星矢の話は要約すると二つだった。
一つ目は、己の肉体を極限まで鍛え、力と意志を一点に集中させることで原子を砕く“破壊の究極”を会得していること。二つ目は、体内のコスモを爆発させることで、聖闘士は超人的なパワーを生み出すということだった。
なのはたちは揃って疑問符を浮かべた。原子を砕くことが破壊の究極という理屈はわかるのだが、己の中の小宇宙だの観念的な話はさっぱりわからない。ためしに、体内に意識を凝らしてみたが、コスモの片鱗も感じられない。
まあ、そんな簡単に会得できるものでもないのだろうが。
「じゃあ、まずは体を鍛えるところから」
星矢の宣言に、なのはたちは気を引き締めた。
コスモが会得できるかどうかは別として、魔導師の矜持に賭けて修行について行ってみせるというのが、フォワード隊員の共通した意気込みだった。
星矢は傍らにある岩の上に手を置いた。星矢の体重の三倍はありそうな巨岩だ。
「この岩を体に括りつけて、逆さ吊りの体勢から、腹筋五百回やってみようか」
「「「無理です」」」
なのはたちの返事が綺麗に唱和した。
以上で投下終了です。
それでは、また。
乙です、魔力ブーストあってもそりゃ基礎身体能力がけた違いだわなぁw
お久しぶりです
一時頃に羽生蛇村調査報告書
ユーノ・スクライア 大字波羅宿/耶部集落 初日/6時12分22秒
を投下します
時間になったので投下します
※注意
このSSには鬱要素が含まれており、今後登場キャラクター達が酷い目に遭う展開も有り得ます。そのことを踏まえてよろしくお願いします。
ユーノ・スクライア
大字波羅宿/耶部集落
初日/6時12分22秒
―――ウォォォォォォォォォ……
十分程前からだ。この赤い水がはびこる異界に羽生蛇村を追いやったサイレンが、どこからともなく再び鳴り響いていた。
―――ウォォォォォォォォォ……
脳髄から湧き上がるような頭痛に顔をしかめて、ユーノは廃屋の影から明け方の空を仰ぎ見た。
生物の咆哮のようにも聞こえるこのサイレン。少なくとも機械による無機質なものには聞こえない。
(このサイレンは、一体なんなんだ?)
サイレンは頭痛の他に、喉の渇きも誘発していた。ワゴンで覚醒して以来、何も喉を通していない上に疲労も合間って、一刻も早く喉を潤したいという欲求に駆られる。
しかし村の川、湧き水、水道水、とにかくここにある水という水の全ては、鮮やかな赤に染まり切っていた。
否応無しに血を彷彿させるような赤色。それらは先に山の上から見た、赤い海を満たしているものと同じ水に違いない。
(このサイレン、まるであの赤い水を飲むように誘ってるみたいだ……)
苦しみから逃れる術を目の前にぶら下げてわざと苦しませているような、ユーノはそんな意図をサイレンから感じ取った。
だがそもそも、血の色をした水なんて見た目からして気持ちが悪くて、とても飲む気になれなかった。
赤い水を飲むとどうなるのか、少なからずよからぬ異変を身体にもたらされるであろうことは容易に想像ができる。
しかしこのまま異界に留まって喉の渇きが進めば、いずれどうなるかだなんてわかったものでは無いことも確かだ。
(一刻も早くみんなを探して、ここから脱出する手立てを探さないと……)
だがワゴンから脱出してからさまよい続けて数時間が経つ。
それだけの時間の中を移動に費やしたにも関わらず、ユーノは仲間どころか人間にすら会えていなかった。
出会うのは元々人間だったと思われる、目から血を流した屍のような肌をした人々だけ。
彼等はホラー映画のゾンビのように、ユーノを見つけるやいなや真っ先に襲いかかって来た。
そのゾンビを日本風に言うなら彼等は屍人とでも呼ぶべきだろうか。
ただ、屍人はゾンビとは違って言葉をいくらか喋るほか道具を使える知能は残っていた。それに最も特筆すべき点は、彼等は不死身であることだ。
傷つけても傷つけてもいずれ再生、復活をして何事も無かったかのように再び活動を再開する。
(まさか不死の生命が実在するなんて……)
ユーノは驚きを隠せなかった。
それはおとぎ話や空想の世界での話でしか存在し得なく、長年無限書庫を担当して来たユーノからしても、不死の生命体が確かに存在していたという事案や文献、証拠は見たことが無かったからだ。
(他人の視界を盗み見る能力を授かったのもここに来てからだし……分からないことが多すぎるな)
ユーノは廃屋の影から顔を出して周りの様子を伺った。
現在ユーノは、打ち捨てられて崩れかかった廃屋が建ち並ぶ集落にいた。
その集落は今、歩く屍達という新たな住民による支配を受けている。当然、そこに迷い込んだユーノは彼等にとって排除されるべき存在に当たる。
ワゴンを出てから人気の無い山を下り続け、屍人を避けながらやっとのこと人里に出たと思えば、そこはこの屍人達で溢れている廃れた集落だった。
(でも寄りによってこんな所に辿り着くなんて……ツいてないなぁ)
思わず嘆息を漏らしたユーノ。その手に持っているのは、錆び切ったシャベルだ。
山中で拾ったものをそのまま武器として活用していたのだが、その先端は屍人達を何度も殴打したためにひしゃげて、血で赤く染まっている。
武器はシャベル一本のユーノに対する相手の屍人は集落内に複数いる上に、何人かは拳銃や猟銃を所持している。シャベル一本のユーノが彼等に見つかれば、すぐに仲間を呼ばれて袋叩きに遭うだろう。
そうすればあっという間に死に追いやられてしまうだろうことは容易に想像が出来た。
ここ最近は前線どころか元より戦うこと自体が無く、ずっと無限書庫で仕事をしてきたユーノ。
別に戦闘に自信が全く無いというわけでは無いが、対する相手は死をも超越した存在だ。
仮に彼等屍人達が、赤い水によって生まれた者だとしら、自分も死後、彼等と同じ様な形態で復活するかもしれない。
だがあんな知能を感じさせないような無様な形での不死身など、ユーノはまっぴらごめんだった。
(とにかく長居は出来ないな。早くこの集落を出たいんだけど……)
そう思いつつ、屍人がいないことを確認して屈みながら廃屋の壁沿いに移動する。ユーノが隠れていたのは『中島』と表札を掛けられた家屋だ。
この集落は山を階段状に切り開いた土地に建ててあり、各々の段に建てられた家屋は全部で数件しかない、非常に小さな集落だった。
だが小さな村と言えど、長い雨と日本独特の湿気がもたらした濃い靄のせいで、見通しは非常に悪い。
ユーノは目を凝らしながら中島家の裏手を通り、段と段を繋げる小さな坂を登った。
そしてすぐそばにあった『吉村』と書かれた表札を掛けられている、雨戸が外れて大きく口を開けている廃屋の中に身を滑り込ませた。
そこで身を潜めてから、ユーノは目をつぶり、意識を研ぎ澄ました。脳内に誰かの視界が映る。点けたての古いテレビのように、音声と映像が徐々に鮮明になっていく。
――ほっは ぁ ひぃひ ひ ひはぁ っ は――
呼吸か笑い声か、区別がつかないような耳障りな吐息が聞こえ、廃屋の屋根の上で猟銃を手に辺りを見張っている視界が映し出された。
この狙撃手こそ、ユーノが堂々と表を移動できない大きな要因だった。
(……しかも退路が無い)
ユーノの背後には小高い山のようなものがそびえており、とても登れそうにない。それに他の視界も見た限り、静かにしていれば狙撃手に見つからずに済む道には全て屍人が配置されていた。
唯一屍人がいなくて抜け出せる道と言えば、狙撃手がいる家屋とその隣の家の間。つまり狙撃手の足元を通ることになる。
(……でも、行くしか無いよね)
どちらにしろこの場に留まっていても、いずれかは彼等と戦闘になる。なら退路があるだけマシ、そこに賭けてみるべきだろう。
目をつぶり、屍人達の視界を見回す。機を見てから、シャベルを握り締め、ユーノは緊張した面持ちで吉村家から顔を出した。
(よし、今だ!)
