【涼宮ハルヒ】えす乃タソに萌え【無理シナクテイイケド】
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が
>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
. ,:::-、 __ >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
,,r 〈:::::::::) ィ::::::ヽ >3
>>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
〃 ,::::;r‐'´ ヽ::ノ >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
,'::;' /::/ __ >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
. l:::l l::::l /:::::) ,:::::、 ji >6 いまさら
>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
|::::ヽ j::::l、ゝ‐′ ゙:;;:ノ ,j:l >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
}:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;! >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
. {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/ >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/ >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
`ー-"
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/08(水) 17:37:01 ID:RHGgJNr0
: : : : : :/ // `ヽ、: : : : : : : : :ヾー< | トヽ{|
: : : : :/ | ! ` ー--、;_;ノノ >ニ└'ノ|
: : : :/. | ! ヾ/: : : : : : :|
::: : :| | ! __|: : : :i: : : : :|
:::: :| ヾ、 __,,-=ニ´_ |: : : :|: : : : :| 優しさの中に強さを秘めた白夜の魔法使いが華麗に
>>4ゲット
:ト::::| ─--_、__ヽ ´〃/:::::::/ヾヽ | :/7ヽ: : : : | 草太は私のものよ、誰にも邪魔させないわ!
::| ヾ:|,イ{:::::(ヾ` / {∧:::>-} ナ´ ̄ ̄ヽ: : : : | いばらも赤ずきんもイラネ、1・2・3じゅ〜すぃ〜
:::|. |∧ 弋、:::;リヽ-─| 弋三シ/ ........ }: : : : |
.ヾ ||-ヽ --┘| ヽ | .:::::::::::::: |: : : : :
|ヽハ ノヽ `ー---‐┤::::::::::::::::::. |: : : : :
|: : `T、¨ 、─、 >::::::::::::::::::: |'⌒ヽ、
|: : : ::::`ヽ、 ー ,/: .ヽ:::::::::::::::::.|,
.ノ: : : ::::::::::::::`:::ー- , -‐: . : . : / ヾ、 /
>>1ばら姫 寝起きが悪い?永眠してろwwww
赤
>>2きん 頭の中はお花畑ね、可哀相な子(^^;
>>3ドリヨン ババァが出る番組じゃねーんだよ!(プゲラ
りん
>>5 草太に相手にされないかわいそーな女(藁
ヴァ
>>6 狼族の末裔?犬の間違いでしょ(プゲラッチョ
>>7イトメアリアン 毎回毎回やられ役お疲れ様www
>>8ーメルン あたしを陰から守る?ストーカーとかやめてよね(プゲラ
>>9ュピ 喋れないの?メップルミップルの方がよかったなぁ(グリムプゲラー
グレー
>>10ル 裸エプロンでファンに媚び過ぎなんだよwwww
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/10(金) 00:33:09 ID:IfNwWoQJ
そういえばえす乃さんお姫様だっこが…
マジでたてたのかよ!
生きる道から来ました
スレ立ってるし!w
えす乃の人気も上昇だね
ハルヒ漫画連載初期に拍手してたころが懐かしいな…
あの頃はまさかこんなことになるとは…
10 :
えすの、あいらびん:2006/11/13(月) 12:42:50 ID:84zI7ENR
現在人気投票中!えすのんに清き一票を!
今えす之のところからきたぜ。
えす之はみんなの人気者!
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/13(月) 19:50:17 ID:cGm5WRRS
あははははは、えす乃さんのとこから参上ですよー。
ないすがっつ、といっておきます。いや本当に。
別に無理しなくてもいいけど、もりあげよう。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/13(月) 23:04:18 ID:3AUTkbMI
ksk
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/14(火) 18:40:11 ID:Xx2w+uZS
それにしてもえす乃は可愛いな
えっ?これ本人喜んでるでしょw
えす乃ちゃんおめw
これからも来ようかな…
どうせ自演だろ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ r'⌒ヽ、 \
/ \ l
l ,..| | 、 ヽ |
─w√レ─v─wヘ─) ,r' ヽ ト、 \ ', |─v─wヘ√レvv〜─
--'イ | - 、 ` \|_>t | ヘ、
|. | r'ニヽ__r'ニヽ',. ! 「 ̄
Y´ヽ. 、`゙´ノ ̄ 、`゙´ノ 仏-、|
ヽ、_|  ̄ , ,  ̄ ,.-、/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いいだろう・・・・
えす乃たん、私があなたをもらってあげよう!!!
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/15(水) 23:54:00 ID:qbfwQePc
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/16(木) 01:19:26 ID:lJnMiAYl
えす乃人気あり杉ww
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/゚ω ゚;::::\
>>20 / /:::::::::|
| ./| 神人:::|::::|
し|/::::::::|し'
| ハ |
.しノ .しノ
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| ./| 神人:::|::::|
し|/::::::::|し'
| ハ |
.しノ .しノ
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このようなスレ…アンチが湧くのが目に見えてる
ブログが炎上するのもそう遠くはない…が
それはそれでアクセスが増えれば結果オーライか
だがえす乃ちん何気に繊細なハートをお持ちだから打たれ弱そうだ
せめてブログ閉鎖だけは勘弁して欲しい
,. - ‐ ''l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l゛` ‐ - 、
,. - ‐ '' " ̄ | / // |  ̄ ゛` ‐ -、
|. // | // // .| / |
| / // | ____ | / // |
|. // | / \. | // .|
| / ̄ ̄\. | / _ノ ヽ、_ \. | ./ ̄ ̄\ |
| / _ノ \. | / ((●)) ((●)) .\...| ./ ヽ_ \ |
| | ( ●)(●) | | (__人__) | .| (●)(● ) | |
|. | (__人__). | \ ` ⌒´ /.. | .(__人__) | .| この横顔はおかしいだろ
| | ` ⌒´ノ. | /  ̄ ̄ ̄\ | .ヽ`⌒´ | | 常識的に考えて…
|. | } . | / \ | . { | .|
|. ヽ } | / \ .| { ノ .|
