あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part242

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1名無しさん@お腹いっぱい。
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part240
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1246978253/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
     _
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。

.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 15:50:30 ID:ScJQTqph
>>1
スレ立て乙!
3名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 15:59:08 ID:b7t8ODqZ
>>1
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 16:26:37 ID:QyeGgN7k
乙んこ
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 17:11:15 ID:Vv4JUzsF
>>1おつ
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 18:28:20 ID:od1oqFri
7名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 18:35:29 ID:NsN9UjGR
     >>1
    お前はもう用済みだ
                  、人 '           ;’, ,
          (  ^p^)   iニ二@ ´     ( ^o・)・  、
           )  ⌒〜(__) ,Y`       ゝ   ( ` ´ .
          /   ィ,-─ ̄           /⌒>>1
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 18:40:07 ID:ojv2T/Yw
>>7
         ;’, ,
iニ二@ (  ^p^)・  、 
           ` ´ .

9名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 19:20:55 ID:9MQE7Xh7
>>1
乙!
最近欧米のファンタジー文学に興味が出ていたり。ドラゴンランスとか、アイスウィンド・サーガとか、コナンシリーズとか。
でもそれと比較すると日本のファンタジーは頓狂で、やっぱりライトですよねぇ。
所詮借り物か……。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 19:23:11 ID:LL5OxQbq
>>9
チョーウケる!↑
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 19:36:20 ID:NsN9UjGR
    >>9
    お前はもう用済みだ
                  、人 '           ;’, ,
          (  ^p^)   iニ二@ ´     ( ^o・)・  、
           )  ⌒〜(__) ,Y`       ゝ   ( ` ´ .
          /   ィ,-─ ̄           /⌒>>9
12ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 19:55:58 ID:/zP3yRq+
ゼロと世界の破壊者7話を投下したいと思います。
やっと規制が取れて初の直接投稿が7話ってどうなんだとも思えますがw
差し支えなければ20時から投下始めます。
13ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 19:59:55 ID:/zP3yRq+
第7話「王都トリスタニア・前編」


 日は変わり、今日は虚無の曜日。週に一度の学院の休日である。
 朝食を取り終え、外出の準備が整ったルイズは、何故か夏海と共に写真館の前で待たされていた。
「街に行くんだから、馬小屋で馬を借りるんじゃないの?」
「馬?そんな前時代的なものより、もっと便利なものがある」
 そう言われて写真館の前で待っていると、士とユウスケが何処かで見た事ある鉄馬を引いてやって来た。
「こ、これに乗るの…?」
 ルイズは顔を引きつらせた。
 それはルイズが夢の中で見た『仮面ライダー』達が乗っていた鉄馬だった。『バイク』と言う乗り物だと教えられる。
「ほらよ」
 ルイズは士からヘルメットを手渡された。どうするものなのか判らずにいると、先に冠っていた夏海に付けさせてもらった。
 この世界には道路交通法は無いので別に着けなくても問題無いのだが、そこは一応、安全上の問題である。
「お前は俺の後ろで良いな。夏海、お前はユウスケの方に乗れ」
「はい」
 夏海は頷くと、ユウスケのバイク、『トライチェイサー』の後ろに跨がった。
 それを見真似でルイズも士のバイク、『マシンディケイダー』の後ろに跨がった。
「ちゃんと掴まれ、振り落とされるぞ」
「う、うん」
 ルイズは士の腰に腕を回した。身体がぴったりと士の背中にくっ付いて、何か気恥ずかしい。
「行くぞ」
 そう言って士はエンジンを始動させ、ゆっくりとバイクを発進させた。それにユウスケのバイクも続く。
 だんだんとスピードは上がり、あっという間に馬では体感出来ないスピードに達した。
「…え?ちょっ!?速っ!!?」
 初めてのスピードに、ルイズは声を上げた。
 あっという間に学院の敷地から飛び出し、馬に乗った学院の生徒達を次々と追い抜いて行く。
 いつの間にか魔法学院はまったく見えなくなっていた。
「おい、ちゃんと道案内頼むぞ」
「わ、わかってるわよ!」
 ルイズはちょっとヒステリックに叫んだ。
 士達を召喚して一週間と少し、彼らには驚かされてばかりである。

 その日、キュルケは外から轟く聞き覚えの無い轟音に叩き起こされた。
「…もう、朝っぱらからなんの騒ぎよ…」
 キュルケは目を擦りながら自分の安眠を奪った犯人の顔を確かめようと窓から外を覗き込んだ。初めはまたコルベールが何か変梃な発明をしたんだろうと思ったが、違った。
 中庭を轟音を轟かせて疾走する2頭の馬…のような鉄の塊。そこに跨がっていたのは、間違いない。
「ツカサ!!?…と、ルイズも!?」
 片方は今キュルケが最も夢中になってる男、その後ろにしがみついていたのは特徴的なピンク髪の憎き宿敵に間違いない。少し距離が離れていたが、恋する乙女フィルターにかかれば相手が意中の男かそうでないかを見分ける事など雑作も無いこと。
 2頭の馬のような鉄の塊は名馬の如き速さで学院の外へ出て行ってしまった。
「…こうしちゃいられないわ!」
 キュルケはネグリジェを脱ぎ捨て、手早く着替えと化粧を済ます。手慣れたもので、10分掛からず全て終わらせ、寝起き姿からいつもの輝く良い女に変貌を遂げる。
「今から馬を借りて追いかけても追いつけそうにないわね…ってかあの鉄の馬みたいなのって何なのよ…馬?馬なのかしらね?あれ」
 しかしそんな事今はどうでも良い。あのスピードで走る士達に追いつく事が重要だ。考えうる最適な方法はただ一つ、キュルケは迷わず部屋の外へと向かう。
 こんな時、持つべきものは親友だ。
14ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:00:41 ID:/zP3yRq+
 学院を出て一時間程でルイズ一行はトリステイン王都・トリスタニアに到着した。
 2台のバイクは門の傍にある駅に馬と同じように預けた。初めてバイクを目の当たりにし、駅の親父が目をまん丸くしていたのが印象的だった。
「良いの?あんな所に置いてきちゃって。盗まれちゃわない?」
 この世界には存在しないある意味貴重なものだ。好事家達が欲しがらないとも限らない。
「キーは外してある。大体、この世界の人間には使えないだろう」
 それもそうか、とルイズは納得した。
「わぁ、ここがこの世界の街ですかぁ…」
 トリスタニアの町並みを目の当たりにして、夏海が思わず感嘆の声を上げた。
「そうよ。ここがトリステインの王都、トリスタニアよ!」
 ルイズは胸を張って誇らしげにトリスタニアを紹介してみせた。いつもは自分が驚いてばかりなので、ここで一発彼らを驚かせてやろうと胸を張った。
「思ったよりも狭いんだなぁ」
 が、まったく予期せぬ反応がユウスケから返って来たため、ルイズの腰が砕けた。
「ま、車もバイクも無い世界だからな、こんなもんだろう」
 士はそう冷ややかに言いながらも、目につく所を次々とカメラに収めていた。被写体としては気に入ったようだ。
「私は良いと思います。まるで絵本の世界に迷い込んだみたいで」
「似たようなもんだしな」
 素直に感心してるのは夏海くらいだ。
 三者の予想外の反応に、ルイズは少しだけ気が滅入った。だがまだ街に着いたばかり、こんな所でへこたれてどうする!と、無理矢理自分を奮起させた。
「…で、アンタ達、今日は情報収集って言ってたわね。一体どうやって情報を集めるの?」
「さてな。とりあえず、その辺をぶらついてみるか」
 そう言ってまた別の所を写真に収める。
「…無計画、なワケね…」
 ルイズはげんなりする。
「大体この世界の仮面ライダー探すって、そんなのがいたらとっくに国中で噂されてるわよ」
「人知れず活動しているって事もあり得るからな。まだ目覚めてないって可能性も十分にある」
「何よそれ、そんなの探しようがないじゃない!」
「ま、ともかくこの世界じゃお前の使い魔が俺の役割らしいからな。こうしてれば、いずれ向こうから現れるだろう」
「そんな都合良く行くのかしら?」
 士達の9つの世界の旅の概要は聞いている。なんでも世界を訪れると士にはその世界での役割を与えられる。衛士とか音楽家とか弁護士とか、コックに学生に郵便屋に…と、それこそ色々な。
 そしてその役割を果たす事でその世界の仮面ライダーと接触出来る、と言う話らしい。何とも都合のいい話である。
「だからってずっと学院に引きこもってるわけにもいかないだろう。何より健康的に良くない」
「ま、そうよね」
 ルイズだってたまの休みに羽を伸ばすために街に買い物に出る。仮面ライダーの情報が集まるかどうかは置いておいて、彼らを学院の外に出してあげる事が本日の第一目標、と言う事に今決めた。
「さあ!早く行って、聞き込みしましょう!」
「…張り切ってるわね、ナツミ」
「当たり前です!早くこの世界の事について知らないと。もう随分とこの世界に居っぱなしなんですから」
「ちょっと待ちなさい!アンタ道判んないでしょう!?」
 息巻いて街の方に歩いてゆく夏海を慌てて追いかけるルイズ。それにユウスケも続き、士もやれやれと肩を竦めながらその後を追う。
 と、ふと士は視線を感じ、そちらを振り向いた。
 だがそこには見知らぬ人々がただ街を行き交っているだけで、視線も何も感じられない。
「…気のせいか?」
「何やってんだよ士!」
 痺れを切らしてユウスケが士の元に駆け寄ってくる。
「いや…、何かの視線を感じて、な」
「視線?」
「ツカサ!ユウスケ!置いて行くわよ!!」
 先を行くルイズが二人に呼びかける。
「ほら、行くぞ士!」
「…あぁ」
 ユウスケに連れられて、士は疑問を拭い切れぬまま、ルイズ達と共に街の中心へと繰り出して行った。
15ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:01:21 ID:/zP3yRq+
 するとその近くの物影から、ぬっと一人の中年の男が姿を現した。この男こそ、さっき士が感じた視線の持ち主。
 茶色いコートを羽織り、茶色い帽子を目深に被っていた男は、明らかに周囲から浮いていた。
 もし士が彼と出会ったらこう呼ぶであろう。鳴滝、と。
「ディケイド…遂にこの世界へ足を踏み入れてしまったか…」
 鳴滝は眼鏡の奥から憎悪を含んだ視線で遥か先を行く士達を睨みつけた。
 しかしすぐさま口元をにやりと吊り上げる。
「…だが良い、今日ここでお前の命運は尽きる事になる!精々最期の時を楽しむんだな!はははははは!はははははははは!」
 高笑いを上げながら鳴滝は人ごみの中へと消えて行った。
 だが不思議な事に、周囲の人間は誰一人としてそのような奇行を振る舞う男の事など気に留めなかった。


 トリスタニアの西側大通り。
 その衛士の詰め所で、二人の衛士がポーカーを興じていた。
 本日も街は至って平和。平和であれば衛士達の出番も無い。
 今日は虚無の曜日、遠出してここトリスタニアにやってくる人も多く、街はとても賑わっていた。
「キャーーーーッ!!」
「う、うわぁぁぁーーーっ!!!」
 だが突如上がった悲鳴が状況を一変させた。
「ば、化け物だぁーーーーっ!!!」
「何!?」
 大通りは阿鼻叫喚の大騒ぎに陥り、人々が突如襲った何かから逃げ惑う。
 衛士二人はトランプを置くと壁にかかっていた槍を持って詰め所を飛び出した。
 外に待っていたのは地面に転がる無数の死体と、血の水溜まり、そしてその真ん中に立つ、くすんだ緑色の肌の見た事も無い亜人。
「何だ?オーク鬼…?」
「いや違う…こんな亜人、見た事も無いぞ」
 横並びの六つの丸い眼、側頭部から伸びた突起、その姿は彼らの知るオーク鬼のそれとは大きくかけ離れていた。
 初めて見る亜人に戸惑いつつも、衛士達は手に持った槍の切っ先をその亜人に向けた。こう言った輩をこの街から排除するのが彼らの仕事だ。
 だが亜人はまったく恐れる様子もなく、むしろそんな衛視達を嘲笑うかの様にゆっくり首を回した。
「なめやがって!俺ら平民でも、お前一匹どうとでも出来るんだ!」
「貴族だけがこの国を守ってるんじゃないって、証明してやる!」
 そして同時に二人の衛士は亜人に斬り掛かった。
 亜人は顎を左右に割り、言葉を発した。
『ゲゲルン ザジラシザ!』
 それが、衛士達が今生で聞いた最後の言葉だった。
16ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:02:01 ID:/zP3yRq+
 一方、時間的にそろそろ昼食を取ろうとルイズ一行はカフェの建ち並ぶ区画を歩いていた所で、遭う筈のない人間と遭遇した。
「あらん、偶然ね、ダーリン♪」
 ルイズの顔が引きつる。
 偶然?嘘だ。絶対嘘だ。ルイズは心の中でキュルケの言葉を真っ向から否定した。
 キュルケの後ろにはタバサがいつもと同じ無表情ではあるが、若干不機嫌そうに立っていた。
 恐らくルイズ達が出掛けるのを見て、キュルケは慌ててタバサに風竜で追いかけてもらうよう頼んだのだろう、と、ルイズは推理した。
「なんだ?お前らもこの街に来てたのか」
「勿論!ダーリンを追いかけて来たに決まってるじゃない♪」
 そう言っていつものように士の腕に絡み付こうとしなを作って近付くが、その前に夏海が立ちはだかった。
「………」
「………」
 夏海から繰り出される無言のプレッシャーに、キュルケは思わずその場でたじろぐ。
(この娘、平民のくせに…出来る…!)
 一触即発の二人の横で、士は小さく肩を竦めた。
「おい、それより昼飯はどうするんだ?まだ店も決めてないだろ?」
 すると耳聡いキュルケは渡りに舟とばかりに士の発言に食らいついた。
「えっ?お昼まだなの!?じゃああたしがいいお店紹介してあげましょうか?」
「ふざけないでよ!何で私がツェルプストーなんかと一緒にランチを食べなきゃいけないのよ!?」
「あら、別にルイズと一緒にだなんて思ってないわよ。あたしはダーリンと二人っきりでって言ってるのよ?」
 と、キュルケは夏海の一瞬の隙を付いてするりと士の腕に抱きついた。夏海が憎々しくキュルケと士を睨む。
「それこそふざけんじゃないわよ!キュルケ!いっつもいっつも人の使い魔にちょっかい出して…!!」
「仕方無いでしょ、あたしの愛は完全独走。誰にも超えられないわ」
「私が超えてやる!」
「ふふ、出来るかしら?愛の前に立つ限り、あたしに恐れる物は何もないわよ!」
「お前らいい加減にしろ…」
 グダグダとまるで進展しない口喧嘩を続ける二人に、さしもの士も呆れ気味である。

 そんなこんなで結局、一同はキュルケお勧めのカフェとやらで揃って昼食を取る羽目になってしまった。
「…別にあんた達まで来る事無いんじゃない?宿敵ツェルプストーとは一緒にランチなんて食べたくないんじゃなかったの?」
 皿の上のパスタをくるくると巻き上げながら、キュルケはつまらなそうに言った。
「だからってツカサとアンタを二人っきりになんて出来るわけないじゃない!」
 ルイズはぷんすかと頭から湯気を吹き出しながら切り分けた鳥もも肉のロースを口の中に放り込んだ。
 そんな二人に挟まれて座っている士は、頬杖をついてうんざりしたようにフォークで皿の上の人参のソテーを転がしている。
 その正面には夏海が座り、一心不乱にサラダを口に運びながら、二人の動向に気を配っていた。
 因みに4人掛けのテーブルに収まり切らなかったユウスケとタバサはその隣のテーブルに着いている。
 タバサはただひたすら無言ではしばみ草のサラダを頬張っていた。
「…よく、そんなに食べられるね…」
 しかしタバサは無言。ユウスケは居たたまれない気持ちでサンドイッチを頬張りながら、隣のテーブルの動向に目をやった。
 3人の女性に囲まれて流石の士も消耗している様子、何とも珍しい光景だ。
(三角…いや、四角関係か…大変だけど頑張れ!士!)
 ユウスケは心の中で無責任なエールを送った。
 その士はいい加減うんざりしていた。
「…ったく、お前らもいい加減懲りろ、少しは」
「文句ならルイズに言ってちょうだいな。あたしは無益な争いなんて望まないのに、いつもルイズの方から仕掛けてくるんだもの」
「アンタが私を怒らすような事をするから悪いんでしょう!?その意味じゃケンカをふっかけてくるのはいつもアンタよ!」
「あなたには堪え性ってのが無いのよ。もう少し我慢するって事を覚えたら?」
「目の前で人の使い魔を奪い取ろうとしてるのに我慢出来るわけ無いでしょう!?」
「奪うだなんて人聞きの悪い。男と女、誰と誰が恋愛したってそれは当人達の自由でしょ?」
「ツカサは私の使い魔よ!使い魔の相手を選ぶのも主人の役目!ツェルプストーの女なんかお断りよ!」
「あら、じゃあどんな相手なら良いって言うのよ?まさか、自分が相応しいとか、そんな事言うんじゃないわよね?」
 キュルケが目を細めてそう言うと、ルイズの頬にさっと朱が差した。
17ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:02:46 ID:/zP3yRq+
「なっ…!?そ、そんなわけないじゃない!ツカサには…」
 と、そこでそれまで蚊帳の外にいた夏海が視線に写った。
「そ、そう、ナツミ!ナツミがいるわ!」
「えぇっ!?」
 夏海は思わず口に含んでいたサラダを吹き出しそうになった。
「わ、私が、ですか…?」
 二人の視線が集まり、夏海は狼狽する。
「夏みかんが?冗談じゃない」
 が、そんな空気をぶちこわす士の一言。間髪言わずに『笑いのツボ』が押されたのは言うまでもない。
「っははは!あははははは!」
 床で笑い転げる士を尻目に、女達の会話は続いた。
「で、実際どうなの?あなた達って恋人なの?」
「い、いいえ!全っ然!そんなんじゃないです!」
 キュルケの疑問を夏海は真っ向から否定する。キュルケは口元をにやりと吊り上げた。
「ほら、つまりツカサはフリーなんじゃない。誰と恋愛したって自由でしょう?」
「だからってアンタなんか認めてやらないわ!ツカサの主人として、断固として反対よ!」
「ツカサがアタシを選んでくれても?」
「ツカサがなんと言っても、よ!」
 ルイズとキュルケの間でバチバチと激しく火花が散った。
 すると不意にキュルケの口元がツイッと吊り上がった。
「…どうやら、お互い譲れないみたいね」
 ルイズの方もキュルケの意図が見透け、その口元を緩めた。
「…そうね、とうとうこの時が来てしまったみたいね」
 ルイズが言い終わると同時に、二人は同時に杖を抜き、互いの鼻先にその切っ先を突き付けた。
 和やかだったカフェの店内が、一色触発の状態に陥る。
「あ、あの、二人とも…!」
 これは流石に止めねばと慌てて夏海も立ち上がろうとしたが、それよりも早くタバサが二人の間に自分の杖の頭を割り込ませた。
「ちょっと、邪魔するって言うの?タバサ」
 キュルケが親友とは言え無粋を働くタバサを咎めたが、タバサは無言で首を横に振った。
「街が騒がしい」
「え?」
 ルイズとキュルケは同時に声を上げた。
 今日は休日で、街もいつもより賑わっているのは当たり前だ。だがタバサの言わんとしてる事はそうではない。
「…何かあったのかしら?」
 ルイズの相手は一度保留にし、キュルケは店の外に目をやった。
 確かにさっきまでの活気ある賑わいとは違って、何やら不穏な雰囲気が外から漂っていた。
「…行ってみましょう。ツカサ、いつまで寝てんのよ!」
 ルイズは床にひっくり返っていた士を叩き起こすと、伴ってカフェの外に飛び出した。
「ちょっと、ルイズ!?」
 慌ててキュルケもそれを追う。夏海、ユウスケ、タバサも後に続く。タバサはその際しっかりと食事のお代をテーブルの上に置く事を忘れてなかった。
 店の外は、店内で感じた通り騒然としていた。
 街を行き交う人達は、何故か皆同じ方向に向かって走っていた。まるで何かから逃げる様に。
「ちょっと、一体何があったの!?」
 ルイズは近くを通り過ぎようとした平民の男を適当に一人呼び止めて事情を聞こうとした。
「あ、あんた、貴族様かい?」
「そうよ、トリステイン魔法学院の生徒。一体この騒ぎは何?何が起こってるの?」
「お、オーク鬼だ!オーク鬼が暴れてるんだ!もう何人も殺されてる!立ち向かった衛士達もだ!」
「オーク鬼ですって!?」
 ルイズ、キュルケ、タバサの表情に緊張が走る。
18ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:04:40 ID:/zP3yRq+
「オーク鬼ってなんだ?」
 3人の緊張を感じ取り、士は神妙な面持ちで尋ねた。
「この世界に生息してる亜人よ。辺境の村とかで暴れ回ってるって聞くけど、まさか王都に現れるなんて…」
「トリステインの魔法衛士隊は何やってんのよ!?」
 キュルケがヒステリックに叫ぶと、そこを影が通り過ぎた。
 一同が見上げると、鷹の頭と獅子の身体を持つ幻獣、グリフォンが数体、その背にマントを羽織った騎士を乗せて街の西側へと飛んで行った。
「あれは、トリステイン魔法衛士隊のグリフォン隊!」
「やった!これで助かるぞ!」
 グリフォン隊の勇姿を見て、男がはしゃぐ。釣られて街を逃げ惑っていた人々も歓喜の声を上げたり安堵の表情をしたり。
 これで安心と、キュルケとタバサの緊張も解れた。
 が、ルイズはそうとはいかなかった。
「…行くわよ、ツカサ」
 ルイズはグリフォン隊が飛んで行った街の西側へと足を向けた。
「ちょっ…!ルイズ!?何処行くのよ!?」
「オーク鬼の所によ」
 それを聞いてキュルケの顔が青くなる。
「何言ってるのよ!?魔法衛士隊に任せれば良いじゃない!何もゼロのあなたが行く事ないわ!」
「ゼロだとか関係ないわよ!私の祖国、それも王都が汚されてるのよ!?それを見過ごしたら、トリステイン貴族の名折れよ!」
「だからって、ゼロのアンタが行っても何の役に立たないわよ!」
 ルイズを必至に引き止めようとするキュルケだったが、その横をスッと士が追い越した。
「大丈夫だ、俺も一緒に行ってやる」
「ツカサ…」
 士の強さはキュルケも折り紙付きだ。士に出てこられてはキュルケも閉口するしかない。
「行くわよ、士!」
「あぁ!」
 すぐにルイズは街の向こうへと走り出した。士が空かさずそれを追う。
「待て!俺も行く!」
「わ、私も!」
 ユウスケと夏海も慌ててそれを追って駆け出し、4人はあっという間に視界から消えた。
 キュルケとタバサの二人だけがその場に取り残された。
 キュルケは深い溜息を付いて頭を抱えた。
「どうするの?」
 傍らのタバサが尋ねた。
 しかし、キュルケの心は決まっていた。
「…決まってるわ。ヴァリエールばかりに良い格好させてたまるもんですか!」
 そう言ってキュルケもルイズ達の後を追って走り出した。
 タバサも、黙ってキュルケの後に続いた。
19ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:05:30 ID:/zP3yRq+
 トリスタニアの西地区では、突如現れた亜人によって既に多くの平民が殺されていた。
 『オーク鬼が現れた』と言う通報を受けた王宮は即座に魔法衛士隊・グリフォン隊の出動を要請、駆けつけたグリフォン隊が見たものは、無惨にも殺された人々の死体の真ん中に立つ、くすんだ緑色の肌をした亜人だった。
「何だあの亜人は…オーク鬼じゃない?」
 グリフォン隊・隊長、『閃光』のワルドはその亜人を一目見て、オーク鬼とはまったく別の種族だと判断した。
 だがたとえ相手がなんであれ、ここ王都でこれほどまでの狼藉を働いて生かして返すわけにはいかない。
 グリフォン隊は亜人のいる裏路地の上空を取り囲み、一斉に杖を向けた。
「てーっ!」
 グリフォン隊隊長『閃光』のワルドの号令に合わせて騎士達が一斉に攻撃魔法を放った。
 魔法は次々と亜人の身体に炸裂し、その身体を大きく揺らした。
「そこまで!」
 ワルドの指示で雨のように降り注いだ魔法が止む。これほどの攻撃魔法を受ければどんな生物もひとたまりも無い。誰もがそう思っていた。
 しかし舞い上がった土煙の向こうでむくりと影が動いたかと思うと、突如としてそこから一筋の糸が放たれた。
「何!?」
 驚くグリフォン隊の騎士達が反応する間もなく、糸は一体のグリフォンの首に巻き付いた。
 首を絞められて悶えるグリフォンを、その背に跨がった騎士が必至に押さえつけようとするが、突如糸は引っ張られてグリフォン共々思いっきり地面へと叩き付けられてしまう。
「ディック!」
 騎士の一人が落下した騎士の名を叫んだ。
「…ぐっ!」
 落下したディックだったが身体を強く打っただけで何とか一命は取り留めた。しかし今ので搭乗していたグリフォンは絶命してしまったらしく、口から泡を吹いて白目をむいていた。
 更にその前に亜人が迫った。
『ラダ、パパンビン』
 亜人が拳を握ると、その甲の爪が長く伸びた。
「…っ!デル・ウィンデ!」
 しかしそこはトリステインの精鋭、魔法衛士隊。恐怖に負けず杖を敵へと向けて『エア・カッター』を放つ。
 『エア・カッター』は狙い通りに亜人の顔面に炸裂しその顔を真上に反らせた。しかし、反らした"だけ"だった。
 亜人は反らされた顔をゆっくりとディックへと向けた。横並びの六つの丸い眼、側頭部から伸びた突起、まるで蜘蛛がそのまま人型になったような顔だった。
「そ、そんな……!…ま、魔法が効いてない…!!?」
 ディックの中に得体の知れないモノへの恐怖の感情が沸き出した。
 亜人の…いや、得体の知れない化け物の顎がパカリと横に割れた。まるで嘲笑うかのように。
『ギベ』
 言うと同時に、化け物はその爪をディックの首元に突き刺し、一瞬でその命を奪った。
「ディックゥゥゥッ!!!」
 騎士の一人が円陣から飛び出した。彼は普段からディックと仲の良い親友だった。
「馬鹿者!一人で突っ込むな!!」
 ワルドが静止したが彼は止まらなかった。渾身の精神力を杖に込めてルーンを唱える。
 そしていざ、魔法を放とうとした時、突如として化け物は彼の視界から消えた。
「何っ!!?何処だ!!?」
 文字通り血眼になって探す彼だったが、その姿は見つからない。
「上だっ!!」
 ワルドの叫びで反射的に上を見上げたが、魔法を放つ間もなく化け物の爪によって袈裟懸けに斬り裂かれ、胸から血を噴き出しながら地面へと落下し、絶命した。
「なっ……!」
 ワルドは愕然としていた。
 通報の内容はオーク鬼の出現、受けた指令はその即座殲滅。しかし目の前に現れた化け物はどうだ?あれだけの魔法を受けてまったくの無傷、そしてグリフォン隊の騎士が二人、あっさりと返り討ちにあってしまった。
 そして今頃になって確信した。今自分達が相手にしているのはオーク鬼など比ではない、未知の亜人。まさしく化け物であると。
20ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:06:21 ID:/zP3yRq+
『ボセゼ、バギングドググドゲギドビン』
 化け物は自分を乗せて暴れ回るグリフォンの首を爪で差し貫くと、ワルド達の一団に視線を向けた。
『ヅギパ ガギヅザ』
「っ!散れ!!狙われるぞ!!」
 すぐさま自分達が標的にされた事を察知し指示を出すワルド。しかしそれが仇となり、自分が動くのが僅かに遅れた。
 そこを見逃さず化け物は糸を吐き出し、ワルドの乗ったグリフォンの翼に巻き付いた。
「し、しまっ…!!」
 悔やむ間もなくワルドは飛行能力を失ったグリフォンと共に地面に叩き付けられた。
 先程のディックと同じく即死だけは免れたが、その目の前に化け物が迫る。化け物の顎が、まるで獲物を前にして舌なめずりするかのように左右にパッカリと割れる。
『ゴラゲゾ ボソギデ バギンググシギビン、ボンゲゲル、ショグシャパ ボングムンザ!!』
 化け物が爪を振り上げる。
 ワルドは魔法で反撃を試みようと杖を握ろうとしたが、先程のディックの姿が重なって一瞬躊躇ってしまった。
 ならばと懐に忍ばせているものに手を伸ばした。これを使えばその出自を問われ、最悪国を追われかねないが、今ここで死ぬわけにはいかない。
 と、ワルドが意を決したその時、突如化け物の頭部が爆発し、化け物はその身体を大きく仰け反らせた。
 何が起こったかワルドには理解出来なかった。
 だがそのすぐ後ろに、バタバタと慌ただしい足音を立てて二人の男女が現れた事で事態を急速に理解した。
「お前の失敗魔法も案外と役に立つもんだな」
「う、うるさいわね!」
 一人は長身の男、不思議な身なりをしているが、おそらく平民。
 そしてもう一人、桃色がかったブロンドの髪をした、魔法学院の制服を来た美少女。先程の二人の会話から察するに、今の爆発はこの少女が放った魔法によるものらしい。
 だがそれよりも、ワルドは別の事に驚いていた。
 この少女は、自分の記憶の中の少女がそのまま成長した姿だった。いや、自分が見間違える筈が無い。そう確信を持って、彼女の名を呼んだ。
「ルイズ…なのか……?」
 すると桃色の髪の少女、ルイズも、ワルドの顔を見て、彼に気が付いた、
「…ワルド?…ウソっ?ワルド様なの…!?」
「ルイズ!やはり、ルイズなんだね!?」
 何年ぶりかの再会に沸き立つワルドとルイズ。今のこの状況でなければ抱擁を交わして再会の感動を噛み締めたい所だが、事態が事態だ。
「どうやら感動の再会らしいが、それどころじゃないみたいだぞ、お二人さん」
 長身の男が二人を現実へと引き戻した。化け物は未だに健在である。
『ギランパ リントン ボグゲビビギデパ グボギ ギダバダダバ』
 すると化け物の発した声と思しき音を聞いて、長身の男の表情が変わった。
「うぅ…、やっぱり私の失敗魔法じゃオーク鬼には敵わないか…」
「…いや、こいつはオーク鬼なんかじゃない」
「え…?」
 そう言って男はルイズと化け物の間に立ち、懐から取り出したディケイドライバーを腹に装着した。
「そこのワルドとか言うの、ルイズを頼んだぞ」
「とか…っ!?」
 あまりに平民らしからぬ失礼な物言いにワルドは思わず絶句したが、男はそんなの気にも留めず取り出したカードを目の前に構えた。
「変身!」
 掛声と同時にカードを裏返し、ディケイドライバーにセットする。
『KAMEN RIDE!DECADE!』
 9つの銀色の人影が男の身体に集束し、黒い甲冑がその身体を覆う。7枚の光の板が頭部へと突き刺さり、甲冑の一部を赤く染め、男は仮面ライダーディケイドへと姿を変えた。
「変わった!?」
 思わずワルドは声を上げた。
『ビガラ、クウガ!?…ギジャ、ヂガグバ ドパ クウガ』
 その変化はワルドだけでなく化け物の方も驚かせたらしく、あの化け物が動揺している。
「さて、教えてもらおうか。何でグロンギがここにいるのかをな」
 そう言ってディケイドはパンパンと手を軽く叩き合わせ、化け物に殴り掛かった。
21ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:07:16 ID:/zP3yRq+
 顔を殴られた化け物は少し後じさったが、空かさず反撃に転じパンチを打ち出す。しかしあっさりとディケイドに受け止められ、逆にカウンターパンチを喰らって蹌踉けた。
 その光景を目にし、ワルドは呆気にとられていた。
 自分達魔法衛士隊の攻撃魔法をものともしなかった化け物を、あの男は謎のマジックアイテムを使ったとは言え、素手で押しているのだ。
「やっぱり、凄いわね…ディケイド…」
「ルイズ…君は彼を知っているようだが、彼は一体何者なのだ…?」
 するとルイズは一瞬考え込んだが、まるで自分の事のように誇らしげに言った。
「彼の名はカドヤ・ツカサ!私の、使い魔よ!」

 ディケイドのパンチが蜘蛛のグロンギ、ズ・グムン・バに炸裂し、グムンは悶絶して地面に倒れ伏した。
「ゴギゲデロサゴグバ?バンゼ グロンギグ ボボビギス?ゾボバサビダ?」
 するとグムンがゆっくりと起き上がる。
『バンゼ?ゴセパ ゴセグ ゴギゲデ ロサギダギバ。ビズギダサ ボン ヅビグ ドググボガス ゲバギビ ギダボザ』
「?ビズギダサザド?ゴラゲパ デヅン ゲバギバサ ビダドギグボバ?」
『ゴグザ』
 グムンが頷いた。

 ディケイドとグムンが会話してる中、現場にユウスケと夏海が到着した。
「士くん、やっぱり変身しちゃってます…」
 息を切らせながら、自分の恐れていた事態が現実になってしまった事を目の当たりにして、夏海は気を落とした。
「あれがオーク鬼…?…いや、あれって…!」
 一方でユウスケはグムンを目の当たりにして驚きの表情を見せた。その姿は忘れもしない、自分が以前戦ったものと同じだ。
 少し遅れてキュルケとタバサもそこに到着した。
「あら、もう始まってるの?」
 グムンと対峙するディケイドの姿を見て、キュルケがつまらなそうに言った。
「ダーリン、オーク鬼なんかと見詰め合って、何してるのかしら?」
「…会話をしている?」
 意味不明の言葉を言い合っているディケイドとグムンを見て、タバサが見たままの印象を呟く。
「会話?ダーリンってばオーク鬼の言葉が判るの?」
「…いや、あれはオーク鬼なんてやつじゃない!」
 すると一同の視線がユウスケに集まる。
「…オーク鬼じゃない?」
「さっきツカサもそんな事言ってたけど、ならあれってなんなの?」
「あれは間違いない!グロンギだ!」
「グロンギ…?」
 その場にいた殆どの者が初めて聴く単語に首を捻った。
「グロンギって、あのグロンギですか!?」
 唯一その存在を知っていた夏海だけが驚愕の声を上げた。
「グロンギとは一体なんなのだ?何故キミ達はそれを知っている!?」
 ワルドが捲し立てるように尋ねた。
「詳しい事は俺もよく知らないけど、遺跡から蘇った古代の生物で、俺の世界でたくさんの人を殺して暴れ回ってたんだ。あっちでは、未確認生命体とも呼ばれてた」
「キミの…世界?」
「彼らの土地ではって意味です!彼ら、東方からやって来たんです!」
 慌ててルイズが取り繕う。彼らが異世界からやって来たなんて話、突拍子過ぎるため、とりあえず東方から来たと言う事になっている。
「東方には、あんな恐ろしい生物が存在しているのか…」
 変な勘違いをさせてしまったが、ワルドはそれで納得してくれたようだ。
 そうしてワルドはまた、グムンと話しているディケイドを見た。
22ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:08:12 ID:/zP3yRq+
「ボボグ ゴラゲン ゲバギジャバギド パバデデギスバサ、バゼゲゲルゾ ゴボバグ?バビグ ロブデビザ?」
『ゴンバ ロボパ バギ!ボン ゲバギビロ リントグ ギス!バサダ ボボゼロ ゲゲルゾ ゴボバグ!ゴセガ ガガ ドギグロボザ ン グロンギ!』
「てめぇっ…!」
 グムンのあまりに一方的な言い分に士は怒りの鉄拳をグムンに打ち込む。
 衝撃でグムンは地面を転がるが、逃がさんとばかりにディケイドが更に追い込む。
 体勢を立て直したグムンは左右に割れた顎から糸を吐き出した。
 咄嗟に右腕で防御したが、糸は右腕に巻き付き、ディケイドの動きを奪った。
 割れた顎が更に左右に開く。まるで笑みを浮かべたかのようだ。
「これで俺の動きを封じたつもりか?」
 しかしディケイドは自由な左手でライドブッカーのグリップを掴むと、抜き打ちでライドブッカーガンモードの弾丸をグムンに撃ち込んだ。
 突然の攻撃に体勢を崩すグムン。空かさずディケイドは更に1発、2発、3発と次々と弾丸を撃ち込む。
 たまらずグムンは糸を切り離して、ディケイドと距離を取る。
「逃がすかよ」
 絡まっていた右腕の糸を引きちぎり、ディケイドが更にグムンへ追い討ちをかける。
 一気に距離を縮めたディケイドがグムンの顔に右ストレートを打ち込む。
 蹌踉けつつもグムンも反撃に転じ、甲の爪で斬り付けようとするが、ディケイドはひらりひらりと軽快な動きでそれを簡単に避け、お返しにと腹に蹴りを打ち込んで更にグムンを悶絶させた。

 その圧倒的な、一方的な展開に、ワルドは息を呑んだ。
「…強いな、彼は……だが…」
 ワルドはディケイドの強さに底知れない脅威を感じていた。
「…本当に、何者なのだ?彼は?」
「ワルド様…?」
「見た事も無いマジックアイテム、見た事も無い銃、何よりも魔法の通じない敵を何故平民のあの男がああも圧倒出来るのだ?マジックアイテムのお陰なのか?それとも…」
 ワルドの視線がルイズに向いた。
「…君の使い魔だからのかい?ルイズ」
「ワ、ワルド様…?」
 憧れの殿方の顔がすぐ目の前に迫り、ルイズの顔が紅潮する。
「あの風貌、あの力、まるで伝説の……。だとするとルイズ、キミはもしかして…」
 ワルドの顔がだんだんと近付き、その息づかいが感じられる距離まで接近する。
 ルイズは何も反論も反撃も出来ず、そんな、こんな所でだとか、白昼堂々と大胆なだとか、頭の中が混乱していた。
 だがそんな折、突如として背後で爆音が轟いた。
 ピンク空間から脱出したルイズとワルドも含め、一同は一斉にそちらを振り向いた。戦っていたディケイドも同様だ。
 爆音は民家の壁が突き破られた音で、衝撃で舞い上がった土煙の中から、別のグロンギが民家の住人の首を掴みながら現れた。
「何!?他にもいたのか!」
 長い髪の新たなグロンギ、メ・ガドラ・ダはルイズ達の姿を見つけると、住人の屍を放り投げ、そちらを新たな標的に定めた。

