『意味がわからないわよ。』
俺だってわからねーよ!
『頼む、助けてくれ。』
『だって、あなたが言ったのは、「殺されそうになったら助けてくれ。」でしょ?大丈夫。長門さんはあなたを殺さないから。』
『もう殺さないとか殺すとかいう問題じゃないんだ……。素直に言おう。痛いのは嫌なんだ…。』
朝倉頼む、後でいくらでも刺されてやるから来てくれ。
まあそれは冗談に決まっているが。
『お願いだ朝倉……。お前だけが頼りなんだよ……。』
『だから無駄なの。じゃあね!』
くそ、こんな事になるんだったら、「俺の身が危険に晒されたら。」にしておけば良かった。
畜生、元はと言えば朝倉、お前のせいなんだぞ。俺は明らかに被害者だ。
ハルヒ!今からでもいい、裁判をやり直してくれ。俺は容疑者だが容疑者じゃない。被害者なんだ、これは冤罪なんだよ。暗黒裁判だ。
もう自分で何言ってるかわからない……。
古泉に頭を蹴られたショックで頭のネジが何本か外れちまったらしいな……。
誰か、色んな意味で俺を助けてくれ。
って、ハルヒ何しやがる。
「ウッ………」
ダメだ、まだ声がでねぇ…。
ハルヒは俺の体を起こし、壁に叩きつけた。
「さぁ有希、存分にやっちゃいなさい!遠慮はいらないから!」
長門はミリ単位で頷いた。ヤバイ…こいつはマジだぞ……。
ハルヒ、長門に何吹き込んでやがる。
こいつが遠慮しないで俺に暴行なんぞ加えたら、この幾何学模様の壁紙は、ムラだらけの赤色に塗り替えられちまう事になるぞ。
それでもいいのか?
今からでも遅くはない。前言撤回しろ。
って長門さん…?
「ウウウ…………ッ!!!!!」
俺は長門の目にも止まらぬ高速パンチを腹に浴びせられ、床にへたり込んでしまった。口の中が鉛臭い。
こいつは北斗神拳の継承者なのか……?
だとしたら俺は、あの言葉を投げ掛けられた後、爆散する事になってしまうじゃないか……。
そんなの嫌だぞ。
「有希、あんたすごいのね!目にも止まらぬパンチだったわ!」
「長門っちはすっごいんだねっ!尊敬しちゃうにょろ〜」
鶴屋さんまで……。
てか、すごいも何もこいつは宇宙人なんだぞ。しかも無敵の…。
長門、あの時はお前を馬鹿にしてゴメンな……。
やっぱり宇宙人はすげぇよ。最強だよ……。
今更だが、どうやら俺は朝倉の言う通り、死んではいないらしいな。死ぬ程痛かったが……。
さて、次は誰だ?いくらでも相手してやる。かかってこい。
なんで俺が強気なのかだって?
そりゃもう残っているのが朝比奈さんと鶴屋さんだけだからな。
朝比奈さんは未来人と言っても。か弱いし華奢だし可愛いし、やさしいし思いやりもある。
そう簡単に俺を殴るなんてできないだろう。
それに、鶴屋さんは書道部に所属していると来たもんだ。言っちゃ悪いが文科系の部活に籍を置く者の力なんぞ、たかが知れてる。
よって、怯える必要なんて何も無いのさ。
「んじゃ、次は鶴屋さんね!じゃんじゃんやっちゃって!出血大サービスよ!」
「オッケーっ!んじゃやっちゃおっかなっ!」
ハルヒがそのセリフを長門に言わなくて良かった。本当に俺は出血しちまうかもしれないからな。
まあ、実際俺の口の中は出血大サービス状態なのだが……。
「んじゃっ!キョンくんごめんねっ!」
鶴屋さんはそう言って、俺の髪の毛を掴み、片手で引っ張って持ち上げやがった。
痛ててててて……。
ってオイ!話が違うぞ。誰からも話しは聞いてないが……。
じゃなくて、なんで鶴屋さんが自分の体重より重たい俺を片手で持ち上げてんだ?
こんな大技俺でも出来んぞ。鶴屋さんは何者なんだ?
「あれ?キョンくんてこんなに軽かったにょろ?」
いや気付け。俺が軽いんじゃないぞ。鶴屋さん、あなたの力が異常な程あるんですよ。
「鶴屋さんもすごいわね!」
「さすがですね」
「つ、鶴屋さぁん。そんな力持ちだったんですかぁ〜」
「……」
おい、お前ら何ベタ褒めしてんだ。誰でもいいから突っ込めよ。
常人、しかも見るからにか弱そうな女の子がこんな事出来るわけ無いだろ。
皆、長門の超人ぶりを見せ付けられ過ぎたせいで感覚がマヒしてんのか?
「つ……、鶴屋…さん。痛いですよ…手を離してください……」
やっと声が出るようなってきた。
「ハルにゃん。キョンくんこう言ってるけど、どうするにょろ?」
「いいわ、バカキョンの言うことなんか聞かなくて、さあ鶴屋さん、バシバシやっちゃいなさい!」
「ちょっと待ってくれ……。少しは休ませてくれよ……」
ちっとはこっちの身にもなってくれ……。
「あんた、何言ってんのよ。約束忘れたの?」
いや覚えてるさ。でもこれはひど過ぎるだろ…。どう考えても人間の所業とは思えない…。
ハルヒ……。お前は悪魔なのか?