ユーノは吉村家から飛び出し、なるべく足音をたてず、だが出来るだけ早足に木々の生い茂る集落の中を横切って行く。
そして無事、目的地の廃屋の玄関辺りにたどり着いた。廃屋の表札には『川崎』と書かれている。
その川崎家のちょうど真横、川崎家より一段下の段に、狙撃手のいる家屋が建っていた。
幸運にもユーノが身を潜めている川崎家の玄関口と、狙撃手のいる家屋の間には木造の倉庫が建っており、狙撃手からユーノのいる位置は倉庫に隠れて見えなかった。
(よ、よし……それでこれからどうやってこの集落を抜けるかだけど……ん?)
その時、ふと足元に落ちていた何かが目に入った。それは寂れた廃村には似つかわしい、真新しいカードだった。
思わずそれを拾い上げ、表面に付着していた泥を払う。青みがかった色をしているプラスチック製のカード。カード上部には大きく『城聖大学職員証』とある。
(職員証……教授か?)
その下には『文学部 文化史学科民俗学講師』と、スーツを着たふさふさとした髪型が特徴的な男の顔写真があった。名前は『竹内多聞』と書いてある。
真新しい職員証を見る限り、この竹内という人物もこの村に迷い込んでいるのだろう。
(やっぱり他にも人がいたんだ……)
自分以外にも人間がいることに、ユーノは思わず安堵した。職業を見た限りだと、自分と同じような理由でこの村に来たに違いない。
それに考古学を専攻する自分との共通点もあり、仲間意識が自然と芽生えた。
(出来ればまだ生きている内に会いたいな……力を合わせればこの状況をどうにかできるかもしれない)
まだ希望が潰えてるわけじゃない。そう思い直して、自分を奮起するようにユーノは職員証を握った。
すっかり酉を付け忘れてました。
しかしその時、突如ユーノの足元の土に甲高い音をたてて弾丸がめり込んだ。
(き、気付かれた!?)
当然、ユーノはそれに驚き後ずさりをする。すると不意にかかとが何か固いものに乗り上げた。それは材木だった。
「っ……うわわっ!!」
足元にあった材木に足を取られてユーノはバランスを崩し、勢いよく背中から倒れた。
ユーノの身体は川崎家の外れ掛けた雨戸に寄りかかり、経年劣化していた雨戸はそれを受けて大きな音をたてて外れた。
当然、ユーノは川崎家の中に背中から突入することになり、倒れた拍子に後頭部を思い切りぶつけた。頭をさすりながら上体を起こす。
「いたたっ……ってヤ、ヤバい!!」
今の音で確実に他の屍人達にも気付かれただろう。狙撃手もいる中、ここから無闇には動けない。ユーノは慌てて川崎家の中に駆け込んだ。
奥の部屋に入り暗がりの中に身を潜めると、とりあえず『竹内多聞』の職員証をポケットに入れ、すぐさま目をつぶって近辺の屍人達の視界を探る。
―――だ ぁれ だあ ぁは あぁ―――
―――げぇ ひは ひ ひひぃ ひひ―――
既に二体程の屍人が川崎家の前に集まっている。しかもそのうち片方の屍人の手には拳銃が握られていた。
(ったく、やっちゃったなぁ!!)
余計にややこしい状況へ追い込んだ自分への苛立ちを、心の中で吐き捨てる。
このまま追い込まれて死ぬわけにはいかない。
手元のシャベル以外にも何か対抗できる武器は無いかと、藁にもすがる思いで懐中電灯で部屋の中を照らし、棚の中身を漁っていく。しかしここは廃屋、見た限りあるのはガラクタばかりだ。
(やはりそう上手くはいかないか……)
そう思っていたところ、ふと箪笥の上に置いてあった細長い木箱が目についた。とりあえずそれを下ろし、蓋を開ける。
中身を見たユーノは、思わず目を見開いた。
「これは……ショットガン?」
ユーノが見つけたのは、古い型の狩猟用散弾銃だった。古い型とは言えどなぜかちゃんと保管されていたらしく、目立って錆び付いている箇所も無い。
箱には猟銃と一緒に、充分な数の弾が詰め込まれた型紙の小箱が入っていた。
「……どうか使えますように」
呟きながら猟銃を手にして、銃身を開き、勘を頼りに弾を込める。間もなく背後から慌ただしく床板を踏む音が聞こえてきた。
懐中電灯を切り、ユーノは息を殺して壁に身を寄せて隠れた。足音が徐々に大きくなる。
「げ はぁ あは は はは ははは」
部屋に入って来たのは拳銃を持っている屍人だった。背中をユーノに見せている辺り、こちらに気付いている様子は無い。ユーノは猟銃の銃口を屍人の後頭部に向けると、迷わず引き金を引いた。
ばぁん、と強烈な発射音が狭い室内に轟きユーノの鼓膜を叩く。同時に発砲時の大きな反動によって銃身が跳ね上がった。
撃たれた屍人は車に引き倒されるような凄まじい勢いで前のめりになって倒れた。
後頭部には抉られたような大きな穴が開き、屍人は間もなくして身体を丸め、それきりぴくりとも動かなくなった。
(よし、使える!)
銃器が手に入ったのは不幸中の幸いだった。これで屍人相手でも、複数人に囲まれたりしない限り有利に立てる。外にいる狙撃手にもある程度対抗できるだろう。
ただ発砲音が大きいため、撃つ度に屍人を引きつけてしまうだろうことが不安だ。
「は ぁはぁ はぁ は ぁ はぁは ぁ」
するともう一体、農夫の格好をした屍人が鎌を手にして部屋に入って来た。屍人はユーノに気付くと、不気味な微笑みを浮かべながら鎌を振り上げて襲いかかってきた。
ユーノはすかさずその顔面に向かって猟銃を突きつけ、引き金を引いた。
再び大きな発砲音と共に弾が炸裂し、屍人の顔に大きな肉の花が咲いた。倒れる屍人を前に、ユーノは手にしている猟銃を見やる。
(……質量兵器の使用は違法だけど、非常事態だし相手は不死身だから許されるよね、多分)
そう思いながら、リュックサックを下ろした。小箱から弾を二つ取り出して猟銃に装填し、また何個か弾を取り出すとそれをポケットに入れた。残りは小箱ごとリュックの中に放り込む。
弾も使い過ぎないよう、気を付けなくてはならない。
しかし思わぬところで強力な武器が手に入った。どうやら運はまだまだ自分を見捨ててはいないようだ。
「……さて、行くか」
呟いて猟銃を握り締めると、ユーノは集落脱出を目指して、足早に部屋から出て行った。
以上で投下終了です
ではまた
乙
学者繋がりで安定の絡みでした
SIRENのクロス書こうとしてる自分は参考にさせてもらってます
ニコニコとか見ながらプレイして勉強してるが…ぶっちゃけ邪悪な考えしてるのは人間オンリーよね
しかしこのスレ人数少ないのかな?
