても、なんのとりえもない凡人だ。
それにひきかえお前はすごい美人で勉強も運動も万能だし、普通のことなんてまったく求めちゃいない。それに恋愛や男にも興味ないようなこと言ってただろ？
だから俺は、お前が俺に特別な感情なんてないんだって思ってた。
いや、本当は自分で勝手にそういう言い訳をして逃げようとしてただけなんだろうな。
それぐらい俺は臆病だったんだ」
「･･･バカ」
ハルヒが俺の胸に頭を押し付けたままで言った。ハルヒはいつの間にか俺の背中に手を回している。
言葉とは裏腹に、ハルヒの口調はちっとも厳しくなかった。
「ああ、そう言われても仕方ないな。なんだか過去の自分を蹴り倒してやりたい気分だ」
朝比奈さんなら時間遡行は可能かもしれないが、さすがにそんな私情のために使う許可は下りないだろう。それに、今の俺は未来の自分に蹴り飛ばされた記憶なんて持っちゃいない。
「ハルヒが俺にイライラしてたときの態度も、今になってみればぜんぜん不思議じゃないのに、俺はずっとそれに気付いてやれなかったな」
古泉にもあれだけ言われてたのにな。まあ、あいつの言葉は意地になって無視してたからな。
「ごめんな、ハルヒ。でももう逃げるのはやめにする。こんな俺でもよければ、付き合ってくれ」

しばらくそのまま動きを止めていたハルヒは、突然顔を上げた。瞳が濡れて輝いている。
「バカ、なにが『こんな俺でもよければ』よ！」
涙が残っているがハルヒは満面の笑顔だ。
「あんたじゃなきゃダメに決まってるじゃない！　そんなことぐらいわかりなさいよ！」
そう言うとハルヒは、今度は自分からしっかりと抱きついてきた。
俺もハルヒを抱きしめる。
近いけどずっと遠くにいると思っていた、こんなふうに手が届くなんて考えてもいなかったあのハルヒが、今ここにいる。
ハルヒの柔らかいぬくもりを感じる。
あまりに幸せでどうかなりそうだ。できるならずっとこうしていたいぐらいだ。

時間の感覚は失われていた。長かったのかもしれないし短かったのかもしれない至福の瞬間。
その姿勢のまま、沈黙を破ってハルヒが言う。
「ねえキョン･･･だけど条件があるわ」
「何だ？」
ハルヒは再度顔を上げる。
「あんたがさっき言ったこと全部信じる。だから、ずーっとあたしと一緒にいなさいよ」
「ああ、そうするさ」
「どんな理由があっても、急にあたしの前からいなくなったりしたら許さないから。覚悟しなさい」
「わかった」
「それから、あのときみたいなケガや病気も二度としちゃダメよ」
ハルヒの言う「あのとき」が何を指しているかはすぐわかった。去年の12月、俺が3日間意識不明だったあのとき。
階段の件は実際には俺の過失じゃないとはいえ、ハルヒのトンデモ能力がある以上、この先も俺がなんらかの形で宇宙的未来的超能力的な危険に巻き込まれることがないとは言い切れない。
しかし、仮にそうなったとしても、だ。
「ああ、ハルヒがそう思ってくれるなら大丈夫だ」
そう、ハルヒが願うならきっとなんとかなるさ。
いやハルヒだけじゃない。いざというときには協力してくれる大事なSOS団の仲間たちもいるんだからな。
「約束して」
「約束する」
俺がそう言うとハルヒは心持ち顔を上に向け、すっと目を閉じた。
まるでそうするのが当然というように。

このハルヒの魅力に抵抗できる奴なんて、宇宙中探したっていやしないだろう。
俺は右手を優しくハルヒの頬にあてて、ゆっくりと自分の唇を近づけた。

二度目の、ただしこの世界でははじめてのキス。

どれだけ経っただろうか。唇を離したハルヒは、満ち足りた、とても幸福そうな微笑を浮かべていた。
いつもの100Wの笑顔とは違った、まるで包み込むような笑顔だ。
ハルヒ、お前こんな表情もできたんだな。はじめて知ったぜ。
「そうね、仕方ないから今回に限って、今までの遅れは許してあげるわ。あたしの寛大さに感謝しなさい」
「はいはい。光栄ですよハルヒ様」
俺も今きっと笑っているだろう、と思う。
ハルヒは、俺がこの先一生忘れることはないだろうと思える美しい笑顔で言った。
「私も、キョンが好き」

--------------------

名残惜しいが、そろそろ活動時間終了の時間だ。いつまでもここにいるわけにもいかないだろう。
しかしその前に、一つ思いついたことがある。
「なあ、ハルヒ」
「なあに？」
「明日、指輪を買いに行かないか？」
ほんとはハルヒに俺が贈った指輪をつけてほしいって思っただけなんだが、まあ、せっかくだからペアなんかもいいかなと思うのだ。
まだ高校生なんだからそんな高価なものはとても無理だが、記念みたいなものがあってもいいんじゃないか？
「もう、何言ってるのよキョン。そんなのダメよ」
え、あれ、何かまずかったか？　喜んでくれるかと思ったんだがな。
予想外の答えに若干うろたえた俺に、ハルヒはまぶしい笑顔で人差し指をつきつけて、こう宣言した。
「明日じゃなくて、今から行くに決まってるじゃない！」

おしまい

>>41-45
以上です。長くなってすいません。

>>46
いやいやいやぜんっぜん長く無い
というかはじめてでこれってスゴいw
キョンフィルターが破壊されると脅威だ
とにかくGJ！

ちょっとテンション壊れてきた自分自重

>>46
激しくGJ!!　素直になると最強だなこの２人はｗ

後、亀ですまんが>>15続き待ってる。
>>20バカ夫婦乙！　昨日から楽しませて貰った。気が向いたらまたやってくれ。

>>46
GJ!!!
もう婚約指輪買っちゃったりしてwww

>>46
ヤバ過ぎるwww
マジでハルにゃんを抱きしめたくなったぜ！GJ

帰り道よそ見してて電柱にぶつかるハルヒ
それを見てハルヒのデコをさするキョン

>>46
GJぅううううううう！
はあはあ。キョンフィルター崩壊恐るべし！こっちが死にそうになるぜ

>>49
いや婚約指輪しかないんじゃ？w

>>47-50　ありがとう。ドキドキしてたんでうれしいわ。
また機会があれば書くよ。書くの遅いしいつになるかわからんけど。

>>51
想像したら激萌えた！

自分もSS投下良い？
昨日投下した『ある夜のこと』のハルヒ視点で時系列的には少し後
１レス消費予定

>>53
是非また書いてくれぃ

>>55
四の五の言わず、投下しなさい

いや、してくださいorz

星々がキラキラと真っ暗闇な夜空を明るく飾る頃。
あたしはさっきまでなかった温かさに目を覚ました。
「ぅ…ん…」
起きようとすると温かさの原因を見つけた。
見れば夫の腕があたしを包むように身体の上にあった。
「あたし先寝ちゃったんだ」
夜遅くまで仕事をしていた夫に「待ってるわ」なんて言っておいて疲れか妖しい月明かりにやられたのかとにかく眠っちゃったみたい。
隣で間抜け面で眠る夫を起こさないようゆっくり上半身をあげると布団がお腹の辺りに下がる。
「…布団もちゃんとかかってる」
記憶が曖昧だけど眠る前は夫の枕を抱き抱えていただけだったのに布団は肩の辺りまできちんとかけてあったらしい。仕事であたしより何倍も疲れてるはずなのにちょっとした気遣いをしてくれる。
そんな夫があたしは大好き。
あたしは夫の帰りを待って掃除や洗濯、そんなことしか出来ないけど…あとは疲れて帰ってくるだろう夫のためにお風呂の用意や夕飯の用意くらい。
買い物に行ったりとそれなりに大変だけど愛しい夫のためならそんなことは苦でもなんでも無い。
ご飯のとき「美味いな」の一言をもらったときなんかすごく幸せを感じる。
照れ隠しに「当たり前でしょ！」なんて返してしまうけど。
ホントはとっても嬉しい。
そんなことを思い出しながら隣ですうすうと寝息を立てる夫を見る。
「マヌケ面」
でも何処かカワイイって思うあたしはもう重症ね。
あたしは再び布団にもぐり二人に布団をかけ直した。
彼に寄り添い、
「おつかれさまキョン」
愛する夫の頬にちゅっとキスをした。
感謝の気持ちを込めたおやすみのキス。
さ、明日もキョンのために朝早く起きて愛情たっぷりの朝ご飯とお弁当作るためにも寝るとしよう。
「おやすみキョン」
そう呟きながら夢の世界へと旅だった。
そんな星々の光が心地よいある夜のこと。

>>57
以上です。
流石にもう続きませんw
こんなんばかりで非常に申し訳無いorz

>>46
おおＧＪ！だが一人称がバラバラすぎて気になってしょうがなかったぜ。軽くは推敲した方がいい。

>>57
GJ!　やっぱハルキョン夫婦物はいいな〜！

　　　　　　　　 ＿___＿
　　 　 　 .　 .´ -―　 ´￣￣＼
　　 　 ／／ .／: .　　 .　　　　 ヽ-､
.　　／　　　/: : : . : . : : .　　: : :: .　 ヽ
　 / :/:　: :/ : . : /: : ,/: :　. : :/:/!: : . ﾊ
. / : i. : . :/: : :／| : ｲ: :　: : :/: ﾑ!: : :　ﾊ
/ｲ: :i : : /: : :ﾒ、ﾉ´/: : :／, '|:/　|: : :|: :i:|
　i{: :!: : 「.不¨ 卞./ｨ／:／_ﾅ二 }: : /:i i:!
　ゝハ: :| 弋___タ／/ィ　イ⌒ﾊｿ: :/ /:八
　 〈　ヽ:|　｀ー‐　　　　 弋ｔ._ﾑi/:/ /i/
. 　 ＼‐!´￣￣￣￣ ｀丶｀￣ //'}´
　　　iｲﾍ　　　　　＿　　　￣//./
　　　|从: :> ､　 ´￣｀　　　ィ‐'´
　　 .へ-く　　＼　　_　 イ:从
__／　　ヽ ＼　　　/　　 "
　ヽ　　　 ヽ ﾊ　　ﾊ
　　ヽ　　　 V ﾊ / ハ
　　　 ､　　　∨7　i.　|
　 .　　ﾊ　　　 V V　 |ヽ.
　 i　　　i　　　 ∨ 　 |　 ＼
　,i　　　 'i　　　/ 　 ｜　　　ヽ､
　i　　　　 i　　/　　　|　　　 　 ﾊ
涼宮ハルヒだれそれ、藤岡ハルヒの憂鬱が７月からやるから楽しみにしていてね

>>57
寝る前に良い夫婦がみれたー

昨日中に間に合わすのは無理だったけど
>>15の続き投下します。
なお、終わるまであと何日掛かるか予測がつきません orz

　結局『ぷちハルヒ』が目を覚ましたのは、日付も変わろうかという頃合だった。いや、正確には、居眠りしてしまっていた俺が『ぷちハルヒ』に叩き起こされたのが、と言うべきだろうか。
「ちょっと『でかキョン』！　なにいねむりしてんのよ？　さっさとおきて、あたしをはなしなさいよ」
　胸元をポカポカと殴りつける感触で目を覚ます俺。ちっこいクセに結構威力があるな、こいつのパンチは。
「何だ、起きたのか？」
「それはあたしのセリフよ、このまぬけづら！　いいからはやく、てをどけなさい」
　そういえば俺はこいつを腕に抱いたままの格好で寝転がっていたのだった。
　だが、俺が腕を放してやっても『ぷちハルヒ』は何故か俺の胸元にしがみ付いたままだった。
「なによ、あんたのうでがおもたかったからよ。べつに、あんたにくっついてるのがいやだってんじゃないわ」
　そう言って頬を染めると顔を逸らしてしまう『ぷちハルヒ』だった。何だろう、反応的には一応元祖ハルヒに似ているんだろうか？

　その後、床に就こうとする俺の枕元で、『ぷちハルヒ』は散々妨害をしてくれたのであった。
「ちょっと、なんでねちゃうのよ？　『でかキョン』もあたしの『キョン』をさがすの、てつだってくれてもいいじゃない」
　すまん、時間も時間だし、もうちょっと静かにしてくれないか。親とか妹とかに見つかったら面倒だ。
「ふんだ。――わかったわよ」
　それで、お前の『キョン』ってのは、やっぱりお前と同類の、ぬいぐるみの人形なのか？
「あたしとどうるい、っていいかたはなんかきにくわないけど、まあたぶん、そんなところね」
　枕の上に立った『ぷちハルヒ』のその動作が一々本物ソックリなために、俺はつい噴出しそうになる。
「ちょっと、なによ『でかキョン』？　あたし、なにかへんなこといった？」
　別に。ところでお前とその『キョン』はどこにいたんだ？
「わかんない。ただ、まわりにはあんたのいう『ぬいぐるみ』ってのがいっぱいいっしょにいたんだけどね」
　で、その『キョン』が姿を消しちまったってことか？
「うん。――ほんとは、あたしがさきにみんなといっしょにいたところからつれだされちゃったのよね。でも、つまんないから、すきをみてにげちゃったの、あたし」
　んで、元に帰ったら、『キョン』がいなくなってたと。
「ちがうわ。あたしは、もとのばしょにはかえれなかった……ずっとさがしたけど、けっきょくみつかんない」
　先程の勢いはどこへやら、『ぷちハルヒ』は俯いて悲しそうに語り続けた。
「もうなんかげつもさがしたのよ。でも……ねえ『キョン』、あんたどこにいっちゃったのよ？　あんたがいないと、あたし……」
　とうとう『ぷちハルヒ』は泣き出してしまった。それを見ていた俺の胸に複雑な想いが生まれる。

　もし俺がいなくなったら、ハルヒは俺のために泣いたりするのだろうか？

　って、何を考えてやがる、俺。血迷ったか？
「ねえ『でかキョン』？」
　は、はい。なんでしょうか？
「おねがいがあるんだけど、きいてくれる？」
　まあ、俺にできることならなんでもな。
「あたし、もうエネルギーがなくなっちゃいそうなの。――なんだかもう、たおれちゃいそう」
　おいおい、お腹でも空いたのか？　何か食べるか？
「あんたたちみたいなにんげんじゃないから、なにもたべたりしないわ、あたしたちは。……『でかキョン』、あんたのエネルギー、あたしにわけてちょうだい」
　そういって『ぷちハルヒ』は、顔を赤らめると、目を閉じて口元を窄めるように突き出してきた。
「お、おい。……まさか、その――――キスしろ、ってことなのか？」
　俺の言葉に『ぷちハルヒ』は答えず、そのまま縦に首を振って肯定の意を示した。

　意を決した俺は、目を瞑って自分の唇を、『ぷちハルヒ』の唇に触れさせた。

　不思議な感覚が俺を襲った。まるでそれは、逆に俺の方が『ぷちハルヒ』からエネルギーを注入されているような、温かな感覚――。

「ありがと、『でかキョン』。これであたしも、あといちねんはたたかえるわ」
　何かよく解らんエネルギーの補給方法だが、そんなことを気にするよりも、他に気掛かりなことはいくらでもあるのだ。
「ふわぁ〜、あんしんしたら、何だかねむくなっちゃったわ、あたし。おやすみ、『でかキョン』」
　そう言って『ぷちハルヒ』は俺の首元に潜り込んで、スヤスヤと寝てしまったのだった。
　やれやれ、とことんマイペースな奴だな、お前は。本当に、ハルヒにソックリだぜ。
　そんな俺も実は睡魔に襲われており、かなり限界だ。目蓋が急速に重くなるのを感じて、俺の意識はゆっくりと消えていったのだった――。

>>64
以上です。１レスに纏めるのが大変でｗ
毎日連載とかはできないと思っててください。すまん。

ラクガキさん。やっぱり何か違う orz
ttp://upload.jpn.ph/img/u15977.png

今更ながら>>1乙

SS多すぎて読むのが追いつかんｗ
前スレ含め、みなさんGJ

>>65
続き凄い気になる。ゆっくりでいいんで待ってます。ぷちハルヒに激しく萌え〜！

>>65
あああああもう可愛いよぉおおおおおおおおお
GJどころじゃなくて取り乱しそうだ

>>65
GJです！
やばい、くらくらしてきたw
ぷちハルヒ可愛すぎる
何時までも続き待ってます

>>57とか書いてないでこういうのを書いてみたいと本気で思った

おやすみハルキョン

ハルにゃんと一緒に温泉入りたい

前スレ>960です。

書き込んだ後そのまま仕事逝って今帰って着ました。
前スレ見直したら自分が踏んでいてビックリとスレの皆さんにご迷惑お掛けしました。

もう吊るしかないな


後遅ればせながら>>1乙

>>64
手もとにねんどろいどを置きながら読むと妙な気持ちになってくるなｗ

ハルにゃんおやすみなさい

はるにゃんにゃん

>>66
自分も同じ。
投下ラッシュで読むのと萌えるのが追いつかないｗｗｗ

で今更>>1乙

おはようハルにゃん

ハルにゃんおはよ

おハルキョン

今度転勤になっちまった。

暫くネット環境が整わないからこのスレ見に来れないよTT
ハルキョンの糖分が摂取出来ないと死んじまうよ。

>>79
原作でおぎな…

いや、妄想で補ってそれを書き溜めていつかうｐしてくれ

現在ハルヒスレで存在が確認されているハルヒの分裂体

ぬこハルにゃん
ハルチュウ
ハルワン
ぷちハルヒ


共通点・本体より素直にキョンに気持ちを表す。

これらで妄想して生き延びるか･･･

やっぱハルキョンもないと一日で廃人になる自信があるよ

>>79
携帯でハルキョンを補いタマエ！

>>79
俺も修学旅行の時どうすっかな
やっぱり妄想で補うかな

>>80>>82>>83
おまいらの優しさに俺号泣

>>79
これらを使ってみてはいかがかな？


bモバイル　無線LAN＆PHSデータ通信
ttp://www.bmobile.ne.jp/index.html


イー・モバイル　　高速データ通信　下り最大7.2Mbps
　　　　　　　　　　　（要エリア確認：使用できるエリアが限定される）
ttp://emobile.jp/

携帯に未読のSSを入れまくってしのぐんだ！
俺はそれで1週間耐えた。

>>84
受験で来れなくなる奴に「また明日な」って返した奴が居たのを思い出したw

>>79
imonaを使って携帯でこのスを見るんだ
けっこうSSとか見やすかったりする
http://imona.net/

おまいらの優しさに涙がとまんねぇ

今から転勤先に不動産に見に行ってくる

きっとハルキョンに変換できる事態がまってるはずさ

>>79
W2chもオススメするよ

キョンを自分に変換してハルヒとイチャイチャする
という妄想を毎日しているのですが、問題ありませんよね？

>>91のところに朝倉涼子が向かったようです

じゃあ俺は、
大学生になって一人暮らしするために来たハルにゃんに物件を紹介する不動産屋になるよ。
そして間違ってキョンの物件とダブルブッキングしてすいませんって言うんだ。
まぁまぁ二人とも落ち着いて下さい。はい、こちらが全面的に悪いのですが生憎もう他の物件は埋まってしまいまして…。
変わりが見つかるまでの少しの間、なんとか我慢して頂けませんか？お安くしておきますので。

まぁもちろん探す気は無いんだけども。

そんなハルキョンにお詫びに大き目のベッドをプレゼントだっ！

キョンにお前はベッドで寝ろ、俺はソファーで寝るからと言われたハルヒ

ハルヒはキョンの上で寝る

ハルヒ「あたしと一緒に寝るの嫌？キョン」

キョン「いや、その、一般的な良識として結婚前の男女が一緒に寝るのはだな……」

ハルヒ「なら結婚すればいいじゃない！」

>>98
　　　　　　　　　　　 だったら、
　　　　　　　　　　　　結婚しちゃえばいいのよ！
　　　　　なるほど、
　　　　　その通りだ
　　　　 　　 , -‐-ｰ.、　　　,.-‐―‐-.､　 ﾎｲ ﾊﾝｺ
.　　　　 　〃　　　ヽヾ　 ノﾝニニヾソ､ヽ
.　　　　　 i　ﾊハバハ> ｵl|ﾉﾒ从从|.芥ﾊ
　　　　　 ｲ（! ─　─|i 　 |li ┃ ＜ | |).l |
. ｻﾝｷｭｰ ゞﾊ､　ヮ ,ノ’　 ﾊl､'' ヮ'''ノN从!
　　　　　　 <'}｀|{†}|ﾞiφ　l]とi'l{Ｈ}| {lつ
　　　　l＼￣￣ヽ三三ヽ￣￣ヾ._i_,iっ
　　　　|l＼＼. 　　　　　　　　 　 ＼
　　　　|l__|.＼ｌ二二二二二二二二l
　　　　　　　　||　|　　　　 　 　 ||　|
　　　　　　　　 ￣　　　　　　　　￣




　　　　 　　 , -‐-ｰ.、　 　 ,.-‐―‐-.､
.　　　　 　〃 u 　 ヽヾ　 ノﾝニニヾu､ヽ
.　　　　　 i　ﾊハバハ> ｵl|ﾉﾒ从从|.芥ﾊ
　　　　　 ｲ（! ─　─|i 　 |li ┃ ┃ | |).l |
.　　　　　 ゞﾊ､　-　ノ' 　.ﾊl､'' ヮ'''ノN从!
　　　　　　 <'}｀|{†}|ﾞiφ　l]とi'l{Ｈ}| {l')
　　　　l＼￣￣ヽ三三ヽ￣￣ヾ._i_,iっ
　　　　|l＼＼. 　　　　　　　　 　 ＼
　　　　|l__|.＼ｌ二二二二二二二二l
　　　　　　　　||　|　　　　 　 　 ||　|
　　　　　　　　 ￣　　　　　　　　￣

>>100
えらく自然にサインしてるｗｗｗｗｗｗ
乗せられてるぞ、キョンｗｗｗ

>>100
ﾜﾛﾀ

>>100
かわいいｗ

で、>>99と>>100も結婚なｗｗｗ

>>100　キョンまでノリノリで吹いたGJ!

>>99-100
お前らｗｗｗ25秒差じゃねえかｗｗ
いいぞｗもっとやれｗ

>>100
毎度毎度可愛いAAをありがとう！

新しい夫婦が誕生したと聞いてやってきますた

>>100
これって、2コマ目はサインする前にキョンが我に返ったのか、
サインした後で我に返ったのか、どっちなんだろうｗ

問題はサインする手が左手だと言う事だ
つまり薬指の・・・

>>107
「あれ？俺たちって既に結婚してたんじゃなかったけ」
だと思った自分はどうしたら……

眠たそうなハルにゃんに寄り掛かられたい

昼はロッテリアかモスかでケンカするハルキョン

キョン「俺はロッテリアがいいんだが……」

HAHAHAハルにゃん〜
俺の人生〜

ここで言っていいのか分からんけど、まとめwikiにSSの感想ページって無いのか？っていうか必要ない？
……ｽﾚﾁだったらスルーしてくれ。

>>114　そういやないな。VIPみたいに避難所に感想スレ立てるとか？
そういや避難所管理しているのってまとめてる人？

板チだったらすまん
この動画のBGM知らない？
http://www.youtube.com/watch?v=NhWtWSVI3vA
どうしても気になるんだ

目が覚めたらそこにハルにゃんがいればいいのに

http://blogs.yahoo.co.jp/codegeass12192008ぜひ来てください！！

今日はSS書く気力もネタも無い…

久しぶりにまっ昼間に電車なぞに乗ったらベビーカーを押してる夫婦や赤ちゃん抱いてる夫婦をたくさん見かけた
春休みだからかな
ハルキョンたくさん

おやすみハルキョン

>>116
アイマスのGO MY WAY!!じゃない？
あんまり詳しくないけど

>>120
アイマスってアイドルマスターの事だよね?
ありがとう
おかげですっきりしたぜ

二人して職員室で岡部に怒られるハルキョンが見たい

>>122
(1)二人とも殊勝に聞いている。ハルヒは不満げ。
(2)ハルヒが怒りに震えているのをキョンがはらはらしながら
　見ている。
(3)キョンがカッとなったので驚くハルヒ
(4)キョンが土下座なのに、ハルヒ仁王立ち

(1)が無難で、大穴は(3）かなー。

ただいま>79です

良い物件見つかった。
近くに大きな公園あって桜がいっぱいあった。
土曜だから家族連れいっぱい

若い夫婦と子供みて速攻ハルキョンに変換して一人で萌えてた。
『幸せ家族』の双子が小さい時なんか見たい気がした。

>>122
何で怒られてるんだ？やっぱり教室でイチャイチャいてたからか？

>>123
キョンがハルヒをかばう
↓
ハルヒ反省
↓
糖蜜空間
↓
岡部糖尿

>>124
物件探し乙！ いい部屋見つかって良かったな。
引越頑張ってくれ。
俺も今日公園行って親子連れ見ながらハルキョン妄想してたｗｗｗ

>>125　ちょｗ　岡部ｗｗｗ

しかし２人で怒られる理由ってシチュが思い浮かばない。
そこがクリア出来れば一本書けそうなのにな……。
て、俺いつも人の電波ばかりだorz

>>125
「糖蜜空間」というとなんだかとってもエロい空間を想像しt（ry

ハルにゃんにねこ耳カチューシャプレゼント

>>126
ハルヒがクラスの人と口論になってキョンがハルヒをかばって事態がややこしくなる。
お互いの意見を聞くために岡部は喧嘩相手とハルキョンを別々に呼び出すとかでいいんじゃね？

>>126
ハルキョンが閉鎖空間から覚めた時に夜中の部室にいたことがバレて
後日岡部に呼び出されて２人でしーましぇーん、でよくね？

このレスはちょっとだけ幸運のレスです。


このスレに行って
http://ex21.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1207400855/


あ〜やがこの世で最もかわいくてすごい


と書き込んでください。
書き込めば今宵あなたの夢にあ〜やが現れてあんなことやこんなことが･･･

ハルヒは俺の嫁さん
キョンはないのでサヨウナラ

サヨウナラ

寝れなくてしりとりするハルにゃんとキョン

寝る前にキョン表紙の某ライトノベルを読んでて
途中でページによだれ垂らして寝るハルヒ

ほう、めずらしい
キョンスレすぐ上におる

>>134
キョン「眠れないな……ハルヒ、起きてるか？」
ハルヒ「寝てるわよ」
キョン「起きてるじゃないか……しりとりでもしないか」
ハルヒ「嫌よ、そんな幼稚な事」
キョン「しりとりの『り』からな、りんご」
ハルヒ「……ゴリラ」
キョン「なんだ、乗り気じゃないか。じゃあえーと、ラクダ」
ハルヒ「だいす……じゃなくて。ダイヤモンド」
キョン「何か言ったか？」
ハルヒ「何でもないわよ」

とか想像したんだが

ダイスだろ？変える必要なかったのに

>>137
一緒に寝てるのに「大好き」と素直に言えないハルにゃん萌え。

ところで自分は>>126なんだが、軽く書いたのに>>129-130、わざわざありがとう。
そのシチュエーションを使うかはまだ決めてないがちと書いてみます。
いつも通りの駄文垂れ流しになりそうではあるが、今度は推敲前を投下しないようにだけは気をつける。

>>137-138

ハルヒ「ダイス」
キョン「好きだ」
ハルヒ「だったら抱き締めなさい」

「今すぐにでも」

>>140　アッーーーーーーーーー

今宵はキョンが上ですか

ベッドが壊れたから二人でソファにもたれて寝るハルキョン

激しいな

二人でちゅっちゅしてればいいよ
俺が見ててあげるから　

おやすみハルヒ

>>141
「もうっ……エロキョン」
「お前の負けだな」

そして>>143->>144へ。

……すまん自重する

はるにゃん　おやみん

ハルキョンおやすみハルキョン

30分はるにゃん

阻止ハルキョン

ハルヒコをどう思う？

　　　　　 　 , -‐‐- ､ . 　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
.　　　　　 /ﾝ´/　 ヽ ヽ　 |　　TSネタはアングラネタ.　 　 ｜
　　　　　/ｿミﾊバソﾊﾊゝ.| / 一般板への進出は自重！　.|
　　　　　!〈ﾐ（!| ┃ ┃ !|　/ ._＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|
.　　　　 | !lヾﾘ､''' ヮ''ノﾘ/　　　　　,:-ｰ:.､
　 　 　 从ﾘ （'}::|{Ｈ}l:iづ　 　　　 〈ﾘ’ェ’ﾘ
　　　 　 　 　く;ｿ_i_l_i;ゝ　 　 　 　 ﾐ　"　ﾐ
　　　　　 　 　(__八__)　　 　　.〜ミ,,,UU,ﾐ

何故キョン子とハルヒコがイチャイチャしてる絵を再変換しないのか

TSネタは勘弁してくれ

まあ、よそでやれってこった

おハルキョン

キョン子がハルキョンの娘っていうならあり……？

>>158
あり
キョンと双子という設定でもいい

>>158
なしだろ

なんでそこまでして出したがるのかが理解できない

おはるにゃん

おハルキョン

どうせ一時の麻疹みたいな現象だからほっとけば良いのでは？
後から失敗したと思うよ


昔KanonSSで大後悔したから（5年前)

>>153
ハルヒ「金田一春彦っていう学者さんよね？一時期手話ニュースを見てたんだけど、
　　　　あるコーナーでレギュラー出演していたのを覚えてるわ」

ハルヒやキョンの性転換ネタは単に絵師が凄かった！てだけでは？

ハルヒコは決してハルヒじゃないわけで…

(中略)

…要するにハルにゃん可愛い

もう性転換ネタやめてハルキョンについて語ろうぜ

部室でキョンがだらしなく寝ています。

それを見たハルにゃんの行動は？

↓↓↓

「キョンひとりお持ち帰りで！」とテイクアウト

寝顔を撮ってコレクションに加える

隣で目を開けて寝ている長門を発見します

「サムデイのハルヒはキスしようとしてた派」の俺は続きを決行してもらいたい


不思議探索終了後にキョンが電話で家族から夕飯の買い物を頼まれていた。
量が多くて愚痴るキョンにハルヒが一言

↓　　　　↓　　　　↓

普通のSEXには興味ありません

夜のオカズはあたしで十分よ

「まったく、やれやれだ」
「グチグチ言わない！」
「量が多いんだよ」
「働かざるもの食うべからず」
「わーってるよ」
「あんたは只でさえ親不孝者なんだから、少しは親孝行しなさい！」
「へいへい」
「それ豚肉じゃなくて牛肉よ」
「あれ？　そうか」