って俺が言えた事じゃないが…。でもまああれは朝倉のせいなんだし、俺にだって少しは言う権利はやっぱあるだろ。
「ハルヒ頼むから…休ませてくれ……」
「もー。うっさいわね!鶴屋さん、さっさとやってあげちゃいなさい」
「オッケーイっ!」
鶴屋さん。そんな簡単にオーケー出さないで下さいよ……。
形だけでもいいから、少しは解答に渋って下さいよ……。
「うわっ……………!!!!」
鶴屋さん、あなたは一体どうしたというんですか……。
これでは通常の三倍、いや九倍ですよ…。
赤い彗星も真っ青だ……。
鶴屋さんの攻撃は、少年雑誌によく出てきそうな漫画の技のように滑らかで、そして強力だった。
鶴屋さんのパンチは俺の胴体を満遍なく打撃してくれやがった。しかも華麗に。
はっきり言わせてもらうと長門並の威力だ…。もう一思いに殺して下さい……。
しかも当の鶴屋さんは「あれ?どうしちゃったにょろ〜?」とか言って自分の力を信じられないご様子だ。
しかもそれを面白がってますます攻撃の手を速めてきやがる。最悪だ。ハルヒ並にタチが悪い。
今度こそ、自分の生命活動に危険を感じた俺は、朝倉にもう一度交信を試みた。
『た…頼…む…。あ…朝…倉………た、助けて………。』
…
…
駄目だ。返事が帰って来ない。まったく肝心な時に使えないな……。
で、その間俺はずっとエスカレートする鶴屋さんの華麗な攻撃を、この身一つで受けきっているわけなんだが…。
しかも鶴屋さんのパンチ地獄はへたり込む隙も与えちゃくれない。
鬼だ。いや、魔王だ。第六天魔王だ。
そろそろ限界が近い。俺の人生はたったの16年でその幕を閉じちまうのか…。
「あははははっ!めがっさ面白いねっ!なんか思うように身体が動くさっ!」
まだ死ねない。死んでたまるか……。こんなおもちゃみたいにされて死ぬなんざ死んでもごめんだ。
いい加減鶴屋さんは俺の体で遊ばないで欲しい。俺は格闘ゲームの練習用CPUじゃないぞ…。
こういうのは部屋の証明から吊る下がっている紐相手にやってくれ……。
しかしやばい、本当に限界だ…。このまま殴られ続けたら、俺の体は臨界して核爆発を起こしちまう…。
こんな事ならさっき朝倉ともっと仲良くしていればよかったな……。
朝倉ごめんな…。キツく当たったり疑ったりして…。
「はぁ〜、いい汗かいたにょろ〜」
何とか生きていられたみたいだ。
しかし何が、いい汗かいたにょろ〜。だ。俺の体をスクラップ寸前に追い込みやがって。
「ウゲッ…………」
俺は口に溜まりに溜まった血を床に吐き出してしまった。
悪いな長門、お前ん家の床汚しちまって……。後でちゃんと拭くからもう殴らないでくれよな……。
下手すると塊が出ちまうかも知れないからよ……。
でもまあ、確かに鶴屋さんのすごさはわかった。モブキャラとか思って悪かった…。
あなたは充分主役はれるますよ。ただしジャンルは別物になるがな…。
後は朝比奈さんだけか…。
「みくるちゃ〜ん!はやくこっちに来なさい!」「ひゃ〜い…」
最後のチャレンジャー、ようやく来たか…。しかし今の俺では、朝比奈さんのパンチですら分解し兼ねん……。
鶴屋さん、あなたは解体業者になる事をオススメしますよ……。
「さあ、みくるちゃん!キョンを煮るなり焼くなり好きにしちゃいなさい。」
まったく俺はお前のおもちゃじゃねぇぞ。好き放題言いやがって……。
「で、でもぉ〜。これじゃキョンくんが可哀相ですよぉ〜」
そうだ朝比奈さん。これではあまりにも俺が可哀相だ。
「何よみくるちゃん!じゃああんたがキョンの代わりになってくれるの?」
「ふぇ〜〜。それは……」
「じゃあ素直に制裁を加えてやりなさい。これもキョンのためよ!」
「ひゃ〜い……」
嘘つけ。ただ痛めつけたいだけだろ。そして床に平伏す俺を見て悦に入ってんだろ?
まったくタチが悪い。こいつはドSだ。しかもその中でもAAAクラスだな。
って、朝比奈さんも朝比奈さんで、何を了解してるんですか?
「キ、キョンくん……。あのぉ〜しゅいましぇ〜ん……」
「うっ……」
駄目だ。鶴屋さんの死のパンチ地獄のせいで声が出ない…。
「それじゃいきますよぉ〜!トリゃぁ〜!」
ぐはっ………。
パンチは全然痛くねぇけど目と耳が痛ぇ。
やっぱり朝比奈さん。あなたの涙に勝る宝石と、あなたの声に勝る楽器はありませんよ……。
こりゃノックアウトだ……。
朝比奈さんの一撃必殺パーフェクト勝ちだ。誰か朝比奈さんにボーナスポイントをくれてやれ…。
「あんた、何倒れてんのよ!まだ終わって無いわよ!」
どういうことだ、これで皆の俺に対する欝憤は全部俺の体で晴らしてくれたはずだろ?
まだ何かあると言うのか……。
「次はあたしの番なんだから!」
「待てハルヒ……。お前は…一番…最初に…やっただろが……」
そうだ、お前は最初に見事俺の腹に蹴りを入れてくれてたじゃないか。
「はぁ?あんなんじゃ全然足りないわよ!それに、誰が一人一回づつなんて決めたのよ!」
そんな無茶な……。
「ほら、行くわよ!」
ハルヒはそう怒声を上げて俺の胸倉を掴んできた。
その時、俺は死を覚悟した。
なぜなら俺の脳内ムービープレイヤーには、ハルヒの強烈な殺人パンチを顔面に受けて、俺の首から上が無くなってしまうという光景が、
フルカラー、フルハイビジョン、デジタル高画質で映し出されていたからな。
朝倉に助けを求める?
