あの作品のキャラがルイズに召喚されました part262

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1名無しさん@お腹いっぱい。
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part261
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1259412717/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/


     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!


     _       
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。



.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
2虚無と最後の希望:2009/12/08(火) 01:13:33 ID:Qp41K2va
こういう自分で立てるのは妙に緊張する、では投下します。


level-19 「生命」


 ゆっくりと、気づかれぬ様足音を忍ばせて目標が居る部屋へと進む。
 迫る影は六つ、左右二手に分かれているその全てがメイジ。
 一歩、二歩、三歩と忍び寄る。
 杖を引き抜き、いつでも呪文を詠唱できるように構える。
 ただ無言、命令を忠実に実行するだけの人型。

 それらは人間でもガーゴイルでもゴーレムでもない、死して動く肉、『人間だったもの』。
 故に忠実、これらは死した人間に強力な水の魔法を掛けて使役する道具。
 不要なもの、人を彩る感情などを極限までそぎ落とす。
 残るのは生前の戦闘技術と、命令に対しての絶対服従。
 命令されればなんとしてでも遂行する、今回命じられた事も同じくだ。

 明確な殺意を持ってにじり寄る。
 目標は『ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド』と『ガンダールヴ』。
 特徴を学び、命じられたのは殺害。
 鋭い武器、杖でもある得物を持って迫る。
 その杖を、目標へ突き立てんと。
3虚無と最後の希望:2009/12/08(火) 01:14:58 ID:Qp41K2va
 そうして踏み込む、部屋の中にいる存在を殺すために。
 一人がドアを蹴破り室内へと突入、それに続こうとさらにもう一人がドアを潜ろうとすれば吹き飛ばされた。
 突入した最初のメイジが室内を確認したと同時に攻撃を食らった、首に掛かる強烈な負荷の正体はマスターチーフの右手。
 室内に入り込んできたメイジの首を掴むと同時に、ドア枠と壁をぶち抜いた。

 土埃を舞い上げながら、瞬時に敵の位置を確認する。
 右手に掴む男の首を絞める、軽く500kgを超える握力で瞬時に意識を落とそうとするが。
 首を掴まれるメイジは平然とチーフの腕に組み付き、重荷になる様に纏わりつく。
 不自然だった、これまでのチーフの経験からすればとっくに意識を失っている力の込めよう。
 生態医学などにも則った意識の飛ばし方、類似点も極めて多いハルケギニア人にも問題無く通用すると思っていた。

「!」

 デルフリンガーを床に叩き付けるかのように振るい、飛び奔って来る火の弾を打ち落とす。
 火の弾の大部分をデルフリンガーが吸い取り、残り漂う火の粉を散らしながら駆けた。
 右腕に100キログラムも無い人間が纏わり付いただけで、魔法によって強化されたチーフの足を緩めることはできない。
 走りこんで来るチーフを見て、迎撃の魔法が間に合わないと踏んだメイジは杖を構えチーフを迎え撃つ。

 その判断は正しいのだろう、チーフ以外の相手には。

 迎え撃つメイジが繰り出す突き、槍のように構えるデルフリンガーで簡単に切っ先を逸らされ右腕に組み付いていたメイジで殴り飛ばす。
 拳ではなくしがみ付くメイジの頭を、突きを繰り出してきたメイジの腹へと叩き込む。
 殴り飛ばされ転がるメイジ、だが問題ないと言わんばかりに腕にしがみ付いたままのメイジ。
 振り解こうとしても離れず、強引に解き放つ手間が惜しい故にそのままで次のメイジへと振り返る。

 振り向いた目の前には巨大な石の拳、一気に盛り上がって廊下の天井ぎりぎりまで腕を形作り、振り下ろしに近い打撃。
 予想外の盲点、魔法と言う非常識に地球人類の常識を当て嵌めた愚考。
 10メートルや20メートルもある土や岩の人形を作り出せる事を知っているのに、それを使用する場面が広い場所だと誰が決めた。
 それは限定用途、巨大な人形の腕だけを城を構築する材料で作り上げて敵を攻撃する。
 3メートル以上もの巨大な拳が、マスターチーフを殴り飛ばした。

 普通なら即死、大型の車に撥ね飛ばされたと同等以上の衝撃。
 だが食らったチーフは普通ではない、遺伝子学的、生物学的に、非人道的で過酷な身体強化を施され、人間にしては尋常ではない耐久力を発揮する。
 さらに身体を守る最新鋭強化複合装甲戦闘服、ニョルニルアーマーのエネルギーシールドがキャパシティ限界まで衝撃を和らげる。
 アーマーの表面に、エネルギーシールドが限界を超えた証の小さな閃光が何度も弾ける。
 以前のチーフならば死にはしないが耐えきれず気絶、意識を手放していた可能性が極めて大きい。
 ……以前のままならば、だが。

 この惑星に来てから目の辺りにした不可思議な現象、魔法の力によってマスターチーフと言う存在の力は全てが底上げされていた。
 武器を言う道具を持てばすべての能力が跳ね上がる、自身の身体能力からニョルニルアーマーの性能を問わず。
 有機物も無機物も、問わず武器を持つマスターチーフの全ての限界を優に突破する。
 故に耐えられる、失神せずに耐え切って受身を取れた。

 だから気づく、右腕に組み付いていたメイジの残骸を。

 それはクッションになった、巨大な石の拳とマスターチーフの間に挟まれ僅かばかりだが衝撃を和らげた。
 下半身は潰れて原型を留めず、背中も大きな損傷を受けているメイジ。
 致死、確実に生きていないはずのメイジは恐るべき事に今だチーフの右腕にしがみ付き、変わらず眼球が動き視線を向けてくる。
 明らかなる異常、生物に寄生したフラッド並みの恐るべき耐久力。
 しかしながら限界であったか、腕から力が抜けて嫌な音を立てて床に落ちた。
4虚無と最後の希望:2009/12/08(火) 01:16:28 ID:Qp41K2va
「………」

 攻撃ばかりに目が行っていたが、メイジとはこれほどまでに耐久力を上げられるものか。
 認識を改めながら巨大な腕の攻撃範囲の外へ逃れる。
 離れればひびが入り自重に耐え切れなくなったのか、崩壊して出来上がった瓦礫の山。
 むしろ破壊して材料を使いまわしたのか。

 そこから盛り上がって立ち上がるは高さ2メイルほどのゴーレム、一体二体三体と増え続けて二桁を超える。
 廊下の端から端まで隊列で揃え、床から引っ張り出すように槍を手に取る。
 多少なりだが装飾もされていて、簡素な石人形が鎧や兜を着けているような姿。
 そのゴーレムたちが一列に並んで槍を構える、その後ろのゴーレムも槍を持ち一列目の隙間から槍を突き出す。
 整列して槍を構えるゴーレムは全く同時に一歩踏み出す、その規則正しく整った姿はギーシュのものと比べ物にならない。

 ゴーレムが作る隊列の向こう側、そのさらに奥では子爵が残りのメイジと戦っているらしい。
 デルフリンガーを握り直し、腰からプラググレネードを一つ手に取る。
 港町で戦った傭兵たちより数段厄介、あの隊列を抜けるのは少々骨が折れる。
 だから一つの武器、『M9 HD-DP Frag Grenade』と命名されている破片手榴弾の使用を決断する。

 ピンを親指に掛けて思う、やる事は何時も一つ、敵陣を突破して目的を達する。
 このメイジたちを打倒して、脱出退路を確保しながらクロムウェルを捕縛する。
 ただそれだけ。

「………」

 足並みを完璧に揃え、距離を埋めてくるゴーレムの戦列。
 一瞬だけプラググレネードに視線を落とし、ピンを抜く。
 駆け出しオーバースローにて、ゴーレムの足元へ叩き付けるように投げ付ける。
 ゴーレムたちはそれに反応するが、攻撃ではないと判断したのかすぐに槍を向け直してくる。
 常識の範囲外、手に収まる直径5cmほどの丸い物体がどうして爆発して人を優に殺傷できるだろうか。

 ガンっと床が割れそうな音を立ててきっちり一秒、グレネードが爆裂すると同時に複数のゴーレムが吹き飛ぶ。
 破片の直撃で四肢が欠損する物や、爆風に煽られて転倒する物、そうして戦列は容易く崩れた。
 戦列に開いた穴に飛び込む、無事だったゴーレムが機敏に反応して槍を突き出してくるが、その突きを上回る速度でデルフリンガーを振り下ろして槍を叩き折る。
 そうしてバランスを崩したゴーレムへすれ違いざまに右拳を叩き込んで殴り飛ばす、そんな様子に人形が戦くわけでもなく一本二本と次々と突き出してくる。

 厳しい訓練を耐え抜いた兵を超える突きの速度、しかし狙われる者は人間を超える身体能力と技術を持つコヴナントから『悪魔』と恐れられた戦士。
 その上魔法で強化された身体能力を持ってすれば、それこそ余裕を持って、確認してから避けられるほどの反応速度。
 迫る槍の一突きを意図も容易く捌いて跳躍。
 前列のゴーレムたちを乗り越え、後方のゴーレムたちを作り上げたメイジへと一気に迫る。

 無論それを易々と認めるわけがない、進路を防ぐようにゴーレムが立塞がるが、突きを繰り出す前に接近、高速でデルフリンガーを振り下ろして破壊する。
 その槍兵の後ろには手堅く剣を握ったゴーレム、同じ体格で同じ武器。
 鍛え上げられた人間を上回る膂力を持つゴーレムに、100t近い主力戦車を引っくり返せる膂力が襲い掛かる。
 結果は言わずもがな、デルフリンガーの切っ先がゴーレムを通した後、廊下の床にめり込むほどの力で破壊された。

 馬鹿げた腕力で粉々に砕かれた一体のゴーレムを他所に、目前に迫ったメイジへとデルフリンガーを切り上げる。
 狙いは杖、右手に持っていたレイピアの頭を打ち跳ね飛ばす。
 そのまま流れ顎を捉える振り抜きのアッパー、顎の骨を砕きながらメイジの体が縦に一回転して倒れ伏す……はずだった。
 四つんばいになりながらも受身を取り、そのまま駆け出し体当たりを敢行する。
 そのような不安定な体当たりなど当たるはずも無く、足を掴もうとしてくるタックルを切って腹に膝、肩に肘を打ちつける。

 激しくうつ伏せに倒れるメイジ、それを飛び越え廊下の奥、子爵の元へと走る。
 その間にエネルギーシールドのリチャージが完了して、見えぬもう一つの鎧を纏う。
 そうして駆けつける先、子爵と二人の倒れるメイジ、いまだ対峙して子爵へと攻撃を繰り出すもう一人のメイジ。
 その姿は苛烈、血が噴出し半ばまで切り裂かれた首、縦に切り裂かれて二本になった右腕、腹を切り裂かれ腸が飛び出している。

「このメイジたち、おかしいぞ!」
5虚無と最後の希望:2009/12/08(火) 01:17:32 ID:Qp41K2va
 チーフに気づいて叫ぶ子爵、先ほどのメイジと同じように異常なほどの耐久力。
 もう『死んでいて当然の傷を負う』メイジたちが、いまだ攻撃を加えている。
 魔法の力ではないのか、致死の攻撃を受けてなお動き続けるメイジたち。

「まさかこやつら!?」

 子爵が気づいたように、閃光の二つ名に恥じない速度で魔法を詠唱、振り下ろすと同時に風の刃が走り、敵メイジの首を完全に切り落とした。
 そうしてようやく止まる、司令塔である頭部が落ちたためにバランスを取る事無く仰向けに倒れた。
 倒れているもう一人のメイジも、腕や胴に酷い怪我を負っていると言うのに立ち上がろうとしている。

「……この者たちを知っている、クロムウェルの虚無の魔法によって……」

 そう呟き、風の刃を撃ち出して起き上がろうとしていたメイジたちの頭を割る。
 腹を割ろうが腕を切り落とそうが、その程度の怪我では動きを止めることは無い。
 つまりは……。

「……生き返されたメイジか」

 振り返り、先ほど打倒したメイジたちを見る。
 それは礼拝堂で子爵が言っていた、虚無の魔法で蘇ったメイジたち。
 腕に取り付いていた、押し潰されたメイジはさすがに動いては居ないが、殴り飛ばしたメイジと顎を砕いたメイジが立ち上がっていて魔法を詠唱していた。
 それは凶悪だった、怪我を怪我とも思わないメイジたち。
 頭部を切り落としたり砕いたり、それほどの攻撃を加えなければ倒せない兵。

 普通の感性で見れば恐怖を覚えてもおかしくは無い。
 しかしながらチーフにとってしてみれば、痛みなどで怯まなくなった人間程度の変化でしか無かった。
 そこに死んでいると言う事実の付加は、相手に対するマスターチーフの手加減を止めさせる条件でもあった。
 このメイジたちは一体どう言う存在か、そもそも対峙してから一度足りとも表情に感情を浮かべたか? たった一言でも声を漏らしたか?
 否、常に無表情で常に無口、どのような怪我を負おうとも大声を上げて痛みに苦しみ、床で転がり回ることが一切ない。

 これは如何に厳しい訓練を通そうとも、完全に感情や痛覚を消せるものではない。
 過酷にして苛烈な訓練を耐え抜いたマスターチーフですら完全に消し去ることはできない。
 医学的処置により痛覚を除去したり、魔法で心を完全に縛れば可能かもしれない、魔法があるこの世界では後者の可能性の方が高いだろうが・・・…。
 その推察、当たっているか外れているかは分からない。

 そもそもの前提、このメイジたちは『すでに死んでいる人間』だと言うことか。
 死んだ人間を生き返すことなどマスターチーフの世界の医療技術でも不可能。
 ハルケギニアの常識でも死んだ者は生き返らない、ならばこのメイジたちは一体どんな状態なのか。

 勇猛果敢に戦い散っていった者たち、己の誇りと名誉を示すために死んだ者たち。
 謳われるべき英霊、そんな彼らが認められぬ敵に蘇らされ、まるで手足のように操られる。
 どれほどの悔しさか、死んでも死に切れない程の、煮え滾る辛苦を味遭わされる。
 苦痛の極み、そのような苦しみから解き放つことは出来ないのか。

「───」

 ならば二度と蘇らないようにするべきか、良い様に使われる事無いように安らぎを与えるべきか。
 そうすると決めたからには駆け出す、不可思議な魔法の力によって強化された身体能力は、20メイル以上ある距離をわずか1秒という時間で埋める。
 石のゴーレムが同じように槍を突き出すが、デルフリンガーの豪速の振りで纏めて圧し折り、まるで戦車のように。
 困難な悪路を平然と突破する、その道中にある障害物を跳ね飛ばしながらだ。
 つまりは邪魔なゴーレムは一度のタックルで複数吹き飛び、障害が無くなればもとより一直線。

 迫り振り上げるデルフリンガーで繰り出した攻撃は凶悪の一言、切れ味など殆ど無い錆びたデルフリンガーを振り下ろされ、杖で受け止めようとしたメイジに、杖ごと押し込められて致命的な一撃を与えた。
 正しく重大な損傷、皮膚を抉り、鎖骨を叩き折り、心臓を潰し、肋骨を砕き、背骨をへし折り、軌跡上の五臓六腑を悉く押し潰し、逆袈裟懸けに人体を両断した。
 骨が折れる音、肉が潰れる音が止み、オーバーキル、過剰攻撃とも思える攻撃をもって救済が完了する。
6虚無と最後の希望:2009/12/08(火) 01:18:55 ID:Qp41K2va
 ビチャリと血肉を撒き散らしながら、衝撃のあまり両断されたメイジが激しく転がり壁にぶつかった。
 そのまま斜め前に走りこむ、火の弾を打ち出してきているもう一人のメイジへと接敵。
 右から左へ振り払って火の弾を打ち消し、踏み込みの逆の軌跡を持って一閃。
 超高速のデルフリンガーの打撃、右側頭部から強かに刀身で殴りつけられ、首から上を叩き飛ばした。
 激しく頭が廊下の壁に叩きつけられ、それによって血が壁や床に飛び散り、白を基調とした城の廊下を紅で彩り、そうして首から上が無くなったメイジは倒れた。

「……こんなものが、こんなものが虚無だと言うのか!!」

 そうして生き返されたメイジを打ち倒してから一息、その背後から憤りが大多数を占める叫び。
 その声に振り向けば、怒りの形相で立ち尽くす子爵。
 憤慨、人を生き返らせると言うのは感情を無くして動く人形。
 認められるはずは無いと、子爵は激しい怒りを浮かべていた。

 死んだ人を生き返らせる、それはまさしく究極の夢。
 だが現実は死して動く肉、思い描く夢とはあまりにもかけ離れたモノ。

「こんなものを、私は求めていたのか……」

 子爵がどのような幻想を抱いていたかは知らないが、幻滅するには十分な事実であったのだろう。
 伝説と謳われる始祖ブリミルが扱った虚無、確かに今現在の貴族が使う魔法とは一線を画している。
 間違いなく強力な魔法だ、このような存在が増えれば間違いなく厄介所か極めて危険な状態だ。
 寄生虫、フラッドとも通じる、戦って死んだ者が乗っ取られて敵として襲ってくる。
 戦いになれば必ず犠牲者が出る、そしてその犠牲者が取り憑かれ異形の化物になって襲ってくるのだ。

 減ることがない敵、それは肉体的にも精神的にも大きな負荷を掛けることとなる。
 そして味方が、さらには自分の友人などだったりすればなお更だ。
 現に子爵の顔色は悪い、間違いなく今の戦いで疲弊したのだろう。

 6名のメイジを全て葬り、血の付いたままのデルフリンガーをそのまま腰に据える。

「拭くもんが無いとは言えね、そのままはいやな訳よ」

 とデルフリンガーはすごく遺憾だと鍔を鳴らして喋る。
 拭くのも良いが、まずは移動する方が先だ。
 顔を伏せていた子爵に近づき、肩に手を置いて移動しようと促す。

「……悔いる暇は、ないか」

 歩き出し、その後に子爵が続く。
 落ち込むのは無事に帰還してから、今は任務を完遂する事が第一。
 やるとするならば、クロムウェルを捕獲なり暗殺するなりして、二度と使わせない様にする事だ。
7虚無と最後の希望:2009/12/08(火) 01:20:01 ID:Qp41K2va
 部屋の前の惨状をそのままに、二人は走り廊下の先にある階段へと向かう。
 時間が経って戻ってこなければ失敗したと判断され、増援が送られる可能性が高い。
 もうすでに送られている可能性もある、故に素早く動いて退路の確保を目指す。
 目指すのは階下、城の上階に脱出するための風竜が居たり、クロムウェルが居たりはしないだろう。

 そうして走る廊下は人気が無い、レコン・キスタが制圧したにも拘らず人気が全くと言って良いほど無い。
 それが不気味、窓の外には竜が飛び交い、城の外ではレコン・キスタ軍がキャンプを張っている。
 あのようなメイジを差し向けてきた事から、向こうは当然こちらを殺そうとしてくるはずだ。
 なのに人気が無い、城の外に居る兵を使えば間違いなくこちらは苦戦し、いずれは殺されるだろう。
 そうしないのは理由があるからか、やはり迂闊に決め付けるのはよくないが……。

「たった二人相手になぜ畳み掛けない? 確かに手練れのメイジ6人を打ち倒したとは言え……」

 子爵も同じ疑問を持つ、ここで手を抜く理由が分からない。
 そもそも先の生き返されたメイジをもっと送り込めば、あの時点で決着が付いていた可能性も大きい。
 過小評価か、あるいはそれを適切だと思ったか、どちらにしろ生きて今ここに居るのだから良しとするべきか。
 疑問が残るとはいえ、実際問題敵の影一つすら見えない。

「……予想してたとは言え随分と過酷だったな」
「そうでもない」

 モーショントラッカーと視界と音、すべてに警戒を払いながらも廊下を歩き続ける。
 そう言って否定するマスターチーフが赴く戦場は、その殆どが困難と言える。
 敵に包囲されている、孤立無援、敵本拠地など、最精鋭特殊部隊隊員として最も苛烈で過酷な戦場へと送られる。
 数名のサポートが付く、武器が支給される、支援を受けられる、どれか一つでも付けば御の字と言えるほどだ。
 故にマスターチーフからして見れば、この状況は一般的な海兵が通常の戦場に送られる程度のものと変わり無い。

「問題はクロムウェルがどこに居るかだ」

 無論死ぬ気など無いために、必ずこの状況の打破、そして目的の達成を考える。
 少なくとも城内には居ないだろう、居るとすれば城の外のレコン・キスタ軍のキャンプ。

「どうやって向かう? 正面からはさすがにチーフでも無理だろう?」
「できない事はないが……」

 万の兵とは言えその殆どが剣や槍、銃より断然短い射程と速度の弓矢。
 魔法についても威力はあるが弓矢より射程距離が短い、範囲攻撃の類で無ければ十分切り抜けられる。
 その時その時で的確な判断が求められるだろうが、不可能ではないと考えるチーフ。
 相手の武器が近代兵器、銃などであったなら切り抜けるのは不可能だと考えるが。

「……出来るのか?」
「不用意にメイジの一団に近づかなければおそらくは可能だ」

 増しては不可思議な魔法の恩恵を受けていることから、効果がずっと続くならより可能性は上がる。
 そうワルドに言うチーフ、言われたワルドは驚きに目を剥いている。

「やらない事に時間を費やしても意味が無い」

 出来ない事、では無くやらない事と断言する辺り、やれば出来ると言う自信が垣間見え、より驚くワルド。

「子爵を置いていく事になる、それでは意味が無い」

 チーフ一人であったならやっていたかも知れないが、ワルドは付いて行けないだろう。
 ワルドも五体満足でトリステインに戻る必要があるためだ、置いてけぼりになれば間違いなく捕まって殺され、あの生き返されたメイジのようになるだろう。

「まずはクロムウェルだ」
「……ああ、確かに」

 廊下の窓際に寄り、外を覗く。
 広がるのは青空と平原と、その平原に陣取るレコン・キスタ軍。
8虚無と最後の希望:2009/12/08(火) 01:21:46 ID:Qp41K2va
「子爵」
「……普通であれば、あの一際大きな天幕だろうな」

 窓の外の陣地、万の兵が蠢く平原の中、ほかの天幕より一回りも二回りも大きな天幕。
 直線距離で2リーグはあるだろう距離でも見える大きな天幕だ。
 
「走って行くのは無理……、空でも飛ぶか?」

 冗談半分で言う子爵。
 それを聞いてチーフは一つの考えが思い浮かぶ。

「……そうするか」
「なに?」

 その言葉を本気で取るとは思っていなかった子爵。
 ここ数分で何度も驚く子爵に、向き直って自分の作戦を聞かせた。

「……馬鹿な、失敗すれば死んでしまうぞ!?」
「問題無い、慣れている」

 声を荒げる子爵に淡々と返すチーフ。

「普通に行けば十中八九やられる」
「だからと言って……」
「死にはしない、お互い生きて帰らなければならない」
「……わかった、この命預けよう」

 覚悟の込められた視線をチーフに向けるワルド。
 『普通』で駄目なら『普通ではない』方法を取るだけ。
 この男、マスターチーフにとって普通ではない事は幾度も経験し、『慣れている』。
 伊達に博打の様な作戦を何度も成功させてきた訳ではない、故に今回の作戦も『普通ではない普通』、チーフからすればごく普通の作戦であった。
9虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2009/12/08(火) 01:22:49 ID:Qp41K2va
以上で投下終了です、トリップつけ忘れた……。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 01:32:48 ID:YhlEhP+Z
乙! チーフは相変わらずカッコイイな……
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 01:47:59 ID:izzrrksN
規制うざ
12名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 01:59:15 ID:vFcvy5Fk
スレ立て&投下乙!
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 02:26:26 ID:50vr9lRZ
AA連続投下埋めは下手すりゃ荒らし判定される不味い行為だって知らない人がまた現れたのかね
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 02:38:13 ID:cc7oXk+R
スレ建て投下乙ですた
問題が無ければ二時五十三分から投下
「な、何も見えないじゃないか」
 ギーシュが呟いた。
 茨のトンネルを抜けた先、半径80メイルの半球――茨の壁に囲い込まれた空間は完全に闇に包まれていた。
 ひしめくように群生した蔓の間からは僅かな光さえも差し込まない。
 辺りの確認をするためには何らかの光源が必要であった。
 そこで、キュルケとタバサは照明の魔法、ライトを唱えた。
 しかし、杖の先端から発せられる光は彼らの体を照らす程度にしか広がらない。
 この閉鎖空間には濃霧が立ち込めていた。
 彼らは皆、言い知れない恐怖に襲われた。
「ちょ、ちょちょっとこれ、ど、どうするの?」
 キュルケがタバサの肩に手を乗せながら訊ねた。
 タバサのマントを握り締める彼女の手は微かに震えていた。
「……」
 タバサは俯いたまま口を開こうとしない。
「あ、貴女だったらこういう時にどうすればいいか知ってるんでしょう!?」
 タバサを振り向かせると、キュルケは縋るように問い詰める。
「……わからない」
 タバサは素っ気無く答えた。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 02:54:09 ID:b6a1SEts
凄い時間に支援
 しばらく無言の時間が続くと、突然目の霧が晴れた。
 そして数秒の後、強い光が霧の無い方向から発せられた。
「な、何!?」
 ルイズは目を凝らした。
 暗闇の中にぼんやりと人影が浮かび上がる。
 そこには白い長髪に長い白髭を蓄えた老人がいた。
「オールド・オスマン!?」
 長い杖から強力な光を発している老人、オスマンはこの魔法学院の最高責任者である。
 彼は学院中央にある本塔の最上階にいた。
「こっちじゃ! こっち!」 
 オスマンは学院長室の窓から身を乗り出してルイズ達に手招きをする。
 シルフィードは15メイル程身を進ませると、長い首を下ろしてタバサとキュルケが窓を通りやすいようにした。
 そして、両前足で抱えたルイズとギーシュを学院長室の中へ入らせると、部屋に入れないシルフィードは本塔の屋根の上に腰掛けた。
 ギーシュが部屋に入ると、険しい顔をしたオスマンが彼に近づく。
「さて、ミスタ・グラモン」
 オスマンはギーシュと目を合わせる。
 ギーシュはオスマンの気迫の篭った眼差しにたじろいだ。
「詳しく話を聞かせてもらいたいのだがの。君の召喚した使い魔について」
 部屋中に張り詰めた空気が漂う。
「あ、いえ……その、彼女は」
 巨人について説明を求められるのだろうということは、ギーシュも何と無く予測はしていた。
 しかし実際に問われてみると何も言うことができない。
「だからその、玉が割れたら急に大きな薔薇が生えてきて」
「君とミス・ヴァリエールの使い魔との決闘については、そこにある遠見の鏡で始めから見ておった」
 オスマンはタバサ達の方を向く。
「そして何故、君達が学院に戻って来たのかも分かっている」
 ギーシュに再び厳しい視線が向けられた。
「私が聞きたいのは君だけが知っていることじゃ」
 オスマンの指摘はギーシュが説明すべき内容を限定した。
 ギーシュは昨日の巨人との語らいについて話す。
 ガラクタを召喚したと思い塞ぎ込んでいたことや、ガラス玉の中にいたバラの精が自分に話しかけてきたことをギーシュは皆に打ち明けた。
「それで、彼女は自分が悪い奴らに閉じ込められているから、ここから出して欲しいと……」
 その時のことを思い出しながらギーシュは話を続ける。
「だから僕もガラスを割ろうと色々試してみたのですが、その、何をやってもガラスは割れなくて……」
 その日のギーシュは昼頃から夕方になるまでガラス玉を割ろうと努めていた。
「それで彼女はもうやらなくていいと言って、一ヶ月くらいは眠らせてくれと言ってきました」
 昨日のバラの精とのやり取りについて、ギーシュは全て話し終えた。


>>18
一行目はたぶん「突然目の前の霧が」だと思う
 話は今日の決闘の最中の出来事に移る。
 平民に負けそうになり焦っていたこと、そして眠っていたはずのバラの精の声が急に頭の中に響いてきたことを話した。
「彼女は、私に任せてくれば何も問題ない、そう言いました。それでルイズの使い魔に自分を投げつければ、きっと彼が封印を解いてくれる、って」
「ガンダールヴの力を利用したのか」
 オスマンは髭を撫でながら言葉を漏らした。
(ガンダールヴ?)
 ルイズはサイトのことを指すその言葉を不思議に思う。
 ギーシュは話を続けた。
「それから後は、彼が剣でガラスを割って……後のことはみんなが知っている通りです」
 話を終えギーシュは皆の様子を伺う。
「ふむ……つまりミスタ・グラモン、君は騙されていたということかの」
「は、はい!」
 ギーシュは畏まった顔で答えた。
「ときにオールド・オスマン、私達の方からもお聞かせ願いたいことがあるのですが」
 ギーシュがもう話すことが無いのを確認すると、キュルケはオスマンに問いかけた。
「今、この学院はどのような状況にあるのですか? あの化け物の姿も見えませんし」
 二分間ほど学院から遠くに離れていた彼女達には現在の学院に関する情報が無い。
 オスマンが一度は晴らした空は、再び深い霧に包まれた状態に戻っていた。
 学院長室の窓から外を確認することはできなかった。
「この学院が謎の植物によって覆い尽くされている、ということは君達もわかっているじゃろう。問題なのはミスタ・グラモンの使い魔についてじゃが……」
 オスマンは学院長室の扉を開ける。
「それは宝物庫まで行く途中に話すとしよう」
 ギーシュ達はオスマンに導かれるままに学院長室を後にした。

