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358:
操のその表情に対し恵は目を細くし、操の体を見回すと含みを帯びた笑みを浮かべた。
「ええ、いいわよ」
「ほ・・・、ほんとに・・・?」
操の顔が綻びかけ安堵の表情が浮かび始めた。
恵はそれを待っていたかのように、操の頭を撫で上げ自分の顔元に引き寄せると
さらに笑みを深めてこう言った。
「ただし条件があるの。それさえ飲んでくれたら目を瞑ってあげるわ。」
操は恵のその行為に一瞬戸惑った。
恵の顔が自分の間近にある、初めて見るその美顔に鼓動が高鳴っていた。
だが刹那の間が開き、操が「えっ?条件って・・?」と言いかけたその時、恵は撫で上げたその手を強引に更に引き寄せ・・・
”チュプッ。”
操の唇を奪った。
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358:2006/03/04(土) 08:56:23 ID:fEeMOVgd
「!?」
『接吻』
突然の出来事だった。初めての事でもあった。操は頭の中が真っ白になり瞬くの間その場から動けずにいた。
恵は徐々に操の体を押し倒しながら、接吻を続けた。
「んんっ!? んんんっ!!」
操はようやく恵に接吻されているのに気付くと、視線を逸らし、瞼をギュッと閉じその場から離れようとするが、
恵のその吸い付くような舌使いに、徐々にその力を失っていった。
恵は操の体に覆いかぶさり、体ごと抱き寄せると接吻を深めていった。
「ぅん・・・ ぅうん・・・」
意識が遠のく操を尻目に、恵は操の唇を奪い続け舌を絡ませ撫で続け・・・
恵は自身の「唾液」を操に飲ませた。
操には恵の口元から溢れ出る「唾液」を受け入れる事しかほかに術がなく、只々それを飲み続けていた。
”ゴクン・・・ ゴクン・・・”
操の唇からその音を感じ取ると、恵はようやく操の口元から離れ身を起こした。