古泉www
古泉オチにワロタwww
俺もつたないSS一本投下しようかな。
世の中には面白い奴がたくさん居るはずなのに、あたしより面白い経験をしている奴もたくさん居るはずなのに、どうしてあたしの前には現れないの?
いつからか心にあった疑問は、大きな苛立ちとなってあたしの中で渦巻いていたの。
どうせ面白いことなら人間以外の何か。
そう決めていたけど、面白いことなんか何も起こりはしないわ。
そう、中学1年生の時の七夕。
あれが唯一の不思議体験。
「ジョン・スミス」なんてふざけた名前で名乗った北高生は、ついに見付からなかった。
それでもあたしはひたすら走り続けたわ。
立ち止まることも忘れていたのかもしれない。
何も見付からないことに焦ってすらいたのかもしれない。
普通の人間なんて面白くも何ともない、なんてかたくなになっていたのかもしれない。
あたしの中学時代は、そうやって心を閉ざしたまま過ぎていった。
そしてジョンの面影を追って入学した北高で、あたしはキョンと出会ったの。
最初はこいつもつまんない、普通の奴じゃないって思ってたのよ。
でも、あたしの髪型の変化に最初に気づいたのはキョンだった。
正直言って、意外だったわ。
こんな普通で面白みもなさそうな奴が気がつくなんてね。
そうやってキョンとあたしの関係は少しずつ変化していったの。
SOS団を結成してから最初こそ楽しかったけど、やっぱり何も起こらないことにイライラしていたわ。
そう、今では分かっているわよ。
イライラしていた理由はキョンよ。
みくるちゃんにデレデレしてばっかりいるキョンにむかついたの。
笑えるでしょ?
当時は絶対に認められなかったけどね。
でも、だんだんそんな気持ちとも折り合いが付くようになってきたわ。
このあたしがよ?
妥協してるみたいじゃない。
きっかけ? うーん、多分、あの夢だと思う。
たかが夢なんだけど、あたしには今でも夢だと思えないのよね。
え? 夢の内容? それはダメよ、内緒!
ダメダメ、絶対教えないんだから!
まあ、それはともかく、あたしはいつの間にか普通の日常さえ受け入れるようになってたわ。
これも気がつくのは随分と遅かったけど。
中学時代のあたしは、安らぐなんてことを知らなかったわ。
休むことなんて大切じゃない、むしろ怠惰くらいに思ってたし。
でも、そういう幸せっていうのもあるんだな、って今は思ってるの。
キョンが前に青い鳥って知ってるかって聞いたわよね。
今は何となく分かるような気がするわ。
え? そういう意味じゃない? じゃあどういう意味よ!
……まあいいわ。
とにかく、結局あたしは完全に“普通”を受け入れたわけよね。
キョンのせい? キョンのおかげ?
今でもどう思っていいか判断しかねるわね。
何よ。あたしは今でも充分普通じゃないって、失礼ね!
何笑ってるのよ!
