【らき☆すた】 岩崎みなみ Part6 【つる☆ぺた】
ゆたかになってみなみんを食べたい
ゆかりになってみなみんをからかいたい
ゆたかを人質にみなみんをいじめたい
集団リンチ、回してレイプを行い食事は残飯
更にそれに自分の排泄物等をまぜ、頭を足で踏みつけながら食べさせる
もちろん手などは使わせず、床に散らばったそれらを舌でなめとりながら食べさせる
しかし一向に気が狂わないみなみん、彼女は自分がだめになるとゆたかが今度は同じ目に遭わされることを理解していたのだ
だから常にいじめに対しオーバーリアクションを取る、我々がみなみんをいじめるのに飽きてしまい、その矛先がゆたかへと向かないように
そしてまたそれを理解している我々は、そのリアクションを楽しみ、反応が薄ければゆたかをいじめるようなことをそそのかす発言をし、それによって必死で過剰反応をするみなみんを笑い飛ばしていた
限界が来た
美しかった緑の髪の毛に、だんだんと白髪が混じるようになり、本数自体も減っている
目は淀み、焦点が定まっていない
最早そこには、自分の胸元を気にしては初々しく恥じらう16の少女の姿は無かった
それでも芯は死んではいなかった
拷問には自ら進んで参加する
痛みの感覚などとっくに無くなっていたが、それでも殴られれば痛がるそぶりを見せる、全てはゆたかのために
だがその使命を全うするため、他の感情を全て捨て去ってしまったみなみんは、肝心のゆたかがどうなったかをすっかり忘れていた
彼女はもうすでにひどい拷問を受けていた
だが彼女もまた強い心を持っており、そうそう自我を失うことはなかった
それでも体の損傷はひどく、病弱なのも相まって余り長く耐えられそうにはなかった
ある日、いつものように始まる拷問の場にふらふらとした足取りで向かったみなみんは、そこでゆたかとの再会を果たした
彼女は透明なガラスケースの中でガタガタふるえていた
人間ミキサー、人一人がすっぽり入れるだけの大きさを誇るミキサーで、ひとたび刃が回転を始めればバナナジュースを作るかのように簡単に肉は砕かれ、数十秒で挽き肉と化す代物だ
形状から瞬時に豊がたたされている状況を把握したみなみんは精一杯叫んだ
「ゆたかを返して…」
女の子とはとうてい思えぬだみ声が発せられる
叫び続けたせいで声帯も完全に壊れ、歌が上手いとほめられた自慢の美声も失われた
久々に聞いた自分の声に改めて失望し、以前みゆきさん等に歌を披露したことを思い出した
それらの思いではもう、二度と届かないかなたでの出来事であったように感じた
手を見ると、小指が折れ、動かない
爪も全て割れ、はがれ落ち、華麗なピアノの音色を響かせることも、もう無理だろう
拷問に耐えるため封印していた人間らしい感情が一気によみがえって来て、みなみんは涙を流した
だが鑑賞に浸る暇はない、巨大ミキサーの傍らには表示カウントを下げ続けるタイマーが置かれていて、何となく嫌な予感を想像させる
私はみなみんにこれから始まるゲームを説明してあげた
「みなみちゃん、横のタイマーが見えるね
あれが0になっちゃうとミキサーが起動してしまうんだ、それもとても低速でね
ゆっくり刃が回るわけだから肉が引き裂かれるまではとっても時間がかかっちゃうよね
そうなるとゆーちゃんはすごく苦しい思いを、長時間にわたって味あわなければいけなくなる、それはかわいそうだよね」
ゆたかはミキサーの中で座り込んですすり泣いている
裸足に刃が食い込んで血を出していた
「だからね、なるべく早く逝かせてあげて苦しい時間を減らしてあげるのが親友の君がしてあげられる最前の方法なんだよ、分かるね
具体的には、そうタイピング
あそこにキーボードとディスプレイがあるだろう、画面に表示された言葉をただただ打つだけなんだ
成功すれば刃が早く回転してすぐに楽にしてあげられる
ただしミスタイプや制限時間内に入力が出来ないと刃がゆっくりになっちゃう
そうすると苦しい時間がいっぱい増えてかわいそうだね
だから君は正確に、そして早く文字を入力してあげるんだ、いいね」
