【SHUFFLE!】麻弓親衛隊 MMM-第3期【麻弓ラバーズ】

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1名無しさん@お腹いっぱい。
PC版「SHUFFLE!」ではサブキャラ、PS2版「SHUFFLE! ON THE STAGE」でサブヒロイン昇格の
麻弓=タイムについて語るスレです。『胸は小さく、心は広く!!』の精神で。

□PS2版公式サイト
ttp://www.kadokawa.co.jp/game/game/shuffle/
□PC版原作公式 (18禁)
ttp://www.project-navel.com/navel/products/softwares/shuffle.html

□アニメ公式
ttp://www.shuffle-tv.com/
ttp://www.wowow.co.jp/anime/shuffle/

□インターネットラジオ:ねぶら
ttp://lantis-net.com/nevra/

□SHUFFLE! 総合まとめサイト (FAQ・過去ログ等、質問する前に閲覧推奨)
ttp://shuffle-info.x0.com/
□MMM〜麻弓ラバーズ〜まとめサイト
ttp://www.geocities.jp/mmm_love_rs

□前スレ
【麻弓ラバーズ?】MMMー第2期【麻弓親衛隊?】
http://game12.2ch.net/test/read.cgi/gal/1138287058/
2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/12(木) 23:17:35 ID:8j6OK3l3
□麻弓=タイムとは──
人間と魔族のハーフ、稟と楓のクラスメートにして友人。
行動力と好奇心の塊で、常にカメラを携帯しつつ、ささいな事件にもクビを突っ込む。
外見的には『美人』系、口を開かなければモデルなみ(胸はないけど……)。
その割にはサッパりとしていて付き合いやすい気さくな少女。
胸のサイズに関してはすでに諦めており、自分からネタにしている。

生年月日:1月1日
身長:身長167p
B/W/H:77/57/82
好きな事:事件探し、写真撮影、散歩
嫌いな事:試験、ピーマン
Navel公式花言葉:あなたの魅力を心に刻む
一般的花言葉:行動力
3名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/12(木) 23:36:04 ID:bjz5KyN+
>>1
胸は小さく、乙は広く
4MMM No.77 ◆vye4nywRy2 :2007/04/13(金) 00:00:46 ID:sqQGGc2t
>>1
スレ立て乙。
ついでにサイトも入れてくれてサンクス。
5名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 08:22:54 ID:5JLL1eBO
おはよう>>1乙えっびふりゃー!
6名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 10:32:09 ID:RsB0Uzig
6だったら
麻弓は漏れの彼女
7名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 13:46:33 ID:E/mLZVCo
>>7なら>>6には麻弓の代わり樹をくれてやんよ。
8名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:32:39 ID:5JLL1eBO
えーと、過去編しか書き上がってないけど投下します。
樹主観で禀との会話が主だから、麻弓の登場が減ってしまった…。後編ではもっと登場させるつもりです。
レスは控えてね。
9名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:34:34 ID:5JLL1eBO
『ポーーーーッ…』
汽笛が鳴り響く。外は闇夜。漆黒の宵闇。風景が見えないのがうら寂しい。
禀「しっかしまあ、修学旅行が魔界だとはな。」
流石はバーベナ学園の修学旅行と言ったところか。
樹「俺様はどちらかと言えば神界に行ってみたかったんだけどね。」
ここは魔界の寝台列車の休憩室。時間は深夜二時をまわっている。長い車両の最後尾の車両である。
バーベナ学園は新しい学園なので試験的な試みとしてクラスごとの生徒自身にある程度日程を組ませていた。
普通ならもうホテルにチェックインしている時間だがプランを組みすぎて寝台列車で夜間行軍になってしまった。
意気揚々と「どうせなら全部回るのですよー!」と言う麻弓とノリノリでクラスを纏めた。禀の及び知らぬ所で。
勿論プランを組んだのは俺様と麻弓。無論、裏で!

しかし、こんな時なぜ俺様は禀と一緒なんだ…
樹「なぜ俺様は禀と一緒なんだ!普通は可愛らしい女の子とイチャイチャラブラブ♪だろう!?」
禀「手当たり次第女の子を誘い続けるお前のせいだ。」
確かに加奈子ちゃんに声をかけた直後にリナちゃんにアタックしたのはまずかった。
樹「くうぅ、あのときの失敗は痛かった…。肉体的にも精神的にも…。」
麻弓のやつ思いっきり背中蹴り飛ばしやがって…。
禀「麻弓の攻撃…最近激しくないか?」
樹「ああ、お陰で俺様は新しい世界に行ってしまうとこだったよ。全く何を考えてるのやら。」
禀「それ・・・ヤキモチなんじゃじゃないか?」
樹「ブーー!!ゲホッゲホッ!はあ!?なんで麻弓が!?俺様と麻弓は昔っからの腐れ縁だよ!」
麻弓なんか全然タイプじゃないっての。麻弓もそのはずだ。
樹「まあ、昔より仲良くなったのは事実だけどね。」
ふと、小学校時代を思い出した。あの頃は今みたいに真弓も俺も明るい子供じゃなかった。
禀「そういえば樹の中学以前の話は聞いたことないな。麻弓と出会った頃はどういう感じだったんだ?」
うーん、禀くらいなら話してもOKか?…タダでってのも面白くないか。
樹「…そうだな。この緑葉樹の燦然と輝き続ける過去を聞きたいのなら今度楓ちゃんの弁当を俺様に寄越すがいい!」
禀「却下だ。」



このやりとりの繰り返しを続けること十分…。遂に俺は負けを認めることとなった。
樹「……仕方ない。今回は特別サービス。そこの缶コーヒーで我慢してやろう…。」
何故だろうこのうら寂しい風景のせいだろうか。別に話さなくてもいいのに禀に聞いてもらいたくなった。

10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:35:48 ID:5JLL1eBO
樹「俺様は昔から頭脳明晰。麻弓は昔っから勉強についていけてなかった。」
麻弓とは同じクラス。でも話すことはほとんど無かった。

―――

先生「緑葉。また百点だな。頑張ってるな。」
教室内からどよめきが起こる。
男子1「すげーな緑葉…」
女子1「すごいなぁ。頭良すぎだよね。」
男子2「やっぱ秀才は違うよな」
ふん、問題が簡単すぎなんだよ…。そして授業が終わり先生が出ていくと恒例の点数の比べ合いが始まった。
勿論俺様のところには誰も来るはずがない。無駄だからね。
ん、アレは…
男子3「おいおい、見ろよ。麻弓、今度は八点だぜーw」
男子4「うわぁ、こんな点数どうやったらとれるんだよw」
麻弓「やめなさいよ!おねがい!やめて!」
オッドアイの事で普段から苛められていた麻弓。誰も助けようともしない…。
―――正直イライラした。バカだろうコイツラ。
仕舞いにいじめっこ集団はテストには全く関係ない麻弓の目の事をネタにし始めた。
男子1「お前の目なんで左右違うんだよw」
男子2「ホントだよ。キモチワリィw」
麻弓「うぅぅ…」
遂に麻弓が泣き出した。見ているこっちが泣きそうなほどに…

―――ブチッ

何かが切れる音がした。
樹「いい加減にしろ!お前等!!さっきから黙ってりゃ好き放題女の子に言いやがって…!」
男子2「な、なんだよお前には関係ない…」
樹「大体お前等人の事言えるのか?平均三十点以下のお前等が!」
男子1「う、うるせぇ!それとこれとは関係な…」
樹「大体お前等自分の顔鏡で見たことあるのか? タコ に 馬 に ダルマ に サル。」
言えて妙なり、な四人の顔にクラス中が笑い出す。
男子1「て、てめぇ!!」男子4「お、覚えてろぉー!」
あ、逃げやがった。分かりやすい小悪党って感じだな。
ふん、たわいもない…。…ん?
チョイチョイ…
振り向くと泣き止んだ麻弓が俺の袖口を引っ張っていた。
麻弓「あ、ありがとう…みどり、ば、くん…。」
グスグスと潤んだ瞳で上目使いに見上げてくる麻弓。
少なからずその瞳にドキッとした。この目を気持ち悪いなんて言う奴はバカだ。俺様がそう決めた。

この時から俺様たちは友達になったんだと思う…。


11名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:37:57 ID:5JLL1eBO
帰り道。
普段は一人で帰る帰り道。
もともと友達なんて居なかった。皆が俺を別格視して近寄ろうとはしなかった。
むしろそれでよかった。めんどくさいだけだから。
でも…、今日は違った。

樹「いつまで着いてくるんだよ。」
麻弓「…家、コッチだから…」
樹「ふーん、そう。」
何だか気恥ずかしくて、あえて冷たい態度をとっていた。
でも一人じゃないことがとても嬉しかった。
麻弓「緑葉君は…いつも一人で帰るの?」
樹「めんどくさいからね。クラスの奴はしょうもない奴ばっかだし、話してると頭痛くなるよ。」
可愛い娘にイタズラしたいのは分かるけど手加減できないような最悪なヤツラだし。
麻弓「私と帰るのも…イヤ?」
麻弓が申し訳なさそうに聞いてくる。なんか、こんな顔で言われるとこっちが悪いみたいじゃないか。
樹「いや、別にそんな事はない。嫌ならとっくに逃げ出してるね。神界辺りまで。」
麻弓「ホントの…ホントに?」
パアッと麻弓の顔が明るくなる。
麻弓「じゃあ、と、友達に…なってほしいの…ですよ。」
樹「…別に構わないよ?」
言われ慣れない言葉に少し考えたが、断る理由は見当たらなかった。
今思うと同じように一人だった麻弓に仲間意識みたいなものがあったのかもしれない。
次第に自分の家と麻弓の家の分岐点が近づいてきた。
麻弓「じゃあね!緑葉君、ま、また明日!」パタパタと駆けていく麻弓の背中を見続けていると、クルリとこちらを向いた。
麻弓「今日は…ありがとう。とっても、とっても嬉しかったよ!」
ヒラヒラと手を振りまた
駆けていく麻弓。
それからは毎日のように一緒に帰った。ただ、それだけの事。それだけの事がとても嬉しかった…。



禀「なあ、樹。」
樹「なんだい、禀。」
禀「それは、本 当 に 麻 弓 な の か ?」
樹「残念ながら。俺様としてはあの頃の麻弓のままでいてほしかった…。」
禀「一体何があればあそこまで性格変わるんだ!?」
禀は信じられんと言った表情だった。俺様だって信じられん。いや、信じたくないね!
まあ、キッカケ作ったのは俺様な訳だが。


12名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:41:01 ID:5JLL1eBO

麻弓「緑葉君…、これ…」
それは小さなデジタルカメラだった。
樹「まゆみにやるよ。俺は使わないし。」
親が買ってくれたものだったけど、いいんだ。麻弓が苛められるのは見たくない。
樹「いいかい、麻弓…」 だから、俺が守らなくても麻弓が自分を守れる方法、考えたんだ。



禀「ま、まさかそれが…」
樹「そのまさかだよ、禀。嫌な言い方をするなら脅迫写真さ。」
禀「お前か!お前が諸悪の根元か!」
樹「そのお陰で控えめな性格から攻撃的で明るい性格になったけど…子供の時とはいえ物凄い事を教えてしまった…」
顔から冷や汗が流れる。
樹「ま、まさか、あんな写真撮られるとは…。」
中一位の時に麻弓の胸は洗濯板みたいだと冗談めかして言ったがその後の報復は凄まじいものだった。
樹「お父さん、僕もうお嫁に行けない!たーすーけーてー!!」
禀「お前も苦労してんだな…。」

その写真は間違いなくエビフライだった…。
13名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:43:04 ID:5JLL1eBO
樹「エビはいやぁぁぁぁああぁ!!!」
カタカタガタガタガクガクブルブル!
禀「お、落ち着け樹!」
樹「はあ、はあ、…す、すまない、禀。」



まあ、そんなわけで、俺は麻弓と同じ中学へ進学、やはり同じクラスだった。
そして…中学二年の終わりに禀に出会った。
麻弓をチンピラモドキにバカにされたのがキッカケだった。
何故だろう。いつも自分が冗談めかした事を麻弓に言ってるのに他人に言われると頭に来る。

樹「お前等鏡見たことあるのか?この猪 鹿 馬鹿。」
チン1「猪!?」
チン2「鹿!?」
チン3「おいちょっと待て!なんで蝶じゃねーんだ!?」
樹「お前に蝶は勿体無い。むしろ俺様にこそ相応しいね。」
チンども「てめぇ!」
チンピラたちが殴りかかろうとした刹那
禀「やめろ!」
猪「なんだてめえ!!」
禀「横から聞いたらそいつの彼女馬鹿にしてるだけじゃないか!」
誰だこいつ?なんで俺に味方してんだ?
鹿「かまうこたねぇ。やっちまえ!」



禀「イテテテ…大丈夫か?」
樹「…この位の輩、俺様一人で十分だったんだ。俺様は頼んだ覚えはないぞ。」
禀「フウ…。いいだろ、俺が好きで助太刀したんだから。」
チンピラたちは今は足元に転がっていた。ふん、くちほどにもな…い?
どうにも足元が覚束ない。ちょっともらいすぎたか。楓「禀くん大丈夫ですか!?」
禀「ああ、なんとか。」
楓「ああ、こんなに血が出てる!早く帰って治療を!」
禀「大丈夫だって」
楓「大丈夫じゃありません!」
今度はなんだ?アイツの彼女か?それにしても…可愛い!!ハッキリ言って超一級だ!!
禀「わるい、おれそろそろ帰るわ。」
樹「…フン。…じゃあな。」
そいつはニカッと笑顔を残して、そしてそのコは会釈をして帰って行った…。
樹「…世界は広いようで狭いものなんだな。」
まさかこの街にあんな可愛いコがいようとは…


14名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:44:21 ID:5JLL1eBO
麻弓「緑葉君!?どーしたのその傷!?うーわー超痛そうなのですよ…。」
マズい。見つかってしまった。今はコイツには見つかりたくなかったのに…。
樹「ああ、猪鹿馬鹿という新種の生物(なまもの)に追いかけ回されたのさ。」
麻弓「えぇ!?新生物!?どこどこ!?」
騙せたか?いるわけないだろそんな生物。あーあ、目ーキラキラさせちゃって…
カメラを構えキョロキョロする麻弓を通り過ぎようとしたとき…。
麻弓「って、ち が あ ぁ ぁ ぁ う !と、とにかく家で治療よ!」



麻弓「はい出来た♪」
何故だろう、傷の手当てをしてもらったのに不快だ。
麻弓「結構包帯必要だったのですよ♪」
麻弓はなんだか御機嫌だ。
樹「麻弓。俺様は今から棺桶にでも入れられるのかい?」
もう、何て言うかファラオ。ファラオそのもの。ファラオ以外の何者でもない。麻弓「なんなら棺桶用意してあげるわよ。金ぴかのゴージャスな奴♪」
全く…冗談に聞こえないのが怖い…。だけど文句を言うと治療が緊縛になりそうだ。
樹「まあいいや、俺様は眠いんだ。ちょっと『枕』を借りるよ。」
俺は麻弓と逆をむいて頭をもたげた。その『枕』はとても、気持ちいいものだった。
麻弓「ちょっと!緑葉君!?」
驚いた麻弓は声をあらげた。それもそのはず、『膝枕』なのだから。
樹「んー?…俺様はクタクタのボロボロなんだよ。だから寝る。待たない。」
麻弓「ちょっと待ちなさい…!……先に言われると困るのですよ!」
すー、すー…
もうほとんど寝てしまった俺は微睡みの中でその言葉を聞いていた。
麻弓はため息をついて仕方ないといった雰囲気だった。
麻弓「クスッ…おやすみ。樹くん」


15名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:45:39 ID:5JLL1eBO
禀「へえ、お前等にそんな思い出があったとは。」
ニヤニヤしている禀が無性に腹立たしい。やっぱり話すべきじゃなかったか?
樹「まあ、麻弓は悪友みたいなものだよ。腐れ縁ってやつだね。」
禀「ホントにそれだけか?」
禀が怪訝そうな顔で聞いてくる。
樹「それ以外に何があると言うんだい?禀。」
禀「例えば…樹が好きな女の娘とか?」
樹「ブフーー!!」
再びコーヒーフイタ…。いきなり何言い出しやがる、コイツ。
樹「おい!禀!なんで俺様があんな天然洗濯板を好きになるんだい!?」
まずありえない。他にもシアちゃんや楓ちゃん、ネリネちゃんだって居るのに。なぜ麻弓!?
樹「大体あんな有名なクライマーでも登れそうにない絶壁の様な麻弓を好きになんてなるはずも無いだろう!?…ん?」
なんでコイツはこんなにもひきつった表情なんだ?
樹「どうした?禀。」
麻弓「ほほーう、緑葉君はそんなにエビフライが恋しいと。」
あれぇ、おかしいなー?ここには禀と俺様しか居ないはず。
ギギッギギギッギッ
回らない首を回して振り向くとそこには…
樹「ま、麻弓さん。いつからソコに…?」
麻弓「緑葉君がコーヒー吹き出した辺りから。さーて覚悟は済んだかしらー♪」
樹「ま、まてまゆ…」
麻弓「えびっふりゃあー!!」
樹「待つんだ麻弓っ…う、あ、そこはだめーっ!」

アッー!…

虚しく俺の声が響いた…。
16名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 22:51:09 ID:5JLL1eBO
前編終了です。
出会いの時期が確認したかったのは中学でこの展開はないだろ、と思ったから。
まあ、あるていどいつであろうと読めるように改編しました。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 23:31:02 ID:0/x649VT
麻弓かわいいよ麻弓GJ
18MMM No.2 ◆1mrpkFxXvI :2007/04/13(金) 23:58:25 ID:UA1oj0ee
今北産業
今までずっとギャルゲ板にいたし。こっち来てるとはな。

>>8-14
19名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 23:59:57 ID:RA6N8gSB
個別板への移動は初期の頃から言われてたろ
20名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 08:11:03 ID:g4zfcy07
1000 名無しくん、、、好きです。。。 sage 2007/04/13(金) 22:28:08 ID:rmFU733T
1000なら次スレで麻弓がおっぱいうp
21名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 12:48:01 ID:Sbgn8Kre
>>20
洗濯板なんぞ見てもしょうがないわ!