「ゴラゲ、ゾバビ ババラグ ギダボバ!」
 グムンと戦いながら、士が叫んだ。
『ザセロ ゴセパパンビン ザベバンデ ギデデバギゾ』
 そんなディケイドを嘲笑うかの様にグムンは言い放った。
 ディケイドの怒りのパンチをグムンに叩き込む。
23ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:09:01 ID:/zP3yRq+
「――エア・ニードルっ!」
 ワルドが『閃光』の二つ名に相応しい速さでルーンを唱え、即座に空気を圧縮した矢、『エア・ニードル』を放った。
 人間であれば簡単に身体を貫通出来る一撃だが、ガドラの身体を僅かに揺らしただけで、効果は殆ど無いようだった、
「くっ…!やはり駄目か!」
「攻撃なら『火』系統のあたしに任せなさい!――フレイム・ボール!」
 続いてルーンを唱えていたキュルケも得意の火系統のラインスペル、『フレイム・ボール』を放った。
 火球を受けてガドラはあっという間に炎に包まれた。
 だがガドラが腕を振るうとその炎はあっという間に掻き消え、その健在ぶりをキュルケ達に示した。
「ウソ!?効果無し!!?」
 その合間にルーンを唱え終わったタバサが次の攻撃を放つ。タバサの最も得意とする呪文、風・風・水のトライアングルスペル、『ウィンディ・アイシクル』だ。
「――ウィンディ・アイシクル!」
 空中に無数の氷の矢が形成され、それらが弾丸のようにガドラに突き刺さった。
「これなら…!」
 キュルケが効果有ったと思い指をぱちんと鳴らした。
 しかし、ガドラに突き刺さった氷の矢はその皮膚を少し凹ますだけで、ガドラが力を入れると矢はあっけなく地面に落ちて砕けた。
「効かない」
「ウソでしょ…」
 魔法をまったく物ともしないグロンギに、キュルケは戦慄する。
 ならば頼れるのはディケイドである士のみ。だが、そのディケイドはグムンと戦ってる最中だ。位置はキュルケ達を挟んで路地の逆方向。グロンギ2体を相手にするには距離がありすぎる。
 万事休すか、と、誰もがそう思った時だった。
 ユウスケが、果敢にもガドラの前に立ち塞がった。
「君っ…!?」
 ワルドが静止しようとしたが、ユウスケは構わず両の手を腰に当てた。
 するとユウスケの腰に銀色のベルト・アークルが出現した。
 ユウスケは、左手をアークルの上辺に、右手を左上方に構え、右手を水平に移動させながら左手をアークルの左側面に持って行く。
「変身っ!」
 掛声と共に左手に右手を押し込む。そして両腕を広げると、アークルに嵌め込まれた霊石"アマダム"が赤い光を放ち、瞬く間にユウスケの身体を赤い鎧が包み込んだ。
「まさか、彼も…!?」
 ワルドが愕然となって呟いた。
「ウソ、まさか本当に…!?」
 事前に話は聞いていたが、実際の所殆ど信じてなかったキュルケが驚嘆する。
 同様に話だけは聞いていたが、実際に目にするのは初めてなルイズとタバサも驚きを隠せない。
 この場で驚いていないのは夏海くらいだ。
「これが、クウガ…」

 かつて、グロンギを封印した古代リントの戦士、『仮面ライダークウガ』である。

「はっ!」
 クウガは拳を掌に叩き付け、構えを取る。
『ザド クウガ!?バゼ ビガラグ ボンゲバギビ ギスボザ!!?』
「はぁっ!」
 ガドラの疑問に対し、クウガはパンチで応えた。続けざまに、もう一発パンチを食らわす。
 ガドラは反撃に転じ、自分もパンチを打ち込むが、クウガは上体を低くしてそれを避け、お返しに腹にパンチを打ち込んだ。
『ゴボセ クウガ!ボンバドボソゼロ パセサンゲゲルン ジャラゾグスボバ!?』
 ガドラが、怒りの声を放った。
24ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:10:01 ID:/zP3yRq+
 クウガの登場に動揺したのはガドラだけでなく、グムンも同様だった。
『ザド クウガ!?ビガラ、ババラビ ギダボバ グ クウガ!!』
「ザセロ ゴセパパンビン ザベザバンデ ギデデバギゼ!」
 さっきのお返しとばかりにディケイドは言い放ち、グムンを殴り倒した。
「ユウスケ!そっちは任せたぞ!」
 士が振り向かぬまま、ガドラと戦うユウスケに向けて叫んだ。
「あぁ!任せろ!」
 ユウスケも振り向かずにそれに応える。

 ガドラは下手にクウガの間合いに踏み込まぬよう、距離を取ってクウガと睨み合っていた。
 だが、その距離はクウガにとって恰好の距離だった。

 一方で、ディケイドに殴り倒されたグムンも立ち上がろうとしていた。
 そのグムンを前に、ディケイドはライドブッカーから新たなカードを取り出した。
 カードを目の高さまで持ち上げると、そのまま裏返し、ディケイドライバーにスロットインする。
『FINAL ATTACK RIDE!DE,DE,DE,DECADE!』
「はっ!」
 ディケイドライバーから小気味の良い音声が鳴り響き、同時にディケイドが宙に飛び上がった。

 クウガもまたガドラに向けて疾走を始めた。
「はぁぁぁぁ…!」
 クウガが地面を蹴り上げる度に、その足が炎に包まれたような光を放つ。
「たぁっ!」
 そしてガドラの目前にて飛び上がった。

 ディケイドとグムンの間に無数の光のカードが二人を遮る様に現れた。そのカードを突き抜ける度にディケイドは加速してゆく。
 飛び上がったクウガは空中で宙返りし、赤い光を纏った右足をガドラに向けた。
「はぁぁぁぁっ!!」
 グムンは回避する事も敵わず、ディケイドの必殺キック、『ディメンションキック』を受けて吹っ飛んだ。
「たぁぁぁぁっ!!」
 勢いを付けたクウガの必殺キック、『マイティキック』をまともに受け、ガドラもまた後方に吹っ飛んだ。
 ガドラがキックを受けた胸に封印の刻印が刻まれ、そこから身体中に光の亀裂が走る。

 グムンとガドラ、2体のグロンギは同時に、断末魔と共に爆散した。

 ディケイドとクウガ、二人の仮面ライダーは各々が倒したグロンギの炎を背にし、互いに向き合った。
 ディケイドがクウガに向かって、サムズアップした。
 クウガは少し照れつつもそれにサムズアップで応えた。お互いの健闘を称える証だ。
 ディケイドとクウガ、いずれこの世界の運命を担う二人の仮面ライダーが、今、このハルケギニアの大地に並び立った。

25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:10:53 ID:sVkA8pqD
なんかもう何言ってるか全然わかんねー
26ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 20:11:06 ID:/zP3yRq+
今回は以上です。
一部解読が必要な台詞が何ヶ所かありますが、臨場感を出すために敢えてそのままにしましたw
本編はシンケン世界編で、ライダーの居ない世界って事でこの作品と似たような状況になってますね。
そう言う意味ではこれを発表するのは時期尚早だったかなとも思いますが、始めてしまったものは仕方無いですw
本編と折り合い付けつつも少なくとも1巻分の話くらいは終わらせようと思いますので、お付き合い頂ければ光栄です。
ではこれにて、再見!
27名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:16:16 ID:IVF4uTsJ
破壊者なもやしの人お疲れ様です。
そしてグギグギうるせぇw
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:20:51 ID:LL5OxQbq
片仮名のセリフって目が滑る。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:23:46 ID:8zA5wOA+
すいません、日本語訳を付けてください……。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:25:59 ID:qBUs6g+z
ユウスケが空気じゃないw
そしてグロンギ何言ってんのか全然ワカンネw
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:39:32 ID:Uc65zs5X
乙です
誰かグロンギ語達者な方翻訳お願い


ユウスケは本編で空鬼なんだしこっちくらいはメイン張らしてやって欲しい所だ
いっそ外伝関係ユウスケでこなすとか……
ユウスケだし無理かなぁ
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:45:41 ID:LiwkJX8m
ゲゲルがゲームなんだよな
つーことは同じ文字二つだと「ー」になって。
ほかは50音順の…ああ分からねぇw
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:47:42 ID:UggF/yuP

グロンギw
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:53:23 ID:8zA5wOA+
『ゲゲルン ザジラシザ!』 →ゲームの始まりだ!

みんな、後は任せた。
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:59:33 ID:fuGWSxkm
ディケイドの人乙です。
おぉ、ユウスケが空気じゃないw
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:00:02 ID:488uDTIo
文章に出来るってことは
グロンギ語をマスターしてるのかw
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:01:30 ID:8zA5wOA+
>>36
広いネットの中にはグロンギ語変換サイトってのがあってね
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:02:38 ID:3Az2s++V
『ゲゲルン ザジラシザ!』ゲゲルの始まりだ!
『ギベ』死ね
『ヅギパ ガギヅザ』次はアイツだ
『ビガラ、クウガ!?…ギジャ、ヂガグバ ドパ クウガ』貴様、クウガ!?・・・いや、クウガとは違うな
『ゴグザ』そうだ

パッと見でわかったのはこんなもん 間違ってるかも
長文は無理

つかクウガやディケイド見てない奴や知らない奴が置いてきぼりになるから訳位は付けとくべきだと思うぞ
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:03:26 ID:8zA5wOA+
sage忘れた、申し訳ない。
40ゼロと世界の破壊者:2009/07/15(水) 21:14:53 ID:3/K7fjcZ
失礼、悪ノリが過ぎたようです。
まとめWikiのアップローダにグロンギ語訳載せましたのでご活用ください。
http://roofcity.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/src/up0112.txt
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:17:33 ID:3Az2s++V
>>40
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:28:08 ID:rxrNQoT5
さっぱりわからん。俺にもわかるように、誰かアルベド語かアナグマ語で翻訳してくれ
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:29:12 ID:p48zJx+h
文字コードが合ってなくてグロンギ語以上にわからない状態だった。
UnicodeにすればOK
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:34:03 ID:f85lFrcp
>>42
それはそれでわかんねーよw
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:37:26 ID:rxrNQoT5
>>44
ですよねー

ぐげ
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:37:33 ID:sVkA8pqD
超神ネイガーですら方言に説明つけてたのを思い出した
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:41:34 ID:hkqO26aR
グロンギ語は放送時から字幕とか全く無くて
相互理解不可能の怖さがあったんだ

ちなみに見てた当時子供だった人にとってグロンギは大体恐怖の的で
怪人とか怪獣に対する憧憬みたいのが極めて薄い
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:42:38 ID:+9ydjqGt
ルイズ「デジファーはあたしを友達だって言ってくれたのよ!」

・・・書いてて思ったがカーンデジファーが憑くのはタバサな気がする
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:44:44 ID:FaJTTx3z
破壊者の人乙ですー。

思わずニコ動あさって変身BGM見つけてから変身以降は読み進めちまったぜ。
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:45:55 ID:rxrNQoT5
ゲーメストの誤植ならばなんとか翻訳出来るんだが……
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:47:38 ID:sVkA8pqD
ザンギュラのウリアッ上
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:56:07 ID:rzptVsy7
インド人を右に
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 21:58:09 ID:DdBG2v6F
メイドさんを右に
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:01:07 ID:NsN9UjGR
ヨガッを右に
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:01:41 ID:hlqZrSAm
ダルシムを召還しました
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:05:35 ID:FaJTTx3z
貴様らそんなにスト2が好きかぁぁぁぁぁっ!


俺はKOF派なんだが……主にシンゴの
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:05:54 ID:NsN9UjGR
伸縮する手足に火を操り(吹いてるけど)、テレポーテーションはするし美人の妻がいる概婚者だし…
あれ?スペック超高くね?
妻も一緒に召喚すればギャラリーが映える
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:08:38 ID:rzptVsy7
あくまでゲーメストネタであって、どっちが好きかと言われれば俺もKOF派さー
技だせねーけど
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:11:30 ID:rxrNQoT5
>>56
虚無的にはルイズはオロチかなw
そしてオロチ四天王に覚醒する
吹き荒ぶ風のタバサ
炎のさだめのキュルケ
荒れ狂う稲光のワルド
乾いた大地のギーシュ
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:11:47 ID:ZVyUVOLZ
>>57
が、がいこん?

ダルシム召喚は面白そう
問題はギーシュやワルドに勝てるかどうか
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:16:06 ID:NsN9UjGR
既婚者でした
恥ずかしい
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:16:17 ID:rxrNQoT5
>>60
作品によってはあのおっちゃん、スパイダーマッ!とかハルク、しまいにゃアポカリプスやオンスロートと言ったアメコミの奴らまで張り倒すんだぜw
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:17:10 ID:dNHr0bW7
>>58
自分はいろはと舞織のファン。
あれれぇー、ルイズ血の涙なんか流してどうし(ry
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:21:17 ID:2GQup7O5
憲磨呂だろそこは。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:21:36 ID:ZVyUVOLZ
>>62
そうなのか。
超ゆっくり手足が伸びる印象しかなかったw
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:22:21 ID:+9ydjqGt
シャア総帥が来たら
案外居心地がよくてすんなりルイズの使い魔になりそう
ジオンの名に寄り付く俗物どもも居ないし
ただ寝言でララァの名を聞く女が増えるのは確実だな
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:25:46 ID:jmwn17vf
KOFといったら存在を抹消されたK9999の事
たまにでいいから思い出してくださいね
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:28:34 ID:jmwn17vf
>>60
むしろギーシュやワルドがダルシムに勝てるかが疑問なんだがw
ヨガにまったく関係ない火炎放射にテレポートまで使う怪人なんだぞw
69名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:30:09 ID:rzptVsy7
霊薬リーフの副作用だろう
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:31:36 ID:NsN9UjGR
>>68
つーかテレポート使えるだけで恐ろしい。格ゲー的に考えてほぼ無制限に行なえるし
転移→死角に→ヨガッ で大体倒せる
その上セルフ長射程だし
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:32:57 ID:8YnT/DGx
>>68
つーか、テレポートってゼロ魔じゃ虚無扱いだぞ
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:33:55 ID:jmwn17vf
呪文唱えさせる前にズームパンチで終わりそうだ
ストリートファイターにとって詠唱なんか隙以外のなんでもないだろ
後何気にあの人空も飛べるんだよな
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:34:14 ID:rxrNQoT5
KOFといや、褐色の炎使いがいたよな

グラサン投げつけて相手をタコ殴りにするキュルケ…
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:34:51 ID:cc56MXF8
破壊者の人の作中でルイズとキュルケの口喧嘩が
クウガのOPなことに誰もつっこまないのに泣いた
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:34:55 ID:UggF/yuP
ダンぐらいがちょうどいいよ
7617の人:2009/07/15(水) 22:35:17 ID:nBGvY/ev
投下予告。
今回はルイズとワンセブンが出てこない幕間その2。

今回の注意事項
・サイト最低
・強力若本
・17巻ネタバレあり

40分に投下開始します。
77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:39:30 ID:rzptVsy7
17ダイオードの元ネタってことしか知らなかったけど支援
78名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:40:27 ID:c/5kXJwf
力が勝手に支援
7917の人:2009/07/15(水) 22:40:37 ID:nBGvY/ev
ズジャァ〜……

ガイスラッガー 虚無の戦士
ガイ ガイ ガイ! ガイ! ガァ〜イ!!

砂漠の底に 目覚めたる
六千年の 戦士たち
敵はガイマン 外道群
今、出撃の 時来たる

ガイスラッガー 虚無の戦士
ガイ ガイ ガイ! ガイ! ガァ〜イ!!

ガイ ガイ ガイ! ガイ! ガァ〜イ!!

双月(ふたつき)浮かぶ大(おお)夜空
六千年の 時越える
来たれジョゼフ 大魔王
往け、ソロン号 敵陣へ

ガイスラッガー 虚無の戦士
ガイ ガイ ガイ! ガイ! ガァ〜イ!!

ガイ ガイ ガイ! ガイ! ガァ〜イ!!

唸るぞ灼熱 砂嵐
六千年の 血が燃える
倒せイザベラ 悪女帝
いざ、腕を組め 勇者たち

ガイスラッガー 虚無の戦士
ガイ ガイ ガイ! ガイ! ガァ〜イ!!

ズジャァ〜……


幕間その二「蘇るソロン号! ジョゼット救出大作戦!」


学院の方でドクロ少佐と鋼鉄参謀が出てきて大騒ぎになっていた頃……。
トリスタニアの王宮の一室。
シャルルとアンリエッタが、なにやら話し込んでいる。

「では、予定通りに?」
「ああ。このままドルフィンII世号で殴り込みをかける」

どうやら結構前から練っていた計画を実行するつもりのようだ。
その部屋には、何故かジョーとジェットもいる。

「002、その修道院にいるんだね? あの二人も」
「間違いないぜ。ジローたちと一緒にガリアにいた頃、偶然お偉い連中どもの会話を聞いて、わざわざ真夜中に忍び込んだからな」

ガリアで保護されていたジェットが、今はトリステインにいる理由。
それが、今回の作戦のきっかけだったのだ。
8017の人:2009/07/15(水) 22:42:54 ID:nBGvY/ev
話はトリステイン魔法学院での、春の使い魔召喚より以前。
ある理由からジローとアルベルトが軍港へと向かい、「目立ちすぎるから」と置いてけ堀にされたジェットが一人腐っていた頃の話。

「『デコイは一人で十分』か……。お凸のクセにマセたこと言いやがって。ん?」

一人ぶつくさ呟いている際、たまたま重鎮と思しき連中の立ち話が目に入り、サイボーグ故の研ぎ澄まされ過ぎた聴力(それでも003に大きく劣るが)で聞き耳を立てる。
どうも大きい声では言えないことを話しているようだ。

「しかし、最近はあの簒奪者が、内政に積極的だからやり辛い」
「全くだ……。シャルル殿下が生きておいでだったら……」
「幸い、シャルロット様の『妹君』と、右手以外の『始祖の使い魔』はこちら側が確保している」
「そうだな……。駒はこちらにある」

シャルロットの妹? ジョー以外のアイツの使い魔?
シャルル云々を言っていたので、ジェットは彼らが「シャルル派」であることに気付く。

「とりあえず、シャルロットの妹について聞いてみるか」


グラン・トロワの最深部にある、ジョゼフの私室。
それなりに真面目に内政に関わりだしたせいか、書類が積まれていた執務室とは違い、そこからのみは入れるこの部屋はまるで巨大なオモチャ箱であった。
それ以上に自分が持っている地球製の玩具に興味を示してくれた事への嬉しさからよくジョゼフはジェットとアルベルト、そしてジローをこの部屋に招待している。
部屋にあるのは無数の玩具、それも地球製のぬいぐるみやトイガン、果ては自作と思われる模型まであった。

「シャルロットの妹? 俺の姪はシャルロット一人だぞ。いったい誰から聞いた?」
「盗み聞きしたんだ。何か、あんたのことを簒奪者とか言ってたが」
「……信じる信じないは貴殿次第だが、俺は死んだ父王直々の指名で王位を継いだに過ぎん。シャルルは、弟はそれを喜び勇んで周りに吹聴して困らせていたな」

ふと、昔のことを思い出すジョゼフ。
それと同時に、あることを思い出す。

「そういえば……。シャルルは妙に癇癪持ちだったが、シャルロットが生まれてから更に酷くなったな。両親のことを『陛下』、『妃殿下』としか呼ばなくなったり、俺のことを悪く言ったからとメイドの一人に痕が残るような傷や痣をつけたり」
「慕われている割にはえらい乱暴者だったんだな、弟さんは」
「不思議と自分の妻子と、俺には向けなかったな、癇癪の矛先は。どうも自分が周りから持ち上げられるのが気に入らなかったらしい」

ジョゼフの呟きに呆れるジェット。
ジョゼフの方は、シャルロットが生まれて以降の弟の凶行と、ジェットから聞いたシャルロットの妹のことが、ちょうど結びついていた。
それに声を出し、何事かと聞きそうになるジェットを制し話し出す

「成る程な。アレだったら、俺が知らないのも道理だ。おっと、俺の推測を黙って聞いておけ。シャルロットが、『双子』なら、貴殿が盗み聞いた話にも納得がいく。ガリアでは何故か双子は貴族の間で忌避されている。
かと言って、殺すと後々ややこしくなる。と言うわけで、双子の片方や、他にも訳ありの私生児などを『しまって置く』場所が存在する。ここから北西部に存在する岩礁で構成された半島の先端にある、『セント・マルガリタ修道院』だ」
「セント・マルガリタ修道院……」

自分が今いる国の暗部を微かに知り、呆然となりながらも自分が目指すべき場所の名を知るジェット。

「ここからいなくなる前に、行ってみるか」
「……この国を去るんだな」
「シャルル派の奴らは、シャルロットの妹を『駒』扱いしてた。んな奴らなんかに利用されてたまるかってんだ」

その日、ジェット・リンクはカステルモールやイザベラたちに、ジローたちへの伝言を残して半ば強引にリュティスを発った。
そしてジョゼフから渡された地図を頼りに、セント・マルガリタ修道院を見つけて、日が暮れ真夜中になった頃に忍び込んだのである。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:43:19 ID:rzptVsy7
支援
8217の人:2009/07/15(水) 22:44:53 ID:nBGvY/ev
「こういう時に、夜目が利いたらどれだけ楽か。ついでに、アイツらもここにいてくれたら更に楽なんだけどな」

そうこうしている内に、ジェットは院長の部屋に入る。
院長が目を覚まし、大声を上げそうになったのでみぞおちを殴り、首を絞め、更に延髄を鼻で突いて気絶させ、あることに気付く。

「……シャルロットの妹の名前を聞く前に気絶させちまった。仕方ない、他の部屋を調べてみるか」

が、如何せん大雑把なところがあるジェットは、何故か地下に続く階段を降りてしまう。
「王族」だからきっと幽閉されてるんだろ、と短絡思考で動いていたジェットは、階段を折りきった先で、「再会」した。

「アレ? サーシャと、……リキ!?」

そこにいたのは、鉄格子で区切られた豪勢な座敷牢にいる、始祖の使い魔の残りの二人。
神の左手「サーシャ」と、記すことも憚られる「オノ・リキ」であった。
自分が言った愚痴の通りになったことに驚きながら、ジェットは狂喜する。

「二人とも、マジでこの修道院にいたのか……」
「ジェット!?」
「ジェットォ〜!」

サーシャとリキも、かつての仲間との再会を喜ぶ。
が、素直に喜んでばかりもいられなかった。

「いったい何で幽閉されているんだ!? お前らならこんな牢屋なんか簡単に破壊できるはずだぞ?」

疑問をぶつけるジェット。
元からサイバノイドであるリキと、ソロン号で解析されたジョーとジェットとリキのデータを元に、蘇生のために改造されたサーシャなら、座敷牢をブチ破って簡単に脱出できる。
しかし、それをせず、おとなしく幽閉されているのがジェットには非常に気なった。
8317の人:2009/07/15(水) 22:46:21 ID:nBGvY/ev
「この修道院が建っている半島は、あんたとジョーがいなくなった後、私に「海を見せたかったから」ってブリミルがアジトとして使っていたのよ」
「そしてブリミルの死後、俺とサーシャは残されたアジトの墓守として、ソロン号ごと当時は一面砂浜だったここで眠りについた。
それから数千年後、地震による地盤異状と津波によって砂ではなく岩礁の塊に変化した半島にこの修道院が建てられ、地下室の拡張工事中の作業員たちにソロン号を発見された。
そして数ヵ月後、今から数年前に俺とサーシャは目を覚まし愕然とした。サーシャがエルフであることと、俺の名前以外の全てがブリミルを神と仰ぐ教会によって隠蔽されていたからだ! それを知った時、俺は我慢ならなくなって暴れようとしたが、出来なかった……」

ガックリとうな垂れるリキ。
何処か泣いている様に見える。
それ見てただただ困惑するジェットに、サーシャはその理由を告げる。

「暴れてこの修道院を廃墟にするのは簡単だけど、私がエルフであることと、リキの存在自体が隠されたこと自体はこの修道院には関係ないことだったからよ。そんなことをしても何の解決にもならないわ。
それに、怒り狂ったこいつを止めた子がいたの。ジョゼットっていうんだけど、その子が体を張って止めたから、リキは暴れたくても暴れられなかったのよ」
「確かに俺たちなら簡単に脱出できる。だが、俺がジョゼットに止められたことを知ったロマリアの神官に釘を刺されてしまった。もし逃げようとすればジョゼットの命は保障できないと」

悔しそうに語るリキ。
それを聞いたジェットは歯軋りする。

「ふざけやがって……。!?」

そこに、修道院の人たちの怒声がこっちにまで聞こえてくる。

「お前、何をやった!?」
「実はな……」

ここに来るまでの経緯を説明するジェット。
説明を聞き終えたサーシャとリキは、怒りで震えていた。

「この馬鹿っ鼻! ジョゼット以外の私たちの味方に何てことすんのよ!」
「そんなことをすれば大騒ぎになって当然だろうがぁっ!!」
「やかましい! こっちだってお前らがいるって分かってたら、やらなかったよ! って、何か物々しい足音が!」
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:47:39 ID:rzptVsy7
しぇん
8517の人:2009/07/15(水) 22:48:18 ID:nBGvY/ev
激しい怒鳴り合いで、自分の位置を教えてしまったことに気付くジェット。
他のシスターたちや、衛士が駆けつけた頃には、ジェットは……飛行能力で天上に張り付いて息を潜め気配を殺していた。

(あっぶなかったぜ……。あの院長、もう目を覚ましたのか)
「聖人サーシャ、聖人リキ、大丈夫ですか?」

ひどく冷静に、心にもないことを言う神官。
当然サーシャもリキも冷たい目で神官を睨む。

「全然大丈夫よ。あんたなんかに心配されなくてもね」
「それよりも、自分の身を案じたらどうだ?」

リキの言葉を鼻で笑う神官。
しかしその神官は、それがリキから、天上に張り付いているジェットに向けた「この馬鹿をどうにかしてくれ」という合図であることには気付かなかった。
当然合図に気付いたジェットの口元が嫌らしくニヤける。
数秒後、ジェットは天井から、頭から飛び降り、自慢の鼻の照準を神官に合わせた。

「ご安心を。御二人とも牢の中。私には何の危け……ヌルハチィッ!!??」

神官が言い終わる前に、キツツキの要領でジェットは己の鼻を神官の後頭部に突き刺した。
泡を吹いて失神する神官。
一方、頭から床に激突したジェットは脳天をさすりながらも起き上がり、唖然とする修道院の人たちを尻目に、サーシャとリキに一時の別れを告げる。

「絶対に助けるからな! それまで待ってろよ!」

大急ぎでその場から逃げ出すジェット。
サーシャもリキも呆れつつも期待した。

「あの馬鹿っ鼻、あの頃と全然変わってないわね。オマケに借りも出来ちゃったわ」
「そうだな。まあ、あの神官をシメてくれたことには素直に感謝できるがな」


大パニックになっている修道院。
ジェットはその隙に乗じて仲間を幽閉された慰謝料代わりとばかりに食料を物色し、この場から飛んで逃げようとした直前、一人の修道女と鉢合わせする。

「聖人、ジェット、ですか?」
「お前、何で分かるんだよ!? この暗がりで」
「だって、聖人サーシャと聖人リキが言っていた通り、鼻がすごく長いから……。あ、私、ジョゼットって言います!」

思わぬ形でジェットに会えたことに興奮しているらしく、怖がりもせずにジョゼットは一気にまくし立てる。
ジェットにとっても、思わぬ形でジョゼットに会えたのは予想外だった。
それと同時に、ジェットの鼻が反応する。
その長さのせいか変に鼻が利くジェットは、ブリミルとの契約の際に「ミョズニトニルン」の力だけでなく、メイジの系統を匂いで判別できる能力まで授かってしまった。

(この匂い……。数十年ぶりにかいだ匂いだ。酒や、なりたてホヤホヤの死体みたいなフルーティーな匂い。ブリミルの……虚無の匂いだ!
虚無の系統は、確かアイツのガキと弟子の子孫にしか現れない。そしてその子孫たちは王族だから……。
だが、それだけでシャルロットの双子の妹と決まったわけじゃないし、双子にしては似ていないからな……。確認しようにもこの状況下だと無理だ)

瞬時に考え、回答を導き出すジェット。
ブリミルの形見ともいえる額のルーンが微かに光り、ジョゼットの目には神秘的に見えた。
今の状況から、逃げるしかないと判断したジェットは、その直前に、ジョゼットに言い残す。

「ジョゼット、何年先になるか分かんねえけど、俺は必ずサーシャとリキをここから連れ出す! お前がその時までこの修道院にいたら、一緒にここから連れ出してやるからな。運がよかったら、聖人ジョーに会えるかもしれねえぞ! 他言すんじゃねえぞ!」

その言葉と共に空を飛び、ジェットは逃げ去った。
86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:49:28 ID:ZyumslCX
支援
8717の人:2009/07/15(水) 22:49:51 ID:nBGvY/ev
「ジョゼットがシャルロットの妹かどうか分からない。けどな、俺はアイツにあの修道院から連れ出してやるって約束した。何が何でも、俺はそれを果たすつもりだ」
「ジェット……」

ジェットの真剣な目を見て、感心するジョー。
シャルルもまた、まだ見ぬ次女を奪還する意気と、闘志を静かに高めている。
レコン・キスタも表立って動いていない今、そして始祖の使い魔であるジョーとジェットがトリステインにいるとはっきり知られた今、魔天郎はジェットから自分のもう一人の娘の話を聞いて以来、ずっと練っていた作戦を実行に移そうとしているのだ。

(僕にすら知らされていなかった、もう一人の僕の娘。きっと助ける。何が禁忌だ! 兄さんの凄さが分からないパーどもに目にものを見せてやる!)

気合を入れているジェットとシャルルをよそに、ジョーはあくまでも冷静であった。

「聖人ジョー、今回のシャルル殿下の第二子奪還作戦では、例の修道院に幽閉されている聖人サーシャと聖人リキの救出が要です。理由はどうあれ始祖の使い魔であるお二人を幽閉したことは、ガリアにとっては大きな醜聞です」
「それ故、サーシャとリキも助けるためとはいえ、実力行使にでても問題はないんだね?」
「はい。こちらには始祖の使い魔を助けると言う大義名分がありますから。むしろ、見せしめに数名ほど殺ってもらった方が好都合ですけど」

涼しい顔で言い切るアンリエッタ。
余りの衝撃発言に面食らうジョー。
それと同時に、ドアをノックする音がなり、アンリエッタが「どうぞ」と言った直後にアニエス達が入ってくる。
アニエスの後に続くように、アルベルトとピュンマも入ってきた。
奪還作戦のメンバーが揃ったことを確認したアンリエッタが、作戦内容をかなり簡潔に説明する。

「ジョゼットがタバサの妹かどうかはまだ分かりませんが、彼女の確保が第1目的です。彼女の確保の成功は、聖人サーシャと聖人リキの救出の成功と同義と考えてください。
もし違う場合は、その後改めて修道院内を探し、タバサの妹を奪還。どのパターンでも、最終的にはソロン号も確保してください」

真剣な表情で6人を見つめるアンリエッタ。
それに応じるように6人もまた真剣な表情でアンリエッタを見ていた。
8817の人:2009/07/15(水) 22:51:34 ID:nBGvY/ev
数時間後、ガリア北西部の岩礁半島の先端、セント・マルガリタ修道院。
ジョゼットは今日もブリミルに祈り、ジェットが迎えに来てくれる日を待っていた。
ロマリアから派遣された神官は、どこかしら嫌な感じがするから。
しかしジョゼットには最近になって楽しみが出来た。
それは、ここに駐留している人とは別の、若い神官。
優しく、自分の知らない世界のことを話してくれる彼のことが、ジョゼットは好きだった。
ただ、彼女の目から見て、彼には欠点が三つある。
院長とここに駐留している神官に対してたまに凄く怖い顔をすること、いつも連れている二人のお供が両方とも怪物であること、そして持っている剣が嫌に不気味なこと。

「ジョゼット」
「! サイト兄、様……!?」

そうこうしている内に、後ろから自分を呼ぶ声が聞こえる。
声の主は、例の若い神官。
彼の声を聞けて嬉しさ満点のジョゼットは振り返る、が、そこにいる若い神官はいつもとはかなり違っていた。
服装はいつもと同じだったが、いつも持っている剣の他にも数本の剣、更に数丁の銃を携行。
挙句の果てに手は頑丈そうな手甲を着けている。

「サイト兄様、いったい何があったんですか?」
「ん? どうしたんだい、ジョゼット」

表情はいつもの笑顔。
しかし、今の才人の目は、ここに駐留している格上の神官や、ここの院長に向ける冷酷さが剥き出しの目であった。

「だって、今日はその剣以外にも、たくさん武器を持っているから……」
「ああ。いつ聖人ジェットが来てもいいように持てるだけ持ってきたんだ。ジョゼット、実はこの前来た時に君の日記を盗み読みさせてもらったんだ。ああいうのは書かない方がいいよ」

才人の言葉が、日記に書いたあの日のことを指していることに、ジョゼットはすぐに気付いた。
聖人ジェットから「外に世界に連れ出してやる」と約束してもらえたジョゼットは、嬉しさの余り日記に書いてしまったのである。

「去年辺りから聖人サーシャと聖人リキが妙に元気な上に、君と長時間楽しそうに話しているのを院長が目撃しててね。もしやと思って部屋をこっそり漁って、日記を盗み呼んだら……。ジョゼット、聖人ジェットの代わりに俺が外の世界に連れ出してやるよ」
「でも……、それじゃ聖人ジェットとの約束が……」
「だーめ。約束の中には、極稀に破らざるを得ないものもあるんだ。それじゃ、下準備と行こうか」

そう言った才人は、ジョゼットの腕を掴んだ。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:52:00 ID:rzptVsy7
大支援
9017の人:2009/07/15(水) 22:53:06 ID:nBGvY/ev
地下にある座敷牢。
いつもならこの時間帯に、ジョゼットが食事を持って来て、3人一緒に食べる。
しかし、今日のジョゼットは食事ではなく、珍客を持って来た。

「こんにちわ、聖人サーシャ、聖人リキ。俺はサイト・ヒラガ。エイジス三十二世教皇聖下の使い魔兼、直属神官です。お迎えに上がりました」
「よく清清しい笑顔で、そこまでぬけぬけと言えるわね」
「迎えに上がったにしては、余りにも重装備過ぎやしないか?」

ごくごく疑問を口にするリキ。
それに対するサイトの回答もごく当たり前であった。

「この地下の空洞で発見された際、聖人リキが暴れそうになったとの報告がありました。要は万が一を想定しているだけです。それともう一つ、こっちは私用でね……」

もったいぶりつつも、才人は背負った剣の一つを抜き、呟く。

「精剣デルフリンガー。それを貰い受けに参りました」

その呟きにぎょっとなるサーシャとリキ。
サイトの方は悪びれもせずに言い放つ。

「武器を見たり、それ関係の文献とか本を読むのが趣味でね。こっちに来てからは、それが高じて珍しくて強力な剣を集めるのと、集めた剣で敵を斬るのも趣味になっちまった。
だってさ、剣なら攻撃の際に手足は痛めない。それ以上にオークだろうがエルフだろうが腕次第で敵を自在に嬲り殺せる上に、殺った時の達成感と快感がたまんねえ」
「……最低ね! この狂犬!」
「その狂犬の飼い主が神と敬う、ブリミルに結局飼われっ放しだったお間抜けエルフに言われたくねえな……。来いよ、反射(カウンター)しか能が無いんだから、聖人リキと二人がかりでよ!」

狂犬同然の鬼気迫る表情になる才人。
それにカチンと来たのか、リキが座敷牢の鉄格子を完全に破壊し、サーシャと共に外にでる。
サーシャの手には、いつの間にか大降りの剣が握られていた。

「お望みのデルフリンガー。無事に手に入れられるとは思わないことね!」
「お前一人で、俺とサーシャに勝てると思うか?」
「先輩二人が相手である以上、ハナッから思っちゃいないさ。ビルゲニア!」

サイトの呼ぶ声に呼応して、お供の内の一人、異形の甲冑で全身を包んだ白い顔の男が現れる。
彼、剣聖ビルゲニアは呆れたように愚痴をこぼす。

「人使いが荒いですね、君は」
「何せ始祖の使い魔が二人も相手だからな。デッドライオン、ジョゼットが巻き添え食わねえようにしっかり守っといてくれ!」

サイトの声に応じて、もう一人のお供、デッドライオンが無言でジョゼットを安全なところまで避難させる。
それを見て安心したのか、才人は左手にも剣を持ち、ビルゲニアは才人が背中に背負っている剣の内一本を取った。
それは彼の愛剣、ビルセイバーである。

「本当に君は見境無しですね。勝手に私のビルセイバーまで背中に括りつけて」
「まあね。さあ、どこまでやれる? 先輩方!」

そう叫ぶや否や、才人はサーシャとリキめがけて突撃する。
9117の人:2009/07/15(水) 22:54:49 ID:nBGvY/ev
一方、修道院の外では海中に潜航しているドルフィンII世号が少しづつ修道院の近くまで接近していた。
そして、ピュンマが操作し、ドルフィンII世号は加速。
あっと言う間に岩礁まで接近する。

「何処かにしがみ付くんだ!」

ピュンマの絶叫と共に、アニエスと操縦しているピュンマ以外の4人は適当な所にしがみ付き、衝撃に備える。
直後にドルフィンII世号が岩礁に乗り上げ、そのままの勢いで岩礁の上を突き進み、更に勢いを増して離陸。
そのまま低速低空飛行を敢行するドルフィンII世号から、ピュンマ以外の5人が飛び降りた。
魔天郎は自らにレビテーションをかけて着地。
ジェットはジョーとアルベルトの手を掴み、飛行能力の応用で無事に着地。
アニエスは勢いそのままに受身を取り、転がりながら着地、何事も無く起き上がった。