悪いが今の俺の脳みそはフル稼動中だ。脳内ムービーを再生するのにメモリー容量をすべて持って行かれているのでな。
そんな事を考える余裕は無かったのさ……。
ほら、ハルヒが大きく手を振りかぶっていやがる。
俺の命もあと数秒か……。
そしてハルヒは俺に目掛けてその手を振り下ろした。
のだが、なぜかハルヒは俺にパンチではなくビンタを食らわせた。
そして偉そうにこう言ってきた。
「あんた、もう帰りなさい!」
それは本当なのか?だとしたらすぐにでもおいとましたい。
「やっぱ、いくらなんでもあんたが可哀相だもんね」
おいおいハルヒさん。さっきと言ってる事がまるで違いますよ。どうしちゃったんですか?
「ほら、わかったら出て行きなさい!」
おい、なんだこれは。いきなり手のひら返したようにやさしくなりやがって。
「そ、そんじゃ俺は…もう帰るよ……」
ハルヒの機嫌が変わらないうちにはやく帰らないとな……。こんな地獄に長居は無用だ。
俺は解体寸前の言う事を聞かない重たい体をなんとか持ち上げ、出口まで向かった。
しかし皆薄情だよな……。俺に肩を貸したりしてくれてもいいものを……。
これじゃまるで、用済みの捕虜を収容所から追い出すみたいじゃないか。
背後から撃たれない事を願うしかないな。
だがその願も空しく、俺は強烈な弾丸を背後から浴びることになる。
そう、ハルヒの言葉という弾丸をな…。
「あんた、明日でもいいから、ここにある備品を全て部室に戻しなさい!」
俺は反抗する気力も出なかった…。はやくこの地獄から脱出したい。
俺はドアをゆっくり開け、部屋を出た。
なんでゆっくり開けたかと言うと、体が思い通りに動かなかったのもあるが、皆の労りの言葉を期待していからだ。
しかし、その期待も空しく何も声をかけられなかったわけだが。
まあいい、俺は地獄やっとから抜け出せたんだ。
そう、八大地獄ならぬ五大地獄をな。
いまだに長門地獄と鶴屋地獄で受けた傷が癒えない。ガンガンに痛む。
マジで死んじまいそうだ。骨の何本かはイっていると言ってもいいな。
朝比奈地獄ではある意味死んだが。古泉地獄は…まあいい。
しかし、涼宮地獄には拍子抜けだ。マジで死んじまうと思っていたからな。
そういや長門の部屋に吐き流した血を拭き取るを忘れていた。しかしもういい、もう俺には関係ない。と言うか関係なくなる。
やれやれ…。
俺は最後の希望を探すことにした。
その最後の希望とは朝倉涼子様の事だ。一体どこに隠れているんだ?
「あ…、朝倉ぁ〜…」
俺はゾンビみたいな声で朝倉を呼んだ。正直情けないにも程がある。
朝倉、どこにいるんだよ…。もしかしてあの『じゃあね!』って言葉通り本当に帰っちまったのか?
だとしたら俺は、このマンションから身を投げ出してもいい。
「頼む朝倉ぁ…はやく出て来てくれぇ…」
是非この光景は第三者に見られたくない。
想像してもみろ。
ボロボロの制服を着こみ、ある人物の名前をひたすら繰り返しながら、虚ろな表情をして口から血を流し、手摺り伝いによろよろ歩いている男の姿を……。
通報されること間違いない。警察の厄介になるのは御免だぞ…。
だから頼む。朝倉、速く出てきてくれ……。誰かに見られる前に……。
俺ははやくお前の柔らかくて暖かい体に身を預けたいんだ…。いや、冗談抜きで…。
俺は渾身の力を振り絞り叫んだ。
「朝倉ああああああああ!!!!!」
逮捕されても構わない。俺は朝倉に会いたいんだ。
>>746 壮絶だがGJ。
長門はおとなしい文学少女ってのがほんとに会いすぎるから困る。
なんですかこの神々のオンパレードは
どっちもGJ!
てか朝倉涼子の沈鬱の著者さんはもしや、小指でぎゅっの著者さんでつか?なんか通ずるものを感じた
それと
>>758さん相変わらず文章のクオリティが高い。続きwktk
泣けるぜGJ!
763 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/31(土) 07:56:38 ID:xW6x0Jdx
あの、ボクも話考えたのですが、
正直コレで良いのか自分も不安・・・
とりあえず12時頃話発表します・・・
765 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/31(土) 12:25:29 ID:xW6x0Jdx
それでは、書かせていただきます
タイトルは
「朝倉涼子の殺人」
wktk
767 :
朝倉涼子の殺人:2007/03/31(土) 13:07:05 ID:xW6x0Jdx
今回は、
>>46さんと
>>611さんの
書き込みをサンプリングしました
↓それではスタートです
相変わらず俺(キョン)は、谷口と国木田にいじめられて、あちこち身体が傷だらけだった。
ハルヒも、長門も、みんなにいじめられ、傷だらけに違いない。
その日の今日はハルヒの机には、花の入った花瓶が置かれていた。
これから、今日のいじめが始まるにすぎない。
何も知らないハルヒは、教室に入り、みんなに、
「おはよ―」と挨拶し、自分の机を見たら、花瓶が置かれていたことにショックで泣いてしまった。
ハルヒが教室を出ようとしたその時、1人の男子生徒が、
「おい、ちょっと待てよ」
「え?」
「こいつら全員、お前のことをウザイと思ってんだよ。
悪いけどお前“死んで”」
そういうと、男子三人がかりで、涼宮を床にたたき付けた。その衝撃で、涼宮は、頭を強打し、
鈍い音が聞こえた。
皆は、ハルヒの顔面、お腹を思いっきり殴ったりし、倒れたハルヒの背中をかかと落とししたり、
モップにつけた水を掛けたりした。
ハルヒは、「やめて!!」といってもやめず、エスカレートするばかりだった。
男子生徒は「ほらほら痛いだろ、いい気味だな」と言いながら、倒れこんでいるハルヒのお腹に蹴りを2、3発入れた。
「が・・・・・・・・・はっ・・・」
ハルヒは吐血した。何度も何度も・・・
しまいには、1人の女子生徒が「今度は私たちに任せて!!」というと、
またある女子生徒の1人は、ナイフを持って、こう言った。
「涼宮さん、さようなら・・・」
