梅岡「・・・こ、ここはどこだ?」
ジュン「先生・・・・・・ここはnのフィールドって言うんだよ・・」
梅岡「おお、桜田じゃないか!どうしたんだ?」
ジュン「・・・」
バキッ!!
梅岡「ど、どうしたんだ、桜田?!いきなり・・」
ジュン「アンタのせいで、ボクは、ボクは・・・!!」
バキッ!!
梅岡「グッふ・・・・!・・・・」
ジュン「・・・・・・・くっ・・・!」
梅岡「・・・・・・・・・・そ、そうか、先生、何か桜田に悪い事をしちゃったんだな、きっと・・・・よ、よし!こい!桜田!!」
ジュン「・・・」
バキッドガッ!
梅岡「うっ・・・!・・・よ、よし、いいパンチだ!先生が桜田の気持ちを・・全部受け止めてやる!!さぁ、こい!!」
ジュン「・・・・!!」
ドガッ!!ザクッ!!ブシッ!!・・・・ジュグッ!
梅岡「そ、そうだ、腰が入って、る・・・・ぞ・・・き、教師、は、生徒の、気持ちを、う、け、と・・・ゴボッ・・・」
バタッ・・・
真紅「ジュン、そこまでよ。・・もう・・・・息をして無いわ・・・・。・・これで気が済んだ?ジュン」
ジュン(・・・何でだろう・・・・全然すっきりしない・・・)
真紅「・・・ジュン?・・・・・あら、手帳が・・・」
ジュン「これ、梅岡のだ・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・?・・・・」
真紅「・・・カウンセラーとの相談に、ジュンの進学のあての調査に・・・こんなにジュンを登校させる為のやり繰りが・・・で、でもこれじゃまるでこの先生は寝られない生活じゃ・・・」
ジュン「・・・う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・っっ!!」
910 :
はろ:2005/10/31(月) 22:06:07 ID:Mq4zoeDJ
からまわりか…
(´;ω;`)ウッ…
カオス梅岡とレプ梅岡
ふたつ合わせて・・・
梅岡も根本的にいい奴とは思うんだよね(つД`)
人間としてはいい奴かもしれんが、教師としての力量は皆無に等しいな
梅岡は陰気な生徒やイジメがない明るい校風の学校に行けばベストだったのになー
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
「なぁ知ってるか? SSスレのカオスってレプの別名なんだって」
「えっ?」
「俺のクラッカー友達って、レプとこのPCと友達でさぁ
レプが偽名を使って真面目な文を書いてたんだって」
・
・
・
「先生はあのスレのカオスな文を読んで感動しました
素晴らしい才能です!
みなさんもどんどん斬新なSSを投稿してください
あのSSを書いてくれたのは… レ プ氏です!」
「げぇレプかよ…」
「誰?どいつどいつ?」
「すごーいレプ氏」
「やっぱりレプ氏だったんだな」
「蒋介石の襲名みたいじゃん」
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
「やべーってアイツー」
「こえー」
「普段から猫をかぶってたんじゃね?」
「うぇ〜」
「ちょっwwいいすぎwwwテラワロスwwww」
「ありえねぇ」
>>905 指輪の上に絆創膏巻いて隠すと言うテクがある
918 :
はろ:2005/11/01(火) 01:25:24 ID:BU8RVnBs
今日買ったバーズを、たった今読みました…
嗚呼、ドールの順番間違ってるじゃん…俺。
ちょっと改修しますね……トホホ
>>915 梅岡はもうちょっと生徒の事を考える事が出来るようになれば、良い先生になれると思う。
どうも主観的な考えで行動してる節があるから、今のままではただの厚かましい奴になるよね…
色々な生徒に適応出来るように、経験積むしか無いんだろうが、
最低でも生徒の許可をとってから行動を起こせよ、とは思う。
その点では梅岡が悪いだろうし、本人がソレに気付いていないから救いようが無い。
そう考えると、ジュンは被害者だね…
アレ?
梅岡のフォローしたつもりが……
薔薇水晶のミーディアムは梅岡
彼女の命令でジュンを精神的に参らせる作戦
・・とかw ジュンはローゼンと幼少に会ってたらしいし、真紅がいずれ訪れる事は彼女には分かってただろう。
梅岡「き、今日はちゃんと言われた通りに桜田の家に寄せ書きを持っていきました・・」
薔薇水晶「そう・・・ご苦労様・・・・・」
梅岡「じゃ、じゃあ・・・・」
薔薇水晶「ふふ、いいわ・・・こっちにいらっしゃい・・・今日も足でしてあげるから・・・」
梅岡「はぁ・・・はぁ・・!」
DVDが出るまでトロイメントが見られない俺にとっては好ましくない流れだ。
もうこのスレでは「薔薇水晶=女王様」というのは規定路線なのか・・・
お前は不満か?