//以上です。


~~~~~代理投下終わり
22名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 03:02:03 ID:4Ef959IC
そういや、このssはシエスタが香水どうしたとかあんま関係さなそうだな
23名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 09:57:37 ID:XdIORkti
久しぶりに西遊記見たがマチャアキ悟空とルイズは良いケンカップルになりそうだ
お釈迦さまが岩に封じた時に予言した悟空を解放する者がルイズで封じた岩ごと悟空を召喚。
これならお釈迦さまが時空を超えて悟空に輪っか嵌めて、ルイズに締め付けお経教えれるかな。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 10:26:28 ID:pl8VvExO
お釈迦様は時空を超えられるのか
25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 10:39:59 ID:xv5HmYkZ
まぁ人間ができるくらいだし
26名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 12:27:41 ID:64RKjX6Z
なぜか聖☆おにいさん思い出した
27名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 12:29:33 ID:EhWmW2JX
メンタマル「うわっ」ぷー
シャナ「」ブ〜ッ
大河「」ブ〜ッ
ナギ「」プリッ
ルイズ「」ブリッ


神楽「お前ら死ね」


おまえらざまぁああああ
おまえらの大好きなキャラも屁もウンコもするしケツノアナに手を突っ込んで臭いかぐんだよ!!!!

ざまぁwwwwwww
メwwwwシwwwウwwwwマwwww
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 12:30:12 ID:+BbdZUBo
>>26
小ネタで召喚されてたね、そういえば
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 12:44:53 ID:64RKjX6Z
>>28
マジすか
ちょっと読んでくる
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 13:03:41 ID:9DmJNhil
むしろルイズに禁錮を装着させたいのですが。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 13:30:52 ID:w07xiQvi
>>30
一瞬どんな変態下ネタかと思った
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 14:32:44 ID:b5swXkOV
禁錮=西遊記で悟空の頭に嵌められている、経を読むことによって締まる輪の事。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 14:42:52 ID:lo6OpaLY
マリコルヌ/西田敏行
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 15:23:13 ID:G6a7nUtK
エリア88からミッキーとセラを召喚
なんとなくマリコルヌやモット伯が活躍しそう
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 15:56:32 ID:Hsnp05HH
――ハハッ!
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 16:03:21 ID:77thLHaQ
禁錮をルイズのどこに装着しろって?
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 16:12:36 ID:QICO8HV6
背中に背負わせるんだよ!!
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 16:36:58 ID:4h08JdBZ
ドラゴンボールの未来トランクスを召喚したらデルフも使われてハッピーじゃね?
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 16:38:08 ID:BzWmbCVV
デルフ要らんじゃん
40名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 16:38:20 ID:zH8NTXca
自前の剣持ってきてたらデルフ用済みだし
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 16:53:26 ID:3lEcm0mZ
別に特別な素材の剣ってわけでも無かったっぽいし、フーケかあたりに上手く折って貰うかルイズに爆破させるかすればよし
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:01:14 ID:MvArE0KS
あのフリーザを切れるんだから生半可な代物じゃあないだろうな
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:04:30 ID:BzWmbCVV
TVの特番で貰ってなかったっけ
後付だけど
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:04:40 ID:yABnb5xh
そういえば、ロックマンが呼び出されたって話はまだ出てきてない?
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:05:11 ID:o3+ZHv7p
ゼロは喚ばれていたけれどもロックマンはどうだっけ
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:06:37 ID:xVZRCLrJ
小ネタでロックバスターだけは出ていた気がする。
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:07:36 ID:z7/VvRHG
ゼロも一応ロックマンだけどなぁ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:08:59 ID:mahrE6Oe
剣持ってるったって常に持ち歩いてるわけじゃないんだから持ってない時に呼ばれたでいいだろw
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:11:48 ID:o3+ZHv7p
剣持ってないなら最初から素手で戦うだろ
いっそのことコルベールと組んじゃえ
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:14:54 ID:/52tKW+8
というかどのロックマンだ
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:16:43 ID:cmaMrYuy
フォウルの皇帝の剣やウルトラマンアグルのアグルブレード
ハドラーの覇者の剣やニケの魔法剣キラキラみたいに、必要なときだけ剣を出せるキャラはなおデルフ不要になるな
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:19:22 ID:2AYdKZYH
ロックマン系で呼ぶならやっぱDASHシリーズからが良さげだよね。
尻に敷かれっぱなしの苦労人一等粛清官とか、コブン達とか。

DASHと言えば鋼の冒険心で苦労して完全改造した武器全種をあっさり売り飛ばすロールちゃんマジ鬼畜。
シャイニングレーザーひとつで何回町を全壊から復興させられるとおもってるんだ。
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:25:28 ID:o3+ZHv7p
まあ、世の中にはレベル制限がないのに怠けて毎回レベル1に戻る勇者様や
冒険を楽しみたいって理由で経験値全てを捨てる勇者様もいるし
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:26:05 ID:+BbdZUBo
>>51
見ていて何かが引っ掛かるなあと思ってたら
四つとも召喚されてるんだな(アグルは直接出ていないけど)
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:31:19 ID:/52tKW+8
>>53
毎回レベルが下がってる奴は勇者じゃないだろ
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:33:39 ID:tDK6s0nH
自称勇者だな
たしか召喚されたSSがあった筈だ。更新は随分されてないが
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:43:05 ID:o3+ZHv7p
>>51
グルグル勢って最終的にはどれくらいのレベルまでいったっけ?
ワルドなら素で良い勝負が出来そうな気がするけど
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:52:20 ID:pcXDfZ5U
魔法剣キラキラは地の王とかと契約しなけりゃ使えないから、ハルケギニアだと
あのニケそっくりの伸縮自在な棒みたいな奴しか使えないんじゃね?
まああれもかなり便利なんだが、破壊力や殺傷力には欠けるな
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 17:55:33 ID:esEiv36S
>>30-31
JoJo4部の罪悪感で心を縛る錠前を連想してしまったじゃないか。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 18:04:59 ID:YhlEhP+Z
>>26
あの2人のどっちか、特にイエスは呼んで見たいが、アリなんかなぁ……
ルイズ相手に「一度アレを履いてしまうともう生暖かいパンツには戻れないからね……」
と言うイエスとか、御飯抜きを言い渡されてそこらの石をパンに変えて食べるとか、
色々面白そうなんだが。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 18:39:32 ID:9ch/TLAB
遅ればせながら、チーフ乙です。
でもプラグじゃなくてフラググレネードだと思います。
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 18:40:37 ID:azJezwKt
新刊が出てた狂乱家族日記を読んでてふと気付いたが
思えば帝架くんが素でヴィンダールヴだったんだなぁ
でも狂乱家族は普通に扱いに困りそうで・・・特にお母さん

月香が来た場合は強欲王がハルケに来てしまうのだろうが
ハルケの魔法ならリミッターが全部取れることは無いだろうからその点は安心だろうね
・・・虚無だったら分からんけど
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 18:56:31 ID:pZ3ZU2kV
>>60
ウリエルなんかの天使陣に皆殺しにされるか、お父さんに世界丸洗い流されて終わる気がする。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 19:02:40 ID:YhlEhP+Z
>>63
洗礼を受ける時に親父が心配して見に来て、
絶叫マシーンで天界が動くからなあの漫画
作品のノリからしてそこまで凄惨な事にはならんだろうが、
ハルケがひっくり返るレベルの大騒ぎはおきそうだ。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:04:57 ID:03RBpSk5
ブリミル以外は新教徒なハルケじゃあ神の子な時点で速効異端扱いじゃないか?
上手くやらないと異世界で休暇どころか神の炎で焼け野原か…

でもイエスならサイト同様パソコン持って召喚、相変わらずブログ更新してそうだし。
大概は仏の顔のブッダもあの食堂のメニューには苦言を呈してそうだ。
召喚したらすげー面白そうだが、一応偉人だし小ネタ程度が無難なんだろうか。
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:13:07 ID:m/V9Ty7C
>>43
映画で少年トランクスが別の星の英雄の剣をもらっていたな
だが未来トランクスの時代と大きく分岐してるから未来トランクスの剣とは別物
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:13:27 ID:xv5HmYkZ
つーか小ネタでいっぺん召喚されてなかったっけ?
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:13:36 ID:w3dNOZms
>>65
ブリミルは神そのものっていうより代理人というかイスラム教のムハンマド的な存在じゃなかった?
だから別口で神の子が現れてもいい気もする

とはいえ別世界の神の子だから有る意味全力で異端だけど
69名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:21:24 ID:kVGUtD+N
異端は弾圧だろjk
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:22:54 ID:xDcxxLQe
小ネタであったよな聖お兄さんネタ
イエスたちとブリミルが隣の町内の人って感じでやってたな
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:37:42 ID:qizpKux7
異端は消毒だってモヒカンの人が言ってたよ
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:39:20 ID:ZmdTPB8x
>>70
ブリミルさんとこって表現だったっけ?あれにフイタ覚えがあるwww
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:39:48 ID:8iGjGLVI
>>68
コルベール先生やメンヌヴィルは新教徒狩りで(名目は疫病殲滅だけど)村一つ滅ぼしたけどな。
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:40:17 ID:5AyAc19n
ブリミルは神々から魔法の力を貰ったっていうのが作中での伝承なんで
教義上ブリミルより上に複数の神が存在することは確か

そういやチェルノボーグの監獄ってあったが
あの世界じゃスラブ神話の神もごっちゃに存在してる(と思われてる)んだろうか
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:40:18 ID:o3+ZHv7p
いっそのこと
ルイズ「あれ、そっちの戒律じゃこれっていけないことなんじゃないの?」
聖職者「神様はたまによそ見をするからいいの」
って奴が出ないかな
76名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:40:35 ID:forCGr2e
戦闘能力に長けているのは火のメイジ……コルベール先生の若き日の過ち……ハルケギニアでは消毒は火力なのか。
77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:41:39 ID:yPmKa6P1
亀だがウルトラマンアグルのアグルブレード(アグルセイバー)は消耗が激しいから
外部武器を持つメリットがないわけじゃないな。デルフには魔法吸収能力があるし。
問題はアグルにはエースみたいに手持ち剣を巨大化する能力がないことだが。
等身大変身も可能だけど。
78名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:43:39 ID:YhlEhP+Z
>>70
今探して見て盛大に噴いてきたよ。
やっぱブリミルもたまに下界でバカンスしたりしてるのかね……
外見知られてないから普通に暮らせてそうだ。
名前だけは偽名なんだろうけど。
79名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:45:23 ID:UQEliNRX
>>76
                                   、_人_从_人__/
                                   _)
 ,..r;;:  (  人)  ) ,;`ー、          | ヽ丶       _) 消  汚
 ヾゞ、  ゞ'´   '`´   `ヾ、     ─|─           _) 毒   物
          -‐':、ゞ'``  ,l      / | ヽ            _) だ  は
ヾ、 ゞ;;.  ,r-、   `ヾ、    ヽ、                   _)  l
, rヾ    ,r!/r'ヽ    '`      \      _|_      _) っ
   _,,,.,ノ、_ ヽ,       `ゞ;;    ;:、    /|        `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、      ``  ´;;i             V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、        `i;:、      オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i   . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、                   ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ  ,t'´           ,.、ー、  ゝ     ォ             i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´    ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r    ヽ、            ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ    ``´ー  ゙i ;;: ,r'      )  ,r、       ,rヾlir'ミ,
  / ,;:' '´/ ー≡;i{、      /ヾr'´  ,.   '`;;:、 〉ゝ  r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ  ;:、 `' (´  `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:'  ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´  `ヾ、ヾ   '    ー、  ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ
'   ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´     ヾ,ゞ         、 ゞ,ミ;:l;;l  ,!  ,!,i;;'´¨/
;.   r-‐;;'"}            ``ヾ、  ノ       ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l
....   _,,,ィ、 i        'ヾ人  、}( /     ノ   ,r'i  r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ
80名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:51:33 ID:xwv3OyN3
埋め目的でもないのにデカいAAは勘弁してね
81名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:52:36 ID:forCGr2e
……若き日のコルベール先生が、なぜかモヒカンで再生されてしまったじゃないですか。
82名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:55:07 ID:5Yotav6A
>>80
             __、
      ,r´⌒ヽ,⌒ヽ,ヽ
    (⌒)、   .人  λ\、 ._____
     \. \    、 ヽ./ ー  ー\
      |\ \    ヽ./ ( ●) ( ●)
      |  \  \ /     (__人__) \  はいはい、どーもすみませんでした
      |.   \   |       ` ⌒´   |
   .   |.   |.\_ノ\            /
   .   |.   |   |   \______/
   .   |   )  .|     . . ̄ ̄
   .   |   |  .|
      |   |.|  .|
   .   |  | .| .|
      /  / / ヽ,
     (__ノ  ヽ、__つ


83名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:57:14 ID:xDcxxLQe
取り合えずやる夫板に戻るぞ
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:06:19 ID:azJezwKt
聖☆お兄さんネタ読んで思った

「貧乏神がっ!」のボビーを呼んだら素敵かもしんない
オスマンの朋友として
85名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:08:30 ID:acquYhAq
いっそのことブリミルに魔法を授けたのが
イエスのお父さんだったというのはどうだろうか?
86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:14:09 ID:5AyAc19n
イエスのお父さんは魔法使い皆殺しを主張してたような
87名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:14:09 ID:YhlEhP+Z
>>85
神の子の父なのだから神様だしそれもありだな
88名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:15:41 ID:VEOUmP13
>>85
聖書とのクロスというのはかなりの難易度になるんじゃないかと。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:16:19 ID:o3+ZHv7p
イエス「おとうさ〜ん、聖地がこの先どうなるか教えて〜」
お父さん「まずな、シャイターンの門からな、もう凄いのが出てきてな。数百年は地獄になるぞ。もうホント凄いぞ」
ルイズ「ええ〜、何ですぐ教えちゃうの……」
こんな感じか? ある意味本当に最悪な使い間になるな
90名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:20:56 ID:VEOUmP13
>>89
聖痕とか夢でとか天使に託けさせるとか回りくどい手段でやると思うが。
91名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:22:54 ID:o3+ZHv7p
息子にはダイレクトに教えたんじゃなかったっけ?
息子の頼みにはわりとすぐ応じてくれる父ちゃんって描かれ方だったと思うけど
92名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:32:45 ID:fj9OGe+S
鳩がやってきていきなり滅びよとかいいだすぐらいですから
93名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:36:22 ID:ly+b5phm
召還以降馬小屋で寝泊りするんですね
94名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:38:13 ID:forCGr2e
馬小屋で寝泊り……ウィザードリィですね。
生命の楔には部屋の選択がなかったのが悲しかったが。
95名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 22:13:09 ID:QucgOAPQ
聖痕によるメッセージによってブッダの手作りTシャツが血まみれになって阿鼻叫喚まで見えた
96名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 22:53:20 ID:MzvTmH9V
>>51
つまり剣召喚+魔力無尽蔵なアティ(レックス)先生最強ということか。
97名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:00:50 ID:DOqP+f6Z
あのイエスだと、ルーンが刻まれる痛みで聖痕開いて血まみれになるわ
痛みに思わず非常ブザー使って5秒でウリエル来てルイズを刺し殺しかねんわ
98名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:13:37 ID:n3ZZEI5l
聖書やイエスはさすがにマズイだろ。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:23:13 ID:8iGjGLVI
じゃあ地上最強の男・竜からってことで
100名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:26:15 ID:g8vNDIXA
>>98
世界で最も売れたラノベだぞ?
近親相姦あり魔法あり超展開あり主人公補正アリのすごい内容だ。

私は父を「知り」に行きます。
101名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:30:35 ID:cyF9x+/x
父より乳を知りたい年頃であった…
102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:32:04 ID:xDcxxLQe
オッパイ聖人の幕張の塩田でも呼ぶか?
103名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:42:38 ID:0qlYpIz7
泊まりすぎるとご臨終するんですね。
でも遣りようによっては永遠の二十代だしな。
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:46:24 ID:mUi7vKH6
>>102
奈良が来てワルドと意気投合。
むしろワルドとルイズ両方ゲットもありだなとか考え出す。
105名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:51:41 ID:zPvU1LwW
奈良はチンコの皮を剥く所から始めないと
106名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:05:32 ID:Yf6UQrFk
>>105
ルーン効果で奈良カッターの威力アップ
107名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:07:25 ID:IN9H3kE4
いずれにせよ、聖書の「知る」という超訳を考えた人は預言でも受けたのだとしか思えん。
108名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:13:17 ID:Fit58d7d
ギーシュ「こんな侮辱を受けたのは初めてだ…決闘だ!」

ギーシュ「生温かいものが…だんだん硬く……いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
109名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:41:09 ID:FR6rPxW8
奈良づくしを喰らったギーシュはベッドの上で
ひたすらシャナの真似を繰り返すだけに。
悲しい事にそれはルイズの真似かもしれない・・・
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:41:50 ID:HGTpNeo5
>>78
トリスタニアにて
「ん……あれは?」
「どしたのイエス……あ」
「ちょっと何よそ見してんのよ二人とも」
「ああごめんね知り合いっぽい人見つけてさ」
「声かけてみようか。おーいブリミ……」
「イエス! ダメだよその名前で呼んじゃパニックにっちゃう!」
「ちょっと知り合いって誰よあんた達遠いとこから来たんじゃ」
「あれー、誰かと思ったらイエスさんにブッダさんじゃないですかー」
「あーやっぱり君だったー? 久しぶりだねえ、ブリミ……」
「わーっ! ハルケギニアではルミルって呼んでくださいよ!」
「ちょっと! ご主人様を無視すんじゃないわよこのバカ使い魔!」
「ぼぎゃーっ! 蛮人すいませんっ!」(土下座)
「あ、あんたには何も言ってないでしょう」
「ハッ! すいません……昔似たような知り合いにアレされたトラウマが……」
「あー、サーシャさんだっけー」
「彼女怖いもんねー」

こんな光景が浮かんできちゃったじゃないかw
111名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:47:47 ID:z0Nnk676
>>110
カリン様の話はシリーズ化しそうだが、ブリミルとサーシャのラブコメ出ないかね?
112名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:48:24 ID:2J2FYo+W
>>110
でも彼らだとナチュラルにそんな会話やりかねんのが色々あれだなw
イエスにとってのミカエルとかそのあたりがフォルサテだったりするとなお笑えるw
うっかり武器屋でブリミルさんがデルフと遭遇しちゃってひと悶着とか。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 00:50:27 ID:So8MVeXW
いっそのことサウスパークのスーパーベストフレンズ喚ぼうぜ。>イエスだのブッタだの
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 01:08:51 ID:wxg+2egF
吹き荒ぶ風の…
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 01:12:41 ID:JV27UVky
ブラスコンシートはもう更新されんのかね〜
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 01:13:37 ID:BtAwYrwX
エルドランシリーズからエルドラン。
学院からロボットが出撃する。
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 01:14:11 ID:0UYShf+Q
>>114
あんな堅物呼んだらすげーめんどくさいことになりそうだなw
118名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 01:17:16 ID:uBRF6IEO
>>110
すんげぇ楽しそうだなw

>>111は自力補完しなくちゃならんと思うぜ。
カリン様見るに、ノボルはゼロ魔よりもあれがやりたかったんだなと思った。配役がモロ三銃士だし。
売るためにサイトを主人公にしたけど、サンドリオンが本音に違いない。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 07:08:01 ID:hT6FsxMk
>>110
始祖の祈祷書初めて読む時もその場にルミルくんが居合わせて

「は、ははは……そうだよね、判りにくいよね……」
「い、いや、虚無の力って大変だからさ!」
「そう!あれぐらい厳重な方が良いって!」
「いや、あの当時はどうかしてたんですよ。謎っぽくしておく方が格好いいって……」

判りづらさに文句言われて凹んだりとか
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 09:58:21 ID:rAunr0u4
>>119
「自分で書いてるだけルミルは偉いよ!」
「そうだよねぇ、僕ら筆不精だから弟子に丸投げだったし」
「奇跡も起こせるのに本一冊書けないの!?」

*経典も聖書も弟子が後で彼らの発言や行動をまとめたものです。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 10:52:29 ID:PPue6sHY
>>114
風つながりでワルドが対抗意識を燃やすも、ここですかとお別れですで偏在諸共まとめてKOですね
122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 11:06:58 ID:ZRycoc9C
偏在4本体1でこうか
ここですか?ここですか?ここですか?ここですか?お別れです!K,O,
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 11:33:33 ID:WTbtNcN2
>>140
そういえば実在の人物でも偉人は本を書かない、とか言われてるなw
世の中いろいろ偉人はいても編集が上手い人が少ないんだろうな
124ゼロの面接:2009/12/09(水) 11:36:12 ID:nYmyfZNC
「特技は虚無とありますが」
「はい、虚無です」
「虚無とはなんですか」
「魔法です」
「えっ、魔法?」
「はい、魔法です。杖を振って唱えると発動します」
「…で、その虚無は当社において働く上で何のメリットがあるとお考えですか」
「はい、敵が襲ってきても守れます」
「いや、当社には襲ってくるような敵はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね」
「でも、艦隊にも勝てますよ」
「いや、勝てるとかそういう問題じゃなくてですね…」
「おまけでガンダールヴもついてきますよ」
「ふざけないでください。それにガンダールヴってなんですか。大体…」
「神の左手です。ヒラガサイトとも言います。サイトというのは犬で…」
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 11:42:28 ID:UJGdeoLp
>>113
あの話は笑った
宗教絡みで人間は皆喧嘩してるけど、肝心な神様達はいつもパーティーしてたりwww
126名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 11:49:59 ID:nYmyfZNC
吹き荒ぶ風もいいが、「喧嘩が強い上に男前な使い魔(とその仲間達)」とか「眼帯の教官な使い魔(と部下達)」というのはどうだ
127名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 11:51:41 ID:zzRiafdK
>>125
「神様がパーティ」と聞いて「ニワトリのジョナサン」思い出す俺って・・・・・・
ちなみに翻訳:大橋巨泉だぜぇ
128名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 11:56:35 ID:zzRiafdK
失礼、翻訳者は大橋巨泉じゃなくて青島幸雄だった
大橋巨泉は「ゴッドファーザー」のパロディ小説「オッドファーザー」の翻訳者
129名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 11:59:20 ID:nYmyfZNC
「ゼロを超えるゼロの使い魔」ってのはどうだろ
元ネタのコブラのほうでもいいし、KOFのチョビヒゲのほうでワルドとヒゲ対決とかもありかも
130名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:01:53 ID:IRf+0fwM
>>124
ワロタw懐かしいな
131名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:10:56 ID:tDDIVZOf
>>124
元ネタなんですか?
132名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:28:27 ID:DAkGwaq4
格ゲーでサイトが出て来たら
根性値が無茶苦茶高い
通常技が強キャラ(アニエス辺り)と比べて判定が弱いが発生が早い
超必殺が威力高めでコンボにも組み込みやすい。が、ぶっぱすると反確
デルフで飛び道具を吸収してゲージが溜まる
みたいな感じかな?
133名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:31:07 ID:NdRDtpxx
>>132
いや、一応主人公なんだからオーソドックス性能にしようぜ。
もう一人の主人公は大ゲージ技便りの変則キャラにするしかないんだから。
134名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:36:12 ID:7TsopouR
GS美神のアシュタロス編でも各宗教の神様が仲良く会話してたな
キリスト教であるカラス神父は何も見てないと涙を流していたが
135名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:38:48 ID:zzRiafdK
>>133
世の中にはストリートファイターVという主人公が投げキャラな格ゲーがあるです

ムキムキマッチョで図体デカくて当たり判定がでかくて攻撃範囲が狭くて動きが鈍い主人公
136名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:40:27 ID:7TsopouR
>>135
実際に運用するとなるとチョップの鬼だったけど
137名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:47:59 ID:eLSVsXVI
>>123
カエサルに謝れ!
138名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 12:54:18 ID:U5jhzo9U
>>135
ああ。主人公(笑)と評判のアレックスですね。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 13:01:42 ID:zzRiafdK
>>138
本当に主人公かどうか「確かみてみろ!」
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 13:06:36 ID:wweTIxw7
>>138
デフォで選択のカーソルが最初に選択されているようになったのは
3rdになってからだっけ。(それまではリュウ)
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 13:20:28 ID:U5jhzo9U
>>140
しかも2ndのEDじゃリュウに一発も入れられずに負ける。
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 14:00:12 ID:qkiqxoA1
それでもVの面々と渡り合ったり、別ゲーじゃ武装した連中ボコってたりしたから
ハルケじゃそこそこ無双できるんじゃなかろうか。
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 14:12:44 ID:7TsopouR
タツノコンで大活躍しました
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 14:19:25 ID:DAkGwaq4
ストVで思い出した。>>132にゲージ溜まってたデルフリザレクションを追加だな
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 14:54:22 ID:v7Va+yRY
ゼロと損種実験体ってまだ続いているのでしょうか
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 15:07:00 ID:uvyc0jjn
サイトはリーチが超短いし飛び道具もない上に一人だけロマンキャンセル使い放題
だけどほかのキャラがみんな使えるフライで上空に逃げられると届く技が何もない
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 15:24:40 ID:yOLX1ypr
KOFのシェン・ウーを召喚したら、手合わせで勝とうが負けようが「もう一戦やろうぜ!!」と再戦を望まれるんだろうな。

遍在ワルド「すまん…今晩の襲撃延期…」
おマチ「はい?」
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 15:27:41 ID:2nT43mpd
L4D2発売記念にL4D2世界にルイズ・キュルケ・タバサ・ギーシュの四人が逆召喚



うむ、ショットガンバカスコ撃ってるところが全く想像が出来ない!
149名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 15:32:31 ID:D6zPu3yd
あの作品の世界にルイズがとばされました スレで
150名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 15:34:23 ID:2nT43mpd
そういうスレが有ったのか

wikiにサイレントヒル逆召喚SSが有ったからてっきり無いかと思ってたよ
151名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 16:58:24 ID:rEvaanXf
ブレスオブファイアのほうのリュウを召喚
1〜Xまで自由業に近いからハルケでもレンジャーやらなんやらで普通に食ってけそう
ニーナはUとXならいいかも、特にXニーナは環境汚染から解放されて元気になるだろう
ディースは呼ばれても酒かっくらって寝てるだけだろうな、一応神様なんだけど
152名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 17:33:05 ID:2OY+WpQR
IVからマスター(withディース)を召喚したら……ヨリシロはシエスタになるのだろうか。
153名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 17:39:22 ID:vOW/6eAZ
フレプリからブッキーが召喚されたら
ウィンダールブの力がなくても動物を従えられるな。
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 18:28:59 ID:fi3XqmGr
ブラッディロアからロンを召喚してルイズが心意六合拳と虚無を合わせたまったく新しい格闘技を
155名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 18:50:25 ID:AQgytY3E
そろそろまたゼロと損種実験体みたいですね〜
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 18:54:24 ID:2eUJCSAm
前回の投下から半年くらいしたら、また投下するらしいよ。
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 18:58:05 ID:f6rU6Ui/
鋼の使い魔とか人修羅も続き読みたいんだぜ

ふとデビルサバイバーからCOMP召還てのを思いついた
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 18:58:08 ID:RpxFpisA
聖樹とうぼぁーも待ってます
あとSeeDとゴッツオも年内に続きが見れたら嬉しいねぇ

>>150
あの寒気がするようなオチは大好きだ
映画版も好きだ

・・・もしアレッサを召還したらどうなるんだろうか
ババァの呪術から逃れられたらただの全身大火傷の神を身篭った17歳だよね
下手したら召喚した瞬間に血と膿をぶちまいて死ぬんだろうか
死なないのは神を受胎してるせいだっけ?
術がもし有効だったら魔法学院を中心にサイレントヒル化してしまうかもなぁ
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 19:04:39 ID:qtG8z2fk
>>154
ブラッディーロアと聞くと何故か女難の星の下に産まれた雑誌記者のファングを思い出す

もしテファが青龍のヤトを喚んでいてファングと遭遇イベントが起こったらと思うと……
160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 19:11:13 ID:2J2FYo+W
>>159
ジョゼフのところに葉芝が召喚されている気しかしねぇなw
親を嫌っている(?)描写からして、ヴィットーリオんところはシラクモだろうか。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 19:16:03 ID:Y02FlwNu
>>158
真面目な話だと、シェリルと融合しない限りは傷は回復しないけど
同時に死ぬこともない(受胎している『神』が宿主の力不足で現状維持しか出来ない状況かな?)
まあただの生ける屍状態だが、上手く力を引き出せば人を呪い殺すくらいは出来る

ルイズがシェリルで、テファがアレッサの方を召喚して、
シェリルに連れられアルビオンに来たルイズはある村にたどり着いた途端意識を失い
目が覚めるとその村は異界と化していた
そこで出合ったハーフエルフの少女らとシェリルを探しつつこの異界を抜け出る方法を探索するのだが…

というのも悪くないかな?
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 19:31:36 ID:RpxFpisA
>>161
なるほどなるほど
そういう状況だったっかサンクス

そして更にふと思った
虚無の使い魔が罪人+α
ルイズ:ジェイムス
ジョゼフ:アンジェラ
ヴィットーリオ:エディー
テファ:ローラ

うん、わけの分からない所にやってきて男にキスされて便器に顔突っ込むエディーが浮かんだだけなんだ
あと燃え盛る部屋で弓矢を弄ぶジョゼフ
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 19:31:46 ID:hwCLXMfL
>>131
イオナズンと面接でググればでてきたはず
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 19:36:16 ID:WXhFLoHS
>>153
ブッキーと聞いて機関車に乗って突撃してくるあいつが
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 19:45:23 ID:ZRycoc9C
>>164
ブッカーは弱いのに妙に強い機関車
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 20:28:44 ID:2J2FYo+W
マリオRPGならジーノ……と思ったが、
ゲームで出てくるボディはあくまで仮のものなんだよな確か。
スターロードの管理人かなんかがオモチャの人形に宿ってるんだっけ?
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 20:42:18 ID:PWxAdqF8
ヨッシーを呼び出せば癒し・護衛の両方の効果が期待できるな。

まあハルケギニアの食料が枯渇するだろうが
168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 20:46:55 ID:grhFLyya
>>157
そこで軽小坂高校2年D組の平賀才人君を召喚してあげましょうよ。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 20:51:27 ID:HvTlVqJ9
>>158
全身火傷っつうとゲドの義娘さんが思い浮かぶが
竜はあの世界だから強いってわけではないよな?
魔法は誠名が存在する世界でないと効力が弱かったけど
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 20:56:35 ID:+NvcrFGj
アサシングリード2発売記念ということで
アルタイルかエンツィオ書いてくれないかな。
171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 21:10:49 ID:3PSaN+Nk
そろそろFF13でるんだし光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士
のライトニングさんの召喚があってもいいと思うんだ
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 21:20:34 ID:jtJYBYLS
ライトニング・ワルドと申したか
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 21:30:38 ID:ki6JJpLG
閃光の異名を持ち偏在を自在に操る高貴なる子爵とな
174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 21:37:30 ID:Ijx0uVTz
やっちゃいけなかったんだよ!
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 21:41:59 ID:GKdYwjOR
「光速の」ライトニングなのか、
「光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士の」ライトニングなのかが問題だ。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 21:47:12 ID:sB1iKQUe
「光速の以下略ライトニングさん」で
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 22:04:30 ID:vmvD6iZd
ゼクス=マーキスが召喚されると聞いて飛んで来ました。
178名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 22:06:12 ID:tDDIVZOf
チーム・ライトニングをファイター付きで
179名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 22:06:33 ID:hT6FsxMk
「強者の存在がそうさせるのだ!」
180ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:07:46 ID:AZmBr4/X
大分ご無沙汰しております、ゼロと世界の破壊者です。
あれからモチベーションが著しく低下してしまって大分間を空かしてしまいました…。
が、一応、最新話は書き上げたので、生存報告兼ねて投稿したいと思います。
先約が無ければこの投稿から5分後に
181名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 22:09:16 ID:Ijx0uVTz
チームハーキュリーズを呼んでガチムチの仲間入りをするルイズとな?
182ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:12:58 ID:AZmBr4/X
第10話「休日の夜」


 日はすっかり沈んだ虚無の曜日の夜。
 士は今日街で撮影し、現像したばかりの相変わらずの出来映えの写真を持って少し不満げな表情のままサロンと化している撮影室に戻ると、そこに夏海の怒号が轟いた。
「帰れないってどう言う事なんですか!?」
 夏海はバンとテーブルに掌を叩き付けながら身を乗り出して、目の前に座っていた祖父の栄次郎に向かって怒鳴り散らした。
 怒鳴られた等の本人は、驚いた様子で目をぱちぱちと瞬かせている。
 その状況を見て士は現状を大体理解した。大方街からの帰り道にバイクの上で自分とした会話の延長だろう。
「いや、帰れないとは言ってないよ…ただ、私にはどうやれば元の世界に帰れるか判らないって言ったんだ」
「同じ事です!」
 再びテーブルを叩きながら夏海はヒステリックに叫んだ。驚いた栄次郎の肩が震える。
 見兼ねて士は二人の会話に割り込んだ。
「何爺さん相手に吠えてるんだ?夏みかん。そんなんじゃ聞ける話も聞けないだろ」
「士くん…」
 士は夏海の隣の椅子に腰を掛け、栄次郎と正面から向かい合った。
「爺さんも、知ってて恍けててもためにならないぜ?このままだと、夏みかんが鬼みかんなっちまうぞ?」
 それを聞いてキッと夏海が士を睨みつけた。
「夏海ちゃんが鬼になったら、名前はきっと『夏鬼』―――!」
 と、それまで蚊帳の外にいたユウスケがそう言い掛けたが、夏海が親指をおっ立てて睨みつけたので、ユウスケはそれ以上は口を噤んだ。
「しかし、元の世界に帰ると言っても、私にはどうしたものかさっぱり…」
「恍けないでください!お爺ちゃん、いつもみたいにあの背景ロールを動かせば、この世界からも抜け出せる筈です!…さっき、私がいくら引っ張ってもびくともしなかったんです。お爺ちゃんなら動かし方、判るでしょう?」
「え?動かない?本当に?」
 きょとんとした栄次郎はすくっと椅子から立ち上がると、すたすたと背景ロールの所まで行き、鎖を引っ張った。
 だが、先刻の夏海と同様、栄次郎がいくら引っ張っても鎖はまったく動く気配を見せなかった。
「あれ、ホントに動かないや。もしかして錆びちゃったのかも…。油刺さないとね、油」
 そう言いながら栄次郎はすたすたと撮影室から出て行ってしまった。
 後に残された夏海は明らかに不服と言わんばかりの膨れっ面である。
「どうやら、爺さんは役立たずみたいだな」
 士もやれやれと呆れて肩を竦めた。
「じゃあどうすれば良いんですか?どうすれば私達はこの世界から元の世界に帰れるんです?」
「やっぱり、この世界でも士が何かやるべき事をやらなきゃいけないんじゃないかな?」
「…やるべき事って?一体なんなんだ?そいつは」
 士は半ば冷めた口調でユウスケに問い返した。それはこの十日間掛かっても何の手掛かりも得られなかった事だ。もし判るのなら是非とも教えてもらいたい。
「いや、それは俺にもよく判らないけど…」
 が、案の定ユウスケは自信なさげにそう答えた。
「そんなのありません!仮面ライダーのいないこの世界で、一体何をしろって言うんですか?」
 と、今度は夏海がヒステリック気味にその存在を真っ向から否定した。
「…でも、士にだってルイズちゃんの使い魔って役割が与えられてるんだから、何も無いって事は無いんじゃないかな?」
「もうこの世界に来て十日経ってるんですよ?なのに、何の手掛かりも見つけられないなんて、おかしいとは思わないんですか!?」
「いや…確かに今度の世界は結構長くいるなって思うけど…」
「それに使い魔って、一度契約したら死ぬまでずっとだって話じゃないですか!一生この世界に居続けろって言うんですか!?私はごめんです!そんなの!」
「…確かに、そいつは俺もごめんだな。通りすがりの仮面ライダーじゃなくなっちまうしな」
「だったら士くんももっとマジメに考えてください!」
 と、突然夏海の怒りの矛先が士を向く。夏海の考えに同意してやったつもりだったが、どうやら逆効果だったらしい。
「考えるったって、"ここ"も爺さんも役に立たないのに、どうやってこの世界から脱出すりゃいいってんだ?」
「だからそれをマジメに考えてって言ってるんです!士くんからは真剣さがまるで感じられません!」
「9つの世界を全部回り終わって、俺の使命は終わったんだろ?世界は救われた。なら真剣になる必要なんて無いだろ」
183ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:14:31 ID:AZmBr4/X
「だからって、元の世界に戻れないんじゃ意味はありません!士くんだって元いた世界に帰りたいって思わないんですか!?」
「…確かに、俺の旅はお前の世界から始まったが、あそこは俺の世界じゃない。あの世界も、俺の事を拒絶していた…ここと同じくな」
 と、士はテーブルの上にさっき現像してきた写真を投げ捨てた。
 それは本日街で撮影して来た写真だ。街の様子や、謝礼として写させてもらったアンリエッタ王女などを撮影したものなのだが、どの写真も案の定ピンぼけだらけで、まともに写ったものは一枚とて存在していなかった。
 士に言わせれば、これこそ『この世界が士の存在を拒絶している』事の証明、なのだそうだ。
「…だからですか?」
「は?」
 が、士のその言葉を受けた夏海は、どうやらそこから必要以上に邪推してしまったようで、低くくぐもった声で以下のように続けた。
「士くんは結局自分の世界を見つけられなかった。だから別に元の世界に戻らなくてもいいって、そう思ってるんですね…!?」
「おい夏みかん、別に俺はそんな―――」
「もういいです!士くんは一生この世界でルイズちゃんの使い魔をやってれば良いんです!元の世界には私一人だけでも帰ります!」
 訂正しようとした士の言葉を遮って夏海はそうヒステリックに喚くと、そのまま踵を返して入り口の方へと駆け出した。
「おい夏海!」
「夏海ちゃん!」
 男二人の静止させようとする声に構わず、夏海は撮影室を飛び出し、そして間もなく玄関が乱暴に開閉された音が撮影室にまで響く。勢いで写真館からも飛び出した事が伺える。
「…ったく、勝手にしろ」
 夏海の行動に機嫌を損ねた士は、そのまま不貞腐れるようにソファの上にふんぞり返った。
「お、おい、士、追わなくていいのかよ?」
「放っておけ、どうせ今のあいつには何を言っても無駄だ」
「でも…」
 夏海が飛び出して行った入り口をじっと見詰めるユウスケ。その内意を決すると、ユウスケもまた入り口に向かって駆け出した。
「やっぱり俺、気になるから夏海ちゃん探してくる!」
「あぁあぁ、勝手にしろ」
 と、ユウスケは入り口に辿り着くと、そのまま先刻の夏海宜しく飛び出さず、一旦その場で立ち止まった。
「…夏海ちゃん、さ、きっと焦ってるんだよ。もうこの世界に来て十日以上、やるべき事が全然見つからなくって…」
 ソファの上でふんぞり返ったまま、士は視線だけをユウスケに向ける。ユウスケも振り向き、士を見た。
「…確かにこの旅は、夏海ちゃんの世界を救うための旅だ。でも、もう半分は、…士、お前の旅でもあるんだぞ。だから、お前もしっかりしてくれよ。…俺は、どこまでもお前達に付き合うって、そう決めたから」
「ユウスケ…」
 ユウスケはにこっと笑うと、士に向けて親指を立てた。
「じゃあ、俺は夏海ちゃんを追いかける。後でしっかり、仲直りするんだぞ!」
 それだけ言い残してユウスケもタタタッと廊下を駆けて行った。間もなく玄関が開閉する音が響いた。
 それと入れ替わりに潤滑油のスプレー缶を持って栄次郎が撮影室に戻ってくる。
「ユウスケくんまで飛び出しちゃって、キバーラちゃんもまだ帰ってこないし、士くん何か聞いてる?」
「さあな」
 士は素っ気ない返事を返す。栄次郎は怪訝そうな顔で首を傾げたが、すぐに、
「ま、大丈夫か、あの子達なら」
 と、頭を切り替えて今の目的を遂行する事に頭を向けた。
「…って、脚立が無きゃ届かないよ!脚立脚立!」
 栄次郎はあたふたした歩調で脚立を求めて再び撮影室の扉から飛び出した。
 がらんと静まり返るサロン兼撮影室。ソファに寝転がった士はそこで、栄次郎がユウスケが出て行ってからずっと思考を巡らせていた。
 この世界について。
 そして、自分達がこの世界に来た理由。
 実のところ、この世界でのやるべき事については大体の予想がついている。
 その鍵は、士に与えられた役割。ルイズと言う、魔法が使えない魔法使いの使い魔。
 それと、未だに力を取り戻さないライダーカード。どんな能力を秘めているかも判らない、渦のような紋章がぼやけて描かれていた。
 いつも通りならばこのカードに力が戻る時、士のこの世界での役目も終わる。そして、どうすれば力が戻るのか、士がこの世界で成すべき事は何なのか、それもだいたいわかっている。
 が、そこに至るまでの道筋がごっそりと抜けているのだ。
184ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:16:31 ID:AZmBr4/X
 はっきり言って士からやれる事は無いに等しい。強いて挙げるなら、その時が来るまでこのまま与えられた役割であり続ける、その程度しか思い浮かばない。何とも士らしからぬ受動的な考えである。
 しかもここに来て十日以上も何事も無かったのだ、"その時"が来るのはいつになるのか、明日か、明後日か、一週間後か、一ヶ月後か…。
 もしそんな事を言えばただでさえこの世界にうんざりしている夏海に更に油を注ぎ兼ねない、だから敢えてしらばっくれていたのだが、それでも結局爆発しているのだから世話がない。
「…どうしたもんかね」
 士は溜息まじりに一言呟くと、クッションで顔を覆い被すとしてそのままソファーの上でふて寝を始めた。


 勢いのまま写真館を飛び出した夏海は、ズンズンと『自分は今大変不機嫌です』と主張するかの如く重い歩調でひたすら夜の魔法学院の中庭を進んでいた。
 頭に浮かぶのは士に対する不平不満ばかり。
 自分はただ、早く自分の世界に帰りたい。滅びに瀕したあの世界が、本当に救われたのか確かめたい。ごく当たり前の主張をしているだけなのに、何故士はああも非協力的なのだろうか。
 大体最初からそうなのだ。のらりくらりと現れて、いつの間にか写真館に居着かれて、そこまではまぁ1000歩譲って許すとしても、掛けるのはいつも迷惑ばかり。その上世界の滅亡とか9つの世界を巡る旅だとか、厄介ごとばかりを背負う
羽目になって、挙げ句帰れない。
 旅の同行を決心したのは自分だけれど、全てが終わって帰れないってのは如何なものか。最低限、帰ろうとする努力はするのは筋ではなかろうか?
 ―――などと考えている内にますます腹が立ってくる。
 すると何処かで見覚えのある薔薇を加えた金髪くんが甘い声で囁いてきた。が、一睨みしたら血相を変えて逃げてった。失礼な。
 …しかし、このまま宛も無く学院を歩き回ってるワケにもいかない、と、今更な問題に直面する。
 いくらここが学院の敷地内である程度治安が保証されているとは言え、裏を返せば年頃の男女がごく当然のように闊歩しているのだ。さっきの金髪くんのように下心丸出しで声をかけてくる子もいるだろう。中には強引な子もいるかもしれ
ない。
 とにかく早急に最低限安心出来る寝床の確保が急がれる。
 が、冷静に考えてみるとこの魔法学院で頼れる所は数える程も無い。差し当たってルイズの部屋くらいだろうか。
「…仕方ありません、ルイズちゃんにお願いしてみましょう」
 と、それまで明確な目的地を持たなかった足が女子寮の方角に向く。
 これで少なくとも野宿だけは免れる。…伝聞で耳にしたこの世界の平民と貴族の関係を考えると、床で寝る事にはなりそうだが、それでも野宿よりかはマシだ。
 …それにしても、何で自分ばっかりこんな目に遭うんだろう。
 大体一刻も早くこの世界を脱出して元の世界に帰りたい夏海が写真館を飛び出して寝床に困ると言うのも変な話である。そう言うのはむしろこの世界に留まりたがってる(と思われる)士の役目だろうに。
 ―――なんて考えているとまたもや腹が立ってくる。それはもうあれもこれもこの世の悪い事は全て士の所為に思える程に。
 それではまるで鳴滝のようではあるが、今の夏海はそんな鳴滝の気持ちも判らんでも無かった。
 ―――が、そんな夏海の前に、噂の人物がヌッと立ち塞がる。
「鳴滝さん…!」
 茶色い帽子に茶色いコート、眼鏡を掛けた特徴的な身形の中年の男性は、これまでの旅で度々夏海の前に姿を現し、ディケイドへの警告を発してきた鳴滝その人である。
「ディケイドはとうとうにこの世界にまで足を踏み入れてしまった。最早一刻の猶予もない」
「…え?」
 問い返す夏海。だが鳴滝は構わず続ける。
「ディケイドがもしもこの世界で"力"を手に入れてしまえば、もう誰の手にも負えない存在となってしまう…。その前に、ディケイドは排除しなくてはならない!」
 この世界の力?夏海は鳴滝の言葉の中に聞き逃せない単語を見つけた。
 一体なんなのだ?この世界とディケイドに、一体何の関係があるのだと言うのだ?
「どう言う事ですか?ライダーのいないこの世界に、一体どんな力があるって言うんですか?」
「それはとてつもなく危険な力だ。ディケイドと同じく、世界を破壊しうる力…!そして、もしもその力がディケイドに渡ってしまったら全てが終わる。全ての世界が、ディケイドによって破壊されてしまう!」
「全ての…世界が…!?」
185ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:18:10 ID:AZmBr4/X
「急がねばならない。ディケイドは本来の力を取り戻しつつある。そしてこの世界の"力"を手に入れてしまえば、もう誰にもディケイドを止める事は出来ない!そうなる前に、ディケイドを排除しなければならない!」
「…でも、私達はもうすぐこの世界を離れます!そうすればあなたの言う"力"だって手に入らない、士くんは悪魔になんてなりません!」
「いや、ディケイドは存在している事自体が許されないのだ。存在そのものを葬り去らねば、何の解決にもならない!」
「そんな…」
「…夏海、協力して欲しい。共にディケイドを倒し、世界を救うために」
「協力…?」
「そうだ。ディケイドをこのまま野放しにしておけば、いずれ君の世界も被害に遭う。ディケイドを倒す事は、君の世界を救う事にも繋がるのだ」
 そう言って、鳴滝は夏海に手を差し伸べた。協力するのならこの手を取れ、と言う事だろうか。
 だが夏海はその手を取る事を躊躇した。
「…どうした?何故手を取らない?」
「…私には、とても士くんが破壊者だなんて思えません。だって士くんはこれまで、9つの世界を救ってきたんです!」
 先の一件で士に対する印象が最悪に近くなったとは言え、士がこれまでの旅でやって来た事が嘘になった訳ではない。その姿は世界の破壊者何かではない、世界を救う英雄、仮面ライダーそのものである。
「違う!ディケイドは世界を破壊してきたのだ!惑わされてはダメだ!」
「そんなの嘘です!破壊された世界の人達がみんな…あんな良い顔になる筈がありません!」
 夏海は士がこれまでの世界で撮ってきた写真を思い浮かべた。そこに写っていたのは皆、安堵感や希望、笑顔、どれも心を和やかにしてくれるものばかりだ。とても破壊された世界の人達だなんて夏海には思えない。
「何故判らないんだ…夏海…!」
 業を煮やした鳴滝が、一歩前に踏み出し、強引に夏海の手首を掴み掛かろうとした。
「いやっ…!」
 咄嗟に小さな悲鳴を上げ、夏海は一歩後ずさる。
「ナツミ!後に飛びなさい!」
 だがその時、突如その場に第3者の声が響いた。
 夏海は咄嗟に声に従ってその場から後に飛び退くと、声が聞こえた方向から飛んで来た火球がそれまで夏海がいた場所の芝生を燃やし、炎の壁が夏海と鳴滝を遮った。
 そして火球を放った主が、炎に照らされた地面をまるで舞台の上を歩いているような優雅な足取りで、真っ赤な髪を掻き揚げながら二人の前に姿を現した。
「キュルケさん!」
 夏海に名を呼ばれたキュルケはそちらにウインクして見せると、敵意のある視線と共にその手に持った杖の切っ先を鳴滝に向けた。
「お邪魔だったら謝るけれど、どう見ても逢い引きって感じじゃないわよね。…あんた何者?学院の関係者じゃないわよね?どうやって侵入したかは知らないけれど、大人しくお縄に付いてもらうわよ」
 キュルケはそのままじりじり鳴滝との距離を詰める。もしも妙な動きをしたらさっきの炎で今度は火だるまにしてやるつもりだ。
 だが、鳴滝はキュルケを一瞥するだけで、すぐにそちらから視線を外すと、炎の向こう側にいる夏海に向き直った。
「どうやら邪魔が入ってしまったようだ。仕方が無いから今日の所は出直そう」
 それに激昂したのはキュルケである。まるで自分を警戒するまでもない、ただの邪魔虫であるかのように扱われたと感じたのだ。
「ちょっ…!あたしを無視すんじゃないわよ!」
 腹を立てたキュルケが再び『ファイヤーボール』のルーンを唱え、鳴滝に向けて放つ。
 今度は服の裾にでも火を着けてやや強引にでも自分に振り向かせようと画策したのだが、火球は突如地面からせり上がって来たオーロラに阻まれ掻き消えてしまった。
「嘘っ!?」
 驚くキュルケ。だが鳴滝はキュルケの事などまるで意に介さず、言葉を続ける。
「だが忘れないでいて欲しい、ディケイドがあの力を…"虚無"の力を手に入れた時、全てが終わる事を…!」
「"キョム"の…力?」
「虚無ですって?」
 鳴滝はそれだけ言い残すと、オーロラと共に姿を消してしまった。
186ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:19:43 ID:AZmBr4/X
「消えた…!?」
 キュルケはキョロキョロと辺りを見回したが、鳴滝の姿はもう何処にも見えない。完全にその場から姿を消していた。
「…一体なんなのよあいつ、あんな魔法、見た事も聞いた事も無いわ」
 やがてキュルケは小さく肩を竦めると鳴滝の事は諦め、残された夏海の方に向き直った。とりあえずこちらに事情を聞く事にしたようだ。
「大丈夫?怪我は…無いみたいね。あなた、あの男とは知り合いみたいだったけど、少し話し聞かせてもらえないかしら?」
「話…ですか?」
 確かに知り合いと言えば知り合い、ではあるが、実際の所夏海も鳴滝について知っている事は殆ど無い。なので話そうにも話せる事も殆ど無いのだ。
「―――成る程、理由もよく判らず付き纏われてるのね。あなた達も難儀してるわねぇ」
「え、えぇ、まぁ…」
 と言う事でとりあえずその事を差し障り無いように伝えた。夏海達が異世界から来たと言う話もルイズだけしか知らないので、その辺りも暈して。
「ま、いいわ。あいつの魔法は気になるけど、直接害があるってワケじゃなさそうだし。…それより一つ、あなたにどうしても聞いておかなきゃいけない事があるんだけど?」
 と、キュルケはそれまでとは態度を一変させて、まるで獲物を睨みつける蛇のような視線を夏海に向けた。
「な、なんですか…?」
 夏海は蛇に睨まれた蛙の如く身構え、キュルケの次の言葉を待った。
「あの男に言った、『私達はもうすぐこの世界から離れる』って、一体どう言う事?」
 瞬間、ドキッと夏海の心臓が高鳴った。
「…いつから、私達の話を聞いてたんですか?」
「あら、勘違いしないでよ、別に盗み聞きするつもりは無かったのよ。たまたま偶然、通り掛ったらあなた達の会話が聞こえてきたの。それに話の内容の半分以上があたしにはさっぱりだったしね。
でも『この世界から離れる』って所は別よ。言い方はちょっとピンとこないけど、つまりそれってツカサやユウスケとこの学院から出て行くって事よね?とても見過ごせないわ」
「…あなたには、関係ありません」
 ここまでの流れをばっさりと断ち切るような夏海の一言に、流石のキュルケもカチンと来た。
「関係なくなんてわよ!愛しの殿方を二人も失うかどうかって話なんだから、到底無視出来ないわ!」
「…前から思ってましたけど、あなたのそう言う考え方、不潔です」
「随分な言い方ね、あたしはただ純粋に二人に恋をしているだけよ。あなたは世の恋する女性全てを不潔だって言うつもりかしら?」
「そうじゃなくって、男の人なら誰でも彼でもそう言う目で見てるのが不健全なんです!」
「誰でも彼でもじゃないわよ、流石に年行ってるおじ様や子供は対象外よ。それに女は恋に生きる生き物よ。あなただって一人や二人、誰かに恋した事あるでしょう?」
「そ、それは、人並みには……って、だ、だからってあなたなんかと一緒にしないでください!……もう良いです!これ以上あなたと話しても無駄みたいです!私、もう行きますから!」
 そう言って夏海は不毛な会話を切り上げると、ルイズの部屋に向かうべく女子寮へと足を向けた。
 だがそれは写真館とはまったくの逆方向、それを目敏いキュルケが見落とす筈が無い。
「あら?そっちは逆じゃない?あなたのお家はあっちでしょう?」
「良いんです、こっちで!私にだって色々と事情があるんですから!」
 だがキュルケはそれだけで瞬時に大体のあらましを理解し、まるで子供が新しい悪戯を思いついたかのように嫌らしくにやついた。
「あらぁ?もしかして、ツカサと喧嘩でもしちゃったのぉ?」
 瞬間、夏海の足がぴたりと止まる。声は出さなかったが、ほぼ『図星』であると言ったも同然である。
187ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:21:33 ID:AZmBr4/X
 キュルケの口元が更に吊り上がる。
「あらら。大方、喧嘩の勢いで家を飛び出した手前、戻れないからとりあえず今夜だけでもヴァリエールの部屋に転がり込もうってところかしら?」
 キュルケが発言する度に夏海の方が小さくピクリ、ピクリと波打つ。まるでその場を実際に見ていたような、ほぼそのまんまズバリ、否定や反論する気力さえもを削がれる程の的中率である。
「でも残念ね。ルイズったら帰って早々寝ちゃったみたいよ。今日相当疲れたみたいだったからね、精神的に。それにあのコ、低血圧みたいだから、一度寝ちゃったら滅多な事じゃあ起きないわよ?」
 それを聞いてあからさまに夏海の気が滅入った。文字通り、ついさっきまで縋り付こうとしていた希望の光が絶たれたのだ。
 しかし落ち込んでも仕方が無い。ルイズの部屋がダメとなると他の場所を当たるしか無い。
「なんならあたしに部屋に一晩泊めてあげても良いわよ?愚痴を聞いてあげるオマケ付きでね?」
 と、夏海が他の心当たりを巡らせていると、思いもよらぬ申し出がキュルケの口から飛び出した。
 不審に思いつつ振り返ってキュルケの表情を見てみると、ニコニコ微笑みながらまるで新しい玩具を手に入れた子供のように目を輝かせていた。
「結構です。シエスタさんにでも頼んでみますから」
 夏海はきっぱりとキュルケの申し出を断って、足を本塔の厨房に向けた。
 シエスタとは特に仲が良いと言うか、ぶっちゃけただの顔見知り、ルイズを通して何度か顔を合わせたくらいで、会話すらあまりした記憶があまり無い間柄だが、他に女性の知り合いと言えば彼女くらいしか思い浮かばない。
「シエスタ?…あぁ、最近何かとルイズと一緒にいるあのメイドの事ね。確かに平民同士、良いかもしれないわね。…でも良いのかしら?聞いた話じゃ、"出る"みたいよ?」
「な、何がですか…?」
「平民の寮は貴族の寮と違って整備が行き届いてないからね、良く出るみたいよ?…鼠とか、すばしっこい黒いアレとか…」
 それを聞いて夏海の背筋が凍り付く。
 "出る"と聞いて真っ先に幽霊を思い浮かべたが、それなら似たようなモノに3体同時に取り憑かれた事もあるのである程度大丈夫である。が、鼠とか黒いアレとかはダメだ。こればっかりは何度遭遇しても耐性なんてつかない。特に黒いアレ。
「どうする?多少汚いのを覚悟して心を許せる平民の部屋に行く?それとも、気に喰わない相手だけど清潔面には保証出来る貴族の部屋に行くか…?」
 夏海に、選択の余地は無かった。
188ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:23:03 ID:AZmBr4/X
 一方。
 夏海を追いかけて写真館から飛び出したユウスケは、何も知らずまったく見当外れの場所をかけずり回っていた。
 まず先に夏海の行きそうな場所と見当をつけ、ルイズの部屋のある女子寮に赴いたのだが、外から見た所ルイズの部屋には灯りが灯っていなかったため、ここには来ていないと判断してさっさと別の場所へと行ってしまった。
 直後、キュルケに連れられて夏海がこの女子寮に入って行った事など、知る由もない。
 その後も思い当たった場所を片っ端から走り回った。厨房、食堂、平民達の寮、コルベールの研究室に、使い魔達の溜まり場まで。
 もしかしたら最低限の暖を取るために何処か建物の中に入ったのかも、と考え、学舎にも足を運んでみたのだが、教室にはしっかりと鍵が掛かっていてこれは鍵を破壊しない限り中に入る事は不可能に思えた。
「夏海ちゃん…一体何処行っちゃったんだ…?」
 もう大体探せる所は探した。でも見つからない。となると、もしかしたらルイズ以外の誰か、キュルケやタバサ辺りの部屋に入ったか、それか入れ違いでもう写真館に戻っているか。
「…一度戻ってみるか」
 後者の可能性を信じ、ユウスケは学舎から飛び出した。
 瞬間、突然目の前に人影が入り込んだ。
「うわっ!」
「キャッ!」
 突然の事で二人は反応し切れず、真っ正面から衝突してしまった。
 ユウスケの方は何とか少し蹌踉けただけで済んだが、もう一方の人は弾かれてその場に尻餅をついてしまった。
「だ、大丈夫ですか!?」
 駆け寄るユウスケ。月光に照らされた綺麗な緑色の髪を見て、そこでようやく相手が女性だった事を知った。
「え、えぇ…大丈夫ですわ」
 女性は返事をして顔を上げる。と、ユウスケは彼女とばっちり目が合った。
 その瞬間、ユウスケは自分の周囲の時間が止まったのを感じた。
 今目の前にいる女性は、ものすごい美人さんだった。そして彼女の醸し出す雰囲気がどことなく、ユウスケが元いた世界、クウガの世界で自分を支援してくれた、今は亡き彼女のものと似たものを感じさせた。
 数秒、十数秒だろうか、ユウスケが女性の顔を見詰めたまま停止してると、流石に相手の女性は怪訝に思い声を掛けてきた。
「…あの…私の顔に何か…?」
「えっ?あ、わわっ!す、すいません…!!」
 ユウスケは慌てて忙しなく動き出すととりあえず女性を立ち上がらせようと手を差し出しかけるが、すぐに思い返して手を上着で拭ってから改めて差し出す。
 女性はユウスケの手を借りて立ち上がり、ぱんぱんと服に付いた土を払い落とす。その傍らで、ユウスケは女性に握られた手を時折じっと眺めたりと、とにかくそわそわと落ち着かない様子でいた。
「確かあなたは…」
「は、はひっ!!」
 突然話しかけられて、口から心臓が飛び出る程の驚きを見せるユウスケ。そんなユウスケに少し面食らったが、女性は小さく咳払いをして改めて言葉を続けた。
「…確か、ミス・ヴァリエールが召喚したお館の方、ですわね?」
「あ、はい!俺、小野寺ユウスケって言います!」
 テンション過多で裏返った声で返事を返すユウスケに、女性は少々引き気味だ。
「…わ、わたくしは学院長秘書を勤めるロングビルと申します。確か、あなた方は名字が前ですから、オノデラさん、で宜しかったですわね?」
「は、はい。ロングビルさん…ですか」
 まるで噛み締めるかのようにユウスケはロングビルの名を復唱した。
189ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:24:31 ID:AZmBr4/X
「それで、オノデラさん。こんな時間にこんな所で何を?教室は夜は鍵が掛かってて立ち入りも禁止されているのですが」
 くいっと眼鏡の縁を指で持ち上げながら、ロングビルは少しきつめの口調でユウスケを問い質した。学院長秘書と言う役職である手前、もしこの学院内で何か不埒な行いをしているのであればそれを見逃すわけにはいかないのだ。
「あ、あの、実は―――」
 と、ユウスケは館を飛び出した夏海とそれを追っていた自分の経緯を包み隠さず説明し始めた。
「―――なるほど。そう言う事情でしたか。ですがあまり軽率な行動は控えた方が宜しいですよ?見つけたのがたまたまわたくしだったから良かったものの、教師の中にはあなた方の存在を快く思ってない方もおります。もし彼らに見つかりでも
したら、それを口実に学院から追い出されてしまいますわよ?」
「は、はぁ…」
 学院の人にも色々な人がいるんだなぁ、と呑気な事を考えながら、ユウスケは生返事を返した。
「それと、ナツミさんでしたっけ?もしかしたらもうお館に戻ってるんじゃありませんか?」
「あ、俺もそう思って、一度帰ろうかって思ってた所です」
「そこをわたくしとぶつかったと…」
「いや、すいません、ホント…」
 苦笑いを浮かべながら謝罪するユウスケ。そんなユウスケの様子にロングビルもくすりと笑った。その時の笑顔が何故かたまらなく可愛く見えた。
「いえ、わたくしの不注意もありましたし、今回はおあいこですわ。とにかく今夜はもう遅いですから、もしナツミさんがお館に戻ってなくてももう出歩いたりしないでくださいね。心配なのは判りますが、学院の治安もそう悪いものではありま
せんから。念のため、わたくしも少し見回って帰りますし」
「そうですか。判りました、ありがとうございます、ロングビルさん」
「いいえ、おやすみなさい、オノデラさん」
「おやすみなさい」
 そう言ってロングビルはにっこり笑ってパタパタと小走りで宵闇の中に消えて行った。ユウスケはその後姿が見えなくなるまで手を振って見送った。
「…ロングビルさん…か…」
 ユウスケはもう一度、ロングビルと触れ合った掌を見詰める。何とも言えぬ感情が全身を駆け巡り、ユウスケを軽い興奮が襲う。
「ロングビルさん…か」
 もう一度、ロングビルの名を呟いて、軽いステップを踏んスキップで写真館への帰路を辿った。まさか飛び出した夏海を追って、こんな思いもよらない出会いに巡り会えるなんて、まさに夏海ちゃん様々である。もし写真館に戻っていたらお礼