と、普通は考えるが、
このスレの住人にとってはそれはご褒美です
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 13:03:09 ID:nIeM9oE1
>>21
しかし麻弓には後半部分が聞こえなかった。

「えびふらい〜♪」
23名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 13:11:48 ID:s/cNarnp
麻弓にえびふらい されてえええええええええええええええ
24名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 19:03:36 ID:6JUk2pcA
ほっしゅほっしゅえびふら〜い♪えびふら〜い♪
25名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 22:03:13 ID:JtZ20+8i
今夜中に後編仕上がるかも?
微エロだけどエロじゃない!って感じに仕上がりそうです。
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 22:28:29 ID:tKBeLUnW
ワクワクしながら待ってる
27名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 23:14:11 ID:JtZ20+8i
うわあぁぁ!仕事入ったぁぁぁ!!
('A`)ごめんなさい。逝ってくる…。
たぶん明日になりますorz
28MMM No.77 ◆vye4nywRy2 :2007/04/15(日) 15:56:18 ID:kPQxRySX
>>27
コテハン&トリもつけといてね

wktkしながら待ってます
29名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/15(日) 19:47:53 ID:RFvXF/Ns
気合入れて保守
30名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:26:29 ID:tYDP81Gp
できたー!
今から投下するよ。ながーくなっちゃったのですよ♪
さてレスは控えてね。
31名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:28:05 ID:tYDP81Gp
樹「や、やめろ、麻弓!う、あ、た、タスケフェ…」
麻弓「ほーらほら、ココをこんな風に締め上げちゃうのですよ♪」
樹「ムー!ムー!」
やめてぇぇぇ!麻弓さぁぁぁん!!
禀「ま、麻弓、そんなマジな目でやってると恐いぞ!」
むしろコイツはマジだ!俺様を助けろ、禀!いや、助けてください!
麻弓「ハァハァ…、あーら土見君…。さ れ た い の ?」
禀「すいませんでしたっ!!」ダダダダダッ!
あー!逃げやがった!!
樹「プハッ、おい!禀!逃げるな…」
ドオォォォン!!轟音と共に車両が大きく揺れた。
麻弓「な、なんなの!?」尋常ではない状況に麻弓がたじろぐ。コレは…?。
ドン、ドンと幾度も列車内に衝撃が走る。
ドゴォォン!
車両の連結部分に光弾がぶつかる。車両の外部が丸見えになっていた。
向こうに走ってった禀は、皆は無事なのか!?
樹「おい、麻弓!これはただ事じゃない。これを外してくれ!」
麻弓「わ、わかったわ。あ、あれ?外れない?」
なにしてんだ、自分で結んでおいて…。ん…?
ピンポンパンポーン♪
場違いな車内放送のチャイムが鳴り始める。
車掌「み、皆様、落ち着いてください!現在この車両を狙った…ウワァ!!」
?「*□§□*◆◎#…」…これだけでなんとなく理解できた…。これは、
麻弓「なんかこの列車は我々が占拠したとか言ってるのですよ!?」
樹「分かるのかい!?」
麻弓「え、ええ、これは魔界語だもの」
そういえば麻弓は魔族のハーフだったな。俺様としたことが失念していた…。
樹「とりあえず外してくれないか?」
麻弓「ごめんなさい!暫し待つのですよ!」
パチパチとハサミを入れていく麻弓。
ギギッ…ギィッ…ギギギギッ
樹「なあ麻弓、で、出来るだけ急いでくれないかい?」
なんかとっても嫌ーな音が聞こえる気が…。
麻弓「あと少しだからちょっと待つのですよ!」
ギギギギギッガギン!!
樹「やっぱりぃぃぃ!!」麻弓「え?うぎゃーー!」
瞬間、グルグルと世界が回った。今自分がどこに居るのかも判然としない。ただ、落ちていく感覚だけは分かった。
ふと視覚に揺れる黒髪と細く華奢な体が映った。
樹「麻弓ッ!」
麻弓の体をしっかり抱えて真っ逆さまに落ちていく。
なんとしても麻弓だけは守りたかった。失いたくなかった。
バシャァァァン…!


32名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:29:19 ID:tYDP81Gp


樹「ぷはっ!」
奇跡だ。生きてる。
どうやら河に落ちたらしいけど…。
麻弓…麻弓は?
腕の中に確かに麻弓の存在を感じた、…が
樹「おい、麻弓?…麻弓!?」
麻弓「…………ぅ…」
良かった。生きてる様だが気絶している。でも、まずい、このままじゃ…。
樹「とにかく岸を目指さないとおぉぉぉ!??」
足に絡む感触…この蛇のような物は…まさか!?
樹「って、ロープ全部切れてナーイぃぃぃ!」
俺様の足に絡み付くもの、それは麻弓の切り残したロープだった。まるで出来のの悪い人魚の様だ。
これじゃ泳げない!麻弓を持ち上げるので精一杯だ!・・・・え?
┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"・・・
まさか…?滝!?
理解したときにはもう遅かった。またもや、俺様は空中に投げ出されていた。
樹「いやああああぁぁぁぁ・・・・!!」

ガサッ!ガサガサッ!バキッ!パキ…



樹「…へ?」
恐る恐る目を開けると地面が目の前にあった。
二度目の奇跡が起こった。麻弓がほどききれなかったロープが麻弓と木々に絡み上手く引っ掛かっていた。
なんと。これに関しては麻弓様様だな。さてと…。
樹「よいしょっ…と」
麻弓を大事に降ろし自分も降りようとしたその瞬間。
パキッ、ゴス
樹「ウゴッ!」
な、何で俺様だけ…パタリ。

ついに重さに耐えられなくなった木が折れてしまったのだ。
緑葉 樹 落下。気絶。合掌。チーン♪
33名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:30:34 ID:tYDP81Gp
声が聞こえる。何処か遠くで。自分を呼ぶ声が。

「……い……くん………つき…ん…」
「……いつ…くん……いつきくん…」

誰だ?どこか聞いたことある声だ。

麻弓「い…緑葉君!」
樹「う…うう、ま…ゆみ?」
ボヤける視界一杯にオッドアイの端正な顔立ちが映る。その瞳には涙が浮かんでいる。
麻弓「良かったー…死んじゃったのかと思ったのですよ…」
涙ぐみながら微笑む幼馴染みの顔は、普段のいたずらっ子の笑顔とはまた違った優しい顔だった。



パチパチと焚き火がはぜる。ポタポタと俺の服から雫が落ちていた。
樹「で?何で俺様はまたファラオなのかな?麻弓。」
不機嫌な俺を見ながら麻弓がいつものいたずらっ子の様な笑顔をみせる。
これじゃ俺様苦しいっての!まったく…、麻弓は上機嫌だし…。
麻弓「包帯持ってただけ有り難いと思いなさい♪・・・へ、ヘクチッ!」
樹「服、脱いだ方がいいんじゃないのかい?」
麻弓「うぅー、で、でも…」
麻弓が顔を赤らめてこちらを見る。あぁ、そうか…。
意外だな、こういうことで恥ずかしがるキャラでもないのに。
でも、このまま風邪を引かれるのもシャクだな。俺様の男がすたる。よし…
樹「ああ、そういうこと。それなら大丈夫。麻弓の天然洗濯板を見たって喜ぶ男はここには居な…」
メゴッ
く、首が、半周した…。
麻弓「ムギーー!もう怒った!全部脱ぐ!」
いだだだだ…、・・・へ? 全 部 ?
樹「待ったぁ!麻弓!女として大事なものを捨てるな!!」
麻弓「女であることを捨てられるよりましよ!」
バサバサと着ているものを脱いでいく麻弓。遂にブラにまで手を掛けた。
樹「だから待て!麻弓!」慌てて自分の手で目隠しをした。
幾らなんでもこれ以上は見てはダメだ!しかし、麻弓のプロポーションはやっぱり細いけど綺麗だな…
イヤイヤイヤイヤまてまて麻弓だぞ麻弓!あんなペチャパイのどこが…すこーし膨らんでるけど…
だからちがぁぁぁぁう!!落ち着け俺様!天下の緑葉樹がこんなことでたじろいでどうする!!
麻弓「おやぁ?緑葉くーん?もしかして照れてるのかなぁ?」
樹「バ、バカ!幾らなんでも見ていいものと悪いものがあるだろう!」
麻弓「アハハ♪下着までは脱がないのですよ♪」
樹「…なんだよ、ビックリさせるな…よ…?」
目の前にライトグリーンのの物体がある…これは…?……!
麻弓「アハハハハ。引っ掛かったー♪」
!!!!
ライトグリーンの向こうには一糸纏わぬ麻弓の姿があった。
麻弓「残念だったのですよー♪」
いや、残念ではなく眼福物ですが…
樹「麻弓、とにかく下着は着けてくれないか…、何て言うか健全な男の子には目の毒だよ…」
麻弓「ちぇー、それじゃ下着だけ着るのですよ。」


34名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:32:11 ID:tYDP81Gp
まあ、そんなこんなで下着だけは着けてもらいましたけど、これはこれでヤバい気がする…。
樹「で?麻弓は 何 で 俺 様 の 膝 の 上 な ん だ ?」
麻弓「温かいからなのですよ♪…ダメなの?」
ダメと言えない日本人ですから、俺様…。いや、麻弓だからダメと言えないんだろうな。
麻弓「ハァー、ぬくぬくなのですよ♪」
確かにいくら魔界の気候が安定しているとはいえ下着だけでは少々肌寒い気温だった。
樹「暖かいのはいいけど…、相手が麻弓じゃプルトニウムを乗せてるような気分だよ。重いし。」
麻弓「ほーう、こんな純真可憐な乙女を膝に乗せてそう言うことを言っちゃうんだ―♪」
引き吊った笑顔でグニグニと俺の両頬をつねって引き伸ばす。いやかなり思いっきり。
樹「いばばば、やべへふへまふび」
いだだだだっ、痛いってレベルじゃねーぞ!
麻弓「フンッ、私はこれでも痩せてるんだからね!体も小さいしこのダイヤの原石のような胸のお陰で体重軽いのですから♪」
確かに麻弓の身体は華奢で小さくて触れていないと儚く消えてしまいそうだった。

不安が一気に訪れた。もしかしたら目の前にいる女の子は幻なんじゃないか?
でも、それは間違いであると目の前の温もりが教えてくれていた…。

麻弓「でも、ずっと乗ってるとしびれちやうかもね。仕方無いから退いてあげ、ひゃっ!」
仕方なさそうに立ち上がろうとする麻弓をもう一度引き寄せた。
樹「行くな!」
麻弓「み、緑葉君!?」
今、離れるとどこか遠くに行ってしまいそうな気がした。―――離したくなかった。
樹「頼むから行かないでくれ…」
麻弓「緑葉君…」
その小さな肩を両腕で抱き締め続けた。

魔界の夜が更けていく…

35名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:33:18 ID:tYDP81Gp
射し込む木漏れ日。涼やかな風。鳥のさえずり。
目を覚ますとそこには昨日の少女の姿はなく代わりにリンゴか梨の様な果物が三つ四つ置かれていた。
樹「麻弓…?」
膝の上にあったどうやら魔界の果物らしいものよりも幼馴染みの行方の方が気になった。
上着はまだあるから近くに居るだろうけど一体どこに?
やっと乾いた服を着込み辺りを見渡しているとどこからか聴いたことのない歌が聴こえてくる。
樹「麻弓?」
歌に惹かれるように声のする方向へと足を向けると小さな水辺が見えてきた。
昨日流された川とはまた違うようだ。段々と歌声に近づいていくとそれが麻弓の声であることが分かった。
サアッと森が開け綺麗な湖の畔にたどり着くとそこには麻弓の姿があった。
とても神秘的な風景だった。
一糸纏わぬ麻弓が両手で水を掬い上げそれを空に掲げる。
こちらには気付いていないらしく微笑みを浮かべて魔界の歌らしい歌をその口から紡いでいた。。
水が腕や体を伝いまた元の水面に戻っていく…。朝日に照らされた麻弓の瞳。その色はとても鮮やかだった。
俺はそんな麻弓の姿に目を奪われ視線を外すことなく見続けていた。

不意に麻弓がこちらを向いた。瞬間、時間が止まった…。
チャポ…
水音だけが響く。暫しの静寂の後麻弓の顔が段々赤く染まっていく。そして怒号と共に静寂は破られた。
麻弓「き、き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
樹「まて!落ち着け麻弓!これはあの、その、不可抗力で…」
麻弓「うるさーい!あっちにいけー!!」
さっきまでの静寂は何処へやら、麻弓の大声がそこら中にこだまする。
それにくわえ水中にある石という石をこちらに向けて投げつけてきた。
樹「うわぁぁ!やめろ麻弓ー!」
ドカッドカッと大きめの石が雨のように飛んでくる。やめてぇぇ!死んじゃうう!・・・ん?この石は…?
樹「待った!麻弓!この石は、オボォ!?」
麻弓「待つかぁ!あっちいけぇ!」
わ、脇腹…
パタリ

36名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:34:26 ID:tYDP81Gp
麻弓「それで?その石で何ができるの?」
先程の事もあって麻弓はかなり不機嫌そうだ。俺様にとっては事故なんだが…
樹「ま、発煙筒みたいなものだね。救難信号的なものが出せるかもしれないんだ。」
これでも俺様の得意なことは錬金術。材料と道具があればちょっとした純度の高い鉱物を作ったりもできる。
麻弓「じゃあ、チヤッチャと作ってしまうのですよ♪」



パスッ…ポンポポンッ
赤い煙が上空に広がる。
麻弓「おぉー、すごーい緑葉君花火職人に成れるのですよ。」
樹「材料が少ないせいで気休め程度しかできないけどね。」
ま、やらないよりかは見つけやすいだろう。
でも…昨日の事件が気になるな…。もし無事に帰れたとしても皆が居なかったら…。
麻弓「みんな、無事なの
かな…」
麻弓も同じ事を 考えていたらしい。そんな不安を振り切るようにわざと明るく振る舞うことにした。
樹「無事なんじゃないかな?威嚇攻撃じゃないと大事な人質に怪我をさせてしまうわけだし。」
希望的観測だけど一番後ろの車両が休憩室ということで時間的にも人がいないであろう車両を攻撃したのだと思う。
樹「リンちゃんやシアちゃんだっているし、それにあの程度で稟が死ぬなら毎日親衛隊に殺されてるね。」麻弓「た、確かに。理不尽だけど納得できるのですよ…」
麻弓「まあ、緑葉君は殺しても死にそうにないのですよ♪」
樹「誉め言葉として受け取っておくよ。麻弓は俺様が居なかったら間違いなく死んでたね。」
いつものノリで互いを罵り合っ…たつもりだったが麻弓が急に顔を赤らめた。
はて?そんな歯の浮くようなセリフを吐いたつもりはないが?なんかモジモジしてるし。
麻弓「えっと、やっぱり今回私が怪我をしてないのは…いつ…、緑葉君が守ってくれたから…?」
ああ、麻弓も一応気にしてたんだね。
樹「そうとも言えるかも。縄跡と脇腹が痛いの以外は。」
麻弓「あうぅぅ、ゴメンナサイ…。」
麻弓が申し訳なさそうな顔をしてうつむく。
樹「樹」
麻弓「へ?」
樹「樹でいいよ。この俺様が気付かないとでも思ってたのかい?」
麻弓「ええ!?でもでも緑葉く…」
樹「い つ き」
繰り返しそうになる麻弓を制して言葉を被せる。
麻弓「ううー…、い…樹くん…」
樹「宜しい。」
いつものお祭り騒ぎのような騒々しさはなく、二人だけの穏やかな時間が流れていた。

37名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:35:38 ID:tYDP81Gp
静寂はわずか五分で破られた。
見たこともない巨大な影が上空を覆った。
樹「まさかあれは!?」
麻弓「竜族!?」
魔界のある地区には竜族と呼ばれる種族、つまりドラゴンが棲んでいるらしい。
ドラゴンは俺たちの姿を認めるとゴオッと翼を鳴らし目の前に降り立った。
ズウゥゥゥン…
でかい。まるで山のようだ…。その狂暴そうなドラゴンは、

ドラゴン?『少年よ。お邪魔だったかね?』

まるで狂暴さの欠片もない言葉を吐いた。
樹&麻弓「は?」
そして今度はその背中から聞きなれた声が聞こえてくる。
稟「オーイ二人ともー!」
樹「稟!」
麻弓「土見君!?」
スルスルとドラゴンの背中から降りてくる悪友に目をパチパチさせた。
稟「よかった。無事だったみたいだな。」
樹「それはこっちのセリフ。…こちらのドラゴンさんは?」
ドラゴン?『分からないかね?少年は分かると思ったが…。』
ドラゴンには知り合いなんているはずもない。でも…、この口振り、その態度…、どこかで…?……!
樹「まさか!?」
麻弓「魔王様!?」
魔王『あっはっはっはっ!ようやく分かったかね。』
巨大なドラゴンはみるみる縮んで端正な顔立ちの細身の男性へと変わっていく。
魔王「ふう、竜族化は魔力消費が大きい。」
魔王第2形態…
そんな言葉が脳裏をよぎった。

38名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:36:45 ID:tYDP81Gp
――後日談

列車を占拠した連中は反魔王派の集団だったのだが、数時間のうちに魔王のおじさん直々に鎮圧されたらしい。
喧嘩を売る相手を間違いすぎだな…。
死者はゼロ。負傷者も数名に押さえられまさに見事としか言いようがなかった。

修学旅行も終わり、また学校に行く日々が始まった。
俺様はと言うといつもの別れ道でいつもの幼馴染みを待っていた。
麻弓「ごめーん!寝坊しちゃったのですよ!」
樹「まったく、遅刻する必要ない俺様まで遅刻するはめになるじゃないか。」
いつもと変わらない、そう、いつもと変わらない…。
麻弓「あ、緑葉君。寝癖ついてるわよ?」
樹「え!?何処だ?お、俺様の完璧なヘアスタイルが崩れてるだって!?」
麻弓「あー、ここよここ。ほらほら、頭かしなさいよ。」
ぐいと俺の襟をつかんで頭を引き寄せた。…!
麻弓「…ん…」
麻弓と俺の唇がかさなった。
麻弓「へっへっへー♪うばっちやったのですよー♪」
変わっていないと思っていたのは俺だけだったらしい…。麻弓は頬を赤らめながらパタパタと駆け出した。
麻弓「ほらほら、樹くん。急がないと遅刻なのですよ♪」
ふう、と溜め息をついて自分も駆け出した。
樹「待てよ、麻弓の寝癖は本当に酷いことになってるぞ?いいのかい?」
麻弓「え、ええぇぇ!?どこどこどこ!?」
樹「ここだね。」
俺は迷わず麻弓の唇を奪った…。

39名無し ◆85siVFU0r. :2007/04/15(日) 22:40:23 ID:tYDP81Gp
終わりです。
結構大変よねこれも。

エビフライ―♪
40名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/15(日) 23:10:45 ID:tmoXIAu4
GJGJGJGJGJGJGJ
41名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 15:09:30 ID:4mgkA/k0
ギャルゲー板にないと思ったらアニキャラ板に来てたのか。

>>39
GJ!!
42名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 20:31:11 ID:wlEjiJd4
>>40-41
ありがと。

むう、あんま需要なかったかな?
43名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 21:24:52 ID:iHxTNdRk
>>42
いえいえ、なかなか面白かったですよ。
遅ればせながらGJです!
お疲れ様でした。
44名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:07:34 ID:9kyE0toG
30分以内にレスがなかったら麻弓の胸揉みまくる
45名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 22:14:43 ID:wlEjiJd4
無理だろ。
46MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. :2007/04/17(火) 08:37:24 ID:HXQ3RJJB
天から麻弓の声が聞こえたので久々に来てみたら…新スレ&SSがあるではないか!!
まずは新スレワショーイ!!\(・∀・\)
そしてSSにGJ!!

