【らき☆すた】こなた×かがみPart7【こなかが】
1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
__
_ '´ ` 、
{`ヽ,/ ┛┗ _
/ /、/´ 厂``y‐、人 ┓┏ /,-‐、`ヽ
>{. Y≠ {____ノヘ_(0_,)- └┐ レ i } ヽ
/ 八 { / ∠_,ノ> ,./イ 丿 j丿 ⌒)
/ /_{ !ト、_ ,/ /´| i∠/ {_.j/ヽ、 , --‐─/─- 、
, --/ /´〃 ̄´7 /<{ ||xx /∧ ト、}__/ ┌、 ヽ ノ ll
| / / 〃_ / /〃ハリ且_/´!ノ ,レ′フ 人 ト、_ ヽ、i | \
|./ /⌒ー-、ミ'/ // } ∠ィ´{ _/_,.イ | 、__\ ゝ| 、
/ /〈こyヘ、 / ,' 〆、 ノ}/) ノ{ |/ jノ リヽ>! ,.‐、 つ
//j>、_ ̄ { |^ト、 j´Yi|⌒T´ ( |八} > <.j. |_)_レ' ノ、
ソ/´/ /\___ i i |/ \ }|__シ (`ソ i>ヘ ーーrヘイ {`ヽ ,/ ,ノ
_/ / { ヽ `|人 | `ー'ー┘ (∠_ /三三Y三三}ヽゝ } /´)
こなたとかがみの百合っぽさに全力で萌えるスレです。
不器用な二人を暖かく応援してあげて下さい。
ここで話題になった同人誌
(一般)
Lucky point (東ガル会)
Lucky point summer (東ガル会)
Lucky point autumn (東ガル会)
セブンすたー (GUNP 杜講一郎xさくらあかみ)
ついんころねこ (なぐ茶)
すく☆スク かがみん (ゆーのす)
せるふぃっしゅ2 (I'LL調 あかりりゅりゅ羽)
こな☆かがまんが ぷらす (PNOグループ はせ☆裕)
ちょこっと☆ラッキー (MIKIHOUSE)
伊香保温泉物語 (煉瓦)
幸いなる星 呪いたる目録 ふたつぼし☆☆ (Hellfragrance)
Sweet Spice (ぱるふぇ)
コココナカガガガ (ハネゴヤ)
(18禁)
こな☆かが (ASTRONOMY)
彗星 (いちごさいず なつめえり)
しの☆はら (うきょちゅう 篠原重工営業部)
らき☆ちょ (恋愛漫画家)
LOVERY POCKY (ciaociao あらきかなお )
こなかが漫画の連載している所
あお色えんぴつ
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Toys/4019/index.html GUNP
ttp://gunp.jp/ よろず4コマ
ttp://www.lcv.ne.jp/~onakkey/page039.html
以上。
テンプレ作ってくれた人に多謝。
いくでガンス
ふんがー
まともに始めなさいよっ!
(間奏♪)
ッチャッチャ チャーチャ チャラッ♪
ッチャッチャ チャーチャ チャーチャ♪
チャララチャララ チャララーラ チャラッチャ
ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ♪
↑部分コード[F7 F7 F7 F7]
いちもつ
みゆきさんのスレ数に追いついたな・・・
>>1乙
使えそうなこな×かがAAが少なくなってきましたよ
20 :
465:2007/11/16(金) 06:21:11 ID:t8jG8NPH
>>1乙〜。
「ここが私達の新しい愛の巣だね?」
「おい、そんなこっぱずかしい言い方するな……。
別荘と言え、別荘と」
「え〜、でも最終的な用途はごにょごにょでしょ?」
「ま、まあそうだけどね……/////」
「けれど別荘も7件目だなんて、なかなかリッチな生活してるよね、私達」
「そりゃもう人気作家の『小神かなた(こなたのPN)』のおかげですよ〜。 ねえ、こなた?」
「うん、でもかがみの弁護士報酬も大きいよ。
かがみには昔から世話になりっ放しだねえ……」「私だって、こなたには何度も精神的に救われてるわよ。
ありがとね、こなた……」
「かがみ……」
「こなた、好――」
「おーっと! ストーップ!」
「な、なんで途中で止めるのよ!」
「そこから先はここのスレの住人達の仕事だよ?」
「あ、そっか」
『という訳でスレ住人の皆さん、これからもよろしくお願いします!』
前スレ
>>824 感動しました!!
こういうまとめ方っていいですよね。
wktkで待っていてよかったんだぜ!!
>>1 乙なんだぜ!!
22 :
1-472:2007/11/16(金) 07:26:14 ID:ZeSfxDRc
>>1 乙です。
感想をくれた皆さん、ありがとうございます。
スレ変わったので手短に返信を……。
>>885 実は後半部分を先に思いついて、そこに繋げるように話を考えてました。
自転車に乗ってる時の疾走感を表現したかったので、そう言ってもらえると嬉しいです。
>>886 好きな人のためなら何でも出来ますよね。
体験したことはないけどそう思います。
>>891 ははぁ、有難き幸せ……。
最後の場面を強調したかったので最初の方は極力動きをなくしていました。
リアルでこんな体験したことは全くないんですけどね。
23 :
6-600:2007/11/16(金) 09:32:46 ID:9LqY2eSD
虹スレにも少し書いたけど、
こんな夢を見たので……。
重症だな、俺。
「かがみ〜」
「どうしたの、こなた?」
「今日1日、かがみんみたいに
ツンデレになろうかと思ってね」
「何だそりゃ……ってか、私はツンデレで確定か!」
「そりゃ〜もちろん♪ かがみんのツンデレ具合だけで私」
「ハイハイ、ストップ! それ以上の発言は危ない気がするから
止めさせて貰うわよ」
「うぐぅ……まあいいや。
それで私もツンデレになるって話だけどさ、
ただ、なっても面白くないよね?」
「いや、同意を求められても困るんだが……」
「だから、かがみんがツンツンしてる時は私もツンツン、
デレデレしてる時は私もデレデレするね☆」
「結局、私合わせかい。まあ、好きにしなさい……」
(……って、あれ? これってこなたと一緒にデレちゃうチャンス……?
ここぞとばかりにこなたに甘えれば、こなたも甘えてくるってこと……?
そういうことなら……)
ここで途切れたんで、続きは任せた。
>>23 さぁ、早く夢の続きをみる作業に戻るんだ。
俺はずっと待っているぞ。
前スレ
>>928GJ!
あのシーン2人ともかわいくて好きだw
かがみがこなたに告白しようとして、しかし、場所に悩んでいます。
それを見かねたあなたは、アドバイスをしてあげることにしました。
さて、それは次のどれ?
A:放課後の教室
B:保健室
C:体育館の裏
D:かがみ(もしくはこなた)の家
E:伝説の木の下
選んだ場所によってあなたのこなかが(かがこな)病度が診断できます。
……すみません、嘘です。
BBBBBB
or
DDDDDD
「ねぇかがみ〜、体重いくつになった〜? (≡ω≡.)」
・・・とさりげなく嫌がらせてから
>>1乙
30 :
465:2007/11/16(金) 12:50:36 ID:t8jG8NPH
>>29 「うるさいわね!
トンで表記すればまだ小数点第2位よ!」
「新しい反論の仕方だね、それ。
でも言ってて悲しくない?」
「ちょっとね……」
なんてなー。
前スレ
>>914 サガ時代の自分には最高のネタでした(笑)
ところで、今の俺の脳内。
↓
「ひいっ! 地面がもずくで埋め尽くされてる!」
「私に捕まっていれば大丈夫よ、こなた」
「こ、怖いよ……!
絶対……絶対離さないでね!」
「ばかね、私が大事なこなたを離すわけがないじゃない」
「かがみぃ……」
…………なんだこのネタは(笑)
>>29 かがみ
「ちょっとずつ増えてるけど……半年もしたら、一気に三キロ減るわよ。
……ねぇこなた、名前……何にする?」
前スレの907が俺の書いたSSもしっかり入れててくれて、めちゃ嬉しかったヨありがとんw
というわけで、前スレ6つのせた俺がまた性懲りもなくSS(つか×ゆき、こな×かが)を書き上げたので、投下してもいいですか?
答えは聞いてない。
33 :
1:2007/11/16(金) 12:56:23 ID:96pQsEwN
と思ったけど
>>29-31の流れが面白いがww まあいい発射。
ある日、バス停でこなた、かがみ、つかさがいつものように話をしている。
「朝、幼馴染みの女の子に起こしてもらって、一緒に登校するシチュって萌えるよね〜」
「うんうん!わあ〜好きな人と一緒に登校できるって、素敵だよぉ〜」
「…そんな、あんたのやるギャルゲーみたいなことなんて、滅多にないわよ…」
「でも、かがみはそれ実行してるよね?」
「なんでよ?」
「かがみんは、すでに私の嫁だからね!」
「バ、バカ…!またあんたはそんなしょうもないこと言うんだから…」
「む…そこまで言うか…じゃあ、いーよ。私はつかさと結婚するもん」
つかさが言った。
「いいよ〜」
ぴしっ(その場が凍り付いた)
「…ちょ、ちょっとつかさ!!ダメよ!こ、こんな奴となんて!!こいつは…すぐ人にちょっかい出すし…宿題すぐ見せろって言うし…!そ、それに …」
「な〜んちゃって、えへへ」
「な、なんだ…そ、そうよね」
「でも、大慌てで必死に止めようとしてるかがみん萌え。そんなに私のことが気になるなんて…あぁ、かがみん、それなんていう乙女?」
「ち!違うわよ!私は妹の身を心配しただけで…!」
「だ〜いじょ〜ぶ、そんな心配しなくたって、こなたはかがみのものだよ!ずっと側にいてあげるからね〜。よしよし」
「…ば、ばかっ…!」
かがみは赤い顔で言う。
34 :
2:2007/11/16(金) 12:58:41 ID:96pQsEwN
(うふふ、お姉ちゃん、こなちゃんと遊んでいる時ってすごく嬉しそう…
よ〜し、私がお姉ちゃんとこなちゃんをもっと仲良しにさせてあげるね!!)
「でも、私がつかさと結婚なんてしたら、すごく苦労しそうだよね」
(! こなちゃんのくせにぃ〜!)
つかさの大作戦
「それで、その女の子が触手に襲われて服を脱がされちゃってさ〜」
「へえ、そうなんだ〜」
「なんて話をしてんのよあんた…」
登校中のバスの最後部席で、こなた、つかさ、かがみの順で座って喋っている。
(う〜ん、どうすればこなちゃんとお姉ちゃんをもっと仲良しにできるのかな〜?
そうだ、二人を隣同士にして座らせてあげよう!そうすれば…)
【つかさの妄想】
こなた「かがみの隣にいると私…ドキドキするの」
かがみ「こなた…実は私もそうよ…」
こなた「かがみ…このまま一緒に駆け落ちしよっ!」
かがみ「うん…九十九里浜まででも私を連れてって!(ぽっ)」
(うん、これでうまくいく!)
「あ、あの、お姉ちゃん、私…お姉ちゃんと座る場所変わってもいい?」
「いいけど、どうして?」
「え…えっと…それはその…」
「つかさバス酔いしちゃったの?」
「そ…そう!そうなの!私なんか酔っちゃったみたいで…窓際がいいなって…」
そして、つかさはかがみと座る場所を変わる。
(うふふ、これでお姉ちゃんとこなちゃんは隣どおしで…)
「ほらみなさい!あんたが変な話するせいよ!」
「むぅ、私のせいにするか…ちょっとエロゲーの話をしてただけじゃないか」
「それがまずいんだろーがっ!!」
(えぇ〜!なんか私のせいでかえって悪いムードになっちゃってるよう…!)
35 :
3:2007/11/16(金) 13:00:37 ID:96pQsEwN
2時限目終了後。
「困ったなあ… 次の時間の、歴史の教科書忘れちゃったよ。…まいっか。ばれないようにやりすごせば」
つかさは、そこですかさず言った。
「お、お姉ちゃんに借りてくれば!?」
【つかさの妄想】
こなた「かがみ…私、歴史の教科書、忘れちゃったんだけど…」
かがみ「はい、私の使っていいわよ…ドジね、こなたは…でも私の愛まで忘れちゃいやよ?」
こなた「大丈夫だよ!かがみへの愛は時空を越えて歴史に刻まれているんだから!!」
かがみ「こなた…1万と2千年経っても愛してるっ!(抱)」
(うん、これでうまくいく!)
こなたがB組に戻ってきた。
「ど…どうだった?」
「うぅ…貸してはくれたけど、また忘れ物したなって、たっぷり怒られた…」
「え…;」
昼休み。
いつも通り4人で昼食を食べる。いつも通り、こなたはチョココロネを持ってきていた。
(う〜ん、こなちゃんとお姉ちゃんの仲を接近させるには…そうだ!)
「ねえ、こなちゃんいっつもチョココロネだと飽きるから、たまにはお姉ちゃんとお弁当交換してみたら?」
【つかさの妄想】
こなた「かがみ!!私たちの愛はチョココロネのように渦巻いているっ!」
かがみ「愛の卵焼きよ!!こなた!!」
こなた「かがみの愛がチョコみたいに甘いよ…」
かがみ「私たちの愛はまだ卵からかえったばかりなのよ、こなた…(ちゅっ)」
(うん、これでうまくいく!)
「いやよ 」
「チョココロネ飽きないからいい」
(…どんだけ〜)
36 :
4:2007/11/16(金) 13:02:27 ID:96pQsEwN
(う〜ん、私がやると失敗しちゃうよぉ…そうだ!ゆきちゃんに協力してもらおう!)
「…というわけで、ゆきちゃん…私に協力してくれないかな〜?」
みゆきが笑顔で言った。
「分かりました。つかささんがそうおっしゃるのなら喜んで」
「わあ、ありがと!ゆきちゃん!」
「うふふ、どういたしまして」
(それで私は、ゆきちゃんが二人きりにさせてあげればいいんじゃないかというアドバイスをもらって、
手紙でお姉ちゃんとこなちゃんを呼びだして、学校の体育館倉庫で二人を合わせてあげようという作戦を立てた。)
【つかさの妄想】
こなた「…かがみ、私…跳び箱の高さよりかがみのことが大好き!!」
かがみ「こなた…私なんて、50m走くらいこなたのこと愛してるんだから!!」
こなた「かがみっ!」
かがみ「こなたぁ!(アッ-!)」
(うん、これでうまくいく!)
「あ、お二人が来たようですね」
「ゆ、ゆきちゃん!隠れよう!」
つかさはみゆきの手をとって、急いで跳び箱の裏に隠れた。
(せ、せまいとこに隠れちゃった…)
つかさはみゆきの背中にぺったりくっついて様子を見る。
(あ…つかささん、こ、こんなにくっついてるなんて…)
「あれ?こなた?」
「かがみが書いたの?あの手紙」
「え?ううん。私は机の中にここに来て下さいって書いてあったから」
「でも、誰もいないね」
「そうね…誰が呼んだのかしら?こんなとこまるでムードもないし、告白するような場所でもないわよね。イタズラだったのかな」
「おやおや、かがみん、男から呼び出されたと思ってたのカナ?」
「ち、違うわよ…」
「もう〜私というものがありながらぁ〜、浮気しないでよ、かがみ〜ん♪」
「く…くっつくな!でも、こんなとこ呼び出すなんておかしいからやっぱりイタズラみたいね」
「…そうだ!せっかくかがみに会ったんだからさ、これから私と一緒にゲマズとアニメイトと…いろいろ寄ってこ!」
「ええ!?またぁ?2日前さんざん私を振り回したってのに!」
「いいじゃ〜ん、何度でも行こうよ〜」
「も…もう、あんたは…」
(こなちゃんがお姉ちゃんにすりすりしてお願いしている。でも、これってデートになるのかな…)
37 :
5:2007/11/16(金) 13:04:01 ID:96pQsEwN
倉庫の隅から、つかさとみゆきが覗いている。その時、つかさは足下でバランスを崩して、倒れそうになってしまった。
「わあっ!!」
思わず声が出てしまう。
「ん?なんか今つかさの声が…」
「どしたのかがみん?」
「…気のせいか。誰もいるわけないわよね。こんなとこさっさと出ましょ」
「ねえかがみ〜ん、帰りにゲマズとアニメイト…」
「あ〜あ、聞こえな〜い。早く帰ろ〜っと」
「え〜!かがみのいけずぅ…」
(えええ〜〜っ!?普通に帰っちゃうよぉ〜;orz)
教室にて。
「うぅ〜、結局失敗だったよお…」
そう言いながら、つかさは泣いている。
「くすん、やっぱり私じゃうまくいかないのかな〜」
みゆきはつかさの頭をなでる。
「つかささんは頑張りましたよ…ですからその思いはきっと届くと思います」
そう言ってみゆきは優しい顔で笑ってくれた。
「ゆきちゃん…ぐすっ」
「あっ…!」
突然バランスを崩して、倒れそうになったところをみゆきに受け止められた。
「だ、大丈夫ですか?つかささん…」
「えへへ…何にもないとこなのにつまづいちゃった…」
「…」
それから、つかさはみゆきに抱きついたまま、離れようとしなかった。
「あ、あのう…つかささん…?」
みゆきの顔が赤くなっている。
「あのね、私ね…家の姉妹の中で一番甘えんぼなの…
だから、お母さんやお姉ちゃんによく甘えてたんだけど…今は…ゆきちゃんがいいの…」
ゆきちゃんと一緒にいるとすごく安心する…でも、なんだか私の顔が熱いよぅ…
38 :
6:2007/11/16(金) 13:05:16 ID:96pQsEwN
「つかささん…」
みゆきはつかさの顔を両手で包んで、涙をぬぐった。
(え…え…?ゆきちゃんが私の顔を…まさかキスしようとしてるの…!?)
「ゆきちゃん…はずかしいよ…」
「…え??…そ、そうですか…すみません…」
「ううん、そうじゃなくて…私の心の準備がまだ…」
つかさは心を落ち着けようとした。
「はい、いいよ。ゆきちゃん」
つかさは、赤くなってる顔を少し上げて、目をつぶった。
(ええっ!?つかささん…私に口づけを求めているのですか!?ど、どうしましょう…
お気持ちは嬉しいのですが…でも、その、私、こういうことは初めてなので…)
「ゆきちゃん早くぅ」
「は…はいっ!!」
みゆきがつかさの唇に顔を近づけていく…
(ドキドキドキドキ…… つかささん…)
二人の唇が重なる。
教室で夕日に照らされながら…
39 :
7:2007/11/16(金) 13:07:13 ID:96pQsEwN
「つかさ…あんたいつの間に…」
「夕日の中で萌ゆる二人…おぉ〜、なんとお熱いこと!」
こなたとかがみは、教室の扉の外から2人の様子を見ていた。
しかし、邪魔してはいけないと、そこから立ち去った。
帰り道。
夕日が照らす中、こなたとかがみが話している。
「まさかあの二人ができていたとはねぇ〜」
「そうよね…私も意外だったわ…」
「きっと同類同士で惹かれ合ったのかもね。二人とも天然!」
「うふふっ。そうかもね!でも、みゆきなら安心して任せられるわ」
「…ねえこなた、なんであの二人はお互い好きになったのかな?」
「さあ〜、かがみと私がイチャイチャするのを見て影響されたんかもよ」
こなたがニヤニヤ顔で言った。
「そ、そんなわけあるかっ!!///」
すぐにかがみの顔が赤くなる。
「いやいや、案外そうかもよ〜、あっ、つまづいちゃった…!」
そう言って、こなたはかがみの腕にしがみついてきた。
「うそつけっ!…は、離れなさいよ!!」
「いいじゃ〜ん、たまにはこうゆうのも!」
「いっつも私にそうしてくるでしょ…」
「かがみぃ〜お願い〜、私も甘えんぼさんなんだヨ?」
40 :
8:2007/11/16(金) 13:09:09 ID:96pQsEwN
「…もう…しょうがないわね… …いいわよ」
かがみが笑って、そう言った。
「!」
予想とは違ったかがみの意外な反応に、こなたは嬉しくなった。
「くふふ…ありがと!かがみん」
ちゅ。
こなたはかがみのほっぺにキスをした。
かがみは一瞬何が起こったのかわからず、固まっている。
…ようやく頭の中で理解したかがみは、すぐ顔が真っ赤になった。
「キ…キスしたなあっっ!!!」
「きゃ〜♪とうとうかがみんと結ばれちった!」
こなたはすごい早さで走っていく。
「ま、待ちなさ〜い!!!」
かがみは真っ赤な顔で、こなたを追いかけた。でも、怒っている顔ではない。
夕日の中で二人の追いかけっこは続いた。
41 :
9:2007/11/16(金) 13:10:27 ID:96pQsEwN
次の日の昼食の時間。
いつもの4人で食事をしていると…
「つかささんのお弁当、よくできていますね」
「そ、そうかな…私が作ったんだけど…」
つかさが顔を照れる。
「ありがと、ゆきちゃん…じゃあ…はい、あ〜んして」
つかさは弁当のおかずをつまんで、みゆきに食べさせてあげる。
「ど、どう…?おいしい…?」
「ええ、とっても」
みゆきが喜ぶ。
「では、私からも…あ〜んして下さい、つかささん」
「あ〜ん…ぱくっ」
「うふふ…どうですか?」
「と、とってもおいしいよ!ゆきちゃん…えへへ」
「…」
「かがみぃ、あ〜ん」
「私にまでやるな!!しかもどう見ても一口で入らないようなデカイ肉を出すな!!!」
「むふふ、かがみだったらこれくらいいけるかと思って」
そう言ってこなたはその肉を一口かじって食べる。
「なんだとぉ!」
「じゃあ、こっち!かがみ、甘いの好きでしょ!」
こなたは大学いもをかがみの前に出す。
「い…いいわよ、別に…」
「これ、今日の私の自身作なんだよ〜。食べて!食べて!」
「…」
かがみは顔を赤くしながら、仕方なさそうに食べる。
「おいしい?かがみ」
確かにこなたの料理はおいしかった。
「う…うん。おいしいわよ!」
42 :
10:2007/11/16(金) 13:12:22 ID:96pQsEwN
「やった〜!」
こなたは子供のように大喜びする。その様子にかがみの頬が緩む。
「じゃ、かがみ。今度は私にも、あ〜ん」
「わっ…私もやんの!?」
「だ〜ってかがみだけやってないじゃん。ほら、早く食べさせて!あ〜ん…」
「うっ…しょ、しょうがないわね…」
かがみは弁当のおかずを一つつまんで、こなたの前に出す。
「あ〜…んっと」
こなたはそれを口の中ではもはもと頬張る。
「ど、どう…?」
「うん!かがみが食べさせてくれるものなら、なんでも美味しいヨ!」
「そ、そう…なら良かったわ」
かがみは照れくさそうに言った。
(良かったですね…つかささん)
その様子を見たみゆきは、つかさに笑顔を向けた。
(ゆ、ゆきちゃんが私に微笑んでくれてる…)
「えへへ…」
つかさも少し赤くなってる頬で、笑顔を返した。
私たち4人はいつも仲良しだよ。
完。
今回のみの仕様
・つかさがいつもよりアホス。
あと九十九里浜は意外と近い。
44 :
4-248:2007/11/16(金) 15:05:10 ID:RpgwNEQw
>>43-44 これはいいコラボレーション!!
もう出版してもいいんじゃないでしょうかw。
みゆつかいいよみゆつか
>>43 GJ!おばかな(もちろん褒め言葉)つかさがかわいいんだぜ!
妄想→失敗のお約束パターン→このまま終わるのかな?と思わせつつ、それを良い意味で裏切るところが素晴らしかったです。
ミユキスキーな自分も大満足でした。
>>44 ヤバイwwwなんという破壊力wwww
さすが神…我々に恵みを下さる…
俺この戦争が終わったら、いつか挿絵を描いてもらえるような書き手を目指すんだ…
47 :
6-600:2007/11/16(金) 15:56:58 ID:9LqY2eSD
>>43 GJっス!
つかさの妄想が微笑ましい限りw
>>44 つかさの気合が伝わってきますね
これまたGJ!
さて、
>>23 の続きは他の方にお任せするとして
前スレ732からの続きを投下。
思いの他長くなってしまったので、
後日談を後日に回して、キリのいいとこで区切っときます。
48 :
1:2007/11/16(金) 15:58:18 ID:9LqY2eSD
その日は朝早く目が覚めた。
すぐに、昨日の出来事を思い出す。
夢……ではない。
身支度を整え、部屋を出る。
つかさはまだ寝ているようだ。
お母さんとお父さんには委員会があると適当な理由をつけて、
早めに家を出ることにした。
「行ってきます」
そう言って、家を出る。
学校行ったら、こなたに謝らないと……。
「かがみ」
『その人』はそこにいた
「こな…た……!?」
「かがみ。その……」
「き「昨日はごめん!!」」
とっさに謝ったが、こなたの声に被ってしまう
「あ……その、いきなり電話切ったりしてごめんね……」
「こっちこそ、調子に乗りすぎちゃってごめん……
……つかさは一緒じゃないんだよね……?」
「まだ寝てると思うけど……」
「……じゃさ、ちょっと2人だけになれる場所行こ……?」
「え……!? う、うん……」
49 :
2:2007/11/16(金) 15:59:50 ID:9LqY2eSD
私達は、通学路の途中にある公園に立ち寄った。
朝早いせいか、人気はほとんどない。
「その……昨日のことだけどさ……」
こなたが話を切り出す。
「ホントにゴメンよ。かがみの気持ちも考えずに、つい……」
「そのことは、もういいのよ。私も大人気なかったしね」
こなたにしては、随分気にしてるみたいね……よし!
「ほら、らしくないぞ!
いつもみたいに笑って冗談の一つでも言ったら?」
そう言って、私はポンと肩を叩いてやる。
「……うう、かがみぃ〜!!」
「え!? ちょっと……!!?」
予想外の行動――突然、こなたが泣きながら抱きついてきた。
「かがみはやっぱり優しいよ……。
いつだって、私のこと心配してくれて……
気に掛けてくれて……
私、それに甘えてばっかりだよね……」
「そんなこと……」
50 :
3:2007/11/16(金) 16:00:59 ID:9LqY2eSD
……確かに、こなたは普段明るく振舞っていて、
私達の中でもムードメーカー的な存在になっている。
でも、きっとそれは孤独感の裏返しなんだろう。
いつか『社交性ゼロの自分の心配をしなさい』と言ったとき、
そして、母親が他界して既にいないと聞かされたとき、
彼女はおどけて何でもないように振舞っていた。
でも、私にはその表情がとても寂しげなものに思えてならなかった。
今にして思えば、彼女を一人に・孤独にさせまいと
無意識に私は奔走してきたのかもしれない。
気がつけば、毎日こなたのクラスへ行ってこなた達と談笑し
行きも帰りもいつも一緒だった。
「こなた……」
私にしがみついたまま、泣きじゃくるこなた。
昔、つかさもこうやって泣きついてきてたっけ。
思わず、その時のように抱きしめて頭を撫でてしまう。
「あ……」
「落ち着くまで、こうしててあげるから……」
「かがみ……ありがと……」
……どうしてだろう。
こうやってこなたを抱きしめている時間が、
とても幸せなものに感じられた。
51 :
4:2007/11/16(金) 16:03:51 ID:9LqY2eSD
いつしか、春風が吹き抜けていき
幸せな時間も終わりを迎える。
「かがみ、ありがとね」
そういって、こなたが離れる。
「もう、大丈夫だから」
「良かった……」
こなたに少し笑顔が戻る。
それを見て、私も微笑む。
もう、心配ないかな?
「かがみ、もう1つ大事な話、聞いてくれる?」
また、こなたの表情が真剣なものになる。
「え、うん?」
「私……あの後色々考えてさ……
気がついたら寝てて、そんで夢見てたんだよね」
「夢?」
「そ、夢。春にコンサートに行った時の。
内容もそのまんまなんだけどね」
「それって、あのアニメのコンサート?」
「そそ、それそれ。
あのコンサートの後さ、何か私、惚気てたじゃん」
「ああ、祭の後の脱力感って私も言ってたっけ」
「私も最初はそうだと思ってた……。
コンサートだってホントに感動したしね。
……でも、本当は違ったんだ……」
「え……?」
52 :
5:2007/11/16(金) 16:06:16 ID:9LqY2eSD
私をじっと見つめるこなた。
「あの時かがみ、席を替えてくれたよね?
それだけじゃなく、何も言わずに
朝から並んでくれたし……」
「……」
「コンサートの時だけじゃないよ。
いつも私のこと気に掛けてくれてて
ホントに、本当に感謝してる。
誰よりもかがみには感謝してるから……!」
面と向かって、正直な気持ちをぶつけてくるこなた。
気恥ずかしさで、思わず顔を逸らしてしまいたくもなった。
でも、こなたが真剣に話してくれている以上、
それはできない。
「それで、やっと分かったんだ、あの時の気持ちが……
今ならかがみに言えるから……!」
私は、一生この時の言葉を忘れることはないだろう。
こなたが発したその言葉を――
「私は、かがみのことが、好き!!」
「……!」
53 :
6:2007/11/16(金) 16:08:18 ID:9LqY2eSD
心臓が高鳴るのが自分でも分かる。
「気がついたの、あの時の気持ちはかがみへの恋心だって……。
昨日みたいな軽い気持ちとかじゃなく、本気だから……
だからかがみの気持ち、もう一度聞かせて……!」
私の気持ち……いや、今更何を迷い、
考える必要があるんだろう。
既に分かってたはずなのに。
「私も……私もこなたのこと……
こなたのことが好き……!」
そう言って、こなたを抱きしめた。
「かがみっ……!」
再び訪れる幸せな時間。
何もかもを忘れて、
ずっとこのままでいたいくらいに幸せな……
いつまでも抱き合っていたかったが、
やがて現実に引き戻される。
公園を後にし、二人で学校へと向かうことにした。
「……かがみってさ……」
「何?」
「デレると凄く可愛いよね!」
「……もう、馬鹿……!」
いつもらしさを取り戻してきたこなたを見て
思わず笑みがこぼれる。
54 :
7:2007/11/16(金) 16:10:35 ID:9LqY2eSD
「かがみ、今日の放課後暇?」
「うん、特に用事も無いけど……?」
「じゃ、デートしよっか!」
「えっ!?」
「と言っても、ゲマズとかに
寄り道するだけなんだけどね」
「結局いつも通りじゃないの……」
「そうだ! 手繋ごっ!!」
「ちょ、ちょっと!? 恥ずかしいわよ!」
「照れてるかがみん萌え〜☆」
「じ、自分だって顔真っ赤じゃないの!!」
「えへへー♪」
全く、いつもこの調子なんだから。
でも、そんなこなたに私も惹かれたんだけどね。
「かがみ〜、もう一つだけわがまま言っていいかな?」
「今度は何よ?」
「その……き、キスしていい……かな?」
「え? ええ……!?
こなたが顔を更に真っ赤にする。
きっと、私の顔も同じようになっているんだろう。
「え、えっと……その……」
人気が少ないとはいえ、ここではさすがに恥ずかしい。
それに、こなたにばかり主導権を取られたくないという思いが
私にある考えを閃かせた。
「……そうね……いいわよ」
「かがみ……いいんだね……?」
55 :
8:2007/11/16(金) 16:11:48 ID:9LqY2eSD
「た・だ・し!」
「……?」
「ゲームの中で、ね♪」
「え? ええーーーー!?
そりゃないよ、かがみん〜!!」
「昨日怒らせた罰よ。
ゲームの中ならいくらでもしてあげる」
「お預けなんてあんまりだよ、かがみー……」
落ち込むこなたに、私はそっと囁く。
「……でも、いずれは、ね……」
「……!
もう、その不意打ちも反則だよ、かがみ!」
顔を真っ赤にして抗議してくるこなた。
ころころ変わる表情も、いつも以上に愛おしく感じてしまう。
これが、こなたの言う『萌え』なのかな?
「でもそれって、ゲームでなら遠慮なく
キスも新婚旅行も二人で迎える初夜も
OKってことだよね?」
「しょ、初夜って!?
あのゲーム、そんなのまであるの!!?」
「いや、ないよ。
……あれれー、かがみんもしかして
変なこと想像しちゃってた?」
「う、うるさいわね! あんたが言い出したんでしょ!!
大体、あんたがいつもその手のゲームやってるから
こっちも誤解しちゃうんじゃない!」
「恥らうかがみ萌え☆」
「こなた!」
桜の舞う道でこなたを追いかける。
願わくば、私と私の愛する人との
幸せな時間、幸せな日々が
いつまでも続きますように……。
56 :
6-600:2007/11/16(金) 16:13:39 ID:9LqY2eSD
とりあえず、ここまでで一応の完結ってことで。
駄文におつきあい頂き、あじゅじゅした〜。
>>56 おおう、リアルタイムで遭遇。GJ!
わざわざ朝早く起きてかがみの家まで来て告白するこなたがかわいい。
そして完結おつかれさま〜
>>27 俺はEを選ぶ。絶対に結ばれる事、確実になるからw
>>43 つかさかわいいよつかさ
まさかこなかがスレでつかさに萌えるとはw
>>56 何という青春劇・・・俺感涙
そして遅れたが、
>>1乙
願わくば、このスレも住人とこなかがの幸せに満ちていますように・・・
前スレ最後のまとめネタはほんきで年に一度のクリティカルだったにちがいない。
>>31の電波受けてなんかしてみたけど、ダメダコリャー
でもいいや、SSが大量発生してるのに乗じて晒し上げちゃるっ 以下3レス
60 :
1/3:2007/11/16(金) 16:49:55 ID:uBOoML7E
「ちわーす♪」
声とほぼ同時にドアが開いて、小さな体が飛び込んでくる。
ブルーのロングヘアに、実用一点張りの子供っぽい服――こなただ。
「体調どう?」
「別に、あんまり変わんないわね」
「じゃあ体重は?赤ちゃんじゃなくてかがみの」
「ああ、そっちも順調に増え……って、をい」
捕まえて頭をぐりぐりしてやろうと伸ばした手をかいくぐって、ニヤニヤこっちを見つめるこなた。
こっちがロクに動けないのをいいことに、毎回やりたい放題だ。
まぁ、退屈で殺風景な病室では、そんなこなたの悪ふざけも貴重な癒しなんだけど。
「おや?今の初デート中の中学生みたいな視線……どうしたのかなかがみんや?」
「別に気のせい、何でもないわよ」
……こなたにバレたら一生後悔しそうだから、絶対言えないけどね。
「けどさこなた、あんたも別に無理して通わなくてもいいのよ?」
とりあえず、絡まれる前に話題転換。
「こなただって仕事あるんだし、最近新しいネトゲも出たんでしょ?私の方は、ご飯とかの心配は
いらないし、みゆきやつかさだって……」
「かがみ、それ以上言ったら怒るよ」
普段からは想像できない、強い口調。
それを聞いて今更のように、心にもないこと言い過ぎたかなと反省する。
そうだよね、もし逆の立場で、こなたにそんなこと言われたら、私だって怒ってるもんね。
でも、こいつは。
「本当は四六時中『好き』って言って欲しいのに、思わず強がっちゃう寂しがり屋のかがみ萌え」
「そっ、そんなこと……別に、……」
時々酷過ぎる失言をしても、こんな身勝手な私をからかってくれる。
61 :
2/3:2007/11/16(金) 16:51:38 ID:uBOoML7E
「ね、覚えてる?どっちが『産む』か話した時に、『こなたは取材とか趣味とか色々あるでしょ?
だから、今回は私に産ませて』って言ってくれたよね」
吐息がくすぐったい位の距離まで、可愛い顔を寄せて。
「でも、そんなの言い訳だよね。本当は、大好きな私との子供を産みたいから、私が無理をして、
お母さんみたいになっちゃうのが嫌だったから……そうだよね」
「え、なんで……」
「あれからすぐつかさに聞いたけど……本当は、あの時から知ってたよ。かがみは昔から、
嘘つくのが下手だから……どんなに隠しても、すぐ分かっちゃうんだよ」
何も言えずに固まる私を、さわさわと撫でてくれるこなた。
恥ずかしいのに、隠してた自分を今更後悔してるのに、思わず優しい感触に甘えてしまう。
かなわないな、こなたには。
子供を宿してる私以上に、だだっ子をなだめるのがうまいみたい。
「だから、こういう時くらい、もっと私のこと頼ってよ。私だって、そんな優しいかがみを支えたいし、
少しでも一緒にいたい。勘違いしてるみたいだけど、私はアニメとかゲームより、かがみが
一番好きなんだから……。
あ、でも、一緒にアニメ見たり音楽聞いたりするくらいはいいよね?」
「勝手にどうぞ。そこにプレーヤーあるから」
「おぉ〜、さんきゅーっ! これであと10年は戦えるヨ♪」
アニメを承認した途端に瞳を輝かせるこなたに、小さくため息。
ほんと、あんたも素直じゃないんだから。恥ずかしさとしんみり感に、思わず茶化しちゃって。
でも、そういうどうしようもない所も、愛してるんだけどね……。
早速流れ始めたBGMに合わせて『だんごっ、大家族ぅ〜♪』とか口ずさむこなたに、
(本人にはバレないように)くすっと笑みを零す。
62 :
3/3:2007/11/16(金) 16:53:49 ID:uBOoML7E
「……って、やば!某としたことがっ」
それまでののんびりした仕草から一転、こなたは突然立ち上がってあたふたし始めた。
もしかして忘れ物?放置してた仕事を思い出したとか?
「どうしたの?まさか本当は締め切りとかあったの?」
「いや、ゆーちゃんがお見舞いに来たいって言ってたのすっかり忘れてて……本当は荷物置いて
すぐ戻る予定だったんだけど、いやーお姉さんうっかりだー」
「おいおい……」
ド忘れてた割には案外平然とした顔で、けらけらと笑う。
ああ、やっぱりこいつは昔も今も……というかその前に人の決め台詞パクるな。
「とゆーわけだから、ゆい姐さん直伝走行でちょっくら行ってくるね♪」
「普通に行きなさいよ。事故に遭ったら嫌だから」
「ぐふっ、さすがかがみん、何度食らってもそのデレは反則……」
「変なこと言ってないで、さっさと行ってきなさいっ!」
プレーヤーから聞こえるこなたらしい歌と、元気に手を振りながら駆け足……もとい早歩きで
一時撤退いくこなたの声を聞きながら。
「貴方も、こなたみたいないい子に育ってね……ヲタクな所は似ちゃだめだけど」
私はお腹の中で足踏みしている命を、そっと手でさすった。
……ちなみに。
「って、きしめんってなんじゃこりゃあああああっ!!!」
「かがみさん、大声を出すと他の患者さんがびっくりしてしまいますよ。確かに妊娠中に大声を
出したり好きな歌を歌ったりしても赤ちゃんに影響が出たりはしないそうですが以前米国の(ry
こなたメドレーの余りのオワタっぷりに思わず絶叫したかがみが、回ってきた桃色長髪眼鏡の
ないすばでいな女医さんに見つかり、
その後保健体育や病院でのマナーについて小一時間語り倒されたのは、また別の話。
やっぱり自分にうまいSSなんて、む……むりですっ orz
>43や>56の領域を目指して暫く自重もとい修行してきます。さらばちきゅうよっ
>>43 つかさの空回りぶりがかあいうぃぃぃっ!
こなたやかがみだけじゃなく、つかさのズレ加減やみゆきの優しさに惚れた人は自分だけじゃ(ry
でも……妄想中に出てくるそこはかとなくマニアなネタ、つかさ一体いつおぼえたんだ(笑)
>>56 駄文どころかいいSS読ませて頂きこっちの方こそありあとじゅしたっ!
>「……でも、いずれは、ね……」
この近辺の破壊力は重破斬に匹敵する。かがみん、貴方は我々を何度萌え死なせればww
>>27 シンプルながら私は100点満天の夕焼けの中屋上で。
でもってその後止まらなくなったかがみがこな(以下よめないもじがほどこされている)
>>56 すごくGJなんだぜ
攻守逆転の激しいこなかが萌え
後日談にも全力で期待させてもらいます
気になったのは
>>51の下6行目は惚(ほう)けてたの間違いかな?
のろけてた、だと合わないと思ったので
65 :
43:2007/11/16(金) 18:51:59 ID:evuP50xE
>>44-47他
ふおおおお!!!!ここまで誉められるとは思ってなかったw
前スレで見たアイス食べてる4人のイラスト見て、今回のSS作ろうと思ったw
みゆつかもかなり好きなので、応援したいっすw
しかも、まさかこのスレの神にSSイラスト書いてもらえるとは…光栄っす…!
>>63 GJ ! って、「さらば」ってSS書くのやめるのかい !? もったいない・・・。
ところでかがみがどうやってこなたの子を宿したのか気になる。昔のスレで出ていた例の技術のおかげ ?
この中に冬コミやイベントに参加する勇者はいるのかね?
25日の陵桜祭の影でサークルが集まってない川崎のイベントが
飛び入りを許可してるらしい。
印刷の方も冬コミ繁忙期じゃない今なら
東京在住ならカラーは無理だが2日やそこらで製本してくれる印刷所もある。
と煽ってみる。
>>67 ・夏と冬の有明行きは今年の冬でちょうど20回目。行かない理由などない。
・25日は陵桜3のみ参戦(予定)。川崎は色々調べればどういうものかは分かるでしょ。
・いかにも「急ぎで作りました」的な本は基本的にスルーしてる。
概ね後でちゃんとしたものを作ってくれるし、そっちを求めるのがベターかと。
どうでもいいが、前スレ最後のレス
ま た お ま え か w
前スレ最後、流石ですこなたさん。
ところで前スレ終了間際といい新スレ直後といい職人いすぎだろwwもう全てにGJせざるを得ない
前スレ
>>914さんのSSって
何か元ネタあったのかな?今までにないくらい引っかかってて出てこない・・
ものすごく懐かしいような希望に満ちあふれてるような…
自分だけが分からないだけかもしれないけどorz
ものすごく聞き覚えあるような初めてなような・・で
引っかかってるんだけど
魔法陣グルグル?いや、ダイの大冒険?、ドラえもんだったかな?
ドラゴンボール?あら・・なんかの番組?んんんああ・・
ゲームだったかな?なんか悲しい音楽?オオカミ?冒険?空?
浜辺?なんかの運命?あれ?なんかひっかかりすぎてわけわからんくなってるorz
何かが出てきそうなんだけど出てこない
あーーーなんなんだこの感覚は・・・
思い出せないぃぃぃ・・・
めっちゃくちゃきになる・・
知っているかたいたらどうか教えてください
そもそも元ネタがあったかどうかすら怪しい気すらしてきたorz
すいません、神SSの中お目汚し長文失礼しましたm(_ _)m
72 :
6-600:2007/11/16(金) 21:28:41 ID:9LqY2eSD
>>64 おっと、ミスってますね。
前スレのこなたの回想も同じミスしてますな。
ご指摘サンクスです。
>>71 確かに。どこかで聞いたような気がしてきたw
74 :
6-600:2007/11/16(金) 21:35:13 ID:9LqY2eSD
かぶっちまったか
>>74-75 おおおおお!!!
ありがとうございます。
これだーーーっっ!!って言いたかったんですが
魔界塔士Sagaってなんですか!?( ̄□ ̄;)
なんかすいませんorz
たしかに、そのネタなんだというのは分かりました!
でも私はそれを知らない・・orzとなると
それのパロディみたいなのが
他の何かにあったのでしょうか
ちょっと落ち着いて自主的に心当たりありそうなマンガなど読み直してみます
ありがとうございました。
78 :
6-600:2007/11/16(金) 21:52:38 ID:9LqY2eSD
魔界塔士Sagaは、ファイナルファンタジーでお馴染みのスクウェアが
白黒時代のゲームボーイで出したRPG。
サガシリーズの最初の作品。
後は、検索で色々出てくると思うんでそちらを
>>77 >>74の流れはいろいろなところでパロられてるから
それをどこかで見たのかもしれないね。
あと有名な流れは、ラスボスと戦う前のやり取りか
80 :
465:2007/11/16(金) 22:03:10 ID:t8jG8NPH
これもいきもののサガか…
そういや、ラスボスをチェーンソーで一撃って魔界塔士Sagaだっけ ???
プレイした事ないけど
教えてみゆきさん!
>>78 ファイナルファンタジーのスクウェア!それは知りませんでした。
ゲームボーイということはかなり年季の入ったゲームなんですね。
それなら他にパロディで使われてることもあるかも知れない・・
>>79 やっぱり、色々パロディーがあるんだ!
ネットではなくてなにかのアニメで見た記憶があるんです。
どうでもいいことですがもしわかったらまた報告させてもらいます。
こんな私事にレスくれてホントにありがとうございました。
私は完全ROM専ですがこれからもSS職人の皆さんの作品とともに
こなたとかがみの幸せを見守らせてもらいたいと思います。
84 :
465:2007/11/16(金) 22:25:06 ID:t8jG8NPH
というかGBのサガシリーズは大好きでしたよ……。
チェーンソーで真っ二つの神に、塔の最上階に登った直後に起こるイベントで誰かに言われるセリフ。
2は素早さばかり上げてネコのツメを好んで使ったりとか、回数の減らない武器を付けたり外したりして体力回復するロボとか……。
3ではステスロスの音楽が好きなんですよねー。
メタモルでオズマとかサハギンになったりとか……。
ステスロスが自動操縦になって………するシーンとか泣けますよね〜!
……あれ、俺だけ?
(スレ違いスマソ)
なんというゲーム雑談・・・付いて行き辛い俺涙目w
ところで、こなたって昔のゲームにも詳しいのかね? 渋々話しに付き合ってやるかがみを想像して萌えた
>>85 詳しいんじゃないかと思いますよ。
そうじろうさんは相当昔からオタクだったみたいですし、英才教育の一環として。
そしてこなたからかがみにその知識は受け継がれ、朱に交わる朱になってしまうのではないかと。
自分もまた、SS書いてみようかな、と思います(以前夢オチの話を上げたものです)
完成したら投下したいと思いますのでヨロシクお願いします。
完成しましたので、投下しますね。
89 :
ハレ舞台:2007/11/16(金) 22:55:39 ID:ACsRNFdg
「ハイ、お姉ちゃん。できたよ」
「ん、ありがと。つかさ」
服を調えてくれたつかさに礼を言い、用意された鏡に映った自分を見る。
着慣れない白いタキシードは、思ってた以上には、私に似合っている。
いつもはツインテールにしている髪も今日は後ろで纏めてみた。
……あいつ、どう思うかな。
ほんの少し上気した頬は、この後の式を思ってか、愛する人を思ってか。
「お姉ちゃん、格好いいよ」
「そ、そう?」
つかさの賛辞に照れ笑いをしながら、これなら、あいつも……こなたも気に入ってくれるかな、と思う。
と、その時、私たちのいる控え室のドアがノックされた。
「は〜い」
つかさが返事をして扉を開ける。
「かがみ、準備できた〜?」
そこに立っていたのは、ウェディングドレスを着た、こなた。
その姿に一瞬、心臓がはねる。だ、ダメだ……可愛すぎる。
「ちょ、こなた……ドレスのまま歩き回って、崩れたらどうするのよ」
それを悟られないようにと、少し視線をそらす。
私の気持ちを知ってか知らずか、こなたは部屋の中に入ると、ツツツと私に寄って、上目使いに見上げてきた。
「だって、折角の晴れ姿だよ?やっぱりかがみに早く見て欲しくってさぁ」
バ、バカ……そんなこと言ったら、余計に照れちゃうじゃないの。
「あるぇ?かがみ照れてんの?ねぇ、照れてんの?」
そう言ってふっくらした頬を擦り付けてくるこなた。何か言い返そうと思ったが、図星なので何も出てこない。
「ふふっ、あ〜やっぱりかがみは可愛いねぇ。私、かがみを選んで正解だったヨ」
「もう……」
諦めて、こなたのされるがままになっている私。弱いなぁ、と思う。でも、まぁ、いいか。
そんな私達を横でニコニコと見つめていたつかさが口を開く。
「それにしても、今日からこなちゃんもお義姉ちゃんになるんだね〜」
それを聞いて、私から体を離したこなたが大きく頷く。
「その通り。こなたお義姉ちゃんでも、こなたお義姉様でも好きなように呼びたまへ〜」
「え?う〜ん、こなちゃんはやっぱりこなちゃん、かな」
そんな会話を聞いていると、今日と言う日の実感が急に湧いて来る。
そうか、こなたも今日から我が家の一員なんだ。
こっちを向いたこなたが、ニカッと微笑む。
「明日からはずっとかがみと一緒だね。これからは私が毎日かがみのお弁当を作ってあげるよ。
代わりに、毎日宿題写させてもらうけど」
「結局それか!」
と、ツッコミながらふと微かな疑問を感じる。ん、宿題?まだ高校卒業してなかったっけ?
「何言ってんのかがみ?女の子は16歳から結婚できるんだよ」
あ、そうか。そういえばそうだったわね。
「んじゃあ、そろそろ時間だから、私行くね。また後でね、かがみ、つかさ」
「うん、後でね。こなちゃん」
あ……後ですぐ会えると分かっているのに、なんだか、寂しい。
「あ、そうそう、かがみ。子作りなら任せてね。何たって私は、不可能を可能にする女だから」
「なっ、そんな恥ずかしいことを堂々と言うなっ!!」
90 :
ハレ舞台:2007/11/16(金) 22:59:00 ID:ACsRNFdg
数時間して、ついに私とこなたの結婚式が始まった。
憧れだった赤い絨毯を、こなたと腕を組んで、歩く。
帰り道とかでよくこなたが抱きついてきたりするけど、その時とはまた違ったドキドキだった。
「こなた……」
「ん、何?」
そう言うこなたの顔はヴェールに包まれていてよく見えない。だけれど、きっと私と同じで、真っ赤になっているんだろう。
「なんでもない……」
ふと、辺りを見渡す。今日の私達を祝福するために集まってくれた友人、家族、先生。
みなみちゃんとゆたかちゃんは私達を見ながら寄り添っている。いつかは自分達もって思ってるのかしら。
日下部と峰岸は割れんばかりの拍手。中学時代からの友人に祝福されると、なんだかこそばゆい。
田村さんは持っているスケッチブックに何かを描き殴っている……スルーしよう。
パトリシアさんは、「オウ、コレが百合萌えデスネ!」と叫んでいる。これもスルー。
黒井先生……先を越されたからって、もう自棄酒ですか……。桜庭先生も止めてあげてください。
成実さんは目が合うと手を振ってくれた。私達もあなたに負けないくらいの幸せな家庭を築きます。
つかさ、まつり姉さん、いのり姉さん、お母さん、お父さん。いろいろあったけど、私、ここまで来ました。
そうじろう叔父さ……お義父さんは、かなたさんの遺影を抱いて滝のような涙を流している。
私、こなたを絶対幸せにします!
そんなことを思っている間に、私達は絨毯を歩き終わり、永遠の愛を誓う場所へとたどり着いた。
そこには、神父服を着た、みゆき。
「おめでとうございます、泉さん、かがみさん」
「ありがとね、みゆきさん」
「ありがとう、みゆき」
聖母の様な微笑みで頷くと、みゆきは私たちを促した。ここからが式の本番。
「汝、泉こなたは、柊かがみを夫とすること誓いますか?」
「誓います」
俯き加減で、でもしっかりと答えるこなた。その姿がたまらなく愛しい
。
「では、汝、柊かがみは泉こなたを妻とすることを誓いますか?」
誓います……その一言を発するだけのはずなのに、すごく緊張する。
でも、言わなくちゃ、こなたと結ばれるために。
「誓います!!」
うあ……思わず叫んでしまった。そんな私にみゆきは苦笑い。
「では、指輪の交換と、誓いのキスを」
互いに指輪を交換し、左手の薬指にはめる。こなたの手……ちっちゃいけど、大きいな。
そして……キス。こなたの顔に掛かったヴェールを、震える手でゆっくりと上げる。
「かがみ……顔が真っ赤だよ」
「し、仕方ないでしょ!!」
そう言いながら、こなたも真っ赤だぞ、と心の中で付け加える。
こなたが目を閉じる、それを合図にして突き出た唇に、自分の唇を重ねる。
この瞬間、ついに私とこなたは結ばれたのだった。
91 :
ハレ舞台:2007/11/16(金) 23:03:03 ID:ACsRNFdg
カラーンコローン、カランカランコロン。
鐘の音が響き渡り、ライスシャワーと祝福の言葉が私とこなたの上に降り注ぐ。
永遠の愛を誓った私達は、再び赤い絨毯を渡り、外に用意された車に向かっていた。
「結婚式、終わっちゃったね」
寂しそうに呟いたこなた。
その体をぎゅっと抱きしめる。
「何言ってるのよ。これからが始まりなのよ」
「え……?」
不思議そうに私を見上げるこなた。
もう、私がこんなに近くにいるんだから、寂しがることなんて無いのに。
「あんたと私の始まり、ね」
「……うん!」
途端に笑顔になるこなた。
ふふっ、全く、手が掛かるわね。嫁が今からこんな調子じゃ、この先どうなることやら。
私がもっとしっかりしないとね。
「ね、こなた。ブーケを投げてあげようか」
「ん、そだね。じゃあ行くよ〜……」
天高く舞う私とこなたのブーケ。拾った人に私とこなたと同じ最大級の祝福を。
私、柊かがみ。泉こなたと人生の新たな門出に立ちます!!
「……らぎ。柊!!」
「う〜ん……こなたぁ……愛してる……」
「何寝ぼけとんねん!起きんか〜い!!」
スパーン、という小気味いい音と共に強烈な痛みが後頭部を襲う。
目を開けると、仁王立ちした黒井先生の姿が。
「あれ……?」
現在時刻を確認。5時間目の真っ最中だ。うん、一番眠くなる時間帯なのよね。
……じゃあ、今のは、夢?
…………
………
……
ぐあ、今すぐ首吊りてぇ!
キョンじゃ無いけど、日本が銃社会でないことに感謝するべきだわ……
「ところで柊……」
「……はい?」
「誰が誰に先を越されたんや?ん?言うてみ?」
どうやら、寝言はしっかり聞こえていたようだ。
青ざめる私と、不気味な笑顔の黒井先生。
黒井先生が私の寝言をこなたに言って、私がこなたにからかわれるのは、また別のお話。
以上です。お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
真・ドォリィルゥのDXパケ絵に萌えていることから、ちょっと妄想してみました。
やっぱり文章は弱くて、色々いたらないかとは思いますが……。
また、結局夢オチです。色々と楽なので。
どんな矛盾も夢だった。あぁなるほど。
後、自分は結婚式というものを見たことが無いので、本来のものとは大きくかけ離れてるかなと思います。
SS書くにしたって取材は必要かな……奥が深い。
93 :
6-600:2007/11/16(金) 23:26:06 ID:9LqY2eSD
>>92 ぬあああ、GJ過ぎる!
そして、
>真・ドリルのDXパケ絵
書いていたのと結婚式ネタで8〜9割ほど被って
/(^o^)\ナンテコッタイ
今から1時間以内に10レスついたら、こなたとかがみが入籍&婚約記者会見www
95 :
4-248:2007/11/17(土) 00:24:41 ID:f0xMvx3y
>>92 ゆ、夢?そんなバカなww
かがみの寝言に萌えました
夢はきっと現実になることを祈って…GJ!
>>94 これは夢から現実への第一歩というわけですねw
支援ザマスよ
>>94 同時につかさとみゆきさんも入籍するらしいね。
あと、二組の披露宴で某新聞記者と某料理人が、
「○極vs至○」の料理対決をするとか・・・。
>>98 なんというみゆつか
これはGJと言わざるを得ない
具体的に言うと2コマ目のつかさがすごく良い
レス数が足りない…
次のページをオチにしていいか
聞いていいですかね?
>>98 GJ!