そして、ハルヒの制服を切ったりし、最後に、胸に何度も包丁を刺した。
「がっ・・・・・・・・・はっ・・・!!」涼宮は何度も再び吐血し、
小さな声で、「た・・・・・・す・・・・・・け・・・・・・て・・・・・・」と言っても、
「え?なんて?聞こえない!!www」と笑って、ナイフでお腹を刺した。
涼宮は息をしなくなった。
>>767 訂正します
ハルヒは、「やめて!!」といってもやめず(ryの部分は
ハルヒは、皆に「やめて!!」といってもみんなはやめずの
誤りでした
お詫びして訂正します
>>767 教室の床は真っ赤になっていた
鐘がなるとみんなは席についた。
先生は、涼宮の変わり果てた姿をみても、何も言わず、ただ黒板に文字を書くだけだった
「おいおい、何かおかしいだろ」と俺は思った。
後ろを見たとき、俺はびっくりした。
涼宮は、奇跡的に生きていた。必死に身体をかばいながら、教室を去った。
時間が経ち、その日の放課後、涼宮は、部室に来ていた。
長門も、朝比奈さんも、古泉もいた。
長門は左目に眼帯をつけながら本を読んでいた。
「あら、キョン君」
「長門、お前、よく眼帯をつけながら本を読めるな」
「別に・・・」
「別に?ねぇ、なにが別になの?と問いかけたくなる」
まあいい。そんなことより
俺はハルヒに聞いた。
「お前、大丈夫か?」
「え?何が?」
つまんね
続きwktkだな
全部の続きwktk
>>772 お前、書き込むのやめたほうがいいよ
ROMってろとしか言いようがない
みんなごめん
実はこれやるの初めてなんだ
絶対
>>767-768はみんなには
冷たい目でみられるのは承知の上でやった
途中でとめてしまったけど、続き書きます
>>768 「お前、包丁で刺されてただろ
平気なのか?」
「平気よ」
「さ〜て、SOS団宣伝に行くか
みくるちゃん、手伝って!」
「ふぇ〜・・・」
「おい、ハルヒ、また、あのバニーガールで宣伝にいくのか?」
「そうよ」
「お前、朝比奈さんの迷惑を考えたことあるのか?」
「そんなの知ったことじゃないわ。あんたには関係ないでしょう!!?」
その言葉に俺はキレた。
「ふざけるな――!!」
俺は、そこにあった花瓶で、涼宮を殴ったと同時に、気絶させた。
「さあ、今のうちに朝比奈さん、逃げますよ」
「え?でも・・・」
「いいから!」
俺は朝比奈さんを引っ張り出し、部室から逃げた
777 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/31(土) 15:51:56 ID:uJYBAm3v
題名は「キョンの厄日」でどうでしょう?
778 :
和死厨様:2007/03/31(土) 16:06:41 ID:ZZUGMMoV
なぁに、わしは通りすがりの長門好き・・・!
その長門好きが、なんの気まぐれか、書いてやったのだ・・・!SSを・・・!
ククク・・・心得が不十分ゆえに・・・楽しめぬかもしれぬな・・・!いじめ小説としては・・・!
が・・・まあ、とにかく書いたのだ、ショートストーリー・・・SSを・・・!
読んでくれ・・・!
タイトルは後日考える・・・!
消失世界
高校生になりたての頃、わたしの心は期待と不安でいっぱいだった。
元々人に好かれるような性格ではなかった、だが、そんなわたしでも
高校なら・・・と、ひそかに期待していた。
だが、そんなわたしの期待を裏切るかのように
わたしのクラスにはわたしに親しく接しようとする人が少なかった。
いや、少なかったというより、いなかった。
だからわたしはいつも、昼休みに多人数で弁当を食べたり楽しそうにしゃべっている
女子達を横目で見ながら一人で弁当を食べていたし
授業のときに消しゴムやシャープペンシルを忘れたとしても
誰かに借りることができず、その授業を寝て過ごすということが少なくなかった。
そんなある日のこと、学級掲示板の中の一枚の張り紙が、私の目に止まった。
それによると、文芸部の部員が0人になり、このままでは今年で廃部になってしまうので
入部者を募集しているとのことだった。
わたしは迷わず入部した。
昼休みの間、楽しそうに話をするクラスメイトたちの中に
わたしの居場所は無いように感じたからだ。
だが、部室を手に入れればいつでもそこで時間を潰せる。
大好きな読書が、存分に一人でできる。
そう思った。
それだけに、ある日の昼休み、突然部室の扉が蹴り開けられたときは驚いた。
思わず読んでいた本を閉じ、完全オープンされた扉を見ると
そこから入ってきたのは、涼宮ハルヒ。
それから他のメンバー達が集まるのに、時間はかからなかった。
それからは毎日が楽しかった。
昼休み、部室に来るといつもSOS団のメンバーがいることが、嬉しかった。
部屋で本を読むことしかしなかった休日、市内探索に出かけることができたことが嬉しかった。
なにもかもが輝いていた、わたしのSOS団での生活。
でも、なぜだろう。
今更になって、あの感情がこみ上げてくる。
その感情とは、「恐怖」。
今が楽しければ楽しいほど、それがなくなったときの恐怖は増えてくる。
もし、SOS団がなくなってしまったら・・・。
それを考えるだけで、わたしは恐ろしかった。
「・・・長門・・・?」
わたしを現実に引き戻した声は、彼の声だった。
そうだ、今日は市内探索。
彼と二人で図書館に行く途中だった。
「どうしたんだ?」
どうやら気づかないうちに、わたしは歩く足を止めていたらしい。
余計な心配をかけてはいけない。
「・・・なんでもない。」
言って、わたしは再び図書館への道を歩き始めた。
隣の彼も「ふ〜ん」とだけ言い、わたしと一緒に歩き始めた。
本に囲まれた空間が、それほど楽しいものだとは思えなかった。
なぜなら、今のわたしにはSOS団が、仲間がいるから。
もう現実から逃げる必要なんてなかった。
でも、彼はわたしを気遣ってここにつれてきてくれたのだ。
ならば、その好意を踏みにじるわけにもいかない。
わたしは本棚に立ててある本の一つを手にとり、読み始めた。
「じゃあ長門、俺はあっちで休んどくから。」
