皿洗いも終わったので仕事に取りかかろう。俺はパソコンのある、仕事部屋へ向かおうとした。
しかし蒼星石が通り道に寝そべっている。相変わらず苦しそうにしている。
「おい、通行の邪魔だぞ。どけ。」
俺は蒼星石の頭を蹴飛ばし、道をあけた。
「ハァ・・・マスター・・・・レンピカを・・・呼んで・・・。」
しかしレンピカは虫かごの中だ。出てこられまい。
「通行の邪魔をしていたのに謝罪の言葉も無しか?ええ?」
俺は蒼星石の頭を踏みつけてやった。それでも蒼星石は相変わらず腹痛に苦しんでいる。
「マスター・・・・・待・・・待って・・・・。助け・・・・てよ・・・・。」
蒼星石は残った体力を振り絞って声を出したが俺は無視して仕事部屋へと向かった。
そして仕事も終わった。俺はテレビを見るためリビングに向かった。
ドアを開けてみると、蒼星石はさっきと位置を変えず、相変わらず腹痛に苦しんでいる。
痛さのあまり、目は涙でにじんでいるが、声を出して泣く体力はもう残っていそうにない。俺は気にせずにテレビをつけた。
ついに「探偵犬くんくん」が始まった。俺は毎週楽しみにしている。
「ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・・・・。」
こっちはテレビを見ているのに蒼星石はうるさい。そんな中CMに入った。
「おい糞人形!うるさくてテレビが聞こえないだろうが!」
「ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・・・。助け・・・・・て・・・・・・。」
蒼星石はずっと同じ位置で、同じ体勢で苦しんでいる。
「お前、そんなに腹が痛いならこうしてやるよ。」
俺は蒼星石の腹に二発蹴りを入れた。
「う!!!・・・・・・ゲロゲロ・・・・・・・・・。」
蒼星石は一瞬凄い顔で苦しみ、床に嘔吐した。蒼星石は自分の嘔吐物に顔を突っ込んだ。
ドールには消化器官が無いからだろうか、食べたものを混ぜてそのまま出したような物だった。
しかしそれでもやはり、かなり臭い。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」
蒼星石は嘔吐物に顔を浸けたまま呼吸を整えている。呼吸が落ち着いてきた。
吐いたおかげで腹痛が治まったのだろう。CMも終わり、蒼星石は自分の嘔吐物の後始末をした。
12月17日
「うわーっ!マスター、何これ!?」
蒼星石はケージを見ると驚き、壁に寄り添ってこちらを警戒している。
「近くのペットショップで買ったんだ。珍しいだろう?肌色の蛇。」
どうやら蒼星石は蛇が苦手なようだ。蛇と目が合うたびに「ひっ!」と、ビクついている。
この臆病さが俺をイライラさせる。
「ケージに入っているんだ。噛みつかねえよ。こっちに来い。」
蒼星石はケージを警戒しながらゆっくり近づいてくる。あまりのとろさにイライラする。
「まったく、この臆病人形が。男のくせにナヨナヨしやがって。」
そう言うと蒼星石は傷ついたようなしょんぼりした目でこちらを見て、そしていきなり甘えるような声で、
「マスター、僕・・・女の子だよ・・・。」
と言った。そう言えば忘れていた。こいつはどう見たって男である。