あなたの前回の絵がきっかけで、いまさらながらキャラソン買ってしまったよ。
>>99 「おい聞いたか?つかさ先輩と高良先輩が、×月×日に結婚だってよ!(CV:立木○彦)」
「そうそう、小早川&岩崎と合同だってよ!(CV:立木文○)」
「泉先輩とかがみ先輩も素敵だったけど、今度も楽しみね(CV:○じら)」
「田村さんとパトリシアさんのプロデュースだし、なんかすごそう(CV:くじ○)」
「でも仲人が黒井先生ってマジかな?(CV:立○文彦)」
「いやそこは泉先輩じゃね?常識的に考えて(CV:○木文彦)」
「それに黒井先生は……ほら、未だに独り身だし、色々配慮があったらしいぜ(CV:立木文○)」
「へぇ〜、そうだったんだ〜(CV:く○ら)」
「いきおくれも辛いわねぇ(CV:大蛇○)」
「……聞こえとるで orz (CV:○田このみ)」
>>98 ライスシャワーでまず競走馬を連想して泣いた
12時間のタイムラグを開けて、第2波投下。
前スレ548-「壊れ狂(鏡)想曲」の続編。
一瞬、「かが☆フェチ」って名前を付けかけた。が、ともあれ「こな☆フェチ」師匠に捧げる。
「自重できないこなた」
107 :
1:2007/11/17(土) 01:16:51 ID:qz6dktlj
…どうも最近こなたのことが気になってしょうがない。
寝る時になってもこなたの顔が思い浮かんで、眠れなくなってしまう。
…べ、別にこなたのことが好きってわけじゃないんだからねっ!(この後に及んでまだ言う)
で、でもこなたが私に懐いてくるのは、私としては結構嬉しいかも…///…えへへ
…べ、別(SS始めます。)
朝、私とつかさが駅でこなたを待つ。
すると、こなたがものすごい勢いで走ってきた。
「か〜がみぃっっ!!!」
私に抱きつく。私はもう飛ばない。
「私…かがみのこと大好き!!!結婚しよっ!!子供の名前は『こなみ』でいいよね!!」
ちょっ…あんたいきなり恋愛過程完全無視のハッピーエンドかよ。
それと、子供の名前…無理に私たちから取らなくてもいいんだぞ。
なんだか実況パワフルプロ野球… いや、なんでもない。
さっきのこなたの勢いのとばっちりをくらったつかさが、隅で泣いているのが見えた。
…あとでしっかり慰めてあげよう。が、今はこなたが抱き付いてきたという恥ずかしさと嬉しさでわりとどうでもよかった。
電車の中、こなたは私の膝を枕にして寝ている。
席を二つ分取ってしまうため、満員電車の中つかさが立つハメに。…あとでしっかり慰めてあげよう。
私たちは学校に着いた。
つかさが、いなくなってた。
こなたが言った。
「かがみと…同じクラスだったら良かったのにな」
「うん…私もよ」
お互い寂しそうに笑い合った。
つかさはあとでしっかり慰めてあげよう。
108 :
2:2007/11/17(土) 01:18:09 ID:qz6dktlj
●1時限目
授業が後半に差し掛かった頃。
突然私の教室の扉が開いた。
皆がその扉の方向を見る。
すると、背の小さい青い髪の少女が立っていた。
しかし、その顔は涙でぼろぼろに濡れている。
「ど…どうしたのよ、こなた?」
「うぅ…か…かがみぃ〜〜〜っっ!!!」
そう言って脇目もふらず私に抱きついておいおい泣き出した。
訳がわからないが、こなたがあまりに切羽詰まってるようなので、私はこなたの頭をなでながら優しく言った。
「何があったの…?こなた…話してみて?」
「だって…だってえ…かがみがいなくて寂しかったんだもん…!!」
…1時限目でそれっすか。
じゃあ、どうやって昨日の晩を過ごした。
てゆうか、今までの高校生活どうしてたんだ。
このとき、私は未来を見ようとはしなかった。怖くて。
●2時限目
次の時間は、調理実習で、B組との合同授業だった。
私は、嫌な予感がした。
しかし、そんな心配を余所に、こなたは持ち前の手際の良さで、カレーライスと肉じゃがとポテトサラダを2分で作り上げた。
その後は、ずっと私にくっついていた。
その間、こなたはずっと私に「好きだよ」と300回くらい言ったり、ご飯を食べさせたり、腕にしがみついたり、
髪をなでたり、ほっぺにキスしたり、耳をなめたり、胸を触ったり、服を脱がせにかかったり、してきた。
私はその一切を阻まなかった。
でもその後、黒井先生にやたらめたくそ怒られた。いや、確かにふざけてるように見えたかもしれないけど…
ちょっと怒り過ぎなのでは?しかも泣いてるし。
怒られてる間、こなたがずっと私を抱きしめたままだったのが原因なのかもしれない。
109 :
3:2007/11/17(土) 01:19:26 ID:qz6dktlj
●3時限目
今度は、なぜか1年生との調理実習だった。
何故だ。何故に測ったようなタイミングで事が起こる。
ある時、一人の生徒が乱入してきた。
「柊こなたです」
「ちょっと」
私はこなたを嫁に向かえたのか。それはさすがに知らなかったぞ…
「かがみ〜ん、だ〜い好き!」
こなたは、私に抱きついてきて、頬にキスしてきた。
「こ、こなたぁ、は、恥ずかしいわよぉ…」
こなたが、私とイチャイチャしてくる。
みなみちゃんはゆたかちゃんの目を手で隠している。端から見るとそんなやばいのか。
パティは何か嬉しそうに写真を取っているようだが、ひよりは鼻血を出して悶絶している。大丈夫かしら。
あ…こなたのアホ毛が2本に増えてる。いや、それは関係無い。可愛いとは思うけど別にいい。
「かがみん、大好き。大好きだよ。ちゅっ」
「こなたぁ///…は、離しなさいよ〜…!」
いや、まずい。このままではひよりが死ぬ。なんか机に頭を打ち付けてるし。
「かがみ、嫌いなの?私のこと嫌いなの!?」
違う。ひよりが、『マズイ』。自分の顔を火で炙ってるし。
「かがみに嫌われたら…私…やだよぉっ!!」
そんなことない。私がこなたのことを嫌いになるはずはない。でも、ひよりはマズイ。このままではひよりはマジで死ぬ。
排水溝に流されそうになっている。
この時間、私たちの行動で後輩を一人死なせてしまうところだった。
110 :
4:2007/11/17(土) 01:20:40 ID:qz6dktlj
●4時限目
私のクラスにて。やっぱ扉が開いた。
私は「来た」と思った。
↑内心「(゚∀゚)キターーーーーーーーーーーーー」
「泉かがみを向かえに来ました」
「こなた…」
今度は私の方が嫁かよ。…いや…なんかもうだんだんそんな気すらしてきた。
昼休みの時間。
こなたと私は弁当のおかずをお互いに食べさせ合った。
いや…だって…それはぁ、こなたがどうしてもって言うからぁ…うふふっ。
お、つかさ。やっと来たわね。何してたの?
●5時限目
今度は、この学校では今までなぜか見たことのなかった2年生との、調理実習だった。ふーん。
つかさはみゆきに慰められていた。
こなたは、いつ来るのやらとハラハラしていたが、ちょっと体を交わらせただけで、すぐに戻ってしまった。
特に事が起こらなかったので、私は安堵したが、ちょっと寂しい気分だった。
…!!べ、別にこなたのことが気になってるわけじゃないんだからねっ!
111 :
5:2007/11/17(土) 01:22:21 ID:qz6dktlj
●そして、6時限目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全 校 集 会 。
私は考えることを諦めた。
全校生徒がずらっと並んでいる。
こなたはいなかった。
さすがに今日の事があるのか、黒井先生が私とこなたを引き合わせないように、こなたを隔離したらしい。
…ちょっと可哀想だけど、仕方ないか…全校集会だもんね…
校長先生の話が終盤にさしかかった頃、私はふとあることを思い出した。
こ な た が 格 闘 技 経 験 者 だ と い う こ と に。
その瞬間体育館のドアが開いた。
…のではない。ドアが、吹き飛んだ。
「かがみぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!!!!」
…そこまでやるか。正直、うるっときた。
112 :
6:2007/11/17(土) 01:24:08 ID:qz6dktlj
飛ばされたドアが日下部の上に落ちた。しかし私は気にしな(ry)
こなたが涙を流して、切ない顔で私の方を見ている。
「こなた…」
私の胸がキュンとなった。私はこなたの方に駆け寄る。
「かがみぃっっ!!!」
「こなたぁ!!」
お互いに走りよって抱きしめる。
「かがみぃ…!!もう…もう、かがみと離れるのやだからねっ!!」
「こなた…ありがとう、ずっと…一緒だからね!大好きよ!!こなた!!」
「うぅぅ…かがみぃ…かがみぃ…!!」
感動のあまり、つかさやゆたかちゃんが号泣している声が聞こえた。
感動して、峰岸に救出を懇願する日下部の声は届かない。
ひよりは…私にはもう見えない。
もはや、全校生徒が感動して、体育館が愛に包まれているようだった。
そうじろうさんまで泣いていた。何故ここに。
もう、こなたのアホ毛が3本に増えてオバQみたくなってるとか、ひよりがとうとう逝ってしまったこと(二日後に蘇生予定)とか、
その後ロッカーから金髪の女教師が出てきたとか、もうそんなことはどうでも良かった。
こなたと一緒にいられるんだから…
ハッピーエンド。
完。
やっぱり、ひよりはオチ担当なんですね。
それと、
>>43でつかゆきを書いたばっかなのに。俺はどうもキャラクターへの愛が足りないらしい。
>>113 これはひどいwww(褒め言葉)
二人の暴走っぷりがすばらしい。
>>99 パティ:ワタシの用意したお色直し――究極の萌えはこれデス!!
カガミにはミコ服を!
そしてコナタにはこのキツネ耳とシッポをつけてもらいマス!
そうじろう:ん?かがみちゃんは初詣での時に見た巫女さんスタイルで、こなたは18話での動物話のスタイルじゃないか…
全く共通項を持たないアンバランスさ…パティちゃん、これが究極の萌えと言えるのかい?
…いや共通項を持たない『不自然さ』…?
はっ?!これは!!!
パティ:気付きましタカ?
そうデス!人間とケモノ…種族を越えた禁断の愛デス!!
これは世界各国に様々かたちの神話として伝わる伝統的な萌え!!
日本でも平安の昔から葛の葉狐と保名の愛とともに安倍晴明伝説として語られてイマス!!
異種族間の愛は紛れも無く究極の萌えの一つの形なのデス!
蜂屋:しかし…葛の葉伝説には最後には愛する子供との別れが待ち受けている。
他の異種類婚の民話、神話においてもその多くが悲劇的な結末を迎えていることを考えればこの究極の萌え…失敗ではないのかね?
パティ:いいえ!チガイマス!!
よく考えてみてクダサイ!!
同性である上に種族すら違う二人…これは常に二重の禁忌を孕んでいる状態デス!
当然悩みや苦しみ、時には心ない迫害にあうこともあるかも知れマセン!
しかし二人は愛ゆえにその禁忌をも越え、結ばれるのデス!!
今日のこの幸せな日を迎えられたのはコナタとカガミの絆があってこそデス…
しかし、この先二人にどんな困難が襲い来るかはワカリマセン!!
ですが二人の愛、そして二人を支えるワタシたち周りの人々の愛があればきっと乗り越えられるはずデス!!
旧来の結末に縛られるのではなく、よりよい未来を創ること…それが今を生きる二人、そしてワタシたちの役目なのではないでショウカ?
つまり究極の萌えとはその高き理想を目指し続ける過程であり、未来への希望に溢れたもの…それこそが究極であるとワタシは考えるのデス!!
会場:おおおおおおお!!!
永井:(よしっ!!パティ、よくやった!!
例え至高がどんな萌えを出そうともこれで俺達の勝ちだ!!
だが…至高側のあの余裕な表情……あれは一体…)
すまん、病気+深夜脳だ…大人しく寝るよ(´・ω・`)
会見はまだか!?
結婚については、識者がこう述べておられる。
>まぁ、姉が2人いるので、どちらかが婿をとって神社を継ぐのは確実。
>対する泉家は一人娘。どちらが嫁ぐかは考えるまでもないことです。
「泉かがみ」が妥当かと思われまする。
>>116 それに対して、みゆつかもひよりをブレーンにして
お色直しを考えなきゃならないんでしょうかね?
>>113 >恥ずかしさと嬉しさでわりとどうでもよかった。
おなか痛いですww
GJですよ!!
それからネタを使っていただきありがとうございますww
by こなふぇの人
121 :
465:2007/11/17(土) 07:08:00 ID:2yr8Rx8w
「パン食い競争に練習なんて必要ないわよ」
「いいから、やってみよ〜」
「20秒12。
ちょっと遅いかな?」
「はぁ、はぁ……。
もう疲れて走れないわよ……」
「パンを紐に吊してあるからいけないんだね。
……ふぁい(はい)」
「こなた!?」
「わたひがふわへほふよ(私が咥えとくよ)」
「パン……こなた……パン……こなた」
「ふぁふぁひ?(かがみ?)」
「こなたパン!」
「――――――――ッ!?(声にならない声)」
「うおおおおおおおぉぉぉりゃああああああぁぁぁ!!」
「ちょ、凶ちゃん?!
女の子がそんな声出しちゃ……って速ッ! そして近ッ!
…………わぷっ!?」
「ん〜」
「ちょ、パンはあっち!
こっちはパンツ!
アッー!」
「こなたこなたこなたこなたこなたこなたこなたこなたこなたこなこなこなこなこなこなここここここ」
「バグってる! バグってるよかがみん!?
あぅ〜!」
「…………タイムは?」
「はぁ……はぁ……、18秒56。
スゴいね……パンを食べるより速いよぉ……」
「本番はパンに紛れててね?」
「そ、そりゃないっすよかがみさん!?」
こなたを攻める事に定評のあるかがみ(笑)
オフェンスに定評のあるかがみ
………
だがそれもアリですな。
124 :
465:2007/11/17(土) 08:27:46 ID:2yr8Rx8w
「SOS団を結成しよう!」
「あんたもいきなり唐突ね……」
「いや、ハルヒ好きとしてはやっぱり一度は結成しておかないと、と思ってね?」
「それなら小説のハルヒも読んでよね……」
「なになに、私がラノベ読まないからって拗ねてるの〜?」
「ちょ、こっち見んな!
大体ね!
ここにはあんたが期待するような宇宙人未来人超能力者その他諸々、一切いないのよ?!
それにあんたは涼宮ハルヒじゃないの! 泉こなた!
最後のSにはどうしても食い違いが……」
「かがみん」
「何よ?」
「誰が普通のSOS団を結成するって言ったの?」
「…………違うの?」
「うん。
私が結成しようとしたのはね?
S=閉め切った教室で
O=大きな声では言えないような事をする
S=好き好きかがみん♪
の団だよ?」
「………………リレミトっ!」
「しかし不思議なこなたによって封じ込めるっ!」
「手ぇ! 手を離しなさいっ!」
「逃げても無駄だよかがみん!
それに逃げようとしても教室は施錠済みさ!」
「マジっすか!?」
「それではSOS団の最初の活動を始めようか」
「やだぁ、帰してぇ!」
「大丈夫だよ、かがみ」
「え……?」
「すぐに私抜きじゃいられないようにしてあげるからね〜」
「全然問題解決になってないじゃないのよー!?」
こなたのターン、ドロー!(笑)
朝起きたら、なんだこの暴走気味(褒め言葉)で甘いSSの数々は。
もう全てにGJ!
相変わらずここは凄すぎるぜ。
ニヤニヤさせてくれる神職人に、雁○哲までいるじゃないか。
ホント、こなかが好きで良かったよ
127 :
6-600:2007/11/17(土) 13:04:34 ID:P5VKoxG6
何だか、凄い神作の数々が
まとめてGJ!
そして、
>>115で萌え死んだんだが、
これは同人誌?
128 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 13:29:18 ID:FMZByo9i
>465氏
朝からご苦労様です。
萌えさせていただきました。
>ツマラン
さて、マランを投げ付けられたのだが
永遠にこなターン
肥やしにするんだ
133 :
465:2007/11/17(土) 14:06:26 ID:2yr8Rx8w
>>128 ふむ、それなら俺以上のSSを書いて投稿してくれい。
ここのスレ住人(俺含む)を幸せにしておくれー。
>>133 >>128はただのらきすたアンチなんだぜ
どうせ読んでもいないよ
ってかアニメ終わってもアンチやってるやつって、なんか可愛そうだよね。
ストレスのはけぐちが他人をけなすことなんだもんな
ということで、128を労ってやろうぜ
荒らしご苦労様
ちゃんと生きろよ
>>130 あの「まらんの差し入れ」が、ついにカタカナにまで対応したかw
現実で何か嫌なことがあったんだろう。
人を否定せずにストレスを解消できる方法が見つかると良いね。
このスレにいるだけで優しい気持ちになれる俺は幸せ者だな
そろそろ通常営業に戻ろうぜ
>>139 あ、なるほどサンキュ。
これで
>>115を見ると…
ふぉあああああああああああああああ!!!!!!!!!!
いきなりの物量萌攻撃っすか!!?
しかも絵柄かわゆすww
141 :
4-248:2007/11/17(土) 15:37:12 ID:f0xMvx3y
今晩漫画の続きを2ページ分うpする予定です!(`・ω・´)
…と無駄に告知w
今週で漫画完結できたらいいなぁ…
142 :
4-248:2007/11/17(土) 15:42:25 ID:f0xMvx3y
あ、今週末の間違いだorz
>>141 ふぉあああああああああああああああ!!!!!!!!!!
あ、まだ来てない?w
wktk鼻血出しながら夜まで待ちます。
144 :
4-248:2007/11/17(土) 15:51:26 ID:f0xMvx3y
>>143 おおお落ち着いてくださいww
もし早く出来上がったら投下が夕方ぐらいになるかもしれません
あ、でも時間がかかるのは確かなんで安全のためにも鼻血は止めてお待ちくださいw
145 :
143:2007/11/17(土) 15:56:20 ID:5X1aA6bG
スマンorz
なんという12秒差のタイムラグ…
投下までどうにか生き延びるので、じっくりお書き下さい。でも鼻血は止ま(血文字はここで途切れている)
ネタを待ちつつ、パロディの効いた小ネタでも投下しておこう。
一日半繋げられなかっただけで新スレの
100以上も進んでいるー。
ということで
>>1おつ
>>141 現在執筆中ですか。
ではワクテカしながら待機。
あと、
>>44ではようやく初つかさかな?
今度は4人勢揃い絵を期待。
148 :
しりとり:2007/11/17(土) 16:41:27 ID:l3DD6eFf
「そうねぇ・・・追っかけ」
「け、け・・・ケロロ」
「ろかぁ・・・ロケ」
「け?うーんと・・・ハットリくんに出てくるケムマキ」
「ケムマキ? あ〜、ゴリエがやってたキャラね?」
「アニメだと、スネ夫と声が一緒なんだよ」
「詳しいわねぇ・・・で、きだっけ?きねぇ・・・利き酒」
「ケータイ刑事 銭形泪。やっぱ、泪だよね泪」
「私は愛と舞の方が好きだけどなぁ。」
「ぷっ・・・かがみんはミーハーだねぇ」
「うるさいよ!!・・・まったく。いでしょ?いいなづけ」
「うぅ〜。かがみん、けばっかでズルイぃ〜」
「ふっふっふっ。しりとりであたしに勝とうなんて、1万年早いわね」
「・・・ちょっと、国語が得意だからっていい気になっちゃって」
「くやしかったら、あんたも勉強しなさい」
「はいはい。いいよいいよ。けのつく言葉あるもん」
「おっ、まだ諦めないか。ドーンときなさい」
「かがみん、結婚しよう!!」
「・・・なっ?! ちょっ、おま?!真顔で何言って・・・」
「どうしたの、かがみん。うだよ? う!」
「・・・・・・」
「あれぇ? かがみん、降参? だらしないなぁ」
「・・・ん」
「なになに? 聞こえないよ〜?」
「っく・・・うん!! はい、これでいいでしょ?!」
「やったぁ!!かがみんの負け!!」
その後、二人は幸せにくらしましたとさ。
ちと古い話題だけど
もってけ!の間奏部分にあるかがみの台詞が
1番 こなたにゲームのやりすぎを注意 (おまっ また徹夜でゲームか)
2番 お菓子の話の後、こなたに宿題がどうのこうの (また宿題やってないのか! もー!)
って感じでこなたの事気にかけてる
流石かがみ。アドリブでもやってくれるとは普段からこなたをガン見してるだけあった
コレをこなかがと言えるかは知らないがかがみの口からこなたの話題が出てるってだけで俺は嬉しい
一方こなたは
1番 うはwアニメの録画ミスったwwww
2番 アニメ多くて嬉しいwどれからみようかなww学校いくのやーめたwww
※これは仕様です
>>148 バカップル自重w
お幸せに
>>141 おお〜、ついに今夜ですか ! 期待してます !
>>148 そ、それ・・・俺の脳内で妄想したネタとほぼ同じ !
>>149 キャラソンからしても、公式はやっぱり「かがみ×こなた」なのかねえ?
151 :
4-248:2007/11/17(土) 17:44:37 ID:f0xMvx3y
>>147 そうですねまともなつかさは今回が初めてですね
余力があるときにぜひ4人組で描きたいと思っています!
>>148 こっちが恥ずかしくなるぐらいバカップルな2人にGJ!!w
完成しましたー(´・ω・`)
爆撃開始してもよろしいでしょうか大佐っ!?
…爆撃と言ってよいものか微妙なものではありますがw
153 :
4-248:2007/11/17(土) 17:57:59 ID:f0xMvx3y
>>153 GJ!
俺は「こなたにからかわれて顔を真っ赤にしてるかがみ」を見るのが大好きなんだぜ!
そして雨が上がってきたってことはこなたの不安が取り去らわれたってことかな。
次回で最後なのは残念だけど、ラストも頑張ってください。
156 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 19:21:50 ID:FMZByo9i
すいません、気づいたらこのスレに当たってました
>>153 2P目の最後のコマの二人がッ・・・
やべ、ちょこれマジやべぇよ・・・死ぬッ!萌え死n・・・・・・
>>153 GJ !
>こなたにからかわれて顔を真っ赤にしているかがみが好き
あなたは俺ですか? w 2枚目の最後のコマのかがみカワユス☆
そして相合傘は・・・青春のロマンっ ! ←断言
>>156 新人さんですか?
ようこそ〜♪ ここの住人の人たちは優しいんで、また来てくださいな〜
そして、こなかがラブに、あなたも染まってくださいw
>>116 今気づいたんだが、狐の嫁入りということか
ニコの話題は控えた方がいいかもしれんが
ナイナイのクリップ自作してる人がいるな
まだ数秒程度だけど、アレはスゴイ
明日はゆ〜のす通信の新刊買いによんこま小町に行ってくるぜ
他にもこなかが本出すサークルがあるみたいなのでそこもチェック予定
>>153 GJ!
みんな「こなたにからかわれて顔を真っ赤にしているかがみ」が好きだね。
もちろん俺もだが!「こなたも」とかそういう細かいトコに気付くのも凄くこなたらしい。
やっぱこういうのが二人らしいと思うな。最後も期待してますよ
>>156 とりあえずなんかあったならこのスレで癒されてゆくといい
あ、できるならsage推奨でな
大阪は行けぬが、来週の陵桜祭は逝ってくる☆ZE
∧ ∧
(≡ω≡.)〜 ニャー ニャー
>>153 GJだぜ!
二人がかぁいくてしょいうがない。
次回で終わってしまうのは残念ですが、最後も期待してます。
169 :
6-600:2007/11/17(土) 22:45:17 ID:P5VKoxG6
>>153 頬擦りは反則……! GJです!
そして、
>>55の後日談ですが、
後日談ってレベルの文章量じゃなくなってきたので、
もうしばらくお待ちください。
何というスレの延び具合……これは、少しの油断も命取りですな。
>>93 今更ですが、GJどうもです。
>>書いていたのと結婚式ネタで8〜9割ほど被って
/(^o^)\ナンテコッタイ それは申し訳ない事をしました。どうにも自重できなかったもので
自分としてはあなたの書く結婚式ネタも見て見たいです。
>>95 こちらも今更ですが、GJどうもです。
このSS書いた切欠がかがみにあの言葉を言わせたかったからなわけで、萌えてもらえたなら書き手して光栄です。
今日入学案内書なるものを買ってきたのだが
性格変換ネタって面白いなー。
実際にこういうキャラでらき☆すたをやったら面白そうだな。
まず恥じらいこなた・・・要するに純粋な乙女なこなたに
弱気なかがm・・・
怪電波を 受信しました
wiki大規模メンテナンス中ってどういうことだよおおおおお!
今日の夜は1スレ目からSS読み漁るつもりだったのによおおおおおお
IDの数だけかがみんの言うことを聞く
177 名前:konakona[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 00:20:48 ID:99999999
IDの数だけかがみんの言うことを聞く
がんばれよ!
>>176 おまえは俺か?www
まさに今同じ理由で頭を抱えていたんだがwww
安価みすったああああああああああああ
こなかが妄想のしすぎで脳みそがおかしくなってるらしい
今日はおとなしく寝る…orz
一分書き込みがなかったらこなちゃんはおねえちゃんの嫁……
あれ? じゃあおねえちゃんはこなちゃんの旦那さん?
でもおねえちゃんは女の子だからお嫁さんじゃないとおかしいよね……
じゃあおねえちゃんはこなちゃんのお嫁さんで……あ、でもこなちゃんも女の子だからお嫁さんのおねえちゃんで……あれ?
あーっ、もうわかんないよぅ><
(=ω=;) <……つかさ、もう一分経ってる
は、はぅう!><
>>115 どっちもいい話だけど、特に一話目の揺れ動くこなたがいいね。
いや、凄くいいね。GJです。
>>153 いつもながらGJです。次で終わってしまうのは残念ですがラストも楽しみにしてます。
185 :
6-600:2007/11/18(日) 00:46:12 ID:BqAO0LI+
キリのいいとこまでできたので
>>55の続き投下します。
結局、後日談の後日談をまた書かなきゃいかんな……
186 :
1:2007/11/18(日) 00:48:00 ID:BqAO0LI+
それは、6月初めの自宅でのこと……
「お姉ちゃん、ちょっといい……?」
「何、つかさ?」
「その、大事な話……」
「……?」
改まった様子のつかさ。
一体、何の用かしら?
「……単刀直入に聞くね。
お姉ちゃん、こなちゃんと付き合ってる……?」
「……!?」
突然の言葉に、私は言葉を失った。
普段はのほほんとしてるつかさだが、
時折、妙な鋭さを見せることがある。
「どうして……」」
「やっぱり、そうだったんだね……。
お姉ちゃん、こなちゃんのこと
名前でずっと呼ぶようになってたから……」
そういえばあの日以来、こなたのことは
ずっと名前で呼ぶようになっていた。
そう考えると、私達といつも一緒にいたつかさが
その些細な変化に気がつくのも、当然と言えば当然だろう。
187 :
2:2007/11/18(日) 00:50:01 ID:BqAO0LI+
「その……つかさ……」
「あ、えと! それでこれ!」
少し混乱気味の私をまくしたてるように
つかさがチケットを2枚渡す。
「これは……?」
「今度の休日に、東京の方のおっきな教会で
模擬挙式とウェディング試着会をやるんだって。
それで、ゆきちゃんがお母さんからそのチケットを3枚貰ったんだけど、
使わないからって私にくれたんだ」
「模擬挙式……」
「でも、その日は私、専門学校の見学会で行けないから……。
だから、こなちゃんとゆきちゃんと3人で行ってきてよ!
ゆきちゃんが日帰りでは大変だから、
家に泊まっていいって言ってたし」
「ねえ……もしかして、みゆきも私達のこと……」
「うん……でも大丈夫! ゆきちゃんも私も
お姉ちゃん達のこと応援してるから……。
だから、今回のも二人の思い出になるように、って!」
「つかさ……。ありがとね」
「どういたしまして!
二人には感謝してもしきれない。
今度、みゆきに会った時にもきちんとお礼言わないと。
「……それに……私の…も二人には……」
「え……?」
つかさが、何か言ったようだけど
よく聞き取れなかった。
188 :
3:2007/11/18(日) 00:52:07 ID:BqAO0LI+
「ううん、何でもないの!
あ……もしかして、二人きりの方が良かった?」
「え!? そ、そんなことないわよ!!」
つかさには悪気が無いんだろうけど、
その言葉は私の動揺を誘うには十分すぎる。
「そ、その……みゆきにも
きちんとお礼言わなきゃいけないしね」
「そ、そうだよね……」
心を落ち着けてチケットを改めて見直す。
(模擬挙式にウェディング試着、か……
こなたと挙式……結婚……)
そこまで考えて、私は思わず赤面してしまう。
って、今からこんなんで、どうするんだ私!?
「お、お姉ちゃん……?」
「な、何でもない!
それより、今日はもうそろそろ寝るね」
「うん、分かった。おやすみお姉ちゃん」
つかさが部屋を出て行ったのを確認し、
私は恋人を誘うべく電話を掛けた。
189 :
4:2007/11/18(日) 00:53:59 ID:BqAO0LI+
6月某日……
「ほほ〜、ここがコスプレ会場ですな〜」
「第一声がそれか……」
私、こなた、みゆきの三人は
都内の某教会に来ていた。
「みゆき、今日はわざわざごめんね」
「いえ、私こそお二人の邪魔なのではないかと思うと……」
「いいんだよ、みゆきさん。
私達二人だけだったら、理性が持つか分からないしね〜」
「えっ……!?」
「誤解を招くような言い方はやめてくれ……」
あの日から、私とこなたの関係はどうなったのかというと
特に大きくは変わっていない。
二人きりの時に手を繋いだり、なるべく名前で呼ぶようにしたりと
細かい変化はあった。
が、その……一歩というか一線というか、その辺は未だ越えていない。
「とりあえず、中入ろうよ〜」
こなたが先頭を進んでいき、
受付でチケットを見せて入場する。
私達もそれに続いた。
190 :
5:2007/11/18(日) 00:56:29 ID:BqAO0LI+
既に、いくつかの組――当然ながら男女のカップルが
試着や模擬挙式を行っていた。
「お〜、皆さん見事なコスプレっぷりですな〜かがみさんや」
「いい加減、そっちの方向から離れたらどうだ……」
「お二人とも、あちらでドレスを試着できるようですよ」
「みゆきさんはドレス着ないの?」
「すみません、私は別に着るものがありまして……。
お二人は先にドレスに着替えていてください」
「……? とりあえず、分かったわ。
行きましょ、こなた」
「オッケ〜。じゃ、また後でね、みゆきさん」
係員の人に手伝って貰い、ウェディングドレスへと着替える。
無論、人生で袖を通すのは初めて。
こなたは、どう思ってくれるかな……?
着替えを終え試着室を出ると、
そこには純白のドレスに身を包んだこなたがいた。
「あ……」
「こなた、先に着替え終わってたんだ」
小さな体躯にドレスで身を包んでいるこなた。
こなたには悪いけど、綺麗とか美しいという言葉よりも
可愛いという言葉が、真っ先に脳裏をよぎっていった。
でも、その可愛さがまた、愛おしいんだけど。
「……」
「……こなた……?」
上の空になっているこなた。
一体、どうしたのか?
「ちょっと、大丈夫?」
「あ、ご、ごめん……!
その……かがみが凄く綺麗だから……」
「え……!?」
いきなりの爆弾発言。
「い、いきなり何言い出すのよ……!
もう……」
「かがみ、顔真っ赤♪ やっぱ、照れてるんだ?」
「……あんたも人のこと言えないでしょ」
そういって、優しくこなたの額にでこぴん。
「あう……!
む〜……最近、かがみを一方的に弄れないな〜」
「ふふっ……♪」
いつまでも、弄られるだけの私じゃないってね。
「ほら、みゆきが待ってるだろうし、行こ!」
「……うん!」
こなたに手を差し伸ばし、こなたも手を伸ばす。
やがて、白い手袋に包まれた二人の手が重なった。
191 :
6:2007/11/18(日) 00:58:32 ID:BqAO0LI+
「お二人とも、凄くお似合いですよ」
みゆきは待合室に先にいた。
だが、服装がさっきまでとは違う。
「みゆきさん、それは何のコスプレ〜?」
……最早、突っ込むまい。
「これは牧師の服装です。
お二人の模擬挙式は、私が進行を務めさせていただきますね」
なるほど。だから、みゆきはドレスを着なかったんだ。
「でも、よく牧師の服を用意して貰えたわね?」
「この教会で働いている方の中に母の知人がいて、
その方に相談したら、快く引き受けてくださったんです。
それとその……女性同士ということで、人目も気になるでしょうから
特別に係の人や他の招待客も退席して貰うよう頼んでおきました」
「何から何まで……本当に感謝してるわ、みゆき」
「うん、ホントありがとね、みゆきさん」
「お礼には及びません。それでは、お二人が良ければ
すぐにでも始めようと思うのですが……」
「そうね。それじゃあ、お願……」
「ちょ、ちょっと待って!!」
こなたが唐突に話を遮る。
「どうしたのよ?」
「今、私もかがみもドレス姿じゃん?
かがみのドレス姿が嫌って訳じゃないけど、
どっちか一人は、タキシード姿になった方が
いいんじゃないかな?」
「いいんじゃないかな、って……
そもそも、女性用のタキシードなんてあるの?」
「そうですね……ちょっと聞いてきてみましょう」
「かがみん、良く似合ってるよ♪」
「……何か、引っ掛かる言い方ね……」
みゆきの交渉の結果、
特別に男性用に用意してあるタキシードの使用も
OKということになった。
しかし、こなたのサイズに合うタキシードが無く、
私が渋々着ることに。
「みゆきさん、ちょっといい?
式の進め方でお願いがあってさ……」
こなたがみゆきと式の進め方で何か話している。
聞かない方がいいのかな?
192 :
7:2007/11/18(日) 01:00:18 ID:BqAO0LI+
「それでは、始めますね」
みゆきの進行の下、式が始まった。
扉が開き、こなたとヴァージンロードを歩いていく。
「この前さ……」
「……?」
「いつかは本当にこういう式挙げたいって、言ったよね?
でも、思ったより早く実現しちゃったね、って……」
「そうね……」
お互い緊張しながら、歩みを進めていく。
その後の式の進行は、どこか既視感を感じた。
「ねえ、こなた。この進め方ってもしかして……」
「うん。大体はこの前のネトゲのそのまんまだよ。
みゆきさんに頼んで、変えて貰ったんだ」
「やっぱりね。どおりで、スムーズに
聖書の言葉が出る訳よね」
「へへ♪ 粋な計らいでしょ?」
そう言って、子供のようにあどけなく笑うこなた。
みゆきの見ている手前もあり、その笑顔の眩しさは
逆にこちらが恥ずかしくなるくらいだ。
「それでは、次に誓いの言葉です。
……汝、泉こなたは、柊かがみを生涯のパートナーとすることを――
みゆきの言葉が、一瞬途切れた。
そして
「――生涯のパートナーとすることを、母・泉かなたに誓いますか?」
「――誓います」
真剣に、正面を見据えて、一片の迷いも無く、こなたが答えた。
「では、汝、柊かがみは、泉こなたを生涯のパートナーとすることを
故人・泉かなたに誓いますか?」
「――誓います」
正直、いきなりこなたのお母さん
――かなたさんの名前が出たことには驚いた。
恐らく、これもこなたがみゆきさんに頼んだのだろう。
(……かなたさん、私の声が聞こえているかどうか分かりませんが、
もし聞こえていたら、どうか私達のこと、ずっと見守っていてください。
私もこなたも、まだまだ未熟で至らない身ですが、
二人で精一杯支えあって、頑張っていこうと思います)
私は心の中で、そっと誓いの言葉を述べた。
193 :
8:2007/11/18(日) 01:02:15 ID:BqAO0LI+
「続いて、指輪の交換です」
みゆきに促されて、指輪の交換に入る。
「ネトゲの時のキャラの動作、覚えてるよね?」
「まあ、大体はね」
あの時の記憶を頼りに、互いの指輪を交換していく。
こなたの左手の薬指に、美しく輝く銀の指輪をはめる。
「持ち帰れないのが、ちょっと残念かな」
「……いつか、二人で選んで買える日も来るわよ」
「ん……そだね……」
「では、最後に誓いのキスを。
……私は後ろを向いてますね」
そう言って赤面しながら、みゆきが後ろを向いた。
御丁寧に、目をつぶって耳も塞いでくれている。
「……ファーストキス、だね……」
「……」
恥ずかしさと緊張で何も言い返せない。
こなたが、そのまま言葉を続ける。
「私、今幸せだよ、かがみ……。
色んな人に支えられて、見守られて、今日ここに立つことができて……
大好きな人と結ばれるんだから……」
「こなた……」
「……なんてね。今のは、ギャルゲの受け売り」
「……この期に及んで、それかい……」
「でも……私自身の気持ちも、ほとんど今言ったとおりだよ……」
「……私だって……」
彼女の背丈に合わせて、私が少し前屈みになる。
「こなた……」
「かがみ……」
――もう、これ以上の言葉はいらない。
初めて触れたこなたの唇はとても柔らかかった。
今という時が永遠に続けばいいのに……。
幸せを噛み締めながら、心の中で私はそう考えていた。
194 :
6-600:2007/11/18(日) 01:04:03 ID:BqAO0LI+
以上です。
どう見ても、後日談ってレベルじゃありません。
ありが(ry
後日談の後日談も、またいずれ。
>>194 GJ!!
リアルタイムで堪能させていただきました。
もう二人がかわいくてニヤニヤしっぱなしwww
ところで後日談じゃなくて続編って言い方でいいんじゃないですか?
>>153 コメディ調もイケるじゃまいかw最後楽しみにしてるよw
>>194 良かった…すごい良かった…どうみてもマジじゃないっすかw
じゃあ次はいよいよこなたをおし倒しry
>>166 つかさ「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!!??どうしたの!?突然
>>166の猫を連れ去って!?」
皆さんGJです!
198 :
2-716:2007/11/18(日) 01:48:31 ID:COuaP4EG
どうも、2-716です。
2巻のP.135あたりを読んでいたら降りてきたネタを1つ。
私には、高校の数ある授業の中で、どうしても苦手な授業がある。
言語だとか数式だとか、そういう勉学的なのは得意だし、体育だって人並みにはできる。
でも、こればっかりはというものが必ず誰にでもあるだろう。
……短冊切りって何?
「かがみ人参切り終わった? ……って、何で銀杏切りなのさ」
「だ、だってどう切ればいいのか分かんなくて」
「教科書通りにすればいいんだよ。ほらこれ、薄い長方形の形だよ。名前の通り短冊の形」
「こ、こう?」
「あー違う違う」
人参と包丁を持ち上げて人参に包丁を入れようとした私の手を掴んで、まな板まで戻させる。
私を見上げるこなたの顔は、いつものにんまりに呆れがプラスされている感じだ。
「普通持ち上げないよ、流石かがみだね。勉強とかの理解力はあるのに、どうして料理となるとこんななんだろうね」
「う、うるさいわよ!」
「怒らない怒らない」
誰のせいだ。
「私が教えてあげるからさ。ちょっとごめんよぉ」
「ちょ、こなた!?」
こなたは私の後ろに回りこみ、私の両手を掴むようにして手を回してきた。
必然的に密着した状態になる。
「んしょ……私小さいからこのくらいくっつかないと、とどかないね」
「な、何でくっつくのよ!!」
「だって、手を取って教えた方がかがみも集中して覚えられるでしょ? じゃあまず私が動かすから」
余計集中できないっての!!
そんな私の心の声などいざ知らず、こなたは私の手ごと包丁を動かす。
こなたの暖かい手が私の手の甲に乗っている。加える力を変える度に、柔らかい掌の感触が伝わってきた。
背中には、小さいけれど確かにそこにある女の子特有の膨らみが、ふにふにと押し付けられている。
トクントクンと規則正しい心音が、背中を介して私に届いた。
こなたが何か言っているけど、とてもじゃないが聞いている余裕はない。
こなたと接している部分が、だんだん熱くなってきた。
心臓が必要以上に脈打っている。ドキドキしてるのがこなたにばれてないか心配になってきた。
「……って感じで、自分でやってみて。大丈夫だよね? 私はあっち進めないといけないから」
「う、うん」
そう言い残すと、コンロのところに戻っていくこなた。
私はやっと解放された。
「はぁ」
なんで私ばっかりドキドキしなくちゃいけないんだろう……なんかずるいよ。
こなたの方を見ると、その手には鍋と菜箸が握られていた。
つかさと会話しながら鍋を見るこなたは、なんだか優しい顔をしていた。
「こなた、料理する時あんな優しい顔になるんだ……」
やっぱり食べてほしい相手のことを想いながら作ってるからなのかなぁ。
将来こなたがお嫁さんになったら、あんなふうに旦那さんに料理を作ってあげるんだろうな……
想像したら相手が憎らしくなってきたわ。意地でもこなたの隣は私が
「いたっ!!」
持っていた包丁を反射的に床に落とす。カランと金属特有の音をたてた。
余所見(+妄想)をしていたからだろう、間違って自分の人差し指を切ってしまった。
深くはないけど、血が出ているのを見るとなぜかパニックになってしまう。
ど、どうしよう。
「かがみ!? 指切っちゃったの!?」
「どど、どうしようこなたぁ」
フライパンを操っていたこなたが、急いで駆け寄ってくる。
隣のつかさもそれに続く。心なしか2人とも顔が青く見えた。
「わ、お姉ちゃん血がでてるよ!?」
「どうしよう、どうしよう!!」
「あーもう、2人とも落ち着きなって。全く、何でかがみは家庭科の時間だけどじっ子になるかなぁ」
「だ、だって!!」
「ほら、手貸して」
「う、うん」
素直に右手を差し出すと、両手で掴んで少し眺めるように傷口を見ている。
だんだん傷口の辺りが熱を帯びていることが分かった。
「傷はそんなに深くないみたい……あむ」
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
突然、人差し指が温かいものに包まれた。こなたが指を咥えていた。
ttp://www.geocities.jp/pkmn_rm/shoudokukonata.jpg 「ここここここ、こなた!? あんたなにやって!!」
「ん? ひょーどくだおひょーどく」
消毒って……確かに唾液には殺菌作用もあるけど、別に水で洗い流せばいいだけなんじゃ。
なんて思考は即効中断された。こなたの舌が、傷口をなぞってきたんだ。
「あぅあぅあぅ」
「ん……ちゅ、あむ」
消毒だけにしては妙に念入りに指をしゃぶっているこなた。
なんだか頬が染まっているようにも見える。
こなたの柔らかい舌と唇とほっぺの内側が指に触れて、頭がおかしくなりそうだ。しかも耳からもチュパチュパ音が入ってくる。
何よりそのビジュアル。大好きな人に指を舐めさせているみたいな背徳的映像に、全身の血が顔に集まったような錯覚を覚えた。
何かに目覚めそうだ。やばい、これはいろんな意味でやばい。
視線をこなたから外すと、少し離れたところでつかさとみゆきが指を咥えていた。
「……お姉ちゃんいいなぁ」
「……羨ましいですね」
何がだ!!
こっちはいろいろ我慢するのでいっぱいいっぱいだってのに!!
「「「いただきまーす」」」
「……」
4人でテーブルに向かって、出来上がった料理を囲む。私はあの後、端っこで見学していたので、あんまり手伝えなかった。
右手の人差し指を見つめる。その傷口にはこなた……間違った、猫がプリントされた絆創膏が貼られている。
こなたが所持していたものだ。
未だにそこが熱く感じるのは、たぶん傷が熱をもっているからじゃないんだと思う。
左手で、ギュッと絆創膏を掴んだ。
「かがみ食べないの? ダイエット?」
「違うっての!!」
向かい側のこなたに0.1秒で突っ込む。こなたが『おぉ〜なんて鋭い突込みだ。吉本もびっくりだよ』などといっていたけど
無視しておいた。取り敢えず私は、3種類の料理の中から目の前の皿に乗ったおひたしを口に運んだ。
ほどよいしょっぱさが口の中に広がる。私好みの味付けだ。
「かがみ、おいしい? それ私が作ったんだ。ちょっと塩少なめにしたんだけど」
「あ、そうなんだ。私にはこのくらいが丁度いいわね」
「ふむ」
それだけ言って、私はまたおひたしを口に含む。
噛むたびに味が染み出る。やっぱりちゃんと家事やってるだけはあるのね……
ふとそこで、未だにこなたが視線をこちらに送っているのが分かった。
テーブルの上に乗り出すような体勢で、何かを期待した目をしている。
……あ、そっか。
「……おいしいよ、こなた」
「あ……えへへ」
そう言ってあげると、少しだけ頬を紅潮させながら、擽ったそうに笑った。
そんな顔されるとこっちも照れるんだけど。
「かがみを想いながら作ったかいがあったよ……」
「……え? 何? よく聞こえなかった」
「な、なんでもないよ」
元の体勢に戻り、何やらメモ帳を取り出してペンを走らせ始めた。
表紙には『かがみ』とか書いてある。なんで私の名前?
「こなた、何よそれ?」
「ん? かがみのことを書いてあるメモ帳だよ。えっと、基本は薄味っと」
「なんでそんなの書いてるのよ」
「そりゃあもちろん……」
「?」
「ううん、今は秘密」
そう言ってウインクするこなた。メモ帳をしまって、料理をつつき始めた。
メモ帳のことが気になって仕方がない。
「かがみ、はいあ〜ん♪」
「ん? あ〜ん、って!!」
危うくナチュラルに受け入れるところだった。
「こ、こんなみんな見てるところでできるか!!」
「見てなかったらいいのですかい?」
「ぐっ……」
「恥ずかしがりやさんめぇ♪ 可愛いのぉ、可愛いのぉ♪」
「だぁああぁあああ!! 頭を撫でるな!!」
なんだかこなたに振り回されっぱなしな気がするんだけど……
でも、こなたが楽しそうだからいいか。なんて思っちゃう私は、こなたのことが本当に大好きなんだろうなぁ
なんて……なんだか嬉しくなった。
「……ゆきちゃん。なんか夫婦がいるよ」
「つかささん……あ、あ〜ん」
「ゆ、ゆきちゃん!?」
【 fin 】
202 :
2-716:2007/11/18(日) 01:57:51 ID:COuaP4EG
以上です。
絵の方が、こなたを美化しすぎて誰だか分からない(´・ω・`)
取り敢えず『きれいなこなた』ということに!! (`・ω・´)チャキーン
さて、たまにはこっちにも力の入った作品を、との書き込みがあったので
こなフェチっぽい作品を、こなかが分大めで書いてみようかな(待
なんで力の入った作品が壊れネタなのかは分からないです。
>>202 リアルタイムで見てたぜ!!GJ!!
絵もSSも書けるなんて反則だwww。
こなかがといい、つかゆきといいオアツイCPばっかだw
>>202 かがみんメモに萌えwwwグジョーー!!!
最近デフォで2人が恋人にしか見えなくなってたけど、恋人→夫婦に進行したw
スレ速といい、こなかが病は確実に住人の脳を蝕んでいるなと感じる今日この頃
205 :
1-166:2007/11/18(日) 02:24:10 ID:efGoHq/T
こんばんは、1-166です。
ようやく『ミッドナイト』の続編ができました。
作成に三週間かかった分、内容はやや長めです。
準備ができ次第、投下します。
>>194 二人とも幸せそうだなぁ……。
やっぱりこなたとかがみの組み合わせは
ものすごく癒されますよ。
>>202 GJです! 絵も内容も素晴らしいの一言です。
ちなみに、過去作品の『2人』がものすごく気に入ってます。
これからも頑張って下さいね。
>>194 幸せいっぱい、胸いっぱい。
そんな感じ。まさかかなたさんの名前が出てくるとは思ってなかったな。
それだけ本気、ってことだね。最高!
>>202 これはかがみじゃなくても死んでしまう…GJ!
かがみメモには当然のようにかがみのetcが書き込んであるのですネェ…
しかし熱い。ここだけ夏ですか。みゆきさんもがんばれー!
>>202 GJ!!!!!!!!!!
絵もイイ!!!特にこなたが可愛い!!!赤面かがみも萌える!
・・・興奮して眠れなくなったが、そんなの関係ねぇ!!
明日朝からバイトだが・・・そんなの関係ねぇ!
次も期待してます。遠慮なく俺を不眠症にしてください。
209 :
1-166:2007/11/18(日) 02:58:13 ID:efGoHq/T
では、投下します。
作品名は、前作の最後のセリフで使った、
『記憶のカケラ』です。
210 :
1-166:2007/11/18(日) 02:59:44 ID:efGoHq/T
――小さくてちょっと変わっていて、髪が青い女の子。
それが、私が『泉さん』と初めて会った頃に抱いていた感情だった
。
だけど、一緒に高校生活を過ごしていくうちに、私たちの関係も
少しずつ変わっていった。 そして、出会ってから間もない頃のある日、
私と泉さんの間にちょっとした変化が起きた――
「こなちゃん、遅いね……」
「ほんと、何かあったのかしら。
せっかく今日から一緒に登校することにしたのに」
まだ入学して間もない頃のとある日の朝、通勤ラッシュで
混雑している駅のホームで、私とつかさは泉さんが来るのを待っていた。
とは言ったものの、この一件の立案者がその泉さんだった
ものだから、尚更私たちがこうして待っている意味がわからない。
普通に考えて、何で言い出しっぺの方が遅刻してくるのかしら。
「こなちゃん、どうしちゃったのかなぁ」
「しょうがないわね、泉さんも……。
それよりさ。 その呼び方って、やっぱり泉さんの?」
私がまるで気づかない程に、つかさが自然にそう呼んでいたので、
危うくスルーしそうになってしまった自分がいた。
ま、気づいた所でどうこうという訳でもないけどさ。
「うん、『泉こなた』だから、こなちゃん。
少し前からこんな感じで呼ぶことにしたんだよ。
それに、こっちの呼び方の方が、なんかかわいいでしょ?」
……時々、つかさのセンスがわからなくなる時があるけど、
今がまさにその時だった。 だけど、せっかくつかさが考えた
呼び方なんだし、ここは褒めてあげるべきよね。
「……まあ、かわいいかどうかは別にしても、
つかさらしさが出てていいんじゃない? その呼び方」
「えへへ…… ありがと、お姉ちゃん!」
「ふふっ、どういたしまして」
私たちがそんな話をしている内に電車が駅の中に入ってきていた。
素早く、そしてぴったりと駅のホームに収まった電車のドアが一斉に開く。
と同時に、今日の主役兼首謀者が私たちの目の前に現れていた。
211 :
1-166:2007/11/18(日) 03:01:08 ID:efGoHq/T
「ごめんごめ〜ん。 遅れちゃったよ。
朝の準備で少し手間取っちゃってさぁ」
開口一番、泉さんはバツが悪そうに頭を掻きながら、
私たちに申し訳なさそうに謝っていた。
本当なら厳しく注意する所だが、そんなことをしていたら
学校に遅刻してしまうので、とりあえず保留しておくことにした。
一方、同じ立場であるハズのつかさの方は、
まるで何事も無かったかのように挨拶を始めていた。
「あ、こなちゃん。 おはよ〜」
「おはよっ、つかさ! あと……。
え〜っと、柊さんもおはよ〜」
「えっ!? お、おはよう」
……ちょっと待った。 なんでつかさのことは名前で呼んで、
私の方は苗字なのよ。 まだ知り合ってから日が浅い為だとか
言っちゃったらそれまでなんだろうけどさ。
別に気にすることでもないハズなのに、凄い違和感が。
「どうしたの、お姉ちゃん。 具合でも悪いの?」
不意に、つかさに声をかけられた。
どうやら、相当考え込んでいたらしい。
「ううん、なんでもないわよ。 とにかく、早く駅から出ましょ。
じゃないと、ホントに遅刻しちゃうもの」
「そうだね。 それじゃあ急ごっか、こなちゃん」
「はいは〜い、柊さんもああ言ってるしね」
「……」
その後、私は自分でも理解できない程もやもやした気持ちで
一日を過ごすことになった。 授業を受けている時も、
お昼を食べている時も、掃除をしている時も、
そのもやもやを拭うことは出来なかった――
212 :
1-166:2007/11/18(日) 03:02:22 ID:efGoHq/T
「……とまあ、こんなことがあったのよ」
「そうですか、それで泉さんのことでお話があると」
授業も終わり、各委員会もあらかた終わった後の会議室で、
私はつかさや泉さんと同じクラスの高良さんと話していた。
当時は、私も学級委員長をやっていたため、高良さんとは
放課後の委員会の方で顔を合わせる機会が多かったのだ。
「
ほんっと、なに考えてるのかしら」
「なるほど、事情は大体わかりました。
あと、他に気になった所などはありましたか?」
「そうね〜。 なんていうか、まだあまり話をしていないっていうのも
あるんだけど、な〜んかよそよそしい所がある……みたいな」
「よそよそしい、ですか」
静かにそうぽつりと呟いた後、高良さんは左の頬に手を当てながら、
なにやら考え事を始めていた。 そして数十秒の沈黙の後、
何か閃いた様にふいに顔を上げていた。 どうやら結論が出たらしい。
「どう? 泉さんのことで、なにかわかったことあったかしら」
「色々と可能性を考えてみたのですが……。
おそらく、それは照れ隠しですね」
「はぁ!?」
正直言って、全く予想もしていない答えが返ってきていた。
多分、この時の私はもの凄く呆気にとられた顔をしていたに違いない。
しかし、そんな私にはお構いなしとでもいったような感じで、高良さんは
ニコニコと笑顔を浮かべながら解説を始めていた。
「たぶん泉さんは、かがみさんに対して照れているんだと思います。
名前で呼んでくれないのもきっとそのせいで、今はきっかけを
探しているんだと思いますよ」
う〜ん、そんなものなのかしらねぇ。
とてもあの泉さんが、そんな恋する乙女みたいな
行動を取るような人には見えないんだけどな〜。
まあ、高良さんもここまで真剣に考えてくれたんだし、
参考にしてみる価値はありそうね。
「色々アドバイスありがとね。 助かったわよ」
「あまりお力になれなくてすみません。
では、私はまだやらなければならない用が
ありますので、そろそろ失礼させていただきますね」
「うん。 それじゃまた明日ね」
「はい、また明日会いましょう」
そう言うと高良さんは、ペコリと頭を下げてから先に会議室から出て行った。
一方の私はというと、誰もいなくなった会議室の中で、しばらくの間
泉さんの行動について色々と考え込んでしまっていた。
213 :
1-166:2007/11/18(日) 03:03:48 ID:efGoHq/T
「ふぅ〜、あんまり考えててもしょうがないわよね。
結局、直接話してみなきゃ始まらないんだから」
窓から吹き込む暖かい風を頬に感じながら、
ふと外を見渡してみる。 入学式の時には満開だった桜も徐々に
散り始め、枝の先には新しい緑の葉が顔を出し始めていた。
「散りかけの桜も綺麗でいいわよね〜。 ……って、誰も聞いてないか」
ふと、自分の言動が急に恥ずかしくなってしまった。
離れたグラウンドや体育館からはちらほらとかけ声が
聞こえてくるものの、会議室の中には私しかいなかったのだから。
さらに、つかさ達には先に帰るようにあらかじめ言ってあった為、
今日は一人で帰らなければならなかったのである。
(まっ、しょうがないか。 たまには一人で帰るのも……)
そんな感傷にひたっていた時、会議室のドアががらりと開いた。
高良さんが戻ってきたのかしら? それにしては背が小さい様な気が。
そして中に入ってきた人物を見て、私は思わず声を上げた。
「い、泉さん?」
「あっ。 やっと見つけたよ〜、」
会議室に入ってきた人の正体は泉さんだった。
でも、つかさと一緒に帰ったハズの泉さんが、
どうしてこんな時間にこんなところに来たんだろう。
「見つけた〜もなにもないわよ。
つかさと一緒に帰ったんじゃなかったの?」
「いや〜、なんとな〜く柊さんのことが気になったと
いうかなんというか……。 あ、ちゃんとつかさには
事情を説明してきたから、心配しなくていいからね」
へっ? 私のことが気になるって……。
一体どういう意味なのかしら。
214 :
115:2007/11/18(日) 03:04:15 ID:ycOZkPuT
こなたとかがみにはしあわせでいて欲しいなぁ…
もしかするとどこかで会う人もいるかもしれないですが
ノ
215 :
1-166:2007/11/18(日) 03:05:18 ID:efGoHq/T
そんな風に私があれこれ考えていると、横で
それを見ていた泉さんが、少し恥ずかしい表情を
しながら、ぼそぼそと喋りだしていた。
「まぁ〜、なんて言うのかねぇ。 朝の時の柊さん、
少し様子がおかしかったからさ。 それで……」
「えっ? それでこんな時間になるまで私を待ってたわけ!?」
まさか、こんな夕暮れ近い時間まで待っててくれたなんて……。
もしかして、高良さんの言ってた『きっかけ』って、こういう意味なのかも。
「ま、そういうことになるよね。 思ってたより待たされちゃったけど」
「なるほど、そういうことだったわけね。
だけど、つかさには改めて説明してあげた方がいいわよ。
あの子だって、泉さんと帰るの楽しみにしてたハズだから」
「うっ…… そうだね、つかさには明日話しておくよ」
私がそう注意すると、泉さんは朝の時と同じように
申し訳なさそうな顔をしながら私をみつめていた。
どうやら、少し思い詰めてしまっているらしい。
「……まっ、ちゃんとわかってくれたみたいだし、
朝のことも含めて全部許してあげよっかな」
「えっ、ホント!?」
「うん。 だから、もう帰りましょ」
「そうだね。 それじゃあ、早くバス停に行かなくちゃ。
もうすぐ、バス来ちゃうもん」
私の言葉ですっかり元気を取り戻した泉さんは、
柔らかい笑顔を浮かべながら嬉しそうに歩き始めていた。
ほんっと、調子がいいんだから、全く……。
「どったの? ぼ〜っとしちゃってさ。
早くしないと置いてっちゃうぞ〜」
「あ、ちょっと待ちなさいよ〜」
急いで鞄を持ち直して、私も足早に歩き出す。
こうして、泉さんに半ば誘導されるような形で、私は
スクールバスの発車所まで連れて行かれるのであった……
216 :
1-166:2007/11/18(日) 03:06:51 ID:efGoHq/T
「ふう、やっと駅まで来れたわね」
「そだね〜。 結構時間かかったよね」
会議室で泉さんに会ってから小一時間後、私たちは駅のホームにいた。
周りは既に沈みかけた夕日によってまんべんなく照らし出され、
細長く伸びた影が線路を挟んで反対側のホームにまで届いていた。
――あれから、帰りのバスの中で泉さんと色々な話をした。
私生活のことやお互いの過去の思い出とかをたくさん
話すことが出来て、私はとても嬉しかった。
だけど正直、アニメや漫画の話はわからないことが多かった。
……今度からはちょくちょくチェックしてみようかしら。
そんなことを思い返していた時、ホームの中に案内放送が響き渡った。
どうやら私たちの居るホームに電車が到着するようだ。
「んじゃ私、この電車に乗ってくからさ。
柊さんも、気をつけて帰ってね」
「あ、うん……」
まただ。 朝にも感じたこのもやもやした感じ。
でも、いまならこの気持ちの理由がわかるような気がする。
多分それは、私が泉さんのことを――
「こっ、こなたっ!」
「えっ?」
そう思った瞬間、私は泉さんのことを名前で呼んでいた。
突然名前で呼ばれた当の本人は、ホームの柱に背中を
預けたまま、きょとんとした顔で私を見つめている。
「あっ、明日は、ちゃんと遅れずに来なさいよね。
そうしてくれないと、私やつかさが困るんだから!」
精一杯、声を振り絞って言葉を紡いでいく。
今思うと、なんでただ一言喋るだけなのに、
こんなにも緊張しちゃったのか、よくわからない。
一方、私に名前でよばれた『こなた』の方も、ほんの少しだけ
頬を赤らめながら、私に軽快な返事をしていた。
「そうだね、今度はちゃんと早起きするよ。 それに――」
と、こなたの返事が中盤まで差し掛かった頃、電車が到着していた。
耳に残る甲高い電車のブレーキ音が、ホーム中に響き渡る。
その為、こなたの返事の一部を聞き取ることが出来なかった。
217 :
1-166:2007/11/18(日) 03:08:10 ID:efGoHq/T
「――れたら、いいよね。 ま、来年の話だけどさ。
あっ、それじゃあ私は先にこの電車で帰るから」
「えっ。 あ、ちょっと!」
聞こえなかった部分について私が確認しようとした直後、既にこなたは
到着した電車に向かって歩き出していた。 そして、車内にぴょんと軽く
飛び乗るのとほぼ同時に、くるりと私の方に振り向いていた。
「う〜んと、今日は楽しかったよ、色々話せてさ。
――それじゃあまた明日ね、かがみっ!」
「あっ……」
次の瞬間、私の中のもやもやは完全に消えていた。
そして、新しく芽生えてきたのは透き通るような優しい感情。
私は、それを満面の笑みに変えて真っ直ぐにこなたを見据えた。
「うん。 また明日ね、こなたっ」
私がさよならの挨拶を終えるのとほぼ同時に、電車のドアが閉まっていた。
そして、車内にいるこなたに手を振りながらその電車を最後まで見送った。
駅のホームは再び静寂に包まれ、私はさっきまでこなたが寄りかかっていた
柱に身を預けながら今日の出来事を振り返っていた。
(こなた……か。 なんだか長い付き合いになりそうね)
結局、この時の予想はものの見事に的中することになる。
そして、誰にも話すまいと思っていたこの日の出来事を、つかさ
にあっさり白状してしまったのは言うまでもなかった――
218 :
1-166:2007/11/18(日) 03:09:42 ID:efGoHq/T
「てな感じだったでしょ。 どう、全部思い出した?」
「あ〜、そういえばそうだったよね。 ていうかさ、
かがみってあの頃から可愛かったんだねぇ」
「なっ、またアンタはそういう余計なことばっか言うんだから」
こうして、長いような短いような不思議な感覚を残しながら、
私は高校生の頃の思い出を話し終えていた。
あの頃から既に四年以上。 大学二年生になった今でも、
こなたと私はこうして同じ時を過ごしている。 長い付き合いだ。
「まあまあ、久しぶりにかがみからいっぱい話聞けてよかったよ。
昨日たくさん頑張ったかいがあったってもんだよね」
私の話を聞いて満足そうな表情をしているこなたを見て、
一つの予想が私の頭の中にくっきりと浮かんできていた。
もしかして、こなたがあんなに必死にレポートを
仕上げようとしていた理由って……
「どうしたのさ、かがみ? なにか考え事でもしてるの?」
「えっ? ああ、なんでもないわよ、気にしないで。
……それよりもさ、一つ聞きたいことがあるんだけどな」
「かがみからなんか聞いてくるなんて昨日以来だね。
いいよ。 なんでも答えちゃうからさ、私は」
こなたは、昨日の夜の時と同じように、自信たっぷりな顔を
しながら私が質問するのを待っていた。
しかし、次に私が発した一言によって、こなたの態度が
一変することになろうとは私自身全く予想していなかった。
「あの時、なんて言ってたの?