以前はそれなりに人いたけど、いろいろあってこんな状況だよ
なんだかんだで去って行った人もかなりの数になっているんだな
投下してくれる人がいる限り見続けるけど
正直ここでやるぐらいなら別の所でやったほうがいいとは思う
パイが少ないから狙い目と言う見方も……
くるしいか。
でもここのまとめwikiのほうはアクセスカウンターが一日千近く回ってるよね
ROMは結構いると思ってたんだけど・・・
内容はともかくForceは話進まなさすぎてなあ…
>>255 投下乙です。
お久しぶりです。本日23時より『リリカル星矢StrikerS』第四話投下します。
それでは時間になりましたので、投下開始します。
第四話 隊長たちの憂鬱
森の訓練場で、星矢と紫龍が組み手を行っていた。氷河と瞬、六課メンバーたちはそれを遠巻きに眺めている。
隊長たちによる話し合いの結果、聖闘士の修行は安全上の問題から、やらないことが決定した。
聖闘士の修行は、個人の肉体強化と近接格闘戦に特化している。一方、これまでなのはがフォワード部隊に課した訓練は、魔法、体術、戦術、個人戦に集団戦、など多岐に渡る。
万能型が一芸特化型に、その分野で勝てるわけがなかったのだ。
とりあえず、お互いのことをよく知ろうという結論になり、最初に星矢と紫龍が組み手を披露してくれることになった。
「紫龍、お前とやり合うのはギャラクシアンウォーズ以来だな。今度も勝たせてもらうぜ!」
「ふっ。それはどうかな」
軽口をたたきながらも、二人の拳と蹴りが激しく入り乱れる。
「これ、後でスローモーションで見た方がいいね」
「そうだな。細かいところが、ちょくちょく見えねぇしな」
なのはとヴィータが観戦しながら、冷静に意見交換をする。ただ、星矢も紫龍もまったく本気ではない。速度もせいぜいマッハ二か、三くらい。試合でもないので、このくらいが安全に戦えるぎりぎりなのだろう。
「やや紫龍さんの方が劣勢でしょうか?」
「そうでもないよ」
エリオの意見を、フェイトがやんわりと否定する。
スピードを活かして攻める星矢を、紫龍は冷静にドラゴンの盾で防ぎ、反撃している。手数は星矢が勝っていても、紫龍の一撃は正確で重い。
だが、怪我をしないよう言い含めてあるので、全身全霊の力を込める紫龍の廬山昇龍覇は事実上封印されている。奥義が使えず、紫龍は少しやりづらそうだ。
「ペガサス流星拳!」
一方の星矢は、紫龍が盾で防いでくれるので、思う存分必殺技を使っていた。
戦いは徐々に熱を帯びて行き、二人が加速していく。
やがて、紫龍の拳の下をくぐり抜け、星矢が背後に回り込んだ。
「しまった!」
「これで決まりだ。ペガサスローリングクラッシュ!」
星矢が紫龍を羽交い絞めにして、回転しながら跳び上がる。そして、そのまま頭を下に落下……
「スト―――――――ップ!!」
なのはが展開したホールディングネットが、落下途中の星矢と紫龍を受け止めた。
「なんだよ。邪魔しないでくれよ、なのはさん」
組み手に水を指されて星矢は不機嫌そうだが、なのははそれどころではない。
「星矢君、今の技、何!?」
「俺の必殺技だけど?」
「どうして、あんな危ない技使うの!」
「別に心配いらないよ。これまで何回も使ってきたんだし」
「もっと安全な技を考えなさい!」
なのはの剣幕に、星矢は首をすくめる。
ペガサスローリングクラッシュは、相手の頭を地面に叩きつける荒技だ。しかし、その際に、離脱が少しでも遅れれば、技をかけた本人の頭も一緒に砕く危険がある。少なくとも模擬戦で使う技ではない。
元々相打ち覚悟で使った技なのだが、そんな技を平然と使う星矢が、なのはには信じられなかった。
「あんな風に怒るなのはさん、珍しいね」
「まあ、なのは隊長の教育方針と真逆の戦い方だからね。あんな無茶な技、いきなり見せられたら、取り乱すのも無理ないんじゃない?」
スバルとティアナが、怒っているなのはからなるべく距離を取りながら言った。
一足先にティアナは映像データを分析してみたが、聖闘士の戦い方は、とにかく危なかった。
背後に回り込む時に、紫龍の拳が星矢の頭上すれすれを通過している。もし、星矢がかがむのが少しでも遅れていれば、紫龍の拳はカウンターで星矢の顔面を直撃していただろう。どうやっても怪我は免れない。
修行方法も含めて、聖闘士に安全という概念はなさそうだ。あるいは、これまで格上の相手と戦い過ぎて、捨て身の戦法が癖になっているのか。
そんな戦いを繰り返して、よく無事でいられるものだと、ティアナは妙な関心をしてしまう。
「でも、星矢君もよく大人しく聞いてるね」
星矢は、なのはの部下ではない。負けん気の強そうな外見からして、口論になるのではないかと心配していたのだが。
「ああ、それはね」
スバルの声が耳に入ったのか、瞬が答えてくれた。こうして間近で見ても、瞬は綺麗な女の子にしか見えなかった。本物の女としてスバルは若干劣等感を感じた。
「星矢の師匠は、魔鈴さんって言う女の聖闘士だったんだ。多分、年上の女の人に怒られると、修行時代を思い出しちゃうんじゃないかな」
「聖闘士って、女の人でもなれるんですか?」
「本来男がなる者だから、数は少ないけどね」
瞬の修行仲間にも、カメレオン星座のジュネと言う女聖闘士がいる。ただし、女性が聖闘士になる場合、女であることを捨てて常に仮面をかぶる必要がある。
「でも、こっちは強い女の人が多いんだね。ビックリしたよ」
瞬に言われて、スバルとティアナは微妙な顔をした。ミッドチルダでは、優秀な魔導師に、年齢も性別も関係ない。当たり前のことに感想を持たれても、どう反応していいかわからなかった。
なのはの説教が一段落したのを見計らない、ヴィータがハンマー型デバイス、グラーフアイゼンを肩に担いで立ち上がった。
「どれ、そろそろ行くか。おい、氷河か瞬、どっちか相手をしてくれ」
「ヴィータ副隊長がやるんですか? それなら私が行きます」
スバルが名乗り出た。
「そうか。じゃあ相手は……瞬、頼めるか?」
氷河は我関せずといった様子だったので、ヴィータは瞬に頼んだ。
「わかりました、ヴィータさん」
瞬はわずかにためらう素振りを見せたが、大人しく従う。
どうも星矢のせいで、ヴィータは聖闘士たちに最年長だと誤解されたようだ。若い隊長を、経験豊富な副官が補佐していると言ったところか。子供扱いされるのも腹立たしいが、これはこれで面白くない。
バリアジャケットを装着したスバルが、開けた場所で瞬と向かい合う。
聖闘士たちに魔導師の実力を知ってもらう為にも、スバルの責任は重大だった。
一方の瞬は生来戦いを嫌う。模擬戦とはいえ戦うことに、ためらいを覚えているようだった。
「瞬君、思いっきり行くよ!」
ちゃんと戦ってくれなければ、訓練にならない。瞬を奮起させようと、スバルは闘志を漲らせる。
なのはが開始の合図をしようと左手を上げた時だった。風を切り、何かがスバルの頬を掠めていった。
「えっ?」
反射的に首を傾けていなかったら、眉間を直撃していた。瞬の腕は動いていないのに、右手のネビュラチェーン――攻撃を司るスクエアチェーン――が勝手に動きだし、スバルを狙ったのだ。
「……瞬君?」
スバルの喉から固い声が出る。
「スト―――――――ップ!」
なのはが叫び、フープバインドが瞬を拘束する。
「駄目だ、なのはさん!」
瞬の警告と同時に、スクエアチェーンがなのはに矛先を向ける。
「危ない、なのは!」
フェイトがバルディッシュで、鎖を弾く。
