【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.26
1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/25(日) 19:23:38 ID:xJDT4zPk
乙!
乙でーす
11時半から、投下します。
オッケー待機
―――19:15
午後7時過ぎ。
学園世界のほぼすべての学園が授業を終え、生徒たちが家路に帰り始めるこの時間。
天使の夢を訪れた客たちが次の遊び場なり寮なりに向かうこの時間になると、天使の夢にも、平和な時間が訪れる。
勇士郎、はるみ、ふゆみが順番に短い休みを取るこの時間に訪れる客は、もっぱら彼や彼女たちと話したい、個人的つながりを持つ"常連"である。
そして、その日訪れたのも、そんな常連の1人であった。
「今のこの事態は、なんて言うかその…非常にせつないのです」
閑散としたテーブルの1つに腰かけながら、銀髪を2つに結わえた、一見すれば中学生くらいの少女がふゆみに言う。
少女の名は、エ"メレ"ツィア・ベアトリクス・リューディガー。
アルデマール大学と言う学園のあった世界における最強の存在、"魔王"の異名を持つ天才ビアトリス使い、
ヨハン・ディーター・リューディガーを義兄(あに)に持つ、アルデマール大学の研究者。
その優秀さから飛び級を繰り返し、幼くして研究者として認められた彼女は自身もすご腕のビアトリス使いであり、義兄にちなんで"魔王の剣"の異名を持っている。
そんなエメレンツィアには悩みがある。それはある意味学園世界ならではの悩みであった。
「分かってはいるのです。護はベアトリーチェの恋人であり、手を出してはいけないなんてことは。しかし、こう近いと…決心が鈍ってしまいます」
完全に終わった恋であったはずであった。
エメレンツィアは留学していた東ビ大付属から去る直前、修学旅行の日に護に2度目の告白を行い…はっきりとした"ごめんなさい"と言う返事をもらっている。
そのことをエメレンツィアは後悔していない。むしろその返事があったからこそ涙を飲んで2人を祝福し、守り抜くと言う決意を持てた。
今でも護のことは好きだがそれは時間が解決してくれる。それに日本とドイツと言う遠い"距離"があればそうそう顔を合わせることも無いだろうから、きっと乗り越えられる。
そう考えていた…転移前までは。
お帰りなさいませご主人様支援
「何で同じ世界からよりにもよって東ビ大とアルデマール大だけが転移して来るんでしょうか。しかも隣合わせで」
学園世界においては"同じ世界"からの、複数の学園の転移は割と珍しくないとは言え、この配置には悪意すら感じる。
そう、今や東ビ大及びその付属高校とアルデマール大学はお隣同士なのだ。
しかもタイミングが悪いことにアルデマール大学に《原初への帰還》の研究の件で押しかけて来ていた"銀のマリア"まで一緒に巻き込まれて転移してきている。
魔王ヨハンと、銀のマリア。そして東ビ大の魔女ベアトリーチェこと鷹栖絢子(たかすあやこ)。世界でも3本の指に入る天才ビアトリス使いが全員学園世界に転移。
各国の軍事バランスがまるごと覆りかねない事態に元の世界の日本とドイツ、そしてアメリカでは今頃とんでもない騒ぎになっているのかも知れないが今はそれは関係ない。
エメレンツィアの悩みはある意味非常に個人的なものである。
「ベアトリーチェと護が四六時中目の前で"いちゃいちゃ"しているのに手を出せないのは少々辛い…いえ、はっきり言うと非常に苦痛です。
元の世界に帰るその日までずっとそれが続くと考えると、思わず学園都市にでも長期留学しようかと思ってしまうほどです」
東ビ大付属で出来た友人と気軽に会うことができ、東ビ大のイベントなんかにも気軽にお呼ばれしてしまうこの状態は悪くは無い。
悪くは無いのだが、朝、手を繋いで徒歩で登校しているのと遭遇とか、昼に研究室の窓から学校の屋上でお手製のお弁当をあ〜んしているのが見えるとか、
夕方、エメレンツィアの汗と涙の結晶であるベンチで夕日を眺めてキスしている様子とかが目に入るのはある意味拷問に近い。
…彼女の義兄が大学側に研究室の場所を変えてくれと言いだしたのもそれが原因かも知れない(義兄は義兄でベアトリーチェにご執心なのだ)
なんてなことを考えつつ、エメレンツィアは言葉を紡ぐ。
「しかし、ここで前言撤回して護をベアトリーチェと取り合うようなことになっては、護やお義兄さまにも迷惑がかかってしまう…それでは、困るのです」
前に一度、色んな意味で我慢できなくなったエメレンツィアが絢子に抗議しに行ったとき、売り言葉に買い言葉から発展してビアトリス制御まで使った大喧嘩になったことがある。
その時の騒動は凄まじく、調停に訪れた執行委員の超能力者も交えての大乱闘。その凄さから後日"護が絡んだ時の絢子"にGITからA級危険ブツ認定証が贈られたほどだ。
(贈られた本人は大いにからかわれて憮然としていた)
「…すみません。こんな話、されてもふゆみも困りますよね。忘れてください」
そこまで一気に話し、エメレンツィアは我に返って俯く。恥ずかしいところを見せてしまった。そう考えたのだ。
「…前に師匠に…そう言う場合の、一番さえたやり方を聞いたことがある」
そんなエメレンツィアに、ふゆみは呟くように言う。
「…え?」
その言葉に反応し、エメレンツィアは顔をあげてふゆみを見る。
「師匠は言っていた。そう言うときの一番いい方法は…相手を好きになることだって」
「好きに…?ですがわたしはすでに護のことはだいす「違う」
エメレンツィアの言葉に首を振り、ふゆみは言葉を続ける。
「好きになるのは…振り向いて欲しい男の子が好きな女の子のこと…」
訥々と語るふゆみの脳裏にふゆみの師匠…学従連でメイドのなんたるかを教えてくれた1人の少女の顔が思い浮かぶ。
世情に疎く、ドジではないが家事能力は無かったふゆみに、メイドの技と心得を教えてくれた、おかっぱの黒髪が印象的なメイドの師匠。
第1回の2種メイド試験を優秀な成績で突破した彼女はふゆみとほぼ同い年でありながら"プロ"のメイドであり、彼女の主人のためにニホンの家庭料理を覚えたと言う
彼女の師匠は、勇士郎への恋心とはるみへの家族の情で板挟みになっていたふゆみに、答えてくれたことがある。
「師匠は言っていたわ。例えその女の子がプライドが高すぎていけすかなくても、貧弱すぎる幼児体型でも、はしゃぎ過ぎのピンク髪でも、好きな男の子を虐待するようなドSでも、
探せば良いところの1つや2つはある。それを起点に相手を好きになればいい。人は敵意を持った相手には非情になれても、好意を持った相手にはそうそう強く出れない。
だから、普段から相手の女の子と仲良くしておけば、男の子と仲良くしても、酷い喧嘩にはならない、と」
「そ、その例えに出てきた人は流石にその…どうかと思うのですが…」
そんな人がいるのですかと、って言うかベアトリーチェはそれと比べれば色々とマシですねなどと本人が聞いたら怒りそうなことを考えつつ、エメレンツィアは尋ねる。
「しかし、喧嘩しなくていいのはともかく、その"恋敵"を好きになったら罪悪感で余計にやりづらいのでは?」
いっそ護をめぐる恋敵である絢子がもっと嫌な奴だったならば、エメレンツィアが彼女のことを嫌えていたならば、エメレンツィアは悩んでいなかっただろう。
エメレンツィアは絢子のことが決して嫌いではない。むしろ好きだ。あの、自信に満ち、まっすぐに自分を貫き通せる性格。
エメレンツィアにとって絶対であった義兄と引き分けるほどのビアトリス制御の能力と、周りを引っ張っていける強引すぎるほどに強いカリスマ性。
そして、護と一緒にいる時に見せる、普段からは考えられぬほど可愛らしい態度。
それらは、エメレンツィアにとっても快いもので、そしてそれゆえに彼女を悲しませる"護を奪う"と言う行為を諦める決意をしたわけで。
だが、その疑問にふゆみは首を振る。そんなエメレンツィアの疑問は想定内。と言うよりふゆみ自身、師匠に同じ問いかけをしたのだ。
「前提が違う。こう考えるの…『オンリーワンにならなくてもいい。みんなより特別なナンバーワン』と」
そう答え、そのために努力を重ねる師匠の姿は眩しくて、ふゆみは悩みが一気に晴れた気がした。
「奪わず、はるみと仲良くしながら、勇士郎の一番になる。それが、当面の私の目標」
はるみに聞かれていないことを確認しながら(基本相手に考えを気取られない努力も必要だと師匠は言っていた)、ふゆみは答える。自信を持って、堂々と。
ちなみに捕捉しておくとこの"師匠"はバリバリのファンタジー系世界の住人であり根底には『えらい人なら妾や側室は甲斐性のうち』的な価値観があったりする。
そしてそれがあってこその言葉なのだが、世間知らずのふゆみにそんな常識は通用しない。
そして。
後からまとめて読むよ支援
「…そ、そんな方法が…」
ぷるぷると震えるエメレンツィアの目からは鱗がぽろぽろ零れおちていた。
幼いころ、両親を事故で失い、今のビアトリス制御の才能を見いだされて義兄に引き取られてからは義兄と共にビアトリスの研究に明け暮れていたエメレンツィア。
彼女もまた、立派な世間知らずであった。
「た。確かにベアトリーチェと仲良くしつつ護との"3人の恋"を成就させれば完璧です!何の問題もありません!」
現代倫理では大問題なのだが、んなこたぁ知ったこっちゃない。
「ありがとうございました。これから目指す方向性が見えた気がします」
ガシィっとエメレンツィアはふゆみの手を取る。友情が深まった瞬間だった。
そんなエメレンツィアにふゆみは答える。
「…気にしないで。悩みの相談に乗るのも、メイドの仕事のうちだから」
メイド。それは主人を公私問わずサポートする、フォーマルな守護者。そして。
「…それに、エメレンツィアは,友達だから」
困っているときに助けるのは友人の務めなのだ。
キーンコーンカーンコーン
その手を取った瞬間。極上生徒会の学園代表会議が終わったことを示すチャイムが鳴り響く。
「この音は…早速、行ってこようと思います」
そうなのだ。そもそも今日ここを訪れたのだって、東ビ大付属の生徒会副会長として学園代表の補佐をしている護と会えるんじゃないかとちょっぴり考えたから。
遠慮せずに済む方法が分かった以上、躊躇する必要はない。今、エメレンツィアは燃えていた。
「このお礼はいずれ必ず。困ったことがあったら、何でも言ってください」
そう言い残し、会計を済ませてエメレンツィアは愛しい人のところへと向かった。
…このあと、特別棟の入り口でエメレンツィアは恋敵から恋仲間に(彼女の中では)クラスチェンジした少女と鉢合わせし、一騒動起こるのだが、それはまた、別の話。
―――19:45
閉店間際のこの時間。天使の夢は駆けこむように客が増える。
学園代表会議が終わり、極上生徒会の各部で活動していた学生たちが帰り出すこの時間は、小腹の虫を納めるためのちょっとしたものを求める客が多いのだ。
大抵は会議に参加した学園代表か下校からずっと開発室に入り浸っていた開発部、あちこちを取材のためにかけずり回っていた報道部辺りが多いのだが、
本日の客はちょっと違う。本日の客は、執行部の2人…
本日最後の執行調停任務、『極上生徒会特別管理棟前で発生した東京ビアトリス総合大学付属高校保安部長とアルデマール大学研究者の能力を使用した私闘』を調停した
我らが超電磁砲、御坂美琴(みさかみこと)は怒っていた。
「あ〜もう!あの馬鹿コンビ(ふたり)は一体何考えてんのよ!?」
ドンッとテーブルをたたいた拍子に火花が空中を舞い、遠巻きに見ていたはるみがひぃ!?と悲鳴を上げて後ずさる。
「まぁまぁ。最後は吉村さんのお陰で穏便に済んだんですからよしとしましょう」
それをとりなすのは頭が花畑と化した少女。同じく執行委員の初春飾利(ういはるかざり)である。
今日のお仕事が終了し、途中まで一緒に帰ることにした2人は、天使の夢を訪れていた。
「…そこが余計にムカつくのよ」
美琴が半眼になって言う。
そう、美琴があんだけ制止(実力行使含む)してんのにやめなかった2人は、学園代表会議で管理棟に来ていた
東ビ大の学園代表補佐、吉村護(よしむらまもる)がやめてください!と叫んだら止まった。
そりゃあもうピタリと止まった。しかも…
「しかも…なんなのあのデレっぷりは?もうちょっと人目とかそう言うのも気にしなさいよ」
その時のことを少しだけ思い出した美琴が、ちょっとだけ顔を赤くして言う。
護の言葉できっちり美琴に謝った後、2人の片割れである絢子は護に対して語った。
エメレンツィアは友達だけど護のことだけは絶対に譲れないとか、本当は夜だって一緒にいたいくらいだとか、護がいなくて寂しくて来ちゃったとか、
護のことを一番好きなのはわたしだ〜!とか、って言うか公衆の面前でなんでわたしはそんなことまで言ってるの!?は、恥ずかしい!とか、色々。
周りがドン引きするほどのデレっぷりだった。特に最後はその前に気づけと突っ込みたくなるくらいの色惚け(めがでれ)っぷりだった。
「確かに、あれは凄かったですねー。あそこまで堂々と言えるとか。美琴さんもあれくらいすな…」
たまたま下校途中でその様子を見ていた初春が思いだしつつ、言う。
「…すな?なに?」
バチィッ!
目の前を象でもコロリと逝けそうな放電が走り、初春は続きを慌てて飲み込む。
「…っい、いえ何でも無いです。気にしないでください!」
初春飾利。まだまだ命は惜しいお年頃。
「…それならまあ、いいけど」
初春の言葉で何故か思い浮かんだツンツンヘアーのへんてこを打ち消すように頭を振り、美琴は注文したヤシの実ソーダフロートをすすりこむ。
「そう言えば知ってます?さっきの調停先の学校の片割れ…アルデマール大学が魔法系の精霊制御の技術を欲しがってるって話」
話がそれたことにちょっとだけ安堵しつつ、初春はこの前聞いた噂の話をする。
「は?何それ?」
「えっとですね。エリーさんから聞いたんですけど、あの学園の研究者…マサキと言う人がザールブルグによく来てて、精霊使いの研究者の方々から色々話を聞いてるらしいんですよ。
今あの学園ではあの世界にあったビアトリス粒子って言うのを使った人工精霊を研究してて、今度はもう少し素直なのを作るから、その参考にするって」
学園世界にある学園が他校の…異世界の技術を取り込んで研究のたしにしようとするのは決して珍しいことではない。
開発部の作品は多くが複数の世界の技術が融合した産物だし、好奇心が旺盛な研究者、あるいはザールブルグのような技術系特化の学園ならば
積極的に他校の技術知識を求めているのはむしろ自然な姿勢である。
護くんに支援の祝福を
「ふ〜ん。いいんじゃない?もちろんよその学校に迷惑かけなきゃ、だけど」
そんな初春に対し、美琴が釘をさすように言う。
知識の収集もザールブルグで他の学生から話を聞くとか、学校間で正式に申し合わせて技術交換とか穏便な手段でやっているうちはいいが、
中には他校の"門外不出"の知識を求めて、強引な手段に出るものもいる。
その手の問題は学園内でこっそりやられるとなかなか発見できないので、学園の内部の問題にまで踏み込むのは割と難しい執行部としては、頭が痛い問題だ。
「確かに。"レベル7事件"みたいなことになっても困りますからね」
初春が頷き遠い目をして言う。
「…まあ、確かにね」
美琴もまた、苦いものを噛み潰したかのようにその時のことを思い出す。
レベル7事件とは今ほど選抜委員が組織されて無かった頃、『学園都市』と『区立六條院小学校』との間に起こった執行調停案件である。
と言っても事の発端と責任は、学園都市側…その傲慢にあった。
学園世界には、学園都市の時間割(カリキュラム)を経ることなく能力を得た異世界人の能力者、通称"天然能力者(ネイティブ)"が数多く存在する。
彼らの知る開発(じょうしき)外の方法で能力を得た天然能力者。彼らを徹底的に調べれば、更なる発見があるかも知れない。
そんな誘惑に負け、学園都市内部、学びの園にあったとある研究機関が研究のために天然能力者の捕獲(ゆうかい)を画策したのだ。
その対象に選ばれたのは力は低能力者程度(よわい)がれっきとした天然能力者であり、同時に後ろ盾を持たない、ごく普通の学園である区立六條院小学校に通っていた少女。
彼らは高をくくっていた。多少能力者がいるだけの、普通の小学校に学びの園を敵に回せるはずがない、と。
そしてそれは半ば事実で、区立六條院小学校側は何もできなかった…とある"3人"を除いて。
学びの園…ひいては学園都市に喧嘩を売ったのは、攫われた少女の友人である、たった3人の天然"超"能力者だった。
僅かな痕跡から接触感応(サイコメトリー)で学園都市の関与を知り、学園都市の外からたった一度の瞬間移動(テレポート)で学びの園に即座に"出現"し、
圧倒的な強さの念動力(サイコキノ)で警備員(アンチスキル)や風紀委員(ジャッジメント)を"誰1人殺すこと無く"軽々となぎ倒した、3人の天然超能力者。
『超度(レベル)4?そんなんで止められると思うなよ。一応教えといてやる。あたしらはな…"超度(レベル)7"だ!』
彼女たちの1人がその力に驚愕した風紀委員に対して言った1つの言葉。それがそのままこの案件の通称となった。
結局この事件は学園都市の誇る超能力者、"超電磁砲"の御坂美琴が仲間たちの協力を得て攫われた少女を救出。救出した少女の口添えと謝罪と共に返したことで和解し、調停された。
(余談だが後日、学園都市はこのときの戦闘を分析した結果、彼女たち3人の能力は極めて強いものの超能力者(レベル5)止まりである、と結論づけたが、
彼女たちと戦った風紀委員は口を揃えて「あれはレベル5なんかじゃない。もっと恐ろしい何かだ」と言うコメントを残している)
「―――とりあえず、その話は終わり!さっさと帰りましょ」
「ですね」
しんみりしてしまった空気を誤魔化すように2人は立ち上がる。時刻は8時5分前。そろそろ閉店の時刻であった。
―――20:30
カランカラン
「ちょっと失礼するでありますよー」
閉店後、珍しい客が訪れた。銀髪のツインテールが印象的な、吸血鬼。
極上生徒会執行部専任、ノーチェである。
「あれ?珍しい。どうしたんですか?」
終業後の片づけをあらかた終え、帰る準備をしていたはるみがきょとんとして尋ねる。
「…今日はもう閉店終了。明日なら歓迎する」
淡々とふゆみがノーチェに言う。
「いや、今日は客として来たわけじゃないのであります。それに…」
ひらひらと手を振りノーチェは答える。ちなみに。
「ここで色々食べるときっちり天引きでありますからなー」
天使の夢での食事代は全額絶滅社からノーチェに毎月支払われてる報酬から天引きだったりする。
「じゃあ、一体何の用事ですか?」
とにかく、お店の客ではないにせよ何か用事があるならもてなさなきゃなるまい。
そんな執事根性でもって勇士郎は甘いココアを入れてノーチェに運んでくる。
「いやなに。ちょっと手紙を渡してくれと頼まれたのでありますよ」
ココアを受け取りつつノーチェは笑い、1通の手紙を取り出す。
「向うの真魅からであります。ナイトメア経由で来たのでありますよー」
絶滅社関連の書類に混ざってやってきた、彼らの姉からの手紙を。
…10分後
『―――てな訳でこっちはこっちで何とかやってるから心配しないで励頑張りなさい。それと、勇士郎。はるみちゃんとふゆみちゃん泣かせたら、シメるからね♪
大切な弟&妹たちへ 流鏑馬真魅より愛を込めて』
「姉さん…」
「真魅さん…」
「真魅…」
ノーチェが帰った後、3人は真魅からの手紙を読んでいた。
そこには記されていたのは3人への近況報告とねぎらいの言葉、絶滅社から伝え聞いたと言う勇士郎とふゆみの試験合格のお祝いの言葉、はるみへの次は大丈夫と言う励ましの言葉など。
それは、こちらへ行ってしまった3人を心配する気持ちがたっぷりとこもった手紙であった。
「ああ、姉さん。俺、ちょっと誤解してたよ…」
勇士郎が思わず涙ぐむ。
そうだった。思いつきでとんでもない事態を巻き起こし、商才は0。
ついでにことあるごとに勇士郎たちをからかう事に全力を尽くす姉は、それでもいざって時には頼りになる大切な姉なのだ。
今なら今までに被った大概の被害は許せる。そんな心持ちになりながら手紙を大事にしまおうとした勇士郎は、気づいてしまった。
「うん?もう、"2枚"ある…?」
ぞくりと。
それに気づいた瞬間、勇士郎は何とも言えぬ恐怖を感じた。
そう、まるで恐ろしいものと対峙しているような…
「き、気のせいだよな…」
そんな予感を捨て去るように震える手で手紙を開く。
そこには、こう記されていた。
『追伸 ちなみにお店の方は目玉のメイドさんがいなくなったので新装開店したら物凄い閑古鳥が鳴いています。
…次は本格派執事喫茶(全員実務経験30年以上のプロ)が来るはずだったのに、世間は分かってないわ』
そして一緒に出てくるのは改装費用と新規契約金を記した請求書。その額は学園世界で勇士郎たちが稼いだ分の大半に匹敵する額で…
「ね、ね、ね…ねえさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!?????????」
店の中に、予感を見事大当たりさせた勇士郎の悲痛な叫びが響き渡る。
喫茶店店長兼転生勇者、流鏑馬勇士郎。
何処まで行っても姉に振り回される男であった。
おわり
天使の夢
営業時間:16:00〜20:00(平日)/10:00〜20:00(土日祝)
定休日 :水曜日
*
てなわけで投下完了。前回に引き続き、ラブ臭重視なのは、仕様です。
個人的にクール系が好きです。あとサブヒロイン系。なんかこう、応援したくなるよね。
ちなみに後半のメインクロス先は「護くんに女神の祝福を!」
ヒロインがしょっぱなから好感度マックスで主人公に告白すると言う全国のツンデレどもをぶっちぎる展開が素敵な作品です。
そしてレス返し。
>>940 ヒナさんは強い子です。ツンデレだけど。
>>943 離れていても姉弟の絆は消えないと思うんだ。主にダメな方向で。
>>944 >>510のようなご意見もあったので良いかなと。ふゆみ可愛いし。
ちなみにはるみはちゃんと通ってるらしいです。絶滅社から追われる身になったあとどうなったかは分からないけど。
>>945 やっぱり千里ちゃんに「学園世界では何かの能力者でいる方が普通!(学園都市とかアリアドネーとか能力者の学生の街の人口分)さあ目覚めろ!」
ってな感じで時間割を叩き込まれ、スプーン曲げられるとか「…普通」って言われる位の力に目覚めるんでしょうかw
>>17 GGGGJJJJJJ!!
やっぱり勇士郎はこうじゃないとNE!♪w
美琴嬢、苦労してるなぁw
乙
吉村君は相変わらず苦労しつつも無敵だなぁw
そして、本格執事喫茶はマジで流行るんじゃないかなーとか思ったり(「あにけん!」をよみながら)
本格執事喫茶か……セバスチャンやらミュンヒハウゼンやらウィンフィールドやらリック・アロースミスがいるなら毎日全力で貢g……もとい、通うのだが
学園に出てねーだろその人ら
>>21 そりゃあ、真魅さんが学園世界に来てないらしいからな
故に非学園世界レギュな名前を出してみた
>>18 御坂さんはふつーに苦労してそうだからなぁ。学園都市代表的な意味でも、執行委員的な意味でも。妹達の面倒とかでさらに忙しいし。
とーとつに御坂妹と長門が執行部室で鉢合わせしたシチュエーションが浮かんだ
>>19 あにけん! の連中は学園世界に行けるな。
……銀魂高校の人達に会ったらツインテールと双子妹が発狂しそうだが
>>23 執行部の1人とおおいに勘違いされて面白そうだとハルヒに引っ張られていった10032号が、
『目の前のこの子が御坂美琴である』と言う実に頼もしい勘違いのお陰でオリジナル並みの能力にブーストされたりしてなw
学園都市でレベル7って言ったらナメック星でのベジータの1万5000に対するフリーザの53万くらいのインパクトはあるかな?
まあ、基準が違うから実際のところは何とも言えんけど。
NWには公式異能者リプレイキャラがいないのが残念だな。サプリのパーソナリティーにはいるんだっけ?<異能者
基準が違うっつーか……
単純に出力の量をみる超度と、汎用性だの制御可能量だのを考慮に入れるレベルではそもそも尺度が異なるかな
人類到達の最高点、無能力者から見た化け物、230万分の7の天才で天災。
それが学園都市におけるレベル5って連中なわけで。
いきなりレベル7とか言われても「ハァ? 何言ってんの馬鹿じゃねーの? 厨二妄想も大概にして開発しろよww」くらいの反応だろう
どっちにしろ、作者氏のさじ加減しだいだろう。その辺は。
ディスガイア3の皆さん
「「たったLv7だって!」」 「「キャハハハ」」 「「 ですよねー 」」
そうそう、その気になればレベル1で惑星破壊とか銀河破壊しても大丈夫だもんな!
>>26 そもそもレベル6ですらいない状況でそれを生みだすぞ!なんですが。
なんに一つだけ言えることは…
明石薫なら学園都市の厨2病じみた二つ名/能力名を気に入りそうだということだな!
>>17 GJです!
> 個人的にクール系が好きです。あとサブヒロイン系。なんかこう、応援したくなるよね。
心の底から同意させていただきたい!
サブヒロイン達による地下組織FID(二人一緒じゃダメですか?)
とかありそうな感じですなw
レベル5は垣根さんから後ろが大分開きがあると思う
>>33 ここは禁書の強さ議論するためのスレじゃないのですことよー
それよりナイトウィザードとのクロスの話するか作者氏へのGJをおくろうや
>>17 GJっす!
学園世界だとチルドレンはしがらみもなくのびのびやってそうだw
ところで九龍妖魔學園紀@学園世界で書こうと試みてるんだけど。九龍の調合に錬金術師が興味を示す感じで。
>>35 九龍は化け物を料理して食ったりw寿司で無限行動w
>>35 迷わず書けよ、書けばわかるさ
【バカは一休ッ面で歯を輝かせている】
まあアトリエの調合もかなりフリーダムだからなあww
番町学園の電撃使いのごんちゃんってフルネームなんだっけ?
権田原権三(ごんだわら・ごんぞう)。
前スレ
>>997 おおっと焼きそばパンならいきなりな魔女っ子を忘れちゃあいけねえなw
>>41 サンクス
超電磁砲とごんちゃんと縞パントールで3rdになって弱体化したグングニール
をドツキ倒す話が頭の中でもやもやと。
>>43 浮かんだなら書いてよIDがLV7の人ー。
>>44 ラストが「ダーリンのばかー」と通りすがりの鬼娘がすべてを蹴散らして行くシーンなのだけは確定してるんだけど
>>45 でもグングニルの奴、今マスターレイスだから学園世界出れなくね?
あいつ、FHでも孤独なんだよな……ゆにばーさるにも出れないしよ、最初のダブルクロスのリプレイキャラクターが……って考えると切ないぜ
>>46 どうせ切なくなるなら、このスレ的にはゆにまほ全部読んで死ぬほど切なくなろうぜ!
……あれエクソダス2巻出る前の話だから、真也関連でも左京関連でも切なくなるんだよなぁ
そういやあ雷なら優しい魔界の王様も魔界の学校にまた通ってるはずなんだよな。
もう魔本無しでも自在に使いこなせるようになったんだろうか…
シュッパンシャ
世 界 を渡る能力を身に付けたらしいよ
きくたけと同じか
NWだと雷撃は何属性だっけ?
天か風だったような
そういやあ魔王の中では雷使いはフール・ムールもそうだけど、パーソナリティーではちゃん様もそうらしいんだよな。
…小説だと基本炎馬鹿扱いだけどw
待っていてくださった方、お久しぶりです。
そうでない方、お目汚し失礼します。
第八章書き上がりました。
23:30分ごろから投稿させていただきます。
宜しければ、支援よろしくお願いします。
待ってたんだぜ! 支援待機!!
第八章 九秒前の白 _at_one_or_zero_
1
超能力開発機関『学園都市』第六学区。
とうの昔に日の暮れた街で、狂おしいほどに加速する魔王同士の争い。
花火のように。夜空を抉り瞬く光。
星のように。夜天を切り裂き流れる光。
鼓膜を襲う轟音の波は、瞬くたびに世界を揺るがせる。
五感を超えた恐怖を産む。
『蝿の女王』ベール・ゼファー、『荒廃の魔王』アゼル・イヴリス、そして、『東方王国の王女』パール・クール。
それは、ブレーキの壊れた殺戮機構。
夫々が裏界の名立たる魔王である彼女らの戦闘。人智を超えた暴力の応酬は、際限なく加速する。
二対一。
ベルとアゼルの二柱と、鎬を削るパール。
けれど、常に優勢であるのは、パール・クールであった。
―――世界には、
どれほど知略をめぐらせても、どれほど力で圧倒しようとも、全てをひっくり返す、絶対的な力が在る。
非常にキニクワナイ。が―――、今のパール・クールが、正にソレだった。
魔導具『東方王国旗』。
この『学園世界』の『震源』に立てられた『旗』は、この世界をパール・クールの所有物であると証明する。
此処が、ただの忘却世界であるのなら、この世界一つ分の『力』を得るだけの筈であった。しかし問題は、此処が、ただの世界ではなかったこと。
『学園世界』。
それは、ありとあらゆる世界の学校/学園が集合する世界。
それは、ありとあらゆる、ソレこそ無限の世界の断片を寄せ集めた領域。
それは、無限の世界が重なり合った、一つでありながら無限(スベテ)である『世界』。
だからこそソレは―――、『学園世界』の『震源(中心)』は、無限の世界の中心足りうる。
故に、『震源』に立てた『東方王国旗』は、所有者たるパール・クールに『無限の力』を供給する。
だから、同じ基準の上では、決して追いつけない。
幾らこの身が、『蝿の女王』ベール・ゼファーの『力』が強大であろうとも、同じ方向の力を競ってしまっては、勝利はない。
必要なのは別の基準(フィールド)。別の方向性(ベクトル)。
幸運にも、手元にあった二枚のカード。
最強の最弱、上条当麻の幻想殺し(イマジンブレイカー)。『荒廃の魔王』アゼル・イヴリス。
即ち、端的な『秩序』と『死』。
けれど。それでも、届かない。
適材適所(さいだいげんのこざいく)。
しかし、その程度で追いつけるほどに、両者に開いた性能差は易く無かった。
それもまた、忌々しい。
必要なのは、もう一つ上の性能。
必要なのは、もう一つ先の能力。
成長が、喪失の回復であるのなら、ソレがもたらされるのは絶望の先。
失くし続けていた事に、気付くだけでは足りない。
其処から更に奪われなければ、届かない。
心に刻まれた虚は、大きければ大きいほどに、喪失の怨嗟は比例して、動的で強大な『力』足り得るのだから。
時計の針を、進めるしかない。
役目を終えた役者の粘り(ワガママ)が、スベテの日程を破壊する。
与えたものが至宝に至るには、まだ時間がかかる。
ならば、奪うべきものは―――
「………答えは、一つしかないわね」
2
花火のように。光が夜空を抉り瞬く。
星のように。流れ夜天を切り裂く光。
そして、瞬く光の度に、鼓膜を襲う轟音の波。
『―――情報、通信関係が何者かにハッキングされています。
自己診断(システムスキャン)では異常(ノイズ)を発見できませんでしたが、現状を鑑みるにそう考える他在りません』
0-Phoneのスピーカーは耳元だと言うのに、電話の向うの初春の声が、上手く聞き取れない。
『残念ながら、回線越しでは『対話の相手(わたし)』が初春飾利と証明できません。ですが―――』
意識が他所に奪われる。
三柱の魔王が争う光景は、その余波だけで学園都市を震撼させる。
まるで、夜戦の記録映画だ。
遠目で見るには美しく、けれど虐殺を約束する死の光が、途切れる事無く、学園都市の空を埋め尽くしていた。
『………って、柊さん、聞いてます? そっちは通話環境があんまりよくないみたいですけど』
「ああ………、聞いてる」
返す言葉も上の空。ただ、その光景に圧倒される。
あまりにも巨大な暴力の発露に、超能力(レベル5)という『力』を持つ御坂美琴ですら、その暴力の主を知っている柊蓮司は、更に輪を掛けて、
常に、言葉を喪失している。
『兎も角そっちに行きましたから、彼女から聞いてください』
初春飾利は、そんなコトを言った。
そして、
「お待たせで在りますよ!! 蓮司! 美琴!!」
マーセナリー・オブ・イタリアンヴァンパイア。
ノーチェという名の吸血鬼傭兵は、分を置かずに登場した。
けれど、そんなコトどうでも良くなるぐらいに、気にかける余裕をなくすほど、遠雷の戦場が二人の心を占めて居た。
―――絶望的に、
魔王という名の暴虐の塊。地獄から這い出た悪鬼の暴力。
絶望的なのは人間(ひと)の命だ。
柊蓮司(ナイトウィザード)と御坂美琴(超能力者)ですら、その余波に恐怖する。
五感を超え、精神すら蝕む恐怖を前に、魔王同士の争いに巻き込まれて、上条当麻(ただの高校生)が無事であるなどと、どう信じろと言う。
心が軋む。
余計な回り道が悔やまれる。もっと早く助けに行っていれば、もしかしたら。
だから、
「―――急いで上条当麻を保護して欲しいので在ります―――」
傭兵吸血鬼が吐いたその科白を、理解するのに少し時間が必要だった。
支援!
3
花火のように。夜空を抉り瞬く光。
星のように。夜天を切り裂き流れる光。
鼓膜を襲う轟音の波は、瞬くたびに世界を揺るがせる。
学園都市で繰り広げられる、異世界の魔王の狂宴は、未だ終わりを告げる気配が無かった。
『東方王国の王女』パール・クールは、余りある『力』を、余す事無く火力につぎ込んで、異世界の街並みを灰塵に埋めてゆく。
学園都市で繰り広げた、『蝿の女王』と『荒廃の魔王』との闘争。パール・クールは、己が策謀を以って、ベール・ゼファーの策を打ち破り勝利した筈だった。
本当ならばソレで終わり。あとはこの世界を奪い取って、更なる力を得るだけ。
その筈だったのに。
(嗚呼、イライラする………)
爆炎の向うから、光が走る。肌に覚える感覚から、尋常ではない威力を感じ取った。
並みの魔王ならば、一撃で消し飛ぶ魔光。しかし、今のパールには児戯に等しく。
「――――。」
一瞥。ただそれだけでベール・ゼファーの光は霧散する。
直後、いつ間に回りこんだのか、背後からも弾丸が迫る。
反応できずに直撃。けれど、アゼル・イヴリスの血弾も、自慢の柔肌に。キズ一つ付けられない。
そう、彼我の戦力差を鑑みれば、勝負はとっくに決まっている筈だった。それでも、敵対する二柱の魔王は、諦める事を知らなかった。
「あんたらいい加減にしなさいよね。仮にも魔王が晩節を汚すんじゃないわよ」
まるで人間のように。諦めが悪く、逃げ回りながら、隙を見て攻撃を重ねてくる。
キズ一つつかない。とは言え、だからこそ、そんな敵を潰せない事に、パール・クールのストレスは右肩上がりに昇っていく。
諦めが悪い。この絶望的な状況で、何故心を折らないのか。
ここに固執する理由など無い。所詮、忘却世界の一つ。
いまに固執する理由など無い。奪還する気なら、今は損害を抑えておくべき。
なのに何故、『蝿の女王』と『荒廃の魔王』は足掻き続けるのか。
「あの人間。かしらね……」
特異な右手を持つ。けれども普通の人間。ソレを使って、あの二柱は状況を逆転できると思っているのか。
一笑に付す。
幾らなんでもソレはありえない。人間如きに、仮にも魔王が希望を見出すなど。
嘲弄を貼り付けて、パール・クールは攻撃は苛烈の一途を辿る。
* * *
紅い月の光の下で、激突する力と能力(チカラ)。刻まれる、人智を超えた争いの爪痕。
パール・クール。アゼル・イヴリス。
世界を震撼させる二柱の魔王。その闘争は、既に元第六学区では収まりきらず、ビルを砕き、道を抉り、破壊の爪あとは拡大の一途を辿る。
支援なのー!
支援してやるのー!
機銃を掃射するように、爆撃がばら撒かれる。
二柱の魔王は光の航跡を引いて、高層ビルの谷間を縫うように飛行する。
「いい加減! 諦めなさい!!」
「私は―――、負けない!!」
整然と立ち並ぶ高層ビル群を挟んで、攻撃魔法の応酬は更に加速の一途を。
黒々とそびえるビルの合間。高速飛行の最中では、針の穴のような僅かな隙間から、僅かに覗く敵の姿に、致命的な魔術を投げつけた。
針穴を抜け、肉薄するものは防ぐ。そうでないものは、ビルの壁面を抉り取り、そもそも身体に届きはしない。
流れる風景は、ビル壁と敵とを交互に繰り返す。
壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、敵、壁、夜。
「!?」
幾つ目かのビルを過ぎた瞬間、驚愕にアゼルは身を留めた。
攻撃の瞬間、その視力は、何も居ない空間を認識する。
パール・クールは何処だ。隠れるところなど、何処にもない筈。
――!?
第六感に走る脅威に、即座に反転。
奇襲。
ビルを突き抜け、粉塵に身を隠し、パール・クールは、右手に刃を生んで斬りかかっていた。
「くぅっ!!」
変形した右手の刃が、魔力を束ねた光剣を受け止める。
無音の衝撃に、夜気が震えた。
鍔迫る右手が焼ける。プラーナをつぎ込み即座に修復。痛みが続く限り、敵の刃は届かない。
斟酌の間を越え、互いの瞳にお互いを見出せる距離で、にらみ合う。
「………ホント、しつこいわよ、アンタ」
口火を切る、『東方王国の王女』。
光剣をギリギリと押し込みながら、嗤う。
「………、―――っ!!」
対するアゼルに、返答の余裕は無い。
ここでヘタに力を抜けば、右手ごと身体を二つに割られる。
「絶望と諦観がアンタのクセに! 荒野のヒキコモリが、このパールちゃんの手を煩わすんじゃないわよ!!」
諦めろ。そして、死ね。
漆黒の瞳に、燈る敵意が謳う。
だが、
「私は―――、負けない」
パールの光剣が押し戻される。
アゼルの右手が、首筋に向かうのを止められない。
「っ!! このっ!」
支援ですのー!
からみ合う刃を外し、パールは一歩退いた。
抵抗を失ったバイオオーガンは、鋭く夜気を切り裂いた。
向けられる刃に、不機嫌に、パール・クールは眦を吊り上げる。
「なに、ソレ――――」
負けない。私は、負けない。
アゼル・イヴリスはそういった。
彼我の戦力差は絶望的。出来るのは惨めに足掻く事だけ。如何在っても、彼女(アゼル)にこの状況をひっくり返す事などできないのに。
「私は―――、負けない。
上条君を信じてる」
繰り返し、曇りの無い瞳で、アゼルは言った。
月匣に送り込んだ少年が、必ず戦況をひっくり返すと、『信じている』。
「は?」
一瞬、パール・クールは忘我した。
アゼルが何を言ったのか理解できなかった。
『信じている』
彼女はそういった。
仮にも魔王が、人間に向って『信じている』。
「あ―――。
は。アハハハハハハハハハハハハははッッ!!!!!!!!!!!!!」
嘲笑う。
腹を抱えて呵呵大笑。
なんてこと。人間如きに、魔王が、仮にも魔王が。
「あははははは!!!!!!!!
ねぇ、アンタ。あたしを笑い殺す気!? 最高じゃない、その冗談!!」
嗤う。哂う。
「―――貴女には、解らない」
ただ一言。アゼルはそうとだけ告げる。
曇りなく揺ぎ無く、ただ確信していると。
その様子に、パールは眦から涙をこぼす。
「あははははは!!! いいわ、最高よ!!
私の月匣を、たかが人間が踏破できるなんて本気で思ってるんだ!!」
そして決める。
その貌を絶望に染めてやると。
月匣を任せている配下に命じて、上条当麻を必ず殺してやる。
そしてその死骸を見せ付けてやれば、こいつはどんな表情をするだろう―――?
「あははははははははは!!!!」
せめて、ソレまでは保ちなさいよ、アゼル・イヴリス。
哂いながら、パール・クールは侵攻を再開した。
やれるだけは、俺一人でも、支援を……!
4
トンネルを抜けると、其処は雪国だった。
「みぎゃあっ!!」
まるで猫のような悲鳴をあげて、普通の高校生・上条当麻は雪原にダイブする。
『じゃあ逝って来い』と、不吉な科白と共に背中に弾けた鋭い痛みは、ハイヒールの踵で蹴られたもの。
ハイヒールである。しかも踵。
理不尽な不意討ちに悲鳴をあげて、その上。
「おぶっ!?」
硬質な地面に顔面を打ち付けて、重なる悲鳴。
「ふ、不幸だ―――」
顔を抑え、よろよろ。ゆらゆら。と、起き上がる。
「ちょっとっ!! いきなり蹴りくれるとは、余りに乱暴じゃぁございませんことっ!! その辺何か申し開きがあるなら、今すぐ口頭にて報告のこと!!」
口調錯乱。そして怒鳴る。
けれど、
「あれ?」
振り向いた先に加害者たる黒いドレスの女は無く。
白い。
雪原のように白い世界が其処にはあった。
「………。え?」
あくまで白く、果てまで白い世界。
視覚でわかる。
リノリウムのような、アスファルトのような硬質の感触が、ソレが雪の色でないことを如実に語っている。
つい先ほどまで、瓦礫の転がる廃墟に居た筈なのに、コレはいったい如何言うことか。経験は無いが、まるで空間移動でもしたかのようだった。
上条は自分の右手を見つめる。
それが異能の力であるのなら、仮令神様の奇跡ですら打ち消す右手。その効果があるのは右手の手首から先だけ。右手以外ならば効果は素通りする。
しかし例外的に、右手を含む全身に効果を及ぼすような異常は、打ち消される事がある。
例えば、夏の御使い堕し(全人類の中身の入れ替え)や、神の右席の神罰執行(強制失神)などは、上条当麻に効果を及ぼさなかった。
存在を喰らう結界に囚われても、無事であったのも右手の力だ。
だと言うのに、コレはいったい如何言うことか。
首を傾げながら、上条はぐるりと辺りを見回す。
どこまでも、何処までも。見渡す限りに白一色。
単色の世界。地平の境界線は曖昧。
対象物は無く、広大な空間に、遠近感が狂う。
奥行きは見て取れぬ。白い壁が目前に迫るような圧迫感。
鳥肌が立った。
「……う゛ぇ……。キモチワル」
ここから先は連続支援だ、立ち入りは禁止ってなァ!
慣れない光景に、眩暈を覚える。
悶絶する事、数秒。上条は再び視線を上げた。
何時までも、悶えているワケには行かない。
―――アイツの力の要は『東方王国旗』。
問答無用のマジックアイテムなんだから、アンタの右手にかかれば一発でぶっ壊れるわ。
上条が此処に送り込まれたのは、その『旗』を叩き折るため。
そのために、アゼルたちは二人で強大な敵に立ち向かっている。一秒たりとも、無駄にして良い時間など無い。
「と、兎も角。この何処かに月匣ってのが在る筈だ―――」
けれど、見渡す限りに白、白、白。
地平線は曖昧で、対象物すらない。ただ只管に広大で、無辺な、空白の世界。
こんな、意味不明な白の中で、
「……―――。一体、何処に行けってんだよォオおおおおおおおおおおおおお!!!」
「うっさい。黙れバカ」
今度は、革靴(ローファー)で蹴っ飛ばされた。
「まったく。巣から落ちた小鳥じゃあるまいに、ピーピーピーピー鳴いてんじゃ無いわよ」
理不尽な体罰を執行した張本人を、上条当麻は恨めしげに睨み付ける。
「て、てめぇなぁ……―――」
紫を基調とした上品な制服の上から、星と太陽をあしらった高山外套を羽織った銀色の少女。
今夜の騒動の原因その一、大魔王ベール・ゼファー。
魔王は、軸足に体重を預け佇んでいる。すぐにでも第二撃を放つ準備は万端だ。
三白眼を半眼にして、上条は言った。
「スカート」
「!?」
輝明学園の制服は丈が短い。だからといって見えたわけではないが。
地味な復讐に、今度は、鉄拳が飛んできた。
「いきなり何しやがるコンチクショウ!!」
「………ふん。こんな所で油売ってんじゃないわよ。何が出るか判らないし、時間無いんだから」
「いや、ソレは俺だって判ってんよ。でも、何処に行けってのさ」
明らかな八つ当たりに、上条はぐるりと首をめぐらせる。
そこは変わらず、あたり一面の真白。空薄で空虚な、純白の闇。
そんなもの星の無い夜の海と何が変わろう。導なく寄る辺無い空間で、一体どちらに向えというのだろうか。
上条だって焦っている。
ソレを見て、
魔王は一つ溜息をついた。
「道は、何処にあると思うの?」
「…………?」
余りに唐突な発言に、上条は首を傾げる。
支援なんだよ!
…運営は、俺に支援をさせないつもりか
巻き込み規制うぜぇー。やむを得ず携帯支援
「ごめん。いきなりそんな哲学っぽい事訊かれても訳判んねー」
「……。はぁ」
魔王は再び溜息をついて。
「―――まったく、コレが肉のある人間の限界なのかしらね……」
「……肉て」
生々しい表現に呻く上条を他所に、波打つ銀髪を掻きあげる。
「意思在る所。よ」
「……???」
「『意思あるところに道はある。』
たとえ未踏の砂漠であろうと、不毛の氷原であろうと。意志を持って進むと決めれば、おのずと道は生まれでる―――。覚えておきなさい―――」
ベルの黄金の瞳が、真直ぐに上条を捉えた。
「あんたが、アゼルを助けたいと願うのなら、その過程(道)は目的(結果)に、繋がるべくして繋がるもの―――」
そう、魔王が言い終えると同時、
「!? うおぅわぁ!!?」
ソレは如何なる業か。あらゆる異能を打ち消す少年は、見えざる手により大地から持ち上がる。
視界が俯瞰に書き換えられる。鳥ではなく、空中浮遊系能力者でも無い上条が、経験したことも無い鳥瞰の視界。
鳥瞰に捉える無辺の視界に、輝線が走った。
果てに向かい真直ぐに引かれる線は、垂直に、そして水平に、一定の法則を伴い縦横無尽に駆巡る。
「嘘だろ。おい」
『道』が、そこに。
ファンタジー映画のようなクオリティの現象に、上条はポカンと口を開く。
呆然とする彼の足元には、ワイヤーフレームで描かれた、万里に架かる長城の偉容。それが、押し上げられた上条当麻の身体を、受け止めていた。
5
―――良い? アンタの標的は二つ。
一つは言うまでも無く『東方王国旗』。コレは見つけ易い筈よ。
『権力の象徴(シンボル)』なんてもん、他人から見え易く掲げてなんぼなんだから。
ハリウッドファンタジー的なクオリティの現象の後で、重ねてソイツはそう言った。
そしてもう一つ。
―――力(プラーナ)を調整する為の回路が何処かに在る筈。
幾らあいつが古代神だって言ってもね、限りなく巨大で、多種多様なプラーナなんてもん、耐えられる筈がないんだから。
直流を交流に変換する変電機のような、無限種類の力を、パール・クールに馴染み易くするための魔術的な仕掛けが施されている筈だ。とも、
自信満々に、彼女は言った。
―――きっと何かに偽装している筈だけれど、必ず存在するわ。
代償なくして、魔法の成就は在り得ない。それが、物語の元型(お約束)だから。
そうして、今に至る。
地を打つ断続的な音が、上条当麻の後方に発生している。
上条は、両側を壁で挟まれた、空中回廊を全力全開で駆け抜けている。
「ぅどわぁあぁ!!」
咽の奥から絶叫が迸った。
全力疾走の途中で、声を出すなど褒められた事ではないが、それでも叫ばずには居られなかった。
背後で、断続的に床が悲鳴をあげる。
ワイヤーフレームの長城も、三百キロを優に超える重量が、ソレを支える太い四肢で叩き付けられれば、不平の一つや二つ、上げたくなるだろう。
―――GYSYAOOOOOOON!!!!
エコーのかかった様な、明らかに異常な咆哮は、ヤギの口とライオンの口から同時に迸ったもの。
むせ返る獣の臭い。
振り向けば、明らかに異常な動物が、もう、すぐ近くにまで迫っていた。
「っっっっっ〜〜〜〜!!」
道は一直線。
上条は、透床を叩き続ける足に、力を込める。
上条の足音は、後ろを走る獣の疾走音に重なって、上条の耳にすら届かない。
後には大型の獣。山羊の頭が生えたライオンで尻尾は蛇。
『キメラ』、『キュマイラ』と呼ばれる、RPGでは馴染み深いギリシャ神話の怪物である。
走れ。走って逃げろ。
上条を送り込んだ大魔王(ちょうほんにん)は、とっくの昔に居なくなっていた。
あんなとんでもないお子様の相手を、アゼル一人に任しておくわけにも行かないのだから文句は付けられない。
だから、まるでタイミングを見計らったかのように、突如現れたこの怪物には、上条は一人で対処しなければならない。
怪物相手ならば、上条の右手は、絶大な力を発揮するのかも知れない。
しかし、獣の身体能力を舐めてはいけない。人間は、武器がなければ猫にすら叶わないのだ。
アフリカの原始マサイがライオンを狩るのにだって槍を使うというのに、ただの高校生上条当麻が、右手一つで一体如何しろと言うのか。
だから、逃げろ。
ライオンの走行速度は平地で約時速64km。対してマラソン男子の世界記録は時速換算すると、時速20.35km。
致命的なまでの速度差だが、大型の猫科の動物が、全力疾走できる距離は精々が600〜800m。つまり、最悪一キロ弱を捕まらずに逃げ切れば、振り切れるはず。
それに、現在上条を追撃するのは、胴体の途中に山羊の頭を生やした奇妙な怪物。そのデザイン故に、空気抵抗や身体バランスが速度に強く影響する。
キュマイラはライオンほど速くない。だから逃げろと、魔王は言った。
けれど、
「ンな事出来るわけねぇだろうがぁあ! ライオンと追いかけっこして人間が勝てるもんかぁあ!!!!
ふ、こ、うだぁあああああああああ!!!」
獣の身体能力を舐めてはいけない。逃げ切るなど夢のまた夢、必ず追いつかれて食い殺される。
ならば、反撃の機会は一度だけ。
相手が獣である以上、ソレが爪であれ牙であれ、対象に触れなければ傷付けられない。そして、捕食者から触れられるという事は、獲物からも触れられるという事だ。
しかし、数百キロの巨体を、人間が力いっぱいぶん殴ったところで大したダメージにはならないだろう。
けれども、上条には幻想殺しがある。
周囲のガラクタを集めた巨大な石人形(ゴーレム)に比べれば、大型の肉食獣のほうが、まだ遥かに御し易い。
背中越しの吐息を感じる。
肉薄する四足双頭の怪物は、地を叩いて宙を舞う。
頭上にかかる影。数百キロの巨体が、天幕のように牙を開く。
暴力。
上条は、最も原始的な(わかりやすい)死のカタチに、
ばしん。と、握り締めた拳を叩き込んだ。
「―――っ!!」
右手の感触に、息を呑む。
数百キロの巨体を、人間が力いっぱいぶん殴ったところで、指を痛めるのが精々。
しかし、上条当麻の異能、幻想殺し(イマジンブレイカー)は一撃必殺。触れさえすれば効果を発揮する。
自ら宙を舞ったケモノは、回避行動すら出来ず、あらゆる異常を祓う右手に捉えられ、
いとも簡単に弾き飛ばした。
幻想殺しを受け、怪物は未だ健在。上条の右手には、発達した硬い筋肉の感触。
ケモノの体重は数百キロ。その巨体に、振り向き様の崩れた体勢から放った拳を叩き付けても、硬い毛皮と厚い筋肉が跳ね返す。
それは、何処も可笑しくは無い。寧ろ道理であり、だからこそ、それは極めて異常であった。
それが異能の存在である限り、触れさえすれば、幻想殺しはそれを破戒する。
だと言うのに双頭の怪物は、幻想殺しを受けたにも関わらず、変わらず鋭い牙で上条を狙う。
「な―――」
驚愕に大開する黒い瞳は、飛び掛る怪物を大写し。肉食の牙。食欲に歓喜する、獅子と山羊の二つの頭。
遮るものは無く。それらすべてを、両の視界で像が結ぶ。
網膜を覆うケモノの口。
流石に瞳を閉じかけた、薄い視界の中で、
ケモノは、赤く風船のように爆ぜ割れた。
「―――ぁ。あ?」
視界に走る残像の線に、上条は呆然と。
怪物を打ち抜いた閃光。熱風を伴った橙の極光は、余りにも見覚えが在りすぎた。
何しろ、それは一度ならず、とある女子中学生に、上条自身が向けられたもの。
ありふれたゲームセンターのコインが、音速の三倍というスピードに耐え切れずに、焼き熔けて焼滅する光。
『超電磁砲(レールガン)』。
とある超能力者(レベル5)の得意技だった。
「……やぁあああっと見つけたわよアンタッ!!
何がどうしてどうなってんのか! 余すトコ無く何もかも全てウタって貰うから覚悟しなさいコンチクショウッ!!」
首をめぐらせて、真ん丸く開かれた上条の目は、胸壁に仁王立ちする彼女の姿を捉えていた。
灰色のブレザーと、チェック柄のスカートは学園都市の能力開発分野で五本の指に入る、私立常盤台中学の制服。
褐色の瞳が急角度を描いて上条を睨みつけるその顔にも、見覚えが在りすぎていた。
「ビ、ビリビリ!? お前、何だってこんな所に!?」
「………。なんで、ですって?」
あ、今地雷踏んだ。
上条が自覚するより早く。静電気で浮遊する茶色の前髪から、ネオンのような電光をバチバチ言わせて、
「アンタを助けに来たに決まってんでしょうがぁ!! こォんの、バカァアア!!!!!!!!!」
御坂美琴は、顔を真っ赤にして怒鳴りつけた。
いいぜ、まずはその幻想を支援する―――っ!
6
花火のように。夜空を抉り瞬く光。
星のように。夜天を切り裂き流れる光。
そして、光が瞬くたびに、鼓膜を襲う轟音の波。
遠ざかる二人を見送って、数秒。ノーチェは小さく息を吐いた。
「かは……―――っ」
唇から漏れ出した真紅が、白い肌を汚す。
喀血は、白と黒に散らばって鮮やかなコントラストを描き出した。
「ルール違反。だよ」
声が。
「でも、ありがとうね。お兄ちゃんを手伝ってくれて」
何時の間にか、ノーチェの後ろには、彼女よりも幼く見える少女が居た。
色彩が狂う。
まるで、彩度の無いフィルムに写した写真。
若しくは、ブルーレイにハイビジョン録画した映像を、最早博物館にしか無いであろう白黒テレビで再生したような。
そんな、初めて目の当たりにする灰色の世界。
「……ソレは今更で在りましょう。わたくしは蓮司の味方で在りますし、そもそも私の存在そのものが、この世界のルールに反しているので在りますから」
モノクロの世界に閉じ込められたノーチェ。マーセナリー・オブ・イタリアンヴァンパイア。
『学園世界』に紛れ込んだイタリア出身の『傭兵吸血鬼』は、苦笑する。
「『防衛機構』の事は存じ上げているで在ります。魔王級ならば兎も角として、私程度では対抗するのは難しいでありますな」
たとえるならば、コンピューターシステムの監視メソッドか。
どれだけ優秀なコンピュータウィルスでも、事を起せば即座に察知される。
「しかし、これ以外に思いつきませんでしたのでありますよ―――」
珍しく、苦笑に屈辱が見え隠れする。
結局、ノーチェはパール・クールの月匣までの道筋を演算する事はできなかった。
正確に言えば、演算自体は終わっているし、『迷宮』に適用すべき方程式も導く事ができもした。
千に至る魔王の痕跡は、その実すべて本物で。つまり、道標に要するのは千体の魔王に寄る同時演算。
方程式は、複雑かつ有機的に絡み合いすぎて、情報戦を得意とするノーチェであっても、再現する事は不可能と言えた。
いや、恐らくは、一つの肉体にしがみ付く精神には不可能であろう。
打ち得る手といえば、おそらく一つ。
この世界に彼女がやって来たときと同じような、ちょっとした『裏技』。システムの裏を付く、ハッキング。
潜伏しているだけならば、まだいい。しかし察知されれば、ルール違反が無事に済む筈は無い。
たった二人を転送(おく)った。その裏技の反動で、身体の内側には、決して浅くは無い傷が幾つも。
体内に抱える、吸血鬼(ノーライフキング)たるノーチェであっても、消して浅いとは言えないキズ。
そして、目の前に在る『神威』。
「―――しかし、やはり現れましたな……」
ノーチェは紅眼を少女に向ける。
「聞いたときはまさかと思いましたが………、貴女を確認できただけでも意味はあったで在りますよ」
少女は黙して語らず。微笑むのみ。
「………それで? わたくしを如何するおつもりで? 場合によっては―――」
多少の抵抗は、させていただくで在りますよ。
血塗られた唇を吊り上げて、真紅の目で傲岸と言い放つ。
「―――。そんな、ウサギのように怯えなくてもいいのに」
胸元に熊の縫い包み(テディベア)をかき抱いて、少女は微笑を崩さない。
「貴女は自力で此処までたどり着いた。ならば知る権利がある。
それを、私が如何こう言う心算はないわ――――」
それに、
「此処に在(い)る存在(もの)は、例外なくその存在を祝福される。
彼らも『私』も、勿論、貴女もね」
歌う様に付け加える。
「喜びも悲しみも、愛も憎しみも、希望も絶望も―――
幾千の意思は、今日も世界に語りかける。
幾万の言葉は、明日も女神の馬車の車輪を回し、
世界を、廻るだろう。
世界は、回るだろう――――」
最後に一つ笑みを残して、
「望んだままに進みなさい。
貴女も、この世界の住人なのだから」
少女は、霞のように消え去った。
「…………。」
いくらかの沈黙を挟んで。
「勿論その心算で在りますが………。
貴女の存在意義はそう―――、ファンファーレで在りましょうか?」
巨大なお世話だ。と、ノーチェはぼやく。
と、ポケットに突っ込んでいる己の0-Phonが震えだした。執行部部室から。
初春飾利からの連絡のようだが、偽電話であるかもしれない。
だが、ノーチェは躊躇わずに通話ボタンを押し込む。途端、スピーカーから中学生の声が飛び出してきた。
『大変ですノーチェさん!!』
「落ち着いて欲しいで在りますよ、カザリ」
何時もの調子でノーチェは言う。電話の向こうの彼女を、ノーチェは偽者ではないと確信していた。
情報を鑑みる限り、あの電話は柊蓮司と御坂美琴を第六学区―――、正確にはアゼル・イヴリスが居るところに近づけないようにしていた。
ソレは何のためか。確証は無いが推測は出来る。
数刻前から観測される『荒廃の力』の発現。そして、柊蓮司が持つ特異性。
もしも―――、柊がその場に居合わせていたのなら。
しえんなのですー
『彼女』が柊を案じる理由は無いが、柊以外ならば。
そうであると仮定するなら、もはや回線を占領してまで、別の場所に誘い出す必要性はなくなっている。
柊の目的は上条当麻であり、すでにアゼル・イヴリスの隣にはいないのだから。
「………で? 一体如何したで在りますか?」
『イリヤさんたちがまだ学園都市に残っているんです!』
今、初春があげた様な声を、日本語では『悲鳴のような』と形容するのだろう。
そして、イタリア吸血鬼もまた、似た様な声をあげていた。
支援、届いた?