ほら、駅のホームで別れる間際に……」
「あっ! え〜と、これから楽しくなりそうだね〜。
とか、できれば来年は同じクラスがいいかな〜。
みたいな感じで、その……」
そう言うとこなたは、恥ずかしがりながら顔を布団に押しつけていた。
真っ赤な顔をしながらごにょごにょと喋っているこなたを見るのは、
長年の付き合いである私でも遭遇したことのない珍しい光景だった。
そんな姿を見た瞬間、普段はこなたの中に潜んでいる
ハズの小悪魔が、ふいに私の体に乗り移ってきていた。
私は、ほんの少しだけ顔をにやつかせながら、
隣に
いるこなたに対して話しかけていた。
「ふ〜ん……。 全部は聞こえなかったけど、
やっぱりこなたも私と同じクラスに……」
「だ〜、やっぱり聞き取ってるじゃん!
それに、かがみだって前に同じ様なこと言ってたでしょ!」
「おやおや〜、そんなこと言ったかなぁ?
もう、だいぶ前の話だしね〜」
「ううっ、いつもとまるで逆のパターンじゃん。
すっごく恥ずかしいよ」
219 :
1-166:2007/11/18(日) 03:11:06 ID:efGoHq/T
こなたは、いつもと違う配役にとまどう劇団員のように
ぎこちない態度になりながら布団をさっきよりも深く被っていた。
だけど、そんなこなたの姿が今の私にはたまらなく可愛かった。
「ほらほら、いつまでも恥ずかしがってると、
夜明けまでそのまんまだぞ」
「いや〜、さすがに夜明けになるまでそんなことしてたら
時間が…… って、時間!?」
次の瞬間、こなたは何かを思い出したかの様に慌て始めていた。
かくいう私も、何かを忘れているような感覚に襲われていた。
「急にどうしたのよ、こなた?」
「ど、ど〜したもこ〜したもないよっ、かがみ!
もうすぐ新しいアニメの放送時間じゃん!」
「あっ、そういえば……」
ふと、自分の携帯で時刻を確認してみる。
すると、時刻は既に放送開始時間の数分前を示していた。
そして、さっきまで顔から火が出るほど恥ずかしがっていた
ハズのこなたは、いつの間にか元の調子に戻っていた。
「え〜、コホン。 それじゃあ本編の前に簡単に説明するね。
これはね、二年前にやってたアニメの続編なんだ。
女子高生四人のゆる〜い生活を描いたっていう……」
こなたは、まるでどこぞの教授の様な顔つきで真剣に解説を
始めていた。 ていうか、普段からその位真剣な態度で勉強してくれ。
心の中で突っ込みを入れ終わった私は、とある異変に気づいた。
「ちょっ、ちょっとこなた! 解説してくれるのはいいんだけど、
肝心のテレビの電源とかがついてないじゃない。
っていうか、録画も始まってないような気が」
「ええ〜! そりゃまずいって。 どうしたんだろう、
録画設定でもミスったかな? あ〜、でももう時間だしぃ。
え〜い! もうこうなったら手動で録画だぁ〜」
「わわっ、布団被ったままこっちにこないでよ。
このままじゃしっ、下敷きになっちゃ……」
「ちょっ、かがみ!? 危ないよって、あわわわわーー!」
その直後、バランスを崩したこなたが私に布団ごとダイブしてきたことは、
一生忘れない出来事になるであろう。 そんな私たちの体を、ほんの少し
強さを増した電灯の光が柔らかく差し込み、濃いオレンジ色に染めていた。
それは、夕焼け色のホームに佇んでいたあの時となにも変わらない、
二人の思い出が詰まった優しいオレンジ色の光だった――
220 :
1-166:2007/11/18(日) 03:14:28 ID:efGoHq/T
以上です。
ですが、何故か空白の位置がずれてしまって多少読みにくくなってます。
ちなみに、季節の設定は過去編が4月中旬頃。
大学生編が10月上旬頃になっています。
そして、次の作品で最終回にしようと思います。
時間はかかると思いますが、最後までお付き合いお願いします。
では。
>220
GJ!次回最終回に備えて今から徐々に脱いで待機してますね!
>>220 GJ!一瞬冒頭の「泉さん」でみゆきさん視点なのかと勘違いしてしまった俺を許して下さいorz
今までの分が頭に入ってないってことだなぁ…なんだか凄い申し訳ない気分です…
wikiのメンテが終わったらしっかり頭に叩き込んでおくですよ!最後も期待してます〜
神々の降臨に感涙してたら、前スレ保存する前にdat落ちしてしまった・・・orz
どなたかうpしてくださる神は降りませぬか。
>1-166
途中に入ってすみませんorz
そしてGJ!
良いスレだ…本当に
>>220 GJです。
苗字で呼び合う二人が初々しくて、見てるこっちが恥ずかしくなってくるよ。
>>153 ここの住人のほとんどがこなたにいじられて
照れるかがみを見るのが大好きなんだろうな。
このままもう一度ちゅーしてしまえとけしかけたくなるぜ。
いよいよ次で最終回か、終わるのは名残惜しいけど
まずは完結編楽しみにしてます。。
そして多数の良SSにもGJ
夫婦同然かと思えば知り合ったばかりの
ぎこちない関係とかほんと飽きが来ないわ。
今後も甘いのからほろ苦いのまで
いろんな味付けを楽しませてください。
このスレ、この板で一番輝いてる気がするのは俺だけだろうか・・・?
SS職人の皆さんGJ !
ところでもう200レスこえてるのか・・・
また記録更新してしまうかもな
231 :
6-600:2007/11/18(日) 12:45:40 ID:AsXhQwcY
感想くれた方々、ありがとじゅした〜。
そして、他の職人の皆さんGJです!
二人の百合的な掛け合いと言えば、
原作よりアニメの方が多いことで有名ですが、
敢えて原作からこなかがorかがこな的な
話を選ぶとしたらどれでしょう?
(できれば、アニメと被らない話で)
3巻のP.83ですかね。
さみしんぼを慰めるこなた
萌えるシチュです。
とくによしよしに萌えました。
もしあそこで頭撫でてあげてたら、俺死んでたと思います。
神が沢山来てるな、GJ
それはそれとして
皆はせつない話は好きじゃないのかね?
最近糖分多すぎてお父さん逆に死んじゃいそうだぞ
萌死
>>233 俺は基本雑食だから何でもいける。
やっぱりハッピーエンドで終わるのがいいけどな。
切ないけど、最後は幸せになるみたいなのとか。
235 :
4-248:2007/11/18(日) 14:25:05 ID:lMyrMVje
>>154 おお、あなたの言う通りです
暗喩的な表現だったため気付いてくれる方がいてくれて嬉しいかぎりです!
>>155 あ、ありがとうございます!w
>>157 すみません、最後のコマは狙って描きましたw
>>158 相合傘、ロマンですよねー…!
>>162 自分もこなたは細かいことにも気がつく子だと思っています
>>168 可愛いこなかがが自分の理想です
>>169 最後のコマは狙っt(ry
>>184 気合い入れて描きます!(`・ω・´)フンガー
>>196 むしろギャグ系統のほうが断然描きやすいのですw
>>228 ラブラブ(死語)な感じで終わらせる予定ですのでお楽しみに!
ここに宣言します!
今日中に連載漫画のすべてを完成させます!(`・ω・´)ドーン
朝からずっとかりかり描いていてもう完成しそうなんで3時ごろ投下予定!
おやつと一緒にご覧ください(´・ω・`)
それにしても昨日の夜に投下したはずの漫画がもう100近く流れているとは…
ここの住民さんがた…恐ろしい子!
>>235 何っ !? 3時だって ! もうすぐじゃないか ! すぐに全裸待機に入らねば・・・ !
237 :
4-248:2007/11/18(日) 15:05:49 ID:lMyrMVje
>>237 ありがとう。
なんというかもうありがとう。
>>237 ああ終わってしまった・・・
感動をありがとう・・・
なんか「GJ」って言葉じゃ労えない気がするので今回は使いません。
ホントお疲れ様でした。
これからの活躍(?)も期待してます。
この感動は忘れないっ
242 :
465:2007/11/18(日) 16:18:32 ID:buAa1gNo
>>237 「相合い傘なんてしなくても、私とかがみの距離はマイナス3センチだよね?」
「ちょ、おま、近ッ!?」
連載終了お疲れ様です!
思えば自分の拙い作品によく挿し絵を入れてくれた4-248氏。
自分が凹んでいる時に優しい言葉をかけてくれた4-248氏は、作品だけではなく人間的にもネ申だったと思うよ。
漫画は泣いているこなかがの涙味のキスが秀逸だったと思う。
最後の恋人繋ぎなんて最高だ。GJ!
時々投下されていたあなたの作品は、間違い無くこのスレの原動力だった。誓ってもいい。
だから、今後もまた素晴らしいこなかが漫画の投下を期待しています。
お疲れ様でした!
さて、ここからは皆さんに。
こなかがのカタチは一つじゃない。
4-248氏が作るこなかがもあれば、俺が作るこなかがもある。
スレ住人の数だけこなかががある。
だからROMっている人も是非自分の作品を投下して欲しい。
最初から上手い人なんて一人もいないのだから……。
……と、急に真面目かつクサい事を言ってスマソ。
俺も今日中に一つ作品を投下する予定なのでよろしくお願いしますm(_ _)m
243 :
6-600:2007/11/18(日) 16:23:18 ID:AsXhQwcY
>>237 泣いた。マジで泣いた。
ホントに凄すぎるぜ!!
二人が初デートする第二部とか、喧嘩して仲直りする第三部に期待してる。
>>242 クサイ。クサイぞ。
だけど、そういうあなたの心と作品が大好きです
>>237 連載完結 ! 俺は2ch歴3年くらいなんだけど、連載漫画を投稿してくれる人は、はじめて見た。素直に凄いと思う。
同時にこなかがペアは愛されているなあと、しみじみ思った。
これだけ皆に期待されているカップルなんだから、公式はムリでもせめてコンプエースでのアンソロぐらいでなら
いちゃいちゃラブラブにしてあげて欲しいな・・・。
おっと、脱線した ! 完結おめでとう ! これからも活躍して欲しい。なんとしても二期始まるまでは、このスレを維
持することで、こなかがを愛している人たちがこんなにも存在するんだという事を示したい ! あなたは心強い味方
だ ! これからも応援してる !
>>246 >ROMってる人も是非自分の作品を投下して欲しい
文章ダメ (というより、かしこまった硬い文しか書けない) から、イラストじゃダメか?
いや、ヘタなんだけどね orz
>>237 まずはご苦労様でし。素晴らしき漫画をありがd。
そして、今後の作品に期待してるんだぜ!!
SSが書けない?別にいいじゃないか、こんなに素敵な絵が描けるのだから。
両方できない俺にとってはうらやましい限りっすよ……orz
このスレには両方できる人が何人かいるみたいだが、そういう化け物(←褒めてる)は気にしちゃいかんとです。
では最後にもういっちょ、あじゅじゅじゅっした〜。
>>202 そんでもって出たよ化け物(←褒めてる
取り敢えず分かったことは、神SS職人と神絵師がフュー○ョンすると2-716氏になるみたいだな。
神の2乗とかどんだけ〜wwwwwwwwwwwww
上の方でも言っていたけど、かがみめもがかわいすぎるww
もう本当に結婚しちゃえばいいのにこの2人。
絵を見たときも「うっはぁああぁあああ!!」とか叫んじゃったじゃないか。
指ちゅぱこなたと幽体離脱かがみがかわゆすぎるwwwww
今後の作品にもペタ(10の15乗)期待して待ってる。
ついでにエロパロでも壊れネタ待ってる。俺あのシリーズ最高に大好きなんだ。
普段はROMで、画面の前で鼻押さえて悶えてるだけなんだが、4-248氏との神コンボと
その他の神職人達の攻撃によって、自然と手が動いていた。
本当はすべての作品にコメントしたいのだが、あんまり長くなるのは自分でも好きではないので
特に目に止まった方にコメントさせていただきました。
ではでは長文失礼ノシシ
248 :
4-465:2007/11/18(日) 17:38:32 ID:buAa1gNo
みんな4-248氏の余韻に浸りたいと思うので、SSを6時頃投下します。
結構自信作かも。
ただ少し、こなたとかがみらしくないのが欠点か……orz
ただし、甘さは今までの自分の作品全部足しても勝てるくらいの自信がある……は言い過ぎか?
……いや、勝てる!
>>237 お疲れさま。
ラストのこなたの笑顔と恋人繋ぎで癒された。
それにしてもわくてかが止まらない半月だったぜ。
最後まで見届けることができて本当に良かった。
連載はこれで一旦終了だけど二人の関係はこれからだし
長編は難しいにしても1ページ2ページの短編とかで
これからもみんなを悶えさせて欲しいと思う。
>>237 なんというか、言葉も出ない……。
もうその才能が羨ましすぎる!ありがとう、そしておめでとう!
無理しなくていいので、しっかり休んで、その後は気が向いたらぜ、是非とも続編を!
そして色んな人がSSとか絵とか小ネタとか自分の出来ることで二人を幸せにしていて、
本当に、みんな輝いてるよ……。
>>237 何この重要文化財
ともあれ完結乙。あんたの漫画は最強の実弾支援だったぜ。
これで明日からも平日と戦える!
>>237 お疲れ様&マジありがとう!
4-248氏の作風が超好きなので、また気が向いたときにでも投下してくれると嬉しいお。
253 :
4-465:2007/11/18(日) 18:08:24 ID:buAa1gNo
神の御前ですいません!
SS投下しますよ〜。
10レスくらい使う……のかな?
いまいちレス数計算は苦手です。
タイトルはネタバレになるのでSSの一番最後に載せます。
今回は『萌えたら負け』ではありません。
何故なら、『必ず萌える』つまり『一撃必萌』の精神で仕上げたからです。
そんな今回の作品。
喜んでいただけたら、これ幸いです。
それでは、ドゾー!
254 :
4-465:2007/11/18(日) 18:10:19 ID:buAa1gNo
「うーっ」
「どったの、かがみ?」
「うーっ」
ポロポロ……
「な!? なんで泣いてるの、かがみ!」
「こなたぁ……、
…………苦い」
「…………はい?」
「チョコが……苦くて……」
……………………
「なるほどね〜。
それはかがみが悪いよ」
「そんな事言ったって、カカオ99%のチョコがこんなに苦いだなんて思ってなかったわよ……」
「まあね。
私も前に一回食べた事があるんだけどさ、やっぱり苦くて吐き出しそうになっちゃって……」
「その時はどうしたの?」
「食べた。 根性で」
「あ〜はいはい、あんたはそういう奴よね……」
「で、それは結局どうするの?」
「これ?
……んー、まあ捨てちゃおっかな?
これ以上食べられそうもないし」
「えー、勿体ないよ……」
「そんな事言ったって、どうしろって言うのよ?」
「…………とうっ」
ぱくっ
「あ、ちょっと!」
「む〜! 苦い……」
「それ、私の食べかけだったんだけど……」
「むぐ!?」
「…………」
「あは……か、間接キスだね……」
「う、うん……」
「そ、そう考えるとちょっと甘いような気がしてきたよ……なんてね。
は、ははは……」
「………………」
「か、かがみ?」
「……じゃあ、二人で一緒に食べたら、もっと甘くなるのかな……」
255 :
4-465:2007/11/18(日) 18:14:06 ID:buAa1gNo
「……え?」
「あ! え、えと……。
な、何でもないっ!」
「かがみ……」
「じゃ、じゃあ、私は残りのチョコを捨ててくるわね?」
「待って!」
「……こなた?」
「そのチョコ、私がもらってもいい?」
「う、うん、いいけど……」
ぱくっ
「あ……」
「ん……」
ちょいちょい
「え、私に反対側から食べろって言うの?!」
コクコク
「ば、馬鹿な事言わないでよ!
私、ファーストキスだってまだなのよ!?
そんな……それを女同士でだなんて……」
「……」
ガバッ
「ま、待って!
こら、ちょっとっ!
まだ心の準備が――!?」
チュッ
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?!?!?」
チュゥ〜ッ
「…………ぷはっ」
「けほ! けほけほ!
こなた! あんたって奴は……!」
「……私も、今のがファーストキスだよ?」
「何てことを……、……え!?」
「私だって、初めてのキスだったんだ……」
256 :
4-465:2007/11/18(日) 18:17:19 ID:buAa1gNo
「あ、そ、そうなんだ……」
「う、うん……」
「……」
「……」
「……それを何で、私と?」
「え……あ、えと……。
……上手く言えないんだけどさ。
その……かがみとだったらキスしてもいいって、そう思ったんだよ」
「え……」
「かがみにだったら、私の初めてを捧げでもいい。
かがみとだったら、一緒にとろけるような甘いチョコを食べてみたい……って。
そう思ったら、いつの間にか体が勝手に動いてて……」
「…………」
「かがみのファーストキスを奪っちゃってごめんね?
私のワガママで、かがみの大事なものを強引に奪っちゃって……ごめん」
「こなた……」
「だけどさ、どうしてもかがみとは一回キスしてみたかったんだ。
……一回、気持ちを伝えておきたかったんだ」
「え……」
「…………私は。
私……泉こなたは、柊かがみの事が大好きです。
女同士でおかしいって言われても構わない。
私は元々オタクって言われてたから、誰に異端視されたって問題ない。
ただ、私はかがみにだけは気持ちを伝えておきたい。
かがみにだけは、私の本心を知っていて欲しい。
それで嫌われたって、構わない。
レズっ気のある気持ち悪い奴って、突き放されたって文句は言わない。
だけど、私は後悔だけは残したくない。
私がかがみを好きでいたっていう事実を、いまこの時この場所で、証として残しておきたい。
……そういう気持ちでキスしたんだ。
何の計画も無くキスしたわけじゃ、ないから」
257 :
4-465:2007/11/18(日) 18:19:22 ID:buAa1gNo
「こなた……」
「そういう訳だからさ。
イヤだったら、私をいくらでも遠ざけてくれていいから。
ただ、私をキライにだけはならないで……」
「こなたぁっ!」
「お願いだから……」
チュッ
「…………え?」
「…………」
「かが……み……」
「泣かないで、こなた」
「え……私、泣いてなんか……」
「心が泣いてる」
「かがみ……」
「心が、イタイ、イタイって……泣いてるよ?」
「――――――ッ!」
「あんたはいつもそうだよね?
私達がわからないような話だって、自分一人で勝手に押し付けて満足して自己完結して……」
「……」
「ただね、私はそうやって話し終わった後の、満足そうなこなたの顔を見るのが……大好きだったのよ?」
「え?」
「女同士のキスが邪道だなんて周りの意見に流されて、バカみたい。
ここに勇気を持って私に告白してくれた女の子がいるのに、馬鹿みたい。
……こなたへの気持ちに今更気付かされるだなんて……ホント、ばかみたい……」
「かがみ……そ、それって……!」
258 :
4-465:2007/11/18(日) 18:22:04 ID:buAa1gNo
「こなた……。
私も、貴女のことが好き! 大好き!
貴女の事、異端視なんてしない! 突き放したりなんてしない!!
だって、私も貴女と同じだから!
貴女も私と同じ! だから私と!
私ともう一回キスして!
私に……私に!
貴女だけがくれる、美味しいチョコの味を教えてよ!」
「かがみんっ!!」
「こなたぁっ!!」
チュッ
「ん……これ、凄い……。
さっきまでの苦いチョコが……嘘みたい……」
「ぷあ……ミルクチョコみたいだよ……甘い……」
「きっと、お互いがお互いの事を好きだからよ」
「それにさ、何だかほんの少ししょっぱいね」
「きっと、二人とも泣いてるからよ……」
「ぐすっ……そ、そうだね」
「うん……ひっく……うんっ!」
「うわあああああぁぁぁん!!
かがみぃ! 私……私、嬉しいよぉっ!」
「こなたぁ! ひっく……こなたぁっ!!
良かったよぉ……嬉しいよぉっ!!
ふえええええぇぇぇん!!」
『うわあああああああぁぁぁん!!!』
259 :
4-465:2007/11/18(日) 18:23:30 ID:buAa1gNo
「うーっ」
「かがみ……また買ってきたの? 懲りないね……」
「うーっ」
ポロポロ……
「あ〜あ〜、また泣いちゃって……。
苦ければ、また私が食べてあげるよ?」
「違うの……。
これは嬉し泣きよ……こなた」
「え……?」
「これを食べると、あの時の幸せが蘇って来るみたいで、胸がいっぱいになって、涙が出てくるの……」
「かがみ……」
「でももう流石に限界かな?
まだチョコが残っているんだけどもう食べれない……こなた?」
「かがみ、幸せが一度きりだとか思ってないよね?」
「……くすっ。
そんな事、全然思ってないわよ?
これから、ずっと私を幸せにしてくれるんでしょ?」
「当然だよ! かがみがイヤって言っても幸せを押し付けてあげるつもりだよ?
だって私、自分勝手だしね!」
「あは……すっごく、こなたらしいわね!」
「それじゃあ、いくよ?」
「うん……来て?」
『苦くて甘いキスを、貴女と』
〜 Sweet Happy End 〜
260 :
465:2007/11/18(日) 18:32:46 ID:buAa1gNo
何が10レスか!(爆)
6レスで終わったヨ……orz
おかしいな……結構長く打ったつもりなんだけど……。
タイトルは『苦くて甘いキスを、貴女と』です。
自分に乙女回路があったなんて、兄さんびっくりだ!(笑)
そこそこできたつもりですが、セリフばかりなのは俺の苦手意識の賜物です……。
間を書いただけで1日で出来るSSが1週間から最悪で1ヶ月かかります……。
今回のも約3〜4時間で制作。
セリフ最高!(ぉ)
……次こそは間を書きます……orz
>>260 苦甘GJ
チョコは甘ネタアイテムとして本当重宝できるな
台詞だけってのもなんか良いですよね。
漫画変換とかしやすそう
・・・俺に画力があればすでに変換し始めているわけだが
262 :
6-600:2007/11/18(日) 18:51:06 ID:AsXhQwcY
偉い人は言いました。
チョコレートは恋の媚薬であると。
ポッキーゲームといい、チョコにはこなたとかがみを結びつける
魔性の力があるようですよ。
GJでした。
263 :
4-248:2007/11/18(日) 20:15:32 ID:lMyrMVje
たくさんの感想ありがとうございます…っ!!
みなさんの暖かさに涙が止まりません(´;ω;`)ウッウッ
ひとりひとりにレスしたいのはやまやまなんですが
とてつもなく長いレスになりそうなんでそこらへんは自重させてもらいます
本当に最後まで続けてよかった…!!
そこでずっと励まし続けてくれたここの住民さん限定に感謝の意をこめておまけを寄贈します
落書きってわけじゃないんですがここの住民さんのためだけに描いたものなんで
保管はしない方向でお願いします(´・ω・`)
今更ですが、Wikiの中の人、いつも作品を保管してくださりありがとうございます!
それではドゾー
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro02912.png 「あれ、言うべきことなんか間違っていたかな私?」
「ままま間違うっていう次元じゃないわよ!///
今まで見てくれた住民さんに2人でお礼を言いに来たんじゃない!」
「あ、そっかー。…改めて今まで本当にありがとうございましたー」
「私も本当に感謝しています。今までありがとうございました!」
「無事(?)挨拶も済んだねかがみん♪」
「…まったくアンタってやつは…。…っていうかそもそも私たち何もしてないじゃない!」
「じゃあ今かr「だが断る///」
…お粗末様でしたー…w
>>260 苦くて甘い、独特の味を楽しめました!GJ!!
465さんのこなかがへの愛を存分に感じました!
それとこちらこそ自分の落書きに素敵なSSを書いてもらえたりして感謝感激しています!
>>263 あなたの絵のおかげで、毎回良いこなかが分を補給させていただきました。
これからも素敵な絵を期待しています。GJ!
しかし、こなかがフィルターがかかり過ぎているのか、原作やアニメのどんな絡みを観てもこなかがの百合にしか見えない……
DVD5巻収録のかがみたちがこなたの家に泊まりに行く話しで
最初にこなたの家に行きたいって言い出したのもかがみだし
あの話でかがみはもうそうじろうさんにこなたとの結婚報告を済ませたと私は考えるのですが。
>>263 毎回毎回素敵作品本当にありがとうございます!
いろんな職人さんがいることが創作意欲を刺激します。
>>264 それなんて私?
今日DVD3〜5巻見たんですが、もうデキてるとしか…!
かがみはこなたの言動土足照れないし、こなたはかがみにしかぺたぺたしないし…!!
すみません、土足→でしかです…。
ちょっくら吊って来ます
>>260 GJです。
実は
>>254の「二人で〜」のあたりからニヤケてました。
自分は台詞だけってのも結構好きですよ。
>>263 カラーで素敵ですなぁ。
感想で書き忘れたことですが、タダであんな作品が見られるなんてホントすばらしいですよ。
>>263 いい作品を見させてもらえたことに心から感謝!
本当にお疲れ様でした!!
>>263 かがみが「ちょ、おまっ !?」とだけ言って否定していないw
・・・そうか・・・おめでとうお二人さん (笑)
270 :
4-465:2007/11/18(日) 21:55:43 ID:buAa1gNo
>>261、
>>262、
>>267 GJをありがとうございます!
読者も神様!
>>263 「じゃあ、今から「だが断る/////」
「それなら私の部屋で「……よし///////」
「な〜んてね、じょ………………マジすか!?」
「さ、さ〜て帰ろうかしら〜」
「か、かがみ様〜そこんとこkwsk〜」
「ううううるさいっ!」
……あかん、わいもこなかが病や……orz
これからもコラボしましょ?(>4-248氏)
>>245 wktkでぜんらたいきしちゃいますヨ?
>>220 今更ですがGJです!
出会ったばかりの二人が新鮮ですごくよかった。
こういうの大好き
以前「ハレ舞台」というSSを上げさせてもらったものです。
新しいSSができましたので、投下させていただきます。
展開的には中盤まで欝っぽい感じになります。
最後にはハッピーエンドにするつもりですが。
273 :
お弁当:2007/11/18(日) 23:35:49 ID:EULVhlec
最近、こなたと日下部の仲が良い。
いや、元々、仲が悪いわけじゃなかったけど、偶然廊下であった時に話をする、そんな程度の仲だった。
だけど、ここ数日の二人の関係は少し違う。
こなたと話していて、日下部の名前が出てくる回数が多くなったし、日下部の方もこなたのことをよく話題に上げる。
どうやら、私がこなたの50Mのタイムを日下部に話して、それに対抗意識を燃やした日下部がこなたと勝負。
それ以来、二人の間は、急接近したようだった。
別に、それがどうしたって言うわけじゃないのよ。
ただ、日下部の事を話すこなたの顔は私が今まで見たことのない顔で、それが少し……悔しい。
こなたにこんな顔をさせる日下部が、羨ましい……。
そんなもやもやを抱えた、ある日の出来事だった。
放課後の学校。もう、人影もまばらになり、施錠も近いという時間帯。
委員会の雑用があり、それを片付けた私は、荷物を取るために自分の教室に向かっていた。
「まったく、こんなに遅くなるなんて、どんだけー」
こんなに仕事を押し付けた桜庭先生と、仕事を中々切り上げさせてくれなかった永井という生徒会長に心の中で毒づきながら、教室の扉を開ける。
「あれ……?」
誰もいない、そう思っていた教室の中央に人影があった。小学生と見紛う身長、頭頂部からちょんと突き出た一房の髪。
「こなた……?」
そう、それは先に帰ったはずの、こなた。
「かがみ?」
そのこなたは、私に気がつくと驚いた風に目を見張る。
「どうしたのよこなた?こんな遅い時間まで」
そう言って、こなたの前に立つ。相変わらず、小さいなぁ。
でも、こなたがこんな時間までいるのは本当に珍しいことだ。
いつもはゴールデンタイムのアニメがあるからと、学校が終わるとさっさと帰ってしまうのに。
あ、もしかして……
「もしかして、私を待っててくれたとか?」
もし、そうだった嬉しい。こなたが趣味であるアニメよりも私を選んでくれたみたいで。
でも、こなたは、そんな私の言葉に、ばつが悪そうに頬をかきながら
「あ〜……実は、みさきちを待ってたんだよね」
そう言った。
「え……?」
その瞬間、私の世界が、止まった。
274 :
お弁当:2007/11/18(日) 23:38:33 ID:EULVhlec
こなたが、日下部を、待っていた?
趣味であるアニメを捨てて、こんな時間まで……?
呆然とする私に気がつかないのか、こなたは苦笑しながら続ける。
「いやぁ、一緒に帰ろうって誘われたんだけどさぁ。それが急にみさきちに部活の用事が入ってね。
それで、こんな時間まで待たされてるんだヨ」
「そ、そう……」
ようやく動き出した私の世界。
でも、さっきまでとは時間の動き方が違う、早い?遅い?分からない……でも、たしかに違う。
「かがみ?どうかしたの?」
ようやく私の様子に気がついたのだろう。こなたは、足りない背を一生懸命に伸ばして私の顔を覗き込む。
何を言ったらいいのか……分からない。
そんな時だった。
「おっす、ちびっ子、お待たせ!!」
笑顔を満面に貼り付けた日下部が、入ってきたのは。
「おっ、柊もいたのか。一緒に帰ろうぜ」
瞬間、怒りがこみ上げる。能天気な、その顔に。
なんで?なんでそんなに笑ってられるの?こなたをこんなに待たせておいて!
ちょっと、こなたも日下部に何か言いなさいよ。散々待たされたんだから、文句を言う権利なら充分あるわよ!
「そだね。じゃあ、帰ろか」
でも、こなたは文句を言わない。嬉しそうな顔をして頷くだけ。
なんで、なんでよ!どうしてそんなに嬉しそうな顔をするの、こなた?
アニメの時間が潰されたのよ?ネトゲの時間も減るのよ?なのに、どうして?
日下部の方に向かって歩き出すこなた。反射的に、私はこなたの腕を掴んでいた。
「か、かがみ……?」
「柊……?」
あ……。
気まずい沈黙が辺りに降りる。
なんで私、こなたの腕を掴んでるんだろう……?
「ゴメン……なんでもない。早く帰りましょ」
ただ、そう言うしか……なかった。
275 :
お弁当:2007/11/18(日) 23:41:17 ID:EULVhlec
「じゃあね〜、かがみ〜、みさきち〜!」
大きく手を振るこなた。小さいからだろう、よく見えるようにと、飛び跳ねている。
「おう、じゃあなぁ、ちびっ子ぉ〜」
「うん……」
いつもと同じ帰り道、違うのは私とこなただけじゃなく、そこに日下部がいたこと。
「んじゃぁ、帰ろ〜か、柊〜」
日下部とは、中学の時同じ学区内だったから、割合家が近い。もう暫くは一緒にいないといけない。
私の気持ちを知ってか知らずか、日下部は能天気に話しかけてくる。
「なぁなぁ、知ってるか柊〜?」
なにをよ……。
「ちびっ子ってスッゲー物知りなんだよな、なんとかアカデミーって学校で、賢者って呼ばれてるらしいじゃん?」
それぐらい知ってるわよ……あんたよりこなたとの付き合い長いんだから。
「後、萌え〜ってやつな、私、初めて知ったよ」
ふ〜ん、良かったわね。あんたもオタクになれば?
「それに、ちびっ子って抱きしめると、すんげ〜柔らかいのな、ほっぺたとかふにふにしてて、マシュマロみたいなんだ」
そう、抱きしめるとね……
え……?
今、なんて言った?
「え?だから、ちびっ子って抱きしめるとスッゲー柔らかいって、柊も試して見れヴァいいって、絶対」
こなたを、抱きしめる……?日下部が、そんな事をこなたにしてたの?
足元が崩れる、そんな感じがした。
「あ、そうだ、柊。これからちょっと買い物に付き合ってくんない?」
日下部の言葉に、我にかえる。
「な、なんでよ?」
「いや〜、ちびっ子にミートボールのおいしさを教えてあげようって思ってな。明日持っててやるって約束したんだぜ」
再び、世界が、壊れる。
それって、手作り弁当……?
「柊?柊?」
私を呼ぶ日下部の声は遠い世界の出来事で、今の私には届かなかった……。
276 :
お弁当:2007/11/18(日) 23:44:13 ID:EULVhlec
結局、用事があるって事で日下部の買い物には付き合わずに、私は家に帰った。
「はぁ……」
何もする気が起こらず、着替えもせずにベッドに寝転がる。考えるのは、こなたの事。
「手作り弁当……か」
それって、こなたがよく言うギャルゲーの定番イベントよね。それで、親密度がアップ、とか。
じゃあ、きっとこなたは楽しみにしてるんだろうな……。
そう考えると気が滅入る。
何でだろう、こなたが日下部と仲良くなっても、よく考えたら私には関係ないじゃない。
でも、それでも……。
手作り弁当……。
「お姉ちゃん、ご飯だよ〜」
つかさの声がする。いい、今は食べたくない。
「どうしたの?お姉ちゃん?」
なんでもないわよ。
「もしかして……こなちゃんと、何かあった?」
「な、何で!?」
思わず飛び起きた。
「だって、お姉ちゃんが落ち込む時って、こなちゃん絡みのことが多いから、なんとなく」
私とこなたの間には何もなかった。でも、つかさの言ってることは強ち間違いではないのかもしれない。
教室で、思わず掴んだこなたの腕。私は、あの時、何を思ったのだろう。
日下部の方に向かって歩くこなた、その顔には私に向けない種類の笑顔があって……。
あ、そうか……私、寂しいんだ。
こなたが、日下部と仲良くなって、私から離れてしまう事が。
こなたが、私の知らないこなたになってしまう事が。
「何があったのか知らないけど、こなちゃんと早く仲直りした方がいいと思うよ」
微笑むつかさ。どうやら、こなたと私が喧嘩したとでも思っているのだろうけど、それは違う。
でも、仲直り、か。そういうのじゃないけど、何か切欠は欲しいわね。
私のこの気持ちを整理する為に……よし!
「つかさ!」
「え、な、何かな」
「明日のお弁当当番、交代して!」
とりあえず、今回はここまでです。
というか、ここまでしか出来てませんが……
日下部さんの口調と性格は難しい……orz
>>277 日下部さんが恨めしいです><;
ここからどうハッピーエンドに持っていくか期待
ってか永井君www
>>277 GJ!!
かがみぃ〜!みさきちより愛のこもった弁当を食べさせてやれぇ〜!
とにかく次回も期待
>>277GJ
なんだか俺の心まで寂しくなったよw
頑張れかがみん!
>>263 22ページ+α本当におつかれさまですた。
時には俺の書いたSSの絵まで書いて頂き、誠に嬉しゅうございます…
4-248氏に感謝を表して、ありがとう。
>>277 ハッピーエンドは、俺が死ぬ前に頼む…
さて、
>>106の続編の狂いネタの続編作るか(ぁ
ガイドブックの性格変換ネタでこんな怪電波を受信した↓
つかさ「ねえお姉ちゃん、宿題忘れてたから見せてくれる?」
かがみ「ま、またなの?」
つかさ「仕方ないじゃん忘れちゃったんだから」
かがみ「・・・まぁいいや。はい」
つかさ「ありがとねー」
こなた「あ、あの、かがみさん・・・その・・・
宿題私にも見せてくれるかな・・・
私も忘れちゃって・・・///」
かがみ「え?あ、うん・・・いいよ」
こなた(やっぱり毎回こうやって頼ってばっかりじゃだめだよね・・・
ちょっと恥ずかしいし・・・///)
かがみ(こうやって毎回頼られてるけど、やっぱり一回は注意してやった方がいいのかな・・・
でもなんだか・・・言い出せないなぁ・・・)
つかさ「どうしたの?」
みゆき「いやいや何もありませんよ?ふふふ・・・」
妙展開になった
何かあと一歩踏み出せない二人を書きたくなったんです
>>277 みさお好きにはたまらない……GJ
ふと思ったんだけど、仮に好きなキャラを単体で一人選ぶとしたら、ここの皆はやはりこなたorかがみになるのかな?
俺はつかさ、みさおあたりも単体ではこなた・かがみに匹敵するくらい好きなのだが
>>220とか
>>237>>263とか
>>260とか
>>277とかもう拾いきれんけど職人の皆様本気でGJ!
今私は糖分過多で眩暈が……これでしねるならばほんもうじゃ。
けどみなさんレベルたかすぎす。まじですげー。そしてじぶんもがんがらないと。
>>283 自分の場合、○長の野望とかっぽくに武力もとい萌力を表すと
超凶悪 : こなたん(99)・ひよりん(97)・かがみん(97)
第一級 : みさお(94)・かなたさん(94)
大好き. : みなみん(88)つかさ(88)・みWiki(88)
……… : こなかがを応援する永井(80)・白石(20)
みたいな感じです。
ただし、こなた&かがみ、ゆたか&みなみのように萌えの核融合を起こすと、
こなたに恋するかがみ:9999こなたと合体したい
かがみをからかうこなた:9650何なんだろうこの気持ち
ゆたかに片思い中みなみ:9500ゆたかに揉んでほしい
などに跳ね上がります。計算式はこちら↓
『愛(こなた×百合×切なさ+(不器用さ×3+頬染め×3))』(コナフェチの定理・拡張版)
>>283 単体ならあやのが一番
日下部兄に代わって嫁にいただきたいくらいだ
こなかがは二人揃ってナンボだと思うのですよ
>>277 読み易く、それでいて気になる展開だ…
みさおの意外な使い方が良いですな
>>283 俺はキャラ単体で1人選べと言われれば断トツでかがみんなんだけど
パティ、ひよりんも同じくらい好きだな、アニメ補正でさらに好きになった
きら☆すたでこなた×かがみが!
>>237 完結お疲れ様でした!
なんつかもう…ありがとう!本当にありがとう!
毎回毎回ドキドキしっぱなしでした。
最後のこなたの笑顔と繋いだ手が至高のレベルなんですぜ…
>>249も言ってたけど、連載開始からたった半月だったんだなぁ…
なんかもっと長い期間だったような気がする。
あと、
>>263の絵を見たら本当に幸せなんだなって思ったですよ。
今後もあなたの絵、楽しみにしてます!
>>260 萌えた。いや、萌え狂った。
そしてこなたの告白の言葉でガチ泣いた。
それと、
>>242を見て今試行錯誤しながら書いてるのが書きあがったら、投下してみようって思えたよ。
初めてやってることだから、いつ出来上がるかもわからないけど。目下努力中。
>>277 うぅ…かがみの気持ちを思うと切なくなる…
でもハッピーエンドにしてくれるって言うんだし!
がんばれかがみ!
こなたももうちょっとでいいからかがみを気にしてあげてほしいなぁって思った。
今後そうなっていくんだろうけどね!
>>263 最後にまたもやGJ
個人的にはおいしくいただいているところが
激しく見たいんだけどなー。
まあ、その辺は脳内補完でまかなうしかないか。
では、またいつか始まるかも知れない新シリーズに期待。
連載お疲れさまでした。
かがみんはvipper
292 :
4-465:2007/11/19(月) 08:10:25 ID:zGVojehA
GJくれた方々に、ありがとうございます!
それと
>>289をwktkで厚着待機します(外が寒かったんで……)
キャラ単体ならかがみが頭1個分抜けますねー。
後はこなたが続き、他は均等に……あ。
みなみちゃんが意外と好きです(笑)
それはさておき、平日は仕事があってあまり投下出来ないです……。
いまネタ帳見たら書きかけが10本くらい、未使用ネタが5本くらいあった……。
いつか全部投下……したいけどそれより思い付きの方が多いんだろうなあ……orz
>>242 出勤前に一言ッ!!
ありがとう!!お疲れ様でした!!!!幸せすぎて・・・うッッッ><
>>292 なんという私
書きかけが4〜5本ある…
いつか全部…
単体だったらこなただなあ…。ちなみにかがみと一緒だと萌力は数万倍に跳ね上がるッ
選択肢ゲーム
Q 私は柊かがみ。こなたが、バレンタインデーにチョコを作ってくれました。
「こ…これ、かがみに…。いつもお世話になってるから…お礼…」
さて、次の私の反応に対し、こなたはそれぞれどんな反応をしてくるでしょう?
(かがみ)
1 「こなた…ありがとね。…嬉しい」
2 「べ、別に嬉しいわけじゃないんだからねっ!で、でも…せっかくくれたんだから…その…ありがと///」
3 襲う。
答え
(こなた)
1 「かがみ…///わ、私ね…かがみのこと…!」
2 「にゃああ〜〜!!!超ツンデレ反応、激萌えぇぇ〜〜〜っっっ!!!!」と言いながら窓から飛び下りた。
3 逆転されて襲われる。
>>295 ネタとして面白いのは、こなたもかがみも両方3。でも現実的には両方2だと思う。あ、飛び降りは無い方向でw
そういえば、アニメでこなたがかがみからチョコもらったとき、つかさからもらったときより明らかに喜んでたね。
瞳が輝いてたw
ちなみに俺、大風邪ひいてダウンしている。有給使っちまった・・・。みんなも風邪には気をつけてね・・・。
>>20 今頃になって気が付いたが、「小神かなた」を並べ替えると「こなたかがみ」だ!
なるほど、そういう事だったのか…
今日はこなたの家に寄ってから帰ることになった。
理由は、私が昨日貸した数学のノートをこなたが忘れたから。
まったく、いつものことながら…
「かがみ、まだ怒ってる?」
「ん、まぁ、あんたのことだから忘れてくるのは想定内だったわ」
「ごめんねかがみ…」
「って…何だか調子狂うわね、別に気にしてないわよ」
「うん、ありがと…」
…どうしたんだろう、つかさやみゆきが言うように、最近のこなたは
何だか変だ。結局ノート貸すときも、いつも通り『まったく、見せて
あげるからちゃんとやりなさいよ』と言ったのに『ありがと』とだけで。
前日のあの電話の時の反応…まさか…ね。
☆ ☆ ☆
…結局、あまり話もしないまま、こなたの家に着いた。
今日はおじさんは小説の取材に出かけて帰るのは夜遅いらしい。
いつもなら『何の取材だか分かんないけどね〜』とか言うはずなのに、
私もつっこみどころが無くて困った。
「私の部屋に上がって待ってて、お茶入れるから」
「いいわよ、そんな気を遣わなくてもすぐ帰るから」
「いいから、待っててよ…」
「はいはい」
こなたの部屋に入ってみると、テーブルの上には私の数学のノートが
1冊だけ置いてあった。どう見ても、この状況で忘れるのはありえない。
「ごめんねかがみ…」
その声が後ろから聞こえたとき、私の腰にはこなたの両手があった。
「こうでもしないとさ、二人きりになれないから…」
「あんた、まさかわざと忘れてきたんじゃないでしょうね?」
「うん…」
…あきれた。もう怒る気もしない。それなら、こんな難しいことしなくても
遊びに来て、といえばいいだけなのに。
「あのさかがみ」
「ん?ああ、もう怒ってないわよ、こんな回りくどいことしなくてもいつでも
来てあげるのに」
「違うの」
「え?」
…まさか…
「おとといの電話、本当に嬉しかった。あの時、私には勇気が無くて…」
…まさかまさか…
「それにね、電話越しでこんな大事なこというのは失礼だから…」
…まさかまさかまさか…
「それでね、とっさに数学の宿題ってごまかしたの…」
…あの時の私の予想は本当に…?
「あのねかがみ…」
「すとーーーーっぷ!!!!!!!!!!」
私は大声でこなたを制止した。きょとんとするこなた。
「まったく、大事なことならこんな不意打ちみたいなことしないで、
きちんと言いなさいよ。ちゃんとお互いに顔むけて、ね。」
「よかった、わたしのこと嫌ってる訳じゃないんだね」
「当たり前でしょ。ただ、私にも…心の準備が必要だから」
☆ ☆ ☆
その後、私を解放したこなたはケーキとジュースを持ってきた。
だけど、お互いに手をつけない。つけられない…
「あのさ、かがみ」
「ん?」
「いつから…気付いてた?」
「そうね〜 いろいろあるけど、コンサート行ったときかな?
こなたと場所替わってあげたでしょ。」
「あ、あの時…」
「そう、前が見えないこなたが気になってたのよ」
「ありがとう、かがみん。」
「それで… ん…私のことはいいわ。こなたの言葉を聞きたいだけ。」
じっと見つめ合う…
そして…
「かがみん、私はかがみのことが…」
…
「す… す…」
「はいはい落ち着いて、私はいつでも大丈夫だから」
そう言ってこなたに近づく。元から小さいのは知っているけれど、
今は本当に子供を見てるよう。今仁も泣き出しそうな表情だ。
そんなこなたに、正面から抱きついてあげる。
「かがみ…」
「これで…少しは言いやすくなったでしょ?」
「うん…ありがと」
「もし言えないなら、私から言おうか?」
「大丈夫、もう落ち着いたから。」
そして、その時が…
「私はかがみのことが好き。大好き。どうしてか分からないけど…
女の子同士だし、いつもいろいろ迷惑かけてるし、だけど…
ずっと一緒にいたい、仲良くしたい」
そんなこなたの目には涙が浮かぶ。
「ありがとう、こなた…私も、あなたとずっと一緒だよ。」
そして、どちらからともなくお互いに唇を合わせる。
気が付いたら、私のほおにも熱いものが流れていた…
☆ ☆ ☆
平日の真っ昼間なのに何てもの書いてるんだ自分…orz
さすがに時間がそろそろやばいので、この辺で一旦区切りです。
拙い表現がたくさんあったとは思いますが、気に入っていただければ
幸いです。
この後2人がどうなったかは… 一応また書くかも書かないかも。
期待しないで待っててください。
ではまた次のネタが思いつくまで名無しで盛り上げていきますよ〜
追記 … 実は最初はかがみの誤解オチにしようと思っていたのですが、
ここまで盛り上げておいて落とすのは可哀相かなぁと思って。
分岐バージョンももしかしたら書くかも書かないかも。
以上、追記でした。長々と失礼しました。
>>296 あれは喜びよりむしろ驚きのほうが大きいんじゃないかと思う
前のシーンで「特別変わった事はない」と断言した本人から貰うとか
こなたにしてみれば「なんというギャルゲー」だったろうw
あとその後の妄想シーンで男子生徒が言ってた
「形なんかより柊が作ってくれた事が大事」ってのは
俺的にこなたなりの代弁&照れ隠しだと思ってる
>>300 >「はいはい落ち着いて、私はいつでも大丈夫だから」
この一言から限りない母性を感じた。
告白の言葉ってどうしてこんなに綺麗なんだろうGJっっ
>>301 GJ !
確かにここまで盛り上げておいて肩透かしだったら、読んでる人はずっコケるかもしれないし、あなたの判断は
間違ってないと思うよ。SSは皆で楽しめてなんぼのものだと思いますし。
ネタ溜まったらまたお願いしますね。
>>303 なるほどそういう解釈もありか・・・。でも思わず妄想してしまうくらい、こなたにとって嬉しくて衝撃的なことだった
んだろうね。
で、来年はこなたのほうからチョコあげたりするんだろうか?
306 :
4-248:2007/11/19(月) 18:39:48 ID:OiwhRjxL
気合い入れて職人さんたちにレス書いて、いざ投稿しようと思ったらまた投稿規制されてました(´;ω;`)
というわけで遺憾ながら携帯から職人さんたちにまとめてGJ!!
あ、それとチョコネタが一つ浮かんできたんで明日以降から4コマ形式で描き始めたいと思います
あれだけ描いてまだ描くのか!とか言っちゃ嫌ですw
>>306 むしろあれだけ描いてまだ描いてくれるのかとwww
楽しみにしてます。
>>300 GJ!
かがみの包容力がすさまじい。
こなたのことを本当に慈しんでるだな。
>>304 なんかもうこの二人は「こなかが」とか「かがこな」ってのじゃ言い表せない気がしてきた。
309 :
4-465:2007/11/19(月) 20:36:21 ID:zGVojehA
>>297、
>>302 今頃気付きましたか〜。
……ではなく、前にこなかがスレで誰かが言ってた事をパクりました(ぉぃ)
でもそんなの関係ねえ!(悪)
>>300 かがみはこなたの恋人兼義母認定です(ぉ)
つまり、
『かがみ > 甘えん坊こなたん×2乗』
……はい、これテストに出まーす。
>>306 神のチョコネタ!?
それは…………ぶはっ!!(鼻血)
wktkでこたつたいきします(寒いから)
>>308 こなたはかがみから力を得る。
『こなたが神』になる。
かがみはこなたから力を得る。
『神子が刀』を手に入れる。
(『』部分を並び替えてみて下さい)
つまり、
「私がこなたを支える力になるの!」
であり、
「かがみ! 私の力、かがみに貸すよ!」
であって、
「かがみ、後ろの敵は全部かがみに任せるよ!」
「いいわよ! その代わり、私の背中はこなたが守ってよね!」
「りょ〜かい! んじゃまあ、いっちょ派手に行きますか!」
「私達が揃えば無敵だって事、あいつらに思い知らせてやるわよ!」
『はああああああああああっ!!』
とまあ、バトル物っぽいノリに(えー)
>>303 あの妄想、原作ではこなたが走っていくかがみを見つけるだけだったのに
アニメでは手渡ししてるかがみを思いつめて見てるシーンが追加されてるから
どう見ても こなた→かがみ→男子 に見えるんだが・・・重症かな、俺・・・
>>300 告白シチュは何度読んでも飽きないけど
こういうパターンも新鮮で良いね。
かがみの優しさに惚れた。
もちろん続きは読みたいに一票。
>>306 連載漫画の方は無事恋人同士になって完結したけど
このスレ的にはここからが新たなスタートなので
読んでいるだけで歯が痛くなってきそうなくらい
甘ったるいのを投下して欲しいと思う次第。
空気読めてないかも知れないけど
俺は逆にこなた→かがみが想像できなくて困ってる。
例えば男の話題でも、
こなたを詮索するような態度のかがみに対して
こなたはおちょくるのを楽しんでるだけのように見える。
修学旅行の時も心配はすれど嫉妬はしてない(と思う)
ちなみに誤解されるかもしれないけど俺はこなかが好きだよ。
ただ、こなた→かがみをこなた視点で心理描写多めにすると
書きにくいというか
それは俺の技量のせいでもあるんだけど
キャラが違っちゃうんだよな。
誰か助けてorz
俺もこなた→かがみは書きにくくて困ります。
逆は楽なんですがね。
こなたがかがみにアニメやゲームのネタ振ってるのは実は5割くらいは照れ隠しのためで、
恥ずかしいと感じる前に自分からネタ出して思考をそっちに流してるに違いない。
最近、かがみと一緒にいると変な気持ち(落ち着かないとか変に恥ずかしいとか)になるけど
なんでだろう?でもそんなのが知れたらシャクというか……
あ、なんかかがみが観察モードっぽいな、ここはとりあえず好きな話題で誤魔化して
・・・みたいなこなたのSSをかこうとした! だが ぶんしょうりょくが たりない orz
でも わたしは
>>313-314さんと そのどうしたちを しんじています
このスレの かみSSさっかなら わたしの へぼもうそうを きっと すばらしい さくひ に
>>313 こなたの場合、人を煙に巻いて本心を出さないって解釈も出来るけど。
俺もこなた視点で書くのは苦手だ。
捉えどころがないというか、とにかく書きづらい……。
かがみは一途で素直なイメージがあるからやりやすいんだけど。
待て、おまいら
こなた→かがみの例って結構身近にあるのでは?
つ「DX限定版のパケ絵」
↑こいつは明らかにこなたがかがみを攻めてる図じゃないか? からかう振りして炊きつけようとしてるようにしか
俺には見えない・・・。
好きな人の前で素直になれずにツンツンするのがツンデレなら、こなたは好きな人の前ではおちゃらけずに
いられない新型のツンデレ (名前募集) だと思う
ここは、こなデレで
ちゃらを言いつつデレるだから……チャラデレ?
ニコ動のMADにあるツンAHA☆じゃないかと思っている
いつもかがみを茶化してるけどホントは・・・
略して「チャカデレ」?
いつも弄る側だから、自分がかがみのことをどう思ってるのか意識しないんじゃないか?
14話、21話みたいな状況になってやっと気付くというか
あと俺は逆に21話の心情は心配に見えない
気遣いがないとは言わないけど、その割には翌日の行動がはしゃぎ過ぎな気がする
キャラソンの歌詞ってのが微妙だけど、電話もこなたからが多いみたいだし
323 :
6-600:2007/11/19(月) 23:12:39 ID:59abyybP
弄って弄って、たまにデレるからイジデレとか?
なかなか語感のいい奴は出ないな。
話の出発点が違うのかな?
こなたがもう既にかがみを好きって状態から書くのと
こなたがかがみを好きになる過程から書くのとで。
前者はこなたの行動に「本当はかがみのこと好きなんだろ、このー」って補完出来るけど
その前提がない友愛→恋愛を書くのは確かに骨が折れるだろうな。
325 :
4-465:2007/11/19(月) 23:23:25 ID:zGVojehA
猫のようにじゃれるニャンデレ?
好きな人の前だとダラけた雰囲気になるダラデレ?
好きな人弄りまくりのジリデレ?
自分に浮かぶのはこれくらいか……。
326 :
4-248:2007/11/19(月) 23:29:06 ID:OiwhRjxL
自分はこなたのことを狐というよりは気まぐれでマイペースなにゃんこだと認識しているんで「にゃんでれ」とか
あ、ダメですかそうですか(´・ω・`)
…と思ったら…
ちょw465さんと見事に被ってるw
…でも投稿(あ
>>324 いやまさにその通り。
「こなたはかがみが好き」っていうのが前提なら、
急にかがみの前でしおらしくなったり、葛藤したりってできるんだけど、
その前提なしで書くと本当に難しい。
やっぱり書きにくいですよね、そうですよね。
同じような人がいて少し安心、
それと他の人の意見はなかなか聞けないんで参考になります。
こなたは潜在的なものとしてかがみが大切という感情はあると思うんだけど
如何せんその感情の踏み越えが難しい。
それと
>>324の言葉を借りると今回の俺の出発点は友愛から。
あと
>>322ので気になったんだけど
蜂屋の話をかがみはこなたにしたんだろうか?
