【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第26章【クロスSS】

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1名無しさん@お腹いっぱい。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/10(日) 00:46:22.18 ID:/pjuSfbP
      <       /´   ヽ、ヽ、ヽ        >>2ゲット――――――
     /´   、   ll ヽ ヽ            これほど叛逆し甲斐のある相手もいねーな
     ,/     lトリ|ヽ、 |        |        そう思うだろ?あんたも!!
    //     lト 、 ヽヽヽ      l
  //    l | ヽ ヽ. \ \    l!   _/   >>1 OK!!!あんたのその叛逆この俺が引き受けた!!!
  //〃l | l! l ! ,     〉l  \_,/ 二ノノ     >>3 断罪のシェルブリット!!
 //    ! ! |  l l  〃 |、〃  /,イヒン ミ     >>4 こんなものでオレの叛逆は止まらないぜ
.〈〈     | |l l  l  l |! ヽ》  〃 `ー'´/、  //  >>5 いくら温厚なこのオレでも激しくむかつくぜっ!!?
 ヽ\ヽ lヽト ヽ l| l| |! l  ソ // ー-‐'´   /'   >>6 その澄まし面歪ませてやる!!!
   \ン〉  ヽ ヽヽ | リ ヽ-‐'"  `ヾ、        >>7 ゴチャゴチャとうるせえんだよ!!
    /    \二_ へゝ十‐-      !     >>8 三枚羽発動!!!高速のオオ!シェルブリットオオオッッッ!!!!
    〈 \ ヽ\_二ー- ノ         /|     >>9 で…>>9ってなんだ?食えるのか?
      ヽ、 ヽ  ヽ、`ヽ、 ̄ 、_     _/ /     >>10 いいから喧嘩をはじめようぜ俺とアンタの喧嘩をよ!!!
      \ヽ、_二ニ=-‐  -=二-‐ノ     >>11 俺はお前をボコる!!ただそれだけだ!!!
        `ー=ニ二_ヽ、   ー- ̄    /  >>12 吠えろよ 俺のハイブリット!!!
            彡     ミ`ヽ、     /   >>13-1001 野郎に見せつけろこの俺の自慢の拳をォッ!!!
           /// l |、\   `ー-‐'´
          // / | l ヽ
           / /  l
3名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/10(日) 04:50:39.40 ID:4fPReiUf
乙ナァァァァサァァァァンシャイン!!
4名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/10(日) 09:59:28.24 ID:KoSErucl
だからゲッター線侵食以外の話は http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1341519207 でしてもらいたいんだとあれほど
5名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/10(日) 21:01:32.39 ID:ymtWgaSL
リアエントより>>1乙!
ゲッターの話ばかりしてちゃ胸焼けしてしまって体に悪いぜ、合間…合間にクロスを語るんだ

上にカズマさんがいる訳だが、進化の言葉s.cry.edはやはりゲッター線の発露なのか!?言霊というのか…そういったものでゲッター線の力を得る方法というか
6名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/11(月) 20:32:30.13 ID:X8zTOGAr
恐竜が絶滅したのはカズマさんのせいだしな、そりゃあもう恐竜帝国との間に死闘が
7名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/12(火) 05:54:04.77 ID:giYRSTjW
確かに漫画版じゃ恐竜絶滅したのカズマのせいだったwwww
漫画版スクライドじゃ最後は宇宙に進出してたから、ひょっとしたらゲッペラー艦隊と鉢合わせするかも。
8名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/12(火) 21:10:41.24 ID:gHQDdsKW
あかん、ゲッター艦隊が激動のハイブリット×100億で見開きで壊滅しそうだ
9名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 01:16:33.11 ID:pYY0K4r1
よくわからん進化合戦になるんじゃねえの?
10名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:03:02.91 ID:LTP40uBE
お久しぶりです、
「真ゲッターの竜馬がパトレイバーに乗るようです」の再開です。

恥ずかしながら、どこまでUPしたか忘れてしまいまして、
とりあえず保管庫に記載していない、第六章からスタートしていきたいと思います。


第六章 GETTER ROBO


「ひでぇもんだ……」

 黒いレイバーとの一戦から数時間後、第二小隊の格納庫にて――。
 バラバラに「惨殺」された、もとはイングラム3号機だった構成品を視て周りながら、榊が
つぶやいた。
 今まで無敵といってもよかった竜馬に操られる3号機が、特車二課史上最悪の痛恨撃を受け
て帰ってきたのだ。
 むろん、被害を被ったのは3号機のみならず、1号機は片腕損壊、2号機はいつもの通り頭
部大破といった有様だが、それは整備班の努力で何とかなるレベルだ。しかし、竜馬の機は違う。

 さながら、だるま落としでもされたかのように、頭・胴・脚が綺麗三つに切断されているの
である。力で叩きつぶしたのでないことは、凹凸のない切断面も物語っており、3号機を斬った
敵の得物が、常識では考えられない程の鋭利さを有していることが伺えた。
 シゲがその切断面を軍手で撫でながら、榊が言ったのと同じ言葉をつぶやく。

「……ダメですね。背骨をばっさりやられちまってますから、ユニットごと交換しないと、ど
うにもなりません」
「ここまでやられりゃ素人でも解る。シゲ、チェックリスト作っておけ。明朝一番でメーカー
に修理へ出すぞ」
「了解! でも、竜馬ちゃんをここまでメタクソにできるのに、1号機と2号機は無事、って
わけでも無いですけど、一応自力で動ける程度だっていうのは……やっぱり遊ばれたんですかね」

 シゲが悔しそうにいう。
 イングラムの性能を、最大限に引き出している竜馬が手も足も出せなかった、ということは
相手になった黒いレイバーは、今までの常識を空の彼方へぶっ飛ばしてしまうほどの化物であ
るという事に他ならない。
 いや、むしろ、本当にレイバーがやったことなのか? という疑問さえ付きまとう。
 今現在の技術で造られるレイバーがどんなに高性能だったとしても、イングラムとて最新鋭
の機体だ。しかも操縦員のうち一人は、その持てる性能全てを発揮させられる実力者であり、
残る二人も厳しい訓練を積んでいる。

 そのイングラム三台を、単騎で相手取ったうえ、壊滅に追い込む事ができるなど、常識以前
にレイバーが持っている威力の範疇とは言い難い。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:04:25.87 ID:LTP40uBE
 そもそもレイバーというのは、その名が示す通りに労働者……すなわち、新世代の重機たる
側面が強く、武器としての価値は二次的なものに過ぎないのだ。
 つまり陸戦兵器として捉えたときのレイバーは、決して戦車のような代物ではなく、あくまで
「戦う事もできる重機」であり、後方支援を司るものに過ぎなかった。
 それだけに、黒いレイバーの暴れぶりは、特に技術者の目には信じがたいものがある。
 だが、

「気にくわねぇが、それが真実だろうな」

 ふらり、と格納庫に現れた竜馬がいった。
 いつになく物静かだったが、瞳にだけは闘志とも憎悪ともつかぬ炎が燃え上がって、見る者
すべてを萎縮させてしまいそうな光を放っていた。
 さしもの榊も、サングラスがなければ思わず眼を反らしてしまいそうな迫力だったが「なに
をくそ、こんな若造に」と勇気を奮い立たせる。
 シゲなどは、すでに脂汗が全身に吹き出ているのが見てとれるのだ、ここで整備班長が怖じ
気づいたら示しが付かないではないか。

「……よう、竜の字。ずいぶん派手にやられて来たじゃねえか」
「今度ばかりはな」
「珍しく殊勝な態度だな」
「榊、聞きたいことがあるんだけどよ」
「褒めた矢先にてめえは、班長と呼びやがれクソガキ! ……で、なんだ」
「レイバーってのは、空飛ぶような物じゃねえよな?」
「あたりめぇだ。飛行機やヘリが空飛ぶのは、それなりの理屈があって飛んでんだ。どこの世
にレイバー飛ばそうって発想するバカがいやがる」

「なるほどな。とすりゃ、レイバーで無理にやろうとしても、せいぜい大ジャンプするぐらい
が関の山ってところなわけか」
「ま、無理矢理やればそうなるだろうな」
「そうかい。そんだけ聞けりゃあ御の字だ、ありがとよ」
「待ちな、なんでそんな事を訊く?」
「……信じる信じないはあんたの勝手だが、今度の敵は空を飛んで逃げたんだよ」

 呆気にとられる榊とシゲ、山田を初めとする整備員諸氏を尻目に、竜馬はキャットウォーク
の上に上がっていった。
 そういえば、誰も彼が大型拳銃で撃たれたことを気にしていない。
 もはや竜馬が頑丈であることには、隊内の信頼があるのだろう。
 そんな彼は、キャットウォーク上の第二小隊オフィスを通過して、隊長室へと歩を進めてい
ったのだった。
 ガラス張りになったオフィス内から野明たちの視線が注がれたが、それには片手をあげるだ
けで応じた。
 応じるだけ、竜馬もマイルドになったものだといえよう。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:05:05.61 ID:LTP40uBE
 竜馬は隊長室へ到達すると、ドシドシとノックをしてから、応答を待たずにドアを開けた。
中には後藤と南雲、それに熊耳が居たが、全視線がばばっと侵入者へと集中する。
 竜馬の姿をみとめた南雲が、彼の性と階級を叫びながら席を立ったが、ギロリと向けられた
視線に射貫かれると、そのまま着席してしまう。
 凡人が目力で勝てる相手ではない。人の姿をした魔獣なわけだから、いわば狼に対峙した犬
のようなものといえる。
 どうどう、と後藤が南雲の背後にまわって背を撫でた。その光景は、すくみきった愛犬と、
それをなだめる飼い主のようだった。

「……で、どうした流よ。熊耳のことについてだったら、さっき言った通りだ」

 後藤が言ったのは、例の熊耳がエコノミーを強奪してしまった件である。この警察官にある
まじき超不祥事は、しかし彼女自身の口から後藤へと告白された。
 その一言を聞いたとき、さすがの後藤も一瞬へたり込んだのだが、ふとエコノミーの周辺に
居た篠原重工社員が、遊馬にとっては実の家族も同然の、実山家の人間だったことを思い返し
て策略を打った。
 遊馬の家庭環境を利用したのだ。
 というのも、遊馬の父である篠原重工社長、篠原一馬は経営者として有能であるが、家庭人
としては最悪の部類に入る人種であり、遊馬にとっての父親として機能をほとんど果たしてい
ない。本人がどう思っているかどうかは別として、だが……。

 その代わりとなったのが、篠原重工の前進、篠原製作所の時代から経営者の片腕として技術
者を勤める実山剛という男で、現在八王子の工場長である。
 レイバーショーに来ていたのは、その息子にあたる実山高志という人物で、彼が遊馬にとっ
ては義理の兄のような相手であると、後藤はどこかからか耳にしていた。

 ……ここまで書けばもうお解りかと思われるが、要するに事件の一部始終を目撃した実山高
志の口封じを、遊馬へ「お願い」という名の命令をしたのである。
 跳ねっ返りの遊馬の性格を考えれば、普段なら後藤の命令といえど突っぱねた可能性が高い
が、黒いレイバーの登場と、熊耳の豹変、そして3号機を完膚無きまでに破壊された竜馬が漂
わせている、並々ならぬ殺気という三点に何か因果を感じたらしい。
 勘が良いというのかも知れないが、ともかく遊馬は、後藤の指示へ素直に従った。
 つまり熊耳の暴走は、篠原社員と特車二課隊員の、極一部しか知らない秘密になったのだ。

 その結果、熊耳は事件後数時間が経過した今なおもって、何食わぬ顔で隊長室に在室できて
いるのであった。
 篠原重工にとっては少なくない損失だったろうが、特車二課にしてみれば、エコノミーの役
立たずぶりをアピールできた上、警察上層部にも篠原重工上層部にも、今後のパトレイバーに
関しては、イングラム以上の性能を持った機体が必要である、と知らしめる事ができたのだか
ら、ある意味もうけものといえよう。
 3号機の大破は、手痛いダメージではあったが。

「俺が来たのは、そのことについてじゃねえ」
13名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:07:46.94 ID:LTP40uBE
「そうなのか。じゃ、何なんだ」
「あんたらには話しておこうと思ってな。あの、黒いレイバー……いや、機体だが」
「なにか、心あたりがあるのか?」
「あるなんてもんじゃねえよ。あれは、レイバーじゃねえ。姿形こそは異なるが、あの飛び方
、あの無茶苦茶な武器の出し方。間違いなく、ゲッターロボだ」
「あの黒いレイ、いや、黒いヤツが、流の話にずっとあったゲッターなのか。しかし、たしか
ゲッターってのはもっとデカイんじゃなかったか? ビルぐらいに」

「今まで俺が見てきたゲッターはな。だが、レイバーサイズに合わせて縮尺したゲッターを造
ることも、技術的には不可能じゃない。もちろん、性能はだいぶ下がっちまうだろうが、それ
でもレイバーなんざメじゃねえぐらいの戦闘力は発揮できるぜ。
 負けた事の言い訳するつもりはねえが、俺の3号機が手も足も出なかったのが、何よりもの
証拠だ。空まで飛んだしな」

「なるほど……確かに一理ある。と、いう事は我々と敵対している組織に、君の世界の技術を
もった人間が関与している可能性が高いわけだ」

「そうなる。だが……」

 竜馬は、以前に武蔵の亡霊と会った時の事を思いだしていた。武蔵は、この地にインベーダー
が紛れ込んでいると言い放ち、それらを打倒するための人間をゲッター線が選んだのだと、
この状況を説明していた。
 自身は警察官としてこの地へ降り立ち、そしてもう一人。神隼人――天才的な頭脳と常軌を
逸したセンスを持ち、早乙女博士以外で唯一、ゲッターの開発をやってのける男。

 インベーダーを倒すためにゲッターロボは必要不可欠だ。それを造るためにやってきたと考
えるのは容易だが、ではなぜ竜馬と敵対する組織に所属しているのか?
 竜馬は、武蔵は気の良い友人として信用しているが、隼人は同じ友であっても、状況次第で
はいつ寝首を掻きに来てもおかしくはない、油断のならない相手と認識している。
 そうでなくても、元居た世界では、殺人の罪を押しつけられるという裏切りをされているの
だ。

 全面的に信用するわけにはいかなかった。
 ただひとつ確実なのは、隼人がこの世界でゲッターロボを造っている、ということだ。それ
はレイバーショーで出現した黒いレイバーを見ても明らかで、さらに、先日のブロッケンとの
戦闘でも隼人は竜馬と闘っている。ここから、彼が地球防衛軍と関わりを持っていることは確
かといえよう。
 しかし、だ。
 地球防衛軍などは、しょせんはテロリストという、自らのイデオロギーを暴力で示さんとす
る集団に過ぎない。隼人にとってみれば、過去に同じ事をやっていたから、水は合うのかもし
れないが、現在の彼にとって価値あるものではないはずだった。
 この世界でゲッターを造り、インベーダーを倒そうと思っているのなら、もっと巨大で、
もっと資金や人員に融通の効く組織に身を置かねば、とてもやっていられないはずなのだ。
14名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:09:06.00 ID:LTP40uBE
 そこまで考えて、竜馬はふと簡単な図式を思い出す。
 テロリストがただの暴力装置だとするなら、それそのものの思考能力は低く、なればこそ、
それを使用することで利益を得る組織・人間が居て、それこそが真の暴力装置に他ならない、
ということを。
 その正体は時として大企業であったり、政府であったりさえもする……という真実を。

 では現在、地球防衛軍を駒として、利益を得ているのは誰か? 環境保護の名の下、
バビロン・プロジェクトを妨害することで、利益を得ている連中は果たして何なのか。
 アカに洗脳された連中か、それとも白人の手先どもか。

 いや、そもそも、環境保護の云々がただの建前であったとしたら?
 現在レイバー業界において懸念されている事項は、バビロン・プロジェクト終了にともなう
国内需要の減少である。レイバーは一台で様々な仕事をまかなえる、いわば「スーパー重機」
だが、大規模工事でない限り、現場には普通の重機があれば十分である、とする考え方もいま
だ根強いのだ。
 それを先延ばしにするために、誰かが自作自演をやらせている可能性も考えられた。
 そういえば、隼人の乗っていたレイバーはブロッケンという、ドイツ製の数少ない軍事用レ
イバーだったが、当時はロールアウト直後の、まっさらな新品だったと刑事たちから聞き及ん
でいる。

 いくら隼人とはいえ、ただのテロリストが、そんなものの提供をおいそれと受けられるか?
中国やロシアといった水面下での敵国から来たものならまだしも、ドイツである。
 また、そのブロッケンを造っているのはシャフトだ。
 シャフトはいわゆるグローバル企業では無く、多国籍企業であり、同じ名の企業でも置かれ
ている国ごとに別会社である……というのが表の顔だ。

 とはいえ、シャフト同士である事に変わりはない。
 もし、隼人がシャフトに関連していたとすれば、SEEからブロッケンを密輸し、先の事件を
引き起こすなど朝飯前であろうし、それらで得たデータを基に、レイバー的なゲッターロボを
造るにしても、研究機関から工場に至るまで、動きやすいだろう。
 なにしろシャフトは、世界の主要国家に本社を置く、多国籍企業なのだから。

 ここまでの考えをまとめれば、地球防衛軍を煽動しているのがシャフトグループで、そこへ
隼人が乗っかっていると結論づけることもできた。
 荒唐無稽な推論に過ぎないといえばそれまでだが、そもそもシャフトはレイバー産業におい
ては、新参も新参のはずなのに、妙に高性能なレイバーを世に送り出してくる。
 ひょっとすれば人々が預かり知らぬ世の中の裏側で、様々な組織同士が、繋がりあっている
のかもしれなかった。

「後藤さんよ。これは《俺たち》の事だから、今まで黙っていたが……こうなったからには説
明しておくぜ」
「隠さなきゃならん事が多くて大変だな、お前さんは」
「余計なお世話だ。俺は以前、ブロッケンの搭乗員と取っ組み合って、その正体を見た。そい
つは俺の居たのとほぼ近い世界から来た人間だ。名は神隼人! 元ゲッター2パイロットよ」
15名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:11:09.84 ID:LTP40uBE
「……おいおい、そんな重要な事をいきなり言われてもだね。なぜ今まで黙っていた、ってい
うのは今言ったか」

「ここに居る連中は知っての事だが、俺と隼人は異世界の人間だ。ヤツが動いているなら日本
の警察なんぞにどうこうできはしねぇ。知らない方がスムーズに行くと思っただけさ。
 だが、これを言ったのは裏付けがとれたからでもある。俺と熊耳は、レイバーショー会場で
車から銃撃を受けたが、その連中っていうのがな……隼人と、俺を撃ちやがった丸眼鏡と、もう一人」

 くるり、と竜馬の眼が熊耳のそれを重なった。
 するとそれまで所在なさげに部屋の隅にいた熊耳が、顔をあげる。

「……リチャード・王。香港における、『地球防衛軍』のスポンサーと目される男です」
「なるほど。つまり、神隼人と地球防衛軍は繋がっとる、と言う訳だな? しかし、それほどの
人間が頼るにしてはちょっとばかり、規模が小さすぎやしないか」
「おう。それは俺も考えていたぜ。だがよ、ブロッケンってのがシャフト製だったろ?」

 竜馬は一区切りして、先述の黒幕がシャフトにある、という推論を後藤をはじめ、この場に
いる人間全員に説明しはじめる。
 どこかから、すきま風が躍り込んで来る。と、まるでそれに反応したかのごとく、置かれて
いたダルマストーブ上のやかんが、警笛を鳴らした。
 やがて話を聞き終わると、後藤がタバコを吸いたげに唇を動かすのだった。

「……なるほど、面白い話じゃないの」
「信じる、信じないはてめぇらの勝手だがな」
「いや。俺も薄々は感じていたんだ。なにせ、一回目のブロッケンからおかしかった。奴ら、
あれほどのレイバーを密輸しておいて、何故わざわざ二課と対決するのが目的のような態度を
とる? 腕組みして待ってたんだよ、アイツは。しかも三回とも、第一小隊が不在のときに出
てきた」

「後藤さんは、犯人が第二小隊が目当てだったと言うの?」

「というよりも、イングラムが目当てだったと考えると、つじつまが合う。ご存じの通り、現時点
では最新鋭のレイバーであり、戦い方次第では、警察仕様のまま軍事用レイバーを撃退する
ことも出来るほどの性能だ。その稼働データには相当の価値がある」

「その学習データが、あの黒いレイバー……じゃなくて、ゲッターロボに活かされたわけ? 
でも、流巡査の話では、レイバーとは文字通り次元が違う技術で構成されている機械だったよ
うに思えるわ。役に立つのかしら」

「逆だな。隼人にとっちゃ、レイバーは原始的といえど未知のメカだ。とりあえずその最新鋭
と戦って性能の限界値を知りたかったんだろう。俺が思うに、あの黒いヤツはレイバーに、
ゲッターの技術をブチ込むための、プロトタイプか何かに過ぎねぇ。
 ひょっとすると性能は据え置きのまま、レイバーサイズのゲッターを造ろうとしているのかも
しれないぜ。ゲッターはでかすぎるんでな。目立たずにやるには、レイバーに偽装するのが
一番手っ取り早いはずだ」
16名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:11:59.04 ID:LTP40uBE
「そうか……ところで流よ、その隼人って男の顔はどんな感じなんだ? 写真か何か持ってないか」
「ヤツの写真なんか持ち歩く趣味はねぇが、似顔絵ぐらいなら描けるぜ」

 言って、竜馬は警察手帳を取り出すと、余白部分に隼人の顔を書き込んでいく。
 尚、ここのところ続発している警察官不祥事(特車二課含む)は警察官の匿名性に問題があ
るとして、その対策に、二〇〇二年度からはバッジケース化した新手帳が支給される予定である。

「警察手帳を雑に扱うのは関心せんなぁ」
「あんたに言われたかねぇよ……ホラ、これが隼人だ」

 言って、ずい、と印籠のように見せつけると、どれどれと残る南雲と熊耳の二人も、のぞき
込みにくる。そこには、竜馬以上に目つき鋭く、そして竜馬とは真逆の冷徹さを感じさせる男
の顔があった。

「……意外な人間に、意外な才能があるものね」
「絵がうまいのね流くん。私とは大違いだわ」
「ほんと。こりゃ画家でもやってけるんじゃないかね、と。ふぅん、これが神隼人か」

 後藤が思慮のため頭をわずかに垂れた時だった。ドンドン、と隊長室の扉を叩く音が室内へ
へと響いた。

「申し訳ありません! 泉、篠原巡査であります!」
「入れ」

 後藤が言うと、どわぉ、と二人が入室してきた。相変わらず、学生気分が抜けないような二
人である。

「どうしたんだ」
「い、いえ、お茶をもってまいりました」
「二人がかりでか」

 竜馬が突っ込むと、野明と遊馬が盆を持って満面の笑顔のまま、脂汗を流し始めた。
 野次馬に来たければ、もう少しまともなウソをつけば良さそうなものを、そうできないのは、
二人の良いところであり悪いところでもある。

「い、いや、竜馬さんならいっぱい飲むかなぁって。多めに、ほら……って、あれ? なんで
手帳なんか見せつけてんの?」
「ちょっと、気になる人物がいるもんでな。そうだお前ら、ビッグサイトでこんな人相したやつを見なかったか」

 ずずい、と手帳を後藤たちから入り口方面へ回すと、隼人の凶悪な顔つきが、野明と遊馬へ
向けられた。
 だが二人がそれに示した反応は、怯えるでもなく、竜馬の絵心に驚くでもなく、知り合いを
発見したときの表情だった。竜馬の眉がぴくりと動く。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:13:35.56 ID:LTP40uBE
「あれ……これって、あの人だよね。ねぇ遊馬」
「ああ、そうだな。これ神さんだ」
「何っ見たのか!? どこでだっ!!」

 神という響きを耳にした瞬間、竜馬が二人へ食ってかかる。ひぇぇ、とヒグマに相対した釣
り人のようにおののく野明と遊馬に、しかし竜馬は容赦せずに詰問するのだった。

「答えろ。どこで隼人を、この男を見た」
「え、えと、一回目は都内のゲーセンで……二回目は、ビッグサイトの時に。あの、ほら、竜
馬さんと熊耳さんが一緒に休憩所に来たでしょ。その直前に」
「くそっ。やはりヤツだったのか!」

 ぐわり、と竜馬は手帳をフロアに叩き付けようとする。だが直前で思い直したのか、隼人の
顔を描いたページを破って後藤に手渡すと、制服のポケットの中に無造作に仕舞い込んだ。
 その様を見て、後藤がしみじみ、
「流も大人になったもんだねぇ」
 と、つぶやく。
「うるせぇ!」

 案の定、罵倒が返ってきた。

「おい、野明!」
「はひっ!?」
「お前、隼人はシャフトの社員だとか言っていたな!?」
「う、うん。言った……です」

「よし! 話が繋がったじゃねえか。野明と遊馬は隼人に二度会い、そして俺はブロッケンか
ら降りた所と、熊耳を銃撃した車に乗っている所を目撃したんだ。
 隊長さんよ、こんだけ証拠があがってりゃシャフトにガサイレできるぜ」

「うん、松井さんたちに連絡は入れておこう。が……ちと、尻尾をつかむには弱いなぁ」
「なんでだよ」
「確たる証拠が無いんだよ、目撃証言ばかりで。それに話を聞いていると、その神隼人って男は、
そうとうのやり手だ。ヘタをするとシャフトに勤務していても《逆幽霊社員》をやっている可能性だって考えられる」
「逆幽霊社員?」
「要するに在籍はしていないかもよ、ってことさ。どうも神隼人ってのは、金儲けとか、自分
の生活のために働いているんじゃなさそうだ。流を見ているとよく解るよ。つくづく度し難い
けどな」

 後藤はたばこを探して制服をまさぐるが、ふと隊長室は禁煙だったことを思い出して、懐に
つっこんだ手を所在なさげに取り出した。
 一同に、しばしの沈黙が流れる。だが長くは続かなかった。
 熊耳がふと、なにかをひらめいたようなのだ。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:14:31.63 ID:LTP40uBE
「待って。ねえ流くん、あなたモンタージュも描けるかしら」
「ん? ああ、やって出来ねぇこともないが」

「それならリチャード・王の似顔絵も描いてもらえない?」

「……なるほど、隼人本人は無理でも芋づる式を狙うって手はあったな。だがよ、香港で『地
球防衛軍』の資金源だったってほどの奴なら、警視庁にもファイルぐらい来てるだろ。そっか
ら写真引っ張ってきた方が、早いんじゃねえか?」

「写真、残ってないのよ。神隼人ほどでは無いにせよ、素性の解らない犯人なの。それで……
私が研修に出ていた時代の、香港警察もとうとう逮捕ができなかった」
「なんだと?」

 竜馬に当然の疑問がわき上がる。
 ここまで聞いていれば、誰でも「それなら何故、一介の巡査部長に過ぎない熊耳が、その顔
を知っているのだ」という疑問をもつのが普通だ。
 だが、後藤と南雲はそのことについて、特に頭をかしげたりはしていない。そういえば熊耳
巡査部長は「島流し先」とまで揶揄される特車二課には、不釣り合いなほど優秀な人材である
が……。
 ここで勘の良い遊馬が、あっと口をぽかり開ける。なにかに気づいたらしい。
 野明の左肩を、己が上腕でつつくとサッと敬礼をつくって姿勢を正し「あ、では自分たちは
業務に戻りますので!」と言ってから、強引に野明の細い腕を掴んで退出しようとする。

「泉、篠原、待て」
「えっ」
「まあいいから、ここにいなさいって」
「は、はあ……それなら」

 一息置いてから、後藤はふと熊耳に目配せをする。
 その目は「どうかな?」と聞いているようだったが、やがて熊耳は決心したかのようにして
一歩、部屋の中を進む。

「第二小隊の皆には、知っておいてもらった方が良いでしょう。私は研修時代当時、リチャー
ド・王と個人的な付き合いがありました。もちろん、その正体を知ったのは彼が私の前から姿
を消した後、だったのだけれど」

「そ、そうだったん……ですか……」

「そういう訳で、私はリチャード・王の顔を判別できます。整形されていないのも、先日の事
で証明できる。泉さん、篠原さん。あなたたちがビッグサイトで会ったシャフト社員、たしか
複数人だったわね」
「あ、はい。でも……リチャードとか、王って名前の人はいませんでしたよ。なあ野明」
19名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 18:15:09.77 ID:LTP40uBE
「うん。私たちが会ったのは、その神隼人って人と、内海さんって人です。
 それと一人、小さい子を連れてるんですよ。アラブ系っぽい、肌が浅黒くて、変な関西弁で
しゃべる。名前はなんだけっけな……なんかメカザウルスみたいな名前の……そうそうバドと
か言ったっけ。これがまた無茶苦茶ゲームのうまい子で」

「内海、か……面白いね、仕事中に子供なんて連れてくる社員っていうのは」
「内海ってのはひょっとすると偽名かもしれねぇな、神隼人と一緒にいたとすれば、リチャー
ド・王であるという可能性は高いぜ」
「そうね。だからリチャード・王の似顔絵に、その内海という社員の顔が一致すれば……」

 熊耳の眼に光が宿る。竜馬は、それを受けて再度ペンと手帳を手に取るのだった。どうやら
お互い、因縁の相方持ちなようだ。
 熊耳は「リチャード・王の身体的特徴を語っていく。
 身長およそ一七五センチ。あごが四角で、着用する眼鏡もおなじく四角いフレームの古臭い
もの。顔じたいが笑ったようなつくり……。

 竜馬は熊耳からの証言を基に、彼女への確認を繰返しながら、モンタージュ画を仕上げてい
く。そのペンさばきも見事なもので、普段、横暴を具現化したような姿とは似ても似つかぬ、
静かに、集中した態度で、描き上げてゆく。
 そういえば、武道家の中には芸術を敬愛する人間が少なくないが、竜馬もまた、そういった
人種のひとりなのかもしれなかった。

「む。出来たぜ。こんなもんでいいか、熊耳」
「……ええ、完璧よ、まるで写真みたいだわ。皆、見てみてくれる?」

 熊耳が手帳を受け取り、竜馬製のモンタージュ画を公開する。
 そこにあったものは、

「これ……内海さんだ。間違いないよ」

 野明の断言であった。


つづく
20名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 20:40:35.46 ID:pYY0K4r1
久々に乙
パトレイバー映画版見ようかな
21名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 22:26:30.35 ID:maUR95eV
こりゃあ乙だぜぇ
しかしこれだとグリフォン?との殴り合いが相当不利だな
22名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 23:21:30.76 ID:pYY0K4r1
クロスオーバーで作品間の技術の交流でパワーアップは結構あるけど
23名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/13(水) 23:22:20.59 ID:pYY0K4r1
すまん途中で送ってしまった。

クロスオーバーで作品間の技術の交流でパワーアップは結構あるけど
味方側より相手側の方が強化されまくる乗ってあんまりないな。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/14(木) 22:32:26.28 ID:9GCTIC47
ゲッターの技術で一番役に立つのはゲッター線のエネルギー関連だろうな
ただ、TV版の設定じゃないとのちのち面倒なことになるだろうけど
25名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/14(木) 22:36:57.63 ID:akEDiQPN
一番大事なのは搭乗者の知恵と勇気よ
…と無理やり話を繋いでみる
26名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/15(金) 01:11:33.79 ID:FOt4AQUL
ゲッターの新作OVAとかでればSSふえるかな?
新ですらもうけっこう前のものだし……
27名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/15(金) 02:22:10.46 ID:0nI1JBXA
チェンゲの號って不思議ちゃんなとこや戦闘になれば叫ぶこと除けばぶっちゃけキリコ曹長にしか見えないのは俺だけか?
28名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/15(金) 21:51:07.40 ID:odXKHSpq
やはりゲッター線とトランスフォーマーの交差、または石川賢版トランスフォーマーが実現していれば……
29名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/16(土) 00:45:42.00 ID:m92pWab/
>>27
髪型が似ているからな。

>>28
向こうの人の反応が怖いよ
30名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/16(土) 13:18:10.06 ID:L7wntCyr
ゲッター線とオールスパークが混ざりあってえらいことになりそうだ。
そしてユニクロンはラ=グースと同存在に…
31名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 00:45:19.36 ID:inJv1hJD
アメコミは連載が続いて話のスケールが大きくなりがちだからな
日本でも…………カードを取り扱うのに超絶スケールのアニメがあったけどね
32名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 03:28:56.31 ID:qkKSCH0F
最近のバトル物の各人物の能力が悪いとは言わないけど複雑で名前が無駄に懲りすぎてワケが分からない。

ラ・グースのデスト・サイキックとか虚空斬破かシンプルながら強そうで名前が覚えやすくていいな
33名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 11:35:17.58 ID:ZRsR38lm
九龍覇剣虚空斬破も十分凝ってる名前だと思うがな
シャインスパークいいよね……
34名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 13:29:30.73 ID:GFQPYmyA
ストナーサンシャインも良いな。
35名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 14:29:17.27 ID:inJv1hJD
個人的にテイルズの技で
震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃
が一番懲りすぎな名前だと思う。
まあ、ネタ混ざりの技だけどね
36名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 15:11:23.99 ID:qkKSCH0F
>>35

あれ二周目移行やとある武器装備すると失敗するんだよなw
37名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 17:25:20.66 ID:inJv1hJD
のちのシリーズでその技がまた使うやつが出てくるんだよな
そいつの場合、「漢なら背中で語れ」ってビーム出すやつだからネタ度が…………
その技が「マリクビーム」(マリクは使うやつの名前)でドストレートなネーミングで…………
38名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/17(日) 21:50:36.33 ID:ZRsR38lm
これはアレかいテイルズ×ゲッターの流れかい
斧使いとなると……後は解るな?
39名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/18(月) 02:59:28.73 ID:oVOEwhZH
ぶるあぁぁぁ!!
40名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/18(月) 19:08:28.13 ID:Rg5mH+I1
そういえばOVAゲッターの竜馬の中の人がテイルズの新作に新キャラで出てたね。
41名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/18(月) 21:03:35.96 ID:l3CE6c9P
最近見た数作の萌え漫画にマフラーキャラの萌えキャラが数人いたけど
竜馬も一応マフラーキャラだから…………萌えキャラ?
42名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/18(月) 22:56:34.14 ID:zMgZaH3c
いやそのりくつはおかしい(AA略)
43名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/18(月) 22:58:01.24 ID:l3CE6c9P
じゃあ、サービスシーンがあった弁慶は萌えキャラではないと…………残念だ
44名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/19(火) 00:50:20.26 ID:VO5/yyMr
まあ、ゲッターは
チラリ(断面図)もポロリ(脳)もあるからな
45名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/19(火) 02:05:37.30 ID:2MW0TzSG
萌えの概念にゲッター線浴びせたヤツ今すぐ出てこい
46名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/19(火) 05:50:30.28 ID:AMVOqoUk
大いなる意思「ゲッター線を浴びせたのは私だが、それがどうかしたか?」
47名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/19(火) 08:10:53.09 ID:Pdlh2ajE
つまりワカメちゃんのパンツがいつも見えるのはいつでもゲッター1になるための布石だったんだよ!
48名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/19(火) 08:37:27.88 ID:TTKuKGY1
ゲッターザウルスのことも忘れないで挙げてください
49名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/19(火) 22:31:17.87 ID:o3h3L6J3
それだとブルマもスク水もみんなゲッター1じゃないかッ!!
く、くるってやがる
やはりゲッター線の信奉者はこの宇宙から抹殺せねば
50名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/20(水) 02:14:40.45 ID:bOzsqS0O
全て委ねろ…ゲッターをゲッター線を受け入れよ…
51名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/20(水) 03:29:06.95 ID:Yj9Iin9x
うーん、新のゲッター線が何でわざわざ地獄の未来を竜馬に見せたのか考えてたけど
もしかすると竜馬(というか「ゲッターロボ」の進化)が聖ドラゴンで止まるの
避けてその先に進ませるためじゃないと思えてきた
52名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/20(水) 08:30:50.15 ID:x1SE0qHz
「現時点で『ゲッターロボサーガ』の流れを一言でまとめるなら、まあ順調に迷走中と言えるでしょう。
やはり真ゲッター及びゲッターエンペラーが強すぎるのが災いして、『ゲッターロボ號』以降は如何にゲッターを超えるかが話のメインとなっています。
それはそれで面白いんですが、問題はせっかく登場したゲッターアークが全く活かされていないことです。
当初は巨大アックス、サンダーボンバー等の素晴らしいスペックで真ゲッターを超えるかと期待されたアークですが、
最終的にはエンペラーの取り巻きゲッターから“アークの戦闘値では敵に叩きのめされる”と言われてしまう体たらく。
やはり話の都合とはいえエンペラー時空にアークを放り込んでしまったのはまずかったんじゃないかなぁ。
おそらく本来の予定では、真ゲッタードラゴンやバグが登場してパワーバランスがまたグチャグチャになる予定だったんでしょうけど。
(それは恐竜帝国のゲッターザウルスも同様。 全体的な扱いと言ったらもう。好きなんだけどね)」

「この状況を打破するにはやっぱりエンペラーに対抗できる存在が必要なんだろうと思います。
何かこう小学生みたいな単純にして斬新な発想でガツンとブレイクスルーできないものですかね。ブラックエンペラーとか」

というのはゲッターロボアーク完結?時の誰かの評価でしたが……

ついでに火星に行ったまま長年放置されまくっている真ゲッターと操縦者一同の事もゲッターザウルス共々に
忘れないであげて下さい、みなさん。賢先生も一体あれからどうする予定だったのだろうかと不安をつい。
53名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/20(水) 21:06:35.60 ID:JX/sbdNG
それはこのスレとて同様よ
ゲッターがあまりに強大なのでみな苦心してるような気がするぜ
54名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/20(水) 23:59:14.03 ID:Bzclf+n7
インスピレーションで書いている気がするから
多分、本人も書いてみるまでわからんかもな
デビルマンのごうちゃんもそうだったみたいだし
ダイの大冒険やドカベンも書いていたら思っていた展開と違う方向になっちゃうらしいし
55名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/21(木) 00:03:08.92 ID:Bzclf+n7
来季はロボアニメが多そうだけどゲッターと相性が良さそうなものあるかな
56名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/21(木) 01:29:18.23 ID:NDb3arCl
流れ切ってすまないが、極道兵器見てたけど将造って異能生存体レベルのしぶとさだよな。

身体能力が異常に強くて大怪我はしても即死級の攻撃は全て回避してるし。
銃弾のあられの中に突撃しても、かする程度とかどうみてもおかしい
57ライフの作者です:2013/02/21(木) 10:09:25.68 ID:NDb3arCl
例のドラえもん作品が完結して踏ん切りついたので約二年ぶりに続き投稿したいと思います。
58ライフ 第35話@:2013/02/21(木) 10:11:41.59 ID:NDb3arCl
「ここだよ」

三人がついたのは一軒家。それも築うん十年くらいの木造住宅。

その横にある工房のような小屋へ向かうと三人の男、奥には老人と思われる人物、入口付近には二人の若い男、一人はロングでタオルを頭に巻き、一人は坊主の厳つく髭をこく生やした男が材木を扱って手慣れた手つきで工作している。

歩はその真剣である三人に心を奪われていた矢先、彼らは彼女の存在に気づき視線を注がせたが本人はビクッと血の気が引いた。

「ただいま!」

歩の後ろから未来が出現、彼らにその笑顔を見せつけた。
すると奥の老人は未来の声に反応し振り向いた。

「おまえら、休憩じゃ」

二人の男は否や、目を輝かせて一目散に未来の元へ駆け出した。

「「ミキーーっ!!」」

二人は彼女に抱きつくが本人は嫌がる様子がない所を見ると、随分と顔見知りのようである。

「ミキのじーちゃんは指物師なんだ」

直人が歩にそう説明した。

「さ、さしも……?」

「タンスとか、家具を作る職人さんのこと……」

どうやらこの老人は未来の祖父のようである。

「直人は一番若いお弟子さんなんだよ!」

「もーーこいつミキが来るってきーて朝からソワソワしてなぁ、仕事が手につかねーから迎えに行かせたのよ!」

「ち、ちげえよ!!親方が手ぇ離せねーからオレが!!」

坊主の男に茶化されて顔を真っ赤にする直人。

するとミキの祖父が頭の手ぬぐいを取ると笑顔で未来を迎えた。

「よう来たな」

――歩はここで自己紹介し、やっとこの未来の実家に迎えられた……。

――その昼。昼食を取るが、全員の食いっぷりが凄まじい。未来でさえ、来る前に駅弁を食べたのにテーブルに出されたご馳走を、一気に平らげたのであった。

「相変わらず食べるのは大好きじゃのう、ミキは!!」

彼女の豪快っぷりに大笑いする祖父。一方、歩は逆にそれを見てるだけで腹が満腹であった。
59ライフ 第35話A:2013/02/21(木) 10:12:39.81 ID:NDb3arCl
「……ミキ、弁当食べるよね」

「うん」

平然と答える彼女だが……。

「トウモロコシ嫌い」

「……」

歩の何も入っていない皿にトウモロコシの粒を移し始めたのであった。

「勝兄、水くせーな。手酌なんてしてんじゃねえよ」

坊主の男の元へ行き、媒酌する未来。その姿にこの勝兄と呼ばれる彼は感動し涙を流し始めたのだ。

「大きくなったなぁ、ミキっ。昔はこーんなちーちゃかったのに……」

「勝兄……」

だが彼は彼女のある身体の部分に目を透した。

「おっぱいもなぁ!」

「はァ!!?」

やはり彼女の豊潤な胸の膨らみが一番目立つのであった。しかし、瞬間祖父からギラリとした視線が向けられた時、勝兄の背中に寒気が襲った。


――その午後、仕事が一段落し、未来は家の子供を集めて庭で遊んでいた。

その様子を祖父達と歩は縁側付近で出されたスイカの一切れを口にしていた。
60ライフ 第35話B:2013/02/21(木) 10:16:47.77 ID:NDb3arCl
「もしかして……ミキのお父さんも職人さんなんですか?」

歩がそう訪ねると近くでタバコを吸っていた勝兄が笑顔であるがどこかもの哀しい表情をしていた。

「貫之さんは……指物師にはなりたくねえって出てっちゃったからなぁ」

それを聞いて一瞬口が止まる歩。

(なんかマズイこときいちゃったかなあ……)

使った皿の片付けをしに台所へ向かうとそこには直人が昼食の食器を洗っている最中であった。

――彼女も彼の隣に行き、手伝い始める。
互いに無言の中、歩の口が開き――。

「……すごいなあ……中学卒業してすぐ弟子入りなんて……」

直人は歩の方へ振り向いた。

「あたしは……なにをやったらいいか……わかんない。今は何も決められない……」

――すると。

「カッコイイと思った」

今度は直人が口を開いた――。

「じーちゃんの……親方の作る家具と、物を作る姿勢が……」

彼は年少の頃の、真剣に作業する未来の祖父の姿を見学する自分を思い出していた。

「親方には何度も断られたけど……俺は好きなことで食っていきたい」

……今のご時世、それだけでは生活していけない時代。彼はそれほどまでにこの『指物師』という職業に特別な思い入れがあるのである。

歩は彼の本音を聞いて考えこむ――。

「ミキはどうなんだろう……」

「わかんねえけど……、ある程度安定してて収入の多い仕事に就きたいんじゃねーかな?お父さんのこともあるし……」

……未来の父親は病弱(心臓病)で寝たきりが多く、彼女の収入でやっと生活していける状況である。

(それで……勉強もあんなにがんばってるのかな……)

台所の窓越しに映る未来はこの会話は全く聞こえてないだろう。
61ライフ 第35話C:2013/02/21(木) 10:21:03.20 ID:NDb3arCl
「ここを離れるときもなんにも言わずにお父さんについていった……“ここに残りたい”なんて、一言も言わなかった」

歩は彼女にもの哀しい視線を送っていた。

――故郷みたいなモンかな――


――その夜、どうやら近くの神社で小さいながらも祭りがあるらしく、近所の人達が浴衣姿でその神社へ向かっていく。
歩と未来だけは別行動で二人だけ逆側の田んぼ道へ歩いていく――。

(……ミキはいろんなものを背負ってるんだ)

道案内する彼女の後ろからそう思う歩。だが、実はあの男のこともそう思っていた。

(流君も……相当過酷な人生を送ってきたらしいけど、流君の場合は別に気にしてないようだし。けどミキはどうなんだろう……)

暗い山道に入り、辺りを見渡す彼女達。何を探しているのかと言うと、ここに来る前に約束した蛍の群れを歩に見せることである。

「いないなあ……」

光がなく蛍の一匹すらいない状況。やはり来る時期が遅かったのか……。

「確かこの辺なんだよね、大群見たの……」

だが突然、彼女は何かを思い立ったのか一気に駆け出した。

「そう、こっちだ!!」

歩も必死についていく。

「ここ抜けるとねっ、ホタルがぶわっーーて……」

しかし二人が見たのは真っ暗闇の田んぼを見渡せる丘であった。蛍のほの字も全く見つからない。

「……やっぱり時期過ぎちゃったのかな……」

二人は残念そうに丘から下りていく。

(……あたし、考えたけとなかった。ミキといつか離れてしまうことを)

闇の消えていくようにうっすらとなった未来に――。

「ミ……」

その時、歩は足を滑らせて転んでしまう。振り向くとそこには小川があり、左腕を濡らしてしまった。
62ライフ 第35話D:2013/02/21(木) 10:22:07.98 ID:NDb3arCl
未来は慌てて彼女の元に駆け寄り、手を貸して起き上がらせた。

「ぬれちゃった……」

左手、『あの傷』を隠したリストバンドをつけてある。

彼女はリストバンドを外すとそこには生々しいリストカットの後が。

二人はしばらくそれを見つめるも歩はその小川に左手を手を入れてつけた。

「……痛むの?」

気をかける未来だが、首を横にふる歩。

「おまじない。今は切りたいって思わないんだ、全然。」

一瞬、会話が止まるが再び歩ね口を開く。

「でもまた切りたくなるときが来るかもしれない、先のことなんかわかんないから……」

歩はこれまで歩んだ全ての記憶を遡っていた。親友との友情が崩壊した中学の終わりから、高校に入り、愛海達による過酷ないじめを受けたこと。しかし、未来や薗田、そして竜馬という頼もしい人間と出会えたことも。

「……これからどんなにつらいことがあってもそのときに……自分に負けないように……」

歩は涙を浮かべていた。

「ミキや流君がいなくても大丈夫なように……」


それを聞いた未来は何を感じたのだろう――彼女は固まっていた。

だが次の瞬間、パアッと周りが一気に明るくなった。

それは山を見ると花火が上がっているのがよく分かる。そう言えば今日は祭りだ。

「……始まったんだ、祭りが」

「……行こう」

「……でもホタルは……」

「……いいの、探してくれて嬉しかった……」

歩は彼女に満面の笑みを見せたのであった。

「……また来ようよ。来年でも、再来年でも!」

未来はそんな彼女に優しく微笑むと仲良く繋いで祭りのある神社へ駆け出していった。

「行こう!」
63ライフ 第35話E:2013/02/21(木) 10:22:59.28 ID:NDb3arCl
――その上空。三人組の着物を来た謎の人間と一匹の馬が宙に浮きながら、歩と未来を黙って見つめているが彼らは一体……。

「乱王、彼女達は……」

髪を縛った女の子が馬に乗りながら、前に浮いている男に尋ねた。

「ああっ。椎葉歩、羽鳥未来……彼女達はゲッターという重い運命によって更なる苦しみを味わうだろう……」

「だが、それは人類にとって進化するための試練と言ってもよい、彼女達は人間の中でも選ばれた人間だ――」

馬の手綱を握ると大男も意味深しげな発言をした。

「見守ろうじゃないか。彼女達がこれからどう歩み、未来を切り開くのかを――。特に椎葉歩、彼女は近い未来で自分がゲッター線との関係に一番身近であると気づくことになる――」

彼らはその場から姿を消してしまったが一体何者なのだろうか――。
64ライフの作者です:2013/02/21(木) 10:24:18.18 ID:NDb3arCl
今回はこれで終わりですが随時出来上がりしだい投稿していきたいと思うのでおたのしみに!
65名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/21(木) 17:38:39.97 ID:NDb3arCl
誤字がありました

第35話A
「ミキ、弁当食べるよね」×
「ミキ、弁当食べたよね」○

第35話C
(……あたし、考えたけと……×
(……あたし、考えたこと……○
66名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/21(木) 20:14:06.57 ID:28gTrXiF
おお、古強者のご帰還だ、乙です
しかしながらいつ見てもすげー組み合わせだ
67名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/21(木) 23:16:49.88 ID:m3Wsv06C
乙。
春休みになれば増えるかな
68名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/22(金) 00:56:28.97 ID:ZKWrqF/d
絶望的な世界観にゲッターという超強力な力が来たかと思ったらなにかやばいもの連れてきたってんかいが好きな俺は
ちょっとしたドSなのだろうか?
マブラヴやストパンの世界とか結構ヤバイ設定だし
69名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/22(金) 21:00:42.47 ID:pc9E8JJy
ゲッターが来た所でぜんぜん事態が好転しないような…
70名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/22(金) 21:23:09.34 ID:AVq6DpLc
BETAにインベーダーがくっついたり。
ネウロイの正体が鬼と似たようなものだったや神と同じような上位存在が来たり。
そんな予感しかしないような気がするんだよな
71名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/22(金) 22:17:04.69 ID:upqZ7ArH
正直、他作品とクロスしてまで同作品とのバトルを引き摺るのは余程うまくやらないと元作品だけでやれと思ってしまう
72名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/22(金) 22:58:13.17 ID:2IAJjRge
スパロボみたいにシンプルかつ王道なクロスのほうが好き
邂逅→勘違い→共闘→激闘(ココら辺でゲッターが加わったことでクロス先の展開が微動してオリジナルに行くのが望ましい)
→死闘(協力してラスボスするもよし。ラスボスは原作通りクロス先に任せて、裏でひと仕事するもよし)
→最後はハッピーエンドで握手でもしてゲッター世界に帰るもよし、方法を探すもよし

基本的にクロス先の原作をなぞりつつ、ゲッターが現れたことによる差異が表現出来てれば満足
クロス元→ゲッターなら石川要素全開でも面白いけど、ゲッター→クロス元なんだからクロス元を立てないとね
73名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/23(土) 01:00:39.66 ID:DDw8nwdk
クロスと言えばライフの作者が復活したな

いじめ問題に竜馬投入するとどんな波乱が巻き起こるのか楽しみなのは俺だけかな?
74名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/23(土) 02:53:58.93 ID:vyYS6De+
>>72
裏で動きそうなのはコーウェン、スティンガー、清明あたりはできそう。
特に清明の場合は敵の幹部として潜入して混じっていそうな気がする。
ただ、清明は決してラスボスには向かないようなタイプな気がする。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/23(土) 20:55:20.38 ID:noEyps9M
岩鬼将造vsルドル・フォン・シュトロハイム
76名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/23(土) 21:06:50.58 ID:vyYS6De+
敷島博士は大戦中の年齢考えれば若くても20ぐらいだろうしな。
どっかで関わっていたとかありそうだわ。
昔ストパンとか第二次大戦を扱う世界観の世界では若き頃の平行世界の敷島の活躍が…………
あんなのが何人もいてたまるか…………
77名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/23(土) 22:18:03.72 ID:4EMiflx0
シュトロハイムっつーかナチは石川作品と相性バッチシよ
ヴァジュラぶん回す伍長閣下や吸血鬼製造計画、月の裏の第四帝国エトセトラ…
78名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/24(日) 00:11:19.20 ID:HDhmI4qB
ぶっちゃけ、ナチはなにやっていてもOKって空気が創作界では漂っているからな。
79ライフの作者です:2013/02/24(日) 01:47:33.51 ID:lJ+UPy72
もう続きできたので投稿します。今回は原作に沿ったままの話なのであまり面白くないと思いますがご了承下さい。
80名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/24(日) 01:49:37.49 ID:lJ+UPy72
神社へ辿り着けばそこは神輿を担ぐ男達、縁日の屋台が灯りが道を飛び出してズラリと並ぶ、とても小さいとは言い切れない規模であった。

「おせーよミキ!」

振り向くと直人が射的ゲームの屋台の側で待ち構えていた。

「約束通り、リベンジ戦や」

――未来と直人は射的用のコルク銃を持ち構え、互いに息を潜める。

そして狙いを定め、ゆっくりと引金を引いた。

「おおっ!!」

見物客達は歓声を上げた。彼女の定めた的……一番難しい奥の台に置かれた香水瓶のようなモノを一撃で当てて、落としたのだから。
しかし、直人も負けず次々と賞品を上手に当て落としていく。
その勝負の結果は果たして……。

「10対9でミキの勝ち!!」

「くっそ〜〜っ」

未来の完勝であった。彼はその場で悔しがっている。

「すごいねミキ!!」

袋に入りきらないくらいに詰め込んだ戦利品を持ち、歩は感激している。

「ミキはこの町のスナイパーなんだ」

「まだまだ!こんなの軽い腕ならしよ」
81ライフ 第36話A:2013/02/24(日) 01:50:32.29 ID:lJ+UPy72
すると周りの見物客からも次々と挑戦者が名乗りでてきたのであった。

「ミキ、ワシと一度勝負してくれんか!」

「オレもオレも!!」

老若男女問わず、顔見知りの人達から次々と申し込まれるが逃げることなく、

「かかってきなさい?」

――そして次々に押し寄せる見物客と挑戦者。

歩はそれに翻弄されて、場外に出てしまう。

次々に挑戦者と射的対決し、そして勝ち抜く未来は満面な笑みであった。そしてよくやったと誉める直人。

その仲の良い二人を見ている歩は笑顔であったが……。


「アユムっ、やってみなよアユムも!!」

後ろへ振り向くも、彼女の姿はどこにもなかった。

歩のいた場所には休憩用に置かれた木の机に先程捕った賞品が放置されているだけであった。

「…………」

一瞬、硬直した彼女だったが、すぐに鬼気迫る表情で歩を探しにその場を後にした。

「ミキ!!」

直人も驚き、すぐに未来へ追いかけたのであった。
82ライフ 第36話B:2013/02/24(日) 01:51:46.68 ID:lJ+UPy72
……一方、歩は別の場所でぶらついていた。すると、

「アユムちゃん、アユムちゃん!!」

「あっ!」

聞き慣れた男の声の方へ振り向くと、そこに勝兄達がたこ焼き屋台のテキ屋をしているのを見た。

「食っていきなよ!」

向かうと、近くの椅子に座らされて、たこ焼きや焼きそば、イカ焼き、果てにはドリンクやビールまでもが彼女の目の前にどっさり置かれた。

「ビール飲む?お好み焼きもあるゼ!」

「えっ、でも……」

「いんだいんだ、サービスサービス!!」

気前のいい彼らは次々と屋台の食べ物を歩へ持ち運んでくる。

「……」

その膨大な量に彼女は目が点となった。

「あっ、こんなに食えねーか。ミキじゃねーもんな」

張り切りすぎて照れる勝兄達を笑顔で答える歩だが、

「なにしとんじゃい!」

突然、何かで頭を叩かれる歩。振り向くとそこに、酷く息を切らし、水風船を持った未来と直人が立っていた。

「み……」

「……あんたがいなくなったからびっくりして……」

彼女のその様子を見ると凄く心配していた様子だ。
83ライフ 第36話C:2013/02/24(日) 01:54:28.47 ID:lJ+UPy72
「ごめん……。ちょっとひとりで、お店とか見てすぐ戻ろうかなと思って……」

「……黙っていなくなんないで」

少し冷めた空気と化してしまう。未来はなぜか勝兄の元へ向かう。

「ノドかわいた」

近くにあった、水の入ったコップに手を出してイッキ飲みする未来。

「気にすんなよ」

落ち込む歩に気をかける直人。

「……なんか焦げ臭くねえか?」

異臭に気づいた全員が辺りを見渡すと……。

「!!!」

なんと未来が突然、着火道具を使って屋台の綱を燃やしているではないか。

「ふふ……」

クスッと笑う彼女に何が起こったのか……。

「ミキ!?」

「ああっ、カラッポだよ焼酎!!」

近くに置いてあった焼酎瓶一升が丸ごと空である。ということは……。

「やばい離れろ!!危険物を与えるなァ!!」

勝兄が近くの皆に避難を呼びかけたが、時すでに遅し。

《パーン!》

頭に空の焼酎瓶が叩きつけられてその場で倒れふせてしまう勝兄。その後ろには未来が顔を真っ赤にして割れた瓶を持って妖麗の笑みを浮かべていた。

「おまえりゃうるちゃいでちゅよ〜っ♪」
84ライフ 第36話D:2013/02/24(日) 01:55:25.22 ID:lJ+UPy72
いつもと雰囲気が違う未来にその場にいる全員が唖然とした。
しかしそこからが彼女のやりたい放題。ところ構わず走り回り他の屋台を襲撃してメチャクチャにするわ、再び酒ビンを丸ごと飲み干すわ……全員で彼女を止めようとするがすばしっこくなかなか捕まえられない。

――未来は凄い酒乱であった。

横で彼女の意外な一面を目の当たりにした歩は腹を抱えて爆笑していた。

「アユムちゃんも飲みまちゅかあ?」

後ろから抱きつく酔っ払った未来の息は酒気が凄かった。


――だが、

「え」

後ろによろついた時、崖があり彼女は足を滑らせて落ちてしまうが歩も道連れに二人とも落下した。

「キャー―ッ!!」

二人は勢いよく転げ落ちていく――。

「――イテテ……」

真下の地面に転がる。痛みはあるがどうやら浅かったらしく歩自身はケガはなかった。

「ミキ!?」

歩は前で倒れている彼女の安否を確認する。
だが暢気に寝ているだけのようであり、思わず吹き出してしまった。

「ちょっとミキ、起きて!」

彼女を起こそうと腕を掴んだ時、今度は未来自身が歩の腕を掴んだ。
85ライフ 第36話E:2013/02/24(日) 02:10:17.71 ID:lJ+UPy72
「……さびしいこと言わないでくだちゃい……」

その時の彼女の顔は悲しそうな眼をしていた。

「アユムちゃんは……わたしがいなくても大丈夫になんてならなくてもいいでちゅ」

その時の彼女はまるで親から離れられない子供のような瞳をしていた。

「いなくならないで……」

(ミキ……っ?)