924 :
はろ:2005/11/01(火) 10:09:46 ID:BU8RVnBs
原作ではだいぶ電波な娘だよね…
薔薇水晶…
右眼から薔薇生えてるし…
これ以上ネタバレしなry。・゚・(ノ∀`)・゚・。
σ(⌒∀⌒;) ローゼンメイデン、大好きです。
とにかく気持ちだけでも表現しました。
真っ赤な夕日が青く染まりはじめた頃、ジュンはパソコンをやめたのだった。
夕暮れのチャイムが僕のお腹のチャイムを知らせてくれた。雛苺もグ〜っとまねする。
「うにゅ〜食べた〜い。ジュン、ジューン!」
「あ〜うるさいなあ、もう」
雛苺の抱っこがいつもより激しい。どうやら、今日の夕食でノリに乗ってるのかもしれない。さっとよけたり、
押しのけたりしながら、夕食が待つテーブルへ急ぐ。久々の姉ちゃん特性花丸ハンバーグが今日食べられる。だか
らたまにはみんなで食べるのも悪くない。一緒に食事するぐらい、たまには良い。僕でもこんな日ぐらい、ある。
ジュンは自然鼻歌を歌っていた。
雛苺も、せかせかして言った。
「真紅、早く早く」
「分かったわ。では少し黙りなさい」
「は〜い。花丸。はな〜ま〜るハンバーグ♪。」
テーブルにつくと、ハンバーグの熱気に胸が躍った。
「早く、はやく!」
「ちびいちご、そんなに急いでも逃げないから」
「花丸ハンバーグ、うにゅ〜が楽しみなの」
ニコニコしたのりが花丸ハンバーグを雛苺の所に運びながら言った。
「はい。ヒナちゃん。おまちどおさま」
「馬鹿イチゴ早く座りやがれですぅ」
性悪人形の目が笑ってる。ニヤニヤが奴の口から感じられた。
ジュンは嫌な予感を感じたが、とりあえず花丸ハンバーグの方へ気持ちを集中することにした。
「せ〜のなの」
「いただきまーす」
「ですぅ」
「なのぉ」
黄色い半熟卵に白いドレス。そして焦げ茶色のハンバーグ。それぞれが、それぞれを引き立てている。一口食べる
と、肉汁がジュワーっと広がっていった。
「おいしい」
素直な言葉が口から出ていた。
「はむ……はむんむ」
「ヒナちゃん、そんなに急がなくても」
「喉詰まって死ぬですぅ」
「だっておいしいんだもん」
「うふふ。ヒナちゃんありがと」
「ボス猿、私もなのですぅ。美味しいですぅ♪」
雛苺すでにはんぶん食べ終わっていた。かきこんで食べるから、口のまわりが汚い。次の目標はうにゅうらしい。
「ヒナちゃん、ふきふき」
「ん〜ん〜。ん〜んん」
「雛苺、ゆっくり食べなさい」
「うにゅう。うにゅうが食べたい」
「はいはい。今取ってあげますからねえ」
のりは急いで立ち上がると、冷蔵庫の中を探し始めた。しかし、すぐに困ったような顔になり、言った。
「あれれ。ないわねえ。どうしたのかしら」
「ボス猿、今日散歩がてら、食べたですぅ。しょうもないジジイと食うのもたまには悪くないですう」
「うにゅ? そんな、それはヒナのなの」
「そんなもん最初からないのですぅ」
「ええ。今日予約したの。翠星石、返して」
「返せるもんなら、ここで返してやりたいですぅ」
真紅は二人を一瞥して言った。
「うるさい。ないものはないんでしょ。我慢しなさい」
「真紅もひどい。わあん、ジュン、お願い、ジュ〜ン」
「そうよジュン。買ってきなさい」
「うにゅう、食べた〜い」
「ごちそうさま」
雛苺がそでを引っ張った。
「だめだ。離れろ」
「ジュン、お願いなの」
「我慢しろ」
「う゛わあああああん。今日は特別なの」
「あのなあ。お前にとってはが特別だろう」
「馬鹿苺、うるさいですぅ」
「だまりなさい」
「うわあああん。みんなひどいの。のり!」
「ごめんなさい。今日はちょっと無理なのよ。明日買ってあげるから、我慢して」
「の、のりまで」
「あ〜もううるさい。だまれ」
ジュンはせっかくの食事を台無しにされて少しイライラしていた。足にしがみついてる雛苺が離れようとしないので、そのまま
階段にのぼることにした。
「ふぅ〜」
ため息をつく。
「もうみんなのことなんか、知らないもん。ジュンのこともよ」
雛苺の目は真っ赤になってた。彼女はしばらくぶす〜っとした目でこちらを見ると、鞄を開けた。
カタン。
「そこで静かにしろ」
「ふ〜んだ」
机に振り返り、パソコンをつけると、そこに見慣れないはがきがあった。
「また読めない勧誘か?」
『JUMへ。大好きなのよ。
いつも一緒に居てくれて、すごくうれしいの。
雛苺よれ』
「意味分からん。これを雛苺が?」
ミミズが死んだような文字にとまどいながら、雛苺の鞄を見る。この文字は雛苺に違いない。
「雛苺、これお前が書いたのか」
「ふ〜んだ、もう寝てるもん」
「いや、普通に寝てないだろ」