俺はしてないと思う。
根拠は、まず単純にその描写がない事。
それとこなたがかがみの変化に気付く描写と
かがみがカップル見てるのをこなたが見るカットがあるから。
これを入れることで言わずとも察せる条件が揃うって事んじゃないかな。
それと、次の日こなたが明るかったのはむしろ優しさだと思う。
気を使わせない励まし方みたいな。
あくまでこれは一つのパターンだけど。
この辺は色々な解釈があるだろうな。
>>327 そこを書くのはややこしいなw
こなたは何考えてるかわかんないとこあるもんね
>>328 俺も話してないけどこなたは気付いた派
告られたところまで推測してるからわかんないけど
○推測してるから→×推測してるかは
>>328 かがみはこなたから何か言われない限り話さないと思う。
それに言わなくてもこなたは分かるんだよ。どこまでかは分からないけど。
でも、不貞寝してるかと思ったみたいなこと言ってたから、あれ?
どこまで察したんだろう。
>>330 言いにくいんだが、訂正できてないぞ・・・
本当だww
俺も見間違ってたっす
今夜はドジっ子が豊作だべww
前スレ548-552「壊れ狂(鏡)想曲」では、かがみがこなたの気持ちに気付き、
現行スレ107-112の「自重できないこなた」では、思いが通じ合った二人。
その続編。
今回で完結です。これでイカレた3部作ができあがりましたw
さて、おおいにへこんだところで寝ますかorz。。。
342 :
1:2007/11/20(火) 02:05:40 ID:UFfkksbc
…この前は大変だった。
こなたが毎時間、私が恋しくて会いに来たり、調理実習に毎回乱入してきたり、後輩が一人死んだり、全校集会がものすごいことになった。
しかし、この時の一件で、私はこなたの気持ちを完全に受け入れた。
…べ、別に、私はこなたのことが… こなたのことが… …大好きなんだけどね…(モジモジ)
最近、ますますこなたは私にくっついてくるので、恥ずかしい。
…べ、別に…それが、嫌っていうわけじゃないんだからぁ…(注:ノロケ)
朝、私とつかさが駅でこなたを待っている。
すると、こなたがものっすごい勢いで走ってきて、跳んだ。
「かk〜〜〜〜〜〜〜〜が〜〜〜〜〜〜〜〜〜みぃぃx〜〜〜〜〜〜〜っっっっっt!!!!!!11」
ちょっと、ひらがな以外混じってるわよこなた。
私も全速力でこなたの方に向かって、走り、そして、私は、飛ぶ。
「こぉ〜〜〜〜〜〜〜〜なn〜〜〜〜〜〜〜〜〜たぁあぁぁ〜〜〜〜〜〜っっっっっt!!!!!!」』」」
空中で抱き合う二人。
その時、一瞬まばゆい光を放っていたと後でつかさが言ってた。
「かがみ…会いたかった。今日もきれいだよ…かがみ…」
こなたは私の紫色の髪をなでながら言った。
「こなた…私も、ずっと会いたかったんだからあ…!!」
私は涙を流している。
そんな私の様子を見て、こなたは指で私の涙をぬぐってくれた。
「かがみ…泣かないで…私はさ、どんな顔のかがみだって好きだけど、でも…やっぱり笑ってるかがみが一番大好きなんだよ…」
「こなた…!!」
私たちは口づけを交わす。朝なのに、こんな甘い時間を与えてくれたこなたに感謝したい。
そして私たちは着地する。
こうして、私とこなたの一日が始まる。うふ。
343 :
2:2007/11/20(火) 02:06:52 ID:UFfkksbc
駅に電車がつく。私とこなたは手をつないで、その電車に乗った。そしてお互い、くすっと笑い合う。
あの日以来、私とこなたはさらに仲良しになっている。一日中、こなたとラブラブになっている。
毎日、二人でデートとバレンタインデーとクリスマスを繰り返している。
こなたが宿題を忘れてきたと言った時は、教えてあげる。ちゃんと自分でやらなきゃダメよ…
でも私は、こなたが私に勉強を教えてほしいから、わざと忘れてくるのを知ってる。もう、バカw
こなたは私にお弁当を食べさせてくれる。
私も、それを返す。ほら、口に牛乳が付いてるわよ。かわいw
こなたにチョコをあげる。はい!昨日のお返しだよ!2日前にあげたのより、うまくできてるからね!
こなたが小さい口でそのチョコをかじっている。かわいいww
え?8日前のチョコより6日前のチョコより4日前のチョコより2日前のチョコより、おいしい?…もう、こなたったら…///
私だって…こなたの作った7日前のチョコより5日前のチョコより3日前のチョコより昨日のチョコの方がおいしかったわよ!
え?一日一日が過ぎる度にかがみの愛がおいしくなっていくんだねって?…もぉ…今度はお前を食べちゃうゾ?こ・な・た…!
電車が駅についた。
私とこなたは電車から降りる。そして、学校に向かう。
あれ、そういえば私の妹はどこに。
あ、もう!こなたぁ…口にチョコがついてるわよ!まったく、だらしないんだからぁ…うふふ。
344 :
3:2007/11/20(火) 02:08:08 ID:UFfkksbc
私とこなたは学校に着く。
そして教室に向かう。
いつの間にか、私はこなたと同じB組になっていた。
私とこなたを離すと、こなたが情緒不安定になるからと、苦肉の策らしい。
まあ、念願叶ったりだからいいんだけど。
授業が始まる。
当然、私の席はこなたの隣。当然よ。
「よーし、じゃあ次は…柊!この問題問いてみい」
黒井先生が私に当てる。
私が、席から立とうとした時、
「だめえ!!」
こなたが私の手をぎゅっと握って止めた。
「私のかがみを取っちゃやだ!!」
「…」
黒井先生の手に握られたチョークが粉々になって教室の床に落ちていった。
最近ストレスが溜まっているらしい。教職って大変なのネ。
「バカね…ちょっと行ってくるだけよ…すぐ戻ってくるから待ってて」
「でも…かがみが問題間違えちゃうのが…私、怖い…」
私の袖をぎゅっとつかんだまま、涙目で言うこなた。
「大丈夫よ。私を信じて…」
「うん…かがみ、キスして。行ってきますのちゅーして…」
「うふふ、こなたの甘えんぼさん☆」
「だって…///」
そして、私たちは昼間っから授業中に教室内でこなたと熱いキスを交わす。
みゆきが顔を赤くしている。つかさは恥ずかしくてもう見ていられないらしい。
黒井先生は黒板にその鉄拳をめり込ませた。教室に穴が開く。 あ…日下部と峰岸が見える。こっち見んなw
私が黒板に正しい答えを書く。
私が席に戻ろうとすると、こなたが大喜びで抱きついてきた。
「やったぁ〜!すごいね!やっぱかがみはスゴイよ!!」
「うん、ありがとね。大好きよ、こなた…ん、…ちゅっ」
私はこなたのほっぺにキスした。
「かがみぃ〜///…あん♪耳なめちゃくすったいってばあ〜!」
その後ろで黒井先生は教科書を片手で握りつぶした。
そして、「orz」とつぶやいているのが聞こえた。なんて言ったんだろ。
345 :
4:2007/11/20(火) 02:10:39 ID:UFfkksbc
お昼の時間。
こなたは、持ってきたジャーからご飯をお茶碗に盛る。
鍋からは暖かいみそ汁を、グリルからはこんがり焼けた魚を出して、テーブルの上に並べた。
「いただきまーす!!」
私は、教室の畳の敷かれた場所で、こなたの作ったお昼ご飯を食べる。
「かがみ、ご飯つぶがついてるヨ♪」
そう言って、私の口元についたご飯をとって、食べるこなた。
「あっ…///」
「ん?これって、間接キスになるよね。とか思った?」
私の顔がかあっと熱くなった。
「ば…ばか!!そんなんじゃないんだからっ!!///」
「むふ〜やっぱかがみはカワイイよぉ!スリスリ」
「そうだ!今日はデザートもあるんだ!」
そう言ってこなたはカバンから冷蔵庫を取り出し、そこからケーキを取り出す。
「わあ、すごいわね!さすが、こなた!料理の腕は最高ね!!」
「…うん。かがみのために…朝から頑張ったんだヨ?私…」
こなたはエプロン姿でもじもじする。ぐほぁ。
私はその姿を見てこなたがさらに愛おしくなり、こなたの体を押し倒した。
「かがみぃ…だめだよ、昼間っからこんなこと…」
「だって…だって、こなたが…そんなに可愛いのがいけないんじゃない!!…ちゅっ」
「かがみぃ…ちゅっ、私…かがみのこと愛してるヨ…」
「こなたぁ…私もっ、私もこなたのこと愛してるっ!…ちゅ」
「かがみ…大好きだよ…もっとキスして…ちゅっ」
「ちゅ…こなた、愛してるからね…!!」
「かがみぃ…私も」
(中略)
346 :
5:2007/11/20(火) 02:12:55 ID:UFfkksbc
午後の授業が始まる。
しかし、私はこなたと畳の上に同じふとんで一緒に寝ていた。
こなたは、可愛い寝顔ですーすーと眠っている。
起こしちゃだめよ。こなたは昨日ゲームを徹夜してまで頑張ってたんだから…てゆうか、こなたを起こしたらぶっ殺すわよ?
誰も何も言わなかったようなので、よしとする。
「それにしても…」
私はこなたの寝顔を見つめて言った。
「可愛いなあ〜…こなたは…あなたはどうしてこんなに可愛いのぉ?ねえ、教えて?なーんてね、うふふっ…」
前の方で「んぼぎっ」というチョークの折れる音がした。
「…う〜ん …かがみぃ…」
寝言を言ったこなたは、私の服をぎゅっとつかんできた。
私はこなたの体をぎゅっと抱きしめて言う。
「はいはい、私はいつもこなたのことを愛してるからね?心配しないで寝てていいのよ…」
「でも…そんなカワイイ寝言言われたら…イタズラしたくなっちゃうぞ…こ、な、た☆」
ぐしゃっ。
黒井先生は黒板に2個目の穴を開けた。
私は、こなたのおでこにちゅっとキスをした。
「んん…」
また、可愛い寝言を出す。ああなんて愛しいの…!
今度は唇を重ねて、舌を入れた。
「むう〜〜〜……ん…かがふぃ…おはよぉ」
「 あ 、 起 こ し ち ゃ っ た ? こ な た 」
こなたが眠そうな声で言う。
「かがみぃ〜…おはようのちゅーしてぇ…」
「ええ〜? 全 く 、 し ょ う が な い な あ こ な た は w」
ぐしゃっ。
黒井先生は黒板に3個目の穴を開けた。
私は要望通り、こなたにキスをする。
「きゅふ、これでまた二人の愛のセーブができたね☆かがみん…!」
私は、胸がきゅんと高鳴った。
私はふとんの中にもぐりこむ。
「きゃあ!あははっ!かがみい〜…くすぐったいってぇ〜☆あん♪そ、そんなとこ、さわっちゃ…だめだよお〜」
「ほらほら、イタズラしちゃうわよ〜こ〜なたぁ☆」
「もぉ〜、かがみはえっちなんだからぁ〜…///」
その後ふとんにもぐりこんだ私たちは、なんか『いろいろ』した。
黒井先生は黒板に16個目の穴を開けた。
347 :
6:2007/11/20(火) 02:14:20 ID:UFfkksbc
6時限目。
今度はちゃんと机に座って、授業を聞く。…なんだか黒板見にくいわね。
「じゃあ、この問題は…泉!やってみい」
こなたが席を立つ。
「…こなたぁっ!!!」
私は心配でたまらなくなり、叫んだ。
「大丈夫だよ、かがみ。私は…必ず帰ってくるから」
「絶対だからね!!私を一人にさせちゃいやよ!!」
こなたは、泣きじゃくる私を抱きしめて、髪をなでる。
必ず帰ってきてね…こなた…!!
「えへ…間違えちゃったw」
こなたは問題を間違えた。
「もう、こなたはぁ。…でもそんなドジなとこもカワイイぞ?」
こなたのほっぺたを指でぷにっとつつく。こなたは頬を真っ赤にして照れている。
黒井先生は手刀で教台を、割った。
「でも…かがみぃ…私がんばったから…いーこいーこ…して?」
「こなたって…ほんとに可愛いんだからぁ〜子猫ちゃんみたい♪…よしよし…」
私は隣の席のこなたを抱いて、いーこいーこする。
「もぅ〜、からかわないでよかがみぃ…でも、かがみも可愛くて、大好きだよっ♪」
「うふっ、ありがとっ!私の大好きなこ・な・た♪」
そんな私たちを余所に、授業は勝手に進行していく。
せっかく私たちが愛を確認し合ってるっていうのに。少しは自重しなさいよあんたたち。
348 :
7:2007/11/20(火) 02:15:35 ID:UFfkksbc
放課後。
「うぁあああん…かがみ…私…私っ!かがみと離れたくないよっ!!」
「うん、うん…分かってるわよ…私だって、ずっとこなたと一緒にいたい…!」
ここは学校の校門前。
なぜ、ここで帰る挨拶をしているかというと、今のうちからしとかないと、こなたが駅で、その、エライことになるから。
幸い、他の生徒たちは、なぜか学校の玄関でこっちを見ながら立ち往生したままなので、今のうちにこなたに帰りの挨拶を済ませておこう。
「かがみ…ぐすっ、私…かがみがいないと寂しいよ…」
こなたが涙をぽろぽろ流しながら言ってくる。
「私だってそうよ…大好きなこなたと離れちゃうんだもん…」
私の顔も涙ぐんでいる。
「うぅぅぅ…ふえぇ…かがみぃ…」
私はこなたの顔を手で優しく包んで言った。
「でも…こなた、今日の朝言ってくれたよねっ。笑ってる私が一番大好きだって…」
「ぐしゅ…うん」
「私も、こなたの笑顔が一番すき!だから、今日は笑ったまま帰ろっ!そして明日また会った時に『おはよう』って言って笑うの!」
「うん、ありがと…私…もっと強くなるね!」
「こなたぁ…」
「かがみ…!」
私とこなたはキスをした。
「こなた…好きだからねっ、愛してるんだからねっっ!」
「かがみぃ…私も…愛してる…愛してるよぉ!」
「こなた…こなたぁ…こなたぁあっっっ!!!」
「かがみ…かがみっ!…かがみぃっっ!!!」
私たちは、いつまでも抱き合って愛し合った。
ものっすごい勢いで愛し合った。ああそりゃもう「愛」が学校を包んでいたくらい。
ずっと一緒だからねっ…こなた…
349 :
8:2007/11/20(火) 02:17:18 ID:UFfkksbc
●エンディング
その後、陵桜学園では…
つかさとみゆきは、まだ恋人になったばかりで、初々しい恋愛をしている。
みなみちゃんとゆたかちゃんはすでに親密な関係になっていた。卒業したら一緒になるらしい。
日下部は、峰岸の家に同棲していた。なんか三角関係だとか。大変だってヴぁ(おっと。)
ひよりとパティは、ほぼこのノリでつきあっていた。しかし、現実に『こういうこと』が身に迫ったひよりは、いろいろと大変なことになっていた。血で。
…愛のウイルスが蔓延していたのだ。きっと私たちの愛が周りにも広まったのね。みんなに広がる愛…素敵ね♪
一方、「先生」の方はというと、
特 に 効 果 は な か っ た 。
そして、私とこなたは
”式”の間取りの話をしていた。
ていうかもう準備できてたし。「明日」だし。
え?その後の旅行?そんなのドイツに決まってるじゃない。まあ、「下見」ってことね。
350 :
9:2007/11/20(火) 02:18:39 ID:UFfkksbc
「かがみ〜〜〜〜んっ!早く帰ろ〜!!」
校門の前でこなたが手を振っている。
「うん!待ってよこなた!」
「かがみ…これからが楽しみだねっ!!」
「うん…私、とっても幸せよ…こなた…」
「私もだよ、かがみ…ずっと一緒だよ!」
こなたとまた熱いキスをする。
そして、私は、お腹をさすりながら、
「元気な子になってね」と言った。
「一人目」の子(青い髪で猫口。こなた系ヨッシャ-!)を抱きながら。
こうして陵桜学園の皆(一部のぞry)は幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
完。
タイトルは、「自重できない狂想曲・作者自重しろ」
今回、黒井先生を大オチ担当にさせた俺は鬼畜。
それと、今回をもってかがみは完全に「こな☆フェチ化」しました。本当に(ry
俺オワタw
GJで…す……:(;゙゚'ω゚'):
>>351 二人のラヴっぷりに悶えつつ腹筋痛くなるほど笑わせてもらったよ。
GJww
やべぇ、こいつはヤバいくらい二人がウザい!(褒め言葉)
でもそんなウザい二人も大好きだっぜ!
何が言いたいかっていうと、GJ!
>>333 ツンデレおつ
かがみらしさが出てていいと思う。
次はこなたもしくはこなかがを期待。
>>351 GJ
ここまで徹底的に壊れているとかえって気持ち良いな。
そして先生は最後まで独りなのが哀れ。
>>351 これはGJ!
全てがぶっ壊れてて(褒め言葉)面白かったぜ!
もう挙げていくときりがないほど随所で笑いまくった。
ほんとにこのスレは色んな種類のSSを楽しめるな。
こなかがマトリックスなんて作ったら面白そう。
>>352におけるB組の時間割
一 世界史
二 世界史
三 世界史
四 世界史
五 世界史
六 世界史
HR
ななこ「でもそんなの関係あれへんっ!(ボキッ)」
358 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 08:50:34 ID:7KdHPlu9
ななこ「でもそんなの関係あれへんっ!(ボッキ)」
コラ(俺
359 :
6-600:2007/11/20(火) 09:02:31 ID:BfjRyITt
>せっかく私たちが愛を確認し合ってるっていうのに。少しは自重しなさいよあんたたち。
コーヒー吹いたじゃないかw
いや、コーヒー飲みながら読んでた俺が悪いんだけどw
>>358 そっち方向の話で先生がこなかがをアッーか!
>>351 ζ
ζ シュウゥゥゥ…
⊂⌒~⊃ 。Д。)
なんじゃこりゃぁぁぁぁぁっwwww
ええ、思いっきり笑わせてもらいましたよwwwww
ここまでぶっ壊れていると、むしろ清々しいww
何を言いたいかというと、とにかくGJ!
>>351 ぶはっwwwwwやばすwwww
たった今あなたは破壊と創造の神に認定されましたw
GJ!
>>351 バカップルってレベルじゃねーぞwww
あなたホントに末期ですねwww(褒めてます)
>>351 なんでここはこんなにも神が訪れるんだよww
GJすぎて言葉にできねえぜwww
>>351 なにコレ?
ひどい
壊れすぎ
トイレで爆笑しました!
乗り遅れた自分orz
でもそんなあなたにGJ
>>351 大爆笑です。腹筋痛いです。
もう、なんか色々、GJ!!
ちなみに完全フルボイスで脳内再生した自分は、もうオワタ。
ところで、色々なSSを見ると、こなたが甘えん坊的な作品もいくつかありますよね。
しかし、原作とかアニメを見ると宿題云々は別にして自分で家事をしたり、しっかり者のイメージがあるのですが。
こなたが甘えん坊ってイメージはやっぱり片親って言うのが関係しているのでしょうかね。
母性を与えてくれるかがみに懐く。
まぁ、甘えん坊こなたんも可愛いのでいいのですが。
>>351 笑いすぎて腹筋が物故割れたwww
笑って悶えてもうどうしたらいいかわかんねーw
タグをつけるとすれば、「作者は末期シリーズ」かな(誉め言葉)
とにかく、GJってことです
>>357 きっとあれだ。世界史の履修不足じゃね?(ネタ古い?w)
履修不足か…納得してしまった
369 :
6-600:2007/11/20(火) 16:16:14 ID:BfjRyITt
>>231だけど、自分で出して答えないのもなんなので。
4巻のp92「呼びかける」と、p102「壊れたデッキ」のセットがお気に入り。
さて、
>>193の続きを短いですが投下します。
>>351GJ!
甘い、甘すぎるよw
そして黒井先生・・・
371 :
6-600:2007/11/20(火) 16:17:32 ID:BfjRyITt
「……」
「……」
気まずさ、いや気恥ずかしさから来る沈黙。
今、私とこなたはみゆきの家の一室にいる。
「どうぞ、ごゆっくり♪」
みゆきはそれだけ言い残して、先程部屋を後にした。
残されたのは、私とこなた。
そして、高級そうな布団1つに枕2つ。
……無論、このことの意味が分からぬほど、
私もこなたも鈍感ではない。
みゆき、謀ったな……。
「……あ「あのさ!」」
いつぞやのように、声がハモる。
もしかしたら、私とこなたって心の中で通じ合ってる……?
……って、何考えてるんだ私。 落ち着け。
「ね、寝るまで少し話しよっか!」
「そ、そうね!」
こなたの提案に、間髪いれず同意する。
言おうとしていたことが同じなのも、ここだけの秘密。
双子のつかさよりシンクロしてるわね、私達……
それから、私達は色々な話をした。
出会ったときのこと、日常のこと、お互いの家族のこと……
好きな人の知らない部分を知りたい。
好きな人に自分のことをもっと知って貰いたい。
そんな思いから……。
372 :
6-600:2007/11/20(火) 16:19:07 ID:BfjRyITt
気がつくと、夜も更けていた。
「あのさ、かがみ。今日の結婚式のことなんだけど……」
「……どうかしたの?」
「いや、その、急にお母さんの名前出しちゃってさ。
だから、迷惑だったりとか……」
「そんなことない!!」
「……!」
思わず声を上げてしまう。
「あ! ご、ごめん……!
……その、こなたが真剣だったの凄く伝わったし、
真っ先に伝えたかったのが、かなたさんなのも分かるから……。
とにかく、迷惑だなんて思ってないからね!」
「かがみ……ホントにありがと!」
そう言うと、こなたは抱きついてきた。
「ちょ、こなた……」
私の胸に顔を埋めて、頬擦り。
こちらも、優しく抱き返す。
「お母さん、私達のこと見守ってくれてるかな……?」
「……大丈夫よ。私もお願いしたし……」
「そっか……そうだよね」
その言葉を聞いて、私はこなたから体を離した。
「え? かがみ……?」
「そ、その……ふつつかものですが、
これからもどうかよろしくお願いします」
「あ……」
じっと見つめる視線の先のこなたは、顔を真っ赤にしている。
多分、私もやっぱり同じく真っ赤なんだろう。
「……ヘヘ、新郎に先に言われちゃったね☆」
こなたが、笑顔で応えてくる。
「誰が新郎よ、まったく……。
新婦なら先に言いなさいっての」
私も笑顔で応え、こなたを抱きしめた。
「かがみ……お母さん……私、今幸せだよ……!」
「こなた……」
――――
373 :
6-600:2007/11/20(火) 16:20:12 ID:BfjRyITt
(……よく、眠っていますね……)
抱き合って眠る二人を、優しく見つめる視線。
(かがみさん……こなたのこと、宜しくお願いしますね……)
朝日とともに、やがてその視線は消えていった。
――遥か空の彼方へ
374 :
6-600:2007/11/20(火) 16:21:14 ID:BfjRyITt
以上、短いですが。
―――― の所の内容は、脳内補完でどうぞ
>>374 なんという感動巨編・・・
かなたさん登場 (?) シーンで、俺昇天w
>>374 かなたさん登場(?)シーンで私も泣いた。
GJ!です。
こなかがは本当に愛されてますよね。かなたさんも天から見守ってるくらい。
ってなわけで
このスレはゴッドかなたさんに見守られています
377 :
4-248:2007/11/20(火) 19:28:07 ID:X/JL7Bgs
お、規制解除ktkr!
>>351 ニヤニヤとともに思いっきり笑わせてもらいました!GJ!!
個人的には「こなた系ヨッシャ-!」の箇所で腹筋崩壊ww
自分には到底発想すらできないようなSSを書くあなたに改めてGJです!!
>>357 ちょwww
>>374 GJ!!
こなかがの2人だけでなく自分も幸せな気分になれました
かなたさんが安心して見守っていられるような
とびっきり甘くて幸せな生活を2人には送ってもらいたいです
それにしても笑ったあとに今度は感動…!なんという職人コンボでしょうか!
あぁほんとにもう、幸せだなぁ
378 :
1/50:2007/11/20(火) 21:21:50 ID:LsB9J0St
こなた達と別れてC組の教室に入る。
自分の席に着くなり、
「ひいらぎぃ、聞いたぞー。ちびっこすげーな」
「なんのことよ?」
「柊、怖えぇ」
みさおの得意げな顔に思い当たる節はない。
こなたに関する知識では誰にも負けない、いや負けたくない。
つい睨み付けてしまった自分に反省しつつ、
「で、何がすごいのよ?」
「ちびっこ、体育大の面接でアミノ式やったんだぜ」
それは聞いたことがある。
冗談だと聞き流していたが、まさか本当だったとは。
「それでさ、合格。すげーよなぁ」
「え…合格したの?」
あいつ何も言わなかった。
私には教えてくれなかった…。
「で、なんであんたが知っているのよ」
「同じ大学受けたんだから、先生に報告するタイミング
同じに決まってんだろぅ」
そっか、こなたは来年から体育大か。
あいつまだ進路が決まってない私に、気を使って黙っているのか…。
はしゃぎたいのを我慢しちゃって、ちょっといじらしいじゃない。
よし、昼休みはこれであいつをからかってやろう。
いや… 折角の好意だから、知らない振りをしたほうがいいかな。
けどいちばんに、おめでとうと言いたい。
早くこなたに会いたい……。
「ひいらぎっ、聞いてんのか? 私もそこ合格したんだってヴぁ」
「え、ああ…よかったわね。私はまだ決まってないから邪魔しないでね」
「柊、冷てぇなぁー」
379 :
2/50:2007/11/20(火) 21:24:12 ID:LsB9J0St
昼休みになった。
授業中ずっと今朝の態度を後悔していた。
みさおはこなたを認めているのに、私は大人気ない。
こなたのことを一番に自慢できるのは私。
そう言い切れないのは、まだこなたは私の中にいないから…。
ふぅとため息を吐いて、鞄から弁当を取り出す。
今日の弁当はつかさ作、私が作った時より少し重量感がある。
それを手に席を立ち、みさおの席まで行く。
「あー 今朝はごめん。あんたが合格したのも嬉しいわよ。
私が落ち着いたら、皆でお祝いしよう」
「柊ちゃん、今日は一緒にお食事します?」
「ありえねぇー。柊はちびっこのことしか見てねぇもんな」
苦笑しながら軽く左手を上げ2人と別れ、教室を出る。
隣のB組まで10数秒、こなたの合格についてのリアクションを
考える時間にしては短すぎる。
B組から出てきた生徒が私を見て怯える、が気にしない。
いっそのこと、合格したよーって抱きついてきてくれたらと思うが、
それはそれで気恥ずかしい。
んんん…。
380 :
3/50:2007/11/20(火) 21:26:24 ID:LsB9J0St
水色のアホ毛が見えた、自然に頬が緩む。
まっすぐそれに向かって歩を進める。
「おーっす、つかさ今朝方ぶりー」
「あっお姉ちゃん、うん、今朝方ぶり」
「みゆきはどうしたの?」
「えっと、ゆきちゃん、先生に呼ばれて職員室」
「そっか、皆もう食べ始めていると思ったよ」
「ごめーん、私ね、先に食べよって言ったんだ。
けど、こなちゃんが、ちょっと待ってよって」
「あ、こなた居たの?」
「…かがみん、教室に入るとき、どうしてにやけるのかな?」
やばい、すでに顔が火照っている。
猫口少女はまっすぐ見つめる、私は逃げ場を失った鼠だ。
この束縛感は悪くない。むしろ心地よい。
「うるさいっ!」
精一杯の抵抗、精一杯の愛情。
381 :
4/50:2007/11/20(火) 21:28:10 ID:LsB9J0St
こなたの前の席の椅子をひっくり返し、私は座る。
目の前には満足そうな顔のこなた。
あんたの中の私のツンデレ値、また上がったのかな。
少しは甘えてみたいけど、甘えるってどうするのだろ。
あんたから甘えてきなさいよ。
「お待たせしました。先生に呼ばれていまして」
みゆきが近くにあった椅子を寄せながら、
こなたの机に近づいてきた。
カツンッと派手な音を立て、みゆきの持った椅子の脚が
こなたの机の脚にぶつかる。
「すすす、すいません。ぶつけてしまいました」
「みゆきさん。ぐっじょぶぅ」
「お褒めいただいて恐縮です。しかしそれを受け取っても
よろしいのでしょうか?判断仕兼ねます、お恥ずかしながら」
こなたの目がきらきらしている。
萌えているのか、くそう。
どうせ私は何でもそつなくこなす、面白みのない女です。
「いやーみゆきさんは本当に歩く萌え要素だなー。
かがみんも少しくらいは見習わないと」
「はいはい」
そう思っているのだよ、出来ないのだよ。
382 :
5/50:2007/11/20(火) 21:29:34 ID:LsB9J0St
「ところであんた私達に、言わないといけないこと
あるんじゃないの?」
「あっ、今日の弁当当番はつかさだね。
かがみの作ったのより、美味しそうで豪華だねぇ。
いつも出来の悪い姉の面倒見てくれて、ご苦労っさん」
「こなちゃん、私、お料理しかできないし、
いつもお姉ちゃんに面倒見てもらってるんだよ」
「あんたね、面倒見てくれてっていかにも、
『本当は私が、かがみの世話をしないといけないのに』
って感じで言うんじゃないわよ!」
「あれれー 寂びしんぼのかがみうさちゃんが、
一人で生きていけるのかなー。
つかさはいつまでもかがみの傍に居ないぞー」
「当たり前じゃないの。いつまでもつかさの面倒は
見れないわよ。ってあんたが私を一生見てくれるわけ?」
探るような目をしてこなたを見つめる。
少し本音がでたか、いつもどおり冗談で返してくれ。
「…うん」
ん? 今なんと答えた。
聞き取れないくらいの弱弱しい声、こなたの感情を少しも
漏らさぬよう見つめていた私でも気づかないほどだ。
事実つかさとみゆきは、こなたの返事を待っている。
「うん!いいよ。かがみんの面倒は私が見てしんぜよう!」
「わぁ、お姉ちゃんいいなぁ、私もお姉ちゃんに、ずーっと
面倒見てもらいたいな」
「じゃあさっ、つかさの面倒もついでに見てあげるね」
「こなちゃんが私のぉー。無理だよ、お姉ちゃんやゆきちゃん
じゃないと」
「つかさのくせに…」
「ちょっとつかさ。あんたいつもそんな考えだから、だめなのよ。
少しくらい、こいつみたいに『お姉ちゃんの面倒見ます』って
言ってみなさいよ。
うん、こなたありがとう。
けどあんたの世話になることは、一生ないわね」
4,5人の生徒がこちらに顔を向ける。
少し大きな声を出しすぎたか。
383 :
6/50:2007/11/20(火) 21:31:00 ID:LsB9J0St
「いやそんなことじゃなくて、あんた体育大の結果
どうだったのよ?」
ストレートに聞きすぎたか。
「う…受かったよ」
「まあ泉さん、おめでとうございます」
「こなちゃん、やったね」
「かがみんは合格祝いに何をくれるのかな?」
唇をつき出し、目をつぶるこなたの頭を軽く
ぽんぽん叩き、ため息一つ吐く。
「あんたそんな大切なこと早く言いなさいよ」
「いやぁ、何か言いにくくて。3人はまだこれからだし、
かがみはまだ進路決めてないし」
「わ、私はほらっ、文系よ、法学部、将来弁護士に
なるんだから」
「ほら、まだ進路決まってないじゃん…」
うん、こなたと同じ大学行きたかったからね。
けど体育大なんて無理、どうしよう。
「体育大に行くことが、北斗神挙伝承者への近道なのだよ」
「はぁ? そんなこと言う奴に、私は心配されているの?」
「私ね、体育の先生になろうと思ったの。
教師っていいよ。
なんてったってネトゲのログイン率ダントツだもん」
「いやそのケースは特殊だろ…。ってかあんた
一人の教師しか参考にしてないんじゃないのか?」
384 :
7/50:2007/11/20(火) 21:32:04 ID:LsB9J0St
昼食を食べ終わった机の上には、巾着に入った
弁当箱3つと、つかさが小さくたたんだチョココロネ
の包装紙と牛乳パック。
私の財布も隅の方に置いてある。
財布の中には別に大金が入っているわけじゃない。
ただ修学旅行で撮ったプリクラの一枚を、
奥の方に入れている。
こなたの視線はどうもこの財布に向けられているようだ。
財布の中のように、私の心の中も見えるのか?
「でさ、迷える子羊かがみんに、ひとつ活路を授けよう」
「ほぉー こなた先生が私の指導教師ですか。
それでは、お世話になりますかね」
お互い背筋を伸ばす、かしこまった顔でこなたは、
「柊君は英語が得意だったね」
「まあ、苦手じゃないわよ」
「そこで外大に行って、英語の先生を目指すのは
どうだろう?」
「そこまで英語が得意ってわけじゃないけど、
私の偏差値だと行けなくはないわ」
「でさ、かがみんのクラスに小学生が飛び級で
編入して来るんだよ!」
「ちょちょ、ちょっと待て。それは何かのネタなのか?」
「いゃ、真面目な、話だよぉー」
いたずらっ子の目をしている。少なくとも教師、
いや教師を目指している学生の目ではない。
「おまえが飛び下がり級で小学生になれ」
385 :
8/50:2007/11/20(火) 21:34:31 ID:iEdZtRI3
午後の授業が始まる。
世界史を教える黒井先生を見ながら、
少し自分が教壇に立つ姿を想像した。
10年後の私はどうしているのだろう。
つかさやみゆき、そしてこなた……。
こうして馬鹿みたいにはしゃいでいる時間も
歴史の一ページになるのだろう。
私達の世界史、誰にもまねされることない歴史。
途中先生に指名される、
「バスチーユ牢獄です」
「なんやぼーっとしてるから、聞いてへんのかと
思ったわ」
こなただったら、私が考えていることわかるのだろうな。
かがみんの黒歴史― なんて延々聞かされる、
そんな授業もしてくれるかな。
もちろんネタの提供はごめんだけど。
あいつが私を見ていてくれたこと、それが教科書。
書き間違いなんかあったら、ただじゃ済まないから。
386 :
9/50:2007/11/20(火) 21:35:44 ID:iEdZtRI3
それから三日後の昼休み。
「あんた最近私の教室に来ないわね。
以前は宿題だのノートだの借りに来たのに」
「いやいやかがみん。私だってやるときはやるのだよ」
「いや、もう卒業なのに、ここでやる気を出されても…
ってかそんなに気を使わなくてもいいわよ」
「あっそうそう。気を使わなくていいらしいので、
ここで発表!」
こなたが身を乗り出す。
「私、彼氏できた」
「…」「…」「…」
理解できない、冗談か? 前振りは?
「泉さんは男性とお付き合いを始めた。と理解したら
よろしいのでしょうか?」
「そうだよ、それ以外になにがあるの? みゆきさん」
みゆきに話しかけながら私を一瞥する。
全身の血が引く、生まれて初めて重力を感じた。
脱力感、吐き気、すべての思考が止まった。
…こなたに彼氏。
387 :
10/50:2007/11/20(火) 21:36:49 ID:iEdZtRI3
「…えちゃん、お姉ちゃん」
つかさの声が聞こえる。
耳が痛い、まるで音を聞くのを拒否している我侭な子
のようだ。
「お姉ちゃんどうしたの、顔真っ青だよ、手も震えてるし、
具合悪いの?」
今大声で泣けたらどんなに楽か、それしか返事の仕方が
思い浮かばない。
自制心よりも、涙の出し方を忘れた為に私の身体は動かない。
「かがみ…怒ってるの?」
あんたは私の気持ちがわからないのか?
あんたのことは私が一番よく知っている…
いや知らなかったのか…
夢を見ていたのか、あんたが言っていた『心の友』は
私だと自負していた、そんな夢を。
夢なら醒めないといけないわね…。
「そう、すごいじゃないの! あんたを選んだ男、
会ってみたいわ」
何言っているのだろう、私。
会いたいわけないよ、存在すら信じられるわけないよ。
うそって言ってよ、あんたを思いっきり引っぱたくから。
388 :
11/50:2007/11/20(火) 21:37:50 ID:iEdZtRI3
なぜかこなたは安心した顔になった。
猫口も健在だ。
「よかった。かがみを紹介しようと思ってたんだ」
「そうなの? ずいぶん急な話ね」
「うん、その人、法科大の人なんだ。かがみが一応
第一志望してる大学のね」
「ん? それはどういうことだ?」
「かがみんが大学で、ひとりぼっちしてる姿を想像すると、
心配でさ。私の彼氏がいたら話し相手とか相談とか
できるでしょ? 大学別になっても連絡取りやすいし。
三人で遊ぼう、その人ねラノベ…」
こなたの話を遮る大声で叫んだ。
「あんた、本気で言ってるのか!!」
机を叩いて立ち上がる私を、B組の生徒全員が見つめる。
憤慨している私には、その視線を感じることはなかった。
「三人でって、みゆきやつかさはもう必要ないの?
それにあんたと私って、間に第三者を入れないと
関係が保てない、そんな仲なの?」
「かがみん…」
上目遣いで私を見上げているこなたは、後悔の念で
いっぱいな顔をしている。
今の私に、こなたの気持ちを察することはできない。
「馬鹿っ」
私の左手に激痛が走る。
みゆきに支えられたおかげで、かろうじてこなたは
床に崩れることはなかった。
389 :
12/50:2007/11/20(火) 21:39:59 ID:wof6uA79
机上の私の財布を掴む。
今すぐにでも泣き崩れたいのを我慢しながら、
この教室から飛び出そうとした。
ドアに手をかけた瞬間、それは横に動いた。
「なんやー でっかい声が聞こえたけど、
なんかあったんかぁ?」
その発言主を、私は突き飛ばした。
黒井先生は後ろに立っていた数人の男子に
倒れ掛かり、私の視界は開けた。
「なんや! 待てぃ。痛ぁ…」
私は廊下に飛び出て走り出す。
他の組の生徒も窓やドアから様子を伺っている。
C組の教室の前を全力で走りぬけ、
私は玄関に向かって走り続けた。
390 :
13/50:2007/11/20(火) 21:42:40 ID:VjYX6vpJ
気がついたら駅前まで来ていた。
知らないおばさんに不思議そうな顔で見られた。
今にも泣き出しそうな、それでいて怒り狂っている
制服姿の女子校生を、平日の昼間に駅前で見かける、
私だってそんな光景は想像できない。
上履きのままだし。
こなたのやっているゲームなら、こんな場面は絶好の
フラグポイントなのだろうな…。
こなたか…。
こなたの顔を思い出した瞬間、涙が出そうになった。
まだ泣けない、一人になるまで、まだ泣けない。
幸い財布の中には定期券も入っている。
ふと、家とは反対の電車に乗ろうかと思ったが、
これ以上の無茶は本能が止めた。
普段乗ることのない時間の、いつも乗る電車に揺られた。
地元の駅からは常に誰かに見られている、そんな感覚に
押しつぶされそうになる。
うつむきながら歩く私は、どう見られているのだろう?
参道の大鳥茶屋で働いている、商工会のおじさんと
目が合った。
軽く会釈をして通りすぎる、そこから全速で家まで駆けた。
391 :
14/50:2007/11/20(火) 21:43:43 ID:VjYX6vpJ
家には誰もいなかった。
まっすぐ自分の部屋に入り腰を下ろす。
あれだけ早く一人になりたかったのに、
その希望が叶った今、何もすることがない。
枕元に置いた読みかけのラノベを取り、
ページをめくる。
4,5行読んで、そこが昨日既に読み終えていた
くだりだと気づく。
読む気が薄れた本をたたみ、テーブルに投げ出す。
と、同時に家の電話が鳴った。
学校からだ、瞬間そう思った私は時計を見た。
ちょうど休み時間に入った頃だ…。
誰からだろう? 黒井先生? 桜庭先生?
職員室に戻る時間を考えると、先生ではなさそうだ。
やっぱりつかさかな、心配かけちゃったな。
日下部? 峰岸?
二人にも見られたかな…。
みゆきは今頃、先生に説明してくれているだろう。
今日のことを理論的に説明できるの、
あの子くらいだしね。
担保のない安心に浸っていると、電話が鳴り止んだ。
それは学校とのつながりが、途絶えたことを意味する。
ひとりぼっちになっちゃった。
そばにいて欲しい…こなた…。
392 :
15/50:2007/11/20(火) 21:44:45 ID:VjYX6vpJ
目の前で微笑むボン太くんを抱きしめる。
つかさの香りが私を包み込む。
お姉ちゃん、とつかさの声が聞こえた。
つかさは家族だ、一生家族だ。
こなたは友達。
いつかは別れる。
仲のいい友達なんて、今までいなかったな。
出会わなければよかった…。
うそだ。
こなたとの出会いは、自分の都合で消せる
ものじゃない。
出会わなければよかったなんて、嘘でも、
考えるだけでも、こなたに失礼だ。
こなたとの思い出が、私の人生の思い出。
つかさから、初めて紹介された時のことを
思い出す。
ヤドカリが移り住む家を確かめるように、
私達もお互いを探り合っていたあの時。
同じ大きさの友達って気づいたの、どっちが
先かな?
友達以上って意識したのは、いつだったかな?
別れたくない…。
393 :
16/50:2007/11/20(火) 21:45:49 ID:VjYX6vpJ
夢、夢を見ている、こなたとの思い出の日々。
商店街を歩いていると……。
変な夢で、目が覚めた。
私は眠っていたようだ。
いつの間にか、制服のまま布団の中に
寝かされていた。
時計を見ると、AM3時。
とりあえず制服にしわが寄らないよう、
着替えなくてはいけない。
お風呂にも入りたいな。
静かに着替えて、部屋を出る。
顔を洗いに行くのを止め、つかさの部屋に入る。
つかさの寝顔を眺めるのは、これが初めてだと
気がついた。
いつも、面倒を見ている姉の立場で見ていた。
昨日の私は、この子にとって何だったのだろう。
泣き疲れた顔のつかさが、少し頼もしく思えた。
…私の為に泣いてくれる人がいる。
394 :
17/50:2007/11/20(火) 21:46:57 ID:VjYX6vpJ
部屋に戻って再び布団に入る。
入浴をしてないせいか、居心地が悪い。
目を開けたまま、昨日を回想する。
こなたに彼氏が出…。
急に胸が締め付けられる。
眉間を左手の甲で叩く。
嘘であって欲しい気持ちを押し殺す。
こなたの出会いを、祝福すべきではないか。
親友に恋人が出来るなんて、当たり前のこと。
私だって大学に行って、サークルにでも入れば、
友達や彼氏なんかすぐ出来る。
それでもこなた達のこと忘れないよ。
忘れたくないし、別れたくない、一緒にいたい…。
ん? 大学…。
何か私の為に、つくったみたいなこと言っていたな。
法学部の人だっけ…。
弁護士なんか、別になりたくないよ。
結局私、将来のこと何にも考えてなかった。
英語の先生の話もしたな。
ふふふ、こなたと同じ学校で教鞭を執るのも
悪くないわね。
けどあんなことしちゃった私なんかとは、
こなたは一緒に居たくないだろうな。
395 :
18/50:2007/11/20(火) 21:48:01 ID:VjYX6vpJ
窓の外が白み始める。
部屋の片隅に私の通学鞄が置いてあった。
昨日自分がした馬鹿な行為の再確認。
恥じることはしていない、しかし非常識で
大人気ない。
自分の正義を貫いただけだ、他人への迷惑を
考えず。
自分を正当化しながら、客観的に自分を傷つける。
…もう学校行きたくないな。
あのような騒ぎを起こした私の居場所なんて、
どこにもないよ。
一番大切な人に嫌われたし…。
こなた、ごめんね、二度と会わないから許して。
通学鞄を机の上に置き、中を探る。
何があって、何が足りないか分からない。
もっとも何も入ってなくても、困ることはない。
この鞄を使うことなんて、もう無いのだから。
携帯電話が目に入った。
着信を知らせるランプが点いていた。
396 :
19/50:2007/11/20(火) 21:49:47 ID:+/pkK1nm
着信履歴には、『つかさ』の文字が並んでいた。
1分おきに6件。
私がスカートのポケットに、物を入れるのを
好まないこと知っているでしょ?
ハンカチすら入れていることを忘れるのだから。
他の人からの着信が無いのは、皆私のこと
解っているのだろうな。
掛けても携帯は鞄の中ってこと。
そもそも掛かってくる予定が無い時は、B組に
持ってこないわよ、邪魔されたくないから。
7件目に3日前の『こなた』の文字。
携帯電話を温かく感じた。
携帯電話を閉じてから、ふと気づく。
メールの受信が一件もない…。
外から新聞配達のバイクの音が聞こえる。
この世には私一人しかいない、そんな期待を
打ち消す音だった。
私がこの世にいないのかな……。
397 :
20/50:2007/11/20(火) 21:51:48 ID:VCI17hb2
つかさの部屋に行く。
こんな早朝に、あの子が起きることは無いだろう、
が念のため静かに開けて様子を見る。
今からする事は、つかさに対する裏切りだ。
あの子の携帯電話を盗み見る。
結果次第では二度と、つかさの前に姿を見せる事は
無いだろう。
家族は一生一緒。
私の一生が長いか短いかなんて、もういいわよね。
静かに寝息を立てるつかさを横目に、
携帯電話を探す。
つかさの携帯電話は、充電器につながっていた。
新しいケロロのストラップを付けた携帯電話を
取り上げ、電源を入れる。
着信履歴を…。
唾を飲み込む音って、こんなにも大きいのだろうか。
手足の震えが止まらない。
つかさ起きないで、私の最後のお願い。
398 :
21/50:2007/11/20(火) 21:52:57 ID:VCI17hb2
映し出された文字に私は驚愕した。
私の知っている名前が何人も、何回も表示される。
ところどころある番号だけの表示。
よく見ると複数の決まった相手先が、
繰り返しかけてきている
昨日の一日で履歴は埋まっていた。
つかさの携帯電話を握り締めたまま、
私はその場に泣き崩れた。
私が泣き疲れたのを見計らったように、静かに
肩に手が添えられる。
振り返るとまつり姉さんが微笑んでいた。
「あんた、つかさにメールの打ち方教えて
あげなさいよ、BCCで返信する方法」
メールを開くと作成途中のメールがある。
宛先 『こなちゃん』
件名 おねえち
着信メールには件名を見ただけでも、とりあえず
送りました感が漂うもの数件。
あとは数日前の家族とのやり取り。
失望のため息をつき、メールを閉じ発信履歴を見る。
4日前に同じ家の中にいる、私に掛けたのが
最後だった。
399 :
22/50:2007/11/20(火) 21:54:06 ID:VCI17hb2
「つかさ自分から掛ける前に、色んな所から
掛かってくるからパニくっちゃって。
結局私が電話に出て、説明する破目になったわよ」
「で、何て答えたのよ?」
「あんた寝てるから。『かがみは死んだように
眠ってます』って言っといたわ」
「なっ!」
「そんなに驚かないでよ、驚いたのはこっちよ。
そのあと次々掛かってくるんだから。
ところで昨日何かあったの?」
「いや…別に…」
「別に、って、そういえばうちに黒井先生が
来たわよ」
昨日私に突き飛ばされて、倒れていく黒井先生が
目に浮かぶ。
「先生に『明日の朝、柊を迎えに行きます』って
伝えてくれって頼まれた」
「うちに?」
「うん、『逃げるなよ』とも言ってた」
「うそっ?」
「うそ」
400 :
23/50:2007/11/20(火) 21:55:05 ID:VCI17hb2
こういう時、まつり姉さんのいい加減さは
ありがたい。
朝から深刻な話なんて、したくないからね。
黒井先生がうちに来るのか…、だったらいつもより
2時間は早いが準備しておこう。
まつり姉さんは部屋から出る前に振り返り。
「かがみ、お風呂入る? 昨日私、消し忘れて
寝ちゃったから、まだ温かいよ」
「うん、ありがとう」
一人になった私は手にした携帯電話の置き場所を
考える、と同時にここが自分の部屋ではなく、
つかさの部屋であることを思い出した。
これだけ周りで遠慮なく話し続けても、起きない
つかさの寝顔はいつもどおりの幸せ顔だった。
そっとつかさの顔に手をやり、昨日から付いている、
涙の跡をなぞり部屋を出て行く。
風呂の中でもう一度声を殺して泣いた。
部屋に戻り着替える。
幸い制服には目立ったしわは付いておらず、
袖をまくり台所に向かった。
401 :
24/50:2007/11/20(火) 21:57:41 ID:tjVjjqYv
流しの上の棚を開ける。
当ても無く探したが、目当てのものは
すぐ見つかった。
どちらかの姉が使っていた、古い弁当箱。
食卓の上にはつかさが持って帰ってきて
くれた、昨日こなたの机に置きっぱなし
だった、私達のものと合わせて三つの
弁当箱が並ぶ。
左手を握り締め、気合を入れる。
つかさの作った物より少し貧祖だけど、
いつもの私が作った物より…
あまり変わらない弁当が出来た。
途中、両親が起きてきたが三つ並んだ
弁当箱を見て、ただ優しくうなずくだけで
出て行った。
つまみ食いをしたおかげで、朝食が
いらなくなった私は、弁当箱を二つ持って
自室に戻る。
このお弁当食べてくれるかな…。
402 :
25/50:2007/11/20(火) 21:59:35 ID:+MBIcsQH
携帯電話が鳴る。
数字の羅列では、相手が携帯電話から掛けてきた
としか判らない。
しかし、この時間に掛けてくる人は一人だろう。
いや、今は誰からの連絡でも嬉しいが、
一番掛けてきて欲しい人ではないように、と願って出る。
「あー 私黒井言います。柊さんの携帯ですか?」
「おはようございます。柊です」
「おお、柊、おはようさん。どや?
落ち着いたか?」
「ええ…まあ… 昨日はすみませんでした」
「かまへん、かまへん、もうすぐあんたんち
着くねんけど、出れるか?」
「はい、学校に行く支度は済みました」
「そっか、じゃあ茶屋ん前、着いたらまたかけるわ」
「はい」
携帯電話を切り、荷物を持って玄関に向かう。
お母さんにつかさの弁当を託し外に出た。
403 :
26/50:2007/11/20(火) 22:01:24 ID:+MBIcsQH
大鳥茶屋の前で待つ。
店の周りはきれいに掃き清められていて、
ごみひとつ無い。
昨日顔をあわせた、商工会のおじさんが
脳裏に浮かぶ。
一台の車が私を見つけて近づいてくる。
「おお、柊、外で待っとってくれたんか」
「昨日は本当にご迷惑をおかけしました」
頭を深く下げて謝罪する。
運転席越しに、助手席に座ったみゆきの姿が
見えた。
「まあ、乗れ乗れ、後ろ開いてるさかい」
「失礼します」
ドアを開け乗り込む。
「かがみさん、おはようございます」
「みゆき、昨日は悪かったわね、あの後
どうなった?」
助手席から後ろを振り向きながら、
みゆきは答える。
「ええ…」
みゆきの視線が、黒井先生の左手首に
向けられる。
ハンドルに置かれた左手には、包帯が
巻かれていた。
私の顔から血の気が引く。
404 :
27/50:2007/11/20(火) 22:02:54 ID:+MBIcsQH
「これなぁ、倒された時、捻ったみたいや、
湿布しとったら、大丈夫やて」
逃げ出したい、そんな私を察してか。
「まあ、板書は右手でも出来るし、
気にせんでええって、それに別に怪我自慢
したぁて、きたんちゃうしな」
「すいません…」
「結論から言うと、今日柊は学校に行かな
あかん、ずる休みは禁止や、まあこのまま
連れて行くんやけどな。ええな」
「はい」
「そんで、柊は今回の事どう思ってるんや?」
「あの… すいませんでした」
「まあ柊のことやから、こっちがなんか
言う以上に、反省しとるんやろな」
「…」
「反省せんと、いかんのは、ウチのほう
やねんけどな…」
「…」
「泉が急に変なこと言い出したん、
ウチのせいやねん」
「…」
「ウチら、ネトゲ一緒にしてるん知っとる
わな?」
「はい」
「それで最近やたら泉が、大学生活について
聞いてきてん」
「はぁ」
405 :
28/50:2007/11/20(火) 22:04:23 ID:+MBIcsQH
「ウチが答えれることって、まあ
なんちゅうか…
大学なんて適当に、行っとったから
参考にならへん、事しかな…」
「はぁ」
「ほんでな、同じギルド… んー
仲間ん中に大学生がいて、
そいつウチの学校の卒業生やってん
やけど…、向こうはウチのこと、
気付いてたみたいで…
まあ早い話が、ウチが泉に男を
紹介した、ってことや」
「あ! はぁ…」
「でな、オフ… 実際に会ってみよって
なってん。その場にはウチも立ち会って
んで、変な男やったら、いてまおうかと」
「え! ええ…」
「泉、めちゃ緊張しとったわ、けど共通の
話題あるし、ウチもおったし、まあ
盛り上がりましたとも」
「はぁ…」
406 :
29/50:2007/11/20(火) 22:06:01 ID:+MBIcsQH
大鳥茶屋は11時に開くので
まだ店の前は静かだ。
黒井先生の話はまだ続きそうで、
みゆきが時間を気にし始めた。
黒井先生はそれに気付き、車を出す。
みゆきが慌てて地図を見始めた。
「次の交差点を左折してください」
みゆきのナビがあれば、迷うことは
無いだろう。
「ほんでな、終わりかけの頃、急に
泉が『私とお付き合いして、
いただけませんか?』なんて言うねん」
「え? こなたから! 本当ですか?」
「ほんまや、ウチも焦ったし、相手も
鳩が豆鉄砲を食ったようやったで。
まあ断る理由もないし、その場は
OKしてたわ」
「その場は?」
「そや、お開きになって帰るとき、
とりあえず泉を先に帰してん。
ストーカーなんか、されたら
たまらんやろ?
泉が雑踏にまぎれるまで話してたんやけど、
そしたらそいつ『今のは告白ではない
ですよね?』やって」
407 :
30/50:2007/11/20(火) 22:07:24 ID:+MBIcsQH
「ウチも泉のこと知ってるようで、
知らんから明確な回答を避けたけど、
お互いの間に『違う』って空気は流れてたわ。
泉にとって『付き合う』って
どういうことやと思う?」
今まで絶妙のタイミングで、指示を
出していたみゆきが口を開いた。
「あとはまっすぐ行けば陵桜です。
この辺りでおとめして、お話を
いたしませんか?」
車を止められそうな場所を先生は探す。
こなたの恋愛観…。
海に行けばナンパを期待し、
女同士の祭りには不満を口にする。
バレンタインなんか私より
楽しんでいた…。
ゲームでは経験豊富なのでしょ?
408 :
31/50:2007/11/20(火) 22:08:57 ID:+MBIcsQH
結局、車を止められそうな場所が
見つからず、陵桜の敷地に入った。
ゆっくり教師専用の駐車場に向かう。
「ウチ届け出してへんけど、
あかんかな?」
あかん… いや駄目でしょう、と
私が思っていると来客用スペースに
車を止めた。
こなたの恋愛観についての答えを
出しかねていると、みゆきが遠慮がちに
口を動かした。
「あの… よろしいでしょうか?
私が思う泉さんの恋愛観なのですが…」
車内は沈黙、それをみゆきは許可と
受け取り話し出す。
「泉さんはゲームの中と現実を、
別け過ぎているのではないでしょうか?
例えますと、かがみさんはゲームの中で敵を
倒します。しかし現実で敵と判断した人間を、
あらゆる手段を用いてでも倒しますか?
ゲームの中では、倒す必要の無い敵をかがみさんは倒す、
それはそれが、ゲームのルールだからです。
ルールに則った正しい楽しみ方です」
409 :
32/50:2007/11/20(火) 22:11:10 ID:k1cXqYdH
みゆきは休まず話し続ける。
「そこで泉さんですが、彼女は
そのルールを恋愛に適応しているのでは
ないでしょうか。
男性と女性が付き合うのは、ゲームの
中だけで実際はありえない。
実際お付き合いしているのは、
不道徳なことと。
本来、御両親を見ればそのような
ことはないと気付くのですが、
お母様を早くに亡くされた泉さんに
とって現実のお手本にはなりません。
仮にお父様の話をお聞きになっても、
それはゲームの攻略の一つと捉え、
現実と捉える事はなかったのではないでしょうか」
駐車場は通学路から離れた所に
あるため、近づく生徒はいない。
しかしだんだん、にぎやかに
なってくる校舎は一日が始まることを
私達に気付かせるのに十分だった。
410 :
33/50:2007/11/20(火) 22:12:23 ID:k1cXqYdH
みゆきは結論を出した。
「泉さんに恋愛観は備わっていません」
暴論だ、反論する箇所は山ほどある。
しかしみゆきの意見に心当たりも多い。
いつも的確な意見を言う人物のこなた観を
無視できるほど、私はこなたを知っているわけじゃない。
返答に窮していると、みゆきは後悔の念を浮かべた顔で
「お恥ずかしながら、少し言い過ぎてしまいました。
お気になさらないでください」
と言った。
気にするなと言われて、忘れることが出来る人は
少ないだろう。
しかも昨日の一件以来、私のこなたへの気持ちは
揺れ動き続けている。
信じられるものを失った私の中に、みゆきの意見は
容易に入り込んだ。
支援
412 :
34/50:2007/11/20(火) 22:23:53 ID:ukhl6YWs
みゆきの話が終わるのを待っていたかのように、
運転を終えてから一言も話していない黒井先生が
口を開いた。
「ところで、柊、疑問におもわへんか?」
「どうしましたか?」
「なんで、ウチの車に高良が乗っとるんか」
「ナビ…ですよね?」
「柊と同じ市内に峰岸も住んどんねんで、
なんでわざわざ都内の人間乗せとると思う?」
「…」
「実はな、ウチら、同棲始めてん」
「えっ!」
「なんで驚くねん。教師と生徒が付き合ったら
あかんか? それとも同性やからか?」
同性だから…。
その言葉に胸が痛くなる。
私も同じ性別のこなたを好きになっていた。
背徳行為だ。
しかし今、黒井先生とみゆきが同棲していると、
聞かされたとき私は思った。
『応援したい』
みゆきが選んだ道だ、間違いはない。
しかしこれから沢山の困難が起こるだろ。
友達に降りかかる困難を取り除くのは私達の役目だ。
友達だからこそ、この役目を任してくれるのだ。
413 :
35/50:2007/11/20(火) 22:25:00 ID:ukhl6YWs
一人で使命感に燃える私に一言。
「柊、うそや」
「え?」
「今、柊がどんなこと思ったんかは、
わからへん。けどな、高良も柊の妹も同じ考え
持っとるんと、ちゃうかな?
