あの作品のキャラがルイズに召喚されました part262

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1名無しさん@お腹いっぱい。
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part262
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1260202238/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/


     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!


     _       
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。



.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:09:06 ID:ic9hL1cM
スレタイをコピペしてそのまま立てていまいました、申し訳ない。
ということで、ここはpart263です。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:24:45 ID:zBy3KRer
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 02:13:03 ID:9AxAAVZE
やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-244.html

完結:やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-245.html

やる夫が「売れっ子」ラノベ作家を目指すそうです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-284.html

やる夫が同人小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-371.html
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:26:03 ID:zBy3KRer
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

途中飛ばすけど、

 対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:42:18 ID:j45zqZOx
>>1


テンプレは>>1だけです。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:54:56 ID:2fZDj1BW
ID:zBy3KRerは頭の病気なので触れないように。さわると感染してしまいます。
7名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 22:20:21 ID:a72tMjWF
すっとこどっこいが感染るのか。それは怖いな。
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 22:30:12 ID:PNOo+PGY
>>7
漫画版のマリーとエリーのアトリエか
9名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 22:33:57 ID:N0XE2bP1
ファミ通連載のものしか読んでないなあ
そういや、TOD,LOM、エリーとマリーがブロスだっけか
そう考えるとすげえ当たり率に思える
そういやコミカライズから召喚ってどれくらいあったっけ? デビチルとかあったと思うけど
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:11:18 ID:S+ty2oEB
以前ミョズとしてブリミルに召喚されたユーディーが竜の砂時計の暴走でとばされた未来でルイズに再度召喚されるとか。。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:12:41 ID:PNOo+PGY
ブロスと言うとダンテの門やダビスタとか超鉄大帝テスラ思い出すな
ダンテ等のカード使い喚ばれたらデルフ涙目過ぎる

ダビスタのガイアギガント喚んだら色々大変そうだ(主に乗る人間が)
12名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:17:32 ID:icKVLP8F
ブロス系は何気に良作が多かったなあ
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:26:49 ID:N0XE2bP1
TOD:空の奇跡
LOM:KH
マリーとエリー:アークザラッド2
ダンテの門:傀儡后
ブロスの有名所ってなんだかんっだで息が長いな
マリーとエリーは微妙だが
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:30:40 ID:icKVLP8F
越智センセはなあw
マリエリも続きは同人だったんだっけ最初は?
15名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:35:03 ID:N0XE2bP1
今は成年コミックで書いてるんじゃなかったっけ?
いや、うろ覚えなんで鵜呑みにしてはいけないが
コミカライズ良作ものは面白いんだが
大抵は原作との対比あってこそだから単体で召喚は難しいんだろうなあ
16名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:45:50 ID:+Lc/rJyx
マリエリも今出てる奴は同人の総集編だね。
何故か我が家に全部あるけど・・・
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 00:00:36 ID:Yb86/fQN
00の沙慈・クロスロード・・・わがまま時代の"ルイス"に振り回されていた頃のノリを
取り戻して、あっという間に『ヤプー化』
18名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 00:02:29 ID:IA3D74DT
天野シロのLOMがやたら好きだったなー
部分的に

ヒヤシンス星人がハルケギニアを征服するようです、なんつってな
19ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:33:02 ID:PNAlj+GD
こんばんわ。
早速ですが、三話の投下の方をはじめたいと思います。
予定がなければ、35分から投下します。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 00:33:59 ID:ms7tADeQ
電王は二話しかない
何作もないよ。
http://www.youtube.com/watch?v=TT0cn-Xycok
21ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:36:04 ID:PNAlj+GD
少し古めかしいながらも、きっちりと掃除され、整備された木造の廊下。
壁にとりつけられた窓からは陽が差込み、広く長い廊下を照らしている。
そして、その廊下の上を1人と一匹が歩いていた。

1人は女性、それもまだ少女といえる年齢の女性だ。
腰まで届くピンクがかったブロンドの髪、ぬけるように白い肌、綺麗な鳶色の目が印象的な少女。顔立ちも非常に整っており、多少しきつめながら、見目麗しい美貌からは上級貴族としての気品も感じられる。普通なら多くの人間が振り返るだろう。
文句なしの美少女といえる少女だった。

もう一匹は、羊にも似た幻獣。
小柄な少女よりもさらに小さく、1メイルにも満たない。
その顔もかわいらしく、動物好きな人間で魅了されないものは居ないだろう。
身に着けた赤いベルトや、どんぐり型の帽子、首に巻かれた青いスカーフも、それの魅力を引き出している。
何より目を引かれるのがその体毛。金色に輝くふわふわの毛は、見ているだけでその柔らかさが想像できる。おそらくは高級綿でもその柔らかさを再現することは難しいだろう。
2足歩行でトコトコと歩くその姿も、十分に魅惑的な生物だった。



「ねえ、ルイズ」
羊型の幻獣ことマイスが隣を歩く少女に声をかける。
「何よ?」
少女ことルイズはそれに答えた。
「そういえば詳しく聞いてなかったよね? その、僕が召喚されたときのこと」
「ああ・・・ そういえばそうだったわね」
彼、マイスには記憶がない。召喚された際に負っていた怪我のせいで記憶喪失になっていた。
現在、その手がかりとなりうる彼のものと思わしきリュックを回収しにいくところだった。
おそらくは、現在それが唯一とれる方法だったが、他に手がかりがあるなら聞いておきたい。召喚されたときの話など何にもならないかもしれないが、それでも一応聞いておきたかった。

そうして、ルイズは彼が召喚されたときのことを思い出しつつ語り始めた。



さっきも言ったけど、このトリステイン魔法学校では2年生に進級する際、使い魔を召喚するの。
で、最後にわたしがあんたを召喚したんだけど・・・

正直、ひどい状態だったわ。
毛のせいでよく見えてなかったけど、体には切り傷や擦り傷が山ほどできてて、打撲のあともいくつかあったそうよ。それと、どうも水を大量に飲んでたらしいわ。
『まるで洪水にでも飲み込まれたようだ』って。手当てした先生は言ってたわね。
まあ、とりあえず。そんな状態で召喚されたものだから大騒ぎになったわ。
生徒のうちで治癒の使える人が総出で魔法をかけて、他の人が急いでより高度な治癒の魔法を使える先生を呼びにいって・・・
それから、さっき話したミスタ・コルベールがあんたのそばに落ちてたリュックを見つけたのよ。
拾い上げたリュックをしばらく見てたんだけど、急に顔色を変えて
『ミス・ヴァリエール。すみませんが、これはしばらく預かっておきます』って。
もう有無も言わせずよ! せめて中身を教えてくださいっていっても取り合ってくれないし。まったくあのハゲときたら・・・
22ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:37:06 ID:PNAlj+GD
ルイズが愚痴を言い始めるころには、マイスはじっと考え込んでいた。
自分の怪我のこと、洪水にあったようなと称された姿、持っていたという自分のものらしきリュック。
それでも心当たりがない。思い出すこともかなわない。
もとより期待していたわけではないが、それでも残念なものは残念だ。
しかし、ふと気になることが頭に浮かんだ。

「・・・コルベールさんは、何でリュックを持っていったのかな?」
「知らないわよ、そんなの」
むすっとしながらルイズが言い返す。相当腹に据えかねているのだろう。
「もともとあの人って、自分の部屋で変な実験してるって話ばっかり聞くし。そんな人じゃ変なものに興味持ってもおかしくないでしょ」
「変なものって・・・ 例えば?」
「わたしが知るわけないでしょ」
あっさりと言い切られ、マイスは軽くへこんだ。
いろいろと気になるはあるが、今は考えても仕方がなさそうだった。
「結局、見るまではわからない、かぁ」
ため息をつきつつ、マイスはそうつぶやいた。


「それにしても・・・」
マイスは自分の体に巻かれた包帯を見つめる。
「・・・そんな怪我でよく生きてたな。僕」
話によれば、まるで洪水に飲まれたような状態だったとのこと。
全身傷だらけの状態で、大量の水を飲み、ヘタすれば命に関わる大怪我で・・・
それでも、今こうして普通に歩いている。
起きたばかりのころは痛みもあったが、今はそれほど気にならないくらいになっていた。
「全くよ。ここが魔法学院じゃなければ危なかったでしょうね。
ここにはトリステイン中から優秀なメイジを集めたって話だし、治療設備も整ってるから・・・
私が召喚してなかったら、ほんとに死んでたかもしれないわね。」
ルイズのその言葉に、マイスは思わず苦笑した。
「うん、手当てしてくれたことには本当に感謝してるよ。
ルイズだって、僕の看病をしてくれてたみたいだし。『治癒』だっけ?
それもルイズがかけてくれたの? それとも・・・」
そこまで話した時、マイスはルイズの様子がおかしいことに気がついた。
一見何の変わりもないようにも見えるが、顔つきが少しこわばっている。
こぶしもぎゅっと握られ、どこか変に力んでいる。
雰囲気もどこか違和感を覚える。急に距離をとられたように感じだった。
「ルイズ?」
「・・・いたわ。あれがコルベール先生よ」
奇妙に思ったマイスが声をかけようとした瞬間、ルイズはそう言い放ち、突然走り始めた。
その先には中年の、先生と思わしき男性が歩いている。
「え・・・ ちょ、ちょっと待ってよルイズ!!」
突然走り出したルイズを追いかけるべく、マイスも急いで走り出した。
23ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:37:59 ID:PNAlj+GD
「ミスタ・コルベール!」
突然呼びかけられ、彼、コルベールは声のした方を振り返った。
その方向から桃色がかったブロンドの髪の少女が走ってくるのを見て、少し眉をひそめる。
「・・・ミス・ヴァリエール、そのように廊下を走るものではありませんよ」
「それよりも! ミスタ・コルベール! 例のリュックのことなんですけど・・・」
ルイズの言葉に、コルベールは首をふった。
「ミス・ヴァリエール。前にも言ったがあのリュックは・・・」
コルベールが話しかけようとしたとき、ルイズの後ろからもうひとつ足音がしているのに彼は気がついた。
「待ってよルイズ! そんな急に走り出すなんて・・・」
そしてまた突然、そんな声がした。
声がした方向を見るが誰も居ない。いぶかしんだ瞬間、少女に大声で呼びかけられる。
「ですから! そのわたしの使い魔が目を覚ましたので、約束通りリュックを返してもらいに来たんです!!」
ルイズの言葉にはっとなり、コルベールはルイズの方を振り向いた。
「なんですと! あの子が目を覚ましたと! で、ではその子は・・・」
その時になって、ようやく彼は自分の足元にやってきた生き物に気がついた。

小さい体と腰に巻かれたベルト。帽子に青いスカーフ。何より特徴的な金色の毛。
ああ、そうだ。この子は確かにミス・ヴァリエールの呼び出した・・・


「あの、はじめまして。マイスといいます。
ルイズの使い魔をすることになったので、その・・・よろしくお願いします。」
そういってその生き物はペコリと頭を下げた。


『ぴしっ』と音をたてんばかりにコルベールは固まった。


固まってしまったコルベールに向かってルイズはふふんと胸をはった。
「驚かれました?ミスタ。 この子、人の言葉を話すことが・・・」
「ミ、ミス・ヴァリエール! この子は・・・この子は言葉を話せるのですか?!」
ルイズの言葉を最後まで言わせず、コルベールはルイズへと問いかける。
「え・・・ええ、この子マイスっていうんですけど、普通に人の言葉をしゃべれるみたいです」
突然、すごい剣幕でたずねられ、一瞬ひるんだルイズだったが、驚きつつも返事をした。
そしてその言葉を受けて、コルベールは何かを考え込むようなそぶりを見せる。
「・・・まさか、こんなことが・・・ これはやはり・・・ いや、むしろ・・・」
急に考え込んでしまったコルベールを尻目に、マイスとルイズは思わず顔を見合わせた。
驚かれることはある程度予想していたつもりだったが、それにしては何か変だ。
「・・・急にどうしたんだろう」
「・・・さあ・・・?」
マイスの言葉に、訳がわからないとばかりにルイズは首をすくめた。

しばらく考え込んでいた様子のコルベールだが、すっと顔を上げると、今までになく真剣な顔でマイスとルイズのほうを向いた。
「・・・ミス・ヴァリエール、それと・・・マイスくん、だったかな。
申し訳ないが、今すぐ、ついて来て欲しいところがある」 
「え?」
急にそういわれ、二人は疑問を浮かべる。
「あの、どうしてでしょうか? それに突然ついて来て欲しいだなんて、一体どこへ?」
ルイズの言葉に、コルベールは静かに答えた。
「・・・学院長。オールド・オスマンのところだ」
予想外の回答に、ルイズとマイスは、再び顔を見合わせた。
24ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:39:01 ID:PNAlj+GD
コルベールに連れられ、ルイズとマイスは学園長室への廊下を歩いていた。
途中、何人かの生徒や教師と思わしき人とすれ違ったが、コルベールがやけにせかすため声をかけられることはなかった。
「・・・ルイズ」
学園長室に向かう前に、コルベールから他の人に声を聞かれないように、と釘を刺されたため、人が居なくなったのを見計らいつつ、マイスは隣を歩くルイズに小声で声をかけた。
「・・・何?」
緊張のためか、少し上ずった声でルイズが聞き返す。
「・・・学院長・・・ オスマンさんっていうのは?」
「・・・学院長、オールド・オスマン。 このトリステイン魔法学院の最高責任者よ。年齢100歳とも300歳とも言われていて、トリステインの中でも相当に高名なメイジよ。」
「な・・・なんでそんな人から呼び出しが・・・?」
「わたしにもわからないわよ・・・」
そういってルイズは首を振った。
できるだけ顔には出さないようにはしているが、やはり緊張は隠しきれないようで、額には冷や汗が浮いている。心なしか歩き方もどこか心もとない。
そんなルイズの様子を見て、マイスも次第に不安が募っていく。
確かに人の言葉を話す未確認の幻獣となれば相当貴重な存在だろうが、そんな重要人物に呼び出されるほどのこととも思えない。
一体どのような理由で呼び出されたのか、一体どうなるのか。
疑念と不安にかられながらも、1人と一匹はコルベールの後ろについていった。


しばらくの間廊下の上を歩き続け、長い螺旋階段を上りきり、立派なつくりの扉の前に立つ2人と一匹。
おもむろにコルベールが扉へと近づき、扉を叩いた。
「オールド・オスマン。 ミス・ヴァリエールとその使い魔を連れてきました」
この先に、自分たちを呼び出した学院長がいる。
緊張が最高潮に達し、ルイズが思わず息を呑む。マイスも不安を押し殺しつつ、ぐっと表情を引き締める。
そして、コルベールが扉を開け放ち・・・


「ごめん。やめて。痛い。もうしない。ほんとに」
白髪の老人が頭を抱えて蹲っていた。その体を若い女性がおもいきり踏みつけていた。
しかも相当容赦がない。必死に謝り続ける老人をガスガスと蹴りつけている。


バタン


コルベールが扉を閉めた。
なんともいえない静寂が辺りに満ちた。
コルベールはしばらくこめかみの辺りを押さえていたが、おっほんと咳をしてからもう一度扉を開けた。


「うむ。きたかねミスタ・・・ なんだったかの?」
何事もなかったかのように机の上に座る老人の前に、コルベールは無言でつかつかと歩み寄った。
「コルベールです。オールド・オスマン。 それより・・・またミス・ロングビルにセクハラをしていましたね?」
コルベールの言葉に、突然老人は口を半開きにしたままボケっとあさっての方向を見つめ始めた。
「都合が悪くなったとたんボケたふりをするのはやめていただきたい! オールド・オスマン!!」
激昂するコルベールに対して老人の方は涼しい顔だ。
「まあまあ、そうかっかしなさんなミスタ。ほれ、そんなに神経質だと髪に悪いぞ?」
「髪のことは関係ないでしょうがっ!! このエロジジイ!!!」
「・・・・・・私達、もう帰ってもいいでしょうか?」
老人につかみかからんばかりの勢いのコルベールを尻目に、ルイズは冷ややかな声で告げた。マイスもなんともいえない表情で二人を見つめている。
「いや、ごめん。帰らないで。本当に重要な用件だから。」
冷たい視線に気がついたのか、学院の最高責任者、かつ高名なメイジのはずの老人は学生と幻獣にむかい、慌てて必死に頼み込んだ。


なんかもう、台無しだった。色々と。
25ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:39:59 ID:PNAlj+GD
「さて、ミス・ヴァリエール。今回呼び出したのは他でもない、君のその使い魔のことじゃ」
先ほど老人を蹴り倒していた女性に退室を促し、女性が出て行ったのを確認してから老人、オスマンは口を開いた。
真剣な表情でこちらを見据えるその姿は、みるからに老練なメイジといった感じで、手にもった杖と合わさり、貫禄に満ちていた。
「・・・それで、わたしの使い魔になんの問題があるのでしょうか?」
もっとも、先ほどの醜態のせいでその貫禄も全く意味を成さない。
先ほどの緊張もどこへやら、といった感じで、より冷たさを増した視線を向けつつ、
憮然とした表情でルイズが言い放った。
「う・・・うむ、そのことなのじゃが・・・ あー、確かマイス君、じゃったかな?」
ルイズの表情に気まずさを感じたのか、半ば無理やりにマイスに話題を振ってきた。
「えっと・・・そうです・・・一応」
マイスの返事にふむ、とオスマンは息を吐いた。
「話は聞いたが、本当に人の言葉が話せるのじゃな」
「はい。契約の前からこうして話すことができましたわ」
ルイズの言葉に、オスマンは大きくうなずくと、机の下から何かを取り出した。
「では、単刀直入に聞こう。 ・・・このリュックは、君のもので間違いないかね?」
そう話すオスマンの手には、古ぼけたリュックが握られている。
「ああっ!! そ、それです! わたしそのリュックを返してもらいに・・・」
思わず身を乗り出したルイズを手で制し、オスマンは首を振った。
「すまんが、ミス・ヴァリエール。これをそう簡単に渡すわけにはいかんのじゃ」
「そんな!」
怒りと失望の声を上げるルイズに向かって、オスマンは続ける。
「・・・訳を話すより、見てもらった方が早そうじゃの。
問題なのはこの中身なんじゃ。」
そういってオスマンはリュックから何かを取り出し、机の上に置いた。
いぶかしげに机に置かれたものを見た瞬間、ルイズの表情が変わった。



それは剣だった
別にただの剣ならどうということはない。むしろ、メイジ重視のハルケギニアにおいて、剣は魔法の使えない平民の扱う、取るに足らない代物として軽視される傾向がある。


しかし、その剣は普通のものとは一線を越えていた。


均整の取れた、おそらく片手で扱うサイズの剣。
何より目を引くのが、美しく研ぎ澄まされた薄緑の刀身。
まるで宝石のように光り輝いているが、それは明らかに、ただ光を反射しただけの代物ではない。
剣自身が、薄く光を放っているのだ。
オスマンが手に取り軽く振ったところ、剣の軌跡がまるで星のように煌いた。


「・・・何・・・これ・・・」
信じられないといった表情でルイズが呟く。
剣を見る機会などほとんどない、剣の良し悪しなどわかるはずもないルイズでさえ、その剣が尋常ならざる代物だと理解していた。
26ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:41:02 ID:PNAlj+GD
「・・・これだけではないんだ。ミス・ヴァリエール」
重々しくコルベールはいい、オスマンからリュックを受け取ってから、さらに中身を取り出す。

一体、こんな小さいリュックのどこにこれだけのものが入っていたのか、次々と出てくる品々。

まず目に映るのが剣以外の数々の武器。
見た目からしてただならぬ気配を持つ三又の槍。
先ほどの剣ほどではないにせよ、凄まじく研ぎ澄まされた、二つ一組と思わしき剣。
一体どうやって入っていたのか、そもそも人間が扱えるのかもわからない巨大な槌。
その他にも、リュックからは続々と武器が出てくる。
そして、どれもこれも、一般に出回っている武器とは格が違う。



入っていたのは武器だけではない。
次に出てきたのは何故か鎌や鍬、如雨露や伐採用と思わしき斧に、作業用のハンマー。
いわば農具一式であった。
しかし、この農具も普通の代物ではないことは簡単に予想できた。
あきらかに通常の農具と違う。どれもこれも異様な雰囲気を漂わせている。
ひょっとしたら、農具を模したマジックアイテムかもしれない。


その他にも、全く見たことのない植物の種の入った袋。
そして貴金属や宝石を使用した数々のアクセサリー。
などなど・・・

全ての物を取り出したときには、オスマンの広い机はリュックの中身で埋もれてしまっていた。

もはや言葉もないといった様子で呆然とその品々を見ていたルイズに向かい、オスマンが口を開いた。

「・・・わかったかの? ミス・ヴァリエール。
これだけのものを入れていたこのリュックにも驚きじゃが・・・ それ以上にこの中身は想像を超えておる。そうそう簡単には公にはできん」
そして、オスマンは品物をじっと見つめ続けるマイスへと向き直った。
「さて、マイス君。 すまんが教えて欲しい。 君はこれらの物をどうやって手に入れたのか? そして、これを作った人物に心当たりはあるのか?」
オスマンの問いかけにマイスは答えない。

目の前に積み上げられたものを見つめ、じっと考え込むが、がっくりとうなだれ、首を振った。
「・・・すみません。僕には答えることができません」
「・・・それは話せぬ事情があると?」
オスマンの言葉にマイスは辛そうに言葉を返す。
「・・・違います。 僕には・・・その・・・ 記憶がないんです」
マイスの予想外の言葉にオスマンとコルベールが目をむいた。
「記憶が・・・ないじゃと?」
「そ、それは本当なのですか!?」
驚く二人に、マイスの代わりにルイズが声を上げる。
「残念ながら・・・ 本当のことですわ。」
そして、ルイズは、マイスが起きた時のことを話し始めた。
27ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:42:09 ID:PNAlj+GD
マイスは召喚されたときの大怪我のせいで記憶喪失になっていること。
『マイス』という名前だけ思い出せたこと。
召喚されたときに持っていたリュックに記憶の手がかりがあるのではと考え、リュックを探していたこと。


ルイズが詳細を語り終えた後、オスマンは椅子に座り、大きく息を吐いた。
「・・・まさか記憶喪失とはのう・・・」
「・・・すみません。お役に立てなくて」
申し訳なさそうにするマイスにオスマンは手を振った。
「仕方あるまい。 本当に記憶がない以上、どうしようもなかろう。
このリュックも、記憶にはつながらなかったようじゃし・・・
少しづつ思い出していくしかないの」
そこまで言ってから、オスマンは再びマイスに顔を向けた。
「ところで、君はこれからどうするつもりかの?」
「とりあえず、ルイズの使い魔をすることになりました。
助けてもらった恩もありますし、記憶もいく当てもない以上、それが一番いいような気がしますから」
マイスの言葉にルイズは少しほっとしたようだった。
「うむ。わかった。 それが一番よいじゃろうて」
負う業にうなづきつつも、、オスマンは急に真剣な顔になり、マイスとルイズを見る。
「・・・じゃが、君が使い魔となるに当たって、ひとつ約束してもらいたいことがある」
急な言葉にマイスとルイズは首をかしげる。その様子に構わず、オスマンは続ける。
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 00:42:16 ID:cKh0GFqi
そういえば4次元リュックだよなぁ支援
29ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:43:00 ID:PNAlj+GD
「マイス君。 君が言葉を話せるということを、誰にも知られないでもらいたい」
「んな!?」
「・・・え?」

あまりに予想外の言葉に驚愕の声を上げるルイズ。マイスも怪訝な表情を浮かべた。
「ど、どどどどうしてですか!! オールド・オスマン!!!」
慌てた様子でルイズはオスマンに詰め寄った。

マイスが人の言葉をしゃべれるというのは、最大の長所である。
自分の召喚した使い魔が人語を理解できるというのは、ルイズにとって皆を見返してやれる最大の要因だった。
それゆえに、オスマンの言葉は到底納得できるものではなかった。

「ミス・ヴァリエール。納得いかないだろうが、これはそう簡単な問題ではないんだよ」
コルベールが半ば泣きそうになっているルイズの横に立ち、彼女を諌める。
オスマンは困惑するマイスに向かい、ゆっくりと話し始めた。
「・・・身内の恥をさらすようで忍びないが、この国の高官連中には盆暗が多い。
このような代物を下手に知らせれば、碌な騒ぎを引き起こしかねん。これを調べ、出所を調べあげ、戦なんぞ引き起こすことも考えられる」
オスマンの言葉に、ルイズも事の重大さを理解したのか、顔に緊張の色が浮かぶ。

「さらに問題なのは君自身じゃ、マイス君。
君が言葉を話せると知れれば、これらの代物が仮に明らかになった時、アカデミー・・・
この国の魔法の実験などをしとる連中じゃな。 やつらは君から手がかりを得ようとするじゃろう。 なにせ言葉を話せるんじゃ、そこから情報を得る方が手っ取り早い。
・・・最悪、アカデミーへ連行、拷問などということもありえる」
その言葉を聞き、マイスとルイズは青くなった。
「無論、これは本当に最悪の場合じゃ。 じゃが、可能性も完全には否定できん。
だからこそ、君が言葉を話せることはできるだけふせておいた方が良い」
そこまで語り終えた後、オスマンは再び椅子にもたれかかった。

マイスとルイズはしばらく言葉がなかった。
てがかりになると思っていたリュックが、とんでもない事態を引き起こしていたことを知らされ、正直頭が付いていけなかった。

しかし、事態の深刻さを考えれば従わざるを得ない。
下手すれば命の危機ともいえるこの状況に、マイスは考えた末に首を縦に振る。
「・・・わかりました。 なるべく他の人に知られないようにします」
「・・・うむ。すまんの。 ・・・ミス・ヴァリール。君もかまわんな?」
オスマンの言葉に、渋い顔をしていたルイズもがっくりと肩を落とした。
「・・・わかりましたわ、オールド・オスマン」
「・・・君にはつらいかもしれんがどうか我慢をしてくれ。 ・・・すまんの」
がっかりとするルイズにマイスも声をかける。
「ごめん、ルイズ。こんなことになってしまって」
「しかたないわ・・・ わたしだってせっかく召喚した使い魔を没収されるなんて冗談じゃないもの・・・」
口ではそういいつつも、ルイズの表情は冴えない。
やはり相当がっかりしている様子だった。
「では二人とも。くれぐれも今回のことは心にとどめておいて欲しい。
マイス君の記憶については、私の方からも何かないか調べておこう。
何か思い出したことがあれば、こちらにも知らせて欲しい。
話は以上じゃ」


こうして、オスマンからの話は終わった。
そしてマイスは、しゃべってはならないという制限と、記憶喪失やリュックの不安をかかえながらも、ルイズの使い魔としてトリステイン魔法学院での生活をすることになったのだった。
30ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:44:39 ID:PNAlj+GD
「うーん・・・」
オスマンが話を終えた直後、ルイズは急に何かを考え始めた。
「どうかしたのかね? ミス・ヴァリエール?」
そのルイズの様子に、コルベールが声をかける。
「いえ、何かとても重要なことを忘れてるような気がして」
「あ、ルイズも?」
ルイズの言葉に、マイスも同意する。
「あら、あんたも?」
「うん、何か、とても大事なことを忘れてるような・・・」
そう語りつつ、ルイズとマイスは考え続ける。



突然、ルイズとマイスは、はっと何かに気がついたような顔をした。

同時に顔がサーッと青ざめた。

そして、同時にお互いにばっと振り向き、思わず大声で叫んでいた。



『シエスタ!!!!』



結局、すでにマイスのことを知ってしまっていたシエスタを探し出すべく、ルイズとマイスは、コルベールとオスマンを巻き添えにしつつ、学園中を探すハメになった。


不幸中の幸いというべきか、シエスタは先ほどの仕事の遅れを取り戻すべく大急ぎで仕事をしており、他の人と話す暇がなかったので、マイスのことが周囲に知られることはなかった。

しかし、そのために学園中を探し回ったルイズとマイスは、肉体的にも精神的にも、どっと疲れる事になったのだった。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 00:44:52 ID:VkgUmY3M
支援
でも喋るのに制限かけたら他キャラとの自由な掛け合いが見れなくて寂しいのー
32ルーン・ゼロ・ファクトリー:2009/12/18(金) 00:48:11 ID:PNAlj+GD
以上で投稿終了です。

というわけで、マイス君には基本的にモコモコ言ってもらうことになります。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 01:04:38 ID:DTD8N3F7
モコモコ(乙)
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 01:23:41 ID:cKh0GFqi
モコー!(乙華麗)
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 03:49:59 ID:ex7YMHvz
>>15
成人コミックも単行本4冊出したところで終わり。
本気で仕事ないと思う。
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 05:26:05 ID:ErJdzmCn
「ルールじゃないけど(中略)未確認情報あり」までは

コピペ荒らしが食い潰したおかげで嘘扱いされてるが
文章化以前の常識事項、その辺間違えないように。

最近「さるさん」の対処法知らないで解除されてから(携帯か何かで)代理依頼してる書き手が
ちょくちょく散見される

>>1すら読まずにsage進行も出来ないのが居る時点でわざわざ指摘しても無駄っぽいが
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 06:07:23 ID:x8TMC5qw
>14
>15
越智版マリエリを知ってるヒト 結構いるなぁ。
あの ほのぼの感が好きで、セカンドシーズンをネタにしてSSを考えてたんだけど、
「召喚」ではなく「交換留学」になってしまったので ここ向きじゃなくなって断念しました。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 08:46:08 ID:J9xI/yvr
>>14

> 越智センセはなあw


ミニ四ファイターを思い出したw
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 09:52:34 ID:BbNOslOQ
ミニ四ファイターが分かるなら、コロコロ読者のはず。
ならば何故スーパービックリマンを挙げないのだ。
40名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 10:08:31 ID:SmIgAIyE
つまり聖動ヤマトと十字架天使を呼べと>越智版スーパービックリマン
あるいは量産型ヘラクライストことパトリオットクライスト
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 10:21:41 ID:/d+c2yLi
そりゃ世代が結構ずれるから同じコロコロ読者だったとしても出なくてもおかしく無い
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 10:37:05 ID:BbNOslOQ
いや、ミニ四ファイターを持ち出すくらい越智先生の事を知っているなら、スーパービックリマンを挙げてくれるかな、とか思っただけで他意はないのですよ。
聖地にザイクロイドアノドが眠っているとして……アニメ版のエンディングだけは迎えないで欲しい。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:26:30 ID:YJ0NIa9Z
「さいばぁふぉーす」どっかで再開してくんないなかなぁ
で、また廃刊な
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:36:19 ID:rzlA/IJR
ダビスタの漫画を書いていた記憶が
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:45:04 ID:UYCXGBpD
ブロスと言えばジバク君が思い浮かぶ私。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:49:27 ID:rzlA/IJR
プロフェッサーシャーボ
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:52:36 ID:J9xI/yvr
>>41

いや、越智版スーパービックリマンは好きだよ。
それがスーパービックリマンの基準だったから、アニメにマリアたんが何時出てくるのか楽しみにしてたなぁ…
それがまさか>>42のあんな事になるとは…

あの頃のコロコロ系に多々あったオトナの都合的世界崩壊エンドはひどかったな〜
(´;ω;`)ブワッ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 12:25:06 ID:pcj38Bk2
アニメ版のその後は同じくアニメ版の2000の超聖神だったな。
漫画版の方はマリアがアズールと仲良かったような。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 12:29:34 ID:hffcsdic
越智と言えばロードス島じゃないか。
リオンとかテリウスとか使い勝手のいいキャラが多いゲーム版……
専用スレあるからそっちか
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 12:29:38 ID:SH/5Jc3O
越智せんせはきっと“マリエリ”だけでもヤッテいけるw
続編の主人公もドシドシ出てくるし出せるだろう ^^b
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 12:43:36 ID:8xnV/6qd
古き良き時代のコロコロのキャラクタ……『歩く身代金』が召喚されたら一体どうなるのか。
具体的には日本に残った方々の暴走。
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 12:43:39 ID:SmIgAIyE
マリエリと世界観がつながっているのはヴィオラートまでじゃなかったっけか
ロロナのアトリエはどーなんだろーか?
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 12:49:07 ID:eRsR2uCq
マナケミアも繋がってる可能性は一応有りそう
その場合かなり先の未来になるけど
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:10:47 ID:H70jdB4q
鬼武者2からエンディング時の豊臣秀次召喚
黒幕→白化で賢者モード、一応王族で苦労してる経験持ち、
政治経験もそこそこ豊富で教養・腕っぷしも保証済み
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:36:41 ID:DTD8N3F7
黒幕→白化で賢者モードとか意味が分からん、どういうこと?
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:47:05 ID:gI1eA0lA
そういや昔のコロコロってバッドエンドや残酷なの多かった

けど楽しいのもあったわけで、ウルトラ怪獣かっとびランドはボンボンのウル忍と並んで大好きだったな
レッドキングとか来たらすき放題しそうだ
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:49:28 ID:EJSttHPh
>>54
そもそも鬼武者2に秀次出てきてたっけ?
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 14:57:45 ID:ENixv+sO
そんなにヒドイの多かったっけ?
記憶に有る限りでは「サイポリス」の格ゲーの話が俺の最古のコロコロなんだけど、
それより昔?
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:15:21 ID:BPV0W3mu
というかコロコロのタイアップ漫画と混ぜたらゼロ魔の世界観どうなるんだよw
融合とか無理すぎるw
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:15:59 ID:H70jdB4q
>>57
すまん、秀次が出てくるのは小説版の新鬼武者だった
>>55
小説版はゲーム版新鬼武者の前日談で、幻魔に取り込まれた秀次が敵なんだけど、
ラストで幻魔から解放された秀次が改心つーか、自らの悪行を顧みて
秀吉の切腹命令を静かに受け入れる、という話なんだわ
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:49:10 ID:DTD8N3F7
説明ありがとう!
ローマ字化しなければ面白くなるかも

>>59
別に世界観を混ぜるスレじゃないから気にせんで良いだろ。
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:53:06 ID:4rpmH5jP
コロコロの酷い設定の漫画というと魔界だったか地獄だったかの出身で
空腹すぎて母親を(食欲的な意味で)食ってしまったラスボスが偉く印象に残ってる。

問題なのはボンボンだったかもしれないこととラスボスの名前はおろか漫画のタイトルすら思いだせんことなんだがw
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 17:52:07 ID:oDxtG0h0
別コロの読み切りには怖いのが多かった。
題名すっかり忘れたけど、クラスメイトがみんなロボットだったってオチのはトラウマものだった。
 
昔のボンボンからなら、ブレスオブファイア外伝小さな冒険者の1リュウの子供のリュウとかいいかもしれない。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 18:34:41 ID:cvnUfgAl
ブレスは月刊ジャンプじゃなかったか?
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 19:01:47 ID:Ly0zSgsQ
ボンボンは面白かったなぁ
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 19:07:27 ID:g9Y104vx
>>63
それジャンプじゃないっけ?
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 19:11:52 ID:cvnUfgAl
超闘士とか好きだったな。完全版で再販するそうで楽しみだな。
でもボンボンって言ったら、ミーティアライトボンバーローリングカノンだな。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 19:25:46 ID:H70jdB4q
>>67
ミーは打つ! 真っ正面から打つ!
69名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 19:54:12 ID:8UyzLMbb
ボンボンからだと?
強い料理とか美少女隼ロボ娘とかたくあんとうめぼし大好きな剣豪とか
復刊のオマケ漫画で二人も孕ませてたお気楽忍者とか呼べと申すか!
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:14:56 ID:g9Y104vx
>>復刊のオマケ漫画で二人も孕ませてたお気楽忍者
mjd!いいなあハンゾウ君
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:19:23 ID:GBHaPZgm
ボンボンと聞くと何故かニーキック食らったXを思い出すな・・・何故その場面なんだろう
今の漫画には無かった勢いとかあったような気がする。
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:36:43 ID:4rpmH5jP
ボンボンのXというと「伝説の三角飛び!」に対して友達一同で
「全然三角じゃないじゃん」とつっこんだのを思い出すなw
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:40:48 ID:e0rT3+jI
「メぇぇぇ〜〜〜リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!」

そういやそろそろコイツの時期か。
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:46:58 ID:gI1eA0lA
そうか、ストライク……じゃなくてサンタクロース男のシーズンか
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:50:51 ID:GBlA0dLb
サンタ戦隊サンタマン(嫉妬団)の季節でも有るぞ!
76名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:54:35 ID:rzlA/IJR
クリスマスって何?
25日はウルトラの父降臨祭なんだけど
77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:58:29 ID:I2x+SpdJ
>>76
赤い服を着た空き巣がどういうわけかおもちゃを置いていく日
78ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part8:2009/12/18(金) 21:10:43 ID:ukfX0mdw
9;15から投下します
ギーシュがアンパンマンの黒バラ女王を召喚しました
79ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part8:2009/12/18(金) 21:15:20 ID:ukfX0mdw
「ば、化け物ぉぉぉ!!」
 恐怖に駆られた一部の生徒と教師達がその場から逃げ出した。
 フライの魔法を使い、地を蹴って走るよりも速く巨人の前から立ち去ろうとした。
 しかし茨の蔓は地面を割り、彼らの飛行速度よりも速く伸し出す。
 彼らの全身が締め付けられた。
「この私が化け物だと?」
 黄金色の眼球を剥き出し、巨人が鬼気迫る表情をする。
 三人の教師と十八人の生徒を縛る茨の締め付けが強まった。
「私の名は黒バラ女王……化け物ではない!!」
 女王の発した怒りの声が衝撃波となって砂煙を舞い上げる。
 耳を劈く轟音は再び逃げ出そうとする者達を怯ませ、身動きを止めさせた。
「ぎゃあああああああああああ!!!」
 彼らの周りから無数の悲鳴が聞こえた。
 茨に囚われた者達の体が急激に痩せ細り色を失っていく。
「あがっ……かはっ……あ……ぁ」
 苦しみ悶え、見る影も無い姿になった彼らの体は黒い鉄の塊と化した。
 彼らから全ての生気を奪うと、茨は捕らえていた得物を捨てるように地面に叩き付る。
 幸い、鉄の強度が高かったため彼らの像には傷一つつかなかった。
80ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part8:2009/12/18(金) 21:16:15 ID:ukfX0mdw
(じょ、女王……!?)
 激しい混乱と恐怖の中、コルベールは巨人の言葉を聞き漏らさなかった。
 だが、そのことは返って彼の心を動揺させた。
(女王……どこの国の女王だ? 亜人……エルフ、いやあれはどう見てもエルフじゃない)
 体勢を整えつつコルベールは考えを張り巡らせる。
(いや、だが我々の知らないエルフがいてもおかしくはない。それとも東方の国の女王か、あるいは……ええい!)
「じょ、女王陛下!」
 コルベールは跪き女王に呼びかけた。
「ん、なんだ? そこの小僧」
 女王は杖を前に突き刺し、巨大な黒い薔薇で出来た柄の部分を両手で押さえた。
 そして顎を手の甲の上に乗せ、女王は覗き込むように身を屈ませながらコルベールを見つめた。
「さ、昨日のコントラクト・サーヴァントにおきましては大変な無礼を働いてしまい、真に申し訳ありませんでした。就きましては、直ちに陛下の御領国に連絡をし、然るべき謝罪と賠償を公式の場を以っていたしますので……」
 コルベールはこのことが国同士の戦争に結びつくのを恐れていた。
 一国の女王が他国にいきなり連れて来られたのだ、問題にならないはずがない。
 現に彼らは今、女王の気分を害してしまったがために皆殺しにされかなねない状況に置かれている。
 今彼が考えうる最善の策は、事態をなるべく丸く抑え女王の気を損ねないようにすることだった。
「はぁ、こんとらくとさーばんと。なんだか知らないけど、私は外に出れさえすれば何でもよかったんだけどねぇ」
 目蓋を下ろし、気だるそうに目を閉じた女王が艶やかな声で答える。
81ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part8:2009/12/18(金) 21:17:36 ID:ukfX0mdw
「え……?」
 下げていた頭を上げ、訝るような顔でコルベールは女王の様子を伺った。
(そういえば彼女は召喚されたとき、ガラス玉の中に封印されていた。ということは、どこかの国の女王ではなく……)
 首から下を全て覆う紫紺色のローブ、異様なほどに長い骨ばった腕。
 女王のローブの裾の下からは足の代わりに無数の茨を覗かせている。
 そのおぞましい姿からコルベールは物語や伝説に登場する魔王を連想した。
「まぁ無駄話はこれくらいにして〜……」
 冷や汗を流しながら黙り込むコルベールを見て、女王は話を切り上げた。
 そして左手を徐に前に出し、親指の腹に人差し指の爪甲を乗せると、すぐさまその人指し指を弾く。
 直後、一同の後ろで何か大きなものが倒れた。
 彼らが後ろを振り向くと、そこには鉄像と化したシルフィードが横たわっていた。
「……!?」
 タバサは無言のまま立ち尽くした。
 涙こそないものの、彼女の目からは悲しみの色が見て取れる。
「そろそろ目障りな色の奴らには消えて貰いたいね」
 女王はしなるように体を反り起こすと、右手に杖を取り大きな黒薔薇を一同に向けた。
 その時、彼らには逃げる隙など無かった。
 女王は首を下に伸ばすと、置物を見るような目で彼らを凝視する。
 緊迫した数秒間の後、心臓を射抜くような視線は一転してにこやかに微笑みに変わった。
「すぐに私好みの美しい色にしてやるからね」
82ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part8:2009/12/18(金) 21:18:17 ID:ukfX0mdw
 黒薔薇の周りを闇が包み込んだ。
 周囲の光を呑み込む黒い靄は徐々に膨らんでいった。
「あ、あの時と同じ魔法!!」
 ルイズは頭上を見上げながら叫んだ。
 ヴェストリの広場での惨劇が頭をよぎる。
 突然、巨大な金属同士が激しくぶつかり合ったような音が響いた。
「何だ?」
 女王は魔法の発動を中断し後ろを見返る。
 身の丈30メイルほどの、土くれで出来たゴーレムが女王の足元に佇んでいた。
 鉄の塊に錬金されたゴーレムの右の拳は女王を殴りつけていた。
「誰だいお前は。どこから現れた?」
 ゴーレムは女王の問い掛けに答えない。
 女王の眉間に皺が寄る。
「私を無視するとは……なんて生意気な!」
 女王の巨大な手がゴーレムの頭部を鷲掴みにする。
 黒金の指が突き刺さりゴーレムの上半身に亀裂が走った。
 そのまま女王の目の前まで持ち上げられたゴーレムの体は解けるように崩れる。
「は?」
 口をぽかんと開け目を丸くした女王の視界を土煙が塞いだ。
83ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part8:2009/12/18(金) 21:20:02 ID:ukfX0mdw
「ええい、鬱陶しい!」
 150メイル以上ある腕を振るい女王は煙を薙ぎ飛ばす。
「おお!?」
 先ほどまで女王の足元で震え上がっていた人間達の姿が消えていた。
 地面の上には二十二人の人間と一匹の竜の鉄像が転がっているだけだった。
「フ、そういうことかい」
 黒い唇を吊り上げ、はにかみながら女王は頷く。
「人形で私の気を引いて、その間みんなしてどこかへ逃げたんだね」
 女王は両腕を胸の前で交差させる。
 仄暗い紅色の空の下、生気の無い荒野が大きく揺れ始める。
「面白い、面白い!」
 女王は、恐れ戦き泣き喚きながら逃げる人間達の姿を思い描く。
「楽しい鬼ごっこを始めようじゃないかぁ!」

//以上です
//プレデターやエイリアンみたいなパニックものを意識しています
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:54:29 ID:W6rKkY1b
なぜだろう。アンパンサーガという言葉を思い出してしまった。
85名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:55:33 ID:Tqs6zYrM
おマチさんktkr!
86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 22:56:34 ID:wdvTosA3
乙です。
そろそろマルトーおじさんの出番だな
87名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 22:59:38 ID:zWjgHAa1
さっき、スパロボをやっていたら
ロウがデルフをもって「デルフリンガーなます切り!!」
と叫んでいる電波が来た
88名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:17:27 ID:uTHxEqy5
前スレ>>1000、どの冥王?木原?なのは?意表を突いてセーラープルート?
89名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:18:18 ID:HWx6Xn03
ラチェクラ&ルイズ
ガガガ!銀河の虚無ッス
90名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:38:11 ID:GhI22Ygt
冥王って案外多いよね
拳王だったら1人しか思い浮かべられないが
91名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:51:53 ID:62wyW2E6
>90
ナックル星人の王様ですね、分かります。
ほら、黒の王を連れているし。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:53:18 ID:VdWK71g8
冥王コルゴナ…

冥王ver.なら死人を生き返らせたりすることも可能
93名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:54:43 ID:SmmXElnj
>>90
ロト紋の拳王なら
94名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:54:43 ID:72q7kgsV
>>90
ジョイヤー
95名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:59:22 ID:t5CjUyCT
クイーンズブレイドスパイラルカオスからジャン召喚…ひんむかれて裸になったおマチさんとエルザとアニエスとシェフィールドの姿が見えたw
96名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:59:40 ID:WS1VLe/s
理由王、天上王、獅子心王、海王、黒王、双角王、二王、雷光王、征服王
まあ、色々あるよね
97名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:00:45 ID:WS1VLe/s
間違えた。理由王じゃねえ英雄王だ
何だ理由って
98名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:37:04 ID:c0CTgI91
冥王といえばこいつしかいないだろ。
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/sky/1243399864/l50
99名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:48:02 ID:2P/dErCm
前スレでガンドライバーのネタが出てるのを見て、
双月の片方が古代人の巨大な冷凍睡眠装置という電波が降ってきた
けど、誰を呼び出すんだ。容赦なくミンチにされたハイラム・ユリシーズ・グラントか?
100名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 01:01:41 ID:+XcRugui
電気王 歯車王 エンジン王 原子王
101名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 01:12:27 ID:L7FAUdv1
冥王と言えばレイリー副船長
102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 01:30:20 ID:VFpoI4AW
冥王と言ったら「我が肉体となって生きよ」のお方しか思い浮かばないや。

それはさておき…、可也亀だがレス。

>>62
おそらく、貴方の言っているのは『エスパークス』と言うコロコロのマンガではないかと。
それのラスボスの名前は『ギルティ』。
残酷無慈悲でまさに悪党な奴だったが、最後は自分を助けて死んだエスパークスを生き返らせて消滅した。
消滅したタイミングでカトレアかテファに召喚されたらそれなりに良好な関係を築けそうだ。

…にしても思い返せば、アニメタッチな絵柄の割りに残酷な描写が偉く多いマンガだったな。
ギルティに助けを求めた部下が、その相手にバラバラに引き裂かれた場面など今でもトラウマだ…。
103名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 01:32:20 ID:xHoP/e9n
黒バラの人乙です!
コルベール先生は色とりどりじゃないから割りと話を聞いてもらえたのかな
って考えたらちょっと悲しくなりました

>>70
自分で読んだわけじゃなく話に聞いただけだがちょっとショックだった……
ヒデリちゃんは邪鬼丸とくっついたらしいしさ……
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 01:38:14 ID:Qzdx7SFe
空気王
105名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 02:23:33 ID:88MXnndH
おっと、王ならコイツもいるぜ!

遊戯王
106名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 02:26:21 ID:gFW1LC8b
>>104
その人、一応英雄王なんだよね
107名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 03:04:28 ID:8cHaALBF
もう出とるかもしれんが傭兵王、聖霊王、かつてありやがて来る剣の王、獅龍王、龍虎王、虎龍王とかですね....


一部二次創作も入ってるけど気にしない方向で
108名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 04:42:49 ID:8J4vpj3p
それならそういうのはスレ違いなんで他でやる方向で
109名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 05:01:11 ID:p9oBNLmq
>>107
後半ロボじゃないかw
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 05:01:41 ID:2gFZLyWc
前スレ996
いや、だからゼロ魔キャラは?
沖田がサディスティック星からやって来た王子なのは知ってるけど、ゼロ魔キャラは?
ちゃんとキャラ「が」調教じゃなくて、キャラ「を」調教って言ってるじゃない。
つーか両者共にSでもMでも無かったら無茶苦茶過ぎるだろw

他作品とのクロスで、そういう趣味の無い相手側のキャラを「調教」とか止めてくれよ。
どう考えても「尊重」してないだろ?
111名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 06:44:09 ID:xYR0+qnX
そう。どう考えても「尊重」してない。
けど、かといって沖田が使い魔として従うのだっておかしい。
だから前回のレスの最後で締めた通り、「奴は喚んじゃならない」。
どっちの結果に転んだって、どっちかのファンは不快な思いをするからな。

沖田に限らず何人かそう言うキャラが居るもんさ。
112名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 06:47:59 ID:xYR0+qnX
む、済まん。「奴は喚んじゃダメ」って言ったつもりだったんだが言ってなかったな。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 08:06:54 ID:BgzNPZrJ
>>99
塩湖で蒸発する直前のパパとか。
ただ、両腕が無くなってるんだよなぁ……

もしくはルビーを召喚して、コルベール先生と一緒にジュエルパレスV世(特大飛行船)を建造
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 08:50:38 ID:/J9eFegL
ただの埋めネタに過剰反応して新スレにまで持ち込んで騒ぐなよ……
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 09:02:27 ID:7s/Qc970
そう思うのなら、スルーするのが一番なのに……
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 09:23:44 ID:vZZTf8D5
王様の話で思い出した。
昔特撮板のとあるスレで、「名前にキングの付く怪獣最強決定戦」と言うのが。
確かあの時は、ブラックキングがエレキングを下して優勝したんだよ。

どっちにしろ呼んでも扱いきれそうに無いけどね。
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 09:32:45 ID:+3stMEhU
エレキングと聞いておいさんの方が先に思い浮かんでしまった
118名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 09:34:59 ID:/vP5f6eH
もうすぐクリスマスなんだな・・・。
クリスマスと言えばリンダキューブ。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 09:36:25 ID:vGkkCdmj
蒸気王バベッジならコルベール抱き込めば十年で機関車走り回る世界に出来るな
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 09:53:16 ID:VFLBuo4V
ルイズがキングオブモンスを喚んで「ハルケギニアなんか滅びてしまえ!」な展開まで
思い付いたが、ほかの誰でもバジリス、スキューラ大発生になる展開しか思いつかん

ゼロ魔って考えてみたらサイト以外に正義感強かったり未来を信じ続けてるキャラはいないな
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 10:08:41 ID:fPzBqDFZ
>118
リンダキューブのサンタクロースと言うと、あのトラウママイスターですね。
しかし彼を召喚するとなると、最大の問題はどのルートから召喚するか……Bルートで召喚するとかなり危険なことに。
122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 10:37:17 ID:zl2oScaM
ちと乗り遅れたが
王なら烈海王をお忘れなく
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 10:42:36 ID:CE4eX8PU
>>116
バトルナイザー召喚すればおk
ルイズ自身がレイオニクスで、召喚したバトルナイザーにエレキングやブラックキングが入っててもいいし。
レイやグランデやベリアル様といったレイオニクスでもいいし。

…本当にレイオニクスやバトルナイザーって便利だな
124名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 10:52:02 ID:IH0jAM4G
王と言ったら王ドロボウ・ジンでしょう。
もっとも、召喚されるのはルイズじゃなくてティファニア。
そしてマチルダと組んで王族の宝を盗み始めると。
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 10:58:34 ID:nwyIAElN
盗む度に現地妻もついでに調達してしまう王ドロボウさんともうしたか
126名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 10:58:53 ID:nHS/Uq0y
>>123
一番の問題はバトルナイザーの中身なんだよね。
ウルトラに限らず怪獣はやばい奴はとことんやばい…。
127名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 11:01:38 ID:MzIf9+7Z
>>102
エスパークスは文房具(カンペンやノート)に掲載(と言うのも変な話だが)されていた漫画だ。
コロコロと小学六年生には第七弾、第八弾の漫画が別々の著者で掲載されていた。

ギルティは第七弾、第八弾でボスを務めた悪役。
あまりにも凶暴な気性故に、カミサマによって異次元空間ギガンテに追放された戦闘種族プロトルードのリーダー。
心魔神キューカーとの戦いで異次元に吹っ飛ばされたエスパークスを助ける為、キー助(エスパークスの仲間の白サル)が
開けた次元の穴を通って、表の世界に現れた悪役だ。
神に対する復讐と、プロトルードの繁栄を願って、表の世界に大規模な侵略を行った。

物質や空間を自在に擦り抜ける能力と、腹部を貫かれても蘇る再生能力、そして相手の思考を読み取る読心能力を持っている。
エスパークス最強の武器であるソウル・ブレードの一撃でも倒し切る事は出来なかったが、時空制御装置「マザア」によって
時間の狭間に吹っ飛ばされて決着が付いた。
ギルティは人間の事を「下級生物」と見下してるから、相手に情を掛ける事なんて絶対にありえないぞ。

おそらくエスパークスを復活させた悪役と言うのは、第四弾でラスボスを務めたシドの事だな。
世界征服を目論む悪の科学者、Dr.ガリポリの元助手で、エスパークスのライバル的存在。
第三弾のラスボスであるジェラードに苦戦するエスパークスを「お前を倒すのは俺だからな」と救った事もある。

善と悪の心を持ち、すべての生物をモンスター化する能力を持った第五〜六弾のラスボス、心魔神キューカーに対抗する為、
エスパークスはシドの魂と融合して心魔神の力を手に入れている。
128名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 11:20:13 ID:j7n7uTeP
コスモスの怪獣ならおとなしいのが多いんだけどね
129名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 11:24:05 ID:VFpoI4AW
>>127
むっ…そうだったか?
てか、あれはそんなにシリーズ化されている物だったのか!? 初めて知ったぜ。

でもな……確かに俺の読んだコロコロのマンガでは救ってたはず。
ラスト、あまりの憎しみに自身の体が耐え切れず、ギルティが大爆発寸前になった時、
エスパークスがギルティの憎しみが詰まった肉体を自身の肉体に吸収。
ギルティ自身は首だけ残されて一命を取り留めるが、エスパークスは体内での憎しみの爆発で死亡。
そこへギルティが首だけで突進し、エスパークスの上で貫かれ、自身の血を彼に飲ませて復活させる。
そして「追放された自分たちにも、憎む以外に何かあったかもしれない」と言って消滅。
て、展開だったぜ?

う〜む……俺の読んだのはリメイクか何かだったのかな?
130名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 11:46:48 ID:MzIf9+7Z
>>129
そういえばエスパークスは二通りの結末が用意されてるパターンもあったな……。
俺が言ったのはスタンダード・エディション(今年発売されたオフィシャルの総集編)に収録されている方の話だが、
別パターンではそうなっていたのかもしれない。
コロコロや小学六年生に掲載されてた話だと、作者自体が違う人になってるし。
131名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 12:00:20 ID:VFpoI4AW
>>130
なるほど、それなら納得。ま、長く続く物ほどパターンが増えて当然だと言うことで。
とりあえず、俺の読んだ物のギルティはジョゼフのように性格が歪んでしまった気の毒な奴と言えるだろう。
132名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 12:12:03 ID:KwlGGCQz
>>129
エスパークスがマーキュリアスって少年に憑依するヤツだったっけ。
133名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 13:04:30 ID:fPzBqDFZ
>129
それ以外にも「愛ゆえに、そして憎しみゆえ」にと、魔王オディオのように心があるからこその苦しみに狂った者を召喚……
駄目だ、レベルが高すぎて自分じゃ書けそうに無い。
134名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 13:25:51 ID:GZOErvS6
>99、>113
ジェロニモパパなら、治癒とか掛けられたら腕が再生しても俺は驚かんw
あと、コジャントさんはどうだろう。

>129
なぁに。聖帝様が既にこのスレには召喚されているじゃないかw
135名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 13:34:07 ID:MzIf9+7Z
>>132
そうそう。
キューカーとの戦いで異次元空間に吹っ飛ばされたエスパークスは、プロトルードに襲われて肉体を失ってしまう。
そして魂だけの存在となって、マーキュリアス少年の身体に憑依する事になってしまう。
最初はエスパークスの人格がメインで、マーキュリアスの意識は眠っていたけど、仲間の危機を察して覚醒。
エスパークスとマーキュリアスの魂が融合して、マーキュリアスの意識がメインになった
136名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 14:48:06 ID:S1ijZK1O
>>133
ルイズ「あの世で私にわび続けろサイト――――!!」
137名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 15:12:48 ID:zg5z6zkr
>>133
オディオ自体は既に召還されてる
138名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 15:53:44 ID:VbQudUCT
>>127
文房具にそんな漫画を掲載する日本ってすげえな。

俺中国人なんだけど、そういとこは日本には絶対勝てない
と思う。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 16:18:16 ID:X1/L1QCM
エスパークスの頃はなぜかキャラクター文具におまけ?マンガつきの商品がいっぱいだったなあ
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 16:46:51 ID:VFLBuo4V
バーコードバトラーとかもそんな時代だったな
しかし二十年くらい前の話によくこれだけついてこれる人がいるなあ……
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 16:49:04 ID:WJNPleLi
今年の春ぐらいにエスパークスの大全集が出たぞ
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 17:00:00 ID:SaAqltc+
エスパークスとか、ナツカシスにも程がある件w
ああ、小学校の家庭科の授業で使うために買って貰った裁縫セットには、エスパークスのイラストがプリントされてたなww

まあ、 ま だ 持 っ て る ん だ  け ど な w w w
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 17:03:49 ID:Lr3adX9O
今20だけど時々見聞きするエスパークスってそんな濃い設定だったのかw
デフォルメドットキャラを描いたような可愛い感じなのに。流石このスレだ、いろいろな発見があるのな。
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 17:52:32 ID:nHS/Uq0y
昔の少年誌って表現とかストーリーが無駄に濃い漫画が多いよな。
ボンボンとかロックマンXは言うまでもないとしてそれ以外でも今のジャンプでは間違いなくアウトな表現が出る漫画が普通に連載されてた気がする。
このスレにはボンボンで連載されてたデビルマンを知ってる人がどのくらいいるんだろうか…。
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 17:58:36 ID:lwUYaxCh
北斗の拳とか北斗の拳とか
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 17:59:05 ID:bj6fl6NG
サイポリスとか好きでした。
ゼロ魔に呼ぶならツマヌダの方が面白そうだけど。無論ドラエさん
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 18:25:08 ID:8cHaALBF
スパークスと聞いてガドガード思い出した
ハジキだとルイズに従わずにライトニングと出ていきそうだな……
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 18:41:00 ID:jzyrRnrL
>>137
スレの最初期のほうにはオルステッドもあった
あれは続き見れないだろうな、残念
149名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 18:48:37 ID:E+0UeOoZ
昔のコロコロからの召喚?
ザ・ゴリラから姿雄一……最終回以降より。
まあ、無理。
150名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 18:51:03 ID:Vd+zR3QI
ボンボンとかコロコロって懐かしいなw
ファミコンロッキー召喚
捕らわれのタバサ親子を助けに塔へ
24回目に救出成功するがなんとラスボスはタバサ
題名は【スパルタバサX】
151名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:09:55 ID:zeRlk4xd
>>150
おいぃぃぃぃぃぃいっ!
ドンだけパンツみてぇんだよぉぉおっ!