「てめえ、どういうつもりだ!」
瞬を取り押さえようと、ヴィータがアイゼンを構えて走る。ティアナたちも不測の事態に、一斉にデバイスを起動する。
「僕に近づかないで!」
防御を司るサークルチェーンが瞬の足元に螺旋を描いて展開する。ヴィータが範囲内に踏み込むなり、鎖が波打ちアイゼンと火花を散らして激突する。
「ちょっと待った!」
星矢と紫龍が、ヴィータの前に立ち塞がる。氷河も、なのはとフェイトを止めていた。
「頼むから、敵意を収めてくれ」
星矢に懇願され、ヴィータたちは半信半疑ながら言われたとおりにする。それだけでネビュラチェーンは地面にパタリと落ち、瞬の腕へと戻っていく。
「ごめんなさい。僕のネビュラチェーンは、敵意に反応して自動で迎撃するんだ」
アンドロメダの防御本能は聖衣で一番と言われている。
「でも、驚いたな。ネビュラチェーンが、ここまで過剰な反応を示すなんて……」
魔法には非殺傷設定があり、スバルたちは常に実戦さながらの真剣さで模擬戦を行っている。瞬の予想を上回るスバルの闘志を、ネビュラチェーンは本物の敵と、しかも相当な脅威と認識したようだ。
「なのは、瞬の野郎は模擬戦に参加させないようにしよう」
ヴィータが努めて冷静に言った。
「そうだね」
なのはは疲れ切った顔で首肯する。
「こんなんで、聖闘士と連携なんてできるのかな」
たった二回模擬戦をやっただけなのに、なのはの心労は頂点に達しようとしていた。
聖闘士と六課フォワード陣が訓練している頃、はやては一人車を飛ばして、地空管理局地上本部に向かっていた。
はやてとて、一日や二日でコスモを会得できるなど考えていない。ただ聖闘士たちを引き止めるのと、聖闘士について知ることができればと提案しただけだ。
その結果、訓練場でどんなことが起きたか、はやては知らない。
『主はやて』
シグナムから通信が入った。
『今、アギトの取り調べを行っていたのですが、取引を持ちかけられまして』
アギトは重要参考人として、時空管理局に拘留されている。スカリエッティのアジトを知る最大の手がかりだ。
「どんな?」
『情報が欲しければ、スカリエッティ逮捕に自分も協力させろと言うのです』
はやては人差し指を唇に当てて考え込む。
アギトの狙いは、ゼストを殺した犯人に対する復讐だろう。
時空管理局では、どんな犯罪者だろうと法の裁きに委ねる。抵抗が激しい場合などは仕方ないが、さすがに私刑を認めるわけにもいかない。
「しばらく保留にしといて。どうせ今のままじゃ対抗策もあらへんし」
『わかりました』
シグナムからの通信が切れる。
スカリエッティのアジトの場所が判明しても、今のままでは攻め込めない。敵が次の行動を起こす前に、こちらの準備が間に合えばいいのだが。
地上本部に到着するが、そこは惨澹たる有様だった。システムの復旧も、がれきの撤去もまだ終わっていない。崩れ落ちた塔が、時空管理局の敗北を印象付けていた。
潜入していたドゥーエによって、レジアスも最高評議会の三名も殺されてしまった。現在、伝説の三提督の元で組織の立て直しが計られているが、まだまだ混乱している。
指定された部屋に向かう途中、はやてはまるで胃に鉛を流し込まれたような気分になる。どう転んでも、愉快な話にはならないだろう。せめて徹底的に最悪な予想をして、その時に備える。
白い簡素な部屋の中では、意外な人物が待っていた。
「やあ、はやて」
明るい緑の長髪に、白いスーツを着こなした伊達男がソファに座っている。
「アコース査察官?」
「ロッサでいいよ。他に誰もいないしね」
ヴェロッサ・アコース。六課の後見人の一人、聖王教会の騎士カリムの義弟で、やり手の査察官だ。はやてとの付き合いは長く、妹の様に思ってくれている。
テーブルの上には、ロッサの手作りケーキと紅茶の入ったポットが置かれていた。はやてが向かいのソファに腰掛けると、アコースは紅茶とケーキを差し出す。
「そう言えば、今朝方スカリエッティから連絡が来たよ。ナンバーズ改め、ゾディアック・ナンバーズだそうだ」
「相変わらず自己顕示欲の強い男やな」
新しい名前をわざわざ教えてくるスカリエッティに、はやてはうんざりとした表情を浮かべた。
はやては生クリームがたっぷり乗ったケーキを一口食べた。甘い風味が口の中に広がり、嫌な気分を少しだけ和らげてくれる。
しばらくカチャカチャと食器を鳴らす音だけが狭い室内に響く。はやてがケーキを食べ終わると、アコースが口を開いた。
別におやつを食べに来たわけではないので、本題はこれからだ。
「さてと……多分、君のことだから予想はしてるだろうけど……」
いつもは愛想のいいアコースの歯切れが悪い。はやてがケーキが食べ終わるまで待ってくれたのも、気遣いだけではなく、単に切りだしづらい内容だからだろう。
「機動六課は、本日付でスカリエッティ及び、ゾディアック・ナンバーズの捕縛任務に就いてもらうことになった。僕はアドバイザーとして、君の補佐に就く」
アコースは一旦間を置いて、深刻な様子で言葉を続けた。
「この任務が与えられたのは、機動六課だけだ。ガジェットならいいが、ナンバーズ逮捕に他の部隊の協力は得られない」
「そっか」
濃い目に入れられた紅茶で喉を潤し、はやてはあっさりと言った。
「アースラの方はどないなった?」
はやては新しい六課本部として、廃艦寸前のアースラを使用したいと申請していた。
「過酷な任務の代わりと言ってはなんだが、六課にはかなりの権限が与えられた。申請すれば、大抵の設備、機材は優先的に使わせてもらえる。その気になれば、新型艦でも徴用できるけど?」
「艦隊戦をやるわけじゃなし、アースラでええよ」
はやては遠慮しているわけではない。廃艦寸前のアースラならすぐに乗り込めるが、他の艦では手続きが面倒だからだ。
はやては退院したロングアーチスタッフにメールを送り、アースラの機動準備をするよう連絡する。
「後、それからこれを」
「これは……」
ロッサが転送してきたデータを見て、はやては目を丸くした。
「三提督からのプレゼントだ。君も噂くらいは知ってるだろう。魔法文明の黎明期、数多の魔導師を再起不能に追い込んだ禁じられた魔法だ。特別に使用が許可されたよ」
正直、これでもまだゾディアック・ナンバーズには届かないし、使用には大きすぎるリスクを伴う。だが、攻略の足がかりにはなるだろう。
「この決定は、一足先に六課後見人たちに伝えられた。聖王教会はこれに異議を唱え、正式に抗議文を作成中。本日夕刻までには時空管理局に届けられるはずだ」
他の六課後見人たち――フェイトの義理の家族であるリンディとクロノ――も上申書を作成中。クロノに至っては、部隊を引きつれて六課に合流するとまで言っている。
「いやー。愛されとるな。私ら」
「茶化さないでほしいな。僕らは真剣なんだ」
普段は飄々としているロッサだが、さすがに余裕がないようだ。おそらく、後見人たちに先に決定内容を伝えたのも、ロッサの独断だろう。与えられた命令をどうにかして覆そうと、手を尽くしてくれている。
「はやては怒ってないのか? こんな理不尽な命令を与えられて」
当事者であるはやてが任務をあっさり受けいれていることに、ロッサはひっかかりを覚えていた。
「それはしゃあないな。私が上でも、それしか思いつかへん」
不満がないと言えば嘘になるが、ゾディアック・ナンバーズと交戦してどうにか撃墜を免れたのは、なのはとフェイトくらいだ。