「ふ〜んだ」
完璧にふてくされていた。これじゃあ、どうしようもない。
バタン。ドアの閉じる音に振り返ると真紅が立っている。
「ジュン。雛苺はまた立てこもったのかしら」
「そうだよ」
「そう、しょうがない子ね」
いつものことでしょ、そんな顔で見つめてくる。確かにこのままでも良いかもしれないが、このはがきを見ると。それに、翠星石もなにかしたに違いない。
(やっぱり……)
はぁ〜、ジュンはため息をついた。
「ジュン、どうかした?」
「ちょっと文房具買ってくるから」
「そう。だめなしもべね」
素っ気ない真紅に少し嫌な感じがしたが、気にしないことにした。玄関へおりると、のりと翠星石が話しこんでいる。
「ジュン君、どうしたの」
「ちょっと必要なものがあるから買いに行くだけだ」
「そんな、お姉ちゃんにたのめば買いに行くのに」
「そうですぅ。ボス猿を忘れるなですぅ」
「あ〜うるさいなあ。……行ってきます」
「いってらっしゃい」
「いってらっしゃいですぅ」
「まいどあり」
雛苺と自分の分、それに真紅の買った。性悪人形のことは忘れたことにする。
「ただいま」
「翠星石、ひどいの」
「ちびいちご、待ちやがれですぅ。ちょっと聞けですぅ」
「うるさいうるさいうるさい!」
「あ、ジュン。お帰り」
「お帰りなの〜」
「ちびいちご、止まれ!」
「そうですぅ、止まれですぅ」
翠星石はサッと潰れた『うにゅう』を取り出すと、言った。
「ほおら、潰れてしまったですぅ。」
「う、うにゅうが……」
雛苺は泣きそうで、慌てて
「待って、泣くな。ほら、これを見ろ」
二人は驚いて顔を見合わせた。
「ジュン、ありがと〜。大好きなの〜」
「ジュン! 私にも下さいですぅ」
「だめなの、だめなの」
「馬鹿いちご、うるさいですぅ」
驚いた顔が一転、もう怒った顔が二つになった。
「こら、やめやめ。ほら、雛苺、二階行くぞ」
雛苺は目を輝かせて言った。
「うん、早く行くの! ジュン大好きなの」
「ちび、お願いですぅ。くれやがれですぅ」
「嘘つきは黙ってろ。これはちびいちごのもの」
「う〜、この馬鹿ちび! チビチビチビ」
後ろでぎゃーぎゃー騒いでる奴を無視しることにする。
「あ、こら。首に巻き付くな」
「大好き、ジュンのこと大好き」
「あ〜もう」
だが、嫌なわけではなかった。部屋は静まりかえっている。
「よし。ちびいちご、食べるぞ」
「はいなの〜」
「ほら、そんな食べかたしたら……」
雛苺の口を拭いてやると、隣に真紅がいた。
「なにが、『よし!』なのかしらね」
「あ、真紅。真紅の分もあるなの」
「ちょっ真紅。いつのまに」
「ず〜っと居たわ」
「ね〜」
ふ〜っと真紅のため息が胸についた。雛苺の笑顔がただひとつの慰めだった
いいねwwww雛苺可愛くていいよwwwww
931 :
僕犯人知ってます。:2005/11/01(火) 23:34:33 ID:fY0grOJC
>>871の続き
「早く、早くするです」
「ちょっと、待て外に出るのにこの格好じゃ駄目だろ」
「そんなの、どうでもいいです。私達は着替えることなんて殆ど無いです」
「そりゃ人形だからな」
俺は、急かされてもペースを上げなかった。
「おら、行くぞ」
「っえ?もうできたですか?」
「翠星石・・・顔によだれついてるよ」
俺が用意をしている約15分間の内に翠星石は寝ていたのだ。
そして俺は、戸締りをし鍵をかけて外に出た。
「早く運ぶです」
「ごめんね。マスター」
「お前ら・・・・鞄で飛んでなかったか?」
俺は、こいつらが俺の家に来たときのことを鮮明に思い出していた。
やはりこいつらは鞄で飛んで来たということが今でも覚えている。
「鞄で飛んでいっても、私達はどこに行けばいいかわからないです。それにお前は空を飛べないから、付いて来れないです」
「っていうか、お前ら歩け」
「レディに歩かせる気ですか?」
「お前はレディじゃない」
「仕方ないよ、翠星石歩こう」
蒼星石は物分りが良い。しかし、どことなく運んで欲しそうだ。
「蒼星石・・・わかったですぅ。私達も歩いてやるですから、遅れるなよです」
「こいつは・・・・」
俺達は鞄を置いて出発した。やはり予想通りというか翠星石は途中でへばった。
「少し休憩するです」
「翠星石・・・・まだ、30分ぐらいしかたってないよ。それに歩きだし」
「しかたねぇなぁ」
俺は双子達をひょいと持ち上げた。
「っえ・・・」
「っな!?」
「ほれ、これなら文句無いだろ」
俺は双子達を肩に乗せ歩き出した。
「マスター、僕はまだ歩けるよ」
「人間・・・・」
「・・・・・」
俺は無言で歩いた。翠星石の頬が赤かったのは気のせいか?