もう、言おうとしてたこと忘れちゃったじゃない。
そうそう、あたしは結局キョンがあたしの前に座って、振り向いたときから、見ようとしていなかったいろいろなものが見え始めていたのよ。
それまでは本当に子供だったと言っていいわね。
キョンには感謝してるわ。
あの時、キョンと出会ってキョンが話しかけてくれて、あたしは1つの幸せの形を見つけたんだと思うの。
それは、今、ここにある。
だから────
────────────────────
「理由なんて必要ないでしょ。ただ、あんただけなの」
ハルヒは柔らかな笑顔でそう言った。
俺が何となく聞いた、
「本当に俺でいいのか? 何で俺なんだ?」
なんてヘタレな質問に真摯に答えてくれた。
ああ、そうだな。
ハルヒは本当にこんなに真剣に俺を思ってくれているのに。
俺は胸を締め付けられるような気分を味わった。
「変なこと聞いて悪かったな。ただ、明日から……」
「恋人同士じゃなくなるから?」
「まあ、そういうことだ」
バカね、と言ってハルヒは俺の胸に額を当てた。
「そういうキョンは? あたしでいいの?」
もちろん本気で不安になっているわけではない証拠に、くすくす笑いながらハルヒは聞いてくる。
「まあ、実のところ理由は色々あるんだが……」
「何よそれ」
「今更言う必要なんてそれこそないよな。俺もお前だけだ」
そう言ってハルヒの頬に手を当てると、ハルヒは俺の手に自分の手を重ねた。
そのまま顔を近づけて唇を重ねる。
「だから、明日からもよろしくな」
「こちらこそ」
数年続いた俺たちの恋人同士という関係は今日で終わる。
明日から新しい関係が始まっても、この気持ちだけは変わらないだろう。
でも、最後の夜だからこそ確認しておきたい気持ちもあった。
明日は俺とハルヒの結婚式なのだから。
>>798 >>805 起きたらGJなSSが二つも投下されてるとは気持ちよく目が覚めたぜ
改めてGJ!!
>>784 そうですね。まったくその通りです。
正直昨日は仕事でむしゃくしゃしていたので書かなくても良い事まで書いてました。
自分も昔はSS書いた経験がありまして(それでも5〜6年前ですが)
辛らつな事も書かれた経験がありますが、御蔭で作品を改めて見直す切欠になったもので
その経験上辛口な評価をしてしまいました。
長文のSSは考えるだけでも大変ですよね?少々昨日は大人気なかったです。
>>765こんな馬鹿もいますがめげないで今後もSSを書き続けてください。
今後は批評は控えようと思います。
ハルヒ視点もいいな
俺の初恋は保育園に行ってた頃
しかしだんだんどうでもよくなり、それ以来恋はしていない。
今思えばちょっといいかもくらいの感情だったんだな。
普通初恋は小学生の頃には済むと思うけどなw
どのへんを「初恋」っていうかだな〜
保育園の先生にほわほわしてたのも初恋?
>>815 本来男は母親に、女は父親に初恋してるとも言うぐらいだから
小さい頃はわりと気になった異性がいるならすでに恋じゃない?
というか年関係なく大きくなってからもそういうもんだと思うんだけどね
それだと多すぎるからか、それは違うという人もいるけど
おはるにゃん
>>765 亀でスマン。蛇足だけど指摘されてなかったからコメ。
1945年か…時間断層超えるな。
でもハルヒがそこに移動するのだから一時的に遡行可能になるのか、と脳内補完。
SSらしくて良いと思うけどな俺は。GJなんだぜ
820 :
765:2008/01/08(火) 12:13:20 ID:hPkZgnJG
みんな指摘や批評ありがとう
>>808 いやいや、充分身に染みたとも。ガンガン言ってくれ。それが俺の力に(ry
一応書きながら考えてたキャラは
キョン:3年間も付き合ってるので、いい加減適度にハルヒをスルーすることに慣れた
ハルヒ:結局3年間怠惰に過ごしてしまったのではないかと考えてしまい、軽く焦っている
なんだけど、ハルヒは明らかに描写不足だった。今は反省してる
>>818の脳内変換は正しい。これもSS内で言えば良かったなあ
かなり無理ある展開なのはわかるけど、朝比奈さん空気を避けたかったのとラストバトルが短くなりそうだから入れた
うだうだ言ってないで今から完結編書いてくる
あの夢を見てから一睡も出来なかったからハルヒはキョンに顔を背けて目のクマを見られなくしたんじゃなかろうか
できたら、まとめサイトにうpしてくれるとうれしいかも
何だ、誰もいないのか。こんな時こそ10分ハルにゃん
何勝手なことしてるのよ、阻止よ阻止!
幼稚園バスジャックをするショッカーに呆れる仮面ライダーことキョン
>>823 まとめwikiにだってほとんど常に複数人オンラインがいるのにそんな甘いことが通用するかよw
ハルにゃんかわいいよハルにゃん
キョンに履歴書の書き方を教わるハルヒ
バイトするのか?
