アニメキャラ・バトルロワイアル3rd part13
・・・はずだった。
サーシェスの狙い通り、一方通行のうなじ辺りにナイフは命中したはずだった
いや、あの軌道なら確実に刺さっていたのだ。
刺さらないはずが無い。
一方通行に投げたはずのナイフが物理法則的にありえない軌道を描いて狙いが反れた。
そのナイフはまったく関係ないあさっての方向の壁に無様に突き刺さっている
そうして、ゆっくりと振り返る一方通行の手には
先ほどサーシェスから奪い取ったリベットガンが握られている。
「糞ッタレが・・・。大人しく寝てれば見逃してやろうとおもッてたのによ」
そう吐き捨てる一方通行には、もはや迷いは存在していなかった。
その証拠に彼の表情は、その口調とは裏腹にこのゲームが開始してから一番愉しいという
凶悪とも言える表情だったからだ。
そして無情にも引かれる引き金から出た釘は、
ガスの出力で勢い良く噴射される!!!!!!!!!!!!!
ゴスン!!!!!!!!!!!!!!!
射出されてからも微妙に軌道を変えたその釘は
見事にサーシェスの額に突き刺さる!!!!
一方通行が自身のベクトル操作を使い、
釘の弾道を調整したのだ。
その狙いは百発百中。射出後の弾道が不安定なリベットガンすらも
一方通行が能力と同時に使ったのなら、必殺の兵器へと昇華する!!!!!!!
額から一筋の血を流したサーシェスは、後数秒でこの世から完全に途切れてしまうであろう瞬間、
(神さん、やっぱりアンタは最低にクソッタレだ・・・!
なんで・・・こんな化け物が存在している世界にオレを送り込んだ・・・!!!!!!)
信じてもいない神に思わず呪いの言葉を吐きかけるアリー・アル・サーシェス。
多くの死を振りまいた彼が最期の刻に思ったのは、自分の理不尽に対する嘆きだった―――。
【アリー・アル・サーシェス 死亡】