「どうなってんだよ?」
「聖人ジェット、私語をする暇はありません」

そう言ってジェットの疑問を斬り捨て、アニエスは唖然としているシスターの一人に近づく。

「シスター・ジョゼットはどこだ?」

睨みと凄みを効かせたアニエスの質問に、シスターは怯えながらも才人が、サーシャとリキが幽閉されている地下へと連れて行ったと答える。

「才人って、確かジローがロマリアであった今の時代のガンダールヴじゃねえか!」
「急がないと! 最悪の場合、ジョゼットごとサーシャとリキがロマリアに連れて行かれる!」

シスターたちを尻目に、ジョー達はジェットの案内で修道院内を走り抜けていく。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 22:55:55 ID:rzptVsy7
どきどき支援
9317の人:2009/07/15(水) 23:00:37 ID:nBGvY/ev
急いで地下にたどり着いたジョーたちは、自分たちの目を疑った。
サイバノイドで唯一、弱点とはいえないほどに装甲化されているリキの顔には口に当たる部分に真一文字に斬られた後がある。
サーシャに至っては胸部が大きく切り裂かれ、肌どころか改造された部位まで露出している。
一方、二人と対峙している内、ビルゲニアはこれといったダメージは受けておらず、才人は所々アザが出来ていたが、それでも大ダメージには至っていない。
ジョー達の到着に、明らかにサーシャたちとは違う声が響く。

「ジョー! ジェット! 来てくれたか!」
「デルフリンガー、いったい何が!?」
「ジョー、気をつけろ! 髪の黒い小僧の方は、お前と『同じ位の速さで走れる』ぞ!」

デルフリンガーの絶叫を聞いて思わず「え?」と聞き返すジョー。
その隙を突くかのように、才人の姿がいきなり消える。
それを見て瞬時にデルフリンガーの言葉の意味を悟ったジョーは、発動させた。

「加速装置!」

加速装置の発動と同時にサイトの姿を確認したジョー。
才人は、ジョー目掛け持っている剣を振り下ろす。
ジョーは紙一重でそれを避け切った。

「君もサイボーグなのか!?」
「さあ? 少なくとも召喚される前からアレが出来たけどな。俺はこの人の相手をする。ビルゲニアとデッドライオンは他の連中を頼む! あと、危ないからジョゼットはそこでジッとしてて」

ビルゲニアとデッドライオンに指示を飛ばし、ジョゼットに優しく言い聞かせてから、才人は改めてジョーと対峙する。
一方のジョーも、サーシャとリキの側に行き、庇うようにサイトと対峙した。

「サーシャ、リキ、まだ生きてる?」
「俺の方はまだピンピンしてるけどな」
「まだ生きてるわよ……! ジョー、こいつを」

それ見たサーシャは、デルフリンガーをジョーに手渡す。
9417の人:2009/07/15(水) 23:01:51 ID:nBGvY/ev
「デルフリンガーを?」
「あの狂犬の剣、危険よ。デル公じゃないと受け切れないわ」
「……ありがとう」

デルフリンガーを受け取ったジョーは、それを両手で持って構える。
才人は両手で持っていた剣を左手一本に持ち替え、右手に大型の光線銃を持つ。

「思ってた以上にビルゲニアが頼りになり過ぎて、この剣以外の武器を使う機械が無かったからね。遠慮なく使わせてもらうよ、ジョーさん!」

数秒ほど対峙する二人。
そして、サイトとジョーは声を発するのと同時に、互いに加速装置を発動させる。

「加速!!」 「装置!!」
「うおおおおいっ! いきなりかよおおおお……」

二人同時に姿が消えてデルフリンガーの絶叫も途切れ、剣の鍔迫り合う音と、光線中の銃声だけが響く。
それと同時に、ジェットたちも動き出す。

「ハハハハハハ! 聖人ジェット、我らの光の国、ロマリアに御足労願いますよ」
「死んでも断る!」

ジェットは迷わずビルゲニア目掛けてスーパーガンの引き金を引く。
しかし、発射された光線をビルゲニアはビルテクターで防ぎきった。

「002! こいつらは俺とアニエスに任せて、お前と魔天郎はジョゼットを!」
「させるか!」
「その言葉、私が貴様に叩き返してやる!」

やっと口を開いたデッドライオンが、デッドハンドを振り下ろし、アニエスが剣でそれを受け止めた。
激しい衝撃が剣伝いにアニエスに響くが、それをものともせずにアニエスは応戦する。
一方、アルベルトはビルゲニアの剣技を左手のカッターで辛うじて防ぐ。

「その程度の得物では、私のビルセイバーは防ぐことは出来ないぞ」
「最初から、防ぎ切るつもりなんて無いさ!」

直後、アルベルトは膝からミサイルを発射。
間一髪、ビルゲニアはビルテクターで防ぐが、閃光と爆風が周囲を覆った。

「まさか始めから!?」

そして、ミサイルがビルテクターに当たる瞬間、ジェットと魔天郎は地下空間の隅でじっとしているジョゼットの方へと向かい始めていた。
閃光と爆風が飛び散る中も構わず、ジョゼットの目の前に立ち、爆風から彼女を守る。

「……聖人ジェット」
「待たせたな。外の世界に連れ出してやるからな。魔天郎、ジョゼットを連れて修道院の外へ!」
「任せておきたまえ」

魔天郎はジョゼットを抱きかかえ、時速50kmの高速でその場を走り去る。
それを見届けたジェットは、スーパーガンの照準をビルゲニアに向けた。
9517の人:2009/07/15(水) 23:03:39 ID:nBGvY/ev
その頃、絶賛加速中のジョーと才人。
超音速の激しい剣劇は、カマイタチを起こし、それすらも易々と避けながら凄まじい鍔迫り合いを続けていた。
既に才人の方は、光線中をホルダーになおし、別の剣を右手に持っている。
余りの高速戦にデルフリンガーは悲鳴を上げた。

「ジョー! もうチョイ低速で走れええええええ!」
「既に最低速度だ! この程度で根を上げるな」

ジョーの反論に、デルフリンガーだけでなく才人も違和感を感じた。
最“低”速度?
才人がそう考えた瞬間、ジョーがさらに加速する。

(見えるのに、見えるのに、追い付けない!?)

ブラックゴーストの幹部、バン・ボグートに内蔵されていたものと同レベルの加速装置。
それが才人が使用している加速装置である。
一方のジョーは、ブリミルと共にいた時代、負傷により止む得ずソロン号で修理を受けた際、実はブリミルとリキの助言を受けて加速装置を強化していたのだ。
理論上は、極短時間ならジェットの数倍の速度で飛べる(ギルモア博士によるとジョーも一応「飛べる」らしい)ほどの超音速走行が可能なのが、ジョーの加速装置である。
決着は、驚くほどあっさりと付いた。

「!? やっべ、服を……!!」

ジョーの手にあるデルフリンガーが、才人の服を切り裂く。
その瞬間、服は斬られた箇所から波状的に引き千切れ(胸と腹の部分は殆ど無くなった)、才人の加速は強制終了となった。

(服を切った瞬間、向こうの加速装置が機能を停止した?)

その光景に呆気にとられたが、まだ戦闘中なのを思い出したジョーは、そのまま加速状態を維持したままビルゲニアの胸板を切り裂く。

「あだだだだ! どうなってんだ!? あの色白顔の体は?」

デルフリンガーはビルゲニアの体の余りの堅さに悲鳴を上げる。
一方のビルゲニアは、切られたダメージでやっと膝を付く。

「この剣聖を……!」

それを見ていたジェットは、一計を案じ、リキに呼びかけた。

「リキ、サーシャを連れてソロン号の中に入ってろ!」

ジェットの思惑を瞬時に理解したリキは、満身創痍のサーシャを抱きかかえ、座敷牢の向こうにあるソロン号へと避難。
ジョーも戦闘状態を解除し、アルベルトとアニエスに指示した。

「004、アニエスは急いで修道院の外へ! 僕と002はこのままソロン号でここから脱出するから!」
96名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 23:04:53 ID:rzptVsy7
絶賛加速中て面白いなと絶賛支援
9717の人:2009/07/15(水) 23:06:20 ID:nBGvY/ev
それを聞き、アルベルトとアニエスは黙ってその場から走り去る。
見届けたジョーは、ジェットと共にソロン号へ向かおうとしたが、デッドライオンが吼えた。

「待て! まだ俺がいるぞ!」
「……もう勝負は付いた。それに、僕は傷ついた仲間を助けようとしている君には攻撃できない!」

ジョーは気付いていた。
デッドライオンが、まるでビルゲニアを庇うように立っていることに。
更に、倒れていた才人を左腕で抱きかかえていた。

「これから、ソロン号ごとここから脱出する。今のうちに君たちも逃げた方がいい……」

ソロン号のある、破壊された座敷牢へと向かうジョー。
無防備な彼にデッドハンドを向けるデッドライオンであったが、撃てなかった。

「生きていればいくらでもリベンジの機会はありますよ。今はここから出ることを優先しましょう」
「そうだぜ……。エスコート、頼んだ……」

ビルゲニアと才人に励まされ、少し立ち直ったデッドライオンは才人を抱きかかえながらその場を後にし、ビルゲニアがそれを追った。


一方、地下から出たアルベルトとアニエスは、魔天郎の前に院長が立ち塞がっている所に出くわした。

「私は、シャルル王太子殿下の忘れ形見の片割れがどこにいるのかを聞いているのだが」
「お教えできません。それに、ジョゼットを返してください!」

堂々巡りを繰り返している会話に、アニエスはひょいと割って入った。

「何事です?」
「それが、ジョゼットを返せの一手張りなんだ。かと言ってこの子の目の前で殴るわけにもいかない」

魔天郎の説明に頭を抱えるアニエス。
と言うわけで、彼女は勘に頼ることにした。

(聖人ジェットは、この修道院は、わけありの子を隠すための所と言っていたから……)

とりあえず、アニエスは、ジョゼットが身に着けている聖具を見て、これが怪しいと感じ、引き千切った。

「…………!!!」

院長の顔が引きつり、魔天郎も仮面に隠れた素顔の方が唖然となる。
そして、ジョゼットの髪が、瞳が、顔が変わりだす。
魔天郎の側にいたのは、タバサと同じ顔と、青い髪を持つ一人の少女であった。

「やっぱりな。魔天郎、ミスタ・ハインリヒ、急ぎましょう。ミスタ・ピュンマも待ちくたびれているはずです」

茫然自失となっている院長を尻目に、アニエス達はキョトンとしているジョゼットを連れて走り出す。
修道院の外に出るのに、それほど時間はかからなかった。
9817の人:2009/07/15(水) 23:07:23 ID:nBGvY/ev
修道院の外では、相変わらずドルフィンII世号が周囲を低速低空で飛んでいた。
脳波通信で、アルベルトはドルフィンII世号を操縦するピュンマに呼びかける。

『008、作戦完了だ! そっちに戻る!』
『了解。ところで、009と002は?』
『ソロン号に乗るとさ』

ドルフィンII世号が更に高度を下げ、それに合わせて、ジョゼットをおんぶした魔天郎と、アルベルトの手を掴んだアニエスが走り出し、ジャンプする。
それと同時に二人は叫んだ。

「フライ!」 「エアークラフト!」

片や魔法で、片や魔法にあらざる力で空を飛び、ドルフィンII世号に飛び乗る。
それに合わせるかのように、岩盤を突き破って、地下からソロン号が飛び出す。
ドルフィンII世号とソロン号は、並び合って空の彼方へ去っていった。


ソロン号内部。
ジョー達は、思い出していた。
ブリミルと共にいた頃を。
バカな実験にサーシャを使っては制裁を受けるブリミル。
ケンカしてばかりだったジェットとサーシャ。
止めに入っていつの間にか二人とケンカしていたリキ。
それを見て本気で怒るジョー。
何もかもが懐かしく、ブリミルがいない今、それが無性に辛かった。
特に、ブリミルの死を看取ったサーシャとリキには尚更。

「サーシャ、リキ、ブリミルはもういない。でも、僕と002もいるし、新しい仲間たちもいる」
「思い出に浸るのもいいが、入り浸りは感心できねえぜ」

ジョーとジェットの言葉が、サーシャとリキの心にジンと染みる。
素直じゃないサーシャは、それを憎まれ口で返した。

「当たり前じゃない! 私もリキもそんな弱虫じゃないわよ!」

その言葉に安心し、笑い出すジョーとジェット。
顔を真っ赤にして怒るサーシャ。
安心して、あの世にいるブリミルに心の中で『みんな元気だ』と報告するリキとデルフリンガー。
ただ、ブリミルだけがいないが、ソロン号の中はあの頃と全く変わらない光景が広がっていた。
9917の人:2009/07/15(水) 23:10:04 ID:nBGvY/ev
ドルフィンII世号では……。
前方に移るソロン号を見て、ピュンマはボソリと呟く。

「今頃、思い出話で盛り上がっているのかな?」
「盛り上がっているだろう。六千年ぶりの再会だからな。ところで、アニエス」

アルベルトはアニエスの方を見る。
アニエスの方は、何事も無かったかのように平静だった。

「……何か?」
「お前のその体、親から貰った分はどれ位残っている? 普通の人間じゃ、ブラックサタンの元最高幹部の一撃を受けきることも、エアークラフトで空を飛ぶことも不可能だ」

アルベルトの口調はどこかしら咎めるような感じがする。
望むべくしてサイボーグになる、それ自体アルベルトには許容し難いのか。

「結構残ってはいます。もっとも、それも錬金によって機械と化していますが」
「感心できないな。生身は脳味噌だけと言っているのと同じだぞ」

アルベルトの言葉は、サイボーグ・アニエスには届かない。
一方、魔天郎は、帽子とカツラと仮面をとり、シャルルに戻っていた。

「私と同じ……、青い髪!?」
「ジョゼット、もう少ししたら、ママとお姉ちゃんに会えるよ」

優しくもう一人の娘に語り掛けるシャルル。

「ママと、お姉ちゃん……!?」
「そして、僕がパパだよ」

光の塔は、子供たちの心に有らしめん。
果たして、ジョゼットの心に光の塔は建つか?
それは始祖のみぞ知ること。
10017の人:2009/07/15(水) 23:12:05 ID:nBGvY/ev
数時間後、ロマリアの大聖堂にある、エイジスの部屋。
才人たちと、セント・マルガリタ修道院に派遣されていた神官が、エイジスの前に立っていた。

「そうですか。シャルル殿下のご息女及び、聖人サーシャと聖人リキの御招致は、聖人ジョーと聖人ジェット及びその仲間たちのせいで失敗に終わりましたか」
「……聖人ジョーと聖人ジェットは、レコン・キスタがトリステインに侵攻した際にトリステイン側で戦っていたのを目撃されているから、多分今回の殴りこみはトリステインの王室が関わってると思う」
「でしょうね……。ですが、我々には手出しは出来ません」

才人の推測を肯定し、同時に自分たちにはどうすることも出来ないと言い切るエイジス。
デッドライオンとビルゲニアもこれには面食らう。

「こちら側が人質をとってあのお二人を不当に拘束していたのは紛れも無い事実。聖人ジョーと聖人ジェットに、『使い魔仲間』を助けるという大義名分を持たせてしまった以上、我々は何も言えません」

そして、エイジスは神官の方を見る。
本来なら決して見せないような、刺す様な悪意に満ちた目で。

「あなたが独断で、ミス・ジョゼットを人質にしたのが事の発端。さて、処分は……命をもって償わせてあげましょうか」

その言葉を合図に、才人は己の剣で新刊を刺す。

「教皇、聖……!!」

更に、残りの剣を全てその神官に突き刺し、断末魔すら途中で遮った。
才人はあの時、ジョーに切り裂かれた服のまま大量の返り血を浴びる。
教皇はそれを見て、満足げにサイトを褒めた。

「流石です、才人。でも、その綺麗な柔肌をそこまで返り血で濡らすのもどうかと思いますよ」


赤い夕焼け〜 寄せる雪風〜
戦い終わって〜 明日を夢見る〜

何時の日か必ず〜 みんなでタルブ行(ゆ)こう
ああ〜 我ら〜 サイボ〜グ〜

正義の味方〜

星降る夜空に〜 揺れる双月(ふたつき)〜
戦い終わって〜 明日を夢見る〜

何時の日か必ず〜 みんなで聖地見よう
ああ〜 我ら〜 サイボ〜グ〜

平和の守護者〜

輝く朝日〜 萌えるルイズ〜
戦い終わって〜 明日を夢見る〜

何時の日か必ず〜 みんなで地球帰ろう
ああ〜 我ら〜 サイボ〜グ〜

九人の勇者〜
10117の人:2009/07/15(水) 23:14:39 ID:nBGvY/ev
投下終了。
何か才人がギータ(by.ハーメルンのバイオリン弾き)みたいになっちゃった…。
予告の注意事項の『強力若本』はリキの中の人のことなので、あしからず。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 23:15:10 ID:rzptVsy7
新刊が刺された!?

乙です。
本当にサイトがひでぇw
10317の人:2009/07/15(水) 23:17:24 ID:nBGvY/ev
>>102

あ、誤字ったww
指摘ありがとうございますorz
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 23:17:36 ID:BQksuwGX
これはいい黒サイト
105名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 23:47:48 ID:fCNfSVsF
>>74
気付いてたが空気じゃないユウスケとグロンギ語に気をとられて突っ込み忘れたw
106アノンの法則:2009/07/16(木) 00:00:54 ID:QyeGgN7k
昨日に引き続き、アノンの法則です
ほかに予定がなければ投下したいと思います
107名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:02:36 ID:+9ydjqGt
ゼロ魔にコンパチヒーローを呼んだら
F91やグレートとかロアを呼んだらコンパチカイザーが出てきたり
108アノンの法則:2009/07/16(木) 00:02:36 ID:kreeCtDi
「それほんと?」
ルイズが、不信感のたっぷり篭った瞳でアノンを見つめて、そう言った。
「嘘は言ってないよ」
身につけていたボロ布だけではさすがに体裁が悪いと、アノンはルイズが調達してきた男子用の制服を着せられていた。
ルイズにしては、破格の待遇と言える。
ただ、平民にマントは着けさせられないため、ズボンにシャツだけといった格好だ。
空には、もう星が瞬いている。
アノンはついさっき、医務室で目覚め、ルイズの部屋に連れて来られたばかりだった。
自分の体を見下ろして、改めて感心する。植木の“魔王”によるダメージは、ほとんど回復していた。
なんでも、『水の秘薬』というものを使ったらしい。
治療獣を用いても重傷者の完全回復には、最低でも12時間はかかる。
それが、眠っていた数時間の間に終わっていたのだから、この世界の魔法にアノンは素直に驚いていた。
ルイズの疑いの目を気にした様子もなく、アノンは窓から夜空を見上げた。
「さすがに、天界にも月二つはなかったな」
回復したアノンは、大雑把に、自らの世界のことをルイズに話して聞かせた。
人間界のこと、天界のこと、地獄界のこと。そして自分が異世界の住人、地獄人であること。
ただ、自分の一族の能力と、空白の才を賭けた闘いのことは伏せておいたが。
そしてルイズから、この世界――ハルケギニアの話を聞いた。
109名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:02:59 ID:l/Jtz2KG
つまり
虚無=ヨガ
だったんだよ!
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:04:34 ID:GIl5OGZu
>>107
その面子でなぜRXがいないんだ!
111アノンの法則:2009/07/16(木) 00:05:03 ID:kreeCtDi
「信じられないわ、別の世界の話なんて」
「ボクだって、三つ目の異世界のことなんて聞いたこともないよ」
「メイジがいない、月は一つ、他にも神器とかなんとか…そんな世界がどこにあるの?」
「ボクが元いたところは、そうだったんだよ」
「地獄とか言ってたけど、じゃああんたは悪魔なの? なんか全身に変な刺青してるし」
「悪魔なんているわけないじゃないか」
「えぇ? …あー、もう!」
自分の世界に魔法はないとか、地獄から来たのに悪魔じゃないとか。
分からない答えを続けるアノンに、イラつき始めるルイズ。
とりあえず、自分が召喚したのはただの平民ではないようだ。
そう、おかしな平民だ。
とりあえず、ルイズはこのおかしな平民の言うことは置いておくことにした。
「それはそうと、あんた」
「ん?」
「さっきから、何で敬語使わないのよ。平民の分際で」
「平民ってなに?」
「悪魔だかなんだか知らないけど、あんたメイジじゃないんでしょ。だったら平民じゃない」
「そのメイジって言うのは、超能力者みたいなものかい?」
「だから、魔法が使えるのがメイジで使えないのが平民! もう、ほんとにあんた、この世界の人間なの?」
「さっきから違うって言ってるよ」
「…もういいわ」
ルイズは諦めた様に、ため息をついた。
「とにかく、契約した以上、あんたには私の使い魔をやってもらうわ」
「え?」
「何よ、不満なの?」
ルイズはじろりとアノンを睨みつける。
「キミはボクを使い魔にするの、嫌がってたみたいだったし」
「だって、あんたはわたしの使い魔として、契約しちゃったのよ。あんたがどこの田舎モノだろうが、別の世界とやらから来た人間だろうが、一回使い魔として契約したからには、もう動かせない」
「契約……これか」
アノンは左手のルーンを見た。
「送り返したりはできない?」
「……無理よ。『サモン・サーヴァント』は呼び出すだけ。使い魔を元に戻す呪文なんて存在しないのよ」
「なんだ、魔法ってのも意外と不便なんだね」
ルイズはむっとして言った。
「わたしだってイヤよ! あんたみたいなのが使い魔なんて!」
「まあいいか。やってもいいよ、キミの使い魔。帰ってやらなくちゃいけないこともないし。それに…こっちの世界にも興味があるしね」
アノンには夢があった。
何の障害もない人生を歩む、つまり自分以外の全てを滅ぼすという、馬鹿馬鹿しくも危険極まりない夢。
それが、“幸せ”だと思っていた。
だが、植木に敗れ、その無意味さを悟った。
だから、この異世界で新しい夢を探そうと思ったのだ。
すべてが新鮮な異世界で、使い魔とやらをやっているうちに、やりたいことが見つかるのでは。
夢が叶った喜びを分かち合える“誰か”が見つかるのでは、と。
112アノンの法則:2009/07/16(木) 00:09:22 ID:kreeCtDi
「なによそれ。さっきも言ったけど、口の利き方がなってないわ。『なんなりとお申しつけください、ご主人様』でしょ?」
ルイズは得意げに指を立てて言ったが、アノンはそれを華麗にスルーした。
「でも、使い魔ってなにすればいいの?」
「…っ! ま、まあいいわ。無知な使い魔に、ご主人様が教えてあげる」
コホン、と小さく咳払いして、ルイズは説明を始める。
「まず、使い魔は主人の目となり、耳となる能力を与えられるわ」
「どういうこと?」
「使い魔が見たものは、主人も見ることができるのよ」
「ふーん」
「でも、あんたじゃ無理みたいね。私、何にも見えないもん!」
「キミついてないね」
「…それから、使い魔は主人の望むものを見つけてくるのよ。例えば秘薬とかね」
「秘薬……。それ、どういうものなんだい?」
「特定の魔法を使うときに使用する触媒よ。あんたの治療にも使ったわね。具体的には、硫黄とか、コケとか……」
「それくらいなら、なんとかなるかな」
「あんたできるの? 秘薬の存在すら知らなかったのに」
「硫黄やコケは見たことあるよ。あ、でもこの辺りの地理とか知らないから、やっぱり無理だね」
「最初ッから期待してないわよ!」 
ルイズは苛立たしげに言葉を続けた。
「そして、これが一番なんだけど……、使い魔は、主人を守る存在でもあるのよ! その能力で、主人を敵から守るのが一番の役目! ……あんた強いの?」
「そんな、ボクなんてまだまだだよ」
アノンはそう答えたが、実際は彼は、天界人の神器にも匹敵する戦闘力を持つ、“超身体能力”を備えた地獄人であり、“天才”にして“最強の能力者”と呼ばれた十ツ星天界人、ロベルト・ハイドンを地力で上回る。
彼はそれだけの力を持ちながら、自分の力に自信を持たず、それ故に己を鍛え続けることをやめない“天才”だった。
だが、ルイズはそんなことなど知らないし、会っていきなり重傷でぶっ倒れた相手を、強いと思えるはずもなかった。
大きくため息をつく。
「でしょうね。強い幻獣だったら、並大抵の敵には負けないけど、あんたはカラスにも負けそうだわ。だから、あんたにできそうなことをやらせてあげる。洗濯。掃除。その他雑用」
「それ、使い魔って言うのかい?」
「しょうがないじゃない。あんたに任せられそうなことって、それくらいだもの。まあ衣食住の面倒くらいは見てあげるから、しっかりやりなさい」
そう言って、ルイズはあくびをした。
「さてと、しゃべったら、眠くなっちゃったわ」
「ボクが寝る場所は?」
ルイズは、部屋の隅を指差した。
そこには藁が敷かれた、動物の寝床のようなものがあった。
「ボク、犬じゃないんだけど」
「しかたないでしょ。人間が召喚されるなんて、思ってなかったんだから」
それからルイズは、服を脱いでネグリジェに着替えると、脱いだばかりの下着をアノンに放った。
アノンは飛んできた下着を、器用にキャッチする。
「それ、明日洗濯しときなさい」
それだけ言うと、ルイズはアノンに毛布を投げてよこし、ベッドにもぐりこんだ。
アノンも毛布に包まって横になると、ぱちんと指を弾く音が聞こえ、部屋の灯りが消えた。
(へぇ、音に反応するランプか。いや、アレも魔法なのかな?)
夜の帳が下りた部屋で、窓の外の二つの月を眺めながら、アノンはそんなことを思った。
明日から、この異世界での生活が始まる。
そう考えると元々強かった好奇心が、むくむくと頭をもたげてきた。
アノンは、まだ見ぬ魔法の世界に胸をときめかせながら、目を閉じた。
113アノンの法則:2009/07/16(木) 00:10:09 ID:kreeCtDi
以上です

では、また
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:10:52 ID:lzuukRiN
>>109
なんだってーー!しえん
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:14:06 ID:EnxSwX2T
>>110
ば・ば・ば・ばんぺいくんRX!!
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:15:11 ID:lzuukRiN
>>115
スクルドは俺のだからな

あのんの人乙
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:35:51 ID:UuXwPLsI
破壊者の人乙
ユウスケゴウラムをシルフィードが装着という電波を受信
118名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:48:18 ID:LE9HV5EU
>>117
え、シルフィーのシッポブッ刺すの!?
ユウスケの○○○が壊れちまう!
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:52:07 ID:rhkItpbT
たしかゴウラムって、クウガが高速移動に使うもの(生物、非生物問わず)
に融合して強化するって代物だっけ?
sicだかで馬と融合したのを見た覚えがある
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 01:20:32 ID:DDwdyB+5
>>119
オリジナル世界ではね。
ディケイド世界ではユウスケクウガがゴウラムに変身します。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 01:47:12 ID:xGj9DCzZ
紅音也がハルケに召喚されたら
122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 01:48:23 ID:TDXC7ZLU
されたら?
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 01:53:25 ID:DiFEuHeB
女の扱いに長けていて、なおかつ浮気しても怒られないように相手を言いくるめるほど口達者
ギーシュの立場がなくなるな
124名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 01:54:26 ID:LE9HV5EU
響さんがテファに召還されたら

何時も通り世界の音を楽しみながら鍛え、テファと子供達を見守ってそうだ
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 02:07:14 ID:xHizoCwb
>>116
スクルド聞くと
あぁ!女神さまを思い出すのでペイオース召喚とかの電波が…
126名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 02:17:28 ID:/tEAqpnm
硫黄島からの手紙が召喚されました
127名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 02:22:16 ID:69CYNvdu
MF文庫Jゼロの使い魔第1巻が召喚されました
128名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 02:25:24 ID:FY2lXDSg
読めないのでルイズはフーケ戦で死にました
129名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 02:31:33 ID:UuXwPLsI
>>119
そもそもオリジナルではゴウラムは「甲虫の姿を象りし馬の鎧となる僕」
と伝承されている。
だが現代ではバイクの鎧としてトライチェイサーやビートチェイサーと合体した。

だからユウスケゴウラムも馬の鎧として合体とかできるんじゃないかな〜
バイクや馬じゃなくても竜とでもいけるんじゃないかな〜と妄想してしまった
スマン

しかしユウスケとシルフィードが合体か・・・

ユウスケ「シルフィード! 俺をどう思っている!!」
シルフィード「とても言葉にはできないのね! だから体で返答するのね!!」
ユウスケ「望むところ!」

俺はたぶん疲れている
130名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 03:01:37 ID:ehikybPl
破壊者の人乙

グロンギとかクウキじゃないユウスケ以前に、

鳴滝キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

とはしゃいでしまった自分にorz
131名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 03:46:39 ID:MSbXXZyO
>>129
アナタはまだ疲れてはいけません
132名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 07:00:38 ID:Ls947wlj
>>130
いや、その気持ちはよーく判る。

鎌田の旦那程じゃないけど、あちらさんもそういった意味での人気の順位はかなり高そうだwww
133名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 07:37:44 ID:2atSc8W7
アノンの人乙
134名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 08:40:40 ID:Uzw+76Yd
>>129
確か古代時代ではダグバの馬にくっついたハズ
ゼロ魔でなんか名有りの強い馬いたっけ?
135名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 09:43:07 ID:TF/7d8h4
あの馬鹿みたいな重量のある仮面ライダーを乗せられる馬って…
136名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 09:45:15 ID:0Jrt8GhY
どっかに、ジーグのところのパーンサロイドに着せたゴウラムの写真があったな。

>135
黒王号や松風なら、多分……
137名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 09:46:10 ID:WUrEusyX
>>136
松風垂直ジャンプしてストンピング攻撃もするからな。あんなのもう馬じゃねーよw
138名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 09:48:02 ID:gAwiTKIA
ふたばのディケイドスレのせいで鳴滝=プリキュア好きな構図が出来てしまってるから余計に吹いてしまう
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 10:04:57 ID:JIywuzeM
若本ヴォイスで呼ばれそうなのって・・・・・・・・
シュレンとラオウ それから平蔵と華麗なるビクトリームくらいかな
リスカーとか加雄須とかセルとか呼ばれるとエラいことになりそうだ
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 10:19:29 ID:DDwdyB+5
デトネイターオーガンのラング、テッカマンブレードのテッカマンオメガも彼が演じています。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 10:41:06 ID:4ipWGdJi
>>138
鳴滝さんは公式じゃねーの?
ヒーロータイムの絡みで良くプリキュアについてとディケイドへの怨み節書いてるらしいが
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 10:43:13 ID:17mt9sNY
バルバトスが来たら凄い事になりそうだ…

メイジ相手に「術に頼るか雑魚共が!」ってやって魔法潰しかねん
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 10:43:50 ID:K5jHz1W2
鳴滝さんは公式でプリキュアとなら踊ってもいいとか言っちゃう人
そしてネットムービーで本気を出すと思われる人
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 10:44:18 ID:l/Jtz2KG
>141
公式が面白すぎてふたばの人達が大喜びで話題にしてるだけだよな
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 11:28:42 ID:EliCCZLY
メイジとの一対一の勝負ならヒロ・ナカムラが勝つ
でも召喚するならピーターのほうが無難か
シーズン3だと親父にあれされてあれになってるけど
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 11:28:49 ID:EY3kKh3r
劇場版ディケイドの公式サイトにある『オールライダー超スピンオフ』を見てみるといい
本気で「鳴滝さん自重しろ。あとストロンガーも」って思うから
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 11:37:39 ID:TF/7d8h4
ライダーといえば変身だけど、
このキャラクターみたいに変身をメインにするのっていたっけ
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 11:48:07 ID:gAwiTKIA
>>146
見てきた
何だこれ
たまげたなぁ
>>147
ウルトラマン
149名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 11:52:55 ID:4ipWGdJi
>>146
これから後悔予定の予告動画何だこれ!?
シンの序章の続きが見たいから皆で陳情とかディエンドマシン作れと陳情にとか
電波人間タックルだって仮面ライダーだと陳じょ(ry
とか弾け過ぎだろ

>>147
龍剣童とか牙狼とか
龍剣童なんて初の三人揃っての変身が公衆トイレと言う飛ばしっぷりだぞ
150名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 12:50:45 ID:YfWByXjy
相変わらず特撮の雑談は長いな
151名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 12:52:51 ID:Iqk0Pl0C
ここで特撮だけやり玉に上げるんだよと言う奴が出現。
いつもの流れへ。
152名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 12:54:33 ID:sJq918Dj
仕方ない、ルイズの瞬間移動について語れ
あれSSで使いにくそう
153名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:02:32 ID:iFJwb6B3
それでも特撮関係の雑談は目に見えて多いと思う
専用スレ立てればいいのに
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:12:35 ID:EliCCZLY
出た極論
155名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:24:20 ID:vXgyjHZD
自分が乗れない話題だから出てけってガキンチョかよテメーは
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:26:34 ID:lzuukRiN
>>152
ダルシムとお揃いでいいじゃん
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:28:24 ID:Vg/ExJfA
ダルシム召喚は誰かやりそうだなw
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:33:08 ID:YfWByXjy
ダルシムの技というか体をどう説明するのか興味あるw
火吐ける時点でメイジと思われるだろうがw
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:34:30 ID:Vg/ExJfA
亜人扱いされても文句言えない気がするw
160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:40:04 ID:c5WFeb7j
肌の色のせいでキュルケの親戚扱いされるかもしれないw

ルイズ 「……似てない?」
タバサ 「……微妙」
キュルケ 「……殴るわよ」
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:44:18 ID:lWzsCUoF
説明といってもヨガの一言で済ましそう。
火噴くのもソラを飛ぶのもテレポートするのもヨガ修行で身に着けたと。
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:46:27 ID:Q0h3ntSC
そういえばキュルケの肌の色は黒人系が混じってるのかねえ。
ナディアを召喚してワガママ娘×2なんて展開も。
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:49:40 ID:c5WFeb7j
キュルケがダルシム召喚したらもっと活躍できるんじゃね?
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:51:46 ID:gSex598o
>>161
実際そうじゃないの?
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:55:06 ID:EliCCZLY
ダルシムの嫁さんはインドのアイドル
ダルシムは見た目あれだけど人格者だ
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:56:16 ID:4ipWGdJi
>>163
馬で買い物に出たルイズとリュウをキュルケを抱いたダルシムが連続ヨガテレポートで追いかける光景が脳裏に…
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 13:59:15 ID:TF/7d8h4
身長が伸びるヨガ、頭が良くなるヨガ、痩せるヨガ、胸が大きくなるヨガ、ヨガファイア

魔法文化は廃れるな
168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:00:19 ID:TF/7d8h4
>>166 思いっきり吹いた
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:04:39 ID:c5WFeb7j
>>166
ご立派様ほどではないが、シュールな光景だなw

ダルシム 「ふむリュウの奴が町に向かったか、ならば我らも向かおう
        我が身体に掴まるがよい。」
キュルケ 「……え、遠慮しておくわ。 私はタバサの使い魔に連れて行ってもらった方が」
ダルシム 「遠慮するでない、では行くぞ!」
キュルケ 「だから、いいって言ってるでしょぉぉぉぉッ!!」

その後の王都では、泣き叫ぶ女性を抱きしめながら連続空間移動する謎の僧侶(っぽい何か)の
噂が流れ、人々を恐れさせたとか
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:08:22 ID:nw0UhMgT
ゲルマニアならともかくトリステインなら亜人って事にしておかないと
真面目に邪教徒扱いされそうだな
171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:13:23 ID:c5WFeb7j
ふと思いついたがこういうテレボート系の能力持ってる奴だと
反射を無効化して相手の懐に入るとか出来るんだろうか?
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:16:49 ID:3Iy9nmLo
反射そのものは本人にかかってるもんだし、無理だろ。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:17:39 ID:lzuukRiN
>>166
ぎゃああああリアルに想像できたあああスゲェ怖いいい
本当に怖い
174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:20:16 ID:WUrEusyX
テレポートは硬直時間がある。
スライディングか空中からのドリルで追いかけなさい。
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:21:16 ID:4ipWGdJi
キュルケにダルシムは鉄板だとしてタバサには誰が会うんだろ?
春風って事でさくらって行きたいところだけど
さくらが来たらずっとリュウと戦ったりトレーニングしてそうなのが問題だ

そしてさっきのダルシム連続テレポートの後、
ベガ様のサイコクラッシャーに正座で座って移動するテファが思い浮かんだ俺の脳は大分まずい状態だと思う
176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:25:54 ID:DTLw2ggb
>>171
テレポートの種類にもよるんでない?
「自分をエネルギー波の類に変換して移動し、任意の場所で元に戻る」タイプなら防がれそうだし
「空間転移」や「一度別空間に移動し、望んだ場所で復帰する」タイプなら反射も無意味

ダルシムだと悟りを開いたことでエルフらより深く精霊と語り合いそうだ
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:30:01 ID:lzuukRiN
むしろダルシムが精霊
178名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:30:45 ID:Iqk0Pl0C
おまいら発想が貧困だなぁ。
正しくはこうだ!