柊は一人で成長したわけやないやろ。
周りの友達みんなの心、気持ちを受け取って
大きくなったん、ちゃうか?
それは他の奴らも同じや。
柊の優しさ、みんなにも伝わってるんちゃう?」
みゆきは当然だという目で、私を見つめている。
「それが価値観の共有ってやつや。
うらやましいわ、そんなん持った親友が周りにいて」
自分を振り返る。
最近の私はこなたのことしか、考えていなかった。
こなたも私のことが好き、その確認作業に勤しんでいた。
馬鹿なことしたのは昨日だけじゃないじゃない…。
414 :
36/50:2007/11/20(火) 22:26:13 ID:ukhl6YWs
黒井先生は一枚の紙を私に渡した。
「これ見てみ」
こなたの進路希望表だ。
「『拳』の字が間違っとうやろ」
「ええ… ってそのまま提出していたのですか!」
「そや、突っ込むべきところはそこや。
仮にもウチは教師やで、希望表は公式の提出物や。
そんなんに『団長』やら書く高三、知らんわ。
いつもウチに現実の世界をネットに持ち込むな
って言うけど、泉はネットの世界を現実に持ってきとん
ちゃうか?
ネットの中の住人ってやつやろな。
それが泉の幸せになってもうたら、ウチもうネトゲ
なんて出来へんわ。
教師なんて名ばかりや。
でな、高良に頼んで様子を見てて、もらっててん」
「私が泉さんの様子をお伺いしていましたら、
かがみさんの心の変化にも気がつきまして…」
「そんで、昨日や。ウチら焦ったわ。
泉に男紹介したんは、少しでも現実の男の
サンプルを、と思うてやったんやけど、
あんな切り口で柊に伝えるとわな。
ウチら柊の恋心も知っとうし、えらいこと
してもうた、って」
「私も泉さんのお話をお止めすることができず、
申し訳ありません…」
「そこでウチら決めてん。
柊を表からしっかり応援しようと。
高良の意見を信じるなら、泉は発達障害や。
きつい言い方かもしれんけどな。
それが杞憂やったらええけど、
万が一ほんまやったら泉の人生めちゃめちゃや」
415 :
37/50:2007/11/20(火) 22:27:28 ID:ukhl6YWs
応援してくれる、と聞いた時から黒井先生の
話を聞いていなかった。
こなたに近づける… その思いで一杯だった
から。
いまだに私は自分のことしか考えてないと
気付き、返事をするのを忘れていたら、
「すまん、言い過ぎたか。ただこれは最悪の
ケースや。ほんまもんのオタクに遭遇した
ことなんてないから、手探りの考えや。
怒らんとってな」
と謝られた。
私はうなずく。
「そこで柊の出番や。柊、泉をこっちの世界に
連れてきてくれへんか?
泉に恋愛とは何か、教えてやってくれ。
泉は母親しらへん、そこを柊の母性愛で
包んでやってくれ。
泉のこと振り向かせる自信ないか?」
こなたの人生が私に託された…。
唾を飲み込む、が口の中は緊張で、からからの
ため唾なんて一滴もない。
私が飲み込んだのは、強い決意だったのかも
しれない
416 :
38/50:2007/11/20(火) 22:28:53 ID:ukhl6YWs
朝練をする生徒の声が、だんだん小さく
なっていく。
時計を見ると私がいつも学校に
着く頃だった。
つかさ、ちゃんと起きて登校しているかしら…。
「ほな、そろそろ行こうか。
柊、返事はいらん。泉の成長がその答えや」
車から降りる時、黒井先生が
「ひとの恋愛より、自分の心配せえ、
ちゅうねんな…」
と、つぶやいていた。
黒井先生と別れ、みゆきと並んで教室に向かう。
みゆきは一言も話さず、ただにこやかに微笑んでいた。
今日はいつもより荷物が多い、玄関で上履きを出してその
溝が少し埋る。
2,3人の生徒が私を、ちらちら見る。
同じクラスの人だろう、見覚えはある。
会釈をしてやり過ごす。
B組の前でみゆきと別れた、みゆき越しに教室を伺うと
こなたの姿はなかった。
自分の教室に入ろうとしたとき、急に肩を捉まれ
無理やり振り返らされた。
417 :
39/50:2007/11/20(火) 22:30:19 ID:ukhl6YWs
目の前に現れたのは、三人の男子生徒。
「昨日、俺らに黒井ぶつけてきた
お礼をしたいんだけど」
ああ、黒井先生の後ろにいた男子か。
「悪かったわね、謝るわ」
「なんだ、その言い方、喧嘩売ってるのか?」
「謝り方知らないのか?」
「お前、生意気なんだよ」
次々に責められる。
「だから、謝るって言ってるでしょ」
「それが謝る態度か!」
男子に怒鳴られ、恐怖心が生まれる。
しかしそれを隠す為、自然に相手を睨み付ける。
右端の男子が少したじろぐが、
大声を聞きつけた周りの生徒が集まる中、
引けなくなった彼は私の胸倉を掴んだ。
「あなたたち、やめなさい!」
女子が大声で叫んだ。
私が今まで聞いた声の中で、一番大きな声だった。
ちらっとその声の主を見る。
418 :
40/50:2007/11/20(火) 22:31:50 ID:AYt3WH+Y
峰岸だった。
意外な人物を目視した私は、彼女を
注目した。
「柊ちゃんは謝ってるじゃない。
謝ってる相手に何するのよ!」
今にも泣き出しそうな目をしている、
きっと怒っている自分自身が怖いのだろう。
三人の男子は完全に峰岸に敵意を向けた。
その場が凍った。
「こりゃあ、どうにも、なんないぜぇ」
日下部が空気読まず、割り込んできた。
「なーなー、ひいらぎぃ。謝る時は相手、
睨んだら、駄目だってヴぁ」
「私は睨んでなんかないわよ!」
「そうだよな、柊はいつも睨んでるもんな」
峰岸が笑う。
それにつられて、数人の生徒も笑い出す。
私は赤面して、うつむく。
「ほら、柊、謝る時はごめんなさい、だぁ」
うつむきながら、三人の男子に向かい小声で、
「ごめんなさい」
と言うと、
「ちぃせぇ声だと、聞こえないぞぅ」
「ごめんなさい!」
「YES」
419 :
41/50:2007/11/20(火) 22:33:38 ID:AYt3WH+Y
まだ納得できてない三人に、
「後藤先生呼ぶぞ」
と、どこからか声がかかる。
真っ青になりながら、
「もう黒井、突き飛ばすなよ」
と言って、三人の男子は去っていった。
「な、柊、あやのは怒ると怖えだろ」
「もう、みさちゃんったら」
「それが、いいんだってヴぁ。
ヴぁ、ヴぁ、ヴぁ」
「あんた、その『ば』ってなんなのよ?」
「柊も駄目だな。『ば』じゃねぇよ。
『ヴぁ』だよ『ヴぁ』」
「はあ? どっちでもいいでしょ?」
「ちげーよ。ヴぁ、って言ってみろよ」
「どうしてよ」
「ヴぁって言えば元気になるんだ。
幸せになるんだよぅ」
「…ヴぁ か」
「柊、今 馬鹿って言ったのか?
そんな使われ方して欲しくねぇよぉー」
「みさお、あやの、ありがとう」
「柊…今…なって言った?」
「なんでもないわよ、ただ、ありがとうって」
私達の周りから人垣が無くなっていく、
数人の生徒は『ヴぁ、ヴぁ』と呟きながら
各々の教室へと入っていく。
420 :
42/50:2007/11/20(火) 22:37:37 ID:A0KwqjrW
私も教室に入ろうとした時、既に人気の
無くなった廊下に、残っている
生徒を見つけた。
その生徒は背の高い女子に肩を捉まれ、
さっき私に絡んできた三人が去った方を、
戦闘態勢のままじっと向いていた。
水色のロングヘア、アホ毛が見え隠れする。
私の視線に気付いたのか、こちらに顔を向ける、
と同時に、いたずらがばれた子供の顔をして、
B組の中に消えた。
残されたみゆきは軽く微笑み、その子供を追った。
そのB組は静寂に包まれていた。
ただ、啜り上げながら泣くつかさの声が
漏れていた。
421 :
43/50:2007/11/20(火) 22:39:12 ID:A0KwqjrW
昨日や今朝のことなど、何も無いかの様に
授業は進む。
受験を控えたこの時期に、他人の心配なんて
する余裕などないのだろう。
今はその放置をありがたく受け取っておこう。
昼休み、今朝私が作った二つの弁当箱を持って
B組に向かう。
こなたの周りにはいつものメンバーが揃っている。
「つかさ、今朝、ちゃんと起きて来れたの?」
「うん、お姉ちゃん、お弁当ありがとう。
もう、こなちゃんと仲直りできた?」
「ん… 別にこなたと喧嘩したって
わけじゃないし、ただ、大きな声出したのは
悪かったわね。
これ、お詫びじゃないけど、食べてよ」
こなたに弁当を片方渡す。
「今日はつかさが弁当作る日でしょ?
なんで、かがみが作るのさー。
つかさの作ったのをお詫びに欲しかったな」
「なっ、あんたね、いらないんだったら、
もういいわよ。私が二つとも食べるから!」
「そうすると、私が買ってきた、チョココロネ、
二人分も食べなきゃならないじゃん」
「なに、それは私の分も買ってきてくれたのか?」
「そうとは言ってないよ、私チョココロネ好きだし」
422 :
44/50:2007/11/20(火) 22:40:26 ID:A0KwqjrW
たしかに机の上には、こなたがいつも
食べる2倍のチョココロネが置いてある。
「そんなにあんた、食べれないでしょ。
私のお弁当と交換しなさいよ」
こなたは猫口になり、右の人差し指を
咥える。
私の観察を始めるつもりだな。
「私だって、あんたが買ってきたチョココロネ
食べたいんだから…。いいでしょ、交換!」
こなたの返事を待たず、チョココロネを取り
一口食べる。
チョコがはみ出し、慌てて舐める。
少し頬に付いたようだ。
「かがみんは、まだまだだな…」
さっと、こなたの左手が動き、私の頬のチョコを
人差し指で拭う。
そしてその指を取り出した、ティッシュで拭く。
「あんた、そこはあんたが食べるんでしょ!
なんで拭いちゃうのよ!」
「お、お姉ちゃん… どんだけー」
「かがみさん、それを言ってしまわれますと…」
こなたは嬉しそうに、にやける。
「嫌だー。こなたには敵わないー!」
頭を抱える私を、こなたは撫で回す。
423 :
45/50:2007/11/20(火) 22:42:04 ID:A0KwqjrW
放課後、一人で教室に残る。
黒井先生や桜庭先生に、きちんと
謝らなければならないからだ。
今朝の会話を思い出す。
こなたはネット廃人であり、母性を知らず、
恋愛観がなく、発達障害らしい。
えらい言われようだ。
初見ならば、近づきたくないな。
私の知っているこなたは…
いや、そんな自分勝手なこなた像で、
あの子を見るのを止めよう。
こなたときちんと向き合って、
話をしよう、私の気持ちも…。
教室のドアから、視線を感じた。
少し開いた隙間から、人影が動いたのが
見えた。
ドアが開き、こなたが入ってきた。
緊張した顔が、いつものこなたではない
ことを物語っている。
こなたはドアをしっかり閉めると、
私の側に寄ってきて、近くにあった椅子に
座った。
424 :
46/50:2007/11/20(火) 22:43:11 ID:A0KwqjrW
「なによ、先に帰って、ってみゆきに
聞かなかったの?」
「柊さんに、話があるの」
息を呑んだ。こなたが私を『柊』と呼んだ。
いつ以来だろう。
この後に訪れる展開が、まったく読めない。
「急にかがみんのこと、苗字で呼んだから、
いつものことじゃないって、驚いたでしょ?
だから、今はいつも通りのかがみじゃなくて
いいよ。ツンデレしなくていいから」
「べ、別にツンデレなんて…」
「ほら、そんなこと言わなくていいから…
私も今から本音で話をしたいの、けどね、
すごく怖いよ、そんなことするのは」
「うん、わかるわよ」
「あのね、私、友達いないの」
「私達がいるじゃない」
「中学の時、仲のいい子がいたんだ。
いつも一緒に帰って、家で遊んでたよ。
その子私のこと『こなちゃん』って呼んで
くれていて、とても嬉しかった。
そして卒業。
その後、連絡を取ってなかったの。
でさ、3ヶ月位して町の中で会ったの。
その子は私の知らない人と歩いていて、
私を見て『こんにちは、泉さん』って
言うんだよ。
425 :
47/50:2007/11/20(火) 22:44:51 ID:sX6v821P
「私ね、友達って何もしなくても、
友達のままだと思ってたんだ。
その子に初めて出会ったときの、
呼び名の『泉さん』って言われて、
一緒に過ごした中学時代が、
なくなっちゃったような気がしたんだ」
「確かに今、私も『柊』と呼ばれて、
あんたが初めて会う新しい人に思えたな」
「もうこんな思いするの、嫌なんだ。
友達から『泉さん』なんて呼ばれるの、
二度と経験したくない!
卒業が近づいてきて、進路も別々になり、
かがみが遠くに行っちゃう。
かがみから『泉さん』なんて言われたら、
私どうにか、なっちゃうよ。
だから、かがみと繋がっていたくて、
かがみが行く大学の人と、付き合うことに
したんだ」
「あんた、付き合うってどういうことか、
わかってる?」
「エロゲみたいな事すればいいんでしょ?」
「愛とか、恋とか、そういう感覚は?」
「…」
426 :
48/50:2007/11/20(火) 22:46:09 ID:sX6v821P
こなたは強い子だ。
私はここまで自分を晒すことが出来るだろか?
小さく肩で息をするこなたに、私は話し出した。
「私はこなたと別れるつもりはないわ。
こなたのこと好きだから。
みゆきや、つかさも好き。
けどね、こなたへの好きはちょっと違うの。
一緒に居たいと、思うだけじゃないの。
私のいいところも悪いところも、認めてくれる。
自分のいいところも悪いところも、全部見せてくれる。
私が一番安心できる場所。私を一番安心させてくれる場所。
こなたには、こうなって欲しいのよ。
私もこなたに、こう思われたい」
「…うん、それは今の私の気持ちだよ」
427 :
49/50:2007/11/20(火) 22:47:29 ID:sX6v821P
私は3年B組の教室にいる。
クラブ活動の生徒も帰り始め、校舎は一日の
疲れを取るように静かになった。
色々な思い出の詰まるこの教室。
教卓にもたれ掛かり、ある人を待つ。
「あれ? 柊先生やんか。 まだ帰れへんの?」
「すいません、黒井先生、もうすぐ来ると思います」
「そっか、待ち合わせか。ええのぅ、
待ってくれる人がいて」
「黒井先生もすぐ、見つかりますよ」
「あかんあかん、最近の男も見る目無いわ」
「最近の男を狙っているのですか?」
「そや、妥協するくらいなら、このまま
独身の方がええわ」
「黒井先生はおいくつでしたか?」
「なんや、それは、禁則事項です、やで」
「なにか懐かしいですね」
「ここ、3年の教室やろ。 柊先生は今、
1年の担当やったんちゃう?」
「ええ、そうですけど」
「あー そっか、ここ3―Bか、
いろんなことあったなぁ」
428 :
50/50:2007/11/20(火) 22:49:03 ID:sX6v821P
「当時はご迷惑おかけしました。
黒井先生突き飛ばすなんて、我ながら
大胆なことしました。」
「あの後から、ウチ板書右手で
書くようなってしもたわ」
「後遺症ですか…」
「ちゃう、癖やな」
廊下から、人が近づいて来る気配がする。
「おまたせー かがみ先生っ、
やっと部活の指導、終わったよ」
「お疲れ、こなた先生、今日はあんたが
食事当番だから、楽しみだわ」
「いっつも思ってたんやけど、
なんで『泉先生』『柊先生』って呼ばへんねん?
生徒に示しが、つかへんのと、ちゃうんか?」
私は黒井先生をまっすぐ見つめて、
「私達、親友ですから!」
自信を持って答える。
「いやいや、かがみんや、正しくは
『親友でもある』が正解だよ」
2人ともお幸せに
429 :
6-600:2007/11/20(火) 23:01:14 ID:BfjRyITt
終わった……のですよね?
リアルタイムで読み入ってました。
怒涛の50書き込み、本当に乙です。
なんだこの超大作は!!
もうGJを何回言えばいいのか分からない。
目から汗がどんどん溢れてくるよ。
そして50スレお疲れ様!
この二人はどこまでも純粋にお互いのことを考えてて、本当に綺麗で輝いてる。
互いに依存してるから、すれ違いが起こるんだけど、
それを乗り越えて更に絆が深くなっていって……もうピュアすぎる。
それに、周りの人たちみんなが応援してくれていて、なんて温かいんだ……。
今まで神って言葉を誰かに対して使ったことがなかったけど、今なら言えます。
貴方が神だ!
まずは長編乙です。(でも25レスくらいにまとめられたかも?)
少しわがままを言わせてもらえば、昼食とか男子が出てくるあたりをもうちょい削って
『恋愛感』とか『先生になった2人』あたりの話を深く書いてほしかったです。
何はともあれGJです。
追記
今後もし投下していただけるのなら、前置きと後書きもできればお願いします。
区切りというものも必要だと思うので。
なんかいろいろ注文多くてすみません。
シナリオとか話の持っていき方が巧みだったので、なんかいろいろ惜しいなぁと感じてしまいまして。
>>428 話の流れにはとても感動したわ。GJ
改行の字数幅が短いから、
もうちょいレス数短く出来ていたらもっと良かったかも
とりあえずは乙。ただちょっと長すぎかな。
何編かに分けるとか投下を数日に分けるなどの工夫が欲しかったです。
偉そうに言いましたがともかくGJを。
GJ!!
こなたが中学の友達から「泉さん」…あたりから目から汗がw
長編乙です。リアルタイムで読んでました。
こなたの恋愛観が今までにない感じの解釈で面白かったです。
ただ皆さんが言ってるようにいっぺんに50レス使うのは長すぎではないかと・・・
でもまぁ投稿できるほどの作品が書けるだけでも羨ましいですよorz
436 :
6-600:2007/11/20(火) 23:20:21 ID:BfjRyITt
消化不良な点は、今後も投下していけば
何とかなりますね。
自分も48と49の間の話を希望してみたり。
(書き続ける気がないのであれば、
勝手なこと言ってて申し訳ないですが……)
それと、自分のSSに感想&GJくれた方々、
あじゅじゅした〜。
437 :
4-248:2007/11/20(火) 23:21:35 ID:X/JL7Bgs
>>428 長編乙&GJです!
一番の感想は「深いなぁ…」ということでした
今までにみたことのない解釈だったのでとても新鮮に感じられました
ただやっぱり他の方も言ってる通り前書きくらいはほしかったかな?という気はしました
いきなり1/50と始まったときはさすがにびっくりしたんでw
長編GJです!
強いて言えば、他の人が言ってる通り前置きが欲しかったところ。
さすがに携帯での閲覧は放棄して、帰宅後PCでじっくり読んでしまったw
話は変わってみなさんに質問。現在SSを書いているのですが、
パラレルもののこなかがはここでもおkなのでしょうか?
途中鬱展開はあるものの、ハッピーエンド予定のものですが(´・ω・`)
>>428 乙です。
自分も最初50という数字に驚きましたが、そんなの関係なく読ませていただきました。
二人が同じ職場で、しかも先生というのは考えたことなかったので新鮮でした。
GJ!!
>>438 自分はおkですよ。
wktkで待機してます。
>>428 すげー(゚д゚)
マジお疲れさまでした。
>>438 反対する理由はない。やりたまえ。(某指令の声で)
>>428 始めに/50とあったので、「まさか50もレス使うのか !?」と半信半疑でしたが、本当に50使って腰抜かした !
長編お疲れ !
深いテーマながらも軽快な語り口で、最後まで一気に読むことができました。
皆さん指摘していますが、私もこなたとかがみが卒業後にどのような道を辿ったのか知りたいです。ぜひ
続編を希望します。
独り言ですが、らき☆すたから萌えを取り除くと、こんなシリアスな漫画になってた可能性もあるのか・・・。
>>428 リアルタイムで楽しませてもらいました。
二人の絆が感じられてGJ
わがままを言えばこなたの精神性についてもう少し丁寧に書いて欲しかったかな、個人的に
あ、でも、勿論今の時点でも新しい解釈として書けていると思う。
んで、投下に関して
投下の前にはできれば前置き
スレを長時間占領する長編ならなおさらこれがあるといい。
ちなみに一レスの最大は 60行 4096バイト
だったかな、たしか。もっと詳しいことは職人各自で設定値を見てね
最後に、なにはともあれ長編乙!
320辺りで、話題になってたけど、こな→かがについて。
確かにこなたが急にしおらしくなったりすると、本編らしさがなくなってしまう(いや、それはそれで好きだし、そうゆうSS書いたことあるんだけどねw)
でも、なるべく本編に近い形でこなた→かがみを表現するには、普段のスキンシップの発展型で、という考えならいけると思うんだ。
自分のSSで悪いけど、前スレの「放課後のぬくもり」とか「こなたの誕生日」みたいな。
あるいは、こなたが急にしおらしくなる演技をして、かがみの気持ちを引き出そうとしたり…
やっぱこなたって誘い受けとしか思えない。てのが俺の結論w
ふと、気付いたら自分の書いたSSがほぼ、こな→かがだった。俺ってこな→かが好きだったのか…
たぶんかがこなは本編でもよく見られるからだと思う。だからその分、補完でしたい、みたいなw
ま、イカれたネタ作ってる俺なんだがw
>>428 長編すごっ!!随分レスが進んでてびっくりしたw
>>438 よし。どーんと来い。
>>428に感想を書いた後に思ったのですが。
もしかしたら、この未完と思われる部分(こなたの精神性、二人の卒業後)
等は作者さんから、この板の皆さんへの挑戦状なのではないかと。
長編SSという種を巻き、あとはどう育てるのか。
我々のこなかがへの愛が試されてるのでは、と。
作者さん、勝手な解釈すみません。
446 :
4-248:2007/11/20(火) 23:42:27 ID:X/JL7Bgs
>>438 こなかがだったらなんでも大丈夫だと思いますよ!
ささっ、早く書こー♪
話変わりまして昨日、今日とありえないぐらい寒かったですよね…!orz
そんな寒い中、こなたは寒いのが嫌いそうだなとか寒さのせいでほっぺた真っ赤にしてそうだなとか
考えながら5分ぐらいで描いた落書きをいつものことながら勝手に投下しておきます(´・ω・`)
寒かったらかがみに暖めてもらえばいいよ…!w
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro02964.png みなさま風邪やらインフルエンザにはお気を付けくださいませ!
…かくいう自分、微妙に体調悪いです…orz
帰ってきてスレ開いてみたら神いっぱいw
皆超GJ
>>444 それは恋愛から始まってるんだよ
上でいわれたのは友情から書くと大変だよねって話だと思う、多分
長編おつ
??/50って何事って思ったら
本当に50レスで驚いたわ。
ハッピーエンドなのは良かったが
こなたたちが先生になったときはななこ先生って
…いや、考えるのはやめよう。
他の人も言っているが始めと終わりに
一言あった方がいいかなと思った。
>>428 取り敢えずSS&50レスも投下したその根性にGJを送ろう。
捉え方はみなそれぞれらしいが、俺は少し惜しいなと感じた。
先生の車の中での話とこなたの過去&心情の告白が他の部分と比べて格段に深いと感じたため
結ばれるところとか未来(現在か?)の先生になった2人の話とかが妙に薄く感じた。
前半で力を使い果たしてしまった感が感じられてしまった。
もちろんこのままでも良SSだけど、もっと煮込んでいればこのスレでもトップ3に入るくらい深い神SSになれたと思う。
あとみんなが言っているように前置きと後書き。
前書きはもちろんのこと、後書きで作者のこだわりとかと話してもらうだけでも
「なるほど」とか「そういう視点もあるのか」とか、読者も読んでいて気づかなかったことに気づかされて
SSは更に昇華される……ということをエロパロで学んだ。
だから、この2つはかなり重要だと思うので、もし今後もSSを投下していただけるなら
ぜひその辺もお願いしたいです。
惜しいと思ったのはそのくらいです。
なんか偉そう&長くてすいません。
>>431が言っているように、シナリオと話の進め方はすごくうまいと思った。
正直50レスは多すぎ
ある程度以上の長さになるならテキストファイルをうpろだに上げるとかした方が良くないか?
>>450 >前書きはもちろんのこと〜
狂おしいほどに同意。
俺も、SSだけじゃなくて前書きと後書きを含めて1つの作品だと思います。
あるのとないのとではぜんぜん違う。
>>428の50レス神の衝撃から抜け切っておらず。
また、
>>438さんのSSも楽しみなところで、拙作SS「お弁当」の続きを投下させていただいても構いませんか?
もう少し皆さんが議論を進めたい、と思うなら自重しますが。
後、遅くなりましたが、GJを下さった皆様ありがとうございます。すごい励みになりました。
ここで敢えて空気を読まずに言うが
後書き書くかどうかは自由だと俺は思うけどね
少なくとも強制されるものではないかと
てかこんだけ後書き後書き言われるところも珍しいっすな
455 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/21(水) 00:13:55 ID:a1iSmPVY
>>446 ちょwww自分も今日そんな妄想をしていたよwww
自分に文章力があればSSでも書けるだろうにorz
>>453 すぐお願いします!!
続きが気になってました!!!
>>453 議論はいつでも出来る
すぐにでもおkだぜw
まぁ内容に関する前・後書きはともかく、
区切り的な始まり終わりは書いてもらえとええかと。
唐突に大量投下が始まって変に割り込んだり、終わったのか分からなかったりするし。
(一応頁ふってあったけど、時々51/50とかなったりする人もいるから)
>>453 このスレに自重の文字は不要。さぁすぐ投稿するがいい!
>>453 どぞどぞ〜
別に議論まで発展していないと思いますし
>>454 確かに書く書かないは自由ですが、今回の場合
「50スレも使うのに(使ったのに)断りも弁明も無かったのはちょっとどうだろう」
ってことじゃないですか。
書き忘れたけど投下前後の注意としての意味での前後書きがあった方がいいというのには同意です
ただ、作者は内容について語らないといけないかというと、そんなことはないだろうと思った次第で
言葉足らずで申し訳ないっす
>>453 このスレはいつでもウェルカムですよ
それでは、皆様のご厚意に甘えさせていただき、投下させていただきます。
>>276の続き、拙作SS「お弁当」です。
自分のネーミングセンスのなさに糸色望してますが。
464 :
お弁当:2007/11/21(水) 00:32:20 ID:81qRAtg3
次の日、朝。
私の目の前には、お弁当箱が、3つ。
ひとつは、私の。
ひとつは、つかさの。
そしてもうひとつは……こなたの為のもの。
先ほど完成したばかりのそれは、焼きソバに玉子焼き、そして海苔ご飯というとてもシンプルなもの。
料理の苦手な私にはこれが限界だ。それでも、ひとつひとつ、こなたの事を想いながら、作った。
まだほんのりと暖かい空気を早朝の冷たい空気の中揺らしているお弁当をぼんやりと眺める。
……作って、しまった。
昨日の晩、お弁当当番交代をつかさに頼んだ時の高揚感は消え、今はただ、不安だけが残っていた。
こなたは、受け取ってくれるだろうか。
こなたは、おいしいって言ってくれるだろうか。
こなたは…………。
こなたは……。
ふと、時計に目をやると、もう、出発しないといけない時間だった。
ため息をついて、お弁当箱を包みにかかる。急がないと、こなたを待たせちゃう。
こなたのお弁当箱を包む手が震える。不安は消えない。
しっかりしろ、私。今は考えてもしかたの無いことだ、そう、今は……。
「かがみ、おはよ〜」
「お、おはよう……」
待ち合わせの駅で、いつもと同じように挨拶を交わす、私とこなた。
つかさはいない。私とこなたが喧嘩したと思っているあの子は、仲直りできるようにと、私とこなたが二人きりになれるようにと、先に出発した。
ちょっと不器用な、あの子らしい配慮だった。
でも今は、その配慮が少し辛い。
「いやぁ、昨日はネトゲで先生と盛り上がっちゃってさぁ。気がついたら朝になってたヨ」
私の隣で、こなたが何かを言っている。でも、私はその半分も内容を聞いてはいなかった。
いや、聞きたくなかった。
こなたの口から、いつ日下部の名前が飛び出すのか、それが怖くて。
それを思うと、聞き慣れたこなたの声も急に縁遠く感じられる。
本当は聞きたいのに、話がしたいのに。
こなたぁ……。
「……かがみ、大丈夫?」
「えっ……?」
気がつくと、こなたの顔が目の前にあった。
私を覗き込む瞳には、気遣いの色が浮かんでいる。
「いや、なんか昨日からかがみの様子がおかしいから、どうかしたのかなって」
嬉しかった。日下部と話していても、昨日の私の様子をちゃんとこなたは見ていてくれた。
……お弁当の事を切り出すなら、今しかない。
「あ、あのね、こな――――」
キーンコーンカーンコーン。
「うぁっ!あれ予鈴じゃん!!かがみ、急ごっ。早くしないと遅刻しちゃうよ」
「あ、こなたっ……」
「ん、なに?」
「……なんでもない」
「そう?とにかく急ごう!」
そう言って走り出したこなた。私はその背を追いながら、ふと鞄の平に手を当てた。
さっきまでお弁当の熱で温かかったそれは、もう、冷めていた。
今回は、ここまでです。
いけるかな、と思ったら改行エラーに引っ掛ってビビリました。
もう一話分できてはいるのですが、この調子だと行間空けれそうになく読みづらくなってしまう可能性大です。
とは言え、内容を変更するわけにも行かず、さて、どうしたものか。
行間無しでも良いなら、明日ぐらいにでも投下したいと思うのですが。
このまま行くとヤンデレルートに突入しそうで、書いてる自分も怖いのです。
ハッピーエンドの条件は、ここの住人さんたちのこなかがへの愛です。
名前自重ww
といいつつもGJっす
行間については、適当なところで2レスに分ければいいのではないでしょうか
しかしハッピーエンドの条件は既に満たしてるので何も問題ないですな!
選択肢ゲーム
Q 私は柊かがみ。皆で旅行にいった時、一人一つずつの部屋をもらえるはずだったのに、なぜか私だけこなたと相部屋になってしまいました。
さて、次の私の反応に対し、こなたはそれぞれどんな反応をしてくるでしょう?
(かがみ)
1 「どうして私たちだけ同じ部屋になったのかしら?」
2 「な、なんで私があんたと一緒の部屋なのよ!…別にイヤっていうわけじゃないんだけどさ…」
3 「よ、良かった…わ、私…一人じゃちょっと不安だったから…」
4 「こなたっ!!私、もう我慢できないっっ!!!(ルパンダーイブ)」
答え
(こなた)
1 「むふ、私とかがみが好き好き同士なのがバレたのかねぇ〜?」「(かがみ)バ…バカっ!何言ってんのよ、もぅ…!///」
2 「きゅふふ〜♪やっぱかがみらしいねえ〜このツンデレwこのツンデレw」「ぅうるさいっっ!///」
3 「大丈夫だよ…私はいっつもかがみの側にいるからさ☆寂しんぼサンだねぇかがみんは…よ〜しよしw」「や、やめなさいよ…///」
4 「フフフ、私に適うとでも思ったのかね?かがみんや」「(かがみ)に゛ゃあ〜〜っっ!!!ww」
通算成績:0勝4敗
だめじゃんw
ttp://maiden.nekomimi.jp/tougall/diary/ あとPS2らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭についてですが、
> コチラ→(尼URLにつき省略)買われますか? そこここで、このパッケージと実際の内容について
議論がなされているようですが、どうなのでしょうねw すげー揺れてるのですよ。発売後の感想待ちかな…むぅ。
それにしても、シた後にしか見えないですよね! 常考。
えー、先日の呑み会の参加者の中にいらっしゃったんですよ、シナリオ(の一部)を担当された方が。
キャラによってはかなーり期待できそうですよ? 少なくとも私は買います。予約済みです。
まぁシナリオだけでゲームの出来が決まるわけではないので、保証はしかねますが……
PS2「涼宮ハルヒの戸惑」よりはずっと期待してます。……しかし今のPS2は良いギャルゲマシンですね。
>468
アレ? 私が送った拍手とその返信がこんなトコにww
ちょ、ビックリしますし失礼ですって〜。
ま、後の祭りですが…
470 :
438:2007/11/21(水) 02:57:18 ID:LOw6NbTD
みなさんの優しさに感謝しつつ…初作品・初投稿させてもらいます。
■設定と注意
・基本はこなた視点です。
・限りなく長編
・かがみだけが陵桜学園を受験していない。
・途中鬱展開予定
・意地でもハッピーエンド←結論。
・オリジナル設定過多なため、そういうのが苦手な人はご遠慮ください。
初めての作品なので、誤字・脱字、体裁不備、日本語でおkな部分が
多いかもしれませんがよろしくです。
471 :
438:2007/11/21(水) 03:05:27 ID:LOw6NbTD
スレ数忘れてたorz
プロローグ〜序章Aパートで6スレ消費です。
「暑い、、、、暑すぎる…。」
午前中の講義は何時もの如くだらだらと過ごし、正午過ぎにあるバイトに備える為、大学から駅まで移動中の独り言。
7月、温暖化の影響だろうか。去年よりパワーアップされた強い日差しは、容赦なく私を責め立ていて、
このまま溶けるんじゃないだろうかと錯覚してしまうくらいだ。
「だらだら歩いてても仕方がないし、きびきび歩くかネ…。」
自分に喝を入れる為に口に出して言ってみた言葉の効果は皆無。
変わりに得たのは孤独感だけだった。
大学一年生、3ヶ月目。
陵桜学園卒業後、私は危ういながらも合格した大学へ進学した。
大学に行っても、勉強嫌いな私が精進するわけでもなく、これといってやりたいことも特にはなかったけど、
お父さんが「自分探しは大学に行ってもできる!」と限りなくポジティブな言葉をくれたので、その言葉に甘えた。
ご覧の通り、心身ともに何一つ変わっていないないし、
交友関係も大学で出来た友達も含め、高校時代に仲の良かったつかさやみゆきさんとは1ヶ月に1回、
遊ぶか遊ばないか程度でそこら辺にも大した変化はない。
最大の変化は、実家を離れて一人暮らしになったことだけだろうか。
が、そんな一人暮らしもお父さんからの仕送りで衣食住不自由なく成立している。
そういった部分を総合的に考えたら、結局のところ、何も変わってないと言われればそうかもしれない。
趣味に没頭するなら実家のままでよかったのに…。
今だからこそ、環境の変化を望んだ当時の自分がちょっと恨めしい。
選んだ"変化"はいつのまにかに"日常"になっていて、私は日常から逃げ出せないと気付いたのはつい最近の話。
―別にいいんだけどネ。
暑さで狂ったのか、そんな思考に嘲笑してそのままどこかへ思考を投げ捨てて、私は駅までの道を急ぐ。
* * *
たかが10分。されど10分とも言うべきか…。
駅のホームについたときには下に着ているタンクトップがツルペタな胸に張り付くほど汗を欠いていた。
ええい、夏なんか嫌いだー!コミケだけ残して消えてしまえ!とハチャメチャな愚痴だけを心で叫んで、電車へ乗りこんだ。
空席を見つけた私はここぞとばかりに座り、未だに張り付いているタンクトップを肌から剥がす作業を片手間に行いながらも、
何気なく車内を見渡してみた。
さすがに平日の正午なだけあって、きっと営業先へ移動中のサラリーマンやサラリーウーマン、
余生を楽しく過ごしているであろうじーちゃま・ばーちゃまがちらほらと見える。
その光景の中、左に視線を向けると奇異な存在に見えるつり革に掴まる女子高校生3人のグループに目がいく。
目的駅まで数駅分まだ余裕があるので、暇つぶしにじっくりそのグループを観察することにした。
少女Aが、私と同様な動作に加え、さらに鞄から下敷きを出して洋服の中、さらにはスカートの中に風を入れ込む。
少女Bが少女Aの珍行に気づき赤面。それから周りをきょろきょろ伺ってから少女Aに小声で何か注意しているようだ。
そんな二人を気にもかけていないマイペースな少女C。
ゴーイングマイウェイな少女Aはまるで高校時代の私みたいだ、
と過去の自分を重ねていたが、彼女たちと私とでは大きな違いがあったことに気づく。
そう、私─泉こなたとマイペースな柊つかさ、歩く天然萌え要素の高良みゆきには少女B的な突っ込み役がいなかった。
もしも、少女Bみたいな「突っ込み役」が私たちのグループに健在していれば、
学園生活はより楽しいものになっていたのかな。なんて無いもの強請りに過去の話。
今更すぎると、本日二度目の嘲笑とともに私は観察をやめることにした。
視線を外しかけたそのとき、少女Aと視線がぶつかる。
少女Aは私を目視した後、薄く笑った─気がした。
その意味が分からなくて、私は硬直した。
しばらくそのままだったのだろうか。車内に次の駅が目的地だと知らせるアナウンスが流れたとき、
私は白昼夢から抜け出すような感覚を覚えた。
女子高校生グループの少女Aはすでにこちらを見てはいなく、少女Bと会話をしている。
─ なんぞこれ。どうしちゃったんだろうネ、私は。
まさか精神疾患ですか、なんて私に限ってありえなさそうなことだ。
脳みそを切り替えるために、とりあえずは今日のスケジュールを簡単に整理しようと試みた。
降りればすっかり汗の引いた肌と乾き始めたタンクトップがまた汗みどろになることに嫌悪することは当然忘れない。
前略、泉こなた19歳。現在、力のあらん限りを尽くして駅から自宅へ走ってます。草々。
じゃなくて!と心で己に突っ込みを入れつつ、走る動作をそのままに携帯で時計を確認した。
17時50分。普段はのんびり歩くから徒歩10分くらいの距離だけど、全速力に近い今の速度なら5分くらいで家に着くだろうか。
気が抜けないことを再確認した私は、携帯をポケットに放り込みながら、こうなった経緯を思い出していた。
13時から17時シフトの4時間労働を終えた私は、今日の晩ご飯は何食べようかなとか、
深夜アニメは日付変更後からが本番だなとか、生活に必要なことと自分の至福を肥やすことを考えながら、
バイト先のロッカーでのんびり着替えていた。
そこにガチャッと扉が開いて、ロッカールームに新参が着たことを知らせる。
「OH!コナタ、お疲れネ!」
元気一杯、ドアも全開。声だけでその新参は誰かは分かったが、
…パティ、ドアを閉めてから挨拶しようね。と訪問者に対して突っ込みたい気持ちを抑えて、
「やふー、パティ。」
パティことパトリシア=マーティン。
私が卒業した陵桜学園の在校2年の留学生であり、職場の同僚に挨拶を返した。
全開だったドアは閉じられ、パティは隣のロッカー前に立つ。
「コナタ、今日はもうアガリですか?」
「うん、今日は午前中で大学終わったから、13時から17時シフトなんだよネ。」
特に普段と変わりない会話を交わしているはずなのに、隣のパティは意外そうな顔をしている。
なんでだろうかと思案したが、その答えはすぐに分かった。
「ソーナンデスカ、
ワタシハてっきり18時から始まる新番アニメの為にこのシフトなのかと思イマシタ。」
…今、なんて言いましたかパトリシアさん。
キーワード"18時"、"新番"、"アニメ"を脳内で急いで検索にかける。
─検索時間約3秒。
見事に私の脳みそは結果をはじき出したのと、私の叫びが口から放たれるのはほぼ同時だった。
「ああああああっーー!今日はあのアニメの初回放送日だった!!!!」
突如放たれた叫びにビクッと反応を示すパティを横目に据えつつも、相変わらず私は自分の世界にいた。
客観的にはじき出された結果によってもたらされた私の感情はもう抑えられない。
アニメ化が決定したときの喜び、絶対見なくてはと思わされた番組宣伝のCM。
その何もかもを忘却の彼方に葬り去っていた私を罰してやりたい。
「やばいっやばいっ!私としたことが録画予約すらしてないヨ!」
焦る気持ちは増すばかりで自分の言動と行動を制御できない。
気づいたら、パティの肩を掴んでいた。
「こ、コナタ。今から急いで帰れば、ギリギリ間に合うんじゃナイデスカ。」
パティは顔を引きつらせながら、冷静に私に行動指針を示してくれた。
後ろの時計は17時15分を指している。
駅まで5分、アパートがある最寄り駅は電車で30分で、そこから走れば…。
瞬時に時間配分を考えた後、希望の光が見えた私はパティの肩から手を下ろして、トキの早さの如く帰り支度をする。
「パティ、思い出させてくれてありがと!バイト頑張ってネ!」
最後にそう言ってロッカールームを後にした。
* * *
走り出して3分。私はアパートへ繋がる最後の直線を疾走していた。
7月ともなればこの時間はまだ明るいものの、住宅街の街灯はぽつぽつと灯りを灯している。
あとは数百メートル先にある街灯が目印の曲がり角を曲がれば、アパート見えるのだ。
「ぬおおおおおおお!」
ラストスパートをかける意味合いで、小さく、でも自分の耳に届くくらいに声を出す。
気合い充分、速度よし。周りの景色が通り過ぎる速度がちょっぴり上がって、曲がり角が間近に迫る。
これでラストォォ!と、どこぞの赤い少女が赤いロボットに乗って白うなぎを倒すシーンを想像しつつ、
曲がり角を曲がる為に踏み出す足に力をこめて、リリースしたその時。
曲がるはずの方向から人影が見えた。
─ ふぉ…さすがにこの状態からは避けられな「「ドンっ!」」
そう考えた時にはファーストインパクトが私を襲った。
「ぬぁっ!」
思わず声が漏れた私に、すぐさまぶつかり合って跳ね返る力が働き、後方に吹き飛んでセカンドインパクトへ。
頭を打って世界が暗転した、なんてことはなかったけれど、お尻がすごく痛い。
でも、あれだけの速度でぶつかったのに、尻餅だけで済んだのは不幸中の幸いなのか。
と、状況を分析している、いやに冷静な自分に気づいて苦笑した。
どこをどう見ても私が悪いのは明白なのだから、謝るのが先だと私の道徳が訴えている。
目の前を確認すると、私と同じように尻餅をついた人が当然いるわけで、
街灯のおかげもあって、その姿はよく見えた。
薄紫の長い髪をツインテールに結んでいて、ちょっとつり目だけど、顔は綺麗だ。
容姿に対し、服装はラフでオーバーオールの下にTシャツを着ている女の人。
見た目から年齢を予測すると、私と同じくらいだろうか。
─ ただし、私は一般の人から見ると大学生に見えないのは言うまでもないよね。
痛むお尻を擦りながら立ち上がり、女の人へ歩み寄り、謝罪の言葉を口にした。
「ごめんなさい!急いでて前を見てなくて。あの、大丈夫ですか?」
外傷を近くで確認しようと未だに尻餅をついた彼女を見るが、微動だにしない。
目は開いているから、頭を打ったということはなさそうだけど、その目には光がないことに気づいた。
いや、目が見えていないとかの類いではなく、開いてはいるが何も見ていないガラスように冷たい目。
初見でそれは失礼かもしれないが、まったくそれが的を射ている表現なのだから仕方がないと、私は複雑な心境を処理した。
とは言え、このままの状態は非常によろしくないので、
彼女へ手を差し出し、自分の出来る限りを尽くして優しい口調で言ってみた。
「立てますか?」
その言葉で女の人は初めて動いた。視線だけ─
彼女の視線は私の手に注がれ、しばらくした後、その手に手を重ねた。
しかし、重ねただけで立ち上がろうとする力の動きを感じなかったので、
きっと彼女も痛いであろうお尻に気遣いながらも、私は昔やっていた格闘技経験を活かして、彼女を難なく引っ張り上げた。
「よいしょっと。」
「…っ」
かけ声一つの私に、音にはならなかった息の動きが彼女に見えて少し安心。
が、引っ張り上げた反動で、私のポケットから携帯が落ちたのは同時のこと。
「膝とか擦りむいたりしてませんか?大丈夫ですか…って携帯落ちちゃった。」
掴んだ手をそのままに、私は携帯を拾い上げようとした時、
落ちた反動で外装のウィンドウに灯りが灯り、否応無しにその部分に目がいった私は固まった。
17時57分。
こんな事態に陥っていても、戻ってくる焦燥感は実に私らしいと思う。
その焦燥感に従って行動を起こすのも、実に私らしいはずだ。
「っと、ごめんっ!ちょっと話は後にしようか!」
掴んでいた手を離すどころか、逆に力を込めて、彼女を引っ張り走り出す。
彼女はこんな状況でもまだ言葉らしい言葉を発していないが、そんな彼女の無言と歩調を合わせた走行を了承と受け取り、
そのまま私は彼女を家までつれていったのは言うまでもない。
* * *
アパートは2階建ての小さなもので、1階の角部屋が私の家となる。
鍵を、扉を職人技のように高速で開けて閉めて。玄関で彼女の手を離すと、直ぐさまテレビへ向かう。
17時59分。自動録画をセットする時間なんて当然ない。なりふり構わずチャンネルを合わせて、手動で録画ボタン。
その5秒後に目的のアニメは始まった。
「ミッションコンプリートぉぉぉ…。」
声に出して、自らの目標を達成したことを確認した。
安堵と共に体の力が抜けて、そのまま後ろへ倒れて大の字になる。
元々小さな体だから壁にぶつかるとか心配はないが、私はもう一つ大切なことを忘れていた。
寝転がったことにより、視界の隅に彼女が映る。
─ や、やばいヨ。勢いだけで連れてきちゃったけど、これじゃ誘拐と変わらないんじゃないのかネ…。
先ほど携帯を拾って時計を確認した時とはまた違う焦り。
今度のはそんなレベルが済まない気がするけど、事の大小を気にしてたら大物になれないはずだ。
いや、そうじゃなくて。
恐る恐る体を起こして、問題の人物へ顔を向ける。
彼女は未だ我が家の玄関に立ち尽くしたまま。
けれど、さっきとは違い、軽く息が上がっていて、光の戻った目でしっかり私を見ている。
私は何かフラグでも立てたのかな、なんて軽く現実逃避をしている場合じゃない。
数分見つめ合ったままで、居たたまれない雰囲気に耐えられなくなった私が先制した。
「えーっと、、、とりあえず!け、怪我ないか見せてくれませんか!?」
─ ちょ、これじゃただの変態じゃない?
「じゃ、じゃなくて、ぶつかっちゃったお詫びをしたいので夕飯でもどうですか!?」
─ い、いやこれも無いよね。
何かを言うたびにその言葉が変態じみて聞こえてしまう自分に突っ込みを入れつつ、
この脳みそをどうにかしたいと思った。
そして、何か喋ってくれないと私は墓穴を掘る一方なんですが、
どうでしょう玄関の彼女とついには他力本願へ。
「あ…あの…」
ようやく息が整ったのか、はたまた空気を読んだのか、困惑した表情で彼女が喋る。
ここで喋り始めてもきっと彼女と言葉がかぶるだろうと踏んで、彼女の次の言葉に耳を傾けていた。
「…ここはどこで、私は誰ですか?」
「ほぇ?」
耳に入ってきた言葉に対し、純粋な気持ちを言葉にしたらアホっぽいものになった。
------------------------------------------------
序章Bパートへ続く
今回はここまでの投稿になります。
出会い編なのでまだまだ糖分不足なのが不安ですが!
視点を絞ると心理描写を異様に長くなってしまうのは文才なしの証拠ですorz
ついでに口調が安定しないのもその延長線かなぁと書いてて日々おもっとります。
このSSと共に、私自身の成長も見ていただけたら幸い(!?
帰ってきてやたらスレ伸びてると思ったら凄いことになってる…
>>428 最初に1/50って見たときはまさかって思ったけどホントに50レスだったとは、
長編GJ。他の人も言ってたけど、気持ちを伝え合ったあと、
二人が教師になるまでの間の話があればもっとよかったかも?
>>465 最後のお弁当の熱が冷めた、っていう描写が何かを暗示してる気がしてならない。
でも続きは気になるわけで。期待せざるを得ない!
>>478 コレは…かがみが記憶喪失…。今後どうなっていくのか楽しみですわ。
糖分追加もwktkしつつ待つしか!
ぐじょーぶ!
>>478 GJ!
これはまた新しい展開だ。全然先の予測がつかないぜ。
続きも頑張ってください。
>>480 いろいろパラレルってて面白いです。
続きをwktkしつつGJ!!
記憶喪失ネタが被った(´・ω・`)
まぁこっちは喪失するのがこなたなので問題ないですよね。
ネタ被りはよくあることよくあること、と自分に言い聞かせておきます。
>>478 おお! これはGJ!
これからの展開が楽しみだぜw
483 :
6-600:2007/11/21(水) 11:17:38 ID:7JOXJy1m
休日ってことで、また書いてみましたよ。
ってな訳で、
>>372の続き投下します〜。
484 :
1:2007/11/21(水) 11:18:58 ID:7JOXJy1m
ある日のこと……
「いや〜、今日も大漁大漁♪
秋葉巡りは、これだからやめられないよね〜」
長い髪の女の子が、満足気に話す。
「ホント、よく飽きないわね……」
もう一人のツインテールの女の子は、
若干呆れた表情だ。
「新刊と特典ある限り、秋葉巡りに終わりは無いのだよ」
「はいはい。ま、私も何だかんだで欲しかったラノベ買えたし、
丁度良かったかな」
「プレゼントも買えたし、そんじゃ帰ろっか」
「そうね」
電車に揺られながら家へと向かう。
そこでは、女子高生同士の他愛の無いお喋りの時間になる。
二度とは戻らない、青春の時間に……。
485 :
2:2007/11/21(水) 11:20:27 ID:7JOXJy1m
「ただいま〜」
「おかえりー、また秋葉行ってきたの?」
「うん! はい、お母さんにお土産!」
「あら、ラノベの新刊出てたのね。
わざわざありがと」
私は、それを青髪ツインテールの子から受け取る。
「こなたお母さんは?」
「あいつ、またネトゲしてるみたい。
折角、私が休日だってのに……」
「何か呼んだ〜?」
こなたが、飄々と笑顔で二階から降りてくる。
「お母さん、これ!」
「おお! これぞまさしく例の
プレミアつきDVDBOX初回限定版!
流石は我が娘! 私の欲しい物ももバッチリ把握してるとは!」
そう言って、菫色の髪のロングヘアーの子に抱きつくこなた。
ほんと、幾つになっても変わらないんだから。
「さ、折角久々に皆揃ってるんだし、ご飯にしよっか!」
娘から身を離したこなたが、そう皆に呼びかける。
「こなた、いつの間に食事の準備したの?
まだ作ってないんでしょ?」
「かがみんが、今日休みって聞いた時からだよ。
朝食も昼食も、下ごしらえは大変だけど
調理は簡単なやつだったの、気がつかなかった?」
「あ……」
そう言われてみると、そうかもしれない……
「夕食も同じ。協力してやれば、あっという間だよ。
さ、久々に二人一緒に準備しよ?」
何だかんだで、こういう所は敵わないなあと思い知らされる。
486 :
3:2007/11/21(水) 11:21:55 ID:7JOXJy1m
「その前に、お母さん達にもう一つプレゼント!」
「はい! コレ!」
そう言って娘達が差し出したのは、
お揃いのペンダント。
「おお、これまた嬉しい物を。
本当に二人はい子だね〜♪」
そう言い、二人の娘にベッタリなこなた。
間違いなくそうじろうさん似だな、こなたは……。
「でも、何で急にこんなに買ってきたの?」
「だって、お母さん達の結婚記念日でしょ?」
「……? たしかに、もう少しで記念日だけど
まだ若干早くないかしら?
あ、もちろん、気持ちは嬉しいけどね」
私達の結婚記念日はもう少し先だ。
女子高生になる娘達が、今更間違えて
日付を覚えているとも思えないし……。
「……あのね、つかさ叔母さんにこの前聞いたんだ。
お母さん達が私達くらいの歳に、一度二人で結婚式挙げてるって」
「え……!?」
「あ……!」
私とこなたは、ふとあの時の思い出した。
「その日が丁度今日だったんだよね?
だから、今日はそのお祝い!」
「あんた達……もう、ちょっと感動しちゃったじゃない」
「……本当に幸せ者だね、私達って」
「そうね……」
私とこなたは目を合わせて、あの時のことを
感慨深気に思い出していた。
487 :
4:2007/11/21(水) 11:22:57 ID:7JOXJy1m
「ねー、お母さん、お腹空いた〜」
「ほいほい。それじゃ準備しよっか、かがみん」
「分かったわ。あ、二人とも、食事の前に……」
「うん、分かってる!」
「おばあちゃんの所にお供え物ね」
そう言って、双子の娘は仏間へと駆け出していった。
その様子を、じっと見つめる私。
「……どったの、かがみん?」
「え……? あ、いや、私達にもあんな頃があったな、って」
「そだね……私も、さっき色々思い出しちゃった」
懐かしさと寂しさが、胸のうちからこみ上げてくる。
こなたもきっと、同じような気持ちだろう。
「……寂しくないって言ったら嘘。
時間をあの頃に戻せたら、って思うことだってあるよ。
……でもさ」
「……?」
じっと、こなたの話に耳を傾ける。
「あの子達を見てるとさ、そんなこと綺麗サッパリ忘れちゃうんだよね。
だって、今だってすっごく幸せだもの!」
「そうね……そうよね」
「あれ〜、お母さん達まだ準備してないの〜?」
「私達も手伝うから、早く始めよ?」
「はいはい、それじゃ始めましょっか!」
例のMADのお陰でエアーマンが倒せないを聴くとどうしてもこなたとかがみの事が気になりだしてしまう俺は病気かも。
489 :
終:2007/11/21(水) 11:24:39 ID:7JOXJy1m
――ここは……?
辺りを見回す。朝日が部屋を照らし始めている。
そうだ、昨日はみゆきの家にこなたと泊まって……。
目の前には、寝息をたてているこなたの姿。
今のは……夢……?
「むにゃ……始めましょっか……」
「……!?」
こなたの寝言にハッとする。
まさか、同じ夢を……!?
「こな……」
名前を呼びかけたが、
やはり起こすのは気がひけたのでやめた。
それよりも、今は彼女の幸せそうな寝顔を
見ていたいと思ったから……。
(最後の贈り物、届いたかしら……?)
「……?」
ふと、何か聞こえたような気がした。
空耳……?
(……さん……のこと、宜しくお願いしますね……)
「え……?」
確かに、何かが聞こえたような……。
だが、周囲には幸せそうに眠るこなただけ。
「う……ん……」
寝ているこなたが体を寄せてきた。
私も、こなたが目を覚まさないように優しく抱き返す。
……今は彼女だけを見ていよう。
彼女の温もりだけを感じていよう。
二人で手を取り合っていけば、夢みたいな未来もあるはず……。
そんなことを考えながら、私も目を閉じて
こなたの額に優しく口付けた。
490 :
6-600:2007/11/21(水) 11:26:58 ID:7JOXJy1m
以上でした。
書きたいことはほぼ書いてきたので、
とりあえず、これで一連のシリーズは終わりってことにします。
長いこと読んでくださった方々、改めてありがとじゅした〜。
491 :
4-248:2007/11/21(水) 11:43:43 ID:ppTVj/ue
>>478 GJ!!
他の方と同じく設定がすごく新鮮で読んでてすごく楽しかったです
かがみと出会ったことでこなたがどう変わるんだろうとかwktkしながら続き楽しみにしています
全力で応援するので頑張ってください!
>>490 おおおまさかのリアルタイム遭遇!!GJ!!
幸せな夢をかなたさんが見せていた、という事実が分かった瞬間涙腺決壊しました…!
それと最後の方の
「……今は彼女だけを見ていよう。
彼女の温もりだけを感じていよう。
二人で手を取り合っていけば、夢みたいな未来もあるはず……。 」
というフレーズがすごく印象的でいいなと思いました
GJという言葉では足りないぐらいの感動をありがとうございました!
そしてお疲れ様でした!
感動をうまく伝えられない自分の表現力のなさがもどかしい…!orz
>>478 GJ!!です。
もし、かがみが陵桜に入学していなくて、こなたと出会っていなかったら。
考えると少し切なくなりますが、ここからどの様に展開して、ハッピーエンドを迎えるか、楽しみにしてます。
>>488 あなたも私ですね。
私は一日一回は「愛しのこなたが振り向かない」「愛しのかがみに振り向けない」
「100%?ナイナイナイでかがみ×こなたMAD」を聞かなければ生きていけない体になってしまいました。
ニコ動のほうは見れないので、ようつべさん頼みですが。
>>490 うぉぉぉ、ものすごい感動しました。GJ!!