| ヽ ノ | | | | ヽ ノ |
| / ヽ | \ / | / ヽ . |
| ,. - ‐ ''  ̄ / ヽ ̄゛` ‐ - 、 |
|,. - ‐ '' " ̄ | |  ̄゛` ‐ -、..|
まあスレが落ちない程度にまったりと、
下校途中、物陰からとつぜん女の子が飛び出してきてえす乃の行く手をふさいだ。
「こんにちわ、わたしは麻倉りょこたんだよ、
あなたハルヒ漫画がうまいえす乃ちゃんだね」
みると高校の制服のような、そうじゃないような、どこか風俗的な感じで危ない言動、ふつうの女子高生の
えす乃は思わずみがまえた。
「な、なんなんですか、あなたは…、お、おおごえ…をだします…よ」
「そんなに警戒しなくてもいいのよ、
りょこたんはえす乃ちにお願いがあってここで待ち伏せをしてただけなんだから
もう、りょこたんとってもきずついちゃうな」
「ご、ごめんなさい…でも、あんまり…奇天烈なもの、あっいや、個性的なもので…」
かばんを盾に身構えたまま、えす乃は視線を迷わせていると、麻倉はがっしとえす乃の肩を掴んだ。
「ねっ、りょこたんと組もう、えす乃ちがりょこたんを主人公にした漫画を描くの、
りょこたんは歌に踊りにDVDを売りさばく、儲けはもちろんやまわけ、
どうぉ?いいはなしでしょ」
麻倉は自信満々にどんどん話を進める、しどろもどろのえす乃。
「でも、あたし学校の勉強とかあるし…、進学とかもそろそろ考えないといけないし…」
「なにいってんの、えす乃ちはりょこたんと芸能界に売り出してセレブになるのよ
そんな月給10万円で一生働いても1億円にもならない未来なんて比較にならないのよ
えす乃ちったら、ばかね」
「でも…」そういいかけてナミイチを思い浮かべたえす乃は言葉をのみこんだ。
そのとき後ろから聞き覚えのある声がした。
「えす乃、そんなところでなにしてんだ?」
振り返るとナミイチが不思議そうにえす乃を眺めながら歩いてくる。
「あ、ナミイチ、こちら麻倉さん…」そう麻倉を紹介したが、ナミイチは変な顔をしてえす乃を見ている。
「麻倉さんって、どこにいる?」
「え?ほらここにいる」そう言って麻倉を指差すが、ナミイチには見えていないようだ。
「ふふふっ」突然麻倉の態度が変わった。「とんだ邪魔がはいったものね、こうなったら実力行使あるのみ」
ようやくなにか得体のしれないもがえす乃を捕まえようとしているのを感じ取ったナミイチはえす乃のまもるように肩を抱くが
妖怪変化と化した麻倉りょこたんの力もものすごい勢いでえす乃の腕を引っ張る。
腕を脱臼しそうな痛さに涙目でえす乃が「ナミイチごめんね」と呟いたそのとき、
「まちなさい」と空気を引き裂くような声が響いた。驚いて麻倉りょこたん(変身バージョン)が振り向くと女子高生が立っている。
「あんたがわたしのパチモン、麻倉りょこたんね、ここであったが百年め、ただでさえCDの売上が長門に喰われているというのに
あんたみたいなパチモノにまであらされて迷惑してるのよね、ここで成敗してあげるわ」
そう、彼女こそ朝倉涼子、ギラリとにぶく光るサバイバルナイフを振りかざして一気に間合いを詰める。
「りょこたんはあんたのパチモンじゃないもん、くらえねこパンチ」朝倉のナイフは空を切り側にあった電柱を削るがりょこたんの
ねこパンチも空振りしてコンクリブロック塀を粉砕する。
「ふー、よくぞ、りょこたんの必殺ねこパンチをかわしたわね、さすが朝倉涼子、でも今度はよけれるかな」
朝倉涼子はりょこたんに言われてはっと気づくと、後ろに話の展開についてこれない一般人のえす乃とナミイチが固まっている。
しまった、避ければ二人は外道技の餌食になってしまう。朝倉涼子は唇をかみしめた。でもすぐに気をもちなおすと「それ無理」
と一言うとねこパンチめがけて一直線に踏み込んだ。
「ば、ばかな…」朝倉涼子のナイフはりょこたんのねこパンチの放つ衝撃波は真っ二つに割り、そのままりょこたんを真一文字に
切り下ろした。「ぎ、ぎゃぁぁぁぁ」
時間が止まったかのように誰も動かなかった。「でも、りょこたんは不死身なのでした、まう、ええぃ朝倉涼子おぼえておきなさいよ」
そうりょこたんは捨てせりふを残して塀の向こうに逃げた、「まちなさい」と朝倉涼子はそれを追って消えた。
のこされた一般人の二人、「朝倉さん、すてき…」とえす乃は思っていた、ナミイチはドサクサにえす乃を抱きしめてしまった感触に
なんか浸っていた。
>>25 最初の方でちょっとだけリョコタンに萌え始めてたのにこの仕打ちか…w
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/17(金) 10:34:55 ID:T/BnT4h5
_,..-'''" ̄ ̄"'- 、
/´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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レ|:::|/P::、 P::::、|::::::::::|
|| f:::::j f:::::::j |::::|)::| えす乃です
|::ヽ〃 __ ヽ- ' |:::::::::| わ…私のスレが出来て
< |:::::::"'''- `'__,..-'''":::::::::| 嬉しいです…
∠ |::::=i⌒)ミヽ/ "'7:::::::::::|
|::/ヽ三_)^ヽ/ //,,..,:::::::|
从/~""/|n/// |::∧|
ヽ_ノヘ/_,..-'''く ノ
/ 〈冫|`ヽ | 〉ゝ
/ /| / | ̄ ∧ `l、
"'- 、__∠-ゝ, -'
|_|__|
| |_/
, -'"^/,,-‐ヽ
ヽ≧ー|´⌒フ
 ̄"'--'"
このごろえす乃は毎日がたのしい。『麻倉リョコタンの襲撃事件』以来、ナミイチがなにかと理由をつけて
学校の行き帰りはもちろん、ふだんも一緒に過ごしてくれることが増えた。
そんなえす乃がいつものように自宅で鏡に向かい思い出し笑いをしていると、背後で黒いものが動いた。
はっと思って身をこわばらせる彼女うしろには、すでになにものかが立ってえす乃の鏡を覗き込んでいる。
「そんなにこわがなくていいんだよ、リョコタンはなにも危害をくわえるつもりはないんだよ」
しかし、ねこパンチひとつでコンクリブロック塀を粉砕するような人外のばけものがなにを言おうが説得力
などありはしない、普通の人に自宅の部屋に忍び込まれて背後に立たれた場合だって恐怖なのに…、
おまけにあいてはなに考えているかわかんないときている。でも、こんなとき下手に騒いで相手を刺激する
のはよくないことはえす乃にもわかっていた。
ふりむくと麻倉リョコタンはえす乃のベットの上にちょこんと正座している。
「じつは、きょうはリョコタンはえす乃ちにお話をするために来ました。お話が済んだらすぐに帰りますにょ。
どう?安心でしょ、だからリョコタンのお話しちょっとの間だけ聞いていてね」
鏡台のスツールに座ったままえす乃はリョコタンの方に向いた。もしかしたら居直り強盗というのはこういう
ことをするひとなのなもしれないな、という想いがえす乃の頭を過ぎったが、ここまでしんみょうにされては
邪険にあつかうこともためらわれた。
「実はリョコタンは九州の貧しい田舎から都会に出てきたのはついこないだなのです。でも厳しい都会に頼る
身寄りもないリョコタンは芸能界というエサにまんまとつられて悪徳芸能プロダクションのいまの親方につかま
ってしまったのでした。有名なタレントがいるわけでも、テレビ局や映画会社に顔が利くわけでもないような
芸能プロダクションのタレントはそれはそれはみじめで粗末な扱いをされてしまうのもなのでした。儲けが
少ないと親方は酒を飲んであばれるし、仕事場ではタレント扱いもされてないリョコタンはとっても辛いおもいに
耐えてきたのでしたですよ、ぐすんぐすん」
おおげさな身振り手振りを交えたリョコタンの身の上話しに同情を感じながら、えす乃はやっぱり居直り強盗
さんもこんな話しをするのかもしれないなと思った。
「ところがです。リョコタンに転機が訪れたのです。とあるテレビ局でねこみみコスプレで歩いていたリョコタン
の周りにとつぜん小学生たちが「あさくらりょこたん、サインをください」と集まってきたのです。これは売れると
踏んだリョコタンの親方はその場でリョコタンの芸名を「麻倉リョコタン」に変更、そのまま3つのローカル局の
番組アシスタントとCDデビュー、DVD録画の契約を取り付けたのでした、かくしてリョコタンは一躍脚光を浴
びるようになったのでした、まう〜」
それを脚光を浴びるとは言わないだろうとえす乃は思った。でもそれは口にはださずに「よかったわね」と相槌
を打ってあげた。
「しかし、このごろハルヒ・ブームにもかげりがかかり、前ほどには
麻倉リョコタンの芸名も売れなくなってしまったのです、しくしく」
「でも、それまで儲けたんでしょ」と、思わずえす乃は話しに乗ってしまった。