>>828 どうしてその『履歴書』に俺の署名と印までいるんだ?なあ、ハルヒ。
あとそれは俺にはどう見ても履歴書には見えないんだがそれは俺が疲れているからか?ハルヒ。
これからあんたと共同で不思議探しをやっていくための手続きを兼ねてるのよ!
ハルヒでラピュタやったらムスカって誰だろうか
キョンとハルヒがオソロの指輪をクロスさせると
巨大ヒーローになる電波がっ
>>829 バイトするとしたら何のバイトだろ?
スケールのでかいバイトやりそう
>>833 だぶんムスカだけはムスカのまま出てくると思う。
>>834 それだとハルヒは途中で月に帰らないといけなくなるんじゃ
>>838 月に帰ってからも定期的にテレパシーとかでの連絡を義務付けるハルヒ
誰も居なさそうだから
3分ハルヒ
>>832-833 オープニングでハルにゃんが空中からキョンの元へゆっくり落ちてくるわけか
ハルにゃんだったらムスカも何てことなさそう
7秒で阻止か。なかなかやるな
844 :
ひーとん:2008/01/08(火) 17:27:16 ID:YVm3lrBx
俺も、そう思う。
むっつりハルヒ
846 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/08(火) 18:24:10 ID:yw1fRuf9
10分ハルヒ
ss
848 :
ひーとん:2008/01/08(火) 18:26:44 ID:YVm3lrBx
非行みくる
ナウシカだったらまさにクシャナとかなんだがなぁ
キョンとハルヒの神隠し
もーもいろのかみかくーし♪
隣のハルヒ
ハッルヒハッルーヒ♪
閉鎖空間って桃色空間じゃんw
どうせ夢オチですませられるなら
保健室のベッドであんなことやry
やっておけばよかったのに
みんなかわいいけど…
ハルにゃんかわえええええ
ハルヒの宅急便
ハルヒの動く城が一番しっくり来る気がする
SS投下。色々あったけど完結。最後かなりやっつけ
「いやはや、ついに僕もタイムスリップ経験者になったわけですね。感動でいっぱいですよ」
シリアスな空気をぶち壊すことに定評がある古泉が口火を切った。俺は呆れながら
「目の前の光景はあまりタイムスリップした意味があるようには見えんがな」
と言ってやった。なにしろまた閉鎖空間が広がってるんだからな。あの情報生命体チキンにも程があるだろ。
今よりずっとボロい村に俺達以外の人影は見当たらない。ハルヒはどこに行った?
「長門、奴らの位置は?」
「役場の近く」
あっさり見つかるもんだ。俺達が早速歩きだそうとした時
「いやぁぁぁぁっ!!」
朝比奈さんが悲鳴をあげた。なんだと思う間もなく俺もその理由がわかった。地面から手が生えてきて俺達の足を掴んでいるのだ。
「足止めのつもりですかね」
「ナンセンス」
長門と古泉は何をやったのか足に絡みつく手を一瞬で灰にした。すぐに俺達の手も燃えあがる。熱さは感じなかった。
「ふうぇぇぇ…怖かったあ」
長門がいると急にダメダメになってしまう朝比奈さんであった。頼りきってると言えば聞こえはいいが。
「お出まし」
長門の不吉な警告と共に地面からにょきっと人影が生えてきた。
全員が情報生命体のような軍服サーベル姿だ。雑魚キャラってわけかよ。
「やれやれ、随分な数ですね」
「任せる」
「フォローしてくださいよ」
そう古泉が苦笑した瞬間、とんでもない速さで火球がゾンビ兵達に叩きつけられた。おいおい、大丈夫かよ病み上がりなんだぞお前は。
「問題ありませんよ。ふんもっふ!ふもっふ!!」
まるでスポ根アニメの鬼コーチのように弾丸サーブを乱射する古泉。近くに来た敵は長門が呪文を唱えて灰にしていた。息ぴったりだ。
「お…終わりましたぁ?」
気がつくとゾンビ兵達は全滅していた。本当に他愛がないな。
「急ぎましょう」
古泉が短く言い、俺達は再び走り出した。すると俺の近くに長門が寄ってきた。
「あなたに敵を崩壊させるための起動スイッチを入れる」
俺にか?お前がやるんじゃないのか。
「莫大なエネルギーが必要。今の私には因子が足りない。あなたと涼宮ハルヒなら可能」
ハルヒが必要ってわけか。で、どうすれば奴を倒せるんだ?