「お前には色気がないからな。ローゼンの失敗作じゃなかったのか?それとも姉の引き立て役か?」
流石にこの一言はかなり効いたようだ。蒼星石は下を向いて黙り込んでしまった。
そんなこんなでもう犬の散歩の時間だ。しかし蒼星石は行きたくないらしい。
犬の散歩はあいつの一日の一番の楽しみのはずなのに・・・。
結局蒼星石は留守番することになった。散歩中、道の向こうに柏葉さんを見つけた。
真紅と雛苺もいる。こちらには気づいていないようだ。柏葉さん達もこの時間帯になると毎日散歩をするらしい。
蒼星石は普段は彼女たちを見つけると身を隠す。今日来なかったのはこれが原因ではないはずだ。
とろい奴がいないこともあり、散歩は普段より大分早く終わった。
家に帰ると居間の方でがさごそ音がする。俺は気になって行ってみた。
見てみると蒼星石がタンスの中から取りだした、俺の娘の物だった青いスカートをはいている。
蒼星石は俺を見ると恥ずかしそうに顔を真っ赤にして、あわててズボンに履き替えた。
「あ・・・う・・・・ごめんなさい、マスター。僕、女の子っぽくなりたくて・・・。」
俺は、勝手に俺の娘の物だったスカートを履かれて頭に来た。
「ふざけるな!このオカマ人形が!!勝手なことしやがって!!!」
「ご、ごめんなさい・・・。でも僕・・・オカマじゃないよ!」
蒼星石は涙ぐんでいる。
「男が女の格好をするのをオカマっていうんだよ!この変態が!気持ち悪いんだよ!!」
「僕は女の子だよ・・・・。」
蒼星石は俺の目を見て立ち上がると、ズボンを膝のあたりまで下ろした。
「ほら・・・おちんちん付いていないでしょう?」
蒼星石の股には縦に割れ目が一本はいっている。毛は生えていない。
俺は指で蒼星石の割れ目をなぞった。蒼星石は恥ずかしそうに目をつぶった。やはり穴が開いている。
俺はケージに手を突っ込み肌色の蛇を取り出すと、蒼星石の割れ目に頭から突っ込んだ。
「う・・・うわああああ!!」
蒼星石は仰向けに倒れた。
「ああっ!マスター、取って!」
蒼星石は仰向けのままこっちに蛇の入った股を突き出している。蛇はビタビタと動いている。
顔は恐怖のあまりひきつって、目をつぶっている。蒼星石の顔がだんだん赤くなっていく。
「ハァ・・ハァ・・、マスター・・、もうしないから助けて!」
蒼星石は助けを請うたが俺はもうちょっと我慢させることにした。
蛇は相変わらずビタビタ動いている。まるで本当に蒼星石にチンコが生えたようである。
「あ・・・あぁ・・・・痛い!!」
どうやら蛇が蒼星石の中に噛みついたらしい。蒼星石は股に力を入れると股が引き締まり、
蛇は締め付けられ、真っ直ぐ伸びた形で気絶した。まるで勃起したみたいだ。俺はこの、
蒼星石の屈辱的な姿を携帯で写真に撮っておいた。蒼星石は落ち着いてきた。俺も飽きたので抜いてやった。
頭が穴から抜けるとき、蒼星石は「あっ。」とだけ喘いだ。
抜けたあとも蒼星石はしばらくズボンを下ろしたまま仰向けで天井を見ていた。
奇妙な夢を見た。俺はツタと葉っぱに囲まれている。急にツタと葉っぱが燃え始めた。
いや、ツタではない。家が燃えている。葉っぱではない。小さい少女とその母親が燃えている。
俺は恐怖で縮こまっている。そんな夢を見た。
かわいそうで泣けてきた。
悔しい・・・けど続きが気になる。ビクン!ビクン!