「売れなくなると途端、親方はお金をもって行方不明になってしまいました。リョコタンまた一文なしにょ…」
「ひ、ひどい親方…、涼宮ハルヒみたい…」
「それでいまはどうしているの?」とホントは無関心でいようと思っていたのにえす乃はリョコタンに聞いた。
「また別の親方につかまりましたです、リョコタンの今日のお話しはこれでおしまい、
それじゃえす乃ち、ばいばいきーん」
ひょいと身を翻すと、リョコタンはたちまち窓から電柱に、電柱からとなりの椎の樹の枝に、椎の樹の枝から
ふいと飛び上がってマンションの屋上へと飛び跳ねて消えてしまったのでした。
えす乃は「ああ、やっぱりこの人たちは人間じゃないみたいだな」と思うのでした。
こええよリョコタンwww
言葉のチョイスがいいな。まう〜。
長門のマンション、長門はキッチンの床にへたり込んで、あいも変わらず本を読んでいる。
そしてキッチンでは喜緑江美里がなにかの料理をしている。
「さぁて、あとはじゃがいもをいためてできあがりね、これをジップロックで冷蔵庫に保存しておけば
有希ちゃんがおなかが空いたときでも万全ね」
長門は別に江美里の話しに受け答えするでもなく黙って本のページに目線を走らせているが、
江美里にとってはそんなことはどうでもいいらしく勝手に喋りつづける。
「でも高名な木登りの『あやまちは安き所になりて必ずありおりはべりいまそかり』というのもあるしね」
「……(ないない)」
「有希ちゃんがこれを暖めないで食べておなかをこわしたりしないようにレンジでチンして食べるように
ハリガミもしておきましょうね」
「……(だれがそんなにガッつくものか、ばかみどり)」
江美里はぱたぱたとキッチンのシンクを片付けおわるとエプロンをたたんだ。
「それじゃ、有希、わたしは明日生徒会で朝早いので帰るわね、
ちゃんとごはんたべないと巨乳になれないことよ」と言い残すと玄関から出て行った。
「……(おまえはオヤジか、そもそも、それがうら若き女子高生のセリフか)」
長門はパタンと本を閉じると立ち上がった。
おそるべし喜緑江美里、読めない女、あの天然ボケにツッコミを入れられるのは朝倉涼子ぐらいなものだが、
朝倉涼子の人気を放置すれば、ハルヒを凌ぐ有希ちゃん人気の牙城を危うくする存在になりかねない。
情報連結解除の選択肢もないでもないが、わたしが直接手をくだすのも有希ちゃん人気に水を差すことに
なりかねない…、いまのところこの手段が最善。
長門はそう状況分析を下すと寝室の本棚の一番下の本を一冊ずらした。寝室の壁ががらっとマジックミラーに
変わって、ガラス越しに麻倉リョコタンがこいぬのように控えているのが見える。長門はボイス・チェンジャーで
リョコタンに話し掛ける。
「首尾は」
「親方、えす乃はもう可愛そうなリョコタンに同情しています。
あと一押しでリョコタンの頼みをなんでも聞いてくれるようになる感じですにゃ、さすが親方です〜そんけぇ〜」
「『親方』とは呼ぶなと最前も申し付けたであろう、『首領』とよべ、ばかねこ」
「しゆりょですかにゃ」
「首領」
「すりょ」
「もういい、時間も無駄、ところで朝倉涼子と一戦交えたそうだが、その報告をしろ」
「リョコタンのねこパンチはことごとくかわされて、致命の一撃をくらいましたにゃ、でもリョコタンは不死身なので
にげてきました、あれは敵いませんですにょ」
「お仕置きだな…」
「ひっ」
お仕置きの言葉にびびるリョコタンを尻目にリョコタンの部屋に年末ジャンボ宝くじの抽選会に使うような的当て
がせり出してきて、高速に回転をはじめた。
「すりょ〜、お仕置きカンベンしてくださりましよ〜すりょ〜ぉ」
「駄目…」的当ての円盤が止まると『ねこじゃらし』と書かれた場所に矢が突き立っている。
「ひっ〜『ねこじゃらし』、すりょ〜『ねこじゃらし』怖いですぅ〜お慈悲を〜」
説明しよう、お仕置き『ねこじゃらし』とは棒の先にリョコタンが縛り付けられてねこがたくさんいる穴倉のなかに
ぷらぷらされてしまうものなのだ。ねこはおもしろがってねこパンチを繰る出してくるのでリョコタンぼろぼろは
必至のおそろしいゴーモンなのであった。
哀願するリョコタンにくるりと背を向けると(マジックミラーなのでリョコタンには見えないが)長門は本棚の本を
戻した。
いま、長門のおそろしい陰謀があきらかとなる。えす乃はこの陰謀に巻き込まれてどうなってしまうのか。
朝倉涼子はどうでるのか、そして薄幸の運命に翻弄される麻倉リョコタンに明日はあるのだろうか。
人気投票終了。でえす乃は3位。
>>27 もうAAできたのw
それになんか凄い展開だな…本人どう思ってるんだろ?
>>33 えす之はAAに気づいてないかも??
だれか貼ってあげようぜw
>>33 むしろ本人はリョコタンの口調がツボってるみたいだから大丈夫じゃないカナ?w
>>34 そしてAAにも多分気づいてるよ!!w
何このえす之ブームww
これって誰だっけ?
と思ったら二次創作ってw
チクショウ、見たくなったw
別に無理しなくていいけどは名言だな
_,..-'''" ̄ ̄"'- 、
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/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ
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|:::::::::∧/ `'、_ノ|:::::::,,::::::|
レ|:::|/P::、 P::::、|:::::::|
|| f:::::j f:::::::j|:::|)::| ズレてたのを勝手に直しました。
|::ヽ〃 __ ヽ- ' |::::::::|
< |:::::::"'''- `'__,..-'''":::::|
∠ |::::=i⌒)ミヽ/ "'7::::::::|
|::/ヽ三_)^ヽ/ //,,..,::::|
从/~""/|n/// |::∧|
ヽ_ノヘ/_,..-'''く ノ
/ 〈冫|`ヽ | 〉ゝ
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ヽ≧ー|´⌒フ
 ̄"'--'"
直ってないというツッコミをしたいがしない。
本物の731って名乗り出たりはしないのか?
常識的な書き込みでネタにされた人が出てくるわけないかw
731など粘膜の幻想にすぎない!
>>45 COOLじゃないか、えす乃を書いたのはだれ?
えす乃タン、可愛いなぁ。
ハレ晴レまで来たか…
ていうか違和感が全くないなw
え、えす乃スレ?
マジかw
・えす乃の失踪
えす乃が学校を休んでいた。
というか行方不明で家にも帰こない、家族は捜索願を警察に出したが、お嬢さんは家に無断
で友達の家を泊まり歩いているのでしょうという扱いだった。
ナミイチも探していた。
えす乃はそんな女の子ではない、心当たりはあのリョコタンとかいう化けネコと朝倉涼子だ。
いなくなる前にえす乃は自宅の部屋にリョコタンがやってきて身の上話をしただけで帰った
ことをナミイチに話していた。もしかしたらえす乃はまたリョコタンと朝倉涼子(なにもの
なんだ)の争いに巻き込まれたのかもしれない。
「ナミイチ、どうやら見つかったみたいだよ」
昼休み時間に今日学校を引けたあとどこを捜索しようか思案しているところに、ケータイを
持ったままの古泉が小声で話し掛けてきた。
「心配しなくいい、僕の仲間が安全を確認しているから」
「どこなんだ、無事なんだな」
「命に別状はないようだよ、なんならこれから出かけてみますか?」
ナミイチと古泉は同じクラスだがあまり付き合いは無かった。
でも朝倉涼子のことを調べるのに朝倉涼子の同じクラスの人間と一緒にクラブ活動をしている
らしいので、それとなく相談してみたのだ。古泉の答えは明瞭だった。
「朝倉さんはそんな人ではありません」
でも、その代わり知り合いに探偵のような調査業務をしている人がいるので相談してみましょう
と言ってくれた。
親切なのか、こいつも朝倉涼子以上に正体不明なのか判らない。
とにかく見つけてくれたのだから感謝するのが筋だろう。
高級高層マンションの影に隠れるように、その雑居ビルは建っていた。ハラが痛いと仮病を使い
古泉と一緒に学校を早退した(変なうわさが立たなければよいが、実際ナミイチはえす乃の身が
心配でハラどころか身体の節々が痛かった、毎日よく寝付かれないだ)雑居ビルに案内されたと
きは正直、監禁されているものだと覚悟した。しかし、その鍵もかかっていない扉を開けると
いつも通りでふつうのえす乃の顔が驚いて見ていた。
「ナミイチ、どうしたの」
「どうしたのって…、
おまえ家にも帰らないで、学校も休んで、こんなところでなにしてんだ」
「なにしてるって、マンガ描いてるんだけど、あたし…」
あんまり普通なので、ナミイチは自分が勘違いして空回りしていたのではなかったか不安になる。
いやいや、そうじゃない、えす乃は家に無断で外泊してるし、学校だって欠席している。俺は
一週間、当所もなく町じゅうを探し回って疲弊しきっている。それを「どうしたの」か?