我らが麻弓に更なる栄光あれ!!!!
47名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 11:14:47 ID:ze6Kuq/U
>>46
おお!隊長さん!
あなたのSSも読ませてもらいましたよ。なかなかGJでした!
48名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 20:38:37 ID:np9d5e66
10分以内にレスがなかったら麻弓は巨乳
49名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/17(火) 21:05:39 ID:D708is3q
    (⌒⌒)
     ii!i!i   ドカーン
    ノ~~~\
,,,,,,,/´・ω・` \,,,,,,,,,,
50名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 00:50:48 ID:msx9aXbx
>>48
そんな…胸のある麻弓なんてっ…!
花のないお花見のようなものっ…!

なぜそれが分からないっ…?
51名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 18:50:57 ID:+XHvjzga
30分以内にレスがなかったら麻弓にパイズリしてもらう
52名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 19:37:56 ID:DHILvINe
フッジサーン/^o^\
53名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 11:44:52 ID:7fhmFYOC
>>51のその夢が叶うことはないだろう…恐らく…
54名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 13:17:24 ID:6Dj1QSXQ
さて、とにかくだ。麻弓は俺の物。これは理解してくれ。
55名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 18:15:31 ID:eEPntGUd
いや、その理屈はおかしい
百歩譲って凛のものか俺のもの
56名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 20:55:35 ID:OPLyC2ar
>>1-55みたいなキモヲタよりも断然俺がいいに決まってる
57名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:49:18 ID:Sx4bbHv6
(゚Д゚)
58名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 10:09:35 ID:xNrcw3iK
>>56
(#゚д゚)、ペッ
59名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 18:41:17 ID:w6SvRe7r
麻弓のしまぱんは俺のもの
60名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 23:52:52 ID:xNrcw3iK
>>59
いや、パンツは麻弓の物だし。
だいたい麻弓は俺のものだし。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 01:22:10 ID:PMUH+BGp

│ /⌒ヽ
│(^ω^ )こんな奴、定期的に現れるNE!
└⊂  ⊂)
  丿││
  (_(__)
62名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 00:22:51 ID:k7zf3BpW
だから、どうしたというのだ…。
63名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 14:08:27 ID:ZEqIhcJv
一時間以内にレスがなかったら麻弓にえびふらいされる
64名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 16:17:21 ID:GwdCIfpW
えびふらいされた>>63に嫉妬
65名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 04:06:45 ID:ANaO/a32
麻弓も好きだぁぁぁぁぁぁ
66名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 20:28:05 ID:iOXqrPUN
>>65
お前はかe(ry派だろ。
まあ、エビフライにされとけ。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 21:08:00 ID:ElPur8Bd
じゃあ俺がえびふらいされるよ
68名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 07:01:20 ID:rIfoAU7P
待て、オレも連れて行ってくれ
えびふらいの旅に
69名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 11:53:07 ID:h4gvjBcd
へっ、みずくせぇな。俺も連れてけよ!
70名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 13:08:46 ID:JjfG8E5a
その後、>>67-69の行方を知る者は誰もいなかった・・・
71名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 21:11:51 ID:9hH6mKDo
そして麻弓は俺のものになった
72名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 22:02:30 ID:h4gvjBcd
>>71
それはない。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/26(木) 23:38:48 ID:ZyVd3ksL
今日中にレスがなかったら麻弓は俺のもの
レスがあったら稟のもの
74名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/26(木) 23:53:46 ID:m8D9Rwv8
オラオラオラ
75名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 10:33:47 ID:xKO0IQfV
     _、_
   ヽ( ,_ノ`)ノ M.M.M.の者ですが
  へノ   /  
   ヽ_ ノ
      >
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 11:49:56 ID:T3/McSqI
Σ(゜Д゜;)

俺たち、そんなカオしてるんだ?
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 22:41:14 ID:TU2/38Ce
     _、_
   ヽ( ,_ノ`)ノ みんなでやれば面白いのですよ♪
  へノ   /  
   ヽ_ ノ
      >
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 22:46:55 ID:O23Cg74M
麻弓に犯されたい
79名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 23:53:20 ID:h2iWk+n9
過疎
80名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 03:37:10 ID:AtDWtJgr
今週のらき☆すた…
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
(こっ、こなた…)
81名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 04:54:40 ID:gRcAmbKk
貧乳なのが素晴らしい
82名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 12:37:06 ID:ThJu78Xq
麻弓は俺のもの
83名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 18:38:21 ID:e8B4K/VO
麻弓の時代はもう終わったんだよ…。もう十分作品に出たんだから、静かに眠れ
84名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 18:42:00 ID:fi+qBvDd
こなたの部屋に麻弓のポスターが…
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 13:13:59 ID:kWSaHgcm
貧乳はステータスなんだよ!
希少価値があるんだよ!
エライ人にはそれがわからんのです!
86名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 15:43:12 ID:DZtFIPY8
貧乳は立派な武器だって樹が言ってた
87名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 22:38:08 ID:8XtX5Ply
           ___
           | /  /
           | | /    ⌒    
           l :..:; .:'-、  ⌒   
     / /  `、;:.: :.: .`、    \ \
        ,.、,、,..`、::. .; .:.:;'、      /i         今・・・華麗に舞うエビフライが!?
   ( (  ;'`;、、:、. .:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i
       '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄
              `、;., : :;.: :)
      \  \     "'-、ノ  ノ ノ

              `ー´              \
              `ー´         \   \
                            \   ヽ
88名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 08:39:34 ID:vNvdPyG6
麻弓「あぅぅ、過疎なのですよ…」
樹「まあ、麻弓の魅力なんて所詮そんなものだよ。第一その胸は極一部の人間にしかブルワァァ!!」
麻弓「ほんとに殴るわよ?」
樹「な、殴ってから言うセリフじゃないね…そんな暴力的だから女性ホルモンが分泌されないんだよ。」
麻弓「緑葉くーん?ちょっといい事してあげるのですよ♪」
樹「ま、麻弓!そこ…は、だめだ!?あうっ!」
麻弓「ほらほら!どんどんやっちゃうんだから!ここなんてどう?」
樹「や、やめてくれ、麻弓!おかしくなりそうだ!」



麻弓「エビフライかんせーい!」
樹「むー!むー!」

エロイ事考えたやつ挙手
89名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 09:44:38 ID:31U7goUz
過疎緩和のため挙手
90名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 10:40:20 ID:vq86N0VT
過疎緩和のため挙手
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 18:19:34 ID:vNvdPyG6
過疎緩和策だったが効果は薄いようだ。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:21:59 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
93名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:22:36 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
94名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:23:36 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
95名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:24:09 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
96名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:24:48 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
97名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:25:22 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
98名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:25:57 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
99名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:26:33 ID:wCEqnc4P
所詮後付のヒロインの分際で、偉そうにしないでよね!
100名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 19:27:08 ID:wCEqnc4P
…でも、大好き…なっ、なんでもないわよっ!バカキョン!
101名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 20:21:23 ID:vNvdPyG6
>>100
ツンデレなのは許そう。
だがいくらなんでも限度ってものがあるんだぜ?
102名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 00:36:33 ID:7vGB8y6F
とりあえず稟にえびふらいする麻弓まだー
103名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 00:54:19 ID:+oxa4mB0
>>102

102「とりあえず稟をエビフライにしてくれ。」
麻弓「理由もなくそんなことは出来ないのですよ?」
102「じゃ、稟が洗濯板を罵ったという設定で」
麻弓「だーれが洗濯板ですって?」
102「もちろん麻弓」
麻弓「ほほーう…、あ、102君!ユーフォー!」
102「へ?…なんだ何も無いじゃうわなにするのちょやめアッー!たらしい世かアッー!!」

(><)こうですか?わかりません!
104名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 22:13:18 ID:aNppNXP9
↓麻弓の魅力を一言で語れ
105名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 22:42:37 ID:nB6ekhGN
貧…いや微乳!と意外な女の子らしさ!
106名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 01:48:32 ID:9iCWxWtt
>>105
美貧乳だろ?いや…貧美乳か?
107名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 02:22:38 ID:9ydlC+SM
>>106
貧しい乳より微かな乳の方が言葉じり的にエロくはないかい?

語呂的には美貧乳がいい!
108名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 19:37:32 ID:Zgwskf68
巨乳派だった俺が麻弓に出会って胸なんていらないという事が分かった
麻弓最高だよ麻弓
109名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 03:52:27 ID:OhpKD7pi
MMMまとめの管理人って>>28みたいにカキコはするくせになんでサイト放置なの?
前スレ辺りからSS全然載せてないし放置されるようになってから軽く1年越えてる気が
するんだけど。やる気がないならエロパロの人に変わってもらうべきと思うけど
何も言われないからってその素知らぬ顔した行動は褒められたものじゃないと思う
110名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 16:57:16 ID:ax8w7wMF
麻弓は俺のものって事でFA
111名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 18:17:03 ID:XiBOpZnq
IDに数字があったら麻弓は俺の嫁
112名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 19:10:19 ID:2tLT0zyV
  _, ,_ ∩))
(*`皿´)彡  パンパンパンパン
  ((⊂彡☆∩)) _, ,_  _, ,_
  ((⊂((⌒⌒ ((Д´≡`Д)) うああぁぁぁ ――――― !!!
      `ヽ_つ ⊂ノ >>110



>>111
(゚д゚)・・・・
113総合まとめの中の人:2007/05/09(水) 21:23:19 ID:DrqGeLd+
保留するとは書いたものの、>>109さんの仰るように1年以上放置されているようですので
更新を見込める可能性は低いと個人的に判断し、誠に勝手ながら新設したSS保管庫に
麻弓スレ分も追加させて頂きました。エロパロスレでも書きましたが、指摘は大歓迎です。
114名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 21:48:04 ID:XiBOpZnq
麻弓は馬鹿だからOが数字の0と間違えてくれるはずだ!





鬱出し脳
115名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 00:33:08 ID:nWP3Od3z
>>114
麻弓「だーれがバカですって?」
114「いやこれはあのそのあのその、可愛さ余って憎さ百倍といいますか」
・・・あれ?逆だっけ?
麻弓「まあ114くん?死ぬと言うなら手伝ってあげるのですよ♪」
114「うわやめてくれ麻弓いやぁやめてぇぇ!!いやだぁぁぁ!!!」
麻弓「えっびふらい♪えっびふらい♪」
114「アッー!いやよいやよも好き好き大好きー!!」
116名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 17:12:24 ID:iYMABToZ
まぁ、でも麻弓は馬鹿だよな
いやアホか?
117名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 20:43:22 ID:ZKdDftWf
稟:アホの子
麻弓:真性
118名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 21:25:16 ID:047mw+cV
>>113
乙っぱい!
119名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 00:54:47 ID:NEZACMvX
>>117
真性言うな!
俺的に麻弓はギャグ要員だから好きなんだぜ?
120名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 17:14:54 ID:ov/TqIHp
俺からすれば麻弓は真性の方がかわい(ry
121名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 21:12:12 ID:tN9BzT1x
麻弓はチョン
122名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 21:29:35 ID:1NUiyc9N
麻弓は真性では合ってもチョンじゃないやいっ!
123名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 00:25:51 ID:brsE+Qkb
>>121
(#^ω^)
124名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 15:02:57 ID:AAbHBV84
>>121
(#゚д゚)<チョンじゃねえ!ヒンヌーだ!
125名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 19:35:40 ID:9louesjV
チョンだお( ^ω^)
126名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 21:58:53 ID:xRb+JCY+
キョン
127名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 12:45:15 ID:2uXrJrHb
キョンちゃう
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 13:34:40 ID:QjRkpjuD
キョン君!オッハヨ〜!
129名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 15:41:06 ID:1DDOBf5V
ハルヒ厨自重しろ
130名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 00:17:23 ID:poTKEpd4
麻弓にえびふらいされる稟まだー
131名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 03:15:27 ID:1O91CuC8
えびふらいなら今俺がされてるよ
132名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 07:14:42 ID:hiB4KoqX
>>131に嫉妬バーニング

稟のえびふらいマダー?
133名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 08:11:19 ID:hIfF1SV8
いやいや、俺がされてるよ?

えびふらいされる稟ねぇ…
…良かったら書こか?
134名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 22:45:37 ID:1O91CuC8
>>133
是非
135名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 00:03:00 ID:UtwftHzK
>>134
おーらい
136名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 00:23:32 ID:KMK5JmxJ
超WKWK
137名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 22:15:00 ID:g+TfR67i
神光臨マダーチンチン
138名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 22:55:12 ID:6kz6tehD
ごめんまだ。
明日は休みだから書き上げるよ。
139名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/19(土) 00:05:01 ID:TCkkGXzT
できたー!
シュチュエーション考えたら話長くなった。

今から投下するからレスは控えてね。
140ウェアヴォルフリング1/8:2007/05/19(土) 00:07:22 ID:TCkkGXzT
ここは芙蓉家のお隣、フォーベシィこと魔王様の、そしてネリネの家である。
麻弓「しっかしいつ見ても大豪邸よねぇ…」
稟「俺の家、と言うより芙蓉家の三〜四倍軽くあるからなぁ…」
樹「楓ちゃんの家だって狭いわけじゃないから余計に広く感じるね。」
さすが魔王の棲居、といったところか。その広さも去ることながらそこから漂う気品は一般家庭とは全く別物であった。
麻弓「一度でいいからこんな家に棲んでみたいのですよ…」
稟「考えるだけ無駄だ。俺たち一般人には程遠い場所だぞ」
余りに広すぎて落ち着かない…。ここで一人で暮らした日には発狂してしまうかもしれない。
麻弓「えー?土見君夢ないのねぇ。私はこういうトコでドレスなんか着て優雅にお茶を楽しみたいのですよ♪」
樹「麻弓はどちらかと言えば、藁葺き屋根の小さな小屋に日本茶の方が似合いそうだね」
麻弓「緑葉君は、その小屋の隣にある小さな鶏小屋が似合うと思うのですよ♪」

とまあ、いつものやりとりをやっている訳なんだが…
稟「おいおい、ここであんまり騒ぐんじゃないぞ。この家の主は今不在なんだから」
実はネリネも魔王のおじさんも出払っている。魔王のおじさんは仕事、ネリネは現在買い物中である。
もっともシアと楓もそれに付いていっているのだが。
つまり今、この屋敷には俺、麻弓、樹の三人だけなのだ。
麻弓「しっかし、リンちゃんもドジよねー。ティーパーティー開くって言ってお茶っ葉準備し忘れるなんて」
稟「普段、魔王のおじさんが食材を買ってくるからな。不在だから気付かなかったんだろ」
というわけで、シア、楓、ネリネの三人は買い物に行ってしまい今は紅茶待ちなのであった。
樹「それにしてもネリネちゃん達はまだかい?稟。」
稟「樹たちが来る直前に出ていったからなぁ…。まだ時間がかかるんじゃないか?」
まあ、留守番として俺が残されたわけだが。来たら誰もいなかった、なんてことになったら困るだろうし…。
1412/8:2007/05/19(土) 00:09:10 ID:TCkkGXzT
麻弓「それじゃ、まだ時間かかるわね…あたし、ちょっと…」
そう言うと麻弓はすくと立ち上がり、部屋を出ていこうとドアに手をかけた。
稟「おい麻弓、どこにいくんだ?あまりウロチョロされると困るんだが…」
ネリネからこの二人の見張り役を頼まれてるんだよな。特に麻弓は何をするか分かったもんじゃない…
麻弓「ハァ…、土見君。こういうとき乙女には聞かないものなのですよ…」
稟「は?」
ん?なんかまずいこと言ったか俺?
麻弓は明らかに狼狽したような表情だ。困惑した俺を見ながら樹は呆れていた。
樹「稟は時たま恐ろしく気が利かないね…、こういうときは黙って送り出すものだよ」
稟「へ?い、いや麻弓が余計な事しないか心配でさ」
樹「…まあ、その気持ちは分からないでもないけどね。麻弓、行っていいよ」
麻弓「さすが天下の緑葉樹、こーゆー事には気が利くのですよ♪」
そう言うと麻弓はパタンとドアを閉じてパタパタとどこかへ行ってしまった。
稟「樹、いったい…?」
樹「女性が男性と居たくないときなんて失恋したときかトイレと相場は決まってるだろう?」
稟「あ…」
樹「まあ、天下の麻弓=タイムは何をしでかすか分からないからね。稟の気持ちも分からないでもないけど」
しまった…、後で麻弓には謝っておこう…



