751 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/25(金) 22:15:58.89 ID:WPLFABad
おお
ガチャ
梓「……あれ?」
澪「おわあっ!!!……なんだ…あ、梓か…」
梓「澪先輩ひとりですか?他の先輩方は」
澪「あ、ああ。あいつらは……まあ、えっと……」
梓「?」
澪「な、なあ梓!」
梓「な、なんですか?」
澪「その……話しておきたいことがあるんだ」
梓「はあ」
澪「まあ座ってくれ」
続く
このスレ創作発表板の方がいいんじゃない?
梓「……」
澪「……」
梓「えっと……お話というのは…?」
澪「…その、とても言いにくいことなんだけど……」
梓「はい」
澪「…………zん…なんだ…」
梓「え?」
澪「…………宇宙人なんだ」
梓「…………はい?」
澪「わたしは宇宙人なんだ!!!」
梓「……」
澪「……」
梓「……」
澪「……」
梓「………あ、ああ。はあ、まあ、ええっと……ナルホド。……はい」
澪「いままで隠してきてすまなかった」
梓「ええ。いえ、はい。大丈夫です。はい」
続く
澪「信じて……くれるか?」
梓「ええ、まあ……その、いきなりなんで。ちょっと驚いてます…けど…」
澪「そうだよな……信じてくれって言う方が無茶だよな……」
梓「……」
澪「……」
梓「……」
澪「……」
梓「……えっと、その……どうして地球に来たんですか…?」
澪「……母星が……爆発したんだ……(グスン」
梓「…なる……ほど……母星が……」
澪「ああ……」
梓「なんて星なんですか…?」
澪「私たちの星の名前は…地球人には発音できないんだ……」
梓「そうですか…。じゃあ、仮称で」
澪「……ラブリー星」
続く
澪「ラブリー星が爆発して大勢のラブリー星人が死滅した…」
梓(ラブリー星人……)
澪「私たち家族は…偶然、宇宙旅行に行っててな。その爆発には巻き込まれなかったんだ」
梓「……なるほど」
澪「それから、私たちは移住できる星を探して宇宙を旅したんだ」
梓「それは…大変でしたね」
澪「ああ。何度も何度もワープを重ねて、宇宙船のエネルギーが尽きる寸前に見つけたんだ、この地球をな」
梓「……なるほど」
澪「それが、私が中学生の頃の話だ」
梓「…なるほd………え?ええと、おかしいですよ。律先輩とは小学生のころからの付き合いじゃなかったんですか?」
澪「……」
梓「……」
澪「……実は、律の脳内に特殊なチップを埋め込んである」
続く
梓「チップ?」
澪「パパが開発した……ああ、パパはラブリー星でも有名な科学者でな」
梓「凄いですね」
澪「そのチップを埋め込むことによって記憶を操作できるんだ」
梓「記憶を……」
澪「地球に来たての頃の私は人見知りが酷くてな」
梓(今もだと思う)
澪「地球人の友達が一人もできなかったんだ。それを見かねたパパが同じクラスにいた律をキャトってチップを埋め込んだんだ」
梓(おうふ)
澪「この前話したよな。わたしと律の出会い、あれは偽りなんだ…。パパが…脚本を書いた」
梓「そうだったんですか……」
続く
梓「……ところで」
澪「なんだ?」
梓「なんでわたしに…その……実は澪先輩が宇宙人だったって話をしたんですか?それも今頃になって」
澪「……」
梓「……」
澪「前からな。気になってたんだ」
梓「…はい?」
澪「宇宙人としての勘だ。今、わたしのカミングアウトを聞いている梓を見てて確証に変わったよ」
梓「えっと、澪先輩なにを言って」
澪「梓。お前も宇宙人だろ」
梓「……」
澪「……」
続く
梓「アハ、アハハハ。なに言ってるんですか。もう澪先輩ったら」
澪「わかるんだよ」
梓「…………へえ」
澪「それ(ツインテール)、触覚だろ?」
梓「………フ」
澪「……」
梓「これが…?触覚…?」
澪「ああ」
梓「フフフ………ハハハハハハハハ!よく見破りましたね!」
澪「……やっぱりな」
梓「初めてですよ。わたしのコレ(ツインテ)を触手だと見破った人は」
澪「学園祭の日に気づいた。お前、薄暗いステージ袖をやたらスムーズに移動してたからな」
澪「よく目をこらしたら数本の毛……いや、触覚を駆使して床のコードを探ってるのが見えたよ」
