ちょっとキョン!
今流行のケータイ小説なるものを書いてみたわ!
読み終えたらすぐに感想を言いなさい!ただしディスったら死刑だから!
なんだなんだ!?
上手く聞き取れないうちに携帯を渡される。
やれやれ…ま、ちょっと読んでやるか。
───アタシの名前はハヒル。心に傷を負った女子高生。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪
アタシがつるんでる友達は援助交際をやってるミルク、学校にナイショで
キャバクラで働いてるキユ。訳あって不良グループの一員になってるチュルヤ。
友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。今日もミルクとちょっとしたことで口喧嘩になった。
女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこいキャッチを軽くあしらう。
「WAWAWA、カノジョー、ちょっと話聞いてくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
キャッチの男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。
「すいません・・。」・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっとキャッチの男の顔を見た。
「・・!!」
・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」
男はホストだった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめて!」ドラッグをきめた。
「フンッ!モッフ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)
「・・・・・・。」
「どうコレ!?みくるちゃんと有希、古泉くんにも見せたんだけど!」
哀れな彼女をなんと言って慰めればよいのだろうか、
俺はまだその言葉を見つけ出せずにいる。
「ふえええん、涼宮しゃぁぁぁん」
「これは素晴らしいですね。この作品を超える日本文学(笑)はもう出てこないのではないでしょうか。」
「ユニーク」
ちょ・・・
「ホント!?やっぱりあたしの才能はハンパなかったみたいね!」
「ひゃあい!一晩中涙が止まりましぇんでしたぁ!」
嘘だと言ってください朝比奈さん。
「はい、まさに不世出の出来(苦笑)と言っても過言ではないはずです。」
嘘だと言ってやれ古泉。
「人間って、面白っ!」
嘘だッ! 誰だよ今のは! 長門じゃなかったぞ!?
「・・・で、キョン。どうだった?あたしのブンガクは」
ああ、そうか、冗談か。
ハハハ、よかったそうに決まってる。
「HAHAHA、冗談だろ?もしマジで書いてんならお前はホントに義務教育を受け」
「ガッシ!ボカッ!」
俺は死んだ。スイーツ(笑)