>>92 じゃあ折角だからサヤんが入部した時の昔話でもしようかね…
”1年・春”
持ち前のエネルギー空回りで、
最初に入った文芸部を入部早々におん出されたサヤ。
「あー、あうぅ、もっとこの、アタシの才能を活かせる部活は無いのかなあ…」
一方の、キリノはってゆーと。
「新入部員の千葉紀梨乃です!剣道は中学からやってます!よろしくお願いします!
…ってあれえ?剣道部ってみんなでこれだけしかいないんですか?」
「おー進学組は3年で卒業なんだよ。こう見えて進学校だからなウチは。」
「ダメですよ先生がそんなんじゃ!あたし、勧誘いってきますっ!」
「お、おい!(…元気なやつ…)」
…
とりあえず手当たり次第に声をかけてみるキリノ。
「そこのカッコいいお兄さんとふつうのお兄さん!剣道部入らないっ?剣道は臭くてきつくて痛いけど面白いよぉ〜」
「誰がふつうのお兄さんだよ、誰が!外山、行こうぜ。」
「まぁ待てよ岩佐… 剣道部か、面白ぇ、入るぜ?案内してくれよ、先輩。」
「あー先輩じゃないよアハハ、私、1年の千葉紀梨乃!キリノでいいよ!よろしくね〜 んじゃ行こ行こっ!」
去ろうとしたその時、目を輝かせた赤髪の少女がキリノの背後から一言。
「入るっ!」
「え…? えっと、あなたも剣道部入ってくれるの?」
「うん!今、ピーンと来たの。ほとばしる汗、燃える熱血!ドラマだわ!
私の青春は、剣道に懸ける為にあったのよ!今、そう決めたぁ!入るっ!何が何でもはーいーるぅ!」
「…え、えっとぉ…」
「ウゼ… 早く行かね?えっと…千葉さん?」
「あっ、うんうん皆で行こー!」
「(どうでもいいけど俺もしっかり頭数に入れられてるんだな… まぁいいや。俺経験者だしな。外山もだけど。)」
[つづくと思う]