あの作品のキャラがルイズに召喚されました part257

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1名無しさん@お腹いっぱい。
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら? そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part256
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1255000747/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃  `ヽ   .  ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
     _       
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。

.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 21:14:10 ID:XmJ+VBpv
>>1
スレ立て乙!!
3名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 21:21:03 ID:MPs7l80s
見ててください。俺の…、>>1乙ッ!
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 21:27:19 ID:AquzqLkW
>>1
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 21:33:19 ID:kw8QmyBJ
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 21:56:02 ID:o5k3Mqbp
>>1
7名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 22:49:53 ID:1EgXIxeo
>>1
>>2はファンタジーな人
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 00:11:50 ID:PoCpkB+8
ファンタジーと言えばFF2からウボァーの続きが読みたい
9名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:05:09 ID:+XqgSIDX
>>1乙!

前スレ>>986
>そもそも競走馬を全力で走らせる競馬での平均時速じゃねえかそれ

休憩もそこそこに全力で丸半日走り続けられるモンゴルのお馬さん凄いよマジで
遊牧民族マジパネェ
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:13:56 ID:oc4kZti5
競争馬とモンゴルの馬は速度とか色々違うよ
短距離高速特化改良型と長距離持久力特化天然型の馬は別モン
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:25:34 ID:IHhPlk2u
そんなこと百も承知の上で話題に出しているんだろうに、何という無粋な輩……。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:29:22 ID:GJOmHtdx
木場さん「呼んだ?」
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:50:19 ID:fTEQEE+9
江戸時代の馬術書によると事前に十分な調教をした馬で
一日32里が限度って山風先生が「魔界転生」で言ってた

ちなみに「魔界」に登場するくのいちベアトリスお銭は一日40里
「甲賀忍法帖」の風待将監はおよそ30時間で50里以上を走破している
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:50:56 ID:wUvxxfRX
>>12
ホールオルフェノクの人は大人しくオーガドライバーでも腰に巻いててください
15名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:53:40 ID:Fn/aTzVE
馬か、ブレスオブファイアVからバリオとサントの馬兄弟を召喚
合体形態についてはもはや黒歴史
16名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 01:57:23 ID:qE6ujL/P
ウマトラマンは黒歴史じゃないだろ
正式名称忘れたが
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 02:06:01 ID:+cYvRwqv
馬か、ルトヘルス・ヨハネス・マルティニウス・ファン・ニステルローイを召喚
ストライカーだからデルフの出番が無いのが難点だな
18名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 03:01:38 ID:e2O36Leh
馬の巡航速度は精々20キロくらいだぞ
常時60キロで走る馬とかどんなモンスターだよw
19名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 03:10:33 ID:wtkENF5w
黒王号なら……黒王号ならやってくれる!
20名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 03:12:38 ID:CrVy8EkB
長距離移動の場合は多分20kmも出せない。
ちょくちょく休ませないとへばってしまうし。
長距離走は人間と他の動物、どっちが得意かっていうと圧倒的に人間なんだそうな。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 03:13:42 ID:/n/pdOEa
>馬の巡航速度は精々20キロくらいだぞ
ウマって結構遅いのね
俺のママチャリ平均23'4のMAX40だわ
22名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 03:23:27 ID:RlgOI3Fx
じゃあ馬の鎧、ゴウラムを召喚。
S.I.C HERO SAGAブックレットに載ってた「バイクじゃなくガチで馬の鎧になってるゴウラム」が見たい。

…ライダーってヒーロー補正かかってなかったら、皆S.I.Cアレンジっぽい生物然とした容姿なんだよな
いや、格好良いけどね。ゼロ魔世界じゃ怪物扱いかね?
23名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 03:51:24 ID:/YAT/Idd
>>22
あれをヒーローだとわかっててかつアレンジがかかってると理解してる俺らにはカッコ良く見えるけど
ハルケギニア住人としては間違いなく人に化ける異形の怪物が正体を表したとかそんな扱いになる
特にSIC剣とかキバとかなにより元々の姿からして怪物以外の何者でもない鬼の方々とか
24名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 03:57:46 ID:Y6FsJoGy
>人に化ける異形の怪物が正体を表した
シンの変身なんてまさにそれだなw
25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 04:41:08 ID:LE8DMsji
>>20-21
19世紀の高速を求められる郵便馬車で時速20キロくらいだったはずです。
もちろん、19世紀の品種改良され支援の整った状況での速度です。

馬は背に物を乗せると負担が大きくてすぐへばります。
ですが引くだけならそれほどでもありません。
ですから馬車は長距離移動に向いています。
ただし機動性の面で大きく乗馬に劣ります。

一日の移動力は、馬より持久力のある騾馬のほうが大きかったはずです…
速度では大きく劣りますが、一日に走れる時間が長いから、一日の移動距離は長いのです。

前スレで時速60キロで移動とか、駅で次々に変えて、との意見ですが、
その場合一日の移動距離は代え馬なしで普通に走らせた場合の4〜6倍にはなるはずです。
しかしラ・ロシェールに近いタルブまで、急ぐ必要の無いシエスタが
「馬で3日くらい」といっています。2巻の何度も馬を代えて入った場合の描写もあります。
よって、せいぜい1.5倍、休息時間などを代え馬を使うことで距離を伸ばす、
程度の差でしかありませんので、時速60キロで全力疾走、馬は4キロごとに代える。
といった超高速状態ではない模様です。
26名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 06:42:40 ID:57PJ820C
そう言えばあの世界は丸いんだろうか?
27名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 06:43:50 ID:WP7Hm+1o
馬か…
ルーンマスカーからスレイプニルを召喚。レコン・キスタもガリアも一瞬で滅びそうだが…
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 06:45:49 ID:S2xuX+bQ
>>26
丸いならアルビオン大陸に乗ってれば世界一周できるんじゃね
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 06:57:42 ID:kQnpdJlf
馬なら…
「機甲界ガリアン」の人馬兵を召喚して、ヨルムンガンドとガチバトルさせてみるとか。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 07:13:01 ID:oc4kZti5
>>25
間に対したこと無いレベルの山岳部や森があっても大幅に馬での移動時間なんて変わるんだから、そんな限られたデータからの強引な揚げ足取りは何の意味も無いだろ
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 07:19:18 ID:RDYyGOs1
まぁアレだ。
ものすんごく苦労して仕上げた仕事が
ものすんごい無駄手間でしかなかった、ってのを認めたくないだけでしょ
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 07:28:08 ID:lNFM7Do/
結果→馬も人も機械じゃなくて生物、気分とか道とかその日の疲労だとか目的とかにより速度は変わる、巡航も糞もなし。
地図→目安としてみるにはいいが、それをマジで捉える人はいない。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 07:51:38 ID:mHb6pqRN
>>28
アルビオンがどういった原理で浮遊して、どういった範囲で回遊しているのかさっぱりだからなぁ。
そこいら辺は各々の書き手の妄想次第だろう。

個人的にはヴァリエール公爵の兵糧攻め発言があるから、移動範囲はそこまで広くないと推測できるけどね。
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 08:14:35 ID:LQAv5Crv
>>32
結局あの地図は、ハルケギニアが平坦な土地でルートは全て同じ路面状態かつ一直線という
有り得ない前提から来ているのよね
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 08:17:49 ID:iPWV10FV
単なる木造の帆船が空を飛ぶような真似が出来るのだから、ブリミル時代の遺産とか言ってアルビオンに航行システムがあっても驚きはしない。ノボル作品的に。
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 08:22:51 ID:McAJ7xGT
>>33
飛行石みたいなのが底にあってぷかぷかと風に流されてると考えればロマンがある。

天空の城みたいに自由自在に動かせないと考えたらロマンがないけど。
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 08:57:04 ID:fxV253OZ
アルビオンの在り方について、クロス先で説明を付けようとした猛者は居たっけか?
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 08:59:47 ID:XZ9nLFWQ
巨大な風石と火石が埋まってて、浮遊しながら高度あっても寒くない
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 09:34:56 ID:n94D6efl
>37
咄嗟に思い出したのとかだと、「るるる」とかかな?
40名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 09:50:21 ID:yodHZkaR
天気予報があったら晴れのちアルビオンとかになる地域があるのかな?
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 09:54:00 ID:Sq6M2vG5
>>40
それだとアルビオン降ってくるだろうw
アクシズ落としも真っ青だな、小ネタでなにかかけそうだねー
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 10:15:17 ID:gCzBwtSD
馬ならGO WEST!のレッドバレットがいるな
あいつは西にしか進まないがとんでもなく強い馬だ

そういえば馬を使い魔にしてる人っていそうだけどいないのかね。みんな如何にも魔法使いが使い魔にしそうなものしか呼び出してないし。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 10:30:38 ID:uQm4n5aK
上空にアルビオンが来たら、石や岩が落ちてくることくらいはあるだろう。
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 10:36:29 ID:cd2iurKp
イース2で断崖に触れると石が落ちる演出があったね
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 10:44:38 ID:K053g5Fz
>>42
そりゃ、使い間になりやすい生き物、なりにくい生き物があるんだろ。
完全にランダムなら、大半の使い魔は食物連鎖の最下層にある生き物召還することになるだろうし。虫とか。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 11:02:54 ID:b1BkjufY
世界の生態系を種類だけで数えると80%が虫だとか

そもそもハルケギニアが地球と同じ生態系かは知らんが
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 11:09:09 ID:95kta09n
身の丈2mを超える巨大なカマキリとか
体長5mに達するカブトムシとか
そーゆーのがいてもおかしくはないよね!
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 11:12:19 ID:qnhu7xui
重力とかはどうなんだろう

一応球形?で、サイトが普通に生活できてるから、地球とそこまで変わらない大きさなのかね。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 11:26:34 ID:uQm4n5aK
>>47
カマキラスかよ
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 11:35:36 ID:+cYvRwqv
鬼の次男の妄想かと思った
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 11:40:01 ID:M6vJsVCp
巨大カマキリをペットにしてるお姫様がいたな
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 11:46:04 ID:DoaRRuJI
>>36
そういえばジブリ作品からの召喚って何気に1つも無いね。
ああいうのってやっぱり手を出しにくいんだろうか?
トトロ召喚してくれ〜ルイズモフモフ
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:07:35 ID:b1BkjufY
トトロ召喚…
アルビオンとかからの脱出で傘で飛んだり猫バスで森を駆け抜けたり
最終的にルイズが大人になると見えなくなって消えるのか
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:07:54 ID:+cYvRwqv
マリコルヌってさ、風系統の豚だよね……
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:11:29 ID:sXvM/vo8
つ小ネタに紅の豚とナウシカがある。
魔女の宅急便のキキを喚んでも面白そうだ。
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:13:47 ID:95kta09n
魔女の宅急便は最近原作小説が完結したとかゆー話を聞いたなぁ
キキが子持ちになったとかなんとか。
そして娘も魔女になるとかなんとか。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:19:47 ID:WP7Hm+1o
馬ネタでクレイモアの白銀のイースレイを忘れてた。
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:21:30 ID:+orOVuOB
>>47
ルイズさんてばイメージトレーニング中
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:24:44 ID:jwd+bCGq
昆虫は外骨格のため、ある程度以上の大きさになると自重を支えられなくなってしまうらしい。
まあ「ハルケギニアだから」の一言で巨大昆虫型怪獣が生息していても納得できそうですが。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:27:34 ID:M6vJsVCp
そういや、オーラバトラーの装甲は巨大昆虫の外殻だっけ?
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:06:42 ID:+orOVuOB
>>60
序盤はね
中盤以降は量産体制が整った(どうやったのかは不明)強化プラスチック
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:10:24 ID:8DoEEH2K
腐海の蟲たちの外骨格も生物素材として有用そうだったね
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:19:40 ID:oOL1p638
>>57
あいつ跡形もなく食われちゃったじゃん
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:31:30 ID:jwd+bCGq
作中の描写では、イースレイは大部分を食われた物の、最後の一欠けらまで全部食われる描写は無かった。
なのでボロボロの残骸のような物を召喚、メイジたちがいかぶしんでいると、残骸の中から傷だらけの男が見つかる――という感じならアリかも?
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:32:33 ID:ApGsMaEE
外骨格って言われると、どうしても強化外骨格を想像してしまう・・・
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:42:40 ID:VTTEHwhb
>>61
いや、逆だろ。
乱獲で虫がいなくなったから強化プラスチックに切り替えたわけで。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:43:41 ID:HomWskNO
でかいカマキリというとベルセルクのロスチル編にでてきたカマキリ型使徒モドキを思い出す。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:53:12 ID:S2xuX+bQ
>>67
砲撃斬りの餌食になったやつか
69名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 14:14:28 ID:di9sBB4+
ジブリの話が出たのにムスカ大佐が出てないなんて…
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 14:47:13 ID:tItkr0ni
出ただけでゼロ魔側が完全に食われちゃうからな……
SSの感想そっちのけでネタレスだらけになりそうだしさ
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 14:59:12 ID:oOL1p638
ネタ以外のムスカ自身はあんまり取り柄があるわけじゃないんだけどね
ネタキャラってイメージだけが先行して中身は知らない人って多そうだ
例えばヤムチャとか
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 15:07:41 ID:PE2Zhx5E
ポルナレフも「あ…ありのまま〜」だけが一人歩きしてるよな
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 15:08:57 ID:jwd+bCGq
軍人であり、古くから続く家系の出であり、自らが所属する組織を裏切り、力を求める。
ああそうか、ゼロ魔におけるムスカがワルドなのか。
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 15:09:22 ID:LiyVb4v6
アシタカ召喚とか。
妥当に活躍してくれそうだけど、妥当過ぎてあんまり物語に影響与えなそうだな。
もののけ世界って、モチーフは何時代なんだろ?
封建社会なら、貴族だとか平民だとかの観念も理解はできるんかな。納得はしなそうだけど。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 15:24:26 ID:lC0eVR7N
もののけ姫は銃が普及し始めた辺りだから
戦国時代の後期。
信長の少し前ぐらいじゃないかな。

山窩っぽいから貴族とかそういうのは知っていても
理解はしていないんじゃないかな。
76名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 15:31:09 ID:Y4zQssV9
中国伝説からナタクを召喚とかいかが?
生まれた直後とかだったらすんなり従いそうだ
ルイズを母親だと思うかもしれないけどね
77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 16:29:38 ID:XXCKcykT
馬なら牙狼の轟天がいるじゃん。馬ドリフトは最高やったわ〜
って牙狼は召喚済みだったな
78名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 16:43:24 ID:B5hQ2aK/
>>76
???「弱い奴がウロチョロするな!」
79名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 16:53:44 ID:WF8ZHvoQ
>>76
封神演義のナタクがアップ(キンコウセンの龍を出す練習)をはじめたようです
80名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 17:07:06 ID:ApGsMaEE
原作版の??太子も負けじとアップをはじめたようです。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 17:21:17 ID:HpkVqAsi
べジータ召喚ってあったっけ
82名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 17:39:03 ID:anDN13YP
昔VIPで見た気がする
83名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 17:41:32 ID:Xk40+5CZ
一話しかないけどあるにはある
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:05:09 ID:8Q6tPKFF
>>78
何気に生身でも結構(間違いなくサイトよりは)活躍できそうだな。
あの5人の中じゃヒイロやスネ夫並みに身体能力高そうだし。
85名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:05:26 ID:/Hk39bsX
>>72
ラスボスの脅威と得体のしれなさを伝える場面として、あれほど効果的な説明もないけどな
今でこそ完全なネタ扱いだが、あれは上手く不気味さを演出していると思うよ
86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:06:35 ID:HpkVqAsi
DIOが召喚されたら…とか考えたがあの世界の吸血鬼とノリが違いすぎてワロタ
87名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:12:11 ID:oc4kZti5
DIOはもうあるというか
それがあるところがこのスレの親スレだ
88名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:13:43 ID:76ABfSCq
>>86
ゼロ魔の吸血鬼よりヤバイのは、超強力な飛び道具(目からの体液)と気化冷凍法に
頭を潰されない限り不死身なとこだな
(しかも飛び道具の方は頭が無くても可)
スタンド無しの第一部の時代からの召喚でも、昼間じゃ一対一で勝てるメイジいないぞ
89名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:14:33 ID:76ABfSCq
×頭が無くても可
○身体が無くても可
全く逆じゃねーか orz
90名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:16:54 ID:76ABfSCq
またやった
×昼間じゃ
○夜中じゃ
本当にスマン、ちょっと書き込みを控えるよ orz
91名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:23:20 ID:McAJ7xGT
吸血鬼……ヴァンパイア……魔術士オーフェンのメイフェル・カシナートを召還しようぜぃ。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:30:34 ID:0UCpT+Ya
そこで悪の魔法使い(笑)にして闇の福音(笑)にして真祖の吸血鬼(笑)のわれらがマジカルキティちゃんですよ
93名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:35:27 ID:S0fgjmKz
吸血鬼ならギャグマンガ日和の北島で。
94Persona 0:2009/10/15(木) 18:35:30 ID:n94D6efl
こんばんは、もし進路クリアーでしたらペルソナ0 第20話
18:40より投下させて戴いて宜しいでしょうか?
95名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:36:07 ID:f6ZfM5BP
キティちゃん呼ぶぐらいだったら、マイナーどころだけど椎名大百貨店からエリス・ブラドーを呼びたいところだな。
96Persona 0:2009/10/15(木) 18:40:05 ID:n94D6efl
Persona 0  第20話

「始まる……今こそ幻想が剥ぎ取られ、始祖が封じた本当の世界が再生するのですね」

 透明に輝く鏡に顔を突っ込みそうなほどに近づけて、ヴィットーリオは血走った目でことの成り行きを見守っていた。
 ずっとずっと狂おしいまでに望み続けた、真なる世界の足音を聞きながら、ヴィットーリオは感慨深げに今までの事を思い返していた。

 始まりはやはりこの世界が“作られた”ものだと知った時。
 この世界が始祖ブリミルが作り上げた偽りの楽園だと気づいた時、ヴィットーリオ・セレヴァレはその幻想を叩き壊す決意を決めたのだ。
 思えば幼い頃から偽りに囲まれ育ってきた、とヴィットーリオは回顧する。
 
 脳裏に浮かぶのは虚無の才能がある可能性を持った子供を選抜、隔離するロマリアの宗教施設『神の家』
 そこの職員をしていたと言う、自分が母と慕っていた女性ヴィットーリア。

「そう、私が慕っていたのは私の持つ“虚無”に怯え、赤子である私と火のルビーを持って逃げた一人の愚かな女に過ぎなかった」

 住む家も偽りなら、両親もまた偽り。
 ――この上、拠って立つ世界すら偽りなら私の真実は一体どこにあると言うのか?

 この世界に絶望した時、彼の生き方は決まった。
 すべての偽り、すべての嘘、それを引き裂き彼が愛するブリミルの子たちに真実を与えたかった。
 “聖地”への帰還、ただそれだけを願い続け、そして今ヴィットーリオはその願いを叶えようとしていた。
 
「始祖ブリミル、いやその盟友たるスオウタツヤが怨敵たるニャルラトホテプの力を用いて作り出した“尊き幻想(ハルケギニア)”」  

 ヴィットーリオは手を広げ、その瞬間を待ちわびる。
 黒く染まったサイトの背中から、まるで蛹を脱ぎ捨てるかのように何者かが生まれ出ずる瞬間を。

「さぁヒラガサイト、虚無の使い魔の最後の一人。神の胃袋ラーズスヴィーズ、その内に秘めたる真実を今こそ吐き出しなさい!」

 杖を握る手に血さえ滲ませながら、ヴィットーリオは絶叫した。
 彼の妄念は実ったが、しかしその望みが現実となることはなかった。
 一人の狂信者の執念は、孤独と絶望と言う水を糧に育ち、そして世にもおぞましき花を咲かせたからだ。

 彼はただ、取り戻したかっただけなのに。
 かつてハルケギニアの地が“地球”と呼ばれ、幾多の文明が栄えたあの時を再び手に入れたかっただけなのに。
 日ごと“世界鏡”の魔法で眺める、“もしも”の世界への憧憬と嫉妬は、彼をけして歩んではいけない道へと歩ませてしまった。

 虚無の使い魔のなかに封じられていたのは、彼が予測した噂を現実へと変える力を持ったニャルラトホテプの本体などではなく。
 もっとおぞましい、“ナニカ”であったのだから。



 
97名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:41:14 ID:YRJy9LJv
本編終了間際で死に際のストラウスが召喚されるってネタを考えたことはあるが、
脳内の展開でブラックスワンがカトレアに憑いて二人が殺し合いを始めた時点で諦めた。
98Persona 0:2009/10/15(木) 18:41:15 ID:n94D6efl
 薬はしっかりと効いてくれたらしい。
 ジョゼットの心には、もはや恐れも悲しみも怒りもない。
 まるで人形になってしまったみたいと、乖離した意識の裏側でジョゼットは思った。

「死ね、死ねえぇ、みんな死んでしまえ!」

 誰かかが叫んでいる、最大限の憎悪と怒りを込めて誰かが世界に向けて叫んでいる。
 すごく悲しそうな声だった、まるで大切な何かなくしてしまった子供が、「返して、返して」と泣きながら叫んでいるみたい。
 一体何があったのか?
 もし出来るのなら、その悲しみをわたしが癒してあげられたらいいのに……
 そこまで考えてジョゼットは気づいた。

「滅ぼせ、滅ぼしてよ、フレースヴェルグー!」

 わたしだ、叫んでいるのはわたしなんだ。
 そう気づいた途端、真っ赤に染まっていた視界が少し開けた。
 目の前には炎のように赤い髪を獅子のように振りたてて、赤毛の女がこちらに向かって杖を向けてきている。

 ――こいつがジュリオ様を殺したんだ。

 不思議な感覚だった、心は千々に乱れどこまでもどす黒く白熱しているのに意識だけは氷のように冷えている。
 燃え尽きそうなほど熱く、しかし凍えそうなほど冷たい風が心の中に吹きすさんでいる。
 それに応えるようにフレースヴェルグが炎熱の魔法と氷嵐の魔法を放った、狙いはてんでばらばら、収束すらしていない魔法だったがその威力だけは桁違いだった。
 ジョゼットの視界の端で回避に失敗した青銅のゴーレムが沸騰して蒸発し、凍りついたもう一体が足を踏み出そうとしてその衝撃でばらばらの粉塵となる。
 それを見ても、ジョゼットは何も感じない。

 わたしの代わりに、わたしの体を、別の誰かが動かしてくれている。
 いやむしろ今わたしの体を動かしている方こそが、本当のわたしなのかもしれない。

 ――じゃあ? 此処に居るわたしは一体何?

 仮面の下でジョゼットは笑っていた、皮肉に引き攣った卑屈で悲しい笑顔で、ジョゼットは笑っていた。
 思考が乱れ、意識が崩れ、心が拡散する。

「あんたは一体なんなのよっ! アギダイン!」

 ――わからない、わたしは一体なに?
99Persona 0:2009/10/15(木) 18:43:00 ID:n94D6efl
 燃え上がった炎がジョゼットとフレースヴェルグを焼く、蒼い髪がちりちりと焦げ、白い肌に舐めるように酷い火傷が刻まれ……
 それでもジョゼットは笑っていた、仮面の下で晴れやかに笑っていた。
 ジョゼットが壊れていく。
 荒れ狂う感情とペルソナ制御剤とでぼろぼろになったジョゼットの心が、まるで煉瓦が一枚一枚崩れ落ちるように崩壊していく。

 それを象徴するように、フレースヴェルグも次第にその輪郭を失っていく。
 フレースヴェルグ、元をただせばそれは北欧神話にある世界樹に止まった一匹の鷲。
 ただ一点を除いて、ジョゼットのペルソナであるフレースヴェルグその神話の通りの姿をしていた。

「ジョゼット、愛してるよジョゼット」

 その蒼い羽毛に包まれたその体に、ジュリオの顔をしたいくつもの生首が張り付いている以外は。
 ジュリオの生首は笑っていた、祝福するように讃えるように。
 ジュリオの顔を貼り付けたペルソナは笑っていたのだ。
 そのジュリオの顔が崩れる、本物のジュリオがそうなったかのようにどろりと崩れていく。

「ああ、ジュリオ様。今そちらへ参ります」

 壊れ壊れ壊れた果てたジョゼットを、崩れた彼女のペルソナが飲み込む。
 無定形の塊になったジョゼットのペルソナから蠢き出たのは、黄金に輝く無数の触手だった。
 触手は何かを求めるように崩れたサイトの体へ向かって手を伸ばし、そして……

「なんだ、一体なにが起こっているんだ!?」

 暴走したペルソナからサイトへと、触手を通じて何かが流れ込む。
 それがなんなのか、ギーシュもキュルケもわからない、だがとてつもなくおぞましいことが起きようとしているということだけはこの場にいる誰もが直感していた。





 
100Persona 0:2009/10/15(木) 18:45:37 ID:n94D6efl
 それにもっとも早く気づいたのは、誰よりも冷めた目で事態を観察していた人間に他ならない。
 無能王ジョゼフは思考する。
 一体何が起こっているのか、その冷徹な頭脳で推察する。
 あの娘は――おそらくシャルルの娘のもう片割れだろう。
 そしてその娘から放散している力は、間違いなく俺と同じ“虚無”の力の片鱗だ。
 ならばあの娘からサイトへと流れ込んでいっているのは……

「ペルソナを食って……いや、ペルソナを媒介に“虚無”を吸収している?」

 ジョゼフは己の想像に愕然とした。
 “虚無”を集めるだと? 虚無を集めて、一体何をするつもりだ。

 そしてジョゼフは思い出す。
 ――四つの四が集いし時、始祖の悪魔が目を覚ます。

 エルフのビダーシャルが言っていたその言葉を。
 
「悪魔だと、悪魔なら此処にいるではないか」

 そう言って背後を見る、そこには高々と笑い声を上げるニャルラトホテプの姿があった。

「ふははは、滑稽だ、滑稽だ、この私が何もなさずとも自分から破滅を招き寄せる、これだから人間は……」
「なんだと、どういうこ……」

 その問いの答えを聞くことはできなかった。
 ジョゼフの背後で哄笑を上げるニャルラトホテプの黒い体を、なにかが貫いていく。
 次々にニャルラトホテプの体に突き刺さり、音を立ててその体をゼリーのように吸い上げる。
 まるで管のような透明な何か、それはサイトの背中を突き破って生えた物体から伸びていた。
 
 それは女だった。
 女としか言いようがない。“女性としての丸みを帯びた透明な輪郭”がその存在のすべてだった。
 女はその背中から生えた羽をジョゼットが使っていた触手の姿へと変え、ニャルラトホテプに襲い掛かったのだ。 

「ぐが、が、がは、はははは、私は見ているぞ! お前たちの心の奥底……」

 皆まで言い切ることさえできず、人の心の持つ仮面の一つと成り果てた這いよる混沌は、より混沌とした何かによって、まるで吸血に血を吸われるかのごとくの不定形の体を吸われていく。
 その翼かニャルラトホテプを吸収し終えるのに僅か十秒足らず、その漆黒の物質を飲み込むとサイトの背中で少女は産声を上げた。

「ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 幽けき咆哮、これまで“女”と評するしかなかった存在の姿が変わっていく。
 それはまるで透明な硝子容器のなかに闇を注ぎこむが如く。
 今まで輪郭だけだったその顔にはきつく吊りあがった眦と薄い唇が現れ、ただの糸束でしかなかった髪は艶めいて豊かに波打っている。
 身長は低くなり、豊満そのものだった胸は薄く縮む、サイトの背中へと繋がった手足は華奢になった。

 それは今、この場にいる人間たちにとって見慣れた相手だった。
101Persona 0:2009/10/15(木) 18:47:23 ID:n94D6efl
「ルッ、ルイズじゃあないかっ!」

 先ほどまで戦っていた相手のことすら忘れて、ギーシュが叫んだ。
 そうギーシュの言うとおり、その姿は間違いなくルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 トリステインの虚無の担い手にして、先ほど刺され死んだはずの少女そのもの。 
 ルイズの姿をした者は、その可憐な唇からサイトの言葉を紡ぎ出す。

「頼むキュルケ、ギーシュ、俺を殺してくれ」

 ルイズの口から紡ぎ出されるサイトの声に、二人は驚愕する。

「サイトなの!? これは何、一体何がどうなっているのよっ!?」

 ルイズの姿をしたモノは手を広げ、そして月を掴むような仕草をする。
 その瞬間、夜空に輝いたいた蒼い輝きを放つ月がぐしゃりとつぶれた。
 黒い体液を零しながら、月は地へと向かって落ちて行く。

『ぬぉおおおおおおおおおおおおおおおお!』

 その月から何かが抜け出した。
 まるで彗星のように尾をたなびかせながら、その巨大な目を見開き。
 まっすぐにルイズの姿をしたモノへと向かって落ちて行く。

 その彗星の名前はアメノサギリ。
 サイトを守り、全ての真実を混迷なる霧へと覆い隠す者。
 月の影に隠れ、事態を見守っていた存在はもはや捨て置けぬと突撃を開始したのだ。

『させぬ、。人が求めるは甘く緩やかな欺瞞である、すべての破滅など人の望みではない』

 ――――ネブラオクルス

『旧き世の者共の旧き望みよ、此処は貴様が居るべき場所ではない』


 巨大な黒い眼球、その瞳に光が集い、極彩色の光となってルイズの姿をしたものを貫いた。
 だがそのことのなんの痛痒も感じていないのか、彼女は白痴のような顔で眼前に迫った巨大な目玉を見上げ。

 ――――Z E R O

 滅びの言葉を、呟いた。


102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:49:23 ID:McAJ7xGT
し、支援した方がいいのか!?
103Persona 0:2009/10/15(木) 18:49:27 ID:n94D6efl
『ぐおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ』

 消し去られていく。
 跡形もなく微塵もなく、本当に存在を“虚無”で塗り固めていくような絶対的な“消滅”
 夜の溶けるように、アメノサギリは消しさられていく。

『ま、まさか、それほどまでに“虚無”を……“消滅”を求める心が満ちて……』

 巨大な黒い怪球は僅か数秒でまるで最初から何もなかったかのようにその依代であった月ごと消し去られ……夜の空には片割れを失った朱の月だけが寂しげに輝いている。
 その隣に一際大きく輝く星が瞬いたかと思うと、止まっていた時がゆっくりと動き出した。
 足元から響き渡るのは魔法学院の時計台の音。
 だがなんと言うことか、影時間が終わったと言うのにタルタロスは消える事無く、空へと向かって聳え立っている。

「俺を殺して、殺してくれぇええええ!」

 そんな塔の頂上で、無表情の少女の口からは、ただ少年の絶望の叫びだけが風に乗って響く。
 立ち尽くす四人、そんな彼らに向かって初めて少女は少女の声で。

「全てに、滅びを」

 彼らに向かって、言葉を放った。





一方その頃、

 クマはただ一人部屋で震えていた。
 何が起こったのか、自分がどうすればいいのか分からずに。
 力のない自分を呪いながら、ガタガタと震え続けていた。

「約束、約束したのに……」

 その震えは恐怖のためだけではなく、自分がなんの力にもなれない悔しさもたっぷりたっぷり含まれている。
 だがどうしようもない、だって自分はただの“クマ”
 なんの力も持たない、意味のない存在に過ぎないのだから。

「どうしてクマはこんなに役立たずなんクマッ!」
「そんなことはない、君にはまだ出来ることがあるよ」
「クマッ!?」

 突然背後から声を掛けられ、クマは後ろを振り返る。
 そこに立っていたのはつい先ほどまで気を失っていた筈の、蒼い髪の女の子だった。
 だがその表情には普段の勝気さは微塵もなかった。
 まるで旅することに疲れ果てた旅人のような顔をして、イザベラは言った。

「クマ君、異邦人である君に頼むのは申し訳ないけれど、お願いしたいことがあるんだ」

 そういいながら薄く微笑むイザベラの背後に、まるで幽霊のように茫洋とした人型が浮かぶ。
 その人型がイザベラを操っているのだ。
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:49:32 ID:1GM7FdRj
支援
105名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:51:17 ID:2XZeDn27
今は支援の時
106Persona 0:2009/10/15(木) 18:52:54 ID:n94D6efl
「き、君はなにクマかっ!? イザベラちゃんじゃないのかクマ!?」
「ボクはブリミル、ニダベリールのブリミル。この世界に住む全員の心のなかに住むペルソナであり、そしてスオウタツヤが作り上げたこの世界〈ハルケギニア〉の防人さ」

 もしハルケギニアの住人がその言葉を聞けばすっとんで驚いただろうが、生憎と異邦人であるクマにはそのとてつもなさが分からなかった。

「昔、昔、この世界でとてつもなく大きな“滅び”があった、みんなで頑張って仇敵であるニャルラトホテプの力まで利用して、
 なんとか此処まで持ち直したんだけど、その時に“破滅を望む人の心の化身”が生まれてしまったんだ」

「君は何を、何を言ってるんクマ? わからんクマ、わからんクマよ」
「ボクはこの世界を守りたかった、仲間たちと命がけで頑張って、大切な人を犠牲にして、なんとか封印できた。四人の巫女の心のなかに封じることが出来たんだ」

 寂しげにブリミルは笑う。

「それでも封印は完璧じゃなかったんだ、巫女の魂に封じた“虚無の力”は絶望や怒りみたいな冥い感情をに共鳴する……
 ボクの弟子の一人がなんとか虚無の力を魔法に変換するルビーを作って小出しに発散させようとしたけど、逆にそれがよくなかった」

 ブリミルが杖を振ると輝く鏡が現れ、そこにいずこともしれない場所の情景が映し出された。
 ルビーを嵌め、秘宝を手にし、“虚無”を旗頭にぶつかり合う数多の人々の姿。

「“虚無の力”は争いを呼ぶ、もともと人の絶望が凝って生まれた力だけど、人の手に委ねるにはあまりにも大きすぎる力だからね。
 特に“虚無”の真実が失伝してからはもっと酷かった、ルビーの制御装置である秘宝に手を加える奴まで出てきて……あまりここから先は語りたくないんだけど」

 鏡に映った情景は移り変わる。
 そこには歴代の“虚無の担い手”たちのあまりにも凄愴たる生き様が映し出されていた。
 ある者はその力の大きさゆえに兵器として扱われ、多くの怨嗟を受けながら戦場に散り。
 ある者は無能として苦渋に満ちた人生で無力な己と始祖を呪いながら頓死し。
 ある者は自身の力が人を傷つけるのを恐れ、孤独のなかで病死し
 ある者は真実を知ってしまったがゆえに狂い、狂人として獄のなかで死んだ。

 ブリミルが映し出したなかで安らかに死ねた者は片手の指で数える程度しかいなかった。

「“虚無”はこの世にあってはならない力だとボクは思う、でもボクはただの人の心の影に過ぎない存在でしかない。だからキミに、キミ達に託そう」
「何を、クマ?」

 ブリミルが差し出したのは一粒の種、緑色の小さな小さな植物の種だった。

「ささやかな“希望”を」

 クマに種を渡すと、かくんとイザベラはその場に膝を付く。
 背後のブリミル姿は、いつの間にか消えていた。

「うーん、頼んだ……むにゃ……おとーさまー、しゃるろっとをいじめるのはあたしの特権……んがー」

 クマはイザベラに背を向けて走り出す。
 その手に希望を握り締めながら、クマは――クマは走る。


107Persona 0:2009/10/15(木) 18:54:30 ID:n94D6efl
「とりあえずこいつをとっちめればいいんでしょう?」

 正体の分からぬ相手を前に、キュルケは杖を振り上げ、先ほどから止め処なく流れ出る脂汗をぺろりと舐めた。
 いつの間にかかさかさに乾いていた唇から含んだ汗の味は最悪の一言に尽き、早く帰ってシャワーを浴びたいわと心のなかで独りごちる。
 タイミングをうかがいながら横目にギーシュを見やる、随分と腰が引けているがまだまだ戦意は十分らしい。
 震えながら目で応えるギーシュを少しばかり見直すと、キュルケは詠唱を開始した。

「デル・イル・ソル……」

 唱えるのはトライアングルスペルであるフレイムボール。
 出し惜しみは無用だ、そこにありたったけの精神力を込めさらにペルソナの魔法も重ねれば或いは……

「いくわよ! ヴァナディース!」

 魔法の開放と共にヴァナディースがキュルケの背後に浮かび上がり、その燃え上がる掌に軽く息を吹きかける。
 吐息は燃え上がり黄金に輝く炎となった、炎の行きはキュルケが放ったフレイムボールを包み込み赤と黄金の二つの炎が螺旋となって交じり合う。
 ルイズの姿をした存在は無感情に豪華絢爛たる輝きを放つ、必殺の炎を眺めている。
 
「やったか!? いや、ダメ押しはすべきだね。シグルズ!」

 キュルケの炎が少女を包み込んだのを見届けたギーシュは快哉を上げた。
 それでも心の中の不安は晴れず、トドメのばかりに燃え上がる炎の柱に向かってシグルズを襲い掛からせる。
 だがギーシュは気づかなかった、燃え立つ炎の柱のなかからまるで歌うように少女が言葉を呟いていることを。

『知恵の実を食べた人間はその瞬間より旅人となった』

 少女がシグルズに向かって手を翳す、その瞬間、少女を覆う炎と“シグルズ”の姿が掻き消える。

『カードが示す旅路を巡り、未来に淡い希望を抱いて』

「なっ、なんだっ!?」
 
 くすりと無表情なままで少女が笑う。

『それではこの旅路の果てに、貴方は何を得たのです?』

 ――――アルカナロスト 


 その問いかけにギーシュは思わず考え込んでしまった。
 僕は手に入れた、己の弱さを受け入れて、それから目を逸らさず真っ直ぐに生きていくと決めた。
 弱い自分である自分を受け入れた証に、僕はペルソナを――ペルソナ?

「僕のペルソナってなんだ?」

 ギーシュの心のなかに“ウロ”が生まれた、共に戦ってきたもう一人の自分。
 片手に羽根の生えた戦乙女を抱いた青銅と白銀の騎士の形の穴が、ギーシュの心に刻まれてしまった。
 穴は大きくなり、ギーシュの心を、記憶を侵食する。

「僕は何をしたんだ、僕はどうしたいんだ、いやそもそも……」

 ――僕は、誰だっけ?

 そのことを考えた途端、ギーシュの胸に穴が空いた。
 真っ黒な虚無のような穴だ。
108Persona 0:2009/10/15(木) 18:56:22 ID:n94D6efl

「あ?」

 見下ろしたギーシュの視界のなかで穴は大きくなり、そしてギーシュを飲み込んでいく。
 それは目を離していれば見逃してしまうようなほんの一瞬の出来事。
 ギーシュは自分の中心に空いた穴に飲み込まれ、後に残ったのはギーシュが持っていた薔薇の杖と。

「ギーシュの、影?」

 まるで炎で焼き付けたかのようなのっぺりした影だけが、ギーシュが立っていた場所に刻みこまれていた。
 それだけがギーシュがこの世界に存在していた証なのだ。
 信じられず口元を押さえたキュルケは、自分がギーシュの顔の顔を思い出せなくなっていることに気づき愕然とした。
 数々の思い出のなかで、ギーシュの顔だけがまるで蟲に食われた写真のように影で塗りつぶされている。

『答えなど“ない”のです アルカナさえも失われたその旅路の果てには』

 ルイズの姿をした少女は、今度はキュルケに向かってその指を向けた。
 まるで絶対の死刑を宣告するが如く。

「いやっ、やだっ、やめて……」
『ただ“虚無”が横たわるだけなのだから』

 キュルケの胸にもまた、ギーシュと同じような穴が空きそして……



「ふざけるなっ!こんな結末俺が認めん!」

 全てが消え去った月臨む塔の上。
 透明な少女のヒトガタと、憤怒に顔を歪める一人の男だけが残った。
 だがジョゼフは一人ではない。
 その場の情景を見ている存在が、他にもいたのだから。
 彼女は叫んだ、声ならぬ声で世界に向かって吼えた。

「そうよ! こんな結末認めるもんですかっ!」


109Persona 0:2009/10/15(木) 18:57:37 ID:n94D6efl

 言い終わるか言い終わらないか、その僅かの間隙の間に意識が落ち、ルイズの意識は懐かしい場所へと移動していた。

「ようこそいらっしゃいました、お待ちしておりましたよ」

 ルイズは青い部屋のなかにいた。
 青いテーブルには青い色をした酒の瓶が置かれ、天蓋には青いシャンデリア、巨大な時計の青い針が時刻を刻み、がたんがたんと音を立てて振り子と何に使うか分からない機械が音を立てている。
 青いソファーには一人の老人が座っていた、見覚えがあるそう言えばこの老人だけは部屋の青に沈んでいない。
 となりに控える少女も、背後でピアノを掻き鳴らす男も、その身のどこかに青い何かを身に帯びていると言うのに老人だけは黒と白の執事服である。
 そこまで考えて今日はピアノの音が聞こえない事に気が付いた。

「ナナシはどうしたの?」

 いつもいつも目隠しをしてピアノを掻き鳴らしていたはずの男がいないのだ。

「彼ならば旅立ちました、おそらく彼なりの答えを見つけたのでしょう。そもこのベルベットルームは言うなれば心の世界と物質の世界の狭間にある“止まり木”のようなもの
 この部屋を訪れる者は皆、なんらかの答えを求める旅の途中でこの部屋に立ち寄ったに過ぎません、ならばやがて己自身の旅へと戻るのが道理でありましょう」

 そして彼女も、そう言ってイゴールが指し示したのは本を片手に佇む青いエレベーターガール。

「エリザベス?」
「恥ずかしい話ではございますが、私ずっと思い悩んでおりました。私が一体どういう存在であるかと言うことを」

 ルイズよりほんの僅かに背が高い青い娘は、何かを思い出すように目を閉じた。
 
「ですがとある方に教えられました、自分が何者であるかと言うことは自分で探し、自分で決めるしかないのだと」

 目を開き真っ直ぐルイズを見つめるエリザベス、その瞳には明確な意思の光が輝いている。

「その方は今故のない咎をその身に負っておいでです、私はあの方を救いたい。力を管理する者として調べさせていただきました、どうやら貴女が“鍵”のようでございます。どうか貴女の旅の行方、私にも見届けさせてくださいまし」

 静かだが強い想いが籠もった言葉だった。
 これだけ誰かに想ってもらえるなんて、きっとその人は幸せなんだろうとルイズは思った。
 しかしその言葉に応えるだけの力を、ルイズは持っていない。
 何故なら……

「ごめんなさい、私にはそんな力なんてないわ、それに私はもう……」
「否、お客人。あなたはまだ死んではおりません。生と死、エロスとタナトスの狭間にたゆたっておいでです。
 今、この瞬間は一時の夢。この夢から醒めるまで貴女が死ぬことはございせん」

 さながら箱詰めにされた猫の如く。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 18:58:02 ID:1GM7FdRj
支援
111Persona 0:2009/10/15(木) 18:59:38 ID:n94D6efl
「だからどうした? そう問いたいのでございましょう? 無理もありますまい、ですが私には見えるのです。貴女が築き上げ、育て上げてきた“絆”の力、十重二十重に貴女を包み守る幾多の想いが」

 ――その想い、一枚のカードに変えて貴女にお返ししましょうかな?

「間も無く一階“エントランス”でございます、お忘れ物なきようご注意くださいませ」

 間断なく響き続けていた機械の音が、止まる。

「ほっほ、それではごきげんよう、あなたは最高のお客人だった」

 “ゼロ”から築き上げる貴女の奇跡、ここから拝見させいただくことにいたしましょう。

 ――チーン

 音を立てて時計が分解し、下りていた柵が上がり、硝子の向こうには……!



「ルイズちゃん! ルイズちゃん! しっかり、しっかりするクマ!」
「ルイズ、駄目っ!死んじゃ……駄目」

 目を覚ますとそこには不安げな顔で抱きついてくるクマと、泣き腫らした顔の蒼い髪の少女がいた。
 大丈夫クマちゃん、そう言おうとしたが口が動かない。
 いや動かないといえば視線さえ動かすことができない。
 まるで人形になったみたいだとルイズは思った。

 ――なによ、ぬか喜びだったの!?

 思わせぶりなことを言っていたが結局死んでしまうのではどうしようもないではないか。
 そう考えた矢先、ルイズはあることに気が付いた。
 もはや感覚させ定かでない自分の体、その右手になにか熱いものが触れている。
 まるで火石に触っているようだ、火傷しそうなほどの熱を持ったなにかが、どくんどくんと鼓動を刻んでいる。
 その正体を確かめようと、ルイズは残った最後の力を振り絞って視線を動かした。
 蒼白になった死体同然の自分の右腕、それがしっかりと一枚のカードを握り締めている。


『私はあなた、あなたは私』

 カードが呼びかけてくる。
 その一言一言を聞くたびに、大切な人達の顔が思い浮かんできた。
 最高の笑顔と共に、ルイズのことを呼んでいた。

『さぁ私の名を呼んで! あなたなら分かるはずだから』

 父がいた、母がいた、姉がいた、大切な友人達がいた。
 一つ名を呼ばれるたびに少し力が湧いてくる、どくどくと心臓が鼓動を刻み、沸騰しそうな血液が体中を巡る。
 今ならば、きっとその名を呼べるとルイズは思った。
112Persona 0:2009/10/15(木) 19:01:46 ID:n94D6efl
「ユグ……ドラ……シル」

 微笑と共にイドゥンが鉄の仮面をはずした、そこにあるのは少しだけ大人びた桃色の髪の乙女の姿。
 イドゥンは笑うと、高々と新たなる己の名乗りを上げた。

『我は汝、汝は我、我は汝の心の海よりいでし者、世界を支えし巨樹にして 生命のゆりかご ユグドラシル』

 ユグドラシルはゆっくりとその節くれだった指でルイズを撫でた。

『我が移し身よ、ともに命を撒きましょう』

 ユグドラシルが撫でた場所から緑が芽吹く、芽吹いた緑はあっという間に成長し、巨大なトネリコの木となってタバサとクマを包んだ。

「――――!?」
「クママ!?」

 凄まじい速度で成長する緑、天に向かって聳える塔を支柱に青い葉が瑞々しく生い茂る。
 ルイズを苗床に育った苗は、一瞬にしてラ・ロシェールもかくやと言う巨大な樹となりヴェストリの広場に聳え立つ。
 育った葉はその上に乗せたタバサとクマを一瞬で宙天まで運び、それでもまだ足らぬとばかりに空に向かえって生い茂る。
 それはまさしく世界を支える根源たりし大樹の如く。

「ルイズ……」
「ルイズちゃん」

 大樹に向かって二人は呟く、ルイズは一体どうなったのだろうと言う不安と心配からの返事を期待しない繰言であったが、驚いたことに返答があった。

『二人とも私は大丈夫、だから安心して』

 手を触れた大樹が鼓動と共に伝えてきたのは、共に戦ってきた少女の思念だった。
 その言葉に頷いて、タバサは空を見上げた。
 未だキュルケとギーシュと、そしてサイトが戦い続けている筈の高い高い空を。
 まっすぐに見上げ、そして覚悟を決める。


 ――二人を乗せた大樹の幹はただ一心に塔の頂上へ目指す、そこでは一人の男が孤独な戦いを続けていた。


 Perosona 0 第20話  End
113Persona 0:2009/10/15(木) 19:04:05 ID:n94D6efl
以上です、このような駄作にご支援、ご声援、誠に感謝いたします。

次回最終回、出来るだけ早く仕上げますので、どうかルイズたちの旅の終わりまでお付き合いくださいませ。
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 19:07:07 ID:V8aFD1fu
乙で
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 19:09:42 ID:McAJ7xGT
おーつ!