ナミイチが二の句も付けないで立ち尽くしていると、えす乃は思い出したかのようにまた机に
向かってマンガを描き出した。
「ごめん、いまいそがしいの」
見回すとあたりは墨入れしたマンガの原稿が墨の乾くのを待ちにそこいらじゅうに広げている。
「いそがしいって、えす乃
おまえなにやってるんだよ、他にすることがあるだろう」
「あっ、そうだわ、ブログを更新するの
すっかり忘れてた…」
えす乃はふらふらと立ち上がってパソコンの前に進もうとしてよろけてナミイチの方によろけ、
崩れるえす乃をナミイチは抱きかかえると雨上がりのぬれた頭髪のようなえす乃のにおいがする。
「おまえまさか、ずっとここでマンガ描いてたんか?」
「だって…、
だって…、リョコタンが…、
あたしがリョコタンのためにマンガを描いてあげないと、悪い人にリョコタンがいじめられるの
かわいそうなリョコタンのためにあたしがマンガを描いてあげないといけないの…」
そこに麻倉リョコタンが現れた。
・えす乃の奪還
突然失踪したえす乃を古泉の機関の助けを借りて探し出したナミイチは、
しかしそこで麻倉リョコタンと鉢合わせしてしまう。
雑居ビルの窓から突然部屋に入ってきた女、ひょいとばかりにベランダの柵を飛び越えてするりと
窓の隙間に身を滑り込ませて音もなく侵入してきた。部屋の中にはえす乃が男に支えられている。
「にゃ、みつかってしまったか」
「むっ、この前の化けネコ」
ナミイチは咄嗟にえす乃を抱きかかえる。
「にゃにゃ、お姫様だっこ!
えす乃ち、いいな、いいな」
「リョコタン、第三話、もうすぐできるから、もうちょっと待って…」
えす乃はそれでもうわ言のようにリョコタンに手を差し出そうとする。
「えす乃、眼を覚ますんだ」
「だって…リョコタンかわいそうなのよ」
「リョコタンかわいそうにょ」
だらんと垂れた細くしろいえす乃の腕にリョコタンはすりすりする。
「ええぃ、離れろ化けネコ」ナミイチはえす乃を抱えたまま雑居ビルの部屋から飛び出す。
リョコタンもそれを追う。しかし、それを古泉が不敵な笑顔で立ちふさぐ。
「あなたの相手をするのは彼ではありませんよ
麻倉涼子さん」
「おまえが相手ということかにゃ、ふー」
「いやいや」相変わらず古泉は大げさな手振り身振りで否定する「僕でもありませんよ」
「にゃ?」
「そうですあなたの相手は学級委員にして眉目秀麗、成績優秀、
女の道を歌わせたらこの人しかいない
朝倉涼子さんです」
軽い前奏に乗って朝倉涼子が物陰からマイクを持って出てくる。
出てきたけど、はっと気づいてマイクをも持ち帰ると、その手で古泉をどついた。
「ちょっと、古泉くん、変な紹介の仕方しないでくれる?
もうすこしてワン・コ−ラス歌ってしまうところだったわ」
「でも、朝倉さんも小指を立ててるじゃないですか」
「わ、わたしはナイフを持つときでも小指をたてるのよ、
とにかく、ここは危険よ、早く逃げて」
「は、はい」
この二人の乗りツッコミボケ漫才に置いてきぼりにされたリョコタンはきょとんとして、
なんの反応も示さない。朝倉がナイフを取りだしてようやく相手を認識したようだ。
「まうっ、朝倉涼子!」
「このできそこないのニセモノめ、
ここで会ったが百年目、
こんどこそ覚悟しなさい」
「にゃーふー」
朝倉はナイフを縦横にふるうが、リョコタンも敏捷な身のこなしでこれをかわしてまわる。
二人とも人間じゃないみたいなので疲れをしらない、見ているほうが疲れてしまう。
「どうせあんたの技は私には通用しないんだから
ちょろちょろ逃げ回らないで覚悟なさい」
「そんなことはないですにゃ」
すた、と朝倉涼子との十分な間合いを取って着地いたリョコタンは足元になにげに置かれて
あった木箱からごそごそと何かを取り出した。
もしや重火器かと緊張する朝倉涼子、しかし出てきたのは大きな弓だ。
「この弓は…リョコタンが親方から授かった必殺武器にゃ、ふふふっ」
・決闘、朝倉対麻倉
えす乃の失踪の原因らしい麻倉リョコタンはアジトを突き止められ、えす乃を奪還され、
そして今、本家本元の朝倉涼子に追い詰められていた。
前回の対戦でリョコタンの必殺ねこぱんちは朝倉涼子に破られてしまった。そこで取り出
したのは「親方」から授かった必殺の弓だという。
ひと抱えもありそうな大きな弓、しかし矢を出す様子もない。矢の要らない弓なのか。
「ふー、この弓は…」リョコタンは弓のツルを引こうとする「この弓…」なんか手間とって
いるようだ「この…あにゃ…にゃにゃにゃーっ」引けないようだ。
「この弓はリョコタンにはつかえないにゃ」
ぽとと弓を落とすそのとき、スパコーンと小気味のよい音がしてハリセンがリョコタンの
アタマをどついた。
「このばかねこ…」
いつの間に現れたのか長門有希がハリセン片手にリョコタンの背後にいた。
「このハリセンの切れは親方にゃーん!」
「ちょっと、有希、あなたそこでなにをしているのかしら」
「…なんでもない
…ただの通りすがり」
はっと気が付いて、長門有希はその場を取り繕うとしたが、すでに遅く長門の腰にはすでに
リョコタンがまとわりついてゴロゴロゴロにゃんしているのだった。
「リョコタン、親方はてっきりハゲでちんちくりんのオヤジかと思っていましたのに
こんな美少女でゴロにゃんなのは大感激ですにょ
一生リョコタンは親方についていきますにゃんごろごろ」
長門は懸命にリョコタンを振りほどこうとするが、毛糸の玉にじゃれるねこのようにリョコタン
はなかなか離れようとしない。
「ゆーきー、これはどういうことなのか説明してもらいましょうね」
「科学忍法ねこだまし」
長門有希はそういうと呪文のようなものを唱えて何かを宙抛りなげた。
なにかは光の球となり天に向かって逆さまの放物線を描き跳んでいくと電柱くらいの高さで
ハタと止まった。居合わせたものたちは何が起こるのか固唾をのんで見守りなか、ぷすと音が
するとはじけて光の球は消えた。そしてみんなが気が付いたときには長門有希の姿はどこにも
なくなっていた。
「今回のことはあの娘が仕組んだことのようね」
物陰に隠れていた古泉とナミイチたちが出てくる。リョコタンはぽかんと虚脱している。
古泉が恐る恐る「あの、麻倉さん?」と声をかけても反応がない。
ナミイチもリョコタンを覗き込む、するとリョコタンは堰を切ったように泣き喚きだした。
「ふにゃーん、親方〜、親方に捨てられちゃった
リョコタンまたすてにゃんこ〜にゃーん」
えす乃がそっとリョコタンのアタマをなでる。
「リョコタン、うちにおいで…」
「ふにゃーんえす乃ちやさしいにゃ〜」
「おい、えす乃おまえその化けねこ飼うつもりじゃないだろうな」
驚いて、でもリョコタンを刺激しないように小声でナミイチはえす乃に訊ねる。
「リョコタンかわいそうなの
ねえ、リョコタン飼ってもいいでしょ、おねがい…」
ナミイチはおねだりするようにつぶらなひとみでえす乃に見つめられてドキマギする。このとき
まだナミイチはえす乃をお姫様だっこしたままの状態だったことに気が付く。
「べ、べつにいいけど、えす乃がそうしたいんなら…」
「ほんと、うれしい」
「にゃー、えす乃ちはリョコタンの親方にゃー」
リョコタンにごろごろされて眼を細めるえす乃をあきれて見守るナミイチに
古泉は笑って肩をすくめた。
りょこたんを飼うのかえす乃!?
いちいち化け猫の口調がツボるwww
これ誰が書いてるのさw
A:えす乃 B:リョコタンC:えす之 D:アウル・ニーダ
えす乃だったら挿絵をかいてくれるよね
別に無理しなくていいけど
別に無理しなくていいけど
別に無理しなくていいけど
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/06(水) 01:42:37 ID:yCVPnYCb
>>57 「D」でwww
落ちそうなのであげちゃえ!
この板はガンオタにのっとられますた
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< たねたねたねたね!
\_/ \_________
/ │ \
∩ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚ )< たねたねたねたね!
SEED〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
 ̄
この板がというよりはえす之が乗っとられているw
目を覚ますんだえす乃ちん!
連れ帰ったリョコタンが飢えてるぞ!
この板はえす之とアウルニダの匿名交換日記になりました。
>>64 本人? てか本当に描いたのかよ
マジレスだが無理しなくていいと思う
>>64 本人キタwww
自分のペースでゆるりとやるのがいいよっ!
生えす乃キタ─ッ! GJです!