と、ファミコンロッキーを思い出したからには言わなくてはいけない気がした
152名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:15:23 ID:x38fESvU
かなり乗り遅れた…

王と言えば「HUNDRED SWORDS」の少年王と少女王を思い出す。
…マニアックかしら?
153名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:17:55 ID:gFW1LC8b
ギャグ王を召喚させよう
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:23:18 ID:UCvZcO6f
裸王。
155名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:23:44 ID:S1ijZK1O
虚無の担い手四人がそれぞれ弥勒王、阿邪羅王、虎空王、邪鬼王を召還。
ハルケギニアが虚無戦記の舞台に。
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:24:03 ID:UIZ/GFco
王なら正当なる預言者の王ことマフティー・ナビーユ・エリン召喚
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:25:41 ID:2P/dErCm
ルイズが召喚したのが「四番目」、バーコードファイターのニーズホッグ、というネタなら考えたな
ただし情報生命体だから見た目はルーン=バイオバーコードでしか無いのだが
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:30:25 ID:Hpw52Ccu
ゴリポン君喚んだら、ワルキューレをもりもり食ってくれるな
おやつに自転車食う奴だし
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:35:55 ID:CK6Rx/9s
王・・・冥王・・・アニメ版より自爆後に再生したゼオライマー召喚し、美久と契約(マサトは消し炭になったとでもして)
契約効果でルイズが登録
マサキの人格と記憶をダウンロードして徐々に変貌
最後はジョゼフが召喚した漫画版ゼオライマーと激しい死闘を繰り広げて・・・

ジョイントボール?
もちろんイザベラさm(ry
160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:36:06 ID:E+0UeOoZ
王がどうたらというと、「深く美しきアジア」を思い出す。

理想王、完美王、潰爛王、百妖王…
しかし召喚されるのは百兵衛。
ルーンの力で一時的に不幸の力をコントロールできるようになった百兵衛とか。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:41:30 ID:MzIf9+7Z
>>157
ハルケギニアふ○なり世界フラグか……。
バイオバーコードの影響で○んちんが生えた女の子が大量発生するようになるんですね、わかります。
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:52:21 ID:0jaENooC
>>146
護身術を仕込まれて自分で危機に立ち向かうルイズか。
ある意味で自己実現してるから、心の澱が無くなって虚無の威力が下がりそう。
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:59:21 ID:oOBj/nPz
BANANA FISHのアッシュ・リンクス召喚
相手が男でホモだったら遠慮なく撃ち殺すか利用するが女相手ならそんなに厳しくしないだろう
モット伯が少年趣味のホモジジイになる
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 20:00:46 ID:S1ijZK1O
>>161
復刊された巻末に描かれてたように、やっぱア○ル・ジャスティスってバーコードバトラーの続編なのか……
「桜」も登場するしなあ………
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 20:05:40 ID:tiMqBkOM
>>159
漫画版ゼオライマーは18禁過ぎるだろう・・・
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 20:11:01 ID:TxFmb5cf
勇者王こと獅子王凱の名前が出ていないな
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 20:18:06 ID:Pmlmzopp
>>159
尻につららを突っ込まれるわけですね、判ります

>>164
続編と言うなw 語弊があるわwww
世界観を共有してるだけだろ、多分
168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 20:24:09 ID:8o05U5Rf
>166
使い魔のルーンが刻印されても、
「エヴォリュ−ターの力で プログラムは書き換えた!」とか やりそう。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 20:56:31 ID:G5iSgEOR
ティガのタイプチェンジの如く四つのルーンに自在に変化させるとかしそうだなwww
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 21:03:57 ID:oOBj/nPz
美しいものが嫌いな人がいて?
171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 21:44:38 ID:eEXXJHvD
>>163
いや、あいつの場合誰であろうといきなり「使い魔になれ」なんて自身の尊厳を
踏みにじる事を言われたら徹底的に反発し、それこそ死んでも絶対に従わないのが
目に見えてる。
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 21:56:30 ID:SV4FmhkP
少し亀だが、深く美しきアジアを知っている人がいてよかった。
百兵衛っていい奴だったよな。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:18:25 ID:5xT+2SVs
装甲悪鬼村正より剣甲召喚で。(携帯だから漢字がでない)
真打ちは基本的に動物形態だし自意識があるから立派な使い魔になれるはず。装着すると超人になれる鎧。
訓練を受けた武術の達人でないと真価は発揮できないけど重機関砲くらいなら
耐えられる装甲と猟銃弾を叩き落とす肉体強化に死なない限り治癒する
肉体再生機能があるから武術素人のルイズでもそうそう負けないはず。
亜音速で飛べるしデルフリンガーも使えるし。

誇りに固執する精神未熟な初期ルイズは正宗にとって格好の傀儡……
ならぬ理想の使い手だと思う。

ルイズの幸せを祈るなら真面目な井上真改か忠実な胴太貫で。
村正だと絶望しかないけど。
174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:27:40 ID:AjXZp3Se
王と言えば奈落の王を
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:32:16 ID:oOBj/nPz
よかったのかホイホイついてきて
俺はフーケのゴーレムだって構わないで食っちまう人間なんだぜ
176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:33:21 ID:ytYZeZFO
>>173
劔冑召喚はとりあえず村正は避難所にある
まあ善悪相殺の理の所為で蹂躙にしかなりそうにないけど
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:40:34 ID:lQihJrK7
王ならばラピュタ王を是非、と思ったが地位も身分も部下も飛行石もラピュタ文明もなきゃ活躍も限界があるか
ロボット兵と飛行石を無理やりハルケ世界に持ち込んでもラピュタはどうにもならな…
いや、でかいのがあったな
「君の世界の連中はそんなことも忘れてしまったのかね!?
君の世界と私の世界はもともと一つの世界だったのだ
 6000年前二つに分かれたがね」ぐらいの捏造をすれば何とかなるか

ラピュタ王召喚の最大の問題は上からの物言いをどうやってハルケ世界で貫かせるか、だろうか
178名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:41:38 ID:IH0jAM4G
>>175
既に阿部さんま召喚済みです。・・・ギーシュの手によって。
ちなみに、ギーシュとオスマンは既に食ってしまっています。
179名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:42:16 ID:nwyIAElN
なぜかドーラママとコンビを組んでいるフーケ
180名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:44:42 ID:X1/L1QCM
>>163
アッシュは基本的に攻撃的だしなあ・・・
ブランカだと普通すぎるし、月龍あたりは・・・うん微妙だ





・・・・・ハッ!ならばショータならイケル!?
181名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:52:33 ID:v1BDNyU7
>>178
ギーシュが召喚した奴はことごとく大暴れするんだな
182名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:02:21 ID:MTO+oF8g
王と言えば混沌王・人修羅の続きはまだかな?
絶対に勝てないと相手と解っていて尚、ワルドに協力せざるを得なかったおマチさん。
やはりティファと孤児達を人質に捕られていたんだろうか…
183名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:13:56 ID:fwPM2sIG
シュラトの迦楼羅王レイガッ。
黒王レプリカ宮本小十郎。
184名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:21:38 ID:9Yl2gW9T
>>173
そこで装甲教師版鈴川と真改2000を持ってこようぜ
柄くらいのうんこ出したみたいに爽やかになってるし
ボンクラもガンダでパワーアップして無問題
185名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:34:05 ID:IsQhqwjs
あの阿倍ってどう見てもふたば由来の二次創作からの出典なんだが、ありなのかな
186名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:40:59 ID:ZfYzJfkF
王と言ったら個人的にはガイバーのワフェルダノスだな
問題は召喚した時に『王国』を解放した状態だった場合
辺り一帯が深い森で覆われる上、本人がその場所から移動できない可能性がある事だが…
187名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:42:51 ID:sNUYcAFg
>>185
そのツッコミで少なくとも新規は無しになるんじゃね?
反論も使用も無いしさ。
188名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:42:56 ID:G5iSgEOR
>>182
テファな。ティファを人質に取ろうもんならダミ声の純情ボーイが殺りにかかるぞw
189名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:45:45 ID:KwlGGCQz
よくある間違い

×ティファ→○テファ
×ジョセフ→○ジョゼフ
×偏在(ある意味正解だが)→○遍在
190名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:48:42 ID:zGaiCh6p
>>188
ツインサテライト吹いたw
191名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:49:46 ID:6NhI5UYw
ティファをさらった奴はだいたい死んでいってるからな
192名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:53:42 ID:0jaENooC
>>188
クラウドさんが助けに来る可能性もあるぞ
193名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:54:37 ID:UJcuurGR
>>188
あるいはツンツン頭かもしれない
194名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:59:21 ID:ldl+7rRN
月は出ているか?→蒸発

若しくは

ファイナルヘブン→消滅
195名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 00:13:31 ID:tfAhCX4u
ファイナルヘブンの餌食に
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 00:37:14 ID:iiW7L1Uu
どんなトラブルでも解決する魔法剣士リウイなんてどうだ?
あいつは国家転覆の危機でもなんとかする男だし頭も回るから基本足りてないゼロ魔中相手ならかなり良い役どころもてるんじゃね? 見捨てる可能性もあるけど
でも唯一の欠点は、あいつの場合女好きで後腐れが無いようにするって言うのだけどそれが通用しなさそうな連中が多そうなんだよなあ

ルイズ→依存、離れようとしたらヤンデレ化
アンリエッタ→ルイズと恐らく対して変わらない
タバサ→恩人ってことになったらどこまでもついてきそう

こんなところかなあ
197名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 00:51:21 ID:sz99g4Pv
俺式ファイナルヘブンでハルケを駆け抜け、聖地を素通りした挙句にワルドをぶっとばすFF8のゼルとか
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 00:57:34 ID:oTgVs5tb
>>173
真改さんの漢っぷりはたまらんね
199名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/12/20(日) 01:00:46 ID:f1ku/8IU
王ではないけど、塊魂の王子を。
たぶん最初の面でルイズ巻き込んで
次の面でギーシュとシエスタと野次馬と食堂巻き込んで
何だかんだでハルケギニア巻き込んで
お空の月も巻き込んで
世界はひとつになりました

それでみんなに感謝される大コスモの王様
200名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 01:05:53 ID:yG0I8OOK
>>197
そのまま聖地のワールドドアに吸い込まれて帰還→完とか
置いてけぼりされてポカーンなワルドさん
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 01:29:46 ID:DJzPE14W
>>199
いいねそれ、小ネタで面白いのできそうだw
BGMは塊オンザスウィングでよろしいか
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 01:34:18 ID:YKO13FPl
>>198
教皇に正宗をあげるとして、ジョゼフには何が良いかな?

ああ、勿論ワルドさまにはニッカリ青江を渡すべき
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 02:11:26 ID:L9ybF6+s
>>164
今ア○ルエンジェルという漫画を連載していてだな(ry
それにバーコードファイーターの後の桜ちゃんが(ry
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 02:40:46 ID:hDz8G+A2
>>202
そこはやっぱ村正でしょ。加速+電磁抜刀or重力制御とかチートコンボ可能だし
205名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 03:44:09 ID:oTgVs5tb
>>204
銀星号はテファに渡るのか・・・・やばいな、それ
206名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 06:28:28 ID:n5VUsSpR
>>197
閃光の二つ名は返上しなけりゃな。
だって数秒で世界一周やっちまうんだぜ。
207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 09:02:08 ID:jf38AEZL
つーかガンダ以外じゃ使いこなせねーよ
操るには相応の鍛錬がいる

銀星号はさらに無想の極地でないと
208名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 11:13:32 ID:1pzKSXAk
>177
ジョゼフ王直属の高官になるとか、教皇直属の(ry
辺りなら多少自然にいけるんじゃないかな。

特にジョゼフに仕えるなら自然にアルビオンに行けるw
209名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 12:46:29 ID:xndTBytR
現実のイギリスとかカナダから人権擁護委員が大量に流入。
足枷が外されたイギリスとカナダは物凄い勢いで成長しそうだw
210名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 12:55:20 ID:A0ht6hia
>>142
家にあったエスパークスのSFCのやつそんな原作があったのかwww
211名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 15:30:07 ID:C7xJeS69
>>196
やつが完全に自力で解決した事件ってそんなに多くなくね?
作者と設定と仲間のバックアップ無しになるんだぜ
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 15:52:11 ID:3Q+Hw1sf
力わざと能天気さゆえの特攻気質で解決ってのばかりだな
頭脳労働やこまかいことは全部女任せというか女が勝手にやってくれる

あと英雄譚の主人公という事でフォーセリアにいる限りリウイが失敗する事は絶対に無い
213名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:06:03 ID:TAHuFgFS
そろそろウル魔待機。
ガイアとエースの競演はまだか。・・・・・・そういやメビウスもいるんだっけ。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:12:05 ID:goOcPGV3
ウル魔は信者がウザいし、ウルトラマンinハルケギニアだから他でやって欲しいわ
特撮板とか創作なんちゃら板とかあるじゃん
215名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:13:20 ID:goOcPGV3
スマン、誤爆した
スルーしてくれ
216名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:15:03 ID:1UdLO/I6
官能小説家や成年漫画家などのエロクリエイターが召還されてハルケギニアにポルノ革命が!

なんてことにならんかのう…………
217名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:27:20 ID:/UAux2Q8
なったとしてどうするんですか。
218名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:28:54 ID:WsWgmKKd
誰得
219名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:29:54 ID:IAqOvJr0
>>218
成年漫画家の場合、モットが得だな
220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:40:17 ID:n5VUsSpR
オールド・スケ……いやオスマ……いや、スケベ……オスマンもだ。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:25:59 ID:FZz6FOdV
昨日のスマステで、ウルトラマンの話が面白かった。
確かにウル魔の人が楽しみですな。
222名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:31:43 ID:exX9XHyt
信者のプレッシャーに嫌気がさして撤退するのはよくあること
223名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:46:19 ID:30jRxwCR
年末の激務で執筆が滞るのもよくあること
224名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:49:58 ID:4o3vn5tg
「信長のプレッシャーに」と読んでしまったw
ちょっと口の中を攻撃されてくる
225名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:03:15 ID:E9mCAiBu
信者が調子に乗って他の書き手に攻撃的になって撤退した人もいたなぁ
226名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:33:53 ID:xR7VD4fs
ここでプレッシャー星人召喚
227名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:37:07 ID:u7b/5Jgf
今日はインディペンデンスデイやるのか。
異星人のUFOにMACでウイルス注入してアボンさせちゃう地球に優しいエコな彼を召喚ってのも面白そうだ。
「あのゴーレムをどうやって!」
「風邪を…引かせてみました」
小ネタ行きだな、こりゃ
228ウルトラ5番目の使い魔:2009/12/20(日) 18:42:16 ID:lF5qf/Sl
皆さんこんばんわ、79話の投下準備ができましたので、これから開始しようと思いますがよろしいでしょうか。
問題なければ18:50より開始いたします。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:43:53 ID:hzVw33+x
支援
230名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:45:18 ID:RT2Bb3KD
ちょうどMXでもエース放送中
支援
231名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:45:55 ID:kuOPRAIW
支援します。
232名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:49:22 ID:30jRxwCR
問題なく支援
233ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (1/14):2009/12/20(日) 18:51:43 ID:lF5qf/Sl
 第79話
 シュレディンガーの猫
 
 時空怪獣 エアロヴァイパー
 宇宙戦闘獣 コッヴ
 宇宙雷獣 パズズ
 ウルトラマンメビウス
 ウルトラマンガイア 登場!
 
 
 アルビオン王国の首都、ロンディニウムを目指す最中、才人とルイズたちは
時空怪獣エアロヴァイパーに襲われて、その時空転移によって仲間たちと
引き離されたあげく、見たこともない世界に飛ばされてしまった。
 二人は、飛ばされた先の世界の空中空母エリアルベースの中で途方に
くれていたが、偶然にも彼らに興味を持った高山我夢という青年に救われて、
元の世界に帰る方法があると言う彼の助けに、元の世界に戻る希望を見出していた。

 現在の、この世界での時間はおよそ七時一五分、元に来た時間は一五時過ぎ、
またタイムスリップが起きるかどうかは不確定だが、ハルケギニアへと
続いている時空の歪みはその時間にしかなく、それまで待っていては
この基地ごとエアロヴァイパーの攻撃を受けてしまうので、なんとしてでも
自力で戻る必要があった。
 ただし、彼らにとってはまったく偶然にしか思えないようなこの出会いが、
これからのいくつかのパラレルワールドの歴史において、非常に大きな重要度を
持っていたのを、この時点ではどちらも知るよしはなかった。
 
 そんななかで、二人は我夢の自室で身を隠しながら、彼が準備をしている間、
お互いの世界のことについて話していたが、我夢の口から語られるこの世界の
事実は、二人を何度も驚愕させた。
「この世界は、常に狙われ続けています」
 そう、ここは地球であることは間違いないが、この世界もまたほかの様々な
世界同様に、平和を脅かされていた。
 時代は二〇世紀末、突如として宇宙から送り込まれてくる、それまでの
地球人類の常識を超えた地球外生体兵器群、それらに対抗するために
人類は秘密裏に地球防衛連合GUARDと、その特捜チームXIGを組織し、
巨大空中空母エリアルベースを建造し、その攻撃と戦い続けていた。
 そしてその、地球を狙っているという正体不明の敵とは。
234ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (2/14):2009/12/20(日) 18:53:15 ID:lF5qf/Sl
「根源的、破滅招来体……」
「そう、それも仮称に過ぎないし、出現先や目的もはっきりとしない。
ただその存在だけは想定された、そんな敵さ」
 キーボードを操作しながらぽつりぽつりと語る我夢の言葉には、これまで
何度も死地を潜り抜けてきた重みが備わっていて、二人はそれが誇張や
虚構などではないことを知った。
 それにしても、仮称とはいえなんと不気味な名前であろうか、人類に
対しては攻撃を仕掛けるものの、反面具体的な意思は示さずに、
常に正体は厚いヴェールに隠され続けているということが、形のない
ものに対する原始的な恐怖を呼び起こしてくる。
「もしかして、おれたちがこっちに来てしまったのも、その破滅招来体の
陰謀なのかな」
「それはわからない。なにせ、これまでに起きた事件でも、破滅招来体と
関係があるのかないのか、あいまいで終わったものも多いからね」
 その点でいえば、正体が知れている分ヤプールのほうがやりやすいだろう。
もちろん、脅威の度合いでいえば甲乙つけがたいが、こういう類の
敵は関係ないことまで、もしかしたらこれも、と思わせる分だけ性質が悪い。
「けれど、これはあくまで僕たちの世界のことであって、君たちには
関わりがないし、なるべきじゃない問題さ」
「けど……」
「この世界のことは、この世界のことで解決するさ。それよりも、君たちは
君たちで、元の世界でやらなきゃいけないことがあるんじゃないかい?」
 だから、君たちを元の世界に戻すのは、余計な人を巻き込みたくない
からでもあるんだと前置きすると、我夢はそういえば君たちの来た世界は
どんなところなのかと、興味深そうにたずねてきた。
 二人は、今度は才人の世界でメビウスがエンペラ星人を倒したとき
までや、ハルケギニアでのこれまでの戦いのことなどをざっと語り、
我夢の反応を待った。
「異次元人に宇宙人、怪獣……パラレルワールドでも、やっぱり宇宙の
平和は脅かされているのか」
 振り返らずにつぶやいた我夢の声は明るくはなかったが、同時に
絶望もしていないようだった。
「あの、高山さん……」
「けど、どの世界でも平和を守るために戦っている人はいる。それだけで
充分安心したよ」
「えっ?」
「はは、それよりも、君たちの世界のこと、もっといろんなことを教えてくれないかな?」
 我夢は、怪獣などの殺伐とした話はもういいから、それらの話とは別に、
才人の地球やハルケギニアの普通のことについて聞きたいと無邪気な興味を
見せてきて、二人は才人の学生生活の頃や魔法学院のことなどを話した。
「へえ、なかなか面白そうな世界だね。できるのなら、一度行ってみたいな」
「そうですか?」
「そりゃ興味深いよ、異なる発展を遂げた文明はそれだけでも人間の
可能性の豊かさを見せてくれる。進化の可能性は、まだまだ無限大にあるってね」
 才人の地球と、この世界とはあまり差はないように思われたが、それでも
メテオール技術などには深い興味を抱き、可能なら留学してみたいと我夢が
言うのに、才人は目をぱちくりさせていた。
235ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (3/14):2009/12/20(日) 18:55:46 ID:lF5qf/Sl
 また、二人の話や、この基地の規模に圧倒されてほとんど自分からは
しゃべれていなかったルイズからも、我夢は熱心にハルケギニアの
話を聞いていたが、ルイズはしゃべるたびにどことなくつらそうな顔をして、
やがて言葉を止めて我夢に尋ねた。
「あの、ミスタ・タカヤマ」
「ああ、呼び捨てでいいよ。なんだい?」
 一応相手が年長者で、自分が招かれざる客であることを自覚しているので
敬語で遠慮がちに話すルイズに、才人も何かなと耳を傾けると、彼女は
つらそうに口を開いた。
「あの、正直に言ってほしいんです。わたしの話は、そんなに面白いですか」
「面白いよ、魔法が実在している世界なんて、すごくわくわくする」
「ええ、けどそれはおもしろおかしそうだから、そう思ってるんじゃないですか、
わたしは、あなたたちの話の百分の一も理解できないけど、この基地だけでも
わたしなんかには想像もできない技術で作られているってことくらいは
わかるわ、だから……」
 ルイズはそこで言葉を詰まらせたが、言いたいことは我夢にも才人にも
理解できた。彼女は、これまで才人に言葉ごしに聞いていただけであった
科学技術、それも才人から見てさえ超科学とさえいえるエリアルベースの
それを目の当たりにしてしまって、いわば黒船来航のときの日本人のように
ハルケギニアにコンプレックスを抱いてしまったのだ。
 才人は、そういえば自分のいた地球にも、科学技術の進んだ星に
あこがれて、宇宙人にそそのかされるままに実際に地球から立ち去って
いった人がいたということを思い出して、その気持ちは少しだけだが
わかったが、慰める言葉は浮かんでこなかった。
 だが、我夢は穏やかだがまじめな表情をすると、ルイズの目を
正面から見据えて語った。
「ルイズくん、君の言いたいことはわかる。けど、それは間違いだ。
進んだ技術を人から取り入れることは決して間違いではないけど、
それで劣等感を持っちゃいけない。ほかと違うということに、上下なんて
ないんだ。ようく、君の故郷のことを思い出してごらん、君の世界は
そんな恥ずかしいところなのかい」
「……」
「じゃあ、もう一つ聞くけど、君は自分の生まれ育った世界が、
侵略者に征服されるのを、黙って見てられるかい?」
「それは、そんなことできないわ! 断固として戦うし、これまでもそうしてきたのよ!」
「だろう、それはつまり、君は自分の世界が好きだってことだろ、
ちょっと見れば隣の家の芝生はきれいに見えるものだけど、やっぱり
自分の家ほどやすらぐところはないし、一度失ってしまえばほかに探しても
どこにもないんだ。だから、自分の世界が劣っているなんて思わないで、
大切に、大事にしていってほしいな」
「うん……」
 深い知性の光を宿した目で見つめられて、ルイズは難しいことながら、
我夢の言葉には嘘はなく、言いたいことがなんとなくだがわかったような気がした。
236ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (4/14):2009/12/20(日) 18:57:35 ID:lF5qf/Sl
 これは地球の歴史上の事実だが、明治初期西洋文化を取り入れていた
ころの日本は、脱亜入欧を掲げてひたすら西洋文明を取り入れていた
反動で、江戸時代までの日本文化が間違ったものだと誤解してしまい、
芸術的、歴史的に貴重な浮世絵などが破壊されたり海外に流出
してしまったりして、後年二束三文で売り飛ばされて海外で保管されていた
ものが高い評価を受けているという、なんとも皮肉なことが起こっているのである。
 それに才人も、ハルケギニアが地球に劣った世界などとは、今では
まったく思っていなかった。
「そうだなあ、確かに最初のころはコンビニもネットもない世界でどうしようかと
思ったけど、空気はうまいし、平民も貴族も話してみればいい奴は多い、
第一雑用さえしてればあとはのんびりできる。あ、こりゃおれだけか」
 使い魔には学校も試験もなんにもない、とまではいわないし、決して地球に
勝っているとまでは思わないが、ハルケギニアのルールさえ飲み込んでしまえば、
あとはちょっとした知恵と根性があれば充分に生きていくことができると
才人は思った。第一、実例として佐々木隊員やアスカ・シンなどは
ハルケギニアに立派に適応していたではないか。
 けれどルイズは、それでも今一つ納得しきっていないようであったが、
ならばと我夢は駄目押しの質問をぶつけた。
「どうしてもそう思うんだったら、こっちの世界に住んでみるかい?」
「え、そんな冗談じゃないわよ、あたしは……」
「それが答えさ」
「あ……」
 我夢の完全勝利であった。
 まったくもって、才人もルイズも、自分たちとほんの三、四歳くらいしか
違わないのに、知力でも、そして人生観でも「かなわないなあ」と、
我夢をすごく思うのと同時に、自分たちがまだまだ子供なんだなと痛感した。
 やがて我夢はなにが映っているのか、二人から見てさっぱりわからない
パソコンの画面に向かっていくつかの入力をしているようであったが、
最後に軽くEnterキーをはじくと、椅子から立ち上がった。
「さて、じゃあ行こうか」
「え、どこへ?」
「格納庫だよ、必要なものはそこに置いてあるから、ここじゃあ無理なんだ、
それに、君たちがここに落ちてきたのも格納庫だから、その時空の歪みが
残っていたら、元の時間に戻りやすいからね」
「じ、じゃあ今までやってたのは?」
「ん、ああ、エリアルベースの警備システムに侵入して、ちょっとした細工をね、
また映されたら面倒だから、君たちが映らないようにしておいたよ」
 才人は完璧に絶句した。これほどの基地のコンピュータとなったら、
どれほど厳しいセキュリティがあるか想像もつかないというのに、
まるで隣に遊びに行くように簡単にやってしまうとは、GUYSでも彼ほどの
人間はまずいないだろう。
「我夢さん、あなたいったい何者なんですか?」
「ただのXIGの一隊員さ、それよりも、この仕掛けは一〇分しか持たないし、
ベース内が朝食時で人がいなくなるのは今しかないから、さあ急ごう」
 せかされて、とにかく二人は我夢について部屋から出ていった。
237ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (5/14):2009/12/20(日) 18:58:50 ID:lF5qf/Sl
 彼らは、我夢がこのエリアルベースを空中に浮かせているシステム、
『リパルサー・リフト』の理論を確立し、XIGの誕生に大きく貢献した
天才であるとは知らない。
 
 そして、一時的に人のいなくなった通路を小走りで駆け抜けて、
我夢に連れられた二人は格納庫の一角に定置してあった、側面に縦に大きな
円盤のついた大きな機械のそばにやってきた。
「我夢さん、これは?」
「時空移動メカ、『アドベンチャー』二号機、これを使って君たちを元の時空に帰す」
「じ、時空移動メカ!? すげえ」
 すごいなどというものではなく、時空移動装置など才人の世界の地球ですら
夢物語にすぎない。それでも、二人にとっての希望の象徴がそこにあった。
 だが、近くによってよく見ると、才人は愕然とした。
「が、我夢さん、これって!」
「うん、未完成なんだ」
 なんと、アドベンチャーはぱっと見ではできあがっていたが、内装はほとんど
まだがらんどうで、とてもではないが飛べるようには見えなかったのだ。
「ちょっと前に一号機を壊しちゃってね。改良型を作ってるんだけど、おかげで
すっかり計画が縮小されちゃって、僕が一人で組み立ててるんだ」
 思い出にひたるように語る我夢に、二人とも完全に唖然となった。
こんな未完成品でどうしろというのか、元の世界に帰してくれると
いうのは嘘だったのか?
 しかし我夢は胴体の下に潜り込むと、機械部分を空けてドライバーで
部品を外し始めた。
「この機体はまだ飛べないけど、行って帰ることを考えないならメインのシステム
だけを取り外して使えば充分だよ」
「なるほど……あ、でも行って帰ることを考えないっていうなら、おれたちが
それを持って行ったら、我夢さんが困るんじゃあ」
「いいさ、機械はまた作ればいいけど、君たちには今これが必要なんだ」
 なんのためらいもない我夢に、二人は頼りっぱなしなことを情けなく思ったが、
我夢は気にした様子どころか、むしろありがたそうに二人に笑いかけた。
「いや、礼を言うのは僕のほうさ、君たちのおかげで、これから起こる
事態をあらかじめ知ることができた」
 そう、才人たちはさきほどの話の中で、このエリアルベースが
六、七時間後に壊滅するということも伝えていたのだ。むろん、
それで我夢がショックを受けるのではと思ったが、意外にも我夢は
あまり気にした様子もなかったので、ルイズは思い切って聞いてみた。
「あの、ガムさん? あなた、怖くないんですか? 目の前に最後が
迫ってるってのに」
「最後になんてならないさ、僕がいるからね」
 手を機械油で汚しながら、ドライバーやメガネレンチを使う我夢は
落ち着いた様子で、もうそうなることはないと自信を持って答えた。
238名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:59:17 ID:DJzPE14W
支援
239ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (6/14):2009/12/20(日) 18:59:47 ID:lF5qf/Sl
「だけど、現にわたしたちの見た未来では……」
 二人の脳裏に、墜落して残骸となったエリアルベースの無残な
姿が蘇ってくる。いったいどうしたのかは詳しいことまではわからないが、
あの未来ではおそらくこの基地の人間は全員……なのにどうして
そんなに落ち着いていられるのかと二人が問うと、パーツを外して
出てきた我夢は、作業テーブルの上に置いてあった計量用の
ビーカーを手に取って。
「才人くん、シュレディンガーの猫って知ってるかい?」
 才人が首を振ると、我夢はビーカーを手の中で回しながら、ゆっくりと
説明を始めた。
「量子力学では、有名な理論の一つだけどね。簡単に言えば、
密閉された箱の中に一匹の猫と、毒エサを入れて一時間ほど
放置しておいたら、一時間後に猫は毒を食べて死んでいるか、
それとも食べずに生き残っているか、空けてみるまではわからない。
つまり、確率論的には、箱の中では猫は死んでいるし、同時に
生きているとも言える。けど、現実にたどりつく未来は一つだ」
 一句一句、確認するように語った我夢は、二人がとりあえずそうした、
猫が死んでいて、かつ生きているといったパラドックスがあるということを
どうにか理解したのを、理知的にうなずくルイズと頭髪をかき回しながら
しぶい顔をしている才人を見て確認すると、ビーカーを目の前で
かざして見せた。
「じゃあ、このビーカーだけど、これを床に落としたらどうなると思う?」
 二人は、もろそうなビーカーと、ゴムが敷かれた床を見比べて、
それぞれの答えを出した。
「割れる」
「割れない」
「そう、つまりこのビーカーの未来は、割れていて、かつ割れていないという、
落としてみないとわからない不確定なことになる。だけど……」
 我夢はビーカーを握っていた手を離した。すると、ビーカーは重力に
引かれて9.8m/sで加速していき、二人の視線は急速に距離を
縮めていくビーカーと床に集中して……
「んなっ!」
「ええっ!?」
 二人の期待は、右斜め上の方向で裏切られた。
 ビーカーは床の寸前で我夢に掴みあげられて、そのまま持ち上げられると
無事な姿を見られたのだ。
「割れなかったろ」
「そ、そりゃ割れるはずないでしょうが!」
「ずるい、そんなのないわよ」
 得意げに言う我夢に、才人もルイズもそんなの反則だと口々に抗議する
のだが、我夢は二人に言うだけ言わせると、真面目な表情で語った。
「そう、割れるはずがないよね。けど、そのままだったらこのビーカーの未来は
1/2の確率で運命にゆだねられていたけど、僕の手という意思が加わる
ことによって、割れない方向に定まったんだ」
「あっ……」
 そこで二人は我夢の言おうとしていることを理解した。
240ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (7/14):2009/12/20(日) 19:00:53 ID:lF5qf/Sl
「つまり、未来は意思によって変えられる。そういうことですね?」
「ああ、決まった未来なんてあるはずがない。この時間軸は、間違いなく
君たちの来たエリアルベース崩壊の時間軸には流れなくなる。いいや、
僕がきっとそうしてみせる」
 我夢の声に、その意思を確かに感じた二人は、これ以上のおせっかいは
不要だと悟った。
「わかりました。けど、時空怪獣は手ごわい相手です。気をつけてください」
「頑張るよ。さて、あまり時間がない。こっちに来てくれ」
 我夢は取り外した一抱えほどある時空移動システムにバッテリーをつなぐと、
機能の微調整をしてスイッチを入れた。すると、システムが格納庫に残っていた
わずかな時空の歪みを検知して、一角の空間が渦巻くように歪んでいく。
我夢の説明によれば、歪みが最大になったときに近くのものもまとめて
ジャンプするとのことだったので、二人は時空移動装置の前に立って
そのときを待ちながら、我夢に最後の別れを告げた。
「あの我夢さん、本当にいろいろとありがとうございました!」
「あ、ありがとう、このご恩は忘れませんわ!」
「いいよ、むしろお礼を言うのは僕のほうさ。無事に帰れたら、君たちも頑張れよ」
 手を振って見送りながら、我夢は二人の姿が時空のかなたに消えていくまで、
見つめていた。
 なのだが、ここで我夢にも思いがけないアクシデントが起こった。
才人たちと会っていたために、我夢は気づいていなかったもう一組の
異世界からの闖入者が、またもや見つかって追いかけられてきたのだ。
「北田、そっちに行ったぞ! 逃がすな」
「くそっ、つかまってたまるかよ」
 よく知った声と、聞きなれない声が、偶然であるのかこっちのほうに
近づいてくる。まずいことに、時空の渦はまだ残っていて、うかつに
近づけば吸い込まれてしまうかもしれない。
「まずい、こっちに来ないでください!」
 我夢は慌てて、やってきたGUYSの三人に向かって叫んだが、
向こうも追われれば逃げるというふうに全速力で来たために、
もろに時空の渦に突っ込んでしまった。
 最初に飛び込んだリュウと、続いてテッペイが思わぬおこぼれに
預かって彼らも来た時間へ戻っていく。けれどミライだけは時空間の
手前で立ち止まって、我夢と視線を合わせていた。
「君は……」
「あなたは、あのときの……」
 我夢は、会ったことのないはずのミライの姿に、なぜか不思議な
懐かしさを感じたが、時空間の入り口が閉じかけているのを見ると、
反射的にそれを指差していた。
「急いで!」
「はい、ありがとうございます」
 律儀に礼を言ってミライの姿も時空間に消えていき、一瞬後に
入り口は時空移動システムもろとも、この世界から完全に消滅した。
「行っちゃったか」
 元の時間軸に戻れたかどうかは我夢にも確かめようもなかったが、
なぜか彼らであれば、どんな困難が待っていようとも乗り切っていくことが
できるだろうと、根拠はないが不思議な確信があった。
241名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:02:20 ID:30jRxwCR
これはwktk展開
242ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (8/14):2009/12/20(日) 19:03:12 ID:lF5qf/Sl
「おい我夢、今ここに来た奴ら、どこに行った?」
 振り返ると、そこには彼の仲間たちが息を切らせた様子で立っていた。
「どうしたんです? チーム・ライトニングにチーム・ハーキュリーズがおそろいで」
「ここに来た不審者だよ。追い詰めたと思ったのに、お前隠してないだろうな?」
「まさか、僕はアドベンチャーをいじってただけです。おかしいと思うなら、
どこでも探してみてください」
 もう、なにをしようと彼らが見つかることはありっこないので、余裕たっぷりの
我夢の態度に、皆しぶしぶながら納得して去っていった。
 
 そして、時間はA.M8:00、エリアルベースに警報が鳴り響く。
 
”エリアルベース近辺の空間にエネルギー体の反応をキャッチ、
チーム・ファルコン、ファイターEX、スタンバイ”
 
「来たな、歴史を思うとおりにはさせないぞ、エリアルベースは必ず守る」
 決意を新たに、我夢は自分の専用機であるファイターEX機に向けて走り出した。
 
 
 そして我夢の思いを受けて、才人とルイズも渦巻く時空の波を超えて、
ようやく三次元空間へと復帰していた。
「ここは、元の時間か?」
 周りの景色は格納庫のものから、元来た荒廃した廃墟と、裂けた外壁から
見える荒涼とした砂漠のものとなっていた。我夢の作り出したアドベンチャーの
時空移動システムは見事に時空を超えて二人を送り返してくれたのだ。
「すげえな! ほんとに戻ってきたんだ」
 万歳三唱しかねない勢いで、才人は我夢は本当に天才なんだなと
素直に賞賛と尊敬を表した。ただし、過信だけは禁物と念のために
懐中時計を覗き込んでいたルイズは、重くぽつりとつぶやいた。
「喜ぶのは早いみたいよ。これを見なさい」
「え、これは!?」
「そう、13:34、元の時間より二時間ほど前だわ」
 じゃあ、失敗したのかと才人の心に焦りが浮かんだときだった。
二人の耳に、引き裂くようなあの鳴き声が聞こえてきて、とっさに外壁の穴から
飛び出して空を見上げたとき、そこにはあの黒雲のような時空間への
入り口が開き、そして。
「あれは!」
 エアロヴァイパーがそこから現れて、このエリアルベースの残骸へと
まっさかさまに急降下してきた。
243ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (9/14):2009/12/20(日) 19:05:45 ID:lF5qf/Sl
「時空怪獣……そうか、あいつが時空を歪めていたから元の時間に戻り
切れなかったんだ」
「それよりも、あいつがまだ生きてるってことは、やはり未来は……」
 
 変えられなかったのか?
 
 我夢や、エリアルベースの人々のことを思い浮かべて二人はぞっとした。
「未来は変えられるって、やっぱり無理だったのかよ」
 どうせ戻れないのならば、無理にでも残って戦っていればよかった。
そうすればわずかでも犠牲を減らせたかもしれない。しかし、苦悩する
才人を叱り付けるようにルイズが言った。
「サイト、悔しがってる場合じゃないわよ。あいつを倒さない限り、わたしたちも
この世界に閉じ込められたまま、それじゃわたしたちの世界も守れないわ」
 見上げた彼女の目には、過去を悔やむ気持ちはなく、がむしゃらでも
ひたすら前へ進む意思が宿っていた。
「行くわよ、意思が未来を決めるって、彼も言っていたでしょう。人の知らない
ところで決められた運命やなんだで、わたしの未来を指図されるなんて
冗談じゃないわ」
 その目は何度も見てきたルイズならではの、彼女の人生そのものと
いえる光を宿した目だった。彼女は才人と会う前から、いくら魔法を使えない
無能・ゼロとさげすまれてもいつかは使えるようになるとあきらめず、
結果として才人を呼び出し、出会って以後も人が止めるのも聞かずに
ベロクロンやホタルンガ、メカギラスにも単身向かっていったりと、
後先考えずどんな結果が待っていようと負けず嫌いに立ち向かっていった。
 言い換えれば、売られたけんかは買わねば気がすまないやっかいな
性格だともいえるが、周りに流されずに、良いことも悪いこともすべて
自分で選択してきた生き様は、現代日本で普通の高校生として
テストや進学に流され続けてきた彼にはとてもまぶしく、そしてその
がむしゃらなまでに誇り高さを貫くところが好きだった。
「そうだな、こうなったら弔い合戦だ!」
 我夢のためにも、元の世界に戻るためにもここで気落ちしている
わけにはいかない。第一下手に落ち込むとルイズにきつい気付け薬を
プレゼントされてしまうので、その点は断じて避けたい。
 だが、そうして二人がエアロヴァイパーを見上げたとき、突然エースが
心の中から話しかけてきた。
(待て、この世界の歴史はまだ定まっていない)
「え? どういうことよ、もうここは……」
(いや、私にはわかる……この世界を守る者は、まだ滅んでいない、見ろ!)
 その瞬間、舞い降りてくるエアロヴァイパーを迎え撃つかのように、
空へと舞い上がっていく四機の翼が轟音とともに、彼らの視界に飛び込んできた。
244ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (10/14):2009/12/20(日) 19:07:01 ID:lF5qf/Sl
「あれは、ファイター! ということは、我夢さんもあれに」
 そう、それはXIGの主力戦闘機XIGファイターSSとファイターSGの三機と、
我夢専用のファイターEXの雄姿、証拠はないが、不思議な直感によって
二人は飛び上がっていく編隊に我夢がいると確信し、見事にそれは的中していた。
 
 あの後、二人を見送った後の我夢はエリアルベース近辺に現れたエネルギー体に
潜んでいたエアロヴァイパーと戦うために、自らファイターEX機で参戦していき、
才人たちと同じように崩壊したエリアルベースの未来で、様々な形をとった
未来と対面していったが、最後にこの時間帯で決着をつけるために現れた
エアロヴァイパーを迎え撃ち、未来を変えるために飛び立ったのだ。
 
「頑張れーっ! いけー!」
「撃ち落しちゃいなさーい!」
 本当に、我夢がいるという確証はないのに、二人は疑いもなく声援を送った。
 だが、いったいそこまで根拠のない確信を持たせ、それが的中した理由は
なんなのだろうか? それは、二人ではなく、二人と同化しているエース、
北斗星司の記憶にあった。
 
”オッス! おれ? 僕ら一番最後?”
 
 どこかのレストランで、ハヤタや郷たち兄弟といっしょに、先にやってきていた
我夢たちと仲良く話すビジョンが、一瞬エースの脳裏に浮かんだ。
(なぜだろう、俺はあの我夢という青年にどこかで会った気がする。しかも、
ずいぶん親しくしていたような)
 そんなことはないはずなのに、記憶のどこかからとても親しげな感情が
浮かんでくる。そしておぼろげに見える自分以外のウルトラマンたちの影、
共に超巨大な怪獣に立ち向かう、見慣れたセブンやジャック兄さんたちと
メビウス……そして……
 
 エース・北斗は、これが我夢の言った、別の世界の自分との記憶のリンク
なのかと思い戸惑い、同時に、この時間帯のエリアルベースの反対側に
飛ばされてきた、その答えを唯一知るメビウス・ミライは、数奇なめぐり合わせに
運命の皮肉を感じていた。
「また会いましたね、別の世界の兄弟たち……」
 
 運命の糸が絡み合い、数々の思いが交差するこの時空間の中で、
思いの答えを見つける暇もないままで戦いは始まっていく。
 
 急降下するエアロヴァイパーと、同じ角度で上昇していくファイターチーム、
先手をとったのはファイターチームで、三機連携のとれたレーザービームが
赤い光となってエアロヴァイパーに吸い込まれていく。だが、命中直前に
エアロヴァイパーの角が光ると、奴の姿が掻き消えてレーザーは何もない
空間をむなしく通りすぎていった。
245ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (11/14):2009/12/20(日) 19:09:11 ID:lF5qf/Sl
「タイムワープだ!」
 才人、ミライ、そして機上の我夢が同時に叫んだとおり、奴は時間移動
能力を戦闘に利用し、攻撃が当たる直前に過去か未来に退避してしまい、
こちらから見たら瞬間移動したかのようにファイターEX機の頭上に出現すると、
口から吐く火球弾でEX機を被弾、戦線離脱させてしまった。
「我夢さん!」
 薄く煙を吐きながら降下していくEXを見送りながら、彼の仲間の
三機のファイターはなおもエアロヴァイパーへと攻撃を仕掛けていく、
その空中機動はもとより怪獣に真正面から向かっていく恐ろしい
ばかりの闘志は、ミライと共に戦いを見守っていたリュウをも感嘆と
させたほどだが、まるで避ける気配すらなく正面から突撃していく
姿には、闘志以上のものを感じさせた。
「まさか、体当たりするつもりか!?」
 確かに、レーザーでもさして効果のないエアロヴァイパーを
倒すならば航空機のありったけの弾薬と燃料とともに、自らを巨大な
ミサイルに変えての特攻しかないかもしれないが、それでは搭乗者は
確実に生きては帰れない。
「だめだ!」
 いくら勝つためとはいえ、それはやってはいけないことだ。才人たちも
ミライたちもやめるんだと絶叫するが、エアロヴァイパーとファイターの
距離は近づき、もはや地上からでは何をやっても間に合わない。
 
 だが、あわや衝突かと思われたとき、突如すべての天空を照らさん
ほどの紅い光が両者のあいだにきらめいた!
 
「この……光は」
 まばゆい光に照らされながらも、二人はそれをまぶしいとは思わずに、
むしろ春の陽光にも似た暖かなものと、この光の色に確かな懐かしさを
感じていた。
「我夢さん……?」
 
 さらに、満ちた光はCREW GUYSのメンバーたちも照らし出す。
「ミライ、また新しい敵か!?」
「いいえ、あれは味方ですよ」
 光に戸惑うリュウとテッペイに、ミライは穏やかに答えた。
 そうだ、あの光は敵ではない。起源は違えど、それはM78星雲の
光の国の戦士たちと同じ正義の光!
 そして光の中から現れた、赤き地球の申し子、その名は!
 
 
「ウルトラマンガイア!!」
 
 
 エースとメビウスの記憶から蘇って、才人とルイズ、ミライの口から
飛び出した名を持つ彼こそ、ティガやダイナと同じく異世界の地球を
守り抜いてきた、光を受け継ぐ勇者の一人。
246ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (12/14):2009/12/20(日) 19:10:27 ID:lF5qf/Sl
「かっ……こいい!」
 才人ははじめて見るウルトラマンの姿に、まるで子供の頃に戻ったかのように
心の底から湧き出た感情をそのまま叫んだ。宙に浮かんで怪獣を睨みつけている
ウルトラマンガイアの姿は、ウルトラ兄弟との誰とも違うが、その勇壮かつ
守るべきもののために戦う闘志を漂わせた姿は、紛れもなく彼が幼い頃から
憧れ続けてきたウルトラマンそのものだった。

(そうか、なんとなく感じていた既視感の原因はこれだったのか)
 ガイアの姿を見た瞬間、エース・北斗の脳裏にもメビウスと同じビジョンが
生まれていた。我夢の語った、別の世界の自分との精神のリンク、
並行宇宙でガイアとともに戦ったもう一人のエースの記憶が、こうして
再び彼らを引き合わせてくれたのだ。
 
 
 だが、ガイアの戦いの開始を見届ける前に、再び時空の歪みが彼らを襲った。
「くそっ、こんなときに」
 ガイアとエアロヴァイパーが激突しようとしている風景が歪みの中へと
消えていくのを、彼らは無念の思いで耐えるしかできず、お互いがすぐ近くに
いたのにも関わらず、才人たちとミライたちは別々の時空の支流へと
流されていった。
 しかし、時空間が歪曲を続けて、今度はいったいいつの時間かと覚悟して
飛び出してみると、そこは見慣れたあの街の風景だったのだ。
「ここは!」
「トリスタニア……」
 なんと、夜の帳に包まれてはいるが、そこは皆と共に旅立ってきた
トリスタニアの街そのもの、いや、街並みは確かにトリスタニアでは
あるが、建物はあちこち崩れ落ちて一軒の明かりもなく、高台に
見えるトリステイン王宮も半壊して、月の光に不気味に照らされる
その下に生きた人間の姿はどこにもない、街全体が完全な廃墟と
化していたのである。
「どういうことだ!? なんでトリスタニアが滅んでるんだよ」
「これは……まさか!」
 無音の地獄と化した街は、二人に何も応えなかったが、ルイズの持っていた
懐中時計の日付がすべてを教えてくれた。そこには、信じられない数字が
示されていたのだ。
「ウィンの月の二十一日……ここは、四ヶ月後の未来よ! しかも、この徹底した
街の破壊ぶりは戦争によるものとしか考えられない。ということは、ここは
アルビオンを止められずに、すべてが終わってしまった未来」
「じゃあ、おれたちはこのまま戻れないっていうのかよ!」
「いいえ、運命は自分の意思で切り開くもの……こんな未来を見せて、
わたしたちの心を折ろうとしたって無駄よ、出てきなさい!」
 ルイズが空に向かって怒鳴った瞬間、空が歪んで出現したワームホールから
巨大な青い岩のような物体が、廃墟の中へと降下してきた。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:13:05 ID:TAHuFgFS
しえん
248ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (13/14):2009/12/20(日) 19:13:54 ID:lF5qf/Sl
「どうもおかしいと思ってたけど、これで合点がいったわ」
「どういうことだ?」
「わたしたちは見られていたのよ。この未来へ続く道を妨害されたくない
何者かによってね。けれど失敗したわね、こんな姑息な方法で心を
折れるほど、わたしはあきらめが悪くない」
 見えざる何者かに向かって叫んだルイズの声に呼応したかのように、
地上に降り立った岩塊にひびが入り、それがはじけるとともに内部から
巨大な頭部と鎌になった両腕を持つ二足歩行型の怪獣が出現した。
「怪獣……そうか、これでおれたちばかりが狙われ続けた訳もわかった」
「ええ、敵の目的は最初からわたしたち、ウルトラマンだったのよ!」
 現れた怪獣、宇宙戦闘獣コッヴは地を踏み鳴らし、長い尾を振り回しながら
二人をめがけてまっすぐに進んでくる。その振動が近づいてくるたびに、
二人はこれが現実であることと、この戦いが仕組まれたものであるのならば、
その邪悪な意図を打ち砕くにはどうすればよいのかを、冷静に判断していた。
「サイト、やることはわかるわよね?」
「ああ、時空怪獣はウルトマンガイアが必ず倒す。おれたちはこいつを
ぶっ倒して、元の時代へ帰って、歴史を変える」
「正解、じゃあ、わたしたちをなめてくれたことを、そろそろ後悔してもらいましょうか」
 喧嘩を売ってくる相手に対して、ルイズは自らそれ相応の態度で報いなかった
ことはこれまで一度もなかった。圧力にせよ、脅迫にせよ、理不尽なる
服従を求めるものに彼女の誇りが屈することは決してない。今度もその
例外ではなく、彼女は、彼女の誇りと志を共に背負ってくれる頼もしい
パートナーに手を差し伸べた。
「ウルトラ・ターッチ!」
 光芒輝き、廃墟の街を踏み砕いてウルトラマンAが降り立つ。
 
 
 さらに、ミライたちGUYSもまた別の時空、かつてエンペラ星人と
戦ったときのような、闇に覆われて廃墟と化した東京の中で、
羊のような巨大な角を持った怪獣と対峙していた。
「リュウさん、行きます!」
「ミライ」
「今わかりました。ジョージさんたちの乗った飛行機が狙われたのも、
全部は僕をおびき寄せるための罠だったんです」
「罠だって?」
「ええ、おそらくはこの未来をもたらしたい者が、邪魔となる存在である
僕らウルトラマンをおびき出して抹殺するための罠です」
 ミライもまたルイズと同様に、その直感によって、この事件の裏側には明らかな
悪意を持った何者かの意思が潜んでいることに気がついていた。
249ウルトラ5番目の使い魔 第79話 (14/14):2009/12/20(日) 19:14:54 ID:lF5qf/Sl
「じゃあ、これはヤプールが仕組んだことなのか」
「それはわかりません。ですが、これが挑戦だというのなら、受けるまでです。
地球を、こんな姿にしちゃいけない」
 ミライはリュウとテッペイに向けて強く決意をあらわにすると、怪獣へ
向かって数歩歩みだして、左手を胸の前にかざした。すると、ミライの
左腕にウルトラの父から与えられた神秘のアイテム、メビウスブレスが
現れて、ミライが右手を添えて中央のクリスタルサークルを勢いよく
回転させると、ブレスから金色の粉のような光がほとばしり、
空へ向かって高く振り上げると同時に叫んだ。
「メビウース!」
 ミライの姿が金色に輝くメビウスリングの中で、ウルトラマンメビウスへと
変わって、怪獣の前へとその勇姿を現し、すばやく構えをとる。
 
 
 今、三つの時空間で三人のウルトラマンの戦いが始まろうとしていた。
 
 ウルトラマンガイア 対 時空怪獣エアロヴァイパー
 ウルトラマンA 対 宇宙戦闘獣コッヴ
 ウルトラマンメビウス 対 宇宙雷獣パズズ
 
 それぞれの未来を強き意志によって掴み取るべく、ウルトラマンたちは立ち向かう。
 
 だがそのころ、アルビオンから遥かに離れたハルケギニアの一角で、誰も
知らないはずのこの戦いを冷ややかに見守る目があった。
「どうやら、計画も最終段階みたいですね。さて、うまくいきますかね?」
「どうでしょう、破滅の未来のビジョンを見せてあげればおとなしく滅びを
受け入れていただけるかもと思ったのですが、皆様なかなか心がお強い。
ですが、案ずることはありません。これはまだ、始まりにすぎないのですから」
 大きな宮殿のような建物の中で、澄んだ少年の声と、穏やかで優しげながら
機械的で冷たい男性の声が、誰もいない聖堂の一室の中に短く響く。
 
 
 続く
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:18:03 ID:30jRxwCR

ここで彼らですか
今後も楽しみです
251ウルトラ5番目の使い魔 あとがき:2009/12/20(日) 19:19:19 ID:lF5qf/Sl
以上です。支援してくださった六名の方々、どうもありがとうございました。
よし、苦節79話でとうとう平成三部作が出揃いました。
ガイアはわたしも頻繁に見ていますが、ストーリーから特撮の造詣まで何度見ても
すごいの一言に尽きます。語り草ですけど、着地の際の土煙なんかもう……
ただ、せっかく登場したのにチーム・ライトニングらXIGの面々の活躍がないのはすいません、
彼らの出番はまた次の機会というわけで。

また、シュレディンガーの猫に関しましては、我夢の言いたかったことを
私なりに噛み砕いて載せましたので、細かいツッコミは勘弁してください。
あくまで、我夢が才人たちの頭に合わせて比喩的に言ったことで、詳しく説明すれば
それこそきりがないし、学術的な接密さはこの際必要ありませんから。
 
では、次回で時空漂流編も終了し、アンリエッタとウェールズの二国連合軍対
レコン・キスタ艦隊との決戦の、アルビオン編ラストに入りますが、その前に
派手にいきたいと思います。
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:20:25 ID:yFQ6FyRg
ウルトラの人乙でした!
いいね。やっぱりガイアはいい……超8の話もぐいぐい入ってきて、色々とニヤニヤせざるを得ない
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:23:09 ID:yECiGV/j
ウルトラ乙
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:23:16 ID:TAHuFgFS
おつおつ