そのままうずくまり、震え出してしまう。歩は急に心がキュウと引き締まるような感覚に襲われた。

「ミ……!」

だが……。


《う、げーーーっ!!》

「だ、大丈夫ミキ!!?」

飲みすぎて、その場で粗暴してしまう未来。その様子を慌てて介抱する歩。


「あーあ……」

心配に駆けつけた勝兄達と直人。その様子を見て安心か、もしくは疲れたのか大きなため息を吐いた。


……祭りの帰り、酔いつぶれてぐっすり眠る未来を直人が背中におぶっている。隣に歩が並んで家へ帰宅していた。

「絶対覚えてねーぞこいつ」

「……」

……近道である山道を歩く二人――。

「……あたしバカだな……」

彼女はボソッとそう呟いた。
86ライフ 第36話F:2013/02/24(日) 02:14:31.28 ID:lJ+UPy72
「ちょっとヤキモチやいてたんだ。ミキはあたしをここに連れてきてくれたけど、本当はみんなに会いたかったんじゃないかって……直人君やみんなに……」

しかし彼はフッと息を吐いて、彼女にこう言った。

「ホントバカだな」

「……」

「ミキはここにくる前、何度も電話してきた。『ホタルまだいる?まだ見える?』って……」

……未来は歩にここで蛍を見せるために来る日をわざわざ今日にしたのだ。

『……どうしても見せたいの、大切な人だから』と彼に電話で伝えて……。

それを聞いた彼女の顔は赤面した。

「……大切な人なんて言うからドキドキした……女でよかった」

多分、未来に彼氏ができたのだと直人は思っていたのだろう。彼も顔を真っ赤に染めた。

「ふふっ」

突然歩が口を押さえて笑い出す。
だが、次第に彼女の目から大粒の涙が込み上がり……。

(ミキ……ミキ!)
彼女は知ったのだ。その大切な人こそ自分だったと言うことを。
その場で声を出さなくとも号泣する彼女であった。
87ライフ 第36話G:2013/02/24(日) 03:03:49.36 ID:lJ+UPy72
………………

――次の日の午後イチ、一泊二日だった今回の旅行に、ついに別れの時が。
二人の別れを惜しむ勝兄達と家族。

「元気でなあァ〜〜っ、アユムちゃんも!!」

号泣する勝兄。男らしくないが彼らしくていい。

「また来いよミキ!」

一方、家の子供と最後にじゃれ合う未来。

「……ミキ」

直人の呼びかけに応じ、二人だけで互いに何かを話す姿を歩は黙って見つめる……。

その後、彼らと手を振りながら別れ、帰りの駅で切符を買っていた。

「ねえミキ、直人君って……もしかしてミキの……」

「あげないよ、あたしのだから」

……一瞬で固まった歩の姿に未来はクスッと笑った。

「ウソだよ!ただの幼なじみだって!!」

バカ笑いし出す未来に対し、彼女は一本とられたような表情になった。

「…………あっ、そう……」

「今の顔!ウケルんですけど!」

未だに笑い続ける未来に歩も顔を膨らませた。

「ねえ、昨日のこと覚えてんの?」

未来は顎を掴み、考え込む。

「……ビールびんで……頭パーンて……あと覚えてない」

とぼけた表情を取り今度は歩が彼女に向けてニヤリッと笑みを浮かべた。
88ライフ 第36話H:2013/02/24(日) 03:04:50.76 ID:lJ+UPy72
「なんなのよ!!」

「なんでもなーい!」

……二人がそうしている頃、実家では……。

「あと何回、ミキに会えるかのう……」

「親方……?」

作業中、その年季の入った手の平を眺めながらそう呟く未来の祖父。

「なあに言ってんすか!!」

「言ってたでしょーや、ミキの嫁入り道具作るまでワシは死ねんって!」

勝兄達に諭されて再び作業に移る祖父。そしてそれを見て安心し、再び作業を開始する彼らと直人であった――。


……夜暗くなり、未だ電車の中に乗り続けている二人。
歩は疲れたのか眠っているが、未来は窓際で肘をついて外を眺めていた。

「…………っ!」

突然、何を思い立ったのか未来はちょうど停車した駅につくなり、歩の腕を引き寄せて外へ飛び出そうとした。

「どうしたの、忘れ物!?」

「……うん」

しかしここは本来降りる駅でもないし、戻るにも上りの電車が来るまで時間がかなりある。

しかし、二人は所かまわず電車から降りてしまい、そのまま行ってしまう――。
光がなくなり、闇に包まれると思いきや……。
89ライフ 第36話I:2013/02/24(日) 03:06:02.29 ID:lJ+UPy72
「うわあ……キレイ……」

目の前に映るは巨大な池に見渡す限りの蛍の光。そう、未来はこれに気づき、この駅に降りたのであった。

「……ホタル、アユムのことちゃんと待っててくれたんだね」

「……うん」

柵から身を乗り出して蛍の飛び交う草むらに入り込む歩。

「見せたかったんだ、あんたに!!」

「うん!」

未来も草むらに入り、歩いていく。そして偶然にも近くに飛んできた蛍を歩はスッと包み込むように捕まえると手の平がパアッと明るくなった。

しかし、蛍はすぐにそこから飛び出してどこかへ飛んでいってしまった。

「いなくなっちゃった……」

夜空を見上げる二人。すると、

「……あたしはミキのそばにいるよ、いなくなったりしないよ」

突然、そう伝える歩の言葉に照れているのか戸惑っているのか、彼女はキョトンとなった。

「なんなのよ急に……」

「なんでもない」

歩はニッコリと微笑んだ――。
90ライフ 第36話J:2013/02/24(日) 03:09:43.22 ID:lJ+UPy72
……………

――未来と別れて家に帰り母、文子と顔を合わせる歩。

「ただいま――」

「……あぁ、おかえり」

軽い挨拶を交わす二人。すると文子から突然こんな言葉が。

「そういえばあんた、旅行中に電話あったわよ。薗田くんって人から」

「えっ?」

……………

次の日、町中で二人は学校以来の対面をした。

「…………」

「こんにちわ……」

アウターが緑のシンプルなチェックシャツとインナーが黒の半袖を着込んだ薗田は照れくさそうな顔をしていた。

――そして二人はバスに乗り込む。行き先はどうやら町の美術館らしい。

「薗田君、絵好きなの?」

「……うん、わりと。でも男友達とかはみんな全然キョーミないっつーか……ひとりでもよかったんだけど、なんとなく……」

……美術館へ着くと目的があるのかスタスタと軽快に進んでいく。その後ろを彼女は黙って歩いていく。

(薗田君って、背高かったんだ……)

筋肉隆々もあいまった竜馬よりは流石に小さく思えるが彼女からすれば普通に20センチくらい背の差がある気がした。175センチはありそうである。
91ライフ 第36話K:2013/02/24(日) 03:12:14.57 ID:lJ+UPy72
薗田は突然止まると、目の前に飾られた巨大な絵に心を奪われていた。

「モネの絵だ」

歩は近くにいき、目を凝らしている。

「椎葉さん、目悪いの?」

「あ、うん。ちょっとだけ」

すると薗田は自分のメガネを外すと彼女に渡した。

「この絵は遠くからのほうがいいよ」

「えっ?」

戸惑う歩だが、本人は笑顔である。

「いいよ」

せっかくなのでメガネを借りて着けてみた。

――これは印象派で有名であるフランスの画家、モネの描いた『日傘を差す女』だ――。

歩はやっとはっきり見えたのであった。

「ありがとう!」

堪能し、メガネを返そうとした。

「……ごめん」

顔を降ろして着けてもらおうとしたとき、二人の顔が急接近し……二人は慌てて顔を上げた。

「学校行ってないときよく来てたんだ」

近くのソファーに腰かけて話し合う二人。

「……なんとなく家にもいづらくて……オレの一番落ち着く場所だった」

……彼はかつて、彼女達を拉致した男、狩野アキラによる暴力といじめによって不登校であった――彼にとって、ここだけが唯一の居場所だったのだ。
92ライフ 第36話L:2013/02/24(日) 03:13:47.74 ID:lJ+UPy72
歩は、彼が自分と同じ苦しみを受けていたことを知っていた――。

「ねえ、絵を説明してくれる人がいるんだね?」

後ろへ向いて、その仕事をしている人に注目した。

「……学芸員っていうんだ」

彼はその人に憧れるように目を輝かせて見つめた。


「あーゆー仕事につきたいな、オレ……」

彼は体育会系の人間ではなく芸術系の人間である。優しく微笑みながら眺める彼に歩は感心していた。

「なれるかどうかわからないけど……小さな美術館でもいいんだ」

立ち上がり、再び絵に目を通す熱心な彼に、心が暖かくなる彼女であった――。

……帰り道。歩は薗田にジュースをおごってあげた。

「誘ってくれてありがとう」

二人だけの道、帰りは歩いて帰るようだ。

「みんないろいろ考えてるんだなぁ……将来のこと……」

急にしんみりとなる彼女に薗田は……。

「あると思うよオレは。椎葉さんにしかできないこと、きっとあると思う――」

笑顔でそう言う薗田。歩の目頭がグッと熱くなった――。

「……それでふと思ったんだけどね」

「……?」

「流って……あいつ、将来何になりたいんだろうって……別に大したことじゃないんだけど……」

「流君……?」

――歩達は知らない。竜馬の未来は、並の人間なら本当の絶望としか思えないほどの残酷な未来しかないことを……。

(そう言えば、流君て今何をしてるんだろっ?)
93ライフの作者です:2013/02/24(日) 04:12:14.53 ID:lJ+UPy72
今回はここまでです。現時点で原作12巻ラスト付近なんですが、この巻のキャラクター造型が美形過ぎて違和感を感じます。

ちなみに次回は竜馬が久々の登場なんですが……お楽しみに。
94名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/24(日) 07:35:43.84 ID:WJzsUeZn
朝も早くにお疲れちゃん
95名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/24(日) 20:16:16.39 ID:Bw1TJk5r
今週はやけにリーダー風を吹かせるじゃないか、え?ライフさんよ
乙ですー
96名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/25(月) 01:26:10.49 ID:6OtD10rS
フルメタル・パニックの続編を見て思ったけど
新兵器や新武装出るとワクワクするな。
敷島博士が○○にいればどんなものになるんだろうとか考えたこともあるな。
97名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/25(月) 06:51:36.21 ID:3aVY8ePa
敷島製だと石川作品のキャラでないと、武器に振り回されて使いこなせなさそうだ。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/25(月) 07:00:40.48 ID:gQSbBgyw
むしろ「なんてスバラシイ武器なんだぁ〜!!」で第二第三の敷島博士が
99名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/25(月) 20:47:25.91 ID:38TDUJUS
ロボットアニメには三人の“敷島博士”がいてな…
100名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/26(火) 00:31:42.87 ID:gAnVOawT
>>97
そこまでは思わん。石川キャラを持ち上げすぎ
ただ、大抵のバトル系作品のキャラは扱えるスペックはあるだろうけど
その兵器のコンセプトにドン引きするだろうな
101ライフの作者です。:2013/02/26(火) 01:35:29.24 ID:GHEg6bhg
自分の手を握手しながら敵を倒す武器を造ったりとか頭に地雷を埋めこむ敷島博士だから仕方がない。

それはそうと続きできましたので貼り。 ちなみに今回から約二、三話にかけて、まさかの歩と竜馬のデート回です。
102ライフ 第37話@:2013/02/26(火) 01:36:22.00 ID:GHEg6bhg
――二日後の昼前。歩は再び町の中のある噴水のある広場に立っていた。
誰かと待ち合わせしているようだが……。

「ああ……っ、ドキドキしてきたなぁ……」

フリフリのワンピースを着用し、少し化粧もしている彼女は誰を待っているのだろうか?未来か、はたまた薗田か?

しかし、今回は違う。なぜなら予想だにもしない『あの男』であった。

「よお椎葉」

「な、流君……こんにちわ……」

現れたのはなんと竜馬である。彼は私服であるが、夏にも関わらず紺色の長袖であり両腕にはしっかり傷を隠した包帯を巻かれている。

……まるで刺青を隠したヤクザのようである。

「お前が俺を誘うたあどんな風の吹きまわしだ?」

「…………」

――なんでこんなことになったのだろうか。思い返せば歩があの時薗田と別れた後、帰る途中で彼にあったのだ。

軽い程度の会話をした後、別れようとした直後、歩が何を考えたのか……。

「あ、明後日、どこか行かないっ!?」
「……」

そこからは全く覚えてない。だが彼女から誘ったのは事実だ、それで彼もちゃんと来てくれるとは思わなかった。
103ライフ 第37話A:2013/02/26(火) 01:39:43.60 ID:GHEg6bhg
「……」

「……」

二人は並んで町中を歩くが凄く気まずい。はっきりいって薗田の時以上の気まずさだ。
竜馬はそっぽ向きながら歩の隣に歩いている。

しかし、一番の気まずい原因は周りの目だ。変な目で見られているのは一目瞭然だ。

はっきり言って二人は全く釣り合ってない。
背がちいさくて、元々幼い顔立ちである歩に対しこの男、竜馬は言っては悪いが日本人であるけども
非常にそのガタイの良い体格に加えて濃い顔立ちでいわゆる『悪人顔』に近い部類である。
そしてその風貌から、端から見たら『ヤクザ、チンピラかどうか知らないが危なそうな奴に無理矢理捕まった哀れな少女』と思われていることだろう――。

「おい、お前どこか行くあてがあるのか?」

「えっ……?」

「とぼけてんじゃねえよ。誘ったのはそっちだろ?」

――全く考えていなかった。それより早くこの空気を打開しなければ。

「ね、ねえ……とりあえずどこか入ろうよ……もう昼だし……あそこのファミレス」

「……別にかまわねえが」
104ライフ 第37話B:2013/02/26(火) 01:42:23.36 ID:GHEg6bhg
二人は近くのファミレスに入店。昼間なので結構客が入り込んでいる。
席については歩ともちろん、竜馬は煙草は吸わないと言うが座れればどこでもいいと言う。

二人は空いていた喫煙席に向き合うように座り込んだ。

立ててあったメニューを取り、顔を埋める彼女。一方竜馬は肘をついて、もうひとつのメニューを目を細くして見ている。

(流君って一体どんなの食べるんだろ――?)

竜馬のことについては全く不明だ。何が好きで何が嫌いか、趣味はなんなのか――とりあえず身近な疑問は好きな食べ物から知るという確かに今はベストである。



「決まったか?」

「えっ、ちょっとまだ……」

ふためく彼女に彼はため息をついた。

「なあ、何そんなに緊張してんだよ」

「……」

――当たり前だ。初対面なら絶対に言葉を交わすことどころか、歩からなら絶対に避けるだろう、そのぐらいの別雰囲気を持つ二人が今はここにいるのである――。

「早くしろよ」

「うん……」
105ライフ 第37話C:2013/02/26(火) 01:48:44.76 ID:GHEg6bhg
――そしてやっとこさ決めて、机に置いてあるチャイムボタンを押した。

「ご注文は何に致しますか?」

少し経ち、ウェイトレスが笑顔でやってくる。

「椎葉から言え」

「ええっと、ならカルボナーラで」

ウェイトレスがまず彼女の注文をデバイスに打ち込んだ。

「俺は――」

何を頼むのか、彼女はドキドキする。

「生ビール中と鳥の唐揚げでいいわ」

「びっ、ビールっっ!?」

昼間から、しかもファミレスでいきなり酒を頼むという竜馬に彼女は唖然とした。

「なんだよ、俺の勝手だろ」

「そ、それはそうだけど……っ」

「じゃあそれ以上は何も言うな。このふたつでいい」

「かしこまりました。ではご注文を確認させて頂きます。カルボナーラが一つ、生ビール中が一つ、鳥の唐揚げでよろしかったですか?」

「は、はい……」

歩は頷いてしまった、了解しウェイトレスは厨房へ去っていった。

……再び二人は沈黙する。周りの客は楽しく会話しているのにこっちだけ別空間だ。

中にはこの二人の様子をひそひそ話しながらチラ見する客もいる。
106ライフ 第37話D:2013/02/26(火) 01:58:12.89 ID:GHEg6bhg
「……流君?」

ついに耐えきれなくなった彼女は彼に呼びかけた。


「な、流君って携帯持って、ないの?」

「携帯?んなもん持たねえよ、誰にもかける奴なんざいねえし。代わりに俺にはこれがあるんだ」

「腕……時計?」

竜馬は左腕につけられた腕時計を彼女に見せる。
……見たことのないブランド品だ。しかし竜馬は未来人なのでこの先、様々なブランドメーカーが誕生していったのだろう。

「これ、実は通信機になっててよ。ここのボタンを押すと通信できるんだけどよ、さすがにこの時代にはこれと通じる機械なんてねえしなあ」


……耳を傾けるとラジオのような「ザーザーっ」とノイズが聞こえる。彼女は驚いた。

「未来から来たんだよね、流君は……」

「ああっ、1ヶ月前にゲッターロボを見せたばかりじゃねえか」

……ゲッターロボ。彼女の脳裏にトラウマが蘇る。あの事件もあるが乗っただけで酷いに遭ったあんな殺人的な巨大ロボット……よくあんな代物を未来から持ってこれたと不思議に思う。

「あの……ゲッターって巨大ロボット、あの山にまだ置いてあるの?」
107ライフ 第37話E:2013/02/26(火) 01:59:07.05 ID:GHEg6bhg
「隠せる場所はこの近辺じゃ、あそこしかねえし、それにいざというときには近くにあったほうがいい。まああの時みたいに使う状況にまで至るかどうかだがな」

「…………」

……歩はとっさに話題を変えようと考え、

「……そういえばね、わたしつい最近、旅行に行ってたの。ミキの実家に!」


「……ミキって誰だ?」

「あっ……、えっと羽鳥さん!」

「なんだ羽鳥か」

竜馬は軽く笑みを浮かべた。

「椎葉、よかったな」

「よ、よかった?」

「お前、ここ最近まで友達いなくて安西達にボロカスにされてたのにな、今は下の名前で呼び合うようなダチができてよぉ」

「流君……」

「あいつは外見どころか人間的にもできた奴だ、お前が成長したのもあいつのおかげかもな。羽鳥と出会えたお前は幸運だぜ、ホント大切にしろよ」

あの彼に誉められて心がポッと暖かくなり、恥ずかしながらも笑顔になる。

「うん……けど流君のおかげもあるよ。流君がいなかったら、あたし今頃ほんと――」

「これでお前にいちいち忠告とかしなくても済みそうで清々したぜ」
108ライフ 第37話F:2013/02/26(火) 02:00:04.65 ID:GHEg6bhg
すると、歩は竜馬にこう質問した。

「流君の時代に友達はいたの?」

「…………」

――しかし竜馬は答えようとしない。黙り込む彼に疑問と不安感が起こる。

「……ダチといるよりゲッター絡みの腐れ縁って奴らならいた。まあその内の一人とはここ来るまでは多少ワケアリだったがな」

「…………」

彼らしくなく言い渋る竜馬――。


「ごめん、ちょっとトイレ……」

席を後にし、お手洗いに向かう歩。
事を済ませ、手洗い場で手を洗う歩は少ししんみりとしていた。

(あたし、流君にまずいこと聞いちゃったかな……)

――席に戻ると、すでに頼んだ食事が置かれていた。

「きたんだ」

「よし、食べるか」

「うん。ならいただきます」

歩はフォークを使って上手くパスタを絡み取り、パクっと口に入れた。

竜馬は例のビールを味わうようにゆっくり飲み、唐揚げを一口で頬張る。

「……ビールっておいしいの?」

「おいしいというより大人の味っつう奴かな」

「流君って高校生なのにお酒頼んでも年齢確認聞かれなかったよね……ププッククク」
109名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/26(火) 02:06:00.42 ID:gAnVOawT
まあ、二十代後半だからなあ
110名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/26(火) 02:10:37.52 ID:GHEg6bhg
相手から成人だと思われていた竜馬。そう思うと笑いが込み上がるのだった――。

「おい、どういう意味だオラ」

「ぴいっ!!」

「まあいい。俺もう二十八だし――」

「え?今なんて……」

「おっ、いやなんでもねえよ」

黙々と食べる二人だが――。

「ところで椎葉って今まで彼氏とかいたのか?」

突然彼らしくないことを聞かれて、ビクッと反応した。

「彼氏……いないよ。好きな人は中学の先輩でいたけどいつも見てるだけで想いを伝えられなかった……告白する勇気なんてなかったから」

「ふうん」

「流君って彼女とかいたの?」

「前にもいったが小さい頃からお前みたいに『マトモ』な人生歩んでねえって。女っ気なんざ俺の周りには全くなかったよ。まあ、俺も気になる相手なら、いたぐれえかな」

自分が見る限りでは女性とか興味なさそうな竜馬もそう言う健全な面があったのかと――。

「どんな人なの?」

「前に話したゲッターロボを作った、早乙女賢の娘で『ミチル』って人だ――」

「ミチルさん……かあ、流君も気になる人ってことはよほどいい女性なんだね」
111ライフ 第37話H:2013/02/26(火) 02:13:09.92 ID:GHEg6bhg
すいません、第37話Gを書くの抜けてました。


「ああっ、優しくて美人で、俺らゲッターチームのアイドル的存在だったな……」

「……だった?」

「――ところで次にどこに行くんだ?」

突然、話題を変えた竜馬とさっきに会話に何か引っかかる歩であったが、あまり聞かれたくない事なのだろうと悟り、これ以上はやめておこうと決めた――。

「次は……街の中を歩こうよ。そしたらどこか入りたいお店あるかもしれないし、流君は行きたいとこないの?」

「…………」

彼の様子を見るからになさそうである――。

「椎葉に誘われたからには今日はお前に付き合ってやるとするか」


「あ、ありがとう。けどごめんね、急に誘ったりなんかして……」

「なんで謝る必要なんかあんだ?俺も暇だったし。互いに知らない同士なんだからいい機会じゃねえか」

「いい機会って……まさか……あわわ……」

よからぬことを想像した彼女は赤面して顔を両手で隠した。

「ば、バカヤロウ、勘違いすんな、そんなつもりねえよ!!」

「…………」

――食べ終わり、二人は入口へ行き精算。恋人でもない二人は自分の食べた料理分の金額を出して外に出る二人。

「じゃあ、町案内頼むぜ椎葉」

「うん――」

……歩と竜馬。果たして異質なこの組み合わせにこれからどうなるか――。
112ライフの作者です。:2013/02/26(火) 02:14:39.01 ID:GHEg6bhg
今回はここまでです。チェンゲ竜馬ってこんなんだったっけ?と思うかも知れませんがご了承下さい。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/26(火) 21:22:49.73 ID:z9aVTF4H
流さんの
すごい
女子の扱いの慣れっぷり

案外奴もモテモテだったのかもしれねえなあ
114名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/26(火) 22:17:56.23 ID:kMtnJacZ

まあ、竜馬は多分ルックスは悪くはない。
ただ、結婚相手と考えると…………
タクマの母みたいにちょっと常識が違うような女性しか…………
脳筋というか、武家的な考え方というか、なんというか
115名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/27(水) 01:47:06.09 ID:Bcr+BDW0
漫画版は特に竜馬の親父が闘い以外教えていないような感じだしなぁ…
116ライフの作者です。:2013/02/28(木) 06:42:16.85 ID:K3u+IQvK
思い浮かぶ内に続き書いてもうできたので貼ります。

今回はちょっと竜馬のキャラ崩壊しているかもしれません……。
117ライフ 第38話@:2013/02/28(木) 06:43:49.17 ID:K3u+IQvK
竜馬はついさっきビールを飲んだにも関わらず、全く酔った様子どころか顔色一つも変えない所をみると強いことが分かる。未来とは大違いである。

「カラオケとかよく行くの?」

「カラオケ……行ったことねえ、歌える曲ねえし」

いい声しているのに残念だと思う。まあ確かに彼がマイクを持って歌う姿は全く想像できないし、そもそも未来人の竜馬が今の時代の曲など、よほど好きでもない限り知るよしもない。
自分は有線のJ-POPなどの曲全般は歌えるからカラオケボックスに行こうかなと考えていたが、竜馬だけ置いてきぼりにしていまう、これは却下だ。

「――ちょっとここ入っていいかな?」

――二人が来たのはCDショップ。竜馬は無言で頷き二人は中に入っていく。

「椎葉ってどんなの聴くんだ?」

「あたしは……こういうのかなあ、有線にかかっている曲とか、たまにロックとかかな……」

最近発売された新曲J-POPの棚に目を通す歩。隣で竜馬はそのCDパッケージを手に持ちじーっと見つめる。

「……ふん」

すぐに元の戻す竜馬。興味がなさそうである――。
118ライフ 第38話A:2013/02/28(木) 06:45:20.72 ID:K3u+IQvK
歩はそんな竜馬を見て気をつかい、こう言った。

「もう、出よっか……」

「お前、何か欲しくて入ったんじゃねえのか?」

「そのつもりだったけど、やっぱりいいや」

竜馬は彼女の今の思いに気づき、ため息のような息を吐いた。

「椎葉、言っただろ。俺は今日はお前に付き合ってやるって。俺に気ぃ使うな」

「……でも」

「でもとかじゃねえ、俺を誘ったくせに逆に俺に気ぃつかうとか本末転倒とは思わねえか?」

「…………」

「――俺も経験だ。これデートってのか、今までこんなのしたことねえからあまり実感がねえんだ、だからよ――」

「流君……」

歩は徐々に笑顔になっていき――コクっと頷いた。

「流君、ありがとう……」

「……おう」

竜馬は頭をポリポリ掻いて目を反らした――。

約十数分後、店内を別々に行動していた二人は入口で再開する。

「もういいのか」

「うん。また町中を歩こっか」

二人は店から出る。しかしそこに――。

「あ、アユム!?それに流も!!」

「ミキっ!?」

「羽鳥じゃねえか」
119ライフ 第38話B:2013/02/28(木) 06:46:59.59 ID:K3u+IQvK
なんと偶然にも未来と出くわす。ジーンズにスニーカー、半袖シャツというラフな格好の彼女はこの二人という異例な組み合わせを見て唖然とした。

「アユム、どうしたの二人で!?」

「これはその……」
恥ずかしくて中々今の状況を言えない。

「お前こそなんでここに?」

「わたしは今からバイトに行く途中だよ。しっかしまあ……っ」

さすがの彼女も歩はともかく竜馬が一緒にいるということだけで驚きだ。それほどまでに意外だった。

「流、ちょっと……」

未来にクイクイと呼ばれ、二人で彼女から離れてなにやらこそこそ話をしだした。

(あんたたち、もしかして付き合ってんの?)

(なにいってやがる、俺はあいつに誘われたから今日付き合っているだけだ!)

(あの子から誘うなんて……まあいいけど、あんたまさか……)

(なんだよ?)

(まあ無いとは思うけど、万が一の時は最低限のマナーで絶対にゴム使うんだよ。
中出しなんかしてアユムを妊娠させたとかふざけたことしたら絶対に許さないからね!!)

(だからそんなつもりねえつってんだろうがあ!!)

……やけに変な挙動をとりまくるこの二人に歩はポカーンと突っ立っている。
120ライフ 第38話C:2013/02/28(木) 06:50:06.58 ID:K3u+IQvK
……だが、すぐに何事もなかったかのように竜馬が戻ってきたがどこか不機嫌そうな雰囲気を醸し出している。

「なら今日一日楽しんでください、お・二・人・さ・ん♪」

未来は笑顔で去っていった。

「流君、未来と何を話してたの?」

「……知るか!」

……何があったのかしらを切る彼に目が点になる彼女であった。

二人は近くの自販機に立ち寄ると、

「おい、何が飲みたいんだ?」

「おっ、おごってくれるの……?」

「こういう時は男がおごるとかなんとか……まあいい、買ってやるから選べ」

なんと彼からの思ってもみなかったことが……。
彼女の中になんとも言えない不思議な気持ちになり……。

「じゃあ、これ……」

竜馬は彼女の示したジュースのボタンを押し、出てくると持ち、彼女に渡した。

「ほらよ」

「ありがとう……」

歩はこんな厳つい容姿で少しぶっきらぼうなとこがあるが、その裏腹にちゃんとした常識や優しさを持つ彼に、惹かれていく……。

(流君って……ホントいい人だな……)

心のそこからそう思えるのであった。
121ライフ 第38話D:2013/02/28(木) 06:52:17.31 ID:K3u+IQvK
……彼女達が次に訪れたのは街のセレクトショップ。衣服や小物などのアパレル系商品、雑貨なども取り扱いしている。
彼女も何度かここへ来たことがあり、ほとんどがノーブランド品やアウトレット品であるがおしゃれなデザインや質がよく、そして安いため、買う服はここに決めている。
今着ているワンピースもここで買ったものである。

「……服とかいつもどうしてるの?」

「服か……あんま興味ねえな。着れればいいって感じだな」

実に竜馬らしい考えである。彼はファッションよりボクシングやプロレスなどの格闘技の公式試合にいくために金を使っているほうが想像できる。

まずレディース系売り場へ向かい、気にいるトップスを探す歩。

「あたし、あまりお金もってないからここのお店でよく買うんだ」

「ほお、羽鳥とかもここで買ってるのか?」

「……ミキは分かんないけど、結構ブランド物持ってそうなイメージある。前にミキに買ってもらったけどとてもじゃなく手が出る値段じゃない商品ばかりだった」

「ならバイトでもして、金入ったらいい服買えばいいんじゃね?羽鳥だってバイトしてんじゃねえか」
122ライフ 第38話E:2013/02/28(木) 06:54:50.27 ID:K3u+IQvK
「流君知らないの?わたし達の高校、基本バイト禁止なんだよ。ミキは……事情があるからやむ得ずしてるんだよ」

「……事情ね」

それ以上聞かない彼は深追いする気がないのか、興味がないのか分からない――。

「何かお探しの服があるんですか?」

「あ……っ、今探している最中です……」

突然、ギャル風の女性が二人に話をかけてくるが、胸元に名札をつけていることから彼女はここのスタッフだ。
アパレル系店に行く人にはよく分かる、突然のショップ店員による売り込みである。

「もしかして隣にいる男性は彼氏さんですか?」

突然身もふたもないことを言われて顔を真っ赤にする歩。

「い、いえっっ!!ただのクラスの同級生ですぅ!!」

慌てふためく彼女を尻目に竜馬は後ろへ向き、どこかへ去っていった。

「けっ、何が彼氏だよ」

竜馬はその辺をぶらつく。服飾店特有の複雑な匂い、『ドゥッ、ドゥッ!!』と耳を指すようなBGM。彼にとってはこのような場所に来たことのないため新鮮であるが、その表情は退屈そうである。
123ライフ 第38話F:2013/02/28(木) 06:56:57.08 ID:K3u+IQvK
歩いているとメンズ、つまり男性用の売り場へ辿り着く。

立ち寄り、トップスやボトムス、さらに小物系商品に目を通す。

(……この時代の野郎はこんなチャラチャラした服を好むのかあ……隼人のヤロウはこういうの似合いそうだがな)

やはり竜馬のセンスに合わないようである――。

「何かお探しですか?」

今度はここに売っている、同じような服を着用した男性スタッフが彼に声をかけてくる。

「いや、特に――」

「そうですか。しかしお客さん、いい体格してますね」

「…………」

「こんな真夏に長袖なんか着て暑くないですか?いい半袖ありますよ、どうですか?」

馴れ馴れしいと思うが実際、服を扱う店は量販店以外の個人経営店ではこんなものである。店側は売るのが仕事であり、必死なのだから。

男性スタッフは数あるハンガーにかけられた半袖シャツ棚から、数枚取り出して竜馬に見せた。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/28(木) 08:33:40.73 ID:K3u+IQvK
「これはお客さんに似合うと思いますよ。
これ、着こなす内に伸び縮み素材なんで最初は筋肉とか浮き出るかもしれないですが、次第にいい具合になりますよ――」

この黒生地に金ラメの英語文字の入ったプリントTシャツを見つめる竜馬はどう言えばいいのか分からず沈黙したままだ――。

「あと、お客さんにはポロシャツも似合うと思いますよ、こういうのはどうですか――」

自分の意思とは無関係に次々に服を勧めてくるこのスタッフに竜馬は段々苛立ちが募り始める……。

「次は……」

「おい、俺はこんな――」

「一度、試着してみてはいかがでしょうか?服はやっぱり実際着てみないと分からないですよ」

「…………」

再び黙り込んでしまう竜馬。

「試着室ならあちらです」

――まあ、考えたら歩と今日付き合ってきたのだ。自分だけただ退屈そうにしててもあれだから、と竜馬はなすがままにスタッフが選んだ服を持って試着室に入っていく――。


「流君、どこ行っちゃったのかなあ……」

歩は彼を探して店内をうろついていた。彼女がメンズコーナーにさしかかった時である。
125ライフ 第38話H:2013/02/28(木) 08:35:45.80 ID:K3u+IQvK
「お客さん似合いますよ!!」

声が聞こえて歩は横目でふと、覗いてみると……。

(ウソっ!!流君!!?)

そこには黒色の生地でできたポロシャツを違和感なく着こなした竜馬の姿が……。
背中の縦に書かれた金ラメの英語文字がカッコよく映っている。

「そ、そうか……っ」

彼もどこか照れているような感じがしている。すると、

「流君!」

とっさに歩が姿を見せて近づいてきた。

「椎葉……」

彼女は驚きの表情と目を輝かせている。

「似合うよ、凄く似合ってる!!カッコいい!!」


強面の竜馬には赤や黒などの深色のほうがよく似合う。
そして腕いっぱいに巻かれた白の包帯と黒のポロシャツが程よくバランスを取り、かつ服もパツパツではないため彼と違和感なく一体化している。
126ライフ 第38話I:2013/02/28(木) 09:18:47.74 ID:K3u+IQvK
「そ、そうか?初めて着るからなんかぎこちなくてな」

「いやいや、個人的に凄くいいと思いますよ」

「うん、あたしも今の流君はホントにカッコいいと思うよ!」

「……」

あの竜馬が困惑している。初めてスタイリングされたという体験とかつ、似合う誉められるという、たとえお世辞だろうとも悪い気はしない。

「どうですか?これはお買いになるべきですよ!」

「だが、あまり金が……」

「実はこれ、安いですよ」

服の中にぶら下がった値段札を確認すると、『980円』とかかれている。歩と竜馬は驚愕する。

「これ、実はアウトレット品で売れ残りでこのまま売れなかったら廃棄処分なんですよ。逆に言えば、この店内にラスト一つしかないレア物ですよ」

アウトレット品とは簡単に言えば、訳ありや棚崩れなど色々な事情で正規店には出せない規格外となった商品である。
とは言え、元々正規品として作られたので安く且つ、元の品質は良質で、実際何が悪いかは普通の人には分からない。
ブランドなどにこだわらない人にはうってつけの商品である。
127ライフ 第38話J:2013/02/28(木) 09:19:49.93 ID:K3u+IQvK
「流君、どうする……?」

すると竜馬はため息をついて、こう言った。

「じゃあこれを頼む」

ついに買うことにした竜馬。服のレパートリーが少なすぎる竜馬にとって、これは買いである。

「ありがとうございます。
どうします、これをこのまま着用しますか?元々着ていた服は私どもが袋にお入れするので……」

「ああっ」

頷くと竜馬は疲れたのかため息を吐いた。しかし、そこに笑顔の歩が。

「流君、ステキだよ!」

「……お、おう」

頬をポリポリかく彼は今、完全に照れ隠しをしていて面白い。

「お客さんの体格とか雰囲気見てるとカーゴパンツとかダボッとしたボトムスも似合いますね、今は夏なんでレザーサンダルをつけるともっと今の季節風にかっこよくなると思いますよ、いかがですか――」

「あ゛あ゛ーっ、いっぺんに言うんじゃねえェーーっっ!!」

歩はそんな彼を見て、優しく微笑んだ――。


「ところであなたはこの人の彼女さんですか?」

「ち、違いますよ!!」

「……けっ」

やはりそう聞かれるのであった。
128ライフの作者です:2013/02/28(木) 09:29:43.17 ID:K3u+IQvK
ここまでです。この展開にしたのもファッションと竜馬を絡ませてみるのも面白いかなと思いました。

ちなみにチェンゲ竜馬は着こなせばアメカジ系、隼人は綺麗めお兄系、武蔵、弁慶はストリート系が一番合いそうな気がします。

さて、次回はあの女、マナハゲが登場するのでお楽しみに。
129名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/28(木) 20:12:41.77 ID:NnfOCinX
乙です!
マナハゲをナマハゲと読んでしまったwwww
これじゃあ清明が出てきてしまうじゃないかwwww
130名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/28(木) 23:21:14.60 ID:SbEMeG+H
ライフのことはよくわからんが
マナハゲが愛称とかじゃなく侮蔑の類ならこういう雑談の場でいうのはやめておいたほうがいいよ
なんというか、ライフではないけど、二次創作全般にアンチやヘイトSSが増えすぎたゆえにそういう
侮蔑を普通に使うだけで、悪意があるとみなされて警戒されかねんだろうし。
そもそも、身内ネタっぽいからアウェイのこの場では意味がわからない人も多いし。
131ライフの作者です:2013/03/01(金) 00:02:59.32 ID:3j5Xiv+A
上のレスを見て確かにそうだと思いました。次回からは気をつけます。指摘ありがとうございました。
132名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/01(金) 01:21:34.38 ID:a3oQcAl9
まあ、ここではないけど理想郷とかアンチ系とかにピリピリしている感じだからな
アンチ系が悪いんじゃないなくてまったく客観的なものをかけていないのが多いからという分析もあるけど
客観的に自分のものを見るって難しいらしいからな
133名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/02(土) 23:02:12.59 ID:OK56HsZZ
クロス展開で空手を教える竜馬って少ないよね
134名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 04:23:24.02 ID:ow2SQfQ5
手が腫れ上がってもやり続ける砂箱突き、野犬と戦わせる修業に耐えられる奴がクロス先に何人いることやら…
135名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 05:24:31.20 ID:Ig8j05qI
ガンダムファイター達なら余裕で耐えられるだろう。

むしろMS素手で破壊する連中を目撃して、
俺はさらに上をいく、と素手でゲッターを破壊できるまで特訓する竜馬とか面白そうだ。
136名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 07:09:32.95 ID:4LYB/Wax
>>134
耐えれたら耐えれたで習う必要ないくらい強いやつしかいないし
137名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 09:03:04.82 ID:HNACUC9+
最初は弱いけど無茶な修行にも耐えて強くなるキャラかね?
スパロボのトウマ・カノウとか?
138名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 11:14:27.71 ID:7hh7RZi4
漫画版では中学生もいたらしいしきっと常人でもついていけるんじゃね?
ただ、初登場シーンからして、かなり本格実戦空手なんだろうけど
139ライフの作者です:2013/03/03(日) 12:30:03.93 ID:ErXVuiSf
けどガス滞納したり、それを空手で追い返そうとする竜馬空手塾って一体……。

続きできましたので貼り。
140ライフ 第39話@:2013/03/03(日) 12:31:02.16 ID:ErXVuiSf
……電車内。

「楽しかったねーーっ♪」

「うん♪」

「マナパパの別荘、あんなに広いなんてびっくりだったよなあ――」

「また行きたーい♪」

エミとチカが表情は笑顔であるがどこか無理をしている感が出ている。
その向かい席で愛海は無言で携帯をカチカチとボタンを押しまくっている。

「…………」

誰かに電話をかけているようであるが、繋がらない。

『マナと旅行なんて死んでもイヤ!!吐き気がする!!』

行く前にそう言ったあの人物であった。

「くそっ!」


かけた人物はもちろん、今回の彼女が誘った旅行に無返事で参加せず、かつ本人に『あの発言』を言い放った、友達である『はず』の『岩本 咲』である――。

彼女は怒り、二人に乱暴に携帯を投げつけたのであった。

「完全に拒否ってる、イワちゃん」

「「…………」」

……地元へ到着し、駅に降りて一人タクシーで帰ろうとする愛海。

「じゃあね」

顔が笑っていない彼女は乱暴にドアを閉めて、二人から去っていった。
141ライフ 第39話A:2013/03/03(日) 12:32:34.01 ID:ErXVuiSf
彼女がいなくなったことを見届けるとエミはその場で踞ってまってしまい、もう、泣く一歩手前の表情であった。

「どうしよう……もうウチらマナから逃げられないよ!?」

一方、チカも顔がもはや疲れきったような表情であった。

「大丈夫なハズだったんだ、マナについてれば……標的にはならないハズだったのに……これじゃ、マナと仲よくなった意味がない……」

「……は?なにそれチカ、そんなこと考えたの?
計算してウチらと友達になったってのかよ……?」

チカは力が抜けてドサッと座り込んだ――。

「もういいだろそんなこと……マナを裏切るか、ついていくか、どっちかしかねえんだよ」

絶望する二人だが、これはもう自業自得以外に例える言葉が他にない……。


「そこ右ね」

「ハイ……」

一方、二人がそんなことを言っていることも知らない愛海はタクシー運転手に命令口調でそう告げていた。

しかしそこで彼女はふと、外を眺めるとそこには……。

「!?」

偶然か、自分の憎むべき女、歩とあの男、竜馬が並んで楽しく歩いている姿が。
142ライフ 第39話B:2013/03/03(日) 12:34:08.80 ID:ErXVuiSf
特に歩のその笑顔は、彼女に凄まじい程の憎悪を沸き上がらせたのであった――。

「戻って!!」

運転手にそう告げて、タクシーをUターンさせて歩達の歩く方向へ走っていくが、すぐに通り過ぎていく。

「行き先変更よ」

彼女が向かった先とは……。


………………

市内の総合病院。廣瀬は車椅子に乗って、近くのデスクで真剣に歩に対しての謝罪文を書いていた。

『――この前は来てくれてありがとう。嬉しかった――(中略)――あんたがどんな気持ちで、毎日学校に来てたのか、今なら少しだけわかる気がする。

…あんたにもまだ話したいことがあるし。
少しだけでも前向きに生きられたらいいな……』

書いている間の彼女は大粒の涙が溢れて、文字が霞んでいたがそれでも諦めずに何とか書ききったのであった。

……これが足を怪我して動けない彼女の今できる、罪滅ぼしなのかもしれない――。

書き終えて、ペンのキャップをつけようとした時、入口ドアから『コンコン』と叩く音がした。
143ライフ 第39話C:2013/03/03(日) 12:36:06.31 ID:ErXVuiSf
「はい?」

扉が開いたと同時に廣瀬は激震した。何故ならそこにいたのは……。

「ほんとに無事だったんだぁ♪」


歩をいじめた主犯格、そして自分を自殺未遂に追い込んだ張本人、愛海であった。

彼女はドアの鍵を閉めて、二人きりの状態にしたのだ……。

《いやあああああああっっっっ!!!!》

気が動転した廣瀬は急いでベッドに取り付けたコールボタンを押そうとしたが、愛海に取り上げられてしまった。

「逃げられるワケないじゃない。ヒロ、マナのこと、よーーーく知ってるくせに」

廣瀬の乗った車椅子を掴むと、ベランダ方向に向け……。

「死にたいんでしょ?」

なんてことだろう、愛海は全速力で車椅子をベランダへ向かって押していくではないか。

「今度はちゃんと思いを遂げられるわよ!」

ベランダの入口に勢いの乗った車椅子が引っかかり、廣瀬だけが外に放り出された。

ここは三階。真下は駐車場でアスファルト。落ちれば確実に即死である。しかし、運よく手すりに手をかけて墜落を免れた。

「どうしたの、早く落ちなさいよ」
144ライフ 第39話D:2013/03/03(日) 12:38:08.09 ID:ErXVuiSf
しかしそこに愛海の魔の手が……。

「今度はちゃんと頭からね!!」

廣瀬の頭を掴むと下の向かってぐいぐい押し込み始めたのであった。本気でトドメを刺すつもりだ。

「ゆ、許してマナミ、マナミ!!」


……愛海は襟を持ち引き上げて、床に戻すとベッドに座り込んだ。

しかし、廣瀬の顔は恐怖でいっぱいでポタポタと涙を流し続けていた。

「ヒロにやってほしいコトがあるの。最後のお願いよ、これだけ聞いてくれればあんたにはもう、何もしないわ。許してあげる」

廣瀬は顔を上げて、耳を疑ったような表情を取った。

「ほ、本当……ホントに?」

「本当よ」

廣瀬はもう苦しみの呪縛から解放されると感じ、笑顔になって頷いた……。

しかし、愛海から発しられたその頼み事とは……。

「じゃあよろしく」
――彼女は絶望し、茫然自失。
愛海はそこにあった花瓶を取ると、廣瀬の頭に水ごと花をドバドバかけ始めたのであった。

「これでマナとヒロの友情は永遠ね♪」

……愛海はそのまま出ていったが、廣瀬はメチャクチャとなったこの室内で頭を抱えてうなだれていた――。
145ライフ 第39話E:2013/03/03(日) 12:39:38.85 ID:ErXVuiSf
………………

夕方。歩と竜馬は街から離れた近くの公園のベンチに座っていた。

彼の横にあの店で買った服の袋を置いているが、その膨れ上がりようを見る限り、あの以外にも買ったようである。

「あ〜あっ、あの店員の口車に乗せられたせいでもう金がねえし」

「……流君て、お世辞に弱いんだね」


「……けっ」

……多少は涼しくなるが、蝉の鳴き声はまだ聞こえるこの時間、遊んでいる子供達が親に迎えに来てもらっている光景が目の前に映っている。

「まあ、普段とはまた違う空気を味わえて、よかったわ。礼をゆうぜ椎葉」

「……流君こそ、今日はあたしに付き合ってくれて本当にありがと」

……それから二人は沈黙する。何を話せばいいのか分からず、そのまま時間は過ぎていくばかり――。

だが、それも彼女から終止符を打つ。

「……流君?」

「なんだ?」

「……前に流君のこと聞いたよね?お父さんはスゴく厳しい人だったみたいだけど……お母さんは、その……どういう人だったか知ってるの?」
146ライフ 第39話F:2013/03/03(日) 12:41:22.89 ID:ErXVuiSf
「お袋か……俺が産まれてすぐ病気で死んじまったみえてだし――」

「そっかあ……」

前に竜馬の部屋に泊めてもらった時、彼から確か両親がいないと……思い出す歩。

「……まあ親父に聞いた話には優しくて、だけどものすごく芯が強くて相手の気持ちがよくわかる女性だったらしい――」

「…………」

「そういやあお前に前に教えた『運命に従うのは運命なら、運命に逆らうのもまた運命』って言葉、あれ元々お袋が言っていた言葉だったって親父が言ってたぜ」

「そ、そうなの!?」

歩は驚いた。

「ああっ。親父もその言葉に共感してよく俺に口癖のように呟いていたよ。
俺も確かにそうだなと今になって感じるわ、運命なんて結局自分で進み決めるものなんだって――」

「そうだね……」

歩もそれが分かる。ついこないだまで、ウジウジし愛海達にいじめられていたが、前と向き合うことを覚えた結果、未来などのかけがえのない仲間を持つことができた――そう考えれば、自分が何か行動を起こせば善いも悪いも未来が変わるという結論を決定づけたのであった。
147ライフ 第39話G:2013/03/03(日) 13:05:38.45 ID:ErXVuiSf
――突然、竜馬は立ち上がり歩の方へ視線を通した。

「よし。今日の礼に俺ができる限りの範囲でお前を楽しませてやるか――」

「え?」

「ついてきな」

……もう夜になりかけているのに、二人は街の中を入っていく――。

竜馬の後ろを無言でついていく歩。

(どこに連れていくつもりだろう……)

普通の人ならあまり入らない道などに入り込んでいく竜馬だが、ちょくちょく目につく建物がある、それは……。

(ま、まさか流君……あたしとえ、え……エッチ……したいとかじゃ……っ)

そう、『ラブホテル』である。色々アブない想像に駆られた歩は顔を赤面させて、竜馬の服をぐいぐい引っ張った。

「な、流君、あたしたちまだそんな仲じゃ――!!」

「は?何をいってやがる?」

「だ、だってぇ……あたしまだ経験が……っ」

竜馬は目を細めた。

「……お前、まさか『そっち』のほう考えたのか?」

「えっ、違うの!?」

竜馬は深く溜め息をついた。

「おい、俺はそんなつもりねえって何回も言ってんじゃねえか!!
第一、お前とヤったら俺はまた牢獄行きになっちまう――!」
148ライフ 第39話H:2013/03/04(月) 07:37:12.58 ID:NzkGPmGi
「また……牢獄……?」

「……あ、いや。なんでもない。まあとにかくついてきやがれ!」

腑に落ちない発言だったが、とりあえず彼についていった先は、何故か近郊にある山の麓で、もう空が暗い今の時間に人気がないのは当たり前である。しかし、そこにはあの『物体』が隠されている場所であった。

「ここってまさか……」

「椎葉はここで待ってろ」

竜馬だけ山の中に入っていき、ただ一人取り残される歩。

(ものすごく嫌な予感が……)

歩に駆られる不安は的中していた。
数分後……。

「!!」

やはり現れた。山の中から自分のトラウマであるあの巨大ロボット、『ゲッターロボ』が……。

操縦しているのは間違いなく竜馬だろう……。

「ひいっ!」

ゲッターはいきなり歩を掬い上げて、口元のフェイスマスクの方へ向かっていくが、彼女は落ちないかと身を低くし、震えていた。

そしてフェイスマスクが真下に開くと操縦席に座り、操縦レバーを握り込む竜馬の姿が。

「椎葉、俺んとこに乗れ!」

「…………」
149ライフ 第39話I:2013/03/04(月) 07:38:54.19 ID:NzkGPmGi
完全に怖がって、身体を猫のように丸くなっている彼女を見て、渡れるような状況ではないと分かる。

「ちい」

竜馬は立ち上がると、その軽快な身のこなしで彼女の元へ移動し、身体をお姫様のように持ち上げた。

「怖いか?」

頑なに首を横に振る彼女だが、強張るその顔を見ると図星である。

「ならいくぜっ!」

抱いたまま操縦席に戻る竜馬はそのまま操縦席に座り込み、レバーを握り込む。

「椎葉、嫌なら降りるか?」

竜馬に抱かれている彼女は目を閉じながらも顔をまた横に振る。
『ゲッター』を動かしてまで何か礼をしてくれる彼を失望させたくはない、この気持ちと何故か竜馬のそばにいると妙な安心感があり、彼女はこのままでいいと決意した。

「上等。なら行くぜ。しっかり掴まってな!ゲッターロボ、発進!!」


《ド ン ッ !》

地上から急発進したゲッターロボは遥か上空へ。

「椎葉、ゆっくり眼を開けろ」

「……」

彼の言われたように少しずつ目を開けていくと、彼女を待っていたのは……。

「うわああああっ……」
150ライフ 第39話J:2013/03/04(月) 07:40:33.09 ID:NzkGPmGi
彼女が見たのはコックピットの全視点モニターに映る、高度約400m上空から見る、地上の景色。

都市部の色鮮やかなイルミネーションが地上全体に輝き、まるで宝石のようである。

「キレイ……こんなの初めて……っ」

歩は恐怖を忘れてうっとりしていた。

「どうだ?前の廃墟ん時はこんな余裕がなかったが、ゲッターから眺める景色もなかなかいいだろ?」

竜馬の言っていた礼とはこのことである。

「お前、どうやらゲッターの適性あるみてえだし乗せてやろうかなってな。どうだ、このままどこかドライブ飛行すっか?」

「……うん!」

「よっしゃあ、なら行くか!」

竜馬は張り切ってレバーを一気に押した。

「むぎゃぃィィっっ!」

適性があるとは言え、いきなりフルスピードはさすがの歩には負担がかかっていた。
竜馬は慌ててレバーを戻し、スピードを緩めた。

「わっ、わりい」

「…………」

――ゲッターは山の上や海上へ飛んでいた。
最初は怖がっていた歩も慣れてきたのか、目を開けて辺りを眺めているほどにまでなっていた。
151ライフ 第39話K:2013/03/04(月) 07:43:37.92 ID:NzkGPmGi
竜馬は自分の膝元にいる彼女をふと見つめた。

(椎葉……思った以上にゲッターに馴染んでやがる。下手したら隼人とかよりも適性があるんじゃねえか……)

本当であるならば、ただ乗せているだけとは言え、このスピードでも衝撃耐性を施してないこの機体の飛行は訓練されていない一般人はキツイ。ましてやこんな外見、か弱そうな彼女がもうこのスピードに慣れて、今は観光に楽しんでいるのは驚きだ。

「これってどこまでいけるの?」

彼女がそう聞くと……。

「宇宙服とかの気密装備さえあれば、ゲッターはこれだけで月面までいけるぜ」

「げ、月面っっ!!?」

――月。地球の衛星。月うさぎや日本のおとぎ話に登場するかぐや姫は月の民だったというのは有名である。

近代になって、H・G・ウェルズ、ジョルジュ・メリエスの月世界を題材にした作品では『月人』という種族が存在するが、実際は空気などがなく、生き物がいるどころか、基本住めない死の星であると言うのは後の話である。

しかしさらに時代が進み、竜馬の時代になると宇宙バクテリア種『インベーダー』の根城と化して、戦火に包まれるのはこの時代の人間、もちろん歩達はまだ知らない――。


これ単体で宇宙空間どころか、その月までいけると言うのは凄まじい機体だ。
まあどれだけ時間がかかるかは検討がつかないが、さすがは未来のロボットだ。今の科学技術では到底不可能である。
152ライフ 第39話L:2013/03/04(月) 07:45:05.01 ID:NzkGPmGi
「これ未来とか薗田君にも見せてあげたいなぁ」

歩は眼を輝かせている。が、ふと気付いたことがあった。

(あれ……っ、てあたし今、流君の膝下にいる……)

今、彼と密着している歩の顔はまた一気に赤面したのだ。

(けど……どうしてだろう……流君といたらどこか、身近な安心感みたいなものがあるけど……赤の他人同士なのに……)

……歩の疑問。それは竜馬も同じような考えを持っていた。

(前もそうだったが椎葉といると何故かよく、妙に懐かしくて放っておけない気持ちになるが……一体何故だ……)

互いにどこか共鳴し合う二人には一体何の関係があるのか――。
153ライフの作者です。:2013/03/04(月) 07:50:34.57 ID:NzkGPmGi
ここまでです。ゲッターロボでドライブデートも楽しそうだなあ(後のこと考えてないけど……)

次からはもう終盤に入り、急展開になります、お楽しみに。
154名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/04(月) 13:16:44.35 ID:KyR4+kjK
早いねェ、乙
155名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/04(月) 18:09:21.45 ID:8NbffPML
乙!
歩は竜馬の母親だったりして…
156名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 00:43:56.02 ID:3FPm9JyQ
ヒロインが実は未来の母親ってまんがいくつか見たきがするな。
破壊魔定光は覚えているんだけど他は忘れた
157名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 22:01:07.10 ID:cfK2FGE+
母親がヒロインって書くとちょっとアブノーマルな空気が…………
まあ、最近は男、おさんとかがヒロインって言われたりもするしな
もちろんネタ的な意味でだろうけど
158名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 23:27:52.64 ID:EMF1ZB3N
母親が失踪した旦那が自分の息子だと気付いて、
旦那と初めて逢った時の年齢と息子の年齢が一緒になったときに
(偶発的だけど)過去に送ってループを成立させるとかね。
159名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/06(水) 01:35:24.15 ID:EVpagAfA
四月からのアニメにロボものが三つもあって、それが全部宇宙進出している設定だからゲッターと絡ませれそう
翠星のガルガンディアは特にゲッター艦隊に相性が良さそう、
地球が忘れ去られているぐらい宇宙に進出、異形の敵と戦っている設定だし。
160ライフの作者です:2013/03/06(水) 18:26:32.60 ID:AElpZuHv
続き貼ります。
161ライフ 第40話@:2013/03/06(水) 18:27:58.93 ID:AElpZuHv
――夏休みもあと二日で終わりと迫った日、市内のとある焼肉屋では……。

「「カンパーイ!」」

どういう訳か、克己と戸田が食事をとっている。

「巡回お疲れさまでした!」

「……ありがとう♪」

爽やかな笑顔の克己に笑顔で答える戸田。
二人は肉を熱した金網の中に次々と放り込んでいく――。

「でもひどいですよね他の先生たちも。結局戸田先生一人に巡回押しつけちゃってさ」

「……いいのよ、あたしの責任なんだし。
それにけっこう楽しみなんだから。こうやって塾帰りの佐古君とこうしてゴハン食べたりするの」

……楽しく食事する今の二人は完全に恋人同士のような光景であるが……。


「……あと一日だね、夏休みも。
9月1日からはまた、ボクたち教室と生徒の関係に戻っちゃうんだね……」

克己はふと、彼女に悲しげな瞳を見せた。

「さみしいなぁ……」

すると戸田は感際立って彼の手をギュッと握りしめた――。

「今日は帰さない!!」

「先生……」

二人でトキメキあっているが、教師が生徒を誘惑するとはこれは背徳行為ではないのか……。
162ライフ 第40話A:2013/03/06(水) 18:29:07.32 ID:AElpZuHv
――そして9月1日。楽しかった夏休みも終わり、新たな新学期を迎える今日、生徒達がゾロゾロ校舎へ入っていく。

しかし、そこに校門付近に一台の車があり、扉が開くと降りてきたのは二人の男性であった。

「ちょっといいかな?」

近くにいた生徒に尋ねるこの男性は……。

「一年生の自殺未遂したコってどんなコだった?」

「えっ」

「やっぱりイジメとかが原因なのかな?」

「え〜〜〜〜……」

……彼らはマスコミである。発見した主任の岩城、他教師数人が慌てて彼らの元へ向かった。

「生徒への取材は禁止だと言ったハズだ!」

――そしてそれは校内でもたちまち広まることになる。

「ちょっと見たぁ?マスコミ来てた!」

「ヤバくない!?」

「ウチ、親にまで聞かれたよー、アンタはいじめられてないかって」

関係のない者にとっては意気揚々するものや笑い話になっているが、一番大変なのは問題の歩のクラスであった。

「……マズイんじゃね?あいつら……」

「絶対関わってるだろ……」

クラスメートが見つめる先は、三人でちんまりし黙り込んでいる愛海、エミ、チカの三人である。
163ライフ 第40話B:2013/03/06(水) 18:30:59.00 ID:AElpZuHv
そんな中、ちょうどそこに教室に入ってきたのは歩と未来の二人であった。

「……あ」

「お、はよ……」

すでに席に座っていた薗田と目を合わせるも、すぐに顔を反らす。そして彼の中のいい男子二人が本人をおちょくっている姿を見ていると。

「行ったんでしょ、デート」

なぜか未来に見抜かれている、歩は顔を真っ赤にした。

「えっっ!?なんで知って……」

「夏休みまえにきかれたもん、あんたん家の電話番号♪」

「……デートってほどじゃあ……」

……そして二人にとっての一番の話題人物、竜馬は相変わらず自分の席に顔を埋めて寝そべっている。

「流君……」

歩は彼に暖かな笑みを浮かべていると、未来が彼女の耳元でこう呟いた。

(んで、どうだった?流のエッチテクニックは……?)

彼女の顔は一気に真っ赤になった。

「ミキっっっ!!!」

「うっそーーん♪」

……未来がふと、彼女にこう言った。

「がんばろうね、2学期も」

「うん!」

歩はニコッと笑った。
しかし、その直後である。

「おはようございまぁす!!」
164ライフ 第40話C:2013/03/06(水) 18:34:38.23 ID:AElpZuHv
入ってきたのは担任の戸田であったが、様子がおかしい。
『ケバい』くらいに化粧を施して、アクセサリーや見慣れないオシャレな服を着ている。

そんな彼女に歩達、クラス全員はざわめいた。

「……どーしちゃったの戸田ちゃん……」

「ストレスでイッちゃったんじゃねーの?」

こんな声が辺りに出回っているほどだ。

――朝礼中、廊下が何か慌ただしいと思いきや、突然主任の岩城が歩のクラスに入りこんできた。

「一年生は始業式のあと待機するように、学年集会を行う!!」

「ハァ!?」

「またかよ〜……」

突然の連絡に再びクラスにざわめき出す。

「どっ、どういうことですか!?」

「たった今、職員室に一本の電話が入りました」

「え…………?」


……そして始業式も終わり、一年生全員が体育館に残される。
何故か扉を硬く閉ざし、誰も出入り不可能にしているがこれは何故か……。

「何なんだよ……」

中央ステージに立つ岩城が頷くと、横の幕からある人物が登場した――。
165ライフ 第40話D:2013/03/06(水) 18:36:28.88 ID:AElpZuHv
(廣瀬!!?)

――彼女だった。車椅子に座り、教師に押されながら登場した彼女はどこか思い詰めた表情であった。


「あれって飛び降りたコじゃん!!」

「マジで!?」

当然の如く、一年全員に衝撃が走った。長かった髪を切り、ボブカットとなった彼女は顔を俯いたままだ。

「静かに!!彼女は今日、みんなに謝りたいことがあると言って学校に電話をしてきた。

無理をすることはない……と、我々は説得したが、どうしても話したいことがあるそうだ。

今から話される真実を胸にしまっておくように」

岩城からマイクを渡される廣瀬。次第に震えはじめ、言い渋るような表情であったが……。

「あ…………あたしは………おなじクラスの椎葉さんをいじめられてました…………」

《! ! ?》

歩他、これに関係のある人物全員に雷のような衝撃が走った。

「うそっ!!?」

「な、なんで……っ」

いじめの主犯格が愛海であるにも関わらず、その本人からハブられたハズの彼女が突然、偽りの発言を繰り出したのであった。
166ライフ 第40話E:2013/03/06(水) 18:40:06.76 ID:AElpZuHv
「……はじめは軽いキモチでした……ムカつくからって…………ただそれだけでヒドイこともたくさんしました……。

でも、だんだん周りにもイジメがバレてきて……疑われて、はじめて自分のしたことが怖くなって……全部バレるなら死んだほうがマシだって思いました」

……当の歩の表情は段々と険しくなる一方であった。

(ちがう……ウソだ!!)

しかし無情にも話は続く。

「あたしが安西さん達に指図して……椎葉さんをいじめてたんです……ごめんねマナミ……」

「ヒロ……」

張本人は涙を浮かべて彼女にむかって『もういいよ』と言わんばかりに首を横に振った。

しかしエミとチカの表情は完全に顔が青ざめていた。

「……安西さん、何も悪くありません。全部あたしがやりました……」

……そして涙を流している廣瀬はマイクを落とすと、その場で号泣してしまった。

これに唖然とする生徒全員。話が全く異なっていることに、副担任の平岡に真実を打ち明けたあの女子生徒、エイコは信じられないような表情をした。

「な、なんで……だって廣瀬さんハブにされてたじゃん……ウチら見たよね!?」

隣の一緒に打ち明けた友人に聞くが黙り込んだままだ。

「な、なんなのコレ……」

そんな異常な空気に包まれる中、

「素晴らしい勇気じゃないか…………!!」

岩城達、教師達が拍手、喝采を贈り始めた。

「我々は犯人捜しをしないと決めた。しかし彼女は自ら名乗り出たんだ……!」

しかし真実を知っている平岡も顔面が蒼白しきった表情であった。

「……なんで、なんでそんなこと言うの廣瀬さん……。

主任!まえにも話したようにわたしは別の生徒からちがう証言を……」

「……見なさい。この感動に沸く生徒たちと彼女の勇姿を……まさに誇り高き西館高生の真の姿ではないか!!」

……違う、こんなのまやかしだ。虚像を褒め称えるなんて、目が腐っているのではないか――。

「カッコよかったよ、ヒロ……♪」

愛海はうっとりした表情である。

「……んだよコレ、どーなって…………」

「あんたたちも感謝しなさいよ?」

エミとチカが見たのは、悪魔のような、爬虫人類のような醜い顔をした愛海の顔があった……。
167ライフ 第40話:2013/03/06(水) 18:41:06.76 ID:AElpZuHv
――そう、愛海が廣瀬に頼んだこととはコレである。許す代わりに自分が濡れ衣を着ろと、そして生徒前で公表しろと……全て彼女の命令通りである。

そして偽りの真実をぶちまけて去っていく廣瀬に歩は……。

「どうして……どうしてそんな嘘をつくの!!?」

我慢の限界だった彼女は一人、ステージへ駆けていく。途中で教師達に取り押さえられるも最後まで抵抗していた。

「廣瀬!!!」

歩の声が耳に響き、廣瀬は再び涙が溢れ返り、聞こえない声でこう言った。

「椎葉……あたし、大バカだよ……バカでごめん……っ」

……そして、彼女は体育館から去っていった――。

……一方、竜馬は……。

「……ぐがっ、ありゃ、誰もいねえ」

一人、教室で寝ていたままだった。
168ライフの作者です:2013/03/06(水) 18:48:32.32 ID:AElpZuHv
ここまでです。これ読んだことある一人は分かると思いますが、愛海って晴明並の粘着気質の外道だと思います。

次回もお楽しみに。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/06(水) 21:25:46.23 ID:bVwbF/+s
ペース早いでしょう… 乙
170名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/06(水) 22:05:29.00 ID:XybKi680

最近見ないなと思っていたら貯めていたののね。
171名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/06(水) 22:31:09.35 ID:oUUgwq0J
乙乙
ペースとんでもないな
時間があいたときに読ませてもらいます
172名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 11:48:45.01 ID:ve0fpNkX
ジョジョの作者がキャラ作りをするとき履歴書みたいなの書くらしいけど
ゲッターのキャラの履歴書ってどこに出しても不採用になりそうだよね。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 12:59:49.12 ID:5i09WYtV
採用してくれるのは早乙女研究所等の極一部ぐらいじゃあないか?
174名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 13:58:15.96 ID:KoQj/Lgw
ちょっと質問してもいいだろうか?
石川作品で最強は極道兵器だというのをどこかで見かけたんだけど、どういう意味なんだろうか?
公式がそう言ってるの?
175名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 16:47:33.00 ID:fTtthl/L
>>174

それは一部の身内ファンが言ってるだけで完全非公式だよ。
石川世界最強は時天空かラ=グースのどちらかだけど、極道兵器こと将造ならなんかやらかしてくれるだろうっていう決めつけだね。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 17:16:17.76 ID:KoQj/Lgw
>>175
ありがとう
そうなのか
まあ、普通に考えてそうなんだけど、
石川御大なら、そんなこと言ってても不思議ではないかなと思ってねw
冗談交じりにでもさw
インタビューかなにかで
「石川先生の作品で最強といえばどのキャラなんでしょうか?やはり、時天空かラ=グースですかね?」
「いやいや、極道兵器ですよw」
「いやいや、冗談抜きでw」
「いやいやwマジでwマジでwww」
みたいなやりとりがあったのかなと思って
ちがうんだね
回答ありがとう
177名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 20:11:00.51 ID:ve0fpNkX
偽書は雑誌打ち切りの呪いから逃れたかなと思ったら
作者がやばいことになっているらしいな、ゲッターの呪いって怖い。
まあ、実際はアーク以前は結構無理やりな気がするんだけどね
冒険王も號の掲載誌キャプテンも連載終了後結構経ってからの休刊だし
178名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 21:01:18.00 ID:j/yL7WxH
極道兵器は説得力最強だから(真顔)
ラ=グースとか倒すのに他作品の力を借りるとして、誰なら殺れるんだろう
179名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 21:32:35.34 ID:ve0fpNkX
アメコミの連中とか?
まあ、竜馬って単純のスペックではバットマン暮らすかな?
180名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 00:51:16.31 ID:G2ODTna1
アメコミとかは結構特殊能力がないけど鍛えた肉体で頑張っている奴多いよね
バットマンはその代表格だし
最近公開されたアベンジャーズだって結構そういうのいるし
キャプテンアメリカだって人間の限界ギリギリ超えているかどうか程度らしいし。
まあ、肉体がどうであれ精神的に強い奴だらけだけどね
181名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 02:34:35.12 ID:9UcrDsUL
ラ=グースに対抗できるのアメコミだとギャラクタスしか思い付かなかった…
182名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 02:42:54.94 ID:G2ODTna1
ラ=グースは宇宙を侵食する系の能力だから
既存の宇宙を操作するけいのやつは相性悪いかもな
まあ、言葉遊び的な感じの結論だから断言できないけど
時天空はこんな感じに神にかったしね
183名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 14:25:56.94 ID:eSUTgnX0
空間支配受け付けないとかでもまだ素の攻撃がすごいしな…
寝返りで仏の軍団死んだし
184名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 15:01:12.07 ID:zHOi4rx/
HELLSINGの主人公の山守義雄を出そう
極道兵器共々やはり最強はヤクザなのかと俺は恐れおののいた
185名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 18:38:04.46 ID:yR8HyvxM
でもデストロイスペーシーだっけ?宇宙を粉砕する攻撃、あれなら耐えられそうだな
要はゴルディオンクラッシャーの超凄いバージョンだろ?
186名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 21:43:08.28 ID:2SaEtzZu
最強スレの上位のゲットバッカーズだってヤクザに一方的にぼこられるしな
187名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 00:43:36.90 ID:hECbhcnb
すごくどうてもいいが閃乱カグラのキャラにゲッターロボ斬にのせるとか…………
隼人の理性持つかな?
そもそも、何と戦うのか
188名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 03:06:53.40 ID:788+t8KR
敵は清明と鬼で良いんじゃあないか?
189ライフの作者です:2013/03/11(月) 08:32:07.37 ID:YcFibuOw
流れ切って悪いですが続き貼ります。
190ライフ 第41話@:2013/03/11(月) 08:33:20.01 ID:YcFibuOw
――放課後。歩一人で廣瀬の住むマンションに訪れる。階段を上がろうとすると平岡の姿が……。


「あっ、もしかして椎葉さんも廣瀬さんに会いに……?」

すると歩は急いで彼女の元に駆け寄り、

「602号室であってますよね!!」

「あ、でも……」

平岡を振り切り、廣瀬の住んでいる602号室のインターホンを鳴らすも、出たのは母親であった。

『……今はそっとしておいてくれないかしら……だれにも会いたくないって言ってるの…………』

面会を断られるも、負けじと彼女は食らいつく。

「……あの、でも、お願いします。少しだけでもいいんです……」

だが、

『ホントにごめんなさい……』

インターホンを切られてしまった。


「お願いしますっ!!お願い――」


……結局、会うことが出来ずにそこから去っていく。

(安西だ……絶対に安西のしわざだ……)

歩は分かっていた。誰の企みでこうなったのかが……。


(絶対に許せない!!)