本を読むわたしにそう言うと、彼は「休憩コーナー」に向かって
歩き始めた。
わたしは読書を続ける。
そして、やはりわたしは根っからの読書好きだったらしく
いつの間にかすっかり本に読み入ってしまっていたようだった。
どれくらいの時間が経ったのだろうか。
腕時計を見ると、3時20分。
一時間以上の時間が経過していた。
彼もわたしを待っているのだろうか。
本の続きは気になるが、仕方がない。
わたしは本を本棚に戻そうと、手を伸ばす。
「あれ?有希じゃねーか。」
わたしの手からこぼれた本は、その場にパタンと落ちた。
その時、俺は待ち伏せていた谷口と国木田にあってしまった
「おい、キョン、待ってたぜ」
俺は足が動かなかった
俺たち2人は公園に連れて行かされた
そのころハルヒは・・・
「う・・・ん?あれ、キョンは?」
相変わらず長門は、こんなことがあっても本を読んでいる
よっぽど本が好きなんだな
「ったく〜、キョン、絶対許さないからね〜!」
気が付けば、もう夜になっていた。
その時、ドアに誰かが立っていた。
「誰!?」
ハルヒが問いただす
「私よ、朝倉涼子よ」
「なんで、あんたがそこに・・・・
転向したはずじゃ・・・」
「涼宮さんをおもいだすと、イライラするの。
目障りだから、殺しに来た。」
「いや、・・・
気が変わったわ!!SOS団全員殺害よ!!
まずは長門さんから・・・」
「久しぶりだなぁ、一人で図書館か?ははは、まあ根暗女のやりそうなことだな。」
背後から聞こえてくる男達の声。
振り向くまでも無い、その男達は三人組。
中学の頃、わたしをいじめていた三人組だった。
「ま、ここで会ったのも何かの縁だ。
ちょっと、一緒に「散歩」にでも行こうや。」
付いて行ってはいけない。
きっと、また人気のないところに連れて行かれて、お金を要求される。
そして、断ればまた殴られる。
眼鏡を叩き割られる、お腹を、顔を殴られる。
でも、ここなら人がたくさんいる。
ついて行きさえしなければ、ここには人がたくさんいる。
彼らもわたしにはなにもできないだろう。
「・・・人を待たせている・・・。」
嘘ではない。
ここからでも見える。彼は休憩コーナーで雑誌を読んでいる。
そして、わたしの一言で、三人は明らかに不快な表情をした。
「ずいぶん偉くなったもんだなぁ、有希ちゃん?
そいつぁお友達か?」
わたしは「そう」と相槌をうつ。
「だったら後で謝っときな!用事を思い出して先に帰ったっつってよぉ。」
・・・!
男達の一人に、襟首をつかまれて、二人に囲まれた。
わたしは強制的に図書館から連れ出された。
・・・やはりわたしは幸せをつかむことはできないのだろうか。
高校に入って、SOS団に入って。
昔のことはすべて終わったはずなのに。
・・・どうして・・・。
すいません
>>781アンカー
入れるのわすれました
>>776からのつづきです
って正直・・・自分才能ないかも・・・
連れて行かれたのは、以前も来た事がある。森の中だった。
辺りにだれもいないことを確認すると、男達の一人が詰め寄って来た。
「で、いくら持ってんだよ?」
わたしはポケットの中のサイフを丸ごと男達に取られた。
男の一人は、わたしのサイフの中のお札を数えている。
その間にも、残った二人の男は、わたしが逃げ出さないかと監視している。
「おー!すげえ金持ってんじゃねえか有希、どうしたんだこれ。
どっから盗んだんだよ?」
彼らと同じ次元で考えて欲しくない。
そんな苛立つ気持ちも、現状の恐怖によってかきけされた。
「・・・一人暮らしで、バイト・・・してるから・・・。」
余計なことを言ってしまったと後悔したときには、すでに遅かった。
「マジ!?お前親いねえの?へぇ〜え。」
彼らが今までわたしに振るっていた暴力は、手加減されたものだった。
なぜなら、あまり度をこしてやりすぎてしまうと、わたしの親が
わたしがいじめられているということに気づいてしまうから。
だが、わたしが一人暮らしであるという事実を知った彼らは
また一段と態度と要求を大きくした。
「だったらそのバイト代の8割を毎月俺らんとこに持って来い!
ばっくれたらどうなるかわかってんだろ?」
言いながら男の一人は右拳をにぎってみせる。
だけど、そんなにお金を取られたらわたしの生活費は足りなくなってしまう。
「で・・・でも・・・。」
わたしが少し言葉を漏らすことさえも、彼らは許してくれなかった。
男達のうちの一人がわたしの顔を思いっきり殴った。
そして、お腹を蹴ってわたしは数メートルほどとばされた。
「ぅ・・・げほっ・・・!」
呼吸ができない。
それ以上に、地面にうずくまるわたしを見下ろす三つの男達の視線が
なによりも怖かった。
ここからはもう決められたことだった。
三人にかこまれ、何度も何度も蹴られた。
ある者には頭を、ある物には腹を。
血が出ても許してくれなかった。
「もう一回言うぜ?有希ィ。返答しだいじゃ命無ぇと思えよ。
『毎月バイト代の8割を持って来い』。」
そのときだった。
要求の返事をわたしにさせるためか、わたしを蹴る足は止まっていた。
以前までのわたしならば、彼らに金を渡し、一刻も早くこの場から逃れようとしていた
だろう。
だが、わたしは仲間達に出会って、たくさんのことを学んだ。
逃げるだけではなんの解決にもならないのだ。
「うあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
わたしは男達の一人の腹に思いっきり体当たりを食らわせる。
「っげぇ・・・!!?」
予想していなかったであろうわたしの反撃で意表を付かれた三人は
一秒間硬直していた。
その間にわたしは逃げ出した。
「野郎!!待ちやがれ!!!」
男達の残った二人が追ってきた。
ここで待てばまた殴られる。
だから待つわけにはいかない。
後ろを振り向くことはできなかったが、彼らはわたしに何かを叫びながら
走っている。
なので、スタミナの浪費は向こうのほうが激しいはずだった。
だから、逃げれる、逃げて町に出れば、きっとだれかが助けてくれるはず
・・・っ!?