長門の趣味の悪さに愕然としつつ、俺達は役場(と思われる建物)を視界に入れていた。
「来たか」
その前の広場にはあの情報生命体とハルヒがいた。今まで何をしていたんだこいつ。
「キョン、あいつらなに?」
と、とんでもない事を言い出すハルヒ。キョンはこっちだ。洗脳でもされているのか?
「俺達を狙う敵だ。心配ない、俺が守ってやる」
歯が浮きそうな台詞をほざく情報生命体。なるほど、今ハルヒの中ではあいつが俺になってるのか。
「わ、わかったわよ」
洗脳されててもツンデレかよ。あいつの脳を弄るのは危険だって前に長門が言ってたことを思い出す。
と、同時に再びゾンビ兵達が現れた。俺がとか言いながら人任せとはよくないな。
「ここは僕に任せて涼宮さんの方に向かって下さい」
いいのか?
「ご心配なく、朝比奈さんは確実に守りますよ」
「ふぇっ!?」
やれやれ、つくづく食えない奴だ。俺と長門はゾンビ兵達を通り過ぎ情報生命体の前に出た。
「ハルヒ、俺だ。わからないのか」
「誰よあんた。馴れ馴れしく呼ばないで」
なんだか懐かしい台詞を言われる俺。長門、ひょっとしてまず洗脳を解かないといけないのか?
「確実に遂行するなら……!」
次の瞬間、奴は俺達に切りかかってきた。間一髪で避けるが非常に危なかった。
「誰だか知らないけど邪魔しないでよ。あたしはキョンと一緒に素敵な世界に行くんだから」
どういう意味だそれは。
「宇宙人や未来人、超能力者がいっぱいいる世界よ。キョンが連れてってくれるの」
随分短時間で信頼を勝ち取ったもんだな。俺は1ヶ月もかかったのに。
「どういうことだ」
と攻撃を避けながら奴に説明を求める。お前の嘘なのか?
「嘘じゃないさ。俺も宇宙人や未来人、超能力者がいる世界は大歓迎だ」
余裕たっぷりに答える情報生命体。
「そうすれば涼宮ハルヒの中で俺に対する信頼は完全になる。そうすれば、奴から能力を奪うのは容易い」
またこのパターンか。こいつは前に朝倉が同じ手で失敗したのを知らないのだろうか。
こいつも朝倉や橘と同じくハルヒを表面でしか見ていない。情報生命体の知性とはこの程度なのだろうか。
横を見ると長門もゾンビ兵に囲まれていた。つまり、今情報生命体を相手にしてるのは俺だけなわけだ。防戦一方だがな。
不意に長門が何かを投げてきた。慌てて受け取ると、それは奴とサーベルだった。使えってことか?