蒼星石さんがんばてください
支援
12月18日
蒼星石はどうやら帽子が宝物らしい。とても大事そうにしている。
昼食が終わると蒼星石は二階に行き、帽子をタオルで軽く磨いたあと、抱きしめてニヤニヤする。
俺はそのときの顔が嫌いだ。蒼星石は見たいテレビがあると、帽子を置いて慌てて一階へ下りていった。
昨日のことがまだ許しきれない俺は、引き出しからカッターを
取り出して帽子をボロボロに刻んでやった。テレビが終わり、蒼星石は二階に上っていった。
俺は仕事部屋で仕事をしていると、勢いよく蒼星石が入ってきた。ボロボロの帽子を抱きかかえている。
「マスター!僕の帽子ボロボロにしたの、マスターでしょ!!」
蒼星石は大声を出した。今まで見たことがないほど怒っている。そして涙ぐんでいる。
「ん?知らね〜な〜。勝手なことほざいてんじゃねーぞ。」
俺はわざとらしく振る舞った。
「うそつき!!大好きな帽子だったのに!!直してよ!!僕の帽子直してよ!!」
蒼星石は泣きながら俺の膝をポカポカ叩いている。
「う・・・僕の帽子ぃ・・・ひいん・・・・・ひっく・・・。」
ついにはボロボロになった帽子を両手でぎゅっと抱きしめて泣き出してしまった。
俺は頭に来て蒼星石の手から帽子をぶんどった。
「返して!僕の帽子!」
蒼星石は俺に攻め寄ってきたが、蹴飛ばしてやった。蒼星石は後ろに吹っ飛んで壁にぶつかった。
俺はでかい皿に帽子を乗っけると近くにあった酒をぶっかけ、火を付けた。
「やめて!!僕の帽子!!」
蒼星石はまた飛び付いてきたので片足で強く踏みつけてうつ伏せに押さえつけた。
「いやだ!僕の帽子!やめて!!やめてよ!!!」
蒼星石は暴れ出したが俺はなんとか足で押さえつけた。結局帽子は燃えて丸焦げになってしまった。
原形はとどめているが、もう使えないだろう。俺は足をどけてやった。
蒼星石は帽子のもとへかけつけ、帽子を抱きしめて、声を上げて泣き出した。
しばらくして蒼星石は泣きやむと、帽子を大事にトランクにしまった。
そしてそれをかぶることはもう無かった。
12月19日
「ねえ、マスター、今日の夕飯は僕が作って良い?」
蒼星石は「簡単だれでもクッキング」という本を片手に俺に言い寄ってきた。
「ほら、これが作りたいんだ。美味しそうでしょ?」
蒼星石はほんの、あるページを指さして言った。そこにはハンバーグがあった。
目玉焼きが花の形にくりぬかれて乗っかっている。
その本には「簡単だれでも」と書いてあったので馬鹿でも作れるだろう。
それに今日は仕事が忙しかったので作らせてやることにした。
蒼星石はエプロン姿になり、ハンバーグを作り始めた。鼻歌を歌って、
気分が良いようだ。しばらくして完成し、ちゃぶ台に並べた。顔がニヤニヤしていてむかつく。
「いただきます。」
俺が夕食を食べ始めると蒼星石はじっと俺の顔を緊張したような面持ちで見てくる。
「なに見てるんだよ。」
俺は牽制したが蒼星石はそれでも見てくる。俺は頭に来た。
「ねえ、マスター、美味しくできたかなぁ?」
蒼星石はしつこく聞いてくる。いい加減にしてほしい。味は
そこそこだった。美味いとは言えないが悪くはない。しかし蒼星石が非常にむかつく。
「ブーッ!!!」
俺は蒼星石の顔にハンバーグを吹きかけてやった。
「ガチャーン!!」
そして俺はちゃぶ台をひっくり返した。蒼星石は驚いた顔で俺を見ている。
夕飯が全部床にこぼれ、食器はいくつか割れている。
「なんだこれは?不味いんだよ!こんなもの食えるか!!」
「でも、マスター・・・せっかく作ったのに・・・・。マスターに喜んで貰おうと思って・・・。」
蒼星石は泣き出しそうだ。
「は!?こんな不味い料理で俺が喜ぶわけ無いだろうが、クズが!!」
蒼星石は床にこぼれた食べかけのハンバーグをじっと見て、ついに声を上げて泣き出してしまった。
「マスター・・うっ・・ごめんなさい。・・・今度は・・・美味しいのを作るから。・・・・ヒック。」
「もう作らなくていいよ!お前の糞不味い料理なんて食えるか!」