稟「で、やっぱり麻弓の帰りが遅いわけだが」
樹「…ついていくべきだったね」
幾らなんでも30分はかかるまい。そろそろネリネたちも帰ってくる頃だ。
樹「余計な事をするまえに連れ戻した方がいいだろうね」
稟「ハァ…そうだな、探しに行くか」
やはり麻弓は麻弓であるということなんだろう。やれやれ…

稟「おーい、麻弓ー」
屋敷内を歩きながら呼び掛けてみるが返事はなかった。
樹「そっちはいたかい?」
稟「いや、トイレの方は?」
樹「流石にこれだけの時間入ってたって事はなかったよ」
稟「参ったな…、靴もあるから外に出たわけじゃないようだし……ん?」
廊下の隅にあるドアがキィキィと音をたてていた。あそこか?
1423/8:2007/05/19(土) 00:10:21 ID:TCkkGXzT
稟「麻弓?居るのか?」
ドアを開けるとそこは少し薄暗い倉庫のようだった。?「ウゥ…」
呻き声の様な声が聞こえるが声の主の姿は見えない…いったい?
樹「どうだい、稟?居たかい?」
遅れて樹が入ってきた。
途端、バタバタと「何か」が走り出す音が聞こえた。
稟「なぁ!?」
?「がぁぁぁあ!」
樹「うわぁ!?にぎゃあーー!!」
ドカァッ!
稟「樹!?」
その「何か」は、一撃で樹をのして、次には俺に襲いかかってきた。
稟「わあぁぁぁ!?ぐっ!?」
ドシーン!
その「何か」に完全にマウントポジションをとられ身動き一つ取れなくなってしまっていた。
ヤバい!両腕も取られちゃってるし…!やられる!?
稟「くっ!」
グッと目を瞑って次に来るであろう痛みに備えた。が…
ペロペロ
稟「うひぃ!?」
痛みではなく頬におかしな感触が走る。
慌てて目を開くとそこには見慣れた人物の顔が目の前にあった。
稟「ま、麻弓!?おま、なにして…!?」
麻弓「クゥ〜ン♪」
目の前に居るのは確かに麻弓、なのだが目の色はいつものオッドアイではなく金色だった。
さらに特筆すべき特徴がある。
稟「み、耳がある!」
麻弓「わぅ?」
まあ、耳があるのは当たり前なのだが頭部の有り得ない位置から別の耳が飛び出ていた。
どうやらこれは犬耳のようだ…。コスプレ…?
稟「…麻弓、いつの間にそんなジャンルに目覚めたんだ?」
麻弓「わん♪わんわん♪」
稟「だあぁ!だめだ、話しにならん!」
どうすりゃいいんだ、この状況…
麻弓「クゥーン、クゥーン…」
稟「お、おい、麻弓っ!?」
麻弓はお構い無しに俺の胸元に頬擦りをしている。……これはこれで可愛いかも…
樹「どうやら魔法か魔具の影響らしいね。ご丁寧に尻尾までついてる」
稟「樹!気付いたのか!た、助けてくれ!」
いつの間にか起き上がっていた樹はシゲシゲと麻弓を観察していた。
樹「これはこれで萌えるかも…」
稟「まて、とにかく助けろ」
なに考えてんだ、コイツは…。いや、可愛くないわけじゃないけど…。
樹「ハイハイ、ほら麻弓。稟から離れ…」
麻弓「グルルルルル…」
樹「……え?」
明らかに樹に対しては敵意を剥き出しにする麻弓。あれ?まずいんじゃないか?
稟「樹!逃げ…」
樹「うわぁぁぁ!」
麻弓「があああぁぁぁぁぁ!!!」
言うが早いか麻弓と樹の追いかけっこが始まった。
樹「ま、待ってくれ麻弓っ!話せばわかるぅぅぅぅ!」
麻弓「グルル…わぅ!!わぅ!」
樹「ヒィィィィィ!」
…本能レベルで嫌われてるんだろうな…
1434/8:2007/05/19(土) 00:11:46 ID:TCkkGXzT
樹と麻弓は廊下中を走り回り未だに追いかけっこの決着は着かずにいた。
このままじゃまずい、とにかく樹を助けないと!
稟「麻弓っ!!」
俺の声にピタリと麻弓が止まりパタパタと麻弓が近寄ってきた。
麻弓「わぅ、わんわん♪」
なんだか俺にはなついてくれてるようだ。それなら…
稟「お座り!」
ビクッ
麻弓は少しビックリしてお座りのポーズをとっている。上手く行ったようだ。
麻弓「く、クゥ〜ン…」
稟「よしよし、いい子だ。」
優しく頭を撫でると麻弓は気持ち良さそうな表情で甘えた声をだした。
麻弓「クゥーン、わぅ…♪」
樹「やるじゃないか、稟。犬でも飼ってたのか?」
稟「ああ、ずっと昔にね」
こうやって見るととても可愛らしい「犬」だった。…変な趣味に目覚めてしまいそうだな。
樹「俺様にもやらせてくれないかい。はい、麻弓。お・手♪」
ガブッ

樹「ぎゃあぁぁぁ!」
…もうこの嫌われっぷりはだめかもワカランね。
稟「はい、お手」
麻弓「わう♪」
稟「はい、おかわり」
麻弓「わう♪」
稟「よーし、良くできたな。………ん?」
麻弓の指には見慣れぬゴツい指輪がつけられていた。
よく見るとなにやら狼の装飾が施されていて、高い魔力を持ちそうな魔具だと言うことが一目で分かった。
稟「これか……よっ、と」
麻弓「わぅ?…」
微細な光を放ちながら麻弓の犬耳と尻尾が消えていく。
どうやら元に戻っているようだ。
稟「大丈夫か?」
麻弓「う…?土見君……?あたし…?」
稟「どうやら元に戻ったみたいだな…それはそうと、その…取り敢えず衣服を整えてくれないか?」
まあ、あんだけ動き回ったりしたわけだし…、俺がさせたこととはいえ「おすわり」のポーズのままだしな…。
い、いかんシマシマが見える。目線は逸らしておこう。
麻弓「え?・・・きゃあああぁぁぁaaamg1a55dふじこjg!!」
麻弓は現在の状況をやっと把握し先程までの雄叫びにも似た悲鳴を上げた。



1445/8:2007/05/19(土) 00:12:55 ID:TCkkGXzT
稟「で、何で俺がひっぱたかれなきゃいけないんだ…」
俺の頬には赤々とモミジのマークが入っていた。
麻弓「仕方ないのですよ、つい反射的にやっちやったんだから」
そういう麻弓はかなり不機嫌そうだ。俺のせいじゃないだろう…
樹「で、この指輪はなんだい?麻弓」
樹が指輪をいぶかしげに見つめていた。
さっきの麻弓の犬化の原因らしいが銀色の狼の装飾が施され瞳に黄色い小さな宝石が嵌められていた。
麻弓「そこの宝石箱に入ってたのですよ♪まあ、やはり乙女は指輪をつけてみたくなるといいますか?」
稟「ただの興味本意じゃないか…」
樹「まあ、普通の人なら他人の家の倉庫に勝手に侵入しないしね。」
稟「ああ、入るとしたら泥棒とネズミくらいだ。」
麻弓「うぅ〜、あたしは泥棒やネズミと同レベルなのですか〜…」
泥棒したなら人間失格だと思うぞ…。とにかく元の位置へ戻しておこう。
稟「樹、箱を取ってくれ。」
樹「これかな?ん、箱になにか書いてあるね…ウェ、ア…ヴォルフ、リング?」
ウェアヴォルフリング?
えーと、訳すと、「闘狼の指輪」かな?……実はこれヤバイ物なんじゃ………

麻弓「ホイッと♪」
稟「ん?」
なんか指につけられたような?・・・・まさか
樹「バ、バカ!麻弓!何してるんだ!」
自分の手を見やると先程のゴツい指輪がつけられていた。
麻弓「いや〜、土見君の犬耳姿を見てみたいと思って♪」
だ、ダメだ、意識が、失わ、れて…
稟「………グ……」
麻弓「ぐ?」
ビキッビキッ!
稟「グオオオオォォォォ!!!」
麻弓「ぎゃーー!な、何よこれぇ!?」
稟の耳が魔族の様に伸び顔に黒い紋様が浮かび上がった。
髪や爪まで伸び、もはや誰が土見稟だと言っても信じない程に容姿が変わってしまった。
樹「麻弓ッ!逃げるぞ!!」
麻弓「あ!ちょっと引っ張らないでよぉ!!」
こうして恐怖の鬼ごっこ第二弾が開始された…


1456/8:2007/05/19(土) 00:14:28 ID:TCkkGXzT
樹「こっちだ!」
麻弓「ハァハァ、え、土見君追っ掛けて来ないよ?」
どうやら知性は低くなっているらしいがこちらをずっと凝視しているところを見ると友好的ではなさそうだ。
稟「グルルル…」
ゆったりとしたスピードでこちらに向かって歩いてくる稟は体の変化に慣れていないようだった。
樹「いくら元が温厚な稟だからってあの状態じゃ理性があるとは思えない!とにかく外に逃げよう!」
麻弓「わ、わかったのですよ!」
屋敷が広いからとはいえ玄関の距離がこんなにも遠く感じたのは二人とも初めてだった。
麻弓「出口よ!早く!」
二階から降りてやっと玄関が見えたその時――
ズゥンッ!
目の前に稟であったものが降ってきた。
麻弓「きゃあぁぁぁ!」
樹「なんだって!?あ、あの渡り廊下から飛んできたのか!?」
二階とはいえ魔王宅の吹き抜けにある渡り廊下から稟がジャンプでやってきたのだ。
とても、人間の身体能力とは思えない。
稟「グルルルルルル・・・」
樹「麻弓!逃げ…」
バシィッ!
樹「ウゴッ!?」
麻弓「緑葉君!?」
軽く振ったように見えた稟の腕は樹を吹き飛ばし、またしても樹は一撃の元にのびてしまった。
麻弓「ちょ、ちょっとやめてよ土見君…」
ジリジリと後ずさる麻弓に稟は一瞬で飛び掛かった。
稟「ウガァァァ!」
麻弓「いやあぁぁぁ!」
ドサッ!
麻弓「イタタタ…へ?」
なんと麻弓は稟に組み伏される体制にされていた。先程と全く立場が逆転していたのだ。
麻弓「いやっ、離して!」
振りほどこうとするが麻弓の力ではどうこうできるレベルではなかった。
それを確認してか稟の金に変わった瞳が妖しい輝きを帯びる。
稟「ガルルルル…!」
ビリビリィッ!
麻弓「いやぁ!やめてぇ!」
どうやら闘争本能だけではなく性欲までも解放されてしまった稟は麻弓の衣服を破り始めたのだ。
露になった麻弓の体は小刻みに震えていた。そこに稟は舌を這わせていく。
麻弓「嫌、いやぁ…やめて…」
今にも泣き出しそうな麻弓は必死に稟の舌の動きに堪えていた。

1467/8:2007/05/19(土) 00:16:10 ID:TCkkGXzT
ガチャ
ネリネ「ただいまもどりまし…た?」
シア「どうしたのリンちゃ…?!」
楓「麻弓ちゃん…?」
三人の目にはあられもない麻弓の姿と誰だか分からない男性の姿が映っていた。
麻弓「助けて!みんな!」
その言葉で事態を把握したシアとネリネはすぐさま魔力を解放させた。
ネリネ「麻弓さんを放しなさいッ!」
シア「今助けるよ!麻弓ちゃん!」
カッ!シュバァッ!
ネリネ「え…?」
二人の手元から閃光が走ったがそれは稟の目の前で屈折し分散していった。
シア「なんなのあの有り得ない魔法障壁…!?」
稟自身の魔力素養ははっきり言って高くない。それを極限までリングが高めているのだ。
稟「グルルル…」
楓「まさか、り、稟くん…?」
髪がのびて分かりにくくはなっていたが、顔は間違いなく稟のものであった。
ネリネ「そんな、ど、どうして稟様が」
シア「あんな姿になってるッスか!?」
麻弓「土見君の右手についてる指輪を外して!!犬か何かの!」
実際には狼なのだが麻弓には分からなかったらしい。
稟の興味の対象は既に新しく入ってきた三人に変わっていた。
稟「グルルルルル…ガアァァァ!」
ドカァ!
稟の攻撃により床が吹き飛んだ。
ネリネ「きゃぁぁ!」
シア「ま、魔法も効かないんじゃ抑えられないッス〜!」
シアとネリネは慌ててその場から飛び退いたが楓だけがその場に取り残されていた。
いや、わざとその場に残ったのだ。
楓「…稟くん…」
ピクッ
稟の様子が変わった。まるで怯えているようだ。
楓「…なんで恋人の私を差し置いて麻弓ちゃんに手を出してるんです…?」
ビクッ!
さっきまで荒々しかった稟がどんどん縮こまっていく。
楓「……お座り!」
稟「わぅ、わう!」
楓「お手!」  稟「ワン!」
楓「おかわり!」稟「ワン!」
楓「はい、よく出来ました♪」
先ほどまで誰も手をつけられなかった稟を楓が一蹴してしまったのだ。
シア「か、カエちゃん凄い…」
麻弓「さすが飼い主ね…」
ネリネ「…違うと思うのですが」
ともかく第二次決死の鬼ごっこは稟の敗北で終了した…。

1478/8:2007/05/19(土) 00:17:33 ID:TCkkGXzT
稟「む…?」
う…?なんだ…?体が動かない?
稟「!!!むー!むー!」
麻弓「あ、やーっと起きたわね」
稟「まむみ!?むむめめむめー!」
なんと俺の体はロープで細かく結ばれていたのだ。ご丁寧に口まで。
麻弓「さーて今から吊るすのですよ♪」
吊るす?何いってんだ?ま、まさかこれは…。
稟「えみむまい!?」
麻弓「察しがいい子は嫌いじゃないのですよ♪」
ちょっとまてぇ!?俺何かしたか!?
樹「乙女の柔肌を狙うケダモノにはちょうどいい罰なんじゃないかい?」
稟「それま、おまめま!」樹「失礼なこと言うじゃないか、稟。俺様は寧ろ麻弓を守ろうとしたナイト様だよ」
樹はヒビの入った眼鏡をずりあげてそう答えた。
こいつが言うと妙に説得力が無くなるなぁ…。
樹「まったく、麻弓の掴み所の無い断崖絶壁に欲情するなんぶげらぁ?!」
あ、吹っ飛んだ。
麻弓「エビ二匹目ゲットなのですよ♪」
シア「ま、麻弓ちゃん…」
ネリネ「やりすぎじゃないですか…?」
俺は一匹目確定なの?は、楓がいるじゃないか!!楓、助けてくれ!
楓「麻弓ちゃん、手伝いますよ♪」
・・・は?
いやまて楓お前何を言ってああ、樹を結ぶのを手伝うってことか。
麻弓「それじゃ土見君を吊り上げてもらうのですよ♪」
楓「はい、喜んで♪」
俺の人生オワタ…

アッー!…

この日、魔王宅に二つのエビフライが吊るされることとなった。
148名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/19(土) 00:19:14 ID:TCkkGXzT
終わりッス♪
結んだのは麻弓で吊るしたのは楓ですw

よければ感想下さい。
149名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 00:35:40 ID:8wIBF/gS
暴れたのは不可抗力なのにえびふらいは納得行かない
150名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 00:37:18 ID:8wIBF/gS
あと仮にも麻弓スレなんだから、楓が恋人というのはいかがなものかと
151名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 00:47:10 ID:ocPaJopX
俺はてっきり軽い麻弓フラグが立つかとオモタ

でも面白かったぜww
152名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 01:04:47 ID:NpxPR3G2
とにかく滅茶滅茶笑わせていただきました。GJ!
楓に手付けられる稟ってw
153名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 01:37:58 ID:TCkkGXzT
>>149-150
すいません、頑張ったんだけど途中で激しく路線変更を強いられました。かなり無理矢理な結果に…
途中まで書いて麻弓がエビフライで止めるはずが無理そうになったので急遽楓に止めてもらうことに。ごめんよ…
>>151-152
ありがとう。
今度は麻弓が恋人的な奴を書くようにします。
154名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 22:50:23 ID:pQC6PbUw
GJ
155名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 17:46:17 ID:h8phaKel
>>150
麻弓が活躍してさえいれば、そこはあまり気にする必要はないと思うが
そもそも原作でもアニメでもサブキャラなんだし、そういう規制みたいなの作ると敬遠されるぞ
作者×麻弓の自己満足の極みSSよりはよっぽど楽しめる
156名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 00:29:26 ID:ROrx7aF+
>>155
せっかく麻弓スレに投下するんだし・・・とは思うが。そこら辺は作者次第だな
最後の一文は激しく同意
157名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 01:07:37 ID:g9SQx58I
新作期待age
158名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 11:10:31 ID:dgvs/ZhK
書き手さんがあまり居ない件について
誰でもいいから書いて欲しい
159名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 13:13:43 ID:UWT9sOl4
俺も軽く書いてみたが、出来が悪くてとてもここには載せられん;
160名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 15:38:35 ID:dgvs/ZhK
>>158
俺はwktkしてるんだぜ?
161名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 17:18:23 ID:dgvs/ZhK
>>160>>159の間違いでした…
162名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:19:08 ID:OYd6jio+
俺が書いたらありがちなストーリーかつ、コテコテの恋愛になりそうでとても無理だな
163名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 00:45:03 ID:wv35+1SH
>>162
それでもかまわない。
オレたちは読みだいんだ!
ハリー!
ハリー!!
ハリー!!!
164名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 03:08:08 ID:jORzjhz5
はりぽた
165名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 11:44:56 ID:gsGcvX9o
>>163
アーカード乙
166名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 10:49:01 ID:gUwrVkbD
>>159>>162
それで書いてくれるのかい?
167名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 23:32:32 ID:tKsUH/58
今日中にレスがなかったら麻弓は稟に犯される
168名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 00:08:57 ID:FbVBd794
卑怯だぞ!
169名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 20:15:54 ID:9PCp8bMr
>>168落ち着け
落ち着いてSSを待とうジャマイカ
170名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 11:26:06 ID:zO6K3cuk
しかし…、書き手さん来てくれんのか?
171名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 04:07:09 ID:KgtlF5l3
もう少しの辛抱だ、スネーク
172名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 21:29:35 ID:vc0wrXHW
さて、ネタあったら書くのですよ?