梓「そうですか。いや、おみごとです。わたしも少々迂闊でしたが」
澪「梓、お前は何星から来た?」
梓「リブキゴ星です」
澪「!?……」
梓「ご存じですか?」
澪「聞いたことはある…。かなり戦闘的な種族らしいな」
梓「ええ。澪先輩が見破ったこの触手……実は右側は着脱可能なんです」
カパッ
梓「左側は澪先輩の言ったとおり、触覚として機能します。そしてこの右側は……」
澪「……まさか」
シャキーン
梓「戦闘用のサーベルになるんです」
澪「あ、梓。おちつけ」
続く
梓「まさか澪先輩も宇宙人だったなんて、ホント驚きです」
澪「そのサーベルをこっちに向けないでくれ…」
梓「なんでわたしが地球に来たか……わかりますか?」
澪「…リブキゴ星もラブリー星と同じように……?」
梓「まさか、リブキゴ星は健在ですよ。わたしは別の理由でこの地球に来たんです」
澪「別の理由……?」
梓「澪先輩。どうしてラブリー星が爆発したのか……ご存じですか?」
澪「し、知らない。パパに聞いても原因不明としか……」
梓「あれをやったの、わたしたちなんです」
澪「…!?」
梓「澪先輩の言う『ラブリー星』……おそらくは『☆§◇〃⊥』のことでしょう?」
澪「☆§◇〃⊥……!どうしてその名を…!?」
梓「だ・か・ら。ラブリー星を破壊したのはわたしたちリブキゴ星人なんです」
澪「なん……だと……?」
続く
梓「私たちリブキゴ星人は他の星のエネルギーを吸い取り、それを糧に生きています」
澪「まさか……ラブリー星も……」
梓「はい。エネルギーの無くなった星はただのゴミクズですからね。去り際に爆発させました」
澪「な…なんて……ことを…」
梓「レクリエーションも兼ねてるんです。綺麗ですよ星の大爆発は。地球の花火なんて目じゃありません」
澪「くっ…………」
梓「宇宙船内がすごい熱気に包まれるんです。みんな大興奮で。まるで夏フェスですよ」
澪「そんなの……あんまりだ!」
梓「あんまりでもわたしたちには大切な食料と娯楽です。生きていくエネルギーですよ。音楽と同じです」
梓「生きるために。地球に来たんです」
澪「まさか……!」
梓「はい。地球も美味しく頂きます」
澪「そんなことはさせない!ここは……ここはわたしの第2の故郷だ!」
梓「お気持ち察します。でも、だめです。この地球は濃厚なエネルギー有してますから」
続く
梓「わたしの任務は品質調査です。この星のエネルギーは無害か、どれほどのエネルギーを有しているか」
梓「遠いリブキゴ星からわざわざ多量のエネルギーを消費して来るわけですからね、それ相応のエネルギーが得られるかどうか。それを調査するのがわたしの仕事です」
梓「結果は良好。素晴らしい星です。大艦隊で来てもおつりが出るくらいです」
澪「こ、ここに…リブキゴ星の艦隊がくるのか…!?」
梓「……いえ、まだです。わたしが調査結果を報告してませんからね」
澪「なんでだ…?」
梓「はい?」
澪「なんでお前はリブキゴ星へ結果を報告しないんだ…?」
梓「報告して欲しいんですか?」
澪「ちがっ、そういうわけじゃ!」
梓「……」
澪「……」
梓「フフフ。冗談ですよ。さっきは『だめ』なんて言いましたけど、本当は報告したくないんです。わたし」
澪「……え?」
梓「報告するのがわたしの義務です…。でも……」
澪「……」
梓「リブキゴ星に知らせたくないんです………。だって……」
澪「……」
梓「地球のエネルギーを吸い取ったら……地球が無くなったら……。軽音部が廃部になっちゃいますから」
澪「梓……」
続く
梓「さっき、澪先輩は地球を第2の故郷って言ってましたよね」
澪「ああ…」
梓「それ、わたしもなんです。最近そう思うようになっちゃって……」
梓「そんなの駄目なんです。リブキゴ星を裏切ることになる。……でも…」
澪「……」
ガチャ
梓「!?」
澪「!?」
律「話は全部聞かせてもらったよ」
紬「なるほどね。やっぱりあなたたちは…」
澪「律…!ムギ…!」
梓「ムギ先輩…『やっぱり』って…?」
律「いままで隠してて悪かったな。実は…」
紬「わたしとりっちゃんはエージェントなの」
続く
↑のSS
色々な描写表現も入れた方がいいんじゃないか?