これで登場してないのはマックス、コスモス、ネオスぐらいかな。
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:23:26 ID:hDz8G+A2
ウルトラGJ!
超ウルトラとのリンク加減が良い塩梅だな〜
そういや今やってる映画の方でミライとアスカとの間で超ウルトラ関連の話はあったのかな?
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:25:13 ID:hDz8G+A2
>>254
ってキサマァァァァ!!!
ハムトラマンことザ・ネクストとネクサスとノアをディスったなゴラァァァ!
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:43:10 ID:3pdCe9PK
>256
もちつけ、奴らは苦戦のオンパレードだが、設定的にバランスブレーカすぎだ。
ついでに、ナイトレイダーに出てこられたら、ヤプールだって殺されかねないんだぞ。

おまけに、ダークファウストやダークメフィストの超鬱展開のオンパレードは、この作風にはあんまりだ。
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:46:04 ID:hzVw33+x
ウルトラの人乙
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:01:50 ID:xndTBytR
ウルトラの人、
超弩級(ウルトラ)乙です!
最近ペースが落ちるどころかむしろあがっていてすごい
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:02:12 ID:TAHuFgFS
>>256
レジェンドよりも強いの持ってきても話続かんでしょ。RX状態になっちゃうし。


今日は投稿少ないなぁ。ディケイドの人もあれから音沙汰ないし。
261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:04:41 ID:0CQnmPUd
>>260
確かにね、でも大体こんなもんじゃないかな?
規制も大分長引いているし。

それよりもウルトラの人、乙です!
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:04:43 ID:WyKJt4+P
たまには、グレートとパワードの事も思い出してやってください(´;ω;`)
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:05:58 ID:BBZIHPdQ
俺はレジェンドのがノアより強いと思う、特にTVで見せた強さの感じ的に
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:13:37 ID:gb2WOnfH
グレートのUMA一同が来てくれたら
とりあえずチャールズは女と未知の科学に囲まれてウハウハだろうな
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:20:08 ID:PUgkFnRB
SeeDの人、どうしてるんだろうなぁ…
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:20:39 ID:sIz+jrxD
乙。

……USAやジョーニアス、そしてボーイにキッズのことを覚えてるのは俺だけ、か……。
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:22:01 ID:WyKJt4+P
>>264
ついでに、ゴーデス細胞もきて恐ろしいことになるんですね、わかります
268名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:30:16 ID:DJzPE14W
>>262
俺もパワード好きだ
特にパワードバルタンは永遠に忘れられない
あの細さはwww
269名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 20:34:35 ID:3pdCe9PK
>266

おっとここに一人いるぜ。
ジョーニアスならロトとエレクもだ。

ついでにネオス、セブン21、ナイス、ゼアス。
アンドロメロスやメロス(漫画)も忘れちゃいないぜ。
270名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 21:01:25 ID:FqNqGZy6
毎週超GJ。

どうやら破滅招来体も本格的に絡んでくるようでますます先が見えなくなってきましたな。
ここまでスケールが大きくなるとラスボスがたかが巨大ヤプール程度じゃ盛り上がりに欠けること必至だけど、
その辺は後々のお楽しみにしとくとしますか。

しかしここまでスケールの大きな話になったのを見ていると、この作品が元々は一発ネタに過ぎなかったってのが
今からじゃとても信じられなくなりますな。
271名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 21:02:51 ID:kuOPRAIW
スコット、チャック、マンベスの三人も忘れないであげて。
272名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 21:05:50 ID:T1kUniXw
ウルトラマンゼアス……
273名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 21:14:56 ID:yECiGV/j
歯磨きで変身するウルトラマンか

ハルケに歯ブラシってあったっけ?
274名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 21:16:56 ID:jATfbkVT
魔法で歯を磨いていたりして
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 21:18:23 ID:HURWn1ac
じゃあルイズは
276名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 21:39:34 ID:gb2WOnfH
ネクサスを召喚してとことん硬派な作風のゼロ魔が見たい
男なら〜誰かの為に強くなれ〜♪を地で行く感じの
277名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:18:09 ID:/7znmyOj
人間のココロを扱うせぇるすまんはハルケに来た事はないのか?
確実に小ネタにしかならないだろうがターゲットには不自由しないぞ
278名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:25:16 ID:YyY7HqXE
巨大ヤプールでは力不足…では超闘士ヤプールで
279名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:45:49 ID:3Q+Hw1sf
オスマンの齢三百歳が本当なら歯の健康管理については高度な技術があることになる
普通六十にもなれば歯はかなり磨り減ってる
280名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:52:35 ID:4o3vn5tg
錬金歯
281名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:54:00 ID:n5VUsSpR
歯に固定化かけたら磨かなくても虫歯にならないかと。
282名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:11:52 ID:yECiGV/j
歯茎は病みそうだな
283名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:25:32 ID:wjtlXFE/
ルナルサーガ(小説の完結版)にあった奴で、治癒魔法の一種に『歯を生やす』と言うのがありました。
ハルケギニアなら『歯は失っても魔法を使えばまた生える』とか出来そうな気がする。
284名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:26:33 ID:E9mCAiBu
ちんこの固定化・硬化
285名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:31:44 ID:XhacZF9U
>>284
固まったままだと壊死するぞw
286名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:47:18 ID:sIz+jrxD
>>284
固定化ってのは「その状態をずっと維持する魔法」だから、ある意味じゃ役に立たんww
287名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:56:07 ID:4o3vn5tg
早撃ちの人の味方ですね。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:57:02 ID:ezhreB3i
鍛冶師や冶金師を呼んでギーシュを従事させたら
ワルキューレの性能も変わって行くのかな
289名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 00:13:05 ID:HBbP8dVF
より固いイメージで錬金すれば宇宙一固い豆腐が
290名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 00:14:39 ID:aqk20wk+
豆腐の角に頭ぶつけて死ね
が実現できるわけか
291名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 00:20:34 ID:aHy/uyQ4
とうふ何十万個を圧縮して固めて下駄を作れば
最強の鉄(?)ゲタが完成するよ
60tの
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 00:25:56 ID:YDRLo9gY
最後には豆腐のブラックホールが
293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 00:38:44 ID:17vnZQbI
ティウン
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 00:44:21 ID:8oM4y3aU
超合金Z製ワルキューレ
295ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part9:2009/12/21(月) 00:46:09 ID:xvCqsuq5
12:50から投下します
ギーシュがアンパンマンの黒バラ女王を召喚しました
(いわゆる幼児のトラウマキャラ)
296ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part9:2009/12/21(月) 00:50:27 ID:xvCqsuq5
 ロングビルを先頭に、一同は鬱蒼と茂る茨の森を飛び進んでいた。
 女王が攻撃を止める瞬間、ロングビルは一人群衆の中から抜け出し森の奥へと逃げ出していた。
 そして取り残された者達は一人二人と彼女の後を追ううちに、全員がそれに釣られて同じ方向に逃げ出していた。
 女王が何故後ろに振り返ったのか、などと考える暇は無かった。
 可能な限り飛行速度を上げ、ひたすら皆の進む方向に自分も突き進むことしかできなかった。

「ちっ……」
 後方を一瞥したロングビルは眉を顰めながら舌打ちをした。
 自分より遥かに後ろで飛行する生徒達は彼女にとって目障りな存在だった。
 女王の真後ろにゴーレムを造り出し、女王の気を引きつけたのは彼女だ。
 しかし、彼女が咄嗟にそのような行動を取ったのは皆を救うためではない。
 あの時の彼女は自分一人だけが逃げるための隙を作ろうとしていた。
 足を竦ませた大勢の生徒達は囮としてあの場に残ってくれるものと思っていた。
(く……この様子だと絶対に追っ手が来る)
 ロングビルは急激に高度を上げると、地上約100メイルの位置でフライの魔法を中断した。
 彼女は高速で呪文を唱えながら落下する。
 詠唱を完了させた彼女は再びフライの魔法を使う。
 地面に直撃する寸前、彼女の体は跳ねるよるに宙に舞い上がった。
 浮力を得た彼女は後ろを向きながら大声で叫んだ。
「ゴーレム! 奴らを押さえろ!」
297ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part9:2009/12/21(月) 00:52:45 ID:xvCqsuq5
 ロングビルの後ろを進んでいた生徒達の前に、突如10メイル程の大きさのゴーレムが出現した。
 ゴーレムは生徒達の行く先を塞ぐ。
「う、うおわぁ!」
 ゴーレムの拳を避けるために、彼らは横にある道に進んだ。
 今まで、考え無しに先を行く者の後を追っていた生徒達が別々の道を進み散り散りになっていく。
「待て! 待つんだ!」
 ルイズを背負いながら飛ぶコルベールが叫んだ。
「集団から離れては危険だ! ゴーレムの上を飛べ!」
 焦りのためか、コルベールの語気は荒かった。
 まだ横道に逸れていない生徒達の多くはコルベールの指示に従った。

「うぎゃあああああ!!」
「きゃああああ!!」
 巨大な茨の蔓の群れの中、若い男女の声が木霊した。
 コルベール達の進む道の横から聞こえるその大きな悲鳴は、ロングビルの耳にも届いていた。
(ふふ、どうやらあいつらはやられちまったようだね)
 高く聳える茨の塔の間をくぐり抜けながらロングビルはほくそ笑む。
(このままたっぷりと時間を稼いでおくれよ)
 その時、ロングビルの真下の地面が裂けた。
 無数に生えた人間の腕ほどの太さの細い茨が彼女の体を締め付ける。
「そ、そんな、まさか!? う、うわあぁぁぁあ!!」
 身動きを封じられた彼女は地中深くに引きずり込まれたいった。
298ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part9:2009/12/21(月) 00:54:03 ID:xvCqsuq5
「この悲鳴は……」
 前方から聞こえる悲痛な叫びがコルベール達の前進を止めた。
 先の見えない道を進む不安と後方に控える女王に対する恐怖が彼らを苛む。
「ミ、ミスタ・コルベール……」
 ギーシュは全身を震わせながらコルベールの名を呼んだ。
 この先どうすればよいのかを訊ねようとしたのだ。
 ところが、ギーシュが質問の言葉を口にする直前に彼らの周りから細い茨の群れが伸し出した。
「いやあああああ!!」
 生徒が一人地面に引きずり込まれた。
 高速で伸びる茨は逃げ惑う生徒達を次々と地中に呑み込んで行く。
「くぅ……!」
 コルベールは考えた。
 彼らの姿は女王には見えていないはずだった。
 事実、高く聳える茨の森は彼らの姿を女王から隠していた。
 しかし、地中から現れた茨の蔓はまるで目があるかのように彼らを追い、そして捕らえていく。
(頼む……!)
 コルベールは自らの予想が当たっていることを願いながら地上に降り立った。
 そして杖を後方に向け、大きな炎の玉を発射した。
299ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part9:2009/12/21(月) 00:54:53 ID:xvCqsuq5
 すると、先ほどまで彼らを追っていた茨の動きがピタリと止まった。
 数十本の茨が炎の玉を追う。
 炎の玉に一本の蔓がぶつかると、炎の玉を追っていた茨は互いに絡み合い、そのまま地中に潜っていった。
(よし!!)
 コルベールが無数の火の玉を上空に向かって発射した。
 茨の群れは彼らを残し、火の玉を追っていった。
「熱です! あの茨は熱に反応して私達を追っています!」
 森中に響き渡る悲鳴が止み、代わりにコルベールの声が辺りに木霊した。

---

「うふふふふふふ」
 女王の前には地中に呑まれた生徒達の鉄像が並べられていた。
「あー面白ーい。この絶望しきった顔がたまらない」
 痛みと恐怖に歪んだ顔のまま固められた人間達を見て、女王は心底喜んでいた。
 女王にとって他人の不幸ほど愉快なものは無かった。
300ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part9:2009/12/21(月) 00:59:23 ID:xvCqsuq5
「フッフッフッフッフ」
 手の甲を口に宛がい、女王が笑い声を上げる。
「楽しみだねぇ……この学院の奴らをみんな黒くしたら、今度は隣の国を滅ぼしてやろう」
 女王が腰を折ると、直径20メイル程の茨が彼女の後ろから生え出した。
 互いに巻き付き合う茨は巨大な椅子となり、後ろに倒れこむ女王を迎え入れる。
「そうしたらまた次の国を滅ぼして……誰も私に逆らえない私のための世界になるのさ!」
 世界中の人間やモンスター達が一同に並び、無様に平伏す光景を想像して女王は笑いを抑えきれなくなった。
「おーっほっほっほっほっほっほ!!」

//以上です
//補足:女王はゲーム的に例えると
//高攻撃力・高防御力、紙HPの弱点持ちです
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 01:27:06 ID:TJ1qjG6B
そういえばこれくらい強力なのがいたらみんな本気で召喚したものを帰す方法考えそうだよねw
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 01:33:59 ID:qpzRNz/6
ウルトラの人、乙です。
場所を違えて三人のウルトラマンが戦う…、このシチュエーションは超時空の大決戦を思い出します。
最後の方で何やら不気味なやり取りをしている二人組みが出てきましたが、こんな奴らに負けないでほしいです。頑張れ、ウルトラマン!
てなわけで、次回も楽しみにしています。

黒バラの人、乙です。
地面から行き成り飛び出して引きずり込む様はトレマーズを思い出します。
悲鳴が上がりまくっているのを見る限り、とてもアンパンマンからの召喚とは思えません。
で、フーケは悪女の雰囲気大爆発。久しく見ない嫌らしい言動でした。
そして、当の女王様は余裕綽々。これ以上ない位の悪役振りを発揮しまくって、もう脱帽です。
この物語がどう終わるのか気になります。



さて、一つ小ネタを投下しようと思います。
予定などがなければ、5分後あたりに投下開始します。
元ネタ、召喚キャラは投下後に。
303悩みも苦しみも無い世界:2009/12/21(月) 01:40:42 ID:qpzRNz/6
では、投下開始します。

月明かりも満足に射さない夜の暗い廊下を、ルイズは息を切らせながら必死に走っていた。
時折立ち止まっては辺りを見回し、誰も居ない事が解ると暫し休息する。
そして、呼吸が整ったら再び駆ける――その繰り返しだった。

「…もう嫌よ」
ルイズは呼吸を整える為に立ち止まり、消え入りそうな声で呟く。
明かりの一つでも欲しい所だが、生憎と明かりになりそうなものはここには残っていない。
”あいつ”が全て壊してしまったからだ。

――どうしてこんな事になってしまったのだろうか?
自分はただゼロでない事を……魔法を使えるのだと言う事を証明したかっただけなのだ。
だから、何十回、何百回と失敗しようと、日が沈んで夜の帳が落ちようと使い魔召喚の儀式を続けた。
そして、漸く何かを召喚できたのが…つい先ほどの事。
…その召喚した者の所為でこんな事になるなど、誰が想像できようか?
いや、それ以前に…あんな物が呼ばれるなどと言う事自体、前例が無い。

一際大きな爆発が巻き起こった時、自分は確かに不気味な音が響くのを聞いた。
その音が聞こえなくなり、爆発による煙が晴れた後、真っ黒な召喚のゲートの手前に”あいつ”は居た。
召喚した”あいつ”は不気味な姿をしていたが、最初こそ優しそうな口調で話しており、害は無さそうに思えた。
しかし、コントラクト・サーヴァントを行おうとして近づいた自分の首を”あいつ”は、いきなり締め上げてきた。
それを助けてくれたのはコルベール先生だったが、直後にあいつの持っていた銃のような物で瞬く間に蜂の巣にされた。
その時、彼の背後の黒いゲートから巨大な芋虫のような不気味な生き物が、何匹も何匹も這い出てきたのだ。
不気味なその生物は倒れたコルベール先生に、そして自分にも近づいてきた。
その様子に自分は恐怖を感じ、その場から逃げたが、あいつは相変わらずの優しげな口調で語りかけながら後を追いかけてきた。
学院へと逃げ延びる事はできたが、果たしてその判断は間違っていたのだろうか?

あの後直ぐに自分の召喚した”あいつ”や、開いたゲートから際限無く湧き出るあの化け物は、他の生徒や教師を無差別に襲い始めたのだ。

そして、殺された生徒や教師はその後――
304悩みも苦しみも無い世界:2009/12/21(月) 01:44:37 ID:qpzRNz/6
「――っっ!」
恐怖に震える肩を抱きながら、唇を噛み締める。
…怯えるなと言われても無理だ。あのような”不気味な姿”にされた彼等を見れば…嫌でも震えが来る。
「帰りたい…」
こんな地獄のような所にはもう一秒でも居たくない。
魔法なんか使えなくていい…、使い魔なんか居なくていい…、ゼロと言われていてもいい…。
今のルイズの頭には当初の目的など欠片も存在していない。
ただ、優しい姉の居る実家に帰りたい、という思いだけが彼女の中に在った。
「う、うう……ちい姉さま…、怖いよ…」
ルイズは姉を呼びながら人知れず涙を流した。

『悪い夢を見て苦しいのか?』

――突然聞こえた声に、ルイズは反射的に身を起こす。
凄まじい勢いで辺りを見回し、声の主の姿を探すが、何処にも姿が見えない。
否、何時の間にか辺りには黒い霧のような闇が広がっていたのだ。

『だったら悪い夢からは早く覚めないとな…』

遠くから語りかけているようでもあり、直ぐ近くで話しているようにも感じる。
まるで位置が掴めず、ルイズは恐怖と焦りでパニックになりそうだった。

『俺も前は色々と苦しんだ…。だが、今はそんなに苦しんでいたのが嘘みたいにスッキリしている…』

「ど、何処に居るのよ!?」
たまらず叫ぶ。しかし、声の主は姿を見せない。
305悩みも苦しみも無い世界:2009/12/21(月) 01:48:03 ID:qpzRNz/6
『お前の悩みを解決してやるよ…、要らない殻を脱げばいい…。そうすれば悩みは解決さ…」
『そうだ…ミス・ヴァリエール。君も殻を脱ぎなさい』

新たに聞こえた声にルイズは驚愕し、両目を見開く。
「ミ、ミスタ・コルベール!?」
そう…、その声は紛れも無く殺されたはずのコルベールの声だった。
死んだはずの彼の声が聞こえる…、それの指す意味は――

『こいつも結構苦しんでいたみたいだが、今はスッキリしているそうだ…』
『ああ…、君のお陰だよ。わたしは昔、大罪を犯してその罪に長く苦しんでいた。
だが、今はその苦しみもまるで感じない。そう、生まれ変わった気分だよ。実に良い…、殻の具合もね」

実に楽しそうな、満足感に包まれた声で姿の見えないコルベールは語る。
彼の罪とは何なのか…、だがルイズには気にしている余裕は無い。
杖を構え、不安と恐怖に押しつぶされそうな自分を支えるのに精一杯だ。

『ヴァリエール…、貴方も大人しく殻を脱ぎなさいよ? そうすれば、今度はお互い仲の良い友人になれるわよ?』
『何も苦しむ必要が無くなって、悩みも無くなる。わたしも復讐の事なんかどうでも良くなった』
『ルイズ、君もこうなれば本当の意味で仲間になれるぞ? 少なくとも、ぼくはモンモランシーと最良の関係を築く事ができたさ』
『そうよ、ルイズ。貴方も早くこっちに来なさい』
『ゼロのルイズ〜、他に何も無いんだから、大人しく殻を脱いじゃえよ』

知っている、知りすぎている声が次々と聞こえてくる。
ああ、もう皆は変わってしまったんだ…と、ルイズは察した。
306悩みも苦しみも無い世界:2009/12/21(月) 01:52:41 ID:qpzRNz/6
この学院においてゼロのルイズと馬鹿にされる自分に、友人など皆無だった。
今聞こえてきた声の持ち主も、大部分は自分を嘲笑していた。
なのに、どうしてこんなに申し訳ない気持ちになるのだろうか?
やはり嫌っている相手であろうと、あんな姿になってしまう事は良しとしないからだろう。

『ほら…こんなにお友達が呼んでるぜ? お前も早く要らない殻を脱ぎな。それとも…』

足音が聞こえ、ルイズは振り返る。

『遊びたいのか? なら、遊ぼうか」

大きな顔がニヤニヤと笑っていた。

「あ、ああ…」

恐怖が限界に達し、ルイズは後退る。

そんな彼女を見つめながら、手にした銃を構え、優しそうな…狂気に満ちた声で語りかけた。

『ル〜〜イズちゃ〜〜ん、一緒に遊びましょ〜〜〜う』

「いやああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



――闇の中に少女の絶叫が木霊した。
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 01:54:13 ID:xvCqsuq5
サイコジェニーか?
308悩みも苦しみも無い世界:2009/12/21(月) 01:55:44 ID:qpzRNz/6
平賀才人が覚ますと、そこは先程まで居た場所とはまるで違う”異世界”だった。
黒い太陽が天に昇り、辺りは赤黒く染まっている。

何故このような場所に自分は居るのだろう? 才人は記憶を辿る。

修理したパソコンを受け取り、家へと戻る帰り道、目の前に突如として現れた黒い鏡のような物。
何故かサイレンのような不気味な音がするそれに不信感を抱きつつも、彼は持ち前の好奇心でそれを潜ってしまった。
その途端、真っ赤な津波が自分に襲い掛かり、そのまま飲み込まれた。
そして、濁流にもまれる中、意識を失ってしまったのだ。

「で、目が覚めたら…こんな所に」
と、呆然としている彼の背後から声が聞こえてきた。

『やった、また成功した。召喚の成功回数、私が一番だね』
『うん、なかなかやるじゃん。こいつも良い殻になりそうだ』

妙に歪んだ男女の声。男は大人の物のようだが、女の声は少女の物だ。
「だ、誰ですか――」
尋ねながら振り返り、彼は言葉を失った。

そこに居たのは、およそ人とは掛け離れた姿をした二体だった。
一つは巨大な頭の上に人の上半身が乗っかったような姿で、
もう一つは四つん這いで、細い手足に正面から見たら体が隠れてしまうほど頭部が巨大な姿をしている。
見ているだけで恐怖と嫌悪感を覚えさせる醜悪な異型である。
309名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 01:56:41 ID:pIBuKhCE
ん?
この元ネタは一体?
310名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 01:57:14 ID:khfvnctP
サイレン2?
311名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 01:58:53 ID:pIBuKhCE
ドラマ版デビサマか?
312名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:00:27 ID:8fZ3H9aa
やみんちゅかよw
313名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:00:35 ID:xvCqsuq5
実はたまごっちとか?
314悩みも苦しみも無い世界:2009/12/21(月) 02:02:24 ID:qpzRNz/6
「うわあああ!? な、何なんだ!?」
悲鳴を上げる彼を見て二体は笑う。
『そんなに怯えなくていいわよ? 直ぐに済むから。そうしたら楽しく過ごせるから』
『お前も俺達と一緒に行こうぜ』
二体の言葉の意味を才人は理解できない。いや、理解したくも無いというのが本音だ。
「こ、ここはどこだよ!? 俺を元の場所に返せよ!?」
『帰る必要なんて無いわよ。ここは良い場所よ? 悩みも苦しみも無い世界だから』
『お前も悩んでいるようだな? 大人しく殻を脱ぎな。久しぶりに最高の気分が味わえるぜ』
二人の言葉が終わるや、才人を芋虫のような姿の化け物が取り囲む。
「い、いやだ! 来るなーーーーーーー!!!」
彼の叫びは怪物の群れに飲み込まれた。
それを二体は優しそうな目で何時までも見つめていた



ここは嘗て別世界の地上から追放された存在が支配し、黒い太陽が昇る世界、ハルケギニア。
全てが一つの存在となったこの世界には、最早悩みも苦しみも悲しみも、種族の違いによる争いも無い。
ここを天国と呼ぶか、地獄と呼ぶかは人しだいだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上、投下終了。
SIREN2より三沢 岳明(闇人甲型)と闇霊を召喚です。
ハルケギニアは永井 頼人が飛ばされた母胎の地上奪還成功の世界のような物になったと考えてください。
まぁ…細かい突っ込みは無しの方向でどうか。
てか、闇人三沢は最強だよな…。
315名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:03:25 ID:TJ1qjG6B
これは三沢さんかw
316名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:04:19 ID:8fZ3H9aa
でも、たとえ闇人の理想郷になってもアイツが必ずやってくるんだ

カムヒア、SDK!!
317名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:13:01 ID:BymN8+uA
三沢ぁ! …GJ!!!!
【召喚】 平賀才人 ??? っていう感じになったのか…
間違ってSDK呼ばなくて良かったな闇人ルイズ… 
318名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:28:53 ID:pIBuKhCE
三沢・・・名前だけで、ついついエルボーの三沢さんを連想しちまったよww
319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:46:49 ID:qsF+Xl6c
>>317
SDKは呼ばなくても闇人みたいなのがいる限り勝手に来るからw
320名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:51:07 ID:/Ah7Tt/c
              /        `ヽ.
          __,.イ_    、    ,  `ヽ,
       _ヽご二ニ二ヽー- ヾト、/!,イ,._ニ7
.       _ 二ニ三二≧ ー= 、    _,..、 レ/
        {  `ヽー二/,ヘ! !弋tェr ` i´tェァ k' 三沢と聞いて
       ヘ  `ヾ i トf| l     .::>   iノ
        ',   _lヾゝ-斗   r==ァ  〃
         l    ! >''´1ト、    ̄  / ‐-ァ
         l__... - 〈   l L._ヽ..__ ィ  /
     r'´ ̄      ヽ'ヘ  l !   ̄lハ レ!
      j    ―‐-- 、!  `ト、__ー-__Nく
    l         リ\   く r= '  `ヽr、_
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:56:10 ID:DRyuYyKa
<バァァァスタァ!!
322名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:57:12 ID:khfvnctP
>>320がエライでかい空白なんだが、反転文字か何かか?
323名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 02:57:36 ID:UH1PYzlL
>>320
空欄で書き込むなよ
324名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 03:00:02 ID:YDRLo9gY
普通にAAのようだが
325名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 03:17:59 ID:BymN8+uA
>>319 そうだった…奴はそういう奴だった。

ルイズがSIRENシリーズのキャラ呼んだら何か起こるな。
須田恭也君なら良いんだが…
太田ともえとか神代淳(焔薙所持)とか呼んだらウザい事この上ない… 
326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 04:09:18 ID:TJ1qjG6B
>>325
SIRENはやはり元凶がいないと始まらないから墜辰子さまか母体への門を開けさせようとする鳩じゃないか。鳩はワルド母の顔とかにしておいて。
今回のSSみたいに門をそのまま召喚で開けてしまって闇人の地上奪還が始まるのもありかも知れないけどw
327名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 05:36:29 ID:EYx16KEC
>>324
三沢は空気ってネタがあるんだよ
328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 08:14:39 ID:mo7j/6H1
>>326
>鳩はワルド母の顔とかにしておいて。

ワルド顔の母に見えた。
329名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 09:30:16 ID:/zKVFasp
特定外来種指定された生物を召喚した場合、
ナガミヒナゲシやオオキンケイギクとかだったら
まだ笑い事で済むがアメリカネナシカズラ(アメリカの雑草ワーストテンにランクイン)
やストライプバス(最大2メートルにもなる上に海水にも適応できる凄いバス)
とか来たら10年後には呼んだ奴は農家や漁師から悪い意味で
未来永劫まで語り継がれると思う。
330名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 09:55:53 ID:EYx16KEC
それは地球の一部の環境に対しての話しだからあっさり駆逐されて終わる可能性も充分ある
331名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 10:45:00 ID:Cbdqpebu
SIRENからはにゅうめんを召喚
ハルケギニア全域でなぜか大ブレイクしてルイズが人生(主に食事的な意味で)に絶望END
332名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 11:18:26 ID:ci087dP5
はにゅうめんは誰か作ってみた、食ってみたっていう動画を上げないか期待している。
333名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 11:21:25 ID:OTbcrAM6
>>329
単体で召喚された場合繁殖する方法がないというワナ
334名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 11:29:25 ID:TJ1qjG6B
外来種か。皇帝に倒されたあとのリアルクイーンなんか呼んだ日には…

ウェールズが「アルビオンのダニが一匹減ったな」とか言いそうな世界だw
335名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 11:45:28 ID:1Z1fz4Yu
シエスタの例にならい、原生種と合いの子。
336名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 11:49:06 ID:icDtTv0u
確かにシエスタのひい爺さんもも外来種だな
337名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 11:50:00 ID:9pZHcvJr
なんかシエスタが化け物みたいに思えてきた
338名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 11:57:08 ID:icDtTv0u
魔改造によって化け物みたいになってるシエスタもいるけどな
339名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 12:24:13 ID:lo2GmrSs
AMIDAの群召喚?
340名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 12:30:15 ID:L/fiAZXp
アーヴと化したシエスタとか
341名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 12:40:37 ID:D6vFU7Ai
妖人となったシエスタとか

九鬼師匠の人とかどうしてんだろな
342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 12:41:31 ID:dtY1GE/c
邪鬼の血を引くシエスタか。
男塾の人こないかなー
343名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 12:56:46 ID:Cbdqpebu
あのSSのシエスタ、どうしても邪鬼そのまんまの顔してるようなイメージが抜けなくて吹いてしまう
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 12:57:22 ID:Wjit94/s
>>339
これが今度の実験体か
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 13:21:40 ID:rUQPtWhY
第32軍召喚
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 13:42:03 ID:BymN8+uA
>>326召還者不明で巻き込まれるというのもありかも…
湖の水が赤くなったということで調査に出向く才人達一行そして怪異に巻き込まれる。
下流の村に流れ着いた一行は…

SIRENネタで想像した情景
ジェノサイダー才人…THE BUSTER!と共にデルフ、猟銃二丁?で7万の軍勢に戦いを仕掛ける才人
「ゆっくり歩け!馬鹿犬!」とか言い出すルイズ。
 
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 14:06:53 ID:gfzysW+4
シレンだったらアストラルデビル様
魔法なんてきかないぜ!
348名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 14:17:11 ID:Qs0DRMf1
>>346
その場合、ルイズは盲目なんですね。解ります。
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 15:23:05 ID:3AmsFt2Z
>>347
そっちのシレンかw
エーテルデビルだと見えねえからいきなり殴られて終了だぞ

旅のけちな指圧師あたり協力してくれそうな気がする
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 15:37:34 ID:oKw+tQsF
栗饅頭召喚
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 15:39:45 ID:MX8KpFOV
カマドウマ召喚
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:16:14 ID:ezkrKtLu
>>351
CIAのエージェントですね、わかります。
そんでもってゴキブリやイモ貝、蛸にも変身すると。
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:24:43 ID:xkpHEJ4H
見た目には見えない存在を召喚って、何かあったっけ?
電子生命体とか霊体とか細菌レベルとか……
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:33:18 ID:39yrzl0p
見えない存在か・・・・・
まだ召喚されてないけどエネミーゼロとか

連中、特殊なレーダー無いと存在感知すら出来ないんだよな
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:37:17 ID:OTbcrAM6
見えない存在・・・・・・オートマータ、アポリオンとか
MSアマツや天、天ミナ
あと「まぎれる存在」としてはT−1000が召喚済み
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:37:31 ID:1Uo/9979
ルイズが電王を召喚する話で、
デンライナーでヤングカリンママの時代に行く話とか作れそうだ
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:40:49 ID:RpLg85aM
>>338
深きものどもの血を引いたシエスタとかもいたよな
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:47:14 ID:RuvanMLi
下手な主人公を呼ぶと、おそらく同郷の人の血を引く事になるシエスタの変化が恐ろしい場合がある。
血によって伝わる能力を持つ人間がいる世界だと結構まずいか? ナルトだと血継限界という設定もあるし。
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:51:09 ID:Aq8/tmPQ
そこんところは書き手次第じゃないかな。
シエスタの住む村がまるごと異世界といっても過言ではない状態の作品もある。
360名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:51:59 ID:Aq8/tmPQ
すまない、sage忘れてた…。
361名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:52:19 ID:OTbcrAM6
格闘系のキャラが来た場合ムテキの腕力してるのが多いよね、シエスタ
362名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:53:37 ID:yncgMSre
>>353
こっちじゃ分からんけど、姉妹スレの方だとスタンド(ドラゴン・ドリーム)単体が召還されていて
スタンド使いじゃないと見えない設定で、誰も知覚できてなかったな
363名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:54:00 ID:15KZrd4Z
けなげにモット伯のところで金を稼ぐシエスタも居たなあ
364名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:55:11 ID:e1cHaDSK
ジェシカも日本人の血をひいているってことは忘れられがちだな。
というか、シエスタの家系は子供多そうだから、佐々木の血縁者はもう百人くらいいるのではないか。
そう考えるとスーパーシエスタと同等の親戚がゴロゴロしてそうで怖いな。ジェシカも裏で暗殺家業とかしてたりして…
365名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:57:03 ID:RuvanMLi
>364
必殺仕事人のような仕事をしているミ・マドモワゼルがどこかで活躍していたな。
366名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 16:59:14 ID:MX8KpFOV
体質はともかく、技術の類は一子相伝がお約束であろう
367名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 17:39:35 ID:fhMKDAQO
サイレン2の三沢か……同じ苗字だったもんで散々からかわれたな
368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 17:54:16 ID:L/fiAZXp
>>367
空気扱いだったの?
369名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 18:00:07 ID:/ZFhdwoZ
見えない存在といえば・・・前にパラサイトイヴからミトコンドリアEVEをルイズの身体に召喚なんてアイデアもあったな
後は・・・

撫出肩先生とか
370名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 18:03:54 ID:RuvanMLi
たまにバッドエンドフラグの塊のような存在が召喚されていますけど、フラグクラッシュに成功したルイズってあんまり居ないですよね……
371名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 19:10:23 ID:OTbcrAM6
>>370
バッドエンドフラグの塊・・・・・・・ご立派さまとか?
372名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 19:20:24 ID:c4bfL5bA
ご立派様はどう見てもハッピーエンドだろ
373名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 19:24:03 ID:9XYt5f0V
超者ライディーンも羽出すor変身するかすると常人には見えないんだっけ?
374名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 19:35:53 ID:xp2pNbkh
>>373
そのとおりだが、やろうと思えば見えるようにもできる
375名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 19:42:59 ID:ZI0Ey35I
>>366
一子相伝=裏〜〜とか真〜〜とか結構似たようなのがゴロゴロいるフラグ
376名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 19:45:02 ID:/3WH6QIx
召喚早々変身が解けて全裸で現れるライディーン達か
377名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 19:58:29 ID:WazabnTX
シエスタの村で南斗聖拳が伝えられているとか…w
378名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:03:21 ID:xp2pNbkh
>>377
タルブに攻め込んだアルビオン軍涙目
379名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:27:47 ID:dtY1GE/c
「使い魔呼べるよ!」
「やったね、ルイズちゃん!」
380名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:41:54 ID:L/fiAZXp
>>377
どうせなら六聖拳の誰かがいいな
381名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:49:41 ID:7DudJtQn
>>377、380
アニエスが土下座して銃士隊に勧誘に来そうなシエスタだな
即副長の座を奪われてミシェル涙目、さらにすぐ隊長にまでなってしまってアニエスも降格する羽目に
382名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:53:02 ID:ezkrKtLu
>>377
タルブ村民「ヒャッハー!!」
レコンキスタ「ひいいいぃっ」
383名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:57:55 ID:3AmsFt2Z
>>354
リジェとかどうよ
都合のいいときだけ現れてくる
384名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:58:22 ID:/xyUHlTh
シエスタ「人の皮を被った悪魔め!」
385名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:59:42 ID:1Z1fz4Yu
モヒカン農夫が鍬片手に猛牛に乗って、
「レコン・キスタ狩りだぁ!!」
386名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:00:48 ID:g8GVc86j
美味しんぼ召喚
387名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:02:53 ID:OTbcrAM6
>>386
じゅもん「アンキモ、アンキモ、アンキモ!」
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:05:22 ID:BymN8+uA
タルブの村に●●が召還されました… と言うネタで、何個か考えた。

・ゲリラ…ベトコンの村みたいになって、シエスタは破壊工作とか諜報技能を持っている。
・堕辰子…前の方で出たネタ。タルブ村でSIRENになる。
・平家の皆さん…四国の山奥的な村になる。
・山本五十六…一番原作に近いが、村の中に一式陸上攻撃機が置いてある。大きすぎてお持ち帰り不可。
・Dr.コトー…医術が発展している。自転車と手術用品が残っている。   
389名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:16:33 ID:c+cC1JRe
>>386
美味しんぼ初期の山岡さんだったらフラグ折りまくりで最悪だな

シエスタ「どうぞ、私たちの賄いですが・・・」
山岡  「このシチューは失敗作だ、食べられないよ」
マルトー「なんだとテメェ!」
シエスタ「ちょっと山岡さん!?」
山岡  「いくら平民の食事といっても限度がある。
     1週間待ってもらえれば本当のシチューを食べさせてあげますよ」
マルトー「よし! 1週間待って駄目だったら判ってるだろうな?」
シエスタ「ああ・・・まさかこんな事になるなんて・・・」
山岡  「まずは材料だな、よしアルビオンに行こう!」

あれ? なんだか偶然が重なってシナリオ通りに進むような気がする
390名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:19:11 ID:nFXahFgA
すごいよマサルさんのメソの外側だけ召喚又はこけし。
391名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:21:41 ID:ezkrKtLu
シエスタの祖父がナッパでタルブ村の特産品がサイバイマン。
392名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:23:46 ID:7lcDF8qF
富井副部長が召喚されると聞いてきました!
393名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:31:35 ID:w9mWZP6R
以前トライガンのナイブズ召喚物を考えてて
佐々木さんがプラント自立種って設定を考えてたのを思い出したよ

…思えば、ヴァッシュもナイブズも童貞の可能性があるのかもしれない
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:43:25 ID:TJ1qjG6B
>>391
気円斬吹いたw
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 21:58:05 ID:wQCxitzX
>>391
ほほう。するとシエスタにしっぽが・・・
396名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:06:46 ID:OQ7Uu5z2
>>382
モヒカンは刈られる側だろうがwwww
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:25:00 ID:vqRxprM6
>>393
トライガンのムック本で脚本担当の黒田氏が男のプラントを登場させてたよ
そのプラントに実験目的で孕まされた少女をウルフウッドが護衛するという色々突き抜けた話だった
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:28:34 ID:5+0ePuFk
>>391
「シエスタの黒髪、曾爺さんに似てるって言われるだろ?」
「一度も言われたことないですけど・・・」
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:35:30 ID:F5U4l442
サイヤジンシエスタか
好戦的すぎてギーシュも自分で始末してしまいそうだな
400名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:40:54 ID:L/fiAZXp
好戦的なのは純血のサイヤ人ならではじゃなかったっけ?
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:46:58 ID:T9jCEuj2
北斗の拳のコウケツ召喚
402名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:55:50 ID:aBimBCiA
全く新しい農業KAKUMEIものだな
403名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:59:01 ID:ob4qrIXD
「サイヤ人は農耕民族だ
星を滅ぼしてはそこを農地にして野菜を作るのだ」
というコラージュを思い出した
404名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:00:01 ID:/xyUHlTh
オラの農土が開かれた
405名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:13:46 ID:Yyj9Bt3N
ふと、
タルブにDr.ミンチがいたら3巻で村が襲われた時に「うほっ、いい死体」と言いまくる…
そんなビジョンが見えた。
406名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:17:28 ID:wQCxitzX
バトー博士もいて「チンカスどもー!あのボケナス艦隊に全バトー戦車砲撃開始ーっ!!」
407名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:18:18 ID:M7Q21F2J
>>403
何て嫌な農耕民族だw
ついでに菜食主義者だったりねw
408名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:19:27 ID:M7Q21F2J
>>404
sageてくれ
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:27:39 ID:Ab+N5mZ8
シエスタの魔改造…

ベルトコンベヤーのような物に括り付けられて流れ作業で改造人間に…


…なんでこんなことを思い付いたんだ?
410名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:29:52 ID:g8GVc86j
>>401
コウケツは北斗世界随一のブルジョアジーだって文をどっかで見たなあ
なんだかんだいってケンシロウが来るまでは統治していたわけだし
411名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:34:22 ID:TRKkhJkS
>>407
某ドッコイダーに全地球をサツマイモ畑にしようとした宇宙犯罪人が居たな。
412名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:38:13 ID:TRKkhJkS
>>352
主人公の方は小ネタで喚ばれてたな。
自衛官のおっさん喚んでも面白いかも。
413名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:57:11 ID:ugLifkj+
>>411
ゴンスケ?
朝も早くから投稿です。もうそろそろ第一巻も終わりに近づいてきたので踏ん張りどころ。
そういうわけで、5分後から投稿始めます
「これが……破壊の杖?」
「確かに杖、みたいだけど……」
「…………」
それは、奇妙な杖だった。材質は金属のように見えるが、何かが違った。酷くズれていた。
しかし、その光沢は確かに金属だった。だから、彼らが理解しうる常識の中ではその杖は金属で
できていると定義付けるしかなかった。
その杖は捻れていた。螺旋の形状だった。それだけならば、杖としてはさしておかしくはなかった。
杖はメイジによって様々である。ギーシュのように薔薇が杖であったり、タバサのように節くれ
立った背丈ほどのオーソドックスなものを杖とするもある。中には、大きな鉄の棒を杖とする
メイジもいると言う。
だが、これは、そういったものから【外れている】、【はぐれている】としか言いようがない。
傍目に見ても、【これ】は【そう】なのだ。
何故、そう思ったのだろうか。何故、そのような事を考えてしまったのだろうか。
ルイズ達には、理解できなかった。だが、そう思わざるを得ない何かが、目の前にある『破壊の杖』
からは発せられていた。
「まあ…………これでお役御免、かしらね」
腰に手を当てキュルケが大きく息をつく。その声には緊張から解き放たれたものが混じる。
「フーケは見つからなかったけど、とにかくこれだけでも持って帰らなきゃ」
ルイズが、チェストに収められた杖を持ち上げ――

RRRRrUUUUOOOOOOOOOOOOOOOhhh―――!!

地鳴りのような咆吼が廃屋を揺るがした。
「な、なぁぁぁぁぁああああ――――っっっ!?」
ギーシュの叫び声に、ルイズ達は外に飛び出した。
「どうしたのよ!? っていうか、今のなに!?」
「あ、ああああ……あれ! あれぇ!」
「あれじゃ分かんないわよ! あれじゃ!」
「だ、だからっ! あ…………あれなんだって! あれっ!」
「はぁ? あれって何言って――――え」
ギーシュが指さした先を見て、キュルケは絶句した。それは同じくその先を見たルイズとタバサも
同様に。
「な――――なによ、あれっっ!?」
それは、途方もなく大きなゴーレムだった。10メイルどころの話ではない。目測、大雑把に見ても
30メイルはある。だが、驚愕はそれだけではない。
「やだ…………なによ、あれ」
「腐っている……」
口を押さえるルイズに、タバサの強張った声が重なる。
腐肉と岩石が入り混じるゴーレム、それが彼女らの眼の前にいた。その腐臭はこの小屋にまで届き、
全員がその臭いに顔をしかめる。
「なんだこの臭い……うぅ、吐きそうだ」
「ほんとね……でも、それより今はあのゴーレムから距離を取らないと。気づかれたら、こっちが
 危険だわ」
「退却」
「ああ、そうした方が賢明だろうね」
全員が首是し、ゴーレムから離れようとする――が。
「待って!」
突然立ち止まったルイズに、全員の足は直ぐに止まった。
「ヴァリエール……? ちょっと、どうしたのよ?」
「アイツ……」
「なに?」
「クザクが、まだ帰ってきてない!」
*******


SSSSSSSYYYYYYYYYAAAAAAAAAHHHHHHHHH―――!


腐肉の巨人が吼えた。明確な敵意、殺意、悪意を込めて吼えた。
地鳴りと共に木々が薙ぎ倒され、巨人の身体から溢れ出た腐肉の波が大地を引き裂いて九朔へと
襲い掛かってきた。
「な、なんじゃありゃああああああああああああ!?」
「――ちぃっ!」
跳躍、ルーンによって引き出された身体強化魔術【ブースト・スペル】によって通常の人間では
到達できない距離を九朔は跳ぶ。その距離、凡そ20メートル。
だが、腐肉の津波はその塊から触手を伸ばして追尾ミサイルの如く九朔を追ってきた。
「相棒ッ!」
「刃ァァ――ッッ!」
デルフの叫びに呼応して、刀身を振りぬく。一閃、二閃、三閃、追いすがる触手を空中で切り刻む。
そして着地、刻んだ触手がただの腐った肉の塊になって大地に落ちた。
しかし、触手はそれで終わりではない。腐肉は触手と共に、更にこちらを追ってくる。
数が多い。切り刻むだけでは到底間に合わない。敵を背に振向き、九朔は駆け出した。
「どうする……!?」
思考する。思考する。全脳細胞を総動員して思考速度を最大まで引き上げる。一秒を分割して、
壱百程に分割して思考する。
思考を疾走(はし)らせて、あらゆる手段を検討する。

ケース1:剣閃による、撃退

(却下だ、きりがない)

ケース2:剣聖銃神騎行曲

(これも却下だ。同上、剣撃の効果は極めて薄い)

ケース3:血は灼け、爆ぜる【Blast Blood Warcry】

(…………無理だ。我の全血液を持ってしても、あの巨体は焼き尽くせぬ)

ケース4:ルイズ達と合流、然る後に反撃

(…………それは、できぬ)

あの巨人は、ルイズ達の魔法でどうにかできるものではない。
確信がある。瞳に映る魔力の流れ、それは今は大渦巻き(メイルシュトロム)のように強大。
大渦に小石を投げたところで意味はない。つまり、そういう事だ。
結論、打つ手なし。万事休す。
救いがあるとすれば、あの肉塊の進む速度が遅いというだけ。それだけしかなかった。
「……くそっ!」
吐き捨てる。後ろから追いすがる波をどうにかする手段はない。あの巨人を討つ術はない。
ならば、どうすれば良い?
どうにもならない。
どうしようもない。
だが、それだけで諦めて良いものではない。
では、どうする?

「――クザクッッ!!」

そこにいるはずのない少女の声が、九朔の耳を打った。振向くと、そこにはルイズだけでなく
ギーシュやキュルケ、タバサまでもがいた。
「汝等…………何をしている!?」
「それはこっちの台詞よ!」
「その通りだ。さっきからやたらめったら爆音やらが響いているのに、君は一体何をだな……」
最悪のパターンが、今、目の前に現れようとしていた。
このメンツが揃ったところで、あの肉塊をどうにもできないのは明白だというのに、何故。
「あら、ダーリン? 追いかけてきたのは、正解だったみたいね」
全員が急いでこちらへやってくる。
だが、それは余りにも不味い。今この時にも、あの腐肉の塊がこちらへやってきているのだ。
「来るなっ!」
「え?」
「逃げるんだ!」
それしか言えなかった。だが、それだけで充分だった。

RRRRrUUUUOOOOOOOOOOOOOOOhhh―――!!

巨人の咆吼が、大気を振るわせた。その悪意に満ち満ちたそれに、全員が表情を変える。
「退却」
タバサの呟きに、キュルケも頷く。
「……本当に不味いみたいね。分かったわ、ダーリン」
「え、えっと……」
「アンタも来るのよ、ギーシュ」
「いだっ! 耳を引っ張らないでくれミス・ツェプルストー!」
状況を飲み込めていないギーシュを引きずってキュルケ達が逃げ出し始める。
「クザクッ!」
「ルイズ、汝も早く逃げろ」
「――――嫌よ」
「なっ!?」
その瞳は真剣だった。強情にも見えた。
「やっつけるの、あのゴーレムを」
「な……っ! 何を言っているか、汝! あれはそんな生半可ではない!」
「ウソよ! 昨日は勝てたじゃない! あの怪物を倒せたじゃない!」
「あれとは違う! あの巨人には、その論理は通用せぬ!」
「だから何よ! やってみなくちゃ分からないじゃない! 勝てるかもしれないじゃない!」
「その意味の分からぬ自身は何処からやってくるのだ!?」
「煩いのよ! アンタだって言ったじゃない! 無意味でも足掻かないでいられるかって!」
「……? 何を言って……」
「わたしは……逃げないッッ!」
「――ッ! 待て、ルイズ!」
ルイズが腐肉の巨人へと駆け出す。その背を九朔は追った。
それは九朔の大きな失態だった。九朔は、まだ、ルイズという少女を知らなさ過ぎた。
ルイズは無力だった。
途方もなく無力だった。
昔から、今まで、ずっと、そうだった。
父の失望があった。
母の失望があった。
姉の怒りがあった。
召使の嘲笑があった。
クラスメイトの侮蔑があった。
皆の目が、自分を嘲る。
皆の目も、自分を見下す。
誰一人として、自分を認めてくれない。
誰一人として、自分をゼロだと罵る。
一人の姉の優しさと、友と呼んでくれる姫の優しさだけでそれは癒される事はなかった。
それは、ルイズ・ヴァリエールという少女の魂に刻まれた大きな傷だ。
癒える事のない、深い、深すぎる傷だ。
今までは、ただ傷の痛みに耐えればよかった。
辛くても、悔しくても、知識を得る事で紛らわせた。
別の事象に目を向けることで、ルイズは傷を忘れられた。
だが、今は違う。
大十字九朔という少年の召喚に成功してしまった。
妖蛆を――彼の手を借りたとはいえ――倒してしまった。
無力という傷のかさぶたは剥がれ落ち、再び疼きだしてしまった。
無力である事を恐れる。
無意味である事を恐れる。
自分がただの無力な少女である事に耐える事が出来ない。
認めてしまえば、もう、立ち上がる事が出来ない。
そんなのは嫌だった。
そんな惨めな思いはしたくなかった。
それは恐れであると同時に焦りだった。
そう、焦っていた。
焦りすぎていた。
ルイズ・ヴァリエールは焦っていた。


九朔はすぐにルイズへ追いついた。
「ルイズッ!」
肩を引き寄せ、こちらへ向かせる。その鳶色の瞳は敵意を持って九朔を見すえる。
「離してよ!」
「ド阿呆がッ! 何を考えておる! 汝には荷が勝ちすぎていると言っているのだ!」
「だから何よッ! 離してよ!」
「ええい! 汝は子供か!」
駄々をこねる子供のようにルイズは体をよじり、手を引き剥がそうと躍起になる。
「離してよ! ここで……ここでフーケを倒したら、皆がわたしを認めてくれる! 皆がわたしを 
 ゼロって呼ばなくなる!」
「だからと言って死んでは元も子もなかろうが!」
「うるさいうるさいうるさい!」

「――相棒ッッ!」
デルフの声に、戦慄した。
いけなかった。まったくもって、問題外だった。
反応がほんの僅か遅れた。ルーンによって強化された身体強化では一秒にも満たないはずの隙が
九朔に生まれていた。
「――――――」
眼の前に、道化師がいた。それは、フーケが着ていた道化師の衣装。
だが、それはフーケではなかった。
もっとおぞましい何かだった。
「…………フーケ!」
ルイズが杖を抜く。その先はフーケに突きつけられている。ルーンを紡ぐ声が九朔の耳にも聞こえた。
「止めろッッ! ルイズ――ッッ!」
途方もなく嫌な予感が全身を襲う。止めようとルイズの杖へ腕を伸ばすが、しかし、遅かった。

轟ォ――ッ!

道化師を中心に爆発が起きる。小規模とはいえ、あれを喰らってはひとたまりもない筈。
爆煙が立ち込め、道化師の姿は視認できない。
「や、やった……?」
ルイズの呟きが聞こえるが、九朔の翡翠は道化師がいた地点へと向けられたままだ。
そして――
「うそ……」
煙の中から、道化師はその姿を現した。道化師は健在だった。傷一つなかった。現れた時と
全く変わらず、そこにいた。
「――――」
眼前の道化師が声ない声で哂った。仮面に隠れ素顔は見えないはずなのに哂うのが理解できた。
果たして何度目かの、全身を氷水でもぶちまけられたような悪寒が襲った。
「ひっ……!」
道化師の身体が、奇妙に膨らむ。見る間に身体は腐った肉汁でまみれ、ローブが汚濁した色で
染まる。そして、身体が膨張の限界を超えて弾けた。
「しまっ――」
九朔は言葉を最後まで続ける事は出来なかった。道化師から溢れ出た、質量を超えた腐肉の津波に
その身体が呑まれる。
「ルイ……っ……!」
押し流される肉体。その中でルイズの手を掴もうともがいたが、かすった指先の感覚だけが
全てだった。
「うぐっ……!」
腐肉の悪臭が脳を突く。全身を蠢く肉塊が覆っていく。皮膚に張り付く粘液質の感触が身体の奥へと
侵入するおぞましい感覚が肉体を襲う。
(いかん……ッ!)
この腐肉は、自分を喰らおうとしていた。一つになろうとしていた。同じ肉と成る事を求めていた。
(まずい……これは不味い……ッ!)
剣を握り締める手の感覚はまだある。だが、超重量で押さえつけられては、剣を振ろうにも
拘束されていては、それはまったく意味はない。脱出の手段が封じられた。
(く……そぉ……)
沈んでいく。
腐肉の大海の奥へと沈んでいく。
あの巨人に嚥下されている。
抵抗は無意味、無慈悲に自分の内側へ陵辱者は突き進んできた。
開いた耳の穴から、鼻腔から、眼窩の隙間から、腐肉が流れ込んでくる。
侵入され、意識がどんどんと食い千切られていく。
(ルイ……ズ…………)
意識が断裂、理性的思考が失われる。
穴という穴にしみこむ腐肉が、おぞましいとも思わないほどに。
(――――)
脳内で、音ならない音が鳴っていた。
それはまるで、弔鐘(ちょうしょう)のよう。
今生との別れを告げる音。
(――――)
不意に、意識が、途切れた。
*******


――【残酷無惨少女玩弄唄(ざんこくむざんしょうじょがんろううた)】



――ギ………イアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

――イヤァァァ! ヤメテヤメテ! ヤメテエエエエエエエエエエエエエエエ!!


嗚呼、嗚呼。少女が叫ぶ。
叫ぶ。叫ぶ。燃える生家を背景に。
命の消える叫びが響いている。
ごおごおと。
ぼおぼおと。


――ヤダ……ヤダ、ヤダ………イヤァァアアアアア!!

――イタイタイイタイタイタイ……ウゴカ、ナイデェ!!

――アア……ハァァ……ンアアアアアア!!

――クルシイ、ノ……イタイ、ノ……イヤ、イヤアアアアアアアアアアアアアアッッ!!


見ろ。見ろ。悪徳を見ろ。
聞け。聞け。悪意を聞け。
踊っている。踊っている。
歌っている。歌っている。
皆踊っている。
皆歌っている。


――イヤァ……イヤァァ……

――ユルシテゴメンナサイモウヤメテユルシテユルシテ……

――アァァァァァ! イヤアアアアアアアア!! ヤダアア! ヤダアアアアアアア!!
嗚呼、嗚呼。
男は踊る。少女と踊る。
少女は踊る。男と踊る。
男は踊る。少女と踊る。
少女は踊る。
延々踊る。
踊る。
踊る。
踊る。
踊る。


――ユルシテタスケテタスケテタスケテタスケテクルシイイタイイタイィィ!!!!