>>174
ハチュラルに夫婦だ

ハルチュウ「呼んだ？」

>>176の元にぬこキョンが向かったようです

更にハルワンが駆け付けたようです

ロックマンになるハルヒ

初投下です。

ハルキョンＳＳ

どうしようもない量の仕事を終え、酒臭い終電に揺られ、人っ子一人いない夜の街をのんびりと歩き、やっと家につく頃には随分と夜も更けていた。
何処にでもある安アパートの二階。自慢できるものは何も無い我が家――こんな時間である、カギの音にも気を使いゆっくりと扉を開け･･････俺は立ち止まった。
「･･････なんだ、来てたのか」
突き当たりの小汚い部屋、そんな手狭な四畳半の中央で、ある少女がコタツの上に突っ伏していた。
少女は、スヤスヤと自分の腕枕でそのふわふわの頬を揺らしている。
そんなコタツの上にはたいそうなご馳走が並び、きっと手作りであろうケーキまでもが用意されていた。
どうしたんだ？と小首をかしげながら、やけにキレイに片付けられた部屋の隅に、上着を放る。
ネクタイを緩め、外しながらアイツの隣へと腰を下ろし、どれどれ眠り姫の顔でも拝みましょうか。と、顔を覗き込んだそのときだった。
「あれ？」
･･････ハルヒの目蓋は腫れていた。
赤く、熱く腫れた両の目蓋。それに、頬を伝った涙の後まで見える。
どうやらハルヒは泣いていたようだ。
しかし何故だ？理由が分からない。例えコイツが起きていたとしても、きっとコイツは理由を話さないだろうし、第一、わざわざ寝ているところを起こすのもどうかと思う。
ハルヒを起こさないようにと、部屋の隅で静かに身悶える。しかし、そんなことで何が分かるわけでもなく･･････
「どうしたんだよ。なぁ･･････」
どれくらいそうしていたんだろうか。一つのコタツの中でハルヒの寝顔を眺め、帰ってくるはずの無い質問をボソリボソリと口ずさむ。
だが、こうしているだけでは何も変わらない。とにかく原因だけでも突き止めなければ。
俺は、携帯に手をかける。あまりこの方法は使いたくなかったが、仕方ない。古泉や長門にご尽力を願おう。

まずは古泉にと携帯を開き、おや？随分とメールが溜まっていることに気がついた。
それも3つや4つではない。まさに尋常でない量のメールが開きもされず、放置されていた。
その中のひとつ。一番最後に送られたメールを覗くと、
『バカキョン！！！！！！！（以下略）』
意味不明だが、もの凄くいやな予感というものがなにやら背中を走り去る。
そういえば、残業中に携帯が鳴っていたことを思い出し、確かあの時は『アイツからなら後からかけ直せばいいか』位に考えていたのだった。
もしかしたら、ハルヒはそのときから泣いていたのかもしれない。俺に助けを求めていたのかもしれない。
そう考えながら、大急ぎで次のメールを、その次を、そのまた次を･･････
最期まで読み終える頃には、自分がいかに愚かな存在かを十二分に思い知らされていた。
そういえば今日は、――カレンダーを眺め、大きな溜息をこぼす。
そういえば昨日もハルヒは、――目の前で、寝息を立てるアイツに頭を下げる。
ゴメンな、忘れてたよ。
アイツの頭を優しくなでながら、俺は何度も何度も謝った。
きっとアイツは怒るだろうな。目を覚ましたときのアイツの激昂が目に浮かぶ。
さすがに、今回ばかりは愛想を尽かされたかもしれない。なんせ、今回のような出来事は一度や二度ではない。
これは･･････嫌われたかもな。
ゆっくりと揺れるハルヒの肩に毛布をかけ、俺は目の前のご馳走をひとつだけつまんだ。
「･･････美味い」
うっすらと明け始めた空をカーテン越しに眺めながら、アイツが起きたらどう謝ろう。この償いはどうするべきか。
――もう一度、ふと見上げた視線の先。
淡く朝日に色づきはじめた、いつか二人で買った少し大きめのカレンダー。
その一日前の日付の上に暖かな色のペンで、嬉しそうに、幸せそうに、こう書かれていた･･････

『キョンが素直になった日・最高の記念日』



おわり
駄文ですみませんでした。

最近ＳＳの読みすぎで性格がわからなくなってきたので陰謀を読み直した
もちろんここのＳＳのハルヒはもちろん好きなんだが・・・ｗ
でみくるが攫われたときのキョンがハルヒにした電話に対しての367ページの受け答えを読んで
原作キョンはよほどのことがないとハルヒに電話しなさそうだから遠まわしに何気ない電話かけてくる
キョンを待っているとまで妄想した・・・

吊ってくる

>181
初投下乙です
なんかまだ続きがありそう・・・ｗ
期待してますね

>>181
初投下乙！そしてGJ。
リーマンだー！こういうの好き。

>>182
わかる。SS書いてて性格がわけわかんなくなってくるorz
で原作読み直してあまりにズレがあってヘコム。

ハルヒって恋したことあるのかな？

素直になった日……結婚記念日か！

>>164
ハルヒの年代じゃ金田一春彦センセはリアルタイムに見てないんじゃね？

そういう自分は高校の学園祭で金田一センセの公演を見て感動したくち。
かなり年とってたはずなのに発想が柔軟で、「ら」抜き言葉も”言葉は時代と
ともに変わるもの”と普通に肯定しててびっくりしたのを覚えてる。

>>182
女って普通に携帯かけて長話しようとするけど、男はそーじゃないからね。
そこは妙にリアルなやつだな＞キョン

>>181 いいね！GJ！

>>182 >>184　俺なんか最初から性格崩壊したＳＳしか書いてない。反省しよう。

なぐ茶さんはプロだったのか…！

>>189
どういうことだ？

>>190
コンプエースで連載が開始したからな

>>191
マジで!?
もうハルヒの同人誌出さないのかな・・

まぁ暇は無くなるだろうな

公認で出させてもらえばおk

そういえばアンソロとか出ないよな。
てっきり「約束」や「戸惑」で一迅社あたりがアンソロ集を出すだろうと思ってたのに

お前、涼宮とどんな関係なんだよ？
友達以上家族未満の関係だな

>>196
誰に対して言ってるの？
キョンに対してなら正解かな？


あれ？もう夫婦じゃなかったかな？

泊まりがけで不思議探索ということで森の中でキャンプするSOS団
しかし寝袋のハルヒに毒蛇の牙が迫る

何時も間にかキョンの寝袋に侵入して寝ているハルヒ。

BQでキョンに色んなものを無理やり口の中に突っ込んであそんでいるハルヒ

BQ時に飛んできた炭にあたりそうになるが、当たる直前にキョンが手を伸ばしガード。
それに少し怒りながらも焼けどしたキョンの手を丁寧に治療するハルヒ

キャンプのときにキョンと一緒に夜空を見ていたら眠くなってキョンの肩を借りてそのまま寝てしまうハルヒ

>>199
キ「…ん？何か狭いってなんでお前がここに…って普通に寝てるし！」

キ「待て、やめ…もがっ」
ハ「〜♪」


ハ「ほら火傷したとこ見せなさい！」
キ「分かったから叫ぶなよ。ほら」
ハ「ぺろ」
キ「なっ！」


キ「へぇ…結構綺麗なもん…おい、重たいから体重かけるなよ…ってハルヒ？」
ハ「すうすう」
キ「寝ちゃったのか？…全くあんなにはしゃぐからだぞ。…気持ち良さそうに眠りやがって。しばらくこのまま寝かせてやるか」
ハ「ん〜…」
キ「…お前も綺麗だぞ、ハルヒ」

春からの新生活に備えて色々買い物に行くハルキョン

家電・生活雑貨・家具等など･･･
最後にベビー用品を見に行って真剣に選んでるハルキョン








ってのを今日買い物しながら来てた親子連れや若いカップルみて妄想してた
少し頭冷やしてくる

>>65の続きＳＳ投下します。
今回は１レスのつもりが２レスになってしまいますた。すまん。

　翌朝、珍しいことに目覚まし時計の設定時刻よりも早く目を覚ました俺は、起き上がると同時に襟元から垂れ下がる感触を知覚して、ああ、やはり昨日の晩のアレは夢じゃなかったんだな、とか暢気に考えていた。
　このままでは顔を洗いにも行けないので、俺は襟にしがみ付いている『ぷちハルヒ』を離れさせると、ついでに頬を突いて起こしてやった。
「う〜ん――ここは、どこ？」
　寝惚けている様子の『ぷちハルヒ』は、頭を振って自分の意識をハッキリさせようとしていた。
「もう目は覚めたか？」
「はっ！」
　突然何かに気付いたのか、『ぷちハルヒ』は俺から距離をとるように後退りして、その顔を赤くした。
「あ、あんたまさか、あたしがねてるあいだに、いやらしいことしてないでしょうね？　このエロ『でかキョン』！」
　してねーよ。
「ほんと？　まあいいわ――――そんなことよりも、ほら…………ん！」
　俺の掌に飛び乗った『ぷちハルヒ』は、昨日の再現よろしく、目を瞑って唇をこちらに差し出していた。
「何の真似だ？」
「きまってるじゃない！　おはようのキッス。…………ほら、はやくしなさいよ」

　朝っぱらからぬいぐるみ相手にバカなことをやらかしている俺はすっかり油断していたのだが、唯一幸運だったのは、シャミセンの奴が部屋のドアの前で寝ていてくれたことだった。
「あれれ〜、シャミー、なんでこんなとこでねてるの〜？」
　まずい、妹だ。
「ちょ、ちょっとなにすんのよ？」
　いいからお前は黙ってろ、と、俺は『ぷちハルヒ』をパジャマのお腹部分に潜り込ませる。
　直後、シャミセンを頭に乗っけた妹が部屋に侵入してきた。
「ああっ、キョンくんがもう起きてる〜。――ねえ、ハルにゃんはどこ？」
　ハ、ハルヒって？
「さっき、ハルにゃんの声が聞こえたような気がしたんだけど。まあいっかー。てへっ♪」
　そう言ってシャミセンを振り回しながら妹は俺の部屋から出て行った。
「おい、もういいぞ」
　俺はパジャマの中から『ぷちハルヒ』を取り出してやる。『ぷちハルヒ』は息苦しかったのだろうか、しばらく顔を真っ赤にして呆けていた。大丈夫か、お前？
「んな、なんでもないわよっ！」
　そうか、ならいいんだが。

　適当に顔を洗ってきたものの、なんとなくまだ眠気は頭の中から抜け切っていない。
「ちょ、ちょっとなにしてんのよあんた！」
　何って、着替えするのが何か問題でもあるのか？
「うるさいバカ！」
「？」
　真っ赤な顔をして布団に潜り込んでしまう『ぷちハルヒ』。変な奴だな。
「……もう、きがえおわった？」
「ああ。じゃあ、俺もう学校に行くからな」
「そう…………ん〜」
　何だそりゃ？
「いってきます、のキス。ほら、はやく！」
　おいおい。
「――――なあ、その、どうしてもしなきゃ、ならんのか？」
「なにいってんの？　あたりまえでしょ。さあ、ちゃっちゃとしなさいよ『でかキョン』！」
「えっと…………パスするわけにはいかないのか？」
「ダメ！」
　はあっ、やれやれ。


　そんな感じで、ここ数日の俺は、学校ではハルヒを、帰宅してからは『ぷちハルヒ』を相手にする、という妙に疲れる生活を送ることになってしまっていたのだった。
　まあ、ここ数ヶ月ぐらいハルヒが――ちょっとぐらい言い争ったりすることはあったものの――概ね大人しくしていたのが多少なりとも救いだったな。
　しかし、そもそも当のハルヒはどうなってるんだ？　古泉にさり気なく訊いてみても、特に閉鎖空間とかを発生させているわけでもないらしい。
　朝比奈さんがおもちゃにされている場面に出くわすことも減っていたし、裏で長門がなにやら始末を付けている様子でも無さそうだ。
　もっとも俺が『ぷちハルヒ』のことを誰にも打ち明けていないように、長門も何かあっても俺に黙っているだけなのかも知れんが。
　何にせよ、当面の問題は『ぷちハルヒ』の方だからな、余計な気苦労は無いに越したことはない。
　で、『ぷちハルヒ』はというと、俺が学校にいる間は、シャミセンの背中に乗ってこの近辺を探索しているらしい。
　最初が最初だっただけに、『ぷちハルヒ』はシャミセンを苦手にしているのかとも思っていたのだが、どうやらいいコンビになったらしい。っていうか、大変だな、シャミセン。お気の毒に。
「にゃあ〜」

　俺の考えは甘かった。シャミセンに同情なんてしてる場合ではなかったのだ。

　とある日の晩、窓からシャミセンと戻ってきた『ぷちハルヒ』は、俺にお帰りのキスをせがんだ。ここまではいつも通りだった。
「ただいま、『でかキョン』――ん〜！」
　自然に唇を交える俺と『ぷちハルヒ』。全く、慣れってのは恐ろしいものだ。
「ねえ『でかキョン』。あしたはがっこうってとこにつれていきなさい！」
　はいよ、って、おい！　藪から棒に何てことを言い出すんだこいつは。
「なにそのいやそうなかおは？　もんくはいっさいみとめないんだから」
　いや、待て待て。いくらなんでも問題あり過ぎだろ。ハルヒにソックリな人形を持っていって、それが勝手に喋って動き回るなんてのは。
「だいじょうぶ、たいていのにんげんはあたしのことみえてないし、こえもきこえないみたいよ。あたしをまともににんしきできたの、あんたがはじめてだったんだから」
　でも、妹だって声は聞こえてたみたいだぞ。「こころのきれいなじゅんすいなこにはわかっちゃうのかも。でも、あんたのこころがきれいでじゅんすいかっていわれるとかなりぎもんよね」
　大きなお世話だ。
　しかし、それなら最大の懸念は――ハルヒだ。
　言動は置いておくとして、あいつの信念はどこまでも真っ直ぐであり、純粋な心を持っているというのは俺も認めざるを得ないからな。
　何としてもハルヒに見つかることは避けなければならない。俺は怪訝そうな『ぷちハルヒ』を尻目に、宇宙人未来人超能力者の三名に電話をしたのだった。


　翌朝、相当早い時間に何とか目を覚まし、俺は肩に『ぷちハルヒ』を乗せたて自転車を駆っていた。ああ、いい加減茶番めいた朝のやりとりなんてのは散々ウンザリだろうから割愛させてもらった。
　途中『ぷちハルヒ』が落っこちそうになる都度髪の毛を引っ張られては痛い思いをした俺は、文句あり気な『ぷちハルヒ』に有無を言わせず、制服の胸元に押し込むことにした。
　最初は抵抗したものの、いざそうやってみれば何故か大人しくなってしまった『ぷちハルヒ』である。なんというか、こいつの反応は俺には全く読めないね。
　教室に到着後、自席に鞄を置き、俺は一目散に屋上を目指した。この時間はさすがにまだ人が少ないものの、リスクは最小限に留めるべきという判断だ。
　予想通り三人は既に勢揃いしていた。呼び出し本人が最後ってのもアレだが、いつものパターンを考えるとこれも順当なところといえるのかも知れん。
「……」
「どうも、早くからお疲れ様です。でも、あなたが我々をこのような場所に呼び出し、というのも、何か珍しい気もしますね」
「お、おはようございますキョンくん。あ、あのぅ、何かあったんですか？」
「おはようございます。……えーと、俺の口から説明しても上手く理解してもらえるとは思えなかったんで――まずはこれを見てくれませんか」
　俺はシャツのボタンを外して、胸にしがみ付いていた『ぷちハルヒ』を三人の前に取り出した。
「？」
「おや、これはこれは」
「うわあ、これ、涼宮さんですか？　何だか小っちゃくってとっても可愛いですねぇ」
「ちょっと『でかキョン』！　いきなりなにすんのよ？　って……ここは？　――あんたたち、だれ？」
「！」
「ほほう」
「ふえっ？　こ、このお人形さん、今、しゃべって――う、動いてますぅ！」
「……へえ〜、あなた、なかなかかわいいわね。きにいったわ！」
　そう叫ぶが早いか、『ぷちハルヒ』は朝比奈さんの胸元に飛びついて弄り始めた。ちびっこくても、やってることは本家と同じセクハラだ。
「ほへぇ〜！」
「ちょっと『でかキョン』。あたしにこんなかわいいこをかくしてたなんてズルいわよ！　しょうかいしなさい」
　俺が溜息混じりに長門や古泉の方に目を遣ると、両者共に察してくれたのか、
「長門有希」
「古泉一樹です。どうかお見知り置きを」
　と『ぷちハルヒ』に自己紹介してくれたのだ。
「ふーん、あなたがゆきで、あなたはこいずみくんね。――――ねえあなた、なまえは？」
「ふひぃ〜ん！　あ、朝比奈みくる、ですぅ」
「そう、みくるちゃんっていうの？　よろしくね、みくるちゃん」
　『ぷちハルヒ』は朝比奈さんの首筋に取り付くと、耳を甘噛みし出したのだった。
「あふぅ、く――くすぐった、や、やめてくださーい」
　いろいろと朝比奈さんも限界のようなので、俺は『ぷちハルヒ』の首根っこを掴んで何とか離れさせた。
「へひゅ〜……」
「ちょっとちょっと、じゃましないでよ『でかキョン』！　――ははーん、あんた、ひょっとしてあたしのことがうらやましいんでしょ？」
「そ、そんなことは断じてないぞ！」
　俺はムキになって否定したのだったが、却って苦しかったかも知れんな。やれやれ。

>>203-204
以上です。ようやくＳＯＳ団の他の面子登場。
しかし構想がだんだん大風呂敷になってきたぞ。どうするよ？ｗｗｗｗ
ちゃんと完結は目指します。

ラクガキさん。なんかこのスレに似つかわしくないのは申し訳ないです。
ttp://upload.jpn.ph/img/u16178.png

あと、まとめの編集人さん。
このシリーズはラクガキコメントはカットしちゃった方がいい気がします。

>>205
ＧＪ！
漏れもぷちハルにゃんに引っ張りまわされたい……
ちっちゃくなってもハルにゃんｶﾜﾕｽ

乙
>>208
俺が次に読むハルヒの巻数を指定してくれ。消失以外で。

>>205
毎度毎度乙＆GJ！
イラストもぷちハルヒがカワイイからぜんっぜん問題無し！
しかし、ぷちハルヒの台詞全部平仮名なのかw書くの大変そうだ
続きがものっそい気になりますw

>>207
代わりに・・・
じゃあ退屈

あげてスマン
吊ってくる

>>209
ｔｈｘ

>>205
GJ！ああああああぷちハルにゃぁぁぁぁああああああんんんんん！！！！！！！

>>205
ぷちハルヒはぷちキョンを見つけ出す事が出来るのか？

灯台下暗しとは正に今の状態だな。

>>205
や、やばい…これはカワユス
イラストも可愛すぎ！

>>205
GJ!!
続き期待してます!!!

>>205
ひらがなで喋るぷちハルヒがわいすぎるぅううう
続きが楽しみすぎる！

桜のことを好きだと主語を省いてキョンに言うハルヒ
しかし主語を省いたことから視点を変えれば告白にも思えることに気付き内心焦るハルヒ
が、キョンは桜のこと以外に考えておらず、安心するもちょっぴり複雑なハルヒ

変な電波が来たもんだ…

>>217
いやいやすごく良質な電波だよ

あｰ遅まきながら原作本読んだよ｡これ主人公はｷｮﾝだろ?
でｰﾗﾉﾍﾞの主人公は美少女てのがお約束だから性別反転は当然OK
ﾊﾙﾋは歩く迷惑ﾄﾗﾌﾞﾙﾒｰｶｰ｡騒動の種を無自覚に撒き散らす人
物語のきっかけはﾊﾙﾋだが､物語を進めてｹﾘをつけるのはｷｮﾝの役目

まぁ不幸なのは性転換て解かりやすいけど本来の意味とはｽﾞﾚた言葉
で言い表された事だな｡

シークレットサインを使うハルにゃんとキョン

>>217
色々逆だったorz

「俺…好きだな」
「え？」
「綺麗だし」
「ちょっと…」
「どうした？」
「だって…」
「桜は綺麗だよな。満開でもそうでなくても。やっぱり俺は好きだな桜」
「さ、桜？」
「あぁ、ほらお前の後ろの１本桜とか見事だぞ」
「この…」
「は？」
「バカキョン！！」
「うぉっ！何顔紅くして叫んでるんだお前は」
「紅くなんてしてないわよ！バカ！バカキョン！」
「バカバカ言うんじゃありません！バカって言った方がバカだって知ってるか？」
「知らないわよ！バカ！」
「なんなんだ一体」
(一人勘違いしてたあたしがバカみたいじゃないのバカキョン！)

悪ノリして桜の下で火を焚いて花見してたら
案の定桜を全焼させた事で公園から立入禁止を喰らったSOS団

>>218
いや、スマン
実はもう少し詳細な電波が来てたんだよ
で、その詳細を最初書き込もうとしてたら、あまりにおかしな、というかいきなりな?状況だったんで
そこを最後省いたんだわ
確かに>217の通りだったら割りに無くはなさそうだよな

>>221
ＧＪ

そろそろ忙しい時期も終わったし自分もまた書いてみるかね
良質な電波こーい

驚愕出すか二期やってくれないと電波受信できない

>>205氏のﾌﾟﾁｼﾘｰｽﾞ読んでて思い出したけど前にこんなの描いた自分
http://upload.jpn.ph/img/u16204.jpg
今見ると色々おかしくてﾜﾛｽ(´ρ`)手がﾀﾞﾝｺﾞじゃん･･･

上でもレスしたけど続き待ってます！

>>205
続き楽しみにしてるよ
「エロでかキョン」に吹いたwなんか卑猥に聞k（ry

>>225
不機嫌ギュッなハルヒかわいいよハルヒ

>>225
破壊力でかいハルヒ。
ハルヒカワイイハルヒ。てなことでGJ！
明日早いからもう寝よう…おやすみハルキョン。

寝てる間に無意識でキスをしまくっているハルにゃんとキョン

閉鎖空間を繰り返すたびキョンからのキスじゃ足りなくなったハルヒ

このスレ絵師大杉
羨ましいぜ畜生

SOS団の合宿でお互いの日常的な秘密（もちろんハルキョン的な意味で）が色々とばれてしまうハルキョン。

を妄想しながらおやすみハルキョン。

キョンとハルヒと双子ちゃんで川(？）の字になって寝るハルキョン家族。



を妄想しながら寝ることにするよ。
おやすみハルキョン。

おやすみハルヒ

>>233
双子ちゃんがはさまれる形でもいいんだけど
それぞれ独占欲が強く白黒付けなきゃ気が済まない性格まで遺伝して
しまっているのでどちらがパパとママの間で寝るか毎晩もめる双子ちゃん。

まだ電波来るぅー


困ったハルヒはジャンケンやくじを提案するが負けず嫌いな双子は絶対に引かない。
しかし騒ぎを聞きつけたキョンが毎晩交代制にすればいいんじゃないかと３秒で提案。

誰でも出すであろう意見で、別に大したことでもないのに
双子ちゃんにはパパがもの凄い聡明なことを言ってるように聞こえたようで
ますます慕われるパパキョン。
なぜかハルヒもますます惚れる。

そして数秒後どっちが先攻か後攻かでまた揉めだす双子ちゃん。

まったくおまいらの電波受信っぷりには恐れ入るぜｗ

おはるにゃん！

おハルキョンハルにゃん

今日こそ（仕事中でも言いから）いい電波が受信出来ますように

西宮北高でネタで宇宙人、未来人ry言うやついんのかな

言える度胸があったら団長の有資格者

おはるにゃん

双子ちゃんって例のハルナちゃんとキョウくんの女男ペアだったら”負けず嫌いな双子”
じゃなさそう。もち、ハルナちゃん一方的な勝ち、ということで。

ところで憂鬱のころってハルヒは布団で、キョンはベッドなんだよね。なんだかイメージと
逆な気がするし、閉鎖空間から出たときはキョンはベッドから落ちて目覚めてたけど
ハルヒってどうやって目覚めたんだろ？

＃ここまで書いて、布団から急に起き上がって真っ赤になるハルヒ、という電波を受信。

上のは女の子二人のつもりだったんだぜ。

ハルナちゃんにしろキョウくんにしろ、
男女双子の場合はどちらかがやれやれと譲りそうだなｗ

しかしあのハルヒからそんな殊勝な子が産まれるとは…
恐れ入るぜキョンさんよ。

双子のハルキョンの娘がキョンに抱っこしてもらうのはあたしと喧嘩している。
治まる気配がないのでキョンは一人を抱っこ、一人を肩車してあげることに。
そして全然かまってくれないので不機嫌になるハルヒ。

あ、ごめんsage忘れたorz

>>244
半分はキョンの血が流れてるんだぜぃ

>>245
娘は思春期過ぎたら父親が苦手になるらしいから、甘えてもらえるのは
いまのうちだ＞キョン

ハルキョン娘のツンデレファザコンっぷりはデフォルト仕様だろｗｗｗ
むしろ思春期過ぎても隙あらばパパと禁則事項とか
考えてママと牽制し合ってるに違いない。

まぁそれでもパパの前ではツンツンするんだけどね。
ハルヒの遺伝子は良くも悪くも普通じゃないのだ。（深刻な意味ではなく）

娘曰く
「最近ママが早く彼氏作れとか言ってきてウザイ」

少し離れた所にある無人島を勝手に秘密基地にするハルヒ

無人島で女の子と二人っきりって
誰でも一瞬憧れるシチュエーションだよね。

冷静に考えるとマジ大変そうだからやっぱいいやってなるんだけどｗ


…しかしあまりにキョンがフラクラなので
それを本気で願ってしまったハルヒ。

関係ないけど無人島で二人きりな状況に憧れる人は独占欲が強いらしい。
でも言い換えればそれだけ愛情深いってことだよね。

>>243
ハルにゃんが布団ってどこでわかるっけ？

>>252
憂鬱�Yの閉鎖空間でハルヒが｢布団で寝てたはずなのに｣
って言ってる

今日は何故か１日暇な自分
こんな時間だけどSS投下良いよね？
ハルキョン夫婦モノ
２レス消費予定

波余生や

四月某日―――
春の息吹が吹き、桜や桃、綺麗な花々がその姿を見てくれと言わんばかりに色鮮やかに咲き誇る頃。
人は人でそれぞれがそれぞれの新しい道を歩み始める時期。
「おっ」
そんな新しい季節に合わせるかのように部屋の大掃除をしている時、
「これは…入学式か？」
タンスをどかしたところから１枚の写真を見つけた。
「…懐かしいな」
それは息子と娘の高校の入学式のときに撮ったと思われる写真。
桜が満開の中、長い坂の上の門の前、やる気なさそうに立つ俺似の息子と母親譲りの１００Ｗの笑顔で胸をはる娘。
思わず微笑がこぼれる。
その写真を見ていると俺が入学したときのことも何故だか思い出した。
まだ埃の残る床に腰をおろし写真片手に過去を振り返る。
―――ある記念日―――
それは、誰が忘れていたとしても、あいつ自身が覚えていないのだとしても、俺だけは忘れもせずに覚えてる記念日だ。
というか忘れられるかあんな自己紹介。
その時の俺はその出会いが一生モノになるとはそれこそ夢にも思っていなかっただろうな。
「…あれから何年経つんだろうな」
ふぅとため息をつき、歳をとった今の自分を思う。
なんだかんだで素敵な女性と結婚し、子どもをもち…長いようで短い時の流れ。そこに何となく感慨深いモノを感じてしまい、
「俺も…いい歳だよな」
そんなことを呟く。
すると、
「何言ってるのよ。サボってないで掃除しなさい、掃除！」
後ろから床に置いといたはずの掃除機の先でぽかりと頭を叩かれ振り向けば同じだけ歳をとっているはずの妻が腕を組んで立っていた。
「いや、これ見つけて何となく懐かしくなってな」
そう言って妻に眺めていた写真を手渡す。
「あら、子どもたちの入学式の時の写真じゃない」
受け取った写真を俺と同じように何処か懐かしいように見つめる妻の横顔は高校生時代から変わらなく美しいと感じた。
「１枚足りないとは思ってたのよね」
そこまで覚えてるのか。すごいなホントにお前は。
「そんなこと言っても何も出ないわよ？」
くすりと微笑んで立ち上がり、まだ掃除に手をつけてない棚から１つのアルバムを取り出し、
「ん、ここね」
パラパラとページをめくりあるページで止めた。
それは子どもたちようのアルバムで子どもたちの写真でいっぱいのそのページには１つだけ空白のスペースがあった。
「そこのか」

「そうよ。もしかしたらいつか見つかるかもと思って開けといて正解だったわ」
そう言いその写真を空スペースへと収めた。
「やっぱり全部埋まってる方が何となく良いわね」
空白の埋まったそのアルバムの１ページは俺たちの子どもたちの成長を表す大切なステータスで、たくさんの思い出が詰まっていて。
長い月日を考えさせる。
妻はパタンとアルバムを閉じて少しだけ悲しそうに言った。
「…あの子たちが出て行ってどのくらいになるのかしらね、あなた」
久しぶりに妻から言われた「あなた」。
言葉だけでも昔を思い出す。
「なぁハルヒ」
「何よキョン」
そっと肩を抱き寄せ、ギュッと抱きしめる。
出来るだけ優しく。
「俺はここにいる」
「はぁ？」
耳元で大きな声出さないでくれ。俺も良い歳だからな色々とツラいんだよ。
「あんた会った頃から年寄りみたいだったじゃない」
ほっとけ。
妻はなすがままに俺に抱かれていて身を任せている。その温かさが互いの存在を確かめさせてくれるようで俺は安心する。
抱きしめていた力を少し弱め片手をとき髪を撫でる。
「例えいくつ歳をとってもずっと一緒にいる。離れない。何処にもいかない。ずっとお前の側にいる。これだけは何より確かだ」
「…ばか」
そんな思いだけの台詞に返ってきたのは高校生時代から変わらない照れ隠しの言葉だった。
何時までも可愛いなお前は。
綺麗な瞳を真っ直ぐ見つめ数えきれないくらいに何度も言った愛の言葉を妻に言い、
「愛してるハルヒ」
「あたしもよ」
言葉だけでは分からない愛を、幸せを確かめるようにお互いに唇を近付け交える。
息の限界まで互いを求めちゅっと音がして唇を離すと、
「愛してるキョン」
妻に再び口を塞がれた。もちろん妻の唇で。
そんな甘い唇の感触を味わいながら、
何時までも一緒だぞ、ハルヒ？
俺は反復するように心の中で呟いた。
そして、薄め目を開けて壁にかかったカレンダーの丸印がついたある日を確認する。
―――今日がその日。

>>256-257
以上です。
成り行きで出来たやつ
前振り的な

>>258
乙
ハルにゃんにあなたと言われるキョン羨ましい

おおＧＪ！！
いいなｗ和むぜ

>>258
GJじゃよ！やはり夫婦物はみてて安らぐぜ

ある朝の6時。夫のキョンは、大阪にある銀行に勤めている。この日は、7時から会議だ。
でも、この日、キョンは自信があまりなかった。と言うのは、妻・ハルヒの作る朝食が食べられなったのである。なんとか電車の席を確保し、珍しく電車の車内で、前日にハルヒが作った
弁当を食べている。それはおいしかった。でも、キョンは思う。「何か寂しいな。」そう思いながら食べていたら、降りる駅が見えてきた。やむを得ず、その後は
食堂で食べることに。そこには、ほかの同僚が数人かいる。「おはよう、キョン、何か今日は元気がないみたいだけどどうした？」キョンは、特に何もなかったように「いや、なんでもない」と答えた。
そして、会議の時間が来た。キョンは、取引先との重要な書類を持って、会議室に行った。キョンの発表する順番が来た。何とか自分の言わなくてはならないところを言った。
10時、会議終了。この後、キョンには、1時からまた別の取引先との会議があった。その間、ずっと妻・ハルヒのことを考えながら、彼女の作った手作り弁当を食べた。冷えていたが、おいしく食べた。
その後、2回目の会議。今の相手の会社は、鶴屋さんの会社だった。その会議も終わり、次は、営業に出かけようとした。その後、鶴屋さんと、ハルヒとの生活などを話して、鶴屋さんは、どこかへ
行ってしまった。営業も順調で、相手が、もっと取引しようと言ったので、大成功であった。
その日は、0時まで自主的に残業し、ほかの部下の分もかなり終えた。0時半、帰宅。
玄関には、ハルヒがずっと待っていた。「おかえり」とハルヒ。「ただいま」と返事した。
家には、ハルヒ以外に誰か来ているようである。

家のリビングには、鶴屋さんと朝比奈さん、長門がいた。（なるほど、どっかで見た高級車だと思ったら）
やっ！キョン君！！あの後どうだった。順調だったかい。キョンは「順調にして、それも、今度、大口の取引をしてもらえるんですよ」。
キョン君、今日はハルにゃんと有希とわたしがめがっさがんばって作った夕食にょろよ。食べてみて。
朝比奈さんは、「キョン君おつかれさまーー」と言っていた。高校時代のようだ。
早速おいしそうな夕食を食べてみる。料理の内容は、カレーライス・国産最高級の牛のステーキ・オムレツ・スパゲティがあったではないか。
気がつくと、もう長門を除いてみんな寝ていた。「ごちそうさま」

この後、書類をそろえて、就寝した。

END

>>259-261
ありがとう！

>>262-263
これは何か文中にスゴいトリックがあるけど携帯からじゃ分からないとかって言うオチ？

>>256-257
ハルキョン夫婦はいくつになってもいいな！GJ!