会話だけだと、小説というより台本みたいだよ。
765 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/06(日) 05:19:08.65 ID:hae3rs02
モブSS
(1)遅刻、新しい教室
夢。
夢を見ている。
2年前の冬、みんなで見た初日の出。
夢というよりは、思い出。
元旦の特番の合間に挿入されたニュースで、この冬一番の寒さであると言っていたのを覚えている。
外はとても寒くて。
けれどその分、空気はとても澄んでいて。
寒いねー、なんでこんな寒いのっ、さむ死する、なんて言いながら手をつないで歩いた。
覚えている。
あのときの温かさを、覚えている。
うれしい。
だから、もう少しこのまま――---
「――っ。―かっ、しずかっ」
「へっ?」
「もう起きないと、時間っ」
おかあさん・・・?
時間、て・・・?
目覚ましは・・・?
「と、」
「と?」
「とまってりゅっ」
「・・・学校、今日始業式でしょ」
「・・・あぁっ」
「ごはんできてるから、先に支度しちゃいなさい。式の関係で始業時間がいつもより早いって、学校便りにもあったし」
「うん」
「間に合う?」
「・・・百メートル、十秒で走れば」
「世界で一番速い女の子になれるわねー」
早く降りてきなさいよーのお声とともに階下へ向かうお母さんの背を見送り。
常からあまり回転がよろしくないのに起きぬけでアイドリングすらままならない頭で出発までの手順を反芻する。
まずやるべきは、脱ぐこと。
そして、着る。
顔洗う、ごはん食べる、歯を磨く。
朝食がパンなら、食べながら登校する。
とめさんの散歩は・・・緊急事態につき、帰宅後に振り替え。
「荷物は昨夜準備したから、だいじょうぶっ」
まだ温もりの残るベッドから飛び出して。
私は着慣れた制服に手を伸ばした―-。
766 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/06(日) 05:20:14.03 ID:hae3rs02
(765続き)
やられた。
朝ごはんは予想に反して和食だった。
熱々のお味噌汁が私の猫舌を直撃した。
急いですすりながらも、お残しするわけにはいかなかった。
おかあさんの浅漬けはおいしいし。
納豆を抜かすわけにもいかない。
なんといっても、木下家の家訓は一日三食、なのだ。
長女である私がルールを破るわけにはいかない。
お陰で家から走り始めてトップスピードに乗る頃にはすでに汗をかきはじめていた。
自業自得とはいえ、区切りがある日には何かとツキに見放される私。
それでも身支度に時間がかからなかったのは、くせがなく、ショーボブにしている髪型が功を奏したからだろう。
親しくしている友達からは、うらやましがられる髪質らしい。
さらさらで、ふわふわで、思わずなでたくなる、のだそうだ。
思わずなでたくなるのは、私の低い身長のせいでなでる側にとって頭の位置がちょうどいいから。
という理由も無くはない。
無くは無いのだ・・・。
とにかく今はただひたすらに走って世界新を狙うのみである。
途中止まることなく走り続けて―-。
腕時計で時間を確認。
・・・うん、いける。
世界更新できるっ。
そうして差し掛かった今回のコース一番の難所、開かずの踏み切り。
を見事足止めされることなく渡りきった私は、息も絶え絶えに何とか校門を通過していた。
桜ヶ丘女子高等学校。
校門から昇降口へ一直線に伸びる道の両脇に植えられた桜並木。
その他にも敷地内に多数の桜の木を有することにちなんでつけられた校名だとか、そうでないとか。
春を迎え、満開となった桜が散らす花びらとまるで競争するかのように校舎へなだれ込む。
腕時計で時間を確認。
勝った。
私勝ったよ、世界に勝ったよっ。
たまごかけごはんにして正解だったよっ。
春休み前に持ち帰ってきれいに洗った上履きに履き替え、いつもの教室へ。
廊下まで喧騒が届いている。
久々に会う友達同士、話題に事欠くことはないのだろう、教室は賑やかだ。
767 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/06(日) 05:21:10.38 ID:hae3rs02
(766続き)
間に合った―-。
そう安心したのがいけなかったんだろう。
遅刻しかけていたことを見破られぬよう、上がっている呼吸を整え、一息つく。