次の一撃を回避せず受け止める。情報生命体の運動能力がどれほどかはよくわからんが、やるしかない。
「ハルヒ」
「馴れ馴れしく呼ぶな」
そうかよ。
「涼宮、質問してもいいか?」
急に胸が苦しくなるのを感じた。ハルヒは答えない。
「その世界に、朝比奈さんや長門、古泉はいるのか?」
「何であんたが3人を知ってるの…?」
洗脳の詰めが甘いな。
「い…いるに決まってるでしょ?案外超能力者とかになってたりしてさ」
「それはこの世界の朝比奈さん達じゃない」
あの閉鎖空間と同じ手だ。
「この世界からその世界に行くのはお前とこいつだけだ。仮にその世界にも朝比奈さんや長門、古泉達がいたとしても、それはこの世界のあいつらじゃない」
「………」
「お前にとって、朝比奈さん達のいるこの世界はそんなにつまらないもんだったのか?言われたからホイホイついていくのか?」
ハルヒの顔に明らかに動揺が浮かんでいる。決定、この情報生命体、力はあるけど中身はショボいな。
「この世界にも宇宙人がいるかもしれないのに、見つけもしないで最初からいる世界に行くのか?そんな世界、ここ以上につまらないぜ」
こいつと3年も付き合って自覚した事がある。見えない物ってのは見つけるまでが面白いんだ。見つかった時点で、そいつに価値はなくなる。
「それは……」
後少しか。こいつは正直効くかどうかわからんが、使ってみるか。
「俺は行かないぞ」
途端にはぁ?という顔になるハルヒ。
情報生命体は一向に手を緩めてくれない。
「もう一度言う。俺は行かないぞ」
「べ…別にあんたに付いて来て欲しいなんて…」
ならなんでそんなに動揺してるんだ。思った通り、ハルヒはだいぶ俺を認識し始めたそうだ。
「だが、俺はお前がいない世界は耐えられない。だから、お前もここに残れ」
もうこの辺に来ると俺もかなりヒートアップしていた。だから恥ずかしい台詞は絶賛スルーしてくれ頼む。
「戯言を止めろぉ!」
ついに情報生命体がキレた。ヤバい、捌ききれなくなってきた!
「ハルヒ、目を覚ませ!」
俺は必死で呼びかけた。このままでは正気に戻る前に俺が死んでしまう。
「ハルヒ、奴との戯言は止めろ!俺を信じろ!!」
「う…うる…さい…」
ハルヒは目に見えて混乱し始めた。2人揃って呼びかけてるんだから当たり前か。だがな。
「正気に戻って」
「お願い、目を覚ましてぇ!」
「涼宮さん!」
俺には頼もしい味方がいるんだぜ。ざまあ見ろ。
「うぅ……キョン!?」
ハッとハルヒが顔を上げた。どっちの意味だ。
「キョンが2人!?」
洗脳が解けた!俺は全力でハルヒの方に駆け寄る。
「貴様ぁぁぁうぐあっ!?」
振り向くと、ゾンビ兵を壊滅させた長門が力強くで情報生命体を抑えていた。ナイスだぜ長門。
「止めろ!俺の言うことを聞け!!」
「悪いが」
俺は目を白黒させているハルヒを軽く抱きながら勝ち誇った。
「その程度の力で俺達を引き剥がそうなんて100年早いぜ。こいつは俺の物だ」
「っ!ちょ、ちょっとキョン!!」
ああ恥ずかしい台詞だったさ!文句は、メーター振り切ってぶっ壊れた俺のテンションに言ってくれ。
「うぉぉぉぉっ!!」
情報生命体が悔しがる声を聞きながら、俺は崩壊プログラムの起動スイッチを入れる決心を固めた。
「どういうことなのか説明しなさんぅっ!?」
有無を言わさず俺はハルヒに強引に唇を重ねた。やれやれ、一回ぐらいは向こうからってシチュを体験したいもんだがなあ。
それにしても、長門の趣味の悪さには本当に呆れる。これ以外にもっとエネルギーを取り出す方法は無かったのかね。
つうか今気づいたが、この場面って朝比奈さんや古泉にもバッチリ見られてるんだよな。ヤバい、いきなり恥ずかしいぞ。などと思った瞬間
世界が逆流するような無重力にいきなり流され、俺の意識はブラックアウトした。
