【らき☆すた】こなた×かがみPart17【こなかが】
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 02:03:47 ID:YTUOJOsi
ハヽ /:}ヽ
. {: :丶\ /: :./ }
ヾ、: :\\ |\ /: : : / /
_ >'"´ ̄ ̄`ヽ::∧___ /: : : / /
'´¨ア::::::::/::/:::;イ::::::::: \| : : / .,′
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/イ: /:::: /イWj/ |::∧:::|:::::::}::ヽ /
∨:::::::::/f心 `^j/ーヘ !く ̄ ̄}く メガコロネ漏らしちゃったわ・・・
/:/}:::〃 ト::リ ‐ァゥ=k|:::ヽ ー人 \
. ∨ノ:八 ゞ''// /トイ::7j::::::j∨〉、_/ ゙ミ;;;;;,_
/ :::::::\r〜 -、ヾ少' 'イ::::ハ::/| ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
. / ::::::::人_> , __}___,、_ノ|:/リノ! :! i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
/ ::::://::::/⌒卞、 ミ/彡'´l:::| ゙ゞy、、;:..、) }
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ヾハ ∨ r〈___,〉,;'"::.: ヾ__人::::::::\ ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._ 、}
r孑{三 } ;':.:.::. ::乃 \:::::::ヽ .".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′
∨ `ァ^ `ト、:_;;ノ_Z }:::::::} /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ
7ーん=ァ'ーr</ /:ノjノ ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._ .、) 、}
..., -、/ー/ /__,/ .".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
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\__ノ {::`‐ソ ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、) 、}
`‐'’ ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
ノ)
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////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
/ //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
/│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l T示┬l: : W :、:l
l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
V ヽ:l: :l `''´ , `''´'.: ヽl_ノ: N おいしいよ、かがみん
` N: :ゝ、_, ノ)、 ノ: : N : : l
│: : :,‐´(;:.:.__..)-イニ: /: : :ハ: : :l
l : , (;;:::.:.__::;;) `〉/: : : l: l: : :l
ハキ(;:_:.__゚.:.:⌒)、、/ /: : :/彡l、: l
l//)、::。:.. :;+; ,'、゙、l Y : : /〃彡l l
/l´ l '`,‐ニ┬┤l `,.l l /,´/ |l
3 :
1:2008/04/02(水) 02:04:17 ID:z/OauYHH
4 :
1:2008/04/02(水) 02:05:08 ID:z/OauYHH
5 :
1:2008/04/02(水) 02:06:00 ID:z/OauYHH
ここで話題になった同人誌 (英数五十音順)
(一般)
CapriceStar (ししゃもはうす)
Lucky point (東ガル会)
Lucky point summer (東ガル会)
Lucky point autumn (東ガル会)
LUCKY☆STRIKE あじゅじゅじゅした〜 (チョボにょぽ)
Sweet Spice (ぱるふぇ)
アンダンテ(麦畑)
伊香保温泉物語 (煉瓦)
キラボシ(SW919)
コイビトミマン (旅人)
コココナカガガガ (ハネゴヤ)
こころのおと(ハネゴヤ)
こな☆かがまんが ぷらす (PNOグループ はせ☆裕)
幸いなる星 呪いたる目録 ふたつぼし☆☆ (Hellfragrance)
すく☆スク かがみん (ゆーのす)
セブンすたー (GUNP 杜講一郎xさくらあかみ)
セブンすたー2 (GUNP 杜講一郎xさくらあかみ)
せるふぃっしゅ2 (I'LL調 あかりりゅりゅ羽)
ちょこっと☆ラッキー (MIKIHOUSE)
ついんころねこ (なぐ茶)
破顔一笑 (クラスメイト・ショック)
はぐ☆ハグ☆かがみん (ゆ〜のす通信)
は・ぴ・ら・き (虚弱畑)
はろ☆ハロ かがみん (ゆーのす)
柊さんちのリラッコナ(おでんや)
(18禁)
CICADA DRIZZLE (しもやけ堂)
HOME SWEET HOME (いちごさいず)
「KONA×KAGA」(めろぷり+Petite*Cerisie)
LOVERY POCKY (ciaociao あらきかなお )
蒼☆菫 (CELTRANCE)
こな☆かが (ASTRONOMY)
しの☆はら (うきょちゅう 篠原重工営業部)
彗星 (いちごさいず なつめえり)
まそっぷ (ごべらっつぉ)
らき☆ちょ (恋愛漫画家)
らっきー☆すたー (GABALL SCREEN)
(?)
らぶ☆すた (彩也学園)
うぃんたぁ☆ふぃーばー (BBBえくすとら)
もちもち (スペースオレンジパンケーキ)
刀、 , ヘ
/´ ̄`ヽ /: : : \_____/: : : : ヽ、
,. -‐┴─‐- <^ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
/: : : : : : : : : : : : : :`.ヽl____: : : : : : : : : : : : : : : : : : /
,. -──「`: : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :\ `ヽ ̄ ̄ ̄ フ: : : : :/
/: :.,.-ァ: : : |: : : : : : : : : :\: : : : :: : : :ヽ \ /: : : :/
 ̄ ̄/: : : : ヽ: : : . . . . . . . . . . .、 \=--: : : :.i / /: : : : :/
/: : ∧: \: : : : : : : : : : ヽ: :\: : : 〃}/ /: : : : :/ 、
. /: : / . : : :! ヽ: : l\_\/: : : : :\: ヽ彡: : | /: : : : :/ |\
/: : ィ: : : : :.i: : | \!___/ ヽ:: : : : : : :\|:.:.:.:/:! ,': : : : / |: : \
/ / !: : : : :.ト‐|- ヽ \: : : : : l::::__:' :/ i: : : : :{ |: : : :.ヽ
l/ |: : :!: : .l: :| \: : : l´r. Y {: : : : :丶_______.ノ: : : : : :}
l: : :l: : :ト、| 、___,ィ ヽ: :| ゝ ノ '.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
|: : :ト、: |: :ヽ ___,彡 ´ ̄´ ヽl-‐' \: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ
!: :从ヽ!ヽ.ハ=≠' , ///// ///u /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
V ヽ| }/// r‐'⌒ヽ イ〉、
ヽ、______ー‐‐' ィ´ /:/:7rt‐---、 こ、これは
>>1乙じゃなくて
ィ幵ノ ./:/:./:.! !: : : : :!`ヽ ポニーテールなんだから
r‐'T¨「 |: | !:.∨:/:./: :| |: : : : .l: : : :\ 変な勘違いしないでよね!
/: : .|: :| !:.!ィ¨¨ヾ、:.:/ !: : : : l: : : : : :.\
9 :
1:2008/04/02(水) 02:20:06 ID:z/OauYHH
個人的には
>>5の同人誌に
Pink Bom と 鏡の中のもう一人の私 (山猫BOX)
が話題に昇っていないのが寂しいのだが、こな×かが分が足りないのかな?
そこそこ入ってると思うのだがこのスレ的にはどう?
>>9 Pink Bomは読んだことないけど、「鏡の中のもう一人の私」は入れていいと思うな。
同人誌追加分。
(一般)
・らき☆すたRESPECT!!(乙女たちの鳥篭)
4コマ
・らき☆でい(腰の曲がった空間)
ほんのわずかではあるが、描写有り。
・こなたとかがみの麗しき新婚生活(越ヶ谷興業)
前編ギャグテイストだが、こなかが的破壊力抜群。
オンリーイベントで入手した為、同人ショップに無い可能性有り。
(18禁)
・セーラー服キャワイイ同盟(優希M.K.C)
・セーラー服キャワイイ同盟2(優希M.K.C)
両者ともオークス出版のアンソロで見る事が可能。
後者は前者の続きという設定だが、成り行きから完全百合ップル化してます。
・かがみんと遊ぼう(まるか家)
告白、キス有り。
・こなかがでらぶらぶちゅっちゅする本(最果て空間)
エロ濃厚
・KONA×KAGA(めろぷり)
ノベルタイプの同人ゲーム。オンリーイベントで入手した為、同人ショップに無い可能性有り。
・こなほん(メカニカルペンシル)
後半がかがこな。
・ぬがせて☆セーラーふく(yunico/namico)
・こな☆ちく(おとといのあれ)
>>10 Pink Bomはかがみがこなたと同じ進路にしようとする話で元はコピー本。
とらに委託されている再録本 DREAM CAST に収録されてるよ。
>>12 おお、わざわざどうもです。
>>11で上がってる「こなたとかがみの麗しき新婚生活」は良かった、終始かがみが壊れてるけどw
15 :
13-553:2008/04/02(水) 06:09:05 ID:DIgYTesF
小ネタの妄想を2〜3レスで
『ねぇ、知ってた?』
「知ってた?
いつも変に想われないように
ガマンして触れてたんダヨ?」
私の胸の中に顔を埋めながらこなたはこんなことを言った。
「そのままずっと触れていたいのをガマンして
自分の持っているキャラクター故の引き際をいつも演出してたんだよ? 知ってた?」
「…我慢? あれでか?」
「ひ、ひどいよー、かがみん」
少し非難めいた声。
いやだってそうでしょ?
あれだけペタペタしてきてガマンもへったくれもあるわけないじゃない。
でも…
「・・・なに私と同じようなことしてんのよ・・・(ボソッ」
小声の本音
「えっ?」
聞き返された、私はたまらず、すぐ近くのあんたに
よく聞こえるようにはっきりと本音を言っていた
「私だってずっと触れていたいのガマンしてたんだから!
変に思われたりしないように、いつもちょっとですませてたのに!!
あんたなんか私よりぺったぺたしてくれてたじゃない…!」
「そ、それは、私がそういうキャラでそういう関係だったからだよ!
慣れ慣れしいぐらいの距離感で触れるの、苦労してたんだよ?
か、会話だって、変にならないようにならないようにって!」
「いつも…いつも!
あんたを抱きしめ返したくて仕方なかったのよ!?
あんたと私じゃ訳が全然違うわよ!」
「そうは言うけどね、かがみ
私だってあれでもいっぱいいっぱいだったよ!」
「うー」
「むー」
「…ふふふ」
「あははっ…」
結局何となくだけど
今なら分かるような気がしたんだ
確かに私たちはいっつもギリギリだったんだなぁって
ぎゅううううううう!!!!!
どちらともなく強く抱き締めあって、
それは「離さないから」そう言ってるみたいに聞こえた
もちろん、私もコイツを離してやるつもりなんてない。
「もー遠慮とかしないわよ?」
「かがみ、私だって…エンリョしないよ?」
「うん、もっと…」
「「するからね」」
以上です
>>19 GJ!!リアル投下の瞬間に立ち会えるとは感動ですw
昨日は4月1日ということで色々と妄想が止まらなかったので自分なりに
小話を書いてみましたので投下させていただきます。
『4月1日』
私とこなたは特に何処へ向かうでもなく二人で街を散歩していた。
ふと見上げると街路樹の桜が満開に近づいていて綺麗だ。
こうして歩いていてもこなたは相変わらずマニアックな話を
こちらの知識などお構い無しにしてくる。まあそんなところも含めて好きなんだけども・・・。
今日は4月1日だ。この嬉しそうに先日見たアニメの話をするこなたの様子だと
今日がエイプリルフールであることなんてどうでもよくなってるんだろうな。
いつだったかの4月1日にこなたに騙された事があったっけ・・・。
―・・・よし
「こなた。私ね、今度引っ越すの」
「へ?」
突然の私の言葉にこなたは素っ頓狂な声で答える。
ふふ、びっくりしたかな? 私は続けた。
「だから引っ越しよ引っ越し。しばらく会えなくなっちゃうけど
まあしょうがないわよね。それにアンタだって別に―・・」
22 :
2/4:2008/04/02(水) 06:31:25 ID:xvcRAVRr
―トッ
全て言い終える前に急にこなたが足を止めた。
数歩進んだ先で振り返るとこなたは俯いていた。
長い髪が顔の一部を隠し、表情がよく窺えない。
だが次の瞬間私はこんな嘘をついたのを後悔することになる。
「・・・グスッ」
(――しまったぁ!)
「・・・うっ、やっぱり・・・かがみは私なんて・・・」
予想以上のこなたの反応に堪らず私は駆け寄り肩を掴み、
「バ・・・バカッ!ウソよ!ウソに決まってるじゃない!
き・・・今日はエイプリルフールでしょ!?いつもからかわれてるから
ちょっとお返ししてやろうと思っただけ!」
「・・・」
こなたは俯いたまま動かない。胸が痛む。
私はそのまま正面からこなたを抱き寄せた。
23 :
3/4:2008/04/02(水) 06:32:27 ID:xvcRAVRr
「こなたを残してどこかに行っちゃうなんてあるわけないじゃない!
ううん、そんなの私が耐えられない!」
「・・・」
こなたの無言の反応に抱き寄せる両手に力が入ってしまう。
「私にはこなたがいないとダメなの!わがままだったり
ちょっかいかけてきたりどうしようもないやつだけど
いつも明るく笑って私の心を満たしてくれるこなたが好きなの!
こなたの全てが大好きなのっ!」
普段の自分ならこんな恥ずかしい事は絶対に言わないだろう。
でも今はそんな羞恥心など気にすることはできない。
私のついたくだらない嘘でこなたとの関係を壊してしまう方が余程嫌だ。
しかし瞬間、またしても私の心境は激変する。
「・・・んふふ・・」
「・・・え?」
「う・そっ♪」
「なッ・・・」
支援?
じゃあ、同じく4円
つ@@@@
28 :
10ー79:2008/04/02(水) 09:44:05 ID:dDUWHBmD
>>1乙です!
>>13ー553さん
小ネタGJ!遠慮なんて2人には不要なんですねw
>>20さん
GJ!エイプリルフールでもやっぱりこなたが優勢w可愛らしい2人でした!
29 :
4-234:2008/04/02(水) 11:43:24 ID:IUPjTsvb
>>1乙です!
どうも、前スレ938こと4-234です。
エイプリルフール記念SS1つ投下します。
本当は昨日投下したかったんですが容量の壁に阻まれましたw
何もないようでしたら5分後に投下したいと思います。
当方東北住まいで、いまいち関東の気候などわからないので(明日東京に引っ越しますがw)
嘘吐いてるかもしれませんが、その辺りもエイプリルフールということで
1つよろしくお願いします。
・4レス失礼します
夢の中にあった意識がゆっくりゆっくり現実へと引き戻されていく。ぼんやりと、未だけぶる頭の中に
最初に聞こえてきた音は、カタカタと軽やかにパソコンのキーを打つ音と、数度聞いたことのある
とあるネットゲームのBGMだった。
薄目を開けて確認すると、そこにはやはりパソコンの前に座り、キーボードも見ずに
パーティーの誰かと話しているこなたの姿があった。
――今日は確か。春休みも終盤に入ったからと、こなたと一緒に午前中宿題をして。
午後になって漸く一段落がついたし、なによりこなたの集中力が切れてしまったから
私でも何とかこなたと張り合えるゲームを少しだけして。
それから。――それから。…そうだ。もうちょっとで終わる恋愛系のゲームがあるからと、
そして私はそういったジャンルのゲームに興味がないからと、こなたのベッドで
前に来た時に気になっていた本を読んでいて――。
起き抜けのせいか、それとも半分寝ぼけているせいか、あるいはその両方共か。
いつもより働かない脳みそを懸命に使って出した答えはひどく単純なものだった。
ここ一週間ほどで急激に高くなり始めた気温は、河川敷や公園に等間隔に植えられた桜の蕾をやはり
急速にほころばせていて。それは今日も例外ではなかった。一ヶ月前コート無しでは
外など出られなかったのが嘘のように、一気に季節は春へ変わろうとしている。
遮るものなど何もない青空に浮かぶ太陽は、こなたの部屋の窓と純白のレースを透過して
程よいぬくもりを与えてくれている。お昼ご飯を食べた後ということも
原因の一つだったのだろう。
どうやら本を読みながら眠ってしまったらしい。
察するに、こなたがやりたいと言っていたゲームは終わっているのだろう。あれはパソコンで
やるやつじゃなかったから。となると一体何十分、いやもしかしたら何時間ぐらい
寝ていたんだろうか。思考の切れ端にそんな疑問があったけど、無視してまた目を閉じることにした。
覚醒と無意識のまどろみの時間というのもこれはこれで心地よい時間だったし、こんな機会でもなければ
こなたのベッドに寝るなんてそうそう出来る事ではないから。
そこまで考えて、どっと自己嫌悪の念が押し寄せた。これではまるで、まるで変態か何かみたいじゃないか。
好きという気持ちはもっと純粋で、綺麗なもののはずなのに。
女の人は身体的な触れ合いよりも気持の繋がりを大事にするというけど、場合によりけりだな
と思う。恋しいとこなたを想う気持ちは、私とこなたが同じ性別である以上
隠し通していかなければならないものだと思うし、それは自分のためというよりも
こなたのためだった。ずっと私だけを見て欲しいだなんて
こんな身勝手で凶悪な気持ち、こなたにぶつけてしまったら。
だけど、自制することでますます想いが強くなっていくのもまた、事実だった。
どうすればいいんだろう、それが私のこのところの目下の悩みだった。
ふと気づくと、キーボードを叩く規則正しいリズムが消えていた。飲み物でも取りにいったかと
暢気に考えていると、やけに私に近いところできし、とベッドのスプリングの軋む音がした。
「――――っ!!」
声を出さなかったのは、我ながら上出来だと思った。パソコンの電源が消された今、耳を澄ますと
呼吸音まで聞こえる、そんな距離にこなたが居るのだ。
くふ、とこなたが喉で笑う声が聞こえた。
「あー、かがみん寝ちゃったんだ。あったかくなったもんねぇ。
……放っておいた私のせいでもあるか」
それにしても寝顔可愛いよね、なんて言いながらこなたはベッドに腰かけ、私の前髪を
梳いて来る。さらさら髪が指をすり抜け、下に流れて。
瞼がぴくぴく動きそうになるのを必死で押しとどめる。自ら触れることが出来ないなら
せめて、これぐらいなら。
「全然起きる気配ないね。………そうだ」
いかにもいいこと思いつきました、みたいな声音で呟いたかと思うと私の上でこなたが
動く気配がした。シーツだろうか、何かの衣擦れの音とスプリングの音。それが
私の左右から聞こえて――ということは考えられる体勢は――。こなたが私に覆いかぶさっている?
目を瞑っているから本当の事はわからないけれど、その認識は私を混乱に陥れるには、十分すぎる
破壊力だった。そしてもう一つの爆弾が落とされる。
「お姫様を起こすには王子様のキスが必要なんだよネ」
…誰が?――こなたが。
…誰に?――私に。
…何を?――キスを。
きゅうう、と胸が締め付けられる。それは、想い人に図らずもキスをされるかもしれないという
期待感もちろんあったけれど、こんな風にしてキスを、それも人生初経験のキスを
してもいいのかという罪悪感もあった。それでも、期待感の方が勝ってしまったのは
恋ゆえ仕方のないことなのだろうか。
どくどく勢いよく全身に血液を送り出している心臓に念じる。出来ることならなるべく
ゆっくり鼓動を刻んで欲しいと。
こなたにこの音が聞こえてしまうから。気づかれたくないから。
起きていると気づかれてしまったら、夢みたいなこのひと時が終わってしまうかもしれないから。
こなたの吐いた息が唇の辺りにかかる。それが、私とこなたとの距離の近さを感じさせて
またどきどきしてしまう。こなたは体が小さいから、私との間もそれほどあいていないはず。
気取られない程度に手を握りその時を待つ。ふ、とこなたの息を止める気配が伝わってきて
私も身を硬くした。
けれど、いつまで経っても柔らかい感触が下りてこない。気になってしまって
少しだけ目を開けると、見慣れたニマニマ顔が私を見下ろしていた。
「あは、やっぱりかがみん起きてた」
「………いつから」
「んー、髪撫でた辺りから?かがみすごい勢いで真っ赤になっていくんだもん。
気づかない方がおかしいって」
「………」
しまった。こういう奴だった。自業自得とはいえ、何であの時さっさと
起きておかなかったのかと後悔する。こうなってしまったら後はからかわれるだけなのに。
だから、先手を打つことにした。こなたに主導権をとられてしまったら、
平静でいられる自信なんてこれっぽっちもありはしないしないのだから。
「…なんで、あんなこと言ったの」
「ありゃ、意外に冷静だね。あせりまくるかがみが見たかったのに」
やっぱりそんなことか、と半ば呆れの意味をこめてため息を吐いた。この手の悪戯は
良くある事で、そのたびに心臓が高鳴って、一人でどきどきして。
裏切られた気分になる。本人にはそのつもりがないんだから、こなたには
非がないのだけれどどうしてもそう思わずにはいられなかった。
「あとは、あれだね。かがみ今日何月何日か解る?」
「そんなの4月1日に決まっ…――エイプリルフール…」
「そ。…でもあんまり引っかかってくれなかったけどね」
ほら、やっぱり。こなたは私のことを『仲のいい友達』ぐらいにしか思っていなくて、
だから平気でこんなことも出来る。今一度、私のこの想いは異端だということ、届かない想い
なんだということを突きつけられているようで心が痛む。
「何度もこんな事されてたらそりゃ慣れるわよ」
嘘。内心は嵐みたいに荒れ狂っているくせに。痛みと想いを隠して私も嘘を吐く。
だって、今日はエイプリルフール。これぐらいの嘘は許されるはずでしょ?
「で、あんたはいつまで乗ってんの。終わったんならさっさと退きなさいよ」
ん、ちょい待って。と起き上がろうとした私をこなたが制止する。
正直言って早く退いて欲しかった。ただでさえいつもよりも近い距離だというのに
さらにこんな体制。こんな恋人同士、みたいな。
こなたはこなたで私の上から退く気配を見せず、ここまでやってもだめかぁ…
とかなんとかぶつぶつ呟いている。
「こなた!」
とうとう焦れて少し大きな声で呼ぶと、こなたは私の声が聞こえてないかのように、
そして何かを決心したみたいにうんうんと頷いた。
「あのね、かがみ。私はね、ずっと前から知ってたんだよ」
「……何を?」
「私もずうっとかがみだけを見てたから」
私の疑問を呆気なく無視してこなたの独白は続く。私も、この話は聞いておかなければ
いけないような気がしてこなたの言葉に集中することにした。
「でもね、私どうしてもかがみから言わせたくて。告白するよりされたい
乙女ゴコロってやつかな。で、色々してみたわけですよ。前よりも
抱きつく回数増やしてみたり……エイプリルフールにかこつけてキスを誘ってみたりね。
…まぁ、でもその激ニブな誰かさんは全然私の想いなんか気づいてくれないわけ」
「というわけで、私としては先にかがみんが我慢出来なくなるかな、と思ってたんだけど」
どうやら計算違い、と小さくこなたが舌を出した。
待て。
待て待て。
状況が目まぐるしく変わっているせいか、理解が追いつかない。今の私はひどく
間抜けな表情をしているに違いない。えぇと、端的に言うと私とこなたの気持ちは
同じということでいいんだろうか。震える声で聞くとこなたが軽い調子で
そうそう、と返す。
「…それも、エイプリルフールだから?」
まだ不安でこなたを下から見上げて問う。こなたは困った顔をして一つ息を吐いた。
「違うよ、かがみ。ああもう、私のせいだなー…。もう少し真面目に口説いてればよかった。
――好き。かがみが大好き。この気持だけは、嘘吐けないよ」
ぶわっと涙が滲んでこなたの姿が不明瞭になるのと、こなたの慌てた声が
聞こえたのはほぼ同時だった。
「ちょっ…!泣くのは反則だよぉ」
必死な声が、何故だかとても嬉しくて。さっきのが嘘なんかじゃないって言うのが
伝わってきて。握ったままだった手を緩めてこなたの背に回して思い切り引き寄せた。
「わ…」
面と向かっては恥ずかしいし、私の性格じゃ一度しか言えないから。
その代わり万感の想いをこめて。
「私も、好き、だから。あんたのこと大好き、だから」
「ん…」
暫くそうやって抱きしめあっていたけれど、不意にこなたが声を上げた。
日差しは西の空へと傾き始めていて窓から入る光も弱くなっている。こなたから
与えられる体温が心地よくて、そしてそれをまだ感じていたくて
離れようとしていたこなたの服の裾を思わず掴んでしまった。
「…あ、違っ!これは、その、そんなんじゃなくて…!」
慌てて離したけれど、無かったことにはならない。こなたがまた、喉の奥で
小さく笑った。
「やっぱりかがみんは寂しがり屋で甘えん坊のウサギさんだネ。
大丈夫だよ。まだ離れないから。ねぇ、ところでさっきの嘘じゃなくしてもいい?」
さっきのって一体何、と問いかけようとしたところで一つだけ思い当たった。
私も嘘を吐いたけれど、こなたも一つだけ吐いていた。つまり、遠まわしに
本当にキスしてもいいかと聞いているのだ。私が我慢できなくなると
思われていた事は心外だったけれど、この際水に流してやろう。
「…解りきったこと聞かないでよ。その代わり、は、初めてなんだから
優しくしなさいよね…!」
「さすがかがみん、こんな時でもツンデレとは…。…仰せのとおりに、お姫様」
最初のやり取りを律儀に覚えていて、畏まった口調のこなたにくすりと笑みを零す。
ツンデレじゃないとか、そういうことは今日だけは置いておこう。瞼をゆっくりと閉じると
柔らかくて暖かいこなたの唇が私の唇に落ちて。そうして、私たちは初めてのキスを交わした。
もう不安にならない。
心配もしない。
好きだといってくれたその言葉が嘘じゃないんだと、心と体で解ったから。
34 :
4-234:2008/04/02(水) 11:53:27 ID:IUPjTsvb
以上です。読んで下さった皆様ありがとう御座います!
ネタを思いついたのが一昨日なので練りが甘くてすみません…
でも一応記念ものなのでどうしても昨日中に仕上げたかった…!!
>>23 GJ。
やはりこういうことはこなたのほうが一枚上手か…。
>>34 GJ!
こなたは嘘と本音の使い分けが上手いのかもしれない。
あぁ、いいなぁ・・・
>>2 糞女は消えろ
/ / / \
/Y^Y^ヽ/ / / .イヽ \ \
. /: : : ∨: : / / / / / ! ! ! ! \ ヽ
/: : : : :::/: : :.l / / イ / | | | l ', l`ヽ.l
/: : : : : :: /: : : :{ l、_ / / ! / | | ,.l -ト l | l
\: : : : : : i: : : : :| { `メ、 l/ l/、::/ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
\: : : :.|: : : : :| | / /` ::/':::::/ ´`ヽ _ 三,:三ー二
\/l___.r| l イ ヽ゜、 .ノヽ--/ ̄ ,
| l l{ ヘ l/ ".ミ } ...| /!/
| l lト、_V 」_}`ー‐し'ゝL _
| l l  ̄lヽ、 _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
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37 :
20:2008/04/02(水) 15:16:15 ID:xvcRAVRr
今朝方の投稿でなにやら規制?がかかってしまったようで
何度かトライしましたが書き込みが反映されませんでした。
>>27氏が誘導して下さったようで感謝しています。
内容も投稿不備も見苦しく申し訳ありませんでした。
>>27 誘導ありがとうございました!
>>1乙です
前スレ
>>339の続きで4レスお借りします
―翌日―
かがみ「おはよう」
みき「おはよう、かがみ」
昨日はずっと泣いていたのだろうか…母の目が赤い、何故か心が痛くなる。
結局それ以上の言葉も出ず、朝食を食べてからつかさと学校へ向かう。
―学校―
「ヤフー、かがみーん!」
活発な、それでいて安らぎを与えてくれる声が聞こえる。そんな声の主はこの世にたった1人しかいない。
そう、私にとって…
かがみ「おーす、こなたー。今日は珍しく早いわねー」
こなた「あれー、今日はなんか元気ないけど…どしたの?」
バレバレである。隠していたつもりなのだが…さすが私の嫁。
―昼休み―
私とこなたは屋上で2人きりの昼食を食べる、最近ではこれがデフォだ。
でもまだごはんを口にしてからお互いに一言も発していない。
沈黙が続く…でも私にとって期待の在る沈黙だ。そう、救いを求めるような…。
そして私の期待通りにこなたがその沈黙を破ってくれた。
こなた「か〜がみん!」
こなたが私の顔を覗く…超至近距離で。
想いとキスを重ねていくうちに慣れたハズなのにイザとなると照れくさい。
こなた「顔を真っ赤にしちゃうかがみん萌え〜」
かがみ「う〜る〜さ〜い」
私は箸を離した両手でこなたの柔らかい頬をギュッと挟みながらそっと笑顔をこぼす。
やはりコイツといると安心するよ、つらい時でも私に笑顔を与えてくれるから。
こなたとずっと一緒に生きていきたい、永遠に…今更確信するまでもないが私はこなたが好きだ。
こなた「かがみ、何か悩みごとがあるんでしょ?」
急に真面目な顔になるこなたに私は少しとまどったが、昨日の出来事を話した。
こなた「かがみは私とじゃ幸せになれないと思うの?」
絶対にそんなこと思いたくない。納得しないし認めない、でも…。
かがみ「この世の原理原則だと+と−は引合い、+同士や−同士だと反発しあうよね。
この世はそれで秩序を保っていて、もしそれに逆らえば崩壊してしまう…。
人間でもそれと同じように女性同士で結ばれようということはこの世に認めて貰えないということなんだよね。
最終的には崩壊=不幸を悟りお互いが結ばれる事はない。
でも私はこなたとずっと一緒にいたいよ…結ばれていたいよ…幸せになりたいよ」
止めどない涙を拭うことも忘れ、ひたすら私は泣いた…。
こなた「何いってるのかがみん、あたしとかがみは+と−じゃん!」
急なこなたの発言に私はいつのまにか泣くのを止めていた。
こなた「あたしとかがみが性別無視してこんなに想い合えるってことはちゃんと引き合ってるって事だよ。
あたしたちの+−は性別なんかじゃなく心や想いに在るんだよきっと!
だから性別の+−よりずっと強い、心や想いの磁力を大事しながらこれからも育てて行こ?
そしてこの世に認めさせてやろーよ
あたしはかがみんの嫁!かがみんはあたしの婿!ってことをね〜。まあ攻め受けはちょくちょく変わるけどね」
そう言いながらこなたは優しい笑顔で私を抱きしめた。もちろん私も強くこなたを抱きしめる。
こなた「かがみ、一緒に幸せを目指そ?時間が掛かるかもだけどさ…」
私はやはり涙で何も言葉にできなかった。
だけど私はもう迷わない、この日そう心に決めた
こなたと伴に歩むことを…
―自宅―
かがみ「あの…お母さん」
みき「なぁに、かがみ?」
昨日の話で決着をつけよう…そう心に決めていたのだが言葉が出てこない。私の意気地無し!
みき「かがみはこなたちゃんの事が好きなんでしょう?友達としてではなくそれ以上の存在として」
いきなりの言葉に私は絶句した。なんで知ってるの?つかさも知らんハズなのに…。
みき「なんとなくわかっていたわ、確信したのは昨日だけど…やっぱりかがみは私とおんなじね」
お母さんと同じって、もしかして…。
みき「私がかなちゃんを好きだと気付いたのは出合って間もない頃。
想いが通じ合ってる事を知った時は本当に嬉しかったわ。
お互いに想いや体を重ねていくことになんの迷いもないはずだった。
でもある日あなたと同じように母の意見を求めたわ。
ものすごく追及され、反対されて更に父にもそのことを告げられて結局無理矢理別れさせられた…
そして自分でも無理矢理納得させたわ、世間に認められないまま無理に結ばれてもお互い幸せにはなれないって」
かがみ「そのかなちゃんって人は今どうしてるの?」
みき「幼馴染みの男性と結婚し、そして亡くなったわ…あなたの想い人を産んで間もなくね…」
かがみ「それってまさか…」
みき「こなたちゃんのお母さんよ、大きくなったこなたちゃんを見た時かなちゃんの生き写しかと驚いたわ」
私はまた違う意味で絶句した。
もし母とかなたさんが結ばれていたら私とこなたは巡り会えなかったということだ。
私は手放しにこなたと出会えたことを喜んで良いのだろうか…。
みき「私はね、かがみ達を応援することにしたわ」
母の突然の台詞に言葉もでない…。
みき「あなたはお互いが大切だと想い合える人と幸せを掴みなさい。
私達が掴めなかった幸せをあなた達が掴む事が私達の願いであり、あなた達の願いである事と信じる事にしたから
他の誰が反対しても私だけはあなた達の味方でいるわ」
いつの間にかまた私の目から涙が溢れていた…私はこの言葉を待っていたんだと思う。
みき「もう、泣かないの。
そしてかがみ、娘の幸せは親である私の幸せでもあるんだからしっかり掴みなさいよ?」
お母さん
私、あなたの子供で本当によかった…ありがとう
>>40は前スレ
>>939の続きでした
みき「ふふ…笑わないで聞いてね?
昔私とかなちゃんが話てた事でね、もし私達に子供がいるとすれば
私似の女の子ならかがみ、かなちゃん似の娘ならこなたにしようて話したの」
かがみ「あれ?と言うことは?」
みき「あなたが生まれた時かがみの名前を決めたのは私
こなたちゃんの名前もかなちゃんが決めたんだと思う」
わたしはこなたとの出会いに何か運命的なものを感じてしまった。
そして確信した…私たちは絶対幸せになれるって!
―翌日―
かがみ「おーす、こなた!」
こなた「おー、おはようかがみ…んぐ!」
その日私はこなたに今までとはちょっと違う深い味のキスをした…
end
以上で自己満長文駄文終了です
みなさんありがとうございました
>>43 GJ!
やはりかなたさんのことでしたか。
いろいろと運命めいたものを感じる作品でした!
>>34 GJ ! 寸止めキスシーンで悶絶した
重いが通じ合ったところで鼻血が出たw
>>43 GJ ! 母親公認おめでとう
こなたとかがみ・・・もはや運命としか !
>>34 イイナイイナーこの関係(*´Д`)ハァハァ
季節ネタGJ!!
>>43 待ってましたよ!
こういう少しシリアスな話も大好き
しかし……『つかさ』涙目w
ここのスレはいつも良ネタばかりで心のオアシスだよ
みんなありがとう
つかさならかがみの幸せを全力で応援するはずさ!
最後のキスシーンのときは
「あ、朝から大胆すぎるよぉ!どんだけぇーっ」
と脳内でしっかりと再生補完したっ
>>47 それはつかさが朝から二人の秘め事を覗いていたということかい? w
自分も背景に狼狽するつかさが見えたぜ!
>>43GJ!
思い詰めた表情で、こなたを引っ張って自室に連れ込むかがみん
しばらくすると、何故か満足気なこなたがフラフラのかがみんを連れて出て来る
そんなリバな展開が好きさ
ラッキーたーん♪の114ページのこなた(かがみとおそろい)が
かわいいと思っていたら、は・ぴ・ら・きの人だった。
54 :
1-166:2008/04/03(木) 00:47:09 ID:fPaFWMYJ
遅れましたが、
>>1乙です。
早速ですが、久しぶりに続きを投下したいと思います。
『彼方へと続く未来』の第二章の後編です。
・かがみ視点です。
・ややシリアス展開です。
・7レスお借りします。
55 :
1-166:2008/04/03(木) 00:49:09 ID:fPaFWMYJ
『え〜と、ここをこうやって……と。ふうっ、結構難しいわねぇ』
『お姉ちゃん。ここはこうするとうまく通ると思うよ』
『そっかぁ。サンキュー、つかさ』
『……頑張ってね、お姉ちゃん。私、応援してるから』
贈り物をする時、私はとても暖かい気持ちになる。
特に好きな人に送るとき、その想いは断然強くなる。
それを私に気付かせてくれるきっかけを与えてくれたのは、
黒井先生、つかさにみゆき。そして……お母さんだった。
『彼方へと続く未来』 第二章 (後編)
冷えきっていた体の中に、暖かな黒い液体が注がれていく。
――あれから、十分近く私はお母さんの胸の中で、
パジャマと顔がグシャグシャになるまで泣いた。
お母さんは、そんな私をただ黙って抱き締めてくれた。
そして、今私はキッチンのテーブルでお母さんが注いでくれた
コーヒーを飲んでいる。平日ならみんなで談笑しているこの場所も、
今日は土曜日ということもあって、まだ静けさを保っていた。
「どう? お母さんが入れたコーヒー。うまく出来たかしら」
「うん。凄くおいしい」
「そう……よかったわ、かがみに喜んでもらえて」
お母さんはそう言うと、自分の分のコーヒーが入ったカップを
手にとって軽く一口。ゆらゆらと揺れる白い湯気が周りに立ちこめる。
「あのね、お母さん。私……」
ようやく体が温まってきた所で、本題に入ろうと口を開く。
しかし、その様子を見ていたお母さんは首を横に振った。
「無理して話さなくてもいいのよ、かがみ。
誰にだって、自分の中にだけしまっておきたい気持ちがあるもの」
向かい側に座っているお母さんが、諭すように呟く。
その声を聞いて、今度は私が首を横に振る。
「ううん、もう大丈夫。全部話せる」
「本当に?」
「うん、本当に」
短い会話が続いた後、一旦静寂が訪れた。
窓を叩く風の音と、ポットがお湯を沸かす音だけが響く。
私は、顔を上げられないままその静けさに一石を投じる。
「――私、こなたにひどいことをした」
初めてこなたに会った三年前のことを思い出す。
泉さん、柊さん。互いにそう呼び合っていた時のことを。
「遠くの大学に進学するっていう話しを、ちゃんと聞いてあげられなかった」
最初はつかさ経由の知り合いに過ぎなかった。
だけど、いつの間にか名前で呼び合う友達になって。
56 :
1-166:2008/04/03(木) 00:50:31 ID:fPaFWMYJ
「一方的に怒って、間に入ってくれたつかさ達まで傷つけて……」
渋々だけど、宿題の面倒を見るようになった。
気付いたら怪しいグッズの買い物に付き合っていた。
あきれて、何十回もツッコミを入れた。
「逃げてばかりいた。現実からも、こなたからもっ!
純粋で、他人の気持ちを理解できる奴なのに。こんな私の側に、
ずっと居続けてくれていたのに。だけど、私は……」
そんな何気もない日常が、ずっと続くと思っていた。
だけど、私は逃げた。昨日のあの瞬間、全てを壊してしまった。
「――ねぇ、かがみ。一つだけ聞いてもいいかしら」
不意に、お母さんの声。思わず顔を上げる。
「今の話しを聞いていて、気になったことがあるの」
「気になったこと?」
「そうよ。かがみは、こなたちゃんのことをどう想っているのかなって」
「!! そ、それは……」
カップの取っ手を握る手に、力がこもった。
体が傾き、再び顔が沈みかけるのを必死で抑える。
「えーと、ね。こなたのことは、好きよ。大切な親友だし」
「……それじゃあ、つかさのことは?」
「もちろん、つかさのことも好きよ。大事な妹だもの」
「そう。でも、その二つの“好き”は、同じ意味なのかしら」
「えっ……?」
直球で、それでいて私を悩ませる質問だった。
つかさに対する“好き”と、こなたに対する“好き”は違うってこと?
前者は、ライクという意味での好き。答えはすぐに見つかった。
でも、問題は後者。こなたに対する、好きという言葉の意味。
――ラブという意味での“好き”?
……いやいや、ありえない! あっちゃいけない!
仮にそうだったとしても、こなたは女の子で、私も女だし。
それに、一応ノンケだって言ってたし……って、
なんでその言葉の意味を知ってるのよ、私はっ。
一人であたふたしている所で、お母さんと目があった。
お母さんは、何も言わずに立ち上がると、私の座っている
椅子の後ろ側に回り、ふわっと上から抱き締めてくれた。
「かがみは、きっと恋してるのね。こなたちゃんに」
「そう……なのかも。まだ気持ちの整理はつかないけど」
「女の子同士だから?」
「あっ……うん。それもあるけど」
「だけど、こなたちゃんのことが好きなのに変わりはないんでしょ」
「うん。それはわかってる。けどね……」
口から出始めた本音。しかし、それと一緒に別の不安もわき出る。
57 :
1-166:2008/04/03(木) 00:52:44 ID:fPaFWMYJ
「私、怖いの。今更好きだなんて言っても、こなたが迷惑するんじゃないかって」
「いいえ、そんなことないわ。自分で考えて出した答えなんでしょ」
「お母さん……」
「大丈夫。かがみなら……かがみならきっと自分の想いを伝えられるわ」
自分で出した答え。けれどゴールはまだ見えない。
まだ、この気持ちをこなたに伝える準備は出来てない。だけど――。
「……ありがとう、お母さん。私、こなたに謝ってくる」
こなたと仲直りしたい。残っている時間は少ないかもしれないけど、
最後まで一緒にいたい。そして、いつか私の本当の気持ちを伝えたい。
「そう……頑張ってね、かがみ。お母さんは、いつでもかがみの味方よ」
「うんっ!」
お母さんが、にこりと微笑みながら私に回していた手を離す。
同時に私は椅子から立ち上がって、お母さんにもう一度お礼を
言ってキッチンを出た。心の中の闇が消え、霧が晴れていく。
――しかし、階段を上がる途中で、私は二つの言葉に引っかかりを覚えていた。
『……誰にだって、自分の中にだけしまっておきたい気持ちがあるもの』
それは、ただの思い過ごしかもしれない。勘違いかもしれない。
けれど、そう考えずにはいられなかった。ううん、ずっと考えていた。
『大丈夫。“かがみなら……かがみならきっと”自分の想いを伝えられるわ』
もしかして……お母さんにもいたのかな。
誰よりも愛して止まなくて、ずっと側にいたかったのに、
最後は離れ離れになってしまった……女の子が。
***
――こなたの奴、もう……いや、まだ起きてるかなぁ。
こなたの朝事情を考えながら、部屋へと戻る。
机の上には、充電済みの携帯電話。それを手に取り、深呼吸。
(素直になれ、柊かがみ。毎週繰り返してたことじゃないの)
呼吸を整え、素早い手つきでリダイヤルのリストを表示。
同時に出現した、大量の『泉 こなた』という文字。その中の一つに
狙いを定め、発信。耳の中に聞き慣れた呼び出し音が響く。
いつも通りなら、緊張と期待を平等に分け与えてくれるハズの
電話の呼び出し音。だけど、今の私には緊張しか感じ取れない。
一回、二回と鳴り続く電子音と、胸の鼓動がシンクロする。
そして、七回目の呼び出し音が鳴り終わったのとほぼ同時に、
「もっ、もしもし、かがみ?」
こなたが私の電話に出てくれていた。丸一日振りに聞いたこなたの声は、
この突然の出来事に戸惑っているらしく、抑揚が不安定だった。
対する私も、声をうわずらせながら半ば手探りの状態で本題に入る。
58 :
1-166:2008/04/03(木) 00:54:17 ID:fPaFWMYJ
「あっ……こなた? 実は、昨日のことなんだけど――」
「昨日のこと? それって……」
「待って! こなた、私の話を聞いて」
何か言いかけたこなたに、先手を打って自分の意志を伝える。
左頬と携帯が面している部分、そこがじわりと汗を含んでいく。
「え……と、私ね。昨日は気が動転してたというか何て言うか……。
こなたの気持ちをろくに理解しないで、勝手にキレちゃったし、その……」
ああっ、もう! どうして私ってこうなのかしら。
素直になろうって決めたばかりなのに、どうして言い訳になっちゃうのよ。
でも、頑張らなくちゃ。多分、最初で最後のチャンスだと思うから。
「だからっ。昨日は、大人げなかったわ……ごめん。
私が馬鹿だった。遠くに行っちゃっても、こなたは、こなたなのに」
遠くに行っちゃっても。そう思っていたハズだった。
それなのに、全然素直になれなかった、貴女を傷つけた。
ごめんね、こなた。私は……。
「――かがみ」
こなたが、私の名前を呼んだ。冗談を言う時や、
私をからかう時とはまるで違うイントネーションで。
「私の方こそ、ごめんね。もっと早く話してたら、
かがみは傷つかずに済んだのに」
「ううん。きっと去年の内でも、昨日でも一緒だったと思う。
私、寂しがりやだから……」
右手で、目から出てきた暖かい液体を拭う。
光に反射して輝くそれは、今度は私に希望をくれた。
「やっぱり、かがみはウサちゃんだね。もしかして、目も真っ赤?」
「なっ! そういうアンタはどうなのよ」
「ふふん。今ここで答えてもいいけど、信用しちゃあダメだよ。
なにせ狐は、嘘をつくのがうまいからねぇ」
と言って携帯の向こう側で笑い出すこなた。
ニヤニヤという擬音が電話の回線越しに伝わってくる。
「相変わらずこういう所は誤魔化すのな。ま、こなたらしくていいけどね」
「ぷっ。一日振りに話しただけでもうデレるなんて、どんだけ〜」
「茶化すな! それに、つかさっぽい声でそのセリフを言うな〜!」
いつの間にか、私たちはいつもの調子に戻っていた。
さんざん喋り尽くした後、私たちは月曜日の予定を確認して
電話を切った。これで明後日から、何もかも元通りになる。
――だけど、本当にこのままでいいのかな。
確かにこなたとは仲直りできた。でも、それだけでいいの?
好きなのに。やっと自分の本当の想いに気付けたのに。
ふと、立てかけてあるカレンダーに目を通す。
明日は日曜日。そうよ、答えを見つける為の時間はまだあるじゃない。
探しだそう。私にしか出来ない、私だけの方法で。
59 :
1-166:2008/04/03(木) 00:55:50 ID:fPaFWMYJ
タタンタタン、タタンタタン、タタン……。
軽快なリズムをたてながら発車していく電車を横目に、
私は休日の午後で賑わう商店街の中を一人で歩いていた。
耳に入ってくるのは、名前も知らない人達の楽しそうな声。
その雑踏が、今の私には時計の針の音の様にくっきりと聞こえていた。
――昨日、あれから私はつかさとみゆきに全てを話した。
つかさには、直接部屋に行って今までの事を謝ってから、
改めて事情を説明した。最初は驚いていた様子だったけれど、
すぐにいつもの笑顔になって、『よかったね、お姉ちゃん』
と言って抱き締めてくれた。その時のつかさが、ほんの少しだけ
大人っぽく見えたのは私だけの秘密だ。
その後、つかさの部屋から出て、廊下に出た所で再び携帯の出番……。
と思っていた所で今度はこちら側の携帯に着信。相手は、みゆきだった。
向こうから、また電話をかけてきてくれた事には少し驚いたけど、
嬉しかった。加えて、みゆきの方は事前につかさからある程度事情を
聞いていたおかげで、すんなりと内容を飲み込んでくれた。
『これで、また四人一緒ですね』という言葉が、今でも耳に残っている。
(ありがとう。つかさ、みゆき……)
青空に向かって二人にお礼を言いながら、私は歩くスピードをあげた。
――どうして、こんな所を歩いているのか。正直よくわからない。
だけど、こうしていれば何かの答えがみつかるような気がする。
昨日の朝にそう感じたからこそ、私は今ここにいる。だけど……。
(やっぱり、何のアテもなく来たのは、失敗だったかな……)
苦笑いを浮かべながら、商店街をひたすら歩く。
しばらく淡々と歩いていた時、とある店の看板が目に止まった。
……それは、小さなアクセサリーショップだった。
普段なら少し気にとめる程度で素通りするハズなのに、何故か今日は
不思議とその店の雰囲気が気になって仕方がない。そして、ふと気が付くと、
私はお店のドアを開けていつのまにか中に入っていた。
お店の中は、シンと静まりかえっていた。
誰もいないのかなと首を傾げていると、
「いらっしゃいませー」
レジの奧の方から女性の声。どうやらもぬけの殻ではないらしい。
誰かがいるということに安心しつつ、周囲を見渡してみる。
すると、棚の上やガラスケースの中は溢れんばかりに綺麗な光を放つ緑や黒で
キラキラと輝いていた。もう少し、詳しく見てみようかなぁ。
そう思って近くの棚まで歩こうとした時、とある装飾品に手が触れた。
60 :
1-166:2008/04/03(木) 00:57:35 ID:fPaFWMYJ
「わぁ、綺麗な色」
その装飾品を覆っていたのは、菫がかった青い色の石。
私の、好きな色だった――この石の名前を知りたい。
透き通るような感情に誘われて、商品を解説しているプレートを見てみると、
そこには、小さな文字で『菫青石』と書かれていた。
一体、なんて読むんだろう。こういう時、みゆきがいてくれれば……。
「――それはね、菫青石(きんせいせき)って読むのよ。かわいいお嬢さん」
ハッとして振り返ると、そこに一人の女性が立っていた。
端正な顔立ちに、長く整えられた綺麗な髪。
しかし、肝心のネームプレートはその長い髪で隠れてしまっていたので、
その人の名前を知ることは出来なかった。
「綺麗な色でしょ。特にその菫がかった色とか」
「はい……凄く綺麗です」
その店員さんの言葉通り、私はその石の色にしばらく心を奪われていた。
何度見ても華やかで魅力的な色――そうだ、これを使ってアイツに……。
「あの、これって自分で手作りすることも出来るんですか?」
「もちろん出来るわよ。その代わり、適した材料が必要になるけどね」
「それじゃあその材料を買いたいんですけど」
「いいわよ。ちょっと待っててね」
軽い足音を鳴らしながら、その店員さんはレジの奧へと入っていった。
……にしても、あの店員さん。誰かに雰囲気が似ているような気が。
こなたに似てる? そう、確かにそんな印象も受けるけど、
もっと似ている人を知っている……様な気がするんだけど、多分気のせいよね。
いわゆる、他人の空似って奴よ。きっと……ね。
その後、ただ待っているというのも何なので再び店内の装飾品を
見て回ってみた。普段から、この類の物には普通の女の子並に興味は
あったけど、こうやってまじまじと見るのは今日が初めてのような気がする。
しばらくの間、その光景にしばし見とれていると、いつの間にか店員さんが
戻ってきていた。左手には、材料が入った紙袋が一つ。
「お待たせしてごめんなさいね、これで材料は全部よ。
作り方は、この袋の中に説明書が入ってるから、それを参考にして頂戴」
「はい、ありがとうございます」
ペコリと頭を下げた後、私は紙袋を受け取った。
中身をチラリと確認しつつ、そのまま店員さんと一緒に正面のレジへ。
会計を済ませ、レシートとお釣りを貰って財布にしまいこんだ時、
店員さんがいかにも興味ありげといった感じで話しかけてきていた。
61 :
1-166:2008/04/03(木) 00:58:40 ID:fPaFWMYJ
「ねぇ。それって、誰かに贈る為に作るのかしら? それとも自分用?」
「えっ! ええっと、大切な人に贈るため……です」
「ふ〜ん。もしかして、恋人?」
「あっ、いえ〜、そのぉ。まだ本当の気持ちを伝えられてないんで、恋人では……」
「あらあら、そうだったの。おばさん、びっくり」
一体、何がびっくりなんだろうか。どこかマイペースな店員さんのノリに、
巻き込まれ気味な私。ていうか、これ以上ここにいると、この店員さんに
全部話しちゃいそうだわ。それだけは避けなければ。
「あの〜。それじゃあ私、そろそろ……」
必殺、お客という立場を利用して、自然に店を出る作戦。
黙って出て行ってしまえばそれでいいんだろうけど、それはやっては
いけないことだという認識があったのでやめた。
店員さんも、この流れには慣れきっているらしく、
レジスターを動かす手を止めて、顔を上げていた。
「ごめんなさいね。余計に引き留めちゃって」
「とんでもないです。楽しかったですよ」
「それならよかったわ。……ねぇ、それじゃあ最後におばさんの独り言、
聞いてくれないかしら」
「えっ? ええ、いいですけど」
突然どうしちゃったんだろう。もしかして何かのネタなのか?