を言わなきゃ、などと調子のいい事を考えていると、そんな折、ふと疑問が一つ浮かんだ。
「…それにしてもロングビルさんは、こんな時間に何やってたんだろ…?」
 少しだけ考えてみたが、きっと学院長の秘書なんだから色々とあるんだろうと思い直して、すぐにそんな疑問掻き消した。何より今は、彼女との出会いの感触をもっと噛み締めていたかった。
190ゼロと世界の破壊者:2009/12/09(水) 22:26:03 ID:AZmBr4/X
「しっかし話だけ聞いてるとツカサってば碌でもない男ねぇ」
 キュルケの自室にて、夏海の士への愚痴を一通り聞き終わったキュルケはそう言ってグラスに注いでおいたワインをグッと口の中に流し込んだ。
「話だけじゃなくて、ホントにそうなんです!」
 同じく、一通り愚痴を吐き終わった夏海も喉が渇いたためワインに口をつける。
 普段キュルケが寝酒として部屋に置いてあるワインだが、折角なので夏海の愚痴を酒の肴にしようと勧めてきたのだ。話疲れたらそのまますぐにも眠れるし。
 そうしてアルコールが入った事でいつもより饒舌になった夏海はこれまで溜まっていた全ての鬱憤を吐き出すかのようにキュルケに愚痴りまくり、キュルケもまた初めて聞く異国の話(と、キュルケは異世界をそう解釈している)に大いに興味
を湧かせていた。
「でも良いわねぇ、旅。憧れるわぁ。あたしも色々な国を旅して廻ってみたいわぁ」
「そうですか?そんなに良いものでもないですよ?」
「あなたってばホント考え方がドライよね。女だったらもっとロマンチックな思想をするもんじゃない?」
「私はあくまで体験談を述べてるだけです!ロマンチックだけじゃ現実渡っていけません!」
 キュルケははぁと深く溜息を付いた。
「…あなたそんなんで良く旅なんて続けてこられたわね。旅なんてモノこそロマンの塊みたいなものじゃない」
「それは、…この旅の目的はそもそも、ロマンとかとは、全然違うものですから…」
 そう、キュルケには話していないが、夏海達のこの旅には『滅び行く世界を救う』と言う確固とした目的がある。一見、突拍子も無い話であるが、これは夏海達にとってれっきとした現実なのだ。
 そう言って押し黙った夏海を見たキュルケは、何も言わずグラスのワインに口をつけた。夏海の様子から、何か事情がある事は明白だ。それも、少なくともキュルケには話せないような事情が。興味が無いと言えば嘘になるが、だからと言って
根掘り葉掘り聞き出そうとはしない。話したくなければ話さなくていい、キュルケは相手が立ち入って欲しくない所までは立ち入らない。これは、親友のタバサに対しても同じである。
「…でも、その目的ってのはもう達成したから、あなたは故郷に帰りたいのよね?」
「そうです!なのに士くんったら―――!」
「ハイハイ。…でもだったら尚更ね、このままってワケにもいかないんじゃない?」
「…どう言う事ですか?」
「ケンカ別れしたままそれっきりだなんて、たまったもんじゃないって事よ。その時はそれで良いなんて思うかもしれないけれど、後になって後悔するだけ。謝ろうと思ったらもう手遅れ、なんて結末、悲し過ぎるじゃない?」
「………」
 そのキュルケの口ぶりに、夏海は思わず『まるで自分の事のような言い方ですね』と聞き返しそうになったが、やめた。そう言ったキュルケの目が、普段は決して見せないような何処か寂しげな色を放っていたからだ。
「…でも、仲直りするにしたって、私から謝る事なんてありません」
「だからって何もかもがツカサが悪いってワケでもないんじゃない?話聞く限りでも、途中であなたが腹立てて飛び出してるんだから、もっとしっかりツカサの話を聞く必要もあったんじゃない?」
「う…」
 夏海は言葉に詰まる。
「とりあえずあなたがやるべき事は、まず頭を良く冷やして、それから腹を割って話し合う事ね。交渉事で大事なのは、如何にして相手を妥協させるかよ。その為の話運びが重要になってくるわね」
「ですが、そう上手く行くでしょうか?あの士くんに…」
 士の事である、こっちが何を言っても適当に話をはぐらかされるに決まってる。そうやって最後は夏海の方から折れるしか無くなる、これまで士の方から妥協させられた事なんて殆ど無い。
「確かにこれには高度な話術が必須になるけど、一朝一夕で身に付くものでもないしねぇ…。後はムードを作って無理矢理相手をこっちのペースに乗せる、なんてのが手っ取り早いんだけど…」
「ムード…ですか?」
 するとキュルケは何かを閃いたのかピンっと人差し指を立てた
191名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 22:44:58 ID:h/UzPzvV
あれ?これで終わり?それとも何かトラブった?
192代理:2009/12/09(水) 22:50:24 ID:k9+v8k6a
「それに丁度良いイベントがあったわ。それも丁度明日に!」
「イベント?」
「でもそれには色々準備がいるわねぇ…んん〜…?」
 と、何故かキュルケは夏海の身体を舐めるような視線でしたから上へと眺め始めた。そんな目で見られて良い気分になる筈も無く、夏海は身構える。
「な、なんですか…?」
 と、突然キュルケは何を思ったのか夏海のウエストに両手を当てた。突然の事に夏海は「ひゃっ!」と思わず悲鳴を上げた。
「い、いきなり何するんですか!?」
「ウエストは…うん、大体おんなじ位ね、背丈もあんまり変わらなかったから、後は…」
 抗議する夏海だったがキュルケは一切構う事無く、更にそのまま両手を胸へと持ってゆく。
「きゃ、キャァッ!!へ、変な所触らないでください!!」
「あら、なかなか良い形してるわね。でも残念、ちょっと大きさが足らないかしら」
「大きすぎるよりマシです!…って、そうじゃなくって…!!」
 しかし夏海の抗議は行き届かず、胸に続き尻までも揉まれる結果となってしまう。
「ん〜、お尻もちょっと小振りかしら?」
 指をわきわきとさせて肉の感触を確かめるキュルケの横で、体中を弄られた夏海はさめざめと涙を流した。
「も、もうお嫁に行けません……」
「まあまあ、犬に噛まれたとでも思って早く忘れる事ね」
「だ、誰の所為ですか!?誰の!って言うか、まさかあなたにそっちの趣味もあっただなんて、思ってもいませんでした!」
「あらやだ、人を勝手に両刀にしないでくれる?あたしは至ってノーマルよ。今のはただ、あなたのサイズを測ってただけ」
「サイズ…?一体何のために…?」
 キュルケはピッと人差し指を立てて言った。
「ズバリ、明日の舞踏会で、あなたに着せるドレスを見繕うためよ」
「………ドレス?」
 意味が判らず夏海は目が点になった。



以上になります。
大分間を分けた割に繋ぎ回で地味な話になってます。本来は次の話と一緒で一本だったんですけど、長過ぎたので分けました。
と言う訳で次回は時系列取り替えて舞踏会になります。…次がいつになるか判りませんが…;
それではまた、再見。
193名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 23:41:55 ID:IRf+0fwM
お久しぶり&乙でした
194名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 00:46:55 ID:sVcDItu9
おおおお!!待ってました!乙です
195名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 01:14:25 ID:Q8ELg/i6
乙。下げとくぜよ
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 02:10:55 ID:o5p4f9bk
デデデデデディケーイド
超乙です
197名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 02:14:54 ID:OOD8MUSz
遅レスだけど>>161がやたら面白そうだ。
ホラーなゼロ魔SSってなんかいいのある?
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 02:29:41 ID:lnmr558a
>>197
JOJO魔スレ短編にチープな奴が……
199名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 02:30:43 ID:PSfCL9tY
乙ー

DCDは来週からの映画の最終章を見てからの方がいいかもしれないね。
士が何を目指してるのか、前の映画だけだと良くわからんし。
200名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 02:47:25 ID:RMwa2z77
復活ッッ!ディケイド復活ッッ!ディケイド復活ッッ!ディケイド復活ッッ!
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 05:31:50 ID:+DDwCDLE
オオオ乙ゥ
ディケイドの人お待ちしておりました
m(__)m
次回にwktkしつつ正座待機。
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 11:24:49 ID:Zz22m4Jz
ルイズがウルトラマンゼロを(ry
映画では人間体がなさそうだから無理か
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 11:44:30 ID:o5p4f9bk
ウルトラセブンみたく小さくなれるだろうし、人間サイズになればいんじゃね
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 12:19:47 ID:iEyoF92X
セブンは

豆粒

にも

なれる
205名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 12:40:10 ID:ScjZQCwm
でもコップに閉じ込められる
206名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 12:42:54 ID:Zz22m4Jz
だが待ってほしい
ゼロがセブン同様小さくなれるとはまだ決まっていないことを
207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 12:49:49 ID:iEyoF92X
セブンは

ジャンプすることはもちろん

空を飛ぶことも

不可能

208名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 12:51:47 ID:+DDwCDLE
>>202

逆に考えるんだ。ゼロがルイズに憑依すると。
209名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 12:57:05 ID:UFhlRB8A
ディケイド復活か
狂蛇とかもう一人の左手とかも帰ってくると嬉しいが
210名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 13:53:15 ID:xm6t06Qs
>>208
ウルトラマンが人間と同化すると、
両者共存→同化したウルトラマンと話せたりする。普段は人間。ジョーニアス、グレート、コスモス等
両者融合→人間とウルトラマンの精神が混ざり合って一人になっている。ジャック、エース、タロウ
憑依合体→人間体もウルトラマンの意思、いわゆるボディジャック。テンペラー星人戦のウルトラ兄弟、初期のヒカリ

話の展開としては両者共存だろうけど、ルイズが暴走したときには精神支配もありかな
211名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 14:16:58 ID:ScjZQCwm
>>210
初代マンのように「完全にのっとる」というのもありますよ
ハヤタが地球に完全に溶け込んでいたことから記憶もコピーしたと思われ
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 15:02:57 ID:ScjZQCwm
>>211
失礼、すでに「憑依合体」としてあげられてましたね
213ゼロみたいな虚無みたいな ◆brBEqdWg2Gmz :2009/12/10(木) 15:15:22 ID:HjCac0f5
先約が無ければ5分後に新作第1話を投下します。
214ゼロみたいな虚無みたいな@ ◆brBEqdWg2Gmz :2009/12/10(木) 15:20:21 ID:HjCac0f5
「ゼロみたいな虚無みたいな episode1」

 メイジ達が学ぶトリステイン魔法学院。
 その講堂では現在2年生に進級したばかりの生徒達が、使い魔との親睦を深めるための集会に集まっていた。
「トリステイン魔法学院へようこそ。ここは素敵なメイジになるべく集まったあなたの主人達が学んでいけるよう、設備がしっかりした学院です」
 舞台上では学院教師のミス・ロングビルが、生徒達の使い魔に向けて語りかけている。
「覚えなくてはならない事がたくさんありますが、必ず皆さん達と主人達の役に立つと思います」
 ――バタンッ!
 突然舞台と反対方向にある扉が開かれ、使い魔達も生徒達もそしてミス・ロングビルも一斉にその方向に視線を向ける。
 開かれた扉から入ってきたのは薄茶色の髪をツインテールにして、十字の意匠がある襟・ネクタイという学院の物とは異なる制服を纏った少女。
 彼女こそ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが召喚した使い魔だった。
「あっ、あの、明治あぽろですっ。迷っちゃって遅刻しました。すみません……」
215ゼロみたいな虚無みたいなA ◆brBEqdWg2Gmz :2009/12/10(木) 15:23:15 ID:HjCac0f5
 集会を終えて教室に戻ったあぽろを待っていたのは、ルイズからの叱責だった。
「アポロ、大事な集会に遅刻するなんてたるんでいる証拠よ」
「ルイズ、いきなりそんな風に言ったら怯えるじゃない」
「ツェルプシュトー……、最初が肝心なのよ」
 ルイズをたしなめつつ、キュルケはあぽろににっこり微笑みかける。
「アポロ、突然この学院に召喚されたのよ。まだ慣れてなくて大変よね?」
「うん……」
 するとそこへ、使い魔召喚の儀式に立ち会った学院教師・コルベールが入ってきた。
「皆さん、席に着いてください」
『はーい』
 コルベールの言葉に、生徒達・使い魔達はざわつきつつも各自の席に戻っていく。
 生徒達に向けた挨拶を聞きつつも、キュルケはフレイムの後ろ(キュルケの斜め後ろ)に座っているあぽろの方を向いて、簡単ながら挨拶する。
「困った事あったら言ってね」
「う、うん、ありがと、ツェルプシュトーさん」
「キュルケでいいわよ♪」
「う、うん(ツェルプシュトーさん、いい人だな〜)」
 キュルケが前方に向き直った事を意にも介さず、コルベールは話を続ける。
「この先2年間クラス替えはありません。寮生活もありますし、集団生活中心の部分が多いです。お友達関係は大切に支え合っていきましょう」
 あぽろはコルベールの話に耳を傾けつつ、改めて教室内にいる面々を見渡す。
 最初に視線を向けたのは当然ながら隣に座っているルイズ。
(ルイズちゃん……。怖いけど美人さん)
 あぽろと目が合ったルイズは、物珍しげに周囲を見回している彼女に注意するかのように少々きつい視線を投げかける。
(怖いよー)
 次に同様に教室内をあちこち見ている青いロングヘア少女が、あぽろの視線に気付いてにっこり笑いつつ手を振った。
(お人形さんみたいっ。可愛い人だなー)
 彼女は前方に向き直るとすぐに退屈に耐えかねたのか、前の席で机に突っ伏している小柄な青いショートヘアの少女の背中をつつき始める。
「……何……」
 青いロングヘア少女の方に振り向いた彼女は、眼鏡の奥にある眠そうな目を向けて答えた。
(男の子かと思っちゃった……。かっこいいんだもん……ってこれは失礼か……)
 そうこうしている間に、コルベールの挨拶は大詰めを迎えていた。
「……さて、話が長くなってしまいましたが、1番大切な時間を過ごしてそしてここから巣立っていく時、どんなメイジになっているでしょうね。もう2年間よろしくお願いします」
 コルベールの最後の言葉を、生徒たちはそれぞれの思いと共に聞いていた。
 当然あぽろも、魔法学院での新生活に期待で胸を膨らませていたのだった。
(みんなと仲良くしてもらえるといいな……)
216ゼロみたいな虚無みたいなB ◆brBEqdWg2Gmz :2009/12/10(木) 15:26:28 ID:HjCac0f5
 それからしばらくして、あぽろは1人女子寮の廊下を歩いていた。
「えーと、確か3号室だったよね……。同じ部屋の人がいるって言ってたから挨拶しっかりしないと……」
 扉の上にあるプレートを1つ1つ確認しつつ進むあぽろの足が、とある部屋の前で止まる。
「あ、ここだ」
 早速扉を開けて室内に挨拶の声を響かせたものの、
「失礼しまーす。今日からこの部屋に……ありゃ……、誰もいない」
 室内はもぬけの殻だった。
「広いなー。ここで2人部屋?」
 物珍しげに室内をきょろきょろ見回し、置かれている2つのベッドのうちの片方にダイブする。
 うつぶせになって寝転がっている彼女の目に、ベッドの上に転がっているロザリオが入ってきた。
「ロザリオだー。可愛い〜! いいな、いいなー」
 あぽろがロザリオをつまみあげて眺めたり抱き締めたりしているところに、
「アポロ……」
 バスタオルを巻いたルイズが、髪を拭きつつ部屋に入ってきた。
 そしてその視線が、あぽろが手にしているロザリオに向けられる。
「!! あんた、何触ってんのっ!!」
「ひゃあああああっ」
 口から心臓が飛び出さんばかりに驚愕して、あぽろは慌ててルイズの方を振り返る。
「ルイズちゃ……」
 そして体ごと向き直ろうとした時彼女の視界の端を何かがかすめた。
 驚いた拍子に手の中から放り出されて窓の手すりに引っかかっていたロザリオが、窓の下へと落下していったのだ。
「きゃ……あ〜っ」
 あぽろは呆然とロザリオを視線で追いかけ、ルイズも慌てて窓辺に駆け寄った。
「あうあう〜……。あ……、あの、ルイズちゃん……」
「馴れ馴れしく呼ばないで!」
「あう……」
「あのロザリオは……、ちい姉様がくれた大切な物だったのよ……」
 そう途切れ途切れに言いつつ、ルイズはゆっくり床に崩れ落ちる。
「早く部屋から出てって……」
「あのね、同じ部屋なの……」
 その言葉にルイズは答えず、あぽろと彼女の荷物を廊下に放り出した。
 ――ドンドンドン
「開けてー、開けてよー」
「嫌っ。あんたと一緒に生活は無理。ミスタ・コルベールにもそう言ってちょうだいっ」
217名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 15:27:41 ID:OOD8MUSz
しえ……ん?でいいんだろうか。
元ネタは何だ。
218ゼロみたいな虚無みたいなC ◆brBEqdWg2Gmz :2009/12/10(木) 15:30:30 ID:HjCac0f5
 翌朝。
 むくりとベッド上で身を起こしたルイズは、使用された形跡の無い隣のベッドに視線を向ける。
「ふん……」
 ぼんやりした表情のまま制服に着替えていくルイズ。その手がふと首に伸びる。
「あ……、ロザリオもう無いんだったわ……(アポロどうしたかしら……)」
 着替えを終えたルイズの耳に、何やらざわめきが聞こえてきた。
「ん? 外騒がしいわね」
 ルイズが部屋から出ると、学院教師達が慌ただしく廊下を行き来していた。
 そこにキュルケが同様に慌てた様子で駆け寄ってくる。
「あ、ルイズ、おはよう」
「何よこの騒ぎ……」
「アポロが行方不明らしいの。先生方が探してるんだけど、私も手伝ってるのよ。学校内や森にもいないし……。学院創立以来の事件って先生方が言ってたわよ」
(てっきり誰かの部屋に行ってると思ってたのに……。アポロどこに行ってるの?)
 みるみるうちにルイズの顔が不安の色に染まっていった。
「私も探すわ。ちょっと待ってて」
 そう言ってルイズが自室に戻ると、
「あ、お帰りなさーい」
 あぽろが床の上に正座してルイズを待っていたのだった。
「アポロ、どこ行ってたのよー! 先生探してるわよっ!」
「ルイズちゃん、あのねあのね」
 凄まじい剣幕のルイズを笑顔でいなし、あぽろは両手を差し出す。
「はい(はぁと)」
 その上に乗っていたのはルイズのロザリオだった。
「勝手にルイズちゃんの物触ってごめんなさい」
「(すっごくボロボロ……。目の下くまできてるし……。夜中ずっと探してくれてたって事?)……ミスタ・コルベール怒ってたわよ」
「えっ、本当!? あわわ〜、コルベール先生に謝ってくる」
「待って」
「み゙ ゃっ!」
 立ち上がって部屋を出ようとしたあぽろだったが、ルイズにツインテールの片方をつかまれたために奇声と共に尻餅をつかんばかりにのけぞった。
「ル、ルイズちゃん?」
「私も行くわ。共同責任だし」
「えっえっ、でも……」
「アポロ」
「はっ、はい」
「これからよろしくね」
「うん(はぁと)」
 部屋を出る2人の手はそっと握られていたのだった……。
219ゼロみたいな虚無みたいな ◆brBEqdWg2Gmz :2009/12/10(木) 15:33:23 ID:HjCac0f5
以上投下終了です。
漫画「夢みたいな星みたいな」から「明治あぽろ」召喚です。
220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 15:46:22 ID:GGguzQwq
…んんん?
221名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 16:22:25 ID:mbROAmQO
乙。
でもさ、(はぁと)とかは止めたほうがいいよ。
それ使うだけで評価下がりやすいから
222名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 18:40:00 ID:DsLOZ7rx
事前予告で召喚対象どころか元ネタすら出さないのは高確率で地雷やゴミですよね
223名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 18:43:40 ID:tB59fE1u
愛のためにがんばる聖女とか拳法殺しの巨漢とかが浮かんだ私
224名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 18:55:29 ID:24CnN7uM
友愛をとりもどせ
225名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 19:00:31 ID:s7lOY930
愛故に
226名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 19:02:18 ID:5CkSY9jz
愛ならしかたないね
227名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 19:34:10 ID:eRmuhsKQ
>>204>>207
またド懐かしいものを…
228名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 19:40:14 ID:SZ9uyHOG
愛・・・愛マニアの天使or堕天使でも?

PSP版2の暗黒議会で彼女の提案した議題に賛成してやって
否決されたのを力ずくで可決してやろうと議員全員と戦ってやったら
アイツったらこともあろうに反対派議員の回復しやがったよ

つーわけで博愛主義者ならどんなん召喚されどうなっちゃうのか
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:04:00 ID:Hz6ovNva
>>34
グレッグを召喚したらルイズもだいぶ丸くなるかな
230名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:16:51 ID:gL7G6x43
そういや女性蔑視の気があるキャラって召喚されたっけ?
女は男より弱いとかそういうんじゃなくて
女は皆ビッチとかそういう思考回路の持ち主
最近のキャラだとリオンくらいしか思い浮かばないが少し前にはかなりいたよな
231名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:18:33 ID:RBqToWS6
いたっけ? 「まぶらほ」の駅員さんくらいしか思い出せないや
232名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:25:11 ID:gL7G6x43
ごめん、ビッチは言い過ぎた
女は泣けば済むと思っていやがるとか
女は自分に都合が悪くなるとすぐヒステリー起こすから嫌んなるとか
そういう感じの思考。ある意味女所帯なゼロ魔世界でどう動くのか見てみたいなあと
233名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:31:15 ID:PvEIouP+
日本一ソフトウェアのゲームからならやはり魔王を呼ぶのが面白そうだ。

ロイヤルキングダーク3世とか。
234名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:38:44 ID:FuTUJYf1
スパロボZのレーベンとか
一人を除いて女皆死ね的思考
235名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:47:14 ID:lx8qIl1m
メフィスト医師がいたな
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:48:01 ID:XL5k9K6a
宵闇の使い魔で召喚されてる虎蔵は……ちょっと違うかな。女には優しいし。
でも、その根本は男尊女卑的な思考から「女は家に居るもんだ」とか、
「男が家を支えるべきだ」という思考に至っているわけだから、
あながち遠いって訳ではないかも。
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:49:42 ID:1G0GzAgV
Watchmenのシャッハさんは?
238名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:58:23 ID:B4d3P/rU
あれが優しいのは子供だけだろw
239名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:59:55 ID:rF9A6VS6
>>235
魔界都市版の先生はマジヤバイ
患者じゃなかったら全世界から抹殺しかねん
240名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 21:28:24 ID:5CkSY9jz
>>233
アサギさん呼んでやれよ
241名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 21:34:02 ID:lx8qIl1m
>>240
アサギさんはキャラが安定してないんだよなあ
242名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 21:44:56 ID:0IwEbGhj
>>241
ロリなアサギさんで一つ


でもハルケ的に考えると宇宙最強魔王様の方が楽しいんだよね
243名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 21:51:30 ID:5CkSY9jz
>>241
主人公に貪欲ってなとこで一つ
会合した瞬間にルイズに襲い掛かるか、やっと主役にと喜ぶか
244名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:02:59 ID:RBqToWS6
プリニーはもうあるのにねー
245名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:03:26 ID:IDFvkCXS
ルイズが刃牙戦後のピクルを召喚・・・ッ!
246名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:15:15 ID:NRevYO5v
>>245
あそこまで原始人として突き抜けていると
逆に使い魔として扱いやすそうな気がするんだが・・・・
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:33:36 ID:c8XASjLO
>>245
ピクルが召喚されたら決闘を挑んできたギーシュが(食肉的な意味で)食われそうになったり、キュルケが(性的な意味で)食われそうな気がする。
248名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:22:05 ID:RMwa2z77
ピクルが召喚される=シルフィード終了のお知らせ
249名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:28:07 ID:EGYXrEeK
>>238
ルイズは子供にあたるのかな。
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:29:10 ID:c8XASjLO
ピクルは襲い掛かってくる敵だけ食べる習性があるみたいだから、シルフィードからちょっかいを出さなければ大丈夫だよ。
逆に決闘という名目でピクルに襲い掛かるであろうギーシュやワルドは喰われかねないのだけどね…。
251名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:32:45 ID:kknlF/x+
ロールシャッハ召喚とかやってみたいんだが子供に優しくても妥協と言う物をしらないし素手だしコミュ力無いし


なによりシャッハの他に誰を召喚すればいいか分からない
オズ呼んだら超人すぎるしマンハッタン呼んでも自力でどうにでもなりそうだし
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:37:00 ID:lzTpsLLN
アサギと言われると退魔忍を一番におもいだすな
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:38:37 ID:sBpN593a
>>251
包丁でドタマかちわられるのは確定的に明らか
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:41:31 ID:kknlF/x+
>>253
そこまでしないとしてもギーシュの手の指が折られるのは確定的

あとシャッハさん風呂には絶対入らないから臭いってのもな
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:54:24 ID:CpvLXxLW
>>252
お前は俺か
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:58:34 ID:1G0GzAgV
>>251
シャッハさんの友達、ナイトオウル二世はどうよ
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 00:04:30 ID:90H5GpN6
>>232
女は魔物であります。嘗て女は男の肝を喰らい・・・・・・
http://www.youtube.com/watch?v=H9zfj2Iunr0
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 00:05:41 ID:0kAFVAyk
>>256
常識人すぎて…

と考えたが
破壊の〜はワイヤーガンにしてオウル二世が先に来ててタルブ侵攻あたりで終わりにすればキレイに纏まるかも知れん
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 00:27:26 ID:u2ppW4ZR
ピクルもいいが本部先生を召喚してほしい
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 00:33:23 ID:LIp2GyNd
>>258
それじゃあいっそのことオウルが主人公やってしまった方が・・・

ん?冷蔵庫の中に紙切れが
261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 00:33:32 ID:YK0ffBuU
駄目だ・・・ハルケギニアには公園がない
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 00:42:27 ID:SF5mdGd8
>>260
behind you.┓┏.

どうせオウル呼ぶならコメディアンを呼べば…駄目だキュルケ的な意味でR-18だ
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 01:23:25 ID:zqEO70B/
>>259
アスレチックと武器さえあれば…
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 02:10:48 ID:xD0cR7DX
海外コミック原作キャラなら、Vで考えたことはあるな。紳士的だし、強いし。
唯一問題があるとすれば、平民の側に立ってトリステインに革命を興し、貴族と敵対しそうな所だ。
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 02:16:12 ID:+xP5Ffdz
V言われても人の皮をかぶった爬虫類しか思いつかん
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 02:31:18 ID:n6bi6hZg
『Xフォーヴェンデッタ』のXだろうな。映画しか見たことないがあいつは格好よすぎる。
「平民が貴族を恐れるのではない。貴族が平民を恐れるのだ」ってか。

http://www.youtube.com/watch?v=VS8iatCD2Pw
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 02:50:54 ID:rlW9XPw7
かっこいい連中が上がる中スクービー・ドゥーとか思い浮かんだ俺は異端なんだろうか。
調べてみると大元はアニメなのな、アレ。
俺も映画2作見た程度の知識だけど、奴は喋る、車やバイクの運転が出来る、と
無駄に器用だから肉体性能だけ見た場合割と良い線いくかも。
ただ基本的に弱気だし間抜けだし緊張すると屁こくから、
ルイズ的には微妙かもしれんが。決めるべきところではキメるんだけどな、あいつw
268名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 03:10:44 ID:YwbokO2i
ナイトオウルはナイトオウルでも初代の方とかw
269名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 03:46:03 ID:gPyJOrKZ
Vと言われるとヴィクトリーガンダム(ボンボン版)が浮かんでしまう
270名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 03:54:35 ID:s0XA+PpE
ルイズはどうみても子供 (体型的な意味で)
というわけでロールシャッハは優しく接するかもしれん
271名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 08:39:12 ID:XUoSqhto
Vは言葉遊びと衒学に満ちた物言いが特徴なんで恐ろしく難易度が高い
ゼロ魔SS書いてる人でやれそうなの三人くらいしか思いつかない
272名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 08:40:23 ID:HeM7p4eh
インチキ空手が魔法にどこまで通じるか
273名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 09:35:51 ID:Pt1XoHGL
>>265
モートソグニル丸呑みしてトカゲであることがあっさりばれるわけですね、分かります
274名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 10:15:44 ID:ipqDu94n
>>264
海外コミックならローガン(本名ジェームズ・ハウレット)なんかどーでしょ
「ガキのお守りなんぞやってられるか」とか言いながら実はかなりのツンデレ、
面倒見はいいし子供好きっぽいし戦闘力は折り紙つき
ただ属性:他人の女欲しがる を持ってるからなぁ
気が付いたらルイズの主人公の座を持ってってるかもしれん

あれ?それなんてスーパーコーディネーター?
そうか、ウェポンX計画はスーパーコーディネーター製作計画だったんだ

>>272
「空手とブーメランを組み合わせた全く新しい格闘技」ですね、わかります
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 12:22:45 ID:+K99jyea
格闘技も極限まで極めれば魔法にも勝てるだろう。
レオがプレッシャーに敵わなかったのは置いといて…
276名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 12:22:50 ID:gS8cPjPH
>>271
俺とお前と大五郎
277名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 12:57:41 ID:SlMaUtPv
あの映画キャラがルイズの使い魔として召喚

「3時10分、決断のとき」からベン・ウェイド
「トランスポーター」からフランク・マーティン
「グラディエーター」からマキシマス
「スパイダーマン」からスパイダーマン、グリーンゴブリン
「ヴァン・ヘルシング」からヴァン・ヘルシング、アナ王女
278名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 13:22:48 ID:xgi+Bzg9
どういうつながり?
279名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 13:29:03 ID:sXEAgkAE
ルイズとサイトなどは一切変化がないが、
シエスタが秘密結社MMM(もっともっとメイドさん)の一員で柏葉付騎士鉄十字勲章もち。
280名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 13:48:12 ID:KHv6WbC1
ルイズに三毛猫ホームズをつかませたら…何かと事件に巻き込まれる。

ルーンに喋る機能が付いていたら喋る。ルイズの役どころが片山君。

     
281名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 14:29:03 ID:D+3EhsnD
映画「卒業」から召喚されてワルドとの結婚式中に駆け落ちか
282名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 15:29:00 ID:wzdybwrY
キャラ召喚じゃないけど、映画「黄泉がえり」とのクロスで死んだ肉親や友人と再会するゼロ魔キャラ
ウェールズが帰ってきたアンリエッタ、母親に会うワルドやテファ、シャルルやジルと再会するタバサ、
しかし彼らは……
283名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 15:32:59 ID:ipqDu94n
>>282
ブリミル「ぱらいそさいくだ!おらといっしょにぱらいそさいくだ!」
284名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 15:38:50 ID:ulV4wpWc
>>275
岡村の方のプレッシャー星人召喚だな
使い魔のオーディションからスタートだが
285名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 16:00:20 ID:sXEAgkAE
1巻冒頭が使い魔召喚から使い魔オーディションに変わるのかよ
新しいってレベルじゃねえなw
286名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 16:04:12 ID:wD0ppjSb
マリみての妹オーディションを思い出した
287名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 16:51:08 ID:TXWz80lp
ちゃんと書いてから言えば説得力あるし面白いだろうにな、お前ら
288名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 17:35:01 ID:rlW9XPw7
>>287
ネタを垂れ流したらSSを書かなきゃいけないと言うわけでもないからな、このスレ。
こういう雑談も含めてこのスレだぞ?
289名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 17:47:43 ID:LKHvnsM6
>>285
才人「えーと……初めまして、平賀才人です。2004年に1巻が発売されてから5年使い魔やってます。
    みんなでいい作品にしていきましょう! よろしくお願いしまーす!」

パン、パン……パン……(まばらな拍手)

才人「……何でこんなガチンコファイトクラブみたいになってんの?」
290名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 17:55:57 ID:wzdybwrY
ルイズはどうやってその中から使い魔を選ぶのかな?
やっぱバトルロワイヤルか?
291名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 18:03:04 ID:sXEAgkAE
ティンとくるんじゃないかね
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 18:03:38 ID:bVuCx/qM
あみだくじで
293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 18:13:21 ID:tyDCNkZj
ダイモンズ・ヘイトをルイズが召喚したらどうなるだろうか
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 18:16:57 ID:ono73bPS
これはあくまで俺の推測だがゼロの写輪眼が2話でストップした理由について考えてみたが、
1つはイタチがハルケギニアの世界に馴染む姿はイタチ信者から「こんなイタチは私の知ってるイタチじゃない!」とか言われるから。
もう1つはギーシュの決闘イベントやワルドとの戦闘が万華鏡写輪眼によってあっという間に終わるからつまらなくなってしまう。
295名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 18:22:20 ID:+K99jyea
>>290
このスレでこれまでにクロスしたキャラ全員が候補として
ルイズ「使い魔候補の皆さんには、これから殺し合いをしてもらいます」

うん、とりあえずハルケギニア消えるな
296名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 18:27:36 ID:5+xD7hk3
そういや一度そんなのがあったな
まぁ一部しか参加してなかったし、ここでの反応もあんま無かったが
297名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 18:49:08 ID:MsA1qjP3
召喚ネタということで、武蔵伝からムサシ召喚したかったんだが小説書く自信が無い
大剣とか五輪とかぴったりなのに〜
298名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 19:27:05 ID:Cv7U/bQ+
今までの〜ときて思い出した
マスターテリオン

の兄とか呼んでみたら
シエスタの曽祖父が堕落した家の魔道士なのかしらね
いや、むしろシエスタを環状列石の祭壇で神の子種賜って孕まs(ry
299名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 19:27:46 ID:ZHq0BYx5
ガンダムSEEDASTRAYから、ロウ・ギュールを召喚

300名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 19:34:21 ID:rlW9XPw7
>>297
どの時点での奴が召喚されるのか気になるなw
1のクリア後だとすると、レイガンドの代わりにデルフだったりするのか?
誰から何がゲットインできるか考えるのも楽しそうだ。
ルイズからはしゅりゅうだん取れそうw
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 19:39:56 ID:vyHX1K2Q
>>297

武蔵か…
声だけ聞いてると、いなかっぺ大将と区別のつかないムサシを思い出した。
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 19:59:59 ID:LE89au0H
下がる男の続きまだかな
303名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:06:52 ID:YwbokO2i
そういや語るも憚れる使い魔のルーンが刻まれたキャラって、どんくらい居たっけ?
つーか喚ばれたキャラが女性で胸にルーンが出たら、スケッチ役はルイズになるのかね?w
304名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:08:21 ID:hkPSJ9JW
使い魔は人間扱いされないから
高貴な身なりでもない限りコッパゲがやるだろうね
305名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:13:06 ID:rlW9XPw7
>>303
そんなに多くは無かった気がするな、そもそも未登場かつ詳細不明な使い魔だし。
大体テファの使い魔の役所だから召喚されても契約してない、ってことも多い。
ゼロの英雄のスピノザとか、愛しのシェフィのシェフィールドくらいしか思いつかんな。
306名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:14:49 ID:2RsKJmFC
ポケモンの所に全ルーン能力発現という形で出てた
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:21:40 ID:xMBvh1lf
あのポケモンの新しい文字ってPARだったんだろうか
308名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:23:05 ID:XPGw7D5Y
コミックマスターJよりジ・エンド召喚

保管庫にある更新の気配が全く無いSSを強引に代筆
続編の第1話で完結(打ち切り)してくれる
漫画じゃないけどそこはルーンの効果でなんとか
309名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:34:13 ID:hnQemvw4
>>303
トランスフォーマーのスタースクリームだっけ?
あと仮面ライダーに一人いたな
310名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:34:31 ID:OR4oEenK
>>300
ギーシュなら体を硬くするやつ。
モンモンなら毒を消すやつ。
コッパゲなら明るくなるやつ。
タバサなら食べ物の幻が出てくるやつ。
シエスタなら眠くなるやつ。

ワルド?奴はダミー爆弾ですよ。
311名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:38:23 ID:rlW9XPw7
>>310
プレイしたの大分前だからワルドのダミーだこりゃしか思い出せんが、
確かに偏在はアレっぽいなw
しかしコッパゲはやっぱりそれなのか……w
312名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 20:51:44 ID:+Z1OazZK
>>303
描写で考えるなら恐らく
日替わりのピサロにも刻まれてるな。
313名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:04:03 ID:nj6OzIT7
>>303
ハクオロとか
314名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:06:25 ID:PO6hmnuY
>>308
ジ・エンドでHXL思い出した
ジエンドの力召喚の場合は暴走して世界焼滅が確定してしまう(HXL世界のが最期のジエンド設定の為)けど…

ノッカーズと言う時点でルイズ的には大当たりだろうけど使い魔やってくれそうなのが殆ど居ないな
妖精と言う事で大当たりなミィンは蝉故に余命が無さ過ぎるし全能のノッカーズ蔵人は地域限定でハルケギニアじゃ力使えない、
アルクベインは機械系統の問題でスパークが危ない、テンシマンは鳥頭過ぎて行方不明、
やってくれそうなのがアクセルレックスとリボルバー位しか思い浮かばないわ
ラフ・J・ダイアモンドで美女と野獣とか正義の変態亀甲マン召喚とかでも面白いかも
315名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:09:45 ID:NwR6V4D9
>>303
T-1000とか
316名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:12:19 ID:rlW9XPw7
>>314
そこでギャラさんことギャラクティカ召喚してみるのはどうだ
設定的にガンダというよりは憚られる方っぽいが
317名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:13:33 ID:guqYKqPX
>>314
『青の橘花を召喚して、タバサにスパッツを履かせ隊』参上
高田先生と言えば、スパッツで空を飛ぶ(何故か飛行中はローアングルが多くなる)貧乳少女だからなw
318名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:27:35 ID:LKHvnsM6
じゃあネクロマンで
319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:32:45 ID:1wD2smvT
>>303
ラスボスさんのアインストとか
320名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:37:10 ID:l+TFPyYs
しかし、もし原作で『記すのも憚られる』を召喚するのがテファじゃなくてジョゼットだったら、
既にテファに召喚させてるSSの作者たちはどうするつもりなんだろ。
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:40:03 ID:s3tKOsd1
>>320
ここは二次創作スレだから原作と展開が変わろうとも設定を多少変化させようとも構わんと思うが。
322名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:43:25 ID:LKHvnsM6
>>320
その場合は「ティファニアに使い魔を召喚させる」、「初期の時点で四体の使い魔を揃わせる」って点が重要なのであって、
ジョゼットはその時点じゃかなり変則技を使わないと使い魔召喚なんて出来ないんだから、別にどうもしないんじゃねーの。
323名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:49:39 ID:MRF620iD
>303
シャイマール陛下の胸元に浮かんだルーンはおマチさんが確認してた。
324名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:55:12 ID:1wD2smvT
>>320
むしろしるはばを喚ぶのはテファじゃ無いだろ。テファが喚んだのはサイト=ガンダールヴだった訳だし。
325名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 22:25:47 ID:/i2E3+wn
>>303>>309
はれぶたも憚れる使い魔だった。
326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:00:03 ID:mbRBP2eL
>>303
ヒースクリフも憚られるヤツだった
327ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part6:2009/12/11(金) 23:06:41 ID:ZRS4LzFV
11:10から投下します

ギーシュがアンパンマンの黒バラ女王を召喚しました。
(アンパンマンの中でも特に子供のトラウマになりやすいキャラです)
328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:11:21 ID:hnQemvw4
支援
329ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part6:2009/12/11(金) 23:11:26 ID:ZRS4LzFV

「君達が学院を出て行った後、あの亜人が先住魔法を使ったのは」
 列の先頭を歩きながらオスマンは事の仔細を伝える。
「奴が両手を天に掲げると、学院の回りから巨大な植物が生えてきおってな。
我らはものの数秒も経たん内に閉じ込められてしまったのだ」
「我らって……オールド・オスマンの他にも無事だった人がいるんですか?」
 ルイズが意外そうな顔で訊ねる。
「ああ、ミスタ・コルベールとミス・ロングビルあの時一緒に居たのでな。
……それで閉じ込められてから数分すると、窓の外が急に曇り出して来おった」
 彼らは宝物庫へ向けて足を進める。
「その時丁度、ミス・ツェルプストーの叫び声が聞こえての」
(やだ……)
 キュルケはタバサに縋り付いて叫んでいた自分を思い出して顔を赤くした。
「声のした方向を照らしてみたら、やっぱり君らが居たというわけじゃ。
……で、それ以来亜人からこちらへの攻撃は止んだままというわけじゃ」
「どうして攻撃、してこない?」
 タバサが小声で独白した。
 彼女には合点がいかない事があった。
 巨人はその気になればこの学院ごと自分達を捻り潰すことなど容易いはず。
 それ故、何故自分達を学園まで連れ戻したのかがわからなかった。
330ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part6:2009/12/11(金) 23:12:23 ID:ZRS4LzFV
「楽しんでいるのじゃろう」
 オスマンは即座に答える。
「そのような目を、あの亜人はしていた。自分より小さく弱い者を踏み躙って嘲り笑う……我らを生かすも殺すも奴の気まぐれなのかもしれん」
「まるで貴族と平民の関係ね」
 キュルケがため息を吐いた。
「ツェルプストー! それってどういう意味!?」
 食い掛かるルイズを無視して、キュルケは毒突きを続ける。
「深い意味は無いわよ。自分より弱くて小さい奴を弄ぶ、現にそういう貴族は一杯いるでしょう?」
 この世界において貴族――魔法を使うことのできる者・メイジとそうでない者の間にある溝は大きい。
 いつの時代でも、貴族は圧倒的な力を以て平民を平伏させて来た。
「貴女だってそうでしょう? 勝手に呼び出した平民を自分の使い魔にして」
 キュルケは鋭くルイズとサイトの関係を指摘する。
 昨日ルイズがサイトと結んだ契約、サイトを使い魔にするという契約は彼の同意を得たものではなかった。
「それは……あんたには関係ないじゃない!! 何よ偉そうに!」
 目を赤く染め、ルイズは後ろに居るキュルケに掴み掛かった。
「全部ほんとのことじゃない!」
 キュルケはルイズの両腕を掴み返し彼女を壁に押し付ける。
 胸と腰を当て、押し潰すようにルイズの体を圧迫する。
「止めんか!!」
 オスマンは怒声を上げながら杖の先で床を叩いた。
 静まり返った通路に怒号が木霊する。
331名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:13:38 ID:OR4oEenK
ガンダ、ミョズ、ヴィンダに当てはまり難いのや暴走系キャラ、人外とかには『しるはば』がちらほら。
フロウウェン(ファンスタ)やブラックラビ(聖剣伝説)もだし。

でもガンダやらのルーン適用範囲は割と曖昧だから広げやすいし、『しるはば』である必要性も薄くなるんだよな


支援もするでよ。
332ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part6:2009/12/11(金) 23:13:42 ID:ZRS4LzFV
「このような状況じゃで何かに当たりたい気持ちはわかる。じゃが、今はいがみ合っている場合ではないわ!」
 ルイズとキュルケを引き離し、オスマンは諭すよう一同に語る。
「我らがすべきことは、一刻も早くこの学院から脱出することじゃ!」
 言い終わるとオスマンは今までよりも歩調を早めた。
 彼に合わせてルイズ達も足を急がせる。
 それ以来、誰も口を開こうとはしなくなった。
 些細な口論をきっかけに確執を広げるのは得策ではないからだ。
 極限状態での不安と焦りは正常な判断を狂わせ兼ねない。
 彼らはそれ程までに追い詰められていた。
「オールド・オスマン!」
 宝物庫の入り口まであと少しという所で前から男の声がした。
 額から頭頂部にかけて大きく禿げ上がった眼鏡の男がオスマンに走り寄る。
「おお、ミスタ・コルベール。して、外の具合はどうじゃったのだね」
 オスマンはギーシュ達が学院に戻るより前に、コルベールとロングビルを使いに出していた。
「はい、それがあの植物、茨の蔓のようですが、想像以上に頑丈でして」
 コルベールは学院の周りに生えた巨大植物の調査を命じられていた。
「炎で焼き払おうとしても表面が熱くなるだけでどうにもなりませんでした」
 コルベールの目には失望が浮かんでいる。
「ふむ……やはりそうか」
 オスマンはコルベールの隣を通り過ぎた。
 そして一同に背を向けたまま呟いた。
「わしは破壊の杖を持ってくるでな。ミスタ・コルベール、彼らのことは頼んだぞ」
333名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:13:51 ID:8vdqc6Xx
>>316
始祖ブリミルすら嫉妬する大技!
ギャラクティカゴッドジェラシー!(バックは親指の爪を噛むブリミル)

をゴーレム相手に使い、タバサの母ちゃんが治るんですね
わかります
334ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part6:2009/12/11(金) 23:15:06 ID:ZRS4LzFV
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 一方その頃、学院の外――トリステイン王国の各地で異変が起こっていた。

「な、なぜ、こんな……!!」
 トリステイン王国の王都・トリスタニアの近くにはラグドリアン湖という巨大な湖がある。
 その湖の周辺の土地は強力な力を持つ水の精霊によって治められており、ここ最近は異常な程に水位を上げていた。
 周辺に住む村の住人は口々に水の精霊の怒りのせいだと言っていた。
 しかし今日の昼頃、丁度六分前に村を水没させていた水は何かに吸い上げれるように退いていき、見る見るうちに水位が下がっていった。
 そのため村人達は水の精霊の怒りが静まったものだと思い込んだ。
 ところが、水位の下降は湖が本来の状態に戻っても止まらず、遂にはラグドリアン湖は完全に干上がってしまった。

「森が、草原が……作物が!?」
 トリステイン南部にあるタルブは緑豊かな森と見晴らしのいい大きな草原が特徴の村だった。
 だが、数分前に村中の咲いていた花が真っ黒に染まり出したのを皮切りに有りとあらゆる植物が枯れ始めた。
 生気を失い渇き切った草花は黒い鉄の塊と化していた。
335名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:17:29 ID:Nq0zy5P3
アンパンマンって結構すげえ敵ゴロゴロいるよな支援
336ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part6:2009/12/11(金) 23:17:48 ID:ZRS4LzFV
 トリステイン中の自然が活力を奪われていた。
 風に吹かれた大地は乾燥した砂埃を舞わせる。
 宙に舞い上がった土煙は大きな雲となり日差しを遮る。

 その時、王都トリスタニアに巨大な地響きが轟いた。
 激しく揺れる地面は城下の町に建てられた全ての建造物を軋ませた。
 狭い通り道には逃げ惑う人々が溢れかえる。
 トリスタニア中が大混乱に陥った。

//以上です。
//書ききらないとただの蹂躙で終わってしまう……
337名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:38:33 ID:hnQemvw4
乙!
338名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 01:22:39 ID:RApRKIoO
>>298
あれ? 大導師閣下って異形の方だっけ? 
飛翔で弟はドラム缶をボコってた気がしたけど。
兄貴の方は機神咆哮にも出てたけど。ウェイトリィね。
339名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 02:56:23 ID:ALg8TtjF
遅くなったけど黒バラの人乙でした
340名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 03:02:00 ID:xZUeI2sy
遅くなったけど乙!!
黒バラ女王マジパネェ
341名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 04:21:51 ID:AsjM3ssW
この黒バラ女王を何回も倒してるアンパンマンも大概な凄さだな
342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 05:08:15 ID:TICOCeqw
ここで聞いていいのかわからないんだけど漫画版のタバサの冒険ってどうなったの?
アライブのサイトいってもなんもわかんなかった
連載は終わったの?
343名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 05:09:09 ID:ZzdhsnQR
>338
異母兄弟だからじゃね
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 05:14:38 ID:F/SaWGvV
ニトロか・・・・・・村正から真改さん辺り呼んで良いパートナーとめぐり合わせてやりたい






まあ、正宗でもアリだと思うけどね!
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 05:24:11 ID:nL6q9uKb
ルイズ殺す気かよwww>正宗召喚
真改さんは良いと思うけどさ
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 05:32:45 ID:F/SaWGvV
>>345
なあに、かえって免疫力がつく
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 06:30:28 ID:UHESjktW
おいおい、ルイズを腸とか肋骨とか飛び出るびっくり人間にする気かwww
348名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 07:04:16 ID:tWHJcQUG
>>338
作品違うが、ヨグ・ソトースの子と言えば、アリシア・Y(ヨグ)・アーミティッジとかなー
召喚されたところで、銀の鍵の守護者に呼び戻されるか、燃える三つ眼の黒猫も一緒に付いて来るだろうけど
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 07:19:20 ID:gTirQFhe
シルバーサーファーを召喚したら、やっぱラストはご主人様の襲来かね?w
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 07:52:21 ID:XAwOO5I8
「私のひいおじいちゃんの本当の名前は、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」
そんなシエスタは嫌だ

本性がムスカ譲りのシエスタ
そんなシエスタは超嫌だ

ムスカサングラスをかけたシエスタ
それはちょっと見てみたい
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 08:03:19 ID:L9ENctc8
>>358
そしてエクスプロージョンで目を焼かれるシエスタ

もしかしたら茶髪になってるかもね
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 08:42:00 ID:W3NRnvLz
もしカメダ(パワポケ裏サクセス)がジョゼフに召喚されたら・・・

どうしよう、ヨルムンガンドの代わりにガンダーロボ作りそうな気がしてならない
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 08:51:14 ID:jBxNVpbH
>>352
回避不可能な負けフラグが立ちますね
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:26:38 ID:QV7gCwNI
>>352
ルイズがパワプロ君でテファが真央たんだな
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:30:36 ID:BfJ/JoyC
パワプロクン? パワポケの主人公じゃなくて?
あと真央たんは主人公(7)の嫁だからなぁ
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:44:05 ID:N/s/yOae
>>347
ルイズがホッケーマスク状のマスクを召喚したようです
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:51:17 ID:GIcj+9tH
最近話題のJINから南方先生を喚んで欲しい

「水魔法あるからペニシリンなんていらないわ」

 〜終〜
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:52:31 ID:GXsj5Zps
>>357
お前本当に喚んで欲しいのか?
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:56:32 ID:02TFJC+P
>>355
ポケの主人公もパワプロクンじゃなかったっけ
まぁ、裏サクセスの方だとチートもチートな主人公になるがw
360名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:57:34 ID:XfmrNVBC
公開が始まった映画から
宇宙戦艦ヤマト復活編から地球から避難してくる6億人の移民船団(ヤマト含む)
ウルトラ銀河伝説からウルトラマンゼロもしくはウルトラマンベリアル
ワンピース ストロングワールドから金獅子のシキ
 
これらを召喚したらいずれもすごいことになりそうだ
361名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 11:03:59 ID:nt8jmhau
ルイズがティンダロスの猟犬から逃げ回ってSAN値がヤバいサイトを召喚。
もちろんあとからついてくる猟犬。
そして……
362名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 11:11:21 ID:GXsj5Zps
>>360
宇宙移民だったらマクロス船団でも面白いことになりそうだけど間違いなく虚無とか関係なくなるよな
363名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 11:18:40 ID:BIvMiE1P
紺碧の艦隊から大高弥三郎
「空を飛ぶ戦艦があるのなら、土の中を進む船があってもよろしかろう」
「なんと!」

数ヵ月後
「優秀なスタッフが数ヶ月で形にしてくれました」
「大高さん、これにはアレが装備されているんですか?」
「うむ、レールガンは常識だからな」
364名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 11:20:42 ID:43p71VT8
ウルトラマンゼロならルイズが召喚したほうがしっくりくる
365名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 11:51:19 ID:wnV2iaa8
こないだ連載終わったけど「ゼロの旧ザク」ってそのものズバリなタイトルのが有ったな。
366名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 13:18:28 ID:YwRkh609
銀河伝説見てきた。
80の声が違うのはまだいいとしても、母の声が違和感バリバリなのは赦せん。
父の名前呼んでたけど滑舌悪くて聞き取れなかった。
パワードはどうでもいいけどマックスがモブの雑魚扱いなのも赦せん。

ネタばれ:ダイナはやっぱりフォームチェンジなし。ガイアを差し置いてガンQ出演。ゼロはレオキックが使える。続編があるっぽい。


そして気が早いがウル魔待機。
367名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 13:19:26 ID:98S55tT5
DTBの黒はまだネタにでてないか
368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 13:27:33 ID:XfmrNVBC
>>363
轟天号は空を飛び、海に潜り、地底を掘り進むぞ。
 
>>366
今のウルトラの世界観はどうなってんだか……
超8兄弟はきっちり並行宇宙と言ってたからいいが、今回はどうも人気キャラを集めればせこい意図を感じてならん。
特に小泉首相の参加は何の意味があるのか、キングにはきっちり声優ついてたのに。
369名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 13:31:55 ID:WlVq67or
テンカワアキトはいつ出てくるのですか?
370名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 13:35:40 ID:UoT2LhGL
>>368
ウルトラ怪獣大決戦は過去のいろんな作品世界が融合した結果誕生した世界だとさ。
371名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 13:58:03 ID:uVc+8X9/
パワポケ3のサイボーグ主人公と亀田なら本物のガンダーロボとやりあえる
372名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 14:04:14 ID:OzrIRTAL
江田島平八がハルケギニアに着陸したようです
373名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 14:27:57 ID:SkyIrzfY
>>369
自分で書いちまえば?
ナデシコ搭乗前なら気弱な料理人見習い
ナデシコ搭乗時は料理人見習い兼パイロット(機体強いけど即動けなくなる)
劇場板後は五感に障害を持つ特一級テロリスト(ユーチャリスとラピス居なきゃまともに動けない)

動かし辛いことこの上ないな
374名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 14:33:19 ID:b3JPOpyl
>>298
遅レスすまないが、ソレみて
バッドエンドの爽やかな大十字探偵事務所の朝思い出した
375名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 14:48:14 ID:yVkDU/6Y
>>374
そういやデモンベインクロスの定番的ネタなのに誰も書いてなかったね
紅朔シングル召喚でキュルケ以外悪夢とか出てたけど

アザトース召喚でヴァリエール家の爽やかな朝でもやってみようかしら
376名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:16:08 ID:LEhduGUY
将太の寿司からハイパー寿司職人・大念寺を召喚

そしてハルケギニア4包丁との戦いで敵の事前工作として
フーケのゴーレムに蹴り飛ばされて重傷を負うもそんな裏工作への文句は一切言わずに
重症を隠して料理を作って見事に勝利

おマチ「あたしがやったって事は判ってるだろうに一言の文句も無いなんて・・・変った男だよ」
大念寺「俺は大念寺三郎太だ!!」

てのを思いついたけど料理知識とか無いから断念した
377名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:21:18 ID:YwRkh609
適当に謎な食材でっちあげてやっちゃえばいいんでないかい?
378名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:26:46 ID:vM+cvQWQ
>>374
「それは、一切の親族に、
 聞いたことも見たこともない
 奇怪な妹であった」

「ふはははははは!
 早くしないと遅刻しちゃうのであーる!」
379名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:32:02 ID:EDa6cfIy
> バッドエンドの爽やかな大十字探偵事務所
ネタ分からんので解説してくれ
380名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:37:37 ID:AnHrEjSJ
ネタわからんならスルーが吉よ
381名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:38:17 ID:pJucQ39i
>>379
主人公のSAN値が決壊して神様とイヤンアハンしながら融合しつつ見てる夢で幸せな家庭でにこやかに会話しながらqぁhじhzh…

敵と味方が全員入り混じってSAN値崩壊した世界の朝が繰り広げられる世界というかなんというか
382名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:38:46 ID:ktcJ14nm
寿司職人なら「きららの仕事」の神原朱雀を召喚

ルイズ「とりあえず脱ぐな!」
383名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:42:52 ID:ZzdhsnQR
>>379
マステリやナイアが「おはよう、おにいちゃん。」と挨拶してくる所から開始
その後は説明できんような意味不明なコズミックホラー風な出来事の連続でループする話
384名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:43:12 ID:bSMr6qbX
>>379
主人公が朝、天井から山羊の首がぶらさがり羊水まみれのベッドという異常な部屋で平然と目を覚ますと、
ラスボスだった連中が妹、弟として「おはようおにいちゃん」と挨拶してくれる。
その後、異常なまでに異常すぎる街に気付くこともなく練り歩き、真実を思い出しかけてヒロインを見つけ出すも
真実に至る前にラスボスによって最初へ逆戻り。以下無限ループ。
385名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:56:19 ID:AKLR5C5r
>>347
モンモンに回復してもらわないとあの世に逝けるな、軽く
386名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 16:57:08 ID:yVkDU/6Y
そういえばPS2版だと36回くらいループすると一度微妙に展開が変わるとかどうとか
真偽の程は試したことも無いので分からんが
387名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 17:10:11 ID:kcE0reGT
( ◇)ループだと?
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 17:29:10 ID:QP3Tahbl
ギーシュのゴーレムって金色?
389名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 17:38:54 ID:51tfOZG+
ハクメンさんは 難しい言葉使う、原作が未完、設定がややこしい
とかなり難しい部類だからな。剣使いなのはいいけど
390名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 17:44:23 ID:YwRkh609
>>388
青銅ってのは十円玉の色。だから原作では黄金色の"はず"。添加物の量でけっこう変わるからなんともいえない。
アニメ版では「青銅色」ってことになってるけどね。でもほんとは青銅って錆びなきゃ緑にはなんないよ。
391名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 17:59:35 ID:zEGD7DOP
>>382
ジョゼフと坂巻が全裸でおしくらまんじゅうとな?
392名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:19:11 ID:TzXwGWgq
戦う司書のモッカニアくんのSSが面白かったので続きを待っているでござる
393名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:23:02 ID:6ea6El7G
ワルキューレは単色だからアニメで見るとイマイチカッコ悪いんだよな。
ミス・ゴールデンウィークを召喚したらワルキューレにきれいに着色してもらってかっこよくなるんだろうか。
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:26:08 ID:9msRYpP+
というかワンピ本編ではあまり目立たなかったが
ゴールデンウイークって結構チートなのでは?



その気になればカラーズトラップで大概の事はなんとかなりそう。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:29:00 ID:hfLZ75KM
本人自体はさほど強くなさそうだから偏在で数増やせるワルドとかには相性悪そうだな
396名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:31:43 ID:xKpN4S7C
剣とか鎧を練成して自分(生身)で戦うことを憶えた方がよさそうだな。掛け声は鎧化(アムド)で
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:37:32 ID:uVc+8X9/
アニメじゃギーシュのワルキューレが舞空術使ってたしアムドしたら強いだろうな
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:39:15 ID:gv17Rmej
>>394
不意を撃って緑とか赤を狙えればあるいは、とは思うけど、
基本的に相方のサポート的な立ち回りがメインのキャラだからな。
本人に攻撃能力無いはずだし。
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:40:35 ID:bg+/pL6o
>>373
>ナデシコ搭乗前なら気弱な料理人見習い
最初のボソンジャンプ直前のところをアイちゃん(イネス)といっしょに召喚されて
学院厨房で料理の修行しながらイベントこなしていくとか

女性に免疫持たないのとちょくちょく悩む悪癖はあるが
トラウマ持ちの子供に大しては優しい男だからルイズとタバサとは相性良さそうだ
400TALES OF ZERO 作者:2009/12/12(土) 18:42:22 ID:3g98Rorv
宜しければ、50分頃に第三話の前半部分を投稿させて頂きます
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:46:14 ID:GiGl60/H
支援
402TALES OF ZERO 1/9:2009/12/12(土) 18:50:29 ID:3g98Rorv
第三話 ガンダールヴ 前編


「美味しかったよ、ご馳走様。」
アルヴィーズの食堂の裏にある厨房…そこで才人とクラースは食事をとっていた