「キョン、起きなさい。飯抜きにするわよ」
現状を把握するまで結構かかった。
やれやれ、どうやら俺達は勝ったみたいだな。
「起きろっつってんでしょ!」
言われた通り目を開けるとすぐそばにハルヒの顔があった。慌てて飛び退くハルヒ。
「言われたから起きたのに何だその対応は」
「な…何でもないわよ!」
なんなんだいったい。
「朝食、もう出来てるから」
そう言ってドタドタと出て行くハルヒ。……やはり、うっすら覚えているのだろうか。
「いやぁー、それにしても変な夢みたわい」
山狩りも最終日(まだ続けてたのだ)となると流石に人は少なかった。SOS団からは俺とハルヒと、ついでに古泉が参加している。
「どんな夢ですか?」
と質問する俺。これがよくなかった。
「うぅむ…よく覚えてないんだが」
はっきり言おう。俺は後々「聞かなければよかった」と後悔し続ける羽目になる。
「キョン君とハルちゃんがキスしてたような…」
盛大にずっこける俺。もちろんハルヒも唖然としている。だが、本当の悪夢はここからだった。
「高山さん、私もその夢みたよ」
「俺もみたぞ!」
「みんなで同じ夢をみたってわけか!?」
後は、俺もみた私もみたの大合唱になった。なんで村人全員が同じシーンを見てるんだよ!
「古泉、説明しろ」
「強いエネルギーの流動が起きましたからね。覚醒直前の村人達が同じ光景を見てもおかしくないでしょう」
人事のような古泉。いや人事か。つうかなんだこのご都合主義的展開は。
「キョン、これは事件よ!村人全員が同じ夢を見るなんてめったにないことだわ!!」
頼むから傷を抉らないでくれ。てゆうかお前は恥ずかしくないのかよ。
「そりゃあ…でも…」
でもなんだよ。
「うぅ〜、何でもない!」
顔を真っ赤にして絶叫するハルヒ。何とか注意を逸らす事ができたか。
ふと脇を見ると沢山の古泉…いや、村人全員がニヤニヤしていた。勘弁してくれ。
後は特に語る事はない。いやマジで。
ただ今回のことで自覚したことがある。どうやら俺はハルヒのことが好きらしい。
なに?随分冷静だな、だと?薄々気づいてはいたからな。それに、この3年間周りに気を取られまくって、自分のことを考える暇がなかった。
我ながらなんつう奴を好きになっちまったんだろうね。傍若無人で思考があっちの方向に飛んでる団長様だ。だが、好きになっちまったもんはしょうがない。
果たして、勝敗やいかに。何だかあの情報生命体と戦うより難しい気がするがなあ。
「なによキョン、いきなり人のこと呼び出して。UFOでも見つけたの?くだらないことだったら許さないからね」
終わり
以上です。長門役に立たねえ
情報生命体の急な弱体化はハッキリ言って反省点。……ちょっと吊ってくる
>>865 なかなかGJ。長編なんて自分なんかには書けません。
そんな中、短編投下。反省はしていない。
「朝比奈さん今日もおいしいお茶ありがとうございます」
「いえいえ、今日は熱めに入れたからゆっくり飲んでね」
みくるちゃんはあたしが見ても可愛くて愛くるしい笑顔をあのアホキョンに向けている。
キョンはキョンでみくるちゃんにデレデレしてさっきから顔の筋肉が緩みっぱなしだ。
みくるちゃんとの会話が終わると今度は有希に話しかける。
有希も雰囲気しかわからないが、満更じゃない様子。
さっきのみくるちゃんとのやり取りとは違った種類の甘い空間が二人の中で
出来ているような感じがしたわ。
少しあたしの顔が引きつっているのがわかる。
さっきからあたしに全然かまってくれない。・・・バカキョン。
二人の会話が終わると、今度は古泉君がキョンに何か耳打ちしている。
キョンは古泉君の会話を聞いた後、あたしをチラッと見て少し困ったような顔をする。
何よ、何であたしにはそんな顔しかしてくれないのよ!