ヒャハハ死ぬぜみんなしんじまうぜぃ!?
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 20:14:07 ID:Z13rtQ0Y

次回完結ですか
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 22:57:15 ID:A42vYiiw
おっと気づかなかった。
乙! そしてGJでした!

次回完結のときを楽しみにお待ちしています。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 01:48:18 ID:H5+vHVQn
>>25
そう考えるとワルドの乗ってたグリフォンってすげーな
翼ついてるしトビウオみたいにぴょんぴょん飛びながら進んでるのだろうか
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 01:49:23 ID:H5+vHVQn
ごめ
下げ忘れてた
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 02:20:00 ID:lPp7Vq1t
尻から火を噴いてかっ飛んでいくんだよ。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 02:24:20 ID:DDpEP7ze
バルゴ様?
122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 02:29:59 ID:l+uEAo/P
ギーシュ「いいだろう、決闘だ!」
タマネギ先生「キック、パンチ、全ては心じゃ」

ルイズ「今日は街まで出かけるわよ」
ムースリーニ先生「アンタ馬の乗り方分かってんの?出来るんならラップしてみな」

武器屋「金が無いなら売れないな」
カエル先生「フリーマーケットでビンの蓋だって売ってしまうんだ」

マルトー「舞踏会で出す料理が足りねぇ!!」
ニワトリ先生「バカウマで糞ウマでゲロウマなシーフードケーキを作りましょう」

生徒大多数「腹を壊した!漏れそう!先トイレいかせて!」
先生×4「「「「ラップで勝負!」」」」

という電波を受信した
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 03:02:44 ID:Hhjlyy4E
>>122
ペラッペラなルイズがラップをしながら成長していく物語を幻視出来た。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 04:14:23 ID:LMXRjr3T
そう、彼はクスリをやっていました
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 05:22:14 ID:wFyC4tkG
うすたテイストになったぞw
126名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 05:32:19 ID:stQ3+c+t
オクレ兄さん!!!
127名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 10:23:02 ID:VXRSAMOi
>>123
ペラペラルイズでエンディングのルイズ思い出した。
128名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 11:22:27 ID:gah2Jot5
>118
そもそもあのサイズの動物は翼だけだと飛べないだろ
精霊だか魔法だかで補助してるんだよきっと
129名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 12:50:48 ID:Qz+3i/D5
そういえばまだマサルは召喚されてないよな?
130名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 13:01:20 ID:xKpcKfBq
才賀勝?
131名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 14:14:24 ID:y4/QB0NP
才賀勝をみてると、春日野さくらを思い出すんだよな
やっぱ虚無の魔法も見様見真似でモノにしてしまうんだろうか
132名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 14:17:09 ID:XkA54bgK
>>128
それ言い出せばラドンだってモスラだって飛べないだろうが。
133名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 14:22:42 ID:u6e9ApUR
ゴジラみたいに口からジェット噴けばいいんじゃね?
134名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:14:57 ID:T290ZQMe
小ネタにあったモンハン世界に採取に行くルイズ一行を見て思った。

…採取だけじゃキリン装備とか作れねぇ

しかしモンハンの防具って、ハルケギニアから見てもチートクラスだよな。
メイジが鎧を着るのか知らんけど、アニエスさんなら性能さえ良ければ身に付けたりしそうじゃね?
135名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:26:08 ID:pQS6H6Y7
>>134
メイジだって鎧は着るぞ。ワルドみたいな前衛型メイジもいるし、
竜騎士とかだってほとんどはメイジじゃないか?
空中装甲騎士団なんかその典型だ
136名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:28:43 ID:y4/QB0NP
ハルケギニア基準のチートな防具

ドラクエシリーズより
不思議なドレス        魔法を食らった際相手の精神力吸収
光のドレス&ミラーアーマー 魔法反射
天空の鎧&王者のマント   雷と虚無以外ほぼ全系統魔法ダメージ低下
魔封じの杖           防具じゃないけど成功されたらメイジとしてはもうぢ・えんど 戦闘に参加するのまずメイジだけだし
                 使用回数無限っつーのがまたチート

ウィザードリィシリーズ
コッズシリーズ        物理的に尋常ならざる防御力持つ上強力な攻撃魔法や防御魔法を持ち主の魔力関係無しに使用可能
沈黙の杖           防具じゃないけど成功されたらメイジとしてはもうぢ・えんど 戦闘に参加するのまずメイジだけだし
137名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:31:46 ID:WED5dWiY
魔法対策の道具ってだけで伝説級になるゼロ魔が割と異端な気がする
138名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:40:23 ID:jyA9D4Q4
>>134
せっかくだからアニエスさんには黒龍装備を
解説文どおりの効果付きで
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:50:44 ID:vzqWACY5
それがらみで魔封じの杖がおかしくなったゼロの杖が破壊の杖の代わりとかは考えたことがあった。
魔封じが持っている人間に聞いてしまい、どんな強力なメイジでもゼロにしてしまうという杖。
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:56:26 ID:cm88TFUX
複数プレイヤーやコレクタープレイヤーの満足感を満たす為に故意に多岐に渡る性能で大量に用意されてる上に、更にゲームシステム前提の性能。それらに登場する全ての武具
あるかも知れないけど描写されてる人達は縁がない、更に物語主体の小説媒体だから複数用意する必要も無い舞台の、描写されてる範囲での武具
基本的なレートが何もかも違うのを比較して異端とかチートとか言うのは流石に見当違いだろ
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:57:46 ID:PoDk43Hl
人頭杖のゴリガン辺りを召喚してだな。
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 15:59:41 ID:jyA9D4Q4
>>141
「ゼロのルイズが生首を召喚したぁーっ!?」
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 16:03:24 ID:y4/QB0NP
魔杖フニクラ召喚・・・・・・・読者サービスがイマイチだな
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 16:07:54 ID:jyA9D4Q4
>>143
火属性で女だからキュルケに使わせよう
これでルイズの貞操も安心
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 16:25:39 ID:y4/QB0NP
>>144
いやここは意表をついてマリコルヌを

(想像してみた)・・・・・・・・・・・・・物事は意表だけついてればいいってモンじゃないんだなぁ
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 16:35:05 ID:zKSUKm+K
>>136
それその世界でもチート扱いな装備な気がするんだが。
特にKoD'sシリーズとか。
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 16:41:58 ID:NQjbCjdz
レンネンカンプ召喚

当日の夜に首吊り自殺してEND
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 17:10:57 ID:DdnBKDaq
で、何が面白いの?
149名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 17:34:59 ID:QcvdfBV1
おそスレですまぬ。
>>21
>馬の巡航速度は精々20キロくらい
俺のママチャリ平均23'4のMAX40だわ    から、

マーク・トウェインの古典SF?(しかもタイムスリップ系迷い込み)の
『アーサー王宮廷のヤンキー』を思い出した。
現代人がアーサー王時代に逝って色々好き勝手やるのだが、
危機一髪時に自転車装備の騎士団!が、馬より早く駆けつけるという描写があるww
150名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 17:44:12 ID:SAXOxjeQ
>>149
銀輪部隊は大日本帝国陸軍の精鋭部隊だったそうな。
つまり第二次世界大戦レベルでも通用する!




といえるのかなあ…
151名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 17:44:13 ID:S/7krYIP
馬の方が自転車より積載量は多そうだけどな
騎士が装備する武具の重さでタイヤがパンクしそうだし、舗装道路でないと自転車は走りにくいし
152名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 17:50:56 ID:w+KaMs3m
>>151
仮にフルプレートの騎士の装備が100sだとして、
100kgの荷物を積んで走る自転車と100kg+のってる人の体重を背に乗せて運ぶ馬、
どっちが大変かは微妙だな・・・。
153名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 17:55:25 ID:S/7krYIP
自転車には人間の体重がかからないのか?
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:04:43 ID:p7KocZu8
>>145
いや、ここは無難にルイズで・・・ニクスはどうなる?
155名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:08:56 ID:SAXOxjeQ
>>128
窓の外にぷかぷか浮いたシルフィードに乗ったキュルケとタバサが
覗き見をするシーンがありまして。

そのことに誰も疑問をはさまないでいました。
ということは。
普通に考えれば、ハルケギニアの竜はぷかぷか浮いていられるような能力があることに。

シルフィードに浮遊の魔法をかけて覗き見をしていた、
とも取れなくは無いですが魔法をかけているとの描写はまったく無いですし、
それくらいなら自分に浮遊の魔法をかけたほうが消耗も少なく手っ取り早いです。





つまり、ハルケギニアの飛行生物はぷかぷか浮けるらしい…どんな世界だよorz
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:10:29 ID:NQjbCjdz
ハッハッハッ
アニメだからなァー
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:11:44 ID:PoDk43Hl
シルフィードはガリアと魔法学院日帰りで行ったり来たり、
結構有り得ない速度で飛行してるからなぁ。
シルフィード自身の能力じゃね?
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:12:00 ID:SAXOxjeQ
>>151
二頭立ての馬車で400キロ、一頭立ての馬車で200キロ、
駄載で100キロだそうです。
あと、騎士の装備は100キロも無かったようです。
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:17:25 ID:SAXOxjeQ
>>157
時間移動もしている模様です。
召喚の次の日にあったギーシュとの決闘。
その前にガリア王宮(プチ)に呼び出されているのですが、
その時点ですでに何度かガリア王宮に行ったことがある口ぶりでした。
なお、召喚の儀式に一発でジルフィードを呼んだのにルイズは平民だと馬鹿にしていたりします。
わずか1日の間に数度ガリア王宮と往復&任務遂行していた模様です。
さらにトリスタニアにもお使いに行っていますが、これは召喚の次の日らしい…
160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:20:39 ID:VXRSAMOi
流石伝説の生物だ
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:25:11 ID:NNRA+aUu
杖……ここはオーソドックスにワニの杖をだなぁ。

1:暗黒毬藻玉
2:不死身ツインブラザー
3:無差別カップル破壊機型姉

ワニの杖を出すとしたらどれを召還するべきでしょうか黒魔術士殿?
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:35:59 ID:mFLxJ1aR
夢魔の貴族じゃね
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:38:32 ID:gZ3/42EB
杖召喚ときてふと脳によぎったのは

モルガナ第一相スケィスのケルト十字

・・・楚良が入ってる奴
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 18:39:14 ID:IzdjXqfu
1、駄作破壊装置ポテンヒッターを片手に満足気な笑顔の少年・キリランシェロ

2、ダイアン部長に無能部下絞り機を納品に行く途中の青年・オーフェン
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:01:15 ID:egOiJcjg
街召還といえば、昔『勇者110番』というPBWがあってのう
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:23:27 ID:k25W14EO
VPクロスでハルケギニア=ミッドガルドの中にある大陸の一つって設定のネタがあったな
ウェールズ皇太子がエインフェリア候補か何かで
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:25:23 ID:eru++txM
>>149
ザ・ボス卿ですね。
ダイナマイトに花火にポンプ、電話にピストル機関砲。
ナンデモアリだったな(w
才人も本来あのタイプの発明で危機を乗り越えるタイプだったはずなんだが。



>>159-160
伝説の生物で済ませていいのかよ(w
168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:27:27 ID:BV+TP3DT
謙虚なナイトを召喚

「ルイズは性格が悪いのでムシしててたまに話しかけてやると勝手に俺の家来になる」
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:33:30 ID:T290ZQMe
まとめwikiのリンク一覧を見た方が良いのは確定的に明らか。
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:38:35 ID:eLVXKsZz
>>138
スキルフル活用しそうだな。
多分、姫様以外は止められんぞ
171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:51:01 ID:Y1m7FW2T
>>140
FFではメイジマッシャーやら魔封じの弓やらが市販されていたりするが
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:53:52 ID:Gy+bI2Lg
そういやこれは「才人くん以外の他キャラが召喚された場合のif物語」だから
別に原作通りの展開にならなくてもいいんだよね
キャラによってはルイズ本人とか重要キャラが死去したり(まとめwiki小ネタのエイリアン召喚編)
また別のキャラによってはトリステインを裏切って別勢力につくとか
そうなると独自それぞれに内容を描ける作者ってスゴイもんだわ
(ただし良作に限る)
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:53:59 ID:pQS6H6Y7
>>171
そもそも世界観が違うから議論のしようがないぞそれ
FF世界では魔法使い=貴族なんて制度自体ないし、
魔法以外にも面白愉快な特殊能力山ほどあるからな
魔法自体技能の1つでしかない
174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 19:58:02 ID:BV+TP3DT
オレは不良だからよ
グーグルも使わないしリンクも見ない

…正直スマンカッタ
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:22:54 ID:OX+oJIRe
このスレだけにしがみついた結果がこれ一足早く言うべきだったな?
お前調子ぶっこき過ぎてた結果だよ?
176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:27:35 ID:VXRSAMOi
謙虚な使い魔はなかなか良作
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:29:12 ID:XHeFK2N6
やはりナイトは無知でござったな^^
178名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:33:14 ID:VXRSAMOi
ゼロの使い魔に近い要素のある作品ってなんだろ
・召喚の儀式をする
・貴族という身分制度がある
・特殊な力が使える人と使えない人がいる
この三つのうちどれかなら当てはまる作品はたくさんある気がするけど
179名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:35:44 ID:1ab8Q4Po
シルフィードはあの大きさの生物+羽根の重さで推測すると大体2tちょいくらいだが
飛行する生物である事や人の大きさの時は重さも違う事考えるとあてにならんなあ
やっぱ魔法で飛んでるのか

フレイムはほぼ同じ体格のコモドオオトカゲが大体100kg
180名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:41:12 ID:6yq9sqEZ
>>178
大貝獣物語
勇者を異世界から召喚する
王族や平民などの身分制はある
一応一般人と魔法使いなどとの違いはある

そういえばまだこのシリーズからの召喚はないな
181名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:41:47 ID:T290ZQMe
>>178
サモンナイトとか?
護衛獣とかゼロ魔の召喚儀式まんまだしね
182名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:43:59 ID:VXRSAMOi
そりゃシルフィードが人間型になって
「あれだけの質量が凝縮されたので、人間形態の方が攻撃力は上だ」みたいなこと言ってきたらみんなびっくりするから仕方ない
183名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:48:25 ID:c4b4nFRQ
>>180
確か召喚王レクスのはあったと思うんだが、あれ別物だっけ?
184名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:49:11 ID:A7aUxB2d
凄い負けフラグが立つからやめてー

異魔神最終形態は(多大な犠牲を払うことになるだろうけど)なんとかなりそうな気がするから不思議
185名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:49:14 ID:i9dDFyts
バイオベース
186名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:49:18 ID:pQS6H6Y7
>>179
先住魔法使えるようだからなあ。
風の精霊に働きかけてホバリングするくらいはやってのけそうだ
187名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:49:23 ID:XHaaNKJX
>>180
直接大貝獣物語からは呼ばれてないけど
派生のMOZ(ボンボンコミックス版)から主人公呼ばれてなかったっけ?
・・・・・・撤退したっけあの人?
188名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 20:51:05 ID:zKSUKm+K
大貝獣物語というとハドソンというか、あの世代のゲームネタで定番のド鬱イベント。
バイオベースネタが・・・・・

アーカイブでもコンソールでも良いから来てくれないかなぁ。
キャリア乗り換えは面倒臭いし。
189187:2009/10/16(金) 21:08:35 ID:XHaaNKJX
wiki確認したらやっぱり撤退してたっぽい。
ボンボン系はあんまり見ないから続きが気になってたんだけどなあ・・・・・・
190名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 21:17:50 ID:QLZK7KcW
>>159-160
実は先住魔法にも遍在みたいな魔法があって、それを使ったとか?
魔法の設定的に無しだね……orz

まぁ実際問題、ノボル神には時系列的に無理がない話をお願いしたい所だね。
191名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 21:18:17 ID:bYyVSHty
そういえば、ベネット召喚を書くとか言ってらした方はどうされたでヤンスか?

>161
アレだ、ロバート・ブロックの「セベクの秘密」の……

 【ただのワニ頭】
192名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 21:25:18 ID:sZ9lBLkv
ハーフライフ2の重力銃は魔法にどんぐらい対抗できそう?
193名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 21:27:59 ID:ZtqQJoBm
>>190
無理に本編と時間をリンクさせたのが決定的にまずかった。
タバサの冒険は別系列にしといたほうが良かったよ。
あるいは、実はかなり前に召喚していたとするとか…
けど、それもだめになったしなあ…
194名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 21:29:43 ID:ZtqQJoBm
>>168
ルイズの性格が悪いから無視してって…
ぜんぜん謙虚じゃねえじゃんか(wwwww
195名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 21:56:09 ID:mlwI7n/k
ふと思ったんだが……
風の使い手が最強なのは「遍在」があるからと言うことになっているが……
そんな事しなくても「サイレンス」の呪文で無力化できないか?
相手の杖に「サイレンス」を掛ければ無力じゃね?
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 21:58:25 ID:MrWJiT8P
魔晶石使って範囲と達成値拡大ですね、わかります
197名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 22:36:24 ID:12+ozGNw
投下ないね
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 22:41:43 ID:I8dpv8P5
白粉エルフ「よし。次のターン、スリープ掛けるから抵抗するな」
惚れ薬ルイズ「うん!」

こうですね、判ります。
しかしバブリーズの魔法使い組は、金に任せたお大臣アタックが出来ないと戦力半減するんだよなあ……
まあ、あのレッサー・エルフの武器はルールの穴をとことんつついた知略だが。
もし召喚されるなら、レジイナあたりが一番無難な気がする。
199名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 22:42:17 ID:w+KaMs3m
>>195
サイレン「ト」じゃなかったっけ?
それに聞こえなくするだけだから、 (∩゚д゚)アー アー キコエナイ 状態なんじゃないの?
200使い魔の達人:2009/10/16(金) 22:51:12 ID:ZOcObFOg
どうもみなさんこんばんわ
特に投下予約もなければ11:00頃から投下を行いたいと思いますが
よろしいでしょうか
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 22:51:38 ID:beHRnUdD
>>178
長谷川裕一の轟世剣ダイソードとかどう?
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 22:53:05 ID:Dgt+lSy4
>>200
蝶いいぞ
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 22:55:14 ID:OafxXv8+
蝶許す
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 22:57:05 ID:mFLxJ1aR
カズキんの葬式会場はここですか

…いやあのまま平穏無事にフラグ成立でも俺は許すがw
205使い魔の達人:2009/10/16(金) 23:00:02 ID:ZOcObFOg
少し間が空いたので、一目でわかる使い魔の達人原作一巻分
ttp://roofcity.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/src/up0121.png
ほいだらぼちぼち始めますね
――――――――――――――――――――――――――――――
 ルイズは夢を見ていた。
 夢の舞台は、生まれ故郷であるラ・ヴァリエール領地内の、住み慣れた屋敷である。
 そして、夢の中の幼いルイズは、屋敷の中庭を逃げ回っていた。植え込みの陰に隠れ、追っ手をやり過ごす。
「ルイズ、ルイズ!どこに行ったの?ルイズ!まだお説教は終わっていませんよ!」
 厳しい母の声が響く。夢の中のルイズは、できのいい姉たちと魔法の成績を比べられ、物覚えが悪いと叱られていたのであった。
「ルイズお嬢様は難儀だねえ」
「まったくだ。上の二人のお嬢様は、あんなに魔法がおできになるっていうのに……」
 植え込みに隠れていると、自分を探す召使のそんな声がルイズの耳に入った。
ルイズは悲しいやら悔しいやらで歯噛みをしたが、このままでは見つかると、そこから逃げ出した。
 そのまま、幼いルイズの足は、彼女自身が『秘密の場所』と呼んでいる、中庭の池に向かう。
 そこはルイズが、唯一安心できる場所。あまり人の寄り付かない、うらぶれた中庭の池。
その真ん中には、ぽつんと小さな島があり、白い石で作られた東屋が建てられていた。
 島のほとりには、小船が一艘浮いていた。かつてはそこで舟遊びに興じたものだが、姉たちも成長したし、
父母も各々、仕事だなんだと、家族揃ってそうした時間を過ごすことはなくなっていった。
 だからこそ、忘れ去られた中庭の池と、そこに浮かぶ小船を気に留めるものは、この屋敷ではルイズのみ。
ルイズは叱られると、決まってこの中庭の池に浮かぶ小船に逃げ込むのだった。
 小船の中に忍び込めば、用意してあった毛布に包まって、ほとぼりが冷めるのを待っている。すると……
 中庭の島にかかる霧の中から、一人のマントを羽織った立派な貴族が現れた。
 水面に写った自分の姿は、およそ六歳ぐらい。現れた貴族の歳は、そのルイズと、十は離れているように見えた。
「泣いているのかい?ルイズ」
 つばの広い羽根突き帽子に隠れて、顔が良く見えない。でも、ルイズには彼が誰だかすぐにわかった。
 子爵だ。最近、近所の領地を相続した、年上の貴族。夢の中のルイズは、ほんのりと胸を熱くした。
 憧れの子爵。晩餐会をよく共にした。そして、父と彼との間で交わされた約束……。
「子爵さま、いらしてたの?」
 ルイズはあわてて顔を隠した。憧れの人に、こんなみっともない様を見られるなんて、恥ずかしいったらない。
「今日はきみのお父様に呼ばれたのさ。あのお話のことでね」
「まあ!」
 ルイズは頬を染めて、俯いた。
「いけない人ですわ。子爵さまは……」
「ルイズ。ぼくの小さなルイズ。きみはぼくのことが嫌いかい?」
 おどけた調子で言う子爵に、夢の中のルイズは首を振った。
「いえ、そんなことはありませんわ。でも、わたし、まだ小さいし、よくわかりませんわ」
 ルイズははにかんで言った。帽子の下の顔が、にっこりと笑った。そして、手をそっと差し伸べてくる。
「子爵さま……」
「ミ・レイディ。手を貸してあげよう。ほら、掴まって。もうじき晩餐会が始まるよ」
「でも……」
「また怒られたんだね?安心しなさい。ぼくからお父上にとりなしてあげよう」
 島の岸辺から小船に向かって手が差し伸べられる。大きな手。憧れの手……。
 幼いルイズは頷いて立ち上がると、その手を握った。
 そして子爵が、一息に引き上げようと腕を引っ張ると――
206使い魔の達人:2009/10/16(金) 23:02:02 ID:ZOcObFOg
「きゃあーっ!?」
 なんと、腕が伸びた。ルイズの。
「あ、あわわわわわ」
 視界をがくがく震わせて、まるで現実感のない、伸びた自分の腕を見つめる。
服の先から、子爵の手まで、一直線に伸びる自分の白い腕。
 子爵は別段取り乱すことなく、落ち着いて手の先を元の位置に戻そうとする。すると、伸びた腕も縮んでいった。
 え、戻るのコレ。などとルイズが思っていると、間髪入れずに子爵は再度、ルイズの腕を引っ張った。
 伸びた。
「きゃあーっ!?」
 縮んだ。
「伸び〜る」
 伸びた。
「きゃあーっ!?」
「縮〜む」
 縮んだ。
「伸び〜る」
 伸びた。
「きゃあーっ!?」
「縮〜む」
 縮んだ―――


 使い魔の達人 第十三話  KNOCK KNOCK ...


「――伸び〜る。縮〜む。伸び〜る……更に伸び〜〜る」
 ここはトリステイン魔法学院。その女子寮の一室。窓からは、朝の日差しが入ってきている。
 ベッドの中から、う〜んう〜んと部屋の主のうなり声が聞こえてくる。悪い夢でも見ているらしい。
 その原因は言わずもがな、この部屋の主であるルイズ、眠る彼女のすぐ傍に佇む、使い魔にある。
「何を隠そう、オレは催眠誘導の達人」
 誰に言うでもなく、カズキはきりりと宣言した。
「なあ相棒。ひとつ聞きたいんだが、良いかい?」
 問いかける声。振り向くが、視線の先に人影はない。今の声は、喋る魔剣、デルフリンガーのものである。
抜き身のまま、壁に立てかけてあるのだった。
「なに?」
「娘っこを起こすんでもなし。夜這いするにゃあ、陽も昇っちまってる。いったい、なにしてんだ?」
 そんな問いに、手をひらひら振って返す。
「いや、いや。起こす前にちょっと、良い夢見てもらおうかなって」
 しかし、ルイズも一向に、うんうん言っていた。
「うなされてね?」
「ま、ま。見てなって。ここからここから」
「ふうん。そんなもんかね」
「さて次は……」
 眠るルイズに向き直れば、その耳に向けて、そっと囁こうとした。
 すると何を思ったか、デルフリンガーが突然声を上げた。
「でかくな〜る。でかくな〜る」
 そして、カズキもつられてそう口に出していたのだった。
「でかくな〜る。でかくな〜る」

207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:03:38 ID:XJdpXCgI
何これワラタ
208使い魔の達人:2009/10/16(金) 23:04:15 ID:ZOcObFOg
 はるか遠く、霧の向こうに、憧れの子爵の影が見える。
 伸びきった腕の先では、子爵が自分の小さな手を掴んでいるのだろうか。
 状況が掴めず混乱するルイズ。気がつくと、ルイズは六歳から十六歳の姿になっていた。
 子爵は……やはり霧の向こうでは、姿は伺えなかった。
「ふえっ?」
 すると、なんの前触れもなく、ルイズの胸がぼん、と大きくなった。
 重量感を感じないが、今そこにあるそれは、目見でも、あの憎きツェルプストーのモノ以上。
 こ、これは……!
 ルイズの顔が驚愕に染まった。次いで沸いてくるのは、もちろん歓喜であった。
「お、おほ。おほほほほほほ」
 気持ちの悪い声を挙げ始めるルイズ。端から見たら近寄りたくない光景だった。
 しかし、異変はそれだけでは収まらない。
 ルイズの肩が、腰が、足が。体の各所が、次第に膨れ上がっていく。
「え、ちょ、ちょっとなに……!?」
 そして終いには……ルイズの肉体は、腕が伸びた分に整合するかのように、巨大化してしまった。ご丁寧に服まで。
 生まれ育った屋敷を見下ろしながら、ルイズはいよいよ絶叫した。

「きゃぁぁあああああああっ!?」
「うわあおっ!?」
 跳ね起きるルイズに、カズキは思わず後ずさった。
「よ、おはよーさん。娘っこ」
 覚醒したルイズに声をかける魔剣。ルイズは息を乱しながら辺りを見回すと、すぐ傍のカズキが視界に入る。
 わなわなと震えながら、ルイズはカズキに指を突きつけた。
「あ、あ、あああああんたなんかしたでしょ!せっかく良い夢見てたのに!!」
「ち、違う!全てはデルフのグヘッ!!」
 あわてて弁解するカズキの顔面に、ルイズの健脚が見舞われた。カズキの意識が一瞬、綺麗に飛んだ。
「そりゃねーぜ、相棒」
 呆れたように、デルフリンガー。その間にも、容赦のない蹴りがカズキに浴びせられる。
 あっという間にずたぼろになったカズキの頭を踏んづけて、ルイズは息を切らしながら言った。
「……で!朝っぱらからあんた、ご主人様の寝台に乗り込んで、なにしよーとしてたワケ?」
「ご、ごしゅじんさまを起こす前に、夢の中での甘い一時を提供しよーと」
「それで?」
「ちょっと、夢をあやつろーと、枕元で囁いてました」
 ルイズは、朝っぱらから頭が痛くなった。何気にすごい特技を披露したような気もするが、結果がこれである。
 足をどければ、頭が自由になったカズキにルイズは言った。
「次はないわよ」
「ハイ」
 なんとも情けない返事であった。


 『フリッグの舞踏会』から十日あまり。カズキは改めて、日毎に使い魔としての生活に順応していた。
 朝はルイズを起こすことから始まり、その身嗜みを整えさせる。
「何を隠そう、オレは着付けの達人。今日も完璧だっ!」
「ハイハイ。いい加減、これくらいはできて貰わないとわたしも困るわ。さ、行くわよ」
 明後日の方向へポーズを決めるカズキに適当な相槌を返せば、マントを翻して部屋を出ようとするルイズ。
 召喚されたばかりの頃や、ヴィクター化で鬱々としていたころとは違い、今では割とすんなり、使い魔としての仕事をこなしていた。
 食堂で朝食をとった後は、一人ルイズの部屋に戻り、部屋の掃除をする。
 ルイズに頼んで、一緒に授業に出てもいいのだが……、
以前のシュヴルーズの講義はともかく、それ以降、専門的な話となると、どうにも眠くなっていけない。
209使い魔の達人:2009/10/16(金) 23:06:34 ID:ZOcObFOg
 それに、授業を受けたからといって、別に魔法が使えるようになるわけでもないので、カズキは使い魔の仕事をすることにしたのだ。
 窓を開け、部屋の空気を入れ替えながら、床や机、窓の汚れを取り払っていく。
時折吹き込んでくる風は、まだまだ春の空気を含んでいて、吸い込むと胸がうきうきした。
「しっかし、相棒もよくやるねえ」
「うん?」
 掃除も一段落すれば、デルフリンガーが声をかけてきた。
「あの貴族の娘っこさ。俺も長いことメイジと使い魔を見てきちゃあいるが、ここまで献身的なのは、そうは居なかったからな」
 鍔をカタカタ鳴らしながら、楽しそうにデルフは言った。
「ふーん」
「あんだけ蹴られて踏んづけられて、ここまでできるやつは、なかなかいやしねえ。
それどころか、まさか見てる夢までちょっかいかけよーっていう使い魔は、初めて見たね。いやほんと、相棒はできた使い魔だよ」
「そ、そう?なんか照れるな」
 実は散々な言われようだが、カズキは嬉しそうに返した。
「ああ。相棒はできた使い魔だ。そんな相棒に使ってもらえるなんて、俺も鼻が高いってもんよ。剣だから鼻ないけど」
「いやあ、それほどでもないよ」
 照れくさそうに頭を掻いていると、魔剣は調子よさげに続ける。話せるのがとにかく楽しいといった様子。
「あの娘っこも、果報者だぁな。こんなに良くされて。そのくせ相変わらず、生意気な態度だけど。相棒はほんと、よくやってら」
「いやいや。ルイズもああ見えて、結構な恥ずかしがりやさんだから。まぁきっと、そこがルイズの良い所なんだと思うけど」
「あれをただの恥ずかしがりやとか。しかも長所とか。相棒も相棒だと俺は思うぜ」
 なんてことをぐだぐだ話した後、カズキは水汲み場でルイズの衣類を洗濯をする。
これも意外と大変な作業ではあるが、シエスタに教えてもらったことでできるようになっていた。
共同の物干し場に綺麗に干しては、満足そうに額の汗を拭った。完全に所帯じみている。
「さて、どうしよっか」
 先日までは、この後適当に時間をつぶし、学院長室に向かうことにしていた。
 その目的はもちろん、カズキの肉体の様子を診てもらうことだ。
 流石に事が事なので、学院長自らが、時間を割いて診てくれていたのだった。
 しかし、アレから十日あまり。『召喚』されてから、二十日以上が、とうに過ぎている。
 ‘ヴィクター化’が続いていれば、流石にもう言い訳の効かない時期である。しかし、カズキは『召喚』時と、なんら変わることはなかった。
 外見的な変化がないことと、肉体の経過を毎日診てもらうことを併せて、先日オスマンはひとつの結論をくだした。
 それはもちろん、十日前の学院長室で、そこの主が出した、
‘ヴィクター化の進行状態は、使い魔契約時に固定している’という推論が、正しかったということである。
 そんなわけで、カズキはやはり今後も、ルイズの使い魔としてハルケギニアに残ることになったわけであり、
『なにか体に異変を感じたらまた来なさい』とだけ言われ、学院長室をあとにしたのだった。
「……?なんか、慌しいなぁ」
 ぶらついていると、どうも先ほどから、あちこち小走りする使用人を見かける。
 なにかあったのだろうか?

 カズキが部屋に戻ったのは、昼前に差し掛かったころだった。
「遅い!あんた、どこで何してたのよ!」
 部屋に戻ったら、ルイズが居た。確か今はまだ、授業中のはずだが……。
「あれ、ルイズ」
「あれ、ルイズ、じゃないわよ!ったく、この忙しいときに、どこで油売ってたのかしら?」
 ずいぶんとおかんむりのルイズに対し、カズキは落ち着いた様子でひとまず、弁明を試みた。
「うん、ちょっとね。ルイズもアレでしょ?お姫様が来るってやつ」
「そうよ。姫殿下が、ゲルマニアご訪問の帰りに、この魔法学院に行幸なされるの。
で、その準備を……って、知ってるんなら、なんでとっとと戻ってこないのよ!」
「いやあ……」
 実はカズキ、洗濯が終わって一息ついたあと、いつもと学院の雰囲気が違う事が気になって、使用人の一人に訊ねてみたのだ。
 すると、なんでもお姫様の歓迎の式典に、学院の人間の大半が準備に追われているとの事。
 それなら自分も、なにか手伝えないかと申し出て、できる範囲であれやこれやしてきた次第なのだった。
210名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:06:42 ID:A1NRy6pd
蝶・支援
211使い魔の達人:2009/10/16(金) 23:08:44 ID:ZOcObFOg
 そこまで聞いて、ルイズはこめかみを押さえ、顔をしかめた。
 人手が足りないのを進んで手伝ったのは褒めるべきことだし、ここは目を瞑ってあげるべきか。
「……まー、それならそれで仕方ないわ。でもあんた、そこは普通、ご主人様の方を優先するのが、使い魔として正しい姿勢じゃないかしら?」
 あんまり瞑ってない気もするが、こういった言い方がルイズその人なので、カズキはごめん、と謝った。
「でも、ルイズ。準備ったって、ルイズなにすんのさ。また着替えでもするの?」
 そんな疑問に、ルイズはいいえ、と首をふるふると横に振った。
「わたしたちは制服が正装ですもの。あとは服装に乱れがないか、杖が汚れてないか、気をつけるだけね」
「それじゃあ……?」
 カズキは首を捻った。もうすべきことはないのでは?
 するとルイズは、つかつかと棚へ向かうと、なにか包みを取り出した。
「問題はあんたよ。さ、これ!」
 手渡された包みを、神妙に開ける。中を見ると、カズキは思わず感嘆の声をあげた。
「うわぁ。これ、こないだの……」
 そう、それは十日以上前に、ルイズと街に出かけた際、服屋で仕立ててもらうよう依頼したカズキの服だった。
 カズキの学生服を模して作られたもの。細部は、依頼した店の個性が出ている。
なんというか、ただの学生服とは違う、ずいぶんと上品な仕上がりになっていた。学ランとはいいがたいなにかだ。
「こういうのは、隅々まで準備を怠らないことが重要なの。姫さまの目には入らなくても、誰が何を見てるかわからないもの。
で、目に付かないところでも、粗相のないようにするのよ。だからあんたも、そっちに着替えておきなさい」
 どうせ使い魔の自分には関係のないことだと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。
 それだけ言いつけると、ルイズは椅子に座って、杖をあらためだした。どうやら、部屋を出る気はないらしい。
「えーと。き、着替えてくる」
 流石に女の子の居る前で、着替えをするわけにもいかない。じゃあ自分に着替えさせているルイズはどうなるんだ、とも思うが、そちらは既に慣れの領域だった。
 女子寮を出て、学院付き使用人の更衣室を借りることにした。
 それにしてもまさか、これを着る日がやってくるなんてなあ。
 どこか感慨深い眼差しで、手の中のそれを見る。これを頼んだ十日とちょっと前には、着れるなんて微塵も思ってなかったのだから。
 きっとそれまでに、化物として始末されるなり、自分で始末をつけるなり、することになるだろうなどと思っていたのだから。
 なのに、今こうして、新しい世界で、新しい服を身に着けようとしている。
 今までとは違う生き方だけど、普通に生きていくことができる。
 それもこれも、ルイズのおかげなのは間違いない。
 カズキはかぶりを振ると、気持ちを切り替えて、早速着替えた。
 新しい学生服は、そもそも生地が違うのだから、着心地もこれまでとぜんぜん違うのは仕方ない。
だとしても、これはこれで悪くなく、動きの邪魔にもならない。腕章も付け替えれば、パッと見いつもと変わらなかった。
「ふうん、まあまあね。……ひとつ思うんだけど、なんであんた、上着のボタン留めないの?」
 部屋に戻ってルイズに見せたら、そんなことを訊かれた。キャラのデザイン上のことを言われても困る話である。
「んー……まぁ、オレなりのオシャレってやつ?」
「あっそ」
 軽く流された。ちょっぴり傷ついた。


 魔法学院の正門をくぐって、王女の一行が現れると、整列した生徒たちは一斉に杖を掲げた。
しゃん!と小気味良く杖の音が重なった。
 正門の先、本塔の玄関にて、学院長、オールド・オスマンが王女一行を迎える。
 馬車が止まると、召使たちがそそくさと馬車の扉まで緋毛氈のじゅうたんを敷き詰めた。
 それを合図に、呼び出しの衛士が緊張した声で、王女の登場を告げる。
「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおなーーーーーーりーーーーーーっ!」
 しかし、がちゃりと扉が開いて出てきたのは、灰色のローブに身を包んだ四十過ぎの痩せぎすの男。枢機卿のマザリーニである。
 風船がしぼむように盛り下がった生徒たちは鼻を鳴らすなどしたが、マザリーニは意に介した風もなく、馬車の横に立つ。そして、降りてくる女性の手を取った。
 今度こそ、生徒の間から歓声が上がる。
 出てきたのは、年のころは十七の美少女。誰であろう、アンリエッタ王女その人だ。
 王女はにっこりと薔薇のような微笑を浮かべると、優雅に手を振った。
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:10:24 ID:A67ir/KK
支援錬金
213使い魔の達人:2009/10/16(金) 23:10:50 ID:ZOcObFOg
「あれがトリステインの王女?ふん、あたしの方が美人じゃないの」
 キュルケがつまらなさそうに呟く。
「ねえ、ダーリンはどっちが綺麗だと思う?」
 一応めかし込んだのだから、と連れて来られたカズキに、キュルケは尋ねた。
 カズキは突然そんなことを言われて、ちょっとどぎまぎした。
 手を振るアンリエッタは、この人気ぶりにも納得の、清純な印象を与える美少女だ。しかも見た感じ、年上だ。
 そしてすぐ傍の、自分を見つめてくるキュルケも、健康的ながら艶かしい印象を与える美少女だ。しかも年上だ。
 カズキが心中で斗貴子にブチ撒けられつつ悩んだ末に、どうにか出した結論は……。
「んー……どっちも、すごく綺麗だと思うけど?」
「そんなんじゃ、ダ〜メ。ちゃんと答えて?」
 どうやら、曖昧な返答ではお気に召さないらしい。そうは言ってもカズキには、実に難しい問題だった。
 どっちも綺麗な、年上のおねーさんである。片や清楚な美人さん。片や情熱的な美人さん。美人の方向性はまるで違う。
 どっちがより綺麗かなんて、カズキには、とてもじゃないけど選べない。
 どうしたもんかと、いよいよカズキは、額に汗してうんうん唸りだした。
 そのうちに、ああそういえばフーケことロングビルさんも途中まではお淑やかな美人さんだったよな、
などと考えが迷走し始めると、隣のルイズの横顔が不意に目に入った。
なにやら真剣な眼差しで見入っているのが、ちょっと気になった。
 美人とは言い難いが、ルイズも結構な美少女だ。もう少し大きくなったら、やっぱり美人さんになるのだろうか。
 ……なに考えてんだ、オレ。
 カズキはぶるんぶるんとかぶりを振った。なんだか、考えちゃいけないことのような気がしたのだ。
 すると、ルイズの横顔がはっとしたものに変わって、次第に顔を赤らめた。
 いつものルイズとは幾分か様子が違う。なんだろう、とルイズの視線の先を追うと、見事な羽帽子をかぶった、
凛々しい貴族の姿があった。鷲の頭と獅子の胴体を持った幻獣、グリフォンに跨っている。
 その貴族をぼんやりと見つめるルイズを見て、ははあ、とカズキは一人頷いた。
 なるほど、ルイズはあーゆーのがタイプなのか。
確かに、流れるような長髪に、整った髭はオシャレだし、乗っている幻獣と同じような模様の入った黒いマントは、黒い羽帽子と合わせてカッコ良い。
 うんうん、と頷いて、次いでキュルケを見た。彼女もまた頬を染めながら、羽帽子の貴族に熱い眼差しを送っていた。
 どうやら、王女とどっちが綺麗かなんて、もはやどうでも良いらしかった。すっかり、あの貴族に夢中になっている。
 そんなキュルケに苦笑すると、彼女の隣、タバサに視線を移す。
 この歓声の中、一人我関せずと、座って本を読み耽っていた。
「さすがタバサ」
 なにが流石かわからないが、思わずそう呟いた。


 それから数時間後。あたりはすっかり暗くなって。
 ルイズは、端から見てる分には面白いくらい落ち着きがなくなっていた。
 枕を抱いたまま、立ち上がったと思ったら、すぐさまベッドに腰掛ける。そしてそのままぼんやりと考え込む。
 そんなことを、部屋に戻ってきてからこっち、ずっと繰り返しているのだ。
 部屋に戻ってくるまでも、そして夕食を取りに食堂へ行って帰るまでも酷かった。
式典後、解散の運びとなってから、一言も喋ることなく、ふらふらと危なっかしい足取りなのだから。
「なぁ、ルイズ。どしたん?」
 尋ねるが、ルイズはやはり考え込んだままで、返事をしてこない。その表情やまさに、心此処に在らず、といったところか。
 カズキはカズキで、部屋の隅に敷いた藁の上であぐらをかいて、そんなルイズを眺めていた。
ちなみに藁は、舞踏会の翌日、今後も硬い床の上で寝るのは何気に耐え難いので、シエスタに頼んで都合してもらったものだ。
「んー……デルフ。アレ、どう思う?」
 ルイズには話しかけても埒が明かないので、傍らの魔剣に、目の前の少女の状態を指してそんなことを訊いてみた。
「さぁな。いくら長生きしてるからって、俺、剣だし。よくわかんね」
 気のない答えが返ってきた。話しかけても、返事がある分剣のほうがまだマシとか。なんか逆だな、と思った。
 しかし、それにつけてもルイズである。いったい、どうしたというのだろうか。
 あんな風にぼんやり考え込んで、ほぼ日課の勉強もさっぱり始める様子がない。
214使い魔の達人:2009/10/16(金) 23:16:32 ID:ZOcObFOg
 悩める乙女ってのも構図としては悪くないが……、ああも落ち着きがないのでは、見てるこっちが疲れてしまう。
 ひょっとして、あの男の人が気になるのかな?
 カズキも、ぼんやりとそんなことを考えた。思えば、ルイズの様子がおかしくなり始めたのも、あの時からだった気がする。
「これは、ひょっとしたらひょっとするのかな?」
「なにがだい?相棒」
 なんてことをだらだら話していると、ドアがノックされた。
「誰だろ?こんな時間に」
 カズキはルイズを見た。どうやら、ノックの音は聞こえたようで、ぼうっとした目をドアのほうへ向けていた。
 ドアは規則正しく叩かれた。初めに長く二回。それから短く三回……。
 なんだっけな。何かで読んだんだけど……。
 カズキは叩かれたドアを見やって、引き続きぼんやり考え出した。
 ノック2回は、トイレ。
 ノック3回は、親愛。
 ノック4回は、礼儀。
 ノック5回以上は――。
 なんて考えてるうちに、ルイズは慌しい様子でドアへと向かっていた。
 開かれたドアの向こうには、真っ黒な頭巾をかぶった少女が佇んでいた。同じ色の黒いマントを羽織っている。
辺りを伺うように首を回すと、そそくさと部屋に入ってきて、後ろ手でドアを閉めてしまう。
 カズキは思わず息を呑んだ。シルエットは少女だけど、その、怪しい。怪しさ抜群だ。
「……あ、あなたは?」
 ルイズは、驚いたような声を上げたが、少女は静かにしろと言わんばかりに、口元に指をピンと立てる。
そして、マントから杖を取り出せば、ルーンを紡ぎながら振るのだった。
「ディティクトマジック?」
 部屋を舞う光の粉に、ルイズが声をあげた。少女は頷くと、口を開いた。
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね」
 壁に耳あり、障子に目ありってやつかな、とカズキはなんとなく思った。つまり今のは、そういうのを調べる魔法なんだろうか。
 すると、安心したのか少女は頭巾を取った。そして現れたのは……。
「姫殿下!」
 なんと、昼間見たアンリエッタ王女だった。ルイズもそうだが、これにはカズキも目をむいた。
 ルイズは慌てて膝をついた。カズキはどうして良いかわからず、藁の上であぐらを組んでいた。
 アンリエッタは一息つくと、耳に心地よい声で言った。
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」


――――――――――――――――――――――――――――――――
以上です。すっかり仕事が忙しくなりました。隔週で頑張りたいです。
微妙にスレ違いかもわかりませんけど、ギムリとレイナールを描いてみたいんですけど
画像資料がいまいちないんですよね。一期アニメのOPとか、どれがギムリだよってなります。
そんな愚痴。
お粗末
215名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:16:42 ID:w+KaMs3m
・・・ん?止まった?
支援。
216名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:19:07 ID:hxOhflMT
乙。

ノックってエンバーミングのネタかよww
217名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:22:35 ID:oSYKnVt9


トキコさんはどうなるんだ…
ことによっちゃここの住民が抹殺部隊を結成するぞw
218名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:39:47 ID:kM6/UPwv
>>217
このカズキさんは完全にレモンちゃんに取られちゃったから・・・
219名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:40:32 ID:stQ3+c+t
乙でした。
…斗貴子さんが再殺部隊を率いて色々ぶちまける姿が…w
カズキ生`w
220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:43:03 ID:NNRA+aUu
投下乙

「その煩悩を ぶ ち ま け ろ!!」
221名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:53:05 ID:6yq9sqEZ
斗貴子さんを泣かせた、己の信念を貫き通せなかった、とか他の面々も再殺参加理由は山盛りなような…
まあ乙
222名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:53:45 ID:wFyC4tkG
ぶっちゃけるt
223名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/16(金) 23:54:18 ID:mlwI7n/k
身も蓋もない展開
SDK召喚の、vs7万
つ「神医」
224名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 00:00:40 ID:VXRSAMOi
神医?
とりあえず須田は死なないから肉片と思しきものを現地民が拾ってくれれば再生するよ。多分。
元の形に戻るかは分からないが。
225名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 00:32:51 ID:x1ste0uS
神で医者と言うと…ドクトル・ファウスト?
魔界医師メフィストとドクター・モヒカンの師匠の?
226名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 00:56:38 ID:vWYb2NKs
スーパードンキーコング呼んでも喋れんのかあれ、猿とか鰐とは喋ってるが
227名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 01:09:53 ID:5/V4S85Y
宮田先生でいいじゃない
228名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 01:15:02 ID:TOndEwIP
ネイルハンマ〜
ぱっぱらっぱぱっぱー
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 01:15:16 ID:NKnAauTx
そこでドソキーユングですよ
230名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 01:21:44 ID:3rYZzvFh
>>224
SDKがツンデレから受け継いだ不死属性はあくまで「中途半端な不死」だからなあ。
「意識だけある肉の塊」になっちゃうのが関の山だろうね

うりえんはただの人間相手に発動はしなさそうだし、そもそもただの人間に利くのかどうかも分からない。

無限弾数の狙撃銃や神刀「焔薙」持ってたみたいだからそれは役に立つかもしれないけど
231名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:04:36 ID:SJ24ZK3a
某世紀末病人「医者と聞いてやってきました(ナギッで)」
232名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:07:50 ID:P+qUgq8C
ブラックジャックならカトレア治せるか
233名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:15:20 ID:9/si6uYo
割と文字通りな意味で、物理的に不可能だろ
234名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:15:31 ID:vWYb2NKs
どっちかってと琵琶丸向きじゃね
235名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:17:18 ID:0EU/uHl0
>>232
ブラックジャックでも治せないんじゃないかあれは
多分遺伝子レベルの話だろうし、そもそも環境整ってないし
魔法的な手段で解決(アクマがこんにちわ)するか、
あくまでも科学的に解決(ゼロな提督)するか。
後者の場合ハルケギニアで遺伝子治療という離れ業をどうにかしてやってのけないといかん
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:19:40 ID:/vazn6nC
てか、病の原因が、作中で明言されてないんだっけ?
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:21:29 ID:YoEIqfnv
ルイズの失敗魔法と似たような原理で病状出てるんじゃないかと
238名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:22:01 ID:0EU/uHl0
>>236
体内の水の流れがどうこうって話がされるくらいで具体的にどう、とは言われてない
上で遺伝子云々と書いたけど、そもそも遺伝子の問題なのかも不明なんだよな
239名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:48:09 ID:pzkmhyC+
十二番隊隊長「異世界の不治の病…、実に興味深いヨ。君はい〜い研究素材になりそうだネ」
240名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:50:08 ID:WWNj/lhf
スプリガンの朧を召喚したら気で治してくれそう
241名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:52:21 ID:W6y61IdO
>SDK召喚
どうあがいても絶望です。本当にありがとうございました。な展開しか浮かばんぞ?
ほら、沙耶召喚みたいになりそう。クロス元関係で赤い水とか出さないわけにはいかないし。
そうなると『聖地』が羽入蛇村か、『聖地』の向こう側が堕辰子の世界かだな。

それとも堕辰子でも呼ぶか? ルイズとかタバサとかコルベールとかマチルダが危険か。屍人化的な意味で。
あ、美耶子さまポジションがいない……。
242名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 02:55:37 ID:zGeHzHNf
>>240
でも、朧って別に善人でもお人よしでもないからなあ。
仙人を目指しているだけあって世俗の煩わしいことにはとんと無関心で超然としているから。
まだ、本職のパーカップ・ラムディの方が手を貸してくれそうじゃないかな。
243名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 03:08:37 ID:0EU/uHl0
あれ、虚無と最後の希望って最新話収録されてない?
前スレだか前々スレだかで投稿されて他と思ったんだけど。
244名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 03:14:02 ID:jNvlWM7M
医者かといえば華蛇(ただし真恋姫版)とか
245名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 03:27:57 ID:GxRlwnGs
華蛇といえばじじいだ、蒼天的な意味で
246名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 03:40:14 ID:NT5XRufK
儒教によって国を治療してくれそうだが、やっぱり獄死しそうだなぁ
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 04:08:55 ID:9YoOKxaY
エヴァのアスカ。

召喚早々大喧嘩になりそう。
248名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 05:00:07 ID:YakUF5DH
りぜるを召喚。いきなり泣きだして爆発。
249名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 05:23:12 ID:XFsLOK5Q
ピクミン召喚、ただし流石にサイズ2cmはアレなので設定より十倍くらいデカイので
最初は1匹なのが気がつけば毎日増えていく、が時々他の使い魔なんかに食われて減る
たまに食卓に上ってることもある
戦争は数だよ兄者
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 06:30:55 ID:NadYDyl+
デビルリバース
251名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 06:53:32 ID:Lkyg1ZOG
>>180
大貝獣物語か・・・・
召喚するとしたら鳥隊長かギャブロあたりが無難なのかな
ほかの連中は家族ごと召喚とかしないとなんかかわいそうだし
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 07:44:57 ID:0cNTLQt3
223の言ってるSDKってスーパードクターKじゃないのか?
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 07:56:49 ID:RLqpIeQS
>>235
BJには必殺の脳移植って手があるぞ
魔法技術で体を作って脳を移植すればきっとなんとかなる
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 07:57:08 ID:DpxHlZSz
>>249
実はそのSSを書いていたんだ。
モンハン3にはまったせいで停滞してるけど。
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 08:25:39 ID:z0Cvfr8S
>>235
いっそのことギリシャ神話からアスクレピオスでも召喚しようか……
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 08:28:49 ID:ArT9rGMh
現代医学が活躍するのは厳しくないか?
化学薬品、手術器具、検査機械の類が調達できない。
知識を普及させて防疫くらいはできそうだけど。
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 08:34:27 ID:+l7TIb6G
>>252
だよな
みんな何の話してるかまったくわからん

Kならサイト以上の活躍できるな、肉弾戦で
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 08:42:29 ID:TikHsvuf
>>256
水の魔法があるから現代医学は必要ないだろ
かなり高水準だぞ
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 08:44:52 ID:07Q4Kwgd
Kの先祖は綱吉の時代に成形手術に成功してるから
江戸時代中期レベルの技術があれば問題ない。
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:01:26 ID:9Gp17oJK
>>244も言ってたが真・恋姫無双版の華佗を
かの医者王なら鍼で何でも治すぜ!

