次つかさ死ver
「あーっ、良い物見れた。そろそろ教室に帰るか!」
かがみが教室に帰ろうとして、廊下を歩いていると、いきなり声を掛けられる。
「お姉ちゃん!ちょっと来て!」
かがみは始めは無視しようと思ったが、つかさに手を引っ張られ、無視は出来なかった。
連れて来られたのは、体育館裏だった。
ここで何をする気だろうか。
しかしこの子、嫌に痣だらけだ。一体どうしたのだろうか。
「お姉ちゃん、この顔の痣、こなちゃんにやられたの。そんでね・・・」
そういうと、つかさは服(上のみ)を脱ぎ始める。
体は、本当に痣だらけだった。
まるでバナナの皮みたいに、紫の様な、黒い様な斑点が沢山。「これはゆきちゃんにやられたの。」
「そんな・・・」
「お姉ちゃん、人を騙すのはもう止めて!私は良いけど、こなちゃん達を巻き込んじゃ駄目だよ!」
かがみは頭の中で、かつてのつかさとの思い出を思い出していた。
色々な所に行ったり遊んだり。
思い出していると、何故か自分のした事が馬鹿馬鹿しくなってきて、何故か涙が出た。
「ぐす・・・ごめんね、つかさぁ・・・私どうかしてた・・・」
「お姉ちゃん・・・」
「謝って済む事じゃないけど・・・ホントにごめん。ごめんなさいぃ・・・ひっく・・・」
「お姉ちゃん、泣かないで。お姉ちゃんが謝ってくれただけでもすごく嬉しいから。教室戻ろ?」
「「待ちなさい!」」
「かがみん・・・やっぱり私達の事騙してたんだ・・・」
「申し訳有りませんつかささん。私達、彼女の言葉を鵜呑みにしてしまって・・・」
「こなた!みゆき!・・・こ、これはその・・・」
騙していた事がバレて、かがみは慌てて言い訳を探す。
そんなかがみをつかさがかばう。
「待って!これは私が悪いの!」
「良かろうと悪かろうと嘘はいけません♪」
そういうと、みゆきは鉈を出して笑顔でかがみに切りかかる。「駄目ぇぇぇぇぇぇぇ!」
ザシュッ
「・・・つかさぁ!」
かがみをかばったため、つかさの右腕が鉈の餌食になった。
「ーーーーーーーーッ!!」
傷口から血が湧き出る。
つかさは痛みで声も出せない状態だった。
「かがみんは私が倒すヨ・・・」
そういうとナイフを持ち、かがみに向ける。
すると。
「こな・・・ちゃん、止めて・・・お姉ちゃん・・・殺さないで。」
「うるさい!邪魔したらアンタも殺す!」
「それ・・・で・・・良いから・・・お姉ちゃん・・・を・・・許して・・・あげて・・・。」
つかさがそういうと、みゆきがこういう。
「まぁまぁ泉さん。最期の頼みですし、聞いてあげましょう?」
「・・・最期?」
(つかさは死ぬの?嫌、まだちゃんと謝って無い。つかさがいなくなるなんて嫌!)
かがみがそう思っている間に、こなたとみゆきは鉈とナイフを降り下ろしていた。
グシャァァッ!
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
つかさの死後、私はあの二人に案の定いじめられた。
でも、縁下る気も無いし、ましてや自殺なんて持っての他。
せっかくつかさが守ってくれた命だもん。大切にしなくちゃ。
ちなみに、あの二人はみゆきん家の財力で、今もシャバの空気を吸っている。
今日も、空越しにつかさに話し掛ける。
「つかさ、そっちで元気してる?こっちもなんとかやってるぞ!」
なんとなく、向こうでつかさが笑ってくれてる気がした。
そういえば、まだしっかり謝って無かったね。
「ごめんね、つかさ・・・」
さぁ新しい日が始まる。
END