正常な判断など今のみなみんには下せない
何も生産的な感情が浮かばぬ状態で2択を迫られれば、聞こえのいい方を取ってしまう
みなみんはキーボードに手を置くとゆたかに微笑みかけた
「待っててね、今楽にしてあげるから…」
ゆたかは、まともな精神でいられるわけがない
親友が笑顔で自分を殺すと言っているのだ
みなみんに比べるとまだ精神の傷害が浅いゆたかは、必死に訴えかけた
「みなみちゃん、正気に戻って!みなみちゃんは私を殺そうとしているのよ!助けて!」
みなみんはすでに目の前のディスプレイに全身全霊を集中させていた
手を伸ばせばガラスを持ち上げ中のゆたかを救い出せたかも知れない
だがそんなルールからはずれた選択肢など彼女の中には存在しない
今はゆたかをどれだけ楽に死なせてあげるかが唯一頭の中に存在しており、生きて救出なんてのはイリーガルな考え、彼女にとってはコロンブスの卵的発想なのだ
ゆたかは、鼻から、目から、口から、体液をほとばしらせ叫んだ、みなみんの心に届くように
だがみなみんは、静かにエンターキーをタイプし、入力を始めた
よう、久しぶりだな
ゆたかは私が殺しました
これをひたすら繰り返し入力するのがゲームの趣旨だった
みなみんはなれない手つきでアルファベットを探す
キーボードがやたらと広く感じる
そうしている間に入力制限時間が終わり、ゆたかの足下の刃がギギィとさび付いた音を立てながら回転を始めた
「うがあああああぁ!」
上を向きゆたかが叫ぶ
つま先が、土踏まずが、かかとが、少しずつ刃が食い込んでは、無惨に切断していく
必死に手でガラスにへばりつくが、人間の手の摩擦力では体重全体を支えるなど到底不可能で気休めにもならない
「おねがいだからみなみちゃん止めて止めて止めて!」
その声を聞くとみなみんはパニックに陥る
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、今すぐ楽にして上げるから…」
ゆたかの叫び声は心をえぐり、耳を押さえて耐えようとしたが、そうすると手がふさがる
目の前で血に染まっていくゆたかを見るのが辛くて目をつぶろうとしたが、そうするとキーボードが見えない
現実から逃れることが出来ないよう、仕掛けは巧みに作られていた
「ゆたかは私が殺しましたゆたかは私が殺しました」
ひたすらつぶやきながら文字をタイプする
2回目以降は制限時間に間に合い、回転速度が大きく上昇した
「ぎゃあああああああ」
歯を食いしばって、ゆたかの絶叫に耐えながら、心の中でもう少しの辛抱だよと慰めながら、タイプを続けるみなみん
「ゆたかは私が殺しましたゆたかは私が殺しましたゆたかは私が殺しました」
そうして続けること3分、気が付くととっくに声は止み、顔を上げるとそこには真っ赤などろどろの液体がたまっていた
タイプ中は夢中だったが、我に帰ると、今まで入力していた言葉が、頭の中でこだまする
「ゆたかは…私が殺したんだ…」
初めてその自覚をにんしきしたみなみんは、その場に崩れ落ちた
だが我々はみなみんに一時の猶予も許さない
私はミキサーから肉片をバケツですくうと、みなみんに頭からそれを浴びせた
さらに顔を踏みつけ、バケツの中身を食べさせた
ちゃんとつぶれきらない骨、髪の毛が口に刺さる
ごろっとした物が歯に当たり、それが目玉だと知って、みなみんは盛大に嘔吐した
「おいどうした、親友を吐くなんて失礼な奴だな君は」
「もうやめて…殺して…」
みなみんは、もう既にこの世のものが全てどうでもいいと言った顔をしていた
もう守るものもない、ただただ痛いのは嫌だ
拷問するぞと言った瞬間、今まで進んで受けていたそれをかたくなに拒んだ
我々はちょうど人一人がすっぽり入るサイズの穴を掘り、そこにゆたかだったものを流し入れた
そして、みなみんも一緒に埋めた
上から、とても一人では押し上げられないほど重い金属の板をかぶせ蓋をした
完全に日の光が途絶えた瞬間、ついに支えの糸が切れたのだろう、狂ったように出してと叫び続けていたみなみんだが、半日後様子を見に行くと、もう声はしなかった