問いかけようにも、店員さんは既に私を背景扱いしているらしく、
窓際の方にある棚に手をかけながら、ふう〜っと息を吐いた。
「さっきこの店にきた女の子、凄く幸せそうに見えたわよねぇ。だって――」
店員さんの唇が、微かに動いた。だけど、そこから紡がれた言葉は、
はっきりと私の耳にも届いていた。たったいま聞いた声も、その後に
聞こえてきたものも、全部。
***
「あちゃー、いつのまにか夕方かぁ」
さっきまで真上にあったハズの太陽は、既に私の目線と同じ高さにまで
落ちてきていた。見慣れているハズの町並みと、一昨日の内にほんの少しだけ
降り積もっていた雪が綺麗な橙に染まっていて、より一層魅力的に見えた。
そして、もちろん私自身も橙色に染まっていた。なんだか無性にはしゃぎたい
気分になり、年甲斐もなく商店街を小走りで駆け抜ける。
ふと、そんなことをしている私の頭の中に、さっきの店員さんの独り言が
蘇ってきていた。それは鮮明に、そして強烈に私の心の中に刻まれていた。
『だって、あの装飾品を見ていた時のあの子。凄く優しい顔をしていたんだから』
そんな表情してたんだよね、私……。
きっと、あの石の持つイメージとこなたのイメージが重なって見えたんだろうなぁ。
(だからこそ、ちゃんとコレを仕上げなくちゃ。そして、それまでは――)
足早に、私は傾きかけた夕日を背に、少し重たくなったバッグをぶら下げながら
家路についた。大好きな人に想いを伝える為の、とっておきの材料をかかえて。
62 :
1-166:2008/04/03(木) 01:01:49 ID:fPaFWMYJ
以上になります。
ここからようやく話しは終盤に向かいます。
次章では再びこなた視点に戻して展開していく予定ですので、
もうしばらくお付き合い下さい。では。
64 :
13−351:2008/04/03(木) 02:51:28 ID:FEwdsOTV
65 :
13−351:2008/04/03(木) 02:55:07 ID:FEwdsOTV
タイトル忘れてた!!!
『始まりと終わりの間に』です。
これで完結です。
>>43 GJ!母は強しですね。
>>62 母は強(ry GJです!しかしこの店員さんは一体・・・
>>65 GJ!!「好き、の後の言葉を〜・・」に妙にグッときました。気がつけば17レスにお腹いっぱいですw
>>65 GJ!
結構長かったのに気にならなかったなぁ…
長くても気にならないから不思議。
関係が友達から恋人に変わっても、基本的には変わらない二人がいいですなぁ・・・
まさに今までの積み重ねって感じ。
>>40 自分が叶わなかったからこそ、娘の思いを尊重してあげられるんでしょうね……。
しかし、本当に運命的な出会いですね。泉家の魅力恐るべしw
>>62 店員さんが……かなり不思議ですね。
かがみの思いがこなたにどのような形で届けられるか、楽しみです。
菫青石の名前、いかにもかがみとこなたらしい名前ですね。
ぐーぐる先生で見てみたら、アイオライトの日本語名だったですかー。知りませんでしたw
>>65 >>67さんの書き込みでもあるとおり、長さが気にならず、すらすらよめちゃいました。
ペアルック?をさりげなくやろうとするかがみ、いいですねw
大学になって離れ離れになっても、やっぱりちゃんと繋がってるんですね。
最後の一行で、つい噴出しちゃいましたw
69 :
9-176:2008/04/03(木) 13:38:46 ID:E44vChsH
_, -――- 、_/^\
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(´⌒;: ::⌒`) :; ). // ヽ、_ /; | │ │.:.:.|
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( ゝ ヾ 丶 ソ. | | ハ, |,ハ l |:.|: :|
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>>69 GJ!
本編屈指の名場面をベースに王道展開、これは萌ゆる!!
続きを楽しみに待ってますー
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 17:53:49 ID:Dci2Nbfv
夏休みが後2週間切った・今年こそ変わらなきゃという気持ち・童貞捨てたいよ・また今年も同じなのかな
・来年こそはとか言いながらまた同じなんだろうな・俺もうこんな歳なのか・学生生活もあと数年…兄弟が
彼女つれてきた・友達がひと夏の経験済ませて変わった・今頃あの子どうしてるかな・俺の将来どうなっ
ちゃうんだろう・おっぱい触りたい・今年も一人取り残された・俺より不細工の奴が彼女作った・毎年初め
のやる気だけなんだよな・どうして俺こうなんだろう・腹の肉どうにかする予定だったのに・もう駄目だ・俺
なんか何やっても駄目なんだな・セックスしてー・かわいい子と友達になりたい・誰かに慰めてもらいたい・
夏休みが後2週間切った・今年こそ変わらなきゃという気持ち・童貞捨てたいよ・また今年も同じなのかな
・来年こそはとか言いながらまた同じなんだろうな・俺もうこんな歳なのか・学生生活もあと数年…兄弟が
彼女つれてきた・友達がひと夏の経験済ませて変わった・今頃あの子どうしてるかな・俺の将来どうなっ
ちゃうんだろう・おっぱい触りたい・今年も一人取り残された・俺より不細工の奴が彼女作った・毎年初め
のやる気だけなんだよな・どうして俺こうなんだろう・腹の肉どうにかする予定だったのに・もう駄目だ・俺
なんか何やっても駄目なんだな・セックスしてー・かわいい子と友達になりたい・誰かに慰めてもらいたい・
夏休みが後2週間切った・今年こそ変わらなきゃという気持ち・童貞捨てたいよ・また今年も同じなのかな
・来年こそはとか言いながらまた同じなんだろうな・俺もうこんな歳なのか・学生生活もあと数年…兄弟が
彼女つれてきた・友達がひと夏の経験済ませて変わった・今頃あの子どうしてるかな・俺の将来どうなっ
ちゃうんだろう・おっぱい触りたい・今年も一人取り残された・俺より不細工の奴が彼女作った・毎年初め
のやる気だけなんだよな・どうして俺こうなんだろう・腹の肉どうにかする予定だったのに・もう駄目だ・俺
なんか何やっても駄目なんだな・セックスしてー・かわいい子と友達になりたい・誰かに慰めてもらいたい・
夏休みが後2週間切った・今年こそ変わらなきゃという気持ち・童貞捨てたいよ・また今年も同じなのかな
・来年こそはとか言いながらまた同じなんだろうな・俺もうこんな歳なのか・学生生活もあと数年…
>>62 今までの辛い雰囲気が一転、甘い感じになって来ましたね ! みきさんGJ !
>>64 別々の大学になってもこの二人なら大丈夫 ! そんな感じですねGJ !
>>69 なんというSS投下ラッシュGJ !
ツンデレこなたとは珍しいw
なんというssラッシュw職人の皆さんGJ!
○月×日(金)ハレ晴れ
こなた「おはよー、かがみ〜ん!また昨日のアニメ録画失敗しちゃったよ〜(>_<)」
かがみ「おーす、こなた。もう、その情熱を少しは受験に向けなさいよ!」
何気ない日常的な、いつも通りな2人の会話だが私は注意深ーく2人に気付かれない距離を保ちながらタイミングを見計らう。
かがみ「ま〜ったくぅ、しょうがないんだから…………チュッ」
今だ!
パシャリ
撮れた盗れた、2人の絶妙な瞬間的キスシーンw
かがみ「これで少しは元気だしなさいよ?」
こなた「えへへ、ありがと…でもまだ足りないからおかわり欲しいナー」
かがみ「おあずけ!もう、こなたったら……………………………………………………お昼休みがあるでしょ?」
耳打ちで囁いた程度の小さな声だったが私の研ぎ澄まされた異常聴覚の前には無意味だった。
今日も欠かさずするんだねー、…アレを♪
―昼休み―
私は昼食を食べ終えてから急いで普段は立ち入り禁止の屋上へ向かう。もうそろそろ2人も昼食を食べ終えてアレに励む頃合だろう。
おーやってるヤってる♪今日はいつもより濃厚で私も少しクラっときちゃった。
全年齢スレなので細かい描写は省くが、しっかりと2人の濡れ声を私が通販で買った超高性能レコーダーに録音する。
大漁大漁w今日もごちそうさまー。
―自宅にて―
いやー大収穫だったな〜。今日携帯で盗った写真は全部で約15枚、キスシーンだけで10枚くらいある。
さーて、今日録った2人の濡れ声を聴きながら寝ようかなっと……アレ?
かがみ「はぁん、こなたぁ…」
隣りの部屋から声が…
な・る・ほ・ど
お昼の奴でも足りなかったんだねー、まったくイヤらしい娘♪こなかがサイコ
>>65 話が自然に進んでいるおかげで長文でもすらすら読めたよ。
文才あるね。
>>75の続き
私は今お姉ちゃんの目の前で正座してる…。お姉ちゃんは私の「こな☆かが日記」を片手に怒りに震えてる…。
私はお姉ちゃんのオ〇ニーボイスを聴きながらそのまま寝てたみたい…。
朝お姉ちゃんが起こしに来て私が目覚めた時にはもう手遅れでしっかり読まれちゃってました…。
かがみ「ったく、つかさぁ!覚悟しなさいよ…タップリお仕置してやるからね!
あと写真もレコーダーもテープも全部没収するわよ!」
そんなぁ、せっかくのこなかがコレクションが………………………………………………………ハイソレマデヨ…。
今日は地獄の休日になりそうです(ToT)
end
既出ネタだったらすんません…
なかなかの脳の持ち主だな
引っ越し終わって、やっとネット再開できた。
まだこのスレあってよかったよかった
81 :
8-616:2008/04/03(木) 23:00:43 ID:VeeVFUKn
流れを切ってしまいますが、新スレになったので再度ご連絡させて頂きます。
こなかがスレの職人様達集まってが合同誌を作る企画を成功させる為、mixiのコミュにて話し合いをする予定です。ご協力頂ける方がおりましたら、是非とも参加頂けたらと思います。
詳しくは避難所に記載されているので、そちらをご覧下さい。
貴重なレスをお借りし申し訳ありません><
それでは失礼します。
>>64 マジで待ってた!続きが気になって最近寝不足でした
皆さんすばらしい文才力ですね
84 :
1-500:2008/04/04(金) 01:37:27 ID:qmkhAmwD
お久しぶりです。
1-500です。
今までずっと5レス程度の長めの作品を何種類か書いていて、その殆どが納得できずにお蔵入り…というパターンでしたので
遅筆な自分は実にこの数字コテでの投稿は10スレ以上ご無沙汰しています。
今回はお約束のエイプリルフールネタで書いていたものの、遅筆のせいでご多分にもれず賞味期限切れになってしまいました(泣)
しかしこれを逃すと次はいつになるか分からないので投稿させていただきます。
それでは前書き、後書き含めて8レスお借りします。
携帯からなので投稿が1レス1000文字が限界のためレスが増えてすみません(汗)
自分が大嫌いな規制にひっかかった場合はそのまま避難所に投稿させていただきます。
85 :
1/6:2008/04/04(金) 01:39:22 ID:qmkhAmwD
「唐突ですみません」
何気ないみゆきの言葉でわたしは問題集を解く手を止めた。
今日はわたしの部屋で春休み明けテストに向けての勉強会。
勉強机に向かうわたしの後ろでは、会の参加者であるみゆきとつかさ、それにこなたが受験生の名に恥じぬ姿勢でいつもの白いミニテーブルに向かっている。
…はずなのだが、実際にテスト勉強をしているのはわたしとみゆきくらいで、あとの二人は必死に春休みの宿題と戦っている。
まあ学校が始まるのは週明けでまだ一週間ほどあるのだから、以前より少しは成長しているということだろう。
しかし、こなたの場合やっていることは相変わらずわたしのノートの写経なので、成長といってもジャワ原人とネアンデルタール人くらいの差でしかないのかもしれない。
「何か分からないことでもあった?英語だったら何とか答えられると思うけど」
椅子を回転させて勉強机に背を向けると、みゆきは小さく首を降った。
どうやら勉強に詰まったというわけではなさそうだ。
まあみゆきの実力からすれば当然といったところか。とほほ…
「ゆきちゃん何か忘れ物でもしたの?」
そのまま黙り込むみゆきを不思議に思ったのか、つかさが辞書を閉じて首を傾げる。
「何々?何かのドジッ子フラグ?」
意味不明なセリフとともにこなたも漫画から嬉しそうに顔をあげた。
(ん?漫画…?)
「って、あんた何漫画なんて読んでるのよ?!」
「え?いやーなんか勉強に疲れちゃってさ。骨休み、骨休み♪」
わたしのツッコミにこなたは悪戯を見つかった子猫のように笑った。
思わず頭の中で『見つかっちゃったにゃー』というセリフがアテレコされる。
ま、まったくもう!マジメにやっていると思ったらすぐこれだ。
「あんたはわたしの宿題写しているだけでしょうが!!」
「んで、あらためてどしたのみゆきさん?」
「スルーかよ!!」
そんないつも通りのわたしとこなたのやり取りを見て、みゆきは可笑しそうに微笑んだ。
「実はですね」
あれ?わたしはいつも通りのはずのその微笑みに小さな違和感を覚えた。
例えるなら硬度38のミネラルウォーターであるクリスタルガイザーを飲もうと思ったら、実は硬度60のボルビックだったといった感じだ。
86 :
2/6:2008/04/04(金) 01:41:02 ID:qmkhAmwD
しかし、そんな僅かな違いなどみゆきが次に発した言葉によって次元の彼方に吹き飛んでしまった。
「実は私、ずっと前から泉さんのことが好きだったんです」
「へっ?」
全世界マヌケな驚きの声選手権があれば間違いなくグランプリを取れる声とともにわたしは見事に固まった。
『2分の1』
「ゆき…ちゃん?」
つかさの呆然とした声でわたしはフリーズ状態から我に返った。
どうやら衝撃で呼吸も止まっていたらしく、慌てて息を吸うと今まで忘れていたアロマオイルの香りが鼻腔をくすぐった。
集中力が高まると聞き、勉強のためにと選んだペパーミントの清涼感でぼんやりとした頭が少しだけ覚醒する。
わたしが半生解凍状態まで回復するために要した時間は5秒くらいだろうか。
その5秒感――光が地球を35周半回る間、わたしは視界がブラックアウトして平行感覚すらなくなった世界の中にいた。
まずわたしの頭に浮かんだのは(あれ?『好き』ってどういう意味だったっけ?)という疑問だ。
最初の1秒間をフルに使ってわたしはみゆきの言葉の意味を思い出そうとする。
しかし直下型大地震が起きている頭ではその意味を探し出すのに永遠と思える1秒が必要だった。
さらに次の1秒で本当にみゆきが『その意味』で言ったのかどうかを確かめ、同じ時間をかけてその確認を終える。
最後の1秒間、混乱するわたしの心の中を『サキニ』『言わ』『Letter』だの『綿霜』『こなたが』『好』といった自分でも理解できないほど断絶した言葉や気持ちの段幕がまさに光の速さで駆け抜けていった。
その凄まじさはシューティングゲームなら怒りで画面を打ち砕きたくなるほどだ。
なぜそれらを避けようと思ったかは分からない。
ただその言葉や気持ちと向き合うことが怖くてわたしはひたすらかわし続けた。
おかげで我に返った後も、わたしは筋肉痛のようにギシギシきしむ心の痛みで動くことも出来ずにいた。
それでもなんとか視線だけは無理やりこなたの方に向ける。
今自分がどんな顔をしているのかよりもこなたがどんな顔をしているのかが気になったからだ。
こなたは…
「私もみゆきさんのこと好きだよ」
こなたはみゆきの方を向いて嬉しそうに笑っていた。
87 :
3/6:2008/04/04(金) 01:42:11 ID:qmkhAmwD
「こなちゃん?!」
つかさが心底驚いたようにこなたの腕に手をかける。
そしてすがるようにしがみつき、強くゆすった。
「ど、どうしたのつかさ!?」
驚くこなたの声。
あぁ、この光景には覚えがある。
子どもの頃『お母さんを独占したいとき』につかさはよくこうやってわたしやまつりお姉ちゃんにしがみついていたっけ。
わたしはそんなことをぼんやり考える。
そういえばお母さんたちに甘えたいときわたしはどうしていただろうか。
昔から甘え下手だったわたしはつかさをうらやましく思いながらじっと我慢していた気がする。
もっと他に考えることがあるんじゃないの?という心の声を無視して、わたしはギシリと椅子を軋ませて立ち上がった。
…つかさの真似をするならば、わたしはこなたとみゆきのどちらかの腕を取らなければならない。
しかしわたしはどちらの腕を『何と言って』取ればよいのだろうか?
何の『覚悟』もないわたしは立ち上がったまま動けずにいた。
「大丈夫だよ、つかさ」
こなたがよしよしとつかさの髪を撫で、しおれてしまったリボンを延ばす。
「『わたしも』つかさのこと好きだもん」
「え?こなちゃん『も』…って?…あっ!」
つかさの小さな声とともにリボンがピンと立ち上がった。
「あれ?つかさ分かっちゃった?」
何の話かさっぱり分からないが、そのセリフを聞いた瞬間つかさは顔を赤くしてこなたから離れようとする。
それをこなたは逆につかさの腕を取り、自分の方に引き寄せた。
「こ、こなちゃん…恥ずかしいよう」
「うむ、苦しゅうない!さあさあ、みゆきさんも近うよりんしゃい!!」
「それでは…失礼します」
唖然とするわたしに申し訳なさそうな視線を送りつつ、しずしずとみゆきがこなたの横にちょこんと座る。
「ふふふ…愛い奴じゃのう」
すかさずこなたはみゆきの肩に手をまわしてぐっと引き寄せる。
「きゃっ」
などと可愛い声を出してみゆきがこなたにぴとりとくっついた。
心なしかみゆきの顔も赤い気がする。
(何?何?なんなのこの状況は?!)
混乱するわたしは『右手にみゆき、左手につかさをかき抱くこなた(しかも二人とも頬を染めて)』という今の状況が全く理解できない。
ただ一つ分かるのは先程の空気が一変したということだけだ。
88 :
4/6:2008/04/04(金) 01:43:46 ID:qmkhAmwD
「どうしたのかがみ?かがみもこっちにおいでよ」
こなたがみゆきを抱いたまま右手でわたしを手招きする。
わたしは誘われるままに進み、こなたと膝を付き合わせた。
向かい合った膝と膝との間がコブシ一つ分もない距離でこなたはわたしの顔を正面から見つめる。
さっきまでは錆び付いているかのように軋んでいた心臓がまるで油をさしたかのように軽やかに鼓動を早めていく。
ちょっとそのスピードは早過ぎるくらいだ。
こなたのエメラルドに映った像でわたしは自分の顔が真っ赤になっていることを知った。
こなたは一瞬だけ目を閉じて軽く深呼吸した後、目を開けて優しく微笑んだ。
「かがみ大好きだよ」
思わず下を向いてしまった。
さらりとこなたが言った言葉がじわじわとわたしに染み込んでいく。
(や、やだ…なんなのコレ?)
自分の中から抑えきれない感情が溢れてくるのを自覚してわたしは怖くなった。
決して不快な感情ではない。
ただその勢いによって『わたし』というダムが決壊してしまいそうで怖かった。
「わ、わたしもゆきちゃんが大好き!!」
まるで何かに宣言するかのようにつかさがいきなり声をあげた。
「ありがとうございます。
先程泉さんがおっしゃったように、私も泉さんと同じ気持ちですよ」
ちらりと視線を上げるとニコニコといつも通りの笑みでみゆきが頷くのが見えた。
ふにゃ、という音が聞こえるようにつかさが茹でダコのように真っ赤になって崩れ落ちる。
それを見てこなたはつかさとみゆきから手を離し、少しだけ羨ましそうな顔をするとわたしの右耳に囁いた。
「かがみは言ってくるないの?」
こ、こいつはわたしに何を言わせるつもりなんだ?!
ココで、つかさもみゆきもいる場所でナニを言えというんだ!
「ね…かがみ?」
うぅ…こなたの声がわたしの理性の抵抗力を奪っていく。
と同時に感情の水位はますます高まり、今にも言葉になってこぼれだしてしまいそうである。
「わ、わたし…」
「私?」
その圧力に負けてわたしが口をわすがに開くとこなたの瞳が輝いた。
「わたし…」
「わたしエイプリルフール大好き!!」
…このセリフはわたしのものでなくつかさのものだ。
コロリとみゆきの膝に頭を乗せ、コブシを空に向かって突き出し親指を立てている。
89 :
5/6:2008/04/04(金) 01:45:19 ID:qmkhAmwD
何を言うかと思えばエイプリルフールなんて…ん?エイプリルフール?
がばっと立ち上がり、勉強机の上の携帯をとって今日の日付を確認する。
『4 月 1 日』
「今日はエイプリルフールじゃない!!」
「そうですね、日本では四月馬鹿、中国では万愚節、フランスではポワソン・ダヴリル(四月の魚)と呼ばれています。
一般的には『害のない嘘をついて人をからかう』というのが4月1日の慣習ですね」
怒りの叫びを上げるわたしにみゆきが解説を加える。
「そうじゃなくって!!どういうことなのよみゆき!!」
「実はですね」
そう言ってみゆきはテーブルの上の問題集をパラパラとめくり、小さなノートの切れ端を取り出した。
それには見覚えのある汚い癖字で『エイプリルフール記念・こなた専用ハーレム建設計画指令書』とデカデカと大きく書いてある。
自分の中の乏しい言語学の知識を用いて判読すると、そのタイトルの下にはどうやら
『指令1、みゆきさんの突然の告白で場を混乱』
『指令2、私の魅力でかがみとつかさをメロメロに(要:かがみからの告白)』
『指令3、みゆきさんを含めたハーレム完成』
『指令4、みんなで秋葉原デート♪』というような4つの指令が書かれているようだ。
というより!2以降は指令じゃないし!!『かがみからの告白』には蛍光ペンで下線が引かれているし!!
「ああっ!?みゆきさん!私まだかがみから愛の告白をされていないのにぃぃぃぃ!!
あれ?!かがみ!?なんかパチパチ放電してるよ?!」
焦ったようなこなたの体内から怒りのスパークが湧き出る。
『怒髪天をつく』という言葉の意味をわたしは実感した。
今なら脱色せずとも金髪になることができそうだ。
「こなた?」
「は、はい!!なんでしょうかがみ様!」
ノーベル平和賞をもらえそうなほど優しさに満ち満ちたわたしの問いにこなたは直立不動の姿勢で答える。
「つまり全部ただの冗談だったってことよね?」
「う、うん。罪のないエスペラントジョーク(意味不明)だよ。
あ!でもハーレムを作りたかったのは本当だよ♪」
ギリギリギリ。
どこかで何かをすり潰すような軋轢音がする。
視界のすみではみゆきとつかさが青い顔で抱き合っているのが見える。
今日は春らしい暖かな陽気だというのにどうして二人は震えているのだろうか?
90 :
6/6+後書き:2008/04/04(金) 01:47:04 ID:qmkhAmwD
「そうね、すっごく可愛いウソだったわね…」
「だよね!だから全然怒る必要なんてどこ…に…も…って、あれ?かがみひょっとしてすごく怒ってる?」
「ウウン?ゼンゼンオコッテイナイワヨ?」
冷静に考えるとどうやらギリギリという音はわたしの歯ぎしりが原因らしい。
わたしは無意識に『あの言葉』を噛み砕き、すり潰そうとしているようだ。
「か、かがみ?目がマジだよ?それはもう種とか割っちゃいそうな勢いで」
冷や汗をダラダラと流しながら、こなたがぎこちなく笑う。
「ウウン?ゼンゼンオコッテイナイワヨ?」
ひきつる微笑みを浮かべるわたしにこなたは震えながら尋ねた。
「本当に?」
「だから怒ってないって言ってるでしょうがぁぁぁぁぁ!!!」
「わぁぁぁぁぁかがみのウソツキィィィィィィ!!」
結局、こなたは春休みの宿題を泣きながらも自力でやることにしたそうだ。
やっぱり宿題は自分でやるものよね、うん。
それと…どんなかたちであれウソをついたら駄目よね。
ばか…
終
以上になります。
久しぶりにシリアスではないものにチャレンジしてみましたがいかがでしたでしょうか?
なんとなく前回とオチが一緒の気がしたり、エロパロも含めると誰かが絶対に考えた話の気がしますが楽しんでいただければ嬉しい限りです。
それでは最後に恒例のおまけです。
少し変化球なこなかがかもしれませんが、自分はこなかがの二人の周りも書いてみたいので作風だとお許しいただければ幸いです。
91 :
おまけ:2008/04/04(金) 01:49:38 ID:qmkhAmwD
おまけ
「…ところでつかさ?どうして気付いたときにすぐ教えてくれなかったのよ?」
「だって、こなちゃんにおねえちゃんには内緒にしてって頼まれたから…」
「ほほう…(ギラリ)」
「え?わたしそんなこと言って…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ…」
「それに、わたしもウソついてみたかったし…(チラリ)」
「つかささん、どうかしたんですか?」
「う、ううん!!な、なんでもない…」
「?」
「うー…なんでみゆきまで何でこの馬鹿のこんなアホな計画にのったのよ?」
「すみません、実は泉さんに『どうしても頬を染めて告白するかがみ(さん)が見たい』と熱心に頼まれたもので…」
「だって…デレデレのかがみが見たかったんだもん…って、ふみゃぁぁぁぁ…」
「ハァハァハァ…全くもう…」
「うぅぅ…あの時のかがみはあんなに可愛かったのに…」
「もう一発くらいたいの?」
「あぁ、あの時かがみが『わたし』の後になんて言おうとしたのか考えたら気になって夜も眠れないよ…」
「あ、あれは!『わたしはあんたのことなんて何とも思ってないわ』って言おうとしたのよ!!」
「おおっ!ツンデレktkr!!いやーツンデレってツン状態の時は基本的に嘘つきだよね。
だからおあいことで……ふぎゃぁぁぁぁぁ…」
エイプリルフール。
今日は罪のない嘘をついてもよい日。
けれどもその日に発した言葉が嘘かどうかは、いつも通り2分の1の確率でしかない。
実は昔、日本では4月1日は『日ごろの不義理を詫びる日』だった。
またイスラム教においてはこの習慣はコーランに著しく反しているため、強く禁止されているという。
それを知っている少女は心の中で微笑んだ。
(時々は自分の気持ちを『言葉』にして汲み出さないと、気持ちが溢れてしまいますものね)
了
以上です。
実はずっと『自分の書く文章はつまらないなぁ…』と悩んでいたのですが、
まとめwikiに頂いたコメントで自分を奮い立たせてちょこちょこ書き続けています。
自分の作品を保存してくれるおやつ様、コメントをくれる名無し様本当にありがとうございました。
次作は今月中に投稿できればなぁ…と思っています。
それでは失礼しました。
>>91 これは良いエイプリルフール!
こなたの叫びの数だけ
うっかり恋心を暴露しかけたかがみの恥ずかしさゆえの悔しさがわかる良いSSでした
ぐっじょぶ!
>>93 買ってくる!!買うしかない!
>>91 GJ。
こなかがだけでなく、こなつかとかこなみゆにも目覚めそうで困る
,,人_| ̄ ̄ ̄ ̄|人_人_人_人_人_人_人_人_人_人
) |. ニントン.|
) |____|
).._|____|_ なんだこのGKの巣窟は・・・
) |/-O-O-ヽ| 任豚が嫌いとかいって任天堂も嫌いなんだろう!
< .6| . : )'e'( : . |9 工作するなGKども!GK乙!
) .| ,○-=-‐'i |
)/(ヲc) | \
⌒V⌒V⌒V⌒V⌒V⌒V⌒V⌒V⌒V⌒V⌒V
97 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 14:50:22 ID:4JuTUvzI
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>>91 GJ!かがみの動揺っぷりが可愛らしいですw次の作品も楽しみに待ってます!
>>91 GGGGGGGGGGJ!!4人いてこそ、の作風に感動です!
かがみには是非とも「わたし」の後を言ってもらいたかったですねw
>>91 GJ ! そんなに卑屈にならなくても、とっても面白かったよ !
かがみをいじって本音を引き出そうとするなんて、こなたってば策士w
なんだかお蔵入りになった作品がたくさんあるみたいですが、恐れず投下してください
本当に面白かったですから
>>93 私もアンソロ買ったけど、本当にニヤニヤが止まらないナイスこなかが本だったw
らっきーターン
アンケートの抽選で貰える粗品って何だろうね…
>>101 メガミの結婚式してるイラストが印刷されたTシャツ
・・・恐れ多くて粗品なんて呼べない
はっぴーストライクの時の粗品あったのかな
>>102 マジレスして悪いが、メガミは角川じゃなくて学研だからムリポ
でも今月のコンプH'sに、こなたとかがみの愛の逃避行ピンナップがあったから、アレを使って
何かグッズを作ってもらえるとうれしいな
いや、Tシャツは冗談さ
それなんて羞恥プレイ………でもここの住民なら普通に着そうだから困るw
Tシャツが欲しいと思った自分は病気ですか?
>>106 ちょっとお熱があるみたいですね
らき☆すた脳への処方箋、らっきーターン出しときますね
えっ、悪化して息が苦しい?……ありがとじゅしたー
怒涛の投下ラッシュに感動しつつ便乗投下させていただきます
晴れ、日曜、昼下がり。
外出するのにはこれ以上ない好条件だ。
そんな日に私は、部屋に閉じこもってラノベを読み耽っていた。
「かがみぃー、暇だよー」
「いきなり押しかけたあんたが悪い」
絶好の散歩日和にラノベを読みあさる、というのは変えようのない決定事項で。
さぁ、読むぞ。と意気込んだところに乱入してきたのはこなただ。
直前に来られても、私の頭はラノベのみに絞られていて、他の事が入る余地は皆無だった。
つまり、だって暇だったんだもんなんてふて腐れてる子供――いや、同い年だった――はほぼ無視。
……まではいかないが、ずっと本を読みながら会話していた。
「てゆーかかがみもひねくれてるなぁ……」
「何がよ」
自分でも素直になれない性格なのは分かっているが、ひねくれているとは初めて言われた。
まあ、こんないい天気の日にあえて外出しない辺り、そうなのだろうけれど。
「こんないい天気に部屋に閉じこもって本読んでるなんてさ」
ツンデレなのは私に対してだけで十分だよ、と付けたし一言。
……ツンデレの用途として、それは正しいのか?
そんな疑問と、思考が被った事が気恥ずかしくて、少し強引に話題を逸らそうとする。
「いいじゃない。もし私が外に出てたらどうする気だったのよ」
そう、今家族は出払っていて私しか居ないのだ。
何の連絡も無かったし、私が居ない可能性だってあっただろう。
「ずっと待ってたかなー」
「そこまでするか」
呆れながら言葉を放つ。
「私はものすっごくかがみに会いたかったのだよ」
「そうですか」
「……そうなのです」
そこで一旦会話が止まり、こなたの顔を覗いてみた。
なんだか複雑そうな表情を浮かべている。
「どうしたの?」
「……かがみ、何か冷たい」
「今日は一日ラノベ読み耽ろうと思った頃にあんたが来たからね」
本に視線を戻し、頭の中がラノベ一色になっちゃってるのよ、と付け足す。
「そりゃさ、邪魔されたら腹立つのも分かるけど……」
困ったように漏らしている声。顔は見ていないので分からない。
「怒ってはいないわよ? ただ今は本以外の事になかなか集中出来なくてね」
あくまでも本から目を逸らさずに返答。
「……そっか、私も目に入らない訳かぁ」
は? と声を上げた頃にはもう目の前にこなたは居なかった。
どこ行ったのだろう、と部屋を見渡そうとすると、後ろ向きに倒される。
倒した犯人は一人しか思い浮かばない。
……一回くらい殴ろう。そう決心して、来るであろう衝撃に備えた。
しかし、伝わってきた衝撃は想像していたのより全然やわらかくて、おかしいな、と思いつつ天井を見上げる。
>>106 …あれ?俺と同じ症状の患者さんだ。
ちなみに俺はそのTシャツを保存用と観賞用と実(ryに三枚ほど欲しいと思ったんだが……
すんません、らっきーターン3つください。
「かーがみんっ」
「……私が見上げたのは天井なんだけど」
目の前にはこなたの顔がドがつくほど大きく映っていた。
もしかしなくても、これは。
「ひざ枕だよー」
「いちいち言わんでいいっ!」
理解した途端に、顔が真っ赤になるのを感じて。
慌てて体を起こそうとするけれど、こなたに肩を掴まれてそれは出来なかった。
「ささ、早く読もう」
こんな状況で読めるか! とも思ったが、ほぼ意地で読み続けてやろうとした。
「…………」
「…………」
沈黙が、痛い。
たった数分なのだが、私の顔は真っ赤に染まったままだし、本にも集中出来ない。
こなたから顔を隠すように、掲げてある本を支えている腕も疲れてきた。
「やっぱこんな状況で読めるか!」
ついに根負けして体を起こす――が、また阻まれる。
「あー、もう本読む気分じゃないし。他の事しない?」
「私はもう少しこのままでいたいのだよ」
正直恥ずかしいのだけれど……さっきまでの事を根に持たれているのだろうか。
「なんでよ」
言葉に詰まったように停止。数秒してから「なんでも」と答えた。
「……起きよう」
「わ、待って! 分かったよ! 言うから!」
強引に体を持ち上げようとすると観念したように叫ぶ。
「怒らない? 笑わない? 引かない?」
「内容にもよるわよ」
ここまで悩むこなたも珍しい。一体どんな理由があるのやら。
言いにくそうに数秒迷った後、口を開く。
「えっとね、私は、かがみが、好き、です」
「……………………はい?」
ぶつ切りで、しかも段々声が小さくなっていくので聞き取りずらかったのだけれど。
私を、好き? こなたが?
「えー……、今、なんと?」
「あー、えっと、脳内補完で何とか!」
この反応からすると、聞き間違えではないようだ。
顔を真っ赤に染め、少し涙目になりながら顔を背けるこなた。本当にレア物の表情だな。
しかし好き、というのはLOVEの方だろうか。いや、この状況でそれ以外はほぼ有り得ない。
というよりこれでLIKEの方だったら少し嫌だ。
「……ごめん。やっぱり迷惑だった、よね」
私の沈黙を否定と受け取ったのだろう。こなたが気まずそうに言う。
「そんな事ないわよ。それだったら即逃げてるし――あれ?」
「ど、どしたの?」
「今なんか無意識に言葉が……えーと、」
そういえば突拍子もない告白に気を取られていたが、私はどうなんだろう。
普通はどん引きするだろうけど、気にならないどころか無意識にフォローまでする始末。
人生初の告白――この言い方だと自分がしたみたいだ――には
戸惑うかとも思っていたが、それもない。
むしろ頭の中が澄み渡っていて余計な事が考えられない。
何なんだろう、この気持ち。
少なくとも嫌なものではないのは確かなのだが、素直に喜んでいるのとも微妙に違う。
この感情にぴたりと当て嵌まる言葉が分からない。
何だか考えるのが辛くなってきて、それでも中断出来ない。
これはつまり、そういう事なのであろうか。いや、自分でも理解出来ないけれど――
「悪い気は、しないわね」
「やっぱ友達から言われても迷惑……じゃないの!?」
「迷惑。何か頭の中ぐるぐるしてるし」
「うぐ」
「でも嫌だ、とかそういうのは無いから」
私はこなたが好きなのかもしれない。恐らく、顔を真っ赤にしながら、告白した。
こなたはこなたで頬をつねって「いたっ」と呟いてから、こちらを見直す。
「……かがみは、いいの?」
「さっき言ったみたいに悪い気はしないし、分からないんだからいいのよ」
「で、でも……」
いつもからは想像できない縋り付くような顔と声。
告白までしてきたのに何でそんな後ろ向きなんだろう。
私はいいと言ってるのにな。
つい、ため息を吐いてしまう。
「……そんなに心配なら、本気で私を惚れさせてみなさいよ」
ほぼ不意打ちのようなセリフにきょとんと目を丸くして。
「そんなの、ずるいよ」
なんて、頬を真っ赤に染め上げながらもいつもの笑顔を見せてくれる。
「ね、かがみ。ちょっと目閉じて」
言われた通りに目を閉じる。
実は未だにひざ枕されたままだったので、こなたが動いているのが分かった。
息が額にかかるほど近くで、ゆっくりと囁かれる。
「かがみ。私はかがみが大好きです」
じわじわと顔が真っ赤になるのを感じる。
次は、やっぱり……されるんだろうな、と思うと少し体が硬くなった。
114 :
支援:2008/04/04(金) 22:18:46 ID:ECAy5Rty
280:名無しさん
08/04/04(金) 21:50:16 ID:DalpOAvM
「もう、目開けてもいいよ」
「あれ?」
「ん? どうかした?」
「いや、こういう時って普通……するもんじゃないの?」
にやぁ、とこなたの顔がいやらしく歪む。
……もしかして、私、地雷踏んだ?
「かがみ様はしてほしかったんだー?」
「ち、違うっ!」
「――そうだね。キスはかがみが本気で私に惚れてくれてからだよ」
「……そう」
「かがみん、顔真っ赤ー」
はにかんだように笑って、私の頬をつつく。
「こなたこそ」
私達、今日は何回顔真っ赤にしてるんだろうね、と笑いあう。
ずるいのは、そっちの方だ。
この調子だと私はすぐにほだされてしまいそうで。
けれど、それを素直に認められるような性格でもなくて。
うん。こっちから『大好きだ』と言ってやるのは散々焦らしてやってからにしてやろう。
そんなひねくれた結論を出して、もう少しだけ、こなたのひざに頭を乗せている事にした。
>>113 GJ ! 日常っぽい描写からラブラブ展開までの持っていき方が上手い
でもこのままじゃ、かがみが告るまで時間がかかりそうw
できれば続編も期待してます
>>114 支援乙です
>>113 GJ!
照れるこなたってのは、どうしてこうも可愛いのだろうか。
>>113 GJ!!かがみのひねくれ具合(意地っ張りな所の描写は見事の一言!)がとてもかわいらしかったです。
短い分量で百合作品のお手本みたいな甘々さでした!
次作も楽しみに待ってます。
話は変わりますが、拙作の『2分の1』を保管をしてくださった名無し様ありがとうございました。
それと返信に大分間が開いてしまったので自分(1-500)の作品に感想を下さった方々へのお返事のために避難所をお借りしました。
私事で使ってすみません(汗)
ようやくアンソロ2巻を買ったんだけどこれやばいな。特に高野ういって人のは良かった
明るい中にどことなく漂う切ない空気がたまらん
特別編の放送も楽しみだ
おやつ氏の謙虚さに泣いた。
迷惑だなんて…ここまでスレが盛り上がったのはおやつ氏がマメに保管してくれたことも大きいのに…
>>113 GJ!
あぁ。かわいい・・・きっとこのあと大した時間もかからないうちに、
かがみは本気になっちゃうんだろうな
>>113 GJ!かがみが可愛すぎる・・・キスはまだお預けっていうのが何ともw
続きも期待!
>>119 「虚弱畑」ってサークルでらき☆すた同人誌も一冊出してるから
探すといいよ。そちらもいいこなかが
初週20000本越えたサード
PS3 Wii
8月 BLADESTORM 百年戦争 62,921
9月 オブリビオン 22,988
10月 忌火起草 20,419
11月 真・三國無双5 176,180 バイオハザード U 104,960
ウイニングイレブン2008 144,839
12月 COD4 30000 チョコボダンジョン 43,756
1月 デビルメイクライ4 212,373 ファミリースキー 23,895
ディスガイア3 56,441
アサクリ 36,898
2月 ロスプラ 22,954 ウイイレ 38,360
3月 龍が如く3 178000 デカスポルタ 67000
4月 戦場ヴァルキリア 80000
プロスピ4 50000
遊びの宝庫Wii(笑)
同人板でたてたほうが良かったんじゃ……
128 :
10-45:2008/04/05(土) 15:00:48 ID:KkQa6dAf
1-500さん
初めて見させていただきましたが、ちゃんと4人全員がそれぞれのらしさを出していて、
それでいて違和感なく、さらに面白いですね〜!
特に最後の『ばか…』がいかにもかがみらしくてよかったですw
これからもまた、作品の投下期待しております。
>>109 いいですねぇ!最初は日常的に、そっからじわじわと……w
キスは本気で惚れてくれてから、っていうのがまたなんとも……。
かがみの焦らしがいったいいつまで続くのか、かなり気になりますw
案外1ヶ月もしないうちに自分が耐えられなくなったりしちゃうのかなw
このような素晴らしいSSの後に書き込むのは気が引けるのですが、お邪魔させていただきます。
今までの続き、といきたいところなんですが、最近進みが悪く未だ完成しておりません……。
短編でくらい終始甘々を、と思ったんですが、やはり無理でした……。
・こなた視点
・付き合い始めた後の話
3レス程、お借りさせていただきます。
「はぁ……ダメ……だなぁ……」
私はそこに書いてあったアルファベットをみて、肩をがっくりと落とした。
こんなの……見せられないよ……。
「こなた、模試の結果どうだった?」
「ひゃぁっ!!」
びっくりして、素っ頓狂な声をあげてしまった。
「どうしたのよ?」
驚かせた張本人が、不思議そうに私を見つめる。
「か、かがみ………?」
私はその名前を遠慮がちに呼んだ。
「ん?」
「ごめん………」
私はうつむきながらそう言った。
「結果……悪かったの?」
かがみが心配そうな声で聞いてきた。
「うん………」
呟くくらいの声で返す。
「そっか………」
かがみと同じ大学にいくために、最近ほとんど毎日かがみの家に行って勉強を教えてもらっている。
今までじゃ考えられないくらい勉強した。
私自身も驚くくらい。
よくもこんなに続くなぁと思ったけど、その理由は分かりきってる。
――かがみと一緒に大学生活を送りたい。
ただ、それだけ。
別に一緒の大学じゃなくても、会うことは出来るよ。
でも、私はかがみと少しでも長く一緒にいたい。
だから、頑張るって決めたんだ。
―――その成果を試す最初の模試の結果がE判定。
やっぱり今さら無理なのかな……。
もとから私に才能なんてないし……。
中学の頃の保険があるわけでもないしね……。
「それじゃ、今日も頑張ろっか」
かがみは明るく言った。
けれど、私は言葉を返さなかった。……返せなかった。
「こなた?」
「かがみ……もう、無理……だよ」
私は、ポツリと言葉を零した。
「ど、どうしたのよ、突然」
かがみの言葉に、私の内に溜まっていた感情が溢れ出る。
「かがみに付きっきりで、ほとんど毎日教えてもらって……外が真っ暗になるまで頑張って……。
家に帰ってからも、今までネトゲとかアニメに使ってた時間も勉強し続けて……。
それなのに全然変わってないんだよ……!?やっぱり私には無理なんだよ!!」
かがみは悪くない。
むしろ、かがみの勉強を邪魔してしまってる分迷惑をかけてる。
頭では分かってるんだけど……。
それでも、私は自分の不甲斐なさをかがみに八つ当たりしていた。
そんな自分に対しても、自己嫌悪してしまっていた。
かがみは少しの間、黙り込む。
そしてゆっくりと口を開いた。
「………こなたが、そうしたいって言うなら、私は何も言わない」
かがみの言葉に言い訳するように言う。
「私の思いは変わってないよ……!でも、かがみに迷惑かけて、
それなのに何にも成果が出てないのが、悔しくて、申し訳なくて……!」
私の目から、いつしか涙が零れていた。
「こなた……何か勘違いしてない……?」
「えっ………?」
かがみは私をじっと見つめる。
「私がいつ………迷惑なんて言ったの?」
「だって、私のわからないところを教えてくれてるから、その間勉強出来ないし……」
「迷惑だなんて言った?」
「言ってないけど……………」
かがみは優しい笑みを浮かべた。
「迷惑なんて、思ってないわ。むしろ、嬉しいくらい。
だって、こなたが私のために頑張ってくれてるんだから……。
それなのに、なんで迷惑なんて思わなきゃいけないの?」
「かがみのためじゃないよ……。私のためだもん……」
「それが結果的には、私のためにもなってるのよ」
私は何も答えられなかった。
「それに、人に教えるのも勉強になるのよ」
少しの沈黙の後、ねぇ、こなた、とかがみは切り出した。
「勉強っていうは、そんな簡単に成果が出るものじゃないの」
「えっ……?」
「等比数列みたいに伸びるの。1・2・4・8……ってね」
等比数列……。この前、かがみに教えてもらったやつだ。
確か、増え方が曲線になったやつ。あんまり関係ないけど。
「こなたはまだ2。ここで諦めたら、そこで終わり。
でも続ければ次は4、その次は8、その次は16ってどんどん伸びるのよ」
「本当に……?」
「本当よ。………私たちの思いだって、そうだったじゃない……?」
かがみへ対しての思い。
それは気づいてからは、日に日にすごい勢いで大きくなっていた。
諦めなかったから、私は今かがみとこうしていられてる。
そっか……それと同じなんだね……。
「だからもう少し、頑張ってみない?」
「うん……私、頑張る……」
いつしか、私の涙は止まっていた。
「よしっ、じゃぁ今日も気合いれて頑張るわよ!!」
「おぉ〜〜!合格したら、かがみになんかご褒美もらおーっと♪」
「はぁ!?なんで私が!?」
「賭けしたら、やる気も上がるしね♪」
「もう……仕方ないわね……」
「むふふ、なにくれるの〜?」
私が尋ねると、かがみは火がついたみたいに急に顔を真っ赤にした。
「そ、その………ス……」
「なに〜?聞こえないよぉ〜」
「き、きき、き、キス、して……あげる」
「キス〜?もう何度かしてるしなぁ……そうだねぇ、婚約とかのほうがいいな〜♪」
「こ、婚約ぅっ!?」
「どうせいつかはするんだし、良いでしょ?♪それに、等比数列みたいに伸びてこなきゃねぇ〜?」
「か、考えとくわ!」
「照れるかがみ萌え♪」
「う、うるさい……」
かがみは照れてるのを隠そうとそっぽをむく。
その隙に、私は小さな声で言った。
「―――――」
「こなた、何か言った?」
かがみが真っ赤な顔のままこっちを向く。
「何でもな〜い♪」
私はニヤリとしながらそう返した。
私はさっきの言葉を、そのりんごみたいな顔に向かって心の中で言った。
――かがみ、ありがとう。大好きだよ。
132 :
10-45:2008/04/05(土) 15:13:36 ID:KkQa6dAf
書き込みがあまりなかったようでしたので、合間おかず投下させていただきました。
相変わらずの感じになってしまい、申し訳ないです。
暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。
お目汚し、失礼いたしました。
>>132 GJ!ちょっと弱気なこなたがなんか可愛かった。
やっぱりこなたにとってかがみ自身が最高の御褒美なんだろうな
>>132 いいなぁああ〜〜GJ!
普段はこなたペースなのに弱こなたになるとかがみが支えてあげる・・・
もうほんとこの二人の情愛には泣けてきます(´;ω;`)
135 :
10-45:2008/04/05(土) 18:55:21 ID:KkQa6dAf
>>133 きっとそうですよ!愛に勝るものはないのですからw
>>134 自分もちょっと弱気なこなたを元気付けるかがみ、の展開が好きなのですw
2人の間の愛は計り知れないのです。
後書きで、お恥ずかしながらも書き忘れてしまったのでこちらで。
おやつさん、いつもありがとうございます。
感謝の言葉はあっても、迷惑だなんて思っていません〜。
重ね重ね、ありがとうございます!
