☆【お互い】プリキュア百合萌え25【思う気持ち】★

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193名無しさん@お腹いっぱい。
薫「満、本気でキュアブルームの家になんて行くの?」
満「別にいいんじゃない。断る理由もないし」
咲「へへー、到着ー! さっ、二人とも遠慮せずに上がって! 上がって!」
満「お邪魔します」
薫「はあ」

咲「今日はごめんね、ムリ言っちゃって。どうしても一人じゃ勉強わからなくて」
満「いいから、早く始めれば?」
咲「あ、うん、じゃあ今から準備するから待ってて」
薫「くだらない……勉強なんてしても、どうせもうすぐ世界は滅びるのに」
満「いいじゃない。どうせ暇つぶしよ」
み「あっ! 薫お姉さんだー!」
薫「…………」
み「薫お姉さん来てたの? ねえねえ、みのりと遊んでよ!」
薫「今日はお姉さんに、勉強を教えに来たの」
み「えー、お姉ちゃんなんかほっておいて、みのりと遊ぼうよー」
咲「お待たせ! お菓子とジュース持ってきたから……あっ! みのり!」
み「お姉ちゃん! みのりの分は?」
咲「あんたは、自分で用意しなさい! 薫に迷惑かけないの!」
薫「…………」
み「やーだー! 薫お姉さんと遊ぶー!」
咲「か、薫、ごめんねー、この子薫になついちゃって……ほら! 今日はお姉ちゃんが勉強教えてもらうの!」
み「満お姉さんに教えてもらってよ! みのりも混ぜて!」
満「なんで私が」
咲「ご、ごめんねー、ホントにごめんねー。こら! いい加減にしないと……!」
薫「別にいいんじゃない」
満「えっ」
薫「二人いても同じじゃない」
咲「ご、ごめんね、薫。ホントに、いっつもみのりは迷惑ばっかりかけて……」
薫「じゃあ、あっちにいってましょう」
み「うん! 薫お姉さん大好きー! みのりがジュースもってきてあげるね!」
咲「みのり、薫の分はあるから……ああ、聞いてない……」
満「薫が……」
咲「あれ? 満?」
満「あ……何? どうしたの?」
咲「ううん、なんでもない! じゃあ、始めてもいいかな?」
満「そうね。早く始めて」
194名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/13(木) 06:11:42 ID:IfGSBTPR
咲「むむむ……」
満「これは間違い。答えはこう」
咲「ぬぬぬ……」
満「そこも間違い。答えはこれ」
咲「ううう……」
満「全部間違い。答えはこうよ」
咲「はあっ……! ダメ〜! 全然わかんないよー!」
満「何でわからないのよ」
咲「そ、そんなこと言われても……」
満「答えは教えてあげてるじゃない。簡単よ」
咲「そ、それはわかる人から見たら、簡単だけど……」
満「それより、早く続けて」
咲「ぐぐぐ……」
満「また間違ってる。答えは……」
咲「うわーん!」
満「な、何?」
咲「違うよ、満! 答えだけ教えてほしいんじゃないんだよ〜!」
満「何の事? 教えてほしいっていうから来たのに」
咲「そ、それはそうなんだけど……答えだけじゃ、一生わからないままだよ」
満「答え以外に何を教えればいいの?」
咲「それは、解き方とか、わからないこととか……」
満「……?」
咲「満はね、なんでもわかるから、わからない人の気持ちがわからないんだよ」
満「わからない人の気持ちがわからない……」
咲「うん、その、なんていうか、相手の気持ちになって考えるとか、優しさっていうか……」
満「相手の……気持ち?」
咲「う、うん、ごめんね、教えてもらってるのに、こんな偉そうなこと言って……」
満「相手の気持ちなんて、考えたことない」
咲「そ、それじゃダメだよ! やっぱり、相手がいるんだから、お互いの気持ちになって考えないと……」
満「お互いの気持ちになる……?」
咲「うん! なにを考えてるのかなーとか、なにがしたいのかなー、とか」
満「…………」