出された賄い食を食べ終え、満足そうに才人は腹を撫でる
「ああ、美味いシチューだった…すまないな、忙しい時に。」
クラースが辺りを見回すと、コックやメイド達がせわしなく動いていた
今は昼食、一番忙しい時間なので当然だろう
「いえ、お気になさらないで…ご満足頂けたら幸いです。」
シエスタは微笑むと、二人が使った食器やスプーンを片付けていく
食後の飲み物をお出ししますね…と言って、彼女は食器を持って奥へと向かった
「………。」
その後姿を、才人は眺めていた…まるで、何かを懐かしむかのように
「どうした才人、じっとシエスタを眺めて…。」
「あっ、いえ…不思議なんです、俺シエスタの事昔から知ってるような気がして…。」
クラースに尋ねられて、才人は胸の内を明かす
さっき、初めて彼女と会ってからずっとこのような思いを抱いていた
こういうのを既視感、デジャヴュと言うらしいが…
「…それは口説き文句のつもりか?今時それは流行らないぞ。」
「そ、そんなんじゃないですよ、俺は本当にシエスタの事が…。」
「私がどうかしたんですか?」
そんな時、何時の間にか食後の飲み物を持って来たシエスタが尋ねる
「何、才人が君に気があるみたいでな…口説き文句を考えていたようなんだ。」
「えっ、そんな…私達、ついさっき会ったばかりなのに…。」
「だから、そうじゃなくて…もう良いですよ、もう。」
変にクラースが茶化すので、才人はこれ以上このデジャヴュについて考えるのを止めた
その後、二人はシエスタが持ってきたものを飲みながら、この後の事について話し始める
「ねぇ、クラースさん…クラースさんはこの後どうするんですか?」
「私か?私は此処の図書館に行くつもりだ。」
この世界を詳しく知る為に必要なのは、情報だ
だから、この後クラースは学院の図書館へ向かう事に決めていた
場所は既に、シエスタから聞いている
「そうですか…ふぅ、あいつ話聞いてくれるかなぁ…。」
「さあな…まあ、上手くいく事を祈っているよ。」
一足先に紅茶を飲み干すと、クラースは席から立ち上がった
脱いでいた帽子を取ると、先に出口へと向かう
「えっ、もう行くんですか?」
「ああ、早く色々と読んでみたいからな…がんばれよ、才人。」
「は、はい…頑張ります。」
励ましの言葉を残し、去っていくクラース…才人は手を振って見送った
クラースの姿が見えなくなった後、才人は机に突っ伏した
「はぁ…クラースさんにはああ言ったけど、上手くいくかなぁ。」
あれだけ怒ったルイズに、どの面下げて謝りにいくべきか…
「才人さん……。」
うーん、と唸っている才人を、シエスタは心配そうに見つめる
しばらくして、ある事を思い出した彼女は、それを言う為に口を開いた
「…ドワーフの誓い第16番、成せばなる!!」
「へっ?」
突然のシエスタの声に、間抜けな声をあげながら才人は彼女の方を振り向いた
「昔、私の村の恩人だった人が言っていたんです…此処で悩むよりも、ミス・ヴァリエールに謝りに行った方が良いんじゃないですか?」
きっと、上手くいきますよ…と、微笑みながらシエスタは才人を励ます
彼女の後押しを受けて、意を決した才人は立ち上がった
「…シエスタの言うとおりだな、当たって砕けろって言うし…解った、俺いってみるよ。」
「はい、頑張ってください。」
才人は頷くと、ルイズに謝る為に食堂へと向かっていった
「……さて、私も皆さんに食後のデザートを配らないと。」
才人を送り出したシエスタもまた、この後の仕事の準備を行う事にした
403TALES OF ZERO 2/9:2009/12/12(土) 18:52:06 ID:3g98Rorv
「これは……。」

図書館の一区画…教師のみが閲覧を許される『フェニアのライブラリー』にコルベールの姿があった
彼は昨日の夜から、此処でずっとある物を調べていた
それは、才人とクラースの左手に刻まれた使い魔のルーンである
「まさか、そんな事が…いや、しかし…。」
今、コルベールが開いている本は『始祖ブリミルの使い魔たち』という古い書物だった
その本のあるページと昨日写し取った二人のルーンのスケッチを何度も見比べていたのだ
「同じだ…全く同じ…。」
遥か昔、始祖ブリミルと呼ばれる偉大な魔法使いが存在した
彼は複数の使い魔を従えており、使い魔達にはルーンが刻まれていたという
クラースと才人に刻まれていたルーンは、このページに記されたルーンと似ていた
「まさか、彼等は伝説の再来とでも言うのか…兎に角、この事をオールド・オスマンに…。」
自分が知ってしまった事実を、コルベールは学院長に報告する事を決めた
その本を持って、コルベールは急いで学院長室へと向かう
が、その前に出入り口で思わぬ人物と出会ってしまった
「ですから、此処は貴族か教員の方でなければ入れません。」
「そこを何とか頼めないだろうか?」
そこには図書館の司書に、閲覧を頼み込むクラースの姿があった
だが、司書は頑なにクラースの入室を拒む
「駄目です、規則は規則ですので…お引取りください。」
「そうか…色々と調べたいと思ったんだが…。」
流石に問題を起こしてまで入るのは不味いので、一度クラースは引き下がった
どうすれば良いのか…と考える中、コルベールが彼に声を掛けた
「ミスタ・レスター!!」
「ん…ああ、コルベール教授…。」
クラースが返事を返そうとすると、コルベールは彼の左手を取った
そしてまじまじと、甲に刻まれたルーンを見つめる
「ど、どうしたんだいきなり…まさか、これについて何か解ったのか?」
「あ、いえ、その…すいません、どうしても信じられなかったので。」
自分が取り乱していた事に気付き、一歩コルベールは下がる
コホンと軽い咳をすると、改めてクラースを見た
「実は、貴方達二人のルーンについて調べていたのですが…驚くべき事実が解ったのです。」
「驚くべき事実?」
「はい…もしかしたらそれは、伝説の使い魔のルーンなのかもしれないのです。」
伝説の使い魔…その言葉に、クラースは首をかしげる
「これが…一体どういう事なんだ、教授?」
「それは…まずは学院長にご報告して、その指示を仰いでから話しましょう。」
では…と言って、彼は小走りでその場を去っていってしまった
「お、おい、ちょっと…。」
後に残されたクラースは、呆然とその後を見送るしか出来なかった
「おいおい…そこまで言ったなら教えてくれても良いじゃないか。」
そう言って、もう一度自分に刻まれたルーンを見つめる
これが、一体…何だというのだろうか?
「まあ、これは後で聞くとして…それよりも、どうすれば良いのやら。」
折角此処まで来たのだ…何としてでも、中に入って本を読みたい
ルイズに頼むという手があるが、あれでは頼みを聞いてくれそうにない
打つ手なしか…そう思った時、クラースは誰かの視線を感じた
「ん…誰だ?」
クラースは視線を感じた方を振り向く…また、好奇心の眼差しで見る生徒か?
彼の視線の先…そこにいたのは…

「君は……。」
404TALES OF ZERO 3/9:2009/12/12(土) 18:52:58 ID:3g98Rorv
「…………。」

魔法学院の図書館…今は昼なので、人はあまりいない
その中で、此処にある本の一冊を見つめるクラースの姿があった
彼は今、念願の図書館に入って本を読もうとしたのだが…
「………読めん。」
数分間、粘りに粘って読もうとした結果の言葉だった
本に書かれている文字はこの地方の文字なのだが、クラースは読む事ができなかった
「読めない?」
「ああ、さっぱりだ…言葉が通じるから字も読めると思ったのだが…甘かったな。」
隣に座っている少女にそう答えると、クラースは背もたれに持たれかかった
少女の名はタバサ…今日の授業で目のあった、あの青髪の少女だ
「文字が読めないのに、何故言葉が通じる?」
「さあな、私にもよく解らん…もしかしたら、発音が似ているのかもしれんな。」
あるいは、ルイズに召還された…もしくは、異世界に来たという事が要因かもしれない
才人も異世界から来たが言葉が通じたし、かつて出会った異世界の英雄達とも言葉を交わせた
何故、違う世界の人間同士が言葉を交わせるのか…これはこれで、面白いテーマかもしれない
「すまないな、折角此処に入れるよう頼んでくれたというのに…。」
そう、本来ならここに入れない筈のクラースが此処にいるのは、彼女のお陰だった
突然現れた彼女に事情を説明すると、此処に入れるよう司書に進言してくれたのだ
「別に構わない…貴方に少し聞きたい事があったから。」
「私に?」
クラースの問いに頷くと、彼女はじっと彼を見つめる
その瞳はとても綺麗だったが、そこからは感情の色は全く見えなかった
こんな瞳を持った少女を、クラースは知っている
「…貴方は遠い異国の地から召還されたと聞いた、その体の文様からしてハルケギニアとは違う魔法体系の国から。」
「まあ、そうなるかな…本当に、遠い所から来てしまったよ。」
笑いながら答えるが、タバサのその感情のない瞳が変わる事はなかった
クラースは軽く咳をすると、話を進める事にする
「…それで、私に聞きたい事とは?」
「単刀直入に言う…失われてしまった『心』を元に戻す方法を教えて欲しい。」
「失われてしまった心だって?」
クラースの言葉に黙って頷くと、淡々とタバサは話を続ける
「そう…私の大切な人がよからぬ人々によって心を失ってしまった…それを元に戻す方法を、私は知りたい。」
「それは…君の肉親なのか?」
タバサは何も答えない…一瞬だけ目の色が変わったが、すぐに元に戻った
彼女には、何か深い事情と悲しい出来事があったのだろう
初対面でそれを聞くのは失礼なので、彼女の頼み事について考える事にする
「失った心を元に戻すか…うーむ…。」
状態異状によるものなら、パナシーアボトルで治るかもしれない
それで駄目なら法術という手もあるが、それを使える法術士のミントは此処にはいない
今自分の手元にはパナシーアボトルはあるが…チラッとタバサを見る
「………。」
彼女は何も言わないが、多少の期待を寄せているのは確かだ
この万能薬が彼女の言う状態に効果があるとは限らない…パナシーアボトルとて絶対ではないのだ
上手くいかなかったら、彼女を落胆させてしまいかねない…それは気の毒に感じた
「そうだな…心を元に戻す方法は…。」
「お願いします、通してください!!」
クラースが答えようとした時、入り口の方から声が聞こえてきた
この声の主は…
「シエスタか。」
口調からして何か慌てている…何かあったのだろうか
「すまん、知り合いに何かあったらしい…少し見てくる。」
申し訳ないと思いながらそう言うと、クラースは入り口の方へと向かった
405TALES OF ZERO 4/9:2009/12/12(土) 18:54:50 ID:3g98Rorv
「クラースさん!!」

クラースが入り口に来ると、案の定シエスタがいた
司書に入館を止められたようだが、今にも入りそうな勢いだった
「どうしたんだシエスタ、一体何が…。」
「大変なんです、才人さんが…才人さんが!!」
クラースの問いに対して、彼女の口から出た言葉は才人の名だった
彼なら、ルイズに謝りにいった筈だが…
「才人がどうしたんだ?」
「ああ、すみません、私が悪いんです。私のせいで才人さんが…。」
クラースが尋ねても、シエスタは詫びるばかりで質問に答えない
完全に混乱している…クラースは彼女の肩を掴むと、無理やり動揺を抑えた
「それだけでは何も解らん、才人に一体何があったのかだけを話すんだ。」
「そ、そうですね、すいません………実は…。」
ようやく落ち着きを取り戻したシエスタは、事の次第を話し始めた

クラースが図書館に向かった後、シエスタはデザートを生徒達に運んでいた
仕事は順調に進んでいたのだが、一人の生徒の前を通った時に事は始まった
その生徒の名はギーシュ・ド・グラモン、このトリステインの名家グラモン家の少年である
彼が落としたと思われる小瓶を、シエスタが拾ってギーシュに渡したのだ
初めは違うと否定していたギーシュだったが、それが同級生のモンモランシーの香水だと発覚した事で事態は一変する
このギーシュという少年、実はそのモンモランシーと一年生の少女に二股を掛けていたのだ
シエスタが香水を拾った事でそれが発覚し、ギーシュは二人から手痛い別れを告げられたのだった
ギーシュはシエスタに責任を擦り付け、謝罪させようとしたのだが…

「そんな時、ミス・ヴァリエールに謝罪していた才人さんが割り込んできて…ミスタ・グラモンを殴り飛ばしたんです。」
「おいおい、何て無茶な事を…。」
貴族を殴り飛ばすとは…その場で手討ちにされても可笑しくない行為だ
だが、理不尽が許せない才人にとって、ギーシュがした事は見過ごせなかったのだろう
「それで、怒ったミスタ・グラモンが決闘を言い渡して…ヴェストリの広場で決闘を…。」
そこまで言い切ると、シエスタは顔を両手で覆って泣き出した
「ごめんなさい、私が悪いんです…私のせいで才人さんが…。」
「お前さんが謝る事じゃないさ…で、その決闘とやらは…。」
「もうすぐ始まる頃です…だから、クラースさんにこの事を伝えに…。」
シエスタは、メイジである貴族の恐ろしさを知っている
だから、クラースに才人を助けて貰おうと思ったのだが…
「…シエスタ、そのヴェストリの広場は何処なんだ?」
「この向こう…風と火の塔の間の中庭の事です。」
そうか…と、場所を確認したクラースはそこへ向かう事にする
目的は勿論…
「では、行こうか…才人を助け、そのギーシュという少年に灸を据える為にな。」
本来なら、主人である私やルイズが頭を下げなければならないだろう
だが、オイタをした子どもは、大人が叱らなければならないものだ
「だ…大丈夫なんですか?」
「ん、私に才人を助けて欲しいから呼びに来たんじゃないのか?」
「そ、それはそうですけど…」
「何、私もそれなりの力はある…此処の二年坊主に負けはしないさ。」
クラースの言葉に、最初は不安を感じていたシエスタは少し落ち着く
それに、彼もメイジ…大丈夫だ、と思った
「さあ、急ぐぞ。」
才人が大変な事になる前に…二人はヴェストリの広場に向かって歩き出そうとした
「待って。」
が、それを静止する声が二人の耳に聞こえる
振り返ると、タバサが無表情なままでクラースを見つめていた
406TALES OF ZERO 5/9:2009/12/12(土) 18:56:03 ID:3g98Rorv
「タバサか…悪いな、もう一人の使い魔君が危ないらしい、話は後で頼めるか?」
「………。」
タバサは何も言わない…視線をこちらに向けているだけだった
だが、その視線は「今すぐに返答を」と言っている
「…すまんな、君が知りたい事については「今の所は」解らないんだ。」
それだけを伝えると、彼女に軽く一礼してシエスタと共に広場へと向かっていった
タバサは離れていくクラースに何も言わずに、その後姿を見つめる
「………今の所は。」
クラースが言い残した言葉を呟き、タバサはその意味について考える
しばらくして、彼女もまたその場からゆっくりと歩き出した

………………

「ふむ…ガンダールヴ、とな?」
場所は変わって、学院長室…コルベールは学院長と会話を交わしていた
オールド・オスマン…この学院の学院長にして、聡明なメイジである
かなりの長生きなのだが、その歳に反して結構なスケベ心の持ち主である
「そうです、彼等は始祖ブリミルが従えていた使い魔の一人…ガンダールヴなんです!!」
これが大事じゃなくて何なんだ…とばかりに、コルベールは強く発言する
オスマンは彼が持ってきた『始祖ブリミルの使い魔たち』とスケッチをもう一度見比べる
「しかしのう、異国のメイジとその使い魔がガンダールヴとは…些か無理な話ではないか?」
人間が召還された上、二人とも同じルーンを持っていた…その上に伝説の使い魔である
オスマンでなくても、大抵の人は彼と同じ意見を言うだろう
「私もそう思いました…ですが、何度見ても二人のルーンはこれと同じなんです!!」
オスマンの言葉に、ますます熱を上げてコルベールは発言を強くする
唾も飛び出る程の勢いに、オスマンは自分の身をコルベールから下げる
「(やれやれ…この男は夢中になる物があると熱くなっていかん。)」
お陰でこっちまで熱くなるじゃないか…と、オスマンはハンカチで顔を拭く
さて、どうやってこの男の気を静めようか…
「失礼します、オールド・オスマン。」
その時、幸いな事に一人の女性が学院長室へと入ってきた
彼女はミス・ロングビル…オスマンが少し前に雇った彼の秘書である
有能な人物で、美人なばかりにオスマンのセクハラ被害を受けている女性でもある
「おお、ミス・ロングビルか…どうしたのかね?」
「はい…今、ヴェストリの広場で決闘騒ぎが起こっています。教員達が止めようとしましたが、生徒達に邪魔されて止められないようです。」
「まったく、暇を持て余した貴族ほど性質の悪いものはおらんわい。で、誰と誰が戦っておるのじゃ?」
これ幸いにと、オスマンは伝説の使い魔の話から決闘の話へと移行しようとする
「一人はギーシュ・ド・グラモン、もう一人は…昨日ミス・ヴァリエールが召還した、使い魔の片割れの少年です。」
ミス・ロングビルの報告に、オスマンとコルベールは顔を見合わせる
まさか、話していた使い魔の一人が、グラモンの息子と決闘を起こしているとは思わなかったからだ
「それで…教員達から『眠りの鐘』の使用許可が求められているのですが…。」
そんな事を知らないミス・ロングビルは教員達の意向をオスマンに伝える
『眠りの鐘』…それはこの学院にある秘宝の一つで、その音色は聞いた者を眠りへと誘う代物である
「アホか、子どもの喧嘩に態々秘宝なんぞ使わんでも良い…放っておきなさい。」
「解りました。」
オスマンの言葉に、ミス・ロングビルはそれ以上何も言わずに退室する
彼女の足音が聞こえなくなった後、オスマンは深く溜息をついた
「うーむ…まさか、グラモンの息子と伝説の使い魔のルーンを持つ少年が戦う事になるとはのぅ…」
「オスマン、もしかしたら私の予想がこれではっきりするかもしれません。」
伝説の使い魔の再来か否か…この決闘が答えを導き出すかもしれない
そう言われると、オスマンもそれを確かめたくなってきた
「そうじゃのう…なら、君の推測が当たっているかどうか、確かめてみるかな。」
そう言うと、オスマンは壁にかかった鏡に向かって、杖を振るった
すると、鏡は問題の決闘が起こっている、ヴェストリの広場を映し出した
その鏡には、ギーシュと戦う、才人の姿が映し出されていた
407TALES OF ZERO 6/9:2009/12/12(土) 18:56:55 ID:3g98Rorv
ヴェストリの広場…普段は人気の少ないこの中庭は、今大勢の観客で賑わっていた
観客である生徒達の目的は、ギーシュと「ゼロのルイズ」の使い魔との決闘である
「はぁ、はぁ、はぁ……。」
才人は今、客に見守られながらギーシュと決闘を行っていた
既に体はボロボロで、肩で息をしている状態だ
「どうだい、もう降参する気になったかい?」
対する少年…『青銅』のギーシュは傷一つも負っていない
それもその筈、彼はメイジ…ギーシュ自身が戦うわけではない
彼が錬金で作り出した青銅のゴーレム『ワルキューレ』と才人は戦っている
『………』
ギーシュによって生み出された、青銅の戦乙女は一体だけ
その一体が、才人を此処までボロボロにしたのだ
「ま、まだまだ…これくらいで、負けてたまるか!!」
才人はギーシュの申し出を断ると、拳を構える
やれやれ…と呆れ顔でギーシュが杖を振るうと、ワルキューレは動き出した
主の指示を受けたワルキューレの拳が、才人目掛けて飛んでくる
「うわっ!?」
才人はそれを間一髪で避け、間合いを取ろうとする
それでもワルキューレは執拗に才人を狙い、無数に拳を繰り出してくる
「わっ、よっ、はっ…。」
青銅のゴーレムから放たれる攻撃…その全てを、才人は紙一重で避ける
先程までの攻撃で、何とか避けられるようにはなった
「(ようやく、こいつの動きが解るようになった…アーチェさんに感謝だな。)」
倒れる前に見切れるようになったのも、アーチェの魔術を受けたお陰である
時折彼女の機嫌を悪くして放たれるライトニングによって、避けるのが上手くなったからだ

「どうした平民、避けてばかりじゃないか!!」
「何かやれ〜、面白くないぞ〜〜!!!」

周囲から野次が飛んでくる…皆防戦一方のこの戦いに飽き飽きしているのだ
「(解ってるよ、んな事…だから…。)」
隙を突いて、攻撃に転じるしかない…才人はそのタイミングを計った
そして、それはすぐにやってきた…ワルキューレが大振りでパンチを繰り出してきた
「よし、見切った…でぇい!」
そのパンチを避けると、才人は拳に力を込めて自身の最強の一撃を繰り出した
青銅のワルキューレに…ガーーン、と金属を叩いた大きな音が周囲に響き渡る

「………いってぇ〜〜〜〜〜!!!!!!」

しばらくして、才人は拳を手で押さえながら痛がった
当然である、青銅で出来たゴーレムを拳で破壊できるわけがない
周囲から失笑と溜息が聞こえてくる
「馬鹿だな、君は…平民如きのパンチで僕のワルキューレが壊れるわけがないだろう。」
ギーシュは杖を振るい、ワルキューレが才人に向かってパンチを繰り出す
「ぐあっ!?」
拳の痛みから、ワルキューレを見ていなかった才人の腹部にパンチがめり込む
その反動で大きく吹き飛ぶと、仰向けに芝生へ倒れこんだ
「くっ…や、やっぱり駄目か…。」
起き上がろうとするが、体中が痛くて起き上がれない
先程の一撃がかなり応えたのだろう…体が言う事を聞かないのだ
「いい加減、君との決闘も飽きたからね…そろそろ終わりにしようじゃないか。」
ギーシュは才人にトドメをさすべく、ワルキューレに指示を出した
主の命を受けたワルキューレは、動けない才人に向かって動き出す…

「待ちなさい!!」

が、観客から放たれた声により、ワルキューレは動きを止めた
ギーシュが声の方へ振り向くと、観客の中から一人の少女が現れた
声の主は…ルイズだった
408TALES OF ZERO 7/9:2009/12/12(土) 18:58:07 ID:3g98Rorv
「ギーシュ、止めなさい。決闘は禁止の筈よ。」
ルイズは観客による円陣の中央…二人が戦っている間に割り込む
そして、この決闘を止めさせようとするが…
「それは貴族同士の話さ…平民との決闘は禁止されてはいない。」
ギーシュは髪を掻き揚げながら、自分の正当性を主張する
「そ、それは…今までそんな事なかったから…。」
「それに、君の使い魔君はまだやる気のようだよ。」
その言葉にルイズが後ろを振り返ると、倒れていた才人が立ち上がっていた
「はぁ、はぁ、はぁ…そうだ、俺はまだ…やれるぜ」
「サイト!!」
才人は震える膝を両手で押さえつける形で立っており、無理をしているのが解る
今にも倒れそうな才人に、ルイズが駆け寄る
「馬鹿、何で立つのよ…もう体ボロボロじゃない!!」
「ルイズ…ようやく口聞いてくれたな…さっき謝った時は、無視して食堂出て行ったのに…。」
「あんたがこんな馬鹿な事をしてるって聞いたからよ…本当に馬鹿よあんた、メイジに喧嘩売るなんて。」
もう、限界が近い…そう思ったルイズは才人を支えようと手を差し出す
が、才人は支えようとするルイズの手を振り解き、前に進む
「折角で悪いんだけどさ…これはこいつと俺の問題なんだ、手出ししねぇでくれ。」
「あ、あんたねぇ…そんな体でどうするってのよ。」
「勿論、こいつをぶっとばす…シエスタの事もあるけど、俺こいつの事が気に入らねぇんだ。」
ルイズの静止を無視して、才人は前に出ると再び拳を構えた
「それに…俺お前の事馬鹿にしたんだから、俺がどうなろうとお前には関係ないだろ。」
「か、関係あるわよ。あんたは私の使い魔よ、使い魔が使い物にならなくなったら意味ないじゃない!!」
本当は少なからず心配しているのだが、素直にそれを言う事が出来なかった
「兎に角、今すぐギーシュに謝りなさい…平民が貴族に適うわけないじゃない。」
このまま決闘を続行しようとする才人を、ルイズは無理に止めようとする
周囲からは「早く続きを!!」といった野次が飛び交ってくる
「ゼロのルイズの言う通りさ…僕も鬼じゃないからね、土下座して「ごめんなさい」と言えば君の無礼は許してやろうじゃないか。」
「誰が謝るかよ…謝るとしたらてめぇだ、この二股のキザ野郎。」
ギーシュの申し出を才人は蹴る…不愉快そうにギーシュは眉をピクッと動かした
直後、ギーシュは杖を振るってワルキューレに戦闘体勢を取らせる
「馬鹿、何煽ってんのよ…これ以上やったらあんた無事じゃすまなくなるわよ。」
「うっせぇ、平民が貴族に勝てないなんてこっちの話だろ、俺は此処の人間じゃないんだ!!」
「そんな屁理屈言うんじゃないわよ、オマケのあんたに何が出来るってのよ!!」
クラースならまだしも、こんな平凡な奴がギーシュに適うとは思えない
現に、彼の体は此処までボロボロになっている
「人間やれば出来るもんだぜ、俺がこいつに勝てたり…お前が魔法を使えるようになったりな。」
「えっ…。」
才人の言葉に戸惑うルイズ…彼女の顔を見て笑みを浮かべながら、才人は言葉を続ける
「クラースさん、言ってたぜ…お前が魔法を上手く使えないのは力を上手くコントロール出来ないだけだって。」
「それって…。」
その間にギーシュが再度杖を振るい、静止していたワルキューレがゆっくりと此方に向かってくる
「話は後だ、まずはこいつに勝つ…危ないから、下がってろ。」
「あっ、ちょっと…。」
そう言って、才人がルイズを押しのけた…直後、ワルキューレの動きが変わった
素早い動きで間合いを詰めると、その一撃が才人に向かって放たれる
それを受けた才人は、大きく後退した
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 18:58:25 ID:gv17Rmej
支援
410作者:2009/12/12(土) 19:11:13 ID:5XWH6jjV
すいません、さるさんを受けて投稿不能になりました
避難所に残りを投稿しましたので代理をお願いします
411名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 19:17:18 ID:gv17Rmej
では俺が引き受けた!
412TALES OF ZERO 8/9 代理:2009/12/12(土) 19:18:04 ID:gv17Rmej
「サイト!?」
ルイズは才人が吹き飛んだ方向を見る…だが、彼は立っていた
よく見ると、ワルキューレの放った一撃を、寸での所で押さえ込んでいる
「嘘、まさか本当に…。」
「な、人間やれば出来るんだぜ…でりゃあ!!!」
どこにそんな力があるのか、才人はワルキューレを思いっきり投げ飛ばした
投げ飛ばされたワルキューレは観客の方へ向かい、彼らが避けた間に音を立てて落ちる
「馬鹿な、僕のワルキューレを投げ飛ばすなんて…。」
「阿呆面下げてる場合かよ…次はてめぇだ、いくぞ!!」
才人は走った…ギーシュに向かって
今の自分には、青銅のワルキューレを倒す術はない…なら、術者であるギーシュを狙えばいい
そのギーシュはワルキューレの守りを失い、無防備だ
「でやああああああ!!!」
拳を振り上げて殴りかかろうとする才人…意外な決着かと周囲が騒ぐ
だが、最初こそ驚いたギーシュだが、すぐに杖を振るった
「ぐあっ!?」
直後、才人の悲鳴が聞こえ、ドサリと倒れた…その背後にはワルキューレが立っている
投げられても壊れたわけではないワルキューレは、主の指示に従って才人を殴り倒した
「いってぇ…もう少しだったってのに…ぐっ。」
何とか立ち上がろうとするが、ワルキューレに踏まれて身動きが取れなくなった
顔だけでも上げると、すぐそこにギーシュの姿があった
「まさか、此処までやるとはね…凄いよ、君は…平民にしては、驚嘆に値する。」
ギーシュは正直な感想を才人に述べる…その言葉に嘘偽りはなかった
「でも、それももう此処までだ…さあ、「ごめんなさい」と言いたまえ。」
「誰が…てめぇなんかに…謝るかよ。」
最後通告だったのだが、受け入れないのなら仕方ない…ギーシュは杖を振るった
ワルキューレの力が強まり、才人の骨がミシミシと音を立て始める
「うあああああああ!!!」
「サイト!!」
周囲に木霊する才人の悲鳴、悲鳴に近い声で彼の名を叫ぶルイズ…誰もがもう終わりだと思った
その時、観客の中から誰かが飛び出してきた

「せぇい!!」

疾風の如き早さで現れた彼は、才人を踏みつけていたワルキューレを攻撃する
強力な一撃らしいものを受け、ワルキューレは芝生に倒れこんだ
「なっ、なんだ!?」
「あ、あんた……。」
ギーシュもルイズも…周囲の観客達も、突然の乱入者に驚きを隠せなかった
ワルキューレに踏みつけられていた才人は、圧力が無くなった事で顔を上げる

「やれやれ…間一髪で間に合ったようだな。」

彼は頭に被っているとんがり帽子を被りなおすと、一息ついた
そして、才人に向かって振り向く

「大丈夫か、才人?」

本を片手に持ち、此方を見つめるクラース・F・レスターの姿がそこにあった


413TALES OF ZERO 9/9 代理:2009/12/12(土) 19:19:29 ID:gv17Rmej
「く、クラースさん!?」
「全く、無茶をする…魔法を相手に素手で戦うとは無理がありすぎるぞ」
自分の登場に驚く才人に向かってそう言いながら、彼を抱き起こす
そして、腰に付けているポーチから、赤色のグミを取り出した
「ほら、アップルグミだ…これで体力を回復しろ。」
「は、はい…。」
アップルグミを受け取ると、才人はそれを放り込んで食べ始めた
味が口の中に広がっていくのと同時に、体も軽くなっていく
「き、君は…もう一人のゼロのルイズの使い魔か!?」
「クラース・F・レスターだ…ギーシュ・ド・グラモン君だったか、才人が世話になったようだな。」
「クラース!!」
その時、呆気に取られていたルイズがクラースの名を呼びながら彼に駆け寄ってくる
「もう、アンタ何処いってたのよ…こいつが大変な事になってたってのに。」
「いや、少し調べ物をしたかったんだが…それには少し勉強が必要らしい。」
そう言うと、クラースはルイズに才人を任せ、前へ出た…軽く腕を回している
「クラースさん…まさか、クラースさんが…。」
「その体でこれ以上は無理だ…私が代わりにやろう。」
「でも、これは俺の…ぐっ!?」
動こうとした才人だが、体中に痛みが走って地面に膝をついた
グミで回復したとはいえ、才人はもう戦える体ではなかった
「ほら、言わんこっちゃない…これ以上無理して、シエスタを心配させるな。」
「シエスタが?」
そう言われて観客の方を見ると、此方を見ているシエスタを見つけた
間一髪クラースが才人を助けたので、安心している
「彼女が私に君の事を知らせに来てくれたんだ…後で謝っておけよ。」
「…はい。」
才人の返事を確認した後、今度はルイズの方を振り向く
「ルイズ、勝手に話を進めているが…これで良いかな。」
「…良いわよ、別に…こいつじゃ不安だけど、クラースならギーシュ相手は楽勝だろうからね。」
もう此処まで来たらどうにでもなれと言わんばかりに、ルイズはクラースの戦闘を認める
「そうか、納得してくれるなら話が早い…それにしても…。」
クラースの言葉に、ルイズが疑問を浮かべる
「今日一日は顔を見せるなと言ったが…それはもう良いんだな。」
「あ、あんたねぇ…サイトもそうだけど、何でそういう事をこんな時に言い出すのよ。」
「ん…ルイズ、ようやく才人の名を呼んだな。」
ずっと、あんたとしか言わなかったのに…そう言われて、二人は顔を見合わせる
さっきから名前は呼ばれていたが、戦いばかりに集中して才人は全く気がつかなかった
ルイズ…と才人が呟くと、ルイズは顔を少し赤らめてそっぽを向く
「そ、そんな事はどうでも良いから…さっさと行って勝ってきなさいよ。」
「了解した…それまで、才人が無茶しないように見張っててくれ。」
二人に向けて笑みを浮かべると、クラースはギーシュを見据えた
随分と自分を放っておいて話を進めていたので、ご立腹のようである
「さて、随分と待たせてしまったな…私が代わりに戦いたいのだが、良いかな?」
「確か、君は彼の主だったね…この使い魔にして、その主…礼儀を知らないと見える。」
主人である彼が、使い魔の不手際に対して謝るつもりでない事は、今の流れから既に解っていた
「何、貴族としてのプライドばかり先行して礼儀を忘れたお坊ちゃんに灸をすえたいと思っただけさ。」
「言ってくれるじゃないか…なら、君も彼のようにしてあげよう。」
ギーシュは杖を振るい、倒れていたワルキューレを起き上がらせた
クラースも、構えを取って何時でも戦えるようにする
「異国のメイジである君に教えてあげるよ…この国のメイジの力をね。」
今まで通りの余裕の笑みを浮かべながら、ギーシュは自分を際立たせる(と本人が思っている)ポーズをとる
「出来るものなら、な…いくぞ。」
クラースもまた、戦う時に見せる目つきになり…この決闘の本当の戦いは此処から始まった


414TALES OF ZERO あとがき 代理:2009/12/12(土) 19:23:17 ID:gv17Rmej
まさかのさるさんを食らいましたが、第三話前半部分は終了です
今回の話には今後の展開を匂わすものを少し入れたり、才人が奮闘するような形にしてみました
やっぱり、原作通りの展開だと面白くないので、才人が頑張るようにしたのですが…
まあ、アレです、一ヶ月のアセリア生活で原作よりたくましくなったと思ってください
次回は決闘の後半部分…後編なので、三日か四日後には投稿したいと思います
クラースが召還術を使ったり、才人が再び戦ったりします
それでは、また次回までさよなら



………
以上、代理終了。
サイトが素手で善戦するとはちょっと意外。
この引きは続きが気になるなぁ……
415名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 20:12:14 ID:Q0oZRBys
クラースさんの人、代理の人、乙でした。
二代目時空剣士さんなにやってんすか
てことはタルブにはクラースさんにもおなじみのアレがあるのか…
416名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 20:22:12 ID:uuQu1ub1
ギーシュを伊達にして無作法と謗られるゲンノスケを幻視した
417名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 20:23:41 ID:3z3Fkani
>>348

最近ショタグロの同人誌しかやってねーからなー寿庵。
星の王女様とか同人でいいからまとめてくれんかのう。
アリシアはアリシアで完全版出して欲しい。
418名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 20:36:10 ID:bg+/pL6o
>>417
星の王女様は面白かった
……というかアレ知ってる奴がおれ以外にもこのスレにいたとは
419名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 20:37:08 ID:EgL35ttD
>>373
気をつけろ。劇場版の黒アキトは公式設定と二次設定が錯綜してるから、事前にちゃんと調べないと二次設定を公式と勘違いしやすくなってる。
AKITO、スパシン、U-1、YOKOSHIMA、魔王NANOHAあたりがその傾向だな。
420名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 20:46:28 ID:i7l6ywEI
U-1だけ浮いてるな。原作と混同しないように注意する必要があるのはKYOUYAあたりじゃないか
421名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 20:58:13 ID:I1iw93U8
>>419
テレポートし放題とか、相転移エンジン搭載エステバリス(BS)とかでたら
赤信号だっけ。
>AKITO
そのメンバーに入るキャラというとあとYOKOSIMAがいるな。
422名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:00:00 ID:xGRlHEHn
>>419
召喚直後のサイトが、ルイズに一方的に罵倒・虐待されるだけだったり
ギーシュの落とした香水をシエスタが拾ったりするようなもんか
423名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:07:31 ID:XwgIIU4B
クラースの人乙でした
クラースはどんな戦闘を見せてくれるのか、流石に6体のワルキュ相手に召喚は難しそうだ

>>421
BSは四肢固定してるから可動範囲狭くて腕上がらないとか、攻撃力低いとか、
相転移エンジンは小型でも4〜6mだからエステにはどう頑張っても積めないとか、
遺跡は特性上無くても可能だけどボソンジャンプの触媒であるCCが使い捨てとか、
上げだしたらキリが無くなるのがナデシコの設定郡

ちなみにSSでよく使われるマシンチャイルドも某大手SSの造語で原作ではIFS強化体質だったり…
424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:10:34 ID:RgVYGeZb
>>421
>>419に横島はしっかり入ってると思うが
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:11:18 ID:L9ENctc8
>>397
そういやアニメじゃ一期の対おマチさん戦でワルキューレ空飛んでたな
原作でそんな描写あったっけ?
426名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:14:04 ID:WkB0/5wL
NANAYA、K−1あたりか
427名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:15:57 ID:gv17Rmej
>>425
無い。色々改変されてるからなぁアニメ版は。
主に順序とか、魔法の描写関連とか。
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:18:40 ID:fNvPvwEL
>>419
>魔王NANOHA
ぶっちゃけアニメ観た感想は
魔王って呼ばれるほどか? だった
429名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:19:04 ID:Cp5zqyqj
アキトが柔の達人にされるのも多いな銃しか使ってないのに
最長で三年、一矢涙目だよな
430名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:29:55 ID:nL6q9uKb
>>415
作品順ではたしかに二代目だが作中の時系列でいうと
初代時空剣士なんだぜ>ロイド
431名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 21:32:13 ID:fNvPvwEL
>>430
ミトスいるから二代目じゃない?
クレスの時代にかなり仕様変更されているからクレスは三代目どころじゃなさそうだ
432名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 22:18:04 ID:l1ZbV4vu
>>427
アニメ版は色々惜しかったなぁとは思う。
個人的には第三期のラスト辺りが特に酷かったと思う
433名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 22:48:44 ID:SvU3TNpB
クロスにおいてある種のキャラは俺TUEEEEしても受け入れられるが、それでもそのキャラや登場作品のファンにウケるだけで、
それ以外の読み手の眼には蹂躙として映り、不快と思われる可能性が大きいだろう。万人受けする俺TUEEEEなんて有るのか?
434名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 22:52:39 ID:4oQT5Uz0
それを言うならむしろ「万人受けするクロスなんて有るのか」かな
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 22:54:14 ID:SvU3TNpB
>>434
そういえばそうですね。
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 22:57:18 ID:iy3oWuDZ
アンパンマンのやつは人死にまくってるのに文句言われないな
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 22:58:45 ID:4oQT5Uz0
いやまぁクロス元知らなくても好きな作品とかあるけどな。

最終的には「万人受けする作品なんてあるのか?」ということに
438名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 23:43:47 ID:gv17Rmej
>>437
極論を言ってしまえば「そんなものは無い」で終わるよな。
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 23:58:09 ID:uVc+8X9/
>>436
あまりにも強大な力だとしかたないな。ハリウッド映画と同じ感じ。
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 23:59:34 ID:GiGl60/H
過半数に好意的に見られて
残りの否定的な大半の人も静観を貫いてくれて
極一部の困ったちゃんはスルーもしくは叩かれるって
作品があればそれは現実的なラインで良作じゃない?
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 23:59:50 ID:+Z7ZPKX5
明らかに悪役な奴が悪役として力振るってるからな
俺TUEEEEとは違う
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:02:38 ID:fuciQbb8
SEEDの人ぉぉおおおおお!!!
443名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:04:06 ID:tCG6CXGP
>>441
つまり、このコピペをはれと言いたいんだな?

362 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/16(火) 03:14:33

┌──┐┌───┐
│チーズ││バタ子│
└──┘└───┘
  金↑    体↑ ┌───金──┐┌───金────┐
  ↓施し   ↓金 ↓         ││            ↓
 - - - - - - - - - - -裏- - - - - - - - - - - - - - - - - -
 ┏━━━━━━┓       ┌────┐        ┌────┐
 ┃ジャムおじさん┃─顔→ │アンパンマン├─攻撃→│バイキンマン │
 ┗━━━━━━┛       └────┘        └─┬──┘
      ↑                 ↑     │              │
    金              感謝  安心安全        攻撃
      │                │     ↓             ↓
┌──┴─────────────────────┐
│                   市  民              │
└────────────────────────┘
444名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:12:57 ID:asc0dfwH
アンパンマンの資金力はどこから来てるんだよw
445名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:13:01 ID:Ab25QkfU
アンパンマンの死亡状況ってどうなってるんだっけ?
446名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:17:45 ID:4s9g5Ypx
>>445
広場にいた奴全員死亡
水の精霊死亡
447名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:30:45 ID:VAru6SzO
>>444
俺が見たコピペでは市民からアンパンマンに金が流れてた
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:38:00 ID:hpSOcBsc
>>432
キュルケがトリステインに来た理由があるのはアニメだけだっけ
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:39:52 ID:ycixOm/l
>>445
アンパンマンの登場人物では黒バラ女王みたいに封印されたキャラはいても死亡したキャラはいないような気がする。

>>444
パン工場の資金に関してはアンパンマンの世界における七不思議といっても過言ではないと思う。

限りなくどうでもよいけど、アンパンマンの世界ってギネスに載るくらい登場人物が多いんだよな…。
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:45:33 ID:2UZi3yX/
ワイヤー使いの土メイジっていないのかな
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:46:11 ID:NdkhwYDR
あれは妖精の世界のお話だろ。>アンパンマン
だから死人は出ないんじゃ……
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:46:26 ID:6a4fJrEG
>>449
どいつもこいつも妖精とかファンタジーな連中しかいないしな
妖精だから手から小麦粉がパラパラ降り注いでもおかしくはない
453名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:01:08 ID:9hKTGVQv
そういえばアンパンマンは空から落ちて来た時って
顔はあったんだっけ?
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:02:08 ID:6a4fJrEG
>>453
☆だったからわからん
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:09:42 ID:9hKTGVQv
>>454
サンクス。ひょっとしてアレか、星の中身がヘッドレス状態のアンパンマンなのか?
それとも星が成長してヘッドレスパンマンになったのか?

どっちにしろホラーだな……
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:11:00 ID:6a4fJrEG
>>455
流れ星が煙突の中に直撃→アンパンマン誕生だったからもしかしたら精神に寄生する生物なのかもしれん
457名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:22:49 ID:9hKTGVQv
ジャムおじさんがアンパンマンを実の息子の様に扱ってるけど
星が落ちて来た時に窯の中で作業中の「本当の息子」に
寄生したのが今のアンパンマンだとすると……なんか怖くなってきた。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:25:00 ID:QoV0GSZG
トランスフォーマーみたくスパークがコピーしたのも考えられないか?
オリジナルは衝撃で消し飛んだとか
459名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:27:33 ID:wmT/qpsb
子供向けファンタジー世界なんだから見えないところは「テキトーに都合よく回ってる」でいいじゃねいか
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:30:47 ID:BdZVQFHD
クレスが救った世界は彼にとってのパラレルワールドってこと
クラースさんって知らないんだよな
彼には無関係な事柄だけど
461名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:30:53 ID:clXZMMdb
アンパンマンは絵本の最新作だとばいきんまんと戦わずに話終わらせてるんだぜ
平和が遂にこの域にまで達したのか
462名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:34:50 ID:tHMstRkj
広場の奴は死亡なんだっけ?
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 02:03:15 ID:R//7+b1H
>>433
圧倒的に強いこと自体がネタになってるキャラならいいんじゃないか?
さらに知名度が高けりゃなおよし。

アラレちゃんあたりでどうだろうか。
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 02:15:20 ID:tHMstRkj
月が減るな
465名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 02:20:33 ID:hpSOcBsc
>>449
資金源は市民から。テレビクルーの来る金曜日だけ無料配布だよ。
ソースはアンパンマンミュージアムのパンが一個300円。

>>457
ジャムが実の息子のように可愛がっているのは自分の顔をモデルにしたパンが生命を持ったから。
流れ星が落ちたときのせりふは「私のパンが!」
466名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 02:27:02 ID:NdkhwYDR
俺TUEEEEEEかどうかは判らんが、田村玲子が召喚されたらワルド戦で
「7人いれば勝てると思ったのか?」は、やって欲しいなあ………
467名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 03:36:50 ID:5nv93p4d
>>434
「受け」はしなくとも「蹂躙として映り、不快」と思われなければ良いんじゃね?
存在するかは分からん。

>>465
自分の顔をモデルにしたパンを作るって結構大胆だよねw
468名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 05:41:29 ID:usdkgRZP
>>450
錬金だと切るような強度がでないんじゃと言うか漫画とかの糸強すぎ
操るならゴーレムの応用でいけそうな……触手!!
469名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 06:37:22 ID:cMh6wUH3
触手なら東方から八雲紫を召喚で、オスマン爺が出してたぞ?w
470名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 09:09:32 ID:ctXHIdQX
>>450
そも、ワイヤー使いのキャラ自体あんまり召喚されてないよーな。
ゴーストステップの人と魔界都市新宿から召喚された人くらい?

そしてワイヤー使いと聞いて真っ先に思い浮かんだのがなぜかアティム・マザク
あの人が使ってるのワイヤーじゃないけど。
471名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 09:13:01 ID:43z/0WXP
オスマン「ハーミットパープル!」
ギーシュ「ストーンフリー!」
ルイズ「キラークイーン!」
ワルド「ヤッダーバァアァァァァアアアアア」
472名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 09:28:51 ID:kquoECNh
ワルドは燃えるゴミかよ
473名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 09:36:39 ID:uzD83JRY
ヤッターマン?
474名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 10:05:39 ID:BoKNwdvS
>>470
とらは3の御神流もだな。
別にKYOUYAじゃなくともそれの妹(否悪魔)とか親父(原作だと死んでるから扱い易い?)
あと叔母さんもいるし。
475名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 10:21:11 ID:U351/9FW
ワイヤー使いといえばマカパインさんもいるぞ
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 10:22:21 ID:wmT/qpsb
ブギーポップってどうなったんだろ
477名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 10:35:13 ID:USDhi8KL
ワイヤー使いか。
『ダブルクロス・リプレイ・アライブ』から八重垣ミナリを呼んで『ゼロの委員長』を。

「……なるほど、メイジには《ワーディング》は効かないのですか」(ワイヤーでワルキューレをバラバラにして)
478名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 10:53:12 ID:KS543qdo
つばきんぐじゃないのか

DXだと紫帆とかジョージとか嵯峨童子とかモルガンあたりならアッサリ順応できそうだな
479名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 10:56:32 ID:dSDe9uaH
>>478
ジョージはルイズが色々苦労しそうだからやめてあげてw
480名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 11:03:19 ID:SUslT7Nu
魔王伝復活しねぇかなぁ〜。
481名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 11:13:05 ID:jh1Mm1M2
ヘルシングの方でジョゼフがウォルター呼読んでるけどルイズはないな
482名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 11:15:59 ID:YCRrRQPO
糸使いなら三味線屋の勇次を超える者などいないと思わないか?
483名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 12:03:41 ID:USDhi8KL
>478
いやだって、つばきんぐはワイヤーじゃなくて触手だし、すがのんのモノだから。
484名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 12:15:36 ID:uXMmXJFh
ワイヤー使い……棄てプリのシャノン兄か

腕っ節強いし仮装人格起動して貰えれば魔法使用可能、D騎士
元武具屋で楽器演奏も出来て家事万能、最終的に将軍職……

なんだこの超ハイスペック
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 12:39:53 ID:b0birmby
>484
ただし、基本的にやる気がない。
486名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 12:40:02 ID:YCRrRQPO
>>484
スキル:女装 もあるでよ

そういえば誰も上げない&俺も忘れてたが糸使いに二神風雷拳のフウガとライガも加えてあげてくれさい
487名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 12:42:19 ID:Yi6W4r4P
パシフィカでわがままには慣れてるだろう
本質が違う当たりが問題か
488名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 12:57:58 ID:8sDfLqhs
>>486
ゴランの女狩りの隊長も一応ワイヤー使い
489名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:31:35 ID:YCRrRQPO
♪まだかなまだかなー  学研のおばちゃん、じゃなくて ウルトラの 更新まだかなー
 どこまでー書いているのかなー
490名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:37:39 ID:YhT9jJYv
>ボソンジャンプの触媒であるCCが使い捨て
ハルケギニアだから錬金するか、もしくは普通に鉱物であるとかでもいいのか?
491名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:46:17 ID:JghFaptG
>>490
CCは細胞質の物体なんで、鉱物として自然に結晶化するたぐいのものじゃないぞ?
ジュラルミンが練成できないようなレベルの錬金でも無理でしょ。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:48:56 ID:xgBYh1J6
それ以前に例の演算装置の影響が異世界にまであるかどうかが疑問なんだが
もしあの演算装置が来たら、ナデシコ世界は争いの種がなくなって平和になりそうだが
493名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:49:51 ID:b9kcBAWW
それが話を聞いたり実物を観察した程度で錬金できるような物質ならそれでもいいんじゃねーの。

ちなみに研究熱心なコルベール先生でも、
ガソリンを錬金するためにガソリンを可能な限り分析して、近い成分の石炭をモデルにして、かつ何日間もかかって錬金に成功したけどね。
494名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:49:51 ID:qnZ2GY17
サレナってフレームがCCって事は、減っていくのか?
まあ、どっちにしろユーチャリスまで持って来ないと動けんな。
スパロボ使用ならいけるかもしれんが。



それよりもヒイロ召喚しようぜ
495名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:51:58 ID:n8XzjBn9
伝説の生存フラグ、「お前を殺す」がハルケでも炸裂するのか?w
496名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:51:58 ID:JghFaptG
>>492
古代火星人は、あの演算装置を恒星間ネットワークとしてばらまいていたようなんで、
ハルケギニアのある星系にも古代火星人が来ていたでいいと思うぞ。

便宜的に古代火星人とはいうけど、火星で生まれた生物じゃないんだし。
497名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:55:43 ID:RbXKq6HO
>>491
無機物から食用肉を錬金できるのだからあるいは……!w
498名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:59:04 ID:JghFaptG
>>493
劇中の地球の科学力でも完全な解析は不可能だった
ナノマシンなど肉眼で視認できないレベルで加工された物体を集合体である
均一な構造ではなく、特製の違う複数の物体が複雑に組み合わさってできている。


話を聞いたり、実物を見たりするどころか、
詳細な解析データをもらってさえ、錬金できるとは思えんのだが。
499名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:01:13 ID:el3f63tx
>>498
水のメイジは人体をスキャンできるんだぜ
複雑なものは不可能というわけじゃない
500名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:03:12 ID:Xl1QntSn
>>494
LUNA2エターナルブルーの主人公だな?
青き星のルーシアに会いに行くときに転送事故とかで行けそうだな

ドラゴンマスターになってるので戦闘力がゼロの世界じゃチートだが
501名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:07:15 ID:wmT/qpsb
アルテナの力が散った後なんだから、ドラゴンマスターとは違うんでないか。
技の仕様で明らかにアレスよっか強いけど。
502名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:09:15 ID:JghFaptG
>>499
人体のスキャン……遺伝子レベルで解析して、操作する技術がある世界で、完全な解析は不可能だったのだが。

そして、仮にスキャンできても、再現できるとは思えんぞ。
原子レベルで誤差が許されない物体を錬金できるなら、銃弾だって再生できるはずだし。
503名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:20:09 ID:RbXKq6HO
>>502
もういい加減黙れよ。
顰蹙かってるのが分からないほど馬鹿なのか?
504名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:20:37 ID:YhT9jJYv
>>502
スクウェアクラスの土メイジ達がいっせいに錬金するとかでできないだろうか

他にはエルフの土地に埋まっていたという案はどうだろうか?
505名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:20:50 ID:el3f63tx
>>502
科学的に考えるとそうなんだが、錬金の難易度は科学的には非常に不合理だからな
単一種類の原子で構成されている金が複数種類の原子で構成されている真鍮より難易度高いんだぜ
科学を基準にしては無理だとはいえんだろ
506名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:26:40 ID:q5BFF6Y9
味の合成すら難しいレベルで人体以上に複雑な有機物を錬金できるとは思えないけどな
できるんならポイズンクラウドあたりが戦争に使用されてそうだし
507名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:28:28 ID:OhAleopM
ハルケ生まれだと希少物質の錬金が難しい。
科学知識もちだと合金等の錬金が難しい。
だから金の錬金が困難で、ガソリンは樽数本分をあっさり錬金できる。

ようは使用者の感性次第。
508名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:35:56 ID:kquoECNh
魔法世界なのに科学脳で考えるからだめなんだよ
金はなんかスピリチュアルなエネルギーを多く含んでる物質でそのせいで錬金が難しい、とか考えるのが自然な発想
509名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:41:22 ID:JghFaptG
どう考えても、ナノ単位の加工技術は無理だと思うが。

魔法的に考えても、精神波を時間を逆行する電波に変換する空間を発生させるという物体は、
かなりハイレベルなマジックアイテムだしねぇ。
510名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:45:13 ID:wmT/qpsb
科学的に考えて、どう考えても特定の韻律によって任意の超自然現象を引き起こす事はできない
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:54:02 ID:hpSOcBsc
肉くらいならこっちでも石油から作れるしなあ…
それに魔法でできるのは肉のようなものだし
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:54:56 ID:wH5Btn6d
風石とか火石みたいな感じであることにすればいい
513名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 14:59:20 ID:/uaNBZk8
寧ろCC生成不可にしたほうがいいんじゃね?
ぶっちゃけ足かせ付けないとボソンジャンプってかなりのチートだからなぁ
514名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 15:02:03 ID:qnZ2GY17
虚無なら出来そうだがな。
供給源はルイズだけになるし。
515名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 15:15:24 ID:NdkhwYDR
細けぇことは(ry
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 15:20:40 ID:YhT9jJYv
重力波ビームはどうするか?
いっそのこと精霊の力とかで代用できるか
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 15:21:56 ID:qnZ2GY17
そういや、ハルケギニアには二つも「月が出ている」な
518瀟洒な使い魔 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:22:34 ID:jt4jGQn2
こんにちわ。ようやく規制解けました。
予約など無ければ25分頃から投稿開始したいと思います。
519瀟洒な使い魔 第8話 1/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:27:32 ID:jt4jGQn2
大丈夫そうなんで投下開始します。

=====
咲夜がフーケと戦い、辛くも勝利を収めて眠っている頃、
トリステインの隣国、ガリア王国の王都リュティスにあるヴェルサルティル宮殿。
国王ジョゼフ一世が政治の杖を取る薔薇色の宮殿、『グラン・トロワ』より少し離れた場所にある桃色の小宮殿、
『プチ・トロワ』の一室では、蒼い髪をした少女が肌着一枚というあられもない姿でにベッドに寝そべっていた。
この少女こそジョゼフ一世の一人娘、ガリア王女イザベラである。

「ああ、暇だ……」

思わず口から言葉がこぼれる。
何するでもなくだらしなくベッドに寝転がり、無気力にベッドの天蓋を見つめる。
暇だ、退屈だ、何にもやる事がない。思わず慎みの欠片もない欠伸が出てしまうのも仕方ないだろう。
何をさせても嫌な顔一つしないあの鉄面皮な従妹にまた無茶振りでもしてやろうか。
そんな事を考えていると、イザベラの脳裏にある人物が浮かんだ。

「そうだ、アイツがいたじゃないか! 小憎たらしい人形娘なんかを構ってやることなんてないし、そうしよう!
 おい、誰か! 誰かいないのかい!」

ベッドの脇に垂れ下がった紐を乱暴にぐいぐいと引っ張って人を呼ぶ。
血相を変えたメイドたちが入ってくると、イザベラは彼女達に着替えさせるように言い、
イザベラはその人物に会うのが待ち遠しい、といった風ににやりと笑った。



王城『グラン・トロワ』の廊下。イザベラは共回りの1人もつけずにずんずんと廊下の真ん中を歩いていた。
絹のような蒼いロングヘアをなびかせ、その剥き出しの額は窓から注ぐ陽光を眩く反射している。
このイザベラという少女、無能王と名高いジョゼフの娘だからか、父親ほどではないが魔法の才能に乏しい。
その反動なのか陰険かつ傲慢な性格で、一度ヒステリーを起こすと手がつけられない。
彼女の逆鱗に触れて仕事を首になった者も数知れず、様々な意味で城の者に恐れられている。

が、そのイザベラが最近は丸くなった、と城の者は噂している。

無茶振りをされる回数が今までの半分ほどに減ったととある使用人は語る。
短気でヒステリー持ちな彼女が、今までに比べ若干優しかった、と側仕えのメイドは語る。
サボタージュする事も多いが、授業の際はある程度真面目に受けるようになったと教育係は語る。
あの気性が激しく、燻った導火線の付いた火薬樽のような王女様が、
『今までよりマシ』程度であるがほんのちょっとだけ真っ当な王女らしくなったのである。

「まさか偽者に……?」

「いや、階段で転んだんじゃないか、姫様足元見ないで階段下りるから……」

「俺は怪しげなポーション飲んだって聞いたぞ」

そんな口さがない噂が囁かれるのも無理はない。
その位、城で働く者たちにとって「ガリア王女イザベラ」は恐怖の対象であったのだ。
そんな彼女がちょっとだけ優しくなったとあれば、それはプチ・トロワを揺るがす一大事だろう。
だが、真実は全く違う。偽者に摩り替わったわけでも、転んで頭を打ったわけでも、
ましてや怪しげなポーションを飲んだわけでもない。


520瀟洒な使い魔 第8話 2/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:28:31 ID:jt4jGQn2
「ビャクレン、いるかい? 入るよ!」

イザベラはある部屋にたどり着くと、乱暴に叩き付けるノックの返事も聞かぬままに部屋に押し入る。
部屋の中には先客が3人。まず1人目はベッドに腰掛けた頭頂付近が紫に染まった茶色のロングヘアの女性。
先日イザベラの父、ジョゼフに召喚された使い魔、聖白蓮だ。
もう1人はソファに寝転がった5歳ほどの美しい金髪の少女。
最後の1人は、同じソファに座っているイザベラと同じ蒼い髪を短く切りそろえ、眼鏡をかけた小柄な少女。
ご存知、風のトライアングルメイジ『雪風』のタバサである。それを見た途端、イザベラの顔が不機嫌になる。

「なんで人形娘がここにいるんだい! あんたにはエズレ村のミノタウロス退治って任務を任せたばっかりだろう!」

実はこのイザベラ王女、ガリア王国が擁する騎士団の1つ、『北花壇警護騎士団』の団長である。
ヴェルサルティル宮殿はその別名が『薔薇園』と呼ばれるほどの無数の花、そして花壇にあふれた場所である。
その為、由緒あるガリア騎士団はその花壇の名前と方位から取った名が付けられている。
だが、唯一『北』のみは花壇が存在せず、また公式的には騎士団は存在しない『事になっている』。
つまり、『北花壇警護騎士団』とは非公式と言う立場から様々な汚れ仕事を処理する闇の騎士団。
非凡な才能ながらも表舞台に立つことができない者や、他に類を見ない門外不出の秘儀を持つ者。
また、表の世界で存在を抹消された者などが集まる魔窟であり、タバサもまたその団員である。

イザベラがその団長を務めているのは父であるジョゼフの気まぐれに過ぎないが、
部下の花壇騎士に任務を命ずる権限を持っている。
そのため、少し前にはるばるトリステインから呼びつけたタバサに任務を押し付けたのである。
そのタバサがこんな所でお茶をしていれば、それはイザベラ王女でなくともムっとするだろう。

「まあまあ、イザベラ様。引き止めたのは私なのですから、そうタバサちゃんを怒らないであげてください。
 それに任務に行く前に一休みしてからでも遅くありませんよ? はるばる千リーグ以上も飛んできたんですから」

その眩い額に青筋を浮かべて怒るイザベラを宥める白蓮。
ジョゼフの使い魔となった後、白蓮は国王直属の女官、そしてガリア花壇騎士としての地位を得た。
一般には使い魔と言うことは伏せ、かつジョゼフの側に居ても怪しまれないようにする為だ。
当然反発もあったが、白蓮が優れた力を持つ異国のメイジであることを示すとそれも収まった。
口さがない者達からは『無能王の愛人』などと陰口を叩かれているが、
元々人が良く心優しい性格の白蓮は多くの者に好かれ、それなりに受け入れられている。
貴族だ平民だという貴族特有の選民思想がないため、主に平民の兵や使用人からの人気が高い。

イザベラは白蓮になだめられてなんとか機嫌を直す。
そして、それと同時にしまった、という顔をした。白蓮の性格を思い出したのだ。
ジョゼフ・イザベラ親子とは違いそれなりに好かれている彼女だが、
生来のお人よしかつおせっかいな気質のため、タバサが押し付けられる任務にたびたび着いて行く事がある。
その上、たまに誰かしらを連れてくる事がある。タバサの横に居る、エルザという少女もそうだ。
確か、つい先週白蓮の部下として王宮に仕えるようになったリュリュと言う少女もそうだったはずだ。
もっとも、あの少女は普段は旅をしたり城下で料理の研究をしているので、王宮に居る事は少ないが。
そんな彼女であるため、タバサが任務に行くとなれば付いて行ってしまうに違いない。
そうなってしまっては白蓮と遊んだり話を聞けないではないか、と内心で毒づく。
521瀟洒な使い魔 第8話 3/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:29:12 ID:jt4jGQn2
元々、イザベラは最初から使用人に恐怖されるような性格ではなかった。
ジョゼフが天才と呼ばれた弟シャルルと比較され続けてきたように、
イザベラもまた従妹に当たるシャルルの娘シャルロット姫と比較され続けてきた。
シャルロットが魔法に関して非凡な才能を発揮したというのも原因の一つだろう。
イザベラは幼い頃より、本心から認めてもらえることがほとんどなかったのだ。
母は今は亡く、肉親であるジョゼフは一人娘であるイザベラになんら関心を持っていない。
それが今に至り、使用人に恐怖される『恐ろしいイザベラ王女』を生み出したのだろう。

そこへやってきたのが白蓮である。
元々人であろうと人外の者であろうと分け隔てなく接するのが白蓮の常であり、
また国王の娘と国王の側近ということで距離も若干近く、ジョゼフが戯れに世話を任せたのが出会いである。
当初は口うるさくイザベラの横暴を諌めることが多くイザベラからは嫌われていたが、
逆に言えば、このガリアで唯一イザベラと真正面から向かい合い、その本心を余すところなく受け止めたのだ。
それはイザベラにとっては初めてのことであっただろう。

何せ、今までイザベラに向けられる視線は怯えか、侮蔑か、媚びるようなものしかなかったからだ。
かの簒奪者の娘、ということで暗殺されかけた事も一度や二度ではない。
母が亡くなってより、白蓮のような真摯でひたむきにイザベラに接する人物などガリアには存在しなかったのである。
それから、次第にイザベラは変わって行った。その激しい気性自体はそのままだったが、
白蓮に対してのみはいつもの意地悪い笑みではなく素直な笑顔を見せるようになった。
使用人たちが垣間見た僅かな変化はその片鱗だろう。

まあ、つまるところイザベラに何が起こったのかと言うと、
『心を許せる友達が出来ました』と言う一言に尽きるのである。
友達と言うよりは、親子といった方が正しいのかもしれないが。



瀟洒な使い魔 第8話「住職が見たガリアの原風景」



「…………」

白蓮は、エズレ村へ行く途上の空でふと物思いに耽っていた。
それが何かと言えば、ジョゼフの使い魔という立場にある自分のことである。
白蓮は使い魔として召喚されるより前は、咲夜の住んでいた『幻想郷』と呼ばれる地に居た。
最も、幻想郷に来るより前は1000年ほどさらに別の世界に封じられていたため、
幻想郷の住人としては新参者の部類に入るが。

白蓮は魔法使いである。ただし、ハルケギニアにおけるメイジとは少々違った存在だ。
幻想郷における魔法使いとは、種族としての『魔法使い』と、人間が魔法を会得した者、
そして人間から『魔法使い』に転化した者に分かれる。白蓮は3番目、人から転化した者である。
魔法とは性質としては妖術のようなもので、基本的には人外の者が振るう術である。
そのため、転化した当初の白蓮はその力を維持するために人外の者を敬った。
当初は自分のためであったが、人外の者たちと触れるにつれ、その不憫な過去を知り、
その力になりたいと思い変わって行った。
522瀟洒な使い魔 第8話 4/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:30:08 ID:jt4jGQn2
そしてその思いは今も変わっておらず、人と人外の者が手を取り合い暮らせるような、
そんな平穏な世を作りたいと思っている。
ハルケギニアで任務についていったり、だれかしらを連れ帰ったりしているのもそのためだ。
少し前に連れ帰ったエルザという少女もまた、この世界では吸血鬼と呼ばれる妖魔である。
メイジに両親を殺され放浪しながら血を吸っていたようだが、
このままではいつか殺されてしまう、と思い、説得の末人を襲うことは止めて貰った。
周囲には日の光に弱い病にかかった子供で、捨て置けず引き取った、としている。
血を吸うこと自体は生態であるため止めさせる事はできず、
普段は血液に近い牛や山羊の乳を飲んでもらい、月に一度白蓮自身の血を与える事にしている。

だが、そういった白蓮自身の目的とは別に、白蓮は気がかりを抱えていた。
それは、一応の主人であるジョゼフの事だ。
ここ暫く彼の使い魔として側にいて、2つ分かった事がある。
まず1つは、彼は無能などではないということだ。
世間では無能王などと呼ばれ蔑まれているが、その実恐ろしいほどに智謀に長けた男である。
大局を見る目、明晰な頭脳、柔軟な思考に裏打ちされた応用力や発想力。
それを政治のために、民の為に用いれば、けして無能などとは呼ばれなかっただろう。

そして2つ目。彼が、とても悲しい男である事だ。
幼い頃より天才と、神童と呼ばれた弟、シャルルの陰に隠れ、比較され続けた。
その頃を知るものに聞けば、実の父と母にすら疎まれていたと言う。それはどれほど辛い事だったろう。
ジョゼフに聞いたところによれば王位は簒奪したのではなく正等に継承されたとのことだが、
それを心の底から信じているものなど少なくとも城にはいなかった。
無理もない、日ごろから遊興に耽っている『無能王』を信じるものなど誰も居ないだろう。
彼自身も誰にも心を許していないと感じる。使い魔である自分にも、娘であるイザベラにさえも。

白蓮もまた伝説の僧侶と呼ばれた弟を持つ為、ジョゼフの気持ちはある程度は理解できる。
あるいは、そういった要素こそがジョゼフに自分が召喚される要因となったのかもしれない。
だからこそ思う。自分は何のためにこの地に呼ばれたのだろう、と。
結論はほぼ出ている。自分は救わねばならないのだ、あの悲しい男を。
手に入れた情報によれば、ジョゼフは今、密偵を用いてある男をそそのかし、他国で内乱を起こしたという。
心底恐ろしい男だと思う。表では愚鈍な王を演じながらも、
裏では策謀を駆使して1国を手玉に取り、直接手を下さずに滅びに向かわせている。

弟の存在がジョゼフをあそこまで歪ませてしまったのだろうか?
いつか彼に聞いた事がある。宮中で囁かれている、弟を殺したと言うのは事実なのかと。
彼は事も無げに応えた。そうとも、余が暗殺者を雇って暗殺させたのだ、と。
白蓮自身も命蓮に嫉妬や憎しみの感情を抱いた事はある。だがそれは持続することはなかった。
なぜなら、命蓮は弟なのだ。血を分けた肉親に殺意を抱く事などできない。

いかに比較され続けたとはいえ、そこまでするジョゼフの心中は如何様なものだったのだろう。
弟を己が手にかけるほど、彼は実の弟を憎んでいたのだろうか。
その憎しみの対象が居なくなった今、彼はその手を世界に広げんとしているのだろうか。
止めなければならない、と白蓮は確信する。これ以上、ジョゼフに罪を重ねさせてはいけない。
彼のためにも、イザベラの為にも、そして彼の治めるガリアのためにも。
523瀟洒な使い魔 第8話 5/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:30:56 ID:jt4jGQn2
「……ン、ビャクレン」

神妙な顔で悩んでいる白蓮の肩が叩かれる。タバサだ。
思わず我に返った白蓮が周囲を見回すと、目の前には鬱蒼と茂る森と、森を背景に広がる小さな村があった。
どうやら考え事をしている内に目的地であるエズレ村へ到着していたようだ。
ふるふるとかぶりを振ってシルフィードの背より降りる。すると、1軒の家から老婆が出てきた。
ボロボロの麻の衣服を纏い、穴の開いた靴を履いた、みすぼらしい姿の老婆であった。
見れば家々と戸が開き、ぞろぞろと村民が現れる。白蓮は咳払いを一つすると、
穏やかな笑みをたたえて老婆たちの前に歩み出た。

「エズレ村の方々ですね? 領主のエルメダ様よりミノタウロス討伐の依頼を頂いて参りました。
 私はガリア花壇騎士、白蓮・シュヴァリエ・ド・聖と申します」

「同じく花壇騎士、タバサ」

白蓮が一礼し、その横でタバサがぽつりと呟く。
それを聞いて、先頭の老婆の目から涙が溢れ、涙ながらに状況を説明しだした。
最近、村の近くの洞窟にミノタウロスが住み着き、若い娘を生贄に要求しているのだという。

「10年ほど前にも一度、あの洞窟にミノタウロスが住み着いたのでございます。
 その時は行きずりの騎士様にお頼みして退けていただいたのですじゃ……」

ドミニクと名乗った老婆はとつとつとそう語る。
今回住み着いたミノタウロスは、まず最初にドミニクの孫、ジジに目をつけた。
周囲の村人より、ドミニクが先頭に立って必死に訴えているのはそのためだろう。

「ジジはまだ17、まだまだこれからだというのに……
 騎士様、どうか、どうかお願いしますじゃ! 孫を、ジジを救ってやってくだされ!」

号泣しながらすがり付いてくるドミニク。その枯れ枝のような身体を優しく抱き、
白蓮は小さく、しかし力強く頷く。国とは民に支えられる王が合ってこそ成り立つもの。
すなわち、民なくしては国とはいえない。白蓮は思う、ジョゼフを、ガリアを救う為には、
ますドミニクのような者達から救わねばならない。
それにこの村を救えないようでは、あの深い絶望に包まれたジョゼフを救う事などできないのだ。

「勿論です、ドミニクさん。私はそのためにやってきたのですから。
 その前に、お宅に案内していただけますか? お孫さんに一つだけお願いがあるのです」

白蓮はそう言うと、ドミニクを安心させるような暖かな微笑を浮かべた。



その夜、村はずれにあるドミニクの家で、白蓮とタバサは歓待されていた。
王宮で出される料理とは比べるべくもなかったが、精一杯の心を込めて作られた料理は、
2人の心にしみこむような不思議な暖かさがあった。

「騎士様のお口に合うかはわかりませんが……」

「いえ、こう言った心の篭った持て成しは何物にも変えがたいものがあります。
 命に代えてでもこの任務を果たさなければならないと、一層心が奮い立ちました。ねえ、タバサちゃん」