7
吹きつける風が頬をくすぐる。
母親譲りの白い髪が、風に吹かれて暴れている。
紅い瞳を凝らして、見失わないように追いかける小さな背中に向って、カレイドルビー・プリズマイリヤこと、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは声を張り上げた。
「もう、いい加減にしてよぉ!!」
「どれだけ哀れっぽい声を出したってミサカはあの人を探すのを止めたりはしない! って、ミサカはミサカは、熱血少年漫画の主人公みたいな科白を言ってみる!!」
イリヤが追う少女は、個体名『打ち止め(ラストオーダー)』。外見年齢十歳ぐらいの茶髪の少女
である。
「だったら私たちが探してあげるから!! いい加減大人しくして!!」
「んー、それ無理ってミサカはミサカは駄目出ししてみる。
あの人は酷い人見知りだから知らない人が近づいていったら酷い目に遭うよ。
ってミサカはミサカは貴女が折り畳まれたり切り刻まれたりしてサイコロステーキみたいにならないよう忠告してあげてみたり」
「さ、サイ!? 何それ!? コワッ!! 如何言う人よ!!」
「学園都市最強の能力者。でも、前世はウサギだと思う白いし目赤いし寂しがりやだし。って、ミサカはミサカは素直な感想を述べてみる」
上空(ウエ)と地上(シタ)で言葉の応酬を繰り返し、夜の学園都市を疾風の如く駆け抜ける二人の少女。
打ち止めとしても、もうそろそろ体力の限界が近づいている。超能力者ぞろいの学園都市の住人とは言え、とある理由から、彼女の体力は見た目どおりのモノでしかない。
長時間の持久走(鬼ごっこ)に耐えられるほど、体力的余裕があるわけではない。
何とか追跡を撒こうと、打ち止めは複雑に、伽藍とした路地裏を曲がってくねる。
そう言った事を二、三回繰り返して、しかし、空飛ぶ少女は離されながらも確実に追いすがっていた。
「しつこい! 台所にでる黒い虫並だってミサカはミサカは憤慨してみる!!」
とんでもない怒号が聞こえた気がしたが、取り敢えず無視する。
そして、更なる加速のために両脚に意識を向けた。
その瞬間―――
「美遊!! 今だよ!!」
「!? ってミサカはミサカは言葉に出来ない驚きを記号二つで表現してみたり!?」
路地の陰から飛び出した紫色の影が、ガッチリと打ち止めの身体を拘束した。
「捕まえた―――」
静かに、しかし迫力のある声でそういったのは、イリヤと、つまり打ち止めの外見年齢とほぼ同じくらいの少女。
紫を基調としたある意味完璧なデザインの衣服を纏った、もう一人の魔法少女。カレイドサファイア、美遊・エーデルフェルト。
イリヤが追跡して打ち止めの気を引いている間に、予測進路を割り出した美遊が先回りして、捕まえる。
単純な作戦だったが、ガッチリと嵌った。
「くうっ小癪な! ってミサカはミサカは反撃してみる」
バチッ。と、電光が弾ける。
リセットかかってんでしょうがねぇ支援
『打ち止め(ラストオーダー)』。
検体番号(シリアルナンバー)20001号の名を持つ少女は、とある超能力者(レベル5)の軍事量産体(クローン)である。
オリジナルから受けついだ電撃使い(エレクトロマスター)の才能は二万分の一程度。
しかし侮る無かれ、二万分の一は二万分の一でも十億ボルトの二万分の一は五万ボルトである。
電撃を浴びせ、怯ませた瞬間に拘束を脱しようとした打ち止めだったが―――、
彼女を羽交い絞めにする腕に、弛む気配はまるで無かった。
「むぅっ生意気な!! ってミサカはミサカはもう一度攻撃してみるっ」
二度三度と、紫の服上で弾ける電光。
しかし、ガッチリと打ち止めを拘束する美遊の腕は全く緩まない。
「抵抗を、無駄です」
無言のまま拘束を続ける美遊に代って、蝶の翅をあしらった円環で、六傍星を囲った魔法の杖が宣言する。
「先程の教訓から物理保護を絶縁特化に調整しております。
無意味の抵抗は、続けられない事が吉であるかと」
「む、変な言葉使い。助詞の使い方が間違ってるよってミサカはミサカは老婆心ながら忠告してみたり」
「僭越ながら、言葉遣いに関しては貴女も人の事は仰れないと思いますが」
「むー。ミサカは変じゃないもんってミサカはミサカは頬を膨らませてみる。
だってミサカは変じゃないもんなぜなら変じゃないからって、ミサカはミサカは絶対の真理っぽいナニカを告げてみたり!!」
「いいから、大人しくして」
低く、年齢不相応に迫力満点な声で告げる美遊の鉄面皮(ひょうじょう)には、
『よくも余計な手間掛けさせてくれたなコノヤロウ。あとイリヤを傷つけたのは許さない』
と、シッカリ書き込まれていた。
しかし、背後から羽交い絞めにされているせいで、打ち止めがソレを見ることは無く、
「はなせー、おろせーって、ミサカはミサカは全身全霊で暴れてみたりぃー!!」
故に恐怖とは無縁なところで、ブリキのオモチャのように、駄々を捏ねていた。
が、カレイドサファイア(まほうしょうじょ)化している美遊の前では、文字通り無駄な足掻き。
(眠らせよう)
黙考一秒。実力行使に掛かろうとした美遊の前に、ようやっとイリヤが辿り着いた。
「やぁあああっと捕まったああああああ!! 美遊ナイス!!」
サムズアップ。
キュッ。と締めようとした手を途中で止めて、美遊は鉄面皮をイリヤに向ける。しかし幻視に慣れた者ならば、その頭にぴくぴくと喜んでいる犬耳を見出した事だろう。
「さぁて、こうなったからには大人しく避難してもらうよ!」
「だが断る! ってミサカはミサカは岸辺―――、いたいたいたいたいたい!! 肩外れる! 首折れる!! 腕伸ばすな! 梃子の原理で締め上げないでっ!!
暴力反対ってミサカはミサカは命の危険を感じて訴えてみる!!」
ぎにゃぁあッ!! と、絞め殺された猫のような悲鳴をあげて、更に手足を暴れさせる打ち止め。
「けれどミサカはあきらめないって、ミサカはミサカは宣言する!
あの人はミサカが守るんだもんって、ミサカはミサカはずっと前に決めたんだから!!」
>80 トドイタ…
イリヤと美遊は顔を見合わせた。
打ち止め(ラストオーダー)の行動は、徹頭徹尾『あの人がまだ学園都市内に居る』という前提に従って行われている。
その人物との間にどのような絆が在って、如何言う理屈で確信しているかは知らないが、現実として『学園都市の住人は、全て避難している』筈なのだ。
けれど、間違えているのはどちらなのだろう?
打ち止めが勘違いしているのなら、それで良い。けれど、もしも本当に誰かが残っているのだとしたら―――、
「……ねぇ、美遊」
「ダメ」
「―――私、まだ何も言ってないんだけど……」
「一人で探しに行くって言う心算だった。―――違う?」
見事に言い当てられ、イリヤは口元を引き攣らせる。
「でも、もしかして本当に誰かが残ってたら大変じゃない!」
空には多重複合結界の蓋。
『荒廃の魔王』アゼル・イヴリスを閉じ込める為の檻と化した学園都市の中に、もしもまだ人が居るとするなら、
「そう。大変なことね」
「だったら―――」
「だから、この子を道案内にして私も行く」
「へ?」
丸く。イリヤの瞳が点になる。
予想外の言動で、親友を呆けさせた魔法少女は、顔色一つ変えずに
「イリヤがそういうのは分かってたから。
私がダメって言ったのは『一人で』行くってところ」
目をぱちくりさせて、イリヤと、そして打ち止め(ラストオーダー)が瞬かせる。
「えーっと、話を総合するに、ミサカと一緒にあの人を探してくれるって事? ってミサカはミサカは可愛らしく首を傾げてみる」
コクリと、静かに頷く美遊に、ぱぁあっと向日葵のような笑顔が咲いた。
「いやったぁああああ!! ってミサカはミサカは全身で喜びを表現してみたり!
ヤッパリ最後に正義は勝つんだよって、ミサカはミサカは確信してみる!!」
「ちょっと、うるさいよ」
調子に乗るな。
きゅっ! と拘束する腕がなり、乙女らしからぬ音が打ち止めの咽から飛び出る。
その光景にイリヤは冷や汗などを垂らしつつ、
「それじゃ行こっか。
その前に、初春おねぇちゃんに連絡しとかないと」
フリップを開いて、執行委員部室の電話番号を呼び出した。
もういっちょ支援
支援をしてみるの! ってミサカはミサカは人生初の支援をしてみたり!
8
「アンタを助けに来たに決まってんでしょうがぁ!! こォんの、バカァアア!!!!!!!!!」
胸壁から飛び降りて、御坂美琴は、顔を真っ赤にして怒鳴りつけた。
「俺を………、助けに?」
対して上条当麻は、目を見開き頬を赤らめ、年下の友人を凝視―――
「……………なんで?」
する事は無く、目をぱちくりとさせて、首を傾げた。
ソレはもう小動物もかくやと。
そうして美琴は、脳味噌の一部が、千切れる音を聞いた。
「って、あぁ、そうか。電話したんだっけな、すっかり忘れ――――ってぇ!! なにバチバチいってやがるてめぇ!!」
「あ、ん、た、って、やつわぁああ〜……………」
「ひぃいいッ!! 御坂さんブチキレモードッ!!?
でもしゃあねぇだろ!! 電話してから今までメッチャ濃かったんだから!! 具体的には死にかけたり死に掛けたり死に掛けたりも一つオマケに死に掛けたり!!
少々の事忘れても悪くねぇって上条さんは宣言しますよ!!
って人の話し聞いてねぇ!! わ、分かった、俺が悪かったから! 前髪をフワフワ浮かせて、火花をバチバチ言わせるの止めよう!! な!?」
「いっぺん死ねぇえええええええ!!!」
「ぎぃいゃああああああああ!!!!」
バチィッ。と、目もくらむような閃光が、白い世界に蒼白く咲いた。
尻餅をついた上条は、辛うじて突き出した右手で、十億ボルトの電流を受け止める。
「こ。ここここここ、殺す気かコラァ!!!」
「死ネ」
「うわ即答!! 殺意満々ですねコンチクショウ!! 俺が一体ナニをしたぁ!!」
「喧しい!! アンタなんか恐竜にでも頭から食われちゃえばいいのよ!!」
なんだと、ビリビリ!! と、暴れる二人の頭上に影が差した。
T‐レックス。
「は?」
「へ?」
正真正銘の地球史上の最強生物が、顎を開いていた。その咽喉の奥が覗いた次の瞬間。
どすん。という重い音が、鋭く湿った音に続いた。
全体のシルエットとしては直方体。ごつごつした鱗に覆われたソレには、二つの小さな瞳と、巨大な乱杭の牙。
恐竜の首。
落ちてきたソレにぎょっとして、頭上を仰いだ上条と美琴。二人の視界の中で、巨大な塔が、倒れ崩れる。
頭を失った恐竜の身体が、ずしん。と、重く地を震わせた。
「喧嘩するほど仲が良いっていうけどな。
おまえらちっとは緊張感を持ちやがれ」
緩めたネクタイを靡かせ、恐竜の血を吸った魔剣を担いだその男は、上条に手を差し伸べる。
鍛え抜かれた上腕を曝す。
袖を捲り上げた青いブレザーも、しなやかな足を包む濃紺のスラックスも、煤と返り血で汚れ、しかし、歴戦の猛者たる風格を身に付ける者に与えていた。
その、輝明学園男子用制服を着込んだ学園世界の有名人の顔を、上条当麻は見知っていた。
「あんた、柊蓮司―――!」
魔剣使い、柊蓮司。
幾度も世界を救ってきた英雄。そして、極上生徒会執行部の実質的リーダー。
「おう。助けに来たぜ、上条当麻」
にかっ。と、人好きのする笑みを浮かべて柊は上条の手を取った。
差し出された右手を握り返し、とまどいながらも上条は腰を上げた。
その瞬間。
硝子が砕けるような音と共に、間抜けな声が二つ上がった。
「は?」
「へ?」
柊は、いきなりすーすーと涼しくなった事に。
上条は、いきなり出現した鍛え抜かれた男の裸に。
真白な世界で、柊蓮司は、生まれたままの姿を曝していた。
「あのー、つかぬ事を、お尋ねしますが……?」
「ああ………。なんだ?」
「先ほどの制服。何かしらの魔術的な品物でしたのでせうか?」
盛り上がった大胸筋や、屈強な上腕二等筋肉やらを花嫁のベールが如き漂白された頭で眺めながら、上条当麻は疑問を口にする。
柊もまた、周囲に負けないぐらい真白な頭で、返答。
「ああ、呪錬制服つってな。生地を編む繊維一本一本に魔術加工して防御力を高めた代物だ」
「あはは〜、ヤッパリ。確か六百万ぐらいするんでしたよねー」
「あー、いや。特別製のだから………一億ぐらいしたと思う」
世代が変わって価格が下落する前のものだ。
「あははは〜、一億ッすか」
「うん、たしか」
一億円。ウィザード価格で一億ヴァルコ。全くどうでもいいが。
暴食シスターを抱えた貧乏学生上条当麻に弁償できる額ではない。
「ふ、不幸だ……」
警備ロボ120万円為を超える破壊金額に、上条は素敵に錯乱して、すわっ!! スイマセンでした!! と、ジャンピング土下座を決めようとする。
だが、しかし、
バチッ!!
スタンガンのような、余りにも剣呑で物騒な音が響いた。いや、轟いた。
背筋を指す冷気に、ハッ! と正気に戻った上条は、戦々恐々と音源に目を向ける。
「あ、ん、た、わぁああああ」
そこに、雷神(オニ)が居た。
雷鳴のような声(カミナリ太鼓の音)が聞こえる。
大船に乗ったつもりで支援なのじゃ!
ハハッ!支援上等ォおおおおおおおおおおおおォォう!!
「ちょ、ビリビリ?」
バチンバチンと青白い火花を炸裂させた、御坂美琴(アカオニ)がそこに。
唐突な肉食恐竜の出現が、一時忘れ去らせた怒りも復活させて、
「男でも見境なしかぁあああああああ!!!!!」
「不名誉な事ぬかすんじゃねぇえええって、きゃあああああああああああああ!!!!!」
いつもより強力な雷が、柊を巻き込んで上条当麻を焼き上げた。
9
「うわ、なんだこれ?」
聳え立つ鳥居を眺めた、上条当麻の第一声。随分と懐かしい反応である。
真白な空間にポツンと佇む朱色。立派な事この上ない鳥居では在るが、神社にでもない所にポツンと立っている絵は非常識極まりない。
この手のことに耐性のあるウィザードならば兎も角、初見の反応はこんなものだろう。
上条と合流し、骨組みだけの長城を進んだ先、魔王パール・クールの月匣の入り口に立って、柊蓮司は、ふっ。と息をついた。
因みに。破壊された呪錬制服は既に別の服に取り替えていて、もう全裸ではない。上条共々色々と焦げているのには、まぁ、触れる必要は無い。
乙女心は複雑怪奇。朴念仁(と書いてヒイラギと読む)には与り知らぬ神秘だ。
序でにいえば、実のところ柊蓮司は上条当麻には感謝していたりする。
呪錬制服の喪失は痛いが、スターイーグルは月衣に収めていたし、なにより制服姿(アンゼロットの陰謀)から解放してくれたことに、感謝は尽きない。
閑話休題。
「行くぞ。
気ィつけろよ、こっから先は常識なんて通用しねぇからな」
頷く上条と美琴に先行して、柊は足を踏み入れた。
鳥居を潜り、『東方王国の王女』の箱庭へと。
佇むだけの鳥居を潜り抜ると、世界はガラリと一変した。
白い世界は消失し、両の目に飛び込むのは、斜陽が差し込む長い回廊。建築様式は和風。
イメージとして、神社の廊下という表現が、最も近しい。
「うお、いきなり建物ン中かよ。ってか夕方?」
「……―――。確かに、これは常識離れしてるわ―――」
付いてきた二人の視線は、物珍しそうに周囲を廻る。
回廊の建築様式は和風。珍しがるほどモノでも無いしありふれてはいるが、何よりそのサイズが桁違いだ。
板張りの廊下は三人が横に並んでも更に十倍ほどの余裕が在り、西日に照らされる柱は、高層ビルよりも高いかもしれない。
そして、天井を支える梁は、成人男性の身長ほどには太いだろうに、見上げればそれが人差し指の長さ程度にしか見えない。
巨神の社。何から何までオーバーサイズの室内空間に、上条と美琴は、まるで巨人の国(ブロブディンナグ)のガリバー気分を味わった。
「しっかし、鳥居で神社だなんて、随分時代がかってると言うか……」
日本びいきなのね。
呆れたような美琴の科白に、柊はそんなもんだと呟く。
普段から改造巫女服で居るような魔王の心中など、人間が察するには途方もなさ過ぎて、どうしようもない。
「おまえら、気楽な会話もその辺にしとけよな……」
此処は、魔王の月匣(フォートレス)。即ち、文字通りの砦、橋頭堡。侵入者を迎撃する罠などが、ごまんと転がる危険地帯。
謂わば処刑道具の真ん中で、警戒は更に警戒を重ねても足りないという事は無い。
そんなところに、ほとんど素人同然の二人を伴って突入(ダイブ)しようと言うのだから、ある意味自殺行為といわれても反論できない。
が、柊に二人を置いていく心算など欠片もなかった。
シエンシエン
シエンスルナライマノウチ
>>84 あ、すみません、間違い支援でした
冗談はさておきまた支援
御坂美琴。学園都市第三位の超能力者(レベル5)。
天変地異じみたその力は普段の委員会活動で、よく理解している。
だから彼女はいい。
そして、
上条当麻。奇妙な右手を持つ少年。
身体能力は一般人に毛が生えた程度だが、何か在ったとしても、一般人(イノセント)一人ぐらいならば庇いきる自信は在る。
なにより、あのベール・ゼファーが切り札扱いしている以上、置いていくという選択肢はない。
随分とバランスの悪いパーティ構成だが、ソレは何時もの事だ。
周囲を警戒しながら、永遠の西日が差し込む廊下を進む。柊が先行し、その後を並んで上条と美琴が着いて来る隊列だ。
今のところ、特に異常はない。敵(エネミー)の影も見当たらない。
通路は、真直ぐに伸びている。何処までも。途中に枝道の類は無く。真直ぐに。
その構造に、柊の経験がチクチクと警鐘をあげた。
「なんか、デスローラーとか在りそうだな、ここ」
そう、呟いた瞬間。
「あ」
ガコン。と、柊の後ろを行く、上条当麻の右足が沈んだ。
「え」
ごとん。と、更に後の方に、大質量が落っこちた音が続く。
「え?」
美琴がまあるく、目を見開いた。
そして、何かが転がる音が迫る。
柊か上条か、それとも二人の持つ不幸属性が相乗した結果なのか。
「ヤッパリかぁあああああああ!!!!」
柊が叫び、廊下を埋め尽くす巨大な酒樽が、絶叫を跳ね飛ばした。
10
花火のように。夜空を抉り瞬く光。
星のように。夜天を切り裂き流れる光。
鼓膜を襲う轟音の波は、瞬くたびに世界を揺るがせる。
無限の力を得たパール・クール。それを相手取る戦闘は、アゼル・イヴリスが、今までに経験した、どんな戦いよりも苛烈だった。
何しろ、最大の武器が通用しない。
『荒廃の力』。『荒廃の魔王』の二つ名の理由。同族にすら忌み嫌われる、呪われた能力(チカラ)。
ソレを、ほぼ全開にしても、今のパールの底は見えなかった。
今までは、力を使えばソレで終わった。
森羅万象に終わりを告げる負の力は、何人たりとも逃しはしない。
そもそもが、戦いにすらならない。
敗北は一度。冥魔王の一柱を相手取った時。敗北を喫し捕食されたその時と、今は同じ。
『荒廃の力』が通用しない。
以前、冥刻王のプラーナは喰いきれず、今、侵魔王のプラーナには、底がない。
過去、メイオルティスには敗北した。
しかし、
現在、パール・クールには負けられない。
「上条、君……」
護る。と、決めたのだ。
この忌々しい能力、『荒廃の力』に犯されない、奇跡のような少年。
そして、全てを知っても、味方で居続けてくれた人。
彼が居るだけで、アゼル・イヴリスは救われる。
「負けられない」
ソレは、ここでしか出来ない事だ。
ソレは、今しか出来ない事だ。
―――逃げるわけには行かない。
上条当麻は戦っている。ここではない場所。すべてが始まる空白で。
他ならぬアゼル・イヴリス(この私)を助ける為に。
だから、
「負けられない――――――」
身体を組み替える。左腕部に人(神)造人間特有の生体箒(バイオオーガン)を形成。ベルの攻撃で足の止ったパール・クールに、血弾(ブラッドブレッド)を一斉射。
「――――私は、負けない!!」
♪シエン〜
l^丶
○ | '゙''"'''゙ y-―,
\ ミ ´∀ ` ,:' シエン〜♪
(丶 ミ
ミ (/ ;':
_;: ___ /__ミ ____ o
/_/_/_/_/_,○_/_/_/_/_/_/_/l \ ハ,_,ハ
|____コン♪ ____|/| _(`';´∀` ';,
|| | :| | :| | :| | :| | :| | :| | :| || || /_/_/_/_/lc.ミ
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||_| :|_______,,,| :|_|| ||l ll il ll||
幕間 8
其処は、果てまで広く、何処までも広い空間だった。
天井は高く、幅にも奥行きにも狭苦しさは無い。ちょうど、大きな体育館の中央に立ったとき。その感覚が、最も近いだろうか。
其処は部屋だ。
空間はピンクの光に満たされ、床には白虎の敷物が置かれ、甘ったるい香の匂いが充満している。
青磁、b器、白磁、土器等の文化的、歴史的背景などの統一感を無視した色とりどりの壺が、壁際の棚に収まっている。
その中心に、ただ一本の旗が、風も無いのにはためいていた。
そんな風景の中で、更に異彩を放つ影が一つ。
彼女は一人、佇む。
先程、主と仰ぐ『東方王国の王女』の命令を受けた。
それは、ここの管理と共に上条当麻という人間を始末する事。
伯爵位にあるこの身も、彼の我侭魔王にすれば小間使いも同然という事か。
二十六の軍団を統べる彼女が、そのような屈辱に甘んじているのは、偏にそのネガイの為で在った。
ソレは、復讐。
『蝿の女王』、ベール・ゼファーに対する復讐心ゆえに。
それも、八割方完遂している。
己の手によってではない事に不満はあるも、そんなものはパール・クールに痛めつけられる姿を、ここから観賞できただけで十分だ。
高みの見物で、胸のつかえが、すぅっと降りた。
「―――――、――――」
腕に巻いた、血の滲む包帯に舌を這わせて喜悦の笑みを浮かべる。
パール・クールに感謝を。自他共に認める淑女として、その分の返礼はしなければならない。
都合のイイコトに、つい先刻、この月匣に侵入した三匹の鼠がいる。そしてその中の一人は、殺すように命じられた、上条当麻という人間。
なるべく惨たらしく殺して、そのプラーナを捧げよう。
異様な空間で、異様な服装の彼女は、歪な笑みを浮かべて、侵入者を俯瞰する。
|ハ,_,ハ
|´∀`';/^l
|u'''^u;' |
|∀ ` ミ ツヅキアルノカワカラナイ・・・
| ⊂ :, オウエン スルナラ イマノウチ
| ミ
| 彡
| ,:'
|''~''''∪
l^丶
もさもさ | '゙''"'''゙ y-―,
ミ ´ ∀ ` ,:'
(丶 (丶 ミ
(( ミ ;': ハ,_,ハ
;: ミ ';´∀`';,
`:; ,:' c c.ミ
U"゙'''~"^'丶) u''゙"J
/^l
,―-y'"'~"゙´ | もさもさ
ヽ ´ ∀ ` ゙':
ミ .,/) 、/)
゙, "' ´''ミ ハ,_,ハ
(( ミ ;:' ,:' ´∀`';
'; 彡 :: っ ,っ
(/~"゙''´~"U ι''"゙''u
以上です。支援ありがとうございました。
あと、もう少し。
当てにならない予定ですが、エピローグ含めて後二回で終わると思います。
宜しければ、お付き合い下さい。
では。
/^l
,―-y'"'~"~"~゙´ | シエンシエン
ヽ ;:
ミ: ´-――- ` ミ ナウ ドクショチュウ・・・
゙, づ⌒/⌒と ミ
彡 .: : :⌒'⌒: : : ミ
'; (⌒):::::::::::::::: ⌒)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>101 あぁもう、やべぇわマジGJ!
もう、ずっと、ずっと待ってたんだから……っ!
しかし、あいも変わらずキャラクターの配置と掛け合いが見事ですな。こんなカッコいいノーチェ見たの初めてだぜ俺!
さて。
とにかく的は絞られましたな。アゼルの奮闘、いまだ姿を現わさない白い最強、ロリーズ、上条さんと愉快すぎる仲間たちのダンジョン探索。
ベルへの復讐の魔王さんとか、ノーチェの一手とか、迷子探しとか、楽しみに次回の展開を待たせていただきます。
……ちゅーか柊、剥かれたんだから少しは慌てろとw お前相当な怪我人じゃなかったかと。
上条さんはホントパネぇし、美琴はもちっと妄想力抑えないと心臓いくつあっても足りないぜと。
GJです。
最後まで頑張ってください
…学園都市最強なら学園世界最強であろう今のちゃん様とも渡り合えんのだろうか。能力の相性的な意味で
投下乙っす
> 因みに。破壊された呪錬制服は既に別の服に取り替えていて、もう全裸ではない。上条共々色々と焦げているのには、まぁ、触れる必要は無い。
全裸って…何故パンツはかずに呪錬制服着てるんだ?
ところで俺は禁書を知らないんだが、上条の右手って手袋とかつけてても発動すんの?
きっとより防御力を上げるために呪錬パンツとかもセットだったんだろう。
まあ、多分常備化してる筈だから弁償は大丈夫さ!w
あと幻想殺しの範囲はいろいろフレキシブルだが、とりあえず手袋でオンオフ切り替えられるような便利な物じゃないっぽい
>>105 下着に関しては、「魔術的な細工の施された服を触ってしまい、魔術が解除されちゃって素っ裸に」っていう、
上条さんのお約束みたいなもんだからある意味原作ネタでもあるんだよねぇ。
つか、ぶっちゃけその質問は野暮。
で、手袋云々ってのは要は「対象に直接触れてなくても幻想殺しは効果を発揮するか」ってことだよな
……これは正直微妙、かな? 一応全部読んでるけど、判定としては微妙。
ただし個人的にはその程度で無効化できるようなヤワい能力じゃないとは思う。
というか、気になったなら調べればよいじゃん。読むなり見るなり。
>>106 >>107 答えてくれてありがとう
原作ネタとは知らんかったよ、野暮なこと聞いてスマン。
手袋云々は不幸体質と言われてる彼が、能力そのままで学園世界歩いてんのはとんでもないことになりそうだなぁ、と思って。
>>108 あー……なんとゆーか。興味あるなら見てみるといいよ。DVDとか今出てるし<禁書
とりあえず上条さんは不幸体質って言っても他人に(ラッキー的な意味を除く)迷惑かける不幸じゃないので。
大抵はニアミスで済んでるんでないかなーと思う。一部立入禁止区域とかありそうでもあるがな
>>101 くっ!出遅れたがGJ!
ノーチェー!死ぬなー!傷は深いぞー!!
ここにきて、真ラスボスな気配。誰だろうかねぇ。アニメに出てきた人かな?
【馬鹿は線目の予感にwkwktktkしている】
>>106 常備化で装備が復活する演出が、上条の弁償になるだけじゃねーの?w
>>101 遅まきながら投下乙でしたー
クライマックスに向けての引きが様々でwktkですねえ
次回投下を楽しみに待たせていただきます
乙
期待通りというかお約束というか、そういったものの使い方が上手いなあ。
メリハリの重要性がよく分かる。
どうでもいいけど、なんかPC規制されてやがる。
上条さんの能力は“ここまで”って制限が原作で明記されてない&ハーレム系になりやすい要素があるから二次とかでエラい事なってんのが多いけど、これは上手く出来てるなぁ……GJ!
しーずかーだにゃー……。
よし、ここはネタフリだ!
学園世界とか便利な舞台もあるんだし、柊に戦ってみてほしい相手とか!
個人的には前にもなんかのネタで出たあかりんvs御坂美琴戦が見たいなー。柊関係ないけど。
あと柊蓮司vs高崎隼人は見たいカードだなぁ。学園世界関係ないけど。
その戦いが起こりそうなのは学園世界に学園が集まりだした頃かな
様々な組織が主導権を握ろうと構想を繰り広げてたんだろうな
>>114 > 個人的には前にもなんかのネタで出たあかりんvs御坂美琴戦が見たいなー。柊関係ないけど。
> あと柊蓮司vs高崎隼人は見たいカードだなぁ。学園世界関係ないけど。
まず戦う理由がいるな、学園世界でなら学園祭でトーナメントバトルやるとか?
出場選手は当日前に学園側から選抜しておく感じで。
学園世界でやると御坂姉とか柊とかは「執行部が欠けると困るから自重してください」とか言われそうだなー、とか。
いやまぁ、シチュエーションとしては極上におもしろそうなんだけどな!
あと執行部周りならとりあえずベホイミも出てくれたら満足だなぁ、俺。
あえて学園世界関係なく考えてみるのも面白いかもね
俺はやっぱりアルカイザーVSリンカイザーが気になるお年頃かなw
もしくは、まーりゃん先輩VSまやふぅとかなw
第一回エクスカリバー王決定戦
っつーか、学園世界に拘らんでも
普通に組織コネクションとして『学園都市』始め禁書世界での他組織も存在してるって設定の
クロス仕様NW世界を舞台にした、禁書&超電磁砲×NWなクロスSSにすりゃあ良いし、
DXクロスにしても同上な方法論で「スタイルクラス:オーヴァード」なクロス仕様NW世界での
DX×NWなクロスSSにすりゃ良いんじゃね?
(上記処理でDXクロスするとしたら、レネゲイドウィルスは「全ての異能の根元要因」じゃ無く
「ウィザード覚醒する要因のひとつ」になるだろうけどね。異能者やメディウムみたいに)
>>120に追記
それか、レネゲイドウィルスを「現段階では解明出来てはいないが、その真相正体は
冥魔と同じ『冥界の産物』で在った」ってのも有りかも知れんね、
レネゲイド侵食に因る衝動暴走&ジャーム化的に。
・・・・・・っつーか、デビルマン化と同じ発想ですわな。
これまたドラ子が暴れそうな…
まあ奴は普段から以蔵と一緒にいるわけじゃないし学園世界に居ないか < エクスカリバー選手権
そういや学園世界のエクスカリバー持ちって誰がいたっけ
すぐに浮かんだのは天使の夢の人とブラウニーのサーヴァント位だが
・・・・・・学園世界仕様前提で考えると、案外とあんま居ないね。<エクスカリバー持ち
エクスカリバー自体がベタ過ぎる存在だから、逆に既存商業作品じゃあそのものズバリなモンを
持たせてるのを敢えて避けてる作家も多いのかも知れんね。
可能性が有るとすれば、FF8(ガーデンで学園要素)でエクスカリバーって出てたっけ?
>>122 あ! 後、コイツが居たっ!w
つ「SOUL EATER(死武専で学園要素)のエクスカリバー」
只、使い手がその時々で浮動(っつーか、皆持つの避けたがるw)けど。
ガンガンで連載していた『パンツァークライン』で主人公が持ってるかと思ったんだが勘違いだった>エクスカリバー
レヴァンテインだったー
剣と魔法と学園モノとかサガ2とかはクリア組が持ってる可能性があるな<エクスカリバー
あと変わったところだと夜が来るの主人公の変化する剣のなかにエクスカリバーもある
「境界線上のホライゾン」ならば、英国かK.P.A Italia辺りなら
神格武装で保有してそうだけどね。<エクスカリバー
御免、
>>120で用語間違えた。
「スタイルクラス:オーヴァード」じゃ無くて「ウィザードクラス:オーヴァード」だわな。
えーと……
>>120はツッコミ待ち?
エクスカリバーはプリズマ仕様ならイリヤも使えるな。士郎と同じ原理だけど。
なぁに、愛があればどんなカタチでもエクスカリバーは“あ”るんだよ
「さぁ、呑み込んで御覧、僕のエクスカリバー・・・・・・」なら、
柊蓮司始め野郎キャラなら全員装備してんだがな・・・・・・。
翠「あたし、柊先輩の剣で貫かれちゃって…」
エクスカリバーに限定しないで魔剣名剣で競うのもいいかもね。
○○流に伝わる名刀とか曰くつきの伝説級の剣とかごろごろある世界だろうからw
曰く付きの武器の類は多そうだもんなー、学園世界は
>>126 夜来るの護章の剣は、さらりとエクスカリバー通過してナイトオブナイトになっていそうな気ががが
>>123 FF8のエクスカリバーとエクスカリパーはGFのギルガメッシュさんが持ってるんじゃなかったっけ?
>>134 この場合の世界ってナイトウィザード世界って意味じゃね?……まぁどっちでもいいか
喋ったり神殺しだったり曰くがデフォルトの世界だからなぁ……シナリオのネタにもなるしw
真神学園の旧校舎だとエクスカリバーだのソロモンの指輪だの、普通に敵が落とすからなぁ…
学園世界だと皆潜りまくりかもしれない。
そしてみんなで野犬の落としたピザでパーティですね、わかります
いや、そのピザを売って中古のハンバーガーを買ってパーティかもしれんぞ。
なんというスレストッパー……
とはいえ、規制がすごいみたいだからネタ振りも無駄になりそうだが
ふと、メイド資格みたいな免許とか資格とか、学園世界だと他にどんなのできそうかな?
エルクレストは冒険者資格とか発行できそう
レベルアップのたびに、レベルアップおめでとうの唄を歌う方かと思った
とりあえずD-1とかD-2の参加身分証明証とか
あ、あと開発部の道具の使用免許、これは(未知の技術とかオーパーツ化アイテム的に)欠かせない気がする
PCがダメならケータイという手も無くはないッ
>>140 資格を取るための学校がある資格なら大概はいけそうではある、が……なんかいかにも学園世界っぽいものの方がいいのかなあ
冒険者検定とか、錬金術検定とか、魔剣検定とか、柊検定とか
柊フラグ被害者連盟とか
ってなわけで冒険者周りのお話を投下します。
休日。
学園が転移して出来たこの世界に、休日出勤などと言うサラリーマン的なものは存在しない(一部教師除く)
毎週1度、所により2度は訪れる休日。学園世界において、その過ごし方は様々である。
学園都市や麻帆良、蓬莱など"学生の遊び場"が充実している学園に遊びに行くもの。
"研究者の楽園"ザールブルグアカデミーで学業を忘れてひたすら研究に勤しみ、議論を戦わせるもの。
居住区で、出会った異世界の同好の士たちと様々な"同好会活動"を行うもの。
学園海や学園都市で"アルバイト"に精を出すもの。
そして、"侍:芳緒竜正"が選んだ休日の過ごし方は…
―――極上購買本部食堂『ハロークエスト』
錫蘭流増長館とは錫蘭流相伝である4振りの『魔王殺しの大太刀』を使いこなすことに特化した流派である。
己が身の丈を超えるほどの大太刀を振りまわすために多くの先人の手で洗練された錫蘭流の技は、それ故に普通の刀では十分な威力を発揮できない。
そして今、アルティシモ事件によって自らの受け継いだ刀を封印することになった菖子以外の3人は大きな"方向転換"を求められていた。
ファー・ジ・アースに残っている長男の鬼一は父である武蔵より無手の技を学び磨くこととなった。
今までは増長館においては刀を使えない時、あるいは子に伝承した後に戦うための“非常手段”であった無手の技を更なる領域へと導くためだ。
そんなわけで鬼一は今、刀を使う“侍”から無手でこそ真価を発揮する“龍使い”への転向のため、日々父のもとで修行に励んでいると言う。
長女であり菖子の双子の姉である美紅は学園世界においてあくまでも刀にこだわるスタイルを貫く道を選んだ。
錫蘭流の“剛の技”を生かすべく選んだ超重刀を携え、多くの剣の達人が集うと言う特選7番隊「剣友会」に入隊したのだ。
今では選抜委員としての仕事をこなしつつ、“同僚”たちの身につけた各流派の技を学び、妹に負けない独自の技を編み出すと張り切っている。
そして、最後の1人、芳緒家次男芳緒竜正。彼は錫蘭流の新たな可能性の模索を選んだ。
今までは錫蘭流ではほとんど使われなかった活人の技を身に着けた“癒し手”の道を目指すことにしたのだ。
学園世界において、彼は活人剣の師匠である十文字冴絵にとある助言を受け、剣道部の部活と共にもう1つの道へと入った。
『治療術はとにかく場数踏んでることが大事だからね。どうせなら色んな事を体験しといた方がいいよ』
そんな助言を受けた竜正が選んだ道。学園世界において最もバラエティに富んだ体験を得られる方法。それが、竜正の今の学生以外の称号。
芳緒竜正は、現在『B級冒険者』である。
学園世界極上生徒会管理棟から歩いて5分のところに購買本部と呼ばれる建物がある。
購買本部。それは学園1つに匹敵するサイズを持つ大きな建物で食糧、文房具、書籍と言った学園に欠かせないものから
錬金術の材料や冒険用品、果ては武器防具などなど…学園世界での各学園で売買されるアイテムを管理している。
そして、この場所にはもう1つの顔がある。
その購買内部に作られた大食堂『ハロークエスト』…通称ハロクエ。
ここでは安くてそこそこうまい食事の他にアイテムの入手や護衛、試作品の実験、霊的事件の解決、モンスター退治など、危険な任務の臨時の選抜委員など、
学園世界で発生した生徒や教師、学園、越校組織からの様々な"依頼"を扱っている。
学園冒険者支援協会(School Adventurer's Guild)略してSAGが危険な依頼をこなせることを示すライセンスの発行を行うようになり3ヶ月。
ハロクエは今や普通の学校の購買には回ってこないような依頼をこなして報酬を受け取るなんでも屋…"冒険者"のたまり場となっていた。
そしてそのテーブルの1つに竜正たちはいた。
A級冒険者ライセンス昇級試験
監督官:輝明学園スクールメイズ管理人ヴィヴィ
内容
監督官の用意した月匣を突破し、最後の部屋に安置された“ドラゴンスレイヤー”を入手してきてください。
制限時間はありませんが、ダンジョンの再突入は不可とします。
「…ドラゴンスレイヤーっすか?」
テーブルに広げられた依頼書を見ながら、竜正が聞き返す。
「ああ、そうだ。それが今回のA級試験だそうだ」
竜正の問いにポニーテールの小柄な少女がこくりと頷く。
「アイテム探しかぁ…私はどうせならモンスター退治のが良かったなあ」
一房だけみつあみにしてメガネをかけた少女がぼやくように言う。
「いや、ヴィヴィ先生の用意したダンジョンだろ?モンスターやトラップも多いんじゃないかな?」
最後に答えるのは金髪の少年。派手なデザインの絹のシャツの上からはトリステイン魔術学院のメイジであることを示すマントがはおられている。
「ああ、だろうな」
少年の言葉に、ポニーテールの少女が頷く。
「ヴィヴィ先生のA級試験は他の監督官のものと比べても難易度が高いと聞いている。
何しろ今までにクリアしたのは光綾学園の『ルーシーだん』だけらしいからな」
「マジっすか…じゃあ、準備はしっかりしといた方がいいっすね」
A級試験の監督官の中でも厳しいと聞き、真面目な竜正が素直に返事を返す。
「だったら今回はMPポーションを多めに持って行くべきかな。精神力が切れたら美しいレディを守れないからね」
フッと薔薇の造花を口元に寄せて軽くキスしながら、少年が格好をつける。
その仕草は元の顔の造形が良いこともあって、それなりに決まっている。だが。
「え?別にいらないよ。むしろあの人形時々邪魔だし」
「と言うかお前は基本守られる側だろうに」
それは既に同じ学園の教師に片思いしているメガネの少女にとっても
彼女の基準的にはストライクゾーンから暴投レベルで大外れのポニーテールの少女にとっても魅力0なので冷静に返される。
「て、手厳しいね…」
主人の心情を察したのか、手にした薔薇の造花の花びらが1枚がはらりと落ちた。
「あ、そうだ。どうせだから私はナックルを新調しておこうかな。今使ってるのボロボロだし」
そんな金髪の少年を無視してメガネの少女が嬉々として言う。その笑顔には“不良壊し”の異名に恥じない、物騒な気配があった。
「…よし、一旦解散して各自買い物だ。30分後に本部の入口で落ち合おう。ヴィヴィの所へ行くのはそれからだな」
パーティーのまとめ役であるポニーテールの少女の言葉に、3人が頷いた。
―――輝明学園スクールメイズ管理人室
1時間後。
「良く来ましたね」
やってきた4人にローブを着こんだ金髪の美しい女性は笑顔で微笑み、歓迎の意を表した。
「こんにちは。今日はお世話になります」
部活や家で上下関係をしっかりと仕込まれている竜正がしっかりと頭を下げる。
「おやおや、そんなにかしこまらなくてもよろしいのですよ」
目の前の女性の名は、ヴィヴィ。
ファー・ジ・アースでも屈指のウィザードであると同時に最高の“錬金術師”である、スクールメイズの管理人である。
「最近は私の試験を受けたがる冒険者も少なくなっていて、暇だったのですよ」
今まで1組しか合格していないような難易度にしてたら当然な気もするが、そこは突っ込んではいけないのだろう。
「ふっ…昔から言うじゃあありませんか。高嶺の花ほど、手に入れたときの喜びは大きい、と。
同じA級冒険者の証でも貴方から受け取ったものの方が何倍も価値がある。そうは思いませんか?美しいレディ?」
その美貌にいつもの悪い癖が出た金髪の少年が格好をつけてきざなセリフを吐く。
その言葉に苦笑しながら、ヴィヴィは返した。
「あらあら。私からのライセンスでも他の先生方からのライセンスでも本質は変わりませんよ?
…それと、そう言うセリフは、モンモランシーさんのために取っておくべきですね」
今日もザールブルグの勉強会に行っているのであろう恋人のことを言われぎくりと少年が硬直する。
「さて、そろそろ始めてはもらえないだろうか?」
そんな少年を無視してポニーテールの少女がヴィヴィに切りだす。
「そうですね。それでは、始めましょうか」
ヴィヴィが頷くと同時に4人の立つ床に刻まれた転送の魔法陣が輝き出す。
「一応確認しておきます。この月匣は、“1度しか”入れません。1回でドラゴンスレイヤーを持ちかえってください」
ヴィヴィの言葉と共に。
ヒュンッ!
転送の魔法陣により4人はヴィヴィの月匣へと送り込まれた。
―――A級試験ダンジョン 最初の部屋
「…ふむ。まずは力試しと言ったところか」
転送された1部屋目。
竜正たちが入ると同時にヴンッと言う音と共に部屋の中央に安置された大型ゴーレムの目に光が宿る。
「…あの先生。結構いい人かも」
その様子に、メガネの少女は嬉々として保護するための真新しいナックルをつけた拳を握りこむ。
「あの、友谷先輩。これを見てその感想はどうかと思うっす」
「同感だね」
そんな、危険なプラーナのほとばしりに冷汗を流しながら竜正と少年が突っ込みを入れるが、
もはや少女の耳には入っていないらしく、目の前のゴーレムから目を離さない。
「よし、頑張れ。私は隠れている。それと」
さっさと戦闘圏外に離脱し、ポニーテールは金髪の少年に言う。
「ギーシュ、さっさと準備をしろ。あんな化け物、私やお前が殴られたら一撃で病院送りだぞ」
「…そ、そうだね」
さっと懐から、薔薇の造花…正確には造花に似せたメイジの杖を構える。
それを合図にしたように、ゴーレムが立ち上がる。
「行くよ!」
最初に動いたのは、メガネの少女だった。地を蹴って一気に近づく。
それを見て好機と取ったのか、ゴーレムが大きく腕を振り上げて振り降ろす。それを。
「ていっ!」
轟音とともに左の腕で受け止め、同時に右の拳を突き出す。
ベキョン!
鋼のナックルをつけているとは言え、並みのプレートアーマーより硬いゴーレムの装甲があっさりとへこむ。
だが、それだけだ。ゴーレムはまだまだ壊れる気配はない。
「結構丈夫だね…」
一撃ではまるで倒れる気配のないゴーレムに、少女は笑顔を返す。
「これなら、大分楽しめそう」
存分に力を振るえることが、嬉しくてたまらないとでも言うように。
少女の名は、友谷蒼。
龍使い並みの格闘センスと人造人間並みの丈夫さを併せ持ちながらごく普通の世界に生まれたために『生まれる世界を間違えた』と評される、学園世界の喧嘩屋。
元の世界では幾多の不良を“壊し”て自らの思い人である某教師の胃を痛める生活を送っていた彼女は、存分に力を振るうために冒険者になった。
洗練とは無縁の純粋な“暴力”は、モンスターが相手ならば手加減なしに存分に発揮することが可能なのだ。
「ワルキューレ!アオイを守れ!」
蒼の攻撃を受け、反撃に転ずるべく再度拳を振り上げたゴーレムに先んじるように金髪の少年が杖を振る。
振った杖から落ちるは一枚の花びら。その花びらは蒼のそばに落ちると同時に地面を“錬金”し、甲冑を纏った女性の姿をした、青銅の人形へと変わる。
ガキィン!
蒼をかばうようにゴーレムの拳をその身に受けて、人形はひしゃげる。その一瞬の隙を突き。
「アース・ハンド!」
地面から土の“手”を生み出して、ゴーレムの足をつかむ。
ギシィ!
それで動きが阻害されたゴーレムが、転びそうになってよろけた。
ギーシュ・ド・グラモン。二つ名は青銅。
トリステイン魔術学院で学ぶラインメイジ(冒険者活動で、実力を上げた)である彼の得意系統は、土。
特にその二つ名の由来となった青銅製の戦乙女型ゴーレムの操作技術は、同世代の学生の中でも飛び抜けたものである。
そんな彼が冒険者となったのは、強くなるためである。
転移初期、隣の光綾学園の派手な鎧をつけた“戦士”に決闘で負けてからと言うもの、そいつを見返すべく、ギーシュは修行を重ねていた。
冒険者支援
そして。
「大丈夫っすか友谷先輩!」
芳緒竜正が蒼のすぐそばにまで近寄り、回復魔法を詠唱する。
ヴンッ!
それに反応したゴーレムが攻撃対象を蒼から竜正へと変更する。
「ヒール」
蒼の傷を治しきると同時にアース・ハンドを引きちぎったゴーレムの足が竜正に迫る。
「錫蘭流柔の型…」
それを見ても竜正は慌てず、手にした洞爺湖と刻まれた木刀を構える。
「落葉!」
気合い一閃。その木刀でもってゴーレムの足を横に殴る。
鋼の装甲に木刀の一撃は通用しない。だが。
ゴォォォン!
力の流れをそらされたゴーレムが竜正に攻撃を当てるどころか逆に体勢を崩して転倒する。
「今っす友谷先輩!」
竜正の言葉に答えるように蒼が再び拳を握り締めた。
…数分後
「…終わったか。みなご苦労」
ゴーレムが(主に蒼の手で)破壊されたのを確認し、物陰に隠れていたポニーテールの少女が出てくる。
「うん。じゃあ後はチャーちゃん…」
「任せておけ」
ポニーテールの少女が手早く次の部屋を確認する。そして。
「友谷。そっちの方向には行くな。落とし穴がある。それと見えてる扉はダミーだ。開けると同時に扉と後方10mの床が爆発する。本物の扉は…あれだな」
何でも無いことのように器用に罠を避けるように歩き、隠し扉の前にたどり着く。
「こっちだ。私の歩いたルートを通ってこっちまで来い」
3人を誘導しつつ、隠し扉の前で聞き耳を立てた。
一行のリーダー的存在である平林茶々は、友人である蒼のような常識外れの戦闘能力も無ければ他のメンバーように魔法も使えない。
元は目を離すと何をやらかすか分からないから一緒に行ってくれと弾馬や次原に請われ、蒼のお目付け役とでも言うべき立場から、冒険者になった。
他のメンバーと違い、特殊な能力の無い少女だった茶々。だが、数か月の冒険の中で茶々は持ち前の器用さを生かして新たな技を獲得する。
罠の発見と解除。
俗にシーフやスカウトと呼ばれるものたちが得意とする、ダンジョン探索必携のスキルである。
茶々がその技術を身につけてからというもの、受けられる依頼の幅は大きく広がった。
それに加え、茶々が元々得意としていた、交渉と情報収集、冷静な判断。
今や彼女は戦闘以外全般の担当として、パーティーになくてはならない存在となっていた。
友谷蒼、平林茶々、ギーシュ・ド・グラモン、そして芳緒竜正。
この4人で構成されたパーティーは幾多の罠とモンスターを乗り越えて突き進む。
―――A級試験ダンジョン 最後の部屋
『注意:この部屋から持ち出せるアイテムは1つだけです ヴィヴィ』
「なるほど。最後の部屋までたどり着いたパーティーは何組かいるとは聞いていた。
だが、クリアしたのは1組と言うのは…こういうことだったか」
最後の部屋のドアに貼られた貼り紙をしげしげと眺め、扉を開いた茶々は試験の内容を完全に理解する。
「え〜っと…どれ持ってけばいいの?」
一緒に中を見た蒼がきょとんとして茶々に尋ねる。
「それを当てるのが最後の試験、と言うことなんだろうな」
部屋に入って辺りを見回し、茶々は溜息を吐いた。
A級試験ダンジョン 最後の部屋。その部屋の内容を一言で表すと…
「凄い数の“武器”っすね…」
武器庫である。
剣、槍、斧、槌、弓…部屋いっぱいに並べられた武器の山。
見た目もどう見ても普通の品からいかにも曰くありげな装飾の施された品々まで、多数。
「…う〜む。駄目だね。ディテクトマジックに引っ掛かるものだけで100を越えてる」
ギーシュが魔力感知の結果を伝える。やっぱり溜息と共に。
「大半は偽装魔法かも知れん…だが、ドラゴンスレイヤーがマジックアイテムとも限らん」
手直な武器を確認しながら茶々が言う。
「…アイテムの鑑定もある程度はこなせるが…今までにたどり着いたパーティー全員より自分が上とは思えんな」
大まかな見立ては出来るが、それがドラゴンスレイヤーかどうかと言われれば、自信は無い。
「どうする?ダメ元で適当なの持ってく?」
蒼の問いかけに茶々は首を振る。
「いや。仮にもこれは試験だ。最後が単純な運試しでは、試験とは言えない」
恐らくそ“正解”に至らない限り、絶対にクリアできないようになっているはずだ。
「…だが、単純な知識試しと言うのも妙だな」
茶々が考えつつ呟く。
これだけの数、1つ残らず鑑定するのには酷く時間がかかる。
時間制限は無いとは言え、下手をすると1日も2日もかかるような課題は出すまい。
「…しかしドラゴンスレイヤーって言うのは、どんな剣なんだろうね?」
ギーシュが部屋に置かれた椅子に腰かけながら、茶々に尋ねる。
「剣?」
ギーシュの問いかけに茶々が怪訝そうに聞き返す。
「ああ、違うのかい?ドラゴンを殺せる武器って言うからてっきりそうなんだと…」
「いや、ドラゴンスレイヤーは剣とは限らん。弓かもしれないし槍かも…うん?」
なんだ?何かが引っ掛かる。
そう考えた茶々が竜正に言う。
「竜正。部屋の入口にあった張り紙を持ってきてくれ」
「え?…了解っす」
茶々の言葉に首をかしげながらも竜正は張り紙を持って来る。
『注意:この部屋の中から持ち出せるアイテムは1つだけです ヴィヴィ』
「アイテム…」
この書き方に引っ掛かった。何だろう?何か…
「…そうか。そう言うことか」
疑問点に気づいた茶々が大きく頷く。
「なに?どうかしたの?」
その様子に怪訝そうに蒼がたずねる。
「答えが分かった。恐らくだが…な」
いつもの無表情のまま、茶々が皆にその答えを伝えた。
―――A級試験 試験室
「お帰りなさい。ずいぶん早かったですね。かつて私の出した試験をクリアしたルーシーだんとほぼ同じ時間ですよ?」
転送の魔法陣に乗って戻ってきた4人に、ヴィヴィが興味深げに言う。
「…まさかアイテム持ち出した瞬間全員強制転移させられるとは思ってなかったっす」
代表で茶々が“ドラゴンスレイヤー”を持ちだした瞬間、4人は強制的に部屋に戻された。
持ち出した時点で試験は終了だと告げるように。
「あら。最後の部屋までクリアした以上、戻る時間は無駄でしょう?…さて、それでは貴方がたの“ドラゴンスレイヤー”を、ここに」
ヴィヴィの言葉に茶々が一歩踏み出し、机の上にそっとそれを置く。
「…では、問いましょう。何故、貴方がたはこれを“ドラゴンスレイヤー”だと?返答次第では、不合格にしますが」
ここまでは正解。
そう告げるヴィヴィの言葉に4人は安堵し、答える。
まずは、竜正。
「茶々さんが言うまで気づかなかったっすけど、まず、俺らは“ドラゴンスレイヤー”って言う“アイテム”を持ちかえれって言われたんであって、
ドラゴンスレイヤーって言う“武器”を持ち帰れとは一言も言われてないっす」
それに、と付け加える。
「表の張り紙も“アイテム”ってなってましたし。それでこりゃ“武器”じゃないかも知れないって思ったんっすよ」
言葉を継ぐのは、茶々。
「ドラゴンスレイヤーには“ドラゴンを殺せる武器”と言う意味ともう1つ“ドラゴン殺しの英雄”と言う意味がある。
ならばドラゴンスレイヤーとはそのドラゴン殺しの英雄の証たるアイテムと言う可能性もある。
そしてあの部屋にあるアイテム…椅子やら手入れ用の布やら掃除用具やらまで探して、これじゃないかと判断した。
もっともすぐには信じられなかったがな。理由は…」
ちらりとギーシュを見る。
「ああ。僕の土のメイジである僕には分ったんです。柄は丈夫な檜の木で作られているだけではなく、芯材に何か重たい金属…恐らくは鉛が使われています。
それにこの布と柄を止める止め金。小さい部品ですがこれは非常に丈夫な金属…ザールブルグで高級な武器に使われると言うグラセン鋼製ですね。
そんな細工の施された“それ”がただの“掃除道具”だとはとても思えませんよ。そして…」
最後は蒼。
「えっとその…私も前にマフラーで同じことしちゃったから分かったんですけど…この埃落としの布って“後から”染められたものですよね?