俺はぞうきんを蒼星石の顔に投げつけた。
「ちゃんと掃除しろよ。」
蒼星石はすすり泣きながら床の掃除を始めた。黙って掃除してほしいものだ。
蒼星石を愛する皆、おやすみ。たぶん明日で全部終わるの。明日はバレンタイン、忙しくなくなりそうだ。
>>543乙
蒼星石かわいすぎる
最後はハッピーエンドがいいわ・・・
>>544このSS初めて読むの?じゃあ君は続きを読まない方がいい…。
どうせ最後は羽まみれ
547 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 18:09:51 ID:Tuav8ZFh
あ
蒼星石の虐待厨は薔薇か雪華の人間だという事が確実になったぞ
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12月20日
今日は雪だ。やけに寒い。俺は仕事をしているといつのまにか日も暮れた。
寒さが厳しくなっていく。雪は一向に止まない。ストーブは故障中。
手がかじかんでまともに仕事が出来ない。俺のイライラは頂点に達そうとしていた。
「コンコン」
ドアを叩く音がすると、蒼星石が紅茶を二杯持って入ってきた。
「マスター、冷えると思うから紅茶を持ってきたよ。お仕事お疲れ様。」
蒼星石はニコリと馬鹿みたいな笑みをこぼすと、カップを一杯仕事机に置いた。
しかし良く見るとこの紅茶は大事なときにしか飲まない高価な紅茶だった。
俺はカッとなり、カップを持ち上げると、蒼星石の顔面にぶっかけた。
「熱い!熱いよ!!」
蒼星石は両手で顔面を押さえた。そして両手を放した機会を見計らってもう一杯ぶっかけた。
「熱い!やめてよ!!」
流石に二発もかけると効果は倍増する。蒼星石はあまりの熱さに両手で顔を押さえて悶えている。
人形だから火傷はしなかったが、すこし赤くただれているようにも見えた。
「そうか、あついか。ならばすぐに冷やしてやる。」
俺は蒼星石の服をはぎ取り、裸にした。蒼星石は床に倒れ込んだ。
「う・・・寒いよ・・・。」
蒼星石は体を丸めて震えている。
俺は蒼星石を持ち上げて運び、玄関の外に放り出した。雪はまだ降っている。それにもう暗い。
「今日一日裸で外寝ろ。」
俺はそう言うと玄関を閉めた。
「入れて!マスター!寒いよ!」
玄関をドンドン叩く音が聞こえる。俺は隙間からこっそり観察することにした。すぐに玄関を叩く音は止んだ。
蒼星石は体を丸め、目は今にも死にそうで、ガタガタ震えている。震え方が尋常ではない。
今にも死にそうに激しく震えている。蒼星石は必死に手に息を吹きかけている。しかし全然暖まる様子もなく、
ばててしまった。夕食も終わり、しばらくして蒼星石をこっそり覗いてみたら、
まだ同じ場所でずっと震えている。しかし体力も大分消費して、震えも弱々しくなってきている。
顔が真っ青だ。蒼星石は急に立ち上がると雪の積もった庭を歩き、犬小屋の方に向かった。
「やぁ、翠星石(犬の名前)。一緒に寝ていいかな?」
蒼星石は弱々しい声で聞いた。
「ワン!ワン!グルルルル・・・・。」
犬は蒼星石に牙をむいて威嚇した。最近人に慣れてきたとはいえ、まだまだ完全ではないのだ。
「お願い、翠星石・・・。寒いんだ・・・・。」
しばらくすると犬は急に犬小屋の奥に引っ込み、蒼星石が入れるようになった。
「ありがとう、翠星石・・・。」
そう呟くと蒼星石は犬を抱いて、犬と一緒に眠ってしまった。
12月21日
最近毎日同じ、奇妙な夢を見ている。また俺はツタに囲まれている。
身動きがとれない。息苦しい。どうせまたそれらが燃え出すんだろうと思っていた矢先であった。
蒼星石の声が聞こえてきて、だんだん大きくなっていく。ツタの間から覗いてみると
巨大な鋏を持った蒼星石がツタを切り倒しながら俺の方に向かってくる。
そういえば蒼星石は人の夢の中に入り込むことが出来ると聞いたことがある。
まさか彼奴は俺に復讐をしに来たのか!?