>>262-263
乙！なんだが、ちと改行が読みにくいかも。すまん。
セリフのカギ括弧の付け方にこだわりがあるのか？

ハルにゃんとキョンの結婚記念日は七夕の日

翌日は、ようやく普段通り、「ハルヒ特製朝食」を食べて、出勤。今日は土曜日で、午前だけの出勤だった。
昼も家で食べれるとは、随分久しぶりに感じられる。午後は、都心でハルヒの服を買ってやった。
早速、高級ブランドの服を買った。ダイヤのように美しいハルヒの表情だった。


END

おれの考えを言うとハルヒはベットで寝ている
理由は2つあって
布団発言しているけどベットの上に布団を敷いて使っていたら普通、布団というから
もうひとつの理由は公式絵でハルヒの部屋にベットらしきものがあること
http://www2.uploda.org/uporg1356458.jpg

それと>>256-257>>262-263　GJ乙!!

>>268
この絵見る限りだとハルヒって極度の外弁慶な印象を受けるな。

ハルヒなんて部屋には宇宙人とかのポスターがあるんじゃないのか？

この絵をみなくてもハルヒは外弁慶だと思うが

と、キョンが

ハルヒがお洒落なんてするわけない。第一誰とも付き合わんのに。

>>270
描かれていないところにあるんだよ、きっと。
そして本棚には「世界の不思議」とかいう本がずらっと並んでるはず。

部屋には長門とみくるの藁人形があって夜な夜な神社でそれを打ってるところを
ルソーの散歩中であった阪中に目撃されたハルヒ、って電波がっ。

そうかね？ハルヒはミステリー調査で外出するくらいだろ？

それはねーだろ？！

ハルにゃんはあれで常識的な女の子なんだぜ？

ヤンデレハルにゃんならあるいわ…

あ〜速く驚愕見て〜

>>258
遅れたけどＧＪ
夫婦ものはいつ読んでもいいな(*´ω`)

憂鬱当時には布団で寝ていたが、キョンがベッド派だということを知り
将来のために今からベッドに慣れておかなきゃ！とベッドに切り替えたハルヒ

>>258
だけど続きと言うか何て言うか…SS投下良い？
朝ハルナとキョウの名前が上がっていたのでノリで書いてしまったモノorz
４レス消費予定

キョンのベッドで一緒に寝ればいい

外で夜を明かすハルにゃんとか見たいな
蝉の声で目覚めたら青空が広がっていたとか

>>283
おｋ

卯月。
鳥たちの美しい声が春の訪れを告げる。
人生の起点だったり転機だったりとこの季節は新しいことが始まる時期である。
そう、植物が雪が溶けた堅い地面から一生懸命に新たな芽を出すように。
「愛してるキョン」
大掃除の最中にひょんなことから妻にキスをしキスをされた。
原因は１枚の写真。
タンスの下から見つけたその１枚の写真は過去を映し心の深いところを刺激した。
それを満たすように妻を抱きしめていたが、
「そろそろ掃除を再開しないか？ハルヒ」
このままでは日が暮れるまでこのままのような気がして、ギュッとくっついたままの同じだけ歳をとっているとは到底思えないまだまだ若い妻の横顔に囁く。
「い・や・よ。最近あんた忙しくてやっと休み取れたんだから。いいじゃないこれくらい」
そのやっとのことで休みを取れた俺に部屋の大掃除をさせたのは何処の誰だ。
「それとこれとは話が別！毎年のことなんだから文句言わないの！」
だったら離れなさい、掃除が終わらないではないか。
むぎゅうと引き離そうと試みるがむぎゅっと抱きしめられる。
もう一度離そうとしようとしたところ突然、
「何やってるのよ」
背後から憮然とした声がして俺らは振り返る。
「ホントに何時までもバカップルなのね」
そこにいたのは、
「あら、ハルナじゃない」
大学を無事卒業し成人し高校生のときから付き合っていた彼氏と同棲をするため家を出て行った我が娘であった。
「俺もいるんだが母さん」
そして、腕を組み呆れ顔の娘の後ろでこれまた呆れ顔をした我が息子。
「なんだお前ら二人してどうした」
最近音沙汰無いと思ったら突然帰って来やがって。来るときくらい連絡しろよ。
それからバカップルってなんだこの野郎。
「女の子に向かって野郎って何よ！」
そこかよ！ってもう女の子って歳じゃないだろうが。
というかハルヒ、そろそろマジメに離れないか？
しぶしぶと言った感じで俺から離れ立ち上がるハルヒ。よいしょと立ち上がりその横へと並ぶ。
「新婚なのに夫婦喧嘩か？二人揃って」
そんなことを冗談半分で聞けば、
「違うわよ！」
「んなわけあるか」
若干息子の方がノロケが入った返事が返ってくる。
去年、二人ともそれぞれのお相手と結婚をした。
全く子どもの成長ってのは本当に早いな。
やれやれ。
俺も歳を取るはずだ。
「何を晩年みたいな言い方してるのよ親父！まだまだ働き盛りの４０代でしょうが！」

「ハルナの言う通りよあなた」
そこであなたって言いいますかハルヒさん。
そろそろ５０代が目に見えてきてんだ、しょうがないだろ。
「それよりどうしたんだ？まだ理由を聞いてないぞ。あぁ、お小遣いなら母さんに請求しろよ」
貰えるとは思えんが。
「そんなわけないじゃないの。ホントにバカキョンね」
おいおい、いい加減バカキョンは止めろよな。
仮にもお前の父親だぞ？どんなに威厳がなくとも。
「何となく父さんと母さんはどうしてるかな、とちょっと思ったから来ただけだ」
と娘に代わって理由を話す息子。
はじめからキョウに聞いとくんだった。
「じゃあ二人で来たのか」
「いいや、玄関前でばったりハルナ姉と会ったんだよ。流石にびっくりだ。聞いたら会いに来た理由も全く同じなんだからな」
う〜ん、双子の神秘だなその辺は。つうかただそのためにわざわざ来たのか。父さんは嬉しいぞ。
「ふ〜ん、で？妻と夫はそれぞれどうしたのよ？置いてけぼり？」
それまで黙って聞いていたハルヒが口を挟む。
「いや、夏樹も良い機会だからって同じように古泉さん…って言うかお義父さんのところへ行ったよ」
そうか。別に別れたとかじゃないんだな。
「当たり前だろ！」
「で？あんたは？ハルナ」
「あたしのところは寝てたから置いて来たわ。黙って車に乗って来ちゃったけどね」
ぺろっと舌を出してそんなことを平気で言う娘。
可哀想に。お前いつか愛想つかれてもしらんぞ。
「何よ。せっかく親父たちに会いに来てあげてるのに」
ぷいと横を向く。
「平気よ。親父と母さんだってこんなんでも未だに続いてるんだから」
こんなんでもって何だこんなんでもって。
その時、ぼそっとキョウが何かを呟いた。
「…よく言うよツンデレファザコンのくせして」
「何か言った？キョウ？」
「いいえ、何でもありませんよ？お姉さま？」
「ちょっとその辺で伸びてなさいあんた」
「ちょっと待て！って…痛い！痛いって！」
何かの技をかけられる息子。
見たことあるなと思えばハルヒにかけられたことがあったなそういや。ちゃんと伝授してたのかお前。
「まぁね」
変なもん覚えさせるなよな。
「変なもんって何よ。キョンももっかいやられてみる？」
いいや、遠慮しとく。床にのびてる息子を見るとどうやらかけられない方が身のためらしいからな。
よく生きてたな俺。偉いぞ。

「何バカなこと言ってるのよ。それよりハルナもキョウも丁度良いところに来たわ。掃除手伝いなさい」
「なんで！」
床にのびていた息子がガバッと顔をあげ真っ先に反論したが、
「やっぱり大掃除してたんだ。どうりで何か埃っぽいわけよね。いいわよあたしは別に」
と言う姉上の言葉にてあえなく撃沈した。
姉強し、だな。
「だから何バカなこと言ってるのよ。あんたも手伝うのよキョン」
分かってるさハルヒ。
しかし、子どもが二人帰って来ただけでこうも賑やかになるんだな。
何となく久しぶりな感じがする。
掃除をしながらそんなことを呟くと目敏く聞いていた妻が反応した。
「そうね。でもハルナかキョウに子どもが出来ればもっと賑やかになるわよ？キョン」
子どもって…
「俺らの孫になるのか」
「おじいちゃんにおばあちゃんよ、あたしたち」
クスっと笑うハルヒ。
う〜ん、何か複雑な気分だ。おじいちゃんねぇ。まだ早いと思ってたが、そうだよな。
「何の話？」
更に目敏く俺たちの会話を見つけた娘が入ってきて何時までも変わらないあのとっておきの罰ゲームを思いついたときのような笑顔でハルヒが答える。
「早く孫の顔をみたいなって話よ」
「なっ…！」
それを聞いて顔を真っ赤にする娘、そしてそれを見て悪戯が成功したかのように楽しそうに笑う妻。
「とりあえずお前ら掃除しろよ」
それを見て「やれやれ」とでも言いそうな顔でそんなことを言いながら俺たちを遠巻きに見る息子。
でもこれが俺の『幸せ家族』。
ま、そのうち一人や二人増えるかもしれないがそのときはそのときさ。
俺も子どもたちや愛する妻のためにまだまだ頑張らないとな。
そんなことを思い再びふと思い出す。
今日の記念日。
ホントはハルヒと二人っきりで食事にでも行こうかなと思ったがこのさいだたまには家族揃って食事も良いか。
「なぁハルヒにキョウにハルナ」
「「何よ」」
ハルヒとハルナが見事に被る。キョウは返事無くいかにももう疲れた顔で床でへばっている。
「今日は皆で食事にでも行こう。俺が奢ってやるからさ」
「「ホント！？」」
再び被る母と娘。現金な奴らだ。
似た者親子とはこのことだな。それに俺と息子も。
「じゃ、さっさと終わらせましょう！」
元気を補充したかのようにハルヒが号令をかけ掃除が再開される。
空気の入れ換えにと窓を開けると、ひゅうと春特有の眠気を誘う心地よい風が入ってくる。

それはまるで春の息吹のようで、新しい命を祝福するかのように心暖かかった。
そんな春らしさを肌に感じた四月のある日のこと。
この１か月後、まさか本当に家族が増えると言う報告を受けるとは夢にも思っていないが、それはまた別のお話。
―――全ては数十年前の今日にハルヒに出会った時に始まったのかもしれない、と今は思う。
そして時が止まらない限りこれからもそうやって新しい出会いがありずっとずっと俺たちの思いは続いて行く。
そう、きっと遠い遠い未来まで。この『幸せ』を運ぶように。

>>287-290
以上です。
そろそろ『幸せ家族』シリーズ(？)を自重しようと思う
お騒がせしました

ｗｗｗｗ。ついにキョンもおじいさんかよ。これ、同人誌的な奴にしたほうがよくね？

下手したらハルヒのせいでSOS団員全員若返ったりして・・・・・・・・・。

ハルヒの能力が良いことに使われたりすると感動的だよな
キョンが生き返ったり

>>291
ＧＪ！
すごくいいです 和んだ

>>294
こういいたくはないんだが、そこは死んでおかないと…人として
九死に一生を得るってんならまだ話はまた違うけどさ

>>291
GOODJOB!!　面白かった。

>>291
ＧＪ！　このシリーズ好きだ！

>この１か月後、まさか本当に家族が増えると言う報告を受けるとは

ハルヒ「ねぇ、キョン。その、出来ちゃったみたい……」

そっちかよw

>>285
キャンプハルヒか……いいなw

>>291
ＧＪ！自重しないでいいよｗ

ふと思うが、ハルヒがいつの間にかJK→中年のおばさんになりかけてるwwww。
でもハルヒの場合、年月は経過するが、自分の周りにいる人の年齢は変わらないで欲しいと思えば、
老けないんじゃあないかな。

さすがにそのままってことはないだろうけど、
歳をとっても美人のままではあり続けそう

ハルヒが高校生でいたいと思えばずっと高校生のまま

しかし、年齢の経ちすぎはどうかと思う。JKの時の若さのままで、孫を見ることもできる。

常識的な考えも持ち合わせてると古泉も言ってるしそれは無い

老けない人はずっと老けないよね。
亡くなったけどZARDの坂井さんとか。

若いままで居たいと思えばJKの時の若さのまま100年経過しても大丈夫だと思う。

>>291
GJすぐる
こんな家族を作りたいといいつつ気づいたら不惑が視野に入ってきたおやぢには目の毒だがそれでも好きだｗ

自重などと言わず気が向いたらいつでも投下カモン

俺としては、ハルヒはずっとJKのままでいて欲しい。

足を怪我したハルヒの車椅子を押すキョン

＞308
同感

ぷちハルヒのSS、次はどんな話になるんだ？

映画「オペラ座の怪人」を見ていたんだが、

冒頭で、主人公ラウルの年老いた姿が出てくるんだ。
本編での若い頃がキョン臭い風貌で（俺イメージだが）、年取ったらこうなるのか、とふと思った。

ラストシーンで、愛する妻の墓に花を捧げるシーンがあったのだが、キョンもこうするのかな?

全く関係ない映画を見てハルキョンを連想する俺はもうダメかもワカランね。

話脱線させてごめん、俺は、やっぱりJKのハルヒが一番良い。

エンドレスエイトのように
高校生が終わりそうになったらまたループ＆ループとか

タイタニックをハルキョンに変換してる俺は末期だな・・・

いいんじゃあないかい？君もJKハルヒ好きなんだったら。

イチャついてるカップルをハルキョンに脳内変換できるようになると
イライラすることがなくなるだけでなく、良い気分にもなれる。

マスクが必要だけどなｗ

JKハルにゃん大好き。

ID:uw62QPE6
いい加減そこまでにしといてくれ。
2chはIDが出るから同一人物の投稿だって分かるぞ

中学生ハルヒも好きだ

幼少ハルにゃんも好きだ

この地上で行われるありとあらゆる涼宮ハルヒが大好きだ

俺、ずっと黙ってたけど、オリキャラ大嫌いなんだ……

良い人多いなぁ

女子大生ハルヒこそ至高。
学生結婚するハルキョン。

>>299、>>307
ありがとう。
皆が良いって言うなら書くけど、やっぱり
>>323
みたいな人もいるわけで…オリ無しハルキョンオンリーSSに戻そうかな、と。
…とか言って過去SSは投下する気大有りだったりするがw

オリキャラ書くなら事前に注意書き加えてくれれば良いよ

夜、部室で鍋をしてたら材料が足りなくなったので学校の食堂から失敬してくるハルヒ
せっかくだから食堂で料理を作るハルヒ達

な電波がよぎってきた。

寝言で会話するはるにゃんとキョン

ハルにゃんおやすみハルにゃん

>>326
SSなんてのは書き手が書きたいように書けるからいいんだよ
>>327みたいにちゃんと注意点くれる住人もいるから、そこだけ気をつけて
めげずに好きなように書いてくれ

>>251
亀だが
無人島で二人きりっていうシチュは
憂鬱のラストの閉鎖空間と同じだよな

>>327、>>331
どうもです
もちろんコンビニやスーパーの店員さん含め息子や娘もオリキャラに入るよね…案外キツいなw
次からは注意書き入れる方針でいきます

おやすみハルキョン

俺もオリキャラは嫌いだが、オリキャラも内容によるだろう。
>>326氏みたいのは俺は全然良いと思うが、一応注意書きはあったほうがいいかもね

固有名詞つきで出番も多いと苦手な人も出てくるさ。最後まで言わなかった彼はいい人。

おやすみハルにゃん

ハルチュウやプチハルヒなんかもオリキャラに該当するのかな？

>>326
>>323だが、書くなってつもりで言ったんじゃないんだ
オリキャラの中でも固有名詞が大の苦手だったりするが、
需要あるみたいだし注意書きさえあれば書くも書かないも自由だっぜ
>>336
苦手な人もいるのかもな
俺もぬこハルにゃんを注意書きなしで投下したことがある……
次から気を付ける。長文スマンかった。おやすみハルキョン

>>336-337
「オリキャラ」の解釈はある程度人それぞれでいいんじゃない？
血縁者含め完全な別人ならオリキャラ以外に選択の余地はないだろうけど。
それに可愛さ狙いでやってるのに注意書きが入るのもなんだかなあ…

>>336
それはいいんじゃない?

オリキャラ苦手な人って、ハルヒ親父シリーズの親父も駄目なのかな

>>322
キョン乙

オリキャラが苦手、というよりは原作の設定重視なんだろう

>>291
あー、今仕事終わって帰ってきたorz
ものすごく亀だけどGJ！清涼飲料水みたいだｗ

>>333
店員とかは固有名詞なしで出番少な目ならいいんじゃまいかと

親父シリーズの親父は嫌だけど、ハルヒとキョンのなんとも言えない距離感は大好き

ハルヒの親父はホスト部の環みたいな感じと勝手に脳内補完してる

ノリってか、暴走系キャラかｗ

ハルにゃんとキョンのピロートークでも妄想して寝るとするか

おやすみハルヒ

おはるにゃん

おはようハルにゃん
今朝もいい天気

>>345
やっぱ駄目なのか、俺もあんなハルキョンSS書いてみたいよ

おハルキョン

おはようハルにゃん

さっきから店員さんたちが微笑ましいものでも見るような目で…
とかこの程度の店員さんの出演は注意書き無しでおＫ？
「ふふ、可愛い彼女さんですね」
「違います」
とか喋ったらアウト？

>>352
そう言うの言い出したらキリがないと思うのは俺だけか。
セリフがあってもそれはモブキャラだと思うんだが。
オリキャラとモブキャラは別もんだろ。

>>353
キリ無いのは分かってるが…

と言うかモブなら別に良いのか？

マンションの管理人みたいのはGJ

みっくみーくにしーてやんよー♪

>>354
原作やアニメでは散々モブキャラも出ているわけで。
原作だからモブがよくて２次創作じゃダメと言われると、生活している人間そのものが書きづらくなると思う。
特定の登場人物以外とは関わらずに生活しているわけはないからな。
私見に過ぎないが。

私見といえば、俺はある程度のオリキャラは許容しているんで、そもそも議論にならなかったりして？
幸せ家族シリーズいいと思うけどな、そこは人それぞれなんだろう。

つーわけで、あんまり考えずに書いてください。次回作期待しております。

>>357
ありがとう。
なんというか理解が深まった
とりあえずはモブ少数程度出演のハルキョンの方向でやっていきます

ヴぁ

いちいち引っ張られる方がうざいから。

しかし見事に桜が散っちまったな…半分はまだ残ってるとはいえ、桜が少なくなるとハルにゃんの寂しそうな顔を妄想して俺も寂しくなるぜ。
末期過ぎるなｗ
桜の木の下がピンクの絨毯みたいになっててそれそれで笑顔になってくれそうだけどもｗ

『微笑』や『軌跡』みたいなSSが読みたい。

ハルヒから告白するのか
キョンから告白するのか
それが問題だ

キョンに一票

教えてください。
ＰＳＰのハルヒの戸惑いを買ったんだけど、このお話しはアニメの後の話なんですか？ＯＰで感度してまだ初めてません。

PSPで戸惑ができるのか
それはともかくゲームやるよりアニメ見たほうがいいと思う

>>364
約束なら、文化祭前日。だからアニメの途中。

谷川ながるスレから
634 名前： イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日： 2008/04/08(火) 11:43:44 ID:EnYTaBtV
>>623
谷川「じゃリトライして、ヒトメボレから書き直すか」


キョン「一つ聞きたいが、俺と長門が一緒にいて『もしかして恋人関係かも？』とは思わなかったのか？」
中河「お前の好きなのはもっと変な女だろ。昔からそうじゃないか」
キョン「･･････」
中河「残念ながら誰にも全く相手にされず恋人どころか友達にもなれなかったよな」
キョン「俺がモテなかったのも、恋人どころか仲の良い女友達もいなかったのは事実だが、お前は俺に喧嘩売っているのか？」
中河「中学時代は不幸だったが、今は幸せだろ。幸いにも今の変な女とは友達どころか恋人関係まで進んだらしいな。そのカチューシャつけた変な美人と仲良くしているのはよく見るぞ」
キョン「･･････」
中河「そうそう、俺の連れは巨乳の女にヒトメボレしたんだ」
キョン「･･････」
中河「連れの方もよろしく頼む」
キョン「カチューシャ付けた女に惚れた奴はいなかったのか？」
中河「あれがお前の彼女だろ。見ていたらわかる。俺の友人でそいつに惚れた奴もいたけどお前との仲を見て全員あきらめたらしい。どうだ、生まれて初めて女と付き合った気分は？」

いい感じの作品になりそうだ

他板から持ってこられても……

えーと、佐々木

ギャルゲーにどっぷりハマッたキョン

一番最初にツンデレキャラを攻略して満足するのか

間違ってた、約束でしたね。戸惑はPS2ですよね。

>>367
君が何を考えて転載したかが知りたい

>>253
亀レスだけど
ベッドで寝るときでも布団で寝るっていう人いないの？
自分はベッドで寝てるけど布団で寝るってよく言うよ

>>366
原作（溜息終盤）の途中とも原作のパラレルとも言えるよな。
原作に合わせると色々おかしな部分も出てくるからパラレルが正解だろうか。

>>364
時系列、といういみならライブアライブの前の話。

>>374　
そのとおりだ
つ>>268

途中経過からして、>>375の意見は正しい。

でも、ライブアライブは、憂鬱の後ですよ。本来なら。

キョンの部屋のカレンダーの４月某日の丸印が何なのかをキョンに問いつめるハルヒ

話ぶったぎりだが…

ラストはどう終わるんだろうな？
３人の正体は明かされるのか？
キョン＝ジョンをハルヒは知るのだろうか？
ハルヒとキョンはお互いの気持ちを知り付き合うのか？

そもそもハルヒはキョンにどれくらいの恋愛感情を持ってるんだろう？
キョンは消失によりある程度ハルヒが好きだと自覚してるだろうけど…。

本当は3人の正体はばれない方がいい。

プルトン爆弾ごと吹っ飛んだ古泉を見てSOS団団員その4の座を贈るハルヒ

ハルヒがDQNだったら、SOS団そのものがDQNの組織になるじゃん。キョンもDQNっぽいし。

>>380
懐かしい話題を引っ張って来てくれるなw
ハルにゃんの感情が知りたければその行動の裏返しを考えてみるといいぜ

二期は体育祭を映像化してくれんかなぁ。
思う存分にカラダを動かしまくるハルヒがみたいぜ

>>385
当日体育倉庫の中でキョンと(ry

と言うのを幻視した俺は末期

>>384
いや、最近まとめスレでＳＳを大量に読んでたらちょっと麻痺しちゃって、ベタ惚れなハルヒしか思い浮かばんくなって…。
冷静な意見が聞きたくてさ。

体育祭で自分の番が回らない間はキョンを連れ出して外に出るハルにゃん
しかしその途上転んで怪我するアクシデントが

ハルヒって中学の頃どんな男と付き合ってたのか
気になるよな

2期EDは盆踊りで

はあ〜
一般人に〜はきょうみ〜がないの〜
ユ〜カイなことおきな〜いかなぁ〜

しゃんしゃん

まとめスレで思い出したんだが、作品数が膨大だよな。
おまいらのコレはオススメ！みたいなのって聞いても大丈夫？

>>391
最近読み返した中では「涼宮ハルヒと台風の夜」とか好きだ。
それから別時間軸シリーズ好きだな。てか続き……

という流れを切ってSS投下していい？

もちろん

>>122 >>125 >>129　亀ですまん。

理不尽だ。とてつもなく理不尽だ。
高校に入学し、涼宮ハルヒという無軌道暴走傍若無人女と出会ってしまってから、理不尽な目には散々遭ってきているし、ある程度諦観しているつもりもあるわけだが、
しかしやはり理不尽な目に遭うと理不尽だと感じてしまうのは平々凡々たる一高校生としては当たり前の反応だろう。
理不尽なんて言葉を反復法として使いたくなんかないのだが、思わず重ねてしまうのは俺が今の状況を本気で理不尽だと感じているからである。
ハルヒは先ほどから不機嫌を示す計測器があれば針はMAXを越えて振り切っているであろう表情をして俺たちの担任である岡部を睨み付けており、その岡部はどうもハルヒから若干視線をそらし気味にしつつも小言を続けている。
てか、生徒を叱責するのに視線をそらすって、最初から負けてないか？
「……まあ、お前たちの気持ちも分からなくもないがなぁ……」
だから何で「お前たち」なんだよ。俺は関係ない。
「だからと言ってだな、さすがに殴るのはやりすぎだろう……」
まったくもってその通りです、先生。殴るのはやりすぎです。でも俺は誰も殴っちゃいませんが。
だから俺は止めたんだよ！　何で俺まで一緒になって説教くらわなきゃならんのだ。
まったくもって理不尽だ。

状況が分からない？
だいたいお察しかとは思うが、俺とハルヒは放課後に職員室なんぞに呼び出しを受けて、岡部からありがたいかどうかはわからんが説教を受けているわけだ。
何でこんなことになったのか。
その原因は今日の昼休みにまで遡らなければならない。


ハルヒが休み時間に教室から姿を消すのは相変わらずで、その昼休みもやはり授業が終わると同時に教室を飛び出していき、俺は俺でいつも通り谷口、国木田と顔をつきあわせて弁当を食っていた。
話題もいつも通りたいしたことは話していなかった気がする。
だが、なんの拍子にか、週末はどうしているなんて話題になっていた。
俺の週末のうち少なくとも１日はSOS団の不思議探索とやらに潰されるわけであり、どのみちこの２人にはそれもばれているので今更隠す気もない。
「週末まで涼宮と一緒かよ。仲のいいこった」
お前はまだそんなことを言うのか。ハルヒも確かに一緒だが、朝比奈さんと長門も一緒なんだがな。
「うっ　それは羨ましいが……でも毎度同じメンツで街中を意味もなくウロウロするだけってのも寂しい週末じゃねえか」
「女の子と過ごせない谷口が言っても説得力ないよ」
谷口のやっかみなのか哀れんでいるのか分からないような発言にさらりと国木田が突っ込みを入れる。
「毎週同じようなナンパの話ばっかりじゃん。成功したって話は全然ないくせにさ」
国木田、それ以上言ってやるな。谷口の周りの空気だけどっかの灰色空間みたいになっちまったじゃないか。まあどうでもいいが。

この程度の会話はいつものことであり、俺もSOS団なんて奇天烈な団体に所属していること自体、冒頭で述べたように諦観気味であるわけで、
何だかんだ言ってSOS団に関わらせられることのあるこの２人、というか主に谷口だが、多少揶揄しようと何とも思わない。
だからこれはいつもの日常として流されるべき会話であり、次の話題へと移るべき頃合いだった。
しかし、この日に限って横槍が入ってきて、結局その横槍はハルヒによって取り上げられた挙げ句振り回されることになったわけだ。

「しかし、SOS団なんてよくやるよな。いい加減、２年にもなってバカばっかりやってると内心にも響くだろ」
たまたま近くで弁当を食っていたクラスメートが横からそんな口を挟んできた。
「結局何をやっているって、意味のあることなんかやっちゃいないじゃねえか。どっちかというと周りに迷惑かけている方が多いんじゃないのか？」
このクラスメートの言うことはいちいちごもっともで、確かに反論の余地はないのかもしれない。だが、何も知らないこいつに言われたくはない。
ハルヒはあれでも一生懸命なんだよ。ハタから見れば意味もなく迷惑千万な行為にしか見えないかもしれないが、あいつはあいつでSOS団で楽しむことに一生懸命だ。
入学した頃の不機嫌なハルヒを考えれば随分な差だとは思わないのか？
だが、俺はそれらの反論を口にしなかった。いや、正確には口に出来なかった。ついでに言うなら谷口も国木田も押し黙っている。
こいつらは俺以上に何も言えないに違いない。
なぜなら。
その余計な口出しをしたクラスメートの背後で、般若の面も裸足で逃げ出しそうな笑顔のハルヒが腕を組んで立っていたからである。