その…“モンスターの血”で。だからこれが“ドラゴンスレイヤー”だと思います」
「…いいでしょう。正解です」
4人の答えを聞き、ヴィヴィが満足そうにほほ笑み、その日、新たな『A級冒険者』が誕生した。
―――ザールブルグ マルローネとエルフィールの家
「そっか。シャルちゃんたち以外にもクリアした人が出たかァ」
ヴィヴィから事の顛末と共に返却された“ドラゴンスレイヤー”を見ながら、マリーは笑って満足そうにワインを飲む。
「…あのォ。マリーさん。なんですそれ?」
そんなマリーにエリーが尋ねる。
「…ん?ああ、そういやァしばらく前から武器屋じゃ売らなくなったって言ってたナァ」
苦笑しつつ、マリーは答える。
「ドラゴンスレイヤーだよォ。持って見る?」
そんな言葉と共にひょいとエリーに渡す。
「へ?…重い!?」
何気なく渡されたそれの重さにエリーは驚いた。これではまるで“武器”だ。
「それで、これが何でドラゴンスレイヤーなんですか?」
思いついたままの疑問をマリーに問いかける。
「そのまんまの意味だよォ」
その問いにマリーは笑いながら答える。
「フランプファイルを殴り倒した武器だからネェ。ドラゴンスレイヤーって言っても問題ないっしょ」
「ええっ!?」
その答えにエリーは驚きの声を上げる。
「ちなみに、他にも騎士隊長はたき倒したり、旅の途中で行った村を襲った悪魔殴り倒したりもしてるよォ。それ。
冒険者として引退するって言われたときに記念に貰ったんだァ」
「貰ったって…誰にですか?」
と言うかこんなもんでそんな恐ろしい相手と戦ったのかその人はと思いながら、エリーはマリーに聞く。
その言葉にマリーは。
「う〜ん。一言で言うなら…」
最大限の微笑みと共にただ一言答える。
「親友、かな?」
遙か遠く、まだマリーが学生だったころから彼女の手の中にあり続けた“高級はたき”を見ながら、笑顔で。
以上です。
ちなみに越智版だと『伝説の人』である可能性が高いのですが、今回のお話は…『伝説の2人』を前提に書かれています。
以下設定。
学園世界冒険者組合SAG(School Adventurer's Guild)
学園世界で発行される様々な『依頼』を管理するべく作られた組織。
管理棟近くに作られた組合会館(別名冒険者の社交場)にて依頼を受ける『冒険者』の管理を任されている。
主な仕事は各学園や生徒、教師等から寄せられた依頼の整理とそれを受ける冒険者に対する『冒険者ライセンス』の発行。
主にいくつかの冒険者養成学校が主体となって運営されている。
SS級
極級冒険者ライセンス。別名『伝説の証』。学園世界そのものが滅ぶレベルの危機にも対処できるとされる、最高の冒険者の証である。
基本的に執行委員すら凌駕するすご腕の存在にしか発行されていないため、所持者は今のところ教師のみ。
現在このライセンスの所持者はザールブルグアカデミーのマルローネや牙の塔のチャイルドマンなど、全部で10人に満たない。
(ただしジジイ四天王やヴィヴィなどライセンスそのものが無い物のSS級の実力の持ち主とされる人物は何人かいる)
S級
特級冒険者ライセンス。冗談抜きで死の危険がある『封印指定ダンジョン』の探索や放っておけば世界の危機クラスに発展するような依頼がこなせる。
偉業の内容にもよるが貰うには基本的に冒険者学校の師範程度の実力が必要とされる。生徒でこのライセンスを持っているのはほんの一握り。
ちなみに執行委員やD−1ファイターは大体このランクに属すると言われている。
A級
上級冒険者ライセンス。B級より危険な依頼や危険なダンジョンに挑むことが出来るようになる。ちなみに昇級試験が存在するのはこのランクまで。
これ以上になると極めて難しい依頼をこなした、特に危険なモンスターを倒したなどの何らかの「偉業」を達成したときに冒険者組合からS級への昇級が認められる。
目選抜委員上位の戦闘要員やD−2の上位ランカーがこのランク。
B級
中級冒険者ライセンス。学園世界にある通常のダンジョンの探索許可が得られる。
冒険者として一人前と認められるのはB級から。
C級
初級冒険者ライセンス。ライセンス発行試験に合格するともらえる。これが無いとモンスターの出る地域での材料探索など戦闘が予想される依頼はこなせない。
ちなみに冒険者学校の生徒は学生証をこのライセンスの代わりにすることができる。
このライセンスを持っていると冒険者学校や輝明学園、桜水台学園天文部等が用意した「訓練用ダンジョン」の探索が行えるようになる。
ライセンス無し
ライセンス発行を受けていない状態。こなせる任務は犬猫の捜索やゴミ拾い、草むしり、各種アルバイトなど危険性の全くないもののみ。
ちなみにライセンス発行試験及びライセンス昇級試験は土日限定で受けられる「依頼」扱いとなっている。
そして元ネタ
芳緒竜正:ナイトウィザード(モノクロームの境界)
友谷蒼&平林茶々:美少女いんぱら!
青銅のギーシュ:ゼロの使い魔
ドラゴンスレイヤー(笑):マリーのアトリエplus
乙ー
マリエリが始まる前のマリーのアンソロで親友同士二人の酔っぱらいがいろいろしでかす話の連作がありましたな、
そういや。
どこかでまとめてもらえないものか。
ところで、黒崎一護とか浦飯幽助とかうずまきナルトとか連載初期は学校に行ってる描写があったキャラの場合って、
学校に通ってる描写が普通にあった時点から召喚させた方がいいでしょうか。
宗助が明らかに短編で馬鹿騒ぎやってる頃からの召喚なのでちょっと気になって
一護「月牙天衝!」(ちょっと強い虚にはあんまり効かないレベル)
幽助「霊銃!」(パンチ数発分の威力)
ナルト「影分身の術!」(基本が弱いのでなぎ倒されるだけ)
ベル様「あ、あんたら…学園迷宮で修行してから出直してきなさい!」
>>157 出したくてレギュレーションにあってるなら好きに出せば、としか言いようが……
>>157 他は知らんが浦飯幽助は暗黒武術会編後や魔界の扉編後に学校に行ってるカットあったよ
>>156 GJ。ギーシュ、あんまり節操なく手ェ出してると、またモンモランシーにフルボッコにされるぞ・・・・w
しかし、ヴィヴィの背後にきくたけの幻影が見えたんだが、気のせいかw
どーだろーなー
柊やリンカイザーは普通に学校卒業後だが……
才人にしたって闘い方が最新刊の刀による居合い系に学園世界がフィールドバックされてない以上、どうなんだろうね?
追記
というか、それを学園世界が抱えてる矛盾点の一つとしてシナリオのネタにしても面白いかもね
いやだから、時間ってのはGM(この場合は=作者)の思った通りに流れるもんなんだから
「書く気があるなら好きにすればいい」以上の解答が必要か?
柊とリンカイザーに関してはそれこそ最初に出した作者が時間を思った通り動かした結果だろ。
今回一番近いのは牙の塔かな。
チャイルドマン教室がある時代なんだから気にする必要がないと思う
その場合の作者さんへの注意点としては、単に俺の好きなキャラSUGEEEE!したいだけなら反感買う可能性もあるってことだろうけど
>>156 乙ですー。……って、ちょ、蒼キターー!?
モンスターを相手にできる学園世界だと、あの「拳プチプチ」とかしなくていいんだろうなあ……
>>163 そーいや、基本的にはチャイルドマン教室でキリランシェロ時代なのに、マジクが単独で出たりしてるのを考えると
カオスですね、オーフェン関係。
いや、仙人モードのナルトとか魔族大隔世した後の幽助とか虚化一護とか、どこが学園関係だ!って突っ込みがあるかな
と思ってちょっと警戒してました。
その当たり適当に理由つけたら自由で良いと思う
学園世界でもまれた結果、平行進化のごとくその域まで達したとかさ
>>156 投下乙ですー
異なる学校の学生間交流も益々さかんになりそうで良いですね!>冒険者
友谷さんは…人的被害自体は元の世界より減ってそうですねw
>>165 マジク出てましたっけ?
とりあえず保管庫で検索してみたけどひっかからない…
>>167 いや、最初期の頃にネタフリでマジク出しちゃったことがありまして、私自身が
まぁプリズマイリヤとか氷室の天地とかを考えて、それぞれの設定を混ぜた世界とすれば無問題
例えばキリランシェロが学校外の非常識人に対してヤクザ魔術士モードになってオーフェンと名乗ったり
学生ハーティアがホワイトクラブ連れて変身ヒーローやってても
学園世界ならある程度は(きっと)受け入れてくれる……はずだ!
まぁ、良くも悪くも混沌と矛盾を内包した世界だもんな学園世界って
そういうのゴチャゴチャに混ぜても平気な内包力が凄いというか……設定とか深く合わせなくても何とかやっていけるTRPGな感じというか
>168
自分でやっといて他人事のよーな話し方するのもどうかと思う
「他人の書いた話の設定拾うも拾わないも作者次第」ってのは共通テーマ作品の原則だけどさ
だったら「マジクいるからこの話の中では牙の塔キリランシェロ時代だから」くらい注意書きで言うべきなんじゃねーかなと思うがね
それとも「俺のやりたいことやってたら矛盾できちゃった。けどいいよね、シナリオのネタになるんだからw」とか言いたいのかな?
他の作者さんたちが自力で考えてつじつま合わせてる中でそれは、俺には単純に考え無しな行動に見えるんだけど、どうなんだろうね、そのスタンス
そー言われても、キリランシェロとかチャイルドマン教室関係の人たちが出てくるSSを他の方が書く前に
ネタフリでマジクを出してたので私が出した時点では矛盾も何もなかったので責められても困るわけですが。
私以外の人の書き込みでも出てきたような記憶がありますし。
で、カオスになってますね、と改めて確認したような次第で。
といってもあくまでネタフリの話で、作品として登場したわけではないのなら共通認識としては微妙じゃないかしら。
>>165見た時のこちらの感想は「……マジク? 出てきた話なんてあったっけ?」だったけど。
ちと論点がズレるが
作品になってない単なる「話題」よりも、作品になってるものの設定の方が、ネタの拾い先としては優先されらあな
だから、マジクの件に関しては「マジクなんざいねえ」でやっちまった方が現状としてはある意味でスマート
もちろん、キリランシェロとマジクが共演したって何ら問題は無いのである。
そしてもちろん、"オーフェン"と"キリランシェロ"が同時に存在していても、何ら問題は無いのである。
・・・・学園世界に居られるかどうかはともかくw
>>176 同一人物が複数同時に存在する矛盾を避けるため
ふたりがプ・・・もとへフュージョンして
“オーフェンシャロ”になるとわかっています
メディアの差吸収とか、ネタになるかね〜
「ャ」はどこから出て来たんだ
そういやあ執行調停対象ってさ、コミクロンみたいな常連さんが結構いるような希ガス。
前に出てきた鷹栖絢子みたいに特定の執行委員とそりが合わないとか。
…目立つことが生きがいの死武専の暗殺者とかはしょっちゅうやってそうだな。209相手かも知れないけどw
執行部に爆弾がとどけられた話もあったっけなぁ
そりの合わない相手ねぇ……
宗介・植木あたりはボケキャラだから知らないところから恨みかってそう
美琴・ベホイミあたりは普通にいると思う
ノーチェは……ろんぎぬすのマスターとか?
騒ぎを起こす側じゃなくて、巻き込まれた側の常連としてならトラブル吸引体質な人達(上条さんとか紺若ちゃんとか)があがりそうかな
執行部の最初の話で、シャナと死武専が(だっけ?)しょっちゅう喧嘩してるっての聞いた気がする。
あとは学園都市の白井とか、同じ話だと麻帆良のコタローとか。
・・・・超電磁砲チラ見したけど、ありゃあ柊蜂の巣にしかねんな、とマジで思ったw
士郎と皆本はどっちが家事能力が上かで喧嘩になるイリヤと薫が見えたw
二次元界ラブコメ門主人公綱フラグ乱立目ハーレム科世話焼き属主夫種の必須特技だな、家事万能
世話焼き属主夫種までいけばそりゃ普通家事万能持ってんだろww
時に皆本は来るには一ひねり必要だよね。
バベルは来づらいだろうから相当胃薬必要そうだなw
>>184 予知で「次に転移する学園」を特定し、教師として無理やり皆本をそこに送り込む局長と不二子さんが見えたが、流石に色々アレなので自重する。
>>185 よく耐えた、これ皆本さんからの差し入れな
っパンツ
>>181 いやほら、白井はお姉様命なだけで見境なしに喧嘩売るわけじゃないし。
……その代わり、美琴(と自分の間)の障害になりそうなものには容赦ないけど
そういや学園世界の芸能人系の人たちって学園世界TVで活躍してたりすんのかな?
学園世界TV(笑)
そういやあ個別スレ見てて気づいたけど、今日は柊の誕生日らしいね。
…柊蓮司を祝うサプライズパーティーとか、色んな人が集まりそうだなw
パーティ結成パーティーのパーティの方の意味で。
規制解除で変なのが来ちゃったなぁ……
>>188 磯野のカニ頭アイドルとかは出たがりそうだね。
いっそ学生でドラマ作ってる話とか面白いかもな
>>190 パーティーがひらかれた!
しかしひいらぎはいそがしくてさんかできない!
>192
何かあった?<規制解除
柊の誕生日だし、世界の危機が起こってもおかしくない。
>>193 まぁ、いろいろだ。
しかし柊の誕生日なぁ……去年はある作者氏が誕生日記念書いてたけど今年はないのかなー、と言ってみる
とりあえず学園世界は大騒ぎになりそうだがなっ! 一応執行部あたりからは普通に祝われそうな気がした。
こう、せっかくの誕生日だというのにいつもどおりにどたばたしてる柊蓮司
こんな日に限って他の面子もそれぞれ忙しい
やれやれ、一人寂しく寝酒でもあおるかー、(注:彼は不良です)
と夜遅くに執行部棟に帰ってきた彼を待っていたのは小さなバースデーケーキ
それとささやかに祝ってくれる執行部の面々+α
ちょっぴりじん、とクる柊蓮司
せっかくだからとろうそくの火を吹き消そうとして気づく
『18さいのおたんじょうびおめでとう!』と書かれたチョコプレートに
うん、お約束
20歳でもいいね
> 20歳
第八世界の時間で2月過ぎても帰ってこれないの確定だから19の誕生日はとっくに過ぎてますな
アンソロノベルだと、何気にあかりんと命も卒業間近なのか……命、10ヶ月くらい寝てたのに
今日は11月7日ってことですので、ネタを作ってみました。
……ネタって割にはtxt.で40オーバーなんですがね。少しは自重しろ。
ま、そんなことはさておいてネタです。
注意:余裕のある方はテンキーもしくは電卓を用意した上で、なんかバトルっぽいBGMをご用意ください。
個人的にオススメは『○MIYA』です。
では45分ころより投下予定。
ばっちこーい!
『EM○YA』『EMIY○0』ついでに『Wars』も用意して待ってるぜ
『世界』は『認識』によって支えられている。
『境界』は『認識』によって支えられている。
都合のいいように区切りとられた世界は、『誰かの意思』によって支えられている。
では―――『この世界』を作ったのは、誰?
「へぇ、ここに来てるのはボク以外みんな大人なのかと思ってたけど。そうでもないみたいだね」
「みたいだな。お前みたいなのがいるところを見ると」
「まったくさぁ、イヤになるよね。子ども一人でよくわからないところに放り出されるとかさ」
「あ? お前ガキだってことが戦わない免罪符になる世界にいたのか。
そりゃお幸せなことで。まったく腹立ちまぎれに撃ちたくなるなこの○○○野郎」
「うわわわわっ!? ま、まずい! 危ない子だったんだっ!?」
たくさんの世界が交じり合う『異変』。
世界の群れの接合点にできた『異界』。
「そこの見目麗しいお嬢さん。神殿は悪いと思ったことはありませんか? 政治に興味はお持ちではありませんか?」
「また変なのが出た……。
あー……一応断っておくが、戦争屋に政治参画を説いて何になるというんだ、キミは?」
「いえいえ、政治に参加してほしいわけではないのですよ。
むしろ我が組織にいらっしゃいませんか、とこう申しているわけでして」
「なるほど、レジスタンス活動に参加しないかと言っているわけか。
―――残念ながら、わたしはむしろキミのような相手を潰してまわっている側でな。見つけた以上は駆除せねばならん」
「む……まぁ、かまいません。その代わりわたしが勝ったら、あなたを我が組織に連れて行かせていただきましょう」
『異変』によってできた『異界』に、意思とは関係なく集められる者たち。
対象は老若男女問わず―――しかしその選考には確かな意図が見て取れた。
「順調順調っと。―――で、おっさんが次の相手ってやつかい?」
「らしいな。何が何でも戦わなけりゃならんっていうのは、古傷持ちの俺としてはそろそろ勘弁してほしいところなんだがな」
「古傷ねぇ。俺の能力は『冷たい』から、古傷うずきだしちまうかもしれないな。先に謝っとくぜ」
「やりあわないって選択肢がないんだからひどい話だ。ま……やれるだけやるか。一手、手合わせ願おう」
彼らは集められ、そして彼らは各々の道を貫くために、己の武器を手に手に取る。
その武闘/舞踏はなんのために。
「ほう、かようなかよわい女子がいるとは……ここは危ないぞ?」
「きゃあああっ!? ち、血が出てますっ!! と、とりあえず病院に……っ!!」
「ま、待て。わたしは平気だ、それよりも今気にするべきは自分の身の安全ではがふぅっ!!」
「いやぁぁぁっ!! また、また血が、血がぁぁぁぁっ! だ、だめです! 暴れるならもう力づくでも病院まで連れて行きますっ!!」
己が願いを掴むため、己の居場所に戻るため、己の意味を知るために。
舞台(てのひら)の上で、たった一つ命を盾に、ただひたすらに踊りつくす。
「それが、心だと」
「その通りだ。美しいという言葉が漏れるのは、わたしの心が美しいと感じているから以外のなんの理由もない。
いや、心の動きというものに理由をつけること、それそのものが無粋と言えるでしょう」
「……お前の言っていることは、実に不可解だ」
「ふむ。冷たい機械人形が、生物の理を理解しようとしているのか―――美しい話だ。
お前の理解しようとしている『心』がいかにはかなく美しいいものであるか、一つ教えてあげるとしましょう」
舞台の上で踊った先に、何があるのかも知らず。
それでも彼らは前に進むためだけに、ただひたすらに思いを貫く。
「……まぁ色々あったんだよ、色々」
「ふーん。なるほど、改造人間かっ!」
「ひ、人が気にしていることを……っ! もう頭にきた、僕だって怒ることがあるんだからなっ!!」
「おぉぉっ!? あ、危ないなっ!!
うーん……俺としては真也は悪い奴じゃないと思う、というかむしろ改造人間は正義。
けどなんか怒らせちゃったみたいだし―――よし、ここはとりあえず一度落ち着かせてから話をしよう!! 武力的に!」
そして、まだ誰も知らぬ未来に待つ結末は―――
「なんにせよ、この先に行けるのは一人だけってことらしいぜ?」
「踊らされんのはゴメンなんだがな……。
まぁゲームをひっくり返すにしろ、相手に手も触れられないんじゃ意味がねぇ。となれば、やることはひとつだな」
「それしかねぇよなぁ……。結局、ここまで来たってそれしかできないってあたりが救えねぇ。
あぁ、でもちょっと本音を漏らすとな。
―――正直な話、お前とは本当に一度戦(や)りあってみたかった」
「安心しろよ、俺もだ。
単純な話だよな。強い方が先に進んで、この先でほくそ笑んでやがる黒幕をぶち倒す。
どっちが勝ってもやることは一緒だ」
「顔合わせるのはこれが最後なんだ。
だったら未練なく、遠慮なく、後悔残さず全力で―――本気で力比べといこうじゃねぇか、魔剣使い」
「そう来なくちゃな。いいぜ、始めよう。アンタとやるのは本当に面白そうだ、双剣使い」
「―――フェリタニア王国騎士 アル=イーズデイル」
「―――フリーのウィザード 柊 蓮司」
『いざ、尋常に―――勝負っ!!』
今―――戦いの幕が開く。
2D格闘ゲーム スーパーPC大戦 『rosa regulus』。
本体価格:\3,980(税込) パソコン版 ―――20009年11月7日 発売予定
『ガンドッグ・プリンセス』―――イリア・ルゥ・レグニツァ
「女子供と甘く見てると、脳天風穴確定だぜ?」
「弱いんだよ×××。ちったぁ頭に中身詰めてから一昨日出直して来な」
出展:異界戦記カオスフレアリプレイ
性別 女性 年齢 12 容姿 銀髪碧眼 出身地 オリジン・レグニツァ王国 趣味 装備の手入れ・○○○な単語の収集 主装備 重火器・ベレッタ
好きなもの アジサンド 嫌いなもの はっきりしない奴・趣味の合わない奴
キャラ詳細 始原世界オリジンと呼ばれる世界にある傭兵王国・レグニツァの女王にしてカオスフレアの一人。
一時期はネフィリムのVIPER(傭兵部隊の名称)にいたこともあり、白いドレスの上から防弾チョッキを着込んだ、硝煙の匂いの似合う女王。
現在は神王エニア三世と共同戦線を張り、オリジン代表の一人という重鎮ポジションにいながらも、お声がかかればどんな戦場にも即推参する。
今回はいきなり引き込まれた『異界』からオリジンに戻るため一人奮戦する。
特徴 スピードを生かした戦闘が得意な、飛び道具を操るアウトレンジ戦キャラ。
必殺技(ゲージ消費なし)
2タメ8+弱or強 『威嚇射撃』……ベレッタによる射撃技(弱時は一発・強時は三発)
236+弱or中or強 『ミステル仕込みの秘密のスカート』……スカート内の武装による攻撃(弱:レグニツァのぼりの打撃 中:手榴弾3つ 強:ミサイルランチャー)
263+中or強 『守護魔王』……指をちょいちょいと動かすとミステルが来る。そして攻撃して消える(中:椅子殴り 強:画面外から車で相手をはねるために突進)。
必殺技(ゲージ半分消費)
214+弱or中 『バレット・ダンス』 カットイン「開演のベルだ」「派手に踊ろうか!」
ベレッタによる乱舞系射撃必殺技。くるくる回るので『くるくるイリア』と呼ばれ、ユーザーからは親しまれている。弱は発生早く中は無敵時間アリ。
214214+強 『白銀の大樹』 カットイン「ちょっと本気出すかな」「ギアを上げるぜ」
強化技。カットイン時に白いオーラが立ち上る。通常移動が全部ダッシュになり、攻撃力が1.5倍に。また、必殺技→通常技のキャンセルが可能に。
さらに空中ダッシュが二回入力可能になる。効果時間は一分。しかしガードができなくなる。
超必殺技(ゲージ一本消費)
41236+強 『バレット・レイヴ』 カットイン「そろそろ終わらせてやる……っ!」
二挺ベレッタによる乱舞射撃超必殺技。こっちは『くるくるイリアEX』と呼ばれユーザーから親しまれている。
発生すると同時にミステルを呼び、ミステルが地下から黒い戒めを伸ばして相手を拘束。その後二挺ベレッタ乱れ撃ち。
リロードはどうしたと言いたくなるくらいの乱れ撃ちが襲う。よく見ると、打ち終わったのを投げ捨ててスカートから新たに引き抜いている。
空中発動も可能。ミステルが掴むまでに多少のタイムラグがあるためぶっぱだと逃げられやすいものの、ヒット数は全超必中最多。狙って損はない。
限定勝ち台詞(一部)
対フィン 「……ふぅ、手間取らせんな。こっちは一国背負ってんだ、覚悟がないならトランク下ろしてナップザックでも背負ってな」
対シャル 「デザートミラージュ、覚えとくよ。アンタみたいのに手貸してもらえたら助かるしね。あたしが勝ったんだから、一度くらいは言うこと聞いてくれるよな?」
『紺碧の刻印(アイスブランド)』―――上月 司(こうづき つかさ)
「兄貴のことは言うなぁぁぁぁっ!?」
「気づくのが遅ぇよ。そこはとっくに、俺の領域の中だったんだぜ?」
出展:ダブルクロス2nd Editionリプレイ:無印シリーズ
性別 男性 年齢 19 容姿 銀髪赤眼 出身地 日本・S市 趣味 バイト・兄貴をド突くこと 主装備 領域・氷を操る能力
好きなもの いい気になれる相手 嫌いなもの ウェットな感情・侮られること
キャラ詳細 雪の降る街・S市に住む少年。オーヴァードであり、UGNのイリーガルエージェントとして活躍する。
実に苦労人な属性を有しており、ちょっと目を離すと金を使い込みまくる肉親のせいで貯金残高が二桁になることはザラ。
そんな中で懸命に学費と生活費を稼ぐため、UGNにお仕事をもらって暮らしている。有能なのにボンクラと言われるあたり、多分にかわいそう。
今回は朝起きたら異界の中に引きずり込まれており、状況を把握しようと行動を開始する。
特徴 けん制から移動技まで。間合いの調整を自由自在に行うオールラウンダー。
必殺技(ゲージ消費なし)
22+弱or中 『領域調整』……一定範囲にダメージ床トラップを作る。中は範囲広め。時間経過もしくは発動時のボタンを押すことで解除される。
632+弱or強 『零度の槍』……司の前方から氷の槍を生み出す。弱は対空気味に一本、強は前方三段に向けて三本。弱は発生早い。0.5秒で消滅。
421+弱or中or強 『猫の道』……瞬間移動技。弱が半画面分前。中が半画面分前方空中。強がコマンド時の相手の正面。
必殺技(ゲージ半分消費)
236236+中or強 『怒りのツッコミ・飛び膝蹴り/ライダーキック』 カットイン「(中時)沈めっ!」「(強時)いい加減にしやがれっ!」
足元から竹の子的に伸ばした氷の柱を蹴り、蹴りかかる技。中は膝蹴り、強は伸ばした足に氷の尖った塊をつけての蹴り。叫びが魂入ってると評判。
空中で632+強 『凍る指先』 カットイン「そろそろいくかっ!」「これでもくらいなっ!」
巨大な氷柱を生み出し、地上に向けて伸ばす技。
その先が落ちたところから波紋のように氷の波が地を走る。地面に落ちた時点で氷柱は消える。氷柱にも氷の波紋にも攻撃判定アリ。
超必殺技(ゲージ一本消費)
63214+強 『氷牙の棺』 カットイン「これが―――俺の領域だ」
発動と同時に地面から冷気が吹き上がり、氷が牙のように相手に絡みついて氷の中に閉じ込める超必殺技。
エフェクト終了後、氷の柱が砕ける際にもダメージ判定がある。
『いい気になってるつかちゃんを拝めます』というPOPがついたある店ではつかちゃんが大人気とか。
無敵時間はないものの、ウリは一撃系超必の中でも屈指の発生の早さ。巻き込んでしまえば確実に決まるといっても過言ではない。
限定勝ち台詞(一部)
対シグ 「どんな硬いもんだろうと凍らせちまえばもろくなるもんだ。おっさんも例外じゃなかったな」
対レント 「俺とアンタ。氷使いとしての格は俺の方が上なんだって、ちゃーんとそのよろしい頭に刻んどいてくれよ?」
『科学の申し子』―――フィン・ブースロイド
「……決めた。僕、大人気ない大人にだけは絶対ならない」
「僕の発明はね、人の役に立たせるためだけにあるんだっ!」
出展 ダブルクロス2nd Editionリプレイ:トワイライトシリーズ
性別 男性 年齢 12 容姿 茶髪茶瞳 出身地 イギリス 趣味 機械いじり 主武装 自身の発明品
好きなもの 機械・科学 苦手なもの 科学的に説明できないこと・怖いもの
キャラ詳細 大英帝国の秘密機関・MI6に在籍しているアルファベットメンバー。
弱冠12歳にして、父親の『Q』を目指し、発明の道を邁進しながらたまにナチスの野望をくじいたりする天才発明少年。
基本的にビビリ。そして年相応の子供らしく甘いものが大好き。登場エフェクトでも大きなアイスの箱を持って出てきたりする。
どんなキャラにも敬語を使ったりしないあたりは意外と大物の風格があるかもしれない。
特徴 飛び道具を多用する遠距離砲台キャラ。
必殺技(ゲージ消費なし)
6タメ4+弱or強 『空中放電装置』……トランクが開き一定の距離に電撃を放つ。強は持続時間が長い。
632632+弱or中 『電磁網線装置』……トランクが開き電磁ネットを捲き、掴んで投げる投げ技。弱は無敵時間があり、中はネットの広がる距離が長い。空中可。
214+弱or中or強 『遠隔発雷装置』……トランクが開き白い弾が浮き上がる。弱・中・強で設置距離が違う。同じコマンドで弾をはじけさせる。
必殺技(ゲージ半分消費)
236+弱or中or強 『分子凝固装置』 カットイン「これでも食らえっ!」「よっし、これでいこう」
トランクが開きさまざまなガラクタを固めた砲弾を発射する。弱は発生早い。中・強には無敵時間アリ、強は弾速が早い。
623+強 『能力発現電流』 カットイン「本気でいくぞ―――っ!!」「僕だって、やればできるんだ!」
要はフルインストール。トランクから発生した雷がフィンの頭上にばしゅーんとほとばしって伸びる。無敵時間アリ、雷にもダメージ判定アリ。
一定(20秒間)時間トランクから出る系必殺技のダメージを1.5倍にする。持続している間はフィンの周りに白いオーラが。別にダメージ判定はない。
超必殺技(ゲージ一本消費)
41236+強 『奥の手・超電磁砲』 カットイン「奥の手解放っ!」
カットイン演出と同時、トランクが変形。巨大な砲門になって画面端までとどく極太ビームをぶっ放す。
発生がやや遅いもののトランクの変形完了まで無敵時間があり、またビームの持続時間もかなり長め。水平射ではあるが、超必性能としては悪くない。
これでフィニッシュを決めるには起き攻めが効果的。基本的には削りを目的として狙った方が扱いやすい。ていうかでないと避けられる。
限定勝ち台詞(一部)
対イリア 「こ、怖かったぁー……。でも一応英国人としてはここで女の子を放っとくわけにはいかないし、これで我慢してっ!(リアクティブアーマーを置く)」
対アル 「騎士ぃ? 兄ちゃんがぁ? ……僕の国にも騎士階級の人はいるけどさ、こんな騎士らしくない騎士はじめて見たよ」
『退魔人形師』―――山住 浄ノ進
「ごはぁっ!! ……いや、これは持病の喀血であって、今の諍いのせいではないぞ。心配なさるな」
「ふむ。異なる世に行くというのはこれほどまでに郷愁を感じさせるものであったか。……あの方はまことに心強き方だったのだなぁ」
出展 ダブルクロス2nd Editionリプレイ:ジパングシリーズ
性別 男性 年齢 24 容姿 黒髪黒瞳 出身地 日本・武蔵野(戦国時代) 趣味 吐血・馬の世話 主武装 人形
好きなもの 人形いじり 嫌いなもの 正道に背く行為
キャラ詳細 厳かなる山の神を奉じる一族・『山住』の霊威あふれる血を引く修験者にして退魔師。
元は直系嫡子であり山住の世継ぎとして育てられるも、幼い頃に神隠しに遭遇。それから極端な虚弱体質となり、跡目の資格無しと家を放逐されることに。
とはいえ、本人の術師としての知識と血統は折り紙つき。その能力を駆使して各地の悪鬼魔霊を討つ旅を続けている。
今回は急に見知らぬ土地へと飛ばされたため、その原因を究明しこの異変を解決することに尽力する。
特徴 人形による中〜遠距離戦を得意とするテクニカルキャラ。
必殺技(ゲージ消費なし)
412+弱or強 『傀儡の指先・伊』……人形が浄ノ進の手から勢いよく飛び出し、相手に張り付いてから投げる投げ技。発動までの隙が大きいが、けん制に使いやすい。
421+弱or中 『傀儡の指先・絽』……人形が赤い剣を取り出して前方をなぎ払う。弱は上前方をなぎ払うので対空向き。
216+中or強 『傀儡の指先・波』……人形が赤い大剣を取り出して大上段から多段ヒットする斬撃を放つ。中は2段、強は3段までヒットする。短いが無敵時間アリ。
必殺技(ゲージ半分消費)
632+弱or中or強 『変生傀儡・竜』 カットイン「我が業とくと見るがいい」「ごほごほっ……えぇい、くらえっ!」
人形がぐるりとその場で回り、竜になって攻撃する必殺技。
一度浄ノ進の周りを回って弱が直進、中が上方、強が上へ昇り、落ちてくる。無敵時間はないが、発動時から攻撃判定が発生する。
623+強 『変生傀儡・天』 カットイン「まことの仏をお見せしよう」「出ませい!」
人形がぐるりとその場で一回転し、巨大化する(毘沙門天っぽく)。秒数経過(10秒間)か、もしくは『傀儡の指先』を使用することでもとに戻る。
従者を使用した通常攻撃・また『傀儡の指先』のダメージも1.5倍になる。波とかかなり強い。
超必殺技(ゲージ一本消費)
63214+強 『傀儡三使・舞狂い』 カットイン「傀儡師・山住浄ノ進―――参る!」
カットイン後、人形がぐるりと一回転。三体に分身して一体が相手に突進して掴みかかり、それが成功すると残り二体が計四本の赤い剣で切り刻む。
ちなみに掴みかかる人形の判定は下段攻撃なので、しゃがみガード以外はガード不可。ジャンプの隙などを狙うとよい。
限定勝ち台詞(一部)
対ローゼ 「むぅ、やはり女子に喀血を見せるというのは肝を冷やす元か。仕方がない、気付けだけでもしておこう」
対ユース 「顔を隠すは心にやましきことがある証左。お主もその暑苦しい被り物をとれば、少しは周りが見えたのではないかな?」
『X−09』―――諏訪原 真也
「おーい。エミリアー、アイヴィー、ガブリエルー? ……まいった。今回は本気で一人、か」
「何がどうなってるんだ? 今のところはこの力のおかげでなんとかなってるけど……あまり、頼りたくはないな」
出展 ダブルクロス2nd Editionリプレイ:エクソダスシリーズ
性別 男性 年齢 17 容姿 黒髪茶瞳/白髪橙瞳 出身地 日本・暮林市 趣味 体を鍛えること・走ること 主武装 拳
好きなもの 平穏 嫌いなもの 迷惑をかけること
キャラ詳細 古代から生息する古代種のレネゲイドを身に宿した、ファントムセルに改造されたXナンバーズと呼ばれるオーヴァード実験体の少年。
日本で病気をしてからアスリートとして走れなくなった少年は、鬱屈としながらも平穏な日々を過ごしていた。
しかしいつまでも続くと思っていた日常は、ファントムセルによって一変する―――。紆余曲折を経て、彼は仲間と共に日常を取り戻すための反逆を始める。
今回妙なことに巻き込まれた彼は、なんとか仲間たちのところへ戻るべく奮闘する。
特徴 高い攻撃力で強烈なラッシュを叩き込む、白兵戦特化キャラ。
必殺技(ゲージ消費なし)
632+弱or中 『クラウチングスターター』……低い姿勢での移動技。弱は出始めから途中まで完全無敵で距離は短め、中は技の間ずっと上・中段無敵の距離は長め。
214+中or強 『バリアクラッカー』……相手を掴み、放電で相手にダメージを与えるコマンド投げ技。空中発動可。強は放電後地面に相手を叩きつける追加動作あり。
236+弱or中or強 『ライトニングフィスト』……突進技。追加入力で別ボタンの同じコマンドをいれることで3連撃までつながる。弱・下段右、中・中段左、強・中段右。
必殺技(ゲージ半分消費)
623+強 『ディスイリュージョン』 カットイン「本気で行くぞ……っ!」「終わらせるっ!」
要はフルインストール。カットイン後真也の髪が白くなって逆立ち、漆黒の外装と黒い雷がその身を包む。無敵時間アリ。
以降、移動が全てダッシュに。攻撃力が1.2倍、防御力が0.8倍になり、ガードによるダメージ軽減量が0.5倍になる。持続時間は30秒。
412+中or強 『アトミックボルト』 カットイン「落ちろっ!」「撃ち抜け!」
黒い歯車の右腕を地面に撃ちこみ、重力波と雷撃の渦を斜め上方に炸裂させる技。基本的に飛び道具だが、至近距離だと掴みも加わる。
ダメージ・ヒット数とも高く、範囲も広い。使い勝手のいい技。
超必殺技(ゲージ一本消費)
41236+強 『ブラックライトニング』 カットイン「これが、僕の力だっ!」
カットイン後、体中に激しく迸る黒い電光をまとい突貫する突撃系超必殺技。
発生が極端に早くガード不能という性能を誇る。よって、発動時に効果範囲内にいればほぼ確実にヒットする。
あまりダメージは多くはないものの、隙がないため狙って損はない。なお、ふっとばし効果もあり。
限定勝利台詞(一部)
対輪之助 「かったいなぁ……けど、生き物な以上電撃は効くだろ? そこでしびれて反省してくれ」
対シグ 「あんたを見てたら仲間を思い出したよ。お互い、早く帰るために努力しよう」
『機甲槍士(ヴァリアブル・ランサー)』―――シャル
「傭兵の仕事は戦場に赴き、そして生きて帰ることだ。つまり―――運命とやらを弄繰り回し、ここに私を呼び寄せている不届き者を潰して帰る。それが今の私の目的だな」
「…………………お嬢様。シャルは頑張っております」
出展 ダブルクロス2nd Editionリプレイ:ストライクシリーズ
性別 女性 年齢 25 容姿 金髪碧眼 出身地 欧州・ヴォルスング公国 趣味 お嬢様と過ごす時間 主武装 イノセントブレード
好きなもの ソフィアお嬢様 嫌いなもの お嬢様に近づく汚らわしいナマモノ・踊らされること
キャラ詳細 クロドヴァ公国において超人兵士集団デザートミラージュ隊の隊員をしている女傭兵。
ヴォルスング公国の軍人の家系・ベルティエ家に生まれた令嬢ながら、実家に嫌気がさして出奔し、クロドヴァの天才科学者・ソフィア博士に拾われる。
その恩義に応えるため、ソフィアのためクロドヴァのためと今日も今日とて刃を振るい、紛争の終結に向けて戦い続けている。
今回クロドヴァでの戦闘中に妙な空間に閉じ込められたため、その原因を追究している。
特徴 高機動力と多彩な間合いの技で相手を翻弄するスピード&テクニカルファイター。
必殺技(ゲージ消費なし)
22+弱or中or強 『イノセントブレード』……武器の形態を変える。武器を変更すると通常技も変化する。弱→二刀ナイフ、中→棍、強→細剣。ちなみにR開始時は棍。
214+弱or強 『とりあえず黙れ』……至近距離のみ発動可。のどもとに取り出したナイフをつきつけ掻っ切る投げ技。技後、弱はその場に離し、強は放り投げる。
空中236+弱or中 『VA タイプ:スコール』……空中発動のみ可。手に持っていた武器が消え、直後右下方に向けて大量のナイフを降らせる。(実際最大は5ヒット)
必殺技(ゲージ半分消費)
632+中or強 『VA タイプ:ボルケーノ』 カットイン「私から行こう」「砕けろっ」
イノセントブレードを巨大なハルバードに変化。振り下ろし、地に着いたところを基点にしてジャンプ。さらに振りかぶって大上段から叩き下ろす技。
ハルバードは柄にもダメージ判定アリ。強は出始めのみだが無敵時間アリ。
623+弱or強 『VA タイプ:ブリッツ』 カットイン「貫(ぬ)くぞ?」「遠慮などしないさ」
イノセントブレードを大槍に変化。衝撃波を撒きながら突貫する突進技。発生がかなり早いため、割り込み・コンボの締めなどに向く。
その代わりジャンプ中の相手には効果的なダメージは期待できないのであまり単発使用は勧められない。
超必殺技(ゲージ一本消費)
236236+強 『VA タイプ:テンペスト』 カットイン「傭兵流のもてなしだ」
カットイン後、イノセントブレードを次々に変化させながら相手を切り刻む乱舞系超必殺技。
二丁ナイフで連撃・トンファーで連撃・二刀ロングソードで串刺し風に二撃・大剣にして二撃・斧にして浮かせ、自分も跳んで最後に槍で上から串刺し。
発生はやや早めだが、無敵時間がかなり短いのでラッシュ中に狙うのがよきかな。ちなみに、技名の『VA』は『Variable Arms 』の意。
限定勝利台詞(一部)
対トラン 「わたしの勝ちのようだな。キミの国がどこかは知らないが、今更仕える相手を変える気はないのでな。諦めてくれ」
対ローゼ 「お、お嬢様を見ているようで手を上げづらいな……も、もし? お嬢さん。手加減はしましたが、動けますか?」
『爆弾持ち神官』―――シグ
「くっ、ヒザが……」
「若いのに諦めが早いな。あんまり誉められたもんじゃないぜ?」
出展 アリアンロッドリプレイ:無印シリーズ
性別 男性 年齢 30 容姿 黒髪黒瞳 出身地 エリンディル 趣味 妖精との戯れ・失敗をヒザのせいにすること 主武装 メイス・拳
好きなもの ドロップ品 苦手なもの ウマが合う上司
キャラ詳細 クラン=ベルの四英雄と呼ばれる冒険者の一人。有角族のドゥアンで、アコライト。
現在はある街で、神官業と無茶をする上司の護衛役をしている。もとはエリンディルで名を馳せた戦士だったが、現役時代の負傷によりアコライトに転職。
近年クラン=ベルで、ある少年の作ったギルドに加入し―――『クラン=ベルの四英雄』というあだ名を得るにいたる。
今回、妙なことに巻き込まれたため打開策を探りだす。
特徴 一撃のダメージが大きい接近戦高火力型。
必殺技(ゲージ消費なし)
4タメ6+弱or強 『ホームラン狙い』……取り出したメイスで相手を打つ。タメ可。
22+中 『プロテクション』……前方に光の盾を作る。盾に触れた遠距離攻撃を無効化する。持続時間は0.5秒。出し始めと終わりに無防備な時間がある。
236+中or強 『妖精で鍛えた肩』……至近距離のみ発動可。相手を掴んで思いっきり画面端に向けてぶん投げる。
必殺技(ゲージ半分消費)
214+弱or強 『モンクフィスト』 カットイン「ありがたーい拳だぜ?」「ぶっ飛びな!」
拳での三連撃。とりあえずがすがす殴る技。結構発生早い。割り込みにメインに使っていくといい。
1回転+中or強 『縁の下の力持ち』 カットイン「いい加減に、しろぉぉぉぉっ!?」「そろそろヒザが……」
掴んで肩車状態に持っていき、ジャンプして背骨を砕いてから放り投げる正義超人的な感じの技。
中は出始めにある無敵時間が少し長めで、強はボタン長押しでつかみ時間延長。それぞれ割り込みとガード崩しに有意。
236236+強 『魂の連撃』 カットイン「これが最後だ……っ!」
カットイン後、スーパーサ○ヤ人的なオーラを吹き上げて殴りかかる超必殺技。
左→右→スレッジで下に叩き落してから掴んで画面端に向けて投げる。ダウンがとれるので、技後に有利な位置で始められる。
位置取りに苦労するシグ的にはありがたい技。超必だけど。
限定勝利台詞(一部)
対上月司 「ん、もう終わったのか? お前さんご自慢の『領域』とやらは、俺の古傷をうずかせることもできなかったらしいな」
対浄之進 「人形使い、なかなか面白いもんだったぜ。よければカナンの祭りにでも来てくれや。もうかるぞ」
『ダイナストカバル極東方面支部長』―――トラン=セプター
「そこのあなた。神殿は悪いと思ったことはありませんか? 政治に興味を持たれたことは?」
「うぅむ、ぜひとも我が組織に来ていただきたい方だ。どうです? 今なら携帯大首領が3色セットでついてきますよ?」
出展 アリアンロッドリプレイ:ルージュシリーズ
性別 男性 年齢 製造から数年あたり 容姿 茶髪黒瞳 出身地 エリンディル 趣味 組織の拡充 主武装 体に仕込まれたギミック・精霊魔法(地属性)
好きなもの 自分の所属組織・大首領 苦手なもの 神殿・社会的権力者
キャラ詳細 エリンディルにその名をあんまり轟かせない悪の秘密組織・ダイナストカバル極東方面支部長。
『ご近所付き合いを大切に』『地域に愛される組織』をモットーとした悪の秘密組織(というか、神殿への反抗勢力)であるダイナストカバルの大幹部。
……なのだが、あまり威厳はない。むしろ腰は低い。勧誘に躍起になったり、資金稼ぎに奔走したりする。しかし改造技術は本物。優秀な魔術師である。
今回目が覚めたらなぜかよくわからない空間にいたため、なんとなく新たな地で組織の戦力を増やすため地道な努力を始める。
特徴 相手の突進を防ぐ技を多く持つトラップ系テクニカルキャラ。
必殺技(ゲージ消費なし)
236+弱or強 『指がシャコっと開きます』……指先から多数の石つぶてを発射する。牽制技。
4タメ6+中or強 『布団干しに便利です』……持っているマジックロッドに魔法を付加、フルスイングする技。弱と強で軌道が違うため、場面に応じて使おう。
空中412+中or強 『落石にご注意を』……空中から岩の塊を降らせる技。対空対応されても立ち回り的にあんまり不利になりづらいので便利。
必殺技(ゲージ半分消費)
623+弱or中or強 『帽子かけができます』 カットイン「では……っ!」「そこ、危ないですよ?」
ブースターロッドを振り、地面から岩でできた槍を生やす魔法。一定時間で消滅する。
弱は発生が早く、中・強は多少の無敵時間があり、高くまで伸びるため飛び込みのけん制向き。また強は、槍が前方にしばらく進んでから消える。
214+強 『食材調達に使います』 カットイン「痛いですよ?」「危険物通りまーすっ!」
魔法陣を前面に展開し、地面に波紋を連続で発生させる技。魔法陣にも攻撃判定アリ。トランが使う技の中では発生が早い。割り込みが期待できる。
超必殺技(ゲージ一本消費)
63214+強 『銀の腕、解放』 カットイン「そろそろお終いです」
カットインと同時にジャンプし、画面前方・跳んだトランの斜め下方・画面下方に大きな魔法陣が発生。魔法陣から銀色のビームを発射する。
発生は遅いが、ほぼ画面全体を覆う攻撃判定が出る。ガード不能技。なんだか知らないけどこれだけがまともな技名だったり。
演出としては左腕の銀の篭手がカットイン直後にピカーって光り、右手の本がばらばらページめくれます。
限定勝利台詞(一部)
対シャル 「では宣言どおり、我が組織に来ていただきましょう。お喜びください大首領、我がダイナストカバルに有望な新人が加入ですっ!」
対上月司 「どうです? 我が組織に下っていただければ三食は保障します。えぇ、今なら洗剤に改造保障に死亡保障もついてきますよ?」
『薔薇の巫女を守る杖』―――レント=セプター
「我が生命と存在の全ては、すでに捧げるべき相手がある。お前に渡すべきものなど、この身のどこにもありはしない」
「……不可解だ。キミの言っていることはわたしの中のデータに合致しない」
出展 アリアンロッドリプレイ:ルージュシリーズ
性別 男性 年齢 製造から一年少々 容姿 白髪紫瞳 出身地 エリンディル 趣味 娯楽……不可解だ。 主武装 杖・精霊魔法(水属性・氷)
好きなもの 自分の所属組織・大首領 苦手なもの 神殿・情緒面の理解
キャラ詳細 エリンディルにその名をあんまり轟かせない悪の秘密組織・ダイナストカバルの最新式人造人間。
設計時より薔薇の巫女と呼ばれる少女の護衛兼彼女にまつわるある事件を収束させることを目的として作られ、またその任務の遂行が至上命題とされている。
現在は、大事件を経て新生した『ネオ・ダイナストカバル』の構成員でありながら、薔薇の巫女の少女のお供として一冒険者として各地を回る。
再起動にあたり記憶領域にない空間に一人取り残されたため、己の主君を守るために彼女を探してまわる。
特徴 全間合いを冷静に掌握する万能的キャラクター。
必殺技(ゲージ消費なし)
214+弱or強 『コード:0021』……杖の頭の部分に氷を張りつかせ、大鎌にして斬りかかる技。怖い。
至近632+弱or中 『コード:5496』……コマンド投げ。杖で触れた先から氷柱に閉じ込め、そこから杖でフルスイングしてぶっ叩いて壊して飛ばす。……投げ?
236+弱or中or強 『コード:1101』……移動技。要はヘイスト。弱はフェイント、中は前方画面4分の1くらい、強は画面半分上空に転移する。
必殺技(ゲージ半分消費)
412+中or強 『コード:6092』 カットイン「2番 制御機構(ロック)、解放」「パターン29に移行」
空中発動可。氷の槍を水平に撃つ。弱は予備動作が少なく、中は発生と弾速が最速、強はダメージは多いが発生遅い。
空中だと弱が斜め下80度、中が水平、強が三本の氷の槍が角度違いで飛んでくる。
623+強 『コード:4826』 カットイン「4番 制御機構(ロック)、解放」「パターン03を再現」
氷の翼を杖から生やして掲げ、斜め45度方向に氷の矢を放つ。一発当たれば12連発の氷の矢が襲い掛かる。最終的には相手を凍らせるため連続技に向く。
超必殺技(ゲージ一本消費)
63214+強 『コード:9999』 カットイン「1から5まで制御機構(ロック)全解除―――銀腕、解放……っ!」
トランの超必殺技『銀の腕、解放』とほとんど同じ攻撃モーション。
ただし、トランのものと違い発生がかなり早い。その代わり無敵時間はなく、ガード不能もない。
こちらはぶっぱで使うのではなく、連続攻撃後に使うとよい。
限定勝利台詞(一部)
対ユース 「……最初から最後までキミの言うことは不可解だったが、今わたしに起きているこの形容しがたい衝動が一番に不可解。
勝利したはずなのに、なぜかその気がしない。実に不可解だ」
対トラン 「こんなところで何をしている前任者。速やかに帰投し、その部品を新たな怪人の糧と……なに? 大首領とノエルは息災か、だと?
大首領も奥方も、継承者どのも、ついでに旅の連れも元気にしているが……なんだその表情は。不可解な奴だ」
『フェリタニア王国第一騎士』―――アル=イーズデイル
「なんなんだろうな、この嫌な予感は……」
「うるせぇよっ!? こっちだって好きでやってんじゃねぇっ!!」
出展 アリアンロッドリプレイ:サガシリーズ
性別 男性 年齢 21 容姿 赤毛琥珀色の瞳 出身地 アルディオン大陸・メルトランド王国 趣味 修行 主武装:長剣による二刀流
好きなもの 約束を守ること 苦手なもの 犬的な生物・無条件の信頼
キャラ詳細 アルディオン大陸に近年新しくできた国・フェリタニア王国の第一の騎士。
もとはメルトランド王国の武器屋に生まれた少年だったのだが、ひょんなことから『剣聖』と呼ばれた剣士・テオドールに師事する。
その後、なんやかんやあって一人で放浪していたら、現フェリタニア女王ピアニィよりなんやかんやで騎士叙勲を受けることに。
この度はなんとかフェリタニアに帰るため、まずは情報集めに動き出す。
特徴 当身系技を持つ接近戦キャラ。自分の間合いに取り込んでがんがん揺さぶれ。
必殺技(ゲージ消費なし)
214+中or強 『流水の極意:崩点一閃』……剣を交差させてその場に身構える。動作中に攻撃を受けるとガード不能技で反撃する当身系技。反撃中は完全無敵。
236+弱or強 『波紋を描く』……二連斬り。一段目が下段、二撃目が中段。強のみ三撃目が発生(これも中段)。ガード崩しに有効。
623+弱 『渦潮の目』……移動技。移動中は上中段無敵。距離は大体画面四分の一程度。
必殺技(ゲージ半分消費)
412+中or強 『間欠泉』 カットイン「飛べっ!」「受けろっ!」
突進から下段判定で相手を打ち上げ、自分もジャンプしながら下から上へ五連撃。ガード崩しからの連撃→ジャンプ攻撃につなげられる。中は発生早い。
632+強 『流水の極意:流道変節』 カットイン「くらえっ!」「賭けてみるかい?」
少し特殊な必殺技であり、当身技。コマンド受付後すぐにカットインが始まるわけではなく、両腕をだらんと垂らした状態になる。
相手の攻撃が当たるとカットイン発動し、衝撃波を発す斬撃を8連撃した後、(遠距離でも)相手をすり抜けながら一閃する。ほんとにヤな相手である。
超必殺技(ゲージ一本消費)
236236+強 『憤怒の神剣』 カットイン「そろそろ、終われ……っ!」
カットイン後、背中から銀光あふれる二本の剣を抜き放ち、十字の軌跡を描く斬撃を放つ(二発だけど)一撃系必殺技。
ガード不可。その代わり発生までに少し隙アリ。無敵時間はないため、あまり至近距離だと潰されることも。連続技中に使うのは少し危ういかも。
なお、斬撃は剣がそのまま当たり判定でなく、光の軌跡として長く伸びた部分までが当たり判定。アルにしては遠くまで届く攻撃。
ヒット数は少なく、しかも起き攻め・浮かせて落とす向きではあるがかなりの高威力。うまく狙おう。
限定勝利台詞(一部)
対柊蓮司 「これまで我流って言ってるやつにはロクなのがいなかったから、そんなもんなんだと思ってたんだが。
なかなか面白かったぜ。できるならまた、派手にやりたいもんだ」
対イリア 「……アレか。最近の姫とか女王とかって連中は戦う力がないといけない風潮でもあんのか?」
『神曲楽士事務所所長』―――トウヤ=ローゼリエ
「人間怖い人間怖いっ……、みんなのところに帰りたい」
「仮面仮面っ! わたし仮面がないとうまくしゃべれないんですよぅ〜〜っ!!」
出展 ポリフォニカRPGリプレイ
性別 女性 年齢 19 容姿 桃髪紫瞳 出身地 将都トルバス 趣味 仮面を被ること 主武装 単身楽団による精霊攻撃・近くにあったもの
好きなもの 平穏 苦手なもの 母親・目立つこと・強引な人・見合い相手
キャラ詳細 名家・トウヤ家の娘にして、弱冠19歳で神曲楽士事務所の所長を務める才媛。
……なのだが。対人恐怖症がヒドすぎて、人間の前に出る時は基本的に仮面(ポリネシアン風)をつけていないとパニクるお嬢様。
そんなダメなところも多いものの、事務所の所員たちとは深い絆を結んでいる。また、能力だけ見るならば間違いなく一線級の神曲楽士である。
トルバスに戻るため、仲間のところに戻るため。今回テンパりつつも頑張る。
特徴 飛び道具とけん制技を多く持つ、相手の動きに合わせた柔軟性あるキャラ。
必殺技(ゲージ消費なし)
214+弱or強 『お、お茶ですっ!』……どこからかお盆に載せたお茶を出そうとして放り投げる技。弱はティーカップのみ、強はお盆とポットも飛ぶ。
至近236+中or強 『ち、近寄らないでください……っ!』……見合い相手を思い出し、一本背負いする投げ技。人間追い詰められると恐ろしい。
22+弱 『ハンバーガーおいしいなぁ』……現実逃避しながらハンバーガーをかじる。ゲージが一割上昇する。
必殺技(ゲージ半分消費)
412+中or強 『と、とりあえずこれでっ!』 カットイン「こ、怖いよう……っ」「が、頑張りますっ」
クラリネットの単身楽団を取り出し、吹いて出た下級精霊が突進攻撃する。
中はボウライが後ろから前に向けて飛び出して相手をはねる。強は雪崩の如く上から降ってくる。ジャンプで突っ込んでくる相手に有意。
236+強 『ごめんなさいっ!』 カットイン「痛いと思いますっ」「うぅ、ごめんなさい……っ!」
どこからか応接用の椅子を取り出し、がんがん殴る技。最大で4ヒットする。椅子は理想的な凶器です。
超必殺技(ゲージ一本消費)
63214+強 『神曲楽士、ですから』 カットイン「信じてるよ……っ」
カットイン後、クラリネットの単身楽団を展開。神曲を奏でて画面外から次元を超えて契約精霊による精霊雷を召喚するビーム系超必。
画面外上方からローゼの目の前に向けてビームが着弾。そのまま着弾先が前方を薙ぎ払うように移動していく。
発生はそこまで早くないものの、開始から終了まで完全無敵。隙がないのは大事。そして次元を超えた絆の強さを見せてくれる素敵な技である。
限定勝利台詞(一部)
対浄乃進 「わ、わたしの勝ちですっ!! おとなしく病院に行ってもらいますからねっ!? ……そ、そういえば病院ってドコ―――っ!?」
対輪之助 「あの、あなたの契約精霊がその鎧になったりするぐにょぐにょしてる人なんですか? え、違う?」
『美しき仮面のプリンス』―――ユースディール=ウィート
「―――美しい」
「戦うしかないというのなら……せめて、華やかに送らせて頂きましょう」
出展 セブン=フォートレスリプレイ:ラ・アルメイアの幻砦シリーズ
性別 男性 年齢 謎 容姿 金髪蒼瞳 出身地 第3世界・月都ヴァリディア 趣味 紅茶 主武装 ゲボクによる針攻撃
好きなもの 美しいもの・はかないもの 苦手なもの 無粋な行い
キャラ詳細 元聖金姫配下のゲボクにして、第一世界勢力に加担する仮面の神姫の青年。
とりあえずいつも薔薇を持ち、とりあえずゲボクに紅茶をださせ、とりあえず「美しい」と言って登場する謎過ぎる変態仮面王子。
一見かなり現実離れした服装と行動をするものの、一応常識は持ち合わせているようでまともな行いをする。変人で常人、奇人で貴人。
目を閉じる前の記憶がなく、この場所がどこであるかもわからないため、美しいものを探しつつ出会う相手出会う相手に状況をたずね歩く。
特徴 多彩な飛び道具と他キャラにはないクセの強い技が持ち味。不利な状況からでも一発逆転を狙える。
必殺技(ゲージ消費なし)
214+弱or中or強 『漆黒の針』……ユースの影からにょろんと生えたゲボクが針を投擲する。ゲボクが出る時間ラグがあるが、弱は弾速早く、強のみ無敵時間アリ。
236+弱 『風切の音』……移動技。マントを翻しつつ完全無敵で画面4分の1程度移動する。
623+中or強 『衝撃の波』……漆黒の針と同じように影からにょろんとゲボクが生え、針を振って地面を走る衝撃波を放つ。強は2連続。ラグは漆黒の針より短い。
必殺技(ゲージ半分消費)
412+強 『下僕の盾』 カットイン「いけ」「お前の忠誠を見せよ」
目の前にゲボクが盾のようにわらわらと集まってスクラムを組み、ユースへのダメージをなくす。持続時間は2秒間。めくられると厳しい。
一撃系超必なら、うまくすればノーダメージにすることすら可能。カットイン後に入力しては間に合わないものの方が多いが。
空中214+強 『殺意の棘』 カットイン「やれ」「薔薇には棘があるものだ」
空中で三体のゲボクがユースの周囲を囲み、大量の黒針を射出する(最大ヒット数は15)。ゲボクにも攻撃判定アリ。無敵時間こそないが使い勝手よし。
超必殺技(ゲージ一本消費)
41236+強 『終焉の黒』 カットイン「そのはかなさ―――美しい」
カットイン後、ユースの周りから沸いた5体のゲボクたちのうちの一つにでも触ると(ガードでも)発動する半当身系超必殺技。
5体の下僕が敵を囲んで4本ずつ黒い針を放ち、最後の大きな針でゲボクが相手を串刺しにする、当身系なんだか乱舞系なんだかよくわからん技。
無敵時間はやはりないが、飛び込んでくるのを狙うと5体のゲボクから逃げるのはほぼ不可能。狙いどころが肝心です。
対レント 「さて。わたしの話は理解できたかな? 表情に乏しいからよくわからんが……まずは心の訓練よりも、表情を動かすところから始めた方がよさそうだな」
対柊蓮司 「下がっては這いずり上り、下がっては這い上がる。
その生き方は美しいあり方とは言えんが、確かに評価に値するものだ。わたしが太鼓判を押そう」
『ご近所ヒーロー・リンカイザー』―――橘 輪之介
「勝てないヒーローリンカイザー、お呼びとあればすぐ参上っ!」
「……よくわからんが、とりあえず敵かっ!」
出展 ナイトウィザード2ndリプレイ・愛はさだめ さだめは死
性別 男性 年齢 19 容姿 茶(赤系)髪青瞳 出身地 日本(おそらくは東京) 趣味 正義の味方 主武装 己の肉体(関節技)
好きなもの 正義・(客観的に見るならば人道的に)正しいこと 苦手なもの 頭を使うこと
キャラ詳細 バカ。脳みそスライムとかいうライフパスを持ってるくらいのバカ。しかしかなりの美形。そして正義の味方の勝てないヒーロー。
すでに名前よりもリンカイザーというヒーローネームの方が有名になってる、ナイトウィザードリプレイで一番有名なバカでヒーロー。
勝てないヒーローというのは攻撃系の技をほとんど持たない盾系キャラゆえ。でも『誰かを守る』ってのはヒーローの意義でいうならぴったりだから不思議。
なんとなく朝起きたらよくわからないところにいたため、とりあえず困っている人を助けよう! と走りだす。
特徴 動きは遅いが体力は全キャラ中1・2を争う。投げキャラらしく間合いをうまく詰めるのが鍵。
必殺技(ゲージ消費なし)
623+弱or強 『リンカイザー・ラリアット』……突進技。弱は発生に無敵アリ、強は相手を横方向に吹っ飛ばす効果アリ。弱は割り込みに使っていこう。
空中214+中or強 『リンカイザー・フランケンシュタイナー』……空中から地上の相手を狙って急降下、足に挟んでバク宙しながら叩きつける投げ技。ガード不可。
至近412+弱or中 『リンカイザー・飛びつき腕ひしぎ』……かなりすばやく飛びついて相手の腕関節を極め、ダウンさせるコマンド投げ技。あと見た目非常に怖い。
必殺技(ゲージ半分消費)
236+強 『リンカイザー・空気投げ』 カットイン「おぉっ、できた!」「飛べぇっ!」
このゲームでは彼しか使わない当身投げ。グラフィック上は触ってないように見える。なんでこんな高度な投げ技を彼が使えるかは謎。
一回転+強 『リンカイザー・ブレーンバスター』 カットイン「砕けろっ!」「でぃやぁああっ!」
相手を掴み、ジャンプして高々と相手を逆さにしたあとホールド。頭から叩き落す投げ技。なんでこんな高度な以下略。
たぶん前日にプロレス中継とか見てたんだと思うよ! 思うよ! しかし容赦ない攻撃である。発生が投げ技にしては異様に早い。連続技の締めに使おう。
超必殺技(ゲージ一本消費)
63214+強 『リンカイザー・フェニックス』 カットイン「これで最後だ―――リンカイザァァァ、フェニックスっ!!」
カットイン後、拳を突き出して炎を全身にまとい、地面を滑るように高速で突貫して画面外へ一度消え、往復して戻ってくる突進系必殺技。
発生は遅いがガード不可、攻撃終了まで無敵時間アリと割り込みぶっ放し可能なあたり、意外と高性能な技である。
1突進につき最大2ヒットする。威力もそこそこ高い。投げキャラのくせに超必突進とかどうなんだとかは言わないほうがいい。
限定勝利台詞(一部)
対真也 「よっし、俺の勝ちぃ!! そんなわけで一緒にヒーローユニットやろう、真也!」
対フィン 「いい腕してるなぁ。な、俺んとこで博士やらないか? きっとフィンなら変形合体ロボットとか作れるって!!」
『下がる男』―――柊 蓮司
「なんで俺はこんなとこで初対面の奴にまでフルネームで呼ばれなきゃならんのだっ!?」
「絶対今日こそは登校してやると思ってたのに、またこんなかよぉぉぉっ!? あと下がるって言うなっ!!」
出展 ナイトウィザードリプレイ……とあとその他もろもろ。
性別 男性 年齢 17 容姿 茶髪黒瞳 出身地 日本・秋葉原 趣味 ツッコミ 主武装 魔剣
好きなもの 猫(とりあえず撫でるくらいは好きな模様)・魔剣・学校 苦手なもの 登校を邪魔する相手・目の前で泣かれること
キャラ詳細 おそらくは世界で一番有名な魔剣使い。とりあえず下がる。そんな不幸高校生。
ミッションごとになにか下がる謎のさだめを背負っているため、ついたあだ名が『下がる男』。
その実、優秀なウィザードでもある。特に戦術思考と思い切りの良さに定評があり、何よりも彼の諦めの悪さを知る相手は皆、口をそろえて『バカ』と呼ぶ。
目が覚めたら謎の場所にいたため、いつものことかと思いつつため息混じりに世界の出口を探す。
特徴 使い勝手のいい技が多い中〜近距離戦型。ガンガン攻めろ。
必殺技(ゲージ消費なし)
623+中or強 『翼を落とす』……斜め上方を斬る対空系技。空中ガード不可。中は発生が極端に早い。強は多少遅いが上段に無敵判定アリ。
236+弱or強 『風を巻く』……エア・ブレードで風の刃を出す遠距離攻撃技。ただし画面3分の2程度で消える。けん制用技。弱と強の違いは弾速。
214+弱or中 『角を折る』……空中可。地上だと小さくジャンプしながら前から下へ向かうようにぐるんと一回転しつつ斬り下ろす斬撃。ダウンさせられる。
必殺技(ゲージ半分消費)
412+中or強 『芯を灼く』 カットイン「燃えろっ!」「いけぇっ!」
突進技。エンチャントフレイムで炎をまとった魔剣による下段の横薙ぎが当たると、逆からの横薙ぎ、上への斬り上げの三連撃になる。
ガードされるとその後のモーションがキャンセルされて隙ができるので、ラッシュ中に使用するのがベター。最終段まで当たると浮くのでさらに繋がる。
22+強 『命を分ける』 カットイン「頼むぜ……っ」「いくぞっ」
要は生命の刃。強化技。魔剣の刃の部分を撫でるモーションで、直後魔剣を前方に薙いで血払い。HPが序々に減るが、攻撃力が軒並み1.75倍に。
また、一定の技の技後硬直が消えるものもある。超前のめりな柊らしい技。モーション中は完全無敵。
超必殺技(ゲージ一本消費)
41236+強 『魔器解放』 カットイン「これで終わりだっ!」
カットイン後、爆風と爆光を巻き上げる魔剣を担ぎ、振り下ろしながら解き放つ意外にも飛び道具系超必殺技。
画面端まで光の渦は届くものの、ダメージが高いのは魔剣の部分。魔剣はガード不可。強化込みで根元から全段ヒットした場合、全超必中最大ダメージ。
発生はやや遅めであるので、ダウン復帰もしくは浮かせた相手に掠めるように叩き斬るとよい。
限定勝利台詞(一部)
対アル 「こっちの勝ちだな。しっかし、思ったより二刀ってのは厄介だ。俺の相棒はこいつだけだけど、色々勉強になった」
対真也 「重いわ痺れるわ、厄介な奴だよなぁお前も……。これで雷と同じ速さとかだったらさすがに手がつけられる気がしねぇよ」
217 :
おまけ:2009/11/07(土) 18:16:37 ID:3B5U4fQm
製品版と同日発売! キャラクター追加パッチ1・2も見逃すな!