「ジリリリリリリ!!」
俺はなんとか目覚ましに助けられたようだ。のどかな朝だったが、俺の心は煮えたぎっていた。
布団のすぐ隣に蒼星石が倒れている。目を覚ますとびっくりして俺の方を見た。
「お、おはよう、マスター・・・。」
俺は引き出しから30cmはあるプラスチックの定規を取り出した。蒼星石は俺を見て怯えだした。
俺は蒼星石を持ち上げ、ズボンを下ろし、尻を出した。蒼星石は持ち上げられながら手足をばたつかせている。
「ピシッ!ピシッ!」
俺は蒼星石の尻を定規で叩き始めた。蒼星石は叩かれるたびに手足を動かした。
「痛い!痛いよマスター!!」
俺は尻を叩き続けた。蒼星石の尻がだんだん赤くなっていく。
「俺を殺そうとしたな!てめぇをぶっ殺してやる!」
「ああ!やめて!ああん!痛い!」
蒼星石は泣き出した。俺は我を見失った。
腕が疲れた。俺は一階からポットを持ってきた。蒼星石はまた怯えだした。
俺は蒼星石の服と下着をはぎ取って裸にした。
「寒いよ、マスター・・。」
蒼星石は震えだした。
「熱い!!あちちち!熱い!!やめて!ああ!」
俺はポットの、十分に沸騰したお湯をボタボタと蒼星石の体中にかけた。
俺は蒼星石を仰向けに押さえつけた。蒼星石は手足をばたつかせて抵抗しているが、無駄であった。
「ああ!熱い!!ああ!あぁ・・・・。」
しばらくすると蒼星石の顔はだんだん落ち着いてきた。
ハァハァと、呼吸音は大きく聞こえた。やられすぎてマゾに目覚めたのだろうか。
そんなところでお湯がきれた。蒼星石は天井を見て涙目でハァハァ言っている。
蒼星石の体中は真っ赤にただれているように見えた。
「今度は命は無いと思え。」
そう言うと俺は朝食を食べに一階に下りていった。蒼星石はまだ仰向けに倒れている。
30分くらいたったのだろうか、朝食を食べ終わった。しかし蒼星石は降りてくる気配はない。
疲れていたのだろうか、俺はふと眠くなり、こたつの中で眠ってしまった。
また奇妙な夢を見た。周りはツタで囲まれている。俺はこの夢が嫌いだ。
気分が悪くなってくる。俺はツタの間からなんとか外を覗いてみた。そしたらまた蒼星石がいた。
ツタを巨大な鋏で切りたおしながらこちらに向かってくる。俺は逃げようと思ったが
ツタに締め付けられて動けない。なんとかして夢から覚めようかと思った瞬間、ツタが燃え始めた。
ツタは家に、葉っぱは人影となった。炎の中から声が聞こえる。
助けを求める声、悲鳴、人々の噂、何かののサイレン・・・・・。
急に蒼星石が目の前に来た。殺される・・・!そのとき、周りのツタが蒼星石の方に伸びていった。
「殺せ!この糞人形を殺してくれええええ!!!!」
しかしそれらも全て蒼星石に切り倒されてしまった。俺はその場に倒れ込んでしまい、気を失った。
目が覚めた。俺は生きているようだ。夕方になってしまっている。空が真っ赤だ。
俺は引き出しからナイフとハンマーを取り出した。しかしそれらをじっと見たあとまた引き出しにしまった。
なぜだろうか、周りの物がやけに新鮮に感じられた。それに気分が良い。
ちょっと前まで大嫌いだった真っ赤な空をしばらくじっと眺めていた。
12月22日
俺はこたつで静かに本を読んでいた。外は酷く寒い。それに今日はかなり疲れている。
しかし犬の散歩には行かなければならない。毎日行かないとストレスがたまるのだ。
かつて保健所から引き取ったとき、俺は再三そのことを注意された。
ただでさえ人に慣れていない犬なのだからちゃんと面倒を見ろとのことだった。
しかし外は酷く寒い。それに今日はかなり疲れている。俺はそのことを考えるとよけいに疲れた。
「ねえ、マスター、遊ぼう?」
蒼星石が急に居間に入ってきた。俺は不意をつかれて少し驚いた。
「いやだね。こたつから出たくないし寒い。それにあとで犬の散歩にも行かなきゃならん。」
俺はしっしと手払いをした。
「ねえ、退屈なんだよ。遊ぼう?マスター。」
蒼星石は俺の右手を掴んで、甘えた声を出して言い寄ってきた。そもそも今までこんな事一度もなかった。
俺は驚きに包まれた。蒼星石はあまりにもしつこいので、ぶん殴ってやろうかとも思ったが、
それは気の毒だと思った。ここで俺はある意地悪を思いついた。
「仕方ないな。じゃあ遊ぶぞ。」
「わあい、やった!」
蒼星石は微笑んで俺を見た。とても喜んでいるようだ。そういえば柏葉さんから聞いた話だが、
ある事件が起きてから、蒼星石は真紅や雛苺に見捨てられたらしい。