524瀟洒な使い魔 第8話 6/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:31:43 ID:jt4jGQn2
黙々と料理を胃に放り込んでいたタバサだが、白蓮に話を振られるとこくりと頷く。
そして食事が一段落付いた頃、ドミニク一家に詳しい事情を聞く。
事の起こりは一週間前、村の掲示板に獣の皮に血文字で記された脅迫状が貼り出されたのに端を発する。
それにはこう記されていた。

『次に月が重なる夜、森の洞窟前にジジなる娘を用意するべし』

荒い筆跡ではあるがこの世界の公用語であるガリア語で記されたそれは、
10年前とほぼ同じ内容でエズレ村を絶望に陥れた。
あの時は村にある程度蓄えもあったため、それをはたいて街に行き、ラルカスという貴族に依頼した。
だが、今回は村を挙げて金を集めても3エキューにもならない。
それでも何もしないよりはと領主に依頼をしたのだが、半ば諦めていたのだという。

「それがあんな立派な竜に乗った騎士様に来ていただけるとは……
 本当に、本当に有難い事ですじゃ……」

何処にそんな水分があったのかと言うほどに涙を流すドミニク。
その様子を見ながら、タバサは声を潜め、白蓮に話しかけた。

「ビャクレン、あなたはさっき何か策があるようなことを言っていた。
 ミノタウロスはトライアングルの私でも勝てるかどうかが分からない難敵、勝算はあるの?」

「勿論。そのための秘密兵器もありますから、少なくとも負けはしませんよ」

タバサの問いににこりと微笑んで頷くと、白蓮はジジに笑みを向けた。
視線を感じたジジが、おずおずとその意味を問う。

「あの、騎士様。何か……?」

「先程、お孫さんにお願いがあるといいましたよね? ジジさん、少し協力していただけないでしょうか」

そう言うと、白蓮はリュティスより持ち出した荷物が入っている袋の口を緩めた。



翌日の夜、白蓮たちは洞窟の入り口に立っていた。件のミノタウロスを退治する為だ。
その場には白蓮とタバサ、そしてジジ。先程まではジジの父親もいたのだが、
ただの人間ではミノタウロスには傷一つも付けられない。そう説得して村へと返した。
ジジの身体は縄で縛られており、白蓮がその背を押すと洞窟の入り口に座り込む。
それを確認すると2人は近くの茂みに隠れ、息を潜めた。ジジを囮にしておびき出すのだ。

「さて、これで後はミノタウロスの出てくるのを待つだけですね」

きりりと表情を引き締めて洞窟に目をやる白蓮を横目で見ながら、タバサは思案する。
この女は何者なのだろう。異国のメイジだという話だが、杖を持っている様子はない。
メイジの使う『系統魔法』は普通杖を用いねば使えない。使えるのは亜人や妖魔の使う『先住魔法』くらいだ。
ならばメイジではないのか、といえば否だろう。その体から立ち上る魔力は常人を軽く凌ぎ、
何度も杖も無しに魔法を使い、空も飛んで見せた事もある。
あのジョゼフがある日突然連れてきた、というからまた愛人かと思えば、そうではないようだ。
ジョゼフとは床を共にしていないようだし、何より本人がそういったことを嫌う。
自分の任務についてくる事が多いが、監視だろうか? それにしては色々と疑問が残る。
525瀟洒な使い魔 第8話 7/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:32:32 ID:jt4jGQn2
白蓮の普段の態度はおよそジョゼフの命で動いている者とは思えない。
ジョゼフの怠惰を諌め、イザベラの横暴を諌め、平民の意見を聞き、時にその身を投げ出して助ける。
自分もいわゆる『普通』の貴族ではないが、白蓮はそれに輪をかけて『普通』ではない。

彼女ならば、協力してくれるだろうか。
ふと、タバサの脳裏にそんな考えが浮かぶ。完全に信用が置ける訳ではないが、少なくとも善人ではあるようだ。
彼女は困っている人間には例外なく手を差し伸べる。ジョゼフ直属の女官であるなら、
自分がこういった任務を行っている『事情』も知っているはずだ。頼めば一も二もなく協力を申し出るだろう。
もっとも、彼女が自分を油断させようとしている演技をしている可能性がないではない。
だが、何となくそれはないだろう、と思えてしまう。なぜなら、いつも彼女が浮かべる暖かな笑顔は、
今は失われてしまった、かつて母の浮かべていた笑顔によく似ていたからだ。

だから、今はただ彼女を見極めよう。本当に信用するに足る人物なのか、
『雪風のタバサ』ではない、本当の自分を打ち明けるべきなのかを。




双月が重なり、辺りが薄暗くなると、白蓮達が潜む場所とは洞窟を挟んで丁度反対側にある茂みが動いた。
2人は身構えると同時に、そこから大きな牛の頭が現れる。だが牛ではなく、
牛の頭に大男の体がくっついている。牛頭人身の怪物、ミノタウロスだ。
2メイルはある巨躯を揺すりながら、巨大な斧を片手にジジへと近づいていく。
ジジはその様子を見て「ひっ」と声を上げるが、手に握られている斧を見て怯えながらも沈黙する。
タバサは杖をミノタウロスに向け詠唱を始めるが、白蓮はそれを制し様子を見守る。
ミノタウロスはジジを抱え上げると、そのままもと来た道を引き返し茂みに消えた。
その様子を見ながら、2人は顔を見合わせた。

「あの、タバサさん。今のがミノタウロス、ですよね?」

「……そのはず」

2人の頭上には疑問符が浮かんでいた。なぜなら、あのミノタウロスからは亜人特有の獣臭さがなかったからだ。
加えて言えばその瞳の焦点が合っていないような気がしたし、頭の毛並みと腕の毛並みが違うような気がする。
腕の方の毛並みはなんというか、ただの毛深い人間、程度のものだったように見えた。
それに先程ジジを持ち上げた時、「よっこらせ」というくぐもった男の声が聞こえた。
つまるところ、亜人ではなくただの変装している人間に見えたのだ。そこから導き出される答えは……

「つまり、人攫いがミノタウロスの変装をして、と言うことでなんでしょうか」

「恐らく。考えてみれば、あの脅迫状は色々と不自然だった。
 ミノタウロスは子供なら何でもいい、態々選り好みなんてしない。
 人攫いと考えれば合点も行く。あの村で『売り物』になりそうな対象がジジ、そう考えればいい」

「なるほど……ならば後を追いましょう。ミノタウロスでないにしろ、人攫いなど許せる事ではありません。
 ここで捕まえられればそこからルートを辿って一網打尽に出来る可能性もありますしね」

その言葉にタバサはこくりと頷き、懐に収めたナイフの感触を確かめると白蓮に先んじて茂みを出た。


526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 15:33:18 ID:el3f63tx
>>508
その発想はマジで面白いと思った
527瀟洒な使い魔 第8話 8/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:34:46 ID:jt4jGQn2
ジジの連れ去られた先には多少開けた場所があり、そこでは数人の男達がたむろしていた。
カンテラに照らし出されたのは5人。各々ナイフや銃などの武器を持ち、皮の鎧を着込んでいる。傭兵だろう。
傭兵達の剣呑な目の輝きに怯えたのか、地面に投げ出されたジジが震えながら声を搾り出す。

「あ、貴方達は……」

「お前にゃ関係ねえ。しかしまあ、昔ミノタウロス騒ぎがあったからか決断も早かったみたいだな。
 実際にミノタウロスの怖さを知ってりゃ、そりゃ臆病にもなるか」

「お陰で仕事もやりやすかったがね。全くミノタウロス様様だぜ」

げらげらと下品に笑う男達の耳に、茂みを掻き分ける音が届く。
その瞬間男達は笑いを止め、音に対して各々の武器の特性に最適な位置へと移動する。
ジジは一番前のナイフの男が抱え、喉元にナイフを当てた。
そして少しの後、そこに現れたのはタバサと白蓮。女2人と警戒を解きかけた男達だが、
タバサの持つ大きな杖を見て油断できない相手と判断。じりじりと下がり始める。

「やはり、そういう事だったのですね。神妙に。ガリア花壇騎士、聖白蓮の名において貴方方を捕縛します」

「動けば魔法を使う。余計な怪我をしたくないなら動かない方がいい」

白蓮が毅然と言い放ち、タバサが杖を構えて男達に向ける。
怯む男達であったが、ジジという人質がいたことを思い出すと盾にするように前に出て切先を喉に当てた。
少しでも動けば刺すぞ、という意思表示である。

「う、動くんじゃねえ! こっちには人質が居るんだぞ!」

「好きにすれば良い。人攫い数人と人質一人、1人の犠牲で未来の被害を抑えられるなら安いもの」

タバサはそう言うと、静かに、かつ力強くルーンの詠唱を始める。
周囲に冷気が漂い、タバサの目前に大きな氷の槍が現れる。『ジャベリン』の呪文だ。
完成するや否や躊躇なくソレを放とうとしたタバサだったが、
横合いから飛んで来た別の『ジャベリン』によって槍が破壊される。
タバサは視線を横合いに向けるが、茂みが見える程度でメイジの姿は見えない。
恐らくこの人攫いたちの主犯格なのだろうが、それなりにやる相手のようだ。

「ビャクレン、ここはお願い」

「分かりました」

タバサは白蓮に目配せをするとメイジを追うべく森へと飛び込み、程なくして冷気と轟音が響く。
メイジと接敵したのだろう。それを確認し、白蓮は腰に据えた鞘から小ぶりなナイフを抜く。
そしてナイフを向け、表情を消して傭兵達に降伏勧告をする。

「余り人を傷つけたくはないので、素直に縛についていただけると有難いのですが……」

「へっ、1人で何ができるってんだ? さっきのチビとは違ってあんたはお人よしそうだし、
 何より杖も持ってないってこたぁ平民だろう。なら人質も効果があるだろ? さ、そこをどいてもらおうか」
528瀟洒な使い魔 第8話 9/10 ◆MaDVEa.WG6 :2009/12/13(日) 15:35:40 ID:jt4jGQn2
傭兵達はにやにやと笑うとナイフを頬に当て、軽く滑らせる。
ジジの滑らかな肌が浅く切り裂かれ血が垂れるも、白蓮は溜息を一つつき、告げる。

「……やはりこうなりますか。本当に嘆かわしい……
 その行い、誠に浅く、大欲非道である。いざ、南無三―――!」

声と共に白蓮の額が……正確には、額に刻まれたルーンが輝く。
『ミョズニトニルン』と呼ばれる、咲夜に刻まれた『ガンダールヴ』同様、かつて始祖が従えた使い魔の1人。
白蓮に刻まれたルーンは、『神の頭脳』とも『神の本』とも呼ばれるその使い魔のものであった。
そのルーンの光に反応するようにジジの体がびくりと震え、すぐに解けるように結んであった縄を解き、
体が傷つくのも構わず自分を捕まえていた傭兵を突き飛ばし駆け出す。
驚いた傭兵が思わず撃った銃弾をその背に受けるも、さして堪えた様子もなく白蓮の前にたどり着く。
振り返ったジジを見て傭兵達は驚いた。その顔からは表情と言うものが抜け落ち、仮面のようであったからだ。
目の前に来たジジに向け白蓮がルーンを口にする。するとその体が縮み、小さな人形となった。
その人形を拾い上げ、白蓮は言葉を続ける。

「スキルニル、という古代のマジックアイテムがあります。
 それは血を受けると、その血の持ち主そっくりに変身するという代物です。
 私は王都を発つ前に2つのマジックアイテムを持ち出しました。それがこの1つなのですよ。
 まさか、エズレ村を救う為だけにそんなものを持ち出すなんて思いもしなかったでしょう?」

白蓮はそう言うと、厳しい顔で傭兵達を睨む。
傭兵達は動けない。目の前の人物が、どうやらただの人間ではない事に気付いてしまったのだ。

「仏の顔も三度まで、と言う訳ではありませんが、貴方がたには一度灸をすえねばならないようですね。
 少々痛くします。頭を冷やして反省なさい」

もう一度、強く『ミョズニトニルン』のルーンが輝く。
そして白蓮の口から再びルーンが紡がれると、
傭兵達を閉じ込めるような氷の嵐『アイス・ストーム』の呪文が完成する。
それ自体は数秒で消えたが、髪や衣服を凍りつかせた傭兵達の戦意は根こそぎ砕かれたようだ。

「死なぬように手加減をしました。これ以上やるというのであれば命を奪わざるをえませんが、
 どうしますか? 降伏してください。出来るならば殺生はしたくないのです」

先程と同じ厳しい声で、白蓮が傭兵達に問う。
傭兵達には、その問いに頷く他に出来る事はなかった。



「終わった」

周囲で響いていた轟音が止み、痩せ気味の男を引きずりながらタバサが戻ってくる。
男も傭兵同様身体のあちこちを凍りつかせ、腕や足に氷の矢が刺さっている。
タバサの十八番、『ウィンディ・アイシクル』を食らったのだろう。

「こちらも今終わったところです。伏兵が居ないとも限りませんが、
 今のを見て戦意を維持できるほど意志は強くないでしょう」

「ま、何があっても姐さんだったら大丈夫だろ? 俺なしでもさ」
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 15:38:18 ID:nwYxpDK8
支援
530瀟洒な使い魔 第8話 10/10 (代理):2009/12/13(日) 16:02:11 ID:w/xdAUKv
突然、2人の会話に男の声が割り込んだ。傭兵たちの声でもなく、新たに人が来たわけでもない。
白蓮が握っているナイフ、それが新たな声の主であった。

「そうは言いましても、私の使う攻撃用の魔法は範囲が広いので、
 あまりこういうところで使いたくないんですよ。その点地下水さんの魔法ならある程度手加減も出来ますし」

「そう言うもんかね。ま、俺は一介のナイフだ、姐さんの振るいたいように振るってくれりゃそれでいいさ。
 暫くは誰かを操るのも面倒だし、なんだかんだで姐さんと居ると楽しいしよ」

地下水と呼ばれたナイフはそう答える。魔法により意思を与えられたナイフ、
いわゆるインテリジェンスナイフがこの『地下水』の正体である。
元々この地下水は自分を持った相手を操る能力を持つ。その力で持ち主を次々と変え、
自分が持つ系統魔法を操り『持ち主』の魔力に上乗せする、というもう1つの能力を駆使して傭兵をやっていた。
イザベラの指揮する北花壇警護騎士団にも何度も雇われ、様々な任務をこなしてきたのだ。
だがある時イザベラの戯れでタバサを相手にした際、居合わせた白蓮に止められ、
自分を見抜いた眼力や自分が操る事のできない白蓮に興味を持ち、その所有物となった。

白蓮の持つ『ミョズニルニトン』のルーンはあらゆるマジックアイテムを操る。
その能力はインテリジェンスナイフである地下水にも及び、
地下水の支配を跳ね除けたのもその能力のうちである。
また、支配されないまま地下水の能力を最大限に行使する事も可能で、
先程のアイス・ストームはその力を用いたものだ。
白蓮自体は系統魔法を扱えない。が、魔法の才能や魔力の量は並外れている為、
地下水の能力を応用すればスクウェアクラスの魔法をも操る事ができる。
伊達に数百年以上魔法使いをやっているわけではないのであった。
最も『ミョズニルニトン』の力や白蓮が使い魔であることが表沙汰になると問題があるので、
公式的には地下水の方が力を調整していることになっているが。

「さて、事件も解決しましたし、あとは村の皆さんに報告して、
 付近の町の衛士さんに彼らを引き渡せば任務完了ですね。
 タバサちゃんは先に魔法学院に帰っても構いませんよ? イザベラ様への報告は私がしておきますし」

「心配無用。それに、シルフィードがいないとビャクレンの移動手段がない」

「あ、それもそうですね……うーん、やはり私も風竜かガーゴイルでも貰うべきでしょうか。
 いつまでも他人に頼ると言うのも問題ですし……今度イザベラ様に掛け合ってみましょう」

「あの姫さんより王様に直で言った方がいいかもな。どっちに言っても大して変わらない気もするけどよ」

そんな風に和やかに話していると、不意に自分達の来たほうの茂みからがさがさと音がた。
同時に、重量級のゴーレムが歩いてくるような軽い地響きが響く。
エズレ村の住民が様子を見に来た、と言うわけではないだろう。

「何か来る。とても大きい」

タバサが杖を音のする方に向け、いつでも魔法を放てるようルーンの詠唱を開始する。
白蓮もまた地下水を構え、ルーンを詠唱する。そうしている間にも音は近づき、地響きもまた近づいて来た。

「―――嬢ちゃん、姐さん、来るぜ」

地下水の声と同時に茂みが一際大きい音を立て、2.5メイルもある巨大な影が姿を現す。
両腕があり、二本の足で歩いているが『それ』は人間ではない。
ボールを繋ぎ合わせたような尋常ではない盛り上がりを見せる筋肉を供えた肉体。
先程のミノタウロスもどきの傭兵が持っていた斧がナイフに見えてしまうような、無骨で巨大な斧。
そして、その巨体に相応しい大きさの牛の頭部に、漂う獣臭。
このハルケギニアにおいて、ミノタウロスと呼ばれる亜人がそこにいた。
531瀟洒な使い魔 第8話 あとがき (代理):2009/12/13(日) 16:04:03 ID:w/xdAUKv
そんなわけで第8話は終わりです。
3話以来大分放置してましたが、ようやくガリアサイドを投稿できました。
エルザとか地下水のエピソードは割愛してますが、ご了承の程を。
ちょっとガリアサイドが延びたので年内にアルビオンは無理そうです。
待っていた方おりましたらごめんなさい。
規制解けたのにまた規制とは、ちょっと気が急いていたかな……
ともあれ、ガリアサイドももうちょっと続くのでお付き合い下さい。

代理はここまでです。うっかりsage忘れてしまい申し訳ありません。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 16:21:19 ID:cT4RaFTG
乙でした。
ミノタウロス逃げてー!
533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 16:22:43 ID:43z/0WXP
乙!
イザベラ様かわいいよイザベラ様
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 16:35:24 ID:eVqSSB3u
瀟洒&代理の人乙でした。

エルザは保護されたから彼女も幻想入りかな?
イザベラは丸くなるのは予想通りでしたが、ジョゼフは単体で動き始めましたか。
まあ、聖が内乱を煽るのはどう考えても無茶がありましたしね。
問題はこのミノタウロス。
生かすか、殺すか。生かしそうだけどどういう風になるのか楽しみです。
535ウルトラ5番目の使い魔:2009/12/13(日) 16:41:13 ID:AJcW9Y6R
瀟洒の人、乙です。
皆さんこんにちは、78話の投下準備ができましたので、問題ないでしょうか?
よろしければ10分開けまして、16:50より開始いたします。
536名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 16:45:44 ID:cT4RaFTG
待ってました!
ウルトラ支援。
537名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 16:46:21 ID:JghFaptG
ウルトラの人来たー 支援
538名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 16:48:52 ID:QTWqPI7j
「ウルトラ!」「しえーん!」
539ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (1/13):2009/12/13(日) 16:51:44 ID:AJcW9Y6R
 第78話
 第四の異世界
 
 時空怪獣 エアロヴァイパー 登場!
 
 
 運命の時、と表現される時間がある。
 歴史というものは、絶え間なく流れる時間の記録であるだけに、そのターニング
ポイントとなる数日、数時間、数分、あるいは数秒が特別なものとして記録される
ことなどはざらである。
 ただし、歴史とはあくまで人間のものである以上、その場所にいた人間の
行動が結局は結果を左右する。もしもあのときあの場所に、あの人がいたら、
こう行動していたらというIFは、常に後世の人の想像力をかきたててくれる。
 さて、今日、この場合のIFの課題は、
『もしもアルビオン内乱の最終時に、トリステイン軍の援軍が間に合わなかったら
どうなっていたか?』
 もしこのIFが現実となっていたら、大軍を擁するとはいえ統率を欠く王党派は
壊滅し、遅れてやってきたトリステイン軍も各個撃破されていたであろうことは、
後世の歴史家が等しく認めるところであるが、現実にはこのときアンリエッタは
後世の歴史家の冷笑の対象になるつもりはなく、脱落者が続出するのも
かまわずに軍隊を急がせ、とうとうわずか半日の行程でタルブ〜サウスゴータ間を
踏破することに成功した。
「ここに、ウェールズさまがいらっしゃるのですね」
「はい、信じられない……この距離を本当に一昼夜で踏破してしまった」
 アルビオンで生まれ育ったはずのロングビルも、決して平坦なだけではない
この大陸の半分近くを、それでも一〇〇〇以上の兵を保ったまま走りきった
ことが常識的には信じられなかった。
 
 だがこのとき、場合によってはその努力も水泡に帰していたかもしれなかったのである。
 
 才人たちやロングビルが旅立ってからすぐ後、アルビオン軍の大半は
気絶から覚めていたが、洗脳時の記憶の欠落と、状況がわからないことから
混乱に陥っていた。しかもそれを収めるには当然ながら司令部からの
状況説明と指示が必要であったのに、トップであるウェールズ王子が
近来の記憶の大半を欠落させて発見された。
 このため将軍や参謀たちもどうすることもできずに、ウェールズを欠いた
ままの会議も、船頭多くしての言葉どおりに紛糾するだけで何一つ決まらず、
しまいには代理指揮官として誰が指揮をとるかということで揉めだして、
このままでは同じように混乱するレコン・キスタ軍もあわせて同士討ちと
いうこともありえたのだが、激発寸前というところで司令部に怒鳴り込んできた者がいた。
「御免! アルビオン王国皇太子殿、トリステイン王国よりの大使である!!」
 衛兵を殴り倒しかねない勢いでアニエスが乱入してきたことにより、
混乱していた座はあっけにとられた。彼女はそのまま数十人の
いかつい男たちを見渡すと、よく響き渡る声で姓名と階級を名乗り、
ウェールズ皇太子にお目通り願いたいむねを伝えた。
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 16:51:52 ID:OhAleopM
しえんえん
541ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (2/13):2009/12/13(日) 16:53:44 ID:AJcW9Y6R
 もちろん、突然のこの乱入者に対して、「今それどころではない」、
「たかが一隊長ごときが」「シュヴァリエ程度が来るところではない」、
「戦場に女がいる場所はないわ」などなどの罵声が飛んだが、
そのようなものはトリステイン王宮で聞き飽きたアニエスは息を
大きく吸い込むと一喝した。
「私はアンリエッタ王女よりの直接の命で全権を与えられた者である。
私への侮辱はトリステインへの侮辱、ひいては宣戦布告として
受け取るがよろしかろうな!」
 その瞬間、居丈高だった貴族たちがいっせいに口を閉じた。
 トリステイン王家の紋章が大きく描かれた書状をかざして見せ、さらにかかる
事態が起きた場合には、卿らに責任があるものと報告するがよろしいなと、
念を入れて脅しをかけると、貴族たちの喉は凍結してしまった。
 彼らのような貴族というものは、家名や名誉に傷がつくことを恐れるために
自らが責任をとらされることを嫌がるものだということを、アニエスは経験から
知っていたのだが、内心では、まったくどこでもこういった輩に違いはないなと、
つばを吐き捨てたい欲求にかられていた。
 が、そういった貴族の悪弊は別としても、ここにそろった者たちは文官にせよ
武官にせよ、王党派をここまで再建させるのに貢献してきた非凡な人材
には違いなく、王党派がこの難局を乗り越えることができたときには
アルビオン再建のために必要となることはわかっていたので、アニエスは
彼らへの不満に有給休暇を与えて心から追い出すと、ここにいる全員はおろか、
陣地全体に響き渡るような声で叫んだ。
「アルビオン皇太子、ウェールズ・テューダー殿! トリステイン王国
アンリエッタ王女から直接の親書である。お出ましなされ!!」
 それは、シュヴァリエが一国の王子に出て来いと命令した驚くべき光景
であったが、貴族たちがその無礼をとがめる怒声をあげる前に、よろめくように
そのウェールズ本人が司令部のテントの幕を上げて入ってきた。
「ウ、ウェールズ様……そのようなお体で、まだ動かれては」
「かまわん、トリステインの大使殿に、王子たるものが寝巻きで会うわけには
ゆかんからな」
 現れたウェールズは、ほんの三日前にミシェルが会ったときの精悍さはなく、
やせた顔にくまを貼り付け、立つのも苦しいというふうに息を切らしていたが、
それでも自分の足で立ってここまでやってきた誇りがその目に宿っていた。
「使者殿、遠路ご苦労であったな。見苦しい姿を見せて申し訳ない」
「いえ、わたくしこそ臣下の方々への非礼の数々、どうか平に。それよりも、
こちらをごらんください」
 アニエスから親書を受け取ったウェールズは一読すると、私のいとこは
元気でいるのだな、わざわざ使者をよこしてくれるとは優しい子だと
懐かしそうにつぶやいた。
「トリステインは、我らに対してあらゆる協力を惜しまぬと言ってきている。
ありがたい話だが、私は……」
 ウェールズは、アンリエッタからの書状ということで一時的に気を持ち直した
ようであったが、やはり数ヶ月分の記憶欠落という精神的ショックは大きく、
自分自身を信じられないようになっていた。
542ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (3/13):2009/12/13(日) 16:56:36 ID:AJcW9Y6R
「卿らには信じられないだろうが、私がつい先程目を覚ましてみると、
いきなり何ヶ月もの時間が過ぎていた。しかもその間、王党派は奇跡の
ような勢いで勝利を重ねていったというが、私にはそんな記憶はないのだ。
いったい、私が意識を失っているあいだに私の体を動かしていたものは
なんなのか、それどころか、今ここにこうしている私は本物なのか、
それすらもわからないのだ」
 円盤生物ノーバによって、父王が死んだときに生まれたレコン・キスタへの
憎しみを利用されてコントロールされていた記憶がないのは、彼にとって
おそらく幸福であるのだろうが、自己喪失に加えて、いきなり王党派壊滅の
危機に直面させられて、彼の精神は回復する暇すら無くすり減らされかけていた。
 だが、そのすべてをすでに知ることになっていたアニエスは、いっそ
残酷ともいえる口調で彼の迷いの霧に冷風を吹き込んだ。
「殿下、殿下が過去を失ったというのは事実でありましょう。ですが、
ご記憶にない殿下もまた、間違いなく殿下であったことでしょう」
「どういうことかね?」
「人は、必ずしも自分自身をすべて知っているわけではありません、
怒りや憎しみ、悲しみにとらわれたとき、人は己を失います。それは
思い返してみれば、自分だとは認めたくないことでしょうが、紛れもなく
自分自身のもう一つの姿なのです」
「……まるで、酒に酔って暴れた暴漢のようだな」
「そのとおりです。が、酔いが覚めた後に、暴れたことを酒のせいにするか、
それとも醜行もまた自分自身のしたことだと認めるかの違いはあります。
殿下は、いやアルビオンは今酔いから覚めました。これから、覚めた
頭でなにをするのかは、殿下と、ここに集まった皆様次第です」
 ウェールズは、押し黙って考えた。これからなすべきことは何か、
アルビオン皇太子として、やるべきこと、できることはなんなのか。
「考えるまでもない、我らの悲願はアルビオン王国再興、その意志は、
ここにいる全員のものであろう」
 全員がうなずくのを見ると、アニエスは場合によっては無礼うちに
されても文句は言えないが、どうしても確認しておかねばならないことを聞いた。
「ですが、レコン・キスタもまた、この国を統一したい意志は同じでしょう。
失礼ながら、殿下に彼らと存在を異にする理念がおありなら、お教え願いたく存じます」
 もしここで王家の血筋や伝統などと口にするようなら、所詮その程度の
小さい男とアンリエッタには報告するつもりであったが、臣下たちが
無礼な奴よと激昂する中で、ウェールズはやせた喉からはっきりとした
明瞭な声でその問いに答えた。
「レコン・キスタには、ハルケギニアを統一して聖地を奪回するという理想が
あるが、我々には無い、それが違いだ。ブリミル教徒としては、むろん彼らの
ほうが正しいのであろうが、彼らは民草のことを考えぬ。目的のためなら
何百万という躯がこの地に並ぼうとも理想のためにと恥ずかしげもなく
言い逃れるだろう。我らは、いや私は彼らの理想を許すわけにはいかぬ。
私は、この国のために理念がないことを理念としたいと思う」
 アニエスは周囲の雑音にはかまわずに、ウェールズの言葉を
一言一句残さず聞き取り、大義名分としてはレコン・キスタのほうが
明らかな正当性を持つであろうが、あえてその正当性を否定しようとする
ウェールズの、その心の奥底にまだ理性の光が残っていることを感じた。
543ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (4/13):2009/12/13(日) 16:58:37 ID:AJcW9Y6R
 なぜなら、現実では正しい論理から良い結果が生まれるとは限らずに、
むしろ何人も反論できない正当性を有する意見のほうが往々にして悪用される
ことが多いことを、多くの詭弁家の貴族を相手にしてきたアニエスは知っていたのだ。
 彼女は、ウェールズをとりあえずは捨てたものではないという評価に
落ち着けると、内心に温存しておいた切り札を暴露してみせた。
「民草を第一に思いやる殿下の御心、感服いたしました。あなた様こそ、
この地を治めるにふさわしきお方。実は、ここに来る直前に事態を知りました
わたくしは、使いの者をトリステインへ帰しておきました。使者が到着次第、
出撃態勢にあったトリステイン軍は、すぐにもここへ駆けつけてくるでしょう」
 トリステインから援軍が来ると聞き、場に一気に歓喜の波が通り過ぎた。
むろん、これは無線機や伝書鳩があるわけではないし、この時点では
まだロングビルはタルブに到着していないので、アニエスの一世一代の
ハッタリであったが、その破壊力は絶大であった。
 人間というものは現金なもので、都合のいい流れになると喜んでそれに
乗ろうとする。この場合は、それが彼らの心の中にあった離反、造反
といった打算を吹き飛ばす結果を生んだ。
「アンリエッタは、そこまで私のために」
「そうです、あの方は必要なときに必要な努力を怠りません。殿下、
あなたはどうなされますか?」
「……どうやら、私の眠っているうちにずいぶん世界は変わってしまったようだな。
ならば、私も目やにのついた顔で出迎えるわけにはいかないか」
 それから、わずかに精悍さを取り戻した笑みを浮かべたウェールズは
臣下たちを叱咤して、軍の再編を図り始めた。それはとぼしいエネルギーを
やりくりしての、再編というより瓦解をかろうじて防いでいるといった
ものであったが、アニエスもともすれば不遜な考えを持とうとする貴族を
怒鳴りつけながら、ついにトリステイン軍の到着まで持ちこたえることに成功した。
 
「アンリエッタ、まさか君自身が来てくれるとは」
「ウェールズさま、ご無事でなによりです」

 トリステイン軍来る! という報はすぐさま全軍を駆け巡り、動揺していた
アルビオン軍の士気を爆発的に高めた。アンリエッタは到着した早々に自軍の兵の
半数をアルビオン軍全体に散会させ、援軍の情報を大々的に宣伝したのだ。
それによって、武装解除されていたレコン・キスタ兵も、元々は勝ち馬に着きたがる
傭兵ばかりであるから、形勢が変わったと見るやすぐさま王党派への帰順を要望してきた。
 これで、王党派軍は総勢二十万人にまで膨れ上がったことになるが、
アンリエッタはウェールズに、それらには多数の非戦闘員や、または場合に
よってすぐさま敵になりかねない危険分子も混じっていると告げ、平民は
その場で、レコン・キスタの傭兵たちは武器を取り上げさせた状態で、
どちらにも金子と食料を与えて解散させた。
544ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (5/13):2009/12/13(日) 16:59:54 ID:AJcW9Y6R
「どうにも、残った兵力が七万になっては、さびしいものだな」
「いいえ、彼らには戦場で戦うよりも、もっと重大な役割がありますわ」
 兵力の減少を単に残念がるウェールズと違って、アンリエッタには
各地へ散った十三万人の人間に大きな期待をしていた。それは、
マザリーニから教わった政治戦略の一つ、
「平民一人には国を動かす力はありませんが、町一つの平民に流れる噂話は、
一国を動かす力を持つことがある」
 風聞、噂というものは、昔から人間を大きく動かしてきた。
 古今東西の歴史を紐解いても、企んでもいない反乱の噂が流れたことに
よって王に疑われて取り潰された大名や、反対に無名の人間が一夜にして
英雄に祭り上げられた例などは枚挙にいとまがない。
 アンリエッタが狙ったのは、国中に散った十三万人の口から、トリステイン軍が
援軍が来て、もはや王党派の勝利はゆるぎないとアルビオンの全国民に知らしめ、
その協力を得ると共にレコン・キスタを四面楚歌に追い込み、自壊を招かせることだった。
むろん、ヤプールの傀儡であるクロムウェルには効かないだろうが、その他の
レコン・キスタの人間には大いに効果が期待できる。
 その策をアンリエッタから聞かされたウェールズは、驚愕に目を見開いて、
かつておしとやかで世間知らずそうであった従妹姫が、いまや冷断とも
いえる鋭い視線を放っているのを見ていた。
「君は、ぼくと違って随分成長したようだね」
「自分の国が、目の前で滅んでいき、何十万の絶望と怨嗟の声を聞けば、
変われない人間などいませんわ。ただ、わたくしには支えてくれる
人がそばにいただけです」
 今でもアンリエッタの脳裏から離れない、燃え尽きていくトリスタニアと
虫けらのように殺されている人々の姿、それらを目の当たりにしながらも、
逃げることのできない王族という立場が、否応なく彼女に成長を強いていた。
 ただ、それだけではウェールズと同じだが、彼女には幼い頃に身をもって
味わわされた、自らの判断一つで大事なものが死にゆくということになる
という経験からくる義務感と、骨身を削って仕えてくれるマザリーニがいたし、
唯一の親友がいつもどこかで見守ってくれているという思いが心の支えになっていた。
「ルイズ、あなたも今どこかで戦っているのですね。あなたに恥ずかしくないように、
わたくしも精一杯がんばっていますよ」
 遠い空の親友にエールを送ると、アンリエッタはまだまだやるべきことは
いくらでも残っていると、ウェールズを支えながら政務に戻った。
 
 
 だが、アルビオンを救うために旅立ったはずのルイズたちは、予想外の
アクシデントでまったくそれどころではない事態に巻き込まれていたのである。

 エアロヴァイパーを追ってやってきたどこかの時空で、大破した巨大な要塞の
ような建物を目にした才人とルイズは、ゼロ戦を置いてその建物の内部に
足を踏み入れていたが、内部の様相に息を呑んでいた。
545ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (6/13):2009/12/13(日) 17:00:56 ID:AJcW9Y6R
「この建物は、地球のものなのか……?」
 そこは壊れているとはいえ、ハルケギニアのような中世的なイメージは
まったくなく、壁や床の材質は金属やプラスチックで作られ、破れた壁面から
むき出しになった配電盤がショートしてスパークしている様子は、かなり控えめに
言って警察署、ストレートに表現すればSF映画の宇宙戦艦の中、現実的には
雑誌で見たGUYS基地の中のような、軍事基地めいた設備やごつい隔壁、
さらには入れなくなった場所も多かったが、あちこちに英語や日本語でフロアの
階数や案内などが書かれており、さらにそれらの標識からここが元はなんと
呼ばれていたのかも知ることができた。
 
「エリアルベース……それが、ここの名前か」
 
 才人にも聞いたことはない名前だったが、しっかりと備品にカタカナで
そう書かれているのだから、ここは地球の施設であることだけは間違いない。
「チキュウって、サイトの来た世界のこと?」
「ああ、てことはここは地球なのか……それとも、この建物もゼロ戦とかみたいに
時空間に飲み込まれたものなのか」
 先の飛行機の墓場に続いて、思いもかけない地球との邂逅に才人の
精神は高揚のきわみにあったが、生きているものの気配すらないこの場所の
雰囲気に、ルイズは寒気を感じていた。
「それにしても、ひどい壊れようね。これじゃ人がいたとしても、到底……
いったい何があったのかしら」
 ルイズにとっては才人が始めて学院や王宮に足を踏み入れたときと同じ、
未知の世界の建物の中、極論すれば現実感のないダンジョンを歩いて
いるような感覚であったが、薄く煙を上げている破壊状況を見れば、ごくごく
最近のあいだにここが破壊されたのはなんとなくわかった。まるで大地震に
あった……いや、そんな表現は生ぬるく、戦争のあとのような徹底した
破壊状況だった。
「あの怪獣に破壊されたのかな?」
 いろいろ考えてみたが、やはり一番自分を説得させえる妥当なところ
に落ち着いた。元が何の施設だったのか、素人の二人にわかりようも
ないところではあったが、怪獣の攻撃を受けたらなんであってもひとたまりも
なかったであろう。
「行き止まりか、さっきのところを左に行ってみるか」
「ねえサイト、探検もいいけど、それよりも帰ることを考えない?」
 そう指摘されると才人はうーんと考え込んだ。地球にからんでいそうな
ことだったので、無意識に奥までやってきていたが、落ち着いて考えてみれば
アルビオンに行くことのほうが大事だったはずだ。
 怪獣は時空間内で見た謎の戦闘機隊と戦っているのか、この空間に
現れる気配は今のところない。だったらタバサの言っていたとおりに
無理に戦わずに逃げ帰るのも手かもしれない。
「そうだな、あの怪獣も出てこないし、今のうちに帰っちまうのも手か、
そういえば今何時だ?」
 時間を問われて、ルイズは懐中時計をポケットから取り出した。それは、
全体が銀で作られて、蓋に小さなエメラルドがはめ込まれた、ガリアの
魔法職人の一品物で、時刻のほかに月や日にち、曜日なども表示する
機能もあり、電池の代わりに土石で歯車を動かし、二、三年ほどの寿命を
持つ、地球で言えばスイスの機械時計とクォーツを足して二で割ったような、
ルイズ自慢の高級品だった。
546ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (7/13):2009/12/13(日) 17:02:53 ID:AJcW9Y6R
「15:21よ。って、もうずいぶん経ってるじゃないの!」
「ほんとだ、やべえ、早く行かないと間に合わなくなる!」
 もちろん彼らはすでにアルビオン艦隊が出撃してしまったのを
知るよしもないが、こんなところで寄り道をしている場合では
ないのも確かだ。
 オーバーヒートしたゼロ戦のエンジンも、冷えればまたなんとか
かかるかもしれない。万一だめだったら、最後の手段で変身して
飛んでいけばいい。とにかく、外へ出ることが先決だと二人は踵を
返して走り出そうとしたのだが、その瞬間不可解な無重力感に襲われて、
下を見下ろすと、なんと床がなくなってぽっかりと黒い穴が空いていた。
「え?」
「は?」
 実は痛んでいた床が、とうとう二人の重さに耐えられずに一気に抜けて
しまったのだった。慣性の法則で、一瞬だけ空中に静止することになった
二人は顔を見合わせると、落ち始めた瞬間にせーのでお決まりのセリフを叫んだ。
 
「あーれーっ!?」
 
 異世界でも重力には逆らえずに、才人とルイズは階下へと墜落していった。
 だがそのとき、二人のこの悲鳴を聞きつけていた者がいたのである。
「リュウさん、人の声が!」
 そう、ここをはさんで反対側に着陸していたガンフェニックスから
リュウ、ミライ、テッペイのGUYSの三人も、調査に来ていたのだった。
 彼らは才人たち同様に、この基地の破損状況から生存者を
絶望視していたが、ミライのウルトラマンとしての超聴力が、離れた
場所の二人の悲鳴を聞きつけたのだ。
「まさか、生存者が!?」
 そうであれば、ここでなにがあったのか聞き出すこともできるだろうと、
三人は急いで駆けつけたが、最後にむなしく空いた床の穴を見てため息をついた。
「こりゃ深いな……おーい、誰かいるかぁーっ!」
 リュウの叫びに返事はなかった。ミライは降りて助けに行こうと言ったが
エレベーターは止まっているし、階段は埋もれているので容易には
動けそうもなかった。
 もし、ここで床板がもう少し根性を見せて崩落しなければ、彼らはここで
それまでの疑問を一気に氷解させる答えを得れていたであろうが、
そんな重要な瞬間を逃してしまったことを、彼らはここで知ることはできなかった。
「仕方がない、別な道を探そう。テッペイ、この施設についてなにかわかったか?」
 歩きながら調査分析を続けていたテッペイはそう尋ねられて、首をひねりながら答えた。
「破損が激しすぎて詳しくはわかりませんが、フェニックスネストのように
何かしらの軍事目的で作られた基地には間違いないと思います。コンピューター
ルームのようなところがあれば、端末から情報を引き出せるんですが、
それよりも気になっていることがあるんです」
「なんだ?」
「時計を見てください。僕らが、時空間に突入した時刻は、確か13:00でした。
それから飛行と戦闘に費やしたのが、おおよそ三〇分としても、今の時間は」
「15:25? 二時間近くも進んでる。ミライ、お前の時計は?」
「同じ時間を指してます。三人いっしょに時計が壊れたんでしょうか?」
「それは確率的に言ってもありえないよミライくん、もしかしてと思うけど、
ここは四次元的に超越した、時間軸までもが歪んだ場所なのかもしれない」
 テッペイは、君のお兄さんが経験したことなんだけどねと前置きして、
ドキュメントTACに記録されたタイム超獣ダイダラホーシの事例を話した。
現代と奈良時代を自在に行き来してTACを翻弄したやっかいな超獣、
それにミライ自身も、かつて時間怪獣クロノームによってマリナと
いっしょに過去に飛ばされたことがある。
547ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (8/13):2009/12/13(日) 17:04:25 ID:AJcW9Y6R
 タイムスリップはいまだ人類が実用化し得ない技術だが、あのドラゴンの
ような怪獣が、それらの怪獣と同じような能力を持っていたとしたら……
「実際、どうなるっていうんだ?」
 寒気を覚えてきたリュウは、息を呑んで尋ねた。
「これは推測なんですが、いかなる時間軸にも行けるということは、それを
最大限に活かせば、理論上どんなパラレルワールドにも行けるということに
なります」
「うーん、もっとわかりやすく頼む」
「そうですね。小さなものなら、リュウさんが昨日の夕食にカレーを
食べた世界と、ラーメンを食べた世界の違いくらい些細なものですが、
これがもし、ウルトラマンのいない世界や、地球が滅びた世界に
行けるとしたらどうします?」
 それは、実質的に万能ということになる。そこまでしなくても、不利な
未来をあらかじめ知って回避したり、悪用する手段はいくらでもある。
 が、そこまで思い至ったとき、彼らは突然目の前の空間が
猛烈なめまいとともに変動していく、不可思議な現象に襲われた。
「なっ、なんだ?」
「空間が歪んでいる。このままではどこか別な時空へ飛ばされます!」
「なんだと!?」
「もう間に合いません、衝撃に備えて!」
 取り込まれた時空の渦の逆らいがたい勢いのままに、ミライは人生
三回目の、リュウとテッペイははじめての時空転移を経験し、何が
待っているかわからない時空の先へと飛び込んでいった。
 
 また、階下に落下した才人とルイズも、落ちた先で信じられない
光景にあって驚いていた。それまで廃墟の中を歩いていたのに、
落っこちたところは格納庫であるのか、一辺数十メートルはありそうな
広大な空間に何十人もの整備士とおぼしき人々が忙しく動き回っていて、
仰天した二人はとっさに物陰に飛び込んでいた。
「ちょっと、なんで隠れるのよ?」
「バカ、おれたちはどう見ても不法侵入者だろ、捕まりたいのか」
 なにかの機械の陰に身を潜めて、とりあえず見つかる心配のなくなった
二人はひそひそ声で話す。
「どうなってるの? ここさっきの廃墟の中よね。こんなに人がいるなんて」
「知らねえよ、おれが聞きたいくらいだ」
 とりあえず落ち着いてまわりを観察しようということで、二人は格納庫の
中を見渡した。見たこともない機械ばかりでさっぱりわからないが、
とてもあの廃墟の中とは思えない。というか、才人でそれなのだからルイズは
完璧に理解不能でほとんどぼんやりしている。
 才人にしても、あまりの状況の変化に困惑する以外の選択肢がなかった。
 それでも、働いている整備士たちはみんな日本人に見えるし、ここが
少なくともハルケギニアではないことだけは確実であったが、それでも
ここが『自分のいた地球のある世界』だと喜ぶことはできなかった。
548ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (9/13):2009/12/13(日) 17:06:18 ID:AJcW9Y6R
「ハルケギニアのある宇宙にも地球はあるっていうし、ウルトラマンダイナの
例もあることだしなあ」
 そうだ、数ある時空には、よく似た別の世界、パラレルワールドが存在すると
すでに知ってしまった以上、調子よく喜ぶ気にはなれず、格納庫に係留されて
整備されている戦闘機が、時空間内ですれ違ったものと同じだと気づくと、
やっぱりここは、おれの地球と似てるけど別の世界なんだろうなと落胆を濃くした。
 けれど、戦闘機を見ているとなぜか気持ちが高ぶってくるのは男の本能だろうか。
 
”ファイターSS、オールチェックグリーン”
 
 放送でそう流されると才人は、ファイターっていうのか、かっこいい飛行機だな、
とその青い戦闘機を見て感想をつぶやき、続いて時報が午前7:00を
知らせてくるのを聞くと、落ち着いた頭で頭上を見上げて、落ちてきた穴が
どこにも見当たらないことを確認して、ルイズにさっきの時計を見せてくれるように頼んだ。
「あれ? 七時ちょうどを指してる、壊れたのかしら」
「いいや、もしかしてと思ったらやっぱりそのとおりだったか……そういえば
あらためて思い返してみたら、さっきも恐竜時代やいろんな古代文明
めぐりをさせられたんだ。そのとき妙に思うべきだったなあ」
「サイト、わたしはあんたの故郷の知識に一応の信頼は抱いてるけどね。
もっとわたしにわかるように話しなさい、いいこと?」
 実際ルイズには完璧にちんぷんかんぷんであった。ただでさえ、皆と
はぐれて見知らぬところに放り出されているのである。才人がいる分だけ
ルイズに召喚された直後の才人の立場よりはましだが、早く落ち着かせて
やらなくては感情が暴発してしまうかもしれない。
「じゃあわかりやすく言うとな、あの怪獣はお前がおれをハルケギニアに
呼んだのと、似たようなことができるんじゃないかってことだ」
「はぁ? なんでサモン・サーヴァントと関係あるのよ」
「だから、似たようなものだって……隠れろ」
 そのとき大勢の声と足音が近づいてきたので、才人とルイズは再び物陰で
縮こまってやりすごそうとした。
「梶尾リーダー、そっちに逃げました!」
「逃がすな大河原!」
「梶尾さん、どうかしたんですか?」
「吉田さん、不審者が紛れ込んだんです」
「なんですと!? ようし、俺たちも手伝うぞ!」
「リュウさん、僕たちなんで逃げてるんですか?」
「捕まったらやばそうだからに決まってるだろ! とにかく走れ」
「僕は、肉体派じゃないのに」
 どうやら不審者がこの基地のクルーに追いかけられているらしいが、顔を出すと
こっちも見つかるので、遠ざかるまでじっとしていて、静かになったら様子を見た。
「どうやら、行ったみたいだな」
「それよりも、さっきの話の続きをしなさいよ。まだなにもわからないんだから」
「ああ、そうだな」
 なにか、さっき通り過ぎていった人の声が、どこかで聞いたようでひっかかるが、
まさかこんなところでそれはないだろう。
549ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (10/13):2009/12/13(日) 17:08:25 ID:AJcW9Y6R
「じゃあ面倒だから単刀直入に言うぞ。ここは、さっきから八時間前の過去の世界だ」
「はぁ?」
「そんなバカを見るような顔をするなよ。考えてもみろ、何万年も過去に行けるのなら
八時間やそこら移動させられても問題ないだろ」
「あ、なるほど……けど、あんたに考えろとか言われるとなんか無性に腹立つわね」
 遠まわしにバカと言われているようなものなので才人は顔をしかめた。
 そりゃあ、もしルイズが地球の学校にいたとしたら成績優秀、スポーツ万能で
おまけに超美少女と、才人なんか在学中一度も話す機会なんかなくて卒業していくで
あろうほど、すべてにおいて引き離されているが、これまで何度も役に立ってる
ではないか。
「まあ、それはいいが……時間移動もともかくだが、おれたちはハルケギニアとは
まったく違った世界に飛ばされちまったらしいぜ」
「ああ、そりゃこれを見ればだいたいわかるけどね。ほんとにあんたを召喚して
以来、わたしの身にはろくなことが起きないわ」
「呼んだのも無理矢理契約したのもお前だろうが」
「うるさいわね、使い魔らしいこと何一つしてないのに偉そうにするんじゃないわよ」
「なんだと、この……やめよう、こんなことしてる場合じゃなかった」
 小学生レベルの口げんかをやっとやめた二人は、ともかくも今後について
話し合った。問題は、なにを置いてもアルビオンに戻ることだが、このまま
ここにいたのでは六時間後にはここは怪獣の攻撃を受けて破壊されてしまう。
あるいはこの基地ごと自分たちを抹殺するのがあの怪獣の狙いなのかも
しれなかったが、ここにいたのではいずれ見つかるし動きもとれないので、
外に出ようということで意見が一致した。
「抜き足、差し足、忍び足」
「どうしてわたしがこんな泥棒みたいなことを……ほんとにあんたといると、
自分が貴族から遠ざかっていくのがわかるわよ」
 こそこそと、物陰やダンボール箱などを使って身を隠しながら、二人は
格納庫から脱出して、その後なにかのゲームのように人目を避けて
基地外への脱出を図った。本来なら、基地の規模に応じて人の往来が
絶えることはないのだろうが、幸い早朝で人が入れ替わるわずかな
隙の時間で、忍者になったようにカサカサと二人は進んだ。
 しかし、ガラス張りになって外が見える通路に出たとたんに、ここが
とても脱出などできるわけがない場所だとわかって絶句した。
「な……この基地、飛んでやがる!」
 そう、ここは雲を下に見れるほどのとんでもない高度に位置する
巨大基地だったのだ。その威容は、かつてのZAT基地やMACの
宇宙ステーションすらしのぐほどの、空に浮かぶ一大要塞、こんなものを
作るのはたとえGUYSでも無理だろう。
 これ以上のものがあるとすれば、浮遊大陸アルビオンくらいしか
思いつかないほどに、圧倒的な存在感を持ってそれは空に君臨していた。
 だが、呆然としていた隙に、彼らは人影が近づいてくる気配に
気づくのが遅れてしまった。
「お前ら、そこでなにしてる!」
「しまった! 逃げるぞ」
 慌てて駆け出す二人の後ろから、この基地の隊員らしい青い制服を着た人たちが
大勢追いかけてくる。そういえばさっきも不審者らしき人が追いかけられていたが、
彼らは逃げられたのだろうか? いや、今はそんなことを気にしている暇はなかった。
「ふはははは、日ごろルイズにこき使われて鍛えたこの足はだてじゃないぜ!」
「言ってる場合じゃないわよ、ここが空の上なら逃げ場がないじゃない!」
「ともかく撒くぞ! 考えるのはそれからだ」
 いくら違う世界の人とはいえ、人間相手に攻撃を仕掛けるわけには
いかないので、後ろから待てと叫びながら追いかけてくる人々を振り切ろうと、
二人は曲がり角を次々と通って、気がついたら居住区と思われる一角に
入り込み、消火栓の陰で小さくなっていた。
「くっそぉ、また逃げられた」
「なんて逃げ足の速い奴らだ、ウルフガスのとき以来だぜまったく」
「ちっ、せめて顔が見れてればよかったんだが、まだ近くにいるはずだ、探せ」
 足音が次第に遠ざかっていくと、二人はほっと息をついた。
550ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (11/13):2009/12/13(日) 17:10:38 ID:AJcW9Y6R
 だが、これもしょせんは一時しのぎにしかならない。早急に、対策を
考える必要があった。
「やれやれ、どうやら行ってくれたようだな」
「サイト、いっそのこと捕まってみたら? あんたの世界と似てるんなら、
悪いようにはされないかもよ」
「捕まったら拘束されるのが普通だろ、わたしたちは違う世界から怪獣の
超能力でここに迷い込んでしまいました。なんて、信じてもらえると思うか? 
それに、数時間後にはここは怪獣に襲われる。捕まって逃げられない
うちに巻き添えをうけたらどうすんだ」
「じゃあどうすんのよ!?」
「だから、それを今考えてるんじゃないか!」
 最悪変身して脱出するという方法があるにはあるが、できるだけここに
迷惑をかけたくはない。それに、ここがやられるとわかっているのなら、
だからこそやりたいこともあった。
「なんとか、ここの人に、怪獣に襲われるってことを伝えられないかな」
「あんたね、お人よしも大概にしなさいよ。自分のことさえできないのに、
他人の心配してる場合じゃないでしょ」
「そりゃそうなんだが……相手は時空を飛び越えられる怪獣だし、
おれは科学苦手だったんだよなあ……」
 単純に怪獣と戦って倒せ、とかいうのであれば知恵も湧いてくるが、
まったく違った世界に放り込まれてしまっては二人ともなすすべはなかった。
 しかし、たそがれている暇すら二人には与えられてはいないようで、
再び通路の先から足音が聞こえてきた。
「まずい、逃げよう」
「サイト、こっちからも来る!」
 まずいことに反対側の通路からも同時に人の気配がしだした。
このままでは逃げ場がなく、確実に捕まってしまう。万事休すかと、
二人があきらめかけたとき。
「君たち、こっちへ!」
 突然、二人のそばにあったドアの一つが開き、中から誰かが手招きしてきた。
「えっ!?」
「早く、僕は君たちの敵じゃない」
 二人は一瞬逡巡したが、どのみちここにいても捕まるだけだと、思い切って
その部屋に飛び込んだ。
「ちょっと待ってて、声を出さないでくれよ」
 中にいたのは、いきなりなので顔を見ることはできなかったが、声からして
二人より少しだけ年上そうな青年だった。部屋の中は彼の私室らしく、
ベッドやパソコンの周りに雑多な機械が散乱していて、広さの割りに狭く感じた。
551名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 17:11:50 ID:OhAleopM
キター!
552ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (12/13):2009/12/13(日) 17:12:19 ID:AJcW9Y6R
 彼は、二人を室内に隠すと、外に出てやってきた人たちの相手をして、
ドア越しに話し声が途切れ途切れに聞こえてきた。
 
「おう……この……こなかったか?」
「いえ、見てませんが……ですか?」
「ああ、やたら逃げ足の……かっこう……なんだが」
「まさか、見間違い……なエリアルベースに」
「うーん、ともかく……教えてくれ」
 
 しばらくして、どうやらうまくごまかしてくれたみたいで、彼はもう大丈夫だよと、
部屋の中に戻ってきて、テーブルの上のパソコンに向かった。
「あの……」
「ちょっと待ってて、監視カメラの映像から、君たちの映ってるのを消しておくから」
 彼は二人に背を向けたままでキーボードをすごい速さで操作し、どうやったのかは
さっぱりわからないが、数秒後に問題を解決したらしく、ログアウトすると二人に向き直った。
「これでいいよ。記録上から、君たちのことは抹消した」
「あ、どうも……」
 展開の急さに唖然とするしかない才人と、完全に何がなんだかわからない
ルイズはほとんど自失していたが、彼は平然としたままで、穏やかな笑顔で話しかけてきた。
「さて、どうも君たちは、ここがどこだかもよくわかってないみたいだけど、
どこからきたんだい?」
「あ……それは」
 才人は当然ながら返答に窮したが、彼はそのまま二人が驚くべきことを言った。
「君たちは、こことは時空を超えた場所、パラレルワールドから来たんだろう?」
「え! ああ」
「実は、さっきの君たちの会話を偶然聞いてね。別の世界から来てしまったんだって?」
「あ、はい……」
 あんまりにもストレートに言いたいことを指摘されて、才人はすぐには二の句が
継げなかったが、それでも息を整えて、自分たちが突然巻き込まれてしまった
時空間をさまよううちに怪獣に襲われて、そいつの超能力でこの世界に
来てしまったことなどを、まとめられる限りまとめて話した。
「なるほど、時空を飛び回る怪獣か、やっかいだね」
「あの、信じてくれるんですか?」
「量子物理学的には、パラレルワールドの存在はありえないことじゃない。
それに、そうでもないと、このエリアルベースに部外者が入り込むなんて
ありえないからね」
 確かに、そう言われればそのとおりだが、それだけで明らかに怪しい人間を
かくまってくれるものかと才人は思った。
「うーん、ちょっとした実体験からかな……それに、一目見たときからなんというか、
既視感っていうのかな、なにか君たちは初めて会った気がしないんだ」
「あ、そういえばどこかで会ったような」
「ほんと、なんか他人と思えないような……」
 才人もルイズも、初めて会ったはずの青年が、どこかで知っているような
奇妙な感覚にとらわれて、そんなはずはないはずなのにと、首をかしげた。
553ウルトラ5番目の使い魔 第78話 (13/13):2009/12/13(日) 17:15:38 ID:AJcW9Y6R
「もしかしたら、どこかのパラレルワールドで、僕と君たちが会って、その
記憶がリンクしているのかもしれないな」
「そんなことありえるんですか?」
「わからない、普通なら異なる世界の者同士が会うなんてこと自体、
大変なイレギュラーだからね。けれど、肉体が時空を超えることができる以上、
それをきっかけに精神のリンクが起きる、そういうこともあるのかもしれない」
 話が難しすぎてうなずくしかできないが、とりあえず二人はこの青年が
ものすごく頭がいい人なんだなということはわかった。
「うん、とりあえずここのみんなに見つかると面倒だから、少しここに隠れているといいよ」
「あ、いや、お気持ちはありがたいんですが」
 戻ってやらねばならないことがある以上、ここでのんびりしているわけには
いかず、才人は危険を承知で出て行こうかと思ったのだが、彼はさらに
二人を驚愕させることを提案してきた。
「元の世界に戻りたいのなら、方法がないわけじゃないよ」
「えっ……ええっ!?」
「まだ実現には至ってないけど、この世界でも時空を超えるワームジャンプ
理論は確立している。それを利用すれば、君たち二人くらいなら、元の
時空へ送り変えすことができるかもしれない」
 まさに、地獄に仏とはこのことだった。もしそんなことが叶うのであれば、
これ以上あの怪獣に振り回されることもなくなる。才人は喜色を顔全体に
浮かべて感謝を表現した。
「あ、ありがとうございます。見ず知らずのおれたちのために……あ、ええっと」
 そこでようやく才人は、お互いに名前すら名乗りあっていないことに気づいた。
少々照れながらも、相手の名前を聞く前にはまず自分が名乗れということだし、
二人はあらためて、自分の名前を告げた。
「平賀才人です。よろしくお願いします」
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ、さっきから
何を話してるのかさっぱりわからないけど、とりあえず助けていただける
のよね。よろしくお願いいたしますわ」
 二人が期待に胸を膨らませながら、礼儀正しく頭を下げると、青年も
人懐っこい笑みを浮かべて、自己紹介した。
「僕は高山我夢、よろしく」
 差し伸べられた手を握り返し、三人の時空を超えた若者たちは固く握手をかわした。
 
 しかし、そのころエリアルベース近辺の空に怪しげな積乱雲が生じ、
その中からエアロヴァイパーがこの時空に出現しようとしていたのだ……
 
 続く
554名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 17:19:30 ID:OhAleopM
おつおつ
呑気にビフォーアフター見ようとしてて、あやうくリアルタイム見逃すとこだった。
次回共闘期待。
555ウルトラ5番目の使い魔 あとがき:2009/12/13(日) 17:20:04 ID:AJcW9Y6R
以上です。今回も支援してくださった方々、どうもありがどうございました。
 
うちのアンリエッタ、ウェールズが健在なせいでパワーがすごい。なんか一人で
アルビオンを攻め落としそうな勢いで、キャラの威力に作者がひきづられそうです。
アニエスはアニメではギャグキャラ落ちが強かったですけど、シリアスパートでは
きっちりと決めてくれましたし、第三期でコルベールの生存を知ったときの形相は
めちゃくちゃ怖かったので、この人に本気で怒鳴られたら普通の人は生きた心地が
しないでしょうね。
そしてとうとう今回ダイゴ、アスカに次いで平成三部作の最後の一人、我夢も登場させられました!
今年中に終わるのは無理そうで、まだまだ波乱はありそうですが、迫る決戦に
向けて士気を高めていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
556名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 17:33:28 ID:JghFaptG
おつー
557名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 18:19:54 ID:b9kcBAWW
乙。

この話が「才人やミライが紛れ込んだパラレルワールド」で、
TV版が「我夢たちだけで構成されたパラレルワールド」ってことになるのかな。

しかしガイアの怪獣のネーミングはアレだったなぁ……。
ゴクブリとクモを合わせたような外見でゴキグモンとか。
558名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 18:21:04 ID:vlSCa7IW
ウルトラの人乙!
我夢だ、生我夢だー!(by映画ティガ・ダイナ・ガイアからの台詞)
遂に大好きなガイアの登場にもう感無量です、リアルタイム時は今までと違う
雰囲気から見てなかったのですが、近年DVDを全部見てすっかり大好きになりました。
三人がどう絡んでいくか次回もWKTKしつつ楽しみです。
559名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 18:21:24 ID:b9kcBAWW
×ゴクブリ

○ゴキブリ

失礼。
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 19:23:19 ID:+0IZHsQ6
小ネタと完結で二度召喚されたクォヴレーだが
>>559を見てルイズがゴキトラナガン召喚でアインの二の舞的にクォヴレーに憑依される展開が浮かんだ
流れは最終的に逆召喚される展開になっちゃうんだろな
561名無しさん@お腹いっぱい:2009/12/13(日) 19:42:35 ID:FY0D94gD
ウルトラの人、乙!
ダイゴ、アスカときて、遂にガイア・我夢も登場だー!w
Aとガイアの共闘も、もしかしたら見れるのか?www
そして、何時の間にやら名君に成長されたアンリエッタ姫に釣り合うように、
ウェールズ殿下の汚名返上・名誉挽回の大活躍を切に期待しております。イヤ、マジで。
がんばれ、ウェールズ!!アニSの酷評を見返してやれw
562名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 19:59:00 ID:cCKGhDSL
ウルトラ乙
563名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 20:25:40 ID:pQ9t7g0z
瀟洒の人乙でした
白蓮さんがこう考えるのは当然なんだけど
他にジョゼフのことを止める、さらには救おうだなんてミョズは他にいただろうか?

ウルトラの人も乙でした
まさかのこちらからのガイア世界突入ですね
エースとガイアの共闘が見られるのか今から期待
564名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:02:49 ID:CNTBdktC
アグルは出てきてくれるかな。
565名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:10:02 ID:b9kcBAWW
>>564
エアロヴァイパーの頃の藤宮はアグルV2どころか、
一度アグルの光を渡してからの再登場すらしてないぞ。

いや、俺もアグルは大好きだが。
566名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:11:16 ID:eVqSSB3u
>>563

ミョズじゃ無くて4番目を召喚してジョゼフ(若)が救われた話がありましたよ。
題名は幸せのシェフィーだったかな?
完結しておりますし、心温まる話でしたので読んでみてはどうでしょう?
567名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:19:53 ID:NE3AfgOU
メイド長の人乙。

白蓮さんすごく人間臭い僧侶だからな〜
止められるならば止めたくもなるよね。
568名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:20:17 ID:BoKNwdvS
ウルトラの人乙っす〜
ガイアキタ! あのパワフル変身飛び降りが楽しみだw
569名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:24:00 ID:pQ9t7g0z
>>566
うん、あれはリアルタイムで読んでいたが
すごくいい話だった
570名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:24:30 ID:dSDe9uaH
>>566
愛しのシェフィーですな
おがきちかでクロスってもの珍しいや
571名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 21:58:29 ID:736HYcVG
シャルルがヤンデレた作品だな。
ジョセフがどうこうよりも更にレアだった気がするw
572名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:13:09 ID:xgBYh1J6
>>571
兄がまともだったら弟の病み具合が増すという、なんというヤンデレ兄弟w
573名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:19:14 ID:fu6ZrCuB
「パーマン」よりパーマン4号召喚
スキルニルを利用してパーやん運送、警備会社を設立
スキルニルの効果次第ではただのデブ量産になっちまうが…
574名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:20:42 ID:cMh6wUH3
他にジョセフを救った使い魔は…にゃんまげ?

元の狂気を別のベクトルの狂気で上書きしただけかもしれんがw
575名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:26:47 ID:6a4fJrEG
にゃんまげで唐突に思い浮かんだがハチミツとクローバーからジョゼフにニャンざぶろうinローマイヤー先輩ルイズにはニャンざぶろうin森田先輩
ジョゼフには癒しルイズには混沌とトラウマを与える

という小ネタを思いついた
576名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:27:23 ID:b9kcBAWW
ジョゼフ:弟に負け続けて最終的に人間的に完敗した、と思い込んで病む
シャルル:お兄ちゃんに負けたくなくて頑張りすぎたので病む
イザベラ:魔法の才能がなかったり従姉妹へのコンプレックスだったりで歪む
シャルロット:父親のカタキ討ち目前の状況なのに才人が絡むとデレデレで思考停止
ジョゼット:男に利用されてると理解した上で、その男のためなら何でもするわと決心


……イザベラが一番まともに見えてきた。
577名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:28:52 ID:CNTBdktC
564です。そうか、このころはアグルは登場しようが無いのか。記憶違いだった
ようだ。指摘ありがとう。
578名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:51:08 ID:rl61Vzn2
>>576
ガリア組凄まじいな……

ええい、考えすぎるの禁止ぃっ!頭空っぽの方が夢詰め込めるって影山のあんちゃんも言ってた!
579名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:51:34 ID:yj8m1cCS
>>568
飛び降り変身はアパテーのときくらいで、あとはファイターEXのコクピットからの変身じゃないか
580名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:54:19 ID:xgBYh1J6
>>576
シャルロットとジョゼットの姉妹二人とも男で身を持ち崩すタイプなのは流石というかw

虚無の使い手ってコンプレックスに押しつぶされて発狂するか
それとも特定の対象に強く依存するかどっちかなのか
581名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 23:04:08 ID:HiM1LGie
どっちも一途に尽くすタイプだしな。崩すかは相手次第で変わるかもだが。
582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 23:05:18 ID:wH5Btn6d
イザベラを女王にしといた方がガリアのためだったかも
いや飾りとしてシャルロットにさせて実質イザベラ支配体制のがいいか
583579:2009/12/13(日) 23:09:36 ID:yj8m1cCS
おっと、そういえばティガ・ダイナ&ガイアでも飛び降り変身はしてました。
ガイアはストーリーが進むごとに我夢が変身のときに叫ぶ「ガイアーッ!」の掛け声がたくましくなっていくのがかっこよかったです。
584名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 23:39:50 ID:g5bQBuH/
ん?白蓮がルーンを刻んでるってことはジョセフと契約…つまりキスをしたわけか…

ちょっとガリアに行ってくる(AA略
585名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 00:04:47 ID:g9xRTtlb
>>576
まさに華麗なる一族ですね。
586名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 00:09:08 ID:eNCvJF1Q
>>576
ガリア王家終わってやがる…
ちと狂ってはいるがジョゼフが王のままが一番良かったんじゃね?
類稀なる鬼謀の持ち主でありながら周りには覚られることなく無能王として振舞える程だし
自分でワザと破滅させることはあるかもしれんがロマリアの傀儡にはならんだろう

イザベラの方がいいか
587名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 00:50:31 ID:pGT2wsVt
>>586
シェフィールドに刺される直前は改心したような感じだったしなぁ。
ほんと惜しい男を亡くしたものよ。
588名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 02:25:10 ID:kVifD6DD
味方にするには強キャラ過ぎるから退場して頂いたのかな
589名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 02:34:57 ID:OayTw6R3
生きてたらロイヤルビッチ以上に頼りになる存在になっただろうに
590名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 02:47:39 ID:3dZW/Fr9
ロイヤルビッチはもうなんというか…

ジョゼフはシミュレーション系のゲームだったらフラグ立ててると仲間になりそうな感じだな
面倒で他のキャラとの二者択一の代わりに超有能な感じで
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 02:50:14 ID:g1Qdxt9m
ロイヤルビッチはロイヤルなビッチで良いやないか
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 03:05:16 ID:pGT2wsVt
>>588
多分そんな感じだろうな。
ジョゼフ味方フラグが立つと、ほぼ確実にロマリアの付け入る隙がなくなる。
まあ聖戦の対象にされちゃったから良くて退位は免れないだろうが、
あの知恵を生かすためにはむしろ王位から退いた方がやりやすいだろうしな。
593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 07:27:15 ID:nWwqPYjO
ビッチ様は強すぎる主人公側補正によるご都合展開に
ある意味歯止めをかけるための重りみたいなものだと考えれば・・・・
594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 09:13:00 ID:8dnHMzuw
イザベラはそんなある意味チートキャラの娘な訳だけどこれからどんな風に活躍してくれるのか
595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 09:46:52 ID:6xYYt7u/
無論ラブコメで
596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 10:09:17 ID:kBObvviZ
恋の相手は女の子で
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 10:09:49 ID:uIbbgs0N
むしろシャルロットで
598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 10:21:46 ID:0bA77Uqh
ウルトラの人のイザベラ見たせいで
イザベラ一択になった俺が通りますよ。
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 11:16:11 ID:YwfFB/Pz
なんか頭で思いだそうとするとウェールズとジュリオがほとんど同じになってしまう。
男キャラももっと特長欲しいな。ワルドとカステラさんも仮面キャラなせいで
600名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 11:25:39 ID:IiNnKXHR
ってか美男美女ばっかだよね
原作毎度のように、顔が整ってるよ〜ってアピール表現入るし。
601名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 11:46:34 ID:pG+ARtMP
マリコルヌが仲間になりたさそうな目でこっちをみている…

>はい
 YES
602名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 11:47:55 ID:kBObvviZ
マリコルヌが仲間になりたさそうな目でこっちをみている…

>いいえ
 NO
603名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 11:55:07 ID:g1Qdxt9m
もしかしてオラオラですか〜
604名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 11:58:02 ID:6EWrN8HL
ドラクエ系では、モンスターは倒された後に起き上がり、仲間になりたいと訴えかけてくる。
常識的に考えれば野生動物が群れの中での上下を決めるように、自分を倒した勇者たちの仲間になろうとしているのだろう。
しかし彼はマリコルヌ、きっと戦いに敗れた事でその「Mパワー」が覚醒したに違いない。
605名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 12:02:58 ID:tocjrTH3
>>594-597
むしろジョゼットを手篭めにするイザベラさまが見たい
ナニを生やす秘薬とかあってもおかしくないよね!
606名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 12:26:28 ID:kBObvviZ
>>605
ナニを生やして種付けしまくるのか
607名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 13:16:01 ID:XNBMvJeZ
そんなマジックアイテムあってもいいかもな
608名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 13:24:44 ID:6xYYt7u/
ここはクロススレであるが故にナニを生やす薬を持ち込んでしまえるクロス先を選べばよかろう
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 13:26:12 ID:tocjrTH3
武林クロスロードですねわかります
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 14:28:12 ID:nQdSvqEP
ウルトラ銀河伝説を見てきたが思っていた以上にゼロとルイズの相性が良さそうだ
611名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 14:39:49 ID:Nh089YwU
何かタバサと和解前、和解後でかなり能力違うよな、イザベラ。
和解後のイザベラは何と言うか普通に出来る子になってる。
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 14:42:00 ID:AD10A06Z
和解前はタバサ側からの描写だから仕事の出来る子ぶりは出てこなかったからな
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 14:42:16 ID:kVifD6DD
現実でも色々と吹っ切れて変わる人っているじゃない
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 14:58:30 ID:2JVSMz1K
イザベラは簒奪者の娘という風当たりの強さと魔法の才能の無さ以外は有能だろうが
それが女王として致命的だった
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 14:59:15 ID:2JVSMz1K
女王として、じゃなく女王になるには、か
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 15:45:34 ID:IKx5jbXz
>>610
名前からして一番ウルトラマンの中で相性はいいからな
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 15:56:19 ID:QDbnkDAk
自来也を召喚してみようかな
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 16:00:04 ID:uIbbgs0N
ガマ使いの泥棒なのか火の一族なのか特撮ヒーローなのかでっかいガマガエルなのか
619名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 16:08:48 ID:QDbnkDAk
>>618
もちろんエロ仙人
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 16:09:05 ID:ahcXLeRo
字的にある程度絞られるさ
621名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 17:08:12 ID:YVOdKKvh
セブンの息子か
622名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 17:22:03 ID:7DkyL3vH
ただルイズなりに憑依する形で進めないと青色の亜人がパンツ洗ったりとシュールな絵面になりそう
623名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 18:01:16 ID:kBObvviZ
ルイズが変身して戦うのかぁ。…ウルトラマンエンプティ?
624名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 18:03:11 ID:qZc6P4Fv
パンツを洗うのは、“平民”である才人だからだろう
貴族と平民の階層を確固たるものにしたい場合、平民を従者のようにこき使えば地位を再確認する材料にもなる

亜人は、そんな事になりゃせんよ
ただの平民には見えない奴も同様

それに、召喚の儀前には従者なしで生活していただろうに
洗濯なんかは学院に雇われている平民の仕事じゃないか