『追加パッチ1:ゆかいな仲間たち』\1,500(税込)
追加予定キャラクター
・『ポンチな吸血傭兵』……ノーチェ 「わたくしだけハブはないでありますよー!」
・『最強三下魔弾射手』……ベネット 「げ、げげぇ―――っ!? なんであっしがここにいるでやんすか―――っ!!」
・『作られしレネゲイドビーイング』……グレムリン 「……この面子の中にボクがいるっていうのは、若干納得できないね」
『追加パッチ2:バージョンアッパーズ』\1,500(税込)
・『X−01』……諏訪原 昌喜 「こんなところで何してるんだ? 道にでも迷ったか、真也」
・『剣聖』……テオドール・ツァイス 「知らないうちにデカくなりやがって。……じゃ、中身もデカくなったか確認してやろうかね」
・『復活の魔剣使い』……柊 蓮司(ウィッチブレード仕様) 「出番だ―――それじゃあ行くか、相棒」
そんなわけで嘘です(挨拶)。
間違えました、どうも、夜ねこです。いや、嘘なのは確かなんですけど。
えー、今回は日付的な記念モノです。
去年は個人的には中途半端に終わってしまったので、今年こそはリベンジをとネタをこれでもかと言わんばかりに詰めこんでみました。
柊の口上の相手は誰にしようかなぁと考えて、某キャラスレ行って『一番対戦を見たい相手』を聞いてみたら双剣士が一番人気だったのでこうなりました。
実は10月頭には想定量完成してたのに記念モノだからと待機させてたら、一ヶ月で倍の量になってた不思議。
以下Q&A。
Q:あれ? 柊の超必って戦艦の一斉掃射でしょ(笑)(笑)?
A:(笑)えねぇ―――っ(伊賀ずきんネタなど誰がわかるというのか。)! ……いやまぁ、ネタは置いておくとして。
戦艦のキャラが見たい方は『追加パッチ4:-Session Crusher-』\1,500(税込)<発売未定>の完成をお待ちください。
なお、他追加パッチの同時発売予定『追加パッチ3:-American Ghost-』\1,500(税込)、『追加パッチ5:-Anima socius-』\1,500(税込)もお買い逃しなく!
Q:おまけ追加キャラパッチの方に王子製キャラじゃない奴いるよね。
A:諏訪原父とベネットについては言い訳できません。数合わせのネタだと思っていただきたい。
一応追加2の方は諏訪原父じゃなくて宮沢父にしようかとも思ったんだが、さすがに本編ネタに宮沢家が出てないのに出せませんでした。
あれ、柊外して宮沢父入れればパッチ名『親父ーズ』にできたんじゃね? とかそういうことは気づいても言っちゃいけません。テオ親父違うテオ。
Q:シグとかリンカイザーとか攻撃手段ないのにどうして参戦してんの?
A:格ゲー補正ナメちゃいけません。補正かかればただのメイドが吸血鬼フルボッコしたり、ただの学生が世界最強決定戦に出て優勝できたりするんですよ?
Q:コウちゃんと日向出ないのなんでー?
A:日向は戦闘するところがうまく想像できんかった。
コウちゃんは……なんつーかね、うまくキャラ立てできなくって白旗上げた。スマン二人とも。
とまぁ、そんなわけで解説。
基本骨子に格ゲーの攻略ガイドを二種類4冊、外殻に各キャラ出演リプレイ全種、出力に夜ねこ的妄想。
そんな感じの一発ネタ。
一応日付記念だったのだけど、出来上がってみればまったく関係ないものになってるというふしぎーな代物。よくあることだけどなっ!
ちなみに、数字の意味がわからない方はテンキーもしくは電卓をご用意ください。
要はその方向にレバー入れもしくは十字キーを押すということです。格ゲー興味ない方にはあんまり面白くないものになっちゃいまして申し訳ないです。
最後の最後でさるさんとかねー。もうほんとさる、お前今日川原まで来なさい。ガチで殴り合ってやんよ……っ!
ではレス返し。全て前スレのです。
>>413 あざーす。向こうも読んでくれたなら嬉しい。
じゅんいっちゃんの妄言見ていつか書いてみたいなぁと思ったけど、正直な話ふっつーに書くと半年くらい書き続けそうな気がした。
そのため嘘予告風味に味付けしてみました。いかがだったでしょうか。
>>414 コンボ……まぁ、今回は王子パーティならぬ王子パーティーなわけですが。
あや、チハたんって言うと戦車思い出す方でしたか。失礼しました。
>>415 名前も出てない時に支援でヤエさんだとバレてたことでちょっと自分の伏線書きの下手さにヘタレたあとだったので、ちょっと嬉しい感想でした。むしろあざーっす。
うーん……矢野俊策が矢野俊策と共闘したり、ライバルと認め合ったり、助けたりというイタい光景を書いてばかりの自分はどうすればよいのやら(苦笑)。
>>416 て、テレーズたん? うわやめてやめてやめてふくろうこわいふくろうこわいいたいいたいいたいいたいいたdkajailwealy(以下血文字が読み取れないため省略
(うぞうぞ復活)ブラクラは残念ながらアニメDVD一巻しか見たことないんだよなぁ。面白かったけど。また見たい。
えーとそれから、スレ二周年記念で自分のSSを好きだと言って下さった皆様方。
夜ねこは、きっとその一言の喜びのためだけに書いてます。
本当にいつもいつもありがとうございます。感謝を。
最近はよく自分の力を試してみたいなぁ、的なことを考えることが多くなった気がします。
いつか自分の……いや、まぁ夢物語ですがねぇ(苦笑)。
他にも書きたかったが、準備期間が一ヶ月だと2作書くのが限界なんじゃよー、ということでもう一ヶ所に投下してきますー。
ではでは、そんな詮無いことを言いつつ今回はこのあたりで。
PS まとめ人の方。これまとめに入れるの大変でしょうから入れないでおいてくださいな。
うう、支援できなんだ……
>>219 これは大変良い矢野パーティー! ディ・モールト・乙!
トランさんの技名が某でず子さんぽかったりするのを始め、色々ニヤリといたしますのう
てゆーか、つかちゃん使いてー!
>名前も出てない時に支援でヤエさんだとバレてた
ごめんなさい、犯人は私でございます……普段は滅多に発動しない先読み技能が、あの時なぜかぎゅいーんとorz
>>219 超乙、発売日はいつですか? 徹夜で並んででも買います
とりあえずフィンは隠しコマンドでオールド・エスになったり
ジーンや桐生は名前だけ登場だったり
アーケードモードで条件を満たすとアルティメットと戦えたり
全てのキャラを登場させると、矢野or天を使えるようになるんですね分かります
>>219 ・・・・。
グラと2D格闘ツクールさえあれば、普通に作れるんじゃね?
【馬鹿は死ぬほど不穏当なことを言い出した】
GJ。つかちゃんで柊に挑みたい。そして負けたい。w
つまりアーケードモードのラスボスは王子がGMの時のシナリオボスか…王子がGMやったリプレイってあったっけ…?
ラスボスにやかんが出てくるのかー
>>226 萌え家電美少女の群れをちぎっては投げちぎっては投げしながらコアとなるやかんまで辿り着く、中ボス戦になるんじゃね?
イメージは格ゲージョジョのンドゥール戦。
いやほらそこはキャラによってラスボス違うんですよ。
やかんがラスボスなキャラと巨大なG天がラスボスなキャラとなんかシリアスなのが一匹いればいいんじゃねとか言ってみる
王子謹製の鬼畜ボスラッシュモードと、
コンティニューなし合計時間○○分以内で登場する隠しボス『赤毛の軍神』と
ヒュペリオンのことも思い出してあげてください…
>>229 あんなのに勝てるわけねーだろーが!?w
全キャラクターでたこ殴りしてギリギリやっと勝てるイメージしか出ないぜw
世の中には「設定上どんなことをしても勝てないはずの相手」がボスとして出てきて、
自キャラが勝利後「本気にならないうちに帰ってくれてよかった」って全キャラが言うような格ゲーキャラもいるんだから何も気にすることはない
つか、格ゲー補正ナメたらあかんよ
>>228 > いやほらそこはキャラによってラスボス違うんですよ。
> やかんがラスボスなキャラと巨大なG天がラスボスなキャラとなんかシリアスなのが一匹いればいいんじゃねとか言ってみる
234 :
233:2009/11/09(月) 12:41:23 ID:wcFcpCZD
>>233 ミスったぁぁぁ!
>>228 いっそ各キャラごとにボスがいるとか。
長瀬とかゴウラとかリシァァァルとかディングレイくれはとか
いやーやっぱボスは既存キャラじゃなくてオリジナルのがいいんじゃね? 因縁偏るし。
あんましいっぱいボスいても作りづらいだろうし……ってなんで作る前提で話してんだろ俺
裏ボスに鬼畜な強さの【絶対の主】とか居ると嬉しい
え?ボスはあれじゃないの
「創造者」にして「薔薇の戦術家」、「無限の影を束ねる王子」…クレバー矢野!
戦闘スタイルはあらゆる矢野ボスの幻影を背負ったスタ○ド使い
クロススレって名前なっているけど
結局、卓ゲに絡めて雑談したいだけなんですね
>>238 このスレの連中がそういうのばっかなのは今更だろ
今回は雑談の大本になってるネタからして卓ゲネタだがな
それが嫌いとか面白くないってなら自分からネタ振るべきじゃね?
俺も何かにつけて卓ゲネタ出す流れには食傷気味だけどさ
ならばネタ振り
学園世界でまだ出て来てないウィザードは何してんのかね?
メイン級だとジャスティスレッドとか
ジャスティスレッドはこの間、こっちでメイド喫茶やってそこそこ儲かってるっての出てなかったっけ。
あとは、鉄壁のツンとか。
>>240 既に二人もいるじゃないか
左から2番目のレッドは『休日の過ごし方/幕間01-01』で台詞が一言だけ確認できる
>>241 節子ー、それジャスティスレッド違う。ブルーアースや
そーいやどこぞで勇士郎と京介の共闘ネタ見たなぁ。どこか忘れたけど
>>232 マーベルVSカプコンでラスボスをギャラクタスにしようとしたらタイマン喧嘩で神に勝てるわけないじゃんで
マーベル側から却下された話を思い出した。
そういや式神クロス読んで疑問に思ったんだが、学園世界って明確な終わりあったっけ?
いや、俺がプレイヤーだったら学園世界を維持しようとする連中相手に『学園世界は確かにお前達の言うように、平和で楽しいのかもしれないけど……だけど!』
とか煮えたセリフ言いたいなぁ、とか妄想してねw
オレはようやく登りはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い男学園坂をよ…未完!
>>247 多分ない。
で、お前さんがプレイヤーならそりゃお前さんの卓の話だから(卓の同意を得たうえで)好きにすればよかろう。
>>247 そう言うシナリオ集を作るとおもろいかもね。
学園世界を開放するのは柊でもだれでもなく、他ならぬPCたちだ!的な。
…その場合の敵は逆に何十年も学園世界が解放されなかった結果発生した未来の「純粋な学園世界人」かな。
学園世界が途中で解放されちゃうと自分が生まれたってところから否定されるから必死に止めようとする。
性能的には複数の学園世界出展作の技術を継承したハイブリッド。年齢的にはPCたちと同じ学生くらい、とか。
>>247 以前にも同じ雑談の流れがあった気がするから前と同じような理屈を述べるが
まず式神リレーの時は、書いてる人間の中ではなく、このままではスレを占領されれと考えた人間がタイムリミットを作った。
タイムリミットが作られた時点では、なに一つ終わりに向かう兆候はなかった。
リミットの良し悪しを問う気は別にないが、作られるまではずっと続くもんだと思われていた。
次に学園世界にまだ終わりの兆候が見えない理由として、色んな作者氏が設定拾いあいながら話書いてるのに楽しみを感じてることが挙げられる
他にもこの世界がかなり間口が広いことが書き手にとって簡単にクロスできる場として便利だっていうのもよく使われる理由だな
その上で。
……別に学園世界はシェアワールドなんだから、書きたいんなら書けば?
やりたいなら崩壊モノ自分で好きに書けばいいだろ。
もちろん、他の人の設定に口出すようなことはするなよ。やりたい人は続けたいようにやるんだからさ
で、書く覚悟があるの? あるなら好きにどうぞ。
>>250 そうそう、俺も妄想したのそんな感じw
まぁ、SSにしてもオリキャラものにしかならないけどな!w
未来の学園世界……なんとも手ごわそうだな、きっと執行部とかカゲモリも敵に回るんだろうな……平和な学園世界維持するために行動してるんだし
>>251 へぇ、そうだったんだ……説明サンクス、当時の事は知らなかったから助かる
しかし言葉の至る所にトゲトゲしいものを感じるが……なんか俺の発言が不快だったんかね?
ていうかさ、最近ちょっとこのテのネタ振り話に敵意込めたレス返す奴多すぎないか?
ただの雑談じゃん。
それともSS書いてない読み専とかROM専は書いてる人間以下なんだから雑談もするなって言いたい輩がいるのか?
じゃあ逆に「書いてる人はSSだけ投下してくれればいいよ。面白かったら面白いって言うから、他のことしないでくれ」とか言われたら腹立たないか?
他にも卓ゲネタ振ることに過剰に反応したりするのも多すぎる。居心地悪いよ、正直。
学園世界はMMOみたいな印象だからなぁ
現役のMMORPGやってる人に「これいつになったら終わるの?」って質問したら、(例え本人に批判の気はなくても
「終わる」=「終われ!」=「こんなクソゲーやってられるか」と解釈される場合がある
と、考察してみるテスト
ナイトウィザードしか知らないから、他の卓ゲのネタ出されると分からん
あと正直、どんなネタ振っても脱線して他のゲームのネタ?になったり
同じようなネタの応酬になってるみたいで何か…
まー、前スレからSSの投下があんまりないみたいだから
雑談で潰してるのは分かるんだけど、結局堂々巡りで見てるだけの奴にはつまんないって言うか…
板全体に荒らし/SPAMが沸いたであって、このスレ内に変なのが沸いたって意味じゃないよね?
>>252 執行部とカゲモリは基本解放には協力的だと思うよ。少なくとも邪魔はしない。
ノーチェとかむしろそのためにいるんだぜ?
…まあその解放の方法が「100人位生贄が必要な儀式魔法」とかだったら全力でつぶしにくるだろうけどさ。
>>258 うん、確かに柊とかノーチェとか執行部の個人は協力とかしてくれるかも、と俺も思う
でも俺の妄想では、学園世界を解放しようとしてるキャラクターに敵対するのは同じ学園世界の住人であり、学園世界から抜けたくないキャラクター達だと思うわけよ
で、執行部とかカゲモリって基本的に学園世界での争いとか火種とか消す役割じゃん?
だから学園世界のそれぞれの信念を持って敵対してる住人のどちらかに加担するのは違うんじゃないかと考えたわけよ
更に学園世界の住人同士の争いなら、それを止めなくちゃいけないから執行部やカゲモリは敵対しそうだなって妄想したわけ
……まぁ、単純に執行部とかカゲモリとかそういう最強が自分達の邪魔しにくるシチュエーションとか好きなのもあるけどねw
いや、学園世界はそれはそれで楽しいかもだけど、元の世界に戻りたいって考えてる方がフツーだと思うが……
大多数は家族と離れ離れなんだしなあ
いや、別の学園の人間と恋に落ちてそれを敵に利用されてるって言うシチュエーションなら
無理はないんじゃないかな?最終的には別の敵がいるわけだけど、恋人と離れたくないって言うのは
そいつ自信の意思だから利用されていると知ってもそれでも敵対するとかいうのも
あり得なくはないだろうし。要は、元の世界に戻るより優先したいことがあると考える
理由を考えるのが大切なんでは?あと、
>>260 >元の世界に戻りたいって考えてる方がフツーだと思うが
確かにそういう人間が大多数だろうけど違う人間もいないとはいえないだろう?
あくまで「普通は」戻りたいと思うのであって例外もないわけではないのだから。
>>261 ふむ、つまり
>>259のシチュエーションでその「ありえなくはない」状態を作るには
執行部とカゲモリ全員に違う世界から来た恋人がいるということでいいのかな?
>>262 いや、そうじゃなくて、敵対する大本は別の名無しキャラでもいいんだよ。
ただ、生徒同士の戦いという状況の時、一方が「学園世界を破壊する」勢力に手を貸していれば
執行部やカゲモリはそちらに敵対するだろうけど、「学園世界を維持する」目的で動いていた場合、
学園世界そのものに害になるわけではないので組織としては簡単に手を出せないんじゃないかな?
という話で、その相手側の理由の一つの例として恋愛を上げただけで、執行部側とかに恋人が
いる必要はないんだけど。そして、「学園世界を続けたい」側と「学園世界から出たい」側が
戦った場合、カゲモリは傍観、執行部は調停のために動くだろうから味方側と戦う可能性も
出てくるんじゃないかな?と思ったわけで。
まあ、そんなに深く考えてることじゃないんで気にしなくていいですよ?
学園世界から離脱する話、学園世界が崩壊する話があったって良いさ。
そしてもちろん、そのあとに普通に学園世界の話を続けたって誰も文句は言わない。
そんなもん、そんなもん。
パラレルでおk
>262
まあ異世界人の恋人なんて委員会が同じか積極的に口説くかしな…神様ピンチ?
神にーさまのは攻略中の記憶なくなるから別にピンチでもなんでもないな
さらに言えば、神様は主に駆け魂狩りとか必要にかられない限り三次元を攻略しようとはしなかったり……
危ないのはむしろ惚れ薬的なアイテムの方だろうなぁ
例のフラグメイカーズの関係者に飲ませて恋愛バランスを崩れさせれば
執行部の最大戦力であるフラグメイカーズ及びその関係者達を一時的に使い物にならなくする事も出来なくもないし
>>268 その代り攻略が絡めば執事だろうと弟子入りだろうと劇甘ラーメン試食だろうとウィザードの指揮だろうと平気でこなすんだぜ?
…そういやあ今までに学園世界で5人攻略してたってことになってたけど、一体どこの誰を攻略したんだろうな?
5人目だけは確定してるけど、他は不明だからなあ(他人事のように)。
神にーさま、攻略対象の記憶は消えるけど、ソレを見ていた周囲の人物の記憶はどうなんだろうか?
外堀を埋められる、ということはありうるような気もするなぁ
原作の方での例から考えて……周りの認識も代わってる可能性や
あるいは攻略中に外堀が埋まっても、攻略直後の対象と神様に付き合う気はまるでない訳だから
「周りの勘違いだった」という感じになる可能性が考えられるな
記憶消えるから大丈夫と思ってたらその法則はイノセントにしか適用されて無かったでござるの巻
まあ、記憶は無くても恋心は残るっぽいからな。
あと、神様は自分の言っちゃった約束は守る人だから攻略した娘助けて無意識にフラグ再構築とか
学園世界で今のところ一番キャラの出てる学校と一番話に出てる学校ってどこかなー?
あ、もちろん輝明学園は除く。
とりあえずトリスティン、ザールブルグ、学園都市、北高あたりが割と舞台頻度高めな感じだな
まぁどこもどんぐりの背比べレベルなのは間違いないが
・長編に出てくる
・主要キャラが執行部などに在籍
この辺で印象は変わってきそう。
地味に光綾学園も高いな
逆に万色学園はキャラは出てこないけど名前はたまに上がるな
人数でいくなら穂群原学園もなかなかかな?
長編は学園世界機関紹介じみたものも多いから、機関に所属する「人間」のイメージが強くなるかなぁ
長編で「学校」のイメージが強いものってーとカゲモリの人の集会所なザールブルグと敵側総本山の軽子坂高校、
それからトラブルデイズの人の舞台・学園都市かな。
他の長編は毎回舞台が変わったり、むしろ違う学校のキャラ同士の掛け合いとしての側面を強く出したものな気がする
房栄はめんどかったら元就さんにお世話して貰うのがマイジャスティス(史実的な意味で
どこの誤爆?
学園世界じゃない「デュエルセイバー」とのクロスが
某所に序章だけだが投稿されているな。
大河と以蔵って立ち位置なんかがすごく被るんだよな
そういや今日は13日の金曜だが、
学園世界だとこういう時って世界滅亡の危機か何かが起きてそうだよなぁ
……さぁ立ち上がれしっと団(ォィ
13で敵…さっちんのいた世界から持ち込まれたタタリとかかな。
それぞれの執行委員が一番恐ろしいものとして具現化する。
美琴は3巻の頃の時間制限なしの一方通行で宗介はヴェノムinガウルン辺りかな?
他は今一つ思いつかん。
>>282 「その人の一番恐ろしいものが現出するという前提でタタリが発生する」という条件を設定した場合、
その前提条件の「恐ろしいと感じる事態」にも色んな種類があるから、それがどういう意味での恐怖なのか定義づけないとネタ振りにならないなぁ……
例えば御坂を例にとった場合、
「二度と戦いたくない絶望的な戦力差のある敵」って意味なら実際全盛期一方さん。
「精神的に戦いたくない(傷つけたくない)異性」って意味なら上条さん。
「一度は襲われるのを想像したことがあるが、スペック上は問題なくとも感情として手を上げられない相手」って意味なら妹達。
こんな感じ?
「強すぎてもう二度と戦いたくない相手」なのか「戦う(傷つける)ことなんか考えたくない相手」なのかでだいぶ違うと思う。
……下手すると柊とかの場合は後者はマジ致命的な可能性もある。
>>283 基本2度と戦いたくないって意味かな。
そうすると柊はディンくれはかな。どっちの意味でも。
…植木だとあれか。うっかり雑魚呼ばわりしてしまったときの鈴子とかか。
>>284 勝てる気がしねぇw<キレ鈴子
そっちならイリ美遊はバーサーカーorセイバーorアサシンか。
いや、お互いがお互いにタタリとして出るとかもかなり熱い展開になると思うんだがな
ベホイミとかエリーとかは……難しいなぁ。
ベホvsメディアとか未来ちゃんとかは……まぁ楽しくはある気がする。
ベホイミとか柊とかは「過去の恐怖を覚えるほどの強敵」を出しても危うくなるイメージが抱きづらいから、
精神的にチクチクいたぶる方が楽しいと思った
いや、柊にとっての最大の恐怖は秘密をばらそうとするくれはじゃね?
あとは、灯の料理とか、アンゼとか、卒業できなかった自分とか?
ネタ抜きで考えるなら前者はディングレイよりゲイザー(アウェイカー)とか
シャイマールあたりかな?後者はある意味誰でも当てはまるし、誰も
当てはまらない気もするけどね。
ゲイザーシャイマールルー(大人)あたりは確かに「二度と戦いたくない」あたりだろうけど柊が今でも思い出して恐怖するかっていうと微妙な気もする
出たら出たで普通にガチで殺し始めるくらいであんまり盛り上がらないというか。
……むしろタタリで本物よりスペック劣ることを幸いにそいつらサクサク片付けて事件そのものの核心に迫りにいきそうというか。
シャイマール……というか、片目が赤いトランス状態のエリスなら普通に
やりづらい相手として出せるかな。
柊が二度と戦いたくないと言えば魔王やヒロインより先にまずこれだろう
つグィード
次点
つ芳香剤
ふと思ったが、パワーダウンするなら逆にタタリを冥魔王なり裏界の魔王なりの力でパワーアップさせるのはどうだろ?
どうしても、魔王ですらない夢を喰らう者ですら世界規模だっただけに、そのままのタタリだと出来るのが街一つだからパワーバランスが悪いと思うんだ……いや、街一つでも十分タチが悪いのは承知の上だけどね?
アレ、街一つなんて設定あったっけ?<タタリ
それに秋葉がジャイアントになる時点で一概に弱体化するとゆー説もどうかなぁ……
確か共通認識を持たれてるコミュニティって意味合いで街一つだった気がするし、
タタリはそもそも人々の「噂」が具現するのであって、強力な力を持っている人間の鮮明な記憶の方が情報として強いから具現しやすい、って記述を見た気がするんだけど……
……あとなんでもかんでもクロス先の技術で強化すればいいってのは、俺的には正直美学が足りないと思うんだ
>>291 いや、設定じゃなくて原作で語られる限り最大のタタリが起こしたコミュニティで街を挙げたの
で、夢を喰らう者は段々と地球という惑星というか、世界を自分(ねがい)の世界で浸食していって世界の危機になってたけど
タタリじゃ範囲が狭いからそこまで大々的な危機にならないなって思ったわけ、確か数日過ぎればそのコミュニティ巻き込んで自然鎮火する類だったはずだし
Gについては完全にギャグ補正だと思う、あかりんチョコと同じ類だからアテにできんはず
……でも美学が足りないと言われたら、もう俺としてはごめんなさい。と言うしかねぇw
>>292 いやそもそも美学云々は俺の感覚的なもんだから謝られることではないと思うんです。単純に思考のピントが合わないだけで。
あと個人的に
>>289の方がよっぽど面白く感じられる要素が皆無だからむしろそっちとはソリが合わない気がするし。
設定上タタリは「噂という情報を共有する閉じたコミュニティを舞台として発生する」はずで、
一応噂そのものが断絶する要素のない学園世界は一つのコミュニティとして扱えなくはないと俺は思ってたから、
むしろ下手な強化受けなくてもタタリ単品でいけるんじゃね? と思ってたわけです。
んで、タタリがもともとの機能のまま対象を「コミュニティ:学園世界」にして発現するとすると、タタリを潰さないと学園世界終了だから十分世界の危機になりうるし
単純に悪夢の再現機構としてタタリの一部を使用する、ってことなら魔王の策略でもなんでもいいと思う。
要は原作のスペックでちょっと捻れば可能なことをクロス先で代用する必要はないよね。設定を都合よくつまむために融合させる必要があるなら別だけど、という話。
>>291 『街1つ』を逆手にとって地区1つごととか学園都市単位で別のタタリが現出するとかどうよ?
麻帆良&アリアドネーではサウザンドマスター、学園都市だと一方通行orアックア、アシュフォード近辺でゼロwith黒の騎士団(本物と違ってガチテロリスト)、
トリステインで狂王ジョセフ、陣代高校近辺だとヴェノムかベヒモスてな感じで。んで執行部側がうまく適材適所な執行委員を送り込むべく、奔走するとか。
タタリはズェピアの固有結界なので最終的に依代になるのは通常一人(一体)ですよ?
決定前の状態ならともかく、最終的にはそうなるらしいです。まあ、噂の根源が
集団(例えば殺人組織だとか)だった場合はどうかはわからないけど。
じゃあ噂の根源が『学園世界の敵』とかならいいのん?
元ネタ詳細は知らんから「曖昧過ぎる概念なのでダメ」とかならゴメンよ
297 :
281:2009/11/14(土) 23:56:03 ID:Qp/IGK+N
一晩経って見にきたら、スレが型月の設定議論一色になってる件について
とりあえず、誰が恐怖だとか誰が最強だとか原理がどうとかじゃなくて、
もっと分かりやすく「誰が登場したら学園世界的に面白いか?」でいいんじゃないかと思うんだ
えーと……ズェピアっていうか、「タタリ」っていうのをかみ砕いて説明すると
・人間の「不安」のカタチをとる災害じみた「事象」
・噂を媒介にして、多数の人間の「不安」の中から、より情報の濃度の濃い(力を持つ存在の強い不安だったり、大多数が抱く不安だったり)のカタチに収束する
・収束する日の夜が明けると、媒介していた不安を共有していたコミュニティはタタリに取り込まれて死ぬ
・ゆえに、不安が収束する前に「事象」であるタタリに終末を与える必要がある
って感じかな。不安がカタチになるのは噂の濃度が上がった時だから、別にその収束する日以外はバラバラにいくつかの不安が具現する時もある。
情報が曖昧だと、具体的な一つに収束しちゃうと思えばいい。
>>297 悪い、リロミスった。
もともとはその話のはずなんだけどな。
単に敵として出るのが型月お得意の設定ゴテゴテ系だったから、クロスならすり合わせのために設定の理解が必要だろうとなっただけ。
卓ゲ民だってルール知らない相手には説明するだろ、それと同じ。
もちろんルールについて説明するのはルールを理解した上でセッションするためなんだから、
ストーリーについての話は優先すべきだとも思ってるよ。
ってわけで
>>297は言い出しっぺなのでネタを振ってください
元々学園世界で13日の金曜という事で
肝試し的にJンソ風な行動をとりそうな愉快犯キャラっているだろうか的なネタ振りのつもりだったんだがなぁ…
とりあえず時期的に考えて
学園世界にいる住人たちの秋の過ごし方ってどんな感じになるかねぇ?
(食欲の秋としてお菓子研究会のスィーツが暴れだす以外で
みんな!タタリ云々で俺は設定より重大な事に気づいちまったぜ……
そもそもタタリ学生でも学校関係者でもないから学園世界これなくね?w
と、300=297です
>>299 君のレスを見て、居直り強盗って言葉が脳裏を掠めたよ
>>300 学園対抗大運動会だッ!
特殊能力使用不可な一般競技と、特殊能力使用可の特別競技で争うのだ
ダンジョンのタイムアタックとか文字通りの騎馬戦(馬以外でも可)とか
>>301 敵は学園関係者って限定すると物凄く限られちゃうからなあ。それこそ魔神皇とか位になっちゃう希ガス。
実際のSSでも侵魔の大半は学園欠片も関係ないからね。
>>305 魔神皇はハマり役だよなぁ、学園世界の敵として
侵魔や冥魔については他の狭界にワールドピース無しで現れるのと同じ現象って考えるのはどうじゃろ?
……そういや学園世界のワールドピースってなんだろ?w
GSの愛子の机とか?
10時半から投下します。
―――???
―――タリナイ
"それ"は気づいた。
―――タリナイ
今までは気づかなかった…否、思考すら存在しなかった。
―――タリナイ
新たに組み込まれた"部品"によって手に入れた自我。
そこから発生したおぼろげな思考を巡らせ、"それ"は求め、探す。
―――タリナイ
自らの不足を補う、新たなる部品。幽かに感じる、自らに近しい存在。
それを手に入れなければ、自らが満たされることはけして無い。
故に"それ"は求める。
―――タリナイ
薄皮1枚隔てた先にある世界。そこから感じる。新たに組み込まれた部品に近い存在。
手に入れなければ…"それ"は本能にも似た衝動に突き動かされ、求める。そして。
―――ミツケタ…
世界すらも越え、"それ"は見つけ出す。自らに足りない存在を。
―――ミツケタ
世界を越えた先すら見通す"それ"の目には確かに映っていた。
―――ミツケタ!
間違いない。"それ"にとって、その部品は自らに足りないものを補うに足る存在だ。
故に。
―――ミツケタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
半ば衝動に突き動かされるように"それ"は世界を超え、部品を辺りの空間ごと喰らい、飲みこむ。
部品…"それ"に足りないものを補う存在。
"それ"と同じ力を纏った…知恵と感情を持つ"巫女"を。
1柱の神と1人の巫女…そしてそれに巻き込まれた2人の姫。
彼女らを中心に、物語は始まりを告げる。
―――エヴァの茶室
とある日曜日の昼下がり。
魔人皇との邂逅より1ヶ月。
斎堂一狼はエヴァに請われ茶室を訪れていた。
「身辺調査…ですか?」
一狼の問いかけにエヴァは頷く。
「そうだ。お前が適任だと思ってな。こいつらの周りに悪魔の影がないか、調査してこい」
そして、1冊の大学ノートを机の上に放り投げる。
一見するとただの大学ノート。それを茶室のテーブルにほうりだしてエヴァが言う。
「それは私から元春に頼んでおいたものだが、ついさっき出来上がったと持ってきてな。読んでみろ」
魔人皇に関して情報収集を行っている、カゲモリ屈指の情報通の名前を挙げ、エヴァは一狼に手に取るよう促す。
一狼は1つ頷いて手に取り、パラパラとめくり、内容を確認する。
『…D−28石浜中学校、一橋ゆりえ。分類、国津神。神様で中学生。F−63菊本高等学校、神山佐間太郎。分類、魔神。同じクラスにいる家族(大天使とエリート天使と大森は除く)も神。
B−76賀城高校、御厨ナギ。分類、地母神。自らの本体である御神木から彫りだされた像を依り代に顕現した。妹が…』
それは、人物禄だった。学校名と名前、デジカメで隠し撮りしたと思しきスナップ写真と写真の人物に対する簡単なプロフィール。それがずらずらと並べられている。
老若男女多種多様(学園世界である以上、若い学生が多いのは仕様である)な人物禄には一見すると法則性も何もないが、よく見ると分類と言う項目には必ず"神"の文字が含まれている。
「学園世界で実際に肉体を持って活動している"神"のリストだ。私も目を通したが、確かお前の学校にもいたぞ。高等部3年の真壁とか言う女が天津神系の女神の転生体らしい」
魔神皇が"神"を手に入れると宣言してから、エヴァは茶々丸やタバサ、その他情報収集を得意とするカゲモリたちの協力を得て、学園世界の神について調べていた。
各学園で信仰され、時に奇跡の力を分け与える神。その力は学園世界にも等しく届く。
元の世界で1つの技術として確立され、"神の奇跡"として行使されていた力は、学園世界においても変わらず使うことができる。
(もっともこれは魔法や超能力と言った他の技術体系でも同様なのだが)
それゆえに学園世界で名を確認でき、その力を使うことができる神はローカルなものも含めれば万に届く。
文字通りの意味で八百万の神の加護を受けているとすら言われる世界。それが学園世界と呼ばれる場所である。
そして、そのことが魔神皇が狙う"神"の特定を極めて困難にしていた。
魔神皇と同じ技術を根源とする、佐藤のアームターミナルの情報を解析しては見たものの、魔神皇の狙いと直結していそうな知識は、
魔神皇が神と呼ぶ存在は7つに分類されることと、彼らの種族を決める定義が分かった程度。
そこでエヴァは一計を案じ、狙われる神としてもっとも可能性が高く、何名か存在の確認されていた『既に学園世界に顕現している神』を調べたのだが…
「…まさか100を越えるとは思っていなかった。つくづくこの世界には常識が通用せん」
実際に学校に通う生徒に教師、学校の七不思議から個人に憑いてる守護者、果ては密かに学園に封印された邪神なんてものまで。
学園世界には存在、顕現しているものだけでも3桁に達する数の神がいる。
それを1つ1つ調べて行くのは確かに骨だろう。更に。
「真偽はどうあれ『俺に戦闘(あらごと)任せた日にゃあ辺り一面血の海ぜよ?主に俺の血で』とか抜かす奴に悪魔に襲われる可能性のある詳しい調査までは任せられんが、
卑怯もホタルも山芽も魔術の方は完全に門外漢だからな。隠密の技を持つメンバーでかつ魔術の知識もある程度持っているとなるとお前くらい、と言うわけだ」
適正の無いものに任務を任せては、無用な犠牲を招く。それを防ぐべく、エヴァは他の『適正ある』カゲモリに後を継がせるつもりであった。
「なるほど…確かにそうですね」
一狼は『役に立つものなら何でも使う』と言う思想のもと、科学と魔法の技術を取り入れてきた技術体系“忍術”を使う、忍者のウィザードである。
そのためか本職の魔術師や陰陽師ほどではないにせよ魔法にも詳しい。
加えて気配を断つ白面の術を得意とするだけあって隠密能力の方もカゲモリの中ではトップクラス。いざ戦いになっても勝てないと分かれば撤退するだけの判断力もある。
適任であった。
「分りました。すぐに調査にかかります」
「ああ、頼んだ。一応言っておくが、無理はするなよ」
「ええ。分かっています。元より、僕1人でどうこうできる相手じゃない」
そして、早速調査を開始するべく茶室を後にしようとした、その時だった。
バタンッ!
荒々しい音を立てて、客室に向かう通路の扉が開かれる。
「た、大変だよ!」
そこに立っていたのは、いつものツインテールを下ろしファンシーなパジャマを着た1人の少女。
「…一体何があった、さつき?」
この時間ならいつもは完全に夢の中であるはずのさつきの様子に、不穏なものを感じ取ったのだろう。エヴァが眉をひそめ尋ねる。
「い、今杏里ちゃんの"子供"からメールが来たの!輝明学園の購買部が…消えちゃったって!」
「なんだって!?」
それにエヴァよりも早く反応したのは一狼だった。思わず立ち上がり、さつきの肩をつかむ。
『明日は葉月ちゃんの代わりに購買部のお手伝いするの。暇だったら来てくれると嬉しいな』
「今日、あそこには空がいたんだぞ!?それが、なんで!?」
「わ、ちょ、ちょっと待って!?」
狼狽が伝染し、2人して混乱していた、そのときだった。
「落ち着け!」
エヴァの一喝。2人がビクリと肩を震わせ動きを止める。
「餓鬼みたいにギャアギャア騒ぐな。まずは事実の確認が必要だ。違うか?さつき、お前の携帯を貸せ」
頷いてさつきが差し出した0-phoneを受け取り、送られてきたメールを確認する。その後、送り主の"母親"に電話をした。
「園原。エヴァンジェリンだ。メールだけでは分からん。一体何があった?詳しく話せ」
『対"人"戦であればほぼ最強。それゆえにうかつに使うのは危険』な能力であるが故に、普段はもっぱら子供たちを使った情報収集を行っているカゲモリの1人。
園原杏里は子供たちから聞いた情報をまとめ、エヴァに伝える。
「…つまり光綾学園の冒険者が入った直後に購買部ごとどこかに消えた。それで間違いないな?」
周りで固唾を飲む2人に聞かせるように、エヴァが反芻する。
「他に転移に巻き込まれた奴については、何か分かるか?」
少しだけ考え、杏里はその答えを口にする。
「そうか。購買にいた店員とその冒険者の他はあと1人…うん?」
やはり巻き込まれていたと膝を落とす一狼を無視して、エヴァは再度尋ねる。
「…本当にその風貌で間違いないな?…ならば、そいつはカゲモリだ」
そう、普段はここには近寄ろうとしない杏里は知らない。数か月前に新たに加わった、彼女のことを。
「ああそうだ。輝明学園の制服を着て手袋をはめたお下げなら、間違いない」
一狼がはっと顔を上げる。エヴァの言葉で一狼の脳裏に浮かんだのは、1人の少女。
「ライズ=ハイマー。私たちと同じ、カゲモリの1人だ」
かつて、一狼の案内でカゲモリへと加わった、すご腕の剣士の醒めた風貌だった。
―――輝明学園購買部
話は少しだけ遡る。そう。
「ら、ライズさん!?」
「…ヒメミヤ?何故、貴方がここにいるの?」
2人の邂逅から。
輝明学園購買部地下。
スクールメイズ探索用のアイテムや箒や魔装と言った武装を扱うオクタヘドロン直営のこの店は、日曜日も営業している。
最も最近は"上"の広場やバザール、オクタマーケットと言った他店におされぎみなのと主要な冒険者はもう潜り始めている時間だけあって客は他にはいない。
「ハヅキはどうしたの?」
それ故に他の人間に存在を知られるわけにいかないカゲモリたちの御用達となっているこの店で、いつもの人造人間では無く空と出会ったことに、ライズは眉をひそめる。
「実は…」
困った風の言った顔になりながら空は事情を説明する。
『弥子やリルカたちに誘われた…お願いする。私の代わりに店番をして欲しい』
基本落ち着き払った無表情である葉月が珍しく必死な表情で懇願して来たのは昨日のこと。
その手に握られていたのは『"あの"学園の名物メニューが勢ぞろい!学園世界学食祭!明日、バザールにて開催!』と書かれたビラ。
学園世界屈指のグルメとしては外せないイベントであった。
『明日は購買の店番の日。マルローネに雇われた冒険者が頼んでいたものを取りに来ると言っていたから勝手に休むわけにはいかない…けど、だけど!学食祭は明日しか無い…お願い!』
同じ人造人間でかつ自分よりも人当たりよく調整されている空ならば任せられる。
『…うん。いいよ。葉月ちゃんにはいつもお世話になってるし。楽しんできてね』
対する空にも元より断るつもりなどなかった。葉月は大切な友人だし、前にデートを手伝ってもらった恩もある。
そんなわけで日曜日の1日、空は葉月の代わりに購買部の店員をやっていた。
「…そういうこと」
事情を聴き、ライズは溜息を吐きだす。
そう言えば聞いたことがある。ここの店員はうまい食事に目が無い、と。
「まあいいわ。剣を見せて欲しいのだけれど」
気を取り直し、ライズは空に尋ねる。
「はい。剣ですか?」
「そうよ。ここにある剣…とりあえず箒とやらではない剣を見せてちょうだい。性能が良ければ値段は問わないわ」
今日訪れた目的である品について。
支援
―――10分後
「…すごい」
姫宮空は、ライズの演武に見惚れていた。
とりあえず今ライズが使っている剣に一番近いと思われる銘刀を手に、ライズは試し振りの演武をしていた。
まるで舞いを舞うかのようにライズは剣でもって連続攻撃を繰り出す。
斬りと突きを巧みに使い分け、踏み出したと思えば引き、フェイントと本命がめまぐるしく入れ替わり、無駄も無理も徹底的に排除した動きで剣を振る。
目の前に存在しないはずの敵が、空にも見えるような気がするほどの、美しい演武。それは空の知る剣の達人…一狼すらも上回る剣さばきであった。
「…使えないことは無いけれど、やはり東洋風ね。斬りと比べて突きが使い辛いわ。どうもしっくりこない」
武器の試し振りを行うために用意された空間で一通りの演武を終え、銘刀を鞘に戻しつつ、ライズは感想を言う。
「やはり新しい剣もあそこで買うべきかしら?」
今使っている細剣を思いつつ、ライズが呟く。
光綾学園の購買で購入した、冒険者の荒い運用でも大丈夫なように作られたと言う触れ込みの細剣。
元々はとりあえず調達した品だったが、今では使いこんだおかげで手にしっくりと馴染んだ細剣にかすかに寿命の予兆を感じたのは昨日の訓練のとき。
いかに丈夫とはいえ、悪魔や魔人を始めとした様々な敵との激戦の結果、この剣は限界を迎えようとしていた。
よほど無茶な使い方をしなければ昨日今日でへし折れるものではないが、それでも余り長い時間はもつまい。
そう考え、買い替えに訪れたのだが。
「仕方無いわね。今日のところは保留にするわ。邪魔したわね…ヒメミヤ、どうかしたの?」
命を預けるものだけに、妥協はできない。幸いすぐに折れるものでもないし、もう1度考えようと結論づけ、空に目を向けたライズは、空の様子に首を傾げる。
「え?い、いえ!その凄くきれいだな…て」
ハッと我に返った空が慌てて言う。
「奇麗?」
「はい。なんて言うか…無駄がないんだけど、それだけじゃないと言うか…」
絶滅社の強化人間や人造人間の戦い方と効率重視で無駄がないという点では一緒だが、ライズの技にはそれだけじゃない何かがある。
私の戦い方とはまるで違う。それがライズの剣を見た、空の感想であった。
「…そう言われても、私には分からないわ」
惜しみない空の称賛にライズは少しだけ困惑して答える。
ライズの剣は、無数の傷と共に幼いころから徹底的に身体に叩きこまれたもの。
騎士が使うような正統の剣技を隠密の技として使いやすいよう歪めた“先代”から学び、それを地獄のような戦場でさらに独自に磨きあげた…“殺し”の技だ。
それがあったからこそ、ライズは異例の若さで数々の武勲を上げ、八騎将の称号を勝ち取ることができたとはいえ、それについてライズに特に感慨は無い。
“お父様”の役に立つならば、それでいい。そのためだけに身につけた技なのだから。
「…とにかく、今日はこれで失礼する…ッ!?」
言いかけた、その時だった。
身体を襲う異様な感覚。
「なに!?」
見れば空も気づいたのだろう。驚いて辺りを見る。
「…まさか」
考えて、思い当たる。何度か経験した、予兆の正体に。
咄嗟に時空鞘から剣を抜き、構える。油断なく辺りを見て、悪魔の襲撃に備える。
「…?」
いつもならばそろそろ悪魔が現れるはずだ。
それが無いことに首をかしげつつ、ライズは傍らの空に言う。
「とりあえず、外に出ま…」
ライズの言葉は最後まで紡がれることは無かった。
「ええっ!?なにっ!?どうなってんの!?」
部屋の向こう、売り場の方から少女の驚愕の声が聞こえてくる。
「ヒメミヤ!ついてきなさい!」
異常事態。それを察したライズが空に声を声を掛けて部屋から出る。
「は、はい!…ええっ!?」
慌ててそれを追う空はそこにあった光景に驚きの声を上げる。
部屋を出ると、そこはダンジョンだった。
開かれたドア…購買の入り口の向こうに見えるのは、異様な気配の漂う、黒い空間。
店の中には見慣れない少女…紫の髪をツインテールにし、格闘用のナックルをはめ、日焼けで小麦色になった肌のエルフの少女が目の前の異常な光景に目を奪われて佇んでいる。
「…参ったわね」
溜息をつき、事態を自分なりに把握したライズが剣を手に溜息をつく。
この異様な雰囲気のただよう、歪んだ世界にライズは覚えがある。
「どうやら、私たちは閉じ込められたみたいね。この…魔界に」
魔神皇の手下の魔人が作った異界。ライズの知識ではそれが今の状況に最も近い状態だった。
*
今日はここまで。
今回の新たに追加になったカゲモリは…
土御門元春@とある魔術の禁書目録
園原杏里@デュラララ!
の2名。どっちも諸事情により正体を明かすと色々大変になりそうな2人です。
以下休日の過ごし方のレス返し
>>157 あっちのアンソロジーでもシアLv50ネタはありましたな。
漫画版も読んではいるんですが個人的にはマリーとエリーはゲーム版のイメージが強いです。
…ちなみに伝説の2人は無印では見れない仕様なので、注意ください。まあ、今からマリーやる人も少ないでしょうが。
>>160 口説かないと枯れるらしいです。口説き文句がマンネリになったり。
…ちなみに隣の学校の戦士と決闘になったのはモンモン似の彼の妹を口説こうとした結果と言う裏設定があったりなかったり。
ヴィヴィ先生に関しては…あの人もまた、FTE人ですからw
>>164 モンスターなら殴って殺してしまっても合法ですからねえ。
…そしてより凶悪になったせいで並みの不良では余計に喧嘩が売れなくなったりw
>>167 選抜委員が警察なら冒険者は私立探偵。
そんな感じですみ分けてるのでしょう。ダンジョン探索以外にも色々こなしてます。
うぅむ、地味に最初の???が気になるな
神に巫女に姫二人か……きくたけシナリオならその誰か一人でも世界滅亡の鍵なのは間違いない訳だし、大事になりそうな予感
乙!
かくて新たな世界の危機のはじまりか…
投下乙です。
ライズさんと空が再び絡んでくれるとは予想外。
まだ描写されてない四人目の人物も気になります。
続きwktkしてお待ちしてまーす。
カゲモリも新たに2人増えたけど、他にはどんな奴がいるんだろうね?
基本的に所属世界の他の住人に正体を隠してる人が多いんじゃないかな。
周りの人が知ってるんなら執行部なり生徒会なりで活動すればいいわけだし。
かといって、正体を秘密にして没交渉のままじゃ周囲に満ちてる未知の脅威への
対処法も分からないだろうし。
えーっと、パーマンとかどうだろう。
大丈夫。バードマンはいない。
むしろ、暴徒・K・マクドナルドとかが正体不明かも。
DXジェネシスの連中なんてカゲモリにピッタリだな(弁護士は除く)
瞳の本体は元の世界で、学園世界には《ハンドリング》で登場な
陰マモの新作に準じてたとしたらまりももカゲモリ入りしてたんだろうなあ。
そうだったらマモルの負担ももう少し軽減されてたんだろうかね。
…まあ、ゆ〜なのトラブル体質的にはあんま変わらんかな。
けっこう仮面とか巨乳ハンターとかいう言霊がよぎったが学生だったか思い出せん
変態仮面もバレたら社会的に死ぬから向いてるが流石になあ
>>325 巨乳ハンターは忘れたが、けっこう仮面は教師だったと思う
ガンバルガーの3人は正体ばれるとマジでやばいぜw
タヌキとかにされちゃうんだっけ?>ガンバルガー
有言実行三姉妹シュシュトリアンはバレると焼き鳥だったか
魔法/怪盗少女ものはその辺りお約束だよな
セイントテールとか
とはいえ誰にもばれちゃいけない、だとカゲモリとかそのスカウトやってる黄門様Lv30にもバレちゃいかんからのう…
そういやあ執行委員を教えてる先生同士の飲み会inろんぎぬすって電波が降ってきた。
特にタカミチとコバセンとマリーは良い飲み友達になりそうだな、と。3人とも教え子並みかそれ以上に強いし。
>>333 それ面白いなぁ。
とりあえず他にネームドできちんとした先生ってーと……常盤台と初春の学校と陣代高の教師はよくわからんが、
ベホイミの先生はおじーちゃんで、イリヤの先生は確か藤村タイガーだったよーな気がする。
問題はナイトウィザードキャラがいないことだが……なんかちらっとでも出ればいいんだよね?
>>334 ノーチェが一緒に食事をする話…20歳越えてるから酒出しても無問題だしw
まほうせんせいに幹事してもらうとかすればいいんじゃない?
チャイルドマン先生やシュタイン先生やシド先生を忘れちゃ困るぜ>ネームド教師
あと、ヴィヴィ先生を地味に忘れてるぞ
>>335 ノーチェが出るろんぎぬすなら、俺はやっぱあの人に書いてほしいなぁ……と思っても書いてくれるわけでもないのでこのへんでぼやきは止めておこう。
ま、普通ならナイトウィザードからまほう先生にお越し願うか、ろんぎぬすのバイト扱いでキャラ出すかあたりだよな
虎とマリーも相性良さそうだし。
執行部関連とは違うがコバセンと白髪天パくわえタバコ教師は仲良くなりそうなんだよな、見た目ダメ人間的な意味で。
学園世界に2ちゃん的なものがあるなら、動画投稿とか配信とかするサイトもありそうだよな。
カゲモリは性質上なさそうだけど、学従連とか執行部とかその他有名人とかはMADとか作られてそうw
MADどんな曲使われてるかなーとか適当な話を振ってみる
それかいっそ校長同士の飲み会、ならくれはも呼ばれるんじゃね?