その瞬間、わたしの体は宙に浮いた。
その原因は、地面から飛び出ていた木の根っこだった。
転倒したわたしは、汚い土の上を三回転した。
再び立ち上がり逃げようにも、木の根に足を引っ掛けたとき、挫いてしまったらしく
立ち上がることができなかった。
そうしているうちに、二人の男達は追いついてきた。
「へへ・・・いい度胸してるじゃねえか、なあ有希?」
しかも何処で拾ったのか、その二人のうちの一人の男は、鉄のパイプを持っていた。
そしてその男の怒りは、完全にわたしに向けられていた。
その男は、鉄パイプを振り上げる。
「どうせコイツには親がいない。
殺しても死体を埋めれば誰にもばれない。」
そんな顔をしていた。
そして、その鉄パイプは、容赦なく振り下ろされた。
「っ・・・ああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
わたしはかろうじて頭を動かし、鉄パイプをよけた。
だがその鉄パイプは肩にあたり、バキバキという鈍い音を演奏した。
そうしているうちに、男は再び鉄パイプを振り上げた。
今度こそ駄目だ。この体制では避けることはできない。
わたしの人生は、こんなつまらないところで終わってしまう・・・!
その瞬間。
「うりゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
その鉄パイプが振り下ろされ、わたしの人生が終わろうとしていた瞬間
奇跡は起きた。
「す・・・涼宮・・・さん・・・?」
突然飛んできて、助走たっぷりのとび蹴りを男のテンプルにお見舞いしたのは
SOS団の団長であり、わたしの一番最初の友達である、涼宮ハルヒさんだった。
「んやろぉぉぉぉぉ!!!」
逆上したもう一人の男が拳を振りかぶり、涼宮さんを殴ろうとする。
だが、その拳が涼宮さんに到達するよりも先に、小石が飛んできて、男の頭にあたった。
その小石に気をとられて、男は振り向いた、その瞬間だった。
古泉くんの拳は男の顔面にめり込み、男を数メートルほどふっ飛ばした。
だが、どちらも致命的なダメージにはならなかったらしく
涼宮さんに倒された男も、古泉くんに倒された男も立ち上がった。
「あらあら、タフねえ、古泉くん、行けそう?」
「余裕ですよ、僕だってSOS団の副団長です。」
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言いながら古泉くんは、男の拳をひらりとかわし、こんどは腹に拳を入れた。
呼吸困難になったそいつの顔面に、古泉くんは膝蹴りを入れた。
男は立ち上がるようすもなく、まったく動かなかった。
心底安堵した、わたしの背後から聞こえてきた声は涼宮さんの声だった。
「きゃあっ!?」
涼宮さんは男に蹴りを放とうとした瞬間、どうやら軸足を滑らせてしまったようだった。
絶体絶命。男の拳は今にも涼宮さんの頬を撃とうとしていた。
「おおりゃ!!!」
・・・が、遅れてきた彼(通称キョン)がその男の背中に蹴りを入れることによって
その拳は止まった。
「がふっ・・・!」
そして、涼宮さんに向かって飛んだ男は、涼宮さんの頭突きによってトドメを
さされた。
男は崩れ落ち、これまた起きる様子はなかった。
そして次の瞬間、涼宮さんが彼のゲンコツが彼(通称キョン)の頭を叩いていた。
「ちょっとアホキョン!遅すぎるわよ!
一体どこでなにやってどういう風に何円で油売ってたのよ!
あんたが「長門が危ない」って電話してきたから来てみれば、肝心のあんたが
いないんじゃわけわかんないじゃない!」
「ふざけるな、お前らの足が速すぎるんだ。途中まで俺も一緒にいただろ。
ってゆーか助けてもらっといてなんだその口の利き方は!」
呆然とした反面、笑いが出た。
この人たちは、こんな状況でも、またいつもの会話を始めたのだ。
口喧嘩をする二人と、笑顔でそれを見守る古泉君。
そして、クスクスと笑いながらそれらを見守るわたし。
「あ、チキョン(チキンキョン)の相手してる場合じゃないわ。
有希、大丈夫?怪我は・・・って、血ィ出てるわよあんた!病院行かなきゃ!」
そういえばそうだった。
だが、嬉しさのあまり、それさえも忘れていた。
「ほら、有希。立ちなさい。」
そんなことを言われても
「足・・・挫いた・・・。」
わたしが言うと、涼宮さん、そして連鎖的に古泉くんと彼(通称キョン)も
大笑いし始めた。
笑われるようなことを言った覚えはないのだが。
「いえ・・・失礼、僕がおぶっていきますよ。」
古泉くんは、笑顔でわたしに駆け寄ってきた。
「ありがとう」とわたしは言う。
だが、その言葉は古泉くんには届いていなかったのだと思う。
「はぁー・・・はぁー・・・。」
頭から血を流して崩れ落ちる古泉君の背後に立つのは
鉄パイプを持った男。
そのとき思い出した。
この男は、最初にわたしが体当たりで倒した男だ。
この男だけはダメージが致命的でなく、復活して、追ってきたのだ。
「こ・・・古泉くん!古泉くん!!」
動かない古泉くんをゆさゆさと揺する涼宮さん。
「ば・・・馬鹿!ハルヒ・・・!逃げろ!!」
涼宮さんは「え・・・?」と振り向く。
その瞬間、本来涼宮さんに振り下ろされるはずだった鉄パイプは
それをかばった彼(通称キョン)の頭蓋骨を割った。
「ぐ・・・がはっ!」
メキメキと嫌な音を立てる彼の頭。
・・・いや、やめて・・・!