キュルケ「ヨガファイア ヨガファイア ヨガテレポー ヨガッ ヨガッ ヨガッ 」
179名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:34:22 ID:EY3kKh3r
火のメイジの間でヨガが大流行と申すか
キュルケが「ヨガッ!」コルベールが「ヨガッ!」ケティが「ヨガッ!」
180名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:36:25 ID:DTLw2ggb
>>175
ストリートファイターシリーズじゃないけどタバサなら・・・・・・ゲーニッツ?
二人そろって同じポーズで「ここですか?」

>>177
そうか!
ウェールズ王家のご先祖様がダルシムを召喚して、その能力でアルビオンは空中に浮いてるんだ!
「なんでや!」

>>178
あの「ヨガせっかん」は威力もだけど精神的ダメージがキツかったなぁ
181名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 14:37:05 ID:iFJwb6B3
キュルケ「ドッゴォォォォラァァァァァァァ!!」
182名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 15:06:59 ID:l/Jtz2KG
タバサにはシベリアンブリザードな赤きサイクロンで
183名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 15:08:13 ID:EliCCZLY
じゃあルイズにはジェダで
184名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 15:11:04 ID:Iqk0Pl0C
シエスタ「ドスコイ」
185名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 15:17:27 ID:EY3kKh3r
>>183
むしろリリスで
つーか、ルイズがパーフェクト・モリガンを召喚したはいいけどまったく制御できなくて
使い魔役をリリスに押し付けてモリガン自身はハルケギニアを好き放題に遊びまわる
というのを妄想したことがあるなぁ

作品によってはリリスと自由自在に分離・合体できたよねモリガン
186名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 15:32:42 ID:s9wC3jlH
センブラのお気に入りにこのスレ入れ忘れて3スレぐらいスルーしてたぜ
最近なんか物足りないとおもってたんだよ・・・
187アノンの法則:2009/07/16(木) 15:44:03 ID:kreeCtDi
>>186
じゃあ相当たまってるよな?
ちょっとブチマケテいかんかね
188名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:14:00 ID:2b1j6z3o
>>180
>>そうか!
>>ウェールズ王家のご先祖様がダルシムを召喚して、その能力でアルビオンは空中に浮いてるんだ!
>>「なんでや!」

「なんやて!?」
189名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:23:23 ID:lWzsCUoF
>ウェールズ王家のご先祖様がダルシムを召喚して、その能力でアルビオンは空中に浮いてるんだ!
ということはアルビオンの地下には空中に持ち上げるためのヨガ修行者が無数にいるのか。
190名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:26:42 ID:kreeCtDi
>>189
きもちわるぅ
191名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:52:34 ID:h1aZEbcb
空間操作系の必殺技が距離や結界を無視してぶん殴るという作品があったな。
妹は太陽と空間を繋げるなんて事をやってたが。
192名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:52:50 ID:b52FaJmk
ルイズにストゼロのかりん御嬢様ってどうよ?
193名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:54:06 ID:wiCwbaFb
あいつら武器使わないし…
194名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:56:22 ID:Q0h3ntSC
>>165
なるほど、つまり正義のヒーロー、スーパーダルシムを召喚すればいいということですね。
195名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 16:58:14 ID:gIMMiQDZ
>>192
ルイズ「あんただ……も、モンモランシー?」
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:17:19 ID:c5WFeb7j
>>194
ストUギャグ4コマ読者乙
197名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:17:19 ID:17mt9sNY
手足が伸びる繋がりでルフィ出したらどうなるだろう
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:22:33 ID:DTLw2ggb
>>197
以前から何度かその意見は出ているが大抵「あらゆる意味で制御不能」という結論に至る。
むしろリード・リチャーズの方が御しやすい、というか
少なくとも話は聞いてくれるだろう
まあ「元の世界へ帰る装置」を簡単に作ってしまいそうではあるが
199名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:23:20 ID:jeyGsS9Y
首伸びる奴とかどうだろ
200名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:25:12 ID:wiCwbaFb
ダルメル
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:27:12 ID:y5RRG2gE
むしろ最近のルフィなら比較的出し易いかもしれんがな
くまに飛ばされる→飛行中に鏡の接触
とか
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:33:44 ID:1u4H5Y0C
>>199
某萌ろくろ首は保護者と愛用の箒一緒じゃないと泣くぞ
保護者は保護者で大量の九十九神問題や便利アイテム小袖の手なんかで教会に睨まれかねない
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:42:14 ID:WWG7i8gK
>>201
それだとルフィに限らず残りの麦わら海賊団の8人もできるな
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17:56:18 ID:b40P0A1x
ただ、麦わら海賊団は全員が全員目的があるからな。前に投下されてたルフィが大人しく使い魔やってるのには首を傾げた。
喚ぶんなら、麦わら一団以外が無難かと思われる。
205名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:07:58 ID:wiCwbaFb
正直、ワンピースのキャラはゼロ魔の世界に合わないよ…
206名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:19:16 ID:g/U1Qg8b
>>199
手足だけでなく首まで伸びるベラボーマン召喚したのがちょっと前にあったじゃないか。
ルイズも伸びるようになったけど。
207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:20:39 ID:TF/7d8h4
>>189 艦隊がアルビオンの下を通るときに上を向いたらその日は悪夢が見えそうだなw
208名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:22:46 ID:c5WFeb7j
>>189>>207
無数のギップルの大群がいるのとどっちがマシだろうか
209名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:26:21 ID:lzuukRiN
>>189
なんか虚無戦記みたいだな
210名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:34:10 ID:bnDS0eDM
>>191
『おりがみ』の名古屋河鈴蘭か。

魔殺商会傘下になった魔法学院…
女子制服はネコミミメイド。
男子制服は幾何学模様のマスクとモッコリ全身黒タイツか…
211名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:42:45 ID:o5P56N5v
まあ、ゼロ魔世界は世界地図が完成してないから
現段階では少々強引な設定しても通りそうで怖いな・・・

まあ、ハルケギニア大陸がグランドラインの未開拓の島の一つだったというのは流石に強引すぎるが

実は東の果てに行くと『うたわれるもの』の世界だったりとか

実は『スレイヤーズ』の結界の外の世界の一部だったりとか有りそうで怖いな・・・(汗)
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:45:26 ID:SJLB9w8h
>>210

テメェwww
めっちゃいい笑顔のギーシュとマルコメとギムリとレイナールを想像したじゃないかwwwww麦茶返せwww
213名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:47:30 ID:04QsXbYa
こんなところでトモアキ作品知っている奴に出くわすとは思わなかった
214名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 18:47:58 ID:lzuukRiN
>>211
オーフェンのこれから開拓する土地でも行けそうだな
215名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:02:50 ID:b52FaJmk
オーフェンは魔法使い(正確には魔術士だが)が迫害されてる世界だよな
ルイズにとって価値観が真逆の世界とかどういうリアクション取るんだろう
216名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:04:24 ID:AtnNHA1j
ゴールド・ロジャーの息子だと判明したエース召喚
217名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:06:09 ID:FY2lXDSg
216の性根の悪さが垣間見えますね
218名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:13:27 ID:4exl0GKz
>>216
そういや前に500kbを取ってキュルケがエースを召喚する話を書くと言ってた奴はどうしたんだろう?
219名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:16:54 ID:3Iy9nmLo
フェアリーテールからナツ召喚
220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:20:21 ID:+GGOfF2k
>>211
銀河系にある惑星の一つであれば、幾らでもどうとでもなるぜ
221名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:28:30 ID:b40P0A1x
閉鎖されてる世界設定か……
ゾーマ戦後の勇者一行が船で飛び出した先はゼロ魔の世界だったとか?
うおのめ書きてぇが、アーミンのクオリティは再現不可とばぐばぐ読んで再認識
222名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:36:10 ID:TDXC7ZLU
そういやどきばぐ最終話ってどんなだったんだろ
223名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 19:53:51 ID:5cwnEjjT
宇宙のタマゴ設定を使えばいくらでもクロスできるGSとか
224名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 20:01:35 ID:gAwiTKIA
SWてかフォーセリアって一部未知の部分あったよな
225名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 20:06:06 ID:U5okpKWz
「窓の外」がハルケギニアだったとか
226名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 20:09:13 ID:TF/7d8h4
>>225 七夕か
227名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 20:25:00 ID:lWzsCUoF
>>215
オーフェンは長編、小ネタ共に幾つかあったな。
228名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 20:39:53 ID:jb1AieqC
>226
あれに出てくる「玉」が すごく虚無っぽいから、組ませれば面白そうだけど、
それだと 「使い魔」じゃなくて「虚無の系統」の方になるかも?
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 20:40:26 ID:afdqJI3X
海賊召還ならヴィンランド・サガのアシェラッドを呼んで欲しい。
優れた主君に仕える事を夢見ていたのに我侭な小娘の使い魔にされてしまい、
しょうがないのでルイズを理想の主にするため、修羅場に放り込んで鍛えようとするとか。
230名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 20:41:47 ID:EliCCZLY
ドルフィン喚んでやれよ
言うこと聞かないけど
231名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:07:00 ID:b52FaJmk
海賊なら双剣のバーツだろ
232名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:09:42 ID:TF/7d8h4
>>228 しかし誰を呼ぶんだろう…w
あの漫画のテーマは今ある自分の能力で何ができるかとかそんな感じだっけ
233名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:25:36 ID:OuWWvE20
ベガ召喚→親衛隊作っちゃおう→サイコパワーで洗脳だ
ジョゼフが召喚したらハルケギニア中から誘拐してきた少女でシャドルー北花壇親衛隊が誕生。
234名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:25:39 ID:7deYfc16
その気になれば地球に対するラ・ギアスだとかバイストン・ウェルみたいな並列存在世界だって設定にこじつける事も可能だしな
235名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:31:23 ID:I7N8HnzO
世界観融合物といえば、mtlの続きをそろそろ読みたいかな・・・・(ちらっちらっ)
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:31:41 ID:0O2lxgQC
ハルケギニアのラ・ギアスか・・・
1.表裏で似通った偉人が現れることが多い
2.虚無もダブる
3.八人の虚無と使い魔

・・・壮絶な戦いの予感
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:33:00 ID:lS6p2nO/
ダルシムは実在する
ttp://may.2chan.net/id/src/1247747237885.jpg
238名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:49:48 ID:zi787bjm
「ヨガる」って書くとなんかやだ
239名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:52:12 ID:lzuukRiN
>>237
俺の部屋にテレポートしてきた件について
240名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 21:59:32 ID:4hUfi6wR
>>223
何故か星のたまごを思い出した



ルイズが星のたまごを召喚
それの重要性を知るワルドやロマリアから狙われる羽目に
しかしその時、星のたまごからクロイツ・フェーダードライが誕生する!

…この時点でルイズ無敵だな
241名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:06:31 ID:xGj9DCzZ
「すまない、謝る
ルイズは素直になれないだけなんだ。
だからルイズを誤解しないでくれ。
ルイズは本当は優しい子で・・・」


ルイズ「こらーデネブー!」
242名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:25:04 ID:UvEbjsA6
>>241
なんか、凄く違和感ないんだがw
デネブってある意味、お節介なカリスマ主夫だしなww
243名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:27:41 ID:TV5n//Vp
デネブって言われるとカボチャの好きな魔女しか思いつかない。
244名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:33:47 ID:b40P0A1x
かぼちゃ頭が召喚されたら、延々と周囲に虐待される光景しか想像出来ない。
結婚式ではウェールズを殺そうとした筈のワルドが、何故かパンプキンヘッドを優先して狙ってしまい任務に失敗。
245名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:34:55 ID:/Da9VGKI
デネブとヴァンプ将軍とクッキングパパとシンタローで
カリスマ主夫の使い魔を…
246名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:42:03 ID:SI7huzhL
うっかり鉄鍋のジャンの秋山ジャンを呼んじゃったら
モンモランシーとギーシュの使い魔が料理にされたでござるの巻
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:44:07 ID:lzuukRiN
ダンジョン・食神ブフーを召喚
マルトー親父の果てない食への探求の冒険が始まる
248名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:48:27 ID:EE/07bM+
>>246
ジャンって水中でサメに勝てる程度には強いんだよな
これに加えてルーン補正 
大抵の使い魔を料理にしちゃいそうだ
249名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:48:55 ID:s9wC3jlH
亜人の肉とかえぐいです
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:48:57 ID:gSex598o
そう言えば原作じゃ、最近マルトーさんは影もカタチも見えませんな
251名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:04:13 ID:SJLB9w8h
料理人で戦える奴…
天道総司
秋山ジャン
アクメツ
シンケンゴールド
妖神グルメの人
それ位しか浮かばない
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:08:13 ID:b52FaJmk
デネブって言われるとミリアーズで一番地味な人しか思いつかん
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:08:16 ID:6hKZZkWZ
サンジがいないぞ
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:08:22 ID:wr4ACs4+
アクメツか・・・
召喚された後クローン使えないのがネックで書くのやめた覚えがあるな・・・
悪徳貴族を裁くハートフルなストーリーを作ろうとしたんだが
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:08:53 ID:b52FaJmk
>>251
おまえはアウディを怒らせた
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:08:57 ID:ehikybPl
>>251
つケイシー・ライバック
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:08:57 ID:6hKZZkWZ
あげちまった
ごめんね
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:09:10 ID:SI7huzhL
キテレツ大百科のカラクリ料理人も強いぜー

マイナーすぎて誰も知らんけど
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:09:56 ID:KzU3hf0r
>>218
書く……!
書くが…、今回、まだ、その時と場所の指定まではしていない

そのことを、どうか諸君らも、思いだして頂きたい

つまり……、その気になれば、SSの投下は、
10年後、20年後ということも可能だろう……ということ……!
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:10:56 ID:Su16wIvR
待ってくれ、妖神グルメの人は戦えないぞ。
口撃力なら相当なものだが。
261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:11:39 ID:AMcbA3Iy
>>252
何だと?あの体を有効に活かせば最高の噛ませキャラになれるぜ?
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:13:29 ID:lS6p2nO/
>待ってくれ、妖神グルメの人は戦えないぞ。
「邪神迷宮」を読んで無いのか?
あいつニャルラトテップの化身の一つだぜ
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:14:34 ID:58jCK7gc
>244
そういやオウガシリーズからは意外にもまだ誰も喚ばれて無いよな…

ペトロクラウドが効かなくて焦るハボリム先生とか、徐々に正気に戻っていく廃人ランスロットとかちょっと見たいかも。
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:15:25 ID:TF/7d8h4
そろそろマルトーさんが東に食材探しに旅立つな
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:16:21 ID:SI7huzhL
なんで料理人と聞いてセガールの人を



ごめん忘れて
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:18:46 ID:69CYNvdu
死織さんは既に小ネタ済みか
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:21:14 ID:b52FaJmk
アーマードコアとか呼んだら面白そうな変人だらけなのに
いかんせん連中はACに乗らんと戦えんからなあ
268名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:31:38 ID:s9wC3jlH
今なんとなく読んだこち亀のやつ面白かった
タバサ外伝もそうだったけど、中編作品は読みやすいね
269名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:35:24 ID:lzuukRiN
>>265
ライバックさん召喚されないのかな
270名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:40:32 ID:lS6p2nO/
イチローのやつで活躍してたが
271名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:45:02 ID:I1iM06Vu
リャノン・シードル、フリッツ・バーン、アイーシャ・ジョーンズ(橘花)
ゲーム以外からはこんなのを思いつく。絵や設定がいろいろついててキャラクターをイメージしやすい。
ACはキャラクターのグラフィックが一切ないし、年齢その他いろいろと足りないところは想像で補う。
そんな要素が強いから、正直向かないような気がする(というか叩かれやすい気も)。

ACから呼ぶのに向いてそうなのは、Nシリーズと4シリーズかなあ。
272名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:49:53 ID:2S6zh79J
>>271
つーか、その辺の姿形などの描写がある程度以上文章で可能な奴以外はどうしようもないよ。
ぶっちゃけその辺の情報が皆無な奴って、こう言う二次創作では全くと言っていい程書き様がないし。
273名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:51:21 ID:DqF4Ct2F
ハルヒがハルケギニアを作った作品は読んだ。
似たような能力者なら飛鳥了ことサタンがいるが…
やっぱルイズが不動明召喚とか
274名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:54:08 ID:KKV89Ug4
このスレの「ゼロと世界の破壊者」おもしろいw
で、読んでて思ったんだけど、ルイズがディケイドを呼び出すんじゃないくて、ルイズがディケイドに変身するって話はどうかな?
ほら、虚無の魔法使いだしよく平行世界に干渉するしw
それに士の写真と同じく魔法がダメっていう似たとこもあるし。
世界の破滅を防ぐために様々な世界をルイズが巡る話。
話としては逆召還物に近い話になるのかな?

まあただ、行く世界はライダーの世界じゃなくて釘宮世界になりそうだけどなw
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:56:03 ID:b0jOmQRg
>>229
海賊と聞いてキャプテンホークが浮かび、
次にキャプテンブラックが浮かび、
最後にクロスボーンバンガードが浮かんだ私は異端な気がする。
276名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:58:05 ID:qpg+aj4h
>>263
廃人ランスは現存のFFTのムスタディオみたく序盤は辛い展開になりそうで困る。

>>275
MSと生身でやり合ったトビアなら違和感なくガンダルブをやれそうだな。
277名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:59:02 ID:gSex598o
>>274
このスレのタイトルを読んでみましょう
278名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:59:33 ID:b52FaJmk
>>271
じゃあしょうがない
バケツ頭に全裸のジャックに来てもらうしかないな
279名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 23:59:57 ID:KzU3hf0r
ライバックが駆る「沈黙の頑駄無」
降りた方が強いのは秘密だ
280名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:00:20 ID:NA1zwdcV
まあ貧乳ルイズならトビアに似合うな
281名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:00:49 ID:0Jrt8GhY
鬼畜王や戦国の流れでも海賊ランスはあの世界には難しいよな。海無いし。

素直に海賊ガラクーダ一行を呼んでな。
282名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:04:42 ID:Jk5nwgie
>>262
なにっ、あのフォークに弱いニャル子さんだと!
283名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:10:12 ID:m3veDsQ/
この流れならルイズが現代の日本からイージスと乗組員の自衛隊を召喚してもいいはずだ

たしか…ジパングだっけ
284名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:16:21 ID:r1uqGKSM
>>263
オクトパス(TO仕様)が召喚されたのなら、二つ三つ前のスレにあったはず。まとめWikiに登録はされてないが……
シルフィはドラゴンステーキ、フーケのゴーレムは転移石にされそうだが
285名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:17:21 ID:TtiGn4kz
>>283
戦国自衛隊がどうしたって?
286名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:27:45 ID:Xdss9AKw
>>262
悪いが、そいつは読んでなかった。
名前のモチーフがそうだとは知ってたが、そうか化身になったか。
まあ海外の短編だと、人間として暮らしてた化身が殺害されて、別の化身が犯人捜索に乗り出すとかいうのもあるみたいだから、どんな扱いでも驚きゃしねえが・・・
287名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:30:57 ID:WhGOaTVz
>>251
七星刀のレオン
鋼棍のシェル
288名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:31:27 ID:Sl6i7k//
>>281
空中戦艦持ちの海賊っていえば大番長のスカルサーペントもありだな。
ただ空也が真っ当なキャラ過ぎて話の発展性に欠けそうなのが難点だが。
289名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:38:26 ID:BCRwh01Q
>>263
「人の器」エンド後のマグナス召喚の妄想した事はある

デスティンに敗れ、ルイズに召喚されたことをきっかけに
かつての己の過ちを繰り返さぬように頑張るマグナス・ガラント(99歳)
290名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:57:19 ID:m3veDsQ/
>>285 魔法があるとはいえのほほんとした世界で異世界の兵器とかいってヘリやらなんやらがわんさかきたら怖いよな
291名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 00:58:14 ID:dxlCY56x
>>267
レイブンの人達って変人揃いなのにほとんど喋らないからなー。
面倒なことが嫌いな人とかラナ&ハスラーワンとかなら……
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:13:24 ID:WhGOaTVz
>>291
実はナインボールは考えた事ある
最初はゼロのルイズに協力的だけど
ルイズが虚無に目覚めて巨大な力を得ると危険分子と見なしてルイズを消そうとする…
っていう裏切り展開がやりたくてね
でも自分的には書きたいのがこの裏切り部分だけだった
&そこまでの道のりが遠く時間がかかりすぎる
&裏切りまでのナインボールの心境(?)の変化を描写が大切なんで裏切り部分だけの小ネタにはできない
みたいな理由で断念したけど
293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:17:32 ID:m24db/lC
>>285
戦国の長嶋巨人軍の長嶋巨人召喚とかのトンデモない電波が…
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:36:17 ID:kVzlLh7w
>>292
悪落ちするわけでもないのに悲惨な話だなぁ
ナインボールってのはよう知らんが、そんなキャラならエルフに接触しそうだな
そんで四の四が揃って真の虚無が目覚めるのを阻止する
でもこれって後のルイズの目的と合致しちゃうんだよね
295名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:42:11 ID:1oKS1cyN
>>271
コジマの汚染でハルケギニアがやばい


しかも呼ぶ奴によっては鎧土竜の楽園を作りかねん
296名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:43:39 ID:WhGOaTVz
>>294
乱暴に説明しちまうとナインボールってのはプログラムで動いてる無人AC(ロボ)でな
特定の勢力が力を持ちすぎるのを阻止するため
強力な勢力を叩いて成長株を殺すってことが行動原理なのさ
297名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:47:13 ID:1oKS1cyN
>>280-281
おまえら時間が…
298名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:47:20 ID:nNHGP5HU
>>296
ダンクーガ・ノヴァなんかもそうだな
特定の勢力に戦況が傾かないよう乱入してはどっちも殲滅してく
元からだけどハルケに来たら虐殺にしかならんな
299名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:49:48 ID:m3veDsQ/
ロードス島にもいたなぁ
300名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:53:11 ID:sZlBJ0Ro
>>299
ルイズなんかは真っ先に乗っ取られるタイプだよなぁ。
そして、虚無属性+ガンダルーン付きのカーラが完成ですね。


というか、ハルケギニアには精神抵抗値が高そうなキャラがいないんだが。
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:55:08 ID:amhL32/z
ナインボール自体は所詮端末で本体はレイヴンズネストの管理コンピューターなんだから
単独で呼び出してもあまり意味がないような

かといってあの施設ごと召喚はいろいろとマズイわな
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:57:59 ID:dxlCY56x
>>294
エルフは現状維持したがってる勢力だけど
パワーバランス的に圧倒的にエルフが上だから
管理下に置きたがる性格してると思う。
303名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 01:58:50 ID:dxlCY56x
>>301
そこは中枢コンピューターも兼ねてるって設定つけてセラフ呼べばおkじゃね?
304名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:03:18 ID:1oKS1cyN
もう一国家につき一企業呼べばいんじゃね

キャラ設定はフロム脳でどうにかなる
305名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:05:48 ID:yI0GeTU1
企業呼んでも電力が無いとどうにもならんぞ
306名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:06:20 ID:kVzlLh7w
ナインボールって人間とかそれに類するような生物じゃなかったのかw
てか知らんのに首突っ込んで悪かったよ
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:08:45 ID:YxZR3H7o
レイヴンに全てを任せた後のIBISならいいんじゃね
あれは仕事終わったし、人間を管理するんじゃなく、人間の能力を確かめる係だし
308名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:10:27 ID:b+2ZsBpP
>>251
あじお…いや、なんでもない。
309名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:11:35 ID:dxlCY56x
じゃああれだ。ファンタズマと一体化したルイズで。
310名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:23:16 ID:4dlTinVA
>>251
残虐超人時代のラーメンマン。料理の材料は……
311名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:35:19 ID:eK5xr+EI
>>251
戦うコックさんといえばぐるぐるマユゲのパツキン海賊だが
あいつも扱いづらいよなぁ
312ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 02:42:01 ID:3ahFGZaI
こんばんは。
他に予約もないようなので45分頃から投下したいと思います
313ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 02:47:08 ID:3ahFGZaI
 

 目を覚ました柊が最初に見た光景は、石造りの天井だった。
「……知らねえ天井だ」
 どこかのアニメだか漫画だかで出てきた台詞を呟いてみた後、柊はゆっくりと身を起こした。
 ロングビルに用意してもらった使用人の部屋は、その前に訪れていたルイズの部屋と比べれば半分ほどの大きさしかなかった。
 とはいえ別段部屋として手狭な訳ではなく(むしろルイズの部屋が無駄に広い)、まして一夜だけの寝場所としては十分すぎる。
 向かいにベッドがあるのでどうやら相部屋のようだった。
 柊はなんとなく頭をかきながら朝日の差し込んでいる窓に目を向けた。
 まだ完全には日が昇りきっていないのだろう、少々薄暗い色彩の向こうに牧歌的な広場が見えた。
「異世界なんだよなぁ……」
 つい先日まで緑とほぼ縁のない秋葉原にいた事を思い返し、柊は嘆息交じりに呟いた。
 今回の召喚で一番困った事といえば、やはり『召喚された事』につきるだろう。
 これまでの異世界召喚にはそれなりにその世界にいる目的があった。
 だが、今回は何の意味もなく(ルイズ達にはあるのだろうが)召喚された挙句、元の世界に帰る方法が現状ないらしいというのだ。
 異世界に召喚された後でやる事が、元の世界に帰る事。何かの罰ゲームだろうか。
 いっその事開き直ってここに住み着いてやろうか、とも考えないではない。
 が、そんなことになったら幼馴染の赤羽くれはに何を言われるかわかったものではない。
『あっそ、ふーん。あんたはどうでもいいけどエリスちゃんだけはちゃんとこっちに返しなよ?』
 とでも言うだろうか。
「……わかってるよ、うるせえな」
 リアルに想像できた台詞に柊は忌々しく呟くと、ベッドから降りて伸びをする。
 それでさっきの考えは完全に消し飛んだ。
 エリスをちゃんと元の世界に戻すというのもあるし、なによりくれはにそんな風に言われるのがとにかく気に入らない。
 何が何でも元の世界に戻らなくてはならない。
「……うし」
 軽く柔軟をした後、気合を入れる。
 ドアが軽くノックされたのはその時だった。
「食事をお持ちしました」
「あ、すんません!」
 ドアの向こうから聞こえた女性の声に柊は反射的に叫んだ。
 取りに行こうと歩きかけて、寝るときに邪魔なのでズボンを脱いでいた事を思い出す。
 慌ててズボンを履いた後ドアを開けると、そこにいたのは給仕服に身を包んだメイドだった。
 彼女は食事の乗ったトレイを持ったまま、短い黒髪を揺らして静かに頭を垂れる。
「朝早くに申し訳ありません。学院の皆様への朝食の準備がありますので今しか時間が……」
「あ、いや、いっすよ。用意してくれるだけでありがたいんで」
 折り目正しいメイドの態度に柊はかしこまって返してしまう。
 すると彼女はどこか安心したようにほうと息をつくと、顔を上げて――
「ありがとうご……っ!?」
 柊を見た瞬間、固まってしまった。

314ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 02:49:34 ID:3ahFGZaI
 


「……?」
 突然硬直してしまったメイドに柊は小さく首を傾げた。
 ズボンはちゃんと履いている。シャツは昨日のままだが別に汚れてはいない。
 髪も寝癖は……少しあったが、そこまで驚かれるほどのものではなかった。
 なのに目の前のメイドは、何か信じられないモノを見るような表情で柊を凝視している。
「えっと……俺がどうかした?」
 訳がわからないままおずおずと声をかけると、メイドは飛び上がるように身体を跳ねさせて一歩後ずさった。
 ますます訳がわからない……というか、明らかに不審だ。
「――し、」
 メイドが呻くように漏らした。
 彼女は更に一歩後ずさると、
「失礼しますっ!!」
「え、ちょっ!?」
 脱兎のごとく逃げ出してしまった。
 柊は慌てて廊下まで追いかけるが、メイドは振り返る事もせずに一目散に廊下の向こうに走り去っていく。
 ちなみに彼女が持っていたトレイにはスープが入っていたが、一滴も零すことなく全力疾走で消えていった。
 匠の業だった。
「な……なんなんだよ……」
 廊下に取り残された柊はぽかんとしたまま呟いた。
 昨日の今日なので当然彼女と会った事はない。
 いつぞやの時のように、誰かに似ているという訳でもなかった(そこまで観察する余裕もなかったが)。
 いきなり驚かれて、いきなり逃げられた。
 柊がそんな風に立ち尽くしていると、メイドが走り去った廊下の向こうから別のメイドがトレイを持って歩いてきた。
 金髪のメイドは彼の元まで辿り着くと、しずしずと頭を垂れて口を開く。
「失礼しました。先程の者は気分が優れないそうで……」
「はあ……」
 柊がぼんやりと返すと彼女は顔を上げて、どこか心配そうに柊に尋ねる。
「……。あの、彼女が何か粗相を?」
(俺が聞きてえよ……)
 台詞のワリには明らかに不審そうな視線を向けてくるメイドに、柊は釈然としない気分になって彼女からトレイを受け取るのだった。



 ※ ※ ※


315ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 02:52:37 ID:3ahFGZaI
 


 食事を終えて少々時間を持て余した後、柊はメイド(朝に会った二人とはまた別の少女だった)に連れられてルイズが授業を受ける教室に向かった。
 石造という違いはあるが大学の講義室とほぼ同じ構造のその教室は、柊が入ってきた入り口からほぼ総ての席の様子が見て取れた。
 なので柊はさほど苦労する事もなく特徴的なピンクブロンドのルイズと隣にちょこんと座っているエリスを発見し、そちらに歩いていく。
 入り口から全容を見れる、という事は逆もまたしかりであり、教室に入ってから柊は周りの生徒からの好奇の目線をほぼ独り占めしていた。
 この類の視線はかつて一年や二年のクラスに編入し、更には三年のクラスに出戻った――しかも総て同じ学校の、だ――という嬉しくない経緯を持つ柊にとっては今更どうというものではない。
 強いて不快を感じるというなら、それが純粋な好奇だけではなく多分に嘲笑を含んだモノだということだ。
「おはようございます……」
「お、おう……?」
 ルイズ達の元に辿り着いたとき、エリスがどことなく疲れたような声をかけてきたので柊は僅かに眉をひそめた。
 見ればルイズの方も、顔を俯けて沈黙したままである。
「どうした?」
「……なんでもない」
「……なんでもないです」
 尋ねて見ても、二人は異口同音に――表情すらも同様にして返すばかり。
 そこで柊は昨夜ロングビルに言われた事を思い出した。
『――無理やりにでも貴方達……あるいはいずれかを契約させる』
 昨日は魔法を乱発しながら自分を追いかけて疲労困憊だったようだし、そこまでやるような人間でもないと思ったのでとりあえず放置していたのだが、甘かったのかもしれない。
「エリス、こいつに何かされたのか?」
 表情を引き締めて柊はエリスに尋ねた。
 すると、
「ナニもされてません!?」
「ナニもしてないわよ!?」
 唐突に二人が立ち上がり叫んだ。
「す、すいません……」
 二人の形相に気圧されて柊が呻くように謝ると、彼女たちは再び席についてはあと吐息をもらした。
 朝から訳のわからない事ばかりだった。
 深く気にする事をやめて柊はルイズの隣の席に座りこむ。
 その時にルイズがちらりと柊を睨んだが、特に何も口にすることはなかった。
 そして柊は懐から0-Phoneを取り出した後、それを操作しながらエリスに呼びかける。
「エリス、0-Phone持ってるか?」
「え? あ……はい、持ってます!」
 エリスははっとしてポケットから自分の0-Phoneを取り出した。
 二人に挟まれた形になるルイズは交互に視線をさまよわせながら、柊達が取り出した物を興味深げに眺める。
「エリス、何なのそれ」
「えと、0-Phoneって言って携帯電話みたいなものです」
「ケイタイデンワ?」
「……えぇと、私達の世界の道具なんです。離れた人と話ができるって――」
「今からそっちにかけっから。設定バイブにしといてくれ」
「あ、はい」
 ルイズが興味津々といった様子で見つめる中、エリスは0-Phoneを操作して設定を変える。
 そして少しの間のあと、彼女の手にした0-Phoneが震え始めた。


316ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 02:55:18 ID:3ahFGZaI
 

「!?」
「あ……繋がりました!」
 エリスが喜色を称えて通話キーを押すと、0-Phoneから軽く柊の声が響いてきた。
「……同じ世界ならどうにか繋がるか。連絡手段としちゃ上等だな」
 左右から聞こえて来る柊の声にルイズはしきりに首を振り不思議そうに柊とエリスの0-Phoneを見やった後、たまりかねたように声を上げた。
「何なのよこの変な箱は? マジックアイテムなの?」
「え、あ、多分そんな感じのものでいいと思います……」
 一応ファー・ジ・アースの魔法技術が備わっているのでマジックアイテムという呼び方は間違ってはいないだろう。
 ルイズはひったくるようにエリスの持っていた0-Phoneを取り上げると、興味深げにあれこれとキーを押し始めた。
「へえ、こんなものがあるのね……」
「この世界にはありません、よね?」
「わかんないわ。ハルケギニアにあるマジックアイテムを全部知ってる訳じゃないし……わ、何これ。すごい」
 子供のように0-Phoneを弄くるルイズにエリスは微笑んでから操作方法を教え始め、そしてふと柊に目を向けた。
「あの、もしかしてこれを使えば元の世界に……アンゼロットさんに連絡が取れるんじゃ?」
「いや、昨日試したがダメだった。まあココは『外世界』だろうから、世界内で繋がるだけで御の字だろ」
「外世界?」
 聞きなれない単語に首を捻ったエリスに、柊は一つ頷いてから話し始めた。


 ――無数に存在する異世界群は大きく分けて『並行世界』と『外世界』に分類される。
 柊達のいる世界であるファー・ジ・アースから見て『並行世界』とは基本的にラース=フェリアやエル=ネイシアといったいわゆる『主八界』の事を指す。
 ファー・ジ・アースに限っていうのならばこの他に『狭界』と呼ばれる並行世界も存在するが、ここではおいておく。
 要するにこの主八界はとある超越存在の意思の下、統一された宇宙観によって形成されたヒトの住む世界群なのである。
 対してミッドガルドやこのハルケギニアのように、その宇宙観『以外』の概念によって作られた世界を『外世界』と呼ぶ。
 これらの外世界はそもそも世界の成り立ちからして完全に異なっており、文化や理念、魔法などの技術の概念、更には時間の流れや連続性ですらも同じであるとは限らない。
 文字通りの意味でファー・ジ・アースとは『異なる』世界なのだ。


「へえ……柊先輩って物知りなんですね」
 ざっとではあるが柊がそんな説明をした後、エリスは多分に尊敬を込めた目線を彼に投げやった。
 彼女の視線を受けて柊は僅かに顔を俯け、照れ臭そうに頭をかく。
「……まあ、何度も異世界に召喚されてっから、今後のためにアンゼロットに聞いてたんだよ。役に立つとは思わなかったけどな」
「ふふっ」
 柊が言うとエリスは可笑しそうに微笑を漏らす。
 それまで0-Phoneを熱心に弄くっていたルイズに呼ばれてエリスがそちらに気を向けると、それを確認した柊は小さく息を吐いた。
 僅かに目を逸らし、窓から映る空をなんとはなしに見つける。
 どの世界でも、空は同じ青い色だった。


 無論、柊が異世界に関する知識をアンゼロットから教わったのはそんな理由ではない。
 かつて彼が関わった外世界、ミッドガルド。
 その世界にまつわる一件のきっかけともなった侵魔との闘いの際に、柊は肩を並べて戦った一人の仲間を失ったのだ。
 『彼女』は実に二万年もの時を隔てた過去のミッドガルドへと飛ばされ、そして終ぞファー・ジ・アースへと戻る事なくその生涯を終えた。
 その事実が事態を解決する要因の一つになった訳なのだが、それでもどうにかできないか、と彼はアンゼロットに頼み込んだのだ。
 結果として、それは叶わなかった。
 彼女を救う事はできなかったけれど、その後の彼女の生涯が"救われなかった"ものではない、というのが唯一の慰めではあった。
 だが、それでも。
 彼女は柊と同い年――クラスメイトだったのだ。
 他人の人生をどうこう言える権利などありはしないが、やはり彼女にも生まれた世界で生きる人生があったのではないか、と思う。

317名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 02:57:06 ID:l46S31r1
支援!
318ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 02:57:57 ID:3ahFGZaI
 

「ベール=ゼファー」
 というエリスの声で現実に引き戻されて、柊は二人を振り返った。
 見ればルイズは0-Phoneに収められているデータから魔王の項目を見ているらしい。
 その隣でエリスがデータの詳細をルイズに向かって口頭で説明していた。
「この人には会った事があります。凄く強くて怖い人でした」
「ただの女の子じゃないの。胡散臭いわね……こっちのは?」
「えと……モッガディード? 半年前から消息不明……らしいです」
「……」
 二人の会話を聞きながら柊は僅かに眉をひそめ、机の上にあった教科書を手にとって開いてみる。
 そこに記されている文字は、柊の見たこともないモノだった。
「……文字が違う?」
「あ、そうみたいです。話す分には全然問題ないんですけど」
「口語の翻訳はできてんのか。ゲートの効果か? 0-Phoneで対応は……してないよな……」
 0-Phoneの翻訳データを確認しながら柊は憮然とため息をついた。
 主八界の中でならいかなる言語であろうと0-Phoneの翻訳ソフトで解析できるのだが、外世界のハルケギニアは当然未対応だ。
 そうなると情報収集のためには独学で言語を学んでいくしかない。
 会話は問題なくできるとはいえ、いきなり暗雲が立ち込めてきてしまった。
 そんな柊の心境をルイズが知るよしもなく、彼女は熱心に様々なデータを閲覧しエリスに解説を求めていた。
 なんとなくルイズの気楽さが面白くなかったので、柊はふと思いついて彼女に声をかけた。
「なあ、ルイズ」
「なに?」
 ルイズは柊に顔を向ける事なくせわしなくキーを押して0-Phoneを操作している。
 ついさっき初めて見たものだろうにその動きは既に慣れたもので、学習能力は相当に高い事がうかがえた。
 それはともかく。
「そこのキーなんだけどな。それを押すと……」
「これがなに?」
 やはりルイズはディスプレイに見入ったまま柊に返した。
 そして柊は彼女がキーを押したのを見計らうと、唐突に重苦しい声で言った。
「――爆発する」
「!?」
 ルイズの動きがぴたっと固まった。
 鈍い動きで顔だけ柊を向くと、彼女は上ずった声で柊に問いかける。
「え。ばくはつって……うそ」
「本当だ。色々情報が入ってたろ? 機密保持のために自爆するようになってんだよ」
 努めて真剣さを装って柊が言うと、少しの沈黙の後ルイズは目に見えて動揺しだした。
「え、そんな、ど、どうすればいい? どうすればいいの?」
 ねえエリス、と助けを求めるようにルイズが振り返ると、当のエリスは困ったような苦笑を浮かべているだけだった。
「もう……先輩?」
「いやあ、やっぱファンタジー世界の人間のリアクションはこうじゃないとな!」
 エリスとルイズの視線を受けて、柊は満面の笑みを浮かべていた。
 何しろ彼の知るファンタジー世界――ラース=フェリアの住人はファー・ジ・アースの文化に即座に適応していたのだ。
 具体的に言うと、初見で完璧に公衆電話を使いこなしたり、食券を利用して立ち食いソバを堪能したり、某黄色い潜水艦でTRPGをやるぐらいに。
 やはり柊としては『車を見て「うひゃあ、鉄のイノシシだあ!」と驚く』ぐらいのリアクションを期待したいのである。
 なので今のルイズの反応は、大変満足だった。
「だ、騙した!? 騙したわね!?」
 ようやく事態を悟ったルイズが怒りの声をあげ、柊に掴みかかる。
 だが柊は嬉しそうな表情でされるがままだ。
「そんな怒るなって。異文化交流って奴だよ」
「ふざけんじゃないわよ! へ、平民の癖に貴族を騙すなんてとんでもない不敬だわ! 手打ちにされたって文句は――」

319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:00:25 ID:l46S31r1
支援
320名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:00:42 ID:CfsTKbLP
支援!