「かがみん、あたし前からかがみの事が…」
「それ以上は何も言わないでこなた。あんたの気持ちは言葉を通さなくたってちゃんと私に伝わってるから…
…それに愛を感じるのに言葉は不要なのよ?」
「かがみ…んっ!?」
目に涙を浮かべながら顔を真っ赤にさせて戸惑うこなたは口唇を私に奪われた。そう、愛の蜃気楼のなかで…。
破裂しそうな2人の震える唇は焼けるように熱く……………………………ってあーーーーーーー、もう!!!!
自分の執筆した妄想百合小説ノートを前にして今、私は自宅の机で頭をかきむしっている。
数分前までそのノートに数式を書いていたハズが…いつの間にか百合小説にすり変わったようだ。
前のページをめくるとちゃんと数式が書かれているが勉強より小説のほうがはかどってるってどんだけ〜?
しかも自分で書いといて読み返すとその内容に恥ずかしくなる始末…しかも題材がこなたと私。
私はつい最近この末期的な病に犯さている。
それ以前からこなたを友達以上の存在として認識している自分に気が付き、かなり動揺していたがとうとう
こ こ ま で 来 た
無心の境地に達するといつのまにか妄想小説を書く程までに至ったのだ。
そのうち二刀流で同時に違う内容の小説を書けそうな自分が怖い、よくぞここまで…。
おかげで宿題もはかどらず四苦八苦しているのだ。
どうしてこうなっちゃったんだろう。こなたは私と同棲…いや、同性なのに。
女が女に恋をするというアブノーマルかつデンジャーな想いを抱えながらまた私は明日を迎える事となった。
こなたが待っている明日を……ハァ。
ふざけた内容でゴメン。続きは…いらないかな…
ひより「お仲間の気配がするッス!」
百合ノートという単語に魅力を感じる
141 :
8-784:2008/04/05(土) 21:29:24 ID:rNimm8/U
こんばんは、お久しぶりです。おやつさんの心強い言葉に元気が出た8-784です
最近の投下ラッシュすごいですね ! みなさんGJ ! せめて今日の分だけでもお返事させてください
>>132 萌え転がりましたw きっと二人なら大丈夫。同じ大学に行こうね !
>>136 これは・・・かがみの知られざる裏の顔ですか? デスノートならぬ百合ノートで、名前書いた相手と
百合カップルになれるとか? w
それでは久しぶりの落書き行かせていただきます
新シリーズのホワイトデー編です (季節はずれですが・・・)↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05243.gif かがみ必死ですw でも、物が欲しいわけじゃないみたいです
何が欲しいのかは・・・次回を待ってくださいw
前スレ895さんお返事ありがとうございました !
>>141 マジ泣きかがみ可愛すぎる!
今回のシリーズも期待してる、GJです。
最近すごい活気だけどなんでだ?
毎日死にそうになってるんだが
/ / / \
/Y^Y^ヽ/ / / .イヽ \ \
. /: : : ∨: : / / / / / ! ! ! ! \ ヽ
/: : : : :::/: : :.l / / イ / | | | l ', l`ヽ.l
/: : : : : :: /: : : :{ l、_ / / ! / | | ,.l -ト l | l
\: : : : : : i: : : : :| { `メ、 l/ l/ l l//l | ! ト、
\: : : :.|: : : : :| | / / `ニナー〃 ー'l / !/l l l: :〉
\/l___.r| l え¨斤〒 f 斤fア从 ∧ |/
| l l{ ヘ l/ 辷ラノ 辷ノノ /}l /: :〉 /
| l lト、_V , 、、 {/l /'´//
| l l  ̄lヽ 、 f^ー--ァ ノ l/ __ __ _ __
l l ', | > 辻_ノ_,. イ | ┌─────┤ ll ll lL」─────┐
. / ト、 ヽ、 |/: :| ` T:.ヽ | l |. | ─────‐しl|,. K_ソー'─────│
/ / \ \|: : :.< Lュ: 弋. l | |YURI NOTE `‐' │
/ / | >、 \: : \___ ヽ: : lヽ.l l |─────── :4月X日XX時XX分|
. / l /⌒ヽヽ ヽ: : : \  ̄| : l: :.l| l | :.泉こなたが…… .|
百合ノート、それはかがみの欲望番外地
146 :
8-784:2008/04/05(土) 22:50:17 ID:rNimm8/U
>>142 なんとか新シリーズにこぎ着けました・・・
マジ泣きするのはそれなりの理由があるっぽいです
>>141 3倍ですもんねw これ以上はネタバレになるので秘密です
147 :
8-784:2008/04/05(土) 22:51:57 ID:rNimm8/U
「(お、お姉ちゃんに宿題教えてもらいに来たんだけど
ノックしたのに気づかないし・・・な、なんかニヤニヤしながら
ノート見てるよ〜・・・なんなんだろうあれ・・・?)」
>>128 GJ!!自分はタイトルを考えるのに毎回苦労するのでこういう風に印象的なタイトルを思い付けるのが羨ましいです。
何しろ自分(1-500)の作品の大半(〜巻〜Pを除いた殆ど)が初代管理人様に頂いた名前だったりします(苦笑)
感想ありがとうございました(泣)
>>141 マジ泣きなかがみがすごく可愛いです。
いつも携帯の小さい画面からですが楽しみにしています。
アホ毛かがみもかわいかったなぁ…
百合ノート……あぁ思わず発表できないようなSSを書いてしまいそうな甘い響きです(笑)
>>136の続き
「かがみはなんで同性のアタシと恋人になってくれたの?」
「こなた、愛に女同士とかなんて関係ないわよ。
かの有名なガウルンとサスケだって男同士なのにもかかわらず愛を育んでいるわ」
「いや…かがみん、それって二次元の世界じゃ…」
なんか普段と突っ込む側が逆になっている?でもそんなの関係ねぇ!
私は自分の唇で強引にこなたの口を塞ぐ。
こなた…愛のままにわがままに私はあなただけを傷付けないから安心してね?
「よう柊ー!もう授業終わってんのにニヤニヤしながら何書いてンだー?」
すっ頓狂な日下部の声で私は我に返った。ヤ、ヤバい…!すでに日下部は私のノートを取り上げている。
「ちょ、おま…そのノート返しなさいよ!」
「…お、おっとあやのパース!」
「ふぇっ?」
状況のわかっていない峰岸は日下部の投げた私のノートを華麗にキャッチすると何気なく開いて中身を読む。
「らめぇぇええええ!」
時すでに遅し、峰岸は次の瞬間顔を真っ赤にさせた。
終わったんだ…何もかも…。この時私に対する友人からの人間的信用を失った気がする。
こなたって可愛いよなぁ。こなたのホッペに触りたい。こなた大ちゅき。
様々な内容が私の頭のなかでグルグルと渦巻き私を一時的放心状態にさせた。
そして時間が経つにつれ恥かしさが込み上げてくる。それと同時に日下部に対する怒りも…。
「あやの〜、結局何が書いてあったンだよ〜。あーナニナニ…」
空気のまったく嫁てない日下部は峰岸越しにノートの内容を覗く。そして顔を真っ赤にさせ戸惑い始めた。
「え、え〜と…ま、まぁ確かに女から見て魅力的な女っているよナ…カ、可愛いヤツとかさ…いるから…えと…
…あのちびっ子のようにナ」
ユラァ…
「あのちびっ子?……こなたの事かぁぁああああ!」
私はその直後の事は覚えておらず気がつけば目の前にグロッキー状態の日下部が倒れている。
峰岸は涙目になりながら私を押さえているし、クラスメイトたちは周りでビクビク怯えている。
…どうやら私はいつの間にか殺意の波動に目覚めて日下部をボロボロにしてしまったらしい。
「ゴ、ゴメン日下部!つい…」
返事はない、ただのしかばねのようだ…。
151 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 23:35:41 ID:ZOo/AJvs
>>150 面白いw 面白いです!ww
みさおをボロボロにしている間「こなたはあたしの嫁だぁ!文句あるかぁ!」と叫んでいそうなかがみんw
>>141 やはり体で返せと…?
>>149 タイトルすらつけてない俺涙目w
連続レスすみません。頑張って続き書いてみることにしました…なんとか次で終わらせます
百合ノート。逆に考えるんだ!
これを使えばこなたに言い寄る女を別の相手とくっつけさせて遠ざけることが出来る!
さあ、書くんだかがみ!こなかがは勿論。みなゆた、みゆつか、果てはひよパティ!!
黒井先生にも良い相手を見つけてやれよ……
頼む…誰かこな☆かがの全部をZIPで…
こなかがは好きだ
このスレも好きだ
ただキャラ崩壊はイヤ
158 :
8-616:2008/04/06(日) 01:50:22 ID:gYPWFIxn
まさかの投下ラッシュに追いつけずにいました。皆様GJです!
>>132 弱気なこなた可愛いですね。二人がお互い支え合っている雰囲気が出ていて素敵でした!
>>141 マジ泣きかがみ可愛すぎます!これにはこなたも敵わないw
>>150 ああ、日下部さん…これは貴女が悪いですw
かがみによる制裁は余程凄かったんですね。続きに期待しています!
さて、私も久々になりますが長編の続きを投下しようと思います。スレの流れが分からないので、もう少し後に開始します。
159 :
8-616:2008/04/06(日) 02:07:42 ID:gYPWFIxn
大丈夫そうなので投下を始めたいと思います。
どうか規制にかからないように…><
・パラレルです。
・5レスお借りします。
毎日屋上へ通い詰めたのは一緒にいる時間を増やしたかったから。
他愛の無い会話を繰り返したのは早く仲良くなりたかったから。
私は貴女の笑顔が見たかっただけ。
あんな顔…見たくなかったのに。
―――。
「………」
教室へ向かって、何も言わずに私の前を歩く日下部。顔は見えないけど、機嫌が悪いことが手に取るように分かる。
「ねぇ、日下部…」
「…なんだ?」
「ごめんね、気分悪くさせちゃってさ…」
私の謝罪の言葉に、日下部は立ち止まって後ろを振り返る。
…その表情は怒りではなく、意外にも悩ましげなものだった。
「柊が謝ることじゃねぇよ。それに…」
「…何?」
「いや、何でもない」
気まずそうに頬を掻きながら、日下部は再び廊下を歩き出した。
「柊はB組に行くだろ?」「あ、うん…」
「私はあやのが待ってっから先に戻るな」
「分かった」
そんじゃあと一言残し、日下部は足早にC組の教室へ入って行った。私はその姿を見届けた後、すぐ隣のB組へと入った。
…つかさとみゆきに今までのことを話して謝らないといけない。
「つか………あれ?」
二人の名前を呼ぼうと同時に教室へ入ったのはいいけど、そこにはつかさとみゆきの姿は無かった。
いつものようにくっつけられた机の上には、既に食べ終わったらしきお弁当箱が二つ並んでいた。
「トイレかな…」
机も荷物もそのままに置いてあることから、二人がすぐに帰ってくると思った私は、しばらく帰りを待つことにした。
一人、椅子に座ってぼーっとしていると、ある違和感に気付く。
「お腹減った…」
そういえば、屋上にお弁当を持って行ったのはいいけど、食べる暇が無かった。本来なら手のつけられていないお弁当が私の手元にあるハズなのに、それが見当たらない。
「まさか…屋上か?」
それしかないだろう…他に思い当たる節なんて無い。取りに行こうにも屋上には泉さんがいる。
さっきあんなこと言われたばかりだから、今は出来れば顔を合わせたくない。
「仕方ない…お昼は我慢して放課後取りに行くか」
頬杖をつきながら一つ溜息をつく。そんなことをしても心の曇りは晴れる兆しを見せない。
『私さ、あんたみたいな人が1番嫌いだから』
嫌いなもの、私。
彼女について新しく分かったのは、出来れば知りたくも無いことだった。
「何が…いけなかったのかな?」
ワケが分からなくなって、机に顔を伏せる。
考えてもどうにもならないのは分かっているけど、それでも深く考え込んでしまうのが私の性質。
「どうしよ………」
「あら?かがみさん」
「あ、お姉ちゃんだー」
遠くから私を呼ぶ声に反応して塞ぎ込んだ顔を上げると、いつの間にかつかさとみゆきが教室に戻って来ていた。
「あー…」
「お姉ちゃん、大丈夫?体調でも悪いの?」
「ううん…」
身体の調子なら大丈夫。どこも悪くなんてないよ。
「昼食はもう済ませましたか?」
「まあ…」
また…嘘ついた。心が痛む。いつまでもこんなことしてちゃ駄目って分かってる。日下部にも言われたし、さっき自分にも言い聞かせたじゃない。二人には、ちゃんと話さないと…。
「お姉ちゃん?」
「あの、さ…」
どこから、何を話すべきかなんて分からない。だから私の持っている感情全てを、二人に伝えよう。
―――。
「そうだったんだ…」
「うん、どうしても気になってさ。ごめんね、今まで黙って嘘ついてて」
「何も謝ることではありませんよ」
「でも…」
今までのこと全て話しても、二人の様子は変わらない。つかさはいつもと変わらずニコニコしているし、みゆきも聖女様のような眼差しでいる。
「私も、出来る限り協力するからね!」
「私など役に立つかは分かりませんが…」
「そんなことないわよ。ホント、ありがとね」
私を咎めもせず、寧ろ納得して受け入れてくれた二人。更に協力までしてもらえるなんて…持つべきものは友達だと痛感した。
そんな優しさに触れ心が落ち着いた私は、先程と違って明るく、他愛の無い話を始めた。授業の話や、最近流行りの臭いものの話。
あ、それと…
「そういえば、つかさ達はさっきまで何処に行ってたの?トイレか?」
「あ…う、うん。そうだよー」
「…?」
その話に切り替わった途端、つかさの表情が変わった。私にはそれが何を意味しているか全く分からず、そのままオロオロしたつかさの顔を見つめていた。
「コホン…かがみさん」
「ん?」
するとみゆきが一つ咳をして、私の名前を呼んだ。言い方を悪くすれば、つかさに対する私の注意を逸らした気がする。
「一つお話しておきます」「な、何よ?」
「泉さんは…自分の言ったことに後悔されています。今日のことに関して、かがみさんだけが気に病まれているワケではないかと」
終わったハズの話題が、意外にもすぐ掘り返された。というか、何を根拠にいきなりこんなことを言うんだろう?みゆきは泉さんの何を知っているのか?
「どうして…そう言い切れるの?」
「はい……勘ですね」
「か、勘って…」
女の勘は鋭いって聞くけど、この時だけはそんな言葉を信じられなかった。みゆきはきっと、何か確信を持っている。
「…まぁいいわ。あまり深くは聞かない」
「そうですか、ありがとうございます」
そう言うとみゆきはつかさと目を合わせて苦笑していた。やっぱり何かあるのか…この二人、何だか侮れないわね。
そうこうしていると、昼休み終了のチャイムが聞こえた。私は二人に一礼し、急いで自分のクラスへと向かった。
―――。
授業が終わり放課後になって、私はつかさとみゆきを誘って帰る準備をしていた。鞄の中に教科書や筆箱を詰めていると、ある物が足りていないのに気付く。
「あ、お弁当箱…」
屋上に忘れたであろうお弁当箱。それを取りに行くため、私は二人に先に帰ってもらうようにお願いした。帰る二人を見送った後、私は急いで屋上へと向かった。
流石にこの時間なら、泉さんもいないだろう。そう思って何の迷いもなく、屋上への扉を開く。
予想通りそこには誰もいない。いや、でもある意味予想外れかもしれない。
…肝心のお弁当箱は無かったから。
「先生か誰かが預かってるのかな?」
屋上をウロウロと徘徊しながら、独り言を呟く。
でもやっぱり、何処にもお弁当箱は無かった。
「…もう明日でいいや」
意外にも呆気無く諦めた私は、教室へ荷物を取りに戻り、一人寂しく通学路を家に向けて歩き出す。
「これなら二人と一緒に帰れば良かったな…」
自分勝手な不満を漏らしながら、ゆっくりと歩く。
そんな私の横で、子供の騒ぐような声が聞こえた。
視線を送ると小さな公園が目に入った。公園の周りには草木が多く、なんだか河川敷みたいな雰囲気も否めない。
何も考えず、フラフラとその中に入ってみると、ブランコや滑り台で数人の子供が遊んでいた。
その姿に目をやりながら、傍にあったベンチに座る。
あんなに蒼くて綺麗だった空は、夕日に照らされ少しオレンジがかってていた。
「…ん?」
ベンチの後ろにある草むらから小さな音が聞こえる。振り返ってみると、そこから一匹の黒猫出て来て、私のもとへ寄って来た。
「あなたも一人なの?」
私の言葉に返すように小さく口を開けて鳴いてみせる。本当はタイミング良く鳴いただけだろうけど、私にはそれがこの子からの返事に思えた。
「そっかぁ…」
その小さな頭をそっと撫でると、気持ち良さそうに喉を鳴らしている。
猫は気まぐれって言うけど、本当はこんなにも人懐こいんだね…。
もしかしたら、泉さんも…。
猫に例えるなんて失礼かもしれないけど、彼女と猫は似ているような気がしてやまない。それなら、いつかは私に…。
「あっ…」
半ば妄想的な思考を巡らせているうちに、猫は私の手をサッと摺り抜けて走り出した。
何事かと思い目で追うと、とある方向へ一直線で向かっていた。あっちの方には…小さいけども立派な道路がある。
「そっちは…!」
心配になり急いで後を追いかけると、私のいる歩道から数メートル先に出た道路の真ん中で毛づくろいをしていた。
「良か………っ!?」
無事を確認して安心したのもつかの間、その後方から…一台のトラックが猛スピードでこっちに向かって来ているのが見えた。
「危ない!」
私の声が黒猫に届くはずもない。トラックに気付いている様子も無かった。
「だ、ダメっ!!!!!」
理由なんてない、身体は自然に動き出す。
可能不可能なんて知ったことじゃない。
助けないと…!
その刹那、一つの風が吹いた気がした。
to be continued?
165 :
8-616:2008/04/06(日) 02:21:19 ID:gYPWFIxn
以上です。
書いたのが久々の作品で、短時間仕上げだったので話が纏まってるか不安><
次からはまた少し変わった雰囲気になる予定です。
>>165 OK, GJなんだぜ
痛々しい雰囲気から少しづつ暖かい感じになってきたね
最後の一陣の風は・・・こなた?
ところで今日は鷲宮神社でなにやらイベントがあるとか・・・
田舎者なんで関係ないけどね
169 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 18:11:34 ID:5rYR1xiE
わたしの名前は柊かがみ
あいしてるのよ泉こなた
いつもあなたを思ってる
だいすきなのよ泉こなた
今日の5じに待ってるわ
いつもの駅まえでずっと
貴方を思うとねむれない
貴方の気持ちおしえてよ
貴方のこと見ていたくて
でも私はいつも臆病なの
だから食べてねおしるこ
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l _,._,. _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| きんも
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
\......,,,,,,,_ .....:::::::::::::::::::::::::/
かがみんは高校と同様に
大学では周囲からモテモテ状態だと思う
もちろん女性から
同級生や先輩からのアタックを振り切って
何とか今日もこなたの待つ下宿先へ戻ってくる生活
{ヽ /}
| \ / l
| ヽ、 / |
{ r-ァ' ト
>、 ノ-{ /: : :`ヽ
/: : ,ゝ、_ィ、__x---rく: : : : : : :\
//: :´: : :/: :.ィ: : : : `ヽヽ: : :ヽ : ::.ヽ
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l .ィテミ fテミ .:.:l,
| {トし| |しノ} ...:.::|
! 辷 ノ . 辷ノ ..: ::::::| きんも
| '''' ノ . : . :;i, '''' ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
\......,,,,,,,_ .....:::::::::::::::::::::::::/
\|,>‐r‐ヘ----‐'ケ^ヽ、
λ |ヽ、__ / λ
{ |__」 /、 / ヽ
| }― 「`丶-―'7`丶 ン }
>>165 GJなのです!続きが気になる展開w楽しみに待ってます
>>169 ? ポエムですか?
>>170 死ぬほど鬱になった orz
せめてハッピーエンドにしてよ・・・
>>170 こういう平行世界もあるんだな・・・。
でもこれをみても、俺の頭の中では相変わらず、どうでしょうの大泉と藤やんぐらい仲良くこなかがってるけどねw。
179 :
9-176:2008/04/06(日) 22:06:08 ID:ezO8wauF
>>179 GJです
壊れかがみ最高w めっちゃ面白かったです
でも・・・引退なんですね orz
コテ封印しても、名無しのままでまた面白いSS投下してください
>>179 GJ!いや、腹の皮が捩れるかと思いましたよ。
シリアス……っぽいギャグ。
引退されてしまうのが惜しくは思いますが、名無しさんとしてこのスレを盛り上げてくださる、と言うこと。
また、あなたの面白い小ネタss楽しみにしています。
そういえば、今日柊家のご実家で何かイベントやったとかやらなかったとか、風の伝手で聞いたのですが、何があったんですか?
こなたとかがみの4回目の結婚式ですか?
>>141 かがみ必死すぎるwwww
だがそれがいい。
あぁもう、毎日毎日最高だー!!
>>165 GJです!
みゆきさんは何か勘付いてるんだろうけど…なんだろう。
あの人はなんでも知ってそうな気がしてならない。
なにかきっかけがあればこなたとかがみは仲良くなれそうだけど、
この猫が橋渡し的役割を果たしてくれるか?
>>179 GJです!
いや、面白かったww
引退は残念ですけど…
名無したちの書き込みの中にあなたの片鱗を見つけられたら幸いかも。
小ネタ楽しみにしてまっす!
184 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 23:31:02 ID:Dad12bfe
>>182 ちょwwどんだけらきすた推してんだよw
185 :
グレゴリー:2008/04/06(日) 23:47:12 ID:lIt07PSu
な ぜ こ こ に 投 下 し た !
スルーを覚えよう
どうみてもアンチグレゴリー工作
で、グレゴリーって誰だ?
粘着荒らしが増えて、前より作者が減ったなあ…
最近は保管庫から見るようにしてるけど。
191 :
グレゴリー:2008/04/07(月) 00:05:13 ID:/iz1ykV1
>>186 こなかがと自分が絡むという夢のような話を描いてみただけです。
>>187 ストーリー上、絶対に必要なコマなのでご容赦を
>>189 いや、グレゴリーとは作者である私自身です
悪意はないと思うんだけど
この流れでこれ見たらびっくりするだろうなw
なんですか?
グロですか?
怖くて見れません
パンチの効いた作品だなw
>>190 なんか最近、急に増えたよね
なんでだろ…
>>193 チラ見してみたけど、見ていい気のするものじゃないなぁ俺は。
解釈は人それぞれだからなんともいえないが。
独特なセンスを持ってるとは思うが・・・・
ここは、こなた と かがみ の百合を語らう場 だからスレ違いだ・・・
>>193 登場する作者さんの顔がきわめて汚い
最後に頭を撃ち抜くのでその辺がグロ
ってかこなかが関係ないね
だからスルーを・・・この様では言うだけ無駄か
新規が入ってくると荒らし耐性が落ちるな
>>190 自分だけ保管庫に逃げても意味はないだろう
某所で議論されてたしたらば移住を本気で検討したほうがいいかもな
199 :
グレゴリー:2008/04/07(月) 00:43:49 ID:/iz1ykV1
ううむ、スレ違いでしたかな?
らき☆すたについての謎を解き明かすという野心的な試みを
取り入れ、かつ、それぞれのキャラをカーストに当てはめてみるという
遊びもやってみたのですが...
ちなみに最後のコマでグロがあるのですが、唐突すぎるので
一応はネタばらしを。
つまり、グレゴリーは最初から
自殺するつもりで、九州から秋葉にやってきたのです。
そのため、ボロボロの身なりで、闇ルートから手に入れた拳銃も持っている
というわけ。
ちなみに、これは屈折してはいるもののれっきとした愛情表現でございます
ご理解を。
以下スルーでよろ
>>198 らきすたの百合好きは事勿れ主義者の集まり
スレ移転させる行動力なんてないw
ここも百合スレの二の舞確定だ
>>165 遅ればせながらGJ!
猫好きでこなかが好きな自分にはたまらん作品ですww
かがみんの安否も、こなたとの関係についても
気になって仕方がない…!!
露骨な荒らしも放置できとは、こなかがスレも脆くなったものだな
同人ショップで「かがみんぼ」という本が中古で高値で売られているんだけど、これってこなかが本?
205 :
8-616:2008/04/07(月) 03:10:17 ID:lATdQSN1
>>179 壊れたかがみはこなたのことしか考えられなくなるんですねwかがみと周りの人達との温度差が面白かったです!
今回を最後にコテ番封印されると聞いて残念で仕方ありません。名無しさんになっても、また小ネタ等を投下されることを心待ちにしています><
そして遅くなりましたが感想ありがとうございました!しかしこの長編、相変わらずこなたとかがみがほとんど絡まないw
>>166 長い間全裸待機させてしまい申し訳ありませんでした><
体調壊されないようにw
>>167 にゃもーはどうなるのでしょうね。かがみが助けるか…もしかしたら丸いから自分で転がって逃げるのかもしれませんw
>>168 確かに少しずつではありますが、暗い感じから抜け出しつつありますね。
しかし鋭いお方だ…。
>>176 大変嬉しいお言葉ですが、次章すぐには続きに繋がらない予定ですw
>>183 みゆきさんの言葉の意味は…次で判明させるつもりです。確かに彼女は何でも知ってそうですよね。
二人が近付くきっかけは…この猫が良い働きしてくれたら良いですけどねw
>>202 猫好きでこなかが好きには激しく同意しますw
次でかがみの安否や二人の関係が少しずつ変わる…予感がします。
>>204 以前かった人が微妙とかいってたきがするが、ほとんど持ってる人がいないからよく分からないな。
徹夜組ですら買えないほど超瞬殺だったぽいし。
2000円とかだしてまではさすがに・・・
こなかが本だね
内容は文化祭ネタの漫画1本と
かがみがこなたの誕生日にネトゲのレアアイテムを贈ろうとする話(小説)
小説のほうはこのスレ向きの話だと思う
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| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| きんも
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>>207-208 サンクス。
なるほど、こなかが本か。
ならちょっと高いけど買ってこようかな?
211 :
グレゴリー:2008/04/07(月) 18:05:11 ID:2ReB9VCP
嵐扱いかよ。むげえ。
お前らの処置! 処置がむげえ。
「むげえ」
吐いてんのか?
ssを書いてみたいんですが、みなさんはどうやってネタを構想してますか?
文化祭ネタ・・・アニメでは文化祭当日の描写がなかったから見てみたいな
来月は誕生日ネタ
こなたの誕生日
かがみ「私はつかさが言わなかったら忘れてたけどね」 って奴か
どうみてもツンデレです
本当にありがとうございました
>>213 ふと思い浮かんだネタのときもあれば、
この2人がこんなことやったらこんな感じでいいかも、みたいに考えて、
それを文章にする、って感じですかね。
自分は進むペースすごいゆったりなので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・。
>>213 思いついたことや、面白いと思った本を参考にして、文章を組み立ててます。
一気に書いて、おかしいと思ったら修正して、の繰り返し。
うまい人の文章を参考にするといいと思いますよ。
5月28日はこなた誕生日祭りですか?
かがみはこっそりとこなたの欲しがる物をリサーチしてみるんだろうけれど
聞くたびに変わる内容にオタクの移り気の速さを実感して
思わずこなたが自分に飽きてしまうときもくるんじゃないかと不安感をいだき
そしてそれに気づいても敢えて見守り続けるこなた
結局誕生日にオタグッズをあきらめてペンダントをプレゼントすることにしたけれど
妥協したせいで直前に自信を失って渡すに渡せなくてみゆきやつかさに先を越されてしまうかがみ
こなたにかがみがプレゼントをくれないかどうかを指摘されて
大いに困惑、動揺したあと迷案をはじきだす
「あ、あんたの言うことに一日だけなんでも聞いてあげるわよ!
それとこれもあげる」
爆弾発言の後に買ったプレゼントをさりげなく渡す
渡されたこなたはまさかこんな方向に暴走するとはおもわなかったけれど
ペンダントに彫られた文字を見てとりあえずしてほしいこと素直にいってみることにした
「じゃあさ、一日だけなんてもったいない事をしてもらうよ
・・・好きだよかがみ、一日だけでもいい。
恋人として付き合ってください」
ずっと一緒に居て下さいと目立たないように彫られたペンダントの文字に一目で気づいたのは
きっと愛の力だと確信するこなただった
そしてそれを生暖かくみまもるそうじろうであった
(かなた、こなたは良い子を嫁にもらったよ。うんうん)
このスレ見てると疲れがなんとなく癒されるぜ〜
しまった!勢いでなんてレス返しているんだおれはー!
これじゃ1レスSSじゃないか・・・萌えはおそろしい
ロム宣をここまで駆り立てるこなかがは素晴らしい
223 :
8-784:2008/04/07(月) 21:28:33 ID:yqKVOWAq
>>170 内容にショックを受けました・・・ orz ぜひ続きを作ってハッピーエンドにしてあげて欲しいです・・・音楽もコワイ・・・
>>179 面白いです ! 気が向いたらでいいですから、またSS書いて欲しいです・・・
>>208 小説はこなかがなんですね? 漫画のほうもこなかがなんでしょうか・・・?
>>211 気を落とさないで・・・
それでは今夜の落書き行かせていただきます
おねだりかがみの続きです↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05267.gif というわけで、こなたがかがみのお婿さん (かがみの押しかけ女房?) になることになりました
ところで皆さんは、こなたとかがみが結婚するとしたらどんな甘いシチュをお望みでしょうか?
もしよろしければ私に教えていただけないでしょうか? 私の乏しい画力で申し訳ないのですが、がんばってそれを
マンガ化してみようと思っています ! お願いします !
お返事ありがとうございました !
>>149 携帯からだと文字見にくくないでしょうか? 文字大きくしましょうか? (汗)
>>153 当たりです ! 何だかんだ言って、かがみはこなたに構ってもらいたいみたいですw
>>158 敵いませんよねw きっとかがみもそれを分かって泣いてますw
SSGJです ! 次回、ナイト様こなた登場・・・?
>>183 今回もかがみ必死ですw こなたを念願のダンナ様に迎えてどうなるのか・・・私にも予想がつきませんw
>>223 アンタって人はー!!!
全裸ネクタイで待ってた甲斐があるってもんだぜ!
GJだ!!
227 :
213:2008/04/07(月) 22:13:01 ID:RKgaHdGP
>>217-218 丁寧なレスありがとうございます
うーん。お二人の意見などを参考にして、いつか職人と呼ばれるように頑張りますね!
228 :
8-784:2008/04/07(月) 22:40:41 ID:yqKVOWAq
>>224 全裸ネクタイは危険ですww でも楽しみにしていただけて嬉しいです
>>225 ハイ、来ましたよ ! この落書きを書き始めた頃から、いつかは二人を結婚させてやろうと企んでましたw
>>226 実はこのみゆきさん、このスレの某SS職人さんのみゆきさんの影響受けてますw
絶対二人の事情を知ってて言ってますw
>>220 甘いですねw こういうの大好きです
>>223 結婚編きたこれ!!みwikiさんナイス!!
今夜だけは俺、みwikiさんに膝枕してもらってくるんだ…
>あまいシチュ
手作り晩御飯→あーん、は若奥様として欠かせますまい!!
二人で合い合いマフラーも捨てがたい
>>223 GJ!4コマ目のこなたの目が可愛すぎて困るw
それにしても氏が描くみゆきさんも可愛いなぁ…
>>229 みゆきさんスキーな自分を差し置いてひざ枕とは…許す!!
でも悔しいからただおさんの膝とすり替えておいたのさ!
なんとなく、妄想が形になったんでSS投下させていただきます。
5レスほどの予定です。
234 :
1/5:2008/04/08(火) 01:14:33 ID:pn2Y4Ktd
『希望的観測 その2』
時刻は5時を少し回ったところだろうか。「夕方」と言ってもあたりはまだ明るく、
ようやくに太陽が沈み始めた西の空がいくつかのあかね雲を浮かべている。
「今日は本当に散々だったわ……」
朝からの不運な出来事の連続を思い起こして、かがみがうんざりとして呟く。
「まあ、そんな日もあるんじゃないの。今日が悪かった分、これから運が回ってくると思えばいいじゃない」
正月におみくじで凶を引いたときのつかさからのフォローを思い出しながら、こなたが応える。
「そういえば、あれからどうだったの。まだ悪いこと続いた?」
「おかげさまで……かどうかはわからないけど、午後からは何も無かったわ」
「おお〜それはよかったね。チョココロネをあげた甲斐があるってもんだよ」
こなたの言葉を聞いて、かがみの顔が赤くなった。
この日の昼食時、不運続きのかがみのラッキーアイテムがチョココロネである事を知ったこなたの提案によって、
こなたの食べかけのチョココロネとかがみの弁当を交換していたのだ。
あの時こなたから貰ったチョココロネ、かがみは味がさっぱりわからなかったようだ。
「それにしても……」
こなたはニヤニヤしながら、
「あのときのかがみの照れ方は面白かったねぇ。良い表情だったよ。
いやあ、今日はいい物見れたし、かがみのお弁当も食べれたし、本当ご馳走様って感じかな〜」
「……照れた覚えなんか無いわよ」
「無いとは言わせないよ。チョココロネ食べてるときも顔、赤かったし」
「あ、あれは……」
235 :
2/5:2008/04/08(火) 01:16:29 ID:pn2Y4Ktd
慌てるかがみに、こなたは、くふふと笑って、
「私との間接キスくらいであんなに真っ赤になっちゃって、可愛いねぇ」
「ち、違うわよ!それに間接キスとか言うな!」
「ほう、違うと申されるか。じゃあ、なんであんなに真っ赤になってたのさ。
詳しく聞かせて欲しいね。他に理由があれば、の話だけど」
「ぐぅっ……あれは、その……」
明らかに、返答に困っている。
こなたはにやにや顔のまま、かがみに擦り寄ると、
「ほらほら〜どうしたの?何か言わないと、私との間接キスが嬉しかったってことになっちゃうよ。いいのかな〜?」
「だから間接キス、間接キスって連呼するな!」
こうなってしまうと、主導権を奪われたかがみにはどうすることも出来ないし、
こなたにしても、かがみを(上手い具合に追い詰めたな〜)という気でいる。
照れてしどろもどろのかがみをからかうのが、楽しくて楽しくて仕方が無いこなたの攻撃はなおも続いて、
「そっかそっか、やっぱりかがみは私との……」
「だあ〜っ!わかったわよ!言えばいいんでしょ、言えば!」
ついにかがみが音を上げた。そんなかがみを見てこなたは、
(さてさて、どんな風に取り繕うつもりなのかな?)
心の中で楽しげにそう言って、むふふ、と笑った。
236 :
3/5:2008/04/08(火) 01:18:56 ID:pn2Y4Ktd
(それにしても、コロネの事は思わぬ収穫だったな〜
よし、これをネタに、今日はとことんいじり倒してやろう。恨むんなら自分の不運を恨んでね、かがみん)
二人は足を止め、向き合う形となった。
「では、理由とやらを聞かせてもらおかな」
「い、言うわよ……その、私の……」
「ふんふん、かがみの?」
かがみは「ぐっ……」と言葉を詰まらせたが、一呼吸して、
「私の作ったお弁当を、美味しいって食べてくれたから、その、嬉しくって……」
昼食の時よりも顔を赤くして、恥ずかしそうに言った。
「へっ……?」
「だから、家族以外で私のお弁当食べて美味しいって言ってくれたの初めてだから、その……」
「あっ……」
これは、こなたに予期外の衝撃をもたらした、と言わなければならない。
口をぽかんと開けたままのこなたの顔が、みるみるうちに赤くなっていく。
その様子を見て、かがみも顔をさらに真っ赤にして俯いてしまった。
今のこなたはかがみの反応を楽しむどころか、いつものように冗談で返すことも出来なくなっていて、
「そ、それは反則だよ、かがみん……」
かろうじてそう返すのが、精一杯だった。
耳まで赤くなったまま動けない二人を、夕日がさらに紅く染め上げていく。
237 :
4/5:2008/04/08(火) 01:21:52 ID:pn2Y4Ktd
「と、ところでさ、こなた」
暫くして、先に回復したかがみが声をかける。
「う、うん。なに?」
「私の今日の恋愛運ってどうだったの?聞きそびれてたけど」
「ああ、あれね。やっぱ気になるんだ?」
「そりゃあね。大事なことだし」
「ふ〜ん、大事なこと、ねぇ?」
にやにやが復活したこなたの視線に気づくと、かがみは少し慌てて、
「別にそんなに大事じゃないけど、えっと、他の運勢は聞いといて、それだけ聞かないのは変じゃない」
「うんうん」
「そうよ、他意はないのよ」
「はいはい」
「ぜんぜん信じてないわね」
「いやいや、信じてるよー?」
「もう、いいから教えてよ。気になるじゃない」
顔を赤くしながら問いただすかがみを見てこなたは満足そうだ。
やっと自分のペースを取り戻したこなたは、うーん、と軽く唸ってから、
「さあ、なんだったかな?忘れちゃった」
「とぼけてないで言いなさいよ」
「そう言われても、覚えてないことは言えないよ。
これは昼のかがみ様の鉄拳制裁とプレッシャーが、私の記憶をどこか遠くに追いやってしまったんだろうね。
いや〜あの時は痛かった、怖かった。思い出そうにも思い出せないよ」
「……よくもそう、都合の良い言い訳をポンポンと思いつくわね」
「まぁまぁ。どうせ今日はあと7時間ぐらいしか残ってないんだから。
今知ったからどうこうって事もないでしょ…って、あーーーっ!」
いきなり叫んだこなたは、携帯で時間をチェックすると、
「し、しまったぁ〜!いつの間にかこんな時間!早く帰らないと、6時からのアニメに間に合わないよ!」
こなたはかがみの手をぐっと握ると、
「ほら、行くよかがみ!急いで!」
かがみの手を引っぱって走り出した。
「うわっ、ちょっとこなた!」
「はやくはやく!録画予約してないんだよ〜」
「私は関係ないっ!」
「いいから急いで〜!」
「引っぱるなっ!危ない!止まれーっ!」
すっかり夕日に照らされた街中を、手をつないだ2人が慌しく駆け抜けていった。
238 :
5/5:2008/04/08(火) 01:24:30 ID:pn2Y4Ktd
○
「ふう、今日のはなかなか作画が良かったな」
目当てのアニメを見終えて満足そうなこなたが、ベッドに飛び込んだ。
「それにしてもかがみめ、なんであんなこと言うかな……」
こなたは、かがみがこなたの言う『関節キス』を意識していると確信していたし、また事実、その通りだったのだ。
幸運にも、かがみをいじり倒す絶好のネタを手に入れたはずだったのに、『予期しない逆襲』でこれを落としてしまった。
「あれには一本取られちゃったな……」
『逆襲』の言葉を、あのときのかがみの表情を思い出すだけで、耳が熱くなって来る。
「ああもう、どうしたんだろう」
誰に見られているわけでもないのに、こなたは赤くなった顔を隠すように布団にもぐりこんだ。
以上です、長々と失礼しました。
240 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 03:09:08 ID:lkwJ64/v
>>239 GGGGGGJ
明日1限入っているというのにテンション上がっちまった
241 :
1 / 1:2008/04/08(火) 03:28:45 ID:37aQ+yIR
1レスで収まるダイアログを投下します。
「ぅきゃあぁぁあああぁぁっ!!ふひいいっ!うおおおお!ひっ!ひいぃっ!あああっ!!かはあぁぁっ!
こなた・・・、もっと優しくいじって……。私のお尻の穴・・・・、そう、私、そこから、ウンチしてるんだからっ!
トイレの中で恥かしい格好で、みんなに隠れてウンチしてるぅっ!それでウンコなんかしませんって顔をしていい子のフリして、
清純派高校生のフリして、毎日毎日すごしてるのっ!ホントはそんなんじゃないのに!
ホントはいい子じゃないのに、ホントはウンコいっぱい、いっぱいしてるのにぃっ!!
シワだらけのウンコの穴から汚いのをすごくたくさん出してるんだからっ!!
うううっ!入って・・・るううっ!こなた……こなたの指がぁぁっ!!ひいいいぃっ!あぁおお!きゃっ!はあっ!ふあああっ!」
「はあぁぁあああっ!かはああぁぁぁっ!おぉっ!おふううっ!!こ…こなたっ、いいのおぉっ!お尻の穴がすごく気持ちいいわぁ!
はふはああっ!いい、いいよ、こなただったら、こなたになら私、私ウ、ウ、ウンチ見られてもいいっ!!ううん、そうじゃありないっ!見て欲しいいっ!
こ、こなたに、私のウンチ、ウンチ、ウンチを全部見てほしいっ!お願いっ、見て、見て、見てよぉぉっっ!!私の汚いウンチの塊、全部みてぇぇっっ!!はぉぉおおぉぉぉーーーーっっ!!」
こなたの指が抜かれると、かがみは浴槽に手を付いたまま脚をピンとのばし、尻を高く突き出し、掲げた。
こなたはそのあまりに気高く、そして美しくも淫猥な姿に心臓が爆発しそうなほどに興奮していた。そして誘い込まれるかのように必死に収縮を繰り返す肛門の肉にその小さな唇を寄せていく。
>>223 きたーwwGJ!
かがみ本音漏れすぎですぜw
だがこれもみゆきさんの煽り?のおかげか。
さすがだぜみゆきさん!!
>>239 GJ!
意外な反撃に真っ赤になるこなたが可愛くて仕方ない…
やっぱ普段が普段だけに、こういうときが二乗倍くらい可愛く思える!
244 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 07:26:54 ID:1QMx+WOk
>>244 これは凄まじい破壊力…
1枚目、鼻血だけで我慢したかと思ったら
2枚目で妄想炸裂しまくっとるなw
こなたの頬の感触を堪能しまくりじゃないか、触覚でも脳内でも。
>>244 ぐはああああ…
これはマジでやばい
顔のニヤニヤが止まらねーぜww
どうぞ食べて下さい、みたいなこなた
温めるとよりおいしく召し上がれます
虎顎さんの絵は実に性的で困る
もちろんいい意味でw
GJ以外の言葉が見つからない
(;゚:;u;゚;)つ
( つ /
| (⌒)どどど・・・
. し' 三
⊂(;゚:;u;゚;)
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
(;゚:;u;゚;)つ
( つ /
| (⌒)どどど・・・
. し' 三
⊂(;゚:;u;゚;)
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
>>250 ぼっちかがみ最終回だな
ハッピーENDでよかったよかった
{ヽ /}
| \ / l
| ヽ、 / |
{ r-ァ' ト
>、 ノ-{ /: : :`ヽ
/: : ,ゝ、_ィ、__x---rく: : : : : : :\
//: :´: : :/: :.ィ: : : : `ヽヽ: : :ヽ : ::.ヽ
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l .ィテミ fテミ .:.:l,
| {トし| |しノ} ...:.::|
! 辷 ノ . 辷ノ ..: ::::::| 甜菜厨は氏ね
| '''' ノ . : . :;i, '''' ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
\......,,,,,,,_ .....:::::::::::::::::::::::::/
\|,>‐r‐ヘ----‐'ケ^ヽ、
λ |ヽ、__ / λ
{ |__」 /、 / ヽ
| }― 「`丶-―'7`丶 ン }
>>254 相変わらず神や・・・
全く違和感がないね〜
>>239 GJ ! ニヤニヤが止まらないw
かがみの不意打ちに、こなたが少しづつ意識し始める様子が萌えるw
>>244 エロイww でも可愛いからゆるすw
>>250 同じく見れない・・・でもハッピーエンドだったらしいから一安心
某所に上がってる動画もこのハッピーエンドを加えて完全版にして再アップしてもらいたいね
>>254 これはww このシリーズ大好き
相変わらず作者さんは天才だなあ
作者は百合神様
何回貼んねん
>>250 見れなかったのになぜか見れるようになった
よかった・・・これが本当に最終回なら救いがある
>>258 鬱はマジやめて orz
>>250 これの全部ってどこで見れるの?
ぼっちwikiには途中までしかないし・・・
ヒント:かがみ22
ありがとう!見れた
265 :
6-774:2008/04/09(水) 01:47:47 ID:XvFUhrXN
コテ番ではお久しぶりです。
ちょくちょく名無しさんではお邪魔していたのですが。
中々筆が乗らなくてですね……ss続かない。
でも、今日ふと妄想が降って来たので、取りあえず、形にはなりました。
大分ブランクがあるのと、元々文体が荒いので少々読みづらいかもしれませんが、投下させていただいても構いませんでしょうか?