そしてその後、間もなく姉は死んだらしい。その後しばらくしてから俺の家にやってきたのだ。
きっと蒼星石はこうやって遊ぶのはかなり久しぶりなのだろう。
「しかし遊ぶ内容は俺が決める。隠れん坊だ。文句ないな?」
「うん!僕、隠れん坊大好き!」
蒼星石はしゃぎだした。
「お前がオニだぞ。目をつぶって100数えろよ。」
「うん!1,2,3,4,・・・」
蒼星石は壁に顔を向けて数を数え始めた。
俺は犬の散歩に出かけた。やはり外は酷く寒い。疲れがどっと来る。さっさと済ませたい。
俺の考えた意地悪とは、蒼星石が俺を捜している間に家を脱出して犬の散歩に出かけようという事だ。
蒼星石にとって犬の散歩は一日で一番の楽しみだ。だからこのことを知ったらかなり悔しがるだろう。
今までの意地悪に比べたらかなりソフトになっているが、気にならなかった。
それにしても犬は大分俺にも心を許してきた様子だ。しかしやはり完璧とは言えない。しばらく歩いていると、
道の向こうに柏葉さんがいた。とはいっても毎日見かけることだ。しかし今日はいつもと違い、
なぜか真紅と雛苺がいない。独りぼっちで、どこか暗い雰囲気だった。
その雰囲気で、俺はどうも声をかける気にはなれなかった。柏葉さんはどうしたんだろう?
俺は考え事をすると早足になる癖がある。それに今日はとろい奴がいない。
今日はいつもより早く家に着いたようだ。寒さと疲れで、さっさと休みたいと思った。
家に入ると、蒼星石が見あたらない。それに、ところどころが散らかっている。
俺は居間に向かった。こたつに入るとそのまま寝っ転がった。二階の方からガサゴソと物音がする。
階段を下りる音がした。そして蒼星石が居間に入ってきた。
「あ!マスター見つけた!」
蒼星石は嬉しそうに俺を指さして言った。俺はひどくあきれてしまった。
この馬鹿は自分が騙されたことに全然気づいていないらしい。
「あ、マスター、そろそろ翠星石(犬の名前)の散歩の時間じゃないの?ねえ、行こうよ!」
蒼星石は俺の腕を掴んで引っ張った。目が輝いている。俺はあきれて言葉も出なかった。
外は酷く寒い。それに疲れている。しかし結局俺は、何故だろうか、二度目の散歩に出かけることにした。
12月23日
俺は今日、用事があってちょっと遠くへ行っていた。
家に着いたときはもう夜だった。かなり疲れてしまった。
それに明日は大事な用があって、朝六時には出発しなければならない。
今日はさっさと寝ようかと思いながら居間に行くと蒼星石がいない。二階にもいない。
仕事部屋を覗いてみると、いた。新聞のチラシが散らかっていた。
蒼星石はそのうちの一つをじっと見つめて、泣いていた。俺はちょっとびっくりした。
「あ、ごめんなさい、マスター。すぐ片づけるね。」
蒼星石は俺に気づくと涙を手で拭って俺の方をなんともないような顔で見た。
そしてガサガサとチラシをかき集め始めた。俺は蒼星石は見ていたチラシを奪い取った。
クリスマスのおもちゃ屋のチラシだった。涙でにじんでいる。
「あ、マスター、あのね、このお人形が翠星石に・・・お姉さんにそっくりだったから思い出しちゃって・・・。」
チラシには緑色のドレスを着て髪の長い少女のぬいぐるみがあった。
オッドアイで、片目はルビーのような赤、もう片方は翡翠のような緑だった。
「好きだったのか?お前の姉のこと。」
「うん。翠星石は・・・・最期まで僕のことを許してくれたんだ。僕は全然悪くないって・・・・。」
蒼星石は下を向いて、また泣き出しそうだ。
「悪い人なんて誰もいないって・・・ヒック・・許してくれたんだ・・・くすん・・・会いたいよ・・・・どうして・・・。」
蒼星石は少し感情的になった。
「翠星石はいつものように言っていたんだ・・・。本当の悪人なんて誰もいないって・・・。
誰だって元々は良い人なんだって・・・。そして誰にでも悪に負けちゃうときがあるんだって・・・・。
でもそれは仕方ない事なんだって・・・。だから僕はよい子だって・・・最期まで言ってくれたんだ・・・。」
俺はじっと黙って蒼星石の話を聞いていた。
「あ、ごめんね、マスター。すぐに片づけるから。」
蒼星石はまた涙を拭うと、チラシをまとめて居間へと運んでいった。
「蒼星石、夕飯はコンビニ弁当をテーブルに置いておいたぞ。あと、明日は早いし疲れたから俺はもう寝る。」
俺は居間に向かって、少し声を上げて言った。
「うん、わかった。おやすみ、マスター。」
「ああ・・・おやすみ、蒼星石。」
12月24日
俺は用事を片づけ、家に向かっていた。日は沈みかけていて、雪が降っている。