ゾディアック・ナンバーズに数で対処しても、いたずらに犠牲者を増やすだけ。ならば、少数精鋭で挑むしかない。聖闘士たちが六課に預けられたのも、それを見越してのことだろう。
よしんば、六課と聖闘士たちが敗北したとしても、敵の数を少しでも減らし、得られた戦闘データから対抗策を構築できる。後は万全の態勢を整えた時空管理局の精鋭たちを送り込み制圧すればいい。
捨て駒にされる方はたまったものではないが、これが一番確実な作戦だ。はやてとしては、むしろこんな作戦の責任を取らされる伝説の三提督の方に同情してしまう。
ロッサはアドバイザーという形ではやての補佐に就くが、実際はナンバーズのデータを時空管理局に持ち帰るのが任務なのだろう。
「それより、よくロッサがアドバイザーに就くのを許可したな?」
こういう任務なら、普通、六課のメンバーに思いれのない人物をつける。
「この任務は命がけ……というより、命をどぶに捨てるようなものだからね。ちょっと強行に立候補すれば、誰も反対しなかったよ」
その時の様子を思い出したのか、ロッサがようやく苦笑を浮かべた。
おまけにロッサのレアスキル、無限の猟犬は複数の戦場の情報を収集するに適している。まさに渡りに船だったのだろう。
「大丈夫。私らは負けへんよ」
ロッサを励まそうと、はやては茶目っ気たっぷりに片目をつぶって見せた。
「勝ってしまっても問題なんだ」
はやての励ましは逆効果だったらしく、ロッサがますます深刻になってしまう。
「君たちの勝利の先には、限りなく黒に近い、灰色の未来しか待っていない」
ゾディアック・ナンバーズは時空管理局を転覆させかねない戦力だ。もし勝利してしまえば、六課はそれ以上の戦力を保持していることになる。
機動六課が通常の部隊だったら、まだよかった。部隊を解散後、隊員を別々の部署に配置し、メンバー同士が互いの抑止力となるよう仕向ければいい。
だが、預言阻止の為に、反則ギリギリで集められた六課のメンバーは、ほとんどが縁故採用だ。隊長たち三名が無二の親友であることを知らない者はおらず、隊員間の信頼も厚い。もし、誰か一人でも時空管理局に叛意を持てば、全員が呼応すると考えてしまう。
そんな危険な因子を飼いならせる組織はない。軟禁状態で閉じ込められるか、死ぬまで危険な戦場に送り込まれ続けるだろう。
室内を沈黙が満たす。どちらもかける言葉が見つからなかった。
「…………はやて」
はやてが退出しようかと考えた時、沈黙を破りロッサが口を開いた。ここまで真剣なロッサは、はやても見たことがない。
「これは、査察官ではなく友人としての意見だ」
ロッサは深呼吸し、一息に言った。
「逃げよう」
「へっ?」
ロッサの言葉に、はやては面食らった。
「スカリエッティは狂った科学者だが、無差別に人を殺すような真似はしない」
地上本部襲撃の際の声明にも、命を愛しており、無駄な流血は望まない旨の発言があった。どこまで信用できるかわからないが、行動から一面の真実はあるだろう。
「もし、これで時空管理局が敗北するようなことがあっても、スカリエッティの天下になるだけだ。勝ち目のない戦で、無駄に命を散らす必要はない」
はやては冗談で返そうかと思ったが、雰囲気がそれを許さなかった。ため息をついて、こちらも真面目に返事をする。
「私らの故郷にこういう言葉がある。“一夜の無政府主義より、数百年にわたる圧政の方がまし”ってな」
社会を維持するうえで、それほど法と秩序は必要不可欠だ。
「まあ、スカリエッティが支配者として君臨してくれるなら、最悪よりはましやね」
しかし、きっとそうはならないだろう。スカリエッティは自己顕示欲の塊だが、その本質は科学者だ。あくまでも自分の研究にしか興味がない。
スカリエッティがもし時空管理局を打倒したら、力と権力を望む者に武器を提供し、得られた資金で望むままに研究を行うだろう。
「時空管理局は、次元世界に存在し続けないといけないんや」
数多ある次元世界の中で、時空管理局の後釜を狙う者は腐るほどいる。それら野心家たちを、時空管理局はこれまでどうにか抑えてきた。
もし時空管理局が敗北、もしくは致命的なダメージを受ければ、野心家たちは一斉に蜂起し、次元世界を股に賭けた大戦争が勃発するだろう。
おそらく天文学的な数の死者と、たくさんの世界が滅ぶ。その中には、はやての故郷も含まれるかもしれない。それだけは絶対に避けねばならない。
「大体逃げるって、そんな無責任なこと言ったら、カリムが泣くよ?」
「僕は元々不真面目な査察官だからね。友の命と、組織のどちらかを取れと言われれば、友人を取る。義姉さんもきっとそれを喜んでくれる」
ロッサははやてにそっと手を伸ばす。
「もし君たちが逃げるなら、僕が手を貸そう。僕の持てる力を全て駆使して、君たちを次元世界の彼方まで逃がしてみせる」
込められた思いは、あまりにも切実で真剣だった。
ロッサの指がはやての頬に届きそうになる瞬間、はやてはわずかに身を引いた。それだけで、ロッサの指ははやてに届かなくなる。
それが答えだった。
ロッサは残念そうに目を伏せ、口調をいつものものに戻した。
「離隊したい者がいたら、言ってくれ。隊長クラスは無理だと思うが、なるべく善処しよう」
「ありがとうな」
スターズやライトニングの新人たちが承諾するとは思えないのだが、選択肢だけは与えておきたかった。たとえ、ただの自己満足であったとしても。
はやてが退出するのを、ロッサはやるせない重いで見送った。
六課隊舎に帰りがてら、病院に寄る。
門のところで、白い包帯を腕や額に巻いたシャマルとザフィーラが待っていた。
「お待たせ」
助手席にシャマルが、後部座席にザフィーラが座る。
怪我が完治するまで静養していて欲しかったが、現状ではそうもいかない。本人たちの強い希望もあって、早速仕事に復帰してもらうことになった。
はやてはアクセルを踏み込み、車を発進させる。
「はやてちゃん、何かあった?」
シャマルが尋ねた。いつもと様子が違うことを、早々に見抜いたようだ。
任務の内容が堪えたのは確かだが、意外だったのはロッサの最後の言葉だった。込められた思いが友情だろうと、妹に向けられたものであろうと、あれだけ真剣に思われたら、心が揺れ動くというものだ。
これまでの人生の中で、はやてが異性から告白されたことは何度もある。中には、付き合ってもいいかなと思える異性もいた。
だが、はやては贖罪の道を歩くと決めている。茨の道に、好きな人を巻き込めない。
かつて一人ぼっちだったはやてに、守護騎士という家族ができた。なのはとフェイトというかけがえのない友もできた。機動六課という信頼できる仲間たちもできて、これ以上望むのは贅沢だと思ってしまう。
はやてはどう答えようか逡巡し、
「なあ、シャマル、ザフィーラ。私のことは気にせんと、幸せになってええんよ?」
思わず本音が漏れてしまった。
贖罪の道を、守護騎士たちは共に歩いてくれる。だが、かつて何も知らなかったはやてを救おうと、守護騎士たちが罪を犯したのだ。夜天の書の主として、今度ははやてがその罪を背負ってもいいと考えていた。
以前から、守護騎士たちがもっと自分勝手だったらいいのにと思う時があった。はやてのことなんか気にせず、自分の幸せを追求して欲しい。それこそ、守護騎士たちが恋人でも作って幸せになる姿を見られるなら、それだけでははやての人生は報われる。
これまでずっとつらい思いをしてきた守護騎士たちに、それくらいの褒美はあっていいはずだ。
「はやてちゃん」