まったり行きましょうー。
_,..-'''" ̄ ̄"'- 、
/´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
│:::::::::::::::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::::::∧/ `'、_ノ|:::::::,,:::::::::::|
レ|:::|/P::、 P::::、|::::::::::|
|| f:::::j f:::::::j |::::|)::| ごきげよう。カンファーレーの諸君
|::ヽ〃 __ ヽ- ' |:::::::::| 今宵は大いに楽しめそうだ。来るものは問わないが
|:::::::"'''- `'__,..-'''":::::::::| 去るものは消して許さない。それが楽園パーレードだ
|::::=i⌒)ミヽ/ "'7:::::::::::|
|::/ヽ三_)^ヽ/ //,,..,:::::::|
从/~""/|n/// |::∧|
ヽ_ノヘ/_,..-'''く ノ
/ 〈冫|`ヽ | 〉ゝ
/ /| / | ̄ ∧ `l、
"'- 、__∠-ゝ, -'
|_|__|
| |_/
, -'"^/,,-‐ヽ
ヽ≧ー|´⌒フ
 ̄"'--'"
こ、光臨しちゃったw
・ねこみみ長門
台所では喜緑江美里が炊事をしている。その後ろで台所の床にぺたりと腰を落として
長門有希が本を読んでいる。
「有希のいたずらにも困りものね
涼子ちゃん怒っていたわよ、わたしがうまくとりなしておいたけど…」
「…そう」
「でも、おもしろいことを考えたものね
ねこみみの朝倉涼子なんて…」
「……」
ふと、考えごとをするように茹でたほうれん草を切る包丁の手を止めた江美里は振り返り
有希の顔を覗き込むようにして続ける。
「あのね、
わたし考えたんだけど、
ねこみみの長門有希も可愛いとおもうんだけど、どうかしら」
「……」
江美里はなにか有希の反応を期待したらしいが、それには答えず有希は今読んでいる場所を
判るようにしおりを挟み、読んでいた本を傍らに置くとごそごそとスカートのポケットから
ねこみみのカチューシャを取り出し自分の頭に載せると、また本を読み出した。
「……」
「……もうっ、有希ったら、かわいいんだから…」
包丁をまな板に抛りなげると、江美里は有希の頭を抱きしめる。ぬいぐるみのように江美里に
抱きしめられても有希は構わずに本を読み続ける。江美里は有希のねこみみを弄びながら
台所の床に座り込む。
「有希はみんなの愛情を独り占めしたいのね
そういうところがたまらなくかわいいわ」
「……」
喜緑江美里が帰ったあと、長門有希は自分の寝室に戻る。
本棚の端の本を少しずらすと寝室の壁が開いてマジックミラーの向こうに小部屋が見える。
しかし、小部屋にいつも子犬のようにかしこまっているねこみみリョコタンの姿はなく
白々しい壁の陰影だけしかない。ねこみみのカチューシャを外して長門有希はつぶやく。
「…ばかねこ」
そのころリョコタンはえす乃の家にすかり溶け込んでいた。なんでそんなに簡単に普通に人の
えす乃の一家が人外のリョコタンを受け入れてしまうのか不思議だが、理由は広く浸透した
アニメの文化があるらしい。
「するとリョコタンさんは人間じゃないのかな」
「にゃ、リョコタンは人間じゃないの」
「おとうさん、そんな失礼なことをいっちゃだめですよ」
「しかし気になるじゃないか、もしかしたら家族が心配してるかもしれないし」
「ママさん、気にしなくてもいいにゃ」
「でもねぇ…」
食卓を囲んでのこの会話にえす乃は隣で聞いていてはらはらしながら、どう説明したらいいやら
困り果てていて、なにも言い出せないでいる。
「そうか、アレか、リョコタンさんはド○えもんみたいなものか」
「にゃにゃリョコタンはド○えもんですにゃ」
「そうよね、そうそう、おかあさんもそんな気がしていたのよ」
「そうかそうかド○えもんかぁ」
「にゃにゃ」
納得する方も方だが、こんなことで異常現象というか科学でも常識でも説明できないことを
易々と受け入れてしまう日本文化にえす乃は呆れるやら、ほっとするやら。
とにかくリョコタンはえす乃家の一員としてまんまとおさまってしまった。
えす乃って弟いるのに…
女ドラえもんなんて教育に悪すぎwww
>えす乃って弟いるのに…
>女ドラえもんなんて教育に悪すぎwww
教育に悪いことを妄想した
授業のおわり時間とクラブの終わる時間の丁度合間、人もまばらの夕闇せまる下校の坂道、
朝倉涼子はあしたのお弁当の材料を思案しながら足早に行くと、前に谷口がだらだらと歩いて
いるのを追い越す。追い越しながら「谷口くん、おさきにね」と軽快に挨拶を投げる。
谷口は後ろから朝倉のふくらはぎの白い輪郭をなめるように眺めて返事をする。
「おう、またな」
「ふーーーっ、にゃうっ」
不意に顔面半分がコッペパンを半分に裂くような衝撃に谷口はもんどりを打って地面にふっとぶ。
「はうっ(て、てんばつか、オレはて、てんばつをうけたのか)」
遠のく意識のなかで谷口はあれこれ考えるがまとまらない。
視線の片隅に驚いて振りむく朝倉涼子の顔をみえる。
「た、谷口くん、だ、だいじょうぶ?」(谷口の返事はない)
「しまった
ねらいが外れたにゃー」
「にゃーじゃないでしょ、どういうつもりなの
谷口くんは普通の人間なのよ、死んじゃうでしょ」
朝倉が谷口を抱き起こすが、谷口の顔面は皮をむいたスイカのように真っ赤でどこが眼でどこが
口かもわからないような惨状を呈している。
谷口の顔面にクールヒットしたのはリョコタンのねこぱんちだ。
でもどうやらそれは朝倉涼子をねらったものが空振りしてもののため、
人間のアタマがこなごなに粉砕されることはなく済んだ。
「にゃ」
「あなたはリョコタンとかいうわたしのニセモノのね
不意打ちでわたしに仕返しに来たというわけ?」
「いやいや、きょうは折り入ってお願いに参ったですにゃ」
「あなたは人にお願いをするのに、いちいち不意を襲って仕掛けてくるの」
「いやいや、リョコタンうれしくなって
つい……
ところでそれは措いといて
朝倉しゃま、リョコタンのお願いを聞いて欲しいでござるにゃ」
「あなた、これがちょっと措いとける状態にみえるの?」
するとリョコタンはもう生きているかどうかも判らない谷口を抱えた朝倉に近づき、
谷口を掠め取るとポイとガードレールの下に投げ捨てた。
「きゃー谷口くん、」
きゃーきゃー騒ぐ割には朝倉涼子は谷口を助けようともしない。
「さて朝倉しゃま、
ここは人目につきますから場所をうつすですにょ」
朝倉涼子は谷口が転がり落ちた方を心配そうに2度3度振り返りながらも
リョコタンに連れられてどこかへと去ってしまった。
次の日、朝のホームルームで担任の岡部が話し出したのは谷口の転校のことだった。
「先生も急なことだ思うが
谷口くんはお父さんの仕事の用事で転校することになった。
行き先はホンジョラスでいろいろ大変らしい」
「おい、谷口の家って自営業じゃなかったけ」
「いやしらん」
ホームルームが終わることには谷口は忘れ去られてしまった。
リョコタンひでぇー(´・ω;`)
,.-、 ,...、
.. ‐ ,二フ..::..:∀:..:..\
r/:..:_ノ:..:..:..:..:..:..:.|:..:..:..:..:`ヽ.、
j´:..:./__ - /_:/_/:∨ヽ:.、_ィ:\:\
_l!{:.∨:..:./::..:|::.:l|:.トミムィ'「.:|::..}:ヽ:ヽ、}
/..:{:..:.!:..:.||:l..:|_:斗ト!、 z土ト:/:..:.ト:.} |
j:.:.::.ハ::|::.:..!l:K≦弐ミ「 _チ=K}::.::リ }′
_ムイ:..:..l:.ヽ::.:...K{|::::ィ「` h::リ7:イ´
/..:.::.::.:..:.:.:!::.ハ:::..:{ ヒzツ _,ー'´ハ:リ きゃはっ
/:.:.::.:.:.:.:.::.::.._:l::.`ヽ::ト、 {' ̄ リ′/:〃‐、
. {.:.:.:.:.:.::.:/´::.:_ヽ{:.:..\> ._`ー'..イ>イつ }
V/::./了⌒(_,ト.ヽ::...:l:| Yニ|丁::.:/ ヽミァ'′
{/:/ ト、___,小ヽ}::.:.リ、 Y´j/|::./ト、_ /´
|:{ ヽ`=' ハィト、ミV/!'_ノ
ヾ、 ヽ_人 >t‐チ、
ノ. . . ...`7ヽイハ∨
く. . . . . . . ト、 :|:|..:ハ:.〉
{_ト、. . . .|.ヽzイ ′
 ̄`iー‐' ̄|ノ
ト __./!