2時頃まで様子見てみます。
266 :
6-774:2008/04/09(水) 02:00:43 ID:XvFUhrXN
2時になりました。草木も眠る丑三つ時。
かなたさんが現れるとしたらこのくらいの時間でしょうかね。
今回のssはかなたさん関係ありませんが。
とりあえずは、後書きで色々書くと言うことで、まずはss失礼させていただきます。
267 :
6-774:2008/04/09(水) 02:01:53 ID:XvFUhrXN
「……それで、かがみさんとつかささんが先に来られたのですね」
「うん、こなちゃんから‘遅れるから先に行ってて’って連絡もあったしね」
「まぁ、遅れた理由が夜更かしのしすぎで寝過ごした、なんて言うのはこなたらしいんだけど。受験生って言う自覚が足りないのよね、アイツは」
いつもと同じ朝。HRが始まるまでの僅かな時間、B組にかがみが遊びに来るのはもはや必然といっても過言ではなく、いつもの4人で他愛もない世間話に花を咲かせるのもこれもまた必然。
だが、往々にしてこなたが遅刻するのも、よくあること。
本当に、いつもの朝。
「あ、かがみさん。ずっと立っているのもお辛いでしょう。泉さんの席今は空いてますから少しお掛けになったらどうですか?」
「そうね。こなたはまだ当分来ないだろうし、そうさせてもらうわ」
と言って、かがみが未だ主の来ないこなたの席に腰を落ち着ける。
「でさ〜、聞いてよ。昨日こなたが遅くにさ――」
そして、また、3人で他愛もない話に戻る。
「でね、こなたがその時――」
「こなたったらまた宿題やっていないみたいで――」
「こなたがね――」
「こなたが――」
……とは言え、みゆきもつかさも話の主導権を握るタイプではないので、必然的にかがみが会話の口火を切る事になるのだが、その殆どがこなたに関する話題と言うのは如何程なものか。
「お姉ちゃん、こなちゃんの事話してるとき、何だか嬉しそうだね」
「ええ、本当に」
1人で昨日こなたと酢豚のパイナップルについて夜遅くまで議論をしたと語り続けるかがみを端に、みゆきとつかさは目を合わせると、コッソリと苦笑した。
「――いや〜、ゴメンゴメン。遅れちゃったよ〜」
で、話題の主。こなたがやってきたのはそれからもう間もなくのこと。かがみの話題はこなたが作る生ハムメロンの味についてに及んでおり、どうしてそんな事を話していたのかと首を捻るつかさ。隣でただただ微笑むみゆき。
「いや、参ったね。録画って便利だけど、録ってあると安心してつい後回しにしちゃって、でも一回見だすと止まんなくなっちゃうんだよね〜」
やれやれ、と机の上に鞄を置くこなた。
「全く、ちゃんとメリハリつけなさいよ。受験生なんだし」
途端に‘ツンモード’に入るかがみ。
「え〜?いいじゃん。勉強の合間には休憩が必要だよ〜」
「アンタの場合は休憩がメインだろうが!」
グッとツッコムかがみ。AHAと笑うこなた。
それはそれとして、と机の上に荷物を展開しつつ、
「何でかがみんは私の席に座ってるのかな?かな?」
「あ、かがみさんがずっと立っているのも辛そうだったので、泉さんが来るまでの間に、と私が進めたんです。勝手な事をしてすみません」
「いやいや、みゆきが謝ることはないわよ。遅れたコイツが悪いんだし」
と、かがみが立ち上がろうとした刹那。
「それにしても、かがみさんが泉さんの席に座っていても、あんまり違和感がありませんね」
機先を制す。後はぶつけるのみ。
「だよね、お姉ちゃんいつもうちのクラスにいるから、もうB組の一員みたいな感じ」
それを聞いて、いい事思いついたとニヤッと笑うかがみ。
268 :
6-774:2008/04/09(水) 02:03:28 ID:XvFUhrXN
「そう?じゃあ、このままB組に入っちゃおうかな〜」
上げかけた腰を再び椅子に落とす。
「ちょ、かがみ、そこは私の席だって」
「ふふ〜ん?私がC組み抜けちゃうと穴ができちゃうから、こなたがC組に入りなさいよ」
「え〜?」
「と言うわけで、ここは私の席。ハイ決定」
と、こなたの席で伸びをする。勿論、そんなことで出来るわけもないし、いつもの些細な冗談。だけど、
「でも、泉さんに抜けられても困りますね……」
「そうそう、私が抜けたら一体誰がB組を纏めて行くと言うんだねかがみんや」
「いや、纏め役はみゆきだろ……」
みゆきからつかさにアイコンタクト。この天然さんなら、絶対、
「あ、じゃあ、やっぱりお姉ちゃんもこなちゃんもB組の一員ってことにすればいいんじゃない?」
と言う。
「それはいい考えかもしれませんね」
笑顔で同意。
「む〜……じゃあ、私の席は?」
むくれるこなた。
「泉さんには今まで通りの席がありますから。問題はかがみさんの方ですね。席のストックはありませんし」
「そうだ!お姉ちゃんとこなちゃんで同じ席を使えばいいんだよ!」
我ながら名案。と微笑むつかさ。
「どうやってですか、つかささん?」
「えっとね……お姉ちゃんがまず椅子に座って、その上にこなちゃんが乗るの」
キラン。こなたの瞳が光る。逆襲のこなた。
「それいい考え!じゃあちょっと失礼して――」
よっこいしょ、とかがみの膝の上に腰掛ける。
「ちょ、こなた!?」
「ん〜、この柔らかすぎず固すぎない所がまた何とも言えませんな〜♪」
2人の身長差から丁度、こなたがすっぽりとかがみに包まれている形になる。
「人を椅子に使うなんて」
「ふっふ〜ん?これはさっきのお返しだよ。私、泉こなたが粛清しようと言うのだ」
「エゴだよ、それは!」
「地球が持たん時が来ているのだよ、かがみん♪」
丁度、かがみの胸元に来ているこなたの頭。うりうり、と擦り付ける。
「意外とあるジャマイカ、かがみんや」
「そんなセクハラのおっさんみたいな……んっ、くすぐったいってば」
「うりゃうりゃ〜♪」
「だから……っ、くすぐったいって……ぁっ!」
「参ったか、かがみん♪」
269 :
6-774:2008/04/09(水) 02:03:50 ID:XvFUhrXN
にまぁ、と満足げな表情のこなた。ここまでされてされっぱなしというのもかがみにとっては納得の行かない状況であるわけでして。
「……えいっ!」
「ひゃうっ!?」
こなたはかがみの胸中にあり。つまり、最初から手中に落ちていたのだ。
ぎゅ、っと思い切りこなたを抱きしめるかがみ。
「これなら、もう動けないわよね」
「む、むぅ……」
「さて、どう料理してやろうかしらね」
「かがみは料理が下手だから、つかさの方がいいなぁ」
「そんな減らず口、いつまで叩けるかしら?」
攻 守 逆 転。こなたの耳元に口を近づけると、
「恨むなら、身長の低い自分を恨みなさいね♪」
「むぉ、人がさり気なく気にしている事を……」
「ふっふっふ……えいやっ」
「ぅう!?」
後ろからこなたの髪に顔を埋めるかがみ。
「あ、何かいい匂い……意外ね、ちゃんと手入れしてるんだ」
「そ、そりゃ……私だって、一応女だしさ」
「一応って……ま、いっか。さらさらしてる♪」
「くっ、くすぐったい……」
身を捩ってかがみの腕の中から逃れようとするが、がっちりとホールドされてそれは叶わない。
「みゆきさ〜ん、つかさ〜、助けて〜」
「あ、そういえば私日直でした。黒板を綺麗にしませんと」
「じゃあ、手伝うよ、ゆきちゃん」
「お願いします。つかささん」
「そんな〜……」
「さて、次はどうしようかしら?」
こなたを抱く腕に力を込めるかがみ。すると、2人の密着度もそれだけ増す、と言うもので、
(うわ……かがみ、何かドキドキ言ってるよ)
普段伝わらないような心音までしっかりと伝わるわけだ。
「こなたって、線が細いのに意外と柔らかいのね」
「う、ど、どうも……」
「それに、‘あまい’」
「ふぁぁ!?」
こなたの耳に届くのはかがみの吐息。そして甘く暖かい触感。
「くすぐったいって!っていうかかがみの方が――」
振り向く。交錯した碧色と菫色の視線。ついでに言うと超至近距離。
「「あ――」」
270 :
6-774:2008/04/09(水) 02:04:22 ID:XvFUhrXN
「朝っぱらから元気があって大変よろしい。けどな、チャイムはとっくに鳴ってんで?」
「「ごめんなさい……」」
ここは、職員室。朝の時間というのは不思議なもので、するりと手から零れ落ちる水のようにサラッと流れてしまう。
HRが迫っていた時間に、あんな風に遊んでいたら、まあ、当然先生に見つかるわけで。それが独身女性でロマンスの欠片もないような先生だと、全くいちゃついてる様に見えた2人はけしからんと。お叱りを受ける次第となったわけだ。
「んで?お前ら一体何してたんや」
B組担任・黒井ななこ先生(2×才 独 身)は顔を笑わせて目を笑わせないと言う器用な真似をしながら2人を詰問する。
答えに窮るのは当事者の2人。
「えっと……スキンシップって言うか」
「ちょ、ちょっとした……まぁ、察してください」
「ほうほう。つまりは、アレやな。そんなに2人は離れたくないと。ウチに見せ付けたいと。そういうわけか!!」
「せ、先生!何か逆恨み入ってますよ?」
「そんな事あらへん。なあ?泉、柊?ウチがもう直ぐ三十路で、CD出しても構わん歳になることへの当て付けなんやろ?」
ダメだ、目がいってしまっている。こうなった黒井先生を止めるのは不可能。そう思われた時、
「黒井先生。その辺にしておいてあげてください」
救いの主。救世主。
「みゆきさん!」
「みゆき!」
が、現れた。
「高良、ウチの覇道を邪魔するんかいな!」
「そ、そうではなくて。お2人も反省しているようですし。次の授業もありますから。どうかこの辺で……」
「……まあ、高良がそこまで言うんやったら」
「それに、黒井先生には大人の魅力もありますから。歳の事は気にしなくても大丈夫ですよ」
「ほ、ホンマか!!」
「ええ」
「そかそか。うんうん。やっぱり女はじっくり磨き上げるもんやな。よし、泉、柊、もう行ってもええで」
「ほぁ〜、助かった……」
「全く、あそこでみゆきがフォローに入ってくれなかったらどうなっていたか」
「お2人が無事で何よりです」
にこりと微笑むみゆきは、正に、今の2人にとっての救世主だった。
「それにしても、何でこんなことになったのやら……」
「だよね……」
はぁ、と嘆息するこなたとかがみ。それを見て、みゆきは眼鏡を直すように手を当て、視線を隠すと、
「さて?何か切欠があったのかもしれませんが、例えばかがみさんを泉さんの席に座るように誘導した何か、とか。でも、過ぎたことですよ」
「……そうね。過ぎた事言っても始まらないし」
「じゃ、とりあえず昼寝に行こうか」
「ちょっと待て昼寝じゃなくて授業だろうが」
「私にとって英語の授業はお昼寝タイム、なのだよ。後でノートよろしく」
「誰が見せるかっ!」
などと騒ぎ立てながら教室へ戻るこなたとかがみ。それを見送ってみゆきは、
「ちょっと後押ししてあそこまでやりますからね……もう一押し、と言ったところでしょうか」
眼鏡にかけていた手を離した。
271 :
6-774:2008/04/09(水) 02:11:07 ID:XvFUhrXN
では以上です。お付き合いくださいましてありがとう御座いました。
以前、書いてたシリーズ物。まぁ、これは一応その続編に当るわけなのですが。
アレですね。シリーズ物は生物ですね。早めに続きを書かないとモチベーションが下がる下がる……
しかも最近妄想力も低下してきて……筆が進まない進まない……
書いては、ボツ。書いては、ボツ。
む〜……
何が‘こなかがらしさ’なのかな……とかかなり真剣に悩みました。
ただの百合なら他でも出来る。だが、敢えてこなかがでやるからには、それらしさが欲しい!
今回のこれはやはり最初予定になかった話で、ある意味筆慣らしですね。
黒みゆきさん。黒くないかな……
兎に角、こなたとかがみがいちゃつく話が書ければ、と思い妄想しました。
だが、足りない。自分の中で何かが足りない……
まだ少し、チャージ期間がいりそうです。
タイトルは‘プロジェクト・こなかが 外伝〜3年B組朝の……〜’です。
>>271 GJ!他のクラスに居座ろうとか懐かしいなぁ
それにしても大胆にも朝の教室でイチャイチャしすぎだw
>>271 GJ!お久しぶりです。
かなり好きな部類に入る話だった。
俺も頑張らなきゃなあ…
____
____ ..::/ \ おはようございますw
/ \ ─ ─\ ___
今沖田w / ─ ─\ ⌒ ⌒ ヽ / \
/ ⌒ ⌒ ヽノ(、_, )ヽ | / ― ― \ これからお仕事ですか?ごくろうさまですw
| ,ノ(、_, )ヽ |-=ニ=- / / ⌒ ⌒ ヽ
\ -=ニ=- /:. < | ,ノ(、_, )ヽ |
ノ \⌒ ̄ ⌒⌒〜 \ -=ニ=- /
〜⌒ ⌒ ̄⌒ ⌒ ̄ ⌒⌒〜 > <
\ /⌒ ⌒ ̄⌒ ⌒ ̄ ⌒⌒〜
―― l ‐┼― ‐┼― _l_ヾ
ー― ト― | ⌒ rー、 | |
―‐― l / ー _ノ / J
| ̄ ̄| ーヽ-〃 ヽ_ノ ‐┼―
|二二| _ヽ γ、ノ`ヽ | ⌒
|__| (_ , lノ ヽ_ノ / ー‐
>>271 すばらしいですww
読んでるこっちが照れてしまいそう
276 :
12-926:2008/04/09(水) 16:31:16 ID:0IBw/2vi
実は拙作『ふぁん☆すた』第二話の途中の部分がこちらのミスで抜けていましたorz
そのせいで非常に分かりにくい構成になってしまっていました。申し訳ありません。
保管庫のほうで修正しておきましたので興味のある方はどうぞ。
なお続きは順調にいけば今夜にでも投下したいと思います。
最後になりましたがご指摘をくださった保管庫の名無しさま、ありがとうございました。
277 :
12-926:2008/04/09(水) 16:34:30 ID:0IBw/2vi
>>271 そしてGJ!自然な感じがイイ!
自分も頑張らねば…
原作スレからのコピペ
661:名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/07(月) 01:55:56 [sage]
1ヶ月前のコピペか
620 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 01:47:16 ID:7R2XpoZW
今日、クイズマジックアカデミーやってたら声優の「平野綾」を答えさせる問題があって、問題文が
「涼宮ハルヒの憂鬱の涼宮ハルヒ役や、らき☆すたの柊こなた役で知られる声優は?」
KONAMI的には既に結婚済みらしい。
>>278 なんというガイシュツ
しかし、ちょうど絵のネタで問題文探してたんで助かったよthx(個人的に)
283 :
8-784:2008/04/09(水) 21:55:51 ID:O5ejaPBE
>>282 個人サイト晒しは危険だぞ
ついやっちゃったのかもしれんが、次から気をつけなよ
その作者さんは晒し好まないから
>>283 ぼくもこなたさんになってかがみさんとしんこんごっこしたいです!!
…はっ、一瞬頭がどうかしてしまった…それぐらいの破壊力だった
マジ泣きで誘っただけあって
かがみんもノリノリだ
ついにかがみが本気を出した!
3倍は伊達じゃないなぁ
>>283 素晴らしいぞ!!はあはあ。すごく上手だ
落書きというのはそろそろやめにしないか
>>284 このサイトはなぜかリンクが貼られることが多いな
アンチが多いのかね
そうだな今はまだ3倍ってとこだな。
まだ8倍、100倍、200倍と続く予定だ
289 :
8-784:2008/04/09(水) 23:10:02 ID:O5ejaPBE
>>284 ダメですよ ! かがみはこなたのお嫁さんですw
>>285 必死でしたもんね・・・
>>286 この調子でお話が進むと私の画力が追いつかなくなりそうで・・・どうしましょう orz
>>287 まだまだダメダメです。スラスラ描けないんです。肩に力入りまくりなんです
納得のいく絵が描けない状態なんです。量産なんてとても無理な初心者状態なんです・・・
>>288 ちょwww それだといつまで経ってもマンガ終わらないですww
290 :
6-774:2008/04/09(水) 23:16:42 ID:XvFUhrXN
どうもです。
昨日は拙作をご覧頂きましてありがとう御座います。
久しぶりなもので随分と緊張しましたが、皆様からの反応芳しく、ほっと胸をなでおろしている所です。
次は何時になるかは未定ですが、また、妄想が降って来たら書きますので、よろしくお願いします。
>>283 GJ!!トーンの張り方も見事なものですね。
そして、定番のシチュ。いや、ご馳走様ですよw
続きもwktkでそろそろ全裸待機しても寒くはない時期なので全裸待機で待っています。
>>283 うおおおお!!!これはやばい…!!(とてもGJ的な意味で)
3倍の力おそるべし……
で、次は何倍かね?w
>>282 >>284前半コメントに激しく同意
騒がれすぎてスレへの投稿を控えてらっしゃると推測できる作者さんの身になってあげてください
スレによっては暗黙のタブーである他カップルネタも書き込んでるから確信犯(誤用)かな
それと8-784氏、書き手の貴方がレスを付けられているのには唖然としました
いつもGJというか、貴方の作品に癒されてますので失礼をお詫びしつつ敢えて苦言を呈します
>>283 くっそ・・・ベタな展開なのに!
だがベタな展開というものは言葉を変えれば王道!!
つまりはGJ
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( つ /
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学校終わって今からバイトだ〜…
近頃比較的おとなしかったこなかが妄想がまた暴れ始めた…
授業中、または仕事中にふと妄想してしまう俺は異端なのか?
こなかがは癖になるなー
百合に興味なんか全く無かったのに、何でこんな事に
こなかが最高!
学校とか大学始まったからか、比較的静かだね
でも相変わらずこのスレ楽しいw
>>296 ぜひその妄想をSSに・・・w
>>297 作品内で「最も仲が良いコンビ」として描写されてるからじゃないかな
百合派のほかに、性別問わず王道カップルに萌える層も取り込んでると分析
こなたを見るかがみの目が愛にあふれてるように見えるのは気のせいだろうか
わ、私は百合になんて興味ないんだからね!
こなたに興味があるんだから!!
しね
最近このスレの連載ssが楽しみでならないw
10-79氏や8-616氏などの長編作家には期待せざるをえない。もちろんすべての作家様に期待w
>>301 なんとなくだけど、他と見る目が違う気がするよね。
過度にフィルターかかってるせいかもしれないが。
>>305 いや、あながちフィルター効果だけではないかと。
特に15話のライブでかがみがこなたへ向ける眼差しは
あんたにならこなたを安心して任せられる!
的な包容力やら愛情やらを感じずにはいられない。
夜中まで話し込んで、電話の最中にどっちかが先に寝てしまったりとかするんだろうか
>>306 私もあのシーンでこなかがに目覚めたな
それまでは仲がいいな〜くらいにしか思ってなかった
で、1話から見直してみるといきなりお見舞いのシーンとかこなかがはカップルにしか見えなくなっていた
それ以来こなかが妄想が止まらないw
「へぇ〜かがみって意外と可愛い寝顔してるんだ?」
この台詞が個人的に俺の心にヴォルカニックヴァイパー。
このスレを知ってからは二人を見る目が変わってしまった。
それはいたって正常。
自分は7話ですね。こなたがかがみを撫でるのがなんともw
一緒のクラスになってこなたといちゃつきたかったんだろうね、きっと
>>306 あのシーンでこなたが前見えてない、ってのに気づいたのもかがみだけだしな。
それだけでも、かがみがこなたのことをよく気にしてるってのがわかるし。
その直後には「なんなんだろうね・・・この気持ち・・・」だからね。
もういろいろと何かがとまらない
自分的に考え中のお題
「そうか、私そうだったんだ…」
かがみへの想いに気付くこなた
「でも、きっとかがみんは普通だから…私が一人で盛り上がっても
この気持ちは受け入れてもらえないだろうな…
つかさやみゆきさん達とだって、きっと気まずくなっちゃうよ…
仲良しの4人だったのに、2人にも悪いよね…」
家に戻り、始まる前に終わった自分の初恋に泣くこなた
「…泣くだけ泣けば、きっと明日はいつもの私でかがみに会える…」
そんな時、こなたを心配したかがみから電話が!
柊かがみに聞く10の質問
Q1.初めて買ったCDは?
「こ な た の キャラソン」
Q2.好きな映画は?
「邦画がけっこう好きかも。自分で行くなら実写が中心かな。こなたと行く時はホラー。
何でかって?聞くまでもないでしょ。ホラーなら怖くて抱きついても不自然じゃないし」
Q3.好きな男性のタイプは?
「泉こなた……あ、男じゃないや」
Q4.宝くじで100万円当りました。どうする?
「こなたと挙式」
Q5.朝起きてまずすることは?
「こなたに電話」
Q6.将来の夢は?
「こなたの嫁」
Q7.ひとつ超能力を授けます。なにがいい?
「オーソドックスにサイコキネシスかなあ。というより空が飛べる能力がいいなあ気持ちよさそうだし、何より便利じゃない?
いや、待てよ、予知能力でこなたの下着の色を当てるって言うのも……」
Q8.無人島に行くなら何を持っていく?3つまでOK
「こなたさえあれば何もいらない!」
Q9.ひとつだけ好きな法律つくれるとしたらどんなのつくる?
「日本で百合カップルの結婚式を上げれるように」
Q10.泉こなたはあなたにとって何ですか?
「き く ま で も な か ろ う よ」
_ ―¬ ⌒ ¬ー- __
/ Z__
/ / / / /  ̄ ー
/ ̄7⌒ー/ / _ ∠ ∧  ̄て¬= ヽ
| l/ / ./ / / `/ / ハ \
| イ / / 〆 /゙゙/ / / ゙| _l ヽ
ー´ { //|/ /// // / | /`! `,
|ル' / / ´、___ / | / ! l ! ! ',
ゝ-/ イ´ イミtォェュzァ; _ レ' ! j .レ、 i
(/ /` 〇xxxx \_ | / .} ∨
|/ `i イミtゥ,_ | / /
', ゝ-、 , ヘ _ `~`' /| / /〉
∨ ∧ |. 丶 i フ xxx○ レ1 /゙'
∨ ∧| /> `ー ′ jノ'´ | /
∨ ∧ー'´ r' >ォ- 、 __ -‐゙// | /
r'〉、 .∧ | '、,' l / // /
. /\∨ ゙∧ |___ / \ / // /
/ ゙,∨ ∧ | V Y // /
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( つ /
| (⌒)どどど・・・
. し' 三
⊂(;゚:;u;゚;)
. ヽ ⊂ )
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三 `J
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/ </´ `ヾ> .:;i,
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| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| きんも
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
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修学旅行のときでもかがみの様子がおかしいことに気づくのがこなただけってあたりが…
つかさ妹のくせに鈍すぎ
逆に考えるんだ
修学旅行では浮かれてるのが当然
かがみの異変に気づいたのもこなたならではの事、と考えるんだ
妄想爆発でも本番でヘタレるかがみん
ってかヘタレるって具体的にどんな感じだ?
手を繋ぎたくてもなかなか繋げないとか?
>>321 「ふふー、かがみんの手はあったかいなー」
>>318 どう見ても角川の陰謀です、ほんt(ry
かがみってデレ状態でもツンデレ口調のままだったりして。
「あ、甘えさせなさいよ!」
「(こなたが好きな事が)おかしくて悪かったわね。」
「私から離れたら、怒るからね。」
ああ、ほら…
みんなのせいでロマンティックが止まらなくなった…
ロマンティックあげるよ〜
>>325 こなたはストレートっぽいよな
「かがみん、大好き!」
「今日は一緒にいたい気分だよ」
「・・・帰っちゃヤダ」
>>318 さらに319を深読みするんだ。
つかさ(おねえちゃんまた『ぽー』ってしてる…
いつもみたいにこなちゃんのことでも考えてるのかな?)
『気付いていながらも少しだけズレている』
これが柊つかさクオリティ…
創作意欲が湧いたので初めて書いたものを投下したいと思う。
少し様子見てから投下しますよっと。
平気そうだから行きまーす。
・4レスほど消費
・あまり百合っぽくないかも
秋の彩りが薄まり、木枯らしが吹き始めた
ある日の事…。
「最近は一緒に遊んでないよね〜。久しぶりに家に来る?」
電話の会話の中で、何気なくこなたは言った。
ふむ。言われてみればそうかも。
「そういえば学校で会うだけで最近は
確かにあまり遊んでないわね。」
それもそのはず今は年末も近づき、
私達三年生は受験勉強も佳境に
差し掛かっているのだ。
更に中間、期末と定期試験があっては
遊べる時間も自然と減っていくものである。
十月にもなるとそれはより顕著になった。
…中にはそんな事など関係ない生徒も居そうだが…。
私もこの時期になってからはラノベも読むことも
少なくなってきた。
新刊を買っても本棚の中身が充実してくだけだ。
こなたの言うところの積みゲーみたいなものだろうか。
電話で話すのも久しぶりな気がする。
しかしお菓子を食べる量だけは減っていなかったりする。
これはちょっと自重するべきだろう。
「ちょっと面白い格ゲー買ったんだけど、
かがみなら好きそうかなと思ってさ。
ちょうど今日は土曜日だし明日の日曜日でどう?」
もう私が来る事を前提で話を進めている。
まず相手の都合を聞くことが先だと思うのだが…。
しかし大抵はいつも誘いに乗るので慣れっこである。
「おいおいまだ来るとは一言も言ってないわよ。
まぁ明日なら空いてるしいいわよ。」
「なんだ結局来るんだ。」
「勉強ばかりってのも気疲れしちゃうしたまには
息抜きもいいかもと思ってね。」
「あれあれそんな言い訳しなくても本当は寂しかったって
素直に言っていいんだよ〜?やっぱりかがみはツンデレだなぁ。」
やれやれこいつはまたつまらん挑発を…。
単に『ツンデレ』って言いたいだけなんじゃ…。
いつもように私はお決まりの言葉を返す。
「だからツンデレ言うなっての!
それよりあんた受験勉強はちゃんとしてるんでしょうね?
一夜漬けが効くほどいつもの試験とは勝手が違うんだからね!」
こんな時に遊びに誘ってくるのはある程度順調で安泰か
だらけて遊びの誘惑に負けているかのどちらかだ。
進学を選んだと聞いた時、こなたにしては意外だったが
こうも余裕に満ちていると逆に不安である。
だからつい保護者じみた台詞を言ってしまう。
「大丈夫だよかがみん。さすがにこの時期となれば
私だって本格的にやってるさー。…ほどほどに。」
どうも最後の一言が引っ掛かるがほんとに大丈夫か?
自然とお節介な台詞が口をついて出る。
「いつもみたく『宿題写させて〜』みたいには行かないわよ?
あんたの事だからやる時はやるし、あまりうるさく言わないけどね。」
「あはっ、心配してくれてるの?なんだかんだ言って遠まわしに
心配してくれるかがみん大好き〜。」
大好きとはこれまた大げさで珍しい…。
いつもなら『〜なツンデレかがみん萌え〜』とか
言ってくるのに。しかし何故か『大好き』という
言葉が妙に耳に残る。
私は何事も無かったように話を続ける。
「はいはい分かった分かった。じゃあ時間も遅いしもう寝るわ。
こなたもネトゲなんかしてないで早く寝るのよっ。」
「う〜んもう十二時過ぎてるし、今日はもう寝ようかな。
さすがにちょっと眠いな。」
「ん?『今日は』ってまさか昨日も深夜アニメとか見てたりしたの?
今のうちに規則正しく寝起きする習慣つけとかないと
後が辛いわよ?」
「いやいや今は録画して録りためてるからその辺はばっちりっすよ。」
「やれやれ相変わらずね。少しは自重しなさいよ〜。
それで明日は何時ごろに行けばいいのかしら?」
「そうだねぇ…んと、十一時くらいでいいよ。」
「十一時でいいのね?それじゃおやすみ。」
「ふぁーいおやすみ〜。」
こなたはどうやら本当に眠気が限界のようだった。
そのまま寝落ちしてなきゃいいのだけど。
やれやれと小言をいいながら電話を切る。
そこでさっきこなたが言ったあの言葉が脳裏を横切る。
「大好き…か…。どうしたんだろ?妙に気になるけど…。」
いつも同じ言い回しなので気まぐれに変化球でも
使ったのだろうか?だがしかし私も限界なので
さっさと明かりを消して布団を被って考えるのを止めると、
すぐに意識を手放す事が出来た。
…休みの日はどういう訳か、やけに早く目が覚めてしまう。
時計が鳴る前に起きてしまった。
これなら別にアラームをセットしなくても良かったかな?
何だか損をした気がしてしばらく布団の中でもう一度
微かな眠気を消化しようとする。
あれ、いつから私はこんなにダラダラするようになったんだっけ?
もしやこなたの影響か?いやいやそんなはずはない。
私がこなたの影響を受けて変わってしまうくらいなら
あいつも私の影響を受けて少しはまともになるべきである。
とりあえず『宿題写させて』が無くなれば言う事ないんだけど。
未だにそれがないので多分、私自身が少し疲れているのだろう。
他愛も無い事を考えるのを止めて、よいしょと気持ちを
奮い立たせてベッドから抜け出て支度を始める。
私は日曜日の朝に何をそんなに張り切ってるんだろうね?
「あれー?お姉ちゃん日曜日なのに早いね?あふ…。」
つかさがまだ重そうな目をこすりながら部屋から出てくる。
もはやお馴染みの朝の挨拶である。
「早いってもう九時過ぎてるんだけど…。
ちょっとこなたの家に行ってくるからね。」
「ふーんこなちゃんのとこ行くんだ?ごゆっくり…。むにゃ…。」
「昼過ぎまで寝てたら駄目だからねー。
母さん達にはつかさから言っておいてくれる?
じゃあ行ってくるね。」
「ふぁーい…。」
緩いやりとりをして家を出るがおそらくあの様子では
あの子は五分と持たないだろう。
やれやれ、これなら直接母さんに行き先を告げれば良かったかな。
今日は幸いにも快晴で雲一つなく、澄んだ空気に磨きが掛かっていた。
洗練された蒼がそこには広がっていた…。こなたの髪みたいに…。
「なんでそこでこなたが出てくるんだろ…。
昨夜のこと意識しすぎたのかしら…。」
あどけなく笑みに輝く緑の瞳を思い出しながら
独り言を漏らす。
そして泉家に向かう途中で昨晩、睡魔に負けて放棄した
『大好き』の意味をまた考えていた。
どうしてだろう、何気ない些細な会話の中での一言なのに…。
ぼんやり考えながらもようやく泉家に辿りつく。
「やふー、いらっしゃーい。」
「おーす今日はちゃんと起きてたわねー。偉い偉い。」
「私だっていつも夜更かししてるわけじゃないよ〜。
それに今日はかがみんが来てくれるし、寝てたらもったいないよ。」
「なっ、臆面も無くそういう台詞を言うなって。
こっちが恥ずかしくなってくるわよ。」
「え?なになに照れてるの?隠さなくていいんだよ〜?」
うぐ…。少しでも隙を作るとめざとく突いてくる。
しめたと言わんばかりにニヤつく表情が憎たらしい。
どうも弱みに付け込んで主導権を握られている気がしてならない。
こればかりはむかっ腹が立つ。
「それで昨夜言ってた面白い格ゲーってどれよ?」
「今やってるとこ〜。先に説明書だけでも読んどく?」
「そうさせてもらうわ。…で、どれよ?」
こなたの部屋は無数のゲームや漫画などが空間を占めていて、
その中に新しいものが混じっていてもどれがどれだかまるで
解らない。しばらく見ないうちにまた量が増えてる?
「え〜っと…あ、あったあったこれだよ。」
どうやら自分でも何がどこにあるのかよく把握できていないらしい。
それで同じ本を一度に三冊買うのだから大したものだ。
「ふーん…『ギ○ティ○アイグ○クス○○セントコア』ねぇ…。
えらく長いタイトルね。」
パッケージのイラストといい、タイトルロゴがやけに殺伐としているような。
ふむふむ、絵柄が結構アニメチックなのはむしろこなたの趣味なのでは?
おおまかに操作方法やシステムを読んでみる。
なるほどこれまた複雑そうである。私もある程度ゲームはやるが、
初めての人間にどういう意図を以ってこんなものをやらせようと
するのか全くの謎。
「ま、習うより慣れろっていうしね、かがみんもすぐに慣れるよ。」
「あんたにしては正論を言うわね…。でもさすがのあんたでもすぐには
無理でしょ?」
「え?私は慣れっこだよ?これゲーセンで動いてるやつだし
よく遊んでたよ。」
「ちょ、まさか対戦相手が欲しくてわざわざ誘ったの?」
「まーそうとも言うね〜。」
やれやれ素直じゃないのはどうやらこなたの方らしい。
今までだって散々いろんなことに付き合ってきたし、
これくらい相手してあげるのに…。
まぁこんな時期では無理もないか。でもこなたって時々
変なところで気を使うのよね。
「それじゃ肩慣らしに始めよっか。」
「私は初めてなんだから少しは手加減しなさいよ?」
「分かってるって。まずは練習練習〜。」
BGMは割とロックっぽい。悪くないかも?
さて、使用キャラはどれにしようか…。
お?このヨーヨーを使う女の子なんか可愛くてよさげかも。
だがしかし…。
「かがみんはツンデレだからソルでいいよね?」
「ちょ、勝手に決めるなって!」
「大丈夫大丈夫、一応初心者向けのキャラだから。」
「いや私はこのヨーヨー使う女の子が…。」
「あーそのキャラ男だよ。にひひ。」
「な、なんだってーーーッ!?」
ショックから立ち直れそうにないので半強制的に決められたこのソルなる
キャラクターで始める事にする。
…なかなか癖が無く動かしやすい。こなた曰くゲームのシステムの
基本的なものを体現しているそうだ。初心者向けだからだろうか。
しかしさっきのツンデレだからどうこうというのはどういう
関係があるのだろうか?
しばらくはこなたがダミー役となって技の練習台となってくれて
操作にもようやく慣れてきた。
「お〜だいぶサマになってきたねぇ。ここらで一つ勝負してみる?」
と、こなたがワクワクした表情で聞いてきた。
「そうね、いつまでも練習じゃ上達しないだろうしいっちょやってみますか。」
そんなこんなで私のデビュー戦が始まった。(家庭用版だけど。)
今回はここまでです。
4レスと言いましたが申し訳ない。ありゃ嘘でした。
かがみをどうやってこなた色に染めていくか現在も考え中…。
これからも続きを書くつもりだけどいつ出せるか分からないです。
失礼しました。
>>337 GJ!
台詞からほんとはかがみに会いたいのに素直になれない
こなたの様子が読み取れますね
いつも通りを装いながら、ほんとは寂しいこなたの姿は萌えます
私も初めてのSSに挑戦していて、受験シーズン真盛りな時期を
舞台にしているため、微妙にネタがかぶるかも知れませんが
互いにがんばりましょう
今月号のコンプティークとか誰か見てますか?
先月号くらいでこれから変化が起きるみたいな事が書いてあった気がしたので、こなた達が卒業するんでないかと気が気で無いのですが……。
いきなり入試期間終了まで時間が飛んだ
卒業カウントダウンはじまた
もうすぐで6巻発売だから、時期的にあと1年は連載続くだろう。
>>337 GJ!!ギル○ィというチョイスも中々素敵です。
どちらかと言うとカイのほうがツンデレな気もしないではないですがねw
普段は1人でゲームをやって、隣でかがみが見ている、と言う図式が頭の中にありますが、格ゲーを選ぶ辺りが、一緒に過ごしたい気分を表してるかな、と思いますよ。
しかし、何と、らき☆すた本編では入試期間終了まで飛んでいるのですか!?
むぅ、ということはこなたも進路を決めたわけですね。多分。
あぁ、そうか。結婚してるからかがみの家に住み込むのか。
卒業で終わり……は無しにして欲しいですよ。
343 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 15:30:42 ID:VA4bBk5E
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今沖田w / ─ ─\ ⌒ ⌒ ヽ / \
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| ,ノ(、_, )ヽ |-=ニ=- / / ⌒ ⌒ ヽ
\ -=ニ=- /:. < | ,ノ(、_, )ヽ |
ノ \⌒ ̄ ⌒⌒〜 \ -=ニ=- /
〜⌒ ⌒ ̄⌒ ⌒ ̄ ⌒⌒〜 > <
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ー― ト― | ⌒ rー、 | |
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| ̄ ̄| ーヽ-〃 ヽ_ノ ‐┼―
|二二| _ヽ γ、ノ`ヽ | ⌒
|__| (_ , lノ ヽ_ノ / ー‐
話振り返すようで悪いんだけどさ、このスレで作品の感想に対して
職人が全レスするのってだめなのか?
このスレは職人がいるから盛り上がってると思うし
その辺り俺は構わないと思うんだがどうだろうか?
上の発言見るかぎり悪意はなかったとしても
言い方は悪過ぎると思う。
本スレで宣伝してんの誰だよwww
>>347 このスレに限らずあまりお勧めできないっしょ
継続して続く全レスはいずれ職人叩きに繋がる可能性が極めて高い
むしろ職人自身の為に全レスは避けた方が良いと思う
どうしても答えたい質問とかがあった場合はピンポイントで回答する方が良いかと…
>>347 >>292のこと言ってるのか…?
職人が全レスするのはもちろんOK
>>292が言ってるのは、「(作者に無断で)転載された作品に感想をつけるのはいかがなものか」ってことだ
全レスはあんまり好きじゃない
本人の責任で全レスしているのだから尊重したい
個人的には全レスするコテは好き
この手のコテの作品は質が高いからな
話を掘り返すも何も、なぜ急に全レスの話になったのか分からないぜ
>>292のことなら、多分勘違いだろう
>>345 この人の絵、ざらっと半年分見てきたが
元絵に似せるのが上手すぎるな……すげぇ
358 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 20:26:42 ID:VA4bBk5E
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>>357 URL内のキーワードになりそうな単語でぐぐってみれ
360 :
8-784:2008/04/11(金) 21:16:07 ID:uWpYA7Bd
こんばんは。らき☆すた本編が最終回を迎えそうな雰囲気だそうで orz
せめて大学編とかになっても4人がバラバラにならずに、ひだまりスケッチみたいに同居してくれたら・・・
とか思っている8-784です
>>337 ゲーム対決どうなるのでしょう? ワクワクですね !
>>345 すごく絵のお上手な方ですね、尊敬します
それでは今夜の落書き行かせていただきます↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05355.gif まだまだ前半ですので色気のあるお話には発展しませんw でも、後半になると・・・? まだ内緒ですw
お返事くださった皆さんありがとうございます !
でも・・・全レスしてもいいかどうかで揉めているみたいですね・・・。私に注意してくださった方は「直リンはやっちゃ
いけないこと ! それにレスなんてしちゃダメですよ?」と親切に教えてくださったのだと思うのですが・・・
でもすぐ上の書き込みを見てみると、やっぱり全レスが是か非かで意見が分かれてますね・・・どうしましょう・・・
お話しするのが好きな私の地が出てしまったせいでみなさんにご迷惑かけたくないですし、これからはレスくだ
さったみなさんに、一人一人じゃなくて一括してお礼する形にしたほうがいいかもしれませんね・・・
>>360 ナチュラルに泉家に溶け込んでる・・・かがみ、恐ろしい子!
364 :
292:2008/04/11(金) 21:27:22 ID:fCFW0MX5
>>347氏
誤解や間違いで荒れたりする事故の引き金にもなりますから、
ちゃんとアンカをお付けになったほうがよいと思います
もし私へのレスなら亀れすすぎですから尚更です
>>351氏の
>>292が言ってるのは、「(作者に無断で)転載された作品に感想をつけるのはいかがなものか」ってことだ
の部分がのとおりの意味です
その表現をお借りしてちゃんと書けば
書き手である8-784氏が「作者に無断で転載された作品に感想をつけるのはいかがなものか」と唖然としました、
ご自身の作品が意に反して転載され望みもしないレスがついたり、結果的にそのスレを荒らしたりしていたらと仮定して考えてみて下さい
となるのでしょうか
>>360 8-784氏の作品をけなすつもりもありません
自作への反響レスに丁寧に全レスされていることはむしろ読み手を大切にされていてすばらしいなと思います
自分も自分のレスにレスをもらったことがあり嬉しかったですしね
8-784氏の作品が好きな上での余計な一言、お許しください
>>374氏もし
>>292あてでないのならどのレス宛かアンカを願います
もういいから黙れ
絵師には今後も頑張っていただきたい。
ただそれだけ
368 :
8-784:2008/04/11(金) 21:52:40 ID:uWpYA7Bd
>>364 いえいえ、私全然怒ってないです。あれって私が直リンにレスしたのがいけなかったんですよね?
むしろ「そうなんだ、こんなルールがあったんだ・・・ !」みたいな感じで、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです
私は2ch歴 (ROM専時代含めて) 3年くらいの初心者状態ですので、知らない事を教えていただけるのは
嬉しいです
私怒ってませんし、気分を害してなんかいませんから
>>364さんは自分を責めないでください・・・
作品を投下した事もあるということは職人さんですよね? 一緒に仲良く楽しくやりましょ?
私はこのスレとここの住人の皆さんが大好きなんです・・・
>>360 GJ!すっかりおなじみになりましたね!いつも楽しませてもらってます!
全レスはしたいようにすればいいんじゃないかな?
そこまで制限する必要はないと思うZE!
>>365 やっぱりこのスレの住民は精神年齢が低いのか
暑いと上着を脱いで軽装になり
眠いと人の部屋だというのにベッドに寝転がり
かがみん、かがみんと擦り寄ってくる
それがこなた
>>371 「ふふふ、それでも好き!あばたもえくぼなんだヨ」
「おまえがいうなああああああああ」
373 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 22:19:41 ID:VA4bBk5E
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3年って初心者じゃないだろw
>>375 365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 21:30:33 ID:DmM3RPXE
もういいから黙れ
曖昧3センチメートル(らき☆すた+秒速5センチメートル)っていう題名がふと思い浮かんだ。
こなかがでやるとどんなストーリーになるのかな。
ちょっと胸が苦しいぜ…
ACだとテスタやエディ使ってもかがみんに勝ち目が無さそうなので
「かがみんのお好みはやはりSTGでしょー」
「お、斑鳩。へぇ、Wiiで斑鳩ができるんだ。ノーマルまではクリアできたんだけどねー」
「それでも相当なモンですよこれは。素人がやったらイージーでもまず即死だね…」
「パズルみたいな感じだから、慣れれば結構誰でも出来ちゃったりするんだけどね」
「では、かがみん。斑鳩の二人協力プレイをやった経験はおありかな?」
「んー。それは無いわね。何か面白いことでもあるの?」
「このゲームは自機同士が重なれないんだよ。ガーンッってぶつかり合って。
STGってすごい狭い隙間を、ギリギリで抜けなきゃいけなかったりするじゃん。
お互い二人プレイに不慣れだと、我先にと逃げ惑うせいで阿鼻叫喚の地獄絵図!」
「ちっとも協力プレイじゃないわね…」
「そんな訳で、さあさあレッツトライ!
難易度最高で、残機無限にしてミスった回数が少ない方が勝ちね」
「何でも対戦ゲームにしちゃうなあ、アンタは…」
「おーし、いきなりマウントポジション!」 「ちょっ…ちょっと後ろは危ない…」
「逃がさないよー、かがみん!」 「あー駄目だってー」
「そっちに逃げても壁に追い詰められるだけだよー!」 「もー、ちょっとは真面目にやりなさいよ!」
「あれ、え、そんな隙間抜けれるの!?」 「抜けれるのよ。知らなかったでしょー」
「よくもやってくれたわね、こーなーたー!」 「うっわっダメダメかがみん許してぇ」
「もうここからは出られないわよ、こなた!」 「わわわ、のわー!」
「よーし、こうなりゃもう私の手のひらの上だわ」 「かがみん、意地悪だよー…」
かがみん勝利
そういえば、らき☆すた本編が高校編終わりそうと言う話が出てたけど、
アレってコンプのアンケートに‘らき☆すた続編希望’とか書いたら大学編もやってくれるのかな?
おやつ氏が異常にかっこいい件。
これからもよろしくお願いします!
>>379 美水さん次第じゃね?
>>379 できればあのメンバーで続き書いて欲しいよな
>>380 この人謙虚すぎじゃねーか?まじで尊敬するわ
これからもよろしく!
>>378 おかしい…後半の会話がSTGではない他の情景と共に再生された
GJ
383 :
8-616:2008/04/12(土) 00:14:14 ID:Y8qaTEbC
>>342 素直に一緒にゲームがしたいと言えないこなたに萌えます!
しかしゲームのチョイスがw何故かソル=暴走かがみに思えてしまったwww
>>360 かがみはこの後お風呂に突撃する気がしてなりませんw
ついこの間、お風呂に入ってたらネタがおりてきたのでSSにしてみました。
少し様子を見て、12時半あたりにひっそり投下しようかと思います。
皆さんこんばんは。こなかが最高ですよね〜。もも妄想マシーン全開な自分ですが、ふと気になったことが…。原作でこなたがかがみを「かがみん」って呼んだことありましたっけ?ちょっと見直してみたけど(単行本ですが)見つからなかったもので…。
>>384 正確な場所は記憶していませんが、確か一回だけあったと思います。
基本、原作は「かがみ」若しくは「かがみ様」で通ってますね。
「かがみん」の呼称はアニメ方で主にこなたが使ってます。
故に、アニメでは百合度高いのです。
>>383 待ってるよ〜
>>378 マ、マウントポジション…(ゴクリ)
得意げな表情のこなたの下敷きになって顔を赤くしているかが…
じゃなくてSTGだよな!?わ、分かってるよもちろん!!
>>385 ご返答ありがとうございます。もっかい探してみます。こなたがかがみを呼ぶ「かがみん」って言葉大好きなんですよね〜。それだけで百合にしか思えない(´Д`;)
388 :
8-616:2008/04/12(土) 00:34:02 ID:Y8qaTEbC
原作では意外にかがみんと呼ばれていないのか…。
はっ!?時間になったので投下を始めたいと思います。
・かがみ×こなたです。
・7レスお借りします。
・かがみ、みゆきのキャラが多少崩壊気味です。
実は8-784氏の前作と多少被ってしまったところがあります><
意図的ではないのですが大変申し訳ありません。
>>387 1巻のP.43で「おーっとまったかがみんや」って言ってますよ。
もう1箇所あった覚えがありますが、どこだったかは覚えてません(´・ω・`)
「小さい頃にさ、ままごとってやったよね?」
こなたの口から突拍子の無い発言が出たのは、昼食を済ませた後の昼休みのことだった。
「何よ、いきなり?」
「昨日、ゆーちゃんと話してたんだ。小さい頃はよく一緒に遊んでたねって」
こなたは思い出すように身振り手振りを使いながら話している。
「ふーん、それでままごとが出たってワケね」
「そうなのだよ。私もネトゲばっかりしてたわけじゃなかったんだねー」
「そんな小さい時からネトゲ漬けだったら、もう色々終わりだろ…」
今でも終わりかけているとは口に出さずに、私はこなたの話を聞き続ける。
「でね、思ったんだけど…今の私達でままごとをするとすれば、誰がどの役にピッタリかなって」
「なんかいきなり話が飛躍したな…」
不満そうな返事をしながらも、何となく頭で考えてみる。こなた、つかさ、みゆき、私の四人でままごとか…。
「みゆきさんはどんなのにする?」
「そうですね、私なら…」
みゆきは少しズレかかった眼鏡を上げ、聖人の微笑みで答えた。
「泉さんとつかささん、私とかがみさんが夫婦なんてどうでしょう?」
「んなっ!?」
「私と…こなちゃん?」
「おぉ!?み、みゆきさんにしては何だか意外だ…」
こなたの意見に激しく同意せざるをえない。
まさかみゆきがつかさとこなたを応援してたなんて。それに、みゆき…私のことをっ?
「ちなみに夫役は泉さんと私。更に泉さんとかがみさんの、私とつかささんは幼馴染設定です」
私の動揺を無視して、新たな設定が上乗せされていく。こなたはいつも眠そうな目を見開き、つかさは唖然としながらそれを聞いている。
「どちらの夫婦も、親からの強要により愛の無い結婚をしてしまいます。その為泉さんはかがみさんを、私はつかささんを、本当に好きな人を強く求めてしまいます。たった一人、愛すべき人を…」
えっと…誰かこの子を止めるべきではありませんか?明らかに昼メロの見すぎだろ。そんな私の思いは虚しく、みゆきは楽しそうに話を続ける。
「それぞれの想いが溢れ出した時、遂に夫達は妻ではなく…ずっと想い続けていた幼馴染と一夜を過ごしてしまう。この一夜を忘れることなく生きていこうと心に決めながら…」
話は更にエスカレートしている、こなたは少し顔を引き攣らせながら、つかさは顔を赤くしながらモジモジしている。
「そこで終わっていれば良かったものの、神からの罰なのか…そのことがお互いにの家庭にバレてしまい………という愛憎劇はどうでしょう?」
「………」
「………」
「あは、あはは…」
私もつかさも…何も言えなかった。こなただけが辛うじて、渇いた笑い声を上げている。
「実はこの話はまだ続「つかさは、どんな配役がいいと思う?」
「へっ!?わ、私ー?」
ナイスタイミングこなた。みゆきには悪いけど、それ以上はもう語らせまい。だって…あまりの刺激につかさが倒れるから。
みゆきは少し残念そうな顔をしながら、つかさを見ていた。
「私は…みんな仲良く一緒に暮らしていけたらいいなぁって思うよ」
周りの人まで幸せにしそうな表情で、つかさは最高の言葉を言った。
「うんうん、やっぱりつかさは良い子だ…」
「尊敬します、つかささん…」
こなたとみゆきも大絶賛。さすがはつかさ。四人の平和の象徴は間違いなくあんたよ。感慨深くしみじみしていると、こなたは次に私の方を向いた。
「ねーねー、かがみんはどんな配役にする?」
「わ、私!?」
「うん、どんな配役にしたい?」
「そうね、私なら…」
頭の中で一つの光景を思い浮かべてみる。
一つ屋根の下に私と…。
―――。
仕事帰り、私は疲れた身体を引きずりながら愛する妻が待つ家へと向かう。
その手には妻の大好物のチョココロネを下げながら。
『かがみ、おかえりー』
『ただいま、こなた』
学生の頃から相変わらずの小さな身体と長い蒼髪に不釣り合いな、少し大人っぽいエプロン姿。
ああ、なんて可愛い嫁なんだ…。
『先にご飯にする?それともお風呂?』
質問の度、首を左右に傾けながら尋ねてくる。
『えっと、今日はご飯にしようかなー』
『分かった!それじゃあ用意するから待っててね』
私の返事を聞くと、一つ柔らかな笑顔を見せてリビングの方へと走って行った。私はこなたが用意を済ませる間に、服をスーツを着崩し少し楽な格好になる。
そのままテーブルに座り、こなたが来るのを待つ。
『用意出来たよー!』
『こなた、チョココロネ買ってきたから……って!?』
振り返り返事を返そうとしたが、目の前の驚くべき姿のこなたを見た途端、私は息が止まりそうになった。
『こっ、こなた!?その格好は一体…』
『えへへ…』
何と言うか…その容姿からは想像も出来ない、セクシーな下着のみを身につけたこなたが私の前に立っているのだ。
恥ずかしそうに頬をかく姿が、私をより一層呼吸難に陥れる。
『今日のご飯は…私だよ、かがみん』
『………うぁ…』
こなたはとびっきりの笑顔を見せる。私は口をパクパクとしながら辛うじて息をしている。顔が熱いし言葉も出ない。頭が考えることを止めている感じだ。
『こ、これは流石に…ダメだったかなぁ…』
私の反応に悪気を感じたのか、こなたはしょんぼりしながら言葉を濁している。
『………』
『かがみ…』
今にも泣きそうになりながら、細々と私の名前を呼んでくる。
ああ…もう無理、これは限界だ。
『全く…こんな大好物を目の前にして、食べずになんていられないわよっ!』
『え?』
床は冷たいフローリングだったが、私はそんなことを気にせず、彼女を押し倒した。
こなたは少し驚いているようだったが、それ以上に何かを期待するような眼差しを私に向けている。
『かがみぃ…』
『こなた…』
こなたを見つめる視界の端に、先ほど買って来たコロネが見えた。その瞬間、私の心にほんの少しだけ、悪戯心が芽生える。
『ねぇ…こなた。あんたの好きなコロネ買って来たから、今から食べるわよね?』
『え…?』
私の言葉に、こなたはムッと顔をしかめ始める。
その表情を見た私は、更に追い打ちをかけるためにこなたの上から退こうと身体を上げる。
…が、それは私の腕をつかむ小さな手によって止められた。
『コロネなんかいらない!それよりかがみがいいんだもん!』
涙目になりながら必死に訴えてくる様子を見ると、ちょっと焦らし過ぎたか?と思ってしまう。
声には出さず心の中で謝罪をし、出来る限り優しい微笑みをこなた向ける。
『ふふふ、嘘よ。私も…こなたが1番だからね』
その言葉を聞いた途端、こなたのしかめっ面はすぐに崩れ、変わりにとても嬉しそうな笑みを浮かべた。私はそんな可愛い彼女を抱き寄せ、額に一つキスを落とした。
『大好きだよ、かがみ』
『私も…好きよ、こなた』
―――。
「ちょっと、かがみん!話聞いてる?」
「へっ!?ほ、ホントに食べていいの?」
私の偽り無き本音に、三人は不思議そうな顔をしている。
「…かがみ、お昼食べ足りなかったの?」
「お姉ちゃん、何か買ってこようか?」
「私も着いて行きますよ、つかささん」
ああ、今のは妄想なのね。それも飛び切り素敵な…。これじゃあみゆきのこと言えないじゃない。全く…自分の脳内クオリティの高さに、良い意味で涙が出そうだ。
「べ、別にそんなんじゃないわよ!」
「じゃあどうしたのさ?」
私の思いを無視して、こなたはしつこく同じことを問い詰めてくる。
言えるワケないでしょ、あんたとの新婚生活をシミュレーションしてたなんて…。
「も、もう…何でも良いじゃない!そーゆーあんたはどうなのよ?」
「私?私は…」
こなたに話を振ることにより、私はどうにか尋問から逃げることが出来た。
いや、ただ話を逸らす為だけに話を振ったワケじゃないんだけど。だって私のことなんかより…こなたの意見が聞いてみたいから。
「んー…まぁお父さんは私で決まりかな?」
「こなちゃんがお父さんかー」
よし、夫役は大丈夫。こなたはきっと選んでくれるわよね。私だけがあんな妄想してるなんて…惨め過ぎるもの。
「それと…お母さんはかがみ!」
「…っ!」
よし、やっぱりきた!想定の範囲内の解答に、小さくガッツポーズを決めようとしたら…
「それにつかさとみゆきさん!」
「へっ…!?」
あれ?幻聴が聞こえたような…。つかさとみゆき…何それ美味しいの?