商店街に入った。この商店街には大きいデパートがあり、クリスマスセールをしている。
デパートに入ると人がたくさんいて、大分盛り上がっているようだ。俺は苺のショートケーキを二つ買った。
砂糖のサンタが乗っかっている。ふと、あるぬいぐるみが視界に入った。
緑色のドレスを着ている、長い髪をした少女だ。オッドアイで、片目はルビーのような赤、もう片方は翡翠のような緑だった。
俺は何かに取り憑かれたかのように、このぬいぐるみをそのままレジへと持っていった。
「お子様ですか?」
店員は話しかけてきたが俺は無視をした。デパートを出ようとしたら俺ははっと気づき、
帽子売り場の方へと向かった。買ったのは黒くて小さなシルクハットだ。ピンクのリボンが巻いてあってとても可愛らしい。
俺はそれらを紙袋に詰め、デパートを出た。雪は止んで、晴れていた。
もう日は沈んでいて、月が出ている。雪は結構つもっている。人は増え、あちこちにライトが輝き、クリスマスソングが流れている。
とてもにぎやかだ。俺は商店街をぬけた。人や音や光は遠くなっていった。
そのまましばらく歩くと俺は家に着いた。とても静かだ。
家に入った。中はしーんとしていた。明かりがついていない。
電気をつけようとしたがつかない。どうやら停電のようだ。
「おーい、蒼星石、帰ったぞ。」
真っ暗闇の中を手探りで歩いた。居間を覗いたが蒼星石の気配はない。仕事部屋の方を覗いた。
窓からは雪明かりの、微かなぼんやりとした青白い光がさしている。その光の中に蒼星石を見つけた。
座布団の上で仰向けに、静かに寝っ転がっている。
「おい、起きろ、蒼星石。」
蒼星石の頬を軽く叩いた。しかし返事がない。
「おい、起きろってば。」
蒼星石の体を揺すってみた。しかしやはり返事がない。だんだんと暗闇に目が慣れてきた。
少しずつ周りの物がはっきりと見えてくる。部屋を見渡すと、部屋中に黒い羽根が散らばっていた。
急に恐怖を覚えた。ゼンマイを巻いてみたが、動かない。どれだけきつく巻いても動くことはなかった。
ゼンマイ穴の中を見てみた。何かつまっているのだろうか?しかしそんなことはなかった。
俺は蒼星石をぎゅっと抱きしめた。冷たい。とても冷たい。俺はしばらくその体勢のままでいた。
そしてそっと立ち上がると、居間の方へと呑み込まれていった。
メリークリスマス。
「完」
559 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 22:56:20 ID:Tuav8ZFh
fin
乙
蒼星石・・・
561 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 03:21:02 ID:dqDrzcCV
乙かレンピカ
切ねぇ・・・・
563 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 09:50:43 ID:CV/NdaDe
_,-´// イノ/ /, /l /l | | / ハ l'、 i、 i 、 '、'ヽ ヾ ヾ
../ ,', -´ /´イ /l /l| / | |:| l | lハ |i ', |:', .|、 |', '、 iヽ \
/ ,',i ,'.| / |'l , |l | l || ,'i ,' |i l |l .l | i ハ |'、 i |、'、
/ /,.| i | i i | l ,i i|/, | i , l| ノl |、l /i | il .l i|l l| '、、
ニニ''-、' // ||i .| |、| |、'i .ハ i丶 |,,,-'、 / i,,,|,/,,|,,,i,,i_|//,| l.| | l ||,'l ',|
7 / ,' | l | |,,-'''|"i"|"',.|""|ヽi、 、/ ,' /' リ |~/"i''-' l / l '/l .,'ハ
. /λ / '、'、 '、\ |-'ーlニ'"~'、 '、ヽ / '"'''/'ニ,,ノ',, ,' . イ lノ / イ ' ソ '、 かわいそう…
.// |l / ,' ヽ,'、ヽ <"7",,ヾヽ , -7",,"i'ヽソノ ノノ' l / ', ', ,, -
./ ' /, / ' l'ヽ '、', .'' リ ` l _'' リ ノ' ,' イ || | '、 '、'、`ー