ヽ {
\_ト、
`ー ′
「キョンくん」
授業時間も終り部室で朝比奈さんのお茶で和もうかと席を立ったところをキョンは後ろから
呼び止められた。なんだ、朝倉かなんだ?クラスの雑用でも手伝ってくれというのだろうか、
まあ俺もそう急いでいるわけでもないしと思い朝倉のほうに向き直った。
「あのねぇ、ちょっと手伝ってほしいんだけど…」
なんだかこの朝倉はいつもに見ないしおらしさでもじもじ要領を得ない。いいよ、オレも忙しい
訳じゃないから、なにを手伝えばいい?
「ホント?
実はね…、内気で引っ込み思案の可愛い女の子と
その娘を幼馴染としてしか見てない朴念仁くんとの間を親密にしてあげるために
あたしの相手になって彼女らとのダブルデートに付き合って欲しいの
今週の日曜日……
迷惑じゃないよね……」
朝倉はクラスでは委員長で特に女子には人気絶大だから、俺も世話焼きであることに人語に落ちる
ことはないことは認識していたが、この申し出には少し絶句してしまった。うむ……どうしようか、
いや別に考えることもないか、でも長門はどう思うかな、いやいやなんでここに長門がでてくるんだ。
そうだ、ハルヒは良く思わないかもしれないな俺がSOS団を裏切ったなどと勝手に憤慨して
閉鎖空間を発生させて古泉をぼこぼこにするかも……あ、べつにいいか…。
俺が言葉に澱んでいると朝倉はそれを諒解ととったようで、焦点に合わない眼で朝倉を眺めている
俺の手をとり「ありがとう、キョンくん、感謝するわ」とぶんぶん振り回して礼をいうとそのまま
別のクラスの方に走っていってしまった。
さて俺は今週の日曜日にハルヒが突然SOS団の活動予定を割り込ませてこないことを祈るばかりだ。
廊下の突き当たり非常階段の踊り場まで走ってきた朝倉は回りにだれもいないことを確認して
くるりと向きを変えると階段の手すりに寄りかかり小声でなにかを呟き始めた。
「ねこみみ、ねこみみ
そこにいるの」
「ははっ、ねこみみはここにひかえていまするでござりまするにゃ」
どうやらどこかに≪ねこみみ≫と称する誰かが潜んでいて、そいつに朝倉は話し掛けているようだ。
「こっちはダブルデートの件OKよ、ナミイチくんにはどう伝えるの」
「ナミイチにも朝倉サマからお願いしますだにゃ」
「わかったわ、まかせてそういうのは得意なの」
「それにつけても
人の恋路を助ける振りをして自分の欲しいものを手に入れようとわ
お代官様もそーとーの悪ですにゃ〜」
「そういうおまえこそ、
じぶんの借金を人に払わせるようなことを元は仇のあたしに頼んでくるとわ
越後屋、おまえもすみに置けぬわぃ」
「いえいえ、お代官さまにはまだまだ敵いませぬにゃ」
「しっ、人が来た」
「にゃ、それではこれにでごめんにゃ」
朝倉はなにごともなかったかのようにこんどはえす乃やナミイチがいる9組のクラスに向かい
去っていった。
クラス委員長の朝倉涼子は連絡とかの雑用で比較的頻繁に他のクラスにも出入りする。
だから、放課後の9組に朝倉が入ってきたときもだれも気にはとめなかった。
朝倉が入ってきたことに気が付いたのはせいぜい級友につかまって物理宿題のモーメント計算方法
を説明しながら早く部室に行かねばと気を焦らせていた古泉ぐらいだ。
そのときえす乃とナミイチは机に座って喋っていた。いや、喋っているのはえす乃だけでナミイチ
はそれを聞いているだけ、頷いているだけなのだが、とにかく二人は会話に気を取られていて
二人の目の前に立ちはだかった女生徒には気がつかないでた。
「ねぇお二人さん」
はっとして見上げると今の今までえす乃がうわさをしていた当の朝倉涼子本人が手の届く距離に
いて、自分たちを見つめている。えす乃は頭に血が上って真っ赤になり口を噤んだ。
「あのね……、映画の招待券があるの
今週の日曜日なんだけど、わたしとカレの分のほかに2枚余ってるんだ。
だから一緒に見に行かないって誘いにきたのよ
二人とも都合悪くない?」
えす乃はもうぼーっと朝倉涼子を見上げるだけでなにも喋れない。ナミイチは困ったようにえす乃
と朝倉涼子を交互に見ては頭を掻いている。でも、えす乃の手はナミイチのブレザーの裾をアイロン
をかけても元に戻らないくらいにしっかり握り締めたまま放さない。
「あっ、そうそう
この間のこともあたしあなたたちからよく聞きたいしね」
朝倉涼子が≪この間のこと≫といっているのは、えす乃が行方不明になり古泉少年探偵団がアジトを
見つけて乗り込んで怪人と朝倉涼子が対決した一件のことだ。そういえば朝倉涼子は事件の背景を
説明されることなく古泉に呼ばれて助太刀に参上しただけで事情をしらないのだ。
ナミイチが返事をしないでいると、どんどんブレザーの裾を握るえす乃の力が強くなるのを感じる。
このまま放置するとえす乃が泣き出して手におえなくなることをナミイチは経験上判る。
「じゃあ一緒させてもらうよ、朝倉さん
えす乃もいいよな」
そういいナミイチがえす乃に同意を求めると、えす乃は無言のままカラクリ人形のように首を上下に
カックンカック動かすものだから思わず笑い出しそうになりこらえるのがやっとだった。
「そうOKね
じゃあ待ち合わせ場所はあとでメールするから」
そういい残すと朝倉涼子は一陣の風のように去っていった。
「どーしーよー
朝倉さんだったよー
ナミイチ、わたししんじらんなーい」
そういってまたもやブレザーを人の引っ張るえす乃をどうしたものかとナミイチは眺めていた。
ひと仕事済んで朝倉涼子は自分の教室にいた。リョコタンもいる。でもここは朝倉の情報制御下に
ある閉鎖空間なので誰かに邪魔されることはない。
「細工は隆々ですにゃ」
「そうね、でも長門有希が邪魔しに出てこないかが唯一心配だわ……」
「それは大丈夫でございますにゃ
長門有希ことリョコタンの親方は朝倉サマにちょっかいを出していたことを咎められ
ただいま謹慎中で情報操作能力の制限をいますのにゃ
お代官さまの邪魔立ていたすものが他にでる気遣いもございませんにゃ
万が一の場合はこのねこみみが成敗いたしますればご安心くだされにゃ」
リョコタンはそう言うと教室の外に出ようとする。
「あっちょっと待って、ここはあたしの情報制御下の閉鎖空間だから出られないわよ」
「ご心配には及びませんにゃ
リョコタンは情報的にスカですので、どんなところでも出入り自由ですにゃ」
「えーっそんな馬鹿な」
驚く朝倉涼子を教室に残してリョコタンはするりと閉鎖壁をすり抜けるとどこかに消えた。
トンネル効果バロスwwwwwwwwwwwwww
81 :
あうるにだ:2006/12/17(日) 12:06:00 ID:MeuocORl
あるところに仲の良い男女のカップルがいたのだけれど、ふとしたきっかけでヒロインは
恋の鞘当をするが、その利用した男が誤解を周囲にふれてまわり噂が広がってしまう、
そこに遺産目当ての男側の叔母が見合い話を男に持ち込み、偶然に男の叔母の計画を知った
ヒロインが命を狙われ男はヒロインを誤解したまま助けてくれず、危機一髪で助けてくれたのが
当て馬の男でこんどはこの男からも追いかけられて、男の家族は結婚式の準備をはじめるので
ヒロインが相手の女に直談判に行くと実は幼馴染の知り合いで協力を申し出てくれるがヒロインの
代わりに殺されてしまい、ヒロインはその殺人犯に仕立てられてしまうので逃げられないと悟った
ヒロインは思い出の場所にいくと男がいて、実ははじめから信じていたんだということで
二人して心中してしまうという映画だった。
まったくこれを作った映画監督はきっとノルマに追われて作ったとしか思えないような、俺には到底
理解できない内容だ。でも朝倉涼子もえす乃とかいう女の子も真剣にスクリーンに魅入っていた。
「キョンくん、ごめんね退屈じゃなかった?」
映画館を出て喫茶店に入り席をさがして歩いているときに朝倉は小声で俺の耳元に呟いた。
いや久しぶりに映画が観れて楽しかったよ。俺は無難に朝倉の心配をかわした。