「少し待ちなさいよぉ」
「ん?」
俺は、何か声が気がしたので振り返った。しかし、そこには何も居なかった。
妙な気配を感じたので、少し小走りで初夏の家へ向かった。
「どうしたですか?・・・・人間?」
「いや、別に・・・何も」
「?」
蒼星石と翠星石は首をかしげていた。
そして、さらに20分が過ぎて初夏の家へついた。人通りの少ない道を選んできたので双子達が発見されることは無かった。
「ドンドン!!」
俺は部屋のドアをノックした。
932 :
僕犯人知ってます。:2005/11/01(火) 23:54:27 ID:fY0grOJC
>>931の続き
ドアが開いた。
「あら、いらっしゃい。今日はその子達も一緒なのね」
「真紅、勝手にドアをあけるなっていってるだろ。普通の人が来たらどうするんだ」
俺は少し驚いた。てっきり初夏が出てくると思ったけど、真紅が出てきたからだ。
「真紅ぅ〜、久しぶりですぅ〜」
「やぁ」
「久しぶりね。翠星石、蒼星石」
真紅は軽く挨拶をした。
「ちょっと初夏・・・いいか?」
「ん〜?」
少し俺は初夏を呼び出した。
「お前、この前あの後真紅にローゼンメイデンについて何か聞いたか?」
「別に、何も聞いてないよ。別に知りたいとも思わなかったし、今の生活も結構楽しいしさ」
初夏は嬉しそうに言った。その頃人形達は、人形達で話をしていた。
「真紅少し聞いて欲しいです。あの人間の夢の中を見たです。しかし、あの人間の夢は普通の人間と殆どかわらない夢でした」
「どうして?道久は普通の人じゃないの?」
「真紅僕達はマスターがここへ来た日、酷い目に合わされてるんだ」
「でも、なぜが最近はあの人間妙に優しいというか、変わってきたような気がするんです」
「そう、それはあなた達の影響じゃないかしら?」
「何はなしてんだ?」
初夏がいきなり入っていった。翠星石は俺の顔を見るなりそっぽを向いた。
「(真紅の言っていた私達の影響ってどういうことでしょうか?)」
「へぇ〜、君が翠星石で、こっちが蒼星石かぁ〜」
「っひ!!いきなり近寄るなです」
そういうと、翠星石は蒼星石の陰に隠れてしまった。
「照れてるのかなぁ?かわいいな」
「違うと思うが・・・・あいつ確か人見知りだったけな」
俺は、何気に翠星石が人見知りだったことを忘れていた。
「皆、楽しそうねぇ〜」
俺はここへ来る途中聞いた声のようなものがまた聞こえた。
「っえ?」
俺は振り返った。やはりそこには何も無かったのだ。
はい、今日おわりぃ〜。
昨日これなかった分とその前ミスった分がこれでチャラw
いつのまにか結構荒れてるようなきがする。
もうすぐここも終わりか・・・・本当誰が新しいスレ建ててくれんだろう?
933 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/02(水) 01:10:12 ID:GnGGgFyj
ぐっじょぶ!
934 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/02(水) 01:45:42 ID:b1nyJqLF
いよいよ、銀様が登場か?
翠星石「いいですっ、口に一杯出しやがれですぅ!・・・あ、あぁっ・・!ガ、ガボガボッ・・・!!・・ゴボッ・・・!!」
936 :
僕犯人知ってます。:2005/11/02(水) 16:49:45 ID:cixmq3np
>>932の続き
「さて、俺らそろそろ帰るわ」
「もう帰るのかよ〜」
俺がそういうと初夏は残念そうに言った。
「明日、バイトもあるしさっていうかほぼ毎日会ってんじゃん」
「あんまりバイトじゃ話せないじゃんかよ〜」
「お前は俺の恋人かよ」
俺は苦笑いをしながら双子達を連れて初夏の家を出た。
「真紅ーまた来るです」
「またね、真紅」
「ええ」
翠星石はいつまでも俺の肩の上で後ろを見ていた、
「どうしたの?翠星石」
「誰かにつけられているような気がするです」
「でも・・・誰も居ないよ」
蒼星石はあたりを見回しながら言った。
家について、俺は飯の用意をしていた。今日はくたびれたので簡単なものにした。そして、双子達を呼んだ。
「おい、飯だぞ」
双子達がトテトテとやってきて席についた。
「なぁ、初夏の家に居たとき変な声がしなかったか?」
「変な声?」
蒼星石は、さっきの翠星石のこともあり大分悩んでいるようだ。
「あぁ、たしか楽しそうとかなんとか」
「人間・・・とうとう幻聴まで聞こえるようになったですか」
「・・・・・」
多分いつもなら、反論しているだろうが2回も同じような声が聞こえて誰も居なかったということから、幻聴ではないとは言い切れなかった。
「マスター、きっと今日は疲れてるんだよ」
「あぁ・・・・(そう言われてみれば、そうかもしれない)」
俺はそんなことを思いながら、食事を済ませ寝床についた。
双子達は俺が寝る前にすでに鞄の中に入っていた。いつもよりもかなり早く双子達は寝ていた。
いつもよりかなり少ないかな?