俺以外の人のやつも見てみたいが…
173名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 00:53:13 ID:zW5L37iJ
>>172
是非
174名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 01:31:41 ID:AGF88+ks
>>173
ネタぷりぃずっ!

俺最初のネタ決めが苦手なんよ…いいのが思い付いたら書くけどさ。
取り敢えず募集中
175名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 02:35:41 ID:7PgDOikF
禀とラブラブでどうかひとつ
176名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 04:05:57 ID:zW5L37iJ
>>174
俺も>>175のネタでいいと思うぜ
177名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 06:42:55 ID:AGF88+ks
>>175
抽象的すぎ…
と思ったがもう激甘ストロベリィキャンディー位で行こうかw
やってみるノシ
178名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 06:52:54 ID:HjxLGKHo
つか折角の趣味がアニメでもゲームでも活かせてないから
稟と一緒に写真撮影旅行とかでも行かせたら?
179名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 07:12:31 ID:AGF88+ks
>>178
あり?帆船模型とか作るのじゃなかったっけ?
写真か…うーん?まあ、俺の中でお題が二つになっちゃったw
二つかうまくやれれば融合させてみる。
180名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 07:15:01 ID:AGF88+ks
>>178
あ、すごい勘違いしました。麻弓のね?
あれは元々自衛だからなぁ。考えてみる。
181名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 08:13:10 ID:hqJgjhfT
元がなんであろうと今では趣味でそ
182名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 14:49:50 ID:iTqMYH6A
とりあえず稟とラブラブなら何でもええわ
183名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:45:56 ID:zW5L37iJ
鬼畜とかかなり重い話にならなければ無問題
184名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:57:38 ID:AGF88+ks
>>182
なげやりw
>>183
無いよ。重いのは書くのがしんどい…
なんか忙しくなってきたから暫くかかりそう。
週末迄には前半位なら書き上がるかも?二部構成予定です。

今暫くお待ちを…
185名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 01:23:01 ID:niKrHXXy
こいつと髪が青い変耳の女はブサイク
186名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 01:33:00 ID:SXoTYppJ
>>184
今から裸で待機する
187名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 02:54:29 ID:j+IXcA/2
ついでに>185をころころしてきます
188名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 09:37:45 ID:LrPS2MK1
>>187
可愛がってるみたいだなw
189名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 00:10:59 ID:sbcZHUmP
こいつと髪が青い変耳の女はブサイク
190名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 02:06:32 ID:sbcZHUmP
青い奴とこいつ、2人ともA型かよ
191名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 14:16:12 ID:/L1EHoi5
A型か。俺もA型だし麻弓は俺のものって事で
192名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 14:25:33 ID:d4j3CHiN
あ、じゃあ俺もAだからOKだわ
193名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 15:09:50 ID:CMNm80hA
ちょっと血液型かえるために、脊髄移植してくる!
194名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 18:01:37 ID:PQ3vVtPc
俺もA型だわwwwww
195名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 13:21:50 ID:r4+vSPx9
根性でA型にしてみる
196名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 14:11:48 ID:ue5uVKRj
A型と最も相性が良いのはO型だぞ
相性占いとかだと大概そうなってる
197名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 21:34:06 ID:KRAOxTJK
占いなんて信じない
198名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 00:49:56 ID:dm96STtT
ちなみにこいつら描いた女2人ともA型
199名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 01:29:07 ID:7RlRlL/u
>>197
占い信じないのなら、同じA型なら相性が良いというのも同じ妄想だろうw
200名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 12:45:18 ID:NggBKcsD
流れ無視でカキコ

メモリーズ番外編見て吹いたw
特にウナギ風呂www
201名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 16:41:14 ID:8N0pg/ZI
>>200
スレの趣旨すら無視してないか
202200:2007/06/10(日) 20:18:46 ID:NggBKcsD
>>201
言葉が足らんかった。
ウナギ風呂の時のウナギが麻弓にからまなかったことが面白かった、
と言いたかったんだ。

言い訳カコワルイ、オレ(´・ω・`)
203名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 00:01:15 ID:+xHb40z4
↑何型ですか?
204名無し ◆85siVFU0r. :2007/06/11(月) 00:58:11 ID:ga7vw0dg
間違いなくAだろうなw

さて、SS出来たよ!
前編というか、普段の稟と麻弓って感じの話で作りました。
なんてかストロベリィな感じが出てれば幸いですw

レスは控えてね?
205ストロベリィキャンディ1/7:2007/06/11(月) 01:01:02 ID:ga7vw0dg
俺、土見稟。
他称「神にも悪魔にも凡人にもなれ『た』男」
今はただの凡人である。まあ、この言葉の元になるアダ名をつけた本人と付き合ってるわけだが…

稟「麻弓…、かれこれ千円キャッチャーマシンにつぎ込んだんだが」
麻弓「あと100円だけ!!あと一回でいいからお願い!」
稟「はいはい…これっきりだぞ?」
麻弓のお目当てはペンギンのヌイグルミだった。と言っても実際にはもう数体ゲットしている。
麻弓「お、おぉ?来たのですよ!」
稟「おお!上手いこと紐に引っ掻けたな」
麻弓「よっしゃ〜!全色コンプリート♪長年頑張った甲斐があったのですよ」
長年て…そこ30分位だろ。まあ、これで時間もこなれた訳だ。
稟「そろそろ時間かな。よし。映画、見に行くんだろ?」
麻弓「え?もうそんな時間?時間が経つのは早いわね〜」
稟「楽しい時間は特にな」

俺と麻弓が恋人として付き合い出してはや一月。やはり学生ということもあって日曜ともなれば基本的に顔を合わせていた。
つまりはデートである。
俺たちの組み合わせは他人から言わせれば「一番意外なカード」らしいんだが…そんなに意外だろうか?
麻弓「ほらほら、土見君!急がないと『カリブーと海賊王』始まっちゃうのですよ!」

ま、いっか。

稟「おい、待てよ麻弓ー!」
麻弓「待たないのですよ〜♪」
こういうのは他人から見たときであって俺達としては関係ないのだから。



稟「ゼエ、ゼエ…、ま、麻弓…。そんな思いっきり走らなくても…」
麻弓「はぁ、はぁ…、いや、なんか走り出したら、はぁ、楽しくなってきちゃって…」
まるで小犬と追いかけっこしてるみたいだ…。犬を飼ってる人は分かるだろう。
俺が麻弓を追いかけると麻弓がスピードをあげる。俺がスピードを上げると麻弓がまたスピードを上げる…。
結果、最終的に二人とも全力疾走するハメになっていた。
稟「ふぅ…、とにかく映画館には着いたな。麻弓?」
麻弓「ち、ちょっと待つの、ですよ…。手、手を貸して〜」
麻弓はその場にヘタリ込んで立ち上がれないでいた。
疲れすぎじゃないか?やれやれ…
稟「あんまり無茶するなよ。ほい」
麻弓「ご、ごめんね土見くん…なんてね?えいっ!」
稟「んなっ!?お、おい麻弓!…疲れたふりか」
周りの視線がちょっとだけ痛いのは麻弓が首元に抱きついてきてるわけでして…
麻弓「ふふ〜ん、騙される方が悪いのですよ♪」
稟「麻弓、嬉しいけど…その、そろそろ放してくれないか?」
えーと、流石に周りの目線が気になって恥ずかしい…。
麻弓「やー♪なのですよ♪」
いわゆるバカップルってヤツなんだろうが…、麻弓と一緒ならバカでもいいか。
俺はそんなことを考えながら顔の横で揺れる黒髪に苦笑していた。

206ストロベリィキャンディ2/7:2007/06/11(月) 01:02:31 ID:ga7vw0dg
チャック『マリー…俺は、アイツの事助けたいんだ。止めないでくれ』
マリー『行かないでチャック!私、あなたのことが…』カリブー『ブルルルルゥゥゥアァ!』
チャック&マリー『空気読め』

…なんか凄い新感覚な映画だな。概視感があるようでないような不思議な感覚だ。
あ、カリブー吹っ飛ばされた。味方の筈なのに…

マリー『チャック…お願い、生きて帰ってきて…』
チャック『俺は不死身の海賊王だぜ?…死なないさ』
マリー『じゃあ、約束を…約束を下さい』
チャック『マリー…』
二人の間隔が徐々に狭まっていく…。

ふと、俺はあることに気付いた。
麻弓の手が俺の手に重なっている。それに気付いた俺は麻弓の顔を覗き込んだ。
麻弓「土見くん…」
麻弓は潤んだ瞳でこちらを見つめている。麻弓の唇はとても艶やかで扇情的な誘惑に満ちていた。
これは…、もしやキスをしてくれって事なのか…?
ゴクリと生唾を飲み込むと俺は意を決して麻弓と唇を重ねようとした。
マリー『チャック…』
どこか遠くで映画の女優の声が聞こえていた。チャックとマリー、稟と麻弓の唇が重なる…
その刹那!!

カリブー『ブルルルルゥゥゥアァ!!!』

一同「『空気読め!!』」

まったくこのトナカイは…
チャック『どうやら俺達にはラブシーンは似合わないようだな…』
チャックさん、おつかれさまです…



帰り道、俺達は今見た映画の話しに華を咲かせていた。
麻弓「うーん、なかなかに面白かったのですよ♪」
稟「そうだな、親友を助けるために宇宙に出るとこなんかちょっと感動したよ」
麻弓「主人公のためにカリブーが大気圏突破するのも感涙ものだったわねー」
トナカイの領域を越えてるが、なんだか納得できるのが凄い…
稟「しかし、最後まで空気読めないカリブーだったな…。また、それが面白いんだけど」
麻弓「死んじゃったかと思ったら最後の最後で普通に出てきたのには大笑いさせてもらったのですよ♪」
ホントだよ…。みんなが悲しんでるのに空気読まずに『ブルルルルゥゥゥアァ!』だもんな…

稟「さて、これからどうする?普通に帰るか?」
麻弓「うーん…せっかくだしちょっと遠回りしない?」

207ストロベリィキャンディ3/7:2007/06/11(月) 01:03:53 ID:ga7vw0dg
時間はもう夕暮れ。遠回りしてやって来た場所は近くの公園だった。
麻弓はいそいそとバッグから一眼レフのカメラを取り出した。
稟「あれ?いつものデジカメはどうしたんだ?」
麻弓の持っているのはフィルムを使うタイプのカメラだった。
麻弓「こっちは趣味用。デジカメはスクープ用に持ってるのですよ?」
そう言って麻弓はカメラを構えてみせた。
麻弓「デジカメは鮮明に撮れるけどなんだか『丸み』がなくてカクカクしちゃうでしょ?」
稟「そういえばなんとなくそんな感じが…?」
確かに最近のデジカメはあまりに鮮明に写りすぎて違和感を覚える事もあるな。
麻弓「でしょ〜?さすが土見くん、分かってるのですよ♪」
カシャッ
・・・ん?
麻弓「題して考える土見稟、ゲットなのですよ!」
稟「麻弓、不意打ちは卑怯だぞ!」
麻弓「不意打ち、裏切りは戦の華なのですよ♪」
どこラスト・バタリオンの小佐だ…。
稟「それで、何を撮りにきたんだ?めぼしいスクープ映像があるようには思えないんだけど」
麻弓はチッチッチッと一本指を振った。
麻弓「言ったでしょー?こっちは趣味用だって。まあ、何を撮るのって聞かれたら困るんだけど…」
そう言うと麻弓は腕組みをして考え始めた。
麻弓「うーん…、心に入ってきた景色を撮る、って言えばいいのかな?」
稟「心に?」
麻弓「うん、簡単に言えばなんだか絵になる風景?それを撮るのですよ♪」
稟「へぇ…そういう事もやってたんだな」
意外、と言えば意外か。普段はスクープばかり狙ってる様に感じてたから尚更だ。
麻弓「うーん、来てみたはいいけどなかなかいい風景が見当たらないわね…」
まあ、グッとくる風景なんて簡単に見つからないよな。
ん…?今見てる風景はかなり良くないか?いや、俺にはこれ以上ない風景だろうな。
稟「麻弓。カメラを貸してくれないか?」
麻弓「え?何かいい風景でもあった?」
稟「ああ、ちょっと借りるな?」
カメラを受け取ると俺は数歩麻弓からはなれた。
麻弓「何を撮るつもり?」
稟「あの夕日に照らされてるだな…」
そう言って俺はあらぬ方向を指差した。その方向にはもちろん何もない。
麻弓「何?何があるの?」
カシャッ
麻弓「え?」
稟「あの夕日に照らされてる俺の恋人の顔を撮ろうかな、と思ってね」
呆然としていた麻弓の顔がみるみる赤く染まって行く。うん、照れてる麻弓もなかなかに可愛いよな。
麻弓「あうぅ…、不意打ちは卑怯なのですよ…」
稟「戦の華、とか言ったのは麻弓だろ?それじゃもう一枚」
208ストロベリィキャンディ4/7:2007/06/11(月) 01:05:12 ID:ga7vw0dg
麻弓「ちょっと!私のカメラで…きゃ!?」
ポキッ
稟「麻弓っ!?」
こちらに歩こうとした麻弓が不意に転びそうになるのを慌てて受け止めた。
…てゆーかポキって何の音だ!?
稟「麻弓、大丈夫か!?今の音は…!?」
ま、まさか骨か!?骨なのかぁ!?
麻弓「う、うん、平気…でも…」
稟「いいから足を見せてみろ!!ポキって音がしたの聞こえたんだぞ!?」
これは一大事だ!と、とにかく麻弓をベンチに座らせて…。
稟「どこが痛いんだ!?」
麻弓「ちょっと土見くん…?そ、そこは、こ、こそぐったいのですよ」
稟「ご、ごめん。いや、真面目に答えてくれ!どこなんだ!?」
だが麻弓はクスクスと笑っていた。…イヤイヤこれは笑い事じゃないだろう!?
麻弓「違うわよ、折れたのはヒール。足じゃないのですよ」
ヒール!?踵か!踵が折れたのなら絶対に痛い!とにかく全速力で病院に………?

・・・・・・ヒール?

稟「失礼しました…」
そうだよね。歩くだけで足が折れるってどんだけ虚弱体質なんだよって話ですよね…。
麻弓「慌ててる土見くん、可愛かったのですよ♪」
稟「わ、忘れてくれ今すぐに!」
俺、このまま灰になって消えてくれないかな。まじで。

麻弓「にしても、コレどうしよう…、歩いて帰れないのですよ…」
稟「流石にポッキリいってるもんな。直せそうにないぞ。」
骨じゃなかったから良かったけど、これはどうしようもないか。
麻弓「はうぅぅ…高かったのに〜…」
稟「仕方無いな…、よし」
靴のヒールが折れる→歩けない→麻弓が家に帰れない→近くには俺がいる
とくればベタベタだがコレしかあるまいっ!!
稟「よっと…」
麻弓「え?・・・えぇぇぇ!?」
稟「やっぱりこういうときはお姫さま抱っこだろ?」
思った通り麻弓は軽いな。見た目通りというかなんというか…。
稟「かくいう俺は騎士でも王子でも、ましてや神でも悪魔でもないけどな」
そう言いながら俺は笑ってみせた。
麻弓「それを言ったらあたしはお姫さまでも何でもないのですよ?それに…」
麻弓は何かを言い淀んでモジモジしながら指先を合わせていた。
麻弓「…土見くんは私からしたら、騎士さま…なのですよ…?」
夕暮れも薄暗くなった公園でも麻弓の頬が赤く染まっているのが分かった。
稟「それなら麻弓は俺の仕える『お姫さま』だ。これならオーケーだろ?」
麻弓「土見くん…」
稟「麻弓…」
俺と麻弓、その唇が重なろうとする

まさにその刹那!!