――イァァァ……ヤァァ……ヒィッ……イギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

――ウァァ……アアァァ……イヤァァ……

――ヒュー……ヒュゥ……ハァ……アァ……

――タス……

――ケテ……

――ダレ……

――カ……
「っ…………! ぐぅ…………!」
それは、陳腐ながらも極上におぞましい舞台だった。
それは、たった一人の女を玩ぶ舞台だった。
我はそれを見ていた。
観客席に縛り付けられ、目を見開かされて。
逸らそうにも逸らせず、見せ付けられる。
悲劇。いや、いっそ喜劇だ。
女は陵辱されていた。
女は拷問されていた。
女は奪われていた。
人が思いつく悪意の全てが女に行なわれていた。
吐き気がする。品性下劣にも程がある。陳腐ゆえに何の迷いもない、幼稚な悪だ、これは。
それは、ただ、悪意と悪辣と悪徳を無邪気に詰め込んだ――――
「…………?」
デジャヴ。それをこれ程までないほどに感じる。
そして、これ程までにない怒りを覚える。
何故だ? 何故、我は、怒る?
ただの怒りではない。
普通の怒りではない。
これは胸の奥底が灼けるような怒りだ。
そうだ。これは憎悪だ。
全てを灼く憎悪だ。
だが、何を憎む?
誰を憎む?
ダレ?
そんなものだったか?
そんな存在だったか?
否。
そうじゃない。
そうじゃない。
この憎悪はそうじゃない。
そうだ、これは。
そうだ、これは。
これは……

――正しき、怒り

「ッッ!?」
声、脳に溢れかえる許容量を超える文字とも声ともつかぬ何か。声が喪われ、感覚が喪われ、
ありとあらゆる万物が白失【ホワイトアウト】した。

視界は流転――記憶が逆転――溢れて/零れて/注がれる
痛覚は消失――視覚は亡失――赤/白/黒/藍/鮮烈な虹の色

歯車は/噛み合い/機巧は廻る
廻る機構/押し出す/記憶の瓦落多【ガラクタ】
瓦落多は/成型され/インゴット

復元された記憶はインゴットのカタチで喪失れたそこへとはめ込まれて機構は再起動。
唸る機構はインゴットを取り込み再び一つの紙片と成り書の中に収められる。
そのぺヱジを取り戻し書はその項を開く。

紙片名→【記憶/アーカムシティ/アメージングショー】
「――――がッッ!!」
世界が急速に広がった。
感情が溢れ出した。
記憶が溢れ出した。
その全てが閃光【フラッシュバック】した。

――閃光。それは覇道を往く女性(覇道瑠璃)
――閃光。それは拳の師(ウィンフィールド)
――閃光。それは剛き兄(ジョージ)
――閃光。それは賢き兄(コリン)
――閃光。それは優しき姉(アリスン)
――閃光。それは慈母の如き人(ライカ)
――閃光。それは支える者(チアキ、ソーニャ、マコト)
――閃光。それは学び舎の三銃士(アーミティッジ教授、モーガン教授、ライス教授)
――閃光。それは父(大十字九郎)
――閃光。それは母(アル・アジフ)
――閃光。それは半身(大十字九朔)

そして――魔を断つ刃【デモンベイン】が、閃光の内に見えた。



「…………はは」
嗚呼。なんと、情けない。
嗚呼。なんと、不甲斐ない。
こんな大事な記憶を忘れるなんて。
こんな大事な人達を忘れるなんて。
「まったく―――これでは騎士失格ではないかッッ!」


******
424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 08:49:17 ID:F0UDk+Hn
さるさん支援
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 09:00:51 ID:WBFnjMTE
代理にも無いし、何なんだ?
「ば、馬鹿な…………!?」
もう一度、集中する。記述を選択、式を再構築、魔力を込める。
零れだす血液を魔術文字で包み込み、存在力を極限にまで圧縮、そして顕現せしめるのだ。
「――血は灼け、爆ぜる!」
だが、やはり何も起きなかった。
「我の魔術が……制限を受けている」
ありえない話ではない。ルイズとの契約は身体にルーンを刻むもの。それが何らかの介入となって
自身の魔術を改竄、もしくは制限(プロテクト)をかけてしまったのかもしれない。
「くっ……」
左手に刻まれたルーンを曝け出す。
「解呪(ディスペル)」
そして、九朔は右手を左手に重ねた。
瞬間、
「――ぐぅ!?」
左腕から魔力が逆流した。手が裂け、血が飛び散る。
「解呪も不可ときたか……クソッ!」
こうなっては、使える手段が大幅に狭まる。魔導書でありながら外道の智識が使えないのでは
只の便所紙ほどの価値もなくなってしまう。
「いや……待てよ」
九朔はもう一度デルフを鞘から抜き、左手に握り締めた。
「相棒? どした?」
「――――」
血液に記された記述をもう一度検索する。今度は先程より慎重に、プロテクトを見逃さぬように。
そして、九朔は発見した。
二重螺旋内の厖大な外道の智識は、意味不明なプロテクトと改竄によって使用不可どころか破損と
言って良い状況だった。しかし、ルーンが輝く間――特に、左手に武器を握っていると顕著だ――
幾つかの術式のプロテクトが解除されていたのだ。
これまでも、左手のルーンが輝く時に強化術式【ブースト・スペル】が発動していたが、それも
これが原因だったのかもしれない。
「不幸中の幸いか……」
諦めて、今現在使える呪法兵装を選択する。血を三度(みたび)魔術文字にて編む。
「――吹き荒べ」
音声認識によって反応する魔術文字。流れる血液が血風と化した。
二つに分かれる血風は極めて近い属性を持つ双子(ジェミニ)の魔力。
血風は凶風である。
魔力は禍々しい気配を孕む。
しかし、それは外道の智識によって制御され、呪法兵装として存在を確固たるものにする。
「――顕れ、出でよ」
血風が魔術文字によって、今度こそ質量を持った。
二つの魔力を編んで存在を許されたそれは金属の華、十字剣。
顕現したそれを右手で九朔は掴む。魔力と威力を最大限に溜めて、投擲(スローイング)した。
「飛翔【はし】れッッ!」
言葉は魔術である。
意に従い、威は空を疾走(はし)る。腐肉の臓壁を引き裂き、術者に道を切り開く。
その十字剣の名はロイガーとツァール。
ネクロノミコンに記される、双子の卑猥なるものを冠した双剣であった。
そんな訳で最新話投下終了です。
できる事なら、後一話か二話で第一巻は終わるはず。
たぶん、きっと。

そういうわけで、また。

-----------------------------
そんな訳で代理投下も終了です。
できる事なら、さるったらすぐに代理に持って行かれた方が良いと思います。
たぶん、きっと。

まぁスレの状況からして被ることはそうそう無いと思いますけどねw
ちなみに、さるさんは正時を過ぎたら解除されるそうです。
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 09:13:53 ID:WBFnjMTE
失礼しました、乙が抜けてました。
作者さん、投下乙です!
429名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:09:27 ID:TDbNs4UL


だか一部抜けてないか?
430名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:14:59 ID:DvwNpToP
抜けてるな。ニャル様の仕業に違いない
431名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:22:50 ID:yC4ugwSE
ニャル様の仕業じゃしょうがないな
432名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 14:13:17 ID:GzgmAtEM
宇宙戦艦ヤマト復活編からゴルイ提督に来てもらって、ゲルマニアと同盟して大国に庇護してもらおうとするマザリーニや
上官の命令だからと理不尽な命令に淡々と従うボーウッド提督に
「豚と交わって豚に成り下がった自分に気づかないのか?」
と、誇りを取り戻せと一喝してもらいたい。
433名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 16:14:17 ID:fJRzzBZ9
静かだな
434名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 18:14:31 ID:uO2qrqXw
きつねっぽい人が変なビーム放ったからな
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 18:18:52 ID:+ACNyp+m
>>377

レコンキスタ竜騎士「エアハンm…」
タルブ自警団の皆さん「ヒエンリュウブ!!」「ナント5クトケン!!」「デンショウレッパ!!」「オレヲリヨウシタノカー!?」

こんな光景が…w
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 18:38:59 ID:AjSAMSgY
>>435
シエスタが飛べっ!って叫んで腕を上に振るうとエアハンマーが跳ね返ってくるんですね、分かります
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 18:54:52 ID:Rjg3l0pM
ジャンプの黄金期の作品……竜の羽衣……タルブの外れの神殿には四角い箱に入った、竜をかたどった鎧が封印されていたりしないだろうか。
438名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 19:20:58 ID:ebQbuiv2
シエスタの祖父は素手で滝を逆流させることが出来ると・・・・・・
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 19:37:27 ID:Y8du2lTJ
「ねぇサイトさん。タルブの村では女はみな仮面をかぶらなければいけないんです
 仮面の下を見られた場合、その相手を殺すか・・・・・・さもなくば」
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 19:49:18 ID:3efkJfRo
顔の皮を剥いで仮面だったと言い張る?
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 20:34:16 ID:OqNb58IY
>>440
なんという肉面。まちがいなく楳図かずお。
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 20:43:01 ID:99g9hVrZ
やあ鳥人だよ
443名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 20:44:00 ID:l/0LyK0H
最近ここのwiki見つけたんだけど、fateシリーズ誰も書いてないのね
召還とかテーマにピッタリなのに
職人さん気が向いたらお願いします
444名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 20:46:47 ID:v8Oevh6l
Fateとかの型月関連は別スレになってるからここにはないのね

型月のキャラがルイズに召喚されましたpart7
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1238296553/

Fateとかならこちらへドウゾ
445名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 20:46:57 ID:sTXt5nc6
型月はリンクに専用のスレがあるのでそっちで。
446名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 20:51:39 ID:erXohd4A
型月厨は隔離されてんだよ
空気嫁
二度と来るんじゃねーぞ
447名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 20:58:16 ID:v8Oevh6l
でも型月厨って一時期は凄まじくウザかったが最近はあんま勢いないからなー
今じゃあもう隔離もクソもない程度だよね

専スレも過疎り気味だしなんか可哀想だ
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:01:12 ID:Nb8dCIWo
新作こないからなw
新しくなんか出たらまた沸いてくるだろ
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:01:57 ID:JhkArikD
んにゃ
彼等は語り始めると止まらないのでどんな寂れてる様に見えても隔離されてる程度が丁度いい
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:05:51 ID:kQ3t9d5J
>>442
ジェットマン?
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:06:01 ID:v8Oevh6l
>>448-449
そんなもんかねぇ
まぁ現状が一番いい状態なのかな
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:07:39 ID:kQ3t9d5J
隔離されるに値する行為を行ったんだから仕方がない
快く思われていないのは過疎っても過疎ってなくても同じことだと思うよ
453名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:17:27 ID:nxVM777H
それでも一体この僕に 何が出来るって言うんだ
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:22:05 ID:ojNlA3i0
携帯でもタイプライターでも何でも良い!執筆をするんだ!
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:03:37 ID:3efkJfRo
>>450
ジェントルマン?
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:09:53 ID:MXPfRIzq
てs
457名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:15:34 ID:Eytk686l
>>455
ジェントル・チャップマン?
458名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:21:24 ID:3efkJfRo
>>457
お口チャックマン?
459名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:25:02 ID:UZeW9ILP
>>458
アロルディス・チャップマン?
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:28:03 ID:XVErZ+xZ
アン様のポジをゼルダに置き換えてルイズにリンクを召喚させてジョゼフのポジをガノンにしてだな
461名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:28:27 ID:l/0LyK0H
>>444-446
すまぬすまぬ
誘導感謝します
462名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:41:09 ID:KFoiE+GD
>>454
タイプライターだと、某探偵のようにローマ字で打つんですね
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:41:15 ID:3efkJfRo
>>460
なんかもう色々と違うスレっていうか、それ書き上げるの大変じゃないか?
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:42:05 ID:3efkJfRo
>>459
野球わかんねっす
465名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:54:25 ID:99g9hVrZ
崖から落ちてるクレイトスさんを召喚
しても制御できねえか
466名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:59:09 ID:JhkArikD
クレイトスのは理想郷に物凄いのがあるんでそれをオススメしておく
467名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:03:09 ID:l/0LyK0H
なんでfate隔離されたか分かった…オリジナル臭が強すぎてつまんないのね
468名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:04:37 ID:9hf0HDi6
ルイズがカスケードブラックホールを召喚してハルケギニア滅亡
469PELSONA-ZERO ◆tVsVHJCCJw :2009/12/22(火) 23:09:59 ID:qXMW35P1
ペルソナ4から主人公召喚

以上の内容で投下したいと思いますが宜しいでしょうか?
問題なければ23:30から投下開始したいと思います。
470名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:15:46 ID:b7jyfR7j
この前見た映画のせいでもあるが
タイプライターでトンプソンを思い出した
471名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:16:15 ID:YhBfLKVX
綴りくらい確かめてから投下してくれ
472名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:23:20 ID:d5jVFMaW
ついに番町がくるか支援
473名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:26:15 ID:3efkJfRo
つーか宣言から投下までが長いよ!

>>471
伏線に決まってるだろw
474PERSONA-ZERO ◆tVsVHJCCJw :2009/12/22(火) 23:29:56 ID:qXMW35P1
綴り間違い失礼しました。

問題ないようですので、投下開始させていただきます。
475PERSONA-ZERO 1-1 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/22(火) 23:30:45 ID:qXMW35P1
「――――――落ち着け」
 
 これまで、いったい何度この言葉を口にしただろうか。
 転校先での事件、もう一人の自分、そして最後に見つけた真実。
 つい先日まで、自分が立っていた場所に思いを馳せる。
 しかしこの場所は、それらの思い出の場所のどことも違っていた。
 
「あんたは黙ってなさいよ! ―――ミスタ・コルベール、どうかやり直しを!」
 
 そして目の前には、アニメや漫画でしかお目にかかれない様なピンク色の髪の少女が一人、けたたましく何かのやり直しを要求していた。
 どうやらそれは、自分がここにいることと関係があるらしい。
 
「ミス・ヴァリエール」
 
 コルベールと呼ばれた周囲の人間より明らかに年配の男は、懇願する少女に対しゆっくりと首を横に振った。

 周囲には城壁のような囲いと、おそらく自分とそう変わらない年頃の少年少女。
 中世の人物の様な見慣れない服装をしているが、年に二回開催される某イベントではないだろう。
 なんとなく、なにかの授業―――青空教室のようなものだろうか―――のような雰囲気を受ける。
 とすれば、年配の男は引率者かまたは教師だろうか。

「それは認められない。使い魔の召喚は神聖なものだ、いかなる理由があろうと―――」

「そこをなんとか!」

「人間の……それも平民の男が使い魔なんて、考えられません!」
 
 ヴァリエールと呼ばれた少女―――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエールというらしい―――は尚も食い下がっている。
 その姿に、あたりから嘲笑の声が降り注いでいた。
 
「見ろよ、ルイズの奴平民を呼び出したぜ」

「ああ、流石はゼロのルイズってところだな」
 
 嘲笑・嘲り・蔑み、それらの顔には決して好意的とは言えない笑みが浮かんでいる。
 特に珍しいことでもない。だが『彼』は、あからさまに不快な表情でその様子を眺めていた。
 
(……どこの『世界』でも、同じなんだな)
 
 『彼』は直感的に、そして経験的に理解していた。
 慣れているとまでは言わないまでも、そもそもこの様な事態は初めてではない。
 『彼』が体験した二つの世界。ここはそれらよりも、まだ幾分常識的だ。
 ここへ来る前に見た、奇妙な鏡。これはTVに置き換えられる。
 この目の前に広がる、見たことのない風景。これはTVの中の世界に置き換えられる。
 そして一瞬脳裏をよぎった鼻長妖怪……これはノイズとして除去してかまわない。
 それらのことから推測できること―――そしてその推測はおそらく正しい。
 
 
 
 すなわち異世界だと。
 
 
 
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:31:47 ID:qXMW35P1
(さて……どうしたもんだろう)
 
 目の前では、まだ言い争い―――というより、一方的にピンク髪の少女が懇願を通り越してまくしたてている。
 周囲はそれを止める気もなく、嘲笑と傍観を決め込んでいる。
 そして、問題の中心にいながら放置されている自分。
 
「とにかく、落ち着きなさいミス・ヴァリエール」

「貴女の気持ちもわからないではないが―――」

「でしたら!」

「それでもやはり儀式やり直し認められない。例え召喚したものが平民の人間であろうとも、亜人であろうともだ」
 
 さて、どうしたものか―――。
 二人の問答は終わる気配がない。もっとも、今や少女が執拗に食い下がっているだけの形になっているのだが。
 二人の会話から察するに、この少女が『彼』をここに連れてきた張本人であると思えるが、
 先程の態度からしても、まともに話を聞く余地はなさそうだった。
 
「あの、コルベールさん……ミスタ・コルベールでよろしいでしょうか?」
 
 少し考えた末、『彼』は頭皮に幸薄そうな教師風の男性―――ミスタ・コルベールに声をかけた。
 
「え?……ああすまない、えーと君は……」

「番場 長助……いや、『こちら』では長助・番場の方が正しいのでしょうか」

「チョースケ・バンバ?」

「はい、元いた所では苗字と名前から一文字ずつ取ってJOJ……もとい、番長と呼ばれていました」

「……バンチョーですか……珍しい名前ですが……なんとなく威圧感を感じる響きですね」

 ふむ、と『番長』は小首を傾げた。
 彼にとっての現実世界では猛威を振るったウィットでキャッチなトークも、ここでは通用しないようだ。
 もっとも、現実世界でもブフーラに似た効果があるだけであったが、そこは気にしないことにした。

「そうですか? いや、それはともかく……俺はここに呼び出されたばかりで、状況がわかりません。説明をお願いしたいのですが……」

「―――呼び出された?」

「はい……そうなんでしょう?」

 そういって、番長はチラリと横にいる小柄な少女に視線を向けた。
 ミス・ヴァリエールと呼ばれていたその少女は、話に割り込まれたことに不満気ではあったが
 このまま我を通そうとしてもラチがあかないことは自覚していたのだろう。
 ジロリとこちらを一瞥するだけで、頬を膨らませながらすぐに視線をそらした。

 やはり、この少女だ。
 奇妙なことではあるが、何故かこの少女からは不思議な絆のよな物を感じていた。
 今まで自分の力と支えになってくれていたもの、コミュというやつだろうか。
 だとすれば、彼女は自分の知らないなんらかの『力』で自分をここへ呼び込んだことになる。

 瞬間的に場所を移動する方法は、『番長』もいくつか知っている。
 しかし、そのどれもが『通常』とは異なった空間のみで作用するものであること、
 そしていずれもが特定の場所から外へ出る手段、つまり脱出の手段としてのみ機能するものである。
 今回の様に別の世界を股にかけ、尚且つ誰かに移動させられるという事態は初めての経験だった。
 そのことから、ここでは自分の持つ常識はあまり通用しないだろうと『番長』は考えた。
477名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:33:15 ID:qXMW35P1
 見知らぬ場所で行動する時、まず必要なものは情報である。
 そして、最後に武器となる物は人との関わり、すなわち絆だ。
 それなくしては、いかなる『真実』にもたどり着くことはできない。

「……ふむ」

 どうやらこの少年、若く見えるがなかなかの切れ者らしい。
 おそらくは、ミス・ヴァリエールとの会話の断片から最低限の状況把握をしたようだが
 普通いきなり見も知らぬ場所に呼び出されれば、状況把握どころか混乱してそれどころではないはずなのだ。
 実際に今まで召喚された動物の類でも、いきなりパニックを起こして暴れだすケースも少なくはない。

「わかりましたミスタ・バンチョー。お話しましょう、貴方は……」

「はい」

「召喚の儀式によって呼び出されたのです。使い魔として」




 ※※※




『いい? 私はアンタを使い魔として認めたわけじゃないんだからね!』

 結局、進級を人質にとられた少女の決断は『契約』であった。
 魔法使いと使い魔としての主従契約。
 脅しに近いコルベールの言葉と、反論を許さぬ雰囲気に圧された少女は、ついにはしぶしぶながら折れた。
 これは、その際の彼女の捨て台詞である。
 これに「勘違いしないでよねっ!」と続けば立派な某テンプレ台詞の完成だったわけだが。

 まあ、契約の方法がキスであったあたりの、あまりのファンタジー色というか
 おとぎ話節に多少面食らったものの、そこは百戦錬磨の我らが番長である。
 羞恥と緊張からガチガチになっていた少女を優しくリードしていたのは余談である。

 その報酬は頬についた小さな赤い掌の跡、そして左手に刻まれた不思議な紋章。

 それを見た、コルベールがガンダムだかザブングルだか聞きなれない単語を呟いていたが
 それを聞いてコルベールと一つだけ共通点のある男の姿が思い浮かんだのもこれまた余談である。

「使い魔……ね」

 ならば、自分の今の状況はなんなのかとも思う。
 認めないと言いながら、示された最初の仕事は少女の下着の洗濯。
 召喚された場所で見た、火トカゲや大モグラには洗濯などできはしないだろうから
 コレが使い魔の仕事とはかけ離れているであろうことは明白だ。
 だが、良いように使われているという点ではなんらかわらなかった。

「やれやれだ」

 洗濯を始める前、番長は使い魔というものの役割に関していくつか説明を受けていた。

 一つ、使い魔と主人は視覚や聴覚などの感覚を共有することができる。

 これは結論から言うとできなかった。
 主が未熟である故か、使い魔の特殊性故かは判断できないがとにかくできないらしい。
 これについて我が主は、大いにご立腹だったことを思い出す。
 もちそん、その責任は使い魔へと託された。
478PERSONA-ZERO 1-4 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/22(火) 23:34:54 ID:qXMW35P1
 主曰く、「役立たず」

 一つ、秘薬の材料を探して採集してくること。

 そういえば『魔術の黒布』を集めるのは大変だったなぁ……。
 もとい、探そうにも番長はコチラの世界のことをまるで知らない。無理。
 「役立たず」と言われた。

 一つ、主を守ること。

 これについてはどうだろうか。
 正直、あの戦いを戦い抜いた自身はある。
 しかし、戦えるということと守りぬけるということは、似ているようで違う。
 自身の成長に手ごたえがなくなるまで自身を鍛え、自身を神と称する者を打ち破った。
 あらゆる『自身の力』を手に入れ、『最強の女帝』と称される者にも打ち勝った。

 しかし、それは頼もしい友人たち……仲間があってのことであり、そして今自分はたった一人だ。
 まして正面から襲われるだけならまだしも、奇襲や暗殺、戦争の真っただ中で守りきれと言われたら
 その自信はない。そんな経験もない。
 それを正直に伝えた。
 「役立たず」と罵られた。

 結果、主から賜った言葉は「やっぱアンタいらない」である。

「……ふぅ」

 洗い終わった下着を見つめながら、番長は一人ため息をついた。
 けっしてコトがすんだ後のため息ではない。

 使い魔になるにあたり、無条件で了承したわけではない。
 元々、使い魔などという奴隷のような人の尊厳を無視した契約である。
 いや、これが動物や魔物の類であっても同じことだ。
 生き物にはそれぞれ、それまでの生活というものがある。しがらみと言ってもいい。
 それらの多くは家族であったり友人で会ったり仲間であったり、義理であったり人情であったり。
 とにかくそういったものを全て断ち切って、一生身を粉にして仕えろというのは横暴というものだ。
 その旨を伝え条件を出すと、それは意外にあっさりと受け入れられた。
 教師であるコルベールにだ。自分を呼び出した張本人はいたく不満があったようだが。

 一つはこの世界のことを自分に教えること。
 もう一つは契約を破棄し元の世界へ戻る方法を探してもらうこと。
 その約束を履行してもらうためには、自分もまた使い魔として役にたたなくてはならない。
 しかし、今はその機会があまりなかった。

 せめて自分の実力を見てもらう機会でもあればよかったのだが、元々この番長という男は
 自らの実力を進んで誇示するような性格ではない。
 まして、荒事が起こればいいなどとは万に一つも思えない。

(そういえば……ここでは使えるんだろうか)

 番長とその仲間たちが持っていた、特殊な能力。
 精神の裏側にある、自分の半身。

 『現実』では使えなかったと思う。
 いや、使う機会がなかった。現実世界で使うという発想がなかった。
 「現実でも探知能力が使えたらいいのに」とは仲間の一人、久慈川りせの言葉だ。

 はたして、本当にそうだったろうか。
 「本当のことを言っても信用されない」「下手に知られて自分らに目をつけられても困る」
 そう言ったのは、一番の親友である花村陽介の言葉だ。
479PERSONA-ZERO 1-5 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/22(火) 23:35:36 ID:qXMW35P1
 混乱を避けるため、自分たちから警察の目をそらすため、自分は叔父にもその秘密を隠してきた。
 しかしその叔父に疑われた時、能力は使えなかったとしてももう一つの力、TVに入れることは明かせたはずだ。
 「おまえは……なんだ、その……家族なんだからな」
 照れ笑いをしながら、目だけはまっすぐに、そう語った叔父の姿を思い出す。
 あの叔父を、自分は信用していなかったのか。いや、そうじゃない。

『人は、見たいように見る』

 彼女が言った言葉が頭に響く。

(もしかしたら……)

 自分たちはまだ、呪縛に縛られていたのかもしれない。

 眼前に手を開く。

 眼を閉じる。

 自分の奥に住まう12体の影。そのうちの1体をイメージした。

 眼を開く。

「どうかなさったんですか?」

 ―――ビックリした。

 完全に集中していた。だから彼女の接近に気付かなかった。
 見上げると、そこにいたのは洗濯をするためにこの場所を教えてくれた―――

 シエスタだった。
480PERSONA-ZERO 1-6 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/22(火) 23:36:31 ID:qXMW35P1
以上です。
拙文にて失礼しました。
481名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:40:50 ID:3efkJfRo


予告っつっても被らないかの確認なので、そんなに間を開けないで大丈夫っすよ。
482名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:54:48 ID:d5jVFMaW
乙っす〜
巷でよく言われる何故現実でペルソナを使わないのかって疑問に対する回答が良い感じ
んでも番町の名前はちょっと…
漫画版の名前にしてあだ名を番町にするとかしたほうが良いとおもうけどなぁ
483名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:59:16 ID:2xtiLWOP
>>482に興味をそそられて見てみたけど、凄いセンスだなw
484名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 00:14:01 ID:YKPEKezT
JOJとかでスゲー滑ってるけどギャグとかコメディ色も入れてるみたいだし、そこもネタなんじゃね?
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 00:21:03 ID:kxbE8wyo
まあいいんじゃない?
どうせ今後本名で呼ばれる機会なんてないんだろうし
486PERSONA-ZEROの人 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/23(水) 00:27:39 ID:lD8i8JhB
投下後にしゃしゃり出るのもなにかなと思いましたが一つだけ。

>んでも番町の名前はちょっと…

そのツッコミは覚悟していましたが、正直>>484がやりたかっただけですので
あまりに評判が悪い場合は、シナリオ上で名前変更イベントを起こします。
ちなみに、一応デフォルト名も裏設定(?)であるらしいですね。
カドゥケウスの主人公と同名とか。

あと、投下時間の指摘ありがとうございました。
次から気をつけます。

感想、ありがとうございました。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 00:45:30 ID:MVaMAQlm
ツッコミを覚悟してまで入れるようなネタかなぁ……
ネタには全く触れてもらえず、普通に引かれちゃってるだけみたいだけど……

> シナリオ上で名前変更イベントを起こします。
こんなことしたら余計に評判を落とすだけのような……
488名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 02:19:10 ID:9guUagVF
スベることを恐れてはギャグはできない。
489名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 03:30:51 ID:7npCmMp2
>>488
某イワッチを思い出した…
490名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 03:40:49 ID:zlGSjG0X
まあ確かにP4の主人公は通称番長だけど。
説明書の月森か漫画版の名前でいいんじゃね?
491名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 03:52:50 ID:7mFG+b1h
一度始めた以上そのままで良いんじゃないかな。
名前がそうでないと元ネタとのすりあわせで支障が出てくるとかならともかく。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 09:57:59 ID:Vp6AozdV
ドラクエ5の主人公もノベルズ版のリュカでほぼ統一されてるしな
いまさらエニクスやトンヌラとかで来られると逆に違和感がある

リュウとかクロードとかクロノとかバッツとか名前の決まってる主人公は作りやすいけどなあ
493名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 10:04:55 ID:s3dLfjDP
どこかに「記す事も憚れる使い魔」として、その理由が名前が『トンヌラだったから』というのがあったな。
494名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 10:26:37 ID:+3nJ7lo+
グロ魔術師殿の娘達が記すこともはばかられる名前らしいな
子供に付ける名前じゃない的な意味で
495名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 11:15:27 ID:jAEgq9VH
>>493
それはむしろ名付けたパパスが憚れる使い魔な感じがするw
496名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 11:39:05 ID:iwHj1qIp
トンヌラって、確か雷神トールって意味じゃなかったか?
497名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 12:00:16 ID:jAEgq9VH
なん…だと……?
498名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 12:05:48 ID:dmNZZrVB
トンヌラは実在の人物の名前だよw
499名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 12:43:17 ID:m5RpHzq6
北欧には「アホ」という名字があるぜよ
500名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 13:12:06 ID:JT4pD+GA
>>494
殺し屋につけれるような名前だったな。まあ嘘だが。
501名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 13:28:48 ID:yCQruvzX
aua
502名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 13:39:41 ID:x71UVWvw
トンヌラって東亜あたりの板だと工作員って意味があるんだよな
503名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 14:34:03 ID:5W9vKlAM
ピアスの少年だけ召喚されていない不思議
人気ないのかしら
504名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 14:42:33 ID:jAEgq9VH
>>503の為に取っておいたんだよ
505名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 15:10:17 ID:QCF7jFk8
>>496
じゃあトンヌラが大金槌を持ったらトールハンマーってことになるのか。

そういえばトンヌラってつけたら今度はマーサがサトチーって名前を言ってくるな。
トンヌラのほうがなんぼかましか。
506名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 15:20:07 ID:bNAWkm9x
ペルソナの人乙。本文表記は『番場』か『長助』でいいんじゃないかなあ。正直締まらないし。まあ、期待してます。俺もP4クリアしたら書こうかね
507名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 15:42:15 ID:trSW4QGT
今P3Fやってる俺参上
普通に100時間くらいかかるから困る
面白いけど
508名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 15:54:59 ID:cQteRJga
面白いのは同意するけど、ペルソナが面白いってだけの話ならペルソナスレでやれよw
509名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 16:49:50 ID:O11Mgz7P
Tウイルス召喚

壁に叩きつけた衝撃でガラスが割れ、ウイルスが拡散。ハルケギニア中の風メイジが今立ち上がる!
510名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:03:08 ID:QCF7jFk8
>>509
立ち上がったところで一度拡散したらもう手遅れでは?
リョーツGPXワクチンでもあれば別かもしれんが
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:19:45 ID:trSW4QGT
>>508
ごめん
ゼロ魔とのクロス妄想が膨らむって言いたかったんだけど伝わらんなこれじゃ
マジごめん
あと下げてなかった
それもごめん
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:23:03 ID:u6rkJNvm
ペルソナ書くのはいいけど中途半端に終わらせないでね
打ち切りみたいな流れでもいいからちゃんと終わらせておくれ
513名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:23:50 ID:bNAWkm9x
>>506だが主人公(平賀才人)が稲葉に引っ越してきて、里中から『マヨナカカガミ』という噂を聞き……まで妄想した
514名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:38:50 ID:7mFG+b1h
>>513
それはクロスだからこのスレの管轄からは外れるんだが。
>主人公サイトがペルソナ使い。

マヨナカテレビ召喚はすでに喚ばれているし。
515名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:39:55 ID:7mFG+b1h
ちと間違えた

×マヨナカテレビ召喚はすでに喚ばれているし。
○マヨナカテレビ召喚ネタは既にあるし。
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 17:54:13 ID:bNAWkm9x
>>515
いや、『マヨナカテレビ』じゃなくて『マヨナカカガミ』の噂が広まってる。
雨の日の零時に鏡を見ると何かを呼ぶ少女の声が聞こえる(ハルケとこちらで時間が微妙にズレてる)。
序盤の流れはP4でジュネスの家具売り場で里中、花村、才人を同時召喚(P4でクマと初めて会うアレ)。
サイトというより『平賀才人』って名前の番長。
P4の仕様上人によって番長の性格はコロコロ変わるからサイトの性格にした方がいいかもしれんが。
長文すまない。
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:03:38 ID:cbz+VXpk
つまり、「サイトがP4の主人公だったら」ってif設定なのか?
ならifスレ向きじゃね?
518名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:12:07 ID:bNAWkm9x
>>517
近い……のか?
俺としてはクマんとこでテレビの中ではなくハルケに呼ばれたら、て感じ。
番長の性格はあってないようなもんだし、サイトにした方がいいか?と思っただけ。
都合が悪いなら『平賀才人』って名前なだけの番長。
ただし性格は俺のイメージ。
それだと『番長はもっと天然だ』とか出てくるだろうし、それだったらサイトにした方がいいかなと。
519名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:15:11 ID:7mFG+b1h
>>516

P4の主人公の名前を「平賀才人」にしてそれを喚び出すって事か。

それならルール上支障はなさそうだけど、
読む方も書く方も混乱するから止めた方が良いと思う。
520名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:27:42 ID:bNAWkm9x
>>519
そういうこと。
やっぱり混乱するかなあ……でもルイズのセリフとかがこっちの方が違和感なくなるんだよな。性格の事もあるしな。
521名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:39:55 ID:Jcyqnrjf
アクマの人マダー?
522名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:40:58 ID:EdUj+J+I
>>517
それはifスレでもお断りされるんじゃね?
523名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:43:09 ID:zlGSjG0X
>>520
ルイズがああいう反応なのはサイトの性格あってのものだから、
名前だけサイトで中身がP4主人公じゃ当然ルイズの反応も変わるよ。
524名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:44:50 ID:bNAWkm9x
だよなー主人公の性格をサイトにするかによるな。
サイトのが話は進めやすいんだろうけど。
525名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:49:34 ID:Ifkbf3jO
現代日本がスタートになるメガテン系だから出来るネタだよね、主人公サイト。

ウル魔が受け入れられているから別に問題は無いと思うけど?
526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:50:33 ID:zlGSjG0X
中身もサイトにしたらそりゃP4主人公じゃなくてサイトじゃん。
要するにサイトがペルソナ能力に目覚める話がやりたいって事じゃないのか?
どう捏ね繰り回してもifスレ向きじゃね?
527名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:53:30 ID:bNAWkm9x
微妙なラインだなぁ。
そもそもP4主人公に決まったキャラが無いからサイトでもありといえばありと思うんだが
528名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:56:55 ID:7mFG+b1h
IFスレは基本クロスネタ禁止だから無理。
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:58:44 ID:+3nJ7lo+
一番簡単なのは漫画版等のキャラが固まってるのをモデルにすることだよな

主人公に拘らないなら作中でフェードアウトしたキャラとかならしがらみあんま無く使える
例えばガキさんとかジンとか
530名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:03:21 ID:TMGZbwsq
そこで外部サイトですよ。
別に2ちゃんねる内に拘る必要は無いんだぜ!

もちろん新しくスレ立てしても良いと思いますけどね。
単独スレでも、ゼロ魔SS総合スレでも、IFクロススレでも、才人がほにゃららスレでも、双剣のバーツがルイズに召喚されましたスレでも
531名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:04:59 ID:zlGSjG0X
>>527
喋らないから決まったキャラはないけど、イメージは全然サイトと違う……ような。
P4開発サイド曰く「中学生から見た理想の高校生」みたいな頼れる奴が主人公像だぞ。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:22:39 ID:h4WI9aOH
>>530
この場合はアレかな。
「○○世界のサイトが呼ばれたスレ」的な名称が適切かな
533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:29:03 ID:aYdftmrG
サイトが魔改造されたようです。とか?
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:30:03 ID:baRF+zV9
ウィンスペクター召喚
放火された男子寮に残されたギーシュを救うべく出動せよ!
535名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:32:35 ID:x71UVWvw
>>533
「インテル入ってるサイト」なんてどうだ
536名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:34:28 ID:bNAWkm9x
>>531
マジでか。初めて知った。確かに六股勉強運動万能、戦闘もぶっちぎりで最強だしな。
どっかのヘタレとは大違いだな。

なんか別スレ立てるみたいな流れになってるがそれなら番長才人でいいなあ。
だいたいサイトの方に手を加えられる作品ってそんなにあるか?
537名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:38:43 ID:Zp9er3ok
才人と一緒に変なアイテム召喚されて…はifスレの範疇かな?
例えば『矢』とか『ディスク』とか
(例えが偏ってるのは勘弁)
538名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:44:48 ID:Ifkbf3jO
外部を含めてもルイズ改造モノに比べて少ない。
ここだとウル魔と大鉄人位だと思う。

可哀想だけど主人公として如何に人気が無いか思い知らされる…
539名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:46:53 ID:x71UVWvw
才人自体が感情移入のしづらいキャラクターだもんな
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 19:49:43 ID:J8a7bNJr
物じゃないけどウルトラ五番目の場合才人と一緒にウルトラマンAが召喚されて
ついでにヤプールまで付いて来て・・・って話だよな。
541名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:00:43 ID:NMOqCcWQ
>例えばガキさんとかジンとか
ルイズにジンでヴィットーリオがタカヤとかだったら
なんてゆーか、酷いことになりそうね

アイテム召喚といえば、小ネタとかに色々あるけど
・・・秘宝77個でも与えてみるか
542名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:01:35 ID:bNAWkm9x
少ないけど前例があるならいいんかね?
>>537
ジョジョの方で承太郎のディスクなら召喚されてんぜ。ディスク単体だが。
543名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:41:31 ID:Gct5iSpk
トンヌラとか日本だからこそのヘンテコなイメージだわな
異言語圏が舞台の作品でそういうネタやると違和感が酷い

そういや南アフリカでは「アニオタ」って言葉はスポークで心臓刺すというどっかで見た暗殺繰り返してた殺人少年ギャング団の名前だった
544名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:45:41 ID:TMGZbwsq
面白地名、人名みたいなもんか
エロマンガ島とか、オカンとかシジクレイとかサンタクルス

>>538
じゃあ>>533と合わせて、ゼロ魔キャラが魔改造されたようですとか
545名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:47:50 ID:NgZiozlP
N速+にダンバインスレが立ってたのを見て 懐かしくなって、まとめWikiで探したんだけど、まだ召喚されてなかったっけ?
どうやらナイアさんによって一部抜けがあったようです。>>423>>426の間に以下が入ります

******

そして、世界が光を取り戻す。
「エルダー…………サインッッッ!!」
肉体を拘束していた腐肉が、弾け跳んだ。そして、着地。
「相棒!? おめえ、生きてたのか!?」
手に握り締めていたデルフが叫んだ。
「勝手に殺すな」
全身はなんだか得体の知れないものまみれになったが。
「……はぁ。とにかく、ルイズと『フーケ』を助け出すぞ、デルフ」
肩に張り付いた肉片を叩き落として九朔は言う。
「へ? いや、あの」
「なんだ?」
「いやよ…………あの二人、生きてんの?」
「生きている、急がなくてはならんが」
九朔の言葉には、瞳には、一切の揺らぎがなかった。
「相棒が言うんならそうなんだろけど……分かるのか?」
「ああ」
腐肉の通路を見渡す。まるで人の内臓器官のよう――いや、本当に内臓なのかもしれない。
「――――」
瞳を閉じ、血液に刻んだ智識を検索する。チューニング、視覚を調整し、魔力の流れ、霊的な
場のゆがみを知覚できるようにする。
本来、これはマギウススタイルによって獲得できる状態である事を思い出すが、元より半人半書。
これ位は朝飯前である。
「忘れていたがな」
「ん? どした?」
「いや、別に」
しかし、これでとにかくルイズ達の魔力の流れは読めるようになった。見渡すと、血流の
ように全体を巡る不快な魔力とは別に、微かに漏れ出す微弱な魔力が見える。
これは恐らくルイズの魔力だろう。
「近くにおるな」
「そうなのか?」
「ああ」
デルフを鞘に収め、親指を噛み千切る。
「血こそ我が存在。我が魔力の証明。我が魔術の源泉……」
二重螺旋に刻んだ情報を引き出す。
それは、二挺の暴威。劫火と極寒の威を紡ぐ破壊の象徴。
それはネクロノミコンに記された中でも抜群の威力を誇る呪法兵装。
存在力(リアリティ)を極限まで高め、零の可能性をそこに存在せしめる。
流れ出す血液を魔術文字が包み込む。曖昧な魔力の渦が、確固たる質量を得、存在を得る。
そして、九朔は口訣を唱えた。
「血は灼け、爆ぜる」

―――――――――。
―――――――――。
―――――――――――何も、起きなかった。
はい、ちゃっかりおマチさん生きてます。
というか、なんとなくおマチさんってヒロイン的キャラな気がしません?
シルフィードも人外ヒロインというかですね、はい。
まあ、色々考えているわけですが、はい。
いつかあるだろうイベントまでそれはお預けという事で。

投下でさるさん喰らうのも抜けがあるのも全部ナイアさんのせい、きっと。
548名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:01:59 ID:TMGZbwsq
>>545
まとめは掲載漏れもあるらしいから何とも言えないっす。
549名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:02:17 ID:MOSdPOXI
イァニオ↑ータとかならそんなに違和感ないかも
550名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:11:37 ID:10KjP+2T
>>547
フーケ、復活!フーケ、復活!


つまりおマチさんが騎士殿を食っちゃうショタコンコースですね、分かります
551名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:13:39 ID:KbnyhGk2
ああ、助けられた礼を体で返すんですねわかります
552名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:41:25 ID:10KjP+2T
でも騎士殿ヘタレだから・・・
553名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:48:42 ID:Dm6GLsYT
>>550
だが待ってほしい
原作者の鋼屋のブログに出てた九朔初期案で奴はマザコンかつロリコンという
どこぞの赤い大佐と同等の性癖だぞ。まああくまで初期案だし
劇中描写だとアリスンや瑠璃といった年上のムチムチ美女に囲まれているから熟女好きかもしれんが
554名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:51:48 ID:AeOpd8sf
魂斗羅のビル達は超人的な運動神経に加えエイリアン製の武器を初見で使いこなす
ナチュラルガンダールヴだな
555名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:52:36 ID:10KjP+2T
556名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:53:29 ID:10KjP+2T
>>553
それを満たすゼロ魔キャラ・・・・・いないが、ロリキャラと母性のあるキャラはそれなりか
557名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 21:59:07 ID:7mFG+b1h
>>553
ナルシストとシスコンも入ってなかったっけ?
558名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 22:06:39 ID:CrVKoiY4
騎士殿の性癖はロリコン・マザコン・ナルシスト・エディプスコンプレックス、と色々取り揃えすぎてヤヴァイ
559ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part10:2009/12/23(水) 22:11:15 ID:gBcWVHdc
22:15から投下します
ギーシュがアンパンマンの黒バラ女王を召喚した話です。
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 22:11:18 ID:A9h7H9hA
君の青春は輝いているか
561ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part10:2009/12/23(水) 22:15:36 ID:gBcWVHdc
 何千年も生きた大樹のように太い茨の間掻い潜りながら、数え切れないほどの細い茨が人間達を捜し回る。
 女王が造り出した茨は、言わばガーゴイルのようなものだった。
 茨の蔓は女王の意の儘にその身を動かす。
 だが、それは女王の指示無しに彼らが動けないということは意味しない。
 一本一本それぞれが擬似的な意志を持ち、独立して女王のために働こうとする。
 彼らはそのような存在であった。

---

 一般的に、フライの魔法を使いながら他の魔法を使うことはできない。
 火系統の魔法が使える者は他の生徒達の背におぶさりながら炎の魔法を唱えていた。
 彼らが飛び進む道の横から躍り出る茨の蔓は、皆一様に炎の玉を目掛けて進路を変える。
 視力や聴力を持たない茨達は空気の流れの微妙な変化を頼りに獲物を捜していた。
 そして彼らは周囲の温度変化を特に敏感に感じ取っていた。
 宙を飛び交う炎の玉は、茨に捕らえられるとすぐに消えてしまう。
 しかし、炎の玉に触れ接触部の温度を上げた鋼の茨は別の茨によって自由を奪われる。
 高温になった茨を獲物と間違えた茨達は、次々と同胞達を地中に引き入れていった。
562ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part10:2009/12/23(水) 22:17:10 ID:gBcWVHdc
「……!」
 生徒に背負われたコルベールが青白い炎を放った。
 前方から迫り来る茨の先端が炎で焼かれる。
 炙られた茨の両側から現れた別の茨が、熱を持った標的を縛り上げた。
 締め付け合う茨が地中に潜り、前進するための道が開く。
 コルベールを先頭に一同は先を急いだ。

「ねぇ……」
 ルイズが囁いた。
 ギーシュの両肩の上から胸の前にかけて両腕を廻し、両脚で腰を挟みながら彼女はギーシュにおぶさっている。
 ルイズはメイジでありながら魔法が使えなかった。
 空を飛べない彼女は、始めのうちはコルベールにおぶってもらえた。
 ところが、火系統の魔法の教師であるコルベールが先陣に立たねばならなくなったため、彼女は誰か他の生徒の背中を借りなければならなくなった。
 その時、ルイズ自身はこの状況の中でわざわざ足手纏いになる自分を助けようとする者がいるとは思っていなかった。
 周りに居る生徒のほとんどはルイズと面識が無い。
 彼女が知り合いと呼べるのはキュルケとタバサ、そしてギーシュだけ。
 さらに、唯一の知人である彼らとの仲もそれほど良いというわけではなかった。
 ルイズはコルベールに志願者を募るのを止めさせようとした。
 彼女は自分の命を諦めかけていた。
563ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part10:2009/12/23(水) 22:19:15 ID:gBcWVHdc
 しかし、彼女が声を上げるよりも先にギーシュがコルベールに話しかけた。
 彼は彼女との同道に志願した。
 ルイズを背に乗せたギーシュは今、波打つ茨の群れの間を覚束無い動きで進み抜けている。
「どうして?」
 人一人分の重さが加わった状態では、熟練したメイジ以外は思うように飛ぶことは出来ない。
 飛行速度が落ちれば、茨に捕らえられる確立は格段に上がる。
 炎の魔法を使えない者をわざわざ乗せることなど自殺行為に他ならなかった。
「なんで私なんか」
「僕の、責任だから」
 申し訳のなさそうな声でギーシュが答えた。
 その声色からはルイズを乗せたことに対する後悔は感じられなかった。
 それを切りに、ルイズは彼に話しかけるのを止めた。

---

「むぅぅ〜……」
 杖を持った右手を組んだ膝の上に置き、左手で頬杖を突きながら女王は座っていた。
 右手の人差し指でとんとんと膝を小突き、不愉快そうな顔をしながら彼女は足元を眺めていた。
 コルベール達が炎の魔法を使い出してからは、女王の元に捕らえられた人間が届けられなくなった。
 そして、その代わりに互いに絡み合った茨達が、さも獲物を捕らえてきたかのような様子で地面の中から現れるようになった。
 そのようなことが一時間以上も続くと、さすがに女王も茨達に何か異常が起こったのではないかと気掛かりになり、森の様子を自ら調べることにした。
564ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part10:2009/12/23(水) 22:21:12 ID:gBcWVHdc
 椅子に座ったままの女王のローブの裾の下からは二本の足ではなく、無数の茨が伸びている。
 女王の体から直接生えている茨は他の茨と見た目の変わりはないが、二種類の茨の間には大きな違いがあった。
 それは生物や物に宿った生気や魔力といったものを感知し、触れれば立ち所にそれを吸い上げることができるという点だ。
 女王は自分の茨を森の中に這わせた。
 しかし人間達は既に遠くに逃げてしまったのか、彼女の茨は人間の生気を感じ取ることができなかった。
「おかしいねぇ……」
 女王は茨を縮めローブの中に戻した。
「それにしても茨達は何をやってたんだい! あんな鈍間そうな奴らを取り逃がすなんて!」
 右手を振り上げ、女王は杖の先で地面を叩いた。
 すると、太い茨で出来た椅子が凄まじい勢いでその身を伸ばした。
 茨の椅子は女王を乗せたまま地上3000メイルまで高度を上げる。
「そぅれーっ!」
 女王が両腕を広げた。
 上空に巻き起こった激しい風がドス黒い雲が掻き消し、隠れていた太陽を露わにする。
 女王の結界を通過した日差しが紅色の光線となって大地に降り注いだ。
「私の手の内から逃げようだなんて、ぜーったいに許さないんだからね!!」
 空高くから地上を見下ろす女王の目に青い小さな光が映った。
 紅色の光に照らされた茨の森の中、丁度あと数百メイルで森の外に出られるという所で青い炎が輝いていた。
 さらに、日差しのせいで見え難くなっているものの、その青い炎の周りには幾つもの赤い炎が光を発していた。

//以上です。
//ギーシュとルイズ活躍させたい
565名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 22:28:18 ID:bNAWkm9x
黒薔薇の人乙!
パニック映画を見てるような緊張感だ。続きが気になるが年内はこれが最後かね……
566赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:33:29 ID:sXgBHF9M
夜分遅くに今晩は。
予約が無ければ、11:40に投下を
567赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:41:28 ID:sXgBHF9M
それでは




本塔の最上階、学院全ての頂点を意味する場所に、学院長室は存在する。
その部屋の主、つまりは学院長であるオスマン氏は――珍しい事に、困惑していた。
何時もの飄々とした態度からは想像出来ない動揺した表情と、その皺だらけの額に一筋の冷や汗を浮かばせながら、手に持った二つの書物を交互に見詰める。
一つは、『始祖ブリミルの使い魔たち』と書かれた古めかしい本。その一節、『神の左手』 ガンダールヴのルーンが描かれたページ。
そしてもう一つは、一枚の紙に描かれた、簡素なスケッチ画。
本に描かれたルーンの絵と、スケッチされた模様。その二つは、あまりにも――

「――確かに、似ているのう。いや、全く同じと言ってよい」

厳かに、眼前の男――教師、コルベールに言葉を投げかける。
コルベールは、オスマンの何倍も動揺している様に見えたが、同時に、興奮からか少年の様に目を輝かせてもいた。

「これが……ミス・ヴァリエールの召喚した使い魔の左手に刻まれたと、そういう事かね?」

「ええ、見覚えのあるルーンでしたので、記録しておいたら案の定、と言う訳です。これは由々しき事態ですよ、学院長!」

広い額を汗に濡らしながら、コルベールは泡を飛ばす。
対するオスマンはふむう、と唸り机を指でコツコツと叩き始めた。
ガンダールヴと言えば、始祖ブリミルが従えた使い魔の一つだ。伝説によれば、ありとあらゆる武器を使いこなす事が出来たとか。
一刻も早く本人から話を聞きたい所だが、下手に動けば無用な騒ぎも起こしかねない。
もしこれが真実ならば、最悪国が動く可能性だって有る。
どうしたものか、と知恵を絞っていると、コツコツとドアをノックする音が聞こえた。

568赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:42:08 ID:sXgBHF9M
「誰じゃ?」

「私です。オールド・オスマン」

ドア越しに声を聞くと、オスマンは背丈ほどもある無骨な木造りの杖を振った。
カチャリ、とドアの鍵が開く。そして、緑色の髪をした女性――オスマン専属の秘書、ロングビルが入ってきた。
オスマンの姿を認め、彼女は淡々と用件を話し始める。

「ヴェストリの広場で決闘騒ぎが起きているそうです。相当数の生徒が集まっている様で、教師の方々にも手が付けられないと」

彼女の言葉を聞いて、オスマンは深く溜息をついた。

「全く次から次へと……、今日は厄日かのう。それで、誰が暴れておるんだね?」

「それが、生徒のギーシュ・ド・グラモンと――ミス・ヴァリエールが召喚した、使い魔だそうです」

コルベールとオスマンの動きが、同時に止まった。
どちらとも無く目を合わせる。暫く視線が交差した後、オスマンが深く頷いて声を上げた。

「所詮は生徒のやることじゃ。わざわざ教師がしゃしゃり出ることも有るまい。危険になるまでは静観しておきなさい」

「では、そのように」

軽く一礼すると、ロングビルは無表情のまま部屋を去っていった。
足音が響かなくなった所で、オスマンは再び杖を振る。
すると、壁に掛かった大きな鏡に映るものが、部屋の様子からヴェストリの広場の映像へと変わった。
ロングビルの言う通り、大量の生徒が鏡に映し出されている。

「実に絶妙のタイミングじゃ。今回ばかりは、グラモンの小倅にも感謝せねばなるまいて」

鏡に映る映像を見ながらオスマンは静かに、それでいて重みのある口調で呟く。

「では、見せてもらおうかのう――始祖の僕、ガンダールヴの力というものを」

569赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:43:11 ID:sXgBHF9M
数分前 アルヴィーズの食堂

食堂は、沈黙に支配されていた。
数秒前まで沸きあがっていた喧騒は、今や影も形も無い。
痴情の縺れの末の、伊達男の破滅。それに続く、貴族の一方的な平民蹂躪劇。
どちらも、退屈な学院生活に刺激を与えるにはもって来いのイベントだった。
それをあの怪人が――『ゼロ』のルイズが召喚した、不気味な平民が、その『原因』ごと吹き飛ばしたのだ。

男が行った事は至って単純。
ギーシュに近付き、肩を叩き、ニッコリと笑いかけ――そのまま、投げ飛ばした。
誇張でもなければ、比喩でもない。肩に置いた手を、そのまま服ごと捻り上げ――
気が付いた時には、彼の身体は綺麗な弧を描いていた。

ギーシュの身体が派手な音を立てて地面に叩きつけられた後、観衆はようやく事態を理解したのだった。


シンと静まり返った食堂の中、クリストファーは軽やかに足音を響かせながら、痛みに悶絶するギーシュの許へと歩み寄る。

――止めなければ、ヤバイ。

そんな思考がその場に居る全ての人間に沸き起こるが、誰も身じろぎ一つしない。
男の足を止めさせるのは、簡単な事だ。杖を振って、何か魔法を唱えれば、それで済む。
しかし、平民が何の躊躇いも無く、貴族に手を上げたと言う事実。それが、まるで鎖の様に彼らの身体を縛り付ける。
大量の視線を感じながらも、クリストファーは実に楽しそうな笑顔を浮かべ、ギーシュの横に立つ。
此処に来て、やっと彼はクリストファーの存在に気付いた。目が、クリストファーの顔を捉える。

「君さぁ」

彼は、笑いながらギーシュに話しかける。
その表情とは真逆の、怒りに満ちた言葉で。

「僕の友達に、何してんの?」


570赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:43:57 ID:sXgBHF9M
ギーシュ・ド・グラモンは、混乱していた。

――今、何をされた?

身体を激痛が支配する中、彼は必死で自分の身に何が起こったのかを考えていた。
平民に肩を叩かれ、その手を振り払おうとして、それで――

――投げられた? あの男に?

有り得ない。そんな筈が無い。あの細身にそんな力が有る訳が無い。
ならば、今感じている痛みは何だ?
疑問符が頭で荒れ狂う中、彼の目線が、クリストファーの姿を捉える。
彼は、笑っていた。楽しそうに。嬉しそうに。
それなのに、彼の目を見た瞬間、痛みも消え去るような悪寒がギーシュを襲った。
その血の様に赤い眼が――怒りで、染め抜かれている様に思えて。
そして、男は口を開いた。

「君さぁ――僕の友達に、何してんの?」

――……
――…………そうだ。
――やはり、自分は投げ飛ばされたのだ。目の前の男に。
――『平民』に。

其処まで考えが至った瞬間、彼は再び痛みを忘れた。
しかし、彼の頭を支配したのは恐怖ではなく――純粋な、怒り。

571赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:45:20 ID:sXgBHF9M
――平民が、貴族に手を上げた。
――平民が、貴族に手を上げた。
――平民が、貴族に手を上げた!

