【魔神】コードギアスルルーシュ&C.C.を語るスレ2【魔女】
STAGE9.725「決戦前夜」
ルルーシュ「ナリタ連山には先遣隊をやってある。日本解放戦線の戦力も把握済みだ」
C.C.「楽しそうだな」
ルルーシュ「楽しいさ、ようやくコーネリアに借りを返せるんだからな」
C.C.「お前は本当に負けるのが嫌いだな」
ルルーシュ「好きなやつがいるのか?」
C.C.「血だよ、それは」
ルルーシュ「ん?それはどういう意味だ」
トントン
スザク「ルルーシュ?いるかい?」
ルルーシュ「あ…スザク!?」
スザク「ちょっといいかな?入るよ」
ルルーシュ「ま、待て今は部屋が散らかっていて」
C.C.「おい、こら、いいかげんに」
ルルーシュ「いいから」
スザク「いいかな?」
ルルーシュ「え?」
部屋に入るスザク
ルルーシュ「な、なんだ?スザク?」
スザク「ルルーシュ、どうしてベッドの下で寝ているんだい?」
ルルーシュ「いや、ちょっと落とし物を」
C.C.「ルルーシュ、私をこんなところに押し込めて、高いぞ」
ルルーシュ「うるさい……スザクお前な、いくら友達とはいってもいきなり入ってくるのは失礼だろ」
スザク「ノックしたよ」
ルルーシュ「入っていいとは言っていない、どうして行動する前に考えるということをしないんだ、お前は昔から勝手にどこでもずかずか入ってきて」
スザク「そうだったかな?」
ルルーシュ「そうだ、少しはプライベートというものを」
スザク「ルルーシュが秘密主義すぎるんだよ。枢木神社でも肉まんときんつばとイタチのぬいぐるみと」
ルルーシュ「待て、お前はどうしてそういうことだけ覚えている」
スザク「ひどいなぁ、僕はそんなに忘れっぽくないよ」
ルルーシュ「忘れただろ、前にも俺がせっかく完璧な暗号を考えてやったのに」
スザク「無理だよ、500通りに変化するブロックサインなんて」
ルルーシュ「俺は覚えた」
スザク「でも結局、簡単な暗号に変えたじゃないか」
ルルーシュ「お前に伝わらないと意味ないだろ」
スザク「ありがとうルルーシュ、感謝しております」
ルルーシュ「馬鹿、簡単にありがとうとか言うな、お前…変わったな」
スザク「そうかな?」
ルルーシュ「変わった。昔は俺と言っていたし、もっと自分勝手だった」
スザク「君だってがさつになったしそれに…はは、17歳だもの、当然だよな」
ルルーシュ「なんだい?」
スザク「彼女出来たんだろ?ほら、長い髪が落ちてる。ナナリーやシャーリーのじゃないよね」
C.C.「あ」
ルルーシュ「馬鹿、それは…別に女とかじゃなくてだな」
スザク「いいよ隠さなくたって、あ!ナナリーには言わないよ、僕らもう17歳なんだからそういうことがあっても普通だろ」
ルルーシュ「そういうことって…」
(ルルーシュ:そういうことって、どういうことだ?)
スザク「で、どんな人?興味あるな」
ルルーシュ「え…あぁ…なんというか…よくわからない女だ」
スザク「神秘的な女性って事?」
ルルーシュ「そんなところだ」
スザク「かわいい子?」
ルルーシュ「いや、かわいげのない女だ」
スザク「家庭的とか?」
ルルーシュ「いや、縦の物を横にもしない」
スザク「大丈夫?そんな人で?ルルーシュって計算外の事に弱いから」
ルルーシュ「あぁ、いつも大変だ…服は脱ぎっぱなしでだらしがないし、わがままで偉そうで食生活も片寄っている」
(C.C.:ドンとベッドを蹴る)
スザク「ルルーシュ?今ベッドが」
ルルーシュ「あぁ、目覚ましのスイッチが作動したのかもな」
スザク「目覚まし?」
ルルーシュ「そういう機能つきなんだ。それよりスザク、こんな夜中になんの用だ?」
スザク「あぁ、数学のノートを返しにきたんだ。助かった!来週のテスト、これでなんとかなりそうだよ」
ルルーシュ「試験なんて、出題者と解答者のゲームにすぎない。敵の思考を読めば簡単なことさ」
スザク「君らしいな」
ルルーシュ「しかし、なんでわざわざ?明日教室で返してくれれば」
スザク「出張なんだ、明日から」
ルルーシュ「技術部が?」
スザク「え…あぁ、その、工場の視察っていうか、見学っていうか」
ルルーシュ「静岡工場か?」
スザク「え、あぁよくしってるね」
ルルーシュ「ふったまたまだ」
スザク「ルルーシュ?危ない事考えてるんじゃないだろうな?」
ルルーシュ「まさか、ナナリーを泣かせるつもりはないよ」
スザク「そう、そうだよな…悪い変な事言って!あぁ、それじゃあ、明日早いから」
ルルーシュ「あぁ、じゃあな」
(部屋を出るスザク)
C.C.「初耳だな、私とお前がそういう関係だったとは」
ルルーシュ「嘘というのは、現実に存在する事象を折り込んだ方がうまくつけるものだ」
C.C.「なんだ、てっきり告白されたのかと思ったよ」
ルルーシュ「馬鹿を言うな、お前みたいなわけのわからない女と…ありえない…なんだ?怒ったのか?」
C.C.「別に?それより良かったな、お友達の出張がナリタじゃなくて」
ルルーシュ「スザクは技術部だ、前線には出てこないさ」
C.C.「お前は言ったな、撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだと」
ルルーシュ「あぁ」
C.C.「では聞こう、撃つ覚悟はあるのか?それが、お前にとって大切な人間でも」
ルルーシュ「!?」
C.C.「撃たれる覚悟はあっても、撃つ覚悟は出来ていなかったか」
ルルーシュ「撃つさ」
C.C.「出来るのか?」
ルルーシュ「くどい!たとえ、相手が誰であっても、俺は…撃ってみせる」