……意気消沈した歩は階段を降りようとすると、下には平岡が彼女を待っていた。

二人は並んでマンションから後にしていく……。
191ライフ 第41話A:2013/03/11(月) 08:35:03.54 ID:YcFibuOw
「椎葉さん、ごめんなさい……あなたを守れなくて……」

「いいんです……もう」

歩のその言葉には心がこもってなかった。

「もうあたし、学校にはなにも期待してませんから……」

「…………」

……二人は、帰り道にとある小学校の横を通った。
放課後ということもあり、小学生達が元気で校庭でボール遊びをしている姿を平岡が懐かしむ目で眺めていた。

「ここね……わたしが通ってた小学校なんだ」

彼女は昔の自分を重ねて、こう話した。

「昔はみんな、裸足で校庭を駆け回っていた……三年生のときの担任の先生が、『コドモはのびのび育つのが一番』っていつも言ってたの。

けど裸足なんて危険だって……反対する親や先生もいたけど、その先生はいつもひとりで校庭の石拾いをやってた……」

彼女はニコっと笑って歩に微笑んだ。

「とても生徒思いの優しい先生で――その先生に出会えたからわたしは先生になりたいと思ったの」

……すると歩はこう尋ねた。

「……今はその先生、どうしてるんですか?」

――平岡の顔は一気に暗くなった。
192ライフ 第41話B:2013/03/11(月) 08:36:23.33 ID:YcFibuOw
「……砂場にね、埋もれてたガラスの破片で足を切っちゃったコがいてね、問題になっちゃって……他の学校に飛ばされちゃったの」

彼女はフェンス越しでその砂場を眺める。

「……今思うと、それだけじゃなくて他の先生にも厄介者扱いされていたのかもしれないわね」

フェンスに手をかけつ座り込む彼女は……涙を浮かべていた。

「生徒には人気がある先生だったけど……理想だけではうまくいかないってこと、わたしは教師になるまでわからなかった……。

どうしてかしら……みんなはじめは夢をもって教師になったはずなのに……生徒に、失望させるような学校にしたいなんて、だれひとり思ってないはずなのに……」

彼女はうなだれてしまう。その時は微かに吹き、地面に置いたとあるファイルがめくれる。
それは歩のクラスメート全員の詳細、そして今の心境、悩み、全てが書かれたファイルであった。

「もしかして……クラス全員の家を回ってるんですか?」

「あ……うん。学校を出て……ひとりひとり話してみると、結構心を開いてくれるコもいるの」
193ライフ 第41話C:2013/03/11(月) 08:38:26.91 ID:YcFibuOw
平岡はファイルを拾い上げ、整理すると歩にその屈託のない、穏やかな笑みを見せた。

「わたしは廣瀬さんがイジメの主犯だなんて少したりとも思ってないから。

少しでも、あなたの力になれるようがんばるからね」

そう言い、去っていく彼女に歩は思った。まだ……この腐り切ったこの学校に捨てたものではない、ちゃんと考えてくれる教師がいるんだと――。


――一方、愛海宅では岩城が愛海の父、富美男に今日のことについて話していた。

「いやーーよかったよかった、真犯人がやっと見つかったというわけだな!!」

「……本当に申し訳ございませんでした」

特報に高笑いする彼は、事実を知らないくせに暢気なものである。

「まあよいよい、これで一件落着ではないか!」

「……」

ご機嫌である富美男に対し、岩城はまだご機嫌を伺っている表情である。

「……しかしかわいそうになぁ。愛海のような心やさしい子が巻き込まれんようにしてもらわんと……」

「ハァ……」

「もっとよい学校づくりが必要なんじゃないのかね?」
194ライフ 第41話D:2013/03/11(月) 08:39:44.57 ID:YcFibuOw
岩城は額の汗を拭うと、早々と退室しようと立ち上がる。

「――ではっ、わたしはこれで……」

「ちょっと待ちたまえ」

富美男は立ち上がり、後ろを向いたまま立ち止まっている彼にこう告げた――。

「もしも……今後の学校改革にわたしの助言が必要ならば、いつでも受けにくるがよい、待っているぞ!!」

――と。

……休日。都市から近くにある端ケ前海岸。そこにはエミとチカの二人だけで遊びに来ているが……。

「……なあ、ヒロのこと……ホントにこれでいいのかよ……」

「ま〜〜〜〜だ言ってんのかよ!もーいーじゃん、ウチらこれで無罪だよ?
椎葉をいじめてたこともさぁ」

チカは肩荷が降りて笑っているが、エミは罪悪感丸出しの表情であった。

「イワちゃんだって学校休んでうまく逃げてんだから気にすんなって!」

しかし、エミの口から出たのは驚愕の一言だった。

「何を言って……イワちゃんは九州の学校に転校したんだよ!?」

「はあっ!!?ウソだろ!?」

「マジだよ……っ」

岩本は愛海に第三のイジメのターゲットにされるのを畏れて、夏休み中に九州へ引っ越したらしい。彼女は文字通り『逃げた』のであった――。
195ライフ 第41話E:2013/03/11(月) 08:44:25.54 ID:YcFibuOw
さすがのチカもこればかりは平然といられなくなった。が……、

「ほっ、ほら、だからさっ、ウチらもうまくやろーぜ。せっかくマナ避けてまでこんな遠くまで遊びに来てんだからさ!!」

やはりこの二人も愛海に対して距離を置くことにしたのであった。

「わぁおっ、キレーーッ♪」

夕日の波打ち際の景色が美しく、写メを取るともそこにとある『余計なもの』まで写ってしまう。

「……ゲ、カップルうつっちゃった……」

「しかもキスシーン……」

「消せ消せ、ソッコー消……」

しかし、瞬間二人は固まった。何故なら……。

「「ぎゃああああああーーーーっっ!!!」」

そのカップルとは……何と克己と戸田であった。
口づけまでかますとは……この二人は一体……。

「キレーになったね先生!」

「やぁだ♪」

まるで少女漫画みたいな演出を繰り広げる二人……そこにエミ達が写メを取ってしまったことも気づかずに……。

「もうボクの心は先生だけのものだよ」

「佐古君……」

うっとり顔である戸田だが果たしてこの後無事に済むのだろうか……。
196ライフ 第41話F:2013/03/11(月) 09:17:57.78 ID:YcFibuOw
……その夜。愛海が夜遊びから帰ってきた時であった。

「あーーっ、楽しかったァ♪」

多分、友人である車から降りてご機嫌で家に入ろうとするも、そこに……。

「あっれぇ、こんばんはぁーーっ♪」

家の門に立っていたのは平岡であった。しかも、顔色一つ変えず、無口で。

「あなたはたくさんの嘘をついているようね、安西さん?」

「嘘……」

「廣瀬さんに嘘の証言をさせたのもあなたなんじゃないの?」

核心に迫る平岡。愛海は突然、おどおどしたした態度を取り始め――。

「あのことなら本当です……わたしは……いくら友達の頼みだからって人をいじめるなんてこと……やりたくなかった。
怖くて逆らえなかったんです、ずっと……!!」

泣きつく彼女に平岡はため息を吐いた――。

「そんな演技はホント上手ね」

彼女にはお見通しであった。愛海は「チッ」と舌打ちをかます。

「もうわかってるのよ、あなたは廣瀬さんをハブにして自殺に追い詰めた。
彼氏を盗られたと思い込んで椎葉さんをいじめていた」

「…………」

「勇気を出して事実を話してくれたコがいるの」
197ライフ 第41話G:2013/03/11(月) 10:06:19.14 ID:YcFibuOw
――しかし愛海は何も言わずに、門を閉めて家へ入っていこうとしたのだ。
しかし平岡は諦めずに彼女にこう言い放った。

「あなたはいつか絶対に孤独になる!!」

「……」

「それでもいいの?」

平岡はつい感情を出して叫んでしまった。

「……本当は今だってつらいんじゃないの?人を苦しめているのはさみしいからじゃないの……安西さん!?」

愛海は振り向いた。だが――。

「キモチイイからですよ」

「!!?」

その時の彼女はまるで悪魔のような笑みを浮かべて平岡にその黒く汚い本性を露にした。

「セックスなんかより何倍もね♪」

「……っっ!!」

「あたしに逆らった奴は苦しんで地獄に堕ちりゃあいいのよ」

何と、相手が教師であるにも関わらずその場で顔に唾を吐くと言う冒涜行為を働いたのであった。

平岡はついに怒りを露にし、彼女に平手打ちをかまそうとするが、

「いいんですか?わたしを殴ったらどうなるか……おわかりでしょう?」

……ついに殴ることなど出来なかった彼女は必死に我慢をしている。その姿をほくそ笑んだ愛海は平然と家に入っていった。



自室に入り、トボトボ去っていく平岡を二階から眺めている愛海は険しい表情であった。

「またうるさいハエが湧いてきたわね、潰してやろうかしら」

棚にかけてあった可愛らしい人形を掴むとその首を力一杯絞めて、壁に投げつけた。

“あなたはいつか絶対に孤独になる!!”

その言葉が頭に響いていたのであった。
198ライフの作者です:2013/03/11(月) 10:07:36.72 ID:YcFibuOw
ここまでです。また次回もお楽しみに。
199名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 21:15:12.45 ID:Gu4FXZUX
うぅ〜やっぱりはぇぇよ〜!乙
200名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 22:53:05.70 ID:9NXNMJcc
流石ゲッタースレ、マッハの投稿速度だ
201名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 22:53:51.18 ID:hECbhcnb

書き溜めって結構疲れそうだな
202名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/13(水) 14:11:35.11 ID:RvablIBP
いつか極道兵器が手に入ったらHELLSINGと合わせてみたい
たぶん一文字につきに三人くらい一般人が死ぬことになりそう
203名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/13(水) 14:21:13.72 ID:98Uqpb1v
人が死なない話が無かったりして。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/13(水) 17:47:48.96 ID:7nmkBH1F
極道兵器の死亡率がだいたい3ページに一人だっけ?
205名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/13(水) 22:33:17.63 ID:eTj2wIXF
ギャグマンガでダンジョンごとボスを始末しようとしたものがあったな。
まあ、極道兵器が異常なのは人質いるのにそれをすることだろうな
206名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/14(木) 01:13:27.95 ID:fLVIhcXq
ダンジョン……

風来のリョウマ2 恐竜襲来隼人の校しゃ
207名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/14(木) 01:22:03.34 ID:fg3oNQxr
将造って親友にはちゃんと友情面を出すし、叔父さんにはタジタジしてたしやっぱり人の子って面があるよな
208名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/14(木) 03:10:33.36 ID:Bn8SUf05
ゲームネタ増えないかな、前スレのゲッターカートみたいな(他力本願)
209名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/14(木) 14:06:35.57 ID:G4bk+AY+
ゲッターが今のラノベ風になったら…………
主人公が女じゃない限りは表紙に来れないだろうな…………
210名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/14(木) 21:28:32.57 ID:XW6QbG04
不滅のゲッターオンライン
多分MOアクション

・機種は初代、G、真の三つ
・初代は低燃費の格闘型、Gはゲッター線の扱いに長けた遠距離型、真は器用万能だが燃費が悪い
・他作品で言うジョブは1(ドラゴン)、2(ライガー)、3(ポセイドン)の三つ
・ジョブチェンジ=変形はいつでも可能
・装備は装甲、炉心、操縦系、腕部駆動系、脚部駆動系、武器
・武器の装備箇所は1=肩・腕、2=腕、3=肩
・半年後くらいの大型アップデートでタイトルに「真」がつき號とアークが追加
・PvPで勝ったら相手のパーツの能力値を自分に+できる(奪うだと問題ありそう)
・クエストは研究所周辺の哨戒任務から始まり、市街地の防衛、敵本拠地に殴り込みと続く
・あるレベルに達したら旧早乙女研究所に行けるようになる
・そこでのクエストを全て完了すると聖ドラゴンの世界に行けるようになる
・聖ドラゴンを倒すと虚無の世界へ
・虚無の世界突入後は半日ログインしないと死ぬ
・戻る手段はない
211名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/15(金) 02:07:55.39 ID:qlJk0kMw
スパロボの真ゲッターはなんかもう第4次みたいなサプライズ参戦じゃなく準レギュラー化しているからそろそろお腹いっぱい感があるな

そろそろ無印、號、ネオ、新だけ、サプライズで大決戦版真ゲッタードラゴンをだな……
212名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/15(金) 10:55:03.41 ID:bErQmZSx
まあ、アニメ版のキャラを載せるための
原作版という表記参戦はもうがっかりするからなあ。
213名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/15(金) 17:28:01.97 ID:rbvCufat
漫画版として出してもらいたいな。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/15(金) 20:40:19.54 ID:bZELepCh
避難所に新規来てるな
215名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/16(土) 21:29:37.47 ID:wECm35QE
ガルガンディアの漫画版見て思ったけど事前調査って大切だよね。
恐竜帝国はだいぶ前からやっていたみただし、
アンドロメダも百鬼帝国から情報得ていたみたいだし
216名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 00:13:07.52 ID:jYMEkEQN
敵を知り己を知ればってやつだな。
217名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 00:36:22.89 ID:nvV6B5o4
言葉が通じなかったりはもちろん、戦闘の概念が違うから皆殺しにしたり。
脚本があの虚淵だからな。
218名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 22:39:52.42 ID:nvV6B5o4
代理投下してみるわ
219名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 22:40:38.21 ID:nvV6B5o4
 悪魔がホルンを吹き鳴らす時刻、街に立ち並んだ巨大なビル群は、峻厳とした山々の峰のように如く天高く聳え立っている。

 チクタクと静かに回る秒針の音──時計の針が午前一時を差す。路地裏にたむろするギルドの売人どもから、月のアガリをせしめるバイケン。
 バイケンは売人にロド麻薬を売らせ、売人はバイケンに売った麻薬の金の二割を上納金としておさめるのが、ここでの取り決めだ。

 闇金、賭博、売春宿、殺し──この街での非合法なビジネスは、全てバイケンの息がかかっている。
 悪党のバイケン、それがこの男の通り名だ。口に咥えた葉巻が、グレーの煙をゆらゆらと立ち上らせる。

 バイケンは海賊ギルドの中堅幹部で醜い痘痕面をしていた。
 魔女のように伸びた鷲鼻は痘痕だらけで、右目には眼帯が巻かれている。
 おまけにせむしで、到底女受けするような色男とは呼べない。
 右目の眼帯はかつて一匹狼の海賊に奪われた。海賊の名はコブラ、宇宙最高の賞金首と呼ばれた男だ。

 もっとも、数年ほど前にぷつりと消息を絶ち、今ではもう死んでいるだろうというのが、もっぱらの噂だった。
 だが、バイケンはそんな噂話なぞ信じてはいなかった。

 そうだとも、奴はどこかで生きているはずだ。あいつはそんなヤワなタマじゃない。 
 奴は地獄の住民だ。悪魔を友にし、死神と連れ歩く、それがあの男だ。
 バイケンの胸裏にはいつまでもコブラとサイコガンのシルエットが付きまとっていた。

 ぼんやりとした薄明かり、外灯の回りでは、季節外れの蛾が飛び回っていた。
 今月に入ってから、ロド麻薬の仕入れ値があがるという。そんな話が近頃のバイケンを悩ませていた。

 ロド麻薬は金になる。買った奴はやがて廃人になる。売人は新しい客を捕まえて、ロド麻薬を売りつける。
 売った金はバイケンの懐へと転がり込む。仕入れ値があがれば、その分値段をつり上げなければならない。
 麻薬の売値をあげれば、客との揉め事が置きかねない。その事が今夜のバイケンを不機嫌にしているようだった。
 上がりをせしめて回っているうちに、バイケンは息のかかった売人のひとりを捕まえた。
 「ナット、最近売り上げが落ちてねえか」
 「バイケンさん、この頃、銀河パトロールの目がうるさくて、ロド麻薬が思うように売れないんでさァ」
 灰色のコンクリートでできた街路、壁に貼られた賞金首のポスター、
 方眉をつりあげ、バイケンが不機嫌そうに灰になりかけた葉巻を吐き捨てる。
 言い訳がましい売人にバイケンが一発、蹴りをくれてやる。それも睾丸のど真ん中にだ。
 
 ブーツの先が売人の股間をえぐった。
 身体をくの字に曲げ、呻くナット──バイケンが引き抜いた拳銃をナットの額に押し付けた。
 「ナット、お前が手下の売人どもから金をチョロまかしてんのは知ってんだ」

 恐怖のあまり、ナットの全身が硬く強張った。バイケンが三十八口径の銃口を額の皮にぐりぐりと押し付ける。
 ネズミをいたぶる猫のように、サディスティックにネチネチと。
 「か、勘弁してください、バイケンさん、出来心だったんです……」
 ナットは胸の辺りで両手を握り合わせ、バイケンに許しを求めた。それに対するバイケンの返答。

 「勘弁できねえな、ナット、俺はそこまで心の広い男じゃねえ」
 銃口が火を噴いた。銃弾がナットの額から後頭部へと突き抜ける。血と脳漿がザーメンのように派手に吹き飛んだ。

 髪の張り付いたピンク色の肉片が、壁に付着する。地面に散らばったナットの砕けた頭部を踏みつけ、バイケンはせせら笑った。
 「ひひひっ、俺の金をチョロまかそうなんざ、百年早えんだよ、なあ、ナット」

 「また派手にやったもんだな、バイケン」
 突然後ろから何者かに声をかけられ、バイケンは驚きながら振り返った。全く気配を感じなかった。それこそ微塵もだ。
220名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 22:41:14.56 ID:nvV6B5o4
「そこにいるのは誰だッ」
 バイケンは叫んだ。振り向きざまに叫んだ。
 暗がりから、こちらを覗く一体の影法師──影法師がジッポーライターに火をつけた。

 ライターの炎で、葉巻の先を炙る男の素顔──バイケンは、映し出された男の顔に見覚えがなかった。
 男の髪は短めのブロンドヘアで鼻は丸っこい団子鼻だった。目は垂れ下がって、口元がしまりもなく、にやついている。

 愛嬌のある顔ではあるが、お世辞にもハンサムとはいえない。
 「おいおい、俺を覚えてないのか。冷たいなあ」

 男が親しい友人に話しかけるように、バイケンに向かって気さくに声をかける。

 記憶の糸を手繰り寄せてはみたが、やはり身に覚えはない。なるほど、銀河パトロールの犬ってとこか。
 恐らくは犯罪現場を押さえる為に、こちらをつけ回していたのだろう。それなら納得がいく。
 「兄ちゃん、人殺しを見られたとあっちゃ、生かしておけねえ。悪いがここで死んでもらうぜ」

 バイケンが引き金を引いた。路地裏に閃光が走った。
 闇夜を引き裂く銃声──死の間際、バイケンの瞳に黒光りする男の左腕が焼きついた。

 鈍色に輝いた紡錘形のフィルム──それはまるで死神の鎌を彷彿とさせた。
 「サ、サイコガン……」
 バイケンの瞳から命の灯火が、ふっと消えうせた。前のめりに崩れ落ちる。

 サイコガン──最後に遺したその言葉が、バイケンの墓碑銘となった。


 闇に沈んだ廃屋で、キリコは赤ん坊を優しく抱きしめた。夜風のせせらぎと静かな月の光。
 キリコ・キュービィー、それがこの男の名だ。キリコ──神の後継者と呼ばれ、神を殺し、そして神の赤ん坊を連れ去った男。

 その半生は神秘と伝説に彩られ、マーティアルですら恐れおののいた。

 カインは森にある一際大きな老いた杉の木に登り、二百メートル離れた廃屋の壊れた窓から、暗視スコープ越しにキリコの様子を覗った。
 異能生存体/不死身の男/触れ得ざる者──本当にそうなのか。元レッドショルダーだけあって、確かに腕は立ちそうだ。

 スコープドッグを扱わせれば、超一流の腕前を誇るのだろう。だが、今はどうだ。足手まといの赤子をつれ、武器は一丁の銃のみ。

 奴を消せば、名があがる。カインは愛用のライフルを手に取り、構えた。自作したステンレスの銃身が、カインの眼に頼もしく映る。
 スコープのピントをあわせ、汗で蒸れた掌で、グリップを握った。ストックに右頬を張り付かせる。ライフルの照準が、キリコの頭部に狙いを定めた。

 カインは胸の奥底で、小さなざわめきを感じた。ざわめきを振り払うように遊底をスライドさせ、チャンバーにライフル弾を送り込む。
 
 激しく胸を打つ心臓の鼓動、血管を駆け巡る血潮──ゆっくりと息を吐き、カインはライフルの引き金を絞った。
 反動──ライフルの床尾が、カインの肩に食い込んだ。やったかっ!?カインはスコープを通して、一筋の血が宙に舞うのを見た。

 廃屋の床に倒れるターゲット──呆気ないものだ。所詮は相手も生身の人間、伝説には尾ひれがつくものと相場は決まっている。
 カインが通信機のスイッチをいれた。

 『やったぞッ、キリコを仕留めたぞッッ!』
 応答はなかった。通信機のダイヤルを回し、カインがマイクに何度も呼びかけ続ける。だが、帰ってくるのは雑音だけだった。
 『おいっ、ボブっ』
 数秒後、森にバハウザーの銃声が木霊した。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 22:41:58.00 ID:nvV6B5o4
 惑星アルディーンはザ・ゴザと並ぶ戦場の星だった。金に目が眩んだ命知らずの傭兵と、賞金首のお尋ね者が集う星、
 それがアルディーンだ。巨大なドームが割れ、次々と宇宙船が飛来していく。
 
 空中に掲げられた航路標識を小型の飛行艇が横切った。ここはアルディーンの首都だ。
 傭兵達が雑多で薄汚れたメインストリートを行きかう。

 通りの角に備え付けられたシャワールーム──曇りガラスから湯飛沫の音が聞こえた。
 熱い湯を浴び終え、キリコがシャワーのコックをひねって、湯を止める。
 タオルで身体を拭き、オレンジ色の耐圧服を着込むとキリコがシャワールームから出る。

 「ああ、さっぱりした。これで綺麗な姉ちゃんでもいればなあ」
 キリコと同時に隣のシャワールームから男が出てきた。肩から湯気を立ち上らせ、陽気に鼻歌をうたいながら、男が髪の毛を指でぬぐう。
 「よう、キリコ」

 男がキリコにウインクし、今から飲みに行かないかと誘った。キリコが無言で頷く。
 それじゃあ、いこうぜと男が葉巻を唇の端に咥え、ジッポーで火をつけた。男の陽気な振る舞いと出で立ちは、キリコに若い頃のバニラを思い起こさせた。
 ふたりが大通りへと出て、いきつけのバーへと向かう。

 激しいドラムとベースのリズム、耳を聾するエレキギターの咆哮。カウンターに並ぶスティールにふたりは腰を下ろした。
 コブラがバーテンにライトビールを二つ注文した。キリコはあまり酒が飲めない。ビールを嗜む程度だ。
 この前、コブラがバーボンを奢ってやったら、酒の度数にキリコは顔をしかめていた。

 薄暗い照明、天井からつり下がった裸電球は、絞首台にぶらさがった死刑囚のように音もなく揺れていた。
 ふたりが知り合ったのは、ほんの二週間前だった。

 ATの訓練場で、右も左もわからず困り果てていたコブラにスコープドッグの操縦を教えてやったのはキリコだ。

 眼を見張るばかりの吸収力だった。コブラは凄まじい集中力と適応力を見せ、一週間もしない内にATの完璧な操作技術を身につけた。
 最初は全くの素人だった。当たり前だ。コブラはこれまで、ATを見たこともなかったのだ。

 異能者──それがキリコの脳裏に浮かんだ言葉だった。
 「ここの酒場は華がないね」
 「それは言いっこなしですぜ、旦那」

 バーテンが運んできたビールグラスをコースターと一緒にふたりの前においた。
 「でもよ、色気ってもんがないぜ。男ばっかで、むさ苦しいったらないね。悪い事は言わない。可愛い子をウエイトレスに雇いな」
 バーテンに軽口を叩きながら、コブラがグラスのビールを半分ほど飲み干す。
 「ま、ビールの味は悪くないがね」
222名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 22:42:28.62 ID:nvV6B5o4
 「そういえば、おふたりさん、サラマンダーの噂はご存知ですか?」
 グラスを磨きながら、バーテンがふたりに尋ねた。
 「サラマンダー?なんだ、そりゃ?」
 コブラがバーテンに聞き返す。バーテンが声をひそめて喋りだした。キリコが静観したまま、バーテンの話に耳を傾ける。
 「たった一機で二十機のATを仕留めたっていう、化け物の話ですよ」
 「へえ、そいつはおっかねえな、くわばら、くわばら」
 
 「旦那、あっしの話を信じちゃいないでしょう。でも、こりゃ本当のことなんですよ。
 サラマンダーっていうのは赤いATに乗ってるから、そんな名前がつけられたそうなんですがね。金さえ貰えりゃ、どの陣営にもつくっていう流れ者でさ」
 「なるほどね。まあ、用心はするよ」
 コブラがグラスを傾けながら答えた。


 低い空、暗雲が重く圧し掛かってくる。森と森を隔てる川──黒い急流を二体のスコープドッグが泳ぐように突き進む。
 水深に足を取られないように注意しながら、岩床の裂け目に流れ込む、強く引っ張るような川の力をふたりの男は感じていた。

 川岸にたどり着き、泥濘を踏みつけながら、キリコは辺りに敵兵が潜んでいないか警戒した。
 地面から突き出た岩場の影、生い茂った茂みの中、苔むした倒木にカモフラージュし、敵はどこからでも飛び出してくる。
 何の前触れもなく、飛び出してくる。何気なく落ちている枝、松の木から伸びた葉、何気げない自然物でさえ、敵は利用する。

 葉のこすれる音、踏みつけた枝の折れる音、これらの鳴らす音が敵にこちらの存在を告げるのだ。
 ──おい、キリコ、そっちはどうだ?
 コックピット内の通信機からコブラの肉声が飛び出す。
 ──問題ない。
 ──OK、こっちもだ。
 
 互いに背を張り付かせ、死角を補いながら、ふたりはすすむ。目的の場所へと。
 山の冷たい風が、木々の間を通り抜けた。ふたりが深い谷底へと降りていく。
 急な勾配な岩肌を駆けおりると、だだっ広い平地に出た。

 断崖に囲まれた谷間には、障害物や隠れられるような場所はなく、ふたりは敵に会うこともなく目的地へとたどり着いた。
 ──おい、キリコ、なんだか妙な胸騒ぎがしやがるぜ。敵さんは一体全体、どこにいるってんだ。

 コブラは拍子抜けするほど無用心な敵を逆に気味悪がっていた。それはキリコも同感だった。
 ──もしかしたら、罠かもしれない。
 ──俺もそう思うね。それじゃあ、こっちから燻りだしてやるとするか。

 パネルを眺めていたコブラが、おもむろにヘビィマシンガンを乱射する。弾丸を浴びせられた岩壁が砕け、地面が抉られる。
 渓谷に大きく響き渡る銃声、硝煙の匂いが一陣の風に吹き抜けた。
 ──へへ、どうやらおいでなすったぜ。

 地面が盛り上がり、土にまみれた四機のツヴァークがその姿を現した。ローラーダッシュの鋭い回転音。
 轟音をあげ、岩棚から飛び降りた六機のスタンディングトータスが、ふたりの目前へと迫る。
 敵は十機、こちらは二機だ。
 ──面白くなってきやがった。

 ふたりが左右に旋回しながら、敵の銃弾を回避する。キリコの撃った数発の弾が敵の装甲を貫いた。
 ポリマーリンゲル液に引火し、一機のツヴァークが回りの仲間を巻き込んで爆破した。

 鼓膜を震わせる爆音、吹き上がる紅蓮の炎、機体の破片が岩肌に突き刺さる。ゴーグル越しにキリコは敵を見据えた。

 アルディーン──そこはもっとも地獄に近い惑星だ。コブラが、断崖から突き出た岩に向かってアサルトライフルを発砲する。
 まるでビリヤードのように跳びはねる弾丸が、二機のスタンディングトータスのタレットスコープにヒットした。
 スタンディングトータスのコックピット内で、血が派手にぶちまけられた。
223名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 22:43:42.25 ID:nvV6B5o4
 ──これで敵さんは半分に減ったな。おまけに相手は及び腰だぜ。
 敵が怯んだ隙をつき、キリコとコブラが示し合わせたように同時に動く。

 右腰に装着したミサイルランチャーをキリコが立て続けに発射し、二機を吹き飛ばすと、ターンピックを地面に打ち込み、反動を利用する。
 キリコへと追いすがるように接近するツヴァーク──顔面にアームパンチを浴びせた。

 バウンドするツヴァーク。焦げるようなモーター音──後方へと吹き飛び、ツヴァークは炎に飲み込まれた。
 ──おい、キリコ、ありゃなんだ?
 
 キリコが谷を見上げた。崖からこちらを見下ろす深紅の機体。突然、深紅の機体がこちらに攻撃をしかけてきた。
 唸りあげるロケット砲が断崖に炸裂した。瀑布の如く降り注ぐ岩盤が、残った敵の機体をスクラップにする。
 深紅の機体がキリコとコブラに向き合い、再びロケット弾を撃った。

 発射された小型ミサイルが、キリコの乗ったスコープドッグ目掛けて襲い掛かる。
 コブラがコックピットの蓋をはねあげた──ミサイルが空中で花火のように爆発した。

 キリコは見た。コブラの左腕を。そこに腕はなく、肘から先にあったものは銃だった。
 キリコは動揺した。それは深紅の機体も同じだった。身を翻し、深紅の機体がふたりの前から姿を消す。
 「なるほど。奴がサラマンダーか」

 コブラが葉巻を咥えた。
 「コブラ、引き返すぞ」
 銃撃戦を聞きつけた敵の傭兵がこちらに群がってくるのがわかった。あいよと返事をし、コブラがコックピットの蓋をしめる。
 それからふたりは森の奥へと戻っていった。そのふたりの後姿を見送ると、深紅の機体もまた姿を消した。
 岩の裂け目から消えた三機の様子をスコープ越しに探っていた男──流竜馬が呟く。
 「この星にはおもしれえ連中がいるようだな」

193 名前:奴らに墓標はいらない。[] 投稿日:2013/03/15(金) 04:57:54 ID:shK785nE0 [10/24]
第一話終了
224名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 22:44:21.53 ID:nvV6B5o4
連投で日かかるかもしれんから
二話の代理投下は明日で
225名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 00:05:20.84 ID:X6r48W9B
代理乙
226名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 00:57:30.76 ID:1K0+ikJC

去年くらいに理想郷でやってたSSのリメイクかね
227名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 01:02:16.10 ID:pnH9s0Fj
 ミッター橋が強い突風にあおられて、グラグラと揺れるように傾いだ。キリコが橋の中央までいくと、橋下を見おろす。
 打ち寄せる汚水の波が、コンクリートの壁を引っかいている。
 排水溝が垂れ流す廃棄物──ヘドロの川から昇る異臭がキリコの鼻腔を撫でた。

 コブラの左腕は義手だった。義手の中に仕込まれていたのは銃だ。

 帰還した後のキリコは、コブラの左腕については何も尋ねなかった。元来が口数の少ない男だ。
 尋ねる必要などなかったし、誰しも他人に聞かれたくない事情がある。それはキリコ自身が良く知っていた。
 
 血に染まった戦場を生き抜いてきた男達だ。何も語らずとも察する事ができる。
 バイマン──レッドショルダー部隊に所属していたキリコの戦友のひとり。

 バイマンもまた、戦場で右手を失った男だった。
 伊達男の右手にはまった銀色の精巧な義手の輝きを、キリコは今でも覚えている。

 キリコは嗅いだ。コブラの身体に染み付いた硝煙と血の臭気を。
 キリコは見た。死の陰りを纏わせたコブラの後姿を。 
 キリコは感じた。コブラもまた、己と同様に戦いの中でしか生きられぬ男であるという事を。

 ふたりは性格は違えど、似た者同士だった。まるで兄弟のように。

 通行人が投げ捨てたタバコの吸殻が、真っ黒く染まった河面に吸い込まれていった。
 星一つ見えない夜空、排気ガスの黒い人口雲、タール舗装の道路を横切り、キリコは近くにある食堂に入った。

 キリコはウエイターにブラックコーヒーを注文した。ニコチンの匂いが滲む食堂で、キリコは運ばれてきたコーヒーを飲んだ。
 ここは血と暴力が渦巻く戦場の星アルディーン──キリコが飲むアルディーンのコーヒーは苦い。


 食堂を出てから月のない殺風景な夜空を眺めるキリコ。いつもの酒場へと歩を進める。
 コブラとキリコが良く集う、その酒場の名前は「ハッシュ・ハッシュ・ハッシュ(マリファナだらけ)」といった。
 何故、そんな名前なのかは誰にもわからない。バーテンですら知らなかった、
 
 酒場に陽気なサックスが響いた。赤々と燃えた葉巻の煙を吐き出し、コブラが空になったグラスをコースターに置く。
 溶けかかった氷がグラスにぶつかり、カランと音を鳴らした。
 「お次は何を飲みますか、旦那」

 灰皿に葉巻の灰を落とし、それじゃあ、タルカロスをくれとコブラがバーテンに告げた。
 「なんですか、そりゃ?」
 バーテンが聞き返す。コブラがやれやれといわんばかりに軽く首を振った。

 「いいんだ。忘れてくれ。んん、そうだな、じゃあ、ウイスキーのミルク割りをくれ。ミルクを抜いてな」
 仰せのままにと、バーテンがグラスに琥珀色の液体を注ぎ足す。
  
 バーのボックス席は傭兵達が陣取り、ポーカーに興じながらギャンブルの勝敗に一喜一憂していた。
 「ひひ、そういや、聞きましたよ、旦那」
 バーのボトル棚に並んだ酒を入れ替えながら、バーテンが愉快そうに笑い声をあげた。

 「何のことだ?」
 「またまた、とぼけちゃって。ちゃんとこっちの耳にゃ、届いてるんですからね。
 なんでもたったふたりで、敵さんのATを十数機も吹っ飛ばしてきたそうじゃないですか。
 まあ、旦那方が凄腕のボトムズ乗りだってのは、薄々気づいちゃいましたがね」

 「なんだ、その事か。ありゃ、敵の傭兵達が勝手に自滅したんだよ。
 奴さん達は、どうやらATライフルの扱い方がわからなかったようでな。何度もトリガーを引いたんだが、弾がでなかったんだ。
 それであいつら、何で弾がでないのか不思議がって銃口を覗いたのさ。
 その時、たまたまライフルが火を吹いてな。それで奴さんたちの頭が、半分ほど無くなっちまったってわけだ」

 「そりゃまた、随分と間抜けな傭兵もいたもんだ」
 「全くだ」
 バーテンがグラスを拭き、コブラがグラスを掲げ、ふたりはさもおかしそうに笑いあった。
228名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 01:02:46.96 ID:pnH9s0Fj
 ふたりが与太話を飛ばしていると、バーのドアが勢い良く開いた。扉の向こうから現れたシルエット。
 擦り切れた赤い布地を首に巻いた機甲猟兵じみた無骨な印象を受ける大男だ。
 その男がコブラとキリコの座るカウンターの隣に腰を下ろし、バーテンにバーボンのボトルを持ってくるように告げる。

 流竜馬──それがこの男の正体だ。コブラは何となくきな臭い匂いを感じていた。
 キリコも同様だったが、口に出さなかった。
 「隣いいか?」
 ふたりにたずねる竜馬。

 「ああ、かまわんよ。このカウンター席は自由席だからな」
 おどけた口調で竜馬に返すコブラ、相変わらずキリコは何も語らず。
 「しかし、珍しい光景だな。宇宙最高の賞金首と銀河随一のボトムズ乗りが肩を並べてやがる。
 そっちがキリコ、そしてあんたがコブラだ」
 ふたりを指さしながら喋る竜馬。

 「どうやらあんたは俺達のスリーサイズまで知ってるようだが、生憎と俺達はあんたの事を知らない。
 なんだ、賞金稼ぎか、それとも俺達の首を取って名を上げたいって手合いか?」
 「物騒なもんはしまってもらえるか、生憎と俺は賞金稼ぎじゃないんでな。あんたらの首に興味はない」
 「は、どうだか」
 右手にウイスキーグラス、左手にマグナムを握ったコブラが竜馬の両眼を覗き込む。


 「実は面白い話があるんだが、興味はないか?」
 マグナムを弄びながら尋ねるコブラ。
 「面白い話だって?」 
 「ああ、ある輸送車を襲おうって計画なんだが、ひとりじゃ難しくてな」
 「その輸送車には現金か何かが詰まってるのか?」
 コブラが新しい葉巻を口に咥えた。ジッポーライターで火をつける。
 「ああ、勿論だとも」
 まとわりついてくる甘ったるい葉巻の煙を嗅ぎながら、竜馬は答えた。

 ストリートに立ち並んだ露店の行商人達が大声を上げ、客を呼び止める。

 行商人のひとりが、背中にイボを乗せた大きな牛蛙の足を引っつかみ、純粋な蛋白源はいらねえかっ、と威勢良く声を張り上げた。
 酒と女に浮かれ騒いだ傭兵達が行商人を冷やかす。ドラッグのキレたヤク中がショットガンをぶっ放す。
   毒々しくも色艶やかなネオン──その下を通る路上の人込みは絶える事を知らなかった。

 安物の香水/濃い化粧/泣き黒子/路地の一角に集う娼婦達。
 通行人に小銭をせびる老婆、路地裏にあるポリバケツの生ゴミを漁るホームレスと孤児。
 血と硝煙に包まれた惑星アルディーンにいま、三人の男達が交差する。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 01:03:50.37 ID:pnH9s0Fj
 アルディーンの首都──クルンテープ──意味は神の都だ。
 神の都──なんとも皮肉の利いた名前だ。ここでは誰もが死の恐怖に晒されている。
 男も女も老人も幼子も人はいつか死ぬ。問題なのは、その死に方だ。

 愛する者に見取られて死ぬか、それとも戦場の炎に巻かれて死ぬか。
 クルンテープではまともに死ねる者は少ない。それでもここの住民達は銃を手に取り、ATに乗り込んでは戦い続ける。
 
 酒場から西へ十二ブロック離れた地域を三人は歩いていた。アルディーンはどこもかしこも物騒だ。
 頭のイカレたならず者が、突発的に通行人を銃で撃つ。
 ホルスターに手をかけ、暗がりからこちらの様子を覗っているチンピラ──コブラがウインクを投げた。

 コブラに毒気を抜かれたチンピラが、暗がりへスゴスゴと退散する。
 
 どこの路上にも家を焼け出され、親を失ったストリートチルドレン達がいる。
 配線に止まるカラスのように、横に並んで物欲しそうにこちらを見ている。

 コブラがポケットを探り、小銭を掴むとストリートチルドレン達に向かって放り投げた。
 ばらまかれたギルダン硬貨に孤児達がわっと群がる。
 「さっきも話したように、狙うのはバトリング、それも闇バトルで集まった金だ」
 竜馬がストリートチルドレン達を尻目に話を続ける。

 「最初にその闇バトルに参加して、内部の様子を探り、客の金が集まってきたところを襲撃するんだろ」
 「ああ、そうだ」
 「キリコ、お前はどうだ?」
 「金に興味はない」
 無表情なままでふたりに答えるキリコ。
 「だそうだ」
 小さく頭を振り、両手で後頭部を揉むコブラ。口元に張り付かせた笑みを崩さぬ竜馬。
230名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 01:04:35.98 ID:pnH9s0Fj
 「最初にその闇バトルに参加して、内部の様子を探り、客の金が集まってきたところを襲撃するんだろ」
 「ああ、そうだ」
 「キリコ、お前はどうだ?」
 「金に興味はない」
 無表情なままでふたりに答えるキリコ。
 「だそうだ」
 小さく頭を振り、両手で後頭部を揉むコブラ。口元に張り付かせた笑みを崩さぬ竜馬。


 隣では、錆びた給水塔からこぼれた水を野良犬がぴちゃぴちゃと舐めている。
 「コブラ、あんたはどうなんだ?輸送車に興味はないか?」
 「そりゃあ、無いといえば嘘になるがね」
 「なら、俺とあんたで計画を進めよう。キリコ、もし興味がわいてきたらいってくれ」
 それから三人は一旦、その場を離れた。

 特大スクリーンの向こう側では、顔面にアームパンチを叩き込まれたスタンディングトータスが、派手に転倒した。

 変形したコックピットのハッチから、夥しい血が溢れ出す。スタンディングトータスに乗っていた奴は間違いなく即死だろう。

 「くそっ、くそっ、くそったれっ、これで有り金全部スっちまったっ」
 汗ばむ掌のチケットを握り潰し、冴えない顔色をした中年の男が悔しそうに地団太を踏む。

 僅かに残っていた気力も萎えていった。乾いた唇から青い吐息を吐き、男が力なく肩を落とす。
 「おい、おい、どうしたんだい、とっつぁんよ。辛気くせえ顔してよ」
 
 後ろから声をかけられ、ムッと不貞腐れた顔を浮かべ、男が振り返る。
 「どうしたもこうしたもあるかッ。大穴狙いで新米のボトムズ乗りに金を賭けたらよ、たったの一分で全財産が水の泡さっ」
 葉巻をくゆらせ、コブラが肩をすくませて答えた。
 「そいつはご愁傷様だな、まあ、元気出せよ。その内良い事もあるさ」

 「そうだといいんだがな」
 「なんなら、とっつぁんよ。次の勝負は俺に賭けてみな。たっぷりと儲けさせてやるぜ」
 中年男が胡散臭げにコブラをじろじろと眺めた。

 「お前さんがだって?」
 「ああ、そうさ」
 男がコブラの身体つきに気付く。


 なるほど、肩幅は広く、がっしりとした筋肉に覆われた身体は素人から見ても鍛え抜かれているのがわかる。
 厳しい戦場を渡り歩く歴戦のワイルドギース──大方そんな所だろうと中年男が検討をつけた。

 「いいだろう。お前さんの言葉を信じよう。次の試合はお前さんに賭けるとするよ。だがな、ここで一つ問題があるんだ」

 中年男が声を潜めて、コブラの耳元に呟く。
 「問題だって、何の問題だ?」
 「オアシの問題さ。なんせ有り金全部突っ込んだせいで、一ギルダンも持ち合わせがないんだ。
 これじゃあ、賭けたくったって賭けられねえ」

 中年男の話に耳を傾けていたコブラが、なるほどねと、カールされた金髪をぽりぽり掻いた。

 「いいだろう。俺がとっつぁんに少しばかり貸してやろう」
 コブラの申し出に中年男がいやらしく、相好を崩す。
 「へへ、すまねえな」  
 「何、困った時はお互い様さ」
 ギルダン金貨を中年親父に何枚か手渡すと、コブラは控え室へと消えた。
 そうだ。コブラはバトリングの輸送車襲撃計画に乗った。退屈しのぎになると思ったからだ。
 控え室の呼び出しボタンを押し、コブラは整備士に向かってスコープドッグを用意してくれと頼んだ。
231名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 01:05:33.10 ID:pnH9s0Fj
代理終了
のこりは予告ネタ

208 名前:奴らに墓標はいらない。[] 投稿日:2013/03/17(日) 05:10:09 ID:shK785nE0 [22/24]

一話予告

ワイズマンの手を逃れたキリコと神の子を待っていたのはまた、地獄だった。
血と硝煙が渦巻く欲望と暴力の惑星アルディーン。
悪徳と野心、退廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてぶちまけたここは、戦場の星。
次回もまた地獄に付き合ってもらおう。

209 名前:奴らに墓標はいらない。[] 投稿日:2013/03/17(日) 05:13:43 ID:shK785nE0 [23/24]
二話予告

食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者。牙を持たぬ者は生きて行かれぬ地獄の街。
あらゆる悪徳が武装する、ここは神の都。ここは百年戦争が産み落とした傭兵どもの血塗られた惑星。
奴らの体に染みついた硝煙の臭いに引かれて危険な奴らが集まってくる。
竜馬が飲む、アルディーンのバーボンは苦い。

210 名前:奴らに墓標はいらない。[] 投稿日:2013/03/17(日) 05:15:19 ID:shK785nE0 [24/24]

三話予告

かつて、あの重々しき歌に送られた戦士達。故国を守る誇りを、厚い装甲に包んだアーマード・トルーパーの、ここは、墓場。
無数のカリギュラ達のギラつく欲望にさらされてコロッセオに引き出されるアルディーンの剣闘士。
魂無きボトムズ達が、ただ己の生存を賭けて激突する。
回るターレットから、コブラに熱い視線が突き刺さる。
232名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/19(火) 12:31:02.10 ID:z4b2ZbHh
コブラにボトムズにゲッターって俺の好物ばっかりじゃないか
これは期待
233名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/19(火) 17:52:06.52 ID:jLd17Bzl
乙!
むせるクロスをありがとう!
234名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/20(水) 16:31:51.33 ID:nGGsXML9
最近、商業ラノベでもSSでもハーレム物やそんな感じになる展開多いけど
ゲッター的な世界観でそれやるとマジンサーガーの女性捕虜を思い出す……
235名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/21(木) 12:05:16.07 ID:957DIdRm
前から最強議論とかでラ=グースのことは分からないなりには少しは知ってたつもりけど
いざ実際に虚無戦記をいくつか読んでみると余計ラ=グースが分からなくなった
とりあえずとんでもなくヤバイ存在だってのはヒシヒシと伝わった
236名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/21(木) 15:45:23.76 ID:hnS4seem
文に起こすとただの妄想乙なのに、それを説得力のある絵で叩きつけてくるのが石川先生のすごいところ
あと強いキャラを生み出そうとした訳でもないのに、話の過程であんなすさまじき怪物がでてくるのも
237名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/21(木) 17:31:32.82 ID:DiwhkIjj
さらに、言えばグロイというものはあんまり感じないけど恐怖を感じさせるデザインもすごいなと思うな
238名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/21(木) 18:40:36.66 ID:3Y3YU8WG
>>236
ホントにそう思う。SSを書く時などは
だから、いかにあの迫力を再現するかがキモだと思っているけれど、
つたない語彙と表現力じゃ、ラノベの出来損ないになっちゃう。

それこそ石川先生も絶賛した山田風太郎だったら、
読んでいる間に、ゲッター線に取り込まれるような小説を書けるんだろうけどなあ。
239名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/22(金) 01:09:11.77 ID:cxXpewDI
まあ、表現力すごいよね
漫画で最強の力って描写次第によっては
中盤の大ボスより弱そに見えたりもするからな
240名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/22(金) 08:43:03.69 ID:kFKCoyB/
設定頼りじゃなくて、漫画の描写で「あ、これは宇宙最強だわ」って思わせるちゃうのがヤバい
多分訳の分からん超存在を書かせたら世界一だったんじゃないかなァ…
241名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/24(日) 01:30:24.46 ID:pkZROdXr
二刀流ならぬ二斧はかっこいい気がするけど、真ゲッターのトマホークレベルの長ものになると無理だろうな
アークではちょいと短めにしてやっていたけど
242名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/26(火) 01:52:28.00 ID:jETvwLxt
新作OVAかアニメ作ってくれんかなあっとは思うけど
某所にありまくったこれじゃないゲッターがあふれると思うと
このままマイナーなのもいいかもしれんと思ってしまう時がある
243名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/26(火) 11:32:52.19 ID:9ooKI73A
>>242
本当のゲッターファンに反感買うかもしれないが個人的にはこれからも新作作ってほしいし、別にこれじゃない感のゲッター二次創作増えてもいいと思う。
曲がったなりにそれは未だにゲッターという作品そのものに人気がある証拠だし、新ゲッター以降作られず、偽書すら停止状態のゲッターシリーズが本当の意味で埋もれていくのは嫌だな

マジンガーやガンダムは今日まで新作造られているワケだしそろそろ出てもいい頃ではないか、賢ちゃんがもういないからってのもあるが別にこれじゃない感のゲッターも新たな可能性を見いだしたと思いきればいいわけだし。

長文スマソ
244名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/26(火) 20:09:27.46 ID:bmnmdbk5
[PSP]スーパーロボット大戦Operation Extend
グレンラガン、ボトムズ・ペールゼン・レッドショルダー、レイズナー、ライジンオー 、ガンバルガー、ゴウザウラー、ダイテイオー、リューナイト、
ケロロ軍曹、コードギアス、ゾイド、ゾイドジェネシス、ダンバイン、エルガイム、獣神ライガー、 真ゲッター、真マジンガー
ガンダム、08小隊、0080、Z、ZZ、G、W、SEED DESTINY、OO、パトレイバー・劇場版、マクロスF、ゴーショングン、ダンクーガ、ラムネ&40
245名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/27(水) 00:59:42.61 ID:2gOBU83Z
このスレ的にはチェンゲとパトレイバーの同時参戦が見物だな
246名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/27(水) 03:17:12.08 ID:gVqfPWTa
このスレ関連の発祥経緯的にマブラブがスパ論ぼ参戦するのは割と遠くはないかもね
ただ、本編じゃなくてアニメ化した外伝の方からの方が可能性高いかあ
247名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/27(水) 04:23:25.35 ID:6BqnZCs/
絵の練習がてら時々色んなキャラを石川賢風に描いてみる事がある
その時に思ったんだけど石川賢絵でアホ毛ってどう描くんだ?
というかまず石川賢作品にアホ毛キャラがいるのか?って疑問が
大概のキャラは髪がうねってるけどアホ毛となるとパッと浮かばない
248名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/27(水) 12:14:59.01 ID:5HRZq2T/
>>245
武蔵&バーニィの地獄変脱出シナリオの可能性も微レ存
249名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/27(水) 14:25:03.37 ID:zdTm7TdI
まさかパトレイバーとかゾイド、ケロロ軍曹まで参戦とか……チェンゲはなんかお腹いっぱい感があるな
250名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/27(水) 16:06:55.34 ID:b8CAzHQH
>>243
話に乗っかると、石川賢自身が原作クラッシャーなのでどんどんOVA作ってほしいという意見に賛成
清濁併せ呑むのがゲッター線に選ばれたものの宿命よ

それはそうと新作スパロボのUNでSKLが参戦したけど、こいつら面白いな。ノリが新ゲに似てる
シナリオも未来とか命とか同化とかゲッター的なキーワードが揃ってて、SKLとのクロスも見たくて新ゲ参戦してないのが悔やまれるな

>>249
チェンゲ参戦はDとZ破壊編、再世篇だけなんだぜ…
しかも再現されたのはDだけという
251名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/27(水) 18:16:34.44 ID:NpXflBeK
ネタバレになるが、UXのラスボスの元ネタはインドの神話かららしいから
新ゲッターが参戦しなかったことがますます悔やまれる。
内容もループネタだから地獄変のネタからませさせられそうだし
252名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 00:42:23.36 ID:vGVgk+Dw
もし、スカルみたいなゲッターが出るんだとしたら。
舞台は宇宙のコロニー的な場所になりそうな気がしたが
3はどう活躍しろと? って結論に…………高重力地帯か何かか?
253名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 21:47:37.31 ID:GvoYp7BH
石川賢の子供が漫画家やってるてどこかでみたんだけど何て名前でやってるの?知ってる人ー?
254名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/31(日) 00:02:45.14 ID:9tsO4S+q
何度も言われているけどガルガンディアはゲッターと絡ませやすそうだね
ただ、ゲッター的に地球はあんなに海ないし荒野ってレベルじゃねえけどね
255名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/31(日) 17:07:29.25 ID:pps3TJ2M
>>253
無職で遺産を食い潰して遊びまくってるどら息子ならいるぞ
http://twitter.com/yuhzk
256名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/01(月) 00:39:50.08 ID:0zIVizeI
そういやあ、ISが新しい会社のラノベとして出るらしいけど
7月あたりにその会社のラノベとしてゲッターを出すらしいよ。
もちろん、スカルみたいに全く登場人物がたかしげ宇宙が関わるらしいから
まあ、大丈夫かな?










…………すまん、うそだ
257名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/01(月) 04:29:55.10 ID:h8XBQzxm
今年一番の大嘘をありがとう!
258名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/02(火) 00:53:11.64 ID:kFvyxc7p
ビビッドレッドオペレーションでラスボスが宇宙吹き飛ばせそうらしい
まあ、これはトップをねらえ2の終盤みたいな理由らしいけど
素にエネルギー量は同等のエネルギー量と対消滅できれば地球が吹き飛ぶらしいから
真ゲッターレベルなら特に戦術とかねらなくても戦えるかな?
259名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/02(火) 01:31:44.91 ID:kFvyxc7p
ついでに主人公たちの最後の合体で
「宇宙創世の光」とか何か知ってるふうのラスボスが言っていたなあ
宇宙創世の光ってことはもしかしてゲッター線?
260名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/02(火) 15:34:27.42 ID:F3iVpwu8
恐らくゲッター線だと思う。
で、例によって敵の最終目標がゲッターエンペラーの誕生阻止。
261名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/03(水) 00:35:14.13 ID:UGBFYku8
黒幕の目的はこの世界の人間が発展するのにふさわしいかどうかって感じだったから
むしろ、ゲッターか別の進化させようとしている存在なのかもね。
262名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/05(金) 12:52:09.11 ID:rhTqXvMM
青く輝く地球をけがし、百鬼帝国迫り来る!
急げ! 3人の若者たちよ!!

>>http://d.hatena.ne.jp/WITCHCRAFT/20130328
263名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/05(金) 15:24:32.48 ID:ZchIpxVW
>>262
最初タイトルが発表された時はゲッターロボかよ!と思ったが
本当に向こうからゲッターロボGネタ投げつけられた時はビックリした
1期がマジンガーZで2期がゲッターロボGとか一応変身ヒロインもののはずなんだけどなー…?

奏さんがムサシ、クリスちゃんがリョウ、翼さんがハヤト、響がベンケイと当て嵌められそうだし
司令はOVAの竜馬と同じ人だしで案外相性いいはず
264名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/05(金) 16:07:28.04 ID:leNjFlcO
制作スタッフにダイナミック好きがいるな。
265名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/05(金) 17:34:22.01 ID:5e5VE/Up
深夜でやってりゃあなあ。
深夜の変身ヒロインものは変化球しかねえきがする。
妙齢の魔法少女とか
266名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/06(土) 22:02:56.58 ID:QXyqR3Jd
ハーレムものってジャンルあるけど
石川作品やダイナミック作品だと治安が悪かった時期の都市のハーレムが頭をよぎる

ということで、極道兵器か新ゲッターのキャラでハーレムものをしよう(投槍)
267名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 01:22:40.79 ID:5m6YHpwQ
9:1の男女比でどうしろと…
268名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 04:31:18.76 ID:QFmXHDXb
石川賢世界の女性キャラ集めてDWO48つくればいいよ
269名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 14:39:34.39 ID:QSfSKcBn
48人も女性キャラ居るか?
270名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 18:23:53.85 ID:TC+/QmbP
死人率が半端無さそう
271名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 19:08:45.03 ID:YiHJhMTx
>>265
>妙齢の魔法少女とか
某4コマ誌にはアラサーOLが主人公という
魔法オババwの4コマ作品がありまして…
272名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 19:25:12.46 ID:TC+/QmbP
プリキュアでも孫も持ち婆さんが変身したりしたらしいし…………
273名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 21:33:21.28 ID:pA7ldJb6
>>272
いや、それ、初代プリキュア白のばあちゃんが戦時中ぐらいに先代だった可能性が匂わされただけだから
274名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/07(日) 23:28:40.50 ID:TC+/QmbP
>>273
ハートキャッチプリキュアで主人公のばあちゃんが変身しているらしい。
まあ、もちろん若返っているらしいし一回きりの特別らしいけど。
275名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/08(月) 00:22:52.50 ID:5oS6oCJk
よし、ゲッターチームをプリキュア化させよう
まあ、ピクシブではそういうネタあるだろうし
公式でも意識して作っている作品もあるだろうな。
276名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/08(月) 01:56:41.33 ID:Od7l+DeA
そんなことしなくても、あいつら人間離れした身体能力してるだろ。
生身と重火器で大抵はいける。ヤバイ乃が出たらゲッターでOK
277名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/08(月) 02:16:04.73 ID:RUoVKRdA
ヒロイン物?ならまどマギと合わせたネタがあったな
ウォォ、ゲッターチームがQBを食っちまってるー!(物理)
278名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/08(月) 23:36:48.99 ID:5oS6oCJk
モンムスター娘とかそういうニッチなものが人気が出てたりしているらしいけど
ゲッター的には悪くて殲滅、よくて民族浄化で遺伝子的に人間の中に超薄まった状態になるかっといったところだろうか。
でも、男は殺せ、女は○せな賊なゲッター艦隊は見たくないような、ある意味見てみたいような。
279名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/10(水) 00:14:20.73 ID:mBtHcae2
ガールズ&パンツァーで戦車が売れたらしいから
ゲッター3に日の目が来るのだろうか…………
履帯しか戦車成分ないけどね
280名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/11(木) 11:24:16.15 ID:FXKF2qwK
あんまり関係ないけど
クロスSSの一時代のひとつになったとも言える
ゼロの使い魔の作者が…………冥福を祈ります
作品も未完か…………
ゲッター的にも何とも言えない感情が。
281名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/11(木) 23:05:17.40 ID:WZ5LGCyN
あの世に行った時の楽しみが増えたのさ

…そうでも思わんとな
282名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/11(木) 23:50:46.18 ID:pHjGBifX
また一人、ゲッターの元に還ったか…
283名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/13(土) 12:23:16.90 ID:oWAS4S85
今季のロボアニメ出揃ったけど
ゲッター的には何と相性がいいんだろ
284名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/13(土) 14:47:20.49 ID:Zj3C/li0
ガルガンティアかな?
何か人外と戦ってたし。
285名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/13(土) 17:39:46.22 ID:K3rDpIt+
スパロボUXで漫画原作版のラインバレルが脅威の再現度で参戦した
今こそ本当の原作漫画版ゲッターロボサーガが参戦する時じゃなかろうか
時間経過が結構激しいから
ゲッターロボ&Gで一部
ゲッターロボ號で二部
くらいなら再現できそうだ。號のラストをどうするかが問題だけどな。いかに真ゲッターを使わせるか…だが
MXのラーゼフォン見たいにラスト一話のみの仕様とかならいけるかもな
その際號は最終面まで食い込みそうだが…プレイヤー×参戦ものの敵×オリジナルという三つ巴なら違和感ないだろうな
286名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/13(土) 17:43:49.07 ID:K3rDpIt+
そうなると決戦の場所は珍しく地球上という事になるな
ラスボス、恐竜帝国、一部の人類軍を吸収して火星に飛ぶというトンデモラストか
火星を開拓してる作品は出られそうにないな。もしくは地球圏外発展してる作品か
まあ、多分兵器だろうけど

あーー!UXのおかげで妄想が膨らむなぁ!
287 忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:8) :2013/04/13(土) 19:51:27.22 ID:h5vuhgPY
翔がゲッターチームに残留するルートとか
渓がゲッターに取り込まれず號とゴールインするルートとか

號(ゴウ)ってどの作品でも女運が可哀想な事になってる気がする…
288名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/13(土) 20:38:52.13 ID:oWAS4S85
かくかく詐欺かと思われるかもしれんが
ビビパンを見たらなんとなくストライクウィチーズとのクロスSSを書いてみたくなったなあ
ヤマグチノボル氏追悼を兼ねて氏の小説版の方でやってみたい気がするが時間も資料もない…………
小説版の方は古本屋回ればあるかもしれんが
289名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/14(日) 21:25:29.34 ID:D7oTAa5q
久々に大決戦やってたんだがゲッターロボ斬とはなんだったのか……。
フォルムや武装がいいだけにあのまま埋もれるのはもったいないな
290名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/14(日) 21:42:32.10 ID:5zQpVsNw
>>289
今誰かがリメイクしても萌えキャラ風味にしかならないような
今、放送しているヤマトで個人的にはギリギリ許容範囲内かな。
291名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/14(日) 22:10:16.85 ID:Nf084Zod
むしろ賢ちゃんの女キャラを萌え化するなら見事やってみせてくれい
292名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/14(日) 22:12:01.04 ID:5zQpVsNw
偽書のムサシ…………
まあ、人造人間という結構面白い要素があるけどね
ただ、再開と新刊はいつだろう
293名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/15(月) 01:26:06.29 ID:uBGB1S6a
西川先生が調子よくないようだし職殺すら危ない状況だからな
294名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/16(火) 12:46:21.07 ID:wputvXWQ
西川先生はとりあえず風呂敷をたたみ始めた職殺の方に専念してくれ
どっちも中途半端のままもしものことがあったら読者も困る
295名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/17(水) 00:54:25.60 ID:VLebhV9X
風呂敷をたたみ始めるの見ると寂しく感じるな
別に特に読んでいたわけではないけどジャンプのスケットダンスがたたみ始めているしなあ
296名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/17(水) 01:26:56.50 ID:XrZcCgJn
思ったがなんで漫画家は日本に沢山いるのに色々リメイク漫画にされるマジンガーとは違い、ゲッターは少ないんだ?