625名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 18:20:55 ID:8DCy4x2E
ウルトラ銀河伝説が発表される前は、今までウルトラマンとのクロスを考えた人は
多分一度は題名に使おうとしただろうな、ウルトラマンゼロ
みなさま、お久しぶりでございます。双剣の人です。
結構な間が空きましたが、最神話を書き上げたので、投稿をさせていただきたく存じます。
先約なければ、5分後より、投稿開始しようと思います。

覚悟完了、当方に投下の用意あり!
627名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 19:47:29 ID:g9xRTtlb
最『神』話……だと……?

どうやら余程自信のある話らしいな。

それでは事前支援。
628名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 19:48:26 ID:0bA77Uqh
>625

俺はウルトラマンとのクロスならネクサスが一番やりやすいと思うな。
デュナミストは好きに変えられるし、アンノウンハンドは陰謀劇にも使いやすい。
もっとも鬱度の高さは半端じゃなくなるけど。

おっと、最新話が最神話に誤変換されてました。これははずかしい。
ということで、投下


翌日、トリステイン魔法学院はま蜂の巣をつついたような騒ぎとなっていた。宝物庫にできた大穴に
ついては当然であるが、何より『あの』土くれのフーケが学院を襲撃したという事実が、開校以来
起きた事のない大事件である事を物語っていた。
そんな騒ぎの声が外から響く学院長室内で、オスマンは集まった面々を前にして口を開いた。
「ふむ、来てくれたようじゃの」
自分の前に並んだ九朔、タバサ、キュルケ、そしてルイズ達へと顔を合わせ――首をかしげた。
「はて、ワシが呼んだのは、二人だけだと思ったんじゃが――ワシ、ボケた?」
「ちち、違いますオスマン学院長! コイツ、クザクってばアタシの使い魔ですから! ですから!
 その、えっっと……そう、カントクセキニンがあったので!」
「タバサは親友なので、付き添いですわ」
慌てて答えるルイズ、しれっとした顔で答えるキュルケ。正反対の態度の両人の答えにオスマンは
大体を察したのか、あっそ、と言うと話をそのまま続けた。
「で、じゃ。昨日の事は既に知っての通り、この学院の宝物庫が土くれのフーケに襲撃された。
 噂どおりご丁寧に、こんなものまで残しての」
そうして机の上においた紙には、クザクが昨日見た文面が綺麗に書き写されていた。
「さて。そういう事じゃが、まずは昨日のことを聞かせてもらえんかの?」
その言葉に、九朔とタバサが顔を見合わせた。
「私が話す」
「――ああ、我は構わぬ」
「じゃあ」
と、進み出るとタバサは事の次第を話し始めた。
「……なるほど、巨大なゴーレムか。しかも、見たことのない……後を追おうにも、消えるように
 いなくなってはのう」
眉間に皺を寄せて、オスマンは蓄えた白髭を撫でつけた。コルベールも、どうしたものかと禿げた
頭を撫でる。
誰もが黙り込む空気の中、また、九朔も思考する。
(昨日の道化師……あれが、フーケなのか?)
昨日からわだかまっていた酷い違和感がまた大きくなっていた。
見た事はないはず。
聞いた事もないはず。
会った事も無いはず。
その存在とは、何の接点もないはず。

なのに――――自分はどこかで、あの【道化師】と、出会った覚えがあった

それはやはり、いわゆる既視感<デジャヴュ>だったのかもしれない。
それはやはり、ただの見当違いだったのかもしれない。
はたまた、元の世界で似たような大道芸人やピエロを見ただけなのかもしれない。
それならば上々――だが、そうではないと、否と告げている。心の何処かで警鐘を鳴らす己がいる。
あの、仮面。
あの、衣装。
あの、仕草。
あの、身のこなし。
あの、巨人。
あの、ヒトガタ。
思い出せない。決定的な何かが、大十字九朔の身には欠けていた。
考えども、解答へは辿り着かない。堂々巡りする思考の尾喰い蛇。
(我は何を忘れている……。我は―――)

「――な、なんですと! フーケの居場所が分かったのですか、ミス・ロングビル!?」
コルベールの素っ頓狂な叫び声が耳を打った。思考の海から引き上げられ、九朔は顔を上げる。
そこにはいつのまに現れたのか、緑髪の24、5くらいの女性が。
「ええ、はい。近在の農民に話を聞いたところ、近くの森に入っていく奇妙な人間を見たとか」
「どのような格好?」
タバサがロングビルと呼ばれた女性に尋ねる。
「格好は普通だったそうです。でも、道化師の仮面やら何やらを持っていたそうで……」
「昨日見たフーケは、道化師の格好をしていた」
タバサがオスマンへと顔を向ける。
「ふむ……フーケ本人である可能性は高い、か」
「コルベール先生、どうなるんですか?」
ルイズの質問に、コルベールは険しい表情を浮かべた。
「本来ならば、王室に届け、兵を差し向けてもらうべきでしょう。しかし……」
「王室に知らせている間に逃げられるじゃろうな」
コルベールの言葉をオスマンが引き継ぐ。
「ましてや、学院の宝物が奪われておるのじゃ。これが外部に漏れれば一大事、己の火の粉も
 払えぬようでは、魔法学院の権威も地に落ちる」
「では、どのようにされるつもりなのだ?」
九朔の問いかけに、オスマンの瞳が鋭く細められた。
「捜索隊を編成し、フーケを追う。この問題、我等で解決する」
「でも、学院長。捜索隊を編成するにも、他の先生達は……?」
「残念ながら、ここにないという事実だけで察してくれ」
ルイズの質問に答え、情けないといった表情を浮かべてオスマンが唸った。
「できるものならばワシが行くんじゃが、ワシが出れば嫌でも目立つ。そうなれば、フーケには
 逃げられてしまうじゃろう」
「では、コルベール先生はいかがですか?」
「私……ですか? 私……私は…………」
キュルケの問いに、コルベールの表情が揺らいだ。手は握り締められ、肩が微かに震えていた。
その表情には怯えにも似たものが見えた。
「…………」
「コルベール先生?」
「残念じゃが、コルベール先生にはワシの手伝いをしてもらわねばならん」
言いあぐねるコルベールの代わりにオスマンが答えた。
「じゃあ、どうされるんですの学院長? これでは捜索隊は編成できませんわ」
キュルケの言葉に一同がしん、と静まり返る。
そして、

「――私が行きます!」


その横で、タバサも進み出る。
「あら、タバサもいくの?」
「友達だから」
「あ、あら、そう? ま、まあそうなら仕方ないわね……」
言葉少なに告げるタバサ。しかし、その言葉に微かに顔を紅くし、キュルケは頬を掻いた。
「では、おぬしらに頼んで良いか?」
「はい」
「もちろんですわ」
ルイズとキュルケが答え、タバサが頷く。そして、オスマンは九朔へも顔をあわせる。
「お主も良いかの?」
「ああ――我は構わない」
確信があった。あの道化師にもう一度相対すべきだと。何の確証もないが、現時点でそうすべきだと
己という存在の本質的な部分が告げていた。
それに――
(あの道化師。恐らくルイズらだけでは手が余る……いや、余りすぎる相手だ)
昨夜の道化師が纏っていた『見えざる力』ものを思い出し、九朔は表情を険しくした。


******


馬車はトリステイン魔法学院を離れ、ミス・ロングビルが見つけたという不審者のいる森へと
向かっていた。
学院からの距離は馬でおおよそ4時間程度、田園風景が馬の速度にあわせて流れていく。
屋根なしの荷車のようなものとはいえ、大きさはそれ相応、馬車の前にはルイズ達が、後ろに
九朔は腰掛けていた。
「やあ、クザク。先ほどから黙りこくってどうしたね!」
前方で騒ぎあうルイズとキュルケの声が響く中、なぜか、ギーシュが九朔に語りかけてきた。
「…………」
「おーい、クザク」
「…………」
「もしもーし?」
「ん……ああ、なんだ。デルフか」
ようやく気づいた九朔は、ギーシュへと振向いた。
「―――――」
眼の前のギーシュに一瞬沈黙。そして、
「――って、なぜ、お主が此処におるッッ!?」
叫んだ。
「何故って君を見かけたから来ただけだけだが、何か?」
あっさり平然とギーシュは答えた。
「汝…………我々がどういう目的で、何処に向かっているか分かっておるか?」
「ああ。なんだか、ヴァリエールがフーケの捜索をするとか言ってたが、なに、大丈夫だクザク。
 このギーシュ・ドグラモン、今までの僕とは一味違う。まあ、安心したまえ!」
胸を張って答えるギーシュだが、不安を感じざるを得なかった。物凄く不安を感じざるを
得なかった。激しく、これ以上なく不安を感じざるを得なかった。
「って、おい。俺の事も忘れないでくれよ!」
「んむ? なんだね、その剣?」
ギーシュが九朔の隣に立てかけられていたデルフを見た。
「へっ! 知らねえって言うなら教えてやるぜ坊主! 俺の名前は――――」
「デルフリンガーだ。昨夜、オスマン老からもらった」
「へぇ」
「相棒ぉぉぉぉぉぉぉ―――ッッッ!?」
せっかくの台詞を取られ、デルフが絶叫した。
「ああ、すまん」
「謝ってくれるなら良いけどよ……まあ、良いや。それより、一体何考えてたんだ?」
「ああ、そうそう。それは僕も気になっていた。やはり、あれか。あの三人の中で誰が一番
 であるかとか――ひでぶっ!」
ノーモーションの裏拳でギーシュを昏倒させると、九朔は手を口に当て少し考える仕草を見せた。
「特に何もないのだが……そうだな、デルフ。我が別世界の人間だと言えば、汝は信じるか?」
「相棒が別世界の人間? ふむ、そりゃ面白い話だな」
鍔を鳴らしデルフは答えた。
「信じるか?」
「そりゃ、信じるも何も相棒はそうだろ?」
さも当たり前だと言わんばかりのデルフの言葉に、逆に九朔が驚きの表情を浮かべる事になった。
「デルフ……汝、どうしてそうだと断定できる?」
「なぜって、そりゃ相棒。おめえが………………って、なんでだっけ?」
その答えに九朔は馬車の縁からずっこけかけた。
「な……汝、理由も分からずに答えたのか?」
「いや、ほんと何でだ? あれ? なんでだろ? ……やべえ、忘れちまった」
呆れ返って言葉も出なかった。が、しかし、デルフのその声色はウソは言っていないようだった。
「どういうことだ?」
「いや、6000年も生きてると色々忘れちまうもんなのよ、っていうかだな。お前さんがどうして
 『使い手』だったか、っていう理由も思いだせんのよ」
「待て。いきなり知らん単語が出てきたぞ」
「あれ? お前さんが『使い手』だって言わなかったっけ?」
尋ねた九朔に、デルフはその鍔を鳴らした。
「聞いていない」
「そか。んじゃあ、忘れてくれ。思い出したらまた話すわ」
九朔の肩から力が抜けた。どうにもこのインテリジェンスソードは物忘れが激しいらしい。
「汝、刀身だけでなく記憶まで錆びついておるようだな……」
「はっはっは。小粋なジョークだな」
「冗句ではないんだがな」
苦笑いを浮かべながら呟いたのだが、それはデルフには聞こえていないようだった。
「ミス・ロングビル。本当に良かったんですか?」
「ええ、構いませんわ。お気になさらないで下さい」
ルイズの問いに、ミス・ロングビルは柔和な微笑を返した。
「でも、ミス・ロングビル。どうして貴女が手綱を? こういうのは普通、付き人がやるものだと
 思うのですけど」
キュルケが御者席に身体を乗り出しミス・ロングビルに尋ねた。
「こんな御者の真似、貴族がやるものじゃありませんわ」
「はい。貴族ならそうだと思います……けど、私は貴族の名をなくした者ですから」
気まずい空気をルイズは感じた。が、当の本人であるミス・ロングビルは表情を崩さない。
「えっと……」
「ミス・ロングビル。そのお話、もう少し詳しくお聞かせ願えないですかしら?」
表情を崩さないロングビルに、キュルケが好奇の視線を送った。
「止めなさいよ、ツェプルストー」
非難めいた声にキュルケは隣のルイズへ視線を移した。
「何よ、別にいいじゃない。暇なんだし……ねえ、ミス・ロングビル?」
「別に良くない! アンタね、そうやって昔の事聞いたりしないの!」
「あーはいはい。分かったわよヴァリエール――代わりにダーリンのトコ行くけどぉ♪」
「ダーリンって……あ、こら! うちの使い魔に手をだすなぁ!」
馬車の後ろへと向かうキュルケをルイズは追った。すぐに、九朔の悲鳴が上がり、第二ラウンドの
鐘が鳴るが、タバサは一度そちらを見やった後、本へとまた視線を落とした。
しかし、タバサの意識は本には向いていない。これから戦う事になるであろうフーケへと向いていた。
昨夜の邂逅、あの後に怯えたままのシルフィードの言葉が焼きついている。
『せ、精霊がみんな怯えてたのね……ああ、あんなこわいの見た事も聞いた事もないのね……。
 うう……おねえさま! あれと絶対たたかっちゃダメ! あれはぜったいにダメなのね!』
今まで、シルフィードがあそこまで怯えた事はなかった。まがりなりにも、彼女は風韻竜。
力のある種族。それをあそこまで怯えさせるフーケとは一体何者なのか。
微かな不安にタバサの無表情はより固くなる。

*****

馬車をおり、六人と一振りは鬱蒼とした森の中を進んだ。昼間だというのに、薄暗く、黴と、
水の腐ったような臭いとが立ち込めていた。
それから暫くすると、急に開けた場所が眼前に広がった。暗い森の唯一そこだけが光が差し込む。
そして、おあつらえ向きに作られた廃屋が五人を待ち構えていた。
「怪しいな」
「怪しいわね」
「ああ、怪しい」
「井戸とかがあったら完璧ね、色んな意味で」
「あれば、落ちないように気をつけるべき」
人のある気配はなかったが、万が一を考慮して近くの茂みに隠れる。
「どうするの?」
「一撃離脱」
「つまり、奇襲だな」
「誰が適役でしょうか?」
「それができるのっってこの中で一番素早い人なんだけど」
全員の視線が九朔へと向けられた。もはや言うまでもない。
「…………ド畜生め」
「諦めなって、相棒」
なぐさめる調子で語りかけるデルフの言葉もやや虚しい。
「……仕方ない。後方援護は頼んだからな?」
杖をそれぞれに構える五人に一度振り返り、九朔はデルフを急ごしらえの鞘から完全に抜いた。
両手でデルフを握り、九朔は構える。左手甲のルーンが輝き、全神経が研ぎ澄まされる。
正眼から腰に、脇構の態勢を取る。前足に重心を取り、姿勢を低く取る。
「――――」
深呼吸。空気を肺から丹田に取り込む。そして、
「――――破ッッ!」
低く取った重心をそのままに、銃身から放たれた弾丸の如く駆け、

斬ッ――
振り抜き、廃屋の戸を切り裂いた。瞬時飛び退き、相手の反撃に備える、が。
「誰もおらぬ…………ようだな」
廃屋の中は外見どおりの有様だった。外から見えるだけでも、埃の積もったテーブルと朽ちた棚
が見える。
やや逡巡したが、誰もいないかをもう一度確かめた後、九朔は全員を呼んだ。
「罠はない」
「みたい、ね」
タバサが杖を振り確かめた後にタバサが、続いてキュルケが入っていく。ギーシュは、外で
見張りを買って出た。
「ミス・ロングビル、何処へ?」
「もしかすると、此処にいないだけで近くにいるのかもしれません。辺りの偵察をしてみます」
ルイズの問いかけにミス・ロングビルは平然と答えた。
「一人で!? そんなの危険ですミス・ロングビル!」
「ならば、我が付いて行こう。それで構わぬか、ルイズ?」
ルイズの肩に手を置き、九朔が彼女の顔を見た。
「九朔……でも」
確かに、昨日、自分の身に降りかかった災難を思えば九朔に任せるのが一番良いのかもしれない。
万が一フーケに遭遇しても、最悪の状況は免れるだろう。
しかし、彼を側から離してはいけないと告げる声がしていた。それは焦燥感にも似ていたが、その
元が何かか分からない。
「…………そうね、アンタなら大丈夫よね」
だから、そう答えるしかなかった。
「では、すぐに戻る。行こう、ミス・ロングビル」
「はい」
二人が森の奥へと消えるのを、良く分からない焦りを胸に感じながら見送り、ルイズは小屋の中に
入っていった。
鬱蒼と茂った草を掻き分けて、奥へ進む。湿り、腐った水の臭いはどんどんと濃くなっていく。
日の光も段々と弱々しくなり、暗がりも濃密なものになっていく。
「ミス・ロングビル、大丈夫か?」
「ええ」
声をかけると、確かな返事が返ってくる。
しかし、小屋の周囲を回るような形で歩いてきたが、はたしてここまで来る必要はあったのか。
いや、ありえない。では、なぜ?
「――――ッッ!」
瞬間、全身の皮膚が粟立った。それは濃密な霊気を帯びた冷気。森という名の場が異質なものに
包まれたのを九朔は感じ取った。
九朔の瞳が、チューニングされたラジヲのように、大気に充満する霊気の流れを知覚した。
それは、先ほどまでは零であった。が、今は違う。濃密な、目が痛くなるような鮮烈な色を九朔の
瞳に映し出している。
それは奇しくも昨日、あの宝物庫で見たものと同質のもの。それが、突然溢れ出したのだ。

それも――あの、ミス・ロングビルの身体から!

「おい、相棒……!」
「分かっている……!」
即座に、鞘からデルフリンガーを抜いて九朔は構えた。
眼前のミス・ロングビルは歩を止めたまま、微動だにしない。だが、その身体からは、明らかに
先ほどの彼女のものとは――人とは思えない鬼気を滲み出していた。
「――一瞬でばれちゃったかぁ」
ロングビルが九朔へと振向いた。その顔は微笑を浮かべている。先ほどと全く変わらないその表情は、
だからこそ余計に、纏う殺気を際立たせていた。
「ねえ、坊や?」
甘く、絡みつくような声がロングビルの口から漏れた。
「んふっ。ねえ、期待したかしら?」
「……何をだ、ミス・ロングビル――いや、土くれのフーケ」
全身の緊張を解く事無く、答える。間合いは充分、何が起きたとしても対応の取れる距離だ。
「何をって……ナニに決まってるじゃなぁい☆ あらあらぁん、もしかして怖いのかしら?
 ふふっ、でも仕方ないわよねぇ。アタシ、フーケだし。でも、怖がらなくても良いのよぉ〜?
 だからぁ、おねえさんとぉ――――い・い・事・し・ま・し・ょっ☆」
ぬめりを帯びた微笑が、凄惨なものに変わる。

「――【妖蛆の秘密】(デ・ウエルミス・ミステリイス)、喰らいなさい」

気づかぬ間に手に収められた鉄の表装のついた黒い大冊、【妖蛆の秘密】がページをひとりでに
めくった。そして、圧倒的鬼気が九朔へと放たれる。
「――ッ!」
「相棒ッッ!」
本能が警告を発した。大地を蹴り、九朔はその場から飛び退く。同時、今までいた場所に
触手が地を割って飛び出した。
――いや、それは触手ではなかった。
「蛆!?」
口腔から生え揃った牙を剥き出しにした蛆が九朔へと吼える。
「あらぁん。オトコノコってばやっぱ突かれるより突くのがお好き〜? でもね、新世界を
 見る事も人生経験には大事なのよぉ? だからぁ……」
フーケが腕を横凪に振った。
「目覚めさせてあげるわぁん☆」
軌道に沿い、大量の蛆の触手が大地を破って突き出た。
「うおおおお!? 触手プレイか!? 相棒、これは触手プレイかぁぁ――ッッ!?」
「ええい、そんな事、我が知るか!」
次々と地面から生える蛆をかわし、かわし、避ける。が、前方、突き出た何対かが九朔へ牙を剥いた。
しかし、
「破ァァッッ!」
デルフリンガーの一振りで一刀両断の元に絶命させる。
「アァン! たまんない! たまんないわぁ! もう、全身キュンキュンしちゃう!」
「ちぃ……っ!」
迫り来る蛆を切り伏せ、薙ぎ、避ける――一向に埒が開かない。
「ほらほらぁ。も〜っと頑張らないと蛆ちゃんに何処もかしこもズッコンバッコン穴だらけ
 にされちゃうわよぉ〜? んふふふ〜〜☆」
高笑いをあげるフーケに九朔は心の中で舌打つ。
「おいおい相棒! このまんまじゃあ、マジで穴ボコにされちまうぞ!?」
「分かっておる!」
「どうすんだよ!?」
駆けつつ、九朔はデルフの錆びた刀身に手のひらを押し当て真横に引いた。
「――こうする!」
血が手を濡らす。
「血こそ我が存在。我が魔力の証明。我が魔術の源泉……!」
式を組み立てる。術式を編む。血液に含まれた情報がワードによって再構築される。
放物線を描き血液は大地へと落ち、地中へ根を張った。
そして、
「喰らえ――ッッ!」
九朔はデルフを大地に――否、岩に叩きつけた。
火花が飛び散り、血液へと引火する。瞬時、連鎖した発火が導火線となり、炎が蛆を飲み込む。

――GYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAA!

全身を焼かれた蛆が、悶絶の叫びを上げる。火を振り払おうともがくが、もう遅い。魔学反応を
起こした火炎は蛆を燃やし尽くす。
「ちっ!」
フーケから余裕の笑みが一瞬消えた。それを見逃さず、九朔は一気にフーケへと肉薄した。
「破ァ――ッッ!」
脇構え、刃を逆向きに。滑る剣閃は相手を昏倒させるため。九朔はフーケの左脇腹へと
峰を叩き込んだ。
しかし、
「ダメじゃない坊や〜。オンナノコだからって簡単に手加減しちゃったらぁ」
固い金属の感触が九朔の手を震わせた。刃はフーケのローブの両腕の先に出現した歪で巨大な
カギ爪に防がれていた。そして、フーケのローブが、一瞬の内で昨夜の道化師の衣装に変わった。
「いくわよぉ?」
顔を仮面が覆い、死刑宣告を告げた。空いた右腕、フーケの巨大なカギ爪がギロチンのような
無慈悲さを持って九朔の頭へ迫る。
「――くっ!」
一気に飛び退く。前髪を数ミリ削ったが、寸でのところで九朔はフーケのカギ爪を回避。
が、しかし、振りぬいた右腕はそのまま大人ほどの太さを持つ木の幹を容易く抉り取った。
「お、おっかねえ……!」
「直撃を喰らったら即死か……!」
「あらお上手☆ でも――それで安心しちゃダメダメよッ!」
笑いの表情を浮かべた仮面の奥からフーケの声が響く。両腕のカギ爪が再び九朔へと迫った。
「死ァッ――!」
交差に薙がれたカギ爪の一撃を引き下がりながらデルフで受け止めた。
「ぐぅっ!?」
「ぬほぉぉ!」
完全な一撃ではない。にも関わらず、その一撃の重みは生半可でなかった。。
「ほらほらぁ☆」
横一文字。
「もっとよぉ☆」
縦一文字。
迫り繰り出されるカギ爪の一撃一撃が、死の脅威を持って九朔を襲う。楽しげに笑うフーケとは
裏腹に、焦燥ばかりが募る。
「くっ! 埒が……開かん!」
「これじゃあジリ貧だぜ、こん畜生め!」
そう言っている内にも、カギ爪は容赦なく九朔達へと向かってきていた。
そして、
「ぐぅっ!?」
遂に、九朔の身体がバランスを崩し、膝をついた。
「あららぁん、坊やったらご愁傷様ぁ〜〜☆」
それを見逃すはずもなく、フーケが迫る。カギ爪が大きく振上げられ九朔へと振り下ろされた。
ギロチンの刃が、九朔の首を狩らんとする。
「それじゃあ……バイバイねッッ!」
だが、次の瞬間、崩れたはずの九朔の身体がフーケの間合いの内側に一気に踏み込んでいた。
「な――――ッッ!?」
勢いのついた身体を止める事は出来ない。進行方向に置かれた柄頭へ突っ込む体勢、それに合わせて
更に己の速度を加え、九朔は柄頭で強かにフーケの仮面を打った。
「きゃぁぁっっ!」
甲高い音を立てて、仮面に大きな皹が入る。脳を揺さぶられたか、そのまま大地へとフーケは
うずくまった。
「おっしゃあ! やったぜ、相棒!」
「いや、まだだ。まだ、気を抜くな」
うずくまり動かないフーケに、九朔は警戒を解く事無くデルフを構えなおした。
「う……ぅぁぁ…………」
うめき声が仮面から漏れた。仮面を押さえ、フーケがゆっくりと立ち上がる。
「な、なんだ?」
「うっ………ふ、ぐぅ…………!」
割れた仮面の隙間から、フーケの顔が覗く。それは、常人のものではない、狂喜に犯された瞳。
だが、それが――
「い…………や…………」
――不意に揺らいだ。
「た…………す…………け…………」
掠れた、今にも消えそうな声が、フーケの口から漏れた。口を懸命に開くが、それ以上声が漏れない。
「お、おい? どういうこった?」
「いや、我にもわから…………ッッ!?」
全身を再び、おぞましい悪寒が襲った。それも、先ほどまでの比ではない、圧倒的なレベルで。

ドサリ――

眼の前のフーケから、鉄の表装がついた大冊が零れ落ちた。ただ、それだけ。それだけのはず。
だが、その書から、その悪寒の根源が発せられていた。
「な、何かすんげえヤバイ感じだな、おい……」
「…………」
指先ひとつ動かしてはならない、そのような気配が在った。下手に動けば取り返しがつかない、
そのような気配が在った。――それほどまでに、危険なものを、その書は発していた。
動かないフーケ。零れた書。終わらせるならば、今しかない。だが、九朔は動けなかった。
なぜなら、【まだ、全ては始まってすらいなかった】のだから。

――――ごぼり――――
638名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:01:58 ID:bl4oTl12
♪しーえんするのでありーまするー
639名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:14:32 ID:r53HnOgv
さるさん?
640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:17:26 ID:kAh4c9HQ
すいません、さるさんです
641名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:28:53 ID:bl4oTl12
♪だーいりするのでありまするー

ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆UBgK6taq52:2009/12/14(月) 20:02:09 ID:a9qaSdFo

書が音を立てて膨らんだ。いや、膨らんだのは書ではなかった。
【書の内側から】溢れ出た何かが、そう見せていたのだ。
「うっ……!?」
腐臭がその書から溢れ出た。
瘴気がその書から溢れ出た。
糞尿にも似た、吐き気をもよおす臭気が溢れ出た。
肉がその書から溢れ出た。
臓物がその書から溢れ出た。
骨がその書から溢れ出た。
重なり合った、不定形の肉塊が外へと溢れ出た。
そして、
「――――――ぁ」
フーケを、その肉塊が取り込んだ。
「なっ!?」
「な、なんだそりゃあああああ―――ッッッ!?」
それはフーケを中心に、書をも飲み込むと急激に膨れ上がった。腐肉の海。それは更に膨れ上がり、
木々を薙ぎ倒し、取り込み、肥大していく。
その異様な光景、不定形の肉塊が見る見るうちに周囲を侵食し――喰らっていた。
「相棒、こりゃマジやべえ! なんていうか、ビリビリしやがる!」
「分かっている!」
その場を離れるしか選択はなかった。肉塊のタールに追いつかれないように全速力で駆ける。
しかし、不意に、その腐肉の集合体が動きを止めた。
「……なんだ?」

ゴゴゴ―――!

肉塊がせりあがる。腐れた肉を分割し、分割し、腐れた臓腑でそれを繋ぎとめて一つの形へと
変じていた。それは大きなヒトガタ。有機と無機を組み合わせた、醜悪にしておぞましい
異界の工芸品。
30メートルはあるだろうそのヒトガタは、昨夜見た、あの有機と無機の巨人に似ていた。
そして、それが、九朔を見た。
瞳も何もないはずなのに、それが自分を見たと、確かに感じた。

RRRRrUUUUOOOOOOOOOOOOOOOhhh―――!!

汚濁した肉を震わせ、それは吼えた。悪意と敵意と殺意が込められた咆吼だった。
それは圧倒的なまでに絶望的な光景だった。
642名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:29:34 ID:bl4oTl12
91 名前:ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆UBgK6taq52 投稿日: 2009/12/14(月) 20:06:16 ID:a9qaSdFo
というわけで、ようやく最新話投稿完了です。
まあ、皆さんお分かりだったと思いますけどフーケさんがゲットしたのは
ティベちゃんの妖蛆の秘密でした。
さて、ぶっちゃけなんだか勝てないような気配も色々ありますが、それは
次回までにということで。
そうそう、ニトロ最新作の装甲悪鬼村正ですが、現在プレイしてます。
いやぁ、さすが奈良原先生。マジ容赦ねえ。
今現在のお気に入りは、やはり真改さんと村正でしょうか。
どちらも人じゃないというのがね、やっぱニトロです。はい。
あとは、茶々丸さまが気に入ったので、とっとと彼女のルートへいきたい。

そんなわけで、また次回。
643名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:31:21 ID:bl4oTl12
♪だーいりーは以上ーであーりまーするー
644名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:33:13 ID:g9xRTtlb
乙。
645名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:41:52 ID:FLLN6VGW
乙です。
ああ、秘宝の関係上やっぱデモベ系とおマチさんの相性は最悪かも。今んとこ全滅な気がする。
646名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:51:08 ID:nWwqPYjO
まあふれてはいけませんと書いてあるお宝を見たら
そりゃふれようとする人は出てしまうわけで
647名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:00:16 ID:wyzUQTLj

ティベリウスに乗り移られているんだろうか
台詞はしっかり八尾ボイスで脳内再生されましたとも

>>645
そういやマスターテリオン呼ばれた時はアウグストゥスの指輪でしたね
お母様と双子のほうは・・・まだだっけ?
たまには救済ルート的に白天使でも着たら・・・テファが黒?
648名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:12:33 ID:42LmdhVx
セブンことダン召喚
ハルケでも血を吐きながらのマラソンが続いてる事を嘆くに違いない
649名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:20:01 ID:bl4oTl12
>>648
とりあえず現地妻(アンヌ)の件について追求してくる本妻から逃れられてほっとしてるに違いない
650名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:27:34 ID:7DkyL3vH
>>649
ゼロの顔が厳ついのは母親似だからか
651名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:47:48 ID:TmCBqgzd
>>649
超8兄弟の世界じゃ結婚までしてるしな
652名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:56:55 ID:g9xRTtlb
でもウルトラ銀河伝説って未来の話らしいぜ
653名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:16:06 ID:vnf4ilJZ
平成三部作と言われるウルトラマンのように、地球ではなくハルケギニアにもウルトラマンが眠っている可能性は無いのだろうか。
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:17:39 ID:FLLN6VGW
>>653
面白そうだけどそれもはやオリジナルのウルトラマンじゃね?
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:22:45 ID:JQijUbtD
そういやメビウスとセブンだけがメビウス=ミライ、セブン=ダン
で変身後と変身前が同一人物か
マンにしろジャックにしろエースにしろハヤタ達地球人の体に憑依してただけで
メビウス世界でも本来のハヤタ達がいたはずなんだよな
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:46:38 ID:GnlEaGbU
ハルケギニアの地下に魔王NO<B/O>のRU乗が封印されていたようです
657名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:53:07 ID:96jY1Bov
>>655
ダンはモデルになった薩摩さんがいるんだけどね

本物のハヤタとかはGUYSの幹部になってるか、もう退役してるかだろうけど、
ハヤタとハヤタの姿をしたマンの再会は面白そうだな、ってゼロ魔に全然関係ないが
658名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:53:17 ID:FVgVnUnK
>>656
…守護神エイト?
659名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:56:59 ID:pGT2wsVt
>>658
よく見れば「ノボル」だから直接的には関係なさそうだw
でもゼロ魔世界の守護神ズ召喚と言うのも面白いのかもなぁ。
あれ、もう既にあったっけ?
660名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:13:23 ID:w96VO/e7
>ジャックにしろエース

その二人は完全に融合してるからほぼノーカンだろ
タロウも光太郎と融合しちゃったし
変身前と言うよりは元に戻るのは、セブンの教え子のレオや80先生を忘れちゃいけない
661名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:15:13 ID:Cspm2k0w
もう既にあったって関係ない、例え現行であっても関係ないぜ

面白そうなのを思い付いたら早速書いて文章にしてみよう!
既にあるのとか気にしたら負けよ
662名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:20:48 ID:YwfFB/Pz
太郎?ならクマのプー太郎召喚で
663名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:29:26 ID:SjM2pVEQ
タロウ? ならメタルサーガのバイオニック土佐犬を召喚で
664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:33:25 ID:WjPC2jyU
23:38位から小ネタ投下してもよろしいですか?
元ネタはファイナルファンタジーXからです。
665名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:39:58 ID:WjPC2jyU
投下します。

【八本腕の使い魔】

 爆発、『ゼロ』のルイズと呼ばれる少女が起こした失敗魔法。
 いつもなら2、3メイルほどの爆発であるはずだった。
 今日の爆発は違う、違いすぎた。
 神聖な使い魔召喚の大事な儀式でだ。
 巨大な爆発、広場に居た教師のコルベールと、ルイズの学友であるメイジたちは皆猛烈な爆風で吹き飛ばされた。

 無論、爆心地に一番近かったルイズは数メイル空を飛び、十数メイルも転がってようやく止まった。
 奇跡だったのだろうか、吹き飛び地面に叩き付けられ、十数メイルの距離を激しく転がったと言うのに意識を失わずにルイズは呻いていた。

(痛い、痛い、痛い!)

 擦り傷や打撲で全身を痛め、声がうまく出せないほど苦しむ。
 痛みに苛む思考でどうして成功しないのか、まるで無限に積み上がる呪詛のように回り続ける。

(何で、何でよ! なんで上手く行かないのよ! 何で、なんでッ!)

 無能と、劣等と馬鹿にされ罵られ、それでも自分は貴族でメイジであると自負していた。
 だがそれも今まさに折れようとしていた、何度も何度もサモン・サーヴァントを繰り返すも起こるのは爆発ばかり。
 先程まで起こっていた爆発より凄まじいものだったが、残るのは変わらず舞い上がった砂と爆発の煙だけ。
 魔法を使う事を諦めても仕方がない、積もり積もり上がった心の重しはルイズの心を押し潰すには十分な物だった。
 今度の爆発の跡地に何も無かったなら、だが。

 どれ位魔法が成功しない事に恨みを込めたか、苦虫を噛み潰したような表情で顔をあげる。
 どうせ今度も爆発だけだろう……、半ば諦めて視線を爆心地へと向ければ。

「……ぁ、う、そ」

 何かがあった、薄くなってきた土煙の向こう側にある何か。
 まさか成功したの? とルイズの心に希望の芽を出した。
 召喚したのは何か、それを考えるだけで芽は凄まじい速度で成長し続ける。

「……っ、ぁ」

 周囲から聞こえるうめき声、吹き飛ばされたクラスメイトを余所目に全身の力を振り絞って立ち上がる。
 服は所々破れ、体至る所にある傷から血が流れ痛みを生み出し続ける。
 それを我慢して、痛みによって不規則な呼吸を行い、ふらつきながらも起き上がる。
 一歩、二歩、遅い歩みは全力で、自身が呼び出した『何か』を確認しようと進む。

「……ふ、っ……は」

 薄れる土煙、近づく毎に鮮明になる何か。
 距離を埋める、5メイル、4メイル、3メイルと。
 そうしてルイズは煙を払いながら、自分が呼び出した何かを確認した。

「……なんで、よ……」

 急速に成長した芽は木となり、支えるに十分な大きさまで成長し切った所に、成長した時と同じく急速に枯れ始めた。
 呼び出したのは人型、たぶん人間。

「………」

 座り込む、こんな痛い思いまでして召喚したのが人間だったなんて。
 脱力、意思がそぎ落とされ、大きく大きくため息。
 どうでもよくなる、そうして涙があふれてくる。
 痛みと悔しさで、鳶色の瞳からぼろぼろと涙が零れ落ちる。
666名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:41:00 ID:WjPC2jyU
「……なんで、なんでよぉ」

 ポタポタと涙が地面に落ちる、そうして泣けば次に浮かんでくる感情は怒り。
 なんで人間なんかが来るのよ、こういう時ユニコーンとかドラゴンとかじゃないの!?
 思いながらも怒りに歯を食いしばり、倒れているおそらくは人間を睨むように見た。

「……人間?」

 よくよく見直す。
 人間……? 人間って腕二本よね? 肩辺りから腕が四本もあるんだけど。
 肘から先が千切れていたりするけど、肩辺りから腕にしか見えない物が四本生えている。
 また力を振り絞って立ち、倒れている人型の反対側に回る。
 やはり同じく、肩辺りから腕が四本。
 そうしてルイズはよくよく見る、倒れている人型を。

「………」

 倒れている人型の肌は煤けた茶色、いくつか千切れてはいるけど腕は片方四本ずつで計八本。
 この時点で人間じゃない、平民でも貴族でもない、人間っぽい何か。
 ど、どうしよう……。
 悩む、希望する使い魔はユニコーンとかドラゴンとか、そこら辺の気高い幻獣が良いのだけど……。
 顔もすごい怖いし、鎧とか着てるし……。

「……人間じゃ、ないわよね?」

 人間っぽいけど人間じゃない、体も私の倍ぐらい大きいし、そこら辺の使い魔より強いかも……。
 そして倒れている人間っぽい存在の周囲、ルイズより大きな剣が地面に突き刺さっていたり、長大な槍、人の頭より大きな斧。
 他にもあるが、どれも見事な装飾がなされた武器が落ち散らばっていた。
 中には千切れた腕が握ったままの物もある、と言う事はこれらの武器はこの存在が使っていた物じゃないかしら。

 魔法が成功して人間じゃない者を召喚した、しかしそれは亜人と定義される存在。
 もちろん腕が複数ある亜人なんて見たことも聞いたことも無い。
 魔法が使えぬルイズはいつか使えるよう知識をかき集めていたのに、人一倍の知識を持つルイズが知らないとなれば他の人も知っているとは思えない。
 それに顔もかなり凶悪に見える、メイジが沢山居るこの学院とは言えこんな亜人が暴れまわれば相当な被害が出るかもしれない。
 自分が召喚したと言う責任感、いろいろ抵抗が有ったとは言えルイズはこの亜人と契約することを選ぶ。

「我が名は『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』。 五つの力を司るペンタゴン。 この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」




667名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:41:55 ID:WjPC2jyU
「……痛てぇ!!」

 と叫びながら、ベッドを軋ませながら亜人が起き上がった。

「……ありゃ? ここどこだ? ん? どちらさま?」

 恐持てな顔でありながら、妙に馴れ馴れしい感じでルイズへと話しかけた亜人。
 いきなり起き上がったことに対してルイズは小さく悲鳴を上げていたが、深呼吸をして恐持ての亜人へと向き直る。

「ここはトリステインのトリステイン魔法学院よ、あんたは使い魔召喚の儀式で私が呼んだ使い魔よ」
「つかいま? オレは……生きてるな」

 八本の腕がそれぞれ違った動きを見せ、拳を握ったり腕を回したりして動きを確かめていた。
 それを見ていたルイズは内心悲鳴をあげる。
 腕を動かす、それは自分も持っているから理解できる。
 だけど一つの体から腕が八本も生えていて、それが一本たりとも同じ動きをしていない。
 言えば気持ち悪いのだ、グネグネとばらばらに動く八本の腕が。

「確かに自爆したんだがなぁ……、そうか! お前さんが助けてくれたのか! 感謝するぜ!!」

 亜人の八本腕がルイズへと迫り、ルイズの腕を掴んでブンブンと縦に揺らす。

「ひぃ!」

 掴まれた腕だけじゃなく、あまりの力強さでガクンガクンと体ごと揺れる。

「いやぁ、またあいつらと会えるかもしれんなんてな……。 ほんと、感謝するぜ!」

 ルイズを床に下ろし、ベッドから亜人が立ち上がる。
 ルイズから見ればせり上がる壁のごとく、倍以上もある身長差で一気に頭が見えなくなった。

「おっと! 礼って言っちゃあ何だがこれをやる、使ってくれ!」

 どこから取り出したのか、この世の物とは思えない輝きを放つ液体が入った瓶などを次々とルイズへと手渡す。

「それじゃあな! ありがとよ!!」

 一通り渡し、駆け出す亜人。

「っ!? ちょっと待ちなさい!」

 手渡された物がどれもが見惚れる品で、目を奪われていたルイズは亜人の声で正気に戻って制止する。

「あん? それだけじゃ足りないのか? うーむ、武器はやれないしなぁ……」

 足を止めて腕組み。

「さっき言ったでしょ! あんたは私の使い魔として召喚されたのよ!」
「つかいま? つかいまって何だ?」

 そう聞き返してくる亜人に使い魔がどういうものか説明してやるルイズ。

「ちょっと待てちょっと待て。 助けれくれたのは感謝してるが、オレにはやらなくちゃいけねぇ事がある。 だからお前さんの使い魔とやらになってはやれねえ」
「やりたいことって何よ」
「あいつらと……戦うのさ!」
「あいつら?」
「ふっふっふ、まだ決着がついていないからな! それに……あの後どうなったのか気になるからな!」
668名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:43:18 ID:WjPC2jyU
 そうして聞いても居ないのにルイズに語り始める亜人。
 光の戦士と呼ばれる人間たちと戦い、何度も引き分けたが、光の戦士たちとの最後の戦いで大失態を犯して次元の狭間へと落とされた事。
 その次元の狭間をさまよい続け、運良く光の戦士たちと再開して次元の狭間から脱出しようと持ちかけたが断られ、一人脱出しようとしたが。
 あいつらは頑張って奥へと向かい進んでいるのに、一人逃げたんじゃカッコ悪いんじゃないかと思い直し追いかけ。
 追いつけば変な奴相手に苦戦している光の戦士たちの所へ乱入、変な奴を倒すために自爆した。

「で、気がつけばここに居たのよ」
「……あんたって、随分と間抜けてるわね……」

 なにか誇らしく語る亜人、よくよく聞けば間抜けや阿呆と言われる事ばかり。
 まともな戦いだって最後は何かと理由をつけて逃走している、強そうな外見と馬鹿みたいな中身が随分とアンバランスに見え印象が様変わりしたルイズ。

「ま、まぬけとはなんだ! オレだってな、真剣にやってるんだぞ!」
「真剣なら急用を思い出して逃げ出したりしないでしょ!」
「だ、大事な用だったんだよ!」
「へぇー、どんな用事だったの?」
「うっ!」
「ほら、言えないじゃないの」

 うぐぐ、と声を漏らす亜人。

「まぁいいわ、大事な用が有ったとしましょ。 それで、どうやってそいつらの所に行く気よ」
「おお、わかってくれたか!」
「それはもう良いから! どうやってそいつらの所に行く気よ! 言っておくけど元の場所に送り返す魔法なんて無いからね」
「な、なんだってー!?」
「いちいち声が大きいのよ!」

 がくーんと八本の手と膝を床について落ち込む亜人。

「そうね、私の使い魔をやるって言うなら送り返す魔法を調べてあげてもいいわよ」
「ほ、本当か!?」
「ええ、嘘は付かないわ。 家名に誓ってあげてもいいわ」
「おお! 助かるぜ! で、つかいまって何するんだ?」
「……人の話聞いてた?」




「おうゴシュジンサマ!」
「何勝手に決闘受けてるのよ!」
「いやな、女の心を弄ぶお坊ちゃんを成敗してやろうってな!」
「アンタがメイジに……、勝てそうね。 良いわ、とりあえず懲らしめて良いけど殺しちゃダメよ」
「任されよ!」

 ヴェストリの広場に赴き、力強く立つ亜人。
 その威容に亜人を始めてみた観衆からざわめきが起こる。
 それを気にせず決闘が始まり、金髪の少年貴族『ギーシュ・ド・グラモン』が作り出すゴーレムを前に、亜人はただ腕組みをして立ち佇む。

「くっ、図体が大きいだけで勝てると思ったかね!」

 亜人の威容にビビってギーシュが吠え、ゴーレム、ワルキューレに攻撃を命じる。
 槍を持って突き出し、剣を持って斬りかかり、斧を持って振り下ろす。
 平民だろうメイジだろうが当たれば致命傷、だが亜人は避ける素振りもせずただ腕組みをしたままその攻撃を受け入れる。
669名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:44:54 ID:WjPC2jyU
「……なに?」

 周りの観衆もギーシュが言う通り体が大きいだけで勝てるとは思っていなかったのだろう。
 突き出した槍が、斬りつけた剣が、振り下ろした斧が、どの攻撃も亜人の肌に触れるだけで掠り傷一つ付けれなかった。

「じゃあ次はオレの番だな! 集え、オレの武器達よ!」

 腕組みを解き、右腕の一本を空へと突き上げれば。
 どこからとも無く、亜人の周りに武器が降ってきて地面に突き刺さる。

「ど、れ、に、し、よ、う、か、なっと」

 2メイルを超える巨大な剣、大きな穂先を持つ3メイルを超える槍、人の頭部程の大きさのトゲトゲしい穀物を持つフレイル、1メイルほどの巨大な刃を持つ斧。
 反り返った太刀、直刃の太い剣など、どれもが素晴らしい装飾を施された武器。

「これでいいか」

 無造作にそれらの武器から一つ選び。

「手加減はしてやる、ゴシュジンサマに感謝しな!」

 振り抜いて武器を収める、そうして振り返って歩き出す。
 頬を撫でるくらいの風が吹いた、決闘相手のギーシュや観衆もただ亜人が武器を振っただけと言う認識。

「……なんだ? 逃げるのか!」
「逃げる? 馬鹿言っちゃいけねえよ。 もう終わってるってことに気がつくんだな!」
「何を言っ……て……」

 ギィンと鈍い金属が擦れる音、一体のワルキューレの上半身がずり落ちた。
 それを境に次々と他のワルキューレも崩れて土塊へと還る。

「な、なにをした!?」

 最後のワルキューレが崩れ落ちてギーシュが叫べば。

「キャーッ!」

 周りから悲鳴が起こる、その悲鳴の意味が分からないギーシュは辺りを見回せば。
 観衆の女子が手で顔を覆っていたり、顔を逸らしていたりしていた。

「なに? 何だ? 何が起こ……」

 訳がわからないギーシュは、常に日陰のヴェストリ広場で寒気を覚える。
 そうして視線を下に向ければ無かった。

「な、なっ!?」

 服が、切り刻まれた服が自分の足元に落ちていた。
 つまりは全裸、悲鳴は裸のギーシュを見て起こったもの。

「うわ、うわっ!?」
「成敗完了!」

 とかなんとか言いながら亜人はルイズを連れて広場を後にする。
 その決闘後、『全裸のギーシュ』と恥ずかしい二つ名が付いたのはどうでも良い話。
670名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:46:13 ID:WjPC2jyU
 それから亜人の名は学院中に広まった。
 ゼロのルイズが召喚した亜人は強い、と。
 それに疑惑を覚えるメイジが多数決闘を仕掛けるが、どいつもこいつもただ武器の一振りで決着が付く。

「弱い、やっぱりオレの相手をできるのはあいつらだけか!」

 と亜人は叫ぶ。
 ルイズもその決闘を何度も目にすれば、この亜人が規格外だと認識する。
 学院でも数少ないトライアングルメイジですら、ギーシュと同じようにただ武器の一振りで終わってしまう。
 もしかするとスクウェアメイジでも同じようになるんじゃないかと思うほど。
 そうして考える、そんなスクウェアメイジですら楽に勝ってしまえるこの亜人を、追い詰め逃走させるに至る光の戦士たちとやらはどれほど強いのかと。

 この後もあまり変わらなかった、巷を騒がせる土塊のフーケのゴーレムをやはり武器の一振りで断ち切り。
 アンリエッタ姫のアルビオン行きの依頼を受け、裏切ったワルド子爵をぶっ飛ばし、ウェールズ皇太子を誘拐紛いに無理やり連れてきたり。
 レコン・キスタ軍相手に正面から戦い壊滅させたり、興味を持ったタバサの依頼でミノタウロスと戦ってもやはり正面から両断したり。
 一度実家に帰ったときはお父様とお母様の魔法を受けて平然としていたり、ガリアとの戦争で攻撃を跳ね返す巨大で特殊なゴーレムも片手間と言わんばかりに片付ける。
 巨大な、虚無の魔法『エクスプロージョン』以上の爆発に巻き込まれても『いてぇ!』で済ませたり。
 エルフとの戦いでは多少手こずったが、やはり正面から突破して負けを認めさせたり。

「……なんか、あんたが居ればどうにでもなっちゃうのが駄目よねぇ」
「あたりめぇーだろ! どいつもこいつも歯応えが無いぜ、次元の狭間の化物共に比べりゃそこら辺に転がってる小石だな!」
「どれだけ強いのよ……」

 それからも数年間、亜人を使い魔としたまま過ごす。
 私が虚無の担い手で、使い魔がガンダールヴで。
 そんな亜人が元居た世界に興味を抱きつつ、目覚めた虚無の魔法で世界を渡るようになった。
 亜人、名は『ギルガメッシュ』はやっと帰れると喜ぶが、どこから来たのかわからない以上手当たり次第探すこととなる。
 それでも武器集めに余念が無かったギルガメッシュはいろいろ武器を集めてくる、……偽物も多かったが。

 そんな次元の旅を続けて数年、私が二十歳になった頃にようやくお目当ての世界に辿り着いた。
 まるで暗く星が瞬く宇宙に浮かぶ、多数の大きな青い水晶で出来た世界。

「おお! ここだ! 覚えてるぜ! ここが次元の狭間だ!!」

 大声を上げつつ喜ぶギルガメッシュは、存在に気がついた化物を切り倒しながら道を進む。
 化物、ギルガメッシュより巨大なモンスターを軽々と倒しながら進む。

「……やっぱりとうの昔に終わってたようね」

 辿り着いた次元の狭間の深部、ありとあらゆる世界につながる次元の狭間は凄まじい傷跡を残したままそこに有った。
 今までギルガメッシュが見せてきた剣技でも難しいであろう傷跡がいくつも残っている。

「……ふっふっふ、やっぱりあいつらはすげぇ……!」

 どれほどの激闘だったのか、戦場跡を見てどちらが勝ったのか理解しているギルガメッシュは笑い声を上げる。

「こりゃあますますあいつらのところへ行かなくちゃな!」
「あんたならそう言うと思ってたわよ」

 呪文を詠唱して『ワールドドア』を開く。
671名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:47:14 ID:WjPC2jyU
「待ってろよ、レナ! ファリス! クルル! そしてバッツ!!」

 ワハハハハーと声を上げて銀色の鏡、ワールドドアに突っ込んでいくギルガメッシュ。

「……しょうがないわねぇ」

 ピンクブロンドの、ただ一結びで膝近くまである長い髪を後ろで束ねた女性、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは同じように飛び込んだ。
 それからも、虚無の担い手と、使い魔ガンダールヴは世界を巡る。
 また何年も掛かる、そう思っていたのは杞憂に終わった。

 いつものごとくとある世界の古代遺跡の最深部でワールドドアを開く。
 そうしてギルガメッシュはワールドドアを見て目を見開く、それはいつもと違うワールドドア。
 いつもなら銀色で向こう側が見えないはずだ、今回に限っては違った。
 向こう側が見えている、妙に明るい恐らくは洞窟、ワールドドアに映る景色は洞窟と、こちらを見て訝しみ武器を構えている一組の男女達。

「うは、うはははは! やっとだ! やっと見つけたぞ!!」

 大声をあげながらギルガメッシュは武器、様々な世界で集めてきた強力な武器を出現させて手に握る。
 漲る力、ギルガメッシュの左腕それぞれの手の甲に付いたルーンが眩いくらいに光を放つ。

「そうだ! おまえたちだ! オレはッ……!!」
「念願のライバルでしょ?」

 ギルガメッシュの大きな体、その腰までしか届かない位置に手を当てる。

「何を躊躇うの、あの人達の為だけにやってきたんでしょ。 行きなさい、行って思う存分戦ってきなさい」
「ゴシュジンサマ、ありがとよ。 ゴシュジンサマが居なけりゃ、こうしてあいつらとまた会えなかっただろうよ」
「何今生の別れみたいな事言ってんのよ! あんたはずっと私の使い魔よ、今も、これからも!」
「わはは! ゴシュジンサマはずっとゴシュジンサマよ!」

 笑いながら二人でワールドドアを潜る。
 ギルガメッシュが願ってやまない光の戦士達との再開と、戦いを目に収めるために。
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:49:23 ID:WjPC2jyU
以上で終了です、バッツがあるあんらギルガメッシュもあっていいじゃない!
グダグダになりそうなんでバッツ達との戦闘は切りました。
読んでくれる皆さんが持つギルガメッシュのイメージと違うかもしれませんが、楽しんでくれれば幸いです。
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:52:16 ID:eNCvJF1Q
乙でした

割とこんな性格だった気がする
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:52:46 ID:S9QjptnK
乙です〜。
ギルガメッシュならルイズに手を貸してくれてもおかしくないですが、ここまで強かったっけ?
675名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 23:59:32 ID:uIbbgs0N
おっつんおよよ。

>>674
まぁ人外? だし。
逆に光の戦士側だと、モブの矢玉も急所に当たれば即死するのが小説の世界だと思ってるけど。
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:00:37 ID:i9Ke4pR7
>>674
斬鉄剣返しでオーディーンを返り討ちにする程度には強いよ。
677名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:03:34 ID:VF3j4NWd
ぶっちゃけゲームキャラって強さの基準は書き手のさじ加減だからな
ゲーム通りにやったら隕石落ちても大丈夫な癖に腹に剣刺さって死ぬとかザラにある
678名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:05:20 ID:1ZPTzve9
>>676
斬鉄剣返しをしたサイファーを一撃でどこか遠くまで飛ばす程度には強い

じゃね?
679名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:06:50 ID:qAQNsRVp
乙でした

でも流石にエクスプロージョン(火石?)くらったら9999ダメージで
「いてぇ!」じゃすまないと思うんだw
680名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:08:09 ID:w/BP28Bv
>>678
だったかも。
詳しく覚えていないな。
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:14:08 ID:5vBdWjgc
>>674
レコン・キスタの大軍やら比較対象がない以上ヨルムンガントの反射を抜けるかは置いといて
キングベヒーモスが闊歩してる次元の狭間を生き延びられる位だし、魔法使いやフーケゴーレム相手なら楽勝だろうな
ゴーレム衣服バラバラはかまいたちだろう

>>679
ギルガメッシュの体力は少なくとも5桁あるんだぜ
682674:2009/12/15(火) 00:17:03 ID:XjZ0k/r+
なるほど。
確かにある程度、強いのはFF5、FF8共にプレイ済みなので知ってはいましたが・・・
キャラ的に一度くらい重要な場面でエクスカリパーを出してシリアスな場面を台無しにしそうなキャラなんですよね。

そういえば避難所を見渡すとFF5のキャラは2人ほど出てますよね。
バッツ、エクスデス・・・共に更新止まってますし、いっそ本編でやってくれませんかね〜。

無双になりそうでならなそうな・・・・エクスカリパー的にw
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:19:50 ID:qAQNsRVp
そういえばデルフはギルガメッシュコレクションに仲間入りしたのか?
684名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:21:24 ID:i9Ke4pR7
>>682
12でも出てくる。
HP下手したら50万ぐらいありそうだよ。
685674&682:2009/12/15(火) 00:25:47 ID:XjZ0k/r+
>>684
12はやってなかった・・・失礼しました。
12ではそんなに強かったのですか。
50万って・・・・・
オメガウエポンほどではないにしろすごいなそりゃ・・・

ギルガメッシュは性格的にかなり好きなキャラなのでゼロ魔のSSに登場してくれたのは嬉しいですね〜。

作者さん、乙でした。
686名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:31:29 ID:tsU1L6Pa
「ビッグブリッジの死闘」が脳内再生されたw
687名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:36:33 ID:l8cmNuSj
>>647
おマチさんがメタトロンスーツか・・・・うん、良いな。
688名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 00:56:47 ID:7yyfdAOo
感想ありがとうございます。
長編で書けばコレクション入りして、異空間とか亜空間に仕舞われて戦闘の時以外出番の無いデルフとか。
エルフのカウンターをたまたま掴んだエクスカリパーで貫通するシーンとか書けるんでしょうが、長編書く時間が無いので小ネタです。
強さ的な話はギャグっぽいので、深く考えず流し読み程度でお願いします。
689名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 02:16:36 ID:J6KIjIOy
乙。面白かった。長編でも読んでみたいな。つかルーン四つもあんのかよ……
690名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 02:18:31 ID:jybVUJBh
まさかレオが師匠の息子をジープで追い回すとは思いもしなかったよ
691名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 06:07:45 ID:hfKaH4PL
パタリロ召喚の場合
モンモンの香水はネコババしようとするか口止め料上乗せでギーシュに高値で買い取らせようとするかのどっちかだろうなあ
692名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 07:28:00 ID:BKWWFvL8
九朔の人と代理の人、ギルガメッシュの人、乙でしたー

ニトロプラスコンプリートに載ってたSSを読むと、『妖蛆の秘密』も使い手次第かも? って思えるのよねぇ
つうか、ゾンビ化する前のティべさん、相変わらずオカマだけど割と平静な人でした。
693名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 08:52:45 ID:Yp2UvWvF
>>691
時間移動でジョセフシャルル関係をあっさりと解決しそうだな
694名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 11:01:53 ID:qymvAsh6
>>693
パタリロの時間移動はややこしいんだよなぁ。
バンコランの超常現象に対する不信感とか、パタリロの時間移動前提の事がある割に、人魚の時なんかは歴史が変わってたし。
パタリロ自身が歴史を変えようと意識するかどうかが分かれ目なのかね。
695名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 11:09:39 ID:vvVkMMiL
そういやエンキドゥは出るのだろうか
犬だったり悪魔だったり姿がさっぱり安定しないが
696名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 11:21:42 ID:Z0XioF0W
つかジョセフシャルルを修正したら歴史変わって今のタバサ消えるんじゃないの
697名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 11:55:48 ID:VM5puDVi
>>696
クロノトリガーみたいに未来でとったアイテムを過去の同じ場所でもうひとつとる
黒の夢を現代、中世、古代の順でクリアして経験値稼ぎするみたいに
タイムパラドックスを無視した展開にすれば大丈夫
698名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:04:45 ID:KQ/s69xO
>>694
タイムパトロールが「歴史を守る」ではなく「歴史書の事実を守る」組織だったりするから
歴史書にあわなかったら歴史改変すらばっちこーいだもんね

>>696
こーゆー場合の時間改変は関係者は記憶を保ったまま
周囲の状況だけが変わる、と決まっているので無問題
例えばシャルルが「いやぁおかげで死なずにすんだよ」と朗らかに笑う
699名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:23:19 ID:AJu7f4Ma
シャーリー召喚の話の学院ではっちゃけるイザベラと
シャルルがイザベラの事ばかり気に掛けているので
ちょっと拗ねているシャルロットが好きだ
700名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:25:05 ID:KQ/s69xO
小ネタでレッドさん召喚してしまったイザベラも可愛いですよ
701名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:26:20 ID:KQ/s69xO
>>700
間違い  小ネタでなかったです
702名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:27:00 ID:pgai7Cpx
>>626
お疲れ様、お兄ちゃん(バッドエンドのマスターテリオンの声で)


>>665
懐かしいですな、GBA版で魔石になったときはちょっと涙目だったことを思い出した
703名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:33:11 ID:l8cmNuSj
>>692
ナイアさんが絡むとろくな事にならないんだろな、やっぱ
しかし、デモンベインクロスにおけるおマチさん死亡率はまじで半端ねえ
地球皇帝に乗っとられて、ルルイエ異本に噛まれて、今度は妖蛆の秘密に食われて・・・・
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:34:24 ID:fyZRUGfC
>>698
内線になってジョゼフが失脚&逃亡しシャルルが王位に就き、ガリアが原作以上に腐敗し
根詰めたシャルルの姿にタバサは思い出の中の父親像が崩れる

などという事が起きるかも
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:35:59 ID:GwByF+le
何となく浮かんだんだが…

ルイズ「ちい姉様は生まれつき御身体が弱くt…」
トキィ「セッカッコー!!」
カトレア「更に強靭になった身体っ!!」

…ありえんなw
706名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 12:43:30 ID:DYksPeS5
セツコ、それ刹活やない。激振孔や
707名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 13:24:35 ID:+F30bjjD
>>701
サンレッド召喚は作者さんが2話で終わりだと言ってましたので、実質小ネタですよ
708名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 13:49:13 ID:gX6uH0Q0
>カトレア「更に強靭になった身体っ!!」
腹筋が割れるくらい筋肉がついた身体を惜しげもなく晒すカトレアさんを想像してしまった
とてもイイ笑顔だった
709名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 13:55:14 ID:Q3dUobI5
蒼い使い魔をしばらく見ないな
戻ってきてくれると嬉しいが
710名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 14:01:54 ID:VM5puDVi
>>708
なにそのアニエスをガチで殴り倒せそうなちぃ姉様
つかゼロ魔女性陣で一番鍛えてるであろうアニエスも水着姿はごく普通なのよね
711名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 14:28:30 ID:TSqX6xoX
>>705
その後に両手が破裂してしぼんでいく姿しか思い浮かばんw
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 15:57:16 ID:+F30bjjD
しかし北斗ネタ好きね、あなたたち
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:03:28 ID:73X8YS+B
>>709
読者側といざこざがあって撤退した希ガス
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:10:31 ID:5BC4Xi9T
糞信者の所為だな
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:10:35 ID:Ynqb7NqQ
残念な話だった
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:16:03 ID:l8cmNuSj
嫌な事件だったね・・・
717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:20:12 ID:z76aP+CX
ゾロ召喚して4刀流に
718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:21:22 ID:l8cmNuSj
ティトゥスを読んで四腕流
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:41:03 ID:9AVov3Sq
天津飯読んで四身の拳
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:42:06 ID:n6V4X6zH
違う、四妖拳だ!
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:48:45 ID:F/lr6Ya0
ブラックジョークを現実に
猪武者曰く、『四元帥の城』の皆々様を!

キルヒアイス・ファーレンハイト・シュタインメッツ・ルッツを、それぞれ誰に召喚させようか……
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:06:54 ID:pcWZjhFD
>>703
だってナイアさんだもの

きっと、この世の不都合で悪い事でとんでもない事は全部ナイアさんの仕業
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:09:44 ID:9AVov3Sq
池田ァ召喚してレイプ目にしてやりたいんだが
ギーシュ戦ですでにマジレイプみたいになって無理だと思った
戦闘力の無い女キャラって扱いにくいな
724名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:12:22 ID:RC/+0tJ9
>>692
妖蛆の秘密は自殺しまくる(死なないけど)アレな魔導書だぞwww
725名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:14:10 ID:fudzutIt
>>702
知らんかった。
http://www.youtube.com/watch?v=2zc65WkeuTw

GBA持ってないからなぁ。
726名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:20:22 ID:pcWZjhFD
>>724
スターバンパイアやらなんやらと、実にやっべえ魔導書ですな。
コリンは毎日自殺する妖蛆の秘密子の自殺を毎度目撃させられてるみたいだし
727名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:31:08 ID:cZecIN00
おかしい……四腕の話題だったのにガンドラの守護像連中の名前が一切上がらないなんて.....
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:39:57 ID:+F30bjjD
ギルガメッシュは六腕ね
多分FF最高の名脇役だよな、本編じゃあ「また出たかこのバカ」と思ってたのにあの散り様で……
だめだ、言葉にできない。
729名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 17:41:32 ID:+F30bjjD
間違えた、ギルガメッシュは八腕でした
730名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 18:04:02 ID:pgai7Cpx
>>725
うわ〜ん! やめてくれよぉぉぉぉお!

召喚獣が死ぬ時に出来る魔石なっちゃっうんだから、Yの世界でギルガメッシュが死んじゃうシーンになるんだからぁぁ
731名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 18:08:33 ID:zH1izhO/
>>722
光の4戦士がアレだったり、聖剣4が残念だったり、民主の暴走っぷり、霧さんのネガネガっぷり、今日が寒いのも全部ニャル様のせい
732名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 18:21:14 ID:l8cmNuSj
全ては、このナイアルラトホテップの意のままに!!
733名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 18:41:39 ID:+A4mA5hS
>>724>>726
あるェー? その辺は知らなかった。もしくは忘れてた。

>>727
ああ、そう言えばいたね、紅の雲
734名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 18:48:13 ID:qBkBLNjn
>>732
『全ては我が戯言なり』
某フリーゲームをクリアするとウィンドウ閉じた跡に出てくるニャルが妙に気に入ったのも私だ

黒猫、神父、ファラオ、膨れ女、水夫、メイド、本屋、若本、地球皇帝、総統閣下、伯爵、偽パパ、偽達也、神取(罰)、ラゴ
混沌、這い寄る混沌、そっと這い寄る混沌、トゥーソード、時計仕掛けの悪夢、月に吼える者、闇に吼える、ニャラルトホテプetc...

古今東西全部呼んでハルケギニア終了させてみるとか
735名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 18:52:24 ID:l8cmNuSj
>>734
全ナイアルラトホテップ入場ができますね
736名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 18:57:29 ID:5BRbznxa
ニャル子さん登場と申したか。
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 19:27:38 ID:8EWBPv4t
>>733
他にも坂本竜馬の守護像とか、地味に複腕多いんだよなあれ。
絡めたら面白そうだけどパワーバランスをどうするかが一番難しそうだなぁ。
738名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 19:51:27 ID:Rtyx+/HN
全ては我が戯言なりとか言われても天狗。
DOA2もいいゲームだったなあ。格闘ゲームからは
呼びにくいけど人外(風味)キャラならと
考えていた時期が俺にもりました。鉄拳から宇宙忍者とか
739名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 20:31:23 ID:bDoVwnGO
>>736
喋くる混沌ことにゃー君もだ!
740名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 20:50:50 ID:hIGZKZuZ
「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」よりムジュラの仮面召喚
741名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 20:53:35 ID:VM5puDVi
仮面……
「あんた誰?」
「俺の名を言ってみろ」
742名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:02:18 ID:k2F9nLB+
仮面……魔王カーメンとか?

装着者を操るタイプでミョズ以外になったらルーンはどうなんだろ?
743名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:04:43 ID:90t3FKXy
仮面…カメーンとか爆ボンのマスターとか
744名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:13:43 ID:l8cmNuSj
ライカァァ―――――――ッッ!!!
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:16:55 ID:pwaXb2CT
仮面の下の涙をぬぐえ!
746名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:19:31 ID:QPXVSUwW
仮面…
マヤ…恐ろしい子!
747名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:21:39 ID:pgai7Cpx
>>745
ふやけた仮面のまた上に仮面かぶった
748名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:24:00 ID:VatSjA35
宇宙空間に生身で飛び出すうえ、モビルスーツのハッチを素手でこじ開ける鉄仮面を忘れてもらっては困るな
「ギーシュだけを殺す兵器かよ!」
749名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:27:52 ID:qymvAsh6
>>744
堕天使王乙。

>>748
ビルギットポジwww
750名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:30:54 ID:RjiE4N2p
仮面……赤影……ビッグゴールド!
おマチさんと十二分以上に戦えるBF団の十傑衆がいた!
751名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:31:59 ID:+xlITYPb
それは全員関係なくできるだろw
752名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:45:45 ID:jybVUJBh
てか、誰が来ても無双になる
753名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:47:50 ID:IZ8CbRNp
>>741
ラディゲを思い出しちゃったじゃないか>「俺の名を言ってみろ」
754名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:51:16 ID:6tomsZA+
トランザが言ってラディゲが言い返したんだっけ
こいつらは召喚してもろくなことにならんな
755名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:38:20 ID:VM5puDVi
華蝶仮面召喚……ハルケにメンマはあるかな?
756名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:00:50 ID:5qSAvc5Y
仮面と言ったら蝶サイコーな蝶々の妖精さんだろ。
小ネタとか好きすぎる。
757名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:00:57 ID:Fr+sIEnh
誰か 背中抱いててくれ
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:02:38 ID:ws8IDIxk
エルガイム系の召喚はちょっと難しくないかな
759名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:04:55 ID:qymvAsh6
ハルケギニアで起きた争乱の根源はポセイダル(真)の仕業でした、ってか
760名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:05:44 ID:S+mXimt7
>>734
集まり過ぎてまさしくカオス。
761名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:08:03 ID:YJPcjqxm
仮面なら三国無双の反骨の相の人も。どういう流れで契約するんだか知らんが
「我……逃ゲヌ……。我……戦ウ!」
ルイズよりもさらに引き際を無視しそうだ
まあ強いからいいけど
762名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:10:09 ID:l8cmNuSj
>>760
最後は全ナイアルラトホテップによる


「おっと、この流れはなしだ」


キリキリ――
763名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:22:47 ID:hOqkNCFD
>>705
「カトレアさんを治療できそうなキャラ」からの連想で思い浮かんだのが、
『どらぐろいやる』のルード君だった俺orz
764名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:27:54 ID:VQoSHZCR
書いてみたのはいいけど、投下するの怖いお……
って思って書いてたら、一巻終了まで書いてた
765名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:30:03 ID:c6ikaUza
水系メイジは水生生物、風系メイジにゃ飛行生物。すると、カトレアさんが呼ぶのは治す人ってよりも
エクセルサーガのはっちゃんみたいなのだったり
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:31:07 ID:9AVov3Sq
>>764
ケツの穴を公開する気持ちで投下するんだ
なれればむしろ気持ちよくなるかもしれんぞ
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:32:53 ID:VQoSHZCR
>>766
自分で言うのもなんだが、展開に無理があるような気もするし
文章が中二病臭い気がするし、戦闘描写とか難しくて……
書く→投下したい→でもなんか怖い→書く
の悪循環を繰り返してるわけですよ
768名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:35:05 ID:3BLG9FUz
>>763
おいwwww
って、分かる俺もアレだが。
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:38:44 ID:SoHFrXLa
仮面キャラに敢えてトライガンのホッパード・ザ・ガントレットを挙げる俺

テファはあの女性を召喚しています