まぁいいや、また続き書きます。
937 :
修業僧:2005/11/02(水) 19:32:52 ID:GYKkpB2t
GJ
スレが変わっても続けてくれよ
>>935 何気にGJ
想像するとどうしても吹いてしまうw
(´-`).。oO(エロパロ板に行ったあとに思いついたんだろうナ)
エロパロの別コテ名で書いたエロSSから使いまわしw
っていうかいまさらレプ氏の名前の秘密に気がついてしまった。
941 :
僕犯人知ってます。:2005/11/02(水) 23:46:00 ID:yUYlAhXH
僕犯より
もうすぐ書いてるSSは終ります。(あと4回ぐらいかな?もっとあるかなw)
ちなみに主人公(道久)は今寝ている状態でこの前は翠星石に語りをやらしましたが、なにかと難しかったので、これからは主人公が不在(寝ている時)などは第三者目線で行きます。
それでは
>>936の続きをドウゾ。
「ガチャ」
寝たはずの双子の妹蒼星石の鞄が開いた。
「起きて翠星石。マスターの夢の中にまた入るんでしょ」
「ふぁ〜、おはようです。蒼星石。もう、そんな時間ですか?」
蒼星石に比べ翠星石は熟睡していたようで起こさないと起きないという状況だった。
「さて・・・と、スイドリーム」
道久が寝ているその真上に黒い渦のようなものができた。
「翠星石、行くよ。・・・どうしたの?」
翠星石は後ろを見ていた。
「また、何かに見られている気がするんです」
「・・・翠星石。見てこようか?」
「別にいいです。さっさといくですよ」
蒼星石が渦に入って、その後翠星石も渦へ飛び込んだ。そして、何か黒い物が続いて渦へ飛び込んでいった。
「本当、なにも変わっていないです・・・・」
「翠星石。あそこ、何か光みたいなのが漏れているよ」
蒼星石が指差した先には道久の夢の中の一部が、ひび割れて少し光のような物が見えていた。
「蒼星石・・・これは」
「うん、やっぱりマスターの心に変化がある。でも、どうしてひびが入ってるんだろう?」
「このひびから穴を広げてやるです」
「やめなよ。翠星石」
翠星石は道久の夢のひびを広げようと穴に手を突っ込んで無理に広げようとした。
その時、背後から聞き覚えのある嫌な声が聞こえた。
「フフフ・・・。全くあなたは少しも変わってないわねぇ」
「!!」
「水銀燈!?」
翠星石は目を丸くして声が声にならないという状況だ。それに対して蒼星石はとっさに身構え庭師の鋏を出した。
「あらぁ、怖いわねぇ」
「な・・な・・何をしているですか?水銀燈!!ここは私達のマスターの夢の中。水銀燈には関係ないはずです」
「ひどいわねぇ。関係ないことないじゃない。あなた達のローザミスティカをもらいに来た。これだけでも十分な理由のはずでしょぉ?」
そんなことを言ってる間に水銀燈の羽はみるみる大きくなっていった。翠星石も庭師の如雨露を出した。
「アリスゲーム開始ってことでいいわねぇ?」
「く、来るなら来いです」
「・・・・・」
水銀燈は翠星石の言葉を聞き終わるとほぼ同時に無数の翼を飛ばしてきた。
「そんなもの・・・・喰らうわけ無いです」
そういい、翠星石が如雨露を振り回し、周りに水を巻くと巨大な蔓が出てきて、羽から翠星石達を守る用にまっすぐに伸びた。
「やぁー」
蒼星石が掛け声とともに水銀燈に突っ込んでいったが、しかしそこには水銀灯の姿は無かった。
「っえ?どこへ?」
「お馬鹿さんねぇ。羽は囮に過ぎないわぁ。翠星石のローザミスティカ貰っちゃたわぁ」
「っひ!!」
水銀燈がそう言って龍のような形になった、羽を翠星石に向かわせていた。
翠星石はそれを見てとっさに如雨露で水をまこうとするが、水銀燈の羽の方がやはり早い。
「翠星石!!」
「・・・・・・?そ、蒼星石!!」
蒼星石は翠星石をかばい水銀燈の攻撃をモロに喰らったのだ。
「少し私も驚いたわぁ。でも、結果オーライってとこねぇ。蒼星石のローザミスティカ頂いちゃったわぁ」
水銀燈はそう言って蒼星石のローザミスティカを取り込んだ。翠星石も当然それを阻止しようとしたがなすすべが無かった。
「水銀燈。蒼星石のローザミスティカを返すです」
「いやよぉ。そんな怖い顔するもんじゃないわよぉ。今日はあなたのことは見逃してあげるわぁ」
「ま、待ちやがれです」
そう言って、水銀燈は夢の中へ消えていった。
「待ち・・・・やがれ・・です」
翠星石は唯の人形と成った蒼星石を強く抱きしめながら言った。当然水銀燈は居ないので聞こえるわけは無い。
そして、翠星石と人形と化した蒼星石は夢の渦から出てきた。
942 :
僕犯人知ってます。:2005/11/03(木) 00:07:46 ID:ZS23561w
>>941の続き(多分最終回)
俺が目が覚めたのは朝の7時だっただろうか。その日の天気は雨だった。
「また、鞄が開いてるな。あいつ等なぜたまにこうも早起きになるんだろう?おーい、お前等起きてるんだろ?」
「・・・・・」
返事が無い。また別の場所で寝ているのじゃないかと思い、他の部屋を探した。
「っお、いたいた。起きてるじゃん。どうして返事しなかったんだ?」
「・・・・・・」
翠星石は無言のまま走り去っていった。今何か抱えていたような気がしたが、一体あれは何だろう?蒼星石の姿は見当たらない。
「ちょ、おい待てよ」
俺はそんなことを考えながらも翠星石を引きとめようとした。しかし、翠星石はもう家から出ていた。
「っくそ。あいつ、かさも指さないでどこへ行ったんだよ。あいつとは初夏の家までしか行った事ねぇから、多分そんなに探すことはいらないだろう」
そんなことをブツブツ1人で言いながら、俺は傘を持って走っていた。
そして、途中公園で小さな物が見えた。