「我が身、我が鍼と一つとなり!一鍼同体!全力全快!必察必治癒・・・・・・病魔覆滅!げ・ん・き・に・なれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

こんなかんじで

261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:21:06 ID:TABRWTx8
そういえばキリスト教原理主義の教義が強く影響している場合では手術や輸血がアウトの時があるらしい。
ハルケギニアだと、その辺の治療とかどうなっているのか。案外『水の秘薬で万事解決』みたいな感じで、最初から想定していないとか無いだろうな。
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:25:30 ID:O40UyP7f
こんなだっけ
・外科技術は大方水の秘薬で代用でき、術後の回復は現代より早いくらい。腫瘍や血管の病はよくわからない
・一部では異種族間で脳移植にも成功している
・栄養学など、内科的な方面は未発達
・公衆衛生は高水準だけど、伝染病で村ひとつ焼き払うこともある
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:25:54 ID:B0eeWMoH
三国志大戦の華佗?
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:26:49 ID:fQkBT4hf
>>261
あり得るだろう。魔法万能主義な部分有るし、外科手術なんて悪魔の所行の様にしか目に写らないだろうし。

もし天然痘の予防接種をするって言えば、こっちと同等の混乱が起きるんだろうな。
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:30:46 ID:TikHsvuf
>>262
カトレアの病気の説明を見る限り腫瘍も治せる可能性は十分にある
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:35:05 ID:V1F5U8SD
>>264
異世界だと病気の原因がこっちと同じだとも限らんしな。
ウィルスとか病原菌のせいじゃなくて、伝染性の呪いとかって可能性もあるし。
一見天然痘に見えても、種痘が有効かどうかはわからん。
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 09:38:26 ID:Dw1mtHXD
ハルケギニアに呪いってあったっけ
268名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 10:31:31 ID:pHtC2d0S
そういえば呪術の類って全然出てこないね
なんでだろ?呪術関係はネタにすると祟りとか
本業の方からの呪いのこもった警告とか色々あるかもだから、
あえてヤマノボ先生が避けたとか?
269名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 10:35:48 ID:dNKjE5Ss
単に系統に属さないからじゃねーのか
270名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 10:38:47 ID:LQfMxRfV
水系統で似たようなことできそうだけど
その場合、呪いというより催眠術か毒だな
ゲーム第一作だと風系統っぽい催眠術があったけど
271名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 10:53:03 ID:jtOYar4/
呪いでどっちの選択肢選んでもキレて襲ってくる大神官を思い出したと同時に
召喚と同時に死んで破壊神シドーを召喚するルイズの姿が
272名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 10:54:58 ID:h8Jp00CF
系統魔法はほぼ物質の領域しか管轄してないからな
異なる魔法体系の文明と衝突したらお互い得意領域が違って苦労しそうな気がする
273名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 10:58:03 ID:tsy/jtEO
サイトの好物を見て思ったけどテリヤキはともかく、チーズバーガーくらいなら作れそうだよな。
調味料で足りないものとか有るかもしれんけど
274名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 10:58:15 ID:ju4yFNps
>>261
それただのエホバじゃねーか
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:00:37 ID:Ul1dTTQJ
ルイズの召喚したキラーマジンガに、油断して話しかけて瞬殺されるワルド様が見たい
276名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:03:19 ID:h8Jp00CF
>召喚と同時に死んで破壊神シドーを召喚するルイズの姿が
虚無が呼び出す使い魔がDQやFFのラスボス達ばかりだったらはた迷惑で笑える
ところでDQ2の勇者3人の中から1人を召喚するなら誰が当たりだろうか?
277名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:10:17 ID:fQkBT4hf
>>276
サマルくんがさ、帯に短し襷に長しで扱い不遇なのはドラクエだからだと思うんだ。
ゼロ魔でなら万能キャラとしての立ち位置を……
278名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:40:01 ID:Dw1mtHXD
>>277
漫画のドラクエモンスターズ+じゃハヤブサの剣持って不良キャラみたいになってたよ

ハルケギニアには呪いというか祟りがないんだと思う。幽霊がいないから。
279名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:42:32 ID:mpqwCtLy
>>264
外科手術が伴ってるっぽい移植技術とかも登場するわけだが
280名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:44:59 ID:P9vQtrJq
>>278
じゃあ地球には幽霊がいるのか?
281名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:48:28 ID:tO2ApzXP
>>278
ファミコン版はともかくリメイクのスーファミ版では普通に万能キャラだった記憶があるんだが
282名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 11:55:12 ID:Dw1mtHXD
>>280
地球にもオカルト以外で呪いや祟りはないんじゃないか?

他のファンタジー作品なら大抵幽霊や呪い魔界冥界が出てくるけど、ハルケギニアは地球に魔法があるだけって設定されている感じだし。
283名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:08:42 ID:YoEIqfnv
サマル君が一番「勇者ロト」の形質受け継いでるよーな気もすんだけどね……
284名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:12:41 ID:pHtC2d0S
>>278
ハルケ世界に幽霊がいないって事は、
地球と違って死んだ人間の霊魂が現世を彷徨う事なく
素直に還るべき所へ還っている、とも解釈出来るね。

あっちの世界の事だから、ひょっとしたら本当に天使とかよくワカラン物が、
霊が迷わないようにとお迎えに来たりするのかもしれんw
285名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:19:58 ID:9Gp17oJK
死の安らぎは、等しく訪れよう
人に非ずとも、悪魔に非ずとも
大いなる意思の導きにて
こうですねわかります

アバタールチューナーの全滅メッセージも結構味があったような…
でも思いだせん。黒猫可愛いよ黒猫としか思ってなかったしそもそも難易度低いから暗記するほど全滅してないしなぁ
286名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:32:33 ID:V1F5U8SD
>>280
見えるって主張する人が多いからなんかあるのかも?って気はする。
俺は全然見えないけど。
287名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:32:57 ID:SITGpsoz
>>255
ジャンプ漫画の臆病な少年の方のアスクレピオスとかどうだろうか?



もしくはカリギュラ召喚して残虐ショーとか。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:40:53 ID:h+abFDWi
>サマルくんがさ、帯に短し襷に長しで
何より王子という地位があるのでルイズといえど下手な扱いはできまい
ローレシアの場合サイトの強化版にしかならんか
289名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:44:03 ID:RE9TqdH/
>>288
ドラモン+版のロランは上位交換ってレベルじゃないぞ。
ヨルムンガンドも生身で破壊しかねん
290名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 12:59:41 ID:jtOYar4/
破壊神を破壊した男って肩書きついてるからな>ロラン

ところで、サマルを召喚したら「あなたが ルイズさんですか! いやあ さがしましたよ」は鉄板だな
291名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 13:10:53 ID:0EU/uHl0
>>283
魔法使えて剣術をアレンジして習得してるくらいだからな、サマル。
でもロト装備装備できるのはロランと言う切なさ。
才能と血統はあんまり関係ないんだなぁ
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 13:33:06 ID:T1T5gnOS
>>288
能力的にはアレだけど性格とか内面的には結構差があるよ
293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 13:34:45 ID:ZI95lQ/M
ムーン王女(犬)ならどうだろうか。
普通に動物を召喚できたってことで、ルイズ的にも満足じゃね?
宝物庫の破壊の杖をラーの鏡にでも置き換えておけば、後で戻れるし。
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 13:45:25 ID:T1T5gnOS
>>293
もとに戻った後もクセで「わんっ」とか言っちゃうんだな
295名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 14:01:19 ID:0EU/uHl0
>>293
元に戻った後に魔法を使い出してルイズがコンプレックスを抱くんですね、わかります
296名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 14:01:34 ID:Op0zCqZM
>>285
アバチュの喰人やクレイモアの覚醒者は飢餓問題で喚び難いね。
ルーン補正で飢えを抑制出来るとかだと御都合過ぎるかな?
297名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 14:04:31 ID:0EU/uHl0
>>296
使い魔の達人だとルーンの効果で状態が固定されてるってのがあったし、ありじゃないか?
アバチュの共食いってのは何で起こるんだっけか、そういえば
298名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 14:05:13 ID:0T8LQLxV
じゃあ、間を取らずにハードル上げてVのエンディングでどこかに姿を消した
勇者オルテガの息子・ロトを送り込めばいいんだよ

王者の剣・光の鎧・勇者の盾は、アレフガルドに置いていったし
装備によるバランス崩しはないと思う
299名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 14:17:55 ID:ju4yFNps
>>293
某4コマのせいで狂犬病感染済みの方を連想してしまう
300名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 14:20:51 ID:fQkBT4hf
>>298
装備抜きでも能力が既にチートの域だよ、V勇者はw
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 14:23:54 ID:9/si6uYo
DQキャラの名前を出される度に柴田亜美4コマ版が思い浮かぶ
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:01:43 ID:avLuCIaP
>柴田亜美4コマ
一般メイジの使い魔に呼び出されるナマモノがあの作者風だと
コントラクト・サーヴァントが禁呪指定になりそうだ
303名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:08:08 ID:mpqwCtLy
しかし普通にデータ通りでしか無い未改造なのにチートとはこれいかにw
304ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:20:23 ID:FOa7EP7A
お昼下がりという中途半端な時間ですが、毎度どうもです。
最近、某所で知り合った方が私の駄作を読んでくださってるとお聞きして、小躍りしている黒魔でございます。
おかげで難産でしたが筆が進みまして、前回から一週間ほどで投下できそうです。
というわけで、15:30頃より失礼させていただこうかと存じます。
どうかよろしくお願いいたします。
305名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:21:16 ID:WWNj/lhf
>>275
小ネタならイケるんじゃないか?
306名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:26:18 ID:WWNj/lhf
>>287
困ったら、俺たちの医療はこれからだ!で終われるし良いかも
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:27:07 ID:ps7pLWYP
事前支援
308名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:27:12 ID:9/si6uYo
うわお今から出かけるので事前支援
309ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:30:06 ID:FOa7EP7A
投下開始でございます

---------------

まだ、混乱しちゃってるのかなぁと、そうほっぺたをつねりたかった。

「偽者? なるほど――よく似ているが、そちらこそ偽者ではないかな?」
「確かに似ている。だが、こうも不細工だったかなぁ、僕は」
片方は、青い船乗りさんの服に身を包んで。
もう片方は、赤いダンスパーティーに出るような服で。
どちらも全く同じ顔、同じ声、同じウェールズ王子だったんだ……

「ウェールズ王子が――二人!?」
ルイズおねえちゃんも混乱している。
仕方が無いと思うんだ。
混乱しないわけがない、よね……
「偽者だよ……片方は」
それは、間違いない。
まさか双子だった、なんてことなら話は別だけど……
「相棒、そりゃいいんだけどよー?どっちがその偽者なんでぇ?」
デルフが聞く。
ボクがいた世界にも、『エピタフ』って敵がいたっけ。
あいつも、誰かの偽者を作りだして攻撃してくるような敵だったけど、
服装の違う敵を作りだすってことは無かったはずだしなぁ……
「え、えっとー……」
「分かんねぇのかよっ!?」
分かるわけが、無い。どっちが本物かなんて、そんなこと……



ゼロの黒魔道士
〜第五十九幕〜 盗めぬ二人のこころ


「アンリエッタ、そうだ。君なら分かるだろ?」
赤い方のウェールズ王子が、
アンリエッタ姫の身体を抱き寄せている方のウェールズがそう聞いたんだ。
「え、あ、え――ウェールズが……二人……」
でも、アンリエッタ姫は答えられない。
お姫さまも混乱しているんだ。
大好きだった人が突然増えちゃうんだもん、混乱しないわけが、無い。
「アンリエッタ、そいつの言葉に耳を傾けるな!」
青い方のウェールズ王子が、
後から現れた方のウェールズ王子が声を荒げる。

「あっちもウェールズ、こっちもウェールズ……二人のウェールズ……」
アンリエッタ姫が呟くように、どっちも本当によく似ている。
……あぁ、ボクの頭もぐちゃぐちゃになりそうなほど混乱してくるや……

「どうやら、僕の姫君は惑いの中にあるようだ――偽者の君のせいでねッ!」
「お門違いも甚だしいな。偽っているのは君の正体だけにして欲しいね」
二人が交互にしゃべるけど、なんか一人がしゃべっているみたいに聞こえる。
幸い、立っている位置が違うから二人がしゃべってるんだって分かる感じだ。
「――言いあっていても時間の浪費に過ぎないかな」
「意見が合うね。僕の思考まで真似をする気かい?」
にらみ合う、二人。
ボクも、ルイズおねえちゃんも、何故か動けなかったんだ。
どっちが本物かなんて分からないし、どっちに味方すればいいか分からなかったから。
310ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:30:54 ID:FOa7EP7A
「――アンリエッタ、君は下がっていたまえ」
「紳士的で感謝するよ。アンリエッタ、君は逃げていてくれ」
「あ、え、私……」
アンリエッタ姫が解放されたけど、その場に座り込んでしまった。
誰も、身動きが取れそうに無かった。
二人のウェールズ王子以外は。

「勝手は許さないぞ、偽者君! アンリエッタは、僕と来ることになるんだ!」
「どちらが偽者かは、すぐに分かるさ」
間合いを測るように、湖の方へと二人は歩いていく。
二人の距離は縮まることはなく、その睨みつけるような表情もずっとそのままだった。

「――」
「――」
そして、沈黙。
このとき、アンリエッタ姫を保護しに行かなきゃいけなかったかもしれない。
後になって、そう思うんだ。
でも、その戦いにボク達は割って入ることはできなかったんだ。
いや、入っちゃいけない気がした……
なんでだか、分からないけど……
これはウェールズ王子と、そしてアンリエッタ姫の戦いなんだって、そう思ったんだ……
「『エア・カッター』!!」
「『エア・シールド』!!」

蛍が舞い散る湖の岸辺で、風の魔法がぶつかり合った。

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ピコン
ATE 〜月の明り ―Theme of Love― 〜


それは、蛍がやたらと降るような、そんな月明かりの夜のこと。
蒼と紅、二つの月が寄り添うように湖を照らす夜のこと。
美しいはずの景色なのに、目を覆う少女の姿がそこにはあった。

「偽者の君がアンリエッタを?笑わせるなッ!」
「笑いたければ笑うが良いさ!でも僕が本物であることは揺るがないよ!」
風と風が、混じること無く弾け飛ぶ。
そこには情けも容赦もありはしない。ただ敵意が渦巻いていた。

誰が目を向けられようか。
合わせ鏡の中から出てきたように瓜二つの者同士が殺し合う様などを。
ましてや、愛している者だ。
目を覆ってもなお、闇をこだまする呪詛のように音が響く。
互いを偽りと罵る愛しき人の声が。
それを発する喉ぶちを食いちぎろうとする風魔法の咆哮が。
目を覆えば聞こえてしまう。耳を覆えば見えてしまう。
クモの巣のように、悪夢は逃れようとするほどに絡みつく。
アンリエッタは涙も涸れた瞳で、彼らの傷つけ合う様を感じ続けるしか無かった。

「アンリエッタのことなど、何も知らない癖にッ!彼女に誓ったことも無い癖にッ!」
自分の名前が出てくる度、アンリエッタの身体が仄かに震えた。
怖いのだ。目前で繰り広げられる決闘の末が分からない。
自分の居場所が無い。こんなにも、愛する人の傍にいるというのに。
311ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:33:09 ID:FOa7EP7A
「いつか手を取り合うことを誓った!偽者の君も、そうだと嘘を付くのかい?」
水兵服を纏ったウェールズが、遠間の攻撃をいなしながら相手を睨みつける。
アンリエッタの脳裏に、かつてのラグドリアン湖が浮かぶ。
彼がいつか公衆の面前で共に手を取り合うことを誓った、あの日に、
想うことができただろうか。
こんなに悲しい闘いを見る日が来るなんて。

「奇遇だな、同じ記憶を?だが君と違い、僕は彼女に愛を誓った!この湖の畔でなッ!」
夜会服に身を包んだウェールズが、一気に間をつめながら吠えた。
アンリエッタの心に、先ほどまでのラグドリアン湖が浮かぶ。
彼が永久に変わらぬ愛を誓った、あの瞬間に、
想うことができただろうか。
こんなに苦しい想いで恋人を見る時が来るなんて。

「大それたことをするな?迷信を信じるわけではないけども、果たせぬ誓いをする覚悟が君にはあったのかい?」
苦笑いを作り、水兵服のウェールズが杖を構える。
接近戦に備えた防御の姿勢だ。

「侮るなッ!それこそが君と僕の違いだッ!君は何故誓わない!アンリエッタへの愛をッ!!」
夜会服を着込んだウェールズが憤りのままに突っ込んだ。
交わる杖のキィンッという高い音が、言葉尻のスタッカートと重なった。

「!!――……」
スタッカートと同時に、アンリエッタの身体が一際震えた。
彼女自身もウェールズに問いたかった疑問なのだ。
彼女は、誓って欲しかった。ただ一言、愛していると。
迷信と言われても構わない。
二人が初めて出会った、この誓いの泉で誓って欲しかったのだ。

「偽者にしては――クッ――良い所を突くじゃぁないか!」
水兵服のウェールズが、半歩後ろへ下がる。
ワルツを踊るような優雅な足運びだが、力を逃がすには最適な動きだ。
だが、同時にそれは質問の答えから逃げているようにも見えた。

「それこそが君が偽者という証拠だッ!アンリエッタを愛せずに、何が本物かッ!!」
夜会服のウェールズがさらに吠えるままに前へ。
二人の顔は同じなのに、その性質はまるで逆であるかのような足運びだ。
杖の先端に込めた魔力が、言葉と共に尖ったナイフのように相手を刺そうとする。

「――では、誓えば叶うとでも言うのかい!?」
水兵服のウェールズが、一転反撃に出る。
ステップバックからのシャッセ・ロール。美しい回転と共に杖が再度交る。
「何だと?」
ギリギリと奥歯を噛む音がアンリエッタの耳にすら聞こえそうだ。
夜会服のウェールズが一層眉を釣り上げた。

「僕は――悲しいことに王族だ!!」
水兵服の方が、攻勢に出る。
ステップは軽やかに。だが杖と言葉に力を込めて。

「偽りの地位にしがみ付いて満足か?今更滅びた王国に未練でもッ!?」
夜会服は主導権を失うまいと、なおも苛烈に杖を立てる。
そこに突かれた杖が重なって、十字が象られる。
まるで亡き国家への墓標であるように。
312ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:34:04 ID:FOa7EP7A
「違う!ただ、国を負うていて簡単に愛し合うことができぬと知っていた!それだけだ!」
水兵服が夜会服の杖腕の方へとステップインする。
語気そのままに突きあげる杖は、愛を誓うのとはまた別の覚悟を示しているようだった。
「それがどうした?覚悟が無くて愛を語らなかったとでも?とんだ臆病者だなッ!!」
夜会服が距離を取ろうと、この闘いで初めて後ろへ下がった。
それでもなお、水兵服を睨み続けて。

「果たせなかったときに、傷つくのは誰だ!?他ならぬアンリエッタでは無いか!」
それは、『相手を傷つけぬ愛』、という覚悟。
水兵服が踊る。撥ねるようなステップで相手に迫る。
「――っ!!」
アンリエッタが叫び声をあげそうになった。
それは解答であったのだ。
何故、『愛していると誓わないのか』という問いの。
彼は、アンリエッタを大切に想っていた。
想うが故、彼自身に縛られて欲しく無かったのだと悟る。
彼が望みを果たせぬまま死んだとしても、アンリエッタに変わらず歩んで欲しかったからこそ。
決して拒絶するが故ではなく、愛するが故の行為。
その視点が生まれたことに、アンリエッタは叫び声を上げそうになった。

「――とんだごまかしもあったものだなッ!」
二の杖、夜会服のウェールズは予備の杖でその言葉を撥ね退けた。
世にも珍しい杖の二刀流。
残る一方が、水兵服の脳天を狙う。

「何だと?」
文字通り、風のように。
防がれたと見るや、水兵服は身体を反らせながらこれを避ける。

「結局は相手が傷つくことを恐れ、それにより自分が傷つくことを恐れッ!ただの小胆では無いかッ!」
吠える。夜会服のウェールズが吠える。
自らと同じ姿をしながら、弱い事を言う自分の偽者に吠える。
二振りの杖が執拗に水兵服を狙う。

「では、君は傷つけても良いと言うのかい?愛する人を、己の欲望のまま傷つけても!」
水兵服が後ずさる。
勢いは相手、と見たか魔法戦に持ち込もうと距離を取ろうとする。
あらゆる距離で真価を発揮できる風メイジは、間合いの取り方こそ肝要となるのだ。

「違うッ!ただ、愛していないなどという偽りはもう沢山だと思ったッ!それだけだッ!」
そうはさせまい、と夜会服が追いすがる。
いずれの杖も必殺の魔法を纏わせてある。
そうとも、偽りを許すわけにはいかない。
自分こそが、本物なのだからという怒りを込め、吸いつくような足さばきを見せる。

「己の満足のためなら、相手はいくら傷つけても良いと?それこそ横暴なだけでは無いか!!」
夜会服が己の気を吐いている間に詠唱した『エア・ハンマー』をぶっ放し、水兵服が一気に距離を取る。
えぐれたのは地面だけ。夜会服は二降りの杖で受け流したらしい。
自分の偽者というだけあって、思考が物の見事に読まれている。
できた隙を利用して距離を取りながら、水兵服はやれやれとかぶりを振った。

「偽り続けることは、もう沢山だッ!本物は僕だッ!だからこそ己の気持ちに正直になるだけだッ!!」
舞う土煙の中、夜会服がなおも吠える。
その怒気は、闘い始めより変わらず。
『偽らぬ愛』という覚悟。
それは『傷つけぬ愛』とは違うベクトルではあるものの、紛れもない愛の覚悟であった。
313ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:35:06 ID:FOa7EP7A
「そのために、相手を傷つけることになったとしても?」
一息をつきながら、水兵服が問う。
問いながら、ギロリと相手を睨む。
自分と同じ姿でありながら、乱暴なまでの愛を振りかざそうとする相手を。

「アンリエッタは愛の誓いを求めていた!君が僕の記憶まで真似をするなら知っているはずだッ!」
二降りの杖を顔の傍で交差させながら、夜会服が答える。
中途半端な距離。一歩を踏み出すも、一歩戻るも相手の術中にはまりかねない。
自分と違い、頭を不必要に使い自らを偽る相手だ。
何を考えているか分かったものでは無い。

「……」
アンリエッタは土煙りに目を萎ませながら、想っていた。
想うことしかできないから。想うことかできるから。
そして、腹を立てた。自分自身に。
彼女は、『偽らぬ愛』を確かに求めていた。
たった一言、愛の誓いを求めていた。
だが、そのことがこれほどまでに相手を苦しめているとは想わなかった。
二人のウェールズは、間違いなく彼女への愛を語っていた。
いずれも、嘘偽りの響きなど感じられない。
紛れもない、愛の言葉なのだ。
アンリエッタを想い、アンリエッタのために貫く愛の言葉だ。
それが、苦しい。
自分のために葛藤している二人のウェールズを見ることが苦しい。
アンリエッタは静かに想う。
想うことしかできないから。想うことかできるから。
いずれのウェールズも、間違いなく本物である、と。

「知っているさ!誰よりも!アンリエッタの気持ちを、僕は知っている!!」
「ならば何故、それに答えないッ!それすらもためらうのは、君がやはり偽者だからかいッ!?」
二人が吠える。月夜に吠える。
何度か杖を交えて分かったこと、それは自分達があの夜空の月と同じであること。
酷似した形でありながら、決して一つになることはない、蒼と紅の月。
次に重なったときこそが、決着の刻であろうと、二人共が覚悟をした。

「傷つけることを分かっていて、我を通すことは愛では無い!」
「誓うことすらためらう君が、本物であるはずが無いッ!」
ほぼ、同刻。
水兵服はスパンッと跳ぶようなステップで。
夜会服はシュルリと滑るような足さばきで。
互いの距離がみるみる縮まる。

「相手を思わずして愛と言うのかい?君が語るのはただの自己満足だ!!」
「己を偽ることが愛と言うのかい?君が語るのはただの保身だッ!!」
水兵服が杖を振り上げる。重力を味方につけて一気に片を付ける腹づもりだ。
夜会服は二降りの杖を低く構える。致命傷だけは避けカウンターで一息で落とすつもりだ。
槍の間合いから、剣の、そして杖の間合いへ。

「――僕が」
「僕こそがッ――」
本物である、との一言を、どちらのウェールズが唱えることができただろうか。

「もう、やめてっ――」
二人のウェールズは、想うことができたのだろうか。
彼らの争いがアンリエッタを苦しめたことを。
二人のウェールズは、気付くことができたのだろうか。
アンリエッタが二人の間に割って入ってきたことなど。
314ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:36:08 ID:FOa7EP7A
 ・
 ・
 ・

「――君が……君が、アンリエッタをっ!!!」
水兵服のウェールズが、『正真正銘本物の』ウェールズがアンリエッタを抱いていた。
心臓を刺し貫かれ、薔薇のような血の痕に包まれてしまった、物言わぬ恋人を。
「僕が……刺した?……僕が……?」
夜会服のウェールズは、『真っ赤な偽者の』ウェールズは呆然と立ち尽くす。
まだ感触が残っている。恋人をその手で貫いた、血塗られた感触を。

「あぁ……君だ……君が刺したんだ!!偽者の君が!!!」
水兵服が、責める。責めずにはいられなかったのだ。
そうでもない限り、押しつぶされそうだった。
自分が、自分のせいで。
アンリエッタをこのような目に合わせたのは全て自分のせいなのだ、という重さに。
『傷つけぬ愛』を覚悟したはずなのに、結局は彼女の命さえ奪ってしまったという事実に。

「――あぁ、僕は偽者だ」
夜会服が、小さく呟く。
自分のしでかしてしまったことに、自分の存在そのものに呟いた。
何故、私は偽者なのだと呟いた。
何故、私は本物になれないのだと呟いた。

そして、偽者である夜会服のウェールズは、ある決意をした。

「――もう、アンリエッタの声は聞けないのか!
 もう、アンリエッタの温もりには触れられないのか!
 こうなれば、もう俺が生きている意味はな――何をする!!」
負うた自責の念に耐えきれず、水兵服のウェールズが自害をしようと杖を振りかぶった。
それを止めたのは、夜会服のウェールズの杖腕。
「君が……本物の君が死ぬ必要は無い」
自身が偽者であると認めながら、夜会服が小さく言った。
生まれて来なければ、こんな気持ちにならなかったのにと、嘲笑しながら。

「何だと言うんだ!?これ以上、君は僕の邪魔をするというのか!?」
水兵服が泣きじゃくりながら問う。
本物である彼も想っていた。
生まれて来なければ、アンリエッタを傷つけずに済んだのに、と。
「……君も知っているとおり、僕は君の偽者だ。僕自身、つい先日知ったのだが……」

知っている。本物のウェールズは偽者の彼が『何』なのかを知っている。
彼が生き残るため、彼がその身をアルビオンで散らしその死体を利用されないようにと用意した、変わり身の人形。
その血を媒介とした古のマジックアイテム『スキルニル』。
その紛い物のような死体役をこなす量産品であることを彼は知っていた。
だが、死体として動かぬ偽者は見たが、噂に聞く『アンドバリの指輪』で動くのを見るのは、今回が初めてだった。
だからこそ、許せなかったのかもしれない。
自分と同じ姿をしている者が、自分の名を騙ってアンリエッタに愛をささやく様を。
だからこそ、我を忘れて戦ったのかもしれない。
それがいかなる結末に辿りつくかを、考えもせずに。

「分かるか?偽者として生まれたと知った恐怖を?
 分かるか?永遠に本物にはなれないという苦しみを?
 分かるか?自分に与えられた記憶も、感情も、何もかもが偽りという絶望を?」
偽者が、ポツリポツリと言葉を紡ぐ。
それは、偽りの無い本音であった。
彼自身が闘いの最中放った『偽り続けることは、もう沢山だ』という言葉は、ここに源流があるのかもしれない。
自分自身の全てが紛い物であったという嘆き。
それは本物のウェールズには想像すらできないことなかった。
315ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:37:07 ID:FOa7EP7A
「そんな僕に、『ある人』が教えてくれたんだ……
 『アンリエッタの愛』さえあれば、僕は本物になれる。僕は、本物の君になれるって……」
そう言って、空を仰ぎ見た。
絶望の最中訪れた、希望の瞬間を想いだしながら。

「無我夢中だったさッ!何が何でも奪うつもりでいたんだ、彼女の『愛』を、本物という称号をッ!」
吠えた。自分自身の、愚かな行動を悔いながら。
「だけどどうだろう?僕は、やっぱり偽者だ!『愛』なんてこれっぽっちも理解しちゃいなかったッ!」
ポツリと、雫が言葉とともに、その双眸から流れ落ちる。
「……泣いて、いるのか……?」
本物が、問う。
「ただの水さッ!偽者の身体に、そんな高級な物が流れているとでも?
 あぁ、そうか……悲しいのか?……自分が偽者と知ったときよりも、ずっと……?」
その身体や記憶が偽りならば、その涙も偽りだろうと、夜会服のウェールズが叫ぶ。
「――……」
本物のウェールズは感じる。
純粋なまでに、本物という言葉を、愛というものを追い求めた彼が、
果たして本当に偽者なのだろうか、と。

少し離れたところから、トンガリ帽子の少年と、桃髪の少女が駆け寄るのが見えた。
「……なぁ、本物君」
「――なんだ?」
それを見ながら、偽者ウェールズがポツリと呟く。
「――やっぱり、君が本物だから、君が……アンリエッタと生きてくれ――理想の、未来へ……」
そう言いながら、夜会服の懐に杖腕を差し入れる。
「な!?何をする気だ!?」
「この指輪、水精霊の物らしいじゃないか?返す前に、ちょっと使うだけさッ!
 ……安心しなよ、僕みたいなゾンビもどきになったりしないからさ――」
取りだしたのは、古ぼけた奇妙な形の指輪。
これが噂の『アンドバリの指輪』だろうか。
確かに、言いしれぬ魔力を感じなくもない。
「君……」
だが、どうしたことだろう。全てを振りきったかのような、この偽者の笑顔は。
そう、まるでこれは、死を覚悟したかのような……
「さようなら、だッ!く……うぁぁあああああぁあぁあぁぁぁ――」
お別れの言葉は、光に包まれた。
「な、おいっ!?」
自分と同じ姿をした者が、光に溶ける。
腕が、顔が、声が、虹色の光となってバラバラに砕けていく。
大粒の蛍のようになったその光が輪を描くように、
祝福を与えるかのようにアンリエッタに注がれていく。
残された本物のウェールズは感じるのだ。
何と暖かい光なんだろう、と。

噂に聞く『アンドバリの指輪』は死者を冒涜する非道の魔具と聞いた。
しかし、本来の姿はこうであったのかもしれない。
虹色の蛍の輪の中でウェールズは感じていた。
純粋な願いと、術者の全てを引き換えに、愛する誰かを救うという、希望。
そんな暖かさを、ウェールズは感じていた。
316名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:38:35 ID:WWNj/lhf
支援
317ゼロの黒魔道士 ◆ICfirDiULM :2009/10/17(土) 15:38:47 ID:FOa7EP7A
柔らかな光が溶けて消えたとき、ウェールズは泣いていた。
理由など無く、ただただ涙が溢れて止まらなかった。
「……うぇーる……ズ?」
ウェールズから滑り落ちた涙を感じ、眠り姫が目を覚ます。
「アンリエッタ?アンリエッタ!?君……」
「今度こそ……本物のウェールズなの……?」
アンリエッタが、問う。
微かに記憶に残る光景は、やはり悪夢だったのだと信じたくて。
「いや……」
ウェールズが、否定する。
あれは悪夢などではない、あれは、

「本物だったよ――どちらも、ね……」
ただ、静かにそう告げる。
彼は、偽者なんかではなく、彼自身だったのだと想いながら。
愛に生きようとして、愛のために消えることを選んだ、もう一人の彼なのだと想いながら。

いずれが真と問うこと無く、蒼と紅の月が寄り添うように照らす夜のこと。
流す涙は再会の喜びか、別離の悲しみか。
それは、蛍がやたらと降るような、そんな月明かりの夜のこと。

------------
以上でございます。
色々と詰め込んで申し訳ございません。
最初はヘキサゴンスペルでどっかーんと終わらせるつもりでしたが、
こんな展開になってしまいました。愛って何だよって感じで悩んだ挙句このザマです。
笑って許してくれとは言いませんが、どうかご寛大に毒でも吐いてくださいorz

そんなこんなで次回は60幕目ですか。長く続けてしまったものです。
そろそろ、終幕が見えてくるかと思いますが、どうか生温かくよろしくお願いいたします。
それでは、お目汚し失礼いたしました。
318名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:45:59 ID:F6sz/SIN
>>258
魔法と医療技術の一番の差は知識があれば誰でも使えるってとこだぞ
水準の高さじゃなく普及力とでも言うべき力が格段にちがうっつの
319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 15:55:23 ID:Ul1dTTQJ
薬・医療機器を作る・使える人は限られる
誰でもできるのはネットやTVで知りえる民間療法どまりだね
まあ医療メイジより医療機関のほうが圧倒的に利用しやすいだろうけど
320名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:00:15 ID:WWNj/lhf
>>278
嘘みたいだけど、ハカブサの剣なんだぜ。 あれ。
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:01:34 ID:85oCJoOJ
GJ
まさかこんな結末とは、私の浅い予測を軽く超えてくれました。
どちらも本物の愛の姿、そして本物と本物の心の戦い、王族ゆえの愛の葛藤がひしひしと伝わってきました。
322名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:01:46 ID:F6sz/SIN
>>319
知識があれば
323名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:03:28 ID:oGp9kQjK
>>318
さらにいうなら水魔法では「治療」は出来ても「予防」は出来ない
栄養学も細菌学も全く存在すまい
ぶっちゃけると「怪我」には有効でも「病気」には対処療法しかできないという事だ
324名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:09:37 ID:WWNj/lhf
>>242
>>238の「水の流れがどうこう」で、爺さんの「気の流れが云々、そんなん出来ひんやん朧くらいにしか……」を連想しただけなんで勘弁してくんなせえ
爺さんも気がどうこうってやれるんだっけ?
325名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:11:52 ID:/vazn6nC
たぶんノボルも考えてないんだろ
カトレアさんがサイト争奪戦に参加しない限り
明かされない気がするw
326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:19:53 ID:0EU/uHl0
>>爺さんも気がどうこうってやれるんだっけ?
心霊治療ができるし、少なくとも気を医療的に活用する術なら結構なもんだったとおもうぞ
327名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:32:45 ID:w0HbBqfl
>320
「俺の剣は二度、破壊の風を吹かせる」でしたっけ?
二回攻撃の破壊の剣と言えば、やはりアレしかないですしね。
328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:40:34 ID:WWNj/lhf
そうそう、そんな感じのやつ

>>326
そういえば、獣人ゾンビまで作っちゃったもんな
329名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 16:42:44 ID:oGp9kQjK
「ハカブサの剣」という呼び名が個人的に好みでなかったので
「幻の剣(つるぎ)」と呼んでました、ワタシ
持たせたのは主人公たるローレシアの王子
主人公は常に出張り最強たるべし、って主義なんで
330名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:00:37 ID:S/57dXHu
最近のチラシは両面印刷が多いから困るよな
331LFO作者:2009/10/17(土) 17:01:42 ID:IEp+i0sS
こんちは。予約が無ければ5分後から投下よろしいでしょうか?
332名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:07:42 ID:0EU/uHl0
特にないと思うので良いと思う。どうぞどうぞ
333名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:07:48 ID:3j75FAX6
>あくまでも科学的に解決(ゼロな提督)するか。
銀英伝の世界の医学は実は現実とあまり差が無い
末期脳腫瘍程度の治療も出来ないし
キュンメル男爵の虚弱体質の治療が出来なかった所を見るとカトレアを治すなんて無理っぽい
334名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:07:54 ID:IEp+i0sS
少し遅れましたがどうやら問題無さそうなのでこれから投下します。

タルブ村の朝は早い。東の地平線が漆黒から浅い紫に変わる頃から、小さな子供を除くわりと多くの者達が朝餉や一日の労働の準備に取りかかりだす。
シエスタの家でもそれは例外ではない。母親が旦那と八人……いや、今は九人の子供の為、多くの食材と台所用具を相手に格闘していた。
するとそこに、珍しく早く起きてきたらしいシエスタがやって来る。茶色のスカートに草色した木綿のシャツをしていた。

「おはよう、お母さん。」
「おはよう、シエスタ。今日はえらく早いんだね。どうしたんだい?」
「ちょっと早く目が覚めちゃって・・・・・・何か手伝おうか?」
「それじゃあ、お願いされてくれるかしら?」

そういうと母は、木のボウルに入っている沢山の瑞々しい野菜をシエスタのほうにズイッと渡した。
シエスタ喜んでそれを受け取ると、慣れた手つきでそれらの皮を剥き、そして食べやすい大きさに細かく切っていく。
長閑な時間が過ぎていく。母がする朝餉の手伝いなんて本当に久し振りの事であった。魔法学院の奉公に出る前は病気の時を除き一日だって欠かした事は無い。
暫くそうしていると、母がまた話しかけてきた。

「そういえば、昨日来たミーちゃん、だっけ?あたしの気のせいならいいんだけど、何か元気無さそうに見えたよ。何かあったのかい?」
「え?ううん、何でもないと思うけど。元から、ああいう性格なんじゃないかな?」

流石に太陽の様な性格の子供たちを八人育ててきただけあって、母が持つ子供に対しての観察眼は確かだ。
シエスタは二言だけ言った後で、完全に黙り込んでしまう。まさか自分の勤め先で主人に鞭で事あるごとに引っ叩かれているだなんて、口が裂けたって言えない。
それに言ってそれでどうなるという事でもない。貴族の者達が配下の平民をどうしようと、第三者であり、彼ら彼女らと平民でもある自分達には何かを言う権利はない。
おそらくミーも、自分の兄弟達には少し劣るだろうが明るい性格なのだと、シエスタはそう考えている。ただ環境がそれの発現を阻んでいるのであって。
少し浮かない顔をしていたシエスタに、母からもう一度声がかかる。

「あ、あと昨夜はだいぶ遅くまで起きていたみたいだったわね。どうだい?何か分かった事はあったのかい?曾御祖母さんの形見について?」
「うん。ミーちゃんが色々と話してくれたよ。直ぐに寝かせてあげたけどね。」

それで少しはシエスタも気持ちを取り直したらしい。少しは包丁を持つ手が軽くなった気がする。
確かに昨日の夜、ミーに祖母の形見を見せた結果得られた物は、予め用意していた幾つかの羊皮紙に収まるような物では決してなかった。
また、彼女の口から通して語られる事物の中には、長年片身の管理をしていた父親さえも気づかなかった事もあり、正に驚きの連続とも言えた。
500近くにも及ぶポケモンの種類、様々な種類のモンスターボールを駆使した捕獲の方法、多岐に渡るその生態系……
とても5歳の子供が記憶していられるような量ではないために、シエスタと父は更に詳しく聞きたかったが、本人が長旅で疲れている事もあったために、本格的な調査はまた明日ということになった。
恐らく朝日が昇って暫くした頃に起きてくるだろう。完全にこちらの都合で夜更かしをさせてしまった事を思うと、シエスタは苦笑するしか他なかった。

335LFO作者:2009/10/17(土) 17:09:52 ID:IEp+i0sS
Louise and Little Familiar's Orders「Countdown of ‘Hell or heaven’」