「ちょっと!キョン!!大丈夫!?
やめて・・・!やめてよ!あんたまで・・・!!」
その間にも、男は再び鉄パイプを振り上げた。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
涼宮さん!!逃げてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
わたしの言葉がむなしくこだまする空間にあるのは
頭から血を流す古泉君、彼、そして、涼宮さん。
「いやぁぁああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
わたしの叫びは、むなしく森の中でかき消されていく。
男は、ニヤリと不気味な笑みを浮かべた。
「や・・・やめて・・・!やめて・・・助けて・・・!」
その男の顔に、容赦という文字は見えなかった。
事件はその日の夕刊に載った。
「北高校の涼宮ハルヒ、古泉一樹、キョン(仮名)が撲殺され、死亡。
同じくその晩、自宅で朝比奈みくるの死体が発見された。
朝比奈みくるに関しては遺書は無いが、警察は自殺で間違いないと捜査を打ち切った。
なお、涼宮ハルヒと以下3名は北高校でSOS団なる非公認の部を作っていたらしく
その団員の一人である長門有希はその日を境に学校には登校していず
行方も不明。」
他にもその事件の詳細が記載されている記事があったが
それに興味などない。すべて知り尽くしている。わたしは新聞をパタンと閉じた。
自分の名前が新聞に載って、ここまで不愉快な気分になったのは初めてだ。
そして、わたしはこの日を境に「自由」を捨てた。
自由はわたしを苦しめる。
わたしは束縛されて生きよう。
じゃあ早速だが、二択のくじ引きをしよう。
わたしは二枚の紙に、それぞれ別の言葉を書く。
「自殺」か「転校」か。
それを裏返し、十分にシャッフルする。
そして、それを地面に広げ、その片方に手をかけた。
目からこぼれた涙が、紙ににじむ。
これを引いたら、どっちにしてもなにかが終わる。
終わるのは人生か、思い出か。
わたしがその紙を拾い上げ、そこに刻まれた文字を見た瞬間
零れ落ちていた涙は、血の色に染まった。
完
>>791 すんげ〜おもしろかった
自分もこんな作品つくってみたいな
だれかアドバイスください
>>781 のつづきは明日書きます
あと、どこが駄目だとか
言ってくだされば幸いです
>>792 とりあえず、今のを終わらせようや
起承転結を意識して書いてみればいいんじゃないか
あと、全部書いてから推敲して投下したほうがいいような気がする
俺も文章書きなれてる訳じゃあないから偉そうな事は言えんがね
795 :
和死厨様:2007/03/31(土) 16:36:42 ID:ZZUGMMoV
ちなみにタイトルは「SOS団の壊滅」・・・!
というか・・・実は最初から決めておったのだ・・・!タイトル・・・!
だが、まあ、こんなタイトルを掲示したら、即わかるじゃろ・・・!バットエンドだって・・・!
だから隠した、カモフラージュしたかったんじゃ・・・バットエンドを・・・!
まあ、不心得ゆえに、あったかもしれんの・・・表現のおかしな点やらなんやら・・・!
そこらへんは・・・勘弁してくれ・・・!
>>794 なるほど
教えてくれてありがとう
参考にするよ
気になる点があったのと、
本来持ち上げてから落とす手法は好きでは無いってのもあるけど…
いい感じに鬱になれるな
GJ
最後まで投下する
ダラダラ書いてスマソ
んじゃ、
>>758の続きから
俺は限界なんだよ。肉体的にも精神的にも……。
「何よもう。さっきからずっとわたしの名前連呼して」
なんだよ、そんな所にいるなら速く出てこいよ。俺は道化か?