み「薫お姉さんは、りんごジュース好き?」
薫「さあ」
み「じゃあ、オレンジジュースのほうが好き?」
薫「さあ」
み「じゃあ、みのりのジュースも分けてあげるね。はい!」
薫「…………」
み「好きなほう飲んでいいよ」
薫「……そう」
み「えへへ、みのりは、薫お姉さんが喜んでくれると嬉しいな」
195名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/13(木) 06:13:52 ID:IfGSBTPR
満「相手の気持ちになって考える……」
咲「満? どうしたの?」
満「……それで、どうしたらいいの?」
咲「え?」
満「わからないところがあるなら、教えてもらわないとこっちもわからないわ」
咲「あ、ご、ごめんねー、なんだかさっきから謝ってばっかりだね。ええと、ここがわからないの」
満「答えはこうよ。何がわからないの?」
咲「えっとね、単語の意味は合ってると思うんだけど、それだとなんで間違いなのかわからないんだよ〜」
満「ああ、これは、順番がおかしいのよ」
咲「順番?」
満「そう。日本語だと、この順番でしょ。だけどこれは英語だから、順番がこうなるの」
咲「うんうん」
満「例えば、日本語だと『私はあなたが好き』なら、『私は』、『あなたが』、『好き』の順番でしょう?」
咲「ふむふむ。私は、あなたが、好き」
満「それが英語だと順番が違うから、『私は』、『好き』、『あなたが』の順番になるの」
咲「私は好き、あなたが……」
満「だから順番が『I』、『love』、『you』になるってことで、その方法で考えれば、後は単語を組み合わせていくだけよ」
咲「…………」
満「どうしたの? まだわからない?」
咲「み、満ー!」
満「な、何!?」
咲「すごくわかりやすいよー! わかったよ! あたし、わかっちゃった! すごい、あたしがわかっちゃったよ!」
満「そ、そう。普通だけど」
咲「じゃあじゃあ、これはこういうことじゃないかな」
満「そう。合ってる」
咲「満ー!」
満「キャッ!」
咲「I love 満だよー! えへへ、ありがとう! すごくわかやすい! 満、大好き!」
満「だ、大好き……?」
咲「うん! 満のこと大好き!」
満「…………」
咲「これならあたしにもわかるよ! あたしの気持ちになって考えてくれたよ!」
満「わ、わかったから、抱きつかないで。離れて」
咲「ありがとう、満!」
満「ありがとう……?」
咲「うん! すっごく嬉しかった!」
満「…………」
咲「じゃあじゃあ、ちょっとだけ休憩しよっか!」
満「えっ、さっきも休憩したじゃない」
咲「まあまあ! 固いこと言わないで!」
満「そ、そう……別にいいけど……」
196名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/13(木) 06:14:56 ID:IfGSBTPR
咲「じゃーねー! 二人ともありがと!」
み「薫お姉さんありがとう! 満お姉さんもまた来てね!」
満「バイバイ」
薫「さよなら……」
咲「はー、今日は楽しかったなー」
み「お姉ちゃん、勉強ぜんぜんしてなかったじゃない! 満お姉さんとも遊んでもらえばよかった」
咲「なに言ってるのよー! ちゃんとしてたの! みのりには難しくてわからなかっただけ!」
み「ぶー、そんなことないもん!」
咲「そんなことあるの! あれ? 満の教科書だ……」
み「ご本忘れていっちゃったの?」
咲「うん、学校で会ったら渡さないとね」

満「……ねえ、薫……」
薫「何?」
満「私は薫の事を……薫は私の事を……お互いの気持ちを考えた事ってある?」
薫「私と満はいつも同じ……お互いの事を考える必要なんてない」
満「そうね、私たちには必要ない……」
薫「満……?」
満「なんでもない……そろそろ……時が来たようね」
薫「そうね……次に学校で会った時」
満「ええ、決着をつけましょう」
薫「その時が最後……」
満「私と戦うと知って……どんな気持ちに……」
薫「……満?」
満「なんでもない……」

咲「へへ〜、『今日はありがとう』、と」
み「お姉ちゃん、なに書いてるの?」
咲「満に返すときに、手紙を挟んでおこうと思って!」
み「手紙?」
咲「そう! 教科書の間に、今日のお礼を書いて」
み「わあ! 満お姉さん驚くね!」
咲「うん! ビックリさせちゃおっと!」
み「みのりも書く〜」
咲「いいの! あんたはもう寝なさい!」
み「ぶー」
咲「満……『いつも、ありがとう』」

薫「次に会った時が……」
満「最後……」

咲「『大好きだよ!』」
197オチ:2006/07/13(木) 06:17:37 ID:IfGSBTPR
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