シエスタが起床する約一時間ほど前、アルビオンと接続するトリステインの港町、ラ・ロシェールの遥か上空4000メイル付近をアルビオンの超巨大戦艦、『レキシントン』が航行していた。
そしてその前後左右には、それより大きさが一回り小さい150メイル級戦艦『モナーク』『センチュリオン』『レパルス』『オライオン』の四隻が王を護衛する騎士の如く寄り添って航行している。
更にその前方では、100メイルクラスの戦艦『エリン』『ウォースパイト』『ヴァリエント』『ベレロフォン』『アガメムノン』『テメレーア』の六隻が先述した艦の前衛兼水先案内人として三段構えの航行している。
幾つかはこの二年間の内に新造されたものだが、大体は旧王政府が使用していたものを殆ど横流しする形で使っている。
それはさておき、艦隊の力としては申し分無かった。そう。他国の一部分を一時的にせよ自国の制圧下に置くという点では。
だが、『レキシントン』の甲板にいたボーウッドは内心の不安を上手く隠せないでいた。
彼はこれだけの戦力で、果たして目標としている場所を攻め切り、制圧出来るのかどうかを疑っていたからだ。
彼は政府から一方的に提出された、作戦命令の書かれた書簡を懐からそっと取り出し広げる。それにはこう書かれてあった。
―『レキシントンを中心とする十一隻の戦艦は、着底可能なトリステインの然るべき平地、タルブに着底後、即日その土地を占領。レコン・キスタの橋頭堡を更に二週間かけて築くべし。
またアルビオンへの連絡港、ラ・ロシェールへは150メイル級戦艦二隻と100メイル級戦艦四隻を派遣。トリステイン王軍を壊滅させた後、可能な限り施設を無傷で手に入れるべし。
尚、攻撃手段はその現場における司令官の任意による。しかし攻撃の時刻は双方が目標地点に辿り着いた事を相互に確認し終わった時刻に同時に行うべし。』―
つまりこれの戦術はチェスプロブレムにおける解法の一種と同じである。あらかじめ戦略的重要箇所に有力な兵を配置していき、時間が来たと同時に一気呵成に攻撃するというものだ。
だが改めて読み直してもこの作戦は馬鹿げている、とボーウッドは同時に思った。
軍議の席でも何度か述べたが、『レキシントン』を派遣するというのであれば港のあるラ・ロシェールの方が戦術的にも示威的にも正しい。
第一、直ぐには本国からの援助も受けられぬそんな内地に、一度に大量の将兵を限られた物資の中ほったらかしにして良い訳が無い。
あっという間に干上がってしまうのは明白でもあるが、それ以上に相手側から大攻勢を受けた場合、苦も無く倒されてしまう可能性がある。
巨大で強力な軍とはいえ二手に分かれさせるのだ。何処かしら穴が出て来てもおかしくは無い。
そして……今のところトリステインとアルビオンは不可侵条約を締結している状態である。こちらから一方的にその条約を破棄し、加えて宣戦布告無しの先制攻撃など、厚顔無恥極まりない戦略と言える。
例えこれでトリステインを打ち倒す事が出来たとしても、その後諸外国に対し、一体どの面下げて外交をしていくというのだろうか……と。
だがそんな彼の提言はクロムウェルや軍最高司令官であるジョンストンによって一蹴された。
彼らが言うには、昼間に正攻法を用いて海岸線を少しずつ攻めて制圧していくより、夜間に奇襲作戦を用いて内陸部の広範囲に大部隊を布いたほうが、手早く全体を手中に収める事が出来ると。
また、仮にラ・ロシェールにてトリステイン王軍と鉢合わせることになったとしても、本格的な戦争状態に陥っていないことから常駐している軍は少ない。
激しい抵抗に会い撤退するようなことがあったとしても、海上へはレコン・キスタの陣容を突破しなければならない。
それに万一抜ける事が出来ても、アルビオンは敵国で、ゲルマニアもガリアも頼れる事は出来ないといったように、彼らの行く先は何処にもありはしない。
かと言って王都の方に逃げようとしても、その途中にはやはりレキシントンを中心にしたレコン・キスタの軍が待ち構えており、突破する事は非常に困難を極める。どちらにせよ彼等は圧倒的な兵力によって挟撃されるのだ。
そしてトリステイン軍が一切の事情を把握し、態勢を立て直す前に、制圧した二箇所における支配を磐石な物とした後、悠々と首都のトリスタニアを攻撃する、と。
336LFO作者:2009/10/17(土) 17:11:15 ID:IEp+i0sS
なお、不可侵条約破棄と宣戦布告無しの攻撃については、
『幾らでも理由はでっち上げることは出来る。それよりも死に体のトリステインが無くなり、証言する者が誰一人としていなくなるか、或いは圧倒的少数になれば、証言は黙殺され、今回の攻撃は些細な外交上の経緯に過ぎなくなるだろう。』
とだけ答えた。その最後に『戦争では勝った者が始めて正義を口にする事が出来るのであり、歴史すらも勝った側にとって非常に都合の良い物に変える事が出来る。』という、割と当然の事を述べた一言を不気味なニュアンス込みで添えもした。
しかしそれでもボーウッドの心には不安が残っている。戦闘に関しては常に万が一を考えておかなければ不測の事態に対処出来ないからだ。
甲板の中心付近を歩いていたボーウッドは右舷側に近付く。実際に搭乗し生活をしてみて改めて巨大なフネだということに驚きもした。
だが新技術とやらの恩恵なのか、これまでのどのフネよりも早く、そして風石の消費量を抑えていることの方が何倍も驚かされた。
数回会っただけだが、あの胡散臭い風体の技術主任は、本当に何がしかの形でこの世界に技術革命を起こすのではないかとも思えてくるものだ。
それが包括的に見て良い事なのか、それとも悪い事なのかはともかくとして。
そっと地上の方に目をやると、幸いな事に、この場所で近々雨でも降るのか、今晩は眼下に厚い雲が張っている。
もし哨戒中の竜騎士がいたとしても、現在自分達がいる高度と相まって目視する事は流石に難しいだろう。
その時、一人の男が自分の傍に駆け寄ってきた。他の戦艦との連絡係となっている士官である。

「報告します。ラ・ロシェール討伐艦、『フューリアス』、『レナウン』、『アーガス』、『ウェーブ・ナイト』、『トライアンフ』、『ライブリー』は全艦定位置に到着したとの事です。」
「よし。こちらも後一時間半ほどで目標地点に到着する。当初の計画通り攻撃は同時に行う。それまでは何があっても行動してはならない事を伝えよ。」
「了解しました。では、失礼します。」

士官はそう言って敬礼すると、艦尾の方に向かい駆けていった。
風は冷たい。ここはアルビオンの存在する場所よりさらに高度ゆえ、季節は初夏であるにも拘らず、吹き付ける風は南方向から来ているにも拘らず、真冬の北風の様に感じられる。
いずれこんな風がこのハルケギニア全土に吹き荒れる事を予感しつつ、ボーウッドは再びだだっ広い甲板の上を歩き出すのであった。

337LFO作者:2009/10/17(土) 17:12:52 ID:IEp+i0sS
シエスタの部屋のベッドで眠っていたミーはその日、前日遅い時間に眠ったにも拘らず、かなり早い時間に目を覚ました。何故そうなったのかは本人でもよく分からなかった。
魔法学院で毎日毎日ルイズを早く起こしていたから、その習慣がいつの間にか体に染み付いてしまったのだろうか?
窓の外を見ると、まだまだ太陽は地平線から上がってきていない。隣で寝ていたはずのシエスタは今はいない。
ともかく彼女はベッドから降りようとする。すると、近くにあったかなり小さめのチェストの上にある物を見つけた。
モンスターボールである。今はピンボールほどの大きさのモンスターボールが六個転がっていたのだ。
元の世界の法律でポケモンを持つことが出来る年齢には達してはいないものの、ボールの開閉方法くらいならばミーは知っている。
ボールの中心付近にある小さな凸状の開閉スイッチを押すと、ピンボールほどのモンスターボールはソフトボールくらいの大きさになる。それから始めてポケモンが中から出て来るという仕組みなのだ。
ミーは試しに一つのボールを手に取り開閉スイッチを押してみる。しかしボールは大きくならず、元の大きさのままである。何度押してもそのままだった。
大きくならないのには、開閉システムが破損しているという理由があった。見た目にはなんら異常は無くても、内部機器の老朽化といった目にははっきり見えない箇所における異常故に気付き難い事もある。
通常そういった異常は、ポケモンセンターといった然るべき施設においてきちんと対処するものなのだが、生憎ミーのいるこのハルケギニアではそういった施設は無い。
無理やり開けようとしても、原始的な道具を使うといった生半可な技術では通用しない。どんなに開けようとしても、こればかりは開けようが無いのだった。
それに、もし中にポケモンがいたとしても自分が‘おや’ではないのだから、抵抗されることは必至。
今開けたとして、ピッピとかイーブイとかならまだましだが、もしギャラドスやバンギラスなんて入っていたら……昼頃までに恐らく無条件でこの辺りは更地になっていることだろう。
そんな事を考えていると、ミーは無闇に開閉スイッチを押すのを止めた。
それから彼女は、床でぐうぐう鼾をかいて寝ていたヒメグマをそっと揺り動かして起こす。
しかしヒメグマは相当寝覚めが悪かったのか、目を半開きにしたままふらふらとした足取りでミーの足元にひっつく。
引っ付かれたままでは流石に歩くことは出来ない。そこでミーは両腕で抱えることにした。小さめのヒメグマでもそれなりにそこそこの重さがあるが、こうしていればその内頭の中もはっきり起きてくるだろうと考えたからだった。
取り敢えず、顔を洗いに行こうとしたその時、くぐもった音と共に地面が僅かに震えた。
何の音だろうと思ったミーは、近くにある窓に駆け寄って外を見てみる。しかし外は日がまだ十分出ていないために暗い。
何かの爆発か或いは小さな地震かと考える間もなく、再び地面が遠くで鳴り響く雷鳴のような音と共に震える。
今度のものは先程よりも大きい。得体の知れない不安感に突き動かされ、ミーはヒメグマと共に転ぶようにして部屋から出た。
すると殆ど時を同じくして、他の部屋からもシエスタの兄弟達が寝巻きのまま我先にといった感じで廊下に出てくる。
彼らもやはり詳しい状況が掴めない為、どの子もミーと同じく不安な表情をしていた。
その時、別の部屋で母親の手伝いをしていたらしいシエスタが、兄弟達とミーの元にやって来た。
彼女だけは私服に着替えていたが、やはり何が起きているのか分からないといった表情をしていた。しかし、皆を落ち着かせるように静かな声で言う。

「みんな大丈夫ね。……お姉ちゃんについて来て。何があっても騒いじゃ駄目よ。」

その言葉に子供達は皆震えながら頷く。
それからシエスタを先にして家の出入り口までやって来た。出入り口に程近い窓では両親がやはり不安な表情を浮かべながら外を見つめていた。
だが時間が時間なのでよく見えない。シエスタの父は焦れた様に呟いた。

「あそこに見えるのは艦隊だが……こうも暗くちゃ何処の国の艦隊か分からんな……」
「艦隊だって?いやだね、戦争でも始まるっていうのかい?」

シエスタの母は縁起でもないと言わんばかりに父の顔を覗き込む。だが父はそれをやんわりと否定した。

「まさか。アルビオンとは不可侵条約を結んでいる。この間領主様から御触れが出たばかりだろ。それにガリアかゲルマニアだったとしても、連中はこっちに攻め入る理由が無いじゃないか。」

338LFO作者:2009/10/17(土) 17:13:47 ID:IEp+i0sS
だが父のそんな考えを真っ向から否定するように、次の瞬間村の中央広場が大轟音をあげて爆発する。突然襲ってきた光と音の刺激に父は母を抱えてとっさに身を伏せる。
その対応は正しかった。両親が身を伏せたその瞬間、猛烈な空気振動によって家中にある窓ガラスが一斉に室内に向かって割れたのである。
一瞬で立て続けに起きたあまりの出来事に、シエスタと子供達、そしてミーは絶叫し、その場にへたり込んでしまう。
だが、父と母は無事だった。母は気絶こそしていたが外傷は見られない。そして父はそんな母を抱えて、目の前にいるシエスタに告げた。

「シエスタ!皆を連れて南の森に避難するんだ!父さん達も後で必ずそこに行く!例の資料に関しては大丈夫だ!例えこの村が相手の物になっても早々簡単に見つかりはしない!
さあ、行け!行くんだ!早く!!」
「は、はい!」

シエスタは父のその剣幕に押され、子供達を連れて家から出る。だが既に外では地獄絵図の片鱗とも言える光景が広がっていた。
くぐもった音と地響きの正体は何十リーグも離れた箇所からの一斉砲撃であった。山肌に、草原に、そして村の片隅にある葡萄畑にも砲弾は容赦なく降り注ぐ。
村にある家々からは、村民が着たきりすずめの状態のまま出て来ていた。砲撃した相手が、自分の家を吹っ飛ばさないという保証は何処にも無いからである。

「何が起きてるの?お姉ちゃん?」
「怖いよう……」

年端も行かない兄弟達は口々にそんな事を言い出す。

「みんな、ついて来て!絶対にはぐれちゃ駄目よ!」

シエスタはそう叫んで、父親に言われたとおり南にある森に向かって子供達を引き連れていった。

339名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:15:16 ID:IEp+i0sS
何かが激しく狂ったような状況は尚も悪しき方向へ進行していく。
十隻あまりのフネ―内一つはそれまで村民の誰もが見たことも無いほどに巨大で異様な形をしていた―は次々に草原に錨を下ろし上空に停泊する。
それぞれのフネの上からは、騎士を乗せたドラゴンが何十騎と飛び立つ。また同時に甲板からはロープが何本も吊るされ、何千人という兵隊達が次々に草原へと降り立った。
やがて村の家々には、ドラゴンのブレスや火矢によって火が放たれていく。実に十五分としない内にタルブの村は業火に包まれた。
その光景をレキシントンの甲板上からボーウッドは心苦しく見守っていた。
彼としては上から指名されたとはいえ、こんな作戦に参加すること自体が恥じ入って然るべきだと考えていたし、非戦闘員には出来るだけ犠牲者を出してはならないという事を自身の信条としていた。
故に不可抗力とはいっても、眼前に広がっている光景にこれからも加担していく事については躊躇いの念すらも覚えた。
だが、彼のそんな厳かな気持ちをぶち壊しにする、子供じみた陽気な調子の声が背後から聞こえてきた。

「これは実に良いものだな!まさかここまでの成果が出るとは……本国に居られる閣下もお喜びになるに違いない!」

声の持ち主はサー・ジョンストン。艦隊司令長官及び、トリステイン侵攻軍の全般指揮を執り行う貴族会議員出身の人物だ。
クロムウェルにやけに気に入られているらしいが、戦場の悲惨さや過酷さの経験なぞ全く無い彼は、ボーウッドにとっては戦艦における雑多な搭載物となんら変わりは無い。
彼はボーウッドが聞いているか聞いていないかも無視して興奮気味に話し続ける。

「この分ならラ・ロシェールの者達も上手くやっている事だろう!いやあ、全く素晴らしい!そうは思わんかね?ミスタ・ボーウッド?」

クロムウェルの腰巾着め、こっちの気持ちも知らないで……場が場なら上下関係を無視して殴っているところだ。だがボーウッドはそれを何とか押し殺しつつ、やっと一言だけ絞り出す。

「そう……願いたいものですな。」

だが、ジョンストンはボーウッドの返事を少しも聞いていないかのように得意気に話し出した。

「しかしまあ、これで君が心配していた事は皆取り越し苦労に終わりましたな。橋頭堡の設営も計画より順調に行くことでしょうな。
それに二週間もせぬ内に本国からは更なる増援も来る。まさかとは思うが……貴殿にはまだ不安要素があるのかね?」
「戦場は生き物も同じです。勿論刻々と状況は変化しますが、常に悪い方へ向く可能性を考えておく事が軍人の務めの一つでもあります。」

ボーウッドの答えに対しジョンストンはふん、と小さく鼻を鳴らす。どこまで行ってもこの二人の相性というものは悪いらしい。ジョンストンは実に嫌みったらしく返す。

「おやおや艦長、君も実にしつこい性格だね。この状況で我々にとって戦況が悪い方に進むといちいち考えるのは無粋じゃないかね?
まあ、それが完全に悪いとは言わないが、もし艦長の様な精神を兵士全員が持っていたら、我々は確実に勝てる戦しか出来なくなってしまう。
それに……私は軍議でも述べたが、この国は最早腐り切った家と同じだ。扉を一蹴りすればそれに伴って跡形も無く家は崩れる。そういうものなのだ。
まあ、時をそうかけずしてトリステイン全土も我等の手に落ちるだろう。君も想像したまえ。トリスタニアの王宮の天守に我等の御旗が翩翻と翻る様を。
そうすれば君の肩に入り過ぎている力も、四角四面な考えも少しは和らぐのではないかな?」

慇懃な言葉に返す言葉も無くボーウッドが黙っていると、別の方向から一人の士官が息せき切ってやって来た。

「報告します。この地の領主が持っていると思われる軍が、我が軍に対して攻撃を行いましたが、ワルド子爵率いる竜騎士隊によって程無く討伐されたとの事です。
それと、この地における住民はほぼ全てが南方にある森に逃げ込んだようですが……それに関しては如何なさいますか?」

森に逃げ込んだ非戦闘員まで殺す意味は無い。ボーウッドは『手を出すな。』と言おうとしたが、ジョンストンがそれより早く非情な決断を下した。

340名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:17:01 ID:uedheitB
341LFO作者:2009/10/17(土) 17:17:22 ID:IEp+i0sS
「全員生け捕りにしろ。鼠一匹とて逃がすんじゃないぞ。捕まえるのが困難な場合には森に火を放ち、焼き払ってくれても構わん。
取り逃がし、王宮にここの事態が知られる様な事になれば、本国の閣下に対し我々の面目が立たないからな。その後の住人の処遇は追ってこちらから知らせる。」

その命令に士官は「はッ!」と居住まいを正し、自分の持ち場へと戻って行く。
あまりのあからさま過ぎる命令内容にボーウッドは歯噛みした。幾ら相手が平民とはいえ占領地における住民の扱いは丁重にしなければならない。
ましてや貴族である自分達にはそれなりの責任も伴う。こいつにはそれを全うしようというプライドは無いのか。
それに、平民は貴族の生活の一端を担っているのである。今後住民を無碍に殺したり、圧政を敷くような真似をすれば、遠からず人心は乖離し統治は難しくなる。
森にしても焼いてくれて構わんという話。今の攻撃にも言えることだが、こうも闇雲に攻撃してその苦労の結果、当分の間食料も何も生産できないような焼け野原を手に入れても仕方あるまい。
一体こいつはこの地、いや占領地における支配をどう考えているのだろうか?
だが、その様子を運悪くジョンストンに見咎められてしまった。

「何か私の今の命令に関して不服でもあるのかね、艦長殿?どうやら君はこの場における上下関係をまだよく理解していないらしいな。
確かに君はこの艦の長だ。だが私は今のこの戦局全体における長なのだ。即ち、ここでは私が下した命令こそがAでありZなのだ。他人にあれこれと横槍を入れられる筋合いはどこにも無いのだよ。
とにかく我々には時間が無い。相手の出方を伺いながら、こんな所でいつまでものんびり足踏みをしている訳にはいかないのだよ。
ずっと軍属にいた君ではいまいち分かりかねる事かもしれないがね。」

話はそれで終わりだと言わんばかりに、ジョンストンは挨拶もせず、含み笑いをしながらその場を後にしていく。ボーウッドは怒りと呆れのあまり何も言うことが出来なかった。
空軍が王立だった頃を彼はよく覚えている。皆自分の領分という物を弁えた上で慎重に言動を行っていた。
少なくとも、皮算用を用いて弾き出された実体の無い勝利に胡坐をかいたりするような馬鹿は、誰一人としていなかった。だが今はどうだろう?
眼下では歓声と共に民家や畑が破壊されていく。時々『アルビオン万歳!神聖皇帝クロムウェル万歳!』といった『万歳』すらも聞かれた。
昔であれば、戦闘中にそんな事をすれば間違いなく上官から激しい叱責を喰らったであろう。
だがボーウッドは小さく頭を振った。今はもう‘昔’ではないのだ。そして自分は一つの戦艦の艦長という駒の一つでしかない。
甲板には尚も冷たい風が吹き付ける。自分達にこれから吹き付けられる風は温かくなるのか、それとも余計に冷たくなっていくのか。
誰も知り得ない答えの探索を諦めたボーウッドは、やがて静かに甲板を後にした。

342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:18:35 ID:uedheitB
343名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:23:01 ID:IEp+i0sS
以上で投下終了です。
何か話がサクサク進みすぎている感じがありますが、
個人的には原作と似たり寄ったりの内容を長々とやるよりも、主流から外れた意外性のあるのをトントンと調子良くやっていく方が効率良いと考えてます。
フーケイベントは殆どそのまんまでしたが、ギーシュイベント、アルビオンイベントにおいてはそれは達成出来たかと。
・・・・・・それとルイズの影が薄いですが近日投下予定の次回にはきちんと出しますので。
それでは。また。
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 17:57:05 ID:0EU/uHl0
乙。確かに原作とは違う流れの話ってのも良いよな。
なぞる大筋が無い分大変そうだけど、是非とも頑張ってほしい。

>>333
あ、そうなのか。
ワープとか宇宙戦艦とかあるくらいだし、ラストの方でそういう描写が合ったもんだから。
銀英を知らないからその辺よく分からないんだよなぁ。
原作が漫画なのか小説なのかも知らないくらいだし。
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 18:05:43 ID:vm92DUtx
この世には不思議なことなど何もないのだよ>>280くん。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 18:07:34 ID:BUI99ssv
>>345
あんたの周りは十分不思議に満ちているよ
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 18:10:42 ID:3kGyIsAj
この世には目には見えない闇の住人達が居てだな、彼等は時として牙を向き俺たちを襲ってくるんだ。

ぬ〜〜〜べ〜〜〜〜
348名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 18:16:25 ID:Dw1mtHXD
珍妙不可思議で胡散臭い男が一人・・・
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 18:17:08 ID:Xyq44HaR
>>343
さぁてモンスターボールの中には何が入ってるんだろw
というかワルドさんの出番はありますかwww
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 18:59:12 ID:Zs1Uy8rm
>>265
カトレアの病気って進行性の悪性腫瘍かな?
痛みが転移しているという症状からいって。
魔法の秘薬=後遺症の無い抗癌剤とか
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 19:21:13 ID:Boz+J/B4
>>317
>>341
両者共乙

うひゃー熱い! 熱いぜ!! 風と水属性しかいないのに火属性のかけらもないのに熱いぜぃ!

ひゃはー燃えろ燃えろ全部燃えちまえー! 虐殺こそが戦のはなだー!! ……さあこれからどう戦う?
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 19:34:18 ID:Dw1mtHXD
水の秘薬って化学反応で新陳代謝を高めて傷の治りを早くする現代の薬に似てるよな

…ただ臨床や医療とかの知識ないからぴったりマッチするキャラが居ても自分じゃ絶対書けないw
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 19:42:30 ID:0EU/uHl0
まあその辺はアバウトでもいいんじゃなかろうか?
科学的にどうこうするもんじゃなくて、あくまで魔法の媒介的なものじゃないかと思うし。
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 19:43:46 ID:x0KSFx5m
>化学反応で新陳代謝を高めて傷の治りを早くする

スレイヤーズでは逆のベクトルに働かせて傷を広げたり捨てプリとかで確かガン化して肉塊になったような
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 19:50:31 ID:WjDU97E1
医療以外だとあれだ、アンアンの手紙の解決法って独特なのなかったかね。
正攻法以外って提督くらいしかみたことないので。
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 19:53:28 ID:B8osynd2
ドラえもんが何かしなかったっけ?
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:05:22 ID:0EU/uHl0
>>355
大体取りにアルビオンまで行ってるからなあ。
ルイズ連れてくことないんじゃね、ってのは常々思うことだけど。
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:08:50 ID:O40UyP7f
とはいえルイズ抜きで行って素直に渡してもらえるか(その場で破くとかにする?)とか
そもそも姫やルイズに単独行動を許されるくらい信頼されている必要もあるし
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:12:39 ID:6O1eHgZt
まぁ、始めてあった奴に密書だ密命だってのはないよな
レコンキスタ側に付かれたら終わりなわけだし
360名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:22:29 ID:0EU/uHl0
>>358
そうなんだけどな。
姫の言動から察するにルイズ死んでもいいや的な考えでいるような気がしてならんのよ。
護衛にワルドくっつけるくらいならハナからワルド1人で行かせろという話だし。
ルイズを戦場に送り込む理由がないなぁと思うわけで。
まあワルドは結果的に裏切るんだから結果オーライとはいえ、
もしルイズが死んだらどう責任取るつもりだったんだろう。
それこそヴァリエール公爵が反乱起こすぞ。
361名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:28:24 ID:BUI99ssv
>>360
サイトもこいつら自分に酔ってんなあって言ってたからなあ
その場の勢いとしか
362名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:28:58 ID:XFsLOK5Q
懐かしさと悲観のブレンドから生まれたその場の思いつきだからね
ただの子供の思いつきなのに立場が立場なおかげでそれだけじゃおさまらなかった、と
論理的な理由が存在しない分手を加えにくい、非常に厄介なシチュエーションだ
363名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:31:59 ID:5wEJ2jCb
>>360
実際は姫様があまりにも無能すぎただけなんだよな

厨房の頃書いた黒歴史ノートみたいに世間に露呈してウワアアアアってなるのをそこまで恐れたかアンアン
364名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:32:29 ID:FOa7EP7A
あえて捏造するなら、既にワルドをある程度疑っていて、
証拠をつかむためにルイズをむしろ同行させたって線もあるが、ちょい黒すぎるか理由が。
365名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:32:35 ID:TOndEwIP
まともな要素が少しでも見えてたならギシギシアンアンの株はここまで低くならんかったろう
366名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:32:42 ID:Xyq44HaR
>>360
それ某クロススレでも議論されてたなぁ
まあ一応は、「死ぬだなんて思ってなかったんじゃないか?」という意見で纏まったがw

冗談抜きでそうとしか思えんのよ
数少ない友人を死地に送り込むほど非情どころか、夢見る世間知らずのお姫さまなんだし
(世間知らずにも程があると思うが)
あとヴァリエール公爵の娘だから捕まっても相手もすぐに解放してくれるだろうと思ってたと自分は考える
367名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:33:20 ID:+l7TIb6G
アンアンが覚醒するか否かの分かれ道でもあるな
兄貴かっこいいよ兄貴
368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:34:01 ID:0EU/uHl0
>>361-362
やっぱその場のノリか、タチ悪いなぁ……
4巻の駆け落ち騒動といい、アンアンはほんと、
性根を根っこからたたき直した方が良いんじゃねーのと思う。
このアルビオン云々のくだりで突っ込みいれた作品ってどんくらいあるかな?
提督はアルビオン行きからして潰してたし、
確かマスターチーフも結局行ったにせよツッコミ入れてたよな。
369名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:36:11 ID:+l7TIb6G
>>368
ジョジョスレの方の「ゼロの兄貴」

ルイズが留守番される話もどこかで見たような…
370名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:39:47 ID:4JW1iBJR
ある意味でアンアンの方向性を決める部分なので、書き手としては気を使ったりもする。
371名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:41:10 ID:o/Ni0bCW
アルビオン行きを潰すっていうのは良いけど
その後は自動的に完全オリジナル展開だからな、難しいぞ
その上、「提督のパクリだ」という罵詈雑言も飛んでくる

実際、
「アルビオンに行く→ワルドと手紙の奪い合い」
「アルビオン行かない→洗脳されたウェールズを追って姫が亡命」
以外で何か展開はあるのか?
単純には「手紙を持ってこさせる」という裏技が考えられそうだが
372名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:43:01 ID:HbI6LR6G
>>368
性根を根っこからたたき直した作品というと真っ先に爆熱が浮かぶ。
戻ってきてくれないかなあ。
373名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:44:30 ID:Dw1mtHXD
寂しかったから人の男に手を出しましたって悪気もなく言うくらい世間知らずなんだよ
政治の世界についてもどれくらい知っているかは分からないがw
374名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:44:46 ID:/CEbATDb
>360
冷静に考えれば 「ルイズは行かせない」が正解なんだろうけど アルビオン行きは、
ルイズ自身の意識改革や、アンアンがその後反省して白くなるか 相変わらずバカ姫→バカ王女になるか 
の分水嶺みたいなもので 書き手としては使ってみたくなるものでしょう。
単純に、ワルドと決闘・空賊ごっこ・詐欺結婚など ネタとしておいしいイベントが多い事もあるでしょうけど。 
375名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:48:00 ID:qYQXG+sP
ここじゃないけど理想郷の作品で正攻法以外の解決策は出てたな。
手紙の意味をなくすって手段。
実行はされてないけど。

376名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:48:06 ID:fQkBT4hf
アルビオン行きに関して取れる方策は三つあると思う。
一つは原作や大多数の通り普通に行くこと
二つめは提督でやったようにアルビオン行き自体を潰すこと
三つめは、根本的に行く必要を無くすこと。
レコン・キスタをぶっつぶせば問題はなくなる訳だから。
ただ、これやるとその後の展開が原作と一気にかけ離れていくという諸刃の剣。
377名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:49:30 ID:0z7G2j8u
型月スレだけど、魔眼の使い魔は何の脈絡も無くウェールズを拉致してたな。
後はクォブレーか。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:49:52 ID:/Hg9bdnL
最近ヴィンランド・サガの最新刊を読んで、アシェラッドを召還してほしいと思っている。
クールに見えて激しい感情を抱えてる男だからガンダとの相性が良さそうだし、
本人の願いが「立派な主君に仕える事」だからルイズにいろいろと試練を与えて
一人前に育ててくれそう。
あと絶対アンアンの顔見て「これは王者の顔じゃねえな・・・」と呆れるだろうな。
379名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:53:08 ID:DENM5krA
>>369
「ゼロと損種実験体」とかだとルイズ留守番させられてるね。
結局後を追って付いてきてしまうけど。

>>371
手紙どころか、その場でレコン・キスタを叩き潰す作品とかある。
「絶望の街の魔王、降臨」のジルとか、「ゼロの魔砲使い」のなのはとか。
「ゼロの魔砲使い」にいたっては白ワルドだし。
380名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:53:15 ID:MzdAoOgl
そもそもルイズに行かせんと、どうやってニューカッスルに行くか思いつかんよ。
空賊ウェールズとの邂逅は、ルイズがいたからこそ偶然に上手くいった展開だし。
381名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:54:43 ID:0EU/uHl0
やっぱ皆も色々と思うところあるんだなぁ。
色々意見が聞けてちょっと嬉しい。

>>369
検索してみた。結構続いてる奴のようだからゆっくりと見ていくよ。

>>370-376
なるほどなあ。ルイズ的にもアンアン的にも、
ついでに言うなら二次SSとしても色々と重要なところだったな。
そこをどうするかが書き手の腕の見せ所なんかな、やっぱ。
原作をなぞるにせよなぞらないにせよ、面白くなるのもならんのも書き手次第か。
382名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:55:48 ID:i4+uV8ZG
アンアンを見て「これは王者の顔じゃねえな……」と呆れるような人が、
ルイズを「立派な主君」にする為に、いろいろと試練を与えて一人前に育てようとするのか?

個人的には、アシェラッドの他にトルケルやトルフィンが召喚されるパターンも見たいけど、
どいつもこいつも途中で見捨てそうなんだよな……
383名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:57:48 ID:Xyq44HaR
凄い過保護なキャラを使い魔として召喚したら、ルイズは全く危険な目に遭わないが全く成長もしないし
虚無も覚えないという展開になるんだろうか?
話作るの難しそうだなw
384名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:59:40 ID:NPJSHqR0
ランスが召還された奴だと、そんなものウェールズが処分してくれるだろうと言ってアルビオンに行かなかったな
385名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 20:59:50 ID:NT5XRufK
トールズ:「真の戦士に剣はいらぬ」→デルフ涙目
クヌート姫:覚醒前は無能だし呼んだら歴史が変わる
ヴィリバルド神父:異端審問にかけられそう(異教徒だけど)
386名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:03:16 ID:Dw1mtHXD
>>383
初期の小説ルイズってかなり性格酷いよな…。強い使い魔なんか呼んだらあれがずっと続いたり下手したら悪化したりするのか。

ルイズが毎回サイトと喧嘩するのは引き延ばしのせいなんだろうか
387名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:04:25 ID:x0KSFx5m
トルケル呼んでルイズがトラブルメイカー見たいな奴だと認識させてルイズといれば退屈しねえって思わさせればいいんじゃね?


問題はヴィンランドサガの人間にテーブルマナーとかその他は皆無だってことだな
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:04:59 ID:fQkBT4hf
>>383
一応クォヴレーがそれに近いだろうな。最終話まで戦闘らしい戦闘体験してなかった気がする。
389名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:05:31 ID:/Hg9bdnL
>>382
もともとクヌート側に付いたのは「もう年だし逸材が現れるのを待つ余裕がない」って
感じだったし、使い魔として拘束された以上ルイズに見込みがあるか試してみると思うんだ。
実際家柄は超一流なんだし。そこでルイズが根性見せればいけるんじゃないかな。
390名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:08:55 ID:WjDU97E1
やっぱ初期のルイズがダメダメだから成長譚としての二次創作の面白みがあるんだろうな。
魔砲使いみたく、意図的にルイズの成長をうながすようなSSが好きだ。
391名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:13:48 ID:LmkZGv46
>>388
それってつまり空気ってことじゃ(ry
392名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:22:06 ID:6zOoOQoa
成長・・・

あの見た目以外地雷女との呼び声も高いアレが?
393名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:23:25 ID:TLwYZvwi
というか、よくよく考えてみたらあの密命、実力以外はルイズが一番適任だったりするんだよな。
いくら壊滅寸前とはいえ、王族に対する特使としては生半可な爵位じゃ務まらんし、
かといってルイズパパンみたいに公的な大人物は密命に向かない。
なおかつ、密命を任せられるほど信頼できる人物といえば、あの時点のアンアンには多分ルイズ以外にいない。

……まあアンアン本人は、そこまで考えてなぞいなかったんだろうがw
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:29:16 ID:IaZ0ZzNd
>……まあアンアン本人は、そこまで考えてなぞいなかったんだろうがw
密書の中についでにワルドをコロコロしといてと書いてあったらアンアンは女神w
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:30:25 ID:HbI6LR6G
>魔砲使いみたく、意図的にルイズの成長をうながすようなSSが好きだ。
それにはまず対応の起点になる錬金失敗時にどのような対応を取るかだな。
ようするに「貴族なのに魔法が使えない」というコンプレックスをどう受け止めるかだ。
オレ視点では魔砲使いでは最も良い対応をしたと言える。

>>379
叩き潰すといえば重攻では殺戮しまくっていたな。
首謀者であるクロムウェルもその餌食になりレコン・キスタは完全に壊滅。
396名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:33:10 ID:i4+uV8ZG
そこらへん曲解して、アンアンを作中一の策士にしたら笑えるかもなw
最終的にはジョゼフやら教皇が、「待て、あわてるな。これはアンアンの罠だ。」とか言い出す
ってスレ違いかw

>>389
そういやそうだった。
それに加えてコルベールのガンダールヴ情報からルイズを虚無だと推測すれば、案外ノリノリでやってくれるかもな。
となると、今度は我らがアンアンの命が危ないw
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:34:56 ID:i4+uV8ZG
それまでにかなりのゲームオーバーを要するだろうけど、勇次郎は心から褒めてくれそう。
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:39:08 ID:pHtC2d0S
いっそアン様自ら手紙の為にアルビオンに乗り込むってな展開もいいんじゃないかとオモタ
その場合、一緒にウェールズもお持ち帰りしそうだがw
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:41:37 ID:3dVW8a/h
まあ普通にアンリエッタ殺されるかさらわれるかしてトリステイン滅ぶだろうけどな
400名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:45:53 ID:HbI6LR6G
>>398
それはゼロの社長で既にやっている。
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:50:36 ID:hRAHPJ8O
>>352 >>354
フランケンふらんを召喚してだな……
まあ設備さえ整えれば、彼女ならカトレアさんの病気も治せそうな気はする
腹から触手出したり、眼球が複眼になる恐れがあるがw
402SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/10/17(土) 21:51:21 ID:fQkBT4hf
え〜、他にいらっしゃらなければ22:00より投下したいと思います。
403名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:52:59 ID:z0Cvfr8S
>>383
理想郷にあったドラえもん召喚で、あっという間に全てが解決したな。
ルイズはなにもしていない。
404名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:53:03 ID:TikHsvuf
>>396
「げえっ!アンアン!」とまでなったらやりすぎかな
405名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:56:08 ID:Ul1dTTQJ
>>402
いいぞ
406名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:56:46 ID:hRAHPJ8O
>>402
支援で御座います
407名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:57:18 ID:wVguhCd9
シード支援
408名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:57:31 ID:1t0i7Joe
>>390
>意図的に成長
漫画ロックマンXのヴァヴァ思い出した。
バーボンとかピアノの台詞ばかり取り上げられがちだけど
ロックマンの伝説をぶっ壊したいからXに情報提供したっていう戦闘狂の。
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 21:59:05 ID:iRNfEgBa
ルパンなら手紙のすり替え位訳無いな
410SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/10/17(土) 21:59:50 ID:fQkBT4hf
intermission03 Slide Show Part2


 タルブ平原会戦から奇跡の生還を遂げて、家に戻ったルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは両親と姉たちに歓喜と叱咤で迎え入れられていた。
 よく生きていた、何故あんな危ない真似をしたのか、ああ、だが無事で良かった、と。
 そうして恋しかった家族に会って、穏やかな日々を過ごすうちに、夏期休暇目前にまで迫ってしまっていた。
 せめて一度は学院に行っていなければ拙かろうと思い、出かけようとしたが再び父からそれを止められた。
 いい加減にこれはおかしいと思い、詰め寄ると、顔を険しくさせて父が告げた。『今の王宮は信用がならない。何時再びお前を利用しようとするか判らない。故にこのままこの家に置く』と。
 親としては当然の心境かも知れなかった。
 何しろルイズが一歩間違えれば死んでいた状況に至る経緯が経緯である。今回の件での王宮への反感が、元々あった鶏の骨への不信感と合わさって拭いがたい感情のしこりとなっていた。
 長姉が休暇で戻ってくれば、そのままアカデミーには退職届を出させるつもりだとも言う。これでは事実上ラ・ヴァリエール家の鎖国である。
 もちろんルイズはこれに噛み付いた。
 自分は女王とは友人であり、また王家に忠誠を誓ってもいる。そも、家名のために死を厭わぬのが貴族ではないのか、と。
 父は一度困ったような顔をすると、仕方有るまいとしぶしぶに頷いた。が、同時にこんな事をルイズに告げた。
『良いかルイズ。忠誠心とはただ唯々諾々と命令に従うだけでは成り立たない。仕える者が誤っているのならば、それを正すのもまた忠誠心なのだ』
 では、アンリエッタ女王が間違っていたのかと問うと、公爵は首肯した。
 事実、ルイズは任務には失敗してしまっている。だが、任務を受ける際に説明されたように、婚姻の妨害とまでは至らなかったのだ。
 もちろんタルブ平原会戦の結果、婚姻そのものがお流れになったが、事はそういう問題ではない。
『此度は確かに、お前は無事だった。だがそれも全て運が良かったからに過ぎない。一歩間違っていればお前は死に、我々は悲しみに暮れ、お前の敬愛する女王陛下はただ一人信じられる者を失っていたことになっていたかも知れんのだ。
 ……確かに、それが誤っているか誤っていないか拝聴しただけで判るのは難しいだろう。だがそれが判らなければ周りの者が大いに迷惑を被ることとなるのだ。それこそ、家名を汚すほどのな』
 忠誠心とは盲信ではないのだ。と公爵は言った。


 夜空に浮かぶ双月を見つめながら、ジョゼフはつまらなさそうに呟いた。
「……それらしいモノは見えんな」
「だぁから言ったのでおじゃる!ハルケギニアの月にモンスターは見つからなかったのでおじゃると!」
「ふん……つまらんな」
「オダインにこんな無駄なことをさせて!約束通り、オダインに研究費を寄越すのでおじゃる!」
「好きにしろ」
 もう興味は失せたとばかりに踵を返し、部下の竜騎士に命じて砂漠から飛び立つ。
(もしあの月にももんすたーとやらが居れば簡単にハルケギニアを地獄にしてやれると思ったが……そう簡単にもいかんか)
 だが、あの巨大なルナティック・パンドラはそれ単体でも中々に使える気がした。
 聖地から現れた中でも特別大きい代物。あまりの大きさに、聖地から現れたモノの大半を納めているロマリアの連中も運ぶのを断念したようだが、それが今自分の思い通りになるのは、ほんの少しだけ、楽しく思えた。
(ゲルマニアとトリステインの仕込み次第だが、それももうじき判ることか)
 そこでふっと思い至る。
 どうも、手段が目的にすり替わっているようだ。
(……それも良いか。どうせこの世界は『下らん』。ならせめて、俺の暇つぶしに成れ)
 砂漠の真ん中に立つ、月明かりに照らされた巨大な影に目を向けたまま、そう心の裡で吐き捨てた。
411SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/10/17(土) 22:00:50 ID:fQkBT4hf
 3ヶ月ほど経って、ルイズは時たま父の言葉を思い出してはいたが、それを実践するような機会が訪れた。
 女王からの手紙が届いたのだ。
 それは嘆きの悲鳴だった。アンリエッタの思い人であるアルビオンの皇太子ウェールズが生きていた。にも関わらず、再会から1日と置かずに死別してしまったというのだ。
 その下手人は、自分が召喚した男、スコール・レオンハート。
 仇を討たんと、マザリーニ枢機卿や銃士隊に捜索を命じたが、返ってくるのは現在捜索中との言葉ばかり。そしてそれを軽視するかのように『そんな事よりも、今重要なのはいかにアルビオンという障害を取り除くかです』と言ってくる。
 実は、彼らはとっくにスコール・レオンハートの行方を掴んでいるのではないか、とアンリエッタは見ていた。
 これに関してはアンリエッタの見立ては正しい。
 そもそも現状では戦う必要のない相手。そしてスコール・レオンハートの持つ、擬似魔法とも違う正体不明の力。アンリエッタの証言を聞けば、雲を裂き天を割るかのような技を使っても見せたという。
 故にマザリーニは無駄な力の消耗を恐れて戦わぬように銃士隊に提言していたし、出来ることならばその力をトリステイン側に付けるべく、その実力を計ろうとオールド・オスマンを通じての働きかけなども行っている。
 本来ならばアンリエッタ直属である銃士隊もマザリーニの言葉があったし、何よりも仲間の仇を討ってくれた男なのである。
 その隊士の大半は顔も知らぬその男にどちらかと言えば好感を抱いており、逆に仲間達の流した血を無にするかのような女王の言葉に軽い絶望感すら覚えていた。
 かつてアルビオン行きをルイズに頼んだ時に、他に頼れる者がいないと言っていたアンリエッタだが、マザリーニすらその後衛から外れつつある状況で今正にそれは真実になろうとしていた。
 もはや誰も信用出来ない。このままでは愛しい人の仇すら自分は討てない。
 そんな文章で締めくくられている手紙を見て、スコール・レオンハートを喚んだのが自分であるという罪悪感と女王を悲しませているという憤怒で息が出来なくなりかけた。
 そこでふと、父の言葉が思い出される。
――忠誠心とは盲信ではない
 ため息を一つ付き、改めて手紙を見る。冷却された頭が、おかしな点を見つけた。
 ウェールズ皇太子が、本当に生きていたのだろうか?
 何しろ彼は、彼女の目の前で、ワルド子爵によって、殺されたのだ。
(それじゃあ、姫様の言うウェールズ皇太子は、偽物?)
 だが愛を囁き合う間柄だった二人だ。偽物との見分けが付かない、というのもおかしい。
 では、影武者などを用いて皇太子が生きていたと仮定する。
 ならばもちろん仇討ちは手伝いたい。だが狙うのはスコール・レオンハートではない。彼は傭兵だ。その雇い主こそが真に狙うべき相手だ。
412名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:00:52 ID:dcN7mVgR
赤目の使い魔が見たい
413SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/10/17(土) 22:01:57 ID:fQkBT4hf
 だが、そう易々と雇い主を吐くだろうか?脅しをかけようにも、悔しいが自分ではあの男には敵うまい。ゼロと呼ばれる自分に対して相手は擬似魔法を有しており、その身体能力もずば抜けている。
 そしてもし、あの男が私的な理由から皇太子を討ったのなら……。
 いずれにしても、自分の力では役者不足というものだ。
 強くならなければならない。
 そんなルイズにとって、アルビオンへの出征に伴い始まった軍事教練はありがたい事だった。更に『新しい魔法だ』として擬似魔法を独自に研究し続けていたコルベールから教えも受けた。
 ゼロは貴族の魔法が使えないから平民の魔法を使い始めた、という口さがない連中の言葉も、陛下のためだと歯を食いしばって耐えたし、その甲斐もあった。
 自分から抽出出来る擬似魔法アルテマというのは、コルベールも初めて目にした魔法だったらしい。その攻撃方法が爆発だったというのは些かかんに障るが、自分のよくする失敗魔法などより遙かに威力と制御の面で優れていた。
 そしてそんな風に、ルイズが着実に力をつけ始めた頃、事件が起きた。学院へ、賊が侵入したのだ。


短いですが、今回はここまで。
ルイズの扱いをどうしようか散々迷って、一時はラスボスにしようかとも思ってたんですが、それだとちょっとスコールと話が混じりすぎるので止めました。理想としているのは、FFT二章以降のラムザとディリータぐらいの距離感。
それと、しばらくの間また書き溜のため休みます。
それでは……
414名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:04:34 ID:3DZ3I7Ge
>>404
「アンアンの罠」の時点で方向性は決まってるから、良いんじゃないかな。
姉妹の契りを交わした虚無のルイズでも良いかもね。
どっちにしろ、ここじゃ無理だけどさw
415名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:08:59 ID:MHcKs1lA
アンリエッタが十二の作品から十二人の孔明を召喚
416名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:13:36 ID:zGeHzHNf
スコール氏乙でした。
アンアンが逆恨みしまくってててワロスw
あと、ルイズからアルテマ抽出できるのはおいしいな。
417名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:22:43 ID:/Hg9bdnL
銃士隊にすら嫌われるとか、このアンアンどうなっちまうんだwww
418名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:26:32 ID:wVguhCd9
シードの人乙です
このアンリエッタは駄目すぎるw
419名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:28:00 ID:6zOoOQoa
乙ー
まあやったこと考えりゃ嫌われて当然だし
420名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:45:22 ID:hRAHPJ8O
スコールの人乙でしたー

ああ、アンアンがイザベラ様状態になろうとしている……
ウェールズ最後の言葉イベントが吹っ飛んだからなー
一皮向ける機会が今後あるかも怪しいし、このまま暗君となってしまうのか?
421名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:45:24 ID:l+aACOYm
スコールの人乙ですー。
それにしてもここまで孤立するアンアンも珍しい。
後、このルイズは使い物になんのかね?
422名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:47:22 ID:bc0mz/xy
>>393
別スレだが、ダイ大スレの「虚無と獣王」が似たような考察をしていた
ただそんな考えをアンアンがする筈もなく、実際にはマザリーニがそう判断していたわけだがw
423名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 22:56:19 ID:3j75FAX6
三銃士からダルタニャンを召喚
人生で経験してきた現実とそれを戯画化されたハルケギニアの状況とのギャップで頭抱える

ワルドが敵だって事は最初から知ってたりする
424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:03:34 ID:O8HdNLoW
三銃士……
ビースト三銃士じゃ普通に当たりでつまらんか
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:08:24 ID:neovIze8
>>423
三銃士のダルタニャンも十分現実から戯画化されとるわい
ノンフィクションだと思ってるわけじゃないだろうな?
現実のあの人は普通のフランス軍人だぞ
たまたま日記つけてたらデュマにネタに使われちゃっただけで
426名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:10:05 ID:gU+rYf5S
尼崎、国分、濱田の三銃士
427名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:12:14 ID:3j75FAX6
ダルタニャンの知ってる現実って意味で書いたンよ
アルビオン行きは大体「三銃士」をなぞってるからなあ
あとマザリーニがマザランだと思ったら見た目はリシュリューだったとか驚くだろうな
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:14:05 ID:nzt3tQdF
一方ルイズはヴァンパイア三銃士を召喚したが、真っ昼間だったので召喚した瞬間に灰になって消えた
429名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:16:41 ID:39I44A2P
GIFTとT-0の人は来ないかなー。今日は実にタイムリーな日なんだがなぁ。
430名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:32:34 ID:Dw1mtHXD
>>428
ヴァンパイア系が召喚されてはそのたびに灰になるの想像してワロタ
431名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:39:32 ID:9/si6uYo
主役級のヤツらだと即座に灰になるってのはさすがに少ない気もする
432名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:40:59 ID:Lkyg1ZOG
戦闘力上位陣は日光浴くらい普通にしそうだしな
433名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:42:57 ID:pK8X+2oT
ちょっと質問
エクストラバガンザ(エロゲ)のムーをタバサが召喚する話をコツコツかいているのだが、この場合の投下先はここの避難所が無難ということでいいのかしら
434名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:43:39 ID:neovIze8
古株吸血鬼で太陽で大ダメージ受けるのって、原典のドラキュラ御大とBBBのジローさんぐらいしか思いつかねぇ。
JoJoの柱の男の一族は吸血鬼とちょっと違うし
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:43:57 ID:gU+rYf5S
無難っちゃ無難?
エロが無ければ良いんじゃないかとも思う
ちなみにエロがあったらスレ違いというか板違い
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:45:21 ID:TLwYZvwi
>>433
>>1
>・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
   内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:45:59 ID:RE9TqdH/
タルブの英断を黒歴史にされたアンアンがいるな……
438名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:50:10 ID:pK8X+2oT
>>435
サンクス