震える身体をものともせずに、立ち上がる。
痺れた声帯を締め上げ、声を上げる。

「どういうつもりだ……? 平民が、こんな事をして許されると……」

何時もの鼻に掛かるような口調は微塵も感じさせない、低く重い憤怒の言葉。
それでも、クリストファーは微塵も物怖じしない。その赤眼に煌々とした怒りをたたえながら、ただ言葉を紡ぐ。

「言っただろ? 君が僕の友達を怒鳴りつけてるのが見えたからさぁ――とりあえず、投げといた」

――理屈になってない。

聴衆は一人残らず同じ事を思ったが、巻き込まれたくないのでわざわざ口にはしない。
只一人、騒動の中心にいたギーシュだけが、その言葉を聞いて嘲る様に笑った。

「ふん、妙な人間だとは聞いていたが、会話もろくすっぽ出来ないとは、全く呆れる。 
『平民は貴族に従わなければならない』、この絶対に侵してはならない規約を破ったからには、相応の覚悟は出来ているのだろうね?
……それとも、『ゼロ』風情に召喚された君には、それを理解する脳味噌も足りていないのかな?」

畳み掛けるように挑発の言葉を並べながら、ギーシュは顔に浮かんだ侮蔑の笑いを深くする。
対するクリストファーは、侮辱の言葉を雨のように浴びながら――一層、楽しげに笑う。

「いやいや、こんなにストレートに喧嘩売られたのは久々だよ。 規約とかは知らないし知ったことじゃないけど、つまりは僕とやり合うってことでいいのかな?」

「野蛮人的な短絡思考だな。しかし、今回ばかりは同意見だ」

ギーシュは胸元から一輪の薔薇を取り出し、芝居がかった仕草でそれをクリストファーに突きつける。

「君に――決闘を申し込む」

572赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:46:39 ID:sXgBHF9M
瞬間――静まり返っていた食堂が飯時以上の喧騒に包まれる。
そのざわめきを全身で受け止め、ギーシュは満足げに口の端を歪ませた。

「ヴェストリの広場で待つ。心構えが出来たら、来るといい」

そう言い残すと、ギーシュは身体を翻して食堂を後にした。その後ろを、幾人かの生徒が追従する。
クリストファーは何の躊躇いも無く、後を追おうとするが――

「ま、待ってください!」

不意に、その動きが止まる。
振り向くと、シエスタが泣きそうな顔をして彼の腕を掴んで引き止めていた。

「決闘なんてしてはいけません! 今すぐ謝って来て下さい! 今ならまだ……」

「御免。それ無理」

必死で追いすがるシエスタの手からするりと抜け出し、彼は場にそぐわない朗らかな調子で言葉を紡ぐ。

「謝るなら、両手両足叩き折って塔のてっぺんに吊るして晒し者にした上で許してあげようかなーって思ったんだけどさ。
それどころか彼、僕やルイズまで馬鹿にしたじゃん? これはもう、殺して蘇生させて殺して蘇生させて殺して蘇生させて……、の生き地獄を味あわせるしかないよね。
具体的に回数で言うと、君と僕とルイズの分を更に三倍返しの3乗で……、えーと何回ぐらい?」

声の内容とかけ離れた凄惨な話の内容。その異様な雰囲気にシエスタはたじろぐが、すぐに気を持ち直して声を上げる。

573赤目の使い魔-08:2009/12/23(水) 23:48:41 ID:sXgBHF9M
「そんな事、出来る訳が有りません! 貴族を本気で怒らせたら、逆に貴方が殺されるのかもしれないのですよ!?」

シエスタは、ギーシュに難癖を付けられたときよりも遥かに怯えていた。
自分の事が原因で友人が傷つけられるなんて、考えただけでも耐えられない。
脅しつけてでも、彼を止める。そんな一心で放った一言。

しかし――それは、完全に逆の成果を生むこととなった。

「――いいねぇ。素晴らしい」

「え……?」

「本音言うと、自分の強さとか、今はよく分かんなくなっちゃってるんだよね。何しろ、ちょっと前に派手に殺し合いに負けてさ。しかも手加減された上に情けまでかけられた」

より嬉々とした表情で、自らの過去を語りだすクリストファー。
軽く飛び出した『殺し合い』と言う言葉に、シエスタの思考が硬直する。

「だから、勘を取り戻すには――ちょっと、殺っといた方がいいのかなーって思ったりしてる。相手が強いなら、尚の事良いんだよ。……まぁ、端的に言うと、あれだ」

首をコキリと鳴らし、目に狂的な光を爛々と輝かせながら――彼は、続きを吐き出した。

「――丁度良い、リハビリだ」
574赤目の使い魔-09:2009/12/23(水) 23:54:38 ID:sXgBHF9M
以上で終了です。
決闘入らずに年を越す事となりました。申し訳ない。

…って名前の話数変えるの忘れてたァ―――!!
正しくは『赤目の使い魔-09』です。


それでは、毎度WIKIの更新をしてくださる皆様にお礼を言ってサヨナラを。有難う御座います。

では
575名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 23:57:54 ID:gBcWVHdc
乙です

wikiってやっぱ読者さんが更新するものだったのね……
576名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 00:17:24 ID:ADKwG/2y
おぃいぃぃぃ いいとこで終わりかー。
とにかく乙 また来年に期待してる
577名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 01:20:35 ID:/EVSomRa
>>575
別に読者でも作者でもやりたい人がやってるだけだよ。
作者がやる分は本人がレイアウト確認出来るとかメリットもあるし。
578名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 05:30:38 ID:qvY+uqxv
逆に読者任せにすると、その作業をやっても良いと思うくらいには楽しんでくれてる人が一人は居るという確認を出来るメリットがある。
レイアウトの確認なら登録時以外にも出来るしね。
579名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 06:20:50 ID:yA6ng70d
他の作品が更新されてるのに自分のだけされてないと
「ああ、読書アンケート最下位ってこんな気持ちなのか」
と実感できてお得だよ
580名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 06:41:34 ID:lFLxfayW
そろそろ鷲の人の続きが見たい
581名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 09:21:05 ID:3I52PL9g
赤目の人乙!
名言ktkr
ああ、気になる展開だな。頑張ってください。
582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 11:38:32 ID:IIIznjR3
>>579
どこがお得じゃああああ!
アレだ、二月十四日に下駄箱に何も入ってない気分や
十二月二十四日に上司に「何もないだろ、残業ヨロシクね」とか言われる気分じゃ!

え、今日ですか?もはや残業すら命じられず「えっと・・・・・うん、明日は定時で帰っていいからね」
目をそらすな!気の毒そうな態度やめろ!申し訳無さそうな口調すんな!
ちなみに今夜の予定はカップル狩りです
同じ志を持つ同胞は今日の夜九時、ハチ公前に集合だっ
583名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 12:23:09 ID:s651yDk8
冗談かつ曖昧でも、犯罪予告と受け取られて通報されるかもしれないので気をつけよう
584名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 12:24:12 ID:g29KwKJz
つまりしっと団召喚か
585名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 12:38:31 ID:IIIznjR3
ううっ ネット界も世知辛くなったものよのぉ・・・・・・
586名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 12:41:12 ID:kgoLKD83
>>585
クリスマスにカップル狩りをしようとしていた、しっと団員の才人がルイズ召喚されるSSを書けばいい。
無論、マスク込みで
587名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 12:45:55 ID:oOiYpgBH
マスクを被ってるのは、一号の宮本と二号のマーセルだけじゃなかったか?
588名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 12:52:23 ID:qvY+uqxv
>>585
そもそもネタとして本人が思っている以上に面白くないからね。
589名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:16:07 ID:aJpQqaN8
>>588
単なるルサンチマンだからね。醜い事この上ない。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:19:13 ID:mP8T/09L
他人の幸せを祝福できないやつは心が病んでいるんだぞ。
まあなんだ・・・田舎にでも行って釣りでもして暮らせ。
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:19:16 ID:N+tdjMUo
っていうか、勤務中に2ちゃんやってるんじゃなきゃ、こんな時間に書き込みして「定刻上がり」も何もないじゃん。
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:21:08 ID:Ev09bK3e
俺の魂はすでに3次元からは解脱してるから嫉妬なんてしないよ
593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:28:10 ID:U99c31pd
他人を祝福か。俺は妬みや憎しみでパワーアップするルイズに親近感が沸いてたけどな。

関係ないけど最近内閣府が作ってる高校生向けのDVに関するパンフレット読んだんだが、
その漫画に出てくる女の子が「ちょっと、なんで私以外の女の子と話してるのよ」「私だけを見ていてよ」とか言っててルイズ思いだしたw

ルイズはツンデレだとかって言われてるけどどちらかといえば負のエネルギーを秘めたタイプの人間だよね。
594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:33:00 ID:7jSuTeDD
ツンデレは属性と言うより行動パターンを意味する言葉になったような気がする。

とりあえずルイズとサイトが仲良くしているのを想像して現実逃避するのが
独り者ゼロ魔系スレ住人の正しいクリスマスイブのすごし方ではないだろうか。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:38:12 ID:OtI++Rzx
>>593
>負のエネルギー
でなきゃ虚無が使えんからな。ここでも時たま黒化してるルイズ居るけど、実際彼女はかなり精神的に危ないバランスの上に立ってると思う。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 14:02:35 ID:glouqu9Q
>>584
  ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧                  _   , --、
<                >              __  〈.`ーヽ  ヽ'ーヽ
< はーっはっは!!   >            , ‐、 〈⌒ヽ ヽ ーヽ  {  '''|
< しっと団参上!!!  >         |  | | | | | /   |
<AAでの参上ご容赦   >         | | | 、_, |  | ,,,,,.|ノ _,,,,/
<願うぞ、オンドレ等    >            |`'' ヽ_,!   ヽノ   〉  //⌒)
  ∨∨/L,    |  \/∨           ヽ           '′ /´ /
   ./ ト、└L, |  jJヽ              |    /  /    ノ ,/
   ハ |  \ しlv┘/|!               |          //
    | 'ゝ\__> l /  ノ|               ヽ           /´
  /| '⌒〜-イl、`ー ´(|       ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
/  .|      ,' `¨⌒/      <                      >
  / |ヽ.    ,'    ∠-―- 、   < みなの者!!いざ出陣!!!    >
/  ||\__,/__, <__      >ー< 町にはびこるアベックどもを     >
  //| !    /      ̄` /    < 根絶やしにしろ!!!!       >
/,,/ |    |        /     < 月に代わって成敗じゃ!!     >
/⌒、    人,. -‐   /、,,,__    <                         >
   ` _r''"_, \_,/::::::::::::::::::........ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 14:04:39 ID:fOxprM6U
誰かクリスマスっぽいキャラ召喚してよ
598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 14:05:32 ID:OtI++Rzx
正直嫉妬するのがよく判らない。
恋人ってのはなるものではなく、羨ましがるものでもなく、脇からちょいちょいいじるものだろう。
サイトとルイズなどからかいがいが有りそうだ。

まぁ、何人が賛同してくれるかは知らんが。
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 14:33:38 ID:U99c31pd
嫉妬もなにも、するもしないも人の勝手。全ての行動が「〜であるべき」と決められているのなら何を召喚しても一緒。
する側もされる側も相手の行動、自分の行動に対して深い配慮が必要なのが人の生ってもの。

しかししっと団とか呼んだらあのノリでギーシュイベントまでには周りに思想が浸透してそうだな。
「そうだギーシュお前が悪い」「許さん」「なにがバラだ」etc
600鷲と虚無 ◆I3um5htGcs :2009/12/24(木) 14:35:19 ID:2e7ljdBm
>>580
最近リアルでゴタゴタが続いていまして…
どうかもうしばらくお時間をOTL
601名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 14:43:20 ID:AHODvas/
クリスマスっぽい…

世界をたった一晩で翔け巡るスピードや大気中の水分などものともせず…

しかも、世界中の子供達に夢や希望を与える超人サンタクロースだろうか。
602名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 15:16:45 ID:qvY+uqxv
>>596
AAは止めろって……
603名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 15:36:00 ID:pwminBVg
誰も突っ込まないけど
>>587
マーテルな

クリスマスと言えば逆襲の主人公が覆面ソルジャー・マジカルアーミーの副業でサンタやってたような?


嫉妬団を実際に召喚したらルイズが嫉妬レディ二号になってるのしか想像出来ないぜ……
604名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 16:06:19 ID:Dlqly0ck
H
605名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 16:08:20 ID:UVw+7L6c
ナインボールを召喚…だと?
606名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 16:25:30 ID:Ev09bK3e
フォオオオオオ
607名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 16:27:33 ID:LaSPDpTf
>>606
それしっとマスクじゃなくて変態仮面です。
608名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 17:00:25 ID:YqjYbCq0
OGSの戦士ロアがサイトと一緒に召喚されました
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 17:02:18 ID:zwaAXSSx
さあ、今年も外なる神を祝う日が来ました。いあ!いあ!
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 17:21:02 ID:owYwhiOE
最近のツンデレはヤンデレ要素も多々含んでいるのか、やけに攻撃性が高い気がする。
……まぶらほのメインヒロインほどじゃないけど。
611名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 17:43:16 ID:Ev09bK3e
ちょっと憎まれ口叩いちゃうぐらいでいいんだよツンデレは
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:17:46 ID:ijMOMHR0
>>598
クレしんのよしりんみっちーのようなバカップルはぶっ飛ばしたくなるけど、種死のシンステみたいな悲恋はくっつけてやりたくなる
ルイサイは、とにかくループを脱することだな。
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:17:52 ID:PLRQWitn
「むかついたから殴る」ではすでに人間としてどうかと思われるレベルだからな。
そういうのはできれば全力で縁を切りたいタイプ。
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:27:47 ID:Hb31GsW0
偽悪者や、恋愛に憶病な子の近づきたいけど近づくのが怖いってのがツンデレだべな。
ただ口が悪いとか、乱暴とかそういうのはツンデレとは言わない。
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:28:13 ID:zwaAXSSx
>>612
ニャル「おっと、そのループ脱出はなしだ。(キリキリキリキリ」
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:30:14 ID:0mzHGbY0
なぁに、いずれツンヤンが一世を風靡するさ
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:43:26 ID:hI/a+nzi
ツンデレだったらキマグレでも召喚すれば
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:49:26 ID:owYwhiOE
ヴァリエール公爵は、よくカリーヌさんがツンからデレになるまで堪える事が出来たな。
まさに勇者!
……エレオノールさんには、まだ勇者が現れないんだろうか。
619PERSONA-ZEROの人 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 18:55:18 ID:9j9uYURu
ペルソナ4より番長召喚、弟二話。

問題なければ19:05から投下します。
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:56:09 ID:Hb31GsW0
カリーヌさんは中身が憶病者って知ってれば公爵も可愛いと思えるでしょう。
エレオノールさんは・・・
621名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:01:02 ID:si4Kxo1e
PZの旦那、さるさんは正時でリセットされますんで
このくらいの時間だと跨ぐような投下をするとお得ですぜ

>>616
ツンツンしてるかと思ったら、急に関西弁になる?
622PERSONA-ZERO 2-1 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:05:03 ID:9j9uYURu
「―――びっくりした」

 そう言いながら、番長はにっこりと微笑んだ。

「えっ……あ、す、すいません! 驚かせちゃいましたか?」

 シエスタは慌てて、両手を胸前でワタワタさせながら謝罪を口にする。
 次いで、ペコリと頭を下げた。

「……ごめん、冗談」

 それほどまでに畏まられると思っていなかった番長は、逆に申し訳なくなり頭を下げたした。
 そしてその、可愛らしい擬音が聞こえてきそうな仕草に、番長はクスリと笑みを漏らす。

「冗談……?」

「うん、ゴメン」

「な、なんだ……冗談ですか。もう、私の方がびっくりしちゃいましたよ」

「意外とイジワルなんですね」

 そう微笑みながらシエスタは、ホッと胸を撫で下ろすと番長から一人分間を空けた隣に腰を下ろした。
 そんなシエスタに番長は鼻の頭をかいて答える。

 シエスタに出会ったのは、番長がこの世界に召喚されて2日目の朝、つまりつい先程である。
 にも関わらず、番長はシエスタにほのかな親愛の情のようなものを感じていた。
 きっかけは洗濯の場所がわからず迷ってウロウロしていた時、この場所を教えてもらったこと。
 そして、彼女は親切にココでの洗濯の仕方を教えてくれた。

 元々番長は家事一般、専業主婦並みかそれ以上の腕前を持っていた。
 特に料理に関しては、周りにいる女性陣に比べても天と地の差があった。
 ―――もとより女性陣の作る物体Xが酷過ぎるという話もあるのだが―――
 しかしそれも、洗濯機・ガスコンロ・炊飯器など文明の利器があってこその話である。
 案内してもらった後、女性ものの下着類と洗い桶を前に途方に暮れていた番長の元に
 わざわざ引き返してまで丁寧に教えてくれたのはシエスタであった。
 まだ自分の仕事も残っているというのにだ。

「―――? どうなさったんですか?」

「あ、いや……」

 思わずシエスタを見つめてしまっていたことに気付き、番長は慌てて眼をそらした。
 やや長めのボブカットに切り揃えた黒髪と漆黒の瞳、少しソバカスが浮いているが
 その肌は、水場で仕事をしているとは思えないほどきめ細やかで美しい。
 自分に微笑むその顔は、素朴でありながら愛嬌もある。

「キレイだな、と思って」

 こういうことをサラッと言えてしまうのが番長だ。
 それを受けたシエスタは、たちまちその頬を紅く染めた。

「え?……ええ!?」

「な……なに言ってるんですかミスタ・バンチョー! からかわないでください」

 ワタワタと両手を振りまわしながら慌てるシエスタ。
 その様子に、また番長からクスリと笑みがこぼれる。
 それを見たシエスタの駄々っ子パンチ。ぽかぽか。ぽかぽか。
 早朝のトリステイン魔法学院に、2人の笑い声が響き渡った。
623名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:05:46 ID:4rY/Wwp5
片言の日本語か流暢な英会話でツンツンだしょ。
「アンタノタメニシタンヤナイデ」
624PERSONA-ZERO 2-2 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:06:07 ID:9j9uYURu
 
 思えば―――コチラに来てから、こんな風に人と会話したのは初めてだ。
 丁寧な対応ではありながら、どこか事務的で微妙に警戒心を持っていたコルベール。
 そして敵愾心を丸出しにしていた、自分をここに呼び寄せた少女。
 その少女を嘲笑していたクラスメイトとは、話をする気にもなれなかった。
 だから、シエスタが言った「寂しそうにしてたから」という言葉を、番長は否定できなかった。

「寂しそう?」

「はい、おせっかいかとも思ったんですけど……なんとなく」

 そう言いながら、シエスタは照れたように笑う。
 ああ―――この娘は、こういう娘なんだ。
 番長は自分の胸の奥に、なにか温かいものを感じた。それはおそらく―――

「そう……かもしれない」

 思い出す。
 花村陽介。里中千枝。天城雪子。クマ。巽完二。久慈川りせ。白鐘直斗。
 堂島の叔父さん。奈々子。部活のみんな。学校や町の人たち。
 言ってくれた、離れても心は繋がっていると。

 ならばこの感情はなんなのだろう。
 言われて初めて気がついた。

「友達がいたんだ」

 シエスタは答えない。黙って番長の次の言葉を待つ。

「いや……これじゃ故人みたいだな」

 苦笑を洩らす。

「いいやつらだよ」

「俺達の町に、ちょっとした事件が起こってさ。解決しようとみんなで頑張った」

「回り道もした、挫けそうにもなった。でもアイツらがいたから乗り越えられた」

 空を見上げる。
 そこにはあの頃とかわらない、澄み切った青い空。

「また、会えるかな」

 シエスタは答えない。
 しばしの沈黙。不思議とその沈黙が心地よかった。
 やがてシエスタが不思議な言葉を口にする。
 歌うように。囁くように。

「ノモラカ・タノママ―――」

「……え?」

「元気の出るおまじないです」

 そう言ってシエスタはニッコリと笑った。

「おじいちゃんに教えてもらったんです。私の家に伝わる魔法のおまじない。誰でも使える心の魔法」

「おじいちゃんは、なんでも願いをかなえてくれる魔法だって言ってましたけど、私はそんなのいりません」
625PERSONA-ZERO 2-3 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:06:54 ID:9j9uYURu
 
「でも、これを唱えるとなんだか心があったかくなるんです。元気になるんです」

 キョトンとしている番長に、シエスタは照れたように頬を紅く染めた。

「あ、あはは……変ですよね私。こんなこと……」

「いや……」

「ノモラカ・タノママ」

 不思議と心が温かくなる気がした。元気が出た。
 心温かな彼女と接したかもからしれない。
 だがそれでも、彼女の言うことは『真実』なんだろうと思う。

「うん、元気出た」

 ニッコリと。シエスタの頬が朱に染まる。

「へ……変な方ですね。ミスタ・バンチョー」

「変かな」

「あ……す、すいません。変だなんて失礼なことを……」

「いや……」

 慌てて頭を下げようとするシエスタを番長は手で制した。

「そっか、変か」

 言われたことは何度かある。
 うぬぼれでなければ、それは良い意味でだったはずだ。

「えっと、あの、その……」

「じゃあ変でいいや。シエスタさんと一緒だ」

「え……」

 いたずらっぽく番長がほほ笑む。
 さらに紅が濃くなった。耳まで真っ赤だ。

「も、もう……やっぱりミスタ・バンチョー、変です」

 照れ混じりに、シエスタがクスクスと笑う。
 つられて番長も笑う。

 思い出す。
 ジュネスのフードコートで、バカ話をして笑いあったこと。
 みんなで祭りに出かけたこと。修学旅行での王様ゲーム。
 文化祭で女装して、笑い者になったのも今では良い思い出だ。

「それからさ、『番長』って呼んでよ」

「はい?」

「友達に敬称はおかしいでしょ?」

「え、ええ!?」
626名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:07:05 ID:si4Kxo1e
「……一分は長すぎる」支援
627PERSONA-ZERO 2-4 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:07:40 ID:9j9uYURu
 
 またシエスタがワタワタと慌てだす。
 コロコロと表情を変えるシエスタは、見てて微笑ましい。

「そ、そんな……私なんかが友達だなんて……」

「駄目かな」

「そんな、駄目だなんて私……」

 オロオロと戸惑うシエスタ。
 困らせてしまっただろうか、迷惑だっただろうか。
 しかし番長は、スッとシエスタに手を差し出す。

「あ……」

「じゃ、じゃあ、バンチョーさん。私のこともシエスタで……その、できれば呼び捨てで……と、友達ですから」

 そっと触れるように、シエスタがその手を握り返した。
 水場仕事でその手は荒れている。でも美しい手だった。

「うん、じゃあシエスタ……」

「今後とも、ヨロシク」

[BGM : SMILE / 目黒将司 / Persona4 Original soundtrackより]



 ※※※



「そういえば……」

 洗濯も終わり自分の主の部屋へ戻る途中、シエスタと別れる手前で
 番長は思い出したようにシエスタに声をかけた。

「シエスタって本名?」

「…………はい?」

 シエスタは一瞬、なにを言われたかわからずに固まってしまった。
 理解しようと番長の言葉を咀嚼する。やっぱりわからない。

「えっと……本当の名前かってことですか?」

「うん」

「……えっと」

 聞き返してみても、意味はわかったが意図がわからない。
 なので素直に答えることにした。

「はい、本名ですけど……それがなにか」

「ふーん……じゃあ、この学校……町でも国でもいいけど、偽名を使ってる人っている?」

「えーっと……」
628PERSONA-ZERO 2-5 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:08:28 ID:9j9uYURu
 やっぱりわからない。
 つい先ほど、友好の契りを結んだ彼の言葉がさっぱり理解できない。

「そうですね……貴族の方で、メイジとしての二つ名を持ってる方もいらっしゃいますけど、
 偽名とは違いますね。呼び合う時は、普通に名前で呼び合いますし」

「そっか……」

「それに偽名を使ってる方がいらっしゃるとしても、それを隠すために使いますから……」

「ああ、そうだよね。普通、わからないか」

「はい」

 だったら、用心に越したことはないのだろうか。
 でも、考えすぎなのかもしれない。
 それに、シエスタは友達だ。

「じゃあさ……」

「楽しそうね」

 番長が、シエスタに何事か伝えようとした時だった。
 シエスタとは違う不機嫌そうな声に、それは遮られた。
 声の主に視線を移す。

「アンタね……朝ちゃんと起こしなさいって言ったでしょ!」

 番長の主たる少女だった。
 服こそ着替えているものの、その象徴たるピンクの髪はところどころハネている。
 あきらかに寝起きで、その顔にはデカデカと『不機嫌』と書いてあった。

 しまった。
 ついシエスタとのお喋りが楽しくて、時間を忘れていた。

「ああゴメン、ちょっとシ―――」

 シエスタと話をしてて、と言おうとして口をつぐんだ。
 この剣幕を相手にそんな事を言えば、確実に責任がシエスタにかかる。
 いや、そうじゃなくても怒りの矛先がシエスタに向かう。

「いや、ちょっと洗濯にてまど……」

「も、申し訳ありません! 私がバンチョーさんに声をかけてしまったせいで、お時間をとらせてしまったんです」

「責めるならどうぞ私を……」

 先に言われてしまった。
 ワタワタと、その動きがトレードマークですと言わんばかりに腕を振る。
 庇おうとしたら、逆に庇われてしまった。つくづくいい娘だ。

「バンチョー、さん?」

「ふーん……随分仲が良いのね」

「え、いえ、あの……その」

「アンタは!」

 ズビシッ!
629PERSONA-ZERO 2-6 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:10:03 ID:9j9uYURu
 
 少女の小さな指が、擬音を伴って番長を突き刺す。

「平民の! 使い魔の分際で!」

「貴族の! ご主人さまを差し置いて!」

 ズピシッ! ズピシッ!

「平民のメイドとキャッキャウフフよろしくやってたってわけね!」

 ズビシィィィッ!

 意図せずして、矛先が番長に戻ってきた。ここまではいい。
 だが、「認めない」「いらない」と言っていたのは彼女の方ではなかったか。
 しかも言ってることが微妙に事実と違っている。
 大体、貴族様がキャッキャウフフなんて言い回しどこで憶えたんだ。

「いや、だからさ……」

「ほ、本当に申し訳ありません! あの、朝のお世話でしたら代わりに私が……」

「もういいわよ!」

 キッと睨みつける。
 あくまでその視線の先にいるのは番長だ。

「今からちゃんと準備し直してたら授業に間に合わなくなるわ。もう私は朝食にいってくる。だけど……」

「バンチョー! アンタは駄目よ! 朝食抜き!」

 そう言い放つと、彼女は大股で食堂へと向かっていった。

「……やれやれ」

「あ、あのっ! ごめんなさい! その、私のせいで……」

 シエスタが真っ青になりながら頭を下げる。
 ペコリ、ペコリと何度も。その瞳には涙が浮かんでいた。
 ずいぶんと対照的な二人だった。

「いや、シエスタのせいじゃないよ。俺が……」

「で、でも!」

「いいから……ほら、落ち付いて。ね?」

「は……はい……」

 怒り心頭にこの場を去った少女。
 ベクトルこそ多少異なるものの、彼女と似た少女を番長は知っている。
 わがままで素直になれないけど、本当は寂しがり屋な女の子。
 少しずつ打ち解けていくさ中、時折見せる素直になれないながらも
 頬を染めてみせる彼女の姿には、ときめきを覚えたものだ。
 彼女がそんな風だったのは理由があった。

 彼女はどうだろう。自分をここに呼び込んだ小さなメイジ。
 必死に召喚の儀式のやり直しを要求する少女。
 その姿には、なにかの決意と矜持が垣間見えた。
 そんな彼女をあざ笑うクラスメイト達。
630PERSONA-ZERO 2-7 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:10:57 ID:9j9uYURu
 彼女はそれに必死に耐えている様に見えた。

 そんな彼女と、また別の少女が重なって見える。
 共に歩くことを忘れ、必死に一人で戦おうとしていた少女。

「考えるな、感じるんだ―――」

「……え?」

 それは、その少女が心の師匠としていた人物の遺した言葉である。

 考えてみれば、ここに来た時の最初の印象に左右されすぎたかもしれない。
 頼りになる、いつでも冷静沈着―――仲間たちからそう評されていた番長ではあるが、
 それでも彼は、精神的にまだ未成熟な一介の男子高校生である。
 突然見知らぬ土地に飛ばされ、敵愾心丸出しの対応をされれば反発したくなることもある。
 それにあれこれ理由をつけ、すべてを否定しかけてはいなかったか。
 『寂しい』とは、その現れではなかったか。

 思い出す。必死にやり直しを要求した少女の姿。
 クラス中からの嘲笑に、ひたすら耐える少女の姿。
 そして今しがたの彼女。

 そこに感じた、彼女の本質は―――

 それを今、確かめる術はない。
 ならばそれを確かめようと思う。術をつくろうと思う。
 彼女の『真実』に近づきたいと思う。

「みんな仲良く。それが一番だ」

「え?」

 理想論である。
 後頭部をポリポリとかきながら、溜息をつくように笑った。

「そう思わない?」

「―――はい」

 だがしかし、シエスタは力強く頷いた。

「じゃあ、俺は彼女―――ルイズさんを追いかけるよ」

 その前に、洗濯した下着を干してこなければならない。
 追いつくのは授業ギリギリになるだろうか。

 離れていても心は繋がっている。
 その意味を、番長はやっと理解した気がした。

 走り出した足は止まらない。



 ※※※



 なんとか授業には間に合った。
631名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:11:56 ID:si4Kxo1e
ハイジャンプ魔球支援
632PERSONA-ZERO 2-8 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:12:11 ID:9j9uYURu
 あの後、青春ドラマのワンシーンよろしく行動を開始した番長だが、
 足が重い。というか体が重い。
 そこで自分が、ここに呼び出されてから今まで、なにも食べてないことを思い出した。

 結局、洗濯物を干すのはシエスタに手伝ってもらい、空いた時間で食事を出してもらった。
 ルイズはもうすでに食堂にはいなく、ポツポツと残っていた生徒達も、もう食事を終えるところだ。
 時間がないことも相まって、ガツガツと隙っ腹に料理を放り込む。
 白く柔らかなパンと出汁のきいたスープのコンビネーションが抜群だった。
 「贅沢もんの貴族連中は、なんだかんだ理由をつけて残しやがるからな。アンタみたいに美味そうに食ってくれるなら、料理たちも本望だ」
 そう言ってお代わりを進めてくれたのは、料理長のマルトーさんだ。
 何故か気に入られたらしい。
 食事に困ったら、いつでも来ていいとも言ってくれた。シエスタとマルトーさんには、もう足を向けて寝られない。
 今度、なにかお礼を考えなくては。

 結局、スープを3杯お代わりし、ルイズの隣についたのは教師がドアを開けるのと同時であった。

「突っ立ってないで座りなさいよ。後ろに迷惑でしょ」

 番長の姿を一瞥したルイズが、開口一番そう言った。
 どうやら存在を無視されるまでには至ってないようだ。
 その言葉に従い、床に腰を下ろす。
 それを見たルイスがなにやら呟いたようだが、番長には聞こえなかった。

「おはようございます皆さん。どうやら春の使い魔召喚の儀式は全員大成功だったようですね。このシュヴルーズ、一安心です」

 その言葉にルイズは俯き、小さな肩を震わせていた。

「…………」

 やはり、ルイズにとって自分は不満なのだろうか。
 それも仕方ないかもしれない。
 使い魔として非常に珍しい存在であるらしい自分は、周囲の嘲笑のタネでもある。
 これが良い意味でレアな、たとえば伝説級の種族……自分たちの世界で言う架空の生き物ドラゴンのような。
 そういうものを召喚していれば、周囲の評価はまるで違っていたのだろう。

「……ミス・ヴァリエールも、よく召喚を成功させましたね」

 シュヴルーズと名乗った教師が、ルイズに声をかけた。
 その声には嘲りも蔑みの色もない。ルイズを見るその瞳は優しく微笑んでいた。
 それでもルイズの顔は上がらない、上げられない。

 クラスのどこからか、クスクスと含み笑いが聞こえた。
 瞬く間にそれは教室中に広がり、ついには男子生徒の一人が声を上げた。

「どうせ召喚できないからって、どっかの平民を金でやとって連れてきたんだろ! ゼロのルイズ!」

(ゼロのルイズ……?)

 その言葉は確か、ここに呼び出されたばかりの時に聞いたような気がする。
 シエスタがメイジには二つ名があると言っていたが、それだろうか。
 その割には、あまり誉れのある呼ばれ方じゃない気がする。

「ち、違うわよ! 召喚はちゃんとしたわよ!」

「うそつけ! 魔法を成功させたことがない、成功率ゼロのルイズの癖によ!」

 なるほど、そういうことか。
 魔法成功率0、魔法の使えないメイジ、故にゼロのルイズ。
 それがルイズのコンプレックスになっているであろうことは、容易に想像できた。
633PERSONA-ZERO 2-9 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 19:12:54 ID:9j9uYURu
「う……うるさいわね! 召喚したって言ってるでしょ! 私だってこんな奴……!」

 ふと、ルイズと目が合った。
 その瞳は、怒っているような、困っているような、それでいて悲しそうな……複雑な色をしていた。

「こんな……こん……な……」

 この目は。
 何かを訴えようとしている目だ、何かを否定している目だ、何かを受け入れようとしている目だ。
 何かを言おうとして、それが言ってはいけない最後の一線に届く声だと気づき、躊躇している目だ。
 自惚れていいのだろうか。その疑問符を番長は即座に振り払った。
 今にも涙で濡れそうになっているその目に、番長の拳が自然と固まった。

「なんだよ! なにか言い返してみろよ!」

「どうせ、【コンストラクト・サーヴァント】も絵具で紋章描いたんじゃねーの?」

「あっはっは! そうだ、ちょっと水かけてみろよ! 消えるかも知れないぜ! ぎゃはははは……ハグムッ!」

 番長のその拳が、机を叩きつけそうになったその瞬間、たった今バカ笑いしていた男子生徒の声が止まった。
 見ると、その男子生徒の口が粘土のようなもので塞がっている。
 さらにシュヴルーズが杖を振るうと、罵倒に参加していた生徒全員の口が次々と塞がれていった。

「……お友達を、侮辱するものではありませんよ」

 教室全体が静寂につつまれた。先ほどの喧騒が嘘のようだ。

(これが……魔法か)

 この世界に呼び出された時、魔法で空を飛んで教室に帰る生徒達を番長は見ている。
 しかし、使い方によっては随分汎用性のあるもののようだ。
 フェンタジー小説や映画に出てくる魔法と違い、どちらかというとお伽話や
 自身の愛読書でもある『魔女探偵ラブリーン』に出てくる魔法に近い。

 なるほどこれならばメイジである貴族と魔法の使えない平民との間に、絶対的な階級差があるのも頷ける。
 そして、貴族でありながら魔法を使えないというルイズは、そのせいで罵倒と嘲笑にさらされているのだ。
 使い魔は主の実力を計るという。故にルイズはあれほど使い魔にこだわったのだろう。
 自分の力を示すために。周囲を見返すために。

「では……授業を始めましょうか」

 そう宣言しながら、シュヴルーズが右手の杖を振るう。
 そこに、こぶし大より一回り小さいくらいの小石が出現した。

「私の二つ名は赤土。赤土のシュヴルーズです」

「これから一年間、皆さんに『土』系統の魔法を抗議します。魔法の四大系統はご存知ですね? ミスタ・マリコルヌ」

「はい。ミセス・シュヴルーズ。『火』『水』『土』『風』の4つです」

 いつの間にか口を塞ぐ粘土が外されていたマリコルヌという少年が起立し答えた。

「その通り」

「今は失われた系統魔法である『虚無』を合わせて、全部で五つの系統があることは、皆さんも知ってのとおりです」

「その五つの系統の中で『土』はもっとも重要なポジションを占めていると私は考えます」
634名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:14:43 ID:si4Kxo1e
エビ投げハイジャンプ魔球支援
635名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:16:03 ID:4rY/Wwp5
エビ投げハイジャンプ萌える魔球支援
636名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:22:49 ID:0mzHGbY0
支援

>>621
ツンデレの「ツン」とヤンデレの「ヤン」でツンヤン。
ツンツンしてるかと思ったらヤンだように迫ってくる
637PERSONA−ZEROの人:2009/12/24(木) 19:46:00 ID:ED99cigS
すいません さるさんです

アドバイスまでいただいたのに 予告を優先してしまいました
正時をすぎたら再開しますので それまで雑談をお楽しみ下さい
638名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:46:44 ID:JGZZvxjY

どういう状況?

代理スレにも来てないし
639名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:47:43 ID:JGZZvxjY
あぁスマン、>>637
了解
640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:49:58 ID:si4Kxo1e
>>637
まず、sageが半角じゃないのでスレが上がっています。
次に、いくら投下が少ないとは言え、代理に投下せず長時間スレを占有する行為は避けるべきではないでしょうか。
641名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:59:58 ID:qgyXAPaF
まぁとりあえずミスは誰にでもあるからあまり気を重くしちゃ駄目だよ。
大事なのは、次やるときにはそのミスをしないという事さ。
642PERSONA-ZERO 2-10 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:00:11 ID:9j9uYURu
 淡々と授業は進んでいく。
 ふとルイズを見上げると、彼女は真剣に授業を聞いているようだった。
 その眼は、先ほどの騒動を忘れたかのように真剣だ。
 シュヴルーズの一言一句を聞き逃さぬよう、睨みつけるように授業に聞き入っている。

「ミ、ミセス・シュヴルーズ! それは黄金ですか?」

 突如、教室中にざわめきが走った。
 見ると教壇の上に、黄金の輝きに似た鉱石が輝きを放っている。

「いいえ違います。黄金は実力の高いスクウェアのメイジが全力をもってして、ほんのわずか錬金できるかできないか……そういうものです」

「私はトライアングルですから当然無理ですね。……これは真鍮です」

 それでも、教室にはどよどよと動揺が広がっている。
 中だるみしてきた授業に、黄金という餌で興味をひかせ集中力を取り戻させる。
 なるほどシュヴルーズという教師は、メイジとしてはもとより教師としても実力者なのだと思えた。
 まあ、中には何を勘違いしたのか

「じゃあ、土系統を極めれば俺も億万長者になれるかも?」

 などという浮かれた声も聞こえてきたわけだが、それは即座に否定された。
 O・R・Zの形で項垂れる男子生徒。

「えー、それではこの『錬金』をどなたかにやってもらいましょう。そうですね……」

「ミス・ヴァリエール、前へ出なさい」

 突然のシュヴルーズの指名に、ルイズが硬直する。
 同時に、教室中の空気が「ゲッ!」という形に固まった。

「……? どうしたのですか、ミス・ヴァリエール。早く前へ」

 その空気に疑問符を抱きながら、シュヴルースがルイズを促す。
 その時、赤髪に褐色の肌をした女子生徒が勢いよく立ちあがった。
 豊満な乳房が慣性に負け、盛大に、揺れる。

「…………」

 その様子にルイズがなにやら苦い顔をしたように見えたが、番長は気づかないふりをした。

「ミセス・シュヴルーズ、その……やめておいたほうがいいと思います」

「どうしてですか? ミス・ツェルプストー」

「危険です」

 その表情は真剣そのものだ。
 その言葉に、番長も疑問符を浮かべる。危険とはどういうことであろうか。
 ルイズの魔法が失敗ばかりだというのは、先ほど知ったばかりだが、
 まさか漫画やアニメのように爆発するというわけではないだろう。

「危険? どういうことですか?」

「……爆発します」

 たった今、同じ事を否定した番長は思わず「ブッ」と噴き出した。
 ギロリ、と左斜め上からの視線が痛い。

「先生はルイズを教えるのは初めてですね?」
643PERSONA-ZERO 2-11 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:01:33 ID:9j9uYURu
「ええ、そうです。しかし、彼女については前任の先生から聞いてますよ。なんでも大変な努力家だとか」

「その努力がやばいんですよ」

 もう一度言うが、彼女の表情は真剣そのものだ。
 少なくとも、見くびりや嘲りでそう言っているのではない。
 彼女が身をのり出す度に揺れる豊満な胸も、その主張を煽っていた。
 それと正反対に、身をかがめていく男子生徒が数名見受けられたが。

「ミス・ツェルプストー。私は先ほども言いましたよ。お友達を侮辱するものではないと」

「ですから、違うんです! 私は……ムグッ!」

 瞬間、ミス・ツェルプストーと呼ばれた少女の口が粘土で塞がれた。
 もうどうなっても知らないからねと言わんばかりの表情で、赤髪の少女は着席する。
 危険と言い放ったわりには、余裕のある態度で手をヒラヒラさせていた。
 ふと、その隣に座る青髪の少女と目が合った。しかし、その視線はすぐに外される。

(……?)

「さあ、ミス・ヴァリエール。気にしないでやってごらんなさい」

「貴女の魔法に失敗が多いことは聞いていますが、自信を持ちなさい。失敗をおそれては何もできませんよ?」

 教室が「じゃあなんで爆発のことは聞いてないんだよ!」「失敗が多いんじゃなくて0なんだってば!」
 という表情で埋め尽くされる。しかし声には出さない。無駄だからだ。
 すでに生徒の半数近くは机の下に隠れたり、教室から脱出する準備を始めている。

「……やります」

 意を決したようにルイズが立ち上がり、前に出た。
 ざわっ! と教室のざわめき声が一気にボリュームを上げる。

「おだまりなさい!」

 ついには声を荒げたシュブルーズの一喝に、教室が静まりかえった。

(……なんなんだ、これは)

 突然、連続強盗殺人犯が生徒全員を人質に立てこれば、これくらいの緊張感になるだろうか。
 それともピクニックの最中に巨大な人食い熊があらわれた感じか。
 全員が、固唾を飲んでルイズの一挙一動を見つめている。

 そんな中、ついにルイズが呪文の詠唱を始めた。
 ルイズの持つ杖の先に集中する魔力の奔流が、風のように感じられる。
 それは渦をまきながら、ルイズの周囲に集っていった。

 番長は『アナライズ』能力を持たない。
 これがもし、りせであったならもっと上手く感じられたのだろうか。

 ―――それが危険だということに。

「……えっ? なにこれ!」

 ルイズの杖の先から、収まりきらぬ魔力があふれ出すように薄紫の光が放たれた。
 ルイズの失敗魔法は爆発する―――その事実を知っているはずの生徒達が驚きに眼を見開いている。
 そしてそれは、ルイズも同じだった。

(これは……まさか!)
644PERSONA-ZERO 2-12 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:02:27 ID:9j9uYURu
「まずいっ!」

 思わず飛び出した。

 この魔法……いや、この力に番長は覚えがある。
 あらゆる属性を無視し、あらゆる防御を無効化し、全てを破壊の渦に巻き込む万能攻撃。


 『メギドラオン』

            オーバーリミット
 しかもこのエネルギー量は9999メギドラオン。
 『最強の女帝』が得意とした、全てを灰燼に帰す究極の破壊攻撃。
 このままだと、この教室くらいまとめて吹き飛ばしてしまうだろう。
 下手をすれば、この教室棟ごと粉みじんかもしれない。
 だが、どうする? メギドの火は、あらゆる防御を無力化する。
 考えている暇はない。もしアレがあのまま肥大化して爆発したら、最悪死人が出る。

「みんな逃げろ! 飛べる人は全員窓から外へ! できるだけ遠くに離れるんだ!」

 突然の番長の声に、教室にいる全員が驚きの表情で番長を見た。
 番長に注視していた青髪の少女がいち早く反応する。

「……逃げて」

 自ら行動すると共に、隣にいた赤髪の少女ツェルプストーにも声をかける。
 そこで初めてことの重大さを知ったツェルプストーが駈け出した。

「みんな! 逃げるのよ!」

 まず最初に青髪の少女とツェルプストーが窓から飛び出した。
 【フライ】の魔法で、空高く舞い上がる。

「な……なんかヤバイらしいぞ!」

「なんなんだよぉっ!」

「逃げろ! いや、俺が逃げるぞ! どけよっ!」

 パニックになった。
 生徒全員が窓に殺到、生徒数人の体積に耐え切れず軋みをあげている。
 その様子に、番長は自らの失敗に舌打ちしたが、パニックを考慮している暇はなかった。

「落ち着け!」

「まだ爆発までは時間がある! 落ち着いて順番に避難するんだ!」

「さあ、先生も!」

 ルイズの隣で半ば腰を抜かしていたシュブルーズは、その声に気を取り直したのか
 毅然とした態度で立ち上がった。

「……いえ、私は教師です。生徒の安全を守る義務があります」

「しかし」

「大丈夫、生徒達を誘導したら私も避難します」

「ここは、お任せしてよろしいのですね?」
645名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:03:12 ID:si4Kxo1e
大回転支援
646PERSONA-ZERO 2-13 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:03:19 ID:9j9uYURu
 コクリ、と番長が頷く。

「……信じます」

 それだけ言って、シュブルーズは窓に殺到する生徒達の元へ駆けた。

「みなさん! 落ち着いて、順番に! 順番に避難すれば間に合います! 落ち着きなさい!」

 その声で、生徒達はやや落着きを取り戻したようだ。
 シュブルーズの誘導に従い、【フライ】で飛び上がっていく。
 あっちはもう安心だろう。次はルイズだ。

「ルイズ……落ち着いて、聞こえてる?」

「あ……な……こんな……なに……これ……」

 予想通り、ルイズもパニックを起こしていた。
 自分の預かり知らぬ力が自分から溢れ、今まさに強大な破壊を巻き起こそうとしているのである。
 無理もない。顔は真っ青になり、その体は小刻みに震えていた。
 既にメギドの火は、臨界寸前まで膨張し、ルイズの意思を離れている。
 杖を手放させれば逃げることもできるが、ルイズの手はガチガチに硬直し
 手を放そうにも、自分の意志ではどうにもならなくなっていた。

「落ち着いてルイズ。『それ』は君の力の一つだ。扱い方は俺が知っている……任せるんだ」

「……アンタ……に……」

「俺は君の使い魔だ。使い魔は主を守るんだろう? 大丈夫、俺が君を守る」

「あ……」

 一本ずつ、ルイズの細い指を開いていく。
 徐々に体の震えも収まってきたようだ。
 開ききった小さな手から、杖が離れた。
 刺激しないように、ゆっくりとそれを床に置く。
 だが、やはり力の膨張は止まらない。
 一体どれほどまでに膨れ上がるのか、そして―――。

(どれだけの力を秘めているんだ)

 未だ緊張のとけきらぬ小さな少女を見る。
 ゼロのルイズ―――魔法を使えぬメイジ。
 それは違った。強大すぎるその力故に、制御ができなかっただけなのだ。
 魔法の失敗が不発ではなく爆発という形で起こっていたのはそういうことだったのだ。

 だがしかし、何故今になってその力の片鱗を見せるに至ったのだろうか。
 クラスメイトの話を聞く限り、今までも失敗の度に爆発を起こしていたようではある。
 しかしそれは、ツェルプストーという少女の態度から察するに、
 後になれば、笑い話ですむような規模だったばずだ。
 たとえば同窓会で、高校時代の昔話を語るように。
 友人との酒の席で、お互いをからかいあうように。

 チリリと左手の紋章が疼いた。
 そういえば、自分も本来持たないはずの『アナライズ』もどきの力を行使した。
 魔力の流れをつかみ取るような感覚は、ルイズの力を探るような力は、
 今までの番長には感じ得なかった力だ。
 もしかすると―――

「ミスタ・バンチョー! 生徒の非難は終わりました。貴方達も早く!」
647PERSONA-ZERO 2-14 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:04:01 ID:9j9uYURu
 シュブルーズの声だ。
 見ると、教室には誰もいなくなっている。

「先生も早く脱出して下さい」

「なにを言っているのですか。言ったはずですよ、私には生徒の安全を守る義務があります!」

「……ではルイズを連れて行って下さい。俺は自分で何とかします。俺はここの生徒じゃありませんから」

「ちょ……バンチョー!?」

「ミスタ・バンチョー! なにを……そんなこと、できるわけがないでしょう!」

 ルイズの持っていた杖に目を向ける。
 紫炎の光はますます大きさを増し、教室全体が大きく地響きを立てている。
 もういつ爆発してもおかしくない。

「では聞きますが、貴女方の使う飛行魔法は人2人を抱えても十分に機能しますか?」

「それは……」

「ですから、俺は自分でなんとかします。ルイズなら軽いし、なんとか飛べるでしょう?」

「しかし……」

「早く! もういつ爆発してもおかしくないんです!」

 怒声一括。番長の声が教室に響く。
 有無を言わせぬ怒声。それは熟練のメイジたるシュブルーズの意思をも貫いた。

「……わかりました、ミスタ・バンチョー。ここは貴方にお任せしましょう」

「ミ、ミセス・シュブルーズ!?」

「さあ、ミス・ヴァリエール。私につかまりなさい。彼の覚悟を無駄にしてはいけません」

(覚悟……? なによそれ。
 なんでそんなものが必要なのよ。死んじゃうってコト?)

 突然で、いきなりで、突発的な展開にルイズの思考は混乱していた。
 心の表面を滑る、理屈的な思考がこんがらがりまとまらない。

(私の使い魔が? 私の初めての使い魔が?)

 故に、真っ先に湧き上がったのは根本にある、単純かつ純粋な感情であった。

(ふざけないでよ……ふざけてるわよ!
 ふざけるな……ふざけるな……ふざけるなふざけるなふざけるな!)

 それは、妹にお気に入りの人形を取られてしまったような、独占欲に似た怒り。
 自分の大事な物をふみにじられそうになった時の、矜持によく似た怒り。

「ふ……っざけるんじゃないわよ!!」

「……ルイズ?」

「なによそれ! 私を助けるために自分は犠牲になろうって!? ふざけるんじゃあないっ!」

「いや、別に犠牲になろうなんて……」
648名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:04:07 ID:3I52PL9g
>>641に同意。
経験少ないみたいだけど頑張って欲しいな。
それにしても……ルイズ、シエスタ、キュルケにタバサ
ティファニア、マチルダ、アンリエッタとアニエス、それにモンモンランシーか。
十股か。凄まじいな。
649PERSONA-ZERO 2-15 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:04:46 ID:9j9uYURu
 これは本音だ。
 若い身空で、こんな異郷の地で、昔の仲間に再開も果たせずに死にたくはない。
 ただちょっと、危険な賭けをするだけだ。
 最悪、自分だけならギリギリ耐えられる。そんな自信もある。

「じゃあ何よ! 死ぬような危険があるからみんなを慌てて避難させたんでしょ!? 空も飛べないくせにどうやって助かるつもり!?」

「本っ……当にふざけんじゃないわよ! アンタは私の使い魔なのよ! 主に使い魔を見捨てる恥をかかせるつもり!?」

「言っておくけど貴族はね! 魔法が使える者を貴族って言うんじゃないのよ!
 どんな危険を前にしても、決して背を向けない者を貴族と呼ぶのよ!」

「おお……ミス・ヴァリエール……」

(あー……なんだろう。この良いこと言ってやったって雰囲気。
 先生はなんか感動してうるうるしちゃってるし。
 そういうこと言ってる場合じゃないんですけど。言ってる場合じゃないんだけど……)

 やれやれと頭を振りながら、番長はため息をついた。
 どうやらこのご主人さまは、素直じゃないが番長を心配しているようだ。
 召喚したとたんに悪態をつき、散々無下に扱ってはきたが、
 ルイズなりに番長に対し、一匙の情を傾けていたのかもしれない。

「……わかった」

 危険な賭けだったはずだ。

「じゃあ、ルイズも先生も、俺にしっかりつかまってて」

「……なにをする気?」

 だがどうだろうか。
 番長はこの小さな少女の一言で、失敗の可能性を否定した。
 ふと左手を見る。そこに契約の証したる、使い魔の紋章が刻まれていた。
 もしかすると、彼はこの世界へ来たその瞬間に、一つの絆を手にしていたのかもしれない。

 キュイイイイィィィィィン……。

 メギドラオン爆発の直前に発生する発動音。
 もう本当に限界だ。

「ペルソナ……カーシー!」

 番長の手に、一枚のカードが浮かび上がる。
 そこには『太陽』の絵が描かれていた。

「え……? なに、これ……」

 そのカードを包み込むように握りつぶす。
 放たれた青い閃光と同時に、耳の長い獣の幻影が姿を現した。
 獣は、番長に寄り添うように、守るようにそばに浮かんでいる。

「い……犬?」

(よし……いける)

 瞬間、ルイズの杖の先に灯るメギドの火が、ひときわ大きく瞬いた。

「トラエスト!」
650PERSONA-ZERO 2-16 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:05:33 ID:9j9uYURu
 
 ドオオオオオオッ!


 紫炎の奔流が、教室という狭い空間で渦を巻く。
 教室内の固定していない全ての物は吹き飛ばされ粉々になった。
 固定している物も、全てが紫炎にやかれ消し済みと化した。
 尚も魔力の奔流は止まらず、教室の外にまでその破壊の手を伸ばそうと暴れまわる。

 ゴオオオオッ!