ドアノブ式の入り口に手を掛け、何気ない風におはようの挨拶をしながら入った私は。
「おはよー・・・って」
知ることになる。
気づくことになる。
「・・・」
「・・・」
静まる室内。注目を集める私。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・あっ」
り、りぼんが―-
「赤いっ?」
「――しずか?」
「えっ?」
呼ばれて振り返れば、そこには、
「どしたの?ここ」
「2年生の教室、だよ?」
「―――っ」
開いた口がふさがらない。
今朝夢の中でおしゃべりした元クラスメイトから告げられた残酷な事実。
打ち上げられた魚のようにぱくぱくとしか動かない口。
口下手な私は、こういうときの切り抜け方が分からない・・・。
「・・・あー、なるほど。えー、おほんっ」
色素の薄い、すこしウェーブのかかった髪をかきあげながら入ってきた元クラスメイトは。
わざとらしい咳払いの後、ぐるりと教室を見渡して言った。
「どうもうちのクラスの人間がすいません。やっぱり3年には上がりたくないっていうか、歳はとりたくないっていうかで」
「・・・」
「ついつい2年生の教室に来ちゃいました」
てへっ、というジェスチャーとともにのたまった彼女はおもむろに私の腕をつかんで引き寄せ。
失礼しましたーと言いながらなでやすいと定評のある私の頭に手を置いて強引にお辞儀をさせ。
まるで借りてきた猫状態の私を引っ張りそそくさと教室を後にしたのだった。
768 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/06(日) 05:23:34.96 ID:hae3rs02
(767続き)
廊下に出て、腕を引かれたまま階段を上りだす。
手を引かれながら下がった視線の先、ひざ下すぐのところまでを覆うのは白のルーズソックス。
踊り場に上がる途中振り返ると、さっきまでいた教室の札を辛うじて視界に入れることができた。
「2年1組…」
「うん?」
「私が間違えた教室」
「うん」
「いつもの癖で入っちゃった」
「見てたけど、躊躇なく入ってったよ」
「姫子ちゃん」
「うん?」
「…ありがとうね」
「どういたしまして」
そうして教室を出るときからずっと握ったままになっていた手をあわててほどく頃には、3年2組と表示のある教室の前に来ていた。
「それにしても、しずかがぎりぎりなんてめずらしいね」
「そ、そうかな」
「うん。いつも朝読書の時間くらいには来てるでしょ?踏み切りで物凄い勢いで追い越してったときはびっくりしたよ」
「えっ?姫子ちゃん追い越してたの、私」
「それはもう。誰が見ても『私遅刻しますっ』ていうくらいの走りだったよ」
「そうだったんだ・・・」
このミニスカルーズなイマドキ女子高生は、立花姫子ちゃん。
一見すると怖いけど、とっても優しくてしっかりしてて。
口下手な私が自然にお話できる数少ないお友達の一人です。
お友達というより、お姉ちゃん、かな?
「そんなだったからさ。余裕かなって思ってたあたしも時間見てみたら結構やばいことに気づいたの。だから走って・・・下駄箱あたりで追いついてたんだよ?」
しずかの力走に感謝だね、などと言いながら2組のドアを開ける姫子ちゃん。
あれ、ということは―――
「ひ、姫子ちゃんっ」
「うん?」
「もしかして、私がさっきの教室に入るの・・・」
「見てたよ?」
「どうして止めてくれなかったのっ」
「あー、ごめんごめん。あたしクラス編成表見に行ってたからさ。しずかを追いかけて見つけたときには、もうドアノブ回してる所だったの」
「うー、でも、でも」
「ごめんごめんって」
くしゃくしゃと今度は少し強めになでられる。
こちらもやはり定評のある髪質のおかげでぼさぼさになることはない。
それに、姫子ちゃんの手はソフトボール部の部長さんを務め上げているとは思えないほど、きれいでしなやかだ。
「もう・・・朝から災難ばっかり、ついてないなぁ」
「だいじょうぶだいじょうぶ。だってね、しずか」
「なに?」
「今日のしずか、たぶんこの世界で一番ついてるんだよ?」
「え?」
769 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/06(日) 05:24:27.92 ID:hae3rs02
(768続き)
ついてるのはしずかだけじゃない、かな?