「一人なんて選び切れないよ。だからみんな私の嫁に決まりー!」
この言葉に意識を取り戻す。…開いた口が塞がらないとはまさにこのことか。
ガッツポーズを決めるハズだった腕はダラリと落ちてしまった。
「あれ?どうしたの、かがみ?」
「………」
酷いよ、こなた…。
私達付き合ってるんだから………。
例えばの話でも…
遊びの話でも…
「ばか…」
「ふぇ?」
こなたは私だけのこなたじゃなきゃイヤなのっ!!
「こなたの…バカァァァァァ!!!!」
「の、のわっ!!かがみん?どこ行くのさー!?」
―――。
こうして私はこなたのもとを去り、再び妄想の中へ…ってのはなかったけど。
こなたは後でちゃんと謝ってくれたし、それに…夜には妄想が現実になったから大満足!
あ、これはまた別のお話になるんだけどね…
おわり。
397 :
8-616:2008/04/12(土) 00:52:26 ID:Y8qaTEbC
以上です。
二人は付き合っているという設定を前書きに書き忘れていました><
かがみは何をするにあたってもこなたと一緒じゃないと嫌だって言いそうだなぁと考えてみたりw
>>389 1巻90Pで「そういうニーズもあるのだよかがみん」って言ってるシーンもあるぜよ。
そして
>>397GJ!
みゆきさん何しはるんですかw
そしてかがみん自重し…なくていい!
>>360 GJ!
かがみ…さすがにそれはまずいと思うんだw
でも止められないあたりもう、いろいろと突っ走っていいと思う
>>397 GJ〜
みゆきさんの暴走が凄いな…確かに昼ドラの見過ぎなんじゃないかと思えるw
かがみは・・・うん、いつも通りだ。そのまま行こう。
>>389 >>398 おっしゃるとおりで!見直してみたら一巻84Pにもありますね。一巻はかがみんの宝庫だ(笑)原作でもぜひこなたが「かがみん〜」と甘える姿を増やしてほしいものです(ノ><)ノ
>>397 もう・・・なんていうか・・・こなたとかがみはさっさと結婚するべきだと思うんだw
>>385 アニメの場合、「かがみん」がデフォで、「かがみと呼び捨てにすることも」、とあるな。
ソースは『こなたの方程式』。
大学編が始まるかもということで先輩キャラを作ってみた
day after 大学生かがみん
かがみ「ただいまー、ってアレ?何だ?誰の靴?」
こなた「おかえりなさいませー。かがみんにお客様だよん」
先輩「お邪魔してるよ、柊ちゃん」
かが「あ、あゆり先輩ぃ(仮)ー!どどど、どうしたんですか!」
こな「かがみんのクラスで、かがみんに未成年略取の疑いがかかってる
らしいから(野次馬気分で)調べに来たんだって!頼れる先輩だナー」
先輩「この前、小学生ぐらいの女の子を深夜連れ回していたという目撃情報がだね…」
こな「でも、大丈夫!かがみんのアリバイは私が証言しといたから!
特にその日の23時から1時30分までのかがみんの動向は、全部事細かに伝えといたよ!
台詞とかも!」
先輩「夜は静かにしてなきゃねー。ちょっと声大きいんじゃないの〜」
かが「○▲×※〜!!う、うぁぁ…」
先輩「さすがに誘拐疑惑は冗談だけど、とりあえず柊ちゃん達がかわいいと聞いたので見に来ました」
こな「特に焦る顔がかわいいんですよ、かがみんは」
先輩「納得したわ、ありがとう泉ちゃん」
かが「ちょっとこなた、何でそんなに仲良くなってるのよ!」
こな「えー、理解があって良い先輩じゃん」
かが「バッカバカバカ!理解があるんじゃなくてガチなのよ!気を付けないと…」
こな「かがみんの大学、そんなんばっかだよね…」
かが「最初は頼れるお姉さんみたいな感じで近付いてくるけど、すぐにベタベタしてきて、
最後は泣き落としとかで強引に迫ってくるんだから!」
先輩「…(柊ちゃんがそれ言うんだ)」
こな「…(かがみんがそれ言うかね)」
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>>379 美水さんはあずまきよひこさんのファンであると公言していたし、
らきすたもあずまんが大王のように卒業させてスパッと終了するかも知れないな
>>406 何かの本で「高校卒業後も書いてみたい」とか答えてたような気がする。
終了はらめぇぇぇぇ
かがみが大学でぼっちになるわけだ
>>404 ナイスチャレンジ!GJ!
個人的にはこのスレ発祥の永井やらコナタカガミ様に続く美味しいキャラだと思うよ。
まあキャラネタ板じゃないしオリキャラ苦手な人も多いだろうから何とも言えないけど、
かなり美味しいポジションでキャラも立てやすそうだからあとはオリキャラを混ぜても内輪ウケで終わらないようなSSが来れば面白いんだけどなぁ…
書いていたssが破損、修復不可orz
涙目な私の唯一のすくいはこのスレ。癒される
>>404 GJ普通に面白そうな設定w
こんな感じのらき☆すた続編なら読んでみたいかも
>>411 イ`
ていうか、記憶を頼りにそのSSに再チャレンジしてください
今アニメ15話(ライブの回)を見返してみたんだが
冒頭で言わばかがみフラグが立ってるのに
何もせずのほほんと過ごすのは
ギャルゲの猛者らしくないというか何というか・・・
見てて歯がゆくなったよ
主人公は鈍感と言うのを体言しているんだよ
自分へ向かう好意にはとても鈍いんだ
そのせいでかがみは素直になれないんだね!
>>404 あ、あゆり先輩に噴いたw
今までスルーだったってことは、案外みんなは百合萌え板には行かないんだろうか…
微妙にグロい…
一応注意。
そのグロ絵も既出だったよーな
>>413 意外とこなたはリアリストで冷めてるところがあるんじゃないかな。
鈍感というよりも「それこそなんてギャルゲ」とかってばっさり切っちゃう。
私的にかがみの方が情熱的というか、実は正直で素直だと思う。
何かがとてもおかしい
百合板流「あゆり」
「あゆり」は「あ、百合」である
かがみの性格を熟知しているから、
「どうせ男と付き合うわけない。
かがみには私しかいないんだ」と確信しているのかもね。
だからいつも余裕の態度
>>422 おおぅ!そうだったのかTHX!
気になっていたんだがあえて聞くのもなぁ…と思っていたのでありがとじゅした〜
425 :
12-926:2008/04/12(土) 22:13:14 ID:oaogMeFO
SSできたので投下していいですか?ちょっと様子見ます。
いいよー
>>414 あーそれは言えてるかも
で、いざかがみの本気の想いに気づいたときは大騒ぎしそうw
>>420 キャラソン聴いてみると、確かにこなかがというよりかがこなっぽいよね
ゲームのオマケシナリオなんかでも、明らかにかがみの方はこなたを意識してる気がする
公式的にはかがこなを推してるのかも
428 :
12-926:2008/04/12(土) 22:33:19 ID:oaogMeFO
>>426 ありがとうございます。
投下前に一つ。前回、誤って物語の一部分をぬかしたまま投下してしまいました。
おそらく訳が分からなかったと思います。保管庫に訂正したものがありますので、お知らせしておきます。
では。
5レス使わせてもらいます。
パラレルです。
最後ちょっとかわいそうな展開かも…少なくとも甘甘ではないです。
あれから三日が過ぎた。
その間で、こなたは少し優しくなった。私を一生懸命励まそうとしてくれるのが見ていても分かった。
こなたは人に積極的に優しくするのには慣れていないのだろう。
照れ隠しに私をいじってくることもしばしばだ。
そんな彼女をいじらしく感じた。
いとおしい。
とても。
そんなこなたのおかげで私は安らぎを得ることができた。
私はこなたと一緒にいれて幸せだ。
…まあ、こんな気持ちは到底面には出せないけどね。
『ふぁん☆すた』 第三話
「いやあ〜、すっかり春だねえ〜」
窓の前に立ってこなたが言う。
それに応えてベッドの脚の部分に腰かけながら私は言った。
「そうね。まあすぐに大学の入学式があるからうかうかもしてられないわね。…もちろんそれまでに退院できたらの話だけど。」
我ながらちょっとネガティブな発言。
「だ、大丈夫だよ。特に異常はないみたいだしあと2,3日ってところだって!」
こいつは私が落ち込みそうになると必死に励ましてくれる。
―近頃ちょっと内面を出し過ぎかな…
こいつといると、弱気な自分を隠せない。甘えだとは分かっている。
―気を遣わせすぎかな…。ちょっと気をつけなきゃ。
それでもこいつに励まされると本当に元気になる。
こんなに私を元気付けてくれたのはこいつが初めてだ。
だから私はとびきりの笑顔で慣れないことを言う。
「そ、そうね。そうよね…。…あー、なんだその…、あ、ありがとね!こなた。」
「おやおやかがみん、顔が赤いよ〜?」
じ、自分だって赤いくせにこいつは…。
まあこいつなりの照れ隠しだとは分かってるけど…。
ふと私は窓の外に目をやる。
何にも遮られていない、横長の四角形。
そこから見える景色はさながらパノラマのようだ。
―…?
一瞬何か違和感を感じる。
しかしその違和感はすぐに暖かい空気に溶け、後には春特有の気だるさとどうでもよさのみが残った。
「春と言えば…」
いきなりこなたが喋り出す。
「かがみには春は来ないのかね〜。」
―こいつ、人の気も知らないで…。
「う、うるさいわよ。あんたはどうなのよあんたは。」
動揺を隠して聞き返す。
―ま、まさか彼氏持ちじゃないだろうな…。でもそれなら毎日ここに来るはずないわよね。
いやでも…
「私は今この状況が一番楽しいからいいのだよ!」
―!!
無い胸を張って自信満々にこなたが言う。このセリフは卑怯だ。何も言い返せないじゃない。
つまり、私もこなたにとって特別、と考えていいのかしら…。私のこなたに抱いてる“特別”な感情とはまた違うかもしれないけど…。
「今日はデレデレ日和ですなあ〜。」
ニヤニヤ顔のこなたは窓辺から離れて私のベッドに腰かけた。
「う、うるさい!そんな妙な天気あるか!」
「おお…ナイスツッコミ。…ふあ〜あ…」
「なによ。随分眠たそうじゃない。また徹夜でゲームか?」
「失礼な…。私=徹ゲーですか…。といってもその通りなんだけどね。ちょっと寝させてもらおうかね。」
そう言ってこなたはベッドに横になる。
―スリッパまで脱いで寝る気満々じゃないの…。
一応私のベッドだぞ。
ああ、けど今思いっきりこのベッドに飛び込んだら気持ちいいだろうなあ…。
刹那、また違和感。
―いやいやいや、今飛び込んだらこなたを下敷きにしちゃうじゃないの。
気持ちいいどころか痛いだろ。別の気持ちよさはまああるかもしれんが…。
って何を考えてるんだ私は…
自分で自分にツッコミをいれる。
こんな器用な芸当ができるのなら私は一人でいても退屈しないのかもしれない。
その時…
コンコンコン…
扉がノックされる。
「はーい、どうぞー!」
ガチャリ。
入ってきたのは、つかさだった。
「おはよ〜お姉ちゃん。」
「よ。つかさ。」
「調子はどう?変なところはない?」
「大丈夫よ。もとから傷はなかったんだし。」
「そっか。よかった〜。……記憶のほうは?」
「ああ、そっちも多分大丈夫よ。心配いらないわ。」
―こなたが傍にいてくれるから。
私の口調から本当に大丈夫そうだということを感じ取ったのだろう。
「そうなんだ!ホントによかったよ〜!」
まったく、この子は…。顔と感情が直結してるのか、心底ほっとしたような表情で笑った。
「ふふ、心配かけたわね。」
そうだ。つかさにはまだこなたを紹介してなかった。
ベッドに寝転がって寝息を立てているこいつはすでに風景に埋没していて、危うく忘れるところだった。
「ちょうどいい機会だから紹介しとくわ。こいつ、泉こなた。…こら、起きろ。」
「え、えっと、お姉ちゃん?」
つかさは訳が分からない、という風に戸惑っている。
当たり前だ。紹介された相手はスースーと気持ちよさそうに寝ているのだ。…私のベッドの上で。
「ほら、起きろって。お〜い。」
「むにゃ〜…かがみぃ…」
な、寝言で私の名前を!?
「…お、お姉ちゃん?」
つかさはさらに混乱している。
私は私でものすごく恥ずかしい。
「だから起きろって!」
「ん〜…?かがみどったの?」
「はあ、やっと起きたか。」
これでやっと話が進む、と思った矢先、つかさが妙に取り乱して言った。
「あ、あの、私トイレ行ってくるね!」
ガチャン!
そして部屋から逃げるように出て行った。
「「?」」
「どしたのかな?」
「さあ…。」
「妹さんてシャイなの?」
「いや、そういう問題でもない気が…。」
こなたには見えなかったのかもしれない。しかし私ははっきりと見ていた。
出ていく直前のつかさの表情には、戸惑いと混乱。
ここまではまだ分かる。
姉のベッドで寝ていた女の子が寝言で名前を呼んだのだ。
もし私がつかさの立場だったとしても戸惑い、混乱するに決まっている。
だが、彼女はもうひとつ、不可解な表情を浮かべていた…――
部屋を出て私―柊つかさです―は走り出す。
心に、戸惑い、混乱、そして…恐怖―お姉ちゃんが遠くへいってしまう恐怖―を抱いて。
目的地はトイレなんかじゃない。
お医者さんの、お姉ちゃんの主治医さんの部屋だ。
さっきのお姉ちゃんの言動を思い出す。
『ちょうどいい機会だから紹介しとくわ。』
お姉ちゃんがいう。
『こいつ、』
嬉しそうな顔でお姉ちゃんは指をさす。
『泉こなた。』
何もない、虚空に向かって。
C円
436 :
12-926:2008/04/12(土) 22:47:27 ID:oaogMeFO
というわけで第三話終わりです。
SS書くのは難しいなあ…。
今回、途中で『今自分が書いてるのは本当にらきすたなのか?』
と考えてしまい、筆がなかなか進みませんでした。
皆さんにはどう映っているのでしょうか…。
ともあれきちんと書きあげたいと思います。
いまいちぱっとしない部分もあると思いますが、最後までお付き合い頂けたら嬉しい限りです。
最後になりましたが、読んで頂いてありがとうございました。
あれ?規制に引っかかってたわけじゃない?
あとがきも予め用意してから投下開始してほしいなぁ。
投下している間、他の人が書き込みできなくなるから。
>>436 らき☆すたかと問われれば、一体何を基準にらき☆すたと答えればいいのか。
どうでしょうね?
現在同じような理由から筆を休めているコテ番貰いなので何とも申せません。
すみません。
それはそれとして、内容としては読み応えがあって良かったですよ。
つかさの独白部から、警鐘映画版の展開を思い出しましたね……。
シリアス的な展開になるとどうしても続きが気になってしまう。
440 :
12-926:2008/04/12(土) 23:14:03 ID:oaogMeFO
>>437 申し訳ないです。気をつけます。
>>438 ありがとうございます。SS書きとしてGJは生きる糧w
>>439 おお、同じ理由ですか!頑張りましょう!
>>436 GJ!
つかさにはこなたが見えてない…とすると、かがみに見えているこなたは一体?
疑問が浮かぶなぁ・・・次が楽しみです
442 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 23:47:15 ID:2K7e7xDp
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>>436 おお、これは意外な展開ですね………。
てっきりこなたのことだけを忘れてるのかと思ったら、そうゆうわけではなかったんですね。
記憶を失う前に何があったのかが、一層気になります……。
『何がらき☆すたか』、を定義するのはなかなか難しいと自分は思います。
言うなら、『常識』と同じかと。
曖昧3cm的なものですし、自分の思うように解釈していいんじゃないかな、なんて思います。
>>436 かなり前のスレでも書かれてたけど、一つの目安としては、
こなたやかがみ達を他作品やオリジナルのキャラに置き換えて成り立つかどうかかな。
(成り立つ→こなたやかがみである≒らき☆すたである必要性が薄れる)
まぁこれも主観的なところが大きい気もするんだけどな。
個人的にはあえてらき☆すたキャラでやる、っていうのがいいと思ってるんだけどね。
ま、少数意見だとは思うんだが…。
いや、俺もありだと思うぞ。
それこそ以前童話の登場人物をらき☆すたキャラでやったのみたいなのとか。
>>444さん
これですね↓
Part11での話題で7-438氏が(氏の作品のパーフェクトスターが)パラレルということで、
自作がらき☆すたの二次創作たりえているとの悩みに対するレスでした。
(以下引用です。
匿名掲示板の発言ということで発言者様の許可を得ないままの引用ですがお許し下さい)
>「これが本当にらき☆すたなのか疑問に思うときがあります」(と言う7-438氏に対して)
『二次創作の場合悩むところですね 人によって許容範囲が違うでしょう(他所のTS論争なんかもそれ)
私は読み手として最も簡単なところで判断しています。
その作品を他の原作(アニメ、ドラマ、漫画)のキャラで置き換え可能で 置き換えたほうが、らきすたキャラを使うよりしっくりくるなら らきすたの二次創作である必要がないということです。』
自分もこれを読んで『確かにそれもそうだよなぁ…』と(勿論よい意味で)衝撃を受け、思わず2週間ほど筆が止まってしまいました。
個人的には
>>445さんの言うように二人のキャラクターを使って別の関係性(パラレル)を書いてみたいなぁ…と言う気もするのですが二次創作の線引きはなかなか難しいところですよね。
つかさ「最近(お姉ちゃんとこなちゃんって百合)臭いよね〜」
みゆき「本当(お二人は百合)臭いですね」
かがみ「そうなのよね〜。けど(こなたの告白は)臭いけど癖になっちゃうのよね〜」
つかさ「う〜ん、そうかな〜?」
こなた「うんうん、私も(かがみのフラグが立った)臭いと思うけど(かがみの)匂いは好きだから何度も嗅ぎたくなっちゃうんだよね〜」
449 :
12-926:2008/04/13(日) 08:40:57 ID:qmDeHgsQ
>>441 ありがとうございます。この後きれいにまとめれるといいのですが…w
>>443 自分のなかの基準、ですね。じっくり考えてみよう…
>>444 なるほど…。確かにそうですね。となるとちょっときついかも。
>>447 置き換えは、…可能なのかなあ…。ただ『らき☆すただから』書きたいし読みたい、って部分もありますよね。
自分の中には
>>445さんや
>>446さんのような意見もあるからなあ…。
皆さん色々とレスしてくださってありがとうございます!
パーフェクトスター、続きまだかなぁ……
続きを催促するのはどうかと。
作者さんの都合もあるだろうしね。
i l クチュッ・・クチュクチュッ…
. ! __ ! グチュッ・・ ピンッ こなたちゃ〜ん・・・ かがみちゃ〜ん・・・
! __/ `77y'7:7フ⌒`:.ー-- 、_ ,. -‐:::r:、 あぁ・・あぁ〜ん・・・ いぃ〜・・・気持ちいぃぃ〜
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ゲームのなりきりシナリオのネタバレがあるので未プレイの人は以下注意
いまさらだけど、こなたの「ねぇ、頼める?キスして」がΖガンダムのフォウのパロディっぽいことに気付いた。
455 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:05:46 ID:+gCxtZsD
i l クチュッ・・クチュクチュッ…
. ! __ ! グチュッ・・ ピンッ こなたちゃ〜ん・・・ かがみちゃ〜ん・・・
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>>454 まさに百合だ!
awesome!
(目上の人に対するGJ!)
>>436 二次創作は原作のイメージを派生させる事なんだしありだと思うよ
>>447 自分がはるか昔のスレ(このスレは流れが速いので)に書き込んだ感想のレスの一言が
こんなに経っても覚えてらっしゃる方がいる、あるいはそのときに他の職人さんの気になる一言になってしまったとは思いもしませんでした。
パロディーとして、或いはオリジナル(超設定?)としての作品ももちろんアリです、楽しみです。
あくまでも、自作がらきすたのSSなのだろうかと問われていた氏の作品に対して、パーフェクトスターはらきすた作品だと思いますという
自分の判断基準を書き込んだのです。
自分が読むのにすべての作品を自分の基準としてのこれで自分なりに選択して読もうとか、それ以外はらきすたSSとして読まないなんて思っていません。
292 364でも騒ぎを起こしかけましたので慎重なレスを心がけます、このレスがきちんと意味が伝わるよう書けています様に
,. - ―- 、
/ ヽ
/ ,.フ^''''ー- j.
/ /
>>1\
/ / _/^ 、`、
/ / / _ 、,.;j ヽ|
/. | -'''" =-{_ヽ{
. ./ ,-、 | ,r' / ̄''''‐-..,フ!
. { / ハ `l/ i' i _ `ヽ
| .rソ i' l r' ,..二''ァ ,ノ
| { ' ノ l /''"´ 〈/ /
.|/ -' ;: | ! ∧_∧
l l ;. l | < `∀´> n
. .| !. ; |. |  ̄ \ ( E)
| l ; l iフ /ヽ ヽ_//
l l ;: l | j {
|. ゝ ;:i' `''''ー‐-' }
| ::. \ ヽ、__ ノ
| ::. `ー-`ニ''ブ
l :. |
「おい、ひいらぎー、これ読んでくれってヴぁ!」
「I love misao」
「ひ、ひいらぎぃ、じゃあ日本語で言ってくれよ」
「わたしはみさおを愛してる」
「ひ、ひいらぎ、平気なのか」
「うん?」
「じゃあ柊ちゃん、これ読んでくれる?」
「I love え?ko,Ko…kona…ta」
「じゃ日本語でね、柊ちゃん」
「わ、わ、わたしは、こ、こ、こなたを…」
「ん、どうしたの?」
「〜〜〜〜!]
「みさちゃんのが言えるなら、これだって、ね?」
「べ、べ、べつに、言えない理由なんてないんだからね!」
「お〜い、ひいらぎぃー、どこへ行くんだってヴぁ!」
「みさちゃん、いい加減柊ちゃんの事はあきらめたら?」
「うみゅ〜う…」
「それにしても、赤面して逃げちゃうとはね、可愛いわね、うふふ」
あやの鬼畜w
463 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:44:01 ID:+gCxtZsD
i l クチュッ・・クチュクチュッ…
. ! __ ! グチュッ・・ ピンッ こなたちゃ〜ん・・・ かがみちゃ〜ん・・・
! __/ `77y'7:7フ⌒`:.ー-- 、_ ,. -‐:::r:、 あぁ・・あぁ〜ん・・・ いぃ〜・・・気持ちいぃぃ〜
|'. /⌒`く一'__ ,イ-‐':⌒ヽ ̄ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ-y'´ ヽ. んはんっ・・いや〜ん・・アソコがぐちゅぐちゅしてる〜・・・
_r_‐" 、 ,>_、  ̄入:.:.:.:.:∠:二:入,. --一‥' ´ ̄`ヽ '.__ --、=-、 んっ あっ・・あ〜っ・・あはっっん!!
┴――‐<´∨/:/´ ,ゝ-、.:_ア´:.:.:.:.:.:.}.:/_ ,. ---- 、 i--/ヽ \::`ヽ、 やっ!やんっ、やぁんっ〜・・・。
`//:/ /.:.:.:.:.:.\---一(´:/ / ..._.. ヽ ヘ. ̄ ̄`'. _ 二≧ニミ、:::::::::\
\l /:\:.:.:.:.:.:.:\-:一!:f / :::`:'::: '. ヽニニト/ r_ァ .::ヘ、r\::__:::::`:ー-- 、 はぁはぁあやの鬼畜・・
/ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:|_|,. -───‐┴、 } __}___ト! .:::::::: '´ `丶、\::::::`!
/.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:`ン: ̄`ヽ ̄ ̄ ̄ヽ\,r‐、――一'、 〉 | .::::::,ィ 〉ノ:::::,.ヘ
/.:.:.:.:._:./:/:\:.:.:.:.ヽ:.:.:.:f.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ー-- 、-一\\\ \ -==、ー-、 \:::〃 ---/---- 、/_'::/:::r
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>>454 いい!まさか続きがくるとは
前作はこなたの告白へのかがみの返し方にやられたけど
今作の初々しくて柔らかい雰囲気も最高だ!
GJ!
>>454 GJ!!!!!
もっと素直になりたいのにというかがみの気持ちが
すごく伝わってきて、切な甘い素晴らしいストーリーですね!
470 :
8-784:2008/04/13(日) 21:02:32 ID:jgSV2mz8
>>470 そうじろうが珍しく良い事言った?と思ったら次セクハラですか。オヤジ・・・w
472 :
8-784:2008/04/13(日) 21:16:20 ID:jgSV2mz8
色々考えたのですが、お返事もらっておきながらお礼はまとめて一言だけだなんて、何だか心苦しいです・・・
賛成してくださった方もいますし、やっぱりレスくださった方々一人一人に丁寧にお返事返すことにします・・・
反対の方々申し訳ありません・・・
>>361 それじゃ変態ですw
>>362 泉家の人たちもナチュラルに受け入れていますw
>>369 お言葉に甘えてお返事返させていただいてます !
>>374 あとでこなたもビックリな展開が待っています !
>>383 お風呂のお話はちょっとエロくなりそうなので描くかどうか悩みましたが、もう少し後に描きます。待っててくださいw
SSGJです ! でも押しの強そうなかがみがその内正妻の座をゲットしそうw
>>399 後半めっちゃ突っ走る予定ですw
>>454 鬼才ですね。分かります。
作画も非常にかわいらしくてありがとうございます。
>>472 いつもながらGJです。続きが楽しみです。
全レスの件、別に気にする事ないと思いますよ?
イヤな人は読まなきゃいいだけだし。
>>454 こ、これは!!……読んでからニヤニヤが止まらない
余りに素敵過ぎて、この感謝を言葉で表しきれない
幸せそうなこなかが見てると、こっちもそれ以上に幸せになってくる
初めてのSSが思うように書けなくてもうやめようかと思ったけど、
またやる気出てきたわ
感謝せざるを得ない
>>470 毎度楽しみにしてます
ゆーちゃんが小姑扱いとは、斬新ですね(笑)
前回かがみが胸に抱いていた靴下の行方が気になります
476 :
8-784:2008/04/13(日) 22:42:57 ID:jgSV2mz8
>>471 セクハラです。でもお茶目なものなのですw
>>474 ありがとうございます。そう言っていただけると心が楽になります・・・
>>475 ゆーちゃん好きな方には申し訳ないんですけど、あれが私なりの愛情表現ですw ちっちゃい小姑さん・・・萌えるw
>靴下の行方
そ、その発想はありませんでした・・・とりあえずみんな見てますし、洗濯籠の中に入ったと思いますw
>>472 ゆーちゃん小姑扱いwww
珍しくそれっぽいこと言ったオヤジだけど…
何かオチが気がする!
478 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:16:46 ID:VRCGjXLV
/! /!: /!: :ー/- iL_ リ _ 斗ト,:`: r‐<ー≦
〈_| l_l: :! !1 /__ ,.ィf{´::::。|リヾ-、!:.:.:〉__∧
. レ'ヘ: l : ! {fキ≠=ミ ∨:::::リ rヘ l`Y: : :l: : \
`! ∧`、∨::::゚リ  ̄ 、'_ノノ::/: : /: : : : \
/!: : ヘ∧  ̄ __ ' ' '/  ̄l__/: :,.イ : : : : : : ヽ <逃げても無駄よ!
//l: : : : : ,ゝ' ' ' < ノ /!,、/ ,.ィ≦-'、: : : : : : : :'., , -、
// !: : : : :|! : > ‐ ---r ' //: : /./ ` ー-_..__ '/ ノ
// !: : : :∧: :l: : | /アl__/ ,./: :〃/ , ´, - / /
〃 l: : : / __L.!.ィ´,、/´>、_,//: ://! ! / / / .{
/ /: : /´ /.:./イ⌒>'/.:.:.:.!: :/ l | ト、 ./ / '´ l
/ /: :/ i/:.:.:7/`V /.:.:.:.:::: ,,-''ヽ、:l \ { .|! /`Y´∨ヽ
. / /: :/ ./.:.:.:.:.:.!':::::::l/:.:.:.,, -''" \-イ丶! i! ノ ノ | }\
r 、 i´Y ! / /:.:.:.:.:.:.:.:.l:::::::/_,-'" \: \ ゝ __ ' / /._ \
ヽ \j |/7 /リ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.l_//\ \:  ̄| !`T´`:´ : }\ ヽ
', _>'´ l:.:.:__:.:.:.//\\ \:: リ l : : : : / 丶_ノ
ノ .// ,:/|[]::::::|_ / \/\\ / / : : /
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¨´ \_>一.| |:::「「「「「「 / \/\ /\\ /:::/ ./| ̄  ̄..|__
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(⌒ヽ、_,ノ⌒Y" Y ∧_∧ /
(⌒ヽー゙ ....::( ..::....... .__人.....::(Д` )< うわー!
_ノ⌒ヽ Y⌒ヽ;;:::::ヒィ、逃げろぉー/ ヽ \かがみだ、かがみが出たぞー!!
___( ゙ ....:::..... Y" ∧_∧ // / |
// ll__ヽ_::::::::::::::::::::::::::::::ヽ....( ´A`)/// /L__つ
「 ヽO≡≡O:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ つ _(_ノ ( V
゙u─―u-――-u 人 Y /\ \
>>460 GJ!!自重出来ずに続きを考えてみた。
かがみ(うぅ、全くもう。
峰岸まであのバカと一緒になってからかうなんて。
…こ、こなたをぁぃしてるなんて言えるわけないでしょうが!!
ん?でも『からかう』か…よし!)
かがみ「こなた、あんた漢字に自信ある?」
こなた「と、唐突だねかがみん…
そんなに嬉しそうな顔してどうしたの?
…あと顔赤いよ?」
かがみ「う、うるさいっ!!
いいから答えなさいよ」
こなた「ふっふっふ…マジックアカデミーでの賢者の称号は伊達じゃないのだよ!!」
かがみ(…よし!計画通り!)
「じゃあ『鋤』(この字)はなんて読む?」
こなた「『くわ』」
かがみ「へ?」
こなた「だから『くわ』だってば」
かがみ「違うわよ『くわ』は『鍬』でしょうが!!
『すき』よ!『すき』!!」
こなた「ごめん、もう一回言ってもらっていい?(ニヤニヤ)」
かがみ「だから『すき』だって言って……ハッ!」
こなた「ちょ、かがみ!
どこへ行くの…ってそっちは窓だよ!!」
みゆき(ふふふ、やっぱり泉さんの方が一枚上手ですね)
おまけ
つかさ「あのー、ゆきちゃん?」
みゆき「はい、なんでしょうつかささん?」
つかさ「あのーこの単語の発音なんだけど…」
みゆき「はい、『スカイ』ですか?」
つかさ「ええっ?!」
(ス、『スキー』のスペルって…!?)
スキーのスペルはSkiですね。
どう見ても駄作です本当にありがとうございました。
>>479 GJ!!
ほんわかした後、ニヤニヤしたw
気が向いたらまたなんか書いて欲しいなっ
>>454 おおおっ!プライマリすごい好きだったから嬉しいw(今でも時々読むw)
やはり絵が可愛くてイイ!恋人になってちょっと変わったこなたがw
最近、見てて不快になるAAとか多くてスレ見なくなってきたけど、またSS書いてみたくなった
かがみはこなたに対して何であんなに怒る事が多いのに仲が良いんだろう?…って考えていた時期もあったが、
最近では怒る事が多いからこそ仲が良くなったと解釈するようになった。
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
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| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| きんも
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
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! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
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>>479 GJ !
やっぱりこなたには勝てないかw
そしてつかさがww
>>482 ぜひ書いて欲しい
たくさん良作が投下されればスレの雰囲気も良くなるしね
こんばんは、皆様覚えていますでしょうか?
>>332の作品を投下したものです。
まとめて申し訳ないですがいくつかの感想をもらえて
感謝しています。
キリのいいところまで書けたのでまた投下しようと思います。
また少し様子を見てから行きたいと思います。
それでは行きます。注意らしき事項でも…。
・4レス消費予定
・こなかが要素は薄いです
人間というのは不思議な生き物で、何でもやってみれば順応できるものである。
私も初めはシステムの複雑さに面食らったが小一時間も練習すればどうにか
そこそこの動きが出来るようになっていた。
しかし相手はあのこなた、そう簡単に勝てる相手ではない。
「うお、一発喰らっただけでこんな連続で…」
「ふっふっふ。かがみんに主導権は握らせないよ」
なんであんな肘打ち一発で体力が三割以上も減らされるのか理不尽すぎる。
飛び込む私も悪いが対空性能が異常に強いなこの金髪の雷のお兄さん…。
剣が緑色に光って回転しながら叩きつける技で何度も打ち上げられた。
「おのれ…調子に乗りやがって…」
「勝負の世界は非常なのだよかがみん」
邪悪な笑みを浮かべながらこなたはまだ勝負がついていないのに
もう勝った気でいるようだ。
手も足も出ずに不機嫌な私を尻目に容赦なく起き攻めを続けようとする
Sっぷりにこなたの本性を垣間見た気がする。
ムカツクがゲーセンでやり込んでいるだけあってさすがに強い。
だがここで大人しくやられるほど私はお人好しではない。
このゲーム最大の理不尽を今度は私がこの場でお見舞いしてやる事にした。
「ねぇこなた…。私は初めてだからこれくらいはしても
別にアンフェアじゃないわよね?」
「へ?この状況をひっくり返せる手段が―」
気をとられて一瞬動きが鈍ったところに炎を纏って飛び出す
無敵の対空技を見舞う。
『寝てろぉおおッ!!』
ヒット確認をして即座にロマンキャンセルする。
(ゲージを消費して攻撃の動作をキャンセル出来るらしい。)
カウンターヒットなので雷のお兄さんは遥か上空にぶっ飛ぶ。
するとこなたは予想通りこちらの罠にはまってくれた。
「おっとそうはいかないよっと。サイクバースト…ってあれ?」
私のキャラは地上に留まり、哀れにも宙に浮き上がった
雷のお兄さんに渾身の一撃を喰らわす。
「このまま追撃するとでも思った?それじゃそろそろ終わらせるわよ」
炎のお兄さんが赤いオーラを纏う。
『終わりにするか…!』
そして次の瞬間…。勝負はついた。
『ナパァアムデスッ!!』
画面にはDESTROYEDの文字が浮かび上がる。
これぞ最大の理不尽、一撃必殺技である。
まさか本当に決まるとは思わなかった。
そこにはボロボロになった金髪の雑魚が倒れていた。
「え、ちょ、今のハメでしょ?私のシマじゃ今のノーカンだから」
突然の出来事にこなたはこんな事ありえないといった表情で
訳の分からないことを言い出した。
「決められたルールの中で勝利条件を満たしただけよ。
なかなか楽しいゲームだったわ」
「かがみんの鬼〜!」
「聞き捨てならないわね!あんたこそあの理不尽なコンボは何よ?」
「あーお腹すいたなっと!」
「話を逸らすなって!まぁいいわ…。私もお腹空いてるし今日はこれで
勘弁してあげる」
「あれ?かがみんがいつもより優しい…。さては本気で私に惚れたね!?」
少しどきりとするがなんとか平静を装って返す。
「な…、ばっ…!バカ何言ってんのよ!」
「照れてる照れてる〜。そろそろ正直になろうよ〜」
あぁもう、うるさい。
期待に満ちた表情で見つめてくるので先回りしてみた。
「はいはいどうせツンデレ萌えとか言うんでしょ?良かったわね」
「あ…先回りされた…」
これ以上はグダグダになるのでこれでお開きにすることにした。
時間もちょうど十二時を過ぎてるしね。
するとこなたが思いついたようにある提案をしてきた。
「ねね、お昼ごはん私が作ってあげようか?あ、なんならこれからのために
かがみにも教えようか?」
気持ちの切り替えが早いとでも言うのだろうか。見てて飽きない。
「作るのはいいけど料理ならつかさに時々教えてもらってるし、せっかくだけど
今日は待ってるわ。っていうかこれからのためにって意味が分からん」
「いやいや炊事当番がかがみの日は色々大変になりそうじゃん?」
「待て待てー!なんで同棲することになってる!」
「あはっ♪」
などと、くだらないやりとりをした後じゃあ行ってくるねとこなたは台所に向かった。
部屋に一人残された私は何気なく周囲を見渡すと、意外にも整理されたこなたの机に
ふと目が留まる。机の周りは漫画とか置いてないんだな…。その代わりにいつもは
教室の机の中に監禁されているであろう教科書やノートがそこに整列していた。
という事はちゃんと勉強しているのだろうか?ただの気まぐれかそれとも考えにくいが
私に対するカムフラージュか。ところでこなたのノートってどうなってるんだろう?
彼女が宿題を忘れるたびに、こちらが見せるのはしょっちゅうだったけど、
逆に向こうのノートの中身を見せてもらったことがない。
「ちょっと見てみたいかも…」
好奇心は人の性、こうなると常識というのは脆いものである。
誘惑に負けてついに実行に移してしまう。
「ちょっとくらいならいいよね」
独りで言い訳しながらノートを一冊手に取って開いてみる。
そして私はここでGEARも月までブッ飛ぶ衝撃を受けた。
パラパラと捲ると色を変えて書き分けてあったり枠で囲ってあったりして、
割と見やすく書いてあった。どうやら授業はちゃんと寝ないでノートを取ってるみたいだ。
ん?この書き方どっかで見たような…?あぁそうか、私のを真似たんだ。
何度も写させていたから参考にするようになったらしい。
些細な事かもしれないが、私にとっては大きな進歩のように感じられた。
「少しは真面目にやるようになったみたいね」
すると次に気になるのは宿題をやっているかどうかだ。
手付かずならばまた写させる事になるから今から心の準備ができるというものだ。
ところが…。
「おお、やってある!明日雪でも降るんじゃない?」
しかも答えが合っている。ここまで来るともはや奇跡である。
何度も言い聞かせてきたので少しは成長したようだ。
これが最後にならなければいいのだけど。
それはさておき、喜ばしい事だと独りでニヤついてしまった。
しかしここで近づいてくる気配に私は気が付かなかった。
「かがみーん、ご飯できたよ…って―おわ!?」
うきうきした顔から驚いた表情でこなたは硬直した。
「あっ…!」
慌てふためく間も無く私も硬直する。だがこなたは黙ったまま今度は
何故か赤くなり始めた。二、三秒ほど二人とも黙ったまま見つめ合っていたが、
先にこなたが口を開いた。
「ごめんねかがみん…すごく見やすかったからつい真似しちゃって…」
「え?」
まさかこなたの方が謝ってくるとは意外である。
だがここは勝手に見たことを私が先に謝るべきだろう。
「私の方こそ勝手に見たりしてごめんね…。
そ、その、退屈だったから気になって…。って何言い訳してるんだ私は!」
と言うとこなたはニマニマしながら
「あぁ大丈夫気にしてないよ。かがみは私が居なくて寂しくなっちゃんだよね?
分かるよ〜。待たせてごめんね?」
「な、別に寂しくなんかなってないッ!せっかく謝ったのに茶化さないでよ」
「嫌だ。シリアス嫌い。ノートくらい見ても減るもんじゃないしね。
それにかがみだったら許せるし」
危うく関係がこじれるかと思ったがこれでとにかく場は収まったみたいだ。
「はいっこれでこの話はおしまい!ご飯できてるから行こうっ」
やれやれ、私よりこなたの方が意外とさばさばしているらしい。
こなたの性格に助けられたかも。
「ほらほら早くしないとご飯冷めちゃうよ〜」
いつもの猫口に戻ったこなたに私は安堵して流されてついていく。
今回はここまでです。ギ○ティ○アを選んだのは
「こなた達がやるとしたらかがみとかソルやればいいんじゃね?
じゃあ二人にやらせてみるかな。どういう経緯で?」
という具合に話を考えたのです。
前回の作品を読んで下さった方々と感想を頂いた方に
重ねてお礼申し上げます。
>そしてコンプエロスなんて頭の悪いパロディネタをやっておきながらアレなんですが…
>再来月ぐらいからコンプエースで連載が始まるらしいです、俺(ぉ
今更ゆーのす氏の4/2の日記を見たんだが
これってどういうことだ
1.来月でポケットとらべら〜ずが終了するので、その後を受けてこなかが漫画開始
2.
ごめんネタ尽きた
>>493 熟練者のこなたと、一泡吹かせようとするかがみのやりとりが微笑ましいです。
そして
>金髪の雑魚
>え、ちょ、今のハメでしょ?私のシマじゃ今のノーカンだから
>決められたルールの中で勝利条件を満たしただけよ
ついげきのブロント様ネタで噴き出してしまいました。このままでは俺のあごがニヤニヤと大笑いでマッハなんだが・・
かがみぼっちスレにアラバマ氏のこなかが漫画が…
>>493 面白いですGJw
>>495と同じくブロント様ネタで吹いたwww
「決められたルールの中で勝利条件を満たしただけ」は確かにかがみが言うべき台詞ですねw
>>493 GJ ! 本当に相性いいねこの二人w
格闘ゲームよくわからないんだけど、二人らしいシチュで萌えた
>>494 それ本当? らき☆すたのマンガなのかな?
だとしたら・・・濃厚なこなかがマンガを期待せざるを得ないww
>>493 あの格ゲーがでてきた時点で、とある場所でみた書き込みでしかしらないので、
それのことをちょっとと考えてはいたんですが、まさか本当にブロントさんネタがでてくるとはw
しかも意外にこのスレのブロンティストの多さにびっくりですw
その笑いの後に、ちょっとシリアスっぽい部分もあって……使い分けがお上手ですね〜。
続き、期待しておりますw
>>494 どう考えてもゆ〜のす氏のこなかが漫画開始一択だと思う
ていうか、あの人にらき☆すた描かせたら絶対こなかが漫画になるだろw
今からwktkですな
>>454 亀レスだけど、すばらしいです!
やっぱりこの二人には幸せになってもらわないと。
見ているこっちまで楽しくなってきました。
次回も楽しみにしています。
503 :
6-774:2008/04/14(月) 23:33:44 ID:pXk7016Q
>>493 GJ!です。
ギ○ティ○アは先程までプレーしていたので、やたら親近感が沸きますね。
ss書くまでの発想も参考になります。こういった所から作品は生まれてくるのですね。
ノートの話が出たとき、ちょろっと前に話題出た百合ノートが一瞬頭をよぎりましたw
さて、私も一つss出来たのですが。投下よろしいでしょうかね?