>>339 隊長はあっちこっちで目撃はされてそうだけどなw<カゲモリ
>>339 尊秋多学園だと情景が簡単に浮かぶなwww
一般でさえアレだし
とりあえず、新しい学校とか学校組織の名前出すときは、その出演作品も書いてほしい。
みんながみんなその作品知ってるわけじゃないんだから、気になるならググれするよりは会話がスムーズになる気がする。
そんなルールがあってもいいと思うんだが、どうよ。
以前似たような事を提案した事があったが
それってSS作者全般にとって当たり前のことだろ、と返された覚えが…
>>342 あえてぼかすのが好きな人もいるんで、ルールとして明文化しないで個々人の判断でいいんじゃね?
345 :
342:2009/11/18(水) 20:11:50 ID:fUSggMqq
いや、SSでなくて雑談中の話な?
なんらかの意図を持ってあえて伏せたSSについて言ってんじゃなくて、
雑談中に「○○とかもそうだよね」とか言われてもわからん時にどう返していいのかわからないし、最悪そこで話の流れが止まる。
だから、雑談中に新しい学校名を出す時はちゃんとなんて作品なのか言ってほしい、って話。雑談ならあえて伏せる意味なんかないだろ?
なに?ボクちゃんにも分かるようにちゃんと説明して!って話?
たかが雑談なんだから分かんなかったらスルーすればいいじゃん
気になるなら自分で調べろ
スペランカー先生にとて学園世界は過酷すぎるぜ!
作品名が書いてあったって内容は分からないんだから、結局調べることになるじゃないかw
>>348 まあそうだよな
作品ならまだしも、雑談は殊更に「ggrks」になるわな
そっか。
雑談でスルーされ続けるのって可哀相かなーと思ったんだが、スルーされるのも流れのうちだってことなら気にしないようにするよ。
そもそも学園名でググれば大抵作品名も分かるような…
話題、変えるか。
そういえば学園世界も始まって結構立つけど、学園世界が始まってから買った作品とかある?
俺新感覚(中略)ベホイミちゃん買った。
学園世界だとどうだったかなぁ
俺もベホイミ買ったけど、たしか学園世界ネタの前だった
マリーとエリーのアトリエ漫画版かな。
あと禁書は買ってないけど図書館で借りて読んだ。
超電磁砲のアニメを観てるのは間違いなく学園世界の影響
みつめてナイトは買ったよ。だんだん東洋人にマジになっていくライズさん可愛すぎる。
>>357 あれ、俺がいる
初めて見せてくれたライズさんの笑顔の破壊力マジパネェ
あとプリズマイリヤ購入の背中を押されたなあ
>>355-356 同じくw
そりゃ長編作者が二人取り上げてりゃ効果もデカいか。
黒子がベホに嫉妬するシチュエーションは普通にありそうだと思います
そして見かける度に無意識でとりあえず空間転移鉄矢を柊に打ち込みまくるシチュエーションもありそうだと思います。
……って、あれ? 柊どうやって黒子の攻撃なんとかしてるんだ?
黒子の鉄矢って勢いで刺してるんじゃなくて空間の座標に固定されて出現するんだよな?
流石に直接ぶっ刺すとヤバいから自重してるんじゃね?
マジで殺ると証拠が残って先公に怒られるから抑えてるとか。
俺はとりあえず禁書読んでみたw
ウィザードってぇのは、常に “異なる世界” を身にまとってるんだぜ?
計算が合わなくても不思議じゃないさ。
回避判定に成功すれば問題なし、それがダメでも防御判定
とか言いだしたらだめか?
いや、描写的にどんな感じになれば納得いくかなーと思って言ってみただけなんだ<対テレポート鉄矢
>>361 それはまた月衣無双が云々って言われる気がするなぁ……
>>362 卓ゲ者っぽいから柊のデータを用いて話をするが、とりあえず金剛剣で判定するだろうから魔剣で弾くことになるんだよな。
じゃあフレーバー的に空間転移鉄矢をどうやって魔剣で弾くの? って話なんだけどどう思う?
咄嗟に体が動いて避けられたり、剣を振り切った跡に斬られた鉄矢が落ちたりすんじゃねえの
演出上は「絶対に避けられない・中てられない」ディングレイと普通に戦えたりするし(この辺は「神殺し」の後付が上手いと思った)
打ち出してる人間の「狙い」を避けてるんだろう
銃を避けられるとかのキャラでも銃弾見て避けてるってより気配を察知して避けてるタイプが多いし。
転移させる前に転移攻撃の気配を察知して黒子に近づき、手から鉄矢を弾き飛ばす
とかで。
似たような(フレーバー的に一見回避不能な)攻撃してくる侵魔との経験で
攻撃を受ける前にどこに攻撃がくるかウィザードは察知できる場合がある
と、こちらもフレーバー的な曖昧表現で回避できる可能性を提示すれば問題はない…気がする
そもそも虚属性とかは空間・時間・存在を司る属性だし、空間跳躍とかを軽々する魔王とか相手にしてるんだし。
ナイトウィザードにテレポート系能力がないわけじゃないから初見ほど難しくないと思う。
柊みたいに色んな命の危機を密度濃く味わってきてれば、そういう攻撃の予兆(空間の歪み、気圧の微細な変化、相手の殺気、視線、悪意などなどもろもろ)を無意識下で整理して「カン」の一言で対応してしまいそうな気もする。
「なんとなく」ってのが経験則からきてる場合は、数限りなく命の危機にあってればあってるほど鋭い対応しそうだし。
勢いがないってことは出現予定地点からほんの少し身を外すだけで、空間転移してきた鉄矢は直後に重力に引かれて落下するわけだし。
いや、対象の頭上から狙えば重力加速はつくんだけど。
確か黒子は接触テレポートしかできなかったはずだから、かわしたらそっから先は自分を飛ばしてドロップキックくらいしか攻撃手段がないんだよな
結縹さんだとその次があるから厄介だが。
もしくは、だ。ウィザードは月衣のおかげで致命傷と“常識的に”考えられるダメージでも“常識外の致命傷”を受けなければ生きてる……ってのはどうかな?
ちょっと卓ゲ的な思考も入るけど、演出的に回避困難、防御困難な攻撃が心臓や脳に直撃したと演出したとしても、そのダメージが3点とかならまず体力が満タンである限り死なないやろ?
そうやってウィザードの常識外れな部分を演出するって手もあると思うんだ
>>369 む。概念的な話は個人的にかなり好みだからアリとは思う。思うが……
それはもうそれだけで話書けちゃいそうなんだよなー。クロスでなく単品で。
クロスにしづらい理由としては、まず相当筆力があって納得させられる描写力が必要なこと(傷の状態描写って難しい。人体の損傷具合の描写だから)と、
それをクロスでやってしまうと一方的なタフさの表現になってしまい、月衣無双扱いされることもあるってことかな。
ほら、クロスオーバーの時は世界固有の一般属性無視空間(封絶とかワーディングとか閉鎖空間とか月衣の常識攻撃軽減とか)って割と無視されるだろ?
そうしないと一方的な展開になるからの処置。
というか、無視しなかったのでまともなSSを見たことがないです。
>>370 うむ、上と下の意見にはほぼ同意。執筆力必要だし必然的に文も長くなるから書き起こすの大変、ただ俺がGMの時そんな感じで説明したら納得して貰った事あったから、そういう説明と描写の手もあるよって話ね
ただ、月衣無双については言われると思って俺なりに考えた事はある
例えば、だけど満タンの体力が18のウィザードなら“相手からほぼ確実に防御困難、回避困難なダメージが3点入る”ってのは、端から見れば無双に見えるけど実状的には打開策を思考して見いだせないと、ただのなぶり殺しだよね?
で、相手にしてみれば自分の攻撃で死なない相手に戸惑うかもしれないけど、本当に効いてないのか?とか思考したり、どうすれば倒せるか思考したりと演出する事で双方を同等の舞台で闘わせられると思うんだ
要するに、自分なりの説明が出来れば“設定”(常識)に捕らわれない思考方法もあると思うって事ね。
防御不可のシャイマールの破滅の光すら防ぐメイオルティスの結界が、ヒルコに破られる事とかね……まぁ、卓ゲ的な思考入ってるから邪道かもしれんが
物語的な設定と卓ゲ的なルール解釈を混同しない方がいいと思うんだが。
それこそD&Dの高レベル冒険者は断頭台にくくりつけても、斧を数十回叩きつけないと死なないとか
そういうレベルの馬鹿話を物語的に説明しようとしているだけのような気がする。
それはネタとしては楽しいけど、正面から必ず取り上げて説明をつけなきゃいけないものでもないと思う。
ところで、回避・防御不能な攻撃食らっても即死さえしなけりゃアイテムか魔法で回復すればいいんじゃない?
いや、理事長代理、あんたの回復魔法はダメだ。
>>363 >月衣無双云々
テレポート攻撃が強すぎるという話に、反論できる材料を提示しただけだ(笑)
そういや、黒子のアレを柊が避けてるSSが既にあるな
>>370 ゆにばーさるクロスってワーディングと月匣が話の肝の1つじゃなかったっけ?
11次元に対してバリアはって防御でおk
>>374 そういえばあったよーな。確かあれは魔剣でたたき落としてたっけ?
>>375 あー……俺的にはアレよくわかんなかったんだよな。
話とノリは楽しんでたんだけど、結局作中の月衣とワーディングとウィザードとオーヴァードの関係はイマイチ今でもわかってない
いや、話は好きだよ?ノーチェと応理とかノーチェと椿とか柊とマーヤとかもっと見たかったよ?
>>376 柊にバリアなんて器用なことができるわけがないだろう常識的に考えて
379 :
@学園世界:2009/11/20(金) 22:41:36 ID:FvBJCK9X
カゲモリに所属している人は大抵は普通の人には言えない秘密があります。ってなわけでこんな小ネタをば。
カゲモリ所属理由チャート(ROC 2D6)
1:無し
実のところ、君には隠さなければいけないような秘密は無い。
そんな君が何故カゲモリに所属しているのか、GMと相談し決定すること。
該当キャラクタ:斎堂一狼(ナイトウィザード)
2:内なる獣
君の中には、恐ろしい、化け物とでも言うべき何かが宿っている。
それが解放されたとき、学園世界は危機に見舞われるだろう。
該当キャラクタ:園原杏里(デュラララ!)
3:人ならざるもの
周りの人間は知らないことだが、君は実は人間では無い。
人間の中に混じった、人では無い存在。それが君だ。
該当キャラクタ:弓塚さつき(メルティブラッド)
4:隠密
君は“敵”である学園に潜りこんだ、スパイだ。
その正体が知られれば、ただでは済まないだろう。
該当キャラクタ:ライズ=ハイマー(みつめてナイト)
5:選ばれし血統
君は能力的あるいは社会的に見て極めて特殊かつ希少な血を引いた存在である。
故に君はそれを隠さねばならない。自らと血のつながった一族を守るためにも。
該当キャラクタ:タバサ(ゼロの使い魔)
6:結社の一員
君はまた別の組織の一員である。その結社に属していることは、たやすく知られてはならない。
だからこそ君はその正体を隠すために有効であるカゲモリに所属した。
該当キャラクタ:土御門元春(とある魔術の禁書目録)
7:陰の護り
君には守るべき人物がいる。その人物に正体を知られぬよう陰からこっそり守ってきた。
それは学園世界に来ても決して変わらない。
該当キャラクタ:陰守マモル(陰からマモル!)
8:倒すべき敵
君にはこの学園世界に倒さなくてはならない敵がいる。
それを打ち破るためならば、君はどんな手段も厭わない。
該当キャラクタ:赤根沢玲子(真女神転生if…)
9:大罪
君はかつて、大きな罪を犯した。
どんな理由があったにせよ、それは許されるべきものではない。
該当キャラクタ:吾妻兄妹(ファントム・オブ・インフェルノ)
10:親しきもの
君の大切な人がカゲモリへと加わった。
ならば、彼(彼女)と共にその一員となることは、君にとって当然のことだ。
該当キャラクタ:絡繰茶々丸(魔法先生ネギま!)
11:秘密の知識
君は他社には知られてならぬ重要な知識を持っている。
その力の秘密を守り抜くため、君はカゲモリへと加わった。
該当キャラクタ:古泉一樹(涼宮ハルヒの憂鬱)
12:恥ずかしい秘密
君は、他人には絶対に知られたくない、恥ずかしい秘密がある。
それが知れ渡った時、君は死ぬ。主に社会的な意味か自殺のどっちかで。
該当キャラクタ:中島早苗(すもももももも)
13:謎
何故君がカゲモリに所属しているのか…それは誰にも分からない。
もしかしたら、自分自身にすらも。
該当キャラクタ:不明
>>379 中島さんを勧誘したのは卑怯番長ですね。わかりますん。
>12:恥ずかしい秘密
水を被ると女になっちゃうふざけた体質ですね。
>>381 いやいや、ドキドキする事に男子トイレの個室に逃げ込む男子制服を着た美少女の方かもしれんぞ?
>>380 そして流派の特徴を聞いた某陰陽師から贈られる堕天使エロメイドセットw
>>383 は。
つまり学園世界には堕天使エロメイド・大精霊チラメイド・小悪魔ベタメイド・女神様ゴスメイドの 色物メイド四点セット(かみがみのカルテットフォース)が普通に売られているということに……っ!?
そしてそんな色物メイド服を検閲しようと動き出す学従連の過激派裏組織「従者良化隊(キキーモラ)」の連中と、学従連穏健派&全世界のメイドを愛する土御門率いるイカレ野郎どもの血で血を洗う抗争、通称「メイド定義大戦」が始まるんですね!
書けるかんなもん。
>>383 だいじょうぶ
そんな設定がさらっと組みあがってしまうあなたにならできる
さあ、ワープロソフトをたちあげるんだ
メイド定義大戦、切り札(ジョーカー)はきっとメイドガイ・コガラシ
基本はイロモノ反対派なのに自分が一番イロモノじゃねえかと突っ込まれる、ガルデローベの学院長が見えたw
さて。
俺的には選抜委員って結構楽しい設定だと思うんだが、
たとえば要さん家のいのりちゃんが選抜委員になったとしたら、彼女のいる支部にはどんなキャラがいたら楽しいだろうか?
あ、天ネタ禁止。
俺としてはエルクレストのファムとか、ネギまのゆーなとか、デビサバのアツロウとかは面白いと思う。
>>387 後ろに色々ついてる繋がりでペルソナ使いとか?
後は地味に家事万能属性持ちだからそっちに強いキャラとかもいいかも。
なるほど、P3の月光館学園から山岸風花をつれてきて組ませるんですねわかります
白井黒子と初春飾利みたいな組み合わせになるから案外面白いかと
月光館なら執行委員が美鶴先輩で、選抜委員がその他の特別課外活動部メンバーかなぁ。風花のアナライズは便利だから、色々やらされそう。
学園世界内ではペルソナ使いも認知されてるみたいだし、力を隠してはいないよね。
>>390 正直、力を隠す必要がないってのは一般人にはかなり危険な世界だよなぁ……例え執行部が護ってるにしても
オーヴァードにしろウィザードにしろ“日常”のため力を隠してるのに、学園世界じゃそれを公開してるんだもんなぁ
あれ?くれはのやった事ってダブルクロス3ndの最初にコードウェル博士がやった事と一緒じゃね?w
輝明学園や麻帆羅学園や陣内学園のような一般生徒がある程度非常識に慣れてる学園ならともかく、
そうでない学園の生徒にとっては明らかに不安の種だよなぁ
ある意味学園一つまるごとファンタジー世界に飛ばされる漂流教室展開よりキツイかもしれん
・・・学園世界内に飛ばされたごくごく標準的な(あくまで現実にも存在しそうな、あるいは超常的なモノが存在しない)
学校の一生徒の視点とか考えてみるとどう見えるんだろうか?
>>391 ウィザードが存在を隠ぺいしてもファンタジー世界出身の魔法使いとか学園都市の超能力者やらは最初から隠す気が無いだろうし、
FTE起源の魔王やら侵魔、冥魔が侵入してきてるわけだから、下手に普通の学校って思われても問題があるって判断したんだろう。
極上生徒会にウィザードの存在を伝えれば輝明学園の一般生徒にも伝わるだろうし。
…転移直後のしょっぱなに『輝明学園の有名人』である柊が目立ち過ぎてたからってのもあるのかも知れんがw
後はウィザードはいるって言ったけど、それが誰かってことを個人で隠すのはありだろう。竜之介みたいに知られたくない事情があるとか。
ウィザード全部が自分がウィザードであることを公表してるかというとそうでもないんじゃね?
イチロなんかは自分がウィザードであることがバレると所属組織が明らかになるリスクがあるから〜とかいう理由で隠してる可能性もあるし。
エミュレーターが出たら戦うのが義務(仕事的な意味で)だった連中も、
どっかの誰かが勝手に片付けてくれるから逆に力を振るう機会がなくなってる可能性だってある。
その中で「自分の中の大事なもの」を守りたい連中は、わざわざ自分の力をバラしてでも何かしらの委員に入るだのなんだのするかもしれないけどさ。
特別な力なんて何もないはずのともちゃんが選抜にいたり、
ただの剣道をとんでもない才能で振るってるタマちゃんがウィザードだの能力者だのを倒すことができたりするってのは、
充分に「能力なんてなくても主人公にはなれる」ってことだと思うんだけどね。
つか、一番心配なのは自身を弱者だと考えてるイジけた奴が逆恨みして「学園世界ぶっ壊してやる!」とか言い出して、
ツテで手に入れた武装振り回して一般生徒を傷つけるかもしれんことかな。
……ま、んなことになる前にカゲモリに記憶操作されたり、学教連の先生たちによって「おしおき」されて終わるんだろうけどさ。
>>395 いや、ウィザードかどうか公表してる、ってより“非日常”を公表してる事について危険じゃないかと思ってんのよ
多分、護りたい奴には非日常の側に来てほしくない、知らないでいて欲しいって思ってる奴らもいるだろうから……ダブルクロスオリジンの隼人と七緒みたいな関係ね
一番下については最悪だな、俺もそう思うわ……それって学園世界に来なければ、非日常を知らなかったら、そんな風にならなかった普通の人間だったのに、それを「おしおき」って名前のより強い力で打ち倒さなくちゃいけないなんて最悪すぎるわ……誰も報われないしよ
ま、そういう厄ネタつーかコンフリクトこそがSSやらシナリオやらの題材になるから、ありがたいんだけどな
非日常を公表ったってなぁ……
見た目からファンタジーな能力使う奴から人型ロボまでいるんだぜ?
学園世界に来ちゃった学生は、隠されてたものが公表されたわけじゃなくていきなり異法則の世界に来ちゃったわけですよ。
一目でわかる異法則は隠されてたわけじゃなくていきなりほうり込まれた先にあったもの。
守るために動いてる奴ってのは、自分の周りを守りたい、で動いてる。
「非日常を知られたくない」ったって、目の前で見た目人間じゃない奴が普通に闊歩してる状態で正直何をどう知られたくないんだって話だと思うわけですよ
つか、何か勘違いしてないか?
学園世界は誰にとっても非日常であって、そこでも人間は適応していって、新しい人間関係を作りながら日常を過ごしている場所だぞ?
適応しきれないことは悪ではないが、適応できない責任を他人に押し付けて、感情に任せてまったく関係ない誰かを傷つけるなんてのはただの子供のワガママだよ
おしおきってのはしつけの一種だ。もしもおしおきが単純な暴力なら被害を出した時点で殺されて終了だろう。
殺されずに、その後の経過を見てもらえるってのは充分に教育的な指導だと思うがね
>>398 強いな、お前は正論だよ。まるで物語で悪をなぎ倒す正義の味方や英雄のようだ
……でも世の中、(能力の有無じゃなく)弱い人間の方が圧倒的に多いと俺は思うぜ
自分の周りに知らず知らず非日常が入り込んでいたことを知っても、慣れれば大丈夫だろう
自分の友人が人間から外れてたとしても……場合に拠るが慣れれば大丈夫じゃね?
ただ、正体が正体だったりすると打ち明けたくはないよなぁ、ってことになる
個人的には、一般人に非日常を知られて混乱云々は麻帆良の認識阻が学園世界を包み込んでいて大丈夫なのでは?
学園結界がどんどんシャレにならない物体にw
>>398 学園世界が日常なのは、それこそ生まれたときから学園世界で暮らしてる純粋な学園世界人だけだろうからな。
…まだ生まれちゃあいないだろうけど、既に腹の中にはいたりすんのかな?純粋な学園世界人。
選抜とか冒険者ギルドとか居住区とかで知り合った結果、父親と母親の出身世界が違うってパターンもあるだろうし。
いざ解放されたときに別々の世界で暮らすのかどっちかがどっちかの世界に行くのかって話になったりしてな。
実は1年で最初に戻るループやみんな写し身で子供なんて生まれませんよ的オチもあるか
>>399 あー……たぶん、お互いの言いたいことが単純にズレてんだと思うよ?
というわけで、多少の整理をしてみようか。歩み寄るにはまず相互理解だ
・学園世界は誰にとっても知らない法則ばかりがある世界である
・理解できないものの中にほうり込まれたとしても、言葉は通じる
・衣食住は保証されているし、元の世界の知人もいくらかはいて、個人の日常の一部は存在する
・自分の正体を隠す隠さないってのは、基本的に個人の自由。
俺はこういうもんだと思ってるわけですよ。
その上で、俺は「人間はそこまで弱い生き物じゃない」と思ってるところがあるかな。
慣れることができる生き物だし、一人じゃ慣れきれなくても自分の周りに誰かがいることを知ってれば、必ずみんなで乗り越える生き物だと思ってる。
ホームシックで泣く奴もいるだろう。バケモノ見ちゃった奴もいるだろう。ケガした奴だっているだろう。
それでも一人じゃない。隣には必ず誰かがいる。必ず見てる人がいる。そこには必ず「日常」がある。だから「順応」していける。
人間なんて、そんな(いい意味で)単純な生き物だと思うよ?
まぁ、キョンみたいな苦手意識持ってる奴もいるだろうし、なんかの話にあった適応しきれない心の隙間操られた子もいるけどさ
そいつらにだって周囲には日常を形作ってる人たちがいる。だから、そこで折れない。折れるほど人間弱くない。一人じゃないから。
それだけの話だと思うわけですよ。
つーかその理論で知らない人間ばっかの土地に移住することが大多数の人間にとって耐えられないことだとするなら、リアル世界で引っ越しする人間なんかいないでしょうよ
知らない場所で、それでもなんとか頑張って自分の立ち位置探って、人間関係作って生きてくのが大多数の人間だと思うんだけどどうだろ?
大多数はそうだろうけど、それでも独りになっちまうヤツはいるし、そういう
心の隙間を狙ってくるやつらもいるわけだから、そういう心の弱い人間がいても
おかしくはないと思うが。迷惑かけてそれを止められるだけじゃめでたしめでたし
にはならないから、その後のアフターケアがないといけないとも思う。まあ、
そこら辺は各作者がやるべきことなんだろうけど、心の弱いやつが悪さして
それを倒して終わり、じゃ納得しないやつもいるってことで。
そういうわけで、人間に対しての考え方の議論はここで止めるか、別の板で
やっていただけるといいのですが。
あと、どちらかっていうと「おしおき」って言う一方的に押さえつけられるような
表現を使ったのも反発された原因なのではと思ったんですが。
>>394 コロコロやボンボンのスポーツや玩具系の漫画だと特殊技がデフォの一般常識だからなあw
イナズマイレブンとかwww
まあそこら辺はライズがやってたみたいに、他校のウィザード生徒として活動とかやりくりしてるかもしれないし。
そんなことよりサメの話しようぜ!
サメと聞いて『無敵看板娘』の青鮫が…
学園物まったく関係ないので出せないけどな!
…いや、ジュネス八十稲羽店店長の息子に鮫のきぐるみを着せれば…
>>青鮫
いや、奴の中の人は塾の講師をしていた時期があったはずだ。
塾も学び舎の一種なのだから、講師時代の奴が学園世界に現れる可能性は捨て切れん。
……青鮫じゃないがな!
学園海にエンダネス島から逃げ出したメガロドンが現われて冒険者が鮫退治ってネタは前ちょっとだけ考えた。
学園世界てあんまりSS内にはナイトウィザード以外のリプレイキャラ出ないよねー。
雑談のネタにはよく上がるのになんでかな? 一番印象に残ってんのがアルヴィンなんだけど。
そりゃ単純に リプレイの数<その他アニメ・漫画・ラノベなどなど だからじゃ。
ついでに学園モノで限定するとかなり減るな
あとはこのスレが何スレか思い出せばいいんじゃねーの
たまに学園世界スレと勘違いしそうになるのはご愛嬌な!w
……といっても、学園世界が優秀すぎて他のクロスネタが浮かばないがw
9時半から、投下します。
―――???
深く冥い"これ"の中心部。いわば"これ"の核とでも言うべき場所。
「…?」
そこにいた彼女は異変を察知し、目を覚ました。
「…一体どれだけ寝てたんだろうね」
つい先ほどまで見ていた、繰り返される悪夢の感触を思い出しながら、彼女はここに来てから半ば癖になってしまった、独り言を呟く。
眠りと覚醒。ただひたすらに冥いこの場所で1人それを繰り返してきた彼女に、もはや時間の感覚は残っていない。
魔人皇の手で悪魔合体が行われてからどれだけ経ったのか。完全に分からなくなって久しい…のかすらもう分からない。
分かるのはただ1つ。目覚めること無くまどろみ続ける眠りの時間…"これ"の部品として過ごす時間が長くなっていると言うことだけだ。
「…はは。どうやらあたしが曲がりなりにも人でいられるのはあと少しってことか」
やがて自分は"これ"に完全に飲み込まれ、これと同じ邪神になり果てる。
彼女はもう、そのことにとうに気づいていた。そして。
「…まぁ、いいや。あたしにゃあもう何も残っちゃいないからね」
この邪神の力で見続けている悪夢を再度思い出し、諦めを多分に含んだ声で自嘲する。
「さてと。一体何が起こっていんのかね?」
もはや文字通りの意味で自らの一部となった"これ"を探り、彼女が起こされた原因を探る。
「…悪魔じゃない生き物の気配が3つ…か」
この魔界1つに匹敵する大きさを持ち、邪神の悪夢から生まれた悪魔が徘徊するこれの胎内に取り込まれた、異物が3つ。
どうやらそれが彼女が起こされた原因らしい。
「…さてと」
少し考え、彼女は結論を出す。
バサリッ
久しく使っていなかった翼を広げる。
「会いに行くか。こんな所でうだうだ考えてるよかマシだろうからね」
そう一言言い残し、彼女は異物の元へと向かった。
―――輝明学園 購買部
転移から数分後。
「やっぱりお店の中にいたのは、ボクたちだけみたいだよ」
購買の中の確認を終え、エルフの少女が言う。
「えっと、回復アイテムと装備、持ってきました」
地下の倉庫から在庫として保管されていたアイテムを抱え、空が戻ってくる。
そして。
「…やはり外は魔界化している。悪魔…モンスターもいたわ」
剣についた緑の液体を振り落としながら、"外"の確認に行っていたライズが2人に告げる。
「じゃあ、動かない方がいいんでしょうか?」
「いえ、それはやめておくべきでしょうね」
空が問いかけにライズは首を振る。
「事情が伝われば極上生徒会が動くかも知れないけれど、それがいつになるのか分からないもの」
魔界の悪魔がいる以上、間違いない。ここは魔人皇の勢力圏だ。
かつて、その勢力圏に単身乗り込み、3日後、自力で脱出するまで音沙汰がなかったと言うタバサの例を考えるに、そうそう助けが来るとも思えない。
「当てにならない救援を待つより、何とかして自力で脱出する方法を考えるべきね」
元よりライズは"誰か"の助けを待つつもりはなかった。自分の危機は自力で脱する。それが、彼女の生き方だから。
「私はここの脱出口を探すつもりよ」
ライズは自らの中で出していた結論を改めて宣言する。
「それで、ヒメミヤと…そこの貴方。貴方たちはどうするのかしら?」
空と、見慣れない長い耳を持つ少女に、ライズは問いかける。
「…私も一緒に行きます。一狼君なら、そうすると思うから」
覚悟を決め、空がライズに答える。
「一応言っておくけれど、私はイチローと違って貴方を守るつもりはないわ。自分の身は自分で守って貰うわよ?」
その答えに、ライズは無表情に釘をさす。
「分かってます」
空は頷く。何となくだが、分かる。今のこの状況は去年のクリスマス前以来の危険な状況だ。
これまであの時以上の危険な状況に立たされたことの無い空にとって、今の状況が怖くないと言えば嘘になる。
だが、それでも、空に引くつもりは無かった。
「分かったわ。ならば、協力してちょうだい」
その瞳に宿る決意を見て、ライズは認める。この目の前の人造人間の実力のほどは知らないが、戦う気はあるらしい。
ならば、連れて行っても良いだろう。足手まといになるなら、捨てて行くだけだ。
「…それで、もう1度聞くけど、貴方はどうするのかしら?」
そして、ライズは残った3人目…長い耳を持つ少女に再度問いかける。
「え?ボクはと〜ぜん、一緒に行くよ。ここで1人じっとしててもしょうがないし、それに…」
エルフの少女があっさりと答え、そして、黒髪のお下げと細身の剣、そして手袋と言うライズの格好を見て改めて確認し、言う。
「ライズさんが行くって言うんなら、手伝わないわけにはいかないもん」
「…貴方、何故私の名前を知っているの?」
ピクリと、エルフの少女の言葉に反応し、ライズが怪訝そうに聞き返す。
日焼けした小麦色の肌と、ツインテールに結わえられた、紫の髪。
青と白を基調とした身軽で丈夫そうな服と、銀色のバックルがついた赤茶色のベルト、聖印らしきものがつけられたチョーカー。
その左腕には彼女の武器なのであろう鈍く輝く格闘用ナックルと防具を兼ねた鋼鉄製のガントレット。
ライズにはこの少女に見覚えは無い。にも拘らず少女の方はライズを知っている様子に、警戒する。
「そりゃあ知ってるよ。輝明学園の播磨ライズさん。前にユウキとリナを助けてくれた人だよね?」
「ユウキとリナ…なるほど、貴方、光綾の冒険者なのね」
その説明を聞き、ライズは納得し、緊張を解く。
カゲモリに加わる直前の、悪魔との最初の戦いと、ソフィアに憑いた狐の悪魔との戦い。2つの事件で、ライズは成り行きとはいえ光綾学園の生徒を助けている。
その光綾学園の冒険者ならば、ライズを知っていてもおかしくは無い。
「うん。そうだよ。ボクはフィル・イハート。光綾学園冒険科の3年B組。神術士志望だよ。フィルって呼んでね。それと、そっちの姫宮さんも、よろしく!」
エルフの少女…フィルが笑顔で空とライズに向けて手の甲を差し出す。
「…輝明学園の、播磨ライズよ。さんづけはいらない。ライズでいいわ。よろしくお願いするわ、フィル」
その、陰のない表情に気圧されつつも、ライズは軽くフィルと手を重ね合わせる。
「えっと、姫宮空です。ライズ…もフィルも空って呼んでください。よろしくお願いします」
一拍遅れ、空も名を名乗り、2人と手を重ねる。
「よっし、これでダンジョン攻略の臨時パーティー結成だね!よろしく!」
場違いに元気なフィルの声が、辺りに響き渡った。
―――30分後
ライズの発案でまずは店にある商品を使って装備を整えようと言う事になり、3人はそれぞれに装備を選び、整える。
「2人とも、準備は出来た?」
元々自前の冒険装備に身を包んでいたフィルが真っ先に準備を終えた後、回復アイテム等の確認も終え、2人に声をかける。
「私は終わったわ」
フィルの声に答え、ライズが装備を整え終えて試着室から出てくる。
「…私も終わりました」
それから遅れること5分、ようやく装備が終わった空が試着室から出てくる。
「うん。いい感じ。なんて言うかグッと冒険者っぽい格好になったよね」
2人の揃いの装備を見て、フィルが感心して声をかける。
「そう?その辺の防具を適当に使っただけよ?」
ライズが彼女にとっての"正装"に近い、赤を基調とした鎧を身にまとった姿で答える。
元々の基本装備として呪錬制服と言う非常に強力な魔導装備を持っているライズは、それをベースに装備を整えている。
呪錬制服の上から重ね着するのは、肩当てのついたブレストプレートに、鉄製のすね当てのついた、ひざ上まであるロングブーツ。
お下げの髪をくくる赤いリボンも防御魔法が施されているマジックアイテムに変えた。
防御力を高めつつも動きを鈍らせないよう動きやすさに細心の注意を払って整えられたその姿は、制服とよく調和した、いかにも学生戦士と言うにふさわしい様相にまとめられていた。
「私は、ちょっと不思議な気持ちかな」
ライズとは対照的な色合いの、だが似たような装備を身にまとった空が着慣れない鎧の重さに戸惑いつつ、答える。
普段は呪錬制服と自らのバイオオーガン以外の武具を使う事のない空はライズの見立てた装備を使っているため、内容自体はライズと同じ。
だが、赤を好んで使ったライズに対し、空は自らの名前にちなみ淡い空色を基調にそろえたため、パッと見の印象は正反対である。
「とりあえずこれで準備は…あ、そうだ」
いつの間にか場の雰囲気を支配したフィルが空に目を向けて聞く。
「そう言えば空はウィザードなんだよね?クラスは何?何ができるの?」
「…確かに私もよく知らないわね」
ライズは空については一狼と同じ、ウィザードであると言うことを知っているだけで空のクラスである人造人間についてはよく知らない。
「教えてくれるかしら?ソラ」
ライズの問いかけに1つ頷き、空が答える。
「はい。えっと、私は人造人間です。葉月ちゃんと同じで。それで、できることはこれを使った戦いだけです」
制服の袖をまくりあげ、右腕を露出させる、そして。
「…展開!」
気合いをこめた言葉と共に空の右腕が一気に膨らみ、"変形"する。
数mにも及ぶ長さに伸びて尖り、硬質化したそれはさながら巨大な突撃槍(ランス)
「これが私の、人造人間の武器、バイオオーガンの《アームブレイド》」
巨大な武器と化した右腕を左手でさすりながら、空が2人に見せる。
「…なるほど。確かに武器ね」
空の右腕を眺め、興味深げにライズが言う。
「すごいね。確かにこれなら大抵のモンスターは一発で行けそう」
割と無遠慮に空の右腕を触りながら言うフィルにも好奇心以外の気持ちは見えない。
(良かった。怖がられてないや)
そんな2人の様子に空が内心ほっと胸をなで下ろす。
戦闘用に製造された人造人間はイノセントどころか下手をすると同じウィザードにすら"化け物"呼ばわりされかねない存在。
そのことを知っているだけに、2人の反応は空には心地よいものだった。
「じゃあ、次はボクだね」
そう言うとフィルが元気に自分の出来ることを紹介する。
「さっきも言ったけどボクは光綾学園の冒険者で神術士志望…って言っても分かんないかな。
ようするにラヴェルの加護の力で傷を治したり毒や麻痺を治したり攻撃力を一時的に底上げしたりできるよ。それと…」
笑顔でガントレットを装備した左腕を掲げてみせる。
「神術士の修行の一環で格闘技も習ってるんだ。戦士専攻のユウキとかぼたん程じゃないけどその辺のモンスターよりは強いと思うよ」
そう言って笑うフィルの身のこなしは、確かに戦士としての訓練を受けたものを思わせる、隙の少ないものだった。
「さて、と…じゃあ、最後にライズは…」
「今さら言う必要もないかと思うのだけれど?」
ちらりと手にした細剣に目をやる。いかにも使いこまれた感のある業物には、まだ先ほど倒した悪魔のマグネタイトの破片がついている。
「だね。ユウキも凄い剣の使い手だって言ってたし。となるとライズと空が戦士でボクが神術士…あ」
3人の特徴を確認し、ダンジョン探索をするなら必須であるクラスがいないことに気づいたフィルが少しだけ顔を曇らせる。
「まいったなー。スカウトがいないや」
「スカウト?」
フィルの聞き慣れない単語の呟きに、ライズが反応し、聞き返す。
「あれ?知らない?スカウトって言うのはダンジョンの鍵のかかったドアを開けたり、罠を見つけて解除したり」
「出来るわよ?」
フィルの説明を聞いて、ライズが即答する。
「え?」
「出来ると言ったの」
聞き返してきたフィルに、再度ライズは答え、更に言葉を重ねる。
「私は、斥候としての訓練を受けてるわ。鍵や罠への対処法も、一通り理解しているつもりよ」
何でも無いことのように言いきるライズ。その表情には嘘や不安はまるでうかがえない。
そう、"隠密"たるライズにとって、敵地への単独での潜入と工作、そして何より単独でも生き残る技術は必須のスキル。
戦闘能力の高さだけが、彼女の能力では無いのだ。
「う〜ん。なんて言うか…ライズって万能だね」
そんなライズにフィルは少しだけ苦笑して、先ほど見つけておいたベルトポーチを渡す。
「はいこれ。スカウト用の探索装備セット。罠の解除とかに使えるだろうから、ライズが持ってて」
「分かったわ」
受け取ると同時にライズは中身を確認する。
針金や各種工具、細身の多機能ナイフに丈夫そうな細いワイヤーロープ。探索用アイテムが機能的にまとまったそれは、確かに便利そうだ。
「良く出来てるわね」
コンパクトかつ機能性の高い探索セットに、ライズは少しだけ関心する。
「よっし。これで準備は完璧!ライズ、空、出発しよ!」
「そうね」
「うん。頑張ろうね」
そして、準備を終えたフィルの提案に、2人は頷き、魔界の探索が開始された。
―――第1階層
「えへへへっ、やったねっ!」
謎の漆黒の通路が続く魔界。
そこでの何度目かの悪魔との戦いに勝利し、無邪気に喜ぶフィルを尻目に、ライズは考えていた。
足元の、緑色の液体と化した悪魔を見る。
(妙だわ。意思がまるで感じられない。まるで人形か何かを相手にしているみたい)
ライズがこれまでに戦ってきた悪魔には何かしらの意思が感じられた。
今、この魔界で戦っている悪魔には、それが無い。
ただ出てきて、倒されるだけの存在。目の前で仲間を瞬時に殺されても無言で悪魔は襲ってくる。
普通ならば少しは恐れるなり怒るなりはしそうなものなのだが。
「あの…どうかした?ライズ」
そんなライズの様子に気づいた空がライズに尋ねる。その顔には心配の色が浮かんでいる。
「…何でも無いわ」
今考えていたことを説明しても仕方がないと判断し、ライズは適当に返事を返す。
「そ、そう?ならいいけど」
そんな取りつく島も無いライズの反応に、空はおずおずと引き下がる。
(…やはり素人ね)
そんな空のここまでの戦いを思い返し、ライズは空の戦力評価について考える。
姫宮空。斎堂一狼と行動を共にするウィザードでクラスは人造人間。
戦闘能力は極めて高く、右腕を改造して作られたアームブレイドを文字通りの意味で手足の如く使いこなし、筋力はもちろんスピードも単純な反応速度ならばライズをも上回る。
強い。強いのだが、いかんせん行動を決定する思考が"中途半端"でそれを生かし切れていない。
普通、強い戦士の思考回路は2パターンに分かれる。
1つは、ライズのように経験に裏打ちされた冷静な判断で持って行動する、プロの戦士のパターン。
もう1つは本能的な直感に頼り、閃きでもって瞬時に行動を決定する猛獣のパターン。
その意味において、空は優秀な戦士とは言えない…否、それどころかプロとも呼べない新兵の動きしかできない。
悪魔を見れば驚いて動きが一瞬硬直して出遅れ、攻撃パターンも目についた手直な敵に攻撃を叩き込むだけ。指示を出そうものならまごついてかえって動きが悪くなる。
それ故に破壊力ならばこの場の3人の中ではトップにもかかわらず、ライズの攻撃で瀕死に追い込まれた死に体の敵に
明らかにオーバーキルの攻撃を行ったりと悪手が目立って今1つ役に立たない。
そう言う意味では戦闘の実力こそ2人に大きく劣るがちゃんと自分の力量を把握し、ライズの倒し損ねた敵にとどめを刺したり、
攻撃が1人に集中しないように敵を引きつけたりとサポートに徹して行動するフィルの方がよっぽど役に立っている。
支援ー
(…なるほど。確かにこれではイチローが連れてきたがらないわけだわ)
基本スペックがやたら高い分、完全な足手まといでは無いだけマシ。
今のところ、ライズの空への評価は、かなり悪かった。
「ねえライズ。こっちに何かちょっと豪華な扉があるよ。ちょっと調べてくれない?」
「分かったわ」
一応の結論を出し、ライズは思考を打ち切って行動を再開する。
「ほら、こっち」
フィルの指さした先には、確かに他より豪華な扉がある。
「…どうやら、ここが一応のゴールみたいね。罠の類は無いわ」
辺りを確認し、罠が無いのを確認したライズが、2人に言う。
「気をつけて。先がどれだけ続いているかは知らないけれど、ここが一応の区切りのようだから」
ライズの言葉に、2人が頷いた。
―――第1階層 最後の部屋
「…異物がいるから誰かと思えば、まさかアンタだとはね」
他の2人には目もくれず、ライズを見据え、彼女は嗤う。
「…ここに放り込まれたときから、もしかしたらとは思ってたわ」
その彼女を、冷たい殺意と共に瞳に写し、ライズが返答する。
「え?だれ?知り合いなの?ライズ」
フィルがいきなり殺し合いでも始めそうな雰囲気になった2人に驚きつつ、ライズに問いかける。
ライズと、それと対峙する翼の生えた女の人。
最初はエルクレストのドゥアンかパルタクスのセレスティアかと思ったが、放つ気配が尋常じゃないことを悟り、それは違うと思い返す。
「…気を抜かないで。こいつは"魔人"よ」
あの日戦った3体の魔人。その中の1人、ライズが直接戦わなかった唯一の魔人である彼女の実力をライズは完全には理解していない。
だが、あの紫の肌の魔人とエレンに聞いた実力のほどを総合すれば、決して油断出来る相手ではないことくらいは、分かる。
「…っは。うれしいねえ。まだアタシを"人"と呼ぶか」
そんなライズのセリフに苦笑し、彼女…魔人、白川由美は他の2人に目を向ける。
「しっかしなんだってアンタがこんな場所に…うん?」
見渡し、2人のうちの1人…フィルに目を止める。
「なるほど…確かに道理だ」
邪神に同化したユミは理解する。邪神が求めたものを。
「ってことはアンタらはとばっちりってところか。まあいいや」
バサリと翼を広げる。
「気が変わったよ。アンタらとはここでは殺り合わない」
飛び上がり、空中で言う。
「特別にアンタらをこいつの最深部まで最短ルートでご招待してやる。つっても他のルートは全部閉鎖すっからアンタらには選択肢、無いけどね」
そして、地面を指さし、言う。
「だが、ただ招待したんじゃつまらない。最短ルートは命がけの道さ。こいつ等をぶっ倒して来な」
ボコリと、地面が盛り上がる。
「それはこいつの力を使って掘り出した"過去の幻影"。平たく言やあアンタらが知る限りの"一番強い奴"だ。
過去を乗り越えられない奴に未来を見る資格は無い」
ガシャリと音を立て、盛り上がった地面が人の形を取る。
「せいぜい頑張んな」
その言葉を残し、ユミはこの場を飛び去る。そして、ガシャリと。
「…っ!?」
過去の幻影は全身を覆う真紅のフルプレートアーマーを纏い、豪奢なマントをつけた巨漢へと姿を変えた。
今日はここまで。
ちなみに冒険仕様のライズ&空の装備イメージは魔法騎士な感じです。炎の矢とか撃ちそうな感じの。
…戦闘特性的に見ると色が完全に逆ですがw
そしてレス返し。
>>316 空とライズが今回の姫です。空は名字の姫宮から。そしてライズは…おいおいってことで。
>>317 世界の危機の前段階くらいです。とはいえ完成したら本気で世界の危機ですが。
>>318 と、言うわけで4人目は思いっきり敵です。何故彼女がここにいるかは…これまたおいおいってことで。
>>319-322 カゲモリは色んな人がいますからねえ。案外いるかも知れません。
>>323 それやるとカゲモリ関係の任務に回避馬鹿がでしゃばりまくりな罠…いや、ゆうななら、2人掛かりで守るはめになるだけか?
>>357-358 並みいる他のヒロインを抑えてドラマCDの主役に抜擢された、みつナイ1の可愛い人ですからねえ。
もちろん私も大好きです。色んな意味で。
っと、ついでなんで自作分は保管庫にて保管しました。
他作者の方の分は、誰かよろしくお願いします。
乙です
空の巻き返しに期待
あと、一狼に空を連れて行かない理由を聞いたら、惚気られそうな予感がw
保管庫は、有志の人が補完する形式になったのん?
ぼくがちょーさぼっているだけです。ごめんなさい。
wikiってそもそも誰でも編集できるもんなんだから必要感じた人がやればいいと思うの
管理人氏も忙しいんだしね。
俺はログ見てるだけで充分だけど
把握
んじゃ、自分のくらいは自分で入れとこう
430 :
427:2009/11/25(水) 04:07:33 ID:jKvLbsvG
____
/⌒ :ヽ:く: : : : :`丶
//: :/: : : ヽ : : : : : :\
(ヽ/ ): :./: : : : : : :}_: : \ : : : 、
(こ ⌒)/: : : : : : : :| _: : ヽ: : :ヽ
. /:.し'´: :|: :./| : : : :│ \ミ: : : ∧ 【保管告知(サボテッタツケガマワッテキタ)】
|:/|: l: : :|: /│: : :j: j/ >'⌒Y: ヽ
|, :|: |: : :l`ト∧: :/∨x仟心 f^: ハ: : :、
|: |: :.:.爪心∨ 弋.ン ,、_ノ: : : : : :\
|八.: :小 Vソ ///人 : : : : | ̄ ̄
|: : \/ゝ_// t _⌒)イ_フ ∨\|
|: /\: :/ `ア_)Y 〈 ∨
レ' ∨ 厶{_」__/ 厂
く::人ノ_:::∨
\ト-}:::::〉
ヒj ̄
└'
◆学園
24 >892 ノーチェさんのヒマ潰し
24 >938 >953 恋のお悩み相談室
25 >35 惚れ薬
25 >134 月と星と柊と #13 #14
25 >271 吸血鬼が多すぎる #2
25 >283 落とせる神と子 #3
25 >345 最強が多すぎる
25 >510 特別執行委員異聞 #6
25 >681 よいこのみんなへのおねがい
25 >684 性転換
25 >688 魍魎の宴
25 >749 借り物競走
25 >763 狩り物競争
25 >777 ろくでなしの2−Fの日常会話
25 >811 とある儀式の生贄の羊
26 >53 とある世界の騒動日程 #8
26 >198 rosa regulus
26 >243 柊蓮司と惚れ薬
26 >379 カゲモリ所属理由チャート
◆その他
24 >930 紅と蒼と黒の円舞曲
25 >20-30 ろんぎぬす
25 >36 Cカップ
25 >252 ナイトウィザード異聞-はわっとにょ〜とPoooo!-
25 >398 従者たちのの舞踏遊戯
25 >451 となりの7Nさん
25 >875-894 とある魔術の禁書目録(超電磁砲?)
25 >896 ハリーポッター
◆他の方が保管してくださったもの
25 >372 じ・あんたっちゃぶる
26 >7 天使の夢へようこそ
26 >147 休日の過ごし方 #6
26 >417 学園世界の戦い(魔神皇編)#6
ってこんな時間か…。
>>430 お疲れ様でした。
今はその体を休めることだけを考えてください(スッ、と紅茶を差し出す
>>416 「派遣ウィザード山田のり子」
というタイトルが脳裏によぎったが、クロス先の山田さんがどうにもチートキャラすぎて、扱えそうになかった。
普通に全クラス制覇とかやってそうだし
前にイモトがウィザードに覚醒する、というネタがよぎったがこれはクロスなんだろうか……
多分、柊よろしく使い勝手のいいウィザードになるだろうが
>>436 ハケンの品格だっけ? 山田さん最強物語だからな、アレw
ドラマ系とのクロスかー……原作なしだと、ファンタジーがクロスできそうな話があんまりないのがアレだが。
最近やってるサムライなんたらってのはいけるかな?
>>438 ドラマなら安達祐実主演の聖龍伝説で決まりだなwww
あれはある意味すごいドラマだったw
>>439 人がせっかく出さずにいたあのすごいドラマの話題をだすのかおまいはw
あれはホントにすごかった。
アレを当時の安達祐実でやろうとしたことも、あの内容を実写でやろうとしたことも。
ファンタジーでドラマ? それならネギm……。
ファンタジーでドラマ?
かつて「月曜ドラマランド」という枠があってだな……
>>440 僧やってる片岡鶴太郎とか今でも覚えてる。
実は聖龍伝説ってゲームが出る予定だったんだよな、出なかったけど。
いろいろな無謀が詰まった作品だったw
>>436 あれはなァ……凄腕のウィザードや大魔王と言われても驚かないスペックだからなあ、山田のり子は
あのマンガを初めて読んだときの衝撃はある意味で筆舌に尽くしがたいものがあった
実写系とのクロスってあんまり見ないね、そういえば。
一応ライダーのアレとオルフェノク柊の嘘予告があるけど、他に実写モノでやれそうなクロスはあろうかね?
だから実写版「ねg
ケータイ捜査官7は魔物使いと言い張れるかな
あとは木曜日の怪談シリーズ
怪奇倶楽部や安達由美の安倍晴明の子孫な陰陽師モノやMMRとかあったな。
人形劇三国志
世にも奇妙なとか単発ショート系をシナリオとして利用した事は何度かあるなぁ
実写といやあハリウッドも有りだなと考えたら、柊の魔剣が一ヶ月後に箒になって帰って来たのは、
実はトランスフォーマーとウルトラマンばりに合体してサイバトロンとして戦っていたからって電波が降って来た
452 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 20:20:12 ID:3qz75AC+
メガトロンは涙目確実だなww
アトリエシリーズに出てくる機械剣ならロボに変形してもおかしくないな
わっかが自転車になるくらいだし
話がズレてきたし話題でも振るかー。
設問
執行部室で鍋やろうぜ! ってなった時に考えられる事態について想定せよ。
基本的に執行部室に入れるのは執行委員のみとする。
とりあえず序盤〜中盤あたりで任務(けんかなどのやっかいごと)が入ってくるのは確実……ッ!
で、一部が出かけている最中に
取り返しの付かない具材(エリーの薬とか軍曹の持ってた簡易食料とか)が追加されるのも(ry
…まぁ、あの面子じゃ酒が入る展開はまずないと思うが
まずはあかりんの隔離からだろう
命を買収して連れ出して貰い、当日は部屋に近づけない方向で
「うおっ、このゴロゴロした丸いものは……水晶……玉? 誰だっ、こんなモン入れたのっ!」
「わたくしでありますよー」
ここで意中のあの人がいる人のために新ルール
執行委員は各自一人だけ親しい人間を招待出来ます
…そして当日、柊が誰も誘ってないことが分かり非難轟々w
??458
やめてベホイミとエリーが鬱入っちゃうからやめてw
あー。ダグラス来てないもんな。マリーさんでいいんじゃね?
マリーさんでもいいけどアイゼルあたりも…
まだ学院に残ってたっけアイゼル。ヴィオんとこ行っちゃってるってのもありうるか。
越智版ならいるんじゃね?
一番涙目なのは上条さんを誘おうとして結局呼べなかったうえに黒子(初春に呼ばせた)に絡み付かれる美琴じゃね?
>>458 いや、そこは忙しいくれはの代理でもいいからてエリスを呼んであげようよ。
つか美琴がアレだよな。
美琴が上条さんを呼ぶとすると、初春が黒子か佐天のどっちかを呼ぶことになるだろう。
だが、そうなると必然的に一人余るという罠。
それより執行部室が諸事情で使えなくして、たまたま空いてた陣代高校でやろうぜ。
んで
宗介あたりが「サボテンがあるじゃないか。いがいと美味いんだ」とか言って鍋に放り込む。
↓
「君たちが食べたあのサボテンはね……」
「あのサボテンは?」
「あのサボテンは私が2年の歳月をかけて大切に、それは大切に育ててきたサボテンなんだ。
名前はマリリンというアメリカの女優から取った名だ。
それを鍋に入れて食った?」
「そうなるな」
「わかったかね?私の話を裏界してもらえたかね?
では、少しここで待っていてくれたまえ」
↓
「皆殺しだ(キルゼムオール)
学園世界な流れをいきなり月匣で変えるが
新しいリプレイ、既に自分の物語としての役割がほぼ終わっている柊や命に続く新世代ウィザードとして定着させたいらしいけど……予告漫画見た限り、かわたなのキャラクター以外はマトモそうに見えるから困るw
でも箒騎士が公式リプレイで追加されれば、機体戦闘とか高機動戦闘とかも出来そうな気がする……エアギアとかそういうの
他に箒騎士を生かせるようなスピード感溢れてるクロス先って何があるかな?
つ マクロス7トラッシュ
>>463 なんだかんだで結局ベホはメディアだろ。
便利だし。立派に鍋メイドしてくれるさ。
長門がキョンを連れてったらキョンが一人困る展開になりそうで……
つかむしろ問題は楓とノーチェしゃねーの<相手
>>464 イニDとかヤマモトヨーコとかサイバーフォーミュラとか
467 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 17:16:24 ID:03rqVRmm
ノーチェは案外顔広いと思うな
楓は、散歩部はだめだから普通にネギ君じゃない?
ノーチェなら吸血鬼仲間でエヴァンジェリンやさっちん辺りを
楓は武道四天王でも良いかな
ノーチェはろんぎぬす仲間のだれかでいいんじゃね?
箒騎士って聞くとマジレンジャーのOPを思い出すんだ……
471 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 17:49:32 ID:03rqVRmm
>>464
ちょい違うがハリポタ
学園世界らしく作ると
対空中戦専門部隊に所属している箒騎士・・・・・・みたいになるのか?
>>462 黒子来ると柊が隙見て串刺しにされるからやめてあげてください
>466
森とかなめがそれなりに常連人だから大丈夫だよきっとw
にしても話を総合すると鍋はエリスとメディアと士郎とハヤテの合作になるのかw
>>470 マジカルホーキーだっけ
ちなみに俺もだw
>>464 パンツじゃないから恥ずかしくない撃墜王たちの話は?
>>474 たしかスカイホーキーじゃなかったっけ。
番組終了後の玩具投売りの時に確保しとかなかったのを未だにちょっと後悔してる一品
ガンナーズブルームへの改造用に丁度良いかと思ってたのに…orz
>>464 F−ZERO、ファルコーーーンパアアアンチ!
>>464 今こそシューティングゲー
パロディウスとかツインビーとか東方とか
>>964 <I・S>(インフィニット・ストラトス)とか、土属性はダテじゃない!とか、
無限のリンケージとか、
夜闇の魔法使いが幻想入りなんて言霊が頭に浮かんだが気にしないことにする
>>482 自分で作るか執事☆くえすとでも見ればいいんじゃね?
エウレカセブンだな。
箒や箒騎士を生かせるような空中の高速戦闘クロスで装甲悪鬼村正を思いついたが、どう考えても最後に柊が好感度高すぎて首チョンされるラストしか思いつかねぇwww
流れぶったぎるけど、学園世界ではジーザスは普通に教師やってるのかしら。
生徒に危害が及ぶか目の前で事件が起きない限りなにもしないと思うけど、レベル30ニンジャがスカウトするかもしれない。
>>486 その場合黒板裏の白い粉をどうするかが問題だな
ばれる危険性元の世界の比じゃないぜ
しかしアレだよな、このスレってあんまりメカものとのクロスないよなー
メカ属性がない住人ばっかってわけでもないのになんでだろうね?
他のスレでは割と見るんだけどなぁ
メカの魅力はデカさもあるからさ。
極端な話、クロスのパワーバランスを調整するために等身大にされたガンバスターなんて見たくないもの。
ガンダムは公式でそれやられてるわけでして
アレはクロスのバランスじゃないけどww
>パワーバランス
場合によってはサイズ差は絶対の壁じゃねえなあ、とスルトの魔王やマシンヘッドやグレズを見ながら思う今日この頃
>>491 それを二次でやる場合は心情的な描写の難しさがあるからなー……例えばスルトの魔王は普通に斬れる柊はいいけれど、ガンダムやザクを普通に戦って斬れる柊は納得出来ないというか、そういう感じの意味でのパワーバランスだと思う
HA――HAHA、皆サン照れなくても良いのデース!
>>492 例えば、「巨大ロボのロケットパンチを人間サイズの小さいユニットが切り払う」のをスパロボでやるのはOKだけど、SSでやるのはダメ。
みたいな感じか?
星降る夜の王エンディヴィエと絶対無の空間で戦う超銀河グレンラガンとかみたいとは思うが、
その状態で柊とかに何ができるかと。
TRPGでやるんだったらグレンラガンがディフェンダーで柊がアタッカーだと言い張れるけどSSだとその分業は難しいような気がする
うむ、カオスフレアリプのパイラーヴァ編でガンドッグプリンセスがやってたことを真面目に描写してみるとか、
同じく阿東貢が惑星サイズのダスクフレアを拳で撃ち砕くところを真面目に描写してみるとか、
そういうレベルの偉業がSS作家に求められると思う。
>>492 指パッチンでスーパーロボットを切断した某素晴らしい人や某衝撃さんや某キング・オブ・ハートを思い出した。
5〜10mのくらいなら拳とか魔剣とかでなんとかへち倒してるSSもあるか。
どっかのネームドロボットではないけど。
あかりんだったらグレンラガンのヨーコばりに倒せそうな希ガス
ロボット物…
つまり水鏡j学院に通っている孔明νガンダムと?統ヤクト・ドーガを出せば良いということですねわかりますん
【なんかいろいろまざった】
>>500 一瞬惚れた男が次々と倒れていくのかと思った
こう見ると……つくづく鋼騎と精霊船が出てくる公式リプレイないのが惜しまれるな
>>503 そりゃあ、エルスゴーラとエルクライムだけで展開してしまうからな。
でも、バラーとか出てくるみたいだし、案外鋼騎も出てくるんじゃないか?