樹「あれ?稟に麻弓じゃないか?こんな所で会うとは…ブッゲェ!?」
樹の顔に麻弓の靴が突き刺さった。
もちろん俺達の心はひとつになっていた。

稟&麻弓「「空気読め!!!」」

209ストロベリィキャンディ6/7:2007/06/11(月) 01:07:05 ID:ga7vw0dg
麻弓「まったく台無しなのですよ…」
稟「ま、麻弓。樹も悪気があった訳じゃないから許してやれよ?」
麻弓は未だ怒っているようで、頬を膨らませていた。
まあ、仕方無いと言えば仕方無いか…。樹が通り掛かったのは偶然なんだし。
稟「しかし、麻弓の部屋は初めて入ったな」
あの後、俺は麻弓の家にお邪魔していた。
部屋は意外と小綺麗にしていて、普通の「女の子らしい部屋」で少し驚いた。
麻弓「土見くーん?あんまりヒトの部屋をジロジロ見ないでね?…ちょっと恥ずかしいのですよ?」
稟「あ、ああ、悪い。初めて入ったから色々気になってな」
麻弓「ま、土見くんだから許すのですけど。あ、飲み物取ってくるのですよ♪」
稟「そういや喉乾いたな。たのむ」
麻弓「任せるのですよ♪…あ、そこのタンスは物色しないこと!」
麻弓は小さなタンスを指差した。まあ、女の子のタンスで見て欲しくないものなんてひとつだろ。
稟「まあ、興味はあるがここは我慢しよう。わかった、指一本触れない」
麻弓「オーケーなのですよ♪」
パタン トトト…

…実は本当に興味があるのはそこじゃない。
先程、樹との別れ際に耳打ちされたのだが

樹『麻弓の机の一番下の引き出しは開けない方がいい…死ぬよ?』

稟「あんなこと言われると気になってしまうな…」
まあ、麻弓にも注意された訳じゃないから開けてみるか…?ホントに死ぬわけないだろうし。

ガチャ
麻弓「あ、そうそう。ホットとアイスどっちがいい?…土見くん?」
稟「ん?い、いや、なんか汗かいたから、つ、冷たい方がいいかな?」
麻弓「了解♪」
パタン…

稟「な、なんか知らんが妙にビビった…」
しかし、生まれた好奇心を留める事は俺には出来なかった。
再び麻弓の机の引き出しに手を掛ける。

ガラッ
稟「こ、これは!!ロープと……!!!」
パタン…

稟「俺は何も見ていない。樹からも何も聞いてない。うん、そうだよな。エビの揚げ物なんて無かったよ」ああ、脅迫写真のバインダーがあったりなんてしなかったよ?うん。

カチャカチャ
麻弓「おまたせ…って、土見くん?どーしたの?」
稟「な、なんでもない…ちょっと疲れたみたいだ」
変な汗かいたけどな…。お陰でベトベトだよ。
確かに元々走り回ったせいもあるんだが…。
麻弓「うわ、土見くん、汗びっしょり…。あ、それなら…」

210ストロベリィキャンディ6/6:2007/06/11(月) 01:10:22 ID:ga7vw0dg
カポーン…

稟「銭湯なんて久しぶりだな。」
麻弓の家は銭湯だと言うことは知ってたが、営業終了後に入れるとは思ってもみなかった。
稟「こんな広い風呂を独り占めなんてまず一般人じゃ有り得ないもんなぁ」
麻弓「土見くーん?湯加減はどう?」
どこか遠くから麻弓の声が聞こえる。脱衣室の方からみたいだ。
稟「あー、ちょうどいい湯加減だぞー?」
麻弓「ほんとー?…じゃあ私も入っちゃうのですよ♪」
稟「おーう。・・・は?」いやいやここは男湯で俺は男で麻弓は女で混浴ではなくて・・・はっ、麻弓は男?!
それじゃ色々本末転倒だよ…
混乱する俺をよそに麻弓はツカツカと男湯のなかに入ってきた。
麻弓「おっじゃましまーす♪」
稟「ま、麻弓!ここは男湯だぞ!」
今、麻弓は湯けぶる視界の向こうでバスタオル一枚姿でいた。
麻弓「ほほーう、土見くんも男の子、と言うわけですか〜」
稟「お、女の子には見えないと思うが…」
まあ、付いてるものも付いてるわけだし…、その付いてるものも普段より元気になりそうなわけで…
麻弓「それでは、とにかくお邪魔するのですよ。えいっ♪」
ザバーン!
稟「わっぷ!?麻弓!銭湯で飛び込むなよ!」
麻弓「いいじゃない。ここは家のお風呂なのですよ♪」
いや、確かにそうだけど…。
楽しげな麻弓に俺は反論する気もなくなっていた。
麻弓「ハァ〜、やっぱりお風呂は広いのに限りますなぁ〜♪」
稟「麻弓、どこのおじいちゃんだ」
麻弓はそんな俺の突っ込みも耳に入っておらず恍惚の表情を浮かべていた。
稟「そういや、麻弓の部屋の壁にみんなで海に行ったときの写真、飾ってあったな」
麻弓「いい写真でしょ?一番のお気に入りなんだから」
写真にはあの時のメンバー全員が写っていて、それぞれ皆楽しそうな写真だった。
みんな笑顔で、無邪気で、とても青臭くて…、中学生みたいなはしゃぎ様がまぶたに浮かぶような写真だった。
稟「いい、写真だよな…。よし、また撮りに行くか!また、皆で」
麻弓「土見くんならそう言うと思ってたのですよ♪…でも…」
麻弓が照れ臭そうに肩を寄せてきた。
麻弓「二人きり、ってのも悪くないと…思わない?」
俺も麻弓も顔が赤いのは湯船につかってるからじゃない。
ましてや、のぼせているわけでもない。
稟「麻弓…」
麻弓「稟くん…」
俺と麻弓は今度こそ唇を重ねた…

…銭湯の夜が更けてゆく…
211名無し ◆85siVFU0r. :2007/06/11(月) 01:14:29 ID:ga7vw0dg
あ、すいません。
全部で6/6でした…orz

後編は書けるか分からないけど上手くまとまりそうなら書きます。

一つだけ。
俺はオンザステージやってません!あしからず…
212名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 01:13:58 ID:0ApkwKHk
うへぇ過疎か、寂しいな…。
213名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 09:49:23 ID:CVLWOJD/
>>205-210
GJ&お疲れ様。

後編も期待してます。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 00:04:31 ID:S4xihu75
>>205-210
超GJ

また期待してるぜ
215名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 00:45:06 ID:LG2N1Mf2
>>213-214
(´;ω;`)ありがとう。ちょっとでも需要があって安心した。

一つだけ気になることが…
えっと、麻弓の稟に対する呼び方だけど殆んど土見くんにしたんだけど問題なかったかな?
稟くんだと他のキャラと被って「これって麻弓?」ってなりそうだったから土見くんでほぼ統一したんだけど。
216名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 02:49:30 ID:L56cYSAC
あんたは間違ってないよ…
217名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 04:36:47 ID:kj0XOnWS
>>215
呼び方を知りたい時はまとめの呼称表見れ見ろ見れば
218名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 07:53:56 ID:LG2N1Mf2
>>216
おかしくなければいいけど…俺は間違いだらけらしいから

>>217
そうじゃなくてこの書き方で問題なかったかなって話なんだが…
219名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 08:42:52 ID:pwMgCLal
麻弓もデレに入ると稟くんと呼ぶんだから問題もなにもないでしょ
220名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 10:20:44 ID:Pw3hWgKS
どうでもいいが
麻弓と solaの蒼乃姉ちゃんの髪型が似てる件について
221名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 11:48:10 ID:P+5dS2qq
麻弓ヨスギル
222名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 01:24:02 ID:ndmU3YnV
捕手
223名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 13:38:40 ID:yu0+7SF6
どっちかっていうと、外野だと思う。
224名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 16:13:21 ID:9jnJJVc0
じゃ、野手
225名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 10:18:06 ID:h4KqEjeS
麻弓:「もう、しょうがないな〜 少しだけですよ?」
226名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 10:54:37 ID:71wRcv+w
な、なにをしてくれるんだろ…

SS待ってる人がいたらすまん!まだ話が上手くまとまらないんだ…
今週中くらいにはやるよ…
227名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 13:21:29 ID:h4KqEjeS
>>226
俺たちは気長に待つZeeeeee!!
うpされるまで会社のPCの片隅に常にこのスレが常駐するw
228227:2007/06/20(水) 13:22:20 ID:h4KqEjeS
ミスた スレじゃなくてレスだなw
229名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 23:04:26 ID:tue4ZMPn
眞弓かわいいよ麻子
230名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 23:42:02 ID:71wRcv+w
>>227
すまないね、気長に頼む
231名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 00:28:30 ID:hgdSeCOR
>>226
焦らず自分のペースでやるんだ
232名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 11:24:39 ID:4uhlC6Pf
>>225のようなのを入れてくれると (*゜∀゜)ムハー
233名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 11:41:26 ID:OQ7Y0+/u
>>232
こらこら、追加すんなw


やってみるノシ
234名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 09:44:09 ID:A7oPV++S
>>225が追加されたら萌えて悶え死にそうだw
235名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 13:54:41 ID:jTybNdGm
>>233
>232=234は愉快犯だから真に受けてわざわざ追加しなくても良かったのに
236名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 15:03:13 ID:TgEbvdAL
>>235
後から気付いた…
まあ、無理がありそうな気がするので入れられないときは入れないつもり
237名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 15:34:18 ID:01ZaXwnW
とりあえず無理せず頑張ってくれ。
238名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 01:03:06 ID:SbGT4VFm
278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 14:19:01 ID:6yETxz1O
麻弓スレが一番キモイと思う
新しく出来たSS保管庫で麻弓スレに投下されたSS読んでたら
そのほとんどが作者自身&麻弓の物語・・・マジで気持ち悪かった


279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 15:55:12 ID:EAbo/cO/
誰か俺&ネリネのSS書いてくれ


280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 17:08:23 ID:O+5tkLIs
楓スレのはネタや荒らし目的でやってる人も多いと思うが
麻弓スレのはネタでなく真剣に麻弓との妄想に浸ってそうなので恐い




283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 02:20:02 ID:S45sMp7I
殆んどのスレを覗いてる俺は負け組なのか…?

麻弓スレは前スレの奴見たくらいだからそんなキモいってほどではなかったが…?
お話として読める俺はその点だけ勝ち組かもしれん。



285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 03:43:02 ID:trq5VqiJ
>>283
内容以前に自分を作中に登場させ、女性キャラと交流させる行為自体が嫌がられる行為なんだと思う
想像というか妄想するだけなら問題ないのだろうけど、スレに書き込むだけでなくSSにしちゃってるのが
拍車を掛けてる気がする
純粋なSSスレに投下していたら総叩きに合う可能性高いと思う、キャラスレだから許されるって感じ
239名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 08:28:49 ID:IVo7mnuI
ああ、なんでか俺まで含まれてるなぁ…。


ま、いっか。
240名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 12:45:39 ID:KwyIdS7g
>>239
気にしなくていいよ。
一緒にされたことについては南無だが。

キモイと思う奴はこれ以上ココを見ないだろうし、
何より「麻弓のSS」が読みたいヤツらがココの住人だとオレは思う。

前スレ・前々スレの住人が特に気にしてないっぽいし、
そういう意見はスルーでよくね?
241名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 13:14:43 ID:IVo7mnuI
おk
242名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 14:11:02 ID:NSeO/+mE
>何より「麻弓のSS」が読みたいヤツらがココの住人だとオレは思う。
ここはSSスレじゃないんだし、それは完全に思い違いをしているだろ
自分がそうだからと周りも一緒だと考えるのは辞めた方がいいぞ

>前スレ・前々スレの住人が特に気にしてないっぽいし、
最初のスレから住人だが、つっこみたいのを我慢してただけだけどな
243名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 14:53:39 ID:IVo7mnuI
>>242
なにかと言いたいことがあるのは分かるからモチツイテ…
244名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 15:53:48 ID:IypyVa/N
とりあえずSSスレ見れば如何に嫌われてるかがよくわかるよ。
238内の283も一見擁護しているように見えて、後のレスでキモイかもって書いているしな。
わざわざツッコまないのはSSとして見ているわけではなく、ネタとして見ている人が多いためだと思うよ。
ここは初期の頃から和気藹々としている、殺伐としないようにスルーしているだけの俺も居るし。
245240:2007/06/23(土) 15:53:59 ID:KwyIdS7g
ゴメン
あの書かれ方にちょっとムカついてたのも事実。
自重しておとなしく待ってる
246名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 16:50:50 ID:IVo7mnuI
>>244-245
ごめん、ほんとごめん
エビフライされてくる…
247名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 22:50:46 ID:epkWWb2q
少なくても今は稟×麻弓が投下されてる訳だから
書き込む意味がわからない訳だが
248名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 00:16:20 ID:0lrISLaY
447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 14:12:09 ID:/1tVbOS6
昨日に引き続き全ての個別スレ+αに同時刻帯に内容の薄い書き込み
好きなキャラが何人居ようが構わんが「俺のネリネ」などの独占欲丸出しの節操のない発言
荒らしでなかったらただの自己厨
書き込むなとは言わないが少しは控えろ、2chではこういった行為は確実に嫌悪される


448 :444:2007/06/22(金) 14:19:41 ID:A7oPV++S
>>447
オマエのそういう発言も嫌われると思うぞ?

前に流行った人のカキコみに「日本語でおk」としか
答えられないのと同じ行為


449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 14:31:34 ID:/1tVbOS6
やっぱりおまえはそういう輩か
理由もろくに説明出来ずに、しかも全く意味の異なる例と照らし合わせても仕方ないだろう


450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 14:34:45 ID:A7oPV++S
>>449
つか人のこと付回すなよストーカーかよw

そしてまず/1tVbOS6がまともな発言してんのかよ?



452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 15:01:34 ID:1v0Bwpv1
日本語でおkってのはおまえのカキコは解読しづらい文字列、意味の通らない文章だぞって意味の決まり文句として定着してるから別に嫌われてはいないけどな
嫌ってるのはファジョって意味不明なカキコしかできない連中だけ

つか嫌われる行為なのはどっちもどっちだろ、責任押し付けずに自分の行動も省みれ


453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 15:20:23 ID:qVB0KHY+
なんか荒れてるな
自分的には「俺のネリネ発言」は
別にこのスレでは当たり前だとおもうし
他個別スレにも似たようなのカキコしてても別にどうでもいいし
まずID:A7oPV++Sみたいなのでこのスレ構成されてるとおもうしw


454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 15:22:51 ID:A0ODHh34
>>453
同意。この板なんてそんなもんだろ



456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 15:32:44 ID:01ZaXwnW
だが、全スレで「俺の〜」や「〜は俺の」的内容や似たような発言して
いたとしたら確かに節操ないとは思うぞ。
特に特定のヒロインが好きな人にとってはやはり嫌がられると思う。
内に秘めるか指摘するかは人それぞれだけれど。
複数のヒロインが好きな人は勿論いるが、全部のスレに一斉にカキコ
する人なんてあまりいないしね。

249名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 00:17:58 ID:0lrISLaY
↑よかったな、お前らの同類がいてさ(www)
250名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 00:18:56 ID:YxlUxfHd
ネリネスレ見てわかったが>>238は以前からアニスレや原作スレで麻弓叩いていたage厨の荒らしだろうね。
以前から麻弓だけでなくネリネも叩くようになったみたいだし、>>185参照。
251名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 00:25:50 ID:0lrISLaY
424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 10:50:45 ID:s1/kQ4pV
おはようネリネたん


425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 13:57:41 ID:S1lhk1wC
ネリネたんんんんんんんっっ!!


