【School Days】桂心ちゃんが一番可愛いよね

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816名無しさん@お腹いっぱい。
184 名前: ◆guAWf4RW62 [sage] 投稿日: 2008/03/17(月) 22:08:51 ID:eyAjNXLs
「ガ、ハ――――――――」
足を怪我している雄二には、逃れ得る術など無かった。
言葉は手にした小鳥丸で雄二の脇腹を貫いたまま、底冷えのする声で告げる。
「――殺しちゃえば良いんです。先ずは西園寺さんを殺して、それから誠くんと一緒にこの島を抜け出せば良いんです」
言葉はおもむろに刃を引き抜くと、傍に転がっているニューナンブM60を抜け目無く回収した。
続けて力任せに雄二を押し倒して、馬乗りの態勢となる。
「その為には、足を怪我した味方なんて邪魔なんです。足手纏いを連れたままじゃ、誠くんも西園寺さんも探せませんから。
 ですから、向坂さんは此処で死んで下さい」
それは紛れも無い死刑宣告。
武器を失って動きも封じられた雄二には、逃げ延びる手段など最早存在しない。
だが――此処で直ぐに殺されていれば、未だ僅かながら救いがあったかも知れない。
少なくとも、これ以上の苦痛には晒されずに済んだかも知れない。
しかし次に言葉が行ったのは、余りにも無情な宣言だった。
「直ぐには殺しません。私は西園寺さんを、出来るだけ苦しませた上で殺したいんです。
 ですから、先ずは向坂さんで調べさせて下さい。どんなやり方をすれば、相手を一番苦しめられるかを」
「あ…………ぁ…………」
告げられた台詞の意味を理解した途端、雄二の表情が絶望に侵食されてゆく。
とどのつまり言葉は、雄二を実験台にしようとしているのだ。
冷たい白刃が、雄二の右人差し指へと添えられる。

ことのはちゃんのひとでなし。おに。あくま。しんじゃえ。