おk出た場合になりますが、今回はちょっと長めなので途中連投規制に引っ掛ると予想されます。
故に、半分ほど投下して、明日の昼頃、その続きを投下、と言う形にしたいと思います。
避難所使用も考えましたが、ちょっとこちらに置きたいので。
0時頃まで様子を見ます。
505 :
6-774:2008/04/15(火) 00:00:00 ID:pXk7016Q
お時間よろしい具合になったようですね。
許可も頂けましたし、では、拙作を一つ、失礼させていただきます。
今回、ちょっとテンパッたのでいつも通りおかしい点があるとは思いますがお一つ、ご容赦の程を。
タイトル……そうですね。
‘プロジェクト・こなかが そして時は動き出す’
と、しておきます。
506 :
6-774:2008/04/15(火) 00:01:35 ID:pXk7016Q
放課後になり、かがみがこなたのクラスに顔を出す。それは世の理に正しく則った行為であり、2人が連れ立って夕刻の街の中に消えていこうと、それを疑問に思うものは誰もいない。
なので、今日もかがみは、さてこなたを誘って本屋でも行こうかな、と思いながらB組の扉に手を掛け、引き戸を思い切りと言うほど小気味良く引いて、
「オッス、こなた」
と、声を掛けたのだが、
「あれ……?」
そこに想い人の姿はなかった。
「あ、お姉ちゃん」
と、代わりに声をかけて来たのはつかさ。隣には至高天に昇ったダンテですら見ることはついぞ叶わなかっただろう、と思えるほどの微笑みを満面に湛えたみゆきが連れ立っている。
「泉さんをお探しですか?」
問われ、こくんと頷くかがみ。それを見たみゆきは、ああ残念と表情を曇らせて、
「泉さんなら先程、一足お先にお帰りになりましたよ」
厳かに告げた。
「あのね、おじさんが取材旅行でいなくて、ゆたかちゃんが風邪を引いてお休みしてるんだって」
と、つかさが言って、
「なので、看病が必要なんだそうです」
みゆきが引き継ぐ。成る程ね、とかがみは納得して、
「じゃあ、しょうがないわね。今日は3人で帰りましょうか」
くるり、と踵を返した。
「……で、アレが臭くってさ〜」
「だよね、世界で一番臭いんじゃないかな?」
「そうですね。宇宙一かもしれません」
等と、他愛もない会話を交わし、夕日によって長く伸びた影をお供に歩く帰り道。ふと、かがみが、
「こなたも、ゆたかちゃんの前じゃ、ちゃんと‘お姉ちゃん’してるのね」
ポツリ、と呟いた。
つかさもウンウンと頷きながら、
「今日も、ゆーちゃんが待ってるから先に帰るねって。凄い勢いで飛び出して行ったよ」
「そっか……」
かがみは、微かに俯いてその表情隠す。
「どうかされましたか?」
「いや、何だか私の知らないこなたがいるな……って」
「もしかして、お姉ちゃん、寂しいの?」
つかさの指摘に、勢いよく顔を上げ、
「そ、そんなわけないでしょ!!ただ、ちゃんとお姉ちゃんやってられるんだったら、普段からもうちょっと真面目に宿題にも取り組みなさいよって思っただけ」
反論に次ぐ反論。しかし、英語で言うとBut、その声は段々と尻すぼんでいった。
さて、そんな変化を気付いていながら殊更に指摘して場をより混乱させるKYはここにはいない。いるのは天然さんと、頭脳明晰な天然さんと、心優しいツッコミさん(ツンデレ属性を有す)だけである。
なので
「泉さんにとって、家族とは特別な存在なのかもしれませんね」
言葉を繋げて会話を継続させるのだ。
「何で?」
?マークを3つほど飛ばしながらつかさ。そんなつかさを優しく、それこそ慈愛と言う言葉がこれほど似合う存在がいたとは、と思わせるほどの眼差しで見つめながらみゆきは言葉を続けた。
「泉さんは、お母様を幼い頃に亡くされています。ですから、身近にある存在の欠落、と言う事態についてある種のトラウマを抱えているかもしれません。
母親。子どもにとって最大限身近で、愛情を注いでくれる存在。それがいなかった、とすると子どもの頃の泉さんは悩んだことでしょう。寂しかったことでしょう。
ですから、身内と呼べるものに執着を抱くのかもしれませんね」
全部憶測ですが、と言葉を締めくくったみゆきを、何か眩しいものを見る目つきで、
「そうなのかしら……」
と、かがみ。
507 :
6-774:2008/04/15(火) 00:02:34 ID:pXk7016Q
みゆきは、軽く肩を竦めて、
「全部憶測です。泉さんの内面をシミュレートしてみただけ、本当は違うのかもしれませんしそうでもないのかも。人の心は難しいです。
それより、私が気になるのは泉さんの体調の方ですよ」
「何でよ?アイツは毎日深夜アニメ見てネトゲして、それでもちゃんと学校来てるし。健康そのものじゃないの?」
と言ったかがみに、みゆきは軽く目を見張って、
「泉さんのことは、私よりかがみさんの方が良く見てると思ったのですけど……」
「だから何で?」
「泉さんのお母様。そして、従姉の小早川さん。このお2人に共通する所は何か分かりますか?」
う〜ん、と唸るつかさ。ポクポクポクポク、と木魚が聞こえてくるようだ。
「あ、分かった!2人とも小さいよね」
「惜しいです。つかささん」
「え〜と……じゃあ、胸がない?」
「……本人達聞いたら怒りそうだな〜。っていうかもったいぶらないで言いなさいよ」
分かりましたと頷いて、コホンと咳払い。
「お2人とも体が弱い点です。後はつかささんが仰ったように小柄です、その事が、体の免疫機能を弱めているのだと推測されます」
「じゃあ、2人と同じように小さいこなたは……」
「看病は結構重労働ですからね。場合によってはミイラ取りがミイラになるかもしれませんよ?」
それを聞いて、かがみは微かに肩を震わせた。
そして、何かを考えるように貝のように沈黙。貝類嫌いのはずなのに。でもそんなの関係ねえ。
「……決めた」
「え?何を、お姉ちゃん?」
「私、こなたの家に行ってくる!」
言うが早いか脱兎の如く。突き抜ける疾風の如く。かがみは猛ダッシュ!!Bボタンは押しっぱなし。後には呆気に取られたつかさと、にこやかに微笑むみゆきだけが残された。
「ねえ、ゆきちゃん」
「はい。何でしょう?」
「こなちゃんって本当に体弱いのかな?」
さあ、と眼鏡の位置を直しながら、
「極めて健康だと思いますよ?体育の成績もよろしいですし」
「じゃあ、今の話は?」
「あくまで、可能性のお話ですよ」
しらを切った。
508 :
6-774:2008/04/15(火) 00:03:25 ID:pXk7016Q
ピンポーン。玄関のチャイムが鳴った。
一回だけならまだしも、ピンポンピンポン……卓球じゃないよ、とでも言うように何度も何度も鳴らされる呼び鈴に閉口しながらこなたは玄関口へと向かう。
「はいはい。新聞なら間に合ってますし、布団も浄水器もいりませんよっと」
扉を開け、適当な返事をしながら顔も上げずにさて用事は済んだと引き下がろうとすると、訪問者に手首をがっちりと掴まれた。
「こなたっ!!」
「ふぇ?かがみ?どったの、急に?」
突然アポ無しで訪問してきた親友に軽く驚きながら、こなたが問い返すと、更に突然と、突然と言う言葉を後3回ぐらい繰り返すほど急に強い力で抱きすくめられる。
「あぁ……こなた、どこか痛くない?気持ち悪くなったりとか、してない?」
「かがみに締め上げられてる意外はいたって普通……てか苦しいよ」
「あ、ゴメン」
パッと離れるかがみ。その名残を寂しく思いながらこなたは、
「で?どうしたの、急に?」
改めて、質問する。が、しかしかがみの視線はこなたの体の輪郭を舐めるように辿っており、到底話が通じてるように見えない。
そんなかがみの視線を受け止めながら、ポッと擬音を立てて顔を赤らめたこなた。それを気取られまいと敢えてそっぽを向きながら、
「と、取りあえず、来たんなら上がってく?お茶くらいは出すよ」
かがみに否は無かった。
「どう、落ち着いた?」
泉家、居間。差し向かいに腰掛けながら、コーヒーをズズ〜っと音を立てながら啜る2人。さて一段落ついたと見えたところで、こなたはかがみに話を振った。
「うん。なんか、恥ずかしい所見せちゃったわね」
クルクルと髪の先を落ち着かなく弄りながらかがみ。アポ無しで家庭訪問。玄関口でハグ。どう思い出しても顔から火が出る。
「いや、まぁ、それはいいんだけど。ホントどうしたの?急にさ。連絡無しでってかがみにしては珍しいじゃん?」
再三の質問。あ〜、とか言いながらかがみは、今度は鼻の頭を掻いている。
「えっと、まぁ、その……今日、ゆたかちゃん休んだんだって?」
「うん。風邪引いちゃったみたいでね。さっきまでみなみちゃん達もお見舞いに来てたよ。今は寝てる。ひょっとして、かがみもお見舞い?」
「え〜っと、それもある、かも」
「かも?」
今度は頬を掻くかがみ。いや、如何にも挙動が不審。目は泳いでいるし、心なしか冷や汗すらかいているようにも見える。
「? 今日のかがみ、何だか変だよ。ここまで煮え切らないのも珍しいね。ラノベの新刊を買おうか買うまいかで悩んでたのを見た以来」
と、不審に思ったこなたがちょいと探りを入れる。じっと相手の目を見て……それが2分程続いただろうか、かがみの方が目を逸らした。
「あ〜、分かった分かった!言うわよ!言えばいいんでしょ!!」
「ん。大変素直でよろしい」
「……アンタが心配だったのよ」
「……はい?」
509 :
6-774:2008/04/15(火) 00:06:18 ID:2XzWUqZJ
呆気に取られて、ポカンと口を開けて硬直したこなたに向かってかがみは、
「だ、だから!看病とか意外と重労働でしょ!それに、アンタのことだからまた夜更かしとかしてるんだろうし、
ミイラ取りがミイラになるって言うか……あ〜、もうっ!!」
一気にまくし立てて、最後で思い切り紅くなった。先程のこなたがポッと擬音を立てたのならこっちはボッだ。
半口開けてかがみの演説を聴いていたこなただったが、やがて口を閉じていつもの猫口を作ると、ニヤァっと笑う。
「成る程成る程。かがみんは私の為を思って家まで来て、さらには抱きしめてくれたと」
うんうんと頷くこなた。
「そ、そうよ!で、体調は?どうなのよ?」
「ん。余裕、余裕余裕のよっちゃん」
んふふ〜と笑いながら、でも最後に、
「……ありがとね、かがみ」
ポソっと付け加えた。今度はかがみが呆気に取られる番。
「え、いや、まぁ、その……」
「私のことそんなに心配してくれたんだね」
フッと微笑むこなたの表情には、かがみをからかおうなんていう邪心はこれっぽっちも見出せなくて、
部屋に差し込む夕日の加減で紅く染まって綺麗と形容する意外に言葉がなくて、それを見たかがみは、一瞬胸がキュンとしてしまった。
「い、いや……えっと、こっちも突然押し掛けちゃって、悪かったわね」
「いいって、気にしてないし。あ、でもゆーちゃん寝てるからさっきみたいな大声は無しだよ?」
「う、悪かったわね……」
互いに顔を見合わせて、ぷっと吹き出す。そして笑う。でも小声でね。
一通り笑い終わった後で、
「じゃあ、ゆたかちゃんのこともあるし、長居しないで私帰るね」
と、立ち上がったかがみ。それを見たこなたが、
「え〜、帰っちゃうの?かがみは私が心配できてくれたんじゃなかったの……ヨヨヨ」
と泣き崩れる真似をする。したらば、しょうがないな、と肩を竦めて、
「そうね。アンタがちゃんと真面目に勉強するか心配だから、もうちょっと残ってあげるわよ」
フッと笑う。すると、
「うぉっ!それはまた辛辣な……やっぱ帰ってもらおうか」
「ダ〜メ。私はアンタが心配なんだからね」
「うぅ〜……」
ツンツン、とこなたの頬を人差し指でツッコミ役なだけに突付きながら、笑みを深くしたかがみ。
「じゃあ、これからどうする?」
「あ、ゴメンちょっと待って。夕飯の支度と、お風呂掃除に、後、洗濯機も回さないといけないから」
「はぁ!何それ!?」
思いもかけない家庭的なこなたの言葉に、さっき大声禁止令をくらったにも拘らず、つい、うっかり、大声を上げてしまう。
し〜、と人差し指を口元に当ててかがみを諌めるこなたに、ゴメンと謝りながら、
「な、何で、そんなに沢山?」
「いや、だって今お父さんいないし、私だけだったら晩御飯要らないけど、ゆーちゃんいるしね。朝は時間無いから夕方に洗濯機回すの。んで、後ネトゲにインしてソロ狩りしながら、アニメ録画して――」
「あ〜、最後のはいいから。でも、そんな事毎日してるの?」
「うん。お母さんいないし。家事分担しないとね。今日お父さんいないから全部私の役目」
サラッと茶漬けを食べるようにこなたは言っているが、その言葉はかがみにとって自分の体重よりも3倍は重く感じられ、
同時に、こなたの線の細さや性格からそこまでの家事の苦労を微塵も感じさせないけれど、やはりこれはこなたにとってかなりの負担なのではないか、と感じるのだった。
んじゃ、ちょっと待っといて、と立ち上がるこなたの肩をぐわしと掴んで、
「ちょっと待った」
と機先を制す。
「へ?かがみん?」
「私がお風呂洗いとかやるから。こなたは休んでて」
「え、でも……」
「いいから。夜更かし組のアンタがそんなに齷齪働いてたら倒れちゃうわよ。……いいわね?」
最後の言葉はこなたの瞳を覗き込みながら、方頬に手を添えて。そして、こなたがコクンと頷いたのを見て、
「よし!」
と言うと部屋を出て行った。1人残されたこなたは、
「ずるいよかがみ……あんな風にされたら、断れないじゃん」
ポソっと呟くのさ。これがな。
510 :
6-774:2008/04/15(火) 00:07:46 ID:2XzWUqZJ
今回は、ここまでで失礼します。
全部つなげて書いていたので改行エラーに苦戦しました(苦笑
取りあえず、これは前半と言うことで。
後書きは後半を終えた後にでも書き綴ろうかと思います。
gj
みゆきさんの策士っぷりに吹いたwいつもGJです!続き気になって仕方ないから今日は徹夜
513 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:39:19 ID:zwoul3n6
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名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:39:53 ID:zwoul3n6
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515 :
1-166:2008/04/15(火) 02:47:10 ID:asQLqD0X
>>510 GJです。
策士度全開のみゆきさんがいいスパイスになってますね。
後編待ってます。
さて、自分も一つ作品が出来たので、ひっそり投下していきます。
今回は、今までと少し違う雰囲気の作風になっているので、ご了承を。
・三レスお借りします。
遥か昔、宇宙の彼方に浮かんでいた月という名の星に、薄紫色のウサギがいた。
ウサギは、孤独という言葉を知らなかった。何故なら、この灰色の大地に
立っていたのは、他ならぬこのウサギだけ。気付いた時には、独りだった。
だからこそ、ウサギはこの大地の上には自分しかいないという事実が、
当たり前だと思っていたのだ。
独りで考え、独りで駆け回り、独りで食事をとり、そして眠る。
それが、ウサギ自身が決めた生き方だった。
何でもない日常。ウサギにとって、それが唯一の時間の進め方。
幾日も、幾月も、ウサギはそれを繰り返した。
しかし、幾年も経ったある時、ウサギは考えた。
――本当に、ここには私しかいないのかな。
ウサギは、ようやく悟ったのだ。
自分が孤独であるということに。
『誰かいないの? いたら返事をしてっ』
極々希少に広がる大気に向かって、ウサギは呼びかけた。
しかし、長く伸びたその二つの耳に、返事が届くことはなかった。
次の日。ウサギは旅に出た。目的は、自分以外の誰かを見つけること。
大地を蹴り、何メートルもジャンプしながら、ウサギは走り続けた。
旅のお供は、白くて丸い形をした食料。それを食べながら、前へ、前へ。
明と暗が交互に訪れる大地の中、ウサギは翔け続けた。
脚が痛み、耳がしおれるまで疲弊しても、ウサギは止まろうとはしなかった。
そして、何日経ったかも分からない程の時間が過ぎた頃。
ウサギの目に、不思議なものが飛び込んできていた。
それは、真っ暗な空に浮かぶ、蒼い半円状の物体だった。
所々に白い渦の様な物が取り巻き、その周りには小さな赤茶けた形の
欠片が点在している――綺麗だなぁ。今のウサギには、その言葉を
絞り出すだけで精一杯だった。
『ねぇ、アナタは誰? 私と友達となってよ』
ウサギは、問いかけた。
何故そんなところにいるのか、なんでそんな形をしているのか。
どこから来たのか。しかし、ウサギの質問に、蒼い物体は応えなかった。
否、応えられなかった。
その物体は、意志を伝える手だてを持っていなかったのだから。
ウサギは、再び考えた。前足を組むフリをしながら、何日も立ち尽くした。
ある時、ウサギの中で一つの答えが生まれた。とっておきのアイディア。
少なくともウサギにとっては、そういう結論だったに違いない。
『私から、そっちに行くよ。この後ろ足と前足をつかって、アナタの所へ』
それは、恋をした人間に似たものであったかもしれない。
事実、この日を境にウサギは一心不乱に跳び続けた。
後ろ足に力を溜め、前足を支えにしながら一気にジャンプ。
その度に、蒼い物体がほんの少しだけ大きく見えたが、
やがてウサギは地に足を着いていた。
もう一回、もう一回跳べばアナタの所へ行ける。
そう信じて、ウサギは大地を蹴った。
周辺がその衝撃で整地されても、周りがまた明るくなっても、
ウサギは跳ぶことをやめなかった。焦がれ、憧れ、そして惹かれた
あの蒼い場所まで。一羽の挑戦は続いた。
――しかし、生命にはいつか終わりが来る。
月に住むウサギにとっても、それは例外ではなく、不眠不休で
跳び続けるという行為は、確実にウサギの体を蝕んでいた。
もうやめて……アナタは充分頑張ったよ。
蒼い物体――地球は、そう言いたかったに違いない。
だけど、見ていることしか出来なかった。想いを伝えることが出来なかった。
そして、さらに数日後――ウサギは倒れた。
ウサギは、最後にこう願った。
アナタの所には行けなかったけれど、ここに、私の生きた証を残します。
未来へと続く時の中で、アナタがこれに気が付いてくれたのなら、これ程嬉しい
事はありません……さようなら。私が愛した――。
その言葉を最後に、ウサギは旅だった。薄紫色の体をなびかせながら、
遠くへ、ずっと遠くへ。そして、残った想いは涙となり、果てなく広がる月面を、
綺麗に色づけていった――。
***
「あれっ? おかしいな……どうして、泣いてるんだろう」
月明かりが照らす部屋の中で、かがみは一人泣いていた。
この日は、読み溜めていたラノベを少しでも消化しようと机に向かっていたのだが、
突然襲ってきた睡魔に耐えきることが出来ず、彼女はしばらく間眠りに落ちていた。
そして、ふと気が付いた時。彼女は涙を流しながら、窓の外を見上げていた。
記憶の中から揺り起こされたのは、蒼い星に恋をした薄紫色のウサギの夢。
なんであんな夢を? と思案しているかがみの携帯に着信。
手慣れた様子で携帯を手に取り、彼女は通話を開始した。
「もしもし? なんだ、こなたかぁ」
『やふー。今からそっちに行ってもいいかな? かな?』
「はぁ!? もう日が暮れてるじゃないのよ。今から来る気?」
『もっちろん。かがみに会いに行くのに時間も理由もナッシングだよ』
「もうっ、りょーかい。アンタには負けたわ……で、今から家を出るわけ?」
『いやぁ。実はもう半分位の所まで来てるんだよね、これが』
「早っ! その行動力、もっと勉強の方に生かしなさいよね……」
文句を言いつつも、笑顔でこなたの声に応えるかがみ。
その瞳に宿っている感情は、とても澄んでいて、どれにも形容し難いものだった。
同級生、親友。はたまたそれ以上の何かか。この時のかがみは、まだ真実を知らない。
ウサギは、蒼い星に行き着くことは出来なかった。その距離、38万4400km。
けれど、そのウサギが残した涙は海となり、今でもはっきりと月の表面に刻まれている。
その海の下で、走る少女が一人。行く先で待っている人との距離は、曖昧38万4400p。
およそ四キロの距離を、彼女は跳ぶ。今度はウサギの方からではなく、蒼い欠片を
纏った、輝く幸運の星が。
『今日も、月が綺麗だなぁ』
想いは受け継がれる。黄色い満月の下で。そして、二人の想いも少しずつ動き始めていた。
519 :
1-166:2008/04/15(火) 02:55:09 ID:asQLqD0X
以上です。
物語の内容としては、現在進めている長編『彼方へと続く未来』の
補足的なものです。尚、現在長編の方はまた滞っているので、
しばらくお待ち下さい。それでは良い夜を。
>>511 GJ!みゆきさんは本当に根回し…というか誘導がうまいなぁ。
でも言ってることもあながち間違いじゃないかもね。
>>519 GJ!
泉家〜柊家間の距離をcm換算すると数字の上では地球〜月間と同じ38万なんだ…
確かに4〜5キロくらいだと見た覚えが。
最後がいいなぁ・・・何か心にグっとくる
>>510 GJ!
続きでは家事苦手なかがみが奮闘するんでしょうかね、楽しみに待ってます。
>>519 GJ!
月はいつもそこにある、って言葉をなぜか思い出しましたよ。
___
/ \ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウ
/ノ (@)\ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキ
.| (@) ⌒) \ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッ
.| (__ノ ̄| | ///;ト, ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
\ |_/ / ////゙l゙l; ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
\ _ノ l .i .! | ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
/´ `\ │ | .| ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
| | { .ノ.ノ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
| |../ / . ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウ
523 :
6-774:2008/04/15(火) 15:25:31 ID:2XzWUqZJ
>>519 GJ!です。
月と地球は着かず離れず、何時でも傍にいる関係。
こなたとかがみも正にそんな関係ですね。
こういった深い例え話は凄く好きです。
さて、遅まきになりましたが、ssの続きをば人の少ないであろうこの時間にコッソリと失礼します。
524 :
6-774:2008/04/15(火) 15:27:38 ID:2XzWUqZJ
「いやぁ、かがみんは家事に疎いと思ってたけど、まさかここまでとはね〜」
「……わ、悪かったわね」
キッチン。グツグツと煮えたぎる鍋の中にはぶつ切りにされた肉、野菜等が無造作に放り込まれて、強火に悲鳴を上げている。
具材の悲鳴を無視しながら、鍋をかき回すこなたは。三角巾、エプロン。パーフェクトにてガッチャ!な料理用スタイル。
一方、かがみは。
「それにしても、流石かがみ。メイド姿が似合うね〜。眼福眼福」
「うっさい。じろじろ見るな」
絵にしてお届けできないのが残念なほどのメイドルック。だが、決してかがみの趣味と言うわけではない。無論こなたの趣味ではあるが、強制したわけじゃない。
「もっとましな服なかったの?」
「あるけど、かがみサイズ合わないじゃん?お父さんのでいいなら貸すけどさ」
「う……それは遠慮しておくわ」
「でもさ、お風呂洗いに行って、石鹸で足滑らして転んだ上に、その拍子にシャワーの栓捻って、水も滴るいい女になるとは。流石つかさの双子の姉」
「……うぐぅ。言い返せん」
まさにその通り。要約するとお風呂洗いで着ているもの濡らしたかがみの為に、さて着替えを用意しようとした所で、2人の体格差からサイズが合う服があるはずもなく、ゆたかも×。
ならば、と用意されたのがこなたのコスプレコレクション。それがたまたまメイドだったわけなのさ。
「はぁ……こんな姿じゃ今日は帰れないわよ」
溜息ついて肩落とすかがみに、後ろから抱きつきながら、
「ま、しょうがないね。洗濯機大急ぎで回してるけど、明日までは乾かないだろうし。泊まってきなよ」
「しょうがない、お願いするわ……って、抱きつくな」
「え〜?さっきはかがみが思いっきり抱きしめてくれたじゃん」
「う〜……」
隣で煮えたぎる鍋の中身に劣らないほどに顔を熱くしたかがみ。若さ故の特権で後先を考えずに来たのはいいが、これは後数週間はからかわれるネタを自分の手で蒔いてしまったようだ。
「さて、卵粥もカレーも出来たし、ゆーちゃん起こしてきて食べようか」
こなたにからかわれるのは癪だが、ま、これはこれでいいかなと思えるかがみだった。
525 :
6-774:2008/04/15(火) 15:28:30 ID:2XzWUqZJ
「あれ臭いんですよね」
「そだね〜、ゆーちゃんも気をつけなよ〜」
「でも、ゆたかちゃんには縁遠いと思うけどね」
食事中に相応しい会話じゃないが、食事は終わってるので無問題。
「ゆーちゃん、体大丈夫?」
「うん……」
「でも、ちょっと顔色悪いみたい。寝てきた方がいいんじゃないかしら」
「そだね。そうしなよ」
「はい……ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。んじゃ、ゆーちゃん寝かしつけて来るから、かがみはちょっと待ってて」
「はいはい」
リビングから退出するこなゆたを見送りながら、
(やっぱり、ちゃんとお姉ちゃん、してるじゃない)
と、かがみは思う。
(ゆたかちゃんには、ちゃんと見てくれるお姉ちゃんがいる。じゃあ、こなたには?)
顎に手を当てて、次第にラノベで鍛えた妄想、いや想像力をフル活用した黙考へと沈んでいく。
(そういえば、成実さんもゆたかちゃんのお姉さん、なのよね。ゆたかちゃんには頼れる姉……まぁ、こなたが頼れるかは怪しいけど、いたわけだ)
「お待たせ、かがみ」
(でも、こなたは一人っ子なのよね。じゃあ、小さい頃はやっぱり寂しかったり、したのかな)
「か〜がみん。お風呂沸いたよ」
(お母さんがいない。私には想像もつかないけど、こなたにはこなたなりに悩んだりしてたのかも)
「そだ、一緒にお風呂は入らない?」
(一緒にいれる私に、そんなこなたの寂しさを少しでも癒すことが出来ないかしらね)
「ね〜、かがみ聞いてる?一緒にお風呂入ろうよ〜」
(そう、一緒にお風呂入ったり――)
「……えいゃっ!」
「グフ!?」
沈思黙考の海へと溺れていたかがみは衝撃と言う名の浮き輪を投げつけられて我にかえった。
「いった〜……あれ、こなた?何時の間に?」
「さっきからずっといたよ。でも全然人の話し聞いてくれないし」
ハリセンボンが危機を察知した時に膨れるのと同じように、こなたの頬も特に危機を察知したわけではないが膨らんでいた。口を尖らせ、ジト目でかがみを睨む。
「何ぼ〜っとしてたのさ」
「な、なな、何でもないわよ。ささ、お風呂行こ〜……」
A☆HA☆HAと笑いながらこなたを促してリビングを出る。
最初は某団長が如くに不機嫌な顔をしていたこなただったが、かがみが手を差し出すと、今までの表情を一転させ、餌を与えたら懐いてしまった仔猫のような表情でその手をつかんだ。
526 :
6-774:2008/04/15(火) 15:29:52 ID:2XzWUqZJ
「うぃ〜、極楽極楽」
「親父か、アンタは」
もうもうと湯気が立ち込める密閉空間。42℃に設定された湯船は体を芯から温め、不安とストレスを解消し、微かな高揚感をもたらす。
そう、高揚感。ちょっと浮かれた気分になると、人はバカをやりたくなるものさ。だから、こなたが手で水鉄砲の印を組み、かがみに向かってお湯を発射した所で、誰も責めることは出来ないだろう。
「きゃっ!?」
急にお湯をかけられ、嬌声を上げるかがみ。こなたはニマニマと笑いながら、
「ねえ、驚いた?驚いたよね〜?」
等とからかってみる。かがみはちょっと怒った振りをしたが、直ぐに、
「お返しよっ……エイッ!!」
「ニギャッ!?」
手狭な浴槽。避けられる空間等在りはせずかがみの二の舞を演じたこなたは、嬉しそうな顔を崩さないで、
「受けた痛みは、3倍にして返すっ!」
更なる水激を繰り出す。かがみも負けるかと応戦し、もくもくたち昇る湯気が7割り増しになっても尚、水鉄砲の応酬は続く。
そうこうしている内に、戦いの場は浴槽内から飛び出し、狭い室内を所狭しと、桶を盾にするなどとしたサバイバルゲームと化す。
だが、やはり狭いのだ。いくら小柄で小回りが効こうとこの至近距離ではこなたはかがみに劣る。数分の後にはかがみに組み伏せられ、下に敷かれていた。
「ふっふっふ〜♪チェックメイトね、こなた」
こなたの上に圧し掛かりながら、勝利を確信したかがみはほくそ笑む。
「うぅ〜……」
顔を紅くしながらこなたが唸るのを敗北宣言と取ったか、ズイと顔を近づけて、
「どう?参ったって言いなさいよ」
今度はかがみがニマニマとする番。いつもからかわれているんだ、ならこういうときに仕返しするしかないじゃないか!!
「……かがみってさ、時々大胆だよね」
「は?何がよ」
「分かんないならいいけど……」
プイと、かがみの下でそっぽを向いたこなた。さて、湯辺りでもしたのかね?その白い裸身はほんのりと上気し、己が組み敷いていることすら忘れてかがみはちょっと心配になる。
「こなた?ひょっとして逆上せちゃった?もう出ようか?」
そう言って、殊更に顔を近づけるものだから、こなたとしては、ねえ?ドキドキしてしまい、
「あ、う……」
「こなた?」
「うぅぅ〜……」
本当に逆上せちゃったとさ。
「大丈夫?」
「へーきだって、かがみ心配しすぎ」
お風呂の騒ぎの後にこなたの部屋にて布団が敷かれ、いみじくもかがみが当初に泉家へと訪ねた目的は果たされることとなった。
(こなた……やっぱり体弱いんじゃ。お風呂にちょっと入っただけで逆上せるなんて)
誰のせいだとは突っ込むまい。
さて、こなたもかがみの心配そうな顔色を見て取ったか健康体をアピールする為、起き上がると。
「さてさて、ネトゲにインしようかね〜」
PC電源に手を伸ばした、が、その手首がグワッと掴まれる。
「ダメ!絶対!!」
「え〜?かがみのケチ!」
「ケチでも何でも!今日はもう寝なさい。明日も早いんだからね」
更にぶーたれようとしたこなただが、かがみの瞳に真剣の色を見ると肩を竦め、
「ハイハイ……全く、かがみがそんなに私と一緒に寝たいとはね」
「んなっ!!」
逆上せたこなたの看病の為に忙しく、さて困った、かがみの布団は敷かれていない。なのに、もう寝ようとかがみは誘う。なら答えは一つジャマイカ?
「さぁ、いらっしゃい。かがみちゃん」
「かがみちゃん言うな!しかもまだ私メイド服のままだし」
「いいじゃん?‘お休みなさいませ、お嬢様’って言いながら一緒に寝る。まさにメイドの鑑」
「いや、だって皺になるとあんたが困るんじゃない」
「いいよ、別に。クリーニングに出すしね。それに私じゃ元々サイズ合わないし。なんだったらかがみにあげてもいいよ?」
「いらん!」
「あふぅ、私眠くなっちゃったよ」
大欠伸をするこなたを見て、しょうがない、とかがみは目を細めると、
「しょうがないわね……寝るわよ」
明かりを消す。そしてこなたの布団にもぐりこむ。
「おやすみ、こなた……」
直ぐに、スゥと寝息を立て始めるかがみ。暗がりの中、それを見つめるこなた。
「今日は、ありがとね……かがみ、好きだよ」
527 :
6-774:2008/04/15(火) 15:30:57 ID:2XzWUqZJ
「ゆーちゃんが風邪を引いた、と聞いて予定を切り上げてきたんだけどな……」
と、電気の落ちた暗い泉家の廊下。こなたの部屋をそっと伺う変態……ではなく人影が一つ。
「いや、全く、君はこれを俺に見せ付けたかったのかな?」
人影の正体は言わずと知れず、その道に精通する者なら(多分、恐らく)誰もが知っている、泉家が誇るスペッシャルでグレイティストな親父。泉そうじろう。
そのそうじろうは携帯電話を耳に当て、誰かと会話をしている。会話の相手はくぐもった笑いを上げ、
『どういった感想をお持ちになりましたか?』
問うた。そうじろうは、表情筋を一ミリも動かすことなく、
「仲のいい、友人。に見えた」
『それだけですか?』
「……君は俺を試しているのかな?」
相手が受話器の向こうで息を呑んだのを、聞いてとりながら続ける。
「俺は確かに碌でもない親父で、オタクだ。娘にも影響を与えてしまったさ。だけど、趣味と現実の境界はキチンとしているつもりだ。だから……」
『だから?』
「もし、こなたとかがみちゃんが恋仲だとしても、それを認めるわけにはいかないんだよ……みゆきちゃん」
そうですか、と会話の相手――みゆき、高良みゆきは呟く。
『正確には、今のお2人は親友です。友達以上、恋人未満だと言った所、でしょうね。今はそうでも先は違うかもしれない。もし、泉さんから、かがみさんへの想いを打ち明けられた時、おじさんは、今と同じ答えを返すおつもりですか?』
「……」
『泉さんだって、かがみさんだって常識的な方です。でも、常識を圧してお2人の想いが膨れ上がっているのは傍目にも分かります』
「だが、総ては可能性の話じゃないか」
『可能性だからこそ、あらゆる事態を想定したい。だから今ハッキリさせたい』
「答えが変わらないと、言ったら?」
『それが父親としてのお言葉でしたら、私が聞いてもし方のないことです。娘さんに直接言ってください。個人としてのお言葉でしたら、私はあなたの理解を得るのを諦めて、私なりの方法でお2人を応援します』
「……1つ、聞かせて欲しい」
『なんでしょう?』
「どうして君は、2人の事をそんなに応援しようとするんだい?」
フッとみゆきが息を吐いた音が聞こえた。
『……親友だから。これが理由の総てで、それ以上でも以下でもありません。親友だからお2人には幸せな道を歩んで欲しい。私に出来るのはその手助け。これ以外に理由は必要ですか?』
そうじろうもフッと息を吐いた。
「完璧な回答だよ……だが、俺の答えは今は言えない。こなたにその覚悟ができて打ち明けられた時、父親として、話をしよう。こなたと……かがみちゃんに」
『では、その時をお待ちしています』
プツっと無機的な音を立てて電話は切れた。
そうじろうは、今は寝静まった2人にそっと一瞥を加えると、泉家の仏壇の間まで移動し。かなたの位牌の前に座った。
「俺は、どうすればいいのかな……かなた」
そっと、妻の写真に手を添える。
『本当は分かってるんじゃないの?そう君』
「だけどな、こなたにとって、かがみちゃんにもとって、それが本当に幸せなのか俺には分からないよ」
『そうね……私にも分からない。だけどね、そう君。私としてはこなたがもし望むなら、それを叶えたいって思うの。母親として何も出来なかった分』
「その結果、2人が茨の道を歩むことになっても、かい?」
『んもう、しっかりしてよ。親って言うのは何時でも子どもを守るものでしょ?もし、2人が選んだ道を歩んで壁にぶつかった時、お友達に総てを任せちゃうの?親は何もしなくていいの?』
「でも、茨の道を歩まないようにするのも、親としてできる子どもを守ること、じゃないか?」
仏壇に捧げられた線香の煙が揺れた。それは幻想的で美しい軌跡を取り、でも、どこかしら苦笑めいた揺れ方だった。
『変わらないね、そう君。いつもは世間体を捨てた、なんて言ってたけど、本当は誰よりも常識人で、ちょっと頑固者、なのよね』
「今更変われないさ」
『ふふ……でも、時には本当に常識を捨ててみるのも悪くないんじゃない?』
「……」
『私には、出来ることは何もないけれど、一つ言えるのは、後悔しないでってこと。こなたも……そう君もね』
「かなた……」
『父親として、個人として、あの子のことを一番よく知ってるのはそう君なんだから。きっといい答えが見つかるはず。私は、見守っているから……』
「そうか……そうだな。俺が出した答えが、あの子達にとって最良となるように、な」
呟いた言葉は、線香の煙を揺らしていった。
528 :
6-774:2008/04/15(火) 15:45:25 ID:2XzWUqZJ
以上です。お付き合いくださいましてありがとう御座い余した。
タイトルの方は、真夜中に投下したものと同じです。規制回避の為に前後編に分けただけなので。
おやつ氏にはご迷惑をおかけいたしますが、保管の方は一括纏めてでお願いいたします。
さて、後書きです。
このシリーズ、正直、続けるか迷ってました。
皆様からご感想を賜り、激励も頂きまして、このシリーズ自体はそれほどご不興を買っていない、と思います。
ですが、以前ちょろっと話に上がったように「どこまでがらき☆すたなのか」って部分で悩みましてね。
私の場合、会話分がアニメのボイスで脳内再生されれば大丈夫、と言う感じで書いているのですが、
みゆきさんですね。彼女のボイスが脳内再生できなくて……書き手として納得が行かなかったわけです。
黒みゆきさん。皆様にご公表いただいて嬉しい限りでしたが……参りましたね。
彼女が本編からのキャラズレがひどかったかな、と。本来黒くない人ですし、ギャグで流せる分はいいのですが、本筋に絡んでくるとどうも違和感が。
まぁ、そんなこんなでズルズルと書くのを伸ばしていたわけです。
でも連載物は生物ですね。ちょっと空けたら物語の本筋を見失いました。
故にどうやってこのお話にオチをつけようかと。
少しでも時間を進めようと、今回気合入れてみました。
次へのステップは最後に語ったこと。最初の方のこなかが的な部分は日常を書くだけなら18番な自分の性で入れてみました。
とは言え、このまま劇終と書いてもよさそうに手配はしましたが。
日常だけだったら、いくらでも書けますが。
ま、ちょっと、作者が混乱してます。
ご感想をくださった皆様。全レスは私は避ける派なので一括になってしまい申し訳御座いませんが。
頂いたご感想には一つ一つ目を通させていただいております。
いつも、ありがとう御座います。
みさおのシングルキャラソン出るなら、早くこなかがで出してくれ、と思う6-774でした。
>>528 毎回のことながらGJすぎます
策士な黒みゆきボイスも難無く脳内再生される俺は、確実にこなかが脳
そろそろサンクリですな
良いこなかが同人があればいいんだけど…
531 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:07:43 ID:zwoul3n6
___
/ \ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウ
/ノ (@)\ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキ
.| (@) ⌒) \ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッ
.| (__ノ ̄| | ///;ト, ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
\ |_/ / ////゙l゙l; ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
\ _ノ l .i .! | ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
/´ `\ │ | .| ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
| | { .ノ.ノ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
| |../ / . ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウ
>>528 とても楽しませていただいた。どうもありがとうございました。
533 :
8-784:2008/04/15(火) 21:25:04 ID:twDWURQB
こんばんは。SS投下ラッシュにびっくりしてますw
>>493 GJです ! ゲームは知らないのですが、楽しそうな二人にニヤニヤしましたw
>>510>>528 力作の連投超GJです ! 最後があまりにもうまくまとまってしまっているのでこれで終わりかと少しハラハラしましたけど、
まだ続くようで一安心です
それと・・・6-774さんのSSが今から描こうと思ってたネタとちらほらとかぶっていてビクビクした8-784ですw
>>519 感動して少し目頭が熱くなりました
うさぎの想いが今度こそ届くといいですね・・・
それでは今夜の落書きいかせていただきます
ウザいそうじろうさんです↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05404.gif 嫁のピンチに夫が駆けつけたようです
次回からそうじろうさんとゆーちゃんには下がってもらって、本格的なこなかが話になります
お返事ありがとうございました !
>>477 ありがとうございます ! こんなの描いてますけど、私はそうじろうさんのこと好きです (笑)
そうくん自重wwwしなくていいよwww
>>528 GJ!
他に策士になりそうなキャラが少ないのもみゆきさんが黒くなる要因でしょうが、
俺は違和感を感じずに読ませてもらってますよ
>>533 GJ!
オヤジww懲りないなw
537 :
8-784:2008/04/15(火) 22:43:08 ID:twDWURQB
>>534 愛なんですww 愛故にそうくん暴走ww
>>535 なんていうか、私の中のそうじろうさんのイメージは、こんな感じですw
>>536 久々にナイト様こなたですw 私が描くこなたはかがみに振り回されがちですけど、かがみが困ったときは
きっとこなたが助けに来てくれるイメージがあります
>>533 いつもあなたの漫画を楽しみにしています。
GUNPさんが更新していたけど、アンケートの結果が
非常に良かったから続編が書けたそうです。
出したかいがありました。
潜在こなかがスキーの多さがわかるなあ
>>528 GJ!やっぱり親としては素直には認めづらい部分なんだろうなぁ…
そしてみゆきさんの答えがカッコよすぎる!
友達のためならこんな根回しもしそうではありますぜ。
>>533 こちらもGJ!
こなたかっこええ・・・w
でもそうじろう、焦ることはない。
そのうちそう呼んでもらえるさ!
>>533 こなたがかっこよすぎるw
貴方の漫画が非常に好きだーーー!!
>>533 こなたかっちぇーー!!
自分がかがみだったら間違いなく惚れ直す……
ゆーちゃんの小姑っぷりももうちょっと見てみたいですww
GUNPさんとゆーのすさんは
個人的公式こなかが漫画ツートップだから
お二人には連載勝ち取って貰いたいなぁ…
>>533 今更だけど、一家勢ぞろいならかなたさんも出してほしいかな……ってちょっと思った
フリーズ覚悟でGUNP氏の所入ったら見事にフリーズした件ww
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / うわ なにこのスレつまんね
∧_∧ / /
(^ω^;/ / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 +
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
>>542 あれ? ゆーのすさんは連載決定してるんじゃないの?
読みきりなのかな?
でもやっぱりこなかが物で何か連載始まって欲しいよなあ・・・
Perfurm新アルバムのPuppy loveって曲が
どうやってもこなかがソングに脳内変換されてしまう
相当重症だ俺
>>547 その内誰かがMAD作るかもなw
どうでもいいけど今日重くて書き込みしにくい気が・・・
自分だけだろうか??
>>547 大丈夫、俺も重病。聞く曲オールでこなかが
>>546 まだわからん。今月末のコンプエース最新号が出るまでは
もしこなかがモノだったらスレ住人を上げてお祝いだ
勢い余って百合姫エースが創刊
連載物全てがこなかがなんだな。素敵じゃないか。
>>549 邦楽・洋楽の別なく、曲のジャンルを問わずこなかがが頭に浮かぶわけですね。
とても、とてもよくわかります。
>>550 そうなんだ・・・
連載開始だといいな
こなかが漫画連載始まったらコンプエース毎月買ってもいいんだけど
>>552 そんなの創刊されたら定期購読するww
今号のコンプティーク・・・
なりきりと言いつつあれは絶対かがみの本音に違いないと思うのです。
緊張とか、そこまで意識し(ry 誰か病院の紹介状書いてください・・・
>>559 毎号パーツが付いてきて、組み立てると2人のフィギュアになるとか?
創刊号はいきなりネジだったりして・・・
>>560 >創刊号はいきなりネジだったりして・・・
なんでロボなんだよw
>>561 まきますか?まきまきませまsss・・・
あ、噛んだ
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l _,._,. _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| きんも
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
\......,,,,,,,_ .....:::::::::::::::::::::::::/
バイト先で「泉こなた」と「柊かがみ」という女の子が働いている。
ちっこくて華奢なのは確かなのだがそれ以外は全く似ていない。
566 :
8-616:2008/04/17(木) 15:23:07 ID:IaMsPfSd
>>519 表現が綺麗で素敵でした。こなたとかがみを月と地球の関係に見立てるあたり、素晴らしい発想かと!
>>528 かがみは天然攻めだったとは…恐ろしい子www
そしてみゆきさんの策略家ぶりに磨きがかかってますねw
>>533 四コマ目のこなたが格好良すぎるwそしてそう君は少し落ち着くべきだろうwww
遅くなりましたが前作に感想下さった皆様ありがとうございます。みゆきさんが少しネジが外れて、かがみが暴走していましたが…あーゆーのもたまに書くと面白いですねw
さて、今なら人が少なそうなのでパラレルの続きを投下したいと思います。
今回はちょっと変わった感じに…というか展開がかなり早いです。
そして結構長くなってしまったので、規制にかからないように前後半に分けて投下したいと思います。
・パラレルです。
・前半6レス+後半6レスの合計12レスになります。
・視点が変わります。
広がるのは真っ白な世界。此処には貴方と私しかいない。でも私にはそれが幸せで、全てで…。
だけど突然、世界は姿を変える。何も見えない、聞こえない真っ黒な世界。その中を、私は必死にもがく。そこに救いは無かった。
この世界に再び光が差し込んだ時…私は全てを失っていた。
『死なないで!』
私の目の前にあるコレは何なの?
『独りにしないで!!』
一体何を言っているの?
貴方は誰だったっけ?
ねぇ…私は誰だった?
―――。
夢を…見た。曖昧にしか覚えていないそれは、とても気分が悪いモノで、例えば誰かが死ぬような夢。そんな意味の分からない夢の中で、私は一人泣いていた。理由なんて…知らない。
この土地に来てから、私は毎日同じ夢を見るようになっていた。
父の仕事の都合で何度も何度も転校を繰り返して来たが、こんな経験をするのは勿論始めてだ。一体何が原因なんだろう?
「っ…」
酷い頭痛と吐き気がする。とにかく準備をしないと。ベットから身体を引きずり下ろすと、痛む頭を押さえながらリビングへ足を進める。
フラフラとした足取りで目的地に着いた私はすぐさま椅子に座り込む。頬杖をつこうとしたテーブルの上には、見慣れた字が綴られた一枚の書き置きがあった。けど、私がそれに目を通すことは無い。
パンに牛乳という簡単な朝食を済ませて、私は足早に学校へ向かった。その途中、チョココロネを買って行くのも忘れずに。
―――。
昼休みになり、私は一目散に屋上へ向かう。
その理由は単純なもの。
昔から空が好きだった。
綺麗な澄んだ青が、心を落ち着かせてくれる。
空を眺めながら、買って来たコロネの封を開け、口に運ぶ。歯が疼くような甘さが口の中に広がるが、それがまた心を満足させる。
人の喧騒も、何も無い。
ただ静かな景色だけが私を包み込む。此処は間違いなく、私だけの世界だった。
今、この瞬間までは…。
「泉さん?」
突如、全く知らない声に名前を呼ばれた。勝手に屋上へ来たことで、先生か何かが注意でもしに来たのか。…面倒だな。
そう思いながら振り返ってみると、そこには一人の女子がいた。淡い紫の長い髪をツインテールに結び、引き攣った笑顔をしている。
「………」
なんだろう…何と無くだけど見覚えがある。
だからと言って興味は無いけど。どうせ体育の時の行動に腹を立てて、私を締めに来たか何かだろう。わざわざご苦労なもんだ。
私は相手をせずに無視を決め込む。殴りかかってくるなら、この握り拳でカウンターで一発喰らわせるつもりだ。
…そうしてグッと手に力を込めたのは良いけど、相手からの発言は想定の範囲外だった。
「ねぇ。一緒にご飯…食べて良いかな?」
…一緒にご飯を食べる?
いきなりすぎてワケが分からなくなる。何で話したこともないような奴とご飯を食べる必要がある?
余りにも気味悪かったので…無視せずキツく言ってやろうとした時には、彼女は勝手に隣に座り込んだ。
なんなんだ、本当に…?
…放っておくか。
折角の良い気分を台無しにされ、苛立ちが隠せない。そのため私は何も話さなかった。しかし、相手も黙ったままだった。これじゃあ一体何をしに来たか分からない。
その不可解な行動に惑わされながらも、昼食を終えた私は一人、早々に屋上を立ち去った。
―――。
そんなことがあった次の日、私は昨日のことをさっぱり忘れて、屋上での昼食を楽しんでいた。
…毎日食べても、チョココロネは飽きない。明らかに栄養に偏りがあるけど、私は気にせずそれを食べ続けている。
チョココロネ…いつから好きになったんだろう?なんて考えていたら、後ろの方から扉の開く音が聞こえた。何事かと思い、ゆっくりとそちらへ振り返る。するとそこには昨日と同じ人物がいた。また来たのか…。
そう思ったのも束の間、また勝手に横に座って来て、お弁当を開き出す。まさか毎日来るつもりか…なんて最悪の事態を想定している私に対し、相手は自己紹介をし始める始末だ。
…別に聞いてないのに。
私は自己紹介を返すこと無く、一人の昼食を続ける。それでも彼女は何かおかしい。昨日とは違い、何かしら話しかけてくる。
こんな質が悪い奴は初めてだ…。この誰にも言えない不満に対し、私は心の中で大きな溜息をついた。
次の日もその次の日も、彼女はやはり屋上に来て昼食を食べる。そして楽しそうに私に話しかけてくる。
諦めが悪いのか、単なる嫌がらせなのか…とにかくいい加減にして欲しい。
迷惑と言う言葉も知らないのか。これは近々教えてやる必要があると思う。
私は知らないけどさ…。
更に二、三日経った。
短い期間であったが、私にとっては内容が濃かった為、彼女が横でご飯を食べているのが当たり前になっていた。いちいち不快感を抱くことは無くなっていたし、話してくることも多少なりとは頭に入っている。
どうやら相手も嫌がらせのつもりでは無いらしく、私の中では好きにやらせておけばいいと自己解決していた。それに少しだけ、こっちからも聞いてみたいことも出来た。
…どうして私のことを知っていたのか?
今更な質問だけど、転校生である私の名前と顔をすぐに一致させたのだから、どこかで会ったことがあるのだろう。
私も初めて彼女が屋上に来た時にどこかで見たと感じたから、多分あの体育の時に見掛けたんだとは思うけど。…何だろう、この違和感。
「どうかしたの?」
急に尋ねられたので、横目がちに視線を送ると、髪と同じ淡い紫色した綺麗な瞳が映る。
なかなか珍しい髪色だと思う。だからと言って変とかじゃなく…この色は嫌いじゃない。それどころか安心する。空の色と同じような…。
何かおかしい。今までに無い、変な気持ちだ…。
確信なんてないけど彼女は他の人とは違う気がする。彼女といればホッとする。彼女の笑顔を見ると、何故かいなくなってしまった大切な人を思い出す。
だからもしかしたら…彼女は私のことを理解してくれるかもしれない。
そんなことを考えてしまっている。所詮はただの他人なのに。それでも…
そろそろ、何か一言返してみようか。
なんて淡い期待だけが、私の頭を駆け巡った。
―――。
そんな日々が約一週間続いたある日。私は今日も相変わらずの昼休みを過ごす予定だった。この間の疑問を彼女に尋ねる…ということ以外は。
多少緊張しながら、いつもみたくコロネを食べながら彼女が来るのを待つ。
「おーい、泉さんっ!」
すると、いつもより低めの…彼女とは違う声が聞こえた。何で馴れ馴れしく私の名前を呼んでくるのか。
「って、おい!」
その後すぐに聞き慣れた声が耳に入る。これは毎日此処へ通って来ている彼女ものだった。
「泉さんっ!」
次に名前を呼んだのは、彼女の声。だけど納得いかない。…もう一つの声は誰なの?放っておくか反応すべきか迷った私は、暫く考えた後にゆっくりと振り返った。
目の前にはツインテールの彼女と…見知らぬ女子が仲よさ気に立っていた。
私は怠いながらも立ち上がり、そちらへ歩き出す。
へぇ…友達か………。
私が歩み寄って来たのが意外だったのか、二人は顔を見合わせて何かコソコソと話している。別に、聞かれたらまずいことを話しているんじゃないと思う。
だけど私にはその行動が妙に目障りで、カンにも障った。動悸が速くなり、息が苦しい…。頭の中に嫌なものが流れ込んでくる。
『触らないで!…ホント、気味の悪い目』
『この化け物!!』
『あんたといたら、周りまで迷惑被るわ!』
生きててごめんなさい。
私を支配するのは過去の記憶。その記憶達が私を絶望と言う名の現実へと引き戻す。
何を自惚れてるのか。
周りには誰もいない。
信じても無駄。
…私は最後には独りになるんだ。
「柊さん…だっけ?」
…何て馬鹿なこと考えてたんだろう?
希望なんて持ったのが間違いなのに。そんな気持ち、早々に断ち切らないといけなかった。考えちゃいけなかった。
「正直ウザいんだよね…」
私は…誰も信じない。
誰も…私を信じない。
「私さ、あんたみたいな人が1番嫌いだから」
だからもう、私に構わないでよ。どうせ貴方もいなくなるんでしょ…?
「…おい」
明らかに怒っているような声が響く。彼女からじゃなく、もう一人の方から。
「柊に謝れっ!!」
私は私の意思を貫いただけ。謝る必要なんてない。
「柊はお前のことを考えて、毎日屋上に来てたんだぞ!!」
それはそっちが勝手にやっただけ。偽善も大概にすべきだよ…そんなの誰も幸せになれないから。
「それが?勝手に余計なことして、ただの迷惑」
だからもう、やめて…。
私に関わらないで。
「お前、大概にしろよ…」
やめて…。
「うるさいな…。あんた達に私の何が分かるのさ?」
頭の中で、私を忌み嫌う人間が笑っている。
「何も知らないねっ!」
でも、良く見てみて。
その中に…彼女の姿はあった?
「知らないからこそ…お前のこと知りたいからこうやって来てるんだろ!」
その一言が胸に突き刺さる。私のことを知りたい…。
そんなこと分かってた。
理由も無く、私とのあんなつまらないやり取りを繰り返したがる人なんていない。無視されても、めげずに話しかけてくる人なんていない。
…彼女を除いては。
「何も知ろうとしないお前に、柊を否定する理由なんかない」
彼女の意図に気付いていたから…話してみようと思ったんでしょ?
「………」
私は怖がっていただけ。
また誰かに嫌われることを。自分のせいで人が傷付き、大事な人を失うのを。
「柊、教室帰るぞ」
「え、でも…」
最後まで私を気にかけてくれている。その姿を、私は見ることが出来なかった。
やっぱり…思い出す。
死んだお母さん。
それと…
573 :
8-616:2008/04/17(木) 15:35:37 ID:IaMsPfSd
前半は以上になります。
なんだかワケの分からない感じになってきましたw
後半はまた夜にでもこっそり投下に現れます。
>>530 東ガル「LuckyPoint」の新刊が確定したようだな
576 :
8-784:2008/04/17(木) 20:29:52 ID:iEscXAXy
こんばんは。今夜は少しだけ早くうPですw ゆ〜のすさんのこなかが漫画が連載されるといいですね
>>557 GJ ! がんばって早くかがみも入れてあげてくださいね
>566
ねこなたシリーズ楽しみにしてます ! こなたに心の変化が・・・早く二人が打ち解けてくれるといいですね
それからお返事ありがとうございます !
それでは今夜の落書き行かせていただきます
「私って画力無いから、かがみが制服の上からエプロン着てるの読者の皆さんに伝わってないかも・・・」と不安に思って
あれこれ考えていたら、こんなおバカなお話を思いつきました↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05500.gif そうじろうさんとゆーちゃんのいる前なのに自重できないバカップルですw
実は土曜日に外出するので、次回のうPは日曜日になりそうです・・・
お返事ありがとうございます !