はわ! はわわわ!
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:01:18 ID:l46S31r1
「箱の中に人がいます!」とかざーとらしく言ってたじゃないかw
322ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 03:01:36 ID:3ahFGZaI
 

「ミス・ヴァリエール!!」
「!?」
 不意に響いた声にルイズは反射的に立ち上がった。
 見れば教壇に中年の女性が立っており、ルイズを見やっている。あれこれとやっている内に授業が始まる時間が来てしまっていたようだ。
「授業を始めますが、よろしいですか?」
「……申し訳ありません、ミセス・シュヴルーズ」
 一度だけ柊をぎらりと睨みつけた後、ルイズは憤懣を胸の奥に収めて頭を下げた。
 ルイズは一年の頃彼女から授業を受けたことはないが、学院の教師の名は概ね諳んじている。
 ルイズの返事を満足そうに頷いて返すと、シュヴルーズは僅かに微笑を称えて口を開いた。
「いえ、使い魔との交流はちゃんとできているようで安心しました。ただ、これから授業なのですからそちらの方に集中なさるよう」
「……っ」
 ルイズの眉がぴくりと動き、そして彼女は唇を噛んだ。
 教室の中にどっと笑いが巻き起こるのは同時だった。
「ゼロのルイズ! 召喚できなかったからって平民を連れてくるなよ!」
 はやし立てる様に生徒の一人が声を上げると、笑いのトーンが一段と高まる。
 酷く耳に障る雑音をかき消そうとするように、ルイズは叫んだ。
「違うわ! ちゃんと『サモン・サーヴァント』は成功したもの! こいつらが勝手に来ただけよ!」
「落ち着きなさい、ミス・ヴァリエール」
「でも……!」
「貴女がちゃんと召喚に成功した事はミスタ・コルベールから伺っています。前例は……まあ、ありませんが、その二人は立派な貴女の使い魔ですよ」
 シュヴルーズとしてはルイズと生徒達を宥めるために言ったのだろうが、場は全く収まらなかった。
 むしろ爆笑から失笑に似たものへと変わり、やおら一人の生徒が立ち上がって手を挙げた。
「ミセス・シュヴルーズ! それは違います!」
「……は?」
 シュヴルーズが怪訝そうに声を漏らすと、その生徒は小太りした身体を誇示するように胸を張って、愉悦交じりにルイズを見やる。
「彼女は『コントラクト・サーヴァント』をしていません。だから、その二人は『使い魔』じゃないんです」
「それは……まあ、確かに」
 シュヴルーズが口ごもると同時に更なる笑いが巻き起こった。
 小太りの生徒はそれで更に気を良くしたのか、煽るようにして両手を広げルイズに言う。
「他所から連れてきた平民じゃ契約なんてできる訳ないもんな!」
「ちゃんと召喚したって言ってるじゃない! 契約しないのはこいつらが――」
「だったらなお悪いよ! 召喚された使い魔に拒絶されるなんてありえないだろ!?」
「そっ……!」
 ルイズは何事かを言いかけ、それを言葉にする事ができなかった。
 侮辱された怒りが渦巻いているのと同時に、一方で彼の言う事が事実だと認識している自分がいる。
 『サモン・サーヴァント』ではメイジにふさわしい使い魔が召喚されるはずなのに、他でもないその使い魔から拒絶されたのだ。
 一心同体である使い魔にすらふさわしいと思われないメイジ。
 それこそまさに――
「魔法が使えない上に使い魔にまで拒否されるなんて、さすがゼロのルイズだ!」
「……っ」
 悔しさがこみあげて口を開く事ができない。口を開けば、どんな言葉を吐き出すか自分にも分からなかった。
 だから彼女は、胸の中で渦巻く感情が零れないようにただ耐えることしかできない。
 僅かに顔を俯ける。
 滲んだ視界の隅を、何かが横切った。


 嘲笑の渦中に晒されているエリスは、正直ここから逃げ出したかった。
 その中心にいるルイズはぎゅっと拳を握り締め、肩を震わせてじっと堪えている。食いしばった唇からは、僅かに血の色が滲んでいた。
 他力本願だと理解してはいたが、エリスは助けを求めるように視線をさまよわせた。
 昨日(誤解の産物とはいえ)二人の間を取り持ってくれたキュルケはつまらなそうに肩肘をつき欠伸をしていた。
 この騒動に参加する気はなさそうだが、止めようという気配はまったくない。
 その近くにいた青髪の少女に至っては、完全に我関せずを決め込んで手元の本に目を落としている。
 そしてエリスは最後に柊に視線をやって……息を呑んだ。
 僅かに目を細めて沈黙を保っている彼は、今まで彼女が見た事がない顔をしていた。
 顔に感情を乗せないまま、けれどありありと感情を滲ませながら柊の手が動いた。
 エリスはそれを止めることができなかった。

323名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:03:58 ID:l46S31r1
学年ダウン支援!
324ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 03:07:19 ID:3ahFGZaI
 
「あンっ!?」
 投げつけられた教科書が顔面に直撃し、小太りの生徒は悲鳴を上げてもんどりうって倒れこむ。
 同時に教室が水を打ったように静まりかえった。
 生徒達は時間が止まったように表情を固まらせ、キュルケは驚きに目を見開き、青髪の少女は本から僅かに目を上げた。
 急に沈黙が訪れた教室にようやく我を取り戻したルイズが、ゆっくりと顔を巡らせる。
 生徒に教科書を投げつけた犯人――柊は椅子に背を預けたまま、酷く冷たい目線を生徒に送ったまま口を開いた。
「……わりぃ。手が滑った」
 謝意など微塵も感じさせない柊の言葉に、誰一人として返す者はいない。
 しばしの沈黙の後、小太りの生徒が顔を抑えながらよろよろと立ち上がった。
 わずかな怯えと多大な怒気を孕ませて、彼は偉そうに席にふんぞり返っている柊に口角を飛ばした。
「お、お前……そこの平民! なんて魅惑的な一撃を――違う、僕を誰だと思ってる!?」
「知らねえよ。会った事もないしな」
 ぶっきらぼうに言い放った柊に、生徒は床を蹴り懐から杖を取り出して見せ付けるように突きつけた。
「僕は『風上の』マリコルヌ! 貴族だぞっ!? 平民が貴族に手をあげるなんて――!」
「……あいにく、貴族だの平民だの関係ないトコから来たんでな」
 言って柊はゆっくりと席から立ち上がる。
 同時にマリコルヌの体がびくっと震え、そして生徒達がざわめいた。
 険悪な雰囲気が漂い始める中、柊は――マリコルヌの方には行かず、教壇で凍り付いているシュヴルーズの下に歩き出した。
「な、なんですか! 一体何を――!」
 歩み寄ってきた柊にシュヴルーズは狼狽して後ずさる。
 そして柊はシュヴルーズに、
「授業の邪魔してすいませんでした」
 頭を下げた。
 ぽかんとしたままのシュヴルーズの返答を待たず、柊は踵を返して教室を後にする。
「柊先輩!」
 慌ててエリスは立ち上がり、柊の後を追った。
 教室を出る間際彼女は振り返り、シュヴルーズとルイズに目線をやる。 半瞬迷った後エリスは深々と頭を下げ、そして教室から姿を消した。

 二人の人間が姿を消し、教室に残ったのはただ沈黙だけ。
「なっ……何なんだよ! 謝る相手が違うだろ!?」
 マリコルヌが思い出したように悲鳴を上げた。
 しかしその怒りをぶつける相手は既に教室には居らず、彼は代わりに席で立ち尽くしたままのルイズを睨みつけた。
「おい、ゼロのルイズ! 自分の使い魔の躾もできないのか!?」
 ルイズはマリコルヌの言葉にわずかに身体を揺らしたが、答える事はできなかった。
 代わりにいくらか落ち着きを取り戻したシュヴルーズの声が響く。
「まあまあ、落ち着きなさいミスタ・グランドプレ」
「しかしですね、ミセス――」
「彼等がミス・ヴァリエールの使い魔でないと言ったのは貴方ですよ? ならば彼女に躾の義務などないのではありませんか?」
「いや、それは……っ」
「席に座りなさい、二人とも。授業を始めましょう」
 いくらか厳しさを増したシュヴルーズの声にマリコルヌは渋々と、そしてルイズは呆然としたまま着席した。
 そんなルイズの様子を見て、シュヴルーズは小さくため息をつき
「まあ、彼は今はまだ使い魔ではありませんが……平民でありながらミス・ヴァリエールのために貴族に手を上げた点に関しては使い魔の素養は十分でしょう」
 時と場合を選んで欲しいですけどね、と苦笑を漏らした。
 ルイズはその言葉でようやく顔を上げた。
 どうやらそれは締めの言葉だったようで、シュヴルーズは頭を切り替えて何事もなかったように自己紹介を始めていた。
 シュヴルーズは謙遜しているのか自慢しているのか定かではない『土』系統の講釈を垂れ流しているが、ルイズの耳には全く入っていない。
(あいつが……私のために?)
 ルイズは頭を振ってそれを否定する。
 柊から敬意を受けた事など一度だってない。 それどころか、ついさっき貴族である彼女を騙して楽しんでいた。
 何より、最初の段階で契約を拒絶したのは他ならぬ柊なのだ。
 百歩譲って平民である事は仕方ないにしても、契約ができなかった原因は間違いなくあの男ではないか。
「そうよ。全部あいつのせいなんだから……」
 半ば言い聞かせるようにして彼女は小さく呟く。
 だが、どんなにそれを繰り返しても胸の裡に沸いたよく分からない感情は消えなかった。
325ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 03:09:32 ID:3ahFGZaI
 


 ※ ※ ※



「どこの世界でもいじめっつーのはあるもんだな……」
 教室を辞して、案内された道順を逆に辿って棟の外まで歩いていった柊は嘆息しながら呟いた。
 かつて彼の在籍していた輝明学園はいささか自由に過ぎた校風があり、そういった陰湿な類のものは半ば縁のないようなものだった。
 なので実際そういうモノを目の当たりにした時反射的に行動してしまったが、思い返せばいかにも軽率といえた。
 アレで誰が困るかといえば、それは柊自身ではなく残されたルイズだろう。
「後で謝っといた方がいいよな、やっぱり」
 言いながら柊はその場に座り込む。
 と、そこに背後から駆けてくる足音があった。
「先輩……」
「なんだ、エリス。お前も出てきちまったのか? ますますルイズの立つ瀬がねえな」
 振り向いてエリスの姿を確認すると、柊は苦笑を漏らしながら言った。
 エリスは柊の隣に座り込み、顔を俯けたまま黙り込んでしまった。
 少しの沈黙の後で彼女はおずおずと口を開いた。
「ルイズさん……可哀想でしたね」
「……『ゼロのルイズ』なあ……」
 ゼロのルイズ。
 マリコルヌとか言う生徒の台詞や回りの反応から察するに、要するに落ち零れだとかそういう意味なのだろう。
 学院に帰る時に他の生徒達が空を飛んで帰還していたが、彼女は歩いて戻っていた。
 柊達に気を使っていたとか魔力(?)がなくなっていたとかではなく、『使えなかった』のかもしれない。
 それと、召喚時に柊を追い回しながら滅茶苦茶に周囲を爆発させていた魔法。
 あの時アレは『そういう魔法』だと思っていたが、マリコルヌとか言う生徒が「魔法が使えない」と言っていたあたりからすると『魔法の成り損ない』なのだろうか。
 ただ、一つだけ柊には気になる事があった。ある意味ではこちらの方がより重大でもある。
「……『サモン・サーヴァント』」
「……先輩?」
「あれはちゃんと成功したって言ってたよな」
「そう言ってましたけど……」
 エリスが首をかしげながら答えると、柊は顎に手を添えて黙考し、そして誰に言うでもなく喋り始める。


 ――柊 蓮司と志宝エリスはルイズの『サモン・サーヴァント』により召喚された。
 異世界の存在を知らないハルケギニアの人間にはわからないだろうが、本来世界の壁を突破してゲートを繋げる行為はとてつもないものなのだ。
 ファー・ジ・アースではそれこそ世界の守護者が率いる『ロンギヌス』並の組織力が必要だし、同じ外世界で言うならミッドガルドは送還の儀式に複数人数で七日間の準備期間を要した。
 単独で異世界へのゲートを創る事を可能としたのは、柊の知る限り裏界でも一・二を争う力を持つ大魔王ベール=ゼファーと、その彼女の力を与えられた異界の守護騎士のみ。
 つまりルイズのやった事は、いわゆる『魔王級』――それもかなり上位の存在が行使する力に近い事なのだ。

326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:12:31 ID:vwEuzArc
支援
327ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 03:12:39 ID:3ahFGZaI
 

「じゃあルイズさんって実は凄い力を持ってるとか……」
「まあ俺等の基準でこの世界の力を判断していいのかわかんねえけど」
 お手上げ、と言った風に柊が肩を竦めて見せると、隣で座っていたエリスはわずかに顔を傾けた。
「……ルイズさんには言ってあげないんですか?」
 ぽつりと漏らすように彼女が言うと、柊は途端に難しい表情をしてしまった。
「あくまで俺等の基準で言えば、って話だし、言ったってどうせ信じないだろ。あいつ、俺達が異世界の人間ってこと、絶対信じてねえ」
「……ですよね」
 嘆息交じりにエリスは返し、頭を垂れた。
 目の前で月衣を見せられて、そして0-Phoneとその内蔵データを見てもルイズは未だに話半分でしか捉えていないのだ。
 こうなると彼女の満足する『証拠』はそれこそ実際にファー・ジ・アースに連れて行くぐらいしかない。
 だがそんな事ができるのなら彼女が信じようと信じまいと関係がなくなってしまう。
 なぜならその時点で帰る方法が見つかっているのだから。
「……っ?」
 そんな時、ふと眩暈を感じてエリスは頭を抑えた。
 頭の芯にノイズが入ったような気がして、僅かに表情を歪める。
「どうした、エリス?」
 エリスの様子に気づいて柊は彼女を覗き込む――と同時に。


 地面が揺れるような衝撃と、爆音が響いた。


「!?」
 二人は同時にそちらを向いた。
 遠くで何か喧騒のような声が聞こえる。方向から行くと、確かルイズ達のいた教室のほうだ。
「なんだぁ……!?」
 事態を確かめようと立ち上がった後、柊はエリスを思い出して顔を向けた。
 どうやら眩暈(?)は収まっているようで、彼女も立ち上がって柊を見た後小さく頷いた。
 二人は歩いてきた道を辿って教室まで駆けつけると、その中を見て思わず息を呑んでしまった。
 整然としていた教室内は無残に荒れ果て、窓ガラスは片っ端から割れており、生徒達の使い魔が狂騒していた。
 座席の下段の方は跡形もなく崩壊していた。中上段から避難していたらしい生徒達がおそるおそる頭を出していた。
 ふと目をやれば、壁にもたれかかる格好でシュヴルーズが気絶している。
 そんな大惨事の中で、何故か教壇に立ち尽くしているピンクブロンドの少女が一人。
 彼女は所々破れた衣服を気にする風でもなく、乱れた髪をいっそ優雅と思えるほどに軽くかきあげて、言った。
「……ちょっと失敗したみたいね」
 教室中から怒号が響き渡った。

328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:13:50 ID:vwEuzArc
支援
329名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:13:58 ID:l46S31r1
支援ー
330ルイズと夜闇の魔法使い ◆73M7D8ljuU :2009/07/17(金) 03:16:09 ID:3ahFGZaI
以上。おまけにリプレイ風没台詞。
柊:お、おぉ……俺、不良!? 不良学生っぽい!? 卒業してるから元不良学生だけどな!

なお、外世界に関しては独自設定です
331名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 03:20:14 ID:l46S31r1
乙でしたー
何一つとして不良じゃなかったもんなーw
332名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 05:24:22 ID:lc9wcV/t
乙乙
この目眩をもしかして・・・
333名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 05:55:12 ID:R511Ntbq
おはようございました

ランシーン召喚が進まないこと進まないこと
334名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 06:37:01 ID:emqCHoBE
乙でした。
不良品学生とはよく言われてたがなw
そういやエリスの属性って天/冥でよかったかな?
335名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 06:40:19 ID:S7YFqZWg
乙ですー
不良学生改め不幸学生とよく言われてましたねー
卒業して不幸学生ですらなくなったわけですがw
今は世間一般的には不幸住所不定無職じゃないか?とか他所で言われてましたな。
336名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 07:07:35 ID:CBvbuyIB
>>274
亀レスだが……せっかくこのスレでやるのなら、巡るのは釘宮世界じゃななく、それぞれ別の「誰か」を召喚したルイズの世界じゃないか。
337名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 07:28:44 ID:ofMd+msr
下がる男おつでしたー。
柊連司が不良学生と呼ばれなくなったのは初登場のリプレイのOPでいきなり、でしたからねぇ。
2年から3年に進級するはずが何故か1年に編入。その瞬間、不良学生という設定はどこかへ消え去ったというw

>単独で異世界へのゲートを創る事を可能としたのは〜〜〜

はっはっは、柊連司君。忘れたい気持ちはよーく分かるけど、もう一人……いや一機、でもなくて一隻ほど
それを成し遂げたグングニル級二番艦が存在しているじゃないですかw
中の人的にアンゼロット(+あかりん)との相性は最悪でしょうけどw

>そういやエリスの属性って天/冥でよかったかな?

んー……、“金色の魔王”ルー=サイファーの方は火/天ですけどねぇ。
小説でもアニメでも宝玉とアイン・ソフ・オウルばかり使ってるイメージがあるから、
パッと思い出せません。
338名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 07:54:02 ID:7HiUCGwL
今連載止まってる作品で止まった理由がわかってる作品はいくつあるんだろう
いい所で止まった作品がいくつもあって生殺しだわ
作者帰ってこーい
339名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 08:18:46 ID:YJZPQwse
今更ながら破壊者の人乙
どうでもいいことかもしれないけどカメンライドとか〜ライドの部分は!を付けない方が合ってると思うんだ
個人の感じ方かもしれないけどね
340名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 08:20:42 ID:m24db/lC
>>311
沈黙した戦艦の戦うコックさんを忘れるなんて…
341名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 08:31:32 ID:uiVAag0O
>>338
1、飽きた
2、書くのが面倒
3、時間が取れない
4、元々ただの暇つぶし
5、気まぐれ
6、プロット作りが難航
7、遅筆

十中八九このどれかだから、好きなのを選べ
342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 08:47:26 ID:7HiUCGwL
>>341
じゃあ俺はせっかくだから7を選ぶぜ!
一番復活の可能性があるからな
343名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 08:56:23 ID:IsIcK3lm
>>341
6かな、ゆっくりプロット練り上げてね
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 09:01:33 ID:WhGOaTVz
むしろプロットは上がってるのに文章の言葉選びが難航することが多かったり
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 09:07:08 ID:S/tkdyls
>>338
具体的に作品名出したら答えてくれる人がいるかもよ
あんまり期待しないほうがいいけどな
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 09:47:58 ID:ehrOTB0e
>336
それぞれ別の釘宮キャラを召還したルイズの世界に見えた
世界より先に中の人が壊れそうだ
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 11:04:12 ID:oeS1eIEb
>>346
金持ちで燃える髪でポン刀持った、涙がニトロで魔法は全て爆発する上に乳から酸を噴出させるガンダムパイロットになるんだな
348名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 11:20:11 ID:43rSb/78
それじゃあ梁山泊九大天王の末席でカメハメ波とサイコパワーを操りアイテムを使うと怒る
どう見てもロボットで唇の分厚い猫耳なお父さんな
華麗なるビクトリーム高校生サラリーマンでも召還してみようぜ
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 11:23:49 ID:JfjTLhjn
黒い翼で巨乳で手乗りタイガーで日本で三本の指に入る金持ちの娘でレッドドラゴンでうっかりホムンクルスを作った錬金術師で小学生巫女でやっぱり金持ちのヒキコモリで雪女でリリアン女学園の生徒でワンセグだな。

>>349は、途中で思い出すのを、やめた。
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 11:29:08 ID:NA1zwdcV
下がる男が投下されてる!GJでした!
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 11:37:06 ID:T0EiT/2h
どこのタイラントだ、そのまぜこぜキャラは…
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 11:37:24 ID:jx0Ork2P
>>340
機動戦艦のコック兼パイロット忘れてる
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 11:56:08 ID:NIWYzuYY
>>345
それやるんなら応援スレでやったほうがいい。
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 12:15:40 ID:m24db/lC
ハリウッド映画ラストアクションヒーローからシュワちゃん召喚
ジョゼフが物語世界と気付いて現実を滅ぼしに行く
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 12:56:13 ID:ihes+oCa
>>347>>349もなぜ語尾にアルをつけない!?
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 13:22:40 ID:zf47omFx
下がる男の人乙!

それにしても魔剣使い柊は魔剣が無いのでただの【使い】!
は! もしやこれは使い魔フラグ?!?(違
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 14:05:05 ID:3HaWCct1
デルフリンガーでいきなり魔器解放とか
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 14:36:50 ID:GBBk4fuK
エルフがエセ外人喋りになって、なぜか日本のお笑い文化を知ってたり
始祖時代の古文書には、なぜか柊の名が書いてあったりするのですね
わかります
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:01:52 ID:lc9wcV/t
柊「フルネームで呼ぶな」
360名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:06:52 ID:CBvbuyIB
>>355
みんなそゆうのは「侍の使い魔」さんとこに期待してるアルよ。
361名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:11:30 ID:m3veDsQ/
パトレイバーはどこまでメイジとやりあえるのか
362名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:21:15 ID:zf47omFx
>>361
固定化と硬化でメンテが凄い楽になるよ!
363名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:34:06 ID:CBvbuyIB
>>362
てめーおやっさんやシゲさんの苦労をなめんなよ。
物殴ればマニピュレーター全取っ替えなのがイングラムだぞ。
メンテが楽になる?魔法ごときでどうにか出来るか。パーツ不足で即スクラップじゃい。
364名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:37:58 ID:43rSb/78
科学の発達していないハルゲニアでどうにかなりそうなロボットって
自分を直せるターンAぐらいしか無さそうだな

ぶっ壊れやすいボトムズとかじゃ即スクラップやね
365名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:44:25 ID:H7q96Jk/
多少の自己回復能力があるリュー(リュープリーストが仲間にいればなおよし)とかありますよ
あとはパイロットの精神力が具現化した姿であるゴーバリアンや礼武
器には何の意味も無いゴッドマジンガーや竜神丸とかあります
366名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:46:59 ID:3HaWCct1
軽いお話や短編なら「細けぇことは気にすんな!」でいいんだけどねぃ
ロボ系呼ぶとどうしても重くなっちゃうね
367名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:51:27 ID:KJbrvQWQ
>>363

まぁ、イングラムはメンテフリーの対極にある機体だからねw
…デビルガンダムを呼べばいいんジャマイカ。女なら完全に制御出来るし。
368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:53:21 ID:7HiUCGwL
自己修復とかありゃー話は別なんだけどな
燃料とかはかなり特殊な奴じゃなければ錬金で上手くこじつければまだどうとでもなりそうだけど
ロボ系使い魔の部品とかは材質とか精密さとか考えると厳しい
369名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:54:49 ID:aaxCDCPE
自己修復?そこでトランスフォーマーですよ
370名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:55:52 ID:b+2ZsBpP
部品の劣化を固定化で補ったとしても
バランス狂い補正のための再組み立ては必須になるわけで
これができる設備はないんじゃないか?

あとシリーズ内に登場する「パトレイバー」は全部動力が電気だから錬金で補えない。
初期レイバーはディーゼル駆動って設定があったけど
…性能が落ちるかそれ以前のものしかなかったはず。
371名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 15:56:45 ID:H7q96Jk/
そういやライディーンはほっときゃ勝手に治るな(直る、じゃなくて)
ボスボロットなんかハルケギニアのテクノロジーでも運用できそうだ
コッパゲさえいれば

あとはエルドラン系かな
「光さえあればメンテナンスフリー」なJアークもお勧め
372名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:03:00 ID:sBjf8tJd
イデオンも一応自己修復するよ!まず壊れるかどうかが疑問だが
373名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:12:37 ID:6hJOfAv0
>>372
壊れたら虚無っちゃうからダウト
374名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:15:03 ID:3HaWCct1
魔装機神はちょっとくらいなら自己修復できたね
メンテの必要についてはよくわかんないけど
375名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:15:30 ID:sBjf8tJd
イデオンは劇中でボッコンボッコン壊れてるぞw発動篇でのはイデがもう現行の人間に見切りをつけてたからイデオンの破壊をトリガーに発動しただけ
376名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:16:09 ID:KJbrvQWQ
あとメンテフリーなロボット…
ブレンパワード?手入れはモップで擦ってやるだけだし。ルイズなら喜んでやりそうだw
377名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:17:33 ID:WhGOaTVz
オービタルフレーム系もメタトロンさえあれば自己修復できる
378名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:20:15 ID:6hJOfAv0
>>375
スパロボ知識だけでごめんなさい

しかしなぁ、ハルケもいい感じに腐ってるから即効で見切りそう
379名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:20:25 ID:pie34En1
>>372>>375
バリアー展開してる状態だと最大級のエクスプロージョンでも壊せんぞアレ
だけどイデのパワーって相手の脅威に対する自己防衛みたいな感じだから
ハルケギニアではソードどころかミサイルすら必要ないよーな

ちなみにイデのパワーの補助無し(一応エンジンらしきものはある)ではまともに動く事すら出きんらしいが
380名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:20:34 ID:H7q96Jk/
「初めに立ちしもの」の武具らはロボット扱いしていいですか?
時間たては再生するので「壊れて消滅」というのがあり得ない上タ・カラさえあれば基本不死身ですが
381名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:22:53 ID:WhGOaTVz
リメイクゾイドってのは自己修復できるのん?
俺が知ってるゾイドって旧ゾイドのバトルストーリーだからボトムズ並みに乗り捨てる道具だけど
チラっと1回だけ見たアニメのゾイドはなんだか生き物みたいに心とか通わせちゃってたりしてたんだけど
382名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:24:28 ID:WhGOaTVz
あとシールドライガーの分際でやたら強くて気合い入れたら変身してた記憶>アニメゾイド
383名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:24:48 ID:KJbrvQWQ
よく考えたらルイズの場合ブレンパワードじゃなくてグランチャーを召喚しそうだw
そしてタルブにあるグランチャーと再リバイバルしてルイズ・バロンズゥに…違和感無いなw
384名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:27:30 ID:sBjf8tJd
もうコロスケでも召喚したらいい
385名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:27:32 ID:pie34En1
>>383
才人 「ごめん、覚えてない」
こうですね、ヤンデレとフラグクラッシャー万歳!
386名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:27:45 ID:ehrOTB0e
メンテフリーと明言されてる訳じゃないがガンドライバーの守護像クラスなんて
南北戦争相当の時代のネイティブアメリカンやその他有色人種に普通に運用されてたりする
劇中では銃火器と同じくらいの普及っぷりだったからハルケ側にゴロゴロ転がっててもおかしくない上に
魔法とコルベールの頭があれば十分なんとかなりそうな気がしなくもない
387名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:30:28 ID:ehrOTB0e
>379
そもそもイデを扱うにあたって重要な純粋な防衛本能が
ルイズには致命的に欠けてると思うのです
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:32:36 ID:MNsgu5HJ
>>364
ハルケギニアかゲルマニア、どっちかに絞ってくれないか?
389名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:40:11 ID:WhGOaTVz
>>364
ハルケギニア各地に最低限稼働可能なボトムズがいっぱい埋まってるみたいな設定にすれば…
で、ハルケギニアの住人は謎のゴーレムっぽいモノ(ボトムズ)の存在は知ってるけど何に使うのかさっぱり分からないって方向で
390名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:44:24 ID:/yIa2QVo
ターミネーターと人間のハイブリットのマーカスならメンテもいらないぜ
391名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:44:34 ID:H7q96Jk/
>>381
「ゾイドジェネシス」に出てきたムラサメライガーは時折「変身」するのですが
これが変身のたびに「一度自らを解体し、再生する」という設定であり基本不死不死身。
コアを貫かれても再生可能。
それからゾイドは基本生命体なのでパイロットとの心の繋がりが強ければ強いほど強くなるです
392名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:46:33 ID:WhGOaTVz
ドラえもんって実はメンテ必要なんだよな
たま〜にメンテの為に未来へ帰って、代理でドラミちゃんが来てた記憶
393名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:46:41 ID:ehrOTB0e
>389
ボトムズ系はAT本体だけじゃなくて専用のパイロットスーツが必要なのがね
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:51:13 ID:S/tkdyls
バイファムあたり結構持ちそうな気がする
子供達だけで運用して、しかも戦闘があったのに結構長く持ってたし
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:52:31 ID:WhGOaTVz
>>391
まじか!?リメイクゾイドTUEEEEEEE
ってかシールドライガーじゃなかったのね…勘違いスマソ

バトルストーリーのゾイドなんて本当に殺伐としてたからなぁw
好きなゾイドが、敵新型ゾイドの登場でフルボッコにされて世代遅れ化とか結構悲しかったぜwww
396名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:56:03 ID:CBvbuyIB
>>387
お嬢様だからねー。作中ではある程度揉まれたけど、ストーリー開始直後の設定じゃ厳しそう。
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 16:58:51 ID:S/tkdyls
>>396
ハイパールゥかメシアもつけておけばいいだろ
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:01:04 ID:MRMtEFip
コブンとかはどう?無敵だし、メンテの必要無し。メカのくせにご飯を食べるという……
(ロックマンDASH)
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:03:44 ID:q8fVNRfM
>>396開始時からちょっと心折れかけてる病みルイズにするとか

>>397パイパールゥじゃなかったっけ
400名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:08:11 ID:ROCg1JfK
>>395
シールドライガーが進化ってのはたぶんアニメ第1作のやつ。
こっちは劇中でバン・フライハイトが乗機にしているんだけど、物語中盤でレイヴン駆るジェノザウラーにコアを破壊されて石化、そのあとでオーガノイド・ジークがエヴォリューションコクーンでシールドをブレードライガーに進化させた。
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:11:15 ID:jx0Ork2P
>>382
初代ならシールドライガーがバンの急成長と強敵ジェノザウラーもあって
オーガノイドのジークと合体した状態で光の繭に包まれてブレードライガーに進化した事がある



整備要らずの厨機体と言えば棄てプリのアーフィM4竜機神<ドラグーン>
人間を直接攻撃出来ない弱点と契約するには守護者因子必要って点有るけど
本編終了後のシャノンとゼフィリス喚べば済む話か…


問題は致命傷でも即死じゃなければ蘇生出来るゼフィリスの能力か
402名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:12:05 ID:/dMRn4VA
>>395
ゴジュラスやレッドホーン大好きな俺と趣味が合いそうだな。
403名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:13:27 ID:oeS1eIEb
>>367
ジョゼフ「はーっはっはっは!俺は未だ負けを知らぬはマスターガリアよ!!」
404名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:17:55 ID:JKF4PLLH
>>390
ハイブリッドどころか素の奴でも危ないぞ
首チョンパしても胴体遠隔操作して引き寄せるし、骨だけになっても
原料となる血液や皮膚のサンプル強引に集めて誰かに知恵与えて無理矢理作らせて
ついでに目玉奪って顔を誰かに無理矢理整形させるぞ
関わった人みんな殺されるけど
405名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:21:23 ID:JfjTLhjn
ロボかつ特撮でサイバーコップ。
406名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:23:55 ID:NA1zwdcV
>>403
小さい頃から虚無だと分かっていれば東西南北中央不敗スーパーハルケギニアになれたのになあ

ところで、キリコの人とアデューの人は帰って来ないのかな?ロボ物は少ないから残念だ
407名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:29:12 ID:zf47omFx
ナノスキンで全自動修復な∀ガンダムもお忘れなく
408名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:30:00 ID:T0EiT/2h
ウィンダムやセブンガーもメンテはいらんな。使い手に相当な指揮能力は必要とされるが。
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:30:07 ID:jHnXZSHo
モビルファイターは長期間の予選を整備しながら運用できるようになってっから、その際の装備一式あれば結構どうにかなるぞ
410名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 17:37:29 ID:pie34En1
>>393
別に操縦するのに必要ないぜ
(頭部のゴーグルはATレンズからの情報を認識するのに必要だが)
ただあれで防護してないと特殊な環境でパイロットは生存できない
411名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:01:20 ID:4dlTinVA
>>401
そういや、漫画版のジークの合体は合体したゾイドを大幅に修復するな。
逆にシャドーは合体すると能力が3倍にもなるが反動で死ぬ。
ジェノザウラーも使い捨てにしないために10個もゾイドコア使ってる。
412名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:27:43 ID:1oKS1cyN
>>389
オーガス02みたいだな

あっちだとバリバリ運用しているが
413名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:38:05 ID:H7q96Jk/
>>410
ただ燃料もかねたポリマーリンゲル液が機体に補充して三日持たなかったりするので
やはりレグジオネータでもない限り発掘ATは役に立たない、とみるべき
414名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:39:33 ID:H+BGuW7n
操兵なら錬金でいける気がする
415名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:42:37 ID:pie34En1
>>413
ふと思ったがリンゲル液だけなら固定化でかなり持たないかね?
416名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:44:26 ID:S/tkdyls
>>414
壊れやすさトップレベルだけどな
417名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:51:53 ID:lc9wcV/t
ロボコップとかどうよ
418名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:57:33 ID:H7q96Jk/
>>415
消耗が激しすぎるので使い勝手悪すぎと思われ

>>417
専用銃の弾薬は勿論の事メンテナンス用の設備が尋常ではないので無理っしょ
ED−209はもっと駄目
419名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 18:57:54 ID:Xvf0lhBw
ここでソルダートJですよ
420名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:02:24 ID:JBkGS/bu
クロノトリガーのロボは・・・
いや、初登場時とフィオナイベントのときに整備してたな。
421名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:05:57 ID:xoBIneFx
>>420
100年以上メンテ無しでフル稼働するとメンテが必要になる
固定化があれば300年とかざらじゃない?