こなかがの事を天から気にかけ、幸せな贈り物をするかなたさん。
両親の結婚記念日に贈り物をする娘達。
上げれば限がないほどの、涙腺クラッシャーでした。
こなたとかがみの娘さんは双子なんでしょうかね。
一人が一人ずつ生んだ、とか。
>>478 これはwktkを持て余す。こちらも某所用のSSを書きつつ、期待して続きを待つ。
>>490 心があったかくなってほんわかしてふんわりした。
かなたさんのおくりものだけに、GOD JOB!!
>>488>>492 あれ、なんでこんな所にドッペるが・・・
でもこれ以上似過ぎるのはシャクなんで、今からwonder2聞きながら飯にするわ。
すでに307KB…すげぇ
今回も1000は無理か・・・?
もう500近くレスついて300KB超えてるんだな…
本当にだんだんと早く1スレ消化するようになってないか?
今帰宅・・って昨日何があったんだ !? すげー伸びてるwww お前ら最高 !!
昨夜の内に良作SS (しかも長編) が大量投下されたみたいですね ! SS職人の皆様GJです !!
容量もう300越えたんだ・・・。ていうか、スレ立ってまだ一週間経ってないはずなのに、もうすぐレス500ってすごい。
ところで
>>468の話は本当なのかね? だとしたらPS2版はルートによっては、こなかががくっつくこともありえるのかな?
ヤバイ、久々にワクワクが止まらないw
十分可能性はあるな。
元々こなたがかがみにキスする予定だったというシナリオだし、ルートによっては予定通りこなたとかがみのキスが見れたり、百合シーンの期待はできるかもしれん。
因みにPS2でも女性同士のキスシーンを堂々と出した前例も幾つかあるので、ソニ倫の規制にかかる心配は少ないと思われ。
「こなたとかがみのその後」
20歳「べ、別に…こなたの事が嫌いなわけじゃないんだからねっ!」「むふふ、かがみは可愛いなあ…ヨシヨシ」
30歳「べ、別に…こなたの事が嫌いなわけじゃないんだからねっ!」「むふふ、かがみは可愛いなあ…ヨシヨシ」
40歳「べ、別に…こなたの事が嫌いなわけじゃないんだからねっ!」「むふふ、かがみは可愛いなあ…ヨシヨシ」
50歳「べ、別に…こなたの事が嫌いなわけじゃないんだからねっ!」「むふふ、かがみは可愛いなあ…ヨシヨシ」
60歳「べ、別に…こなたの事が嫌いなわけじゃないんだからねっ!」「むふふ、かがみは可愛いなあ…ヨシヨ(省略されました。リロードして下さい)
>>499 そうなんだ !? 女の子同士でのキス表現もOKなら、期待してもいいのかな?
>.500
かわいいな・・・欲しい。値段も安そうだし、買うかも。
>>501 何歳までやってんだww もはやおしどり夫婦?
>>500 一月に出るねんどに次いでイイ出来だな。
とりあえず、大人買いしてコンプするか。
504 :
4-248:2007/11/21(水) 20:01:11 ID:ppTVj/ue
>>504 だあああぁぁっはあああっ!!!
お主さては私を萌え殺そうとする刺客だな?
GJJJJ!!
何というお姫様抱っこwww。
ディ・モールド!!ディ・モールド、素晴らしい!!
今日、休みを利用して録画したDVD見てたけど、
初めの頃より、後半のほうが二人の仲がより親密になってる様に見えた。
完全にかがこな脳だ・・・。
507 :
428:2007/11/21(水) 21:15:44 ID:pIm16/L2
>>378-428 つNG/50
これだけをレスするつもりで,スレを見ました。
自分はコピペ荒らしだと言い聞かせ、書き込んだ後はすぐ切って寝ました。
>>242で465さんを見て気まぐれに書いた文ですが、ここの住人の優しさで
2,3人の方から「50レス乙」くらいは頂けると思い、後の非難レスを
上記2行で受け流すつもりでした。
私はスレッドをお借りして作品を展示する、と言う気持ちに欠けていました。
お詫びの方法は1つしか思いつきませんが、週末から一月ほど渡航しますので3スレほど
お待ちください。
ひとまず、
前置き・後書きを付ける
改行を減らす
1レス60行 4096バイト
私は428さんと呼ばれる
を頂いて帰ります。
そんなに深く考えなくていいよ
今まで長編はあんまなかったから皆ちょっと驚いただけかと
一つだけ言わせてくれ。
気まぐれであんなに書けたのか!!?
510 :
428:2007/11/21(水) 21:50:35 ID:pIm16/L2
ちょっと時間があったので、お願いを兼ねて投下。
>378-428とは関係ありません。
>>508 了解
511 :
428:2007/11/21(水) 21:52:25 ID:pIm16/L2
こなたの部屋のパソコンを私は覗き込む。今しがたこなたの、
「あちゃー いるんだよね、こういう初心者さん。2ちゃんを舐めてるよ。
私の若いころだったら、『半年ロムれ』って叩かれるだけなのに」
との呟きに興味を持ち、文字を目で追う。
どうやらアニメのキャラクターを題材に、SSを書く掲示板のようだ。
「今、大量投稿してる人がいるんだけど、こういうのは見にくいんだよ。
すぐに改行して無駄に行を使う、しかも行間が無い。まったくこれじゃあ荒らしだよ」
「確かに読みにくいわね。内容以前の問題ね。ってあんた若い時っていつよ!」
「あの頃は深夜が熱かったなぁ…」
「遠い目で見るな」
「うわ、連続投稿規制に引っかかったか? まったくもう… 『支援』と」
「あんた、文句言う割には優しいわね」
「皆で支え合って、このスレは活きて行くんだよ。この初心者さんも、ゆくゆくは
いい作品書いてくれるかも、って期待でね。だからどんどんアドバイスするんだ。
それを『叩かれたー』って思われないようにするのが、私達、職人の仕事」
「あんた、職人って…」
「けど、ほかのスレで見かけたら、容赦はしない…」
「それは本気だな…」
「このまま待ってても、私投稿できないから、かがみん…ちょっといい?」
「なによ?」
「新しいネタ考えたんだけど、ちょっと描写が思い浮かばなくて…。かがみん、手伝って」
「ん? あまり過激なのは嫌よ。刺激が強いのは…その…」
「大丈夫、じゃあこうして!
>>524」
こなたのお願いは、1時間ほど続いた。
「うわ! 本当に50レス使っちゃてるよ。最初から飛ばす人って、だいたいすぐ
消えるんだよね。たまに大化けするけど」
「けど、この人『萌え』と『エロ』が無いわよ。駄目じゃないの?」
「そこが問題だよ、かがみ、わかってきたね。だからこの初心者さんでも解るように、
もう一回…」
おわり
512 :
428:2007/11/21(水) 21:55:51 ID:pIm16/L2
>>524さん ご指導よろしくお願いします。
そうじろう聞きながら、イメージ膨らましときます。
>>509 今は反省している
俺もそうじろう聴いたよw
そこで思ったんだが
そうじろう=空気読めない変態親父、素人にはお薦めできない
だけど、決める所はちゃんと決める・・・あれ?意外といい奴
って感じだ
この辺はこなたに遺伝してるんだろうなw
普段ダメだけど決める所は決めるっていう
>>512 すまん、責めてるわけじゃないんだ。
よくあれだけの文章が思いついたと感心したんだ。
>>512 ヘコまなくていいよ。レスの数が多くてびっくりした人が多かっただけだし、作品の内容については高く評価してる
人が多いみたいだし。
むしろ単純な俺は、「やったぜ ! こなかがスレがめっちゃ伸びてる !」てな感じで喜んでたw いや、スレのスピー
ドが速いと、こなかがカップルを支持してくれている人が多いみたいで、純粋に嬉しいのよ。あなたは協力者であ
って、断じて荒らしなんかじゃないよ
>>504 もう、このおちゃめさんめw 俺達をこれ以上萌えさせてどうするつもりだい? ww
>>512 いやいや、落ち込まないで。
色々指摘が来たのは期待されてる証拠だよ。
俺は後書きとかがないのは、作者が正体不明な感じがして別に良かったと思ってるぜ。
本日も拙作SS「お弁当」の続きを投下させていただこうと思います。
とはいえ、少し片付けなければならない案件を抱えているので、もうちょい後になりそうですが。
ちなみに、自分もそうじろうさん、かなたさんのキャラソン買いました。
まだ聞いていませんが、歌詞見て泣いた。
なんと言う純愛。ピュアすぎる。
明日は11月22日=いい夫婦の日。この二人に、幸あれ。
そして、こなたとかがみの婦婦にも、幸あらん事を。
えぇ!? また1000いかないの Σ≡ω≡.
いやいーけど…
それでは、遅くなりましたが
>>464の続き。
拙作SS「お弁当」です。
521 :
お弁当:2007/11/21(水) 23:42:32 ID:81qRAtg3
お昼休み、すぐにでもこなたのクラスに行こうと思っていたのに、しかし、それは出来なかった。
昨日片付けた用事についての確認があるからと、生徒会長、永井に呼び出されたからだ。
よりにもよって、今日という日に。
そう思うと腹が立つ。もしかして、わざとやってるんじゃないだろうか。
おかげで、いつもより10分程遅れて、こなたのクラスに向かう。
もう、日下部はこなたに手作り弁当を渡したのだろうか。
時間を考えれば、もう食べ始めていてもおかしくない。
手作りミートボール弁当をこなたに差し出す日下部。
嬉しそうに受け取るこなた。
きっとこなたの事だ、自分のお箸なんか持っていないに違いない。
仕方ないな、と苦笑して、自らのお箸でミートボールを掴む日下部。
餌をねだる雛のように口を開けて待つこなた。
日下部のお箸が、こなたの口にミートボールを運ぶ。
そしてこなたは、食べる。
おいしそうに口を動かすこなた。それを見つめる日下部。
その視線に気がついたこなたが日下部の方を向いて……微笑みを浮かべる。
……私の知らない、笑みを。
「あぁっ、もうっ!!」
自分の想像に嫌気が差して、更に腹がたつ。
こなた、こなたっ!
こなたこなたこなたこなたこなたこなたこなたこなた……。
522 :
お弁当:2007/11/21(水) 23:43:35 ID:81qRAtg3
まるで何かの呪文のようにこなたの名前を呟きながら、廊下を駆け抜ける。
途中すれ違った黒井先生が、「廊下は走るな!」と言っていた気がするけど、そんなの関係ない。
一刻も早く、こなたの元へ。
それしか考えられない。
他には何も、考えたくない。
第3者から見たら、私は滑稽に見えるのかもしれない。たった一人の人の為にここまで気を揉んで、苦しんで。
滑稽でも構わない。だってそれ程、私は、こなたの事が……好きなんだから!!
「あれ……?」
足が、止まる。
好き……?私が、こなたを?
あ、そうか……そういうことなんだ。
昨日、こなたが私から離れるのが寂しいって思った。でも、何で寂しいのか、今、分かった。
理由は……好きだから。
いつも一緒にいて、一緒に遊んで、喧嘩して、仲直りして。
高校に入ってから、いつもこなたが一緒だった。クラスは違っても、ずっと。
ちょっとしたことで笑って、照れて、落ち込んだり、甘えてきたり。
そんなこなたを、好きになっていたんだ。
それを取られるのが、怖かった。しかも、私の知り合いに。
そう思ったら、急に気持ちが楽になった。自分に素直になるのがこんなに気持ちのいいことだったとは。
「待ってなさいよ……こなたぁっ!」
そう言って、再び私は、走り出した。
では、本日はここまでです。
本当は全て書き終えてからいっぺんに投稿した方が、皆様も読みやすく良いのでしょうが。
筆が遅い自分を許してください……orz
いつもGJをくださる皆様、本当にありがとうございます。
皆様からの温かいご支援を糧に続きを書いていこうと思います。
>>523 安心してください、自分よりよっぽど筆早いですからっ!
そして、こなたへのキモチに気付いたかがみんの吹っ切れたダッシュが心地いい!GJ!
…ずっと風邪で篭もっていた家から1週間ぶりに飛び出した時のことを何故か思い出した
自分が悲しいですけどねorz
>>523 ぉ、ついにかがみ吹っ切れたか…。
自分の気持ちに気付くと凄い前向きになれるよね、かがみって。
さ、次でお弁当渡せるのかな?楽しみにしてますぉ
>>523 これの四倍くらい溜め込んでから投下した方がいいんじゃないかな。
ぶつ切りになり過ぎていると思います。
ところでさ、保管庫の作者別1スレ目にある1-500氏の
「1巻68p『秘密の小箱』より」ってやつなんだけどタイトル間違ってね?
リンクが繋がってないんだけど
>>523 GJ!続きが気になるのも楽しみ方の一つですよ。
それにしても永井…生徒会長なのか。
「86P」になってましたね
新たに「68P」のページを立ち上げたのでもう繋がってるはず
…なのはいいのですが間違って妙なページも作ってしまいました
管理人氏には申し訳ないですが元のページと一緒に削除していただければ幸いです
ほんとすいませんちょっと吊ってきます
あれ、コミック読み返してみたけど「86p」で合ってましたよ?
作者別保管庫(1スレ目)にある方のタイトルとリンクを直しておいたほうがいいと思うんですが。
自分でも直そうとしたんですが何故か引っかかって出来なかったので任せる形ですみません。
な、なんだ(ry
スレ投下時のタイトル確認して68だったからそっちが正しいと思い込んでしまった
リンクの方は修正しましたが、ページ消去の権限がないのでやはり管理人さんお願いしますすいませんほんと
>>504 あなたの絵を見た瞬間何故かモニターの前で跪いてしまったではないですか・・・
素晴らしい・・・アンタ最高だZE☆
533 :
478:2007/11/22(木) 03:25:04 ID:u1uldACk
たくさんのGJありがとうございます!
本当なら違うスレに投稿したほうがいい物語なのですが、
このスレの住人の人は本当に暖かい人たちばかりでお言葉に甘えてしまいました・゚・(ノД`)・゚・
必ずやハッピーエンドで…!ふおおおおおお!
で、続きの序章Bパートは牛歩ながらも執筆が進んでおります。
多分土曜日あたりでお出しできる形になるかとは思いますが、
小姓は小心者なので、あんまりwktkしすぎずお待ちいただけると幸いです(´・ω・`)
ちなみにSSのタイトル、書くの忘れてましたorz
「パーフェクトスター」というタイトルです。
>>504 SS書いているうちに失った糖分、補充させていただきました!GJ!!
実はあなたの描く絵がとても…大好きです…。
あとは余談。
「終」の字が「柊」と見間違える私は末期でしょうか…。
>>533 今日立ち寄ったドンキホーテ店員さんの名札が『かがみ』だった
硬直して声をかけられなかった
そんな私にあなたを嘲笑う資格はありません
時計の電池交換早くしなきゃいけないのに・・・
535 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 07:12:37 ID:FM1jdkJh
>>507 俺より長いし、俺より上手いし。
何という人を呼び起こしてしま(ry
最後にちょっと息切れしちゃった感があるけど、泉先生柊先生の描写がしっかり出来ていれば神認定でした。間違いなく。
初投稿でこれは凄すぎです。
第一、50とか俺無理……。
GJした!
>>504見て思い浮かんだネタを投下します。
2レス拝借。
536 :
4-465:2007/11/22(木) 07:15:06 ID:FM1jdkJh
「いらっしゃい、かがみ♪」
「おーっす」
「ご注文は何にしますか?」
「は? 何を突然……」
「ちなみに本日のオススメは泉こなたとなっておりますが……」
「……じゃあ、こなたで」
「かしこまりました〜♪
暖めますか?」
「うん」
「かがみ?」
「うん?」
「ぎゅ〜♪」
「きゃっ! こ、こらっ」
「ん〜、あったまってきたね〜」
「わ、私まで暖めてどうするのよっ」
「大丈夫、ちゃんと私もあったまって来たから。
暖かいうちに召し上がってね?」
「はいはい……」
「ここで食べてく?
それともお持ち帰りする?」
「……そんな事言うと、お持ち帰りしちゃうわよ?」
「かがみにならいいよ〜。
じゃあ、抱っこして?」
「な、何で私がそんなこと……」
「早くぅ〜☆」
「もう……。
…………はい」
「わっ! お、お姫様抱っこだなんて、かがみも結構ノリノリじゃん」
「うるさいっ」
537 :
4-465:2007/11/22(木) 07:17:41 ID:FM1jdkJh
「あ、そうだ」
「今度は何よ?」
「えっと……もう少し顔を近付けて?」
「こう?」
「うん……(チュッ)」
「あっ……」
「当店ではかがみへのキスはサービスとなっておりま〜す。
…………えへへ」
「そこから先は有料なの?」
「そうだよ〜。
お支払いは愛で、支払方法は言葉か態度でお願いしまっす!」
「それじゃ支払いは無期限の分割払いでいいかしら?」
「かしこまりました〜♪
私はかがみが望む限り、何度でもお召し上がりいただく事ができます♪
一生大事にしてね?」
「分かってるって。
……愛してるわよ、こなた」
「ふわわっ! かがみ様から凄いデレ☆オーラきとぅあああああ〜っ!」
「こ、こらっ! 人が真面目に……」
「……好きだよ、かがみ」
「えっ……」
「好き……大好き。
このまま私の事、ずっと離さないで」
「こなた……」
「にゃは〜、かがみさんお顔が真っ赤ですよ?」
「そういうあんたこそ……」
「そだね、慣れない事は言うもんじゃないよね」
「本当にね」
「にゅふふふ〜」
「ふふふふっ」
「さぁ! このままかがみの家までGOだよ!」
「こらっ! 人の腕の中で暴れるなっ」
「速さが足りないっ!
かがみん、もっと速くっ!」
「ああもう! あんたは気楽でいいわよねっ!」
「行け行け〜! このままハネムーンじゃ〜♪」
「気が早すぎだああああああああっ!」
538 :
4-465:2007/11/22(木) 07:22:46 ID:FM1jdkJh
>>535 うぎゃあ!
名前とsage入れ忘れた!
すんませんすんませんすんませんすんません……orz
>>534 違う部署だけど、上司に『かがみ課長』がいる俺はどうしろと(笑)
かがみが名字だし、第一50過ぎのおっさんだけどな!
飲み会の席で一緒になった時は気まずかった……。
>>534 俺「かがみんはいじらしくて可愛いなぁ」
友「そうだな、かがみん×天道はガチだな」
俺「……」
お姫様だっこいいな。
逆にこなたがかがみをお姫様だっこしてもそれはそれで絵になりそうだ。
543 :
6-200:2007/11/22(木) 12:50:36 ID:tokmPk70
>>540 「ぬおおぉ〜〜〜っ、萌え上がれ私の小宇宙〜〜〜〜っ」
「ちょっとこなた、そんなに無理することないのよ?ほら、腕痙攣してるし足元もふらついてるし、
それに、私最近その、ダイエット……」
「いやまだだッ、ここで諦めるわけにはいかないのだよかがみん!漢が、漢が廃るぅぅっ!」
「あんたは女でしょ!なに島本漫画みたいなことやってんのよ」
「そんなの、決まってるじゃん、愛深き、ゆえに……だよ」
「はぁっ!?」
「だってほら、私、しょっちゅうかがみに、こうしてもらってるじゃない。でもかがみん、いくら私が
頼んでも、なかなか、させてくれないじゃん?そんなの、嫌だもん」
「こなた……」
「だから、わざわざ今日は、ゲーセンで勝負をもちかけた、わけだよ。じゃないと、素直じゃない
かがみんは、言うこと聞いて、くれないからさ?」
「っ、馬鹿、あんた何言」
「かがみ……あ、愛してるよ……っ」
…………。
「もう、だから言ったでしょ?無理しないで、って」
「いや、だって……」
「そりゃ私だって、こなたにあんなにしてもらって嬉しいけどさ、でもそれで体壊したら……」
「ありがと。でもそれって、かがみがもうちょっと軽くなれば解決する問題だよネ?」
「っ……もう勝手に言ってろっ!!」
……あれ?妄想してみたらへんなことに……私はどこか欠陥品なのか??
と、それはさておき保管庫の方、
私が突発的に作ったSSに『愛は藍より出でて〜』なんて、なんという洒落まくった名前を!!?
嬉しい以上にハズカシス……こちらでこっそりお礼言わせてくださいっ!以上前スレ907でした。
かがみは料理が下手っていうのは分かるんだけど、
それなら料理が得意なつかさにあって、かがみにないものは何なんだろう。
俺は料理を全くしないからそれが分からないんだ。
単に不器用なだけなのか?
誰か教えてください。
かがみが料理をするSSを見るたびにそんな疑問が生まれてくるんだ。
>>544 ただ単に経験じゃないかな?
料理に興味がない→作らない→いざというとき失敗→もうヤダ!
以下無限ループ
まあこなたが愛妻弁当作るからそれでいいんじゃね?w
546 :
4-248:2007/11/22(木) 16:34:45 ID:yfJSYgNA
>>544 経験の差かな、と思います
つかさは小さい頃からお母さんの手伝いを進んでやってそうなイメージ
逆にかがみは手伝いよりも勉強だとか自分のしたいことをやってそうなイメージ
性格の違いっていうのかな、つかさは人の幸せを自分の幸せだと思うことができる
いい意味で単純な子だと思うのですよ
お母さんの指導を受けながら作った初めての料理を
家族から「おいしいね」って言ってもらえてそれがすごく嬉しかった、
みたいな感じでどんどん料理好きになったという感じ
あ、それと双子という立場上かがみと比較されがちなつかさの
彼女なりの自己表現、というのもきっかけの一つなのかも
お、論旨がずれてしまったwなんだこのつかさ語りw
要するにかがみは経験不足なんだと思います(笑)
今となっては料理を作ったらつかさと比較されるのは必至
かがみの変なプライドがそれを許さなくて練習ができない→経験の蓄積ができない
たぶん練習すれば普通に作れるようになると思いますよー
…かくいう自分が実際そうなんでorz
さ、最近頑張ってトンカツとか作ってみたよ…!(`・ω・´;)シャキーン
また脱線した…w
ぐだぐだ長くなりましたが以上が自分なりの考えです(´・ω・`)
…ってホントに長いな(´・ω・`)
こなたの為に一生懸命に料理に取り組むかがみ。
案の定、失敗してこなたにバカにされるかがみ。
でも、最後に「おいしかったよ」とこなたに言われてツンデルかがみ。
想像して電車内でにやけた私はどうみても変態です・・・。
>>541 なんというGJ・・・萌え死にそうだw
>>546 それなんてウチの妹? ええ、意地っ張りなせいか、ウチの妹も自分と比較されるのが嫌らしく、全く料理しません。
ちなみに今夜はカレーです。 簡単だね・・・ orz
>>547 大丈夫。このスレのみんなは、こなかが病という名の甘美な病にかかってるからw
かがみは料理が下手なのではなくて、複雑なものが作れないだけだと思う。
少なくとも、炭化したり怪しい臭いが漂うスープ作ったりはしていないし。
みんなが言うように、経験の差だけでしょう。
23話でかがみが電話にてブチキレてた相手って
普通に考えてこなただよね?
どんな会話内容だったのか気になるなぁ
みさおかもしれないってヴァ
あれは原作でもわからないが
まぁかがみがああいう態度とるのはそのどっちかだろなと
>>549 何話だったか忘れたけど、ジャガイモの皮を剥いていて剥きすぎてちっちゃくしてしまっていたの見た
気がする。家庭科か何かの授業で。
このスレのかがみはつかさに教わりつつ
ひたすら練習しまくってそこそこの料理は
できるようになりそうだな。
好きな人に食べてもらうって目的があれば
しっかりと上達するでしょ。
あと、今さらこなかがのドラクエ3とやらを見たんだが
微妙な百合っぽさにニヤニヤが止まらんぜ。
やっぱ作者の人も意識しているのかな。
スレ違いっぽくなるけどつかさの「こなちゃんのクセに」って
アニメだと何話のどんなエピソードで使われたんだろな。
聞いた覚えはあるんだけど細かい部分が思い出せないわ。
こなた「かがみってなんでもそつなくこなすよね」
かがみ「姉の威厳が〜
こなた「でも相手がつかさじゃ張り合いなかったんじゃ〜
かがみ「そうね」
つかさ「こなちゃんのくせに〜」
ってな感じだったと思う。
何話かは俺も覚えてない。
>>554 11話の開始から7〜9分ぐらいんとこ。
原作では「二人してっ」だったのに微妙に黒くなってるつかさ
>>534 どこのドンキーホーテか教えてくれ。
ちょっと行ってk(ry
>>538 勇気をだして「かがみん」ってこなたみたいに呼んでみてあげてください。
もしかしたらデレちゃうかも…?
さて、ここで空気を読まずにSS投稿しちゃうんだぜ。
本当なら長編の続きを投稿したかったんだけど、今日は会社に缶詰なので仕事行く前に思いついたネタでorz
2スレ消費です。
562 :
1/2:2007/11/22(木) 22:18:10 ID:InwC2Z9i
土曜日の午後、寒くなり始めたこともあって、今日はこなたの部屋で自室デート。
…まぁお互い好き勝手に自分のやりたいことをしているせいか、デートと言えるのか疑わしい状況だけど。
こなたはゲームに、私は持参したラノベをベッドに腰掛けて読んでいた時のことだ。
突如、何の前触れもなく、こなたが歌を口ずさむ。
「一万年と二千年前から愛してるぅ〜♪」
「…なにそれ。」
聞き覚えのある歌だけど、一体どこで聞いたのかが思い出せない私はいつも通りの口調でこなたに聞き返す。
「あるぇ?結構テレビ見てるかがみならわかるかと思ったのに。」
未だに体はテレビに向いているこなた。
「んー確かにテレビは見てるし、その歌にも聞き覚えはなくはないんだけどね。」
でも、思い出せないものは仕方がないわけで。
しばらく開きっぱなしのラノベに視線を落としたまま、記憶をあさってみるも答えは出てこない。
その長すぎる間にこなたが耐えきれなくなったか、ここぞとばかりに言った。
「じゃあ、そんなかがみんにヒント!」
どうしてそうも思い出させたいのか、理解できない私はこなたへ視線を向けると、こなたも私をしっかり見つめていた。
「…あなたと合体したい。」
その台詞が耳に届き、頭で理解したときには熱が顔に集中していた。
「…なっ…!?」
誰が見ても真っ赤であろう私を見ているこなたは、意地悪な猫口笑いを浮かべる。
563 :
2/2:2007/11/22(木) 22:20:00 ID:InwC2Z9i
「言葉の意味をそのまま受けとめちゃうかがみん萌え。」
「あ、あんたが唐突に変な事いうからでしょ!」
「やだなぁ立派なヒントなのに。」
「あんたが言うと怪しくに聞こえるわ…。」
「今のはちょっと狙ったからねー。」
私の反応とこんないつものやりとりを一通り楽しんだこなたが正解をいう。
「CMだよ。CM。最近結構流れてるじゃん。」
自分の犯した失態に耐えきれなくなった私は視線を外した先で、
そういえば昨日のやっていたバラエティの合間にそんなCMやってたっけ、と思い出していた。
確かに創聖のなんちゃらとかいうパチンコのCMで、こなたが言った言葉もゴールデンタイムのお茶の間に流れてたわ。
「そうそう、元々はアニメが原作なんだよ、あのパチンコ。」
「へ、へーよくやってるわね、あのCM。パチンコのCMなんかあの時間から流していいものなの?」
赤面の事実を無きものとするために視線をこなたに戻したが、その先にこなたがいない。
さっきまでついていたゲームもテレビも電源が落ちていた。
……あれ?
「それを私に聞かれてもねぇー。」
そう聞こえてすぐに私自身にも変化が起こった。
正面にあったはずの風景が、こなたと天井にすり替えられている。
状況把握。こなたが私をベッドに押したんだ。
「って、ちょ、おまっ!な、何やってんのよ!!!」
再び上がってきた熱に顔を焦がされた。
「ねぇ、かがみ。」
「…なっ、なによ。」
真剣な目をしているこなた。
こういうときは大概、変なところのスイッチがオンになっているのは経験でわかるが、私はそのスイッチを解除する術を知らない。
「あなたと合体したい…。」
ああ、やっぱり…。
「だ、だからあんたが言うと怪しいってのっ!」
「ふっふっふっ、こんなシチュエーションなんだから怪しい意味に決まってるじゃん。ね、かがみん?」
「なぁ、あっ!!?」
そう言いながら徐々に近づくこなたの顔が、唇が重なる寸前で止まる。
「一億と二千年後も愛してるよ、かがみん♪」
きっとあの歌の続きなのだろうか。
その後、私たちの唇が重なったことは言うまでもない。
以上です。
仕事行く前に、フィーバー創聖のアク○リオンやってたら思いついたネタでした。
長編SSでは甘々糖分が補給できないと思われるので、糖分補給用にどぞ!
565 :
428:2007/11/22(木) 22:31:57 ID:uu0dnu19
49−50はいらない子だったですね。
少し書いたので4レス投稿します。
前回の48(
>>428)の続きです。
そっちの二人は甘くていいな。
私の作品の二人もがんばれ。
566 :
1/4:2007/11/22(木) 22:33:42 ID:uu0dnu19
二人きりの教室で、私はこなたに心の内を話した。
私が思い描く二人の関係。今までのこなたは私の中にしまっておき、これからは新しい道を歩く。
こなたに恋愛観が無い。そんなことはどうでもいい、大切なのは私がこなたを
思う気持ち、こなたに思われる私自身。
小さく肩で息をするこなたは、答えた『私も同じ気持ち』と、それを信じて進もうと思う。
「私からあんたを抱きしめていい?」
「うん、今、かがみに包まれたい。この気持ちが逃げないように…」
私はゆっくりと席を立つ、こなたもそれに倣う。
改めてこなたの小ささを感じた。目の前のアホ毛。視線を下ろすとすがるような目で、見つめられていた。
一生大事にするね、その気持ちを込めて、こなたの腰に両手を回す。アホ毛が眼に入る瞬間、まぶたを閉じた。
こなたが私に身を委ねてきた。重さが伝わってくる。こなたの両腕も私を離すまいと、
腰に回された。
制服越しにこなたの体温が伝わってきた。
「こなた、あたたかい」
「私もかがみのあたたかさ、貰ってるよ」
「あんたのこと離さないから、余計な心配するんじゃないのよ」
「うん、かがみになら信じて付いていける。私もかがみから離れない」
私達の周りの時間は止まっていた、二人の願いどおりに。
どこかの教室の、扉が開く音が聞こえ、
「おっと、間違えてもうた、こっちはウチの教室やった」
B組担任、黒井先生の声。
永遠の時は続かない、しかしそれは今の二人が現実に結ばれている証拠であると、確信できる嬉しいことだった。
名残惜しく身を離す。
こなたと目が合う、安らかな顔に再び抱きつきたくなる衝動を抑え、次に来る事項に
備える。
567 :
2/4:2007/11/22(木) 22:35:22 ID:uu0dnu19
教室のドアが開かれた。
黒井先生はこなたの姿を見て、少し驚いた顔をする。
「おお、柊、こっちにおったんか、泉と何、話しててん?」
「私、こなたに自分の気持ち、伝えました」
こなたの顔に曇りが見えた。急に猫口になり、
「いや、いや、先生! 違うんです。私達そんな関係じゃなく、ゲームの1シーンを
真似て、かがみをからかっていたんです」
慌てふためき言い訳する。
黒井先生は苦笑し、
「泉、柊見てみ」
と、晴れ晴れとした私の顔を指差す。
「かがみ、いいの? 私達のこと隠さなくても…」
「あんたね、もう忘れたの? 私達の約束」
「なんや、今日は柊のかちか?」
「こなたはまだ知らないので、勝ち負け付きませんよ」
「そっか、まだそこまで話してなかったんか。ウチお邪魔やったか。ほな、帰るわ」
「いや、黒井先生にも聞いていて欲しいです。こなた、黒井先生は私達のこと知ってる
から大丈夫なんだよ。むしろ黒井先生に背中押されて、告白できたんだから」
「ウチはあんたらの、キューピッドや」
「こなた、好きだよっ!」
私はこなたにもう一度抱きついた。
少しの抵抗もなく抱きつかれながら、こなたは答えた。
「かがみ、ごめんね」
「いいのよ、私も言ってなかったし」
「かがみが恥ずかしい思いするんじゃないかって、思っちゃった」
「馬鹿ね、あんたと付き合うことが、恥ずかしいわけないじゃない」
「うん」
「もっと自分を出して行こうよ」
「そうだね、私も素直になるよ」
「あー そろそろええか? ウチは罰ゲーム中か?」
「すいません!!」
568 :
3/4:2007/11/22(木) 22:37:07 ID:uu0dnu19
私達は離れた。
私が余韻に浸っていると、こなたは悪事を思いついた目をきらきらさせて、
「じゃあさ、これから毎日べったべたできるね。黒井先生だけじゃなく、
クラスみんなに伝えよう! かがみんもB組に転入だ。教室は愛の巣だ!!」
と叫ぶ。
「それもええな。かまへん、かまへん、やれやれ」
「ちょっと、黒井先生まで。いくら愛の巣を作る相手がいないからって、
いいかげんなこと言わないでください」
「柊… そういえば世界史、未履修やったな。どうせ大学も落ちるやろうし。
もう一年、ウチと付き合おうか」
「かがみんが残るなら、私も高校残ります!」
「あんたね、冗談もほどほどにしなさい! 私は大学行くんだから! 絶対受かって
やるわ、外大に!」
「かがみ、弁護士は…」
「いいのよそんなの。私も決めたわ、教師になる。この陵桜でこなたと同じ教壇に立つの」
「じゃあさ、三人だね。先生… 『黒井』先生も入れて!」
「なんのフラグを立てたんや。泉っ」
「あはっ」
三人で話した結論は、『二人が付き合っているのを知っているのは、みゆきだけ。
外の人には内密にする』と言うことだけで、こなたの心理状態や私がそれを見守っている
ことなどには触れなかった。
あと、
「男のほうにはウチが話、つけとくさかい」
と黒井先生は付け足す。
「だいぶ遅うなったな、今日ウチ車やさかい、駅まで乗せたったるわ」
「駅までですか?」
「そや、あんたらの家から一人で帰られへんからな。じゃあ車んとこで待ってるわ」
「はい」
黒井先生は先に教室から出て行き、再び二人きりになった。時計の音だけが教室に響く。
「かがみ、今度は私から、いい?」
『いつもあんたから引っ付いてくるでしょ!』と口にしかけたのを慌てて止めた。
569 :
4/4:2007/11/22(木) 22:38:34 ID:uu0dnu19
「うん、おいで」
こなたの頬がちょうど私の左胸に当たる。
「かがみ、柔らかい…」
「あんただって、軟らかいわよ」
「かがみ、どきどき、いってる」
「あんただって、そうでしょ?」
「かがみ、いい匂い」
「あんただって、いい匂いするわよ」
「かがみといると、落ち着く」
「私も、落ち着くわ」
「一緒だね」
「一緒よ」
この教室が愛の巣だったらどれほど幸せか。まだ私達には別々の帰る場所がある。
今日だけがこなたと過ごせる日ではないのだと自分に言い聞かせ、
「行こうか」
と声を掛けたら、同時にこなたも
「行こうか」
と口を開いた。
家に着く。
今朝、車の中で話をしていた大鳥茶屋の前を通るとき、私は一人の少女とすれ違った。
ライトパープルのロングヘアで、それをリボンでツインテールにしている。
ツリ目の彼女はどこか寂しげだ。
「あんた、素直になりなさいよ。私はなれたわよ。だから、掛替えの無いものを
手に入れた。私が出来たのだから、あんただって出来るわよ。待ってるからね」
私は昔の私と別れた。
つづく
570 :
428:2007/11/22(木) 22:40:19 ID:ZmLp055J
今日はこれで終わりです。
こんな感じでどうですか?
>>570 「おいで」からの会話に引き込まれた
上手く言えないけど、深くて繊細な心理がさらっと描写されてて
作り出された雰囲気が見事だな、と
放課後の教室で盗み見してる気分・・・堪能いたしました!あじゅじゅGJ!
>>564 甘いわぁw 溶けそうだw 砂糖漬けにされました
>>570 GJ ! うん、いい感じだよ。前回の補足みたいな感じかな?
「つづく」ってことは、続きがあるんだよね? 期待して待ってるよ〜 !
>>564 GJだぜ!
糖分もばっちり補給したぜ。
「こなかがを知ったその日から僕の脳内に萌は絶えない」ってとこかな。
>>570 こちらもGJ!
こっちの話に流れたほうがわかりやすかったです。
続くようなので期待して待ってます。
うまいなあ
正直うまいと思う。
GJです。
>>564 >>570 長編SS書きの皆様GJです!!
長い話を破綻せずに書ける文章力に嫉妬w
そして少し話題が戻ってしまいますが(汗)
>>544 >>545 >>546 さすがこなかがスレ、キャラの読みが深いぜ…
というわけで自分も自重せずにかがみが料理が下手な理由を妄想してみました。
つかさとかがみメインの妄想は微妙にスレ違いっぽいのでプロット的+風邪頭の妄想ですがお許しください。
2レスお借りします。
話題が遅い?そんなの関係ねぇ!
(以下妄想)
これはまだかがみとつかさが小さかった頃の話。
二人は小さい頃から双子ということで周りから比べられてきた。
自己主張がハッキリできしっかりもののかがみと引っ込み思案で甘えんぼうなつかさ。
そしてなかなか素直になれずに甘えられないかがみと素直なつかさ。
年が同じなだけに、そしてまだ幼いだけにお互いにお互いを認めることができなかった…そんな頃の話。
かがみは小さい頃に一度料理に挑戦したことがあった。
なぜならつかさがお母さんにべったりでなかなか甘えることが出来なかったからだ。
つかさはいつもお母さんやまつりと一緒にご飯を作るので、どんどん料理の腕が上達していく。
かがみはそれを素直に褒めることができない。
そこでお母さん(たち)と一緒に食事を作るのに憧れて一緒に料理に挑戦→失敗→(´・ω・`)
まつりにからかわれボロボロ泣くかがみ。
(お料理なんてキライ!つかさだって大キライ!!)
そんな中、両親参加の授業参観があった。
つかさは先生に指され、緊張のあまり答えられず泣き出してしまう。
かがみは頑張って手を上げ、代わりに問題に答える。
授業終了後、先生に「かがみちゃんはいつも頑張って勉強しているんですよ」と褒められ、両親からも褒められるかがみ。
嬉しそうに微笑むかがみ。
その時かがみは母親の影に隠れてうなだれる悲しげなつかさに気づく。
泣きそうなつかさの顔を見て、思わず必死につかさをかばうかがみ。
「つかさだって頑張ってるんだもん!!わたし知ってるんだもん!!こ、今回はたまたま答えられなかっただけなんだから!!
いつも…ぐすっ…が、がんばって…ひっく、いるんだから…わたし、知ってるんだもん…」
しまいには泣き出すかがみ、それを見て泣き出すつかさ。
一緒になって泣きじゃくる二人。
泣きながらかがみは思う。
『つかさのことは双子の姉のわたしが一番良く分かっているんだから、ちゃんとそれを認めてあげなきゃ…』
そして『わたしがつかさを守ってあげなきゃ…わたしはつかさのお姉ちゃんなんだから』と。
こなた「へー、そんなことがあったんだ」
かがみ「まあ昔のことだけどね」
こ「ひょっとして『つかさの得意なものまで取らないように』って料理の練習はしてこなかったの?」
か「そ、そういう訳じゃないけど…つかさの料理は本当に昔から美味しかったし、調理の才能もあると思うの。
だからそれに甘えちゃって高校生になるまであんまり料理とかしなかったのよ。
子どもの時に失敗した料理をまつり姉さんにからかわれたからってのもちょっと影響しているのかもね。
わ、わたしだって今なら練習すればそれなりに…」
こ「へ〜(ニヤニヤ)」
か「本当だってば!」
こ「じゃあ私のために毎日愛妻弁当作ってきてくれれば練習になるよ!ね?」
か「え?!わ、わたしのなんかでいいの?」
(バ、バカなこと言わないでよ!なんでわたしがあんたのためになんて…)
こ「本音と建前が逆のかがみ萌えw」
か「へっ?!えええええ?!!!////」
ちゃんちゃん。
多分、話を膨らませればSSに仕上げられる気もしますが、
(たとえばこれをきっかけにつかさ→かがみの呼び方が『かがみちゃん』→『かがみお姉ちゃん』へ変わったという描写を入れるとか)
こなかがとズレ手しまう上にちょっと長くなってしまうので投げっぱなしジャーマンな出来になってしまいましたw
ちなみにかがみが高校生になって料理を始めたきっかけは…きっとこのスレの住人なら分かってくれるはずです(爆)
さて頭痛とこなかが病がひどくなってきたので布団へ帰ります。
>>577 GJ!
小さい頃の双子がかわいいよwww
しかもちゃんとこなかがになってるじゃないかwww
お大事に。こなかが病は不治の病だがなwww
かがみにはどうしても日々悶々としてるイメージを持ってしまう
う〜ん、GJ作品の波が今宵も押し寄せてますね。
その波に乗れるか?自分。
というわけで、拙作SS「お弁当」の
>>522からの続きを投下したいと思います。
こなたの教室。その扉の前に立つ。
自分の教室以上に高校生活を過ごしてきた場所だ、もう、勝手知ったる、何てレベルじゃない。
扉にかけた手が、震える。
この扉の向こうに、いる。こなたが。日下部と一緒に。
そう思うと、後一歩が踏み出せない。
こなたと日下部が仲良くしているのを、見るのが辛い。こなたには私を見て欲しい。
きっと私は、独占欲が強いのだろう。
息を深く吸って、吐いて。扉にかけた手に力を込める。
例え辛くても……こなたに会いたい。
そして、一気に扉を引き開けた。
「あ、かがみ、ようやく来たね〜」
こなた……。
その顔を見た途端、一気に顔が赤くなるのが分かった。好きだって自覚した以上、どうしても意識してしまう。
「いやぁ、待ちくたびれたヨ。もうお腹ペコペコ」
こなたの言葉に周りを見れば、つかさ、みゆき、峰岸、日下部。6個机を繋げて思い思いにくつろいではいるが、誰も昼食をとった形跡が無い。
何で……?
「こなちゃんがね、どうしてもお姉ちゃんを待つんだって」
つかさの言葉に、こなたは恥ずかしそうに俯きながら、
「だってさ、なんか、かがみがいないと始まらないって言うか……」
ゴニョゴニョとそんな事を呟いた。
「そっか。ありがとね。こなた」
ありがとう、その一言が素直に出た。嬉しくて、嬉しくて、そんな言葉じゃ足りないぐらい嬉しいんだけど、今は、それしか言えない。
「うん!」
私の反応に喜んでくれたのか、こなたは大きく頷いた。
「皆も、待たせちゃって悪かったわね。じゃあ、食べましょうか」
そう言って、空いている席――こなたの隣だ――に腰を下ろす。こなたの向かいには、日下部。
私は、鞄の中を探って、お弁当箱を二つ、手繰り寄せる。
また、手が震えてきた。
しっかりしろ、私。ここまで来たんだ、もう、逃げることはできない。面と向かって、こなたに私の作ったお弁当を渡すんだ。
「こ、こな――」
「ちびっ子、約束の品、持ってきたぜっ!!」
私と日下部が声を上げたタイミングは、ほぼ同じだった。
でも、緊張に震えた私の声なんかより、日下部の声の方が大きくて、自然、こなたの注意もそちらに向いてしまう。
「うぉっ!みさきち、そ、それは……」
こなたが驚くの無理は無い。日下部が持ってきたのは、とても、とても大きなお弁当箱。
蓋を開ければ、ミートボールが所狭しと詰め込まれている。
「ど〜だちびっ子、スゲーだろ」
「いや、凄いっていうかさ……」
得意げに胸を張る日下部と対照的に、こなたは呆れ顔だ。
「前にも言ったけど、チョココロネよりミートボールのほうがウマいって、絶対。ホレ、まずは一個」
そう言って、自分の箸でミートボールを掴み、こなたの方に差し出す日下部。
アレ……?この状況って、さっきの、私の……?
呆然と、お弁当箱を持ったまま固まった私。そんな私に気がついたのだろう、みゆきが声をかけてきた。
「どうかしましたか?かがみさん」
「あ、えっと……」
「あら?お弁当箱が二つ。でも、もうつかささんは御自分の分を持っていますよね?」
「えっと……これは、その、こなたにって思って、作ったんだけど」
その言葉に、ミートボールを口に詰め込まれて、困惑していたこなたが顔を上げた。
「えっ?かがみが、私に?」
「う、うん……」
「う〜ん、ありがたいんだけど、そんなには食べられないよ」
そう言って日下部のミートボール弁当を指すこなた。確かに、あの量では、私のお弁当まではとても食べきれないだろう。
でも、その時私が抱いたのは、別の感想。
「……あっそう。私の作ったお弁当は食べれないって言うの」
「へ?」
「そんなに、日下部の作ったお弁当がいいんだ……」
「か、がみ……?」
「じゃあ、あんたなんて一生日下部にミートボールを食べさせてもらってればいいのよ!!
こっちの気も知らないで、こなたの、バカァァァッ!!!」
583 :
お弁当:2007/11/22(木) 23:56:12 ID:1/J6wxK6
私の言葉にショックを受けた顔をして固まるこなた。
我ながら、理不尽な怒りだとは思う。こなたが言ったのは量の問題。私の作ったお弁当が嫌だ、という意味ではない。
分かってるけど、でも、でも、悔しかった。こなたが、日下部を選んだみたいで。
思えば、この時の私はこなたと日下部の仲の良さを目の当たりにして、大分混乱していたのだろう。
好きだから、こなたの事が大好きだから。冷静に物事を捉えられなくなるくらい、混乱した。
だから、突然叫び声を上げた私に向けられた周囲の視線も、痛かった。
こなたに対して怒鳴ったことへの、非難の視線。
「っ……!」
いたたまれなくなり、お弁当を落として、私は教室の外へと飛び出した。
「かがみっ!」
驚いたようなこなたの声が追って来る、でも、振り向けない。
……振り向けなかった。
584 :
お弁当:2007/11/22(木) 23:57:48 ID:1/J6wxK6
「……はぁ」
教室から飛び出した私は、屋上の手すりにもたれていた。
ここなら、誰とも顔をあわせる心配は無いと思ったし、今は、吹きつける風に身を任せたかった。
……こなたに、悪いことしちゃったな。
思い出すのは、さっきの出来事。込み上げるのは、罪悪感。
こなたが、私に怒鳴られる謂われは無い。ただ、こなたと日下部の仲に嫉妬した私が醜態を演じただけだ。
これから、どうしようかな……。
顔を上げると、抜けるような空の青さが、目に沁みた。
もう、戻ることは出来ない。それならいっそ、ここから身を投げてしまおうか。
……なんてね。
自虐的な笑みが浮かぶ。そんなことは出来ない。
何故なら、あんなことがあっても、私はこなたに会いたいと思っているのだから。
「こなたぁ……」
込み上げてくるものを押さえようと、必死に目を押さえる。それでも、熱いものが私の頬を伝い、それが一層私を惨めにした。
「こなた、こなた、こなたぁ……」
「かがみっ!」
……え?
こなたが、いた。そこに。私の作った、お弁当を持って。
私を探して校舎内を走り回ったのだろうか。息は上がり、頬は紅潮していた。
来て、くれたんだ……。
そう思うと同時に、罪悪感も強くなる。
いざ顔をあわせるとどうしたらいいのか分からない。
気がつくと、私は逃げていた。
585 :
お弁当:2007/11/22(木) 23:59:40 ID:1/J6wxK6
「かがみぃっ!」
逃げる私を、こなたが追う。元々狭い屋上、更には身体能力はこなたの方が上なのだ。
数十秒としないうちに、私はこなたに捕まった。
「離して、離してよっ!こなたっ!」
暴れる私を、しかしこなたは体格差を押して、離すことはなかった。
「逃げないでっ、かがみっ!」
いつになく強い調子のこなたの言葉。それに圧倒された私の動きが止まる。
そして次の瞬間、私はこなたに抱きしめられていた。女の子特有の甘い香りが鼻孔をくすぐる。
柔らかい……。いつだったか、日下部が言ってた事を思い出す。本当にマシュマロみたいな柔らかさだ。
「こなた……ゴメン」
自然に、謝罪の言葉が口から出ていた。
「私こそ、ゴメンね」
「何でこなたが謝るの?怒らないの?」
「だって、かがみは本心からあんなこと言う人じゃないって、私は知ってるよ。
だから何か理由があったんだよね。私の事で」
そう言うと、こなたは私の髪を撫でてくれた。優しく。何度も、何度も。
その感触に、再び熱いものが込み上げてくる。それと一緒に、私のこなたに対する想いも。
「こなたが……日下部と仲良くなっ……私の知らな……っ、こな、に……って。
だかっ……私、寂しくて。わたっ、こなたのこと……好き、だから。」
「うん……」
「だから……っ、こなたの為に……お弁当……おいしいって、言って……もらっ……こなたの、一番に、なりたくて」
泣きながらの、私の、告白。混乱して、支離滅裂になってるそれを、笑わず、こなたは聞いてくれた。
優しく私を抱きしめながら。
「そっか……あ〜、ちょっと油断してたかな」
「……ぅく、何がよ?」
「言わなくても伝わってると思ってたんだよね、いつだって、かがみは私の一番だってことが」
「……そういうことは、ちゃんと言葉にしなさいよ、バカぁ……うわぁぁぁん!!」
そう言って、私は泣いた。こんなに泣いたのは初めてだと思うくらいに。
「うん……ゴメンね、かがみ。じゃあ、改めて言うよ。いつだって、かがみは私の一番、だよ」
そう言ったこなたは、私のよく知るこなただった。日下部には絶対見せない、私だけの笑顔。
私も、本当は分かっていたのかもしれない。こなたの気持ち。だけど、きっとこんな風に言葉にして欲しかったんだろう。
そしてそれが得られた今、私は、愛する人の腕の中で本当に幸せだった。
では、今回は、ここまでです。
次回辺りが最終回になりますかね。
今回、大きく話を動かしてみようと思ったので、ちょっと、いや大分キャラずれがあるかもしれませんが。
途中までタイトルつけ忘れ……orz
>>586 GJ!続き楽しみにしてるかんね
ちなみにこのスレ的に、かが→こなで友達から恋愛感情になったと感じさせる話はどこからだ?
七話のクラス一緒が無難なのかなと思うが
フィルターかかってると一話のお見舞いからになるけどw
>>587 自分はバイト先のダンス後かがみが微笑んだシーンで、キタ
「あ、私はこなたが好きだな」 と自然に自覚したように見えた これもフィルターかもだけど
皆様GJ!
どんなに帰りが遅くてもここを覗かなくては安眠できないなーお恥ずかしながら
アニメのフラグ立て率は異常
今さら原作を手に入れて読んだら
数々のこなかがポイントの大半がアニメスタッフの創作によるものだとよくわかった
>>564 甘い…甘すぎる…GJ
>>570 後半が凄いいいなぁ。
「おいで」の時に凄い優しい顔をして、両手を広げるかがみが見えた気がした
続きも楽しみにしてますよ
>>586 次回でやっとお弁当食べてくれるのかな。楽しみです。
かがみが逃げ出しちゃった時に即追いかけてくるあたり、やっぱりかがみはこなたの一番だなと。
次もワクワク抑えつつ待ってます
>>587 自分は初詣の時の話かな…なんとなくだけどさ。
そういや前こなかがゲームの画像が何度か出てたけど
アレ俺が持ってるRPGツクールとか使えば実現できそうだな・・・
まぁ今年は忙しいから来年四月以降辺りに検討してもいいですか?
>>594 マジですか! 是非お願いしたいです。
ところで、3巻119p「それ何て――」を読み
むねぺったんガールズの歌を聞いてたらこんな電波を受信しました。
ゆい姉さん「ムネは揉めば大きくなるっていうよねー」
こなた「あ 聞いたことあるね」
かがみ「(成る程……じゃあ、もしかして)」
〜以下、かがみの妄想〜
かがみ「ほ、本当にいいの?こなた。 さ、触るわよ……?」
こなた「こんなコト、かがみの他に頼める人いないから――」
〜妄想終わり〜
かがみ「(みたいな展開に!? こなた、私はいつでも準備万端、ドンと来いよ!)」
休日の昼間から、何を考えているんでしょう、私は。
昨日はこのスレを見られなかったんだが…
相変わらずここは冬の寒さを吹き飛ばすような熱さだな!
長文になってしまいそうだから個別レスは控えるが、みんなGJ!
>>595 かがみのひよりん化が激しいww
しかし自重すんなもっとや(ry
597 :
4-248:2007/11/23(金) 12:39:40 ID:k2cN1cTs
流れが速くてレスが間に合わない(´・ω・`)
SS職人さんもここの住民さんにもまとめてGJ!
相変わらずの盛り上がりにニコニコが止まらない
>>594 なんという壮大な試み…!
製作開始したあかつきには全力で応援させてもらいますよ!!
そして以前ボソッと描くと言ったチョコネタ、できたら今日の夜あたりに投下する予定です
投下予告しないといつまでたっても完成しそうにないんで予告しときますねorz
また受信。
〜恋のかがみ伝説〜(元曲 恋のミクル伝説)
か・か・かがみん☆かがみんみん×2
素直に好きと 言えない私 勇気を出して。
恋のまじないヲタクビーム かけて欲しいな
ツインテにツリ目だとツンデレキャラ?
いつも、こなたにいじられるの
夜はひとり 星たちに願いをかける
いつかこなたと同じクラスに〜
Come On! Let's dance!
Come On! Let's dance! こなた!
ツンとデレして 走り出したら
Come On! Let's dance!
Come On! Let's dance! こなた!
母のかなたさん 交際認めてください
か・か・かがみん☆かがみんみん×2
お粗末さまでした
某所の動画ののらき☆すた立志伝吹いたw
更に受信
3巻46p「確か親友」 「アタック」より。
〜一年生 最初期 かがみ、こなた、みゆきの会話シーン〜
みゆき「そういえばかがみさん――」
こなた「(そっか、いつまでも柊さんだと、妹のつかさと被るもんね
それじゃあ)」
こなた「ゴールデンウィークは何か予定あるの?か――柊さん」
かがみ「……ん?」
こなた「(うぁ、一度定着した呼び方って中々変え辛いなぁ)」
かがみ「特に何も無いわよ。良かったら一緒にどこか行かない?……こなた」
こなた「う、うん!ありがとう……かがみ!」
以上、受信コーナーでした
603 :
4-248:2007/11/23(金) 17:58:57 ID:k2cN1cTs
>>602 いい感じにこなかが病の症状がでていますねw
4コマがほぼ完成したんで6:10頃に投下します!
相変わらずぬるーいやつですがお付き合いよろしくお願いします(´・ω・`)w
604 :
4-248:2007/11/23(金) 18:13:17 ID:k2cN1cTs
>>604 自重なんてこれっぽっちもする必要ないんだぜ
ついでに自嘲もナシなんだぜ
あんたは胸を張っていい
>>604 おおうGJ!!
自重?
そんなものは必要ない!
>>604 ふぉぉぉぉ、GJ!!
絵もドンドンこなれて来てるなぁ。
自重どころでは無い、ガンガン描いて頂きたい。
保管庫が気になるなら、自サイトを開くというのは如何?
>>604 わかる、描く側として自分だけ盛り上がっちゃってんじゃないだろうかって不安になるよね。
同人誌で出すなら買いに行くよ。
ってぐらいのクオリティだから続けてほしいわ
609 :
4-465:2007/11/23(金) 19:14:09 ID:pbo2h1Ky
また神漫画が降りてるな……。
>>604 貰った時は喜んだこなたも、食べた時に味でつかさ作と見破ったりして。
それで駄々をこねたこなたに押し切られて、かがみの家まで直接食べに行ったりとか。
そしてハート型チョコに感動するこなた……。
うん、なかなか良い話が書けそうです(笑)
>>604 ふぉぉおおおおおっ !!! GJです !
2P目のかがみが可愛すぎますw アニメでもかがみだけ真っ赤になってマジ照れしてましたよねw
投下自重 ? なんですかそれ? 却下します♪ あなたはこのスレの貴重な戦力ですよ〜
>>604 GJ
かがみが健気で泣けるぜ。
>>609に同意でちゃんと自分の作ったチョコを
あげるイベントが欲しいよな。
とりあえず言えることは4-248氏が自重なんてしたら
ここの住民がこなかが分不足で大変なことになるということだ。
今後も自重しないでみんなを潤わせて欲しいと思う。
まあ、いつまでもくれくればかり言ってないで
そろそろ自分も絵で支援したいところだが。
>>604 GJスグル
SSももちろんそれなり才能はいるが、
それ以上に絵については心得がないと描けんから、神師が少なくなるのも仕方ない。
つまり、気にしないでどんどん投下して住人を悶え死にさせてください、オナガイシマス。
と来れば、私は音楽で支援したいところですが…とかいってみるテスト
とりあえずこれで…
ピアノこなた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1089423 やはり最後はその場を表現してくれる言葉が
想像に命を吹き込むんだと思います。
みなさんのSSのように。
らき☆すたが終わっても、新鮮な気持ちでいられるのは
文章を紡ぎだしてくれる職人さんたちのおかげです。
4-248さんもどうか自重しないでください。
その他のSS職人さんとともにみんなを幸せにしてくれていることに
本当に感謝しています。
拙い文章ですが言いたかったのはこれでした。
職人さんたちこれからも応援しています!
