【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その24

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959名無しさん@お腹いっぱい。
>>873

谷口の格付けでめでたくA+に上昇したらしい長門。
実は新学期早々に大変な事態を経験した。その時以降、長門は以前よりほんの少し髪を伸ばしたのだ。
理由があってのことだがそれを語る場ではここはない。「かわいくなった」という一部外野の言葉にも具体的な理由が実際ある。
ま、このあたりの評価は嗜好の違いもあるだろうがな。
俺は・・・・・・谷口の審美眼にも一定の評価をしたいと思っている。
そんな「文芸部に仮入部ウォーズ(仮題)」を経て、この文芸部室占拠集団には一人の1年生が加わっていることだけ書き添えておこう。

さて放課後。
これだけ集まる機会を逃す手もないということで、阪中邸の近所限定オリエンテーリングを急遽企画することになった。
もちろん言い出したのはハルヒだ。というわけで放課後の部室には、いつものメンバーに加えて谷口・国木田、遅れてやってきた阪中と佐伯がいる。
オリエンテーリングの主催は阪中・古泉に決まった。企画者としては古泉ならまあうってつけだろうな。
それに幽霊事件の際、地図を持ってのナビゲートぶりにはSOS団のみならず阪中も感銘を受けていたようだ。
「わかりました。まあわりと好きなのは事実ですし」といつもの微笑で手を広げる古泉。
谷口がなんとなく真似してみせたが様になっていないこと甚だしい。「かわいそうに」とばかり額に左手をやり首を左右に振る国木田。
そのリアクションはさすがにかわいそうだぞ。
「じゃきまりね。もう一人だけど、・・・・・・キョ」と言いかけたハルヒだが、そのとき「あ、わたしやりたい!」と声を上げたのは阪中だった。
たしかに地元だし適任といえば適任なのだが。お嬢さんそいつとはあまり関わらないほうがいいですよ。文字通り変態する男なんですから。
「む」ハルヒが古泉をじっと見る。とりあえず古泉は平常運転そのものだ。
「ならいいわ。二人で用意してちょうだい。坂中さん、紙と筆記具代その他は割勘で後で清算しよ」「わかったのね」「わかりました」

それにしても阪中は嬉しいのが素直に顔に出る。育ちのいいお嬢さんらしいよ。
佐伯が微妙にニヤついているが、どうも俺と似た感想を抱いたらしい。

まあ任せたといってもそこはハルヒのことである。すでに仲良しの部類に入るといっても過言でない阪中の保護者(自称)として
できる限り目の届く配慮をしたのは言うまでもない。
いくら古泉が理性にあふれた変態とはいえ、しょせんは変態、いつその平常心が狂うとも限らないしな。
・・・・・・さすがに変態変態言い過ぎだな、俺。古泉正直スマンカッタ。

ついでということで、オリエンテーリングの組み合わせをその場で決めることにした。突然の急用とか病欠など一切認めない構えのハルヒである。
いつものことだが。
とりあえず妙になんでもそろう部室で爪楊枝を出してきた。1年生が二本ずつ爪楊枝の先に色を塗る。
簡易くじはすぐ完成し、朝比奈さんから順番にハルヒまでそれを引いていく。

朝比奈さん×国木田 佐伯×谷口 長門×一年生 ハルヒ×俺
素直な阪中と違い、涼宮ハルヒは嬉しいときの表情というものがつかみにくい時がある。今がまさにそうであろう。
きっとあの喋る三毛猫なら俺にこの機を逃すなとか言うだろうな。なにをさせたいのか解るが。・・・すまん、ハッキリ言っていま俺はのろけている。

二人一組でそれぞれ左からAからD組になる。谷口があからさまに国木田をうらやんでるが、くじはくじだ。あきらめろ。
あんまりがっかりしてると佐伯が気を悪くするぞ。

ま、そんなこんなで日曜日当日だ。(たぶん次スレで続く)