ルッカは確か時の卵の製作も出来たから
万が一の際はパラレルワールドを越える事ができるしな
422名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:07:38 ID:m3veDsQ/
ロボがガリアで生産された兄弟達にボコボコに…
423名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:08:39 ID:SxsWDu9D
ロボライダーで万事解決
424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:16:03 ID:JBkGS/bu
よくよく考えたらロボのかなりの高スペックに驚いた。
意思を持ち、最長400年メンテ無しで行動し、回復もでき、水以外の属性技完備。
原作読んでない俺が言うのもなんだが、ルイズも大喜びだな。
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:17:21 ID:jqO9cGNR
メンテ不要ロボか・・・・あそびにいくヨ!のアシストロイドがあるな。
全く不要な訳じゃあないけど自己再生機能のおかげで基本的に不要。
万が一修理が必要になってもしばらく土に埋めておけば直る。

>>365
リューは燃料のミストルーンが無いと動けないぞ。
アースティアじゃあ空気の如く。もとい大気中に普通に存在ので補充する描写が無いだけ。
426名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:20:11 ID:r1uqGKSM
>>422
そしてタルブで発見されるロボの恋人。コッパゲはロボの頼みを聞き入れ、彼女の修理を……
427名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:23:27 ID:VjcIFC5P
草間少年「いけ〜ジャイアントロボーッ!!」
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:24:42 ID:oeS1eIEb
ロボならマキシマなんかどうよ?割と器用で面倒見もいいし、ある程度のメンテも出来るぞ

相方がガングロ炎使い的な意味でキュルケに召喚させた方が美味しいかw
マキシマ「いくぜ相棒!」
キュルケ「シャラアアア!!」(214+K)
429名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:25:31 ID:CKUIZttj
そこでSaGa2のロボですよ
430名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:26:02 ID:VjcIFC5P
なんだかお前らの話を聞いてると、DQ7のからくり兵シェリー(だっけ?)思い出して気分が沈んできたんだが
431名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:27:18 ID:YxZR3H7o
特殊工作車かレオナルド呼ぼうぜ
自力で修復できる奴
432名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:29:53 ID:m3veDsQ/
>>424 彼は古代語も解析できるよな
433名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:33:51 ID:S1EikRXm
キングジェイダーでも呼んでこい。
光さえあれば自己修復・弾薬精製で補給全自動という化け物だぞ。
434名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:38:32 ID:okkJbD1f
何故か一瞬ブライキングボスとアンドロ軍団がガリアに居座る姿を見た
不死身なのはキャシャーンだけかと思いきや
OVA版のブライキングボスも実は落ち延びていたことを最近知って軽くショック
まぁあのラストシーンはそういう意味だと思っちゃいましたが・・・

sinsのキャシャーンはガンダールヴに向いているのかいないのか・・・
どの道ギーシュが惨殺されるだろうから一発ネタ向きだろうか
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:41:54 ID:SxsWDu9D
>>428
七万を相手に特攻するピークスパイダー……
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:44:03 ID:oeS1eIEb
>>435
何それ?
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:45:48 ID:o+gRgzyy
こういう事は禁句なのかもだけど・・・

毎日入念な整備が必要で、弾薬制限もありまくりなキャラを召喚しても
書き手が上手く料理出来るんならまったく問題ないんじゃないかなと思うよ。

整備しないと活躍させられない、というのなら無理してヒーローちっくに
活躍させなきゃいいんではないかなぁと…。

壊れて動かなくなって整備の仕方も判らないから広場にほったらかしになって、
コルベールにパーツをバラされたり生徒に悪戯されたりして
日に日にボロボロになっていく使い魔の様子を
ルイズがなんともいえない気分で見守るというのもアリなんじゃないかと思う。

そのうち生徒が悪戯で放った火魔法が漏れ出した燃料に引火してDOKKANしておしまい、みたいな。

例え要整備、要補給のキャラが召喚されたとしても
変にヒロイックファンタジーっぽい展開にしようとしなければ
いくらでも物語に絡ませられるんじゃないかなと思うけどな。
438名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:46:10 ID:r1uqGKSM
泣けるロボと言えば、マミーシーカーを忘れちゃいかんな
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:48:32 ID:iMSp1jab
整備が必要なロボキャラとか召喚して、必死で帰還方法探すけど、段々からだの自由がきかなくなってきて、
最後はルイズに恨み言言いながら息絶えて、ルイズが気を病んで首吊るみたいな話がお望みか。
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:53:20 ID:qLYYTXh9
聖刻の8機神の一体を召喚
タイクーン辺りでいいか
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:53:34 ID:S1EikRXm
前に同じ話題の時にも書いたが・・・
作者が触れなければOKという手もある。
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:54:09 ID:m3veDsQ/
俺はコルベールのプロジェクトX的展開が見たい
443名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 19:56:51 ID:KJbrvQWQ
>>424

何故かルイズとキュルケとタバサがダークエターナル使う電波を受信した。
444名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:09:11 ID:SxsWDu9D
>>436
マキシマ繋がりで思いだした別のキャラを出しただけなんで気にしないでw
445名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:14:01 ID:jHnXZSHo
心配しなくてもそんなロボット運用しないといけない局面なんか滅多に無いぞ
446名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:25:07 ID:+tzt7jA+
ロア「ロボ−−−−−!!」
447名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:33:52 ID:KNlxL0ED
>>443
その3人でゲッターロボを動かせるな
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:35:30 ID:qLYYTXh9
ゲッター(奪還)ロボですね、わかります
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:35:46 ID:yJLtBwHS
メンテフリーっぽいやつといったら、何故こいつらが挙げられない。

つ「真ゲッター」
つ「真ドラゴン」
つ「地下真ドラゴン」
つ「ゲッター聖ドラゴン」
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:36:09 ID:W4GAyp10
>>425アシストロイドはルイズ主人だと
あんたクビ→自殺一直線だ
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:41:29 ID:jx0Ork2P
整備要らずのトンでもと簡単整備なの結構あるな

・光さえあれば自動修復のキングジェイダー
・形相干渉システムによって瞬時に自身の創ったり形状変更したり人の子供産んだりなアーフィM4竜機神
・動力不明な無限動力の神像、守護像とエネルギーカートリッジさえあればハルケでも量産出来るGD(ボディが漆黒の神像な未亡人製造機が一番良いかも?)
・デビルガンダム(言わずもがな)
・取り敢えず動力だけは何とかなるダイターン3(太陽光発電)

すぐ浮かぶのはこんな感じだ
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:48:50 ID:qLYYTXh9
ゲッターエンペラーを召喚
ハルゲ終了のお知らせ
453名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:53:05 ID:DWxzIOIW
>>437
TFリベンジからジェットファイアは?
宝物庫のなかにもう一つのキューブが!みたいな展開ならいけそうだけど。
もう争いはどうでも良くなった爺さんぽいし
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:53:11 ID:VjcIFC5P
>>437
面白い見解だと思う
でも、話が単純化出来ないのでそれなりのハードルだな
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:53:59 ID:JUPmkSw9
ロボットとは言い難いが、リープタイプの船体。
ラドウタイプなら瞬時に再構築すら可能。

量産型ラドウたんなら、決戦時から1体かっぱらってきても大勢に影響は
なさそうなのでちょっと考えてみたが、文才が無さ過ぎてあきらめた。
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:56:01 ID:VjcIFC5P
メンテナンスフリーと言う意味では仮面ライダーに匹敵する者はないんじゃないか?
なによりも万人の為の無償の正義が格好いい
457名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:56:11 ID:utC9g+0L
モロに「整備 補給が必要」なSSを書いてる身としては キツい話ばっかり・・・
補給はなんとかするとしても、整備は無理っす。
さて どうしよう。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:58:18 ID:nCqVcssF
ファティマとセットでモーターヘッド
人間レベルが操作可能な範囲でゆっくり動かすとか砲台として使えばなんとかなるかも
自己再生できるしエネルギーの心配ないし
459名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:03:38 ID:S7YFqZWg
卓ゲ者としては聖刻だけでなくRu/Li/Lu/Raとエムブリオマシンも仲間に入れてやって欲しいなー、とw
どっちも中世ファンタジー物っぽい世界観でのロボット物だからメンテナンスはかなり簡略化されてるだろうし、
コッパゲがいればなんとかなるレベルかと

EMの方はカルディア鉱石が無いとどうにもならんけどな!
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:03:45 ID:jx0Ork2P
>>457
どの作品かは解らんけど戦争関係のロボものなら
竜の羽衣を墜落した戦艦や護衛艦、輸送艦なんかにして中から必要なパーツを拝借するって手もあるよ
461名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:03:54 ID:TRNfp4u+
ロボットかあ…となると原点に返って完結記念で…

>SAITO(「地上最大の使い魔」より)

462名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:10:42 ID:9vdVXBCU
チャペックの『ロボット』よりロボット召喚
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:10:43 ID:lc9wcV/t
超メジャーなキャラの召喚が少ないのでここらでルイージあたりを
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:11:36 ID:65k7IEFa
存在感ゼロの使い魔だな
465名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:12:13 ID:utC9g+0L
>460
ありがとうございます。
「竜の羽衣」は、ちょうどいいネタがあるんで、そこまで書ければ何とかなるんですが。
それまでは、知らん顔して進めることにします。
466名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:13:16 ID:RtmNEr38
最近投下されていない"重攻の使い魔"だけど、バーチャロイドでもメンテナンスはいるよね?

ライデン好きとしては、そろそろ始まると思われるスペシネフ戦に備えて万全な状態にしてほしいぜ。
467名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:18:29 ID:m3veDsQ/
雷電と聞くと今や血が真っ白のほぼ機械みたいな、メタルギアの雷電を思い出してしまう

学院のメイジ達に無線さえ渡せれば
「ルイズ!指示をくれ!」「キュルケ!あの魔法はなんだ!」「タバサ!相手の弱点が分からない!」
このメタルギア独特の流れが出せると思うんだ
468名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:24:37 ID:VjcIFC5P
雷電一応生身ではかなり強いほうだな
4の雷電は戦艦とタイマン張って引き分けた猛者だし、偶然とはいえ嵐を局地的に操り両腕のないままカエル部隊に戦いを挑んでる
なにより、とっても絶望したしね。あれには泣いたけど、精神面でもタフだな
469名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:26:55 ID:WhGOaTVz
ぬぅ・・・知っているのか?!雷電
470名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:35:46 ID:YD6TIiW+
>>451
A-S SIGNALは?
一応、定期的なメンテナンスは必要だけど光さえあれば何とかなるし、
SIRIUS×miraの自己進化が行けるとこまで行けばそうそう不能状態には陥らんだろうし
471名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:40:29 ID:gKnDGnqf
メンテフリーなら成恵の機族ちゃんズなんかどうだ?
472名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:40:42 ID:aaxCDCPE
ライデンと聞くと装甲とグレーネードの権化しか思いつきません有澤社長
473名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 21:46:15 ID:CfsTKbLP
ライデンと聞くと

Finish him!!!

を真っ先に思い出してしまいますKOMBAT
474名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:11:23 ID:fKHnKmkq
3万年の間メンテ無しで稼動しつづけて、全く異常なしのゴーグなんてどうでしょう。


475名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:12:14 ID:fKHnKmkq
申し訳ありません、ageちゃいました
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:14:33 ID:dfnEjcUa
数百年放置されていても取り敢えず稼動する純正バトルテック軍団を。

核融合炉をどうにか起こし、コンピュータを起動出来なきゃ意味無いけど。
477名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:26:33 ID:3SZDdpdI
ローラースケート履いたサムライしか思い…あれは雷泥か
478名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:31:38 ID:n5UjGakV
今はやりのDQNの主人公がルイズに召還されます。
主人公憑依ts最強ハーレム政治戦略ものを予定しています。
アンアンはむごたらしく死にます。

プロフィール
Author:スーク
(自称)デジタル・ネイティブな厨房です。
◆自己紹介
 年齢:高1=15歳
誕生日:1993年8月
在中地:千葉県北西部
 趣味:自作・PC・ネット・ゲーム・アニメ
 携帯:DoCoMo FOMA P905i
 WILLCOM Advanced/W-ZERO3 [es]
◆使用できそうな言語
Perl、PHP、JavaScript、HTML、CSS
◆今見ている深夜アニメ
けいおん!、咲-saki、ハヤテのごとく!
涼宮ハルヒの憂鬱(再放送・チバテレ)
◆PCスペック
 OS:Windows XP SP3 + Vista SP1
CPU:Intel C2D E6750 @3.00GHz
MEM:PC2-6400 6GB(2GBx2,1GBx2)
HDD:1.75TB(1750GB)+外付300GB
VGA:NVIDIA GeForce 9600GT
Monitor1:I-O DATA LCD-AD241XW (24inch Wide)
Monitor2:acer X193W (19inch Wide)
Monitor3:BenQ FP531 (15inch)
Speaker:Creative Inspire T3100
回線:Yahoo! BB 光 TV package
479名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:33:40 ID:CBvbuyIB
ハイハイ、ワロスワロス
480名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:36:39 ID:QHO6xr5Z
もう疲れたよパトラッシュ
481名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:38:12 ID:RMafcXaG
いっぺんガチで書いてみろよ
482名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:39:05 ID:5lIb1VS1
>>480
鬱クラッシャールイズさんの誕生か……
483名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:42:16 ID:dfnEjcUa
そのスペックじゃ、原作となんら変わらないものが出来そうだよね。
484名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:43:23 ID:qLYYTXh9
ルイズがストームブリンガー・・・もとい、ストームプリンセスを召喚
つか、このネタまだ覚えているのいるんかね
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:43:35 ID:n5UjGakV
>>481
ギーシュフルボッコで飽きてとまりmした。
プロットですけどね
486名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:46:05 ID:n5UjGakV
>>483
800m走3分切るし
代ゼミでクラスで8番目のインテリですがなにか?
アホサイトとは違います。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:51:22 ID:V5MTKr+K
じゃあ俺は生意気な厨二病SS作家をボコボコにするSSを書くわ
488名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:53:42 ID:WhGOaTVz
代ゼミ生(笑)がSSなんて書きに来るなよ
落ちるぜ
489名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:54:20 ID:CfsTKbLP
キャンセルストームブリンガーの後は
ダウン中の相手に再びストームブリンガーをキメられます。

即死コンボ!
490名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:54:45 ID:hk3Hou4G
代アニの間違いじゃねw
491名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:57:14 ID:4zPr3n3b
こんなもん呼ぶくらいならキーボードクラッシャー呼んで来い
492GANTZERO:2009/07/17(金) 22:59:10 ID:wrlZMRlN
「メガトロン様が好きでした―――――ッ!って、あら?」
クオンタムサージを浴びて全身が麻痺した状態で、溶岩の中に沈んだはずのスコルポスは、いつのまにか3LDKのマンションの一室にいた。
光学センサーを窓に向けると、降りしきる霧雨の中で、強力わかもとのネオンサインがむせび泣くように瞬いている。
「リドリー・スコット?」
鋏と毒針を備えた禍々しい姿の節足動物を模した有機体外殻の口で、トランスフォーマーは呟いた。
すると唐突に室内に流れ出すハイテンションな歌声。
トーケンズのヒットナンバー「ライオンは寝ている」をアレンジした、アップテンポなメロディだ。
「刑事ヨロシク?」
なぜ知っているスコルポス。
ミュージックはフローリング剥き出しの部屋の中央に鎮座した、直径1メートルの真っ黒な球体から流れていた。
「GANTZ?」
だからなぜ知っているスコルポス。
音楽が鳴り止むとともに球体の表面にメッセージが浮かぶ。
“これから貴方に「ゼロの使い魔」の世界で宇宙人退治をしてもらいます”
「ふざけたことぬかしてんじゃねえぞコラ」
激怒するスコルポス。
だが球体から放たれた転送光線がスコルポスの身体を舐めると、次の瞬間には、室内には誰もいなかった。

「やりましたね、ミス・ヴァリエール!」
「ありがとうございますコルベール先生!」
熱いハグを交わすピンクの髪の少女とハゲ。
見事一発でサモン・サーヴァントを成功させた少女とその恩師が、感動の場面を演じているその隣りで、召喚ゲートから現れた眉毛の生えたでかい蠍は、早速いつの間にかメモリーバンクにインストールされていた抹殺リストの該当者を見つけていた。
「てめえはコッパゲ星人!」
蠍の口から流暢な標準ハルケギニア語が飛び出したのを聞いて、驚愕する一同。
だが真の驚きはここからだった。
ロボットモードに変形したデストロンは、右手の鋏に内臓された二連式ミサイルランチャーを展開する。
「喰らえ、オラ!」
解凍した牛肉の塊りに、鉈を打ち込むような湿った音が響く。
自分の腹に突き刺さったミサイルを、ポカンとした表情で凝視していたコルベールは、おもむろに顔を上げ、何か言おうとしたその時−
ミサイルが爆発した。
493名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:59:52 ID:wrlZMRlN
続かない
494名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:02:52 ID:WhGOaTVz
オラオラオラオラ!
メタルスでの退場は酷過ぎるぜオラ
495名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:05:38 ID:udhNum78
>>484
ストームブリンガー…エルリックサーガ?
それだったらカトレアの方が所有者として相応しいような
496名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:08:20 ID:SxsWDu9D
>>478って皮肉じゃないの?
497名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:08:29 ID:6Q1OQnuL
黒の契約者召喚を考えてみたんだが、
黒って結局、逃亡者となったのかな原作では?
498名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:11:13 ID:+tzt7jA+
そういやF91が剣持ったりRXが槍を振り回すゲームがあった気が
499名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:17:02 ID:qLYYTXh9
>>495
ストームブリンガーは確かにそうだが
ロボットの方のストームプリンセスを召喚と言いたかった
500名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:17:54 ID:jqO9cGNR
>>450
それが一番の問題だなあ。
アシストロイドは使い魔に極めて近い立場だから召喚されればかなり優秀なんだけど、
かんしゃく起こして怒ったりすれば一気に最悪の事態になっちまう。

まあキャーティアの方がって方法もあるけどね。
キャーティアは種の違いによる文化の違いという認識がハッキリとある上、「魔法の存在が科学的に立証されている社会」だから結構すんなり溶け込みそう。
501使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:21:41 ID:QFQE1O6z
どうもみなさんこんばんわ
特に投下予約もなければ、23:30頃から投下を行いたいと思います
よろしいでしょうか?
502名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:22:04 ID:KNlxL0ED
>>423
「アシストロイド」が「アスタロト」に見えた。
魔夜峰央が描いた魔界の大公爵が頭に浮かんだ。
503名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:23:23 ID:gWI+DDpA
かもーん
504使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:30:12 ID:QFQE1O6z
そいだらぼちぼち投下しますね
――――――――――――――――――――――――――――――
「あ、そうだ」
 その日の授業も終わり、あとは夕食を取るというところ。ちなみに、昼の決闘騒ぎに関しては、
始業前に教師からルイズ、ギーシュ両名に厳重注意が言い渡されたのみに留まった。
そして授業後またしても、ひとまず着替えに戻ろうと部屋までの道を行く途中。
ルイズは、手をポンと打つと、ポケットからごそごそと何かを取り出した。果たしてそれは、カズキの携帯電話である。
「これ、なんか鏡がずっと黒いままなんだけど。どうしたのかしら?」
「うん?」
 ルイズから受け取ると、電源ボタンを長押し…ははぁ、とカズキは唸った。
「電池切れだね。もう少し保つと思ったけど、早かったなぁ」
 短い間だけ明るくなって、再び黒塗りに戻ったディスプレイを見て、一つ嘆息。ぱちんと折って、ポケットにしまった。
「あ!ご主人様のものを勝手に取るんじゃないわよ」
「もう良いだろ?どうせこれも、もう使えないんだし」
「へ?どういうこと?」
 カズキは、携帯電話が電気と言うもので動いていること。
電池と言うものに貯まっていたそれがなくなったので、画面は黒くなったことを説明した。
「へぇ。これ、風石みたいなものなのかしら。なんとかならないの?」
 カズキが携帯から取り出した、携帯電話同様、よくわからない材質の箱。金属の端子が伺える。
見たこともない小さな文字のラベルも貼ってある。携帯電話のバッテリーを覗き込みながら、ルイズ。
魔力の結晶体の一つに、そのような名前のものがあるのだ。
「ならないよ。ここ、俺の居た世界じゃないし」
 風石?と首を傾げつつ、バッテリーを返してもらえば、元の箇所に仕舞う。
もう、携帯に保存した写真を見ることもないのだろう。
それは少し寂しいけれど、その記憶の数々は、自分の中に鮮明に残っている。それで十分だ。そう思った。
「そ、そう…」
 ルイズは少しだけ、ばつの悪そうな顔になった。それを見たカズキは笑って
「別にルイズのせいってわけでもないよ。どうせ今日明日中には切れると思ってたし。
それがちょっと早かったってだけ。ルイズも使ってて楽しめたんなら、それも良いかなって思うよ」
 どのみち、この異世界では電波は圏外。元の世界への連絡など、取れようはずもないのだ。
「ち、ちょっと物珍しかっただけよ!あんた、何も言わないんだもの!」
 そう言うとルイズは、ずんずん歩を進めた。カズキは苦笑して、後に続いた。
 部屋に戻ると、あちこち破れ、煤に汚れた制服が床に脱ぎ捨ててあった。午前の授業でできたものだ。
あと、シエスタが運んでおいてくれたのだろう。朝洗濯したルイズの下着が、綺麗に畳まれて籠に入れられていた。
「さてと」
 カズキは自然な動作でそのまま部屋を出ようとしたが、ルイズに阻まれた。
「どこへ行くのかしら?」
「いや、ほら。着替えるんでしょ?オレ、居ない方が」
 ルイズは一つ嘆息した。
「朝やったことをもう忘れたのかしら、この使い魔は。
言っとくけど、あんたがわたしの使い魔である以上、やることはやってもらうことに変わりはないわよ」
 有無を言わせぬ言葉にやがて、カズキは肩を落とした。今度は八回ブチ撒けられた。


 使い魔の達人 第六話  カウントダウン


 食堂に向かったら、給仕していたシエスタに厨房に連れ込まれた。
 ルイズは最初渋ったが、妙に粘るシエスタに「わたしが寝る前までには帰すこと」と言って許可してくれた。
多少改善された食事を終えると、シエスタに腕を引かれて厨房に向かう。
 カズキは通算三度目となる厨房。向かった先で、四十は過ぎたであろう太った中年の男が出迎えてくれた。
「連れてきました、マルトーさん!」
505使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:31:26 ID:QFQE1O6z
「よう、来たか!聞いたぜ兄ちゃん!貴族のガキを決闘で負かしたってよ、やるじゃねぇか!」
 その男はマルトーと言い、厨房でのコック長を任されている。
丸々と太った体に立派なあつらえの服を着込み、まさにコックと言う風体であった。
「え?え?」
 突然のことにカズキは目を丸くした。しかしマルトーは威勢よく笑い
「なんだよ、自分のことなのに知らねえのか?兄ちゃん今や、学院の平民の間じゃ噂の的だ!
高慢ちきな貴族の鼻っ柱を見事に叩き折った平民達の希望の光!『我らの剣』!!」
 マルトーがそういうと、周りで作業中のコックたちも嬉しそうに頷いた。らんらんと輝かせた瞳をカズキに向けている。
「我らの剣って…」
 なんだかすごく恥ずかしい持ち上げ方だ。頬を染めるカズキにシエスタがにっこり笑いながら言った。
「皆さん、さっきからこの調子で。『我らの剣』も、ムトウさんの見事な剣捌きからついたものだそうですわ。
でも、決闘と聞いたときは心配しましたけれど、ムトウさんが無事で本当によかった…」
 それからシエスタは、先刻は逃げてしまったことを詫びてきた。カズキは気にしないで、と返した。
「聞いた話じゃ、最終的にゃあ貴族の娘っこのために闘ったそうだが、
それでも鼻持ちならない貴族を打ち負かしたことには変わりねぇ!あんたは俺らの誇りさ!『我らの剣』!」
 そういうとマルトーはカズキを厨房脇の食卓へと座らせ、グラスを持たせればなみなみと赤い液体を注いだ。
「ささ!ぐーっとやってくれ!勝利の祝杯だ!!」
「ど、どうも」
 色からすると葡萄ジュースだろうか。香りも確認せず口をつけ…カズキは仰天した。
「お、お酒…!」
「ああ、タルブ産のワインさ!なんだ、その年でまだ酒も飲んだことねぇのか?」
 マルトーが呵呵と笑う。もちろん飲んだことなどない。友人達との打ち上げでも、健全にお菓子とジュースなカズキなのだ。
健康第一。お酒は二十歳になってから、である。ふるふると首を振った。
「できればなにかジュースの方が…」
「それじゃあ何事も経験だな!じゃんじゃん飲んでくれ!『我らの剣』!!」
 カズキの言葉はしかし、このコック長には届かなかったようだ。随分と舞い上がっている。
「ムトウさん。うちのワイン、飲んでくれないんですか…?」
 シエスタが潤んだ瞳を向けてきた。コックの一人がシエスタはタルブの出身なんだ、と耳打ちしてきた。
 そう言われては仕方ない。せっかく振舞ってくれているのだ。据え膳食わねばなんとやら。違うか。
 覚悟を決めたカズキは、持ったグラスを少しずつ傾けた。多少酸味があるが、ジュースみたいに飲みやすいと思った。
「ん、おいし」
「ブラボーですわ」
 グラスの中身がなくなったのを見て、シエスタがはにかんだ。
カズキはシエスタの何気ない一言が気になったが、それはマルトー親父に阻まれる。
「だろう!もっとやってくれ!」
「や、これ以上は流石に」
 どんどん体が熱くなる。なるほど、お酒を飲むとこうなるのか。カズキは未知の体験にちょっと感動した。
「そうか?ま、最初はそんなもんか!それじゃあ次は料理だ!酒もまだ欲しかったら言ってくれ!」
 シエスタがちょっと残念そうな顔を向けてきたので、今度はこちらがごめんと詫びておく。
するとそのうちに、マルトーが腕を振るった料理の数々が並べられた。
今しがた貴族の食卓に出ていたものより良いもののように見える。
「今日はお祝いだからな!全部お前さんに用意したんだ!たらふく食って、英気を養ってくれ!『我らの剣』!!」
「うわぁ、ありがとう!でもオレ一人じゃ、とても食べきれないや。みんなも食べてよ」
 目を見張るような料理の数々だが、今しがた食事を終えてきたばかりのカズキには、半分も入るかどうかわからない。
「なんだと!お前は本当に良い奴だな!よし、手の空いた奴は『我らの剣』と一緒に食っちまえ!」
 すると、厨房は徐々に宴会場と化した。ワインからジュースにグラスの中身を替えて、カズキもそれを楽しんだ。
506使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:32:29 ID:QFQE1O6z
「はぁい、ルイズ。昼間は素敵だったわよ」
 カズキが厨房でワインを飲んでいる頃、ルイズも食事を終えて紅茶のカップを手にしていた。
すると、キュルケが冷やかし混じりに声をかけてきた。げ、と心中で呻くルイズ。
キュルケの横には、取り巻き男子の替わりに杖を携えた少女、タバサも伺える。
興味なさそうに本を読んでいて、無理やり連れてこられたのだろうか。
「あら、あの子は居ないの?あなたのナイトで、使い魔の彼…カズキだっけ?」
 大仰にキョロキョロと見回しながら、ルイズを茶化す。ルイズはその一言に紅茶を噴出しそうになった。
「だ、誰がナイトなのよ!あんな使い魔、勝手に決闘なんか受けちゃって。め、迷惑ったらありゃしないわ!
それにあいつなら、今頃は厨房で持て囃されてるんでしょうよ!」
「あらそう?ま、‘貴族をやっつけた平民’ですものね。仕方ないかぁ」
 厨房の方を見やる。平民が貴族に勝利するなど、万に一つもないことだ。
今頃は勝利の宴と、美味しい料理に舌鼓を打っているのだろうか。
「ところで、ギーシュじゃないけど、彼、主人思いの良い使い魔じゃない。
それに今回の件。ギーシュもドットクラスじゃけして弱い方じゃないわ。
そして、『メイジの実力を測るなら使い魔を見よ』。
この言葉に倣うなら、あのギーシュに勝利した使い魔を持つあなたは、少なくともラインクラスの実力を持っていることになるわね。
で、その実力の証明すら手放した、『ゼロ』のルイズでいることを選んだあなただけど、今後はどうするつもりなの?」
 ルイズの横に陣取り、にんまりと口元に笑みを浮かべながらキュルケが問うた。タバサはそのすぐ横に座った。
「な、なんであんたなんかにそんなこと話さなきゃいけないワケ?
わたし、今食後のお茶を楽しんでるの。邪魔しないでくださる?」
 なるべく澄ました表情を繕い、ルイズ。キュルケは一つ息を漏らした。
「なんでって聞かれても、ねぇ。強いて言えば、お隣さんのよしみってヤツ?実家も、部屋も、すぐ隣だもの。
少しくらい心配しても、良いんじゃないかしら?」
 ふんぞり返って、ねぇ、とタバサに同意を求める、まるでそうとは思えない態度のキュルケ。
タバサはあいも変わらず読書に耽っている。興味のなさがこれでもかと顕著だ。
「で、どうなの?言わせてもらうけどあたし、もうどっかんどっかん教室を爆破されるのは御免被るわよ?
それでもあなたが魔法を爆発させるようなら、今後も遠慮なく『ゼロ』と呼ばせてもらうけれど?」
 改めて訊かれたルイズはしかし、思わず呻いて目を逸らした。キュルケは見る見るうちに顔を素面に戻した。
「…やっぱり、何も考えてないってわけね。あれだけ啖呵きっといて、あっきれた。どれだけ意地っ張りなのよ、あなた」
 ま、そこがあなたの良いところでもあるんだけれどね。キュルケは心中でそう続けた。
 それにルイズは、語調を強めて言った。
「余計なお世話よ。今に…今になんとかして見せるわ。なに。冷やかしならいらないわよ」
「あらそう?ま、精々頑張りなさいな」
 そんなやる気の見えない激励を送れば、もう用はないと立ち上がった。
「さ、て。彼もいないみたいだし、今夜は部屋に戻ろうかしら。タバサ、あなたはどうする?」
 その言葉に、ルイズは眉をピクリと寄せた。タバサも部屋に戻るつもりか、すっくと立ち上がった。
「あんた、あいつに何の用なのよ。まさかとは思うけれど…」
 次いで、訝しげな眼をキュルケに突きつける。キュルケはくすくすと笑いながら
「ま、初心なあなたでもわかるかしら?そう、恋よ。ルイズ。あたし、あなたの使い魔に恋しちゃったの」
 わざわざこのわたしに宣言してくる辺り、良い度胸をしてる。ルイズはそう思った。
「へ、へぇ〜。そう。あんな使い魔のどこがいいのか知れないけれど、それは良かったわね。
でも、あれはわたしの使い魔なの。わたしの許可がない限り、誰かと‘何か’をさせるつもりはないわ」
 自分で言っておいて、‘何か’を意識したのか。思わず頬を染めるルイズだった。
「あら、そう?でも、彼はあなたの使い魔である前に、一人の人間でしょ?
そういうことは、彼自分の意思で決めることではなくて?」
 タバサは付き合ってられないのか、とっとと食堂をあとにしていた。
「ふ、ふん。あんたみたいなあばずれに渡したら、今日明日中にもあんたに騙された他の貴族に串刺しにされるわ。
わたしもそんなことで、早々に自分の使い魔を失いたくないもの。それにあいつも。
勘違いとはいえ、わたしのために貴族に喧嘩売れるのよ。あんたなんかに、靡くのかしらね」
507使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:33:40 ID:QFQE1O6z
 ふふん、と自信たっぷりにルイズは言った。なお、カズキは年上が好みなのを、ルイズもキュルケも知らない。
そしてこの一日で、随分とルイズの信頼を得ているらしい使い魔。キュルケは眼を細めた。が、それはそれ。これはこれだ。
「あら、少なくともあなたよりは女性的な魅力もあるし、殿方と勝負するには足りると思いますわよ?
と言うか、あなた魅力も『ゼロ』だからか、比較すると自然、どの女性でも魅力があることになってしまうわね」
 ルイズを上から下までさっと見てはくすりと笑い、朝と同様、胸をずいと前に出してキュルケが言った。
「言うじゃないの」
「あなたほどじゃないわ」
 一触即発の空気が流れる。おそらく止められるであろう唯一の存在、タバサも不在。
このままでは食堂が大惨事になると思われたが…キュルケは一つ笑うと、背を向けた。
「ま、いいわ。ここで言っても始まらないもの。
でも、この情熱は誰にも止められないし、止める気もないこと、努々忘れないことね。ヴァリエール」
「…えぇ。よぉくわかっておりましてよ。ツェルプストー」
 ルイズもそう返せば、踵を返す。そして二人は、ほぼ同時に食堂を後にした。
 向かう先もほぼ一緒だったので、なぜか途中から競歩になったことを付け加えておく。

 厨房の方も、すっかり宴もたけなわとなった頃合。すっかり料理人の連中と意気投合したカズキは、マルトーから質問を受けていた。
「それより『我らの剣』よ!お前さん、どこで剣を習ったんだ?
どこで剣を習ったら、メイジのゴーレムを斬るなんてとんでもない芸当ができるのか、俺にも教えてくれよ!」
 カズキは明後日のほうを向いてやおらポーズをとると、その質問に応じた。
「何を隠そう、オレは剣の達人…ってわけじゃなくて、実はオレも良くわからないんだ。
竹刀なら振ったことはあるけれど、剣なんて握ったこともないし。なんだか、自然に体が動いてたんだよ」
 今までとは違う身体の動かし方。ゴーレムとの戦いを思い出しながら、そう答えた。
 竹刀?と首を一瞬傾げるが、そんなことはどうでもいいと、マルトーは厨房のコック達に振り返った。
「お前達!聞いたか!本当の達人とは、こういうものだ!決して己の腕前を誇ったりしないものだ!
見習えよ!達人は誇らない!」
 コック達が嬉しそうに唱和する。
「達人は誇らない!」
 しかし、その言葉を覆すのはカズキ自身である。と言うかそれをしてくれないと、この作品のタイトルも危うい。
「そんな、誇っても良いと思うよ。マルトーさんや厨房のみんなは、何を隠そう、料理の達人だよ。
これだけ美味しい料理をたくさん作れるんだから。これはオレには、真似できないな」
「当ったり前よ!そんじょそこらの坊主に真似できるほど、安っぽい腕はしちゃいねぇさ!
しかしお前、あれだけのことができるのに、俺達にもそんな風に言ってくれるなんて、実に良い奴だな!!
俺はそんなお前がますます好きになったぞ!!どうしてくれる!」
「どうしてくれると言われても…それより、そろそろ良い時間だし、オレも部屋に戻るよ。
みんな、本当にありがとう。ごちそーさまでした!」
 元気よく手を合わせれば、カズキは立ち上がった。お酒は飲んだが、最初の一杯だけだ。特にふらつく様子もなかった。
「そうか、また来いよ!『我らの剣』!!」
 それを端に、厨房の皆が口々に別れの言葉を発してきた。それらに応えながら、カズキは厨房を後にしようとして。
「あ、そうだ」
 カズキはポン、と手を打った。

508名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:34:20 ID:YQwzZFOb
毎週金曜は達人支援の日
509使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:34:49 ID:QFQE1O6z
「ただいまー」
 夜の帳もすっかり落ちて。ルイズが書き物をしているところへ、間延びした声と共にカズキが部屋に戻ってきた。
 ルイズは首から上だけ向けると、嘆息する。
「ただいま戻りました、ご主人様。くらい言えないのかしらね、この使い魔は」
 するとどこか上機嫌らしいカズキは、ノリ良く大仰な仕草で復唱した。ルイズの態度にも、慣れてきたようだ。
「ただいま戻りました、ご主人様」
「…なんか気持ち悪いわね。まぁ良いわ。遅かったけれど、随分もてなされたのね」
「うん、行ったらビックリしちゃったよ。みんな良い人たちでさ。ルイズも来れば良かったのに」
「別に興味ないわ。それに、貴族のわたしが厨房で平民と食事するなんて、普通考えてあり得ないでしょ?」
「そういうもんかなぁ?」
「そういうもんよ」
 そうなのかなぁ、とカズキは腑に落ちない様子。
ルイズは確かに貴族だけど、だからってそれはどこか寂しいよな、と思った。
「それとあんた、昼間の一件で多少強いのはわかったけれど、持ち上げられてもあんまり調子に乗りすぎないことね。
貴族には、平民が大きな顔するのを良く思わないのも居るんだから」
 貴族は体面を気にするものだ。魔法を使う貴族が使わぬ平民に負ける。それを面白く思わぬ者も居るだろう。
こちらの常識を知らぬカズキには、釘を刺しておく必要があると思ったのか、ルイズはそう言った。
「ルイズも?」
「あんたね…わたしをそんじょそこらの下流貴族と一緒にしないでちょうだい。
由緒正しきヴァリエール公爵家の三女ですもの。多少平民が吠えようがどこ吹く風よ」
「そうなんだ、良かった」
 安堵したような言葉に、ルイズは思わず頬を染めた。が、すぐにぶんぶんと首を振る。
「で、これお土産。美味しかったから、包んでもらっちゃった」
 懐から包みを取り出せば、ルイズの机にそっと置いた。
「あ、あら、気が利くじゃない。けどあんた、出された料理を持って帰るってちょっとどうかと思うわよ」
 使い魔のおこぼれと言うのは些か気になったのか、そんなことがつい口を出る。
が、その気遣いにはルイズも機嫌を良くした様子。語調にはそれほど刺もなかった。
そして言いながらもしっかり手を止めて、包みを開く。小さなクッキーが幾つか入っていた。
流石に料理をタッパーに、というわけにもいかない。ルイズも夕飯はしっかり取っているのだ。
「シエスタさんが焼いてくれてたんだ。サクサクっとして美味しいんだよ」
「ふーん。ま、明日のお茶にでも頂くわ」
 包みを直すと、カズキに渡した。できれば焼き立てを食べたいものだが、使い魔の気遣いを無駄にする気にもなれない。
 使い魔の主人ってのも、辛いものよね、とルイズは努めて平静に思った。
 そのうちに書き物もひと段落着いたのか、今日はここまでと席を立つ。
「そろそろ寝ましょうか。そろそろ、やるべきことはわかってきてるでしょ?」
「う、うーん…」
 使い魔の仕事とは女の子の着替え作業のことなんだろうか。岡倉が喜びそうだな、とカズキは思った。

 ルイズの着替えも終われば、カズキは昨日同様、床に寝転がる。ただ、昨日と違う点が一つあった。
「…なに、あんた。就寝中の主人の護衛をする気はないっての?」
「い、いや…そうじゃないんだけど」
 ルイズまでの距離が、昨日より遠くなっている。ベッドから一番遠い壁に寄りかかって、毛布に包まるカズキ。
昨日は疲労がたたってすぐ寝てしまったが、そもそも寝ている間に万が一‘エネルギードレイン’が発動すれば、
それだけでルイズは最悪永眠してしまうことになる。ルイズに限らず、それは避けたい。
‘エネルギードレイン’は距離に比例する。ならば、せめて少しでも距離を稼ごうと言うカズキの苦肉の策である。
可能ならば寝場所を他所に移したいが、人の眠れる場所はどこでも同じことだと思った。
 ランプの明かりも消えれば、暗闇と静寂が部屋を覆った。
 しばし時が経つと、ルイズは自らの声で静寂を裂いた。
「ねぇ」
「うん?」
「あんた…化物になるって言ってたけれど、そもそもあとどれくらい、人間でいられるの?」
510使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:36:12 ID:QFQE1O6z
 ぽつりぽつりと、先日からのカズキの言に問いかける。ルイズにしても未だ信じきれぬ話だが、
昼間、一緒に考えると言った手前、聞かねばならないことだと思ったのだろう。
「そうだなぁ。あと数日…とりあえず、もう一週間もないんじゃないかな」
 ルイズに召喚されて、これで二日が経った。推定で八月末がタイムリミットと言われたが、細かいところは良くわからない。
早いかもしれないし、遅いかもしれない。けれど、残された時間そのものは、多くはない。そのはずだ。
 落ち着き払った声で返されて、ルイズは嘆息した。
「最後まで足掻くとか言ってたけど、随分時間がないじゃない。あんた、なんでそんなに余裕そうなの?」
「うん…まぁ、わかっちゃいるんだ。こっちじゃ流石に、人間に戻る為の当てもないし。
考えても、どうして良いかわかんないし。実は、結構困ってる」
 元の世界では、斗貴子がカズキと出会う前に潜入し、カズキの、‘錬金術’の闘いの世界へ赴く切欠となった‘力’を回収した場所、
『ニュートンアップル女学院』という目標があった。しかし、こちらにはそれがない。
 そして、足掻くとは言ったものの、それに対し道を示してくれる存在もいない。
自分で考え、決めなくてはならないのだが…打つ手のなさは、いつかの海岸で、頭を悩ませたとき以上だった。
「でも…」
 暗闇を仰ぎながら、カズキは脳裏にある、一つの出来事を思い返す。そしてそれこそが、カズキが心に平穏を保てる理由。
 あの日、校舎の屋上で、斗貴子の特等席で、彼女に――
「…勇気、もらってるからね」
「はぁ?なによそれ」
「それは秘密。なぜなら――」
「その方がカッコいいから?」
 ルイズの声を境に、二人は押し黙った。
 そう、自分でどんな決断をしても、自分がどんな結末を辿ろうとも、大丈夫。
 勇気なら、もらったはずだから。
「…明日、少し調べてみるわ。今の話しぶりじゃ、向こうじゃその、人間のままでいられる手段ってのがあったんでしょ?」
「まぁね」
「ひょっとしたら、こっちでもそういう事例があるかも知れないし」
「ある…のかなぁ」
 ことは‘錬金術’による問題である。‘錬金術’のないこの世界で、果たして解決策が見つかるか…。
 元の世界とは話が違う。あっちは一縷の望みであったが、こちらはそんな望みすらもないのだ。
「そのまま悩んで、何もやんないよりマシでしょ。ありがたく思いなさいよね。
このわたしが、わざわざ使い魔のあんたのために調べてあげるんだから」
「…うん、ありがとう、ルイズ」
 それでも、一緒に探してくれる人が居る事が、今のカズキには何よりも嬉しかった。
 だから、本当に打つ手がないと判断した時には。そしてその前に、人間としての終わりが来た時には。
やはりルイズには悪いが、自分で始末を付けよう。そう思った。