姫子ちゃんにしてはなんだかめずらしく、浮かれて弾んだような口ぶりで。
そんな言葉とともにまたもや手を引かれて踏み入れた新しい教室。
これから1年間お世話になる、最上級学年の部屋。
そして、1年後にはもう来ることの無い場所。
高校生活最後の教室。
あと1年の高校生活。
今にして思う。
本当に、かけがえの無い時間だったんだと。
きらきらしてて、あったかくて、優しくて。
いつまでも続くんだと信じて疑わなかったあの時。
その最後の年。
私たちはみんな、同じクラスになることができたんだ。
夢。
夢を見ている。
青葉がきらめいていた校庭で。
夕日でオレンジ色に染まる教室で。
寒さにふるえた帰り道で。
おしゃべりして。
笑って。泣いて。
手をつないで見上げた夜空。
覚えている。
あのときの温かさを、覚えている。
うれしい――-
☆次回、(2)再会、二度目の同じクラス
☆木下しずか、立花姫子、木村文恵、砂原よしみ、佐藤アカネ、瀧エリ、若王子いちご
770 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/01(金) 17:12:17.96 ID:1uOvx8VX
THE ALFEE&放課後ティータイム+憂和純さわちゃんでSSをお願いします。
超々短編SS
唯「ムギちゃんの髪の毛ってごわごわしてるよねー」
紬「ええ…実はこれ…」
唯「ぴいっ!」
紬「触手なの〜」
唯「そんな可愛い声で言われても怖過ぎるに決まって…ギャアアアアアアアアー!」
(放送出来ません)
あべ
ウホッ
774 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/11(月) 23:40:26.67 ID:GX/hhMJq
本拠地、桜が丘高校で迎えた学園祭
軽音楽部の演奏が終了するが、盛り上がりはいまいちだった
講堂に響く生徒のため息、どこからか聞こえる「軽音部は終わったな」の声
無言で帰り始める部員達の中、部長の中野梓は独り部室で泣いていた
放課後ティータイムで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるメンバー・・・
それを今の軽音部で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」梓は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、梓ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい机の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って練習をしなくちゃな」梓は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、梓はふと気付いた
775 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/11(月) 23:41:17.51 ID:GX/hhMJq
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
梓が目にしたのは、講堂最後方まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに手が振られ、地鳴りのような歓声が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする梓の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「アズサ、本番だ、早く行くぞ」声の方に振り返った梓は目を疑った
「り・・・律先輩?」 「どうした梓、居眠りでもしてたのか?」
「み・・・澪先輩?卒業したんじゃ・・・」 「だめよあずさちゃん、かってに澪ちゃんさんを卒業させちゃ」
「ムギ先輩・・・」 梓は半分パニックになりながらステージを見渡した
ギター:平沢唯・ ベース:秋山澪 ドラム:田井中律 キーボード:琴吹紬
776 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/11(月) 23:41:40.96 ID:GX/hhMJq
暫時、唖然としていた梓だったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「いくよあずにゃん!!」
唯からむったんを受け取り、ステージへ全力疾走する梓、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、部室で冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
唯「みんなでうたおう!」
1945年、10月。
太平洋戦争が終結して、2か月が過ぎた。
日本軍の重犯罪囚ばかりで結成された部隊が、南海の島にやってくる。
任務を達成すれば、刑を免除されて自由の身となる。
その任務とは、島に残した秘密基地の破壊だ。
日本軍が占領したが、アメリカ軍との激しい戦いの末失った島。
島に建設された、本土防衛のための秘密基地の存在は隠蔽されたまま終戦。
地下に残った基地には、日本軍最高機密の兵器が眠っている。
もしそれが米軍の手に渡ったら……その前に、兵器ごと基地を破壊しなくてはならない。
しかし、すでに日本は降伏した後であるため、正規の部隊は解散している。
かくして、基地破壊のため、囚人部隊が結成された。
南の名もなき島が、再び戦場となる……!