すまん、名前欄間違った！　履歴残ってたorz　これが正しいタイトルです。
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クラスのほとんどが気がついている中で、そいつだけが気がついていないらしい。
「涼宮だってそろそろ現実を見ていい頃だろ。高２にもなってさ、未だにこの世の不思議とか言っちゃてる……」
「言いたいことはそれだけかしら？」
いや、ハルヒ。話している途中で口を出したら言いたいことがそれだけなんてわけはないだろう、って突っ込み入れている場合じゃない。
件のクラスメートは文字通り冷や水を浴びせられたように青ざめると、コマ送りのビデオみたいな動きでゆっくりと後を振り返った。

「す……涼宮……」
奴が口に出来たのはそれだけだった。
怒り心頭の笑顔、というハルヒにしか形容されないような顔を貼り付けたままハルヒは振り返ったクラスメートの顔面にそれは見事な右ストレートを炸裂させたからだ。
止める暇なんかありゃしない。
こうなることが分かっていたら俺は始めからタオルでも何でも投げ込んで開始１秒TKOを狙ったんだが、試合開始のゴングすら鳴っていないわけでそれも無理な話というものだ。
ゴングが鳴らないのに殴るのがルール違反なんて言い訳はハルヒには通用しない。
そんなものハルヒのルールブックには記載されていないどころか、ルールブック自体がハルヒにとって無用のものだろう。
俺に出来たことと言えば、倒れたクラスメートに更にマウントポジションでダメージを与えようとするハルヒを無理矢理引き剥がすことくらいであった。
おい、他の連中も見てないで手伝え。こらハルヒ、暴れるなよ！　何でこの暴れ馬を俺１人で抑えこまなきゃならんのだ。
「何よバカキョン！　あんたあんなこと言われて黙って聞いていろっていうの！？」
反論する暇すら与えなかっただろうがお前は。それより落ち着け。相手の言い分に腹を立てたとしても暴力に訴えていい結果が得られる例しはないんだよ、現代においては。
「だいたい何であんたは反論もせずに黙ってんのよ！　それでもSOS団の一員なの！？」
矛先を俺に向けて食ってかかってきやがった。
「とにかく落ち着け。文句は後でいくらでも聞いてやるから、とにかく暴力はやめろ」
「……何よ！　キョンまであいつの言う通りだと思ってるわけ！？」
いや、思ってないがな、取りあえず今は落ち着け。殴ってどうにかなるわけでもないだろ。

そうやって殴り倒されたクラスメートは完全に蚊帳の外で俺とハルヒが言い合いを始めている間に、誰かが読んだのか騒ぎを聞きつけたのか、担任岡部がやって来て、事態の収拾に努め始めたというわけだ。
昼休みはもう終わる時間だったので、俺とハルヒは放課後職員室に来るようにと言われてしまった。そして冒頭へと続くわけだ。

だから、何故俺もなんだ？


「冗談じゃないわ！　あんな暴言を許すなんてどうにかしてるわよ！　何であたしが非難されなくちゃならないわけ！？」
とうとう不機嫌メーターを振り切ったハルヒは爆発したらしい。岡部はたじたじとなっている。おい、教師が負けてどうするんだよ。
「団長としてあたしはSOS団を守る義務があるの！　あらゆる暴挙暴言から守ってみせるわ！」
その志はたいしたもんだと言ってもいいが、岡部の襟を掴んで唾を飛ばしながら言うのはやりすぎだ。
「わかったから落ち着け」
もう今日何度目か分からないその言葉を諭すように言って、俺は岡部からハルヒを引き剥がした。俺、こんなことばっかりやってないか？
「お前の気持ちは分かるさ。俺だってあのタイミングでハルヒが現れなかったら反論くらいはしていたはずだ」
「当たり前じゃない！　だいたいあんたはね……」
いいから聞け。
「だがな、殴るのはやりすぎだ。相手は別に手を出してきたわけじゃないんだからな」
「何言ってんのよ！　あたしたちの敵は徹底的に殲滅するべきでしょ！　生温い手段なんか選んでられないわよ！」
敵ってなんだ敵って。
「そうは言うけどな、お前は手が早すぎだ。口で敵わないから手を出すなんて言われても反論出来ないぞ」
「そんなわけないじゃない！」
そりゃ口でだってこいつに敵う奴なんかそうそういるとは思えない。だからこそ手を出す必要なんかなかったはずだ。世間の目や評価なんてアリの脳みそほども気にしないだろうが、それでもそろそろ学んでいい頃だろ、お前も。
いや、本当は……

「ハルヒ」
「なによ」
「本当はわかってるんだろ」
「……何がよ」
ほら見ろ、視線をそらすのが何よりの証拠だ。
「本当はやりすぎたって思ってるんだろ」
自分の非を認めるなんてことは絶対にしたくないだろうが、こいつだって暴走した後にほんの少しだけ後悔したりすることくらいないわけではないだろう。
それを俺や岡部の前で認めるかというとまた別の話だがな。
ハルヒは黙ってうつむいてしまった。やはり認めたくはないのだろう。
「それにな」
そんなハルヒに俺は言葉を続ける。
「外野が何を言おうと気にすることないだろ。少なくともお前が一生懸命やってることは俺はわかってるつもりだ」
ハルヒは顔を上げて俺を見た。
「俺だけじゃない。長門も朝比奈さんも古泉だってわかってるさ。だからこそ、お前がわざわざ手を上げる必要なんかなかったんだ」
ハルヒは少しの間俺を見て、次に岡部に視線を移し、最後に自分のつま先を眺めると一言、
「……悪かったわよ」
と言った。一応謝ったことになるのか？
俺はそんなハルヒの頭をポンポンとはたいてやる。
「わかればいいさ」
「何よ、キョンのくせに」
少しふてくされた顔をして、ハルヒは呟いた。

「あー、お前ら、もういいわ。帰るなり部活するなり好きにしろ」
ハルヒが謝ったからか、岡部が突然そんなことを言い出した。まあ、お許しが出たなら部室に行くとするか。もしかしたら灰色空間が出て古泉がバイトに行ってしまったかもしれないが。
「なんかもう俺胸焼けしそうだ……」
職員室を出るとき、岡部がそんなことを呟いたのが聞こえてきた。どうしたんだ？　昼に定食でも食い過ぎたんだろうか。

まあ、ハルヒも一応反省しているみたいだし、例のクラスメートも結果的にたいした怪我じゃなかったし、すべて丸く収まったことにしておくか。


　　おしまい。


----------
なんか色々すまん。どうも体調がまだ戻っていないらしいと言い訳しておいて吊ってくるorz

>>396
岡部担任www
ハルにゃんの前にはキョン以外に敵はいないんじゃないかと(ry

>>394-396
岡部に同意ｗ
ああ、もういっそのことハルヒの担任はキョンでいいよ。
お大事にしてください。GJでした。

>>394-396
だから、何故俺もなんだ？
ハルヒとキョンは二人で１セットだからです
GJ！

>>396いつももゆるSSをありがとう！
前作も好きだー( ＾ω＾)

>>391
二人の部屋　Side-KとSide-H
胸にきた作品だったなぁ

>>394-396
ハルヒがＤＱＮになってるwww。
ＧＪだね。

ハルにゃんと雨宿りしたい

怒られてしょんぼりハルにゃん

>>396
岡部センセwww
GJ。お大事にﾉｼ

>>398
それいいな。
小学校の教師キョンに構われたくていろいろいたずらする小学生ハルにゃんを幻視してしまった

なんか、俺は、ハルヒが何故かＪＫには見えないんだが。

>>405
お勤めお疲れ様です

腕章に「新妻」と書くハルヒ。

ハルヒって考え方自体が今どきの高校生じゃないよな

>>407
「超新妻」だろ

>>408
それこそがハルヒの存在価値。

ところで選曲の上手さのわりにあまり評価されてないMAD見つけた。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2761426
合わないようで合うんだよなぁブルーハーツ。

>>409
どれくらい妻なのか気になるｗ

>>380
キョンのポニーテール萌発言とキスで翌日ポニーテールだぞ
告白されてOKしてるようなもんだよな

ハムスターを買うハルヒ

100円ショップで腕組みながら生活用品を物色してるカップルをハルキョンに変換

財布を出しなさい！なハルにゃんか(*´Д｀)

>>407「キョンの嫁」だろう

「超嫁」ってだけ書いてて、
キョンが「誰のだ？」って聞くと

「あんたは黙ってなさい！平団員のくせに！」

ハルにゃんは家では花嫁修業してるよ

超売女

3分ハルキョン

阻止
----

「あんた、あたしと離婚しなさい」

　突然何を言い出すんだこいつは。
　そりゃな、何十年も毎日顔を合わせる仲で、しかもその大半は一日の最初に見る
のが俺の顔、最後に見るのが俺の顔ってんだから、飽きて来たとしても不思議でも
ない。
　だからって、飽きたから離婚しろって言われるほど、つまらん毎日だったか？

「何言ってんのキョン、あたしがいつあんたに飽きたって言ったのよ」
　言っておくが、それ以外に離婚を突きつけられるほど、俺は非があるような行動を
した覚えはないぞ。
「確かにないわ、あたしの記憶にもね」
「だったら、なんで今、ここで、離婚なんだ？」
「簡単なことよ」
　得意げに言うハルヒは、年甲斐もなくバカみたいに光り輝く笑顔だった。
「離婚してから再婚したら、また新妻になるじゃない！しかもただの新妻じゃないわ、
一回新妻を超えてるんだから『超新妻』よ！」

　……バカみたいに、じゃない。アホだこいつ。

「だったら、毎日寝るときは離婚して、朝起きたら再婚でもするか？」
「あんたってホントにバカねぇ、そんなことしたら、眠ってる間は夫婦でいられない
じゃない……あんた、それでもいいわけ？」
　よく……ないな。
「でしょ？だからそんなこと、めったにするもんじゃないのよ！」

　めったにどころか、仮にでもそんなことするもんじゃないと思うぞ。
「それに……な」
「……なによ」
「俺の中じゃ、いつまでもお前は、新妻のままだ」
「……バっ、バカキョン！柄にもないこと言ってるんじゃないわよ！」

　久々に、赤インクで塗りつぶしたハルヒを見たような気がする。

かわいいなあもう(*´Д｀)

>>412
だよなぁ。
でも、そうなるとハルヒはキョンが好きだということを自覚しているのだろうか？

まとめて申し訳ないがSSの皆さんGJ!です。

人間は理性のみによって生きる存在にあらず。

キョンの名セリフだな

>>423
してるけどしない。
思春期の少女によく見られる気の迷いと割り切って
割かし冷静に務めているのかそれとも…
今のハルヒは結構自分のこと客観的に見てると思うんだよね。

「今まで友達いなかったからありがたみを感じているだけなのでは…
　でもいないならいないで別に構わないし（ｒｙ」とかうんたらかんたら。

変人のキワミな捻くれ者だけど根元は常識人で普通の女の子とかいう複雑な性格だから
少しレールから外れた変なツンデレ行動になってしまってるんだと思う。

ツンデレなのか？

ハルにゃんおやすみ

全然甘くないんだけど書いてみた。2レス消費。

あっという間に春の風も吹き抜け新学期がやってきた。
きれいに咲き誇っていた桜も葉桜へと衣替えを始めたこの時期。
春休みの間あれだけ遊びまくって満足しているはずだろう団長様が記念すべき新学年第一回目の不思議探索ツアーの行き先を発表した。

「明日の不思議探索は飛行機を見に行くわよ！」

もう不思議探索なんだかただの遊びなんだかさっぱり分からないんだが。

飛行機、飛行機ねえ。
ここら辺付近で空港と言えば……あそこか。

まあ、俺がそんなことをぼんやり考えているうちにツアコンの才能がある我が団長様は
「古泉くんはスケジュールお願い！」
「はい、仰せのままに」
「みくるちゃんはお弁当の用意をお願いね！」
「あっ、あっ、はいっ。分かりました〜」
「有希は……、たまには制服以外の洋服を着てくること！」
「了解」
「で、キョンは遅刻しないこと！」
「はいはい」

と、さっさと各々の役割分担を言い渡し
「じゃ、明日はいつもの場所で11時に集合。今日はこれで解散！帰るわよ」
と本日の部活は終了になった。

翌日、珍しく遅い集合時間にもかかわらず、相変わらず俺は一番最後に到着し、ハルヒに100ワットの笑みで帰りの喫茶店代を奢るように命ぜられ、いざ空港へと出発した。
いつもより30分も早く家を出て最後って、これ絶対おかしいと思わないか？

電車とバスを乗り継ぎやってきたところは飛行機の良く見える公園。
空港へ行って飛行機を見るのかと思いきやこんな場所があったとは。あまり褒めたくはないが古泉の引き出しの多さを認めざるをないな。
「なかなか良い所でしょう。今回はみんなで来ましたが今度は涼宮さんを誘ってお二人で来たらいかがですか？」
おい。なんで俺がハルヒと二人で来なきゃいけないんだ。
「またまた」
にやにやと笑みを浮かべているこいつと話してるとなんだか腹が立つ。前言撤回だ。
さて、ほかのメンバーは、と周りを見ると長門は近くのベンチで相変わらず読書をしている。珍しく制服ではなく私服だ。ハルヒの言うことは聞くんだな。
朝比奈さんは小さい子どもに囲まれてオロオロしているのが微笑ましい。
残るハルヒはランプに近い柵でスポットに駐機している飛行機を眺めているようだ。
自然と俺の足はハルヒの横へ向かう。

「空港って見てて飽きないわよね」
そういうハルヒの視線の先には到着した航空機がスポットへ吸い込まれるように入っていく。
何かを合図に搭乗橋や貨物を降ろす機材がわらわらと飛行機へ集まる様は確かに飽きないな。

「しかしなんだって飛行機なんだ？」
俺は横に並ぶハルヒにふと湧いた疑問を聞いてみた。
「だって不思議に思わない？あんな金属の塊が空飛んでるのよ。飛行機自体が不思議でしょ！」
「まあな。そういえばハルヒ、飛行機が何で飛ぶか知ってるか？」
「え？知ってるわけないじゃない。そんなこと考えたら不思議じゃなくなっちゃうでしょ」
とハルヒは俺が薀蓄を語る前に会話を終わらせやがった。

「あっ！ねえ、キョン！見て！！」
キラキラ目を輝かせているハルヒが指差す方向を見ると着陸する飛行機が近づいてくるのが見える。
遠くにいると思ったらあっという間に大きくなり目の前を通り過ぎていく。
地上何メートルの所を飛んでいるのだろう。手を伸ばせば掴めそうな距離だ。
確かに不思議だな。ハルヒが言うとおり、なんであんなものが空を飛ぶかなんて考えるのは野暮かも知れん。
しばらくハルヒと並んで次から次へと着陸をする飛行機を眺める。
間近で見える航空機の腹と腹の奥から響くエンジン音はきっと空港の展望台から眺めたら味わえないだろう。

「うーん、迫力満点なんだけど何か物足りないわねえ……」
さっきまでご満悦だったハルヒは首をかしげる。
確かこの空港は国内線しか運行してなかったような気がするが。主要都市のドル箱路線でも国際線に比べると比較的小さい機体が多いはず。
しかしこんな間近で飛行機を眺めて物足りないとは。さすがはSOS団の団長様と言うべきか。
「そりゃ、あれだろ。国内線だからでかい機体がないからじゃないのか？」
そう進言するとハルヒは合点がいったようで次のプランを打ち出した。

「じゃあ、今度は国際線見に行きましょ！そうだ、その次は船なんてどう？あれも金属の塊なのになんで浮いてるのか不思議よ！うん。みんなで不思議な物を見に行くの」

いつになく楽しそうで100ワット以上の笑顔で言われたら断れるわけがない。
古泉もバイトの数が減るだろうし、朝比奈さんは未来へ報告する懸念事項も少なくなる。長門に至っては観察対象がおとなしくしていてくれることに越したことはないはずだ。

「そうだな。次はもっと大きな飛行機見に行くか」
隣で目を輝かせて着陸する飛行機を見上げるハルヒに向かって言う。

「-----------------〜ん！」
航空機のエンジン音の合間にハルヒと俺を呼ぶ声が聞こえる。
「あっ！みくるちゃんが呼んでるわ。喜びなさい、キョン。今日のお弁当はあたしとみくるちゃん、有希で作ったんだからね！」
ほら、行くわよ！とハルヒは俺の手をつかんで朝比奈さん達が待つ芝生まで走り出す。

今日はなんて笑顔の多い日なんだ。俺は、ハルヒの詰まらなそうにしている顔よりこの笑顔を見ているほうがいい。
この100ワットの笑顔が見れるなら飛行機だって船だって見に行くのをいくらでも付き合ってやるさ。

おわり。

>>429
GJ！ハルにゃんはやっぱり子どもっぽいなw
だがそこがいい

めっちゃいい！

>>429GJ

国内線の空港と言うと神戸空港にいったのか
国際線は関空かな

気になって眠れないから教えて。　
あんなに可愛いハルヒのアソコにも毛は生えてるのかな？　
イメージできなくて；；
ハルヒはトイレにも行かないだろうなあ。

おやすみハルハル

>>421
しかしこの「阻止」は狙っていたのか？ｗ　GJ！ハルヒらしいね。

>>429
理論ではない、感覚の不思議ってやつかGJだぜ

すっかり間が空いてしまってますが
>>205の続きＳＳ投下します。３レスです。

　俺が『ぷちハルヒ』から目を逸らしたその先には、まるで真夜中の湖水のように静かな長門の瞳があった。
「……みせて」
　俺は言われるまま長門に『ぷちハルヒ』の身を手渡す。長門はどこに隠し持っていたのか、さり気なく取り出した眼鏡を掛けると、しばらくの間『ぷちハルヒ』とにらめっこ状態だったのだ。
「へえ、ゆきってメガネっこだったのね。うんうん、あたしにもわかるわ。あなたみたいなおとなしいタイプのこには、きっとねっきょうてきなマニアがいっぱいいるはずなんだからね。いい、ストーカーとか、へんなやつにはちゅういしなさいよ」
「了解した。用心する」
　長門は『ぷちハルヒ』に素直にそう答えると、更に今度は古泉に大して『ぷちハルヒ』を手渡したのだった。
「あなたがこいずみくんね。ふーん、なかなかいけてるんじゃない？」
「これはこれは、お褒めに与りまことに恐縮です、可愛らしいお姫様」
「まあ、あたしがかわいいってのはとうぜんのことだからね。でも、あたりまえのことをちゃんとくちにできるのはえらいわよ」
　『ぷちハルヒ』と古泉のやりとりを聞いているだけでいい加減にしやがれとか思ってしまうのは俺だけではあるまい。というわけでしばらく放置しておこう。
「なあ、長門」
「なに？」
「お前には『ぷちハルヒ』のことで――何か解ったことがあるんじゃないのか？」
「…………」
　長門は黙って俺の目を見つめていたのだが、俺にはそれが僅かながらの躊躇いのように感じられたのだった。
「なんだ、その――俺には話せないようなことなのか？」
「そうではない。我々情報統合思念体も『彼女』に対する該当データを全く持っていない」
　なんだって？
「『彼女』自体が我々の物質世界と矛盾する存在。初めてのケース。このまま観測を続けることに意味があるかどうかすら不明」
　長門は口調を変えることなく淡々と言葉を続ける。その内容に関しては俺はサッパリ解らんのだが、一つ解ることは、あの長門が今まで見たこともないぐらいの焦りを見せている、ということだった。
「我々の物質世界と矛盾するというのは、例えば『反物質』のようなもので構成されているということなのでしょうか？」
　いつの間にか古泉が俺の脇から話に割り込んできた。って、相変わらず顔が近い！　ところで『ぷちハルヒ』は……朝比奈さんの頭に乗っかって、髪の毛を弄ってはしゃいでいるみたいだ。まあ、あの調子ならまだ大丈夫か。
「『反物質』とも異なる。そもそも『反物質』なら、大気に触れただけで対消滅を起こしてしまうはず。それに、『反物質』自体は我々の世界の物理学で説明可能なレベルの存在」
「では、『彼女』は異次元世界の存在、と考えても構わないのでしょうか？」
「寧ろ可能性という点では異次元世界や平行世界などといった概念を超える存在」
　あー、その、全然話に着いて行けないのは、俺がバカなせいなのか？
「ああ、申し訳ありません。僕の方でも解ったことを、少しだけ説明させてください」
　どーでもいいけど、俺が聞いて意味がある話なんだろうな、それは？
「勿論――『彼女』と涼宮さんとの関係について、ですので」
　おい――やっぱり、ハルヒと関係があるのか？
「結論から言えば、ノーです。……最近の涼宮さんの動向から、僕は一つの仮説を組み立てていました。涼宮さんが閉鎖空間を発生させるためのパワーから、何らかの存在が生じたのではないか、ということをです」
　そういえば、古泉によるとハルヒはここしばらくは閉鎖空間を発生させていない、ということだったな。
「ですが、先程しばらく観察させていただいたところ、『彼女』からは涼宮さん由来のエネルギーらしきものを全く感じ取ることはありませんでした。外見もその言動も、瓜二つといっても良いにも拘らず、ですが」
　つまり、ハルヒの閉鎖空間の問題と、この『ぷちハルヒ』とは全然関係ないってことか？
「その通りです。もっとも、ハッキリしたのはそのことだけで、後は長門さんと同じく、全く何も解りません」
　と、大袈裟に手を広げて微笑んだのだったが、その古泉からはいつもの余裕らしきものが俺にはあまり感じ取れなかったのだ。
　とにかく、事態は思っていたよりも深刻らしかった。こんなことならもっと早く相談していた方が良かったか、と後悔しても後の祭りである。
　そうこうしている間に、そろそろ他の生徒たちも登校し始める時間が来てしまったようだ。
　とりあえず俺は――――朝比奈さんの髪にぶら下がってご満悦の『ぷちハルヒ』を回収しようと一歩足を踏み出した。

「待って」
　長門に呼び止められ、回れ右する俺。
「どうした、長門？」
「このまま『彼女』と涼宮ハルヒを接触させるのはリスクが大きすぎると判断した。ただ、わたしが『彼女』に直接情報操作を施すことも相応の危険を伴う事になる」
　そう言って長門は俺の手を取ると、
「代わりに、あなたの身体を用いて有効と思われる対策を採らせてもらう」
　と、俺の小指を口に含んだ。
「お、おい、長門？」
「……完了した」
　咬まれた痕が急速に塞がるのが解る。やれやれ、またナノマシンか。
「ってことは、俺が『ぷちハルヒ』の身を離さない限り、ハルヒにはバレないようにしてくれた、ってことなんだよな？」
「そう」
　いつもすまんな、長門。
　俺は再度踵を返すと、半泣き状態の朝比奈さんを救出すべく、暴れる『ぷちハルヒ』を、
「こらあ、『でかキョン』！　いきなりなにすんの――むぎゅっ」
　と、無理矢理シャツの胸元に押し込んで、屋上を後にすることにしたのだった。


　その日の休み時間、俺は『ぷちハルヒ』に命じられるまま、校内のあちこちを案内させられるハメになったのだった。
　問題はハルヒなのだが、いつものようにどこかをほっつき歩いているみたいであったものの、不思議と俺たちに遭遇することはなかった。
　放課後、掃除当番の俺を放置して、ハルヒはさっさと部室に向かってしまった。まあその方が好都合といえるのかも知れん。
　すべきことを終わらせ、俺は鞄を取りに教室に戻った。かなり遅くなってしまったためか、もう誰も教室内には残っていなかった。
　と、俺の胸元から『ぷちハルヒ』が勝手に飛び出してきた。おいおい、今でこそ誰もいないから構わんけど、あんまり無茶すんな。
「うるさいわね。ああもう、『でかキョン』のにおいがしみついちゃったらどうすんのよ？　――――あれ？」
　『ぷちハルヒ』はしきりに辺りの匂いを嗅ぐような仕草をしていた。って、そんなに俺の体臭って気になるものなのか？　と、『ぷちハルヒ』は突然周囲をキョロキョロと見回すと叫びだした。
「『キョン』！　『キョン』？　でてきなさいよ」
　いや、出てくるも何も、俺はここに――、
「あんたのことじゃないわよ『でかキョン』。いま、このちかくで『キョン』のけはいがしたの――ここよ！」
　『ぷちハルヒ』は俺の座席の後ろに――ハルヒの机の上に――仁王立ちしてそう宣言したのだった。
　って、お前の探してる奴が、ハルヒの席に？
「ちょっと『でかキョン』、こっちにあんまりちかよんないでよ。あんたのそばにいたらなんだかわけわかんなくなっちゃうの」
　どういう意味だよそれは、と声に出掛かったところで、俺はハッと気付いた。
　まさか、長門が俺に施した対策ってのが、『ぷちハルヒ』の感覚にまで影響していたってことなのか？
　なるほど、確かに授業中散々こんな近距離にいたはずなのに、『ぷちハルヒ』は全く気付かなかったではないか。
　俺が少し距離をとって様子を見ていると、『ぷちハルヒ』は窓から外を見たり、椅子に乗って机の中を覗いたり、床に下りて席の後ろの掃除用具入れをガンガンぶっ叩いたりしていたのだが、その表情はハルヒがよく俺に見せていた真剣な顔そのものであったのだ。
「ダメね。『キョン』のこんせきはみつかんないわ。でも、たしかにこのへんから『キョン』をかんじたの。もしかしてここにいたひととなにかかんけいがあるのかも」
　思案するような『ぷちハルヒ』を見て、俺は嫌な予感がした。おそらくこの次にこいつが言い出しそうなことは決まっているのだ。
「ねえ『でかキョン』。いますぐあたしをここにすわってたひとにあわせなさい！」
　……やっぱりな。
「なによそのかおは。なにかもんだいでもあるわけ？」
　問題なら大ありなんだがな。『ぷちハルヒ』とハルヒが対面、なんてことになったらどんな騒ぎになるものやら、俺は想像するのも恐ろしい。
「ちょっと『でかキョン』？　あんた、あたしのめいれいがきけないってわけ？」
「こればっかりは勘弁してくれ」
「どうしてもダメ？」
「どうしても、だ」
「――――そう」
　『ぷちハルヒ』は元気なさそうに俯いてしまった。
「なによ、バカ『でかキョン』。やっと――やっと『キョン』のてがかりがみつかったかもっておもったのに、そんなにいじわるすること……ないじゃないのよ」
　いや、意地悪とか、そんなつもりは更々ないんだが、
「ねえ『でかキョン』。あんた――あたしのこと――キライなの？」
　潤んだ瞳で俺を見上げる『ぷちハルヒ』。ううっ、卑怯だぞ、その上目遣いは！
「どうなの？　ハッキリこたえなさいよ」

「……チクショウ、解ったよ。ハルヒに会わせてやる。それだけでお前は満足なんだな」
「えっ、ほんとにいいの？」
「ただし、絶対に動いたり喋ったりしないでくれ。あくまでも離れたところから見るだけだ」
「うん、ありがと『でかキョン』！　やっぱりあたし、あんたのことがダイスキよ！」
　嬉しそうに飛びついてくる『ぷちハルヒ』を捕まえて胸元に押し込んだ俺は、仕方なく部室に向かうことにしたのだった。

　部室前の廊下で、俺は『ぷちハルヒ』を取り出すと、『文芸部』と書かれたプレート――勿論その上から『ＳＯＳ団』との貼紙がされてはいるのだが――の上に腰掛けさせたのだった。
　さて、準備はこれで終わったが、問題はハルヒをどうやってここに引っ張り出すか――、
「ちょっとキョン、あんた今までなにしてたのよ？」
　突然ドアが開き、ハルヒの登場だ。俺は心臓が口から飛び出さんばかりに驚いた。
「い、いやーその、掃除当番が長引いてしまってな。あははは」
「もう下校時刻じゃないの！　なによ…………せっかくずっと待ってたのに。ふんだ、あんたなんかもう知らないわ！」
　お、おい。何そんなに怒ってるんだ？
「あたし――――もう帰る」
　ハルヒはそういってさっさと俺に背を向けて歩き去っていったのだった。気のせいか、俺にはその背中が妙に寂しそうに見えたのだ。そういえば今日は『ぷちハルヒ』に気を取られていたせいで、ハルヒと全然話してなかったっけ。
　呆然とハルヒを見送っていた俺の頭の上に『ぷちハルヒ』が着地した。
「う〜ん、よくわかんないんだけど、やっぱり『あのこ』と『キョン』はなにかかんけいがありそうなのよね」
　すまんな、あまり長いこと引き止められなくって。
「べつにいいわよ。それより『でかキョン』、あたしと『あのこ』ってそんなににてるの？」
　ああ、瓜二つといってもいいくらいだと思うぞ。
「へえ。じゃあ『でかキョン』もあたしにするみたいに、『あのこ』といつもキスしてるってこと？」
　お、おい！　そんなわけないだろ。
「おやおや。では、あなたはその『彼女』といつもそのようなことをされている、ということですか？」
「…………」
　いつの間にか廊下に古泉と長門が立っていた。って、まさか今の会話内容を聞かれちまったってことなのかよ。
「そう」
　おーい、誰かロープを俺に貸してくれないか。今すぐ吊ってくるから。
　と、いつの間にか『ぷちハルヒ』は俺から離れて、目を閉じて何かに耳を澄ませているようだった。どうかしたのか？
「ん……べつに、なんでもないわ」
　やがて、ドアが開いて中から着替えを済ませた朝比奈さんが現れたのだった。
「お待たせしましたー。って、あれ、キョンくん、いらっしゃってたんですか？」
　朝比奈さんの声を聞いて俺は、そういえば今日は朝比奈さんのお茶をとうとう飲み損ねてしまったなあ、とかマヌケなことを考えていたのだった。
　いや、俺がマヌケだからというのは抜きにしても、ちょっと危機感が足りなかったのかも知れんが、その辺はできればご容赦願いたいものだ。
　その時点で遥か上空から俺たちのことを監視している存在がいた、なんてことは、あの長門でさえも全く気付いていないことだったのだからな。

　その日の晩、何故か『ぷちハルヒ』は言葉少なで、なにやら迷っているようにも俺には思えた。
　俺が何か話し掛けても上の空である。おーい、もう寝ちまうぞ。
「うん」
　オヤスミのキスを要求してもこない。明らかに変だ。俺は寝た振りをしながらコッソリと様子を窺っていた。
　しばらくすると『ぷちハルヒ』はやがて何か決心したかのような表情で立ち上がり、何やらシャミセンにちょっかいを出し始めた。
　俺に似たのかグータラな三毛猫は起きる素振りを見せることはなく、諦めたのか『ぷちハルヒ』は一人で――俺に何も告げることもなく――窓から外に出て行ってしまった。
　やれやれ、本当に世話が焼けるな。

　俺は――何故か自分でも解らんけど――さっさと制服に着替え、家族に気付かれないように自転車を持ち出し、いつもの通学路を急いだ。
　果たして、しばらく進んだところでトボトボと歩いている『ぷちハルヒ』の姿が目に入った。
「おい！　こんな夜中にどこに行くつもりだ？」
「えっ……『でかキョン』？　なんであんたが？」
「学校か？」
「まあ――ちょっときになることがあって」
「乗ってくか？」
「……ありがと」

　その後は俺も『ぷちハルヒ』もずっと黙ったままだった。自転車を漕ぎながら俺は、もう『ぷちハルヒ』といられるのはこれが最後なのかもしれない、という予感めいた考えに囚われてしまっていたのだった。

>>437-439
以上です。どんどんｇｄｇｄになってまいりました。
次回投下分で終わらせられるかどうか微妙？

ラクガキさん。こっちもｇｄｇｄです。背景？なにそれｗｗｗｗ
それはともかく、早く元気なハルヒを描きたい！
ttp://upload.jpn.ph/img/u16370.png

朝から何という才能の有効活用…でかキョンとでかハルヒのオヤスミのキスにｗｋｔｋだっぜ

>>438-439
ＧＪだね。

みんなでこのスレ上でＳＳを作るのはどうかな？面白いＳＳができるかも知れんな。

おハルキョン

>>438-439
GJ!!
ぷちハルヒも良いがキョンに構ってもらえなくて拗ねてるハルにゃんに萌えた。

おハルキョン。
ぐーたら寝てる間に投下ラッシュ！
まとめてですまんが離婚の人も飛行機の人もぷちハルヒのひともGJでした！

>>428-429
GJなんだがハルヒが飛行機を不思議と思わずに、かる〜く揚力の話とかをしだすと思うのは俺だけ？相手がみくるなら
わかるんだが…船が浮く原理わかんなかったし

>>446
428-429です。
GJありがとう。
いやー、ハルヒに揚力と推進力、浮力の話をサラッとさせようと思ったんだけど、書いてるうちに自分が訳わかんなくなってきちゃったんで分からないことにしちゃいました。
これは自分の力量不足ということで勘弁してくださいorz

実は飛行機が飛ぶ原理は完全にはわかっていない

気合いで飛ぶのよ！

魔女宅のトンボの如くキョンのママチャリにエンジンとプロペラを括り付けて
河原で飛行実験を開始するSOS団、なんてのが浮かんできた

飛行実験で崖の上から飛んだけど、運悪く墜落して怪我で入院したキョンを介抱するハルにゃん
キョンはツンデレだから素直に嬉しさを表現できない

男のツンデレってなんかイヤだな

ハルにゃんが咥えてるのはキョンの指だよ変なもんじゃないｚ…( ・ω・)
http://upload.jpn.ph/img/u16385.jpg

まとめ編集の管理人さん、これは保管なさらないでください。
あとで消しますので。もっとマシなのを投下できるようにがんばる…（;´Д｀）

>>453
ウホッ！これはいいぬこハルにゃん！

キョンはツンデレというよりあんな性格でも好きになってしまった自分が憎いんじゃないかな
自分の中では朝比奈さんみたいのが理想だと思ってるから

http://pr.cgiboy.com/08291170/
かわいいね

>>454
憧れみたいな従姉妹の姉ちゃんを除けば、ハルヒがキョンの初恋みたいなものだからどうして良いかわからないのだよ
朝比奈さんは無理に好きになろうとしているみたい。アイドルに憧れるのに近い

>>453
かわいいｗ
おまいさんには期待してるんだぜ

>>453
全然いいじゃないか
かわいいぞ

>>453
かわいいぃぃっ

まとめに保管しないのはもったいない！
ぜひ保管を！（僕は保存した）

>>453
めがっさ可愛いにょろ！
本人が納得してないなら仕方ないが、充分保管してもいいレベルかと。

手乗りハルにゃんだなｗ

っていうかさっきスーパーで買い物してる二人を見たんだよ。
そしたら涼宮のやつがキョンに「共通の財布から出しなさい」って……すまん自重するｗ

おお。見てない間に投下ラッシュ…!!
どれも素晴らしいのでまとめてGJ!!