426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 00:43:47 ID:8ujyfGeU
ネリネの耳をひっぱって遊びたい


427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 01:17:54 ID:U03mDZzL
やっぱ魔族って頭を横にして寝れないのかね?
耳折れそうだ…


428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 17:00:48 ID:d72OhWB7
落ち着いて自分か他人の耳を柔らかく触ってみるんだ。恐らくそんなに固くないはず
つまり横に寝ても折れはしない。

むしろネリネの耳なら柔ら(ry


429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 17:48:34 ID:HuPqIqy3
ネリネたんのお耳をはむはむ


430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 18:03:50 ID:AzWTrb8A
ネリネたんの黒ストは、どう吟味するか…orz


431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 10:14:50 ID:h4KqEjeS
もう じっくり眺めるだけでお腹いっぱいになりそうだ


432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 12:30:00 ID:AtIV3njk
おっぱい揉まないと気がおさまらない




しかしキモイな
252名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 19:43:36 ID:xD6YsqVu
ぶっちゃけキャラスレに居る時点でキモいからもうどうでもいいや。
俺はシャッフル好きだよw

もちろん麻弓もw
253名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 17:49:36 ID:OgmsekCQ
意味わからん荒れすぎ
だから麻弓は俺のもの
254名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 20:44:14 ID:t4y0B2RI
阻止
255名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/28(木) 08:23:34 ID:sA/mJy7l
保守
256名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/28(木) 18:15:00 ID:iTz+3jdZ
麻弓に頭を叩かれたい
257名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 07:35:28 ID:AZo0jiAO
いや、やっぱえびふらいされなきゃ。
258名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 03:58:06 ID:K5xeof/7
今更だが麻弓の誕生日が1月1日とか、スタッフ適当過ぎだろ
259名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 10:17:40 ID:i1bO9aU7
>>258
無理して拘るより適当な方が良いんでない?
260名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 11:17:13 ID:VdqbFjgg
もともとサブキャラなんだし仕方ないだろう

しかし拘ったとしても別に無理にはならないんだぞ、誕生日=誕生花なだけだから
例えばリシアンサスは7/30の誕生花だから誕生日が7/30なだけ
261名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 11:46:22 ID:i1bO9aU7
考えたらタイムの誕生花の日である6月2日でも良かったのか。
262名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 12:31:34 ID:Khcss7CH
麻弓が俺の夢に出てきたZEEEEEEEEEEEEEEE!!
麻弓と並んで歩いたYo!
263名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 13:34:47 ID:FKmCqUud
>>262
(σ□`<ウラヤマスィ
264名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 16:18:26 ID:yv2pPSKU
怖くなったので保守
265名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 17:05:44 ID:yv2pPSKU
てか下がりすぎアゲ
266名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 17:28:38 ID:rCkExbyY
麻弓って俺の母親と同じ名前ってだけで
どうしても好きになれん
267名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 03:05:05 ID:3WL8J3Rf
母親はキツいなww

俺もネギまの好きなキャラで姉と被ってる(漢字も)から微妙な気持ちだぜ
268名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 12:20:37 ID:E7dlV2Ot
落ちないためにレス
269名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 17:28:21 ID:w/GmD7uy
麻弓はガチで俺のもの
270名無し ◆85siVFU0r. :2007/07/04(水) 19:35:13 ID:LLLKw+dT
すいません、むっちゃ待たせまくりです…謝るので許してください

やっと出来ました…
今からゆっくり投下するのでレスは控えてね?
271ストロベリィキャンディ後編1/11:2007/07/04(水) 19:37:01 ID:LLLKw+dT
稟「しっかし暖かいなぁ。神界の気候は安定してるって聞いたけど…」
俺は今、神界に旅行に来ている。
麻弓「ほんとなのですよ。まさかこんなに暖かいとは夢にも思わなかったわね…」
いや、間違いだな。『俺達は』今、神界に旅行に来ていた。
もちろん麻弓と二人きりで。

現在『門』から入ってすぐの場所に居るのだが人間界は秋なのに春のような陽気だ。
人間界に初めて来た神族は体調を崩しやすいって聞いたがこういうとこに理由があるのかもな。
麻弓「見て見て土見くん!雲があんな低いところ飛んでる!」
稟「おお!宮崎作品で見たことあるような風景だな」
見たことのない鳥が飛び雲が吹き抜ける様は正しくラピュタそのものであった。
稟「さて、町のほうに行ってみるか。麻弓?」
カシャッ カシャッ!
麻弓「ん〜!撮りたいものが多すぎるのですよ〜♪」
稟「お〜い?麻弓さーん?」
麻弓「うわ〜、なんだろあの動物。可愛いのですよ〜♪」
だめだこりゃ…全く聞いてないな…。
まあ、時間はたっぷりあるんだしここでゆっくりしても問題ないか。
稟「今回は写真撮影のための旅行だしな」
はしゃぎまわる麻弓に苦笑しつつも、俺はこういう子供のような麻弓の純心な笑顔も悪くないと考えていた。



稟「おーい、麻弓…いつまで撮るつもりなんだ…」
かれこれ30枚ほど撮った気がするんだが…
稟「そんなに撮ったらフィルムも無くなるんじゃないか?」
今回はもちろん趣味用のカメラで撮影しているのでフィルムにも限りがあるはずなんだが…
麻弓「心配いらないのですよ♪無限バンd…」
稟「うそつけぇぇぇ!」
そんな残数制限なしの便利アイテムあってたまるか!
麻弓「もう、土見くん、ノリ悪いわねぇ…。もっちろん沢山持ってきたのですよ〜♪」
そう言って麻弓は嬉しそうにバッグの中を開いて見せた。
…百越えてんじゃないか?これ…
麻弓「総フィルム個数120個!いや〜これだけ集めるのは流石に苦労したのですよ♪」
稟「よくこんなに持ってたな…」
麻弓「写真部の人達をちょっと脅…コホン、写真部の心優しい方々から賜ったのですよ♪」

エビフライの犠牲者がそんなところまで…
写真部部員さんたちへ
心から哀悼の意を表明します…

麻弓「さて、そろそろ町の方を散策してみない?」
稟「そうだな、時間があるとはいえ宿のチェックインの時間もあるしな」
早めの行動に越したことはないか。


272ストロベリィキャンディ後編2/11:2007/07/04(水) 19:39:45 ID:LLLKw+dT
麻弓「はー…賑やかな町なのねぇ」
先程までの雄大な風景とはうってかわって少しうるさいほどの街中の喧騒が姿を表した。
麻弓「街中までは雲が入ってこないのよね。なんだか不思議なのですよ」
稟「街全体に雲避けの結界が張ってあるらしいぞ」
まあ、害は無いんだが視界が悪くなるって理由で雲は入って来ないようにしてあるそうだ。
稟「しかし…、異国情緒溢れる風景ばかりだと思ってたけど、どこか和風テイストな建物まであるな」
麻弓「神王様の政策の一環らしいんだけど…かなりの誤解がありそうね」
開門により繋がった場所は言わずと知れた日本の光陽町。
というわけで日本に親しんでもらおうと和風文化を取り入れた建物等を建てているのだが…
稟「一言で表すならカオスだな…」
麻弓「でも、見てる分には面白いんじゃない?あぁ!見て土見くん、江戸村みたいなとこまである」
麻弓が指差す先には完全に和風になってしまっている通りがあった。
稟「な、なんか来る時代すら間違えたような錯覚に陥るぞ…」
神王さま、これじゃ現代日本じゃなくて江戸です…。日本が誤解されてなきゃいいけど…
麻弓「あ、土見くん、お蕎麦屋さん寄ってみない?」
麻弓が示す方には『神魔蕎麦』という暖簾が掛かった蕎麦屋があった。
稟「そうだな、少し腹も減ったしここらで腹拵えといきますか」

…カラカラカラ
稟「それほど混んでないみたいだな」
麻弓「ごめんくださ〜い」
神王「へい、ラッシャイ!」

・・・

稟&麻弓「失礼しましたー」
神王「待てや稟殿、嬢ちゃん」
その場を何事もなく立ち去ろうとした俺と麻弓をガシィと大きな手が掴んだ。

稟「だからなんで神王のおじさんがいるんですか!」
神王「なんでぇ、まるで俺が居たらいけねぇみたいじゃねえか」
いけないだろう…常識的に考えれば…
まあ、常識なんて今更この人に通じるわけないんだけど。
魔王「神ちゃん、稟ちゃんが驚いてるじゃないか。取り敢えずその手を退けてあげなよ」
神王「おっと、すまねぇ…」

…心のどこかで予想してはいたがこの人までいたのか…

稟「やっぱり魔王のおじさんもいるんですね…」
魔王「ん?どうしたんだい、稟ちゃん。そんなつかれた顔をして?」
蕎麦屋の調理服に身を包んだ魔王なんて魔族ですら見たことないんだろうな…
273ストロベリィキャンディ後編3/11:2007/07/04(水) 19:40:42 ID:LLLKw+dT
麻弓「はー…賑やかな町なのねぇ」
先程までの雄大な風景とはうってかわって少しうるさいほどの街中の喧騒が姿を表した。
麻弓「街中までは雲が入ってこないのよね。なんだか不思議なのですよ」
稟「街全体に雲避けの結界が張ってあるらしいぞ」
まあ、害は無いんだが視界が悪くなるって理由で雲は入って来ないようにしてあるそうだ。
稟「しかし…、異国情緒溢れる風景ばかりだと思ってたけど、どこか和風テイストな建物まであるな」
麻弓「神王様の政策の一環らしいんだけど…かなりの誤解がありそうね」
開門により繋がった場所は言わずと知れた日本の光陽町。
というわけで日本に親しんでもらおうと和風文化を取り入れた建物等を建てているのだが…
稟「一言で表すならカオスだな…」
麻弓「でも、見てる分には面白いんじゃない?あぁ!見て土見くん、江戸村みたいなとこまである」
麻弓が指差す先には完全に和風になってしまっている通りがあった。
稟「な、なんか来る時代すら間違えたような錯覚に陥るぞ…」
神王さま、これじゃ現代日本じゃなくて江戸です…。日本が誤解されてなきゃいいけど…
麻弓「あ、土見くん、お蕎麦屋さん寄ってみない?」
麻弓が示す方には『神魔蕎麦』という暖簾が掛かった蕎麦屋があった。
稟「そうだな、少し腹も減ったしここらで腹拵えといきますか」

…カラカラカラ
稟「それほど混んでないみたいだな」
麻弓「ごめんくださ〜い」
神王「へい、ラッシャイ!」

・・・

稟&麻弓「失礼しましたー」
神王「待てや稟殿、嬢ちゃん」
その場を何事もなく立ち去ろうとした俺と麻弓をガシィと大きな手が掴んだ。

稟「だからなんで神王のおじさんがいるんですか!」
神王「なんでぇ、まるで俺が居たらいけねぇみたいじゃねえか」
いけないだろう…常識的に考えれば…
まあ、常識なんて今更この人に通じるわけないんだけど。
魔王「神ちゃん、稟ちゃんが驚いてるじゃないか。取り敢えずその手を退けてあげなよ」
神王「おっと、すまねぇ…」

…心のどこかで予想してはいたがこの人までいたのか…

稟「やっぱり魔王のおじさんもいるんですね…」
魔王「ん?どうしたんだい、稟ちゃん。そんなつかれた顔をして?」
蕎麦屋の調理服に身を包んだ魔王なんて魔族ですら見たことないんだろうな…
274ストロベリィキャンディ後編3/11:2007/07/04(水) 19:41:38 ID:LLLKw+dT
麻弓「あの〜、ここはお蕎麦屋さんでいいんでしょうか…?」
麻弓がおずおずと二人に聞き返した。そうだよ、俺達は蕎麦を食べに来たんだった。
神王「あたりまえじゃねーか。嬢ちゃん、暖簾を見なかったのか?」
魔王「ここは神魔蕎麦。列記とした蕎麦屋だよ」
稟「いや、その蕎麦屋になんでおじさんたちが…」
二人の顔がキリリッとしまった。
魔王「稟ちゃん。これは私達の仕事なんだよ。人間界と神界魔界の交流を深めるための」
神王「つまり、半分は異種族流のための政策の一貫だな。俺達がいいと思ったものをこちらにも広める事が交流に繋がるって訳よ」
なるほど、人間界の事を広めておくことによって神族の人達に異種族である事の違和感を無くしてもらおう、ということか。
稟「でも、半分は政策で、あと半分はなんですか?」
いきなり二人のキリッとした顔がにやけ顔に変わった。あ、嫌な予感…

神王&魔王「勿 論 趣 味 ♪」
稟「やっぱりかぁぁぁ!!」
考えてみりゃこの人たちがやる意味はないよな…。
麻弓「つ、土見くん、落ち着いてっ。取り敢えずお蕎麦頼むのですよ?」
ハッ、そうだった。腹拵えに来たのをすっかり忘れてた。
稟「はぁ…、そうだな…。」
今更言ったところでどうにもならないか。魔王のおじさんの料理ならまず心配ないし。
しかし、変わった名前のメニューの蕎麦が多いな。
麻弓「じゃあ…、あっ、この『神界天せいろ』を一つお願いするのですよ♪」
稟「俺は、そうだな…、『魔界とろろそば』をお願いします」
神王「あいよっ!おい、まー坊!神天せいろ一丁と魔界とろろ一丁だ!」
魔王「ほう、二人ともお目が高いね?すぐに作るよ。神ちゃん、麺を準備してくれるかい?」
神王「おぅ!まかせときなぁ!!」



神王「へいおまちっ!」
麻弓「おお〜スゴいのですよ…」
稟「神界と魔界を具現化したような蕎麦だな」
思わず見入ってしまうような蕎麦に俺達は圧倒されていた。
『神界天せいろ』は普通の蕎麦より白い麺と雲を彷彿とさせる天ぷらが魅力的な蕎麦であった。
方や、『魔界とろろ蕎麦』は深めの器に入った黒めの麺が特徴的な蕎麦であった。

稟「それじゃ早速…」
麻弓「待って!一枚記念に撮るから」
麻弓はそう言ってカメラを取り出した。
ーーカシャッ
麻弓「う〜ん、『神魔蕎麦』オススメメニューってとこかしらね♪」
魔王「のびないうちに食べておくれよ?これでも自信作なんだからね?」
稟「麻弓、その位にして取り敢えず食べようか?」
せっかくの蕎麦をのばしてしまうのは勿体無いからな。
麻弓「でわでわ、いただくのですよ♪」

275ストロベリィキャンディ後編4/11:2007/07/04(水) 19:44:45 ID:LLLKw+dT
ズルズルズル…

流石に味が元から保証つきだから美味いな!
麻弓「ん〜♪おいしー♪」
さて、食べ終わったらどうしようか…。大した予定を組んでる訳じゃないからなぁ。
稟「そう言えば神界のおすすめの観光スポットなんてありますか?」
俺達だけで歩き回るより神王のおじさんに聞いた方が間違いないだろう。
神王「観光地ねぇ…、パッと聞かれると思い付かねぇな…」
魔王「今回の稟ちゃん達の旅行は何か目的があるのかい?」
麻弓「一応、神界の写真を撮って回ろうかと思っているのですけど…」
暫し、神王のおじさんは考えると何か思い付いたのか手を打って見せた。
ポンッ
神王「おぉ、それならいいとこがあるぞ!」




バサァッ
ゴオォォォ!
稟「おおぉぉ!た、高い!」
神王のおじさんの好意でちょっとした穴場のスポットに行くことになったが…
稟「い、移動手段がこんなに原始的だとは思わなかった…」
俺と麻弓は今、ロック鳥のように巨大な鳥の背中に乗っている。
ロック鳥『グルルル…(そんなに高いか?これでも低く飛んでるのだが…)』
稟「にに、人間にとっては高いんですよ!!」
ロック鳥『グルル…(情けないな…それでもユーストマに認められた男か?)』
この巨大なロック鳥は神王のおじさんとは長い付き合いらしく、おじさんの事も呼び捨てている。
今回、俺達のために一肌脱いでくれたわけだが。
因みにこのロック鳥は意思を持っていてテレパシーの様なもので俺達に意思を伝えてきているらしい。
こちらの言語もちゃんと解しているところ、「鳥頭」ではないようだ。

稟「麻弓?だ、大丈夫か?」
麻弓「え?何が?」
…何で平気なんだ。
あっけらかんとしている麻弓に驚きつつ、俺は落胆のため息を小さく溢した。
稟「ハァ…(情けないな、俺は…)」
麻弓「見て土見くん、町があんなに小さい…」
遥か眼下には先程の街が小さく見えていた。
稟「本当だな…、航空写真を見てるみたいだ…」
麻弓「ここはホントに航空写真を撮るしかないのですよ♪」
そう言っていとも簡単に麻弓は立ち上がりカメラを構えた。
…危なくないか!?それ!?いや、絶対に危ない!!
稟「やめろ!麻弓!危ないぞ!?」
麻弓「なによー、このくらいで大袈裟ね?」
カシャカシャッ
麻弓は気にも留めないといった様に写真を取り出した。
稟「麻弓…見てるこっちの心臓に悪い…」
麻弓「心配性ね〜?このくらい大丈夫よ♪むしろへっちゃ……ら?」
不意に麻弓が視界から消え去った。

これは…、間違いない!麻弓がロック鳥の背から足を滑らせたんだ!!
276ストロベリィキャンディ後編5/11:2007/07/04(水) 19:47:41 ID:LLLKw+dT
頭で考えるよりさきに身体が動いた!
麻弓「いやあぁぁぁぁぁぁ!」
稟「麻弓っ!!」
麻弓の姿が見えなくなるのとほぼ同時に俺はロック鳥の背から飛び降りた。
稟「おおおおぉぉぉ!」
麻弓は…どこだ!?……!…居た!
10m程先に見知った黒髪を発見して、俺は無我夢中で空気を掻いた。
麻弓「稟くんっ!」
稟「麻弓ィィィ!!」
あと少し…、あと少しで…とどく!
互いの距離が段々と縮まり、遂に麻弓の体を掴まえることに成功した!
稟「麻弓っ!」
ガシと麻弓の体を庇うように抱え込むと俺は覚悟を決めて目を瞑った。

…あれ?

身体が浮いてるみたいだ………俺、死んじゃったのかな…?

そっと目を開けると先程まであんなに遠かった地面がかなり近くにあった。
稟「生き…てる?」
いや、もしかしたら臨死体験ってヤツか?俺はもう既に死んでるんじゃ…
麻弓「ど、どうなったの? 私達生きてるの…?」
ああ、麻弓がここに居るってことは同じ臨死体験を…ってあれ?
ロック鳥『グルルルゥ!(全く…世話の焼ける奴等だな!)』
よく見ると俺の服の背中の辺りをロック鳥が掴んでくれていた。
ロック鳥『グルル…(お前達人間は空を飛べんのだから無茶をするな…)』
稟「ど、どうもすいません…」
麻弓「ごめんなさい…」
ロック鳥『グル…(ふん…度胸は認めてやるがな)』
ロック鳥は俺達を背中に乗せ直すと再び大空へと舞い上がった。
麻弓「今の土見くん、かなりカッコ良かったのですよ♪」
稟「いや、こっちはホントに気が気じゃないぞ!」
全く、どんな心臓してるんだか…
麻弓「ありがとう…、稟くん…」
背中越しに麻弓がしっかりと抱き締めてきた。麻弓の手が微かに震えていた。
…怖いなら怖いと言えばいいのに。
稟「ふぅ、今度はしっかり掴まっとけよ?」
麻弓はコクリと小さく頷いた。こういう殊勝さがある麻弓も可愛いもんだ。
ロック鳥『グルル(見せ付けてくれているが お ま え も な )』
稟「スイマセン…」



稟「死ぬかと思った…」
まさか、旅行に来てまで生と死の狭間を体感するとは思ってもみなかった…。
ロック鳥『グルル…(では儂は帰るぞ。お前達の目的地はあちらだ…)』
麻弓「帰りもまた、お願いするのですよ♪」
か、帰りも乗らないといけないのか…。てか、麻弓…既に平気なのか…。
ロック鳥『グルルル…(ふん、気が向いたらな…)』
バサァッ!
大きな羽音をたててロック鳥は空の彼方へ消えていった…。

277ストロベリィキャンディ後編6/11:2007/07/04(水) 19:48:58 ID:LLLKw+dT
稟「しっかし、この先に何があるんだろう?」
麻弓「神王様も教えてくれなかったし…」
神王のおじさんは「行けばわかる」って言ってたけど…
麻弓「あ、あれじゃない?」
そこには小さなトンネルの様な穴があり、それはどうやら向こうに通じているようだ。
稟「どうやらこの先みたいだな。行ってみるか」
向こうも明るいし何処かに出る場所なんだろう。

…コツコツコツ

麻弓「うわぁ…綺麗…」
稟「へぇ…これは、凄いな…」
トンネルを抜けるとそこには小さな入り江があった。稟「これは…、単なる入り江じゃないな。見てみろ麻弓」
麻弓「光っ、てる…?」
太陽の光だけではなく水自体が白く輝いていた。
興味本意で手に掬うと、その輝きは徐々に失われ、ただの水に戻っていった。
稟「どうやら魔力的な物で光ってるっぽいな」
麻弓「カメラに写るのかしら?これ…、一応撮ってみるのですよ」
カシャカシャッ――
視覚的に見えるから写るだろうが、淡すぎて分からないかもな…
稟「夜に来られれば良かったな」
麻弓「残念ね……あ、土見くん♪泳いでみない?」
稟「泳ぐ?水着持ってきてないぞ?」
麻弓は分かってると言った様にニッコリとした笑顔を浮かべた。そしてトトトッと俺の後ろに廻ると…
麻弓「えいっ♪」

 ん ?