>>436
本スレでもいい、という書き方が気になったので一応聞いてみたのです
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:53:31 ID:yNAkdAXN
>>430
まあ突き抜けた連中は健康の為に日光浴したりするけどな
どこぞの還って来た筋肉豚事馬導師とか
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:57:51 ID:3j75FAX6
>太陽で大ダメージ受けるのって、原典のドラキュラ御大
ブラムストーカーのドラキュラは普通に日中のロンドンを歩いてる
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/17(土) 23:58:20 ID:wWiIP53D
シャンゼリオンのss、あれの続きがとても読みたい。
シャンゼを書いている人、待っています…あなたのssを。
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:09:23 ID:ut2rvbfm
>>390
こういうことか

「(好きな使い魔の名前を入れてください)にルイズの指導を一任しましょう」
「お任せください わたしの力でひとかどの貴族にしてみせます」

三國志\の抜擢的な
443名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:11:41 ID:8ScscBBh
ゲルマニア潰せば手紙バレても問題ないんじゃないの?
444名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:16:50 ID:iXZDsuUn
そしたら同盟組む相手がいなくなって本末転倒だろw
445名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:17:29 ID:mX+4gkQJ
>>443
同盟結ぼうとしてる相手潰しちゃダメだろwww
446名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:17:54 ID:R27Magkm
>>401
彼女ならウェールズも蘇生させるだろう
ルイズ「だ、大丈夫なんですかウェールズ様!?」
ウェー「レコン・キスタ全滅させて来いと言われても大丈夫だよウヒヒヒ」
447名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:18:17 ID:HDefvUoL
ルイズん家とキュルケん家で戦争を始めるSSってあったっけ?
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:19:36 ID:qTOozCjI
>>444-445
本当にヤバイ人はそういう思考らしい
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:32:21 ID:iJt7IDlO
民主党伝説のガイドライン
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/gline/1252077741/
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:33:47 ID:ENvccGUV
しかし実際手紙なんかなくても大人の対応で「あのようなものは子供の戯れ言です。我がトリステインと亡国などになんの関わりがありましょう」
これくらいで済ませられるんだろうけど
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:41:18 ID:ko/UFiMD
王家同士が親戚筋の間柄なのにそんな言葉を平然と出せるような国家との同盟はイヤでござるw
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:42:46 ID:HDefvUoL
宗教が絡む話は日本人には理解し難い所があり、だからこそその辺りの設定でやりたい放題されても曖昧に頷くしかないという
453名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:42:58 ID:ba4VOuRq
でも実際の政治なんてそんなもんだし
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:44:05 ID:kifpV6WE
>>451
親戚同士だからという理由で、政治的な話に手心を加えるような王家との同盟は、もっと嫌でござる。
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:49:51 ID:ENvccGUV
一昔前の女なんて政治の道具です。有史以来の宗教なんて数が多かった男に有利に作られて行くの普通です。
現代人にはそれが分からんのです。

いやしかしハルケギニアは男より女の人口が明らかに多いな…これは…
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:51:42 ID:wihfKkEn
戦争で男が死にまくったから
というほどは戦争して無いか
457名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:51:43 ID:71eD5L0B
男は戦争とか疫病で、どんどん死んでいくんだろうな
458名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:54:54 ID:BlnUQmTX
そういや女の描写率がやけに高いな

ハーレm・・・いやなんでもない
459名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 00:58:55 ID:Zgn7JyJT
>>452
始祖ブルミルに誓ってとかはアテネとかオリュンポスとかの神が出てくる作品の「ステェクスの河に誓って」とかぐらいの誓約がありそうだ。
(TRPGとかだと聖職者が誓い破ってレベル下がるみたいな。
(手元にアンアンとルイズの話がないから手紙の内容は確認できないが
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:02:20 ID:71eD5L0B
なんだっけ、重婚がどうとかの話になってたんだよね?>アンアンとウェールズ
461名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:03:11 ID:ko/UFiMD
基本的にハルケって国家の年齢と文明レベルと人口がそれぞれちぐはぐだから
超越者的な誰かが全体を管理してるんじゃないかという気すらする
462名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:07:36 ID:gY83mhYX
>>459
知っての通り、始祖に誓う愛は、婚姻の際の近いでなければならぬ。
この手紙が白日の下にさらされたならば、彼女は重婚の罪を犯すことになってしまうであろう。(二巻203p)

>>460が指摘してる通り、重婚罪になるからダメ。
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:07:57 ID:xapF8OHy
>>461
ブリミルの教えが超越者的役割なんじゃないの?
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:09:09 ID:sPdAtmLh
今が旬のタダノヒトナリことメガテンSJの主人公を呼ぶんだ。もちろんレッドスプライト号ごとな
465名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:09:54 ID:HDefvUoL
>>461
それは本筋のオチに絡む危険性があるような気がする
466名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:12:01 ID:3D7nX7Oe
そもそも軍事大国ゲルマニアのトリステインと同盟するメリットが
トリステインにとってのそれより大きいとは思えんし、
傷物掴まされて面子潰れてまで受けるかってのもあるだろう

個人的には王位継承権第一位の王女が嫁いだりしたら
ゲルマニアとトリステインの合邦につながらないのかって方が疑問
467名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:12:01 ID:ko/UFiMD
>>463
さすがに人口の管理は教義じゃどうにもならないかと
6000年前の4大国の姿が柵で囲まれた一つの集落だったってんならわからんでも無いけど
468名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:14:32 ID:kifpV6WE
>>466
その場合は、継承権を放棄するんじゃない?
さすがに、継承者が一人だけというような状況ではないでしょう。

そうだと考えると、原作開始以前のトリステインの政策が意味不明なものになるし。
469名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:15:34 ID:4cLc4BCf
それにしてもスコールのところのアンアンはどうしようもないな
素直にレコンキスタに併合された方が幸せなんじゃないか?
あとルイズはアルテマの生産源として使えそう
それ以外は微妙だけど
あとスコール自身からは何取れるんだろ
470名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:16:06 ID:HDefvUoL
ルイズが女王になる話が最近あったような
471名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:19:37 ID:QjhgNO2y
ゲルマニアに話しつけて分断工作用の偽文書扱いにしてもみ消した話があったような
472名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:19:42 ID:ENvccGUV
>>461
聖地にノボルという神の名と思われる暗号が見つかるわけか…
473名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:22:20 ID:ENvccGUV
ゲルマニアからしたらアンリエッタはかなり手に入れたい人材じゃないの?
昔から続く王家の血がゲルマニアに持ってこられるってわけで始祖云々の話になればガリアと対等に並べるだろうし
474名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:26:45 ID:4cLc4BCf
偶像じゃない神ってのも厄介な存在だなぁ・・・
475名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:30:43 ID:3mLrEnZH
昔、手紙での婚約破棄について知り合いに訊いてみたところ、「ありえる」そうだ。
無論、悪魔の証明ではなくて。キリスト教的あるいはイスラーム的唯一神信仰の元での結婚観に照らし合わせれば、両国(この場合はトリステインとゲルマニア)の信仰が同じである以上、その神に誓ったものは非常に重くなる。
手紙という障害を考えなければ、両国の婚姻は有効な手段であり、現代における国家間条約または国際法のような効果をもたらすとか。

『虚無』というイレギュラーを考慮しなければ、ゲルマニアにとってアンリエッタとの婚姻は「トリステインを自国に取り込む」という意義になる。そこに始祖の血統が宗教的権威として付加されると。
ただ現実の前近代における政略結婚はもうちょっと理性的というか政治的なのに、ゼロ魔では感情的にすぎるかなーとも個人的には思ったり。

まぁ、知り合いが言うには、小難しいことを考えるのは野暮ってもんだけども。
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:30:46 ID:71eD5L0B
>>471
たしか提督

>>473
それも聞いたことあるけど
出典が原作なのか二次創作なのかわかんねえw
どっちだっけ
477名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:42:25 ID:E0LIViEY
ゲルマニアも歴史は欲しいだろうが、王家の血が入ると聖戦に巻き込まれる罠。
教皇を出し抜ける知謀がなければお薦めできない。

ゲルマニアは本編で蚊帳の外だけど、一番の勝ち組だよな。
聖戦回避して全部終わったのを見計らって、疲弊した各国を
横からぶん殴るくらいしてほしいな。
478名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 01:44:12 ID:n4imOu+4
今日も残すところ、あと80000秒くらいか……。
投下あるかな……。
479名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 02:02:08 ID:lXkc4VbK
スコールの人乙!
>FFT二章以降のラムザとディリータぐらいの距離感

スコールが裏、ルイズが表か……
ん?ってことは!
このままだとルイズに色々とフラグが立ってしまう!
480名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 02:03:56 ID:3AiD92jc
>>479
救国の英雄となったルイズに嫉妬したアンアンに刺されそうw
481名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 02:35:53 ID:xtW0V9MH
>>480
しっとマスクになったならまだ笑えるのにな
482名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 02:38:26 ID:kifpV6WE
>>480
むしろ、最後にルイズにさされるんじゃないのか?
ルイズ=ディリータなら、あんあん=オヴェリアだろうし。
483名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 02:58:58 ID:qTOozCjI
原作でもありそうだなw
484名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 03:42:06 ID:JAkIAW2j
>>434
太陽で灰になる吸血鬼は映画のノスフェラトゥからだという。

基本的に吸血鬼の弱点や特徴が雑多にあるのは、ストーカー以降の吸血鬼モノがかかれるなかで
各地の吸血鬼のものが寄せ集められた結果みたいな。
例えば鏡に映らないとかはドイツの吸血鬼伝承。
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:13:32 ID:4jfs3xNQ
吸血鬼の弱点とか特徴って言うと
キリスト系アイテムに弱い
にんにくに弱い
太陽に弱い
招かれないとは入れない
流れる水をわたれない
とか?
486名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:14:57 ID:wihfKkEn
その割には棺おけに十字架描いてあるよな
487名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:23:26 ID:ko/UFiMD
吸血鬼に止めをさすには白木の杭を心臓に打つ、というのもあるな

十字架云々は吸血鬼自体とは無関係の異端狩りだな
ヨーロッパ方面のモンスターには何かとそういった弱点を持つものが多い
488名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:24:56 ID:jThjje5H
銀製の武器に弱いとか波紋に弱いとかか?
489名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:26:25 ID:qTOozCjI
銀の武器は?
490名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:33:56 ID:rd35czZU
吸血鬼関連の話しから、連想されたのが、リヒター・ベルモンド召喚

問題点は、デルフ涙目だけか?
491名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:44:21 ID:V8cLqDi/
弱点の十字架は、十字架そのものではなく、吸血鬼になる前の人間が信仰していたシンボルを見せ付けると、体と精神が齟齬を起こして苦しむ、という設定だったような。
あと、ニンニクは食用である球根の部分じゃなくて、ニンニクの花の香りが嫌いだとか。

ハルケギニアの吸血鬼(というかエルザ)は、太陽が一番苦手みたいな印象だわね。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:53:54 ID:CAwmUXRJ
私は太陽を克服したバンパイアなんだよ
493名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 04:56:06 ID:h8ok03f9
>>490
メインウェポンムチだからなあ。
傍系のジョナサンとか、ヴァンパイアハーフのアルカードとかなら剣も普通に使うぞ。
月下の夜想曲のアルカードなら使い魔で魔剣とかいるからデルフと気が合いそうw

>>491
ハルケギニアの吸血鬼はアンデッドじゃなくてそういう種族なだけらしいから、
日光みたいな紫外線に弱いのかも知れないな。
つまりシュトロハイムなら……いや言うまい。というか別のスレ向けか?
494名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 05:03:15 ID:rd35czZU
>>492
キティちゃん乙

>>493
いや、アルカードは結構前に話題に上がってたからソレを避けていったら
息子に成長を見守られた、生まれ変わったパパンとかラルフ・ベルモンドとか浮かんできた

アルカード(使い魔の剣持ち)だとこんなことになりそうだ……
アルカード「百にして一なるものよ此処に集え!」
デルフ「俺を使ってくれねぇかな……」
ルイズ「0で百でも一でもない私に、何か言いたいのかしらねぇ……」
みたいな……
495名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 05:20:06 ID:h8ok03f9
>>494
ああ、なるほど。
そういえば蒼月とその前の奴でパパンの生まれかわりが主人公張ってるんだよな。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 07:09:07 ID:PfBc9IyH
>>462
アルブレヒト三世なら、略奪婚上等、今までやってきたし!寧ろウェールズ鬼籍だし!
欲しいのは血筋だし!ブリミルへの感謝薄いけどね!

な人物だと思ってた。
更にマザリーニならアンアンとウェールズの仲や手紙くらい把握してとうに策打ってそうだし
497名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 07:20:21 ID:2v9NSPEA
>>491
オレの持っている本によるとヴァンパイアは十字架が怖いんじゃなくて(キリスト教に対する)信仰心が怖いとある。
後、ニンニクは単純に古くから退魔用として使われていたのが関係しているだけだと。

>>493
アルカードは身なりがかなり良いうえマントつけているから絶対に貴族と間違われるな。使い魔もいるし。
いや、いっその事その使い魔達を呼ぶか?全部は大変だろうから妖精と鼻悪魔の2体を。
498名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 07:27:28 ID:4+Houbhm
ヴァンパイアの弱点なんて、「そういうもんだ」で済ませておくが吉だよ
起源を追及しようとしたら、狂犬病まで遡るし
499名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 07:37:48 ID:ENvccGUV
死んだ後にグールとなってレコンキスタと戦い出すウェールズ王子
500名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 08:05:26 ID:jJgEqwxg
>>496
まさに理想的なアルブレヒト3世だね。
見た目も小物臭漂う中年ヲヤジではなく若くて野性味溢れる男前っぽそうだ。
501名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 08:32:51 ID:IILNKUvW
VS7万で無力になるが、それまでは優秀な奴
と、考えていたら
TandTから召喚すれば良いんじゃないかと思った
思っただけだがw
502名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 08:41:58 ID:/xJMVRYS
>>487
十字路に埋めるとか、胸の上に灰をかけておくとか、塩とか銀貨とかを口に入れて縫い合わせるとか
目を潰しておくとか、いろいろあるよ。
503名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 08:52:39 ID:mGaZSmka
スパイVSスパイのヘッケルが呼ばれたら

宝物庫にある破壊の杖をめぐってフーケとバトル

続編はニューカッスル城にあるアンリエッタの手紙を求めてワルドとバトル
504名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 09:07:58 ID:zwY8PIl/
なおざりダンジョンからモカ、ブルマン、キリマンの三人組を召喚
まだエスプリも出てないからデルフが涙目にならないはず
505名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 09:08:16 ID:EJcKZUgw
南国アルビオン指令かw
506名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 09:09:49 ID:mgW8WGYH
>502
埋葬する際、もし起き上がった時のために首に鎌を当てておくと言う話も聞きますが。
507名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 09:10:20 ID:WFWTzQso
みんな携帯からまとめwikiって正常に見れてるの?
topページとかは見れるんだけど作品に飛ぼうとするとレスポンスが不正とか出るんだけど・・・
508名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 09:28:56 ID:QQ1AafLT
>>504
その段階から召喚すると元の世界が壊滅するだろうな
509名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:00:11 ID:HDefvUoL
>>507
幾つかのページ(小ネタ1とか)は未対応とでる
長い話はメモリ不足で途中でぶったぎられる

ファイルシークのPCサイト閲覧proxyがお勧め
510名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:07:23 ID:lXkc4VbK
吸血鬼って色々いるからね〜

体内に無数に動物飼ってたり
血だけで存在して光合成したり
吸血鬼の弱点のほとんどが無いけど、人より少し怪力なだけとか
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:15:11 ID:sFEDw0NS
>>498
最も古い起源なら、それこそ紀元前の東南アジア発祥なのが吸血鬼

西洋の吸血鬼なんて新参もいいとこだぜ
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:21:23 ID:PfBc9IyH
>>510
あとコブラで、日焼けマシーンで肌焼いててクリスチャンでジョン・レノン好きな伯爵とか
513名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:32:15 ID:yBkjLZge
遅レスだけど>>355
短編でだいだらぼっち召喚はだいだらぼっちが浮遊大陸を「掴んで持ってくる」という手で
手紙問題を解決しています
514名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:32:21 ID:f7gJuEdT
みんな吸血鬼好きだなあ。俺も好きだが。
515名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:34:59 ID:sPdAtmLh
いつも思うんだが、手紙届けるときに半数が到着すれば〜ってあるけど、本当にそうなのかね?
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:38:13 ID:SJRY932K
ワルドの分断工作だろ
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:38:40 ID:zwY8PIl/
とりあえずワルド、ルイズが手紙を持って行けば任務は果たせるんじゃないか
518名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:43:54 ID:QQ1AafLT
フーケが宿を攻撃してきたあたりでワルドが死ぬ作品ってないかな
519名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:46:29 ID:NEY7Bhx8
ふと思いついた、箸にも棒にも掛からない小ネタを投下させてもらうぜ

- ルイズが※※※※※を召喚したようです -

ハルケギニアにおける髪の色と性格の関連性
黒髪(茶髪):清純、一途、積極的
赤:明るい、男漁り、情熱的
青:冷静で口数が少ない、ミステリアス
黄:わがまま、ツンデレ

マリコルヌ「緑は?」
ギーシュ「緑は馬鹿さ」
タバサ「違う、馬鹿なのは赤」
キュルケ「言ったわねタバサ!青なんて暗くて陰険なだけじゃない!」
タバサ・キュルケ「むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

メタルダー「待ちたまえ君達」


- ルイズがメタルダーを召喚したようです -
元ネタ:ttp://image.blog.livedoor.jp/news4wide/imgs/1/b/1b01a542.jpg




ルイズ「ちょっと!私の出番は!?」
520名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 10:59:56 ID:saooWFfO
>504
「おざなり」のロゴスをジョゼフが召喚、「なりゆき」のアベルを教皇が召喚でも いい?コンビになりそう。
521名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 11:00:28 ID:dUlOoxKX
吸血鬼ならギルティギアのスレイヤーさんが規格外だよな
奥さんごと召喚すれば血にも困らんし、メイジの系統魔法とかに興味を示して色んな場面で喧嘩売りそう。

てか、エルザもボコった上で普通に保護しそうだよね?
522名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 11:02:13 ID:WFWTzQso
スレイヤはルイズの使い魔にはならんだろうなぁ性格的に考えて
523名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 11:05:11 ID:pahVGEA1
やる夫とやらない夫が召喚された話ってある?
524名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 11:08:47 ID:2v9NSPEA
>>502
吸血鬼は元々民間伝承で地域によって違うからなあ。
地域によってはスイカが吸血鬼になるというし。
525名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 11:14:19 ID:qz4vk2L/
>>523
つ 『やる夫が召喚されたようです』
http://acjryvnedk.blog54.fc2.com/blog-entry-201.html
かなりの原作改変やメタ要素が入っているので注意されたし
やらない夫はまだ未登場だったはず
526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 11:15:01 ID:yBkjLZge
極論すれば(裏切ってないなら)ワルドかルイズといったきちんとした身分の人間が一人でも
手紙持って王子に面会出来れば任務完了
527名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 12:20:24 ID:+Xcxssxu
>>494
キティじゃなくってストラウスでは?
528名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 13:10:34 ID:h8ok03f9
>>526
証明用の水のルビーを持っていればベストだな
そういえばウェールズはあの時ルイズを見て
1:「姫はこのような子供を使いに出すほど追い詰められているのか……」か
2:「別にこの子こなくても子爵だけでよくね?」か
3:「何考えてんだ姫。百年の恋も冷めたわ」か
どう考えたんだろう。原作的には1なんだろうが
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 13:12:31 ID:VQysJxpr
設定・考察スレその12
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1237571843/

そろそろこっちでお願い。
530名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 13:32:36 ID:yBkjLZge
「考察」と「雑談」の境目ってどのあたりなんだろう
531名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 13:46:44 ID:h8ok03f9
難しいところだなぁ。
考察に飽きて雑談になることもあるだろうし、
雑談してたらいつの間にか考察っぽくなってることもあるだろうし。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 14:11:53 ID:2v1kFii6
手紙は、始祖ブリミルへの誓いに背を向ける、重婚の罪がまずいんじゃないか
この事実が周知のものになっては、宮廷内でのアンリエッタの立場は相当悪くなる
重婚の罪の重さの度合いにもよるが、下手をすれば国を追われるかも

ついでに、ゲルマニアは積極的に同盟を結ぶ態度を示さず、状況によっては見捨てようとしていた
つまり、トリステインが滅びても、彼らには予防線があった可能性がある
おそらく、トリステイン滅亡を条件とし、ガリアと同盟を結んだ可能性がある(ジョゼフの真意は知らないだろうから無視)
ガリアは中立だとしても、強国であるからには味方のほうがいい。トリステインの軍事力よりもあてになる
レコン・キスタ側が接触した理由もそこだろ

原作ではトリステイン単独でレコン・キスタ軍を撃退したため、手を取り合うに有益を証明したけどね
533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 14:18:07 ID:Abp6TC8g
「○○って○○だからなぁ、ゼロ魔世界じゃ○○になるんじゃね?」
「召喚された時点で○○なら○○だろ」
みたいな、まだクロスに絡めたものなら雑談

「そういや原作の○○ってどういう意味?」とか
「現実には○○だがゼロ魔の○○の描写は○○だしなぁ…。ノボルはどうしたいんかね」
とかのクロスに絡めたものじゃないときは考察
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 14:33:45 ID:iJt7IDlO
535名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 15:24:26 ID:5jjFN0sQ
>>524
それは恐ろしい。
関東では、おちおち電車にも乗っていられませんな。
536名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 15:27:56 ID:HDefvUoL
>>535
パスモがあるじゃあないか
537名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 15:38:49 ID:q1t1Zh+R
Seed戦記読んで思い出したが、ラグナって私事より公事優先したんだよな。
不安定なエスタで大統領に就いて。
そのせい(おかげ?)でエスタは落ち着いたが、スコールはああなっちゃった。
だからどうしたって言われると困るが。
538ウルトラ5番目の使い魔:2009/10/18(日) 15:39:18 ID:3gXlGZDM
みなさんこんにちは、とうとう70話、よくまあここまで来たものだ。
いつも応援、ありがとうございます。皆様の応援がありましたから、ここまでこれました。
では、10分後の15:50より投下開始しますので、よろしくお願いいたします。
539名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 15:46:09 ID:SJRY932K
ウルトラ事前支援
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 15:46:23 ID:9ProQgAc
ウル魔来た、支援せざるおえない!
541ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (1/12):2009/10/18(日) 15:53:17 ID:3gXlGZDM
 第70話
 呪いを込めたプレゼント
 
 円盤生物 ブラックテリナ 登場!
 
 
「あれが、王党派とレコン・キスタの全軍……二十万は軽くいるっていうけど、
あらためて見るとすさまじい数だわね」
 王党派の陣営から見て、左後ろに一リーグほどの距離に位置する草原の上に、
今ルイズたちは立って、眼前で生き物のようにうごめく人間の大集団を眺めていた。
 すでに、太陽は高く昇り、空の上からじりじりと彼女たちを照らしてくる。
 さらに草原の先を見渡せば、二日前にミシェルが必死で脱出してきて、すでに
ヤプールの尖兵になり果ててしまったウェールズがいるであろう小城がそびえ立っている。
早朝一番で出てきたが、これを見れば眠気も覚めようというものだ。
「さて、とりあえずはこの道をまっすぐ行けば、平民が働かされている後方陣地まで
行けるのよね」
「そういうことだな、にしても、こんなにたやすく近づけると思っていなかった。
途中で検問を突破することも考えていたのだがな」
 キュルケの問いに、アニエスは嘆息して答えた。途中、いくつか王党派の
監視所があると思い、強行突破の可能性も考慮してやってきたのだが、
実際は見張りの兵士が数人いるだけで、王党派に協力したくやってきた
義勇兵だと説明すると、あっさりと通されてむしろ拍子抜けしていた。
 だが、それゆえに逆に不自然ではある。これだけの規模なのだから、徴用した
平民や逃亡兵を逃がさぬために、第一間諜や破壊工作員が侵入してくるのを
防ぐために街道は厳重にかためられていると思うのが普通だが、その手の
気配はまったくなく、ほとんど自由通行に近かった。
「何か、逃亡者を出さない自信があるのか、それとも何か別に理由があるのか……」
 アニエスのつぶやきには、不吉な色がありありと漂っていた。ヤプールが
からんでいるとなれば、単純に戦争の勝敗をつけさせようなどということは
ないだろう。始まる前か、戦闘中に何かが起こる。その可能性は極めて
大きかった。
「ですが、考えていても始まりません。ともかく、潜入して話を聞いてみましょう」
 皆の迷いを吹っ切るようなミシェルの言葉に、アニエスもそうだなとうなずいた。
 ちなみに、今ミシェルはまだ立ち上がれるほどに回復していないために、
才人が背中におんぶしている形になる。もちろん、怪我人が戦場に行くのは
不自然であるし、銃士隊の制服のままでは目立ちすぎるので、戦場に行く家族に
会いに行くとかなんとか理由をつけて、アニエスともども銃士隊の制服から、
村で拝借してきた村娘の衣装を身に着けている。
「ミシェルさん、具合は大丈夫ですか? なんなら、もう少し静かに歩いたほうが」
「いや、気遣いありがとう。もうだいぶ傷の痛みもひいた。これも、お前のおかげかな」
「そんな、おれはそんな超能力みたいなことできませんよ」
 ミシェルも、今ではすっかり元気を取り戻していた。肉体は傷ついたままでも、
良心に恥じることなく信じられる理想と、心から信頼できる仲間を手に入れて、
彼らとともに歩めるという喜びが、彼女をずっと強く立ち直らせていた。
 ただ、才人の背中にしっかと抱きついているミシェルを見て、不愉快極まりない
のも一人いたが。
「なによなによ。ベッタベタしちゃって……あんなにぴったりくっつくことないじゃない」
 黒いオーラというものが人間の目に見えたら、ルイズの周りには黒炎のように
みなぎっているのが見えただろう。まぁ、おぶさっている以上、くっつかないわけには
いかないのでルイズの言い草は言いがかりもはなはだしいのだが、そのおかげで
ルイズに持たれているデルフリンガーが、例によってつばで軽快な金属音を鳴らしながら笑った。
542ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (2/12):2009/10/18(日) 15:55:02 ID:3gXlGZDM
「ひっひっひっひっ……あいーかわらずおもしれえねおめえさん。相棒が、ほかの
女の子といっしょにいるのが我慢ならないんだな? しっかもあんなにぴったり
くっついちゃって、幸せそうだねえ」
「溶かすわよ……た、たかが使い魔が誰といようと、ど、どうでもいいわよ。それに、
これはトリステインの平和を守るためだし、怪我人をそのままにしておけないじゃない」
「ずいぶん声が震えてるねえ。けどよ、うらやましいならうらやましいって言えば
いいじゃねえか」
「だ、誰がうらやましいですって! そ、そりゃあ……そりゃあ……けど、サイトも
サイトよ、デレデレして……」
 だめだこりゃと、デルフは歯をガチガチさせているルイズの顔を見上げて思った。
とはいえ、ルイズの気持ちもわからないでもない。
「お前の背中は広くて居心地がいいな。でも、落ちないようにもっとつかまらせてもらおうか」
「わっ! あ、あの、そんなにぎゅっと抱き疲れると……あ、あたるんですが」
「ん? なにがだ」
「だ、だから……その胸が」
 無邪気な笑みを浮かべながら、首筋に吐息があたるほどにミシェルに背中に
しっかと抱きつかれ、才人は顔を真っ赤なしながら照れまくり、それをルイズは
殺気で人を殺せるなら即死間違いなしといった視線で睨みつける。
 なにせ、ミシェルはこれまではずっと銃士隊副長と、間諜としての重圧で
目を鋭く尖らせて生きてきたが、その重荷が取り払われた今は、青い髪を
短く刈りそろえたボーイッシュな容貌と、なにより表情から険が取れてやわらかく
なったのがあいまって、はっきり言ってものすごく可愛くなっていた。
 それに、ルイズがなにより我慢できなかったことだが、これまで鎧に隠れて
わからなかったとはいえ、ミシェルは実はキュルケと同クラスのバストサイズの
持ち主で、しかも鍛え上げられて引き締まっているので、全体のバランスで
いえばシエスタやティファニア以上かもしれず、そんなグラビアモデルの
ような美人に薄着で抱きつかれている才人はたまったものではなかった。
「あ、あの、もう少し離れていただけますか?」
「ん? 離れたら落ちてしまうぞ。何か不具合があるのか?」
「そ、そりゃ……胸が、当たるから」
「いいじゃないかそれぐらい。減るものじゃなし」
 おまけに、長いこと男を寄せ付けずに生きてきたから、自分の魅力について
無頓着なところも、ある意味たちが悪かった。前に地下貯水槽の崩落で才人に
かばわれたときは、防衛本能で動揺していたが、もう才人に対しては抵抗が
まったくなくなったようだ。
 なお、補足しておくと、自分の感情をもてあましているのは才人も似たような
ものだった。元々彼は地球にいたころから、ろくにもてたことはなく、バレンタインでも
収穫はゼロだっただけに、これまで傍から見たら呆れるほどわかりやすい好意を
自分に向けるルイズにしても、「こんな美少女がおれなんかを好きなわけがない!」
と、強迫観念に陥ってしまい、仲が進展しないのだが、自分の気持ちを
プライドで押し殺して、反対の態度をとってしまうルイズと違って、甘える子猫の
ような無邪気な愛情を、しかも年上の美人にぶつけられると、それだけで
心臓の鼓動が生まれてはじめての感覚にファンファーレをあげている。
 そんな、純情極まりない二人を、キュルケはルイズからも距離をとって興味
深げに眺めていた。
「こりゃあまあ、ルイズもとんでもない伏兵が現れたもんね」
 苦笑しながら、キュルケはルイズの相変わらずの初心さ加減に呆れていた。
 キュルケとルイズの実家は、何十世代にも渡る敵同士、特に男女関係に
ついての因縁は深いが、キュルケとしては、もはや勝って当たり前の勝負を
ルイズに挑もうとは考えていない。才人のことをダーリンと呼んで、今でも
ときたまアプローチをかけてはいるが、それはいつまで経っても進展のない
才人とルイズにはっぱをかける意味合いが強く、友情はあっても恋愛感情はない。
543ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (3/12):2009/10/18(日) 15:56:42 ID:3gXlGZDM
 というわけで、ルイズにとって現在恋敵といえるのはシエスタぐらいだったの
だが、シエスタは戦闘になると離脱せざるを得ないので、事実上一番いいところで
ルイズは才人を独り占めできていたのだが、これは今後うかうかしてられない
かもしれない。
「ただ、それこそ見ものかもしれないけどね……うふふふふ」
 楽しくなりそうだと、キュルケは好奇心全開でほくそえみながら、どちらを
応援すべきかなと迷っていた。
 もっとも、その肝心のルイズといえば。
「あああ、あいつ……がぎぎぎぎ」
 そろそろ言葉にすらなっていない。対して、ミシェルは今の状況を最大限に
利用して、ほおを摺り寄せられるほどに才人に顔を寄せている。
「サーイト」
「な、なんですか?」
「ん、なんでもない」
 この上なく幸せそうに、ミシェルは才人の背中でまどろんでいた。確かに、
今世界中で一番ミシェルが安心できるところは、才人の背中の上に違いない。
幼い頃に両親を失い、誰かに甘えるなどということができなかった彼女は、
ようやく取り戻した安心感のなかで、もし今才人が直視したとしたら、一発で
心を奪われたかもしれないような、明るく優しい笑みを浮かべていた。
 本当に、笑顔は女性にとって最高の化粧とは、昔の人はうまいことを
言ったものだ。それに引き換え、嫉妬に燃えているルイズのほうは、
せっかくの美少女ぶりが台無しになっている。しかも、才人に手を出せば
間接的にミシェルにも怪我をさせてしまうために、アニエスに「自重しろ」
と言われてしまったために、何も手出しができないのも、ルイズの
フラストレーションを増大させていっていた。ただ、いくら不愉快に思ったとしても、
「やっぱり死ねばよかったのに」などとは絶対に言わない。それが、
人間としての節度であった。
 
 
 信じられないことに、着いてみると王党派の後方陣営は、彼らが想像していた
のとはまったく異なっていた。
「こりゃ、まるで市場だな」
 そこは到底これから戦場になるのだとは思えない平和さで、食事を出す屋台や、
武器屋や衣料屋に、床屋や無料の医院、簡易の教会に、さらに驚いたことには
託児所までがあった。そこを、あちこちの街から集められてきたと思われる人々が、
雑多に歩き回って、商品を売買したり、前線で使うと思われる食料品や武器を
輸送していたりと、働かされているには違いないが、その労働環境は整えられており、
聞いたところでは給金まで出ているそうであった。
「なるほど、これなら逃げ出す心配なんかはまずないってわけか」
 一個の街とさえ呼べる、そのいたれりつくせりぶりに、ブラック星人の言動から、
徴用された人々は強制労働させられているものと思っていた一行は、予想外の
快適さに目を白黒させるしかなかった。
「ミシェル、お前三日もあの城で足止めされていたのにわからなかったのか?」
「あ、いえ……私はすぐに城に向かいまして、それで私のいたところからでは、
遠くてよくわかりませんでしたので」
 申し訳なさそうにミシェルが弁解するが、戦場というと過酷なものという
先入観があるために、実際に近くで見ないとわからなかっただろう。
「しっかし、これじゃほんと小さな町だな。後方支援は大事だっていうけど、
王党派ってのは金あるんだなあ」
 才人は、ロングビルが買ってきてくれた、串に刺したフランクフルトソーセージを
かじりながら、金持ちのやることは次元が違うなあと感心していた。
 けれど、戦略的な面から見れば、後方でこれだけの豊かさがあるということは、
前線の兵士たちには絶大な安心感を生むだろう。実際、地球での二次大戦時の
アメリカ軍などでは、基地内や輸送船内などに映画館まであったくらいだ。
544ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (4/12):2009/10/18(日) 15:58:12 ID:3gXlGZDM
 おまけに、これだけの人間がひしめいていながら、治安がよくて、盗みや
暴力沙汰はほとんど見えず、あってもすぐに兵士がとんできて、犯人を
連行していってしまった。これではトリステインの市街よりも安全に見える。
「そこで聞いた話では、何百年にも渡って王家が埋蔵してきた財宝を、この内戦に
勝利するために一気に吐き出したそうですわ。で、内戦に勝ったあとは、
反乱に組した貴族の財産をすべて没収して、国政を立て直すんですって」
「なるほど、ウェールズは操られても、その下の政治家や軍人はまとも
ということか」
 表面上でウェールズが、勇猛で高潔な皇太子を演じていれば、彼の
虚名に引かれて能力のある人間も集まってくるのだろう。さらにそれらの
人間が成果をあげれば、ウェールズの人望もさらに上がり、まさかとうに
ウェールズが洗脳されているとは、誰も気づかないというわけだ。
「これでは、城に乗り込んだところで、気が触れてると思われるか、
こっちが間諜あつかいされるのが関の山だな。さて、どうしたものか」
 城を見上げて、アニエスはため息をついた。兵士もヤプールに洗脳されている
ならば、それを証拠に突破のしようがあるが、ウェールズ以外は正気ならば
文字通り必死の抵抗にあって、ウェールズにはたどり着けない。
 まったく、悪辣この上ないものだ。これでは、竜の頭が蛇に摩り替わっている
ようなもので、兵士たちは自分たちを滅ぼそうとするものを、知らずに
命がけで守らされている。
 それについては、才人やルイズたちも同感で、腹立たしさを覚えたものの、
かといってウェールズのいる本城へ乗り込むのは無謀でしかないのは
彼らもわかっており、ルイズは昔母から教えられた戦術の基礎を思い返してみた。
「竜騎士を落とそうと思えば、まず竜の羽根を撃てというわ、ウェールズに手を
出せなくても、この陣地にも何かしらの陰謀の準備がされているかもしれない。
手分けして、なにか怪しいものがないか探しましょう」
 才人たちは、そのルイズの口から出たとは思えない道理に合った戦術に驚いた。
なにせ、これまでルイズの戦法といえば、今でこそ言わなくなったが「背中を
見せない者を貴族というのよ!」の言葉どおりに、ひたすら無謀な突撃を
おこなうばかりだったのだ。
「なによ、わたしが戦術を主張しちゃおかしい? 単なるお母様の受け売りよ。
けど、間違っちゃいないと思うけど」
「い、いや……そのとおりだと思う」
 慌てて訂正する才人らを見て、ルイズはむずがゆい感じを持っていた。
彼女とて、『烈風』と恐れられた母の教えを忘れていたわけでも、軽視していた
わけでもないが、ずっと魔法を使えずにいたことで激しいコンプレックスを
味わってきた彼女は、その反動から名誉欲が先行して、とにかく成果を
あげたいと焦り続け、冷静な判断ができずにいたが、長い才人たちとの
触れ合いで少しずつ心に余裕が生まれ、それにタルブ村で、ずっと超える
ことのできない大きすぎる壁として立ちはだかってきた母にも、今の自分の
ように未熟に苦難した時期があったのだと気づかされ、自分がなにを
するべきかだけではなく、自分にはなにができるのかと考えはじめる
ようになっていた。
 アニエスは、そんなルイズの案を吟味しているようだったが、ほかに
妙案も思いつかずに、今はリスクの高い行動をとらないほうがよいだろうと、
その策を採用することにした。
「よかろう。それでいこう、分担は、北東は私、北西はミス・ロングビル、
南東はミス・ツェルプストー、南西はサイト、ミシェルとミス・ヴァリエールだ」
 とりあえずは順当な組分けとあいなった。北東と北西は前線との境目で、
支援部隊と兵士たちが入り混じっていて、調査が専門の二人が行く
ほうがよく、南東は慰問街ができていてキュルケの独壇場、残る南西は
今いるところで、徴用された平民の宿泊する仮設家屋などがある
比較的安全な場所だ。
545ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (5/12):2009/10/18(日) 15:58:55 ID:3gXlGZDM
「では、二時間探索して、その後はまたここに集合だ。厳命しておくが、たとえ
何も収穫がなくても戻っていること、いいな」
 一同はうなずき、自分こそが手がかりを見つけてきてやると意気込んだ。
 とはいえ、後方陣地だけでも二万人はいるのだ。人を隠すには人の中と
いうように、これでは怪しい奴が何人か紛れ込んでいても、簡単には
わからないだろう。
「ようし、じゃあいくわよサイト、ぐずぐずすんじゃないわよ」
「はいはい。わかりましたよ」
 真っ先に飛び出していこうとするルイズを、才人はやれやれと思いながら
追いかけようとしたが、その前にロングビルがちょっと待ってと呼び止めた。
「お金が少しはないと困るでしょう」
 そう言って、いくらかの小銭を才人に手渡した。ルイズに渡さなかったのは、
平民と金銭感覚のズレがまだひどいからだが、金貨と銀貨を数枚混ぜて
渡されて、「こんなにいりませんよ」と返そうとしたら、「情報収集にはそれなりの
代償も必要なんですよ」と、さすが元盗賊らしい言葉を聞かされて、なるほどと思った。
 が、それにしてもロングビルも、ここは昔自分から貴族の地位と家族を
奪い取った憎き王族のお膝元だというのに、よく協力してくれて感謝しても
したりない。けれど、そのことを聞くと、彼女は微笑しながら。
「こんな時期に、何年も前に取り潰された家の娘一人のことを思い出すような
酔狂な人はいないでしょう。それに、アルビオンはこんなところでも私や
テファの故郷です」
 テファや子供たちのためならば、自分一人の怨恨にこだわっていても
仕方がない。それに、未来だけでなく、彼女自身のものも含めてたくさんの
大事な思い出がこの地には眠っている。地球人も、地球を守るためには
命を懸けてきたように、ロングビルにもまた、故郷を愛する思いはあった。
「わかりました。では、無駄遣いせずに使わせていただきます」
「はは、そうしゃちほこばらなくても、おやつくらい買っていいわよ」
 そう言われると、たった今食べきったばかりのソーセージの味が恋しくなってくる。
熱々の肉汁たっぷりに、マスタードをかけた味は、屋台で買ったものとしては
この上なく、すぐさま注文に走って、ついでにみんなの分も買って戻ってきた。
「はい、皆さんもどうぞ」
「おっ、悪いな……ん、なんだこれは?」
 アニエスは、渡されたソーセージの袋の中に、菓子のおまけのような小袋が
ついているのを見つけて、それを破ってみると、中から手のひらサイズの
ピンク色の貝殻が出てきた。
「ああ、それですか? なんでも、幸運を呼ぶお守りだとかなんとかで、買い物を
した人にはおまけでついてくるみたいです。まあ、きれいだし、いいんじゃないですか」
「ふむ、そういう趣味はないのだが、まあもらっておくか」
 なにげなく、アニエスはその桜貝に似た貝殻を懐にしまいこみ、キュルケや
ロングビルも、捨てるのも悪いし、とりあえずきれいだからタバサやテファへの
お土産にしようかとポケットに入れ、ミシェルも才人から受け取った。
 しかし、ルイズだけはなんとなく、その貝殻を見回していた。
「どこかで見たような気がするのよね……」
 はっきりとは思い出せないが、つい最近のように思える。けれど、よい香りを
ただよわせるソーセージの魅力には効しきれずに、とりあえずポケットに
入れると、そのまま食欲に身をゆだねた。なにせ、各人、歩いて腹が減って
いたので、渡されたソーセージに遠慮なくかぶりついていく。
「うん、うまい。このソーセージは極上だな」
「そうね、平民の店にしてはいい出来ね。おいしいわ」
「今度シエスタに作ってもらおうかしら、タバサにも食べさせてあげたいわ」
 まずは、一仕事前の腹ごしらえというわけか。皆、それぞれ夢中になって
ぱくついている。
546ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (6/12):2009/10/18(日) 16:00:19 ID:3gXlGZDM
 なお、才人におんぶされたままのミシェルは、肩越しに才人に食べさせて
もらっている。あーんと言いながらソーセージに食いつく姿は、まるで
子供みたいだが、今本人は羞恥心より幸福感が圧倒的に勝っていた。
天国から地獄という表現はよく使われるが、地獄から天国とはまさに
このことだろう。これは帰ってもおいそれと部下たちに見せられんなと、
アニエスは苦笑したが、泣き顔やしかめっ面を続けさせておくよりは
よほどいいと思って、そのままにしておいた。
 しかし、当然のごとくルイズはどんどん顔を不愉快にしていき、しまいには
串を噛み砕いてしまった。
「このエロ犬が……なにが、あーんよ」
 殺気を込めたつぶやきがルイズの口から漏れるが、幸か不幸か周囲の
喧騒のせいで才人の耳には届かなかった。
 さて、才人と、彼の垂らした蜘蛛の糸のおかげで地獄からサルベージされた、
もう少女と呼んでいいほどに青春を取り戻した娘は、ルイズのそんなダークな
台風注意報に気づかずと、気づく気もなく、傍から見たらソーセージ以上に
熱々な雰囲気を漂わせていたが。
「あっ、もうなくなっちゃいましたね」
「うん、残念……そうだサイト、お前のを一口くれないか?」
「え、いいですよ。おれはもう二本目ですし」
 と、才人が半分くらい食べていたのを、ミシェルがぱくりといただいて、
それが才人は無自覚だが間接キッスになっているので、ルイズが歯軋りをして
キュルケがほくそえむ。
 ギーシュなどが見たら、「君もたいしたものだな」と感心するかもしれないが、
あいにく才人は経験が圧倒的に不足しているために、まだ恋や愛というものが
なんなのかすら、よく理解できておらず、女心というものが相対性理論以上にわからない。
 けれど、そんな純粋な才人だからこそ、大貴族の娘や、天涯孤独の身の上で、
人を疑って生きてきたルイズやミシェルは安心して好意を持てるのかもしれない。
まじりっけの無い、裏の無い、純粋な優しさ、それはこれまで打算から仮面の
笑顔で近づいてくる男ばかりを見てきたルイズやミシェルから見たら、とても
まぶしいものであっただろうから。
 とはいえ、それゆえにアニエスやキュルケから見たら、才人はまだまだお子様
なので、保護対象や友達から恋愛感情に発展せず、まがりなりにも恋愛と
呼べるのはルイズと、あとはシエスタくらいですんでいたのだが、これは
才人はとんでもないパンドラの箱を開けてしまったのかもしれない。
 アニエスは、しばらくしらけた表情でその突発性の愛憎劇を眺めていたが、
やがて大きく息を吸うと。
「もういいからさっさと行け!!」
「はいいっ!!」
 クモの子を散らすように、一同はそれぞれ三方に駆け出していった。
 