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:39:31 ID:NWoav3Kz
>>703
デモベ系は先に投下された作品のトレースしてるからでしょ。
どいつもこいつも原作読んだ事有りません、とかいう手合いじゃね?
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:43:33 ID:3BLG9FUz
>>767
俺とは別のパターンだな。
俺は、
書く→投下したい→でもなんか怖い→ええいやっちまえ、なるようにならあ
→うわー、やっちゃった、やっちゃったよ俺→よし続き書こう
みたいな感じ。
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:45:37 ID:VQoSHZCR
>>771
んじゃあ……俺もなるようになるという事で
投下してみようかな?
.hack.G.U.のハセヲが召喚される話なのだが
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:47:46 ID:3BLG9FUz
よし、やっちまえ。
そして事前支援。
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:49:09 ID:VQoSHZCR
ほいじゃあ、0時から恥を忍んで投下させていただきます
ところで、投下の感覚ってあった方がいいんですかね?
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:50:01 ID:/aRDyJRa
支援っとく。
1〜2,3分あいてないと、分量多いとさるさん喰らう
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:51:31 ID:3BLG9FUz
40秒以上あけないとブロックされたはず。

そしてさるさんに気をつけろ。
777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:59:15 ID:VQoSHZCR
>>775-776
サンクス
今気づいたけど、一話の区切り決めてなかった。



ネットワーククライシスの脅威は去り。ネットには平穏が戻った。
オーヴァンが命がけで発動した再誕で、ネットからAIDAは全て消え去った。
仕様外の現象は二度と起こる事は無く、TheWorldにも活気が戻った。
未帰還者も全て意識を取り戻し、懐かしい顔ぶれが見られるようになった。

ロストグラウンド。クリーマ・レーヴ大聖堂で一人感慨に耽っていた俺ははカオスゲートへと向かう。
全てが終わった。自分に出来る事はもう無く、ただのプレイヤーに戻るだけ。
ザワン・シンを倒し、あの時に出会ったオーヴァン。それが本物か偽者かは分からないけど。
俺はここで……、TheWorldでオーヴァンを待とう。それ以外にも出来る事を探そう。

さぁ、帰ろう。ここに居ても、何も始まらない。
カオスゲートをくぐり、ルートタウンへ……。
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:00:18 ID:yaGr4HVK
「な、なによこいつ……」

のはずだったんだけど……、この大草原は何だ。
周りにいる呪紋使いらしき奴らは何だ。
目の前にいきなりキャラが居たので、少々驚いて大鎌を取り出していた。
あれ?ルートタウンで武器って出せたっけ?

「っと、わりぃ。ちょっと驚いただけだ」

鎌を背中に向けると、鎌は燐光を伴って消える。
もう少しでスキルを放つ所だった。いきなりPKされたとなれば、俺の評判はまたも落ちてしまう。

「ちょっと、頭を下げなさいよ」

「あん?」

なんだかよく分からないが、一先ず頭を下げておく。
自分のPCはそれほど身長を大きく作ったわけではないが、
それなりに大きいのだ。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

桃神の少女に口付けされた。別に恥ずかしくは無い。なぜならこれはPCであって、俺の体ではないから。
PCにキスされても、当然ながら感覚などない。
だが、次の瞬間に俺は妙な感覚を感じた。
世界が近い。土の匂いが、風の匂いが、目の前の少女の匂いが。
頬に風を感じる。まるで、自分がPCに入り込んでしまったかのように。
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:01:19 ID:VQoSHZCR
(AIDAサーバー!?そんなはずはない!AIDAはオーヴァンのおかげで……!)

AIDAは全て消えたはずだ。オーヴァンが命掛けで発動した再誕のおかげで。


   \  __  /
   _ (m) _  ピコーン
      |ミ|
   / `´  \
     ( ゚∀゚)
    ノヽノ |   これは夢だ!
     < <    きっと、もう一度スリルのある冒険をしたいっていう妄想が生んだ夢だ!


俺は現実から逃げ出した。これが一番楽だったし。
いや、もう、なんだ。どうだっていいや。
780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:02:14 ID:yaGr4HVK
「ん?」

視界の左下に移る、自分のステータス。それに状態異常が加わる。

「あ?」

どうやらバッドステータスではなく、素早さと力が上昇するという状態異常らしい。
試しに状態異常を解除するアイテムを使ってみるが、効果は無い。

制限時間は無く、永久に続くというチートにも程があるというステータスだった。

ハセヲは知らないが、このステータスは武器を持たないと発動しない。
だが、戦闘になればさっさと武器を練成するので、特に問題は無かった。

「珍しいルーンですな。ちょっと失礼」

中年ハゲ親父がスケッチを取り、それを懐にしまう。

「さて、みなさん。教室に戻りましょうか」

そう言うと、ハゲは浮かび上がって飛んで行った。
それで確信した。ここはTheWorldじゃない。TheWorldでは、基本的に飛ぶ事は出来ない。ジャンプという動作すらないのだから。
例外として、因子を持っているPCは縛られる事は無い。といっても、ジャンプをする意味なんて無いからしないのだが。
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:03:38 ID:yaGr4HVK
呆然としているとルイズとやらに無言のまま引っ張られ、ルイズの部屋でへと連れてこられた。
その間、ルイズはブツブツと何やら恨みがましい事を言い続けていた。不気味だった。
部屋は結構広い。俺の部屋よりも少しばかり広い程度だが、調度品はどれもこれも高そうだ。
ついでに言うと、女の子の匂いがして、少々落ち着かない。
『死の恐怖』とまで言われて恐れられたハセヲだが、中身はただの高校生。
ついでに言うと、かなり一途な奴でもある。

「ちょっとあんた!聞いてるの!?」

「うるせぇぞ……アトリ……」

「アトリって誰よ!?聞いてないでしょ!?」

そういやそうだった。こいつはルイズだったな。

「最初から話すからね!今度はちゃんと聞くのよ!」

「分かった分かった。聞いてやるから、もう少し小さい声で喋れ」

キンキンとうるさい奴だ。朔もこんな感じだったな。
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:04:43 ID:yaGr4HVK
「それで、使い魔の仕事は三つ。一つは感覚の共有。でもあんたじゃ駄目ね。何も見えないもの」

逆に見えてたら困る。こんなHPだのSPだの、それからマップが表示されてるに驚かない奴は居ないだろう。

「二つ目は主人の望むものを持ってくること。秘薬とかキノコとかね」

「知らねぇ物は持ってこれねぇよ」

これがTheWorldだったら、金に飽かしてそこらの商店で買い漁ればいいのだが。
生憎とここはハルケギニアとか言うところで、俺の持っている金は使えないらしい。

「三つ目だけど、主人を守る事。でも、あんた弱そうだし」

「人を何だと思ってやがる。少なくともお前よりは強い」

ルイズのレベルを見て溜息をつく。とてつもなく低い。
頭の上に、HPとSP。その上にレベルが表示されている。ちなみにルイズのレベルは7だった。
あそこに居た中で、一番強かったのはハゲのオッサンだったが、そいつも54レベル。万が一にも負けることは無い。
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:05:44 ID:yaGr4HVK
「そう簡単には負けねぇよ。アイテムももてるだけ持ってるしな」

試しに、癒創の水を取り出す。HPを750回復してくれるアイテムだ。
それから匠の気魂に、清浄のイコン、後は大量の護符。
護符は使う事で、何らかのスキルを発動させるアイテムだ。スキルを発動させるラグがないため、大抵誰でも持っている。
いきなり手の平に現れるが、どこから出ているかは知った事ではない。

「どこから出したのよ……って、それ水の秘薬じゃないの!?」

「秘薬?そんな大層なもんじゃねぇぞ」

事実、大層なものではない。タウンで買えるのだから。

「こっちはまぁ、使えば魔法が使える奴で、こっちは使えば体力が回復する。ちなみに何回でも使える」

清浄のイコンをプラプラと揺らしながら説明してやる。
ちなみに、護符や癒創の水は大したアイテムではないが、清浄のイコンはかなりのレアアイテムだ。

「凄いマジックアイテムね……どうやって使うの?」

「知らん」

「何で効果知ってるのに使い方知らないのよ!」

本当に知らないから仕方がない。選択すりゃ勝手に使えたのだから使い方なんてしらない。
784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:06:38 ID:yaGr4HVK
「破ってみればいいんじゃないか?何かのゲームで、カードを破って魔法を使うってのを見たことがある」

なんでこんなに親切に説明してやってるんだか、よく分からなくなったが、ためしに護符を破る。
ちなみに、護符は破魔矢の召喚符。オルレイザス――レーザーのようなものが窓をぶち破って吹っ飛んでいった。

「さぁ、寝ようぜ。全く、誰が窓を壊したんだろうな」

「ふざけんじゃないわよ。まぁ、これは私が貰っておくから」

使い道あるのか?と思いながらも、ルイズは棚にそれらをしまいこむ。
別に困りはしない。快癒の水は三個ほどしか出さなかったし、護符も各種類一枚ずつ渡しただけだ。
清浄のイコンはトレード不可だから、渡しようがなかった。

「今は春だから許してあげるわ」

使ったのがレイザスでよかった。オルバクドーンなんて使ったら、この部屋が吹き飛んでいたところだ。
部屋が吹き飛ぶならいいが、オルアンゾットなんて使っていたら、ルイズが木っ端微塵になっていた所だ。
こういうアイテムは出来るだけ出さないようにしよう。

俺は使われても痛くも痒くもないが、俺が使うと死人が大量に出る。赤ん坊を相手に遊ぶって言うのはこういう気持ちなんだろうか。
とんでもなく失礼な事を考えていると、ルイズがいきなり服を脱ぎ始めた。

「オイ!いきなり脱ぎだしてんじゃねぇ!」

「なに?別に気にしないわよ。あんただって、ペットに着替え見られたって気にしないでしょ?」

俺はペット扱いですか、そうですか。
理不尽なものを感じながら、ルイズが着替え終えるまで後ろを向いてた。
頭に何かが乗っかる。ブラウスだった。それから背中にも次々と何かがあたる。
下着、スカート、その他諸々。まだ暖かい。
785名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:07:55 ID:yaGr4HVK
「何をやってんだぁぁぁぁ!?」

思わず振り返ってから、倍の速度で首を元に戻す。
着替えてる途中だった。

「それ、洗っといてね」

「お前には恥じらいが無いのかよ!?」

こちとら健全な男子高校生だ。こんなことされて、平気で居られるはずも無い。

「これ、使っていいわよ。お休み」

そういって毛布を投げられる。人の話くらい聞けよな。
仕方無しにルイズの洋服を一纏めにして持ち上げると、燐光を伴って消えてしまった。
慌ててアイテム欄を確認すると、『ルイズの衣服一式』というアイテムが入っていた。
説明文は……。
 ルイズの衣服一式
 
 16歳の少女、ルイズが脱いでから、洗っていない洋服。下着も含まれる。
 少女の甘い香りと、幼さの抜けない匂いがする。

 ニア 使う
    使わない

ふざけるな。こんな説明文誰かに見られたら、絶対に誤解されるだろ。
あるもずもない胃に痛みを感じながら、毛布に包まって寝転がる。
どうやらAIDAサーバーと同じで、眠気だけは感じるらしい。腹は減らないが。

空では二つの月が、二人を見守るかのように浮かんでいた。
786名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:08:47 ID:yaGr4HVK
これで一話分は終わりです。
身悶えしながら投下してましたよ。ハイ。
残りは後日という事で。
787名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:09:35 ID:hcvbwlol
ニア使うに吹いたぞwww
788名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:10:03 ID:qTntsQmP
乙。
取りあえずアドバイスってほどでもないが一言。

冒頭に色々と専門用語が出てきたけど、原作未プレイの人間にはチンプンカンプンな部分が多いでござる。
789名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:10:27 ID:YWoLjLs7
説明文吹いた
790名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:10:52 ID:yaGr4HVK
すいません、すっかり忘れてました。
ザッと書きますので少しお待ち下さい
791名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:13:37 ID:mFvyLmlr
ロマサガ風吹いた
792名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:14:15 ID:qTntsQmP
>>790
そーゆーのは話の中で、くどくない程度にやりなさい。
793名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:24:43 ID:9iHIZJgg
>>770
普通にデモンベイン系は見たらSAN値直葬クラスのものがゴロゴロしてるだけじゃないかと
しかも秘宝とか宝物なんて明らかSAN値チェックもの
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:26:16 ID:nf+wQF9G
>>763
むしろ奴ならタバサ母もどうにかしそうで怖い
まあカトレアは幸せになるだろうな
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:33:11 ID:9AqtpWYa
>>793
知的好奇心とか明らかに宇宙的な恐怖を招くフラグなんだが、コルベールとかが発狂する話は少ないような。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:33:32 ID:jLttg6Sz
>>793
なんたってナイアさん仕込みの物語だからな。悪徳と狂気と邪悪と勇気と愛と、何もかもを諸共に放り込んで煮込んだ
お話作りは混沌の十八番ですよ
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:40:35 ID:YWoLjLs7
ニャルラト仕込みの物語といえばペルソナ2罪罰も。
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:44:36 ID:jLttg6Sz
>>795
おそらく、チアキorドクターウェスト(抜:■■■■要素)枠なんだよ。
ある意味、あの世界じゃイっちゃってるタイプだし
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:51:44 ID:e2usyQjB
デモベと言うと一番最初に思い浮かぶのはアズラッドの永劫召喚シーン...
機神飛翔は戦闘面微妙だけど色々良かった

タバサによるアズラッド召喚とか面白そうでは有るけどせっかく眠りに付いたアズラッドを喚び起すのもな
800名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:52:19 ID:9AqtpWYa
>>798
すでに枯渇済みですか。

そう考えると、メンヌビルとの絡みは実にユカイなものになりそうです。
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 01:05:52 ID:1aTS7bzg
>>763
エローエローヽ(゜д゜)ノエロヤロウ
802名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 01:10:11 ID:ugxjZvJj
中出しすると相手が健康になる主人公が「富士見ファンタジア文庫」にいたよーな……
タイトル思い出せない
803名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 01:11:57 ID:vDmo1bWg
多分、豪屋大介のみなごろしの学園とかそういうタイトルのやつだな。
804名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 01:13:37 ID:jLttg6Sz
>>799
じゃあ、シュリズベリィ教授&ハヅキでも呼ぶか。セラエノとかどこにでも行くし順応は早いだろう
805名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 01:17:06 ID:wxr+1P7R
高位の魔導書持ちは自力で次元移動ぐらい出来そうな気がするんだが。
806名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 01:20:48 ID:yaGr4HVK
さるさん食らってました
用語の説明は話中でなんとか説明してみます
ちなみに題名はゼロの錬装士です
807名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 01:37:12 ID:9AqtpWYa
>>805
外世界を行き来するのは、ヨグ=ソトースの領域だぞ。
808名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 02:05:05 ID:j+b2M8uQ
ヨグ=ソトースだけに良く外っス
809名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 02:16:39 ID:lGTE/wsJ
>>808
ダ・サイダーがルイズに召喚されました
810名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 02:21:12 ID:e2usyQjB
>>805
平行世界移動は上に有る様に門の神ヨグ=ソトースの力が必要だけど恒星間移動位は鬼械神でも出きるらしい
魔導書の傾向次第だけど次元移動出きるのも居そうだな

ルイズ→貧乏探偵
ジョゼフ→教授
教皇→騎士殿
テファ→復讐紳士
なんとなくこんな組み合わせが思い浮かんだ
811名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 02:26:11 ID:jLttg6Sz
>>810
セカンドキスから始まる騎士殿とイザベラのストーリー・・・・・・案外いける?
812名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 02:56:52 ID:QGCxMDOS
ウルトラ銀河伝説のCMを見ると「ウルトラマンゼロ、ルイズの使い魔だ」という台詞を想像してしまう
813名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 03:07:44 ID:eZ/qNLJ9
ニャルさまの声は折笠さんと若本さんのイメージだけど、同時再生だけはできねー

>>724
あの嘘にだまされたよ。さすがニトロ。

>>811
いけると思う。問題はルイズがだれを召喚するか。まぁ、イザベラだけ描写するならいらないけど。
814名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 03:12:12 ID:+7NuxFAb
>>806
地の文を主人公視点でやってるんだと思うけど
それだともう少し話の進行速度に対して地の中身を厚くせんと読み辛い感がプンプンする。

後、作中にAA入れたり、この形式で説明文入れるのはお奨めできない。
wikiのページ作られてからそこに軽く書いてく程度でいいと思う。
815ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part7:2009/12/16(水) 03:37:59 ID:z7JXjC4M
3:39から投下します
ギーシュがアンパンマンの黒バラ女王を召喚した話です
816ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part7:2009/12/16(水) 03:38:52 ID:z7JXjC4M
 学院の正門前には多くの生徒が教師達によって集められていた。
 オスマンの秘書であるミス・ロングビルによって学院中の教師達に彼の指示が伝えられていたからだ。
 コルベールに連れて来られたギーシュ達もそこに居た。
 一同は深い霧と漆黒の闇の中で身を寄せ合う。
 奪われた視界と不気味なまでの静寂が彼らの恐怖感を増大させた。
 一度集団から離れれば二度と戻っては来れない、誰もがそう感じざるを得ない状況がある。
 彼らにとってのオスマンが現れるまでの時間は恐ろしく長く感じられるものだった。
「オールド・オスマン、その筒は一体?」
 濃霧を晴らし、激しい光を杖から発しながら彼らの前にやって来たオスマンの左腕には緑色の筒が抱えられていた。
 その筒は金属で出来ているらしく、独特の光を反射させている。
「……破壊の杖じゃ」
 一時の間を置いて、オスマンはロングビルの問いに答えた。
「この杖を使い、私がこの檻から脱け出す道を切り開く」
 低い声を張り上げ、その場にいる全員に聞こえるようにオスマンは宣言した。
「皆、私の傍から離れよ」
 覇気の入った一声に生徒も教師も皆がオスマンの周囲から後退る。
 周囲の確認をしたオスマンは自分が元々持っていた杖を地面に置き、右膝を地に着けた。
 そして右肩の上に乗せ、破壊の杖の中心を右手で押さる。
 左手で杖の先を前方に寄せ、目前に立ち塞がる茨の壁に狙いを定めた。
817ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part7:2009/12/16(水) 03:39:56 ID:z7JXjC4M
――目を眩ませる閃光と共に耳を裂く爆音が響き渡る。
 破壊の杖の先端から凄まじい速度で何かが撃ち出された。
 杖の後方からは灰色の煙が上がり、詠唱も無く魔法を使ったオスマンの体は張り倒されたように後ろに仰け反った。
 爆発が起こった箇所を中心に辺りは焦げ臭い煙霧に包まれる。
「けほっ、こほっ」
 一同の視界は再び遮られた。
「やったか……!?」
 オスマンは即座に起き上がり、強力な風魔法で煙を一掃した。
 目を凝らす彼に強い光が当たる。
 太陽の光だ。
 先刻まで隙間無く密集していた茨の蔓は爆発の衝撃によって形を歪められ、人一人がやっと通り抜けられるだろう大きさの隙間を開けられていた。
「おお!!」
 コルベールが歓声を上げながら前に進み出る。
 群衆は彼に続き、我先にと出口に詰め寄った。
「まだじゃ!!」
 コルベールがドームから脱け出そうとする直前、オスマンが杖をかざし出口を塞いだ。
「外に亜人がおるかもしれん、私が先に出て安全を確認してくる」
 出口に群がる人波を掻き払い、ゆっくりとオスマンは茨の隙間を潜り抜ける。
818ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part7:2009/12/16(水) 03:40:58 ID:z7JXjC4M
「あの……オールド・オスマン!」
 ところが彼は外に出る寸前、破壊の杖を両腕に抱えたロングビルに呼び止められた。
「破壊の杖は……私がお持ちしましょうか?」
 オスマンは使用後の破壊の杖を無造作に地面に置いていた。
 オスマンに訊ねるロングビルの目の奥は鋭く輝いている。
「その杖は一回しか使えぬマジック・アイテムじゃ。今はもう重荷にしかならん」
「え……そ、そうでしたか」
 ロングビルは酷く気落ちした様子で破壊の杖を眺める。
「ですが万が一ということもありますので、やはりこれは私がお持ちします」
「まあ構わぬ」
 答え終えたオスマンはドームの外に出た。

「どうしましょうか……」
 ドームの中に取り残された教師達は悩んでいた。
「あれからオールド・オスマンは戻ってきませんし……」
 外の安全を確認しにいったはずのオスマンは十分以上経っても帰っては来なかった。
 教師達は生徒達を外に出すかどうか迷っていた。
 彼らも始めのうちは中々戻ってこないオスマンの身を案じていた。
 しかし、外から差し込んでくる暖かい光や、微かに聞こえる穏やかな小鳥のさえずりが彼らの心にある疑念を抱かせた。
 オールド・オスマンは一人で逃げ出した。
 誰かが一人そう口に出すと、気まずい雰囲気は一斉に広がった。
819ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part7:2009/12/16(水) 03:42:13 ID:z7JXjC4M
「……私が外の確認をしてきましょう!」
 言うや否や、一人の教師が素早く外に出た。
 そして一分もしない内にドームの中に戻ってきた。
「大丈夫です! 外は安全です!」
 その言葉に生徒達は一斉に出口を目指した。
 数の少ない教師達では彼らを押さえ切れない。
「こ、こら! 押し合わないで、一人ずつ通りなさい!」
 ある程度の人数が外に出ると、教師達が生徒達を抑えられるようになった。
 生徒達は一列に並べられ、順番に出口を通る。
 並んでいた生徒達が全員抜け出たのを確認し終えると教師達も外に出始める。
「ミス・タバサ、貴女も早く外に」
 教師達のしんがりを務めていたコルベールは後方にタバサがいるのを見つけた。
 彼女は生徒の列に並んでいなかった。
「私とミスタ・コルベールが出たら、その後でこっそり抜け出して」
 タバサは小声でシルフィードに命じた。
 シルフィードは小さく頷くと、出口に向かうタバサを見送った。
820ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part7:2009/12/16(水) 03:43:33 ID:z7JXjC4M
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 学院を覆うドームの外には穏やかな日常があった。
 見渡す限りの草原とそこに咲く色取り取りの花々、青々と広がる空に柔らかに流れる白い雲。
 彼らが普段、何気なく目にしている当たり前の光景がそこにはあった。
「よ、よかった……」
 ギーシュはほっと胸を撫で下ろした。
 内心では、外の世界も滅茶苦茶になっているのではないかと彼は思っていたからだ。
「それでは皆さん、今後の行動を確認しますので集まってください!」
 外の様子に聊か安堵した生徒達はそれぞれが自由に辺りの確認をしている。
 コルベールはそんな生徒達を呼び集めた。
 教師達は自分達と生徒達がどこに身を寄せるべきかを話し合う。
 生徒達はそれぞれ気の合う者同士で集まり雑談に花を咲かせていた。
「それにしてもオールド・オスマンはどこにいったのかしらねぇ? 全く無責任なんだから」
 キュルケが愚痴を零した。
 それは皆の意見を代表した言葉のようであった。
821ギーシュ・ド・グラモンと黒バラ女王 part7:2009/12/16(水) 03:47:38 ID:z7JXjC4M
「こいつのことかい?」
 その場の空気が凍りついた。
 艶やかな女性の声が耳に張り付く。
 その声を聞いた全員の背筋が寒くなった。
「ひ! うわああああ!!」
 突如、空から鉄の塊が降ってきた。
 人の形をしたそれは地面に直撃し、渇き切った土を大きく抉る。
「い、びやあああああああああ!!」
 真っ青にした顔を両手で覆いながら一人の女生徒が叫んだ。
「お、おわ……あ、あ……」
 驚きのあまり後ろに倒れこむ生徒までいる。
「馬鹿な子達だねぇ。あのままずぅ〜っと暗〜い闇の中で暮らしていれば良かったものを」
 200メイルを超える黒い巨人が血に染まった瞳で彼らを見下ろしていた。
 先ほどまでの和やかな景色は消え失せ、代わりに地獄のような世界が彼らの前に広がった。
 どこまでも続く荒野に渇いた地面の裂け目から無数に伸びる茨の森、暗く濁った紅色の空に太陽を遮るドス黒い雲。
 全てが彼らを恐怖で支配した。

//以上です
//あと数回で終わりを迎える予定です
822名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 05:08:55 ID:uviPk7y8
乙。いやー、考えてみればカビルンルンだって充分怖いよな。

ばいきんまんの戦略ミスさえなければw
823名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 06:05:43 ID:e84aHPQ7
乙乙
824名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 07:42:48 ID:RYePBcGJ
オスマンが強すぐる
ガンダールヴかw

825名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 08:03:00 ID:1L0RRCw0
黒薔薇の人、乙でしたー
コレに勝てるアンパンマン、マジぱねぇ…… 一体どうやって倒したんだ?

>>802
>803の言ってる奴かなぁ
鉄鍋のジャンの人がコミカライズしたやつは、何か笑えた

あと、「ひめしょ!」の主人公もそんな感じだったなぁ……
割と体の弱かった幼馴染に逆レイプ(強制和姦)されたところ、幼馴染はすくすく健康体になったという

どちらにせよ、それでカトレアさん治療話やりたいなら、エロパロ板に行こうぜ? な展開になるわなw
826名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 08:14:38 ID:P0TFE1rc
>>825
ギーシュに召喚される前にアンパンチでやられてるぜ
827名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 08:18:06 ID:n7lkem2K
昨夜の仮面の流れで仮面キャラだらけのオサレ漫画がでなくて泣いた

まぁあの漫画から召喚されたとしてもルイズに従ってくれそうなのは少ないが
828名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 08:20:48 ID:2xP8roKv
すっかり忘れ去られた浦原さんちの女の子とか
829名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 08:23:02 ID:9iHIZJgg
>>811
ファーストキスはジョセフか・・・・哀れ騎士殿
イザベラがヒロインだと、SとMの関係的に騎士殿が父親と同レベルの鬼畜方向に進みかねないけど、まあ、ヘタレだしなー
830名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 10:01:29 ID:JwUR0whp
仮面といえばテッカマンブレード。マスカレードの歌詞的な意味で
どいつもこいつも呼んでも従ってくれそうにないが
831名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 10:05:40 ID:aDq+At30
ジョゼフには覇道鋼造(未来九郎)のほうがあうんじゃね?
絶望を味わった者同士なんか共感するもんがありそう
832名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 10:20:20 ID:7UcGRc2B
>>830
ブレードの場合はペガスのメンテがネックかな。
オメガならラダム母艦ごと月面から召喚されてストーリーラインを考えるのが難しそう。

とりあえずフーケゴーレム戦はボルテッカでイナフ。

ボォォォルテッカァァァァァーーー!!!!!
833名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 10:31:16 ID:x4gioCE9
呼ぶならランスさんでいいんじゃね。
欝クラッシャーとしてw
834名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 10:37:01 ID:G37bCe4J
>>832
対フーケ→「ボルテッカー!」
対ワルド→「ボルテッカァァー!!」
対アルビオンorタルブのレコン・キスタ→「ボォォォルテッカァァァァァーーー!!!!!」
ですね、中の人的な意味で
835名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 10:42:53 ID:ocilxBmX
>>809
よーく、考えると、ダ・サイダーって素でガンダールヴなんだよなぁ

小説版の中で「自分の目で確認して、触った武器は初見でも大体使い方が判る」的な一文があったし
836名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 11:05:56 ID:BzvyGFQu
>>831
ガリアの驚異の技術力と鋼造の知識でハルキゲニア製デモンベイン製作ですね、わかります
ループが終わった後の世界で鋼造(九郎ではなく、本来の鋼造)って生きてたっけ?瑠璃パパママは生きてるっぽいけど
837名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 11:40:28 ID:DvX54Hm5
>>831
けど絶望から+の方向に力を向ける九郎と、絶望から外部への破壊に向くジョゼフじゃベクトル違い過ぎねぇ?

>>836
生きてなかったっけ?隠居してるって一文がどっかにあったような……大聖のエンディングか飛翔かは忘れたけど。
838名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 12:12:07 ID:e2usyQjB
>>837
ジョゼフに古きモノと遭遇させてそこで召喚して鋼造に救われたとかにすれば良いんじゃね?

あと真鋼造は大聖のアルエンドになかったっけ?
839名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 12:30:05 ID:Br1W6s3J
今日で四日目だけど、クラース&才人の人はまだか?
ああいう引きされて次回投下日時まで発表されると、気になって仕方がない。
840名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 12:48:34 ID:wxr+1P7R
>>836
アルにこき使われて財団創ってる。(アル帰還ED)
>真鋼造
841名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 12:49:30 ID:wxr+1P7R
>>839
一週間か一月ぐらい待て。
842名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 14:03:18 ID:eZ/qNLJ9
>>836
生きてる
ループ中の鋼造氏は姫さんルートを参照すると、真・鋼造の死に立ち会ったループ九郎(デモンベインほぼ全壊)が成り変ったものだから。

個人的には九郎ちゃんに出張ってもらってジョゼフ&イザベラ救済の妄想が楽しいです。
843名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 14:22:35 ID:LwFQwfK3
( |)我は空・・アレ?
844名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 15:18:19 ID:TTkXIuAe
ジョゼフ救済なら西博士のほうがアレだけど適任かも
どんなに暴れまくっても不幸になる人が出ない理想的な悪役らしいし
845名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 15:18:46 ID:YZeZ6muN
宵闇眩燈草紙の人復活してくんないかなあ
846名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 15:40:03 ID:YxdjJAC0
>>845
宵闇の使い魔の人か。俺もあれ好きだったから見たいなぁ、続き。
虚無と狼の牙も続きが見たい……
847名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 16:08:51 ID:mkbNpnj0
>>839
たった三日で一話分書ききれるとはすごいとしか言えないが、焦りは禁物
 
毒の爪の人、そろそろ戻ってきてくれないかなあ。あの凶悪なエルザがどう復讐してくるのかとか気になる。
848名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:04:51 ID:qpReKC82
>>380
デッドなら大丈夫
849名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:15:29 ID:DsUifdNb
西博士が主人公の物語、誰か書いてくれないかな……
850名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:38:51 ID:2ahj+gDi
>>848
デッドエンド?

「俺を仲間のところへ送ってくれよ・・・っていうか元の世界へ送ってくれよ!?」

こうですか、わかりません
851名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:39:29 ID:9iHIZJgg
852名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:41:20 ID:9iHIZJgg
>>849
永劫の狂気に囚われないと・・・
853名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:46:27 ID:Ytz5qYzi
>>830
ゴダードを呼んで学院の生徒や衛士達を特訓したりとか
854名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:46:27 ID:g2kozP0B
>852
狂気の方向性が違う気がする。
具体的にはキ○○イの方向。
855名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:50:37 ID:qpReKC82
ガマブン太が召喚されました
856名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 18:32:05 ID:CKXH+f2A
ハートマン軍曹を召喚したら…普段は初老のお爺さん。
しかし何か(銃とか戦い)を教える時にはUSMC…合衆国海兵隊の教務軍曹に早変わり。
「俺は厳しいが公平だ、身分差別は許さん。貴族、平民、エルフ、すべて…平等に“価値がない”!」
「学院より早くブリミルはこの世にあった。心は始祖に捧げてもよい。だが貴様等のケツは学院のものだ、
分かったか豚娘ども!」
などの素晴らしい発言の数々を披露し、新兵教育に新たな風を取り入れさせる結果に…      
857名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 18:43:04 ID:g2kozP0B
>856
自分が貴族に属する人間であり、かつハートマンの主であると主張し、訓練をボイコットしようとして……連帯責任で精神を叩きなおされるルイズの姿が目に浮かぶようだ。
858名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 18:50:14 ID:NBbIFxNi
惜しい。ルイズと一緒にいつものメンバーが根性を叩き直されてる姿だな。
859名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 18:52:00 ID:ugxjZvJj
フルメタの宗介が水精霊騎士隊副隊長任命のあたりで
男子生徒の面々に「殺せ!殺せ!殺せ!」「ガンホー!ガンホー!ガンホー!」って言わせるのが目に浮かんだ
元ネタ的に。
隊長のギーシュは上官なんで難を逃れるかな……
860名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 19:04:41 ID:Us5wSzK0
>>843
( ◇)<我は空、我は鋼、我は刃!
861名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 19:05:01 ID:fjzwuTra
>>857
気がつけば銃士隊も鍛えられてるオチを期待。
そして芽生える師弟愛。いつしかアニエスから復讐心は綺麗に消えていた。

なんて綺麗な話はないかな
862名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 19:08:20 ID:GkMyK6LK
病み付きになってもっともっとと騒ぐマルコメ
863名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 19:09:26 ID:yDg8tn75
>>862
鞭と蝋燭、荒縄もサービスしとくぜ
864名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 19:32:27 ID:XbjerMbM
エクシードラフトの三人を召喚したら

アンアンに女装して手紙を届けに行こうとする耕作と
公務員として国家の不正の片棒を担ぐ事に悩む隼人しか思い浮かばん
865ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:17:22 ID:Fpb73sOC
25分から投下させて下さい
866名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 20:18:54 ID:GNJYL83/
>>862
どうみても微笑みデブの役じゃないのか
867ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:26:35 ID:Fpb73sOC
石で組まれた広い部屋はそれまでとは造りこそ同じであったが、一歩踏み込んだときから今までの通路や部屋とは違うことが知れた。
部屋の壁や床には7つの意味も効果もわからない魔法陣が描かれていた。
といっても、それになんの力もないことは、ベルが魔法陣の中に足を踏み入れてすたすた歩いてもGマンティスのいた部屋の封魔陣のように光らないところから見ても明らかだ。
なんの華やかさもない飾り以下の模様、あるいは落書きでしかない。
ではあるが、
「おお、これが!」
この部屋には、フォートレスの役割の象徴とでも言えるものをが、一つ前の部屋で見たジャイアントパンダとは、また違った異様さを見たせてたたずんでいた。
「これが、これが!竜の羽衣なのですね!」
9メイル強の長さのカヌーにも似た金属の胴体、その片方の端に胴体に比べてやや小さめの風車をもつそれが、竜のように自在に空を舞うという竜の羽衣なのではないかと思わせるのは、これまた金属でできた長い一対の羽と短い1対の羽を持つからである。
ルイズは竜の羽衣をとりあえず端から端まで眺めてみた。
短い羽のある方が前で、風車のある方が後ろだろうか。
いやいや、短い方の羽の間にはぴょこんと一枚だけ縦に立っている羽がある。
あれは尻尾を思わせる。それなら向こうの方が後ろで風車の方が前なのかもしれない。
「先生、これはどう見たって名前だけのインチキですよ。この羽はどう見てもがっちり胴体にくっついている。それに、これはゴーレムでもガーゴイルでもない。これじゃ羽ばたけないから飛べるはずがないですよ」
ゴーレムやガーゴイルなら金属の堅さを無視して羽ばたけるのだろうが、竜の羽衣はそんなものではない。
「いやいや、ミスタ・グラモン。そうでもないですよ」
コルベールは竜の羽衣を一目見たときからその隅々まで見ようと、さっきの部屋でルイズ達がパンダを見ていたのと同じくらいに目を懲らしていた。
今は竜の羽衣の前肢みたいなものの隙間からその中を覗き込もうとしている。
「鳥や竜は絶えず羽ばたいているわけではありませんよ。羽を広げたまま羽ばたかずに飛んでいることもありますよ」
「それでも飛べませんよ。地面から飛び立つときには、竜も鳥も羽ばたくじゃないですか」
「いやいや竜も鳥も上昇するときには羽ばたくばかりでなく、翼に風を受けることでも舞い上がりますぞ」
「でも、この竜の羽衣は風竜くらいはありそうですよ。風竜を羽ばたきなしで上昇させるほどの風となったらかなりの強風じゃないないですか」
「その秘密はおそらくあの、風車にあるんじゃないかと考えられますね」
「あんな小さいのに?」
「ええ」
「竜の羽衣は飛べるんですか?」
「研究してみる価値はあると思いますね」
──これがねえ……
とは言っても、ルイズは信じられない。
が、自分なりに調べてみる。
フネみたいに風石を詰め込めば何とかなるかも、と思って竜の羽衣の胴体と叩いてみた。
響く音が帰ってくる。
なるほど、中はがらんどうのようだ。
これなら風石を詰め込むスペースもあるだろう。
どのくらいがらんどうがあるのかともう二三回叩いてみた。
「あ……」
べこん
胴体が
へこんだ
ちょうど握り拳の大きさにへこんでいる。
ルイズは振り向いた。
キュルケは気があるのかないのかわからない顔をしているものの、竜の羽衣を見ていて、こっちはまだ見てない。
それに比べてタバサは何か琴線に触れるものがあったのか、竜の羽衣の大きい方の羽に手を伸ばしている。
「これは大収穫です。竜の遺跡にふさわしい一品ですぞ」
コルベールはギーシュとなにやら議論しながらさっきからこの調子だ。
これなら多分、いや絶対に気付かれていない。
──黙っていることにしよっと。私はなにもしていない。最初からへこんでいた。
ルイズはそう決めた。
「あのう……」
シエスタの声にルイズはびくつく。
まさか見られていて、それで声をかけられたのでは、と思ったのだ。
だがシエスタが声をかけているのは自分ではなくコルベールである。
びっくりして声がどこから聞こえたのかもわかってなかったようだ。
「こんな事を聞くのは失礼かもしれないんですが……竜の遺跡ってなんのことですか?」
「もちろんここのことですよ」
何か言いにくいことでもあるのだろうか。
シエスタはどうしようかと目を泳がせて、おずおずとコルベールを見た。
「ここって、竜の遺跡って所じゃないはずですよ」
「え?いや、しかし」
868ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:27:21 ID:Fpb73sOC
コルベールは取り出した地図に目を走らせる。
それによると、確かにここは竜の遺跡の筈だ。
「だって、ここって遺跡って言うほど古くないんです」
「なんですと?」
「ここを作ったの私のひいおじいちゃんなんです。だから、遺跡じゃないんです」
「で、ではこの竜の羽衣は?」
さっきの喜びようからは急転直下。
コルベールの顔は目に見えて青ざめていた。
「え?竜の羽衣?」
「ええ、そうです。これは竜の羽衣ですよね?」
「ちがいます。それ、竜の羽衣じゃありません」
「でしょうね」
竜の羽衣を叩く音と一緒にベルの声が聞こえてきた。
そっちを見るとベルがルイズが作ったへこみをの上をこんこん叩いていた。
何か言われるんじゃないかと思ったルイズは一瞬背筋が冷たくなったが、ベルは何も言わずにへこみをわざとらしく叩き続けている。
「では、これはなんなのですか?」
「あ、これね」
ベルはリンゴや苺のような当たり前のものを説明するようにさらりと答えた。
「タケちゃんのゼロ戦よ。懐かしいわね」」
「ちょっと待ちなさいよ!」
毎度のことだが、この使い魔は聞き捨てならないことを言う。
「どういうことよそれ」
「どういうことって……これ、ゼロ戦っていうのよ」
「なにそれ」
「空を飛ぶための道具ってところかしら」
「それも気になるけどタケちゃんとか、懐かしいってどういうことよ」
「ああ、そっち。これ、私の知り合いが昔使ってたものなのよ」
「知り合い?」
「そう。ほら、ここの入り口に書いてあったでしょ。佐々木武雄。聞いたことある名前だからもしかしたら、と思ったけどこの「辰」付きのゼロ戦があれば間違いないわね」
ベルがゼロ戦と呼ぶ竜の羽衣の風車の近くには意味不明の模様が描かれていた。
どうやらあれは竜を意味する文字らしい。
「あんた、そのタケちゃんとどういう知り合いなのよ」
「そうね……」
ベルがどこともしれない空中を見つめる。
「一言ではいい笑わせないけど」
「けど?」
「いろいろあった知り合いだったわね」


それは何十年も前の話である。
ハルケギニアとは違う世界。
ルイズの知らない太平洋と呼ばれる海の上に地図にも載っていない島があった。
それもそのはず。この海域には数十分前までは島の姿は影も形もなかったのである。
突如洋上現れたこの島はその存在自体が不可思議なものではあるが、その上にある数々の建築物もまたさらに不可思議なものであった。
7つに区切られた区画に存在する建物はもちろんハルケギニアにあるいかなる建築物とも共通点を持たない。
それどころか、この世界にあるいかなる建築物とも似ていないのだ。
いかなる賢者、学者であろうともこの建築物の由来を説明できないに違いない。
そして島を見下ろす遙か上空に人影があった。
体を潮風に晒し、いかなる支えも無しに空に浮かぶ影こそはベール・ゼファーである。
数十年前であるにもかかわらず彼女の姿は今と寸分も変わりない。
億の年月を経てなお生き続ける彼女にとっては数十年という月日などものの数ではないのだ。
「ええ、そうよ。ここに来るために。この遺跡を復活させるためにあなたを利用したのよ」
低いエンジン音を立て、風を切る濃緑に塗られた機体が彼女の周りをが旋回する。
その黒いつや消しカウリングには白抜きで「辰」の文字が書かれていた。
「お礼を言うわ。タケちゃん」
渦巻く風の中であってもベール・ゼファーの声は鈴木武雄に届く。
彼女は人知を越え、世界を破壊しうる力を持つ魔王なのだから。
「いろいろしたわね。欧州じゃ軍と追いかけっこしたり、西蔵じゃ片手に西蔵をあっちに行ったりこっちに行ったり」
耳を貫くエンジン音の中あっても鈴木武雄の声はベール・ゼファーに届く。
彼は失われた魔法を操り、世界を守るウィザードなのだから。
869ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:28:21 ID:Fpb73sOC
「でも、それもこれも全てこの遺跡を復活させるため」
ベール・ゼファーが腕を振る。
七つの区画によって作られた七つの魔法陣がそれぞれ別の魔力を蓄え始めた。
「今の世界結界の中では結構苦労したけど。これであなたの役目も終わったわ」
それはこの世界に存在する7つの属性を持つ魔力。
光を伴い時に脈動し、そして力を強めゆく。
「どうするって、決まってるでしょ?この世界を滅ぼすのよ」
旋回するゼロ戦が機首をベール・ゼファーに向けた。
機銃を中心とし、二つの魔法陣が生まれる。
通常の弾丸ならそれがいかに大口径であっても魔王であるベール・ゼファーに傷を負わすなどできようはずもない。
彼女を倒せるのは、この世界ではすでに失われた魔法の力のみ。
魔法陣はその力を弾丸に与えるのだ。
続けざまに火薬の爆ぜる音がした。
「そう。残念。大人しくしていれば世にも珍しい世界が滅びる様とその後をじっくり見せてあげようとしたんだけど……そういうつもりならしょうがないわ。ここで終わってプラーナの全てを私に捧げなさい。鈴木武雄!」
火線に晒されるベール・ゼファーの顔には笑みがあふれていた。



「あの後だったのよね。遺跡が暴走して全部だめになっちゃったのは。プラーナだけでもいただこうかと思ったけど、タケちゃんもいなくなるし。決着つかずでどこに行ったのかと思ってたけど、こんなとこに来てたんなら探してもいないはずね」



なにやらベルには思うところがあるのだろうか。
多分あるのだろうが、どんなことがあるにしてもルイズは一つだけ確信を持っていた。
「迷惑かけてたんじゃないでしょうね。その、鈴木武雄?シエスタのひいおじいさんに」
「全然。むしろ私が面倒みてあげてたわ」
大変疑わしい。
というか、ほぼ間違いなく大迷惑をかけていたに違いない。
ベルだって身分が低いわけではないのだから、平民を使うのは当たり前なのだが、これの場合、それが度を超していそうな気がひしひしとする。
なんというか、シエスタがかわいそうになってきた。
曾祖父、ひ孫そろってベルが面倒をかけているのだ。
なんかこー、運命じみたものまで感じてしまう。
まことにありがたくない運命だが。
だんだんこめかみを押さえたくなったが、そんなルイズを置いて話は進んでいく。
「しかし、これが空を飛び、竜を意味する文字が書かれているのなら、そこから竜の羽衣と呼ばれたのではないですか?」
「いいえ、そうじゃないんです。竜の羽衣は他にあるんです」
シエスタは部屋の一角に駆け足で向かう。
そこにあるものもまた、トラップやクリーチャーがいる遺跡には何となく場違いなものだった。
大きく、とても頑丈そうな木の棚に、がらくたじみた何に使うのかもわからない金属の塊がいくつも押し込められているのだ。
シエスタはその金属の塊を一つ引っ張り出し、手につり下げるようにして持ってきた。
「これです。本当は竜の羽衣って名前じゃないみたいですけど」
「ほう?」
これもまたどう使うのかよくわからない代物だ。
複雑に金属の部品をいくつも組み合わせて作られた人間の胴体くらいの太さの棒とでもいえばいいのだろうか。
「これが……飛ぶのですか?」
コルベールが疑うのも無理はない。
ゼロ戦には羽があって、それが空を飛ぶ道具であると思わせる要素となっていたが、この新しくシエスタが持ち出した竜の羽衣と呼ぶ金属の塊には羽はなく、その他の空を飛ぶと思わせる要素もなにもないのだ。
「いえ、今は飛ばないんです」
「今は、というと?」
「これ、壊れちゃってるんです」
よく見れば不自然なところが塊の一端にあった。
他の部分は、どのようなものかはわからないが、何らかの意図を持って作られた部品であることが伺える加工の後が見られるのだが、その一カ所だけが不自然に歪んだ断面を見せているのだ。
ここにあった金属の部品に大きな力を加えてへし折ればこんな断面になるであろう事は、土のメイジではないルイズにもわかる。
「直らないのですか?」
「ひいおじいちゃんは直そうとしてたみたいす。けど、直せなかったみたいなんです」
「ほう」
「ほんとはここに長い剣がついているはずだそうなんです。それが折れたから飛べなくなったって言ってました」
「剣なら売っているのでは?」
「はい。ですから、ひいおじいちゃん、いくつも剣を買ってきて試してたんです。あげく、自分でも作ったんですけど材料が悪いってどれもだめだったみたいです」
「なるほど。是非直してみたいですな」
870ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:29:11 ID:Fpb73sOC
直してみたいと言っても、持ち主が直せなかったのだ。
そう簡単に直せるとは思えない。
「長い剣ですか」
コルベールは顔を上げてシエスタを見た。
「長い剣……」
ギーシュがシエスタの肩を見る。
「剣ねえ」
キュルケがシエスタの肩から腰にかけて視線を動かした。
「剣……」
タバサがシエスタの背中を見た。
「剣ねえ」
ルイズの目は、シエスタの背中に担がれているデルフリンガーで止まった。
「お、おい。なんだお前ら。その目はなんだ?悪い予感しかしねえぞ」
カタカタと鍔元で音を立てている。
しゃべる度に音が出るのは、デルフリンガーの構造上しかたがないのだが、今はそれが震えて歯の根が合ってない音のように聞こえる。
「ま、うだうだ言っててもしょうがないわ。ちょうどいい長剣もあるんだし、試してみましょ」
ベルがひょいと壊れた竜の羽衣を小脇に抱え、シエスタの背中からデルフリンガーを抜く。
気付けばもうベルの手の中にその二つがあった。
「おい、待て。だいたいわかるが何をする気だ」
「もちろん直してみるのよ」
「お前それの直し方知ってるんだろうな」
鼻で笑うベルは胸をはる。
「見たことくらいならあるわ!」
「まてぇええええええええええ」
「ところで、シエスタ。タケちゃんが修理に失敗したら剣はどうなってた?」
「全壊れてました。こう、ぽきっと折れちゃってて」
「わかったわ。なら問題ないわね」
「やめろぉおおおおおおおおお」
わめくデルフリンガーの鍔元にベルが口を寄せる。
が、デルフリンガーも今回ばかりは黙る気はないようだ。
「嫌だあああ。死にたくねええええ」
「安心しなさいよ」
「どこをどう安心しろって言うんだよ」
「奇跡が起これば直る上に折れないから」
「無茶苦茶言うな!」
そしてこれまたベルは堂々と宣言する。
「奇跡の一つくらい起きるわよ!起こしてみせるわよ!」
「そんな簡単に奇跡がおこるもんかーーー!」


がんがんがん
「ちょ、ま、やめろ」
どんどんどん
「まがる、まがる、おれる、おれる」
ちゅいーーーーん
「あぎゃ、うぎゃ、ぐぎゃ、へぎゃ」
どがががががが
「むりやりねじこむな!」
くぎゅぅーーーーーん
「あががあがががががががっ……!」


この時、奇跡が起きまた。とゆーか、起こした。
とにかもかくにも何をしたかルイズにはさっぱり不明だが、とにかく奇跡的に修理はできたみたいだ。
金属の塊の壊れた部品は取り除かれ、代わりに柄を外したデルフリンガーがねじ込まれてがっちり固定されている。
「あの音……」
ルイズが聞いたこの世のものとは思えないそれもまた不明である。
「お、おい。俺はどうなっちまったんだ」
デルフリンガーが息も絶え絶えにつぶやく。
それはルイズも知りたいことだ。
871ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:30:00 ID:Fpb73sOC
どうやら竜の羽衣はこの謎の道具の正しい名前ではないらしいし。
「安心なさい。手術……じゃなくて修理は無事完了よ」
「そうか」
ほっとするデルフリンガーにベルは言葉を続ける。
「というわけであなたは今日から剣じゃないわ」
「なに!なんだそりゃ」
そしてベルは驚愕の事実を告げたのである。
「あなたは今日から剣じゃなく「箒」よ」
「なにーーーーーー」
「だから名前も変わるわ」
「かってに変えるな!」
「その名もデルフリンガー改めデルブルーム!」
「名前からして箒かよ!」
「長いからデルフって呼ぶけど」
「おおおおおい」
まあ、それはそれとしてだ。
どうしても聞き捨てならないことがある。
「ちょっと、ベル。それ箒って本気?」
「そーよ」
「箒って掃除に使う?」
「そーよ」
「どこの世界に剣がついた箒なんてあるのよ!」
「ここにあるじゃない。それに私が前にいたとこにもあったわよ」
「だいたいそれって空を飛ぶ道具じゃないの?」
「そーよ」
「なのに箒?」
「そーよ」
「全然箒に見えなくても?」
「そーよ」
どう見ても変な細工を柄代わりにした剣にしか見えないがそうらしい。
「何で箒なんかで空飛ぶのよ!」
「魔法使いが空飛ぶのに使うのは箒ってのはアタリマエじゃない」
「どこの世界のアタリマエよ!」
「私が前にいたところのアタリマエ」
うがー、と叫びたい気分になるが実行するのはやめた。
そんなところのアタリマエなんて知るはずがない。
まあ、いい。形については妥協する。
遠い国ではあれで掃除をするんだろう。
何せ遠い国なのだから。
そう思うことにした。
「何でよりにもよって箒なんか使うのよ!空飛ぶんだったら竜使いなさいよ、竜!」
「それは無理ね」
「何でよ」
「これ使ってるとこじゃ竜がほとんどいないんだから」
それならしょうがない。
いないものは使えない。
「じゃ、じゃフネ使いなさいよ。風石使えばいいでしょ」
「それは無理ね」
「何でよ」
「これ使ってるとこじゃ風石取れないんだもん」
それならしょうがない。
ないものは使えない。
ではあるのだが、いくらなんでも箒はないと思う。
だいたい、どう考えたって飛びそうにない。
「い、いやだ」
だが、そんな疑問などにはかまってられない者がいた。
元デルフリンガー、現デルブルーム、略称デルフである。
「お、俺は箒じゃねえ、箒じゃねえんだ」
歯──刃じゃなくて歯──をギリギリとくいしばり、唐突に立ち上がる。
「おれは、おれは……剣だーーーーー!」
872ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:30:41 ID:Fpb73sOC
魂の奥底から絞り出すような悲鳴と叫びを上げ、デルフは自力で浮いた。
「剣、剣なんだよーーーーーっ」
そして唯一開いている出口から飛び出してしまったのである。
「……とんだわね」
しかも予想外に結構高速で飛んでいる。
ルイズは箒が飛ぶなんて半信半疑だったが、目の前でああも飛んでいるところを見れば認めざるをえない。
人間は風石や竜がないと空を飛ぶのに箒を使うようになるのだろうか。
おかしな話ではあるが、箒が空を飛ぶのは見てのとおりである。
ルイズはゼロ戦を見た。
あれもシエスタのひいおじいさんが使っていたもので、しかも空を飛ぶ道具らしい。
それならきっと箒の一種なのだろう。
フネだって軍艦と商船では共通点もあるが大きさも形もずいぶん違うんだから、箒も用途によって形も大きさも違うのだろう。
「いろいろあるものね」
世界にはルイズの想像もつかない文明があるようだ。
その広さについてまた認識を新たにしたルイズであった。


デルフリンガー改めデルブルームは飛んだ。
全速力で飛んだ。
そうせずにはおれない気分だったのだ。
薄暗いフォートレスを抜け、じめじめした洞窟を突っ切り、うっそうとした森の中をただひたすらに飛んだ。
行く手に立ちふさがる木や草を自らの刃で切り払い、ただまっすぐに飛んだ。
ふと、気付くと川があった。
水のせせらぎに誘われ、岸辺にたどり着いたデルフリンガーは水面に映る自身の姿を見た。
「お、おおおおう。なんてこった」
この変わり果てた姿はなんということだろう。
柄があるべき場所に着いているのはわけもわからぬ金属の塊。
長い刃はまだあるものの剣としてはあまりに滑稽な姿だ。
いや、すでにデルフは剣ではない。
箒なのだ。
「俺もうはだめだぁ」
そう思うと体から力が抜けていく。
デルフは倒れる体を重力にまかせ、水の中にその身を投げ出した。
「待って下さい!」
肩──に当たるのだろうか、そう思える場所を誰かが掴んだ。
支えられるままに振り向くと、そこにはシエスタがいる。
「デルフさん!早まらないで下さい」
「いいんだ。もうほっといてくれ。俺はもう剣じゃねえんだ」
「剣でなくなったからそんなことするんですか?」
「そうさ。俺は剣だった。だからいつか現れる使い手が俺を使うはずだったんだ。ところがどうだ。今の俺は。剣じゃなく箒になりはてたんだ」
「そんな……」
「ああ、箒でもいいさ。箒でも。だけどよ、こんなヘンテコな箒を使うやついるはずがねえよ。誰ももう俺を必要としねえのさ」
「そんなことないです!」
シエスタがデルフの肩……みたいなとこを掴む。
「私がデルフさんを使います。だから、こんなことしないでください」
涙が出そうになった。
だが、涙を流さない。
インテリジェンスソードだから、長剣だから。
だだっだー
「あんた……優しい人だな」
鍔元をかちんと鳴らし、デルフは顔を上げた。
「それなら俺もまだ終わるわけにはいかねえや。お嬢ちゃん、よろしく頼むぜ」
「はい!」
目に光が入ってきた。
沈む太陽の赤い光が木々の間を抜けている。
太陽は何故沈むのか。
それは新しい明日を作るためだ。
デルフもまた、その明日を迎えたいと思った。
「よし、お嬢ちゃん。あの夕日に向かってダッシュだ!」
「はい!」
873ナイトメイジ:2009/12/16(水) 20:31:54 ID:Fpb73sOC
見ていたルイズは口をぽかんと開けるしかなかった。
いったいどういう考えをすれば、ああいうことになるかさっぱりわからない。
だが2人……もとい1人と1本はその結論に至るのは当然とばかりに太陽目指し突っ走っている。
ルイズはだんだん不安になってきた。
元々何となく嫌な予感がしたのでデルフとシエスタを追いかけてきたのだが、こうして追いついてみるとその不安は止むどころかどんどん大きくなっていく。
それはすぐに限界を迎え、耐えられなくなったルイズも太陽に向かって走り出した。
ここで2人を止めないと何か取り返しがつかなくなるような気がしたのだ。
「ちょ、ちょっと待ってー!どこに行く気?戻ってきなさーーーい」
ルイズは走る。
シエスタとデルフを追いかけ、長い影を背にどこまでもどこまでも。
ああ、すばらしきかな青春。それは太陽の季節。


******************************
今回はここまで終わりです
874名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 20:42:04 ID:5fcvL5H5
ナイトメイジの人乙です

チクショウ、突っ込みどころが多すぎるw
875名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 21:37:29 ID:APQ/m1vM
もはや何から突っ込めばいいのかwwww
GJ
876名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 22:20:55 ID:Neq3kuS/
箒も手に入れてシエスタは順調にパワーアップしてるなw
877名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 22:43:48 ID:DWy/bzyl
せんせー、途中から佐々木が鈴木になってます。

……はっ、死の茄子色カブトムシのおじいさん?
878名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 23:22:42 ID:fhEcaJOP
ナイトメイジの人乙です

デルフが箒に魔改造されてしまった!
無視や放置は多数あるが、デルフがこれ程酷い仕打ちを受けた作品はあっただろうか?
・・・あったな。別HPでもう無いですが、コア部取り出されてペンダントにされたってのがありましたな。
879名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 23:48:35 ID:roW2Utkt
ナイトメイジの人、乙
くぎゅぅーーーーーん じゃねえよw

>デルフ
別サイトで良いなら、ゴーレムの素材にされるたびにスクラップ化するデルフもいたな
880名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 00:02:13 ID:PE2OnX4D
ナイトの人乙です!
デルフ……幻想がブチ壊されちゃった平行世界の君に比べたらマシだよ
い`
881ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:13:08 ID:q+8tOLuZ
どうもー。黒魔でございます。2週間空いてしまい申し訳ありませんでした。

さて、12月17日です。
ついに、この日が来ましたか。
全世界で待ち望んでいた方はどのくらいになるでしょうねぇ。

そう、今日はっ!

この私めの誕生日!
……あ、違いますよねー

そう、今日はっ!

ユウナ(FFX)の中の人の誕生日!
……も、違いますよねー

そんな感じですっとぼけつつ、投下したいなーと思います。
0:20ごろより失礼させていただきます。
882ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:20:02 ID:q+8tOLuZ
では、投下開始です。
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クジャの言葉に空気が重く冷たくなる。
教皇さまの顔が笑っていない。

そりゃ、そうだよね……
いくらなんでも、無理があるもの。
教皇様が、6000年前にブリミルって人を裏切った……

フォルサテ、その人だなんて。

ゼロの黒魔道士
〜第六十五幕〜 そして舞台の幕が開き


「――おやおや、どうされましたか?裏切り者のフォルサテ様?
 仮面が――おっと、失礼をば!御尊顔のお色が、お優れではあそばれませんようで?」
クジャが大げさな身振りをする度に、
もったいつけた言い方をする度に、
ピリッとした視線を感じたんだ。

「何でもございませんよ――ただ、少々驚きましてね。
 我ら教会の祖となられたフォルサテ様と、私ごときを重ねてくださるとは、
 身に余る光栄ではありますが……若輩には過分なお言葉で、戸惑わざるを得ませね」
無理に、そう無理矢理にって感じで、教皇さまが笑顔を作った。
なんだか、怖い。
人では無いような……そんな笑顔だった。

「ふふふ……流石は老獪なる猿芝居!ベテランの域としか言いようがありませんね!
 ですが――いささか、立ち回りの端々がカビ臭くていらっしゃる!
 熟成も通り越して犬も食べないよ!
 千年紀を六度も経ますと、落ちた演技力を隠しきれなくなりますのでしょうか?」
クジャはそれを気にしない。ちっとも、気になんかしていない。
相変わらず芝居がかった調子で、教皇さまを挑発するように続けている。

「――なるほど。貴方はお芝居がお好きであられるようだ。
 今お語りになられているのは、さしずめ新進気鋭の作家の台本なのでしょう?
 ――私も芝居は嫌いではありませんよ?世俗を理解するのには丁度良い」
教皇さまも、無理に相手するのをやめたみたいだ。
後ろに控えている男の子に、一瞬だけ視線を送った。
「クジャの言動、変だね」って言ってるような、そんな軽い感じで。

「いえいえ、ただ今、物語っておみせいたしますは、貴方様の描かれた一大長編!
 『永遠の命』を得たフォルサテという男の大芝居でございますのに!
 ――あぁ、失敬。
 閉幕次第では駄作になられるかもしれませんので、傑作とまで評できぬことはお許しを――」
舞台の前口上だって、ここまで盛り上げないような調子だった。
『永遠の命』……あり得るのかなぁ、そんなの……


「『永遠の命』?フォルサテ様が、『永遠の命』?これはおもしろい設定だ!
 貴方が描かれた台本なのでしょうか?奇抜でおもしろいお芝居のようですね。
 ただ、個人的には笑っていられますが、教会としては異端と断ずる他無く、冗談にもなりませんね」
でも、教皇様も笑って無かった。
暗く濁った気持ちを、無理矢理笑顔で押し隠している
それがはっきり分かる。
883ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:21:41 ID:q+8tOLuZ
「冗談?ふふっ!そうだねぇ。『永遠の命』なんて、お伽話にしかならないさ!
 ――だが、近づくことはできる。小道具を使えばね!そう例えば――」
クジャが言う言葉を、選ぶようにじっくりと間をためた。

「『始祖の聖杯』――などはいかがでしょう?」

「――ほう」
ピシッと、空気が凍りつく。
さっきまでとはまた違った緊張感が、辺りを支配する。
空気が、ただ冷たいものから、重さのしっかりある剣に変わっていく。

「考えたよねぇ。『肉体が滅びてしまうならば、血と記憶を残せば良い』……
 ナイツ・オブ・ラウンドの伝説よろしく、それを実践される方がいらっしゃるとは思いませんでしたが」
血と記憶を残す?
……それが『永遠の命』っていうこと……?
「それで?」
先を促すように、教皇様が言う。
もう、笑顔を作ることすらやめたみたいだ。
……怖い。
理由は分からない。
全くの無表情なのに……怖いんだ。

「――むかしむかし、ある所に、『永遠の命』を欲した野心溢れる男がおりました――」
「今度は、童話ですか」
クジャの語り出しに、教皇さまが冷たい視線を送った。


「英雄と呼ばれた男の弟子になれば、『永遠の命』を手に入れることができる――
 欲深き男は、巧みに英雄に取り入り、何年も、何年も我慢しました。
 やがて、歓喜の渦が彼を包み込みます。『永遠の命』、それを得る術をついに知った!
 だが、男はそれで満たされませんでした……欲深いことにそれを一人占めしたくなったのです」
これって、ここまで来るときに聞いた『ゲルモニークの手記』の内容だよね?
物語が、簡潔に淡々と語られていった。
「――……」
教皇さまは口をはさまない。
聞くことに徹するみたいだ。
もちろん、ボク達も何も言わない。
言えない、だけかもしれないけれど……
クジャの声だけが、ピンッと張った空気の中響いた。

「男の企みは成功しました……男は、英雄の全ての力を自分の手にした――そう思っていました――
 ふふ。ここからがこの物語のおもしろいところだよねぇ?フォルサテ様?」
教皇さまに笑顔で感想を求めるクジャ。
「――どうでしょうか?」
それに無表情のまま答える教皇さま。

「お気に召さないですか?――それでは、欲深き男がどう死んだかは割愛いたしましょうか?
 悲惨な末路は何度も見聞したいものではございませんでしょうし、ねぇ?」
クジャがお構いなしに教皇さまに笑いかける。
教皇さまはちょっと冷たい目を向けるだけだった。


「男の肉体は、結局滅びる運命にありました。『永遠の命』は肉体までを永らえませんでした――
 さぞ、苦しかったでしょうねぇ?魂や感覚がはっきりしているのに、身体だけが朽ちるというのは」
構わずに、続けるクジャ。
……記憶や魂が残っているのに、身体が死ぬ……
うーん、『永遠の命』も完全ってわけじゃないんだなぁ……
すっごく痛いんだろうな、肉体だけが死ぬって……
884ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:23:31 ID:q+8tOLuZ
「さて、しかしながら男は考えたのです。ここで死んでなるものか、と。
 必ずや力を、『永遠の命』を手に入れてみせると。
 そこで目をつけたのは、インテリジェンス・ソード――記憶を物体に宿す業」
インテリジェンス・ソードって……デルフのこと、だよねぇ?
「記憶を……?」
「……」
デルフは、しゃべらない。
なんか、ブラックジャック号でここまで来た辺りから、ずっと静かだ。
……記憶を物体に……
デルフ、誰かの記憶を持っているの……?


「男は、英雄の遺物から、粗末な金属の杯を選び出しました。
 杯に注いだ物は毒よりも黒い男の記憶――」
クジャの話はいよいよクライマックスみたいだ。
声に力がこもっていく。
「さらに、英雄を奉る教会までも作り上げました。英雄を『始祖』と崇める神の祠です……
 実に巧妙でした!男は、自分が殺した英雄の名で、自分の記憶を安寧な場所に守ったのです。
 そう、黒い記憶が杯から溢るる、その時が来るまで――」
自分の記憶を、『聖杯』っていうのに閉じ込めて……そんなこと、できるんだ……
なんか、すっごく気の長い話だと思う。
そこまでして、生きたいものなの?


「――我儘で欲深な男は待っていたのです。英雄の『血』が、自らの記憶に触れるのを……
 『虚無』の力と、己の記憶が結びつき、英雄の力を今度こそ全て手に入れる機会が訪れることを……」
クジャが、話を締めくくった。
それはまるで、指揮者が音楽を締めくくるように、静かに、余韻をたっぷりと残して。

「……フフフ――アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
一瞬の間の後、張りつめた空気に笑い声が轟いた。
教皇さまが、猛獣のような声で笑いながら、拍手をしていた。
乾いた手の音が、ビリビリと響く。


「ご清聴、感謝いたします
 ――間違いがございましたら、ご指摘願いたいのですが?」
一礼をしながら、クジャが聞く。

「いやいや異世界より参られてよく調べた、と――だが――
 一点、私が欲深い?我儘?その点は否定したいね」
拍手をやめた教皇さまには、笑顔が浮かんでいた。
最初みたいに、作った笑顔なんかじゃない、もっと獰猛な……
牙を見せる狼のような、そんな笑顔。
ぞぞぞって感覚が、笑顔を見るだけで感じる。

「私は、仮にも聖職者を名乗っていてね?
 君が言うように自作自演ではあるが、この役は気にいっていたんだ――」
スッと、広げた左手を前へ出す。
その仕草に、後ろに控えていた男の子が頷き、
指笛をふくような、そんな仕草をする。

「演じていれば、自然と慈悲深くなってね?
 それに、君と同じく芝居好きでもある――」
遠くで、笛の音が響いたような気がした。
空気が、凪ぐ。
『虹』の空が、一層禍々しく蠢く。
885ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:24:35 ID:q+8tOLuZ
「――この芝居、君達だけに見せていてはもったいないだろう?」
教皇さま……フォルサテの動きに合わせて、『虹』が落ちてきた。
いや、『虹』じゃない。
これはもっと、重くて、大きくて……
「な……」
「え、え、えぇええ!?」
「りゅ、竜!?こんなに沢山!?」
銀色の翼、凶暴に歪む顔、ごぉぉぉおおっていう突風に似たような唸り声……
何体もの銀のドラゴンが、『虹』からヌルヌルと落ちてくる。
卵から生まれてきたみたいな、ヌラヌラとした粘液を撒き散らしながら。
それが、何体も、何体もブラックジャック号を取り囲んだ。

「ハルケギニア全体が舞台だよ!存分に楽しんでくれたまえ!」
「GRUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHH!!!」
舞台の幕を上げるファンファーレのように、
フォルサテの声と、竜達の咆哮がが高く響いた。

----

ピコン
ATE 〜それぞれの戦い〜

ACT 1:トリスタニア

『虹』は既にハルケギニアを覆いつつあったが、
多くの人々は未だ「変な天気」、とだけしか考えていなかった。
寒気を感じたとしても、この妙な天気のせいか気のせいであると決め付けた。
動物達と違い、人々はそこに宿る慟哭や憎悪を本能で感じてはいても、
理性でもって原始的な感覚を意図せず遮断してしまっていた。

だからこそ、チクトンネ街の片隅に開いたその『穴』を、気づいた者は誰一人いなかった。
例えいたしたところで、次の瞬間には命を落としていたのだから意味は無い。
黒く蠢くその『穴』から飛び出した銀色のさざ波は、やがてトリスタニアの空を覆う。
僅かな血をしたたらせて、眩しいまでの剣色をした猛獣共が、あらゆる命を刈り取っていく。

その日、ハルケギニア北部の主要な街や村が、銀色の竜もどきの襲撃を受けた。
上空から見下ろす者がいたとするならば、その光景はさながら、
水銀がたっぷり入った器を地上に落したように見えただろう。
あらゆる人の住む場所が、蠢く銀の群れに飲み込まれていった。

人々は恐れ惑い、逃げる間も無く餌と化していく。
唸る銀竜共の前に、叫ぶ端から声が消えていった。
慈悲も無く、悪意も無く、
醜いまでに純粋な暴力が、地を蹂躙していく。

「アルクゥ、レフィア!急げ!」
恐れでも惑いでも無い声は、少年のもの。
勇ましさは無知から来るものか、はたまた小さき鎧姿に宿る責任感からか。

「ま、待って、待って、待ってよぉおぉ!!」
「な、何なのよ、アレ!何なのよっ!?」
「知らねぇよっ、俺バカだし!でもヤバそうだから急げ!ほら、そっち支えろ!急げ!」
獰猛なる竜どもの牙をかいくぐり、少年達は走っていた。
瓦礫となった通りを駆け抜け、倒れた母子あらばこれを助け、
灰塵と化した商店を乗り越え、燃える家屋あらば燃え広がらぬ努力をした。
886名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 00:25:55 ID:j45zqZOx
>>881
おめでとう、とでも言って貰えると思ったかこのダボがぁ!!!

誕生日おめでとうございます。

そして支援
887ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:26:26 ID:q+8tOLuZ
だが、小さい彼らの、少なき手では、この街は守るのには大きすぎた。
「ルーネス!」
「イングズ!そっちはどうだっ!?」
「あっちこっちパニックだ!――くそっ!
 こんなときこそ俺達タマネギ隊がしっかりしなきゃならないってのに!」
「畜生!とにかく、みんなを安全な――」
タマネギ隊。
平民の少年達による、自衛のための組織。
周りの大人は『ごっこ遊び』と鼻で笑っていたが、
今現在トリスタニアで機能している組織は、彼らぐらいなものだった。

彼らは、懸命に働いた。
懸命に、働きすぎた。
「ルーネス危ないっ!!」
「ぅ、ぅわぁああああああああああああ!?」

他者を思うがあまり、
己に向けられた、銀竜の牙にも気付かないほどに。

 ・
 ・
 ・

ACT 2:アクイレイア

ハルケギニア南部、ガリアやロマリアといった地域では、また違った惨状が地に満ちていた。
『虹』が、天の上ではなく、地にまで満ち始めていた。
ある者は寒気に襲われ倒れ、ある者は発狂し叫んだ。

濃密なまでの『虹』。すなわち、人々の『魂』が可視化した存在。

これらの事実から、アクイレイアで発生している事象を推論することは可能であろう。
だが、その現実を許容できるか否かはまた別の問題である。

果たして彼らに思い描くことができたであろうか?美しき水の都が業火に食らわれる様などを。
果たして彼らに思い描くことができたであろうか?母が子を抱いたまま灰になる姿などを。
果たして彼らに思い描くことができたであろうか?今日この日にその身を散らすことを。

唯一の慰めは、それらが等しく全てを覆ったことである。
そこに貧富の差も、老いや若きの差も無かった。