 翌日の空き時間から、ルイズはカズキを伴って、学院の図書館で調べ物を始めた。
ハルケギニアの文字が読めないカズキは、主に肉体労働専門である。
ルイズは『レビテーション』を唱えられないため、高所の棚にある書物は専用の梯子を使わねばならない。
使い魔であるカズキに、それを取りに行かせるのだ。
「何を隠そう、オレは梯子登りの達人!!」
「わかったから、メモした題目の本、とっとと取ってきなさい」
 しかし蔵書量も半端ではないこの図書館。カズキ自身、最初はその数に期待もしたが…いざ探すとなると結構な重労働である。
 毎回、最高地上30メイルの高所へ、えっちらおっちら梯子を上る。一歩踏み外せば地上へ真っ逆さまだ。
いくらカズキとて、そんなことで人間としての終わりを迎えたくはない。上るたびに真剣勝負であった。
しかも、本の題名すら判別ができない。間違えれば当然、往復することになる。梯子の上でメモと睨めっこである。
ある特定の言葉をメモに記し、その言葉を含んでいる本があれば取ってくる。これならカズキにもできた。
「と、取って来た…」
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:36:48 ID:phH4aDiw
>>498
ラストファイターツインのことか?
グレイト召喚したら大抵の敵は巨大化足踏みで瞬ころしそうだなw
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:36:59 ID:+Dxl5vx7
>>484
サモンジさん召喚の続きまだかな……
タルブに埋まってそうなんだが>ストームプリンセス
513使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:37:21 ID:QFQE1O6z
「そこ置いといて。で、これはもう返してきて」
 しかしそんなことは、図書館を利用することの多いルイズ自身にしてみれば日常茶飯事なので、特に労う言葉もなかった。
机に向かい、調べ物を続けるのみ。その鳶色の眼は、ひたすら文字を追っていた。カズキは書物の返却のためにまた上った。

「どう、なにかあった?」
 日も暮れてきた頃に、ルイズに問うが、返答は静かに首を振るのみだった。
 カズキは肩を落としたが、調べ物をしてくれているのはルイズなのだ。
「ありがとう。ルイズも自分のことがあるのに。オレのために、ゴメン」
「べ、別にいいわよ。化物になって、迷惑かけられちゃたまらないもの」
 そっぽを向いてそう語るルイズ。彼女にしても、『ゼロ』の返上の為に、何を為すべきか、測りかねている。
一重に練習をしようと、一向に成長する素振りを見せぬ自身の魔法。
カズキ召喚以前から、カズキ同様手詰まりであり、諦念が心の隅にない訳ではない。
昨夜のキュルケの指摘にも言葉に詰まる有様だ。改めて決意を胸に込めたのはよいが、その解決策は一向に見えない。
が、そんな自分より切羽詰っているらしい、自分の使い魔であるカズキ。
そのために尽力するのは、ルイズにも良い気分転換になっていた。

 休日である虚無の曜日には、一日中資料の探索に当てたが、一向に目当てのものは見当たらない。
主にハルケギニアにおける亜人に関する文献や、それに伴う、何かしら伝染病とその治療法の類。
媒介、秘薬を用いた水魔法の人体への効果の類を漁ってはいるが、どれもカズキの現状を打開するには至らなかった。
「そもそもねぇ、生物の命を吸う、元人間の化物なんて聞いたことがないわ」
 ルイズは念のため、カズキに事の仔細を尋ねていた。
 カズキが危惧していることは、何よりも他者の生命力を吸い取ってしまう‘エネルギードレイン’のみ。
今のカズキは状態が不安定な為、闘争心の高ぶりによってヴィクター化の発現が切り替わる。
‘エネルギードレイン’はそのヴィクター化した肉体の生態であり、人間の呼吸同様、カズキの意思を持って止めることは不可能。
完全に状態が安定してしまえば、カズキはまさに、存在するだけで死を撒き散らす化物となるのだ。
「うーん」
「それに、あんたの心臓代わりになってるんでしょ?その、化物になる原因。
取り除こうにも、それをしちゃあ死んじゃうとか、途方もなく非道い状況じゃない」
 そしてそれを促進している、カズキの胸に潜む‘錬金術’の‘力’の事。
それを聞いたときには、ルイズも話の荒唐無稽っぷりに改めて呆れた。
が、それにより一時は命を永らえている、というカズキの言に思うところもあったのか、調べものは続けていた。
「どうしたもんかなぁ」
「それを今探してるんじゃない。ハイこれ」
 ルイズはメモと本を差し出してきた。さあ一仕事だ、とカズキは腰を上げた。

 しかし、探すうちに一日、また一日と過ぎていく。
できれば夜通し続けたいが、ルイズにそれを強要することもできない。
また、授業を休んでもらうわけにもいかない。ルイズの学生としての本分を邪魔するのは、カズキも本意ではない。
自分の命がかかっていても、そこは律儀なのがカズキである。
昼間は使い魔としての雑用。夕方から夜も図書館での使いっ走りの、戦士見習いのときとは違う二重生活であった。
「ねえカズキ。こんな辛気臭い場所より、あたしの部屋に来ませんこと?ルイズの部屋よりは居心地が良くてよ?」
 時折図書館を訪れるタバサにでも聞いたのだろう。キュルケも顔を見せたが、熱心に本を探すカズキは取り付く島もなかった。
「なによあんた、早速誘惑ってワケ?あんたも、行っちゃダメよ」
「嬉しいけど、オレ、やることあるから。ルイズ行ってきなよ」
「わたしが行ってどうするのよ。っていうかあんた、よくわかってないでしょ」
「?」
 平日は少ない時間を様々な方面から資料を漁ったが、一縷の望みすら見出せず、
ただただ、ルイズの知識が深まるばかりである。そのうちカズキにも、焦燥の色が浮かび始めた。

514使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:38:18 ID:QFQE1O6z
「ルイズ。身体だるいとか、ない?」
 そんなことを、数日前から度々カズキは口にした。普段は努めて自然体でいるが、時折思い出したかのように問いかけるのだ。
「あんた、その質問何度目よ。そりゃここ数日、暇さえあれば図書館だもの。けれど、あんたの気にするようなことはないわよ」
 首を鳴らしながらそう言うと、メモを差し出し、本棚を指示する。
あれから五日。そろそろ、カズキ自身何らかの変化はあってもおかしくはない…はずであるが、一向にそれは訪れない。
カズキと一緒にいる時間の多いルイズにも体調を尋ねるが、そちらも特に変化はなかった。
「う、うん」
 受け取ったカズキの顔を見れば、頬は少しこけ、瞼の下には隈が浮かんでいる。
カズキがこの数日、あまり寝ていないこともルイズは知っていた。
 いつ何時、ヴィクター化してもおかしくない状況。押し迫る不安に、カズキはどうしても眠れなかった。
深夜、闇の中でルイズの寝息に耳をそばだて、それにようやく安心して、気を失うように浅い睡眠をとる。
そして日の出と共に起き、ルイズの顔色を伺っては、安堵の息を吐くのだ。
 そんなカズキに、ルイズも言い知れぬ何かを感じた。事ここに至るまでどこか信じきれぬ話であったが、
日に日に参っていくカズキを見ていると、そうも言ってられぬことは理解できた。
 カズキが本棚へ向かうのを見やれば、ルイズは、万が一の事を考え始めた。

 わたしは、どうするべきなんだろう。
 もし、あの使い魔が、本当に化物になったとしたら、何をすべきなんだろう。
 一緒に、化物にならぬ方法を考えると言って、一緒に調べものをして、しかし手がかりの一つも、見えてこない現状。
 このままでは、あの使い魔は壊れてしまう。もう幾日も待たず、自ら命を絶ってしまうのだろう。
 ならばわたしは、どうすればよいのか。
 貴族として…いや、彼を召喚した者として、どうすればよいのか。
 ルイズは、書物の文字を追いながら、ひたすらそれを考えた。
 否。答えは出ている。数日前に、少年との会話で、既に決まっていることだ。
 ただそれを、伝えれば良い。
 そして、実行すれば良い。

 結局その日も、めぼしい情報は見つからず。
 やがてカズキが本を返却して帰ってくれば、ルイズは口を開いた。
「もう、やめましょ」
 空気が、ずしんと重くなった。
「これ以上探しても、たぶんわたし達に探せる範囲じゃ、おそらく解決策は出てこないわ」
 カズキは黙ってそれを聞いていた。自分でも、薄々感じていたことだ。
「教師専用の『フェニア』の棚の方も見せてもらえないか申請してみたけれど、結局ダメだったし。
そこで何か手がかりを見つけられたとしても…」
「わかってる。実際、時間なさすぎだもんな」
 もう幾日も残っていない、人間としての自分。
向こうの世界ではヴィクターの妻、アレキサンドリアの百年に渡る研究成果があったが、こちらではそんなものはないし、研究する時間もない。
 最後まで、足掻く。そう思って、ここまで来たが――
「ありがとう、ルイズ」
 カズキは礼を言った。ここまで自分に付き合ってくれたルイズへの、心からの感謝の言葉である。
 しかしルイズからの返事は、小さく首を振ることであった。
「でも、わたしはまだ信じきれないの。あんたがそんな化物になるなんて、とてもじゃないけど信じられない」
 カズキは悲しくなった。しかしそれも、仕方のないことかもしれない。証拠と言えば、カズキの証言しかないのだから。
 だが、それ以外を見せるわけにもいかない。それだけは、できない。
「だから――」
 そう、だから自分は――
「あんたが本当に化物になったら、わたしが自分の魔法で、あんたに始末をつけるわ」
「…え?」
「なによ。最初に言ったことじゃない。わたしはあんたのご主人様なんだから、当然でしょ。
そして、わたしもこの学院を辞めるわ。たぶん、あんたを殺す魔法は、わたしの、『ゼロ』の失敗魔法ですもの」
515使い魔の達人:2009/07/17(金) 23:39:57 ID:QFQE1O6z
「ど、どういう…」
「あれだけ言っておいて、やっと呼び出した自分の使い魔を、自分の魔法の失敗で死なせるんですもの。
いつまでも学院に居れるわけないじゃない。あ、一応言っておくけれど。
これは、あんたのせいじゃないわ。あくまで魔法をいつまでも上手くできない、わたし自身の問題」
 それだけまくし立てれば、一息ついて、ルイズは続けた。
「わたし、あんたが召喚されて、あの時ギーシュ相手に決闘してくれて。
もし、あんたが一緒にいてくれれば、何か変わると思ったわ。けど、そうじゃないって言うのなら。
変わる時間さえないって言うのなら。その前に、あんたが変わって、死を振り撒くと言うのなら。
せめて、あんたを呼び出したわたしが、始末をつけなくちゃ」
 カズキは今、この世界に来て一番、人間のままでいたいと思った。
 自分のことで、ルイズがそこまで思い詰めているのであれば、化物になるわけにはいかない。
適わぬ願いと知りながらしかし、カズキはそう思わずにいられなかった。
「あんたが、自分で自分の命を絶とうと考えてるのは、見てれば大体わかるわ。時々、そういう顔してるもの。
けど、それだけは絶対にしないで。せめて最後まで、人間として、わたしの使い魔として、生きてちょうだい。
前に言ったとおり、わたしのために、最後まで頑張ってちょうだい」
 すると、ルイズはカズキを、その黒い瞳を見据えた。強い意志を秘めた鳶色の瞳を、カズキは真っ向から受ける。
 最後まで、人間として。
 自分はもう、十分足掻いただろうから。
 カズキは頭を振ると、大きく息を吐いた。
「…わかった。本当に、これまでありがとう、ルイズ」
 心がどこか、楽になった。近日中に終わりを迎える人間としての自分。打つ手がないなら、それまでだから。
「もうオレには、残された時間は少ないけれど。
ここまでオレのために頑張ってくれたルイズが、『ゼロ』って呼ばれないために頑張るよ」
 だから、自分の為に尽力してくれたルイズに、短い時間でも、恩返しをしなくては。そう思った。

「残り数日ってんじゃ期待はできないけれど、そうしてちょうだい」
 ルイズは、内心震えていた。自身の決断に、今頃になり、震えていた。
 果たして自分に、この使い魔の命を終わらせることができるだろうか。
 考えたこともないことだが、自分の失敗魔法ならば、直撃させれば確かに可能かもしれない。人を殺めるに足るかも知れない。
 が、それでも、この優しい使い魔を。自分のために叫んでくれた少年を、殺すことなど、自分にできるのだろうか。
 ルイズは震えながら、もし適うのならば。そんな願いの言葉を重ねた。
「あ、もちろん、あんたが化物にならなかったら、これまで通り使い魔としてこき使ってやるから、安心なさい」
 力なく口元に笑みを浮かべ、ルイズは言った。カズキはそれに、笑って応えた。


―――――――――――――――――――――――――――――――
以上です。スネイプ先生は萌えキャラ。
お粗末
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:45:31 ID:okkJbD1f
おーつ!!

・・・なんだかシエスタの科白が一番引っかかったけれど
まさかですのん?
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:56:16 ID:vBMXSrB/
「蝶!」がつくよりは・・・
518名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:05:37 ID:CfsTKbLP
「ヒャッホゥ!!」もヤバイ
519名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:08:05 ID:j5nUv7eP
「むぅ〜ん?」
520名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:10:16 ID:DwB3yTuG
六枡のような、変な特技のあるシエスタ……アリですね。
521名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:12:19 ID:qQ63zQ/a
>>519
顔の輪郭が少しずつ違うワルドの集団が頭に浮かんだぞコラ
522名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:12:49 ID:4nuyUhfT
「ブラボーだ!」
523名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:16:35 ID:LPkavItp
>>511
ザ・グレイトバトルVだと思うよ
ラストファイターツインはグレートバトルU
524名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:19:09 ID:VSCP+Knw
「ぶちまけたいなぁ・・・」
525名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:21:11 ID:j5nUv7eP
妄想をぶち撒けろっ!!!
526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:23:23 ID:4nuyUhfT
>>524
とっきゅんはそんなこと言わないやい!
527名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:27:13 ID:jbZCg1r0
まずはその妄想を殺す
528名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:31:27 ID:4nuyUhfT
つまり「ぶち撒けたっ!」なら使って良い
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:35:28 ID:0A5TVCB1
達人の人乙です。
何故だろう。あの恰好をしたシエスタが…モット伯蝶逃げてー!
それにしてもこのルイズ、男前すぐる。
530名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:35:35 ID:aUnHFrf/
船坂が召喚されました
531名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 00:42:17 ID:hTfItyzH
>530
ギーシュが食堂内でたんこぶこさえた上に正座でお説教されています。

フーケのゴーレムを相手にせず、直接フーケを懲らしめました。

ルイズかウェールズを庇ってワルドに殺されたと思ったら生き返りました。

クロムウェルを前にして、殴り殺すか刺し殺すか切り殺すか首を捻じ切るかちょっと悩み、射殺しました。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:00:27 ID:pqdmG//+
船坂って、旧帝国軍の人型決戦兵器のことかよw
ルーデルとはまた違った方向でリアルチートキャラ召喚してどうすんだよww
533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:25:13 ID:3kfZSGCu
つじーんが召喚されました
船坂が召喚されました
東条が召喚されました
牟田口が召喚されました

誰がどれやら……
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:31:05 ID:LPkavItp
達人乙
出したらヴィクター化してしまうのはわかっているが
サンライトハート+がいつ出てくるのかも楽しみではある
535名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:31:18 ID:xz50QUCn
>>533
こいつらをよんだらこのスレが汚染されるぞ!
536名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:42:23 ID:FyVesdoA
ストラウス呼んで王たるものの心構えをアン様に教えてもらおう
537名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:44:29 ID:CMF0591w
湯神リリコが
白くまが
ぴちょんが
バザールでござーるが
ドコモダケが
ミシュランのタイヤ人間が
538名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:47:20 ID:xiNY5hvT
>>536
ストラウスも良いが侍大将ベナウィも良いんじゃないか?
539名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 01:58:12 ID:qQ63zQ/a
>>536
あの御仁の立場と覚悟からすると
異世界に引きずり込まれたあげくに帰れないと聞かされたらブチ切れてえらいことになりそうな
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 02:19:49 ID:FyVesdoA
>>539
そこはほらあれだよ、本編終了後とかそういうノリで
死んだと思ったらなぜかこんなところに、まだ何かをしろということかみたいな
541名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 02:22:41 ID:sJLnBzmX
本編終了後ならまだ、納得してくれるかもな。原作中に召喚したら、とんでもないことになることは確か。
542名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 05:41:56 ID:ToC9VRvf
サイトと一緒に、ジャグジート・スィン・ハンスさんを召喚
召喚時のショックからか、記憶を失っているが、
体格からして何らかの格闘技をしていたと思われる
543名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 11:01:11 ID:5lH7O4Nl
ヴァンパイア系の主人公を召喚。

……駄目だ、菊池系しか思い浮かばない

544名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 11:19:48 ID:0EJByl1q
喰らわないと生きていけないということで
アバタールチューナーのサーフとかゲイルとかシエロとかどうよ
545名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 11:28:21 ID:5lH7O4Nl
トリニティブラッドの主人公って血は必要だったけ?
546名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 11:32:04 ID:5lH7O4Nl
>>544
メガテンのこれって、使い魔はみんな主人公に殺されるよーな……
547名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 11:32:35 ID:BQjnCAbM
デミトリなんかどうだろう?

…ルイズにミッドナイトブリスかます様がありありと想像できる…!
548名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 11:34:15 ID:MKxzUOSp
ワル子が見れる日が来るか。
549名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 11:56:58 ID:MeCRgkxi
ギシュ子たんハァハァですね、分かりますん
550名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 12:51:25 ID:+kmapNoV
ヴァンパイア系なら凶悪赤ずきんことバレッタが呼ばれていなかったっけ?
551名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 12:53:32 ID:6NI09TFF
そいつは確かにヴァンパイア系だがヴァンパイアではないぞ
552名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:06:17 ID:NLY4QFAa
ミッドナイトブリスは色気の欠片もない野郎or魔物に使うと効果的なんだ。
スカロンとか。
例外としてちんちくりんな体型の娘に使うのも有効だよ。
553名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:13:22 ID:G9UA4J+o
ヴァンパイア・・・・・・・あのEDが印象強い「記憶の一部と姿を吸い取るヴァンパイア」
はどうだろう

「ココホレワンワン!」それは弟だ
554名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:23:34 ID:BQjnCAbM
>記憶の一部と姿を吸い取る
ワームを思い出した俺ガイル
555名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:31:59 ID:My5z5CSq
>>543
某丸太漫画よりヤギマスク被った人はどうだ?
556名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:33:19 ID:If2bpZPV
>>554
破壊の杖がパーフェクトゼクターなわけか
557名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:40:16 ID:0EJByl1q
>>546
あ〜……話が分からない男じゃないから
あるいは大丈夫かと思ってたが甘いか
558名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:43:43 ID:BQjnCAbM
>>556
ぼっちゃまの人のがまさにそんな感じだったな…
帰ってこないのかな、あの人…
559名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 13:45:47 ID:JuFP95Rp
>554
魔法の才能までコピーできたら今頃虚無のバーゲンセールだぜ
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 14:05:40 ID:V2nATq+9
そういえば、カズキってエッチで綺麗なお姉さんが好きだったよな。
キュルケなら条件ぴったしだな。
実際年上で、プロポーション抜群なわけだし。
561名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 14:07:16 ID:qqE2CkSr
>>553
すまないのだが元ネタを教えちゃくれまいか
562名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 14:22:24 ID:VMUBtFbY
>>560
今はとっきゅん一筋なんじゃないの?
563名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 14:25:58 ID:1avSdwzd
>>553
タイトルに「ロザリオ」が付くゲームのことか?
564名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 14:49:54 ID:VMUBtFbY
ヴァンパイアといったらキティちゃん
565名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 15:30:01 ID:qqE2CkSr
>>553
自分で調べた
まさか「ときめきトゥナイト」とはまた懐かしいモノを
566名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 15:36:23 ID:1a3o9iQv
ヴァンパイアつながりで、『ヒートガイジェイ』からヴァンパイアことクレア・レオネリを召喚。
あの小僧はキチガイなのに親分肌で人望とカリスマだけは人一倍あるからな。


錬金失敗後の後片付け
 ルイズ「ふんっ!どうせあんたも、心の中じゃバカにしてんでしょ!」
 クレア「イーヒッヒッヒヒ! ヒャーッハッハ!wwww」
 ルイズ「…………(あによ!)」

ギーシュとの決闘
 クレア「( ゚∀゚)アーヒャッヒャッヒャッヒャッ! ほうら、花火(手榴弾)だ!」

フリッグの舞踏会
 ルイズ「わたくしと一曲踊ってくださいませんこと、ジェントルマン?」
 クレア「……そうだな、ダンスもいいか。 どちらかが死ぬまで踊る死のダンスだけどな」
 ルイズ「…………」

ワルドとの模擬戦
 クレア「手合わせ? いいよ、やってあげるよ。 ほうら、花火(ナパーム)だ! ( ゚∀゚)アーッヒャッヒャッヒャ!」

タルブ防衛戦
 きれいなクレア「戦争の準備をしろ! この村をバカどもの好きにさせるな!」

アルビオン撤退戦
 きれいなクレア「ふん、僕がこんな所で死ぬ訳ないだろ。 使い魔と主が約束をしたんだ。 だから、命を懸けてでもその約束は守るんだよ!」
567名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 15:52:48 ID:4nuyUhfT
> ルイズ「ふんっ!どうせあんたも、心の中じゃバカにしてんでしょ!」
>  クレア「イーヒッヒッヒヒ! ヒャーッハッハ!wwww」
最高だな。
そして
>  きれいなクレア「戦争の準備をしろ! この村をバカどもの好きにさせるな!」
> きれいなクレア「ふん、僕がこんな所で死ぬ訳ないだろ。 使い魔と主が約束をしたんだ。 だから、命を懸けてでもその約束は守るんだよ!」
このギャップ。元ネタ知らんけど本当最高だな
568名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 16:03:41 ID:PUUm+f6k
>>553
あれから呼ぶなら、ギーシュ互換な勘違い王子が面白そうだ。
569名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 16:11:51 ID:MpolxYql
>>565
2部のリンゼなら性能的にも年齢的にもルイズにピッタリかもね
570名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 17:09:39 ID:spXlxG2c
吸血鬼と聞くととらはシリーズかなぁ
イザベラ管理人さんカムバック求む…
571名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 17:18:34 ID:uU0OS1gw
そういやそろそろ日食だよな
サイトは帰ってくるのだろうか
572名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 17:32:35 ID:OUAENj/F
>>554
俺はサモンナイト2のレイムさんを思い出した。
573名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 17:37:16 ID:+kmapNoV
ここまできて悪魔城ドラキュラのアルカードが出てこないとは。
574名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 17:45:53 ID:qMvSmC/P
アルカードかあ
魔術、剣術に長け、デイウォーカーで不老で美形だからなあ
575名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 18:03:48 ID:wBHWDcIS
ガンバードからヅラの吸血鬼召喚

それかアッシュでも召喚すれば素晴らしいロリコンぶりを発揮してくれる筈
576名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 18:08:14 ID:gLeKklWK
>>575
アイン召喚してルイズそっちのけで
ギーシュもワルドもウェールズも喰われる風景が浮かんでしまったじゃないか
577名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 18:17:40 ID:blyL0hZp
増血鬼召喚
578名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 18:54:04 ID:wnY6zYki
亀レス
>>337
エリスは天/冥ですな
似たような例でアゼル(虚/風)がアカギ(火/風)になっていたこともあるから、
シャイマール(≒エリス)からルー=サイファーになったときに属性が変わったのではないかと
579名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 18:56:11 ID:KTXPodKn
>>577
ルイズの不幸に反応して、いきなりの出血大サービス。
契約どころじゃなくなるな。
キスしようとするたびに鼻血だして貧血で倒れるし。
580名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 19:06:56 ID:lNcuksg8
アルカードも昔はオッサンだったんだぜ
581名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 19:10:00 ID:1avSdwzd
>>565
そっちかw。
思い切り懐かしいな。
582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 19:13:42 ID:lNcuksg8
菊地系でもチートじゃないまともな奴はいるよ
リリスシリーズの秋月とか
583名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 19:46:24 ID:jbZCg1r0
>>543
姫ですね、わかります
584名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 19:49:12 ID:41OHB3tz
ブライトにワルドを修正して欲しい
実際はバスクの時みたいにフルボッコされるだろうけど
585名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 19:50:11 ID:pMvkyv6H
まだ吸血鬼ネタ続いてるのか…
それなら俺はベニー松山版Wizのヴァンパイアロード「アドリアン」をプッシュするぜ!
586名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 19:53:26 ID:LB/bXGrJ
>>585
キスした瞬間、エナジードレインで5レベル下がってロストするわけですが
もし5レベル以上あっても冷気で砕け散るかな?
587名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:00:00 ID:T7aCMzi2
ならば、BBBのカーサ嬢を推薦させて頂く
(ケインにお嬢さまと呼ばれていたから、間違いじゃない)
588名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:03:34 ID:NfjO0v8P
バンパイアといえば若き日の水谷豊。
589名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:03:40 ID:rHMiFVXn
吸血鬼か、怪物くんのドラキュラくらいしか思い浮かばんな。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:11:27 ID:nCFOu5oR
呼んだ所でどうにもならないが
ブリタニアの吸血鬼・・・なんていったっけ
あのテッカマンランスみたいなかませのラウンズ・・・
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:11:35 ID:KTXPodKn
>>587
あったじゃん。
召喚だけして止まった、ひょっとしたら小ネタだったのかもしれないのが。
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:18:21 ID:YP06Fuk8
マスターモスキートンの彼ならば・・・やっぱ微妙か
593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:22:07 ID:NfjO0v8P
手塚治虫のドン・ドラキュラ…
しかもアニメ版のやつを。
594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:23:44 ID:VSCP+Knw
吸血鬼と言ったら荒木飛呂彦呼んだら凄いんじゃね?
595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:25:28 ID:41OHB3tz
仮面ライダーキバ
596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:25:29 ID:If2bpZPV
>>590
ルキアーノ、だったかと。
俺はヴァンパイアハンターDから「D」を
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:34:37 ID:nCFOu5oR
>>596
そう、それそれ
あと吸血鬼・・・とかそういう異名を持つといえば・・・レッドショルダー?

あとワイルドアームズのマリアベルとか
偽ノーブルレッドのサイスとか・・・ベリエールの居ない世界に飛ばされても彼女なら自力でおっかけてくるんだろうな
598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:35:54 ID:VuPqRcLk
>>593
それはすぐに連載止まるからw
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:52:35 ID:A+wY4vuD
ここまでワシズ様の名前なし
ワルド、お前は腕を賭けろ
600名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:56:31 ID:1XuuyRyb

「ワシズコプター!」

ワルド瞬殺
601名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:17:33 ID:qMvSmC/P
スピンオフのほうか
602名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:33:54 ID:mxB76P7p
ワルド「やめろー!死にたくない!死にたくなーい!」
603名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:37:04 ID:YFYjlSpE
テファが怪物王女の令裡を召喚して、百合ん百合んな展開にとか。
604名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:42:14 ID:41OHB3tz
シザーハンズのエドワードを呼んだらデルフ握れるかな?
605名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:42:33 ID:jbZCg1r0
たまには海外ネタ
吸血鬼レスタト
606名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:46:47 ID:kbX4wAvA
ドラキュラ呼ぶくらいならベルモンド呼んでしまえ
筋肉ムキムキなオヤジがゴーレムだろうがなんだろうがなぎ倒してくれるはず

そしてタルブに一夜にして現れる謎の城
607名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:47:43 ID:j5nUv7eP
>>605
あの人は気分に任せて好き放題やるだけだかんなw
どーしよーもないだろw
608名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:48:43 ID:FXaXklpQ
ラミア(邪神伝説シリーズ) 朱雀公(エンジェルフォイゾン) 白虎(エンジェルフォイゾン)デュマ(太陽少年ジャンコ)アーカード(HELLSING)
アーデルハイト(ヴァンパイア十字界) ストラウス(ヴァンパイア十字界) 砌(夜刀の神つかい)
暗黒ダーイン(太陽少年ジャンゴ) Uももんが林田(ハイパーレストラン) ルーク(ルークとヤンの略)
ヴァニラ(ジョジョの奇妙な冒険) エヴァ(ネギま!) ダイ・アモン(BASTARD!!) ラウラ(足洗邸の住人たち)
ブライド(魔界都市ハンター) アラディア(P・U・L・S・E) 巨大パルサン星人(ホビーズ) 南極花子(ホーリーブラウニー)
馬呑吐(宵闇幻灯草紙)ヴラド(Whois風生!?)
蒼白(魔人〜DEVIL〜)ダン国王(ターちゃん) 江藤蘭世(ときめきトゥナイト) ネロ(真月譚月姫)
DIO(ジョジョの奇妙な冒険) ウォルター(HELLSING) シャルヴィルト(RAGNAROK)
美夕(吸血姫美夕) セラス(HELLSING) ショコラ(華の神剣組)
アベル(トリニティ・ブラッド) マル血ナ・スプリンガー(ふたりぼっち伝説) リップヴァーン(HELLSING)
メリッサ(Nocturne) 葉月(夜刀) 黒衣の者(キリエ) アルカード(孔雀王) ピート(GS美神)
三世白王(KUROZUKA) トバルカイン(HELLSING) 梁師範(ターちゃん) ブリジット(ヴァンパイア十字界)
アルクェイド(真月譚月姫) カエルラ(銃夢LO) ヴィクター・バイロン(銃夢LO) デミトリ(ヴァンパイアセイヴァー)
詩人(うしおととら) 葉月(月詠) 蓮火(ヴァンパイア十字界) 久米ヒデロウ(夜刀の神つかい)
エリザベス(KaNa) 真希シノヴ(0リー打越くん!!) 日向夕介(夜刀の神つかい) 源九郎判官義経(黒塚) ロア(真月譚月姫)
紅渡(劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王)
鋼線のベック(ジョジョの奇妙な冒険) ドラキュラ(怪物くん) デリー・グレアム(スプリガン)
最後の大隊(HELLSING) 伯爵(はいぱーぽりす) クロウ(KUROZUKA) ストレイツォ(ジョジョの奇妙な冒険)
きゅーちゃん(赤ずきんチャチャ) ラ・セーヌ(鬼太郎) エリート(鬼太郎) 魔王(火炎魔人)
高橋(ヴァンパイア十字界) のばら(妖幻の血) ドラキュラマン(ドラゴンボール) レティ(ヴァンパイア十字界)
ブラッド(GetBackers) ゾーリン(HELLSING) 小夜(BLOOD+) 赤夜萌香(ロザリオとバンパイア)
雅(彼岸島) 宮本篤 (彼岸島) 嘉村令裡(怪物王女) ヒグレ(BLOOD ALONE) バンパイアロード(Wizardry)
ノゾミ(アカイイト - 花影抄 -) チャウシェスク(バンパネラ) ドラキュラ(バンパネラ) 蛭子(マウス) モスキート(ソウルイーター)
メリーベル(ポーの一族) レディバット(ぴちぴちピッチピュア) ウィザード(静かなるドン) クラレンス(僕血)
ドラキュラ伯爵(ドン・ドラキュラ) 和尚 (彼岸島) カーライト(ツインシグナル) ドレインディモス(バイオ)
ロングファング(ブラックロッド) 杏樹(かりん) 蛮杯亜(私は加護女) シオン(MELTY BLOOD) 
ピノ・ノワール(フルーツの一遍) エドガー(ポーの一族) 益田乾暁(アカイイト - 花影抄 -)怪物(鮮血夢想)
バゾー(Gemeinschaft) アキ(平成バンパイア) 小松(ギャグマンガ日和) メイミー(スペクトラルフォース)
ジル(僕血) ドライマン(大臓) シェリー(どきどきVAMPIRE) ドラキュラ伯爵(お憑かれさん)
ギルナザン(ギルナザン) ドラキュラ(スクールランブル) ミナちゃん(夜桜四重奏) ミナちゃん(夜桜四重奏)
千砂(羊のうた) 果林(かりん) ヒース(純白の血) ギルナさん(ギルナザン) ニャンパイア(プーねこ)
読書ドラキュラ(?)北島(ギャグマンガ日和)
星史郎(ツバサ) レミリア・スカーレット(東方儚月抄) 瑞希(ANGELFOYSON) ボリス伯爵 924(HENTAI)
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:52:31 ID:kbX4wAvA
西洋におけるドラキュラの亜種としてはワーウルフか
ハルケにはいるのだろうか
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:55:20 ID:j5nUv7eP
>>607
しずもん画伯のベルモンドがいいです
611名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:56:03 ID:HhG7wsd4
フランちゃんうふふ
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 21:56:33 ID:j5nUv7eP
安価ミスった>>610>>606宛て
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:02:03 ID:3mFto6AU
西洋妖怪繋がりって事でフランケンシュタインのジョン=ドゥ召還
理想の花嫁を創り出すために契約の対価に女性の部品を貰う日々とか…
ハルケギニアの魔法使いで他者の手足繋ぎ合わせて生き残ってる擬似フランケンとか出てきそうだ
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:04:18 ID:j5nUv7eP
おおこうもり
狼男
メデューサ
フランケン
ミイラ男
死神
ドラキュラ
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:07:44 ID:Oc4YGwBc
海外ネタといえば
しゃべる馬エド
韻獣……か?
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:09:37 ID:j5nUv7eP
海外ネタ+動物ネタ
エビボクサー
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:16:58 ID:YFYjlSpE
一方ガリアではジョゼフがいかレスラーを……
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:19:13 ID:Oyc1RkUz
めんどくせーから怪物くんとその他三人まとめて呼んじゃえ
619名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:20:57 ID:Q74MEnmD
1年と6ヶ月ぶりかな、これの続きを投下するのは……。
予定がないのでしたら22時25分に投下したいのですが。

投下するブツは『汝等、虚無の使い魔なり!』です。
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:25:53 ID:5qwianCU
しえーーん
621汝等、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:26:53 ID:Q74MEnmD
 双月が照らす光を浴びる二人。
 一人は少年、一人は少女。
 場所は女子寮の屋根上、ルイズの部屋の直上。

「駄目よ駄目よ、とっても駄目よ」

 口惜しげに少女は言った。

「繋がるけど、こっちまで来れないわ」
「間に何かあるのか?」

 怪訝な顔で少年は言った。

「馬鹿らしいほど強力な『結界』があって、全く干渉を許してくれないわねぇ」
「世界転移も効果がないか……」
「そうね、多分あらゆる世界からの干渉を断絶してると思うわね」
「断絶? ここは孤立してる世界なのか?」
「ええ、あらゆる内外からの干渉を何かが無効化してるわ」
「ならば何故我等は呼び出された、内外問わずならば主殿の召喚も」
「さぁね、まぁ偶然はありえないはずよぉ?」

 必然ならあるけどね、と仕組まれた意図を探る紅朔。
 暴虐的な力の介入、それを撥ね退けるさらに強力な力がこの世界を覆っている。
 ならばその強大な力に撥ね退けられず、干渉を許すような別の力、或いは同種の力が主殿に備わっているのか。

「偶然ではないとすると……」
「そ、恐らくだけど主殿が持つ力は同種の力、次元干渉すら平然とやってのける力を持ってるわね」
「……この世界の魔術、魔法とは文字通り次元が違うな……」

 四大属性と文字通り次元が違う。
 上手く力が発揮できないのは何か制限、何者かによる検閲が通っているかもしれない。
 やはり意図的な物を組んだ者が居ると言うことか?