>>453
これはなかなかの力作。
強いて難点を挙げるとすれば、「もっと大きい画像でくれ」
って感じっすかねーｗ

>>461
おまえとらドラ！読んでるな


>>453
即保存した

>>453
なぬ！まとめに保管しちゃダメだと？もったいないぞ、コノヤロウ！
……とキョンが申しております。
ハルにゃんかわいいよハルにゃん(* ´Д｀*)

>>464
あれもいい夫婦だよな。ハルキョン分に飢えてる時とか脳内で無理矢理ハルキョンに変換して悶えてるよwww

キョンのお隣さんに引っ越してきたハルヒ。
引っ越しそばを持ってハルヒ宅に行ったキョンだが、台所のあまりの汚さについキレイに掃除を始めてしまう…という情景が脳内にっ！……って無理があるな、うん。

ハルヒは、大学生になったらどんな女性なんだろ？

>>467
ハルにゃんは頭かなりいいから旧帝の大学とかいっちゃうんかな？
それともキョンと同じ大学に進学するか…
後者のほうが強そう…
まぁどちらでもものすごく美人だってことは変わらないと思う

かっこよくなってたりして。

大学では女キバヤシと呼ばれているハルヒ

でもやっぱりJKハルヒだけだな。

>>466
もともと居たほうが引っ越しそばを持って行くのかい？

>>469
スーツハルヒか…いいな！

>>472
ホントだ。おかしいなw

>>453
ハルにゃぁああああああああん

麦藁帽子を被って荒れた土地を開墾、耕して種を蒔き、水をあげるハルにゃん。目指せDASH村。
なんて電波が来た

総理大臣涼宮ハルヒ

>>475
そんなハルヒに種付けをするキョン。目指せ日本一の子だくさん。

……すまんorz

まとめサイト見てたら、
『ハルにゃん・ぬこハルにゃん・ハルチュウ・ハルワンに分裂していた』
という文があったんですが、ぬこハルにゃん・ハルチュウ・ハルワンって何ですか？
それぞれの説明をしてくれたら大変嬉しいです。

>>478
完全網羅していないがここを見るべし
http://wikiwiki.jp/haruhi/?84-166%A1%A1%A4%AA%C2%EA%20%A1%D6%A5%CF%A5%EB%A5%C1%A5%E5%A5%A6%A1%D7

>>453
長門ですか？

キョンとハルヒの関係ってよく分からない。少なくとも、SOS団を立ち上げるきっかけでもある
ことは知っているが。

>>481
多分自分達でもよく分かってない
或いは無意識のうちにはぐらかそうとしてる

ちょっと踏み込めばすごくわかりやすい関係になるのにね

このわからなさがいいんじゃまいか・・・

IDがJKならJKハルヒが最高

ハルヒにリボルバーって合うかな？

キョンはマグナム

みくるは文化祭CMでもってたあれ

>>487
AK47か？　それともデザートイーグル10インチバレルか？

>>453の者です。
予告どおり削除しましたが
色々反応頂けて驚きましたつД｀)
次は消さずに済む作品を投下しますー。みてくれた人ありがとう。

ハルにゃんのパジャマでも夢想しながら寝るぜ

>>440の続きＳＳを投下します。
全部で５レス。長くなってしまって申し訳ないです。

　真夜中の学校に到着した俺たちを出迎えてくれたのは、見覚えのある三つの人影だった。
「やあ、どうも」
「こ、こんばんわ――キョンくん」
「……」
　おいおい、どうしてみんながこんな時間に勢揃いしてるんだ？
「ふふふ。あなたが『彼女』とここに来ている――しかもこんな時間に――というのでは、理由にはなりませんか？」
　相変わらずのニヤケ顔だが、古泉のその声はどこか真剣みを帯びていた。俺は残りの二人に目を遣る。
　朝比奈さんはちょっと困ったような表情ながらも、胸の前で握り締められた両手の拳からは、何とも必死な様子が伝わってくる。
　長門はただひたすら真っ直ぐに、俺に対して視線を注いでいた。何の言葉も要らなかった。その瞳の色を見ただけで、俺にはこいつが俺の身を案じていることが解ったのだから。
　長門、朝比奈さん、そして古泉――みんな、すまないな。
「……さて、お前はどこに行きたいんだ？」
　俺の言葉を境に『ぷちハルヒ』は胸元から飛び降りると、
「こっちよ、みんな」
　と、小さな歩幅でパタパタと駆けて行く。
　俺の予想に反して『ぷちハルヒ』の目的地は、五組の教室でも文芸部室でもなく――本館の屋上だったのである。
　踊り場を埋め尽くしている障害物をものともせず、『ぷちハルヒ』はドアを抉じ開け、屋上に飛び出していった。

『キョン様！』
『ハルヒ？　何故あなたがこのような場に』
　俺たちが屋上に辿り着いたとき、そこには『ぷちハルヒ』の姿はなく、代わりに一組の男女の姿のみがあった。
　女性の容姿はハルヒそのものといってもよいぐらいだった。そして、男性の方は――、
「えっ？　俺？」
『……成程、君がハルヒのことを匿っていてくれたのだね。言葉などでは言い表せぬほどに感謝している』
『キョン様……それではあなたは一体？』
『奇遇な事もあるものだ。私はハルヒ――君ソックリな人物の元に今まで保護されていたのだよ。つい先刻までね』
　えーと、ちょっと待てよ。
　どうやら『ぷちハルヒ』が捜していた『キョン』ってのがこの男性なわけで、しかもその『キョン』は今まで『ぷちハルヒ』にソックリな女性の元に匿われていた、ということは、
「やっぱりあんたは今までハルヒのところにいたのか？」
『君の言っている人物が「涼宮ハルヒ」という女性のことなら、まさにその通りだ。出来ることなら……『彼女』にも直に御礼の言葉を伝えたかったのだが』
『キョン様……』

「ええっ、あ、あのっ、これってどういうことなんですか？　お人形さん、どこ行っちゃったんですか？　それに涼宮さんと……あれっ？　なんでキョンくんが二人もいるんですか？」
「どうやら涼宮さんにソックリのあのお方が、あの人形の真の姿、ということのようですね」
　何だか解らんが、どうもそうらしいな。でも何で俺とハルヒの姿なんだ？
「気をつけて」
　さっきからずっと沈黙していた長門が、こいつにしてはハッキリとした声量で告げた。って、何に気をつけろって？
「迂闊……わたしたちがこの場に来た時点で、既に囲まれていた」
　長門の言葉が終わるか終わらぬかの内に、足元を摩訶不思議な紋様のパターンが覆い尽くした。
「なに？」
「ふえぇ！　な、なんなんですか、これ〜？」
「ほほう、この気配は――異空間――それも今まで僕が体感したこともない種類のものですね」
　足元の紋様はコンクリートに染み込むように薄れていき、やがてコンクリート、いや建物自体がまるでブラックライトのような目に見えない光を放ったかのように思われた。
　ほぼ同時に、腹の底に響くような地響きにも似た低音が辺りを埋め尽くす。それは北高一帯の空気が一瞬にして凝縮したかのような強烈な歪みをもたらしたようであった。
　いつの間にか空の色が暗いモノトーンに染められている。俺はつい、あの閉鎖空間のことを否応にも思い出させられてしまう。
『これは――まさか結界？　しまった！』
　『もう一人の俺』が悲鳴じみた声を上げた。
　直後、屋上の中央辺りに黒い靄のような人影が浮かび上がった。何だこいつらは？　ハッキリしないその姿を見ようと目を凝らそうとしても、痛みのような感覚が両目を襲ってまともに正視できない。
『ふむ、「王」を追い詰めたつもりが、まさか「妃」まで網に掛かるとはな』
　その黒い靄の中心付近から、なんというか、まるでゼリー状の汚物を頭上からぶちまけられたように不快で粘着質な響きが、耳を突き刺すような声量で発せられたのだった。

『やはり――「謀」――貴様らか』
　『もう一人の俺』に『謀』と呼ばれたそいつらは正確なところは解らないものの、ざっと十人ぐらいはいそうだった。
　もっとも顔はおろか輪郭さえハッキリしないので、ひょっとしたら分身術のようなものでも使ってるのかもな、とか、この期に及んで俺はマヌケなことを頭に思い浮かべていた。
『最早、貴様らに未来は無いのだ。――「王」に「妃」よ――我らが糧となれ。その身に宿りし事象の根源と共に、我々と同化するのだ！』
　叫び声と共に、空気が凍りついた、いや、目の前の空間がまるでガラスか何かのように粉々に砕け散った。
　その中から、まるで真っ黒な人魂、とでも言ったらよいのだろうか、不気味な塊が飛散し、俺たちの頭上に降り注ぐ。
「うおっ！」
　不意に襟首が引っ張られる。どうやら俺は長門に掴まれた状態で、床面から数メートルの高さまで上昇させられていた。
　目の前では『もう一人の俺』が『元ぷちハルヒ』を抱いて、隣では紅球に包まれた古泉が朝比奈さんの腰を担ぐようにしてジャンプしていたのだった。
「わひゃ〜！」
「おっと、失礼。しかしどうやら、この場では僕の能力も開放されてしまうようですね」
「あの存在を中心に………………半径一キロメートルの球状の特殊空間が形成されて……………いる」
　って、おい、長門。どうしたんだ？
「メインシステムが予期せぬエラーで損傷。…………現在、第二及び第三リソースを用いて対処中。…………メインの復旧と、あなたの……保全だけで処理能力の…………限界」
　不意に長門の力が抜けたのを感じる。と同時に、俺たちの身体は重力に捕らえられてしまう。
「うおおぉぉ！」
　床面に激突する寸前、何とか受身の態勢で、俺は長門を抱えて背中から転がる事に成功した。すぐ目の前に着地する古泉たち。
「お二人とも、ご無事ですか？」
「ああ、俺は大したことない。でも、長門が」
　長門は俺の腕の中で目を閉じたまま、肩で息をしていた。
「ふえっ、な、長門さん！」
　古泉から降ろされた朝比奈さんも俺たちの元に駆け寄る。
「まずいですね。長門さんをしてもこのような状況に追い込まれてしまうなんて。……あるいは、敵方も長門さんのことを最大の脅威と捉えているのかもしれません。だからこそ、第一に長門さんに攻撃を加えたものとも考えられます」
　どっちにしろ、情勢は変わらない気もするんだがな。
「いけない……来る！」
　長門が目を閉じたまま叫ぶと、右手を前に突き出した。
　またしても空間が罅割れて、その中から――何も出てこない？
　いや、飛び散った空間の破片そのものが、鋭利な槍状の散弾となって、俺たちに襲い掛かる。
　間一髪、長門が張り巡らしたバリアがその攻撃を食い止める。無数の槍がバリアに接触しては粉々に砕け、周囲の大気に溶けるかのように消えていく。
　朝比奈さんは両手を耳に当て、長門に覆いかぶさるように蹲っている。もう悲鳴すら出している余裕も無いのだろうか。
「……だめ」
　長門の呟きと同時に、バリアが明滅を始めた。どうやらもう限界のようだ。
　とっさに俺は長門と朝比奈さんを庇おうと身を乗り出す。
　飛来する槍が俺の背中に到達するまさにその直前――辺りは一瞬だけ真っ白な光で包み込まれた。
「？　お前……」
『やっぱり「でかキョン」にはあたしが付いててあげないとダメみたいね。――キョン様、そちらはお願いします』
　俺たちの前で『元ぷちハルヒ』は右手を前方に掲げて仁王立ちしていた。
『了解した。……そこの君、頼みがあるのだが、構わないかな？』
「はい、僕でよろしければ、協力させていただきます」
　敵に対峙する古泉と『もう一人の俺』。
『ふん、たかが「駒」如きが加わったところで、形勢を覆せるとでも思っているのか？』
『せいぜい油断して後で泣きを見るがよい――「謀」よ――いざ、参る！』
　宙を舞う二人を、今度は床面のコンクリート片が迎撃ミサイルのように襲う。
　『もう一人の俺』が、剣のような武器でそれらを薙ぎ払う。その様子はまるでカメラを円周上に配置した特殊な撮影法のスローモーションのように思われるほど鮮やかなものであった。
　一瞬にして粉砕される大量のコンクリートの欠片。その後ろから古泉が、
「ふ〜〜ん――――もっふ！」
　と、作り出した紅球を立て続けに敵に打ち込む。
　古泉の攻撃が敵の姿を覆い隠す。もうもうと巻き上がる白煙。
『やったか？』
「いえ、どうやら敵本体には直撃、とまではいかなかった様子です」
　古泉の言った通り、白煙の中から敵がその姿を平然と現した。

『ほう、中々楽しませてくれるではないか。だがこの程度で我々を仕留められると思っているのなら、そのような甘い考えはさっさと捨て去る方が貴様らのためだ』
　まるで物語とか、映画とかにありがちな悪役のセリフそのまんまではないか。チクショウ！　あの野郎、余裕ぶっこきやがって。
『ならばその余裕』
「僕たちが打ち砕いて差し上げましょう」
　いつの間にか息もピッタリ合った『もう一人の俺』と古泉は、再度敵の攻撃を掻い潜り、攻撃に転じた。
「いけませんね。やはりどうしても、床の破片が防御壁の役割を果たして、攻撃が本体まで届いていません」
『だが、奴の周りはもう穴だらけだ。その内防御壁すらも構成できなくなるはず』
『果たして貴様らの思惑通りにいくかな？』
　その後、幾度となく二人が攻撃を繰り返しても、何故か古泉の紅球は敵の防御壁に阻まれてしまう。
　よくみると、攻撃が着弾する寸前に、敵の足元の床面が復元している。このままではいつまでたっても埒が明かない。
　戦局は膠着状態といってもよかった。となると、消耗戦ではどうもこちら側の分が悪そうだ。
　焦りの色を隠せない古泉と『もう一人の俺』。その隙を突くかのように、敵がその攻撃方法を変化させた。
「おい、古泉！　後ろだ」
　先程まで一時停止していた空間破裂攻撃が、古泉の背面で炸裂した。
「くっ、不覚……」
　辛うじて古泉は自分の身体を赤いバリアで包み込んだものの、破片の直撃を受けてバランスを崩し、落下していく。
　そこを狙い澄ましたように、コンクリートミサイルが四方から襲い来る。

「古泉〜！」

　俺の叫びも空しく、敵弾は古泉のいた地点に殺到して炸裂した。

『ふん、成程な。「駒」を捨ててまでの一太刀とは、貴様にしては上出来だ』
　敵がガックリと膝を落とすような姿勢になった。
　次の瞬間、俺たちの眼前に、『もう一人の俺』が古泉を両手で抱えた状態で着地した。
　まさか、古泉を犠牲にして、こいつは攻撃を？
「いいえ、それは違います。僕が攻撃の要と見せかけて……囮になることで敵に何とか隙を作る……それが当初からの、作戦でした」
　古泉はそういうのが精一杯といった様子で、そのまま力なく目を閉じた。お、おい？　大丈夫か？
『心配ない。気を失っているだけだ。――――彼の勇敢な行動に私は応えたかった。だが、結果的に私は仕留め損なってしまった。……面目ない』
　そのまま『もう一人の俺』は力を失ったかのように崩れ落ちる。その背中には、空間が裂けたときにできた破片が深々と突き刺さっていた。
『キョン様！　……しっかりなさってください』
　慌てて駆け寄る『元ぷちハルヒ』。
『ハルヒ……すまない。――またしても、君を…………独りぼっちにしてしまうことになるな』
『ダメよ、キョン様。もう喋らないで！　今すぐに傷の手当を』
『残念だが、私はもう助からない。ハルヒ――どうか君だけでも、生き残って欲し……』
『キョン様？　……そんな、いやぁぁぁぁ！』
　『元ぷちハルヒ』の腕の中で『もう一人の俺』は眩い光の粒子となり――その跡には一体の人形のみが残されたのだった。
　その、俺によく似たぬいぐるみ人形を『元ぷちハルヒ』はしっかりと抱きしめて嗚咽していた。

『せっかく、せっかくまた逢えたのに――キョン様ぁ！』

　辺りに絶叫がこだまする。

　直後、『元ぷちハルヒ』の身体はオーラのような白い光に包まれていった。その姿はまるで光のハルヒであった。
『許せない……あたしはあいつを、絶対に許さないんだからっ！』
　『光ハルヒ』は、『もう一人の俺』が残した剣を手に、一歩一歩敵の元へ近付いていった。
『ぬう、先程の一撃は想定していたよりも利いたぞ。だが――「妃」よ――お主の腕で、我々にもう一太刀浴びせることが出来るかな』
『出来るかどうかじゃないわ。やらなくちゃいけないのよ！』
　どこかで聞いたような熱血なその言い草は、いつかのハルヒのセリフそのものだった。
『いくわよ！』
　剣を一閃する『光ハルヒ』。敵の攻撃はその一動作で全て無効化されてしまう。
『おのれ！』
　敵はコンクリート床を掘り起こして『光ハルヒ』の攻撃を回避すると、その背後に躍り出る。
『くっ、ちょこまか逃げ回るなんて卑怯だわ！　正々堂々と勝負しなさいよ！』
　あきらかに『光ハルヒ』がイライラしている。敵の狙いは『光ハルヒ』を焦らして、その隙を突こうとしているに違いない。
　クソっ、俺には何もできないのか？　何か勝つためのチャンスを見つけられないのだろうか？

　そのとき、俺の下で伏せていた朝比奈さんが訊いてきた。
「キョンくん、あの――さっきから変な音がしてるの、聞こえませんか？」
　はあ？　音――ですか？
「ええ、なんだか、周期的に……七秒ぐらいかな、ガラスを引っ掻いたみたいな音がして――あっ、今もです」
　直後、『光ハルヒ』の背後から敵が攻撃を仕掛ける。間一髪避ける『光ハルヒ』。って、まさか？
　どうやら、朝比奈さんは敵の攻撃の予備動作音を知覚できるらしい。
　あとは、どこに敵が出るかさえ解れば――、
「……システムを復旧完了」
　突然長門が目を開けて起き上がる。おい、長門！　お前本当に大丈夫なのか？
「もう平気。……現時点より攻性情報の展開が可能。敵が攻撃行動に転換する際に生じる時空震を検知して、それを封じる。……タイミングの同期を」
「えっ、あ、はいぃ！」
　長門はそう告げると、朝比奈さんの額に手を当てる。朝比奈さんは目を閉じて、意識を耳に集中しているみたいだ。
「――今です」
　朝比奈さんの合図で長門が例の早口言葉コマンドを発令する。直後、床面に一瞬にして氷が張るようにコンクリート面が復元される――『光ハルヒ』の正面を除いて。
「来るぞ『ハルヒ』！　お前の目の前だ！」
『とりゃぁ、必殺！　あたしの怒りを食らいなさーい！』
　床を破って現れた敵の脳天から、『光ハルヒ』の剣がまともに振り下ろされる。
『うぐぁ！　ば、バカな？』
『キョン様の仇、思い知りなさい！』
　だが、終わったわけではなかった。敵の身体はまるで触手状に分散し、『光ハルヒ』の全身に絡みついた。
『このままでは済まさん！　貴様も道連れにしてやる！』
『うるさい！　あんたなんか、あたしの前から消えてなくなっちゃいなさいよ！』
　『光ハルヒ』の身体は更に発光を増す。
「いけない。伏せて！」
「『ハルヒ』ーっ！」
　長門は叫ぶ俺の襟を掴んで押し倒すと光の網状のバリアを俺たちの周囲に発生させた。

　直後。
　目の前が真っ白になって、俺は何も見えなくなってしまった。

　しばらくして、俺が視界を何とかとりもどしたところ、俺のほぼ目の前から校舎の殆どが消滅していた。背後で何かが倒れる音がして振り返ると、長門の華奢な身体が仰向けに転がっていた。
「おい、長門？　しっかりしてくれ」
「大丈夫。一時的な高負荷状態のため、リブートを行っただけ」
　ゆっくりとした動作で上半身を起こすと、長門は平然と告げた。
「直ちに校内の環境を復旧させる。終了予定は四分十六秒後」
　長門の予告どおり、俺の眼前でビデオの逆再生が行われるかのごとく、瓦礫が盛り上がって建物の体裁をとっていく。しばらくして、校舎は何事も無かったかのように、以前の姿を取り戻していた。所々走っていた罅割れまで元通りだ。
「ん？」
　そのとき、上空から降ってくるモノを俺は目にした。
　しばらくしてコンクリートの上に着地したそれは――二体のぬいぐるみ人形だった。
　一体は俺ソックリの人形、そしてもう片方は……、
「――うーん」
「おい、『ぷちハルヒ』！　大丈夫か？」
　俺の言葉に『ぷちハルヒ』は身を起こそうとして、再び転んでしまった。
「あいたたた。あーあ、あたしとしたことが――ちょっと、ドジっちゃったかしら」
　俺は慌てて駆け寄ると、すっかりボロボロになってしまった『ぷちハルヒ』を抱き寄せた。
「まあでも、あんたがぶじみたいで……ほんと、よかったわ、『でかキョン』」
　無理に平気そうに喋る『ぷちハルヒ』だったが、その声はか細くて力のないものだった。
「ねえ、あたしの『キョン』はどこ？」
　そのとき、いつの間にか起き上がっていた古泉が、黙って脇から俺ソックリの人形を差し出した。
「もう、すっかりよごれちゃって。ほんとにしょうがないんだから、『キョン』は」
　お前だって酷い格好だぞ。
「うるさいわね！　……でも、ありがと、『でかキョン』。――あんたのおかげで、あたしは『キョン』のかたきをうてたわ」
　俺には掛ける言葉がなかった。もっと早く敵の弱点に気付いていれば。『キョン』を助けることができたのかも……。
「あんたがきにすることじゃないわ。……あたしと『キョン』はもう……いつでもいっしょなんだから」
　『ぷちハルヒ』と『キョン』は淡い光に包まれていく。朝比奈さんの啜り泣く声が聞こえて、俺は自分の頬に伝う温かなものを意識したのだった。
「なにないてんのよ……このまぬけづら……じゃあね、『でかキョン』。――あんたも『あのこ』をだいじに――しなさいよ」
　そういい残して、二体の人形は光のシャボン玉が弾けるようにその姿を大気に溶かしてしまったのだった。

　俺はその場にへたり込んで、しばらく呆けていた。

　全身の力が抜けてしまって、身動き一つ取れそうになかった。自分では何もできなかったっていうのにな。――情けない。
　ふと気が付くと、古泉の奴が、俺に背中合わせで凭れ掛かってきていた。
「あまりお気を落とさないで下さい。僕たちは――あなたはご自分にできること全てに手を尽くしたはずですから」
　たしかに、お前とか長門は頑張ったろうさ。それに朝比奈さんが敵の攻撃の規則性に気付いたから、あいつを倒すことができたんだもんな。それに引き換え俺は、ただ傍観していることしかできなかったんだ。
「それは違う」
　俺の目の前に正座した長門は、力強い口調でハッキリと告げた。
「あなたがいなければ、『彼女』と『彼』は再会することはなかった」
「ぐすっ、そ、そうですよ。――ひっく、あの、『ちっちゃい涼宮さん』だって、……えぐっ、キョンくんに――お礼、言ってたじゃ、ないですかぁ？　ううっ……」
　先程から涙でボロボロの朝比奈さんも、何故か自分のことを棚に上げて、俺を必死で励ましてくれようとしていた。
　みんなの気遣いに、止まっていたはずの涙が溢れ出し、俺の視界は再びぼやけてグシャグシャになってしまった。

　風の音のみが聞こえる静かな真夜中の校舎の屋上。
　月明かりが優しく照らし出していたのは、俺たち四人の影のみであった。


「……起きて」
　長門の声に目を覚ます。俺の目の前には見覚えのない天井が。ここは？
「保健室。あの場であなたたち三名が睡眠を採るのは健康上よくないと判断した」
　と、ベッドから跳ね起きる俺。隣のベッドには古泉が寝息を立てていた。対面の方には――カーテンで見えないが――朝比奈さんが寝ているのかもしれない。
　って、まさか、長門の奴、俺たち三人を抱えて屋上から保健室まで連れてきたってことなのか？
「先に教室に向かって。あなたの鞄は既に座席に配置してある」
「なあ、長門」
「なに？」
「ありがとうな」

　誰にも見つからぬよう保健室を抜け出し、俺は五組に向かった。
　既に鍵は解錠されていたが、結局俺は誰にも会わなかった。
　無人の教室で、俺は自席に着くと、机に突っ伏して目を閉じた。
　もう、『ぷちハルヒ』に逢うこともないのか。何処から現れて、何処に行っちまったのか最後まで解らずじまいだったな。
　しかし、あいつは本当にハルヒにソックリだったな。妙に自信家なところも、怒りっぽいところも、すぐ拗ねるところも、そして――笑顔が最高に眩しいところもな。
　だが、しみじみとそんな物思いに耽っていたのが間違いだったのだ。他の生徒が登校し始めても、俺は姿勢を全く変えずに、うだうだと思索していたのだったが、
「うわっ！」
　バーン！　と、背中を勢いよく引っ叩かれ、弾みで俺は思わず起立してしまう。
「おっはよう、キョン！　……なによ、あんた――朝っぱらから居眠りしてたわけ？　おデコに机の跡、付いてるわよ」
「――ハルヒ」
「ん？　どしたの、キョン？」
　そういえばここ最近は『ぷちハルヒ』にさっきみたいな調子で叩き起こされたりもしていたし、『ぷちハルヒ』がいなくなってしまったせいでハルヒまでがこの世から姿を消してしまったんじゃないかって錯覚に囚われてもいたのかもしれない。