「ひいっ!」

「うわっ!」

「きゃあっ!」

 その衝撃は、上空に避難した生徒達の元へも届いた。
 それは生徒達を傷つける程のものではなかったが、未熟な者の【フライ】の効果さえ吹き飛ばし
 危うく落下しそうにる者がいた。

 そして、後には無残にも廃墟と化した教室がかろうじて原型をとどめて残されていた。
 不幸中の幸いとしては、開け放たれた窓からほとんどのエネルギーが解放されたおかげで
 外壁の一部が破壊された以外は、周囲に大きな被害がなかったことであろうか。

「……とんでもないわね、コレ」

 全てが終わった後、状況の確認に戻ったツェルプストーが冷汗を流していた。

「……不幸中の幸い」

 一緒についてきた青髪の少女がボソリと呟く。

「そうね……」

 見る者が見れば、幾多の偶然と緻密な力の作用が奇跡的な確率で重なってこの程度で済んだことがわかるだろう。
 その惨状は、若くしてシュヴァリエを受勲した少女にも冷や汗をかかせるに十分であった。
 もしも、これが屋外で放たれていたとしたら、おそらく100メイル規模のクレーターが出来上がっていたことだろう。

「これだけの魔力をルイズが放ったってわけ? じょーだんじゃない、なにがゼロのルイズよ」

「……そのルイズは?」

「え? ……あ、そう言えばアイツ、飛べないんだっけ。こんだけのコトができてコモンルーン一つ使えないなんて
 どんな出鱈目よまったく」

 そう言いながら、ツェルプストーが周囲を見渡す。
 周囲に人影はなかった。また、その気配もない。

「……まさか」

 ツェルプストーが最悪の事態を想像し、再び冷汗を流した時だった。

「大丈夫……だと思う」

 青髪の少女が本を片手に呟いた。

「なんでよ」

「……使い魔」
651PERSONA-ZERO 2-17 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:06:17 ID:9j9uYURu
「使い魔? って、あの平民の男? そりゃ、ちょっと……いや結構……かなりイイ男だったけど。それが?」

 まー、彼に助けられたようなものだけどねー。と付け加える。

「…………」

「……ま、いーけどね。タバサが大丈夫っていうならきっとそうなんでしょ」

 だが、タバサと呼ばれた少女は、それきり本に向ったまま何も語らなかった。



 ※※※



「どうやら、助かったか」

 魔法学院の一角、塀に囲まれた草原の隅で、そう番長は呟いた。
 偶然にもそこは、番長がこの世界に呼び出された際、初めて降り立った
 あの召喚の儀式の庭であった。
 シュブルーズは、突然の転移に目を回し気絶して横たわっている。

「どうやら助かったか、じゃないわよ!」

 ルイズは何故かプリプリしながら、番長を問い詰めている。
 いちいち眉に皺をよせなくては人と話せないのだろうか。

「説明しなさいよ。アレはいったい何? 何が起こったの?」

「あの変な生き物は? 光るカードみたいなのは? 瞬間移動?
 パーッてヒューンってパッてなんなのよ。どうなってるの一体。
 あの爆発は私がやったの? アンタ知ってるって言ったわよね。どういうこと?
 なんなのよアレは説明しなさい!」

「あー……少し落ち着け」

「落ち着けって……はぁ、わかったわよ。……ったく……順に説明しなさい」

「そうだな……まずあの爆発は、間違いなくルイズの力だよ」

「…………」

 ルイズの喉奥からゴクリと音がした。
 アレが自分に眠る力だとしたら、それは嬉しい。
 なにしろ生まれてこのかた、まともに魔法を使えた試しがなく、父と母にも見放され
 長い間ゼロのルイズと罵られてきたのだ。
 あの力を使いこなせたら、今まで馬鹿にしてた連中を見返すことができる。
 もう誰にも馬鹿にされることはなくなるだろう。
 だが―――逆に制御できなければ……。

 ルイズの脳裏に脱出直前の光景が鮮明に映し出された。
 あの魔力量、そして密度、あの後どうなっているであろうかは想像に厳しくない。
 間違いなく、二度とあの教室は使い物にならないだろう。

「『メギドラオン』、それに近いものだと思う」

「……めぎどら……何?」

「『メギドラオン』。俺がここに来る前にいたところで、仲間の一人が得意としていた力だよ」
652PERSONA-ZERO 2-18 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/24(木) 20:07:04 ID:9j9uYURu
「ちょ……アンタの国では、あんな力を使える人がゴロゴロいるって言うの!?」

 冗談ではない。あんな力を持った人間が、もし仮にトリステインに攻めて来でもしたら
 ひとたまりもないではないか。むしろ、今まで攻めてこなかったのが不思議なくらいだ。
 ルイズはその光景を想像し、ゾッと身震いした。

「大丈夫だよ。そんなゴロゴロいるわけじゃない。それに俺の国は……すごく遠いから
 ルイズが想像しているようなことにはならないと思うよ」

「そ……そうなの」

「だけどそうだな……『メギドラオン』とは限らないけど、同じような力は多分本来誰でも持ってる力なんだと思う」

「誰でも……?」

「そう、ただみんな、それから眼を逸らしているだけでね。認めたくないんだ」

「認めたくない……? あんなにすごい力なのに?」

「うん……まあ、いろいろとね、あるんだよ」

「?」

 番長は思う。ルイズの力の源はなんだろうと。
 力の源、すなわち自分の半身。つい目をそらしたくなる負の側面。
 魔法が使えないことに関するコンプレックスだろうか。
 だが、それは彼女の持つ一面にすぎないだろうとも思う。
 彼女の抱える側面。それはもっと奥の深いものかもしれないと番長は考えていた。

「じゃあ……アンタも使えるの? そのめぎどらなんとかってヤツ」

「『メギドラオン』ね。ああ、使えるよ。まあ、ルイズのほど強力ではないけどね」

「そうだなぁ……外で使えば30メートル……こっちでは30メイル? の穴をあけるくらいかな」

「そ、それでもとんでもないわよ!」

「そう?」

 TVの世界では巨大な目玉とか、神話に登場する女神の名を持つ敵と戦ってきたせいか、
 その辺の基準がいまいち大雑把な番長であった。

「あの時現れた犬みたいなのも、アンタの力なわけ?」

「ん? ああ、カーシーだね。アレはなんて言うか……もう一人の自分、でわかるかな」

「……わかんないわよ。もっとわかりやすく説明しなさい」

「ペルソナって言ってね。簡単に言えば、力の源みたいに覚えておけばいいよ」

「力の源……ねぇ」

「あれは、人それぞれ姿が違って、使える力も違う」

「あの瞬間移動も?」

「瞬間移動とはちょっと違うかな。アレは『トラエスト』って言って、ある場所から脱出するためだけの力なんだ」

「ふーん、案外不便なのね」
653名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:08:18 ID:si4Kxo1e
分身支援
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:09:11 ID:ifg5EGHt
>>640
前者はともかく後者は…
そのスレ占有時間云々以前も話題に上がったけど結局どっちの人もいただろ
スレローカルルールになってない、書かれてないことで人を非難するのはアンフェアだと思うよ
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:11:14 ID:qgyXAPaF
支援
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:12:02 ID:si4Kxo1e
>>654
それは単にレス数が多い=投下時間が長いって話で、さるさんになっても代理依頼せずに占有するってのとは別の話とは別じゃなかったっけ?
657PERSONA-ZERO 2-19:代理:2009/12/24(木) 20:15:56 ID:si4Kxo1e
「不便……ね」

 番長は少し苦笑した。
 これでも自分たちのピンチを幾度か救った能力ではあるのだが。

「まあ、俺はカーシーの他にもいくつか別のペルソナを持ってるんだけど」

「他にも?」

 番長はカーシーの他にも、計12体のペルソナを持っている。
 半身といいながら12もあるのはどういうことかとも思うが、あるものは仕方がない。
 イゴールならばもっとちゃんと説明できるのだろうが、特にその必要はないだろう。

「ねえ……それって、私にも使えるのかしら」

 本題が来たな、と番長は思った。
 ルイズはソワソワと落ち着かな気に、それでいて期待するような目で番長を見ている。

「そうだな……さっきも言ったけど、これは誰でも持っている力だと俺は思ってる」

「もしかしたら、ある程度の素質は必要なのかもしれないけど……あれだけの力を発揮した
 ルイズならたぶん大丈夫なんじゃないかな。きっかけさえあれば」

「じゃ、じゃあ……!」

「でも……ルイズには必要ないと思うけどね」

「……なんでよ」

「魔法があるじゃないか。今は上手く制御できないかもしれないけど、
 ちゃんと制御できるようになれば、すごいメイジになれるよきっと」

「そ……そんなの無理よ」

「何故?」

「何故って……アンタも知っているでしょ? 私のあだ名」

「ゼロのルイズ……か」

 番長は思い出す。
 クラスメイトからゼロのルイズと罵られたときの、あの悔しそうなルイズの顔を。
 一人、悔しさに耐えながら肩を震わせたルイズの姿を。
 でも、だからこそ……と思う。
 向かい合った結果ならばいい。だが、魔法が使えないことの逃げ道に
 ペルソナを選んでも、きっとペルソナは応えてはくれない。

「そうよ……私だってなにもせずに嘆いてるわけじゃない。精一杯努力してきた」

「…………」

「ずっとずっと何年も、頑張ってきたもの。それでも駄目だった。……その上……」

「あんなもの見せられたら……怖いじゃない」

 最後の言葉は聞こえるか聞こえないかの小声だった。
 あのプライドの高いルイズが肩を抱いて震えていた。

「……あらゆる危険にも、背を向けない者を貴族と呼ぶんだ」
658PERSONA-ZERO 2-20:代理:2009/12/24(木) 20:16:44 ID:si4Kxo1e
「……!」

「逃げちゃだめだルイズ」

「ア……アンタに何が……!」

「俺は言ったよね。ペルソナの力は、認めたくない力だって」

「……ええ、言ったわ」

 一瞬、頭に血が上りかけたルイズだったが、思いもよらぬ力の籠った声に反論ができなかった。

「あれはそのままの意味なんだよルイズ。認めたくない自分自身。目をそらしたい自分の汚い部分。
 そういった自分をありのまま認めて、乗り越えた時にそれは姿を現す」

「……アンタも、そうだったわけ?」

「ん? 俺? いや……俺はそんなことなかったかな」

「な、なによそれ!」

 説得力ガタ落ちである。

「ま、まあ、俺はきっかけがちょっと特殊だったから」

「…………」

 ジト目だ。

「と、とにかく、そういうことだから。魔法が使えないことの逃げ道にペルソナを選んでも
 きっとペルソナを使えるようにはならないよ」

「もし、きっかけがあったとして、それを乗り越えられなかったら……」

「乗り越えられなかったら?」

「……自分に殺される」

「!」

 ゾッとした。
 具体的にそれをイメージできたわけではない。
 ただ、自分に殺されるというその言葉に、もしかするとそういったものを経験してきただろう
 番長の言葉に、ただ言いようのない恐怖を感じていた。

「じゃ……じゃあ、どうすればいいっていうのよ! 魔法は使えない! ぺるそなとやらも駄目!
 どうすればいいの? もうゼロなんて呼ばれるのは嫌なのよ!」

「ある人が言ってたんだ」

「なにもないってことは、無限の可能性をもっているってことなんだって」

「無限の……?」

「そう、何者でもないからこそ、何者にもなれる。無限の可能性をもつゼロの力」

「ゼロの……力」

「ゼロのルイズ。いいじゃないか。見せつけてやればいい、ルイズの持つ、虚無で無現の力」
659PERSONA-ZERO 2-21:代理:2009/12/24(木) 20:17:43 ID:si4Kxo1e
「虚無……」

 ルイズの心になにか引っかかるものがあった。
 番長の語る抽象的なものではない。もっと現実的な、失われた力の伝説。
 今やおとぎ話と同列に語られながら、いまだ語り継がれる伝説の力。

「ルイズ、俺はね。ドラゴンになろうと思う」

「は?」

 頭のてっぺんから声が出た。
 いきなりなにを言いだすというのか。

「な、なによいきなり。人がドラゴンに? バッカじゃないの?」

「別になんでもいいよ。太古の魔人でも、伝説の巨人でも、白い悪魔でも」

「だから……」

「使い魔は、主の実力を表す―――」

「あ……」

 ここでやっと、ルイズは番長の言いたい事を理解した。

「だからルイズ。俺は何者にでもなろうと思う。ルイズが自慢できるような、胸を張りたくなるような
 そんな使い魔に。我が主のために」

 まったく……いちいち回りくどい言い方をする男だ。

「……私の要求は高いわよ。覚悟はできてる?」

「存じております。マイ・マスター」

 ゾッとした。別の意味で。

「や、やめてよ。アンタにそんな呼ばれ方したら鳥肌が立つわ」

「じゃあ……ルイズ様?」

「アンタね……さんざん人を呼び捨てにしといて、白々しいわよ。いいわルイズで」

「そう? じゃあルイズ―――」

「今後とも、ヨロシク」

 これまでより、ほんの少しだけ晴れやかな気持ちで歩き始めたルイズ。
 全てが氷塊したけでではない。しかし番長のいう『きっかけ』とは少し違うものが
 自分の中で芽生えるのを感じていた。

 そして―――

 すっかり忘れられたシュブルーズが同じ場所で発見されたのは、深夜を過ぎてからであった。
660名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:19:19 ID:I9ttg0lx
支援
661PERSONA-ZERO 2話終了:代理:2009/12/24(木) 20:21:06 ID:si4Kxo1e
以上です。

走り出したペンは止まらない! 状態で、キャラが勝手に動いてるので
双方原作とイメージが違っちゃってるキャラがいるかもしれませんが
些細な部分はスルーしていただけると助かります。

●名前について
ご意見がバラバラなようですので、とりあえず保留……というか好きにやっちゃいます。
一度出したものは引っ込められないので、今は現状のままということで。

>>512
一応、プロットと荒書は最後まですんでいます。
本業もあるので更新頻度は速くないと思いますが、
スレが続く限り最後まで書こうと思ってますのでご安心を。

>>621
アドバイスありがとうございます。
今回は予告してしまったので投下しましたが、次からは考慮したいと思います。

あと代理スレの存在をすっかり忘れていました。
本当に申し訳ない。以後気をつけます。いろいろ励ましもありがとうございます。

----------------------------------------------------------------------------
ということで代理も以上です。
作者さん投下乙でした。

それとローカルルールについては>>654の指摘通りでした、申し訳ありません。
それが当たり前になっていたせいか、>>1のテンプレにも入っているものだとばかり思っていました。
本当に申し訳ありませんでした。
662名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:28:57 ID:3I52PL9g
PZの旦那……でいいのかな? 乙。
いきなりのメギドラオンか。いい意味で裏切られて続きが楽しみだな。
しかし番長、トラエストのためだけにカーシー連れ歩いてんのか。最低三周してんのに。
走り出したペンは止まらない! を維持して頑張ってくれ。
あと擬音はあんまり地の文で使わない方がいいよ。安っぽくなるし。
663名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:32:29 ID:HLBdmo5e
乙でした
やや誤字と改行が気になるけれど面白かったです
錬金授業でここまで大事になったパターンも自分が見た中じゃ初めてですなw
シエスタの爺ちゃんとやらも気になりますが・・・やはり彼なのでしょうか
続き楽しみに待ってます
664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 22:10:51 ID:uUlFOvzW
「今後とも、ヨロシク」

メガテンシリーズを象徴する台詞ですね!
665名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 22:17:08 ID:XQxtRe2W
え?メガテンを象徴するセリフと言ったら、虚弱貧弱無知無能な人の仔よ、じゃないの?
666名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 22:45:34 ID:ifg5EGHt
今後とも、ヨロシク だと思うけどなあ
オレサマ オマエ マルカジリ でもいいけどw
667名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 22:49:29 ID:wvKe4CX7
番外編として、全滅したらageるスレってのも
668名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 22:58:56 ID:YPQS+7+c
あくまをころしてへいきなの?
マッカ(もうかりまっかの元ネタらしい) これはセリフじゃないけど
とかもいいな
669名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 23:31:09 ID:68wpWNDN
マッカと聞いてブレオブの魚人の街を思い出した。
ペルソナといえば2の薬屋の音楽がやたら印象的だったなあ。
670名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 23:33:31 ID:7elM2Nr7
うぉおおおれはああああ(種族名前)こんごともよろしくぅううう
じゃなかったっけ
671名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 23:33:58 ID:XQxtRe2W
ヒットポイント回復するなら傷薬と宝玉で♪
1でも流れてたなかったっけ?
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 23:39:18 ID:68wpWNDN
>>671
そうそう、サトミタダシのうたね
2しかやったことがないんだけど、これほど耳に染み付く音楽はほかに無かった
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 23:52:11 ID:d37oDWTd
             ,. - .─ ─ ─- 、
            /: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
           /::/: : :/: :/: : : :: : : : : : : :::',
            | / /,': i : : : /: :/: : : ハ: : ::i
             /: :/: :/: :/: :ハ: : /  ヽ:::::|
            |: /::/: :/ レk≧ V  ≦ハ |::::|
            レレ /::/  (ヒ_]    ヒ_ン |:::|
             レレ.i  "  ,___,  " l::/
              _ヽ    ヽ _ン   /)))_ 
           _ヽ  >,、  ______ , イ((((  /
            | |\ ヽ;;;;;;;;;;#;;;;;;;;;/) )))/| |

光速の異名を持ち重力を自在に操らない普通の女性警備員。
剣術、射撃、格闘、魔法すべてを使いこなすといわれるが、魔法は最近まで使えなかった一般兵。
自分のことを会ったばかりの相手にも語り、みずからを「ライトさん」と呼称させる。
だが、これが本名かは不明。もともと、とある組織で大した階級でない立場にいた。
が、それが一転。現在は追われる立場になっている。性格は高貴と言えるか微妙だが、
比較的高飛車であり、誰かいるところで、ふとやわらかい表情を見せる一面もあるようだ。


今11章でカメを虐めています
ところでライトニングさんの召喚はまだっすか?
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 00:00:49 ID:3W1T0Y/Y
アナタの♪ テレビに♪ 時価ネットタナカ〜♪
675名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 00:00:50 ID:JcnzUF+q
しばらく「ライトニング」って単語をNG登録した方が良いのかな?
軍板辺り行けなくなりそうだけど。
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 00:28:12 ID:mm+TYsXf
>>674
み ん な の 欲の友♪

もうあの歌の洗脳効果高過ぎ
677名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 00:43:54 ID:0I22MKcb
俺はどっちかつーとP3の通常戦闘BGMだな癖になったの。
678名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 01:20:34 ID:/lTX2CKJ
ペルソナありなら南条君だろ
悪魔相手に交渉してんのに「僕のサイン入りブロマイドをやろう!」とか
「両方表の10円玉をやろう!」とか「土地か株か? 欲しい物を言え」とか素敵過ぎる発言
ペルソナ1の登場人物はいいキャラしてた
679名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 01:25:53 ID:JLUNboHW
たっちゃんのものまねシリーズとか、パンツのライブだったりとか2の交渉もなかなか愉快だぜ
680名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 01:27:05 ID:kMxO2AgZ
「表と裏が逆の10円玉をやろう」じゃなかったか
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 01:27:43 ID:wRecjRFX
交渉「拳で語るスペシャル」

内容:3人で悪魔をリンチする
682名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 02:34:34 ID:fYPbsSbs
ルイズがF-35Bライトニング2を召還したようです…
絶対運用出来ねえ…

戦闘妖精の人…続きが読みたいです。 
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 07:03:46 ID:yHv+oKn1
ルイズが暴走族のリーダーを召喚したようです

「使い魔ぁぁぁぁぁぁ!?
 知らねぇぇぇぇぇなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!!?」
684名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 07:20:25 ID:QVK+7uTY
ルイズが既にルーンっぽい物が刻まれまくっているF-22を召喚したようです

契約時
「取引?誰と取引するというんだ、有機体のカスめが」
フーケゴーレムと対峙した時
「ルイズ、君が臆病者だというわけじゃないけれど、時には臆病者が生き残ることもわかって欲しいね」
685名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 09:24:07 ID:LJa3MtiP
ライトニングは雷光でサンダーは雷鳴ときいた。
だからアメリカ人はサンダーの魔法で雷が落ちると違和感覚えるらしい。
ゼロ魔はライトニングクラウドだから問題ないが。
686名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 09:32:17 ID:G+qIacDq
>>682
コルベール先生へのクリスマスプレゼントになりそうだ
687名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 10:02:54 ID:L+1S+YG6
コルベール先生は超科学力のメカニックと究極の毛生え薬のどっちのほうが喜んでくれるのだろうか?
クリスマスが過ぎたら次は正月だが、最近出番のないワルドのところにも
「ワルドさま、新年おめでとう。今年こそ裏切り者は殺す。
トリステインを代表して、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
なんて年賀状が届くのかねえ。
688名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 10:21:38 ID:sMTPW93h
先生は頭髪のことはあまり気にしてないだろ
あの世界の人間は日本とは違って頭髪にはそんなに拘ってないんじゃねえか
689名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 10:21:57 ID:XFBr1Qeb
ワルドはいまマチルダとの子供の子育てに精一杯で聖地とかに構ってる余裕が無いんだよ
690名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 10:23:19 ID:z6ZLjbhc
トリステインの貴族はメイジとしての誇りを第一に考える、しかし悪く言えば旧態依然として発展性に乏しい。だからこそ『裏切り者』には苛烈な感情を抱くべき……だと思うんですけどね。
まさかワルドは既に暗殺済み、なんてことは?
691名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 10:31:21 ID:FaPh5rW0
>>687
おいおい、そんな年賀状送るとワルドの片腕がマシンガンやら、ネットやらドリルやらに換装できるようになっちまうぞ。
692名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 11:00:40 ID:LUnwrRNO
久しぶりにノボルスレに行ったら、1月に本編の新刊だってさ。
693名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 12:42:48 ID:Ba9OIh4B
>>691
腕以外は基本生身だったか。いっそのこと全身フル換装にすればいいのに。
694名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 12:44:56 ID:gPBwWw3o
>>693
死んでしまったママンを取り戻そうとした結果ですね、わかります
695名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 12:45:04 ID:P+4cPJxt
実はマリコルヌの外伝です
696名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 14:11:53 ID:z6ZLjbhc
サイト「ヴィンダールヴ! ミョズニトニルン! 俺をガンダールヴにしてくれ!」
……と叫ぶサイトを幻視した。
697名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:11:22 ID:fYPbsSbs
ルイズが日本に召喚されたようです… 生活できそうにないな…

698名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:29:42 ID:dIIsMrqb
ドラえもんにあった、殿様が現代に来ちゃう話みたいになるかもな
699名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:33:18 ID:sMTPW93h
だけどスレ違いだよな
700名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:38:35 ID:kBZPSB5G
ワルドはあれだろ。地球皇帝ならぬハルケギニア皇帝になって復活だ
701名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:39:24 ID:XpP2Hpee
>>697
こっちだね。

【IF系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら23
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1260636655/

まとめwikiの、これが結構楽しかった

ルイズは悪友(とも)を呼ぶ!
ttp://www.ifzero.co.cc/%C4%B9%CA%D4SS/%A5%EB%A5%A4%A5%BA%A4%CF%B0%AD%CD%A7%28%A4%C8%A4%E2%29%A4%F2%B8%C6%A4%D6%A1%AA/
702名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:41:48 ID:Ba9OIh4B
うっかり逆召喚系はもう有るのにスレ違いはないだろ。
すっかり毒されてしまってるが。
703名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:48:28 ID:9JSL+sPh
んにゃ、
逆召喚系は本スレじゃなくて避難所スレの管轄だから、スレ違いには違いないよ
細かい話だけどねw
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 16:01:55 ID:KiC4mlq1
逆召喚SS書かれたのってかなり前だからな。。。
今とは違うから
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 16:10:49 ID:G+qIacDq
>>704
らき☆すたのこなたを呼ぼうとしてってやつだっけ? 超懐かしいな
706名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 16:43:23 ID:WGH0N03X
ひさしぶりにまとめを漁ってたらデジモン系が消えてるんだがどういうこと?
読み返したかったんだが…なんかあったのか?

ところで獅子王凱(エヴォリュダー)が召喚されるっていうネタは既出か?
水中に10分以上潜っていられたり宇宙空間に生身で出られたり基本スペックが結構高いしかなり打たれ強いし
サイボーグの方だとメンテナンスとかの問題が色々ありまくるから、エヴォリュダーなら問題ないと思うんだがどうだろう
707名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 17:10:36 ID:4u/yTX0k
ウザ
708名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 17:21:38 ID:tqnQpnzs
>>706
遠慮せずに執筆して下さい
709名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 17:33:18 ID:biS5qRSI
>>706
メガドラモンとマミーモンならまだあるが他は知らん
710名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 17:34:48 ID:P+4cPJxt
サブヒロインが召喚するのってあり?
ルイズじゃなくてサブヒロイン視点なやつとか
711名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 17:38:09 ID:KHVmHlpA
>>710
タバサが召喚やモンモランシーが召喚した例はある。
テンプレによほど違反しない限りは大抵受け入れられるから大丈夫。
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 17:40:35 ID:Ba9OIh4B
ジョゼフに召喚されたサイトはわりかし多いな。
とりあえずサイト、イキろ。
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 18:18:38 ID:biS5qRSI
>>710
最近キュルケが空気なので彼女に召喚させてあげてくだしあ
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 19:45:01 ID:yHv+oKn1
キュルケか・・・タバサにキャシャーンとか考えてたけど
そういや意外と考えなかったな

火・・・ヒトカゲ、クトゥグァ、イグニス、アグニ、セラフィータ・・・・・・炎の中華体育教師・・・チャンプル先生
何か意外と色々浮かんできた
そういやアグニ、ターちゃんのあいつだが、最後まで現代語の習得は出来なかったんだっけ
もし連載長期化すればいつの間にかルーン補正無しで言語交わせるんだろうな
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:00:27 ID:9NCBngLJ
火、火ねぇ……

南斗五車星、炎のシュレン
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:04:06 ID:G+qIacDq
サイキックフォースから

バーン・グリフィス
レジーナ・ベルフロンド
717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:06:36 ID:mm+TYsXf
火…火……炎雷破?
718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:09:38 ID:1nsa66NV
レベルEから原色戦隊カラーレンジャーの面々
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:10:03 ID:yDRF3lLt
「さあ、回復してやろう」
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:10:13 ID:w3JgoT33
炎の錬金術師
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:11:57 ID:OZJNcE69
じゃあタカヤノリコかアマノカズミを単独で
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:13:41 ID:XFBr1Qeb
炎・・・美神ひのめちゃんを召喚してキュルケ出産疑惑
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:14:17 ID:LiEYKm92
トライダグオン、ファイアーキュルケ
724名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:17:55 ID:oocdiuqi
「火星に代わって折檻よ!」のセーラーマーズが脳裏に浮かんだ自分はもう若くない
725名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:25:09 ID:ht3/uO6G
キュルケだったら巨乳キャラやお姉さまキャラを召喚すればよろし
シスタージルとか
726名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:26:47 ID:aoaJoZ22
ファイヤーダグオン、チャイルドマン・パウダーフィールド、花菱烈火、ルッカ、エルク、ファイヤーJデッカー、内田、山田姉

キュルケの言うことを聞いてくれそうな火属性の面子はこの辺しか思いつかねぇ。
727名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:31:15 ID:F+xEsY0i
契約者となった舞なら言うこと聞いてくれるよ

それ相応の報酬は必要だが
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:31:50 ID:/lTX2CKJ
火なら
ギャラクシートリッパー美葉の巡航ミサイル・ルーくん
ロードスの炎の部族長ナルディア(だったっけ?)
猫の地球儀の焔
EGコンバットのG.A.R.Pとか(これは無理あるか)
今宵、銀河を杯にしての思考戦車マヘル‐シャラル‐ハシ‐ハズ
スターハンドラーのヤアブ(どっちかと言えば虚無っぽい?)
これは生徒の数素数じゃなかったらピンチだが
729名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:34:04 ID:RveJxIy5
ドラゴン久保も憧れるカール・ハインツ・シュナイダーを忘れてるぜ
730名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:35:00 ID:oocdiuqi
クイーンズブレイドに炎の使い手ニクスという面白そうなキャラもいたな
貧民出身・上級料理スキル持ち・貴族嫌い・悪ぶってるけど根は良い子・触手生物に良いようにされる
と、かなりおいしい属性の持ち主だ
731名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:36:17 ID:/lTX2CKJ
そういやBASTARD!のダークシュナイダーも火だな
キュルケが召喚したらその日のうちにこまされそうだけどw
732名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:38:46 ID:w3JgoT33
ディムロスがあったな
733名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:44:56 ID:mm+TYsXf
炎系は他にフェニックス一輝とかその前世のカガホとか
シンケンレッドにマジレッド、ウルザードのスーパー戦隊系
リューナイトゼファーなんかも居るな
734名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:47:07 ID:Orf6U2bH
憚れる使い魔にもなれる祇園仮面!
735名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:49:54 ID:MZeB/t9I
・ボール気味の変化球
 アウグスト・ザムエル・ワーレン
 旗艦:サラマンドル(火竜)

・直球(ブラッシュボール)
 フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト
 敵も味方も焼き尽くす意味で

え?炎属性じゃない?
それがどうした!
736名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:56:27 ID:oqd3Rfta
火…ファイアーフォッシル召喚
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:59:06 ID:iPcjecpc
炎か、大貝獣の火の貝の勇者とかテイルズオブリバースのマオとか
738名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:59:59 ID:iwIrhzCh
ビーストウォーズのインフェルノ
739名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:02:17 ID:wY5rUYQG
炎と言えばクトゥグア
召喚した途端に学院終了のお知らせ
740名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:03:22 ID:XFBr1Qeb
シンプルに火炎入道
741名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:06:01 ID:rE5ApAth
飛影
742名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:07:23 ID:as+St1I1
焔の厄災ことロードブレイザー
743名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:08:59 ID:We8IjxOk
あれおかしいな?
草薙や八神やK'があがってないとは
744名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:09:53 ID:pfMH6g2x
ここまでクトゥグァ様なし
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:10:44 ID:xfc6VC81
ヴェルトマー公爵アルヴィス
746名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:16:33 ID:3ByVasAt
そして名前しか羅列しない建設性の欠片も無い流れに
747名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:22:01 ID:JLUNboHW
絶望せよっ!
748名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:23:59 ID:ipnsreSy
絶望したっ!クリスマスに絶望した!
749名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:28:25 ID:P+4cPJxt
テイルズオブエターニアよりイフリート


ルイズ「んななっ!」
ギーシュ「うわああ!?」
キュルケ「きゃああ!」


イフリート「…」
750名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:33:10 ID:Kictexg3
マルコメが三択老師召喚ですねわかります
751名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:33:21 ID:/ATTKuQm
お前ら閃武学園のタカヤ忘れるとか迂濶すぎるだろ
752名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:34:08 ID:Tc3VJQPM
「てれってってー」

「「「「アイギス!?」」」」
753名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:37:54 ID:Ba9OIh4B
日本一ファンとしてはディスガイア2のアデルを推したい。
難点は既に巨乳の嫁が居ることだ。
754名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:40:43 ID:ipnsreSy
ザ・フューリーの事、時々でいいから思い出してあげてください…
755名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:41:30 ID:/lTX2CKJ
>>743
ストーリー的にはしんご呼ぶ方が美味しそうな気がするw
756名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:42:44 ID:3TeZQLFj
でっかいタイガーバズーカの人とかヨガフレイムの人とか、格ゲキャラには、火使いは結構居そうですね。
「メイジじゃないの?」
「浮いているぞ!」

手足の長さを自在に変化させ火を吹き呪文も無しに宙に浮く。
そして極めつけは、その異様な風体。召喚直後の阿鼻叫喚が想像出来そう。
アニメを見る限りでは温厚そうな人だし、ダルシムは扱い易いキャラなのかね。
757名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:42:46 ID:QVK+7uTY
>>740
投擲されたものであれば金属すら燃やし尽くすシレンのあいつか?
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:47:11 ID:L+1S+YG6
スタオー2から
「うぉーっ!あっちーっ!」
759名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:49:56 ID:yHv+oKn1
>>758
シウスですね、わかります

・・・と、ボケはともかくPSP版で顔グラが出てきてアレには軽く驚いたわ
メンヌヴィルや須藤竜也も真っ青じゃん
760名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:50:56 ID:uDvzP4A4
八神庵を召喚と見せかけて、召喚された翌日いきなり厨房で蕎麦打ちを始める使い魔とか

たぐれ!!すすれ!!そして死ねぇ!!
761名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:53:34 ID:G+qIacDq
>>754
俺のイグニッション・ファイアーはレボリューションだ
762名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:57:56 ID:MZeB/t9I
>>746
建設的な思考ができる奴は長ったらしい文章とにらめっこしてるよ
ただ、瞬間的なリアクションだけの流れは面白みがないな

ルイズの召喚が才人だと仮定して……
サブヒロイン視点でキュルケとなると、主は姉さん女房、使い魔は皮肉屋や冷笑家辺りか?
ルイズの背中を優しい目で主が見守りながら、脇に余計な一言を惜しまないお喋りを置く
炎属性でそのタイプは思いつかんな

才人以外はルイズの使い魔によりけり
例えば、ルイズが超魔ハドラー。キュルケがフレイザード
超越者を追っかけるルイズ。かつての面影が消えた主に愚痴を言うフレイザード。あれもいいじゃん、とたしなめるキュルケ
面白さは他者の想像に任せる
763名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:59:34 ID:lfLHRE8S
ルイズ孫悟空
キュルケ八戒
タバサ悟浄
764名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:01:07 ID:6OmoKQGT
天竺の代わりに聖地を目指すわけか
765名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:04:54 ID:sMTPW93h
西じゃなくて東を目指すことになるな
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:06:47 ID:lfLHRE8S
タイトルは零遊記〜GO!GO!EAST〜
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:07:04 ID:VeUkGKrE
メガテン脳の自分が火で連想したのは

・無難にジャックランタン(タバサはフロスト)
・大当たりな忠犬ケルベロス(パスカル)
・ミカエル(ガミガミうるさそうで相性悪そう)
・スルト(会話が成立するかどうかすら怪しい)
・ベリアル(ロリコンだから契約は無理?)
・ビルドアップ毘沙門天(倒さないと仲魔になってくれない)

かな?

関係無いけど人修羅、ライドウ、カオスヒーローの人、復帰待ってるよ〜
768名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:08:35 ID:ht3/uO6G
デビルマンも実は火だぜ
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:08:39 ID:uQrK83Uy
>>756
ダルシムは養うべき家族や民がいるから難しいんじゃないかな…
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:09:20 ID:aoaJoZ22
>>762
ギョロなら適格者じゃね?
漫画の方だと割とえらそうで余計な一言をいってる気がする。
ウルルンは氷属性だから正反対だけど。
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:09:57 ID:0GrkE9aR
三蔵「準備はいいか、野郎ども」
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:10:08 ID:98ouZNt/
>>768
実写版から召喚しようぜ
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:13:24 ID:OZJNcE69
こうしてクリスマスの夜は更けていくのであった……
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:20:44 ID:MJU5LkDd
ちょい亀レス
火系キャラとキュルケで思い出したがキュルケがエースを召喚する話を書く人っていたよね
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:26:43 ID:KTiEzHUK
炎ならTORのマオなんか丁度いいかと。
同じ赤毛で仲の良い姉弟みたいな感じで。
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:28:35 ID:ht3/uO6G
>>772
偽明「オレ デーモン ニ ナチャタヨ」

生徒「キュルケがキ印を召喚したぞー」

777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:32:34 ID:Orf6U2bH
>>765
冠茂にぶっ壊されることになるな
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:33:25 ID:qFpFZ7hH
孫悟空なら一人で何もかも可能だから無双状態になる事間違い無い
直情バカなんで問題の解決法は殴り殺す一択だし
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:35:50 ID:Tkqkh6Ex
MHP2Gより
キュルケ:アカムトルム
タバサ:ウカムルバス
ルイズ:ミラルーツ

をそれぞれ召喚
・・・間違いなく収拾が付かなくなる
780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:48:16 ID:6VKPfFoL
小ネタ投下…しても良いかな諸君
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:49:15 ID:/lTX2CKJ
>>774
ギターウルフの馬鹿映画のオカマに求愛するエースかと思ったわw
「エェェェェェス!!!愛に国境も男も女も関係ねえ!やっちまえぇぇっ!!!」
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:53:08 ID:6OmoKQGT
小ネタはいつでも歓迎だぞ
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:53:28 ID:G+qIacDq
>>780
満足させてくれよ
784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 22:56:02 ID:6VKPfFoL
いよーしおじさんがんばちゃうぞー。
複数作品から召喚です。作品元は後記します。
785まともに召喚させてもらえないルイズ1/2:2009/12/25(金) 22:59:10 ID:6VKPfFoL

 「宇宙の果ての何処かにいる私の僕よ!神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!」

 少女、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールはトリステイン魔法学園の生徒。今日は進級試験の日、ルイズはその試験の課題である使い魔召喚の儀式の真っ最中です。
 「私は求め訴えるわ!我が導きに答えなさい!」
 ルイズは魔法が得意ではありません。今日もどうせ爆発で終わるんだろうなとルイズを含めたその場全員が思っていたのですが…

  「あれ?何かいるわ…?まさか成功した?」

 なんと召喚魔法は一発で成功。鏡からゆっくりと現れる緑色のフォルム。二本足で立ち、背中には黒い羽のような物がついている。
 召喚されたのはどうやら亜人…?何はともあれルイズは喜び召喚したそれに話しかけます。
 「アンタ亜人ね?この私に召喚されたんだから光栄に…」
 「ここは…何処だ?…まぁそんな事はどうでも良い…まさか孫悟空が私と一緒に自爆するとは…な?」
 緑の亜人はブツブツと何かを呟いています。ルイズは自分が無視されている事に気付き緑の亜人の側でぎゃーぎゃー喚きますが、亜人の耳には全く届いていない様子。
 「ククク…だがおかけで新たな力が手に入った…待っていろ孫悟飯…このセルが…パーフェクトに貴様を消してやろうー…!」
 亜人は人差し指と中指を額に押し付けます。次の瞬間、緑の亜人は姿形もすっかり無くなっていました。

 「はぇ?あれ?」
 辺りがシーンと静まります。召喚した本人はというと、一体何が起きたのかといった様子で事態が飲み込めていない様子。


 数分後、事態を理解したルイズが儀式のやりなおしを教師のコルベールに申し出、再びルイズの使い魔召喚が行われました。
 再召喚で現れたのは黄土色の鎧と鉄仮面を被った男だった。今度は成功したとルイズが鉄仮面に近づこうしたその時…
 「ここは…神崎士郎の望む世界ではない。…修正が必要だ」
 鉄仮面は腰の黒い箱から一枚の札を取りだし…!

 『TIME VENT』

 「え?」

 チクタクチクタクチクタクチクタク…
 

 「はっ!あれ?あいつは!?」
 一瞬、何かが起きた後、黄土色の鎧の男はどこかへと消えていました。ルイズがコルベールに「アイツはどこへ行ったの!?」と問いかけましたが、コルベールは何の事やらさっぱりといった態度で接します。


 いまいち納得のいかないルイズは再び召喚魔法「サモン・サーヴァント」を行います。今度は爆発が起こりました。召喚成功の手応えを感じたルイズでしたが、周りを見渡しても使い魔が見当たりません。
ふと足元に目をやると何かが浮かんでいました。文字です。ハルケギニアの言葉で「ここにいた」と書かれています。 おまけに矢印まであるではありませんか!ルイズが足を上げるとそこには体の潰れた自分の使い魔がいました。


 やっぱり諦められないルイズはまたまたコルベールにやり直しを申し出、コルベールはこれを承認。四回目の召喚。
 「やった!今度こそ成功よ!」
 今回召喚されたのは、青い帽子を被った平民のようでした。しかし、それと一緒に見たこともない『魔物』が居ます。
 これは当たりだとルイズが喜んでいるとどこからともなく青い毛に包まれた魔物が現れました。
 「わたっ!わたっ!テリー、ここは異世界の扉で飛ばされた世界じゃないわた!ひとまず城に帰ろう!」
 「そうなのか?じゃあ帰るかな!」
 と平民の少年が言いました。ルイズの脳裏に嫌な予感が過ります。
 「ちょ…ま…」
 「わたわたわた〜!」

 取りつく島もなく少年は遥か空へと飛んでいってしまいました。
786まともに召喚させてもらえないルイズ2/2:2009/12/25(金) 23:00:46 ID:6VKPfFoL

 流石にストレスが溜まってきたルイズはコルベールに許可を取ることも忘れ召喚魔法を唱えます。
 五回目に現れたのはおかしな帽子を被った少女、しかし背中には大きな羽が…

 「よくも私を召喚してくれたな…人間。このレミリ…」

 あるのを確認するところで日に当てられた少女は灰になった。


 再再再再再再度召喚に挑むルイズ。現れたのは紅蓮の巨人!

 「なめんじゃねぇ…異次元だろうが…多元宇宙だろうが…ハルケギニアだろうが関係ねぇ…俺を誰だと思っていやがる…穴堀りシモンだあぁ!」

紅蓮の巨人は気合い(螺旋力)で空間をねじ曲げ元の世界へ帰っていった。


 それでもめげないルイズは渾身の力を込め召喚を行います。

「ドカ「ウボァァァ!」ァァン!」

 断末魔の叫びと共に爆発が起こります。土煙が引くと底には黒こげになった鉄のゴーレムがいました。


 ルイズが召喚した残骸が増える中、ルイズは藁にすがる思いで使い魔を召喚します。
 召喚されたのは平民の少年とどう見ても人間には見えない異形の者。両者共に腕に何かを着けています。良く見ると少年の方は何かを手にしています。しらない文字書かれた緑色の札です。どうやら少年はその札で何かをするようです。

 「俺のターン!魔法カード『超融合』を発動!…来い、ユベル!」
 「十代…!」
 すると二人は一つに重なり、眩い光となって空へと消えていった。


 その後もルイズは召喚を続けました。
 「あぅあぅ〜…ここはカケラの世界じゃないのですよ…オヤシロワープ!」
 …しかしいずれも
 「はかせー、ここにはサルいないよー」
 「ははは、悪かったなカケル君、今転送するぞい」
 皆帰るなり死ぬなりして、
 「エトナの奴こんなボトルの中に閉じ込めおって…おい、時空の渡し人!さっさと俺様をエトナのところへ飛ばせ!」
 とうとう100回を超えたところでルイズの意識が
 「キテレツー、ここどこナリ?」
 途切れた。


 次の日の朝、ルイズが起きると平民の少年が彼女の部屋にいました。何でも気を失う前にルイズが召喚したそうです。
 その平民は「早く元の世界に帰せよ」等と馬鹿らしい事をほざいている。早く自分の力で帰れば良いのにと思いながら再びルイズは眠りについたそうな。


  お し ま い
787名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:01:11 ID:Orf6U2bH
YOUはSHOCK支援
788名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:02:30 ID:6VKPfFoL
以上小ネタ
ドラゴンボールよりセル
仮面ライダー龍騎より仮面ライダーオーディーン
ぷよぷよよりのみ
DQモンスターズ1よりテリー
東方プロジェクトよりレミリア・スカーレット
天元突破グレンラガンよりグレンラガン(シモン入)
ボンバーマンよりボンバーマン
遊戯王GXより十代とユベル
その他もろもろ…
でした
何か誰でも思いつきそうなやつでごめん

789名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:02:38 ID:Orf6U2bH
乙! 面白かったw
790名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:03:53 ID:XFBr1Qeb
DBしかわからなかった
791名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:14:04 ID:2D+BXndB
最後のコロちゃんフイタw
792名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:18:47 ID:ht3/uO6G
やっぱssがウケルにはある程度知名度が必要なんだな

ドラえもんとかDBとかアンパンマンとかキテレツとか
793名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:19:30 ID:yHv+oKn1
乙!
「ここにいた」って四コマネタかよw
懐かしくて涙出たわ
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:25:23 ID:6VKPfFoL
>>793
よくわかったな…コンバイル時代の良い思い出
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:26:29 ID:S9jETagw
火属性でアナザーアギトが出てこない。
>788
乙。まさに数打ちwww
>793
「ここにいる」はゲーム中の表記だよ。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:38:22 ID:Orf6U2bH
>>792
元ネタを知っていないと分からないネタならね
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:38:39 ID:RGcti2an
無限のフロンティアのキャラクターなら何を出してもいい感じに
仕上がりそうな気がする
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:48:20 ID:Rf4AjxaR
格ゲーの火使いを召喚と見せかけて矢吹真吾を召喚。

『燃ぉえろ! 真悟!!!』

と叫びバーニングSHINGOをキメるも
決して実際に炎が出る事は無い。
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:52:40 ID:N2rsINou
小ネタ乙でした
何か可哀想なルイズに笑ったw

炎属性キャラならモエルンバ呼ぼうぜモエルンバ
最初画像を見た時はセクシーお姉さまかとwktkしたのに
声聞いて絶望した俺のトラウマ
800名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:24:37 ID:2Dir0Diq
さっさとペルソナ4保管しといてよ
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:27:50 ID:qxzTFOiv
>>778
三蔵の弟子になった後なら師父がいないとめそめそしてそうな気がする
802名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:29:45 ID:MO71vOrX
>>795
バーニングフォーム?
803名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:30:08 ID:A1aswjYu
>>774以降を見て
幻水Vから
キュルケ→炎の英雄
タバサ→ワイアット
ルイズ→ゲド
上記三人は新旧どっちでもいいかもしれない
タバサにルックかと思いつつも、ルック、ササライは名の付くところで身体ともに癒やされとけばいいかと。
804名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:31:03 ID:2+xJtV4P
保守 没ネタの一節より

「やめるんだ、ルイズ! もう終わりだ! 終わったんだ!!」
「……何も終わっちゃいない!! 何も! 言葉なんかじゃ終われないのよ!
私だって好きで学院に入ったわけじゃなかった!
行けって言われたから行っただけ! 貴族の名誉のためにだって!
私は魔法を使うために全力を尽くした! でもできなかった!
学院を辞めて家に戻ってみれば、家の前に平民どもがぞろぞろといて、
石ぶつけたり、訳のわからない抗議してくるのよ!
私のこと、税金泥棒だの、没落貴族のバカ娘だの聞くに堪えない事を言いたい放題!
あんな人たちにに何が言えるわけ!? メイジが何かわかって言ってるの!?
ええっ! 私と同じ経験をして同じ思いをして言ってるの!?」
「みんな失望して苦しんでいたんだ。もう過ぎたことだ」
「あんたにはね!! 私には人並みの暮らしすらありゃしないのに!
学院じゃ、友達とはケンカはしてても信頼関係があった。助け合い支えあった。
なのにここじゃ何もない!」
「だったらなおのこと、友達のためにも無駄死にをしてくれるな」
「あの頃はちいねえさまが味方してくれた。衣食住に不自由しなかった。
100人いる使用人を、命令一つで自由に動かせた!
それが学院から故郷に戻ってみれば家は没落、働こうにも馬小屋の飼育係にもなれないのよ!!
……こんな、こんなことって…… 惨めすぎる……」
「……」
「ねえ……私はどうしたらいいの……教えて……教えてよ……」
805名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:39:51 ID:ed/wopMT
モンモランシーが並列バイオから脱出速度蛙を召喚
一ジャンプするごとにあたり一帯消滅

>>798
ルイズ遠まわしな皮肉かコラ?みたいにスゲー怒りそうだなw
806名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 01:59:59 ID:daU5dvbo
>>804
ランボー乙
807名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 04:55:25 ID:YgZDYabm
ルイズがランボー
ジョゼフがメイトリクス
教皇がライバック
ティファニアがチャック・ノリスを召喚
808名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 06:03:56 ID:JFhN08jU
火か…
イフリート?
バスタード、ロードス、FFシリーズ…FF6の死にかけ状態なら従ってくれるかも?
あと何故かイフリータ(休眠)召喚が浮かんだ。
809名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 06:35:44 ID:6P6csrgv
ホワイトホワイトフレア!

マテパの人帰ってこないかな・・・
それとも0章で過去設定があらかた判明するまで待機しているのだろうか
810名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 07:16:34 ID:vRaYXUM4
>>759

そういえばメンヌヴィルが須藤のレオ仮面つけてた作品もあったよな

ところで、火属性ならP3の順平とかいいと思う
あれで結構ガキさんに似てるところがあるし、
FES後日談ED後のテレッテなら才人を含めたゼロ魔キャラにとっていい兄貴分になりそう
キュルケと相性が好いかどうかは微妙だけど
811名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 08:34:23 ID:trKLtg/F
良いボケとツッコミになるんじゃね?
812名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 08:59:39 ID:JHaJNO/x
>>807
ジョゼフ「お前は最後に殺すと約束したな」
カステラモール「あぁそうです陛下、お助けを…」
ジョゼフ「あれは嘘だ」
カステラ「うわぁぁぁぁぁぁ!」

シェフィ「裏切り者は?」
ジョゼフ「放して殺った」
813名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 09:21:13 ID:mnE6NMlz
うしおととらのとらを召喚するやつが好きだったなぁ
もう書かないんだろうか
814名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 12:45:14 ID:yAvp9yx4
    〜錬金授業における爆発事件においての状況及び顛末報告書〜

 去る日、土系統魔法錬金術の授業中、一人の女子生徒による魔力の暴走で
 教室が全壊するとい事件があった。
 ここに、その状況と顛末について報告を纏めるものとする。

                    <中略>

 4)事故の原因と、その責任の所在について。
 この事故の直接の原因は、一女子生徒の魔力暴走によるものではあったが、
 監督官たる担当教諭が前任からの引き継ぎを正確に行えていなかった事、
 及び、授業中に他生徒からの助言を無視し錬金術実験を強行、さらに
 その後の対応を誤った責任が強いものとして、女子生徒の責任は不問、
 また、その責を担当教諭に追わせるものとする。

                                      シュヴルーズ




「と、まあこういうわけじゃ」

 あの事件翌日の放課後、ルイズと番長の2人は学院長室に呼び出されていた。
 当然ながら、昨日の事件について本人たちから事情を聞くためである。
815PERSONA-ZEROの人 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 12:46:33 ID:yAvp9yx4
すいません。ゴマ句です。
Janeでレイアウト確認してたら、間違って書き込みボタンを押してしまいました。

もうしわけありません。
816PERSONA-ZEROの人 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 12:47:26 ID:yAvp9yx4
ゴマ句→誤爆

もうだめだ……
817名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 13:06:57 ID:22ltAYu7
どんまい。

投下が近そうだ。
818名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 13:45:41 ID:+uITZlOk
804はなんていう作品の没ネタの一節なの?
819名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 14:27:52 ID:2+xJtV4P
>>818
ヴァリエール家が没落して、両親、長姉は処刑、次姉は病死、屋敷も財産も取られて、
孤児になったルイズ。
学院から放逐され、故郷に帰れば平民からはいじめられ、都に戻るが警備兵に捕まり、
ランボーと化した……という構想だった。
どなたか、書いてくれませんか? (無責任)
820名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 14:52:11 ID:dtJ62AY8
キュルケがモンハンからテオ・テスカトルを召喚したら、たてがみへ真っ先に飛び付きそうだな。
凄い良い手触りの逸品って話だし、ひたすら埋もれてもふもふもふ…とやってそう。
821名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 14:54:42 ID:+uITZlOk
>>819
かなり難易度高そうだな
質問しといて何だが俺には書けそうに無い、つかスレ違なストーリーのような気が
822名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 14:55:16 ID:0pBY3qa2
MS08小隊召喚
823名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 15:42:14 ID:AUe/fuQi
>>822
MSの整備が厳しすぎる
ホバートラックならまだ何とかなるかも知れんが・・・
824名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 15:46:39 ID:xnCncxfM
>>819
最後はルイズが捕まって続編に続くパターンと
ルイズがオスマンに殺されて「やっと救われる」パターンのどっちだw
825名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 16:18:56 ID:JHaJNO/x
>>824
続編の方だとルイズがとんでもないことになりそうだな
両手に杖を持ってエクスプロージョン出したりww
826名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 16:22:11 ID:CeIFotTQ
最新作だとメキシコで農場主になってるのか
827名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 16:30:11 ID:QGz5i8G2
そういえばゼロの使い魔って純バトルモノじゃないよね。
828名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 16:37:23 ID:BjYo2bOD
純どころかバトルはオマケ程度でしょうに
829名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 16:42:14 ID:EWKkPI4T
まぁ、これをバトルモノと分類する人はおらんでしょうなw
830名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 16:47:12 ID:gzG+8fIG
KOS-MOSが召喚されました
831名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 17:04:34 ID:KtLL8pvA
>>825
そういえば、予備の杖をもてないのは
あくまでしきたり的なものだけで
作っておくことは出来るんだよな?
>>830
蒼い使い魔バージル召喚とかどうじゃろの
アルビオンでの後詰めで最終回くらいにして考えてみるか
832名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 17:09:14 ID:jaicj2Nq
>>818
参考までに...(日本語訳版)
 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3408336 (渡辺謙 版)
 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3509389 (ささきいさお 版)
833名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 17:15:06 ID:si03o3Nh
その場合語ること憚られるはモッコス様か
834名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 18:16:40 ID:APZaqkCI
「ぼくらの」からジアース召喚。パイロットが複数人選ばれて
平行世界とゴーレムバトルして負けたら滅亡。勝ってもパイロットは死ぬ。
ハルケギニア側の最初のパイロットはもちろんギーシュさん。
前の世界の地球から乗ってきたチュートリアル用のパイロットは才人。
835804、819:2009/12/26(土) 18:27:24 ID:2+xJtV4P
>>821
何かを召喚したのがもとで没落していくのか、それとも、罠にはめられて没落していくのか、
そのあたりがうまくまとまらなくて、没にしたんです。
説得するのは才人なのか、オスマンなのか……。
「私が国を愛したように、国も私を愛してほしいわ」

関係ないけど、『けいおん!』のメンバー召喚……も考えていましたが、没にしました。
ハルケギニアの国民的アイドルになる『放課後ティータイム』。アンリエッタ女王から賞賛を受け、
あちこちの貴族からたくさんのご褒美をもらった。
しかし、どれもこれも、演奏する曲は人気アーティストのコピーばかり。
誰も知らないのをいいことに、自分たちの曲だと嘘をついて……それでいいのか!?
……というところで、やっぱりまとまらず、没にしました。

今執筆中なのは、『アウターゾーン』のミザリィ召喚です。短編ですが。
836名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 18:31:16 ID:BjYo2bOD
そういうのは小説家になろうでやってください。たいそう喜ばれますよ
837名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 18:44:23 ID:taBpO0bo
>>831
杖とも「契約」が必要だったはずだから、予備の杖があってもすぐには使えないんじゃ。
使い魔契約のキスとは違って時間がかかるみたいだし。
838名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 18:44:26 ID:KXI9LFk0
テファは先住魔法は使えないのかな
原作で虚無の使い魔の4人目ってテファに召喚させないと出ないんだよな
4つの4が揃うのを阻止する方針なら一生4人目が見れないじゃないか\(^o^)/
そして退学っていう
839名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 18:55:49 ID:w1/W00Fp
どうせジョゼットが召喚するのが四番目ってオチだろ
840名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 18:57:39 ID:2uPi4PBp
ミョズが欠けてるんだからもしかするとミョズかもしれんぞ
デルフがサイト再契約の時に憚られる奴にならないか警戒してたし可能性はあるんじゃね?
テファよりもジョゼットの可能性が高そう
841名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 18:59:21 ID:EWKkPI4T
つーか、テファが召喚する頃にはルイズ達って卒業してんだよな?
842名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:00:07 ID:HFkbviKh
まあ敵側の方に召喚されるのが定番かな
逆にテファが召喚したけどあっさり裏切ってロマリアにとか、最後にラスボスとして登場とかもありそうな
843名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:00:57 ID:MHfQBCkH
テファの服がすごくきわどくなりそうだな
844名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:01:28 ID:w1/W00Fp
しかし原作で今後テファなりジョゼットなりが召喚するとして、使い魔ってやっぱり新キャラだよなぁ。
845名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:02:46 ID:BjYo2bOD
>>841
サイト達は世界で活躍
テファは学生なので魔法学院に縛られる
つまり今後もテファに出番はないと・・・
846名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:03:18 ID:KtLL8pvA
>>837
そうだったな
なおのこと作るなら前もって用意しないといけないわけか
でもまぁ貴族にとっての杖ってガンダムファイターにとってのガンダムみたいに
守らねばならないもので替えを事前に用意するなんて敗北主義もいいとこなんだろうな
(ドモンはガンダムを乗り換えたが)

>>839
いずれにしてもあと二人は虚無の使い魔が召喚されるんだろうな
ブリミルの使った虚無が4人にそれぞれタイプ別に振り分けられてるけど
たしかに担い手のタイプに使い魔が固定とも限らんから
ジョゼットが4人目を呼ぶ可能性はあるしなぁ
まさかゲーム版みたいにサイトの同郷の人間とか同級生とか呼ばれたりはすまいが
847名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:08:29 ID:NpmEM6rq
ファンタスティック4をサブキャラに召喚させて全員揃えることができるな
ちょうど属性もあってるし
848名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:08:55 ID:w1/W00Fp
>>846
・ハルケギニアの人間で才人の知り合い
・ハルケギニアの人間で才人とは縁もゆかりもない
・東方の人間
・エルフ
・地球人で才人の知り合い
・地球人で才人とは縁もゆかりもない

……25巻が出るくらいまでには明らかになってるといいなぁ……。
849名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:10:55 ID:k2KnhtdA
>>846
ゴッドは元々ガンダムファイト本戦用に開発されてたけど間に合わなかっただけだぞ
ちなみにシャイニング自体はネオジャパンのニンジャーと言うMSをMFに改装して
スーパーモード付けただけの突貫仕様
850名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:19:10 ID:60uUdKcC
>>847 そしてラストはハルケギニアを食べにギャラクタスが襲来して「またお前らかw」と
851名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:19:43 ID:Jzu+aWug
ルイズ「デルちゃん、明日は使い魔召喚の儀なの! 家族がふえるよ!」
デルフ「やったな、嬢ちゃん!」
852名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:23:41 ID:B8Oapa67
>>850
食べる……宇宙を喰らう……ゲッター…虚無戦記…ラ=グースかッ!
853名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:46:08 ID:QGz5i8G2
憚られるとかの考察は是非ともキバヤシに頼みたいな。ノストラダムスポジションにブリミルが勝手に置かれるのは間違いない。
854名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:56:22 ID:LrpDYPXn
実はルイズは虚無の使い手だったんだよ!!
855名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 19:58:18 ID:KtLL8pvA
>>849
うぃ、無知とうろ覚えで失礼
なんとなく思いついた事例だっただけなんだ

>>848
>・ハルケギニアの人間で才人の知り合い
・・・なんとなくシエスタが憚られる使い魔になって
プリズナープリンセス的ポジションになるクライマックスを予知した
そしてFF13での難関と噂のガンメンジジィとの対決を迎えてる所為か
オールド・オスマンにも何か秘密が・・・とか
まぁ流石にこれはねーかw
・・・本当に何も無いのだろうか、っていうか本当に凄い魔法使いなのか?
856名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 20:20:15 ID:tw5pkb8b
>>830
KOS-MOSがMS-DOSに見えた
…疲れてるのかな
857名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 20:30:52 ID:0MVs/4ub
じゃぁDOSぬこと大婆様でも呼んでみるか
858PERSONA-ZEROの人 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:35:08 ID:yAvp9yx4
PERSONA-ZERO
ペルソナ4より番長を召喚。第3話。

ミスがなければ22レス+終了宣言。42KBです。
問題なければ20:45より投下開始します。


セルフ支援表紙。※ネタバレ要素にはモザイクがかけてあります。
ttp://roofcity.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/src/up0123.png
859名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 20:36:42 ID:si03o3Nh
バンチョーとルイズの股間にモザイクが!?
860名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 20:38:01 ID:+qr7IHvx
満足させてくれよ
861PERSONA-ZERO 3-1 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:45:08 ID:yAvp9yx4
    〜錬金授業における爆発事件においての状況及び顛末報告書〜

 去る日、土系統魔法錬金術の授業中、一人の女子生徒による魔力の暴走で
 教室が全壊するとい事件があった。
 ここに、その状況と顛末について報告を纏めるものとする。

                    <中略>

 4)事故の原因と、その責任の所在について。
 この事故の直接の原因は、一女子生徒の魔力暴走によるものではあったが、
 監督官たる担当教諭が前任からの引き継ぎを正確に行えていなかった事、
 及び、授業中に他生徒からの助言を無視し錬金術実験を強行、さらに
 その後の対応を誤った責任が強いものとして、女子生徒の責任は不問、
 また、その責を担当教諭に追わせるものとする。

                                      シュヴルーズ




「と、まあこういうわけじゃ」

 あの事件翌日の放課後、ルイズと番長の2人は学院長室に呼び出されていた。
 当然ながら、昨日の事件について本人たちから事情を聞くためである。

「こういうわけって……どういうことですか!」

 ルイズはここに呼ばれた際、相当な厳罰を覚悟していた。
 何しろ教室を全壊、学院の外壁にも大穴を開けたのだ、
 謹慎……最悪、放校も覚悟していた。
 だというのに。

「不満かな?」

「大いに不満です!」

 だというのに、実際には上記の書簡を渡されて「こういうわけ」である。

 ルイズはプライドが高い。だが、そのプライドに見合う責任感も、また持っていた。
 まあ、時折その責任感が斜め上に吶喊していくこともあるのだが。
 そんなルイズがあれだけの事件の責任を、全てシュヴルーズに押し付けて
 のうのうとしていられる訳がない。

「ふむ……融通のきかん生徒じゃのう」

 トリステイン魔法学院の学院長たるオールド・オスマンことオスマンは
 困ったような、だけど別にそんなことないような微妙な表情で唸った。

「それで……ミセス・シュヴルーズはどうなったんですか?」

 処罰を撤回するつもりのなさそうなオスマンと、もとより引くことを知らないルイズを前に、
 泥沼化を恐れた番長は、話の方向転換を図る。

「彼女か……彼女はのう……残念ながら……」

 オスマンは俯き、沈痛そうな顔をしながら―――

「クビ」

 親指で首を掻っ切るポーズを取った。
862PERSONA-ZERO 3-2 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:45:49 ID:yAvp9yx4
「クビって……!」

「な〜んてことはなく」

 脱力。右肩が落ちた。

 条件反射的にオスマンにつっかかりそうになったルイズは、勢いを止められず学院長の机にスライディングした。

「ほっほっほ……若い娘は元気があってええのう」

「が〜く〜い〜ん〜ちょ〜!」

 擦れて赤くなった顔を、更に紅潮させてルイズが睨み上げる。
 秘書席に座るロングビルが溜息をつく。
 同席していたジャン・コルベールも、なんといっていいかわからない顔をしていた。

「まあまあ……ミセス・シュヴルーズだったらホレ、破壊された教室の修復作業に参加しておるわい」

「彼女に対する処罰はそれだけじゃ。満足かの」

「それだけ、ですか」

「うむ」

 なんというか、これがオスマンの指示なのか校風なのかはわからないが、なんとも寛容な処罰である。
 教室一つ吹っ飛んび、一つ間違えば生徒に死人が出たかも知れない事件だったというのに、間接的にとは言えその責任を有する者に対する処罰がそれだけどは。

