【長門厨は】長門有希アンチスレ2【攻撃的】

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462名無しさん@お腹いっぱい。
長門厨、とくに長キョンカプ厨がハルヒを邪魔者・悪人扱いしたり、
みくると古泉をハブるのがムカついた。
ここはキャラネタ板らしくSSで対抗しようと思う。

という訳で今から数レスお借りします。
あくまで長門厨叩きなので、
長門本人に関しては肯定と否定が混ざってるけどご容赦。
463長門厨アンチSS 仲間:2007/07/01(日) 00:01:48 ID:ZFLppgZp
冬晴れの広がりながらも春の息が感じられたある日、
俺はいつものようにSOS団の部室にやってきてマイエンジェルの姿を
微笑ましくも温かく、それでいて敬意を払ういながら見ていた。
今日も美しいですね。
「いいえ、そんな程じゃないです」
照れながら手を振る朝比奈さん。
周囲を見渡すと長門の無表情が目に入った。
こいつも最初に比べると随分変わったもんだよな。
微妙ながら今は寛いでるように見える。だが読書に気を取られているのは不変のようだ。
古泉、お前はいい。
「まあ、そう怒らなくても」
相変わらず勝率ゼロのボードゲームを引っ張り出してきてにこやかに語っている。
気色悪いだけで何の得にもならんのだが。
そして廊下の方から駆けて来る足音が聞こえてきたと思ったら歩く電波送信機の出現に違いない。
「みんな、明日は竹の子掘りに行くわよ!」
また一つ、地球の生態系が乱されるらしい。
間違っても世界最大級の竹の子とか、光る竹の節が出てこないことを祈りたい。
そんなこんなで何時もの様に平穏と喧騒に挟まれた日々を送っていた。
この時は何が起こるかなんて知る由もなかったね。

翌日、早速鶴屋家のご令嬢を見方に付けて竹薮に突進していった訳だが、
早速ハルヒは大きな竹の子を取っていた。若干青みがかってて食べられるのか疑問が残るね。
その横で俺と朝比奈さんはちまちま小さな竹の子を取り、
長門は形の整った竹の子、古泉は奇妙な形をした竹の子を取っていたりしている内に昼間がやってきた。

昼間は籠の中に入った高級朝比奈流グルメという名のサンドイッチや握り飯を頂いた所で、
ハルヒが小休止に入ると言い出した。
「SOS団員たるもの休息も時には必要よ。そこら辺を散歩でもしてましょう」
と言ってそれぞれバラバラに歩き出した。
もっとも歩いているうちにすぐ長門に再合流したのだが。

気がつくと周りはどこまで見渡しても竹薮だった。
迷わないのかね。
「大丈夫。位置は把握している」
まあこいつの言ってた事が違ってた事はないしな。
この前の雪山の一件では分からないという事もあったが。

その後長門と暫くブラブラ歩いていたが何という事も無かった。
でもこいつもたまには読書やコンピューター弄りをやめて自然に触れてもいいだろう。
俺もこうしてブラブラ歩いているのは嫌じゃないしな。
長門の方に目をやると、心なしか嬉しそうにしているように見える。
464長門厨アンチSS 仲間:2007/07/01(日) 00:02:49 ID:7JWOM7cc
春といえば恋の季節とも呼ばれる。
何で今思いついたのかは不明だが、
まあそんな事はどうでもいい。
俺の相手と言ったら誰か来ないのかね。
もしその相手がSOS団の中に居たとしたら。まあ無理な事だとは思うのだが。
愛しの朝比奈さん・・・と言いたいのは山々であり、
俺の脳内では賛成多数と言いたい所だが、残念ながら俺は釣り合わないし、
朝比奈さん的にも「禁則事項」なのは確かなようだ。
ハルヒ?まさかそれはないだろう。
俺はどちらかと言えば引っ張られているだけであり、何時も迷惑を被っているだけなのだ。
あいつの結婚相手はどれだけ苦労する事だろうね。
長門はどうだろう。
こいつは素直な感じがするし、俺の事も嫌いではないらしい。
灯台下暗しという事か。もしかしたらこいつとなら有り得るかもしれない。
嬉しくはあっても本当に満足できるかどうかは疑問が残るが、実際の所、
こうやって何時も一緒に居るという事は好意がお互いにあるという事ではないだろうか。