稟「うわ、うわわわわわ!」
ザバーン!
稟「ガバゴボッ!プハッ!!麻弓!いきなり何する…ん?」
麻弓「とうっ!」
稟「ちょっと待てぇぇぇー!!」
ザバーン!
麻弓「ぷはっ!…あれ?土見くん?」
稟「ゴボゴボゴボ!(麻弓ー!下!下!)」



稟「全く…上くらい脱がさせてくれよ…」
服を着たまま水につかっているのはどうにも違和感があるな…。
麻弓「いいじゃない。着替えればなんの問題も無いのですよ♪」
麻弓は小悪魔的な笑顔でウィンクしてみせた。
…そんな問題でも無いよな…着替えも二着しかないし。
稟「ま、いいか。今は泳ぐのを楽しんでおこう」
麻弓「そうそう、『同じ阿呆なら泳がにゃ損損』なのですよ♪」
俺は至極無理矢理に阿呆にされたんだが…
稟「ええぃ!ここまできたら阿呆でもなんでもいい!とことん泳ぐぞ、麻弓!」麻弓「そうそう♪複雑に考えないのが一番なのですよ。えいっ♪」
バシャッ!
麻弓が掬った水を俺目掛けてかけてきた。
稟「わっぷ!……や っ た な ?倍返しだっ!」
バシャアア!!
麻弓「ちょ、ちょっと酷いのですよ!? じゃあこっちも!」
バシャバシャ!!

そのあとの麻弓VS俺の水の掛け合いはとどまることを知らなかった…


278ストロベリィキャンディ後編7/11:2007/07/04(水) 19:51:43 ID:LLLKw+dT
稟「ホテルが近くて良かったな。」
予約していたホテルは実はあの入り江の近くだった。
移動も簡単に考えてたけど、距離的にロック鳥に送ってもらって正解だったかもな。
麻弓「しっかし豪勢なホテルよねぇ。本当にあんな格安で良かったのかしら…」
稟「一応新王のおじさんに探してもらったからなぁ…。やっぱり顔が利くんだろう」
いや、ホントに新王のおじさんに感謝感激だな。さて、俺たちの部屋は…
麻弓「確か507号室だったわよね?」
稟「ああ、えーと507507…お、あったぞ。ここだな」
カチャカチャ、カチン
ガチャ…

樹「いらっしゃいませ、御主人様♪」

パタン…

稟「俺は何も見てない。何も見てないぞ。メイド服姿の樹なんて見たこともない。」
麻弓「どうしたの?土見くん、早くはいるのですよ?」
稟「いや、幻だと思うが…変なものが見えた」
507は…やっぱりここだよな。うん、気のせいだよ気のせい。
ガチャ
樹「ひどいじゃないか、稟。せっかくこんな格好までしたのに」
やっぱりいるよ…
稟「樹…なんの嫌がらせだ」
樹「俺様だってこんな格好をしたいわけじゃなかったんだけどね…言い出しっぺの罰みたいなものだよ」
樹は深い溜め息をついた。どういうことだ…?
と思った矢先に後ろからメイド服姿の見慣れた五人が現れた。
シア「あっ、お帰りなさいませ、稟くん♪」
ネリネ「お帰りなさいませ、稟様♪」
楓「お、お帰りなさいませ、稟くん…」
亜沙「お帰りなさいませ、遅いぞー?稟ちゃん♪」
プリムラ「お帰り……稟……」

やっぱり全員いるわけね…
稟「なんでみんなこの部屋を知ってるんだ…」
シア「もちろんお父さんが教えてくれたんだよ♪」
ネリネ「それならみんなで行った方が楽しいだろうと、お父様が…」
稟「やっぱりかぁぁぁぁ!!」
よく考えりゃ新王のおじさんがいやに優しくしてくれたのはこういう理由か…。
親バカと言うか何と言うか…。俺には麻弓という恋人がいるのに…。
稟「それで…、その格好は?」
プリムラ「……稟が喜ぶからって…樹が言った……」
そんな理由ですか…。嬉しくない訳じゃないけど。
稟「じゃあ、あの得体の知れない怪生物は何なんだ?」
そう言って俺は目線も向けたくない物を睨んだ。
樹「怪生物とは言ってくれるね、稟。さっき言ったろう?言い出しっぺの罰だって」
亜沙「ボク達だけ着たら一人だけ得する人がいるでしょ?だから、それを無くすため手を打ったわけ♪」
樹「つまりはギブアンドテイクってヤツだね。それなりに代償は支払わされたけど…」
279ストロベリィキャンディ後編8/11:2007/07/04(水) 19:53:11 ID:LLLKw+dT
麻弓「流石と言うかバカと言うか…、そんなことの為に恥を捨てられるのは緑葉君ぐらいなのですよ」
これはもはや呆れを通り越して尊敬の部類に入るな。その情熱をもっと別のとこで使えなかったんだろうか…
シア「稟くんの分のメイド服あるよ?」
稟「うぇ!?」
ネリネ「もちろん麻弓さんの分もです♪」
麻弓「あ、あたしも!?」楓「麻弓ちゃんはこっちですよ。可愛い服なんで似合うと思います♪」
麻弓「ちょ、ちょっと楓ぇ〜、リムちゃんまで…」
半ば強引に麻弓は楓とプリムラに部屋の奥の方へ連行されていった。
亜沙「さて、次は稟ちゃんの番かな」
亜沙先輩はとうとう次の標的を俺に定めてしまったようだ。
マ、マ、マズイ!!どうにか逃げないと!?
ガシッ
ん…?
樹「つーかまーえた♪」
俺はいつの間にか後ろに廻った樹に身体を抑えられていた。
稟「は、離せ樹!俺には女装趣味なんてないぞ!?」樹「奇遇だね、稟。俺様にも女装趣味はないよ?でも、仲間が欲しいじゃないか」
にこやかな笑顔で俺を抑え続ける樹に対して、俺はある感情を抱いていた。
…コイツ、いつ殺そう…
亜沙「さてお楽しみ!稟ちゃんのヌードショー!パチパチバチー♪」
一同「わーわー!パチパチパチー♪」
稟「公開処刑ですか!?ちょ、亜沙先輩やめ…!」

アッー!



稟「結局着ることになってしまった…」
樹「なかなか似合うじゃないか、稟」
稟「ほっとけ…」
旅の恥はかき捨て、と言うがいつものメンバーが居るんじゃ無意味だよな…。
落胆する俺の目線の先に猫の人形を抱えた女の子が微笑んでいた。
プリムラ「……麻弓は、着替え終わった…っ…」
どうやら俺の姿を見て笑いたいらしいがそれを隠しているつもりらしい。
いや、分かってるから。今の俺の姿が笑えるのは分かってるから!
シア「ほら、稟くん待ってるよ!」
麻弓「シアちゃん、そんな引っ張らないで…」
シア達に引きずられるように奥からメイド服に身を包んだ麻弓が出てきた。
ネリネ「さ、麻弓さん。稟様にご挨拶を♪」
麻弓「お、お待たせしました、土見さま…」
ドギューーーン!!(JoJo音)
稟「……きた」
麻弓「え?どうしたの?」
きたキたキターーー!!俺の直球真ん中ストライクゾーンかもしれない!
普段麻弓のこんな清楚な服装を見慣れない俺にはかなり刺激が強いようだ。
麻弓「どう、かな?あたしはこんな服似合わない気がするのですよ…」
280ストロベリィキャンディ後編9/11:2007/07/04(水) 20:13:33 ID:LLLKw+dT
まあ、胸が強調される服だしな。麻弓からすれば似合わないと思うかもしれないが…。
稟「たまにはそういう清楚な格好もいいんじゃないか?似合ってるよ。むしろバッチリ完璧!」
麻弓「ほんと?ちょっとうれしいのですよ…♪」
えへへ、と照れ笑いする麻弓に何だかこちらも嬉しくなってしまう。

ん?なんだか背中の方がチクチクするなぁ?
亜沙「ボクたちの姿を見たときとなんだか態度が違わない?」
ネリネ「麻弓さん、羨ましいです…」
え??俺、なんかやっちゃいけないことやっちゃいましたか?
稟「いやいやいや、皆ちゃんと似合ってますよ?」
プリムラ「稟…後付け……」
ギクリ…
稟「そそそそんなことないぞ!プリムラもちゃんと似合ってる!」
亜沙「そういうのは見たときに言ってあげないと女の子はちょっと傷付くんだよ?」
シア「稟くん、私達…そんなに魅力ない?」
稟「そ、そんなことは断じて無いんだけど、いやそのほら、な?」
まさに四面楚歌。
確かに俺のまわりには魅力的な娘が多すぎるけど「彼女」が居る手前そんなこと言うわけにはいかん!
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、亜沙先輩が背中の方から抱きついてきた。
亜沙「こ・れ・で・も♪魅力ない?」
稟「あ、亜沙先輩!?」
シア「あぁー!?亜沙先輩ずるいッスー!わたしも〜!」
ネリネ「わ、私だって負けません!」
稟「ちょっ、ちょっま、助けてぇ!!」
あっちに引っ張られこっちに引っ張られ、ついには団子状態になっていた。
稟「誰か、助け……ん?」不意に麻弓の方を見ると笑ってはいるけど、どこか切なげな表情をしている。
稟「麻弓…?うぐっ?!」
樹「これでもか!これでもかぁ!!」
ぐおっ!?樹!!チョーク決まってる!タップタップ!
麻弓「やめんかぁ!おりゃあ!」
不意に目の前から麻弓の脚が飛んできて俺の頭上をかすめた。
ガスッ!!
樹「おぶっ!?……ピ、ピンク…」
樹…しっかり見るとこだけは見てるのな。(俺も見たんだが…)
言葉の意味に気付いた麻弓はヒールの長い靴で樹を踏みつけ始めた。無言で。
ガスッガスッガスッ!!
樹「オウッ!ぐぇっ!グァッ!こ、これはこれで気持ちいぐぇ!?」
樹…、だんだんM体質になってるな…

281ストロベリィキャンディ後編10/11:2007/07/04(水) 20:15:32 ID:LLLKw+dT
そうこうしてる内に夜になってしまったが…
稟「楓〜、麻弓を見なかったか?」
楓「え?見てませんよ?」
麻弓が忽然と姿を消してしまったのだ。どうやらホテル内ではないらしい。
稟「おかしいな、さっきまではいたのに…?」
ふと、麻弓のバックが目についた。
稟「開けたままだな…?ん?」
「あれ」が入ってない?麻弓のバッグには常時入ってる筈なんだが。
楓「どうしたんですか?稟くん」
あぁ、ならあそこかもな。神界で俺達が知ってる場所なんて極わずかだ。
稟「…ちょっと散歩してくるよ。すぐ帰ってくる」
楓「はい……?」



ササァー…
夜の海は何故だか神秘的で、そして少し怖い。
神界の海は波があまりなく波音も殆んど聞こえなかった。
カシャッ…ジー…
虚しくカメラのシャッター音が響く。
麻弓「ハァ…、やっぱり土見くんを呼ぶべきだったのですよ…」

稟「じゃあ、なんで呼ばなかったんだ?」
麻弓「そりゃあ……えぇぇ?!つ、土見くん!?」
麻弓は全く俺の存在に気付いていなかったらしく、いきなり現れた俺に声を裏返らせた。
稟「そんなに驚くなよ。…やっぱりここだったんだな」
そこは、昼間に来た輝く入江だった。
昼間とは違い淡い光が水面から浮かび上がっている。
麻弓「…夜に来ようと思ってたから」
そう言う麻弓はどこかバツが悪そうな表情をしていた。
稟「言ってくれれば一緒に来たのに」
麻弓「二人っきりで来たかったのですよ…。あそこで言ったらみんな着いてきそうじゃない?」
確かにそれもそうか。十中八九、いや、十割着いてくるな…。
麻弓「でも良かった。こうして土見くん一人で来てくれたんだもん♪」
稟「…俺も二人で来たかったからな」
俺と麻弓は互いの顔を見合せクスクスと笑いあった。
こういう麻弓の顔を見れただけでこの旅行に来た甲斐があったと思えるな。
稟「そうだ。記念撮影しないか?場所も丁度いいし」
麻弓「あ、名案ね♪しばし待つのですよ…」
近場のちょうどいい岩にカメラを乗せるとシャッターのタイマーをかけた。
…ジー…
稟「長いな…」
麻弓「長いわね…時間間違えたのかしら」
稟「そういえば…」
麻弓「え?」
あることを思い出した。さっきから引っ掛かってはいたんだが…。
稟「さっき麻弓、なんだか悲しそうな顔してた」
282ストロベリィキャンディ後編11/11:2007/07/04(水) 20:17:44 ID:LLLKw+dT
みんなで居たときの切なげな麻弓の笑顔…あれが頭から離れなかった。
麻弓「やっぱり土見くんには隠し事できないのですよ。……えっと、えっとね?」
麻弓は少し答えにくそうに言葉を紡いだ。
麻弓「その、やっぱり他のみんなと比べたらやっぱり、その、胸とか魅力的じゃないのかなって…思ってたから…」
ああ、亜沙先輩達相手じゃそんな劣等感を抱いても仕方ないかもな。
麻弓「それにみんな女の私から見ても魅力的だし、土見くんがなびいちゃいそうで……怖い」
稟「なんだ、そんなことか」
麻弓「ちょっと、そんなことって!私にとっては大事な事なのですよ…?」
いつもネタにしてるけど、やっぱりコンプレックス持ってるんだろうな。
稟「麻弓がどんな胸だろうと俺は麻弓を好きになったから関係ない。麻弓だから俺は麻弓の隣にいるんだ」
俺はどこにも行かない。ずっと麻弓の傍にいる。これは変わることはない。
稟「だから、麻弓も俺の傍に居てくれないか?」
麻弓は顔を赤らめながら小さくコクンと頷いた。

麻弓「稟くん…」
稟「麻弓…」

カシャッ…



〜エピローグ〜

あの旅行から帰って来て数日。
俺の元にも麻弓の撮った写真がある。
神界の色んな所を撮って回ったため枚数も半端ではなかった。
神界の動植物、神族の人達、神魔蕎麦、ロック鳥からの航空写真、みんなメイド服での記念写真…

稟「でも、一番のお気に入りはこれだな」
あの日、入江で二人で撮った写真。

俺のアルバムの最後のページには麻弓との口付けが飾られている……。
283名無し ◆85siVFU0r. :2007/07/04(水) 20:22:13 ID:LLLKw+dT
終わりなのですよ♪

すいません、2/11が2つありますね。書き込みミスです…。

時間かかりすぎた…
いいわけをさせてもらえば先月はどうにも忙しかったり風邪引いたりと大変だったんですorz
すまん!
284名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 23:13:47 ID:uXtfsniZ
GJ!!
次回作も期待します
285(・∀゜):2007/07/04(水) 23:20:40 ID:N04rbM+9
麻弓とか最強w
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 23:55:23 ID:UybLRFuF
GJ!
ペースは気にしないでいいから、次も期待してる!
287名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 00:12:00 ID:Uez+k9j3
>>284>>286
あんがと!
次回に関してはやりつくした感があって無理かも…
でも、ヤル気になったときにはまた来ますよw

あ、感想なんかもらえると有り難いです。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 01:43:50 ID:iJbhYpiy
エロが無くてあっさりしてるけどこういうのもまたいいと思う。個人的にはかなり良かったよ。
今度はもっとラブラブなのも見たいな(勝手な要求でスマソ)
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 03:08:02 ID:TIH2ZV/6
超GJ!
麻弓はきっとステルス迷彩も持ってるなwww
次回作も楽しみにしてるぜ
それにしてもよくこんな長く作れるな
文才の無い俺には無理w
290名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 07:24:59 ID:Uez+k9j3
>>288-289サンクス!
ちょ、けっこうラブラブ天響拳は難しい…前編の方では頑張ったつもりだけど
長くなるのは俺の癖ですw
前編後編合わせて10レス位で終わらせるつもりだったのに消費したのは17レス…
繋がりすらなくなって別作品になってしまった…

shuffle!の小説貰ったから文章力つけてくる(`・ω・´)
291名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 13:22:59 ID:Y+z3Frvq
乙乙乙
292名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 09:45:56 ID:XqZ0QBoP
>>271-283
ちょwおまえ神すぎw
マジでNabelで採用されるんじゃね?
293名無しさん@お腹いっぱい。
>>291-292
ありがとう
俺は妄想力だけだから凄くはないよw