「処罰とは、罪を犯した者に反省を促すために与えるものじゃ」

「見たところ、ミス・ヴァリエールは十分に反省しておるように見える。違うかな?」

「ですが! それとこれとは!」

「はい。ルイズは十分反省しています」

「バンチョー!」

 横から口をはさんだ番長に、ルイズが叱咤を飛ばす。
 その視線を、番長はどこ吹く風と受け流した。

「なあルイズ。確かに反省すればそれで良いっていうのは、程度次第だと思う」

「そうよ! だから私は……!」

「でも、それをルイズが言うのは、ただの自己満足じゃないか?」

「自己満足って……」

「ミセス・シュヴルーズが自ら責任を被ったのは、ルイズにこのことで心を痛めて欲しくないからだと思う」

「もしかしたら、ルイズの将来を考えてのことかもしれない。どちらにしても、ミセス・シュヴルーズには監督責任ってものがある」

「そんなミセス・シュヴルーズの気持ちを、ルイズは踏みにじるのかい?」

「そ、それは……」

 ルイズが項垂れる。

「それでも、どうしてもルイズがなにかしたいんなら、時々ミセス・シュヴルーズを手伝ってあげたらいい。その方がきっと喜ぶよ」
863PERSONA-ZERO 3-3 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:46:32 ID:yAvp9yx4
「…………バンチョーがそういうなら」

 あの一件以来。番長に対するルイズの態度が一変した。
 いや、普段の基本的な態度は横暴なご主人様のままなのだが、例えばこんな時、番長の言葉には素直に従うようになった。
 2人で歩くときも、これまでより2人の距離が近い。時には触れるか触れないかの距離にルイズの頭があることもあった。
 もっとも、番長がそれに気付いたとたん、そそくさと距離をあけるルイズではあったが。
 吊り橋効果という奴であろうか。まあ、悪い傾向ではない。

「ほっほっほ」

 そんな2人の姿を見て、オスマンが意味ありげに笑う。

「うむうむ、若いということは素晴らしいのう……そうは思わんかね、ミス・ロングビル」

 そう言いながら、オスマンはロングビルにアイコンタクトを送った。
 ハート型したそれを、ロングビルはペイッと叩き落とす。

「……つれないのう」

 ショボンとオスマンが眉を下ろした。
 老いて益々お盛んとは、このことだろうか。

 そんな中、やや真剣味を帯びた顔で番長が一歩前へ出る。

「じゃあ、この話はここまでということで……本題に移りましょうか」

「……バンチョー?」

 オスマンの瞳に鋭い光が灯る。
 ロングビルとコルベールも驚いたように番長に注目した。

「ふ〜む……それも君の力、というわけかな? ミスタ・バンチョー」

「いえ……ただの洞察ですよ」

 この学院長室に入った時から違和感はあった。
 今回の一番の当事者はルイズだというのに、3人の意識は番長に向いていたように思える。
 老獪なオスマンの表情からは何も読み取れなかったが、ロングビルとコルベールがチラチラとこちらの様子を伺っていたことを、番長は気付いていた。

 番長は、探偵でも刑事でもない。ただの男子高校生である。
 だが、八十八町での事件を通じてそれくらいの洞察力は身につけていた。

「直接話があるかはわかりませんでしたが……ちょっとカマをかけさせて頂きました」

「なんとも……侮れん少年じゃのう」

 長い眉にやや隠れたオスマンの瞳が、感心したように見開かれた。

「それで……用件は俺……私の持つ力についてですね? それとルイズの……」

「私の?」

「秘められた魔力について」

「!」

 ルイズの表情が一瞬にして固まる。
 まだ、あの破壊のショックを多少引きずっているのだろう。
 あれからルイズは進んで魔法を使おうとしない。今日の授業でも、理由をつけて実践を拒んでいた。
864PERSONA-ZERO 3-4 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:47:53 ID:yAvp9yx4
「ふむ……あの教室を破壊した魔力のことじゃの……」

 オスマンはルイズの様子に気づきながら、歯に衣を着せずストレートにそう言い放った。
 顔を強張らせるルイズ。昨日、自ら進む先に僅かながらの光明を得たとしても、それは一歩間違えればまた同じ破壊を生み出す結果になりかねないのだ。

「ミス・ヴェアリエール、事実から目をそらしてはいかんよ。逃げるという行為は、自らの未来を否定する行為じゃ」

「わかっている……つもりです」

 それは、昨日番長に言われたことと同じことだ。

「あの事件での事実は2つ。1つはあの魔力で教室を全壊させてしまったこと」

「そして、ミス・ヴァリエール。君に素晴らしい魔力が眠っているということじゃ」

「学院長……」

 ルイズが顔を上げる。
 そこには優しげに微笑む学院長の姿があった。

「あとはそれを使いこなすだけじゃの」

 そう言われてルイズが再び俯いた。
 そうなのだ、いくら強大な魔力を持とうとも、それができなければまたあの破壊を生むだけだ。

「そのことなんですが……私に考えていることがあるんです」

「もちろん、私は魔法について何も知りませんから、的外れかもしれませんが」

 そう番長は前置きする。
 番長はルイズの魔法について、昨夜のうちにある程度考えを纏めていた。
 それは魔法を知らない番長にとって推論に近い、いや推論にすら満たないただの勘レベルである。
 番長は、そうも付け加えた。

「かまわんよ。続けなさい」

「ルイズがあの魔力を制御できない理由……それは成長が足りないからだと思います」

「……? それはあたりまえのことではないかね?」

「いえ、私が言っているのは、魔法の熟練度とか技術とかそういうことではなく……人間、生き物としての自然な成長のことです」

 そう言われて、ルイズは自分の体躯を見下ろした。
 矢印がまっすぐ下に伸びている。まっすぐだ。どこまでも。
 自然と目尻がつり上がる、視線が番長を突き刺した。

「ほっほ……使い魔殿は度胸も一級品じゃのう」

「い、いや、俺……私が言っているのはそういうことではなく……」

 発想が斜め上に飛ぶ娘だ。
 誰も体形の成長とは言ってないじゃないか。

「例えば人は誕生の後、喋る知識を得てから喋れるようになります。立つ力をつけてから歩くことができるようになります」

「その自然な成長が、強大な魔力を制御し得るまでに至っていないと……?」

 番長は静かに頷いた。
865PERSONA-ZERO 3-5 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:48:38 ID:yAvp9yx4
 さらわれた奈々子を追ってTV世界へ行ったとき、そこには『天上楽土』という奈々子の世界があった。
 さらった生田目の世界ではなく、奈々子の世界だ。にも関わらず、奈々子はシャドウやペルソナを生み出していない。

 奈々子は優しい子だ。
 人を思いやる心を持っている。時には父に対し不器用ながらも、正しいことは正しいと言える意思を持っている。
 その奈々子がペルソナを呼べない理由を、番長たちは奈々子がまだ子供だからと推測し結論付けた。
 精神が成長しきっていないせいだと。

「私は、私の持つペルソナの力と皆さんの魔法は同質のものだと考えてます」

「ぺるそな……とな?」

「はい、おそらく皆さんが関心を持っている、私の特殊な能力のことです」

 おそらくすでにシュヴルーズから話は行っているだろう。
 番長は包み隠さずそれを話に加えた。

「ぺるそな……報告にあった教室を瞬時に脱出した能力のことですな」

 コルベールが興味深げに質問する。

「はい」

 ルイズがあの強大な魔力を放出した時に感じた、あの力の流れというべきもの。
 そして自分が『トラエスト』を使った時にも感じることができた力の流れ。
 その2つは、全く同じものだと思えた。

「つまりこの2つの力は、魔力と魔法を介して使うか、精神力とペルソナを介して使うかの違いだけで同じものだということです」

「ふむ……興味深いの」

「そして、私の使うペルソナは子供には呼び出すことができません。あ、いや、ルイズが子供だと言っているわけではなく……」

 予防線を張っておく。
 案の定、ルイズは自分の体を見つめていた。そして番長を睨みつける。予防線は無駄だった。

「ふ、普通の魔力ならば。それこそ子供のうちに制御することもできるのでしょうが……」

「ミス・ヴァリエールほどになると、難しい……というわけじゃな?」

 番長が再び頷く。

「心身の成長が必要なのだと思います。―――特に心の成長が」

「ふむ」

「じゃ、じゃあ……」

 ルイズが頼りなげに呟いた。

「私が大人になるまで制御できないってこと? 魔法の使えないメイジのままってこと?」

 不安そうに番長を見つめる。
 その声はかすかに震えていた。

「……そうとも限らない」

 ペルソナを生み出すきっかけは、その試練は、自分の弱い心と戦うことである。立ち向かうことである。
 そしてそのペルソナもまた、心のありようで成長していく。
 番長は、仲間との絆を通じてその半身を大きく成長させていく仲間の姿を思い出していた。
866PERSONA-ZERO 3-6 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:50:05 ID:yAvp9yx4
 そして、自分自身もまた―――

「ルイズ、大事なのは心だ」

「心……」

「身体の成長は、時間が経つのを待つしかない。でも心は、自分のありようによっていくらでも大きくなれる」

 そう言って番長は自分の胸を叩いた。

「ルイズならできるさ。誰よりも努力家で、誰よりも責任感が強くて、誰よりも誇り高いルイズなら」

 そんな番長の姿が、ルイズにはどこまでも大きく見える。

 ああ、なんということだろう。
 この使い魔は。この頼もしい私の使い魔は。
 どこまでも私に力をくれる。どこまでも私に勇気をくれる。

 ルイズは、自然と胸を張った。

「わかったわバンチョー。私、やってみせる」

 番長とルイズが頷きあう。
 そんな2人に、微笑ましげな3人の視線が集った。

「うむ、ワシの考えも使い魔殿とほぼ一緒じゃ。いや、今の話でより確信を得た」

「そこでじゃ」

 オスマンは、一つ咳払いをして続けた。

「我々の魔法と同じものという君の力を、今見せてくれんかね?」

 オスマンの視線が、教育者のそれから研究者のそれに変わる。
 番長は深く頷いた。

 はたして、この人たちをそこまで信用していいものだろうか。
 人が未知のものに触れたときに持つ感情は2つ。一つは好奇、もう一つは恐怖。
 番長の世界では遥か昔、魔女狩りというものがあった。
 未知で奇異なるものに対する恐怖。異端に対する理不尽な排除と殺戮。
 それは後に、快楽的暴力の建前として使われることも多くなった。
 科学の発展に伴い、好奇による探究という形に置き換わった部分もある。
 それらが理不尽な牙として、自分とルイズに襲いかかってこない保証はない。

 しかし番長は、その考えを振り払った。
 考えるな、感じるんだ―――そう言って胸を張る、一人の少女の姿を思い出す。
 思い出の中の少女は、愛屋でスペシャル肉丼を瞬く間にたいらげていた。
 得意気にVサインを付きつけるその笑顔が、たまらなく好きだった。

 オスマンのルイズに向けられた温かな微笑みを思い出す。

「ペルソナ……ピクシー!」

 青白い閃光を伴って、30サント程の大きさの少女が現れた。
 背中のにある昆虫のような羽根を羽ばたかせながら、番長のまわりにまとわりつくよう宙を舞う。

「おお……」

「……!」
867PERSONA-ZERO 3-6 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:51:22 ID:yAvp9yx4
「なんと……これは……」

「……妖精!?」

 その場にいる番長以外の4人が4人とも、驚きに目を見開いていた。

「まさか……本当に妖精がいるだなんて……」

 番長はちょっと得意気になった。
 ピクシーは自分自身のペルソナ以外で初めて手に入れたペルソナである。
 それ以来、どんなに敵が強くなろうと、どんなに苦しい戦いになろうと、どんなに仲間から責められようと、常にストックの中に入れていた。
 時には効率よりも趣味を優先させる男、それが番長である。カーシーもまた然り。

「ふぅん……アンタもそんな顔するんだ」

 ルイズが何故か嬉しそうに番長を見ていた。
 普段はあまり感情を表に出さない番長である。特に自慢気な笑みを浮かべるのは、そうあることではなかった。

 コホンと顔を軽く赤らめながら咳払い。
 ルイズがクスクスと……いや、クックックと意地悪そうに笑っていた。

「あ〜……え〜と、それでは……」

 照れ隠しに番長が、力―――番長たちは"スキル"と呼んでいる―――を振るおうとした時、その表情は戸惑いに変わった。

「……? どうしたのよ。さっさとやんなさいよ」

「いや……」

 ペルソナのスキルは、メイジの魔法のような微妙な出力のコントロールはできない。
 ペルソナの魔力が高ければ高いだけの破壊力を生み出してしまう。
 最初に手に入れたピクシーの『ジオ』でさえ、番長とともに成長した今、低級のシャドウならば一瞬で蒸発させてしまう。
 ここで放てば、最低でも学院長の机くらいなら粉々に吹き飛ばしてしまうだろう。

「……困ったな」

「どうしたんですか?」

 興味津々で注目していたコルベールが、番長に声をかけた。

「いや……一番わかりやすいのは攻撃スキルだと思ったんですが……」

「スキル?」

「ペルソナが持つ特殊能力のことです。私たちはそう呼んでいます」

「ふむ、なるほど"すきる"ですか……」

「これ、出力の調整が難しいんです。一番弱いスキルでも、最低でもその机を吹き飛ばします」

「なんと……」

 オスマンが複雑そうな顔をする。
 その机になにか愛着でもあるのだろうか。

「攻撃……すきると言ったかの。それ以外にはなにができるのかね?」

「そうですね、昨日脱出に使った『トラエスト』もスキルの一つですが……」

「あとは肉体を一時的に強化したり、逆に相手を衰弱させたり、怪我の治療をしたりですか」
868PERSONA-ZERO 3-8 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 20:52:48 ID:yAvp9yx4
 まさか、ここで誰かにわざと怪我をさせるわけにもいかない。

「その治療というのは、どこまでのことができるのかね?」

「そうですね……死にかけの半死人を全快にできます。腕がもげようが脚が焼けようが内臓が飛び出していようが、一瞬で元気いっぱいになれますよ」

 さわやかな笑顔で番長が言い放った。
 全員が肩を抱いて悶え転がってていた。

「と、とんでもないのうそれは……」

「あとは老化させたり……」

 ビクッとロングビルの肩が跳ねた。

「眠らせたり、混乱させたり……ああ、相手のスキルや攻撃を反射したりもできますね」

「反射?」

「ええ、先ほども言ったとおり、魔法とスキルは同質なものだと考えられますから……と、そうだ」

 番長が思い出したように、ピクシーを引っ込めた。
 ああ〜……とピクシーに興味津々だったルイズが残念そうな声をあげる。

「ルシフェル!」

 再び、青白い閃光とともにペルソナが出現する。
 その姿は、六枚の羽根をもつ大天使。
 先程のピクシーとは打って変わった神々しい姿に、その場にいる全員が息をのんだ。

「……素晴らしい」

「え〜っと、誰か火の魔法が得意な方はいますか」

「私ですが……なにか?」

 コルベールが、その声に応え前に出る。

「じゃあ、その火の魔法で私を攻撃して下さい」

「……!」

 驚いたのはコルベールだけではない。

「……『反射』して見せようということかね?」

 オスマンが真剣な眼差しで番長に問いかけた。

「いえ、それではミスタ・コルベールが危険です。とりあえずスキルを見せるのは難しそうなんで、かわりに特性をお見せしようかと」

「特性……とな?」

「はい、ペルソナはそれぞれ得意とする属性の他に、耐性を持っています。それは単に耐久力だったり、先ほど言った反射を自身の防御特性として持つ者もいます」

「……ふむ」

「今はわかりやすいように、ペルソナを呼び出した状態でお見せしていますが、その耐性は本来呼び出さなくても……」

「なんて説明したらいいのかな……そのペルソナを『選択』しているだけでその特性を発揮します」
869PERSONA-ZERO 3-9 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:00:06 ID:yAvp9yx4
「この『ルシフェル』は、火系統のスキルをその強弱に関わらず無効化することができるんです」

「ほう……」

 オスマンが片眉を吊り上げる。

「百聞は一見にしかずということで、見てもらおうと思ったんですが……」

 『火』の使い手として名乗りをあげたコルベールが難しい顔で俯いていた。
 己の杖を、痛いほどに握りしめている。

 ジャン・コルベール。その二つ名を『炎蛇』のコルベールという。
 かつてトリステイン王国魔法研究所実験小隊の小隊長を務め、メイジとしてだけではなく『戦士』としても高い実力を持つ男だった。
 その男の脳裏に「ダングルテールの虐殺」と呼ばれる戦闘とその真相の記憶が蘇る。
 その記憶は、非道と悲劇の色に塗りつぶされていた。

「私は……」

 それ以来、彼は自らの『火』を戦闘に使うことを封じている。
 それを知るのは、コルベール本人とおそらくオスマンの2人だけだ。

「ミスタ・コルベール?」

 ロングビルが怪訝な表情でコルベールに声をかけた。
 オスマンは、ただ黙ってその様子を見守っている。

 自分は教師だ。生徒を導くために教鞭を振るう者だ。
 なにを迷うことがある。わざわざ自身のトラウマと秤にかけるまでもない。
 生徒に手本をみせる目的で火の攻撃魔法を使ったこともある。問題ない、ただの見世物だ。
 彼はあんなに自信たっぷりじゃないか。無効化するというのだから、きっとそうなるのだろう。
 だが―――万一ということもある。

 コルベールは、人に杖を向けられない。

「……なにか事情があるみたいですね。仕方ありません、別の……」

「―――待って下さい」

 コルベールは、番長を呼びとめた。

「いいんですよミスタ・コルベール。別に無理にやっていただく程のことじゃ……」

「いいえ、やります」

 コルベールはルイズを見る。
 この小さな少女は「やってみせる」と胸を張った。
 ここに入室した時、彼女は虚勢を張りながらもその瞳に不安を湛えていた。
 今も彼女の問題が全て解決したわけではない。少女の歩む道のりは、今だ深い霧に包まれたままだ。
 だがどうだろう、この小さく頼りなげな少女は。自分の使い魔に背を押され言ってのけたのだ。
 「やってみせる」と。

 自分は教師だ。生徒を導く者だ。その背を生徒の見本とする者だ。
 彼女が踏み超えた階段の最初の一段を、教師である自分が踏み外すわけにはいかない。

「本気でいきますよ」

「……どうぞ」

 コルベールが呪文の詠唱を始めた。
870PERSONA-ZERO 3-10 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:01:00 ID:yAvp9yx4
 杖の先に灯った小さな炎が、たちまち巻いて膨れ上がる。
 大蛇の姿を持つ炎が、炎の姿を持つ大蛇が、けたたましい咆哮を上げる。
 『炎蛇』のコルベール、その本領である。

「……ほぅ」

「スゴイ……バ、バンチョー、本当に大丈夫なの?」

 番長は頷く。
 自信はあった。もとより魔法の強弱は関係ないのである。
 だが同時に戦慄と畏怖を覚える。威力だけなら『マハラギ』いやそれ以上か。
 まともに喰らえばただでは済まない。広範囲に放たれれば学院長室くらい軽く消炭になるだろう。

「いきます!」

 はたして、コルベールの杖は振られた。
 全てを飲み込む炎蛇の顎が、番長に喰らいつかんと襲いかかる。

「バンチョー!」

 しかし。

 番長の頸に炎蛇の牙が突き刺さらんとした瞬間、それはあっさりとかき消えた。何事も無かったかのように。
 炎蛇に収まりきらなかった炎の余波でさえ、何者も焼くことなく瞬時に消滅している。

「むぅ……」

 オスマンが冷汗を浮かべて唸った。

「……はは」

 コルベールが引き攣った笑いを浮かべている。

 ほらみろ、どうってことではなかったではないか。
 これは唯の見世物、ペルソナの実験。こんなことで己のトラウマが払拭されるはずもない。
 だが―――

「……ありがとう、ミスタ・バンチョー」

「……え?」

 番長に握手を求めるコルベールの姿は、ほんの少しだけ胸を張っていた。

「は、はぁ……」

 それに応える番長が、気の抜けた返事を返す。
 学院長の席では、「ほっほっほ」とオスマンがにこやかに笑っていた。

「え、えーと……」

 何を言われたのかわからない番長は、首を傾げながら再び話し始めた。

「ちなみにですが……この『ルシフェル』は昨日のルイズの魔法と同じスキル……『メギドラオン』を使うことができます」

「なんと……」

「まあ、威力は数段落ちますが」

「威力が落ちると言うと……どれくらい?」
871PERSONA-ZERO 3-11 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:01:43 ID:yAvp9yx4
 ロングビルが、普段の口調とは微妙に違う声色で尋ねる。
 その額には冷汗と――別のなにかが原因と思われる汗が伝っていた。

「そうですね……」

「30メイルの大穴があくぐらい、だそうです」

 少々蚊帳の外に置かれていたルイズが―――本当はそんなこともなかったのだが―――呆れたように代弁した。

「……本当にとんでもないのう」

 オスマンもまた、驚きを通り越して呆れたような口調で呟いた。

「その……ぺるそーなの特性には、『土』の属性を打ち消す物もあるのですか?」

 普段、あまり話に割り込むようなことをしないロングビルが番長に問いかけた。

「いえ……ペルソナの属性に『土』はないんです」

「ペルソナの持つ属性は『火』『氷』『雷』『風』と『光』『闇』、そして『物理』という直接攻撃です」

「『水』は『氷』で対応できると思いますが、『土』はちょっと難しいですね」

「そう……ですか」

(……?)

 ロングビルの言葉に、安堵の響きがある。
 その声色に番長が疑問符を浮かべたが、特に言及はしなかった。
 コルベールが火の攻撃魔法に悩んだように、ありがとうと握手を求めたように、人それぞれ思うところがあるのだろう。

「そのことから、魔法とスキルは厳密に同じものとは言い切れませんが……」

「先ほど火の魔法を打ち消したように、逆説的には同じものと言えると思います」

「ふむ、ようわかった」

 オスマンの表情が真剣味を帯びる。
 椅子から立ち上がり、窓の外を眺めながらオスマンは言った。

「しかし使い魔殿、そのぺるそなとやらはあまり人前で使ってみせるべきではないのう」

「そうですね」

 わかっていますとばかりに番長は頷いた。
 もし悪意を持つ者に目をつけられたら、どんな危険が降りかかるかしれない。
 自分だけならばいい。もしその魔の手がルイズにまでおよんだら―――

「それから、その左手の紋章じゃが」

 オスマンが番長の左手を指でさす。

「名を、ガンダールヴという」

「ガンダールヴ?」

 確か召喚された時に、コルベールの口から似たような単語を聞いた。
 ルイズの顔が「えっ!?」という形で固まる。

「始祖ブリミルに仕えた伝説の使い魔の一つ。『神の左手』『神の盾』とも呼ばれた使い魔の左手に記された紋章じゃ」
872PERSONA-ZERO 3-12 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:02:25 ID:yAvp9yx4
「伝説の使い魔……」

 そう言われても番長にはピンとこない。こちらの世界の文化や伝統、伝説にはトンと疎いのだから仕方がない。
 だが『神』の名を冠するというだけで、それがどれ程大きな意味をもつのかは想像できた。

「これもまた然り、ということですか」

「ほっほっほ、話が早くて助かるわい」

 オスマンは番長たちに顔だけを向けて愉快そうに笑った。

「ガ、ガンダールヴ……それは本当なんですか学院長! その、勘違いということは……」

 ガンダールヴの名を聞いてから、一時固まっていたルイズが飛び跳ねたように声を上げた。
 まさか自分が、そんな大それた者を呼んでいたなんて。

「ワシらも最初、半信半疑じゃった。じゃが先ほどのぺるそなを見せてもらったおかげで、ほぼ確信に変わったわい。そして……」

 オスマンがゆっくりと振り向き、番長に手を伸ばす。

「コレを使ってみなさい」

 オスマンの手に握られているのは、一振りの短刀である。
 柄を含めて50サント程はあるだろうか。
 煌びやかな装飾を施されたその短刀は、鉈のように重厚でありながら、剃刀のように鋭利な鋭さを想像させた。

「短刀は得意じゃないんですが……」

「なら、なおさらええわい」

 オスマンが意味あり気に笑う。

 短刀といえば、花村陽介が得意とする武器だった。
 短刀といえば花村、花村といえばジュネスである。
 軽やかに短刀二刀流を振り回す花村を思い出しながら、番長はそれを受け取った。

 鞘から刀身を抜く。透明感のある音を立てながら、刀身の輝きが陽光に翻った。
 その瞬間、番長の左手に刻まれた紋章が淡い光を放つ。

「これは……」

 体温が0.3度加熱される。
 魔力の奔流を感じた『アナライズ』もどきの力が、体中を駆け巡るなにかを正確に感じ取っていた。

「……んっ!」

 斬り上げるように一振り。体が軽い。
 自分では使ったことのない短刀の使い方が、頭ではなく体で理解できる。
 2つ、3つ、4つ5つ6つ!
 横薙ぎ・袈裟斬り・突き・振り下ろし・逆手斬り。流れるように体が動いた。
 その姿は、まるで剣舞を舞っているようでもある。

「どうじゃね?」

 番長が動きを止め、構えをといたのを見計らってオスマンが訪ねた。

「すごいですね……まるで達人にでもなった気分です」

「やはり……か」
873PERSONA-ZERO 3-13 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:03:06 ID:yAvp9yx4
 満足したように、それでいてこの先を危惧するようにオスマンが呟く。

「これは、誰にも知られる訳にはいきませんね……悪意を持つ者には特に」

 その危惧を撥ね退けるように番長がそう返す。

「!……ほっほっほ、不思議な男じゃな、使い魔殿は」

「ワシ『も』惚れそうになるわい」

「ブフォッ!!」

 噴いた、盛大に。
 何故か完二の姿が思い出される。何故か。なんでだよホントに。
 もっといいところで思い出してやれよ。

「な……なにを言っているんですか学院長! 男同志ですよ!」

 ルイズが怒りと、なにやらわからないもので顔を赤く染めて怒鳴る。

「ほっほ……『も』には突っ込まないんじゃな?」

「なっ……」

 さらに赤くなった。

「なにを言っているんですか! コ、コイツはそういうのじゃなくて! その……」

「つ、使い魔としては……ごにょごにょ……ですけど! ですけど! それに、私には……!」

「あ〜……わかったわかった、スマンスマン」

 オスマンに「どうどう」と制され、ルイズはふくれっ顔でヴ〜ッと唸っている。
 番長は大いに笑いたかったが、飛び火するのを恐れて我慢した。

「その短刀は使い魔殿にわたしておこう」

「いいんですか? ずいぶんと高価そうな短刀ですが……」

「なあに、貸すだけじゃ。それを持って左手の紋章を隠しておけば、なにかあっても達人で通るじゃろ」

「……そうですね。ありがたくお借りします」

「うむ」

 そうして一通り話も終わり、オスマンが解散宣言をしたその直後だった。
 ルイズが学院長室の扉に手をかけようとしたのを、番長が制止した。

「なによ、なんかあったの?」

「……2人……か」

 番長が真剣な表情で扉を、いや、扉の奥を見つめている。
 そのただならぬ様子を感じ、ルイズも一歩下がる。

(『アナライズ』もどきの次は、『エネミーサーチ』か……)

 番長は扉の向こう側で息を潜める何物かを、敏感に感じ取っていた。
 殺気や敵意は感じ取れない。それともそれを隠せるほどの達人か。
874PERSONA-ZERO 3-14 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:03:49 ID:yAvp9yx4
 まるで、りせがルイズを守るために―――もしかすると番長を守るために―――力を貸してくれているように思えた。
 いや、あの娘なら逆に対抗意識燃やしまくりだろう。あくまで健全に。
 もしかすると、これもガンダールヴの効果なのかもしれない。

「俺が開ける」

「う……うん……」

 部屋全体に、一匙の緊張感が充満した。

 扉に手をかける。
 開くと同時に、番長が短刀を鞘から抜き放った。

 正面に女性らしき影。もう一人は子供か?
 その正体を確認する前に、番長は動いた。
 短刀を持たない手で逆肩を制し、それを支点に背後へ回る。

「きゃっ!」

 その喉に腕をかませる。もう一人の子供の喉元に短刀を突き付た。
 この間0.8秒。正に達人の技である。

「―――何者だ」

 低い静かな声で尋問する。
 腕はいつでも頸動脈を締められるように力を込めた。

「ちょ……ま、まって、私、わタシ、キュルケ、ヘイキ、アンゼン、キケンナイ!」

 赤髪で褐色の肌をした少女が、何故かカタコトで答えた。

「キュ……キュルケ!? タバサまで! なにやってんのよアンタたち!」

 少女はルイズのクラスメイトであった。確かツェルプストーといったろうか。
 もう一人の子供はルイズにタバサと呼ばれていた。
 こちらも教室で番長と目が合った少女である。

 そう確認すると、番長はゆっくりとキュルケから腕を放した。
 短刀から解放されたタバサは、信じられないものを見たような目で番長を見ている。

「なにやってんのって……盗み聞きに決まってるじゃな〜い」

 キュルケという少女に悪びれた様子はない。

 ルイズとキュルケは、言わば不倶戴天の敵である。
 トライアングルの実力と豊満かつ官能的な肢体を持ち、自信に充ち溢れたキュルケ。
 魔法を使えずゼロのルイズと蔑まれ、無限平野なルイズ。
 どこまでも正反対のこの2人が顔をあわす度に火花を散らすのは、ある意味当然とも言えた。
 喧嘩するほど仲が良いともいうが、それが言葉通りかどうかは本人たちのみぞ知るというヤツである。

 そしてそれは、互いの家同士も同じだった。
 ヴァリエール家とツェルプストー家は国境を挟んだ隣にあり、トリステインとキュルケの実家があるゲルマニアの戦争ではしばしば杖を交えている。
 さらにはツェルプストー家がヴァリエール家の恋人を先祖代々奪ってきたという因縁があり、それらの事実が両家に大きな溝を作っている。

「決まってるじゃな〜い、じゃないわよ! だいたいアンタね……」

「それで……どこから聞いていたのかね?」

 捲くし立てようとしたルイズの声が何者かの声で制される。
 声の方向にはいつのまにかオスマンが、その後ろにはコルベールとロングビルが立っていた。
875PERSONA-ZERO 3-15 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:04:33 ID:yAvp9yx4
 部屋奥の窓から差し込む光が影を作り、表情は見えない。

「あ……」

 教員たちのことをすっかり忘れていたのか、キュルケは慌てて佇まいを直す。

「え、え〜っと、盗み聞きっていうのは冗談で……その、私はルイズが心配で……」

「心配ぃ〜? アンタがどの口でそんなこと言うのよ!」

「……半分は本当」

「……タバサは余計なこと言わなくていいの」

 自分で言っておいて、なにを言っているのだろうか。
 番長が気付かれないようにクスリと漏らす。
 どうやらこの2人、剣幕ほど仲が悪いわけではなさそうだ。

「……どこから聞いていたのかね? と聞いておるんじゃがのう」

 飄々とした口調とは裏腹に、その声には重々しい威圧感が込められている。
 キュルケにとって飄々としたスケベジジイでしかない学院長が見せるその一面は、彼女に冷汗をかかせた。

「え、え〜っと」

「……大いに不満です、あたりから」

 タバサが横から答える。

「ほとんど最初からじゃないのよ!」

 そう叫んだ後、ルイズは困ったように天井を仰いだ。
 今回ばかりはいつものように罵り合ってすむ話ではない。

「ふ〜……聞いてしまったものはしかたないのう。とりあえず2人とも中に入りなさい。こんなところでできる話でもないでな」



 ※※※



 結局、キュルケとタバサの2人は厳重注意と決して口外しないことを言い渡され、解放とあいなった。

「まったく……油断も隙もないんだから」

 夕食のために食堂へ向かう最中、苛立ちを隠そうともせずルイズがそう言った。

「あら、い〜じゃない。もう過ぎたことよ。ね? ダーリン」

 キュルケが艶めかしく番長に絡みつく。
 豊満な乳房と肉々しい太ももが必要以上に押し付けられ、大人への過渡期にいる少年の三大欲求の一つを否応なく刺激しようとした。
 どこで気に入られたのだろうか、番長に心当たりはない。

 振り向きざまにその姿を見止めたルイズが、さらに怒気をあげる。

「な、ちょ、キュルケ! アンタなに人の使い魔に色目つかってるわけ!?」

「なによ。使い魔だろうと下僕だろうと恋愛は個人の自由よ。ね? ダ〜リン」
876PERSONA-ZERO 3-16 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:05:16 ID:yAvp9yx4
「そういう問題じゃないわよ!」

 とりあえず歩きにくいので離して下さい。

「それに、ダーリンだってこんな貧相な娘より私の方が良いに決まってるじゃない。ねぇダーリン」

 そう言われて、思わず2人を見比べた。
 ルイズとキュルケ。松永綾音と上原小夜子。
 うん、問題ない。

「好き嫌いはアリマセン。何でもよく食べマス」

 しまった。つい本音が出た。

「バ……バ〜ン〜チョ〜!?」

「あら、ダーリン意外と手練なのかしら」

 何がだ。何のだ。

「でも、そういうのもいいかも。最近の男は初心なのはいいけど意気地もなくて……激しく組みし抱かれるのも燃えるわね」

 何をだ。何でだ。

「キュ、バ、キュルバンケ!」

 ルイズはどっちに怒りの矛先を向けたらよいのかわからず、右往左往していた。
 タバサは我関せずと、歩きながら本に集中している。

「どうせこの子のことだから、夜も床で寝させられたりしてるんでしょう? ああ、可哀そうなダーリン」

「か、勝手なことを……」

 図星である。

「私のところに来れば、ふかふかのベッドで眠れるわよ。ちょっと狭いかもしれないけど……私も一緒だ・か・ら」

「ほら、フカフカ」

 そう言ってキュルケが番長の手を自分の胸へと導こうとしたその時。

「ちょ、いい加減にしなさいよ!」

 ルイズの怒りがリミットを超えた。
 番長に抱きつくようにしてキュルケとの間に割り込む。

「あら、女の嫉妬はみっともないわよ?」

「しっ……誰が! 誰によ!」

「……アンタ、自分で気がついてないの?」

「何が!」

「今の自分の姿」

「……へ?」

 上を見る。番長の顔がある。困った顔をしている。
 前を見る。暗い。少し離す。番長の胸があった。
877PERSONA-ZERO 3-17 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:05:58 ID:yAvp9yx4
 自分。抱きしめている。誰を?

「くぁswでrftgyふjきぉp;@:!!!」

 残像を残してルイズが飛びのいた。番長の短刀技よりも速い。
 顔が真っ赤だ。頭のてっぺんからケトルが鳴り響いている。

「な、なななななな、な!」

「ふふ、初心なのねルイズ。ちょっとだけ可愛いわよ?」

「な、なにいってるろ! ほ、ほら! さっさと行くわよ!」

 ごまかした。

「キュルケさん……うちのご主人様をあんまりからかわないでくれるかな」

 取り残された番長が、苦笑を浮かべる。

「あら、からかってるだけじゃないわよ? 半分はホ・ン・キ」

「あと、私のことはキュルケと呼んで。呼び捨てでね、ダーリン」

 そう言うと、キュルケはウィンク一つルイズに続く。
 とんだクセ者だった。

「なにしてるのよバンチョー! 早く来なさいよ!」

 進む先からルイズが番長を急かす。
 これからの人間関係を考えると頭が痛い。

「…………」

 一歩後ろを歩いていたタバサが番長を追い越す。
 どうやら今までの喧騒の中、眉ひとつ動かさず本に集中していたらしい。

「……大物だな」



 ※※※



 食堂は多くの生徒達で賑わっていた。
 どうやら今日の夕食は人気メニューらしく、普段見ない顔までちらほら見かけられる。
 ルイズがその場に足を踏み入れると、賑やかな談笑は徐々にざわめきに変わっていった。

「あら、もう噂になってるのね」

 キュルケがどうでも良さ気にそう言った。
 当然と言えば当然か。あれだけの規模の爆発が生徒達の主生活場で起こったのだ。
 少し興味をもって調べれば、その原因は瞬く間に広まるだろう。

「おい、あいつだぜ」

「あいつって……ゼロのルイスじゃないか」

「ああ、あいつが今回の事件の張本人らしい」
878PERSONA-ZERO 3-18 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 21:06:41 ID:yAvp9yx4
「嘘だろ? だってゼロだぜ?」

「確かに、あのルイズにあれだけの魔力があるなんてなぁ」

「じゃあ、その魔力を制御できたら……」

「ないない、あのルイズだぜ。魔法の成功もゼロ。制御の確立もゼロさ」

「……違いない」

 本人を前に、はばからず陰口が食堂に充満していく。
 その有様は、事件前よりも悪化しているようにも見えた。
 中には「危険じゃない?」「隔離した方が……」なんて声も聞こえてくる。

「……さすがにこれは」

 そうキュルケが眉間に皺をよせる。
 そこにルイズと罵り合う時の影は一欠片もなかった。

「言わせとけばいいわよ」

 その言葉に番長・キュルケ・タバサの3人が注目した。
 ルイズは怒りでも悲しみでもない目でまっすぐ前を見ている。

「近いうちに、なにも言えなくなるんだから」

 そう嘯きながら、ルイズはざわめきの中に足を進めた。

「……あの子、なんか変わった?」

 キョトンとキュルケが首を傾げる。

「……かもね」

 番長が、眩しそうにルイズを見守りながらその後に続いた。

(……ふ〜ん)

 さらにその番長を、キュルケが嘗めるように見つめる。
 その瞳は、獲物を見つけた捕食者のようであった。

 4人が食事の席に着く。
 ルイズ・番長・キュルケ・タバサの順で横並びに座った。
 初めは床に座らされて硬いパンでも齧らせられるのかと何故か思っていた番長は、ルイズが隣を勧めたことに多少戸驚いていた。
 「平民が貴族と食事を同席できるなんてありえないんだからね。感謝しなさい」とはルイズの言。
 まあ、その前にキュルケが番長の隣に座ろうとしたところで一悶着あったのだがそれは余談だ。

 食事が運ばれてきた際、タバサの前に並べられた食事を見て番長は目を見張った。
 野菜? 山菜? 雑草? そう、どう見ても雑草だ。
 よく見ると、番長の前に置かれたパスタの上にもちょこんと同じものが置かれている。パセリのようなものだろうか。
 だが、タバサのそれは量が違う、山盛りだ。メインのパスタが殆ど隠れてしまっている。
 パスタが3、草が7だ。繰り返す。パスタが3、草が7だ。
 しかも全体の量が他人のそれと比べてやたら多い。これを全部食べるのだろうか。

「……おいしい」

 タバサが美味しそうに―――表情は変わらないが―――ただの草としかいいようのないそれを咀嚼しながら、勧めるように番長を見た。

「……やめといたほうがいいわよ」
879名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 21:11:23 ID:KtLL8pvA
支援

ガンダールヴといえば
オリジナルでは万能器用だったキタローがハム子ともども武器固定化されてしまってたなぁ
880名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 21:48:13 ID:xjT5bs+K
…これは。さるさんかな?
881PERSONA-ZERO 3-19 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 22:00:18 ID:yAvp9yx4
 ルイズが視線を合わさずに、ボソリとそう言った。
 「何故?」と聞き返しても答えは返ってこない。ルイズの皿では草だけが横に除けられていた。

 ゴクリと番長の喉が鳴る。
 草―――その姿はまるで、奈々子が何故か冷蔵庫にしまっていた雑草のようだ。
 それを食した夜、腹を壊してなかなか寝付けなかった事を思い出す。
 ―――物体Xよりましだったが。
 だがしかし、奈々子の雑草をはじめ、カビの生えた味噌、賞味期限の切れた豆腐、泥団子、果ては奈々子が楽しみに取っておいたプリンさえもたいらげてしまう『豪傑』級の勇気をもった豪の者、番長である。
 ―――物体Xは無理だったが。
 この挑戦を受けないわけにはいかない。

 おそるおそる、草を口に運ぶ。租借。
 まずは草らしい青臭さ。その直後、強烈な苦みが口内に充満した。少々の渋みがアクセントとなってエッセンスが隠し味にまったりと。
 ―――まずくはない。むしろ、割といけるかも。

「……悪くないね」

 その声に、ルイズとキュスケが「ギョッ」と注目した。

「天ぷらにしたら美味しいんじゃないかな」

「……天ぷら?」

 タバサが天ぷらに興味をもったようです。

「ああ、天ぷらっていうのはね……」

 番長が天ぷらについての説明を始める。タバサは割と真剣な表情で聞いている。
 間に挟まれて、キュルケが迷惑そうにしていた。
 ちなみに番長の世界で、雑草をなんでも天ぷらにして食べるタレントがいる、というのは余談である。

「……後で詳しく教えて」

「ああ、いいよ」

 番長がグッと親指を立てる。
 タバサがそれに応える。
 奇妙なところで意気投合する2人であった。



 食事も半ばの頃。―――ちなみにタバサは人の3倍の量の食事を既に終えていた。
 食堂の中央付近でなにか騒ぎが起こっているのが聞こえた。
 どうやらその中心にいるのは、一人の男子生徒とメイドのようである。
 男子生徒は何を怒っているのか、一心にメイドの少女を怒鳴りつけている。

「あら、ギーシュじゃない」

 ルイズの知った顔のようだ。
 見ると番長も見たことがある顔……だと思うがよく覚えていない。
 隻眼に軽いウェーブがかかった金髪の美少年だが、何故か鼻につく。
 その少年の怒りを一身に受けているのは―――

「……シエスタ?」

「シエスタ? って確か昨日の朝の……」

 ルイズも思い出したようだ。
 ルイズは昨日の朝の、番長とシエスタの出会いを聞いていた。というより聞く前から知っていた。
 昨日の朝、時間より随分早くに目が覚めたルイズは、2度寝を決め込んだがなかなか寝付けず、朝の散歩にでもと洒落込んだところで番長とシエスタを発見したのである。
882PERSONA-ZERO 3-20 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 22:00:59 ID:yAvp9yx4
 その後の会話までバッチリたっぷり盗み聞きした後で、番長が帰る前にベッドに戻ったのだが、そこで再び眠気が襲ってきてしまい2度寝したのである。
 それが昨日のルイズの寝坊と不機嫌の理由であった。

 シエスタは頭から胸元まで水に濡れている。ギーシュにかけられたのだろうか?
 ルイズはギーシュについて自惚れ屋でナルシストで名門の出であることを鼻にかけているが実際はヘタレのボンボン。
 だが女性には決して手を上げない似非紳士だと聞いていたが、相手が平民だと範疇外なのだろうか。

「ギーシュね……顔はまあ良いんだけど……私はパスかな」

 キュルケが聞いてもいないことを口にした。

 ルイズが番長を見やる。その瞳は、静かな怒りに満ちていた。

「行ってもいいわよ」

「……え?」

 ルイズがため息ながらに番長を促す。

「……友達なんでしょう? 彼女、今にも泣き出しそうよ。行って助けてあげなさい」

 言われるまでもない。
 ルイズの言葉があと2秒遅かったら、番長は例え主の制止があろうとこの場を飛び出していただろう。
 しかし、その言葉に驚いたのはキュルケである。あのルイズが平民のメイドを気遣うとは。

 キュルケがその番長の方を向いたとき、すでにそこに番長の姿はなかった。



「いったいどう責任をとるつもりなんだ!」

 ギーシュと言うその少年は、激しい剣幕でまくしたてていた。

「申し訳ありませんグラモン様! 申し訳ありません!」

 声の先では、シエスタが半泣きになりながら頭を下げている。

「申し訳ありません、申し訳ありません」

 申し訳ありませんしか言わないシエスタ、もとい言えなくなったシエスタにギーシュの苛立ちが増す。
 その怒りの形がテーブル上のパスタに変わった時、その腕を掴み止める男の姿があった。

「……食べ物を粗末にするものじゃないな」

「な、なんだ貴様は!」

「アンタは少し落ち着いた方がいい」

 もちろん番長である。

「なんだと!? 貴様! 平民の分際で貴族の僕に意見する気か!」

 ギーシュの激昂が番長に飛ぶ。
 しかし番長は、それをどこ吹く風とシエスタに歩み寄った。

「大丈夫? シエスタ」

「あ……バ、バンチョーさん!」

 ハンカチを取り出し、シエスタにかかった水を丁寧に拭いていく。
883PERSONA-ZERO 3-21 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 22:01:44 ID:yAvp9yx4
 その手が胸元に近づいたあたりで、番長の手が止まった。

「あ……っとゴメンよ」

「い、いえ……」

 シエスタの顔がほのかに赤く染まる。

「じゃあ、これあげるから。あとは自分で」

「は、はい。洗って御返しします」

 シエスタには番長が、自分の危機を救ってくれた白馬の王子様に見えたことだろう。
 2人が挟む空間が、ピンク色に染まる。
 少し離れたテーブルでは、ルイズが「やっぱり行かせなきゃよかった」とばかりに顔を歪めていた。

「おおいぃぃ! 僕を無視するな!」

 怒りで顔を赤くしたギーシュが番長の肩をつかむ。
 しかし、振り向いた番長を見て、「ヒッ」と息をのんだ。
 ギーシュを睨みつける、その瞳に灯る光の色は『紅』―――

「き、貴様、その平民のメイドを庇うのか? その娘は2人のレディの名誉に傷をつけたんだぞ。それに―――」

 ギーシュは一方的に自分の主張を翳している。
 やれやれだ。
 一方の意見だけを鵜呑みにしてはいけない。
 番長はシエスタに向きなおり、声をかけた。

「なにがあったの? シエスタ」

「あ、あの……その……」

 2人の話を纏めるとこうだ。
 ギーシュは2股をかけていた。自業自得でどっちにも振られた。以上。

 もう少し詳しくするとこうだ。
 ギーシュが2股をかけていた。
 そのギーシュの懐から落ちた香水を、シエスタが拾って返そうとした。
 それが原因で2股がばれ、どっちにも振られた。さらには平手打ちのおまけつき。

「なんだ、ギーシュが悪いんじゃねぇか」

 近くで話に聞き耳を立てていた男子生徒が、呆れたようにそう言って去っていった。

「……ふん、どいつもこいつも。薔薇は多くの人を楽しませる為に咲くのだ。そんなこともわからないとは……」

 勝手なことをいう男である。

「それと貴様……俺は貴様を知ってるぞ。たしかゼロのルイズに召喚された、平民の使い魔だったな」

「なるほど、飼い主が飼い主なら、使い魔も使い魔ということか」

 馬鹿にするように、ギーシュの口元が歪んだ。
 ピクリと番長の眉間が歪む。

「そ、そんな顔をしても無駄だよ、礼儀を知らない使い魔クン」

「こんなことだから、教室を全壊なんてさせてものうのうと授業を受けれるんだ」
884PERSONA-ZERO 3-22 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 22:02:26 ID:yAvp9yx4
 番長の眉間の皺が、更に濃くなっていく。

「魔法が使えない落ちこぼれの役立たず。おこぼれで在籍させてもらってる身でありながらあんな事件まで起こしてさ」

「学院もアレだよね。あんな危険なクズ、さっさと追い出してしまえばいいのに。君もそう思わな……」

「―――黙れ」

 番長が低く唸った。
 武器を持っていないはずの番長の、左手の紋章が一際強く輝いている。

「お前がルイズの何を知っている? ルイズがどれだけ悩んだか、ルイズがどれだけ努力したか、お前になにがわかる」

「俺も全ては知らない。でもルイズの涙を俺は知っている。ルイズの気持ちを知っている。ルイズの願いを知っている」

 ―――その声は、少し離れたテーブルにも届いていた。

「バンチョー……」

 2股をかけていたのは、まあいい。―――いやよくないが。
 番長的にはまぁ……アリなんじゃないかな? アリかも知れない。まぁちょっとは覚悟しておけ。

 だが彼は、ギーシュは。

 この世界に来て初めての友達の少女を理不尽に罵倒した。
 誇り高き我が主を侮辱した。

 すなわち―――ギーシュは番長を怒らせた。

「クズはお前だ」

「なっ……」

 言い返したいギーシュだが、あまりの番長の迫力に声が出ない。
 もとより、筋が通っていないのはギーシュの方だ。言い返せるわけがないのである。

「……っ、い、いいだろう」

 そんなギーシュが、やっとの思いで口にした言葉は。

「そこまで言うのなら」

 ギーシュが左の白手袋を脱いで、番長に叩きつける。

「―――決闘だ」
885PERSONA-ZERO 3話終了 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 22:03:09 ID:yAvp9yx4
以上です。

息抜きのつもりのSSに没頭しすぎました。
流石に本業を圧迫しているので、次の投下までは間が開きます。

それにしても、キュルケのキャラが掴みにくい……ギーシュもかも。
886名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 22:05:40 ID:+qr7IHvx
満足させてくれるじゃねぇか
887名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 22:08:36 ID:QTp40lKU

改行が多いのが若干気になるけど
888名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 22:32:00 ID:koe9uvOO
文章量が多く、なおかつ高品質。大満足です。
これからも頑張ってください。乙です!
889名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 23:03:08 ID:/GPjZ6Pv
乙!
いいな、面白い。十股に期待しようかね。
コミュ発生とかも面白そう。
誰かまとめてくれないかね。最初から読み直したい。
890名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 23:21:17 ID:MSAkWvDP
お疲れ様です
一つ気になったんだが
場面が変わるとか間に地の文を挟むのならともかく
同じ人物が続けて喋るなら「」を閉じて改行しなくても良いんじゃないかな
複数での会話だとどれが誰の台詞か判り難くなるから
891名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 23:22:45 ID:YgEiD/Ze
>>889
まだ全部このスレにあるから絞込みすれば
892PERSONA-ZEROの人 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/26(土) 23:44:59 ID:yAvp9yx4
感想ありがとうございます。
みなさんの温かい励ましが、私の明日の活力になってます。

>>887
改行が多いというのは空白行が多いということでしょうか、それとも短文が多いということでしょうか。
前者でしたら「この方が読みやすいかな?」程度のこだわりですので、修正可能ですが。
後者ですと……勉強します。なにぶん、ネットで(二次)創作文を書くのは初めてなので……。

>>890
了解です。
特に拘りのない限り、同一台詞の開業はしないようにします。

それでは今回は失礼します。
893名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 23:49:22 ID:w1/W00Fp
乙。

でも、とりあえず誤字のチェックはしようね。
894名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 23:55:54 ID:/GPjZ6Pv
>>891
携帯厨ですまない……wikiの方が読みやすいんだ
895名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 00:23:55 ID:rEvqgzIo
>>894
じゃあ我慢してろ
896名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 01:04:09 ID:nNq3jKcK
(´・ω・)
897名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 01:17:35 ID:mXUbcceN
番長乙。

「そうだな……改行してスペースを入れてみよう
 そのほうが少しばかり見やすくなると思うんだ」

台詞が長すぎたら適度に改行+スペース入れることをオススメするよ。
898名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 01:19:14 ID:vPFLOlzy

土の無効化はないと安堵してるマチさんだが
物理反射or無効の力はあることに果たして気付くかどうか…
そういや装備等をチェンジすることでハルケ魔法を無効化や吸収するキャラって
この番町とスコールくらいか?
899名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 01:48:54 ID:mXUbcceN
>>898
アクマがこんにちわ、の人修羅さんは
マサカドゥス装備してるから万能以外全無効というイカレ耐性だぜ

……そういえばアバタールチューナーには地変の属性があったな
900名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:23:11 ID:CruIRX/t
やっぱクロスなら設定もクロスすると面白そうだよな。
魔法やら技術の解釈メインにやってる作品なんかとクロスしたら面白そう。

マテリアルパズルなんかその部類だったね。
901名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:25:23 ID:9KkFvWwq
>>899
しかし銃撃は防げない
さすが鉄砲は格が違った
902名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:26:05 ID:1hl7rEJ5
きっと第3カルパの鬼ごっこがトラウマになってしまったに違いない
903名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:33:46 ID:GmaToyK+
>>901
真3には銃属性が無いからな。
他の真メガテンにはあるんだが。
904名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:57:31 ID:EtI3h8tS
>>901
通るのは地変と銃撃と万能だけだっけ
905名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 03:52:44 ID:mXUbcceN
そのとおり。だからアバチュでは
地変ブースタ、ハイブースタつきテラダインか
太極光輪とか終わる世界、ロストワードで地道に削る事になる
906名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 06:37:43 ID:QBW8Ddad
でもハルケギニアのマスケット銃では、痛っ! で済んじゃいそうだけどなw

防御に関しては「虚無(万能)以外の全ての攻撃を反射」のヴィダさんの方が一歩上かも知れない。
907名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 06:41:42 ID:65HJ+RXf
そんな話してると全てを吸収する片耳ピアスが来るぞ
908名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 10:42:35 ID:n4fOdbh5
ペルソナだって上位ペルソナで継承考えて作れば
全属性無効or吸収or反射ペルソナ作れるぜ。

全能の真球は誰でも装備できる問題児だから流石に色々と自重するべきだがw
909名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 10:45:33 ID:ZSC7G2ZU
対絶対防御……
絶対破壊系能力であっさり破壊しちゃうのはロマンがないかな?
910名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 10:55:53 ID:rcWonLf7
>>892
>>890の通り、誰かが「」で喋るたびに改行があるせいで1レス内が縦に長くなってるね。
投稿レス数の多さは連投規制とかにも引っ掛かるので、詰めた方がいいと思う。
911名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 11:14:34 ID:Eusle0Vk
真女神転生ストレンジジャーニーでも全反射ドッペルゲンガーとか流行ってたな
912名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 11:24:05 ID:nSjKBiV9
マッカビーム!
913名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 12:42:46 ID:5UUStq7d
ケーブルを召喚してシミターでデルフを使わせるとかどうだろ?

メインはビームなんだろうけどさw
914名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 12:47:35 ID:20S7aXs3
一つ目の象さんは・・・ゼロ魔では大した脅威にはならんか。
915名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 13:31:06 ID:mfglw1fL
メイジだったら物理攻撃しないもんなぁ
よくてフーケまで
まぁ基本スペックが高いから十分だけど
ワルドは下手すると・・・
916名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 14:15:08 ID:PAVX3LA0
ワルドに雇われる傭兵さんが一番可哀想。
917名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 14:25:33 ID:h0y4rXeW
でも一つ目象さんは作品によっては呪殺を持ってるからなー
ものによってはマハムドオンが飛んでくる。ベノンザッパーや毒ガスブレスだけでもタチ悪いのに。
ハルケギニアには対抗手段がまず無い気もするんだが、呪殺。
918PERSONA-ZEROの人 ◆tVsVHJCCJw :2009/12/27(日) 14:36:42 ID:szzgsWqB
何度もしゃしゃり出てすいません。

>>889

まとめwikiですが、正直いやらしい話になりますが
どなたかがまとめてくれすと嬉しいなとか思ってたりw
でも、もう3話ですし、次の投下間隔も空くので、自分でまとめておきますね。
最初から読み直したいとまで言っていただけて感無量です。

しかしwiki編集は初めてですし、誤字、改行などの再チェックをしますので
少し時間がかかるかもです。

>>897,910

アドバイス感謝です。
>台詞が長すぎたら適度に改行+スペース入れることをオススメするよ。
なるほど、その方がすっきりしますね。

>とりあえず誤字のチェックはしようね。

うお、短文レスにすら誤字が。
すいません。気をつけます。
919名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 14:52:29 ID:Lkii/HU7
txtファイル内で、あらかじめ文体を整えてからwikiにコピペするよろし
慣れれば一分もしないで編集終わるよ
920名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 15:07:32 ID:nNq3jKcK
>>918
ありがたい。楽しみに待ってますんで、次回まで読み直して待ってます。
頑張ってくださいな。
921ウルトラ5番目の使い魔:2009/12/27(日) 15:46:13 ID:7+dIhpR9
みなさんこんにちは、あっという間に一年過ぎて、2009年最後の投下を開始しようと思います。
ちょうど話数も話の内容もいい区切りになりまして。よろしければ15:50より開始いたします。
では……ガイアーッ!
922ウルトラ5番目の使い魔:2009/12/27(日) 15:48:14 ID:7+dIhpR9
すいません、うっかりsage忘れていました。
923名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 15:49:16 ID:nSjKBiV9
>では……ガイアーッ!
地球が吹っ飛ぶんですね、わかりますw
924ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (1/13):2009/12/27(日) 15:52:13 ID:7+dIhpR9
 第80話
 エース・メビウス&ウルトラマンガイア 時空界の大決戦
 
 時空怪獣 エアロヴァイパー
 宇宙戦闘獣 コッヴ
 宇宙雷獣 パズズ
 ウルトラマンメビウス
 ウルトラマンガイア 登場!
 