個人的に考えたが

・単純にいって描くのが難しい
・需要がない
・↑に伴って打ち切りの可能性がある

・よくネットでネタにされる漫画ゲッターのジンクスである打ち切りとか尻切れトンボになるのを怖れているのか

どっちだろ?
297名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/17(水) 01:33:41.54 ID:VLebhV9X
マジンガーと比べて知名度がないのも事実だけど。
三人主役てのが漫画連載と今のアニメ放送形式に合わないんだろうな。

漫画の場合それぞれのキャラに焦点当てるのはテンポの問題あるだろうし
月刊誌だと展開が遅いし、週刊誌だとちょっと薄めになりかねないし

アニメの場合は今は尺取れて二クールが多いからやるのが苦労する。
一クール分あるOVAもバランスよく配分できた感じじゃないし。

あと、アニメも漫画もロボ自体が描くのに労力が結構かかるのもあるだろうな。
298名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/17(水) 15:59:42.11 ID:EQJOXJiN
いっその事ブルーベリードールをアニメ化もしくはリメイク化すればいいと思うけど…
299名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/20(土) 21:38:58.91 ID:t0XDPbRX
マジェスティックプリンスがスパロボ参戦すると
主人公にアムロ、マジンガーとともにゲッターも憧れの目で見られるんだろうなと思った。
今季ロボアニメ三つあるけど、ヴァルヴレイヴはなんか敷島系の人間が作ってそう。
300名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/22(月) 14:16:15.53 ID:mREE8HGi
ガルガンティアは未来のゲッター艦隊と関連づけられそうだな
その時はしゃべるロボつながりでレイズナーにも参戦して欲しい
301名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/22(月) 16:40:16.86 ID:HeuAcqfr
敷島博士「ニンゲンヤメマスカ?」
302名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/22(月) 20:05:08.17 ID:j/OGB8IG
エルエルフ「俺じゃない」
チェンゲ龍馬「俺じゃない」
濡れ衣が共通
303名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/23(火) 16:07:31.24 ID:6UkKBgIA
ゲッターサーガの主要キャラとフラグ立てた、くっついた女性キャラてことごとく悲惨な末路たどってるよな
304名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/23(火) 18:49:26.87 ID:+xGyGW5I
翔は…
305名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/23(火) 18:58:46.53 ID:2NGqIXjv
じゃあ、普通に助かって誰かとくっついたりしたとしても
子供や子孫が…………
306名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/23(火) 19:35:06.04 ID:IZMzH5TS
fateの原型が賢ちゃんの魔界転生って知って吹いたw
結構いろんな所に影響してるのね
307名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/24(水) 00:42:28.76 ID:NvqR5xLV
今期の百花繚乱も魔界転生ネタだな…………
308名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/24(水) 09:11:22.67 ID:ZVG0dqbp
>>304
翔どころか號チームの事がアークの時代では一切語られないのは可哀想だなと思ったな
309名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/24(水) 19:52:14.74 ID:NvqR5xLV
マジンガーZEROの新刊見たけど
ちょい役で號の世界各国のスーパーロボット軍団が元ネタらしきロボたちが出ていたな
その設定でも各国のロボ
310名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 01:22:33.25 ID:6HN6kN0G
ヴァルヴレイヴみて、
新の隼人みたいになんで拘束着を着せるべきだったと思うな。
311名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:30:29.10 ID:GSqUGe91
ご無沙汰してます、
「真ゲッターの竜馬がパトレイバーに乗るようです」
の、つづきです。


「これ……内海さんだ。間違いないよ」

 野明の断言であった。

「これは」

 後藤が顎をさげる。
 目撃証言だけでは弱い……というのは、あくまでそれが単発であった場合の話だ。同じ日時
に同じ場所で、しかも複数人の目撃者がいるのなら、それは強力な証拠となる。
 もっとも、それを信じるあまり、過去には集団で催眠状態に陥った証言者たちの言葉に、捜
査をかき回されてしまったという事例もあるが、これは一種の宗教環境におかれた人間の精神
状況の考慮を軽んじたゆえの失敗である。
 いまはそれを鑑みて捜査方法も進歩しているし、なにより今回の目撃者は、自己をはっきり
と確立し、意志薄弱者などとはほど遠くなければならない、警察官の証言である。

 事実はともかくとして、警察官とはそういう存在であると規程されており、警察自身がそれ
を否定することなどは有り得ない。
 これは警察法によって定められている真実である。
 もしも、警察が己を否定するという事が起きれば、それはもはや警察組織というものを規程
する国家が音を立てて崩壊をはじめている時、という事になるのだ。
 とりあえず、現状の日本国はまだ大丈夫なので、竜馬たちの証言ならばSEJに食い込むだけ
の材料となるだろう、と後藤は判断するのだった。

・・・

 翌日の夜。
 品川区東八潮一・二番に設置される潮風公園にて、建設中の《スーパーレイバー像》を見上
げる、ちらほらと散らばる影の中、ひとりの男が缶コーヒーのプルタブを、きりりと引き抜い
ていた。

「……懐かしいもんだな、この缶も」

 切り取ったタブを小指にかけ、くるくると回して、隼人はコーヒーを口にいれる。めずらし
く感傷的なのは、夜の都会の海辺というシチュエーションのせいだろうか。

 現在、缶飲料はそのほとんどが、タブを引いて開口してから押し戻す、ステイオン・タブ方
式になって久しく、隼人の居た世界においてもそれは変わることがなかったが、ここでは、ま
だ旧来のプルタブ方式が主流らしい。
 同じく携帯電話はおろか、PHSでさえ高級品であり、せいぜいポケベルが儚い市民権を得て
いる程度だ。
 レイバー開発に、他に回るはずだった金のほとんどが流れてしまったのだろうか?
312名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:32:47.85 ID:GSqUGe91
「まあ、おかげで『素体』をつくるには事欠かないがな」
「なにをブツブツ言っているんだ、神。迎えに来たぞ」
「車、変えたのか。四菱のダンサー……ライバル企業の車とは、手堅いじゃないか黒崎」
「あたりまえの事をしたまでだ」

「グリフォンの水中航行は問題なかったか?」
「それについては大丈夫だ。まさか警察も空を飛んだレイバーが、そのまま海に潜って県外
へ逃げ出すとは考えていなかったようでな」
「そんなことはどうでもいい。俺にとって重要なのは、グリフォンの水中機動に関するデータ
だけだ」
「どうでもよくないだろう」

 振り向く先には、隼人と同じように車のキーを指にかけ、まわす黒崎の姿があった。
 その表情はあまり冴えたものではなく、出来ればお前など迎えにきたくはなかった、とでも
言いたげな雰囲気を醸し出している。
 それも無理はないだろう。
 なぜなら、黒崎がこんな時間に自らハンドルを取って隼人のため、敵の本拠地そばの台場ま
で車を回してきたのは、緊急事態が起きたからだった。
 それも恐らくは隼人がらみの……。

 どういう経緯かは解らないがこの日の昼、SEJ本社ビルに警察の捜査が入ったのだ。内容は
もちろんビッグサイトの件についてで、しかも企画七課、内海を直接指名しての捜査だ。
 なんでも、事件現場で内海の姿を見たという警察官の証言が相次いだ、というのだ。
 だが企画七課の表向きの顔は、娯楽・ビジネス用のハードおよびソフトウェアの企画立案、
製作販売を担う部門であり、レイバーに関してはせいぜいOSのアプリケーション開発で関与し
ているに過ぎない。
 いくら事件現場とはいえ、全国・海外から数万人の人間が来場している中、単に事件現場に
居たというだけで、さっそく捜査の対象になるなど無実であれば考えられまい。
 ということは、昨日のビッグサイトでの大暴れで、案の定ぼろぼろと機密をこぼしてしまっ
たわけだ。

(この男はなにを考えて、あんな馬鹿げた事を強行したんだ。課長の《手段》のためなら《目
的》は選ばないという、悪いクセに便乗までして……)

 黒崎は、苦虫を噛みつぶす思いだった。
 あれだけの大騒ぎを起こしておいて、なんらその尻尾をつかめないほど、日本の警察は無能
ではない。
 どこかからか企画七課がもつ、真の姿を掴み取ったのだろう。
 刑事がSEJ本社に乗り込んできた時、偶然その場に居合わせた徳永専務が「内海は茨城県土
浦へ出張中である」と、誤魔化すことでなんとか茶を濁すことはできたが、同時に、社の恐れ
ていたことが事実になったと、役員のトップに認識されてしまったのだ。

 したがって、この先グリフォン関連の研究開発は良くて凍結、悪ければ得られた技術の内、
金になる部分だけを吸い上げられ、あとは当該スタッフともども闇の中だ。それは左遷や懲戒
解雇などという生やさしいものではない。
 文字通り、闇の中へ葬り去られるのだ。
313名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:35:38.45 ID:GSqUGe91
 なぜならブロッケン関連の仕事をはじめとして、企画七課とシャフト・グループのやってき
たことは日本国への反逆行為あるいは侵略行為に等しく、騒乱罪か内乱罪……下手をすれば外
患罪の対象となりかねない。
 そんな連中を抱えていたと発覚すれば、SEJのみならず、主たる本社を置く、各資本主義国
家からシャフト・グループは閉め出される恐れがある。その社会的損失は計り知れず、シャフ
トに関与していた世界中のパートタイマーから、政治家に到るまで、あらゆる層の人間が影響
を受けてしまう。
 未曾有の事態を招くぐらいなら、グリフォンに関与した人間を消して、なにもかも無かった事に
してしまう方が天文学的に安全な指数をたたき出せよう。

 そして、それを実現するための掃除屋をシャフト・グループは飼っている。
 名はシャフト・セキュリティ・システム、通称SSS(スリーエス)。日本では知られていないが、
香港をはじめ、東アジアの各国では人命など雑草程度にも思わないという、なりふり構わぬ
非道ぶりで悪名高い、警備会社の皮を被った私兵である。
 さしもの企画七課もそんな連中に付け狙われれば、無事では済むまい。

 黒崎は、助手席に乗せた隼人を常磐道経由で土浦研究所へ回送しながら、そんな恨み辛みを
つらつらとぶつけ続けた。だが当の本人はけろりとしたままだ。
 いつも冷静を心がけているはずの感情が、つい昂ぶる。

「神、忘れるなよ。お前を拾ったのは内海課長だって事を」
「忘れちゃいない。だから早々に土浦へ帰って、課長をお守りしようじゃないか」
「レイバーショー後に居残りたいと言い出したのは、お前だろうっ。SSSが動き出しているん
だぞ!」
「ほう、そいつはずいぶん早かったな。やはり専務に刑事が接触したのがまずかったか?」
「そうだよ。すべてはお前の責任だぞ」
「起きてしまったことは仕方がない。それに俺には色々と、やることがあるんでな」

「あの巨大なオモチャの建設を見守ることか? あれだって企画七課が関わっている以上、
もう続けられないと思うがね」
「そうでもない。俺には色々とツテがあるのさ」
「ふん……飛ばすぞ、課長が心配だ」
「そうしてくれ。ところで黒崎、グリフォンの準備は整えてあるだろうな?」
「すべてお前の指示通り、組立てたままコンテナに収めてある……いつでも土浦を脱出するこ
とが可能だ」
「ならいい。グリフォンさえあれば、あとはどうとでもなる」

・・・

 焦る黒崎と、動じない隼人を乗せた車は制限速度を大きく超え、常磐道を駆け抜けていった
が、東京から茨城への道のりは、高速道路を持ってしてでも短いものとは言えない。どうして
も小一時間はかかってしまう。
 だから、時間をロスし過ぎたのだろう。やっと辿り着いた土浦研究所では、すでにSSSの車
輌が包囲をするように、そこかしこに並んでいる光景を見せつけられる事となった。
 黒崎がいらだたしげにハンドルを叩く。
314名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:36:38.63 ID:6HN6kN0G
久々に支援
やまと見ながら
315名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:36:57.80 ID:GSqUGe91
「くそ、遅かったか!」
「なに心配はいらんさ。何のために俺が、バドを直々に教育したと思っているんだ」
「なんだと?」

 隼人の言葉に黒崎は訝しんだが、その意味を咀嚼する前に、土浦研究所の出入り口を護って
いる防弾ガラス製のドアが激しく砕け、鼓膜をたたく音と共に爆風が走った。
 同時に何人かの人陰が吹き飛ばされていき、爆煙が収まると奥から長髪を振り乱したバドが、
パイロットスーツを身につけたままの姿で飛び出して来、わらわらと走り寄って来たSSSの
隊員に空へ跳んで襲いかかった。

 瞬間、身の毛もよだつような絶叫が辺りに響く。
 バドが右手の甲に装着していた、かぎ爪のようなものでSSS隊員の顔面を、額から顎までざ
くりと引き裂いたのだ。闇夜に鮮血が撒き散らされ、頭を抑えて喚く腹に鋭い蹴りをたたき込み、
肉の砲弾と化して敵を巻き添えにすると、返す刀で後ろに迫った男の脇腹を抉った。

 バドに狙われた隊員は制服を朱に染めて、悲痛なうめきをあげながら場に転がる。
 その様を見た隊員たちが、それぞれサプレッサー付の拳銃を取り出して構えるが、一瞬で肉
迫したバドに奪い取られ、瞬く間に手を撃ち抜かれていった。
 後に残るは死屍累々の様相である。
 死神のようなバドの高笑いがこだまする。
 まるで先日のビッグサイトでの大暴れを、そのまま縮尺して演じたかのような一幕だった。

 そんな殺陣を、車内から悠然とながめていた隼人が「まあまあの出来だな」とつぶやく。
 なにが「まあまあ」だ。対する黒崎は、ハンドルを握る手を振るわせていた。

「に、人間じゃない……」
「人間だぜ。鍛えればバネって言うだろう」

「そんな次元の話か! 神、おまえはいったい何者だ!? 突然、課長の前に現れたかと思えば
わけのわからない技術を持ってきたり、あまつさえバドをバケモノに仕立てたり!」

「喚くなよ、あんたらしくもない。眼前に起こっている事実は、どうあろうと事実として受け
入れて動くのが、仕事人ってもんじゃないのか」
「……貴様は規格外だ」
「そうかね。七課の連中は全員、規格外だと思っていたが。ま、そんなことよりこの場の脱出
が先だ。俺はグリフォンを運び出してくる、このまま鹿島港へ向かうぞ。そしたら、さんぐり
あ号にグリフォンを積んで船便にて東京へ戻る」

「それから、どうするつもりだ」
「そいつは俺の考える事じゃない、内海課長の采配次第さ」
「そんな事を言って、お前は……」
316名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:40:23.28 ID:GSqUGe91
 ふと黒崎が顔をフロントガラスに戻すと、倒れている隊員たちを踏みつけながら車へ走りよ
って来る、返り血でまだら模様になったバドと、人身事故の現場に出くわしたサラリーマンの
ような表情をして、人肉の海を避けて歩いてくる内海の姿が見えるのだった。


 ――土浦研究所を脱出した大型コンテナ車三両! 鹿島港に向かった! 水戸支社の部隊は
追従不能! くりかえす、土浦研究所を……


 SSSの無線が、ディーゼルエンジンを唸らせて轟然と走り去るトラックの尻を見ながら、が
なりたてる。
 SEJが画策した内海一派の始末は、初戦において失敗に終わったのだ。
 その報せは、同時に東京・SEJ本社にも届いていた……。

・・・

 一方、都内SEJ本社である。
 役員室では、定時をとっくに過ぎてビルの照明をことごとく落とされても、夜勤を決行する
徳永が、同じく居座る取締役の平光を従えて、執務机を怒りのままに叩いていた。
 信じられない。
 精鋭のSSSが、たかだかサラリーマンの寄せ集めごときに突破されるなど、あってはならな
いことだ。いくら黒崎のような、ボディガードを抱えていたとしても……。

「くそう……内海め、開き直るつもりか!」
「窮鼠猫を噛む、という諺の通りになってしまったな。どうする、徳永専務?」
「どうするもこうするも、追跡させるしかないだろう。事が公になれば、破滅させられるのは
俺たちの方なんだ」

 徳永は興奮した様子で、執務机に置いてあったミネラルウォーターのペットボトルをかっさ
らうと中身を全部、胃に入れる。これもシャフト・グループの製品である。
 ラベルには、企画七課も開発に関与しているテレビゲームの懸賞が、華やかに宣伝されてい
た。徳永はそれを睨み付けると、太い指で押しつぶしてゴミ箱に投げ捨てる。
 と、コール音が鳴った。
 まるで、ゴミ箱の中にスイッチでもあったかのようなタイミングで、外線が呼び出しをかけてきた
ので徳永は忌々しげに受話器を拾って、耳に押し当てた。

「はい役員室、徳永です……あ、これは社長。こんな時間にお疲れ様です……はい……ええ、
はい……え? な、なんですと!?」

 徳永の素っ頓狂な叫びに、平光が座っていた席を立ち上がる。社長が勤務時間外に役員室に
電話をかけてくるとは容易ならざる事態だが、そのうえ受けた方の役員が叫ぶとは、一体なに
があったと言うのか。
 平光はもともと細い目をさらに細めて、徳永が通話する様を見入った。

「警察庁長官から社長に? では、すでに事態は警察に知れ渡っていると! え、違う? あ
くまで、情報のリークは警察庁に留まっているので、摘発される恐れはない……いったい、ど
ういう事でしょうか」
317名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:42:05.04 ID:GSqUGe91
 ――私にもよくわからないんだよ。だが、君たちが勝手にやった黒いレイバーの件に関して
は、とにかく警察上層部は目をつむってくれる……と言うより、企画七課の自由に任せ、邪魔
をしてはならぬという内容の通達が、さきほどあったんだ――

 受話器の奥から、がなり立てる声が平光の耳にまで入る。その意味は理解できるが、意図が
まったく解らなかった。
 警察庁は、警視庁ならびに全道府県警の運営に関わる、いわば警察自体の本部といったよう
な性格の組織(ただし管理業務は各都道府県の公安委員会が担う)だが、それが犯罪者を野放
しにしろと指示してくるとは、わけがわからない。

「では、SSSも撤退させろと」

 ――SSSまで出動させていたのか!? まったく君たちはどうしていつも……まあいい。すぐ
に命令を取り消してくれ。そしてしばらくは企画七課との付き合い方を監視するにとどめ、余
計な刺激を与えない事だ。いいな、専務――

「……解りました……はい。ええ。お休みなさいませ」

 通話が終わると、徳永は受話器を呆然と置いた。そして、マラソンを終えた直後のランナー
のような顔で平光の向かいのソファに、どさりと沈み込むのだった。
 その、まるで何かが燃え尽きてしまったかのような姿に、平光が焦って寄り添う。

「おい専務、しっかりしろ!」
「あ、ああ……平光常務、話は聞こえていたか?」
「あらまし程度にはな」
「そうか。どうも、我々のあずかり知らぬ所で、なんらかの意思が介在しているようだ。だが
企画七課の連中にそんな事ができるとは到底思えん」

「……そういえば、内海が素性のわからん人間を一人、勝手に雇っていたが……」
「いくら奴に色々パイプラインがあると言っても、警察庁まで動かせるものか! 関係ない」

「だが、内海は香港の極東マネージャーとも関わりがあるぐらいだぞ。やつら鹿島港に向かっ
たようだが、さんぐりあ号に逃げ込む腹づもりなんだろう。あれも極東マネージャーの管轄に
ある船のひとつだからな。東アジア地域の経済を一手に握る連中の手が入れば、あるいは」

「そんな事がありうるだろうか」
「俺はありうると思う。たとえば、極東マネージャーを通じ、朝鮮総連あたりのルートを使っ
て、警察庁に働きかけるとかな」

「総連……そうか、パチンコ業界か!」
「企画七課は、ちょっと前までけっこうな勢いで遊戯台の開発も行っとっただろう。その繋が
りで総連に多少の顔見知りがいたとしても、おかしくはない」

「そういえば警察庁や、警視庁からの天下りも多いと聞く。俺が言うのもなんだが、かなり悪
どい連中だそうだな。たしか北朝鮮の資金源でもあったか」
318名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:43:46.89 ID:GSqUGe91
「うむ。それにシャフト・コリアだって、表向きじゃ無関係を装っとるが、韓国から北朝鮮方
面へ、いろんなものを横流しとると言う噂もある。しょせん同じ民族だしな……お互いにシン
パがおるんだろう。内海なら、その流れを利用する事ぐらいはやりかねん」

「むう。長期的な視点で考えれば内海は、やはりここで消しておくべきなのだろうが」
「社長の言う事を無視するか?」
「そういう訳にはいくまい。今は俺もお前も、それなりの所帯持ちだ。昔みたいな無茶はできん」
「なら早く連絡を入れろ。SSSの奴らは放っておけば暴発するぞ」
「わかっている」

 徳永の深いため息がもれた。この男は、かつて会社を食い物にしてまで登り詰めた人物だが
人生も半分以上を過ぎた今、若い人間と競争するほどの気力は、失せてきているのかもしれな
い。
 平光は項垂れた徳永の首筋を無言で見つめて、自分の禿頭をつるりと撫でた。

・・・

 そして、再び舞台は内海一派へと移る。
 彼らはSSSの追尾を見事に振り切り、茨城県の最東南端、鹿嶋市神栖市の港湾へとたどり着
き、出港する事に成功していた。
 グリフォンを含め、主要な物資のすべてを東京へ持っていける算段だ。

「いやー、さっきはちょっと驚いちゃったけど、さすが隼人くんだね。まるでバドが時代劇に
出てくる用心棒みたいだったよ。どうやったらあんな訓練が出来るんだい」

 さんぐりあ号の甲板では、潮風を浴びる内海が横に隼人を置き、心底楽しげに自分の見た光
景を思い出して、身振り手振りをしながらはしゃいでいた。
 非常識な事態に直面した時に、それを拒絶したり思考停止するでなく、楽しい事として受け
入れてしまう思考回路を持っているらしい。まるで子供だ。
 じっさい、隼人は子供に取り合わない大人のように、

「そいつは企業秘密ってやつです」

 と、軽く受け流している。内海もそれ以上は、詮索しなかった。
 そんな二人の背へ、船内からあがってきた黒崎が吹き付ける飛沫を払いながら、とげとげし
く言葉をぶつけた。

「課長……SSSの事ですが、奴らはかならず東京港で待ち伏せをしてきます。おそらく、レイ
バーを持ち出して。どうやってそれをかわすつもりですか」
「うーん。そうだなあ、やっぱりここは先制攻撃をしかけたい所だねえ。先んずれば人を制す
ってね。ちなみに出典は『史記』ね♪ 知ってた黒崎クン?」

「先制攻撃っ、て……まさか課長」
「うん。隼人くんも同意してくれたんだけどね、グリフォンをデッキに立たせて入港しようと
思うんだ」
「なんですって!? そんな事をしたら、たちまち警察に感づかれてしまいます!!」
「でも、それ以外に確実と言える方法がないよね?」
319名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:47:31.91 ID:GSqUGe91
「しかし!」
「黒崎、心配するな。イングラムは全滅させたんだ、しばらく警視庁の機動隊はレイバーに対
して決定的な鎮圧能力をもたん。第一小隊の96式改なんぞは粗大ゴミだしな」

「警視庁にはヘリもある。上空から追跡されたらどうやって逃げる」

「通常より潜行時間を延ばせるアクアユニットを取り付けておいた。
 なにかあったら海底を這って逃げればいい。海保の装備でもグリフォンには追いつけんよ。
また、万が一自衛隊に頼ったとしても、手続きの時間を考えれば余裕で国外へでも逃亡できる」

「と、言うわけなのさ」

 内海が隼人の言葉をひきついで、最後に「承知してもらいたいな、黒崎くん」と説得するよ
うに、しかし自信満々の表情で迫った。
 こうなるとテコでも課長は動かない事を、黒崎はよく知っている。もう何度吐いたか解らな
いため息をついて、彼は頷いた。

「仕方ありませんね……だが神、せめてグリフォンをさらけ出すのは、入港に間に合うギリギ
リのタイミングではじめろ。それぐらい、お前なら出来るだろう」
「ああ、それは任せておけ」

・・・

 そして、その約束通り隼人は入港の直前になってからという慌ただしく、わずかな時間でグ
リフォンをコンテナから引きずりだし、戦闘態勢へ移行させた。
 だが。

「……あれ?」

 接岸する東京港には、内海たちを待ち受けるものが荷受けのためにアイドリングするフォー
クリフトと作業員以外、影も形もなかった。夜の、静かな港湾そのものだ。
 一度「始末」の依頼を受ければ相手の命を取るまで、執拗に追い掛けてくると言われるSSS
が向かい撃つ事すらせずにいるなど、ありえるだろうか?
 おかしい――。
 そう訝しむ内海と黒崎を尻目に、ひとり黒い海を見つめる隼人がおもむろにレシーバーを取
り出して口に寄せた。

「どうやら撤退していったらしいな、工作はうまく行ったか。さて……バド、用意しろ。武蔵
の予言がただしければ、話していたこの日この時間に『敵』が来るはずだ」

 隼人の言葉に、後甲板のコンテナ上で立て膝をついていたグリフォンが、頭を頷かせる動作
をみせた。
 了解、と言う意味だろう。
320名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 17:49:05.79 ID:GSqUGe91
 さんぐりあ号が港に接近する。
 接岸のためにスクリューが停止され、フィンスタビライザー(横揺れ防止装置)を格納する
と船が大きく揺れはじめる。
 そして船首バウスラスター・船尾スタンスラスターを作動。さんぐりあ号は、海を泡立てな
がら横移動でゆっくりと接岸していく……。

 だが隼人が違和感を感じたのは、その時だった。
 迎えに出ているはずのフォークリフトの数がやけに少ない。それに、普通であれば走り回っ
て接岸作業に奔走しているはずの作業員たちが、揃ってこちらを見つめているのみで、まった
く動こうとしないのだ。

 次の瞬間、ハッと顔をあげる。
 レシーバー。

「バド! 飛び降りて岸の連中を一掃しろ!!」
「なんやって!?」
「言った通りだ、速くしろっ」

 隼人は答えを待たず、着ていたジャケットの裏からベレッタM93Rを取り出すとデッキから舞
い上がって、東京湾の夜空へ躍った。
 降下しつつ三点バースト。
 作業員めがけて叩き込み、同時に倒れ伏した頭めがけて、まがまがしいスパイクの仕込まれ
たブーツを突き刺すように踏みつけた。
 ぐしゃ、と肉と骨、血の爆ぜる音が響く……だが、悲鳴はどこからもあがらなかった。
 それどころか、周囲の作業員が一斉に隼人の方を向き、比喩でなく文字通り顔を蠢かせてい
るのだ。
 隼人が舌打ちした。

「くそ、けっきょく厄介な兵隊に待ち伏せされていたってわけか!」

 その言葉と共に、一斉に隼人を包囲する作業員たちの首がもげ落ち、残った椎骨を押しのけ
て目玉付の触手が幾重にもなって襲いかかる。
 さらに無人のフォークリフトまでが、カウルを突き破って露出した触手を振り回し突撃して
きたが、そこでやっと動いたグリフォンがリフトを叩きつぶし、隼人の周りにいた連中を次々
に踏み殺していった。
 だが、挙動が落ち着かない。動揺しているのだろう。
 隼人が再びレシーバーを掴んだ。

「バド! もたもたするな《インベーダー》との戦い方は、教えたはずだ!!」


つづく
321名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 19:01:01.30 ID:6HN6kN0G

久々だなあ
322 忍法帖【Lv=20,xxxPT】(1+0:8) :2013/04/29(月) 00:01:51.92 ID:mkYkSfOe

トンデモない事になってきたなあ
でもよく考えたらゲッターでトンデモない事は日常茶飯か
323名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/02(木) 04:26:08.13 ID:VWFF5e9m
わりとノーマル(?)な初代やGでも研究所が壊滅したり
町一つ廃墟と化したり日本が征服されたりしてるものな
324ライフの作者です:2013/05/02(木) 06:09:30.17 ID:q8bCkZqa
久々に投稿します。今回は長いです。
325ライフ 第42話@:2013/05/02(木) 06:10:37.25 ID:q8bCkZqa
「見なかったことにしよーぜ」

次の日、学校が始まり教室でエミとチカの二人はあの『写メ』を見ながら深刻な表情をしていた――。


「なにが?」

「「あーーっっ!!」」

偶然にも現れた、一番見られてはいけない人物、愛海によって携帯を取り上げられてその写メを見られてしまう……。

「……いやっ、ウチらそれ……」

「端ケ前海岸で偶然見ちゃって……」

その内容にその場で固まる彼女は携帯をこれでもかと言わんばかりに握りしめた。

「あとでこの写メ、マナのケータイに送っといてね……」

「「…………」」

投げ捨てるようにチカに返すと愛海は二人から去っていった……。

「どいつもこいつもふざけやがって……っ!!」

凄まじく不機嫌な表情で廊下を歩いていく彼女とすれ違うカタチで、歩と未来、そして薗田が現れる。

「そっかあ……廣瀬には会えなかったんだね……」

「こんなことになるんなら……夏休みの間にもっと話しておけばよかった……」

落胆しながら教室に入ろうとした時、こんな会話が……。
326ライフ 第42話A:2013/05/02(木) 06:12:47.96 ID:q8bCkZqa
「ねえ見た?なんかスゴくなかった職員室……」

「あれケンカ?」

「平岡と主任の岩城が……」

……何か職員室で起こっていることを耳にした彼女らは一目散に廊下を走っていった。

そして職員室では言っていた通り、平岡と岩城が大声で何か揉めあっていた。

「納得できません!!どうして彼女が謹慎処分なんですか!?」

平岡は次に校長室に強行し、校長の前に立った。

「処分を取り消して下さい」

そう伝え、戸惑いを隠せない校長。その様子を野次馬と化した生徒達は廊下側からドアをそっと開いて覗き込んでいた。

「なに?」

「謹慎だって、あの車椅子のコ」

……ちょうどついた歩達にもそれが伝わる。どうやら廣瀬に謹慎処分が下ったらしい……。

「彼女は真のいじめ加害者ではありません、むしろ被害者です。本当の犯人は別にいます!!」

断固たるその力強い声を張り上げる平岡だが……。

「――しかし、本人が言ったことだ。処分にも納得している――」

《バンっ!!》

平岡は突然、持っていたファイルを机に叩きつける。
それはクラスメートに聞いた現状の悩み、証言全てをリストアップしたものであった。

「これはわたしが言っていることも全部クラスメート『本人たち』が話してくれた真実です」

それ一枚一枚には、凄まじい数の生徒達の悩みが書かれていた。

「この問題はそんな単純で表面的なものではありません。

『クラスが楽しくない』、『学校に行きたくない』、『人を信じられなくなった』と、これだけ悩んでいる生徒が沢山いるのです」

このファイルのおぞましい程の内容に校長は唖然としている。

「目をそらさないでちゃんと前を見てください。そして誰を処分すべきなのか、もう一度よくお考え下さい」

……彼女の勇姿に教師全員が固まっている。それを見に来ていた愛海達の表情が険しくなり始め、

「ヤベーじゃん……」

しかし、歩と未来は平岡の姿を尊敬するような眼差しを送っていた。
327ライフ 第42話B:2013/05/02(木) 06:16:43.93 ID:q8bCkZqa
「かっこいいね、平岡……」

「うん……こんな先生がいたんだ……」

……偶然、そこに居合わせた竜馬もそれを見届けると去っていく。しかし竜馬の表情はどこか腑に落ちないようであった。

(ほう、あんな先公がこんな腐った学校にいたなんてな。
だが何の妨害がないとも言い切れねえ、深追いして痛い目見なけりゃあいいんだが――)


……今日の帰り道、歩と未来が平岡について話していた。

「……平岡先生、教師になろうと思ったのはね、いい先生に出会えたからだって言ってた……」

「会えたのかもしんないね、ウチらも」

笑顔で希望に溢れる二人であったが、数日後にはその希望もあっけなくぶち壊されることになろうとは誰が予測できたことか……。

「あなたは今日づけで、湧厳(ゆうげん)高校に異動となりましたので、よろしくお願いします」

校長から突然の転任の辞令を下され、頭の中が真っ白となる平岡。

「まあ……できたばかりの学校で少々にぎやかではありますが、あなたのような熱意ある教師を“ぜひ”と言われましてね……」


「頑張って下さい」
教頭に笑顔で激励されるも、彼女には『厄介者払い』をして清々したような表情でしか受け取れなかった。

「邪魔者は消えろ……と、いうことですか……?」

震えながら問う彼女に対する応えは、

「もう決まったことですから」

「“よそ”の学校の人がもう関わらないでほしいですなぁ」

……職員室で淡々と荷物をまとめる彼女を深刻な表情で見つめる教師、平然と見る教師、中にはほくそ笑む教師の様々だ。

そして挨拶もなしに出ていった。

「おっ?」

偶然、竜馬が通りかかるが彼女は大量の荷物を持ち、俯いたまま何も言わずに素通りしていく。


「やっぱりな」

竜馬の予感が的中していた……。

彼女は階段を降りようとすると、下から『パチパチ』と拍手する音が……。

「おめでとう、男子校なんですってね」

現れたのは愛海であった。

「ちょっと調べればわかったハズよ?ウチのパパと教育長サンが知り合いだってことくらいね?」

彼女は平岡の元へ行くと、耳元でこう呟いた。

(残念でしたね……オマヌケさん……♪)
328ライフ 第42話C:2013/05/02(木) 06:21:41.05 ID:q8bCkZqa
《バシッ!!》

怒りの限界を超えた平岡はついに愛海に本気の平手打ちを食らわして、吹き飛ばした。

「恥を知りなさい」

「〜〜〜〜っ」

しかし愛海も負けじと立ち上がり、返しの平手打ちを彼女の頬にかましたのだ。
つけていたヘアピンが吹っ飛び、長い髪をバサバサに下ろした彼女は見下すような顔で愛海を見つめる。

しかし、そんな平岡を彼女は再びほくそ笑んだ。

「マナは孤独になんかにならないわ。そうなるのは椎葉よ」

そして愛海は彼女から去っていく、こう言い捨てた。

「サヨウナラ」

――その時、校長室では校長と学校に訪れた富美男がとある会話をしていた……。

「すいませんね安西さん、お宅の前に押しかけたという問題教師は異動になりましたので……」

「まぁアレですな。膿はどんどん出していかねばなりませんからなぁ、ハハハッ!」

そして平岡が出したあのファイルは全て教頭の手によって、シュレッダーにかけられて処分されていた……。


――放課後、雨が降る街の中、傘を忘れた歩は一人走って帰宅途中……。

「平岡先生!!」

偶然歩いていた彼女を見つけて声をかけたがどこか様子がおかしい。

すぐに駆け寄るが、平岡は持っていた荷物を落として地面に散らかしてしまった。

「なにかあったん……」

「あたしね、違う学校に飛ばされちゃったの、今日から……」

歩は絶望する。いきなり訳の分からないことを言われて頭が混乱する。

「……うそだ……っ」

「ホントなの、負けちゃった……」


立ち尽くす歩。そして平岡は散乱した荷物を拾っている。


「……結局わたしは何にもわかってなかったのよ。自分の行動でどんなことになるのかも……生徒がどんな気持ちになるのかも」

しかし、彼女は最後の一つを拾うところで動きは止まった……。

「でもわかろうとしてくれる人は……あの学校には平岡先生しかいなかった……っ!!」

振り向くと歩は大粒の涙を流していた。信用できる教師が……あの腐り切った学校の中で一番頼れる教師がどうしてこんな酷い目に遭わなければいけないのか……。

「あのとき……あたしの尊敬していた先生もこんな気持ちだったのかしら……」
329ライフ 第42話D:2013/05/02(木) 06:27:18.65 ID:q8bCkZqa
平岡は近くにあったブランコに乗ると、彼女に優しく微笑んだ……。

「ごめんね……」

しかし、すぐにあまりにも悔しすぎて彼女の瞳から涙がこぼれている。

「こんな先生でごめんね……」

「先生……」

そして平岡が最後に彼女に言った言葉が……。

「なにも出来なくてごめんね……!!」

……その場には雨が降りしきる中、歩ただ一人だけ泣き崩れる姿があった――。

……世は残酷である。真面目で実直な人間は肩身の狭い時代、どうしてこんな時代になってしまったのだろうか……。

平岡は一人トボトボ異動先の学校へ歩いていると――、

「おい」

目の前に一人の男が現れた。死んだような顔をゆっくり上げると彼女は驚いた。

「あ、あなたは……流君!!?」

なんと竜馬だった。平然とした顔で傘を差して、彼女の方へ見つめていた。

「ちいと面貸しな」

「……?」

「何も言わずにまあ、ついてきやがれ!」

そう言われて彼についていくが一体どこに……。
330ライフ 第42話E:2013/05/02(木) 06:30:08.35 ID:q8bCkZqa
しかし竜馬がついた場所は……。

「へい、醤油ラーメン二丁お待ちぃ!!」

「さあ、食おうぜ!!ここのラーメン屋、最近見つけてよぉ、かなりうめえんだぜ?」

「…………」

街から離れた場所にあるラーメン店内。その古びた様子を見るとかなりの老舗と見た。


「あ、あなた、なんで……」

当然の如く、カウンター席の円イスに座るも訳が分からなくアタフタしている平岡に竜馬はもう麺をすすって食べている。

「ほら、麺伸びちまうウチに早く食えって。落ち込んだ時は腹いっぱい食ったほうが少しは気が張れるだろうぜ」

これも異動することを知っていた彼なりの気遣いがうんだ行動であった。

「あっ、俺金がねえから平岡先生、アンタが出しといてくれや」

「え、ええっっ!!?」

さすがにこれはあんまりである……。

「まあまあ、いいじゃねえか。あんな犬のクソにも劣る学校から離れられてよかったじゃねえか」

すると平岡はシュンとなった。

「わたしは……椎葉さんと廣瀬さんを救うことが出来なかった……それだけがものすごく悔しくて」
331ライフ 第42話F:2013/05/02(木) 07:02:33.87 ID:q8bCkZqa
竜馬はコップに入った水を小量飲み込むとこう言った。

「まあはっきり言って、一介の教師がやることがデカすぎたな」

「…………」

「先生のやってること、言ってることは誰の目から見ても正論だ。俺もこんな先公が学校にいるなんて思わなかったぜ。
だがな平岡先生、アンタに足りなかったのは『仲間』だな。
理想を一人で掲げて多人数を相手に挑むなんぞ、よほどの実力差……地位がない限り、返り討ちに遭うのがオチだぜ、団体スポーツと同じだ」

「仲間……」

やはり自分のミスを竜馬に指摘されている。

「だけど……あのままじゃあ椎葉さん達のような被害者があまりにも可哀想で……誰かが動かないといけない状況だった」

「あの学校は崩壊の一途を辿っている。あのままならいずれ取り返しのつかねえことになるな、まあ興味ねえけど」

「なんでイジメなんてあるのかしら……」

すると竜馬はこう言った。

「俺は肯定する気は全くねえが……いつの世もイジメは絶対になくならないと思うぜ」

「…………」

「大体の原因がムカつくからイジメる、そのムカつく気持ちになんのは人間の本能だ、こればかりはどうにもならねえ。
イジメだけじゃね、それが喧嘩や闘争、果てには戦争に繋がるんだ。人間てのはなまじ複雑な感情持っちまったばかりに相手を踏みにじったり、相手を陥れ、騙したりするんだ」

なぜ竜馬がこんな論を語れるのだろうか……あたかも自分が経験しているが如く。

「……安西愛海、彼女は本当に危険すぎる生徒だわ……椎葉さん、いや、彼女に関わる生徒達がこの後も心配で――」

しかし竜馬は目を細めた状態で平岡の方へ向いた。

「なあ平岡先生、あんた椎葉をナメてねえか?」

「えっ……なめてって……」

「あいつはそこまで弱い女じゃねえよ。
あいつは何されても安西のヤロウ、いやあの学校そのものに反抗的態度とってんじゃねえか、それは形はどうあれ立ち向かっていると言えねえか?」
332ライフ 第42話G:2013/05/02(木) 07:28:40.84 ID:q8bCkZqa
竜馬は歯を剥き出しにして笑う。

「ふん、楽しくなってきたじゃねえか」

「た、楽しくなってきたとは……?」

「あいつが安西相手にどう倒すかをな。
あのまま押されて挫けるようなら椎葉はそこまでの女だったってことよ。だがな、逆に食らいつくのなら、あるいは安西をぶちのめすことができるなら――」

「で、できるなら……?」

「椎葉は羽鳥と薗田とかのおかげで徐々に成長してきている、あいつはもしかしたら、あの学園に光明をもたらすことができる唯一の存在なのかもしれねえな」

「…………」

平岡は不思議な気持ちになった。このRPGゲームのような展開と予言じみたその言葉に、なぜか説得力を感じることを。

「流君、あなた何者なの……?」

「俺はただの男子生徒よォ。まあ、安西か椎葉のどっちの味方をするかつったら……椎葉の方だがな」

……そして食べ終わったラーメン屋から出て、街中を入っていく。

「平岡先生よ、もう行くのか?」

「……ええっ。転任先の学校に挨拶しに行かないといけないの」

「そうかい、なら応援してるぜ」
333ライフ 第42話H:2013/05/02(木) 07:30:12.08 ID:q8bCkZqa
そして二人は別れようとした時、彼女はその場でピタリと止まった。

「……ねえ、何か声みたいの聞こえないかしら?」

「なに?」

何か声のような音が彼女の耳に響いた。
耳をすますと平岡はその方向へ駆け出した。

「こっちだわ!」

彼女が入っていったのは路地裏。狭い中を通っていき、抜け出した場所は今は誰もあまりいない河川沿いであったが、確かに複数の声のようなものが聞こえる。
河川敷から下を見ると男子高校生が集まっているらしいが……。


よく見ると、木刀やバットを携えた、見るもわかるヤンキー面した奴らが一人の気の弱そうにおどおどする男子高校生を追い詰めている。

カツアゲか何か脅迫を行なっているように感じられる。

「大変、すぐ助けないとっ!!」

「平岡っ!!」

彼女は降りていくと、恐れる様子を見せずに彼らへ向かっていった。

「あなたたち、何をしてるの!!今すぐやめなさい!!」

「ああっ?」

彼女の声に反応して全員が振り向いた。

「誰だアンタ?」

「今すぐ、彼を放しなさい。怖がってるじゃないの!!」
334ライフ 第42話I:2013/05/02(木) 07:34:13.07 ID:q8bCkZqa
「うるせぇな、これは俺達の事情なんでな。どこの知らない奴が勝手に割り込んでくんじゃねえよ」

「木刀とかバットとか……そんな危ないもの持って、どう見ても不審じゃない!」

すると集団の一人が木刀を携えながら彼女に近づいてきた。

「アンタ、女のクセに度胸あるなァ。俺、そういう女好きだぜ。どう、今から俺とちょっと付き合わねえか?」

舌をチロチロ出しながらイヤらしい目でメンチをきるこの男に彼女は……。

(この制服の校章……あたしの今行く湧厳高校のじゃない!?)

転任命令を言い渡された時の辞令書に載っていた先の高校の校章と重なる。彼れらは彼女の転任先の生徒であった。
すると、彼女は……。

「アンタ達、男のクセに恥ずかしいと思わないの?こんな集団でよってたかるなんて」

「何だと!?」

「どうやらわたしの教え子になりそうな生徒はヤンチャみたいだから、あたしが根性叩き直してあげようか」

突然強気と化す平岡だが、一体何が……。

「おい、女だからってそろそろいい加減にしろや」
335ライフ 第42話J:2013/05/02(木) 08:54:43.61 ID:q8bCkZqa
彼らは威圧をかけるように彼女に向かっていく。

「やべっ、助けねえと――」

上で見ていた竜馬はすぐに降りていく――。

「そこのあなた、早く逃げなさい!!」

その男子高校生は、彼女の叫びを聞き入れ、一目散に逃げていった……。

「あっ!!」

「おい、女ァ!!何しやがる!!」

胸ぐらを掴まれ、木刀を向けられるも彼女は全く怯える様子を見せなかった。

「もう、あたしは逃げない。椎葉さんのように、食らいついてみせる!!」

「何をいってやが――」

「おい!!」

竜馬が駆けつけて木刀を持つ方を手首を掴み、全力に近い強さで握り込んだ。

「ぎゃああああっ!!」

「流君!?」

「女に木刀向けるなんざ、やり過ぎだぜ」

――木刀がその場に落ちるも何故かそれを拾う彼女。

「流君、ここはあたしに任せて!」

「はあ?何いってやがる!?」

「生徒のあなたが手を出したらそれこそ……大丈夫、彼らを傷つけるようなことはしないわ」

「……?」


唖然となっている彼らの前に立つは今まで見せたことのない怖い表情をした平岡の姿が。
336ライフ 第42話K:2013/05/02(木) 08:59:40.95 ID:q8bCkZqa
「いくわよ!!」

木刀を両手持ちすると、何故か円を描くかのようにグルンを回す。それにつれて黒い『何か』が空気中に発生した。

《九龍覇剣、虚空斬破――っっ!!》

『黒い物体』を彼らとは別に川の方へ木刀を振って投げつけた。真っ直ぐ、そして速く、川の表面に直撃するいなや、その物体へ水が吸い込まれるドコロか、そのまま川の底に大穴を開けたではないか。

その光景を見た竜馬含む、平岡以外の全員が驚愕した。

「さあ、身体に大穴を開けられたいのなら、かかってきなさい!」

しかし、彼らは……。

「ば、化け物だあ!!」

「逃げろお!!」

恐れおののき、一目散に逃げ帰っていった……。

「化け物……確かにそうよね」

あの竜馬ですら、彼女の特異性に唖然としていた。

「……平岡先生、あんたこそナニモンだよ?」

「…………」

平岡は木刀をその場に落とし、俯いた。

「……あたしね、家系が変なの。何でも『九龍忍群』て言う歴史の表舞台に出てこない忍者……だったかしら、その末裔らしいの。
さっきみたいなのも代々受け継がれてきた技なんだけど、あたし『化け物』扱いされたくなくて使わないようにしてたの……」

特殊な出生を語る彼女。しかしあまり快く思っていないみたいだ。
その証拠である先ほどの現象を使えるのは普通の人間では無理だ、彼女は過去に『化け物』と言われたことがあるのだろう――。

「フフフ……ワハハハっっ!」

竜馬は突然大声で笑い出す。彼女はそんな彼を不思議そうな視線を送る。

「やっぱり教師に向いてんぜ、平岡先生よォ!」

「……?」

「俺は戸田よりアンタの授業、受けたかったぜ、心んから応援してんぞ!!」

竜馬は手を振りそのまま、一人で去っていく。その様子にポカーンとなるも、何故か心が洗われていくような感じがした。

「流君……フフフ、彼もホント不思議な生徒ね」

平岡先生は土手に上がるとやっと目的地の高校へ向かいはじめた。今度は胸を張って――。

「ようし、やってやるわよ!!」

雨上がりの道を彼女は胸を張って歩いていった。
337ライフの作者です:2013/05/02(木) 09:09:41.98 ID:q8bCkZqa
ここまでです。前半は原作通りですが、竜馬が現れた所からはオリジナルですね。

漫画版の平岡先生が歩から去るシーンは本当に救いようのない鬱展開なので、後半で少しは明るくしようかなと考えました。あと最終盤辺りのとある伏線でもあります。(ドラマ版では平岡先生は異動ではなく、愛海の父親の陰謀で解雇させられる、ひどい話ですよね)

ではまた続きお楽しみに。
338名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/02(木) 12:06:39.66 ID:VWFF5e9m
伝説の… 超先生……!乙

やってみると分かるけど、石川系演出って言うのかな?今回出てきた空間切って飛ばす虚空斬破だったり
ストナーサンシャインみたいな大技の強力さだったりって文で表現しようとすると難しいんよな
ちゃんと書ける人が羨ましい
339名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/04(土) 00:44:29.84 ID:mnJlBfte
>>338
画力でゴリ押しタイプだったからな
まあ、文章で強いっていうの表現するのって難しいからなあ
340名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/04(土) 17:13:47.37 ID:7+sa1jYC
>>336
乙。竜馬の握力に手首なんぞやられた日には、とう骨尺骨粉みじんだな。二度と物が持てんだろう。

>>338
文章にも誇張っていうゴマカシ技があるので、活用している。
ストナーなら、

 竜馬は旋風巻き起こるコクピットで、暴れるレバーをへし折らんばかりに
筋肉を躍動させた。すると真ゲッターの両目に稲妻が走り、ぐわりと天へ
掲げた合掌が、光となって何千倍にも膨れあがっていく。宇宙のすべてを
焼き尽くす竜馬の意思、激憤の光球だ。
「ストナー・サンシャイン!」
 怒号と共に、それは漆黒の空間を引き裂きながら木星を包み込んだ。

そこまで威力ねーよ、って怒られるけど。
341名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/04(土) 20:45:17.53 ID:mnJlBfte
そして、打ち返される…………
342名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/04(土) 21:15:49.65 ID:e0zHZcZI
ストナーサンシャインってスパロボで言えばアトミックバズーカみたいな着弾型広範囲MAP兵器だよなw
343名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/05(日) 13:34:52.08 ID:K9BRRp4N
おまけにボタン一つでポンポン撃てる!
344名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/05(日) 16:10:34.15 ID:0mRFwxIS
號初登場の真ゲッターって翼じゃなくGみたいなマントなのな。
このバージョン結構好きなんだけど他に好きな人もいる?
345名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/06(月) 01:58:14.50 ID:ixD+j1jc
やっぱ翼の方が使いやすいのかな?
OVAとかだと武器みたいに使えたし

ゲッター3系統って順調に火力が増していってるよね
でも、カーンは出番が少なすぎてミサイルとかがあるかどうかも不明。
ただ、別作者が書いた飛焔と偽書、特に前者はびっくりレベルだったな。
まあ、相手が植物だからだろうけど。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/06(月) 10:57:42.24 ID:HBBy7Dnx
すまんが、誰か保管庫の更新頼む。
347名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/06(月) 10:59:12.38 ID:ixD+j1jc
仕方わからん
348名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/07(火) 16:11:46.71 ID:vJ70kwon
>>345
>ゲッター3系統って順調に火力が増していってるよね
そういう部分でキャラ立てしていかないといらない子になっちゃうからね
349名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/07(火) 18:12:39.99 ID:MWGhxH9a
火星にゴキブリ他を送り込んで以上進化したテラフォーマーズ
全てを吸収して火星へ飛び立った真ゲッター
350名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/07(火) 20:45:46.17 ID:3KkWT33H
そして誕生する、真・ゲッターロボG
351名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/08(水) 02:46:03.24 ID:D73gTFyA
ゲッター線「あっ昆虫はNGなんで」
352名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/08(水) 19:15:03.93 ID:M/+2F4J2
スパロボOEのパッケージ絵にゲッターがいるな
久しぶりというか多分チェンゲの真ゲッターが飾るのは初めてだろうな
PV見る限りインベーダーが出ているからストーリーメイン格なんだろうか?
353名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/08(水) 19:54:10.07 ID:/b9NPkg1
テスト
354名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/08(水) 19:55:58.82 ID:/b9NPkg1
おお、書き込めた。最近は規制激しすぎて満足にレスもできぬ
火星由来の作品は全部ゲッターにこじつけられると言っても過言ではあるまい
355名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/08(水) 23:57:55.98 ID:M/+2F4J2
火星のテラーフォーミングッて結構ある題材だからなあ。
356名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/09(木) 11:28:01.37 ID:y3aW92N5
マジンサーガとのクロスとかも行けるかな?
あっち完結してないけど
357名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/09(木) 13:40:23.97 ID:07Iu1EYy
マジンサーガのマジンガーって想像力次第でいくらでも強くなれるから
フルパワー真ゲッターと唯一互角に戦えるマジンガーかもしれん
358名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/09(木) 22:48:37.77 ID:4U3nWZYI
エヴァQのBDが出たが、石川的に考えるとファイナルインパクト=新・天地創造なのだろうか
359名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/11(土) 11:18:08.59 ID:Q47WAQVI
ZEROマジンガー… は、アレもすごいけど吸収されるか?
360名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/11(土) 14:33:30.75 ID:fGkJR96F
あのマジンガーは勝ち目が1%でもあれば相手に勝てるから、さすがの真ゲッターでもヤバくないか
二体とも平和の戦士だから戦うことは無いだろうがな!!
361名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/11(土) 15:32:14.08 ID:DPa3u0+w
どちらにも言えるけとは勝てる気がしない、ということだ
362名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/11(土) 16:43:24.43 ID:nXy0dMl5
平行世界からマジンガーZ集めると、ゲッター線浴びて進化したマジンカイザーも混ざってるわけだから、ゲッターが吸収するのもきついんじゃね?
後、サーガ版とかZマジンガー版とか小説版とか。
豪ちゃんの友人が作った頭しか無いのとかも混ざってるけどな!
363名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/11(土) 20:38:14.66 ID:KIM+DKJ2
ダイナミックプロはそろそろ
「マジンカイザー 対 真・ゲッターロボ」を公式に創るべき。

で、量産型ゲッターG軍団と量産型グレート軍団の激突シーンをよろしく
最後は全軍団が悪の帝王へぶちかましって感じでよろしく。
364名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 00:06:51.88 ID:l8pt6VqW
物語ってどう作ればいいんだろ?
組みわせたいものはちらほらあるけど、結末が思い浮かばない
ゲッターというのが原因かもしれんけど
365名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 00:39:24.49 ID:oMY8e/+W
他のスレなら怒られるだろうが、ここなら堂々と「未完」ってかいて終わらせればいいのではないか
366名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 01:40:05.91 ID:l8pt6VqW
石川作品は一応エピソードとして終わらせているような…………
もっと、でかい話につなげることで…………
367名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 12:50:19.03 ID:QjJYuEHG
ちゃんと綺麗に纏めれる構成力はあるんだけど
その上で畳み掛けた風呂敷を引きちぎっちゃう人だったからなぁ
368名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 16:48:31.20 ID:8ZjVcWbX
クロスSSスレには「嘘予告」と呼ばれる特殊な”SS”がある!
369名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 18:11:01.61 ID:l8pt6VqW
>>368
その手があったか!!
まあ、あれは山場を切り出すだけでいいからな
逆に言えば山場をうまく魅せる必要があるけど
370名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 19:19:02.76 ID:S053x9zy
>>367
神州纐纈城とか綺麗に終わったと見せかけて陶器師が!だもんね
すげえワクワクする終わり方だからあれでいいんだけど
371名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 20:23:29.90 ID:l8pt6VqW
風呂敷たたんでもさらに大きな風呂敷の上にあるって感じだからな
372名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/12(日) 20:58:07.87 ID:8ZjVcWbX
俺たちの戦いはこれからだ!で終わらせてもいいからSS作りが楽…そんな風に考えてた時期が俺にもありました
373名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/14(火) 20:09:37.29 ID:lRWFMdD2
そこまでの話はちゃんと終わらせるからなー
よく言えば続編が作りやすいエンドというか…
374名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/14(火) 23:15:37.24 ID:x5KHFBWF
アークの続き虚無戦記の続き爆末伝の続き……私、気になります
375名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/15(水) 01:25:57.79 ID:Kq5oZti2
なんか新作作られなくなってだれていきたな。
作られればまた新たな展開ができそうなのに
376名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/15(水) 06:46:07.45 ID:cGetsYrg
某ゲームとのクロスオーバーを思いついたんだ。ただ、クリアしたのが大分前なんで、設定とか大分忘れてしまったんだが…。
それでも書いてみていいだろうか?
377名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/16(木) 12:16:49.01 ID:nJTAamBQ
>>376
せ、設定は大事にするんだ。
クロスの醍醐味は無関係の点同士を繋いでドラマを転がして行く所にあり、
その取っ掛かりをおろそかにするのは、屋根がぶっ飛びそうな状態で合体するくらい危険な行為なんだ。
どうせ物語の根幹はゲッターの意思で押し通すしかないし、細部にこだわった所でゲッターチームのやる事は変わらんワケだが、
それでも設定は大事にするんだ。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/16(木) 19:22:00.95 ID:of2OKdt0
>>377
クロス物だと設定を大事にするのは非常に重要だが、「設定を都合よく解釈する」ということも忘れては駄目だ。
そもそも全く別なものを混ぜるんだ。完璧なすり合わせはまず不可能だから、どこかで都合よく解釈してすり合わせなきゃきりがない。
379名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/16(木) 22:41:01.70 ID:s238rxRi
設定にもよるだろうけどね。
コミックスのおまけ程度に書かれているプロフィール程度ならいいんじゃね?
流石にエピソードに関わるレベルのものは忘れちゃあダメだけどね
>>378の意見だってちゃんとそういう設定を把握していいる事前提だしね。
380名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/16(木) 22:56:18.03 ID:0aQjumiO
虚無ってもいいからどんとこい
381名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/17(金) 00:39:17.39 ID:WZnuXjZx
書きながらで良いから再プレイしてみては?

ところでいつか張ってあったきり丸の顔が隼人になってるコラ画像誰か持ってない?
382名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/17(金) 09:28:33.61 ID:MAtz9jXo
1、まず部屋を閉め切って明かりを落とします。
2、室内のゲッター線濃度を高めます。
3、好きな作品の関連書籍とにらめっこしつつ「そうか、そうだったのか」などと呟きます。
4、真・SS発進!!
383名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/17(金) 18:55:27.55 ID:D3ndCiGH
マジェスティックプリンスの敵はなんかゲッターが興味持ちそう。
一言で言うと見た目が人間で狩りはロボでするプレデターみたいな種族だし
384名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/17(金) 21:55:11.17 ID:1cLOxjWa
プレイ動画を発見したので、見ながら書いてみる。
冒頭の戦闘シーンぐらいなら、設定そんなに悩まずにすみそうだし。

土日で書けるといいな。
385名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/17(金) 23:57:52.64 ID:D3ndCiGH
ついでに小説の書き方も軽く調べていたほうがいいよ。
案外、勘違いした書き方とかしていることあるし。
恥ずかしい思いをしなくて済むことも多いし
386名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/18(土) 02:11:04.58 ID:lkNUr91N
概要は考えたが結末が思い浮かばねえ。
虚無までのつなげ方すら…………
あるいみ虚無ENDも難しいんだよな。
387名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/18(土) 05:30:21.13 ID:Hxb9ZZE+
書いてる途中で考えてきゃ良いんじゃないの?
388名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/18(土) 08:41:49.21 ID:PEWsIJz5
曼陀羅が描かれた風呂敷をめくるとそこには!