　あろうことか、俺は反射的にハルヒの身体を抱き寄せると、互いの唇を触れ合わせた――早い話、キスしてしまったのだ。

「んな、ちょ、ちょっとなにすんのよ、このエロキョン！」
　『でかキョン』と呼ばれなかったことで、俺は初めて自分のしでかしてしまったことの重大さに気付かされた。
　既にクラス内には大半の生徒が集まっていた。俺が見た限りでは谷口や国木田の姿もあった。なんてこった。
　ハルヒはまるで甲殻類を茹でたときのような色の変化をその顔面上に展開していた。
「どーいうつもりなの？　あんた、なに朝っぱらから発情しちゃってるわけ？」
「いや、違う！」
「なにが違うのよ？」
「これは『オハヨウ』のキスだ。つまりただの挨拶だ」
　あまりに気が動転していたせいか、更に墓穴を掘ってしまった。
　いかん、このままではハルヒに「ふざけんな」とか怒鳴られて、張り手を食らうに間違いない、って――ハルヒ？
「……何であんたが知ってんのよ？　あたしと『ぷちキョン』だけの秘密」
　はあっ？　まさかお前、俺ソックリの人形相手に、
「それ以上言うな、このバカキョン！」
　ハルヒは実力行使とばかりに、俺の口を塞いだのだった――自らの唇でもってな。

　その日以来、俺とハルヒの間に、朝の日課が目出度く一つ追加されたのだった。やれやれ。

>>492-496
以上で『ぷち』シリーズは完結です。
途中でいかにも中二病丸出しな展開になったり
オチが予定調和でそれまでの雰囲気ぶち壊しだったり
いろいろとすんません。反省点が多すぎます　orz

ラクガキさんその１。描いててなんか辛かった･ﾟ･(ﾉД｀)･ﾟ･
ttp://upload.jpn.ph/img/u16440.png

ラクガキさんその２。前に書いた構図まんまで申し訳ない。
ttp://upload.jpn.ph/img/u16441.png

>>497
毎回GJですぜ！

>>497
まさかこんな展開で来るとは、思っても見ませんでしたよ。
楽しませていただきました……GJです。ここはそう、言わざるを得ませんね。

ぷちハルにゃんは魔法の国の住人だったのか！
GJだぜ

>>497
GJ!
ぷちハルにゃんもきっと幸せだよな。






おやすみハルキョン。おやすみぷちハルヒぷちキョン

この後、不思議探索で偶然立ち寄ったお店でぷちハルキョン人形を見つけるんですね、分かります。

>>497
GJでした！

でもぷちハルにゃんがかわいそう……
ぷちキョン復活のエピソードを希望

おハルキョン

おはようハルニャン

恋のミクル伝説の歌詞を見てて思ったんだけど
ハルヒはあの歌、無意識に自己投影しながら書いたんじゃなかろうか。
所々ハルヒに置き換えても不思議じゃないフレーズが…
みくるビームで素直になりたいのはハルヒ自身なんじゃないかなぁ。


（以下は見えてないことにして）
まぁ実際にあの曲書いたのはオッサンなんだけどね…
でもそんなこと言ってたら本編ハルヒの活躍を書いてるのもオッサンだから…

>>506
そんな事言ったら、かわいい女の子の出るマンガ描いているのも（ry

>>429
亀レスだけどこういう何気ない作品大好物だｗ
ＧＪです！

>>507
注意書きが見えなかったのかチクショウ！
ひょっとしたらすげぇイケメンとか美少女が描いてる漫画もあるかもしれないじゃない！
夢は持ち続けるものなんだってばよ！（何書いてんだ俺）

TOBで株を買い占めるのもハルヒの自己投影ですか？

ゴダイゴ

ハルにゃんと手つなぎたい

ハルヒと日本直販見たい

むしろハルにゃんとテレビショッピングをやりたい

>>497
毎度GJ!!!
次回作を希望

ハルヒかわいいなぁー

小便しながらそんなこと考えてる

実は毎日ラーメンかカレー、と食事が片寄がちなハルヒ

>>517
いや、ハルヒは何でも食えるんじゃね？

>>514
「ツンデレショッピング」に見えたw

>>517
世界各国のあらゆる珍品料理を平気で食べそう
シュールストレミングとかも

好き嫌いこそないだろうが時に昼をカレーパンで済ますあたり
あまり多種類のメニューにこだわらないっぽい。
どっちかというと腹一杯になれれば別に何でもよさげ。

セミをてんぷらにしようとした女だぞｗ

>>496
亀ですまんがGJでした！　いつも面白い話をありがとう。長編乙！

そうだけど、あの胃も異空間なんだろう。

ハルヒって食費どの位なんだろう。

ハルヒ「この世で人間以外の全ての生物はあたしの食べ物となりうるのよ！！
・・・・・・でもみくるちゃんは美味しそうよね・・・」ﾁﾗｯ
みくる「ひいっっ！？」

>>525
ハルヒはキョンも食べ(ry

ラチェ&クラの如く長門を背負いながら武器使ったり戦闘機乗り回して
あちこちの星を駆けずり回るハルヒが見たい

宇宙海賊ハルにゃん

ハルヒはやっぱりJKが一番だと思うが。

俺にハルヒが振り向いてくれるような要素があるだろうか？いや、ない。（二重否定）

>>524
毎日食堂行ってるから相当かかってるはずだよな

>>530
どうでも良いかもしれないけど反語じゃないの？それって

だけどお金のない日の昼は茹で卵一つなハルヒ

>>532
学校のある日→キョンの弁当を食べる
学校のない日かつ不思議探索なし→キョンの自宅へ押しかける

>>532
不思議探索の時キョンが欲しそうに見ていた腕時計。
それをキョンの誕生日プレゼントにあげたくなったハルヒだが
（高校生がお小遣いやバイト代で手に入れるのには）高価なものだったので
毎日の昼食をパン１個でしのぎ、ういたお金で買おうとする。
１週間後、とうとう午後の体育の授業で貧血を起こし倒れてしまうハルヒ。
ハルヒの倒れた理由を知ったキョンは「そんなもんいらねぇ。お前の方が欲しい」と言ってしまい保健室が桃色空間に包まれる……

それは・・・・・・・・。

そこは不思議探索の際またこないだと同じ服で来てる、とキョンを見て思うハルヒ
考えたらキョンもファッションに金を使いたい年頃だろうに
ひょっとしたら自分のせいじゃないかと思い当たる点を脳内で幾つか挙げるハルヒ、で。

FLOWのありがとうって曲聞きながらまとめサイトのSS読んでたら真面目に泣いた。号泣
涙もろいのかな??うぅ…

まったくおまいさんは…(つд｀)

号泣しろ！！！

>>529
ここ最近、毎日似たような書き込みしてるよな。どんだけ「JKハルヒ」が好きなんだよ。

と言ってる俺もハルキョンを心底愛しています。

ﾎﾟﾆｰ

お祈りするハルにゃん

夜は一人星たちに願いをかけるのか。

ﾎﾟﾆｰ♪

>>543
実際にそんなことしてたら萌え死ぬｗｗｗ

ファミコンウォーズでキョンと対戦するハルにゃん

ﾎﾟﾆｰで思い出した
タイミングを逃したのか投下していなかったSSを今投下して良い？
３レス消費予定

ちなみに随分？前の『待ち受け画面上のポニー』の後日談的な続編

かもん

５月なのに、地球温暖化のせいか真夏のような暑さを感じる中、汗だくになりながらハイキングコースさながらの坂を登り学校に着くと、既にハルヒは定位置と言ってもよい後ろの席についていた。
そして「暑い！」とうるさい団長様の相手を適当にすることになったが、チャイムがそのやり取りを終了へと導いた。
…のは良かったのだが、すっかり忘れていた数学�Uの小テストが待ち受けていた。
勿論結果は言うまでもなく、返ってくることを拒否したくなるような点数であると思われる。
そんな一時限目を終え憂鬱な気分でいると、ポケットに入れていた携帯が着信を告げた。

from母
to 都合により略
sub
帰りに牛乳と卵買って来なさい。

母よ、何故命令系なんだ。
メールによって更に憂鬱になっていると追い打ちをかけるようにアホの谷口が後ろに国木田を連れて寄って来た。
「ようキョン、どうだった？」
「それを俺に聞くか？」
「それもそうだな」
おい、納得するなよ。
こんなことならハルヒ辺りに教えを乞うなり何なりしておくべきだったな。
「あれ？涼宮さん携帯忘れてるよ」
俺や谷口の渋面に対してニコニコ顔の国木田がそんなことを言ってハルヒの机を指さした。
後ろを振り向くと確かに携帯が置いてあった。しかも半分開いた状態で。
ハルヒは終了のチャイムがなると同時に「集めときなさい！」と俺にテストを渡し何処かへ行ってしまった。
普通、テストを集めるのは一番後ろの奴の仕事なんじゃないのか？と思いつつ律義に集める俺は結構エライんじゃなかろうか。
「…おいキョン」
ハルヒの携帯を眺めながらそんなことを考えていると谷口が変な顔をもっと変な顔にして声をかけてきた。
「変な顔とはなんだ！」
そのままだが。
「ぐっ」
いや言い返せよ。
「で、なんだ」
「キョン、お前…」
回りくどいのは古泉だけで十分だぞ。
さっさと言え。
谷口が変な顔をして口を閉じた横で今度は国木田が言い出した
「キョンの携帯だけどさぁ」
「？」
「待ち受け、涼宮さんの写真にしたの？」
「は？」
手にはオフクロからのメールを読み終え開いたままの俺の携帯があった。
「あ」
ようやく気付いた。
先日、一度は元に戻したもののやはり待ち受けにするようにハルヒに言われ、待ち受けをハルヒの写真に戻したのを忘れていた。
「いや、これはな」
「キョン、お前はついに…」
「い、いや違うぞ谷口、これには大きな理由が」

「いいじゃん別に。恋人の写真を待ち受けにするなんて今じゃよくあることだよ」
国木田まで何を言いやがる。
「ん？まさか…」
何と言ってやろうかと思ってると谷口が思わぬ行動に出た。
「げっ」
まさかのハルヒの携帯を覗くという文字通り自殺行為に走ったのだった。
「どうしたの？」
呑気に聞き返してる場合じゃないぞ、国木田よ。
ハルヒが戻ってきたらタダじゃ済まないぞ。借金しても足りなくなるぞ。
「あ」
忠告を無視してアホ面でハルヒの携帯を見ている谷口の横から覗き何かに気が付いたように声を上げた。
「どうした？」
「やはりか」などと谷口がハルヒの携帯のメインディスプレイをこちらへ向けた。
「あ」
さっきから「あ」の連続だがそんなことは気にしてはいけない。
というか気にするな。
ハルヒの待ち受け画面には鏡の前で毎日見ている顔があった。
「俺？」
いや俺だよな何がどうなっても。
何が『間抜け面のあんたをいつでも世間に晒せるように撮っただけよ。』だ。
いや、今気にするべきはそこじゃない。
二人してお互いの写真を待ち受けにしているなんて、どう考えても恋人的な間柄以外考えられなく、例外はストーカーだが、そうではない俺は必然的に前者にカテゴライズされることになる訳で。
「イヤ、だか…」
「皆聞け！遂にキョンと涼宮が付き合い始めたらしいぞ！！」
アホの谷口がよりにもよって大声で叫びやがった。
教室には１０分休みも終わりに近いせいか皆帰って来ている中で。
「わぁー！」とか言う歓声に混じって「やっとかよ」とか聞こえたような気がするが気のせいだ。ついでにお札が飛び交っているのもきっと気のせいだろう。
「いや、待てお前ら、落ち着け！…って、誰も聞いちゃいねぇ！」
谷口なんかいつの間にかハルヒの携帯を俺に放ると何やら叫びながら教室から走り去って行った。
小学生かお前は。
だが、そんなツッコミも、ハルヒの名前は学校中に名の知れ渡っているのを考えれば、この誤報を全校が知ることになるであろうことは火を見るより明らかで、俺の言い分など煙に消えるようなものであった。
そして、タイミングを図ったようにアホの谷口と入れ替わるようにハルヒが片手にペットボトルをぶらさげ教室に帰って来たのであった。

早速、女子連中がハルヒを取り巻き、「おめでとう！」などと言っている始末。
ハルヒも女子達とそれなりに仲良くなっているってことだろうから喜ぶべきところなんだろうが、それも後回しで構わないだろう。
ハルヒは訳がわからないと言う顔をしているが、時間の問題…だな。
今考えるべきは…どうすりゃいいんだ、俺は。
思っている側からハルヒの顔が紅くなっていく。ついでに眉もつりあがっていく。
ズカズカと近付いてくるハルヒ。
いつもより強くネクタイを掴まれた俺は、机に置いた二つの携帯の待ち受け画面に映った頬を少し紅く染めたポニーテールの美少女とやる気の無さそうな青年を横目に見ながらどう言い訳するべきかそれまでに無いくらい一生懸命考えていた。

>>549-551
以上です。
読み返して気が付いたけど、あれ？ハルヒ喋ってない…？
ハルキョン要素少なめで申し訳無い

>>549-551
これは…もう言い訳のしようがないなｗ
ＧＪ！

>>549-551
ハルヒが怖そうだな。この後、キョンはどうなるか心配だ。
面白かったよ。GJ。

>>549-551
ＧＪ！　キョン、イキロｗｗｗ

キョン、この後、どうなるんだ？>>552、期待してるよ。

>>506
おっかしいなぁ・・・この時間は普通に会社で仕事してたし携帯見てた記憶もないんだがｗ

>>552　GJ
これはそのままステディになるしかないでしょｗ

ハルにゃんのフィギャー予約した店が夜逃げしたよ…orz

それはハルヒに呪われているからだろ？

>>558
夜逃げって、どうしようもねえな。別の店に行くしかないな。しかし、
あんまり私はそういう経験が無いのでどう対処したらいいかアドバイスできません。

夜のピクニックをするハルにゃん

ナイトハイクとか、夜の山登りは楽しいかったな、子供のころ。ハルヒもきっと楽しんでくれる

夜の登山中、足を滑らせて運河に落ちたハルにゃん
すぐに助けにキョンも飛び込むがそのまま夜が明け、気が付いたら見知らぬ土地に流された図が見えた

>>552
亀だけどGJ！
こういうの好き。頑張れキョンｗ

ハルヒおやすみ〜

　普段の休日は昼過ぎまでダラダラと寝て過ごすのを習慣としていた俺が、何故その日に限って朝から出掛けるなんてことに同意したのか、自分でもよく解らない。
　だが、今の俺は春の柔らかな日差しを浴びながら、隣にいる非のうちどころのない完璧なポニーテールが反則的なまでに似合っている女性――まあ、俺の嫁なんだが――と腕を絡ませて、少々緊張気味の面持ちで歩いているのだった。
　思えばこいつと一緒に出歩くのも何だか随分と久しぶりのような気もする。こうして人目も憚らずにベタベタくっ付いているのも自分ではすっかり慣れていたと思ったのだが……。
「ねえ、どうかしたの？　あなた」
　俺の脳内を読み取ったわけでもないだろうが、嫁が怪訝そうな顔で俺に訊いてきた。
「いや、何でもない。つーか、お前と二人でこうして歩くのも、何だか妙に照れくさくってな」
「なによそれ？　今更恥ずかしがることないでしょ。せっかくこの美人で可愛らしい最愛の奥さんと一緒にいられるんだから、もうちょっと嬉しそうな顔ぐらいしなさいよ」
　こいつの自画自賛なところは相変わらずなんだが、それにしてもこの赤道直下の陽射しのような笑顔は眩しすぎるってものだ。
「お前こそ、何でそんなに嬉しそうにしてるんだ？」
「決まってるじゃない。今日はあなたと久々のデートなんだからね。楽しまなくっちゃ勿体無いでしょ！」

　先日の雨のせいか、桜の花はもうほとんど散ってしまっていた。それでも暖かな風は心地よく、公園を散歩している人は結構な数に上っていた。
　嫁はというと、すれ違う散歩中の犬の全てにちょっかいを出しては顔を舐められてキャーキャー叫んだり、ことごとくベビーカーを捕まえては赤ん坊をあやしたりと、何かにつけては忙しなく動き回っていた。
　全く、今からそんなにはしゃいでたら後で疲れちまうぞ、とか思いながらも、俺はこいつの昔の姿――高校生時代辺りか――を頭に浮かべたりしていたのだった。

　しばらくして公園を抜けた俺たちは、駅前の商店街を歩いていた。いや、正確にはそこら中で立ち止まっては、あれこれ物色する嫁に付き合わされた、というほうがいいのかもしれない。
　多分、こういう類のことなんてのは男には理解できない楽しみなんだろうな、と過去にも幾度となく考えていたはずなんだけどな。
　だからといって俺が退屈しているかといえばそんなことはない。こいつがデカい瞳をキラキラと輝かせて何かに夢中になっている様は、あらゆる意味で俺の目を釘付けにしてしまう光景なのだから。
　しばらく進んでいると、俺たちの前に一匹の黒猫が飛び出してきた。「にゃあ〜」と一声鳴いて、脇の細い路地に入っていってしまった。
「あっ、ちょっとあんた、待ちなさーい！」
　つられて追いかける嫁。全く、しょうがないな、と思いながらも、俺は実家においてきたオスの三毛猫のことを思い出していた。

「んもう、見失っちゃったじゃないのよ」
　口元をアヒルっぽく突き出して文句を垂れる嫁。いや、俺にそういわれてもどうしようもないんだが。
「あら？　へー、こんなところにもお店があったんだ」
　見ると、そこには不思議な雰囲気の建物があった。前面の大きなガラスのウィンドウは店の佇まいには不釣合いなほどに立派なものである。
「うわぁ、なんだか――とっても素敵ね」
　そのガラスの向こう側には、ものすごい数の可愛らしいぬいぐるみで溢れかえっていた。
　その真ん中辺りには、まるで西洋の雛飾りとでも言ったらいいのだろうか、階段状の棚の上にぬいぐるみの人形が整然と並べられていた。
　その最上段の二体の人形を目にして、俺は不思議な想いに駆られた。
「あれは？」
　王様とそのお妃様なのだろうか。
　立派な服装がまるで似合わない、なんとなく頼りなさそうにも見えるが優しい目をしたその王様と、両脇にリボンのついた金のティアラを着けて幸せそうに微笑んでいるお妃様を見て、俺は何故か妙に懐かしい気がしてたまらなかった。
「あら、あの一番上の王様みたいなの、どこかで前に見たような気もするんだけど――そんなわけないか。それにしても、あのマヌケ面、どことなくあなたにソックリだと思わない？」
「…………」
「ちょっと、どうしちゃったの？」
　気が付くと、俺の両目からは涙が溢れ出して止まらなかった。どうしたらいいのか解らなくなって、俺はつい嫁に抱きついてしまった。
「なによもう……おかしな人ね」
「お前だって――泣いてるくせに」
「えっ？　――なんで……」
　嫁の両目からも涙が止め処なく零れていた。
　俺たち二人はしばらく抱き合ったまま泣いていたのだった。


　――その涙は悲しみなどではなく、再び奇跡に巡り逢えた証――

>>566

というわけで>>497のフォロー的ものを投下してみました。
今度こそ本当にお終い、です。

単にポニテを描きたかったからというラクガキ
ttp://upload.jpn.ph/img/u16487.png

>>567
これはいい後日談！　GJ!
最後まで不思議な雰囲気で楽しかった。
ちゃんと正装して幸せそうに並んでいる２人のぬいぐるみが答えってことでいいのかな。
勝手な解釈ですまんが。
終わってしまったのが寂しいような……。

てところでおやすみハルキョン。

>>567
わお！続き？キタ！
毎回読ませるなーと関心してます。
SSもラクガキもGJ！

>>567
GJ!!
良い後日談だ。ハルキョンもだが『ぷちハルヒ』と『ぷちキョン』が並んでるのが
二人のその後って事だよな？


明日から転勤でこのレスに来れないのが寂しいな。
早くネット環境整えて帰ってくるよ。
それまで『さよならハルキョン。また会おう』

おやすみハルにゃん

>>567
ぷちハルキョンも幸せに暮らしたってことか
GJだぜ

>>567
GJです！！

ぷちハルヒとぷちキョンが幸せそうで良かった

長門さん、ハルにゃんとキョンの体内に磁石を仕込んで離れたくても離れられないようにしちゃいませんか？

>>574
同じ極同士で反発しあい涙目になるハルにゃんを幻想

今さら気付いた
幻想じゃなくて幻視だったorz

カラスがじっとハルヒの方を見てる

○ハルヒvsカラス●

>>667 やべぇGjｗｗｗ可愛すぎだｗｗｗｗ

















期待するぜ

こらｗｗｗ


>>578
カラスを引き連れてカラス気球で空を飛ぶハルにゃんを幻想してしまった

さくらんぼで練習するハルにゃん
バナナで練習するハルにゃん

キョンが自分のアプローチを無視し続けてるのは実は恥ずかしがり屋だからよ！とプラス思考なハルヒ

二人羽織するハルキョン。

ハルにゃんのほっぺたつんつん

ハルヒの事ばかり考えていて仕事に身が入らない

困ったものです

キョン乙

もうこのスレが気になって勉強が進まないｗ
どうしたらいい？

>>587
それが普通だから何ら問題無い
仕事しろ俺w

別に気にせずに仕事できますが。

妹の部屋から自分とハルヒの似顔絵を見つけたキョン

>>590

「なぁ妹よ…これは何だ？」
「あ、キョンくん勝手に見ちゃダメ〜」
「いいから答えなさい」
「学校の美術の時間に家族の似顔絵描く宿題が出たの〜」
「で、何故ハルヒまで描いてあるんだ？」
「え？だってキョンくんとハルにゃん結婚するんでしょ？」
「ぶっ！な、何を」
「えっ？だってこの前ハルにゃんに『けっこんだ！』ってキョンくん言ってたじゃん」
「言ってねぇ！『結構だ！』って言ったんだよ！」
「ねぇキョンいつまで待たせるのよ？って何顔紅くしてるのよ。ニタニタしちゃって気持ち悪いわね」
「何でも無い！」
「？」
「てへっ」

>>591
いい味だしてる！

続編頼む。

長門→ロボットの癖に分離合体もしないし腕にドリルも付いてないし
胸にライオンの顔が付いてる訳でも無くてガッカリ
みくる→未来人の癖にタイムマシンとか秘密道具のひとつも無しでガッカリ

ハルヒに正体がバレてガッカリされないのは古泉くらいか

小泉だけやろか？

古泉が関西弁キャラだとどう思われるんだろ？

胡散臭い商売人みたいな感じか？ｗ

そうかもな。長門・朝比奈さん・鶴屋さんが関西弁で喋っていたら全員ドン引き。

ハルヒは普通の関西のおばちゃんとかになってしまうのか

モモヒキを履くハルにゃん

ハルヒが大阪のおばはんにだけはなってほしくない。

>>598
鶴屋さんならそれはそれで似合うと思うんだけどな…
長門は京ことばで。まあみくるはしょうがないけど。

ハルヒは…今までどおりでいいよ。

古文風に喋るキョンのモノローグが見たい

それはどうもおかしいな。

第一、ハルヒならまだにあうかも知れんがキョンとなると・・・・。

ただびとに興味あらず。この中に宇宙人、未来人、超能力者、異世界人ならば我の処に来るべし、以上！

キョンはどっちかってとじいさん口調っぽいw

やれやれ

>>594
古泉だって閉鎖空間限定だしその空間はハルヒが不機嫌にならないと出来ないから
同じくガッカリ

キョンだけがっかりされずにｳﾏｰ

なぁ・・・。今ふとおもったんだが、最近のCM「SOYJOY」あるじゃん？
それの苺verのCMにでてる、なんとかなんとかって名前の芸能人ハルヒに似てないか？
雰囲気というかなんというか

sage忘れすまない

「ちょっとキョン！何あたしにあててるのよ。アイテム使うの禁止！」
マリオカートDSの8人対戦は熱かった

ハルヒッヒ

>>613
ハルヒ「あててんのよ！」と読めた、端折りすぎな俺。

>>610
むしろキョンだけ仕事じゃなくて傍にいるってのは････

>>616
キョンも一応ハルヒの観察が仕事です

違うって。キョンは七夕まで一般人だったけど、七夕以降はそうでもない。

立派な時間渡航者だっぜ。

ハルヒのカチューシャのリボンに蝶が止まったのを幻視した。
それを払うキョンの手を頭ナデナデと勘違いのハルヒ

とは言っても別の未来人のおかげではあるが。

>>617
そうっちゃそうだろうけど義務じゃないぜ？
キョンだけはそういうのじゃなくて居てくれるってのはうれしいんじゃまいか
知ったらの話だけど

>>620
つい頭を傾けてしまうハルにゃんを幻想したぜ

まあ確かにすでにキョンは一般人とは言えんよな。過去に飛び今のハルヒの思考ができるきっかけを作ったり、一人改変された世界で元への鍵を見つけだしたり…十分普通じゃない。

実質世界を救ったことになるのか
あれ？キョンがカッコ良く見えてきた

消失の辺りからキョンが熱血になってきた気がする

キョヌ

>>626
友との友情に目覚めたよな。
脱力系から熱血系へ

ハルにゃんの熱血

デコをぶつけたみくるに唾付けて治すハルヒ

おやすみハルハルゥ〜

キョン・長門・みくる・古泉の行動を義務やら監視やらと言う人間が未だに居るのか

みんなハルヒのことが好きだからSOS団にいるんだよ。

将来ハルキョンは夫婦になるんだ。

谷川先生、新作の書いてないで驚愕出して。

最初のうちは義務や監視だったが、段々打ち溶け合っていった感じかな。
原作の方だと。


最近になって漫画版を見たんだが、キャラの性格に違和感を感じる。
小説の原作やアニメ版と比べると、まるで別人みたいなキョンが出てきてるのな・・・。

>>632
最初ハルヒの周りにきた理由を考えれば仕事だから義務でしょ。
だけど今は違うってのが重要

ハルキョン夫婦にとって朝比奈さんや長門はともかく
古泉とは長い付き合いになりそうだな。殉職しなければの話だけど…

「俺の嫁は鬼嫁」と大きく書かれたＴシャツを着て文芸部室に入るキョン。
それを見てハルヒが一瞬呆然としてから怒りの声を上げ……
ようとする前に
みくる「わ、わたし鬼じゃありましぇん！」
長門「私は良妻」
と二人が反応。
怒声を遮られた後、鬼と化すハルヒ。