という戦争映画『サザンクロス・コンドル』の主題歌を、デビューしたての新人ガールズバンド、放課後ティータイムが担当することになった。
映画の主題歌は初めてだ。張り切った。
ただし単独名義ではない。
出演している俳優陣とのコラボレーションだ。HTTはバックバンドでコーラス。
メインボーカルは俳優陣。『We are the world』的な歌だ。
自作ではなく、プロの作曲家と作詞家が曲と詞を作り、HTTが編曲する。
曲のデモテープを受け取った時、
唯「気に入ったよ、これ」
律「すごくいい曲だなあ」
澪「私じゃ作れないよ」
紬「こうやってみんなで歌うのって、いいわね」
梓「がんばりましょう、役者さんたちの顔をつぶさないために!」
役者たちから激励された。
主役「頼りにしてるよ」
ヒロイン役「いい曲にしようね」
相棒役「紅白狙えるかもね」
HTT「がんばりますっ!!!」
映画のラスト。
基地は破壊に成功したが、部隊はほとんどが戦死してしまった。
生き残ったのは主役、相棒、途中から加わった女スパイの三人だけだった。
間一髪、爆発した基地から脱出した三人。
女スパイ「どうする、これから?」
主役「迎えを待つしかないだろう。でも、作戦は寸前で中止されたから、迎えが来るかはわからん」
相棒「じゃあずっとこうしてるのか!?」
主役「来るかどうかは、博打だな」
相棒「……政府の奴らが戦争なんか始めなきゃ、こんなことにならなかったんだ。
日本もアメリカもバカだ。大バカだ!! ちくしょう!! くそったれ!!」
主役「……じゃあ、迎えが来たらどこ行くんだよ」
相棒「日本に決まってんじゃん」
女スパイ「……あ、迎え来た」
迎えのヘリコプターが現れる所で、エンディングテーマが流れ出す。
スタッフロール。
闇の中を手探りしながら 君は尋ねる 出口はどこかと
時はつかの間に流れ去り 叶わぬ希望に瞳が曇る
息づかいだけがメッセージ
でもこの世界を信じるんだ 僕は消えない 永遠に消えない
悔やんでないでここまで来て 使命が待っている
未来を変える使命が
不安や悲しみは尽きないけれど 涙を拭いて前を見つめよう
苦しみに襲われて胸は痛むけれど 心を気楽に
不公平な世の中と 僕らは戦うんだ
人生は隠れんぼ 勝利を目指せ
人間は不完全 でも逃げないで
迷える子羊たちよ そんなに悲しまないで
でもこの世界を信じるんだ 僕は消えない 永遠に消えない
悔やんでないでここまで来て 使命が待っている
未来を変える使命が
でもこの世界を信じるんだ 僕は消えない 永遠に消えない
悔やんでないでここまで来て 使命が待っている
未来を変える使命が
不公平な世の中と 僕らは戦うんだ
人生は隠れんぼ 勝利を目指せ
人間は不完全 でも逃げないで
迷える子羊たちよ そんなに悲しまないで
LA LA LA...
映画は大ヒット、主題歌も大ヒットとなった。
のちに、HTTだけで歌うバージョンがアルバムに収録された。
曲:『禿鷹使命』
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1914949
779 :
えいこく!:2011/05/02(月) 06:43:19.90 ID:+chieghC
純「ウィリアム王子ってハg
その後、純の姿を見たものはいない…
780 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/30(月) 22:30:11.58 ID:GnFVj9k6
どなたか和ちゃんが唯と喧嘩しちゃったり和ちゃんの感情が大きく動く描写のあるss教えてください
怯える描写でもいいです
律×澪は正義!以上!終了!!
782 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/20(水) 07:36:17.10 ID:+VkwlvXv
松本元大臣「おい、けいおん部!知恵を出さない部活には部費は出さないからな」
783 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/06(木) 01:40:29.04 ID:qmn1AbvJ
大江健三郎ふうのSSを考えた
784 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/06(木) 01:45:29.59 ID:qmn1AbvJ
万永元年の軽音楽部
私の名は平沢唯、軽音楽部に入部する事に決めた。
音楽室に向かう途中で廊下に二葉亭四迷の墓を見つけた。
私はそこで、おうおうおうと叫びながら自慰をした。絶頂した。
家に帰る事にした。 完
785 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 13:29:39.16 ID:DCuTHEV3
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE 〜輝く季節へ〜 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世
SS予定は無いのでしょうか?