シャマルの声は、冬の妖精の吐息のように冷たかった。
(……久々にやってもうた)
本気で怒っているシャマルに、はやては怯える。
「私ね、幸せを分かち合うって、結構簡単にできると思うんだ」
てっきり、シャマルのお説教が始まるかと思いきや、淡々とそんなことを言いだした。
親しい人が幸せそうにしていれば、自然とこちらも幸せな気分になれるものだ。
「でもね、苦しみを分かち合い、共に乗り越えていくことは、本当の家族にしかできない」
ただ不幸の泥沼に沈むのではなく、共にもがき、這い出すことができるなら、それはどんなに素敵なことだろうか。
はやては勘違いに気がついた。シャマルは本気で怒っているのではなく、本気で悲しんでいたのだ。
「私は、みんなを家族だと思ってる。だから、弱音でも愚痴でも、いくらでも言ってくれていい。悩みがあるなら、相談に乗る。でもね、その言葉だけは言わないで。家族の一人に罪を全部押し付けて、平気でいられるように私たちが見える?」
はやてがバックミラーを覗くと、ザフィーラがシャマルに賛同するように、目を寂しげに細めていた。
こういう時に、ザフィーラが狼の姿をしているのは、反則だとはやては思った。これでは懐いているペットを、勝手な理由で捨てようとしている飼い主のようではないか。
「一緒に乗り越えて行こう、はやてちゃん」
シャマルの優しさに、はやては鼻の奥がツンとなるのを感じた。
「……ごめんな」
「……主、謝らないでください」
ザフィーラが言った。
「せやな。ここはありがとう、言うところやったな」
はやては、涙がこぼれないように。ほんの少しだけ上を向いた。
こんなに素晴らしい家族を与えてくれた神様に、心から感謝したいと思った。
以上で投下終了です。
次がいつになるかちょっとわかりませんが、それさえ越えれば、もう少し早いペースで投下できると思います。
それでは、また。
乙〜
272 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/01(金) 10:43:40.77 ID:j7dhR8uO
架空戦記とのクロスssってありますか?
ウィキで探せ
そこでなかったらない
質問なんですが、リリカルブレインってwikiの更新間隔を見るに
まだ新話が投下されてないだけで、wikiが投下されてるけど更新されてないというわけなんでしょうか?
読ませてもらっている身で言うのはあれですが、本家の将軍並みに遅筆というのは俄かに信じ難くて…
文がおかしくなってた…
×わけなんでしょうか?
○わけではないんでしょうか?
十一時頃に羽生蛇村調査報告書
ルーテシア・アルピーノ 大字粗戸/バス停留所付近 初日/7時22分49秒
を投下します
時間になったので投下します
※注意
このSSには鬱要素が含まれており、今後登場キャラクター達が酷い目に遭う展開も有り得ます。そのことを踏まえてよろしくお願いします。
ルーテシア・アルピーノ
大字粗戸/バス停留所付近
初日/7時22分49秒
辺りには、依然として深い霧が立ち込めている。
白んだ空気は、一寸先にある木々すらをも飲み込み、日が出ているにも関わらず森はどこもかしこも薄暗い。
霧は日光を薄らげるだけでなく、視界を悪くし、ただでさえ閉鎖的なこの村を、余計に息が詰まるような空間に仕立て上げていた。
「……ルーテシアちゃん、寒くない?」
理沙はおもむろに、ルーテシアの薄着に見える服装を見やりながら聞いた。時は8月。季節は夏だが、山間部の朝は都会と違って熱を籠もらせるコンクリートも少なく、緑が多いために肌寒い。
しかも立ち込める霧により日光は遮られているため、日が登ってからしばらくしても気温はなかなかあがらなかった。
「大丈夫」
ルーテシアは短く、小さな声で返した。山奥での肌寒さなんて、今までのゼストやアギトとの生活で数え切れない程体験してきた。今更、特に苦に思うようなことでも無い。
立ち込める霧を掻き分けるように、宛もなく二人でさまよい続けている理沙とルーテシア。
お互いが出会ってから二時間は経つというのに、未だ彼女達の尋ね人は見つかっていない。ただただ、化け物達を避けては歩き続けるだけで数時間は過ぎていた。
歩き続けている間、理沙は自分自身のことを色々と語ってくれた。
自分と姉の美奈が一卵性双生児であることや、宮田という医師と自分は会ったことが無いということ、東京というこの国の首都にいた時のことなど。
歩きながらも無心に話し続けていた辺り、少なくとも沈黙が好きではないタイプの人間なのだろう。あるいはそうしていなければ不安に押し潰されてしまうのか。
どちらにせよ特に鬱陶しいとは思わなかったが、それを分かっていてもルーテシアはただ相づちを打つことしかできない。
ルーテシアは別段、理沙と言葉を交わす気が全く無いわけではない。
日頃はスカリエッティにナンバーズやゼスト、アギト以外の者と会話をする機会が無かったルーテシアにとって、辺境管理外世界の人間と警戒心も無く行動を共にするなんて初めての経験だった。
むしろこの異常事態を通じて、新たに気を許せるような人間が出来たことをルーテシア自身、気付いてはいないが心のどこかで嬉しく思う節があるぐらいだった。
ただ、理沙に比べて遥かに特異な出自を持つ自分のことを魔法も知らない理沙に話したところで、何一つとして理解され無いだろうことも目に見えていたのだ。
それを考えると、理沙にとっての非常識を無理矢理に理解させようとして、余計な混乱を招くよりかは、こうして一方的に話を聞いている方がいい。ルーテシアには、そう思えた。
だがそんな理沙も、さまよい続けている疲労により、今ではすっかり口数が少なくなっている。
二時間、休まずに歩き続けていることで疲れを感じているのに、その上、辺りの霧が生み出すまとわりつくような湿気が、二人の体力の消耗を加速させていた。
足取りは確実に重くなっており、その状態で更に一人でしゃべり続けることなど、余計に体力を使うだけなのだ。
魔法が使えたら、こんなことにはならないのに。流石のルーテシアもそう思わずにはいられなかった。
召還、転送、飛行、念話……魔法が使えさえすればすぐにでもゼストやアギトと再会できる。だが生憎のこと、その魔法自体が完全に封じられているのだ。
苛立ちこそ覚えなかったが、異常事態に置かれて、更に魔法が使えないという人生初めての経験に、ルーテシアは微かに疲弊を感じていた。
小さな崖沿いに林が切り開かれて出来た道を辿って、二人はとぼとぼと歩いている。ルーテシアは、誰かの足跡が無数についた、足元の湿った土を見つめながら黙って歩いていた。
と、不意に横から聞こえていた理沙の足音が突然途絶えた。ルーテシアも思わず立ち止まり、顔を上げる。すると理沙が、前を向いたまま呆然とした表情で立ち尽くしていた。
「あれは……」
目を細め、呟く理沙。
「……リサ?」
ルーテシアが声を掛けるが、理沙には聞こえていないようだ。ルーテシアは理沙が真っ直ぐ投げ掛けている視線を追って、前方に目を向けた。
すると遠くに人間の輪郭が見えた。なにか白い服を着ているのか、霧の中でその姿は非常に見えにくい。
「人………?」
ルーテシアも呟くと、同時に理沙がその人物に向かって、突然駆け出した。
「あっ、リサ!」
ルーテシアは名前を呼ぶも振り返らずに、そのまま走っていく。ルーテシアは仕方無く、理沙を追い掛けた。