サカゼン店内でそんな幻視をした俺。

みくるや長門はキョンを寝取ったりはしないんだぜ

ハルにゃんおやすみ

4コマではよくあるパターンだよなｗ

寝てるうちに抱き合った格好になってるおハルちゃんとキョン

そういや後編はまだかｗ

おやすみハルにゃん

消失の口をへの字にして眠ってるハルにゃんかわええ　まだ見てないけど

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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　 |　手 お貸ししましょうか？
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　　　＿＿＿ |　構うな。自力で立てる　｜.|￣￣|　|　＼|
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　　　|　|　 　 　 :||　　　 ／ 　　　　　　　　　　　　 ノ.,Ｋ ヾ､ヽ､.ヽ 　　 ＼,|
　　　|　　　　　　||.　 ／　　　　　　　　 　　 　 　　ﾉiﾘノ ＼Ｎﾊヾ.〉　 　 　 ＼
　　　|　 　 　　　||／　　　　　　　 　 　　　 　 　 　 ｲ!⌒|　⌒|l） !
　　　|　　　　 ／　　　　　 　　 　 , -‐-ｰ.、 　 　 　 ﾙ、ー　ノﾘN
　　　|　　　／　　 　 　 　 　 　 〃 u　　ヽヾ　　　　⊂iﾞ|{†}|´{つ
　　　|　 ／　　　 　 　 　　　 　 i　ﾊハバハ>.　　 　 　l´'T`^i
　　　|／　　　 　　　　　　 (`;.､_ｲ（! ┬　┬|! 　 　 　 .〈__八__〉
　 ／　　　　　　　　　　　と:こ仁につ 〜 ノ’つ
／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／|
　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　|　 では、このままお聞きしましょう
　　　　　　　　 ／|.　　　　　 |　 今回は何が原因だったんです？
　／￣￣￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　|　 まったく解らん
　|　 あいつの蹴り食らってからこっち、必死で考えてんだがな……
　|　 襟に毒サソリでもいたのかとも思いきや、ハエ一匹いやしねえし　　 |＼
　＼＿＿＿＿_／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　￣￣￣
　　　　　　　　 |　しかし……涼宮さんですが、どうやら泣かれていたようでしたよ
　　　　　　　　 |　よほどの原因があるはずです
　　　　　　　　 |　先ほどまで お二人そろって職員室に呼び出されておられましたが、
　　　　　　　　 |　そのことではないのですか？
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿
｜　 あいにくとハズレだ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 　 　　　|
｜　 呼び出しは、あいつの単独犯による些細な出来事のせいであり、|
｜　 俺は 事実からすれば 悪くてもせいぜい関係者止まりだったのさ..|
｜　 なのに 主犯がずっと黙ってやがったんで、仕方なく、　　　　　　　｜
｜　 ただの関係者の俺が次第話して、代理で弁明してやったんだぞ　|
｜.　 　 　　 　 　 　_,.-ｰｰ-;　　 　 　 　 　　 　 　 　　 　 　　　 　　　　　　　|
｜　 　 　　＿,　　r'::::::_,; ､:;;_ﾞz　 　 　,. ‐-ｰ- 、　,.-‐―‐-.､ 　　　　　　　　 |
｜　　　　[__,ノ＼.ｲ:::ｨ'-‐'　'‐i´　　 ノ　/　 u 　ヽﾝニニヾu ､ヽ. 　 　 　 　 　|
｜―――――‐|_i::(!￣　|￣!　　　ﾉﾊハハハﾊ !ﾘﾉ从从|.芥ﾊ　　, -[｢｢[[｢. |
｜　　i'￣￣'l　 ┴ゞﾊ｀ 〜 /.　　　 !|─　─ ,iﾘ）!　　　 　| |).l | ／　　 　　　|
｜二_| 　 　 |二|l ／iくヽ￣/〉ヽ. 　 ’ 、Ｄ　,ノﾙ´､'' ヽ ''ノN从! ||二二二二｜
｜. (,.,＿＿,ﾉ　 |l_ヽノ. ヾV/ !/ 　 　 とiﾞ|†'|´{'つ　(つとｴi}　　　||　 ,|[[[[[[|,　|
｜.　　　|| 　 　 |l二 i~^ﾞ'i!^~'! 　　　　　i´Ｔ `i　　 く/_i_j_,ゝ　　...||／　　　　　|
｜.　　‐┸‐ 　 　　 (___/ ヽ__,）　　　　〈_,八__〉 　　(__!__)　　　　　　　　　　　|
　＼＿＿＿_／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　|　その際 涼宮さんの勘に障るようなことは おっしゃいませんでしたか？
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿＿＿
　|　バカ言え。いつあいつがキレて暴れ出すか ヒヤヒヤだったんだ　.|
　|　トランプで天守閣建てるくらい 一つ一つ言葉選んだつもりだぜ 　 |
　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　|　 なるほど。あなたを信用しましょう
　　　　　　　　|　 では 教員の方のお小言の中に 気に障る一言があった……
　　　　　　　　| 　……という可能性についても、すでに検討されたのでしょうね
　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨￣￣￣￣￣￣￣
　 |　 ま、大した小言もなく帰されたから、検討するまでもないな
　 |　 もはや処置無しって様子で 呆れ顔してたね
　 ＼＿＿＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　＿＿＿＿＿＼| _　　　　 ＿＿_____ . 　 |￣￣|　|
　　　| 　　　　 　||----' 　 |￣`| , -‐-､ |　.. ..|＿＿|　|　 l二|￣￣||￣￣|
　　　|　 i　 　 |　||　　　　　| ,ヘ|ｲ.j从从| ∧∧　　∧∧　　 |l　　 .||　 　 |
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　　　| 　l,　　´　.||　　　　　| |__,|＿＿＿|　し'Ｊ 　 /_ヽ_)　　　　＼.||　 　 |
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　　　|／.　 　 　　 　 　 　　　´l^´T`'i　 　　　　　 l´'T`^i
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　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼
　 　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣
　 　 　 　 　|　 そうなりますと……そもそもの出来事をお伺いせねばなりません
　　　　／|　|　 お二人で呼び出しを受けた理由とは 何だったんです？
　／￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　|　 くだらん事さ。笑い話にもなりゃしねえ
　|　 授業中に一睡して起きたハルヒが、
　|　 寝ぼけて、前の俺の背中に 指で 字を書きやがったんだ
　|　 それを 運悪く見とがめられてさ
　＼＿＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　 　 　|　　それはそれは。ほほえましいではないですか
　　　　 　 　|　　その程度の事ならば その場での口頭注意で済まされるのでは
　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿＿＿＿
　｜　それが、間の悪いことに、小テストの真っ最中でな　　　|
　｜　　　　　 　 　 　　　 　 　 　 　　 　 　　　　　　　　　　　　　　|
　｜　　　(◎) 　, -‐―‐- 、　　.:::|　 ||／ 　 　. 　 ||　 .!　:　　 : . ｜
　｜　 　 ヽ|ノ /rシ/ニニヽヽ . . ::|　 ||. 　 　 　 　 ||　　|　:　　 : 　|
　｜＿＿（__）ﾊ芥.lﾉﾒ从从|ﾞt.__＿|　 ||　　　　　　 || 　 ｜ .:　　.:　|
　｜　　　　　i l (| |-i‐　ｰ, !-‐-ｰ.、　||　　　　／　|i〕　 ,i　: 　 : 　 |
　｜￣||￣￣i从リ､".,{ﾌ〃　u　ヽヾ.　＼.　／／.　|| 　 |　: 　 .: 　 |
　｜==||====||= /'} |{Ｈi　ﾊハバハ> 　　＼.　　　 || 　,|　:: 　 .::　 |
　｜＼||＿_＼￣Ｕヾ三ｲ（! ─　─|i 、　　　＼　　||　 i　:: 　 　:::　|
　｜　 ＼　　||＼＿＿　ゞﾊ、 〜 ノ’､＼ 　 . 　＼,||　 |　::: 　 .::: 　|
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　｜.三ヾ＼ ||.　.|| ＼￣￣ ヽ.三ヽ￣＼　　＼　　　 ノ .::::　　 :::::　|
　｜　　　　 ＼ . ||.　||＼＿＿＿＿＿＿＼　　＼　　 ﾞ^ヽ, 　.:::::::　|
　｜￣￣￣||~ 　 　 ||＼||　　　:=:　　　||￣　　　 ＼　 　 　 ｀〜､.｜
　　＼＿＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　 　 　 　 　|　 なるほど。カンニングの疑いをかけられたのですか
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　|　 ま、あいつの日頃の行いがアレなのは 熟知されてっから、
　|　 毎度の悪ふざけ クラスメイト同士のスキンシップで押し通せた
　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　|　 では……残るは、職員室を出られた後です
　　　　　　　|　 ここに来るまでの間 涼宮さんと話はされましたか？
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　|　 実を言えば 口論めいたことはやったんだがな、
　|　 それと 跳び蹴り食らうという結果とが まるで結びつかん
　＼＿＿＿＿＿_／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　|　すると 何かはあったのですね。お話し願えますか？
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
｜　 ――職員室でもそうだったが、あいつ ずっと黙ったまんまでな
｜　 再任の職員方一同には 『またお前らか』って目で見られ、
｜　 新任の連中には 体よく首実検される羽目になったわけで、
｜　 俺としちゃ、嫌味の一つくらい言ってから 部室入りたかったんだが、
｜　 ハルヒのやつ 拾ってきた子犬みてえに 神妙な顔してやがるんだ
｜　 それで、　 　 　 　　／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
｜　　　　　　　　　　　　　| 　以後 気を付けろよ　|
｜　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿_　　＿＿_／
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|
｜　　 ってだけにして、スパッと忘れてやろうと思ったんだが――
｜　　＿＿＿＿＿＿___　　__＿__ 　 　 __
｜　　| 　　　　 　||----' 　 | 　　| 　 　 |　|　 |＿＿|　|　 l二|￣￣||￣￣|
｜　　|　 i　　　|　||　　 　 　|　　 |　　　 |　|／ 　 　 　 ＼ 　 |l　　 .||　 　 |
｜　　| 　| 　　 |　||　　　　　|　, -‐―‐- 、　 　 　 　 　 　＼.|　　　||　 　 |
｜　　| 　| 　 　|　||　　　　　|./rシ/ニニヽヽ.　　,. ‐-ｰ- 、 . ＼　　||. 　 ］|
｜　　| 　l,　　´　.||　　　　　|ﾊ芥.lン从从|ﾞt　 ノ　/　　　 ヽ. 　 ＼.||　 　 |
｜　　|　　　　　　||　　　　　i l (| | 　 　 　i | 　.ﾉﾊハハハﾊ ! . 　　 ＼　　|
｜　　|　|　 　 　 :||　　　 ／ i从リ､''' ｃ ''ノﾘl　 !|─　─ ,iﾘ）!　　 　　　＼,|
｜　　|　　　　　　||.　 ／　　　　　{i'づと)　　　 ’ 、ヽ　,ノﾙ´　　　　　　 　＼
｜　　|　 　 　　　||／.　　　　　　く_/_i_l_ゝ　　　 〈iﾞ|†'|´{'>
｜　　|　　　　 ／　　　 　 　 　　 (__八__). 　 　 　i´Ｔ `i｀
｜　　|　　　／　　　　　　　／|　　　　　　　　　 .〈_,八__〉
｜　　|　 ／　　　　／￣￣　　￣￣＼　　　　　　　　　 　|＼
｜　　|／　　　　　 |　　キョン…… 　| 　　 　 　 　　／￣　　 ￣￣＼
｜ ／　　　　　　　 ＼＿＿＿＿＿_／　　　　　　　 |　　なんだ？　　|
｜　　　　 　　 　 　 　 　　 　 　 　 　 　　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿__／
｜　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
｜　　　|　あ、あれはね、ただのジョーダンなの！　　　　　 |
｜　　　|　変な夢見たせいなのよ　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
｜　　__|　本気で書いたってわけじゃないんだからね！ 　 .|
｜　　|. ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿＿＿_／ .￣||￣￣|
｜　　|　 i　 　 |　||　　　　　|　　 | ∨　 |　|／ 　 　 　 ＼ 　 |l　　 .||　 　 |
｜　　| 　| 　　 |　||　　　　　|　, -‐―‐- 、っ　　　　　　　＼.|　　　||　 　 |
｜　　| 　| 　 　|　||　　　　　|./rシ/ニニヽヽ っ　,. ‐-ｰ- 、 .＼　　||. 　 ］|
｜　　| 　l,　　´　.||　　　　　|ﾊ芥.lﾉﾘ从从|ﾞt　 ノ　/　　　 ヽ 　 ＼.||　 　 |
｜　　|　　　　　　||　　　　　i l (| | ///// i |　.ﾉﾊハハハﾊ ! .　　　＼　　|
｜　　|　|　 　 　 :||　　　 ／ i从リ､'' ワ''ノﾘl.　.!|─　─ ,iﾘ）! 　 　 . 　 ＼,|
｜　　|　　　　　　||.　 ／　　　　　{i'づと) 　 　 ’ 、ロ　ノﾙ´　　　　　　 　＼
｜　　|　 　 　　　||／.　　　　　　く_/_i_l_ゝ　　　とiﾞ|†'|´{'>
｜　　|　　　　 ／　　　 　 　 　　 (__八__). 　 　 　i´Ｔ `i｀
｜　　|　　　／　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 .〈_,八__〉
｜　　|　 ／
｜　　|／　　　……なんて言いだしやがったんで、つい カッときちまった
｜ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
｜　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣
｜　　　　　　　　　　　　|　 当たり前だ。本気であってたまるか！
｜　　　　　　　　　　　　|　 あんなくだらん事のために 大騒ぎにしやがって
｜　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

｜　いったん口開けたら、言いたかったことが堰切っちまってさ
｜　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｜　　　　　　　|　 そりゃ俺も ただの冗談だとは思ってたさ
｜　　　　　　　|　 だけど、お前に そんなふうに見られてたと思うと、
｜　　　　　　　|　 気色悪くて吐き気出そうだったぜ
｜　　　　　　　|　 俺のいったいドコを見て そーんなフザケた考え持ったのかね
｜　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｜　　 |　 …………　　　 　 　　　　　　　　　|　　 |／
｜　　 |　 だ、だから、冗談って言っ……　 |
｜　　 ＼＿__／￣￣＼|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｜　　　　　　|　 第一、なんでまた俺だったんだ？
｜　　　　　　|　 冗談にしても本気にしても、相手が違うぜ
｜　　　　　　|　 ウチのクラスに 一番ふさわしい奴がいるだろうが
｜　／￣￣￣￣￣＼＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｜　|　……誰よ？　 |　　　　|／
｜　＼＿／￣￣＼|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｜　　　　|　 誰って、松代に決まってんだろ
｜　　　　|　 ま、あいつはガチかもしれんから、シャレじゃ済まんかもな
｜　　　　|　 だがとにかく、俺なんかよりずっとソレらしいのは確かだ
｜　　　　|　 俺としては今後一切 あんなバカらしい冗談は御免こうむる
｜　　＿_＼＿__　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｜　　| 　　　　　|／---' 　 | 　　| 　　　|　|　 |＿＿|　|.　 l二|￣￣||￣￣|
｜　　|　 i　 　 |　||　　 　 　|　　 |　　　 |　|／　　　　　＼　　|l　　 .||　 　 |
｜　　|　｜. 　 |　||　　 　 　| 　, -‐―‐- 、.　　 　 　　　　＼.|　　　||　 　 |
｜　　|　｜. 　 |　||　 　 　　|.:/rシ/ニニヽヽ:　 　 　　　　 　 ＼　　||. 　 ］|
｜　　| 　l, 　 ´ ,. ‐-ｰ- 、　|:ﾊ芥.lﾉﾒ从从|ﾞt:　　　 　　　　　　　＼.||　 　 |
｜　　|　　 　 ノ　/　　　 ヽ. :i l (| | 　 　 　i |:　　　 　　　　　　　　　＼　　|
｜　　|　|　 　ﾉﾊハハハﾊ ! :i从リ､'''　 ''ノﾘl: 　　　　 　　　　　　　　 　＼,|
｜　　|　　　　!|─　─ ,iﾘ）! 　 　 :{i'づと):　　　　　　 　 　 　　 　　　　　　＼
｜　　| 　 　 Ｏ 、 -　,ノﾙ´　　　:く_/_i_l_ゝ:
｜　　| 　　　　ヽiﾞ|†'|´{'つ 　　　 :(__八__):
｜　　|　　　／　i´Ｔ `i
｜　　|　 ／　　〈_,八__〉
｜　　|／　　　　　　　　　　このくらい言やぁいいだろ と思った瞬間だった、
｜ ／
｜　　　 __､人,_人_人_从_人_人_从_人_,人_从_人,_人_人_从,_ノヽ
｜　　　､）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　て
｜　　 ＜　　バカキョン！　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　（
｜　　　 _)　 冗談だって言ってんでしょ！　　　　　　　　　　　　　て
｜　　　　）　ええ、冗談よ冗談！ ただの気の迷いだったわ！　（
｜　　　 __人_人_,从_人_人,_从_人_人_从_,ノヽ 　　　　　　　　　 　 (
｜　　　 ）　　 　 　 　　 　　　　　　　　　　 　　 て Ｙ⌒Y⌒Y⌒Y⌒
｜　　 ＜　 何 あんたに期待してたのかしら　（
｜　　 ＜　 帰る！ 電話すんじゃないわよ！.　(
｜　　　 ,)　　　　　　　 　 　 　　 　 　 　 　 　 　 （
｜　　　　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.　|　|
｜　　| 　　　　 　||----' 　 | 　　|　　　|　| 　 |＿＿|i.i.|　 l二|￣￣||￣￣|
｜　　|　 i　 　 |　||　　　　　|　　 |　　　|　| ／ 　 　 　 ＼ 　 |l　　 .||　 　 |
｜　　| 　|　 , -‐―‐- 、 　 |.!　 .|　　　|／ 　　 　 　　　　＼.|　　　||　 　 |
｜　　| 　| /r＃/ニニヽヽ..｜.　｜　／　　 　　 　 　　　　　 ＼　　||. 　 ］|
｜　　| 　l.ﾊ芥.lﾉﾒ从从|ﾞt 人／（／ 　 　 　 　 　　　　　　　　　＼.||　 　 |
｜　　|　　i l (| |｡//// i | 　 , -‐-ｰ.、　 　 　 　 　　　　 　 　 　 　 ＼　　|
｜　　|　|　i从リ､"(７"ノﾘl 〃　u　ヽヾ　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼,|
｜　　|　　　 ⊂i'l{Ｈ}| ○　i　ﾊハバハ>　　　 　　 　　　　　　　　　　 　 　＼
｜　　|　 　　　く/_i_jソ二 ｲ （! ＞　O|i
｜　　|　　　　　(_,ﾉ　　ﾉ　.ゞﾊ､　Д,ノ’
｜　　|　　　／　　　／ ⌒Ｙ/`{iづiつ
｜　　|　 ／　　 　 　 　 　./｀ Ｔ`!
｜　　|／　　 　　　 　 　 〈__/ン　　　　　　　　　　　――以上だ
　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　|　 ……経緯は よく解りました
　　　　　　　　|　 どうやら 鍵は、
　　　　　　　　|　 涼宮さんがあなたの背中に書いた文句のようですね
　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿
　　|　 あれか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　 |
　　|　 俺が腹立てる鍵にはなるが、あいつが怒る鍵にはならんはずだぞ |
　　＼＿　　＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　＼| . |　 とにかく、参考までに、
　　　　　　　　|　 その 冗談だという言葉を 教えていただけませんか？
　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　＿＿＿＿＿＿＿_　　　　＿＿_____　　 |￣￣|　＼|
　　　| 　　　　 　||----' 　 |￣`| , -‐-､ |　.. ..|＿＿|　|　 l二|￣￣||￣￣|
　　　|　 i　 　 |　||　　　　　| ,ヘ|ｲ.j从从| ∧∧.　　 ∧∧ .　|l　　 .||　 　 |
　　　| 　| 　　 |　||　　 　 　| |.　|.ﾘ(!ﾟ-ﾟﾉ!|.(； ﾟ0)　　 (ｰ`.；)..､.| 　 　||　 　 |
　　　| 　| 　 　|　||　 　 　　| |.　|└─┘| (　つ　　⊂と　)　 ＼　　||. 　 ］|
　　　| 　l,　　´　.||　　　　　| |__,|＿＿＿|　し'Ｊ . 　 /_ヽ_)　　　 ＼.||　 　 |
　　　|　　　　　　||　　　　　|.／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　|
　　　|　|　 　 　 :||　　　 ／　 , -‐-ｰ.、　 　　　　　,.-,へｰ-､　 　　　　＼,|
　　　|　　　　　　||.　 ／　　〃 u 　 ヽヾ 　 　　　ノ.,Ｋ ヾ､ヽ､.ヽ　　 　　　 ＼
　　　|　 　 　　　||／ 　 　　i　ﾊハバハ>　　　　ﾉiﾘノ ＼Ｎﾊヾ 〉
　　　|　　　　 ／　 　 　　　ｲ（! ─　─|i　　 　 　ｲ!⌒|　⌒|l） !
　　　|　　　／ 　 　 　 　　 .ゞﾊ､　〜 ノ’ 　 　 　 ﾙ、 ﾍ　ノﾘN
　　　|　 ／　 　 　 　 　 　 : ○｀|{†}|ﾞi〉　　　　　 　 (とス)i
　　　|／.　 　　　　　　　　　　 l^´T`'i　 　 　 　　　 l´'T`^i｀
　 ／.　　 　 　　　 　　　　　　〈__八__〉　　.　　　　 〈__八__〉
　　　　　　　　　　 ／|
　　　／￣￣￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　|　 ………『フ女子キョン』　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　 　　|
　　　|　 だとさ。思い出すだけで悪寒がするね.　　　　　 　 　　　 　 　　|
　　　|　 どんな気の迷いだったのか知らんが、ふざけやがって　|＼　｜
　　　＼＿＿＿＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　￣￣
.　 　 　 　 　 　　　　|　　フジョシキョン！？
　 　 　 　　 ／|　 　 |　　正確に その通りでしたか？
　　／￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿
　　|　 ああ。……いや、正確には、『フ、女子きョン』だった　　 |　　|＼
　　＼＿＿＿＿＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　￣￣
　　　　　　　　　　　　|　 『フ』『､ 』『女』『子』『き』『ョ』『ン』……ですね
　　　　　　　　　　　　|　 涼宮さんは 間違いなく そう書かれたのでしょうか？
　　　　　 ／|　 　　　.|　 実は別の文字だったという可能性は？
　　／￣　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿
　　|　 んなことは解らん。俺にはそう読み取れたってだけだ 　　|
　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　|　 ふーむ。フ、 女子 き ョ ン……
　　　　　　　　　　　|　 ！！ くっくっ……そういうことですか
　　　　　　　　　　　|　 おそらく涼宮さんは、つかの間の昼寝中、
　　　　　　　　　　　|　 素晴らしく幸せな夢をご覧になっていたのでしょう
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　|　！？ 今ので解ったのかよ 　 |
　＼＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　|　 背中という部位は 刺激の強弱や温感には鋭いのですが、
　　　　|　 どこに刺激を受けたかを特定することには鈍感なのですよ
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　|　話を飛ばすな。するってーと？ .|
　＼＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　|　あなたは 涼宮さんに伝えねばなりません
　　　　|　涼宮さんからのメッセージを あなたがどう読み取ったかをね
　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿　　＿＿
　|　 …つまりハルヒは、全然別の文句を書いたってのか？ |　∨
　|　 どんな文句だったんだ。お前には解ってんだろ？ . 　　 |
　＼＿＿　　＿__／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　 ＼| 　 .|　 さて どうでしょう。それは涼宮さんにお聞きください
　　　　　　　　　 |　 僕はこれで 心おきなくバイトへ行けますよ
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ＿＿
|　 ち。まあいいさ.　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　∨
|　 行くならさっさと行け　　| 　 　　 　 　 ＼　　　　　|
＼＿＿＿　　＿＿＿＿__／　 ＿＿_____ . 　 |￣￣|　|
　　　| 　　＼| 　.||----'...　|￣`| , -‐-､ |　.. ..|＿＿| i.|　 l二|￣￣||￣￣|
　　　|　 i　 　 |　||　　　　　| ,ヘ|ｲ.j从从| ∧∧　　　　＼　　|l　　 .||　 　 |
　　　| 　| 　　 |　||　　 　 　| |.　|.ﾘ(!ﾟ-ﾟﾉ!|.(. 　；)　　　　　 ＼.|　　　||　 　 |
　　　| 　| 　 　|　||　 　 　　| |.　|└─┘と　　⊃ . 　 　 　　 ＼　　||. 　 ］|
　　　| 　l,　　´　.||　　　　　| |__,|＿＿＿|. しﾞＪ　　　　　　　　　 ＼.||　 　 |
　　　|　　　　　　||　　　　　|.／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　|
　　　|　|　 　 　 :||　　　 ／　 , -‐-ｰ.、　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼,|
　　　|　　　　　　||.　 ／　　〃　　　ヽヾ　　　　　　　 　　 ,.-,ヘｰ.､ 　 　　 ＼
　　　|　 　 　　　||／　　 　 i　ﾊハバハ>　　　　　　　　ﾉ　八ヽ｀ヽヾ
　　　|　　　　 ／　　　　　　ｲ（! ─　─|i　　　　 .　　　 i　ﾊヽ ﾘﾉバﾘゝ
　　　|　　　／　 　 　 　 　 .ゞﾊ､　(」 ,ノ’ 　 　 　 　　 .ｲ（l|⌒　|⌒ﾘﾉ
　　　|　 ／.　　　　　　　　　 <'}｀|{†}|ﾞi〉　　　　　　　　　Yﾙ、 ー ノﾊ
　　　|／　　　　　 　　　　　　´l^´T`'i　　　　　　　　　　 ⊂}｀|{†}|ﾞiつ
　 ／.　　 　 　　　 　　　　　　〈__八__〉　　　　　 　　　　　　ゝ .> 〉
　　　　　　　　　　　 ／|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ'ﾚ'
　　　　　　　／￣￣　　￣￣￣＼　　　　　 　 　　　　∧
　　　　　　　|　 はい、急げ！ 　 |　　　　　／￣￣￣　 ￣￣＼
　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿_／　　　　　|　　マッガーレ！　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＿＿＿＿＿＿／


　　　 　　 　　 　 　　　　　　 　 . 　-‐-
　　 　 　 　 　 　　　　　　　　 〃.　　 　　ヾ
　　　 　　　　　 　 　 　　　　 !　|ﾉiﾉﾊ从ﾊヽゝ
　　　 　　 　 　　 　　 　　　　 i (| |┰　┰i |
　　　 　　 　 　 　　 　　　　 　 'ﾊﾘ、 -　ノﾘ
　　　　 　 　 　 　 ┌────┴○─○────　 ,.-‐―‐-.､　 っ
　　　　　 ,.ｨ'i^i^i`r､|　　　　 フ、女子きョン 　 　 　 .ノﾝニニヾ＊､ヽ　っ
.　　　　 ,ﾚ' ;' "~~` ヽ 　　　　　　　　　　　　　　　　　ｵl|ﾉﾒ从从|.芥ﾊ
　　　　 ! (（八从ﾘ））） ￣ ノ　、女 子 き　ョ　ヽ ノ　 |l!＞　＜｜|).l |
　　　　 |（| | ┃　ｰ┤!　　　　　　　 　 　　 　 　 　 　Ｏl､"ロ "ノN Ｏ!
　　　　ﾉﾘ.ハ.''' ヮ''ノﾊ　　　 ナ､女子 き ョ /　　　　○ﾆi'l{Ｈ}| {lニ○
.　　　（.(.（.（ﾘ(`ｘ'ﾞ)づﾘ　 　　 　　　 　 　 　｀　　.　 　 O.く/_i_j_,ゞ Ｏ
..　　　　　　くfi＿j},ゝ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　ヽ_ヽ､)
.　　　　 　 　(__j__)

かわいいｗｗ
ＧＪ。

すげええええええええ！

しかしハルヒ報われんな…
後日談期待

なんというフラグクラッシャーwww

つまり、キョンは告れってことだよな？

>>648
キョン、ちょっと顔貸せｗ

>>644>>648
目欄に書かないで本文に書いとけば良いよ。
最初何かと思った。

目欄に書いて何がいけないんだ・・・？こういうの結構多いし
むしろ本文に書いたほうが邪魔じゃね

>>655
別に文句では無いんだ･･･
只気になっただけで。
気分害したならもう消えるよ

>>648
面白かったGJ

ところで
キョンと古泉の後ろで、友達を一人失ったと思しき奴はその後どうしたのだろうか？

>>648
ハルにゃんかわえええ！　GJ！
ところで廊下の後ろのほうは何をしているの？

まさか、「女子キョン」→ハルヒへのプロポーズって事も・・・・・・・・・・・・。

いつぞやの「一人女子＝しー」とか「フ、女子きョン」とか
キョンフィルタは鉄壁だなｗ

今度こそはとＤＳ美文字トレーニングを始めたハルにゃん

腐女子になったハルヒ

それはないと思う。だってあれだけ「ハルキョン」と言って、ハルヒとキョンは将来夫婦になると
言ってるのに。

おハルにゃん

ハルヒってスポーツ万能、成績優秀だから、女子とも仲良くできるはずだろ？憤慨あたりから
クラスの女子とは少々仲がいいようだが？

>>622
設立当初は義務ではないが、古泉達の話を聞いてからはキョンにとっても義務のようなもの
だからこそ、ハルヒの能力がなくなり義務でなくなっても仲間であり続けて欲しい

>>661もう腐女子だろ。アニメ版でコンプティークとコンプエース出してたしな。

確か分裂？で、『三人は』巻き込まれたようなもんだってキョンが言ってなかったっけ？
キョンは自分の意志で居るんじゃないかな

キョンはハルヒが好きなんだろうな。

マジレスすると、設立時にいたのは自分の意思だが、団を辞めたいと思った時にも辞めなかったのは完全には自分の意思じゃない
キョンが団にいる主な理由は以下のようになる
�@ハルヒが好き（必ずしも恋愛的なものとは限らない）
�Aハルヒ以外の団員。古泉、みくる、長門が好き（特にみくるが）
�Bハルヒ達がもたらす非日常現象がけっこう楽しい
�C自分が辞めると世界崩壊の危機

ここで、�@から�Bまではキョンの意思と言えるが、�Cについては違う。キョン以外についても�Cが無くなったからはいさようならにはなって欲しくない
みくるについては未来に帰るのが規定事項だと思われるが、ハルヒ達と別れるのが辛いと思いながら別れて欲しい

怪獣ハルヒに教われて都会を逃げ回るキョン

>>666
最近はツンデレがブームなのね・・・とか言って
ツンデレを演じていたりして・・・

お前は阪中か？

>>671

「へぇ、最近はツンデレがブームなのね」
「ツンデレ？」
「そ。ちょっとやってみるからキョン！見てなさい！」
「分かったから叫ぶなって」
「ちょっと、何か言ってみなさいよ」
「はぁ？じゃぁ…ハルヒ、可愛いぞ」
「えっ？あ、べ、別にそんなこと言われても嬉しくなんて無いんだからね！」
「おい、口元が笑ってるぞ」
「き、気のせいよ！」
「つうか普段と何も変わらないじゃねぇか」
「はぁ？あたしの何処がツンデレだって言うのよ」
「ハルヒ、好きだぞ」
「ば、ばか」
「ほら」
「バカキョン！！」

色々すまんorz

ハルヒとキョンが大阪人だったらもっとツンデレかも知れん。

古泉たち機関はあらゆる方向性を考えているだろうが、キョンは�Cなぞ自分の考えの片隅にも置いてないと思うが。

>>673
確かに普段とかわらねえｗ

>>675
�Cはキョンにとっては言い訳にしか使わないかも

ハルにゃんと足湯にはいりたい

突然ダジャレを言ったハルヒ
部室に一瞬間の悪い沈黙が流れたが
すぐ古泉とみくるが腹がよじれるほど笑い出し長門さえ笑う。
しかしキョン一人だけ事態が飲み込めず「つまらんぞ」と言った為ハルヒが怒って出て行き、莫大な閉鎖空間が発生

な電波が流出した

ハルにゃんと温泉行って卓球したい

仕方ないだろ、俺が辞めると世界が滅びるんだからな。とか言ってな。

ところでちょっと電波が来たので

誕生日、朝からハルヒからのプレゼントを楽しみにするキョン
けれどハルヒはその日の朝に思い出し、もちろんプレゼントなどなく落ち込んだまま学校へ行く
キョンがやけにいい笑顔で挨拶してきて良心が痛むハルヒ
なかなか言い出せないまま放課後、二人きりになってようやく謝ると


ってところで電波が消えた

むしろ三人の反応に対して閉鎖空間発生しそう

ハルヒは二人きりになるとデレるタイプか

>>680
二人きりになると電気を消して…って見えた。

恋人同士になっても人前ではツンツンしてる二人がいいか
それとも人前でもデレデレしちゃう二人がいいか

後者はありえないな。

>>683
「プ、プレゼントはあたしよ！文句なんて言わせないんだからね！」

それはいけないよ。

キョンの笛をしゃぶるハルヒ

ハルヒの誕生日にハルヒの服を買ってやるキョン。

原作のハルキョンは氷山の一角に過ぎない。
教室や放課後ではどうしてるのかはあまり書かれていない。
ということはつまり・・・

>>690訂正
教室→休み時間　
放課後→下校時

ハルにゃんなでなでしたい

原作はキョン視点だからね
クラスメイトから見たハルキョンはもっとラブラブなのかもしれない

なでなでして「こらー！！」って怒鳴られたいね

ハルヒとキョンは、両方一般人ではない。キョンは未来人になったし。

休日にチャリで二人乗りして遠くを走るハルキョンが見たい

それはいいかもな。

黒くなってしまったハルヒ。
その黒ハルヒの甘い一言で黒くなってしまったキョン
「このままじゃSOS団が壊れる」と、黒ハルヒと黒キョンを正すために立ち上がる古泉、長門、朝比奈さん。
最強夫婦vs超能力者・宇宙人・未来人

って電波が…
職人さんこんな感じのSS書いてくれないかなぁ

ハルヒとキョン、両思いなんだろうか？

>>693
四六時中一緒にいる事をクラスメイトに指摘され、キョンから離れるハルヒ。
もちろん寂しさと退屈で閉鎖空間発生、自滅するハルヒをキョンが宥める。

という電波を受信した。

>>698
悪のジェイコブを思い出し、そこからえの素チックなSOS団を連想してしまった。

お腹痛い振りしてキョンに抱っこされて保健室へ連れてってもらうハルヒ
クラスは大半が見抜いていた。

>>702
それじゃあキョンと密着したいだけとしか思えん。

ただいまハルにゃん

しかし他の団員が同じクラスにならないのは
やっぱりキョンと2人きりがいいという表れなのだろうか

>>704
とりあえずキョンと一緒になれば退屈にならないで済むからキョンとは一緒のクラスがいい
って考えで他のクラスメイトは思慮すらしてないから普通のクラス替えなんじゃない？

流れ無視してすまんが驚愕はまだか。

恋愛面ではハルヒがキョンに振り回されてるSSが多いけど戸惑いとか見るとどっちも
同じくらい鈍感なんじゃないかって思えてきた
という事でハルヒが恋愛感情消失する話が見たい
『涼宮ハルヒの聖帝』ってタイトルで