リムーバーとか機巧魔神くらいのサイズなら生身のウィザードと格闘戦しても不思議はないかも
B−KとかLC経由のA−Kとか普通だしな。AーTやASぐらいなら普通に戦っても気にならん。
アトリエシリーズ7番目の中に1000m超すような巨大な物を倒せる技がある
ラスボスの技だけど
人間VSロボを想定するから描写が難しくなるんであって、いっそメカと敵対するのではなく
特定多数の敵に対して共闘する感じした方がやりやすいのではないだろうか?
(例:ガンパレ・マブラヴ
で、巨大クリーチャーはロボ、中・小型クリーチャーは人間と舞台を分ければ、
どちらにも無理なく活躍させる事ができるから、特にパワーバランスの問題は起きない…はず
いっそ身体能力がまんまフィードバックされるロボにウィザードも乗りゃいいかもね
ガンダムファイトネオアンゼロット城代表サガールガンダムとか作ってw
Gガンダムじゃあ仕方がないなw
MFは気合が入ると頑丈さを増す素材が装甲に使われている為
搭乗者のテンションで実力差をある程度埋めることが出来ると聞いたが
怪物の群れや巨大怪獣に会っても臆する事無く
テンションが天井知らずに上がっていく様な人物って主人公格ならそれなりに居るかな
M・Pのドルチルが夜魔戦並のテンションで乗り込んだら魔王級とも戦える気がする
ぷいにゅー(訳:次に出るS=Fサプリにクロス期待)
>511
テンション依存のロボってえと…光武か
そういやあれも3mくらいのサイズなのに超大型ロボぶっ倒すな
愛の合体攻撃とかで
モリビト2号は…ちと違うか
テンション…ロボじゃないけどギャラクシーエンジェルの紋章機とか。
後仮面ライダーブレイドの橘さんか、ってこれもロボじゃないなw
学園世界の月匣って、一般人無力化の効果あるのかな?
月衣無双はありえないとしても、一般人無力化の効果はどうなんだろーと。
具体的には他にも封絶とかワーディングとか結界とか隔離世とかの効果は一般人無力化されるのかなーと
そしてその一般人はどのくらいのレベルの一般人を指すのか気になった
「学園世界レギュではGMは月匣などで一般人の無効化を許可してもいいし、そうでなくてもいい」
だと思うんだとりあえず
一般人という枠で邪魔者を排除しても構わないし
学園世界という非常識に含まれる事で非常識を纏い、ある一般人には無効化が利かないとしてもいい
そもそも月匣はそういう便利な使い方も不可能じゃなかったはず(侵魔が一般人を月匣に取り込む点から
学園世界は「常識」がFtEと違うわけだし、そこらへんは臨機応変じゃないの。
>>509 石破ラブラブ天驚拳で、キング・オブ・ハートの代わりにクレバー矢野が腕を組みながら敵に突っ込むんですね、わかります
そういや、少し前にマジレンジャーが話題に上がったけど、戦隊モノも作品によっては学園モノだよな
>>520 ターボレンジャー、メガレンジャーだな。
後、ファイブマンは小学校の先生。ジェットマンのブルーは高校生。
メジャー特撮で学校関係と言うと、後はウルトラマン80が小学校の先生だな。
好き好き魔女先生とか東映不思議コメディとかまでいけばいくらでもあるし。
そういや執行委員並みかそれ以上の先生ってだれがいるんだろうな?
とりあえずマリーとネギは該当しそうだが
チャイルドマンパウダーフィールド教諭とか王都の魔人プルートーとか
シュタイン先生とかメドゥーサ先生とか
牙の搭だと後はマリア先生(だったけ?)もいたっけ
(筋肉達磨な神父がやたらいい笑顔で
>>523を見つめている)
528 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 21:40:29 ID:nEOWGqro
高畑先生、カオシックルーンの一巻に出てくる竜界の先生、あとは静=バンスタイン先生
マリア・フォウンだったかな。
ある意味フォルテも教師になるからありか
塾長とか校長だといっぱいいるんだけどな。
ジーザスの人とかは?
エンダネス島があるならホロビッツ理事長と…学園長かな?旧支配者的な意味でw
陣代の用務員さん忘れたらあかんよー
戦闘力以外なら絶対手を出せない人とかも結構いそうだがな!
スペランカー先生を忘れてはならない!
>>530 ジーザスと御堂さんは吾妻兄妹とタメ貼れるだろうな。
あとコルベール先生も大概化け物だと思う。
まかでみとか化物ぞろいだよ!
しかも能力に反比例して自重とかしないよ!
536 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 23:16:23 ID:JLaQWstT
獣狼高校長の源氏源太郎
ガルデローベには鬼が二人いる。鬼女と鬼婆だ
そしてそれらに混じってマイペースを貫きそうな木村先生@あずまんが大王
>>539 「先生はブルマとか水着とか好きですから!!」
こうですか?わかr(ry
コミクロンとDr.マロンフラワーが協同開発をはじめたようです
木村先生@あずまんが大王はトリステインとかエルクレストとかザールブルグとかの純ファンタジー世界の学園にブルマを定着させようと頑張っているかもしれない
光綾学園は最初からブルマあったよね、確か。
地獄先生ぬーべーもいるな。
あとはダンブルドア校長か?
逆十字学園の教師は学園世界でもフリーダムなんだろうな。
あの学校は教師も生徒も世界がどこでもやること変わらないと思う。
>542
そういや学年が下がった剣士の先輩が履いてたね
ドラマCDに出てきたゲイツ先生に対抗できるのはきっとグィード先生くらいだろうな
正直、グィードは実際に出るとまた学校関係者問題に触れて荒れるからいらない
>>543 ぬーべー先生は霊能者としてだけじゃなく、教育者としてもわりと有能だから結構重宝されてるかも。
なんとなくコッパゲ先生辺りと仲良くろんぎぬすで飲んでそうなイメージ。
ゆきめ君との結婚前なのか後なのか…
結婚後転勤前じゃねーか?
若しくは転勤後に童森と転勤先が同時に転移した、とか。
まぁ、結局は職人の判断なんだがな。
551 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 22:46:45 ID:09Hbgovo
急に話を変えてしまって悪いですが、狂乱家族日記のケルベロス小は学園世界に来てないんですか?
出したければ出せば良いじゃない
553 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 23:01:09 ID:09Hbgovo
はい。
それをネタにss書こうか悩んでたので確認とっただけです。
話を切ってしまいすいませんでした
保管庫で検索すればよかったんじゃ
確認以前の問題で
>>553はsageを覚えなさい。ネットマナー的な意味で
>553
把握した。投下を楽しみに待つよ
557 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 23:57:04 ID:09Hbgovo
短いですが投稿します
テレビからニュースが流れてくる
話題は学園ごと消えた五十必殺学園のことで持ち切りだった
「お姉さま・・・・・・」
その消えた学園に通っていた生徒にももちろん家族はいる。
ここ乱崎家では消えた学園に通っていた生徒である乱崎千花の妹
乱崎優歌の呟きが聞こえていた。
「優香、辛いのは分かります。僕も辛いです。ですが千花さんは優歌に笑顔でいて欲しいはずです」
「そうであるぞ姉上殿。とりあえずは今日も学校には行くべきである」
「大丈夫。母親も月香も、もちろん僕も銀夏も、それに超常現象対策局までもが全力を出してるんだもん。見つからないはずがないよ」
「うん・・・・・・ありがとう。お父さん、みんな」
優歌を励ますのは乱崎家の家族達。
血の繋がっていない作られた家族。
しかし彼らは本物の家族よりも強い絆に結ばれていた。
「いってきます」
いつもより元気はなくしょんぼりと歩いていく優歌。
そんな彼女を見送る家族達
さらにその様子を見ている姿があった。
「・・・・・・おい本当にあのプチ凶華で大丈夫なのか?」
「心配するのはわかるわん。けどけど今回はこの平塚雷蝶の全力だけでなく謎のクラゲの月香ちゃんの力を混ぜて作った超一級品プチ凶華よん」
雷蝶の言葉に頷くようにクラゲが中を漂っている。
彼女たち三人(?)のたくらみ、それは優歌のランドセルに隠れているプチ凶華だった
「この世界では魔術でパスが発生する・・・・・・プチ凶華の元の機能が転移先でも生きていればそこにはパスがあるって証拠よん。絶対に狂乱家族のみんなも連れていくわ」
そう。今回は雷蝶の目的が狂乱家族と同じなのである。
そんなことも知らない乱崎優歌は怪しい足取りながらも学校にたどり着いていた。
「おっす優歌」
「あ、おはよう・・・・・・山田君」
「山口だよ。最近また間違いだしたな・・・・・・わざとか?」
「そんなことさっぱり無いんだよ。うんわざとじゃないから」
教室までの道筋、ほんのわずかな会話の時間。
二人が談笑をしていたその僅かな時間に世界は変わった。
「おい、雷蝶!!」
「こっちでも確認したわん!! 凶華ちゃん、繋いで!!」
こうして狂乱家族に新しい「宴」がやってきた。
558 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 00:09:16 ID:iggZKB1A
さっきSSを書いた人です
事情があってケータイから書き込みます
まずは謝罪を。
いろいろと初心者のためsageの仕方がわかりませんでした。
すいません。
次に話の流れをこんな駄文で止めてしまったこともすいません……
メ欄にsageって入れるだけー。
あ、それから誘い受けで許されんのはリアル世界でかわいい女の子だけだ
sageだなんだ以前にクロスになってないじゃない。
さ、早く続きを、今度はちゃんとクロスSSにして書くんだ。
ふと、学園世界で制服専門店とかあったら面白そうだなと思った。
色んな学校の制服売ってたり、フェアリー、ハーフリングサイズで仕立ててくれたり、自分とこの制服を改造制服や呪錬制服化してくれたりすんの
コスプレ感覚でそーゆーのできそうなとこってのは俺も考えた
ただ、下手すると犯罪方向の悪用もできちゃうから
1 店の外に持ち出せないような細工がしてある写真館みたいなところ
2 明らかに縫製の出来が違うから持ち出してもすぐにわかる「偽物」としての商品をレンタルしているところ
3 完全受注生産の高額制服専門店
くらいが商売として成り立つって結論に至った。
563 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 17:25:20 ID:cQUn8iPW
sage
それかタイマー式で時間になったら元の制服に戻る・・・・・・とか
昨日の続きを遅くなりますが11時ごろに書かせてもらおうと思います
ちょっと待てコラw
メール欄に半角でsageと入れるんだ。
sageに関しては様々な勘違いがあったけどこれは新しい
学園世界この制服を着てる奴はヤバいランキングがあったら輝明は結構高いかも知れん
改造制服とか呪錬制服所持だとデフォが制服になるから
月光館とか天香學園みたいな、制服改造しまくりの学園は大抵ヤバいような気がする。
ふと思ったが、天香のバーって学園世界に来てから売り上げ上がりそうね。店主は戦闘力ありの執事で有名だろうし。
リアルでもなんちゃって制服専門店があるらしいし、指定の制服は自分の学内だけ着てればOKじゃないか?
プライベートは他所のっぽい制服着てても。
交換留学とかでごった煮になってる学校もありそうな気もするし、そもそもリオフレードなんて学内でもみんな
好き勝手な格好してるし。
>>568 輝名の制服着てSOS団に押しかけるコンピ研の面々を幻視した
そしてそれを止めるお下げの輝明学園生がいたとかどうとか。
他校の制服着て、なんちゃってウィザードするイノセントは沢山いるかもな。
PCから投稿します
573 :
狂乱学園日記:2009/12/03(木) 23:05:15 ID:cQUn8iPW
あらゆる普通ではない学校が集まる世界、通称学園世界
そこにあるこの世界に必須の組織の一つがここ、執行委員である
そこはもちろん今日も絶賛活動中であった。
「柊さんはそのまま麻帆良学園に行って中国武術研究研究会の練習試合を止めてください!! 御坂さんは御崎高校のシャナさんを止めに行ってください!!」
ここ執行部室にはいつも通りの初春飾利の悲鳴に似た指示ともう一人の悲鳴が響いていた
「こう書類があってはなにも終わらないでありますよ〜!!」
超高度な演算から書類処理まで行う執行委員に欠かせないもう一人の人物、銀髪をツインテールにした外見年齢13、4歳の吸血鬼であるノーチェでの悲鳴であった
「カザリ〜、そろそろ休憩が欲しいでありますよ〜」
「すいません。いつもなら大丈夫なんですが今日は・・・・・・お疲れさまです。次にホグワーツから逃げた魔法生物を駆除してください・・・・・・こんな感じに仕事の量がざっと二倍で」
「キツいでありますよ〜。せめてユキが来てくれればだいぶ変わるでありますのに〜」
ちなみに期待されている宇宙人は今現在麻帆良で茶々丸のver.upをしているらしい
初春とノーチェに限界が見え始めてきたそのときだった。
ブイーンというような警報音が鳴り響いた。
五十必殺学園
そこは俗に言うお嬢様校であり、その学校の全生徒が「お姉さま」と呼ぶアイドル的人間(もちろん本人は認めないだろう)乱崎千花は溜め息をついていた
「優歌ちゃん、凰火さん、猫さん、銀一さん・・・・・・」
学園世界に来て、家族から離れてもう何日かも数えられない。
「優歌ちゃん・・・・・・」
訳あって作られた家族である乱崎家。
その中で唯一血が繋がっている妹の名前を千花は繰り返した。
そして、そんな千花の隣にも
「は〜・・・・・・清く〜ん!!」 同じく変なテンションの山口聖というブラコン少女がいた。
「お姉様・・・・・・清くんも学園世界に来て欲しいと願っても良いですか? 良いですよね。なぜならお姉様のためにも私のためにもなるのだから!!」
「ひーちゃん、頼むからその悪魔召還の踊りみたいな物をやめなさい」
「う〜、清君に触りたいよ〜」
いろいろと危ない状態の友人を止めつつ千花も家族にまた会いたいと内心願っていた。
「これは何の偶然でありますか・・・・・・」
ノーチェは五十必殺学園の校門前にいた。
なぜかと問われればこの学校にこの世界のことを伝えたのはそもそもノーチェだからだったりする。
そしてノーチェはその時に一人の友人を作っていた。
「チカ、ちょっといいでありますか?」
「あら、ノーチェさん? どうかしたかしら」
とても暗い雰囲気を出している千花を気にもしないでノーチェは話し始めた。
「今日は仕事でありますから簡潔に言うでありますよ〜。チカの妹の名前はユウカでよかったでありますか?」
突然言われた自らの妹の名前に反応しない姉はいない。千花も案の定訊き返した。
「それがどうかしたかしら?」
「ユウカの通っている学校はケルベロス小学校で間違いないでありますか?」
ノーチェは無視して次の質問をする
千花も多少イライラしながら頷く。 それを確認したノーチェは満面の笑み・・・・・・とは言わないが、自分のことのように、嬉しそうな顔で言った
「ケルベロス小学校が学園世界に転移したのでありますよ!!」
その吉報を耳にして千花と聖は走り出していた。
自らの家族の元へと
574 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 23:06:46 ID:cQUn8iPW
今日はここまでです。
むしろここで切った方がいいのか悩み中です。
sageだとか諸々失礼しました
言ったそばから下げ忘れました
重ね重ねすいません
さ、話題をトリプルアクセル気味に変えるが。
学園世界でノーチェは相当手広い情報ネットワークを持っていそうな感じなんだが、情報交換できる知り合いもかなり多い気がするんだ。
つまりどんな知り合いがいたら面白いかな、と!
とりあえず新白連合の宇宙人策士とミサカたち、シエルに群田さんなんかは知り合いな気がした!
水晶玉つながりで裏密ミサとか情報専門で山岸風花とかかのう。
裏密で思い出したが、龍麻ってまんま龍使いだな。
>>576 群田さんと知り合いだと色々問題がある気がしないでもない。ウィザードだし。
…いや、正体に気づかないのか?
情報と聞いて、舞HiMeにいたなーと思い出し、エンダネス島vs風華学園の海上大決戦と言う電波が飛んできた。
鴇羽舞とカグツチならダゴンとも渡り合えるだろうし。
>>578 面識は一応あるから気づきはすると思う。
おなかすいたであります〜、と学園世界の飲食店を渡り歩いてるイメージがあるから・・・・・・そういう店経営してるキャラとはコネクションありそうだ
>>573 普通の学校もあるよ!
普通じゃない学校の方が、クロスのネタにしやすいっていうだけでw
>557と>573で1セット、という認識でいいのかしらん。
もしかするとレギュレーション違反になるのかもしれませんが、学園世界の外の話というのも新鮮でいいですね。
あと、作品が明らかであっても、念のためクロス元の明記よろしく。
>>580 はい続き物です
もう本当に色々とすみません
>>581 1レスずつ投下するのは歓迎されないので、ある程度書き進めてからまとめて投下した方がいい。
過度な謝罪や言い訳はウザがられるので、これもやめた方がいい。
なので、この書き込みに対するレスもいらない。
そういやあ今まで名前出てきた学園で普通の人しかいないのって稜桜学園(らき☆すた)くらいかな?
まあ、若干名特殊な方々がいる他は普通の学園ってなパターンなら結構な数あるけど。
……普通な、ってのの定義がわからんが。
桃月学園とあずまんがの高校と銀魂高校は特殊な能力者いないな。
基本的に普通の学園だけど、ごく少数の戦える人が紛れ込んでるパターンが多いな。
>>584 いや…執行委員(武闘派癒し系魔法少女)が所属する学園は普通じゃないと思うぞw
とはいえ、あずまんがの学校はなるほどと思った。確かにちよちゃんくらいだし、ちよちゃんも一般人の範疇ではある。
なんかぽにぽにの最新刊のアオリ見てたら、NWっぽい展開らしくてなんか複雑な気分になった
そういえばベホがいたな、桃月。うっかり忘れてた
あと名前あるとこで、ってーと……ある意味、バンブーブレードの室江高校はそうかも。みんな純粋に剣道やってるだけだし
そういう分類すると学園自体が三種に分かれるんだな
ほぼ全員が異能者(まかでみ・エルクレスト・学園都市・牙の塔)、一部が異能者(輝明学園・真神学園・桃月学園・陣代高校)、異能者なし(陵桜・あずまんが)
嵐を呼ぶ幼稚園児がいた気がする
>>587 つまり、もともと親和性高かったんじゃね?<ぱにぽに
いや、最新刊読んだ側からすると「こういう展開を商業紙でやるかフツー(褒め言葉)」とゆーものなわけだが。
むしろあの展開TRPGではやれても、商業紙の漫画でやるのはある意味ありえないw
百人位はキルマークがついてそうな暗殺者兄妹とか、冒険者学校の非魔法系ジョブの人は異能者に含まれるのだろうか…
それは異端者とか逸脱者、天才と呼ばれる人種だな
暗殺者兄妹はなー……学園世界このままいた方が幸せそうなのがなんとも
魔法使いや超能力者を体術だけで圧倒できるレベルの格闘家や、
大魔王の魔法を喰らってもHPが半分以上残るHFOは十分に異能だと思う。
確かに、敵の剣を尻で受け止めたり、尻で受け流したりする幼稚園児や、
クサイ足で相手を圧倒するサラリーマンは普通じゃないかもしれない。
>>594 それだとギャグ時空持ちキャラの異能者率が割と高めなんじゃなかろうか?
(ギャグ時空補正例
・かなりの強キャラでも認識すらできない一撃を叩き込める
・どんな理不尽な攻撃だろうと死なないor無傷復活)
新白の宇宙人も切り込み隊長もギャグ補正でぬるぬる避けるな。あいつら微妙に異能者かもしれん。
>>595 ベル「ディバインコロナっ!」
両津「うわあ!」
両津「いってぇじゃねーか、このチビ! 公務執行妨害でひっ捕らえるぞ!」
ベル「なっ……! ディバインコロナが効いてない?!」
リオン「ベル。この者はギャグ漫画の世界の人間です」
ということか。
単に演出シーンだから無敵になってるだけじゃないのかw
《ゴキブリバイタル》
生死判定に失敗した直後に使用する。その判定を成功に変更する。
この能力は瀕死状態でも使用できる。使用回数制限はなく、またいかなる要素によってもこの能力が使用不能になることはない。
《ナカガワコンチェルン》
アイテム、魔法などを購入する際に使用できる。それを購入しても所持金は減らさなくとも良い。
情報集などの判定の際、GMが認めればその判定を自動的に成功させることができる。
こんな感じで。
>>598 ファミコンジャンプでギャグキャラにはギャグキャラ、シリアスキャラじゃないと効果が薄かった
状態だね。
今アレをやると銀魂とか世紀末リーダー伝説たけしとか分けにくいのが多そう。
NWもギャグパートや演出パートだといい加減不死身だが。
てなわけで、9時からHFO(Human Fighter Onna)が大活躍する話を投下します。
「っ!?」
ライズたちの前に姿を現した男が纏う真紅の甲冑に驚き、ライズ・ハイマーは出遅れた。
「たあああああ!」
その間にライズが組んでいるもう1人の戦士…人造人間、姫宮空が駆け、敵へと向う。
(…ダメね。あれでは勝てないわ)
がむしゃらな突撃。それを見て、ライズはむしろ反射的に動こうとした身体を止める。
『戦場では決して激昂するな。指揮官たるもの常に冷静に状況を判断し、冷徹に行動せよ』
戦場を生き抜くため、お父様とじいやに叩き込まれた教えがライズに次に取るべき行動を教える。
(…あの紛い物は私から生み出されたもの。ならば)
そして出した結論に従い、ライズは行動を開始する。
「…フィル。貴方はここで待機を。癒しの祈りがきっと必要になるわ」
目の前で繰り広げられる、軍団長と空との戦いに手を出しあぐねていたフィルに、ライズが命令する。
「うん、分かった…気をつけてね。ライズ」
純粋な戦士としての実力では2人に大きく劣るフィルが素直に納得して頷いたのを確認し、ライズは自らの行動を開始する。
軽く息を吸い込み、言葉を紡ぐ。
「…マナよ。刃に宿りなさい」
手袋の下に隠されたマジックアイテム…小さな指輪の発動の言葉(コマンドワード)を。
「てりゃあああああ!」
ダッシュで生み出された勢いを利用してのアームブレイドでの突撃。
乱暴で粗い攻撃だが空の人間離れした身体能力と強力なバイオオーガンであるアームブレイドで放てば立派に必殺技となりうる攻撃。
その攻撃に対し、男は並みの戦士であれば両手で使うような剛剣を片手で軽々と振りあげ、そのまま思い切り振り降ろす。
「あうっ!?」
アームブレイドに加わった、上からの強烈な打撃。そのまま腕が引きちぎられそうな衝撃に空が思わず悲鳴を漏らす。
叩き落とされたアームブレイドが地面に突き刺さり、空に隙が生まれてしまう。
その隙を見逃さず、男はそのまま斬り上げる。
「きゃう!?」
鍛え抜かれた戦士の膂力と卓越した剣技によって放たれた刃は空のアーマーと皮膚装甲を易々と突き抜け、辺りに鮮血が飛び散る。
「こ、この!」
お返しとばかりにアームブレイドを振り上げる空の攻撃も、男には通用しない。
身体をわずかに動かして打点を鎧の最も厚い部分へそらし、前に踏み込んで衝撃を殺す。
空の攻撃が男の甲冑の上を滑り、火花を飛び散らせる。
そのまま男は更に踏み込み、空に強力なタックルを叩き込む。
「こふっ!?」
男の巨体を叩き込まれた衝撃で肺の中の空気を絞り出され、空は息を詰まらせつつ吹き飛ばされた。
(つ、強い…!?)
身体が覚えていた動作に従って立ち上がり、目の前の敵を見据えながらも、空は混乱していた。
純粋な力で互角。技術は比べるべくもない。
圧倒的なまでの強さの差を自覚した空は震える。
「一旦引きなさい!貴方の手に負える相手ではないわ!」
(こ、怖い…!)
恐怖と痛みに怯える空に、その声は届かない。
(な、なんとか…なんとかしなきゃ!)
怯えたまま、空は再び攻撃を繰り出す。
「えええええええええええええええええい!」
「ぐぅっ!」
追い詰めた空が放ったそれは、今までで最高の鋭さと破壊力を持った一撃。それは初めて男をまともに捉え、男は初めて僅かに声を漏らす。
だが、倒すには至らない。
そして、反撃に男は動き出す。
横薙ぎの一撃。剛剣によって放たれた攻撃が、空のアームブレイドを大きく弾く。
「きゃあ!?」
再び腕がもぎ取れそうな衝撃。物理的にアームブレイドと一体化している腕が大きくそれ、男の前に無防備な胴体をさらす。
そして、男はそれを見逃さない。
振り抜いた刃を瞬時に振り上げ、渾身の力で振り下ろす。
剣を弾き、防御を打ち砕く"横"と、相手を倒すための渾身の"縦"。
単純な攻撃2つを組み合わせた、シンプルであるが故に相手に小細工を許さぬ大技。そう、これこそが。
「滅せよ!」
ズバシャアッ!
今まで無数の相手に"破滅"をもたらしてきた、男の最大の必殺技。
「あ…くう…」
それをまともに受けてしまった空が、血を飛び散らせ、倒れる。
「…」
それを見て男はとどめを刺すべく無言で剣を振り上げ…
「…!」
突如飛び込んできた赤い影の攻撃を辛うじてかわす。
「…フィル。ソラをお願いするわ」
「任せて!ラヴェルよ、癒しを!」
真紅の鎧をまとい、淡く輝く細剣を持った戦士…ライズの声にこたえるように、倒れた空に駆け寄ったフィルが空の回復を願い癒しの祈りを自らの神に捧げる。
「ら、ライズ…その人、もの凄くつよ」
「当然よ」
祈りが効いて意識を取り戻した空の声を遮るように軽く言葉を返す。
「偽物とは言え、一軍を束ねる破滅のヴォルフガリオが弱いはずが無いでしょう?」
氷のように冷たい怒りを纏いながら、ライズは剣を構え、言い放つ。
「この偽物は私が知る限りの最も強きもの。その事実こそが、この偽物の最大の弱点」
自らの記憶から生まれた過去の幻影に、決闘を挑むように。
「軍団長を愚弄した罪は、その血でもって贖って貰うわよ」
戦いが始まった。
にらみ合いは一瞬。
相手を変え、再び命がけの決闘が再開される。
「…っふ!」
サイドステップでもって、繰りだされた男…ヴォルフガリオの攻撃を辛うじてかわす。
「…流石ね。偽物でも技量は私より上だわ!」
むしろ避けられたことが幸運。ライズすらそう思うほどの剣技の冴えを見せられ、ライズはかすかに、不敵に笑う。
「けれど…プレシズ・ヘル!」
お返しとばかりに攻撃を繰り出す。
プレシズ・ヘル。舞うように無数の連撃を繰り出して切り刻むこの技は手数は手数こそ多いが一撃が軽い。
本来であればヴォルフガリオの分厚いプレートメイルに弾き返されるだけだろう。だが。
「ぐうっ!?」
淡く輝く刃が鎧ごと斬り裂いてダメージを与える。それは蓄積し、大きなダメージとなる。
「思ったとおり…どうやらこれが弱点のようね」
自らの考えが正しかったことを確認し、ライズは油断なく相手を見据える。
「当然と言えば当然の話だわ。私が知っている…"元の世界のもの"が、魔法攻撃への対策を行なえるはずがないもの」
ライズのいた世界には無い技術…魔法の力を宿した刃を敵に向けながら。
かつて、ライズは剣が通用しない悪魔と戦う事になり、文字通り手も足も出なかったことがある。
そのときに得た戦訓がライズに"備え"を用意させていた。
剣が通用しない相手に剣が通用するようにするための魔力を剣に宿らせる魔法を扱うことができるようになる、指輪。
剣の鋭さを増す効果もあるそれを、ライズは準備していた。
ライズとヴォルフガリオの一騎討ち。互いの技の限りをつくし放たれた刃が互いの身を削る。
「…くう!?」
(まだ…あと少し…)
そろそろ2ケタに達する、ヴォルフガリオからの剣の傷をその身に刻みながら、ライズは冷静に相手を観察する。
「はっ!」
突きだした刃が鎧を貫いて肉に達した感触を手に伝える。何度目かのクリーンヒット。
(…!来たわね!)
それを受けたヴォルフガリオが半歩だけ下がったのを見て取り、ライズは深く身を沈みこませる。
「…!?」
ブォンッ!
一瞬遅れ、横薙ぎに振るわれた刃がライズの頭上をかすめる。
「滅せ…「プレシズ・キル!」
そのまま、屈した膝のバネを使い半ば突進するようにライズは剣を突き出す。
狙いは鎧と兜の僅かな隙間。
ライズの渾身の必殺技は、狙い通りの場所に吸い込まれ、鎧下のチェインメイルを突き抜けて喉笛へと達する。
ヴォルフガリオが剣を取り落とす。
「…その技は何度も見たわ」
自らがその対象となったのは初めてだったが、何とかうまく行ったことに内心安堵しながら、無表情にライズが言う。
「…もっとも、万全の状態から放たれていれば、私では避け切れなかったでしょうけどね」
ヴォルフガリオの動きが鈍っていた原因…空が倒れる寸前に与えた、大きな傷を一瞥した後、ライズは深く貫いた細剣を引き抜く。
それを合図にするように、ヴォルフガリオは轟音とともに倒れ伏し、融ける様に地面へと消えて行った。
「終わったわ。フィル、傷を治して頂戴。そのあとは、少しの間、休憩にしましょう」
「分かった。じゃあ、治すね…ラヴェルよ…」
「…やっぱり、凄い」
フィルの治療を受ける、自分が手も足も出なかった真紅の甲冑を着た男を相手に勝ったライズを見て、空が思わず呟く。
戦況は最後までほぼ互角だった。魔法で剣を強化し、相手のことを知り尽くした状態で挑んでいるライズであっても、楽に勝てるほど甘い相手では無かった。
ライズの攻撃は何度か避けられたり剣でそらされたりしているし、ライズ自身もさばき切れなかった攻撃を受けて身体に剣の傷がいくつも刻まれた満身創痍状態。
だが、そのことが更に空にライズとの差を意識させていた。
彼女が受けた剣の傷が全て戦闘不能に追い込まれるような深手では無いのは、偶然ではない。
相手の技量は同等以上と見てとったライズは最初からすべての攻撃を避けるのを諦め、致命傷にならない浅い攻撃は無理に捌かず喰らいながら戦っていた。
今、空たちのパーティーに回復の技が使えるフィルがいることを前提に組み立てられた、長期戦のプラン。
考えるのは簡単だ。だが、これには浅くとはいえ身体中を剣で斬られる苦痛に耐え、一瞬たりとも隙を見せず、最後まで冷徹に戦い続ける精神力が求められる。
それを、ライズにはやり遂げた。実力が上の相手の攻撃に取り乱し、ただ暴れていただけの自分とは、大違いだ。
「…私じゃ、ライズには敵わない…」
そのことを痛感した空が俯き、唇をかみしめる。涙がわずかに零れる。
『戦場でのイチローに相応しいのは貴方では無いわ』
治療を終え、次のフロアへ向かう準備を始めたライズの背中が、空にそう語っているように見えて。
そんな時だった。
「…大丈夫だよ」
そっと、空の肩に手が添えられる。小麦色の、温かい手。
「フィル…?」
その手の持ち主に、空は目を向ける。
「大丈夫」
ライズの治療を終えたフィルは空に対し、微笑む。そして、ライズの方に目を向け、言う。
「確かに今はまだ、空よりライズのが強いと、ボクも思うよ」
フィルのライズに対する目には、どこか懐かしいものが含まれていた。
「だけどね、諦めなければ、きっと追いつくから。ユウキみたいにね」
「ユウキ…?」
「うん。薙原ユウキ。見ず知らずの子供のわがままにつきあってくれるような優しい人で、ボクの好きな人」
そう言いながらフィルが思う。ずっと前から好きな、その人のことを。
「前にね、ライズにはユウキを助けてもらったことがあるの」
ユウキが命を落としかけた、あの事件の後からのことを。
「あのときからユウキはずっと頑張ってた。隣の学校のサイト君たちと一緒に特訓したり、色んな人と一緒に選抜委員のお仕事したり、日曜日に冒険に行ったりしながらね」
あれから、元々努力家だったユウキは前にも増して努力するようになり、冒険者としての実力を磨き続けていた。借りっぱなしじゃあ格好悪い。そう言いながら。そして。
「今ならば、ライズとも結構いい勝負になるんじゃないかな?」
フィルから見てもそう思えるだけの実力を、身につけていた。
「だからね、今は敵わなくても、頑張って追い付けばいいんだよ。それだけ」
そしてにっこりと笑いかける。
「これからこれから。私たちはまだ学生なんだから、その時間はいっくらでもある。ね?」
その太陽のような笑顔に釣られ、強張っていた空の顔が綻ぶ。
「そう、だね…私、頑張ってみる。ありがとう、フィル」
「うん。じゃあまずはここから何とかして、出なきゃ…?」
フィルが目をしばたたかせる。
「あれ…急に…眠く…?」
めまいがして空ががっくりと膝をつく。
見れば離れていたライズも同様のようだ。壁に手を付いてずるずると滑り落ちるように倒れる。
―――やるじゃないか。過去の幻影を倒しちまうとはね。
頭の中に響く声は、先ほどの羽根の生えた女の声。
―――ご褒美だ。今から見せてやるよ。
その声に混じるのは、かすかな同情。
―――あんたらの"未来"を。
その声を最後に、空の意識は暗転した。
今日はここまで。
見つめてナイトの世界に魔法はありません。
…だったら、ライナノールとか工兵とかシンラボールは何なんだって突っ込みは無しで。
まあ、何気に妖精だの人魚だのがいるのを考慮すると全く存在しないってわけでもないとは思うんですけどね。
それはさておき、しょっぱなにギリメカラ戦でかなり痛い目を見たライズはこんなアイテムを装備しています。
コモンルーン・エンチャントウェポン
種別:その他 価格:300,000V 重量:0
《異界魔法 エンチャントウェポン》
タイミング:メジャーアクション コスト:3MP 対象:単体 射程:3sq 判定:自動成功
攻撃力を+3し,攻撃の属性を<虚>属性の魔法ダメージに変更する。
この効果は1シーンの間持続する。
解説
学園世界にある学園の1つ、『オーファン賢者の学院』にて買う事の出来る、異界魔法の力が宿った魔法の指輪。
武器に魔力を宿らせることができる。誰が使っても同じ効果が得られることから、魔法を使えない戦士に人気の装備。
NW仕様にした際に元ネタとは微妙に効果が変わっています。分厚い鎧が何の役にも立たなくなっていたり、効果時間が長かったり。
ちなみに異界魔法については避難所の方を参照してください。
>>426 何気に両想いだけどすれ違ってる状態ですからねえ。
魔人皇編全体で2人の関係には言及していくつもりだったり。
GJっす!
やはり破滅さんは強いな。この人がドルファン継承してたら本編よりもマシな国になってたっぽいのが泣ける。
この異世界武装ライズに東洋人は勝てるのだろうか……。
果てしなくGJです。
ところで、こんな電波が飛んできた。
学園世界に飛ばされたマジレッドこと小津魁はかつての敵、魔導神官メーミィと遭遇する。
だが、メーミィは魁一人で戦うには強すぎた。
そこへ……
???「待てぃ!」
メーミィ「何奴?!」
???「人が無限に生み出す、前に進み、困難に立ち向かおうとする力。
人それを、勇気と呼ぶ」
メーミィ「何奴!? な、名を名乗りなさい!」
???「貴様らに名乗る名はない! トウッ!」
リンカイザー「正義の味方、リンカイザー参上!」
マジレッド「名乗ってるじゃねーか!」
>>607 共通語魔法かよっ!?ww ちょーっと予想外だったので驚いたww
つか、なにげに強えwwww GJwww
>>607 GJっすー
ライズさんに死角なし
しかし最後がまた気になる引きで……次も期待して待ってます
このライトノベルがすごい!の今年度版も発売されたことだし、ラノベでクロスできそうな話とかあるかえ?
できれば、これまでクロスにもなっていなければ雑談ネタでも出たことのないものがいいなぁ。
やろうと思えば、なんだって出来るもんだよ
らきすたやなにげさん、よつばとやぽにぽにだってクロスしてるし
なんというネタフリ潰し
……いや、たぶん「これとこういう接点でクロスしたら楽しいんじゃね?」って話を振ろうとしたんだろう相手に「やろうと思えばなんでもできるさ」って言うのは正直どうかと思ったり
それはともかくとして、蒼穹のカルマとか影執事マルクとかレイセンとか、その辺はほどよく日常+バトルだから混ぜやすいと思ったり。
SF系とのクロスがあんまり見当たらないからそっち側も面白そうとは思うかな
つ【仮面のメイドガイ】
魔界都市とか面白いかも知れないが、あそこきれいごと全く通じないしなぁ
あとは学園世界に転移してきたらひと悶着起こしそうな学園とか…ロザバンの陽海学園とかやばそうだなと思った。
生徒も教師も基本的に人間を嫌ってるし、基礎能力が文字通り人外レベルだしで。
「ヴァンパイアは恐ろしいでありますな!」
お前が言うなw
お前は身体能力は一般人並っぽいけど違う意味で恐ろしいわw
>>617 電撃文庫のレベリオン読み返してたら、かなり学園世界を引っ掻き回しそうな設定だと思った。
学園都市あたりにはR2ウイルスとかトランスジェニック能力を研究したい奴も腐る程いるだろうし、RAVEをばらまく奴とか絶対出てくる。
そう言えばレベリオンもI.dもアスラクラインも学園ものだったっけ
三つともきたらかなりカオス
>>617 よしエイリア学園のエイリア意思で人間を強化しよう!
炎や氷や重力を操れるようになるぜ!イナズマイレブンの人たちは強化なしでもそんなんだけどな!
>>621 オーヴァードが来てる時点で学園都市の連中はバラまいてると思うけどな……w
多分、レネゲイドもあいつらの基準でいけば科学なんだろうし
でもレベリオンVSダブルクロスは見てみたいな、ナイトウィザード全然関係ないけどさw
>>622 その組み合わせならランブルフィッシュもあるぜ!
>>625 まあ、マナだのナノマシンだのビアトリス粒子だのミノフスキー粒子だのが余裕で漂ってるからな学園世界の空気って。
>>626 おおっと済まない、すっかり忘れてた!
しかし三雲さん学園物結構書いてるのな
レンタルマギカでもいけなくね?
>>626 ギャンブルフィッシュだと!?
犯罪を犯した生徒がアビタニ先生の説教部屋に監禁されるんですね。
ここでめだかボックス
しかしあの学校の『フラスコ計画』はウィザードやUGN関係からはウケが悪そうだ
ある意味ジャーム化せずにノイマンあたりになる方法だな
UGNは……支部長級の学生ってこいのぼり以外にいたっけ?
>>631 だけどぶっちゃけ学園都市とやってることが大差ない気がする。
>>633 2ndのOPコミックと「放課後の魔獣」の深見真希(ノイマン/ノイマン,UGN支部長)Dロイスは"天才"だったか?
戦闘ルールの説明に出ないんですっげぇ影薄いけど
DXリプキャラがUGNとしての仕事をするには支部があった方が便利だから支部長がいるといいなぁ、と思ったわけだが
そーか。いるのか支部長。
>>633 リプレイには出てないけれど、3ndの基本ルルブ1で春日斬絵たんという支部長が出とる
>>637 ああ、ダブクロ界隈で最近人気のノーブルブラッドさんか
データ的に春日恭二臭がするw
失礼な! データは強いのに勝てないのが春日恭二だろうが!
紅支部長はエフェクトを一つ取り間違えてるのが致命傷
萌えキャラって点では同じだと思うんだぜw
ダブクロで萌えとか言われるとどうしてもアキバステージを思い出してしまう
けどやっぱりそのくらいかー
はっきりとしたキャラが描かれてない以上、描写すんのは難しいだろうし
支部長なしでUGN的な行動するのは厳しいだろうし、オーヴァードは組織立った行動せんかもね。
どっかの組織に身を寄せてるとかはありそうだな。特にカゲモリ。コウちゃんとかは割とイメージしやすいね
んー、集まったのが学生だけでも、委員長あたりが暫定支部長になるんじゃね?
UGN所属の学生やフリーのオーヴァードが学園世界に来た場合…
1.極上生徒会にレネゲイドウィルスの情報を提供し、ジャームやFHが現れた場合の正式な援助を取りつける。
2.あくまでその存在を秘匿し、秘密裏に活動する。場合によりカゲモリに所属することも検討する。
このどっちかか…割と意見が分かれそうだな。
ん?3rdだと全世界にオーヴァードとレネゲイドの存在は明かされてんだっけ?
魔法や超能力が溢れた世界でレネゲイドを隠匿できるとは思えんし、できる事といったら新しい感染者の世話くらいじゃないか
リプレイの学生PCには知識と設備が足りない
>>635 深見真希のDロイスは超血統
>>645 いや、問題なのはレネゲイドが魔法とか超能力と違って無機物、有機物問わずに『感染』する『病気』みたいなものだって事だと思う〉隠匿
ただ個人的にカゲモリ所属は何か違う気がするな〜どちらかといえばレネゲイドってウィルスで無差別なだけで、学園世界に混乱を呼ぶからカゲモリに消されるべき存在な気がする……ロンギヌスみたいに名前のない一般カゲモリっていたっけ?いたらネタに使えそうな気はする
>>647 ここはセガール的に東洋のお茶で解決しよう。
>647
基本的には名前ありしかいないけど、強いて言うなら園原杏里の子供たちだな
数も内容も杏里しか把握してないからたちが悪いぞ。割りと簡単に増やせるしw
そういやスタンド使いはこっそり動くカゲモリ型と堂々と行く奴はどっちが多いんだろうね?
とりあえず吉良はカゲモリ型だろうけど、そもそも学生じゃねえやw
名前なしカゲモリってイメージわかないな
でも学園世界に来てからオーヴァードなり真性レベリオンなりに覚醒した奴らとかは、とっ捕まえて保護したりするかもしれない
カゲモリ所属PC
執行部を増やすより、カゲモリ増やす方が簡単に思えるのはなんでだろ?
>>652 カゲモリは誰でもウェルカム。人には言えない秘密のある方は誰でも入会可能です。
黄門様は基本入会希望者を見逃さないので、お気軽にご入会下さい。
てなわけでカゲモリのでてくる話誰か書いてくれると嬉しい。マジで。
>>652 なんでって言われても……
誰がどこに所属してようと別によくね?
基本的に現代異能バトルものは現代の影に隠れる敵を人知れず倒すってのがスタンダードだからなぁ
その流れ的に学園世界でも
正体を隠して戦うだろうキャラは決して少なくはない(逆に言うと自身の正体を大っぴらに明かして戦おうとするようなキャラはそれほど多くはない)事は
容易に想像できる
麻帆良の学園結界の効果も広がってるから受け入れられやすくはなってると思うが、バラすかバラさないかは別の問題だよなぁ。
……学園結界ってそんな効果あったっけ?
>>657 認知魔法と混じってるんじゃね?学園祭で超が使った奴。
そういやあ学園世界TVって今ん所チャンネル1つだけっぽいけど、でかい学園都市だと民放的に放送してそうだなと思った。
科学マンセーな学園都市のTVと魔法世界出身のアリアドネーのTVが互いに微妙に喧嘩してたりしてなw
後は個人でラジオやってたり。
あー……柊さんの学園世界における容赦ないフラグ立てが見たいなー。
上条さんとかブラウニーとか直死メガネとかも交えたフラグパーティーやっちまえよ!
……って、さっきブサ可愛くない猫みたいなナマモノが言ってた
てゆーかむしろひーらぎがあちしをおとしてラビューンなアバンチュールとかどうよ。あちしヒロイン化計画的な意味で
グレートなキャッツのジェネレーションがついにキターーーーーーー!
って、ネコっぽいナマモノがゆってた。カオスっぽいナマモノと一緒に
……どういうことなの
んー、つまり柊が学園世界でフラグ立ててそうな相手を挙げろって話でないのかね?
一応、描写としてあったのはベッキーくらいじゃね?
それ以外は見たことないし、ベッキーもフラグってほどのもんかね。
学園世界じゃフラグ乱立魔は珍しくないと思うの
フラグとはちょっと違うけど、神にーさまが攻略完了すると記憶は消えるけど好感度そのままだし
そもそも学園モノの男主人公におけるギャルゲ体質持ちの割合はかなり高いと思うんだ
そしてそれと同じくらいトラブルメーカー(疫病神)体質のヒロインも多く存在する
まぁ別作品の相手にフラグを立てていても不思議じゃないという事だけは確かだが、
その相手を決めるのはSS作者次第ではないだろうか?
>トラブルメーカー(疫病神)体質のヒロイン
まっさきに『まぶらほ』の宮間夕菜が思い浮かんだ…
>>665 ギャルゲー体質持ちか…とりあえず今までのSSに出てきたキャラでざっと思いつくのは…
柊蓮司(ナイトウィザード)
相良宗介(フルメタルパニック!)
平賀才人(ゼロの使い魔)
上条当麻(とある魔術の禁書目録)
陰守マモル(陰からマモル!)
綾崎ハヤテ(ハヤテの如く!)
桂木桂馬(神のみぞ知るセカイ)
横島忠夫(GS美神)
この辺りかな?万遍無く引っかけてきそうなってえと。
ちなみに植木は「女に好かれる才」を失った反動で女に嫌われるって設定があるから除外で。
12月といえば冬至。
冬至といえば柚子湯。
とゆーことで学園世界の各組織が慰安行事として一日温泉貸し切りとかしたら、どんなことになるだろうか?
>>667 まてまて、ここで柊は女の子を引っ掛けてくるギャルゲー体質ではなく、勇者や運命に選ばれた巫女とか神子を手助けするお助けキャラ体質であると言ってみる
……あ、他は文句なくギャルゲー体質です、特に神にーさまw
そもそも学校設備に温泉があるような愉快な学校ってドコよw
>>670 リオフレード魔法学院
あそこの生徒がいればどこだろうと温泉が出現するというのはとりあえず無視
>668
NOZOKIという言葉が頭を過ぎったが、楓とエリー以外みんな貧ny
>NOZOKI
脳と臓器の専門家か。
将来性の有る無しで対立する女性陣と申しましたか
そもそも野郎でのぞきしそうな奴がいないと思ったり。
まぁ、他の学校の奴がやらないとも限らないしな。
覗かれたときの対応でも考えてみるか。
とりあえず美琴は砂鉄チェーンソーによる極刑狙いとイリヤを覗かれたことへのマジギレ美遊さんは鉄板だな
楓はふつーにスルーしそう。
>>675 横島を筆頭にたくさんいるじゃないか>のぞきしそうな奴
陣代高校にはすさまじいのが2人いるな
>676
美神さんのちちしりふともも何回か見てる身からしたら執行部は鼻で笑うレベルだがなw
啓太あたりと組んで学教連を覗くのはありそう。
>>678 横島が絶好の機会を前にして鼻で笑ったことってあったっけ……?
>>677 いたな、時折強烈につっぱしるのが
>>676 柊ですら、覗きを誘われれば心は揺らぐと思うw
ケンイチあたりはノリノリで覗くと思う
そして焚き付けるメイドガイ
あんまりに騒ぎすぎて選抜委員出動沙汰になるわけですね、わかります
……覗かれた女の子の報復もマジ怖いけどな
>>670 学園都市ごと移転してるってことは、15巻だったかで美琴がゲコ太ストラップのために通ってたスーパー銭湯がある筈。
対抗して男湯を覗く女子が…結構いそうだなw
>>684 そうなった場合どうなるかオチが見えてしまった
>>675 諸星あたる大兄を忘れてもらっちゃ困るぜ(出てきてないけど)
>>670 D地区の近くにでかい人工温泉があるってろんぎぬすで言ってたよ。
あと、覗きとか痴漢とかを専門にあつかう特選隊『209』ってのがいるとも。
寮暮らしの学生が多いから温泉とか銭湯は儲かりそうだな、学園世界
才人とかめっちゃ通ってそう。魔法学院の風呂って水に匂りついてるし
前ばかり見ていると、いつのまにか自分がどれだけ進んだのか見失うってエラい人が言ってた!
ってことでたまには過去作を振り返るのもいいと思うんだけど、
ここで過去に投下されたSSの中で、好きな台詞とか言い回しとかあるかい?
>>689 そそそ、それは素晴らしい意見だ!
俺は……そうだなぁ、あえて過去作品を見ないで思い出せる好きなセリフは
“ブレイク”
……かな?wいや、あのシーンは本当にクロスオーバーって感じで好きなんだw
俺としては
「あいつと俺が、いくつの世界を救ってきたと思ってるんです?」
の台詞が今でも印象に残ってるなぁ
「君が特別な女の子だって。君も、ボクも、そう思ってるんだって、ボクに信じさせてくれ」
は、なかなかにキャラの特徴を掴んだ名言だと思ったり。
あとは、
「オレ達の武装錬金!」と「その剣って・・・トレイター?」は素敵と思う。
えー、やっぱり死に別れた師匠が、生きてる平行世界からやってきて
「帽子がサマになってるな」というのが最高じゃないか
【それは別のクロスだ】
>>693 イカでビールもなかなかに名言だと思うぜ!
思うにディケイドはクロスオーバーもので、一見原作レイプやオリ主人公最強をやりつつも、クロスオーバーの勢いやドリームチームで面白さを引き出してるんだよな……負かしてもほとんどが別の世界のライダーだと言い訳できるのはちょっとズルいがw
つまり何を言いたいかというと……平行世界の“別人”ばかり集まったクロスオーバーも楽しいんじゃないかと妄想したり
ロストエデン隼人とか、ディングレイ落とし子柊とか
でも冬のあの映画はやり過ぎだったとしか…
そろそろスレ名読もうか。具体的には5000回くらい
時に、学園世界開発部って今のところ改造ボン太くんくらいの開発品しかでてないし、
他にどんなもの開発してるかとか妄想してみるのもよいのではなかろーか。
日用品ではこたつとか開発してくんねーかなとか!ファンタジー人間大喜びだぜきっと!
箒の技術応用して魔力なしで簡単に飛べる小型機械とかあったら選抜委員のパトロールに超便利だろーし
あと、たぶん開発部員として葉加瀬とベッキーも所属してそーだと思います!
魔導技術と科学を融合させた巨大ロボは外せないだろう。
そしてベースを何にするかで各校のパイロットが大揉めw
恵理屋闘騎技術専門学校@ランブルフィッシュの皆さんならその辺好き勝手作ってそうだけどな
学生作のロボットがたくさんある所だし。
熊本要塞は元の世界でも生産整備可能な新兵器開発に腐心するやもしれない。
おファンタジーな人たちには、ちょっとした日用品や家電は評判よさそうね。
冷暖房器具とか、懐中電灯とか、ネジ回す必要のない時計とか。
ファンタジーな学園にいつの間にか電線が張り巡らされていて電柱が立っていそうだ
飛行可能な学生が電線に引っかかってしまうかもしれん
ザールブルグとか牙の塔とかの研究者とかはパソコン使いこなしてそうだな
>>701 PCに四苦八苦してるマリア先生の横でものすごい勢いのブラインドタッチで仕事してるチャイルドマン先生(無表情)を幻視した
そういえばさ
ドラゴンクエストVの世界に柊が
って発想した人はいないのか?
酒場で勇者と合流か
ひょんなことからオルテガと出会って旅の連れに
かはともかく
残念そこは柴田亜美のドラクエ世界でした!
>>702 あの鉄面皮想像して吹いたwwwww
たぶんコルゴンも使えるな。
ブレイクエイジあたりとガンパレ、ランブルフィッシュなロボはみてみたい気がする
>>703 むしろ何故にVって気もするがw
どうせなら名前が決まってるロトの紋章とかの方がいいんじゃねぇかな、柊だけじゃバランス悪いからディフェンダーやキャスター的な人も一緒だといいかも
>>702 チャイルドマンは
ブラインドタッチに見えて実は一本指打法だな
あまりの速さに指先が分身してる感じで
>>706 勇者 柊
戦士 変態仮面
盗賊 卑怯番長
魔法使い パピヨン
学園世界的にはこうだな!
>>702 一方マルローネは生きたパソコンを開発した。
>>709 「はわわ!?こ、こうですか!?」
と言いだすHMXー魔導型と、それを見て暴走する学園都市の3馬鹿と申したか。
>>703 思い付いたなら自分で書けばいいじゃなーい?
そーすりゃ誰もやらない理由もわかるかもよ。
あと変な改行やめない? うっかり縦読み探したくなるからさー
他にパソコンをすぱーんと使えそうなファンタジー人ってーと……エルクレストのカミュラ女史とか?
>>708 柊が可哀想だろ!
ちゃんと柊にも覆面を付けてやれよ、仲間外れはよくない。
>>706 まあ最初のパーティ編成とか性格決めとかが気に入ってたという
めっさ個人の趣向だな。あと多世界を容認してる設定だし
気に障ったならすまない
オルテガ云々は・・・つまり火口に落ちたのは柊力だったんだよ!
な展開で二人で光の玉なしでゾーマを倒しに行くとかねw
>>701 アザリー嬢がPC使おうとしてキレて、それに同調した遠坂のお嬢と暴れ回るところまで想像した
>>711 エリーは普通に行けそうだなあ。
好奇心かなり旺盛だし、知り合いってか執行部に魔法使い級のコンピュータマスターが2人いるし。
>>711 ゼロの使い魔の水精霊騎士隊(オンディーヌ)たち
・・・なぜか、どーしてもマリコルヌ&ギーシュが才人とツルんで
二次エロ画像収集のため力入れる姿が目に浮かぶ・・・
>>712 可哀想のベクトルが違いすぎるわ!ww
でも柊に仮面ってアイデアは面白いかもな、どんな仮面が似合うだろう……
>>713 いや、別に気に障るというか普通に何故?って思っただけだから謝る必要はないと思うぜ……火口を下降する柊のネタは面白いしな!問題はオルテガのキャスターが薄い事か…
5時から投下します。
―――???
「ねぇ…知ってた?」
安らかな顔で眠る一狼に、空は話しかける。
「私ね…一狼くんが大好きなんだよ。多分、一狼くんが思ってるよりずっと」
穏やかな、だが、酷く張りつめた笑顔。
「だからね、一狼くんが私がいるから、帰って来れるって言ってくれたときは、嬉しかった。嬉しかったの…」
つぅっと、一筋の涙が零れおちる。
「…ねぇ、一狼くん、覚えてる?クリスマスのときのこと」
涙をぬぐい、一向に目を覚まそうとしない一狼から目をそらし、精一杯の笑顔で空が言う。
「侵魔に私が捕まっちゃって…一狼くんが命がけで、ボロボロになりながら私を助けに来てくれて…」
それは空にとって、遠くはなったが決して色褪せぬ記憶。
姫宮空が、今の…斎堂一狼を真剣に思うようになった始まりの記憶。そして。
「…私が、死んだときのこと」
一狼を助けるために、自らを犠牲にした記憶。
それが鮮やかに蘇った瞬間。空は俯いて嗚咽を漏らす。
「…ごめん。ごめんね!」
泣きながら、空は目の前の一狼に叫ぶ。
「私、私は…一狼くんのところに帰ってこれたからそれで良いって思ってた!