 
 破滅した未来、自分の住んでいる世界が滅亡しているのを見せて、人間を
絶望させようとする何者かの策謀によって、ウルトラマンガイアの世界に
呼び寄せられてしまった才人とルイズ、そしてミライたちCREW GUYSの三人、
敵の目的は世界の崩壊に対して最大の障害となるであろうウルトラマンの抹殺。
 しかし、常に自分の意思と選択によって未来を勝ち取ってきた者たちには
そんな姑息な策謀は通用せず、未来を変えるものは常に人間の意思であると
才人とルイズはウルトラマンAへ、ミライはウルトラマンメビウスへ、そして
我夢はウルトラマンガイアへとそれぞれ変身した。
 
 崩壊したトリステインの未来で、ウルトラマンAと宇宙戦闘獣コッヴ。
 滅亡した東京の未来で、ウルトラマンメビウスと宇宙雷獣パズズ。
 全滅したエリアルベースの未来で、ウルトラマンガイアと時空怪獣エアロヴァイパー。
 
 今、時空間でそれぞれの世界の未来をかけた一大決戦が始まった!
 
 
『パンチレーザー!』
『メビュームスラッシュ!』
『クァンタムストリーム!』
 
 戦いのゴングは三人のウルトラマンが、くしくも同時に放った光線技で鳴らされた。
 
 指を頭上に合わせたエースの額のウルトラスターから放たれた青い光線がコッヴへ。
 メビウスブレスからのエネルギーをくさび形の光の矢に変えた光弾がパズズへ。
 飛行しながら腕をL字に組んだガイアから放たれた赤い光線がエアロヴァイパーへ向かう!
 
 だが、何者かによって刺客として送られた怪獣たちはどいつも一筋縄ではいかない
奴らばかりであった。
 メビュームスラッシュとパンチレーザーは火花を散らしたが、どちらもさしたる
ダメージを与えられずにはじき返されて、エースはコッヴと、メビウスはパズズと
廃墟を踏み砕いて接近格闘戦に入った。
「ヌゥン!」
 コッヴの両腕の鎌を受け止めたエースが、その腹に向かってキックを打ち込み
後ずさったところへボディへチョップを食らわせる。
(なかなかタフな奴だな)
 エースの渾身の一撃を受けたというのに、コッヴは特に弱った様子も見せずに
両腕の鎌を振りかざして反撃に出てきた。こいつは、ガイアの世界では
最初に地球攻撃に使用され、初めてガイアが戦った宇宙怪獣なのだが、
それゆえに弱点らしい弱点を持たないバランスのよさを持っている。
 才人やエースは、当然コッヴのことを知らなかったが、どうやら超獣並みに
侮ってかかれる相手ではないと、本気で戦うことを覚悟した。
925名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 15:52:36 ID:8UTt2fNJ
「ガイアーッ!」じゃなくて「ガイアッー!」では?
926ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (2/13):2009/12/27(日) 15:54:22 ID:7+dIhpR9
「トオーッ!」
 突進してくるコッヴを大ジャンプしてかわしたエースの眼下で、以前に
才人たちがデルフリンガーを買った武器屋がコッヴの巨大な足に踏み潰されて
瓦礫の山となっていく。
 また、数々の戦いを潜り抜けて、いまや立派なウルトラ兄弟の一員と
みなされるようになったメビウスも、立ちはだかってくる怪獣パズズに
容易ではない戦いを繰り広げていた。
「ワアアッッ!」
「あの怪獣、雷を操る能力を持っているのか!」
 パズズの羊のような、大きくてねじれた角が瞬時にさらに巨大化して
空を向いたかと思うと、角から放たれた雷が空へと舞い上がって、
雲の中から無数の光の矢となってメビウスに襲い掛かったのだ。
「ミライ! その程度の攻撃でへばるんじゃねえ」
「……ヘヤッ!」
 だが、リュウの厳しくも心強い声援を受けると、メビウスはすぐに立ち上がって、
さらに雷を食らわせようとするパズズの攻撃を、右へ左へとステップを
使って回避し、助走をつけるとジャンプキックをおみまいした。
「セヤァッ!」
 喉元にヒットしたキックを受けて、パズズの巨体が大きく揺らぐ。
もちろん、パズズもこの程度でまいるような怪獣ではなく、すぐに態勢を
立て直して、怪力を誇る太い腕を振りかざして襲ってくるが、メビウスも
ウルトラマンタロウとウルトラマンレオ直伝の格闘技で迎え撃つ。
 エースもメビウスも、初めて見る怪獣ながらも豊富な経験と勇気をもって、
互角以上に渡り合っていた。しかし、それだけで単純に勝てるほど、
この時空間を用意してきた敵の計略は甘いものではなかった。
 
 エースとメビウスがそれぞれ別の時空でコッヴとパズズを相手に激闘を
繰り広げている頃、ウルトラマンガイアはエアロヴァイパーと戦っていたが、
奴の持つ時間移動能力に苦戦を強いられていた。
 エアロヴァイパーは、戦闘の開始と同時にガイアが放ったクァンタムストリームを、
命中直前にタイムワープしてかわすと、ガイアの頭上にワープアウトしてきて
死角から火炎弾をガイアに撃ち込んできたのだ。
「ウワァッ!?」
 命中でガイアの肩から火花が飛び散り、思わぬ方向からの攻撃にはさしもの
ガイアもよろめいて、空中から砂漠の上にまっ逆さまに墜落していき、
高い土煙と猛烈な振動とともに地面に叩きつけられた。
「グゥゥ……」
 それでも、ウルトラマンガイアはくじけることなく立ち上がり、降下してくる
エアロヴァイパーをキックで迎え撃とうとするが、またしてもタイムワープで
かわされて、背後から不意打ちを仕掛けてきたエアロヴァイパーを避けられずに
直撃を受けてしまった。
(奴は、時間軸を歪めて好きなときに未来や過去に逃げられる。このままじゃ、
奴を捉えることはできない)
 ガイアの意思は我夢そのものであるから、彼はエアロヴァイパーの能力を
正確に分析して、奴がこちらの攻撃を軽々と避けられる訳を悟っていた。
927ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (3/13):2009/12/27(日) 15:55:27 ID:7+dIhpR9
 だが、ガイアから見ればエアロヴァイパーは瞬時に消えて現れるだけの
単なるテレポーテーションに見えるが、それがタイムワープである以上は、
ある時間帯で消えたからといって、すぐに次の時間帯に出現しなければ
いけないということはなかった。
 つまり、ガイアの時間帯の15:55の45秒に消えたエアロヴァイパーは、
15:55の46秒にガイアの死角に現れる前に、エースやメビウスの時間軸に
出現することができたのである。
 
「ウワァッ!?」
 コッヴを投げ飛ばして光線技を放とうとしていたエースに、突如として
真横に現れたエアロヴァイパーが体当たりして吹き飛ばし、コッヴに
助太刀するかのように、倒れたコッヴの真横に着陸してきた。
(なんだっ? いきなり現れたぞ)
 才人は、まったく予期せずに出現したエアロヴァイパーの攻撃に驚いた。
今の一撃を受けなければ、コッヴには倒せなくても大ダメージは確実の一撃を
入れられたはずなのに、すでにコッヴも態勢を立て直し、エアロヴァイパーと
二体でこちらへ威嚇の雄たけびをあげてくる。
(あいつは、ウルトラマンガイアと戦ってたはずなのに)
(バカね、あいつが時間を好きに移動できるのを忘れたの? その気になったら
あいつはどこにでも逃げ込んでこれるのよ)
 ルイズも、わずかな学習の中でエアロヴァイパーの特性を理解していた。
元々頭の回転は人並み以上に速いのだ。才人と我夢の会話も、ほとんど
理解できなくとも、才人の教えてくれた結論やわずかにわかる単語の断片から
推理して、おおまかなことは読めていた。つまりエアロヴァイパーは、いつでも
どこにでも出現して攻撃してくることができることになる。
(まずいな、つまりは実質二対一ということか)
 エースも一対一なら負けるつもりはないが、数はそれだけでも大きな
力となる。多勢に無勢、質より量と数の優位性を示した言葉が多いとおりに、
二匹の怪獣はエアロヴァイパーを先頭に、トリスタニアの石造りの街を粉砕
しながら向かってくる。
(だが、それがどうした!)
 エースも数で負けている戦いをしたことは一度や二度ではない。
超獣ドラゴリーとメトロン星人Jr、超獣カイマンダとシシゴランのタッグと
戦ったときなど、不利ながらも勝利してきた。廃墟と化して、もはや
人的被害を考慮しなくてもいい街をこちらも踏み砕きながら、エースは
エアロヴァイパーの空中体当たりを迎え撃とうとパンチを繰り出す。
928ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (4/13):2009/12/27(日) 15:56:51 ID:7+dIhpR9
 だが、命中直前にまたしてもエアロヴァイパーはタイムワープして掻き消え、
空振りして体勢を崩したエースに、コッヴの額から放たれた黄色い破壊光弾が
何発も命中して爆発した。
「グワァァッ!」
 
 さらに、エースにフェイントをかけてコッヴにチェンスを作ったエアロヴァイパーは
メビウスの空間にも現れて、パズズと組み合っているメビウスに後ろから
襲い掛かった。
「ミライくん、後ろだ!!」
 テッペイの叫びがメビウスの耳に届いたとき、背後からエアロヴァイパーに
襲われたメビウスは、後ろから首を絞められていた。
「ウワァッ!」
 エースのときと同じく、一対一だと思っていたのに急に出現した別の敵には
メビウスもとっさに対応しきれず、正面のパズズと後ろのエアロヴァイパー
のどちらを優先させるか一瞬迷った隙に、エアロヴァイパーに後ろから
両腕を掴まれて羽交い絞めにされてしまった。
「アァァッ!?」
 身動きできなくなったメビウスを、パズズは容赦なく殴りつけ、大木の
ような尻尾を叩きつけて痛めつけていく。だがそうはさせじ、ミライを
助けるためにリュウとテッペイはGUYSの専用光線銃トライガーショットを取り出した。
「野郎! ミライを離せ、バスターブレッド!」
 リュウとテッペイは、メビウスを羽交い絞めにしているエアロヴァイパーへ
トライガーショットの三つのカートリッジの一つ、イエローチェンバーの
高熱火炎弾バスターブレッドを放った。
 狙いは正確で、二人の連射した弾丸は正確にエアロヴァイパーの
頭部に炸裂! 多少なりのダメージとともに奴に隙を作り、メビウスは
脱出に成功して、エアロヴァイパーの翼を掴むとパズズへ向かって
力いっぱい投げ飛ばした。
「ティヤァッ!」
 自らの体重が生み出す慣性の法則にしたがってエアロヴァイパーは
上下さかさまになって頭からパズズへ突っ込んでいく。これで二匹が
ぶつかってもつれあえば、そこに光線技を打ち込んで一気に決めることができる。
 しかし、奴の角が赤く光ると、またしてもいいところで奴は別の時空へと
逃げ去り、もう一度パズズと対決することになった。
 
 そして、エースとメビウスを散々翻弄したエアロヴァイパーは、消えてから
一秒後のガイアの世界に再び現れて、死角から爪の一撃でガイアを吹っ飛ばした。
「グウゥゥ……デヤッ!」
 けれどガイアも負けてはおらず、手を左の腰あたりに構えてエネルギーを
ためると、走って突撃してくるエアロヴァイパーに光弾を放った。
929ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (5/13):2009/12/27(日) 15:57:58 ID:7+dIhpR9
『ガイアスラッシュ!』
 赤い光弾は高速でエアロヴァイパーに迫ったが、奴はそれも予測
していたのか命中前にまたもや空間に溶け込むようにしてタイムワープし、
コッヴを持ち上げてエースリフターを決めようとしているエースの背後に、
口から吐き出す火炎弾を撃ち込んだ。
(エース! くそっ、またいいところで!)
 死角からの攻撃では視覚を共有している才人とルイズも的確にサポートする
ことができずに、背中に攻撃を受けたエースは頭上に持ち上げたコッヴの
重みに耐えられずに、逆に押しつぶされる形になって倒れこんでしまった。
 幸い、今度はエアロヴァイパーはすぐにまた消えたものの、倒れたエースに
マウントポジションをとったコッヴは叫びながら両腕の鎌を振り下ろして何度も
エースを痛めつけ、やっと腹を蹴って脱出に成功しても、勢いづいたコッヴは
さらに額から放つ黄色い破壊光弾を連射して、エースを爆発で包みダメージを
蓄積させていった。
(まずい、このままじゃやられる)
 両者の戦いの巻き添えで、ブルドンネ街もチクトンネ街も炎上し、才人とルイズが
何度も通った大通りや、魅惑の妖精亭も跡形もなく瓦礫の山と化している。
これはあくまで別の時空のことであるが、本当にこのままではこれが現実となってしまう。
(なんとかして、時空怪獣の不意打ちを封じ込めないと、大技は繰り出せねえぞ)
(それに、脱出のための力も残しておかないと、勝っても共倒れになるわよ。
わたしはこんな滅びた世界じゃなくて、元のトリステインに戻りたいんですからね)
 カラータイマーが点滅をはじめ、残りのエネルギー残量が少ないことを
知らせてくるが、三人とも戦局を打開するいい手は浮かんでこなかった。
 
 時空を飛び、思わぬ方向から何の前触れもなく奇襲をかけてくる
エアロヴァイパーには、エースだけでなくメビウスも完全に打つ手をなくしていた。
「くそっ、神出鬼没に右から左から!」
 どこから来るかわからないエアロヴァイパーにはリュウたちも援護射撃が
間に合わなかった。奴は時間を飛んでやってくるので前触れがなく、せっかく
メビウスが攻撃のチャンスを掴んでもそれをつぶされてしまい、雷撃や、
奴が口から吐き出す強力な火球弾の直撃を浴びて次第に追い詰められていっていた。
「ウウ……」
 赤くなったカラータイマーと同じく、苦しげに大地にひざを着いて
メビウスは勝ち誇ったように雄たけびをあげるパズズを見上げた。
パズズ一体ならばメビウスにとって決して恐ろしい相手ではないが、
足元をすくわれ続けてまともに戦えないのでは意味がない。
 エースとメビウスはそれぞれの次元で、コッヴとパズズが直接戦い、
エアロヴァイパーが不意打ちでサポートするタッグ攻撃の前に
手詰まりに追い込まれていた。
 カラータイマーの点滅は残り時間の問題となり、最初は優勢に
戦えていた二人もパワーとスピードの衰えが隠せなくなってきている。
そのためエアロヴァイパーは二人のウルトラマンが充分に弱ったと見たのか、
二匹に任せて再度ガイアの時空へと戻っていったが、二人が逆襲に
転じれば戻ってきて、また二匹で攻撃してくるに違いなく、ピンチに
いささかの回復も見られなかった。
 
 二人のウルトラマンを相手に、まるで忍者のように立ち回った
エアロヴァイパーは、向こうの世界では二分ほど戦闘に参加していた
にも関わらずに、ガイアの前から姿を消してから一秒後の未来に
飛行したまま時空間から姿を現すと、見失って探し回っているガイアに
頭から体当たりを食らわせた。
930ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (6/13):2009/12/27(日) 15:59:05 ID:7+dIhpR9
「グワァァッ……」
 ガイアの胸についているライフゲージが赤く点滅を始める。これは名称こそ
違うが基本的にはカラータイマーと同じもので、ガイアには活動時間制限
はないがエネルギーの残量がなくなりかけると赤く点滅する。
 すなわち、ガイアもまた大ピンチに追い込まれていた。捕まえられない
エアロヴァイパーは勝利が近づいているのに調子に乗ったのか、ガイアの
後ろから近づいて羽交い絞めにしようとしてくる。
 
 だが、エアロヴァイパーはそこでウルトラマンだけに目がいって、
わずかなりとて人間のことを忘れていたことを思い知らさせた。
 
「ガイアを援護しろ。奴の触覚を狙うんだ!」
 
 我夢のEX機と同時にこの空間でエアロヴァイパーと交戦していた
ファイターチームの一隊、チーム・ファルコンがガイアのピンチを
見て取って助太刀に入ったのだ。
 三機のXIGファイターのレーザーが集中して、ガイアを押さえつけていた
エアロヴァイパーの頭部を乱打し、奴の触覚、角を破壊していく。彼らは
エアロヴァイパーがタイムワープする直前に触覚が赤く発光することから、
これがタイムワープに重要な器官だと見破って、見事ガイアを救出し、
奴から時空移動能力を奪い取ることに成功した。
 
 触覚を失ったエアロヴァイパーは時空転移ができなくなったばかりか、
副産物ともいえる影響をエースとメビウスのいる時空にもたらした。
(そ、空を見て!)
 なんと、闇に包まれていた空が歪んで、エースのいる場所から
ガイアの戦いが空に映画を投影してるかのように映し出されていたのだ。
(時空が歪んでる、あの怪獣がダメージを受けて時間を制御する力が
弱まったから、元の世界との境界が小さくなっているんだ)
(だとしたら、ガイアがあの怪獣を倒したら)
(ああ、そのときこそ脱出のチャンスだ!)
 遠い空の向こうで、脱出したガイアは反撃態勢を整えている。
 これで、もう時空怪獣に横槍を入れられる心配はない。ならば、こちらも反撃開始だ!
「トォーッ!」
 空中高く跳びあがり、死角からコッヴの首筋にキックを打ち込んで倒した
エースは、起き上がってくる前に奴の尻尾を掴んで、ジャイアントスィングの
要領で大回転させて投げ捨てる。
「ダァァッ!」
 猛烈なパワーで投げられたコッヴは数kmも吹き飛んで、商店街から
貴族の邸宅にいたるまでを粉砕し、猛烈な土煙を巻き上げてやっと止まった。
 だが、エースの攻撃は緩まない。コッヴの額から放たれる光弾を腕で防ぎながら、
廃墟の中を一歩ごとに土煙を巻き上げながら走りぬけ、その助走を活かした
ドロップキックをお見舞いする。
 
 また、同様の現象はメビウスの時空でも起きており、エースと同じく反撃の
チャンスを悟ったメビウスは、一気に勝負をかけるためにメビウスブレスに
手を添えて、ブレスから伸びる光の剣、メビュームブレードを作り出した。
931ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (7/13):2009/12/27(日) 16:00:48 ID:7+dIhpR9
「ヘヤァッ!」
 道路のアスファルトがはがれて吹き上がるほどの振動を出しながら、
メビウスはメビュームブレードを振りかざしてパズズは向かう。しかし、光の剣に
本能的に恐怖を感じたパズズは角から発射する雷撃を広範囲に拡大させて
メビウスを近づけまいと、雷のカーテンを張り巡らせてきた。
「ワアアッ!」
 逃げ場がないほどの雷に追い詰められて、雷の落ちた場所からの爆発に
包まれてメビウスの足が止まる。これではパズズに近づくことは到底かなわない。
けれど、エースに才人とルイズ、ガイアにチーム・ファルコンがいるように、
メビウスにもリュウとテッペイという仲間がいた。
「ミライ、今助けるぞ! いくぞテッペイ」
「G・I・G!」
「メテオール解禁! キャプチャーキューブ!」
 パズズに狙いを定めた二人のトライガーショットから青い光が放たれる。
だが今度は先のイエローチェンバーではなく、切り札のメテオールカートリッジの
収められたブルーチェンバーだ。光は雷撃攻撃を続けていたパズズの頭上で
閃くと、一瞬にしてその巨体を覆い尽くす幾何型の光の壁を発生させた。
 これこそ、数々の怪獣や宇宙人の使ったバリヤーを研究して作られた、
あらゆる攻撃を跳ね返すバリヤーを作り出すメテオール、キャプチャーキューブ、
それは外からの攻撃から中を守るためにも使われるが、その反面内部の
衝撃やエネルギーも決して逃さない。そのためパズズはバリヤーに跳ね返されて
逆流してきた自分の電撃を受けて苦しむことになり、その隙にメビウスは接近して、
バリヤーが切れた瞬間にパズズの片方の角を切り落とした。
 
 そして最後に、ウルトラマンガイアの逆襲が今こそ始まろうとしていた。
「デヤッ!」
 両手を頭上に上げたガイアの手の間でまばゆい光が走り、そのまま
両手を左右に開くと同時にガイアの体を赤い光が包み込んだ。
それは、ガイアの力の根源である地球の大地の赤い光、その輝きに全身を
包んだガイアは限りない力を発揮する新たな姿へとチェンジする。
「ダァァッ、デュワッ!!」
 ガイアを包んだ輝きが増し、腕を振り下ろした瞬間にガイアはそれまでの
銀色と赤を基本としたV2ヴァージョンから、大地の赤に海の青も加えて、
ひとまわり大柄でたくましくなった最強のモードへと変わったのだ。
 
『ウルトラマンガイア・スプリームヴァージョン!!』
 
 地球の光を一身に受けたガイアは、V2とは比較にならないほど強化された
瞬発力を持ってエアロヴァイパーに駆け寄り、正面からキックをお見舞いした。
「ハッ!」
 重さを格段に増した蹴りを食らってエアロヴァイパーの体が大きく後ずさる。
 さらに、よろめいたところに勢いを保ったまま、今度はしっかりと地に足をつけて
左キックをかけると、隕石が落ちたような轟音とともにエアロヴァイパーの体が
ぐらつき、奴は痛がるように前のめりにかがんだ。
932ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (8/13):2009/12/27(日) 16:02:00 ID:7+dIhpR9
「デュワッ!」
 たった二撃、だがガイアの圧倒的な攻撃力の前に、エアロヴァイパーは文字通り
手も足も出ずに、さらに頭をわしづかみにされて、そのまま力任せに引き倒された。
「ダァァッ!」
 ガイアの猛攻、怒涛のごとく。倒れたエアロヴァイパーを軽々と持ち上げて、
地面に向かって背中から一気に叩きつける。その息もつかせぬ連続攻撃には
ガンフェニックスやファイターと空中戦を繰り広げ、レーザーやミサイルの
集中攻撃にも耐えたエアロヴァイパーといえども打つ手がない。
 頭を掴まれて引き起こされたエアロヴァイパーの腹に、駄目押しの膝蹴りが
打ち込まれると、奴の口から苦悶の声が流れた。今の一撃だけでも、
ダイナマイト数千発分、五十万トン級タンカーを一撃で真っ二つにするくらいの
威力があるだろう。
 その圧倒的な強さには、時空を超えて眺めていたリュウやテッペイも。
「すっげえ……」
「あのパワー、ウルトラマンタロウにも劣らないかも、あんなすごいウルトラマンがいたなんて!」
 思わずメビウスの戦いから目を逸らしてしまったほどに、ガイアの強さは
すさまじいの一言だった。
 だが、その強さの秘密は単に地球の力をフルパワーで発揮できるからというだけではない。
ガイアはウルトラ兄弟やティガやダイナとは源泉が違う光の巨人ではあるが、
その地球が生み出した純粋な光は、高山我夢という一人の人間の持つ平和を
守りたいという強い意志と呼応して、無限の成長と無尽蔵の可能性へと変わるのだ。
”この世界は、滅びたりしない”
 そうだ、意志こそ心あるものが邪悪に立ち向かうための最初にして最後の力、
それこそが未来を決めるのだ。そのことには、いかな世界とて変わりはない。
 
 三つの時空で繰り広げられる戦いも、いよいよクライマックスを迎えようとしていた。
 荒廃したトリスタニアでのエースとコッヴの戦いも、コッヴの額から放たれる
破壊光弾をすべて叩き落したエースの圧倒的優位に傾き、喰らえとばかりに
エースは背中から奴を持ち上げて、ありったけのパワーで、滅びた街を見下ろす
廃屋と化したトリステイン王宮へ投げつけた!
「トアァァッ!」
 投げられたコッヴは悲鳴をあげながら、まるでバレーボールのように軽々と
宙を舞って王宮に激突、とたんに衝撃に耐えられなくなった王宮が尖塔を
へし折り、宮殿は粉塵を上げながらまるで爆破解体されたビルのように
コッヴを埋め尽くして崩落した。
(いまだ!)
(決め時よ!)
 二人の叫びを心に受けて、エースは壊滅した王宮をめがけて必殺の一撃を放つ。
『メタリウム光線!』
 光芒炸裂! 光線の直撃を受けた王宮はコッヴを飲み込んだまま、小高く
そびえた丘の上を活火山のように燃え滾らせて爆裂、粉砕した。
 
 続いて、メビウスも自らの戦いに決着をつけようとしている。
「ヘヤァッ!」
 メビュームブレードでパズズの放ってくる火炎弾を弾き飛ばしながら突進した
メビウスはすれ違いざまに剣閃一閃! 奴の残ったもう一本の角も切り飛ばし、
自慢の角を失って狼狽するパズズへ向かって、一瞬のうちにX字に斬りつけた! 
933ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (9/13):2009/12/27(日) 16:03:26 ID:7+dIhpR9
「セヤァッ!」
 だが、パズズの強固な皮膚はメビュームブレードでも切り裂ききれず、
奴の体にはX字に深い切り傷が刻まれたものの、まだ致命傷には到達していない。
パズズは怒り狂い、メビウスへと豪腕を振りかざして襲い掛かる。これを受けたら
いくらメビウスといえども首の骨を折られてしまうかもしれない。けれどもメビウスは
メビュームブレードを消滅させると、右手をメビウスブレスのクリスタルサークルに
かざしながら、左腕を正拳突きの構えのようにぐっと腰を落として身構えると、
瞬間的に奴の雷よりさらに強力な電撃をチャージして、奴のX字の傷の中央を
めがけて一気に叩き込んだ。
『ライトニング・カウンター・ゼロ!』
 超強力なプラズマ電撃が開放されて、直接体内にエネルギーを打ち込まれた
パズズは断末魔の悲鳴をあげると、炎の中に蒸発して消えた。
 
 こうして、時空間を舞台にした戦いも、コッヴ、パズズの二大怪獣が倒されて、
残るはエアロヴァイパーただ一匹。
 時空移動能力を失ったエアロヴァイパーは、スプリームヴァージョンとなった
ガイアの前に追い詰められて、なおも爪を振りかざして反撃をこころみるが、
所詮やけっぱちの攻撃などがガイアに通用するはずもない。
 これがとどめと、ガイアはエアロヴァイパーの尻尾を掴んで、渾身の力を込めて
投げとばした!
「デヤァァッ!」
 スプリームヴァージョンのすさまじい力で投げられたエアロヴァイパーは、
時空間へ逃げ込むこともできないままに、飛ばされていく方向にある
岩山と次々と衝突しながらそれを粉砕していく。
(いまだ!)
 空中へと高く飛び上がり、数百メートルの上空で静止したガイアは、
この戦いに決着をつけるべく、エアロヴァイパーを見下ろして、両手を
下にかざし、円を描くように上に上げていきながらエネルギーを溜めていく。
「デァッ!」
 光の力は形をなして、正面に突き出して重ねた手のひらに、巨大な
白色のブーメランとなって顕現する。光の大剣、その威力を見よ!
 
『シャイニングブレード!!』
 
 高速回転する光子のブーメランは、まるで三日月を投げつけたように
エアロヴァイパーに正面から直撃、そのエネルギーは瞬時に奴の体内の
隅々にまで行き渡り、エアロヴァイパーは一瞬の硬直の後に、頭から
爆発を起こすと、瞬時に全身がバラバラに砕け散った!
 
 ガイアの勝利だ!
 
(我夢くん、やったな)
(我夢さん、さすがです)
 その勇姿に、エース、メビウスも遠い世界のウルトラの仲間に惜しげもない賛辞を
送る。また、リュウとテッペイも、元々ウルトラマンは大好きなので、一発でガイアの
ファンになって、それに、才人もガイアのかっこよさにすっかり惚れ込んでいた。
934ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (10/13):2009/12/27(日) 16:05:06 ID:7+dIhpR9
(……っ! 超かっこいいーっ!!)
(……)
 ルイズが多少ひいているが、聞こえんねといわんばかりに才人のテンションは
絶頂を迎えている。とはいえ、それは才人にもあれくらいかっこよくなってもらいたい
という気持ちの裏返しでもあった。そう、ウルトラマンの魅力に男女など関係ない。
 
 ウルトラマンA、ウルトラマンメビウス、そしてウルトラマンガイア、時空を超えて
数奇なめぐり合わせで揃った三人の勇者は、それぞれの世界で見事に勝利した。
 
 だが、勝利もつかの間、時空の歪みは一挙に拡大し始めた。

「14:00、エアロヴァイパーを殲滅」
 
 時空怪獣の死によって、パラレルワールド同士をつなげていた力が消滅し、
確定した未来に反するそれぞれの破滅した未来が、時空の狭間に飲み込まれ始めたのだ。
「すぐにエネルギー体から脱出を、未来が変わります!」
 変身を解除してファイターEXに帰った我夢は、この時空を飲み込んでいく
時空の巨大な渦へと、チーム・ファルコンをともなって突入していった。

(まずい、脱出しよう)
 エースもこのままでは時空の狭間に巻き込まれていっしょに消滅してしまうと、
急いでこの空間から脱出するべく、出口であるガイアのいる時空へ続いている
空へと飛び立った。
「シュワッチ!」
 時空の歪みは収束し、エアロヴァイパーが棲み処としていた全ての時空が
つながりを失って元に戻っていき、存在しえなくなった未来のトリスタニアが
時空の狭間に飲まれて消えていく。
 それは、彼らのスタート地点となった15:25のエリアルベースに
おいても変わりはなく、我夢が去った14:00の時空ともいっしょに
すでに時空の渦に消えかけていて、指標もない荒れ狂う時空間の中を
エースも激流に流される小石のように弄ばれる。
(どこへむかってるんだよぉぉっ!?)
 さしものウルトラマンといえども時空乱流には逆らいがたく、どこかの世界へと
通じているのであろう方向へと流されていく。これでまた太古の世界にでも
飛ばされてしまっては元も子もない。だがここまで来て! とエースも才人たちも
絶望しかけたとき、彼らの前に一筋の光が走った。
(見て、あれは……)
(あれは? ゼロ戦、それに!)
 なんとエースの前に、置いてきたはずのゼロ戦が待っていたかのように
ふわふわと不思議な光に包まれて浮いていた。
935ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (11/13):2009/12/27(日) 16:07:54 ID:7+dIhpR9
(いったい何故……?)
 不可思議な現象に、エースも理解できずに思わずぼおっとなってしまったが、
そのゼロ戦はまるで早く乗れというふうにコクピットをこちらに向けていて、
それにこの変身での活動限界が近づいていたエースは、一か八かと
変身を解除してコクピットに飛び込んだ。
「これは……我夢さんの!」
 なんと、コクピットの足元にはあのアドベンチャーの時空移動ユニットが
転がっていて、まるで道を指し示すように動いていたのだ。
「バッテリーは切れてるはずなのに……」
 これは奇跡か、それとも自分たちには理解しえない未知の現象なのか
わからないが、ユニットが放つ光はまるで正しい道を教えるようにある一点を
指し示している。
「サイト、やるしかないんじゃない」
「そうだな、こうなりゃ我夢さんの作ったメカを信じるしかないか、じゃあ、
頼むぞ、動いてくれよ」
 風圧でプロペラが回っていたので、才人は思い切っていきなり主スイッチを入れた。
するとエンジンは好調な音を出して回りだし、不敵に笑った才人はルイズを
ひざの上に乗せたまま、操縦桿を倒した。
 
 そのころ、メビウスも自分のいる時空が消えていくのを感じると、リュウと
テッペイを手のひらの上に乗せて、同じように飛び立った。
「しっかり掴まっていてください。シュワッ!」
 その後、エースに遅れてメビウスも時空乱流の中で行く先を見失いかけて、
運良く漂流していたガンフェニックスに乗り込んでいたが、エースと違って
導き手のない彼らは遭難しかかっていた。
「ちぃっ、レーダーもセンサーも全部役に立たねえ! どうする」
 罪のない計器版を拳で殴りつけたリュウは、それでもセリザワに
忠告されたとおりに冷静にいようと計器を見渡し、通信機がわずかに
反応をしているのを見つけるとスイッチを入れた。
”こ……フェニックスネス……ガンフェニックス、応答せよ”
「これは、カナタか! よし、こいつを辿っていけば」
 元の世界から入ってくる通信を逆探して、ガンフェニックスは速度を上げる。
 
 だが、最後に運命はアドベンチャーのユニットの未知なる力か、わずかな偶然を
プレゼントしていった。
 エアロヴァイパーの死によって不安定化していた時空間は、我夢、才人たち、
ミライたちが出口にたどり着く直前に、大きく収縮して真空状態を作り出し、
つまりはファイターEX、ゼロ戦、ガンフェニックスがほんの数秒だけ同じ狭い
空間に揃ったのだ。
「あ……」
「え……」
 ゼロ戦とファイターEXがお互いに相手を逆さに見る形で上下にすれ違ったとき、
才人たちは一瞬だけコクピットにいた我夢と視線を合わせた。
 
”そうか、自分の世界に帰るんだね”
 
 言葉が通じたわけでも、ウルトラマンの超能力を使ったわけでもないが、
そのとき彼らはお互いにやるべきことを成し遂げ、声なき声で相手に別れを告げた。
936ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (12/13):2009/12/27(日) 16:09:00 ID:7+dIhpR9
 そしてそのとき、ゼロ戦の上空をガンフェニックスが通過していったことを
残念ながら才人は気づけなかったが、ミライはその超視力によって見慣れない
飛行機に乗っている才人とルイズの顔を見分けていた。
「あの少年は……」
 一瞬の邂逅が済んで、目の前にはそれぞれの世界へと続く時空の出口が開き、
ガンフェニックスは日本上空へ、ファイターEXはエリアルベース近辺へとそれぞれ
帰還し、ゼロ戦もまたうっそうとした森の上空へと飛び出していた。
 
 その後、エース、そしてメビウスと初めての邂逅を果たした我夢は、
未来は人間の意志によって変わるという言葉を貫き、根源的破滅将来体との
戦いを駆け抜けていくことになるが、この日の小さな出会いが非常に
大きな意味合いを持ってくることを知るのは、もっとずっと先のことである。
 
 また、ミイラ取りがミイラになりかけて、サコミズ総監以下GUYSクルー全員に
心配をかけていたリュウ隊長以下のガンフェニックスも、無事に東京空港に
着陸して、先にリュウたちのおかげで脱出できていた101便に乗っていた
ジョージやマリナら乗客たちに出迎えられていた。
「おかえり、ミライくん。元気そうでなによりだね」
「リュウが上司だと苦労してないかアミーゴ、ともかく助かったぜ」
「お二人や、乗客の方々がご無事でなによりでした。お二人とも、わざわざ
来ていただいて、どうもありがとうございます」
 エンペラ星人の件で、ミライがウルトラマンメビウスだということが一般の
人にも知られているので、無用な混乱を避けるためにミライとジョージたちの
再会は空港の別室でおこなわれ、リュウは隊長であるので仕方なくKCBを
はじめとしたテレビ局や新聞社相手に慣れない記者会見に臨んでいるが、
生中継される姿が一度ならず仲間たちの失笑を買ったのは、まだまだ経験を
積まねばならない課題だろう。
「だけど、驚いたぜ。まさか俺たちの乗っていた飛行機に、あんな大物が
乗っていたなんてなあ」
「そうね。偶然ってあるものだけど、実際聞いてみて驚いたわ」
 ジョージとマリナは気疲れしたようにつぶやいた。
 降りてみて、乗客とあらためて顔合わせをしてみたのだが、そのそうそうたる
顔ぶれは、一応有名人である彼らをも唖然とさせるに充分だった。
 まず、子供にインチキくさい(本当にみやげものだった)ライオンの尻尾
とやらをあげて勇気付けていたのは、旧防衛チームMACで冒険家として
有名だった佐藤隊員。松葉杖の男は、同じく元MAC隊員でスキーヤー
としても実績を残していた北山隊員。ハイジャック犯を撃ち倒したサングラスの
男は旧TACで二挺拳銃の名手として、科学特捜隊のアラシ隊員と並んで
歴代防衛チームで一、二を争う名射手として名を残す山中隊員。そして
ジョージとマリナをも上回った操縦テクを見せたのは、旧ZATで単独出撃で
墜落ゼロを誇った森山隊員だった。
 つまりは、全員がかつて歴代ウルトラマンと共に戦った、いまや伝説と
なった勇者たちで、それを知ったテッペイは。
「みんな僕たちの大先輩ですよ!」
 と、サインをねだりそうな勢いで握手を求めに行ったほどである。
937ウルトラ5番目の使い魔 第80話 (13/14):2009/12/27(日) 16:10:53 ID:7+dIhpR9
 それにしても、これほどの顔ぶれがたった一機の飛行機に乗り合わせたのも
すごい偶然だが、今頃は彼らも英雄としてほかの乗客や報道陣に囲まれている
ことだろう(もしかしたら山中隊員あたりは、あとで最近のGUYSはたるんどると
怒鳴り込んでくるかもしれないが)。
 だがそれはそれとして、ミライは記憶が確かなうちに確かめておきたい
ことがあって、GUYSメモリーディスプレイでフェニックスネストに連絡をとった。
「こちらミライです。ああ、コノミさん。ちょっと探してほしい資料があるんですが」
 やがて転送されてきたデータに目を通したミライは、以前リュウたちといっしょに
見た異次元調査の途中資料の中の、奇妙だったために特別に記憶に残っていた
最後のページに記されていた記事の写真で目を止めた。
「平賀才人……間違いない。やっぱり、時空間で見たあの少年は……」
 点と点がつながって線となり、答えに一歩ずつ近づいていく。
「ミサキさん、フジサワ博士に連絡をお願いします」
 まだ、ミライの先を閉ざす闇は深いが、闇の先には光があると信じて、
ミライはこの先誰がどんな罠を仕掛けてようと、全て乗り越えて、必ず
エース兄さんを救い出してみせると心に決めた。
 
 
 しかし、時空間に入った者が全員無事に帰還した様子を、ハルケギニアの
一角からずっと眺め続けていた二人の怪しい影は。目論見が失敗したことを、
悟ると、映像を杖を軽く振って消すとため息をついた。
「やれやれ、失敗ですね。途中まではうまくいくと思ったんですが」
「仕方ないですよ。こちらから仕掛けるのは初めてですし、この世界には我々は
まだほとんど地歩を築いていませんからね」
「しばらくは様子見を続けましょう。どのみちこの世界での我々の役目は
バックアップですから、私たちの存在が価値を持ち始めるのはまだまだ先です。
さあ、信者たちが待っていますよ。大勢のね」
 やがて彼らは質素な暗がりの部屋から、眩い光の照らし出す大聖堂に
最上段に立って、数千のブリミル教信者を見下ろしていた。
 ここはハルケギニア南方のロマリア、数十万の飢えた難民が集まり、
きらびやかに着飾った聖職者が物乞いのそばを金馬車で通り過ぎる
この都市で、一つの陰謀が始まって終わったことを知る者はいない。
 
 
 一方、知らないところで大変なまでに事が動いていると知るはずもないが、
最後に三次元空間に復帰できた才人たちは、とりあえず白亜紀なんかでは
ないことだけを一番に確認すると、落ち着いて現状を確認しようとした。
「今度こそ、アルビオンに戻れたんでしょうね?」
 体勢を立て直したゼロ戦から地上を見下ろしてルイズは叫んだ。周りには
森ばかりで民家の影すらない。確か最初に吸い込まれたときもこんな
ものだったと思うが、もしかしたら……
 が、二人のそんな不安は彼らが口に出す前に、低速飛行をするゼロ戦にすっと
並んできた青い影が晴らしてくれた。
「おーい、ルイズぅ! サイトぉ! 無事だったのね!」
「シルフィード!」
 キュルケがいつの間にか隣に並んで飛んでいるシルフィードから、うれしそうに
ルイズと、ダーリンではなくサイトの名前を呼びながら手を振ってくるのを見て、
二人は元の世界に戻れたことを知った。
「キュルケ、タバサ、ミシェルさん、みんなも無事だったんだ!」
 才人とルイズは思わずコクピットの中で抱き合って、皆が見ているのに
気づくと慌てて離れたが、こうして皆が待っていてくれたことには照れくさい
ものもあって、自然と頬を赤く染めた。
 しかし、再会もつかの間で、キュルケから伝えられた事実は未来を変えてきた
はずの二人をも愕然とさせるものであった。
「大変よ、アルビオン艦隊はすでに全艦発進して王党派軍を攻撃に向かったわ。
レキシントンってばかでかい戦艦で、空から吹き飛ばすつもりらしいわ」
「なんだって!?」
 ヤプールの策謀、いまだすべて破れきらず。翼を翻した彼らははたして間に合うのだろうか。
 
 
 続く


以上です。今年もどうもありがとうございました。
今回は色々言う必要はないですね。
これらを書くにあたって超8兄弟とティガ・ダイナ&ガイアを見返しましたが、なんで何回
見ても涙腺が緩んでくるんだろう……
では、来年からはアンリエッタ・ウェールズ主体でアルビオン編再開でラストに入ります。
皆さんよいお年を!
939名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 16:14:53 ID:+dQU5js4
ウルトラ年越乙
940名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 16:50:48 ID:oGiZKdhl
ウルトラ乙!
銀河伝説見たよ。
面白かった。
941名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 17:01:00 ID:Zn8b6HC1
ウルトラGJ!
942名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 17:03:53 ID:NICP+vFa
ウル魔乙です
とりあえずこっから改めてアルビオン編もクライマックスですね
よいお年を!
943名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 17:13:59 ID:G5+5wK4O
ウルトラ乙
944名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 18:07:47 ID:vPFLOlzy
ウルトラGJ
>>この日の小さな出会いが非常に
大きな意味合いを持ってくることを知るのは、もっとずっと先のことである

オールライダーもとい、オールウルトラマン集結フラグか?!
945名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 19:39:21 ID:7qBJe4Du
ウル魔乙です。

3大ウルトラマンの戦いが無事に決着し、ルイズや才人もハルケギニアに戻れてとりあえず一安心。
しかし、相変わらず陰謀やら危機やらは無くならないようで…。今後も楽しみにしてます。


で、ふと気になった事が…。
今のところ、姿の見えないワルドだが……髭はどうなってるのだろうか?
いや、この作品で奴は例の変身超獣に取り付かれているのは間違いないのだが、
原作で奴に取り付かれたムラマツな人は手に目と口が出来ただけでなく、髭もやたら濃くなっていたからな…。
ワルドもあんな感じで濃くなっているとしたら…どうなっているんだろうか。
う〜む…、笑える状況ではないのだが、自然と笑えてしまうのは何故だろう?
946名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 19:48:03 ID:tpxwWZDt
ウル魔の人乙です。
よいお年を!

所で来年28日はDQ6DS発売ですね
俺、ハッサンのキャラが掴めたらハッサン召喚のSS書くんだ…
947名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:05:07 ID:weBF3Zyk
>>851
鏡を潜った下種を餌にコブラやらテッカマンやら大量だね、ルイズちゃん!
948名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:20:16 ID:4sN9qrpS
キン肉マンのプリンス・カメハメを召喚

使い魔の仕事は、ジェシー・メイビアの付き人だった頃の経験でお手の物。
決闘でギーシュを、ワルキューレ召喚の前にバックフィリップで7秒KO。
「ルイズ、ギーシュ! 私の元で修業しろ! 君たちを鋼のような身体に作り替えてみせる。
いや、それだけじゃない。誰も使えない私の48の殺人技を伝授しよう!」
「うん、その夢受け継ごうじゃないか」
「!」
「教えてもらうわ、48の殺人技を!!」

そして……
「プリンス、今日の特訓のメニューは?」
「そうだな、今日はこの組み木を使ってみるか」

……没!!
949名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:22:36 ID:weBF3Zyk
ギーシュがワルキューレで一人?マッスルドキッキングを決めたり!
……ドライバーはスグルのオリジナルだから無理か
950名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:31:06 ID:w+zyeb0O
バオー召喚。寄生されるルイズ。
「ルイズに触れる事は死を意味する!」
「アナタの『におい』を止めてあげる!」


「ドレス」の肩代わりできる組織が無ぇ……
951名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:32:44 ID:weBF3Zyk
俺、次スレ立てれたら有事に備えて醤油とか味噌の作り方を勉強するんだ……
952名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:33:31 ID:weBF3Zyk
まさかチャレンジさえ阻まれるとは思いもしなかった……

>>950
もしもしってスレ立て出来るの?
953名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:36:31 ID:Fsbpp8Ej
>>950
パズー召喚に見えた。
パズー来たらどうなるかな
954名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:37:42 ID:weBF3Zyk
どいつもこいつも空を飛んでるシーンで「親方ぁああああ!」と絶叫する
955名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:40:07 ID:F48JcbDW
パズー「まるで飛行石のバーゲンセールだな……」
956名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:42:15 ID:c2WO5B9A
つまりアルビオンはラピュタだったんだよ!
957名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:43:59 ID:weBF3Zyk
ということで、もしもしからの反応も無いですし、ちょっくらスレ立てに挑戦してみますね
958名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:47:16 ID:weBF3Zyk
立てられたので醤油の味噌の作り方を調べてきます……

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part264
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1261914329/
959名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 20:49:37 ID:weBF3Zyk
あと>>950のもしもし
バオーはジョジョスレな

【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚89人目】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1250429623/
960名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 21:04:07 ID:iJgruD4R
だったらブオー召喚だ!
ルイズと合体して武王留威事に出世する
961名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 21:10:43 ID:xtfzYqZC
ブオーン召喚に見えた
まず契約の時点で無理ゲーだな、サイズ的に
962名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 21:19:01 ID:aYvRJraQ
バオーン召喚だったら召喚の時点で全員眠らされて、その後契約しようとする度に学院全員昼寝する羽目になるな
んでキュルケが毎度追い回されることになるけど、アルビオンに連れてったらレコンも
王統派も爆睡させられて戦争どころじゃなくなるからいいか
963名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 21:31:40 ID:tXLrBq2U
番長良いな。乙っした。
964名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 21:35:48 ID:n85py/c1
もしもしって何だ?携帯?
965名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 21:48:45 ID:zyHQ+w5G
憑依モノではガイバーみたいに変身できるが正体はサナダムシというのが
あさりよしとおの「ただいま寄生虫」というのにあったような。

ルイズに寄生したら・・・・・リアリティ溢れるルイズなら死んだ方がマシと塔から身を投げ
ギャグなら、毎回恥辱にまみれながら変身するっと。
966名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 22:27:19 ID:qpcL8IC6
ねえこんな形の出会いしか無かったの?悲しいね
967名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 22:35:35 ID:BlwLoGW0
パオパ王ーンにみえた
968名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 22:50:04 ID:9em+i9di
>>965
どっちにしても18禁だわw
ちなみに、あれサナダムシ1種類じゃないぞ。
969名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 23:05:20 ID:jAZEEVFM
バオウ召喚?
970名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 23:18:46 ID:javKcfie
ラオウ?
971名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 23:20:08 ID:M70vr65e
裸王
972名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 23:20:59 ID:c2WO5B9A
蘇芳?
973名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 23:28:24 ID:4E2cKohi
電王?
974名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 23:29:44 ID:M70vr65e
ちんぽ?
975名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 23:31:39 ID:TpivKrck
蓮舫?
976名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 00:03:50 ID:J8kfU0tV
そういえば「ガンダムキャラが召還されました」のスレが消えちゃってたんだけど
ガンダム系はこれからこっちのスレに書いてもいいのかな?
977名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 00:05:01 ID:d7nfWwcK
>>976
そんな分けないでしょ
978名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 00:33:20 ID:vnNdlo0A
>>976
元々ターンエー等がこのスレに投下されてたから、そこらへんは作者次第じゃない?
979名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 00:36:40 ID:0NY1i0GV
ロボット物は難しいよなあ。
ロボット抜いてキャラだけってのも少し物足りない感じもするし。
980名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 00:36:42 ID:8CwBWILZ
>>976
また立てれば良いんじゃない?
981名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 00:38:55 ID:hogNL7UP
>>948
ギーシュバスター…見てみたい!
982名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 01:05:50 ID:LCa5BcCj
小ネタではバーニィがザクU改、ノリスがグフカスで呼ばれてたね
983名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 01:20:36 ID:8CwBWILZ
ギーシュバスターと言われているのに、ギーシュが技を掛けられている絵が思い浮かぶw
984名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 01:27:03 ID:E1daHr/v
ギーシュクラッシャーとかギーシュブレイカーとかどうだろう。


まあ英文法から考えると、クラッシュされたりブレイクされるのはギーシュなんですけどね!
985名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 01:30:56 ID:0NY1i0GV
いいかルイズ。お前とキュルケ、一人一人は単なる火だが、二人合わせれば炎となる!
炎となったギーシュバスターは、無敵だ!
986名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 01:37:31 ID:8CwBWILZ
ギーシュが燃やされている絵が
987名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 06:35:19 ID:UIwkPph7
>>986

何故かモンモンとケティに火あぶりにされるギーシュが浮かんだw
988名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 07:44:50 ID:yVP0E/D5
バスターギーシュ、発進ッッ!!
989名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 08:07:43 ID:EVcGy5Rq
お前らの中でギーシュはどんな突然変異を起こしてるんだw
990名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 08:40:23 ID:r4u3axxq
ジャキーンでガショーンでズギャーンな突全変異
991名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 08:58:21 ID:cano/zRD
俺の中のギーシュはモグラ座の青銅聖闘士です。
992名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 09:05:48 ID:kEKciNFg
局地的に青銅は黄金より上等だったりするから困る
993名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 09:07:57 ID:iQgwXsB8
冥王神話の方だと、青銅もかなり熱い生き様を見せてくれましたが。
994名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 09:34:55 ID:j8NYxPaR
>>987
モンモンが火属性に!
ケティはなんだっけ?
995名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 10:07:33 ID:E1daHr/v
>>994
ケティの二つ名は『燠火(おきび)』らしいですから、火属性じゃないっすか。
996名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 10:12:59 ID:cano/zRD
鳳凰幻魔拳でギーシュは何度も殺されるんですね?
997名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 11:22:27 ID:HS1N3DtW
>>960
そうか、ブオーが武ちゃ丸のところから居なくなったのはルイズが召喚してたからなのか
998名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 11:51:06 ID:E1daHr/v
各巻よりセリフ抜粋・マリコルヌ

1巻「かぜっぴきだと? 俺は風上のマリコルヌだ! 風邪なんか引いてないぞ!」
2巻:出番なし
3巻「ふざけるな! 平民の使い魔を座らせて、僕が椅子をとりに行く? そんな法はないぞ! おい使い魔、どけ! そこは僕の席だ。そして、ここは貴族の食卓だ!」
4巻「あ! ああ! あ! ルイズッ! あ! ルイズ! きみみたいな美少女に踏まれて、我を忘れそうさ! ぼくの罪を清めてくれッ! 懺悔させてくれッ! こんなとこで可憐な妖精さんを気取って、我を忘れたぼくの罪を踏み潰してくれッ! ぼくはどうかしてるッ!
 あ! あ! んんぁああああああああッ!」
5巻:出番なし
6巻「士官候補生のマリコルヌ・ド・グランドプレです! 本日着任いたしました!」
7巻「おお、ルイズが目を覚ましたぞ」
8巻:出番なし
9巻「ルイズとモンモランシーが隊長のほうが、いいんじゃないか?」
10巻「ああ。いざというときの勇気が欲しくってさ。戦争にも行ってみたけど……。ぼくは震えてただけだった。怖くて、泣いちゃったしね。どんなときにも逃げ出さない、勇気が欲しいのさ」
11巻「やあサイト。今のぼくは、モテモテのオーラがかかってるから、そのぐらいのキックはへいちゃらだよ。やっつけたいなら、竜騎士一個軍団引っ張ってきな」
12巻「行こうぜ。ぼくたちの戦場へ」
13巻「それに、きみだけを行かせたら、ぼくたちの名誉に傷がつく。なあ?」
14巻「吐けや。おじょうちゃん」
15巻「そう。我の名はマリコルヌ。全カルカソンヌ市民の声を代弁して恥知らずな"異教徒"どもに罰を与えんとする神の鉄槌なり」
16巻「ごめん。ごめんよ……。ぼくは今まで、自分の性癖を全肯定しすぎてたみたいだ。これからは普通になる。約束する。もう、君に罵られることを望んだりはしない。ぼくはもう、ぽっちゃりに甘んじない」
17巻「なに一人でわかったようなツラしてんだっての。お前なんかただの変態だっての」
999名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 11:52:11 ID:E1daHr/v
各巻よりセリフ抜粋・アンリエッタ

1巻:出番なし
2巻「ああ! ルイズ! ルイズ・フランソワーズ! そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい! あなたとわたくしはおともだち! おともだちじゃないの!」
3巻「ならば、わたくしは……、勇敢に生きてみようと思います」
4巻「そんなことは知ってるわ。わたしの居室で、唇を合わせたときから、そんなことは百も承知。でも、それでもわたしはかまわない。ルイズ、あなたは人を好きになったことがないのね。本気で好きになったら、何もかもを捨てても、ついて行きたいと思うものよ。
  嘘かもしれなくても、信じざるをえないものよ。私は誓ったのよルイズ。水の精霊の前で、誓約の言葉を口にしたの。『ウェールズさまに変わらぬ愛を誓います』と。世のすべてに嘘をついても、自分の気持ちにだけは嘘はつけないわ。だから行かせてルイズ」
5巻「今宵だけでよいのです。恋人になれと申しているわけではありません。ただ、抱きしめて……、口づけをくださいまし……」
6巻「この身を焼くことで罪が赦されるなら……、喜んで贖罪の業火に身をゆだねましょう」
7巻「ならばあと一週間でロンディニウムを落としなさい! なんのためにあれだけの艦隊を! あれだけの軍勢を! なんのために"虚無"を! 切り札をつけたと思っているのですか!」
8巻「王になんか……、なるんじゃなかった……」
9巻「しばし……、ほんの少し……、安らげる時間が欲しいだけなのです。できれば、あなたのそばで……、それを得たいだけなのです」
10巻「自信はないし、うまくやれているとは思えない。でもね、わたくしは女王なのよ。ルイズ」
11巻「ルイズ、ルイズ! 殿方を蹴っ飛ばすなんて、レディのすることではないわ!」
12巻:出番なし
13巻「神は、多少の教義の違いなどには目をつむってくれますわ」
14巻「よくわかりました。これから聖下のお言葉は、布で濾したあと、慎重に理性を働かせて拝聴することにいたしましょう。ただ、もう一つの件に関しましては、正式に抗議することにいたします」
15巻「わたくしがいなくとも、国は動きます。マザリーニ枢機卿も母君も、家臣団も未だ健在なのですから。ですが……、エルフとの大規模な戦になったらハルケギニアが潰れます」
16巻「あなた、夢中になってわたくしの唇を求めてきたのですよ。こんな風に……」
17巻「あれはただ、あなたの真似をしただけですわ。誘惑したわけではありません」
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 11:54:23 ID:E1daHr/v
各巻よりセリフ抜粋・ギーシュ

1巻「確か、あのゼロのルイズが呼び出した、平民だったな。平民に貴族の機転を期待した僕が間違っていた。行きたまえ」
2巻「うむむ、ここで死ぬのかな。どうなのかな。死んだら、姫殿下とモンモランシーには会えなくなってしまうな……」
3巻「んー、きみはあれだな、ろくでなしだな」
4巻「なあに、ぼくなんか今学年は半分も授業に出てないぞ? サイトが来てからというもの、なぜか毎日冒険だ! あっはっは!」
5巻「白! 白かった! 白かったであります!」
6巻「ちょ、ちょっと大隊長どの! ぼくは学生仕官ですよ! そんないきなり中隊長なんて!」
7巻「……む、武者震いと言いたいが……、恐いだけだな。うん」
8巻「きみは平民だが、ぼくは友情など、抱いていたんだよ」
9巻「理想の自分っていうのかね。まぁ、ぼくは自分が理想だけどな! なんてったって、ぼくは世界一美しいからな! あっはっは! ああ! 何人ぼくの姿になるんだろう! ああ! ああああ! あ!」
10巻「きみってやつぁあああああ! ああああ、捕まっちまったじゃないかよぉ……! よりによって敬愛する女王陛下にぃいいいいい!」
11巻「ぼくはね、きみを友人だと思う。だからこそ、こうしたほうがいいと思うんだ」
12巻「なんというかね……、きみのいた国はどうか知らないが、こっちにだって可愛い女の子はいるし……、貴族にだってなれたじゃないか。もしルイズに放り出されるようなことがあったら、ぼくの領地に来ればいい。きみ一人ぐらい、養ってやるぜ」
13巻「まだ未完成の花束だ。最後の一本は……、キミダヨ」
14巻「笑って見送っておくれ。ぼくは貴族なんだよ」
15巻「そうだな。そうかもしれん……。でも、見ろサイト。ここに集まったロマリア、ガリア両軍の姿を! ここで一発格好いいところ見せてみろ! ぼくと水精霊騎士隊の名前は、子々孫々まで語り継がれるようになるぜ!」
16巻「サイト、実はおそろいの隊服を作ろうと思うんだが……」
17巻「だからぼくは、モンモランシーを他の女性の十倍、大切に扱う。ほんとはこれでも、足りないぐらいなんだろうな。でも、しないよりはマシだ。現にモンモランシーは、なんのかんのいってぼくをゆるしてくれる」
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