389名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/19(日) 20:57:05.12 ID:T85OKSlM
最終的に年号になります
390名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/19(日) 21:33:39.23 ID:ovWfPInY
今期アニメはロボがあるが
ヴァルヴレイヴだけゲッターとの絡みが妄想できん。
リーゼント不良と竜馬が仲良くなるとか隼人がエルエルフや物理教師を警戒したり
弁慶がなんだかんだで頼りにされるとか
そういう絡みは想像できても、世界観的なクロスが思い浮かばない。
391名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/21(火) 15:20:22.18 ID:maGdw7vX
>>390
独立宣言を利用して革命家隼人が暗躍とか
ゲッターチームが諸事情で各陣営にバラバラでいるとか
ヴァルヴレイヴに敷島博士が興味津々ですとか
むしろ契約すると人外の者になるから最終的に虚無るとかw
392名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/21(火) 21:41:19.39 ID:6j5Yr0kc
すべての道は虚無に通ずとでもいうのか
393名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/22(水) 22:01:35.00 ID:cqxKo0GF
ゲッターって西暦で言うと何年くらいの話?
394名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/22(水) 22:15:28.79 ID:k1oWBkiU
>>393
作中年代が放送の年だと考えると多分
無印 74〜75年 竜馬17歳
G 75年 竜馬18歳
號 91、2年 34、5歳
で、號の15年まえだから真は76年かな?
アークは05〜10年ぐらいじゃないかな?
395名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/22(水) 22:17:33.84 ID:U+Fu/OHz
30〜40年もか
歴史を感じる
396名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/23(木) 02:39:12.91 ID:aI4gbVvk
70年で真ゲッター作れる早乙女博士まじ天才
397名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/23(木) 23:54:55.30 ID:LtyTAonI
横島忠夫なら、「ミチルさんの乳、尻、太ももー!」と叫びながら真ゲッターの操縦ができる気がする。
398名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/24(金) 19:37:28.72 ID:Uy+4TPbc
ハイスクールDXDの主人公も同じようなものだったな
399名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/25(土) 01:49:34.81 ID:dJut49nz
性欲は大切な本能だしね
400名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/25(土) 08:45:27.27 ID:m59wViKf
???「お?なんだ面堂みたいな声しとる奴がおるのー」
401名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 13:02:33.45 ID:9o14RY6u
ゲッターは感情を込めて動かす、となればエロいこと考えて動かしても強くなるのではないか
402名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 13:09:01.61 ID:vIHnHHtO
感情を込めて動かす段階になると、同化吸収状態のやばいのになってるから無理じゃね?
その上そんな状態にならないとにっちもさっちも行かない、進退窮まった究極状況になってるだろうし
純粋な生存への渇望、生き残るための闘争本能、みたいな原始的な世界にならざるをえないんじゃ
403名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 16:12:09.50 ID:l9lPv9sK
>>401

竜馬「ミチルさんとマ〇コしたくてしょうがねえんだあ!!!!」

こうですねわかります
404名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 17:00:04.00 ID:KIqYYijZ
股間のウザーラが…
405名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 20:36:17.82 ID:9o14RY6u
ミチルさんもなぁ、あんなパイスー着るなんて誘ってるとしか思えんよなあ
406名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 21:05:45.19 ID:jYFlJWfO
ピクシブのファン漫画で
ヤマトの女性のスーツがエロいのは元々移民計画だったから
煽るためとかいうのがあったな。
マブラヴでは羞恥心をなくすため、怪我したらわかりやすくするためとか最もらしい理由はあったな
ゲッターとはあんまり関係ないけどエロいから。
407名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 22:18:26.34 ID:KbR60Wss
初めて書いてみました。
408力への意思:2013/05/26(日) 22:21:51.18 ID:KbR60Wss
「あ〜、ベンケイさん、リョウマさん、ハヤトさん! 
おっはようございま〜す!!」
朝っぱらからめちゃくちゃテンションの高い声が後ろから響いた。赤とベージュを基調とし、体のラインにぴったり合わせた制服を着た、柔らかい茶髪の女性が走り込んできた。行動中の戦艦の通路だというのに緊張感はまるでない。
「おう、朝から元気だな、ミユキちゃん」
「おす」
「…………」
弁慶と竜馬はそこそこ愛想良く返事をしたが、隼人は無言のままだ。だが別に視線を冷たくしているわけでも、無視を決め込んでいるわけでもなかった。
ミユキと呼ばれた20歳ぐらいの女性は、そんな隼人の様子になど頓着せず、必ず相槌を打ってくれる弁慶に近づくと、何時もの様に一方的喋り始めた。
「そうなんですよ〜! 今日は仮想シュミレーターなんですけど、私の提案したウエポンがやっと日の目を見られるんですよ! もー、外部装備の兵器なんだから、何時でも準備OKなのに主任が全然許可してくれなくて! でもそれがやっと!」
「お〜、そうかい。良かったな」
強面ながら笑顔を向ける弁慶の隣で、竜馬は肩をすくめた。
「そういえば、昨日ハイパースペースに入る前に何か搬入されたらしいな」
隼人が低い声で一人ごとの様に呟くと、ミユキはニッカリと笑って喰いついた。
「流石ハヤトさん、情報通です! なんか第一格納庫が閉鎖されちゃったらしいですよ。補給艦なんて隣に浮いてるのに、なんでわざわざこっちに入れたんでしょうね?」
竜馬が少し裏返った声を出した。これはさすがにまずい。
「あー、食糧でも補給したんじゃねーの? こいつみたいに喰いまくってる奴がいるんだろ。食糧庫占拠されたんじゃねぇか?」
「誰が喰いまくりだ。俺ぁ最近、腹八分目って決めてるんだよ」
「おめーの八分目は俺の三倍だろうが」
弁慶が隣の竜馬を軽く睨みあげた。
「じゃあベンケイさん、今度食堂のダイエット食、一緒に食べましょ〜! 結構美味しいですよ!」
「あ、ああ……そうだな……」
渓と同じぐらいの女の子の猛攻にたじたじとなっていると、あまり頼りにならなさそうだが生贄にはぴったりの声が聞こえた。
「ミユキちゃん!」
「あ、副主任! おはよーゴザイマス!」
どっかのボンボン育ちのような、少し頼りなさそうな風貌の青年が、分岐通路の先から現れた。ミユキと同じタイプだが、赤の代わりに緑を使った制服を着ている。
「おう、アレン『君』、おはよう」
「おはよう、アレン『君』」
「おはようさん、アレン『君』」
三人そろって凶悪な笑顔を向けると、アレンは少しだけ嫌そうな顔をした。露骨にではない辺りが、彼のお人好しな感じを表している。
「そのアレン『君』ってやめてもらえません? そちらとはライバル会社なんですから」
「いいだろ、アレン『君』って呼ばれてるんだから」
「良くありません! ミユキちゃんも余所の会社の人と仲良くしない! 
まったく……だからこんなコンペに参加なんて……」
「あら、アレン君、ミユキ、おはよう」
背後からかかった声に、アレンは飛びあがった。
「お、おはようございます! 主任!」
「先輩、おはようございます!」
「リョウマさん達もおはようございます」
「おう」
「おはよう、シオンちゃん」
主任と呼ばれたのは、眼鏡をかけたまだ若い女性だった。ミユキと同じか、せいぜい2,3歳年上にしか見えない。そして美人である。これで大企業の花型部署の主任を勤めている。
「二人とも、のろのろしてないで早く行きましょう? うちの入居している部屋は敷島さんのところより先なんだから
「は、はい!」
忠犬の様に返事をして、嬉々としてアレンはシオンに従う。
「それじゃ、また」
「また後で〜!」
元気に去っていく三人を見送り、中年二人を含むゲッターチームも自分達に宛がわれた部屋に入っていく。プレートには「敷島銃工業株式会社」と明記されていた。
「第一格納庫だとよ。すげえな、あの娘の情報収集力は」
「ああ。おかげでダイエット食はおあずけになりそうだ」
竜馬達は目の前で組み上げを終了させているゲッターロボを見上げた。全高わずか6メートル。彼らが知っている最小のゲッターだった。
409力への意思:2013/05/26(日) 22:26:26.67 ID:KbR60Wss
ゲッターチームの現在の任務。それはゲッター線濃度の異様に低い星団の調査だった。既にエンペラー艦隊が通り過ぎてから大分経つ星団であるにも関わらず、他の宙域に比べ、圧倒的に濃度が減っていた。
通常ならば調査班が行う任務なのだが、何故か戦闘チームの竜馬達にお鉢が回ってきた。
説明に来たのはタイールという少年だった。彼は特に乗艦を定めず、あちらこちらに出没して”お告げ”としてエンペラーやゲッターの命令を伝えていく。
「もちろん、調査班も向かいます。しかし、貴方方にはもう一つ、『ある物』を探し出してきて欲しいのです。竜馬さんには既にエンペラーから通達があったと思いますが」
「ああ、あったぜ。くだらねー依頼の方がな。そっちがメインだろうよ。自分でやれってんだ」
「あいにく私の方には、そのくだらねー内容は伝えられておりません。しかしエンペラーが竜馬さんに直接お伝えしたのであれば、それは竜馬さんにしかできないことなのではないでしょうか?」
穏やかに切り返すタイールに、竜馬はケッとそっぽを向いた。
「それで? その探し物っていうのはなんだ?」
仕方がないので隼人が続きを促す。
「実はそれが物なのか、それとも人物を指すのか、あるいは自然現象の一つなのかは、わかりません。
ただ、最近エンペラーが新たに得た観測能力により、その事象を捉えたと思ってください。エンペラーはそれを排除すべきか取り込むべきかも考察中です」
「そんなわけのわからないものを探せだと?」
「はい。ですからこれはあくまで、ついでです。たまに思い出してくだされば結構です。主目的はあくまでゲッター線の減少の調査です。
そしてゲッター線が減少している所為で、自体が隠されてしまっているようで私にもはっきりとはわかりませんが……おそらく、その探し物が原因のような気がします」
タイールはそういうと、目的の星団の星図の入ったメモリーを差し出した。
「私の勘ですが、おおまかに絞り込みをしてみました。さっきも言いましたが、観測機器が確立していないので、現地の人との交流を元に情報収集をしてください」


竜馬達が準備をして目的地の星団に入ると、確かにゲッター線の濃度が低かった。その中でも特に低い場所。ゲッター線濃度が0の場所が存在した。
この星団の内部は、Unus Mundus Networkと呼ばれる目に見えないネットワークが無数の糸のように空間に絡んでいた。
エンペラー艦隊が所有しているものを遥に凌駕する情報ネットワークで、非局所性を特性として持ち、それを空間跳躍や超光速通信に利用していた。
空間跳躍は、コラムと呼ばれるU.M.Nの中継点を通過し、高速道路のような感じでU.M.N内に入ることで行われる。ワープ中の計測で、ネットワーク内ではゲッター線濃度は0だった。
エンペラー艦隊がこの星団を通過したのが1000年前。U.M.Nが発見されたのがおよそ800年前のことである。
すぐにU.M.Nの調査をしようとしたが、既に生活インフラの基盤として確立されすぎてしまっていた。あまり大規模な制限をかけての調査は、いくらゲッターチームとはいえ少々気が咎める。
やむなく調査の矛先をU.M.Nそのものではなく、星団連邦政府と共に開発、開拓に当たったヴェクター社という巨大コングロマリットに向けた。ヴェクターインダストリーは『おむつから兵器まで』を自称する巨大企業体である。
官民共同開発されたU.M.Nは、現在は連邦政府に譲渡されたものの、機材人材は未だヴェクター社が供給しており、一企業が掌握する権限を超えている。
まさか企業の内情調査をすることになるとは思わなかったが、接触する手掛かりを探しているうちに、星団連邦の軍が哨戒中に武器のコンペティションを行うという、少し変わった情報を手に入れると、隼人達はそれに参加するべく手を打った。
ヴェクターもそのコンペティションに参加するからだ。それも武器開発メインの開発第二局ではなく、かつてU.M.N開発を行った開発第一局が、である。
410名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 22:30:21.24 ID:jYFlJWfO
支援
411力への意思:2013/05/26(日) 22:30:31.85 ID:KbR60Wss
「で、お隣さんの第一局の様子はどうだ?」
竜馬達は一緒に来たスタッフがゲッターのチェックをしている横で、戦艦ヴォークリンデに乗艦してからの日課となっている、第一局へのアクセスを試みていた。
「……ダメだな。流石に軍艦の中で軍事機密を扱っているだけあって、入るのが容易じゃない。だが、もうU.M.N関連は完全に扱っていないと見ていいだろうな」
隼人の手元を竜馬と弁慶が覗きこむ。
「じゃあ、あいつら何やってんだ? 二局でもないならここにいる意味なんてないだろう?」
「どうやらアンドロイドを作っているようだが……」
「アンドロイド?」
「一局が情報ネットワーク分だということを考えると、アンドロイド用統合OSの開発と言ったところか」
「コンペをやるような戦艦の中で、OSの開発?」
竜馬と弁慶はそろって顔を見合わせた。隼人は面白くもなさそうに一局のデータベースに更にアクセスを重ねようとしたが、そこは元情報管理局なだけあり、容易ではない。
暇を持て余し始めた竜馬と弁慶に、スタッフが声をかけた。
「ネオゲッターの調整が終わりましたが、テストされますか?」
「おう、一応『売り物』らしくさせとかないとな」
最終日では、搭乗型ロボット兵器――Assault Maneuver Weapon System――のコンペが行われる。この星団では、大型戦艦に小型機動兵器が付随するという形式が一般的なので、5,6メートル程の超小型ゲッターロボを急遽用意することになった。
実際に売りつけるわけではないが、コンペに参加する名目で潜りこんできている以上、それらしい機体を用意しなければならない。ゲッター線を使わないプラズマボムスを炉心にした小型ゲッターを持ちこんだ。
ちなみに大型化の一途を辿るゲッター軍団にとって、小型ロボットの開発は予想外に難航したらしい。
完成したネオゲッター1、ネオゲッター2、ネオゲッター3は、小型故に合体もゲットマシンへの変形もできないが、出力は単純にドラゴン、ライガー、ポセイドン並みにあった。
「ま、最終日前にはこいつで格納庫のものをいただいてドロンだな」
「その格納庫の物は本当に探しているものなのか?」
「知らねえよ。アイツが勘で言ってんだから、こっちも勘で持ってくしかねえ」
竜馬は一足先にネオゲッター1に飛び乗ると、炉心に灯を入れた。
412力への意思:2013/05/26(日) 22:34:14.39 ID:KbR60Wss
「暗礁宙域、抜けます」
ヴォークリンデのブリッジにオペレーターの声が響いた。どこかほっとした空気が流れる。後一回のゲートジャンプで帰還できるのだから無理もない。これで数々の面倒を抱えた任務も終わりだ。
艦長のモリヤマは明るい声を出した。
「ようし、ゲートジャンプの準備に入ってくれ」
「了解。全艦アプローチに入ります。コラム有効範囲まで19分30秒です。U.M.Nパルス、受信しました」
「現座標固定。転移ベクトル修正103。目標、アセンズコラム」
突然、警報が鳴った。
「艦長、警戒信号が……」
「まさか、やつらか?」
モリヤマの指先が僅かに慄いた。
「いえ、探知システムは平静を保ったままです。
おい、そっちはどうだ?」
「こっちも同じです。エラーじゃないんですか?」
「いや、そうじゃない。……こいつは……」
「どうなっている?」
「本艦外域を対象とした警戒信号ではないようです」
「ならば何処から」
オペレーターは警戒信号を発した元を辿る。
「サーチします」
「異常源、特定できました。
本艦内、第三区画!?」
スクリーンの各所に警告が表示される。
「これは……KOS−MOSです!」
413力への意思:2013/05/26(日) 22:37:09.24 ID:KbR60Wss
第三区画。竜馬達のいる部屋の隣、ヴェクター第一局のいる部屋の中に、突如警報が響き渡った。
アレンは音を発している調整槽に近寄る。そこには開発中の戦闘用アンドロイド、KOS−MOSが納められている。
「そんな馬鹿な! 
おい、一体どうなっている!?」
「判りません! あまりに突然すぎて……! 現在確認作業中です!」
「KOS−MOS、警戒態勢レベル1! ビンディング解除! くそ! 勝手に立ち上げを始めたぞ!」
トガシは思わずコンソールに拳を叩きつける。何をやっても受け付けない。
「KOS−MOS、自律モードで起動に入りました!」
「ちょっと待ってくれ! 自律モードは例の一件以来、凍結したんじゃあなかったのか!?」
「こちらでも、カウントダウン始めました!」
「どういうことなんだ!? なんで急に……
KOS−MOSは、主任のコードがないと立ち上げできないんだぞ!!」
そのシオンは、先程ブリッジに呼び出されていた。それ程時間のかかる報告ではないはずで、すぐに戻ってくるはずだ。
「主任……」
414力への意思:2013/05/26(日) 22:39:38.77 ID:KbR60Wss
ブリッジに再び警報が響いた。
「今度は何事だ!?」
「前方空間に、大規模な空間歪曲を感知」
「大質量体がゲートアウトしてきます!」
「馬鹿な! まだコラム有効領域の外だぞ! そんなはずは……!」
「U.M.Nのジオデシック構造体は強制置換されています!」
「対象は、何らかの方法を使って、U.M.Nに干渉している模様!」
「ハッキングだとでも言うのか!
まさか……」
モリヤマの背筋が一気に凍る。先程の、ヴェクターから今回の任務ために貸与された”対応策”からの警告。
「重力偏差、甚大です! 時空間に、不連続面が発生しています!!」
「馬鹿な! ロジック的には非可逆なんだぞ!」
「質量、算出中……質量解の一致、無しです! 明確な数値がでません! 質量、極めて大!!」
ブリッジの各所でオペーレーター達が悲鳴をあげる。観測機器のどれもが、異常な数値を表示している。
「波高が……!」
「お、おい……これじゃまるで津波じゃないか!」
「質量予測値増大! 通常空間に実体化します!
艦長!」
「艦長!!」
全員の視線を一身に受けたモリヤマは、慄いたまま正面スクリーンを見続けた。
「しょ、正面……来ます!!」
ゲートアウトの光がブリッジのスクリーンを覆う。空間を突き破り、戦艦クラスの巨大な深海魚のような物体が無数に、半透明に揺らつく姿を知らしめた。
「やはりグノーシスか!」
415力への意思:2013/05/26(日) 22:41:50.98 ID:KbR60Wss
一局の室内では、アレンの悲鳴が更に上がっていた。
「止めらないのか!?」
「無理です! 制御、受け付けません!」
「くそう、なんだって主任が席を外している時に……。
まさか、グノーシスに反応? おい、主任は!?」
「こちらに向かっているはずなんですが、UNPの通常帯が輻輳を起こしていて、連絡取れません!」
「非常帯は!?」
「今、呼び出しています!」
突然室内の灯りが落ちて真っ暗になる。
「どうした!?」
「わかりません、電源が突然……」
非常灯だけが室内を照らす中、黒い棺桶のような調整槽の蓋が開いた。白い手が伸び、槽の縁を握って置き上がる。
躓いた誰かがコンソールの上に倒れ込んでエラー音を出し、ミユキは隣の席の子と手を握った。トガシは、隣のアレンを引っ張って盾にした。
コツ……という小さな音と共に、KOS−MOSが床に降り立ち、赤い瞳を輝かせた。
416力への意思:2013/05/26(日) 22:45:29.21 ID:KbR60Wss
「警報!?」
「何だ、敵か!?」
「何処と交戦するってんだ!?」
隼人はすぐに周囲の索敵を命じたが、周りの技術者達はレーダーの無反応を告げるばかりだ。
「ちっ、U.M.Nを使ったレーダーじゃないとダメってことか!」
この星団はガラパゴス化が進み過ぎている。隼人はこちらに来て購入したコネクションギアを立ち上げ、レーダーのスイッチを入れた。何らかの巨大な物体が無数にこの艦隊を取り囲んでいるのが表示される。
「あ……反応出ました! ゲッター線の濃度、先程より2%低下しています!」
「来たか!」
「そいつらがゲッター線を喰ってるってことなんだな!?」
具体的な敵がわかるのはありがたい。
「ふん、片っ端からぶッ殺してやる」
竜馬は乗ったままのネオゲッター1のハッチを閉じた。
「待て、竜馬!」
隼人はすぐに飛び出しそうになる竜馬を制止すると、他の同行者達に指示を出す。
「この艦が保つかどうかわからん。お前達はすぐに小型艇で脱出しろ」
「し、しかし、このネオゲッターで交戦する気ですか!? 旗艦に戻ってせめて真ゲッターを……」
「ンな暇あるか!」


    ドウッ!

激しい揺れが部屋を襲う。
「来やがったか!」
「今の着弾、本当に艦外からか? やけに至近距離のように感じたが……」
ネオゲッター3に乗った弁慶が周囲を見渡す。
「とにかく、俺達は第一格納庫に向かう。お前達は先に脱出しろ。帰還したら転送準備をしておけ」
「りょ、了解!」
慌ただしくカムフラージュして持ち込んでいた小型艇の準備に入った同行者達を見ると、竜馬は躊躇なく扉に向かってネオゲッター1の武装を向けた。
417力への意思:2013/05/26(日) 22:47:35.06 ID:KbR60Wss
「ショルダーミサイル!!」
扉を壁ごと吹っ飛ばした後、2秒の間を置いてネオゲッター1が部屋の外に飛び出した。続いてネオゲッター3、ネオゲッター2も。
あちこちの部屋から悲鳴をあげた各会社の社員達が飛び出し、右往左往していた。敵の姿こそ見えないものの、銃声と爆撃音が左右に伸びた通路の向こうから聞こえてくる。
「どっちにする?」
弁慶の声に隼人が索敵をかけるが、
「あっちだ!」
竜馬が左手側にネオゲッター1を向けた。じりじりと後退りをしてくる複数のA.M.W.Sと、その足元の戦闘用レアリエン――合成人間――達がいた。
気化弾頭の熱風が吹き荒れ、A.M.W.Sがまとめて床や天井に叩きつけられた。押しつぶされたレアリエンが合成血液と中枢神経をぶちまける。人間の脳漿とほとんど変わらないそれを見て、竜馬達は一瞬眉をひそめた。
「ひいっ……!」
「た、助けてくれ……」
壊れたA.M.W.Sから這い出たパイロット達が、腰の抜けたまま竜馬達の方に近づこうとする。
通路の向こうから、まるで幽霊のような半透明なモノが顔を出した。蟲のように地面を這うもの、異常発達した上半身を持つもの、振り子のような巨大な拳を持つもの、様々な姿をしているが、どれも風にそよぐセロファンの様にうねって見える。
「なんだあ? ゆ、幽霊か!?」
「おい、おまえら下がってろ!」
ネオゲッター1が幽霊に向かって手に持っていたガトリングガンを撃つ。弾丸はそのまま幽霊の体を通り抜け、後ろの壁に穴を開けた。
「なっ!?」
「ほ、本当に幽霊だっていうのか!?」
「ビビってんじゃねーよ、弁慶!」
「お、おう! しかし……」
弁慶は倒れたパイロット達を見下ろす。
「プラズマソード!」
先に隼人が仕掛ける。ドリルアームの先端が変形し、エネルギーを纏った剣になる。飛び込んだ先の幽霊を次々に斬りつけるが、手応えがまるでない。
「っ……! 感触がない……!」
腕の異常に長い幽霊が、隼人のいるコックピットめがけて腕を伸ばしてくる。咄嗟に避けると、幽霊は後ろの壁にそのまま入りこみ、その中で反転して再びネオゲッター2に向かってきた。
418名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/26(日) 22:57:31.42 ID:YRy8Lk8O
すみません、さるさんになってしまったので、続きは避難所に。
SSって難しいですね。
419名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/27(月) 01:30:03.67 ID:OzPRhdvS

会話文と地の文にカラ業があると見やすいかな?
あと、改行のタイミングも決めておいたほうがいいかも。
内容については元ネタのゲームやったことないからごめんわからない
420名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/27(月) 01:30:41.41 ID:OzPRhdvS
カラ業じゃなくて空行の間違い
すまん
421名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/27(月) 08:28:50.61 ID:+UL9p0AP

クロス先はゼノサーガか?
422名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/27(月) 20:57:34.37 ID:7hcUkHWL
乙だわねぇ
相手方の技術がゲッター側のそれより上ってのはなかなか珍しいな
423名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/27(月) 20:58:50.52 ID:RxyqieiK
>>419 ありがとうございます。次の投下の時に気をつけます。

>>421 はい、ゼノサーガです。最初に書くの忘れた……。
竜馬達はチェンゲの虚無った後。エンペラーは漫画の竜馬です。
424名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/28(火) 14:19:14.30 ID:w5z3rbBE
一般人の認識

初代:ゲッターがトカゲと戦う話
G:ドラゴンカコイイ號(テレビ):そんなのやってたんだ……。
チェンゲ:面白い、竜馬カコイイ
ネオゲ:イマイチ
新ゲ:グロい
飛焔:世界各地の都市が、人間を襲って成長する巨大植物の侵食を受けつつある時代。それに対抗するべく出撃するプロトタイプ・ゲッターロボだが、
1号機のパイロット・山之木三尉はゲッターを乗りこなせず、独断で戦線離脱した揚句に死亡してしまう。
そこへ現れた少年・竜牙剣。植物に支配されたD市で1か月生き延びていたという彼は初めて乗った1号機を乗りこなし、見事に初陣を飾るのだった。
やがて、すべてはプロフェッサージャコフの陰謀だと分かる。ゲッターのパイロットである3人の少年は、過酷な運命を背負いながら戦い続けるのだった。
425名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/28(火) 21:45:57.37 ID:8Bux4/re
なかなか良い改変だが、世間的はネオゲ=イマイチなのか……
426名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 00:13:44.65 ID:DQV2U+UI
TV號…………
427名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 04:57:01.88 ID:GTuI6bFs
ネオゲは善くも悪くもあっさりしすぎたからね……。
正直な話、まとまっているけどインパクトが足りなかったと思うよ
428名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 07:19:41.97 ID:RKGDrWh5
>>424
アークが抜けてるぜ。
429名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 09:40:06.62 ID:GTuI6bFs
>>428

一般人の認識

初代:ゲッターがトカゲと戦う話
G:ドラゴンカコイイ
號(テレビ):そんなのやってたんだ……。
アーク:ザッラット?
チェンゲ:面白い、竜馬カコイイ
ネオゲ:イマイチ
新ゲ:グロい
偽書:エログロ
飛焔:世界各地の都市が、人間を襲って成長する巨大植物の侵食を受けつつある時代。それに対抗するべく出撃するプロトタイプ・ゲッターロボだが、
1号機のパイロット・山之木三尉
430名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 09:43:13.00 ID:GTuI6bFs
間違えた

一般人の認識
初代:ゲッターがトカゲと戦う話
G:ドラゴンカコイイ
號(テレビ):そんなのやってたんだ……。
アーク:ザッラット?
チェンゲ:面白い、竜馬カコイイ
ネオゲ:イマイチ
新ゲ:グロい
偽書:エログロ
飛焔:世界各地の都市が、人間を襲って成長する巨大植物の侵食を受けつつある時代。それに対抗するべく出撃するプロトタイプ・ゲッターロボだが、1号機のパイロット・山之木三尉はゲッターを乗りこなせず、独断で戦線離脱した揚句に死亡してしまう。
そこへ現れた少年・竜牙剣。植物に支配されたD市で1か月生き延びていたという彼は初めて乗った1号機を乗りこなし、見事に初陣を飾るのだった。
やがて、すべてはプロフェッサージャコフの陰謀だと分かる。ゲッターのパイロットである3人の少年は、過酷な運命を背負いながら戦い続けるのだった。


これがゲッター系譜の完成型だな。足りないやつあったけ
431名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 10:18:56.80 ID:DQV2U+UI
ゲッター関係ないけど
スーパーヒロインクロニクル 超ンヒロイン戦記
か…………

ああ、参戦作品のSSが増えそうだな
432名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 22:13:42.95 ID:y4xQ7vS2
ゲッターと関わったらパンチラどころかモツチラしちゃう!
433名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/29(水) 22:17:02.97 ID:DQV2U+UI
ニコぽじゃなくて
ギラギラ微笑みにッポ
略してギラぽになりそう
434名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/30(木) 00:35:32.01 ID:Jp3KnlUT
ゲッターで廃棄物のパーツを利用する感じのシーンあったけど
ダンボール戦機でも廃棄場からパーツ回収しようとあんがあったな
こっちの理由も台所事情で世知辛い
435 忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:8) :2013/05/31(金) 01:32:27.12 ID:XGM7lms0
>>431
あれ釣りじゃなかったのか
てかなんだこの参戦作品?売る気ないだろ
436名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/31(金) 01:52:05.13 ID:zrJbh0eb
>>435
あと、三作品は人気作品は欲しいところだよね。
そりゃあ、人気作品はいるけどなんか威力不足的な感じが…………
437名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/31(金) 12:13:38.47 ID:pAf6+vSU
進化ってことで、脳噛ネウロと絡められないかなあ。
無理だな・・・・。
438名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/01(土) 00:38:15.10 ID:bplB/rB7
>>437
精神的な成長って意味合い強かったりするし。
生物的進化の6関連は否定的だしなあ
まあ、あれは仕方ないけど
439名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/01(土) 08:07:09.15 ID:UoOZsMaH
俺的には進化というとポケモンよりデジモン
440名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 03:04:17.27 ID:4zkfUvk/
ゲッタードラモン

進化↓

亜空間からビームランチャー出たり身体から巨大なミサイル生み出す真ゲッタードラモンになるってことか、そうだったのか
441名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 15:07:37.05 ID:7H3aAAVw
ヤマト2199でガミラスに支配された惑星の描写とかあるけど
ガミラスも充分ひどいけどゲッター艦隊の場合もっとひどいんだろうな。
442名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 17:46:34.92 ID:le2QgRuX
ゲッターの場合、敵対する種族は基本根絶やしだからな
相手の方から友好的に接して来たらどうするんだろう?
443名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 19:16:48.88 ID:A2XCrI7r
なんで竜馬は、そんなエンペラーになるのを受け入れたんだろうなあ。
その過程が知りたい。
444名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 19:21:31.58 ID:7H3aAAVw
生命の心理的なものを知ったから物理的な死が終わりではないという感じに知ったんじゃね?
全てを知った以上人間のものさしで測れないから何とも言えねえ

でも、滅ぼしているアンドロメダはエンペラーが来るまで好き勝手やってたし
蹂躙されているあとも殺す気満々だし
>>442の言うとおり最初から友好的に接してきたものはどうするかはわからないんだよな。
まあ、宇宙征服が目的だからよくて隷属なんだろうけど
445名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 20:04:10.20 ID:cN+DFX1c
遺伝子レベルで滅ぼすのが宇宙の掟みたいなこと言ってたしなあ…
それにしても一体何を持って宇宙人を分けているのだろう?サイヤ人とかでもダメなのかな
446名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 21:46:47.77 ID:bEJeOHy1
選ぶのはゲッターだし、人類以外を選ぶことがあったらあっさり捨てられるんでね
447名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 22:40:40.29 ID:le2QgRuX
>>444
それこそイデオンのラストで幽霊(?)になった
コスモ達みたいな感じなのかね

ゴールやブライみたいにゲッターに駆逐された連中まで
死後はゲッターに手を貸す様になるんだから、
ゲッターによる宇宙侵略も長い目で見れば
宇宙の為の行動なのかも
448名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 23:01:57.66 ID:cN+DFX1c
「我々と同化しろ、抵抗は無意味だ」的な
449名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/02(日) 23:13:15.81 ID:7H3aAAVw
まあ、宇宙人キャラとのクロスSSでそういうのを書く場合は大変だろうな。
未来の話として保留とか問題提起で終わらせるのもありだろうけど
450名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 01:00:16.31 ID:kzGM5trY
全部が全部ゲッターを受け入れるんじゃなくて
新ゲ竜馬みたいに戦いを挑み続ける存在を必要だと思うんだよね
ただそれすらも宇宙から見れば進化の一助に過ぎんのかもしれん
451名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 01:03:50.74 ID:Bm0aWMc6
生命で考えると多様性って大切だからなあ
最終的にはデモンベインみたいに全ゲッターのゲッター大集結とかありそう
452名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 01:20:55.09 ID:MIjS2UdS
賢ちゃんがまだ生きていればゲッターはどこまでいってたねかあと改めて思うよ
453名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 15:05:17.92 ID:FghCWRfr
確かにあの竜馬は異端だったけど、それでもたった一人の勢力
異端はいつか必ず淘汰される運命にある

それでもあの竜馬はその道を選んだんだから、やっぱり全てはゲッターの掌の上なんだな
454名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 17:46:32.04 ID:ge8iL8cY
ニチブツのACのSTG、UFOロボ・ダンガー
合体エネルギー源はゲッター線
455名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 22:19:42.26 ID:7ezqNI75
新ゲ竜馬に語りかけてた謎の石川ボイスの正体が気になる
やっぱりサーガ版竜馬だったりするのか?
456名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 22:24:35.91 ID:Bm0aWMc6
あの宇宙は既に滅びて聖ドラゴンしか存在しないみたいだし
エンペラーとは別の世界の竜馬じゃないかな
457名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/03(月) 22:52:17.63 ID:LCugXjtI
スパロボαシリーズの竜馬はゲッターから「ゲッター線を理解しながらゲッターの定める道を進まない唯一の流竜馬」と言われていた。
そこから考えれば、新ゲ竜馬は「ゲッターを理解せず、ゲッターに抗う竜馬」だろうか。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/04(火) 02:15:42.14 ID:xgtl7ORP
けど新ゲ竜馬はゲッター嫌いながら結局は最後までゲッター乗ってるし、
最後聖ドラゴンに突っ込む時の竜馬の言葉からある程度は理解しているんじゃないかな?

なんだかんだで本当にゲッター線に対して抵抗の姿勢を見せたのはカムイだと思う。
459名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/04(火) 03:48:49.99 ID:Ud3oelNJ
ゲッター?ラ=グース?時天空?んなもん知るかあ!
ただ一つハッキリしとるのは
こっちを滅ぼそうとする奴がいたら全力でぶちのめしてやるだけじゃあ!!
460名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/04(火) 12:55:57.60 ID:9w2BOEwo
あ、ヤクザは宇宙に進出しなくていいです
461名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/04(火) 20:21:13.27 ID:1+tMAP43
ヤクザは宇宙に出ると宇宙怪物(ベム)になるからな
462名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/06(木) 14:56:38.28 ID:Xw0iJzg7
ふと思った
最近のアニメ漫画とクロスさせるとどうしても女ばかりになる
ならゲッター斬に乗せてみたら良いのでは
463名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/06(木) 19:38:43.71 ID:xbecmDqD
ギャグ漫画だけどチャンピョンのいきいきごんぼがよくゲッターっていうか石川パロをしている気がする
464名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/06(木) 22:13:13.74 ID:Mxnar3ms
逆に考えるんだ
「女だろうが『ぎゃん!』させちゃえばいいさ」と考えるんだ
465名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/07(金) 01:17:34.35 ID:GipP8bcg
男は殺せ 女子供は犯してから殺せ 宝は全部略奪だ!!



俺は知ってるおとぎ話の主人公じゃない
466名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/07(金) 02:28:11.58 ID:7meTiqpg
マジェスティックプリンスもガルガンティアもゲッター的には面白い展開なのかも
467名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/09(日) 02:01:13.39 ID:y9mbuQgo
「ヒディアーズの正体が人間らしいけど僕たちと同種族ということだよね? そぉだろぅ スティンガーくぅん?」
「うん、そうだねコーウェンくん。僕たちにもイカっぽいものやオウムガイみたいなのいるよね」
468名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/09(日) 22:05:07.91 ID:lsOin9kC
ゲッター的に面白くない展開……やはり人類補完計画か
469名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/10(月) 01:37:48.36 ID:Sg9D0DqK
>>462
まあ、ゲッターに乗れるのは限られるし
斬自体ゲームやってないとわからないから資料的なものがなあ
まあ、あんまり進めれる行為ではないがプレイ動画を見ればいいんだろうけど

二次創作って資料がいるだろうけど
ゲッターは小説版とか集めるの大変だろうな
たかしげ版のやつ電子書籍なくなったらしいし
470名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/10(月) 08:13:40.54 ID:kyORPFCj
斬チームってキャラクター性がよくわからんし。
他の作品の女性キャラを乗せるほうがまだ書きやすいよね。
471名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/10(月) 14:01:22.70 ID:WAJIpcVT
最近暇だから将造でもボコボコにしてくるわ
472名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/10(月) 19:48:06.97 ID:Sg9D0DqK
コロコロされた>>471のすがたが
473名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/10(月) 23:12:49.57 ID:7ePECtwY
>>469
敢えて興味深い要素を拾うならば、
・橘博士謹製のゲッター線動力ロボ
・パイロットが全員くのいち

あたりだろうか?
ゲッター線研究が凍結していた状況下になぜそんな機体が存在し、
號達がアメリカで戦っていた頃、どこで何をやっていたのか?
作中で語られていないヨーロッパ戦線あたりと絡められるクロスならば面白そう、か?
474名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/10(月) 23:22:37.31 ID:4V7qHQKN
長谷川裕一の描いた斬チームはやたらと可愛かったな
元がアレだからそう見えるだけかもしれんが…
475名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/11(火) 00:08:33.65 ID:5WS8a0yY
>>473
時間軸的に考えれば、號とアークの間なんじゃないかね?
新・新早乙女研究所が出来る前、隼人がD5を作る前に作られたってことで。
476ライフの作者です:2013/06/11(火) 12:03:25.46 ID:XkQ+mZu7
こんにちわ。まだライフの続きはあとなんだけど別の短編を書いたので貼ります。

ゲッター×やわらか戦車をコラボってみた。

題名:やわらかゲッター
477やわらかゲッター 自己紹介:2013/06/11(火) 12:05:36.23 ID:XkQ+mZu7
・やわらか竜馬(兄者)
ゲッターチームのリーダー。約5万匹いる内の最長男。指でつつかれると腐る。常に退却魂を持つ。性別はカス。キャタピラー装備。

・90式隼人
我が国が誇る、第三世代主力戦車。通称『キューマル』。常識的だが融通が利かない。

・鬼塚武蔵曹長
元自衛隊のエリート部隊『第一空挺団』を束ねる鬼リーダー。別名『歩く暴力タコゴリラ装置』。

・早乙女ジミおじさん
早乙女研究所の所長。首が回る。昔は悪徳商売に手を出していた。

・早乙女ジェーン
ジミおじさんの娘。性別はメス。優しいが怒らせると凄く恐い。

早乙女ベイベ
ジミおじさんの息子。0歳。性別はオス。赤ん坊ながらゲッターチームよりたくましい。
478やわらかゲッター@:2013/06/11(火) 12:07:37.46 ID:XkQ+mZu7
「ゲッターチーム、出撃せよ!!」

早乙女研究所からサイレンが鳴り響く。それに応え、三人の熱き男が長い通路を走っていく――。

やわらか竜馬、90式隼人、鬼塚武蔵曹長の一人の男、一機の戦車、一匹のカス、計三人である。

三人が向かった場所は研究所内部の格納庫。中には顔と角のついた紅いコンニャクのような物質にキャタピラーの付いた、いともかしこもおかしい乗り物であった。
三人は直ぐ様それに乗り込む。

「やわらか竜馬、一号機搭乗しました!」

「二号機キューマル、搭乗した」

「三号機、いつでもいいぜ!」

操縦席のモニターから研究所の所長、ジミおじさんが現れた。

「みんな聞いてくれ。研究所北東90km地点にメカザウルスが出現し、こちらに向かってきている。
君達はただちにこのやわらかゲッターで向かい、侵攻を食い止めてくれ!」

「みんなの無事を祈るわ」

「バーブーっ!(気をつけて!)」

モニターに映る、ジミおじさんの娘(?)、ジェーンとベイベーの心配する姿が……。

「ボウズ、行くぞ!!」

「さっさとぶち殺してカップラーメン食おうぜ」
479やわらかゲッターA:2013/06/11(火) 12:09:53.93 ID:XkQ+mZu7
鬼塚とキューマルに応え、竜馬は自分のキャタピラーを手のように動かし、操縦幹を握った。

「それではやわらかゲッター、出撃〜〜っ!!」

ゲッターのキャタピラーの後部からブースターが出現、カタパルトが全開すると怒涛の勢いで発進した……。



……一方、恐竜帝国。爬虫人類を束ねる地底魔王ゴールはこちらへモニターに映る不倶戴天、やわらかゲッターを睨み付けていた。

「来たかやわらかゲッター。貴様らサルが造ったそんなプニプニしたマシンを今度こそ破壊してくれる!!ゆけ、メカザウルス・ツマミ!!」

メカザウルス・ツマミ。頭にくわがたのオオアゴのついたメカザウルス。だが見た目は……可愛らしい女の子だ、幼女だ。
その可愛らしさとは裏腹に巨大な身体をもってして、進行中の森をバキバキ破壊していく。
ちなみにこのオオアゴは何でもツマめるが机の切手だけは超苦手らしい、そしてスイカをオカズにご飯を食べるそうだ。

「メカザウルスを補足しました、これは……」

「あんなメカザウルスなんてあったのか。恐竜帝国の奴ら、悪趣味すぎるな……」

「けっ、ブッ潰してしまえばそれでおしまいよ」
480やわらかゲッターB:2013/06/11(火) 12:11:29.05 ID:XkQ+mZu7
やわらかゲッターはメカザウルスの元に辿りつき、着陸。

「我らやわらかゲッターが来た限り、恐竜帝国の思い通りにさせないぞ!!」

竜馬は操縦幹をグッと引いた。

「やわらかゲッタートマホークっっ!!」

……叫んだが何もでない……。

「……あれ?」

「ボウズ、どうした?」

「センパァイ!!トマホークがでないんです〜〜っ!」

「ナニイ!!じゃあビームを使え!!」

竜馬は操縦幹の横にある赤いボタンをポチッと押した。

「やわらかゲッタービ〜〜ムっっ!!」

……しかし何の動作も起きない……。するとキューマルは直ぐ様ジミおじさんを呼び出した。

「博士、武器が一つも使えないとはどういうことなんだ!!?」

「あっ、ごめ〜ん。整備中で武器はおろかゲッター炉心まで取り外しておいたままだった」

「「ええ〜〜っっ!!?」」


二人は驚愕とパニックに陥っている。

「ええ〜っ、そりゃあないですよお!!」

「ちょっと待て!!ゲッター炉心がないならこれ、何で動いてんだ!!?」

「これナマモノだから」
481やわらかゲッターC:2013/06/11(火) 12:13:42.71 ID:XkQ+mZu7
「ふざけんなよ!!武器もなくてこんな状態でどうやって戦えっていうだよ!!」

「分かった、今すぐ持っていくから待ってなさい」

「ホントですかあ?」

「ああっ。武器使いたいか?使いたいに決まってんだ」

「使いたいです!!」

「何でもいいから早く持ってきてくれ!!」

ジミおじさんは少し黙り込んだ後、手を出した。

「トマホークとゲッター炉心をつけて総計12500000円だあああ!!」

「はあっ!??金とんのかよお!!?しかもなんだよその金額はあ!?」

「生活かかってますもんで。研究所の所長だけじゃやっていけないんだよ」

「んざけんなコノヤロオ!!パイロットに法外な金額で武器売りつける人類の平和を守る基地の所長がどの世界にいるんだよ!!」

「それにさあ、ゲッタービームは炉心あるだけじゃ撃てないよ?」

「はあ!?」

「ゲッタービームを発射するには要素と言うものがありまして。
まず炉心は必要不可欠、もう一つは……はい、こちら『感謝の心』!!」

「…………?」

「『大地よありがとう、宇宙よありがとう』。この気持ち忘れていませんか?

この気持ちが宿ってこそ初めてゲッター線が反応するのです!!
482やわらかゲッターD:2013/06/11(火) 12:17:24.85 ID:XkQ+mZu7
……というわけで、感謝の気持ちの極意が書かれた私薯の本、
そしてゲッタートマホーク、炉心、そしてサービスにトマホーク、炉心用の専用ホルダーボックスを付属して、なんとお値段9000000円なりィ!!どうだ買ったあ!!」

「だからふざけんな!!アンタ悪徳商売から足洗ったつってたじゃねえか!!オレらは死んでも払わねえぞ!!」

するとジミおじさんは首をコマのようにぐるぐる回して怒り狂ったのだ。

「ああーーっそうかい!!全くケツの穴小さいったらありゃしねえなあ!!
トマホークや炉心造んのに数十億円、その一割にも満たない額で売ってやろうとしてんのになんだその態度は!!??
なら武器送ってやんないもんねえ、誰が送るかいっ!」

「テメエ、帰ったら覚えとけよ!!」

「そんな無駄口はちゃんと勝って生き延びてから言ってくださあい!!」

「くそお……っ!!」

二人は揉めあってる内に竜馬はあることに気づいた。

「……あれ?曹長は!?」

この機体に乗っていたはずの鬼塚がいなくなっていたのだ。彼はどこに……。
一方、その頃。遥か上空では一機のC-1輸送機が丁度通り過ぎようとしていたその時である。

「うあああああああああああああああああっっっっ!!」

一人の人間が輸送機から飛び降りた。黄色いマントに剣道の防具、そして工事用ヘルメットをつけたその厳ついタコ……鬼塚だ。

「メカザウルスの野郎、俺がぶち殺してやるぜえ。元空挺団のリーダーをなめんじゃねえぞ爬虫類野郎!!」

パラシュートなどつけておらず、直立不動のまま落下する彼だが果たして……。
「上空1200メートルから謎の物体がメカザウルスに向かって降下中。これは……人間!?」

「なにい!!」

ゴール達爬虫人類は驚愕していた。ツマミ目掛けて突入していく鬼塚。互いの距離が間近に迫る。そして――。

「…………」

「…………」

ツマミの片方の角先が鬼塚の尻に見事直撃。彼は一瞬で身体が蒼白くなった。

「曹長ーーっっ!!」

「あのバカア!!」
……どうやら鬼塚は昇天したようだ。これでチームは二人になってしまった。

「ああっ、三号機乗りはやっぱりこんな運命辿るのかよ!!」
483やわらかゲッターE:2013/06/11(火) 12:23:17.41 ID:XkQ+mZu7
「こうなったら…… 」

「こうなったら?」

竜馬は目を閉じて念じる。瞑想し、ぐわしと目を開けた。

「酢トナ〜サァンシャインヌっ!!酢トナ〜サァンシャインヌっ!!」

「……」

「酢トナ〜〜……」

「黙れオマエ!!」

――解説しよう、『酢トナーサンシャインヌっ』とは竜馬がさっき考えた必殺技である。
お酢の塊を相手に投げつけて、酸性に弱い者はたちどころに溶けて死に至らしめる、とてもイヤな技なのだ。

「先輩、一度退却したほうがいいのでは……」

「ここで逃げたらどうなる!!俺ら人類は終わりだぞ!!
俺らに不可能などない、気合いを入れろお!!」

「おっしゃあ、気合いを入れて……退却〜〜っっ!!」

「ちょっ!!待てボウズ!!」

やわらかゲッターのギアが入りキャタピラーが後転し後退りはじめた。

「二人しかいなくて、武器もないんじゃどうしようもないですよお、一度帰って態勢を立て直しましょう!!」

「かくなる上は特攻だ!!男として誇りと自覚がないのか!!」

「たかが戦車二台で挑んでも歯が立ちませんて!」

……そんな中、早乙女研究所では。

「ベイベ、いいわね」

「バーブーっ!!」

日の丸の書かれた頭巾をつけたベイベにジェーンは巨大なミサイルを持たせているが……。
――そして夕日が落ちる頃、みじめに帰ってきたやわらかゲッター、そして後を猛追するメカザウルス・ツマミ。このままでは研究所にツマミが突撃してしまう。

「うわはははっ!!我々の勝利だ!!所詮、サル如き我ら誇り高き爬虫人類に敵うはずなどなかったのだ!!」

ゴール達はこれから起こるであろう研究所の最後を確信し、勝利の酔いに浸っていた。
だが……そのときである。やわらかゲッターの反対側から小さい何かが来るのを……。自分の何倍もある巨大なミサイルを背中に固定し、ガサガサほふく前進しながら走ってくる勇姿……そう早乙女ベイベだった!!

「べっ、ベイベえ!!!」

気づいた竜馬が叫んだが時すでに遅し、ベイベはツマミにもう直ぐ目の前にまで迫っていた。

「バーブーっっ!!」

ミサイルの先がツマミの足にコツンと当たった時、それは核のような爆発、衝撃波が周囲一帯を襲ったのだった。
484やわらかゲッターF:2013/06/11(火) 15:07:35.87 ID:XkQ+mZu7
ツマミはその閃光に飲み込まれていった。そしてベイベも。

早乙女研究所ではジミおじさんと窓からジェーンはベイベに対し敬礼していた。

「ベイベ、よくやった」

そしてやわらかゲッター内部では……。

「無茶しやがって……」

「ベイベ……」

こうして今日も平和は守られた。二人の尊い犠牲を出して……。

【続く?】


終わりです。暇があったら続き書こうかなと思います。
ちなみやわらか戦車あまり知らない人も某大手動画投稿サイトで全話あるので見てみてください。
485名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/11(火) 22:10:12.21 ID:NCLCy14M
懐かしいな
486名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/12(水) 00:02:00.49 ID:DUQGM+nU
今期アニメのメカシステムでマジェスティックプリンスの
ジュリアシステムはゲッターと相性良さそう
良すぎて居無理そうだけど
487名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/12(水) 11:18:42.53 ID:E3I8zq/Y
虚無って何ぼジャン
488名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/12(水) 14:20:38.06 ID:y/2PVaOy
そういやまとめwikiの更新乙です
489名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/12(水) 15:19:05.67 ID:uY6gshOz
やわらかゲッター続きできたので貼り。
あとwikiをまとめてくれた人、すごく乙です。
490続・やわらかゲッター 自己紹介:2013/06/12(水) 15:21:06.08 ID:uY6gshOz
・通りすがりのタコ
三角諸島沖からやってきたというタコ。しかし外見といい、喋り方といい、先週死んだはずの鬼塚曹長にしか見えない。

・早乙女ベイベ
あれ、死んだはずではと思うが実は生きていた。

・ジャニス
ジミおじさんの恋女房。だが恐ろしいくらいにヤンデレ。異常なくらいにシャイで不器用。夫であるジミおじさんでさえ顔を見せたことがない。
彼女があらわる所にホラーあり。
491続・やわらかゲッター 前編@:2013/06/12(水) 15:23:52.65 ID:uY6gshOz
メカザウルス・ツマミを倒して一週間後。早乙女研究所、所長室では竜馬とキューマルがジミおじさんに呼ばれていた。

「知っている通り、先週鬼塚君が非業の戦死を遂げた。
かといって恐竜帝国の侵攻はおさまらない。
……というわけで今日づけをもって新しいチームメンバーが加わった!!」

「おお〜〜っ!!」

「なら入ってきたまえ!!彼は三角諸島沖の海からやってきた、通りすがりのタコ君だあ!!」

……ドアから入ってきたのは海パン姿に首回りにうねうねと動いているタコ足をつけた厳つい男……あれ、この人物先週死んだはずの……。

「……あれ?曹長?」

「鬼塚?お前、死んだんじゃなかったのか?」

しかし通りすがりのタコと名乗る人物は首をゆっくり横に振った。

「鬼塚じゃねえ、俺は通りすがりのタコだ」

「「…………」」

絶対に本人にしか見えない、いや、こんなアホな格好と発言を平然と繰り出すのは本人以外あり得ない。

「まあみんな仲良くしてやってくれ!!
ちなみに今、新しい新型やわらかゲッターを開発中だから楽しみにしてくれたまえ」

「新型!!?強いんですか!?」

「当たり前だよ。君たちの現機より全ての性能がなんと10倍ははね上がっているぞ!!」

「超強力だーーっっ!!」

「そして、新しい機能もついているぞ。プールに屋台、遊園地モード、内部に冷蔵庫、アイスクリームサーバー、自動販売機、ありとあらゆる食べ物と設備と施設が完備されているっっ!!」

「凄く便利だーーっっ!!」

「…………」

「早く使いたいか?使いたいに決まってんだ、なあ?」

「使いた〜〜い!」

「……おい。まさか」

キューマルは嫌な予感に襲われた。

「では新型やわらかゲッターに説明書付きボックス、さらに今ならお徳、開発した私のサインと
さらにさらにゲッター用のメンテナンスセット一式をお付けしてなんとお値段、250000000円だあっっ!!!!」

「また売りつけるつもりかあオラァ!!!」

やはりそういう魂胆であった。

「ちなみにクレジット払いや代引では受け付けません、現金で指定された銀行の口座に振り込んでおいて下さい。確認次第、ロールアウトするので」

「こんのクソアフロヤロウ〜〜っっ!!」
492続・やわらかゲッター 前編A:2013/06/12(水) 15:25:56.95 ID:uY6gshOz
……一方、恐竜帝国では。

「ゴール様、ニオン率いる地リュウ一族のエージェントが日本各地に例のウイルスをばら蒔きました」

「ふふ、よくやった。皮肉なものよ、とある人間に発見されたウイルス性疾患を我々に利用されるなんてな。
これで日本各地の戦車という戦車全てが使い物にならなくなるな……よしそうと決まれば数日後に早乙女研究所に総攻撃をかける、全メカザウルスの準備を急げ!!」

ゴールのいうウイルスとは一体……?
――次の日の明朝。竜馬はふと目覚める。

「……ん?」

何かがおかしい。いつもより体の位置が高く感じる。ゆっくり下を見ると……。

「……………………?」

キャタピラーと胴体が垂直に盛大に離れている……。段々脳が目覚めていく竜馬は……。

「むぎゃあああああああああああああああっっっ!!!」


やっと自分がおかしいことに気づいたのだ。

……すぐに早乙女研究所内はパニックに陥った。キューマル、ジェーン、そして何とか生きていたベイベ、戦車全てが竜馬と同じ状態になっていたのだ。
493続・やわらかゲッター 前編B:2013/06/12(水) 15:27:21.28 ID:uY6gshOz
「ふんぬう!!」

通りすがりのタコが竜馬を元に戻そうと下に全力で押し込むが全く下がらない。

「強力な磁石かなんかで反発しあっているようだぜ……」

「俺も朝起きたらこんなになってたんだ、なんだこれは!?」

「で、お前らなんともないのか?」

「……ああ。離れている以外は普通に動かせるぜ」

「研究所内の戦車全てがこうなったようだな、まさか日本各地の戦車もこんな感じじゃあ……」

するとジミおじさんが慌てて三人の元にやって来た。

「君たちの異常が分かったぞ!!」

「な、なんだ!?」

「病名は……『ファナレル症候群』」

「ふぁ、ファナレル症候群……?肉離れの親分みたいなもんですか?」

「いやだから、ファナレル症候群だって」

ファナレル症候群……デビッド=ファナレル博士(1901〜1975)によって発見された、戦車のみにかかるウイルス性疾患。
発症すると内部に強力な斥力が発生、砲塔部と車体がファナレてしまい本来の戦闘力が発揮できなくなる病気だ。

「おいニュースを見ろよ!!」

テレビを見るとニュースといともかしこも日本各地の戦車がファナレル症候群に発症している映像ばかり流れている。
494続・やわらかゲッター 前編C:2013/06/12(水) 15:29:19.51 ID:uY6gshOz
自衛隊の防護班による迅速な対応により、感染体(キャリア)を次々に捕縛されていく。

「やっぱりボク達だけじゃなかったんですね」

「……だとするとこれはまさか恐竜帝国の仕業か?」

「ないとも言い切れんな。ともかく、問題はお前らのそれをどう治すかだ。お前らこのままファナレルが悪化すればゲッターに乗れんぞ」

「「…………」」

竜馬とキューマルは通りすがりのタコをじっと見つめる。

「なっ、なんだよ?」

「そういえばあなた、タコなのに水に浸からないで大丈夫なんですか?」

「当たりめえよ。元空挺団の……」


「空挺団……?」

「い、いやなんでもねえよ!!」

やはり彼は……いや、多分この二人はもはや分かっているだろう。


……それから数日後、ファナレル症候群が蔓延中の日本は米軍から特効薬を受領していた。
これにより内部のウイルスを無毒化できるらしいが……。

早乙女研究所でも最優先で受領していたのだが……。

「これを飲めってことですか……?」

竜馬の顔が真っ青だ。何故ならこの特効薬は錠剤なのだが、アメリカナズルなサイズあり、例えるならカーリングの玉程の大きさである。
495続・やわらかゲッター 前編D:2013/06/12(水) 15:31:31.09 ID:uY6gshOz
「こ、こんなのどうやって飲み込めっていうんだよ!!」

キューマルも文句を垂らしている。こんなのクジラでもない限り一口で飲み込むのははっきり言って不可能だ。

二人は苦戦している最中であった。

《緊急事態、緊急事態!!南西120km地点より大量のメカザウルスが出現、早乙女研究所へ進行中、繰り返す――》

「「はあああっっ!!?」」

……よりによってこんな時に。しかも大量のメカザウルスとはどうも可笑しい。まさか総力戦か?

「ふざけんなよオイ」

「どうしますぅ!?」

竜馬とキューマルがファナレたままでしかも悪化している状態だ。これではゲッターに乗れないだろう――。


「いいや、まだ手がある」

通りすがりのタコに策があるのか、彼は自身げにそう言う。

「それはなんと――」

――そして格納庫、やわらかゲッターが起動しているが……。

「三号機、オッケーだ。一号機どうだ?」

一号機のモニターを見ると――。

「ふざけんなよオイ、なんで俺が乗らないといけないんだあ?」

なんとジミおじさんだった。しかしその顔を見ると嫌々そうである。
しかし二号機は誰が……。
496続・やわらかゲッター 前編E:2013/06/12(水) 15:33:17.24 ID:uY6gshOz
「二号機……いいか?」

二号機の席には誰もいない。しかし壁という壁に不気味な白文字『不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満不満』と……。

「なんでジャニスまで乗せるんだよおお!」

「仕方ねえだろ、他に乗せるヤツいなかったんだ!」

ジャニス……まさか彼女まで乗せるとはこの機体にどう影響するか分からない……。

「ではいくぞ、やわらかゲッター発進!!」

通りすがりのタコが操縦幹を握り、格納庫から発進していった。

果たしてやわらかゲッターの運命やいかに……。

「うああああああっっ!!まだ未練あるのに〜〜っ」

『タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪タコ呪』

「おい、赤色で不吉なこと書くなよ!!!」



【後編に続く】


前編は終わりです。後編お楽しみに。
497まとめてみました:2013/06/12(水) 22:35:42.10 ID:pG5OY9VB
ども、過去スレ見てたら抜けがあったので、初心者ながら貼り付けてみました。読みづらいとは思いますが、それはおいおい。
抜けを発見したら、教えてください。
498名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/12(水) 22:44:33.20 ID:DUQGM+nU
みなさん乙
499名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/13(木) 20:21:20.06 ID:Y9obINTb
ところでこのスレって同作品を他所にも投稿する
二重投稿ってアリ?
500名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/13(木) 20:43:56.89 ID:6zoVAWyD
>>499
なしというわけではないけど
向こうのルールもまもって、どちらにも投稿している言を伝える必要はあると思う。
そこ怠るとめんどくさいことになるかもしれないし
501名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/13(木) 21:22:51.22 ID:IizwgL8U
他所で連載されてるゲッターというかダイナミックSSってどんなのがあるのかなあ
502名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/13(木) 21:30:11.68 ID:6zoVAWyD
>>501
全部がとは言わんがいい目では見られていなかったりする
503名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/14(金) 10:08:12.90 ID:TQLE7nyS
ゴール様が真実、お亡くなりに・・・・。
ご冥福をお祈りいたします。
504名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/15(土) 02:54:40.52 ID:Qu2subpn
二次創作書く上で呼称表ってべんりだな
完成したら投稿するわ
本当にいつになるかわからんが
505名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/15(土) 10:23:53.76 ID:FgHEGOhj
なんだろ、ケン・イシカワに慣れると大体のラスボスとか、それ系の敵に絶望しなくなる
あーたいした事無いなこいつ、的な
506名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/15(土) 15:05:42.68 ID:Qu2subpn
>>505
だって、石川ラスボスは基本話が本当に通じないし。
比較的話が通じる系のやつでも和解のしようがないレベルだし。
話が通じないのは存在自体が人間からしたら害悪な生命体だし。
507名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/15(土) 15:29:06.79 ID:MeGabcnv
しかしラスボスからしたら地球人って宇宙の害悪みたいな存在だけどな
508名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/15(土) 15:30:57.77 ID:7gkSX86g
石川とか長谷川はそういう超存在を登場させて「さあ戦え」というのが作家性なのだろうなあ、アメコミとかだったら戦わないんだけど
509名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/16(日) 18:43:45.36 ID:t43YoqpD
先週のガルガンティアのチェインバーの行ったことはゲッター的には面白いかも
まあ、作られた目的が目的だけに自己肯定するとああなるかもな
510力への意思2話:2013/06/16(日) 22:17:07.18 ID:zf3bOh2w
その後も次々と幽霊達が消えていった。苛立ち紛れに竜馬はまだ残っている手近な幽霊を片っ端から消滅させた。

「おい、もうその辺にしておけ。エネルギーの供給が間に合わん」
隼人に諌められ、渋々竜馬はネオゲッター1の腕を下ろす。周囲にはすでに壊滅した艦体の破片しかない。

「あいつら、ただの幽霊じゃねえ。目的を持って動きやがった。しかも俺達が目を付けていた物に、だ」
「エンペラーに報告しておいた方がいいだろう。少々遠いが戦線をこちらに移すだろうな」

エンペラー艦体がいるのは別の星団だ。同じ銀河にいるとはいえ、援軍を呼んでも到着までに時間がかかる。

「俺達も旗艦に戻るとしよう。このまま近くのU.M.Nコラムに行けば……」
「おい、SOS信号が入ったぞ」

弁慶が近くに寄ってきて、二人に緊急帯の回線を開くように促す。

『…………みません、……れかいませんかぁっ!』
「……このイラっとするヘタレ声……」
『……すみませーん、誰かこれ聞いてませんかぁ! 聞いてたら応えてくださーい!
誰かぁ、はやく助けてぇ〜〜〜っ!』
「アレン『君』か」

面倒くさいからこのまま放置してやろうと回線を切る前に、弁慶が勝手に返事をしてしまった。

「ああ、待ってろ。すぐにそっちに行く」
「おい、弁慶! ちっ……」

ネオゲッター3がライフポッドに近づくと、アレンが悲鳴みたいな歓喜の声をあげた。

『ああ、何処の何方かは存じませんが、ありがとうございますぅ〜〜〜!』
「また随分とご挨拶だな」
『あ、ベンケイさん!?』
モニターに映った弁慶に、アレンは再度安堵の表情をする。
511力への意思2話-2:2013/06/16(日) 22:19:57.48 ID:zf3bOh2w
「お前一人か?」
『あ、いいえ! 主任も一緒です。
主任! 助かりましたよ! 後はこれで本社に連絡……』
『うちのKOS−MOS見ませんでしたか!?』

アレンを突き飛ばし、シオンが叫んできた。なんとなくその態度が気に食わない竜馬は、露骨に顔を歪めた。

「コスモスだぁ? ンだそりゃ!? 犬か? 猫か?」
『ひっ!?』
『違います! KOS−MOSはうちで開発中のアンドロイドなんです!』

慄くアレンとは逆に、シオンは凶悪な面で睨みつける竜馬に食ってかかった。

『あの子、勝手に自律モードを立ち上げて動いてるんです! 早く止めないと……』
「けっ!」

アンドロイドを「あの子」呼ばわりするシオンに、竜馬は隠されていた地雷を見つけた気がして、ますます機嫌を悪くした。隼人も突き放す。

「どこまでのスペックがあるんだか知らんが、U.M.Nコラムに乗れるようならとっくに転移しているだろう。ここからそう遠くない場所にあるわけだしな」
『KOS−MOSには移動手段がないから、その辺にまだいるはずなんです!』
「まあ、探してもいいが、そんな暴走アンドロイド、壊してもしらんぞ?」

弁慶はヘルメットの上から頭を掻いた。

『そんなのダメです!』
「文句言うんじゃねえよ! だったら勝手に探せ!」
『あ〜! あ〜! そんなこと言うんですか〜!? つ、次にグノーシスが来たら、KOS−MOSがいないと大変なことになりますよ!!』
慌てたアレンが必死に食らいつく。
「グノーシス? U.M.N上の都市伝説か?」

隼人は聞いたことのある単語に眉を潜めた。U.M.Nを調べ始めてから何度か出くわした単語だ。
曰く、ワープ中の船体がロストした、転送した品物が届かない、データベースが消されている……。
特にワープ中の行方不明事件に関しては、U.M.Nの中に化け物がいるらしいという都市伝説が流れていた。隼人は今の時代になってもそういう噂はなくならないものだと、僅かに苦笑したものだ。
その化け物の名がグノーシス。

『都市伝説じゃないんですよ! 既に100近くの星系がグノーシスによって消されてるんです!
KOS−MOSは、連邦からの指示で開発した対グノーシス用戦闘アンドロイドなんですよ!!』


Kosmos Obey Strategical Multiple Operation Systemとは、ヴェクターインダストリーが開発した、女性型戦闘用アンドロイドである。合成人間―レアリエン―技術が進んだこの星団内に置いて、全てを機械で構成するタイプのアンドロイドは珍しい。
数多くの武装、対グノーシス用の切り札を持ち、任務、論理、効率を最優先させる。
512力への意思2話-3:2013/06/16(日) 22:23:16.29 ID:zf3bOh2w
ヴォークリンデを含む連邦艦体の残骸に向かう宇宙船があった。
ローエングリン級貨客船エルザ。そのブリッジでは、三人の男が周囲を警戒しながら会話をしていた。

「全滅か……。派手にやりやがったな、こいつは。何も残ってねぇんじゃねぇか?
おいトニー! 連邦船が押っ取り刀で到着するまでどんくらいある?」

一段高い船長席から、Tシャツにキャップというラフな恰好をしたマシューズは、青のタンクトップとジーンズといういで立ちの操舵主トニーに向かって声をかけた。

「えーと、最後の救難信号が発信されたのが30分前だから、どんなに早くても後3時間はかかるんじゃねぇの?
近くに艦影なかったし。なぁ、ハマー?」
「そうっすね。半径5000光年の範囲に居た船は自分らだけっすよ」

マシューズの下のナビゲーター席に座る眼鏡をかけたハマーは手早くレーダーを幾つも切り替えて報告をする。

「おっし! そんだけありゃあ十分だ。売れそうなもん残らず掻っ攫ってくぜ!」
「ねぇ船長、いくらガイナンの旦那への借金返済期日が迫ってるからって、こいつはちょっとマズイんじゃないっすかぁ?」
「そりゃ見つかったら、の話だろうに。
大体だな、こんな辺境をわざわざ連警が巡回して回るもんかよ」

小柄なハマーは襟元に顎を隠すぐらい、首を縮めた。

「だからって、何も死に装束掻っ払ぐような真似しなくても。
なんか自分ら、宇宙のクマネコか、ジャッカル…でなけりゃハイエナって感じしません?」
「馬っ鹿野郎! 何だその喩えは! 全部絶滅した動物じゃねぇか! 縁起でもねぇ。
宇宙環境に優しい再生<リサイクル>屋と呼べ再生屋と」
「再生屋<アルバイト>はこないだガイナンの旦那に禁止くらったばかりっしょ。ファウンデーションのイメージが落ちるって。いいのかなぁ……。
っと、三時の方向に大破した艦、発見! ありゃあ、ガニメデ級だな」

「おお、でかしたぞトニー。U.M.N.の非常帯を傍受してた甲斐があったってもんだぜ。早く着けろ、早く」

トンと、エルザのフロントウインドウに人の姿がぶつかった。

「うわ!? し、死体!?」

ハマーとトニーは咄嗟に腰を浮かせた。マシューズは軽く舌打ちをする。

「ここは戦場跡だぞ。別に珍しかねぇだろ。
モーターの推進剤がもったいねぇ。構わねぇからホレ、弾いちまえ」
「じょ、冗談っしょ! ご先祖は敬えって、死んだ婆ちゃんから散々言われてたんだからさ。祟られるのゴメンだぜ。船長やれよ!