 
 そして、四方に散った一同は、慣れているものはそれなりに、慣れないものは
手探りで、怪しい物資や施設がないか、見回ったり聞き込みをしたりして
調査をおこない、やがて二時間後に元の場所に全員集合していた。
547ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (7/12):2009/10/18(日) 16:02:22 ID:3gXlGZDM
「よし、全員そろってるな。では、それぞれ結果を報告してもらおうか」
 アニエスがまとめ役となって、それぞれの報告を頭に叩き込もうと準備する。
周りには大勢人がおり、話し声は隠されもしないが、こういう雑踏の中の
ほうがかえってひそひそ話もばれないものだ。
「よし、それではまず……と、その前に、サイト、なんだその買い物袋いっぱいの貝殻の山は?」
 ちらりと、アニエスに細目で睨まれて、才人たちがギクりとしたのをアニエスは
見逃さなかった。
「あ、これですか? 屋台のオヤジさんに、ここで妙なことはなかったか聞き込んで
いるうちに……ゲップ」
「まさかと思うが、食い歩きをしていただけではあるまいな」
 才人たち三人の顔に、冷や汗が流れた。
「いえ、そんなことはないですよ……けど、どこの店もおいしくて、つい、なあルイズ」
「え、ええ。ちょ、ちょっと寄り道してただけよ。ちょ、たった一〇件くらい」
 その瞬間、アニエスはキレた。
「大馬鹿者! この非常時になにを考えてるんだお前たちは! ミシェル、お前が
ついていながらなんだこの有様は!」
「す、すいません、まじめにやるつもりだったのですが、なにかいつの間にやら
みんなどうでもよくなっていて」
「誰が逢引をしにいけと言ったんだ! で、それで収穫は?」
「あ、出店ではどこでもこの貝殻をくれたんですが、結局なんの貝殻なのかは
誰も知らないんですって」
「だからどうした!? もう邪魔だからさっさと捨てて来い!」
「はいぃっ!」
 慌てて駆け出す才人とルイズに、アニエスたちはやれやれと頭を抱えた。
元々、調べごとにはド素人の彼らにはほとんど期待をしていなかったが、
ほんとにもうとしか言いようがない。おまけに、ミシェルがついていればフォローも
できるだろうと思ったが、夢見心地で完全に仕事を見失っている。
「ミス・ツェルプストー、なんとかならんのかあれは?」
「なりませんわね。恋心というものは、自分で制御できるような代物じゃ
ありませんわ。特に、ミス・ミシェルのあれはどうみても初恋ですわ。
わたくしにも覚えがありますけど、あのときはもう、わたしがわたしじゃ
なくなりましたもの。ミス・アニエスにはご記憶はなくって?」
「そんな軟弱なものに興味はない」
 そっけなくアニエスが答えると、キュルケの口元がいやらしく歪んだ。
「あら、お気の毒、ということは部下に先を越されちゃったってわけですわね」
 わざとらしく、語尾にざますとつけてもいいくらいに、宮廷の老婦人のような
しぐさで呆れたしぐさをとられると、さすがにアニエスも反論しなくては
収まらなくなる。
「どうせ、いずれ私は王女殿下と国のために真っ先に命をささげる。男など
作っている暇はない!」
「あら、だったらわたくしの母も、祖母も、曾祖母も軍人でしたけど、立派に
恋愛の上で家庭を持って、わたくしもそれに習うつもりですわよ」
「だったら私が、母となる者を百人守りたおして死ねば、それで元はとれるだろう」
548ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (8/12):2009/10/18(日) 16:03:46 ID:3gXlGZDM
 この頑固者めと、キュルケは心の中で、アニエスの意外な幼稚さを笑った。
くしくも、アニエスの言い訳のそれは、三〇年前にカリーヌが佐々木に言った
ものと同一だったのだが、あのカリーヌでさえ子供がいるんだから、アニエスに
だけ恋ができない道理があるまい。
「まあ、なんといったって、男はいずれ父に、女はいずれ母親になるものですわよ。
ただ、彼女の場合は、十年も心を閉ざしていたから反動がすごいんでしょう。
しばらくすれば落ち着くと思いますわ」
 キュルケは苦笑しながら、そういえばタバサも、父が死んで花壇騎士にされる
以前は明るい性格だったそうだと聞かされたのを思い出し、いつか彼女にも
元のように笑えるようになってほしいと思った。
「ま、恋は盲目っていいますし、ね」
「それにしても、なあ」
 アニエスにしても、ミシェルが新しい生き方を見つけたのはいいが、少々いきすぎの
感があると思わざるを得なかった。これはどうも、傷が治ったら鍛えなおしてやらねば
いかんなと、前途に多難なものを感じていた。
 
「やれやれ……それで、ミス・ロングビルのほうはなにか収穫がありましたか?」
 息を切らせながら才人たちがゴミ箱から戻ってくると、気を取り直したアニエスは
次にロングビルに話を聞くことにし、問われたロングビルは懐から小さな鉄砲を
取り出して見せた。
「兵士に話を聞いてみたんですが、最近軍全体に新式の武器が支給された
そうです。その一つをちょっと拝借してきたんですが」
「ふむ、見たところ新しい以外には、特に不自然なところはないようだが?」
「ええ、けれどおかしいところは、同列のまだ使える武器まで根こそぎ、
有無を言わさず無理矢理交換させられてしまったそうです。兵士たちには、
愛銃を取り上げられて、不満を漏らしている人が何人もおりました」
「それは確かに変だな……けれど、どう見てもただの銃だが」
 アニエスは、手の中でその銃をくるくると回して眺めていたが、何度見ても
どこの軍隊でも普通に使っているような拳銃で、妙な点は見当たらなかった。
だが、そのとき才人はその銃のグリップに、歪んだ赤い三角形の中を
銀色にくりぬいたような、妙なエンブレムがついているのを見つけて
アニエスに伝えた。
「なに? 確かに……なんだ、銃の工廠のマークかな。確かに見たことは
ないが、銃に自分の工房のマークをつけるのは、別に珍しいことではないぞ」
 彼女はそれで、その銃への関心を打ち切った。考えてもわからないものは
わからないし、まだまだ聞くべきことはあったからだ。しかし、才人はまだ
ひっかかるものを感じていた。その奇妙なエンブレム、前にどこかで見たような
気がしてならなかったのだ。
「次は、ミス・ツェルプストーか」
 呼ばれたキュルケは、勇んで自分の成果を公表していった。
 彼女は酒場で、休息していた兵士や商人などから情報を得ており、その
手段はルイズを閉口させたが、得た情報の密度は三人組より格段に濃い
ものであった。
549名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 16:05:07 ID:JAkIAW2j
>>485
吸血鬼の定義というのは時代や地方によって異なるんだけど、吸血鬼が最も跳梁したと言われる18世紀頃
教会は吸血鬼の定義として「しばらくの間死んでおり… 蘇って血を吸う」とかなんとか、まあそんな感じ
で定めてたっぽい。記憶は曖昧だが、だいたいそんなん。
そうすると吸血鬼はつまるところ「実体のある幽霊」みたいなもんで、

>キリスト系アイテムに弱い
>にんにくに弱い
>太陽に弱い
>招かれないとは入れない
>流れる水をわたれない

とかは、民俗学的な死霊の特徴に似ているかなあと。
つまりは
「境界を越えられない」
「聖性を伴ったシンボルによって撃退される」
「大蒜などに弱い」
というものは、古代からだいたい似たようなところがあるなあと。
家に無断で入れない、流れ水を超えられないというのは「境界」で、十字架などは「シンボル」。
ニンニクは古代から悪霊避けなどに使われてたらしい。
遡れば吸血鬼の伝承は古くからあるんだけど、現代のバンパイアはそういうわけで近代の情報流通が盛んになって
その結果として生まれた架空のモンスターなのでした。

スレちなんでこれだけにしとくけど、もっと詳しく知りたい人は「吸血鬼の事典」なんか読むといいかもだ。
ちと高いけど、ちょっと古い本なので古本屋なんかで見つかるかもだ。
赤い色が使われている背表紙が色やけしてる率が高そうだし、査定に厳しい店なら安くしているかなー。
550ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (9/12):2009/10/18(日) 16:05:13 ID:3gXlGZDM
 まず、兵士たちの士気ははなはだ高く、特に食料事情が極めてよいために
誰もが健康で、勝利を疑っていない。
 また、商人からの情報では、軍の上層部からの命令で、大量の武器を
仕入れて兵士たちに供給したのだが、その武器の出所である工房が
いまいちはっきりとしない。しかも八万人分の武器であるから、莫大な
量になるはずなのに、その供給は一度として遅れたことはなく、それに
軍から指示された、その工房以外からの仕入れは固く禁じられたという。
 そして、それらの補給及び兵站の一切を取り仕切っているのが、
ここ数ヶ月のあいだにいつの間にかウェールズ皇太子に取り入っていた
老将で、参謀として辣腕を振るっているが、その出身は誰も知らない
のだという。
「その参謀、怪しいな」
 才人がつぶやいたのに、全員が同意した。洗脳されたウェールズの
すぐそばで活躍する、出所不明の名軍師というだけで、すでに黒に
限りなく近い灰色といえる。
 そして最後に、アニエスが調べてきたことを公表した。
「私はレコン・キスタ陣営のことを聞き込んでみたのだが、どうも向こうのほうも、
ここ最近新式武器の購入や、兵力増強をおこなっているらしい」
「なんだ、それならこちらと同じじゃないですか」
「まあそうだが、話は続きがある。知ってのとおり、レコン・キスタ勢は
今王党派陣営に押されている。よって、財源もこちらに比べてとぼしい
はずなのだが、食料や武器弾薬などの補給に滞りはまったくないそうだ。
しかもだ、こういうときはどちらかが体勢が整う前に打って出るのが
普通なのだが、何度もその気配はあったが、そのたびに突然雨が
降ったり、指揮官がいきなり倒れたりとトラブルがあいついで中止に
なったそうだ。両方の陣営でな」
 それはなんとも作為的だと、一同は思った。ヤプールだったら、雨を
降らすことや、数人の人間を病気に見せかけて倒すなど造作もないことだ。
これで、ヤプールがレコン・キスタ陣営にも根を張っていることと、同時に
どちらの陣営も戦力を蓄えさせ、それが最大限に達するまではぶつけまいと
していることは、この情報で読み解くことはできた。
 ただし、これらの証拠から、最終的にヤプールがなにを企んでいるのかまでは
洞察することは無理だった。単純に考えれば、両軍の戦力を集められるだけ
集めさせて、二十万人に壮絶な殺し合いをさせようかとしているのかと
思えるが、あの悪辣さでは他の追随を許さないヤプールが、そんな簡単に
思いつく方法を使うとも思えなかった。
「出所不明の大量の武器、謎の参謀、同じ行動をとるレコン・キスタ、
大兵力……わからんな」
 どうにも、証拠が不足していると思わざるをえなかった。とはいっても、
ヤプールのやることを人間の常識で察知しろ、というほうがそもそも困難なのだ、
仮に、空がガラスのように割れたり、牛のたたりで人間が牛人間に
変えられるなどといった話を人にしてみたら、おとぎ話の見すぎと笑われるのが
関の山だろうが、現実にそういうことを起こせるのがヤプールなのだ。
551ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (10/12):2009/10/18(日) 16:06:10 ID:3gXlGZDM
 ただし、まだなにか見落としていることがあるのではないかということは、
この中の全員が共通して思考していたが、それをノーヒントで見つけるとなると、
とほうもない時間と労力が必要となり、残念ながら悠長に調査を続けるだけの
余裕はなかった。
「こうなったら、直接軍主力に潜り込んで調べるしかないか」
「ですけど、さすがに前線は軍関係者以外は締め出されるでしょう。
女子供ばかりの私たちなんて、門前払いですよ」
 ロングビルが、根本的な問題を提示すると、一同はそろって頭を抱えた。
見回せば、ここに戦場にいて不自然ではない人間は一人もいない。
「こうなると、平民に変装したのが痛いな。ルイズもキュルケも、今は
村娘のかっこしてるし」
「ふん、だからあたしはこんなみすぼらしい服を着るのはイヤだって言ったのよ」
「いまさら言っても仕方ねえだろ。どうしたもんかな、こっそり潜り込む
にしても、こんなかっこじゃ軍隊の中じゃ目立ちすぎるしな」
 才人はこんなことなら、軍服を調達しておけばよかったと思ったが、後悔先に立たずである。
 けれどそのとき、彼女たちの視線の先に、鎧がこすれるうるさい音をたてながら、
えっちらおっちらとやってくる、目に見えて新兵ばかりと思える一団が入ってきた。
「ひい、ふう、みい……ちょうど六人か、悪いが、彼らに協力してもらおうかな」
 アニエスが横目でキュルケに目配せすると、彼女は水を得た魚のように、
一瞬妖絶な笑みを浮かべた。むろん、アニエスが言わんとすることは、
ルイズたちにも伝わって、ルイズはいやな顔をしたが、かといって代案が
あるわけでもなかったので、それに従った。いやむしろ、不満の原因は、
なぜ実行役がキュルケで、自分ではないのかということであったが、
その理由を考えるのは屈辱的すぎるので、それよりも新兵たちの先回りを
するために、先頭きって走り出すのを選んだ。
 
 さて、そんな企みに気づくこともなく、えっほ、えっほと新兵たちは
着慣れない鎧に振り回されながら、彼らにとっては初陣になる戦場へと
遅れまいと急いでいたが、人通りのないところで、連立している小屋の隙間の
暗がりから、扇情的な声と共に、なまめかしい女性の生足がヘビのように
這い出てきて、彼らは一様に足を止めて、それに見入ってしまった。
「ねえーん、そこのお兄さんたち、ちょっとよろしいかしら?」
「な、なんでありましょうか?」
 スカートを太ももまでめくり上げて、上着の胸元を開けて、上目使いに
話しかけてくるキュルケに、一応メイジであるみたいだが、純朴そうな
顔をした少年兵が、トマトと見まごうばかりに顔面を腫れ上がらせて、
無価値な敬礼をしながら答えたのは、むしろほほえましかったかもしれない。
552ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (11/12):2009/10/18(日) 16:07:44 ID:3gXlGZDM
「あたし、急にお友達たちが行っちゃって、さびしくてたまらないの、
お願い、あなた方で慰めてえ」
「も、もうしわけありませんが、我々は軍務が……」
「五、六人くらい、抜けてもわからないわよ。それよりも、ね、この奥、
み、た、く、な、い?」
「……!」
 その後のことは、彼らのささやかな名誉のためにも伏せておくべきで
あろうが、その後暗がりの奥から何かをぶっつける音が複数した後で、
その中から、入っていったのとは別の六人組が出てきたことで、
経過は明らかであった。
「大成功」
 鎧兜を着込んだ才人が、Vサインをしながら言った。彼に続いて、
同じように装備を整えたアニエス、キュルケ、ロングビルが現れてくる。
古典的な手段だが、この手にひっかかる男は、恐らく人類の歴史上、
絶えることはないだろう。
「これで、とりあえず怪しまれはしないだろう。しかし、情けない男どもだ」
「あの子たち、少々お子さま過ぎましたから、この『微熱』の前に立つには、
あと十年は必要ですわね」
 装備を剥ぎ取られた少年たちが聞いたら、女性不審に陥りそうな
ことをしゃべりつつ、キュルケは意外と様になっている鎧を鳴らしながら
笑っていた。
 だが、一番サイズの小さい鎧をつけたにもかかわらず、サイズが大きくて
寸詰まりのロボットのようになってしまったルイズが抗議した。
「ちょっと! なんでわたしまでこんな鉄くずを着なきゃならないのよ!」
「仕方ないだろ、メイジの衣装は一着しかないんだから」
 そう、一人分だけあったメイジの服はミシェルが着てしまったために、
やむを得ずルイズは雑兵の鎧を着るはめになってしまったのである。
「ならちょっとあんた、その服わたしによこしなさいよ!」
「無茶言うな、兵士がメイジを背負えばかっこうもつくが、兵士が兵士を
背負っていれば不自然すぎるだろう」
 ミシェルに言い返されると、ルイズは歯軋りしながら才人を睨んだ。
もっとも、本当に兵士のかっこうが嫌だったのか、それともミシェルを
才人の背中から下ろしたかったのかはさだかではない。
 というわけで、一種異様な雰囲気となってしまった一行は、周りから
どう見られているとか考えずに、最前線の陣地へと潜入していった。
 
 
 しかし、才人たちが広すぎる陣地の中で、陰謀の尻尾を掴みえずに
苦難しているころ、二つの陣営では、彼らの予想を上回る速度で事態は
進行しつつあった。
553ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (12/12):2009/10/18(日) 16:09:02 ID:3gXlGZDM
 戦場を遠く離れたアルビオンの首都ロンディニウムでは、クロムウェルが
時期が早まったことを、秘書であるシェフィールドとは別に囲っている
一人の専属のメイドに命じていた。
「予定が早まった。サウスゴータにいるお前の九番目の姉妹に命じて、
行動を開始させよ」
 うやうやしく会釈したメイドが、ほかのメイドとまったく違わないしぐさで
退室していくと、次に彼は、先日王党派陣営からやってきて、今は
トリステインの内情を知る協力者という立場で、壁際でふてぶてしく
構えているワルド、だったものに命令した。
「さて、これで両軍は都合のいい形でぶつかり合うことになる。そして、
これまで仕込みを続けていた”あれ”も動き出し、作戦も最終段階だ」
「ええ、長いお芝居ご苦労さまでした。ですが、おそらくはまた、奴が
妨害しにくるでしょう」
 奴とはいったい誰をさすのか、二人にとってその名を出すのも忌まわしかったが、
同時に現実から目をそむけるわけにもいかなかった。
「だから、保険をかける意味でも、我々はもうしばらく茶番劇を続けなければ
ならん。下の階にいる、王様きどりの人間どもの相手はまかせた。
精々明るい未来を聞かせて安心させてやれ、こちらは人形遣いの
つもりでいる小娘の相手をしてやらねばならん。うまく乗せてやれば、
漁夫の利を狙ってやってくる、きゃつらの国の軍隊も使えるかもしれんからな」
「布石のために、努力は怠らないというわけですか、そういう地道な
ところはあなたらしい」
「ふふ、お前こそ、今度は寝ているあいだに手袋を外されないようにな」
 クロムウェルは、口元を醜くゆがめて、ワルドに笑いかけると、これから
どうせ手際の悪さをなじってくるシェフィールドの嗜虐心と優越感を満足させて
やるために、小人の皮をかぶって、頭を下げながら別室で待っている彼女の
元へと歩いていった。
 
 同時刻、王党派陣営でも、ウェールズが突然幕僚たちを招集して、
決戦を一日早めると通告していた。
「わが参謀の情報によれば、敵軍は本日午後を持って、奇襲をかけようと
しているようである。よって、我々はこれを利用し、逆撃をもって敵軍を
撃破し、余勢を持ってロンディニウムを叛徒どもから奪還する!」
 並居る名将、名政治家を前にして、英雄ウェールズの勇壮で気高く、
壮麗な演説が響き渡り、人間たちの理性を麻痺させていく。
 彼らの中にも、不自然な硬直状態をいぶかしむ者もいるが、勝利を
前にしての慎重派は、常に少数派たるを強いられる。しかも、そんな
わずかな者たちも、脳を侵食するようなウェールズの言葉と、部屋の中に
たなびき始めた薄赤い空気に包まれるうちに、「ウェールズ皇太子万歳」
「アルビオン万歳」「勝利を我が手に」と、狂乱の大合唱に巻き込まれていった。
 
 
 それと同時に、両陣営の上にたなびくいくつかの入道雲に混じって、
雲の白さとはまったく異なる、巨大な黒い影が降下してきていた。
とてつもなく巨大な二枚貝に、無数の触手を生やしたその異形は、
見るものに戦慄を与えずにはいられない。
 それは、ノーバと同じくブラックスターの破片から蘇った、混乱と破壊を
振りまく暗殺者、円盤生物ブラックテリナ。その体内から吐き出される
無数の美しい輝きは、いったいこのアルビオンになにをもたらそうと
いうのであろうか……
 
 続く
554名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 16:09:31 ID:JAkIAW2j
うわ。投下にきづかなかったorz

まにあいそうもないけど支援!
555名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 16:11:39 ID:HDefvUoL
乙でした
556ウルトラ5番目の使い魔 第70話 (12/12):2009/10/18(日) 16:12:08 ID:3gXlGZDM
以上です。今回も支援してくださった三人の方、どうもありがとうございました。
うーむ、ミシェルさんのデレがすごい。
我ながら、まさかここまでなるとは。どうもミシェルさんのキャラ崩れが起きているみたいですいませんが、
原作アニメではほとんど笑わなかった人なので、この人が笑うとどんなかなあと想像してみたら、
存外にかわいらしくて、それで才人と組み合わせてみたらいつの間にやら……すまん、才人。
しかし、逆に考えたら、才人があれだけしても態度に変化がなかったら、ただの冷血女だし、ルイズのツンデレと
かぶらせないようにするにはこれでよかったのかなあと思います。
とりあえず、今は十年間の反動が一気に来ている状態なので、凛々しい副長が好きな方はもう少し
お待ちください。
でも考えてみれば、この作中では展開上アンリエッタ、タバサ、ティファニアが友情以上のものを才人に
持っておらず、シエスタもルイズの恋敵には影が薄かったので原作の才人争奪戦が発生しておらず、
ルイズの独壇場だったので、少しは緊張感のある恋愛要素も含ませられると思います。
けど、恋愛を書くのって難しいですねえ。ルイズやタバサと、クロスキャラのラブストーリーを書いて
おられる作者さんには、敬意を表します。
では、次回からは、作品の本分を忘れずに、ヤプールの大攻勢が始まります。
557名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 16:15:17 ID:SJRY932K
スペシウム超光乙
558名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 16:43:44 ID:JAkIAW2j
投下乙でした!
そしてGJ!

毎週の投下、頭が本当に下がります。
次回も楽しみにさせていただきます。
559名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 16:58:23 ID:9ProQgAc
ウル魔の方、乙でした!
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 17:15:45 ID:x3rUCSxA
乙。

あの謎武器は、アンドロイドを使うあの宇宙人由来かな?
561名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 17:18:39 ID:qRHtOSnd
乙ー

人間同士の戦争をヤプールが利用すると、どれほど恐ろしいことになるか…
次回も必見!
562名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 17:27:16 ID:stslzfLT
ウル魔の人乙です!
ミシェルが可愛すぎてたまらんw
563名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 18:05:11 ID:N5pj5hUU
毎週乙

それはそうと、ノーバ、ブラックテリナ、ブ○ッ○ン、ユ○タ○グ(多分)・・・。
どう考えてもエース一人で捌ききれる物量じゃねーぞ!助けてジャスティスさん!
564名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 18:13:59 ID:zwY8PIl/
ウル5魔の方乙です
ルイズの精神力が着実に溜まってきておるwwwww
565名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 18:15:23 ID:ejYT+kKN
Aってさ。お姉さんのへそが無くなるとか女子大生の自転車サークルとか、エロ成分が濃厚だった気がする。
やっぱ市川の宗教観かな〜? と、思ってたら上原と斎藤だた。orz
566名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 18:38:19 ID:n4imOu+4
蟹江敬三が出てきた時は要注意だ
567名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 19:10:42 ID:5LTo5cXS
国外じゃMCやプロデューサーとかやってるんだよな
568名無しさん@お腹いっぱい:2009/10/18(日) 20:14:26 ID:G94vSHAo
ウル魔の人、今回も乙でした!
小物なクロムウェルもヤプールが関わるとアラ不思議!老獪な策士に様変わりですねw

ところで、ウル魔のナレーションを行うナレーターが居るとしたら誰が思い浮かぶ?
自分は岸田森氏が真っ先に思い浮かぶ。
569名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 23:00:06 ID:Xyv/S3ES
ウル魔の人、乙!

>>525
サンクス
早速読んでみるわ
570名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 23:06:46 ID:EJcKZUgw
アンリエッタとセクロスしたら
「アンッ!アンッ!気持ちいい!」って言ってたお
571名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 23:07:47 ID:AULvrk0I
ふーん
572名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/18(日) 23:49:33 ID:LnFVB2HE
>>566
それは牛かな、それともクラゲのほうなのかな?
573名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 00:16:32 ID:+XFBhcaT
ーーー特撮関連単独の雑談はここまでーーー
574名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 00:19:27 ID:ac03ACWO
そう言われると無理くり続行したくなるが、
あいにくと特撮方面には明るくなかったのであった。負け。
575名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 04:02:32 ID:hIfA6lpZ
今更だけど真紅召喚したSS読んだんだが、ルイズの夢の前半部分でバキのゲバル思い出した

バキキャラなら誰が丁度良いかね?ドイルあたりならガンダフル活用しそうだが
576名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 04:24:21 ID:WK34PGas
ドイルは全身武器みたいなもんだからなw
武器使い、という点を前に出すなら本部さんとか、烈先生とかどうだ?
本部さんは刀も使うし、烈先生は確かドイル戦で武器使ってたし。
577名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 05:09:14 ID:6dFqHo6n
本部さんだとルイズに頼らずに生活できちゃうから烈先生一択
かと思いきや、ダブルツンデレはさすがに鬱陶しいという袋小路
578名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 05:24:50 ID:Ga0bv4Yf
LFOを1から読んだが、ルイズがひでえ事になっとる・・・ウヘァ。
無抵抗な幼児にまで手をあげるとか、まして鞭とか、末期過ぎる・・・

サイトは反骨精神旺盛でスケベで少々空気読めないからあんなモンだろうけど、
このルイズはまさしくDV親のソレだしなぁ・・・ 読んでて心が痛みます。
境遇はどうあれ、パパとママの愛情が足りて無い子では無いと思うのだが。
いやしかしこうならない保障があるかと言えば、
ヒステリー気質からしてさもありなんというか・・・

いやはや、この先どんな顛末が待ってるのか。作者様頑張ってください。
579名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 05:27:47 ID:mtMWnW3b
本部さんの場合問題は公園だな

ガンダールヴの能力をフルに活用できるのはガイアだと思う、多分空気から武器と認識できるだろう
580名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 05:39:59 ID:WK34PGas
>>577
なぁにかえって耐性がつく

まあ冗談はさておき。あの人ならルイズの根性叩き直して暮れそうではある。
確かにダブルツンデレは鬱陶しいが、ソレはそれで見物じゃないかw
581名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 05:40:02 ID:F2Qb3SGq
もういっそのこと「縛られない(アンチェイン)使い魔」とか言ってオリバさん召喚しちゃおうよw
582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 06:09:52 ID:i7Jb8zZd
猛毒柳さんなら武器も空気も扱えるぞ
ただしいきなり連れて来られたら毒手の維持ができないな
それにルイズの着替えが危険だ

無能王やイザベラ様の使い魔向きだな
ミョズの能力を駆使してエルフの毒も加えたハルケ世界初の毒手でタバサママを廃人に
北花壇騎士の一員として様々な裏仕事に従事
583名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 06:35:30 ID:GepQbVGs
ダブルツンデレ…

つまり
(どこかで見ていてくれてる…… 藤巻…ッ)
(あなたが授けてくれた)
(竹宮流よッッ)

(見事なりルイズッッ
 見事なり"櫓落とし"ッッ)
584名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 07:09:31 ID:5jn014uL
烈召喚なら理想郷にあったよ。
…ルイズが究極生命体と化していたけどw
585ナイトメイジ:2009/10/19(月) 07:11:30 ID:ER1/I0zs
7時15分から投下させてください
586ナイトメイジ:2009/10/19(月) 07:17:09 ID:ER1/I0zs
洞窟の奥。行き止まりで足を止め、ルイズ達はコルベールの持つ地図をのぞき込んだ。
「ここのはずなのですが」
それによると、この突き当たりに何かがあるはずなのだが、左右と正面の壁で魔法の光に照らされた自分たちの歪んだ影が踊っているものの特に変わったものは見あたらない。
「では、これならどうでしょう」
コルベールが自分の杖の先にある魔法の明かりを消す。
それでも周りが真っ暗になることはない。
キュルケとタバサもまた自分たちの杖の先に明かりを灯しているからだ。
魔法の明かりの代わりにコルベールはディティクトマジックを唱える。
杖を振り、やや右の前で止めた。
「このあたりに何かあるようですな」
と言われてもルイズには変わったものは見えない。
ただの岩壁が行く手をふさいでいるだけだ。
「ふむ、これは困りましたな」
壁を杖で叩いていたコルベールは振り向くと肩をすくめた。
「ここに扉があるようなのですが魔法で隠されているようですな。しかも封印までされている」
「なら、先生。僕にやらせてください」
「そういえば、君の系統は土でしたな。やってみてください」
岩壁に対して何かをするのなら土の系統のメイジが一番だ。
コルベールが怪しいと言った壁の前に立ち、ギーシュは薔薇の杖を振りながら高らかに呪文を唱える。
別に大した呪文ではないのだが、ことさら身振り手振りも大きく抑揚も大きい。
そして、これまた大げさにポーズまでつけて薔薇を壁に向けた。
「あれ?」
だが何も起こらない。
「何よ、失敗したの?」
「そんなはず無いじゃないか!君じゃあるまいし」
むきになったギーシュは杖をめちゃくちゃに振り回して魔法を唱えるが、それでもどうにもならない。
「この、この、この!」
岩壁はまったく形を変えず音一つたてない。
「見てのとおり学院の宝物庫とは言わないまでもかなり強力な魔法がかけられています」
「先生でも無理なんですか?」
お宝の入手に関わるせいか、キュルケの声は少しばかり熱がこもっている。
「難しいですね。スクウェアのメイジに頼めば時間をかけて開けてくれるかもしれませんが、それでは費用がかかってしまって私には……」
スクウェアのメイジを雇うのは安い話ではない。
コルベールに持ち合わせがないのは、授業にたびたび持ってくる怪しげな機械につぎ込んでいるんだろうなと想像がつく。
「それは……困りましたね」
キュルケならその費用を捻出できるだろうが難しい顔をしている。
ただし、こっちはお宝の売却で利益が出るかどうかの方を考えているに違いない。だって成り上がりのゲルマニア貴族だから!
ルイズも今はあいにく手持ちのお金はそんなに多くない。
なら他に方法はないかと考えてみたがどうにも思いつかない。
「ねえ、タバサは何か考えない?」
と聞こうとしたがタバサは近くにいない。
左手の壁を魔法の光で照らしてじっと見ている。
「なにかあるの?」
タバサの肩越しに見ていると壁に何か模様が彫り込まれていた。
なんの模様かと思ってよく見ると模様ではなく、文字のように思える。
といってもルイズの知っているどんな文字とも似ていない。
やたら角張って、複雑で、絵のようにも見える文字だ。
「えーと、どれどれ」
さっきまで静かだったベルが割り込んでくる。
そういえばお宝探しに真っ先に出発したのはベルだった。
587ナイトメイジ:2009/10/19(月) 07:17:59 ID:ER1/I0zs
「佐々木武雄ここに鍵を記す」
「は?なにそれ」
「ここにそう書いてあるのよ」
「読めるの?」
「読めるわよ」
「何で?」
「知ってるからよ」
それは当然だが他に説明のしかたがないものだろうか。
「他には何か書いていないのですか?」
ルイズ達の声が聞こえたのか、みんなが文字の前に集まってくる。
それに気をよくしたのかベルは文字を指さしながらさらに読み進めた。

   天にかかる赤い月の下、闇の眷属が現れる
   世界を侵し、破壊する魔物を失われた魔法の力で倒す者達
   それは──

最後の文字を指で弾き、ベルはそこで口を閉じる。
「続きは?」
「無いわよ。ここで終わりね」
だとすればやけに中途半端だが、コルベールは1人手を打ち合わせて納得していた。
「なるほど、つまりそこに続く言葉が封印を解く鍵になっているのですね」
それならルイズにも納得できる。
だが、鍵となる言葉がなんなのかわからない。
夜になれば上ってくる二つの月の内、片方は赤色だから、赤い月というのはそれのことなのだろう。
だったら魔物とは何か。
普通、魔物や悪魔と言えばルイズ達はエルフを想像するがエルフが出てくるのはなにも夜に限ることではない。
エルフとの戦争はむしろ昼間に行われていた。
 「そういうこと。ここの答えはね……」
悩むルイズの前を横切って、扉があるとおぼしき壁の前にタバサが立った。
「なにか心当たりでもあるのですか?」
 「え?」
タバサはこくりとうなずき、杖を上げて壁を照らす。
「世界で一番魔物退治の逸話がある人が答えだと思う」
「ほう?」
首をかしげるコルベールを無視して、タバサはぼそりと答えを口にした。
「イーヴァルディの勇者」
イーヴァルディの勇者は平民の間で人気のある物語の主人公である。
 「いや、だからね」
その中には魔物退治の逸話もあり、人気の主人公だけあってその数は群を抜いて多い。
「……」
しかし鍵となる言葉ではないのか壁にはまったく変化はない。
タバサは杖をおろし、いつもと変わらぬ無表情で場所を開けた。
とは思ったが実は違うらしい。
「タバサ、そんなにしょんぼりしないでよ。元気だしなさい」
キュルケにはタバサの微妙な表情の変化がわかるのか、励ましの声をかけている。
「だから今度は私がやるから見てなさい」
「ミス・ツェルプストーも何か心当たりがあるのですか?」
 「ここは考えるとこじゃなくって……」
敵討ち、というわけでもないのだろうが今度はキュルケが壁の前に立つ。
「魔物を退治する逸話が多いのはイーヴァルディの勇者だけではありませんわ。そして、この〈失われた魔法〉というのは〈虚無〉のことですわ。つまり……」
ほうほうと聞き入るコルベールを尻目に、キュルケは高らかに答えを口にした。
「始祖ブリミル」
始祖ブリミルもまた魔物退治の逸話に事欠かない人物である。
イーヴァルディの勇者ほど多くないのは教会に認められない物語を口にすれば異端と認定されてしまうからであろうか。
「……」
しかし鍵となる言葉ではないのか壁にはまったく変化はない。
「ま、だろうな。あいつ、魔物退治の専門家ってわけじゃねえし」
「じゃあ、あんた答えわかるの?」
「しらねえ」
デルフリンガーはぼやくだけのようだ。
588ナイトメイジ:2009/10/19(月) 07:20:02 ID:ER1/I0zs
なら次は私が、と挑戦しようと思ったがルイズにはまったく答えが思いつかない。
赤い月、魔物退治、失われた魔法。これらの言葉が頭の中でぐるぐる回るがそれはいっこうに形を成そうとはしなかった。
「ルイズ!!」
「いたたたっ!」
ベルの声がいつになく強い。
おまけに耳を思いっきり引っ張られる。
「なによ!いきなり」
「だから、私が知ってるんだって。その答え」
「……なら早く言いなさいよ」
「言おうとしてたわよ!さっきから」
そういえば、さっきから何か言っていたような気がする。
具体的には行頭を一つ下げたところで。
考えるのにいっぱいいっぱいで気付いてなかったけど。
「なるほど。そういうことでしたか」
と、コルベールはしきりに納得したというようにうなずく。
「この扉の封印の鍵を示す文を何故異国の文字で残したかを考えれば良かったのですよ。
 つまり、同国人にこの中に隠した物を渡したかったのですな。そうなれば鍵となる言葉も当然異国の物になるわけです。
 ならばこの場でその答えを知りうるのは、この文字が読めるミス・ゼファー以外にはいません。
 いやはや、恥ずかしながら気付きませんでした」
「そうそう、それでいいのよ。なのにみんな変なところに食いついて必死になって考えちゃって。どうしようかと思ったわよ」
言われてみればその通りだが、あれだけ思わせぶりに書いていれば考えてしまうのが人の性という物である。
ベルはキュルケに変わり、壁の前に立つ。
壁を見据えて答えを口にした。
「ウィザード」
それは正しく鍵となる言葉だった。
ただの岩壁だと思っていたものに薄い光が浮かび上がる。それが徐々に消えていくと、長い通路の姿がルイズ達の前に姿を見せた。
通路の奥から一瞬だけ風が顔に吹き付けてくる。
そのにおいは洞窟の空気とはわずかに違い、この通路が長い間封印されていた証拠を伝えているように思えた。
「さあ、行きましょう」
ベルがいつもの何か企むような笑みを浮かべ、芝居気たっぷりに奥にルイズ達を誘っていた。


「ねえ、ベル」
封印の解けた通路に入っていくみんなを見ながら、ルイズはちょっと気になることを聞いてみた。
「あのウィザードって作り話よね」
今までベルがいたという国についてはあまり気にしてこなかったし、ベルも話そうとはしなかった。
それが今になって、ここにベルの国の文字を見て少し興味が出てきたのだ。
「あ、あれ?本当よ」
「ええ!?じゃ、じゃあ、もしかしてエルフがいるような国なの?」
「何でエルフになるのよ」
「魔物って言ったらエルフでしょ」
「全然違うわよ」
東方にはハルケギニアとは違った文明があるという。
もしかしたら、そっちの方では魔物とか悪魔がエルフのことを指さないのかもしれない。
「だったら、エルフ以外の魔物がいるの?」
ベルは少し考えて答えた。
「うじゃうじゃいるわね」
「えええっ!」
ルイズはエルフ以外の魔物、というのを考えてみる。
といっても現実の魔物なんて思いつかないので、御伽話に出てくるような魔物がうじゃうじゃいるところを考えてみた。
かなり怖い。
「もしかして、町中にもぞろぞろ出るの?」
ベルはまた少し考えて答える。
「町中には……そんなにでないわね。どうどうとそんなにたくさん出るのは難しいし」
なるほど。
おそらく街の外にいる魔物がたびたび襲撃してくるのだろう。
そう考えると世界を破壊する魔物というところがわかってくる。
「で、ベルってもしかしてウィザード?」
刻まれていた文の魔法を使って魔物を倒すというとこを聞いて思いついた。
ベルも魔法を使うしもしかしたら、と考えたわけだ。
589ナイトメイジ:2009/10/19(月) 07:20:56 ID:ER1/I0zs
「私はウィザードじゃないわよ」
「そうなんだ」
「関係者だけど」
「どんな?」
ベルは三度考えて答える。
「魔物をこー、操って世界を破壊するウィザードの敵っていう関係者」
「はいはい。そういうことは言わないの」
ここで話は打ち切りになる。
ベルがこんな嘘をつき始めたら、からかわれるばかりなのは目に見えている。
だいたいベルだって人間なのだ。町を破壊したら困る張本人の1人ではないか。
それなのに魔物と一緒になって町を破壊するわけがない。
「……そっか」
ルイズは嘘の混じった話から、ベルが故郷ではどんな人間だったのか考えてみた。。
所作や魔法から考えてベルが貴族というのはあり得る。
だとしたら自分が魔王だ、世界を破壊するだとうそぶくのは何故か。
きっとベルの家は街を魔物から守る重要な役に就いているのだろう。
そして親と折り合いが悪くて反発してるのではないだろうか。
──それであんな嘘を言ってるのね。やっぱり、見た目通り子供ね。
それなら故郷から遠く離れたトリステインに召喚されて、連絡までできるのに帰ろうとする様子がないのもうなずける。
帰りたくないのだろう。
ルイズはこの推理が当たっているか、ベルに問いただそうとしてやめた。
だって、人をからかいだしたベルが本当のことを言うはず無いのだから。


「ところでルイズ。今度は私が聞いていい?」
ルイズが一通り思考を終えると、今度はベルが聞いてきた。
「なによ」
「入り口の封印なんだけど」
「それがどうしたのよ」
「ディスペル使えば早かったんじゃない?」
「あ……」
言われてみればその通り。ルイズには解呪の魔法がある。
今更試しようがないが、魔法の封印を解除できた可能性は十分にある。
鍵となる言葉を考えるのに必死ですっかり忘れていた。
「ま、初心者にはよくあることよ。自分の使える魔法を忘れるなんてのは」
「あるの?」
「あるのよ。で、事が終わった後に気付くのよ。あれを使っておけば簡単に解決できた、て」
「そ、そうなんだ……」
どうやらそういうものらしい。
「次は忘れないでね」
まったくその通り。
珍しくベルから実用性のある言葉を聞いたような気がする。
ルイズは自分の魔法をもう一度、心にしっかり刻みつけた。
もう使い忘れないように。
590ナイトメイジ:2009/10/19(月) 07:23:13 ID:ER1/I0zs
今回はここまでです

このSSはアンソロジーやサプリメントなどでベルのぽんこつの実態が明らかにされる前に書きはじめたものです
そのためベルが妙に人間の精神性、好み、文化などに詳しくそれを利用するようなところが多々あります
今更それをアンソロジーやサプリメント基準にして突如ベルがそれらの知識を忘れてしまうのもおかしいので以降もこの鳥取ベルですすめることにしました
できたら後付設定で何とかしたいのですが、私は後付設定のプロでないのでまだ何も思いついていません
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 07:38:45 ID:z4bDaAuv
乙ー
いや、ベルは人間の思考・思想、趣味・嗜好、すべて知って利用できる大魔王ってのは
現行でも変わって無いので問題ないと思いますよ。
知ってて、なおかつ有能であるのに、最後の最後で自分でぶち壊すのでポンコツなのだし。

まぁ、でも魔王って大抵そうですよね。強大で邪悪で策謀に長けて威厳があっても、
うっかり勇者を見逃したせいで打倒されるわけですし。
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 08:23:25 ID:7CKghivo
朝から乙
593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 08:29:18 ID:EysTtFGj
バキキャラなら理想郷のチラ裏に結構面白いのがある
594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 09:41:37 ID:L9WLQavo
理想郷の紹介をここでせんでいいから
595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 09:42:52 ID:iZySdRYm
ベルのイメージはレベルEの馬鹿王子に近いかも。
すべて理解した上でおちょくってんのに大ポカをやらかして台無しになる。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 09:52:43 ID:ac03ACWO
バカ王子はポカまで計算づくっぽくないかw
ベルはあれだ、女版バイキンマンって感じ
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 10:11:30 ID:OyNVPKKZ
計算ずくってか確信犯だろう。
奴の中じゃそれが正しく、面白ければそれが絶対正義。

他人の迷惑なんざ知ったこっちゃねぇ。
598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 10:28:52 ID:5jn014uL
結論:ベル様はポンコツ。
乙でした〜
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 10:32:16 ID:bEnMBvx0
乙です
そうか、後付け設定するのも才能がいるのか
600名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 11:53:50 ID:ltx6f0jq
世の連載モノは全て後付け設定で自転車操業してるんじゃないのか。
601名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 12:39:04 ID:B0pkP7yS
まぁ、後付けのプロがいるからな
602名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 12:41:24 ID:QDpX7+x9
おっと、ゆでと荒木の話はそれまでだ!
603名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 12:41:25 ID:b9rzMQ6l
原作自体が後付満載だからなw
604名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 12:55:05 ID:NoQW5+YF
それで矛盾が生じなきゃ最高なんだけどな
605名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 13:11:37 ID:7UHBub1e
ナイトメイジの人乙でしたー
まったく聞く耳持たないルイズに何故だか笑いがこみ上げてくる。
もういっそ『安直魔法かくかくしかじか』使っちゃえよベルさまw
あと、女版バイキンマンというたとえがつぼに嵌った。確かにその通りだ。
606名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 14:18:46 ID:nG6NgFXl
乙であります

>あれを使っておけば簡単に解決できた、て

ありすぎて困るw
607名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 14:56:43 ID:QIbxSB0+
後付で矛盾が無いというか気にならないといえば藤田さんが思い浮かぶな
あの人どれが後付かわかんねぇんだもん・・・・例えば白面が初期からおんぎゃぁぁぁって鳴いてたり

ところで?さんの体の中に縫い付けてある符にはガンダ反応するのかな?
608名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 15:31:29 ID:WK34PGas
>>607
符は分類としてはマジックアイテムだろうから反応しないんじゃないかな
あの投げるヒョウだっけか、あれは武器だから反応するだろうけど
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 15:50:23 ID:vulO8eUq
>>607
からくりは流石に矛盾がそこかしこにあったと思うが後付け具合が凄すぎた割によくやった方か
回収した後の黒賀村以降が賛否分かれてるわけだし
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 16:03:37 ID:tLDMNF8V
賛否両論な黒賀村編だけど、自分はあれは必要な話だと思ってる。
ほんの少しだけ「命の水」を飲んだとはいえ記憶力がいいだけの普通の小学生が
自動人形や機械人間どもと戦うためのパワーアップイベント、としてある程度の
時間が必要なのは当然だし。
それにあのほのぼのした時間があったからこそその直後の破局がより
惨たらしく感じられたのは間違いない


・・・・・・・・・「命の水」はマジックアイテム扱いなんだろうか?
少なくとも武器じゃないよなぁ
611名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 16:09:30 ID:hm3lFgOg
命の水があればカトレアちゃんも復活!
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 16:12:28 ID:vulO8eUq
生命の水が柔らかい石=賢者の石から作られることを考えるとそうなるかな

黒賀村の賛否は結果として鳴海しろがね話が削られることになったこととか
平馬でもない姉妹の話が三人も必要だったかとかが上がるな
結局、勝も成長したけど強さでは顔無しに遠く及ばないまま終わったこともある
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 16:15:52 ID:wGFDqWpp
実はカトレアちゃんの方が先にバーガンディ伯爵を好きだったなんて……
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 16:37:34 ID:RuRM5tl1
>>603
後付って、どのあたり?
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 17:13:04 ID:WK34PGas
>>614
ナイトウィザードの話ならそれこそキャラ設定から世界観設定に至るまで。
細かいところを挙げればキリがないぞ。
ゆでセンセや荒木センセなんかもそんな感じだし、
そもそもゆでセンセのは後付だとか矛盾だとかそういうレベルじゃないからな
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 17:16:57 ID:ac03ACWO
いや多分ゼロ魔原作のことだろ、流れ的に…
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 17:26:18 ID:FJ1W8Cea
>>614

つコッパゲ

説明キャラ→三枚目舞台回し→鍵を握る変人技術者→元ジェノサイドフォースとか後付けにも程がある
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 17:29:46 ID:WK34PGas
>>617
ああ原作=ゼロ魔原作の事か。
その上でナイトウィザードだのゆでだのあったからなあ。勘違いしてたよ。
あれらも後付けの塊だし。
619名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 17:39:07 ID:hm3lFgOg
ルイズ「私のお母様は昔烈風の騎士姫カリンといわれうんぬん」
ゴクウ「へぇー!おめぇカリン様のこどもだったんか」
ルイズ「あら、知ってるの?」
ゴクウ「オラ、カリン様んとこで修行してたことがあんだ」
ルイズ「お母様の・・・弟子・・・?ど、どうりで強いはずだわ」
ゴクウ「それにしてもおめぇ猫なのに耳も毛もねぇんだな」
ルイズ「は?」
ゴクウ「それに尻尾もねぇ(ピラッ)」
ルイズ「んなななな、何すんのよボケェ!」

はやくカリンちゃん読みたい
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 17:46:47 ID:/VDXNOY/
からくりサーカスの人形ってルーンが発動するんだろうか?
自動人形に機械式の武器と認識されないように造られたって事は
人形使いは召喚されてもガンダ補正無しっぽい。しろがねになった時点で人間離れしてるけど
621名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 17:54:23 ID:WK34PGas
>>620
どうだろうな、でも明らかに使用目的は武器だしな……
あれは確か自動人形に「観客である」と誤認させる為にああしてるだけだし、
大丈夫じゃないかな。そういうのも全部ひっくるめて武器と認識してくれるだろう。
外見じゃなくて本質を捉えてくれそう。
622名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:16:31 ID:KMZo/X79
>620
銃器とかの『機械式の武器』と認識されなくても、ナイフや剣と同程度には『武器』として認識されると思う。

