静留×奈緒SS 番外編「GO TO HEAVEN」
本編
>>579 >>605 参照どすえ
奈緒「ここがあの女の家か! でっかい所に住みやがって・・・」
静留の屋敷の前で悪態をつく奈緒。
奈緒「あの女の親のことだ。きっと悪い事をして稼いだ金で建てたに違いない!」
静留「あら? 結城はんやないの、真っ昼間から何をブツブツ言うてはりますのん?」
突然、背後に静留が現れた。
思わず投石しようとした大きめの石を足元に落とし、
ビックリしながら奈緒が振り返ると、
静留は屈託のない笑顔でこちらを見ている。
静留「うちに何のでっしゃろ?」
まるで奈緒が何故ここにいるのか
全てを見透かしているような笑顔だ。
奈緒「藤乃ぉ! お前には・・・ え?」
怒鳴りつけようとする奈緒の話の輿を折るかのように、
静留は奈緒の腕を組み、屋敷の中へ進もうとする。
静留「まあ立ち話も何やし、おこしやす。おいしい緑茶でも入れてあげるさかい」
屋敷の中は想像以上に広かった。
居間に招待された奈緒は静留と対面で座ったが
何も言い出せないまま緑茶をすすっていた。
静留は優雅にたたずんでいる。
当然、話があるのはこちらなのだから
奈緒が話を切り出さないと先には進まない。
確かに静留にはジュリアを倒され
一度は最愛の母を失わされた恨みがある。
しかし、祭りの終焉と共に母も復活。
それどころか、消滅前よりも体調も大幅に回復して
さらに意識まで戻った。もう生命維持装置の必要もなくなっているのだ。
結果論だけで言えば、静留には罵倒どころか、
感謝しても足りないくらいだ。
奈緒「(勢いで来ちゃったけど、どうしよう・・・)」
静留が好戦的な態度であれば、
こちらもそれなりに対応できるが、
このまったりとした雰囲気の中で
いきなり怒鳴りつけるのも変な話だ。
奈緒が悩んでいると、緑茶を煎れてから用件も聞かず、
ずっと黙ったままだった静留が
タイミングを計ったかのように口を開いた。
後編へ
後編どすえ
静留「結城はん・・・あんたよう見るとメッチャうちのタイプやわ(*´д`*)ハアハア」
奈緒「(゚Д゚)ハァ!?」
静留は立ち上がると、奈緒のとなりの席に座り顔をこちらに近づけてきた。
その頬は、ほんのりと桜色に染まっている。
奈緒「(ヤバッ!)」
静留の趣味は知っていたが、そんなことは大して重要ではないと
思っていたため、完全に忘れていた。
奈緒が危険を察知し、席を立とうとした瞬間、静留は抱きついてきた!
静留「うち、前からあんたみたいな妹欲しかってん。なあ・・ウチの子にな・ら・へ・ん?」
奈緒「だっ・・誰がなるかバカッ!」
奈緒に頬ずりをし始めた静留。
必死で逃れようと抵抗する奈緒だったが、時すでに遅し。
体格ではひとまわりも違う静留にあっさり馬乗り状態になられた。
静留は一呼吸おくと、奈緒を力いっぱい抱きしめた。
静留「もう離しまへんえ〜! あんたはうちのもんになるんや!!(*´д`*)ハアハア」
奈緒「やめろー! このヘンタイ女!(`Д´)ジタバタ」
静留「いくら叫んでも無駄や! さあ、”静留お姉ちゃん”って言っとくなはれ!」
奈緒「人の話を聞けえぇ!(`Д´)」
すると静留は両手で奈緒の小さな顔を固定した。
もう完全に逃げられない。
静留「ふう・・・仕方ありまへんな〜」
ため息をつくと、静留は目を閉じて、その潤んだ唇をゆっくりと奈緒の唇の方に合わせてきた。
奈緒「イヤっ! たっ たすけてぇママァ〜〜〜〜ン!!!!」
それから奈緒が静留から開放されたのは次の日の夕方だった。
静留「”奈緒”また、おいでえな(´д`)」
奈緒「・・・・う・ん」
笑顔の静留に見送られた奈緒の表情は疲労でかなり憔悴していた・・・
本編
>>579 >>605へ続く
コメント:オチはバレバレでしたね・・・少しはギャグとの両立ができたと思います・・・
本編の続きですが18禁っぽくなりそうです。(露骨な描写は無いので自分標準では15禁ですが)
しかもギャグ分が微量でシリアス方面に・・・どうしよう・・・