トニーはウインドウの死体に向かって手を合わせた。
と、その死体が動いてウインドウに手を接触させる。
513力への意思2話-4:2013/06/16(日) 22:26:08.96 ID:zf3bOh2w
『通信回線を開いて下さい、話したいことがあります。2020です。』
「し、死体が喋ったっす!」
「ば、馬っ鹿野郎! よく見ろ、こいつは死体なんかじゃねぇ」
「なんまんだぶ、なんまんだぶ……!」

必死に念仏を唱えるトニーはともかく、ハマーがシートにしがみつきながら見上げると、赤い瞳と水色の長い髪を持った、美少女とも呼べるヒトガタがいた。

「レアリエンかサイボーグ、そんなとこだろう」
「で、でも真空中で活動出来るレアリエンなんて聞いた事ないっすよ!」
「なら軍のロボットかなんかだろ。いいから回線開けよ!」

ハマーは若干指先を震えさせながら回線を開いた。トニーはまだ念仏を唱えている。

「俺は不定期貨客船エルザの船長、マシューズだ。先ほど、貴殿らの救難信号を受信した。
偶然本船の進路近傍であたが故、すわ一大事と救助に駆けつけた次第だが……」
「きゅ、救助ぉ?」

マシューズはトニーの頭を蹴飛ばした。

「な、何か協力出来る事はないかな?」
『単刀直入に言います。今から第二ミルチアに向かってゲートジャンプして下さい。」
「はぁ? ネーチャン、寝言だったらベッドの上で言ってくれ。こちとら”バイト”がまだなんだ。来た早々んなこと出来るかい。
おまけになんだ、第二ミルチアだと? んな遠距離、行くのにいくらかかるか知ってんのか?」
『ご心配なく。U.M.N.ゲートの使用料金ならば”我々”が持ちます』
「んな与太話信用出来るかい。
仮に本当だったとしても、こちとらビジネスの予定がギーッシリと詰まってんだ。ヒマがねぇんだよ、ヒマが」
『こちらも時間がありません。指示通りにしないと、この窓を破壊します』
「へっ、出来るもんならやってみろっ! このエルザのフロントウィンドウは、直径6ミリのデブリの直撃にだって耐えられる様に出来てんだ。ねーちゃんの柔なパンチくらいじゃ、ヒビ一つ入れらんねぇ……」

     ビシリ

柔な拳が一撃でヒビを入れた。
念仏を唱えていたトニーが顔をあげ、マシューズとハマーの顎が落ちた。

『後一撃でこの窓は割れます。見たところ宇宙服は着ていないようですが。
これは”善意”の提案です。
このままあなた達を宇宙に放り出してから、船を占拠する事も出来るのですよ』

本気だ。間違いなく本気だ。いや、ロボットだから本気とかそういのですらないのだろう。むしろやる。
本能も理性もそれを理解したマシューズは、慌てて首を上下に振った。

「わーった! 行く、行きますって!! そう焦るない!」
『最初から素直にそうしていただければ、1分45秒も無駄にせずにすみました。
これからそちらに乗り込みます。カーゴベイを開けて下さい。』

「り、了解した」

マシューズはちらりとトニーを見た。心得たトニーがそっとレバーに手を伸ばす。

『それと……』
「な、なんでぃ」
『船を急加速させて私を振り落とそうなどとは考えないことです。エンジンごと船を破壊しますよ』

がっくりと三人が肩を落とした。
514力への意思2話-5:2013/06/16(日) 22:29:24.65 ID:zf3bOh2w
「ったく、弁慶の奴勝手に返事しやがって……」

竜馬は文句を言いながら、KOS−MOSの識別信号を探して、デブリの間を飛んだ。地上戦用のネオゲッター1だが、宇宙空間ならば問題なく移動することができる。

「ん……? 移動……?」
レーダーにシオンが送ってきた識別信号が移動しているのが映った。単純に宇宙船の速度だ。戦闘用とはいえ、人間サイズのアンドロイドがこのスピードを出せるとは思えない。

「隼人、弁慶! 見つけたぞ!」

竜馬は宇宙船に近づくと、緊急帯で連絡を入れた。

「おい、そこにKOS−MOSってロボットいるか?」
『わああ、船長、船長! し、知り合いが来たっすよ!』

音声の後に、パッとキャップを被った、隼人や弁慶と同年代の男が映った。

『ああ?
おい、にーちゃん、あんたか? このロボねーちゃんの飼い主は。料金はちゃんと払ってくれるんだろうな!?』

「俺のじゃねえよ。いるんだな? 今、その飼い主を連れてきてやるからよ」

たいして待たずに弁慶と隼人が脱出ポットを連れてきた。

『KOS−MOS!
このたびは弊社のKOS−MOSがご迷惑をおかけしました。ヴェクターインダストリー本社第一開発局のシオン・ウヅキです。こちらは同局のアレン・リッジリー』
『別にかまわんよ。窓の修理代とミルチアまでの代金を払ってくれるならな』
『ミルチアまで?
KOS−MOS、あなた勝手に……!』
『でも主任、ミルチアには二局がありますし、もともとヴォークリンデの寄港地もミルチアでしたから、丁度良いんじゃないんですか?』
『そうだけど……』

話がまとまりそうなので、弁慶は脱出ポッドをエルザの方に流す。

「どうやら、連中は問題なさそうだな」
「ああ、とっととこっちも引き上げるか。
おい、隼人」
「ん? ああ……第二ミルチアと言ってたな。丁度良い。俺達も第二ミルチアに行くぞ」
「おい、なんでだよ!?」
『あー、そっちもお客さんスか〜?』
「そうだ」
「お、おい隼人!」

勝手に返事をした隼人に、竜馬と弁慶はしぶしぶ付いて行った。
押しやったライフポッドと共に、船底に開いたハッチからエルザに乗りこむ。
515力への意思2話-6:2013/06/16(日) 22:32:42.41 ID:zf3bOh2w
『今、与圧をしますから、しばらくお待ちください』

今まで聞いていたのとはまた違う、柔らかい少年の声がして、カーゴベイに空気が送り込まれる。

『どうぞ』

合図と同時に竜馬は早速ハッチを開けて、ネオゲッター1から飛び降りた。

「KOS−MOSは!?」

アレンを押しのけて下りてきたシオンに、竜馬はうんざりとした視線を送る。

「いらっしゃいませ、ようこそエルザへ。僕はケイオスって言います。

彼女だったら今ブリッジに向かったから、案内するよ」
制御室から銀髪の少年が顔を出し、竜馬達の前で微笑んだ。


ケイオスに案内されてブリッジに入る。竜馬達の目に真っ先に飛び込んできたのは、ファイバーケーブルのような青く長い髪だった。

「KOS−MOS!」

シオンが思わず駆け寄ると、KOS−MOSが振りかえる。
白のバイザーが前髪をかき上げ、レオタードの上に短いタイトスカートを巻き付けたような衣装を身につけたロボットは普通に美人で通ってしまうように見えた。
戦闘用のアンドロイドをどうしてこんな美人にしたのか、竜馬達からすれば謎でしかない。ゲッターロボをサイズダウンさせて自律行動型にした方が建設的に思える。

「ちょっとKOS−MOS、あなた一体どういうつもり? 私達を置き去りにした挙句、独りで第二ミルチアに行くだなんて……搭載したOS、ちゃんと機能してないんじゃないの?」
『マシューズ船長。格納庫脇のフィッティングルームをお借りしたいのですが……』
KOS−MOSは制作者の質問には答えず、マシューズの方に向き直った。
「ちょっとKOS−MOS?
「ああ、構わんが。どうするんでぃ?」
「KOS−MOSってば!」
『試験用コンデンサのまま戦闘を行ったので、エネルギーが尽きかかっています。リロードの為、コ・ジェネレーターからバイパスを頂きます』
「料金は請求していいんだな?」
『はい』

KOS−MOSは抑揚の伴わない声で会話を終了させると、シオンには目もくれずに自動ドアから出て行った。
516力への意思2話-7:2013/06/16(日) 22:35:44.01 ID:zf3bOh2w
「随分良くできた人工頭脳だな」
「いや〜、人間の脳を模して作ったせいか、どうも予想外の行動をしていまして……」

頭を掻きながらアレンが隼人の皮肉に真面目に返事をする。シオンはその隣でアレンの言動にも気づかない程、肩を落としていた。

「ああ、お客人をほったらかしで済まなかったな。
俺はこのエルザの船長マシューズだ。そちらさんも第二ミルチアだったな。相乗りだからマケておくぜ」
「助かるぜ。
俺は弁慶。こっちが隼人と竜馬だ」

弁慶が紹介すると、マシューズとハマーが軽く笑って挨拶をする。
トニーは「ようこそ」の一言すら適当に口走ると、操舵席から飛び降りて、落ち込むシオンを慰めるアレンのどかしてナンパを始めた。

「ちょっと、主任になにするんですか!」

頑張って喰いつくアレンのへっぴり腰に思わず和んで、竜馬はブリッジを見渡した。
「4人で動かしてんのか?」
「外見もそこそこだが、中身も最新鋭を詰め込んでるんでね。3人でも十分なぐらいさ」
「まー、お金かけすぎて借金だらけッスけどねー」
「余計なこと言うんじゃねえ!」

マシューズがハマーを張り倒した。

「料金がわかったらこっちに請求してくれ」

隼人はクレジットカードをマシューズに放り投げた。

「おっとと……おおっ!? ぶ、ブラックカード!?」
「りょ、料金は聞かなくていいんすか!?」
「マケてくれるんだろ? 後で適当に返してくれ」
「は、はいっ!」

テンパる二人を見て、竜馬と弁慶が隼人を見た。

「いいのか? 架空請求してくるぞ」
「どうせアブク銭だ」

幸いなことに隼人の笑顔はマシューズとハマーには見えなかったようで、代わりにケイオスがブリッジ全体に声をかけた。

「それじゃ、僕がキャビンに案内するよ。
トニー、彼女を連れていくよ」
「ええ? おい、ちょっと待てよケイオス!」

ケイオスは涼しい表情のまま、最後にアレンを誘ってブリッジを出た。
517力への意思2話-8:2013/06/16(日) 22:40:39.72 ID:zf3bOh2w
エルザは六層に分かれていて、第六層がブリッジ、キャビンは第四と第三層を割り当てられていた。残りの二層は荷物やA.M.W.S、脱出ポッドの置き場になっている。

「女性用のキャビンは四層になります。男性用は三層。一応自動販売機を置いているから、換えの下着なんかもそれで。
食事は……と、ちょっと……当番制だから保障できないけど」

「おいおい、普通、自動調理器ぐらいつけとくだろ? 何に借金つぎこんだんだ」
「さあ?」

ケイオスは曖昧に笑うとエレベーターのボタンを押した。

「あ、ねえケイオス君。もし良かったら、夕飯は私が作るわよ?」
「え、いいの? もしそうしてくれるなら助かるけど」
「ええ〜!? しゅ、主任の手料理……っ!」
「やめとけ。どうせ缶詰か何かだろ」
「あら、失礼ね。こう見えても、実家で生活無能者を世話していたんだから。
キッチンは第五層でいいの?」
「うん」

シオンは勝手に五層のボタンを押す。

「通信室も第五層にあるから。もうすぐコラムに着くからU.M.Pが使えなくなるし、外に連絡を取りたかったらそちらでお願いします。
「じゃあ、先に本社に連絡を入れた方がいいですね」
「そうね。ミユキ達も心配だし。
ハヤトさん達はどうします?」
「ああ、こっちのことは気にするな。基本、野放しだからな」
「野放しって……大丈夫ですか? 戦闘があったんですよ? 他のスタッフの人は?」
「大丈夫だ。ちゃんと脱出ポッドに乗るように言ったから」
「でも……」
「いーからさっさと降りろ」

エレベーターのドアが開いたのを幸い、竜馬がしっしと手を振る。

「もう! 
行くわよ、アレン君」
「ああ、待ってください、主任〜!」

尻尾を振ってシオンについていくアレンに生温かい視線を送ると、再びドアが閉じてエレベーターは第三層に着いた。
キャビンは壁際に沿って個室が作られており、中にはシャワーとトイレ、ベッドが設えられていて、中心は談話室の様にソファが置かれていた。自動販売機はエレベーターの横に種類別に五台。

「意外と広くできてるな」
「もともと個人所有のクルーザーを買い取ったそうですよ。
それじゃ、何かあったら艦内通信を使ってください。
お戻り、ありがとうございます」

最後にケイオスは竜馬を見ると、エレベーターに戻った。
518力への意思2話-9:2013/06/16(日) 22:45:23.23 ID:zf3bOh2w
宇宙を眺望できる執務室。推定年齢二十代〜五十代の銀髪の男性が、その宇宙を背に、アンティークのデスクに肘をついていた。

「ヴィルヘルム様。KOS−MOSから報告です。
シオン・ウヅキ、アレン・リッジリーの両名はKOS−MOSに同行したそうです」
「そう」
「交戦域に接近中の船籍不明艦の存在を考えると幸いかと」
「仮にそれが彼女の脅威となるのであれば、KOS−MOSは護る。そうなんだよね?」
「はい。全ての指令よりも優先させて」
「いずれにせよ、KOS−MOSを引き上げさせたのは賢明さ。
軍にも彼らにも、これ以上奉仕する必要はない。ラインの乙女に関するデータも揃ったしね」

ヴィルヘルムは立ち上がると、背後の窓の傍に置かれている、地球の大航海時代に使われていたような羅針盤に触れた。

「全ての事象は、この秩序の羅針盤が指し示す通りに動く。
後は……必要な因子<ファクター>を揃え、もう一つが目醒めるのを待とうよ」



U.M.Nコラムは、特殊なパルスが発せられているだけで、特にその宙域に危険があるわけではない。
ハマーはエルザの通信をU.M.N管理局に繋げた。

『本日は当U.M.N転移ゲートをご利用いただき、ありがとうございます。
お客様がたの船籍登録を読み上げさせていただきますが、所属はクーカイ・ファウンデーション。船種は第二種貨物船。船番号MFHE-59824751、船名エルザ。船長はマシューズ様でよろしいですか?』
「OK。合ってるぜ」
『では、フライトプラント転送して下さい』
「はいっす」
『拝見します……。
貨物は廃船部品、目的地はミルチア太陽系圏…………あ、貨物重量がちょっとオーバーしてますね』
「たらふく集めすぎたんでね」
『クーカイ・ファウンデーションへの請求が割増になりますが、よろしいですか?』
「ああ、かまわねぇよ」

『わかりました。では、よい旅を』
通信が切れるとハマーはエルザのロジカルドライブをコラムのパルスの波長に合わせた。

「やっぱり言われちゃったっすね」
「まあ仕方ねえな。やっかいなもんもあるが、上客も入っちまったしな」
519力への意思2話-10:2013/06/16(日) 22:48:51.03 ID:zf3bOh2w
シオンとアレンは、エルザの通信室で本社へ生存報告を行った。
てっきり帰還するかと思っていたが、同時に辞令が送られてきて、シオンは眦を釣り上げる。

「局長! どういうことですか、これ!?」
『頼むよウヅキ君。私だって君の気持ちは十分、理解しているつもりだ。
それに報告書を見たが、実用上特に問題となる点はなさそうだし……』
「いいえ、全っ然っ理解していらっしゃいません! いいですか、勝手に動いているんですよ、あの子!
その原因も特定できていないのに、二局に渡すことなんて出来ません! 実戦装備だなんて危険過ぎます!
それに、あの子のことは私が一番詳しいって、局長だって知っていらっしゃるじゃないですか!」
『ヴォークリンデの一件、トガシ君から聞いたよ。
幸いにして、うちに人的被害はなかったが、かなり危険な状況だったそうじゃないか。
そんな現場に君たちを残しておけると思うか?』
「承知の上です」
『しかしだねぇ……』
「局長!!」

シオンは嘆願するというよりも、命令するかのような気迫で上司に迫った。

『……分かった。負けたよ。
上の方は何とかしておこう。手続きはミユキ君に任せる。』
「ありがとうございます」
『ただし……無茶はなしだ。少しでも危険を感じたら、速やかに状況を中断すること。
二年前のような事は二度と繰り返したくない。いいね?』
「そのつもりです。
『良かったですね、先輩!』
「当然の権利よ」

    カタン

何かが、傾いた音がした。

「ん?」

竜馬は軽く周囲を見渡すが、落ちるようなものは見当たらない。談話スペースのテーブルの上には、自動販売機で買ったコーヒーがあるだけだ。

「なんだ? 今の……」
「どうした、竜馬?」
「いや、なんか落ちた音というか、ずれたみたいな……」
(おまえにもわかったか)

突然頭の中に響いた声に、咄嗟に声をあげそうになった竜馬は、慌てて手で自分の口をふさぐと、

「ちょっとトイレ!」

そのまま自分の部屋に決めた個室に駆け込んだ。
520名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/16(日) 23:00:12.36 ID:c6W/lNTz
またさるさんになってしまったので、続きは避難所に。
改行はこんなんで良いでしょうか?
521名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/17(月) 00:16:37.37 ID:odmnUCpU

だいぶ良くなったと思うよ
522名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/17(月) 19:28:41.59 ID:Vwk+zYEz
30光年って近所な気がする。
523名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/17(月) 21:18:09.92 ID:odmnUCpU
>>522
気のせい…………かな?
524名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/17(月) 21:26:04.83 ID:i0suvTHx
太陽系なんて一光年無いらしいからなあ
525名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/18(火) 01:29:06.15 ID:9PSibePV
冥王星まで光の早さで5時間半
天の川銀河 直径10万光年
だからな
526名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/18(火) 03:04:09.70 ID:qSfavCWB
ボトムズのアストラギウス銀河の直径は30万光年というのはわりと有名。
527名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 22:12:32.23 ID:pQ0VGw2E
なんだ太陽系並みの大きさとか大したことないじゃん(棒)
528名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 22:21:32.09 ID:GdabKbDN
真ゲッターってブラックホール平気かな?
アークは無理っぽい気がする。
529名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 22:22:46.99 ID:Ql3vxza3
普通に難しいと思う
エンペラー、その次代の艦隊クラスになれば克服するんじゃね?
530名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 22:25:30.01 ID:UGhwyYTX
號終盤での覚醒した状態ならあるいわ……・って感じな気がするけど
そうじゃなかったらちょっと無理な気がする。

ただ、虚無戦記でサスケが作ったマイクロブラックホールとかなら何とかなりそう
531名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 22:44:30.79 ID:2phdOEUJ
一応超光速で動けるからスルーして近く通るくらいは出来るんじゃない?
飲み込まれて平気かどうかは分からん、規模次第?
532名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 23:07:24.90 ID:pQ0VGw2E
やっぱ真ゲッターには暗黒劫洞くらいは耐えてほしい
「くらい」というあたり毒されてるが
533名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 23:10:21.78 ID:Ql3vxza3
本物のブラックホールは無理でも、擬似的に引き起こされるブラックホールなら行けると思う
例えばブラックホールクラスター!みたいな奴とか
534名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 23:11:33.14 ID:7fb7kUPX
太陽の使者版鉄人28号はブラックホールに飲み込まれても確か無傷で戻ってきたんだっけ?

そう考えると真ゲッターにはブラックホールに耐えてもらいたいと思いたくなる気もある
535名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/19(水) 23:13:51.99 ID:UGhwyYTX
実際、新ゲッターは暗黒劫洞に耐えてるしね。
まあ、あの技が虚無戦記と同じかどうかはわからんけど
536:2013/06/22(土) 23:40:23.74 ID:A97miOES
ゲッターは耐えるというよりオープンゲットで避けるイメージが
537名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/23(日) 00:07:54.73 ID:HECkQ17r
まあ、マジンガーもわりと壊れやすいというか敵の攻撃力が高いしなあ
どっちの作品もスーパーロボットつくってまともに戦えるのがやっとだし
そもそも、「そんな攻撃余裕です」ってのはリアル系とかのほうが多いしな。
っと言っても、近年の作品ではリアルもスーパーも垣根がないようなものだけどね
538名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/23(日) 03:25:52.05 ID:JGGIzKzU
思ったのがスパロボでマジンガー、ガンダム系、あと新規系関連の強化パーツがあるのにゲッターときたら……炉心ぐらい入れろよと
539名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/23(日) 12:15:23.35 ID:HECkQ17r
炉心を外付けにするのは無理があるような…………
じゃあ、超合金Zとかはどう装備しているんだろうって話になるような気もするけどね。
540名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/23(日) 19:38:53.27 ID:WSSsWi3S
>>539
>超合金Z
追加装甲に加工してるんじゃない? または真マZEROのマジンガー軍団よろしく
表面にメッキしてるとか。

あとゲッター系強化パーツだけど、毎ターンEN回復アイテムでゲッター線収集装置
(研究所のと同じデザインのアンテナ)なら無理ないんじゃないだろうk?
541名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/23(日) 22:53:56.70 ID:HECkQ17r
まあ、スパロボの強化パーツって気にしちゃいけないところ多いからな
パイロットに使うようなものはともかく
機体がSSでもLLでも同じ効果になったりとかもあるしね。
542名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/24(月) 04:36:22.52 ID:V4otsW3k
常に進化し続けるダイナミック(Dynamic)ゲッター(Getter)細胞
543名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/24(月) 05:00:58.53 ID:GcMC061+
今までで一番弱い能力の真ゲッターってなんだろな?

個人的に大決戦版だと思う、すぐ墜ちるし。
544名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/24(月) 18:45:37.71 ID:4n2vUnec
チェンゲ版でも序盤とはいえぶっちぎった性能ということを一応流行ったからなあ
大決戦はゲーム的には仕方ない。
あれは難易度高いゲームだし
545名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/24(月) 19:32:44.21 ID:U9TWtwb5
ACE3も中々、
他作品のエースが鼻歌混じりに銃弾をくぐり抜ける中、全長50m強が災いして豆鉄砲に削り殺されるゲッター。
最前線でミサイルストームをぶっぱし、全速力で射程外に逃げるゲッター。
ブラックゲッターによる竜馬無双をハンガーで眺めるゲッター。
中二病にNTRされた真ドラゴンに苦しめられるゲッター。
なお対戦では、開幕ストナーぶっぱ、2で逃げ3で射程外からチマチマ、オープンゲット乱発による嫌がらせなどのらしからぬ戦法によって、かなり戦える模様。
546名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/24(月) 19:46:57.15 ID:qHn3+uw5
ゲッターと言うものをある程度リアル的な物に落としこむとこーなると言う見本やもしれぬ
547名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/24(月) 20:00:16.05 ID:U9TWtwb5
ブラックゲッターが、広範囲の敵を足を止めずに薙払えるという、1と2の良いトコどりしたような性能で
スーパーロボットらしい強引な戦法で押し込んで行けるのが、一層無惨さに拍車をかける。
548名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/25(火) 02:11:34.75 ID:LAffhofo
ゲッターロボ號とか飛焔に出た汎用真ゲッターがACE向きだよな
549名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/25(火) 20:22:48.88 ID:Vj2OZsMd
実際に対多数線をやっているからなあ。

スパロボだとインベーダーは他の作品のロボをのっとたりしないな
ゾンダーや擬態獣はやっているのにACE3以外ではインベーダーがやったのを見たことはないな
まあ、雑魚担当がいないからそういうのをやっているからかもしれないから
下級インベーダーがいることを考えるとやらないくてもいいってことかな
550名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/26(水) 08:32:42.57 ID:4oPNae2b
インベーダーはその辺のメカパクってメタルビーストにならんでもぼちぼち戦えるからなぁ
吸収無し素の状態でもゲッター以外のスーパーロボット軍団よりは強いっぽいし
多分そのまんまでも百鬼獣やサーガ版メタビ位のスペックはありそう
551名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/26(水) 11:59:46.87 ID:sMwrxVVq
スパロボでゲッターの敵勢力でまだ出てきてないのはランドウ軍団and第二次恐竜帝国、昆虫軍団、アンドロメダ流国andバグ、植物、イデアなんだけど

勢力的にヤバイのはアンドロメダ流国か昆虫軍団か?
あのゲッターガイアとかこの二勢力、バグと比べたら見劣りするような……イデアはなんとも言えん。
552名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/26(水) 22:12:59.68 ID:MMO/T3HG
バグがセイクンだったら大分ヤバイんだが、姿だけの借りもんなのかなあ
553名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/27(木) 22:01:10.99 ID:PKFxBPdQ
昆虫軍団はポッと出な上、主人公たちの敵くらいしか設定無いのに
そのへんの強そうな設定長々と書き並べたボスキャラより遙かに強いのが笑える
554名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/27(木) 22:08:37.28 ID:Q6H3z5oJ
【昆虫軍団】って名前だけはえっ?て拍子抜けしそうだが、実際は真ゲッターと同等の機動力持ったり時空間移動したり、果てには惑星サイズの戦艦が無数に存在するからな
555名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/28(金) 11:58:28.79 ID:wkeizrJh
昆虫軍団はあくまで俗称だし、アンドロメダ流国……
なんかさらによくわからんものになった気がするな
556名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/28(金) 21:46:03.64 ID:b31WBRYu
昆虫軍団は衝突しただけで地球が吹っ飛ぶ戦艦とか所持してたり
何気にトンデモない連中なんだよな
ただその戦艦の特攻をも諸ともしないエンペラーがチート過ぎて
相対的に弱く見えるってだけで…
557名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/28(金) 22:20:24.21 ID:XmsFMQMA
エンペラーってビームの他に何が使えるんだろうな?

しかしシャインスパークとかストナーとか使うと確実に宇宙ヤバイになるような……。
558名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/28(金) 23:27:14.75 ID:aniAZv38
昆虫軍団というかアンドロメダ流国?とガチれる組織とは
559名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/29(土) 01:36:13.26 ID:3Y7Xn3a0
>>557
一応エンペラーは真ゲッターの成れの果てなんだから
ストナーサンシャインくらいは使えるんじゃない?

個人的には劇中未登場だったエンペラー2&3のデザインが気になる
560名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/29(土) 02:20:34.25 ID:5adf6NWM
エンペラートマホーク
エンペラードリル
エンペラーミサイル
どれもえらいことになりそうだ
561名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/29(土) 12:03:13.75 ID:K9oLrbxg
昆虫が恐ろしいかは
最近の漫画ではテラフォーマーズとかでやってるな。
バキで妄想で巨大カマキリと戦ったりもしていたな
562名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/29(土) 12:25:21.20 ID:ODBXMdsX
昆虫は人間サイズだと自重を支えきれないと言う。
女王を人型にして、人間への寄生をメイン戦法にしてたケンイシカワは、意外とまとも。
あ、カマキリはバキの妄想なので、強くても不思議はないです。
563名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/29(土) 13:13:51.95 ID:t8spjn4/
確か、エンペラー1ですら背面のデザインがどうなってるのか不明だったよな…
ある意味外伝のゲッター連中より立体化は絶望的
564名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 02:16:37.62 ID:o24BW9fV
つかエンペラー1であれだけ強かったら2、3になる必要性あるのかとw

まえ、他形態もつ最大サイズロボットはエンペラーなのは誇らしいんだけどね
565名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 02:22:53.16 ID:PhUjv+r8
まあ、天元突破グレンラガンや超天元突破は場所が特殊だからあれは含めてもいいのかなって気分になる時があるな
特殊条件とはいえ一番でかいとは言えるけど。
566名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 02:25:27.42 ID:BHxAvgMA
ゲッターの何が恐ろしくて卑怯で規格外かって
どこまでいっても進化の果て、終着点が見えそうにないことだよな
きっとサーガが続く限り進化し続けたんだろうな
567名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 03:38:00.54 ID:o24BW9fV
賢ちゃんが最大で太陽系にハマるくらいって公言してたけど、あれ絶対に無理だよな(それ以上になる的な意味で)
568名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 21:11:27.85 ID:BguddOcK
エンペラーさんは力の見せ所を弁えてる奥ゆかしいロボだからな
569名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 21:38:49.80 ID:PhUjv+r8
本気だすまでの相手がいねえからな。
いたとしたら、同格以上がいるわけでやべえ事になるけどね。
だって、ゲットマシンが惑星ぐらいの大きさの時でもビックバンクラスを軽く凌駕なのに
星系クラスになるともう想像がつかねえ。
570名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 22:53:28.21 ID:oLgEGy1c
それこそラ=グースや時天空レベルの敵なんだろうな
571名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/30(日) 23:08:17.12 ID:PhUjv+r8
アークに出てきた武蔵の戦艦って下手すりゃ
真にでてきたエンペラーのゲットマシンクラスの戦闘能力があるかもしれんよな。
というか、戦闘能力的には低い方の戦場らしいから
武蔵の艦は戦艦ですらなく巡洋艦ポジの可能性もあるよな
572名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/01(月) 13:32:25.77 ID:LPYNdlyz
ゲッターエンペラーが本気で戦ったら、宇宙がいくつ滅びるんだ・・・
573名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/01(月) 23:37:15.02 ID:JVDScxxh
惑星握り潰せるロボくらいの認識がちょうどいいんじゃないかなあ
574名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 00:53:41.37 ID:iORHpgY5
星系クラスになるとさすがにそのレベルでは…………
575名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 02:22:44.99 ID:TZoQtVBg
エンペラーとかって2000年初期までまだあまり知られてなかったのに途中から一気に知名度上げたよね
576名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 18:01:48.17 ID:eS+hB1ne
やっぱりグレンラガンが出たのが多少なりともある気がする
天元突破の登場で最強議論に目をつけられたか何かか…
577名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 19:14:19.74 ID:4jPEHZju
スパロボの戦闘アニメに降臨するようになってからかな?と思ったんだが
エンペラー降臨するようになったのいつ頃からだっけ
578名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 19:16:35.28 ID:qTqtcOH6
第三次アルファからじゃなかったかな。
真・シャインスパークのアニメで。
579名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 19:17:52.86 ID:iORHpgY5
Dあたりだとおもう。
十年前ぐらいか。
580名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 19:44:23.84 ID:OR1O0JOc
漫サロで「最強の漫画キャラ決めようぜ」的なスレが立ってから有名になってきたような気がする
周りがアマテラスやらブゥアー挙げてる流れで「ゲッターエンペラーとかラ=グースマジすげえよ」ってな感じで
581名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/02(火) 20:04:46.57 ID:0mR/T+1z
中世イングランド出身の伝説的傭兵、ジョン・ホークウッドによると、
女は三十人膣内射精すると死んでしまうというトリビアがあるけど、
別にそれはたまたまそういう奴がいたってだけで、
だいたい三十人やる前に女は死ぬなと、
実験し統計とったわけでも何でもないのな。

だから五十人、百人に膣内射精されて股が擦り切れようが、
生き残る奴は生き残るのな。
これ豆知識な。

で女の人に質問です。あなたは何人までやり殺されないと思いますか?
出血では死なないにせよ、そこから病原菌が入って死んでしまいますか?
どうされるかわからない、最後何されるかわからない状況で、
延々やられ続けたら興奮しすぎて死んでしまいますか?
真面目な質問です。
582まとめ:2013/07/02(火) 21:40:56.16 ID:+C8ohLPE
小ネタと重複しているものは、小ネタに絞りました。
583名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/03(水) 04:43:19.34 ID:QSUI8wsE
新作スパロボのPV見たが3D技術が格段に進化してたうえ、ゲッター勢のついに號チームが飾っててよかった。
渓のドリルハリケーン、號がストナー放つシーンあり、剴ェ……。
584名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/03(水) 10:41:43.61 ID:x0lx8KHV
>>583
NEOにシステムのおかげかやたら強いかもしれんぞ…………
まあ、修正入って弱体化もありえるけどね
585名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/03(水) 11:02:15.92 ID:O/sYrUk4
ガイは大雪山おろししてるのあったよ?…まあ二人と違ってサムネだったけど

「交錯する数多の因子」のシーンでインベーダーとレイバーが線でつながっててドキドキしたのは俺だけでいい
実際は偶然インベーダーと螺旋力の線上にレイバーが偶然重なっただけだったがなw
586力への意思3話-1:2013/07/03(水) 22:33:57.70 ID:5ThYhihf
エルザのカーゴベイにネオゲッター2が入ってくる。竜馬達はネオゲッターから降りて、壊れた小型艇から人が出てくるのを待った。
軽い爆発音でハッチが壊され、中から大小二つの人影が出てきた。
一人は大柄で隼人と同じぐらいの身長だが、筋肉の付き方はもう少し上回って見え、足元はサイボーグなのか機械だというのがわかった。もう一人は10歳ぐらいのピンクの髪を持つ女の子だった。

「救助して下さって、ありがとうございます」
「助かった。礼を言う。
俺はジグラッ……」
「ジギーって言います。それと、モモです!」

モモはジギーのところをやけに強く主張した。ジギーと呼ばれた男は特に何もすることもなく、無表情のままだ。

「モモちゃんとジギーか。こんな子供を連れてハイパースペース戦闘とは穏やかじゃないな」

弁慶はジギーの方を見上げた。

「ごめんなさい。モモ達、U-TIC機関から逃げてきたんです」
「U-TIC機関?」

「すまないが、船長に合わせてもらえないだろうか。通信室を借りたい。我々は連邦政府の命令で動いている」
「まあ、そりゃいいけどよぉ」

こんな子供が連邦政府? と竜馬と弁慶は顔を見合わせる。どっかのお嬢様が誘拐されたのを政府の高官が私情で動かしたというところだろうという結論に達する。

「そっちの子はレアリエンか? サイボーグがレアリエンに主導権を握らせているというのも珍しいな」

隼人はモモとジギーを一瞥すると、ジギーの方に視線を向ける。

「俺は献体サイボーグだ。ただの備品に過ぎん」
「れ、レアリエン!? こんな子供がか!?」

弁慶は驚いてモモを見た。

「確か……観測用だったな」
「はい。百式汎観測レアリエンです。正確にはプロトタイプですけど」

レアリエン―REALIAN―なら子供でも隼人の顔を見ても怖がらないことに納得がいく。

「こっちだ。俺達は別にここの船員じゃないんでな」

隼人はさっさとエレベーターの方に向かって歩いていった。
587力への意思3話-1:2013/07/03(水) 22:38:09.55 ID:5ThYhihf
キャビンに戻ると、三人はそれぞれの個室に入った。然程の間を置かずに戦闘を行ったので、流石にシャワーを浴びて着替える気になる。

「しっかしおまえ、よくあの子がレアリエンだってわかったな。おれぁ、どうも未だに人間と区別がつかん」
「幼体偽装とは初めてみたが、レアリエンの反応は大体同じだからな。動きで見わけがつく」

まだ濡れている髪をタオルでガシガシ拭きながら、隼人はコネクションギアを機動させた。

「それに、さっきアレン君が本社に通信をしている間に回線を拝借させてもらった。
観測用レアリエンもヴェクターで生産しているな。KOS−MOSとは別の部署――三局か。
だが、開発は別のところで行ったようだが……」
(レアリエンか……面白ぇな)

再び聞こえた声に、竜馬はタオルの隙間で渋面を作った。

(おい、隼人に言ってレアリエンのデータ取ってこいよ)
(そんなもん何に使うんだよ。いらねーだろ?)
(ゲッターのパイロット探すのが大変だってのはお前だってわかってるだろうが)
(あんな人形にパイロットが務まるか!)
(前線の被害だって抑えられるしな……)
「つかレアリエンはいいだろ? それよりゲッター線の方が……」
「ああ、そうだな。
U.M.N管理局でグノーシスの出現時期の詳しい調査と……ゲッター線の減少グラフは、由美子に送ってもらえばいいか」
「やっぱりグノーシスがゲッター線を喰っちまってるのか」
「本当にそうかまではまだわからんがな。第一、何度かハイパースペースの中は通ったが、実際にグノーシスに出くわしたのはさっきが初めてだ」
「それなのにもう、100近くの星系がグノーシスに襲われてる……。ここの政府や軍はなんでそこまで放っておいたんだ?」
「幽霊相手じゃな。あの時の、実体化させた装置なりなんなりが完成しなけりゃ俺達までヤバかったからな。完成までに時間がかかったんだろう」
「だからって一週間ぐらいで星系が100も消えるわけじゃねぇ」

目を釣り上げる竜馬を見て、隼人が笑う。

「あまり長期間に渡って調査が進まないようじゃ、この星団ごと吹っ飛ばすしかないな」
588力への意思3話-3:2013/07/03(水) 22:50:07.35 ID:5ThYhihf
アレンから艦内通信をもらって第五層のダイニングに行くと、カレーの匂いが漂ってきた。ちょこちょことモモがやってきて席へ案内する。
「モモちゃんもお手伝いか?」
「はい! シオンさんみたいに上手にはできないけど、皮むきとかお手伝いしたんですよ」
「そうか、偉いな」
弁慶が褒めてやると、モモは嬉しそうに笑ってサラダの入った器を置いた。
竜馬達もスプーンを取ると、カレーを口にする。
「どう? なかなかのもんでしょ?」
「美味しいですよ主任!」
「ああ、いけるぜ。さっすがシオンちゃん!」
「凄いな、スパイスから作ったのか」
弁慶はヴォークリンデの食堂でもお目にかからなかった味に驚く。これはレトルトでは出せない。
「まあまあだな」
竜馬は渋々といった感じでカレーを食べる。実際美味い。
「もう、素直じゃないんだから」
(ああ、カレー! カレー! 
俺がこっちで砲撃してるってのに、なんでオメーはカレー喰ってるんだあー!)
「うるせえ」
「水! ついでにお代わり!」
カレーを食べる手を止めないマシューズが、片手でコップを突き出す。
『どうぞ』
それにデキャンダから水を注いだのはKOS−MOSだった。
「なんでKOS−MOSがここにいるんだ?」
「出力制御の調整の為よ」
シオンはそう言うと、マシューズの皿におかわりをよそう。それから自分も席についてカレーを食べ始めた。正面にはモモが座る。モモの隣のジギーはサイボーグなのでともかく、レアリエンも食事をするということに、隼人達は初めて知った。
「そういやモモちゃん達は何処に行くんだ?」
「はい、ミルチアに……」
「おう、奇遇だな。俺達も第二ミルチアだ」
「行くところは全員一緒か。妙な奇遇だな」
隼人はカレーの上に更に七味をかけて口に運ぶ。ジギーは傷だらけの隼人の顔を見た。
「君達も第二ミルチアか。仕事か?」
「そんなところだ」
「あ、リョウマさん、水いる?」
「ん? ああ」
「かいがいしいね」
「そう? うちではこれくらい普通だったのよ。
暇さえあれば本ばかり読んでて、他はなーんにもしないダメ兄貴がいたせいもあるけど」
「はは……こりゃ良い嫁さんになるな」
弁慶もついでに水とお代わりを貰って豪快にかきこむ。
「本当だよ。 あ、俺にも水頂戴ね。どう? 俺と一緒に……」
「ああ、ちょっとトニーさん、また何言ってるんですかーーー!」
アレンのコップだけ空のまま、シオンはトニーのコップに水を注ぐと自分のカレーに手を付ける。
「主任……あの……僕にも水……」
「あ、ごめん。気づかなかった」
「……」
589力への意思3話-3:2013/07/03(水) 22:56:02.47 ID:5ThYhihf
就寝から6時間。長距離ジャンプも終わりに近くなっていた時だった。
突然エルザの中に警報が響いた。

「敵か!?」

瞬時にベッドから飛び起きた竜馬は脱ぎ捨ててあったパイロットスーツを着ると、個室から飛び出した。同じタイミングで、両隣から隼人と弁慶も弾かれた様に出てくる。
談話室の内部通信機のスイッチを入れると、まだ寝ぼけたような声を出しているマシューズの姿が見える。

『誰だ、勝手に警報を鳴らしたのは!?』
『し、知らないっす!』
「エレベーターが動いているな」

隼人は咄嗟にスイッチを押して、四層で止めた。中に入ると、ジギーが乗っていた。KOS−MOSの隣の部屋でメンテナンスをしていたところ、警報を聞いて上がってきたのだ。

「警報が鳴った時、KOS−MOSは隣にはいなかった。シオンのところかブリッジに上がった可能性がある」
「なるほどな」

ブリッジに上がると、ジギーの予想どおりKOS−MOSがいた。

「KOS−MOS?」
「何をしている?」
「それが、今上がってきたばっかな上に、話をしてくれないんすよ」
「ロボねーちゃん、おまえが勝手に警報を鳴らしたのか!?」
「おい、KOS−MOS!」
『船体に対して、ハイパースペースの外部から、強い力が作用しています』
「どういうことなんだ?」
『何者かが私たちに接触しようとしています。このままでは、通常空間に拘引されます』
「何者か……だと?」

少しタイミングが遅れてシオンとモモ、それと寝ぐせのついたアレンがエレベーターから出てきた。

「何が起こっているの!? 
きゃあっ!?」

エルザが揺れた。それは確かに引っ張られる感覚だった。

「トニー、なんとかなんねぇのか!」
「そんなこと言ったって、ロジカルドライブは全開なんだぜ!」

ハイパースペースの金色のトンネルのような空間が、裂かれたストローの様に開いていく。

「ダメだぁっ、強制転移! 逆らえないっす!」

文字通り、エルザは真空中に吸い上げられた。強化ガラスに映るのは18時間ぶりの通常宇宙空間だ。

「いったい、なんだってんだ……」

マシューズはキャップを被り直して息を大きく吐いた。トニーとハマーはすぐにエルザのチェックをする。

「とりあえず、エルザの機能には異状はねぇな……」
「そうか。それじゃ正面を見ろ」

隼人の至って平坦な口調に、フロントウインドウを見上げたハマーは、

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

絶叫をあげた。
590力への意思3話-5:2013/07/03(水) 23:03:28.44 ID:5ThYhihf
「ぐ、グ、グ……グノーシスの大群!」

それもほとんどが戦艦以上の大きさを持った巨大なものばかりだ。
両手で口元を覆ったモモがすぐに観測する。

「数……概算で30000!」
「と、とにかく出せ、トニー!」
「アイサー、ロジカルドライブ全開!」

待ちかまえていたグノーシスが、一斉に動き始めた。一瞬息を飲んだシオンだが、すぐにKOS−MOSに命令する。

「KOS−MOS、超広域ヒルベルト展開!」
「了解しました」

額のバイザーを下ろしたKOS−MOSから、波紋の様な光が爆発した。それはエルザの船体を突き抜け、数百天文単位にまで広がった。
半透明に揺らいでいたグノーシスが、音を立てるかのように実体化していく。
モモはその効果範囲を観測すると、大きな瞳は更に見開いた。

「すごい……アンブリファイアー装備のシステムでも周囲100kmが限界のはずなのに……」
「なるほど、ヒルベルトエフェクトか……虚数空間を実数空間に強制置換」
(面白ぇことするじゃねえか)

隼人も”竜馬の声”も感心しているが、今はそれどころではない。

「実体化したなら話は早ぇ! 
隼人、弁慶、行くぞ!」
「おう!」
「ちょっ……いくらヒルベルトを使ったところで、倒しきれるわけないですよ!」
「連邦軍一個艦隊を壊滅させた敵よ。戦うより、逃げた方が賢明だわ!」
「30000ぐらいでビビってんじゃねえ! インベーダー共はもっといたぞ!
KOS−MOS、来い!」

竜馬は誰の返事も聞かずに隼人達とエレベーターに飛び乗った。

「ちょっと! KOS−MOSに命令しないで!
KOS−MOS、あなたにはここまでの大群を相手にする装備なんてないのよ。行っちゃダメ!」
591力への意思3話-6:2013/07/03(水) 23:08:41.89 ID:5ThYhihf
エルザのカーゴベイから、再びネオゲッターが飛んだ。
「だ、誰だハッチ開けたのは!? あいつらを殺す気か!?」

血相を変えるマシューズに向かって、ケイオスがオペーレーター席から立ち上がった。

「僕だよ。
船長、余ったパーツで組み上げたA.M.W.Sがあったよね?」
「よせ! おまえも出る気か!?」
「お客さんだけに戦わせるわけにはいかないもの。
トニー、頑張って逃げて」
「ケイオス!」
「ケイオス君!?」

ケイオスは何時も通りの曖昧な笑顔を浮かべたまま、戻ってきたエレベーターに乗った。

(それに、彼が本当の皇帝なのか、見極めなくちゃいけないしね)



「うおおおお……プラズマサンダーーーー!!」
「ドリルアームッ!!」
「プラズマブレイク!!」

飛び出した竜馬達は、グノーシスの大きさなど問題にせず、瞬く間にその数を減らしていく。
インベーダーの様に再生をするわけでもない。固着したグノーシスはその巨体と光弾が武器だけの脆いものだった。

「へっ、歯ごたえがねえなあ!」
「だからって手を抜くんじゃねぇぞ! でかい分だけ一体潰すのにエネルギーがかかる!」
「わかってらぁ!」

ドリルでグノーシスをぶち抜いた隼人は、トレースしていたエルザの方に目を向けた。A.M.W.Sが一体出てきて、エルザの後ろを守るようにマシンガンを撃っている。

「誰が出てきた?」
『僕です』

小型モニターにケイオスの顔が映る。

『エルザをできるだけ逃がします。こちらは気にしないでください』
「危なくなったらすぐに逃げろよ」
『はい』

竜馬は物腰に似合わないケイオスの度胸に一瞬笑うと、すぐに近くのグノーシスをミサイルで吹っ飛ばした。
ゲッタービームなら一撃で全滅させられるのだが、ネオゲッターはゲッター炉心が無いため時間がかかる。まだ三人合わせても数百体程しか倒していない。

「左舷後方から高速のグノーシスが1体、エルザに接近している!」
「ケイオス!」
『大丈夫です!』

ケイオスはエルザの方には向かわず、その場で射撃を続けている。
レーダーに別の反応が映った。

「空間歪曲!? グノーシスの転移か!?」

転移座標は逃げるエルザの後方。グノーシスの背後から、巨大な戦艦の先頭が、ゆっくりと姿を現す。
全長4000メートル。巨大な翼を持った、真ドラゴンより少し小さい赤い戦艦だった。

「あれは……?」

赤い戦艦は両舷からレーザーを撃った。
592力への意思3話-6:2013/07/04(木) 00:04:45.64 ID:4Ufc4KSd
「きゃあっ!」

エルザの至近距離でグノーシスが爆発する。余波でエルザが揺れた。

「なにが起こった!」
「4時方向からレーザー砲撃! グノーシスが消滅したっす!
……後方から大型艦接近! 艦籍は……」
「デュランダルかっ!」
「助かったぁっ!」



「へえ、やっぱりヒルベルトエフェクトかかってるな。いったい、何者だ?」
「ちび様、船籍確認! やっぱりエルザやで!」
「ったく、グノーシスが暴れてると思って来てみりゃあ、こんなとこで、なにしてやがんだ。
だいたい、なんでヒルベルトなんかエルザに積んでるんだ?」
「A.M.W.Sが4機、戦闘宙域で交戦中」

ちび様と呼ばれた12歳ぐらいの赤毛の少年は、映し出された4機のA.M.W.Sを見て目を見開いた。

「4機でこの数を相手にしてるのかよ! 狂ってやがる! 
全砲門、目標グノーシス! エルザの退路を確保しつつ、殲滅しろ!」
「了解! レーザー砲群、10時を指向しつつ、撃ち方はじめ!」

デュランダルの数百の砲門が、一斉に火を噴いた。



「ゲッタァァートルネェードッ!!」
「ドリルアームショット!」
「ショルダーミサイル!!」

デュランダルからの砲撃が加わり、グノーシスの数は1/3程度は減らすことができた。後は時間の問題だ。

「いかん、5時方向にグノーシスの集団転移だ!」
「なんだと!?」
「これじゃキリがねえ!」
「この動き、連携が取れてる? 指揮をしているのはどいつだ?」

隼人は素早くキーボードを叩き、周囲の動きを見極める。

「おい、あのグノーシス、ヴォークリンデの時にいやがった奴だ!」
「なんだと?」

竜馬が真っ直ぐ飛び出した。隼人が素早くサーチしたその個体。クジラの様な形をした戦艦クラスのグノーシスの腹の中に、あの時見た板状の物体が収まっていた。
593力への意思3話-8:2013/07/04(木) 00:15:47.63 ID:4Ufc4KSd
KOS−MOSの目の前でグノーシスが次々と爆発していく。そしてエルザは四方から襲いかかるグノーシスから逃げる為、全速力で飛んでいる。

『KOS−MOS、来い!』
『人々を救うため……ですか?』
『そう。彼女はその為に生まれてきたといってもいい。
彼女の目醒めは、人々を未来へと導いてくれる。
その日がくるのが待ち遠しいんだ、僕は。
こんなことを言うと笑われるかもしれないけど、彼女は破壊のための単なる兵器ではなく、彼女の作り出す未来が、すべての価値観を一掃した、破壊も殺戮もない、理想の世界である事をね』

KOS−MOSは振り返ると、騒ぐブリッジを後にした。


「わわわっ、グノーシス群の先頭と距離20000! やばいっすよ!」
「トニー! 振り切れるか!?」
「無理っぽいな。向こうの方が、速度が上だ」
「くそう、デュランダルもよくやってくれてるが、数が多すぎる。どうすりゃいい……?」
「あれ、17番ハッチが開いてるっすよ! 誰か残ってたんすか!?」

全員が咄嗟に互いの顔を確認する。シオンの背後にいたKOS−MOSがいない。

「KOS−MOSだわ、あの子!」
「いました、昇降機に乗ってるっす。モニター出しまっす!」
「KOS−MOS、KOS−MOS! なにやってるの、戻ってきなさい!
あれだけの数、あなたには倒せないわ! そういう機能は搭載されてないのよ!」

俯いたKOS−MOSの長い髪がエルザからの排気で揺らぎ、シオン側からの視線を塞ぐ。

『シオン……傷みは、私を満たしてくれますか……』

顔をあげたKOS−MOSの瞳は、青く輝いていた。


「ちび様、ゾハルエミュレーターが活性化しています」
「なんだって! 活動阻止装置<アトラクト・インヒビター>は!?」
「活動阻止装置出力300%、ゾハルエミュレーターの波動を抑えきれません!」
「なんてこった……動き出しやがった」
「中央電脳<マザーフレーム>ピエタに侵入警報。バリアントに置換現象が見られます」
「”ママ”にか! どこからだ?」
「感染<トランスフェクション>経路を走査<スキャン>中……経路特定、隔離格納庫からです!」
「隔離格納庫……まさかゾハルか!」
「はい、ゾハルに対して外部からのリクエストが発生しています」
「パラダイム汚染進行中。このままでは中央電脳を乗っ取られます」
「隔離格納庫との主回線を切れ! 活動阻止装置、サブ回線で独立稼動させろ!」
「主回線パージ、シグナル伝達系封鎖!」
「いったい、なにが起きてやがるんだ!?」


エルザの上に降り立ったKOS−MOSは、ケイオスのA.M.W.Sを超えて迫ってくるグノーシスに相対した。
ナノマシンの集合体であるKOS−MOSの体の腹部が開き、背中にショックアブゾーバー用のユニットが花開く。
そして。
開いた腹部から放たれた青い光線が、次々とグノーシスを粉々する。それは射撃軸上にいない個体にまで波及し、そして砕け散った塩の塊をKOS−MOSは受け止めた。

「グノーシスを消去してる!? いや違う……これは!」
「吸収……してるの?」

アレンとシオンはその光景に目を見張った。
594力への意思3話-9:2013/07/04(木) 00:26:22.09 ID:4Ufc4KSd
竜馬達の目の前のグノーシスも綺麗さっぱり消去された。

「やるじゃねえか」
「流石は、対グノーシス用ってところだな」
「だが、なんでヴォークリンデの時は使わなかったんだ?」
「さあな。使えなかったか、使わなかったか」
「……まさかシオンが使わせなかったんじゃないだろうな」

竜馬はシオンの過保護ぶりを思い出し、眦を釣り上げた。

「おい、竜馬!」
「ん? ……あ!」

グノーシスが消えたことで、腹の中に収まっていた金色の板が、まさしく宙に浮いている。

『……まさん……うまさん……竜馬さん!』

竜馬の手首から、しきりと呼びかける声がした。

「ああ?」
『ああ、良かった! やっと繋がりました!
今はどちらにいらっしゃるんですか? 真ゲッターは転送しますか?』
「おっせーんだよ! もういい!
それより、今いる座標から転送を……あーーーーっ!?」

竜馬の目の前で、デュランダルから降りてきたアトラクトインヒビターが、がっちりとその板を拘束した。

「バッカヤロー! もたもた話かけてるから取られちまっただろうが!」
「やれやれ、先を越されたな。だが、エルザと関係ありそうだ。まだチャンスはあるだろう」




「なんだ、楽勝じゃねぇか」

マシューズがほっと溜息をつく。ケイオスもいない状況で胆が冷えたが、とにかく助かったのだ。
トニーとハマーも強張らせていた表情を解す中、アレンとシオンだけが狼狽していた。

「主任……」
「いまの……幻覚なんかじゃないわよね」
「ええ、グノーシスを吸収しているようでした……」
「私の知らない兵装があるなんて……ううん、兵装なんかじゃないわ、あれは……」
「ありえない話ですよ……」
「あるとかないとか、いったいなんの話だ。グノーシスは倒したんじゃねぇのか?」
「あのぉ―……船長、さっきからちび旦那が通信を入れてきてるっすけど……」
「おう、つないでくれ」
「ちび旦那?」

アレンは聞き慣れない単語に耳を傾けた。

『お、やっとつながった』
「いやぁ、どうもすいません。おかげで助かりやした
『なんでお前らが、グノーシスに追われてるんだよ?』
「それがですね、とんだ災難にあっちまいましてね……」
(……私の知らないKOS−MOS……。
ケビン先輩、これがあなたの望んでいたことなんですか……。KOS−MOSの本当の姿なんですか…….
それに、リョウマさんの……)
595名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/04(木) 00:34:27.80 ID:4Ufc4KSd
以上です。
番号、間違えたまま投下してしまった・・・・orz
名前だけ出した由美子はオリキャラで、フルネームは敷島由美子と言います。
今回でネオゲッターでの戦闘は終わり。次は真ゲッターでロボ戦を。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/04(木) 18:08:04.52 ID:7IQ7BjuJ


ゲッターを知ってから
ゲッター関係なくても敷島の文字に一瞬反応してしまうようになってしまったよ
597名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/04(木) 22:02:01.64 ID:A89QPCpy
ありがとうございます。
由美子は後でちゃんと出しますので。セリフ考えるの楽しい。しかし、まだあのレベルには到底足りない・・・・。
598名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/04(木) 23:16:46.19 ID:UjVf1xUA
乙 カレーに執着する竜馬さんマジ竜馬 
専門用語が多いのでちょっと地の文で補足するといいかもね
599名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/05(金) 21:27:42.98 ID:Q4h8wnKr
ありがとうございます。
エンペラーになった後の人間味のある竜馬が書きたかったもので。
用語の補足、わかりました。まとめの方でちょっと直してきます。

あと、次に真ゲッター出すのは無理だった・・・orz
600名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/05(金) 23:07:49.49 ID:aXbA62Oz
ニンジャスレイヤーVS弥勒
まあ、ニンジャスレイヤーから見たら基本引きこもっている九龍が関わるようなこと自体無いような気も
601名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/05(金) 23:08:14.39 ID:ZvuyKqOz
そーいや早乙女研究所とかネーサーの食糧事情ってどうなってんだろうな?やっぱ食堂とかあんのかな
そして、そこで隼人が「鯖味噌定食と豚汁」とか頼んでんのかな
602名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/05(金) 23:40:20.56 ID:aXbA62Oz
>>601
新ゲッター三話で弁慶と竜馬が喧嘩しているところは食堂ぽかったな
一応、国の軍事基地だし最低限のものはあると思う。
ついでに籠城することを考えてはいるだろうから食料はあると思う。
603名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/05(金) 23:55:55.95 ID:lg9PvbPc
基地の規模でかいし、ゲッター出動させるために24時間体制だろうし
食堂だけじゃなくて洗濯室売店完備で感じがする
原子力空母見たいなイメージ

そして隼人は食べ物により好みしなさそうなのと選ぶ手間を嫌がって
毎日日替わりとか頼んでそう
604名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/06(土) 00:15:50.05 ID:ULNF7Bnj
隼人は激辛党と激甘党の両方な気がする。
脳を使ったら糖分を補給という名目で。
605名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/06(土) 01:54:12.24 ID:Ca0Ht+Yz
汚い話になるけどゲッターチームの性欲ってどうしてるんかな?
新ゲの弁慶は想像できるが竜馬とか特に隼人が自慰行為とかコトに及んでいる姿が全く想像できない
606名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/06(土) 02:12:21.63 ID:nUI6CYKH
OVAシリーズはいざ知らず、漫画やテレビの竜馬や隼人は谷川史子の漫画ばりのラブロマンスしたいという可能性だってある
ロマンスで止まるかも知れんが
607名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/06(土) 23:50:37.08 ID:F3zSVQio
>>605
性欲発散にふらり街に行っていた竜馬
アークの時代にタクマ以外にも竜馬の息子を名乗る者達が…………


ちょっと場違いだけど
オレが考えたスパロボみたいなSSで
ゲッターが昭和だと「どうせ、雰囲気のためにとりあえず入れただけで特に出番ないんでしょう?」
平成OVAだと「どうせ、ネットの意見に流されたにわかだろ?」
とか、時々思ってしまう迷惑な読者そのもの俺がいる…………
まあ、素人が書く多重クロスって大概地雷だけどね。
608名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/07(日) 21:02:08.17 ID:5vm1Im5I
じゃあなんだ桜多吾作版でも入れときゃいいのか
……いいかも
609名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/07(日) 22:21:32.59 ID:qTairt1F
本家スパロボだとゲッターチームが空気だったことなんて無いのにな―。

第2次スパロボOGs世界にチェンゲチームが送られる→あったことのないはずのジョッシュにデジャブを感じる
→イルムとともにゲストと戦った記憶、リュウセイともにデビルガンダムと戦った記憶など知らない記憶が蘇る
→最終決戦で虚憶の意味を知り、数えきれない死と再生の輪廻の中、ゲッターとともに戦ってきた意味を見出す

とか考えてみたが、いまいちオチが思いつかない。
610名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/07(日) 23:33:28.05 ID:zy3kBqZm
ゲッターはオチが大変だからな。
別の世界に飛ばされましたとかは大体の石川作品以外は別れを書けば済むけど
ゲッター線が絡むとゲッター線の影響とかその先にあるものとかの始末とか大変だし。
虚無ってごまかすのが一番なのは頷ける気がする
611名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/08(月) 22:13:34.94 ID:Z3aDEep+
ゲッター線ってこんなにきもちいいものだったんだな〜
612名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/09(火) 03:31:41.25 ID:6GHV6u4U
人類の進化を恐れて妨害してくる癖に神気取りの野郎ってムカつくな
ある今期アニメの用語集読んでたらそれっぽい存在が言及されてたんだけど
ああいう傲慢な奴らは新ゲッターでも放り込んでぶちのめしたくなる
613名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/09(火) 04:41:32.08 ID:e75dXGqx
新ゲッターにおけるゲッター線は進化って概念は感じなかったな
竜馬一人に力を貸すわけのわからんエネルギーにしか感じなかった
614名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/09(火) 16:47:17.88 ID:PCsv5dWS
分かる、大した事無いのに井の中で神気取ってる傲慢な奴らとか
オラテメー、ただ進化放棄してるだけのクソニートだろうが
そこまで成長したならさっさと宇宙に出てって戦え
615名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/09(火) 17:53:38.53 ID:jHHSj/Ki
まさに竜馬曰く「肝っ玉の小せぇ小物だろうが!!」だな。
616名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/10(水) 00:14:58.31 ID:QcxGkix+
まあ、理不尽を強いる人間が大っ嫌いなタイプだからな。
正義感ともいえるし、義侠心的なものとも言えたりするなあ。
617名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/11(木) 21:27:44.49 ID:bJCt/IHc
でもその他作品のニートがゲッターより強い場合、我々はいかに処すればいいのか
618名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/11(木) 21:55:12.96 ID:B+xswTZ3
>>617
更に進化すればいい話だ
619名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/12(金) 02:17:46.50 ID:av5SlAEo
新ゲのチーム三人ともニートだがなw
620名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/12(金) 10:55:26.31 ID:gLB2r+H2
ツケが当たり前の道場主
テロリスト
葬式で寝そうな破戒僧

うーんこの
621名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/12(金) 20:02:08.18 ID:vM4Zxwiq
テロリ(ryの人は金のかかる事してるから
会社持ってたりはしたんじゃないかな
例えをあげようとするとふさわしいのが思いつかないんだけど