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// ,' ,'"'、 / .| .::i | | / l i.'、 ', '、'、'、
,' / / / ト、'''',/ | / / :' | | ./''~i | '、 '、'、 '、'、
./ / ./ // / 7l''、 \// ,ソ./-´ ', l '、 '、'、 '、'
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ノ./ / // / ノ i |_,,> 、 /\ ::: ノ '- 、 |i '、 i ', '、 '、、
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564 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 22:43:48 ID:QQpT7r1V
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/,'r=@=ミ、
∩|卯,iリノ) ̄ ̄`ヽ、―ニ
/`ヽ ノ|l〉/ ´`ヽ _ 三,:三ー三,:
レ´V ノ .ノヽ--/ ̄ , ` ` ̄ ̄ ̄
.( }. ...| /!
\ }、ー‐し'ゝL _
\_jr--‐‐'´} ;ーー------
`ヾ---‐'ーr‐'"==
,'´r==ミ、
. 卯,iリノ)))〉
/`ヽ#;;;)'Д`;(;;) うげぇぇぇ
レ´Vノl!!l つ!;:i;l 。゚・
と__)i:;l|;:;::;:::⊃
⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃
寂れてる…
566 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 00:25:39 ID:Jsd0jgED
デア・リヒター最強
デア・リヒター最強
568 :
蒼星石:2008/02/20(水) 23:53:10 ID:uBCm+ZGG
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ちゃうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!僕、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
汚いスレですね。
570 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 15:37:05 ID:PzUjGmje
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厂, ''⌒ヽ_フX_ __⊥_ \
ノ/ .::::/ .:::YX_} ,rくネネ>、. \_
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〃 .:::/ .j .:::::(⌒]_}/:/ // 。}:;L/l 1l 〈
おかしいな…どうしたんだい?
ぶっちゃけ殴りたくなるのはわかるけれど
僕はサンドバックじゃないんだ
少し頭冷やそうか…
かわりにキスしてやんよ
572 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 16:42:01 ID:DYxyJZXT
糞う星石死ね
デア・リヒター最強
>>570 . ┌──┐
i二ニニ二i
i´ノノノノ ̄ ̄`ヽ、―ニ
Wリ/ ´`ヽ _ 三,:三ー三,:
ノ@.ノヽ--/ ̄ , ` ` ̄ ̄ ̄
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`@}、ー‐し'ゝL _
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┌──┐
i二ニニ二i
i´ノノノヽ)))
Wリ;;;)'Д`(;;)リ
@、 `@
r'⌒ '@;´ @
ヽ@ー''@⌒
各地の虐待スレで虐待AA貼ってるやつって同一人物なのかな?
>>570 殴りはしないがほっぺたをつねりたくなる
580 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
蒼虐待SSキボン