さっきみくるちゃんや有希にしてた顔は何処行ったのよ!
気分が悪い。あたしは机に両手を叩きつけ、立ち上がって帰ろうとした。
「なぁ、ハルヒ」
帰ろうとするのをキョンが静止する。
何よ。きつく返してしまう。
「い、いやぁ、最近ハルヒの様子がいつもと違うから、
何か悩んでんじゃないかと思ってな。
俺なんか役に立てないかと思うが、何か困ったら誰かに相談するのも手だぞ」
あたしがあんたなんかに相談するわけないでしょ。平団員のくせに…。
もう、帰る!
自分の思っていたことは全然違うことが発言される。
機嫌が悪いといつもそう。必ずキョンにきつく当たってしまう。
あたしの発言でキョンは呆れたというような顔をしてため息を付いていた。
いつもはもう少し反論してくるのに、今日はやけに早く諦めている。
・・・愛想つかれちゃったかな。
・・・素直に自分の気持ちが言えればいいのに。
でも、言おうとすると、
恐怖というのが一番しっくりくるそれに似た何かわからないものの
せいで、口を閉ざしてしまう。
ため息をつきながらあたしは一人とぼとぼ学校前の坂道を歩いている。
部活に必死励んでいる生徒が目に入り、少し鬱陶しい。
不意に腕を掴まれる感触がして、反射で振りほどこうとする。
でも、正体がわかった瞬間、あたしはそれを辞めた。
キョンが息を切らして、追いかけてきてくれたのだ。
口から留めなく出る息を整理してキョンはあたしに話しかけた。
「あのなぁハルヒ。皆最近お前が調子悪いみたいで心配してるんだぞ。
無論俺も例外じゃないぞ。みんなには悪いが、俺も団活を早退させてもらった。
お前は自分の抱えている何かを言いたくないかもしれんが、さっきも言ったように
皆心配してるんだからな、自分ひとりで抱え込んでないではっきり言ったらどうだ?
もしかして最近退屈だったから不機嫌なのか?
だったらお前が何か企画して実行すればいい。
皆お前の言うことなら賛成して実行してくれるし、
俺もなんだかんだ言ってお前のそういうハチャメチャなものは嫌いじゃない。
最近は自分から進んで何かやってもいいとさえ思っている。
だからさ、ハルヒ。あんまり悩むなよ。
お前は笑顔でずんずん突き進んでいるのが一番似合っているからさ」
あたしは何も口答えせずに最後まで聞く。
最後のキョンの見せた少しはにかんだようで且つどこか真剣みの帯びた微笑は反則。
みくるちゃんにも有希にも見せたことのない表情だった。
あたしも見たのが初めて。
キョンはちゃんとあたしのことも考えてくれている。意識してくれている。
そう考えただけで今までのもやもやは少しづつ浄化されていくような感じがする。
あたしの腕を掴んでいるキョンの手の力が少し抜ける。
すかさずあたしはあいつの手から腕を脱出させ、
代わりにあたしの手をキョンの手に絡ませる。
折角だからキョン!正月明けで不思議も油断しているかも知れないから
今から不思議探索しましょ!
あたしはキョンを引っ張って足取り軽く坂を下っていく。
そのときチラッと見たキョンの顔はやれやれと愚痴りながらも優しかった。
今のあたしは何処にでもいけそう。そんな気がした。
END
>>870 そっちもGJ!キョンの旦那っぷりが尋常じゃねえw
ハルヒにはキョンが必要だし、キョンにはハルヒが必要
ここまで凄いベストカップルはそういないよなあ
>>868だた…
自己レスきめえwwwwwwwwwwww
>>865 長編乙
シリアス入ると甘さがよりいっそう際立つな。
GJ!!
>>868 キョンかっこよすぎww
こりゃハルにゃんも惚れるわな。
GJ!!
青春いいじゃないかっ!
>>865>>868 GJだぜ!