「ん?あれは、多分翠星石・・・・だよな?」
俺は雨の中かさもささずに、大切に何かを抱え込んでいる翠星石に近づいた。
「おい、傘も持たずに突然どうしたんだよ」
「・・・・・・」
「ん?どうした。腹でも痛いのか?」
俺はなんの応答もない翠星石が少し心配だった。それに、蒼星石がどこに行ったかも気になっていた。
「・・ど・・・・て・・・・・」
「ん?」
雨のせいだろうか?良く聞き取れない。
「どうして、私達の螺子など巻いたのですか?」
こっちを振り返り俯きながら、翠星石はものすごい声で叫んだ。
「どうしてって・・・・・おい、お前その腕に抱いてるの・・・・」
俺は翠星石が抱えているのが蒼星石だということを認識した。
すると、翠星石は俯いていた状態から顔を少し上げて言った。
「蒼星石は、私のことを守ろうとして、動かなくなったです。私なんかが生き残って蒼星石は人形になったです・・・・」
「翠星石・・・・・」
俺はもう翠星石の顔をまともに見ることができなかった。
翠星石の顔は、涙か雨かわからないぐらいにぬれていた。
余談になるが、翠星石はその後俺が居ない間に真紅に会いに行き。自ら望んで蒼星石と同じ人形になったそうだ。
俺には、手紙が残されていた。
「ばか」
一言だけ、それも殴り書きにしたような字で書かれていた。
はい、最終回です。
今日中に終わっちゃいましたねぇ。
予想以上に早かった(T-T)
また、何か別のん書きますんで(明日あたしにでも)そのときヨロシク。
今まで見てくださってありがとうございました。
>>942 急展開で終った上にBADEND…。・゚・(ノД`)・゚・。
>>942 お疲れ様です。
今まで楽しく読ませていただきました。
で、結局最後まで水銀燈と道久の関りは謎のままなのね…
945 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/03(木) 00:31:47 ID:xOfI8hOz
サイドストーリーとして活用出来るかな?
946 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/03(木) 02:02:55 ID:dJ2wSbBR
というか、誰も蒼星石のキャラちゃんと掴めてないですねぇ…
あと喋り口調も全然わかっちゃいねーですぅ
ボーイッシュにすればなんでもいいと思ってやがるんですね、ここの人間共は
947 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/03(木) 08:02:17 ID:ZWHANnNN
>>946じゃあ、どういうのかあなたやってみてくださいよ
948 :
僕犯人知ってます。:2005/11/03(木) 08:30:44 ID:ZWHANnNN
僕犯より
前のストーリー終っちゃったけど、次のネタ全然思いつかない。
誰を主人公にするかすら決まっていないw
まぁ、今度もオリキャラ出すとしたら、初めから名前決めとかないとやりにくいですねw
>>946まぁ、蒼星石のキャラは今でも正直わかりません。
他の小説サイトなどを参考にさせてもらったりしてますが、笑顔、無口など全然キャラが違うといった現状です。
そして、自分的な蒼星石のキャラは面倒見が良い、後の展開を予想できる、結構感情的?といったところです。感情的は、まぁ良くわかりません。
話題は変わりますが、次は水銀燈メインを書きたいと思っています。でも、全然水銀燈のことわからない。
水銀燈に持ってる感情は結構怖いかも・・・・ぐらいですかねw笑顔は好きですけど、かなり怖い。
まぁ、できれば今日中に考えときたいと思うんですがねぇ?
全然アイデアがまとまらない・・・・・
そんなわけで一旦PCを終了してネタを考えてきます。
950 :
僕犯人知ってます。:2005/11/03(木) 08:53:08 ID:ZWHANnNN
水銀燈の小説です。ここでは、水銀燈は真紅達との争いを止めジュンの家に同居設定でお願いします。
「・・・・・何してるのぉ?」
水銀燈は目の前に居る不信な物体に声をかけた。
不信な物体といってもダンボールに穴をあけ、ピンクの衣類がはみ出ている誰が隠れているか丸わかりのものだった。
「・・・・・・・」
「あらぁ?無視する気ぃ?」
そういうと水銀燈は、はみ出ている衣類を引っ張った。
「だめなの〜。翠星石に見つかったら怒られるの〜」
そう言って雛苺はまたダンボールに隠れた。
「・・・・いいこと教えてあげるぅ。服はみでてるわよぉ」
「・・・・・・」
雛苺は無言で服をダンボールの中に入れた。
「ガチャ」
ドアの開く音がした。水銀燈の目線は自然とそちらにいく。
「チビ苺、どこに隠れてるですか。私の鞄どこにやったです」
翠星石は小さな人形の割には大きな声で言った。
「うるさいのがきたわねぇ」
「う、うるさいのってどういうことですか」
「そのまんまの意味よぉ」
そう言って、水銀燈は一階へと降りていった。途中で水銀燈に雛苺の起こる声が聞こえたような気がした。多分翠星石に見つけられたのだろう。
「あら、どうしたの?」
「別にぃ」
「そう」
一階に降りてきた水銀燈は真紅と素っ気のない言葉を交わした。
Allアドリブで頑張ってみましたが、正直これからの展開どうしたらいいかわからない。
神様HELP−−−−
「ぬぅはぁぁぁ!? 死ぬ死ぬ死ぬ!」
鼻血がとまらない!慌ててティッシュを探すが、どこにも見当たらない。
そういえば昨日の夜に全てを使い切ってしまったことを思い出し、僕の顔からさらに血の気が引いた。
なんてこった!こんなことなら昨日、あんな動画をみるんじゃなかった!