>>538 実は私もアンケートハガキ出してますww
>>540 きっと、そうじろうさんは我慢できなかったんですよ・・・w
>>541 私も読んでくれてる貴方が大好きだーーー ! (笑)
>>542 私も同感です。絶対惚れ直すw
>>544 かなたさんは・・・難しいですね (汗) でも検討してみます
577 :
8-784:2008/04/17(木) 20:34:42 ID:iEscXAXy
すいません544さんじゃなくて
>>543さんでした orz
>>573 GJ!これは続きを期待せざるを得ない!
そぉか・・・あの時こなたはこんなこと思ってたんだね・・・
>>575 おぁ!マジだ・・・しかしサンクリ行けない俺涙目orz
やはり友達に頼むしかない・・・
>>576 GJ!かがみさんもだんだんと大胆になってきたような。
こなたの好みに合わせるようになったり、アナタって呼んだり。
もうニヤニヤがとまらないw
今回のゆ〜のすさんはこなかがじゃないのか…
あとクラスメイトショックの破顔二笑に期待してる
580 :
8-784:2008/04/17(木) 22:29:49 ID:iEscXAXy
>>578 これからどんどん加速していきますw
それから「こなたとかがみが夫婦になったらどんなシチュがいいですか?」というリクエストでリク下さった方
もう少し待ってください !
お話の流れ的にまだ描くのが無理なので・・・
もう少しお話が進んだら必ず描きます !
>>573 おお、何の変化もないと思っていたこなたの中でも、実は大きく変化していたんですね〜。
前回の最後に吹いた風がこなただったなら、きっとそこで変化したこなたが……。
夜までお待ちしております。
>>576 激しさが増してきましたねーw
もうホント夫婦ですね
>>576 かがみの「こなた」を「あなた」に変えて萌えるスレはここですか?
GJ!
>585
これは良い「卒業」w
♪Hello darkness, my old friend…
587 :
8-616:2008/04/18(金) 00:23:06 ID:Uq3YKRNL
前半に感想下さりありがとうございます。
程よい時間なので後半を投下させて頂きたいと思います。30分辺りまで様子を見て、大丈夫なら投下を始めます。
588 :
8-616:2008/04/18(金) 00:31:54 ID:Uq3YKRNL
大丈夫そうなので投下を始めたいと思います。
・パラレルです。
・視点が変わっています。
・第六章の後半6レスになります。
私は一人、屋上に取り残される。心の中には何故か虚しさだけが残る。彼女がいつも味わっていたのは…こんな気持ちだった?
約一週間ぶりになる、屋上での一人ぼっちの昼食に、初めて不快感を覚えた。
余りに堪えられない空気に、後ろを振り返ってみる。そこにはやっぱり誰もいなかったけど、代わりに何か変な物が落ちていた。
そこまで歩いていくと、落ちていたのはお弁当のようだった。
多分さっきの二人のどちらかのだろう。落としたのに気付かなかったのか、それとも置いていて忘れたのか…とにかく三人共、かなり気が動転していたみたいだ。
「あ…」
それを拾い弁当包みを見る。使い古された包みの端には小さく“柊かがみ”書いてあった。
彼女の物であった以上、私はこれをどうするか迷った。しかし持っていても仕方がないので、先生の所へ届けることにした。
ゆっくりと屋上からの階段を降りて、職員室へ向かう。この時間は人が多くて判断がつきにくいが…階段の踊り場辺りで、何と無く見覚えのある人達が視界に入った。
一人はピンク色の長い髪に眼鏡をかけた女子。もう一人は頭にリボンを付けた女子…確か同じクラスのだった気がする。
いつもなら他人に関心は湧かないが、今は精神的に滅入っていることもあり、その二人の存在が引っ掛かった。特にリボンの女子は…
同じ髪の色をしていたから。
二人との距離は徐々に近くなり、私は思わずお弁当箱を後ろ手で隠す。そして約2メートルまで近づいた時だった。その…リボンの方の女子が声を上げた。
「あ、泉さん!」
不意に呼ばれた名前に、何故か鼓動が早くなる。
この子も私のことを知っているのか。
「…あんた、誰?」
「私達は泉さんと同じB組の生徒ですよ」
リボンの方に聞いた質問が、眼鏡の女子によって返された。なるほど…やっぱりクラスの女子か。
「私は高良みゆきと言います。よろしくお願いしますね」
「………へぇ」
やけに丁寧な言葉遣いで話すのは結構だけど、そんなこと聞いてはいない。すると続けてリボンの方が口を開いた。
「私は柊つかさだよ。よろしくね!」
「っ………」
柊…。
そうか、この子が妹だったのか。どおりで似た雰囲気があるワケだ。
「…あ、お姉ちゃんのこと分かる?柊かがみって言うんだけど…」
分かるも何も、一週間くらいずっと一緒にご飯を食べてたから。…でもあれは一緒にって言わないか。
「…かがみって人の周りには、やけに慣れ慣れしい人が多いね」
過剰表現にも聞こえるが、わざといやらしく、突き放すような口調で話す。
「そうかなぁ…このくらい普通だよね、ゆきちゃん?」
「はい、そうですね…」
にこやかに話す二人を見て、さっき程ではないが嫌な気分になってきた。
「馬鹿馬鹿しい…」
これ以上此処にいたら、またどうにかなりそうだ…。足早に職員室へ向かおうとした、その時…。
「泉さん…喧嘩でもしたんですか?」
その核心をつく一言は、私の身体を引き止めた。
「は?…何で?」
「いえ、何故か表情が思わしく無いようなので。私の思い過ごしなら良いんですが…」
なんだろう…この人。言動が白々しくて、何か妙な感じがする。あからさまに感情が表情に出ている私に対し、相手は完璧な…作り笑顔の様に見えた。
「…話は変わりますが、あまりかがみさんを困らせないようにして下さいね」
「…な、何でいきなり。それに、私があのお節介さんを?関係無いから……」
いきなり出た名前に、何とか反論したものの…言葉は詰まり、身体が震えた。
ほんの少しだけ…この人に畏怖を感じていた。
「…そうですか。それでは行きましょうか、つかささん」
「あっ…う、うん」
自分がこの場の雰囲気に飲まれていたことに気付き、私はで二人が歩き出すより早く、その横を通り過ぎる…はずだった。
「…ねぇ!」
今度はリボンの子に引き止められる。無視しても良かったけど、私は敢えて振り返ることを選んだ。
「…今度は何?」
真っ直ぐに見つめてくる綺麗な瞳が、彼女とダブって見える。複雑な気分になり、わざと目を合わさないよう視線を下に逸らしていた。そんな私に諭すように、その子の言葉は続いた。
「泉さん……そんなことしてて、辛くない?」
「……!?」
…辛い?どういうこと?
「あまり…無理しないでね………」
そう言い残すとその子は眼鏡の女子の元へ駆け寄り、何処かへ行ってしまった。
「………」
さっきの屋上での出来事を思い出す。
…話したことも無い人間から、まるで全てを見通されたような言葉を吐かれ、身体の震えがまらない。
「…私は………」
廊下に一人で立ち尽くす。当然、誰も私の声に返さない。
…私は職員室へ行かなかった。そしてそのまま…教室に戻ることも無かった。
―――。
視界に映るのは青の世界。私はそこに座っている。
手には一つの弁当箱を持ったままだった。
教室に戻らない以上、私がこれを返す機会を失ったワケであり、その中身は無駄な重量感しか残さない。
どうすべきか少し迷った後、私はゆっくりと包みを開き、弁当箱の蓋を開けた。中には色とりどりのおかずが数品詰まっており、食欲がそそられる。そういえば、お昼ご飯はまともに食べれ無かったな…。
そんな考えと同時に、私はおかずに手を伸ばし、一つ一つゆっくり味わう。
「美味しい…」
温かければ満点に近い評価が期待出来るであろうそれを、私は最後の一つまでしっかり味わった。
そういえば、自分以外の人が作ったご飯を食べるのは何年ぶりだろう?
手料理なんて本当に長い間食べていないから…。
「…あ、れ………」
知らない内涙が溢れて、口の中が少し塩辛く感じる。その涙は止まることなく、お弁当箱を濡らし、私の頬を濡らした。
私はこの環境に来たことを幸せに思うべき?
それとも神を恨むべき?
ねぇ…分からないよ。
―――。
知らない間に午後の授業は全て終わり、校庭からは生徒達が騒がしく話す声が聞こえてくる。
「そろそろ帰らないと…」
家への道をフラフラと歩き出す。
家に帰って誰かが待っているワケでもない。外にいたって楽しいことがあるワケでもない。…結局、此処には何も無い。
「……っ…」
また気分が悪くなる。頭が痛い…。
『知らないからこそ…お前のこと知りたいからこうやって来てるんだろ!』
『あまりかがみさんを困らせないようにして下さいね』
『泉さん……そんなことしてて、辛くない?』
数々の言葉は自分への戒めのような気がして…。
私は一体、何をした?
気付きたくないから、逃げてただけ?
柊かがみのことが気になるんでしょ?
―違う、私は人が嫌いなんだ。
彼女なら一緒にいてくれると思ってる?
―まさか、人は平気で嘘を付くんだよ。
お弁当箱、ありがとうって返せばいいじゃない?
―うるさい。他人の言葉になんて惑わされない!
私は………。
グラつく身体を支えながら、ひたすら家へ向かう。
すると突然、私から30メートルくらい先を猫が横切った。その猫は呑気そうに道路の真ん中で毛繕いをしている。
「危ないな…」
そう考えながら歩いていると、今度は私から20メートル位先の位置…つまり猫が飛び出して来たより少し手前の辺りから人が出てくるのが見えた。
「あれは…」
目に入るのは学校のセーラー服を着た淡紫のツインテール姿。
間違いない…柊かがみだ。
けど何か様子がおかしい。私は彼女の視線の先…もう一度道路の方を見た。
そこには猫が毛繕い…している後ろからトラックが迫ってくるのが見える。
「ちょっ…まさかっ!?」
彼女は猫のいる方へ駆け出そうとしている…が、私の身体はそれより何倍も早く反応していた。
運動神経なら自信がある…私が止めないと!
今までに出したことのない…まさに全速力で走り、彼女に手を伸ばす。何とか掴めた彼女の腕を目一杯後ろへ引き、その横を駆け抜けた。
「泉さんっ!?」
名前を呼ばれるけど、それに反応している暇は無い。私は歩道から道路へ飛び出し、姿勢を目一杯低くして走る。そのままの体勢で猫を抱き抱え、反対側の歩道まで駆け抜けた。
トラックは飛び出す私の姿を見て急ブレーキを踏んでいたみたいだけど、無事を確認した途端、何も言わずに行ってしまった。なんて無責任な…。
抱えていた猫の頭をそっと撫でる。嬉しそうに喉を鳴らす姿を見て、改めて安心した。
そして今度は…彼女の方を見る。意味が分からないような、複雑な表情をしている。
「泉さん…」
「………」
何を言えば良いんだろう?
大丈夫だった?
気をつけなよ?
色々あるだろうけど、どれも当て嵌まらない。
彼女にどんな言葉をかけようか…。
「あ………」
声が震える。身体が震える。だけど…進まないと。
…ねぇ、神様。
少しずつ、私の運命は変わってきているの?
それとも…
to be continued?
595 :
8-616:2008/04/18(金) 00:44:38 ID:Uq3YKRNL
今回は以上になります。
長々となりましたが、読んで頂きありがとうございます。
読んで頂いた方は分かると思いますが、この章は視点がこなたに変わり、彼女のこれまでの心境の変化を描いています。
話の大きな分岐点みたいな感じの章ですね。
保管庫管理人様には大変ご迷惑をおかけしますが、前半と繋げて保管頂ければ幸いです。
>>576 こなたの嫁が定着しつつあるかがみ…可愛すぎます!こなたの為になんと健気な…><
いっとくけど8-784氏はまだ本気出してないから
>>595 面白い!GJ!
ホントに警戒心の強い猫を馴らしていくときのような
じっくりとした距離の詰め方の描写がたまらんです
続き楽しみにしてます
598 :
14-586:2008/04/18(金) 02:18:05 ID:2wbnYGRU
>>576 なんか、どんどん萌え度が上がっているような気がするのは気のせいだろうか(笑)
このままかがみの嫁化が進行していったら、自分悶死しかねない(汗)
もう逝ける所まで逝っちゃってくれかがみんっ!! 毎度本当にGJです!!
>>595 黒 猫 へ の 直 線 を 流 星 が 走 っ た ! !
かがみへの気持ちと、優しさに慣れない不器用さの間で揺れるこなねこさん。
見ていて哀しくて、もどかしくて……でも、二人の距離は確かに縮まってきていて……。
自分の身が危なくなっても、黒猫を助けようとしたかがみに、
彼女はどんな声をかけるのか、うわあああああ続きがきになりすぎGJ!!
599 :
14-586:2008/04/18(金) 02:26:18 ID:2wbnYGRU
……と、流れを無視して済みませんが、こちらの方でも連絡をさせて頂きます。
突然ですが、20日のサンクリに合わせて、
『こなかがスレ住民によるこなかが本』制作関係者&制作応援者の
オフ会(といっても、簡単な顔見せ+軽食程度かも知れないですが)を開こうと思います。
計画の中心になる皆様とは、やはり実際に遭っておいた方が親睦も深まりそうですし、
リアルで話すことで掲示板とは違った、色々な意見を出し合えるかもと思いました。
現在、サンクリ終了が15:30なので、
16:30にJR池袋駅東口にある、『大地の像(ブリッジみたいな像です)』前で待ち合わせ
とします(自分は白と黒の幾何学模様風のTシャツに、『俺のコロネが天を突くってヴぁ!』
と書かれた白衣を小脇に抱えて15:30頃から待機、17:00頃まで待つ予定)。
ただ、人数がまだ未定なので、店の予約等はまだしていませんが(というか私も地方在住
のため、池袋の地理はよく分からないです、ごめんなさい)……。
というわけで、参加希望という方や、このオフについてもう少し詳しい情報が知りたい方は、
できれば土曜の昼頃までに、下のメールアドレスの方に連絡をお願いします。
tomotomo570あっとまーくhotmail.com 週刊こな☆かが計画暫定代表・14-586
>>595 GJ!
だんだんとこなたの心境が変化していきますね。
これがきっかけになるのかな。
やっぱりこなたの笑顔が見たいと思う自分。
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l _,._,. _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| きんも
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
\......,,,,,,,_ .....:::::::::::::::::::::::::/
>>595 GJ ! こなた動揺してますね
次回はデレこなたならぬ、こなデレを見れる? w
禁欲ならぬ、禁こなかが妄想してみたが三時間しか持たなかった
605 :
グレゴリー:2008/04/18(金) 21:53:55 ID:IMt8LmCo
「クイーンビー」
ttp://uproda11.2ch-library.com/src/1179954.jpg とりあえず、今日、二人のナードを逮捕&矯正することにした。
わたしの忠実なサイドキックス、峰岸とみさおを引き連れ、現場に向かう。
いたわ。
相変わらず、キモイ会話をしながら二人して歩いている。
柊かがみ。
黙ってさえいれば一応はプレップスになれる器なのに
ライトコミックというオタ臭むき出しのわけわかんない
キモ本を読んでいるのでナードの一員。
本来なら、わたしら上位カーストの姿を認めたら
ささっと道を譲って目を伏せなければならないというのに
なんか堂々としててむかつく。
泉こなた。
なんなのあいつ。オタクだということを隠そうともしない。
しょぼいチビ。友達もかがみ以外に居るの?ありえないんだけど。
そういえばかがみの妹かなにかでスラッカーが一人居たわね。
抜け作のバカだけど、こいつ、スラッカー以下のナードなのよね。
606 :
グレゴリー:2008/04/18(金) 21:54:14 ID:IMt8LmCo
ああああああああああああああああああああああ
むかつくううううううううううううううう
なんで、キモオタのくせに私より運動神経いいのよ!
ありえないんだけど。なんと、チアと陸上部を兼任してる
みさおよりも足が速いのよ。
みさお、あいつの努力は知ってるわ。朝早くからジョギングしてることも。
かくいう私もね。
クイーンビーとしての威厳を保つためには隠れて努力しないといけないのよ。
放課後、新体操、バレエ、ジョギング、エアロビクス、筋トレ、etc
ジョックスたちを際立たせるためのチアリーディング以外にね。
ジョックスたちの晴れ舞台である体育祭のときには、私らも
輝かなければならないのよ!上位カーストの義務ね。
聞いた話によると、あいつ、帰宅部で一日中パソコンの前で寝転がって
キモゲやってるみたいじゃない。
なんの鍛錬もやってないナードに.....私は....負けた。
あいつが1位で私が2位。
ありえないんだけど。
わたしたちは二人の背後にどんどん近づき、そして
声をかけた。
「ちょっといいかしらあなたたち」
二人は振り向いてかがみはちょっとギョッとした風に言った。
「あ、高良さん」
だが、こなたはけだるそうな目をこちらに向けただけだった。
このときまで私は、紛れもなくクイーンビーだった。
学園のアイドル。女子生徒の頂点。ジョックスの憧れ。
こなたに絡むまでは...そうだったのだ。
つづく...
607 :
グレゴリー:2008/04/18(金) 22:09:18 ID:IMt8LmCo
挿絵描くので続きはちょっと待っててね
>>599 サンクリかあ・・・地理的に行けないけれど、行ける人は自分の分まで楽しんできてくれ
らき☆すたの放送終わってかなり経つけど、らき☆すた本出してくれる人ってまだ結構いるのかな?
私は通販待ち orz
>>611 確かにwてか妄想するのはこなたよりかがみって感じがするのは否めないねw
あんまりがっつくと
こなたにからかわれるので
時にはクールに待ちの姿勢も必要だと思うぞ
614 :
6-774:2008/04/18(金) 23:28:08 ID:E2MmZrqg
拙作に御感想くださった皆様ありがとう御座いました。
>>595 GJ!!
本当、今続きが大変気になっているものの一つですよ。
こう、じわじわ距離を深めていく、感じがいいですね。
続きも期待させていただきますよ。
>>576 いつもながらにGJ!!な漫画で御座います。
朱に交わる朱になったかがみんw
次はどうなっていくのかなw
今、スレの状況おかしいのでしょうか?表示が変……
昨日PCつけてないから分からないのですが。
つか「そうそう、ゆきちゃんてときどきぼーっとするよね」
みゆ「ぼー、ですか?」
つか「ほら、この前も」
・・・・・・
かが「それは確かにみゆきらしいわね」
つか「でも、お姉ちゃんも最近はしょっちゅうぼーっとするよね、今朝も学校来るときに話しかけても上の空だったし」
かが「えっ!?いや、その、えと、私もみゆきと同じで考え事してたのよ」
こな「ふーん、何を考えてたの?」
かが「そ、そりゃあ(私とこなたの)将来のこととか、(こなたの)受験勉強の進み具合を心配したりとか、いろいろ…わ、私だって考え事ぐらいするわよ」
>>609を見て何となくこういう妄想が浮かんできた
禁妄想にこのスレは厳禁だw
すいません、そうじろうは自分のこと何と呼んでましたっけ?
俺?
そうじろうはオレかお父さん
もしかしてオレ自由人と思われてる?
>>618>>619 レスどうもです。
やはり「俺」でしたか
親族以外と喋るときも「俺」で貫き通してるんですかね
621 :
グレゴリー:2008/04/19(土) 01:04:29 ID:leNvQzMU
「ナード」
二人で歩いていたら背後から声がした。
高く、誇りと自信に満ちたこの声の主は
高良みゆき。
おそらく、左右に峰岸とみさおが控えているのだろう。
二人とは中学までは仲がよかった。でも、高校になって
スクールカーストというものが顕著化してくると
自然にわたしたちは疎遠になってしまった。住む世界が分かれてくる。
付き合う人も、そして学校での振る舞いも。
峰岸には素敵なジョックスの彼氏がおり、みさおは女版ジョックスとも
言うべきスポーツマン。
そして、この高良みゆき。
私は振り向いてこう答えた。 「あ、高良さん」
声が震えるのを止められなかった。それを察したのだろうか?
みゆきは得意げな顔になった。
左右にはやっぱり峰岸とみさおだ。
「よお、柊〜ちょっと相棒を貸してくんねえ?」
「泉さんに用がありますの。あなたは私たちが相手いたします」
二人にさえぎられ、私は身動きが取れないまま、こなたはみゆきに連れて行かれた。
「心配ないってかがみん」
こなたは余裕の表情で体育館の裏に消えていった。
いや、私が心配してるのは.....
高良みゆきのほうなのに。
翌日、みゆきは傷だらけの顔で、そして髪をほどき、なんとめがねをかけて
登校してきた。
私とこなた、妹のつかさの3人のほうに向かって歩いてくるとにっこりと笑って
こう、話しかけてきた
「ごきげんよう」
ttp://uproda11.2ch-library.com/src/1180050.jpg つづく...
622 :
グレゴリー:2008/04/19(土) 01:06:03 ID:leNvQzMU
>>599 >『俺のコロネが天を突くってヴぁ!』と書かれた白衣
何だその「俺に近寄るな」と言わんばかりの代物は
今日、伝説の鬱ゲーをクリアしたらマジで鬱・・・
しかも主人公とその相棒の別れがこなかがと被ってしまったorz
泣きたいから今日は職人達のこなかが保管庫で夜を過ごすことにした。救われたいんだ・・・
皆、お疲れ様ノシ
膝の上に座って視線を合わせようとすると、ぷいっとそっぽを向かれた。
耳まで真っ赤に染まっている事から照れているのはわかるのだけれど、納得はできない。
頬に手を当てて無理矢理こちらを振り向かせようとする。
精一杯抵抗する首筋は、細くて、綺麗で、
なんとなく、その、白い首に、見惚れてしまった。
それで力が弱まった為か、どうした? と心配そうな顔でようやくこちらを向く。
向いてくれたのは嬉しいのだが、見惚れていた恥ずかしさもあって、咄嗟に頭を伏せる。
偶然――いや、本能かもしれない――頭はかがみの鎖骨のあたりに埋まって。
慌てて引きはがそうとする腕に逆らうように抱き着く。
何分そうしてたかは知らないが、ようやくかがみは諦めて、優しく抱き返してくれた。
それがとても嬉しくてなんとなく顔を上げる。
かがみの顔はやはり真っ赤で、それでも微笑んでいた。
ぷつん、と何かが切れてそのまま顔を上に持ち上げ――
「なんなのよ、もう」
怒っているような口調とは真逆の柔らかい声。
それをあえて躱すような形で「なんとなく」と返す。
じとりと睨んでくるかがみにもう一回キスをして、答えた。
「大好きだよ」
気恥ずかしくなって、それでも膝の上から離れることはせずに、
かがみの首筋に顔を埋めた。
626 :
17-113:2008/04/19(土) 02:20:11 ID:GucXPnyZ
突発的な散文。即興で書いたんで文が破綻してます。
短い為、保管するかどうかは管理人様にお任せします。
一レスなので、予告していいか分からずいきなり投下してしまい申し訳ございません。
後、作品の一つ一つに感想を言いたい所ですが、語彙が貧弱な為まとめてくくってしまいます。すいません。
作者の皆さんGJ!
>>626 甘々なこなかがはいいですなあ。
恥ずかしそうな、でも幸せそうな二人が容易に想像できます。
頭の中で文章を京アニのアニメーションに変換して
悶えている私に、どこか良い病院を紹介してください
>>627 つ小中川東病院
受付ではこなたとかがみがイチャイチャしています
とりあえず明日のサンクリ情報。(こなかが本を出すと思われるサークル)
Bホール 文化会館4階
東ガ ア59a
ハネ ケ16b
クラ ケ17a
ゆ〜 ア13a
ぱる ア35b
※勝手にサークル名晒すのは気が引けたので、若干ぼかしてます。
630 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 12:09:07 ID:jdLsGzgY
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| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| きんも
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| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
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631 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 12:12:39 ID:jdLsGzgY
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/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l _,._,. _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| グレゴリーワロスww
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
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! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
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(;゚:;u;゚;)つ
( つ /
| (⌒)どどど・・・
. し' 三
⊂(;゚:;u;゚;)
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
(;゚:;u;゚;)つ
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. し' 三
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(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
>>629おつ
そこは全部同じフロアなのかな?
サンクリも男性向けはかなり混雑するが
アニメ系は午前中はわりかし平和だから
さくっと見てこようかと思っているけど。
サンクリ行きたいけど、遠くて行けないな
この手の大きなイベントは東京ばかりで困る
ちゃんと委託してくれるんだろうか
委託したくても店が置いてくれないこともあるからなぁ。
虎だと最近らき☆すたの新刊は全然入ってきてない。オンリーが2度もあったのに1冊もないって・・・
637 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 16:49:31 ID:jdLsGzgY
⊂(;゚:;u;゚;)
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
通販ならあるのかぁ・・・。池袋店は全く入ってこなかった。
やっぱ店頭だとアキバ店までいかないとだめか。
支店の方は店長さんの好みとかもあるのかも
明日はCrystal Kayの『こんなに近くで』を聞きながら
ブラブラしますか
他にどんなサークルが来ている?
そういやサンクリで出るらき☆すた本ってほとんどこなかが物のような・・・
やっぱりらき☆すたをガチで大好きな人ってこなかが好きな人が多いのかも
百合ロー…いやいや、乙女ロード効果かもね。
サンクリ……俺はいけないけどね。
ところでさ、こなかが本で、こなたとかがみが好きになっていく過程を描いたものってないかな?
俺が持ってるのだと、両想いがガチで決定されてるものばかりで、たまには好きになる過程を見てみたいんだけど。
百合の盛り上がりの一つはそこにあると思うし。
>>645 ないよねそういうの
SSと違って漫画でそういうの描くのはページ数的に難しいのかな
>>645 同意。だけど難しいんだろうな・・・
そんな時にこのスレの職人さんのssがいいよ
コンプエースに期待
サンクリ行ける人がうらやましいなぁ。
地方民は委託販売と通販をおとなしく待つ事にするか・・・。
つい最近東京に引っ越してきたんだけど
一度もイベントに参加したことがないから
怖くていけない
>>595 亀だがGJ
全裸待機が長すぎて風邪引いてしまったよ…
>>645 >こなたとかがみが好きになっていく過程
同人とかでも、描いてる作品は見ないですね。
それを全て絵で表すとなると、かなりの作業になると思うので、
やりにくいのかな。
その点SSだと続き物も書きやすいのかもしれませんね。
私も今こなたとかがみが付き合う前の話を書いてますが、
そういう点も含めて描ければいいなと思います。
ただ、ずいぶん前からちょっとずつ書き進めているものの、
超遅筆のため中々進みません。
定期的にSSを投稿されてる職人さんはすごいと思います。
現時点で22,000字越えと、当初予想していたのよりも遥かに
長くなってしまいました。
ゴールデンウィークには投下できればいいなと考えてます。
あ
今ごろサンクリのカタログをチェックしてるんだけど、らきすたサークルが
マンガ、アニメ、マンガ男性向け、アニメ男性向け
に四分割されてるのはどうにかならないものか……。
18禁を含む含まないでどうしても分けられるし、
アニメでなく創作系で申し込んでたりするところ(あの方とか)もあるから仕方ないかと。
飯くったら百合ローd・・・サンシャインむかいまふ。
>>654 マンガ・・・原作っぽいキャラ
アニメ・・・こなかが、みゆつか、かがつか、こなゆき
↑マンガ男性向け、アニメ男性向けはこれの18禁版
と思えばいんじゃね?
>>652 wktkで全裸大気。
今頃、行ってる方はサンクリで戦利品を買い漁っているのでしょうなぁ。行けない俺、涙目。
657殿
同人ショップの通販サイトをご覧になられては
ちょっとはあるようです
今とらのあなとメロンの通販見てたんだけど
とらのあなに 破顔二笑
メロンブックスのほうに LUCKY POINT WINTERがあった。
ほかにも少々らきすた本はあったよ
参考までに。
i l クチュッ・・クチュクチュッ…
. ! __ ! グチュッ・・ ピンッ こなたちゃ〜ん・・・ かがみちゃ〜ん・・・
! __/ `77y'7:7フ⌒`:.ー-- 、_ ,. -‐:::r:、 あぁ・・あぁ〜ん・・・ いぃ〜・・・気持ちいぃぃ〜
|'. /⌒`く一'__ ,イ-‐':⌒ヽ ̄ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ-y'´ ヽ. んはんっ・・いや〜ん・・アソコがぐちゅぐちゅしてる〜・・・
_r_‐" 、 ,>_、  ̄入:.:.:.:.:∠:二:入,. --一‥' ´ ̄`ヽ '.__ --、=-、 んっ あっ・・あ〜っ・・あはっっん!!
┴――‐<´∨/:/´ ,ゝ-、.:_ア´:.:.:.:.:.:.}.:/_ ,. ---- 、 i--/ヽ \::`ヽ、 やっ!やんっ、やぁんっ〜・・・。
`//:/ /.:.:.:.:.:.\---一(´:/ / ..._.. ヽ ヘ. ̄ ̄`'. _ 二≧ニミ、:::::::::\
\l /:\:.:.:.:.:.:.:\-:一!:f / :::`:'::: '. ヽニニト/ r_ァ .::ヘ、r\::__:::::`:ー-- 、 はぁはぁ・・・んっ・・
/ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:|_|,. -───‐┴、 } __}___ト! .:::::::: '´ `丶、\::::::`!
/.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:`ン: ̄`ヽ ̄ ̄ ̄ヽ\,r‐、――一'、 〉 | .::::::,ィ 〉ノ:::::,.ヘ
/.:.:.:.:._:./:/:\:.:.:.:.ヽ:.:.:.:f.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ー-- 、-一\\\ \ -==、ー-、 \:::〃 ---/---- 、/_'::/:::r
/ィア´:.:.|/:.:.:.:.:`丶、:.ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.`: ̄:.:.\\\ \ _`ト `二≧=一'´:: ̄ ::::::::::::::::: ̄`7
------/.:.:.:.:.:.:|-----‐一ヘ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.\\\ 〉´::::::ヽ. イ´ ̄-‐::::::::::::::__:::::::::-:一::7
\:.:.:.:.:_」-、----一''´;ゝ--―=ニ二:_ー-:.:.:.:.:丶、:.:.:.:.:.:.:.\:ヽ i:.:l /::::::::_:::`/:::::::::::::,::::::':´::::::::::::::::/::j ピクッ
>>660 ゆ〜のす待ちです
今回は入荷が神速だね
今回ゆーのすさんは柊家本だが
まつり姉さん視点のこなかがが見られるかもしれんから楽しみだぜ
ゆーのすは柊家本だったけど、こなかが要素は十分にあったよ。
でも、こなかが本は次回が最終回みたいな事が書かれていた…
自分もこなかがに他キャラが絡むネタは好みだ
___ _ ___ __
___ ___ __/_/_/ / / _ / _ / / /
/ \ / \ / _ /_/ /_/ /  ̄/ / 二二二
 ̄ ̄ ̄/ /  ̄ ̄ ̄/ /  ̄ ̄/ / / __ ヽ / ⌒ヽ / _ ヽ
 ̄  ̄ / /  ̄ | |/ /) )< /⌒ヽ l  ̄ ̄ ヽ l
iー―――ヘ, iー―――ヘ, | | | | ̄ \/  ̄ _ノ / ノ /
ヽ─―――! ヽ─―――! \ \ | | / / / /
 ̄  ̄  ̄ ̄  ̄
/ 女壬_女辰\
γ / ⌒ ⌒ ヽ
/ /. r ⌒ヽ__r ⌒ヽ ) _
|ミ/ ̄ ̄ヽ_^_ノ ヽ_^_ノ ̄ヽ /  ̄  ̄ \
i~` (.o o,) | /、 ヽ
0 ∴ i ∠ニゝi ∴ | |- |―-、 u |
, ―-、__>、. ノ `ー ' ヽ / q -´ 二 ヽ |
| -⊂)o + | ヽ_ ── _ ノ ヽ ノ_ ー | |
| | 7 ̄ /  ̄──  ̄ ) (、 ヽ \. ̄` | /
ヽ `\(/ ヽ|___| O===== |
`-- ´ ( | (lllll) _ (lllll) | | | / |
(( (二) 〜-' (二) (t ) / / |
667 :
グレゴリー:2008/04/20(日) 15:18:36 ID:DrkHUCw8
「スクールマスター」
柊つかさです。
どう話せばいいのかなあ?
発端はゆきちゃんが私たちと友達になった日なのね。
わたしはゆきちゃんと呼んでるけど、前まではそんな呼び方
怖くてできないくらいの人だった。
クイーンビーが一夜にしてナード研修生になってしまった。
この事件は学校中を震撼させて、それでおねえちゃんが難しい言葉で
言ってたけど、スクールカーストの根底を覆す大事件なんだって。
結局、チアリーディング部は解散。
ジョックスのスポーツ活動も、近隣の県にまで名を轟かせていたうちの
チアガールたちの応援がなくなり、急激に精彩を欠いていってしまったの。
でも、スクールカーストの崩壊の一番の原因はアレね。
....全校朝礼の日。いつものように整列した全校生徒の前で校長先生が
長々と、退屈そうに、意味フのスピーチをするアレ。
でも、その日の校長先生の様子は違った。
「私の教育理念は一貫していた。それはスクールカーストの鉄壁化。
スクールカーストこそ、学園生活に秩序を生み、それぞれの生徒は
自分の器を理解して社会に巣立っていく。」
横に並んだ先生たちがざわざわとし始めても、校長先生の話は続いた
「だが、私が命を賭けてまで守り通してきたスクールカーストも
崩壊の危機が訪れた。....まったく新しい階層とも言える、
武装オタクという存在によって。」
そして、校長先生はポケットから何か黒い金属みたいなのを取り出して
自分の頭に突きつけたの。
「私は責任を取って、自らの命を絶つ」
そして、私のクラスの最前列に顔を向け、そして一瞬、ニタアと笑った。
そう、クラスの最前列、泉こなた、こなちゃんに向かって。
ズバーーーーーン!!!すさまじい音が鳴り響き、そして校長先生の頭は...
あの事件は私たちにとって封印された闇の記憶となった。
学園の生徒たちは自らを全体の一員として取り込んでくれていたスクールカースト
を失い、個々に小さな集団を作ってその中に閉じこもるようになってしまった。
集団間の交流は稀で、おそらく卒業までに私はクラスの大部分の人と話さずに
すごすだろう。
武装オタクという新しい階層の出現によって... 完
668 :
グレゴリー:2008/04/20(日) 15:21:36 ID:DrkHUCw8
また書き忘れた。
>>621の続きね。
挿絵は描こうと思ったが俺のせめてもの温情だ。
最後にお前らファック。
669 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 15:22:57 ID:OVG+H5Eg
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/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l _,._,. _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::| グレゴリー大好き
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
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670 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 15:23:45 ID:OVG+H5Eg
挿絵描けよクズ
>>665 激しく同意。個人的にはつかさが絡んでくれると嬉しい
>>660 さっそくLUCKYPOINT WINTER注文しました。
dです。
東ガも今回でかがこなラスト
ネタはSSでよく見るものだが、「その発想はなかった」というオチだった
クラといいハネといい、今回はあちこち結構すっ飛ばしてるなあという印象
中でもゆ〜は「バカ」の一言に尽きる(勿論いい意味で)
ちなみにコンプエースの連載はオリジナルらしい
もしかしてふたばメジャーデビューか!?>コンプエース
675 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 18:14:19 ID:eiguNSVp
今年のGWは妄想で過ごすしかない
LUCKYPOINT WINTERと一緒に、「ちょー らき☆でい」という本も注文したんですが、こなかが本でしょうか?
みさおから隠れてる?こなたとかがみみたいな表紙でそれっぽかったもので。
まあこなかが本じゃなくても、らき☆すたの一般同人誌はたいがい面白いので、いいんですがね。
絵も良いみたいだし。
「ちょーらき☆でい」はこなかが大目。ちょっとみさこなあり。でも良い。
ここででてないのだと、milkberryの「Sugar☆Star」が良いこなかが本。
>>677 ありがdです。到着をwktkで待つ事にします。
一昨日の話題だけど、かがみは妄想と言うか何かに
没頭しやすい性格のような気がする
「かがみー…」
「んー?」
「えと、さすがにこの体勢はそろそろ…」
「ん」
「もう30分ぐらい経つし…」
「んー」
「ちょっと恥ずかしぃ…」
「…」
「…」
「…こなた」
「え、は、ハイ?」
「シャンプーLUX?」
「あ、えと、そうだけど…」
「ん」
「…」
「…」
「…かがみーん…」
それ持っている。ほのぼのした同人だった。
Lucky pointの一番初めのやつも2人が
知り合った時の話だったな。
682 :
8-784:2008/04/20(日) 21:48:55 ID:YnfhOA0l
こんばんは。サンクリあったみたいですね。らき☆すた本ってまだまだ出ているのでしょうか・・・?
それとゆ〜のすさんの連載がらき☆すた関係じゃないみたいで、ちょっとショックです orz
それでは今夜の落書き行かせていただきます
日曜日の時間を使って、がんばってトーン貼ってみました (うP遅れたのはそのためですorz )↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05555.gif なんだかんだで惚れたほうが負けという格言通りになりましたw
でも・・・なんだかかがみが悪い男 (女ですけれども) に騙されてる女の子に見えなくも無いですね (汗)
お返事ありがとうございます !
>>581 夫婦にするつもりで描いてますw
>>582 ですよねw
>>583 そ、そんなスレあるんですね・・・はじめて知りました
>>584 ありがとうございます ! 今回もチャージできました? w
>>595 SSGJです ! 染まっちゃうくらい本気でこなたのこと好きなんですよ、きっと
>>596 じ、実は毎回全力で描いてます (汗) 絵が気に入らないと4コマ全部描き直すなんてことも・・・
絵がヘタレているときは、疲れて息切れしてる可能性があります orz
>>598 今回も悶えていただけましたでしょうか? w
>>614 こなた色に染まってますw
中々、皆さん戦利品があったようで何よりです。
しかし、こなかが漫画ラストのサークルさんが多いようで……
アニメ二期まだかな〜。
そういえばオフ会はどうなったのでしょうね?
田村ひよりさんが交じっていたと言う噂を聞きましたが。
>>682 GJ!!かがみは見事なツンデレ!そしてこなたは完璧なほどのツンデレ攻略。
正に、2人だけの閉鎖空間ですねwそう君やゆーちゃん隔離されてるw
かがみって実はこなた狙いで陵桜に入ったんじゃね?w
686 :
8-784:2008/04/20(日) 22:59:32 ID:YnfhOA0l
>>683 もう、二人は目の前のお互いしか見えてないようですw
そうですねぇ・・・アニメ2期欲しいですよね
でも京アニさんはクラナド2期とハルヒ2期でいっぱいいっぱいでしょうし・・・困っちゃいましたね・・・
こんなにハマったアニメはひょっとすると初めてかもしれないので、ぜひ続編観たいんですけどね
>>683 ちょ、どこからそんな噂が…!
田村ひよりとして行って参りましたw
私から言うことではないかもしれませんが、近々みくしぃの方で今日の事を話すと
思いますので、良ければ覗いて見て下さい。
>>685 どんだけ〜。
SS書いてるんですが、ネタが全然出てこない…。
ひよりの辛さが分かる気がする。
>>688 出てこないならまだしも、一生懸命書いてたSSと同じようなネタが初めて読んだ百合姫に書いてあったことを知った日には…(泣)
遅筆な自分がかなり書いていた作品だったのに…久しぶりにマジ泣きしてしまったよ…orz
詰まる度に新しいの書き始める癖をなんとかしたい
書きかけのSSが溜まって仕方がないぜ…
ネタがあるのに文が思い付かないときの辛さも異常
最近文章構成じたいは決まってるけれど、
いい表現が見つからず永遠進まないって感じで…
遅筆なうえにそれで、全く進まず…。
気晴らしに違うのでも、といってもネタが思い浮かばない。
まさに八方塞ですよ。
こなかがの同人誌売れまくってますね、とらのあな通販
明日中には売切れそうかも?
>>689 ダブリなんてなんぼでもあるんだから、気にせず書き上げれ。
同じ話を書いても、ちゃんと書き手の個性が出て違う作品になるもんだよ。ガンガレ。
SS書きの苦悩を語るスレはここですか?
以外とSSにチャレンジしてる人多いんですかね?
>>689 それは辛いですね
他作品は気にせず、いっそ完成させて投下してみては?
私も遅筆ながらコツコツと書いてますが、
他に似たような作品を見るのが怖くて、自分の作品を書き上げるまで
他の作品は読まないことにしてます……
>>690 ネタが思いつくのはうらやましい限りです
文章力はとにかく書いて作品を仕上げて向上させるしかないと思うので、
がんばって下さい
>>691 あたなは私ですか
構成や話の展開はおおむね決まってるのですが、
いざ書き始めると○○はこうした、□□はこう思った、という感じで、
まるであらすじを書いてるかのような表現力のなさに泣きたくなりますorz
戦利品を読んでるんだが、こなかが同人誌だったら表紙にこなたとかがみを描いて欲しい
という消費者の意見。
かがみオンリーだと思って危うくスルーしちまう所だったぜ!!!
696 :
14-586:2008/04/21(月) 02:33:30 ID:7/jIRmEs
「はぁ……」
数時間前から何も変わらないメモ帳を前に、幸せが逃げそうなため息をつく。
どうして、私ってこうなんだろう。
現実の世界でも、パソコンの中でも、いつだって……。
と、そんな時。
「あいるびーばっく、かがみん♪」
突然玄関の鍵がガチャリと開くと、大好きな声が飛んでくる。
「ったく、無理して慣れない英語使うな、意味が変でしょ」
「いいじゃんいいじゃん、ネタはネタであると割り切れる人でないと色々難しいんだよヨ?」
「はいはい」
合鍵にくっついた猫のマスコットを回しながら駆けてくるこなたに、苦笑いする。
元々変にタイミングのいいヤツだったけど、最近はますます磨きがかかってるみたい。
自分が何かに詰まったり、退屈していたり、寂しくなったりすると、
魔法のようにどこからか現れる。
頭の上のアンテナで、感情パルスとかキャッチしてたりするんじゃないのか、なんて、
馬鹿なことを考えてしまうほどに。
「おやおや、またずいぶんスランプのようですなあ、かがみ大作家先生」
「って、うわ!勝手に覗くなっ!!」
ニヨニヨするこなたを見て、テキストを隠すのを忘れていたことを思い出す。
慌ててマウスを操ろうとする私。
でも、こなたが一瞬速く、それを阻止してしまった。
「別に隠さなくたっていいじゃん、私とかがみの仲なんだし」
「でも、こんなの……っ」
実は私は、最近『短編作り』にはまっている。
元々ラノベを沢山読んだりしていたのもあったけど、最近こなたがどこからか買って来る
同人誌に影響されて、ちょっとした文章を書いてみたりするようになった。
始めは自信なかったけれど、今は少し慣れてきて、ネット上で『小説仲間』もできている。
けど……。
「ほほう、○無月とはまた……けどこのイベントのモデルは、片思いしてた頃の……」
「そっそんなこと……!!」
「あれあれー?私はモデルが『かがみ』だなんて一言も言ってないよー?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
これが、こなたに見られるのが、嫌な理由。
私が描いている物語の、裏側に込めたものを、全部見抜いてからかってくるから。
697 :
14-586:2008/04/21(月) 02:38:33 ID:7/jIRmEs
「でも、肝心のブツはなかなか進まないみたいだねー」
「うん……ネタはなんとなくあるんだけど、どうしても、ね……」
普段は読書嫌いのくせに、こういう時には恐ろしい速読力を発揮するこなたに、観念して
マウスから力を抜く。それと同時に零れる、深い吐息。
けれど、どんなにため息をついたって、あんなに時間を浪費したのに結局殆ど進まずに
終わった私への、嫌な無力感は吐き出せない。
こんな時は、やっぱり私って才能ないな……って、つい落ち込んでしまう。
すると。
「ねぇ、かがみん……もしかして、綺麗な表現とか、無理して探してない?」
「え……」
下を向いていた顔を持ち上げようとした瞬間にかかってくる、こなたの柔らかい重み。
こなたの長い髪が目の前を流れて、そこから大好きな匂いが私を包んでくる。
「多分さ、かがみが私のことすっごく好きでいてくれるから、半端な出来じゃ満足できなくて、
だから凄くいい文章作ろうとしちゃうんだよね」
何年経ってもかがみんは可愛いねぇ、と、時々茶化しを織り交ぜながら笑う。
でもだからこそ、余計に優しさが伝わってきて。
「けど、私は……あの頃のかがみは、もうちょっと不器用だった気がするけどな〜。
私のことが好きで、それこそつかさやみゆきのことも見えてない感じ」
「それは、あんたが全然気付いてくれなかったから、だから不安で、顔見るのも嫌だった」
「そんなのかがみだって同じだよ。私だって、かがみのこと好きで……だからあんなに、
俺の嫁って言ってみたり、髪の毛引っ張るふりして触ってみたりしてたんだよ?」
「ふざけてるようにしか見えないじゃない、あんな涼しそうな顔して」
「まあそこはほら、『惚れる』と『惚れられる』の違いというやつなのだよ」
頭にのしかかっていた体を、すとんと落とすように。
私を背中から、きゅっと抱きしめて。
「ま、無理しなくてもいいんじゃない?ツンデレは不器用だからこそツンデレなんだし」
「勝手に変な理論作って完結させるな」
椅子を間に挟んでいても、伝わってくる気持ちに癒されながら。
「でも……こなたのお陰で、ちょっと思いついたかも」
「おぉ〜、二人の愛が起こした奇跡だね」
「っ、こら!恥ずかし臭すぎる台詞禁止っ!折角のネタ忘れちゃうじゃない」
「心配ないって。私が側にいれば、このSSなら詰まらないで書けるよ」
「馬鹿。でも……確かにね」
それまでの停滞が嘘のように。
大好きなひとに恋焦がれた気持ちを呼び戻しながら、私は20文字目から空白になって
いた文章をカタカタと進めて、1分もしないうちに句読点を打つ。
そして、打ち終った所で振り返って、メモ帳の中とは裏腹の、幸せいっぱいのキスをした。
……結局その後、こなたと色々脱線してしまったせいで、
肝心の原稿はまた止まってしまったのだけれど。
698 :
14-586:2008/04/21(月) 02:42:57 ID:7/jIRmEs
>>696-697 気がついたら おなじネタばかり試作 そしていつも同じように詰まる
あきらめずに こなかがネタに挑戦するけど すぐに筆が止まるよー
こなたとかがみがいれば らくに萌える場面が浮かぶけど
何回書いても何回書いても 話が完結できないよ
あのスランプ 何回やっても 抜けれない
他の作家を参考にしても 気付けば読みふけっている
自作絵作りも 試してみるけど 絵心ないからいみがない!!
だから次は絶対書くために 僕はサンクリで買った同人誌を漁る……
というわけで、
今まで破顔一笑もゆーのすの本の一冊も、LUCKYPOINT WINTERも持ってなかった
こなかが道超初心者の私がスランプ無視してSSみたいのかいてみました。
でも、SSってなんで進まないんだ。
某所で書いてるらき☆すた平安ねたとか、ここでそのうち落っことしたいのに
エターナルフォースブリザード状態のSS各種とか、いったいいつになればできるんだorz
>>682 GJ!
これは確かに客観的に見るとおなかいっぱいな状況。
完全に二人の世界を作っている。いいぞもっとやれw
>>698 GJ
「ねぇ、かがみん……もしかして、綺麗な表現とか、無理して探してない?」
↑この一言がなんかストンと自分にはまった気がしたですよ。
ひっそりと、こなかがSS書いてたりするのですが、
その「きれいな表現」をしようとしてるのかもしれない、
ってことがなかなか進まない要因の一つのような気がしてきた。
>>682 他所のスレ、正しくは「あなた」を「こなた」に変えて遊ぶスレですよ。
けっこう悶絶カキコが溢れてます。
>>682 二段ブチ抜いたー!!!
確信的な小悪魔染みた部分のあるこなたもいいですな
>>682 駄目だ、このバカップル。
早く保存しないと……
___
/ \ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウ
/ノ (@)\ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキ
.| (@) ⌒) \ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッ
.| (__ノ ̄| | ///;ト, ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
\ |_/ / ////゙l゙l; ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
\ _ノ l .i .! | ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
/´ `\ │ | .| ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
| | { .ノ.ノ ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョ
| |../ / . ナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウホウレンゲッキョウナンミョウ
なんか今回サンクリでかった本、全体的にエロではないのにエロいのが多かった。
なるほど、春か…
>>698 SS書いたことないけど、なんとなくSS職人さんの苦悩がわかるなあ
なるべくSS投下してくれた職人さんにはGJレスをあげるようにしてるけど・・・
>>705 ちょーらき☆でいのエロさは異常。ネタも普通に面白いし、ボリュームあるし
一巻を買ってなかったのが悔やまれる……
新刊は委託してるのに、古いのは委託してないのって結構あるけど
現地に買いに行くしかないの?
>>708 サークルのサイト見れば良いんじゃないか?
もう在庫ない場合もあるし
そんな俺はゆ〜のすの前のヤツ買えなかったんだぜorz
らきすた、こなかがにハマって1年くらいになるのだけど、未だ同人誌には手を出せませんorz
ですが、皆さんの話を聞いて、私も買ってみようと思います。
ですが知識もなく、どうしたら良いか分からないんです。
皆さんは主にどのようにしていますか?