>610
ふと思った。からくり関係者が召喚されたら、多分オスマンはしろがねになってる気がするw
(300年生きてる=しろがねだからで、ワイバーン事件が若い頃の話になって、宝物庫に生命の水の残りが。)
623名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:26:20 ID:5j22y7Sg
>>611
アクアビットだな!
奴を呼ぶしかねぇ!
624名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:28:00 ID:WK34PGas
>>622
今脳裏を6巻のメンヌヴィルの襲撃の際、
宝物庫から人形引っ張り出してきてハッスルするオスマン氏が駆け抜けて行った件について
625名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:33:31 ID:3Wk16Fs8
劇ナデのアキトが召喚されたら、タルブで見つけたブラックサレナでアルビオン艦隊に特攻して自爆する光景しか浮かばない
626名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:38:47 ID:oBSvAQtK
俺の知ってるテンカワアキトは死んだんだな
627名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:40:22 ID:+x9ra3v5
アムロが召喚されたら、アルビオン大陸が落ちてきてνガンダムは伊達じゃないの展開かね
628名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:41:13 ID:5hPs3mRs
>>620
機械式ではないってだけじゃなかったっけ?
629名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 18:59:30 ID:QIbxSB0+
自動人形のブラックボックスに人間の芸を見るとそれを学ぼうとして注目してしまうとか
武器を持っている人間は観客じゃないから人間が見えない動きが出せるとかがあって
あくまで「懸糸傀儡」という名の「芸」であり「武器」として認識できないようにして人間の目視できない動きをさせないようにしてるだっけか?
多分アレ破ったらドットーレよろしく体液ぶちまけるんじゃね?
630名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:06:05 ID:tLDMNF8V
あ、そうか
「武器」を使わず「魔法」で戦うメイジはある意味人形どもの天敵なんだな
631名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:21:37 ID:6uJDZJBp
じゃあ拳法で闘ってた鳴海は手加減してもらえなかったのかかわいそす
632名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:26:33 ID:QIbxSB0+
鳴海は「武器」は持って・・・・・アレ?・・・聖ジョージ・・・
ああ、そうだ「武器」としての性能が高ければ高いほど速く動けるって事は「剣を使う人間」より少し強いって程度でしか動けないんじゃね?
633名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:30:50 ID:vulO8eUq
本気出したパンタローネをボコボコにしてたからサハラ戦以降は関係なさそう
634名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:33:16 ID:vvbOx/Iv
鳴海だけ敵が全員チャイナ・ホー状態とか無理ゲーだよw
635名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:34:49 ID:OWqC97+L
>>627
ルイズに召還されるべきはアムロではなく「シャア・アズナブル」1択だろJK
636名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:37:04 ID:tLDMNF8V
>>635
シャアを召喚するのはもっとも「母性豊か」なテファニアか「ほぼ幼女」なタバサだと思う

しかしいつから大佐って幼女スキー呼ばわりされるようになってしまったんだろう
637名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:54:57 ID:wjV5a/8A
Zからだろうね
まだローティーンな頃のハマーンにまで手を出してりゃそりゃロリコン扱いされるわなw
638名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 19:59:27 ID:FJ1W8Cea
>>630

【引き金を引くと破壊力がある鉛玉が出る筒】を武器と認識するから、【破壊力のある魔法の発動体】の杖を武器と認識するんじゃないかな。
639赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:12:34 ID:Pwqd8UZn
どうも、赤目の使い魔です。
投下を楽しみにしていた方も何人かいらっしゃったようで。ちょっと嬉しかったり。
予定が無ければ8:15から投下したいと思います
640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 20:14:15 ID:QIbxSB0+
ワ「ライトニングクラウ『パシィ』・・ド…?」
ワ「一体何が…?」自「キミに…死が」

ってのが見えたんだがどうしてくれる
641名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 20:14:34 ID:QadceL8G
あのマンガなんかアレだったな
642名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 20:15:38 ID:HzkJAT/X
赤目支援
643赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:16:07 ID:Pwqd8UZn
では、始めます。




眩い朝日が、クリストファーの赤い眼球に染み渡る。
彼としては三日ぶりに味わう太陽の光なのだが、怪我で眠り扱けていたせいかそこまでの感慨は沸かない。
そして、沸く程の余裕も無い。
彼は空を見上げ、愚痴るように呟いた。

「…腹、空いたな」
644名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 20:16:25 ID:WK34PGas
事前支援。お待ちしておりました。
645赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:16:56 ID:Pwqd8UZn
巻き戻る事数分前。
彼はルイズの許に追いつき、適当に言葉を投げかけていたが、彼女は返事どころか振り向く素振りすら見せない。と言うか、怒髪天を突いている彼女には聞こえているかどうかすら疑わしかった。
彼女が唯一言葉を発したのは食堂と思われる部屋に辿り着いた時。
彼女は両手に扉の取っ手を握り、彼に向かってこう言った。

『あんたみたいな奴に、食べさせる飯は無い!』

そして、轟音と供に彼を外に締め出した。


自業自得、と言われればその通りだし、否定するつもりも無い。
今までの様子を見るに、彼女はかなりの癇癪持ちの様だ。こうなる事はある程度予想できただろう。
それに、中々に面白いものを見させて貰ったのだ。
あの打てば響くような反応は、周囲にどうしようも無く狂った人間しか居なかった彼を非常に新鮮な感慨に浸らせた。
よって、彼の心には後悔の念など微塵も浮かんでは居ない。

しかし、三日三晩何も口にしていない身に飯抜きは流石に応える。
あの調子では、今日一日パン一切れですら与えられないのは確実だ。
どうしたものか、と彼は視線を戻す。すると、

「ん?」

646赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:17:46 ID:Pwqd8UZn
彼の視界に、小柄な人影が映った。
遠目に後ろ手なので、細かな所は良く分からないが、体型から見るに女性だろう。
ただ、ルイズやあのキュルケとか言う赤髪の少女とは違い、その身に纏っているのは濃紺のワンピースに純白のエプロンドレス。黒い髪の上にカチューシャまで付けている。
所謂メイド服だった。

確か、昨日ルイズが貴族がどうとか言っていたはずだ。
それならば、彼女はその世話をする使用人であろうか。
彼は暫し考える。
世話。それには様々な物が含まれるのだろう。
掃除、洗濯。そして、食事。
そこまで考えが至ると、彼は獲物を見つけた獣のような喜びに笑みを浮かべる。
そして、その人影へゆっくりと向かっていった。
647赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:19:05 ID:Pwqd8UZn
挨拶程度の声が届く距離に来た所で、彼は言葉を発する。

「やぁ」
「はい? ……ひゃわぁ!?」
畏まった返事と共に彼女は振り向くが、クリストファーの目を見た瞬間にそれは悲鳴の中へと掻き消える。
見えたのは、まだ少女と呼ぶほうが相応しい可愛らしげな相貌。
そばかすが所々浮いているものの、それらは決して彼女の美貌を損なう事は無く、むしろ年齢に似つかわしい初々しさを醸し出している。恐らく、ルイズ達と同年代位だろう。
失礼とも取れる彼女の反応に対しても、クリストファーはまるで笑顔を崩さない。
この外見になってから何十年と経っている彼は、好奇の目に晒される事に最早慣れ切っていた。

しかし、意外な事に少女の表情は直ぐに元の色へと戻った。

「あ……もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔の方ですか?」
今度は、クリストファーが驚く番だった。
思わず言葉を詰まらせる彼に対して、彼女は微笑を浮かべながら言葉を紡ぐ。

「良かった…。目が覚めたんですね」
そう言うと、少女は佇まいを正し、腰を軽く曲げて一礼をした。
648赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:20:41 ID:Pwqd8UZn
「申し遅れました。私、ここで給仕をさせて頂いております、シエスタという者です。先日、あなたの看護をお手伝いしていて…」
成程。と、クリストファーは内心で手を叩く。
眠っていたのだから、一方的な面識があるのは当たり前の事だ。

「へぇ。じゃ、君にもお礼言わなきゃね。ありがと」
「いえ、仕事ですから」
彼女は、心底嬉しそうな表情を浮かべたまま返事をする。
言動から人間性を読み取ると言うのはいささか愚かな行為と言えるが、彼女の一挙一動は彼女が善意溢れる人間だと言うことを、一片の疑いも無くクリストファーに確信させた。
その屈託の無い笑顔に少しバツが悪くなった彼は、とりあえず実力行使で捻じ伏せるのは止める事にした。
どう説明したものか、と思案するクリストファー。
すると、彼の腹部からなんとも情けない音が漏れた。

「「………」」
両者を流れる言いようも無い沈黙。
シエスタの微笑も、クリストファーの笑顔も、そのままの状態で固まっている。

「………お腹、減ってるんですか?」
おずおずと尋ねるシエスタ。
何と言うか、台無しであった。色々と。

「ちょっと、こちらにいらして下さい」
沈黙を是と判断したのか、シエスタはそのまま歩き出す。
暫く呆けていたクリストファーだったが、我を取り戻すと慌ててその後姿を追って行った。
649赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:21:40 ID:Pwqd8UZn
・・・


彼が連れられて来たのは厨房だった。
鍋、オーブンその他諸々の調理器具が所狭しと並んでいる。
これ程の量があれば、ゆうに数百人の食事を賄えるだろう。
何人ものコックやメイドが忙しそうに仕事をしているが、食事も終盤と言う事もあってそれ程の熱気は感じられない。
すると、一人のコックが二人に目を留め、声を掛けてきた。

「よう、シエスタ。手伝いなら必要ないぜ?朝食は粗方片付いたからよ」

丸々と太った身体に、似つかわしい野太い声。
下品とも思える人となりだが、身体にあつらえた衣服は立派な造りをしており、一目でそれなりの地位に居る人間だと言うことが分かる。

「あ、マルトーさん。えっと、そうじゃなくて、実は……」

すると、シエスタは困った様にクリストファーの方を見た。
その様子を見て、クリストファーは自分が名乗っていなかった事を思い出し、コックに向かって手をひらひらと振りながら口を開く。

「クリストファー・シャルドレードだよ。ヨロシク」
コックは、クリストファーを見て、驚きに暫し動きを止めた後、ハッとした表情で言葉を紡ぐ。

650赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:22:31 ID:Pwqd8UZn
「もしかして、こいつが噂の……?」
そんなマルトーの様子を見て、シエスタはいささか自慢げに頷く。

「はい。ミス・ヴァリエールに召喚された、使い魔の方です。」
その言葉により、マルトーの表情に浮かぶ驚愕は最高潮に達するが、それらは直ぐに憐憫のそれへと成り代わった。
クリストファーがその表情の真意を測りかねていると、マルトーは彼へと言葉を投げかけた。

「運が悪かったなぁ、お前。俺も此処で長年コックやってるが、人間が召喚されたなんて一度も聞いた事ねぇぞ?」
そして、マルトーは忌々しげに続きを吐いた。

「しかも、よりにもよってあんな『ゼロ』に呼び出されるなんてな」
その言葉を聞いた瞬間、シエスタは表情が強張らせ、大声で抗議する。

「マルトーさん!彼女を悪く言うのは止めてください!」
「ふん、本当のことじゃねぇか。あんなんじゃ本当に貴族の純血統なのかすら怪しいぜ」
対するマルトーは悪びれもせずに言葉を返す。
そんな彼にシエスタは更に声を発しようとするが、

「料理長!無駄話してないで仕事に戻ってください!」
「おぉ、悪い悪い。じゃあな兄ちゃん。愚痴なら何時でも付き合うぜ?」
厨房の奥から聞こえてきた声によって邪魔をされてしまう。
マルトーも早々に話題を打ち切り、声の許へと走っていってしまった。
シエスタは申し訳なさそうな顔をすると、クリストファーに頭を下げた。

「ごめんなさい。あの人、根は優しいんですけど、貴族の方達を嫌っていて……」
「いやいや。いいよ別に」
それは、正直言って本心だった。
主人と使い魔と言う関係だが、まだそこまでルイズと親しいと言う訳ではない。
と言うか、彼女からしたら寧ろ真逆だろう。
そんな事よりも、気になった事が一つ。

651赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:23:31 ID:Pwqd8UZn
「『ゼロ』って、何?」
その言葉を聴いたシエスタは、若干迷うような表情を見せた後、静かに言葉を口にする。

「……それは、御本人から聞いた方が宜しいかと」
そう言うと、スタスタと先を歩いて行ってしまった。
クリストファーはまだ気になってはいたが、これ以上聞いても無駄だと悟ると、肩を竦めて後を追った。


・・・


「ここで待ってて下さい」
厨房の奥に来たところで、シエスタはクリストファーを手近に置かれていた椅子に座らせると、奥へと駆けていく。
クリストファーはそれを只眺めていたが、不意に周りを見渡す。
玄関口も相当だったが、奥はその数倍は大きい。一体何人が此処の食事で養われているのだろうか。
昨日のルイズの言葉によると、此処は学校と言う事だ
そう大した規模では捉えていなかったが、これは考えを修正したほうが良いかもしれない。
と、そこまで考えた所で、シエスタが一枚の皿を手に戻ってきた。
皿には、暖かそうなシチューが並々とつがれている。

「どうぞ、召し上がって下さい。残り物で作った、賄い食なんですけど」
シエスタは微笑みと共に、皿をクリストファーへと差し出した。
クリストファーは交互に皿とシエスタを見る。

「いいのかい?」
「はい!」
クリストファーは暫しの間を置いて、皿へと手を伸ばす。
眼前へと置いた瞬間、シチュー特有の甘い匂いがクリストファーの食欲を駆り立てた。
手を伸ばし、一掬い口へと運ぶ。
素朴ではあるが、賄い食とは思えない程の美味さが口に広がる。

652赤目の使い魔-05 代理:2009/10/19(月) 20:44:04 ID:wGFDqWpp
「へぇ、美味しいや」
思わず、率直な感想が漏れる。
味から察するに、中々いい材料も使っている様だ。
残り物で作った物とは言え、流石は元が貴族の食事と言った所か。
見れば、シエスタは嬉しそうに微笑を深め、クリストファーの食事風景を見ている。
そんな彼女を見て、クリストファーの中に少し居心地の悪さが湧き上がる。

「………ちょっと、罪悪感かも」
「え?」
「いや、何でも無いよ」


・・・


皿が空になった所で、クリストファーは手を止める。

「ご馳走様。美味しかったよ」
その言葉を聞いて、シエスタは嬉しそうに笑う。

「良かった……。貴族の方にお出しする食事には負けますけど、口にあって良かったです。ミスタ・クリストファー」
その言葉を聞いた途端、クリストファーは顔を顰めた。

「止めてよそんな呼び方。普通にクリスでいいって」
「そんな! 客人にその様な態度は出来ませんわ!」
とんでもない、といって様子で手をぶんぶんと振るシエスタ。
クリストファーはそんな彼女を見て不満気に呟く。

「えー。でもさ」
そして、何でも無い事の様にクリストファーは言葉の続きを口にした。

「僕達、もう友達じゃん」
「………え?」
その言葉に、シエスタはキョトンとする。
それは驚きのせいであり、決して嫌悪感から来る物ではなかったのだが、クリストファーはそう受け取らなかったらしい。
653赤目の使い魔-05 代理:2009/10/19(月) 20:46:00 ID:wGFDqWpp
「……嘘、もしかしてそう思ってたのって僕だけ? 食事もくれたし、僕としてはそんな感じだったんだけど。うわどうしよう。僕物凄く恥ずかしい事言った?」
笑顔で慌てるという器用な技を見せるクリストファー。
そんな彼の様子を見て、シエスタは思わず噴出してしまった。

「うわぁ笑われてるよ僕。仕方ないから笑い返す事で虚勢を張ろうと思うんだけど、そんな僕って滑稽?」
口元を押さえ俯くシエスタに、クリストファーは楽しそうな顔で言葉を紡ぐ。
ようやく笑顔をある程度押さえ込んだシエスタは、苦笑しながらクリストファーへと口を開く。

「申し訳ありません。ミスタ……、じゃなくて、クリスさん」
「略称にさん付けもどうかと思うよ?」
同じく苦笑しながら、クリストファーは言葉を返す。

「いえ。これ以上は流石に歩み寄れませんわ。例え友人でも」
その言葉を聞くと、クリストファーは嬉しそうな笑顔を顔に貼り付け、シエスタへと手を差し出した。

「有難う! そしておめでとう! 君は此処で初めての友人だ! とりあえずシチューのお礼と初回サービスで、良友からのスタートにしてあげるよ」
「まぁ、光栄ですわ」
シエスタもクリストファーの手を取り、楽しそうに微笑んだ。

――ちょっと変だけど、悪い人じゃないみたい。

彼女は、最早クリストファーの赤い目も鋭い八重歯も、全然気にならなくなっていた。
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 20:52:23 ID:JPTWonci
支援
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 20:53:06 ID:UWFGx9XB
支援
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 20:55:53 ID:OWqC97+L
ひゃっはー
657赤目の使い魔-05 代理:2009/10/19(月) 20:56:56 ID:wGFDqWpp
835 :赤目の使い魔-05:2009/10/19(月) 20:41:57 ID:Yc9wmBpE
これにて終了です。
wikiを更新してくれた方へ、有難うと記して置いて下さい。
よろしくお願いします
658赤目の使い魔-05 代理:2009/10/19(月) 20:59:05 ID:wGFDqWpp
ということで、終了です。
最後に10分も間が空いてしまいすみませんでした。
最後の最後になって寝落ちしてました。
659名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 21:01:34 ID:OWqC97+L
投下乙

うれしい……うれしい話をしよう。
赤い彗星の話をしていたら赤目の使い魔が投下された。

自分でも何を言っているか分からない。
妖刀罪歌とかそんなちゃちなもんじゃない。
極めて恐ろしい洗脳効果をあじわったぜ?
660名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 21:22:00 ID:q4N7gXTA
>>636
逆シャアが初出。しかも公式(ただしレッテルという形)で。
作中でギュネイが「大佐はロリコン」って発言をして、クェスの気を引こうとしてた。

……ギュネイが余計なこと言わなければ、こうまで露骨なロリコン扱いもされなかっただろーにw
661名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 21:30:56 ID:EqufZ0I7
>>660
でも作中ではクェスは道具としてしか扱ってなかったよな
662名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 21:40:42 ID:3ea1vry2
>>661
それはそれとして幼女を利用してたのは事実だし…ハマーンとかハマーンとかハマーンとか
663名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 21:48:48 ID:IHDz/dOW
ガンダムと来たらやはりゼロ繋がりで天使の羽のガンダムが出てくる
664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 21:51:18 ID:vh/VFFXy
幼女を利用したのはハマーンだろ。
665名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 21:52:39 ID:FBmi4sWn
何でどいつもこいつもゼロと言えばカスタムなんだろうなぁ。

しかしゼロシステムを扱えそうな人間は、ハルケではジョゼフとヴィットーリオくらいしかいないな。
666名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:12:17 ID:6MUig7EU
赤目の人乙!期待
667名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:15:22 ID:OWqC97+L
>>664
赤い彗星の賞状だったか。ガンダムエースで連載してたのをみれば奴がどうやってハマーンたんを誑しこんだかが分かる。
668名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:15:33 ID:5j22y7Sg
ゼロ・・・

ゼロと名が付くキャラって結構居るよな
そいつら全員をハルケギニアに集めたらどうなるだろう
669名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:16:14 ID:1M8yjo49
>>667
あんなの俺たちのハマーン様じゃねえよ!
670名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:18:16 ID:aJ5KM13H
>>664
でもハマーンてルイズの相方にするには結構相性良いんじゃゅないか?
多少ツンデレぶりにとまどうかも知れないけど、本質を見抜く力があるから
ルイズの境遇とかに自分と同じものを感じ取って良い方に導くんじゃないかな。
無論トリスタニアは最終的にハマーンに牛耳られると思うけど悪い方には進ま
ないと思うよ。
671名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:18:30 ID:hm3lFgOg
>>668
アヤナミ零・・・は無理があるか
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:20:01 ID:BP484OwN
これって一個師団召喚してもいいの?
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:20:34 ID:EQiPueFw
>>668
多重クロスになって、読者がついてこなくなる
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:22:28 ID:EytDKC6Q
>>672
原作設定的にどうかと思うが
面白ければ、こまけえことはいいんだよ!になる

つまらないと徹底的に叩かれると思うw
675名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:22:51 ID:5xZRnF4i
綾波って定期的な処置をしないと肉体の維持ができないんじゃなかったけ?
そこをルーン補正とかで何とかするにしてもいろいろ問題は大きそうだ
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:24:10 ID:ItZawEVn
やべえ
ルルーシュ、プロト・ゼロ、(ロックマン)ゼロの三人位しか思いつかない
677名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:24:47 ID:QadceL8G
>>670
マシュマー乙
678名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:26:31 ID:WK34PGas
>>668
ゼロ=ムラサメ、ゼロ(ロックマンX)、絶狼(GARO)……
思いつくかぎりだとこんなもんか、想像力貧困だなぁ、俺。
679名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:27:50 ID:+n/19E3K
コマンダー0は古すぎるか
680名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:28:40 ID:CeMP95x3
ゼロテスターとかライガーゼロとかAV-0ピースメーカーとかブラック魔王とか……
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:28:49 ID:OWqC97+L
>>670
アンリエッタが欠点をルイズの目の前で散々叩かれたうえで放逐か処刑
ルイズ「ハマーン、よしなに」
ハマーン(フッ、計画通り)

まで見えた。
682名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:29:43 ID:sUYUxsc+
ブラックソード・ゼロ
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:34:10 ID:V893TiHP
帰れッ!帰らないと皆、死んじゃうんだからッ!
684名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:34:24 ID:aJ5KM13H
>>681
それは見てみたい。
685名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:37:45 ID:vh/VFFXy
無謀にもハマーンのお尻を触ろうとするオスマンの姿が見えた
686名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:38:14 ID:Y9XqxXTz
ゼロゼロナインを思い出すと一気に九人稼げる
あとはゼロロとか
687名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:41:45 ID:4yKuP9Uj
ハマーン様召喚、マジでありかも?
 ZZの最終決戦 ジュドーに敗れた直後に 瀕死の状態で 大破したキュベレイごと召喚される。
 治療を受けた恩義+ミネバを歪めて育ててしまった後悔から、ルイズと契約。
 使い魔というより、保護者兼教育係となる。
あの声で怒鳴られたり 説教されたりしたら、ルイズも逆らえんでしょう。
ギーシュやアンアン ワルドにどう対応するか。
コッパゲがキュベレイの残骸から 何を見出すか。
688名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:45:58 ID:wjV5a/8A
>>682
かなりの反則キャラだけど致命的な弱点があるから敵役の方がよさそうな
689名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:46:33 ID:CeMP95x3
そうか、ゼロノスがいたか。

「ユウトをよろしく。あ、飴をどうぞ」
「飴……ほほぅ、これは!(ユウトそっちのけで研究開始)」
690名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:46:57 ID:1/Y3Z0WA
えー? って感じかな。現物見ないとなんとも言えんけど
691名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:46:58 ID:Jore3aa3
>>668
コブラにもゼロってやつがいたな
692名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:47:46 ID:GuOlDzVE
チョビヒゲの人とか色黒で育児が趣味の人とかもゼロだぜ?
693名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:49:46 ID:1/Y3Z0WA
けっこうどこにでもいるもんだねー
電童のボスっぽいやつもゼロじゃないっけ?
694名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:50:12 ID:kl8dXrio
>コッパゲがキュベレイの残骸から 何を見出すか。
技術格差がありすぎてなにも理解出来ないだろ
695名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:51:07 ID:V+Ez3+fK
ゼロと聞くと…

ACE COMBAT ZERO、ゼロガンナー、零・超兄貴を思い出す。
696名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:51:08 ID:V893TiHP
シャングリラチルドレン呼ぼうぜ
学園内で宝探ししてたらフーケと鉢合わせしたり
あんまりな待遇にビーチャとモンドがジョゼフ側に寝返ったりするかも
697名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:52:31 ID:9tMSaDQo
KOFキャラねぇ……
ルガールは小ネタであったけど
ネスツ闇の支配者のイグニスはどうだろうか?
破壊の杖の代わりにK'のグローブ?

オロチだったら胸の紋様が4番目のルーンとか?
698名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:52:32 ID:QadceL8G
タイミングにもよるな
エンディング後だったらあの連中覚醒しきってるし
699名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:54:44 ID:1/Y3Z0WA
いや、ここはゼロ魔世界で大活躍する鉄雄をだな
700名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:55:44 ID:0Zn4DVX5
不意打ちに全盛期のイャンクック伝説inハルキゲニアというフレーズが浮かんだんだが…何故だろ?w
701名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:56:11 ID:qudgew94
>>687
その場合、ルーンはガンダよりミョズが似合うな。
ジョゼフはガンダ・ヤザンを召喚してそうだ。

ゼロキャラと言うとメタルギアシリーズからゼロ少佐(ミョズ)とヌル(ガンダ)が浮かんだ。
702名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 22:56:17 ID:QadceL8G
変種G級クラスなら大当たりだな
703名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:03:09 ID:UWFGx9XB
>>701
ならヴィットーリオはシロッコだな
フーケやらシェフィールドやらタバサやらをどんどん誑かして…
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:03:10 ID:V+Ez3+fK
クック先生は3Gに向けて特訓中!








…であって欲しいなぁ。
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:04:03 ID:CeMP95x3
>697
じゃあアレか、QOFから?(マテ
706名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:06:26 ID:iZySdRYm
ミョズで呼ばれてるキャラけっこう居るけど、あんまミョズらしいことしてるのはいないかもねー
707名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:07:08 ID:WK34PGas
まあクック先生なら使い魔としては申し分なかろうしなぁ、下手な火竜よりは強そうだし。
先生って空とべたよな?
708名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:09:49 ID:WK34PGas
>>706
そもそもミョズの能力がいまいちはっきりせん気がする。
ガンダールヴのマジックアイテム版でいいんだっけ?
709名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:11:26 ID:oQuPYG/X
マジックアイテムならなんでも完璧に使いこなせる

しかも人形系を操るのに必要な魔力まで、普通のメイジの何十倍も補える
710名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:15:34 ID:V+Ez3+fK
クック先生は空も飛ぶし、そのまま滑空して体当たりもする。
たまに、ホバリングしながら水の中に入って、何事も無かった様に水中から羽ばたき現れる事もある。
711名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:20:15 ID:WK34PGas
>>709
概ねあの認識であってたか。
シェフィールドを見るに、魔法を使えるか使えないかは関係ないのかな。
戦うとするならマジックアイテムで武装するかガーゴイルだのを使って数で攻めるのが吉、か。

>>710
他の連中が凄すぎるから印象薄かったけど、
先生結構凄かったんだなぁ。ルイズも喜びそうだ。
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:20:26 ID:gEowKxtL
>>707
決戦場に飛んでくるだけでミラバルカンが泣いて謝った、心臓発作を起こすアカムトルムも…
ワールドツアーで30分なんてザラ、50分飛び続ける事も…
自分の火球に飛び乗ってドンドルマまで行くというファンサービス


とりあえず元ネタから飛行に関する記述を抜粋してみたが?w
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:32:40 ID:RljjyGhs
おまいらハマーン様を呼ぶ時はちゃんと“様”をつけろ。

それはともかく、ゼロを呼ぶのなら悪夢版ギアスに出てくる魔人ゼロ様を、……契約の接吻はできるんだろうか?
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:42:55 ID:V+Ez3+fK
「イャンクック、通称先生。新米ハンターの教育係だ。
祖龍でも啄んでみせらぁ。 でも、音爆弾だけは勘弁な!」

某海外ドラマ風


属性的にはキュルケには強いが、タバサには弱いってトコかねぇ。
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:46:34 ID:OWqC97+L
>>713
ハマーン様は通常はアンリエッタ蹴落としたりルイズを偏見の塊みたいにしてほしいけど、
最終決戦後から呼ばれたら智謀策謀は使えどその潔さとやさしさも出してほしいな。
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:50:51 ID:nQEjy3w6
若かりし頃のハマーン様、通称はにゃ〜ん様を呼び出して、ルイズと二人でお花畑だ。
717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 23:55:50 ID:y6Z0loVZ
俺の場合、ゼロと言ったら、ファーランドストーリーのゼロ・ディバイスだなぁ。

十九歳で論文を認められて考古学者となった、元盗賊と言う経歴を持つ腕利きのガンマン。
セスナ機を自作して運転するほど機械に強くて、おまけに美人の奥さん(守護天使)持ち。
ファーランドストーリーの世界観だと異世界に行き来する方法も存在するし、ゼロは実際異世界に行った経験を持つ。

ネタとしては面白そうなんだが、マイナー過ぎるのが難点なんだよなぁ。
PC98時代のゲームだから、めっちゃ把握が困難だし……。
718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:06:13 ID:Zn+pJhvQ
ゼロっつったら俺は赤目白玉で64で羽が生える奴しか・・・・

>>705
そこでBBBかEFZですよ
・・・MB?スレ違いになるだろ

能力的には選り取り見取りだしMUGENキャラ入れようと思ったが
性格とかのキャラ設定がよく分らんという罠
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:08:10 ID:eXvynvAi
ゼロガンダム

もうあったな
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:10:52 ID:oLdjHiSY
ぜーーー007!!
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:15:00 ID:9wRVHt2Y
まんま「ゼロ」って作品がスーパージャンプ連載中なのは……まぁいっか。
あとはゼロムス(FF4)とかぐらいしか思い浮かばないわ
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:17:16 ID:7sgsVjzM
コードギアスのを忘れないでくれ。
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:18:54 ID:7sgsVjzM
てか既に出ていたか。すまん。
724名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:18:54 ID:PknNuuXC
あとは、歩く黒い携帯電話や、赤と青の半分色違い(ゼロワン)かな…
725名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:20:42 ID:C8v4eHzG
ゼロヨンチャンプを忘れないでおくれ。

警備員バイトを極めた奴ならかなり強いぞ。
726名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:25:45 ID:CP1WeeeR
弁解は罪悪と知りたまえ
727名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:27:54 ID:ZVLi/cFc
0戦はやと召喚
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:33:12 ID:EogsYPGP
熱血専用・ファイナルリプレイの主人公、時を越える守護者・ゼロとか
ライフル銃を片手にテンガロンハットとタバコでクールに決めるニヒルな勇者さまだぜ

しかも出演ゲームのシステム上、雑魚スレスレの中ボスから大陸を滅ぼす七首黄金竜まで
どんな相手でも盛り上げることが出来るぜ!w
729名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:35:02 ID:22jQ+f5P
ゼロといえばポケモンにもいるだろ
映画版だけど
730名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:35:41 ID:7JmeHwCL
ここまでブラックマトリクスのガチホモご主人様なし
731名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:38:03 ID:nxVoTOo6
熱血専用といえばアストラッドじゃないか。
732名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:45:33 ID:X/d+Lsxi
ゼロと言ったらジャパニーズホラゲーなんだがハルケギニアには幽霊いないし扱いに困る
733名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:50:24 ID:sVvpEDjr
ここまでジェッターズのゼロさんなし
734名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:50:50 ID:AaqJ2dBs
>>726
ハルケギニアがどこかの秘境だとすれば、ギルトの弟子たちと始祖の秘宝を巡って大バトルができるかも
ニトロ博士が作るメカローバーはワルドと手を組むことを考えてグリフォン型かな?
735名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 00:52:12 ID:VVIiOW6+
ここまでイレギュラーハンターゼロなし
736名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:02:52 ID:H+qpkLiB
ジェッターズのゼロさんいいかもね
ボンバーマンだし
「ボムの力はボムに在らず、心にあり」なんてとても美味しく料理できそうな
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:07:58 ID:3nUOgo3V
つ『ライガーゼロ』
738名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:11:29 ID:ZqkEoMi4
>>732
ルイズが迷い込んだ廃村は悪霊の巣窟であった。
何故か廃村に置いてあった悪霊封じのカメラを手に悪霊に立ち向かうのであった。
こんな感じか?
739名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:16:25 ID:M1wk/ESl
ルイズがシャアアズナブル召喚
紆余曲折を経て、タルブの地下にてパーフェクトジオング発見
実はシエスタの祖父は「足なんて飾りです」の人で
逆シャア時代にその発言を訂正、その後タルブの村に
そしてひそかにジオングを……という妄想


ゼロだったら、モンタナジョーンズのゼロ卿とか
740名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:19:44 ID:dPdmEC9A
ガトチュゼロスタイル!
741名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:20:34 ID:hw3ephG5
ハマーンがルイズ側に居るなら、テファニア側にはサイトじゃなくてジュドーがいて欲しいな
742名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:24:49 ID:PXxmMpLu
ゼロ≠マックスには感心したね。
子供向けのアニメでやる演出と複線じゃねーよなw
743名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:26:49 ID:tEE60B5q
ゼロ大帝の出番はマダデスカ?
744名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:30:45 ID:i5HdEOQ0
ゼロ…零…

有栖零児って無理があるかな?
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:31:57 ID:Ejq+vagv
洩れなくオタ狐も憑いてくるな
746名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 01:38:14 ID:ZVLi/cFc
零戦じゃなくてバイパーゼロことF-2召喚すりゃ良かったんだよ
747名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 02:02:41 ID:cx4Aoqvy
ゼロテスターてェことで人工島ごと召喚。……陸に? 沿海国ってどこ?
748名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 02:09:16 ID:jnhHiFCq
賭博覇王伝 零 の続きマダー?
749名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 02:20:25 ID:7vKcwIdT
場所はマガジンだろうけど、時の指定ってあったっけ?

>>737
つ『既出』
750名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 02:52:24 ID:rLhKSd62
ゼロ・・・ライダーからならオルタナティブ・ゼロ・・・あとコード000のオーガくらいか?
751名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 03:00:28 ID:CP1WeeeR
ブイドラモンのゼロマル
タイチとガー坊ごと召喚
752名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 03:34:49 ID:vM+7pYRs
>>744
ソウルエッジならなんとかしてくれるさ。

ハルケギニアは幻想界だろうけど、
ルイズたちはギルやアーサーの事を知ってるんだろうか。
753名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 03:37:34 ID:4YBh+3cc
タイムウォーカー零がアップをはじめました。
754名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 03:55:29 ID:8q+1+nn0
>>752
原作世界に召喚されたという設定なら知らないだろうけど、
ひとくくりになってるなら知ってるんじゃないか?
それこそ英雄レベルの人間だろうし。
755名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 03:59:15 ID:r5Flvwn+
未確認生命体第0号…、と言いたいところだが、ダグバなんか召喚したら単なる殺戮劇場だな。


ゾンビ屋れい子にゼロなんとかって居なかった?
756名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 04:07:59 ID:8q+1+nn0
>>755
ゾンビ屋とは懐かしいな。
リルカの部下でドクター零ってのは居たはず。
すげえ医療技術(外科?)に秀でたゾンビを召喚してたよな、戦闘能力もそこそこあるし。
ガンダールヴってよりはミョズニルニトン向きのキャラだけど。
757名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 06:21:05 ID:bBnw7pAI
シャイニングフォース3にも、ゼロが居たような?
鳥人間だっけ?
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 06:41:08 ID:oouz9MDr
素体ナンバーΣ066こと、ラングリッサーのシグマとか……
ガンダールヴのルーンで体内の気が増幅されると即死亡フラグだが……
759名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 07:00:33 ID:QzJc0rOP
シャイニングティアーズの主人公もエンディング後はゼロという名になっているな。
760名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 08:02:24 ID:oLdjHiSY
>>732
タバサが怖がってるふりしてんだから概念ぐらいはあるんじゃね?
761名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 08:09:24 ID:456sObHN
岩男ゼロも耐えて久しいな
762名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 08:12:34 ID:t7fH4yXd
そういえば最新のウルトラマンの名前がゼロじゃなかったっけ?

>>758
むしろ逆に機能が完全になる方が良いんじゃないの?
しかし、ラングからだと破壊の杖がラングリッサーそのものになりそうだな。
いや、ネタ的にはメサイヤンソードの方がいいかも。

>>760
幽霊という概念自体は存在するだろうね。
本当に存在するかは別問題だし。
763名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 08:21:42 ID:GFGHnOkD
とりあえずよくわかんないことがあれば、それは超常的なものとして無理やり理屈付けて処理されるもんだからな。
幽霊は典型例。

心の拠り所としての神は、最初からブリミルが存在したから他の神は殆どいないっぽいが。
764名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 08:23:48 ID:sb/C4iht
>>762
確かオルニエールの休日で幽霊が出るために激安の城を買えとギーシュが言うとった。
だから少なくとも実際に出ると皆が信じているのは確かだ。
どれくらいの頻度で、どれくらいの被害をもたらすかはまた別問題だけど。

時にイラスト掲示板に等価されたこれがエロい。
http://www35.atwiki.jp/anozero/pages/7514.html
すごくエロい。
そして、大佐はこういう風にたらしこんだだけでロリコンではない、と主張したい。
765名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 08:29:56 ID:2v4I6wZr
監獄の名前に使われてるチェルノボーグはスラブ神話の神なんだよな
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 09:55:51 ID:b+vK7Swc
強化外骨格『零』
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 10:04:44 ID:I8/kJZg7
ヒーロークロスラインだとレイズマンゼロがあったな

マガジンZが廃刊にならなけりゃ…
768名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 10:13:07 ID:kJ7YlS5D
「奇面フラッシュ!」
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 10:16:04 ID:YDTNWFl2
カープファンって気持ち悪い、、、
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 10:31:08 ID:sb/C4iht
>>763
食前の祈りでブリミルと神々に祈っている。
始祖の祈祷書によれば神々が4系統魔法に加えて更なる力を与えたと書いてある。

つまりブリミルのほかに神々がいて、彼らに祈ることは禁止されていない。
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:15:53 ID:PDI6Qlq2
>>741
ハマーンの精神がアンリエッタに憑依、みたいなのを読みたいよ。
是非リッシュモンとかの腐敗貴族を「俗物が!」で一喝して欲しいね。
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:19:12 ID:R/fx910W
>>771
理想郷で裸で正座しながらお待ちくださいとしか
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:24:51 ID:Q89+7ix3
サイトが感情高ぶってデルフじゃなくても武器になんらかの影響与えるってアリ?
もしそうならそれを使いたいんだけど。
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:29:06 ID:kJ7YlS5D
>>773
ちと言ってる意味がわからないがデルフでなくても「武器」であればガンダールヴの
ルーン効果は発動し、どんな武器であっても所有者の心が震えればルーン効果は
倍増、さらに倍、ドン
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:33:54 ID:Q89+7ix3
>>774
身体能力は上がるのか。なるほど。
武器自体はパワーアップしないのねー・・・。
例えるならハンドガンがマグナムになるみたいなパワーアップがあればいいなとか
考えてたのだけど。
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:35:25 ID:5rFEZ1ZA
語りたいなら原作ぐらい読めよ
もしくはアニメぐらい見とくとか
777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:41:23 ID:Q89+7ix3
>>776
一応原作は読んでるけどデルフがパワーアップしてたもんだからなんか
その辺の知識怪しかった。
ルーン効果でどんな武器でも心さえ震えば身体能力は倍率、ドンは知らなかったけど。
あれ今までデルフだけの効果かと思ってた。
武器だけ持っていても、デルフ以外だとそれ以上強くならないもんかと。
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 11:41:54 ID:0iGXeu7H
リミッターとか制限のかかってる武器から限界近くまで性能引き出すくらいはあるかもな
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 12:44:40 ID:bAUopU3S
ガンダールヴって心が震えるとパワーアップするみたいだけど
ベトナム戦争時代の地雷で吹っ飛んだ戦友を口笛吹きながら回収するアメリカ兵みたいな
心が震えてる状態で固まってる精神異常な奴にも効果出るんだろうか?
それとも戦争後遺症で精神が情緒不安定な方が効果的なんだろうか
780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 13:04:37 ID:fcoOVfiN
>ルガールは小ネタであったけど
遅レスもいいとこだけどどこにあるの?ルガールで検索しても出ない…
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 13:34:28 ID:e/UH6XHh
>>779
心が震えればなんでもいいってデルフが言ってた気がする
だったら何でもいいんじゃね


ゼロつながりで手札ゼロ、ハンドレスコンボの鬼柳さん読んで欲しい
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 14:09:08 ID:8q+1+nn0
>>779
激しく心が震えれば震えただけ(=ガンダールヴの効果が高ければ高いだけ)
効果時間減少するけどな、出力は高かろうが維持は難しいと思うぞ、そういう奴は
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 14:10:03 ID:MEVY6tIO
ミョズとかのは消耗とか無いのかね、あんなチート能力なのに
ガンダールヴだけ何かそういうのあるっぽいけど
784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 14:22:44 ID:WOd02HGP
ミョズさんが多少頭おかしいのはルーンの反動かもね
785名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 14:27:43 ID:knud76oH
精神力のガス欠はあんじゃね。
ゼロ魔世界では精神力=MPでメイジ平民関係なさそうだし。魔法使えるかどうかは別として。
但しミョズ能力は消費MPが限りなく小さいとかはありそう。
786名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 14:45:09 ID:6yCpLJAM
>780
秘伝書の召還でルガールの技と経験を手に入れたヤツじゃね

ガイザーウェーブ撃ってた気がする
787名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 14:47:49 ID:9hrbNcVj
それはルガールじゃなくてクラウザーだろ
788名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 15:07:52 ID:r3321NdQ
>>780
ルガールで検索すりゃ出てくるよ、wikiの側の検索で
789名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 16:36:57 ID:0ccPpTis
>>753
俺以外に誰も考え付かないだろうと思ったらもう出てたか!!
if流れでジョゼットすげ替えで聖戦参加の結果ハルケ惨敗後
イザベラが風の噂で耳にした過去を変える男に依頼
「うちの亡き親父の愚行を食い止めてください」
で零が頑張らなければならないことに・・・

製作中の他ネタが仕上がったら書いてみるか
どうにもタイムウォーカーはチート能力で長期ネタに向かんよなぁ
体力さえ間に合えば跳べるし、まぁブラックホールとか影分身とか戦闘で多用させればいいのだが
なまじ応用の利く便利キャラは本当に難しい
790名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:07:12 ID:rzXk3eHk
94カッターの威力、2002UM並の追撃性能
なんでも判定、カイザーフェニックス、早過ぎるカイザー、バニシング、無敵長すぎるエクスキューション
ルガールの集大成だな
791名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:09:26 ID:lBMfnU5J
トキ召喚で
792名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:10:05 ID:456sObHN
>>791
それも小ネタであった
793名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:17:44 ID:ohu5b/OD
イデオン(パイロット無し)召喚
ルイズ搭乗
ミサイルとグレンキャノンの代わりにスカスカの各部にメイジが搭乗しまくって武装の代わり
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:22:11 ID:f7+GTPa6
本田忠勝(戦国BASARA版)召喚

X版なら戦闘中にルイズが何度もさらわれる
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:23:21 ID:F0z7lGvG
武装いらねーだろw
殴る蹴るだけで重機動メカ落とせるんだぜアレ
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:27:19 ID:mr3177Nd
>>793
Bメカらめぇ><
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:41:09 ID:8q+1+nn0
17:45頃からSSを投下したいと思うのですが、大丈夫でしょうか?
作品は東方Project、キャラはメイド長こと十六夜咲夜で。
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:42:11 ID:MgN2jeGR
>>791
じゃあトキさま(仮名)の方向で
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:44:02 ID:OYnJZlXh
瀟洒な支援
800名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:45:57 ID:MgN2jeGR
支援するのでありまするー
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 17:48:05 ID:LKSzdwnw
ゼロといえば神の手を持つ贋作者もゼロだな。
802瀟洒な使い魔 第1話 1/7:2009/10/20(火) 17:48:09 ID:8q+1+nn0
事前支援有難うございます。それでは投下開始します。
==========
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは困っていた。
それはもう実家で粗相をして一番上の姉や母にどう弁明しようか考えていた時と同じくらい困っていた。
何をそんなに困っているのかと言えば、それは先日自身が召喚した使い魔のことである。

火を出そうが、水を出そうが、錬金をしようが、どんな魔法を使ってもロクに発動せず、
爆発と言う失敗でしか魔法を使えたためしのない『ゼロのルイズ』。
そんな自分でも、あの日は(何度も失敗したが)『サモン・サーヴァント』に成功し、
『コントラクト・サーヴァント』をも成功させる事ができた。
コモンマジックすら失敗するいつもの自分からしてみればあの日は絶好調といえただろう。

確かに高望みをしたかもしれない。
どんな使い魔でもいい、召喚されてくれと投げやりに思ったかもしれない。
しかし、魔法を学ばんとする姿勢では、そのために積み重ねてきた努力では、
同学年の誰にも負けはしないという自負が合った。
ならば、何がいけなかったのだろう?
自分に魔法の素質がなかったから?
普段の行いが悪かったから?
疑問は尽きず、そして解決の糸口は全く見えない。
そんな堂々巡りの思考の中、ルイズは今日何度目とも知れない溜息をついた。



ジャン・コルベールは困っていた。
それはもう上司のオスマンが秘書にセクハラをせんとしているところに出くわしてしまった時と同じくらい困っていた。
何をそんなに困っているのかと言えば、それは先日生徒の1人であるルイズ嬢が召喚した使い魔のことである。

ありとあらゆる魔法を『爆発』という失敗でしか使えたためしがない彼女。
しかし何よりも誰よりも努力を惜しまなかったであろう彼女も、
この間の『春の使い魔召喚の儀式』ではようやく(最後の正直といった具合に)「サモン・サーヴァント」に成功し、
『コントラクト・サーヴァント』をも成功させる事ができた。
コモンマジックすら使えない彼女にしてみれば、正に奇跡と言ってもよかっただろう。

確かに彼女は同学年の生徒たちがサラマンダーやジャイアントモール等を召喚しており、
自分もそれに負けないくらいの使い魔を欲しいと思っていたかもしれない。
いや、もしかしたらどんな使い魔でもいいから来てくれと投げやりに思っていたのかもしれない。
しかし、彼女は級友達の誰よりも努力してきたはずだ。何よりも苦労を重ねてきたはずだ。
ならば、何がいけなかったのだろう?
彼女が一体何をしたと言うのだろう?
一教師として、彼女になんと声をかけてやれるだろう?
疑問は尽きず、そして解決の糸口は全く見えない。
そんな堂々巡りの思考の中、コルベールは今日何度目とも知れない溜息をついた。


803瀟洒な使い魔 第1話 2/7:2009/10/20(火) 17:50:51 ID:8q+1+nn0
そして、件の使い魔もまた困っていた。
主人の妹が外に出たいと我侭をいい、それを自分が止める羽目になったときと同じくらい困っていた。
何をそんなに困っているのかと言えば、それは先日見知らぬ土地へと召喚された我が身の事である。

自分には勤めている場所があり、そうほいほいと持ち場を離れる訳にもいかない。
自分が居なければどうにもならないというのに、問答無用で召喚されてしまった。
今居る場所のことなど心底どうでも良いと思っている彼女にとっては、正に悪夢と言っても良いだろう。

その癖召喚した当人には悪いことをしたと言う自覚そのものがないらしく、
また元のところに戻す手段もないらしい。全くいい迷惑だと思う。
普段の行いが悪かったのだろうか?
もう少し門番に優しくしてやればよかっただろうか?
それとも、主人の食事に添える野菜をもう少し少なくすればよかっただろうか?
疑問は尽きず、そして解決の糸口は全く見えない。
そんな堂々巡りの思考の中、件の使い魔は今日何度目とも知れない溜息をついた。



――――その使い魔の名は、十六夜咲夜と言う。



瀟洒な使い魔 第1話「完璧で瀟洒な使い魔」


804瀟洒な使い魔 第1話 3/7:2009/10/20(火) 17:52:17 ID:8q+1+nn0
「――――ふぅ」

石造りの塔の窓に肘を突き、スカートの丈が短いメイド服を着込んだ少女が溜息をつく。
彼女こそ件の使い魔、十六夜咲夜である。
咲夜の溜息は空しく空気に溶けて消え、鬱陶しいくらい晴れ晴れとした青空が頭上に広がる。
この世界、ハルケギニアに来て数日が経つ。召喚された際に立ち会っていた教師、コルベールや、
その上司であるオスマン等に様々な話を聞けば聞くほど、自分の住んでいた場所とは違う、
いわば異世界であるのだという事を実感する。
まだ仕事はたっぷりあるのに。自分が居ないということで元居たところがどういう状態になっているか、
それを想像するだに憂鬱になってしまう。

端的に言って、咲夜はこの世界の住人ではない。
『幻想郷』と呼ばれる、大規模な結界によって外界と隔たれた世界に住む人間である。
幻想郷には人間は余り住んでいない。では何が住んでいるのかと言うと、
俗に言う妖怪、魔物といった者達である。咲夜の主人もまたその1人で、紅魔館という洋館に住まう吸血鬼。
咲夜はそこのメイド頭を勤めており、館の一切を取り仕切る立場にある。
ちなみに、咲夜はれっきとした人間である。もっとも、普通の人間ではないが。
そんな立場の人間がこんなところに呼びつけられてしまえば、咲夜の心情ももっともである。

――――お嬢様は大丈夫だろうか? 自分が居なくとも好き嫌いなどしていないだろうか? 

