>>604 こいつはいったいどこからそんな発想…別名を電波とも言う…を仕入れてきたのだ。
当然却下だ。俺にはそんな性癖は無い。
「いいじゃない、つべこべ言わずにとっとと屈むっ!」
おい、やめろ、胸をつかむな、袖を引くな、危ないだろって払い腰っ!
「ふふーん、さあキョン、敗者は勝者の言うことを聞くものよ」
いてーなおい!尻から落ちたからいいものをっておい、そのまま寝技に移行するな!
痴女かお前は!
「ぐじゃぐじゃうるさいわねえ、こんな美少女が迫ってるってのに痴女扱いはひどいんじゃなーい?」
自分で美少女とか言ってれば世話は無い。
俺は必死で逃れようとするが、こいつ、朝比奈さんで日々特訓しているせいか、
やたらに寝技がうまい。とりあえずガードポジションに移行しつつ、自分の貞節を必死で守ろうとした。
が、結果から言おう。
…無理でした。
「ふふーん、最初っからこうしていればいいのよ!」
ハルヒはorzの姿勢を取った俺の上で随分ご満悦のようだ。
何故だか長門はこういうときには驚くほど役に立たないし、古泉については一緒に襲い掛かってこそ来ないものの
あいつがハルヒに逆らうはずも無い。つまり、わがままを言ったもん勝ちってわけだ。
…まあ男の力で本気で歯向かえば返せないことも無いんだがな…ま、それは無しだ。
正直、今回は朝比奈さんが居なかったことだけが救
「すいませ〜〜ん、遅くなりました…!」
…朝比奈さん、光臨。
…神よ、あなたはあまりにも残酷です。
「ご、ごめんなしゃいっ…ごゆっくりっ!」
まるで谷口のようなセリフを放つと、我らがエンジェル様は早々に立ち去って言った。
貴方はこの部屋に居る長門達が目に入らなかったのですかそうですか。
「いえ、僕もそろそろ失礼します。例によってバイトが入」
お前、それは嘘だろう。ハルヒがこんな状況なのに、『バイト』が入るはずはねえ。
「いえいえ、ま、それはどちらでもいいじゃないですか」
ニヤケ魔人はそのニヤケ面を40%程アップさせると、あっけなく立ち去っていった。
…後で谷口の刑に処す。覚えてろよ。
頼みの綱は長門だけ…何とかしてくれ長門様!
俺が一抹の希望をこめた視線を長門に向けると、長門は手元に持った本を持って立ち上がった。
「これ」
「ん、何、有希?本?くれるの?」
よし、何とか穏便にハルヒにご退去願うようにしてくれ!きっとそのタイトルは『人に思いやる生き方』とかのサ○マーク出版の物に違いない!
「えーと、『馬、優先主義』?」
「参考にして」
…確かに馬への当たりは良くなるだろうが何故E爺。
「じゃあ」
俺の最後の望みは、その一冊を残してあっけなく去っていった。
もはやこうなればハルヒが飽きるのを待つしかない。
俺はアクセス禁止を言い渡されたプロバイダのユーザーの様に嵐が去るのを待
「さあキョン、ギャロップ、行くわよ!」
おいやめろ鞭を振り上げるなそれはマジで洒落にならんというか岡部さんも鞭はむやみに振るうなって言ってるだろ本当マジ止めてくださいお願いしま
アッー!