2月か3月かの新刊情報に驚愕載ってて喜んだ覚えがあるんだがなぁ…
結局発売されてないよな
このまま1年延期になりそうだなぁ

SS行きます
前スレでキョン告白話書いたんだけどその翌日のお話をみくる視点で
いちおう独立しても読めるようにしたつもり。4レス予定

期待してますよ。

昨日、涼宮さんとキョンくんがお付き合いをはじめることになりました。
放課後部室で二人きりのときに、キョンくんが涼宮さんに告白したんです。
長門さんと古泉くんとあたしは、別の部屋から【禁則事項】を使ってお二人の様子を見守っていました。
覗き見するみたいでちょっと気が引けるんですけど、これはあたしたちにとってもすごく重大な出来事ですからね。見逃すわけには行きませんよね。

キョンくんの告白は、なんだかこっちが恥ずかしくなるぐらい、それはもう熱くて甘い告白でした。
真剣だけど優しい表情のキョンくんとか、うっとりした涼宮さんとかもう、すごくかわいかったですよ〜。
キョンくんにあんなに言ってもらえて、幸せそうな涼宮さんがちょっとうらやましいなぁ、なんて思ってしまったことはヒミツです。
あ、いえ、誤解のないように言っておきますけど、あたしたち、別に興味本位で見てたわけじゃないですからね。
二人のお付き合いは未来の世界にも大きく影響しますし、古泉くんや長門さんももちろんお仕事上の必要があったんですよ？

まあとにかく、あのお二人が素直になってお付き合いをはじめるのは、あたしたちにとってもすごくうれしいことです。
それぞれの立場からしてもそうなんですけど、それ以上に、友達として、お二人には幸せになってほしいですからね。

涼宮さんとキョンくんは、昨日はそのままペアリングを買いに行ったんです。
今朝になって、お二人が指輪をしていっしょに登校してきたときはもう大騒ぎでしたよ。
3年のあたしたちのクラスでさえ、「あの」涼宮さんと団員その1くんがようやく正式につき合いだした、いやいやどうやらもう婚約してるらしい、なんて話題でもちきりだったんですから。
鶴屋さんもすごくうれしそうに、「いや〜これはめでたいねっ。二人のお祝いのパーティーでもしなきゃいけないかなっ？」なんて言ってました。うん、それもいいかもしれませんね。
でも「ひょっとしてみくるは、キョンくんを取られちゃって残念だったにょろ〜？」って、鶴屋さんにからかわれちゃいましたけど。
べ、別に、あたしはそんなんじゃないんだけどなあ･･･。
たぶん･･･。

放課後になるとあたしは急いで文芸部室に向かいました。鶴屋さんもいっしょです。
だって涼宮さんとキョンくんが今日どんな様子で登場するか、すごく楽しみじゃないですか。
長門さんと古泉くんはあたしたちよりも早く部室に到着していました。
いかにも当たり前のような顔をしてますけど、どうやってこんなに早く来れるんでしょうかこの人たちは。
鶴屋さんは長門さんと古泉くんに楽しそうに挨拶しています。
「今日はハルにゃんとキョンくんにおめでとうって言いに来たんだよっ。ここまで長かったからね〜。古泉くんの苦労もようやく報われたねっ」
鶴屋さんの言うとおり、古泉くんはいつもいろいろと気を使ってくれてましたからね。
･･･もしかすると涼宮さんはあまり気付いてなかったのかもしれませんが。
古泉くんも気が緩んだのか、「いや大変でしたよ」などといつになくしみじみと語っています。こうしてみると古泉くんって苦労人ですよねえ･･･。

そうこうするうちに、ノックの音が聞こえました。古泉くんはここにいますから、ノックしたのは当然キョンくんですよね。
「ひゃ〜い、どうぞ〜」
みんなの期待の目が扉に集まります。
･･･扉を開けたキョンくんの後ろには、やっぱり笑顔の涼宮さんがいました。
手をつないだりはしていませんでしたが、二人でいっしょに来たんですね。
「こんにちは」と言いながらキョンくんは、ちょっと照れたような顔をしています。その手には例の指輪が光っていました。
涼宮さんは、そんなキョンくんを押しのけるように部室内を見回して、「もうみんなそろってるのね」と言ったかと思うと、そのまま挨拶もなしにずんずん入ってきて長机に飛び乗りました。
そしてあたしたちがおめでとうを言う暇も与えず、いつもの大声で快活に宣言したんです。
「あたしとキョンはつき合うことになったわ！　みんなよろしくね！」
ふえ〜、机の上から宣言する人なんて、あたしはじめて見ました。
あたしたちの先手を打ってくるとはさすが涼宮さんです。

涼宮さんはそのまま続けます。
「でも安心して。団長たるあたしは、SOS団の活動を少しだっておろそかにするつもりはないわ！　もちろんキョンもよ。だからSOS団の活動はこれまで通り、全力で継続します！」
それを聞いたあたしは、なんだかうれしくなって、思わず笑ってしまいました。だって、あまりに涼宮さんらしいじゃないですか。
きっと涼宮さんは、何よりも先にそれが言いたかったんでしょう。
このSOS団を大事にする気持ちに変わりはないって。
「涼宮さん、おめでとうございます」
みんなの祝福を受けながら、涼宮さんは机の上で得意そうに胸を張っています。もちろん満面の笑顔ですよ。
鶴屋さんは大喜びで、「いよっ！　さすがハルにゃん！　おめでとうだよっ！」と言って手をたたいていました。
キョンくんの方を見ると、ちょっと困った苦笑いのような、でも優しい顔をして涼宮さんを見上げています。
それはキョンくんが涼宮さんにしか向けたことのない、そしてこれからもきっと涼宮さん以外の女の子には絶対に向けることがない表情です。
もちろんあたしにも。
･･･やっぱりちょっと妬けてしまうかも。

あたしたちはそれから涼宮さんとキョンくんを取り囲んで、指輪を見せてもらったり、昨日の様子を少しだけ教えてもらったりしました。
「キョンったら、ずーっとあたしのことが好きだったくせに、昨日になってようやく告白したんだから」
「なっ、そ、それはお互い様だろうが。それにそのことはもう昨日許してもらったはずだろ」
はいはい、ごちそうさまです。
赤くなってるキョンくんはかわいいですね〜。
二人を見守ってる古泉くんも、今日は心からうれしそうな様子でした。
長門さんは･･･えーと、表情だけ見ればいつもどおりでしょうか。うーん。
それともひょっとして、なんとなく寂しそうな顔をしてるのかなあ？
キョンくんならもっとちゃんとわかるのかもしれないですけど。

鶴屋さんがいろいろ質問してたんだけど、涼宮さんもキョンくんも、キョンくんの告白の言葉だけは恥ずかしがって教えてくれませんでした。
実はあたしたち3人はもう知ってるんですけどね。二人ともゴメンなさいね。

ひとしきり話が終わると鶴屋さんは、「今日は二人のお祝いを言いに来ただけさっ」と言って、みんなに手を振りながら風のように去っていってしまいました。
みんなにお茶をいれようと思ったところだったんですが。
あ、でも今日あたしはまだいつものメイド服に着替えていません。着替えた方がいいでしょうか？
あたしがそう言うと、キョンくんと古泉くんは自主的に部屋を出てくれました。

部室に残ったのは涼宮さんと長門さんとわたしの3人です。
さっそく着替えようとすると、「待ってみくるちゃん」と涼宮さんに止められました。
「みくるちゃんと有希に話があるの」
「はあ、なんでしゅか？」
「･･･」
長門さんは無言で涼宮さんを見ています。
「･･･あのね」
涼宮さんは、珍しいことですが、少し俯いて言いにくそうにしていました。
「･･･あたし、みくるちゃんと有希が、キョンのこと好きだったんじゃないかと思うの」
「！」

驚きました。
涼宮さんにバレてたなんて。
そしてそのことを、涼宮さんがこうして口にするなんて。
あたしの気のせいかもしれませんが、長門さんもほんの心持ち驚いているように見えます。

涼宮さんはあたしたちの沈黙を肯定と受け取ったようで、さらに言葉を続けます。
「あなたたちには悪いと思ってるわ。あたしだけが抜け駆けしたみたいに、キョンとつき合うことになって」
「涼宮さん･･･」
しかし――と、わたしは心の中で考えます――涼宮さんがそう思う必要はありません。
涼宮さんは知らないけど、あたしも、そして多分長門さんも、そもそもキョンくんとお付き合いすることはできないのです。
そうすることは、あたしたちがここに来た理由そのものに反する行為だから。

いえ、それだけではありません。
もし仮に、許されないことですが、あたしが先にキョンくんに告白していたとしても、きっと彼は涼宮さんのことを思ってあたしを振っていたでしょう。
長門さんでもそう。
キョンくんは決して口には出しませんでしたし、涼宮さんは気付いていなかったのかもしれませんが、実際はすでにずっと前からもう勝負は決まっていたのです。

涼宮さんは顔を上げて、私たちを見つめます。
「でもあたしはもうキョンを離すつもりはない。これだけは譲れないの」
「ごめんね、みくるちゃん、有希」
それはほんとに予想外の言葉でした。
そこには涼宮さんの、あたしたちに対するまっすぐな誠実さが込められていました。

でも、涼宮さんが謝る必要なんてどこにもありません。
あたしは声も出せず、首をふるふると横に振るだけで精一杯でした。
「･･･いい。あなたが謝る必要はない」
あたしより先に、長門さんが口に出してくれました。
そう、長門さんの言うとおりです。
恋人を譲れないなんて当たり前のこと。涼宮さんは何も悪くないんです。

あたしも長門さんも、本当はこの時空にいるのはイレギュラーなんです。
あたしたちがここにいて、そしてキョンくんに出会うことができたのも、涼宮さんがいるから。
だから、全部あなたのおかげなんです。
そう口にできないのがもどかしい。
いつだってあたしは、本当のことを伝えることができないんです。
キョンくんにも、今の涼宮さんにも。

涼宮さんは、言葉を続けます。
「あたしね、･･･あたしがキョンとつき合うことで、今のみんなの関係が壊れてしまうのが怖いの」
涼宮さんはもしかすると、中学時代のことを思い出していたかもしれません。
あのとき彼女は、たった一人孤立していたはずです。
「みくるちゃんや有希が、ここから離れてしまうかもしれないって思うと怖い」
でも今の涼宮さんは、あたしたちを仲間として受け入れてくれています。
「あたしはそんなのは絶対にイヤ」
そしてあたしたちを失いたくないと。

あたしが考えている間にも、涼宮さんのストレートな言葉はあたしの胸に飛び込んできます。
「あたしは、みくるちゃんも有希も好き」
あたしは、あたし自身は、涼宮さんがキョンくんとつき合うからといって彼女に腹を立てたりしているでしょうか。
彼女に対して冷たい気持ちを持っているでしょうか？
･･･いいえ、決して。
涼宮さんがあたしたちを信頼してくれる、その思いを誰が裏切りたいなんて思うでしょう。
「だから、身勝手かもしれないけど、お願い。これからも友達でいて」
その言葉には、かつてのような一方的な宣言とは違って、涼宮さんの本当の思いがあふれていました。

「涼宮さん、･･･うっ」
なぜだか知らないけど、涙がこぼれてしまいます。
涼宮さんの言葉で、はっきりとわかったんです。

　あたしはキョンくんが好き。
　でも、あたしは涼宮さんには絶対に勝てない。涼宮さんはこんなに強くて優しい人だから。

　そしてあたしは涼宮さんが好き。
　怒ったり笑ったりして、恋をして、あたしたちといっしょにいる、この涼宮さんが。
　あたしがここに来たのは任務のためだけど、これだけはあたしの本当の気持ち。

だから、伝えなくては。

「涼宮さん、あたしも、涼宮さんが好き！」
あたしはいつも本当のことを言うことができないけど、せめて、今だけは。
「ずっと友達でいてくだしゃい！」
たとえあたしがいつかもとの時間へ帰らなくてはならないとしても。

涼宮さんは、泣いているあたしの手をとって、そっと肩を抱いてくれました。
「ありがとう、みくるちゃん」

あたしが落ち着くのを待って、長門さんが口を開きました。
「わたしも、あなたたちと共にいる。あなたが望む限り、わたしは決して離れない」
明らかに意志のこもった、はっきりとした口調でした。

長門さんがキョンくんのことをどう思っているのか、そしてそのことで涼宮さんやあたしに対してどういう思いを持っているのか、その本当のところはあたしにはわかりません。
でも、きっと長門さんはキョンくんが好きだったんだろうと思います。
純粋に、一途に彼のことを想っていたんじゃないかと。
それでも長門さんは、涼宮さんから離れないと言いました。
長門さんがそう言うのなら、彼女はきっと全宇宙を敵に回してもその言葉通りにするでしょう。
きっとそれは、義務や役割ではなく、涼宮さんに対する長門さんの気持ちなんだと思います。

「ありがとう、有希」
それは涼宮さんにも、十分伝わったでしょう。

涼宮さんはもとの晴れ晴れとした笑顔に戻りました。やっぱり涼宮さんには笑顔が似合います。
「あたし、あなたたちに出会えてほんとによかった！　みくるちゃん、有希、これからもよろしくね」
「あ、あたしの方こそでしゅ」
「･･･」
長門さんは無言で頷いています。
そして涼宮さんは、ちょっと冗談めかした口調で続けます。
「だけどさっきも言ったとおり、キョンだけは渡さないわ！　キョンにちょっかいかけたりしたら、あなたたちでも容赦しないからね！」
ふふ、最後はノロケですか、もう。熱々ですね。
「じゃ、この話は終わり。キョンたち呼んでくる！　あ、みくるちゃんはもう今日は着替えなくてもいいわ」
涼宮さんはそう言って、気がついたときにはもう部室を飛び出していました。

こうして、あたしたちの関係は少しだけ新しくなりました。
あたしの密かな恋は破れてしまったけど、あたしはみんなと一緒にいられる日々が少しでも長く続くことを願っています。

以上。ハルキョン分が少なくてすまぬ
みくるが主人公みたいだけど、もともとはハルキョンがつきあうことになったらハルヒはどうするのかな、と考えたものです

かなり面白いSSだね。

何か凄い死にたくなったんだけど

>>717
あるあ・・・ねーよｗｗｗ

>>715
まるで結婚宣言だなｗｗｗ
うーんやっぱりハルヒは隠れてコソコソ付き合うのは嫌いなのかな
かといって二人に言うのも・・・っていうジレンマが

AIBOを飼ってたハルヒ

ハルヒの家ってどんな家なんだろうな？

>>215ＧＪ！
確かにハルヒなら堂々と結婚宣言しそうだ。（←してない）

みくる視点のは読んでて面白いな。
ただみくるの一人称ってたしか『わたし』だったような…

アンカー間違えたｗ　上のレスは>>715な。

どうもみくるは一人称がバラバラな気が…。
みくる視点ってなんか珍しいよな。GJ！！

天才志村動物園のパンダがハルヒのカチューシャつけてるみたいだｗ

ハルヒのカチューシャって、リボンのついた奴だよな？

>>715
GJ！

みくるの一人称は「わたし」「あたし」が混在しているみたい。
どこかのブログで検証していたが、なぜかハルヒがいる可能性がある場所では
「あたし」、それ以外では「わたし」らしい。

>>720俺的に昭和六十年代後半くらいに建てられた木造二階建てなんだけどなあ

連スレすまんがＪＲ西日本　車掌は俺と思考回路が同じなんだがｗ

>>727
ハルヒってわがままな性格だから、もっとすごい家だと思うが。

>>728
どうした？私に何か？

ひょっとしたら地下に一戸建てを構えているとか>ハルヒの家

>>729
わがまま＝すごい家

って考えは古いな。
おそらくキョンの家と大して差のない普通の家だと思うが。

至って普通の家庭でしょ

ハルヒ=符号の家で、とにかくかわいがられた一人娘の可能性を消失の時に考えたのだが。

ミスった。
符号→富豪

だったら公立中学に通ってないだろ

そうかもしれんが、成績とかで私立中学に行けなかったというケースもあるだろ？

どうでも良いがいい加減コテはずしてくれ
目障りです

>>738
触るな危険
黙ってNG入れとけ

>>737
ハルにゃんの成績考えればその考えも的外れだな。

そもそも私立に行くメリット感じてないハルにゃんが中学で私立受験するか？

>>736
おや？と思ったらアニメ板か。
原作で何故北高にしたか書かれている。新アニメーションでも触れられるはず。

>>741
？

あ、ごめん、中学か。おかしいと思った。早合点申し訳ない。

>>731
＞地下に一戸建て

キョンが玄関で不思議な物音を聞いてふと周りを見れば、見慣れない物置が。
こんなのうちに合ったっけ？と思って近づいたその時！
──ガラガラッ
「あら。おはよ、キョン。今日は早いのね。せっかくだし一緒に行きましょ」
と、ごく自然にハルヒと登校することに。
って電波がきた。

あ、物置は地下のハルヒ邸の入り口になってるんです。

>>734
発想が貧弱。そこまで断定出来ないだろ。

地下と聞いて思い出したんだが
北高付近の地下には山陽新幹線の六甲トンネルが通っているんだな

つまり北高周辺が異空間になる一つの条件があると
それだけ

そうかね。あんなにハルヒがわがままなんで大きい家に住んでいるのかと。

新聞折り込み広告で入ってくる「新築マンション入居者募集」のチラシを見てキョンとの新居を妄想するハルヒ

>>715
GJ!!
ハルヒとキョンの告白シーン見たかった…

ハルにゃんのうなじ

>>744
ナチュラルｗｗｗ

>>746
一瞬ドラゴンヘッドを思い出した……

ところでハルヒって西宮が舞台なんでしょ？
関西弁のハルヒって結構かわいいと思うんだけど…

「うち、涼宮ハルヒについて語りあうスレやで。
　過疎なんかしたら許さへんで♪」

話題ループしすぎ

地下鉄で学校に通うハルキョンが見たい

そやな。ハルヒが居らんねんからどうしようもないがな。

西宮の人が「リアル西宮方言を話すハルヒ」を書いたらしいが、
文章では西宮の方言が表現しづらいためあまり反応はよろしくなかったらしい。

訛りが文章で再現されないから、結局一部の語中語尾が変わるだけになってしまうんよ
まあ関西弁っぽい訛りで喋るアニメハルにゃんも見てはみたかったけど

関西弁を使いこなす女性声優といえば・・・

あくまで西宮市がモデルってだけで舞台が西宮市って訳ではないのでは

いや〜たまに出張で阪急や南海の電車とかに乗って、関西弁でしゃべる
女子高生やら中学生を見ると、大阪ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!!と実感するのね。

>>756
何も西宮ばりばりの言葉使わなくても…
あんまりやりすぎると「じゃりん子チエ」になっちゃうし。


>>758
そういえば鶴屋さん、めがっさ関西人じゃなかったっけ？
あと久川綾あたりが結構大阪弁しゃべる子やってた気がするけど…

>>760
＞あんまりやりすぎると「じゃりん子チエ」になっちゃう
>>757にもあるが、逆ベクトルで不評だったらしい。
文字にすると標準語とあまり違いがなくなってしまうとか。

＞鶴屋さん
中の人は昔関西でローカルタレントやってたよ。

鶴屋さんの中の人は声優業界の中で有名な関西弁要員の一人。

鶴屋さんの中の人は「おジャ魔女どれみ」の「妹尾あいこ」で有名
鶴屋さんの声そのまんまの関西弁(本当は逆だが)

つかここハルヒスレだよな
俺が言うのも難だがw

ハルにゃんおやすみにゃん

キョンが風呂上がりに部屋に戻り、グイッと牛乳をあおってる時に
「ねえ、キョン！」といきなり呼びかけられて噴き出す電波が。
振り返ると机のPCからディスプレイ越しにハルヒの顔が。

どんな電波だよ？

手の大きさを比べようと手を合わせるハルにゃんとキョン

唇の厚さを比べようと唇をｒｙ

>>767

ハルにゃん「あんた、以外に手大きいのね。」
キョン　　「お前は結構小さいな。」
ハルキョン「「／／／／／／」」

唇の大きさを測りあうハルキョン。

肌のしっとり具合を比べあうハルキョン。

鼻の高さを測りあうハルキョン

足の大きさ、長さを測りあうハルキョン。

髪の毛のさらさら具合を確かめ合うハルキョン。

抱きついてお互いの体の大きさを確かめるハルキョン。

互いがどんなに思っているか言葉でお互いに言い合うハルキョン。

すんごい長編SSを書こうと思ったけど、無理なので思い付いたあらすじだけ書きなぐりますね。

古泉及び機関は、この世界がハルヒの能力によって成立っていること、
つまり、ハルヒが死んでしまうと同時に世界そのものが消滅する可能性を示唆。
来たるべき世界消滅を避けるための議論が、日夜行われていた。
その頃、ハルヒの能力の存在を知り、その力を手に入れようとする組織が現われる。
ハルヒの身に襲いかかる過去最大の危機。
次々に起こる非日常的事件に、ハルヒはついに自らの能力を知ってしまう。
そして、激しい抗争の末に次々と命を落としていくSOS団員たち。
その光景を目の当たりにしたハルヒの精神は崩壊、能力が暴走する。
ハルヒは世界をリセットし、キョンたちの記憶も修正した。
SOS団は無くなり、古泉と長門と朝比奈さんは普通の人間になった。
ハルヒとキョンも、ただのクラスメイトになった。
ただ、キョンと古泉だけは修正前の世界を夢として記憶しており、新しい世界に違和感を覚える。
この世界においては接点が無い筈の二人だったが、再会し、互いに夢の記憶を話し合ううちに前世界の記憶を徐々に取り戻す。
やがてわかったことは、事態は何も解決していない。むしろ、悪化したと言える。
ハルヒはこの世界を「平穏な世界」として固定した上で、自らの能力を二度と使うまいと封印した。
この世界はハルヒの能力の上に立脚しながら、超常的能力による改変が不能になってしまったのである。
これではハルヒの寿命とともに確実に世界は崩壊する。
そこに現われた朝比奈さん（大）と、インターフェイスである長門有希。何故、改変された世界に彼女たちがいるのか？
「涼宮さんは、凄くずさんな世界改変を行なったの。言うなれば、そうね、一度録音したカセットテープを巻き戻して、その上からまた録音し直しているようなもの。
　わたしがもといた時間平面まではまだ改変が及んでいないの。だから、今この時代にいる朝比奈みくるとわたしは、全くの別人という奇妙な事態が起こってるわ。
　長門さんはわたしが連れて来ました。涼宮さんの時空改変が及ぶ前の時代から。わたしのTPDDと長門さんの情報操作、二つの力を合わせて、今からキョンくん、あなたを過去に送ります。
　涼宮さんは四年前、元々あった世界を消滅させて新しい時空を作った。だからTPDDでは四年以上前には行けないの。地続きでないから。
　涼宮さん本人だけが、元の世界とこの世界を繋ぐ架け橋。そしてその橋を渡れるのは、鍵であるあなただけなの。
　でも、今言ったように今のキョンくんをそのままTPDDで過去には送れない。だから、長門さんと力を合わせて世界そのものの時間を、四年前の「あの日」まで巻き戻します。
　「この世界」で生まれたわたしたちは、その世界には行けない。でもキョンくん、あなたなら……。
　ただ、世界の時間を巻き戻すからあなた自身も巻き戻ってしまう。ひょっとしたら記憶も……だから、過去に戻っても使命を覚えていられるかどうか……これは完全に賭け。それじゃあ行きます」

えらい具体的な大長編キタコレ

ハルハルおやすみハルハル

乙

>>771
> ハルヒが死んでしまうと同時に世界そのものが消滅する可能性

ハルヒは世界を改変しただけじゃね？

というか精神崩壊とか、あんまりこのスレで展開しても困る希ガス。
もう少しハルにゃん的なやわらかいのを頼むよ

古泉がそんな考えを言っていなかったけか？記憶があやふや何だけどさ

>771
そういうＳＳならvipとかのＳＳスレなら存分に書けると思うよ
ここでのＳＳってあくまでハルヒの事を語る表現方法の一つって扱いだしね。

>>776
ハルヒの能力は３年前(憂鬱時点)に突然出現したんじゃなかったけ？
その時点で改変されたって可能性はあるかもしれないけど

しっかし、閉鎖空間ってどんなものなんだろうね。
神人に殴られたらやっぱり死ぬのかね。
ハルヒが本気で人の死を願うようなことはないと思うんだけど。

続き

「キョンくん起きたー？」
「おいおい、お前がせがむから連れて来てやったってのに。起きろ、今丁度、いいところだぞ」
「……おとうさん？」
キョンが目が覚めた時、そこは野球場の観客席だった。自分の体を見渡し、小学生の体になってることに気付く。
さっきまであったことは夢じゃない。しかし、朝目が覚めたときに感じる、今のは夢でこれが現実だという強い実感は、今ここにあった。
――ここが、本当にあるべき世界。
しかし、ただ戻っただけでは、いずれハルヒがまた世界を改変してしまう。それを阻止しなければならない。ハルヒを探せ。だが、何故野球場なんだ？
キョンは思い出した。まだ出会ったばかりの頃、ハルヒが語った、自分の原風景。
「あれは忘れもしない、小学校六年生の時。家族で野球を見に行ったのよ――見渡す限り、人、人、人――あたしなんて、あの球場に居たたった一人の人間でしかなくて――途端に、自分の周りの世界が、色褪せて見えた――」
まさか、ここにハルヒが？
「キョンくんどこいくのー？」
この広い観客席の中からハルヒを見付け出すなんて。しかも、小六のハルヒが今の姿と似つかなかったらアウトだ。
しかし足取りは迷わない。引き寄せられるように。ハルヒが呼んでいるかのように。
そして見付けた。
未来の姿と違わぬ姿で、トレードマークの黄色いカチューシャを頭に付けて。
（しかし、ここからが問題だ。ハルヒになんて言う？今のハルヒは俺のことを知らない。しかも、中一の七夕より前だからジョン・スミスのキーワードも使えない……）
やがて、意を決してハルヒの前に歩み出た――。

ここまで。

決めゼリフは
「見付けたよ、ハルヒ。この何万人もの中から、たった一人のお前に会いに来たんだ。お前はちっぽけな存在なんかじゃない。お前は一億分の一なんかじゃない。だからさ……そんな哀しそうな顔するなよ」
要するに、キョンにこの一言を言わせたいがための無駄に壮大な前フリ。

>>778
そういや機関の超能力者が死んだらハルヒは人殺しになるのか…？
うむむ…キョン早く何とかしやがれ！

>>781
超能力者達がこれまでかと諦めかけたとき、目の前の空間を破って二つの人影が現れて神人を一撃で粉砕する。
それはやる気の無さそうな、だけど頼もしい表情をした青年と黒く長い髪をポニーテールでまとめた美しい女性で
名前を聞くと二人とも匿名希望だと言って去っていく

という電波が来た

カフェオレ噴いた！
→http://www.nicovideo.jp/watch/sm490306

↓ニコ厨ウザイと言う

>>779

「つまんねぇか」
　やばい。何の前フリもなく出ちまった。
　ちょうど、縦縞のユニフォームから出たスイングが快音を発したところだ。周囲の大人も子供も大きな声で、回れ回れとわめき倒している中で、つまんねぇかってのは天覧試合以来の宿敵の味方をしてるようで、ある意味で命の危険すら感じる。

「……そうね」
　まぁ、こいつが空気なんて読まないのは判り切った事ではあるが、どう見てもガキんちょの二人が三塁側の応援席でこんなこと言ってちゃ、半殺しの目に遭っても誰も助けてくれなさそうなことは想像に難くない。

　俺はこのハルヒのちっこいのの手をつかんだ。
「ちょっと、なにすんのよ」
「いいから来い、お前に話がある」
　ホームベースには走者が帰って来てるらしく、大歓声に巻かれて会話もままならない。
「なに!?」
「話があるんだ！」
「話ならここでしなさいよ！」
「できるかよ、この騒音の中で！」

　しぶしぶ顔のハルヒを、ラッパだの太鼓だのの大合奏がコンクリートの向こうになるところまでなんとか引っぱって行くと、そのしぶしぶ顔からはまた、憎たらしい口ぶりが出てくるのだった。
「で、話って？さっさと言いなさいよ」
「いいか、よく聞けよ」
「もったいぶらないで、さっさと言いなさい！」

　いちいち反応してる場合じゃないのは、俺にも分かっていた。
「あのなハルヒ、お前はいま自分がちっぽけな存在だと思ってるだろう」

　鳩が豆鉄砲食らったような顔、というのを絵に描けば、こんな感じになりそうだ。
「な……」
「黙って聞いてくれ、お前はちっぽけな存在なんかじゃない……お前はこれから、宇宙人や未来人や超能力者なんてのに出会ったりできる貴重な存在なんだ。ひょっとしたら、異世界人にだって出会うこともできるかもしれん」
　少なくとも、今の俺は出会ったことはないがな。
「なにバカなこと……」
「バカなことなんかじゃない！」
　思わず大声がでた俺を、みんな許してくれるよな。いや、誰が許してくれなくても、長門や朝比奈さんや古泉は許してくれるだろう。それで十分だ。

　ハルヒは黙っていた。俺が続きを言うのがもう少し遅ければ、続きを急かしたのかも知れないが。
「お前は宇宙人にメッセージを出したことがあるか？何もしない奴のところに、いきなり宇宙人がやってくることなんて有り得ないだろうがよ。何もやって見もしないで、バカなことだなんて言うな」

　試合の攻守が交代したらしい声が聞こえるが、こっちはまだ交代するわけにいかない。
「いいかハルヒ、いろんなこと思いついてやってみれば、きっと気が付く奴がいる。そいつはお前と同じように、日常に飽き飽きしてる。だから、お前のことを……」

　そこまで言って、次の言葉が見つからない。
　俺がハルヒのことをどう思ってるか、なんて、いまのこいつに言ってみたところで鼻で笑って終わっちまいそうだ。

「あたしのことを、なによ」
「お前のことを……」

　ええい、ままよ。
「お前のことを、世界で一番理解する相手になってやる。だから、だからさ……そんな哀しそうな顔するな」

　目の前のハルヒは、眉間にたっぷりと畝を作っていた。
「あんた何!? 自分がそんな相手だ、って言いたいわけ？ひとをこんなところまで連れて来ておいて、こんなわけわかんないこと聞かせて、なんだっていうのよ!?」

　フン、と鼻を鳴らして、ちっこいハルヒは観客席に戻っていった。
　すまん、古泉。長門。朝比奈さん。俺は……。

　とその時、俺は激しい眩暈に襲われた。


まで電波受信した