近付いてみて、その人物は白衣を着た男だということが分かった。こちらには気付いていないようで、理沙は男に駆け寄ると化け物かどうかも確認せずに、いきなり声を掛けた。
「あ、あの!」
その声に、白衣の男はいたく驚いた様子で振り向いた。眉や耳を出した、真面目さを感じさせるような切りそろえられた髪型に凛々しい顔付き。
血色は良く、顔から血が流れているわけでも無い。見たところ、れっきとした人間だった。手にはあの化け物達と戦っていたのか、血に濡れたラチェットスパナが握られている。
「み、美奈……?」
理沙の顔を見た瞬間、男の目に動揺の色がありありと浮かび、同時に理沙の姉の名を呟いた。
その瞬間、ルーテシアは理解した。この人物こそ、理沙の姉の婚約者であると言う『宮田先生』なのだと。
姉の名を耳に入れた理沙は、途端に涙声になりながら、矢継ぎ早に言葉を男にぶつけていった。
「あの、もしかして宮田先生?私、恩田美奈の妹です!理沙です!」
「妹……?」
白衣の男、宮田は言葉の意味を確認するかのように呟いた。理沙は尋ね人と会えて安堵したのか、その目からは涙が次々と溢れ出していた。
「私、お姉ちゃんに会いに行こうとして……お姉ちゃんは無事なんですか!?お姉ちゃんはどこですか!?」
「はあ、双子か……」
泣きながら問いただす理沙に、気の抜けたような返事をする宮田。
理沙の双子の姉である恩田美奈と婚約者である辺り、突然現れた美奈と顔が同じ理沙に動揺を隠しきれなかったのだろう。
宮田の反応の理由は恐らくそんなところだろう、とルーテシアは感じた。
「……………」
がしかし、そう感じつつもルーテシアは宮田の様子に何か引っかかりを覚えていた。それが何なのか、はっきりとは分からないが、どうにも動揺した表情に裏がありそうに感じた。
ただ、突然婚約者の妹に出会ったからということが原因の動揺というわけでは無い。ルーテシアには何故か、そう思えた。
「……そちらの子は?」
ふと宮田が、理沙の傍らに佇んでいたルーテシアに注意を向けた。一応ルーテシアが警戒して、口を噤んだまま無表情で宮田をじっと見ていると、理沙が泣きながらも代わりに説明してくれた。
「この子は、逃げてる途中に会った子で……外国の子らしいんですけど」
「へぇ」
宮田は既に落ち着いたのか、興味の無い様な感情の薄い返事をすると、ルーテシアを見やった。
ルーテシアも見つめ返す。この地域に住む人間特有の平たい顔に、鋭い目つき。じっと自分を見つめる宮田の顔からは、どことなく冷たい印象を受けた。
「とりあえず、この先に商店街がある。そこに降りよう」
宮田は泣きじゃくる理沙に視線を移し直すと、顎で道の先を差した。見ると道がすぐそこで途切れており、その向こう、霧に家屋の屋根がうっすら見えた。
「は、はい……」
安心以外に、美奈がいないことへの不安の現れか、理沙は一向に泣き止まない。
とりあえず宮田を先頭にルーテシアと理沙はついて行く。道の先を行くと、寂れた商店街の街路にあるバス停小屋の屋根の上に出た。
木の壁にトタンの屋根が乗せられただけの、簡単な作り。三人が足を踏み出す度に、トタンが小さく軋む。
バス停の屋根から降りると、これまでの泥道とは違った、アスファルトで舗装された道路が現れた。
木造住宅の建ち並ぶ商店街は不気味なほどに静まり返っており、相変わらずの深い霧によって先はまるで見えない。だがその向こうにも、化け物達が闊歩する気配だけは明確に伝わってきた。
「……………」
ルーテシアの目を引いたのは、ちょうど道から出たバス停小屋を境に商店街の道を阻む、無数のベニヤやトタン、板切れによって構成された、明らかに不自然な巨大な壁だった。
(……これは?)
壁は、その先も続いているだろうコンクリートの道路を中途半端なところで完全に分断している。
その上、商店街にある二階建ての家よりも高く、見上げると霧のせいで霞んではいるが壁の上に家の屋根のシルエットが見えた。
壁、というよりいくつもの家をかき集めて作った巨大な砦のようだ。その巨大な砦に、商店街の家も一部が呑み込まれている。
しかし商店街と同じく、巨大なその建築物も廃墟のように静まり返っており、より不気味な様相を呈している。
誰が、何のためにこんな物を建てたんだ、とルーテシアがしげしげと不気味にそびえる壁を眺めていると、背後から宮田の声が聞こえてきた。
「私も、美奈さんを探してたんだ」
振り向くと、宮田が商店街の方を見やり、こちらに背中を向けて理沙に話し掛けていた。理沙は涙を拭きながら「はい」と答える。
「とりあえず、その子も一緒に病院に」
宮田は首を動かしてルーテシアを見やった。こちらに向けられる鋭い視線。現状に取り乱している理沙とは違い、仮面を被っているかのような無表情を取り繕っている宮田。
なにを考えているのか分からない不気味さを備えている。少なくともまともな人間では無い、それがルーテシアの抱いた宮田への印象だった。
「君、日本語は分かるのか?」
「……うん」
ルーテシアが機械的に頷くと、宮田は何も言わずに前方に向き直り、静かに歩き出した。理沙が鼻をすすりながらルーテシアに振り向く。
「ほら、行こう?ルーテシアちゃん」
言いながら理沙は微笑んだ。その目は、やや赤く腫れている。
正直、宮田は理沙とは違い、今のところ信用に足るような印象は無い。しかしここで無理に別れて一人になったところで特に意味も利益も無いだろう。
無表情の内側に、宮田への警戒心を強めながらルーテシアは理沙に歩み寄って頷く。それを見た理沙は少し安心したように表情を緩めた。
理沙は宮田に対して特に不信感を抱いている様子は無い。大丈夫だ、何かあった時は私がなんとかする……そう胸に決める。
顔を見合わせた後、二人は宮田の言う『病院』に向かうため、宮田の後を追って、霧が覆う商店街の中へと、足を踏み出していった。
以上で投下終了です
ではまた
284 :
◆jTyIJlqBpA :2013/03/06(水) 12:03:05.62 ID:FY4zmUF7
すいません
規制されてて自分ではスレを立てられないので、誰か他の方で立ててくれませんか?
>>284 投下乙
それじゃ次スレ立ててくる
久しぶりなんで失敗したらごめん
>>285 ありがとうございます
よろしくお願いします
現在から定かではない未来。
地球は一つの大きな節目を迎えていた。
多発する戦争。
エネルギー枯渇問題。
自然災害。
様々な障害が人類の前に降りかかって来た。
それに対し人類は全ての人類が互いに手を取り合い平和と発展に貢献すると言う条約の下一つの組織を樹立させた。
その組織の名は『国際平和連合』と言い、この組織の樹立を起に地球から争いは途絶えた。
誰もが永遠に続くと思った平和。
物語は、丁度その時から始まる…
参戦作品
マジンガーZ
グレートマジンガー
ゲッターロボ
ゲッターロボG
UFOロボグレンダイザ―
ウルトラマン
ウルトラセブン
帰ってきたウルトラマン
ウルトラマンA
ウルトラマンタロウ
ウルトラマンレオ
快傑ズバット
マシンロボクロノスの大逆襲
仮面ライダー
仮面ライダーV3
仮面ライダーBlack
仮面ライダーBlackRX
魔法少女リリカルなのは
魔法少女リリカルなのは As
第1話 不思議な出会い
詳しい時代は分かっていないが、少なくとも今からそう遠くない未来のお話をしよう。
其処は今私たちが住んでいる星と全く同じ星。
その星の名は太陽系第3惑星、地球と言います。
え? 何処が違うんだ! ですって?