まあいい、会えて良かった。
俺は朝倉の胸に飛び込んだ。殴られたって、ナイフで刺されたって構いやしない。
いや、刺されるは嫌だな……。
やっぱり柔らかくて暖かかった。いや、それだけじゃないぞ、とてもいい香りがした。
皆、俺の事を変態だと思っているだろ?しかしそれは違うぞ。俺は素直な意見を述べたまでだ。
そう、男性としての純粋で無垢な意見をな。
まあ問題は、この至福の時間をいつまで堪能できるか。なのだが、普通の女子ならタコ殴りにされる事相違無い。
しかし朝倉は一味違うぞ。
何故かって?それは以下のやり取りを見ればわかる。
「ちょっと、いきなりどうしたのよ!?」
「見りゃわかるだろ……。ハルヒ達にやられたんだよ……」
「そっちじゃないわよ。なんでいきなりわたしに…」
少しは俺の体の心配をしてくれてもいいだろ。
俺はこんなにズタボロなんだぞ…。制服だって買い替えなきゃならないんだぞ。本来はな…。
「すまん……。だが俺は、お前がいないとダメなんだ……」
そうだ。俺はもう朝倉依存症なっちまったんだ。
「そうなの……。じゃあいいけど…」
な?一味違うだろ。
「そうだ…、お前に…聞きたい事があるんだ…。鶴屋さんはお前達の仲間なのか…?」
「鶴屋さんて誰?もしかして長髪の有機生命体の事?違うわよ。あれはわたしが……あっ、何でも無い。聞き流して」
朝倉は何を言いかけやがったんだ。
なんだかとてつもなく嫌な予感がする……。
だが気になる…。
「おい朝倉、何を言いかけたんだよ。教えろ」
「え?だってこれは、あなたに言わない方が…」
「構わん教えろ!」
何故、人間は恐いとわかっていても、それを見たがったり聞きたがったりするのだろうか。
そのメカニズムを理解している奴は是非御一報願いたい。
「本当に、いいの…?」
「ああ、構わん…」
「じゃあ言うけど、怒らないでよね…」
大丈夫さ、今の俺なら朝倉に何を言われたって受け入れられるね。俺は今、そのぐらいお前が必要なんだ。
「あのね。今回の件は全部わたしがやったことなの……」
ん?どういう意味だ。
「本当は涼宮さんの情報爆発を観測するだけにしようと思ったんだけど……。あなたにも興味が湧いて来ちゃって…」
俺に興味を持つ?それは純粋にうれしいぞ。情報爆発とか聞かなければの話だが…。
俺の嫌な予感が徐々に募って行く。
「だから色々な手段を使ってあなたから情報を得ようとしたの」
「一つ聞いていいか……?」
「何?」
「俺に興味が湧いた。っていつからだ?」
「うん、あなたが土下座して涼宮さんの居場所を教えてくれって言ったときから」
だったら素直に朝倉の言う事を聞いておけばよかった……。
畜生。時間を遡れるなら遡りたいぜ…。
お願いします朝比奈さん…。あの手のひらサイズのタイムマシーンを貸して下さい…。
「それでね。まずはウォーミングアップとして、有機生命体の恋愛の概念を知る事にしたの」
じゃあ、あの甘い一ときは…。
と言っても当時。ほんの一、二時間前なんだが、まあいい。ともかくその時の俺は朝倉恐怖症で、全然甘いひとときどころでは無かった……。
しかし今の俺は違う。今の俺があの場に居合わせていたなら、確実に甘いひとときになっていたであろう。
何故なら俺はもう、朝倉依存症なのだからな。
「で、その概念とやらは理解できたのか?」
「ううん…。よく解らなかった。対象があなただったからなのかも知れないけど…」
朝倉…。お前は結構キツい事を笑顔で言うんだな…。
その笑顔だけじゃオブラートに包んだことにはならんぞ…。
包み込む気は毛頭無いのかもしれんが…。
しかし朝倉は、悲しむ俺をそっちのけで話を続けた。
「そして本題。やっぱり有機生命体からより多くの情報を得るには、極限状態に追い込むのが一番」
なんだか余計に聞きたく無くなってきた……。
言われるぐらいなら俺から言ってやる。
「それで、ハルヒ達を使って俺を極限状態に追い込んだのか?」
「うん、そうよ」
頼む、そんな眩しい笑顔を振り撒きながら全肯定しないでくれ…。
しかし個性豊か過ぎるあいつらに、情報操作を行えたのか。と言う心配もあるのだが。
そこはまた、例の主義をあてはめてもらいたい。
で、朝倉はようやく鶴屋さんの事を話し出した。
「彼女はね。わたしがさらに情報操作を行ったの。他の対象より操作するのが簡単だったから」
だろうな。長門はお前と同じ宇宙人、古泉は限定付き超能力者、朝比奈さんはか弱い未来人。
そしてハルヒは進化の可能性やら時空の歪みやら神様だからな。
鶴屋さんが一番扱いやすいってのは、赤点を5教科も取ってしまった程馬鹿の俺でもわかる。
「でも…、夢中になってやりすぎちゃったかな…」
まさにその通りだよ朝倉。お陰で俺は、こんな見るも無惨な姿に変わり果ててしまったんだからな…。
「でも、その変わりにあなたから色々な情報を得る事ができたわ。その変わりと言っちゃあれだけど、あなたの傷を治してあげる」
朝倉は俺の胸辺りにその白い手を置き、なにやら呪文を唱え始めた。
すると、俺の体と衣服は見る見るうちに回復し、元通りの姿に戻った。。
出来れば俺の精神面もケアして欲しい。俺はうつ病に苦しむ事になるやもしれないからな。
だから俺だって本題に入らせてもらう。こんなのはもうたくさんだからな。
「ありがと朝倉。ところでお前に頼みがあるんだ……」
「まだ何かあるの?」
ああ大アリだ。そのためにお前を探していたんだからな。
この頼みがなければ、俺はお前を探していないだろうし、さっさと救急車でも呼び、病院で手厚く介抱してもらうさ。
「朝倉、やっぱりこの二日間、いや三日間は無かった事にしてくれないか?」
そうだ、これで俺は今まで通りに暮らせるんだ。朝倉依存症だって完治するしな。
「どうして?あなた、遠慮しとくって言ってたじゃない?それに涼宮さん達とは和解したんでしょ」
「ああ、確かに和解はしたさ」
だがな、俺はあんな和解を望んでいたんじゃない。しかもあれは正確には和解じゃない…降伏だ。
しかも俺は最悪の条件を突き付けられてしまった。
恐らく俺は死ぬまでSOS団、主にハルヒの奴隷としてこき使われるだろう。
今までのハルヒだって、俺に対する扱いはまさに奴隷、もしくはロボットのような扱いだったが。そこには愛があった…。恐らくな…。
「じゃあいいじゃない」
全然良くない。そもそも、こんな状況に持って行ったのは朝倉。全部お前じゃないか。
本来なら、お前をボコボコにしているところだぞ。
今回はその可愛さに免じて許してやるが。
言っておくが、決して返り討ちに会うのが恐いわけじゃないぞ。
「それにわたしも、もうそろそろ限界なの」
「何が限界なんだ?」
「わたしがここに居る事ができる時間が」
「何故だ?復活したんじゃないのか?てか、その時間が来る前に、この三日間を無かった事にしてくれよ…」
一生崇めてやるから。
「だってわたしは限定的な復活だもの、そろそろ契約期限切れってわけ」
「誰との契約だよ」
「もちろん情報統合思念体との…ほら、それにもう時間みたい……」