ところで、映画館を出てからあのえす乃ちゃんはナミイチに親しく話をしているしナミイチも
親身に話を聞いているようだし、あの二人は別段仲を取り持つ必要なんてないんじゃないの。
「そうでもないのよ、
そうね『あんまり身近なので気がつけない症候群』かな」
なんだそりゃ。俺が朝倉の顔を覗き込むと、朝倉は俺の腕をわっしと掴みこんで密着してきた。
「つまりね、わたしたちがアツアツの恋人のお手本を見せてあげなきゃいけないの」
ま、まて、俺は手伝いは買って出たが朝倉と恋人ごっこをするとは聞かされていないぞ、
胸が…胸が当たっているぞ朝倉。
谷口でも居れば朝倉の申し出をほいほいとあいつが引き受けただろうから俺は今ごろ安穏な休日
を過ごせただろうに、肝心なときにホンジョラスなんかに高飛びしやがって
喫茶店では朝倉とえす乃ちゃんが映画のヒロインの女優がどうの脇役がどうのと俺には口が挟めない
内容で盛り上がっていた。ナミイチも話に入れないらしく古泉のようなニヤ笑いをしてくるので、
そういやこいつら古泉と同じクラスだったんだなとは思ったが、俺は敢えてナミイチとの共通の
知人である古泉の話題に華を咲かせる気にはなれないでいた。
朝倉涼子という女はよく気がまわる。話題を振りああしようこうしようとみんなを誘導するけど
ちっとも命令や強制されて従うような感じを相手に与えない。むしろ自分の勝手にみんな付き合って
くれてありがとうみたいな態度に恐縮してしまう。すこし休んだらどうだ疲れただろうと俺が聞くと、
慣れてるし、こういうの好きだから疲れないと答える。まったく頭がさがる。
でも遊園地に来て観覧車に乗ろうと言い出し、カップル別々になったときに、「ふー」と一息つく
朝倉を俺は見逃さなかった。
「ねぇ、ちゃんとあたしたち恋人のお手本になったかな」
なにげに朝倉は向かい合わせのシートから俺の隣の隙間に身体を滑り込ませてくる。となりに柔らかい
朝倉を肌で感じて俺は全身で硬直する。
そんなに心配しなくても世の中なるようにしかならないんだから抛っておけばよいのにという俺の
感想なんか無視して朝倉は俺の肩に自分の頭を預けて黙っている。これは困ったぞ、一般的な恋愛の
たどるパターン概論でも一席ぶとうか、それとも今日は天気になってよかったねとかで誤魔化そうか。
俺は観覧車のゴンドラに朝倉と二人っきりで閉じ込められて赤くなったり青くなったりしながら、
なぜか頭のなかでは映画「第三の男」ツィターのメロディが響いている。
さて、キョンと朝倉がえす乃とナミイチを連れて映画館から出てきたところを街の雑踏の中に
見つけたものがいた。つい話を急ぐばかりに朝倉とえす乃の私服姿を描写するのを忘れたので
とってつけたように書いておくが、朝倉は柄の細かい生地のワンピースに薄手のカーティガンを
ちょっとシックに着こなす。えす乃はジーンズで襟シャツでボーイッシュだがお尻の線が妙に
なまめかしく見えてしまうのは俺がオヤジ目線だからだろうか、とにかく4人とも人ごみに紛れて
しまえばなかなか目立つものではない無難な出で立ちなので、見つけた奴は余程暇だったんだろう。
「あれぇ、あそこに行くのはキョンと朝倉さんじゃないかな」
国木田はいつもの調子で声をあげたが、残念なことに今日は隣にいつもいる谷口は居なかった。
それは国木田がうっかり忘れていたことだから誰も彼を責められないし、だれも彼の独り言に気を
止めるものはいないはずだった。しかし意外なことに返事があった。
「朝倉さんを知っているのかにゃ?」
「えっ?」
振り向いたときには国木田は路地の奥に引っ張り込まれていた。
「朝倉さんを見つけてどうするつもりかにゃ?}
「えっ、えええっ?あ、あさくらさん?」
国木田は動転した。さっき見たときにはキョンと一緒に200メートル先を歩いていた朝倉さんが
ねこみみをつけて変な格好(多分メイド服)をして自分の胸倉を掴んでるのだ。
「ちょちょっとあいさつしようか…な…って…」
「ねこぱーんち」
それやかにやでリョコタンが大活躍というか暗躍したおかげで、キョンと朝倉はクラスメイトとかの
知り合いに会うこともなく遊園地にやってきたのだった。
二人が観覧車のゴンドラに乗りいい雰囲気のときに、ゴンドラの動きがぴたりと止る。止まるにしても
反動のある止まり方ではなく不思議に止まった。
キョンの腕に縋り付いていた朝倉涼子ははっとして顔を挙げた。
「江美里?江美里でしょ、邪魔しないで」
気が付くと地上20メートルはあるゴンドラの外に喜緑江美里が宙に浮いてこちらをみている。
「涼子、あなたいつから有希の化け猫と結託したの?
あのバカネコのおかげで1年5組は明日にでも臨時学級閉鎖をしなければならない状態よ
もう収拾のしようがないから時間を戻すことに決めたわ」
「待って、それならここにいる4人分の時間はそのままにして」
喜緑江美里は困ったように考えこんだ。
「そうね、まあバカネコを放置したのはこっちに管理不行届きだし
そのくらいのわがままなら聞いてあげてもいいわ」
「それじゃリョコタンをどうにかするつもりなの?」
「当然でしょ、この街の路地裏を血の海にするような危険なものを放置するわけにはいかないわ」
「そんな……」
長門に捨てられたリョコタンを助命するものはもういない。朝倉の脳裏にリョコタンの無邪気な笑顔が
過ぎる、リョコタンが突然いなくなったらえす乃だって心配するだろうし、消滅させられたと知ったら
悲しむだろう。なによりもリョコタンは自分が守ってやらなきゃいけないような気がしてきた。
「リョコタンはあたしがちゃんと監督するから助けて
江美里、おねがい」
また、喜緑江美里は困ったように考えこんだ。
「じつを言えばどうやって捕まえようか困っていたところなのよ
あなたが捕まえておとなしくさせとくというならわたしは構わないわ
そのかわり、つぎにまたこんなことになったら
あなたの責任ですからね」
それから時間は再び動き出して、朝倉涼子以外にはなにごともないようにみえた。
面白すぎる
これはばけネコのリョコタンが居候している
えす乃の人に知られぬアホ毛をみてしまった
ナミイチが同級生の古泉とよく話題にする
朝倉涼子がいる1年5組での全校的に有名人の
涼宮ハルヒが占拠する文芸部室に備え付けみたいな
長門有希が自分の人気を独り占めしようとして
喜緑江美里の思いつきをパクリして作った
朝比奈みくるもつけないようなネコのみみ
ここは歳も押し迫った北高の文芸室です。
キョンがひとりでパソコンに向かいなにやら作業をしています。
そこに古泉が身体に鎖を巻きつけた姿でやってきました。
「こんな時期になにやらせいがでますね」
「ああ、なんだおまえか
今日は随分な姿だな」
「そうですね、僕としても不本意ですが、こういう役です」
「すると次には過去・現在・未来の精霊がくるのかな」
古泉はいつもの薄っぺらな笑顔をつくり、その通りですと肩をすくめた。
「ふむ」
古泉は消えてすぐに現れたのは長門でした。
「………」
なんでもいいけど、無口にもほどがあるやつだ、と思いましたが知らん顔で
キョンはパソコンの作業を続けていました。
長門は手にした星の飾りのついたペンライトでキョンの背中をつついたりしていましたが
すぐに飽きたのかいつのまにかいなくなりました。
そして今度は朝比奈さんでした。朝比奈さんはクリスマス色の赤いバニーガールの格好です。
「キョンくん…
これから大変なことが起ります。
改心して私と一緒に逃げて、」
「なにが『大変』なんですか」
「機密事項です」
「それじゃなんだかわからない」
朝比奈さんは困った顔でうつむいたまま、いつのまにか居なくなりました。
しばらく静寂のなかでキョンはパソコンの作業を続けていましたが、それは部室のドアを叩き
壊すかの勢いであけられた轟音で打ち破られました。
漆黒のバニーガールの衣装、網タイツ、怪しく光る黒のエナメルピンヒールそして顔には満面の
笑顔を浮かべた涼宮ハルヒです。
「へい、おまちぃー
今年の締めくくり、特製人間クリスマスケーキが御登場よ!