ここは才能の巣窟ですかい……
>>613 新たな神が現れた……。GJすぎるるよ。
涙が止まらないぜ。
>>604 かがみんかわいすぎだぜ、GJ。
このスレに自重という言葉はないぜ。
これからもどんどん頼む。
>>604 かがみんは愛すべきこなたバカだなwww。
そして自重という言葉を使う248さんはこのスレのひよりんだな。
これからも、自重せずに妄想しまくってくれ。
ちなみに、私はひよパティ好きでもあるんだぜ。
>>613 音楽で支援とは新たな試みw。
その発想はなかったぜ!
>>613 もしかして作者ご自身でしょうか?
だとしたら超絶GJ
すでに何百回と再生したかも。
今もちょくちょく見させてもらってます。
>>616 激しくいい表紙だ。
できれば中身もらぶらぶな本を出して欲しい。
今度は夢オチとかじゃなく。
620 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/23(金) 22:03:53 ID:wEYI8pVB
>>616 なんて百合百合な表紙w でも、書店委託されてないのかな? 入手できない・・・ orz
>>620 以前委託されてたけど今は売り切れかな?
こなたは二次に夢中って萌えるところだよな?
624 :
6-200:2007/11/24(土) 00:20:29 ID:8G6KwQNY
私のへぼい妄想を具現化してくださった
>>598。
素晴らしいSSを放り込んできた
>>570に
>>586。
チョコよりも萌えよりも甘い、貴方に自重なんてされたら禁断症状が
>>604。
そして挙句の果てには音楽支援なんて作ってきた、何がどうなってんのかわからない
>>613……
こんな才能が集まったスレなんてまじではじめてみた。
私はこれほど職人に満ち溢れたスレに住まっていて良いのだろうか……。
>>617 なぜかひよこのパティを想像して眠れなくなった
どうしてくれる
一住人として前から薄々感じていたことだが実はらき☆すたを心から愛好するファンは
他では類を見ないほどの割合で職人気質な才能の集まりなんじゃ・・
このスレにいるとそんな感覚に襲われる。改めてこのスレの魔力を思い知る。
らき☆すた好きで良かった。
陵桜祭3の今のところの予定
SW919 「キラボシ」 らき☆すたノーマル・こなかが中心本
しののめ商店@ことパン こなかが本予定
ジャム理科 こなかが漫画のコピー本
ハネゴヤ こなかが本
麦畑 「アンダンテ」 柊かがみと泉こなたメインの、コメディ漫画28ページを収録
めろぷり+Petite*Cerisier 「KONA×KAGA」こなかがノベルゲーム +こなかがバッグ&オマケ本(無料配布)
ゆ〜のす通信 「はろ☆ハロ かがみん」こなかが本 +「Hagu☆Hagu Kagamin Zero」おまけ本(無料配布)
東ガル会は新刊無しということで残念。
あとぱるふぇは期待していたこなかが巫女本じゃなくて突発本?
629 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 01:47:19 ID:43yGiKhP
え〜と、パロモノ、SS共に初の経験なんですが、とりあえず作ってみたので清水の舞台から飛び降りるような気で投下します。
中盤以降がgdgdだし、キャラちげぇとか言われそう。でも、そんな関係ねぇのですよ。というか、そうじゃなきゃいくらたっても投下できない。ということで、8〜12レスお借りします。
あと、設定的に言うとこなたは一応ストレートです。では、投下。
630 :
1:2007/11/24(土) 01:48:22 ID:43yGiKhP
私はこなたの家にいた。
「かがみん、大好きだよ。」
「えっ?こなた?」
急に言われた言葉に私は困惑する。
「え?じゃないよ。わたしはかがみんことが世界で一番大好き・・・だ、だめかなぁ?」
こなたは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
こなたが私に愛の告白をしている?
私はずっとこなたが好きだった。恋人同士になりたいと、ずっとそれを夢見てきた。
それが今、私の目の前にある。
「こなた、わたしもずっと前から大好きだったよ!」
「かがみん、大好き!」
こなたが私にダイブするように抱きついてきた。
そんなこなたをいとおしく思い、私もこなたを強く抱きしめる。
小さくて、やわらかくて、あたたかくて、昇天しそうなほど気持ちがいい。
すると、こなたが、うるんだ瞳で私を見上げてきた。
こなたのかわいい唇が私に迫ってくる。
もしかして、これって・・・
「こなた・・・」
私はこなたの唇に私の唇を重ねた。
「かがみん。」
「んぁ・・・こなた・・・」
私とこなたの口付けは次第に激しくなる。
「こなた・・・こなた・・・」
ああ、こんなことって、本当に夢みたい。
・・・夢?
・・・あれ?
さっきまで高校にいたハズ。
私は私服を着ている。自分の服装も制服のハズ・・・
631 :
2:2007/11/24(土) 01:49:51 ID:43yGiKhP
「んぁ・・・夢か・・・」
こなたとの事を考えてたら眠っちゃってたのか。最近寝不足だったしね。
「って、ぬぉ!」
目を覚ますとこなたがあごだけ机に乗せて私を見ていた。
「やぁ、かがみん、お目覚め?」
「な、なんなのよ?」
こなた、なんで?
「なんなのって、待ってたんじゃん。むぅ〜」
「なんで?つかさとみゆきは?」
「もぅ、かがみんは寝ぼけてるんだね。二人は先に帰ったよ。みゆきさんは家の用事でつかさは夕食の食材を買いに行くって昼休みに言ってたじゃん。」
「そっか・・・」
「だから帰ろっ」
「うん。」こなたと二人きり、久しぶりかもしれない。
「でも、かがみんの寝顔はやっぱ、かわいいよねぇ〜、いいもの見せてもらったよ」
「なぁっ!なに言ってんのよ!」
「照れない照れない。」
「うぅ〜うっるさい!」
校舎の外に出るとどんよりと湿った冷たい空気が頬をなでて来た。
あと、十日もしないうちに十一月は終わり、十二月に入る。
もうあと、四ヶ月しかない。
「寒い〜。ねぇ、かがみん、コートの中に入れて〜」
「なにいってんのよ。あんたコートきてるじゃない。」
「いいじゃん。」
こなたがギュッと抱きしめてくる。
「なっ、ちょっと・・・」
私はさっきの夢を思い出して赤くなる。
「あったかい〜、ん〜」
こなたは私のコートに頬をすりすりしている。
「ちょっ、やめっ、そこにいると、あ、歩けないからさ・・・」
こなたは真正面から抱きついているので動けない。
「んぁ、ごめん。って、あれ?」
こなたが私の顔を見上げてくる。
うわっ、夢と同じだ。こなたの顔が少しずつ近づいてくる。
「かがみ〜、顔赤いよ。熱でもあるんじゃないの?」
こなたが私のおでこに手を当てる。
>>628 乙
東ガルは想定内なので冬に期待、ぱるふぇとPetite*Cerisierは十八番の時限だろうか…
時間と軍資金の許す限り掻っ攫いたいものだ
633 :
3:2007/11/24(土) 01:52:23 ID:43yGiKhP
こなたが私のおでこに手を当てる。
冷たい。こなたの手はひどく冷たかった。
「んぁ〜、あったかい。でも、熱は無いみたいだね。」
「こなた、あんた、手、冷たくない?」
「あ、わたし冷え性だからね。ごめん、いやだった?」
こなたは苦笑いをしながら聞く。
「そうじゃなくて、手袋とかは?」
「ん、無いけど・・・」
「じゃあ、私の手袋貸してあげるわよ。」
あんたの手、冷たすぎるのよ。ちょっと、心配しちゃうじゃない。
「え?いいって、かがみの手が冷えちゃうじゃん。」
「平気よ。私冷え性ひどくないし。」
「え〜、でも・・・・」
なに遠慮してるのよ。
「なんだ?私のだと嫌なのか?」
「わかったよ。じゃあ、左手のだけ貸して。」
「片方?・・・はい」
私はこなたに手袋を渡す。
「これで、手をつなげば、二人ともあったかくなるでしょ?」
「え?ええ?」
「ん〜、やっぱわたしのほうが手が冷たいから嫌か・・・」
「いやっ、そうじゃなくて・・・」
「ん?じゃあなんで?・・・あ、そっか、かがみったら、恋人だと思われるとか心配してるんだ〜」
「そ、そんなんじゃないって」
「大丈夫だよ。たまにあの子達百合っぽいとか思うことがあるけど、実際にはほとんどそういうのって無いしね」
それって、どういう・・・
「だから。」
そう言ってこなたに私の手を握る。
やっぱりこなたの手は冷たかった。でも、なぜか私はぽかぽかと暖かくなってくるような気がした。
「あっ、ところでさ〜」
「ん?」
「なんの夢見てたの?」
「えっ?」
「いや、寝言でわたしの名前を呼んでからさ、どんな夢を見てたのかなと思って・・・」
「いやっ、それは・・・」
あんな夢を見てたってばれたら私・・・あぁぁぁぁぁぁぁ
「えと、どこまで聞いてたの?」
634 :
4:2007/11/24(土) 01:53:44 ID:43yGiKhP
「えと、どこまで聞いてたの?」
「名前呼んでたとこしか聞いてないけど・・・」
「そっか・・・」
私はため息を付く。
「なに?その意味深な反応。愛の告白でもしてたのかな〜?」
「そんなわけ無いでしょ!」
こなたはなんでこういうことを堂々と聞けるんだろ?やっぱ、脈ないのかな?
「そうだよね〜でも、夢の中でも怒ってるだなんて、かがみ凶暴www」
「・・・・。ねぇ、こなた。」
「どしたの?かがみん?」
「もし、本当に愛の告白してたとしたらどう思う?」
夢では私じゃなくてこなたからだったけど・・・
「かがみん?」
もう時間は少ない。
「私さ、ずっと思ってたんだ。」
でも、もう二年以上一緒にいる。十分以上の時間をかけたハズだ。
「私、こなたが好き。」
これでだめなら、きっとあきらめるしか無い。
「え・・・・?」
空気が一瞬、凍りついた気がした。
こなたは私と繋いでいた手を離し、私へと向きかえる。
こなたの顔にはあきらかな困惑と驚きが広がっていた。
「な、なにいってるの?かがみ?」
「だから、私はこなたのことが本気で好きなのよ。」
こなたの顔がみるみるうちに青ざめていく。
やっぱり、だめだったんだね。
「お、おかしいよ。私たち女同士だよ。あ、ありえないよ・・・」
「だって、漫画とかラノベとかにだって・・・」
「二次と三次は違うよ」
こなたにそう言われるとは思わなかった。
「ごめん。かがみ・・・」
そう言うとこなたは左手にはめられていた手袋を付き返し、走っていってしまった。
私は・・・どうすればいいんだろう?
635 :
5:2007/11/24(土) 01:55:32 ID:43yGiKhP
翌日、私はつかさに風邪だと言って学校を休んだ。
これから、どうやってこなたに接して行けばいいのかわからない。
あの別れ方だから、もう顔を合わせることも無理なのかもしれない。
もしかしたら、これで私たちの友情も終わってしまうかもしれない。
そんなことを一日中考えながら、結局、何もすることが出来ずにその日は終わってしまった。
一日あけた次の日、私はつかさと共に家を出た。
12月の第二週は期末試験だし、受験ももう間近だからこなたのことばかり考えて、うじうじと休んでるわけにも行かない。
私はつかさと一緒にこなたをドキドキしながら待っていた。
こなたがどう接してくれるかとても不安だったからだ。
やっぱりこなたとは友達のままでもいいから一緒にいたい。
「こなちゃん、おはよ〜」
つかさがいちはやくこなたの姿を見つけ、あいさつをする。
こなたは眠そうに両手で目をこすっている。こなたはやっぱりかわいいなと思う。
「オッス、こなた。」
私も一歩遅れて、出来る限り前のようにあいさつをする。
すると、こなたは私の姿を気づき、ビクッと肩を震わせる。
「お、おはよう。」
こなたは少しこわばったような笑顔で言う。
その表情を見て、私の胸がズキッと痛む。もう私の前でこなたは以前のように笑ってくれることは無いのだろうか?
「こなちゃん、何が元気ないね。寝不足?」
こうしてこなたの落ち込んだ表情を見ていると、一緒にいるだけで私はこなたを傷つけているように思えてくる。
「え?あ、うん。ちょっとね。」
もしそうなら、私はもう、この場所にいていい人間じゃない。何より私がいたくない。
「今日は4時間ぐらいかな?」
こなたは苦笑しながらつかさと話している。どちらにしろしばらくはこなたに会うの控えよう。
「すごいね。こなちゃん。私には・・・・」
私はこれ以上こなたに嫌われたくない。
636 :
6:2007/11/24(土) 01:56:38 ID:43yGiKhP
その日から私はこなたの教室に行くのを止めた。
こなたたちといると話ばかりして勉強が出来ないから、そう言って私はこなたから逃げた。
自分のクラスには峰岸やみさおがいるし、勉強にかまけていれば一時的にでもこなたのことを忘れることができた。
卒業まであまり無い中、二人と一緒にすごすのも悪くない。
テスト期間に入る頃になるとこなたは私と一人ですれ違うたびにビクッと反応するようになっていた。そのとき、私は本当に嫌われてしまったんだなと確信した。
そうして、時は過ぎて行き、テスト週間も終わった。
そして、その間、こなたがわざわざ私に会い来る事は無かった。
「おねぇちゃん。なんで今日先に帰っちゃったの?」
つかさが怒った顔で私に問い詰めてくる。めったに怒らないつかさが怒っていた。
今日、テストが終わった日。私達は四人で大宮にでかける約束をしていた。
テストが始まる前、つかさにはんば無理やりに約束させられた。それを私はドタキャンして先に家に帰ってしまったのだ。
「最近こっちに来ないんだから今日ぐらい約束守ってよ。こなちゃんだってすごく楽しみしてたのに」
私はいらいらした。私は堂々とこなたに会いに行けるつかさとは違うのよ。
「うるさいわねぇ、そんな暇は無いのよ。あんたもそんなことしてないで勉強しなさいよ。」
私より成績よく無いくせに・・・
「おねぇちゃん、どうしたの?最近変だよ。ずっと、いらいらしてる。」
「それは受験が近いから、もう邪魔しないでつかさ。」
もうほっといてくればいいのに
「おねぇちゃん、たまには休まないと・・・」
「うるさいなぁ、なんなの一体?」
「なんなのって、みんな心配してるんだよ。」
嘘ばっか・・・そしたら、こなたが何も話しかけてこないわけ無い!
「う・ば・・か」
「え?なんて言ったの?」
「嘘ばっかって言ったの!」
「嘘じゃないよ。おねぇちゃんは知らないかもしれないけど、こなちゃんなんておねぇちゃんを心配してずっと落ち込んでるんだよ。」
つかさは何もわかってない。それは心配してるんじゃない。私がこなたを裏切ったからだ。
「だからさ、今度みんなと一緒に遊びに行こうよ。」
「いいわよ。そんなの」
だから、もうその話は止めにして。しつこい。
「なんで?じゃあ、こなちゃんのためだと思って、こなちゃんずっと楽しみにしてんだよ。」
バシッ
637 :
7:2007/11/24(土) 02:00:26 ID:43yGiKhP
バシッ
気づくと私はつかさを張り倒していた。左手が痛い。
「お、おねぇちゃん・・・?」つかさは尻餅をつき、頬押さえて、うめくように私を呼ぶ。
事態の大きさに気づき私はあわててつかさに駆け寄る。
「ご、ごめん。つかさ、大丈夫?」
「大丈夫だよ。」つかさはにっこりと笑いかけてくれる。
ホント、私は何してるんだろう?
「って、あれ?おねえちゃん、泣いてる。」
「え?」
私は自分の頬に触ってみる。何かが指に触れる。
その瞬間、私の目から涙がとめどなく溢れ出してきた。
「な、なんで?私泣いてるの?」
涙はいくら止めようとしても止まってはくれない。私の目からぼろぼろと涙が流れ出てくる。
私はつかさに抱きしめられる。
「おねぇちゃんもう大丈夫だから。だから、ね。」
「ぁ・・うぅ・・・ゎぁぁぁぁ」
「こなちゃんと何があったの?」
「も、もう私どうしていいかわから無くて・・・」
テスト返却もおわり、三年の私たちは今日を境に一足先に冬休みに入る。
あのあとつかさから聞いた話ではこなたが一緒に出かけるのを楽しみしてたのはやっぱり本当で、でもその反面、そのことを不安がってたりもしてたらしい。
そしてつかさはギクシャクしたまま四人で遊んで友達関係に戻る前に、やっぱり一度ちゃんとよく話したほうがいいと言ってきた。
なんならつかさはこなたと話し合う機会を自分がつくってもいいとも言っていたけれど私は断った。やはり、こういうのは自分でやらなきゃいけないと思う。
でも結局、私は今日までこなたに話しかけることが出来なかった。
今にも、雪が降ってきそうな曇り空を誰も居なくなった教室で私は眺める。もうあれから約一ヶ月。ずいぶんと遠いところにきてしまったような気がする。
私はそっと携帯電話を開け、こなたのアドレス張へたどり着く。
過去に何回もやった操作。つかさに言われた日から何度もたどり着いたその画面。それなのにずっと最後のたった一つのボタンが押せなかった。
こなたを裏切って友達という関係を壊した私が友達に戻ってなんて言うのはただのわがままなのかもしれない。
でも、どんな形でも、どんななにわがままでも、やっぱり私はこなた一緒にいたかった。
こなたに付き返されたあの手袋。今度は付き返されないように、そう願い、その手袋で最後のボタンを私は押す。
「みん♪みん♪みらくる♪みくるんるん♪みん♪みん♪みら・・・」
こなたの着信音が静かだったはずの教室にこだました。
638 :
8:2007/11/24(土) 02:01:47 ID:43yGiKhP
「みん♪みん♪みらくる♪みくるんるん♪みん♪みん♪みら・・・」
こなたの着信音が静かだったはずの教室にこだました。
振り向くとそこにはこなたがいた。
「もしもし、かがみ?」
耳に当てた携帯から、直接こなたから、こなたの声を聞いた。
「もしもし、こなた?」
「うん。そうだよ。」
「なんか、ひさしぶりにこなたの声を聞いたような気がする。」
「うん。私もひさしぶりにかがみの声を聞いた。」
こなたはゆっくりと近づいてくる。
「私さ、やっぱ冬休みに入る前にこなたと話しておきたくて。」
「うん。私もかがみと直接話がしたかった。」
「そう。。。」
パタン こなたが携帯の画面を閉める。
「先にさ、謝っていいかな?」
「な、なんで?」
「だって、やっぱ、ひどいこと言っちゃったじゃん。」
「そんな謝る必要ないって!一般的に見れば普通の反応だしさ!急に言ってびっくりさせちゃったのは私だし。」
「でも、かがみずっと怒ってた。」
「ちがっ、怒ってなんか(無い。ただちょっと悲しかっただけ。)」
「・・・・かがみん。私、かがみがいなくなって気づいたんだ。やっぱ、私はかがみがいないとだめだよ。」
こなたは私の手が届くぐらい近くいた。
「だからさ、すこしぐらいなら私をかがみんが好きにしてもいいから、もう無視しないでよ。」
急にこなたが私にガシッとしがみついてきた。
「む、無視なんかしてないわよ。って、いう・・・」
「無視してたんじゃないの?」
こなたは少し目を見開いて驚いた表情で聞いてくる。
「なんで、そうなるの?」どこをどう見たらそうなるんだ?
「だって、いくら話しかけようとしても目をそむけるし。」
「あれは私がこなたに嫌われてると思って・・・」
「あの時は驚いたけど、嫌いになるわけ無いって!」
「そっか、ありがと。」
私と一緒でこの一ヶ月、こなたも悩んでた。私とどうすれば一緒にいられるか悩んでくれていた。それだけで私はとてもうれしかった。私はこなたを包み込むように抱きしめる。この一ヶ月がただのたちの悪い悪夢だったように思える。
639 :
9:2007/11/24(土) 02:02:49 ID:43yGiKhP
この一ヶ月がただのたちの悪い悪夢だったように思える。
「それにしても好きにしてもいいって・・・」
「かがみんが私のこと嫌ってないなら取り消すヨ。もしかしていろいろ期待したりしちゃった?」
「なっ!」いろんろって・・・
「かがみん、真っ赤。でも、ほんとかがみはいじりがいがあるよね。」
「なにぃ!?」
「わぁ、かがみん、こわ〜い。」
「コイツ、ムカツク!」こういう時までこいつは・・・
「・・・でもさ、前みたいに戻れたね。」
「え?」
「かがみんにそっち気があるなら私、これからギャルゲーで一生懸命勉強するよ。かがみんのこと好きだし。」
「なっ?そ、そんなことしてる時間あるなら受験勉強しなさいよね!私がいない間さぼってたなんてことないわよね?」
まったく、そういうはずかしいことをあんまストレートに言うな。
「あははははh・・・」
こなたは急に走り出す。ちょっ、マジっすか?
「こらぁ〜にげるなぁ〜!」
追いかける私から自然と笑みがこぼれる。これからこなたにいろんなことをみっちり教えてあげなきゃね♪
640 :
7-629:2007/11/24(土) 02:05:02 ID:43yGiKhP
えと、以上で終了です。読んでくれた方あじゅあじゅした〜、で、駄文でサーセン。
遠慮なく駄目出ししてください。その方が参考になるんで・・・
でも、やっぱもの書くときは流れとか言葉選びとか大変だね。
そして、改めて長々占領してスマソ。ニコ動のOSTER祭wwwww
感謝
642 :
2-716:2007/11/24(土) 02:29:45 ID:/PG8tS5i
643 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 04:11:55 ID:Y/T8C7tA
>>628 乙
冬も東ガルさんはゆたかみなみに浮気しないだろうか
>>604 かがみん可愛すぎる!
それと自重なんてしなくていいのですよ。
ここの絵師さんと作家さんたちの作品が一日の活力になってるんだから!
ふっと思った。星型のチョコがつかさ作で、ハート型がかがみ作…てことは。
アニメのほうでつかさが渡したものがそうであることに…。つかさ、狙ったか?w
>>640 GJ!
確かにこなたは現実と非現実の区別はついてそうな感じ。
贅沢を言うなら、こなた視点で自分にはかがみがいないとダメだ、
って事に気付くまでを書いてみてほしいかも。
そして初めてでここまでのものが書けるあなたが凄い…
646 :
619:2007/11/24(土) 07:00:17 ID:BDHq9xSw
なんかことごとくスルーされた気がするな(・ω・`)
まぁいいや。いろいろ見れたし。
>>640 こなたとかがみの二人には悪いけどすれ違いがいい感じ。
あと、6レス目の「つかさにはんば無理やりに約束させられた。」は「はんば」じゃなくて「半ば(なかば)」ですな。
いよいよ明日が陵桜祭3か。
こなかが本たくさん買えると良いな。
>>628 げ、ぱるふぇは巫女本じゃないのか。
突発本はそれで楽しみだがサンクリで買い逃していて
ずっと楽しみにしていた本が先送りになるのはきついなorz
コピー本の再販もしてくれれば嬉しいんだが期待はしないでおくか。
>>644 ゆたみなも楽しみなんだが、こなかがももっと続いて欲しい。
正直、夏と比べて秋はこなかが分がイマイチ足りなかったし。
キスと恋人つなぎは良かったけどね。
>>640 GJ
ここでは基本両思いだけにこういうすれ違いも新鮮でよかった。
できればこの続きで恋人同士になるまでを描いて欲しいな。
というか、少しくらいなら好きにしていいといわれて
どこまでならいいんだと理性と欲望の板挟みになって
苦悩するかがみが見たいんだぜ。
>>644(619)
すまん、もう流れているんだが。
昨日の夜から、もうずっと人大杉と表示され、見れなかったので
禁断の壺導入。
って、なんか凄いことになってますね。
職人さん絵師さん、皆纏めて、GJ!!
変なこと聞くけど、陵桜祭って女が行ってもおkですか?
こういうイベント行ったことないから雰囲気がわかんなくて
勿論行ってもおkだけど、基本的に一般来場の女性は少ないので肩身は狭いと思う。
陵桜祭2の時は女性もそこそこいたけど、あれは合同イベントだったからね。
併催イベントの舞-HiMEあたりはコスしてる女性も結構いて華やかだった印象がある
もしかして……というかやはり、
明日の陵桜祭では、ここに住まう職人諸氏が密かに集うことになるのか
>>642 俺の妄想が具現化してる・・・・・
あんた最高だよ!!!!
もっとやれ!!
てかどうして俺が下乳フェチだと知っt(ry
最近、原作のみなゆたがこなかがに変換されていく自分。
昨日に引き続き、ネタ受信。
4巻119p 皆のおもちゃ(一年生編) オタクキラーより
こなた「うぅ〜、寒い寒い。つかさ、かがみおはよ〜」
つかさ「あ、こなちゃんおはよ〜」
かがみ「オッス。こなた」
こなた「いやぁ、最近寒くなったねぇ」
かがみ「そうね、私手とか冷えやすくてさ。ホラこんなに」
こなた「あ〜、逆に私はあついかも」
かがみ「あ、ホントあったかいわね〜。なんていうか……こなたの人となりを表わしてるみたいで、さ」
つかさ「あー、そういえば手が温かい人は心が冷たいとか言うよねー」
かがみ「……え? あっ ちっ 違うわよ!?そういう意味じゃなくて……」
かがみ「わっ、私の手がすごく冷たいだけで、
こなたの手が特別あったかいわけじゃ……っ」
つかさ「分かってるよぉ。冗談だってば」
こなた「……ありがとね、かがみ。
きっとかがみはそれ以上優しいから、そんなに手が冷えるんだよね」
かがみ「ちょっ……それは言い過ぎだってば、こなた///」
つかさ「(こ これだからこの二人は―― 狙ってないよね?ナチュラルだよね!?
もうデキてるんだよね!!?)」
ちょっと受診してきます
656 :
4-248:2007/11/24(土) 14:28:29 ID:iSFYES2N
いつものことながらみなさんの暖かい感想に涙が止まりません(´;ω;`)
ありがとうございます!!
自分の正直な気持ちとしては
>>608さんの言ってるとおりです
(というか心の中を見られてるんじゃないかっていうぐらいピンポイント…!)
決して保管庫に保管されているのが嫌なわけじゃないんです
むしろわざわざ保管してもらえるのがありがたいぐらいで…
ただ絵を大量に投下するのって結局は自己満足でしかないのかな、と(苦笑)
でもみなさんがいいと言ってくれるのならこれからもよろしくお願いしたいです…!
2chで初めて書きこんでみたいと思えた大好きなスレなんで
これからは自重も自嘲もしない強い人間になりたいと思います!(`・ω・´)フンガー
まったりと絵を描いてこっそり投下していきますね(´・ω・`)
>>650 自分も興味はあるんですけどなかなか勇気が出ずに行けずじまいですorz
>>656 これからも、素晴らしい絵、そしてネタを期待しています。
頑張ってください!こちらも楽しませていただいてますから、自己満足なんてこと無いですよ。
私はいつでもwktkで待機してますよ。
さて、受診中にまたネタ受信。
5巻92p「突っ込む」より
峰岸「そういえば、柊ちゃんっていつも髪の毛二つに分けて結んでるよね」
かがみ「あ、うん。おろしてると目に入ったりするしね」
峰岸「あー、それ少しわかるなぁ」
峰岸「髪切ったりはしないの?」
かがみ「う うん……」
峰岸「へぇ、何で?」
かがみ「……ツンデレはツインテールが基本って言ったから(ごにょ)」
峰岸「あ あ〜 おのろけ?」
かがみ「みっ、峰岸からふってきた話じゃないのよっ!!
地雷踏んだって顔するなっ!」
これこそ自己満足ですね。はい。入院して、自重します。
こなかが病がパンデミック認定されるまで流行する事を願う。
なんというデレツン
二重すまない
>>651 色々教えてくれてありがとうございます。
用事もあるし今回は自重かなぁ。こなた尊敬w
>>656 ですね、なかなか。
リアルで行動できない分、こういうスレがあるのはありがたいですね。
かがみカワユス。こなたも幸せもんだ。
さて、明日の陵桜祭行く人へ。
既にチェック済みかもしれんが、配置が変更されて健全ゾーンと成人ゾーンに分けられてるので注意。
当然成人ゾーンいくには身分証明が要ると思われるので忘れずに。
今日のツンデレ特急は
人少なかった……
明日の陵桜祭は混んでるんだろうな。
陵桜祭行きたいけど、仕事が・・・ orz
いいなあイベ行ける人…(´・ω・`)
私の分まで楽しんで来て下さいwで、出来たらレポを…w
さて、エロパロ板にちょっと浮気してましたが萌力補給したのでがんばるぞー
ここの住人てエロパロと重複してんのかな
俺はこっちだけの読み専だが
>>667 もともとはあっちの住民でした。あっちでもえちぃのとか書いてます。
その作品を好きになるとどうしても自分でも創作したくなっちゃうんだよなー
ってスレチですねスマソ
>>649 あれ、俺がいる。
なんでずっと人大杉のままなんだろ?
2ch暦がこのスレと一緒だから全然分からない。
>>667 俺もこっちだけだ。
あっちはほら、年齢制限もあるし、一つに絞ってた方がスレ自体への愛も深まるというか……。
>>663 成人ゾーンさえ作れば成人向け頒布おkになったのか
さて、どこから行こうか…
同人誌の規制がどうたらという話を聞いたことがあるけど、そうか、一般向けと成人向けをはっきり分ける
ようになったのか
>>669 anime2鯖(ここだけでなく漫画板やアニソン板とか含め)が不調でread.cgiを止めて様子見状態らしい。
詳しくは運営板へ。
>>670 どうなんだろか。最低限できることはやっとこうということなんだろうけど、
当日の検閲で販売禁止とかになる可能性もあるかもなぁ。
>>672 携帯で一部スレが閲覧出来なくなったのもその影響かな?
datが若いスレは見られるが、立ってしばらく経ってるスレはどれもこれも見られん
>>667 多分重複してる
元々エロパロはこなかがが多くて
かつエロなしがほとんどだったからノリはそんな変わらない
675 :
4-248:2007/11/24(土) 20:18:05 ID:iSFYES2N
>>667 自分は週1のペースでエロパロのスレ、というよりはウィキの様子を見に行っています。
エロパロといっても普通にエロないのが多いですしね。
や、がっつりエロいのも見るんですが…w
エロパロの某かがこな長編にいい意味での衝撃を受けて
断然こなかが派だった自分がかがこなも好きになったのはいい思い出。
あの作品はエロパロという領域を超えている作品だと思うのですよ…!
>>675 自分は、ほぼ毎日エロパロのウィキの様子を見に行っています。
確かに、エロ無しの方が多いですよね。
じんわり泣ける作品から、ちょっぴり欝目の展開まで、どんな作品でもあそこに行けばある。
元々、らき☆すたという作品自体がゆるい展開ですので、エロ化するには向いてないんじゃないか
というのが自分の考え。
携帯で寝る前にwiki見るのが日課になってるわ
それにしてもこのスレ一晩で進みすぎだぜ
基本的なこなかが分はこっちでまかなえるが
エロを求めて向こうにも目を通している。
まあ、あっちもエロは少ないんだけどね。
>>655>>657 小ネタGJ
両方とも程よく甘くてとろけた。
こなたとの直接いちゃらぶもいいが
こなたがいないこなかがもいいね。
やっぱりみんなPCではみれないんだ。
俺もエロパロはwikiだけチェックしてる。
はじめて行ったときは二週間は保ったな>こなかが分
こなたのするスキンシップは突発的だが
かがみのするスキンシップは三日前から予定が決まっているのだ!
681 :
4-248:2007/11/24(土) 22:28:46 ID:iSFYES2N
>>680 何を根拠にww
ところで某所にかがみのツッコミシーンだけを集めた動画があがってるけど、ほとんどがこなたへの
ツッコミw
もうね、あんたらそんなに仲良しなら結婚しちゃえよとw
専ブラ使えばPCから見れるよ
実家帰省中で久々にIEで見ようとして人大杉に気づいた俺今携帯
684 :
4-465:2007/11/24(土) 22:47:54 ID:11CVLdA9
>>680 パサッ
「かがみ、何か落ちたよ?」
「え? あ!」
「なになに……」
『3日前……家を隅々まで掃除する
2日前……当日着る服のチェック
前日……こなたを家に誘う
当日……』
「…………」
『当日……こなたゲッツ!(*>ワ<*)キャーww』
「えっと、かがみ……?」
「何も言うな……」
>>684 『翌日……こなたと結婚式
明後日……ハネムーン
明々後日……ドイツへ移住』
どこまでも計画的なかがみ
なんという未来日記
>>484・
>>485 「『一年後:新居完成
二年後:第一子誕生
三年後:第二子妊娠』…あのーかがみさん?生物学上不可能なことが…」
「そこはほら、みゆきの力で…」
「さすがにいくらみゆきさんでもそれは…」
「……そう、ね……」
「可能ですよ」
「「!!!」」
正直、子供作る話にはついていけん
というかそこまでしなくても二人でいられれば幸せでいいよ
…あんなことやこんなことはして欲しいけどwフヒヒww
>>690 お前というヤツはw
同好の士というヤツか
もう結婚しちゃえばいいのにね。
693 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/24(土) 23:59:11 ID:11CVLdA9
>>687 ― 3年後 ―
「こなたお母さーん」
「かがみお母様ー」
「うにゃ?」
「どうしたの?」
「何かメモが出てきたー」
「出てきたー」
「お、それは……」
「あら? 懐かしいわね……」
「何のメモなの、これー」
「何これー」
「それはね、書くと何でも願い事が叶う不思議なメモなのだよ!」
「うわー、それホント? こなたお母さん!」
「ホントなのー?」
「本当よ。 何でもいいから書いてみなさい?」
「わーい! えっと、ゲームを沢山……」
「ラノベを、いっぱい……」
「何たって私達の願いが叶っちゃったくらいだもんね〜、かがみん♪」
「そうね……/////」
「あ! 私の願いを消さないでよ!」
「お姉ちゃんだって私の消してるじゃん!」
『うー』
「あ、あれれ……(=ω=.;)」
「マズいわね……。
二人を止めるわよ、こなた!」
「了解ッ!」
694 :
4-465:2007/11/25(日) 00:02:32 ID:11CVLdA9
>>693 ×3年後
○10年後
産まれたばかりの子供がゲームだのラノベだの言えません(笑)
695 :
594:2007/11/25(日) 02:11:04 ID:KUTdqUVn
こなかがゲーム作成の件だが全体構想を書いてみたくなった
・出だしは最初の出会い編でその後OP
(ピクチャー駆使・曲は100%?ナイナイナイ(JASRACの者ですが)
OP終了後視点選択 ストーリーはどこから始めるべきだろう?
・エンディングは「告白成功・告白失敗・告白不可」の三種予定
成功は「ハッピーエンド」(カップル成立)失敗・不可は「トゥルーエンド」(友情エンド)
よってバッドエンド(鬱エンド)は無しの予定
ただし、失敗時にある条件を満たしているとアナザーエンディングに・・・?
・このスレのソウルブラザー達のSSをいろいろ混ぜ込むかもしれない
ってかぶっちゃけた話俺ストーリー作成駄目だからその時は応援願います・・・
とここまで書き綴ってみたが本格作成はもっと後の話・・・
でも体験版ぐらいは上げるかもしれない
俺も昨日からPCで見れなくて専ブラ投入したからなー。
しばらく待ってみて見れなくてかなりの焦燥感に駆られたのを覚えてる…
>>695 すっごい楽しみにしてます!応援・期待age
>>696 携帯で確認したら、
>>604の方の四コマ投下があって自分涙目。
同じく専ブラ導入してしまったw
さて、SSの続きが出来たから投下しようかとおもったけど、
今のところ411KBまできてるみたいなのでこの場は自重しときます。
自分のSSは仕様で長くなってしまうので迷惑かかりそうだから(・ω・`)
次スレまで書きためておきます!
では、明日(というか日付変わってますが)の陵桜祭、参加する方は楽しんできてくださいね。
698 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/25(日) 10:33:38 ID:zggN4Q1Q
>>695 ナイナイナイはEDのほうがむいてないか?曲調的に考えて
480kb位までは投下自重しなくていいんじゃね?
半端な所で止まっても仕方ないし
自重せず、スレはどんどん回してもらった方が有難い。
というのが俺の意見。
最終的には職人の判断にまかせるが。
>>695 おお ! 本気でゲーム化目指しているのですね ! がんばってください。
でも気になることが・・・トゥルーエンドがただの友情エンドというのは自分的にガックシかも orz
いや、まあ俺の身勝手な意見だけどな・・・
>>699 >480kb位までは投下自重しなくていいんじゃね?
>半端な所で止まっても仕方ないし
>自重せず、スレはどんどん回してもらった方が有難い。
冷静に考えればそうですね。
ということで、お言葉に甘えて自重せず投稿しようと思います(`・ω・´)
>>470-478の「パーフェクトスター」の続き、序章Bパートを投稿します。
当SSは「こなたとかがみが出会ってなかったら」が前提のパラレル設定となってますので、
そういうのが苦手な方はNGワードに「パーフェクトスター」と入れてください。
以降、5スレ消費します。
序章「そして私たちは出会った」Bパート
==============================
* * *
アパートは2階建ての小さなもので、1階の角部屋が私の家となる。
鍵を、扉を職人技のように高速で開けて閉めて。玄関で彼女の手を離すと、直ぐさまテレビへ向かう。
17時59分。自動録画をセットする時間なんて当然ない。
なりふり構わずチャンネルを合わせて、手動で録画ボタン。
その5秒後に目的のアニメは始まった。
「ミッションコンプリートぉぉぉ…。」
声に出して、自らの目標を達成したことを確認した。
安堵と共に体の力が抜けて、そのまま後ろへ倒れて大の字になる。
元々小さな体だから壁にぶつかるとか心配はないが、私はもう一つ大切なことを忘れていた。
寝転がったことにより、視界の隅に彼女が映る。
─ や、やばいヨ。勢いだけで連れてきちゃったけど、これじゃ誘拐と変わらないんじゃないのかネ…。
先ほど携帯を拾って時計を確認した時とはまた違う焦り。
今度のはそんなレベルが済まない気がするけど、事の大小を気にしてたら大物になれないはずだ。
いや、そうじゃなくて。
恐る恐る体を起こして、問題の人物へ顔を向ける。
彼女は未だ我が家の玄関に立ち尽くしたまま。
けれど、さっきとは違い、軽く息が上がっていて、光の戻った目でしっかり私を見ている。
私は何かフラグでも立てたのかな、なんて軽く現実逃避をしている場合じゃない。
数分見つめ合ったままで、居たたまれない雰囲気に耐えられなくなった私が先制した。
「えーっと、、、とりあえず!け、怪我ないか見せてくれませんか!?」
─ ちょ、これじゃただの変態じゃない?
「じゃ、じゃなくて、ぶつかっちゃったお詫びをしたいので夕飯でもどうですか!?」
─ い、いやこれも無いよね。
何かを言うたびに上擦った言葉が変態じみて聞こえてしまう自分に突っ込みを入れつつ、
この脳みそをどうにかしたいと思った。
そして、何か喋ってくれないと私は墓穴を掘る一方なんですが、
どうでしょう玄関の彼女とついには他力本願へ。
「あ…あの…」
ようやく息が整ったのか、はたまた空気を読んだのか、困惑した表情で彼女が喋る。
ここで喋り始めてもきっと彼女と言葉がかぶるだろうと踏んで、彼女の次の言葉に耳を傾けていた。
「…ここはどこで、私は誰ですか?」
「ほぇ?」
耳に入ってきた言葉に対し、純粋な気持ちを言葉にしたらアホっぽいものになった。
* * *
状況はどうにしろ、いい加減玄関に立たせっぱなしじゃ謝罪も糞もないので家に上がってもらう。
彼女は先ほどの答えを貰えないことに関して不安な顔をしていたが、そのお願いには素直に従ってくれた。
自分と彼女のお茶を用意しつつ、空いた頭で彼女が紡いだ言葉を冷静に分析する。
『ここはどこで、私は誰ですか?』
前者はまだわかる。私が勝手に家に連れてきた訳だし、居場所がわからなくても仕方が無い。
むしろ誘拐だと思われてもおかしくないくらいだし?
けど、問題はそのあとだ。
さっき会ったばかりの、しかもたまったま曲がり角でぶつかってしまっただけの相手に
『私は誰ですか?』と聞かれても「誰でしょう?」としか返すほかない。
「私は貴方にぶつかったとき、貴方と初めて会ったんだけど。」
私の部屋は8帖の1K。
買い集めたグッズや漫画に部屋が圧迫されているため、据え置きの机はない。
折りたたみの机を出すのは億劫だったので、置く場所のないお茶を彼女に手渡しながら、事実をありのまま伝えた。
「…。」
手渡されたお茶を一口飲んでからも続く沈黙が彼女の答え。
解決の糸口を見つけようと、個人情報の質問攻めにするがどれもスカ。
個人情報が駄目ならば、と質問はこの言葉で終わりにした。
「んーなんでもいいから、思い出せる事ない?」
「…ごめんなさい、何も思い出せない。」
眉間に寄せられた皺が、彼女の言葉がすべて嘘じゃないと物語っている。
といっても「思い出せない」としか言ってないけど。
─ 困ったもんだネ。普通なら交番か警察署へ連れて行くのがいいんだけど…。
ふと時計をみると、質問に沈黙を繰り返してせいか、時間は20時過ぎていた。
警察署はともかく交番なら24時間やっているが、悪事を働いたわけでもないのに留置所で
一夜を過ごす彼女の気持ちを想像するとすぐに連れて行こうとは思えなかった。
『ぐぅ〜』
再び思考の迷路に入りかけたとき、彼女の座っている方から音が聞こえる。
はっとして彼女を見直すと、私から視線をそらして頬を赤らめつつもお腹に手を当てていた。
やばい、その仕草は萌えるっ…!と非常事態にも関わらず、考えてる事は相変わらずだ私。
「あはっ、そういえば私もご飯まだだったよ。
記憶がないにしろ、ぶつかっちゃったことは事実だし、お詫びに晩ご飯ごちそうさせてもらえないかな?」
ひと笑い合間をおいてから、いつも通りの口調でそういうと、未だ赤い頬のままの彼女は小さく頷いた。
* * *
一人暮らしをしていると一人分の自炊は面倒臭くなりがちだけど、こう見えても私は結構する方で、
そのおかげもあってか冷蔵庫には大好物のチキンカレーを作れる食材が丁度あった。
幸い彼女も鶏肉は大丈夫なようで、ちょっとだけ力を入れたカレーを二人で囲む。
料理中にあれこれ考えてみたものの、やっぱり今から留置所は可哀想だということ、
姿格好からして何か危ない事件に絡まれてることはなさそうだという結論に至った私は彼女に提案した。
「あのさ。今日はもう遅いし、もしよかったらだけどうち泊まっていく?」
カレーを運ぼうとしていた手を止めた彼女は、少し考えて。
「…迷惑じゃない、ですか?」
「迷惑だったらそんなこと言わないよ。それに大学生だけど、見た通り一人暮らしだしねっ」
"大学生"の部分で、その青紫の目を大きく見開いたのは見逃してやろう。
─ええ、どうせ大学生には見えませんよ。
自暴自虐に落ちかけたとき、私は大事な事を忘れていたのに気づいた。
「あー…そういえば私の自己紹介がまだだったよね。私は、泉こなた。呼ぶときはこなたでいいよ。」
「私は…「「おーっと待った!」」
私の自己紹介を聞いてから沈んだ表情をすれば止めたくもなる。
「覚えてないのもわかってるし、自己紹介しろって訳じゃなくてね。」
ここでカレーを一口含んでもぐもぐ、ごっくん。その間に彼女の表情が和らいだ。
「…こなたさんがいいなら好意に甘えてもいいですか?」
─ うむ、空気は読めるみたいだね。
「おしっ!そうと決まれば敬語禁止、さん付け禁止だヨ!」
さっき出会ったばっかりの初対面の人に無理な注文を押し付け、その場は終わった。
* * *
「お風呂空いたから、お風呂はいればぁ?」
タオルで長い髪の毛をゴシゴシと拭きながら、部屋にいるはずの彼女へ声を掛ける。
彼女はベッドに寄りかかり、頭を垂れていた。
すー……すー…。
「あらま、寝ちゃってるよ。」
しっかり結われたツインテールの片割れで顔が見えないけれど、薄く聞こえる寝息が今の彼女の状態を伝えていた。
出会ってからずっと私の勢いに飲まれていた彼女だけど、このうたた寝はちょっとでも安堵を得た証拠なのかな。
─ そうあってくれたらいいけどネ。
起こさないように近づいて、ベッドにあるタオルケットを彼女にそっと掛ける。
身動ぎ一つ起こさない彼女は余程深い眠りについているようだ。
しばらく彼女の寝顔を堪能し、さて自分はどうしたものかと思考を移したとき、自然と欠伸が出た。
大学行ってバイトへ出勤の習慣に加え、全速力での帰宅に、滅多に使わない"気"の消費と脳みその活用で、
私のライフはとっくに0へ近づいていた。
押し入れから未だに一度も使われたことのないタオルケットを引き摺りだして、
極力ベッドを揺らさないように寝そべり、電気を消す。
― 明日は講義もバイトもないから、起きたら警察連れていこうか。
まぶたを閉じるとすぐに眠気はやってきた。
意識が消える前に、すでに夢の住人になっている彼女にこう言おう。
「おやすみなさい。」
* * *
朝。
若干感じる息苦しさと温もりで私は目が覚めた。
瞼を薄く開けると、薄紫色のもじゃもじゃが目の前に広がる。
─ 薄紫色のものなんか部屋にあったっけ…?
覚醒しきっていない意識はすぐに答えをくれない。
二度寝も可能な睡魔をちょっとだけ頭の隅に追いやり、状況確認のために重い瞼を8割解放。
数秒後、状況把握。
昨日、部屋に泊めたはずの彼女が、私に抱きつくように寝ていた。
いや、むしろこれはもう抱きしめられている。
…
……?
………なんですとぉぉぉぉぉおぉっ!!
意識を一気に覚醒モードへ突入させて、体を起こすと難なく解放された。
全開になった眼で居場所を確認すると、そこはベッドの上 ─ ではなく床の上。
どうやらシチュエーションを作り出すのに加担した犯人は…どうみても私です。本当にありがとうございました。
不可抗力が働いたとはいえ、昨日出会ったばっかりの人と仲睦まじげに、しかも抱きしめられて寝ていた事に、
少なからず動揺していた。すごく顔が熱い。なんでだろう。
http://momoiro.s4.dxbeat.com/up/img/momoiro03090.png 「…んっ…。」
そのままどれくらいだろうか、石化していた私はハッと彼女を見る。
目の前でタオルケットに包まって寝ている彼女に覚醒の兆候が見て取れたので、動揺と赤面を隠すことにした。
どんとこいと構えたところで、彼女の口が一つの言葉を紡いだ。
「…かがみ。」
─ かがみ?なんだろう?
イントネーション的には人の姿を映し返す"鏡"の方ではなく、違う言葉だ。
そう考えたのと彼女がゆっくりと目を開けたのはほぼ同時。
覚醒スピードが遅いせいか、しばらくはそのままぼんやりとしていた彼女は
何かを思い出したようにガバッと勢いよく体を起こす。
「名前…。」
「ここはどこ?」だなんて振り出しに戻るようなことは言わなかったけど、彼女がいった言葉は予想外。
けど、記憶のない彼女にとって今はどんな言葉も手がかりになるので、彼女が意味を忘れる前に聞き返す事にした。
「名前がどったの?」
彼女にとっては独り言だった言葉をオウム返しされて、ようやく隣にいる私の存在に気づいたのか、
「ひゃぁっ!!?」と声を上げながら、タオルケットを掴んだまま一歩後退する。
「いや、そんなに驚かなくても…。んで、名前がどしたのさ?」
驚いた衝撃で一瞬跳んだのか、最初はクエスチョンマークを頭上に掲げていたが、すぐに言葉の意味を理解したようで。
「あっ!!!な、名前!!!名前をっ!」
と、今度は何かに動揺しながらも、一生懸命言葉を伝えようとしていた。
「まぁ落ち着いて。」
彼女の肩に手を置いていつも通りのまったり口調を貫き通すと、
徐々に落ち着いてきた彼女は嬉しそうに、そして何故か達成感を含んだ顔をしている。
その意味はこの後すぐに知る事になった。
「自分の名前、"かがみ"だって思い出せたの。」
「へー…って、ええっ!?」
まさに棚から牡丹餅。
思わず沸き上がった嬉しさで、私は置いていた手に力がこもり、彼女に迫っていた。
「な、名前だけしか思い出せてないんだけど…。それと、ちょ、ちょっと顔近い…。」
私の目から次の質問を察したのか、彼女は補足を付け加えて最後に現状を教えてくれた。
その最後の一言で我に返ると、やってしまった感と恥ずかしさが遅れて顔を出し、
その原因である彼女との距離だけはすぐに修正する。
ちょっとだけ熱くなった頬を冷ますために、目の前の彼女から視線を外した。
─ 彼女が寝言で口にした言葉は彼女の名前で、今私はその事を聞いたんだよネ。
自分が犯した余計な行動を排除して、起きてから今までの事をじっくり消化すると、
十分に冷静になれた私は、彼女に対して一つ大切なことをしていない事に気づいた。
それは今の彼女にとってとても重要なことで、世間一般的にも必要な事も含まれる。
彼女を"かがみ"と認識した証と挨拶を、私は少しはにかみながら言った。
「おはよう、かがみ。」
こうして、私達の朝は始まった。
以上です。
序章は出会い編ということで、特に大きな変化もなく、文才の関係もあって文章がくどいです。
次章からもうちょっとスマートな文章を掛けるといいな…orz
それと、この作品が私の最初の作品だということは、前回書きましたが、
もし何か注意や改善部分があれば遠慮なくご指摘いただけると幸いです。
挿絵については、作品自体がパラレルものなので、
アニメや原作とは違う雰囲気を感じとってもらえればと思ってつけてみました。
下手なのは勘弁してください(´・ω・`)
あとがき長くなりましたが、この辺で。
次章は来週末に投稿できればいいかな…。
>>707 こういう雰囲気の展開も新鮮なので、GJ!!ですよ。
いつもこなたの面倒を見ているかがみが、逆に面倒を見られているというのも良いですね。
挿絵の雰囲気もGJ!!です。続き期待しています。
さて、昨日一昨日と‘受信した’という触れ込みで小ネタ書いてたのは私ですが。
今日も受信したので、結局自重できずに投稿します。
題して、原作をよりこなかがに変換しよう。
2巻12p「聖夜超特急」より
かがみ「うわぁ〜ん、つかさぁ!!」
つかさ「お、お姉ちゃん……どうしたの?」
かがみ「聞いてよぉ、イヴだってのに今日もこなたはバイトだってぇーっ
二人の夜の予定がーっ」
つかさ「お姉ちゃん、たまにはゆきちゃんにも愚痴ってみたら……」
プルルル
こなた「あ、もしもしかがみ?今バイト終わって家にいるんだけど
今 家?それとも出かけてる?私も今からそっちに――」
かがみ「行くっ!!今すぐ最高速でこなたの所へっ!!」
……ちょっと弱かったですかね。
SSの方ももうすぐ完結編を投稿できそうなので、完成次第投稿します。
>>707 GJ ! パラレルワールドということで、新鮮な気持ちで読めました。先が読めなくてワクワクです。
ツッコミが欲しいとのことだけど・・・かがみが記憶を失っているとはいえ、少しよそよそし過ぎる気がしたくらいかな。
それ以外は、俺的には問題なし !
来週末ということは、間違いなく次スレだね。続き待ってます。
>>707 GJ! なんていうか、しっかりした小説を書いてやろうっていう
気概みたいなのが感じられて、凄く好感もてた。
指摘などあったらということなのでいうけど、
『─ 』の記号の使い方が気になったかな。
基本的に2個つなげて――そう、こんな風に――使うものだし、
使いどころも微妙に違和感が。
手近の小説、特に翻訳小説なんかと見比べてみては?
あと、『""』は『“”』のダブルクォーテーションにしたほうがいいと思う。
それと、これは間違ってるわけじゃ全然ないんだけど、
受けカギ括弧の前の句点は最近の小説だと省くことが多いかな。
>>708 それ、ゆい姉さんの話だねw こなかがを相思相愛前提にすると、いい感じにバカップルなネタが次々に
浮かんでくるよなw
日曜でSS投下されてるなのにレスが少ないのは、やはり人大杉の影響か、
はたまた陵桜祭いって、いまは戦利品に浸ってる頃かな。
そんな俺もいてきたよ。なかなか収穫はあったが、1つ買いそびれたかもしれない・・・orz
んで、帰りにどうせここまで出てきたんだからと、浅草寺に寄り道。
こなかがに幸あれと祈願してきた。さらに二人の行く末をおみくじで占ってきた。
結果・・・
願望:叶うでしょう。
病気:長引きますが命にさわりはないでしょう。
失物:でてくるでしょう。
待ち人:遅くなって現れるでしょう。
新築・引越し:良いでしょう。
結婚・付き合い:全て良い結果につながるでしょう。
ちょwwwwww分かってらっしゃるw
>>712 浅草寺でもこなかが病患者の煩悩は払えなかったようだな
拙作SS「お弁当」の
>>587からの続きを投下させていただきますね。
専ブラ使っても入れないときあるので、少し不安ですが。
715 :
お弁当:2007/11/25(日) 21:15:47 ID:T6pKWR/z
キーンコーンカーンコーン……
「あ〜、授業始まっちゃったね」
「そうね……」
あの後、中々泣き止まなかった私を、こなたはずっと抱きしめていてくれた。
私の涙が止まるまで、ずっと。
「でも……」
「ん?どったの、かがみ?」
「もうちょっと、こうしていたい」
そして今、私はこなたに膝枕をされいる。
こなたは、私に膝を貸しながら、髪をそっと、撫でてくれる。
「しょうがないな〜、かがみがそうしたいなら、いいよ」
「ありがとう、こなた」
涙で濡れた頬を、冬にさしかかろうというこの時期の冷たい風が撫でていった。
でも、こなたと一緒なら、そんな冷たさも感じない。
「……」
こなたの温もりを感じながら、私の意識はゆっくりと夢の世界への階段を上っていく。
と……。
グゥゥ〜ッ!
な、何の音!?
「あちゃ〜、失敗失敗」
思わず目を開けると、こなたの照れたような視線とぶつかった。
「ど、どうしたの?こなた」
「いやぁ、結局、お昼ほとんど食べてなかったからね」
頬をかきながら言うこなた。その姿に、また罪悪感が込み上げる。
「ご、ごめんね、こなたっ!私……」
慌てて口を開いた私の、その唇を、指で押さえながらこなたは静かに首を振った。
「もう、そのことは私たちの間では言いっこなし。かがみは他に謝らないといけない人達がいるでしょ?」
あ……そうか、日下部達にも、迷惑かけちゃったんだよね。後でちゃんと謝らないと。
「それにお腹がすいても、だいじょーぶ」
そういってこなたが取り上げたのは。
あ……。
私の作った、お弁当。
716 :
お弁当:2007/11/25(日) 21:19:06 ID:T6pKWR/z
「かがみが私のために作ってくれたお弁当だもんね。ありがたく頂きますよ」
こなた……。
「さてさて、今日のかがみ弁当は〜っと」
包みを開けるこなたの手、もっとちゃんとしたおかずが出来ればよかったな、と今更ながら後悔。
「おぉっ!これは、またシンプルなお弁当で……」
「わ、悪かったわね……」
「いやいや、これで豪華なおかずが出てきたら、逆にかがみらしくないしね」
「どういう意味だよ、それ!」
こなたは、なんでもないよぉ、と笑いながら。
「じゃあ、頂きますか。 ……まずはこの玉子焼き」
「あ、ま、待って!」
「ん?」
「わ、私が、こなたに食べさせてあげる」
「なんと!?」
こなたは大げさにのけぞりながら、
「屋上で手作り弁当、さらに‘ハイ、あ〜ん’的なシチュ。コレなんてギャルゲ?」
なんて事を言った。
「い、いいじゃない。私は……こなたに、そういうこと、して、あげたいんだから」
最後の方は声が小さくて、ほとんど聞こえてないと思ったのに、こなたにはしっかり聞こえていたようで。
「んふ〜?やっぱりかがみは可愛いねぇ」
「く……」
返す言葉も無い。
「と、とにかく、はい、あ〜ん」
「あ〜ん」
もっとからかわれるかと思ったが、こなたは素直に口を開けて待っててくれた。
その口に、玉子焼きを入れる。
「むぐむぐ……」
「ど、どう……?」
緊張の一瞬。味はどうだっただろうか?
「ん?コレ、ちょっとしょっぱい」
「そう……」
大分へこんだ、やっぱり私じゃ上手く出来ないのかな。
「でも……」
……え?