786 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 01:59:23.35 ID:Qc7l9Fj0
誰か唯がいじめられるの
書いて下さい
ここのSSじゃないけど
澪「あ...秋山澪です...担当はベ...ベースです...///」ってSSは未完のまま終了?
1945年千島列島占守島
ここに突如ソ連軍が侵攻して来た
理由は、ソ連が日本と結んでいた不可侵条約を破棄し、日本に対して宣戦布告をしたからだ
この島を守る日本軍の守備隊司令は田井中小将
配下の部隊は
歩兵3000
戦車150両
火砲200門
だが圧倒的なソ連軍の前に日本軍の守備隊は降伏
田井中小将は自決した
この戦いの最中ソ連軍に一人の民間人が捕られていた
その民間人の名前は秋山澪
ちなみに占守島の戦いで生き残った民間人は彼女一人である
そう、彼女以外の民間人は全員自決したからだ
791 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/19(日) 23:46:36.91 ID:yQnvva/u
唯:むぎちゃん、おかしおかし〜!
紬:はいはい、今用意しますね♪
唯:はううう(じゅるり)
澪:食べることばっかりだな、唯は・・・
律:やっと楽器が揃って、これから学祭に向けて猛練習なんだぞ。
そろそろ期末テストだし、ちっとは焦りってもんがないのか?
唯:はううう。。。
紬:まあまあ、猛練習に備えて、こうやって気分をリフレッシュさせることも大事ですよ
唯:おお、さすがむぎちゃんいいこという!
猛練習かぁ・・・ うん、頑張る! 私やるよ!(もぐもぐ)
澪:学祭っていえば、さっき職員室で出展の申請書もらってきたんだけど、ここ見て。
律:出展物名・・・?
澪:たぶん、ここに私たちのバンド名を入れるんだと思う。
唯:バンド名!! そういえば決めてなかったねー!
律:確かに必要だよな。バンド名か。なんかあるか?
唯:「おかしだいすき隊」っていうのはどう??
律:はい却下!
唯:え〜〜
紬:では、もうちょっとオシャレに、「放課後ティータイム」っていうのはどうでしょう?
律:お、途端におしゃれになったな
紬:うんうん! それいいよ〜! わたしたちっぽい!
澪:あ、ちょっと待って。
実は、私も前から考えていたのがあるんだ
唯:えー澪ちゃんも!
律:いってみいってみ
澪:うん、あのね・・・ 「コンウ」って、どうかな?
律:コンウ?
紬:なんだか不思議な響きですねえ
紬:澪ちゃん、コンウってどういう意味なの?
澪:逆から読んでみてほしい
唯:えっと、う、、ん、、・・・あ!
澪:そう。ウンコ。ウンコの反対。
私たちと、私たちの音楽は、ウンコの反対。つまり最高。って意味なんだけど。
律:あ、なるほど。それでコンウか。澪、考えたな。
唯:すごいすごい。澪ちゃん、天才だよ!(ぺろぺろ)
澪:やめろ、人の顔を舐めるな〜!
紬:あらあら楽しそう。私もおじゃまして・・・(ぺろぺろ)
律:私もまざろっと(ぺろぺろ)
澪:うわこら、やめろおまえら〜!!
793 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/12(火) 07:27:04.44 ID:MeLHhfMN
でもウンコはないよね〜
794 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/01(水) 12:37:45.38 ID:dIKugNxf
ペロペロ
795 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/08(水) 10:22:01.21 ID:SdMyqOBM
796 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/08(水) 20:40:44.05 ID:05IDX325
律が紬の雇った3人のイケメン(梓と唯か澪の彼氏も演じてた)
にレイプされる作品のタイトル覚えてる人いる?
最近どう?まともなSS投下されてる?