>>856 ハルにゃんがかわいいのは当然だが、キョンやばいなw
公式の正月絵といいキョンがあれだな…分裂だとイケメンにしか見えないしw
これもハルにゃんが望んだことなのか。
>>865 長編ホントお疲れ様
個人的な感想なんだけどこういう展開は、最後じーちゃんばーちゃんしんみりハッピー、そしてハルキョンエンドがよかったな
じーちゃんばーちゃんっ子なおれが適当なこと言ってみた
長編は楽しみ増えるから好きだ!!
GJ!!
>>868 GJ!!
キョンいい男だな
しかしハルキョンは付き合ったらバランス良くやりそうだね
テラカワユスww
二人が本格的にくっ付いた時、はたから見れば
キョンはハルヒみたいな美人が嫁なんて上手いことやったなって感じだろうが
実際はキョンの嫁にしてもらうことができたハルヒこそ本当の幸せ者なんだろうな。
キョン「俺はかつて、ジョン・スミスと呼ばれた男である!」
最近疑問に思うこと。
@もしキョンがハルヒにジョンだと打ち明けた時のやりとり。
Aキョンがプロポーズした後のやりとり。
Bキョンの本名。
C谷口の本名。
Dハルヒは何であんなに可愛いのか。
ハルヒ可愛いよハルヒ
結婚しても、外面は「あたしがお嫁さんになってあげたの!」って感じだろうか。
それが記念日とかになると……妄想が止まらん。
>>877 どっちの方がより幸せ者かで言い合うハルキョン。
ハルヒは専業主婦になりそうな予感
>>879 他は気になるがCはマジどうでもいい
なんで何時も谷口話題になるの?只の頭数あわせジャン
大人になったらまんまそうじろうになりそうなキョン
キョンがお前は専業主婦のほうが似合っているといったら
その日のうちに仕事を退職して、家事を一生懸命やりそう。
おやすみハルにゃん
ハルヒはそんなに無責任な社会人じゃないやい
結婚後のやりとりは、paloaltoさんのハルキョン結婚ifモノSSがやばいぞ。
リクスーハルにゃん
>>885 そうじろうじゃハルヒ死んじゃうw
寝る前に改変作品投下
思えばあいつが泣いているところを見たことがなかった。
長い付き合いの中であいつが涙を流している場面は全く思い出せない。
人に弱みを見せる事を嫌うあいつは、人前では決して涙を見せなかった。
どんなにつらいことがあっても、あいつはじっと耐えていた。
いつかきっとを信じて、こらえていた。
我慢しなくていいんだぞって言っても、余計なお世話よ!と逆にキレられた。
本当は大声で泣きたいはずなのに。弱い部分を見られたくなくて
だが、ついに俺はあいつが泣いている場面に出会した。
あいつはとなりでウェディングドレスを着て泣いていた。
泣き顔も美人なんだなお前。涙でくしゃくしゃになったお前の顔も見納めだ。
俺は二度とお前を泣かせない。絶対お前を幸せにしてみせる。
だから、これからもよろしくな。ハルヒ
俺きめぇwwww
寝ます。お休みハルヒ
>>883 専業主婦ってことはキョンはハルにゃんに毎日「お帰りなさい♪」と言われるわけか。
仕事の疲れなんて吹っ飛んでむしろ逆に持て余すくらいに超回復するんだろうなw
>>884 まぁそうカリカリしなさんな。谷口だって自己主張したい年頃なんだよ。
おまいさんはカルシウムと糖分を摂って今日のところはもう寝ときなさいな。
軍人ハルにゃん
家事を一通り終えた後はキョンの枕を使って昼寝するのが日課になっているハルヒ
そこは干してモフモフになったキョン&ハルにゃん布団だろw
898 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/09(水) 00:01:15 ID:VI1Q34/k
出勤前のチューとかやっちゃうのかなぁ。
毎日やってるのにそのたび顔を赤くするハルにゃん。
味噌汁の味付けでもめる二人。