「おいしいよ。かがみと同じ、優しい味がするもん」
「こなたぁっ!!」
そんなこと言われたら我慢できないじゃない。
思い切り私はこなたに抱きついた。
717 :
お弁当:2007/11/25(日) 21:20:10 ID:T6pKWR/z
「ご馳走様でした」
「はい、お粗末様」
私の作ったお弁当を綺麗に食べ終わったこなたは、ん〜、と思い切り伸びをする。
「いやぁ、だけどまさかかがみから手作り弁当を貰う日が来るとは、
長生きはするモンだよ」
そう言って微笑むこなた。その肩に、私は自分の肩を預ける。
「ねぇ、こなた……今日、泊まりに言っても、いいかな?」
「うぉっ!どうしたの、急に?」
「いいじゃない、お弁当のおいしい作り方とか教わりたいし、それに、少しでもこなたと一緒にいたい気分」
それを聞いて、こなたにしては珍しく苦笑しながら、
「はいはい、今日のかがみは甘えんぼさんだね〜。いいよ」
了解してくれた。
こなたに言われなくても、泊まりに行ったら、うんとこなたに甘えるつもりだ。
「こなた……」
「なに?かがみ」
「大好きだよ」
「私もだよ」
屋上で、二つの影はゆっくりと、一つに重なった。
以上です。思ったより時間がかかりましたが、読んでくれた皆様、ありがとうございました。
私的あとがき
このSS書こうと思ったのは、5巻91pのこなたとみさおの競争シーンを見て
意外とこの二人仲がいいな、と思ったことが切欠だったわけですが。
ヒロインがひどい目に逢えば最終的にカタルシスが弾けるとどこかの超監督がのたまったために、途中まで欝っぽい展開になりました。
あんな情緒不安定なかがみはかがみじゃない、という方は申し訳ありません。
自分、思春期がどういう心理状態だったか覚えていないので、こん感じだったか、というノリで書いたので
また、SS書くことがありましたらよろしくお願いします。
最後に原作変換ネタ
4巻145p「ウソ予告」より
つかさ「こなちゃ〜ん(こなたに抱きつく)」
こなた「おお、つかさ」
みゆき「そうしていると、まるで本当のご姉妹みたいですね」
つかさ「あれ、言ってなかったけ この春からこなちゃんは本当にお義姉ちゃんになるんだよ」
みゆき「まあ、おめでとうございます」
お粗末さまでした
>>718 GJです ! 好きな人のためにお弁当を食べさせてあげるのは、ラブコメの王道ですよねw 読んでてこっちが
赤面してしまうw にしても、かがみデレデレですな〜。
それでは、また機会があったら作品投下してください !
>>712 神様、空気読んでいらっしゃるwww
ところで占いの結果は、やはり大吉だったのかね?
>>718 わー 甘くて良いなあ。GJ.
今日はイベントに出ている人が多いみたいですね。
すばらしいこなかが本が見つかったら教えてください。
>>718 お疲れ様&GJ!
こういう、淡く甘々な感じもいいですねぇ。
原作変換ネタもまたいいですね。
ちこらもGJ!
>>720 吉だったよ。病気と待ち人がちょっとマイナスだからかな。
でも全体的に見たらかなり良いほうだ。
病気→恋の病
待ち人→本当の気持ちに気づくまでに時間がかかる
と脳内変換すればおkだしなw
どうも、お久しぶりです。4-234です。
前スレ辺りで言ってたこなかが長編の番外編のみゆつか、
一応出来たんですが本当に投下していいですかね?
さすがにそれだけじゃなあ…とこなかがっぽいものもくっつけましたが。
>>707 記憶喪失物か
てか挿絵見たけどこなた幼いなw
だがそれがいい
>>718 完結乙
みさおのミートボールがどうなったか気になる
食べないなら俺が貰おう
それと専ブラの話が出てたが
必須とまでは言わないけど
常駐スレがあるなら入れといた方がいいよ
>>718 はちみつ甘すぎGJ!
途中が欝でも最後がhappy endならおk
といいつつ、ドキドキしながら見てた俺がいる
専ブラを導入できないので仕方無く携帯用フォームから書き込んでるぜ PSPで
SSは大概省略されるから困る
それはそうと
>>718GJだぜ
だが専ブラを導入すると2cn巡回時間がだだ延びしてしまう諸刃の剣
素人にはオススメできない
それではいかせていただきます。
みゆつか駄目な人はスルーでお願いいたします。
・「チェックメイト」の後日談ですので解らない方はまとめをご参照お願いします。
・本編5レス失礼します
冬休みも終盤となり、私、かがみ、つかさ、そしてみゆきさんの四人は私の部屋で勉強会をしていた。
かがみってば極力自分でやれっていって、必要最低限しか教えてくれないんだよね。
「恋人同士になったんだからもうちょっと甘くしてくれたっていいじゃんかー!」
とは言ったけれど、本気で言ってるわけじゃない。
「それとこれとは話が別!!」
と真っ赤になるかがみが見たいだけなんだよね。それに私を思って言ってくれてる
ってことは解っているから、それ以上はぐだぐだ言わずに宿題を消化した。
まだ少し残っているけれど、始業式までの日数を考えたら十分こなせる量だろう。
課題が一段落つき、ペンを休めおやつをつまみながら雑談をしていた所で
ふと考え付いたことを口に出してみることにした。
「ねぇ、みゆきさん?」
「はい、なんでしょうか」
話し掛けたみゆきさんだけでなく、かがみもつかさも一斉に「ん?」という表情で私を見る。
「あえて聞いてなかったんだけどさ、クリスマスの日この部屋でナニがあったのかなー?」
「こ、こなちゃん!?」
途端に焦るつかさをよそに、にっこり笑ってみゆきさんが口を開く。
「そうですね、あの日は――…」
泉さんが出掛けて15分程経った頃でしょうか。私一人しかいない家にチャイムの音が響き渡り
私は体をすくませました。泉さんにはああ言いましたが、やはり自分のこととなるととても緊張してしまいます。
他人の家にいるのに出迎えに行くのは何だか変な気分です。
階段を下り、玄関を開けると不思議そうな顔をしたつかささんが目に映りました。
「え?ゆきちゃん?あれ?あれれー??」
つかささんが頭の上にいくつもクエスチョンマークを浮かべながら聞いて来ます。
泉さんの話では、かがみさんのことで相談があると言って呼び出した
ということですから、疑問に思うのも無理はないでしょう。
「説明しますからあがって頂けませんか?ここでは寒いですし」
「あ、う、うん!」
一緒に部屋に入り、泉さんがあらかじめ用意して下さっていた飲み物とお菓子を出しました。
「…では、どこから話していいのかよくわかりませんので…。
…とりあえず、最初からお話しますね」
「えー、と…つまり…こなちゃんはお姉ちゃんが好きなんだけど
お姉ちゃんの勘違いで擦れ違っちゃって、その誤解を解くためにゆきちゃんが代わりにお姉ちゃんを
呼び出したってこと?」
「ええ、そうなりますね」
途中、何度かオレンジジュースで喉を潤しつつここ一週間程の
出来事を話すと、つかささんが目を丸くして聞き返して来ました。
本人に了承を取らないまま全てを話してしまうのはいけないことかもしれませんが、
この状況では致し方ないことだと思います。
「……そうだったんだ……上手くいくといいね…」
「はい、そうですね…」
本当に、心からそう思います。泉さんはかがみさんをとても大切に思っていらっしゃいましたから。
「……つかささんは驚かないんですね」
「うん。お姉ちゃんとこなちゃんお似合いだもん」
「あ、いえそうではなくて……その……同性同士、ということに…」
「ふぁ!?あ、うん。そうだね…そうだよ、ね……普通は……」
つかささんの声が語尾に向かうにつれ、段々と小さくなって
最後には聞こえなくなってしまいました。なぜだか顔も赤いです。
「……………」
「……………」
何となく気まずい雰囲気になってしまい、ゴオオというストーブの音だけが聞こえます。
何か、流れを変えるような話題はないでしょうか…。そう思って周りを見渡すと、
目についたのは足元に置いていた、つかささんに贈るためのプレゼント。
平静を装って来ましたが、内心では最初からどきどきしていました。
いつ伝えようか。いつプレゼントしようか。…つかささんはなんておっしゃるのか。
先程つかささんに説明している時から、頭の片隅ではそればかりを考えていました。
何もこのタイミングで、と思われるかもしれませんが『思い立ったら吉日』
という言葉があるように、この機を逃したらうやむやになってしまう気がします。
意を決して、息を吸い込み口を開きました。
「「あの」」
「…!つかささんお先にどうぞ」
「ゆ、ゆきちゃんから先に言っていいよ」
「いえ、つかささんから……」
譲り合いの末、私が先に話すことになりました。
どくん、どくんと全力疾走した時みたいに心臓が大きく脈打っています。
「あの……私、は…つかささんのことが……好きなんです」
「………え………」
「それで、あの、もし宜しかったら…これを受け取って下さいませんか?」
差し出したのは緑色の包装紙に赤のリボンが巻かれたクリスマスプレゼント。
「……ありがとう、ゆきちゃん…。…私もゆきちゃんが…好きだよ…」
「え…つかさ、さん…?」
両手で受け取るつかささんの目から、一筋の雫が零れてどうしたらいいのか解らなくなってしまいます。
「本当は…片思いでもいいって思ってたんだけど…昨日ね、お姉ちゃんと
お話してて言われたんだ。私はまだ好きな人に何にもしてない。だから、可能性はまだいくらでもあるって。
…それでね、私は決めたんだ。今度好きな人……ゆきちゃんに会った時
駄目元でもいい、私の気持ちを伝えよう…って」
「つかささん…」
「泣かないでゆきちゃん」
言われて頬に触れると確かに伝うのは涙。
でも、良いんです。これは嬉し涙ですから。
「…抱きしめても…良いですか…?」
まるで体全体が心臓になったような気さえします。
「うん…いいよ…」
顔も体も熱くて、でもどうすることも出来なくて…熱を共有させるように
ぎゅうと強く抱きしめました。やがて、怖ず怖ずとつかささんの手が背中に回されて
小さな、ですがしっかりと聞き取れる声で囁かれました。
「大好き」
「――という次第で…」
「……惚気?」
「惚気ね」
いやー…私的には、普段冷静沈着なみゆきさんが焦る姿を見たかったんだけどね?
まあ、これはこれで普段は見られないみゆきさんの一面だったけども。
つかさといえば、みゆきさんを止められるはずもなく変な汗をかきつつ真っ赤になったままだ。
「あの時のつかささんは本当に可愛らしかったんですよ」
その時のことを思い出しているのか、目を閉じ頬に手をあてて喋るみゆきさんはとても幸せそうだった。
「ゆ、ゆきちゃんだって!!」
今まで一言も言葉を発さなかったつかさが突然声をあげる。
「ぎゅっとした時とかキスしませんか?って言った時すっごく綺麗だったんだよ!!」
「つ、つかささん!?」
「あ……!!!」
本人としては一矢報いたつもりだったんだろう。しかしそれは
巨大なブーメランとなって、『二人』に返っていった。
「ほーー…キスまで……」
「…………ごちそうさま」
ほっぺはもちろん、首から耳からよく熟れたりんごみたく赤くなっているのを見て
私はにやにやとした笑いを抑え切れない。
よっぽど恥ずかしいのか二人とも固まったまま微動だにしない。
やれやれ、こりゃしばらくは回復しないネ。
「そういえば私も聞きたいことがあるんだけど」
「ん?何?」
みゆきさんとつかさをそのままに、かがみが話し掛けて来て、視線をそっちに移す。
「男の人ってさ…えっちな本をベッドの下とかに隠すじゃない?」
「散々見つかったりしてるみたいだけど、まだ結構いるみたいだね。
何?かがみってばそーいうのにキョーミあるの?
私と言う人がありながらっ!」
冗談混じりで言うと、少し頬を染めながら「違うわよ」と言って続ける。
「そうじゃなくって、こなたもさそういう同人誌とかゲームとか持ってるけど
隠そうとしないわよね、って話」
かがみの言葉にああ、と合点がいく。
「んー、一般的に隠したい対象って家族とか、そーいう趣味のない
友達とかだと思うんだけどうちはホラ、お父さんがああだし」
「………ああ………」
むむっ!なにかなその可哀相な人を見る目は!
だけどかがみんや、かがみも“見せても大丈夫な人”カテゴリーに
入ってるんだよ?自覚がないのかね?よし、解らせてやろうではないか!!
「友達もあんまり頓着しない人が多いしね。
かがみなんか段々オタク化してるし?」
くふふ、と笑いながら言うとかがみが心外だとばかりに
反論してくるのを、軽ーく流して私はさらに喋る。
「それに、私が知らないとでもお思いか?かがみが冬コミの時に自分でも何冊か……」
「あ、あれはあんたに話を合わせたいと思って…」
うんうん。解ってるよ、かがみ。私はそれが嬉しくて堪らなくて…ついついからかっちゃうんだよね。
「…まあ、ベッドの下に隠せる程度の量でもないしね」
これ以上かがみを虐めるのも可哀相だから、話を戻すことにする。
本棚はおろか、パソコンの周りや枕の横にまでアレな本やゲームが散乱してる惨状は
ベッドの下ごときじゃ改善のしようがない。
「…じゃあ、こなたが何か隠すとしたらどこかしらね」
「え゛」
何気ない、しかし予想だにしなかった言葉に体が強張ったのが解った。
…実は一つだけ、あるんだよね見られたら嫌な物。
他人にとっては、なんてことないものかもしれないけれど、私からすればとっても恥ずかしい。
「…何その怪しい反応」
「い、いやー?別に?」
「枕……?」
「!!!?」
ちゃんと隠れているか、ちらっと見たのがバレてしまったらしい。
かがみが小悪魔みたいににやりと口角を上げて笑う。
「だめーーーーっ!!かがみ様!それだけは…!」
「いつもからかわれてる私の身にもなってみなさいっ!」
慌てて立ち上がって阻止しようとしたけど遅かった。かがみの方がベッドに近くて、
スローモーションで時が流れて行く。
「ホントに何かある…」
枕の下に手を突っ込んで、それを取り出したのが見えて、冷や汗が背中を伝った。
「ま、待って!!ちょっと落ち着こう!!」
「駄目駄目ー♪さてなにかなこれはー」
かがみに抱き着いてお願いするけど、腕を高く上げられてしまっては
身長差のせいでもうどうすることも出来ない。
「えーと何々?“売切れ必至!クリスマス人気プレゼント特集”…?」
そう、それは女の子向けの雑誌。本来は彼氏におねだりするためのものなんだろう。
私はかがみに何を贈ればいいのか解らなかったから、これのお世話になったわけだけど。
なんていうか、自分に似合わないって自覚してるのものを
持ってるのを見られるのが、すごく恥ずかしく感じるのは私だけだろうか。
「これ、って…私のため、に…?」
半分自棄になって頷いてちらりと上を見ると、かがみもかああっと
面白いぐらい真っ赤になって。それをみて私もまたより一層照れてしまう。
部屋の温度が、5度は上がった気がした。
結局、四人が回復しきったのは30分以上経った後だった、というのを最後に付け加えておこうかな……。
以上です。読んで下さった皆様ありがとうございます!
本当こなかがスレなのにすみません。
みゆきさん口調難しい…。
今度こそ甘ったるいこなかが書こう…!
>>736 ニヤニヤとん〜っふっふっふという笑いが止まりませんでした(?)
みゆつかも好きなので良い糖分でした。GJです。
>>736 GJですよ!
みゆつかサイドがどうなっていたかすごく気になってたので、良かったです。
こなかがも堪能できましたしwww
739 :
4-248:2007/11/26(月) 00:16:42 ID:JayMGeV5
>>707 GJ!続きがすごく気になります!
しかしまあ不意打ちの抱きつきにやられましたw
絵も文もこなすとは…うらやましい限りです!
続き、楽しみに待っていますね。
>>717 お疲れ様&GJです!甘えんぼかがみに萌えすぎてニヤニヤが…!w
高校生の年頃は不安定なものだと思いますしこれぐらいでも全然いいと思います。
自分はなぜかこなたもかがみも情緒不安定なイメージがあるんですよね…。
だから自然と惹かれあって互いを支えあうような関係になるのかな、なんて。
>>736 GJ!みゆつかとこなかがのダブルパンチにニヤニヤが止まりませんでした!w
恥ずかしげもなく惚気るみゆきさんも墓穴を掘るつかさも微笑ましい限り。
そして互いに照れあうこなかがで満腹です。幸せです。
あとみゆきさんの心情描写すごく丁寧で綺麗だと思いました!
ああもうこのスレ覗いてる間ずっとニヤニヤしてしてしまっている自分がいますよw
もう、最高に幸せだ!
740 :
4-248:2007/11/26(月) 00:19:49 ID:JayMGeV5
うあ、ニヤニヤしすぎて間違えました
2番目のレスは
>>718でしたすみません(´・ω・`)
707です。
たくさんの感想・ご指摘ありがとうございます!
自分としては色々なレスを貰える事自体が嬉しくて、
本当ならレスくれたみなさんに返信したいところなんですが、
長くなってしまうので所々端折っちゃうことをお許しください。
>>709 >かがみが記憶を失っているとはいえ、少しよそよそし過ぎる気がしたくらいかな。
これは、作意的なものがあってこうしてる節があったりします。
今後、作中で書けたらいいなぁと思いつつ、今は禁則事項に(どきゅーん
>>710 文章中の記号の使い方の指摘ありがとうございます。
まったくもって本読んでないのがバレバレですよね…!
『─』の使い方は、家にある小説とかを参考にしてみます。
>『""』は『“”』のダブルクォーテーションにしたほうがいいと思う。
実は執筆作業がMacなせいもあって、最初みたときは違いがわからなかったりしてましたが、
これは全角のダブルクォーテーションですよね。以降気をつけます。
結局レスが長くなってしまったのは、多めに見てくださいorz
最後に、
>>717・
>>736完結お疲れさま&GJです!
どちらもおいしく読ませていただきました。後の作品も楽しみにさせてください!
ニコニコのこな×かがMADのふしぎなふたりが5000Hit記念に
ステ6へ高解像度版UPしてるっ!
743 :
ラフですまん:2007/11/26(月) 01:49:04 ID:DPnwt9VS
744 :
ラフですまん:2007/11/26(月) 02:01:55 ID:DPnwt9VS
おっと
微エロ注意
>>707 うぅむ…続きが気になるのですよ…
んでもベッドから落ちても起きないこなたも凄いw
かがみもきっと無意識下で安心できる相手だ、ってわかったのかな。
今のこのかがみがつかさと会った時を期待しながら待ってますよー
>>718 お疲れ様でした。GJですよ!
甘えんぼなかがみの破壊力が凄まじい…血が足りません。どうしたらいいですか。
読んでる間口元が緩みっぱなし。王道のアーンもヤバイほどに血が吹き出ていきました…
次回作も楽しみにしてます。
>>739 なんという純情…みゆきさんとつかさらしいなw
こなかがと対を成すと勝手に思ってるみゆつかなので、凄い楽しかったです
あと、こなたが必死に隠してたのはかがみの写真あたりかなと思ってたけど、
まさかそういう雑誌とわ…やっぱりこなたも女の子だなぁ…可愛いよ本当に。
746 :
4-248:2007/11/26(月) 04:03:50 ID:JayMGeV5
>>746 うあ、寝る前に確認だけしとこうと思ったら降臨されてるし!GJ!!
かがみさん・・・何を想像していらっしゃるw
言える事は一つ。
実際そんな姿のこなたを目の当たりにしたら理性が持たないと思うw
>>746 毎回毎回GJすぎ。起きてて良かった・・・。
749 :
4-465:2007/11/26(月) 06:38:01 ID:O4qGJ7iE
>>746 な、何という風呂の日!
GJ! GJっスよ!
つかエロッ!
そういえば、wikipediaで今日が何の日か検索して知ったのですが、今日はかがみの中の人(加藤さん)の誕生日らしいですよ。
750 :
名無しさん@自治スレでローカルルール変更議論中:2007/11/26(月) 06:38:47 ID:sXH0/iAB
GJ
751 :
4-465:2007/11/26(月) 06:45:59 ID:O4qGJ7iE
あと追加で一言。
11月26日は確かにいい風呂の日ですが、そうでなくても毎月26日は風呂の日らしいです。
つまり、毎月26日は妄想かがみの日(笑)
>>736 いいみゆつか&こなかがでした。
最後の恥ずかしがるこなたがGJ。
>>746 かがみんの妄想にニヤニヤが止まりませんwGJ
>>746 帰宅一番パソコン起動。そして吹いたww
どんだけデレデレやねんw
>>736 GJです ! しっかりこなかが分も含まれていたし、問題ないと思います。
自爆するつかさが可愛すぎるw
ほぉおぉぉおDXパックのパッケ絵まじヤヴァスこなたにちゅーされて
真っ赤のかがみんがgっががおおあwせdrftgyふjウホォオォオヴォオオッ
おつちけ
758 :
4-248:2007/11/26(月) 17:17:00 ID:JayMGeV5
>>757 あなたもww
妄想かがみんに思った以上に反応してもらえて嬉しいですw
最近自分の中でかがみがどんどん暴走してきてしまっているんですけど
どうしたらよいでしょうか?(´・ω・`)
このままでは早かれ遅かれこなたが……!
こなた「アッーー!!」
変態かがみんか・・・。
最近見たショートアニメに、かがみんの中の人がストーカーする後輩役で出てたなぁ。
それはそうと、職人の方々GJ!
>>758 >自分の中でかがみがどんどん暴走
イ ラ ス ト に し て く だ さ い
>>756 俺もあのパケ絵見てから予約したw こなかが分があればいいけどな・・・
こなちゃんはね こなたっていうんだ ほんとっはね
だけどちっちゃいからじぶんのこと こなちゃんっていうんだ かわいいね
「・・・お姉ちゃん、こんな時間に何してるの?」
「はぅあっ!?べっ、別に・・・ちょっと気分転換に歌いたかっただけよ!」
聞かれたの一番だけでよかった・・・
763 :
4-465:2007/11/26(月) 20:18:43 ID:O4qGJ7iE
今月号のコンプエースのポスターが、こなかがカップル成立とそれを祝福する人々にしか見えない件について。
買ってらっしゃい
/(^o^)\
なるほどいい風呂の日か。
絵師の方々GJ
>>743 こなかがのちゅーはいいものだ。
何気につかさがいい味出している。
今度はみゆきさんも一緒に覗いているシチュを期待。
>>746 かがみ自重…しなくてもいいぞ。
いずれは現実のものになるだろうから
その日を楽しみにしてる。
4-248氏にも微エロ期待するぜ。
こんばんは、4-234です。
たくさんの感想ありがとうございます!
みゆつかは初めてだったもので大分悪戦苦闘しました…。
しかもみゆきさんがつか☆フ〇チになりそうでなりそうで…
照れこなたは可愛さ5割り増しになると思っております!
さて、いい風呂の日と言うことで小ネタ。
「はあー…良いお湯ねー」
「かがみんなんか年寄りくさいよ」
「な…!事実なんだからしかたないじゃない!」
「ま、確かにネ。…それにしても…この温泉の素は当たりだったねー」
「そうね。何だかいつもより体があったまる気がするわ。
こういうの、濁り湯って言うんだっけ?」
「んー…体もあったまるんだけどさ…
なにより下で何かやろうとしても中々バレないし?」
「は?それってどういう……ってどこ触ってんのよ!!」
「ふふー言って欲しい?」
「…っ…ばか…のぼせちゃうってば…」
「いーじゃん。二人一緒なら、さ」
「…………ぅん………」
…末期ですね(´・ω・`)
>>769 なんとけしからん。もっとやれ。
みゆつかも好きってからき☆すた百合ネタは割と何でも食えそうな俺
>>764 久しぶりになんというネタ振り、自重せずに妄想してみた。
三年C組柊は この頃少し変だ〜 どうしたんだってヴァ?
お昼を食べよと言っても 遊びに行こうって言っても
いつも答えは同じ
「…うん、また今度ね」
つまんないゼ〜
柊さん家(ち)のおねえちゃん この頃少し変だよ どうしたのかな〜?
大事にしていたプリクラがお部屋で雨(?)に濡れていた
今日は元気になったかな?
「おねえちゃん、おはよ」
「……」
返事がない〜
柊さん家のかがみ様 遠くに行ってた私が 帰ってきたら〜
半泣き笑顔になっちゃって私を強く抱きしめた
久しぶりのキスだけど ちょ〜ぴ〜りっ しょっぱいなぁ〜(笑)
「もう、かがみは大袈裟だなぁ」
「……バカ」
むらむらして妄想した。
自分も末期なので明日病院に行こうと思ってる。
>>769 みゆきさんが暴走するのはかなり見たい。
しかしこうなると
みゆつかスレも必要だろうか。
773 :
4-248:2007/11/26(月) 22:21:49 ID:JayMGeV5
今日はみなさんいい感じに末期症状ですねw
現在進行形で微えろな雰囲気の落書きしてる人間が言うのもなんですが…w
気が向いたら今日中にうpします(´・ω・`)w
暴走しているのはかがみじゃなく自分だと気付いた今日この頃
誰かいいお医者さんを紹介してください(´・ω・`)
>>772 そこまでみゆつかは多くないし分割する必要はない、と誰かが。
でもそのノリで増えていったら百合全般スレと化してしまう気がしてきたw
>>773 もうここが病院でよくね?
>>773 おK 待ってますよ。
ところでコンプエース買ってきた。新連載のらき☆すたスピンオフ作品がどんな感じか気になったもんで。
まだ第一回ということで導入部といった感じだったが、男キャラのフィギュアを買ったこなたにかがみが微妙な
反応をしていたのが気になった。・・・次回以降、こなかが分を期待してもいいのかね?
でも・・・ひょっとすると、そのうち男のオリジナルキャラが出てくるこのスレ的にはガックシな展開になるかもし
れんが。
付録のピンナップは、いい感じにこなかがだったw
拙作SS「お弁当」にGJをくれた皆様、ありがとうございました。
あんなに反応をいただけるとは思っていなかったので、感無量です。
これからもこなかが電波を受信しつつ、頑張っていきたいと思います。
>>774 ここが病院、というのには激しく同意です。
むしろ薬というか。一日一回はここ覗かないと落ち着きませんし
もうそろそろ次スレの時期に近づいていますね。
>>774 保管庫のアクセス者の単位も来院者数だしな。
あ、そういえば保管庫10000ヒットだ。
しかし、恐ろしいスレだなw。
こなかが病を治す為に通院してるはずなのに、
通えば通うほど病は進行していくんだぜ?
>>775 そんな展開になったら、お姉さんがっくしだ。
779 :
4-465:2007/11/26(月) 23:09:22 ID:O4qGJ7iE
>>774 つまり、
院長 こなた
副院長 かがみ
入院患者 こなかがスレ住人
という事でFA?
入院患者達は夜な夜な院長室から聞こえる二人の愛の語らいに、日々容態を悪化させていくわけで。
メインページよりもイラストまとめの方が来院者多いな
なぜだろうか……
1万ヒット……
掲示板の1スレの保管庫に1万も来るのか!?
びっくりだどころじゃねえ
>>628をあらかた掻っ攫ってきたので個人的まとめ。
SW919:画が気に入った。同人活動は三次元の方が専門のようだが、これはこれで…。やきもちかがみがツボ。
しののめ商店:欠席。
ジャム理科:ポッキーゲームを断られたこなたは切なくてかがみを思うとすぐ凹んじゃうの
ハネゴヤ:wonder2を思い出した。
麦畑:(=ω=.)<「ツンデレはステータスだ 希少価値だ」
めろぷり+Petite*Cerisier:ゲームは選択肢なしで進んでいくもの。変則CG集と言った方がいいか。遅刻グセはどうにかならんもんか…。
ゆ〜のす通信:かがみのこなた溺愛っぷりが異常。もっと壊れろ(こなフェチ的な意味で)。冬の新刊は死者多数出す予感。
東ガル会:ペーパーのみ。冬はかがこな中心の他カップル色々的な話らしい。マジカル☆ティーチャーぱすてるミラー先生に期待。
ぱるふぇ:オフセのイラスト本。まあ、次に期待。
某サークルの頒布物でゲストが豪華な本があった。
あの方、冬はハルヒだったような気がしたが…いずれにしても破壊力抜群なので楽しみ。
>>779 い、今まさに院長室から、二人の愛の語らいが……ぐぅぁっ!!
わ、私の墓には、ここの神SSと神絵を供えて、くだ、さい……
かなた、さん、いま、そちらへ、参ります。
 ̄ ̄> .::.::.: /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::\.::.::.::.:\
/⌒l , ‐、/ .::.::.::.::.:: | .::.::.::.::.::.::.: | .::.: |.::.::.\.::.::.::.:ヽ
{ | ,/ |/.::.::.::/ .::.: |.::|::.::.::.::.::.:: j :.::.::|/.::.::.::.\.::.::.: ',
| |/{ |.::.::.: ,'.::.::.::.:|.::l::.::.::.::.::.::ハ.::.:∧ .::.::.::.l.::ヽ :.::.l
/^ヽ │ | ̄! :l ::.l .::|:\:/ |.::l .::.::.::.::./ ∨.:ハ.::.::.:.|\|::.::.:|
{ `、 l :l, | :l.::.:!.::.| .::/\!∧ :.::.::./ __/∨ |.:::.::.:|.:| .::.::.::! かがみん!
`、 ヽヘ :L_j :{.::.ハ.::.l :,' `ーヘ.::.:∧ 三三三 |.::|∨::.|.::.::.::.|
\ ∨ ∨ ヘ.:l小. 三三 ∨ ・|.::l.::.::. |^ヽl :|
ゝ ヽ Yハ ' :::::::| :l.::.::.::|_ノ:l :| コレが欲しかったんだろ?
〃 `Y⌒ ー─ |_ンーヘ::::::: `ーー ’ │l ::.::.:ハ.::.::V
{{ \ ノ⌒ | l l |ヽ、 _ イ|:l.::.::.:,'.:.::.::.::|
`ーt一'´ ̄て` | l l | ヘヽ> -‐ '´ん.::リ:l .:: /:l.::.::.::.:|
`ヽ、 __ | l l | | l l\ ∧ ∨:l.::.:/::.:l.::.::.::.:|
`ヽ、__//// V|ヘ ヽ_}_ ∨.:/.::.::.l.::.::.::.:|
人彡∠/ V|ヘ ∨ |//ヽ :.::l.::.::.::.:|
/.::.::ヽ、__/ V|lヘ ヽ j /// }ー-、.::.::.:|
>>783 かなた「だが断る(最後まで見届けよ的な意味で)」
>>780 カウンタが重複アクセスでも増えるから、
リンク先に飛ぶ→戻るごとに2ヒットしていって、多くなったんだと思う。
アニメグッズやら漫画やらを手に入れる。
かがみんも大切にする。
両方やらなくっちゃいけないのが、こなたのつらいとこなんだな。
788 :
4-248:2007/11/26(月) 23:42:19 ID:JayMGeV5
>>788 ふぉぉぉぉぉ、GJ!
同じ事を考えつつも、表情に差異があるのがまたなんとも。
>>788 こ、これはGJ!!
あーもうなんて言ったらいいのか……
とにかく最高です!
もうお互いの思惑が一致してるんだからやっちゃえ!
>>782 SW919、麦畑、ハネゴヤが大当たりだった
麦畑はこなたの婉曲すぎる愛情表現がすごくもどかしい
ちゃんと気持ちを伝えないとかがみを男にとられちゃうぞ、こなた
陵桜祭は非エロに当たりが多かったな。
というよりこなかがにはエロがほとんどなかった気がする。
個人的にはゆ〜のす通信のこなかが本が良かったな。
麦畑は買ったと思ったけど手元にないわorz
通販やってくれれば嬉しいんだが。
>>788 百合妄想GJ
祝、微エロデビューぱちぱち。
シリアスもデフォルメもどっちもうますぎ。
こなたの口元がすけえいろっぽい。
描く方が恥ずかしいだろうから無理強いはしないけど
たまーにこういうのを投下してくれると嬉しいかも。
もちろん妄想じゃなくても全然OKっすよ。
>>788 うおおおおお!!
GJGJGJぇえええ!!!
俺の中の全こなかが分が萌えたぎっているううう!!!
>>788 フヒヒヒヒヒヒヒGJ!
この後目を瞑って受け入れるかがみを想像して手に汗にぎってた。
俺きめぇw何がってPCに向かってるときの表情がwww
>>774 俺も一日幾度となく通院しなければどうかなってしまいそうだしな。
確実に末期症状だと思う。
>>775 もしそんな風になってしまったら残念だけど…
あかりさんの絵はかなり好きだから読み続けるんだろうな、俺。
>>788 ぐはぁ!全俺が失血死した!
こなたの顔が見えないのがまたヤバイというかなんというか!
なんつかもう・・・もう・・・!!うああああ!!!
あれだ!二人とも同じこと考えてるんだから今夜にでもGOだ!!
>>796 あれ?俺じゃん
何人たりとも他人の萌え顔は見てはならないんだぜ・・・
こなかがの萌え顔はおいしくいただきますがwww
>>788GJ!すげえにやけたwwwwww
799 :
4-465:2007/11/27(火) 08:03:37 ID:iEnKP/jd
>>788 あなたのかがみは色々妄想しすぎですwww
もっとしろwwwww
さて、俺も怪電波を受信したけど、古い歌だったので歌詞を検索して投下。
ちなみに2番以降は根気が続かなかったので1番のみです。
文字数足りなくなりそうなので、次のレスにて投下します。
それと、SSでなく詩を作ったので、夕方にでも投下します。
800 :
4-465:2007/11/27(火) 08:05:07 ID:iEnKP/jd
『こなたとかがみのラブゲーム』
(原曲:男と女のラブゲーム)
かがみ「飲みすぎたのはこなたのせいよ」
こなた「弱いかがみのいとしさを」
か「飲みすぎたのはこなたのせいよ」
こ「弱いかがみのつよがりを」
か「久しぶりよね
こっちに来るなんて
噂をしてたの
女の感ね」
こ「話したくてさ
いつでも想うのは
かがみのことだけさ」
か「嘘つきね」
こ「困らせる」
か「いじわるね」
こ「わかるでしょ」
か・こ「すねて甘えてわがままを」
か「飲みすぎたのはこなたのせいよ」
こ「弱いかがみのいとしさを」
か「抱きしめて」
こ「抱きしめて
帰したくない」
か・こ「ラノベにネトゲに甘いキス
こなたとかがみのラブゲーム」
>>800 意外と465氏と自分は歳が近いのかもと思ってしまったんだぜ(笑)
>ラノベにネトゲに甘いキス
ちゃんと原曲と同じく韻を踏んでいるところにもちょっちウケました。
お約束ネタだけど替え歌もなかなか面白いなぁ。
でも(層としてスレで1番厚そうな)学生さんには分からないかも…とおっさんが一人でダメージ(苦笑)
>>797 I'LL調の中身の人はその辺空気読んで
おかしなことはしてくれないだろうと信じてる。
803 :
名無しさん@自治スレでローカルルール変更議論中:2007/11/27(火) 11:53:07 ID:zQ9Xhd43
コンプ買ってきたんだけど、新連載のらき☆すたはなんかがっかりだった。
こう言うと反論がきても仕方ないんだけど、こなかがと別にしても微妙。先月が神がかっていたたげに余計にひどく見えるわ。
この人絵は良いんだけどセンスが古いというのかどこかズレているのかなー。
この程度なら荒削りだけどこのスレの神のSSや絵の方が好みだよ。
なんでこれが連載なんだろ、正直読み切りアラカルトの方がよかった。
>>804 まぁ、万人受けするものなんてないんだから、そういう意見があるのも当然だわな。
好みもそれこそ十人十色でいろいろあるんだし。
連載も始まったばかりだし、期待しすぎないで長い目で見てみるってのはダメなのかな?
それでしばらく様子見ても気に入らないなら、自分の中で切り捨てればいいと思う。
何が言いたいかとまとめると、
好きな人は好き、嫌いな人は嫌い。それでいいんじゃないかなと俺は思う。
というかわざわざこのスレでいうことでは無かろう
反論というかここで言われても困る
荒れの原因になるだけで良い事がない
個人的には、新連載の作者の同人作品はかなり良かった(こなかが的にも)
と思ったし、絵柄もアラカルト書いた人のなかでは好みなんで
今後に期待って感じだな。
>>803 サイト見てきたけど表紙がすごく良いね!委託してないとは残念
次の祭りは北国から飛行機で突撃しようかと考えてるのだが、こなかが的に価値はあるでしょうか?
俺もコンプエース買ってきたけど、それほど悲観する内容でもないと思う。まだ第一回だし、温かく見守りたい。
こなかが的にもそれほど悪い内容じゃなかったと思う。こなたのかがみに対する甘え方は、明らかにつかさや
みゆきとは違うレベルだし、かがみもこなたが「男に興味を持ってるのでは?」と疑って妬いてるようにも見える。
それから安心材料としてだけど、この人は同人でこなかがっぽい漫画を描いてるから、オリジナル男登場させ
てブイブイいわすとか無茶はしないと思う。
むしろフィギュアの男キャラが長髪になれば、なんとなくこなたの男verっぽく見える感じがして、次回以降ワク
テカな俺w
極端に長髪の男が出たらそれは俺だから安心してくれ。
こなたとかがみがくっつくのを見守ってるだけなんで。
つまりオリジナル男が出てきたら、それはこのスレが誇る英国紳士『Mr.永井』ということか
813 :
永井:2007/11/27(火) 18:08:23 ID:D6TobVkO
呼びましたか?
それよりも、コンプエースのピンナップの感想は何もないのか?
>>814 昨日いくつか出ていたと思うよ? 感想は「なんというこなかがピンナップwww」みたいな感じだったと思う。
こなたがかがみを強引に抱き寄せてる (チョークっぽいけどw) 、どう見てもこなかがイラストw
周りの人たちも「もうっ、この二人はしょうがないな〜w」みたいに思っているように見える。
結論
さっさと結婚しろw
つかオリジナル男なんか出ても無視だ無視
こなかが推し百合厨コンプ編集が
オリジナル男出させてミソ付けるようなマネするわけないだろ常考
GUMPさんのあの原稿にOK出すくらいだぜ
820 :
4-465:2007/11/27(火) 20:44:06 ID:iEnKP/jd
>>819 こなた乙ー。
>>801 自分、この歌が全盛期の時産まれていたかどうかって年代です(^_^;)
曲は聞いたことがあったんで、韻は狙って踏ませてもらいました(笑)
少ししたら詩を投下してみます。
ゆ〜のす通信のサイトでおまけコピ本が公開されてるので読んでみた
>>782が書いてるとおり冬コミ新刊は死者多数出そうだなw
822 :
4-248:2007/11/27(火) 21:08:36 ID:4k7uWSHj
>>821 もう死んでしまった自分はどうすれば…?(´・ω・`)
823 :
4-465:2007/11/27(火) 21:14:44 ID:iEnKP/jd
それでは詩を投下します。
タイトルは『無音のセレナーデ』です。
かがみ視点で読んで下さい。
「サムデイインザトレイン」をはじめて読んだときは
ゆーのす氏がこれほど(こなかが的に)化けるとは思っても見ませんでした
つーかかがみの乳がエロイ
黄昏に青が映え
貴女はアホ毛生え
今日も明日も明後日も
貴女は永久不変の傍若無人
だけど、ねえ、知ってるよ?
貴女は本当は誰よりも誰かに気を遣っているってコト
今日も昨日も一昨日も
貴女は縁の下の小さな力持ち
私はそんな貴女が好き
いつしか目を引かれていた
私はそんな貴女が好き
いつしか後ろ髪引かれていた
私はそんな貴女が好き
いつしか手を引かれていた
私はそんなこなたが大好き
いつしか心が惹かれていた
どくんどくん
鼓動が五月蝿い
どくんどくん
五月蝿い静かに
どくんどくん
静かに黙っていてはダメ
どくんどくん
ダメ元で貴女に想いを
どくどくどくどく
想いを、伝えるんだ
どくどくどくどく
伝えるんだ、言葉で
どくどくどくどく
言葉で話したら
どくドクどくドク
離したらいけない
私の腕の中の貴女
瞬くは数多の星々
奏でるは静寂のオーケストラ
主旋律は私達の鼓動
抱き寄せる力はクレッシェンド
菫色に青が溶け
私達の行く末は栄え
明日の天気は晴れ
私達の行く末に幸あれ
826 :
4-465:2007/11/27(火) 21:51:38 ID:iEnKP/jd
ちょっと投下から時間が空きましたが以上です。
改めて見ると結構恥ずかしいかも……。
>>826 GJ!!
なんと言うか、不思議な気持ちになりました。
かがみがこなたを想う過程が良い感じに表現されていますね。
どくんどくん、からどくどくどく、と心音の変化なども
こなたとかがみの過ごした時間、その間の想いの強化が出てていいと思います。
もう480kb突破しましたね。なんと言うか、早いなぁ。
>>826 GJ ! 詩を投下されたのは、あなたが初めてかね? だとしたら一番乗りオメw
SSにイラスト、さらに詩まで投下なんて・・・こなかが支持者の人たちは、本当にクリエイティブだ !
何ていうか、二人をくっつけたいと願う、熱い情熱のようなものをひしひしと感じるぜ・・・。
>>826 GJ!
色んな技法が入っていて普通に詩として凄く上手です。
かがみのこなたへの想いが伝わってきて、なんだか目から汗が出てくるよ。
部屋の中で、こなたへの溢れる思いをこうやって詩にしてるなんて妄想が生まれました。
そのうちこなかがでGIFアニメとか作って投下する人が出てきそうですねww
831 :
4-248:2007/11/27(火) 22:33:23 ID:4k7uWSHj
>>826 GJです!詩って新しいですね…!
自分も鼓動がどんどん速くなっていく表現が好きです
韻を踏むのも独特な感じでいいなって思いました
それと最後に一言だけ……恥ずかしいぐらいが丁度いいのですw
832 :
名無しさん@自治スレでローカルルール変更議論中:2007/11/27(火) 22:46:10 ID:D6TobVkO
確か、500kbまでが書き込みの限界でしたよね?
そうなると、そろそろ次スレの時期じゃないかとは思うのですが。
「お前がタテロヨ」と、思われる気がしますが……
どうやって立てたらいいのか分からなくて……すみません。
産めネタのこなたがどういった反応をしてくれるのか楽しみな今日この頃です。
>>826 GJ!!
かがみんが乙女すぐるw
きっとつかさに偶然見られて焦りまくるんだろうなぁ…
実は一週間ほど前から詩を投下できるタイミングを今か今かと待ってました(笑)
自分も465氏に続いてみるんだぜ!!
こなかがぽえみぃ
『帰り道』
かがみはいつもスタスタ歩く
イチニ イチニ イチニ イチニ
かがみがとてもキレイなのは いつも前を見て歩いているから
私が見えないずっと先 彼方の景色を見ながら歩く
私も同じ景色が見たくて 少し歩幅を広げると かがみは歩幅を縮めてくれる
肩を並べて遠くを見ると 宵の明星光って見えた
こなたはいつもゆるゆる歩く
いち に いち に いち に いち に
こなたがとても強いのは いつも空を見て歩いているから
わたしの気付かぬ大事な今の此方の景色を見ながら歩く
わたしも同じ景色が見たくて 少し歩幅を縮めると こなたは歩幅を広げてくれる
肩を並べて隣を見ると 遠くの星を指差し笑う こなたの輝く笑顔が見れた
肩寄せ二人はニコニコ歩く
いちに いちに いちに いちに
二人がとても幸せなのは 同(おんな)じ今を生きているから
二人の知らない空のはるかで 小柄な天使が祝福そそぐ
それは地上にふんわり落ちる 月の光に姿をかえて 二人の道を優しく照らす
降りてきたのは詩の神様ではなく薬用石鹸だったようですね(汗)
こなたとかがみ、そしてもう一人の視線の動きと遠近を感じて読んでいただければ幸いです。
もう次スレ…次もたくさん神作品が見られるといいなあ。
>>833 チューしてるじゃないかw
>>826&834
あんたら、このスレの宮沢賢治だよ!!
GJだ!!
あと次スレ立てるなら協力するぞ。
俺に出来る事はせいぜいスレ立てる事ぐらいだから
俺には
>>834の後ろに、ミューズが降魔、もとい降臨してるのが見える。
GJ!
そろそろ490だし次スレ立ててくるぜ
>>839 もう建っていましたか。どうもありがとうございました。
んでは、そろそろ埋めの季節ですな
しょうがないなぁ埋めてやるよ。
今間に合うのかさえわからんのに埋めねたSS作っている私
どうすればいいんだ……
もう次スレですか !
次はラッキーセブンの7スレ目
こなたとかがみの間に幸せなラッキースターが舞い降りてくれますように・・・
ゴメンこのスレが7スレ目だった orz
最後にAA?
ちょっとへぼいネタですが埋め援護。3レスくらいお借りします。
850 :
1/3:2007/11/28(水) 17:22:52 ID:E6bA5j5P
「さあ、今から始まるざますよ。小便は済ませた?ゴッドかなたさんにお祈りは?卸した貯金を
まるっと消滅させる心の準備はOK?」
小春日和の日曜日。迫る試験に備えて、本来は勉強しておきたい日なのに、
私は制服姿で、浅草の一角までこなたに拉致されてしまっていた。
「一冊も持ってないんだったら、まず糖ゲルと竜の巣は基本だネ♪後は……」
「だから何勝手に決めてんのよ?私は同人誌なんて絶対買わないわよ」
「強がっても無駄無駄。あの本を見れば、今のかがみんなら間違いなく買っちゃうって」
口に手を添えて、小憎たらしく笑うこなた。相変わらずこちらの話は全然聞いてない。
まあ、最終的には結局こなたの言う通り、『こなた推奨の本』は、いつの間にか手提げの中に
収まってたんだけど……。
あ、断っておくけど、別に私は、オタクになったとか、こなたとの新婚生活ネタが気になったとか、
そんなことはないわよ?
ただその、こなたが薦めてくれた本がどういうのか知りたかったというか、もっとこなたのことを
理解してあげようと思ったんじゃなくて、勢いに負けてしぶしぶ買わされたというか……。
埋め小ネタ そくばいかいのあくむ
「獅子は初心者を奈落の会場に突き落とすものなのだよ!それじゃ幸運をいのるっ」
とかなんとか言って、こなたは入場早々人ごみの彼方に消えてしまった。
勝手知らない異空間の中、頼りの先達に置いていかれて、正直どうすればいいか分からない。
とりあえず、人波を避けるように脇に逸れて、周りの状況を把握して……
「さがみん先輩っ!」
「はい!?って、その声って田村さん!?」
なんで田村さん(しかもコスプレ中)がこんな所に……でもその前に一応説明しよう。
『さがみん』とは、この前まで放送されていたアニメ『らき★すた』の登場人物・冬木さがみ
(妙に名前と外見が似てるのは何故だ)のことである。
性格はツンデレで面倒見がよくて読書が好きで、何故か二次創作では、主人公・白水こなみに
片思い中……という設定までついているらしい。
最近出たギャルゲー版では一番人気らしく、こなたもこの前徹夜でイベントフルコンプしていた。
……べ、別に私は一緒に見てたわけじゃないんだからねっ。
「さすが先輩、衣装の素材もバッチリっスね!」
「は、はぁ……」
眼鏡を輝かせてこっちを観察してくる田村さんに、思わず気圧されてしまう。
「……って、そうそう、先輩に頼まれてた本、早速進呈っス!」
「こなたに……って、なんじゃこりゃぁーーーっ!?」
表紙めいっぱいに描かれた、結婚式を挙げる私とこなた……もとい、さがみとこなみ。
もう一冊の本は、みなみちゃんとゆたかちゃん……によく似た、みなととゆりか……だっけ、の
百合本。でもあちこちに『こなさが』のいちゃいちゃシーンが……。
「心配ないっスよ、この本に限って、呼称もちゃんと『こなた』と『かがみ』に修正済みっスから」
「ちょっと待てぇぇっ!!」
「あ、そろそろ主催者との打ち合わせがあるんで、ちょっくら本部の方に……」
○ぐれメタル顔負けの速度で、戦略的撤退していった田村さん。くぅっ、逃げ足の早い。
しかし、彼女との会話のお陰か、『神コスプレ』らしい私のもとに、注目の視線が集まっていた。
851 :
2/3:2007/11/28(水) 17:26:07 ID:E6bA5j5P
「アレが原作者が認めた……」
「なるほど確かに瓜二つだ!しかも超美人!とするとまさか、さっきの『こなみ』は……!?」
視線が視線を呼び、言葉が人を呼ぶ。田村さんとのエンカウントから30秒も経たないうちに、
私の周りはラッシュ時並の人口密度になっていた。
「おぉ〜、柊似合ってんなぁ!すっげぇ!!」
「はいはい会場では静かにっ!じゃないとお姉さんが逮捕しっちゃうぞぉ〜っ♪」
スタッフその他が何とかしてくれたお陰で、人ごみは歩ける程度に薄まったけれど、それでも
かけられる声や売り子の皆さんの視線は止まらない。
こなさが壊れ本(作者マジで自重してくれwwww)から究極VS至高の料理マンガ(でもどうして
食材がこなさがなんだろう)、SOS団ネタ(でもなんか違う)にミートボール(状のガチャガチャ)が
詰まった弁当箱や調理実習ネタ、バレンタイン妄想に数学の宿題に記憶喪失、etc, etc。
糖分過多なものから暖かい友情エンド、果ては桐箪笥についての100ページ近くある論文まで、
気付けば色々買ったり貰ったり萌えたり萌やされたりしていた。
「はぁ……」
人波に巻かれながら、3時間近くかけて会場を周回し終えた頃には、もうぐったりだ。
島巡りの途中、『ゆりみな本』を手にした緑髪の子が、眩暈を起こして桃色髪の小さな女の子に
看病されてたり、見覚えのある誰かがバルサミコ酢について熱い談義をしていたりしたのを
見た気がしたのも、多分気のせいだと思う。
不慣れなイベントで、こんだけ振り回されたら、疲れて幻覚見えても不思議じゃない。
でも、どうしてだろう。
疲れるし汗臭いし、福沢諭吉や樋口一葉が行方不明になるしで、とにかくロクなことがなかった
筈なのに……。
「ほほぅ、『雨のちシリーズ』の新刊に伝説の50ページ本とは、なかなかいいセンスだネ」
突然背後から聞こえた声に、覗いていた手提げを慌てて隠す。
迂闊だった。私としたことが、コイツの奇襲スキルを忘れて油断するなんて……。
「っ、バカ!人の買い物わざわざチェックしないでよっ」
「そうはいかないのだよ、『さがみ』の成長を見守るのは夫として当然の義務っ」
「誰が夫だっ!というかそんな成長したくないわよっ!」
そんな他愛もない漫才をしても、誰も迷惑がったりしない。
むしろ、そんな私たちの一挙一動を中心に、同心円状に雑談の花が咲く。
会話のノリは普段と変わらないのに、不思議と……
「じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「なっ、何よ……?」
「いや〜、この空気に安らぎを感じる境地に到達した『さがみ』萌え♪」
「そっ、そんなこと……」
『この感情』を認めてしまうのだけは避けたい気がして、顔に出た動揺ごと心に押し込める。
小さなゴミ箱に3倍くらいの量の紙ゴミをねじ込むように、ドキドキと格闘する。
「なんてね。本当は、こーやって私と気兼ねなく過ごせるのがいいんでしょ?」
「んなっ……!」
詰め込もうとしていたものが、ぼんっと音を立てて大爆発。
回避不能なこなた必殺の一言に、周りでは桐箪笥の人が高速噴射する鼻血で机を切断したり、
通りすがりのPTAがビデオを握り締めた拳を天に突き上げてたり、
謎の留学生がどこからか取り出した下仁田ネギを振り回してハレハレダンスをしているけれど、
そんなことを気にする余裕がないほど真っ白だった。
852 :
3/3:2007/11/28(水) 17:29:52 ID:E6bA5j5P
「即売会ってね、本買うだけの場所じゃないんだよ」
付近のカオスにちょっとだけ目をやってから、私の瞳をじっと見つめてくる。
「馴染みのサークルさんに挨拶したり、新しい同志を見つける『出逢いと別れの酒場』だったり、
こうやって普段押し込めてるものを全部投げて、素の自分になれるお祭りだったりするんだよ」
そう言って、微かに頬を染めながら、私の手にひっついてくる。
「ちょっ、人前で、こな……?」
「平気平気、ほら」
こなたにつられて、周りを見てみる。
一部壊れてる人もいるっぽいけど、同人作家もコスプレした人も、戦利品を抱えた人たちも、
誰もが私たちに、言葉で、視線で、仕草で、エールを送ってくれていた。
私達を囲んで冷やかしたり祝福したり、まるで一昔前のハリウッド映画みたい。
……ああそうか、なんとなくだけど分かった。
こんなに疲れる場所なのに、心が不思議に弾んでいる理由。
「みんな応援してくれてるでしょ。ここは『そういう人たち』が全国から集まってる場所だからネ♪」
建物の外に出てきた時には、いつの間にかとっぷり陽が暮れて、空に星が瞬き始めていた。
あんなに沢山いた筈の人も、今ではもうまばらだ。
「終わっちゃって、寂しい?寂しい?」
「もう、そうやって勝手に決めないでよ」
帰り道、私の顔を覗き込んでくるこなたから目を逸らしながら、必死に平静を装っていた。
普段とは違う、いつもより素直にいちゃつけた二人がいた場所が終わる……
その何とも言えない物悲しさを気付かれないように。
「んふふ〜っ、相変わらずツンデレさんだね」
「ツンデレツンデレ言わないでよ。もう会場の外なんだから」
私が寂しいことも、ちょっとずつこなたとの共通項が増えていっていることも、全部お見通しで
からかってくる。
そんなこなたにムカついて、重くなった手提げを握り締める私に、
「でも、大丈夫だよ。かがみが寂しい時は、私がしっぽり慰めてあげるし、それに」
イベント後のじゃんけん大会でゲットした『戦利品』をばばっと拡げて、
「次のイベント会場なら、ちゃんと確保済みだからさ?」
夏の日差しのように、笑顔で私を照らしてくれる。だから、私も。
「はいはい分かったから、早くその恥ずかしいポスターしまいなさいよ。そしたらまた……
こなたと一緒に行ってあげるから」
精一杯のからかい口調で、大好きな人にそう言ってやった。
_
〃⌒ヽ
{{
ヾ、___/ヽ___
/::.::.::.::.::.::.::.::.::|::.::.::.::.:>
/::.::./::.::.::.::.::イ::.::.|::.ヽ::. \ まだかなー♪
|::.::/::.::.r::ナメ |::.::∧ヽ}::.:r、:\
|::. レ'::.::.〃 |::./ ∨|::.:リ\:|
|::.::.|::.;イ≡≡|/ ≡≡l:.::| この スレが埋まるか埋まらないかの間って
. 〉::.:K}::ヽ''' 、__, ゚{::ト、|
|::.:/::.|:.::.:ヽ し' ,.イ::l 異常に長く感じるんだよねー。
/::/::.::j::>‐-、ヽ7フノ/::/
. /::/::.::// \:/::/
/::/::.::// l 厂
|::.{::. // ∨ ヽ さてさて
>>850に感動したトコでそろそろ……いいのかなぁ?
|::.|::.レ' L_,.r┬┘
|::.|:/ |:::::::::| ――――ん?
/: : : : : : : : : : : : : : : `ヽ < おっす、こなたー♪
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ---、
/::了弋___: : : :/: : : : : : : : : : :.〉: : : : : `ヽ.__ヽ___,
/::::/ 7::::::::{: :`>':.:.:.∧: : :./: : : : :/ト、: : : : : : ヽ---rイ´
{:::::::: | /::::::::::::∨ /: :.(__): /: : : : :/:.:| !: : : : : : : : \:::ヽl < あれ? かがみどうしたの?
ヽ::::: |.!:::::::::::: /: :{: : : : : //: : : : ,イ: :/ |:ト、 : : : i: : : : ヽ::::〉
\|l::::::::::::/: :,イ: : : : ィ7ー-、 / |: / |:.! ,X: : :}: : : : : :.V
/l、::::: / / |: : : :/ イ: : / !/ l:.|´ ∨ |: : :i、.: : ! < どうしたのじゃねーよ、自分から呼び出しといて。
. l: :l ̄ |/r‐、l: : :.//|/ |/__ ,ィ.: :|: : :|ヽ: : :!
l : :!: : :.:.{ ヽ.|:.:.:/ヤ乍牙气 斤ァ/ハ:|: : :l \|
. | : :!: : :.! ト、_.l/ {:辷.ソ 辷/{: :∧!: :/ < ほへ?
. | : :l: : :.l≦ミヽ ヽ ,,¨ ̄ ,. }/:.:!:.∨|
l : : ! : / \\\ .____(^ーァ____,. イヽ:.!: :.:.:| < いや、だから、この前言ってたでしょ?
| : : l:.:,' ,.ヘ_と}_}_}_]≧、 `ヽー┴‐-、:| 二人でスレッドとかいうのの容量をどうのこうのって。
| : : l:.| '"´ ヽヽヽヽ- 、 }!
| : : l:.{ {:.:{:.:{:.{ 〉 {--―ァ < ……。
|: : :.l:.|ヽ、 }:.:}.:.}.:}ィノ____〉<´
|: : :.:/ /\_______,. -‐一'¨´i ̄¨´:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ――――おぉ!! (ピコーン)
|: : / /:.:.:./:.:.:./:.:.:.:..:./:.:.:.:,イ:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.丶:.:\.:.:.:.:.:.:.\
|: :.{ {:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:!:.:.::./ |:.:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.ヽ:.:.ヽー---ゝ いらっしゃい。待ってたよ、かがみん。
|: :.l/ !:.:.!:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.、l:.:.:/ .!:.:.:.:. / ヽ/:.: i:.:.:.:ヽ
|:.:/ .|:.:.!:.:.:.l:.:.:.:.:.:../「:メ、__,|:.:.:.:/ 、_/ ヽ:.:.:.|:.:.:.:.:.i
l:/ |:.:.! :.:.!:.:.:.:.:/ |/_ |:.:./ ____ ∨:|:.:.:.:.:.| < おまっ……忘れてたな?
|{ |:.:.!:.:/!:.:.:./|≡≡≡ .!./ ≡≡=.ト、ト、:.:.:.:| !!
|: >、___|:.:从_|:.:./: | ’|:.:.|:∧:. | < ははは。忘れるなんて事はナイナイナ……ぃ、痛い! 痛い!
|/ /|:/:.:.:!|:/:.:.:.! xxx __ xx ノ:.:.l/ ∨ あ、謝るから体重掛けるの止めて! 背が……。