どうぞ召し上がれ…」
しかし、そこにはキョンの姿は既になくパソコンのモニター画面が空ろにウインドウズの
『ログアウトしますか?』のダイアログボックスを表示しているばかりです。
「…にげたなぁ
こうなったら捕まえてお正月の特製人間飾りモチにしてくれるわ」
ハルヒは誰に言うでなく、そう宣言すると脱兎の如く走っていきました。
そのころキョンは朝倉涼子マンションで朝倉と朝倉の子供との水入らずでクリマスケーキを
囲んでいたのでありました。
という妄想をした。
まちがえた「禁則事項」だ。
>86
えす之タンに4コマ漫画化して欲しいwww
>>90 乙です!っていうかそのSS昨日保管庫で読んだばっかりw
えす之タン、「いつかのメリークリスマス」最高っす。
こっちに貼るの忘れてた(てか向こうはスレ違い)
えす乃かわいいよえす乃派
├─ えす乃とナミイチはくっつくべきだよ派(最大派閥)
| ├─ 末永く幸せに暮らすんだよ(ほのぼの派)
| ├─ 幼馴染との初恋は実るべきだよ(夢追い派)
| ├─ 俺には朝倉さんがいるからえす乃は要らないよ(一途派)
| └─ それがえす之の願望だろ(世界の中心は作者派)
├― えす乃は俺の嫁だよ派 (第二派閥)
| ├─ 黒髪セミロングだよ!(えす乃萌え派)
| ├─ 脚太くね?だがそれがいい(朝倉さんと太腿ツートップ派)
| ├─ お弁当お弁当お弁当…(お弁当属性派)
| ├─ そろそろやりすぎだと思うぞ。何回もやられるとウザイだろ(731パクリ派)
| └─ マイナーだからライバル少ないよ(二次創作の強み派)
├― えす乃にはもっとふさわしい相手がいるよ派(少数派)
| ├─ 古泉がいるよ(適当派)
| ├─ キョンがいるよ(公式破壊派)
| └─ ライバルの新キャラが続々登場するよ(えす之酷使派)
├― えす之は俺の嫁だよ派(過激派)
| ├─ 朝倉さん好きの女の子なんて萌える!(えす之とえす乃混同派)
| └─ 真の愛だと知りました本気です結婚してください(ガチゲイ派)
└─ えす之にCD買えとか言うの、マジでもうやめろよ…(唯一常識派)
>>95 朝倉スレでえす乃流れがあったとき勢いで貼ったにょろっ
>94
えす乃かわいいよえす乃派
├─ えす乃とナミイチはくっつくべきだよ派(最大派閥)
| ├─ 末永く幸せに暮らすんだよ(ほのぼの派)
| ├─ 幼馴染との初恋は実るべきだよ(夢追い派)
| ├─ 俺には朝倉さんがいるからえす乃は要らないよ(一途派)
| └─ それがえす之の願望だろ(世界の中心は作者派)
├― えす乃は俺の嫁だよ派 (第二派閥)
| ├─ 黒髪セミロングだよ!(えす乃萌え派)
| ├─ 脚太くね?だがそれがいい(朝倉さんと太腿ツートップ派)
| ├─ お弁当お弁当お弁当…(お弁当属性派)
| ├─ そろそろやりすぎだと思うぞ。何回もやられるとウザイだろ(731パクリ派)
| └─ マイナーだからライバル少ないよ(二次創作の強み派)
├― えす乃にはもっとふさわしい相手がいるよ派(少数派)
| ├─ 古泉がいるよ(適当派)
| ├─ キョンがいるよ(公式破壊派)
| └─ ライバルの新キャラが続々登場するよ(えす之酷使派)
├― えす之は俺の嫁だよ派(過激派)
| ├─ 朝倉さん好きの女の子なんて萌える!(えす之とえす乃混同派)
| └─ 真の愛だと知りました本気です結婚してください(ガチゲイ派)
├― えす之にCD買えとか言うの、マジでもうやめろよ…(唯一常識派)
└─ というか、えす之はえす乃本を出してマジでamazonで売ってくれ……(サイレントマジョリティ)
えす乃タン可愛いよなぁ。
つーか、時々、えす乃が「ハルヒキャラではない」というのを忘れてるよw
100 :
あうるにだ:2006/12/29(金) 19:52:57 ID:SYzngGM5
えす乃さん明けましておめでとう
(*´・ω・`*)つあけおめ☆
えす乃の黒髪ロングストレートって、日本人の夢だよな。
えす乃って着やせするタイプだよね。
ようやく帰ってきた。
えす乃あいしているぜ
えす乃が学校から帰宅すると、いつもはリョコタンが飛び出してきて迎えてくれるのですが、
その日はなぜが家の中が静まりかえっています。家に誰もいないのなら玄関に鍵もしないで
あるのは無用心きわまりません。
もしかしたら、留守で鍵がかけてあるところに、空き巣ねらいが侵入中でただいま金目のものを
物色中というのもありうる話です。
どろぼーさんに鉢合わせしたらどんな目にあわされるかわかりません。
えす乃は恐々と自分の部屋まで行くと、なんだ、ベットにはリョコタンが丸くなって寝ていました。
「リョコタン、ただいま」
かばんを置いて、制服を着替えようとしましたが、リョコタンは返事もしません。心配になり
ベットに腰掛けて丸くなっているリョコタンをぐいぐいと引き寄せるとリョコタンは寝ているわけでも
なく、なんかご機嫌ナナメであることようです。
みみのウラをかりかりしてもうるさがるだけです。えす乃はこまってしましました。
リョコタンがご機嫌ナナメなのは先だっての朝倉涼子のデートが喜緑江美里によってご破算にされてし
まったことが原因なのです。リョコタンはえす乃がデートをしている間、邪魔が入らないように大活躍
をしました。そして、その活躍ぶりをあとでえす乃に自慢しようとヌっ殺した連中の生首をたくさん
集めては「ふふふっ、これを見せたらきっとえす乃はびっくりするに違いない」と、ご満悦でしたのに
(まあ、確かにびっくりするだろうけど、)それもこれもぜんぶ喜緑江美里がパーにしてしまったのでした。
リョコタンのねこパンチは音速を超えて繰り出されるパンチが生み出す衝撃波の破壊力で朝倉涼子にこそ
負けましたが、負けても力と技の勝負で負けたのですからそこには納得があります。しかし、喜緑江美里
に手も足もでないのは力の大小、量の過少などではなく、質の違いなのでした。わかりやすいたとえで言うと
リョコタンがシルバー・チャリオッツとすれば喜緑江美里はザ・ワールドなのでした。いえ、ザ・ワールド
どころか喜緑江美里は時間を自在に操るのでした。
リョコタンは勝負にもならない力の違いを喜緑江美里みせつけられて落ち込んでいるのでした。
もちろん、えす乃にはそんな記憶はありません。抗エントロピーにつつままれたインターフェースとそれに
準ずるリョコタンだけが記憶を保持することができるのです。
えす乃からみたらリョコタンは理由不明のまま拗ねているだけにしか見えません。
「リョコタン、どうしたの元気ないね」
普段着に着替えたえす乃がぬいぐるみを抱くようにリョコタンをつかまえてなでなでしても、リョコタンは
ちっともお愛想しません。
思い悩んだリョコタンはどうしたら強くなれるかを朝倉涼子に相談することにしました。
しかし、そのとき遅くすでに事態はリョコタンが想像もしていないことになっていたのでした。