健やかなる者も、病める者も、男も女も、全て等しく焼け焦ながら、
その『魂』を新たな『虹』の流れに持ち去られていく。

空気に漂うのは、微量な硫黄と鉄分が熱せられた匂い。
人体の大部分を構成する炭素と水分が燃える煙に混じった異臭。
魔学的研究を行っていれば、これ以上の悪臭は何度となく経験してきた。
「う……お……オェ……」
だが、それの意味する現実に、
机上の実験などではなく実在の都市の上で繰り広げられる惨状に、
エレオノールは嘔吐した。

「大丈夫ですか、団長さんっ!」
「だ、大丈夫……ですっ!!」
胃酸と涙を右手で思いっきり払い落す。
己の消化器官の障害など、目前の惨状に比べればマシな方だ。
888ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:27:46 ID:q+8tOLuZ
「酷い、鼻がもげそう……」
同僚が言わずとも、鼻はまだ正常だ。
まともであることが、辛い。
一歩踏み間違えば、狂いそうになる。
あらゆる理屈を飲み込む炎は、見ている目の前から大きくなる。

「――街はもうダメだ、避難を急がせろっ!」
「水メイジは、延焼を防げ!土メイジは私に続いて、避難経路を……」
だが、ここで狂うことは許されない。
研究者の端くれとして。ヴァリエール家の者として。
「み、ミス・ヴァリエール!無理は――」
「大丈夫です!私は――大丈夫です!」
自分の部下達が、少しでも逃げまどう人々を助けようと奔走している中、
団長として、倒れているわけにはいかない。
燃え盛る炎と湧き上がる『虹』の中、エレオノールは自ら走りだした。

瓦礫の山から助けを求めるかのような黒ずんだ手が伸び、
生きている者ももう少なそうだった。
だが、エレオノールは諦めなかった。
一人でも、一人でも多くを助けなければ。

やがて、一人の少女の姿が目に映る。
ルイズと同じぐらいの年だろうか。
崩れ去った家の傍、うずくまっている女の子。
「……一人?ほら、手を――」
差し伸べた手は、激しい痛みで返された。
「……ぇ……?」
少女の手に握られていたものは、鎌。
血が、みるみる噴き出す。

見ると、瓦礫のあちらこちらから起き上がる影が。
人だ。手には、槍や銃や剣。
あるいは、鍬や棍棒……とにかく獲物を持っている。
救出に来てくれたことを歓迎している様子では無いようだ。
四方を取り囲む人々の、
―いや、焼け焦げ爛れた彼らを『人』と呼べるのだろうか―
彼らの目に宿る光は皆無に等しく、文字通り、死の臭いに包まれている。

「ぃ……ぃゃ……き、きゃぁああああああ!?」
エレオノールの絶叫が、アクイレイアの淀んだ空にこだました。

 ・
 ・
 ・

ACT 3:トリステイン魔法学院

トリステイン魔法学院は、そうした惨状からはまだ遠い場所にあった。
そもそもが夏休みで、人が少ないということが影響したようだ。
「――ダメね。そっちはいた?」
暗い学院の廊下に、大小2つの影。
特に大きい方は女性らしい丸みを帯びて、シルエットでもその色香が伝わってきそうだ。
「……」
小さい方はというと、それなりに均整は取れているが、失意に肩を落としそのの魅力を出し切れていない。
889ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:29:01 ID:q+8tOLuZ
「その様子だと、いなかったみたいね……うーん、学院に戻ってたわけじゃない、か……」
「ギーシュ……どこ行っちゃったのよ、あの馬鹿……」
キュルケとモンモランシーは、オルレアンの領地から一足早く学院に戻っていた。
ビビ、ルイズ、ギーシュの姿が見えなくなっていたので、
あるいは学院に戻っていたのではないかと踏んだためである。

「ま、だーいじょうぶよ。あの手の男は、ひょいっと戻ってくるものよ」
経験豊富である、ということを良いことに、からかうように答えるキュルケ。
彼女には、特に不安というものは無い。
「――いい気なもんね」
一方で、恋人の姿が見えないことで、モンモランシーは沈んでいた。
湖の底より深く沈んでいた。

「信用してるってだけよ。貴女は信用しないの?」
信頼しているが故にキュルケは気にも留めない。
自分を信じ、友を信じている。
それが彼女の強さの秘訣だ。

「してるわよ!でも、心配なのっ!!」
一方のモンモランシーは不安そのものだった。
信じている。でも考えてしまうのだ。
頭が多少良いばかりに、最悪を想像してしまう。
それは彼女の弱みだった。

「はぁ――良い女ってのは、どんなときも堂々と構えているもんよ」
背を反らして大きい胸をさらに強調する。
自分の『女』というものを強調する術を、キュルケは確かに心得ていた。
「……あんたが無神経なだけじゃない?」
だが、それを見るのはモンモランシー一人。
別にそっちの気があるわけでもなく、女体の神秘にときめくわけではない。
ただ彼女が感じたのは、ごく僅かな『感謝』である。
一人だったら、恋人が行方不明という事態に耐えれるものでは無いだろうからだ。

「それだけ悪態つければ、大丈夫――え!?」
ふいに、キュルケの体が窓から飛ぶように離れる。
モンモランシーも、キュルケに突き飛ばされるような形で後ろへ下がった。
「な、何?」
「しっ!黙って!!」
何が何だか分からないといった表情のモンモランシーと、
唇に人差し指を当てるキュルケ。

「――どうしたってのよ?」
「――聞こえない?」
言われて、耳をすますモンモランシー。
微かに聞こえる、「ケロケロ」という怯えたような声。
「……?ロビン?」
使い魔。メイジと使い魔は、ある程度感覚を共有できる。
最も、常に共有しているわけではない。
そんなことをすれば、ずっと高速で空を飛びまわったり、暗い地面の底にいたりといった、
人間では耐えられぬ状況を味わい続ける羽目になる。
差し迫った事情でも無ければ、共有はしない。
暗黙の了解という奴だ。
それを承知で、ロビンが語りかけてきている。
それも尋常ではない怯え方で。
だが、特段何かが見えたりするわけではない。
何かの気配に怯えている。そんな感じだ。
890ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:30:16 ID:q+8tOLuZ
「フレイムも、ね。おかしな天気だけど、それだけじゃ無さそ――う!?」
「ひやぁっ!?」
襲い掛かるは、ガラスの破片と炎の弾。
『ファイア・ボール』であると気付くのに、一瞬間が開く。

「っへぇ?――うははっ!夏休みなんざ、昔から退屈なだけで好きになれなかったが――
 なかなか悪く無いな、えぇ?そうは思わないか?スポンサー様さまさまだな」
そのわずかな時間の空白を縫い、粗雑な風体の男が割れた窓ガラスを砕きながら侵入した。
白髪と顔の皺によって感じる加齢と、鍛え抜かれた肉体の若さがアンバランスに映る。
何より特徴的なのは、額の真ん中から左眼を包み頬まで伸びた火傷の痕だ。

男は侵入するなり、ギョロリとした眼で二人の『上玉』を品定めした。
「燃やし甲斐がありそうな獲物がいて感謝するぞ、えぇ?
 お嬢ちゃん方、俺様の鼻的に――んん〜!大っ合格よ!」
うっとりするような表情での深呼吸。
それは獣じみた獰猛さを伴っていた。

「あら、お誘いが強引じゃ――ありませんことっ!?」
動いたのは、キュルケ。
伊達に何度も修羅場をくぐっているわけではない。
先だってエルフと死闘を繰り広げたことが、判断の早さを助けた。
迷わず、最大火力を解き放って不審な男にぶつける。

「いぃねぇ〜!ますます俺好みだな、えぇ?」
だが、男は怯むことなく、それを軽々と跳ね返した。
杖も持たない全くの素手で。

「……なっ!?」
「うそっ!?」
モンモランシーもまた、僅かな水を足下へと這わせ、不審者の足止めを試みていた。
視界に入りもしないはずの攻撃が、軽々と避けられる。
そして、避けられたと感じた次の瞬間、モンモランシーは腹部に重い一撃を感じていた。
男性と女性の体格差を思い知るのに充分な、鳩尾への右ストレート。
魔力も何もこもっていない、ただの筋力による一撃が、これほどに重いとは。
そう思うこともできず、モンモランシーの体は完全に沈黙した。


「惜しかったなぁ、えぇ?目くらましと死角からの攻撃とは悪く無いアイディアだったが……」
その速度を、キュルケは見切ることができなかった。
仮にもトライアングルメイジであり、戦闘も同年齢と比べればこなしてきた方であるはずなのに。
彼女が目に捕えることができたものは、吹っ飛ぶモンモランシー。
次の瞬間、男の顔。
ミルク色に濁った瞳が、ニヤリと笑う口元が、彼女の視界を覆った。
キスができそうなほどの距離。
背には壁。
彼女の杖腕と喉元は一瞬で封じられた。

「貴方、もしかして、目……」
押さえられた喉から、声を絞る。
キュルケは気付いた。男の目が、一切の光を捕えていないということを。
義眼。男の両の目は紛い物であった。

「俺は瞼だけでなく目を焼かれていてな。光が分からんのだよ」
恋人にでもささやくように、耳元でそう告げる不審な男。
ぐっと身体を密着させられる。
891名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 00:30:18 ID:VEpoa4La
支援
892ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:31:19 ID:q+8tOLuZ
「ど、どうして……」
様々な問いを含んだ「どうして」が、辛うじてキュルケの唇から読み取れる。
どうしてこちらの攻撃を回避できたのか。
どうして狙い違わず攻撃ができたのか。
そしてそもそも――この男は何者なのか。

「蛇は温度で獲物を見つけるそうだ」
例えの通り、爬虫類のように空気の入ったような笑い方で、男は答えた。
しゅるしゅるという音が、耳のすぐ横で聞こえる。

「俺は炎を使ううちに随分と温度に敏感になってね、えぇ?
 距離、位置、どんな高い温度でも、低い温度でも数値を正確に当てられる。
 温度で人の見分けさえつくのさ」
そう言って、男は捕えたキュルケの肢体を下から上まで、
舐めまわすように見た。まるで目が見えているかのように、じっくりと、ねっぷりと。

「お前、恐いな?恐がってるな、えぇ?」
そして鼻でもって思いっきりキュルケの体臭を嗅ぎ取る。
鼻腔を広げ、味わうように。

「感情が乱れると、温度も乱れる。なまじ見えるより温度はいろんなことを教えてくれる」
男の吐く息が、肌にじわりと触れる。
生温かさに、ぞわりと肌が粟立つ。

「嗅ぎたい――
 お前の焼ける香りが、嗅ぎたい――」
小さな声で、キュルケの耳元で、男は己の願望を伝える。
その歪んだ欲望に、キュルケは凍えた。
「嫌……」
そう、声が漏れる。
それはベッドで唱えるような甘い肯定の言葉ではなく、
怯えきった、本来の意味での否定の意志。
まだ死にたくない。死ぬのは嫌だ。
嫌悪感に身をよじることすらできない。
恐怖に身が凍る。
人ならぬ者が持つ狂気に、キュルケは触れていた。


「あぁでもま、さっさと終わらさねぇとな――スポンサーさんのお芝居に付き合わなければ……」
ほんのわずかな時間、キュルケの杖腕が解放される。
男が自分の杖を取りだすためだ。
だが、そのわずかな時間を、キュルケは利用できない。
蛇に睨まれたカエル。
動く気力さえ、削がれているというのか。

「残念だぞ、えぇ?俺はじっくりと肉の芯まで焦がすのが好きだというのに、なぁ?
 っともちろん、普段はお望みの焼き加減は聞くぞ?――今回はそれもできないというのがイマイチだな」
手に持った杖で、ツツツっとキュルケの身体がなぞられる。
それに沿うように焼けつくような感覚が、さらに続いて鳥肌が立つ。

「俺の名はメンヌヴィル。お前は、――炎の使い手だな、えぇ?匂いで分かるぞ?」
キスをするように顔を近づける男。
今更名乗られても、しょうがない。
キュルケは、身動きのできないただの少女に成り下がっていた。

「今まで何を焼いてきた?炎の使い手よ、えぇ?
 今度はお前が燃える番だ――」
皮肉なことに、首を押さえているために辛うじて立っていられるという状況で、
キュルケの耳元で死刑宣告がなされた。
893名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 00:35:04 ID:qffnBzgt
さるかな支援
894ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/12/17(木) 00:46:02 ID:7rJJImx1
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今回は以上でございます。
まぁなんやかんやとクライマックス?でございます。
次回は年内を目途に……
まぁ、色々ありますからね、今日は本当に。
でもしっかり続けますんでしばしのお付き合いを。
では、お目汚し、失礼いたしました。良い師走であることを。

PS:すいません、さるってましたです。
895ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 02:50:39 ID:LgQ7d1ws
お久しぶりです
二時間空いてるからいいかな・・・という訳で
55分頃から投下します
896ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 02:54:17 ID:LgQ7d1ws


「諸君、決闘だ!」
 ヴェストリの広場にギーシュの声が高らかに響き渡った。
 宣言に周囲の生徒達はおざなりな歓声とまばらな拍手を起こす。
 ギーシュは日に日に減っていくギャラリーに一抹の寂しさを感じながらも、それでも気を取り直して正面にいる青年を睨みすえた。
 しかし青年――柊はギーシュに与えられた剣を肩に担ぎ、面倒くさそうに生あくびをしながらギーシュを見やる。
「やる気あるのかねキミは!? 決闘なんだからもうちょっと真面目に構えたまえよ!」
「んな事言ったってなあ。いくら日曜――じゃねえ、虚無の曜日だっけ。休みだからって朝っぱらからやるこたねえだろ……」
 はあと溜息をつきながら柊は剣を軽く振り、自然体――というか気の抜けきった様子で剣を構えた。
 一方で気合十分のギーシュは鋭く薔薇を振るい、七体のワルキューレを創造する。
「今日こそ年貢の納め時だ……今まで僕が味わってきた屈辱をまとめて思い知るがいい!」
 言うが早いがギーシュは号令のように薔薇を振り下ろし、同時にワルキューレ達が一気呵成に柊に突進してきた。
 迫ってくる青銅の戦乙女を眼前に、柊の目が僅かに細まる。

 柊は剣を振った。

ギーシュ&ワルキューレ「うわーだめだー」

 ギーシュはやられた。



 ※ ※ ※



 ――ルイズとエリスが契約を交わしてから約一週間が経過した。
 あれからルイズに何か変わったことがあったかというと、何もなかった。
 魔法を使えるようになった訳でもないし、周囲からのゼロ呼ばわりがなりを潜めた訳でもない。
 柊やエリスに関してもただ単に人間という変り種を召喚したというだけで、別段に他のメイジとは違う扱いをされたこともほとんどなか

った。
 エリスが使い魔になって身の回りの世話をし始めるだのといった細々とした変化はあったものの、劇的な何かなど何一つもない。
 結局のところ、普通のメイジが行う通過儀礼を普通にやったというだけだった。

 そんな訳で、ルイズは今日もやはり普通にアルヴィーズの食堂で朝食を取り終えた。
 授業が休みになる虚無の曜日は王都であるトリスタニアに行く者がいたり昼まで寝ている者がいたりするため朝食を取りに姿を現す生徒

は少ない。
 加えていえば明日にはフリッグの舞踏会が催されるとあって生徒達は準備に忙しいらしく、食堂にはいつもより輪をかけて生徒の姿は見

られなかった。
 ルイズが頬杖をつきながら閑散としている食堂をぼんやりと見つめていると、品行方正たる貴族に相応しくない格好と仕草の青年が食堂

に入ってくる。
 軽く肩を回しながら歩を進めるその青年――柊の姿を見てルイズの眉が僅かに曲がった。
「うーっす」
 目立つピンクブロンドの少女を発見した柊がのんびりとした声を出しながら歩み寄り、隣の席に座る。
 彼の行動をじっと見つめた後、ルイズは溜息まじりに口を開いた。
「また決闘?」
「まあな」
「これで何度目よ。よくやるわね、どっちも……」

897名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 02:54:22 ID:3QAmyvda
夜闇の人も来ただと……!? 支援
898ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 02:56:49 ID:LgQ7d1ws


 初めて決闘を行った時、ギーシュは半ば(というか完全に)キュルケに巻き込まれる形で柊と相対する羽目になった。
 なので、それに敗北した因縁はあるもののそれ以降彼は柊と関わる縁などないはずだった。
 だが、決闘の後のこと。
 ギーシュは巻き込まれる要因となったモンモランシーの香水の瓶を取り返そうとしたが、決闘直後のごたごたやキュルケ自身が完璧に忘れていた事もあって中々チャンスが訪れなかったのだ。
 そのチャンスは夕食の後に訪れたが、それとなく促したにも関わらずキュルケが(まず間違いなく故意に)周囲に知らしめるようにばらしてしまったため修羅場と化してしまったのだ。
 ケティには体が半回転するほど強烈なびんたを叩き込まれ、モンモランシーにはワインを頭から被せられた。
 そして散々に罵られた挙句、去り際に彼女は言った。
「平民なんかに負けた根性なしなんて、こっちから願い下げよ!」
 ……モンモランシーは興味がなかったので決闘を見ておらず、『ギーシュが平民に負けた』という結果しか知らなかった。
 かくしてギーシュ・ド・グラモンは正真正銘自身の名誉のために柊に戦いを挑むことになったのである。

「……まあ、ああいうタイプは嫌いじゃねえからな」
 うんざりしながらもどこかまんざらでもない調子で返した柊に、ルイズは溜息をついた。
 給仕に並べられた食事を前に、柊が「いたただきます」と手を合わせる。
 そしてパンに噛り付いたところで、ルイズははっとして思わず席を立った。
「ってちょっとアンタ、何勝手に食べてるのよ! ここはあんたみたいなのが――」
 泡を食って詰め寄りかけたルイズに、しかし柊は全く動じずパンを咥えたまま軽く床を指差した。
 謎の行動に訝しみながらもルイズが視線を落とす。
 そこには、
「くっ……くくっ、屈辱だ……なぜ僕がこんな臭い飯を……」
 床に正座して、どうどうと涙を流しながら硬いパンを齧っているギーシュがいた。
 ルイズはしばし二人を交互に見やった後、ジト眼で柊をねめつける。
「……どゆこと?」
「一方的に喧嘩売られるだけってのはワリに合わないんで、色々賭けてんだよ。メシとか、寝床とか」
「最近いないと思ったら……」
 呆れた表情で溜息をつき、席に座りなおすルイズに柊はしかめっ面をしてみせる。
「当たり前だろ。あんな生活耐えられっかよ」


 ※ ※ ※


 学院長への報告を終えて事態が収まったその日の夜。
 夕食を取るために三人はアルヴィーズの食堂に赴いた。
 三人並んで席に座ると、ルイズが柊を睨みつけて言った。
「何座ってんの?」
「は? だって食事だろ?」
「ここは貴族が食事と歓談を愉しむ場なの。エリスはわたしの使い魔だから特別。あんたはこっち」
 偉そうに胸を張り、ルイズが床を指差した。
 そこには見るからに硬そうなパン一つと、スープだけがトレイに乗せられていた。
「…………」
 柊はエリスの家で同居し始めた夜、くれはにペット用の缶詰を出されたのを思い出した。
 あの時は冗談だったが、今回は冗談ではなかった。


899ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 02:59:07 ID:LgQ7d1ws

 食事の後、三人はルイズの部屋に戻った。
 エリスと柊はルイズの預かり、という事で部屋も一緒になったのだ。
 ベッドは貴族の部屋らしく相当に大きく三人でも川の字で寝られそうなほどだったが、流石に女の子二人と同衾できるほど柊は無神経ではない。
 だが見回しても寝られそうなソファはなかった。
「俺はどこで寝るんだ?」
「そこ」
 ルイズは至って当然のように床を指差した。
 貴族の部屋なので隙間風は入らないだろうが、そんな感じの床だった。
「…………」
 柊はエリスの家で同居し始めた時、くれはによってベランダに叩き出されたのを思い出した。
 エリスの住んでいたマンションは秋葉原の一等地、その最上階だけに空き部屋はありそうなものだったが、何故かずっとそのままベランダ暮らしだった。
 あの時も冗談ではなかったが、今回もやっぱり冗談ではなかった。


 ※ ※ ※


「なんで扱いが悪くなってんだよ!?」
 柊は怒りと共にテーブルを叩いたが、当のルイズは全く悪びれた風もない。
 彼女は柊の声をそよ風のように受け止めて髪を軽くかきあげると、轟然と足を組んで柊を見据えた。
「ここに置いてあげるだけ感謝しなさいよ。ぶっちゃけ、エリスがいるからあんたもういらないし。嫌なら出て行って構わないわよ?」
「お前……っ! 帰る方法が見つかるまで責任持つって言ってただろ!?」
「だから世話してあげてるじゃない。それでも出て行くって言うんなら無理には止めないわ」
「こ、こいつ……!」
 恐るべき手のひらの返しっぷりに柊は絶句するしかなかった。
 無論ファー・ジ・アースに戻る手段さえ見つかればこんな環境ともこんな世界ともさっさとおさらばしたいところではある。
 だが現状でその方法は見つかっておらず、そして手がかりが得られそうな場所はここしかないのだ。
 そしてその作業は難航していた。
 何しろこの世界では口語ならば召喚のゲートの作用なのか自動的に翻訳がなされるが、文字媒体にはそれが適応されずまったく読めないのだ。
 よって、手がかりとなりうる図書室の資料も読むことができない。
 そのため今は情報収集の前段階、ハルケギニアの文字を学んでいる所なのである。
 習得速度だけは通常の外国語習得よりも早くなっているようだが、それでも状況はよろしくない。
 柊は学生時代学校に行きたがってはいたが、別に勉強ができる訳でも好きな訳でもなかったからだ。
 ……それはともかく。
 強気な態度のルイズに何も言い返す事ができずに柊が歯を噛んでいると、床の方から救いの手が差し伸べられた。
「何を考えてるんだゼロのルイズーッ!」
 床に座って貧相な食事を取っていたギーシュが唐突に叫び声を上げたのである。
「なんであんたが怒るのよ!?」
「当たり前だっ!」
 ギーシュは正座したままジャンプして飛び上がると、二の足で華麗に着地してから手にしていた硬いパンをルイズへと突きつける。
「ヒイラギの代わりにこんなものを食わされ寝床を奪われる僕の身にもなれ!?」
「そんなの自業自得でしょ!? 嫌なら勝てばいいだけの話じゃない!」
「スクエアの杖を切るような奴に勝てるワケないだろーっ!?」
 決闘の後に解散させられてしまったため、ギーシュを初めとしてほとんどの生徒達はその際の顛末を知る事はできなかった。
 だが、その日を境に実習好き――というより実習にかこつけて自らの優秀さをひけらかすのが好き――で知られるギトーが全く実習を行わなくなったのだ。
 加えてその数日後に杖を新調したとあって生徒達の間ではその因果関係が噂となった。
 それとなく聞けばギトーは非常に不機嫌になって口を閉ざし、その場に残っていて顛末を語ってくれそうなキュルケは妖しい笑みを浮かべて否定も肯定もしない。
 こうなるとその噂は俄然信憑性を増して生徒達の間で語られているのである。

900ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 03:01:25 ID:LgQ7d1ws


「……だったらそもそも決闘なんてやらなきゃいいじゃない」
「だってモンモランシーが……」
 生暖かい表情で指摘するルイズにギーシュが小さく漏らして顔を背けた。
 彼はしばしたそがれた後、気を取り直したようにルイズに向き直って再び手にしたパンを見せ付ける。
「だからせめてこの屈辱的な扱いの改善を要求する!」
「……」
 平民である柊ならともかく、ギーシュならば給仕に言えばちゃんとしたものに取り替えてくれるだろうに、あえてそれをしないあたり律儀といえば律儀なのかもしれない。
「大体にして、キミはヒイラギの扱い、引いては代わりにそれを請け負う僕の扱いが酷すぎる! 動物や幻獣ならまだしも人間に対してこの扱いはないだろう!?」
「動機は不純だがいいぞギーシュ! もっと言ってやれ!」
 柊の合いの手にギーシュは力強く頷くと、更に調子づいてまくし立てた。
「使い魔はメイジと一心同体、無二のパートナーなんだぞ!? ならばそれに相応しい待遇で迎えるべきだ!」
「……」
 しかし意気込んでいるギーシュとは対照的に、言われたルイズはやはり動じた様子もなくむしろ呆れた風な溜息をついた。
 彼女は優雅にテーブルに頬杖をつくと、ギーシュに向かって口を開く。
「失礼ね。わたしはちゃんと『使い魔』には相応の待遇を与えてるわ」
 ルイズは軽く指を立てて、まるで教師が出来の悪い教え子を諭すようにしてギーシュに言葉を続けた。
「いい? わたしの使い魔はエリスなの。だからあの子にはちゃんと普通に食事を出してるし寝床も与えてる。で、ヒイラギは使い魔じゃなくて――」
 そして彼女は立てた指をびしりと柊に突きつけ、断言する。
「ゲボクよ!」
「ゲボク……っ!?」
 ギーシュの眼がくわっと開かれ、身体がわなわなと震えた。
 そして彼はしばしの沈黙の後、ふっと笑みを浮かべた。
「ゲボクじゃあしょうがないな」
「しょうがなくないだろ!? あっさり折れんなよ!?」
 思わず叫んだ柊をよそに、すっかり諦めたのかギーシュは再び床に座り込んでパンとスープをもそもそと食し始める。
「これがゲボクの食卓かぁ……」
「眼ェ覚ませギーシュ! 人間の尊厳を思い出せ!? てか、この世界のゲボクはこんな扱いなのかよ!? 実はエル=ネイシアとかじゃねーのか!!」
 悟ったような顔つきのギーシュを柊はがくがくと揺さぶる。
 そんな二人の――というより、柊を見ながらルイズは小さく溜息を吐いた。
「……どうしてこんな奴がいいのかしら」
 エリスは柊の事をとても信頼している。それは尊敬や憧憬というよりは、敬愛や親愛と言ったほうが正しい。
 柊が強いという事に関しては認める。認めざるを得ない。
 仮にもメイジであるギーシュを相手にしないし、スクエアのギトーさえも退けるほどだ。
 彼に何度も助けてもらった、というのもあながち嘘ではないのだろう。
 だが、ルイズには目の前でギーシュと戯れているこの男がそれほど頼りになる人間だとは全く思えなかった。

901ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 03:03:57 ID:LgQ7d1ws


「……そういえばあんた、決闘の時素手でやってんの?」
「あん? いや、一応剣もってやってるぞ。錬金だっけか、ギーシュの創ったあれでな」
「当然だよ。やるのなら正々堂々やるのが貴族だからね」
「素手の相手にゴーレムけしかけたお前が言うか!」
「じゃあキミも剣を使うと言えばよかったじゃないか」
「くっ……!?」
 魔剣を手放していた事をうっかり忘れていた柊は思わず呻いて黙り込んでしまった。
 ギーシュは勝ち誇ったように髪を掻き揚げると、いそいそと床に置かれた食事を再開する。
 ルイズは半眼になってそんな二人を見届けた後、僅かに考えた後席を立った。
「ヒイラギ、出かけるわよ」
「出かける? 何処に?」
「トリスタニア。色々買物があるし……ついでにあんたの剣も買ってあげる」
「トリスタニアっつーとこの国の首都だか王都だったっか……?」
 自分の剣が手に入る、と聞いて柊の表情が僅かに明るくなるが、しかし唐突といえば唐突な台詞に彼は怪訝そうにルイズを覗き込んだ。
「どうした、突然?」
「あんたはゲボクなんだから、わたしとエリスの護衛も仕事でしょ! 剣が使えるってことはわかったから、買ってあげるって言ってるの!」
「……まあ別にいいけどよ」
 切った張ったとは縁のない、今の平穏な学院生活からいけば剣よりもむしろ人並みの待遇が欲しい所ではある。
 が、それを言えばまたルイズがなんやかやと言い出してこじれてしまうのは明白だった。
 それなら大人しく剣を買ってもらったほうがいいし、それはそれで魔剣使いとしてはアイデンティティを取り戻せて嬉しくはある。
 柊は頷いてパンの最後の一切れを口の中に放り込んだ後、ふと思い出しだしたように顔をルイズに向けた。
「そういや、エリスはどうした?」
「……もう食事を終えて仕事に行ってるわ。たぶん洗濯」
「そっか。相変わらず真面目だなあ」
「毎日ギーシュと遊んでるあんたと違ってね。あの子を使い魔にして正解だったわ」
 ぴしゃりと言い放ったルイズに柊はぐっと言葉を詰まらせた。
 しかしエリスと違って特に何かをしているという訳ではない柊には、彼女の言葉はまったくの正論であるため言い返す事ができない。
 ついでにエリスの方が余分な仕事をしているにも関わらず、ハルケギニアに関する勉強は彼女の方が覚えがよかった。
 繰り返して言うが、柊は学校を卒業をしたかったのであって学校で勉強するのが得意でも好きでもなかったのである。
「ま、まあそれはともかく。出かけるってんならエリスにも言っとかねえとな」
「……」
 誤魔化すように立ち上がってから柊が言うと、ルイズの表情が唐突に曇った。
 不機嫌……とは違うようだったが、どこか気まずいような雰囲気を漂わせている。
「どうした?」
「……なんでもない」
 覗きこむ柊から逃げるようにルイズはそう言って、足早に歩き出した。
 ルイズの態度に小さく首を傾げながらも、柊は彼女を追って食堂を後にした。


 ※ ※ ※


902ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 03:05:57 ID:LgQ7d1ws
 

 ルイズに先んじて朝食を取り終えたエリスは、本当の傍にある水汲み場で洗濯をしていた。
 本来の使い魔としての役割を何一つこなせそうにないために彼女の身の回りの世話をおおせつかった訳だが、その事に関してエリスは特に不満を感じることはなかった。
 孤児院にいた頃は年長組として子供達の世話を率先してやっていたのでルイズ一人の世話などさほど大変ではなかったし、食事も給仕達が用意するのでむしろ楽……少々物足りなさを感じてさえいる。
 今やっている洗濯にしろルイズ一人分なので全く手間ではない。
 洗濯機などという文明の利器があるはずもないこの世界では当然ながら総て手洗いで、流石にそれは初めての経験だったがこれはこれで新鮮で楽しかったしすぐに慣れてしまった。
(……そういえば)
 明らかに上物だろう、肌触りのいいルイズの服を洗いながらエリスは少し前に柊やくれは等と同居していた時の事を思い出した。
 あの時も洗濯はほとんど自分の分だけだった。
 柊は自宅が同じ秋葉原なので着替えを取りに何度か帰っていたし、くれはも同様な上に普段着ているのが巫女服なだけに洗濯する機会はなかった。
 灯に至っては着替えの必要性すら見出しておらず着の身着のままだったのである。
 流石に肌着などは洗濯もしたが、四人が同居している状態からすれば洗濯物は圧倒的に少なかった。
 エリスはそんな事を思い出しながら小さく笑みを浮かべ、次いで今の事を考える。
 出掛けにこのハルケギニアに召喚されてしまったため、当然ながらエリスと柊は着替えなど持っていようはずもない。
 その点に関しては二人が落ち着いて少し経った後エリスの分に関してはルイズが『解決』してくれた。
 今彼女が身に纏っているのは召喚されていたときに来ていた洋服ではなく、給仕たちが纏っているお仕着せである。
 とりあえずの間に合わせで彼女はそれを着ていたが、一方で柊は召喚された時の服のままだった。
 彼は特に気にしているようなことはなかったが、やっぱり洗濯くらいはした方がいいとエリスは思う。
 ああ見えて柊は家事全般に関しては人並み程度にはこなせるのだが、分担してやるよりは自分が柊の分もまとめてやってしまった方が効率的だろう。
 そんな事を考えながらも洗濯するエリスの手は淀みなく動き続け、次の洗濯物を手にとって思わず動きを止めた。
 眼を見開いてそれを凝視する。それはルイズの下着だった。
「……」
 僅かな逡巡の後、エリスはルイズの下着を手洗いし始めた。
 別にルイズの下着そのものがエリスの動きを止めた訳ではない。それを見てある事に思い至ったのだ。
 男物と一緒に洗濯するのは別にいい。それは全然問題ない。
 ただ、洗濯するというのならそれは上着や肌着だけではない。当然のことながら、下着だって洗わなければならない。
 柊が下着を履いていないという恐るべき事実があるならともかく、普通は下着を履いているだろう。
 なら、それを洗うのも当たり前だ。しかも手洗いで。
「……………………」
 エリスの顔がみるみる紅潮し、頭の中であらぬ妄想が駆け巡った。
 それを振り払うようにして彼女は手にした下着をがしがしと力強く洗い続ける。
 一心不乱に下着を泡塗れにしていると、横合いから悲鳴が上がった。
「エリスさん、そんな乱暴に扱ったら!?」
「!? あぁーっ!?」


903ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 03:08:35 ID:LgQ7d1ws
 

「うぅ……」
「そんな気を落とさないで下さい。その……フォローはできませんけど……」
 洗い終えた洗濯物を干しながら、黒髪のメイド――シエスタが申し訳なさそうにエリスに声をかけた。
 エリスが勢いに任せて無茶苦茶に洗った下着は、結局ダメになってしまった。
 とはいえそれで気落ちする程度で許されるのはエリスがルイズの使い魔だからである。
 もしシエスタ達のような平民が生徒たちの――つまりは貴族の服を傷つけてしまったとしたら、それこそ身の破滅にも等しい失態となってしまうのだ。
 なので気の毒には思っていても、シエスタにはそれを執り成すことなどできようもなかった。
「いえ、悪いのは私ですから……ありがとうございます」
 召喚されて日が浅いとはいえその辺りの事は諒解しているエリスは気持ちだけ受け取って小さく頭を垂れた。

 エリスとシエスタ――というか彼女を始めとしたこの学院で働く人達との馴れ初めは、ルイズの世話をするあたって諸々の仕事を教わるために彼女等の下へ案内された事だった。
 貴族の使い魔……という事で当初は貴族同様に恭しく扱われていたが、同じ平民であることとその性格もあいまってエリスはすぐに彼女等に受け入れられた。
 十日ほどが経った今ではエリスはルイズの世話だけでなく、彼女等の仕事も幾分かは請け負ったりもしている(勿論ルイズの世話が最優先ではあるが)。
 そんな訳でエリスは、ある意味ではギーシュとの決闘しかしていない柊よりも遥かにこの世界に適応していたのだった。

「でも、どうしたんですか? 今までそんなミスなんてしなかったのに」
 洗濯物を干し終えた後、籠を抱えたシエスタは首を捻ってエリスを覗き込んだ。
 しかしエリスとしてはその理由を語るわけにもいかず、僅かに頬を染めて苦笑をもらす事しか出来ない。 
「いえ、その。ちょっとぼうっとしてただけなんです」
「そういえば最近寝不足とか言ってましたけど……それですか?」
「そうじゃなくってですね、ええと……」
 返答に窮してエリスは視線を彷徨わせた。
 最近寝不足、というのは確かにある。
 ルイズと契約を果たしてから三日ほど、仕事をそれなりに覚えて順調に行きだした頃から前後して、エリスは満足に睡眠を取ることができなくなってきていた。
 厳密に言うなら寝不足ではなく、恐らくは夢見か何かが悪いのだ。
 恐らくというのはその夢の内容を覚えていないからである。
 それが夢かどうかでさえ定かではない。ただ起きた時に気分が優れないのだ。
 意識が完全に覚醒するとすぐに消えてしまう些細なものではあったが、毎日続くとそれなりに気にはなってしまう。
 ……とはいえ、それは今シエスタが心配している事とは全く関係のないであるのは確かだった。
「柊先輩の事でちょっと考え事をしてただけ、です……」
 結局上手い誤魔化し方が思い浮かばず、エリスは頬を薄く染めながら囁くように漏らした。
 具体的な内容は勿論言う事はできなかった。
「ヒイラギ先輩……」
 それを聞いたシエスタの表情が僅かに曇り、彼女もまた黙り込んでしまう。
 彼女のそんな仕草にエリスが僅かに顔を上げて覗き込むと、シエスタは窺うようにエリスを見返し、おずおずと尋ねた。
「あの……ヒイラギさん、は……どんな方なんですか?」
「……」
 問われてエリスは咄嗟に答える事が出来なかった。
 だがそれは答え難くて言葉に窮したのではなく、幾度となく聞かれて少々辟易していたためだった。
 平民がメイジを倒すというのは柊達が考えている以上に大変な事であるらしく、それを成し遂げた柊は使用人たち――つまりは平民達にとっては注目の的になったのだ。
 彼等との関係が良好になり始めてから幾度となく柊のことについて聞かれたし、メイド達からも連れてきて欲しいと何度も言われた。
 なので――エリスは努めて柊を使用人宿舎には近づけないようにしていた。
 決して含むところはないが、断固としてそれは阻止しなければならないような気がしたのだ。
 ただ、そんな風に騒いでいる使用人達の中で唯一、比較的話題に乗ってこなかったのが目の前にいるシエスタだった。
 メイドたちの間でそういう話になると、彼女は決まって遠巻きに様子を窺ってくるだけなのだ。

904ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 03:10:59 ID:LgQ7d1ws
 

 そんな彼女が珍しく直接尋ねてきたので、エリスは小さく首を傾げながらも彼女に向かって口を開く。
「柊先輩は学校の先輩で、色々とお世話になった人です」
「あ、いえ、それはもう知ってるんですけど、そうじゃなくて……」
「……?」
 定型の答えを返すとシエスタは苦笑を漏らし、僅かに顔を傾けて再び黙り込んでしまった。
 要領を得ないシエスタの態度にどう反応すべきかわからず、エリスは彼女の行動を見守ることしかできない。
 シエスタは口を開きかけて何事かを言おうとして思い止まり、そんな事を何度か繰り返した後――大きく深呼吸をして意を決したように顔をエリスへと向けた。
「あの……エリスさんは『サロウォン』ってご存知ですか?」
「さろうぉん?」
 謎の単語にエリスは思わず首を捻ってしまった。
 最近ハルケギニアのことに関する勉強をしているがこれまでにそんな言葉を聞いた覚えはない。
 どこかで聞いたか見たかしたような気がするのだが、上手く思い出せなかった。
「そのサロウォンって……」
「あ、知らないならいいんです!」
 エリスが疑問を出そうとすると、それを遮るようにシエスタが声高に叫んだ。
 そして彼女は抱いていた籠を抱えなおすと、どこか誤魔化すようにしてエリスに向かって言葉を継ぐ。
「もう洗濯も終わりましたから掃除に行きましょう。虚無の曜日は部屋でお休みになられている方がいますから、時間がかかるんです」
「はあ……わかりました」
 疑問を投げっぱなしにされた格好になるエリスとしては少しばかりわだかまりが残ったが、とりあえず頷いて脇においてあった籠を手に取った。
 と、
「お、いたいた」
 ルイズを伴った柊が声を上げて歩いてきた。
「あ、柊先輩」
「……!」
 声に釣られてエリスが振り返り、シエスタは何故か雷に撃たれたように固まってしまった。
 そんなシエスタの態度を見て柊は僅かに眉を潜め――そして半瞬の後はっとして声を上げた。
「あ、あんた――!」
「エ、エリスさん! 私、先に行ってますね! 失礼します!!」
「え?」
 エリスが反応するよりも速くシエスタはルイズと柊に向かって深々と頭を垂れると、踵を返して脱兎のごとく駆け出した。
「お、おい、ちょっと待てよ! なあ!!」
 慌てて柊が止めようとするが、シエスタは見向きもせず一目散に走り去ってしまう。
 あっという間に消えていったメイドの姿を三人はしばし呆然と見送り、やがて柊が苛立たしげに頭を掻いて唸った。
「くっそ、何なんだよ一体……!?」
「あんた……あのメイドに何したの?」
「俺が聞きたいわ! 初めて会った時もそうだが、人の顔見るなり今みたいに速攻で逃げ出してよ……!」
 ジト眼で口を出すルイズにそう返してから、柊は未だぽかんとしているエリスに向かい直って口を開く。
「エリス、今の子一体何なんだ?」
「え、と……ここで働いてる人で、シエスタさんです」
「そりゃここにいるしお仕着せだからそれはわかってっけど……」
「あと、タルブ村って所の出身だそうです」
「いや、出身とかそういうんじゃなくて……」
 困って頭をかく柊だったが、問われたエリスとしてもどう反応していいかわからないのだ。
 エリスとは普通に接しているので人見知りが激しいという訳ではないだろうし、学院には男子生徒も多いので男の人がダメ、という事もないだろう。
 なので彼女は柊個人を避けている、というのが妥当な線なのだがどうやら初めて会った時もそうであったらしい。
 しかめっ面して腕を組む柊に、ルイズが嘆息交じりに声を出した。
「知らないうちに何かしたとかじゃないの?」
「初めて会ったのが召喚された次の日だぞ。来た事もねえ異世界で因縁つけられるいわれなんざ――」

905ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 03:12:55 ID:LgQ7d1ws
 

 ――あった。
 かつて異世界ミッドガルドに召喚された時、いきなり世界の敵認定されて狙われた経験がある。
 急に不安に押し寄せてきて柊は顎に手を当ててぶつぶつと呟き始めた。
「……この世界の古文書とかに俺の名前があったりすんのか? いやでも名前は名乗ってねえし……」
「メイドなんてどうでもいいわよ。それより早く行くわよ」
「っと、そうだった」
 見かねたルイズが言うと柊は埒のない思考を中断し、エリスに向き直る。
「俺達、これからトリスタニアってとこに行くからさ」
「えっ……」
「えっと、買物……でよかったよな?」
 問いかける柊にルイズは僅かにエリスから顔を逸らして頷く。
 そして言われたエリスは何故か驚愕の表情を浮かべ、二人をまじまじと凝視した後慌てた様子で口を開いた。
「か、買物……じゃ、じゃあ私も……!」
「ダメ」
「っ!? な、なんで……!」
「まだ仕事残ってるでしょ? あんたがやると言ったんだからちゃんとやりなさい」
「すぐ終わらせますから!」
「トリスタニアまで馬で三時間かかるんだから、待ってたら夜までに帰って来られなくなっちゃうわ」
「でも、でも……っ!」
 エリスは必死になって懇願するが、ルイズは頑として譲らなかった。
 にべもない彼女の態度にエリスは縋るように柊を見やる。
 柊は雨にぬれた子犬のような視線を向けてくるエリスに困ったような微妙な表情を浮かべた。
 別に買物ぐらい連れて行ってもいいような気もするし、なんでルイズがそこまで頑ななのかはわからない。
 だが、彼女の言葉自体は正論なので反論ができないのだ。
 柊は申し訳なそうに頭をかくとエリスに言った。
「あー、まあすぐ帰ってくるからさ」
「そんな……っ」
 途端、エリスが何故か絶望的な表情を浮かべた。
 彼女はふるふると体を震わせ、僅かに後ずさりながら小さく呻く。
「柊先輩……一緒に買物に行ってくれるって……」
 そういえばハルケギニアに召喚される直前、そんな事を言っていたような気がする。
 しかし柊 蓮司にとってそれは所詮『そんな事』でしなかった。
「じゃあ今度、時間空いた時に三人で行こうぜ。今回は悪いけど――」
「……っひ、」
 柊の台詞を遮るようにエリスがくぐもった声を上げた。
 そして彼女は――
「ひーらぎ先輩のダブルクロスぅぅ〜〜!!」
「ダブルクロス!?」
 謎の台詞を叫びながら脱兎のごとく駆け出してしまった。
 シエスタと同じようにして視界から消え去っていくエリスの後姿を、二人はぽかんと見送る事しかできなかった。

 ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

906ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/12/17(木) 03:14:37 ID:LgQ7d1ws
今回は以上です。
トリスタニアに行くだけなのに無駄に長くなった。色々張るものは張ってるんですが
お約束的なシエスタ改変もお目見え。真面目になりましたけど当初は完全にネタ方向にいくことも考えてました。
旅の剣士だったらしい曽祖父が曾祖母に送ったというバンダナを手首に巻いていて、
その後曽祖父は再び旅に出てしまって曾祖母は悲しんだそうですけど、なんかそういうのって素敵ですよね……みたいな
ちなみにこの場合後に起こるレコンキスタの最終作戦『オルビオン落とし』にてシエスタがトリステインを《カバーリング》します
907名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 03:24:11 ID:3QAmyvda
乙でしたー

タルブ村は魔王が多すぎるに違いないw
あと、このギーシュのプレイヤーはO畑か、こじまめではなかろうか? 三下の板に付きっぷり的に
908名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 05:42:55 ID:bR/+gzcL
乙です。
ギーシュwwww
あと柊イ`ww
909名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 07:53:02 ID:AGMbWx/2
 乙です。
 丁度保管庫にて1話から読んだ直後、続きを求めて来たところだったのでものすごくタイムリーでした。

 保管庫の設定項目を見て、作中で柊が魔法が使えないとかやや釈然としなかったのですが、柊の設定だけ空砦仕様なんですかね?
 保管庫だけでしか読んでないとその辺りの事が判らないので。

 ルイズの行動がいまいち釈然としないです。
 タバサに諭されたり、前話終盤の柊とエリスとの会話を経て少しは成長したのかと思ったのに、契約時に事前説明しないで契約とか、エリスの扱いは食事以外はメイド並ってのが……。
 洗濯等は学院に雇われているメイドの仕事であって、諭された割には何ら得るものがなかったのかよ!? みたいな。反省も学習もしていないような……。
 柊についても、エリスとの契約後に柊達の話を信じると言った割には、魔法(?)を使って見せた柊の扱いは平民以下っぽいのも何だかなぁ。
 メイジ相手にも戦えるって判ってるのに、扱いはむしろ落ちているように思えますし。
 召喚者の責任を云々言ってた割には今のところ故郷に帰すための何かしたような描写もなく、ゲボク呼ばわりの上、平民よりも低い最低レベルな生活保障しかしていないって、言動と行動が一致していない気がします。
 せめて、使い魔として契約したエリスにはない護衛としての能力を持っているのだから、護衛として金銭的な契約を結ぶくらいのことをしても良いような気はしますけどね……。
 まあ、ルイズだしこんなもんなんですかね……。
 契約直後の柊とエリスのやり取りも、柊が淡泊だなぁ、と思いましたが。


 以下、今話での気が付いた誤字。

>本当の傍にある水汲み場で〜
 【本塔】、ですかね?
910名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 08:13:20 ID:Ulch5ARr
下がる男おつでしたー。
シエスタからその名詞が出るということは、夜闇版では浸魔召喚師の可能性アリ、か。
となると、タルブ村にはワイン片手に世界滅亡計画を立案してるぽんこつ大魔王の姿が!?(w

>「ゲボクじゃあしょうがないな」

そーかそーか、ハルケギニアもゲボク概念がしっかりあったのですな。
しかし、柊連司なら戦闘力四十五万ゲボクをはるかに凌駕してるはずだから、
全くの無問題ですな。
そして、柊連司は八つの平行世界全部込みで三人しかいない超女王の一人の
お気に入り(のオモチャ)だから……。うん、まぁ、待遇はともかく日常は
はるかにマシになってるだろうからガンバレ、とにかくガンバレ。

>「ひーらぎ先輩のダブルクロスぅぅ〜〜!!」

中の人的には間違いじゃない……間違いじゃないけど、何だかエリスが中の声の人の
フリーダム加減に引っ張られてるwww
911名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 08:25:12 ID:IA3D74DT
乙ー
さすがのフラグクラッシュw

>>909
まぁコメディパートの描写を深く考えるのも野暮ってもんよ
912名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 09:43:55 ID:AucCO57G
乙乙
ずっと待ってた!
913名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 10:52:32 ID:+Lc/rJyx
夜勤から帰ってきたらNWが2つ来てるだと!?
お二方とも投下乙

両方ともシエスタのクラスが気になるぜ・・・

>ベル様の人
魔剣使いorレリックユーザーor転生者辺りと予想。
小さな奇跡は1シナリオに1回まで!


>下がる人
なんというザーフィの子孫wwwwサロウォンって単語からだとクラス侵魔召喚師って扱いかぬ?
オルビオンはアルビオンの誤植?
914名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 11:24:26 ID:0UNluD3v
エリスが着ているのは給仕のお仕着せ→メイド服
エリスのメイド服……だと……?
915名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 11:39:18 ID:h4r/kQJw
916名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 12:43:49 ID:yhu7UYAs
朝起きて自分の好きな作品が投下されてると小さい頃にサンタさんからプレゼント貰った
時みたいな嬉しさがあるよね
917名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 14:23:09 ID:338oi9tg
埋めも兼ねて2レス程度の小ネタ、よろしいでしょうか?
918名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 14:24:07 ID:PG8F1ARR
よし、事前支援だ
919名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 14:31:03 ID:HmvKg492
支援、させていただきます
920917:2009/12/17(木) 14:31:03 ID:s+OqAScb
では、小ネタ投下します。
--------------------
「むしょくのつかいま」

 「ふぅ、お茶が美味しいわ……」
 春の使い魔召喚から数ヵ月。いろいろなハプニングが続発したルイズの身の回りも、最近ではようやく落ち着いて……。
 「たいへんだぁ! "ゼロ"の使い魔が、また、暴れてるぞー!」
 ……たりは、全然しておらず、相変わらずトラブル続きだった。
 「──はぁ……。また、アイツは……」
 ズキズキと痛むこめかみを両手の人差し指で押しつつ、仕方なく立ち上がるルイズ。
 二年生進級時に彼女が呼び出した亜人の使い魔は確かに強かった……亜人? いや、本当に亜人かどうかもわからないが、デタラメな強さを持っていることだけは確かだった。
 召喚した翌日の決闘騒ぎでは、ドットとは言えそれなりの実力を持ったメイジであるギーシュを、7体のワルキューレごと文字通り"一蹴"。
 学院の宝物庫を狙って襲撃してきた"土くれのフーケ"の巨大ゴーレムですら、ワンパンチで粉々にする。
 アンリエッタ王女からの密命でアルビオンに行ったときは、学院からニューキャッスルまでルイズを抱いて自力で飛行したうえ、宴席で酒を飲んでウェールズ王子と意気投合。
 王子が「せっかくだから何でも持っていってくれたまえ」と言ってくれたので城の宝物庫を漁って見つけた奇妙な武器?(なんでも、元はアイツの持ち物だったのだが大分前に紛失していたらしい)をゲット。
 さらに、その武器を使って、反乱軍の船を一隻残らず撃ち落として、絶望的な戦況を五分にまで戻したのだ。
 (ちなみに、現在のアルビオンは王党派と貴族派で国内がほぼ4:6に二分された状態だと聞いている)
 ──それだけ聞いていれば「イーヴァルディの勇者の再来!?」とでも思うかもしれない。
 しかし……。
 「早くなんとかしなさいよ、ルイズ」
 「このままでは大惨事」
 中庭まで来たところで、ルイズは級友ふたりに捕まった。
 どうやら、アイツが3年生数人と揉めているようだ。
 「ねぇ、キュルケ、タバサ。そうは言ってもアイツがわたしの言うこと素直に聞くと思う?」
 「「思わない」」
 「ぐっ……」
 自覚していても、他人に言われると嫌な事というのはあるものだ。
 そう、寝ているあいだに問答無用でコントラクトサーヴァントしたものの、あの使い魔は主であるルイズの言うことなど、ちぃーとも聞こうとしないのだ。
 (英雄? 勇者? ハッ! アイツはただのロクデナシよ!!)
 と、ルイズがやさぐれるのもむべなるかな。
 彼女の使い魔の亜人?は、怒りっぽい上にケンカっぱやく、さらに口が悪くてぐうたらという極めてタチの悪いチンピラのような性格をしていたのだから。
 いや、本質的に悪い人間ではないのは確かだ。貴族のボンボン(ギーシュ)にからまれたメイドを助けに入ったりしているし、そのギーシュや土くれのフーケさえも、命は取らず半殺しに留めたりと手加減してたりするのだから。
 学院で働く平民達からは恐れつつも頼りにされてるし、決闘以後、彼の舎弟となったギーシュを始め、軍人家系の一部男子連中には尊敬されており、彼もなんだかんだ言って面倒みてやっているようだ。
 (ときどき"模擬戦闘"につきあって"揉んで"やってるみたいだし)
 しかし、そういう点を鑑みたとしても、最大限好意的に解釈して「ゴロツキの兄貴分」そのものではないか……とルイズは胃がキリキリ痛くなるのを感じるのだった。
 しかも……。
 「はぁ、しょうがないわね。シエスタに止めてもらいましょ」
 「そのほうが確実」
 「ぐはっ……!」
 友人ふたりの悪気のない(多分)言葉が、ルイズの心にズキズキと突き刺さる。
 そう、なぜかあの使い魔は、メイドのシエスタの言葉は比較的素直に(あくまで比較的、だが)聞くのだ……主人の命令はロクに聞かないクセに!
 決闘騒ぎで助けられて以来、シエスタという娘はあの亜人?にゾッコンで、甲斐甲斐しく食事や身の回りの世話をしているようだ。彼の方も満更ではないらしいし。
 「なんでも、最近は同じ部屋で暮らしていて、ほとんど新婚夫婦みたいな間柄だって聞くわよ」
 「いわゆる内縁の妻?」
 「どっちかって言うと、アイツの方がヒモね、ヒモ!」
 そういう経緯もあって、あの使い魔も自分の恋人?の言葉はさすがにないがしろにしない。特に、こういうケンカ関係だと尚更だ。
921917:2009/12/17(木) 14:31:57 ID:s+OqAScb
 ……と、そんなことを話しているうちに、くだんの少女がタイミングよく姿を見せたようだ。どうやら、気を利かせたギーシュあたりが呼んで来たらしい。
 「あぁーーーっ、だめですよ、レッドさん、貴族の方々とケンカしちゃ!」
 「い、いやぁ、こりゃあ、コイツラの方からよぅ……」
 「それにしたってやりすぎです!」
 確かにわずか1分足らずのあいだに彼に突っかかっていった3年生たちはひとり残らずボコボコにされて地面に転がっている。
 「本当に本当に申し訳ありません、ちゃんとこの人には言って聞かせますから」
 ペコペコ頭を下げながらシエスタは彼の手を引いて食堂の方へと去っていく。
 「ちっ……あ〜あ、何か運動したら小腹が減っちまったぜ。シエスタ、何か食うモンねーか?」
 「ん〜〜、そうですね。マルトーさんに聞いてみます」
 平和な男女の会話とともに騒動はお開きとなった。これであの3年生達も懲りて、"レッド"と呼ばれるあの亜人に突っかかることはないだろう。
 「あら、良かったじゃない、ルイズ。頼むまでもなく、あの娘が勝手に納めてくれたし」
 「被害もほぼ0。当人達は自業自得」
 確かにそれはそのとおりだ。ルイズとしても、いつもみたくあの使い魔が起こした被害(主に学院の建物の破損)を弁償せずに済んだのは幸いではある。
 ──ただし、使い魔の主人としての面目は丸つぶれであったが。
 「な……納得いかなーーーーい!!」

<終わり>

 以上、召喚されたのは「天体戦士サンレッド」より主人公のサンレッドでした。正確には、ウェザースリーが解散し、前の女とも別れた直後……という設定。かよ子さんと会う前に、公園でフテ寝しているところでゲートに引き込まれました。
 ちなみに、ガリア王の使い魔は、当然ヴァンプ将軍(と言うか、川崎支部まるごと)。ジョゼフなら、「悪の組織フロシャイム・ガリア支部」の建設を鷹揚に認めてくれると思うんだ。教皇の使い魔は……ウェザーイエローとか?(笑)
922名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 14:57:09 ID:HmvKg492
教皇の使い魔がイエロー・・・・・・

あの手段を選ばないップリはたしかにお似合いの主従ではありますが・・・・・・ダレが止めるんだ?
面白かったです
923名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 15:31:39 ID:CbmfJlpH
ナイトウィザードが2つも来てる!幸せ過ぎて死にそうだぜ
どっちも乙であります!
924名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 15:39:13 ID:UmXbx4ZW
NARUTOの道具で破壊の杖や竜の羽衣になるアイテムって何か無いか?
925名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 15:40:07 ID:CajwV2Zq
ゼロの花嫁読んだけど
燦なら眠りの詩で7万なんて余裕でとめられるんじゃないかな
タバサと組んで風の魔法で声をより遠くに響かせればメイジ殺しのできあがり
926名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 16:32:00 ID:VWgXFayr
さて、>>980いくのと残り10kb切るの、どっちが先か。
927名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 16:47:30 ID:XpBkV8Ax
>>924
起爆札や傀儡人形、あとはテンテンが使ってる忍具の口寄せ巻物とかかな?
空を飛べるようなアイテム・・・映画で出てきたチャクラの鎧が空飛んでなかったか?
928名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 17:04:36 ID:ic9hL1cM
>>924
ここ最近NARUTOを推してるの人?
とりあえずsageてくれ。
929名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 17:10:04 ID:wUinMrkE
サイヤの使い魔でも、竜の羽衣を使う必要がなさそうだよなぁ
930名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 17:14:40 ID:UmXbx4ZW
>>924
執筆しようか迷っているが出来れば投下する
931名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 17:48:23 ID:jmX2rGqw
まだプロット状態、sageも安価もできない人が厨二漫画のクロスを書いたら果たしてどうなるか
質問するフリしてこんなの書いてるよアピールしてる中学生にしかみえないんだけど
932名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 17:53:32 ID:fQKBzVXT
>>929
舞空術と瞬間移動を使えなくすればいいのさ
933名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 17:56:33 ID:+OBML3Ki
ACから首輪付き(もふ)… ナインボール… 弱王…
934名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 18:02:08 ID:yleaAKsR
実際書いてて、読者を驚かせたい人は投下する場所では聞かないよな。
ここで膨らませるネタってのは誰か書いてくれっつー無責任なものだしw
935名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 18:12:36 ID:Vjm6A9B3
>>929
羽衣状に形状の変化したキントウンなんかで補えばおkじゃね?

ゴクウが気づいて、人一人乗れそうな形に固めるとかで
936名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 18:21:34 ID:R2zbudqi
悟空「なぁルイズ、腹減った、腹減った、腹へったぁー!!」
ルイズ「うっさいわよバカ猿!殺すわよ!!」
937名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 18:30:17 ID:AucCO57G
丸見えさ!
938名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 18:58:14 ID:Vjm6A9B3
自由人HEROから
忍兄ちゃん召喚されたら、なんか大変そうだなとか電波きた

ルイズに「あんたじゃ外れ」的なことを言われたら、忍兄ちゃんルイズの部屋を汚してしまうぞ?
掻っ切った手首からの血で……
あと、アルビオンに乱世兄ちゃんに不幸の手紙と言われた【ラブレター】もっていきそう
939名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 19:02:07 ID:WD2yhbaH
サイヤの使い魔は腐なアンアンのほうが印象深くて困る。いい意味で。
940名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 19:19:35 ID:bslZP5J9
某貴腐人「ウルフウッド×コルベール…ふふふ…」
941名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 19:21:48 ID:aTPrPaX2
電王で誰か書いてー
942名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 19:25:16 ID:ZHcVFMRs
電王は何作かあっただろ
943名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 19:42:41 ID:wUinMrkE
電王って、士に憑依したホモタロスがディゲイドに変身するやつ?
944名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 19:49:28 ID:kv82Jqjv
アサシンクリード2のエツィオ・アウディトーレを召喚
魔法を使うということ以外は世界観マッチしていてかなり相性がよさそうだ
始祖の秘宝がエデンの果実という位置づけならうまくかけそうな気がする

問題なのはエツィオの性格だろうか、序盤のキュルケの誘惑にあっさりと乗りそうw
コイツは避難所でやるかの……
945名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 20:20:07 ID:a72tMjWF
え?避難所向けのキャラ?
って言ったらやっぱりスタイリッシュ痴女ことベヨネッタさんじゅうn…おやこんなじかんにだれだろう
946名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 20:20:55 ID:nt9zwi9j
巷で大荒れ、ライトニングさん
947名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 20:49:59 ID:+5fFPz28
>>938
俺にも、タバサとお友達ルートという電波がw

「後ろのお父さんが、シャルロットちゃんのこと夜露死苦って」
「……!?」
948名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:05:11 ID:ic9hL1cM
ファミ通で連載してる漫画から本人と編集が召喚されてたっけ?

既に480KBになってるから、たぶん無理だろうけどスレ立て挑戦してくるわ
949名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:07:33 ID:ic9hL1cM
次スレ立てれちゃったんだけどさ、スレタイはコピペしてそのまんまだったわ
申し訳ない

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1261051571/l50
950名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:34:42 ID:j45zqZOx
>>949



新スレに久々に変なのが来たよ・・・・・
951名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:35:34 ID:N8aqqYP8
>>944
エッツィオよりアルタイルの方が書きやすかったりして…
952名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:57:46 ID:tVbslQbX
埋め小ネタ、宜しいでしょうか?
銀魂より、銀ちゃんを。
953ゼロ魂:2009/12/17(木) 22:03:12 ID:tVbslQbX
「……あれ?これ、何?」
「何って、見ての通り、お前の部屋を外から見たカットだろ?」
「それは、まぁ、塔の高さから判るけど……何で私が映ってないのよ。これ、本当に喋って良いの?」
「良いに決まってるだろ?ほら、ちゃんと収録の映像で今なんかは『銀時off』って出てるし、さっきはお前の名前も出てたじゃねーか。
 大体今更何言ってるんだ。BGが万事屋からお前んとこの寮に変わっただけで、原稿や制作の追いつかなくなった時の銀魂お得意の迂回ルートだろ?」
「銀魂じゃないわよ!ゼロ魔よ!あんた一人来てるだけで舞台はこっちぃぃ!」
「主人公であるヒラガ・サイトが別の人間に置き換えられていて、その人物が別作品の主役ならば、それはもう別作品……かも、しれない」
「何で私の部屋の外観で普通にタバサが会話に加わるのよ!?」
「タバサじゃない、シャルロット」
「あんたでその台詞はシャレにならないくらい重たい話だから止めなさいっ!」
「BGオンリーのこの場面で必要な物だからだろ?
 銀さんに、釘宮ボイス、そしてメガネ。ほ〜ら、全部揃ってる」
「ほ〜ら、じゃないわよ!大体、それなら何で私がツッコミ役なのよ!?」
「私とあなたのキャラクター性の問題。私には叫んでのツッコミは、無理」
「あんたはそれで良いわけ?メガネが本体とか言われるわよ」
「大丈夫だ。タバサはダメじゃないメガネだ。本体はメガネじゃない」
「そう、私の本体は、このゼロ魔では珍しく長い杖」
「そっち!?そっちでキャラ立てするの!?」
「よーし、その意気だ。第150回の『真・終わりよければ全て良し・改ver2.0』ではとても見れたものじゃなかった魔女っ子メガネキャラを全く無理なく実施出来るな」
「しなくて良いわよ!ゼロ魔に打ち切りなんて無いんだから!」
「いやいや〜、それはどうかなぁ?」
「な、何よ。こっちはそっちと違って、1クール刻みのアニメなんだから、打ち切りなんてあるわけ無いじゃない!」
「まぁアニメはね?大丈夫だろうけどさぁ、最近原作の方が、ねぇ?」
「あなたとサイト、ケンカしてくっついて、ケンカしてくっついて、ケンカしてくっついて……正直、マンネリ」
「マンネリじゃないわよ!王道よ!」
「加えてノボルはあなたの母親を書き始めた」
「あらら〜、ルイズちゃんったら、飽きられて捨てられちゃったの?可哀相に〜」
「捨てられてなんかいないわよ!あれは今後のための布石よ!布石っ!母様の話に出てくるキャラが今後の鍵を握ってるのよ!」
「でもどの道、マンネリは避けられない。ここは、メガネ魔法少女との間に恋が芽生える新展開で……」
「ダメに決まってるでしょうがぁぁぁぁぁぁあああ!正規ヒロインはこの私!ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ!」
「ほほぉ、モテモテだねぇ、リアルでもアニメでも」
「か、勘違いしないでよ!?あんな駄犬はどうでも良いんだからね!問題なのは、物語のヒロインの地位なんだから!」
「ツンデレ?」
「ツンデレ ツンデレ」
「うるさい、うるさい、うるさぁぁぁぁいっ!とっとと本編行くわよ!」
「おいシャナ」
「ルイズって言ってるでしょぉぉぉぉおおお!」
「もう終わりだぞ」
954ゼロ魂:2009/12/17(木) 22:04:58 ID:tVbslQbX
続                   ゼ
き                   ロ
な       提   供       魂
ん                   は
て      潟Gリザベス       こ
あ                   れ
り     トリスタニアレコード   に
ま                   て
せ                   終
ん                   了
955ゼロ魂:2009/12/17(木) 22:06:15 ID:tVbslQbX
再                   侍
開       提    供      の
待                   使
っ      魅惑の妖精亭      い
て                   魔
ま      アトラスNEO      さ
す                   ん
956名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 22:14:22 ID:gC4+ZZOj
これはw酷い楽屋落ちと中の人ネタwww
957名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 22:19:54 ID:M5gr9tsM
銀魂のアニメって確かにこんな感じだなw
958名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 22:26:19 ID:i/OjHqOh
銀魂には銀さんが金縛りになった回があって、それがアニメになった時、銀さんが楽屋落ちとしか思えない台詞を延々と喋っていたような気がする。
959名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:22:35 ID:6yJ9c63U
>>723
困るなぁ。ウチのルイズが召喚した娘をそんな風に言ってくれると。
絶対役に立つ凄い子なんだぞー。
960名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 00:35:52 ID:cKh0GFqi
>>958
というか製作手順を大雑把に解説してるときすらあったような
961名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 01:03:12 ID:wv3aztb4
>>953
さり気なく鋼鉄の七人ネタ入れんなww
962名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 01:35:16 ID:4Ru+SGGv
埋めの小ネタ乙ww
レッドも銀魂も好きなマンガなので、俺としては嬉しいww
963名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 02:50:03 ID:1X5JR8s9
でもどうせ台詞オンリーならシナリオ形式で文頭にキャラ名入れた方が解り易かったとオモ。

……来週はラジオ体操の話か。くぎゅ率高そうだw(台詞量はそれほどでもなさそうだが)。
964名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 08:28:43 ID:tgLF+OEq
銀魂クロスはやりにくいだろうなぁw
965名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:17:05 ID:GKdbQIDs
銀魂世界の殆どのキャラが召還されても何とかなりそうな気がする…

俺としては定春+ルイズの組み合わせかマダオ+ルイズの組み合わせが気になって仕方ない…  
966名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:38:39 ID:DTD8N3F7
そういや銀魂は主役の腐った天パが召喚されて、ルイズの声に既視感を覚えてたっけか?
それにしてもいいチョイスだな、個人的には小ネタか短編でゴリさんが見たいw

どいつもこいつもしぶとそうだから何とかなりそうではあるけど、どいつもこいつも帰りたがりそうでもあるよなw
マダオですら元嫁さんを理由に帰りたがるだろうしさ。
967名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 11:56:52 ID:8xnV/6qd
定春召喚……主要キャラの殆どがガブリとかまれる光景が目に浮かぶのですが。
968名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:12:15 ID:tgLF+OEq
ヴィンダールブはハタ皇子だな動物好きだし
969名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:35:05 ID:DTD8N3F7
むしろそれ以外になってウィンダールヴを羨ましがるのが見たいw
970名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:54:44 ID:5EbBs3LN
よしお通ちゃんを召喚して品評会で歌わせよう
971名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 14:06:10 ID:DTD8N3F7
よしおまで読んで野村の方かと思ったw
972名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 14:56:11 ID:uTHxEqy5
お通ちゃんか、モンモンとの声優ネタだな。
973名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:16:31 ID:GhI22Ygt
声優ネタか……
ゼロ魔ってくぎゅ以外に誰が出てたっけ?
何かもうくぎゅのイメェェジが強すぎてくぎゅしかいない気がしてきた。
974名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:24:27 ID:gI1eA0lA
オスマン学院長の青野武さんは
宇宙戦艦ヤマトの真田技師長、銀河英雄伝説のムライ参謀
ウルトラマンのザラブ星人、ウルトラマンダイナのヒマラ
超ベテラン声優さんだよ
975名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:27:22 ID:uTHxEqy5
くぎゅが神楽なのはもちろんとして、サイトの日野さんは神威やね。
976名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:41:03 ID:4p3spsnk
まったく関係ないんだが青野さんが青二プロダクションの社長だと思ってた時期がある
977名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 15:52:33 ID:DTD8N3F7
ほんとに関係ないなw
そういうのは他でやろうぜw
978名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:07:06 ID:4p3spsnk
まあ梅の一環ってことで
979名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:07:29 ID:iOunedWF
>>970
よしおまで読んでファンブル侍一家の誰かかと……
980名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:13:52 ID:FJO4AYoe
>>970
よしおまで読んで痩せ薬かと……
981名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:16:24 ID:FJO4AYoe
>>978
埋めでもスレ違いは止めた方が良いんじゃない?
982名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:35:10 ID:WOsrOyGS
星海坊主召喚――力があり、渋く、頼れる親父の姿。
しかしその実態は、コルベールと組んで科学では為しえなかった『毛生え薬』の開発のために傭兵家業に手を染める駄目親父であったと言う。
983名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:38:29 ID:VyszrJQb
毛生え薬の材料を探してハルケギニアを駆けずり回るんですね
984名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:42:14 ID:/d+c2yLi
召喚されるなりルイズ無視してコルベールといきなり熱く握手してる図
985名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 16:47:20 ID:VyszrJQb
娘と同じ声で犬とか罵られるのか
ハゲなら犬じゃなくてハゲか
986名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 18:09:58 ID:7mLE5bj+
987名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 18:48:33 ID:SjCWv5tz
よしおっていうと・・・

古の扉が開かれて魔王が呼び出される光景が
988名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 19:00:55 ID:4p3spsnk
989名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:12:14 ID:raj1/kwh
>>973
亀だが、ギーシュの中の人もけっこーすげぇよな。
FFのクラウドだし、ガッシュの清麿だろ?
990名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:24:30 ID:SmIgAIyE
某QBのゲームやっててふと思いついたんだが、ハルケギニアってドワーフ居ないよな。
作品によってはドワーフも耳が尖がってるから呼び出されたらエルフと間違われるんだろうなぁ…

キャラによっては激怒するよな、その扱いは
991名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:27:03 ID:tkP9Qf9w
銀魂ネタだと沖田がイザベラを調教して登場しそう
つか奴は生粋のドSだから召喚はヤバいか
992名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:44:00 ID:/ttp9Uvw
>>989
確かJOJO五部ゲームでブチャラティも演ってたんだっけ?
993名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:51:06 ID:OWQMkJmq
ゼロ魔の声優人は有名無名、ベテラン新人取り揃えていてかなりバランスがいいと思う。
キュルケ役の人とか新人だったのに最初からかなりキャラの雰囲気つかんでいてファンになったし。
だから、誰か井上奈々子さんにもっと仕事をやってくれw
994名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:09:42 ID:VyszrJQb
>>991
元からそうだったり、そういうネタで通ってるならまだしも、
そうではないキャラを調教とか、かなりウザいぞ
言ったバカだけでなく巻き込まれたキャラや作品からウザくなるわ
995名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:56:31 ID:t2oChudy
ルイズと才人の声ってたまたまだったのか、狙ったのか。
996名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:59:51 ID:uTHxEqy5
>>994
沖田の側が元からそういうキャラなんだよ。
初めて会った女の子を、数時間で調教して首輪に鎖で街歩いたり
ジブリキャラで好みの女の子を上げる際、魔女宅のキキを上げて
その理由として「プライドの高い奴ほど堕とした時」云々いっちまうドS野郎なんだよ!
イザベラはもちろんルイズだって喚んじゃいけない奴なんだよ!
997名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 22:58:14 ID:1mM/xsLG
1000ならプロット作る
998名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:03:21 ID:b2cGheXh
1000なら頑張って話を作る
999名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:06:20 ID:xgWv0YYO
1000なら俺がガンダムだ
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:07:06 ID:9uU58CGy
>>1000ならルイズが“冥王”を召喚する話を書く
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