こうした思案の時に浮かぶのはそうした主人や館の面々の事。
この世界に来てからと言うもの、特にやるべき仕事もないのでこうして考え事ばかりしている。
そうして思案に暮れていると、ふと後ろに気配を感じる。
振り返ってみるとそこには緑色の髪の女性が立っていた。咲夜が今居るここ、
トリステイン魔法学院の学院長であるオールド・オスマンの秘書、ミス・ロングビルだ。

「ミス・イザヨイ。こんな所にいらしたんですね」

「ええ、特にすることもないものだから。何か用かしら?」

「そのですね……毎度の事で大変申し訳ないのですが、オールド・オスマンからの伝言がありまして」

そういうミス・ロングビルの表情は大変申し訳なさそうであり、それを見て咲夜もこめかみを押さえる。

「もしかして、まだ諦めてないのかしら」

「残念ながら……まあ、ミス・ヴァリエールにとっても一生の問題でもありますし」

彼女が言うには、学院長が呼んでいるのでご一緒願えないか、との事。
またか、と咲夜は溜息をつく。ここ数日、1日1度はこうして呼ばれ、説得されている。
まあ無理もない。話を聞く限り、使い魔の召喚と言うのはそうほいほいと行えるものではないらしい。
召喚された対象が死ぬなり、この世界より居なくなりでもしない限りは新たに呼ぶことも出来ないようだ。

しかも、この使い魔召喚の儀式は学院の生徒が2年生に上がる際に必ず行うもの。
召喚した対象、この場合は咲夜と、必ず契約をしなければならない。
そうしなければ進級する事ができないのだと聞いた。
この世界において魔法使いとは特権階級、貴族とイコールである。例外がないわけではないが。
つまるところ、この学院に通う生徒は全てが貴族の子弟。
留年や退学などと言う無様を晒すわけには行かないのだろう。

気持ちは分かるが、だからといって束縛されてやる義理もない。
自分は紅魔館のメイド長であり、自分の主人は紅魔館の主、レミリア・スカーレットただ一人。
こんな異世界で貴族とはいえ他人の従者をやっている暇など無いのだ。
とはいえ、だからと言って戻る手段があるわけでもない。
紅魔館でも何らかの対策は練っているだろうし、魔法には明るくない自分が不用意に何かをして、
取り返しのつかない問題を起こしてもそれはそれで問題である。
そろそろ観念のし時だろうか、と咲夜は考える。
805瀟洒な使い魔 第1話 4/7:2009/10/20(火) 17:53:35 ID:8q+1+nn0
この世界においての使い魔は、主の為に尽くし、一生を捧げる。そんなものであるらしい。
一生を添い遂げるつもりなどさらさらないが、少なくとも迎えが来るまで、
もしくは帰還方法を見出すまでは使い魔の真似事をするのも良いのかも知れない。
契約するしないはさておいて、少なくともこの学院に留まれるよう交渉してみよう。
咲夜はそう結論付けると、ミス・ロングビルに同行する旨を伝えた。



所変わって、魔法学院の学院長室。
部屋の中にはこの部屋、ひいてはこの学園の主のオールド・オスマンと咲夜・ロングビルの他、
桃色がかったブロンドの少女が居た。この少女こそ誰あろう、
咲夜をこのハルケギニアへと召喚した、ミス・ヴァリエールこと、ルイズである。
さっきから一言も喋らず、腕組みをして咲夜をじとりと睨みつけている。
契約を拒否したことをまだ根に持っているようだ。

「おお、来てくれたかミス・イザヨイ。契約の件じゃが……どうにか承諾してくれんかのう」

「ええ、私もあれから色々考えたのですが、条件付でお受けしようと思います」

「ほう。して、その条件とは?」

ちらりとルイズのほうを見てから、咲夜はいくつかの条件を提示した。

1.自分が元の世界に戻る手段を探す事、また方法が見つかった場合自分が戻るのを止めない事
2.この世界に滞在している間の衣食住を保障する事
3.この世界の文字を教えること

「以上の条件を了承さえしていただけるのなら、ここに留まって彼女の使い魔をする事に異存はないのですけど」

薄く笑みを浮かべて言う咲夜。オスマンはふぅむ、と唸って髭をなで、
傍らに控えるルイズに語りかける。

「とのことじゃが、ミス・ヴァリエール。よろしいかな?
 他の使い魔とは違い、ミス・イザヨイは人間じゃ。彼女には彼女の事情もあろう。
 こうして条件付きとはいえ応じてくれた事も彼女なりの最大限の譲歩じゃろうし、
 ここはひとつこれで手打ちというわけにはいかんかのう?」

「うー…………分かりました」

ルイズは憮然とした顔のまま咲夜の前まで来ると、手で何かを押さえつけるようなジェスチャーを数度繰り返す。
それが『しゃがめ』という事なのだと理解した咲夜は、足を曲げてルイズと視線を合わせる。

「さ、お嬢さま、準備は整っておりますよ?」

悪戯っぽく笑う咲夜を一瞬だけギ、と睨みつけ、ルイズは神妙な顔で「コントラクト・サーヴァント」の呪文を詠唱する。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・プラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

短い詠唱の後咲夜の額に杖が置かれ、唇が重ねられる。全ての使い魔にそうするものらしいが、
ヌメっとしたカエルとか、ミミズを食べているようなモグラとか、
そういう奴の場合は不潔じゃないのかなぁ。と咲夜が考えているうちに、契約は終わったようだ。
ルイズが顔を離し、オスマンがうむうむと頷く。
806瀟洒な使い魔 第1話 5/7:2009/10/20(火) 17:54:52 ID:8q+1+nn0
「うむ、「コントラクト・サーヴァント」は上手く行ったようじゃな。
 ミス・イザヨイ、身体に変わりはないかの?」

「そういえば、少し身体が熱いような……っ!?」

突如として体内に生まれたその熱に、咲夜は思わず己が身を抱く。
そしてその熱が収まると、咲夜の左手には不思議な文字の羅列が記されていた。
これが話に聞いていた使い魔のルーンというものなのだろう。

「なんだか家畜の焼印みたいですよね、これ」

「あながち間違っておらんところがなんともフォローしづらいところじゃのう。
 ……しかし、これは見たことのないルーンじゃな。ミス・ロングビル、スケッチを取ってくれ」

左手をロングビルに預けながら、咲夜は新たに自分の主人となった少女を見つめる。
ルイズ・フランソワーズ・ル・プラン・ド・ラ・ヴァリエール。通称、『ゼロ』のルイズ。
魔法学院のあるこの国、トリステイン王国の王家に連なる貴族の娘だが、魔法がほとんど使えない。
自分を召喚した『サモン・サーヴァント』、そして先ほどの『コントラクト・サーヴァント』の呪文が唯一の成功例だという。
魔法を使えることが貴族の存在意義のような世界で魔法が使えないということは、彼女にとってどれだけ辛い事であろうか。
事実、ここ数日を見ているだけでも彼女がこの学園でどういう立場にあるのかは概ね理解できた。
この世界に居る少しの間だけでも、この少女を手助けするのも悪くはないだろう。
咲夜はそう結論付けると、スケッチが終わったのを確認してオスマンに声をかけた。

「そういえば、部屋の件はどうしましょう? いつまでもミス・ロングビルの部屋にお世話になるわけにも行きませんし」

「そうじゃなぁ。部屋を用意するにしても今すぐとはいかん。
 ……そうじゃ、今日ぐらいはミス・ヴァリエールの部屋で休んではどうかの?
 紆余曲折の末の契約じゃし、積もる話もあろう。よろしいかな? ミス・ヴァリエール」

「……まあ、いいですけど。ほら、いくわよサクヤ。
 あんたにはこれから使い魔の役割って物をみっちり叩き込んであげるから」

相変わらず憮然とした表情で学院長室を後にするルイズと、その後を苦笑して追いかける咲夜。
しかし部屋を出る直前、咲夜が後ろを振り返り、ふいにその視線を鋭く尖らせた。

「――――次はありませんよ、オールド・オスマン」

今までとは全く違うドスの効いた声でそう言うと、咲夜は今度こそ部屋を後にする。
ロングビルが首を捻っていると、オスマンは冷や汗を一筋垂らしながら、ぽつりと呟く。

「今の眼つき、ホントに今度やったら殺されかねんのう……ミス・イザヨイにだけはやめておくか」

そう言うオスマンの視線の先、先ほどまで咲夜が立っていた場所にはいつの間にか床に深々と突き立った1本のナイフ。
そして、鼻先1サントに突き刺されたナイフに驚いて気絶しているオスマンの使い魔、ネズミのモートソグニルの姿があった。



トリステイン魔法学院、ルイズの部屋。
契約を済ませて部屋に戻ったルイズと咲夜は、椅子に腰掛け、テーブルを挟んで向かい合っていた。

「なんでこの私があんたみたいなのを使い魔にしないといけなかったのかしら……」

「それは貴方が召喚したからでしょ? こっちにとってもいい迷惑だって言うのに。
 いい加減観念しなさい、子供じゃないんだから」

「ああもう、そんな事は分かってるのよ!」
807瀟洒な使い魔 第1話 6/7:2009/10/20(火) 17:55:58 ID:8q+1+nn0
バン、とルイズがテーブルを叩く。
咲夜はそんなルイズを見ながら優雅に紅茶の香りを楽しんでいる。
ルイズはそんな余裕に満ち溢れた様子が気に入らないらしく、ぎりぎりと歯軋りをしながら咲夜を睨みつける。
そんなルイズを尻目に咲夜は紅茶を音もなく啜り、テーブルに置くとルイズのほうを見る。

「な、何よ……」

咲夜の青い瞳に見据えられ、思わず居住まいを正すルイズ。
しかし、自分は貴族なのだ、ここは使い魔に負けてはならないとばかりに視線だけは咲夜を睨み返す。
そのまましばしにらみ合った後、咲夜が口を開いた。

「それで、今日貴方と使い魔の契約を済ませたわけなのだけど。
 使い魔というのは具体的に何をするものなの?
 主人の友人の方の使い魔は身の周りの世話をしたり本をとってきたり管理したりしていたけれど、
 そう言った事をすればいいのかしら?」

「あ、ああ、そういうことね……
 そうね、概ね間違ってないわ。もうちょっと細かいけど」

そうしてルイズは咲夜に使い魔の役割を説明する。

使い魔とは、主人を助ける為に『サモン・サーヴァント』によって召喚されるハルケギニアの生物である。
亜人が召喚される事はあるらしいが、咲夜のように人間が召喚された事例はなく、
要するに今のこの状況は異例中の異例であるらしい。
その為なのか本来使い魔に与えられるべき主人と視聴覚を共有する能力は使えず、ルイズを大いに落胆させる事となった。
また、使い魔は魔法の触媒となる物質を見つける役目もある。
咲夜はこの世界のそういったものについては知識がないが、図鑑などで調べて覚えれば可能であるだろう。

「そして最後の一つ、というか一番やらなきゃいけないこと。
 それがご主人様、つまり私をその能力を持って守る事よ。……でも、メイドだし女の子だし、
 なんか心配ね……無理なら私の身の回りの世話だけでも良いわよ?」

「ああ、要するにボディーガード兼召使、って事なのね。いつもやってる事とあんまり変わらなくて安心したわ。
 ルイズ、私こう見えてもそういうのは大得意よ? 結構日常的にそういう事してたし。
 私が仕えてるお屋敷の警備も私の仕事だったもの」

にこやかに言う咲夜に、口の端をひくつかせながらルイズが問う。

「……あんた、メイドなのよね?」

「ええ、紅魔館メイド長、十六夜咲夜。それが私の肩書きよ」

「……普通メイドってそう言う事しないと思うんだけど」

「だって周りが頼りにならないし、私が何とかするしかないじゃない?
 基本的に問答無用な所だったし……」

そこまで聞いてルイズは一旦話を打ち切り、改めて咲夜に質問する。
808瀟洒な使い魔 第1話 7/7:2009/10/20(火) 17:57:17 ID:8q+1+nn0
「……とりあえず使い魔としてそこそこ使えそうだっていうのは分かったわ。
 しかし、あんたって何者なの?」

「メイドだけど」

「いやそれはもういいから。メイドって事は平民でしょ?
 でもミスタ・コルベールのディテクトマジックでは反応あったみたいだし……親のどっちかが貴族だったりしたの?」

「んー……多分違うと思うわ。だって私、この世界の住人じゃないもの」

その返答にルイズは腕を組み、首を捻って唸る。

「それよ。この世界の人間じゃないって言うけど、それ、ホントなの?
 オールド・オスマンは信じてるみたいだけど……」

「本当よ。信じる信じないは自由だけど、事実に変わりはないわ。
 私の世界は結界で区切られた世界だけど、その外の世界とも違うみたいね、ハルケギニアは」

咲夜はそう言うが、ルイズにはまだいまいち理解できない。
まあ無理もない。ハルケギニアの文明レベルは中世レベルであり、
咲夜の言う事はルイズにとって完全に理解の外であった。
そのうち考えてもどうにもならない、という結論に至り、ルイズは思索を打ち切り、溜息をつく。

「うーん……ま、いいわ。とりあえず使い魔の仕事はそんな感じね。
 あと、洗濯とか掃除とか、雑用もして頂戴。本職なんだからできるでしょ?」

「その位だったらやってあげるわ。これからよろしくね、ご主人様?」

そう言い、咲夜はくすりと笑いかける。ルイズはぷいとそっぽを向くと、
「ふ、ふん、当たり前よ。手を抜いたら承知しないんだからね!」と顔を少し赤くしながら言った。
しかし、その顔はすぐに凍りつく事となる。咲夜が何気なく首を巡らせた先に、
咲夜を召喚した日から置きっぱなしにしてあった藁束があったからだ。

咲夜の眉が顰められ、半眼でルイズのほうに向き直る。
『何あれ。まさかアレが私のベッドじゃないわよね?』とでもいいたげな視線に、ルイズの胃がキリキリと痛む。
あれがかねてより使い魔のために用意していたベッドである事は間違いない。
召喚されるのは動物や幻獣だと思っていたし、まさか人間が召喚されるなどとは夢にも思っていなかったからだ。
片付けるのを忘れていたのも仕方ないだろう。人間が召喚された上に契約を拒絶した事に腹が立ち、
平民なんかここで寝ればいいんだわ! とばかりにそのままにし、忘れていたのである。

咲夜の視線が痛い。何も言わないのが余計プレッシャーとなってルイズにのしかかる。
どこかからマットでも借りてきてそこで寝てもらおうと考えていたが、
咲夜の表情を察するにそれも難しそうだ。どうしよう、キリキリと痛む胃を軽く押さえ、ルイズは悩む。
彼女の強さがどれほどのものかは分からないが、なんとなく怒らせるとやばそう。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの16年生きてきた直感が、そう脳裏で警鐘を鳴らしている。

結局、その日はルイズのベッドで2人で寝ることとなった。
809瀟洒な使い魔 第1話 7/7:2009/10/20(火) 17:58:50 ID:8q+1+nn0
===============

以上、投稿終了です。
知人にまとめWikiの存在を知らされてからこつこつ書いてましたが、ようやく形に出来ました。
スレの皆さんと偉大な先達の方々に、最大限の感謝の意を。本当に有難うございました。
近いうちに2話も投稿できたらいいなぁ、と思いつつ、今日はこの辺で。それでは、また。
810名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:03:02 ID:MgN2jeGR
お疲れ様です
しかしタイトルが読めない・・・・・
811名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:07:14 ID:lBMfnU5J
おつ
しょうしゃ、かな
812瀟洒な使い魔:2009/10/20(火) 18:12:47 ID:8q+1+nn0
>>810-811
はい、「しょうしゃ」です。
メイド長の二つ名は東方でトップクラスの読み辛さだと思う……
813名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:13:35 ID:MgN2jeGR
ありがとうございます
出来れば意味も教えてちょんまげ
814名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:16:31 ID:7rfWcRQA
永遠と須臾の罪人とどっこいどっこいだなw
815名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:16:49 ID:RrIM90l4
前半の母性丸出し思考吹いた
816名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:17:11 ID:KB+erVLs
>>813
つ国語辞典
817名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:17:32 ID:cx4Aoqvy
それこそググレだな。しょうしゃなようかん とかが慣用句。
818瀟洒な使い魔:2009/10/20(火) 18:18:00 ID:8q+1+nn0
手元の辞典によれば、
「すっきりと垢抜けている様、俗っぽくなくしゃれている様」だそうです。
819名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:17:56 ID:MgN2jeGR
そうですね、申し訳ありませんでした
820名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:24:06 ID:OYnJZlXh
乙ー、とりあえず迎えに来たおぜうさまが暴れないか不安だ…
821名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:24:59 ID:A62wGleX
おぜう様達がハルケギニア乗り込んで蹂躙の流れだけはやめてくれよ……
822名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:38:40 ID:aFjMSGNT
そこはよっちゃんビダーシャルととよちゃんヴィットーリオに何とかしてもらったらどうかな
823名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 18:41:38 ID:q6Mfotw5
>>821
そんな時こそ系統魔法の出番だと思う。
タバサだって苦戦はしたが系統魔法で吸血鬼を倒せたんだし

でも幻想郷の吸血鬼とハルケギニアの吸血鬼って明らかに違うな…
824名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:00:21 ID:lVNDkQ+R
>>823
いやぁ、無理なんじゃない(笑)?

それはそれとして、瀟洒に乙。
おいらも咲夜さんで書いていたのに先を越されてしまったorz
今、書いているヤツが終わらないとどうしようもないし、最早お蔵入りだねw
コントラクトサーヴァントがおぜう様の能力を凌駕できないと、その内ハルケギニアに来るか帰るだろうね、
これからどういう展開になるのか楽しみだ
825名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:02:46 ID:39RqFT93
よっちゃんと言う響きから、よつばと!の小岩井よつばを想像してしまった。
826名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:03:56 ID:Ojpo/lYP
別にお蔵入りさせる必要はないよ、と言いたいところだが、
わずか6行だけでアンタの作品はいらないなと思った。
827名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:06:24 ID:QMWOWAnj
十六夜と聞いて何故か魔界都市の方が浮かんでしまった乙。


阿修羅+ガンダはパワーアップというより暴走フラグなふんいき。
828名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:06:43 ID:rzXk3eHk
毒スレで言えばいいものを
829名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:06:51 ID:nS7Ce5sz
PAD長乙。
東方モノも増えてきたねえ。
830名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:10:49 ID:jUC7YFnC
東方キャラ全員集合みたいなのもあったけどあれ作者の人続き書かないのかなあ、面白かったのに
831名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:19:09 ID:F0z7lGvG
>>827
ハンターの面々の方がいいなと思う俺
そういえばハンターの方だとアストラル体?から相手の弱点の武器を作り出す能力者がいたけど
そういう武器にもルーンが適用されたら凄い強いだろうな

ジョゼフ相手だとシャルルそっくりの人形が出てきたりしてw
832名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:22:12 ID:qfxWk85p
え?
十六夜って言えば夜麻みゆきじゃないの?
天然ヴィンダだぞ
833名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:23:14 ID:1z07AMzy
咲夜さんの人乙!
丁寧に解説がしてあって読みやすかったです。
咲夜さんがいなくなって、おぜうさまは大丈夫なんだろうか?
834名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:36:40 ID:A62wGleX
>>823
いや、倒せる倒せないの話じゃなくて、
他キャラまで召喚したらグダグダか蹂躙の展開になるだろうなぁと。
835名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:39:09 ID:X/d+Lsxi
>>832
月二つあるしな。ただ完結していないあたりレヴァリ側からワガママ王子でも呼んだらどうだろう。
836名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 19:47:45 ID:qfxWk85p
>>835
幻想大陸なら、幻想大陸なら何とかしてくれるはず……!

ウリックの人、見ないなー
837名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 20:37:22 ID:up271XeP
>>835
魔法の才能はあるけど体が弱くて魔法使うたびに吐血する使い魔か…
違う方向性でルイズのコンプレックス刺激しそうなキャラだな
838名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 20:41:35 ID:nbQtPTza
>瀟洒な使い魔 第1話「完璧で瀟洒な使い魔」

完璧じゃなくて完全なんだ
ZUNがそう言ってる以上ここは強調しとかないと
こんな細かいところに引っかかってる俺は東方厨なんだなと思う
839名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 20:43:13 ID:TLNNjnvc
最後の一行は言わなくていいです
840名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 20:52:28 ID:9qtn64ED
儚月抄で紅魔の人たちはゴミのような扱いだったし別にいいんじゃない
本人も覚えてねぇよ多分
841名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 21:17:25 ID:qfxWk85p
ま、あんまり語り過ぎるとスレ違だから程々にな。


クイーンズブレイドを見てて思ったが、テファがノワやアレインを召喚したらどうなるんだろうか。
片や胸革命、片や草パン、パンツ穿いてませんだし
842名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 21:19:19 ID:4T52JHrG
クロススレのワルドさんってルイズ(というかきょむ)よりよっぽど強そうな使い魔を味方に引き込もうとしないのはなぜだろう


843名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 21:21:08 ID:ReZRFuj6
・虚無のほうが強い場合
そのまま
・虚無より強い場合
虚無の使い魔なので虚無を手に入れればそのまま手に入る
844名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 21:22:10 ID:e1Hgt07a
サイトの時点で仲間に引き込むべきだったのにしなかった人だから
845名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 21:30:27 ID:AaqJ2dBs
>>842
ラスボスのワルドはユーゼスやシュウに手を出したあげくにブラックホールクラスターの餌食になったがな
846名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 21:31:28 ID:Ct2hzc2Q
>>843のいってる理由と
魔法が使えなくて悩んでたルイズなら自分を肯定してくれる俺にころっと参っちまうぜHAHAHA!
と使い魔よりルイズのが取り込むのが楽だと思ってるとか。
847名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 21:47:27 ID:Q2m+ID8B
>>842
今のルイズを見てると使い勝手やルイズ本人の能力は兎も角
虚無はかなり強力だし、ハルケギニアじゃ虚無の名前は
実力云々より魅力的すぎたんだろう
848名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:09:14 ID:oLdjHiSY
>>843
虚無使えるルイズより強くてルイズが満足できてなおかつルイズを主とあっさり認めそうな使い魔……

黄金戦士ゴルドランをパワーストーン形態でよびだそうぜ!!
849名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:22:42 ID:ZqkEoMi4
見える!ゴルドランの窮地に現れる、月に封印された鮫型戦艦。
それを駆るのはヨイドと名乗る謎の海賊。
スクウェアの風スペルを操る彼の正体とは一体?
850名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:24:13 ID:qG+Mtunf
>>847
虚無はハルケギニアで伝説的な存在なわけで、ガンダールヴは虚無の盾なわけだから
どんな強い奴呼んでも、あれを越える力なのかって思うのかもな
851名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:29:43 ID:ktzx52n7
すでに主がいるキャラを召還するなら、やっぱり契約は一時的なものって
しといた方が無難かな。
下手に立派な奴に仕えていたキャラだといちいち比較されてルイズが憤死しそう。
852名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:30:36 ID:JgJCTTZN
生身の人間に対してためらいなく攻撃しようとする勇者ロボなんぞ見たかないわ
853名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:36:07 ID:lBMfnU5J
いれば、
だが歯のないフェラと
854名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:41:20 ID:Q89+7ix3
>>851
ルイズは大器晩成タイプ、これはガチ。
だから召還したばっかりが一番危ない。
855名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:52:13 ID:TG4uzOaa
>>854
晩成する前につぶれる可能性の方が高そうなのが最大の欠点だと思う。
サイトは……共に歩む、という意味ならそこそこアタリの使い魔なんだろうなぁ。
856名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 22:57:03 ID:L/6gMkup
いつになったら完成するんだ?
857名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:02:15 ID:TG4uzOaa
>>856
人間、生涯これ勉強だよ。
完成するなんてことはあり得ない。
858名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:08:13 ID:PDI6Qlq2
大人(カリンママと同い年くらい)になったルイズを召喚とか見てみたいね。
859名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:14:13 ID:TG4uzOaa
>>858
ルイズは、そういう立場になるとかなり厳しくなるタイプだと思う。
虐待とまではいかないだろうけど、幼少期をあの状況で過ごすと、
子供とのりそうてきな距離感がつかめているとは思えないし。
860名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:15:00 ID:AaqJ2dBs
ウルトラマンレオ初期でダンに怒鳴られまくられていたおおとりゲンと、メビウスに登場したおおとりゲンが同一人物とは信じがたいようにルイズも…
861名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:17:02 ID:8fgVOWWC
ルイズ自身も30とか40になって使い魔召喚時の自分を見たら「正直これはないわー」って思うんじゃないだろうか
そんで頼むからもうなにも喋るな息をするなと自分相手に取っ組み合いの大喧嘩に発展する。
862名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:17:44 ID:JgJCTTZN
その答えはカリン様外伝で明らかになることだろうよ。
いや、フラゲしてる人はもう明らかになってるかもしれんが。

あとネタバレは勘弁。
863名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:23:28 ID:y9J2CvOl
魚を釣り上げてヒャッホィしてるアーチャーを見てる士郎な感じじゃね?大人ルイズ→少女ルイズ
864名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:25:41 ID:1ZFEJtVs
実際面白そうだな。大人ルイズは虚無を使えない方が個人的には好み
865名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:30:23 ID:4T52JHrG
間違って子供カリンを召喚してしまうと才能の差に打ちのめされそうだ
866名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:35:50 ID:oLdjHiSY
ここは平行世界の自分を召還!!
867名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:36:30 ID:TG4uzOaa
>>864
メイジとしての能力すべてと引き換えに、何かとんでもないことをやったわけか。
まぁ、魔法は使えなくとも、魔法学に関する知識は相当なもんだろうし、
小ルイズはどう対応するのだろうか……


だが、さすがにスレ違いだ。
別に、ゼロ魔のキャラを召喚してはならないとは言わんが、原形をとどめてなさすぎる。
868名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:38:41 ID:bAUopU3S
>>866
それはこのスレより姉妹スレに行って大統領にでも頼むんだ
869名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:46:28 ID:oLdjHiSY
>>868
ならばこのスレ向きに!
釘宮理恵を召還!!
870名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:49:36 ID:WKF6G0PA
なにがこのスレ向きなのか判らんな
実在の人物のネタは基本禁止だ
871名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:51:33 ID:e1Hgt07a
じゃあナギ召喚だな。誘拐犯には駄目だしを欠かさずするというHIKIKOMORIお嬢様
872名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/20(火) 23:52:21 ID:mVctdDdD
ちょっと前に喚ばれた有野課長の小ネタは面白かった
873名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:04:48 ID:1Gnlen2M
ルイズが未来の自分を召喚する話ならIFスレ向きかな
874名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:15:30 ID:a0PWumko
キバの音也を召喚
その道楽振りに終始振り回されるルイズが見てみたい
875名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:17:39 ID:aYOBImwu
そらのおとしものからイカロスを召喚とかしたら、酷い話になりそうだなとなんとなく思った
小ネタのシェンロン召喚のグレードアップな感じで
876名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:18:40 ID:DopC9Goa
>>789
過去変え屋である以上、どうしてもオリ展開向けで難しいよな

刹那「ウェールズの暗殺なんてなかった」
877名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:30:01 ID:08g/9EBQ
そのへんの貴族の三男坊を婿養子にとって、子供の出来の悪さを旦那のせいにしながら
結婚できなかった長姉に人生の先輩風を吹かせる
楽しみといえば次姉のところで夫と子供の愚痴を垂れるぐらい

そんな大人ルイズなら召喚してもええんちゃう?
878名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:32:28 ID:1ZTLSM0w
>>877
ギーシュ辺りをモンモンから寝取ったものの、日々ため息付きっぱなしなおばさんルイズが過去を変えるために17歳ルイズの前にあらわれる!?
879名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:34:01 ID:mBaTVbJq
貴族の三男坊...ギーシュをNTRしてモンモンと一戦交えたわけですね。
880名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:34:04 ID:C9bRem8k
>>878
ワルドあたりにあのままお持ち帰りされた後の話の方が・・・・・・
881名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:43:51 ID:ZVAospot
小ネタに60過ぎぐらいのルイズっぽい何かが現れて竜を釣らせる話があった
882名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 00:59:49 ID:1Z/WQ4Zo
>>866
平田の世界に見えた
ギャグマンガ日和の……

神様どうかこの人が使い魔じゃありませんように……!
使い魔だったチクショーー!!

小ネタで書けるかもしれんがちょっと趣旨が違うな……
883名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 01:13:28 ID:1Rv5GZG/
偉い貴族がそのへんの貴族の三男坊と偽り善からぬ企みをするやつらを成敗
884名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 01:18:35 ID:q0m+3Zff
>>883
ああ、サブちゃんのポジションにアニエスあたりが入る感じで?
885名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 01:35:21 ID:LYinBuuF
>>830
年内には投稿できないらしいから来年以降に書きためたものをまとめて投稿するとか言ってたはず
886名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 01:53:55 ID:Bjemwa+b
必殺技一覧
キュルケ
> 「 『永遠の炎』 」
コルベール
> 「 『贖罪の炎蛇』 」
マリコルヌ
> 「 『前進の風』 」
才人
> 「 『至高の疾走』!! 」
タバサ
> 「 『未来への白銀世界』 」
ギーシュ
>  「 『鋼の楽園』 」

くそ吹いたwwwwww
887名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 02:02:06 ID:ZA9ntH5B
思考の疾走とはマニアックな
888名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 02:10:44 ID:FymwH6Vw
なるほど……サイトのライバルは『究極』なんだな?
889名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 02:15:03 ID:sVFR/G4u
ドスッドスッドスッ

オスマン「この竜の羽衣を造ったのは誰だぁっ!!」
890名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 02:56:08 ID:QuJlAHB2
ここは理想郷のヲチスレじゃねえぞ。
891名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 03:56:43 ID:MkdI3SFt
いきなりだが、カリン様外伝に出てくる
冷たい雰囲気の男装騎士って実は
ワルドの母ちゃんなんじゃないかと思えてきた
892名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 05:12:23 ID:n5V0BS6w
そういえば、すでに立ち読みが公開されてるんだったな。

立ち読んでみたが…カリン様がルイズ以上の勘違い自爆系でフイタ
893名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 06:41:09 ID:LNoXiVBa
>>866
ルイズが平行世界の自分を召喚なら小ネタで既にあったりする。
894830:2009/10/21(水) 07:17:07 ID:qALCXGhm
>>885 おお、そうなのか。
教えてくれてありがと〜
895名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 09:56:17 ID:0n7uI0MN
>>848-849
パワーストーンで召喚もいいが。
ドランはキスで人生踏み外すイメージも強くて困るw
896名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 12:36:21 ID:idYf3YXc
キスで子供できちゃったもんな・・・
897名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 13:16:20 ID:O33SG+Ic
少女時代のカリン様をルイズが召喚しちゃった場合、反発し合うのだろうか。
898名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 13:41:04 ID:x7tQRWTU
>>897
遺伝子レベルで刷り込まれた恐怖からはむかう事など思いもしないでしょう
899名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 14:20:45 ID:jB87x1wR
誰も言わないしちょい亀だから言っても仕方ない事だが敢えて言わせてもらうと

ギーシュは三男じゃなくて四男な
900名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 14:22:11 ID:x7tQRWTU
ルイズが「超鋼戦記キカイオー」よりイエール召喚
そしてイエールの通信によりゴルディバス軍団がハルケギニアに襲来
恐れ慌てうろたえるルイズ。
そんな彼女の耳元でファウストのごとくささやくイエール
「すみませーん、ちょっと虚無の魔力に目覚めてみませんか?」
「間に合ってるわよ」
「そんな事言わないで、ほら洗剤と幸運のペンダントもつけますから」
901名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 14:49:06 ID:nS/HKx2u
>>897
母との圧倒的な才能の差に絶望するものの、自分よりさらに小さいおっぱいを見て自信を取り戻す
しかし冷静になって考えるとそれが遺伝されることに気がつき再度絶望し、酒におぼれる
902名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 14:50:35 ID:wnSuHMAd
現在のカリンが貧乳じゃなけりゃ将来に希望持つんじゃね?
903名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 14:58:47 ID:oMMGyf2p
ここから大きくなるとは思えないのだが・・・・

ttp://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=23455

子供産むと大きくなると言うけど、一時的だろうし。
904名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 14:59:19 ID:abjGIDuK
酒に溺れるルイズやエレオノール姉さまってちょっと可愛い気がするw
おでんの屋台のカウンターで酔いつぶれる姉妹。
905名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 15:08:25 ID:nS/HKx2u
>>903
ピンナップが見れるようになってるが
この絵ってなんかエロゲの立ち絵みたいな構図だな
906名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 15:10:33 ID:wnSuHMAd
もともとゼロ魔はエロゲの没企画ですが何か?
907名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 15:11:02 ID:GfdUr+2q
ライターがアレだしなあ
絵師のほうはどーなの?
908名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 15:13:46 ID:oMMGyf2p
絵師の名前+エロゲでググれ。
909名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 15:17:37 ID:2Rt+OnIu
エロゲにしてもレベルが低くそうだw
910名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 15:42:34 ID:Ru9+mB4n
何で原作コンビ批判が始まってるんだ?
911名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 15:55:26 ID:I5gOkeav
本当に文句を言ってる訳じゃないけど
これ男に見えないね
912名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 16:18:37 ID:zbaeyntH
>>911
もしかしたら当時は男の娘パラダイスだったのかもしれないぞ
913名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 16:26:17 ID:sTjUNYJN
>905
ピンナップ、サムネサイズで見たら白スク水+マント+黒ニーソって姿に見えるんだがww
914名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 16:49:33 ID:YcgP7Whe
>>904
大山トチローを召喚して、『宇宙酔』の一升瓶抱えてくだまいているルイズが浮かんだ。
915名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 16:52:05 ID:YcgP7Whe
悪い、sage損ねてしまった。
916名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:02:53 ID:ZHVgHE7T
>>913
レベルが高すぎるw
917名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:05:04 ID:gGFqmq+f
>>900
その流れなら最初に召喚すべきはポリンの方じゃないか?
毎週ひとりづつ増える使い魔(のようなもの)達、
最後はポリンのおかんが現れて親子喧嘩でハルケ終了のお知らせ、とw
918名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:24:27 ID:qi9674/F
この広い世界にふたりぼっちの主人公ひとりと一匹は?

かなり二人とも破滅的だけど……
919名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:29:27 ID:sf64gFNq
>>913
何処で何するつもりなんだよw
そういえば最近ビキニアーマーって見かけなくなったね

しかし次女は体が弱くて三女は魔法が使えないとか烈風のカリンと畏れられてても
案外肩身は狭かっただろうな
920名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:38:02 ID:EsBR3n/L
長女が嫁にいけないのは母親の教育が間違ってたからだと思う俺
921名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:41:49 ID:oMMGyf2p
あと父親が甘やかせすぎたとか。
922名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:43:16 ID:bGHUDoot
母親はあの性格で結婚できたのは運が良かったからか
923名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:48:37 ID:Slm8Q/Oo
エレオノールは恐さが中途半端だからバーガンディ伯爵に逃げられるんだよ。
逃げようという気すら起きないようにすればよかったのに。
924名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:50:43 ID:S8b6t3MS
>>922
親父さんが我慢強い人だったんじゃないか、惚れた弱みとかで
もしくはマゾか。
925名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 17:52:21 ID:xlwbLR9W
長女は周りから娘じゃなくて息子だったら良かったのにって言われてるんだろうな。
926名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 18:11:52 ID:nS/HKx2u
あんな性格のエレオノール様だけどちっちゃいころはとびっきり笑顔で素直にパパに甘えたりしてたんだぜ、たぶん
927名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 18:26:51 ID:mMY4nkBA
>>911
女では入れない魔法衛士隊に入るために、名前を変えて男装するって発想まではいいんだけど……
変えた名前も結局女の名前だし、服装のチョイスも女であることを隠す気があるように見えんwwww

やっぱりルイズの母親だってことなんだろうかw
928名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 18:33:38 ID:s0QjEsBX
>>923
おっと「ゾイドジェネシス」レ・ミィの悪口はそこまでだ
929名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 18:49:54 ID:NoRXbvTr
>>923
つまり泣いたり笑ったりできなくすればいいのか?
930名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 18:59:39 ID:p4SxCDzh
店「それなら百で結構でさ」
ルイズ「あら安いわね」
店「こっちからしたら厄介払いみたいなもんでさ」
ルイズ「ふぅん…」
デルフ「けっ、こちとらせいせいすらぁ」
ルイズ「まぁいいわ。支払いは任せてちょうだい」バリバリ
サイト「やめて!」
931名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:01:44 ID:Euz2RSY3
上のゼロの流れでゼロ大佐(MGS)が出てないことに落胆した
932名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:05:37 ID:RNqofySz
>>930
だせぇwww
933名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:05:56 ID:bGHUDoot
>>924
サイトみたいな人だったのか
934名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:09:37 ID:bjssIM4J
>>930
なんこれ?
935名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:09:46 ID:P1MfO/cK
>>930
何かと思ったらwwww
サイトと一緒に財布まで召喚されたのかw
ネーミング的にはマジックアイテムみたいなものかw
936名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:10:41 ID:sVFR/G4u
ゼロで軍人と言えばゼロ軍曹(テラホークス)一択だろjk
937名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:10:58 ID:S8b6t3MS
>>933
ルイズがカリーヌさん似であろうことを考えると男の趣味も似通っていてもおかしくはない、と思う
938名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:13:23 ID:P1MfO/cK
>>934
牛乳を口に含んでから、↓でググってみて
「私女だけど彼氏の財布がマジックテープ式だった 死にたい。。」
939名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:17:19 ID:bjssIM4J
>>938
普通じゃないか
そんなんで死にたいとかマジで理解不能なんですけど
940名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:19:05 ID:RNqofySz
>>939
分かりやすく言ってやるよ。
お前ルイズみたいな美少女が財布でバリバリ音鳴らす図とか死にたくならないか?
941名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:28:12 ID:ecFeOmvE
真っ赤なスポーツカーから降りて来たのが名前入り中学ジャージのオッサンだったら魅力激減だろ?
つまりそういうことだ。
942名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:28:17 ID:cv8EuSgs
久しぶりにVIPに長門のマジックテープスレ立ってからか今かなり流行ってるなこれw
943名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:32:09 ID:nS/HKx2u
>>941
最強の傭兵がただのサラリーマンだったらがっかりするのと同じ心理か
944名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:32:21 ID:CEsVJQaL
>>895
事故とはいえキスした結果が出来ちゃった婚
しかも4つ子だもんな

パパドランはマジで前代未聞な勇者だよ
945名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:33:10 ID:oMMGyf2p
>>943
それはそれで格好いいんだが・・・・・
946名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:33:44 ID:RNqofySz
誰か>>930を小ネタに入れてくれ。
947名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:40:08 ID:/CvvAsVJ
どうせID:p4SxCDzh=ID:RNqofySzってオチなんだろ?
948名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 19:42:35 ID:RNqofySz
うっかりマンセーした俺が悪かった
申し訳ない
949名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:03:00 ID:mMY4nkBA
>>940
美少女のサイフがマジックテープで音が鳴るからって、だから何?
という感覚の俺は普通じゃないってことなのか?
950名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:04:23 ID:RuT2RjOB
普通の感覚だったらなんとも思わないからネタになってるんじゃないのか
951名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:05:20 ID:ZA9ntH5B
なんだかよくわからないが「てけてけマイハート」を思い出しておけばいいのか?
952名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:08:27 ID:DA/2mOoU
>>950
とりあえず次スレ頼むぜ
しかし、最近は投下割合減った気がするなぁ
953名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:13:22 ID:RuT2RjOB
954名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:20:53 ID:hsxgB+iC
おつおつ
955名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:28:44 ID:P1MfO/cK
おつおつおつ
956名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:33:38 ID:DA/2mOoU
おつおつおつおつ
957名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:35:29 ID:abjGIDuK
>>940
何か微笑ましいw
修学旅行で買い物する中学生みたいでw
958名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:52:13 ID:RVL+gBLw
ぶっちゃけ、あの世界にマジックテープ出現したらすごい大発明で、最新流行になるんじゃなかろうか
959名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 20:59:09 ID:kDULaGmz

     ∧_∧
     ( ゚ω゚ ) ライトニングクラウド!
 バリバリC□l丶l丶
     /  (   ) やめて!
     (ノ ̄と、 i
        しーJ
960名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:00:02 ID:ICqgEN8b
ジッパーとマジックテープと板バネ使ったロック式ベルトで世界を変えられるぜ
961名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:01:47 ID:a5vJkjA1
マジックテープはあるのにジッパーがないという世界があったっけなあ
ルナルだけど
962名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:03:16 ID:jfFwBaRp
サイトって初期設定では発明家少年だったんだっけ。
それにちなんでスチームボーイからジェームス・レイ・スチムを召還。
わがままお嬢様の扱いもスカーレットで慣れてるだろうし、
蒸気機関の天才だからコッパゲの研究が大躍進する。
963名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:05:45 ID:L5v8LprH
閉じろ!ジッパー!!
964名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:06:52 ID:cPMQTevZ
やらないか
965名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:07:33 ID:ICqgEN8b
>サイトって初期設定では発明家少年だったんだっけ。
スレイヤーズの初期設定もリナが天才少女科学者だったっけ
966名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:08:39 ID:EmUM0cgm
>>958
場違いな工芸品になるだろうね
あれこそ均一に微細にといった錬金には向かないものだろうし
967名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:09:24 ID:EmUM0cgm
>>962
平賀源内の子孫という設定とかなの?
968名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:11:00 ID:a0PWumko
ハルケでつなぎを流行らせたい
969名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:14:53 ID:nS/HKx2u
魅惑のツナギ
970名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:16:36 ID:m/DTCBFa
ふとみるとベンチにツナギを来た若い男が座っていた
971名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:17:06 ID:wIAANaMm
>>967
キテレツ斎の子孫という設定。
972名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:30:23 ID:4yxnNeTQ
ひまんパタこうら
973名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:41:35 ID:mMY4nkBA
とりあえずお前ら、原作一巻のキャラ紹介のところよく見てみろ。
マジックテープはともかく、ジッパー(ファスナー)はおマチさんの服についてる。
974名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:43:52 ID:0zTA3lAg
でもおマチさんの服にはジッパーが付いていたりする不思議な世界、ハルケギニア。
他にもシェフィさんはスニーキングスーツ着ていたりと謎が多いね……
975名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:45:43 ID:Qk/dPLVG
>>963
生きたまま首と体がさよならしちゃうようなジッパーはお断りしたいなwww
976名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:50:10 ID:P1MfO/cK
この流れはZIP UP!の予感!
977名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 21:57:57 ID:ICqgEN8b
大体同時代がモデルの「シュヴァリエ」ではジッパーに見える留め金とかデザインしてたのに
エイジには努力が足りん
978名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:14:47 ID:LNoXiVBa
マジックテープって意外と強力なんだぜ。
10cm四方あれば50kgの重さを支える事だって出来る。
979名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:19:09 ID:i/pkd4Cz
マジックテープはマジックアイテムだからシェフィさんの額が光るよ
980名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:38:47 ID:mMY4nkBA
だったらマジックインキやマジックミラーでもシェフィさんのおデコが光るな。
981名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:40:24 ID:wtE+oZ1C
魔法瓶でも光るわけか
982名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:45:35 ID:xKYed6vx
じゃあ縦縞のハンカチでも?
983名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:47:28 ID:vF7K49jV
どこぞのペンもだな
984名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:48:31 ID:i/pkd4Cz
破壊の杖の例があるからなぁ
ディティクトマジックの反応が無くてもマジックアイテム扱いされる可能性はあるかも
985名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 22:56:26 ID:S8b6t3MS
>>984
破壊の杖が「ワイバーンを一撃の凄いマジックアイテム」って扱いだったしな
マジックテープを「くっつけるだけで物を貼り付けることが出来る不思議なもの」
という扱いのマジックアイテムにもできるか
986名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:00:43 ID:4yxnNeTQ
吸盤はどうなるのだろう

吸盤自体はなくてもタコみたいなのが生息している可能性はあるが
987名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:08:18 ID:EmUM0cgm
>>985
ハルケギニアだってひっつき虫(鉤づめで服にくっつく木の実)位あるだろ
原理はわかるけど再現することは出来ないという線かと
988名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:27:18 ID:nS/HKx2u
>>980
おでこが光るってなんかかわいそうな表現だな
ミョズニトニルンがモンモンやコルベール先生じゃなくてよかった
もしそうならシリアスなシーンでもギャグになってしまうからね
989名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:38:31 ID:iN2JYvzP
おでこが光る……エフィですね。
990名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:39:38 ID:Slm8Q/Oo
>>988
フォトンエッジとフォトンクラッシャー……
991名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:42:14 ID:YTBQvsT3
カリンの話っててっきりフォーチュンでいう青の聖騎士伝説みたいなものかと思ったが
白スクマントニーソなのか
992名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:44:08 ID:nS/HKx2u
白スクマンと、ニーソ
993名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:46:40 ID:cDBI24TR
>>982
魔法で横縞になるんですね
994名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/21(水) 23:47:43 ID:E7OjtH0r
B-36フライングデビル召喚
995名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/22(木) 00:17:23 ID:PMQEXgfJ
A-10神とT-72神同時召喚
996名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/22(木) 00:18:51 ID:iN5pSAJQ
カミーユとZが召喚
ウェイブライダーはあの世界じゃどう映るだろうか?
997名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/22(木) 00:20:08 ID:wGkJBk8V
B-1D召喚
998名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/22(木) 00:26:33 ID:Zt1WeHa9
>>984
俺ガリア王だけど使い魔の財布がマジックテープ式だった 死にたい。。

     ∧_∧
     ( ゚ω゚ ) ジョセフ様、支払いはお任を…
 バリバリC□ l丶l丶
     /  (    ) やめて!
     (ノ ̄と、   i
            しーJ
999名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/22(木) 00:28:49 ID:YOrm3O8a
1000なら書きかけのSS頑張って仕上げる
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/22(木) 00:30:20 ID:wGkJBk8V
1000なら夢の中へ
10011001
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