…いろいろ考えてたらロシア語や中国語を流暢に使って銃を買い付ける
隼人の姿が浮かんだ
622名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/13(土) 23:04:47.96 ID:WpM+CJhT
そもそも、ゲッター線に興味持ったけど、どんな感じに利用しようとしていたのか気になるよな
漫画版だとただ単に政府要人が関わっているからという理由だったけど。
新の場合、色々な麺から調べていたし
623名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/14(日) 23:30:44.61 ID:3yzHRZcx
ヤマト2199見ていて。
ゲットマシーンって何期ぐらい空母に載せられるんだろう?
地味に実在の戦闘機よりも結構小さいけど、重さが数倍あるからなあ
こういう考察ってクロスネタに使えねえかな?
624力への意思4話-1:2013/07/15(月) 15:55:06.21 ID:zqXaDJc/
ケイオスが案内をし、竜馬達もエルザに続いてデュランダルに乗りこんだ。
「こっちです」
船舶用のドックの少し先にある、A.M.W.S専用のハンガーに入ると、他にも大量のA.M.W.Sが並べられている。
ネオゲッターから降りた竜馬達は、まだ無重力の空間をふよふよと漂いながら、ケイオスの隣に並んだ。
「ケイオス、さっきこの艦が回収した金色の板があるだろ。あれはなんだ? 知ってるか?」
「それは、ここの責任者が説明すると思います。もともと、エルザの雇用主ですし、僕とは個人的な知り合いですから」
「そうか、じゃあ頼むぜ」
確かに知り合いが多いのか、ケイオスは周囲のメカマン達に挨拶をしながら、ハンガーの中を泳いで行く。出入り口のある方に目を向けると、透明な壁の向こうにトレインが見えた。
「すげえな、内部にトレインもあるのか」
「結構広いですからね。それと、デュランダル内だけで使用するわけでもないですし」
無重力なのはドッグエリアだけで、一つ扉を抜ければ、後はちゃんと人工重力が働いている。
トレインの前に、エルザの乗組員達がいた。
「ケイオス! 無事だったか!!」
マシューズ達が心配して駆け寄ってきた。
「うん、大丈夫」
KOS−MOSもシオン達の隣に立っていた。
「よう、KOS−MOS。よくやったな」
『お役に立てれば幸いです』
シオンはKOS−MOSの反応に、何か言いかけ、黙って竜馬をじっと睨みつけた。それに気付かずアレンが感心した声をあげる。
「リョウマさん達もよく無事でしたねえ」
「無事に決まってんだろ。あいつらでかいだけだろうが」
「大した度胸だな。酔狂で戦ってるわけじゃなさそうだ」
「あん?」
竜馬達は声をかけてきた少年の方に目を向けた。14歳ぐらいの短い赤毛の男の子だ。渋めの赤いロングコートを羽織っている。
ケイオスが先に声をかける。
「Jr.(ジュニア)。ありがとう、助かったよ。
竜馬さん、彼がこのデュランダルの所有者です」
「ガイナン・クーカイ・Jr.だ。本名は別にあるけど、そういうことになってる。とりあえずJr.でいいぜ。エルザの雇用主ってところだな」
「ガイナン・クーカイ……? ひょっとして、クーカイ・ファウンデション!? ”フォーブス今年の急成長法人”トップ10入りの?」
シオンが目を見張る。隼人もすぐに「ああ」と思い当たったのか顎に手をやった。
「知ってるのか?」
「娯楽産業分野で急成長したところだったな」
「いやぁ、片手間に商売始めたら、なんか儲かっちゃってさ」
世の中には隼人みたいに片手間商売で儲かる連中が他にもいるのだ。竜馬と弁慶は、早熟らしい子供を見下ろした。こっちの方が愛嬌は数百倍ありそうだが。
「じゃあ、その社長さんにちょっと聞くが、さっきグノーシスの腹から出てきたのを回収してただろ? あれはなんだ?」
「やっぱり! リョウマさん達も見たのね!? あれはヴォークリンデにあったのと同じものじゃない?」
「あー、あれな……」
シオンもそれに同調し、Jr.は困ったように頭を掻いて、背後に控える紫の髪を持った年上の女性を振り返った。
「シェリィ、予定変更。ファウンデーションへ帰投する。あと、ガイナンに”最後の贋作を確保”って伝えといてくれ」
「了解しました。これよりファウンデーションへ帰投します」
秘書の役割をしているらしいシェリィは、コネクションギアで各部署に指示を出す。Jr.が竜馬達の方を向く。
「まあ、見たけりゃついてきな。こっちだ」
625力への意思4話-2:2013/07/15(月) 15:58:20.57 ID:zqXaDJc/
マシューズ達をエルザに残し、Jr.に先導されてトレインを乗り継いできたのは、デュランダルのほぼ中心部に当たる場所だった。
各種セキュリティを瞬時に観測したモモが、不安気に周囲を見渡す。
「ここ……なんでしょう? とても厳重なコンディション調整を感じますけど……」
周囲をぐるりと、20メートル程の巨大な箱が並んでいて、下から薄い光でライトアップされている。それ以外は計器から漏れる灯りぐらいで、この室内自体は薄暗かった。
「全部で13……それぞれのブロックに、名前がついているようだな」
ジギーが光を当てられているところに気がついた。
「ペトロ、アンデレ、ポアネルゲ、トマス、ヨハネ……」
『フィリポ、マタイ、バルトロマイ、ヤコブ、タダイ、シモン、ユダ』
更に遠くのものはKOS−MOSが読みあげる。
「十二使徒か。最後の一つは……」
『マリーエンキントと記されているようです』
隼人が正面の一つを見つめた。
「なるほど、マリアの子供。つまりイエス・キリストというわけだ。今度は宗教にまで手を出すのか?」
「ヤバい物にも神の名前をつけるもんさ。こういったな」
Jr.がスイッチを入れると、ペトロの位置にある箱が下にスライドし、中から金色の板が現れた。シオンが叫ぶ。
「ゾハル!」
竜馬の腕に一瞬、鳥肌が立った。
(なんだ!? 今の……)
(おい、わからねえか!?)
頭の中で”竜馬の声”がした。
(こいつだ! こいつが”傾いた”んだよ! 間違いねえ!)
ばっと竜馬はゾハルを見渡す。弁慶はそれには気づかず、Jr.とシオンを見た。
「ゾハル? どういうもんだ?」
『可能性事象変異機関。
現在を含む、ごく近未来の事象を可能性事象として捕らえ、その中で最も起こりうる事象を顕在化させ、その差分をエネルギーとして取りだす機関です』
「KOS−MOS? あなた、どうしてそんな事を知っているの!?」
シオンがまた驚いた。そんな知識はシオンにもない。誰がKOS−MOSに与えたのか。
隼人は興味深げにゾハルを見渡す。
「常に最も起こりやすい事象を選択し続ける……無限のエネルギーが得られるな。それが13枚」
「12枚だ。ここにあるのは全部エミュレーター。オリジナルはここにはない」
マリーエンキントの箱がスライドし、空の中身を見せる。
竜馬は開いたままのペトロに近づいた。
(こいつの何が傾いたんだ? 最も起こりうる事象を選択したってことか?)
表面に手を触れようとした途端、
「触るな!」
Jr.が叫んだ。
「消滅するぞ!」
「消滅?」
やむなく伸ばした手を止める。
「ああ。ゾハルに触った人間は例外なく全員消滅している。だからこうやって封印しているんだ」
「そんな危険はものをどうして……?」
「ま、商売は色々と手広く。それにこの御時世、グノーシス対策は避けて通れねぇからな。
連邦が重いケツを上げる前から、備えは必要だったってコト」
「どうかな? こんなもの持ってる方がグノーシスが狙ってくるぜ?」
竜馬がはぐらかすJr.を睨みつける。隼人も弁慶も視線を強くはしないものの、黙ってJr.を見た。
数秒もしないうちに、それを受け止めるJr.は精神的な疲労を感じた。
(気圧されてる……? 馬鹿な! 俺はU.R.T.Vレッドドラゴンだぞ!?)
「あ、あの! 通路の先にも、部屋がありますね。向こうはなんですか?」
異様な空気を感じ取ったモモが声をあげた。
「見て気持ちのいいもんじゃないぜ」
「見せてくれないの?」
シオンが食い下がる。
「やめとけよ、お薦めしない」
「重要機密だから? これも機密に見えるけど?」
「ま、いいか……そんなに見たいなら、どーぞ。あんたたちももう、深く関わっちまってるんだしな」
Jr.は軽く溜息をついて肩をすくめると、マリーエンキントの奥への扉を開いた。
626力への意思4話-3:2013/07/15(月) 16:00:32.55 ID:zqXaDJc/
入った先には大きなビーカーが乱立している。隼人達は一目で中身がわかった。
「なに……かしら?
……っ!」
「言ったろ、お薦めしねーって」
『ここにあるものはすべて、人間のグノーシス変容体のようです』
KOS−MOSの言うとおり、ビーカーの中に入っているのは、全てミュータントと言っていいような異形を身体に持った人間達だった。
ジギーもどこか悼むような声で呟く。
「変容体……話には聞いていたが……」
「グノーシスに接触すると、大抵は白化して砕けちまうんだがな。ごく稀にこんなこともある」
「まだ生きているのか?」
「コールドスリープさせてるから、生きてはいる。けどグノーシスの影響が眠っている間にも出てきて……。
俺がこの子を見るのは一カ月ぶりだけど、その時はまだ女の子だった」
アレンも気の毒そうに彼女達を見る。
「人間がグノーシスになるなんて……やつらの正体って判らないの?」
「捕獲されたグノーシスの残滓はたくさんあるみたいだが、正体解明の参考にはならなかった。
……それの構成物質知ってるか?」
「いいえ……」
「NaCL……塩さ。あの半透明の体組織だって、その主成分は水や水酸化ナトリウム。
そんな当たり前の物質が、なぜあんな存在になるのか。
奴らに接触された人間が例外なくグノーシス化するっていう事実から、新種のウィルス説や、別次元の生物がこの世界に存在する為にとっている仮初めの姿だって説まで、玉石混淆さ」
「別次元の生物か」
ゲッター線を喰う喰わないに関わらず、全滅させることが決定した。
「まあ、人間に対して敵意を持っていることだけは確かだな」
「人類に敵意を持つ存在なんて、珍しくはないが」
弁慶の後、隼人はそんな存在を鼻で嗤った。
「いつからこんなことが始まったのかしら?」
「非公式には、ここ数百年、それらしい現象は散逸的にあったらしい。
けど、ある事件を境にして、グノーシスは歴史の表舞台へ飛び出した」
「ある事件?」
「ミルチア紛争」
「……!」
シオンの表情が一気に強張る。
「ヨアキム・ミズラヒ……稀代の科学者にして、U−TIC機関創設の祖……」
「U−TIC機関? それはモモちゃんが捕まってた場所じゃないのか? まさかモモちゃん……」
「パパはそんなことしないんです! だって、モモのパパは……」
心配する弁慶に、必死になってモモは訴えた。その姿に、Jr.は開きかけていた口をいったん閉じ、また開いた。
「昔はいい人だったらしいぜ。ただ、ゾハルの研究を始めてから次第に狂い始め、最後にはグノーシスへの知的好奇心を抑えきれず奴らを呼び寄せた。
ファウンデーションは、その後始末と事実究明のために、戦後、遷都した第二ミルチア政府が音頭をとって設立された。
それが俺たちの本来の仕事さ。しかし、ここ数年は平和そのもの。
かといってファウンデーションの維持、特にゾハルの管理には莫大な金がかかる。そんなこんなで財団化、その後に一部門を民営化したらサイドビジネスで大当たりってわけ……」
「なるほどな」
627力への意思4話-4:2013/07/15(月) 16:03:48.66 ID:zqXaDJc/
隔離格納庫から出ると、金髪碧眼の少女が元気良く駆け寄ってきた。
「ちび様、お話は終わりましたん?」
「ああ。メリィ、この人達を部屋まで案内してやってくれ」
「部屋?」
「ああ。トニーが無茶したんだろ? エルザの船底がかなり傷ついてたぜ。あれじゃ大気圏に入れねぇよ。
デュランダルでミルチアの軌道上にあるファウンデーションまで送っていくから、そこからシャトルで降りてくれ。それまでここの部屋を使ってていからさ」
「ああ、ウェーブライドやったからな……。
じゃあ、部屋借りるぜ」
「は〜い、それじゃ皆、迷わんとついてきて〜な」
メリィは旗でも持っているような仕草で、竜馬達を個室のあるエリアまで案内した。
「せや、あんさん達、ヴォークリンデに乗艦してたんやろ? 着替えもなんもグノーシスに喰われたんとちゃう?」
「え? う、うん……まあ……」
着替えの話を出されて、流石にシオンはためらうように返事をした。ずーっとヴェクターの制服を着たままなのだ。下着だけは流石にエルザの自動販売機で買ったものの、それだけである。
「この距離やったら一日あればファウンデーションに着くけど、服のクリーニングもしといた方がいいと思うさかい。後で着替え持っていきますわ」
「あ、ありがとう! 凄く助かるわ!」
「何かリクエストある? スカートとかパンツとか」
「できればゆったりした服がいいな」
「OK! まかしとき!
そっちの兄さん達は?」
「別になんでもいい」
「僕も、特には……」
「しかし、関西弁なんて久しぶりに聞いたな」
思わず弁慶がぽろりとこぼすと、メリィが即座に喰いついた。
「わかってくれますのん!? うち、お笑い芸人めざしてますねん! せやけどなかなか相方が見つからんで、困ってますねん。
あ、兄さん達、どう? うちと漫才やらへん?」
「…………」
「ピン芸人じゃだめか?」
「何言うてますねん。あの絶妙なタイミングのボケとツッコミはコンビでこそ輝くもんや。ハリセンは最高やで」
「そうかそうか」
「あ〜、何流してはるん〜? ここは「ハリセンってなんですか」っちゅーボケかハリセンチョップを入れるもんやで」
「メリィさんって楽しい人ですね」
モモがシオンを見上げて笑った。
「そ、そうね」
騒いでいるうちに、空いている個室のあるフロアに着いた。
「カードキー渡しておきますさかい。中にあるもんは好きなように使うてください」
「ありがとう」
「あ、後でメリィさんのところに遊びにいってもいいですか?」
「大歓迎や! 時間が空いたら連絡するさかい。
兄さん達も来たってや〜!」
自分の仕事に戻っていくメリィを見送り、各々宛がわれた部屋に入った。
628名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/15(月) 16:04:00.19 ID:UMCIPXxo
支援
629力への意思4話-5:2013/07/15(月) 16:06:47.09 ID:zqXaDJc/
竜馬達は隣り合った部屋を三つ借りたが、とりあえず一室に集まった。部屋の中はホテルのスイートルーム並みになっていて、ジェットバスにミニバーまであった。
(おい、同じ戦艦でも格差があるぞ)
(うるせぇ! ゲッターにそんなちゃらちゃらした設備なんざいらねーんだよ! バカになるぞ!)
一つ厭味を言って、ゲッター線を使った通信機を立ち上げる。
「おい、由美子……」
立ち上がった画面の向こうで、全身緑の服を着た一体のレアリエン(だと思われる)の頭が、突然吹っ飛んだ。
白い壁に放射状に血が飛び散る。
『あはん、上手く行ったわん』
実に上機嫌な女の声がした。
「由美子!」
『あらん? 竜馬ちゃん、どうしたのん? 武器の追加ん?』
モニターに映ったのは、緩くウェーブした長い栗色の髪をサイドで纏め、下着なんだか水着なんだか男には判別不可能な衣装の上に白衣を着た、自称25歳の女性だった。
可愛いとも美人とも取れる顔立ちの下のボディはB.90 W.63 H.93である。
名前は敷島由美子。敷島家の分家の一つの子孫らしい。ゲッター艦体とは別れ、既に艦体の通り過ぎた宙域を監視するために残っている。
「敷島銃工業株式会社」の社長という立場を使って、現在は調査に来た竜馬達のバックアップを行っている。
「そりゃー後でいい」
「……なんだ、それは……」
ドン引きした弁慶が、首のないレアリレンを指す。
『もっちろんアートよん。前衛的でしょん? テーマは”彼岸花”なのぉん』
レアリエンが緑の服を着ていたのはその為か。やたらとレアリエンの人権を主張しているシオンとは対照的だ。
「わかった。わかったからその前衛アートを片付けろ」
『あらん? 竜馬ちゃん達にこの芸術がわからないなんてぇん』
「俺は体育会系なんだよ」
憮然として言い放つと、由美子がパチンと指を鳴らす。ブラインドが降りてきて、とりあえず前衛アートは見えなくなった。
手早く連絡を済ませる為、隼人が口を開く。
「由美子、ゲッター線の減少だが、年代順と宙域を重ね合わせたグラフをくれ。
それと、グノーシスの出現時期。U.M.N内にグノーシスが現れる前は、U.M.Nの中にもゲッター線が検出されたのか。
他の調査項目は、”プロジェクトゾハル”、”ヨアキム・ミズラヒ”だ」
『グノーシスん? U.M.Nの都市伝説がゲッター線の減少に関係あるってことなのねぇん?』
「そうだ。俺達はさっきまでグノーシスと戦闘をしていた。後でネオゲッターの戦闘中のゲッター線量を送るが、出現時は確かに濃度が減っている」
「グノーシスの所為でもう100近くの星系が潰れてるんだぞ。おめーらはどうやって情報収集してんだよ」
『ごめんねぇん。こっちで生活しているとぉん、U.M.Nで情報を集めるのが主流になっちゃうからぁん。
それにぃ、真ゲッターの携行武器だって作らないといけないしぃ』
「おまえ、そっちが主流で情報収集してないだろ」
竜馬が軽く睨みつけるが、由美子には全く効かなかった。
『でもぉん、ミズラヒ博士ならうちのお得意さんだったわぁん』
「何?」
『正確に言うとぉ、U−TIC機関なんだけどぉん。
この人、脳物理神経学の権威だったのぉん。それが娘さんの病気――U.M.Nの共時性に対する感受性過敏――って良くわからないんだけどぉん、それの治療のためにもっと大規模な研究所を作ったのぉん。
それがUnknown Territory Interventing and Creation<不可知領域への干渉及びその創造>機関なのねぇん。
同じような脳疾患による重篤精神病者を集めて人体実験をやってたらしいわん。よく考えてるわねぇん。囚人並みに死んでも世間の関心は薄そうだものぉん』
そのうち兵器工場の隣に病院でも建てかねない。
弁慶は娘の病気にひっかかった。
「ちょっと待て。それがなんで兵器の納品になるんだ?」
『さぁ? スポンサーの御意向じゃないのぉん? 研究費って結構かかるしぃ。
戦闘用レアリエンも作っていたわん。今、普及しているアスラ型27式。人間の脳をトレースして現場の判断力をあげたやつよぉん。多分それ用の受注だと思うわん。
でもぉん、結局娘さんは助からなくてぇ、狂人ヨアキム・ミズラヒの誕生ってわけぇん』
「娘の死後、発狂か……」
630名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/15(月) 16:42:36.87 ID:670a9pRj
すみません、急用が入ったので、続きは帰ってから投下します。
631力への意思4話-5:2013/07/15(月) 20:05:30.74 ID:zqXaDJc/
思い出すのはどうしても、早乙女博士とミチルのことだ。
『愛妻家で子煩悩だったみたいだしねぇん。奥さんの名前がユリ、娘さんがサクラ』
「なるほど、それでモモか……」
弁慶がモモの姿を思い出す。彼女もミズラヒ博士を慕っているようだった。
だとすると、本当にミズラヒ博士は狂っていたのか?
「ということはミズラヒ博士のスポンサーはヴェクターか」
『といってもぉん、ヴェクターは14年前のその発狂した後の事件――ミルチア紛争の後に手を引いてるけどぉん』
「ヴェクターがスポンサーなのに、武器は余所に発注しているのか」
『積極的に武装組織を育てましたなんて宣伝したら企業のイメージダウンじゃないのぉん? 特にヴェクターは官民癒着企業なんだからぁん。
まあ、とにかく発狂したミズラヒ博士のおかげでぇん、ミルチアの人口の四分の三以上が死んじゃったのぉん。流石脳物理学の権威だけあってぇ、人間の脳だけを攻撃できるステキウエポンを作っちゃったのねぇん。でも頭は彼岸花みたいに破裂はしなかったらしいんだけどぉ』
「破裂するのはホウセンカだ」
『その後、どうしてか旧ミルチアは二重ブラックホールに囲まれちゃてぇん、行き来できなくなっちゃたのよぉん。まあ、二重ブラックホールの奥なんて行ったら潰れちゃってると思うけどぉん』
隼人は顎に手を当てて、素早く当時の状況を整理する。
「ミズラヒ博士は娘の脳疾患治療のために研究所を立ち上げたが結局娘は助からず、博士は発狂。スポンサーの意向で作った兵器を使ってミルチアを壊滅に追い込んだ。
疾患の内容やU−TIC機関の設立経緯を考えると、おそらくゾハルは脳の研究に使っていたんだろう。それでグノーシスを呼びこんだ」
「14年前と、それ以前のゲッター線の濃度は?」
『ちょっと待ってねぇん』
由美子は視線を落として手元のコンピューターでグラフを呼びだした。
『……そうねぇん、確かに14年前を境に一気に減ってるわん』
「グノーシスはゾハルに呼び寄せられてるってことか。インベーダーがゲッター線に寄生するみたいに」
「おそらくな。そうなると、エミューレーターは場所がわかっているからともかく、オリジナルを探し出して破壊したほうがいい。グノーシスを一掃するにはそれが一番だ」
『隼人ちゃん、”プロジェクトゾハル”ってどこから出てきたのぉん?』
「ヴェクターだ。量産型の百式観測レアリエンと、KOS−MOSの同時開発が、プロジェクトゾハルでカテゴライズされていた」
「そういや、アレン君がKOS−MOSも人間の脳を模してるとか言ってなかったか?」
『手を引く時に、データをごっそり持ちだしていたんじゃないかしらん。戦闘用レアリエンも、そっちを作るより先にトランスジュニックタイプを作ってからの応用だと思うわよぉん。
U−TIC機関には先日もマシンガン2000丁を納品したばかりよぉん。お客さんの素性はあまり調べないことにしているけどぉ、ちょっと調査してみるわん。
それと、オリジナルゾハルの行方ねぇん? U.M.Nじゃ改竄された情報を掴まされそうだからぁん、スキエンティアと接触してみるわん』
「スキエンティア?」
『100年ぐらい前からU.M.Nの使用に関して疑問を持つ人達が興したテロ組織よぉん。何か知ってそうだしぃ、テロ組織なら武器だって売り込めるじゃないん?』
「まー、頑張って商売しろよ。なにかあったらまた連絡する」
632力への意思4話-7:2013/07/15(月) 20:12:34.90 ID:zqXaDJc/
翌日。デュランダルは第二ミルチア軌道上のクーカイ・ファウンデーションに近づいていた。平面型のコロニーの外壁を、ホオズキの様な形で覆っている。
「ちょっと珍しいもん見せてやるよ」
とJr.に言われた竜馬達は借りていた服を返し、クリーニングしてもらったパイロットスーツに着替えてデュランダルのブリッジに入った。
シオン達も呼ばれてブリッジに上がっている。KOS−MOSはエルザの中に置いてある調整槽に入っていて、ここにはいなかった。
「あれがクーカイ・ファウンデーションですかぁ。この艦同様、金掛かってるなぁ」
アレンが目の前に迫ったファウンデーションを見て声をあげる。モモもはしゃいだ声をあげた。
「デュランダルがそのまま、摩天楼<メトロポリス>になるんですよね?」
「え? この艦、このまま入港するの?」
「この艦、ファウンデーションの有名なランドマークなんだそうですよ。
エルザの中にあった、トラベルガイドに載ってました」
必死にデートスポットを探していたのがモロバレで、竜馬達は生温かい目でアレンを見守った。
「そうなんだ、旅行ページって、あんまり見ないから……」
「あっ、ほら……入港ですよ!」
デュランダルは艦首をいったん下げると、ホオズキのガクの位置に向かって方向転換した。そのままデュランダルの巨体が、茎のようにファウンデーションの底に突き刺さる。
コロニーの中心に備えられた湖の底から、デュランダルの艦首が飛び出した。フロントガラスの表面を滝のように滑る水の向こうに、竜馬達の目には90°傾いた街並みが見えた。
「へえ、こいつは確かに珍しいな」
「すごい、本当に都市の一部になるように、デザインされてるのね」
自分が横に立っているに落ちないというのが不思議な感覚だ。宇宙に出て大分経つが、地面と立っている場所が交差すると未だにそういう感覚が湧いてくる。
「観光に来るなら、ニューイヤーズ・イブがいい。ライトアップしたメトロポリスはなかなかの眺めだよ」
背後から声がすると、黒いビジネススーツを来た20代後半の男性が、シェリィとメリィを侍らせて入ってきた。
「よう、ガイナン」
Jr.が近寄って声をかける。本名は別にあると言った通り、似てはいたが親子には見えない。せいぜい歳の離れた兄弟ぐらいか。髪の色も違う。
「いろいろ収穫があったようだな。後でゆっくり聞かせてもらう」
「ああ」
「ガイナン・クーカイ。クーカイ・ファウンデーション代表理事か……」
ジギーが呟く。ゆったりと立つその雰囲気が誰かに似ているような気がして、竜馬は一瞬首を傾げたが、すぐに思い当たった。猫を被っている昔の隼人だ。
(ってことはこいつも腹に何か持ってるってことか)
「なんだ竜馬、人の方を見て」
「いんや、なんでもねぇ」
竜馬はテキトーに流して窓の外を見た。シオンがガイナンから挨拶を受けている。
ガイナンは続いてモモの前に立つと、しゃがんで視線を合わせた。
「君がモモさんだね。接触小委員会のユリ・ミズラヒ博士から、報せをもらっている。ミルチアまで安全に送ろう」
「ママから、ですか!?」
「ああ、よろしく頼む……とおっしゃっていたよ」
「ママと話せますか?」
「どうかな、とてもお忙しそうだ」
「そう……ですか。どうして、いつも会ってくれないのかしら……」
しょげるモモに、ガイナンが優しく声をかける。
「また通信が入ったら、必ず報せよう」
「はい……ありがとうございます」
それでもモモの表情は晴れなかった。
ガイナンは立ち上がると竜馬達の方を向く。
「そちらは第二ミルチアへのシャトルをご希望だとか? もう一日待ってくれれば、デュランダルでお送りするが?」
「そこまで世話になるつもりはねぇよ」
「もう行っちゃうんですか?」
モモが少し寂しそうに弁慶の方を見上げた。
「まあ、仕方がねぇ。それにモモちゃんもミルチアに降りるんだろう? 用が終わったらまた会おうな」
「はい!」
633力への意思4話-8:2013/07/15(月) 20:21:08.24 ID:zqXaDJc/
竜馬達はネオゲッターをシャトル用の搬送艇に移すため、エルザに戻った。マシューズ達にも挨拶をして、コンテナルームに入る。
隣の部屋ではKOS−MOSが寝ているはずだ。
「じゃーな」
軽く隣の部屋に向かって呟くと、ネオゲッターに乗りこむ。立ち上げようとすると、突然ハマーの通信がカーゴスペースのモニターに入った。
『た、大変っすよ! ネットワークニュースで、ちび旦那達が……あとヴォークリンデのことも! 
それで、連邦艦体がクーカイ・ファウンデーションを包囲してるんっす!!』
「なんだと?」
乗り込んだばかりだが、ネオゲッターから飛び降りると、隼人の持っているコネクションギアに目を移す。
『連邦絶対基準時21日未明、テセドア方面第一一七海兵師団がクーカイ・ファウンデーション所有の重武装艦による攻撃を受けました。旗艦ヴォークリンデをはじめとする同師団は壊滅……』
「どういうことだ? グノーシスの襲撃は報告されてるはずじゃ……」
『財団はかねてから、第二ミルチア自治政府との癒着を指摘されており、連邦評議会は連邦反逆罪の適用もあり得るとして、現地へ艦隊を派遣した模様です』
アナウンサーの声が重なる映像は、デュランダルがヴォークリンデを砲撃しているものだった。
「ただの合成じゃねえか!」
「これを証拠と言い切るのか? 何を根拠に……絶対座標か」
人類が宇宙に進出して以来、場所の特定に使われるようになったのが、地球を起点0,0,0とした絶対座標だった。
市販のカメラ等の家電製品にさえも表示義務が施されており、座標表示に関しては改竄が出来ない様、ブラックボックス処理がされている。それはこの星団においても変わっていない。
「けど、座標だけ合ってたって、日付をずらして撮影なんざいくらでもできるだろう。デュランダルがヴォークリンデと同じ座標で戦闘したのだって、本当なのか?」
「誰が撮影したのか知らんが、ヴォークリンデのブラックボックスは回収されてないのか? 三日ぐらいで回収、解析まで終わるとは思えんな」
「評議会の討論まで生中継か。俺達の証言が何処まで通用するかな?」
隼人の皮肉めいたもの言いに、竜馬のこめかみが引きつった。
『あ、ああ……』
ハマーの呻き声と共に、火災時の消防団の呼びかけみたいな放送がクーカイ・ファウンデーションの内部にエコー付きで響き渡った。
『連邦法に基づき、クーカイ・ファウンデーションを第18編37章798条・防衛情報の収集隠匿及び第18編105章2153条・連邦所属艦隊への戦闘行為容疑で拘束する。速やかに武装解除せよ。
また、ミルチア政府がクーカイ・ファウンデーションの入港を幇助した場合には、連邦法第18編115章2384条・叛乱扇動のコンスピラシーに該当するとして、非常事態宣言を発令する。』
『揚陸艇がもう接岸してる! どうなってんだ!?』
マシューズの声を流石に気色ばんでいた。摩天楼の一部と化したデュランダルのすぐ傍の水面に、連邦軍の揚陸艇が浮かび上がる。
「連邦もゾハルエミュレーターを欲しがってるってことか。後、可能性があるとすれば、連邦政府の命令で動いているというジギーとモモ」
「…………それで、勝手にこっちに罪を擦り付けて掠め取ろうって魂胆か」
「しかも連邦も勢力毎に欲しがっているらしいな。派閥の分裂に、どっかの宗教団体まで出てきたぞ」
討論の中継を面白そうに見ている隼人の肘を、弁慶がつついた。
「おい、隼人……」
竜馬の方を見るよう促す。直後に隼人はしまったと、ポーカーフェイスを崩した。
634力への意思4話-9:2013/07/15(月) 20:29:07.61 ID:zqXaDJc/
すぐに室内のカメラに顔を向ける。

「船長、デュランダルのブリッジにつないでくれ。Jr.やガイナン氏はどうしている?」
『あ、ああ……ちょっと待ってく……。
おい、なんだ、てめーら!!』

マシューズの声と共に、エルザの外壁をガンガン叩く音がする。まだ修理前とはいえ、これ以上傷つけられるのはゴメンなのか、ハッチが開かれた。外から星団連邦の海兵隊が雪崩れ込んできた。

「クーカイ・ファウンデーション所属船籍、デュランダルの乗組員か? 現時点を持って、デュランダルを星団連邦の管理下に置くものと……」
「ふざけんなあああああ!!」

口上を並べる隊長らしき人物を、竜馬がぶん殴った。

「すわぶっ!?」

頬骨と顎が砕かれ、血と涎を垂れ流したまま壁まで吹っ飛ぶ。

「な、何を……」
「反逆者だ!」
「捕えろ!」

兵士達は、叫んで銃を構えるまではできた。だが、次の瞬間に骨が砕かれ、床や壁に叩きつけられた。

「反逆者だと……? どっちが反逆者だか教えてやらぁ!」
「落ち付け、竜馬!」

咄嗟に止めようとした隼人と弁慶だが、回り込んだ兵士に銃口を向けられれば話は別だ。撃たれる前に目や耳を潰し、投げ飛ばして背骨にヒビを入れる。

『お、おい! あんちゃん達、何やってんだ!? こっちまで余計なとばっちりがくるだろうが!』
「おい、てめーらの親玉は何処にいる?」

マシューズが焦って怒鳴るが、竜馬はそんなことは聞いちゃいなかった。倒れた兵士の内、口が利けそうな奴の胸倉を掴んで持ち上げる。

「でゅ、デュランダル制圧、担当、は……ラピス・ローマン、大尉……」
「デュランダル制圧担当か……」
「落ち付け竜馬、本当に制圧しようとしているのは連邦評議会の連中だぞ!」
「うるせえ!」

竜馬は止めようとする隼人を拳で横に薙ぎ払った。これに関しては、隼人は大人しく殴られる。

「竜馬!」
「うおおおおおおお!!!」

弁慶の制止を振り切って、竜馬は開いたままのハッチから外に飛び出した。外のデュランダルの通路にいた兵士達が、怒号と悲鳴と銃声をあげた。

「いかん、完全に頭に血が上ってるぞ!」
「俺の責任だ。あの時の……」

隼人は顔をあげると、マシューズの映っているカメラを見た。

「すまん、迷惑はかけないようにする」
『いやもうかけてるだろ!』
「大丈夫だ。ナノマシンで治る程度の傷だ」
『結局病院送りかよ! 誰が治療費払うんだ!?』
「まあ、死んじゃいないから、まだ竜馬も完全にキレちゃいねえだろうが……」
「とにかく、すぐに竜馬を追う」
『人の話聞いてンのか、ゴラァ!!』

隼人と弁慶は竜馬が出て行った後を追い、エルザの外に出た。
635力への意思4話-10:2013/07/15(月) 21:07:56.43 ID:zqXaDJc/
デュランダルのブリッジにも星団連邦の兵士が入りこんできた。ただしこちらは堂々と司令官を連れて。
「私は星団連邦軍特殊作戦司令部情報局ラピス・ローマン大尉。
現時点をもって、本艦を星団連邦の管理下に置くものとします」
まだ若い女性の士官は、シオン達の方に目を向ける。
「ヴォークリンデの生存者ですね。参考人として身柄をお預かりします。
なお、ヴェクターの資材は証拠として一時的に接収します」
「そんな、KOS−MOSまで……」
「大尉! 保護願いの出ている百式観測器を発見しました!」
「おい、乱暴すんな!」
兵の一人がモモの腕を掴んで引きずる。慌ててJr.が離そうするが、振り払われ、床に倒れた。
「Jr.君!」
「一部屋を収容に使い、監視を固めるように」
「全員ですか?」
「分散させると、監視が手薄になります。後続との合流までに、可能な限り、艦内の捜索を進めなさい」
「了解しました。
行け!」
「チッ!」
無理矢理立たされたJr.が舌打ちする。
「ガイナン・クーカイ、星団連邦反逆罪容疑で連行します。来なさい」
「おおせのままに」
636力への意思4話-11:2013/07/15(月) 21:12:26.47 ID:zqXaDJc/
ミルチア自治州代表党議員代表、ヘルマーの元へ通信が入った。

『代表、ヴェクターのCEOからEPR通信が入っていますが……』
「ヴェクターの? ……わかった、出よう」

回線が繋がれ、映し出されたのは、推定年齢二十代〜五十代の銀髪の男性だ。

『お久しぶりです、ヘルマー代表』
「Mr.ヴィルヘルムこちらこそ。枢機院議長を退任されて以来ですな」
『状況は伺っています。議会には、私からも口添えしておきましょう』
「恐縮です、Mr.ヴィルヘルム。
『実は現在、我が曙光はミルチア圏に向けて、航行しています。厭な予感がするのでね』
「厭な予感……?
『今回の一件、既にお気づきではないのですか』
「背後にU−TIC機関がいることは間違いないでしょうな」
『そう。とすれば、彼らの目的は一つ。ミルチアに眠るオリジナルゾハル、そして……』
「ウ・ドゥ……あれをふたたび、目醒めさせるわけにはいきません」
『弊社のKOS−MOSとそのスタッフがそちらのお世話になっていると思いますが』
「お言葉ですが、Mr.ヴィルヘルム。クーカイ・ファウンデーションと第二ミルチア政府とは……」
『そうでしたね。では、Mr.クーカイにお伝えください。それぐらいならば問題はないでしょう』
「ええ、その程度ならば。
「しばらくの間、KOS−MOSをお貸ししますので、いかようにも使って欲しい……と。
プロジェクトゾハル実動まではまだ間がありますし、なにより万が一の事態が起きたとき、アレは役に立ちます。サポートはミルチア支社の二局と戦技研にさせましょう』
「よろしいので? 最高機密なのでは?」
『打算ですよ、こちらとしても実動データは多い方がいい。』
「了解しました。Mr.クーカイにそ伝えておきましょう」
『恐縮です、では……』
「ウ・ドゥ……か……」
637力への意思4話-11:2013/07/15(月) 21:20:01.27 ID:zqXaDJc/
Jr.達はデュランダルの会議室に押し込められた。

「予備尋問を行います」

銃を構えた兵士達に囲まれ、その中心にローマン大尉が立つ。

Jr.は隣のケイオスに囁いた。
(いざとなったら、この姉ちゃんを人質にとるか?)
(いや、もう少し様子を見よう)

ケイオスは微笑を浮かべながら扉の方を見る。
ガンッ! という派手な音がして、外から赤い突風が舞い込んだ。

「おりゃあああああ!!」

ドアの近くにいた兵士が二人同時に蹴り飛ばされ、後ろから飛び込んできた隼人が、銃で壁際の兵士達の腹を撃つ。

「え?」
「お、あ……」
「ひっ……」

突然の出来事にシオン達が茫然としていると、竜馬達はつかつかと、怯えるローマン大尉の元に近寄った。

「おい、勝手に人を容疑者にするんじゃねえよ」

野獣を通り越して魔獣の睨みだ。訓練された軍人のはずのローマン大尉は、よろりと足をもつれさせた。それでも転ばないのは立派である。
シオンが銃を構えたままの隼人に喰ってかかった。

「いきなり何するんですか!? ハヤトさん、あなたには良心ってものがないの!? いくらなんでも酷過ぎる!」
「良心?」

隼人はシオンを一瞥して嗤った。心底シオンを見下した目だった。

「しゅ、主任……」

隣にいたアレンまでも怯える。
すぐに隼人はローマン大尉の方を見た。

「ラピス・ローマン大尉だったか? 昨日、デュランダルに乗艦したばかりの我々にも嫌疑がかかっているようだ。
遺憾に思うんだが、何か身の証を立てる方法はないか?」
638名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/15(月) 21:27:43.07 ID:zqXaDJc/
以上です。
改行、大変に申し訳ございませんでした・・・・orz
番号も間違えちゃったし。

スパロボ配信前に、真ゲッター出したかったなあ・・・・。
639名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/15(月) 22:06:39.04 ID:UMCIPXxo
640名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/15(月) 23:01:48.39 ID:CC796jqb

この容赦のなさがいいねえ
641名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/16(火) 07:25:14.05 ID:olfzG42a
乙。
ゲッター線って、芸術家を育てるのか。
642名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/16(火) 23:05:02.15 ID:teshctE+
ありがとうございます。
もちっと容赦がないのに格好良い描写をしたいです。

由美子は何か特徴付けないといけないかと思いまして、あんなになりました。
643名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/18(木) 00:05:06.77 ID:zgDiSapf
シンフォギアGのGはゲッターGとかイメージしてつけてるらしいけど
二話で早速、全力を主人公に集中させるシャインスパーク的な必殺技を使ったな。
このまま、聖遺物の正体がほっといたら宇宙には危険なものとかになるのかな
644名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/18(木) 10:08:20.97 ID:YoFWZaT2
用語集のカストディアンの存在を見て
パッと浮かんだのは新ゲの四天王だったな
645名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/19(金) 10:24:19.64 ID:WFq5rrvV
スパロボ本スレより
・またゲッター3無双らしい(1、3にマップ兵器追加しているとのこと)
・固有BGMにHEATS、気勢(あのルパンみたいな曲?)あり、勇姿くるか?
646名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/19(金) 23:16:28.97 ID:NZKryfpT
>>643 
響〜よ 翼〜よ クリスよ走れ〜〜♪ってか
あれ、いけるやん
647名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/21(日) 22:38:26.33 ID:gcsV1vCt
スパロボOEは強化パーツは
戦闘で手に入るか、敵を倒して得た素材を集めてトレードで手に入るんだが。
インベーダーの皮って…………インベーダーに皮ってあるのだろうか?
牙や爪は硬質化しているだろうけど。
そして、インベーダーの素材をトレードして手に入るラムネやシェリルやラスクのディスク…………
どんな所有者なんだろう?
648名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/22(月) 00:44:53.65 ID:2IXHT040
今週のキョウリュウジャーとヤマト2199で滅ぼされてた惑星の異文明が
どっちも昆虫の宇宙人でワロタ
649名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/22(月) 02:13:25.34 ID:9FykWk1b
もし、恐竜がゲッター線に適応できて進化したら
キョウリュウジャーじゃなくてアバレンジャーの爆竜にでもなったのかな?
あれ、一応生身の恐竜が進化した感じだし。
戦隊物で恐竜ならばジュウレンジャーもあるけど、これは神とかのファンタジーだし
キョウリュウジャーのほうはほぼメカなメカザウルス的なものらしいし。
650名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/22(月) 11:21:54.33 ID:hR7pWVBP
久々に大決戦全クリしたわ

真ゲッタードラゴンは亜空間からエネルギー状のトマホーク出したり、腹からミサイル形成したり、イデオンガンばりのビーム砲召喚したりてやりたい放題だったなw
651名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/22(月) 21:05:30.11 ID:1nZ+QM2i
そもそもメカザウルスってどのへんまでメカなんだ
デザインからして有機体の部分無さそうな奴もいるし……
652名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/22(月) 22:53:09.04 ID:VeXH4Vnv
まあ、脳とか神経組織とかは残ってるんじゃね?
653名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/24(水) 23:15:23.84 ID:R5+1WUWg
最近艦これなるものが流行っているらしいから
ゲッター艦隊も参加させようぜ
艦これの知識ゼロだけどね
654名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/25(木) 13:22:07.90 ID:XLVf4Tsp
戦艦の中にしれっとヤカンが混じってるんだな
655名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 02:21:26.58 ID:prfS/pmk
最近過疎ってるな
656名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 18:23:31.77 ID:+aSWuv5d
規制規制アンド規制だからね しょうがないね
板全体で人が少ない
657名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 21:39:56.46 ID:wzfTIles
燃料も追加されないからな
スパロボOEは独特の販売方法だから手に入れていない人も多いし。
そもそも、今配信されている中ではゲッター関連の話はクロスもほとんどない状況だし。
658名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 21:45:56.78 ID:rsFAobjW
すみません、スパロボプレイ中なので、投下がちょっと伸びます。
659名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 22:09:41.51 ID:YBuspsGB
SS速報なんかだと、地味にゲッタークロスはあるがやはり石川関連は総じて数が少ないな

やっぱり扱い難いんだろうね
660名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 22:10:53.96 ID:wzfTIles
>>659
絶対的に知名度が…………
661名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 22:55:59.87 ID:+aSWuv5d
ちょっとでも石川作品をかじると、みんな最終的に話をゲッター線の意思とか時天空に結びつけちゃって頭パンクしてしまうんだよね
662名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/27(土) 01:04:32.67 ID:wT6dJhQ9
でも中途半端にかじっていろんな方向に瞑想してとんでもないもの作る奴もいるよね
663名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/27(土) 02:22:39.25 ID:7PE9kLNe
それもまた進化の一部
664名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/27(土) 02:43:22.56 ID:YVXdOXps
漫画番號とガンダム00(第一期)とは相性がいいのではと思えてきた。

一時的に連合軍に協力するCB、
スーパーロボット軍団の一員として召集されるフラッグ乗りのグラハムやイグナトのコーラサワー、ティエレンのセルゲイさん

ランドウ軍に雇われるサーチェスとか、恐竜帝国と共に裏で暗躍する黄金好きの大使さんやらとか……
665名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/28(日) 12:11:13.72 ID:UawUB4dN
なんか2014年になんかゲッター新作らしきのでるらしいが……『ダイノゲッター』っつう恐竜型ゲッターみたいなのが……ホビー展開かな。
666名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/29(月) 12:17:46.21 ID:vB5XwcvH
デザインとしてはすげえかっこいいんだけどどう展開するんだろう…
667名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/29(月) 15:08:38.83 ID:uX/37/vY
ホビー雑誌上のノベライズ展開じゃね?
それよりもダークネスの新巻は…
668名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/03(土) 21:23:29.76 ID:jMzQKDY+
チェンゲのゴウは、なんで13年間歳とらなかったんだ?
竜馬みたいにどっか行ってたのか?
669名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/03(土) 21:36:28.98 ID:bw3oYJcj
マジンガー少女、ゲッターも出るのかな?
670名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/05(月) 11:54:41.14 ID:WU7HryCI
版権と枠的に難しいし
出たら三十人格娘とかかな
671名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/05(月) 16:59:42.86 ID:ioCdiCU/
むしろロボットガールZの後枠で
三十機のゲットマシンが合体して戦う新しいゲッターロボが始まります

さておき、姿は出なくてもネタとしては出るんじゃないかと期待はしている
672名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/06(火) 12:10:13.74 ID:0ZXDUXL6
>>668
生まれた時からあの姿だから
肉体の年齢は固定されてるんじゃね?
673名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/06(火) 21:54:17.85 ID:2w/qK0IJ
よく竜馬の格好は慎一オマージュ(というかそのもの)っていわれてるけど
かなり改変されてる號って
何か他石川漫画から参考にされてるものはあるんだろうか

格好だけなら虎も全身タイツ的だけど
昔のsfってだいたいあんな感じだし
674名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/06(火) 23:54:27.45 ID:kJBbbdiQ
>>672 だとしたら死なないのか、不老なのか。
何時まで渓の側に居られるんだろうなあ。その辺考えるとちょっと切ない存在なのかも
675名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/07(水) 22:43:07.43 ID:BmC05hIU
ゲッターの小説、2巻の一部分が後悔されてる。

ttp://upppi.com/ug/sc/item/3543/
676名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/07(水) 23:03:50.06 ID:HcCJxSX6
>>675を勝手に補足すると
電撃文庫のたかしげ宙版ゲッターロボの続きね
公開に至る理由とかはリンク先に書いてある
677名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/14(水) 20:58:45.37 ID:yY/VWd24
一巻すら見たこと無いし
電子版もなくなったらしいし…………中古屋をめぐって密林を検討しようかな
678力への意思5話-1:2013/08/15(木) 15:21:36.51 ID:lmqWbntd
「あ、そ、それは……」
「こちらのA.M.W.Sにはヴォークリンデがグノーシスに襲われた時の戦闘記録が残っているが、それでは不満かな?」
「は、汎用データベースを使用していれば、改竄の余地があると見られ……ひっ……」
隼人と竜馬が同時に睨むと、とうとうローマン大尉は腰を抜かした。部屋の中の血の匂いが濃くなった気がする。
「あ、あの……モモ、ナノスプレーを持っているので、使ってあげてもいいですか?」
モモが竜馬達の方に恐々とお伺いを立てた。憮然としている竜馬に代わって弁慶が口を開く。
「おう、やってくれると助かる。どうも俺達は手加減が苦手でな」
「はい」
モモがポケットからスプレーを取り出し、倒れた兵士達の傷口に吹きかけているのを見て、ガイナンが口を開いた。
「まさか、エルザのあるドッグからここまで、この調子だったのか?」
「ああ」
慌ててJr.がブリッジの自動ドアを開けると、そこには精一杯穏便に表現して「しかばね」としか言いようのない事態が広がっていた。
「おいおい……やりすぎだろ……」
「シェリィとメリィの監禁されている部屋に行って、治療に当たらせてやってくれ」
「わかった」
Jr.が出ていくのを見て、ガイナンは隼人の方を見る。
「もう少し、穏便に質問をしたらどうかな?」
「と言っても、時間がかかるのも考え物だと思うがな。さっきのニュースを聞いただけでも、このままじゃ第二ミルチアの特権とやらも奪われるんじゃないのか?」
「確かに……。
ローマン大尉。他にどんな証拠があれば我々の嫌疑を晴らせるのでしょうか?」
「な、何か公的な証拠となるようなものがあれば……」
「公的な証拠……ヴォークリンデの航路記録<ブラックボックス>は?」
「それが、回収をしたのが、先程もニュースで流れた、オルムス教の手の物で改竄される可能性が……。
所有者であっても改竄できない、AAAクラスの公的プロテクトがかかっているようなシステムならあるいは……」
「ブラックボックスって改竄できないように設置されてるもんだろうが。それを……」
弁慶がどん! と足を踏みならした。
「だが、トリプルエーのプロテクトがかかってるシステムなんて、そうそうあるものじゃない。
連邦政府のマザーフレームか、U.M.Nのオペレーションシステムぐらいだろう」
ジギーが呟くと、ローマン大尉を支えていたシオンが顔をあげた。
「……ある。あるわ!」
「あ、KOS−MOSか!」
「KOS−MOSだって!?」
「そういえば、もともと連邦の依頼で開発したって言ってたな」
「ええ、KOS−MOSのデータベースのプロテクトはAAA!
ヴォークリンデでのグノーシスとの戦闘を記録しているわ。それを証拠として提出すれば……」
「あ、でも、記録の複製<デュプリ>をとるには、本社と連邦政府の二つのキーが要りますよ」
アレンが大事なことに気づく。今、勝手にやれば規約違反だ。
「エンセフェロンダイブで記録を追体験すれば、コネクションギアを通して複製をとれるわ」
「そんな、ダイブの設備もなしに無理ですよ」
「調整槽の簡易ダイブモジュールでいけるわ」
「冗談でしょ! それに、第一、規約違反ですよ!?」
「ほっとけそんなもん。
KOS−MOSのメモリーだな?」
竜馬が踵を返した。
「隼人、弁慶、行くぞ」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!
KOS−MOSはヴェクター<うち>のものなんですからね! 勝手に触らないで!!」
シオンはローマン大尉をほっぽり、慌てて竜馬の後を追う。それにアレンも続いた。
ガイナンはモモを手伝って倒れた兵士の治療をしようと思った。その矢先。コネクションギアが鳴った。
「ヘルマー代表!?」
『ガイナンか。見ての通り、連邦議会は今、騒ぎになっている。それなりに手をまわしているが、時間稼ぎにしかならんだろう。
ローマン大尉は私の子飼いの部下だ。協力して、ファウンデーションの無実を証明できるデータを提出して欲しい』
「……ヘルマー代表。そのお言葉、30分早く欲しかったのですが……」
ガイナンは額に手を当てて頭を一つ振ると、モモとジギーの方を向いた。
「すまないが、KOS−MOSのデータベースの複製が穏便にできているか、確認してきてくれないだろうか?」
679力への意思5話-2:2013/08/15(木) 15:25:48.15 ID:lmqWbntd
エルザへの道を「しかばね」を治療しながら進むと、中から気づいたマシューズが飛び出してきた。
「おい、リョウマ! いくら客だからってなあ!」
「うるせえ! おめーだって容疑かけられてんだよ! 証拠取ってくるからガタガタ言うんじゃねぇ!」
「証拠ぉ?」
なおも何か言いたそうなマシューズをJr.が制した。
「KOS−MOSに用があるんだ。カーゴスペース開けろ」
「わ、わかりやした……」
と言っても、ハッチはさっき竜馬が飛び出していったまま、内部から赤い道筋が伸びている。
「こ、ここの人たち、時間、経っちゃってます、よね……
モモは恐る恐るナノスプレーを持った手を握りしめた。観測能力は十分に発揮され、中から生命反応があるのはわかる。とても微弱だが。
「ああ、死んでなかったから大丈夫だろう」
弁慶がたったそれだけの太鼓判を押すと、人間の役に立つようプログラムされたモモは、さっさと中に入る竜馬に続いて、エルザの中に入った、
ネオゲッターの周りの死にかけの兵士に一通りナノスプレーを吹きかけ、隣のKOS−MOSの寝ているカーゴスペースに移動する。
KOS−MOSの寝ている調整槽は、黒い棺桶のような形で、表にヴェクターのロゴが入っていた。脇についているロック解除用のキーボードを叩き、調整槽を開ける。
中ではKOS−MOSが眠っている。
「そういや追体験するって言ったな。主観が入らないか?」
ふと竜馬は思ったことを尋ねた。
「大丈夫ですよ。主客分離はちゃんとしますし、足りない部分はU.M.Nから拾ってきます。あくまでKOS−MOSの知覚を間借りするだけですから」
アレンはコネクションギアを取りだした。シオンも調整槽に取りつけてある、簡易モジュールのゴーグルをかけ、近くのBOXに腰掛けた。電脳ダイブすると体が動かなくなるから、本来なら横になるのが一番なのだが。
「アレンくん、接続補佐<バックアップ>お願いね」
「りょ、了解。
システムナタラージャ起動。非局所的連結<インターコネクション>開始します」
簡易モジュールでダイブをサポートするのは初めてだった。若干声が震える。
「大丈夫か。無理なら俺がやるが」
隼人の申し出を、アレンはきっぱりと断った。
「大丈夫です。僕はこの分野のプロですから。
……主任、なにがあってもサポートします。安心して、潜ってください」
「ありがとう。
行くわよ、KOS−MOS」
「ダミープロトコルにて、接続開始」
アレンが実行ボタンを押した途端、全てが歪み始めた。壁も床も、竜馬達の体も何もかも。マーブル状に拡散しようと歪んでくる。
「な、なんだこれは!?」
体に違和感は感じない。ならば視覚がおかしくなったのか。
ただ、KOS−MOSだけは歪まずに眠り続けている。後は輪郭すらもう判別がつかない。
「なに、これ……っ!?」
「そんな……こんなことって……!」
アレンが慌ててシステムの緊急停止をしようとした瞬間、KOS−MOSから光が迸った。
680名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/15(木) 15:30:01.87 ID:WRrS49nf
しえん
681力への意思5話-3:2013/08/15(木) 15:32:37.02 ID:lmqWbntd
思わず目を瞑っていた隼人と弁慶が再び瞼を開くと、そこは妙に薄暗い一室だった。
手足をみると、歪みはない。そしているのは二人だけだった。竜馬もシオンもJr.もいない。

「なんだったんだ、今のは? それに、ここは……?」
「あ、ああ……KOS−MOSが……!」

アレンの悲鳴があがる。そちらに視線を向けると、ミユキやトガシが腰を抜かしたような姿勢をしている。

「ミユキちゃん!? どうしてここに……」
「そうか、エンセフェロンダイブ……! 
ここはヴォークリンデの中だ。KOS−MOSの記憶を追体験する為の……」

コツ……という靴音と共に、KOS−MOSが床に降り立つ。二人はまさに起動の瞬間を見ていた。

「なるほど、主客分離か。KOS−MOSのメモリーを俺達は客観的に見ているわけだな」
「だがよ、隼人。竜馬達は一体何処に行っちまったんだ?」

二人の前で、KOS−MOSは、アレン達にすぐに脱出ポッドに乗るように指示をした。

「待ってくれ、KOS−MOS! まだ主任が……」

追いやられるアレンがKOS−MOSにすがる。

『問題ありません。すぐに保護します』
「あ、待って! 僕も一緒に……!」

KOS−MOSはシオンの場所をすぐにサーチし、右腕をキャノン砲に変形させると最短距離を作りだした。アレンが慌てて後を追う。

「さっきKOS−MOSから光が出た。あの場にいた全員をエンセフェロンダイブさせたいということか。
だとすればヴォークリンデ撃沈以外にも見せたいメモリーがあるということか」
「起動したばかりのKOS−MOSにそんなメモリーがあるのか?」

足を動かさずとも、視界は勝手に切り替わる。
数多の死体を目にしながら弁慶は疑問に思う。ヒルベルトエフェクトを、KOS−MOSは使用していない。

「あるんだろう。シオンが度々言っていたろう。『KOS−MOSは勝手に動いている』とな」

やがて壁をぶち破ったKOS−MOSが、シオンがグノーシスに釣りあげられているシーンに出くわした。
そして、シオンを見つけて救助する時になって初めて、KOS−MOSはヒルベルトエフェクトを使った。

「おい、どういうことだ? KOS−MOSはグノーシスがいるっていうのに人間を見殺しにしているぞ!」
「俺達も確かに当初はグノーシスに攻撃が通じなかったからな。だが、昨日は自主的にグノーシスを相手にしている。この差はなんだ?」

両腕に一丁ずつ持った巨大なガトリングガンでグノーシスを掃討したKOS−MOSは、銃口で道筋を示した。

『これより第一格納庫に向かいます。グノーシスの狙いは99.998%の確率で、格納庫内に保管されている”物体・ゾハル”です。
私に課せられている任務は、その物体の確認、保全と、あなた達ヴェクター関係者の保護です』
「でも私……」
『格納庫の第二層に救命<ライフ>ポッドがあります。それで脱出して下さい』
「KOS−MOS……?」
「なるほど。つまりヴェクター関係者じゃない者は見殺しということか」
682力への意思5話-4:2013/08/15(木) 15:39:18.28 ID:lmqWbntd
隼人の言葉は、格納庫の再生映像で決定的になった。辛うじて生き延びて、同じく第一格納庫に逃げてきたバージル中尉を、KOS−MOSがグノーシスごと撃ち殺したのだ。

「!!」

思わず弁慶が息を飲む。目の前のシオンやアレンと同じ様に。
ショックで動かないシオンに向けて、KOS−MOSは感情を伴わない声をかけた。

『この艦はもうじき沈みます。急いで下さい』
「待ちなさい、KOS−MOS。あなた、自分が今何をしたのか解っているの?」
『私に課せられた任務は、”あなた達”ヴェクター関係者の保護です。軍関係者まで護れという指示は受けていません』
「馬鹿なこと言わないで!! だからって、他人<ひと>を殺してもいいってことにはならないのよ!?
何故バージル中尉を撃ったの? 彼を犠牲にしなくてもあなたの力なら……」
『あの時バージル中尉は私の射撃軸線上にいました。もし私が射撃軸をずらし、直接あなたの護衛<カバー>に回っていたとすれば、一時的に十二時方向の邀撃<ようげき>戦力が30%以下に低下していた筈です。
それに対して中尉が死亡することによる戦力の低下は0.2%以下に過ぎません。私はあなたを生還させる為に、より確実な選択をしただけです。
それに、ポッドの定員は二人。誰と誰を優先させるかは明白でしょう』
「そんな……酷すぎるわ! あなたには良心ってものがないの!?」
『シオン。私は”人間”ではありません。ただの”兵器”です。それはあなたが一番よくご存じの筈ですが。
どうするのです。乗るのですか、乗らないのですか。
彼の死を悼む気持ちがあるのなら生きた方が賢明です。でないと彼は”無駄死に”したことになりますよ』
「主任、さあ、行きましょう」

アレンに支え起こされ、シオンはようやくライフポッドへと歩き始めた。
証拠となる映像はここで終わる。

「前から頭の足りない女だと思っていたが……」
「おい、隼人」
「KOS−MOSはもう完成している。この映像を見るだけでも明らかだ。任務まで負っている。
個人的に疑問に思うのは、何故開発中と称して、シオンにKOS−MOSの表層アプリケーションを弄らせているのかだが……。
まあいい。ゲッター線とは関係がない。後でアレン君にでも暇つぶしに聞くさ」
683力への意思5話-5:2013/08/15(木) 15:42:09.93 ID:lmqWbntd
竜馬の目の前には草原が広がっていた。振り返れば水平線。そして僅かに髪を揺らす風。まるで昔の地球に戻ったようだ。

「ここは……また、何処かに飛ばされたのか?」
以前、月に飛ばされた時のように。周囲を見渡してもゲッターやロボットの類は見当たらない。

「こりゃ戻るのに骨が折れそうだな」

一つ頭を掻き、腕が視界を僅かに遮った。その腕を下ろした瞬間、竜馬はそれを認識した。
透明でありながら、ところどころに色がある。まるで作りかけのジグソーパズルのような、斑な少女。
透明な肌の上に褐色と白が散逸し、黒とファイバーブルーが、長い透明な髪に色の滴を垂らしたように散っている。
両目だけは色が付いているものの、右目は黒く、左目は赤かった。

「おい、おまえ……」

竜馬は視線で少女の輪郭をなぞった。見覚えがある。

「KOS−MOS……?」

斑の少女はそれを肯定も否定もしなかった。KOS−MOSのように無機質な無表情ではなく、色々な感情が混じり合った結果、最後に無表情になったような、そんな目で竜馬を見上げている。
透明な肌の向こうで草が風に凪いでいる。

「マリア!」

突然ケイオスの声がした。

「ケイオス!」

ケイオスは少女に駆け寄ると、そのまま勢いをつけて抱きしめた。

「ああ……マリア……」

何の反応も見せない少女はされるがままで、ケイオスはまるで幻にしがみついているようだった。

「そいつはKOS−MOSじゃないのか?」
「KOS−MOSは器。マリアの意識が少しずつ集まりつつあります。
僕達をエンセフェロンに導いたのも、マリアの意識の影響でしょう。彼女は、いつも僕の意思を汲んでくれましたから」

ケイオスはそういうと、マリアの手を引こうとしたが、まるで直立不動のKOS−MOSのように動かなかった。
それに気づくとケイオスは寂しそうに笑い、手だけは握ったまま竜馬の前に跪いた。

「ゲッターエンペラー。どうか、僕達をお救いください」
684力への意思5話-6:2013/08/15(木) 15:47:56.71 ID:lmqWbntd
思わず竜馬は息を飲んだ。

「おまえ……ゲッターの事知ってるのか! ここじゃ誰も忘れてるっていうのに」
「はい。あなたがハチュウ人類と戦った時から、ずっと知っています」
「そいつは俺じゃねえよ」
「え?」

ケイオスは酷く戸惑った表情をした。マリアの手を握る力が強くなったのが竜馬にもわかる。

「だって、あなたは”流竜馬”なんでしょう?」
「確かに俺は流竜馬だが、そいつは俺じゃねぇよ」

ケイオスに立ちあがるよう促しながら、ふと竜馬は気づいた。
”竜馬”の気配がしない。

(おい! おい! 聞こえるか!?)