帰ってくるまでに一狼くんにこんな思いをさせてたなんて、考えたことも無かった…!」
この、身を切るような、酷く寒い感覚…喪失感。
「ごめん。本当に、ごめんね…」
その言葉を最後に、空は沈黙する。自らの心を崩壊から守るために。俯き、感情のない、人形のように。
それに一狼は答えない。否、答えられない。なぜならば。
斎堂一狼は、死んだ。もう、二度と目を覚まさない。
…どれほどの時間が過ぎたのだろうか。
日が落ち、暗くなった保健室。
そこで人形のように全てを諦め、止まってしまった空の耳に。
「…ヒメミヤ、ソラ」
その、少女の声は凛と響いた。
―――第2階層『鏡の迷宮』
「…ぁ?」
空の名を呼ぶ声に反応し、ゆっくりと意識が覚醒する。
「良かった!空だけなかなか目を覚まさないから、心配してたんだよ!」
開いた目に最初に飛び込んで来たのは、心配そうな、小麦色の肌のエルフの少女の顔だった。
「…そっか。私…」
ゆっくりと頭が覚醒し、空は思い出す。
輝明学園の購買ごと、この魔界に飲み込まれたこと。
抜け出すためにフィルやライズと協力して、探索することにしたこと。
その途中、羽根の生えた女の人が呼び出した、恐ろしく強い甲冑の男と戦って負けたこと。
そして…
―――今から見せてやるよ。あんたらの…
「いやぁ!?」
ここまで思いだしたところで空は頭を抱え、泣きそうになる。
取り乱し、叫びだしたいような衝動に駆られる。そのときだった。
「大丈夫だよ!」
力強い言葉に、空は無理やり引き戻される。
「フィル…?」
「絶対に大丈夫だから。落ち着いて。空」
フィルが慈しむ笑顔で空に言う。その言葉に、空はようやく平静を取り戻した。
「…ありがとう」
「…うん」
赤くなり、小さな声で謝罪する空に、フィルは笑顔のまま、頷く。
「…ようやく、全員目を覚ましたようね」
そんなフィルと空に、冷やかな声が掛けられる。
「さっさと行きましょう。こんな所に、長居は無用よ」
声の主…ライズは不機嫌そうにへたり込んだままの空を見つつ、更に言葉を紡ぐ。
「もう、こういう時こそ焦っちゃ駄目なんだよ。はい。空、立てる?」
「あ、うん大丈夫…」
差し出されたフィルの手を取り、空は立ち上がり、辺りを見渡す。
「…これって!?」
そして広がる辺りの光景に空は目を見開いた。
「…どうやら、空には心当たりがあるようね」
そんな様子の空にライズは目を細め、言う。
「みたいだね。ボクも似たようなのは知ってるけど、遊園地にある奴だったから…」
フィルが同意して頷く。
空が壁に手をやり、そこに写る自分の顔に浮かんだ、恐怖と不安が入り混じった表情を見ながら、呟く。
「まさか…あのときの?」
壁、床、天井が全て鏡張りになった、部屋と通路。それが今、空たちのいる場所だった。
「…空。ここは恐らく貴方の"過去の幻影"が作りだした場所。ならば、貴方にはここの主…過去の幻影の正体が分かるはずよ」
「えっと…うん」
ライズの問いかけに困惑しながら空が頷く。
「多分一狼くんが倒した…魔王だと思う」
「魔王って…そう言えばユウキが言ってたけど空やライズのいた世界では、沢山いるんだっけ?」
空の言葉に、フィルが実感がわかず、空に聞く。
フィルのいた世界では、10年ほど前に一度だけ現れただけと言う魔王。
ちなみにそのときの1度、ベルビアで魔王が現れたときはベルビアの軍隊まで出動して大変だったらしい。
そんな、歴史の授業で習った知識があるだけのフィルにとって、魔王というものは酷く遠い存在だった。
「うん。たくさんいるって聞いたよ。一応魔王の中ではそんなに強くない方だって聞いたけど…私だけじゃ、多分勝てないと思う」
後で絶滅社で聞いた話では、あのとき一狼が倒した魔王は裏界の中では無名の、弱い存在だったと言う。
だが、それでも空だけで勝てる存在ではなかったことも、確かな話で。
「…それで、そいつはどんな奴なの?」
ライズは問う。
「えっと…詳しくは覚えてないんですけど、確か、鏡を使う魔王で、鏡の中に閉じ込めたり、プラーナを奪ったりしてて、後は…」
おぼろげな記憶を頼りにかつて戦った魔王のことを語る空の耳に、その音が聞こえる。
ガシャン…ガシャン…
何か重いものが歩いてくる音。その音に気づいたのは3人ほぼ同時だった。
「何あれ…なんだか変な感じだけど…ランサー?」
人間サイズ、腕が巨大な砲になっている造形が歪んだ人形を見て、フィルが怪訝そうな顔をして、フィルの世界のゴーレムの名を口にする。
「気をつけて!あれは魔王が作った侵魔だよ!」
魔王の最も厄介な能力を思い出した空が慌ててアームブレイドを展開し、戦闘に備えようとしたその瞬間だった。
「…プレシズ・ヘル!」
走りながら時空鞘から剣を抜き放ったライズの必殺技で、攻撃する暇すらなく人形が解体される。
「"これ"が悪魔なのか侵魔なのかは分らないけれど、どちらにせよ、大した強さでは無いわね」
足もとに転がった残骸を冷たく一瞥し、ライズが言う。
「…2人とも、さっさと過去の幻影とあの魔人を倒して、帰るわよ」
それっきり残骸からは興味が失せたと言った感じのライズが2人に声をかけ、迷宮に張り巡らされた罠の探知を開始した。
―――2時間後
「凄い…」
アームブレイドを展開したまま、空が茫然と呟く。
第2階層に入ってから現れた大量のモンスターと随所に仕掛けられた数々の罠。
それらはすべてライズの手によって無力化された。
罠は解除され、先ほど発生した6度目の遭遇戦も、ライズがほとんどの敵を切り刻むことで終結した。
「…行くわよ。ソラ、フィル」
多数の人形の残骸を踏みにじりながら、2人にライズは先を促し、トラップに警戒しながら歩いて行ってしまう。
「…う〜ん。ライズ、どうしちゃったのかな?」
その背中を見送りながら、フィルは首をかしげる。
「え?どうかしたの」
不思議そうなフィルに空が尋ねる。
「うん。さっきから、ライズ、1人で無理してる感じがする」
そう言って、ライズの方を見るフィルの目には心配そうな色が宿っていた。
「無理…?」
「うん。最初のフロアではボクや空と協力して3人で戦ったじゃない?」
「…あ、そう言えば」
フィルの言葉に空は今までのことを思い返し、頷く。
最初のフロアでのライズは、常にフィルや空とのコンビネーションに気をつけて動いていた。
力任せに戦っていて周りが見えていない空をサポートし、パーティーを組んで行動する冒険者であり、周りを見るのに慣れたフィルに時に背中を任せる。
そう言う戦い方をしてきた。
だが、今のライズはまるで2人のことを当てにせず戦っていた。現れた敵はほぼすべて自らの剣で切り刻み、刺し貫いて倒していく。
そんな、2人に頼らぬ戦い方で、ライズは少なくない負傷を負っている。だが、それすらもライズは気にしていないように見えた。
「どうしちゃったんだろう?ライズ…」
フィルの話を聞き、心配になった空が呟く。
「このフロアに入ってからだから…もしかして、さっきライズが「ソラ!フィル!」ひゃう!?」
話し込んでいた2人に、鋭い声が向けられる。
「…貴方達、ここは戦場よ。無駄口は慎みなさい」
不機嫌さを隠そうともせず、ライズが2人に注意する。
「向うで先ほどと同じ扉を発見したわ。フィル、回復をお願い」
「うん。分かった」
(やっぱり…ライズさん、何か変…かな?)
有無を言わせぬ態度。そして、全身にはほぼ1人で戦い探索をすすめてきた代償である傷。
その治療をフィルから受けるライズの姿に、空は言いようのない不安を覚えるのであった。
―――『鏡の迷宮』 最後の部屋
一面の鏡で出来た、何も無い広々とした部屋。
それがフロア最後の部屋だった。
「あは。ようやく来たのね」
その中央にぽつんと置かれた大きな姿見。
その中に侵魔であることを示す紅き月を背景に写りこんだ少女が歪んだ嗤みを浮かべ、空たちに言う。
「ようこそ。あたしの…ニー・クラリスの迷宮の奥へ」
小馬鹿にするようにスカートのすそを持ち上げる少女…侵魔、ニー・クラリス。
短めの、真鍮色の髪と、鉛色の瞳。
一番上以外のボタンが止められていないブラウスからは滑らかな肌とへそが露出し、怪しげな雰囲気を醸し出す。
まるで高級な人形のように整った風貌。だが、その顔には人形にはありえぬ感情…歪んだ悪意が満ちていた。
「えっと…この子が魔王…みたいだね」
フィルが傍らの空の、恐怖がにじみ出た表情を見て、確認する。
一方のニー・クラリスは、空の顔を見て、本当に嬉しそうに顔を歪ませ、言う。
「あのクソッたれのハエ女に滅ぼされたあと…ついさっきね、このわけ分かんねえ迷宮で再構築されたのよ。
そんであたしを再構築した奴に言われてんの。今から来る奴らをたたきのめせ。そうすりゃ外に出してやるってね。
あんな混ざりもの風情に命令されんのは癪だったけど…相手があんただってんなら、話は別よ?」
そして、鏡の中のニー・クラリスが邪悪な嗤みを浮かべたまま、宣言する。
「き〜まった。そこの出来そこない。アンタはぶっ殺さないで捕まえてあげる。そんで外におん出たら、あのクソ忌々しい忍者をぶっ殺すわ。あんたの、目の前でね」
「そんなっ!?」
その宣言に、空は先ほど見た悪夢がフラッシュバックしてビクリと震える。
「じゃ、そう言う事だから残りの2人はさっさと…!?」
ニー・クラリスが目を見開いた。1人足りない。
「…貴方の予定なんて、私には関係ないわ」
消えた。そう思った次の瞬間に、足りない1人、死角から一気に走り寄ったライズが姿を現す。二ー・クラリスの目の前に。
「貴方はここでもう1度滅ぼされる。そして私たちは先に進む。単純な話だわ」
そのまま思い切り剣を突き出す。運動エネルギーがたっぷり乗せられた刃はあっさりと鏡を貫通し、鏡に罅が走る。
「ったあ…なめんじゃないわよ!」
その次の瞬間、自らの本体である鏡を攻撃された痛みに顔を歪めたニー・クラリスの言葉に応えるように衝撃波が走り、ライズを弾き飛ばす。
「…っつ」
全身を砕きそうな勢いの衝撃を剣を盾にし、身を捩って打点をずらすことで殺す。
ピシィ!
剣が衝撃に震え、ライズの身体が軽々と弾き飛ばされる。
「ライズ!大丈夫!?」
10mほどの距離を弾き飛ばされつつも受け身を取り、ダメージを軽減したライズに慌ててフィルが癒しの祈りを施す。
「…っち。人の話は最後まで聞けっての…へぇ」
先ほど、奇襲を行って来たライズを見て、二ー・クラリスは嗜虐の表情を浮かべる。
今、この"邪神"の一部でもある彼女には見えたのだ。3人が先ほど見てしまった"未来"を。
「あなた、怯えているのね…」
その言葉に答えるようにライズはゆらりと立ちあがった。そしてただ一言、呟くように言葉を漏らす。
「…黙りなさい」
「…!?待って!まだ癒しが終わってないよ!」
(な…なに…?)
空は感じ取っていた。フィルの言葉を無視して立ち上がったライズから発せられるプラーナの質が変わったことを。
まるで静かに流れ続ける清流から岩をも砕く荒々しい激流へと変わるように、ライズは怒りに満ちたプラーナにその身を浸す。
「あはははは。ざまあ無いわね。そのためだけに生きてきて、待っているものがあんな未来なんて」
「黙れと言っているのよ」
本来のライズには無い、今にも爆発しそうな荒々しいプラーナ。怒りと…不安に満ちたプラーナ。
「あはははは。本当、最高のオチだわ。アンタが大切にしてるもの…誰よりも大切な"お父様"は…」
それを敏感に感じ取りながら、二ー・クラリスは最後のトリガーを引く。邪悪な笑顔と共に。
「あの戦争で、負けて死ぬ」
「うるさい!」
その瞬間、弾かれたようにライズが駆けだす。殺意に満ち、恐ろしく速く、先ほど以上の速度で。
目の前の不愉快な化け物を、殺すために。
「残念だけど。もう、あんたは近づけさせない」
ニヤリと嗤いパチンと指を鳴らす。
―――キィン!
「…っ!?」
その音に応えるように現れた、3枚の鏡。
そこに写ったものから突き出された剣をとっさにかわし、ライズは弾かれたように距離を取る。
「ようやく出来た。アンタをぶっ殺すのは、こいつ等がお似合いよ」
鏡が砕け散り、中のものが降り立つ。
それは、3人の少女だった。
1人は、ダークブラウンの髪を左右に結わえ、輝明学園の制服を着た、左腕が巨大な杭のように変形した少女。
1人は、小麦色の肌が印象的な、右腕に格闘用のナックルを装備した、エルフの少女。
「あれって…まさか」
呆然と呟いたフィルに対し、ニー・クラリスは嗜虐的な嗤みを浮かべ、答える。
「そう、こいつらはあんたら自身。自分自身と仲間同士の殺し合い。最高だと思わない?」
そして…最後の1人は漆黒の長い髪をお下げにし、手袋をつけ、輝明学園の制服を着て細剣を持った剣士の少女。
3人…否3体は、人形のように感情を感じさせない無表情で佇んでいる。
「行きな」
ニー・クラリスのその言葉を受け魂を吹き込まれたかのように人形の目に表情が宿る。
歪んだ、本来の3人ならば浮かべないような邪悪な笑みを浮かべ、各々の武器を構える。
「邪魔よ!」
ライズが再び剣を構える。一撃で倒す。その狙いは、自らの偽物。
「プレシズ・ヘル!」
舞うような乱舞。実力ではオリジナルには及ばないライズの偽物が対応出来たのは、最初の数撃だけだった。
手にした細剣を跳ね上げられ、防御手段を失う偽物のライズに、容赦なく斬撃が襲いかかり。
「はっはあ!かかりやがったな!馬鹿が!」
"本物のライズ"は全身から血を噴き出して、その場に膝をついた。
朝から支援
「はぁはあ…」
負傷でロクに動かなくなった身体で、全身を万遍無く切り刻まれた痛みに顔を歪めながら、ライズは己のミスを呪う。
「…ここが"魔界"で、相手の姿が"私と同じ"ならば、答えは、1つしかないじゃない…」
知識はあった。エレンと共にチェックした、茶々丸が解析していたアームターミナルの"悪魔"のデータの中に、そいつのデータもあった。
ライズたちの天敵…"剣・ガンを無効化あるいは反射する悪魔"の代表格として。
相手の姿を真似た姿で現れ、魔力を帯びていない攻撃をそっくりそのまま攻撃者へと返す、恐るべき特性の持ち主、『外道ドッペルゲンガー』
かつてライズが戦った恐るべき悪魔、邪鬼ギリメカラと並ぶライズの天敵である。
「…どうやら、ここまでのようね」
身体が動かないライズに襲いかかる、鋼のナックルをつけた拳と、振りあげられた巨大なアームブレイド…
残り2体のドッペルゲンガーの攻撃が迫るのを見ながら、ライズは自嘲し、目を閉じる。
勝者には生を。敗者には死を。
幼いころよりそう教わって育ってきたライズは、死ぬ覚悟など当の昔に終えている。
そして、ライズに死をもたらすであろう攻撃は。
「させないよ!」「ダメええええ!」
飛び込んできた、2つの青い影に阻まれた。
「空!ちょっと時間がかかるかもだけど、それまでこいつらを抑えてて!攻撃はしちゃダメ!」
「うん!分かった!」
自らの偽物の拳を辛うじて受け流したフィルの言葉に頷き、空は己が偽物の前に立つ。
ライズと違い、咄嗟の回避はあまり得意としていない空に、容赦なくアームブレイドが襲いかかる。だが。
「…防壁展開!」
空の言葉に反応して右腕が瞬間的に膨らみ、巨大な盾となってドッペルゲンガーのアームブレイドを真正面から受け止める。
「このくらい…さっきと比べれば!」
真正面から受け止めた攻撃の痛みに一瞬顔をしかめるも、先ほどの"力と技を合わせた"攻撃に比べれば、所詮は"力だけ"の偽物の攻撃。
この程度の攻撃は、絶滅社の技術の粋を集めて作られた『戦闘特化型人造人間、姫宮空』にはものの数ではないのだ。
「今のうちに…ラヴェルよ、癒しを!」
空が時間を稼いでいる間に、フィルはライズを引きずって後退し、癒しの祈りでもって、ライズの傷を癒す。
癒しの力でもって、ライズの傷はみるみるうちに塞がり、ライズの肉体に力が戻る。だが。
「さ、ライズ…ライズ?」
フィルは気づいた。治療を受けるライズが、泣きそうな顔をしていること、精神に力が戻っていないことに。
「…さっき言われてた、未来のこと?」
その理由に思い至ったフィルがライズに尋ねる。ライズは俯いて、ポツリと呟く。
「…お父様は…負けて、死ぬの?」
それはライズの見た、未来の悪夢の正体。
ライズにとって、何よりも大切なもの…家族と軍団を失った瞬間の未来。
「大丈夫。死なないよ」
動揺に揺れるライズの瞳をしっかりと見据え、フィルは断言する。
そのフィルの言葉に半ば反射的に、ライズは返した。
「何故、貴方に、そんなことが言えるの?貴方は、あの男のことも知らないのに」
あの男。そう言ったライズの脳裏に、あの未来の夢で見た男の顔がよぎる。
もし、あの悪夢の中で彼女の父…"破滅のヴォルフガリオ"を倒したのが顔も知らぬ雑兵であったならば、ライズはここまで動揺しなかっただろう。
しかし、膝をついた父の前に対峙していたのは、東洋風の剣を手にし、自身も激しい戦いで傷つきながらも最後まで立っていた…1人の傭兵だった。
どこか泰然とした、不思議な雰囲気を持った、女好きな東洋人の傭兵。
ライズ自身は知り合ってから1年に満たない僅かな間に数々の武勲をあげた、一騎討ちでは1度も敗北したことが無いことから『常勝無敗』の異名を持つ男。
そのことが、ライズを動揺させていた。『あの男ならば、ありえる』そう、思えてしまったから。
「そりゃあ…ボクが初めてユウキと会ったのが“アプラスの街”だったし…ってそれじゃわかんないよね」
すがるような、それでいて批難するようなライズに、フィルは彼女を納得させるにはどうすればいいかを考え、思いつく。
「じゃあ代わりにボクが見た未来の話をするよ」
はぁとため息をつき、その話を始める。
「ボクの見た未来はね…病院で死にかける未来だった」
脳裏によぎるのはあの未来で見た、生々しい情景。それは確かに幻覚なんてものではなく"本当に起こりうる未来の情景"だった。
「ボクさ、子供のころから難しい病気にかかってたんだ。それが悪化して、痛くて、寒くて、もうすぐ死んじゃうんだって怯えてて、ユウキもすっごく悲しそうで…本当に嫌な未来だった」
「…貴方はそんな未来を見て、何故、大丈夫などと言えるの?」
ライズが怪訝そうに聞き返す。命の危機に陥る未来。しかもそれが昔からの病気であると言うのなら避けられぬ"運命"では無いのか?
そんな、疑問と共に。
「まあね。本当だったらボクもこんなに落ち着いてられなかっただろうね。まあ、半分は分かってた未来だったけど、それでもね。けど…」
一旦、言葉をきり、ライズに笑顔を見せる。まるで、とびっきりの冗談を言うときのように嬉しそうに"2ヶ月前の出来事"について、言う。
「ボクの病気、治っちゃったんだよね。学園世界で、マリー先生のお陰でね」
学園世界屈指の錬金術師がその知識と経験と貴重な材料を総動員して作った、体内の"火の精霊力"を爆発的に高める秘薬。
その薬の力で、フィルの胎内の病巣は一掃され、フィルの病気…元の世界では不治の病であった"深精霊干渉症"は治った。
光綾学園で見た貰った、イヴ先生が驚くほどの"完治"
再発することは2度とありえない。そう聞かされたとき、フィルは自らの長年背負った重荷が下りた気がしたのを、鮮やかに思い出していた。
「多分だけど、ライズの見た未来もライズが"学園世界に来なかった時の未来"なんだよ。そしてそれは、ライズが学園世界にいるってことで変わっちゃった未来だと思う。
だからさ、あんまし気にしなくていいと思うよ。どうせ、当てになんないもん。それに…」
幼い日の出会いと、予想外の救い。2つの“未来”があったフィルは、もはや未来を恐れない。何故ならば。
「未来が気に入らなかったら、変えちゃえばいいんだよ。自分の手で、ね」
未来は決して変わらぬ"運命"では無いのだから。
「…マナよ。刃に宿りなさい」
フィルの話を聞いたライズが、発動の呪文を口にする。
「頑張ってね。ライズ」
立ち上がったライズに、フィルは笑顔で声をかける。
「…別に、貴方の意見に、完全に納得したわけではないけれど…」
戦争は既に始まっていた。いずれ最後の戦いが起こるのも避けられはしない。だが、それでも…
「今、気に病んでもどうしようもない。それだけは、確かね」
未来を変えるのか、変えず、それを受け入れて生き続けるのか。
自分の道は自分で決めなくてはならない。ならば…
「今は、全力で生き残る。それだけよ!」
力強い宣言と共に、紅き鎧をまとった、誇り高き“傭兵姫”は、戦場に舞い戻る。
「ソラ!一時後退してフィルから治療を!こいつ等は…」
空の脇を駆け抜け、ライズは自らの偽物に鋭い一撃を繰り出す。
淡い、魔力の光を帯びた刃は、ドッペルゲンガーの急所を正確に貫く。先ほどまでの苦戦が嘘のようにドッペルゲンガーは崩れ落ち、マグネタイトへと姿を変える。
「"魔力を帯びた攻撃"に対しては普通の悪魔以上に脆いわ。魔力を帯びた剣であれば、1人で充分倒し切れるはずよ」
彼女の本来の強さ…『冷静かつ正確な判断力』を取り戻したライズが氷のように落ち着いた表情で、空に言う。
「貴方は、次に備えてちょうだい。合図は、私から送るから」
「…うん!分かった!気をつけてね!」
先ほどまでとは違う、あの氷のような鋭さを取り戻したライズに頷き返し、空は一旦後退する。
直後に襲いかかったフィルの姿をしたドッペルゲンガーの拳をあっさりと回避し、返す刀でドッペルゲンガーを斬り倒す。
「…プレシズ・ヘル!」
そのまま、剣を構え直し残った1体…空の姿をしたドッペルゲンガーを脇を走り抜けながら斬り殺し、そのまま鏡へと駆け抜ける。
「…返りうちにしてあげる!」
疾走するライズに、ニー・クラリスは不敵な笑みを浮かべる。
「これで、終わりよ!」
そして、鏡に向かって、突きだされた剣は。
「はっはあ!馬鹿が…っ!?」
僅かに鏡の縁をかすった。
「…最初の一撃は、試すために軽くするのが"未知の悪魔"と戦うときの鉄則、だそうよ」
攻撃が当たった瞬間、頬に走った軽い傷の血を拭いながら、淡々とライズは言う。
「物理攻撃反射の前衛と、魔法攻撃反射の本体。確かに理にかなった編成だけど…バレバレだわ。貴方、ポーカーフェイスが下手ね」
そして、告げる。目の前の過去の幻影に、死を宣告するように。
「…ヒメミヤ、ソラ!」
凛とした声で呼ぶ。彼女の仲間、"最強の物理攻撃"を繰り出すことができる少女の名を!
「…!はぁぁぁぁぁぁぁ!」
そしてそれに答え、繰り出された空のアームブレイドによる全力の突撃は。
「くそったれえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ただ一撃で、ニー・クラリスの鏡を完全粉砕した。
キィィィン!
ニー・クラリスの鏡が粉砕された瞬間。呼応するように辺りの鏡が全て砕け散る。
代わりに現れるのは、1つの巨大な部屋。
壁、床、天井が生物のように蠢く漆黒の不気味な部屋。
「…2人とも、見て!」
いち早くそれに気づいたフィルが2人に注意を促す。そう。
「…たどりつくとはね」
部屋の中央に浮かぶ、1人の魔人、白川由美の姿に対して。
*
今日はここまで。
ちなみに魔法反射相性持ちだったニー・クラリスは地味に「物理攻撃に弱い」がついてたりしますw
あと、何気に種族は『夜魔』だったとか、そんな微妙な設定はさておき、レス返し。
>>608 ライズさん、自分より強いお父様ぶっ倒した相手に正々堂々一騎討ち挑んだり、
ああなった時は冷静な判断はできてないと思うんで、どうしても若干弱体化してるんじゃないかと。
本気でやった場合は…ロケットアタック習得してればなんとか。
>>610 ライズは自力で魔法使えないと言う弱点を自覚してるせいか、その辺の対策には気を使ってます。
ま、鍛えれば魔法の1つや2つは習得しそうな気もしますが、それやるくらいなら剣の腕を磨くだろうな、と。
>>611 前回はライズの強さがテーマだったので、今回はライズの脆さをピックアップ。
沈着冷静な判断力が最大の武器なので精神的に崩れると結構脆いです、この娘。
>>713だが
>>718 ありがとう
ちなみにオルテガの場合
導入の一つとして、
いつもの如く異世界(ドラクエ世界観)の驚異たる魔王倒す柊
しかしそれはさらに異世界の大魔王の手先の一人にすぎなかった
面倒くさがりつつも戦おうかとする柊に向かって
伏兵となっていた倒した魔王の家来からバシルーラをかけられる柊
飛ばされた先で出会った勇者オルテガと大魔王の手がかりを求めつつ
魔王バラモス打倒の旅をする柊
というところまで思い付いた
ちなみ下降案として
落ちる落ちると思わせつつウイッチブレードのおかげで無事だった柊
オルテガと共にいざバラモス城へ
というところで火口に落ちた魔物のせいで地殻変動が起き
陸地丸ごとアレフガルドに落ちる
とかねw
>>729 乙。
ニーさん(兄さん?)こうなっちゃうのん?(´・ω・`)
>>729 乙。ライズかーええのぅ・・・・w
空以外は、原作の本編を絡めてきた感じなのかな。どっちも読んでないからわからんけどw
とまれ、GJw
プリキュアオールスターズを見ていてふと思った。
1体で執行部全員と真っ向から戦う事になって、それでも互角あるいは圧倒できる『学園の敵』は、どんな奴がいるんだろう、と。
自分の頭で考えろよ。
「俺の敵キャラTUEEEE!」もしくは「執行部ですら倒せない俺のヒイキキャラTUEEEE!」やりたいだけにしか見えん
チラシの裏ででもシコシコやってろ
>>734 何を言う。プリキュアを引き合いに出してる時点で最後は逆転するに決まってるだろう。愛とか友情とかで。
そろそろ、亀山薫登場編執筆にかかろう。
>733
ん〜〜、単体で、かぁ、
最初に思いついたのが、よくある「ある学園を廃校にしようとする権力者」だったけど……
【社会戦かよ】
DBのフリーザ、セル、ブウ、ブロリーその他
ブリーチの愛染、大帝、虚海燕その他
Fateの弓兵、金ぴか、半裸征服、黒桜
ヘルシングのアーケード、アンデルセン
北斗の正統後継者、拳王その他
式神の世界兄貴にバギの人類最強の男
クトゥルフ系邪神
と、学園に限らないなら大量に存在する訳だから、
それやりたかったら適当な理由を付けて学園の敵にするなり誰かに能力付加したりすれば?>超敵TUEEE
各世界の主人公勢が集まってるからねぇ
生半可な世界の危機では緊張感に欠ける、ってのは解る
つまり書き手の能力が試されるのだ……精進せねば
一応ナイトウィザード中心のクロスなんだし、本気ベルとかそのへんでも良いと思うけどな
クロスであるからには敵もクロスさせたいというのもあるな
何かの形で複数の作品の要素を持たせてもいい
一人ではないが…MiSSINGの十叶詠子+名付けられし暗黒は素で学園世界を変える魔法を発動させそうな気がする
俺が思い付いたのが、特異点なり魔王の力なりの不確定の黒幕Xで『多数の普通の人間達』が能力、才能持ちの名前有りの者達を中世の魔女狩りの如く、現実の毒素で空想や設定能力を否定し、ことごとく排除しようとする事かな。
書き手にかなりの負担をかけるネタだが、もし執行部やカゲモリが力でそういう普通の人間を鎮圧したら、それはそれで執行部達への不満と反逆の種を蒔けるし、普通の人間に執行部達を潰せたらそれはそれで護り手を失わせたりと敵にしたら良い事だらけな気がするし
>742
それはつまり、あわせみこですね。
>742
それだと報道部が活躍しそうだな
魔女狩りを止めるために剣ではなく足(真相究明)とペン(暴露)で戦うの
報道部のキャラは一般人よりの人も多いしね
とはいえ、生徒全部が異能者な学校も結構混ざってるからな。
普通の現代ものと違って、異能者VS普通人ってくくりが難しい。
異能者vs一般人も面白そうだが、「一般人でもやれることがある」っていうチュエーションも好きだ。武装錬金みたいな。
学園世界の敵としては魔人皇がはまり役だけど、魔人学園の柳生とかもいいかもしれん。
>>740 つまりこうですね。わかります。
異世界より届けられた、一通の手紙から、物語は始まる。
「…んだとお!?」
手紙を受け取ったのは、1人の教師。
「こりゃあやべえな。『植木』の奴にも…!?」
開始を告げるのは…
「…もう着やがったか…仕方ねえ、本気で行くぜ!」
…10分後
やはり、1人の教師。
「さぁて、始めるとすっか」
誰にも見られぬよう手紙を処分し、彼は動き出す。
「とりあえずは…『植木』の奴から、だな」
そして、事件は始まった。
学園世界で起こった、1つの事件。
被害者の共通項から、この事件には1つの名が与えられた。
「いやあ。正直舐めてました」
“学園都市”の誇る超能力者第3位。超電磁砲(レールガン)…御坂美琴を前に少女は不敵に嗤う。
「最初に『彼』さえ何とかすれば後は楽勝かと思ってたんですけど…まさか“8ツ星”まで防がれる、なんて」
少女はすでに彼女を追い詰めていた。その能力(ちから)によって。
「彼並みの実力じゃないですか。さすがは極上生徒会の誇る“執行委員”ってことなんですかね?…あれ?でもこの娘はえらい弱かったですよね?」
「くっ…アンタ、初春さんに一体何をしたの!?」
少女の名は…執行委員『初春飾利』。その顔をした…“誰か”に美琴は問いかける。
「ああ、すぐにわかりますよ…まずは下ごしらえから」
宣言し、初春の顔をした少女は“2つめ”の能力(ちから)を使う。
「…!?それってまさか!?」
少女の手に現れた“それ”を見た美琴の顔に浮かぶのは、驚愕。
「多分、思ったとおりの能力(ちから)ですよ…そう…」
手にしたものを振りかざし、少女は宣言する。今から使う能力の名を、そう。
「モップに、『掴(ガチ)』を加える能力(ちから)!」
その声にこたえ、モップは辺りを包む、まるで、巨大なドームのように…一切の“邪魔”と“逃亡”を拒むように。
「さあ、これで逃げられませんよ?そんなわけで…いただきます」
そして、少女は止めの一撃を使う。
「―――魔王(まおう)」
…『執行委員連続失踪事件』と。
「クッソ!どうなってんだ!?」
次々と消息を絶つ執行委員たち。彼らの安否を気遣い、柊蓮司は頭を抱える。
「落ち着くであります。焦るのは分かるでありますが、今は情報を集める必要があるであります」
正体不明の謎の敵。
「そうですよ。こういうときこそ落ち着いて…おや?あなたは確かこの前のインタビューの…」
その正体の鍵を握るのは…
「報道委員の森です!お願いします!みんなを…植木を助けてください!」
いまやこの世界にただ1人残った『3年前』を知るもの。
そして、戦いは最後の時を迎える。
「…その顔…まさか長門まで『喰われ』たのか…」
「どいて。今の私を止めるのは、貴方たちでは無理」
残った執行委員たち…その代表格である柊を一瞥し、長門の顔をした“それ”は言う。
「次で終わり。後は彼女の『空想』を『現実』に変える能力(ちから)を手に入れれば、私は『神』を超える」
そして、囁く。悪魔のように。
「彼女さえ手に入れられれば、他はいらない。なんなら、ここで返してもいい」
「うるせえ!他の奴を助けるために誰かを犠牲にするなんて、俺は認めねえ!ここでみんなを返してもらうし、涼宮も食わせねえぞ!」
「…そう」
その囁きをはねつける、柊の返答を聞き、彼女は表情を変える。その表情は…歓喜。
「ならば、遠慮はしない。私は、貴方たちを完食(コンプリート)する。彼女も一緒に」
『喰らった』無数の能力(ちから)を展開し、彼女は宣言する。
「…いただきます」
食事(たたかい)の始まりを。
劇場版学園世界セッション特別編『執行委員壊滅!! 柊蓮司がやらねば誰がやる』
…公開未定。
*
まさかの2レス化でした。
やっぱり執行委員の敵なら執行委員に関係してた奴がいいかな、と。ちなみにアノンでは無いです。一応。
マギー審司のテーマソング(?)を聞きながら一応尋ねるが
何のクロス?
偉い人は言いました、色々という作品は無いと!(言ってません
父親の方かな?
つかあの能力って複数食えたっけか……って、食えてるな。テンコてんこもりだもんな。
要は人間を「丸のみして」その能力を自分のものにする力ってヤツですにゃ。消化はされないけど。
で、えーと嘘予告から読み取ると……少なくとも植木に初春、美琴、長門、コバセンは呑まれてんだよなー
発電能力の頂点・天界人の神器・職能力・万能の情報生命体端末とか。
柊、勝つとか勝たないとか以前に一人だと死ぬね。
真面目に攻略を考えるとすると、相手が一人で能力を使用してることを突くくらい?
俺はアノンでないと言われた時点でアノンとか魔界人を喰ったメイオルティスではないかと思った、何気に作品で出てないし、実力的にもあいつなら1対1なら執行部にも負けないだろうし
攻略ねぇ……とりあえず柊一人じゃどうしょうもないのは確か。晶の力借りてガイアでも使うか?w
ところで、他の人に比べて柊だけ喰っても能力的なうま味が少なくね?w
むしろわざと食われて「下げる」とか
メイオは顔変わらんでしょ。そもそもが似たような力持ってんだから取り込む必要もなし、神様とか気にするキャラでもなし
やっぱこう真正面から叩き伏せるのは難しいもんだと思うんだよなー。
となると精神方面からか。柊一人で命張らせて時間稼いで解除方法探すか……
いや、とりあえずある意味最強な森の能力の強制力を使用するために、
柊に敵の意識集中させる囮やらせてバインド系能力持ち総動員した後森の能力発動、って解決の糸口なら見えた!
>>752 1人で複数の能力持ちだから組み合わせってセンもあるけどね。超電磁砲で加速した鉄(くろがね)とかw
とりあえず最終的な展開は
取り込まれてた執行部員が全員出てきて、執行部全員でフルボッコという流れですね分かります
必殺技乱舞になりそうだな
>執行部全員でフルボッコ
やったSSが既にあるから、できればひとひねり入れたいな
ひとひねり・・・合体技とか合成技とか陣形技とか方陣技とか?
>>761 くれはと御坂御琴とネギと田中ぷにえで、必殺! ずっと佐藤里奈のターン! とか。
>>761 柊蓮司と上条当麻と綾崎ハヤテと弓塚さつきで薄幸不幸ハリケーン!とか
>758
いやいや、内部のコアをフルボッコ。
そういやあ執行部ってメンバーの詳細全員把握している人っているんだろうか…?
とりあえず柊はみんな知ってると思うけど、誰か作品から特徴まで解説してくれんだろうか?
執行部解説なぁ……誰のSSのどの時点までを含めるんだ?
作品によっては初期段階の話で今では選抜委員って名前になったものが執行委員って形になってたりとか、
作品Aでは顧問がいるけど作品Bにはいなかったりとかするから、
全部の作品に出てくる「執行委員」がイコール「執行部」でないこともある。
そこを限定しないことにはまとめようにもなー、と思うのだけども、お前さん的にはどーなん?
執行委員と執行部が同一とは限らないw
解説書く人の判断に任せればいいんじゃね?
つまり矛盾気味なところは、SSじゃなくて解説書く人の思うがままってことですね!
矛盾は解決するものじゃない
ネタにするものだ
>769
作者がそれを採用するかも自由だから、それでいい
矛盾点はシナリオフックですね、わかります
てなわけで、1つ。
柊 蓮司(ひいらぎ れんじ)
出演作 :ナイトウィザードリプレイ等
所属学園 :なし。あえて言うなら極上生徒会執行部
特技 :魔剣(箒)を使った戦闘、柊力
執行部の(一応)代表。ナイトウィザードの名物キャラな魔剣使い。
過去の出演作で学年、Lv、世界の守護者、年齢など数々のものを「下げて」きたことから「下がる男」の異名を持つ。
昨年度、奇跡的に卒業を果たしたことから本来は学生では無いのだが、今は色々あって学園世界にいる。
学園世界においては執行部の代表として日々あちこちの学園の喧嘩を両成敗したり、モンスターをぶった斬ったりしている。
エルフィール=トラウム
出演作 :エリーのアトリエ、マリーとエリーのアトリエ
所属学園 :ザールブルグアカデミー
特技 :錬金術、すっとこどっこい
執行委員の1人。ザールブルグアカデミーの錬金術師。といっても出身はロブソン村と言う小さな村。
幼いころ、流行り病で死にかけたことがあり、その時にふらりと村に立ち寄ったマルローネ(マリー)によって
命を救われたことをきっかけに錬金術師になることを決意。
故郷のロブソン村を飛び出してザールブルグアカデミーを受験し、微妙な成績で“補欠”合格を果たす。
“補欠”合格だったため通常の生徒と違い寮には入れずにかつてマリーの使っていた工房で自活しながら勉強することになった。
…のが4年くらい前。
現在は4年間の間に再会を果たしたマリーと一緒に錬金術の研究をしたり、執行委員として活動したりしている。
錬金術師としての実力はマリーとタメを張れるくらい。かなり優秀。
丸一日書き込みないとか珍しいアルな。
学園世界で色んな作品との交流が容易になったわけだけど、
学園世界にもうある原作の中で、この作品のこのキャラとナイトウィザードのこのキャラとの絡みが見たいとかあるかい?
俺、黒子とノーチェのツインテールコンビが見たいです
肉体的に一方的にやられっぱなしのノーチェと、(本人は意図していないが)精神的に反撃されてうろたえる黒子のコンビはおいしいと思うんだ。
黒子お嬢だし。割と食い逃げされてもなんとかしそうだし。
>黒子お嬢だし。割と食い逃げされてもなんとかしそうだし。
(性的な意味で) が見えて、半裸でしくしく泣いてる黒子を幻視した
【蜂の巣一丁上がり】
金剛番長と真神学園の醍醐の番長対決とか見たいかも知れない
白虎番長とか勝手にネーミングされるの
>>774 あかりんと御剣涼子(大門高校-リアルバウトハイスクール-)のK-ファイト《料理勝負》
ジャスティスレッドが横島にそそのかされて覗きをしようとするとか、ねがいがネットゲームで交流を深めるとか?
ジャスティスで思い出したが
>>776 せっかくだから、外道高校総番長の風間醍醐@ジャスティス学園も突っ込んでみよう
なんとなく、ペルソナ4の主人公も連れてこられて
「な、なんですか? ここどこですか? なんで俺
こんなところに連れてこられたんですか?」
と震えてる光景を想像した
なあに番長なら普通に突撃してるさ!
>>779 そこに何故かごんちゃん@番長学園! が乗り込んで大カオスになるところまでは理解した
>>780 どのタイミングの番長かでリアクションが変わりそうだな
クリア前後の極まった番長だと、勇気は豪傑・根気はタフガイ・寛容さはオカン級てな番長になるわけで……
>>779-783 なるほどなるほどー。
で?お前らいつになったらナイトウィザードとのクロスの話しやがってくれるんですか?
スレタイ見ろや、4万回くらい。
まあまあ。多少は脱線することもあらあな。そんなに目くじらたてんでも。
そういやあもうすぐクリスマスだけど、学園世界で「サンタはいるか?」と聞くと。
1.いない(現代系の学園、特に高校以上で良く見られる回答)
2.いる(小学生以下でもませてるといないって答えそうだけどね)
3.誰それ?(ファンタジー系での学園では一番よく見られる回答)
4.実際に会った(お子様向けの一部作品ではガチで訪れますが何か?)
辺りなんだろうなと思い、輝明学園ではどうなんだろうと思った。
…FTEだと実在してる気がしないでもないからw
サンタって元は聖ニコライだっけ?
・・・そっち方面で聖王庁絡まんかと思ったが
ヴァレンタインとかがなあ
アニメ聖剣の刀鍛冶本スレでのとある遣り取り
184:風の谷の名無しさん@実況は実況板で :2009/12/23(水) 08:33:04 ID:yDEFxFvF0 [sage]
ツッコミがいないのとド下手糞なシリアスを長くやってしまったのが敗因だな
セシリーのボケが飛んだままで誰も拾ってくれないからセシリーがうざいバカ以外の何者でもなくなってる
あとはエロが全然足りない
糞ラノベ原作バカエロ萌えアニメって自覚が全然無いのがいかんね
210:風の谷の名無しさん@実況は実況板で :2009/12/23(水) 12:18:11 ID:mE6c5h9Y0 [sage]
>>184 つまり、独立交易都市のセシリーん家に柊蓮司を下がり落とせ、と。<ツッコミ役
237:風の谷の名無しさん@実況は実況板で :2009/12/23(水) 18:25:51 ID:F7RhAE4t0 [sage]
>>210 アンゼロットから逃げられてもその逃走先がセシリーなんて
柊・・・どこまで下がる男なんだ
>>785 フィクションの世界には3種類のサンタクロースが存在する。
先ず、世界中の子供達の夢を叶え守る、正統派サンタクロース。
次に、うっかりとプレゼント袋を落としたり赤服を無くしたりトナカイとはぐれたりとか等で
他キャラ達に助けを求める、親しみ溢れるどじっ子系サンタクロース。
そして、その名も素敵『しっと団』の嫉妬と怨念に因って召喚降臨された、
カップルやアベックを片端から襲撃し捲るサタンクロースが・・・・・・。
FTEには『魔王:ブラックサンタ』が普通に存在していそうだからなぁ
しっと団とタッグを組んで大暴れというのもありだな
>>788 魔法王国の王女に新技を教えるサンタってのも…
ある意味良い子である執行部の元に訪れたら、常識寄りの宗介、美羽、初春、美琴は驚きそうだな。
逆に魔法とか変わったことに耐性がある植木、イリヤ、楓辺りはごく普通に受け入れそうだ。
柊、ノーチェ、あと夜ねこさん版のベホイミのウィザード組は突っ込みつつもあるだろうって感じで、
ファンタジー寄りの異世界人であるエリーだけ不思議そうにしてる感じ?
…長門は思いっきりいつも通りだろうなw
ファンタジーでサンタクロースだと、
武器持ってくるナルニアのサンタのイメージがあるな
>>789 5大最優先標的は、柊蓮司/上条当麻/平賀才人/斉堂一狼
・・・・・・五人目は誰になるかな?
>>793 神にーさまじゃないかと思ったが、キタローか番長でもありかも
学園世界って基本なんでもありだから、ハルヒが「サンタがいてもおかしくない!」って考えたら出没するだろうな
ベリークルシミマスなネタで、1レスコントを考え付いた。
しっと団「嫉妬に世界法則の垣根は存在しねぇぜ! モテないブ漢達にとっての
汚物は消毒だぁっ! ヒャッハァーーーーーっ!!www」
サタンクロース「ヒロインとフラグ立てまくりなモテ野郎には、嫉妬のプレゼント−−−Death!」
くれは始めクロスヒロインズ「(あの男子(ひと)と好い雰囲気になれる)聖なる夜を汚すなぁあっ!!」
(しっと団&サタンクロース、星となりかけて吹っ飛ばされる)
しっと団「・・・・・・苦っ・・・しかし、この世にモテぬ漢達が居る限り、
第二、第三の嫉妬の聖夜は再び訪れr」
荒廃の魔王・アゼル=イブリス(魔殺の帯のみ着装)「(心配そうに歩み寄って)・・・・・・大・・・丈夫?」
しっと団&サタンクロース「あ・・・(何か聖女に見交えた様な恍惚の微笑み浮かべながら
プラーナ強制吸収されて消滅。でも、大晦日には復活してる)」
どっとはらい。
>プラーナ強制吸収されて消滅。
我々の業界ではご褒美です
>プラーナ強制吸収されて消滅。でも、大晦日には復活してる)
畜生!なんて羨ましい奴らだ!
何度でもご褒美を堪能できるだなんて!
>>798 まぁ、しっと団には「初詣(二年詣り含む)に乗じて浮かれ騒ぐカップルやアベック共の誅殺」
と云う、次なる聖戦が控えているからな。
初詣の攻防でまたもや滅されても、二月のバレンタインデーや三月の雛祭り・ホワイトデー・花見の宴席
と続々と聖戦を控えているから、バイオハザードのウィルスに犯された北欧神話のアインヘリヤル
の如く、ちょっと長めに屍になってる事すら許されんからな。
(※注:屍になる事自体は、しっと団では禁じられていない。と言うか珍しくもない)
しっと団はおいておくとして、学園世界らしいクリスマスイベントでも考えませんか
……ねるとんとか、クリスマスに相手のいない同士で集まって鍋パーティーとか、年末バーゲンでそれどころじゃねぇとか、
エリスのケーキ大人気で倒れそうなところに助っ人登場(注:まともに料理の作れる奴。エリスは普通の女の子です)とか
想像しようと思えばいくらでも想像できるだろ
>>800 12月24日〜25日のイベント、か・・・・・・二学期終業式&真心込めた通知表手渡しとかか?
人に選っては、付帯贈与として冬休み中補習授業強制招待のプレゼントとか。
入試控えて大変な時期だけど、もともとの志望校が転移してきてなくどうしようか悩んでるやつとかもいそうだな
NWメンバー誰も大学に進学してないからこの辺のネタが振りにくいけど
>>802 リアルな事情で悪いけれど、
法的背景もしっかり持った本当の神職(ま、俗に神主やね)になりたかったら、
神道学科の有る大学に入学して神道学科単位卒業せにゃあならんのだよね。
くれは、守護者代行や(学園世界では)理事長代行遣りながら、
何とかコネで無理矢理に通信教育化した神道学科課程を履修してそうだわな。
>>800 柊「ま た お か し け ん き ゅ う か い か」
スイーツ(恐)
後は親元離れてさびしい思いをしている子供たちのためにクリスマス会を開くことを決定する極上生徒会とか
こっそりサンタの格好をして玩具を枕元に置いてくる仕事を依頼される冒険者とか。
まぁ、お菓子ネタもお約束だからねぇ
所で学園世界ばかり話題に出るが、他にクリスマスネタでクロスさせたら面白い所ってどこだと思う?
俺は今週の銀魂みたいな感じで本物を蹴り落とすコロッケのようなサンタバトルとか面白いと思うんだがw
>795
まて、それだとアゼルだけが不幸じゃねぇかw
>>806 確かに、しっと団のプラーナ強制吸収して消滅させちまったその時点ではアゼルは嘆き悲しむだろう。
だ が し か し っ !
大晦日の聖戦に備えて超条理に復活して暴れ回るしっと団の勇姿を見掛けて
アゼル「・・・・・・な、何で? 確かに、わたしがプラーナ吸って消しちゃった筈なのに・・・・・・?!」
しっと団「ふっ、おぜうさん! 我々は、モテぬ漢共に慈愛の真心を与えてくれる
美少女の為ならば、時空の果てに消されたとしても貴女の
悲しみの涙を流させぬ為に幾らでも復活してみせましょう。
アイ・シャル・リターンっ!!」
って展開で、アゼルは安心した笑顔を得られるんだよっ!
で、しっとマスクとしっと団に良いように言い包められて担がれて、
目元隠すパピヨンマスクを付けた『美少女しっと魔王』が爆誕するんだよっ!w
>>805 つ「悪の秘密結社・フロシャイム(@天体戦士サンレッド)のクリスマスパーティーに
成り行きで訳判らん内に参加させられてるベル様。
そして、アニマルソルジャーに懐かれるアゼル」
つ「モノホンのキリスト&仏陀(@聖おにいさん)に
日本でのクリスマスの過ごし方を親切で教えてあげてる志宝エリス」
>>807 ついでにそこにはアゼルに言いくるめられたベルの姿が!
>>809 つまり、
アゼルは他キャラ達の友達の多さと仲の良さへの羨ましさを嫉妬へと誘導誤認させられ、
ベルは他キャラ達がぽんこつ扱いされてない事に嫉妬を覚えさせられて、
美少女しっと魔王1号・2号へと爆裂変身する訳かい?!w
>>806 たぶん柊力の次くらいに不味いであろうしっとに塗れたプラーナを、アゼル越しに食さねばならん六歳児もいるぜよ
アゼルの方にフィルター機能がついてるかもしれんが
ちゃんさまが司ってるのが嫉妬だっけか?
しっと団に横島がいるかで
あのわら人形五寸釘の集団ができるかどうか分かれます
ちゃん様は・・・
ルー様やベル様、アスモはあったけど他出典あったっけ?
>>810 つまりベル様は完璧と見なされてる女性の
弱点や隠れたドジッ子属性を暴いていくのか
応援したくなったw
しっと団はプラーナじゃないもっとおぞましい何かで存在してるから大丈夫さ!
>813
ちゃん様は確かパズズ。長谷川祐一的には仮面ライダー。
ちゃん様はバールじゃなかったか? 元ネタの更に元ネタ的にベル様と被っているけど公式では何も言われない不思議
悪徳の七王には入ってなかったハズ
>>815 816の言うとおりちゃん様の元ネタはバール。パズズが元ネタの魔王はファンブックのシナリオで別に出てる。
あと、「長谷川祐一」じゃなくて「長谷川『裕』一」。
プリズマイリヤの二期一巻が出た。
……これ、下手するとルヴィアも学園世界に来てることになるのかー。
衛宮さん家の息子さんは学園世界フラグスルー12傑衆に入れると思うんだがどーだろう
ふと、第6世界と絡めればワンピースや海を舞台にしたクロス出来そうだなと思った。
ここならきっとトウガが主役として輝ける……かは果てしなく微妙だなw
他にカニアーマーとか海を舞台にしていけそうな奴っていたっけ?
歴代海産物アーマー使いはこんなものか?
1。キタロー(カニ)
2。HPの中断しっぱなしリプの(イカ)
3。トウガ(カニ)
4。エロ保険医(カニ)
5。幻砦のフジツボアーマー使い
6。シンゴ(カニ)
番外。ALGのイカ
>>811 チョココロネで口直しを図るお方かよw
海産物アーマーの種類増えたりすんのかな・・・
>>821 第6世界サプリ混ぜるとめっさ増えるぞ
アーマーの個性化は第8世界や第1世界のアーマーにも適用できるしな
>>822 そうなのか、まだサプリ無いんでサンクス
あと地味に海産物で話題持ってかれそうだが、ニューブリードもネタやクロスの素材にいい感じだと思うんだ
しかも今回、カニアーマー喰えるんだぜ?w
つまり、だ……トリコやルフィがトウガのカニアーマーをムシャムシャと……みたいな、あかりん料理以外の食材ネタの利用も出来そうだと思うんだ、うんw
とりあえずさー、S=Fのネタでクロスしようとする風潮やめてもらえないかな。
最近は特にお前らナイトウィザードほんとは嫌いだろと思うくらいなんだけど。
前はS=Fネタでクロスするのなんてダメに決まってるだろって言える奴が多かったような気がするのに、規制入ったとたんこれかよ。
特にデータの話とかサプリの話とかしたいなら卓ゲ本スレ行ってくれよ。大概にスレの住み分けくらいできるようになってくれ。
なんでそうえんえんとまったくナイトウィザードを絡めない話を堂々とできるのかが本気でわかりません。
>>826 ベル「馬鹿にしてるのっ!?」
アンゼ「そんなもの必要ありませんっ!」
トウガはNWキャラ扱いなのかS=Fなのか…
登場はS=Fだけどルール的にはNWとして作成されてるっぽいし
>>825 設定根底からナイトウィザードと繋がっているセブンフォートレスも加えた他作品とのクロスがダメで、ほとんどオリジナル世界観となりつつある学園世界はいいのか……と一瞬でも思っちまう俺は心がジャームみたいなもんなんだろうかね?
ところで、異世界(クロス先)に柊が行くとか割と初期の頃よく見られた王道な手法だけどさ
逆にラビリンスシティとかに異世界の誰かが巻き込まれて、マサトや大泉達に手伝ってもらい元の世界に帰るためのワールドピースを手に入れるため戦う……とクロス考えたらどんな作品のキャラクターが合うかね?
>>829 雑談でグダグダ言ってるだけの俺らはともかく、少なくとも大多数の作者氏はナイトウィザードとのクロスで話書いてくれてると思うんだが。<学園世界
……ま、中には「学園世界だから学生出してればいいんだよねwナイトウィザードのキャラなんていねーよw」みたいな作品もあると言えばあるな
どれとは言わないけどさ。
少なくとも、世界が繋がってるから大丈夫! っていうのは、なのはのクロススレでなのはキャラ一切なしでとらハクロスやるくらいの暴挙じゃね?
後半については、そのシチュエーションはどこ作品の誰でもやれるだろ。
やりたいんなら自分で書いた方が早いぜ?