確かに星は一緒です。
ですが、その星で起こる出来事は恐らく、決して私達の世界では起きない出来事だからです。
いうなれば、このお話はフィクションなのです。
ですので、そのお話を楽しむのは結構ですが、間違っても本気にして世間様にご迷惑になるような行為はお控え下さい。
そんな事をしても私は一切責任を持ちませんので。
長々と失礼しました。
それでは、お話をするとしましょう。
290 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 22:20:29.98 ID:Uixr53sI
夜の湖、人の姿は無く、水辺には止められたボートが波に揺られて静かに揺れている。
周囲に木々は風に揺られて葉のこすれる音を発している。
そして、空には満点の星の数々と巨大な満月が辺りを照らしている。とても静かな夜だった。
だが、そんな静けさを壊すかの様に激しい音が発せられました。湖の岸辺では一人の少年が居ました。
その少年の目の前では人ならざる者が赤い目をギラつかせて少年を見ていました。
「お前は此処に居ちゃいけない存在なんだ!」
少年がそう言い懐から赤い玉を取り出しました。何かを呟きだす少年。
すると赤い玉から眩い光が発せられた。
その光は目の前の人ならざる者に辺りその体を引き裂いていく。
その中から現れたのは蒼く光り輝く一つの結晶石であった。
月夜に照らされて尚一層蒼い光を発する結晶石。
しかし、その直後、周囲に散らばった人ならざる者の体が青い結晶石を覆い尽くすように纏っていき、再び人ならざる者となった。
「だ、駄目だ…僕じゃ、これを扱いきれない」
傷ついた肩口を抑えて荒い息を立てながら少年は悔しそうに呟いた。
それでも再び赤い玉を使おうと手を翳したその時、人ならざる者が動いた。
突如自分の体を細かく分裂させて弾丸の如く少年に向けてぶつけてきたのだ。少年は必死にそれを避ける。
その度に岸辺には巨大な穴が開き、止まっていたボートは貫通され、建物は破壊されていった。
少年は木々の方へ向かい駆け出す。
そんな少年を追いかけて先ほどの弾丸が一つに纏まり先ほどの姿となって追いかける。
どれくらいか走った辺りで少年は再び赤い玉を翳した。
そして、先ほどのと同じように呟きまた光を発する。だが、今度はその光で人ならざる者は分裂せず、そのまま突っ込んできた。
少年は跳ね飛ばされた。幼いその体が風に舞い上がった木の葉の如く宙を舞い、やがて地面に激突した。
倒れて動かなくなった少年を見て人ならざる者は満足したのかその場を去っていく。
その光景を少年は薄れ行く意識の中見ていた。
「に、逃げられた…お、追いかけ…ないと」
それを最後に少年の意識は途絶えた。少年の体を淡い光が包み込み、やがてその姿を変えていく。
光が晴れた時、其処に居たのは一匹の小動物であった。
姿からしてフェレットだと思われる。
そのフェレットのすぐ横には例の赤い玉が落ちていた。
【誰か…誰か、助けて下さい…誰か、僕の声を…】
動けない体のまま少年は声にならない叫びを発する。
しかし、その声に応える者など居らず、無数の木々が唯風に揺らめくだけであった。
ノ}
/ l|
〃 ヘ _____メ}
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八 /:.厶孑: ´ : : : : : :` :>:.、 /r x=彡´
_. :-‐: : : ‐-r=Y: :.|´: : : : : : : : : : : : : : : : :丶. / ノ /
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i: 〃 /: /: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }≧{《《}三ニニ=─: : : : `:>x
、{ /:// 〈:/ヘ-!: : :|: ハ: : |: :│: ヽ: :‐=ニノ!彡ハヽ`ヽ ̄ ̄ ̄¨¨≧x: : : :〉
` '/ /乂/_!___|. . ノl.| l: : |: : :|:ヘ: ハ: :l: : : :|:.:.:.| 乂_ >―x ,イ: :./
!| .' : ;': : |: : レへ!| !|、!、: :|、: x-|‐}: : :l:|:.:.,'  ̄¨¨T ) (: :'"´
|! |: :.l|: : |: : |!イチ芋ゞ 斗斧芋ミ!: | }}、/ } / ヽ!
|: :{ l: :|l: :.{〈{ ら心 kし心}〉:リ〉.} レ `
|/ 八:|\从.弋zノ 弋zツ/乂ノ
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升r:::::::::/ {{ )'´ > っ ,.イヽ)r-‐‐<´ ̄  ̄`
r、 X_}}={{ ゙ii /!! ≧ェ 壬メ ハ/´ `^ー、_._._
ヾ<三{U {{ ヾ __{{ / ≧x_|:::≠/ //{l f⊃ 刈l
r彳个x乂x≦ `>〈 V ̄f¨¨/≦二´.八 ff=彡 }
 ̄  ̄ 《 |\\_|_/ / ん r=乂 ノ
∨壬七ニ【 】ニ=―‐{r====≦´ ハ
∨ /〈 〉 >―t___ <//>x、__
∨ /ヘ. ∨ハ !| >x_. \///A、
∨ ∧ } } f⊃ ノリ 〉 /:::::fj:\
人 L二二二二二ニニ彡 |/rx::::::::::::::∧
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ヽニニ二≧ ̄ ̄≧っ-‐- 、{{二ニニ≧rt ∨ //ヘ |〃r-{⌒l`ヽ-、/
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寸 `≧==≧==x__x==七 人乂乂乂‐---≧x__ ∨//∧ \ ヽ-´八`´> `" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
>x __ イ壬幵气___ヽ_ヽ_ヽ__≧ ∨//∧ }} \
`ア t ‐----‐ ´  ̄〕/\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ ∨//∧ リ /
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∠ヽ∧/// { ii人 》==ミ/ .へ ∠`¨¨¨7 ,' ミヾ ヽ. ヽメ  ̄ ヽ
. / .′ 〈〈___{ i///>=〈 _/___ィ__.:i:i:イ\ ∠ 〈 / ,' ,' ii Ai }i∧ ji_ーヘ´⌒ヾ `、
/ .: ーf]人ア ァ==x V/⌒\ / /,ィア/ 〈__/__/_ハ ii _ii_|_ |!i |ヘ ノL_≧「iへ ゙, ハ
.′ \iト、 」L 7 7(__ ).:.ハ }〉圦\\イ .:i:iア/「7 ‐-i- i { } j_」」LL__|!i | V〔_彡j|///》, ii
i ト、_>≫=={ 弋_:.....:.:リ 从\\\\i:77i:ii 7{丁Tハ{ } 7´}ハL}i } j!i | L_/ j|////》, i|
| | '////\ `¨¨´∠⌒\\\\〉i:i:i:ii ィf圻弌ミ{ }ハr孑斧弌刈i│ レ゙ カ/,,' //》, i|
L___ 」 '/////ア气》⌒弋》ヘ\\〉i:i:i:i:j小从( kしj 爪_し} )}〉| ルミレ゙//,' //》, i|
i  ̄ ̄ハ .'//// X//, ∧ \〉( 》i:i:/|i:!ハハ ヒzク _辷zク イ ハ }///》,x///》i|
:.. -=ヘ '//| X//, ∧ 》'∧レヘi:iト、i∧ , /´/ jレ゛ト、///》, \/,》,
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Vハ マト、
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リリカルなのはクロスSSその124
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