何時もなら一方的に竜馬に話かけてくるのだが、こんな異変が起きても返事がない。

「おい、ケイオス! ここは何処だ!?」
「ここはKOS−MOSのエンセフェロンです。この景色を選択したのは、僕とマリアの記憶が共通しているから」
「おまえらが昔いた場所ってことか?」
「そんなところです」
「それで? おまえはいったいエンペラーに何から助けてもらいたいんだって?
そのマリアってのをどうこうするとかはできねえぞ。ゲッターなんて破壊するしか能がねえ」
「わかっています。だから浸食されたこの世界を、破壊して欲しいのです。そして、マリアに安らぎを……」
「浸食だと? それは……」

銃声が聞こえた。咄嗟に竜馬が身構える。
草原がドット絵の様に変化し、次第に金属で覆われた街を形成しはじめる。中心部に巨大な塔が見えた。

「な、なんだこれは!?」
「あれはラビュリントス……!
そうか、僕とJr.がいたから、あの時を再現しはじめて……」
「どういうことだ!? ちゃんと説明しろ!」
「Jr.達がこっちに向かってきています。今はそちらに合流しましょう。
歌声が、聞こえ始めている」

ケイオスはなんら変化の無いマリアの体を再度抱きしめた。まだらの少女は竜馬のいる虚空を見たまま、微動だにしない。

「マリア、また逢えたら……」
685力への意思5話-7:2013/08/15(木) 15:55:30.19 ID:lmqWbntd
隼人達の目の前の映像が切り替わった。銃声の響く、廃墟の街だ。

「なんだここは? ヴォークリンデの記録再生だけじゃないのか!?」
「場所はわからんが、おそらく俺達が巻き込まれたのは、こっちを見せる為じゃないのか?」
クローンの様に同じ顔をした少年兵が、無差別に銃を乱射している。
「あれはJr.!?」
「いや、髪の色が違う。こいつらは一体……」
「あ! ハヤトさん! ベンケイさん!」

幼い女の子の声がして、二人はそちらを振り返った。

「モモちゃんにジギーか。他の奴らは?」
「わからない。Jr.がこっちに飛び出して行った。どうやら知っている場所の様だ」

ジギーに釣られてぐるりと周囲を見渡す。崩れた高速道路、倒れたビル。さっき歩いていた場所よりもいっそう酷い。
不意に、ソプラノの声が聞こえた。明確なメロディを持たない、ただ発声されただけの高低する音波。

「こんなところで誰が……」
「あ、Jr.さん!」

Jr.は一人、傷を負っていないビルの前で立ち尽くしていた。

「Jr.! こんなところで何をしている」
「知っている建物か?」
「……U−TIC機関中央タワー、ラビュリントス」
「何故そんな名前を……」
「隼人! 弁慶!」

隼人が疑問に思った時、竜馬の声がした。ケイオスと一緒に、ビルの反対側から走ってくる。

「竜馬!」
「何処だ、ここは?」
「14年前のミルチアらしい。何故この場所が選択されたかはわからんがな」
686力への意思5話-8:2013/08/15(木) 15:59:08.46 ID:lmqWbntd
「ハレルヤ!」

ビルの上から壮年の男が、朗々とした声をあげた。
「海はその中にある死人を出[いだ]し、死は陰府<よみ>もその中にある死人を出したれば、各自<おのおの>その行為<このなひ>に随ひて審<さば>かれたり」

モモがハッと顔をあげる。

「この声……あれは……あれはパパ!
パパ!!」
「なに?」

咄嗟に走りだそうとするモモの手をジギーが掴む。

「止せ、モモ。どこへ行くつもりだ」
「止めないで! パパが、パパが呼んでる!」
「モモちゃんのパパってことは、あの人がヨアキム・ミズラヒ博士なのか?」
「ああ、間違いない」

答えたのはJr.だった。

「かくて死も陰府も火の池に投げ入れられたり。此の火の池は第二の死なり。すべて生命<いのち>の書[ふみ]に記されぬ者は、みな火の池に投げ入れられたり。
歌え、諸人よ! 饗宴の時は来たれり!!」

一際声高く叫んだ後、ヨアキム・ミズラヒはラビュリントスから身を投げた。

「パパーーー!!」

モモが絶叫する。
そして周囲の光景が再び揺らいだ。
687名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/15(木) 16:50:31.04 ID:Vh+0eHfn
規制に引っ掛かかったので、続きは避難所に。
やっと物語に入ってきた感じです。
688名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/15(木) 20:49:19.30 ID:WRrS49nf
普通に書き込むのも大変だな
689名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/18(日) 03:07:00.83 ID:QoFEq0MQ
ゴール!周りをよく見ろ!
回りに配置したゲットマシンにプラズマ・ボムスを通電させて作ったゲッタースカイネットだ!
この中にゲッタービームを撃ち込むとどうなるか!
さらばだ!帝王ゴール!
貴様は電子レンジにいれられたメカザウルスだ!
ゲッター線の閉鎖空間の中でドロドロに溶けるがいい!!
690名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/18(日) 20:53:40.78 ID:pxksJFLB
テスト
691名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/18(日) 20:56:22.26 ID:pxksJFLB
お、書けた
2ch運営との戦い3000年におよぶ、そして!!
692名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/20(火) 06:11:23.77 ID:ikLsFBYw
ヤマト2119観てて思ったが、
宇宙人に壊滅寸前まで追い込まれたゲッター世界の地球人も
あんな感じで戦ってたのかな
693名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/20(火) 19:51:58.48 ID:i9NjHir9
マジェスティックプリンスもいい具合に追い込まれているな
694名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/22(木) 20:28:36.97 ID:+axTxaVv
ゲッター世界におけるヤマトはエンペラーか……
695名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/23(金) 23:19:48.44 ID:xhj6zqVA
たかしげ版2巻、いつの間にか読めなくなってる・・・orz
696名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/24(土) 00:27:42.23 ID:DW3Kn1hY
しばらくしたら消すって宣言してたんだからローカルに保存しておけと…

とはいえ、たかしげツイート見てると一旦閉じるって言い方してるから
近いうちに復活するんじゃないの
697名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/24(土) 20:08:26.04 ID:RjgPm4RN
保存の仕方がわからなかったんだよ。
復活してくれるといいなあ。
698名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/25(日) 03:22:46.75 ID:4R+JLO0t
スパロボOEは三章に突入、大体の味方キャラクターが出てきた中、竜馬達は未だに顔見せすらしていないのは何かシュールだなw
699名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/25(日) 20:15:21.32 ID:545eEHwC
公式の版権紹介では號より先に紹介されてたのになw
果たしてどんな登場するんだろうな
700名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/25(日) 21:22:08.33 ID:QMSOslz4
チェンゲは原作終了組みたいだから竜馬達はエンペラー艦隊といっしょ銀河規模で暴れまくっているんなら、
はっきり言って帰ってきた時ジオンとかとやり合ってる中間達に拍子抜けしそうだなw
701名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/25(日) 22:03:13.19 ID:DhGYqfLr
そうなってたら「貴様らこそが侵略者(インベーダー)だ!」とか言われたらぐうの音も出ないな
702名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/26(月) 20:22:45.24 ID:VM20JdYM
エンペラーに乗ってた方の竜馬の参戦可能性は

…エンペラーがステージのほうがまだ可能性あるか
703名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/27(火) 15:17:29.47 ID:zojgriI/
寄生まだかな
704名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/27(火) 15:22:24.31 ID:zojgriI/
すまん、急に書き込めるようになってるとは

OEはゲッター1は武装がまだ揃っていないためか火力自体は他のが特殊能力とかがあるから高くはないけど
燃費がいいのが特徴だな。

今作のインベーダーは強化人間の施設にいたりと
もしかしたら、連邦の誰かが兵器として利用している可能性とかありそう。
705名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/27(火) 22:18:52.94 ID:P1ApQrBb
インベーダーの兵器運用なんてのはドグラと同じく、拠点制圧のトドメ用なんじゃなかろうか
706名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/27(火) 22:38:42.22 ID:zojgriI/
>>705
目的達成か、ある程度時間経過で自己崩壊するようにすれば…………
あれ? 発想的にはバイドだこれ。
707名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/27(火) 22:48:36.54 ID:wYbPgbqs
ここ、9/1で落ちたら、避難所でいいの?

ttp://katsumoku.net/archives/6756645.html
708名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/27(火) 22:53:34.43 ID:zojgriI/
そうだね。
いつ復活するんだろうな
709名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/28(水) 22:31:57.63 ID:k5BsDDze
早くブラック使いたい
710名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/29(木) 11:11:52.58 ID:BKvPcZqK
4章予告みたが、竜馬きたな
711名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/29(木) 11:31:34.99 ID:MWNYtlpW
冥王星をのみこんだロが5出たぽっいな?
シモンが直前にうっつたけど?
712名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/29(木) 19:34:23.02 ID:PKPNsQq0
よくよく考えてみたらOEのゲッターは後日談
なのに真ゲッターに乗ってくるゴウ達…………
十分な予備パーツや二号機とかあったのかな?
713名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 00:09:35.70 ID:SvZBFj8E
パシフィック・リムとゲッターロボ號の国連ロボ集団って相性良さそう。
714名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 02:35:55.97 ID:ge9tYyp8
新ゲ最終話後の竜馬を若き日のロージェノムとアンチスパイラルの戦争に放り込んだ話考えてるけど
やっぱりゲッター好きが作っただけあってグレンラガンにはゲッターと混ぜやすい面もある分
その混ぜやすさが逆に合わせにくさにもなってる様な…
715名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 12:34:21.37 ID:+lVavYtC
螺旋力や歌の力や愛や勇気やド根性が幅を効かせている作品は意外とクロスしにくい。
ゲッターがいなくても自力でなんとかしちゃうんで、東映まんがまつり的な予定調和になりがち。
むしろ、設定が制約だらけで、どう転んでも絶望な作品の方が、乱入者ゲッターの立場を膨らませやすい。
716名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 18:22:58.76 ID:t/ozmgCJ
>>715
リアリティのある作品のほうがゲッターチームの人外振りが目立つってことか
717名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 20:26:41.11 ID:oLjp0MRR
つーかゲッターってそういう作品じゃねーからな
あくまで機械技術と人間の正義の心で敵と戦うわけだし。ここは譲れんぞ
それを彩るのが超エネルギー、ゲッター線であって、不思議パワーではあるけどあくまで機械技術の範疇

未来で戦ってる奴らだって生物として機械技術で戦ってるわけだし、実はそこまでオカルトパワーじゃないんだぜ
石川賢宇宙はあくまでも物理的力、技術的ななにかが最終的には最強という統一感がある
718名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 20:33:02.27 ID:oLjp0MRR
そもそも人智を超えた力を発揮したのはほんの数回だからな
しかも、そのほとんどがメルトダウンレベルの制御不能状態で発揮されてるし
719名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 21:06:37.32 ID:h5pikXcL
>>716
実際にあった話をもとに作られた戦争小説とかに
ゲッター、もしくは竜馬を放り込んでもしらけちゃうだけだから
リアリティとはちょっと違うんじゃないかな
720名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 21:21:36.81 ID:5lcVrZl8
>>719
ここでいうライフクロスとかごくありふれた日常における絶望や壁に竜馬達がやってきてぶち壊す展開がいいのかもね。
上手く料理すればの話だけど
721名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/30(金) 22:30:53.57 ID:a7HOp0Ed
まあ、自発的にゲッター線が力を貸したのは號の終盤で
あとはゲッターの影響あれど人間ゲ使ってるしな
722名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/31(土) 15:13:39.77 ID:j6MsToVs
>>717
>>719
TV版と真ゲ、極道兵器しか鑑賞していないにわかですみませんでした
もっと勉強してきます
723名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/31(土) 20:51:47.94 ID:P4VX7MN0
>>719
でも、湾岸戦争や貿易摩擦が地続きの世界で、
スーパーロボット軍団の架空戦記をやったのが號だったりもして。
724名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/31(土) 20:54:00.17 ID:1pZSnZeE
>>723
敵も釣り合ったレベルじゃん。
蹂躙NGというはなしじゃねえの?
ゲッターロボ蹂躙とかどっかで見てちょっとなあって思ったことあるなあ
725名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/31(土) 21:14:49.85 ID:hvzv3qYf
ちょっと話が噛み合ってないぜ
726名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/31(土) 23:04:50.91 ID:P4VX7MN0
それはやり方次第だべ。
竜馬がオーバーテクノロジーで戦争に介入するならそりゃ白けるが、
別世界からもたらされた兵器を現地人と協力して何とかする話とかなら十分アリのハズ。
727名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/31(土) 23:45:28.97 ID:swNCoEv3
なんか戦争小説って単語入れたのがマズかったみたいだな
728名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/31(土) 23:59:27.68 ID:2+wzLz0j
ゲッターは他のSF物と比べると変形機能以外ローテクな気がせんでもない
729名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/01(日) 00:07:16.95 ID:H2Zv5THJ
>>728
そりゃあ、古いちゃあ古いしな。
アークでも、拓馬の年齢から考えても2005〜2010ぐらいだろうし。
技術もアークが最高峰で真を越えれていないし(細かいところとかはいじっているだろうけど)
730名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/01(日) 03:08:12.62 ID:KbuWlhVX
よくよく考えたら竜馬って媒体によっては宇宙最強を約束された男なんだよな

新ゲッターの竜馬はその地位を蹴ってるどころかその約束したもの(ゲッター線)に抗う姿勢を見せてる……なんかボトムズのキリコだよな、新ゲッターの竜馬って
731名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/01(日) 04:51:06.75 ID:2wBlsnDA
一番石川キャラらしい竜馬だよな新ゲッター版は
732名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/01(日) 13:34:49.98 ID:H2Zv5THJ
でも、原作竜馬からは結構離れていたと思うなあ。
これはこれでありだけどね。
733名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/01(日) 20:57:51.89 ID:key3hZeA
ゲッター線に完全に取り込まれた者達の思考は我々と完全に別の生き物になっちゃってるからなぁ。
我々のレベルでは評価することなど不可能だろう。
734名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/01(日) 21:44:19.77 ID:H2Zv5THJ
最近見たアニメで
幻影ヲ駆ケル太陽でケン・イシカワ目があったり
進撃の巨人で人気キャラが仲間の死体を見た反応が隼人と似たような反応をしたりしていたな
735名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/01(日) 23:58:46.86 ID:mW8NJv/m
進撃の巨人が今一番ホットだが、石川キャラぶち込んだら完璧バランス崩壊だしなぁ……
柳生十兵衛なら良さげだろうか
736名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 00:11:25.49 ID:4Dt8fs2P
ゲッターチームが生身なら敵が敵だからきついと思う。
もっとも、ゲッターチームより敷島を連れて行ったほうがやばいことになるだろうな。

マジェスティックプリンスも敵が戦いを楽しんでいるとかあるから相性はいいかもしれない。
737名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 01:03:38.13 ID:/ShhKsQ0
ゲッターチームは超人だけどあくまで『人間』レベルだからな
けど奴らが負ける気がしないんだよな
738名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 02:33:01.69 ID:wc13AnOh
シンフォギアで 月が落ちてくる という展開だが
ゲッターエンペラーのまかせろ 月ごと壊す
頭をよぎったなぁ
739名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 02:43:50.39 ID:/ShhKsQ0
月が落ちてくるのはグレンラガンじゃないか?
740名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 02:59:44.22 ID:wc13AnOh
シンフォギアで 月が落ちてくる という展開だが
ゲッターエンペラーのまかせろ 月ごと壊す
頭をよぎったなぁ
741名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 03:10:19.93 ID:wc13AnOh
シンフォギアで落ちくる
ゲッターだって木製の月とも言えるガニメデ落ちてくる話あるじゃん
742名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 03:47:05.34 ID:rrw9Ns9i
シンフォギアでは十年待たずに月の落下という避けようの無い極大災厄が迫ってるけど
その月を破壊すると今度は重力崩壊で地球がてんやわんやになるからなぁ
最強のあくまで『人間』レベルな司令や装者の活躍でも如何ともしがたい
743名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 04:46:34.47 ID:/ShhKsQ0
そいえばスパロボOEの第4章で竜馬登場シーンの仕方が
『チェンゲ最後のあの卑猥な口が出現、インベーダー出現、號達突っ込む、戻ってきたら機体中には竜馬達が操縦していた』って展開らしい。ちなみに號達は同じく機体内で気絶していて実質6人共に戻ってくるというらしい。
744名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/02(月) 18:42:21.52 ID:I4MzpF+u
シンフォギアの司令と竜馬って仲良くなりそうだよね、空手繋がりでもあるし、声も……
745名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/03(火) 21:03:09.11 ID:VFyy4HhB
>>744
最新話の修行もクリスと一緒にツッコミ入れながら普通にこなしそう。
746名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/04(水) 01:55:40.82 ID:IGjLnijF
ネオゲ版竜馬が一番司令と馬が合いそう
優しくて強くて頼れる大人
747名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/04(水) 02:04:39.79 ID:achEYUht
マジェスティックプリンスも割とゲッターチームと主人公チームは馴染みそう
そして、AVに食いつく隼人
748名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/04(水) 21:14:55.49 ID:b2zECunl
ビッキーは修行の一環で司令に鳥竜館に連れてこられる訳だな
749名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/04(水) 21:32:45.91 ID:OD5Cuqqe
一瞬モンスーノの方のビッキーかと思った
あっちもついてきそうだけど
750名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/04(水) 23:12:53.39 ID:nhIJUzTp
多分響に敷島博士が研究しようとしそう
751名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/05(木) 00:34:44.39 ID:ky+tkJog
「人体と兵器の融合」的な意味では興味が尽きないかもしれない
さらに響の手術にはレッドタイガーが一枚噛んでるのかも…なんて考えると楽しいね
752名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/05(木) 02:59:16.59 ID:Aa2jOOOo
「なぁ、前から気になってたんだがあの胴着のオッサンは一体誰なんだ?」
「あの人は叔父様の友人で名を流竜馬と言う、山奥で空手の道場を開いてる方だ」
「つまりオッサンと同類か…でなきゃこんな山の上まであんなカッコでランニングしねえよな…」
753名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/05(木) 23:00:58.96 ID:ky+tkJog
SAKIMORI語が難しすぎて弁慶睡眠不可避
754名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/05(木) 23:50:46.38 ID:x6Nf4hk6
OEでやっと竜馬だせてわ>>743の通り
でも、竜馬達のレベルはそこのステージの適正値になるし、撃墜数もないから
人によっては號より弱い場合もある
755名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/06(金) 23:46:21.66 ID:YxqQsm5e
シンフォギアのクリスって南米で紛争に巻き込まれて人生変わったという設定だから
もし、極道兵器に助けられていたら…………
まあ、普通に考えてさっさとどっかに引き渡してさよならだろうけどね。

でも、クリスの武装って将造的には面白く思いそう
756名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/07(土) 04:52:20.03 ID:GPtLHiY1
司令は元公安の御用牙だったから昔から将造知ってる可能性がある
それどころか顔馴染みだったりしそう
757名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/07(土) 20:40:25.75 ID:Ak5ZegcP
ノイズなんてやって来た日にゃシマ取りどころじゃねー
758名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/08(日) 03:28:11.28 ID:54nM1Kom
シンフォギアにはスパロボ御三家の主役やった人逹がいるな
759名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/08(日) 04:56:53.74 ID:kYgVhiV7
かなりスレチだけど
1期やってた時にここで偶然シンフォギアの名を知って
偶然見てハマったのを思い出した
以来今日に至るまで続く長い付き合いになるとは思わなかった
1期が終わった後に黄青赤と三人揃ってるし続編やるならGだなと思ってたら
本当にタイトルが「戦姫絶唱シンフォギアG」と発表された夜の事は忘れない
原作のおっさんもゲッターネタをブログに書くし

俺の中でゲッターとシンフォギアは最早切っても切れない関係になってる
760名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/08(日) 11:30:38.51 ID:qKOY98PL
まあ、好きなモノは好きなものとと共通点を探そうとするってことは少なくないからな
とくに、時空とかに関わるものの汎用性は高いし。
ゲッターもその例に外れてないからな
761名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/08(日) 17:13:27.62 ID:egxpYq66
ゲッターもシンフォギアもチームが三人という設定が効いてる
しかし奏者達のチームワークはまだまだ甘いので、そこんところをゲッターチームに学ぶ……なんて流れになるだろうか
762名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/08(日) 19:50:14.72 ID:qKOY98PL
司令・OVA竜馬
NINJA・キラ・ヤマト(ガンダムSEED)
オペレーター・兜甲児(真マジンガーZ)
うん、御三家勢ぞろい

>>761
翼の担当になり、心のうちで舌打ちをしている隼人が頭をよぎった
763名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/08(日) 20:00:55.66 ID:kYgVhiV7
翼さんの前でボインちゃん発言かます隼人…

翼さんって歳老いても特機部二の司令に就任して
アークの隼人みたく自分も日本刀持って暴れる姿が容易に想像出来て困る
764名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/08(日) 21:35:16.63 ID:egxpYq66
個人的にはビッキー=隼人 ズバババン=竜馬 クリスちゃん=武蔵という組み合わせだとうまくいくと思う
765名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/09(月) 23:19:00.83 ID:z2N8vNRv
とりあえずファーストコンタクトはKODOMO大好き武蔵さんの手にかかれば万事オーケーよ
766名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/10(火) 01:47:56.25 ID:yZju0kj3
最近のアニメで隼人に近い思考の持ち主は進撃の巨人のエルヴィンだろうな
合理的に行動しようところとか、反感もたりされど、平和のためにということを理解する人たちもいるし。
767名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/11(水) 20:01:03.21 ID:EzQ1YY6l
思ったがゲッターロボ大決戦版の真ゲッター1の武装内にあったスプリットビームってオリジナル?元ネタあったっけ?
768名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/11(水) 22:23:30.41 ID:v1jWCtqo
號の最終決戦の時にパンチしたとき何かビームか衝撃波的なもので吹き飛ばしていたから
それが元ネタなんじゃないんかな?
まあ、スピリットビームについてはうろ覚えだけど
769名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/11(水) 22:28:45.58 ID:EzQ1YY6l
>>768
回答サンクス。そういえばあったなその描写。

スプリットビーム自体は確か手首からビーム連射するだけのはず
770名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/12(木) 22:26:14.06 ID:1R6+FzaF
シンフォギアの話があがっていたけど
クリスは新ゲッターチームと似ているけど違うところがあるな
竜馬・ツンデレチックっで、人を見捨てられないところがあるがインファイターとガンファイター。
隼人・テロリスト的な立場にいたがクリスはいちおう善のため、隼人は完全に悪役(目的は不明だけど)
弁慶・拾ってくれた人がいたが弁慶の場合は善人、クリスはどちらかと言うと悪人。

まあ、だれだってこじつけようと思えばそうなるけどねww

ゲッター版の聖遺物は蜘蛛切丸と童子斬丸かな?
でも、神話の武器かと言われると違うなあ。
771名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/12(木) 22:43:15.11 ID:VrqWxVDz
ゲッターはそんなにオカルティックじゃないからなあ、全部科学の産物だし
話を石川作品全般に広げても、伝説の武器とかあんまり登場して無い気がする。強いて言えば御神器とかドグラ封印の宝剣とか?
772名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/13(金) 01:23:23.39 ID:CuaUnood
宇宙誕生から関わってそうな存在だから地球の神話レベルの古さでは
宇宙全体からしたまだまだの歴史だろうしな
773名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/14(土) 04:16:16.58 ID:nzCI/Kc/
どうすれば賢ちゃん漫画ゲッターチームの台詞回しとか、時には刺々しくも気さくでおっちょこちょいな感じとかを表現する事ができるのか
漫画のゲッターチームでクロスを考えても、いざ動かすとコレジャナイ感が半端ない
774名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/14(土) 18:55:51.57 ID:miVwHkKg
虚無戦記的に考えると日本自体が聖遺物なんだよな。
まあ、本格的に起動させると地球はやばいけどね。
775名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/15(日) 17:35:31.13 ID:GZtuswMB
カ・ディンギル=日輪砲説
776名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/15(日) 18:37:05.17 ID:2oib89zw
月を穿つってレベルじゃねーぞッ!

浮上したフロンティアって重力操作出来たよな
ウザーラも眠っていたらとか考えてしまった
777名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/15(日) 20:10:31.07 ID:A7cKLiAU
>>776
女子高生の響達と脳交換しようとするのか…………こう文にすると
直結相互循環という相手の血を吸いながら、猛毒の自分の血を送り込む行為をする
ニンジャスレイヤーのモスキート並に危ないなあ
778名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/15(日) 22:49:48.87 ID:JALhV4sb
スパロボ、ゴウのストナーサンシャインにちょっと感動してしまった。
779名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/15(日) 23:59:58.30 ID:A7cKLiAU
OEのチェンゲの話がどうなったか気になるんだよな?
もしかして、ドラゴンにのっていたのはおっさんたちだったのかな
780名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/16(月) 02:09:30.00 ID:tIyi4P4e
多分OEの竜馬達はエンペラー艦隊の一隻を任されていたんじゃない?
それで號達が来て、エンペラーの竜馬が「おっ、知り合いが来たぞ。ちょっと気晴らしにあいつらの世界で遊んでこいや」
みたいな感じじゃないかな?
781名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/17(火) 08:07:06.10 ID:s4k3J/yg
久々に漫画版號の真ゲッターの初登場時見たが、年代的に結構古いがこのデザインは今の時代にも通用するよね
782名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/17(火) 22:15:08.47 ID:13+Jf8Lb
昭和の太い感じと平成ちょっと前からの細い感じが共存しているかんじ
783名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/18(水) 21:05:15.60 ID:RCsFtrzU
真ゲッター登場してもう20年くらい?
784名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/18(水) 21:08:22.98 ID:I9VedbQD
>>783
號から考えるとそうだな
785名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/22(日) 04:49:36.32 ID:YwjQSYeO
ゲッター艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー
786名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/22(日) 21:19:34.95 ID:YwjQSYeO
>>784
任せろ!月ごと解体してやる!
787名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/23(月) 17:49:17.87 ID:6goZ4s/m
宇宙の資源となる星々を食い荒らす
ゲッター戦艦赤城。
まあ、かんこれのキャラは女の子が武装つけてけるだけらしいけどね。
788名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/23(月) 18:16:54.69 ID:wqQBVtss
「泣ける艦これ」を見てからというもの、鬱クラッシャーよろしく誰か轟沈寸前で助けに来てくれないかしらん。と思っていた所よ
竜馬提督最前線に吶喊的な
789名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/23(月) 18:44:49.62 ID:m4vNKlw5
ガチで死んでいるらしいからな。
カンフル剤的なものを打ち込むたくなるわな。
790名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/23(月) 22:38:26.97 ID:1EgmJskr
ゲッター艦の艦長がみんな帝国軍艦だったら

エンペラーの艦長は紀伊だろうか。播磨だろうか。
791名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/23(月) 23:29:31.02 ID:wqQBVtss
エンペラーおかん怒りのゲッタービーム乱射
792名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/24(火) 12:53:30.51 ID:AKpHRP92
>>788
敵艦隊のど真ん中に渦潮が起こりゲッターポセイドンか
ウザーラに乗ったドラゴンでも出てくるのか?

……燃えるな!
793名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/24(火) 19:49:00.05 ID:UZoYb6R/
脱衣もとい大破していく艦娘達を見やり
「見ちゃいられねえ……もういい、俺が出る!」
そう言うがいなや周りの制止を踏み切り、弁慶提督は秘蔵兵器ゲッターポセイドンで出撃するのでありました―――
794名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/25(水) 02:47:45.27 ID:QdsZ1tJP
一方、武蔵坊のほうの弁慶提督は股間のゲッターミサイルを取り出し(ry
795名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/25(水) 21:11:32.44 ID:lS83As2J
>>794
鼻で笑われてしまいそう…………
まあ、あれはみちるがもっとデカイのに見慣れていたか、冷静になって起こったのかはわからないけど
796名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/26(木) 00:14:29.16 ID:mKz7u/7F
パトレイバークロスの続きがみたいなあ。
797名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/26(木) 00:26:34.54 ID:2DHDibv6
実写版はどうなるかっ
798名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/26(木) 00:47:13.38 ID:PKp6phjg
どーせ押井が監督やるんなら全編地下ダンジョンみたいな話にすればいいのにね<実写パト
おっと、スレ違いか
799名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/26(木) 10:40:40.40 ID:susZ8FSz
そういやずっと気になってたんだが
パトクロスで竜馬が後藤さんと飯食いにいくときに着替えた格好って
踊る大捜査線の青島だよね?
800名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/26(木) 20:13:00.96 ID:YykPNnWD
まあ、青島みたいな格好、特にコートって刑事ものとかでは割りと出てくるよなあ。
801名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/26(木) 22:53:03.04 ID:PKp6phjg
元は何だったか忘れたが、武蔵は警察官上がりって設定のゲッター作品あったよな
802名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/26(木) 23:03:50.10 ID:YykPNnWD
>>801
ネオゲッターの小説版だったな。
隼人も自衛隊のレンジャーで竜馬は格闘家だったと思う。
未だに下巻が手に入らない…………
803名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/27(金) 00:01:55.50 ID:WzjNdxGb
そういや、ここでもちょと話題になった艦これアニメ化か…………
SSなどの二次創作増えそうな予感が…………
でも、ゲッタークロスってやる人少ないだろうし。
やったとしても、SSが掲載する所によっては当たり外れが…………


そういえば、先日最終回を迎えたマジェスティックプリンスの決め手は貫手だったな。
ネオゲッターでも貫手だったな。
ちなみにラスボスのライバルもストナーサンシャインみたいな技を使っていたな
804名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/27(金) 03:13:12.23 ID:U5ZzW5TW
マジェプリは敵対組織の方が
ゲッターの未来人の思想に近いよな
805名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 00:07:07.02 ID:TMONB4Vd
シンフォギアも終わったな
ゲッター的にはあの敵側だった三人娘は司法取引みたいな感じで
協力する代わりに投獄とかしないんだろうな。
でも、多分投獄されたほうが幸せな戦いに投げ込まれる
806名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 02:49:32.36 ID:k2zuGTx2
ロボと怪獣解禁したしシンフォギアもいけるな
807名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 03:50:50.81 ID:wxFKLqKt
KAIJU相手に肉単線で立ち向かうゲッターポセイドン
808名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 11:35:31.65 ID:RFEjtxPN
流れぶったぎるが賢ちゃんのぐちゃぐちゃなモンスターって海外か日本か
わからないけどある作家から影響受けたって聞いたことあるけど
一体どういう人なのか誰ぞ知りませぬか?
809名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 13:23:31.20 ID:nUS91T4J
>>808
H・R・ギーガーというスイス画家と絵がめっちゃ共通しているから多分その御大から影響受けている。
810名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 13:27:57.79 ID:wfQzOdqc
>ギーガー
念のため注釈入れると映画「エイリアン」シリーズの人な。
811名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 13:44:06.12 ID:RFEjtxPN
>>809->>810
ありがとうございます
エイリアンのデザイナーさんだったのかぁ
随分とクトゥルフ的だなぁ
812名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 15:17:28.92 ID:nUS91T4J
ドグラとかブルーベリードールに出てきた怪物とかラ=グースとかまさにそれだよな
813名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 20:37:14.57 ID:TDRjNi05
クトゥルーは豪ちゃんや矢野さん、栗本さんなんかとアンソロ本出しとるで
たしかもう30年近く前やけんどね
トグラの話をボンボンで読んでえらくショックを受けたあと
学校の図書館に行ったら賢ちゃんの羅生門があってさらにショックを
くらったときだからよう覚えてる
そんとき以来かな隙間からなんか見えるようになったのは
814名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 21:40:53.31 ID:arToN1Fo
>>807
そう、ゲッターGは0世代目のプロト・イェーガーとも呼べる存在だったのだ。数十年の時を超え歴戦の古強者がKAIJUに挑む!……なんてシチュ希望
815名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 21:54:51.50 ID:66qKiPpS
>>814
いや、それだと、ゲッターGでもどうしようもないKAIJUがぞろぞろ出てくるって事態に

あれ?それってドラゴノザウルスじゃ…
816名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/28(土) 22:10:36.28 ID:TMONB4Vd
アークのゾーンとかそのまんまの展開だwwwww
そして、武蔵は自爆する
817名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/29(日) 00:16:16.37 ID:9dfziQnU
あの監督の事だからゲッターも知ってるだろうし、暗に影響受けたかモチーフにしてるかするんじゃね?
818名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/29(日) 01:48:14.50 ID:1Nai5G57
思ったがアークって真ゲよりドラゴン系統の後継機だよな
頭からのビームとか二刀流とか最強技が身体から発する辺りが
819名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/29(日) 03:01:09.82 ID:zKvAiYxe
元々、アークは真の試作機だし。
Gゆりでもおかしくはない
820名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/29(日) 13:16:50.99 ID:kxZTVWNW
ガッツ百合か・・・

許せる
821名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/29(日) 15:03:18.41 ID:+S+C3kNL
ミチル×元気(渓)か…
822名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/29(日) 20:46:37.35 ID:ihlLkyz/
(おもむろに服を脱ぎだすリンダ)
823名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/29(日) 22:01:10.57 ID:sNWljb5d
飛焔やっていた時期のアンソロに女だけのゲッターチームとかあったな。
そういうのは斬は既にあるけど、先生の書く女性は…………
ちなみに、そのアンソロ書いていた人は人妻漫画とか書いていたような?
824名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 00:52:07.58 ID:nMj8J68V
あのエンペラーVSラ・グースの漫画か
825名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 10:24:44.92 ID:GhxYsmij
だれか、新作描かないかな
偽書も大分危ういし
826名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 10:49:41.61 ID:GhxYsmij
っと思ってたら、ロボットガールズZにゲッター娘でるわ
ツンデレキャラらしいがどういうこと?
827名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 11:51:16.76 ID:kGUPOGJg
ツン:人類に戦いを強いる
デレ:人類の進化を望む
では。
まあこのツンデレ循環してるわけだが。
828名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 16:27:57.87 ID:PoU0EaZy
>>827
節子それロボやないゲッター線のほうやw

東映版の面子ゲッターチームと一緒にしたら
妹くらいの年齢差だしチヤホヤしそうだな
829名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 21:00:32.29 ID:Xgpd81Ga
新展開とあればダイノゲッターに期待したいところだが、ホビーだけっぽいのがなあ
830名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 21:01:47.91 ID:1ypckBiJ
>ロボットガールズ

ゲッター娘とジーグ娘見て気づいたけど、あの娘らって各ヒロインと髪型一緒なのな。

Z:さやか グレート:ジュン ダイザー:マリア ゲッター:ミチル ジーグ:ミッチー
831名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 21:06:51.36 ID:DZbXuEi7
ゲッターGとかも出てくるかな?
832名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 22:25:45.03 ID:PoU0EaZy
初代がゲッちゃんだから
Gが出てきたとしたらGちゃん…?
833名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 23:03:26.18 ID:b7YpHXRS
>>823
結構その話目にするけど、賢ちゃんの描く女性キャラでも可愛い子って結構いるからな?
見た目だけじゃなくて言動とかも含めて、結構上玉が隠れてたりするぜ
834名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 23:26:19.33 ID:Xgpd81Ga
ある朝、流竜馬が不安な夢からふと覚めてみると、格納庫のなかで自分の愛機が1人のとてつもなく可憐な少女に変わってしまっているのに気がついた……
ケン・イシカワ著「変形」
835名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 23:49:21.32 ID:DZbXuEi7
他二機がどうなってるのか気になるし
どう合体するのかも気になる
836名無しさん@お腹いっぱい。:2013/09/30(月) 23:57:06.25 ID:se6p3qHX
>>833
石川賢の女性キャラは恋愛描写とかそこら辺の印象が薄いだけで
他は結構女の子してるよな

そりゃハーレム物のキャラと比べられたら可愛くないのかもしれんが
837名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/01(火) 00:05:41.26 ID:375fyO0G
漫画描き始めた時期考えるとそういう絵柄なのは仕方ないかもしれんな。
838名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/02(水) 01:45:43.82 ID:Su6u5wBM
>>ロボットガールズ
ゴウちゃんも出て欲しいなあ…
いじられキャラになりそうだけど
839名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/02(水) 01:51:10.42 ID:9xLbNTJ+
フルメタル・パニックアナザーの新刊で
主人公が一線を越えたけど
ゲッターチームもやってるよな
竜馬はウイルス回の時に非道なことやってたとはいえただの人間を
一番きついのは息子を焼くはめにはなった博士だろうけど
840名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/02(水) 17:49:50.66 ID:w1wCEkKO
>>823
集まった漫画家たちが示し合わせてないのに(豪ちゃん以外)みんなエンペラーを描いていた、ゲッターロボアンソロジー〜進化の意志〜だな
その部分の作者は大井昌和、女王蟻とかでもナチュラルにグルグル目を採用しとる人
ストナーサンシャインの綴りがおかしいのは気にしちゃダメ
841名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/02(水) 20:39:02.56 ID:+RR6qGlS
「殺す覚悟」とか言い出したら虚無る兆候
842名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/02(水) 20:39:58.42 ID:W7RBsM2F
それは大概のSSでは危険信号だ
843名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/02(水) 22:14:11.54 ID:W7RBsM2F
コッペリオンで暴走したのがゲッターエネルギーだったら…………
それはチェンゲや偽書なせかいだな
844名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/03(木) 01:01:21.48 ID:R2pisnam
今季のアニメが始まるけど…………
コッペリオン以外はヴァルヴレイヴとアルペジオぐらいかな相性がギリギリいいのは

ファイブレインはパズルを壊して解決しそうな気がする
845名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/03(木) 02:00:08.46 ID:4hhNV2wu
別の場所でゲッターを題材にしてるけど
批評してほしいひととかいるき
なんてな
846名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/03(木) 09:49:15.55 ID:R2pisnam
そういうのは、なりきりで荒らす奴が出てくるからな。
まあ、やるとしたら。
ハーメルを語るスレみたいに投稿先の前書きとかに本人です。
っと証明してから、ここの他にもそのサイトのスレがあってそういうことできるならやったほうがいいだろうな。
こっちだとゲッターとしての評価がかたよるだろうし、向こうだと小説としての評価もしてくれるだろうし。
847名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/03(木) 23:24:38.76 ID:jxa9M92k
VIPで時折ゲッターを題材とするSSが書かれることがあるが、大抵人間がゲッター線の力でパワーアップみたいな話になってロボが出ないのがナニだな
848名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/03(木) 23:41:34.65 ID:R2pisnam
まあ、VIPのもので深く詰め込んだ話するのはキツイだろうからな。
ロボと生身、それぐらいのサイズで戦うものとのすり合わせって結構必要だし
849名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/03(木) 23:53:42.62 ID:P73v6tZR
ゲッター線で思ったけどさ
スパロボやOVA、それ以降の漫画媒体で描かれるゲッター線と
石川賢本人が描いたゲッター線って全くの別物だよな
850名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/03(木) 23:58:44.81 ID:R2pisnam
號のあとの真やアーク見るとだいぶ違うからな。
851名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/04(金) 03:35:20.93 ID:L0D5z4ym
ゲッター線がどんな目的だろうと根本的には『愛する者の為に』だから
852名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/04(金) 07:49:04.39 ID:FjQcLlpC
本人以外が扱ったゲッター線って二次創作みたいなもんだから違って当然だろ
853名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/04(金) 21:17:07.84 ID:MmSTGtSX
「ゲッター線って何?」それは我々に与えられた永遠の謎かけ……
854名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/04(金) 21:41:06.08 ID:r+NWLOiW
生命!
855名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 01:09:35.91 ID:HbIF18C4
シードマスターみたいな物かな
856名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 01:13:04.53 ID:rhx1bQxz
生死や地獄とか天国とか、進化とか絶滅とかそういう物のを司る存在だし
857名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 03:21:57.02 ID:+RNcxVeV
創造神の一人の可能性もあるからな
858名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 04:06:23.57 ID:rYOieX/v
ゲッターのクロスSSがまた一つエタッてた悲しい
859名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 10:39:39.69 ID:rhx1bQxz
>>858
どこの?
860名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 15:07:00.74 ID:rYOieX/v
>>859
SS速報のほむら「クジャクの舞だぁあ!」ってやつ
861名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 15:09:27.18 ID:rhx1bQxz
>>860
サンキュウ
他にも竜馬「チェンジゲッターマギカ!!」とかもあったな
シルフェニアでもゲッターとマブラヴのSSあったり
862名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 23:09:02.39 ID:orp/XWzP
なぜかしらまどマギとの作品が多いのう。や、それだけまどマギファン側が書いてるだけなのだろうけどさ
863名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/05(土) 23:37:26.20 ID:rhx1bQxz
>>862
数が多いからな、分母が多いと色んな物があるし
禁書の外伝とのクロスも見たことあるな
864名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 00:02:56.17 ID:9oJlP6Jb
SSを書く上で「竜馬達の身体能力はどこまでならハッタリが効くのか?」とか思うな。
拘束されても普通の手錠や鉄格子ならば曲げて脱走しかねない気もするし
素手でい旬にして犬の首を切断していたりするから、貫手で人間の体に風穴開けたり
そんなこともできそうな気がする。

でも、仮面ライダーとか改造人間あたりの人間を完全にやめてしまった系に素手で勝てるとかは
極端な相手ではない限りはなんか違和感あるし
865名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 01:34:23.22 ID:sggEVjNu
一昔前のSSにおける竜馬はまさにテンプレみたいな誰であろうと容赦しない狂気じみたキャラで味方、敵からも怖れられる存在だったなw
今はさすがに少なくなったが
866名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 02:56:31.91 ID:gpIqHS7C
リョウもハヤトもムサシも、ほんと頑丈だよなあ…
以降は内臓が飛び出すようなGに耐えてはいるんだけども、あんまりそんなイメージがない
867名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 15:47:35.26 ID:kvbnsZ8b
身体は頑丈だし身体能力もずば抜けてるけど
超能力とか人外の化け物相手には、素手では太刀打ち出来ない位は人間レベル
対抗策として火器を用いるのがお約束
868名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 19:32:35.10 ID:27teGl2V
異聞の「拳銃程度なら余裕で対処可能だが、バズーカ持ちだされるとちょっとヤバイ」ってバランスは秀逸だった
869名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 21:10:29.67 ID:VAjZO76t
ゲッターロボ ジ オリジン
870名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 22:01:51.33 ID:zpKxFg46
>>868
バランスっていうか、それってガクエン退屈男の地獄戦のオマージュなんじゃないかと
871名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/06(日) 22:39:54.29 ID:9oJlP6Jb
まあ、対人考えるとバズーカは威力はともかく取り回しや連射が効かなさそう
アサルトライフルとかマシンガンなら…………
872名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/07(月) 01:04:08.68 ID:aZVaUxIo
>>871
門土「化け物みたいな人間ならバズーカ連射してうまく立ち回れば勝てた」
873名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/07(月) 01:15:02.97 ID:VGL14XaJ
まあ、早乙女博士にかかればデリンジャーサイズで装甲車を破壊するもん作るからな
874名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/07(月) 01:16:14.26 ID:VGL14XaJ
早乙女博士じゃなくて敷島だったわ
875名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/07(月) 02:41:15.10 ID:sw8rRq17
新ゲッターに敷島博士なんで出なかったんだろうな?
あの世界観なら必ず敵味方構わずかき回してくれて物語を面白くしてくれそうだったのに
876名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/07(月) 23:04:08.52 ID:VGL14XaJ
尺の都合だろうな。
中途半端に出されても…………だし
877名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/08(火) 06:41:55.88 ID:K0UjSvP8
漫画版號のラセツってアラスカ戦線の下りを見れば無能指揮官みたいな感じに思えたけど、
よくよく後の展開を考えたら邪魔消しのためにわざとあんな指揮したんじゃないかなと思うんだがどうだろう。
878名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/08(火) 15:27:12.11 ID:slbXai8L
新ゲッターといえば黒平安京に行く時の渦便利だよな
移転先をクロスさせたい作品の世界にすれば良い
清明倒して帰還にすれば完結させるのも簡単だし
879名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/08(火) 19:59:45.28 ID:SJ6PvlP0
ゲッターチームに加え晴明まで出張ってくると、蹂躙のリスクが上がるかも…。
個人的には、記憶喪失と言うおいしいシチュから始まるダチ公ワープや、
見た目は子供、頭脳はRYOUMA!でスタートできる重陽子ワープに注目するぜ。
880名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/08(火) 20:03:01.20 ID:srJqopLs
黒平安から帰還するのはいいけど
かなりボロボロの上に炉心強化前しかも、数百年放置の状態…………
整備どうするんだろう?
どんな世界にいっても部品とかパーツとかあるわけないからなあ…………
881名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/08(火) 20:54:13.89 ID:tKVyc2J/
ジュラ・デッドもよろしく!
882名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/08(火) 23:19:02.62 ID:srJqopLs
それぞれ考えるとつごがよさそうなのは
初代、武蔵の自爆(研究所周辺が別の世界に言ってしまった)
G シャインスパーク
真 大型宇宙戦艦の後
號 火星へ飛び立つあたり
アーク 未来に行く時か帰るとき

真 ミサイル爆発とシャインスパーク
ネオ ゴール&UFO撃墜
新 黒平安の行き帰り 最終決戦の地獄の釜 聖ドラゴンのビーム
あたりかな
883名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 01:49:01.91 ID:HWqw7rR9
ファンタジー系の化物にゲッター線照射したらどうなるんだろう?
ドラゴンには特攻ダメージはありそうだけど
884名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 03:55:35.32 ID:XcP2JoUE
ゲッター線を浴びて浴びせて〜系は
実際のところ恐竜帝国陣営の皮膚が弱い爬虫類が溶ける位の描写しかないのでよく分からんな
885名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 05:34:43.17 ID:Bydsx7Qb
スパロボOE真ドラゴン出なかったみたいだな……。
886名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 08:26:43.59 ID:oCvLr4JN
無理だろ、マップ埋まるし
OEはマップ上でユニットの大きさが表現されてるから
887名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 08:38:53.71 ID:a8a8h+/I
デスザウラーやウルトラザウルスは出れたのに
888名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 08:55:09.95 ID:UXG2g8OD
どっちも、高く見積ってもホワイトベース前後ぐらいだし
889名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 10:40:14.06 ID:HWqw7rR9
新ドラゴン出たら
特殊ボスみたいにステージの一部みたいな感じになってるような感じになるだろうな

長さだけでも六キロあるらしいし、高さだけでも1000メートル近くあるかもしれんし
890名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 12:35:54.11 ID:Bydsx7Qb
第3次Zに期待だがグレンラガンは最後までやるとほぼ確定しているわけで多分規模がインフレ化するから元ネタのゲッターが何を出してくるかだな。
ネオか新か、まさかの號か……けど個人的に真ドラゴン(大決戦版)を使いたいな。
891名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 13:44:16.49 ID:KVN8ohuH
やはりテレビシリーズとの合体攻撃じゃね?ダブルゲッタービームとかストナーサンシャインスパークとか。
892名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 16:11:30.61 ID:HWqw7rR9
モバゲーのスパロボでTVとOVAは既に共演しているんだっけ?
まあ、モバゲーのやつはストーリー性はほぼ無いらしいけど。
893名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 21:07:20.41 ID:CX6P18xm
できたら神谷竜馬と石川竜馬の掛け合い見たいなぁ、なんて思ってるけど
それでどれくらい集客できるんだろうって
心配が先に来ちゃうんだよなぁ…
894名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/11(金) 21:59:51.60 ID:kkPhjSEP
>>892
モバゲーのスパロボは、チェンゲとネオゲが参戦。
895名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/12(土) 09:44:05.77 ID:E+ZZX06w
別にインフレだけがゲッターロボじゃないし
ここは號あたりが出てゲッター線に囚われないゲッターチームみたいな演出を期待したいな
896名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/12(土) 23:41:11.46 ID:dh4VuOm1
スパロボの話ばかりでナニだが、なんで出ねえんだろうな號
897名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/12(土) 23:51:48.86 ID:9QanVNFo
利権が複雑だから、ネオの方が楽という噂を聞いたことあるな。
まあ、NEOかOEみたいなものでしかこの先出れそうにない気がするな。
898名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/13(日) 15:05:44.71 ID:UErbC48a
モバゲーの、ダイナミック系ロボオンリーのゲームは、號あるんだけどね。
899名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/13(日) 21:35:47.27 ID:ig8+XCZr
まあ、どこがメインで作るかでも版権の使いやすさが変わるのかも。
ただ、レンタルとか販売の事考えればOVA組のほうが新規にとってはいいかも。
900名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/13(日) 21:53:01.54 ID:X0U/YUc2
>>899
それを言ってしまうと、TV版無印もGも使えなくなるじゃないか
901名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/13(日) 21:56:42.76 ID:ig8+XCZr
でも、声優考えると…………
ギャラは上がるし、引退や鬼籍に入る人も…………
902名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/14(月) 02:04:24.68 ID:4Fz9W+Gm
最初は夢の競演を楽しむゲームだったのに寂しい話だよね。
903名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/14(月) 02:59:37.95 ID:OMm8zTRW
OE全栗したけどやっぱ真ドラゴン来ると思ってた俺からしたらガッカリだったな……。
904名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/14(月) 19:59:46.03 ID:3Ec+mhk5
ガンダムビルドファイターズが好評らしいなあ
ゲッターのプラモの評判は…………
905名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/15(火) 01:55:58.89 ID:A4NqXifn
なんとなくモンハンと組み合わせられないかな、と思った
ゲッターチームの身体能力なら古龍とか、魔法生物以外はロボ無しでもなんとかなりそうだし
裏設定だけど龍と人との大戦があったりするし色々出来そう

と思ったけど、MH世界から帰る方法がないのと、ロボが出ないのが
906名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/15(火) 08:44:33.24 ID:GqpoYJrK
『グラディエーター ロード オブ トゥ フリーダム リミックス』ってPS2の隠れた名作あるんだが、今日から擬似竜馬さん作って両手斧無双してくるわ。
907名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/15(火) 21:47:33.04 ID:+Y2DOvPU
>>904
ちゃんと3機で合体して3形態になるガレキがあるじゃないか!
908名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/16(水) 01:31:22.37 ID:ZYorTgyL
>>896
当時の人気の問題。
当時はジャンプアニメと勇者&エルドランが人気で號はマイナー扱いだった。
ゴッドマジンガーが出ないのもそのせいらしいし。
おまけに甲児or竜馬と隼人が出てないせいか、オールドファンからの人気も低いし…
909名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/16(水) 03:02:53.95 ID:sK+LOn35
けど打ち切りにならなかったからそれなりに人気あったんじゃない?玩具も出たし。
けどテレビ版最大の悲劇は惜しくも漫画版のほうが知名度も人気がそっちにいっちゃったことなんだよな…。
910名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/16(水) 07:55:16.04 ID:QN4tUXqa
石川賢ファンの中でもゲッターの中では一番TV號が好きって人を知ってるけど
ゲッター界隈を見る限りはやっぱりマイナー扱いっぽい
ただロボットが徐々にパワーアップしていくストーリーや各ゲッター形態やゲットマシン単体での闘いなど
マジンガーとゲッターロボの両方の要素を上手く取り入れてる
個人的に最終決戦は全ゲッターロボの中で一番熱いと思ってる

問題はその前評判があるせいで見ても無いのに黒歴史扱いをする奴が少なからず居ること
911名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 21:55:57.05 ID:FVYD92w0
シリーズもののファンが見てもない作品を黒歴史扱いってのは本当に問題だよなぁ。
そういう奴は大抵、見ても無いのに何故叩く?って聞くと
糞だから見る価値もない、見る時間も惜しいって答えるが
見ないのは自由だがだったら叩きもするなっての。
全話見てからとはいわない、最後まで見ようと思わせられないのが悪いんだから。
でもマジで一切触れたことすらないのを叩ける連中ってどういう精神構造してるんだろうな。

ガンダムXファンの俺からするとマジでそういう奴らはむかつく。
912名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 21:59:36.51 ID:11KC1JWt
テスト
913名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 22:01:24.78 ID:11KC1JWt
お、書けた。
ゲッターにおいてはスパロボの影響かTVシリーズがdisられる事が多いのう。悲しいこってす
914名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 22:04:49.12 ID:cKXIE+Pf
周りが叩いているしそういっているからよくもわからずに便乗するのはよくあるからな
割と最近ならガンダムAGEを主導したレベル5の日野社長とかすごい叩かれようだったからな。
彼らが手がけた単純に作品に対してのものならともかく。
当時で酷いのはソースがあるかもわからないことをあげて個人叩きに走っていたからな。
915名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 23:02:58.97 ID:Jxk6zQGC
>>911
「ゲッター線使ってないから」「竜馬と隼人がいないから」
この二点のせいでオールドファンからシカトされてるようなものだから…。

今度やるマジンガーガールズも初代ゲッターが擬女化されるけど、
號の擬女化は出るかどうかすら丸っきりスルーしてるのを見るとマジで不人気扱いっぽいのが度し難い。
テレビ本編なり劇場版なりで初代ゲッターとマジンガーと競演してくれれば…orz
916名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 00:28:12.99 ID:jaij6Sac
否定はしないがダイナミック系を少女化するのはあまり乗り気ではないな。
艦これといい何でもかんでも擬人化すればいいってもんじゃない。
917名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 02:15:47.02 ID:EF7RsO0n
まぁゲッター線は擬人化したら女性な気はする
918名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 20:41:19.40 ID:zmKJstW9
創造神みたいなものだからなんかそんな感じはする。
ただ、おばちゃんみたいなイメージが有る
919名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 22:29:09.89 ID:URq10yDE
擬人化させるにしても
肩車盲目空手家とか暗殺忍者とかに変換させる御代の脳ミソよ

マジンガー乙女は楽しかったけど
920名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 23:48:06.48 ID:XjX4Sadd
ゲッター線の擬人化っていうなら、それこそ號の前に現れたのがそれに近しい存在だし
性別を超えた無機質な存在って感じがするな

>>915
まーゲッター線云々は当時からすればただの便利エネルギーくらいの扱いだし、何故にそこまで拘るのか分からない所だな
ただ、漫画版號以降のゲッター線的な意味合いで否定してるなら、それはTV版・初期漫画版も否定してる事になるというこれまたよく分からない事に
921名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 01:40:52.64 ID:TUPMC1yN
アニメ版號は今やると受けそうな感じはすると思う
なんというか、いろいろ捻くったものが多くなりすぎて
王道、丁寧に作られているものが一定の評価を受けるようになった着ていると思う。
922名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 23:08:18.85 ID:WdlOupFm
一周回るとかファッションみたいだな。いつの日にかまた皆がゲッターに熱狂する日がくるのだろうか
923名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 01:47:19.56 ID:5NVTf2U3
もうゲッターは映像化されないのか……
924名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 01:57:04.13 ID:MZhMAXCs
その内されるかもしれんが
新から十年たとうとしているからな
925名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 10:56:51.37 ID:Ktfq2y2E
アニメ號はZリメイクが没ったピンチヒッターじゃなかったっけ
地味に面白かったけど、後半ヒロインが敵幹部助けようとして共に跡形もなく死亡、
キレて敵ボス倒して終、ってのが後味悪かった

マジンガーは放送終わってからもアニメのほうが人気があるけど
ゲッターは石川賢人気のほうが高いわな
926名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 11:49:36.84 ID:5NVTf2U3
ゲッターは元々は『三位一体』『地形を選ばない万能機体』『チームプレイで真価を発揮する』のが売りだったのが、いつしか
『星を容易く破壊できるトンデモ機体』『乗る奴もチート』『ゲッター線主体のオカルト』みたいな感じだもんな……。

間違ってはないんだけど主体性が変わりすぎなんだよな、新ゲッターあたりがまさに後者だったり。
927名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 11:59:29.81 ID:MZhMAXCs
前者のは描写に時間というか回数が必要だからな
メカのギミックを活かすには何度か戦闘の必要もあるし
話数が少なめになってしまう近年のアニメとOVA、漫画ではそうなるわな
一つの戦闘に入れ込みまくるわけにもいかんし
928名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 12:42:33.93 ID:K6p7QsLS
ネオゲッターなんて実質上主役機が6機あるのに全四話だもんな。
しかも第二話の主役はほぼテキサスマック。
更に最終話では特殊形態の神ゲッター・・・詰め込みすぎってレベルじゃないね。
929名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 22:03:44.80 ID:Q0FC0kH/
4クールアニメの時代はもうこないのか・・・・・
930名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/20(日) 22:26:11.17 ID:72Fb3kKo
俺は40周年記念にサーガアニメ化するに賭けるぜ
それはともかくランドウ軍ってシリーズ唯一の人間の敵だから何かと妄想しがいがありそうな気がするのは素人考えだろうか
931名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/21(月) 00:44:35.08 ID:1qm3sReg
アニメの脚本は中島かずきとたかしげ宙が
書くんですねわかります
932名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/21(月) 00:50:41.33 ID:bhox9lgr
一年ものはほんとうに少ないからな
日曜夕方もガンダムAGE以外は一年はやってないと思う
分割でならとかではやっていたけど。

まあ、フギュアのダイノゲッター? っとやらが気になるな
ホビー雑誌の小説だけかもしれんが、もしアニメやるとしたら…………
ゲッターでなんで恐竜をやったのかが気になる。
ついでに、1がプテラ、2がティラノ、3がトリケラに変形するらしいけど
この3つの組み合わせは戦隊やライダーを思い出す
933名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/22(火) 01:11:26.11 ID:86dmr28V
デザインや知名度的に2にティラノなんだろうけど
個人的には小型でカギヅメのあるタイプのほうがイメージに合うなと思う

どっちかっていうと隼人に対するイメージなのかもしれんが
934名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/22(火) 19:44:28.21 ID:nue6hAR7
>>933
小型で鉤爪……ヴェロキラプトルあたりか。
935名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/22(火) 22:50:11.47 ID:u10Zc99l
ザイ・バド・ズーは泣いていい。
936名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/22(火) 23:45:52.87 ID:rQnjCTKb
敵は何なのか、動力は何なのか等気にはなってる<ダイノゲッター
937名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/23(水) 01:29:54.76 ID:nAyC52N6
つかゲッター+恐竜とか噛み合わなさすぎだろ。
企画者は両関係を知らないのか?
938名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/23(水) 01:55:00.00 ID:b7ngNZEL
つかゲッター+恐竜は既に原作にあるだろ。
>>937は両関係を知らないのか?

ってのはいいとしても
賢ちゃんの漫画に恐竜の血が混ざった人間が出てきてエンペラーよりヤバそうな敵と戦う
みたいな漫画があるらしいけど誰か知ってる?
939名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/23(水) 01:57:40.88 ID:nAyC52N6
>>938ゲッターザウルスは動力がゲッター線使っているかどうか分からないからなあ。

たしかボンボンでやってた奴だっけ?
940名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/23(水) 08:14:06.65 ID:q+99VSrz
でも恐竜帝国って無印の時点でゲッター線使った兵器は一応作れてたからな
相当苦労したらしいけど
941名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/23(水) 14:27:22.79 ID:pjk5esnX
>>938
調べてみたけど「恐竜アーミーおたすけ隊」ってのが近いかもしれん。
恐竜のハーフが出てるかはわからなかったけど、エンペラーよりやばそうな代物は出てた。
942名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 02:05:25.64 ID:0Kbdenfd
ストナーサンシャインのもとネタってかめはめ波か波動拳かな?
943名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 02:06:34.31 ID:PI2HYw7E
ゲッターロボ號とそのリメイクのネオ1って
ゲッター1系列にしては内蔵武器とか多いよね。
ゲッター自体がすスーパー系にしては内蔵武器が少なめな気がするけど
944名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 04:27:37.69 ID:0Kbdenfd
まあゲッターは一形態ではないからな。三形態になれるし、それで状況、地形に応じた攻撃ができるのが最大の武器だろう。
一形態にコンバトラーみたく武装内蔵しまくったら不恰好になるどころか変形できなくなるなるだろうし
945名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 08:00:53.25 ID:FyzLE0As
多いと言っても3形態合わせてマジンガーと同じぐらいだろ?
946名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 09:19:59.63 ID:Tt/ux2DQ
内蔵武器に関しては
作品自体が生まれた時代に依るところが大きいんじゃね
947名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 10:35:38.02 ID:ioQi1oBA
>>938>>941
恐竜アーミーおたすけ隊であってる
主人公には恐竜の血が4分の1流れててエネルギーを吸収し自分のものに出来る
ついでにエネルギーが上がると半恐竜化する

エンペラーよりやばそうなのはガルマっていうロボット
全ては言い伝えで実際にどうかは分からないけど
・宇宙が出来る前から存在していて、ビッグバンの起爆剤となって宇宙が誕生した
・宇宙を誕生させることも破壊することも出来る
ってな感じのやつ
ついでに主人公達が乗る宇宙船はドラゴンタートルというロボットに変形できる

ボンボン掲載作品だけあって、設定がハチャメチャで作品自体のノリもややギャグ調だけど
いろんな意味で賢ちゃんらしい作品だからおすすめ
948名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 11:54:40.00 ID:PI2HYw7E
もともと、作業用だからなあ。
内蔵武器とかつけまくりはイカンだろうな
號は序盤で散々貧弱やっていたから逆に武装つけたんだろうし
949名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 12:49:56.05 ID:0Kbdenfd
ゲッターは武装の少なさを馬力やパワーで補ってるってイメージ。
真ゲッター以降はまさにそれだと思う。
950名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 19:05:23.33 ID:PI2HYw7E
というより、武装が必要ないといった感じだな
951名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 21:19:17.49 ID:NSuhYbn2
出力が大きくなってくると武器が耐えられなくなってくるということか…
952名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 21:58:21.23 ID:o6G53FD1
ここ50レスくらいゲッターの話しかしてねえぞ俺ら
オープンゲットするんだ
953名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 22:14:35.13 ID:c4PYcrYg
その50スレの中に潜む非ゲッター作品に目を向けてから物を言わんかいこのドサンピン
954名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 22:28:32.22 ID:PI2HYw7E
他の作品とのクロス談義ね…………
キルラキルのキャラは勢いでゲッター乗れそう
マコは3ポジなんだろうけど…………全く死にそうにない
955名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/24(木) 22:42:32.30 ID:xDi2rH/K
ガンダムビルドファイターズで
敷島印の魔改造ガンプラで大会に出る竜馬達ゲッターチーム
956名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/25(金) 02:27:42.04 ID:U6Q04gm0
>>955
昔リアルに真ゲ(チェンゲ)のプラモにフリーダムガンダムの翼にビームライフル取り付けしたことがあったが意外と似合ってた覚えがある。
957名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/25(金) 10:27:21.26 ID:FCx8O9MD
作中でも銃持ってるし、アークは背中に刺々しいのもってるからな
ただ、真っ赤と青はあわなさそうだから色は変えたほうがいいだろうな
958名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/25(金) 10:36:48.96 ID:MZO77MPn
ところでなんだが、インベーダーって、
ゲッターシリーズの敵勢力として相当異質だと思うんだ。

他の大体が「ゲッター線ヤバイ、ゲッター線の寵愛うける地球文明滅ぶべき」
なのに対して、インベーダーだけはゲッター線べったりの寄生虫じゃん?

なんで、そうなったんだろう。
インベーダーは少なくとも地球人に対して超敵対的なのに、
ゲッター線は、それに対してなにも対策を施さなかったのかな?
959名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/25(金) 10:51:31.37 ID:+Hvt+LTN
>>958
強化用の敵という可能性も>インベーダー
960名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/25(金) 10:54:26.90 ID:FCx8O9MD
まあ、まだ力貸さなくてもあの世界の技術レベルならどうにか出来る範疇っと判断したんじゃね?
ゲッターロボ號の終盤はもう単純に強ければどうにか出来るもんではなく
真ゲッターの吸収能力がなければ無理だったし、人類がどうにか出来るレベルじゃなかったし。

ゲッター線はいくつかの宇宙を手中に収めていると思うから
幾つもある実験中のフラスコみたいなものでいろんなシチュエーションを試してみたいんじゃないかと考察
スパロボ関連作にもめちゃくちゃな連中だらけなのは何かの見えざる存在の手によるものだと感づいて
自分たちの世界をフラスコの中って言っているのも居るな。
そう実験していると考えると、ゲッターはクロスオーバーは簡単かも
961名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 03:31:02.95 ID:RlxDBbKb
>>955
どちらかと言うとプラモ視点の方がゲッターには合うだろう。
プラフスキー粒子散布下のみで自我を保てる主人公が、
ワケも分からないまま肉体をゴテゴテに改造されて、
地獄の戦場を死ぬ物狂いで戦い続ける話。
962名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 10:25:32.78 ID:ZHGHyhDu
>>961
それ超読みたい
963名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 16:50:09.64 ID:1N+P+kzm
>>961
主人公の名前は狂死郎でどうだ?
964名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 16:56:09.36 ID:OSm6xkc8
プラモ漫画のはずなのにいつの間にか木彫ガンダムの話になってた漫画なんて知りません
965名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 20:06:37.54 ID:66RbGdYB
「行くぜ、次のバトルステージへ!!」

オチが簡単に想像してしまうだろいい加減にしろ!
966名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 20:41:17.00 ID:xFDtcBB4
ガンプラ大会にも関わらずジャンボマシンダーで挑む矜持
967名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 20:54:59.63 ID:Re4hUTwX
邪鬼王フルスクラッチ、小学生は死ぬ
968名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/26(土) 21:06:55.37 ID:s6X/fLRy
まあ、あのアニメの設定によると元来街は動かないらしい。
ということで、ちょっと似ているところのあるマスターガンダムから改造しよう(投げやり)
969名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 00:38:40.75 ID:rsdWuH9c
そういえばスパロボOEで初めてゲッター炉ってゲッター系強化パーツが初めて実装されたな。
ある意味ゲッターに組み合わせるとダブルオーみたいにツインドライブ動力になるよな
970名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 10:45:22.52 ID:jlLBmCmN
>>969
その例えだと、ゲッター線があっちこっちに放出されて新人類が各地で生まれそうww
アークの時点で超能力者が増えてきているらしいから無関係ではないだろうけど。
971名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 16:05:49.36 ID:T8jHwCRz
ニュータイプやらXラウンダーが増えまくるな…
972名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 17:50:15.17 ID:snud6J4Q
OEだとハラハラワールド(アースティア込)だのアストラウス銀河だのペンタゴナワールドだのにゲッター線がばら撒かれるのか。
…あれ? 地球人類より有望そうなのがいっぱいるんじゃね?


最近ふと考えるのが、続編が作成されそうにない真マジンガーとゲッターのクロス。
だが、ボロボロになったマジンガーをゲッターが助けに来るというのは両作品のファンとして
どうしても引っかかりが残る。
973名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 22:42:58.35 ID:jlLBmCmN
>>972
漫画の真マジンガーZEROは真ゲッターでもいないとどうしようもない戦闘力になってる。
974名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 23:21:19.35 ID:snud6J4Q
平行世界から力を引き出す一にして∞のマジンガーZなんて知りません。
975名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 01:51:27.32 ID:1EpvraNy
マジンサーガ、Zマジンガー、真マジンガーZERO、真ゲッター(フルパワー)、飛焔、真ゲッタードラゴン(漫画版)

こいつらいたらもう他のスーパーいらなくなるな
976名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 02:08:21.91 ID:Gd65iAKG
飛焔は敵に間違えられそう
977名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 15:08:44.11 ID:Oc5RvEXi
あのマジンガーは本気出したらSランクなのに普段はCランク
でもAランクが目の前で調子に乗ったら激おこしてSランクになってボコるから困る
978名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 15:15:34.96 ID:xq8DyMYl
まあ、本気出したら勢い余って地球破滅ってレベルだし。
最新話でブレストファイアーで大災害だし。
979名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 16:48:17.66 ID:AxqlNVDD
ZEROのマジンガーの前にエンペラーさんが挨拶にきたら
やっぱり激おこされるんだろうな
980名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 20:55:38.74 ID:xq8DyMYl
どうしよう…………早乙女博士が
魔王の娘が働く店でセクハラしてる…………

次スレ建てようか?
981名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 21:00:00.21 ID:AxqlNVDD
おねがいします
982名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 21:01:57.46 ID:xq8DyMYl
983名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 21:47:31.11 ID:IlEP//xJ

俺たちの戦いはこれからだ!!
984名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/29(火) 21:08:30.33 ID:FEDywEbc
ウメ
985名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/30(水) 00:58:06.58 ID:GEVKlfqz
透過する人いるかは分からんけど
SS投稿するなら次スレのほうがいいんだろうな
986名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/31(木) 00:07:53.10 ID:uxFnE8Uh
ウメ
987名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/31(木) 02:02:54.62 ID:ue3mWXYv
うメ
988名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/31(木) 06:43:40.79 ID:gY7rbqEU
ああ〜スレが押し潰される〜!?
989名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/31(木) 14:23:53.98 ID:uxFnE8Uh
うまれる
990名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/31(木) 19:34:24.40 ID:i1NX94VW
>>975
パイロットは本当の意味での超人ではないただの人類
そこに疲労や精神的な影響が出てくる以上、やっぱり彼らだけでは戦いというのは成り立たないと思う
もし成り立ってしまったら、それは新たな脅威になり得る。人間の敵よ
あくまでもロボは道具で、それを操り戦う意志を持つのは人間、という点を忘れないで欲しいぜ
991名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/31(木) 20:10:28.30 ID:co/8DRkx
>>975は『もうこいつらだけでいいんじゃないかな』的な意味で言ったんだと思うが

ロボ物の展開として大きな力に呑まれることなく制御して正しく使うってのは
燃え展開の王道だよな
992名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/31(木) 21:25:46.37 ID:uxFnE8Uh
ゲッターの場合その大きな力に向き合ったら…………ってのが
原作とOVAで大きく変わるな
高次元に行っちゃった、保留、対立といった感じで
993名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/01(金) 00:39:34.81 ID:wGuA+PaQ
うめ
994名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/01(金) 02:58:02.41 ID:4uRD0TPn
995名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/01(金) 04:32:59.69 ID:8mFp+9UJ
武蔵!周りを見てみろ!
周りに配置したゲッター線防護装置に覆われたマシーンランドウだ!
この中にデビラ・ムゥのマグマ砲を撃ち込めばどうなるか!
さらばだ!巴武蔵!
貴様は地獄の釜に入れられたゲッターロボだ!
マグマの閉鎖空間の中でドロドロに熔けるがいい!
996名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/01(金) 19:43:40.43 ID:wGuA+PaQ
まあ、恐竜帝国も溶けたけどね
997名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/01(金) 23:42:20.45 ID:8ITBZm5h
うめ
998名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/01(金) 23:46:16.48 ID:wGuA+PaQ
1000なら新たなゲッターが
999名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/02(土) 00:08:32.92 ID:RTCkXUC9
チャンジ!
新スレスイッチ――――
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/02(土) 01:24:29.48 ID:VtVt6EZG
オン!
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