直近の読んだら小学生が書いたようなのがあって
やっぱ機能してないんだなと寂しく思った
798 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/23(日) 15:18:27.53 ID:jpS2ppzN
じゃあ新参が投下。
時間かかるかもしれんが、よろしく。
金田一×けいおん!って事で。
澪「合宿をします!」
律「いきなりどうしたよ、澪」
唯「そうだよ、澪ちゃん、今年あずにゃんが入って本格始動したんだよ?だからケーキを毎日食べないと―」
澪「ケーキを食べる部活じゃないだろ!?ここは!」
律「まあまあ、いいじゃん。ほら、美味しいんだし」
澪「ま、まあ、そうだけど…もう文化祭まで時間ないんだろ?」
律「私たちにはふわふわ時間があるし大丈夫!」
唯「そうだよ大丈夫だよー。あと、私の愛はカレーのちごはんもあるし!」
梓「カレーのちライスじゃないですか!名前もわからないならふざけないで練習しましょうよ!」
律「梓はきびしいなー」
梓「厳しいんじゃありません!これがきっと当たり前なんです!普通なんです!」
澪「そうだな、梓の言うとおりだ。それで合宿に行きたいんだよ」
律「去年は、一番遊んでたくせにー!」
澪「そ、それは去年の話だろ!?あの時は若かったんだ!」
律「『ネガをよこしなさい…』とか言っちゃったりしたしな!」
澪「だー!うるさい!」
紬「そ、それでなんだけどね。今度私の系列のお店のイベントで演劇の舞台があるのだけど…
そこで演劇の募集してるんだけど私たちも出てみない?」
律「おお、いいなー、桜高歌劇団ってか?」
梓「でも、練習出来ないんじゃないですか?」
紬「ううん、私たちは音響係とか演出係で出るの、バイト感覚でできる簡単な仕事らしいわ」
澪「演劇の会場なら広いし練習できるし、私は異義なし!」
律「おお、なんか澪、逆転する弁護士みたいだな!じゃあ行こうぜ!」
唯「でもどこに行くの?ムギちゃん…」
紬「『オペラ座館』よ。明治時代に私の系列が買い取った島の別荘だけど、今はホテルとして使われてるの」
澪「去年もムギの別荘にお世話になったけど…いいの?」
紬「いいのよ、去年より大きな別荘だから心配ないと思うし…、でも違う高校の生徒も来るらしいわ」
律「おおー、違う高校と合宿なんて体育会系みたいだなー!」
紬「たしか『私立不動高校』って所だったかしら…」
唯「なんか男っぽいよ!!」
梓「怖そうな高校名ですね。」
澪「………怖い。」
律「よし!じゃあ行くぞおー!」
続きます。
799 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/23(日) 16:08:12.17 ID:jpS2ppzN
船までの電車の中にて…
唯「見て見て!人がいっぱいいるよ!」
律「おい、はしゃぐな、みっとも無いだろ?」
澪「不動高校…、殴っても動かないほど鋼鉄の体を持っている高校…」
澪は白目になって放心状態になっていた。
梓「澪先輩!しっかりしてください!」
紬「みんな楽しそうでよかったわー」
律「もしもーし、明らかにドタバタして楽しそうには見えないんですが…」
?「こんにちは、君たちが雇われたバイトの子たちかな?」
澪「ひい!!出た!」
梓「澪先輩がバイブモードに!」
律「こ、こんにちは…ってうわあ!!」
現れたのは白い仮面を付けた真顔の男の姿だった。
目を見開き、律をじっと見つめている。
律(誰だ!?この怪しい人!)
唯「わー!怪人だー!すごいよりっちゃん!本物だよ!」
梓「いえ、これは仮面でしょう。ほら、紐がついてます。」
怪人?「はっはっは!やるね、キミ!」
そう言うと怪人は仮面を取った。
布施「これは俺達の高校で使う仮面なんだ。」
紬「あ、布施(ふせ)さん。こんにちはです」
布施「いえいえ、こちらもお世話になってます。どうですか?一緒にトランプでも。」
唯「トランプ!?やりたいやりたいよ!」
律「あ…布施さんでしたっけ?部長の田井中律です。」
唯「平沢唯です」
梓「中野梓です」
澪「………」
律「おい…動かないぞ。どうした澪ー!!」
唯「脈がないよ…りっちゃん」
律「あの時のギャラは7対3って約束はどうしたんだよー!!」
梓「大丈夫です。ただの気絶です。サイセントマナーモードです。」
律「布施さん、そのうち起きるから気にしないでください。これが秋山澪です。」
布施「ずいぶん、個性的な人達だね。じゃあマジックを見せてあげるよ。」
結構長くなりそうです。大丈夫ですかね