しかし全ては後の祭り。勢い衰えることなく出続ける鼻血。
とりあえず僕は応急処置として、床に倒れているメチル水銀の翼から羽根をちぎり鼻につめこんだ。
「ふがっ!?」
まずい。今度は鼻の中に羽根をつめすぎて、気管を塞いでしまった!
息を吸おうにも、その度に羽根が僕の口内でパタパタ動くだけで一向に肺は膨らまない。
おのれ!謀ったな、メチル水銀!
このままでは冗談抜きで死んでしまう。羽根を鼻につめて窒息死。こんな死に方ぶっちゃけありえな〜い!!
あっ……目が霞んできた。
「どうやら無事なのは貴方だけのようですな、白いドール!」
「……」
遠のく意識の中、閉じかけた僕の瞳は跳躍する白い影をぼんやりと捉えていた。
(ダメだ……女王様……逃げて――)
電源が切られたように、僕の意識は完全にブラックアウトした。
私に飛び掛ってくる白いドール。
しかし私の聖少女領域に阻まれ、彼女は静止をよぎなくされる。
白いドールの眉間に刻まれた皺が深くなった。
おやおや、そんな表情をしては折角の美しい顔がもったいない。
「この壁は貴女ごときに破ることはできませんよ、白いドール」
「……ッ!」
「にしても貴女は実に奇異というか……何故そこまで必死になるのです?」
彼女は答えない。それどころか掌を私の聖壁に押し付け、何かをしでかそうとしている。
大方水晶でも出して零距離から突き破ろうという考えでしょうが、この聖少女領域に距離など関係ありません。
しかし、好き勝手やらせておくのも私のプライドに障ります。
私は床を蹴り、彼女の前まで一瞬で駆け寄った。
そしてその細い手首を掴むと、その腕を捻りあげる。この間、わずか一秒たらず。
さすが私。一番アリスに近い薔薇乙女という通り名は伊達ではありませんぞ!
「やめてよね。本気でトリビァルしたら、貴女が私にかなうわけないですぞ」
「あぅ……!」
彼女の腕を捻りあげた手にさらに力を込める。
苦痛に顔を歪ませる白いドール。
ミシッという球体間接が軋む心地よい音を、私の耳が聞き拾う。
その音を聴くたびに、私の心が快感で満たされていく。
「クククク……ドールとはあまりに脆い。 このままジャンクにしてあげましょうか? それともひとおもいにローザミスティカを抜き取ってやりましょうか?」
「はな…して……へんたいッ……!」
「なっ!?」
こ、この白いドール。たった一つの私の汚点を……!
確かに私は縛られて快感を感じましたが、それはオーガニズムの高揚と申しますか、ムラムラしていたというか、一夜の過ちというべきか……とにかく坊ちゃんが全て悪いのです!
断じて私にそのような趣味などありません!そう、決して!
「よいですか、白いドール……!」
「う……!」
私は彼女の腕をグッと力任せに引っ張った。
ギチギチと何かが千切れていく音に、白いドールは下唇をかみ締める。
「ラプラスは……私は変態なんかじゃあ……」
「あァっ!」
我慢しきれなくなったのか、白いドールの口から短い悲鳴が漏れる。
「ないですぞ!!」
ブチィィ!
耳を覆いたくなる音が、桜田家に響き渡った。
私の名は水銀燈。
ウサギによって廊下に投げ出された私が気がついた時、最初に目に飛び込んできたのは真紅の姿だった。
自称誇り高き第五ドールこと真紅は、ウサギの聖少女領域に弾かれて桜田家のトイレのドアを頭から突き破って気を失っているらしく、下半身しか見えない。
でも、今あの子は至福の時を味わっているに違いないわぁ。
だって真紅は、トイレで紅茶を飲みたがるほどの生粋のトイレフェチなお馬鹿さぁんだもの。
真紅=トイレ、という代名詞が薔薇乙女の間でつくほどだし、お父様も真紅はアリスよりトイレを目指した方がいいって言ってたぐらいよぉ。
「まったくぅ、真紅はホントおまぬけさぁんなんだからぁ」
出来の悪い妹を助けるのは姉の役目。
私はフラフラしながらも翼の力を使い立ちあがる。なんだか羽根が軽いのは気のせい?