「そんなの冥神よ!」
ナイトウィザードキャラならどの世界にでも投下させやすいってのは、
世界を超える技術を持った世界規模の組織があるってのが大きいと思うんだ。
だから世界間移動技術のないところのキャラクターが元の世界に帰るために頑張るってのが話のキモになると思うんだけど、
帰るためのカギってのはそれこそいくらでも作者次第で作れるだろうし、
異文化交流シチュエーションはクロスの一つの醍醐味なんだからそこが面白くないはずがない。
だから「誰を連れて来ても面白くなる」ってのはある意味正答な気がしたり。
つか、そのシチュエーションで面白くならなかったりむなくそ悪くなったりするのは、もう作者の力不足としか言いようが……
5時から投下します。
学園世界は、意外と広い。
文字通りの意味で街1つに匹敵する大きさと人口を持つ、"都市級"の学園だけでも両の手に余るほど。百人、千人単位の生徒数を持つ学園ならば数え切れぬほどある。
学園がひしめき合う。そんな表現がぴったりとくる学園世界だが、その"密度"は中心から離れるにつれて薄くなる。
そんな、学園世界においての中心、『極上生徒会管理棟』から、直線距離で数百km離れた辺鄙な場所。
そこで、赤羽くれはから依頼を受けてやって着た、2人のウィザードが戦いを終えた。
「ふぅ…大丈夫?あかりん」
学園世界の片隅で発生した侵魔の群れ。
その中の最後の一体をヒルコで斬り倒し、真行寺命は後ろで一緒に戦っていた"恋人"へと顔を向けた。
「…私は大丈夫。だけど…」
真行寺命の恋人にして絶滅社の敏腕ウィザード、緋室灯は無表情…だが心なし落ち込んだ様子で自らの"愛機"に顔を向ける。
「…メイン機関をやられた。修理しないと、使えない」
肉薄された侵魔の攻撃を咄嗟に受け流した際、その攻撃がブースターに命中したのだ。
その結果、彼女の箒は使用不能となっていた。
「修理用の部品が足りない。現状の装備では修理は無理」
「…そっか。う〜ん。どうしよう?」
それを聞き、命が灯と同じくしょんぼりとする。
ここから輝明学園まではおよそ数百km。
箒に乗ればあっという間の距離であるが徒歩であればウィザードの足でも丸1日以上かかる距離である。
周りに学園もロクにないこの辺りには転送魔法陣も無い。
「とりあえず、くれはに聞いてみる」
灯が0-phoneを取り出し、学園世界での2人の後見人的存在であるくれはに電話をする。
くれはが色々と喋り、対照的に灯が頷いたりごく短く返事を返す電話での会話が続くことしばし。
「…分かった。行ってみる」
その言葉を最後に灯が電話を切る。どうやら話しがまとまったらしい。
「で、どうなったの?」
「ここから2kmほど離れたところに箒が配備された学園があるらしい。それを借りる」
灯は向うへの連絡はくれはの方からしておくので自分たちは行くだけで良いとくれはが言っていた、なんてなことを命に言う。
「そうなんだ…で、なんて言う学園なの?」
命の問いかけに答え、灯はその"地区"の名前を口にした。
「辺境学区」
と。
―――辺境学区
「なんだか、変わったところだね」
その光景に目を奪われ、命が言う。
それは、少しだけ奇妙な光景だった。
学園の中心に位置する"広場"と、それを取り囲むように立ち並ぶのは、数十にも及ぶ小さな"校舎"
1階建てか2階建ての小さな校舎ばかりなせいか、校舎の群れのそばに建てられた、居住区ではお馴染みの一般学園用の寮が大きく見える。
「ねぇねぇ、お兄ちゃんたち、ごくじょーのひと?」
そんな光景に目を奪われていた命に声をかけてくるのは、幼い少年。
"外"からやってきた、珍しいお客に興味を示した、この"学区"の生徒たちである。
「おねえちゃん、かみがあかいけどヨマコせんせーのおともだち?」
灯に無邪気に問いかける少女は、小学校低学年ほど。
よく見ればこの"学園"の生徒はほとんどが幼い子供たちだった。
彼らは2人を取り囲みながら、好き勝手に話をする。
「そういやヨマコせんせーは?」
「"ほあんこもんかいぎ"に行ってるって。この前がユウリィせんせーだったから、今日はヨマコせんせーの番だって朝、言ってたよ」
「おい。だれかユウリィ先生よんで来いよ」
「あ、それならさっきトニーが呼びに行った」
「ユウリィ先生来たぞ!」
「ユウリィせんせ、こっちこっち!」
1人の少年が手を引いて1人の女性を連れてくる。
セミロングの茶色い髪に落ち着いた雰囲気の服。如何にも優しいお姉さんと言った感じの、大人の女性だ。
胸元には星をあしらった金色のバッチがつけられている。
少年に手を引かれやってきた女性は、灯たちを見て、丁寧に言う。
「こんにちは。先ほど輝明学園から連絡のあった、ウィザードの方たちですね」
にっこりとほほ笑む。その落ち着いた物腰は、見かけ以上に大人であるような、そんな雰囲気を放っていた。
「私はユウリィ=アートレイデと言います。よろしくお願いします」
「あ、どうも。僕は真行寺命と言います」
「…緋室灯。灯でいい」
女性…ユウリィの自己紹介に答え、灯と命がそれぞれに自己紹介を返す。
「ミコトさんに、アカリさんですね」
2人の名前を確認するように口にしたのち、生徒たちに向きなおり、よく通る声で呼びかける。
「みなさんは教室へ戻ってください!他の先生方の言うことをよく聞いて、危ないことはしないようにしてくださいね!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「はーーーーーーーーーーい!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
彼女の呼びかけに答え、生徒たちが一斉に返事をする。その様子に満足気に頷き、ユウリィは灯たちに向きなおる。
「それでは、こちらの詰所へどうぞ。何もお構いできませんけれど、ここでお話するのもなんですから」
―――辺境学区 詰所
「どうぞ。あまり片付いてないので、ちょっと恥ずかしいですけど」
そんな風に言って照れるユウリィに連れられて、2人は辺境学区の一角に設けられた、小さな建物に案内される。
「今、お茶を入れてきます」
部屋の中の簡素なソファーに2人が腰かけたのを確認し、ユウリィはそそくさと奥へと行ってしまう。
「…詰所って言ってたけど…」
ソファーに腰掛け、何となく暇になった命はもの珍しげに部屋の中を見る。
広さはワンルームマンションの一室くらい。来客用のテーブルとソファー。
2つ並べられたデスクの上にはテストの答案らしき書類の束と教科書などの本が並べられている。
片方がよく整理され、生真面目に整えられているのに対し、もう片方は書類が積み上げられ、本の並びもぐちゃぐちゃなので乱雑な印象を与えている。
どうやらそれぞれの机を使っている人物は対照的な性格らしい。
これだけならば、小さな職員室と言ったところなのだが、それを大いに否定するものに命の目は自然と向く。
「あれって…あかりんが前に使ってたのと同じ箒だよね?」
壁にかけられた魔法を帯びた武器らしきリングの隣に並べられていたそれ。
この学園に配備された箒、それは灯がかつて使っていたものによく似た…ガンナーズブルームだった。
ガンナーズブルームの上には武器を置くための支えが突き出ていることから、もう1本、箒があるらしい。もしかしたら今は誰かが使っているのかも知れない。
「さっきのユウリィ先生って…どういう人なんだろ?」
そんな、部屋の様子を見て首をかしげる命に、灯が答えを告げる。
「ユウリィは、シェリフ。シェリフバッチをつけてたから、間違いない」
「シェリフ?」
その響きに西部劇でおなじみのカウボーイハットを思い浮かべ、きょとんとした命に頷き、灯は自らの知っていることを説明し始める。
「そう。正確には保安顧問教師。通称がシェリフ」
保安顧問教師…通称シェリフとは、学園教師連合から認められた、学園の護り手たる教師のことである。
彼(彼女)たちは自身の所属する学園及びその周囲の学園の治安維持を任されており、緊急時の避難誘導などの命令権などを持っている。
モンスターや犯罪者が担当区域に現れた場合、率先して対処することが求められるため、シェリフになるには相応の『戦闘能力』が必要である。
「極上生徒会管理棟近辺では執行委員や選抜委員が目立つからあまり知られていない。輝明学園では確かスクールメイズの管理人がシェリフだと、聞いたことがある」
そんな、灯には珍しく長いセリフを言い終えて再び沈黙する。
「そっか。じゃあ、この…辺境学区だっけ?ここを守ってる人たちってことか」
その話を聞き、納得した様子で命が頷く。
命や灯、柊のような優れたウィザードですら苦戦することもあるようなモンスターや犯罪者と戦うならば、武器の1つや2つはあってもおかしくない。
「そう言えばこの辺境学区って言うのは?」
「それは…」
「強いて言うなら、小さな学園が集まって出来た、村みたいなところ…でしょうか」
灯が言い淀んだところで、カップを乗せたお盆を持ったユウリィが戻ってくる。
「最初は私のいたフロンティアハリムの学校とヨマコのいた学校だけだったんですが、今では全部で34校の学校が集まってるんです。
と言ってもみんな1クラス分しか生徒さんのいない小さな学校ばかりでしたから、生徒さんたちの数も全部合わせてもそんなに多くないんですけど」
紅茶とクッキーを2人の前に置きながら、笑顔で答える。
外からは授業が終わった子供たちがはしゃぎ回る声が聞こえてくる。子供らしい、元気な声だ。
「前は結構寂しいところで子供達もずいぶん寂しがってましたけど、今ではみんなで勉強したり賑やかになってきたんですよ」
そんな声を嬉しそうに聞きながら、ユウリィが答える。
「さてと…輝明学園の理事長さんのお話ではうちの学園の箒を借りたいとのことでしたね」
腰掛けたユウリィの問いかけに2人が頷く。
「私は構いませんが、箒の管理はヨマコの担当でして。もうすぐ顧問会議から戻ってくると思うんでそれまで待って…」
「ユウリィ!大変よ!」
バタンと。
荒々しく扉が開けられる。
「侵魔とか言うモンスターの群れが近くに出たって!こっちに向かってるらしいわ。さっさと片付けに…この子たち、誰?」
入って来たのは、灯と同じ、燃えるように赤い髪をポニーテールにした女性。急いで来たのかうっすらと汗をかいている。
動きやすそうなショートパンツにジャケット、そしてユウリィと同じデザインのシェリフバッチ。
肩にはガンナーズブルームをベースにしたと思しき巨大なライフル型の箒が担がれている。
年は灯と命よりは上そうだが、ユウリィより少し下と言ったところ。
彼女は詰所にいた見慣れない学生たちに快活そうなはしばみ色の瞳を見開き、ユウリィに問いかける。
「この子たちは輝明学園から来たウィザードさんたちです。それより、モンスターって…?」
「ええ、帰る途中に執行部のノーチェって子から連絡があったのよ。この近くで侵魔がまた出現したって」
言いつつ、その女性は命と灯に目を向ける。
「…ってなわけだから、アタシらはちょっと化け物退治に行かなきゃならないわ。何か用事があるならあとに…」
「いえ、僕らも一緒に行きます」
侵魔の群れとあっては知らないふりは出来ない。女性の言葉を遮り、命が答える。
「…侵魔との戦いは、慣れてる。手伝う」
灯も命に同意し、頷く。
「…分かったわ。お願い。手伝ってちょうだい」
女性が悩んだのは、ごく一瞬。彼女は笑顔で2人に手を差し出す。
「ヨマコよ。一応この辺りのシェリフをやってるわ。よろしくね」
「真行寺命です。よろしくお願いします」
「緋室灯。灯でいい」
固く握手を交わす。
「ってなわけだから、行くわよ!ユウリィ」
「はい」
ユウリィも壁にかけられたリング…彼女の武器であるトライサークルを手に頷き返す。
「灯さんは、ヨマコの予備用のガンナーズブルームを使ってください」
そう言い残し、ユウリィもヨマコの後を追って外へ出る。
「分かった」
灯が詰所に用意されたガンナーズブルームを手にして、手早く確認する。
「…タンデムシートがついている。命は私の箒に乗ってもらう」
「うん。頼むよ、あかりん」
確認を終えた2人も外へ出て、4人は戦場へと向かった。
―――戦場
「数が多いわね」
辺境学区から1kmほど離れた戦場。そこに大量に現れた侵魔の群れを確認し、ヨマコがユウリィに向かって言う。
「それにまっすぐ辺境学区に向かってるわ。一気に片付けないと…」
「…分りました」
ヨマコの言うことも分かるとばかりにユウリィが堅い表情で頷く。
「ごめんね。アンタがあれ、使いたがらないのは知ってるんだけど」
「私も子供たちを守るためなら、力を使うことを戸惑わない程度には、子供じゃないつもりですよ」
申し訳なさそうな表情になったヨマコに苦笑しながら、ユウリィが答える。
「ヨマコ。それに灯さんと命さんは私が準備できるまで敵を引きつけておいてください」
3人が頷いたことを確認し、ユウリィは地面に降り立ち、3人よりやや後方に下がる。
「…プロテクト!」
ユウリィが3人の立つ“土地”に防御の魔法を施す。
「今、防御の魔法を掛けました。そこにいればダメージが軽減されるはずです」
3人にそう伝えると、彼女は集中を開始する。
「Linking to the Material…」
目を閉じて、地脈(レイポイント)から力をくみ上げる。そして彼女の周囲にある“それ”への伝達を開始する。
「…空気が?」
「私も詳しいことは知らないけど、何か“ARM(アーム)”とか言う奴に感応してるらしいわ」
辺りの気配が変わったことを察知した灯に、ヨマコが箒を敵に向けながら、言う。
「発動までにちょっと時間がかかるから、それまでユウリィに敵を近づけさせないで!」
そう言うと彼女もまた集中を開始する。
「…凄いプラーナだ」
彼女からあふれ出したのは膨大なプラーナ。それが流れを形成し、構えた箒に一気に流れ込む。
「コイツは特別製で、螺旋力に反応して火力が上がる仕様になってる…ってこれ作ったヴィヴィ先生が言ってたわ」
侵魔の群れから狙いを離さず、ヨマコが2人に言う。
「それじゃ、始めるわよ!」
そう、彼女が宣言するとともに。
轟音と共にヨマコの箒から銃弾が射出される。
ゴウッ!
溢れんばかりのプラーナを注ぎ込まれた弾丸は螺旋状の軌跡を残しながら、戦闘の敵を穿つ。
その攻撃に反応し、辺境学区へ向かっていた侵魔の群れが標的を4人に変更し、一気に向かってくる。
魔法などの遠距離攻撃が3人を襲うが、ユウリィが先ほど施したプロテクトの魔法のお陰で、届く前に攻撃が消滅する。
「こっからが本番よ!突破されても困るけど、それより撃ち漏らしが怖いわ。こっちにひきつけるわよ!」
「了解!」「分りました!」
そして、灯もまた、射撃を行う。狙いすました一撃が向かってくる先頭の敵の急所をとらえ、一撃で破壊する。
「やるじゃない!」「これぐらいならば、当然」
言葉を交わしあいつつ、ひっきりなしに敵を“狙撃”し、ヨマコと灯が次々と敵を打ち倒す。
もちろん多勢に無勢。2人の砲撃を“運良く”逃れた敵が肉薄することもある。だがそれは。
「行くよ…ヒルコ!」
灯に匹敵する実力を持つ前衛型ウィザードである命の“遺産”によりたやすく屠られていく。
前衛と後衛の鉄壁の防御。その攻撃に侵魔は結局突破することもできず。
「…ready to operate, Code: M 」
“マテリアル”を完成させたユウリィの巻き起こした炎で『一掃』されることで戦いは終了した。
―――辺境学区
「箒は後で返しに来る。協力に感謝する」
ガンナーズブルームに命を乗せて浮かび上がり、灯はヨマコに礼を言う。
「それはこっちのセリフ!アンタらがいなかったら、大分苦戦してたはずよ!」
そう答え、手を振るヨマコの顔には笑顔。
「お2人とも、お元気で。また遊びに来てくださいね」
「はい。またそのうち遊びに来ますよ。あかりんと2人で」
命とユウリィもまた、笑顔で言葉を交わし会う。
「先生たちを助けてくれてありがとー!」「げんきでねー!」「またあそびにこいよー!」
そして、辺境学区の生徒たちの言葉を背に受けながら。
「…遅くなった。ちょっとだけ、飛ばす」
夜空にプラーナの軌跡を描きながら、2人は帰りを急いだ。
THE END
*
以上です。
まずは今回初登場のこの2人について。
ヨマコ
出典:天元突破グレンラガン
辺境学区のシェリフコンビその1。
本編終了後を想定している22歳教師。若いころはガンメンをライフルでぶっ倒していた、螺旋の英雄の1人。
正確無比なライフル射撃の腕は、緋室灯にも匹敵する。螺旋力(プラーナ)が常人よりも遙かに強い『勇者』。
ユウリィ・アートレイデ
出展:WILD ARMS the 4th Detonator
辺境学区のシェリフコンビその2。
10Years after 直後の世界からやってきた、フロンティアハリムの教師24歳。
10年前に世界をARMの暴走による崩壊から救った英雄の1人。
極めて高い対霊能力と回復、防御の力を持つ『聖職者(パラディエンヌ)』として知られている。
大技としてはフロンティアハリムから一緒に運ばれてきたARMを起動することで『マテリアル』を使用することが可能。
ただし10年前に世界を滅ぼしかけたARMの力には思うところがあるらしくよほどのことがない限りは使いたがらない。
そして、おまけです。本編でヨマコ先生が使っていた箒はこんな感じでした。
スパイラルブルーム
タイプ:射撃 射程:4sq* 命中:−2 攻撃力:+9 行動値:−2 スロット数:3 価格:2,500,000V.
《螺旋突破》
この武器を使用した【攻撃】ジャッジにおいてプラーナを使用した場合、プラーナ1点につきジャッジ達成値を+3する。
すなわち、プラーナ1点辺りの効果が「1D6+3」になる。
解説
ガンナーズブルームを基に作られた、銃型箒。螺旋力(プラーナ)を引き出す効率が非常に高い。
>>840 GJ!
なるほど、辺境学区か。確かに全部の学園が固まってる必然性はないよなぁ。
でも・・・・ヴィヴィ先生、なんてもん作ってるんすかw
>>829 取り敢えずは御奨めは、ワンピースの麦わら海賊団だな。
彼等、元の世界への帰還への執着に正当な動機(=自身の夢は元の世界で叶えないと意味が無い)有るし。
似た様な要因で、銀河鉄道999の星野鉄郎&メーテルもだね。
999ごと迷い込んで来たなら、尚良し。
テガミバチのラグ&ニッチとか、4コマ漫画の方の-SORA-のソラ達みたいな
「お届け仕事人系」も、帰還動機は「帰れないと届け物が届けられないから」と
しっかりしているから御奨めだね。
ゲームだと、自分の御奨めはシャイニングフォース・イクサかな。
元世界に次元転移が古代文明の遺失技術(元は地球のSF未来科学?)として残っているから、
元世界での事故で誤って一方通行的にFTEに来ちまったって理由付けし易いし。
放浪系なら、y'sシリーズのアドル、TRIGUNのヴァッシュ、宇宙海賊キャプテン・ハーロックとか良いんじゃないかな?
>>842 NWだったらSFとクロスさせても描写的に見劣りはないんだよな
盲点だったかも知れない
アドル・クリスティンもある意味下がる男か…
>>844 打ち出される男としてはアドルの方が先だな
柊とアドルとランス。
三人とも下がるわフラグを立てまくるわとこんなに共通点が多いのにこんなにも方向性が違うとは
>>842を自分で書き込んどいてなんだが、
アルカディア号 vs 中級以上魔王・・・・・・結構スペクタクルで絵になるかも知れない。
本気魔王の戦闘力って、アルカディア号と人間大の冗談でしかない大きさ対比すら
高笑いして吹き飛ばす程のモン発揮出来るし。
そう言えば、他のクロススレでは良く見掛ける、
ウルトラマンシリーズとのクロスは雑談ネタですら此処では見掛けた事は無い様な気がする。
>>847 第4世界には精霊船というものがあってじゃな、そのものズバリなのが……w
でもスペクタルなのは確か、ハーロック達とアルカディア号で精霊獣や人間サイズ魔王と宇宙空間で戦うのはロマンがあるよな!
そういや、光の巨人は見かけないな?なんでだろ
>>848 アルカディア・クルー「生身ひとりで戦闘艦の相手するつもりかよ?!w
アルカディア号の性能なら、例え小鳥だって主砲で捕捉出来るんだぜ!w」
ハーロック「(緊張した面持ちで)・・・・・・お前等、あの小娘を甘くみるな。
俺にはあの小娘と対峙するのは・・・惑星級戦闘要塞を相手にするのと
同じプレッシャーを感じている」
アルカディア・クルー「・・・マジすか、マジすね、船長の言うなら・・・・・・(ゴキュッ・・・)」
って感じかい?w
>>849 いや、なんつ〜か、こう……精霊獣や魔王に囲まれて絶望的な状況で、もうダメだ!ってな所で、諦めるな!とか共に戦おう!とかハーロックにアルカディア号の傍らで手を差し伸べられるシチュエーションな感じ?w
>>850 あ〜、成る程なぁw
アルカディア号、外連味たっぷりに外甲板上に舵輪スペースが迫り出すからな。
外甲板上でハーロックが舵輪握ってるシーンは定番だから、
通信や拡声器越しじゃあ無く肉声で呼び掛けられて手を差し伸ばされても
設定的に違和感無いしね。
因みに、アルカディア号には後々にトチローの魂がメイン制御コンピュータに宿っているから、
アルカディア号の艦砲にも意志力だか根性だかが付与されてて
月衣の影響無く相手にダメージ与えられると思う。
感想レスより雑談の方が伸びてるのはいかがなものだろう。
>>840 投下乙なのですー。
ユウリィはエンディングでの設定すっかり忘れてて「何のキャラだろ?」とか思ってしまった。
辺境学区の発想はなかったす、確かに全ての学園が固まってるよりある意味自然。
これだけ距離があると食糧・物資の輸送も大変ですね。輸送用箒とか開発部が作ってるのかも。
>>852 正直、学園世界ネタは少々飽きて来てもいるしね。
例え(そして実際に)読んでみれば面白いSSだろうとも、そもそも目を通してさえいないものに
御愛想でおざなりで適当な感想を書く方が、書き込んだ書き手さんに対して失礼になるでしょうよ。
かと言って、読んでいないのだから貶す事もしない。
それはそれで、書き手さん方に対して卑怯になるから。
作品を書き込むのも「書き手の趣味と厚意」ならば、それに対する感想を書き込むのも
「実際に読んだ読み手の趣味と厚意」なんだから、義務化はもとより仁義の筋として捉えるのも
少し違うんじゃないかな?
>>853 まぁ待て待て、言いたい事はわかるが一番上の文は余計だと俺は思うぜ?そういうのは男は胸に、女は笑顔の下に秘めるもんだ、楽しんでる人にとっちゃ荒れる一言だからな。
ただ、投下後は感想レスが欲しいと思う気持ちもわかるが、投下から時間も経ってるしそんな気にする事もないかな……と
>>852には思うが
そういや、ついに日本刀相当の歌声がデータ化されたわけだが……これは様々な作品のアイドル達が歌声で魔王を物理的に吹き飛ばす、とかやれというきくたけの要望だろうか?w
>>854 「書き込まれる意見は全て個人的意見、スレ総意なんてものはテンプレ以外に存在しない」
ってのは、2ちゃんだけじゃ無くネットの基本的意識だと自分は思ってたけどな。
だから、「学園世界ネタはつまらない」じゃ無くて「学園世界ネタにも飽きて来た」って
書き方で、学園世界自体の面白さの潜在能力までは否定はしていないし。
自分の方でも「学園世界ネタは、しっかり読み込もうとする人達にとっては未だ十二分に面白い」
だろうとは承知してますし、実際そうでしょうしね。
普通のクロスは大変なんだもの
設定作るとこからだから
まぁ、色々こちゃこちゃ言ってても仕様が無いかんね。先ずは、自分が動いてみないといかんやね。
今の自分の身の回りがそれなりに整理付いたら、通常クロスで一本書いて此処に投稿するぞ!
待ってるぜ
>>858 うむ!正に正論!久しぶりの通常クロス期待してるんだぜ!
……本当にハーロックだったら俺はリプレイみたいに(爆笑)する自信があるw
まさかこのスレでほのぼの郵便屋漫画の「-SORA-」の名前をみるとは思わなかったぜ。
むぅ、学園世界飽きられてきてるのかー、とねこは内心を吐露します。
これは「年内に投下しようと思ってちまちま書いてたけど年末のスケジュールが殺人的すぎてどう頑張っても年明けにしか投下できないなー、まぁそれも正月っぽくていいか。みんな正月ならどんな変な方向にかっ飛んでも許してくれるだろ」
的な感じで書いてた学園世界SS投下を放棄するべきかしらとねこはねこは思ったり!
とラストオーダーの口調を真似てねこは悩んでみます。
ぶっちゃけ、みんな飽きがきてて面白みがないってことならダストシュートだなー、と思ってます。
>858氏、超期待してるんで頑張ってくださいですー。
個人的には学園世界も普通のクロス物も美味しくいただいてます作者さんたちありがとう
自分で話作ろうとすると脳みそから煙吹きますが
…学園世界だと空戦能力持ちは珍しくないと言うか箒があるからなぁ
飽きてるっつーか、単に投下される量が少ないのと、同じようなネタで
ずっと雑談が続くからあんまり面白みがないのでは
昔予告だけ投下したので書こうとは思ってたけど、
FDが出るんじゃ、ネタの擦り合わせするために発売まで待たないとならない……
>>862 飽きた言ってる当人も後のレスで言ってるけど、あくまで「個人的意見」でしかないかんね。
あんま気にせず投下しなさると善いさね。
そも、まだまだ楽しみにしている人達の方が多いだろうし。
ま、感想レス少ないのは、これは何処でも言える事だけれど感想書くにしても
「自分は何をどう面白く感じたのか、なるべく簡潔にけれど思いは通じる様に具体的に作文する」
ってのは、SS書く程では無いとは云えやっぱそれなりに文才の程度を意識しちゃうからね。
それで尻込みして読むだけで止めてしまってる読み手さん達も多いと思うよ。
コミケでクロスネタとかあったら面白いのに…
1レスがスレの総意なんて(ry
そういう人をわざわざ突っついたり反論したりすると本質的じゃない所で荒れ始めるから
放置がたしなみだと思ってたよ
>>867 そもそも「スレの在り方論議」みたいな話題振りが、スレが酷く荒れてでもいない限りは
例え善意からでも触れない方が言い訳でして。
感想は、作品が読んだ人が書きたいと思えば書き込めば良い。
感想レスを礼儀化するなんて、それこそスレ総意とは違うでしょうよ。
ま、流石に作品投下直後レスや投下終了から2時間以内が
いきなり雑談レスだったら、ちと考え物だけどねw
たった1レスがスレの総意と思われても、その、困る。
最近このスレにやってきた俺みたいなのも居るし。
>>869 最近っていつくらい?
どういう経緯でここに? ってあたりが純粋に気になるわけですが、そこらへんどーなんでしょうかね?
マジでネタバレなしのスレをもう1つ立てた方がいいような気がしてきた。
住人を2つに分けてでも住み分ければ問題なかろう。どうせ卓上板は過疎スレばっかだから、そうそう落ちたりはしないだろう。
今のままだとまぁた特撮関係ねえgdgd論争でスレ使いつぶすだけだぜ?
誤爆。ごめんなさいorz
>>870 ナイトウィザードアニメ見て、スレないかなってアニキャラ総合うろうろしてたらたどり着いた。
>>873 ほうほう。アニメ最近見たの? リプレイとかから入ったの?
>>862 あー待って! 自作品ちびちびと進めつつ、ノーチェ×なのはさんなSSを心待ちにしてる俺みたいなのも居るんだから、見捨てないでw
>>865 気にしなければいいのになぁw俺の
>>841なんて、実質二行だぞw
要は読んで面白かったかどうかってことが伝わればいい。GJの一言で、書き手は頑張れるんだから。
まあ、そのうちにもっと詳しい感想が欲しいなーって思い出すのが、欲張りなところなんだけどなw
>>874 こらこら、いきなり問い詰めるなw
今度アニメが始まる「はなまる幼稚園」……そうか……柊か……。
善き好き最終回記念にネタフック書き捨て
つ「ミラクル☆トレインに乗車してしまった志宝エリス」
さて、彼女の悩みとその解決の顛末は・・・・・・?
EDで輝明学園の制服を来たら、「あんた誰?」って言われました。
そういやエリスの白制服って帽子まで含めてセットなのかな?
もしそうだとしたらゲイザーって相当高レベルの制服フェチだな!
よそから確保してきた女にメイド服着せるような人ですから
>>880 メイド服はせらの事かな?
そして、余所からスカウトして来た美女を美少女化させて
ゴスロリ着させる御方でも在った。<ゲイザー
>>881 ゴスロリの方は部下に制服軍団がいるからそれでゲイザーも満足したんじゃないか
自分のアバターが厨二病な方でもある
ってー事は、各種異世界の学園制服の集う学園世界は、ゲイザーにとってはパラダイス?!w
そういや残り50KBだけど、そろそろ次スレ立てといたほうがよくね?
暮れと正月に投下する人もいるみたいだし。
今すぐ投下あるわけでもないし、900いくか475kいくかくらいまで待っても大丈夫だろーと思うけど
>>879~884
そういう考え方すると
奴ってどんな方向に覚醒してんだ
って感じだなw
話変わってるし、今更かもしれないが
>>862 あなたの作品にはいつも楽しませてもらっているので投下してほしいです。
889 :
予告編:2009/12/29(火) 23:44:25 ID:SoLmkiB/
大晦日はこんな小話を投下する予定。てなわけで、予告編のみ投下。
*
それは、とある魔王の言葉から始まった。
「ふむ…ずいぶんと溜まったものだ」
“風雷神”フール=ムールは、自らに寄せられた願いの量に、軽く溜息をついた。
最近できたと言う挟界、学園世界。
彼女と契約した侵魔召喚師の手で呼び出されたことからこの世界に縁を持った彼女は今、
学園世界ではかなり名の知れた魔王である…恋の願いを叶える、女神的な存在として。
「いかに私と言えど、これだけの量をいちいち相手にするは骨が折れるな…ならばこうしよう」
そして、彼女はとある“神託”を下す。
『学園世界、F−34と54の境に、小さな神社を用意した。
来年最初にその神社の鈴を鳴らした“女”に、1年間の間、この風雷神が全力で加護を与えよう』と。
それはその名の表す通り、風のように気まぐれで、雷のように唐突な神託。
風雷神の全力の加護。それはすなわち『来年1年間、恋愛運は絶対無敵になる』と言う意味を持ち。
その神託は彼女の加護を受ける資格を持つ『好きな子(性別問わず)のいる女の子すべて』に届いた。
*
続きは大晦日に。
>>889 GS美神を思い出したww
あれは初詣だったっけ?
出てきたのは卑弥呼で一年間の運勢を占っただけだったけど。
しかし、フール=ムールさま信者獲得でプラーナ大量ゲットですなww
>>889 うむ、GJ!
さて、波乱を呼ぶのは夢見る乙女の恋心か、はたまたモテたい漢のしっと団・学園世界支部のしっと心か?!w
なんか恋愛運が絶対無敵って表現に吹いたw
>>891 >モテたい漢のしっと団:×
>モテない漢のしっと団:○
今回のフール=ムールの対照は“女”の子だけなんだから、
野郎が祈願しに行っても何の御利益も無いぜ。
ま、女の子達が恋仲になりたい相手=モテ野郎の為に争って社に向かう様を見てしっとを覚えて
「恋愛格差社会を加速させるこんな儀式なんぞ、ぶっつぶしてくれるわぁっ!!」と、
フール=ムールが頼んでもいないのに勝手に社への途上の障害として暴れ回るかも知れんがw
>>893 それをやると洒落になんない実力の女の子に凄い勢いでフルボッコされそうだけどな。剣とか魔法とか超電磁砲とかで。
しっとマスク3号も「女の嫉妬は鬼より怖い」と言ってたしw
>>892 そういや「絶対無敵」な文句で思い付いたんだが
エルドランシリーズネタってあったっけ?(マテ
しかしNW的には相手によると
フラグ下げる柊力すら退ける程のか
・・・本当に‘全力’の加護か?
>>895 俺が小ネタで名前だけ出した。3作全部。
多分数十m級の魔王とか邪神とか殴ってる。
雷神王結界陣のことですね!わかります!
フリーダムすぎる時代のフリーダムすぎる魔法来た!
マジンガーチームが二つに分かれてて、
女性たちはエンジェルチーム、男はボロットでZチーム、なら考えた。
7時半から投下します。
―――極上生徒会管理棟 執行部
「平和だなあ」
迫る年の瀬。ぼんやりとこたつにあたりつつ、柊は1人ごちる。
「さすがに年末まで色々あってはたまらないでありますよ」
それに答えるノーチェものんべんだらりとしている。
大晦日。1日位は平和な日があっても良い。
そんな気分であった。だが。
「―――ええ!?」
そんな平和は年明けまでに溜まった仕事を片付けるんだと張り切っていた初春の声によって破られる。
「なんだ?今度は何の喧嘩だ!?」
その声に思わず立ち上がった柊に初春が答える。
「いえ、何か起こってるわけじゃないんですけど、何でもF地区にある小さな神社に女の子が集まってて、物凄い不穏な空気が流れてるって…」
困惑しながらも初春は柊たちに内容を伝える。
「は?なんだそりゃ?初詣…にしちゃあまだ昼間だよな?」
「はい、それにいくらなんでも数が多すぎるって話なんですけど、何のためなんですかね?」
初春が首をかしげる。彼女には『神託』は届いていなかったため、理由不明としか思っていなかった。
「う〜ん。一応見に行った方がいいのか?」
「かも知れませんね…」
そんな話をしていた2人に、ノーチェがブラブラと手を振り、言う。
「ああ、それなら問題ないでありますよー」
「なんだ?何か知ってるのか?」
「ええ。知り合いから聞いてきたであります」
柊の問いにノーチェが頷く。
ちなみにノーチェ自身もこの前、『ろんぎぬす』に行ったときに友達の吸血鬼から聞いて来ただけで直接は聞いていなかったりする。
「何でも今年…いえ、まだ来年でありますな。来年、一番最初にそこで初詣した人に物凄い"御利益"があるとかで、それ狙いでありますな」
と言ってもわたくしが欲しい金運はこれっぽっちも上がらないらしいので行く気にもならないのでありますよ、と朗らかに笑う。
「そうか…ならいいけど…」
理由を聞き、邪魔をするのもどうかと思うが、だからと言って放っておいて良いものかと思った柊が首をかしげる。
そしてそれにノーチェは大丈夫でありますよと答えた。理由は…
「『危なそうだから私が行ってくる!何か起こる前に!』とイリヤと美羽が朝から行ったでみたいでありますから」
「そう言えば御坂さんが『黒子の馬鹿を止めるために仕方なく…そう、仕方無くなのよ!?』って言って出かけたみたいなんですが、もしかしてそれなんでしょうか?」
ノーチェのセリフに、出かける間際に貰った電話の内容を思い出した初春も、ノーチェに尋ねる。
「まず間違いなくそうでありましょうな。さつきが言ってた『条件』には一致するでありますから。まあ、それと…」
ノーチェが遠い目をする。思い出すのは執行部が巻き込まれた案件の中でも特に大がかりになった、あの事件。
「下手に刺激すると本気で新春早々『タオル事件』再びの危機でありますからなー…」
「うっ…あ、あれか…」
その時の騒動を思い出した柊の顔が歪む。
あのとき、暴徒と化した学園世界の女生徒たちに柊は倒された。そりゃあもうあっさり倒された。
特技は生死判定ですなんて言ってた頃を思い出させるほどの倒されっぷりだった。
「さすがにあれをもう1回は勘弁だな…色んな意味で」
「ああ、それなんでありますが…」
心底げんなりした表情の柊に、ノーチェがしれっと言う。
「今回の『条件』に一致する女生徒はタオル事件のとき以上でありますから、下手をしたらあの時以上の騒ぎになりますな」
そんな恐ろしい指摘を。
―――F地区 風雷神社の境内
今年最後の12月31日。
「で、なんであなたがいるのかしら?最近また調子に乗ってる泥棒猫のエメレンツィア?」
鷹栖絢子はじと目でその少女の顔を見ていた。最近また私の護にちょっかい出しやがってこの泥棒猫がと目が語っていた。て言うか口に出してた。
「それはこっちの台詞です。ベアトリーチェはもう護から十分愛されているでしょうに。まさかまだ足りないとでも?」
対するエメレンツィアもじと目だった。この色惚けはあんだけいちゃいちゃしてんのにまだ足りないのですかと目が語っていた。て言うか口に出してた。
じと目のにらみ合い。だが、2人とも手を出そうとはしない。
本気でやり過ぎて"鈴"を破壊するようなことになれば、来年1年の恋愛運がふいになるばかりか、この場にいる恋する乙女の怒りを一身に背負うことになる。
流石にそれは色々とまずい。
それはこの場にいる全員の共通認識なのだろう。
その境内にいる少女たち…恐るべき戦闘能力を持つ少女たちも多数いるこの空間では、似たような火花があちこちで散ってはいるものの、誰も手を出そうとはしない。
凄まじい牽制とにらみ合い、熾烈な位置取りを争う乙女たちの静かな戦いは23時59分59秒…31日の終わりまで続いた。
―――F−34地区 矢神高校
「射角、問題なし。風向き、現在は無風。天気予報では明日朝まで変化なしの予定。本日は絶好の狙撃日和…」
そんな、乙女の戦場と化した神社から離れること1km。神社の境にある学園の教室に不法侵入を果たした緋室灯はただじっと時を待っていた。
手にしているのは、使いなれたガンナーズブルーム。中には鈴を破壊しないよう執行委員相良宗介より譲り受けたゴムスタン弾が込められている。
「風雷神は鈴を鳴らした女と言っていた…」
ならば、修羅場となるのが目に見えている場所での"近接戦"よりある程度離れた距離からの鈴の"狙撃"の方が自分に向いている。
強化人間の優れた頭脳はそう、結論をはじき出していた。
「命…」
"決行"まではまだまだ時間がある。それまでの間、過度な緊張による精神消耗を避けるべく、灯は"うまく行ったときのこと"を考える。
最強の恋愛運を手にいれた場合、更なるらぶらぶモードに突入したときの命とのめくるめく愛の日々について。
「…あふぅ」
そのもうそ…思考に顔を真っ赤にして溜息をつく彼女は、知らない。
―――F−54地区 泉坂高校
「わざわざお姉様(オリジナル)を筆頭にした連中と現場でやりあうくらいならば、ここからの狙撃の方が確実である、とミサカ10032号は独白しつつ決行時刻を待ちます」
「最初に思いついたのはこのミサカであるのに真似しやがってこいつら、とミサカ10039号は便乗してきたミサカたちに毒づきつつも狙い続けます」
「その発想はほぼ同時に思いついたことは、ネットワークに伝わった時刻記録から明白である、と万全の狙撃態勢を整えつつミサカ13577号は反論します」
「ネットワーク経由で元の世界に残ったミサカたちから激しい抗議が殺到していることに不安を覚えつつも、ミサカ19090号は狙撃に集中するべくネットワークから思考を遮断します」
冬休みで人気のない学園の、とある教室から"1人"の声が延々と響く。
中では、とある極上生徒会執行委員によく似た、学園への不法侵入を果たした少女が"4人"、ひたすらに時を待っていた。
ごつい軍用ゴーグルをつけ、同じライフルを構えた彼女たちは口々にお互いを罵りながらも、決して対象から目を離さない。
中学生ほどの体格の彼女が持つには大き過ぎるそのライフルの名は…鋼鉄破り(メタルイーターMX)
"学園都市"の技術力を持って作られた、極めて強力な対戦車ライフルである。と言っても込められた弾丸は命中しても鈴を破壊しないように軟性ゴム弾だが。
「…ところで、せっかくなので別の教室から狙ってみるのも悪くないのでは?とミサカ10032号はごく純粋な親切心から、他意無くミサカたちに勧めます」
「ネットワークから思考を遮断してそれではただ単にベストポイントから追い出したいだけでは無いのか?とミサカ10039号は10032号に反論します」
「衣替えの時に1人だけ特別扱いの抜け駆けをした裏切り者の魂胆などお見通しだ馬鹿。とミサカ13577号は吐き捨てます」
「さ、さすがにそれは言いすぎなのではと、ミサカ19090号はこの嫌な空気を打ち消すことを試みます」
決行まで、まだまだ時間を残し、教室に険悪な空気が漂い始めていた。そう、いずれこの場が戦場になる、そんな空気だった。
そう緋室灯は、知らない。
神社の鈴を様々な場所から都合"10以上"の銃口がただ静かに、時に騒がしく、その時を待っていたのだと言うことを…
―――とある報道委員の手記
多くの乙女の、様々な思いを乗せて、ただ静かに年末は過ぎていった。そして、12月31日が終わった、そのとき。
学園世界に新年早々新たな騒動が巻き起こった。
その騒動については…あえて語るまい。
*
終わりです。それでは、よいお年を。
ちなみに、このSSには出てきてない人がどうしたか?
それは…誰か書いてください。
賭けをしないか?鈴どころか神社そのものが壊れるのではないか、に?(笑)
灯とか別に必要なくね?と思いつつ、赤面ため息の彼女を妄想して
萌え転がってる俺w
年越しそばを遅めにかっ食らいつつ明けましておめでとうございます。
いろいろ悩んだけど、投下はしてみることにしました。
てなわけで、季節ネタとはまったく関係のないある一人の学園世界における少年の一日のお話、はじまりはじまり。
具体的には1時15分くらいから。
そしてのこり容量が5k切ったら避難所に投下とゆーひどいアクロバティック投下です。ごめんなさい。
学園世界。
ありとあらゆる『学び舎』の集まる、学業と学園生活の世界。
そこは分別なく、区別なく、のべつまくなしの見境なしに学校の集められた世界だ。
世界人口の8割は学生というその世界は退屈とは無縁。
毎日がお祭り騒ぎというキャッチコピーの実に合う、事件だらけのトラブルまみれがこの世界の日常。
これは、学園世界のとある一日の一人の少年にスポットを当てた物語。
***
志村新八という少年は、いわば『普通』を体現したような存在である。
種族、人間。身長、平均的。体重、平均的。頭髪、染めも特別な髪型でもナシ。趣味、最近のアイドルの親衛隊隊長であるがまぁ普通。
髪の色がオレンジだったりする死神代行高校生などと比べたら、裸足で逃げる準備を始めなければならない 属性差(スペック)だ。
すべてにおいて平均的で、『多少常人よりもツッコミ技能が上なんじゃね?』くらいの、いわば刺身のツマのような存在である。
そんな、『普通』の体現者は今―――居住区近くを、追跡者から全力で必死に逃げているところだった。
「いきなり全力疾走とか、なんで僕こんなホットスタートォォォォ!?」
知らんがな。
ていうか意外に余裕だな、全力疾走しながら叫ぶ元気があるとか。
ともかく、新八は今追われているのだった。ものっそ追われているのであった。
先も述べたとおり、志村新八はごくごく平均的な、ちょっとお人よしな少年である。
人からうらみを買うようなことは基本的にない―――つーか存在すら気づかれてないんじゃね? 地味キャラ過ぎて。―――人間なため、彼自身に襲われる心当たりはない。
この学園世界の司法・立法・行政の三権を握る『極上生徒会』直属の警邏機関『保安委員(シェリフスター)』や、連盟越校機関『選抜委員』の厄介になる人間でもない。
その彼が追いかけられているというのは、彼を知る者からみればやはり首を傾げるところであろう。
とまぁそんな人物解説をしている間も、彼は居住区の中の学生寮を乱立させすぎて路地が迷路状になっていることで有名な細い道へと身を投げ出すように逃げ込んだ。
数度角を曲がり、立ち止まって壁に背中をぴたりとつける。
全力疾走の結果上がった息を、口元に手を当てて音を立てないように必死に遮る。
鼓動は逃走中ずっと走っていたことでハイペースにビートを刻み、骨を振動させ耳元で鳴り響いているような錯覚を起こす。
この音が追跡者にも届いているのではないかというありえないはずの妄想さえが恐怖によって補完され、ありそうな気がしてくる。
その妄想を必死に振り捨て、足音を聞き逃さないよう、呼吸を聞き逃さないよう、聴覚に神経を集中させる。
相手だって人間で、新八を追いかけるために走るという手段を使っていたのだ。接近するにはそれなりの音がするはずだ。
これが空を飛んでいたり空間転移で追いかけられていたら本気でお手上げだが、走って追いかけられているならまだ逃げようがある。
澄ませた耳には、足音は聞こえない。
どうやら撒いたようだ、と大きく息をついたその時。
ガラリ、と正面にあった窓が開かれた。
新八の心臓がいきなりの音に一際強く脈打った。
窓に手をかけているのは、さっきまで彼を追いかけていた『人々』と同じ、どこか恍惚とした笑みを浮かべている、名前も知らない詰襟の少年。
少年は焦点の合っていない瞳で周囲を見回した後、新八をひたりとみすえて、一言。
「……見ぃつけたァ」
ホラーァァァ!? 何この状況! なんであの作者ムダにホラー描写にノリノリなんだァァァ!!
……と内心新八は叫ぶものの、頭が状況に追いつかずに逃避している場合ではない。
ではないが、あまりの急展開に精神が追いつかない。
追跡を振り切ったと完全に安心したところにパニックホラー系の追っ手の出現だ。屋上からダイブしたような底知れない体を寄せる場所のない焼け付くような不安と恐怖。
頭の回転が止まり、体は完全に硬直した。行動に移るためのラインが両方止まっては、蛇ににらまれたカエルも同然。
このままでは彼もまた、自身の目で見た光景の通りに追跡者たちに捕まってしまうだろう。
そう、このままでは。
「―――捕まりたいのか少年、動けっ!」
理性的な声が響き、それが新八の呪縛を振り切った。
頭はまだフリーズから立ち直ってはいないが、体はその言葉の通り『動いた』。
相手が掴んでいる窓を外側から掴み、雄たけびをあげながら開けられた窓を思い切り力強く閉じる。
詰襟の少年は窓と桟に両手を挟まれてネズミに噛まれた猫のごとくに叫び声を上げる。
相手が見えなくなって、新八はようやく息ができることに気がつく。
しかし、今の騒ぎは『追跡者』たちにも場所を知らせることにもなる。それに気づいて逃げるために足に力を入れようとし。
―――勢いよく開いた近くの建物のドアから伸びた手によって、建物の中に引きずりこまれた。
ばたん。
ドアが閉じる音。それを最後に、路地には静けさが戻った。
……まるでこれまで走っていた人間なんて、本当は存在しなかったかのように。
***
その日、世界はじわじわと侵食されていた。
それまで日常にいた人々が一人、また一人と姿を消し、数刻後には姿を消したその人間が日常を侵食する側へと周る。
その侵食があまりに静かで、異常事態に人々が気づいた時には、多くの人間たちが侵食者に変わっていた。
日常の侵食は止まるところを知らない。
侵食者が増えればその分侵食の効率も上がる。
パズルのピースが欠けるように。日常が最初はゆっくりと、今では加速度的に。雪崩れるようにテンポを上げながら崩れていく。
今ではすでに、世界の変化はカンのいい一般生徒にも感じ取れるほどになっていた。
欠けて崩壊に向かう世界。
崩れ行くその異変をいち早く感じ取った者たちの中には、自衛に走るもの、逃走に走る者。
そして―――対策に動く者たちもまた、存在した。
***
かつこつ。
扉を一枚隔てた先で、複数の足音と、何人かがささやくような声。
やがてそれは波が引くようにまとめて去っていく。
ちらりと懐から取り出した計器を見て、しばらく扉の鍵穴を覗いていた少女は一つため息。
どうやら危機は去ったようだ、と判断した少女は、気を抜いて隣に座っている少年に向けて声をかけた。
「……なんとか危機は抜けたようだぞ、志村」
呼ばれた志村新八は、少女と同じように安堵のため息をついた。
「ふぅ……助かりました。ただ、もうちょっと穏便な連れ去り方してほしかったです。寿命縮みましたよ……」
「はっはっは。危急の事態だ、少し乱暴になったのは許せ」
少女は楽しそうに笑う。その笑みに強ばった心がようやく解けた新八は、少女に話しかけた。
「それにしても、襲われたのは僕だけじゃなかったんですか。氷室さんも奴らに追われてたんですね」
その言葉を向けられた少女―――氷室鐘は、ふむ、と呟いてたずねる。
「その様子だと、なぜ自分が追われていたのかについては心当たりがなさそうだな」
「えぇまぁ……ひょっとして、氷室さんはこの異常事態について何か知ってるんですか?」
新八の目が真剣なものになる。
人間にとって『未知』は恐ろしいものだ。
何も知らないまま追いかけられるよりは、少なくとも何が起きているのかを知りたいと思うのは人間の性だ。
氷室は片目を閉じ、答える。
「そうだな―――今現在、学園世界は異変の只中にある。
先ほど遭遇したような連中が時を追うごとに増えていっている。
理由は簡単。連中に捕まった人間は、残らず気味の悪い笑顔を浮かべて自由意志を失う状態になり、仲間を増やす尖兵となるというシステムらしくてな。
わたしたちもキミを助ける前に襲われ、なんとか逃げおおせて、今は協力体制を作っているところだ」
「わたしたちって……他にも、あいつらに襲われて逃げ切った人たちがいるんですか?」
「あぁ。北高の長門有希嬢と朝比奈高の五十鈴銀之助少年は知っているか?
彼らは逃げ切った後、北高のコンピュータールームに篭って空間を隔離。その後は情報収集と分析を行っている。少なくとも私が知っているのは彼らだけだ」
なるほど、と新八は呟く。
少なくとも、この世界の中に安全圏があることは理解したのだった。
支援します。
「つまり、そこまで行けば安全は確保されるんですね?」
「逆を言うとそこまでたどり着けなければ完全に安心できるとは言いがたいわけだ。
ついでに言うなら、コンピュータールームの前にも北高のすぐ前にも彼らの尖兵が待機していると長門嬢は報告をくれているぞ」
その言葉に起きかけた希望が潰されて、新八はうぅぅ、とうめいた。
氷室は、落ち込んだ新八をはげますように彼の肩を叩く。
「なに。少なくとも奴らはキミがここを出なければ見つけることはできないだろう。
外に出て見つかれば、もう一度逃げおおせることは難しいだろうがな。
センサーのようなものでターゲットをロックしているわけではないのは、今わたしたちがここで隠れられていることで証明済みだろう?」
「ターゲットって……何か、僕らが彼らに狙われる理由のようなものがあるんですか?」
氷室がターゲット、という言葉を持ち出したということは、連中はさらう相手を選別しているということを意味する。
そう直感的に考えた新八がたずねると、氷室は意外なものを見た、といった表情で答える。
「驚いた。キミ―――いや、汝は意外と頭の巡りがいいのだな」
「面と向かっておっきなお世話です。で、なんなんですかその選別の理由って」
「ふむ。連中自身と、汝と私。そしてさっき話に出た銀之助少年と長門嬢。
これらの人物に共通する特徴とは、なんだと思う?」
にやり、と意地の悪い笑みを浮かべながらたずねる氷室に、真面目な新八は特に何か言い返すこともなく素直にそれぞれの顔を思い返してみる。
性別で分けられているわけではない。
学校や区画、成績なんかもバラバラで、趣味嗜好に至っては新八には把握しきれない。
共通点なんてどこにもないじゃないですか、と呟いた彼を見て氷室はやれやれと肩をすくめた。
どこか楽しそうな顔で彼女は答えを口にする。
「答えはな―――『メガネ』だよ」
幕間その1 <三葉ヶ丘高校・上空>
「……行ったか」
「行った、みたいなのはいいんだけどさ」
「安心しろキョーコ。奴らの統制の様子を見る限り、我が『キルゼムオール』の怪人洗脳術の足元にも及ば―――」
ん、と言おうとしたとげとげ頭の少年―――阿久野ジローは、従姉妹のボサボサ頭メガネ少女、渡恭子の右ストレートを頬に受けてがふぅ、と色んなものを吹き出した。
「なんっで。あたしはあんたにお姫様抱っこされながら空を飛ばないといけないのよこの悪の組織バカ―――っ!!」
空中な上お姫様抱っこという実に不安定な体勢ながら、持ち前の異様なまでの身体能力によって生み出される右拳で、危うくジローは意識を飛ばすところだった。
ともあれ、悪の組織なんてもんは打たれ強くなくてはやっていけない。
それは野に咲く花のように。
いつか悪の華を咲かすため、正義の味方に潰されても踏まれても己の美学を貫き続けるのが悪というものだ。そんなこともできないのはただの三下である。
一撃によって完全にバランスを崩したジローは、しかしキョーコからは手を離さない。
空を飛ぶために使っていた、彼の意思どおりに変化する攻防自在の万能型可動アーマー・オートマントは悪の組織業界十指に入る性能を発揮する。
最も手近にある校内の木を捕捉。瞬時にキョーコと自分の分の体重を支えられる幹の位置を判断。
ジローの判断と時を同じくし、オートマントは先端をアーム状に変えて伸び、その幹を掴んでから一気に縮む。
結果、彼ら二人は重力によって地面に叩きつけられることなく、ぶらーんぶらーんと振り子状態で木から吊り下がった。
ふぅ、と安心した後、ジローは腕の中のキョーコに向けて怒鳴る。
「何をするっ!? というか、普通わかるだろうあの状態から明日の矢○並の右ストレートなど受ければどうなるかっ!?」
「あんたに普通とか語って欲しくないってのこの常識知らずっ!!」
「なにおぅっ!? それもこれもキサマがオレ以外の連中に体を狙われているというからわざわざ」
「あんたが狙ってんのはあたしを改造したいって意味でしょうが―――っ!?」
「何を言う!! ファンクラブの会長が謎のメガネ集団に連れ去られ、数刻後に生気を抜かれて謎の笑みを浮かべて帰ってきたのだぞ!?
悪の科学者たるオレにはわかるっ、アレは何者かの洗脳を受けたに違いない!
そしてオレの明晰な頭脳はアレはメガネの人間を集める何者かの陰謀に違いないという答えを弾きだし、オレのものであるキサマに手を出されぬように先手を―――」
「寝ぼけたこと言ってるんじゃないわよこのバカジローっ!!
あんたいったい何度執行委員と選抜委員と209のお世話になれば気が済むんだ―――!!」
今度はみぞおちに肘打ち。
ごはぅっ、と再び謎のうめき声。
実はジローの言ってることはかなり正鵠を射ている。
なのだが、世間知らず+生まれてこのかた悪の組織育ちな経験によってはじき出される普段の行動のすっ飛び方からしてキョーコの信頼はない。
……まぁ、ぎゃーぎゃーとわめきながらもジローがキョーコを離さないあたり、この二人は異常事態下であっても特に問題なさそうなのであった。
解決方向に動くことはなさそうであるが。
―――事態は、こんな時も刻々と進んでいく。
<幕間1・了>
一応次スレも準備しときましたよ。支援
***
「―――つまり、メガネをかけた人が相手の目標になってるってことなんですよね」
氷室により起きようとしている事態についての説明を受けた新八は、頭の中を整理して確認するようにそうたずねた。
彼女はそういうことになるな、とそれを肯定する。
彼女が話したのは以下の通りだ。
・連中はメガネをかけた人間を取り込んでどこかへと連れ込み、洗脳に近いなんらかの処理を行って同じメガネの人間を『仲間』として増やしていっている。
・今のところ襲われて連れ去られていっているのはメガネをかけた人間のみ。
・掛けているメガネの種類は問わない。銀縁・遠視用・モノクル・サングラス・伊達など、ありとあらゆるメガネが狩猟対象。
・メガネを外せば逃げられるというわけではないらしい。
・連中もメガネをかけた人間を超常的な力(探知魔法・人工衛星・千里眼など)で理解しているわけではなく、単に視認した対象を捕獲するために動いている。
・長門も何人かの協力者に連絡をとっているものの、何故か何度やってもうまく情報が収集できない。なんらかの妨害が働いているとの分析結果アリ。
・一応なんとか大量の熱源反応が ロストメモリー(廃ビル群)区域に集合していることが協力者によってわかる。
・連中の人数が増えているということは、そこが本拠の可能性が高い。
話を聞いてからというもの考え込んでいる新八にちらりと視線を送り、氷室は一つ伸びをした。
「まぁ、ともかく見つかりさえしなければいいのだ。
長門嬢が動いているということは、いずれ各部署に通達がいくだろう。奴らに見つからぬように隠れてさえいれば、いずれは過ぎる嵐だ」
長門有希のこの世界での知人たちは、10m級の機動兵器っぽい何かを生身で倒す斬撃バカだの拳撃バカだの戦術兵器級の破壊力な人間兵器だの人間武器庫だのなどなど。
原因さえ解明し、対応策さえ立てられれば、荒事から電子戦まで、これまで世界内で起こってきたありとあらゆる争いを終結に持っていった実績がある連中だ。
それを知っている氷室はそう気楽に言って立ち上がる。
新八は彼女にたずねた。
「氷室さん? どこか行くんですか?」
「ん? なんだ志村。私がどこに行くのかが気になるほど、汝と私は親しい関係だったかな?」
新八がウブな少年であることを見越して言った氷室の言葉は、しかしそれ以前に真面目すぎる人間である新八にはあまり効果をなさない。
「親しいとか親しくないとか、そんなの関係ないでしょう。
外はあんなのがうじゃうじゃいるんです、下手に動かない方がいいって言ったのは氷室さんですよ?」
「……ふむ。
志村、なぜ私はこんなところに都合よくいると思っている?
キミと会ったのは単なる偶然だが、私の学校である穂群原からも、安全圏である北高からも遠い、『穂群原から廃墟街区へ向かう方向』の間に」
「まさか……調べに行くつもりなんですか? 連中の本拠地を特定するために」
914 :
夜ねこ:2010/01/01(金) 01:40:43 ID:K3UzuMCz
>>912 マジすか。
新年早々ご迷惑をおかけします……。
んじゃ、残り5kから次スレに投下させていただきたいと思います。ホントにありがとうございます。
ってメガネ!?支援
916 :
夜ねこ:2010/01/01(金) 01:45:32 ID:K3UzuMCz
新八の言葉にやれやれ、と肩をすくめて。彼女はなんでもないことのように答えた。
「それ以外の何の理由があるというのだね。
これでも私は報道委員の一員だ。気になったことをそのままにしておく、というのは私の性分上も許さなくてな」
「何考えてるんですかっ! 僕だって―――男子だって逃げ切るのは大変なんですよ、そんなところに女の子一人で大丈夫なわけないでしょう!?」
「心配してくれるのはありがたいが。
一応長門嬢によって連中の視界から逃れるためのルートは随時送られてくる。言うほど危険なわけではないさ。
いずれ突入する人間がいるとしても、彼らのために警備の薄いところを調べてくるのは有意なことだ。
それに―――私は事実を知っているのに、知らぬふりをしたせいで誰かが傷ついてしまっては、報道に携わるものとして失格だろう?」
そう、氷室は笑みさえ浮かべて告げた。
彼女はこの学園世界において報道委員というポストにいる。
その委員会内容は、根本的に世界で起きている事態を広域に知らせることにある。
彼女がそこにいるのは報道委員会『リーダー』アルヴィンの勧誘があったからで、彼の「電波に乗せて世界中に絆や希望を広げていく」という思想に共感を覚えたからだ。
だからこそ、氷室鐘はここで退かない。
己の仕事に誇りを持ち、自分の性格に素直に生きる彼女だからこそ、その進む道を一人の特に関係性のない少年の言葉で変えたりはしない。
氷室の表情を見て、新八はため息をついた。
どうにも自分の周りは頑固な人間ばっかりだ、と内心ぼやく。
悩まなかったわけではない。
けれど自分の身が危うくなることよりなんかよりもずっと、彼自身が彼自身として貫くべき道を見つけてしまったのだから。
「わかりました。このまま放っといて見捨てるわけにもいきませんし、僕もお供します」
新八の言葉に、氷室は目を丸くした。
目の前の少年は彼女の知る限り、いつもいつもパワフルなクラスメイトや自校の教師の巻き起こすトラブルに巻き込まれては痛い目を見る役回りだったはずだ。
その言葉は、厄介なことに巻き込まれることに厭いているはずの少年から出ると思ってもみなかったものだったのだ。
だから彼女はたずねる。自分の事情がどのようなことであるかを十二分に理解しているからには。
「キミは、その言葉がどういうことか理解しているのか?」
「わかってますよ。さっき言ったじゃないですか、僕一人だって逃げ切るのは難しかった。
けどこの異変をなんとかしようとしてる人がいて、僕もそれを知ってしまった。
その人がたった一人で、危ないとわかっているところに向かうと知ってしまったんです。
僕は、バケモノと戦って勝てるほど強くないです。誰かに何かを教えられるほど頭もよくないです。
それでも―――色んな人を助けるために頑張ってる人を一人にしておくような、危険を一人に押しつけて知らんぷりしてるような、卑怯者には絶対になりたくありません」
新八の眼差しは今時の少年の中では珍しいほどひたむきで、まっすぐで。
そして仕方のないことに。氷室鐘は、そういうまっすぐな目をしている人間が大好きだった。
やれやれ、と肩をすくめ。彼女は少年に向けて言った。
「そこまで言われればさすがに悪い気はしないな。
ではこうしよう。私たちの二人の内、必ずどちらかがルートの割り出しと首謀者の発見をやり通す。
片方が捕まっても、必ずもう片方がそれをやり通すのだ、と。そう約束するのなら、連れて行かないこともないぞ?」
新八はそれにこくりと頷いて。
そして―――彼らは歩き出す。危機の終焉の鍵を探し出す、その為に。
917 :
夜ねこ:2010/01/01(金) 01:47:09 ID:K3UzuMCz
>>915 うんメガネ。
んでは、以降は次スレに投下させていただきますですー。
そして。本スレでネタ振りを行っておくテスト。
*
休日。
学園が転移して出来たこの世界に、休日出勤などと言うサラリーマン的なものは存在しない(一部教師除く)
毎週1度、所により2度は訪れる休日。学園世界において、その過ごし方は様々である。
学園都市や麻帆良、蓬莱など"学生の遊び場"が充実している学園に遊びに行くもの。
購買で依頼を受けたり、自主的にダンジョンに向かったりして“冒険”に明け暮れるもの。
"研究者の楽園"ザールブルグアカデミーで学業を忘れてひたすら研究に勤しみ、議論を戦わせるもの。
居住区で、出会った異世界の同好の士たちと様々な"同好会活動"を行うもの。
学園海や学園都市で"アルバイト"に精を出すもの。
そして、">930"が選んだ休日の過ごし方は…
*
本当は>1000にする予定でしたが、多分その前に落ちるので。
ああ、容量の問題か
これ埋められないの?
梅得?
AAでも貼ればすぐ埋まるよ
規制が厳しい
規制ウザイ
ねんがんの みつめてナイトをてにいれたぞ!
俺は火魅子伝を手に入れたぞ!! (だからどうした)
埋め埋め。
んじゃ、もらっちゃうよ?
931 :
919:2010/01/09(土) 21:16:15 ID:YIxQsGKr
>>930 OK。時間かかるかも知れんが、いずれ書きあげるよ。
>>931 おおう、こないに早く確認してもらえるとは
よろしくたのんます埋め
埋め草として、こっちに書く。
レネゲイドで思い出したが似たようなのにブギーポップの合成人間とかもいるな。
どうもあれ人間を合成人間化させる(たまに死ぬ)薬があるらしいし。
…統和機構の支配が及ばないから好き勝手に色々やったりしてたりするのかもなあ。
帰ったら何やってても反逆者として処分されそうだし。
,.‐'´  ̄  ̄ ̄` ヽ
/ ヽ
/ / /∧ 「 i i
j { { レ ∨レル∧ノ|l } |
j { { ノ `ヽ j| i | l
{!{人l ● ● ル| |l j 信じているの…
リ仆⊃ 、_,、_, ⊂⊃ィ人{
ノv/⌒l,、 __, イリ从ハ'
/、ヽ/、/ ̄トヾ }`ヽ、-‐‐、
/ヽ、.メ { { 三} } j===}-‐‐`
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/: :/: : :./: : : : {ン: : : : ト、 \: :\ _人_
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ムイ.从 ノ .≠===八: : : :リ__`ー.)) )人 ), |
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( j八: :ヽ廴:' :' '( |/' j} + ゚
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次スレですよ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1262277234/
埋め。
にしても1000まで行かなかったスレって結構久しぶりな気がする。
投下が減ってるってことなのかね?
逆に投下が多かった(=レスあたりの容量が大きい)から1000まで行かなかったんじゃないか?
投下が減ってたら普通500kbまでいかないんじゃないのかと思う梅
>>936 いや、このスレじゃなくて1000まで行った今までのスレのこと。このスレは投下多かったと思う。
なんにでも波はあるさ
かもね…と、これで埋め完了かな?