メロンブックスとかとらのあなとか同人誌を売っている店に行き
店員さんに「いつもの」と言うと持ってきてくれた(本当)
完全にダメだ、オレ
>>711 虎の穴通販ならメール便で送料も安いよ
たまになんば店とかに足運ぶけど
ゆ〜のすのサイト見ると、各ショップで買えることになってるけど
どこでも売ってないぞ
ハグハグは一回再印刷されたのをとらで見たな。
多分また売り切れてしまったのではないか。
古本コーナーとかにあるかも。
店頭まで行かないとだめかorz
送料のほうが電車賃より安いのだが…
>>711 とらとか同人ショップを利用するのがいいんじゃないかな
私も同人誌なんて買ったこと無かったけど、こなかがにハマって初めて同人誌に手を出した
成人向けはキツイんで一般向けばかり買ってますけどねw
角川から出てるアンソロ本のラッキーたーんとかも同人作家さんの作品集めたようなものなので
同人誌に手を出すのに抵抗あるならそっち買うのもいいかも
>>713さん、717さん、718さん、レス心から感謝です!
早速、はぐ☆ハグかがみん、ちょーらき☆でい、LUCKY POINT WINTER、破顔二笑を注文してみました。
本当にありがとうございますw初めての同人誌なので到着が楽しみです
唐突ですが、現在、こなた×かがみスレは17スレ目ですね。
昨日のサンクリ等もあり、こなかがに萌える人また多くなったかなと思います。
それはいいこと。うん。
私も、このスレを見て、時に意見を出させてもらって、非常に二人のカップリングに萌えさせて頂いています。
しかし、人集まればそれ社会となるもの。
社会にはルールが必要かと存じます。とは言え、自由にこなかがについて語る場。
そこまでガチガチにルールを縛りたくはありません。
今現在、この板を見ている人達にお願いがあります。
本スレとは別に避難所において、このスレを心から楽しんでいる人達によってこなかが板のルールについて話し合いが行われています。
URLを貼っておきますので、このスレの環境如何に関わらず、少し、見ておいて欲しいです。
それだけが、私の願いです。
つ
ttp://jbbs.livedoor.jp/anime/6076/
>>720 貴方の文章ちょっとおかしくないですか(日本語的に)
自分ルールにガチガチに思えるのは私だけでしょうか(内容的に)
お前だけじゃね
さわんな。
サンクリ戦利品のこなかが(要素含む)本は6冊かな。全部ここで挙げられてるが。
他になんか見落としてるのあるかな。
列挙してくれ
買って来るから
(こなかが・かがこな)
WINTER LUCKY POINT:今回ラスト
KNKG4:次回続編
HoneyPot
破顔二笑:コメントがラストくさいのが引っ掛かる…
Sugar☆Star
La KISS ta
(要素含む)
アトのまつり!@:かがみん編次回ラスト
ちょーらき☆でい
以上8点獲得
来週はおでんやに期待しつつGUNPはアイマスらしいので回避
イベントの類はだいたい日曜なのが痛いなぁ…
日曜は確実に仕事だから行けなくて困る
現地でアレコレとこなかが本を探す楽しみも感じたい
728 :
17-337:2008/04/22(火) 04:24:03 ID:QhiADqZs
お久しぶりです。前回の作品に感想を下さった方々、ありがとうございます。
いつの間にか保管庫に保存されていたので、この番号を名乗らせていただきます。
名無しのままではややこしいので…。
管理人様、僕を犬と呼んでください。性懲りも無く続きが書けたので、
様子を見てから投下したいと思います。
729 :
17-337:2008/04/22(火) 04:30:51 ID:QhiADqZs
それでは参ります。
・4レス消費予定
・相変わらず百合要素は薄め。申し訳ない。
こなたに連れられて一階までついていくと、なにやらスパイスの
効いた香りが漂ってくる。ひょっとして万人が好物とするあれですか。
先回りするのも可哀想なので一応何を作ったのか聞いてあげることにする。
「何を作ったの?」
「まぁ匂いで大体分かると思うけどお楽しみ〜」
テーブル席に着くといよいよ匂いの正体が判明することになった。
「じゃーんっ。我が家の定番、チキンカレーだよ。かがみの為に前日から
仕込んだから一味違うよ?」
「それはちょっと気合入れすぎじゃないのか?」
「なーんてね!ほんとは今日の晩御飯用に準備しといたんだけど、
せっかくだからかがみにも食べて欲しいなと思ってさ」
いや今日は遊びに来ただけだし、そこまでしてしてもらわなくても…。
こなたの行動は時々分からない。どこまで本気なんだか。
しかし今は空腹の身。目の前のご馳走をありがたく頂くとしよう。
「カレーなんて久しぶりね。いただきまーすっ」
「んぐんぐ…。我ながら傑作だねこりゃ」
おお、前日から仕込んだだけあっておいしい。
ここまでくると高校生が作れるレベルを超えてるような気がする。
…もはや何でもありですかこなたさん。
しばらく無言で夢中になってしまっていたのだが、
食べ終わってからふと自分を見つめる二つのエメラルドに気が付いた。
「じっ……」
「どうしたの?」
「味…どうかと思って」
「まぁ悪くないわね。おいしいわよ」
私が率直な感想を述べるとこなたは安堵した顔で言った。
「良かったぁ〜。かがみの口に合うかどうか不安だったよ」
「あんたでも不安になる時があるんだ?」
「そりゃあ私にもあるよ〜?」
普段はあまり弱みを見せないので、この答えは意外だった。
それは一体どんな時なんだろう?
「へぇ?どんな時に?」
と聞くとこなたは何故か顔を赤らめながら俯き気味に言った。
「そ、それは…かがみが傍に居ないと…」
そう来ましたかこなたさん。これは反応に困る。
「え…。あー、えーとそれはどういう…」
思いがけない言葉に私は面食らってしまっていつものノリで
突っ込めないでいた。軽く流せる台詞を思案していると、こなたは
これはいけないといった表情になったかと思うと
「これからも一緒がいいねって事っ。さぁ片付け片付けっと」
などと言って何事も無かったかのように食器を片付け始めた。
昨夜の電話の事といい、やはり何かおかしい。実に三年の付き合いだ。
彼女の些細な変化など傍目に分からなくても、私には分かる。
それなのに私は気が付かないふりをしている。
まるで逃げているみたい。急に家に呼んだり真面目に勉強してたり
何かあるに決まっているじゃない。
ここは何があったのか話を聞いてみるのがこれからの二人にとって
おそらく最善なのでは?いや、聞かずとも答えは薄々分かっているはず。
これまでの一連の言動を振り返ると、いくら私でもそこまで鈍感ではない。
でもこのまま何もせず終わっていいの?こなたの気持ちはどうなる?
私はどうしたい?私にとって彼女は何?妹の知り合いでもなければ
ましてやクラスを隔てたただの友達でもない。
…親友なんかじゃなくてもっと大きな何か、だと思う。
いつからだろう?あいつは私の心の中にずかずか踏み込んできてそのまま
そこに居座ってしまった。だけどそれが当たり前になっていて…。
私はいつの間にかあの真っ直ぐな緑の瞳に惹かれていた。
もう自分の気持ちに答えは出た。しかしこなたはまだ何も言ってきていない。
きっと彼女の事だから私を傷つけまいと気を使っているのだろう。
こちらから何か言うべきなのだろうか…。
すっかり片付いたテーブルで一人思い悩んでいると、台所で洗い物を
していたこなたが作業が終わったのかおもむろに顔を覗き込んできた。
「おや〜?テーブルと睨めっこなんかしてまた退屈になっちゃったのかな?」
「ちょっと考え事してただけよ。まぁあんたに関係あるかもね」
「え〜?私に?」
このままうやむやにしておいたらきっと後悔する。
今ここではっきりさせておくべきだろう。
何より逃げるのは性分に合わない。
私は意を決して、こなたに打ち明けようとした瞬間、それは起こった。
周りの視界が上下に揺らいだかと思うとドンッという衝撃に包まれた。
「きゃあッ!?」
「うわ!?」
あちこちで色々な物が落ちては硝子が割れる音が鳴り響き、
目の前の日常は文字通り音を立てて崩れ去っていった。
私とこなたはとっさにテーブルの下に潜り込んだのだが、
視界の隅で倒れる家具や砕けていく食器などを目の当たりにして
これで本当に身を守れるのかと思うと自分達を覆っているテーブルが
大層貧弱に見えてきた。
「うっ…くっ…これって…地震!?」
「やだこんな時に…ッ!?」
抑制していた恐怖がいよいよ限界に近づいてくると、私はたまらずに
こなたに抱きついて震えてしまっていた。多分相当な力でしがみついてしまって
いたと思うのだが、小柄な身体で体格差のある私に抱きつかれたこなたの方は
たまったものではない。
「うぅ、私もう駄目!」
「うっ!?か、かがみ、ちょっと苦しい…」
私にはこなたの抗議を聞き入れるだけの余裕はなく、ひたすら悪夢が終わるのを
待っていた。
気が付くと揺れはすっかり収まっていて、散らばった食器や振り子のように
まだ揺れている照明器具が地震の激しさを物語っている。
「ふぅ…だいぶ揺れた気がするけど十秒も経ってないね」
「嘘でしょ?五分以上は揺れたと思うけど」
「いや、揺れる前に時計を見てたから間違いないよ。私もかなり長く感じたけど
そこまで経ってないよ」
「そんな短い時間でこんなに…」
あれだけ長く感じた悪夢がほんの数秒の出来事だなんて…。
これが実際に数分の間続いたらと思うとぞっとする。
こなたは落ち着いているみたいだけど私は心臓がまだドキドキしている。
「ところでかがみ、そろそろ離してくれないとテーブルから出られないんだけど…」
言われて初めて私はこなたをまだ拘束してしまっていることに気が付いた。
こなたはこの状況を少しばかりか楽しんでいるらしく、途端に恥ずかしくなって
慌ててこなたを解放した。
「ご、ごめん!苦しかったでしょ?」
「も〜地震が怖いのは分かるけど、私はかがみんに絞め殺されるかと
そっちの方が怖かったよ」
「悪かったってば。その、つまりあれよ、こなたが不安にならないように
傍に居ようとしただけよ」
思わず言い訳するがこなたはニマニマしながら図星を指してくる。
「ふーん?その割にはかがみの心臓バクバクいってたけど?」
「なっ!?ちが…」
「しっかり胸に抱き寄せられてたからかがみの鼓動が
ダイレクトに伝わってきたよ」
「うわわ、それは…」
あれだけ強く抱きしめてしまっていたら心臓の鼓動も伝わるというものである。
どうにか悪あがきしようとするが、耳元で囁かれた次の一言でトドメを刺される。
「『私もう駄目!』」
「ッ!?」
やばい、聞かれていた。
「何が駄目なのかな〜?」
「うー…。もうどうでもいいでしょ!それより片付けないといけないんじゃない?」
「あ、そういえば今メチャクチャになってるんだっけ。まぁ怪我が無いだけましか」
それもそのはず、辺り一面が割れた食器などで散乱した酷い現状を私たちは
忘れかけていた。気を取り直してテーブルの下から破片に注意しながら慎重に
這い出る。
「ふぃ〜、しっかしあれだけの震度って結構やばいんじゃないのかな。
震源地近いんじゃないの?」
「つかさたちは無事かしら…。」
これだけの規模の地震となると当然周囲の土地にも被害が及んでいるはずである。
安否を確認するため、携帯電話を掛けてみるが案の定繋がらなかった。
「これって予想以上にまずいんじゃ…」
「ゆーちゃんたち平気かなぁ?お父さんは…イタリア行ってるから関係ないか」
「イタリアって…あんたのお父さん何しに行ってるの?」
「んっと、仕事の取材だかなんかって聞いてるけどあながちそれだけじゃないかもね?」
「まさか聖地巡礼とか?って今はふざけてる場合じゃないってば!」
「いやかがみが独りで勝手にノリ突っ込みしてるだけだし」
「うっさいわね。ゆたかちゃんは実家にいるの?」
「うん。まぁここに居るよりかはずっと安全だと思うよ。不幸中の幸いってとこかな」
「やれやれ、明日の学校どうなるんだろ?」
「考えていても埒が明かないし、とりあえず片付けようか」
「そうね…電話もしばらく繋がりそうにないし、じたばたしてもしょうがないわね」
それぞれの家族や知り合いの安否を心配する余裕が出てきたところで、
私たちはぼんやりしながら掃除と片付けをようやく開始した。
突然やってきた日常の変化。これから先に何をもたらすのか…。
734 :
17-337:2008/04/22(火) 04:59:22 ID:QhiADqZs
今回のお話はここまでです。読んでいただきありがとうございます。
さて、後書きらしいものでも…。
反省点としては後半の展開のさせ方がいまいち弱いのと、
若干テンポが悪い感が否めない所でしょうか。
グダグダになるのも嫌なので二人にはなるべく早く
くっついてもらうつもりです。
かがみの気持ちがこなたに傾く過程をもう少し繊細に煮詰めたかったかも。
ところであまり関係ないですが自分はギルティギアのget down to businessを
こなたのテーマ曲として脳内変換して聴いています。
イメージは8-616様の紅の瞳のこなたが近いですね。
殺伐として人を寄せ付けない雰囲気が気に入っています。
他にも何かの曲を脳内変換して聴いている方っていらっしゃいます?w
のだめカンタービレの、こんなに近くで
あのニコニコ動画を作った人は神に違いない
,. - ―- 、
/ ヽ
/ ,.フ^''''ー- j.
/ /
>>1\
/ / _/^ 、`、
/ / / _ 、,.;j ヽ|
/. | -'''" =-{_ヽ{
. ./ ,-、 | ,r' / ̄''''‐-..,フ!
. { / ハ `l/ i' i _ `ヽ
| .rソ i' l r' ,..二''ァ ,ノ
| { ' ノ l /''"´ 〈/ /
.|/ -' ;: | ! ∧_∧
l l ;. l | < `∀´> n
. .| !. ; |. |  ̄ \ ( E)
| l ; l iフ /ヽ ヽ_//
l l ;: l | j {
|. ゝ ;:i' `''''ー‐-' }
| ::. \ ヽ、__ ノ
| ::. `ー-`ニ''ブ
l :. |
友達が神社に行ってくると言ってる
>>734 GJです !
こなかがSSに地震の描写が出てきたのは初めてだと思う
新鮮でしたw
でも大きめの地震だったみたいだし、どうなるんでしょうね? 続き待ってます
>>734 GJ!
地震かぁ、非常事態でのこなかがってどうなるのか楽しみです。
曲は、以前も書きましたが、最近は何聞いてもこなかがに変換されて困るw
741 :
8-784:2008/04/22(火) 21:33:09 ID:ihSue8LJ
こんばんは。初代管理人様お帰りなさいませ。おやつさん、アシスタント就任おめでとうございます。
>>698 SS職人さんって大変なんですね・・・SS職人の皆さん、がんばってください !
>>734 改めてGJです ! 地震で柊家は無事なんでしょうか・・・。もしや半壊してしまって、しばらくこなたの家に居候とか !?
それでは今夜の落書き行かせていただきます
「こなたとかがみが夫婦になったら、どんなシチュをお望みですか?」というリクエストに答えていただいた方、お待たせ
しました ! 「夫婦でハイあーん」出来ました↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05583.gif 実は前後編の二本立てなので、強いオチは次回の4コマ目になります・・・
それと「夫婦で相合マフラー」というシチュをご希望の方がいらっしゃったのですが、上手いお話が思いつきませんで
した orz すみません・・・
>>684 バカップルですよね〜w でも、少しづつ後半から何かが変わってくるので待っていてください
>>700 二人の世界ですよねw バリアとか張りそうな勢いですw
>>701 ちょっとコワイですけど・・・覗いてみたいかもw
>>702 ちょっと小悪魔っぽいこなたが私の理想ですw
>>703 ありがとうございます ! でも、私の落書きって保存するほどの価値あるでしょうか??
>>734 続きが気になりますなー
こなかがのマグニチュードは地震のそれを上回る…
>>741 かがみんの照れる表情可愛いw
744 :
13-351:2008/04/22(火) 22:22:32 ID:LyHBcnVw
お久しぶりです。
今回は短いですが、読んでいただければ幸いです。
・3レス使用します。
745 :
13-351:2008/04/22(火) 22:24:06 ID:LyHBcnVw
『梅雨の夜』
暦の上で梅雨に入り、土砂降りの雨が私たちに降り注ぐ。
しかも突風のせいで傘が壊れ、ずぶ濡れで帰る羽目になった。
「何なんだよもう…降水確率30パーセントって言うから安心してたのに」
天気予報に不満を言う私。
「いや、0パーセントじゃないってことは、降るかも知れないってことだよ」
冷静に突っ込むこなた。
「…それはそうだけど、ここまで酷い天気になるなら、先に言って欲しいわ」
最終バスを逃してしまい、駅まで歩くことになった私たち。
教室でテスト勉強していたら、いつの間にか下校時間をとっくに過ぎてしまい、外は真っ暗になっていた。
見回りの先生には怒られるし、本当に最悪の一日だ。
「あーあ、テスト勉強、真面目に頑張ってるのになぁ…ちょっとくらい、いい事あってもいいんじゃないかしら」
「かがみん、世の中そんなに甘くないんだよ」
「…あんたに言われると無性に腹が立つ」
そうは言っても、この暗い夜道を一緒に歩いてくれる友達がいるのは心強い。
この辺にはコンビニもないので、一人っきりだったら、どれほど怖い思いをしていただろう。
「それにしても、駅までこんなに遠かったかしら?バスだと結構早いのに…」
「いつも中でしゃべってるから、早く感じるんじゃないの?」
「あぁ…そうかもね…」
しばらく歩くと、物置のような建物が見えてきた。農機具か何かを保管しているのだろう。
「ちょっと、あそこで雨宿りしない?」
「そだねー」
私たちは駆け足で軒下までたどり着いた。
「ここなら、しばらくはしのげそうね…」
「でも、いつまでもこうしちゃいられないね…」
こなたがポケットから携帯を取り出した。
「ちょっとうちに電話してみる」
「え、迎えに来てもらうの?」
「今日、ゆい姉さんが来てるかも知れない」
しばらく呼び出し音が聞こえた後、おじさんの声が聞こえてきた。
「あ、お父さん?私だけど…うん、今帰る途中でさ……うん、最終バス逃しちゃってさ……姉さん来てるの?
……あ、そうなんだ。じゃあ、お願いしてもいいかな?場所はね…」
746 :
13-351:2008/04/22(火) 22:24:50 ID:LyHBcnVw
パタン、と携帯を閉じた。
「大丈夫だよ。迎えに来てくれるってさ」
「なんか、悪いわね…気を遣わせちゃって」
「いいのいいの、今日はいっぱい勉強教えてもらったし」
こなたが笑う。
「今度の試験で赤点取ったら、追試だって言われてるし…」
「確かにそれは嫌ね…」
こなたは暗記が得意なのか、世界史の成績はいつも上位だが、他の科目はパッとしないのだ。
特に英語や理系の科目は、一夜漬けでどうにかなるものじゃない。
「あぁ…こんな事なら、一年のときからもうちょっと真面目にやっとけばよかったなぁ…」
「お、珍しく弱気じゃない」
「だってさ、追試でアニメやゲームの時間がさらに削られたら…私は禁断症状で苦しみぬくんだよ…」
「大げさなんだから…別に死ぬわけじゃないのに」
「いや、私にとっては栄養と一緒なんだよ。アニメやゲームのない暗黒世界に生きられるわけないんだよ」
「はいはい、じゃあ明日も頑張ろう。それから好きなだけ楽しめばいいわ」
「うぅ…ありがと。かがみん」
こなたが私に抱きついてきた。
「むにゃー…やわらかい…」
「こ、こら…変な事言うんじゃない」
「かがみぃ、寒いよー、しばらくこのままでいたーい」
「ちょ…誰かに見られたらどうするの?」
「風邪引いちゃうよ〜〜…」
「わ…わかったわよ」
「ねぇ…かがみ」
「ん?」
「ホント…いつもありがとう…感謝してる」
「どうしたのよ、いきなり…」
「私さ…かがみがいなかったら、途中で投げ出してたと思う…」
「え?」
「自分の勉強もやってるのに、私のために昔の教科書一つ一つチェックしてくれてさ、
わかりやすく教えてくれるのって、かがみだけだよ」
747 :
13-351:2008/04/22(火) 22:25:50 ID:LyHBcnVw
「でも、みゆきだって聞けば教えてくれるでしょ?」
「…そうだけどね…なんか、かがみのほうが気軽に聞けるって言うか…」
「それって、私はみゆきより下に見られてるってこと?」
ちょっと意地悪な質問をしてみた。
「違う…そうじゃない」
こなたが急に真顔になった。
「……かがみと一緒にいると、なんか気持ちが落ち着くって言うか…
うまく言えないんだけど、他の友達には無いものがあるんだよ」
「え…?」
「かがみと一緒にいたいんだ…」
まっすぐに私を見つめて、こなたが言った。
「そ…そっか、頼りにされるのも悪くないわね…」
なぜだろう…心臓の動きが早くなっている。
(何なんだ一体…こなたってこんなこと言う奴だったか?)
「かがみん…」
「な…何?」
「今日は水色ですか…ふむ…」
「ば…ばかっ!恥ずかしいから見るな!!!」
下着が透けて見えていることに今更気づいた。
「いやぁ、かがみんって細いのに出てるところはしっかり出てるよね」
「品の無い事言うな!お前はスケベオヤジか!」
「女に生まれてよかったなぁ、こうしてかがみとイチャイチャ出来るし」
「う…うるさいっ、…こら、そんなとこ触るな!」
「あー…赤くなってるかがみんもかわいい〜〜」
こなたはやっぱりこなただ。
いつも明るい雰囲気を作ってくれるから、大変な勉強も乗り越えられそうだ。
「あぁ〜、二の腕の感触…たまりませんなぁ…」
「だからやめろって言ってるだろ!」
「嫌がる顔もかわいいのぉ…むふふふふふ…」
「何なんだよもぉーーー!!!」
ただ、今は早く迎えが来てほしい。
こなた責めはそろそろ勘弁してほしいのだが。
(終)
>>741 毎回思うんだけど、こなたの美化され具合が酷いw
749 :
13-351:2008/04/22(火) 22:27:28 ID:LyHBcnVw
以上です。
最近色々とやることが増えてきたので、前ほどSSを書く時間が取れなくなりましたが、
書きたいときにちょこちょこ書いていきたいと思います。
今日はなんか、こなたが強いな
いっぱいいっぱいかがみんが好きな自分は大いに癒されました
751 :
8-784:2008/04/22(火) 22:48:45 ID:ihSue8LJ
>>743 デレ期に突入していますw
>>748 すいません・・・思い込みと理想入ってるかもしれませんね・・・
>>749 GJです !
雨の中で語り合う二人の掛け合いが面白いですw
自分のペースでいいですから、がんばってくださいね
>>741 何と言う甘さ…うまい料理に蜂蜜をぶっ掛けるが如し…
頼む!もっとやれ!!そんな甘党の俺。
>>741 GJ!あーんはいい・・・心が洗われる。
それがこの二人だというのならなおさらだ!!
>>749 雨宿りしながらーってのがまたいいなぁ。
雨の音がこっちにも聞こえてきそうな、そうでないような。
二人は雨音なんざ聞こえないだろうけど!!
>>754 開いた瞬間吹いた。俺の紅茶返せ!!
こんやはおたのしみちゅうですね!!
>>741 甘い、シュガーポット一杯分の砂糖をぶち込んだカフェオレ並に甘い……
バカップルを通り越して新婚さんですね、まさにw
>>749 雨やどりの最中って、ある意味密室に閉じ込められたようなものですからねえ。
こなたに責めくまくられているかがみがやたらと可愛い♪
それにしてもこなたはオヤジだなあw
>>754 「つづきはWeb(エロパロ板)で!」をやろうとしたのではないかと推測してみるw
>>741 GJ!
こりゃあ、見せ付けられてる同居人二人はたまったもんじゃないなぁw
>>749 GJ!
こなたのセクハラはいいね
>>754 GJ!
ぜひとも、何を書こうとしたのか思い出すまで描き続けてもらいたいなw
>>758 うほおおおおおqあwせdrftgyふじこlp;@
フィギュアにまで悶えるとか、もうだめかもしれんね、俺。
>>734 作中で災害が起こる作品はこれまでなかったですね
災害といってもひどいものではないですけど
こなたの気持ちを受け止めたかがみが、地震という
非常時の中どう思いを伝えていくのか楽しみにしてます
>>741 なんという新婚さん
毎回甘々な作品に癒されまくってます
次回の展開を楽しみにしてますね
>>749 周囲から隔絶された密室の話もいいですね
色々妄想が膨らみます
私も時間的に余裕があれば密室の話を書いてみようかなと思います
>>758 ねんどろいどは可愛すぎて、ついつい全部集めたくなるから困る
目の前の猫こなたとうさぎかがみだけでも十分可愛いけど、
他のバージョンも買おうかな……
>>749 GJ!そのうちゆい姉さん到着して目の前に車停めて待ってるのに
二人の様子を見てクラクション鳴らそうか迷ってる状況まで想像した自分は病気でしょうか?w
>>761 こなた「え? ふつーじゃないの、それ?」
かがみ「頼むから自重してくれ……」
>>741 かっけぇよかっけぇよこなた
アンタ絶対いい婿になるよ…
/\____/ヽ
/ '''''' '''''':::\
| (●), 、(●)、 |
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, :::|
| `-=ニ=- ' ::::::| ・・・糞スレだなぁ
\ `ニニ´ . :;::イヽ
/ l`` ヽ‐---‐'イ_」 |
/ ゙、 /`-、ノ l.ノ 〉
,' 、 ヽ '′トイ .|-ァ'
| | L.! .|"|
〈 リ .! !
't::;;‐;ァ'7ニ> _, 〈 .l
| ハ -ゝ  ̄`" ̄/ ,.イ .|
! !ケー- 、_ _/ |_リ
|. l.,' /  ̄ ̄レ' _」
l. l,ヽ ,イ_,...,,]
ヽ 、lzト、 / ,/ { ` l′
``´.l ヽ/'´ .l |
l ;′ .ド.r;久
| / `ヽ、_,)
ユこh ` ´
.| `'´j!
ヾ=彳
>>754 手慣れた感じの線がいいなあ……ウラヤマシス
>>754 これはどういう状況だwww 説明を求める ! (漫画化しなさい)
>>758 なんという堂に入ったバカップルぶり・・・
ねんどろいどになっても二人の愛は不変なのか !?
ねんどろいどぷちのこなたの頭を、腕と脚を延長したリボルテックのよつばと合体させて、
こなたを作ってみた。
でも、愛人^H^H^H^H相方がいない……
仕方なく、リボルテック・フロイラインの逢坂凜を買ってきて、ねんどろいどぷちのかがみの頭を
合体させてみたら笑い死にかけた。
なんか、いい方法ないもんかねぇ。
>>768 人という字は、こなたとかがみが寄りそっているところを表した文字だと言いますな。
ついに、我々は漢字からもこなかがを連想する境地に到達してしまったのかw
>>769 人という字を見てニヤッとしてしまった自分がいるwww
ところで、直球に好きと告白するシチュに萌えるか
変化球的に遠回しな好意を示す所に萌えるか
それが問題だ。
>>775 どっちも大好物だけどこなたは遠回しに、かがみは直球に言うイメージ。
ところで周期的ににゃんにゃんが書きたくなるのはなんでなんだぜ?
付き合い始めたあとは
かがみはエレベーターの中や階段とか人目の付かない場所で
ちょっと手を繋いだりくっついたりするだけで大満足
こなたはかがみんの可愛いさをつかさやみゆきさんに
自慢しまくるイメージがある
かがみは真っ赤になりながらテンパってこなたに告白するイメージかな
こなたはそれとなく「好きだよ」と伝えるシチュを自分で作り出して緻密に計画を立てて告白するイメージが
そして、かがみに気づいてもらえず「鈍感・・・」とか言いながらかがみの袖を伏し目がちになりながら握り締
めるとかだと最高
779 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/23(水) 22:43:21 ID:I5aExlzX
あーなんかソレわかるな。>777
俺はなんとなく
飼い主が忙しそうだから、遊んで欲しくっても我慢して待ってるんだけど
それでもチラチラとつい飼い主の様子を伺う犬っぽい恋愛してそうなイメージなんだ。
でもってちょっとだけでも構ってあげようとすると戸惑いながらも『いいの!?』と嬉しそうに尻尾ふるような…
………すまん、途中から犬語りになってた。
かがみは兎でしたね!
あとこなたは微妙に遠まわしかつ捻くれた甘え方をする割りに
体当たりなどの直接的なスキンシップを唐突に敢行するイメージが何故かある。
↑sage忘れスマンOTL
こなたは恋人になったらとことん甘えそうなイメージ
直接抱き着いたりとか、かがみ弄りみたいな遠回しな甘え方したり
かがみは甘えたいんだけど恥ずかしくって甘えられなさそう
そのかわり甘えるときはとことん甘える感じ
とりあえず二人きりの時はとにかくべたべたくっついてそう
>>773 「人」か「入」かで、微妙に二人の状態(どっちがデレか)がわかる、というおまけつきだぜ。
>>781 結局二人共とことん甘えるって結論になってるww
こちらでもお久し振りです、そして初めての方は初めまして。
SS、およびスレの保管を再び担当させていただく事になりました、まとめの人改めかつめしです。
ゆっくりめの更新ゆえご迷惑をお掛けする事も多いと思いますが、
保管庫ともどもよろしくお願い致します。
P.S.おやつさん、本当にありがとうございます。 a
,. - ―- 、
/ ヽ
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| { ' ノ l /''"´ 〈/ /
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| ::. \ ヽ、__ ノ
| ::. `ー-`ニ''ブ
l :. |
>>785 お帰りなさい管理人さん!
旧保管庫時代には書き手の一人として大変お世話になりました。
またあなたの絶妙な小なたの拾いぶりを楽しみにしていますね!
おやつさんにも遅筆のせいで滅多に発表出来ないSS(汗)の後書きぐらいしか御礼を申し上げることが出来ないのですが、
読み手の方の感想とともに自分の作品を保管してくださる管理人にはいつもモチベーションを頂いています。
これからもぜひぜひよろしくお願いします。
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l _,._,. _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::|
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
\......,,,,,,,_ .....:::::::::::::::::::::::::/
>>785 お帰りなさいませ !
おやつさんと二人三脚でがんばってください !
なんかメロンブックスの通販見てたら、
おでんやの新刊の受付やってた。
即注文しておいた。
>>790 めちゃくちゃかわいいですね☆
ありがとうございます☆
>790
こな、とかがみ
仲良くケンカしな♪
>>790 黒い丸耳らめええええ
シルエットで商標登録しようとするようなやつらだぞ
いつも思うんだが、作者の許可なく勝手に転載してるものにコメントつけるってどうなんだ
転載の転載だったりしたらもう許可の取りようがないし
ここのスレは住民が中高校生中心なのかな、その辺りかなりゆるいと感じる
でも、ちょっと面白いネタ書き込んだら尻尾振ってレスつける癖に
問題定義すれば即刻あらし扱いだ゙から何も言えない
以前、スレとレスを半角にして書き込んだだけで
例のあらしと決め付けて噛み付いてきたのにはあきれた
老婆心から思うけれど、本を出すのもいいけれど
法的な色んな問題クリアしてるのか心配
二次創作ってのは、キセル乗車と同じこと、
日陰者の立場だということを忘れない様にね
じゃあもう来んなカス
ここはこなかがスレであって
二次創作のマナーを語り合うスレじゃないから
問題提議を書き込むのなら、それをこなかがネタにすればOK
>>796 ネット上に溢れている誰が描いたのか分からない画像一枚一枚に対して、
作者に転載の許可を得るのは現実的に無理でしょう。
直接作者が転載されていることに対して抗議してきているのなら分かりますが、
いささか教条主義的じゃないかと。
それにもし、作者が転載許可している画像に対してしかコメントできないとなると、
掲示板にリンクの張られた全ての画像に対してコメントができなくなりますよ?
まあ、作者が無断転載を禁じていることを知りつつ、意図的に作者のHPから
無断転載したのなら非難されても仕方ないかもしれませんが……
>>798 同人等の二次創作に関しては、著作権法上微妙な立場にあることは変わり
ありませんが、白か黒かを決めるのはあくまで権利者です。
ですから、権利者以外があれこれ言っても仕方ないんですね。
803 :
8-784:2008/04/24(木) 21:29:36 ID:ch/HufXb
こんばんは。管理人様が復帰されたようですね。お待ちしてました !
>>758 ねんどろいどで夫婦漫才w カワイイですね
>>795 おでこにチュかな? w
それでは今夜の落書き行かせていただきます
「ハイあーん」の後編です↓
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05611.gif かがみ土壇場で照れちゃったみたいです。こなた残念w
お返事ありがとうございました !
>>752 後半シリアスになるんですけど、それまで甘々でいきますよ〜♪
>>754 どういうシチュの絵なのか気になりますw
>>755 心洗われますよね ! 幸せのおすそ分け? w
>>756 ちょっとまだテレの残っている新婚さんですw
>>757 私もその場にいたら、恥ずかしくて俯いてしまうと思います
>>760 ありがとうございます ! 今回は・・・癒しパワー伝わったでしょうか??
>>763 そ、そんなにこなたカッコ良かったですか? (汗) 私としてはそんなにかっこ良く描いたつもりはないんですけど・・・
多分、かがみのダンナ様という役だから、余計そう見えちゃうのかも
>>803 GJ!
さすがにちょっと急ぎすぎたかな?w
でももうちょっと時間が立てば何の抵抗もなく口移しを受け入れられるようになる…
そして二人の世界から完全にハブられる父親と従姉妹
おお、ツンデレだ
これほど見事なツンデレは貴重ですよ
>>800 「かがみ…?」
「どうしたのよ、こなた」
「かがみはかがみなの?」
「どういう意味よ、また何かのネタなの?」
「ううん、そうじゃないけど、私にとってかがみはかがみだけだから…(ばふっ)」
「ちょ…ちょっと、こなた!どうしたのよ?」
「ん、(すぅ〜)」
「ちょっとこなた、そんなところに抱きつかないで!
そんなところで息しないで」
「よかった、かがみだ」
「くすぐったいってば、こなた」
「おねがい、かがみが間違いなくかがみだと安心させて」
「いいわ、ふざけてるんじゃないのね…」
「うん…とっても怖かったんだよ」
「いいわ、理由なんて訊かない、落ち着くまでそうしてなさい」
「ん、ありがとうかがみ…すぅ───」
……
「って、あんた、抱きついてきたまま寝ちゃったんだから」
「え?わたしがそんなことを?…あっ、あ・あ」
「思い出したようね、お蔭でこっちは身動きひとつ出来なかったんだから」
「ごめんね…かがみ」
「へぇ、あんたがそんなに素直だったら、私が今度は…」
「え?何、かがみ」
「あんたが、本当にこなたか不安になるわ」
「えっ、わ、わたしは…」
「嘘よ、幾千人のこなたの中からでも私は、あんたであるこなたを見つけられるわよ」
「なぜ言い切れるの?」
「あんたが私に安心して眠っちゃったみたいに…」
「かがみ?」
「あんたと一緒に居た時間の積み重ねが、あんたというこなたを間違えたりさせないのよ」
「じゃあ、昨日出逢ったわたしのかがみでないかがみたちも」
「きっと、そのわたしだけのこなたのところに帰ったんじゃない?」
皆さんの物語中のこなたとかがみが幸せでありますように
>>803 良いビンタはいった!
くっきり紅葉の痕がのこってる
がんばれこなた!あとちょっとだ!
808 :
8-784:2008/04/24(木) 22:40:10 ID:ch/HufXb
>>804 次回はそんなゆーちゃんのお話になる予定です☆
>>805 ツンデレですねw でも実は、このかがみデレ期に突入してるからデレデレ状態なんですよ〜w
>>807 もうそろそろ、かがみの方からこなたに過激なモーションかけ始めますw ・・・暴走までは行かないですけどね
くっきり残った紅葉は、かがみのこなたへの愛情の裏返しですw
>>806 GJです ! ちょっとうるっと来ました
このスレとこなかがカップルに幸あれ・・・
>>803 GJ!
続編楽しみにまってました
さすがに口移しは、かがみには早すぎたかな?
でも、もう夫婦になる日(確定済み)は近いですね
その日が描かれるのを楽しみにしてます
>>803 GJ!貴方の絵は回を重ねるごとにレヴェルうpしてますね。
ツンデレ攻略は難しいなw
おっと、そうだ。
こなたがかがみに萌えているのは分かる。本人も言っていることだ。
But、かがみはこなたに萌えているのだろうか?
もし、萌えているのならば、かがみはこなたのどこに萌えているか。
200字以内で述べよ。
かおりんのテーマがかがみんのテーマにしか聞こえない件ww
えみりんのテーマがどう聞いてもこなかがな件ww
>>812 へっ?
かがみはこなたに燃えてるんじゃないの?
保護者的に、友情的に、そしてもちろん……性的に
普段は保護者的に可愛がっている感じだが
時折こなたが見せる大人な態度に
はぅ、こなた格好いい・・・という萌えではないか
>>812 簡単よ。まずはそのあほ毛ね。動く度に表情豊かに動くそれを見ているだけで
世界に平和が訪れる。それからそのエメラルドの瞳。目が合うだけでときめき
ドクンと私のピュアなハートがロンリネスよ。身長差のせいかいつも私を見る
ときは上目遣いになっちゃうんだけど、私はそのたびに自分のリミッターと言
う名の理性を保つのに悪戦苦闘してるの。あーもう本当なんでこんなにかわい
いのかしらマジやばいわ。それから目尻の泣き黒子ね。そこだけ清楚感が漂っ
ていて思わず吸い付いちゃいそうだわ。それからその唇。普段はニヨニヨしt
結論
200字程度では表しきれないそうです。
>>803 毎度GJ
そして前に自分の作品が保存するほどの価値があるのか?と言ってましたが
ここの住人の大半はそうしてるだろうし、本に纏めてイベントや委託をするなら金出して買うと思う。
俺がそうだし。
もしかすると、かがみから見てこなたは妹的存在というよりも弟に近い存在なのかもしれん。
>>812 こなたが好きなの。
こなたの瞳が好き。春の銀河のようにきらめく瞳が、春の陽差しのような優しい眼差しが好き。
こなたの唇が好き。蜜のような口づけをくれる、切ない吐息を聞かせてくれる唇が好き。
こなたの声が好き。高くて甘い、心にしみ通る澄み切った声が好き。
こなたの身体が好き。抱きしめると折れてしまいそうな、華奢な腰、薄くて、でも感度の良い胸が、
重ねた肌から伝わってくる温もりが(ry
こんなフレーズが飛んできた私はもうだめだorz
うーん…
>>812の書き込みを見て、
ヘルシングの少佐の演説ばりに、
かがみがどれだけこなたを好きかやってみようと思ったんだが難しすぎて断念orz
少佐の演説長すぎるねん・・・
>>823 諸君 私はこなたが 好きだ
諸君 私はこなたが 好きだ
諸君 私はこなたが 大好きだ
ってやつねw 確かに長すぎて考えるのが大変だw
>>823 エロパロ板の保管庫に似たようなのあったなw
/ `ヽ ,r"´⌒`゙`ヽ / ヽ
/ ∠二二二ゝ ヽ / , -‐- !、 / ヽ
/ // //\ | / {,}f -‐- ,,,__、). .. / /\ |
| ノ // ヽ ノノ / / .r'~"''‐--、). | // ⌒│|
‖ | /(●) (●)/. ,r''"´⌒ヽ{ ヽ(●)ハ(●)} | /▲ ▲│ゝ
| |C| ~" ~ ‖ / \ (⊂`-'つ)i-、 i ./" .) ~‖
. ヽリ八 " /ノ. `}. (__,,ノヽ_ノ,ノ \ .| ヘ 、__.ノ / |
| \ ⌒ / l `-" ,ノ ヽ | | \ / i
´ ノ \_フ.ヽ } 、、___,j'' i ノ .\_フ.ヽ /
>>802 じゃきくけどさ
ここの絵師さんの作品が、甜菜もとの記述なくキャラスレやいじめスレに貼られて
百合きめぇー
なんてレス付けられてたらどう思う?
こなかがスレからって甜菜元の記述があれば意味合いも違ってくるよな
甜菜元の記述があるのとないのは意味合いが違わないか
>>803 何気に64作目なのか
こなたの美化が進んで、128作目くらいには男になってそうだなw
829 :
7-438:2008/04/25(金) 04:41:07 ID:mKG6Wdot
お久しぶりです、失踪寸前の7-438です。
数字コテで書き込むのも、というか書き込み自体久々なのですが。
スレの容量が486KBなので、埋めネタついでにSSの続きを…
といきたいのですが、生憎あっちは書き終えてないので、短編SSを投下します。
・こなた→かがみ こなた視点
・某アーティストグループの曲からイメージしてます
・2レス分+後書きで3レスお借りします
後書きにて次スレ立てチャレンジしてみます。
冬から春へ、季節の変わり目に降り注いだ雨がすべての華を散らせた桜の木、葉へ雫をつけた、なんて私らしくない思考を脳内に描き、いつも通りの下校風景にとけ込んでいる。
土曜日。半ドンで授業が終って、いつものメンツと校舎を出たところ。
朝から降ってた雨は、前記通り今はすっかり止んでいて、空には雨雲とはちょっと違う雲が疎らに浮いている。
そんな雲の名前はなんだったろうか。
そもそも名前なんてあっただろうか。
記憶の棚をあさってみたけれど、今まで不真面目に過ごした私なんかに分るはずもなくて。少しだけ気にはなったけど、これ以上考えてもどうしようもないので、そのせいで止めていた足を仕方なく進めた。
かがみにつかさ、みゆきさんは立ち止まった私に気付かずに前を歩いていたから、私は小走りでみんなに追いつくようにする。
つかさとみゆきさんはずっと2人で会話をしていてるけど、かがみは特に会話に参加してなかった。
最後の一歩は大きめに踏み出し、かがみの隣へ着地。ちょっとした音が立ったのか、かがみがこっちへ振り向いた。
「ん、なんでもないよ」
何か言いたそうな目をしてるものの、特には言葉をかけようとしないかがみに私は言葉で返す。
怪訝そうな目のまま「そう」とかがみは一言だけ言うと、すぐに前を向いた。
いつもなら私から何か話題をふるタイミングでも。
今は話す気分じゃなくて、当のかがみもずっと前をみて歩いていたから黙々と隣を歩く事にした。
同じ歩調で、特に言葉を要せずとも共にいれる関係、私とかがみの間には、親友としての信頼関係がある。
表向きはそういう関係であればいいと私は思っていたから。
心の奥深くにいる貪欲な自分は出来るだけ見ない事にした。
スクールバスが止まるバス停まで後ちょっとの所で、ちょっと強めの向かい風が吹いた。
未だに続くつかさとみゆきさんの会話を小耳に入れながら、ぼんやりと歩いていた私の髪が後ろへなびき、首筋に風が通る。
暖かいような涼しいような、程よい感覚が気持ち良くて。
そんな感覚に後押しされるように、なんとなく空を見上げた刹那。
「ひゃっ!?」
鼻筋に感じる冷たさに、無意識下に間の抜けた声が口から漏れた。
どうやら、今の風に揺らされた桜の木から雫が私の鼻へ直撃したようで、鞄を持ってない方の手も無意識に暴れた。
そのせいで隣にいたかがみの手に私の手が触れたのか、触れ合った時に鼻筋に感じた冷たさよりも、手の触覚が鮮明な刺激を脳へ送ってきた。
「泉さんどうされました!?」
「こなちゃん、大丈夫?!」
「こなた、大丈夫?」
「……う、あ、大丈夫大丈夫。鼻に雫が当たっただけだから」
今まで続いてたはずのつかさとみゆきさんの会話がいつの間にか中断されて、みんな一様に個性のある声をかけてくれたけど、私は私で鼻についた雫を拭う事に必死だったから、反応が遅れてしまった。
私の返しに安心したのか、他の3人は何事もなかったかのように歩きだしたけど、私だけ1人、心の中で何かが起きていた。
さっき、手に感じた感覚に。
柔らかくて、でも少し冷たいかがみの手が妙に気になっていた。
原因は分ってる。
心の奥底にいる貪欲な自分がその手を、温もりを欲し続け、疼いてるからだ。
私はかがみのことが好き。
親友としてはもちろんのこと、もっとそれ以上にかがみのことが好きなんだと思う。
下らない冗談を言っても、理解できないことコアなネタをふっても、どうでもいいとか、興味なさそうに突っ込みを返してくれるけど。
こんなやつって態度しながらも、絶対に私を見捨てないでいてくれる優しいかがみが好き。
でも、私の想いは絶対に届かないから。
この関係を壊したくはないから、貪欲な自分を隠し続けることにしてる。
かがみはどうあっても私の事を、良くて親友としか思ってないはずだし、同性趣味なんか絶対にないだろうから。
私は思い続けるだけ、絶望しかそこにはない。
それでも欲し続ける自分が嫌になる。
隠し続けると心に誓ったはずなのに、触れたいと願う自分が嫌いだ。
疼く感情と誓いの葛藤が始まり、半歩先を歩くかがみの手が目に入って、先程の温もりを思い出してしまった私は、結局貪欲な自分に負けた。
「かがみー」
「ん?」
「手、繋ごうか?」
「…はぁ?ま、またなんも突拍子もないな、あんたは」
「いいじゃん、減るもんじゃないし。バス停までね!」
あくまでいつもの調子を、自分の深層心理を悟られないように冗談っぽく提案する。
すると、かがみは少し頬を朱に染めながらも思案顔。
少しだけ無言の間が生まれて、その間に私は期待を持ってしまった。
けれど。
「い、嫌よ」
かがみが下した決断は私の知っているかがみのものだった。
すぐ後に「別に」と小声でかがみが何か言っているけど最後の方は聞き取れず、心の中で落胆していた私は聞き返す努力もしないまま、口では「えーかがみのケチ」とか冗談めいた風に返した。
そうやって終ったやり取り。
私とかがみの間に流れる雰囲気は気まずいものじゃないから、これでよかったんだろうと、無理矢理心を落ち着けていた。
この関係のままでいいんだと、貪欲な私を押し殺していた。
ようやく落ち着いたところで、左手にひんやりとした感覚を覚える。
また雫だろうかとか、どうでもよかったけど一応視線を向けた。
でも、そこには雫なんかなくて。
半歩先を歩いたかがみの右手が私の左手に触れていた。
ttp://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro05614.jpg
832 :
7-438:2008/04/25(金) 04:52:13 ID:mKG6Wdot
>>803 自分がそうじろうでなくて良かったと心底思った
こんなん至近距離で見せられたら・・・
>>832 こなたの気持ちが痛いように伝わってきます。
本当の思いを伝えたいけれど、そうするとこれまでの関係が崩れてしまう。
だったら、今のままの関係でいいという話ですね。
こういう類の話は昔から何度か読んできましたが、
多くはそのままの関係で終わってしまうことが不満でした。
今回の作品では、最後にかがみが希望を与えてくれましたね。
絵も雰囲気に合っていてとても素敵です。
二人の思いがいつか伝わることを願います。
>>827 私は転載元が分かるのなら、記述すべきだと考えています。
しかし、現実的にどこの誰が描いたのか分からない画像が多く、
作者の許諾を得る、もしくは転載元の記述をしたくても、
現実的に不可能であるということを述べているだけです。
それでもなお、全ての画像に対して転載元を記述しなければ
ならないとすると、インターネット上の掲示板におけるコミュニケーションは、
大きく阻害されることになると思います。
それはネット上のコミュニティにおいて、有益なことでしょうか?
また、断りなく他のスレに自分の作品が貼られ、不愉快なレスをされれば
誰でも嫌な思いをするでしょう。
そのような作品を貶める発言がなされることによって、作者様が傷つくことを
危惧していらっしゃると思うのです。
私も作者様が傷つくのは嫌です。
今回のケースは作品に対して好意的な意見で占められていたので、
それほど問題はないと思うのですが、否定的な意見が付けられた
場合は問題でしょうね。
今回提起された無断転載の問題は色々な問題をはらんでおり、
なかなか難しい問題です。
これ以上の議論はスレッドの趣旨からも大きく逸脱しますので、
避難所など別の場所ですることにしましょう。
以上、長文レス失礼しました。
てs
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ハヽ /:}ヽ
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/ :::::::\r〜 -、ヾ少' 'イ::::ハ::/| ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
. / ::::::::人_> , __}___,、_ノ|:/リノ! :! i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
/ ::::://::::/⌒卞、 ミ/彡'´l:::| ゙ゞy、、;:..、) }
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ヾハ ∨ r〈___,〉,;'"::.: ヾ__人::::::::\ ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._ 、}
r孑{三 } ;':.:.::. ::乃 \:::::::ヽ .".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′
∨ `ァ^ `ト、:_;;ノ_Z }:::::::} /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ
7ーん=ァ'ーr</ /:ノjノ ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._ .、) 、}
..., -、/ー/ /__,/ .".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
(:::::〈___/ /7 / /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
\__ノ {::`‐ソ ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、) 、}
`‐'’ ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ
_, -――- 、_/^\
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. 〈.::.{ __, ベ.ー-< |/´ | | ト、_∧ノv }ハ∧: :| :│
,ゝ'´.::.::.::.::.::|.::.::.::.::`丶、 〈 /^7 |ノ/ {o「 V / ∨ :│
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{ヽ ,'.:/.:(´⌒ ⌒ ⌒ヾヽ ハ. }ー{_{〈 / / / ノ _ノ ..| : : |
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