ともあれそのまま暫く歩き、
何事もなくまた元の場所へ戻ってきた。
「遅いわよキョン」
まず目に入ったのはハルヒの不機嫌オーラだった。
「仕方ないだろ。長門もたまにはこんな山中をゆっくり歩いて気休めもしたいだろう」
「それなら仕方ないけど」
こいつも最近は団員の事になるとある程度理解してくれるようになったのが有難い。
いや朝比奈さんと歩くと未だに睨まれるし、そもそもこいつが悪いのだが。
「声に出てるわよバカ」
俺とした事がなんたる失態。
こいつの前では余計な事は口走らない方がいいのは地球が宇宙にあるのと同じ位当然の事なので、
またうんざりさせられる覚悟をしておいた方がいいだろう。
「罰として今からあんたを見張ってるから。あんたはあたしの目の前で掘りなさい」
やれやれ。団長様の監視とは参ったね。
仕方ない。掘るとするか。
そして地面に手を付けたその時だった。

突然竹薮がざわめき始めたかと思うと、
地面の鈍い音と葉の音がした。
「朝比奈さん!古泉!」
朝比奈さんと古泉が倒れてきた竹薮の下敷きになったのだ。
俺がどうしようかと慌てていると、
まもなく周囲の竹が大量に折れ、目の前に降りかかってきた。
465長門厨アンチSS 仲間:2007/07/01(日) 00:03:57 ID:ZFLppgZp
俺は幸いにも難を逃れたが、
ハルヒの姿は見当たらなかった。
「ハルヒ!!」
俺は叫んでハルヒの姿を探した。
しばらく竹を掻き分けるとまもなく姿は現したが、
ハルヒは目を瞑ったまま起き上がろうとしなかった。

「長門、なんとか出来ないのか?」
俺は長門に聞いた。
すると長門は淡々と話始めた。
「あなたの感情は涼宮ハルヒによって一方的に操作されていた」
どういう事だ?
「あなたは元来涼宮ハルヒに特別な感情は抱いていなかった。
しかし涼宮ハルヒはあなたへの一方的な想いから、
あなたの無意識下の情報を操作して、彼女にとって都合のよい存在とした。
私は彼女を観察するのが役目。
だからあなたから私への感情は邪魔。そちらは私が情報を凍結した」
俺は言葉が出なかった。
長門は間違った事は絶対にいう事はない。
これが本当なのだとしたら、俺は今までハルヒに騙されていたことになるのか?
許さねぇ。
「起こってしまった事は事実。しかしこれから新たな情報を書き加える事は可能」
「長門、だったら今からでもいい。俺と二人で文芸部を作ろう」
長門は頷き、歩き始めた俺の後に付いてきた。



           おかしい。



長門は確かに今まで嘘を言ったことはなかった。
だが、こんなに都合のいい事が起こっただろうか。
それにハルヒも今まで俺をここまで扱き下ろした事なんてあっただろうか。
いいや、そんなのは言い訳に過ぎない。
俺は今までハルヒと居て楽しかったからだ。
操作なんかじゃあんなもんは作れやしねえ。
あれは間違いなく俺自身の感情だった。
ハルヒが俺を操作してる可能性もゼロじゃないが、
あいつはそんな事をしなくても強引にでも俺を引っ張りまわすんだ。
それにハルヒだって長門にも気を遣ってきた。
仲間の仲を引き裂いてまでそんな事はしないだろう。
466長門厨アンチSS 仲間:2007/07/01(日) 00:05:16 ID:7JWOM7cc
もっと言いたいことはある。しかし今はそんな事を考えている暇はなかった。
俺は倒れているハルヒの元にもう一度駆け寄った。
「ハルヒ、しっかりしろ!」
ハルヒの間近に近寄り、その傷ついた身体を揺すってみる。
反応はないが、息はあるようだった。