一歩、真紅の方へ足を踏み入れたとき、私の靴底に床ではない妙な感触が伝わった。
「あら……?」
目線を下にさげる。
そこには鼻と口から黒い羽根を溢れさせて白目を剥いた顔面蒼白の少年。
こんなところにも、おまぬけさぁんが一人死んじゃってるわぁ。
まったく、世話がやけるわねぇ……
「……って、ににににんげぇぇぇええええぇぇん!!?」
私は驚きのあまりに開いた口が塞がらないまま、床に尻餅をついた。
生きてるかもしれないが、人間の悲惨というか間抜けな顔を見る限りアッチの世界にイッちゃってるのは間違いない。
私は驚きのあまりに開いた口が塞がらないまま、床に尻餅をついた。
生きてるかもしれないが、人間の悲惨というか間抜けな顔を見る限りアッチの世界にイッちゃってるのは間違いない。
「そ、そんな……貴方は…私の糧になるのよぉ……なのにぃ……こんな阿呆な死に方して……ほんとにほんとに……」
続く言葉が見つからない。
代わりに私の目からは涙が溢れる。
鼻の奥が熱く、視界が涙で揺れた。
「……お馬鹿…さぁん」
廊下には私の嗚咽と、真紅の下半身が小刻みに痙攣してドアを蹴る音しか聞こえなかった。
僕は意識を取り戻した。
だが、どういうことかそこは僕の家じゃなかった。
というか日本ではなかった。
落書きのような雲を背負い、聳え立つ巨大な樹。
まるでファンタジーRPGの一場面を思い出させる、現実離れした光景。
その時、僕は確信した。死んだ、と。
んでもって、ここはあの世。想像とは違ったが、まぁ実際はこんなもんだろう。
「まぁ、いいか」
死んでしまったのだから仕方がない。今更もがいても意味がない。
諦めが早い未来志向なナイスガイ、それが僕だ。
とりあえず疲れたので一杯お茶でもしようかと、両手を叩いてマイカップを練成する。
やっぱり疲れた時は熱い紅茶に限るな。
パンがないのなら、紅茶を飲めば良いじゃない。
それが信条なぐらい紅茶が好きなブルジョアな僕だ。いきなりガブ飲みしたりはしない。
まずその香りを楽しみ、存分に堪能してから少量だけを口に含み味わう。
いやぁ、それにしてもこの紅茶。温度が低すぎるし、葉も開ききってないし、香味も飛んでるし、紅茶とは呼べないけど。
でも、とても……
「マズッ!!」
僕はカップを投げ捨てる。
これだから紅茶は嫌いなんだ!第一、何で純日本人の僕が紅茶なんぞ飲まなきゃならないんだ!ふざけるのもいい加減にしろッ!
「ったく……にしてもあの世は暇だな……」
贅沢は言わないが、せめてパソコンが常備使用可能でネットができて電気ガス水道が繋がっていて24時間営業のコンビニがあるだけでもいいんだけどなぁ……
でもここで独りきりってのは、さすがに嫌だ。
ここに女王様がいればさぞかしエロティカなのに……
ん?女王様……?
僕はハッと目を見開いた。
「そうだッ! 女王様が危ないんだった!!」
僕のジュノンボーイ!なんでそんな大切なことを忘れてたんだよ!!
慌てて首を左右に回すが、そこら中に生えている小さな樹の群れが広がっているだけで出口は見当たらない。
こんなのだったらウサギの空間の方が出口あるだけマシだ。
いや、やっぱり撤回。あんな基地外ウサギに追われるより、ここの方がマシだ。
「クソぉ!! どうすればいいんだよ……!」
跪き、僕は地面を叩く。
「あ?」
跪いた僕が見つけたもの。
それは赤いというか異様にドス黒い樹。
周囲には雑草が腐るほど生えて、これでもかと絡み付いてるせいか、そのドス黒い樹はまったく成長していない。
うわぁ、なんだよこの禍々しい樹は。きっと環境汚染の賜物だろう。
僕が不快に目を細めて口を尖らせると、偶然その樹の幹に文字が彫られているのを発見した。
「なんだ……? 何か書いてある…」
僕は嫌々ながらもドス黒い樹に顔を近づける。
真紅。確かに樹にはそう彫ってあった。
何て読み方をするのか判らないが、どっちにしても何だかとても憎悪が湧いてくる。
「畜生ッ!! 馬鹿にすんなぁぁぁぁ!!」
僕はその樹を鷲づかみにして、力一杯引っ張る。
だが憎まれっ子世にはばかるという言葉があるように、いくら引っ張っても地面から抜ける気配はない。
押しても引いてもダメなら、最早あれしかないだろう。
そう、火あぶりだ。
僕はおもむろに取り出したマッチに火をつけ、口元をニヤリと歪めた。
私は誇り高き第五…ってここはどこ!?
目の前には滑らかな形状の見覚えのあるモノ。
消臭剤の香りが私の鼻につく。
ここはトイレ!?なんで私がこんなところに!?
と、とりあえずこんな汚らしい所から早く出るのだわ。
私は身体を動かす。が、動かない。
足をバタつかせるが、一向に床に触れる感触がしない。
私は額から大粒の汗をたらしながらも首を傾け、後方に目をやった。
そこにはドアから突き出した私の上半身。背筋に悪寒が走った。
「で、出れないわ!? なんてこと!? ホーリエ! ホーリエ!」
人工聖霊の名を必死に呼ぶが、便器の中の水に浮いている光る物体を見つけ、私は舌打ちをしながら口をつぐんだ。
一体どうすればここから出れるのか。私は冷静に思考する。
そんな時、私の鋭い鼻腔に焦げ臭い匂いが侵入してきた。
思考を中止し、私は匂いの元を探る。
辺りを見渡してみても、火の元など見当たらず、私は首を捻る。
気のせいかしら?
そう思った瞬間、私の身体が真っ赤な火で包まれた。
「なのだわぁぁぁぁあああ!?」
火の勢いは衰えることなく私の服を焼いていく。
「お父様……どうして…どうして…私が…!? 私は……アリスに……アリスになって……お父様をぶっ殺し…て……やる…のだわ……」
赤い人形から燃え盛る赤い炎は、壁へと燃え移っていく。
どんどんと火の手は広がり、やがて桜田家は紅蓮に包まれていった。
炎の中で行われる最後の死闘。長かったアリスゲームが終局するのは、また次のお話。
(続きますか?・次回、ほんとにほんとに終劇)