長門の方を再び見ると、
長門は突然気を失ったようにその場に倒れたが、しかしすぐにまた立ち上がった。
「さっきのは妨害情報」
だろうと思ったね。
「統合思念体の内、私とあなたを積極的に活用しようとする派閥が、
私とあなた自身の情報を操作した。竹が倒れたのもそのせい。
新規の情報は既に主流派によって遮断されている」
また変な派閥が出てきたのか。
その派閥がどんな奴かは知らん。
だが今回ばかりは許さない。
俺と長門の記憶や感情を好き勝手に弄った上、
ハルヒを悪人に仕立て上げた挙句、朝比奈さんと古泉も含めて怪我までさせた。
その派閥に実態があるなら今すぐ本気で殴りかかりたい位だ。
でも長門、今回もどうにか出来なかったのか?
「今回は私の不手際。済まなかった」
俺は一瞬の沈黙の後、長門に話し始めた。
「謝る相手は俺じゃねえ」
「俺は一瞬頭がおかしくなっちまったが元に戻れた。
だが朝比奈さんと古泉は竹の下敷きになった痛みは取れない。いや、それだけならまだいい。
ハルヒはこんな怪我を負わされた上に、俺にこれからずっと悪人呼ばわりされて怨まれる所だった」
長門の目は驚いているように見えた。しかし俺は話を続ける。
「それにこいつ等もお前にはいつも気を遣ってくれる。
朝比奈さんや古泉は目立たない所でお前を仲間として大切にしてくれてるんだ。
ハルヒは普段はどうしようもなく迷惑だし、お前が以前狂っちまったのも分かる。
だがな、あいつはいつもお前の面倒を見てくれてたんだ。
お前が雪山でダウンした時だってずっと目を離さずに傍に居てくれたし、
お前の気持ちがちょっとでも暗いほうに行くとどうしたらいいか真剣に悩んでくれた。
俺なんか、ただお前が図書館に行くのに付き合ったり、お前にボソボソ話し掛けたりしてるだけだ。」
長門は黙って真剣に俺の話を聞いているようだった。
「俺なんかに気を遣う必要はないし、普段俺の方を一々見て話す必要も無い。
だがもっとお前の事を思ってくれてるこいつ等の事も大切にしてくれ」
長門は無言で静かに首を縦に振った。
467長門厨アンチSS 仲間:2007/07/01(日) 00:06:18 ID:7JWOM7cc
話を終えて周りを見渡すと、
竹の下から出て来た朝比奈さんと古泉が目の前に座っていた。
「長門さん、私もあなたには大して気は遣えてないと思います。
でもキョン君はあんな事を言いながら凄く気を遣ってくれてるし、
何より涼宮さんはいつも長門さんの事を心配してくれてるんです。
だからキョン君とは今のままでもいいとは思うけど、
もっと涼宮さんの事も考えてあげて」
「僕も朝比奈さんの意見と同じです。僕も彼や彼女の配慮には及びません。
彼の事を思うのももちろん大切だと思いますが、
涼宮さんの事も考えてはどうでしょう」
長門は二人の話にも静かに首を縦に振った。
当のハルヒは気を失ってはいるものの、それほど酷い怪我ではなかったらしい。
しばらくすれば目も覚めるだろう。
俺は最後に長門に付け加えた。
「俺達はハルヒが適当に集めた、最初は理由があって一緒に居るだけの団だった。
だが今は違う。今は俺達全員仲間なんだ。
俺も朝比奈さんも古泉もハルヒも、そしてお前もな」