「このルーンは結界と同様のもので組まれてるんじゃないかしら。 それに、『デモンベイン』を私達の一部と判断してる節もあるわね」
「我等が半身と言っても差し支えないかもしれんが……」
「どっちにしろ、その判断のおかげで元の世界を認識できるし、繋がってると確認できるわけだからねぇ」

 つまぁーんないと言った仕草の紅朔。
 少しだけ調べてみたが、生憎この世界は機械技術がまったくと言って良いほど発達していない。
 故に、二人の一部と言ったデモンベインを呼び出せば、どれ程の混乱を巻き起こせるかわかったものではない。
 鬼械神は一機だけで容易に世界を『壊す』ことが出来るほどの力を持つ、そんなものが現れればミリタリーバランスなど無きに等しい。
 良くも悪くも程よく“欠けている”、まあそれを補うのが我なのだが。

「理解した限りの情報では、使い魔の証にそんな効果は有るとは思えないが」

 その感情を知ってか知らずか話を続ける。
622魔導書作者:2009/07/18(土) 22:27:55 ID:nEd+IM0N
支援!!
623汝等、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:28:17 ID:Q74MEnmD
「でしょうね、通常のルーンとはかなり違いが有るわよ?」
「どんなものがあるというのだ?」
「基本的には、呼び出した者への親愛や愛情などの感情を植えつけるものかな」
「魅了の類ではないか」
「微々たるものよ、時間経過でその限りじゃなく成るけど」
「防げるか?」
「ある程度はね、何年もとなると厳しいわよ?」
「むぅ、できるだけ早く帰らねばならぬか」
「それと、アカシック・レコードにも干渉してるかもしれないわぁ」
「何? そこまで干渉出来ると言うのか?」

 ルーンを刻まれた者に、その手に持つ武器の情報をもたらす。
 では、その武器の情報はどこからもたらされたものか。
 ルーンを刻まれた者は元よりその武器の情報を知らない、ルーンを刻んだ者、ルイズ殿も知りはしない。
 だったら全てを知る所から持ってくれば良い、その場所が『アカシック・レコード』なのかもしれん。

「一個人の力にしては大きすぎるか」
「どうでもいいわ」
「汝は……」

 はぁ、と脱力した九朔。

「帰れるものも帰れなくなるではないか」
「いいんじゃなぁ〜い? 戻ってもクイーンのお使いに狩り出されるだけだし。 それに……」

 両腕を広げ、紅と蒼の双月から降り注ぐ光を全身で浴びる。

「この世界は気持ちが良いし」
「……気持ちが良い? ……世界に満ちる魔力か」
「大気に満ちる魔力が向こうの世界より何倍も濃いわ」

 紅朔は背伸びをして、深呼吸。
 顔が綻び、嬉しそうな表情を浮かべる。

「お、おい! 紅朔ッ!」

 九朔の手をとり、紅朔は回り踊りだした。

「騎士殿も気にならない? 主殿がどうなるか」
「どうなるとは? どう言う事だ?」
「これから面白くなるって事よ、騎士殿」

 そう言って踊るのを止め、二人が同時に向けた視線の先は、寮からすう数十メートルほど離れた樹木。
 その裏側に張り付いている人影を見た。

「どうする?」
「危害を加えて来るでも無し、放って置けばよいだろう」
「遊んであげようかしら?」

 ふふ、と笑う表情は妖艶で、背筋が凍りつくような凄惨な笑顔。
 大気のおかげか異様に上機嫌な紅朔、行動に移せば良くない結果になるので制止しておく。

「やめておけ、紅朔」

 見飽きたその笑顔を流しながら、九朔の手を取ってルイズの部屋に戻ろうとする。
 紅朔の嗜虐的な性格には頭を抱えてしまいそうになる。
 それこそ気に入らない奴なら殺してしまいそうなほどだ。
624名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:29:19 ID:nEd+IM0N
名前消し忘れた;;
625汝等、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:30:09 ID:Q74MEnmD
「相手をしてる暇があるなら、何かしらの帰還手段を探すべきであろう」

 それもそうねと頷く紅朔、素直に言う事を聞くその姿は気になるが。
 何かする前に戻った方が色々と安全だ、相手をする方もその後始末をする方も。

「戻るぞ」

 窓からルイズの部屋へと戻る、紅朔もそれに続くが。

「ほんと、楽しみね」

 と、視線を先ほどの樹木に移して再度笑った。






「チィ……」

 二人が見えなくなったのを見えなくなると同時に腕を強く擦る。
 あの二人、特に女の方を見たら全身に鳥肌が立った。
 彼女自身、命が危なくなる橋を何度も渡ってきた。
 其れゆえか、自身の危機感には自信を持っていたが。
 あの女を見た瞬間は『危険』と最大の警告が鳴り響いた。

「早く、盗み出さないとやばそうだね……」

 悔しげに言い放った女は闇に消えた。
626汝等、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:32:51 ID:Q74MEnmD
 同日、同時刻、ガリア王国の王都『リュティス』の郊外に聳え立つ『ヴェルサルテイル宮殿』。
 その中の一室、王が居座る間。

「あ〜れ〜」

 と、明らかにふざけた声を上げて燃え上がる女。
 炎は全身を包み、くるくると回った後その場に倒れ、ブスブスと肉の焦げる臭いが漂った。
 ジョゼフの身を固めるメイジたちが杖を下ろしたその時には、既に終わっていた。

「なーんてね♪」

 焦げた肉の塊になったはずの女がジョゼフの真後ろに立ち、肩に手を置いていた。
 先ほどまであった焦げた肉塊は始めから無かったかのように消えていて。
 ジョゼフを除く、その場に居たメイジが弾け飛び、赤い華を咲かせていた。

「えーっと、なんて言ったかな、君の名前は」

 惨状を目の前に、女は何事も無かったかのように男の名を聞いた。

「……ジョゼフだ」
「そうそう、ジョゼフ君だったね」

 ポンと手を叩き、ジョゼフの耳元で囁いた。
 そうして肩に手を置かれたジョゼフは、体が凍り付いたかのように振り返ることすらままならない。

「君は退屈なのが嫌いそうだねぇ」
「ああ、死ぬほど嫌いだ」
「死ぬほどだって! そりゃあいい!」

 仰々しく驚き、声をあげて笑う女。

「それじゃあ、死ぬほど退屈が嫌いなジョゼフ君に朗報だ」

 深い笑みを浮かべた女は、またも耳元で囁いた。

「僕と一緒に、退屈しのぎでもしないかい?」
「……退屈しのぎ、とは」
「そうだねぇ、とりあえず戦争でも起こそうかな?」

 朗らかに笑う、妖艶な女性。
 その髪は黒く、胸元を大きく開けた紫色のスーツ。
 大人の色香が漂う、最も凶悪な愉快犯。

 その名は──『検閲済み』──であった。
627汝等、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:33:59 ID:Q74MEnmD
 夜を携えた二つの月は薄くなり、光を照らす太陽が顔を覗かせていた。
 水場で洗濯を洗う九朔、使い魔、大体は幻獣であるはずだがそうではない九朔は召使いと似たような扱いを受ける。
 つまり、やる事はルイズの身の回りの世話であった。

「む、水がかなり冷たいな」

 呟きながらルイズの衣服を手早く洗っていく。
 まだ日が顔を出し始めたばかり、人気など皆無に近い。

「これは……、シルクか、こっちは……まぁいいか」

 衣類を見分けながらも全てを洗い尽くす。

「よし」

 丁寧に絞り、後は干すだけ。
 手洗いの洗濯はある程度手馴れている、理由は『紅朔の悪戯』。
 あれで何台も洗濯機が昇天、仕舞いには手洗いでやらなくてはいけなくなった。

「まったく、あのような細工をするか、……いや、幸か不幸か?」
「あの……」

 悪戯に悩み考える九朔の背後から話しかけてくる人物。

「ん? 汝は?」
「あ、ここでメイドをさせてもらっている『シエスタ』と言います」

 黒目黒髪の奉仕用のメイド服に身を包んでいる少女、手には洗濯籠を持っている。
 なかなかいい角度でお辞儀をする。

「我は『ルイズ・ラ・ヴァリエール』の使い魔をしている、大十字九朔だ」
「ああ、貴族様が人間を召喚したって聞きましたけど、貴方がそうなんですね?」
「違い無い」
「やっぱり……」

 そう言ってシエスタは止まった。
 その視線は九朔の顔に注がれている。

「如何した?」

 はっと気が付き、「なんでもない」と頭を振るシエスタ。

「そ、それでは失礼しますね!」
「うむ」

 お辞儀をして駆け出していく。
 九朔はそれを見送るが、ふと思い出した。

「……干せる場所を聞き損ねたな」
628汝等、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:35:39 ID:Q74MEnmD
「起きろ!」

 揺するのは昨日主となった少女、ではなくその隣に寝る紅い少女。
 あれほど「あんた達は床!」と言われたのに無視して主殿のベッドに潜り込んでいた己の片割れ。
 無下に床に寝かせるのは気が引けるので、もらって来た藁を馴らして羽織っていたマントを敷いてベッド代わりにしたのだが……。

「起きろ、紅朔!」

 この始末である、気を入れて馴らしたのに気に入らなかったようだ。
 まあそれはいいとして、主は癇癪持ちらしい事は昨日の会話でわかった。
 一々紅朔が茶々を入れてルイズをからかうのだ、そのとばっちりを一々受けていたのではきりが無い。
 ここは先に紅朔を起こして、起こりうる可能性が高い危機を回避するべきだ。

「紅朔!」

 大声ではなく、耳元で囁く様に声を掛けるが。

「だめよぉ〜、きしどのぉ〜」

 何の夢を見てるのか、紅朔は頻りに「騎士殿」を連呼していた。

「こうなれば仕方ない」

 一向に起きる気配が無い紅朔を抱え上げて下ろすしかない。
 二人に掛かっている毛布を紅朔の方だけめくり、横抱き、所謂お姫様抱っこで抱え上げる。
 通常ならば憚られる抱え方だが、静かに持ち上げるという要素を必要としたためこの持ち上げ方。
 無論、紅朔程度の体重では九朔が少しも揺らぐ事は無い。
 抱えた紅朔を藁のベッドに寝かせる。

「いやぁ〜ん、もっとぉ」
「何がだ」

 わけのわからない妄言を放っておいて主殿、ルイズを起こしに掛かる。

「主殿、起きられよ」

 肩に手を置き、ゆっくり揺する。

「うん、んにゃ……」
「主殿、それ以上寝ておられると朝食に間に合わなくなるぞ」
「むにゅう」

 完全に夢の中、ならば無理やりでも起こすしか無いか。
 とりあえず、高速で毛布を剥ぎ取る。

「主殿、早く起きられよ」
「え、あ? だ、誰よアンタ!?」

 まぶたを開き、眠気眼を白黒させたルイズ、それに簡潔に答える。

「主殿の使い魔だ」
「あ、ああ、使い魔ね……」

 ガックリとうな垂れ、ベッドから降りる。
629名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:35:52 ID:niJeacSL
支援!時の歯車捌きの刃!久遠の果てより来たる虚無!
630汝等、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:37:58 ID:Q74MEnmD
「服」

 そう言われて、手作りのハンガーに掛けておいたルイズの制服を取る。

「下着」
「な、なに!?」
「聞こえなかったのかしら、『下着』」
「……、どこにあるのだ?」
「そこのクローゼット、一番下」

 仕方なくクローゼットの一番下から下着を一つ取って渡す。

「服」

 九朔の右手に下着、左手に制服。
 それを見て。

「着せて」

 それを聞いて思い切り顔を顰めた。

「何その顔、ご主人様に逆らおうっての?」
「いや、そのつもりは無いが……」

 問題は男と女という点、ああくそ……。
 紅朔は絶対代わりにやってはくれないだろうな。
 と言うかまだ寝ていて何か言っている。

「すまぬ、これだけは……、無理だ!」

 それは魂の叫び。
 己は男であるし、そもそもこういった事は一切経験がない。

「あのね、アンタは知らないだろうけど、貴族は下僕が居るときは自分で服を着ないのよ」
「そこをどうにかしてはくれまいか?」
「あっそ、生意気な使い魔には罰が必要ね」

 「朝飯抜き」と冷たく言われた。
 召還される前から忙しく食事を取れなかったのでここで抜かれるとかなりきつい。

「あい仕った……」

 二つ返事、とは言えないが承諾してしょうがなく着替えさせた。
 ちなみにまぶたを堅く閉じ、全神経を集中してなんとか、と言ったところであった。
631名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:38:16 ID:niJeacSL
支援!汝より逃れ得るものはなく、汝が触れしものは死すら死せん!
632名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:51:26 ID:lIGB3TKP
さるったか?
633名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:52:46 ID:niJeacSL
>>632
代行しようかとも思ったんだが、代行スレ投下分が何か繋がらん気がしたんで保留してる。
634汝ら、虚無の使い魔なり!:2009/07/18(土) 22:54:50 ID:niJeacSL
代行行きまーす。




 ドアを開け、廊下に出るとドアが幾つも並んでいる。
 その一つ、隣のドアが開いた。

「あら、おはようルイズ」

 現れたのは、二人より身長の高い褐色のグラマラスな女性。
 腰まで伸びる燃えるような赤い髪が印象的だった。

「おはよう、キュルケ」

 即座に顔を顰めたルイズ、あまり好いてはいないように見える。

「ねぇルイズ、あなたの使い魔ってそれ?」
「そうよ」
「ぷっ、あはははは! 『サモン・サーヴァント』で人間を呼ぶなんて流石ね!」
「うっさいわね!」

 恥ずかしいのか、ルイズの顔は赤み掛かっていた。

「私はもちろん一発で成功したわよ? 使い魔にするならこういうのよねぇ、おいでフレイム!」

 勝ち誇ってキュルケが呼んだのは巨大なトカゲ。
 かなり大きくトラやライオン位の、尻尾の先が燃え盛る炎で出来ている『サラマンダー』。

「ほう、これはなかなか凄いな」
「でしょう? この見事な尻尾の炎は火竜山脈のサラマンダーよ!」

 尻尾の炎を見た後、九朔とフレイムの視線が交錯する。

「きゅる……」

 フレイムは一歩下がり、ひっくり返った。
 腹を見せて……、これは服従のポーズか?
 顎から腹を軽く撫でてやる、きゅるきゅると声を上げていた、ついでに口から漏れる炎も。
635汝ら、虚無の使い魔なり!(代行:2009/07/18(土) 22:58:20 ID:niJeacSL
「フ、フレイム?」

 その姿を見てキュルケは驚いた。
 主たるキュルケならいざ知らず、ルイズの使い魔に服従のポーズを見せるなんて、と。

「中々に可愛いではないか、少し熱いが」

 ルイズとキュルケが驚きの表情を浮かべている

「如何した? 主殿も触ってみるか?」

 ぶんぶんと頭を横に振るルイズ。

「ふむ、そうか」

 撫でるのを止めるとフレイムは起き上がる。

「きゅるきゅる」

 ぼっぼっ、と炎を吐きながら何か言ってるようだが理解は出来ない。

「気を付けよ、危ないぞ」

 火の粉を払いながら注意するとフレイムは口を閉じた。

「あなた、何者?」

 キュルケが双思っても仕方がない、当たり前な質問を投げかける。
 フレイムが服従のポーズを見せた理由は至極簡単。
 九朔がサラマンダー以上の怪異どもを幾度と無く滅してきたからだ。
 フレイムは本能で九朔の力量を感じ取り、敵わないと服従のポーズをとっただけであった。

「我か? 我は『大十字九朔』、主殿の使い魔だ」

 何も誇らしげに言ったわけではない、ただルイズとキュルケにはそう言う風に見えただけだ。

「ルイズ」
「……何よ」
「アンタ、当たり引いたのかもね」
「あ、当たり前よ!」

 ルイズの顔がさらに赤みが増していた。

「む、如何した主殿?」
「な、なんでもないわよ!」

 フン! と鼻息を鳴らして歩き出す。

「むう、何か怒らせてしまったか」
「ふふ、違うわよ。 まあルイズをよろしくね、使い魔さん?」
「元より其のつもりだ」

 視線の先を歩くルイズを早足で追いかける九朔、キュルケは其の姿を笑いながら見つめていた。
636名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:58:30 ID:nCFOu5oR
代理さん支援
637名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 22:59:36 ID:f85F3cso
支援します
638汝ら、虚無の使い魔なり!(代行:2009/07/18(土) 23:00:24 ID:niJeacSL
「これは広いな……」

 開かれた本塔にあるアルヴィーズ食堂の扉。
 食堂内は広く、かなり長いテーブルが三つ置かれている、中々豪華な装飾が施されている。
 その一つ上の階、中階に恐らく教師専用のロフト、大人が数人談笑している。
 この学院とクイーンの屋敷、規模は同じくらいかも知れぬな。

 記憶にある覇道の屋敷と、この学園の外観を比べる。
 そうしていれば、ルイズが歩き出し、それに付く九朔が椅子を引いて真ん中のテーブルの一角に座る。

「本当はアンタみたいな平民は入れないんだから、感謝してよね!」
「確かに、主殿には感謝している」
「解ればいいのよ! 解れば!」

 やはり先の事で怒っているようだ、なぜ怒っているのかわからないが謝っておいた方が良いのだろうな。
 そう思っていたらふと金髪のグラマラスな女性が。

『九朗ちゃんのようにペコペコ頭下げちゃ駄目よ? 勿論土下座もね♪』

 と聞こえた気がした。
 父上、貴方はそんなに頭を下げていたのだろうか……。
 それは兎も角、非は此方にあるようなので素直に頭を下げるべきと行動に移した。

「申し訳ない、心骨折ってここまでの待遇、真に痛み入る」

 深々と頭を下げる九朔、角度は75度で固定、それを見てルイズが狼狽。

「え、あ、いいい良いのよべつに! アンタは私の使い魔なんだから!」

 ルイズはここで頭下げられるとは思っても見なかったのだろう。
 それを見た他の貴族、周りからは失笑が起こっている。

「恥ずかしいから頭を上げてよね!」
「ふむ、そうか、ところで我の朝食はどこにある?」
「え、ああ……」

 ただの平民かと思えば、キュルケの使い魔を服従? させたり。
 そういえば来る時も他の使い魔も騒いでたような……。

「ま、まだ用意できて無いようね」

 カツン、とテーブルの下から音がして覗いた九朔。

「……?」

 何も無い、見えるのはテーブルの足とルイズの足。

「ど、どうしたのかしら?」
「……、いや、気のせいだったようだ」
「そ、そう、なら厨房に行って食事を貰ってきなさい」
「心得た」

 踵を翻し、アルヴィース食堂の居る愚痴へ向かう途中に九朔の背後からは「あじぃぃぃぃぃッ!!!」と何か変な声が響いていた。
639汝ら、虚無の使い魔なり!(代行:2009/07/18(土) 23:03:21 ID:niJeacSL
「クザクさん!」

 厨房へ向かい歩いていると背後から声が掛かった。

「む、シエスタ」
「どうしたんですか? もう朝食の時間ですよ?」
「いやな、まだ我の朝食が用意されてないと聞き厨房へ向かっていた所だ」
「そ、そうなんですか? すみません!」

 深く頭を下げるシエスタだが、それを制した。

「シエスタが謝ることではない、それよりその洗濯を手伝おう」

 朝見たときより増えている洗濯籠の中。
 これだけの量を手洗いとなると結構な時間がかかるだろう。

「い、いえ! クザクさんの手を煩わせるなんて……」

 九朔の言葉を聞いて、何かもじもじしているシエスタ。

「如何した?」
「な、何でもありませんヨ?」

 一歩近づくとシエスタは一歩下がる。
 何か顔が赤い。

「風邪でも引いたか?」

 さらに一歩、同様に一歩下がる。

「大丈夫か?」
「はい! 大丈夫なので……その……」
「何だ?」
「あまり、ち、近づかないでもらえますか?」

 と拒否、あるいは拒絶。

「グッ、すまぬ、気が付かなかった」

 シエスタに背中を向け歩き出す。

「あ、いえ! その……、恥ずかしいので」

 消えそうな声でつぶやくシエスタだが。

「何か言ったか?」

 九朔には聞こえていなかった。

「いえ! クザクさんの事嫌いじゃありませんから!」

 仰々しく頭を下げて走り去っていった。

「……?」

 よく分からない九朔は立ち尽くしていた。
640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:03:34 ID:nCFOu5oR
ベテルギウスの親父殿に祈りをささげつつ支援
641汝ら、虚無の使い魔なり!(代行:2009/07/18(土) 23:04:34 ID:niJeacSL
以上で投下終了です、ゲーム買いなおすか……。


代行終了。危うく規制食らうかと思った。投下には時計必須だな。
ナイアさんが現れてウキウキだぜ。
642名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:10:26 ID:nCFOu5oR
作者さんも代理さんも乙!
風呂上がったら来ててビックリですよ、続きが読めてとても嬉しいです
紅朔は朝食摂り損ねですかねぇ
643名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:15:41 ID:nEd+IM0N
作者&代理の方投下乙
これからの展開にwktk
644SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/07/18(土) 23:16:27 ID:niJeacSL
では、今度は20分からスコール、参りたいと思います。
645名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:17:33 ID:f85F3cso
支援しまっさ
646SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/07/18(土) 23:19:54 ID:niJeacSL
mission 05 The Stage is Set


 何とも不思議な体験だった。
 想像も付かない速度でハルケギニアの空を飛び回っていたのが三日前。今でもあれは夢だったのではないかと思えてくる。
 青空を見上げて、アニエスはその感覚を思い起こす。
「また……飛んでみたいな」
「王都が見えてきたぞ」
 先を進んでいたスコールが、振り返りつつ声を掛けた。
「ああ……日にちとしては予定通りの帰還なんだが、どうもそれ以上に帰っていなかった気分だ」
 飛空艇ラグナロクで飛び回った後、以前討伐した海賊達が根城にしていた島にラグナロクを隠して、二人はようやく王都へと戻ってきた。
 タルブから歩いて帰るのが、ラグナロクの隠し場所から帰るのに変わっただけなので、所要時間自体はそう変わっていない訳だ。
「どうも、街の方が普段よりも騒がしい気がするんだが……?」
「……そうだな」
 まだまだ日の昇りきっていない中、遠目で見ていて浮かんだその疑問は、王都が目と鼻の先になってようやく理解できた。
「ああ、そういえば王女のお輿入れの日が近いんだったな」
「これはその余波か」
 華燭の典にお祭り気分の街路を渡り、早めの昼食にしようと馴染みの酒場に入ると、酒をかっくらっている連中が大勢居た。
「簡単な物で良いから、食事を二人分頼む」
 注文をして隅のテーブルに着くと、馴染みの情報屋がビールジョッキを片手に近づいてきた。
「おう、アニエスにレオンか。へへへ……」
「何だ、にやついた顔をして」
「ついに突き止めたぜ?お前達の使う魔法の正体をな?」
「だから、私は使えないと……」
 うんざりした様子で答えるアニエスの目の前に、情報屋の両手が伸びてくる。
「ドロー ファイア!」
 ぼっ、とその両手の間で炎が上がり、すぐに消え去った。だが、これは……
「バカな……何故使える!?」
 目を剥いてアニエスが詰問する。
「ああ、四日ぐらい前だったかな?北の方から来た二人組の男が、平民でも使える魔法ってふれ込みで、この擬似魔法をそこら中で教えまわってたのさ」
「その二人はどこにいる!?」
 凄みすら覚えるスコールの態度に、情報屋も後ずさる。
「お、おいおい……魔法があんた達の独占物じゃなくなったからって、そう怒るなよ……」
「そうじゃない!その二人は俺と同郷の可能性があるから、会いたいんだ!」
 必死に訴えかけてくるその様子に何か理由があるのを感じ取ったが……
「残念だがしらねぇよ。北……ゲルマニアの方から来たらしいって事は、何かの役に立つかとさっき調べたんだけどな」
「そう、か……」
 見るからに気落ちするスコール。
「まぁ、そう落ち込むなって。俺の調べによると、あっちこっちの街や村でこの擬似魔法を教えながら、ゲルマニアの方から南下してきてるらしいぜ。ちょいと俺が調べれば、すーぐに足取りなんか追ってやれるさ」
647SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/07/18(土) 23:20:50 ID:niJeacSL
「頼む。……頭金だ」
 10枚のエキュー金貨を差し出しながら、スコールが頭を下げる。
「……余程の訳ありらしいな。良いぜ、俺の面子にかけても調べて見せらぁ」
 にぃっと笑うと、ジョッキをくいと掲げて情報屋は離れていった。
「お前の故郷の……手がかりか?」
「おそらく」
 こくりと頷くが、スコールの思考は別の所に向いている。
「だが……まずいかもしれない。擬似魔法がハルケギニアに広がれば……」
「戦乱が起きる、と言うのか?……そう簡単な物か?」
 前々からこの言葉に疑問を抱いていたアニエスは、改めてスコールに疑問を提示する。
「そう直ぐにも、という訳ではないだろうが……」
 給仕がトレイに乗せて料理を運んできた。それらが並べられる中、喧噪に包まれた店内に、それを上回る絶叫が響いた。
「大変だぁっ!」
 飛び込んできた男が大声で怒鳴る。
「アルビオンが攻めて来たっ!」


 情報は錯綜していた。
 トリステイン艦隊が騙し討ちで全滅した。タルブ村が瞬く間に占拠された。ゲルマニアの艦隊もやられた。いや、そもそもゲルマニアはこの戦争に関わる気がないからトリステインに援軍はない。レコン・キスタのアルビオン軍は王都の直ぐ側まで迫ってきている。
 真偽の区別を付けるのに、裏打ちする物は何もなかったが、戦場に立ってみれば確実な情報がどれかということぐらいは、目星がついてくる。
 お祭り気分から一転、王都に住む非武装の平民全てが逃げ支度を整えている中を駆け抜けた二人は、タルブに陣を張るトリステイン軍の一角に志願した傭兵として居た。
(多勢に無勢……いかにダメージを受けないかが重要だ。アビリティは、カウンター、回避+30%、運+50%、早さ+40%……とにかく避け続ける。
 タフな奴が居て手間取ると厄介だ。ST攻撃にデス、属性攻撃にバイオ。
 これだけの戦いだ。いちいちメイジ毎に属性防御ジャンクションを組み直している暇はない。少々勿体ないが、フレア、シェル、メテオ、ウォータ……これで系統魔法に死角はないはずだ)
『やぁスコール、久しぶり。エルお姉ちゃんが体調を崩しちゃってね……って何か物々しい雰囲気だね』
(誰か繋がったらしいな)
 アーヴァイン・キニアスはスコールの目から見える風景にきな臭い物を感じ取った。
 脳内にざわめきを感じ取って、スコール自身の確認のためにも情報を整理していく。
(状況を説明する。
 レコン・キスタ――今は神聖アルビオン帝国というらしい――がトリステインに攻めてきた。緒戦でトリステインの艦隊は壊滅。現在展開中の戦力はトリステイン正規兵2000に対してあちらは五万とのことだ)
『五万!?また大軍だね〜』
 戦略の常として、誇大に数字を発表する事を考えても、万を下回るとは思えない。加えて何よりも制空権を取られて頭が押さえられていることが大きい。
 自身の世界で、電波障害が消えたことにより制空権を含めて世界各国で戦略の見直しが計られていたことを思い起こす。
「レオンハート」
 既にして絶望感漂うトリステイン陣を見回しながら、アニエスが声を掛ける。
「ラグナロクは……使えないか?」
『ラグナロク?って……あのラグナロク?』
(確かに、ラグナロクが使えればどうにかなるだろうが……)
 真紅の飛空艇を思い描く。
「無理だろう。隠し場所まで、どんなに急いでも日は暮れてしまう。それまでトリステインは保つか?」
「……日が朱く染まる前に、平原の方がトリステイン兵の血で染まるな……」
 苦々しげにアニエスは呟いた。
『何でラグナロクがこんな所にあるんだ〜?』
(ラグナに……エスタ大統領に伝えて欲しい。ラグナロクの2番艇か3番艇を俺がこちらで借り受けている、と)
 聞こえていないアーヴァインの疑問には答えず、スコールはそんなことを考える。
648SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/07/18(土) 23:21:50 ID:niJeacSL
「……覚悟を、決めるか」
「あんた、死ぬ気か?」
 不吉な物言いをするアニエスに尋ねる。
「死にたくはないが、この国を奴らの好きにさせるつもりはない。
 ……そりゃあ、この国に良い思い出ばかりがあるというわけではないさ。どちらかといえば、悪い思い出の方が多い。だが……ここには死んで欲しくない、悲しんで欲しくない人が沢山居る。私の養母や、『兄弟』達……
 どこまでやれるかは判らないが、彼らに降りかかる火の粉を少しでも減らしたい」
(アニエスの、ママ先生か……)
 自分の身に置き換えてみれば、その気持ちはよく判った。
(ママ先生や、エルオーネ、ゼル、キスティス、セルフィ、サイファー…………アーヴァイン)
『ねぇ、何か間が長くない?僕の名前が出るのに。ねぇ?』
 アーヴァインからの批難はもちろん聞こえていない。
(それに、リノア。俺も……勝てない戦いでも、みんなを守るために戦おうとするんだろうな……)
 そしてきっと、あいつらの方も……
「お前はどうする?っと……聞くまでもなかったな。トリステインを救えはしないだろうが、逃げるには十分な時間がある。ラグナロクでロバ・アルカリイエ辺りに移るか」
「いや、俺もあんたに付き合う」
『うん、そうだよね〜』
「な……何のつもりだ?」
 思わぬ申し出に、目を見開く。
「あんたを死なせはしない。やることがあるんだろう?その為にあんたは、俺と協力する道を選んだはずだ。擬似魔法を使って……敵討ちか?」
「……流石に判るか」
 いや、誰かに聞いて欲しかったのかもな。とアニエスは一人ごちる。
「聞いてくれるか?」
「前に言ったはずだ。聞くぐらいは出来る」
 頷くスコールに、一瞬微笑んだ後、アニエスはゆっくりと話し出した。


――20年ほど前のことだ。
 タングルテール地方の私が住んでいた村が、焼かれた。
 ……焼いたのは、トリステインの魔法研究所実験小隊……
 焼いた理由は、新教徒狩りだった。
 新教徒というのはブリミル教の一派だ。
 魔法の実践に重きを置いた信仰をしている。
 エイジス32世教皇猊下が即位しておられる今でこそ、新教徒もその有り様を認められているが、あの当時は排除の対象でしかなかった……。
 私の居たダングルテールは、反乱鎮圧の名目で滅ぼされたのだ。

――奴らを倒そうと、私は女であることを捨てて剣を取った。銃を握った。
 だが……どれだけ手を尽くしても、やはり手が出せない者達は居た。
 現在王宮で要職に付いている者、行方をくらました者、誰なのかもつかめない者。
 行方をくらませた者はともかく、居場所まで判っているのに手が出せないのは辛かった……。

――そうだ。魔法を使えば、平民である私は疑われない。その者を討っても、他の者へも仇を討ち続けることが出来る。
 だから、あの擬似魔法を広めないというお前の方針も素直にありがたかった。私に足が付かなくなるからな。
 まぁ、こちらはもうダメだが……。


「その敵討ちのためにも、やっぱりあんたは生き延びなきゃいけない」
 幸か不幸か、スコールの身の回りでは仇討ちやそれに準じる戦闘が起きたことはなかった。
649SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger:2009/07/18(土) 23:23:26 ID:niJeacSL
 強いて言えば、孤児院仲間の親の大半がアデルの引き起こした魔女戦争によって死亡しているから、アデルが彼らにとっての仇だと言えないこともないが、少なくとも彼らにそうした気概はなかった。
『そう……だね、言われてみれば、僕たちの親の仇だったんだ、アデルは。
 ちょっと……薄情だったかな』
 だから、スコールには仇討ちは判らない。だが、それでも仇討ちがアニエスの目的であるのなら、手を貸したかった。
「生き延びる……か。そう口で言うほど容易ければ良いがな……」
(容易くは、無いだろうが……)
「まだ手はある。俺もあんたと戦うから。覚悟を決めるにはまだ早いんだ」



本日はここまで。
[は、ディスク4に入る前、訓練施設でスコール&全G.F.のレベルを100まで上げておくのは定番ですよね?
……俺だけ?
650名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:25:52 ID:b6/otQru
ディスク4に入って速攻で投げたことはありますw
651名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:26:55 ID:280HDxwl
リノアを宇宙葬にしてハッピーエンドでした
652名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:30:34 ID:If2bpZPV
乙ですよ。俺は初期レベル維持でクリアした。
サイファー、イデア以外戦闘不能にしてG.F.のレベルを上げてたっけ。
バハムート、エデンが他のG.F.より弱くなるのには泣けるけど。
653名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:31:44 ID:x/OAuqop
乙でした
自分は実地試験前に50くらいまでは上げて
初任務の時には三人100だったなあ
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:36:10 ID:ifxwyfiH
FF8?ああ糞ゲーね。
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:41:08 ID:lIGB3TKP
あのマネキンみたいな自操作キャラは何とかならなかったんだろうか
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 23:44:00 ID:X1c/2u5r
seed戦記の人のSSは毎回楽しく読ませてもらっているが、
やっぱりFF8自体はFFとは認められんよ。
657名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:01:21 ID:VMUBtFbY
FF8の人乙
アニエスさんがヒロイン?やってるのは貴重だぜ




FF8全クリしたはずなんだがプレイ中の記憶がさっぱり無い不思議
658名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:04:13 ID:Wlg0iBiF
FF?
俺の中では3で終わっている。
659岩倉玲音:2009/07/19(日) 00:04:19 ID:bCxuTD2u
>>657
記憶なんてただの記録だよ
660名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:07:47 ID:pJ7NpjnW
れいね召喚とな
661名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:13:11 ID:l/x3vIgA
電脳神レイン様は電化されて無いハルケギニアでは本領発揮出来んのう
662名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:13:24 ID:nTyDwZld
FF8の人乙

ライオンハート、ディスク1で作ったな〜
663名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:15:42 ID:5RQxahjG
スコールの人乙です。
FF8は途中で投げたがこの話は面白いのでwktkしつつ正座待機。
664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:22:29 ID:1HHP0U0T
FF8?
ああリノアうざかったのは覚えているな
糞ゲーなのは確かだがw
665アノンの法則:2009/07/19(日) 00:29:39 ID:+Aa+O2mT
アノンの法則です
ほかに予定が無いようなら投下します
666アノンの法則:2009/07/19(日) 00:31:02 ID:+Aa+O2mT
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
すがすがしい朝。
窓から差し込む太陽の光で目を覚ましたアノンは、思い切り伸びをした。
今日から、この魔法の世界での生活が始まる。
だが、そろそろ他の生徒達も起き出しているだろう時間にもかかわらず、アノンのご主人様となる少女は、まだ夢の世界にいた。
「ルイズー」
返事がない。
「ご主人様ぁー」
呼び方を変えてみる。まだ起きない。
「ごーしゅーじーんーさーまー」
今度はペシペシと顔を叩きながら呼んでみた。
「んん……っ!? な、なによ! なにごと!」
目が覚めたら、いきなり顔をペシペシやられている事態に驚いて、ルイズはベッドから跳ね起きた。
「朝だよ。ルイズ」
「はえ? そ、そう……。って誰よあんた!」
ルイズは寝ぼけた声で怒鳴った。
「アノンだよ。キミが呼んだんだろ?」
「ああ、使い魔ね。そうね、昨日、召喚したんだっけ」
ルイズはのろのろと起き上がり、あくびをしながらアノンに命じる。
「服」
アノンは椅子にかかっていた制服を渡した。ルイズはだるそうにネグリジェを脱ぎ始める。
「下着」
「どこ?」
「そこのー、クローゼットのー、一番下の引き出しに入ってる」
ルイズの寝ぼけた声に従い、アノンはクローゼットを開けて、適当な下着を渡す。
下着を身につけたルイズが、再びだるそうに咳く。
「服」
「さっき渡したよ」
「平民のあんたは知らないだろうけど、貴族は下僕がいる時は自分で服なんて着ないのよ」
「これから毎朝、ボクが着せるのかい? 面倒だな……」
「あっそ。生意気な使い魔にはお仕置き。朝ごはんヌキね」
「…話が違うよ。昨日、衣食住は面倒見るって言ったじゃないか」
「それもご主人様の言うことを、よく聞いてたらの話よ」
不満気なアノンに、ルイズは指を立て、勝ち誇ったように言った。
アノンは少々納得がいかなかったが、まだこちらの世界のことは何も知らないのだ。
とりあえずは従っておこうと、慣れない手つきでルイズのブラウスのボタンをはめていった。
667アノンの法則:2009/07/19(日) 00:32:59 ID:+Aa+O2mT
ルイズと部屋を出ると、狙ったようなタイミングで、隣の部屋のドアが開き、中から燃えるような赤い髪の女の子現れた。
彼女はルイズを見ると、にやっと笑った。
「おはよう。ルイズ」
ルイズは顔をしかめると、嫌そうに挨拶を返した。
「おはよう。キュルケ」
「あなたの使い魔って、それ?」
キュルケと呼ばれた少女は、アノンを指差して、バカにした口調で言った。
「そうよ」
「あっはっは! ほんとに人間なのね! すごいじゃない!『サモン・サーヴァント』で、平民喚んじゃうなんて、あなたらしいわ。さすがはゼロのルイズ」
「うるさいわね」
キュルケは面白そうに、アノンを見つめた。
「あなた、お名前は?」
「ボクはアノン。よろしく」
「アノン? ヘンな名前。その顔の刺青は?」
「これは生まれつきだよ」
「ふーん……ヘンなの」
それだけで、キュルケはアノンへの興味を失ったようだった。
すぐにルイズに向き直る。
「あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。誰かさんと違って、一発で呪文成功よ」
「あっそ」
「どうせ使い魔にするなら、こういうのがいいわよね。フレイム!」
キュルケは、勝ち誇った声で使い魔を呼んだ。キュルケの部屋からのっそりと、真っ赤で巨大なトカゲが現れた。
尻尾の先がたいまつのように燃えるトカゲは、そこにいるだけでむんとした熱気を放っている。
668アノンの法則:2009/07/19(日) 00:35:41 ID:+Aa+O2mT
「これって、サラマンダー?」
ルイズが悔しそうに尋ねた。
「そうよ! 火トカゲよ! 見てよ、この尻尾。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ? ブランドものよー。好事家に見せたら値段な
んかつかないわよ!」
上機嫌で自慢するキュルケ。
「わぁ、尻尾が燃えてる」
アノンはフレイムを見るなり、目を輝かせながら駆け寄ろうとする。
フレイムが口を開けて、アノンに小さな火炎を吐いた。
「おっとと。へー、火も吐くんだ」
「ちょ、ちょっとツェルプストー!? 危ないじゃない!」
「平気よ。あなたも知ってるでしょ? 使い魔は主が命令しない限り、人を襲ったりはしない…ってあら?」
キュルケの言葉とは裏腹に、フレイムは身を屈め、口の端から炎をこぼしながら、低い声で唸っていた。
威嚇している。いや、それどころか、今にも飛び掛りそうだ。その視線の先にはルイズの平民。
「震えてる…?」
よく見るとフレイムの体が、小さく震えているのに気がついた。
一体、この平民の何に怯えているのだろう。
「早くそいつ連れてってよ!」
フレイムの異変の原因はわからないが、自分の使い魔が、召喚した翌日に人を襲うなどシャレにならない。
キュルケはフレイムを連れて、慌ててその場を後にした。
キュルケがいなくなると、ルイズは拳を握り締めた。
「くやしー! なんなのあの女! 自分が火竜山脈のサラマンダーを召喚したからって! ああもう!」
「そんなに大事なの? 召喚って」
「そうよ! メイジの実力をはかるには使い魔を見ろって言われているぐらいよ! なんであのバカ女がサラマンダーで、わたしがあんたなのよ!」
「でもあのトカゲ、様子が変だったね…。そうか、あのトカゲにはボクが人間じゃないってわかるんだ。ボクと一緒で勘が鋭いんだなぁ」
「あんた、まだそんなこと言ってるの?」
「ホントのことだからね。ところで、あの人、ゼロのルイズって言ってたけど、『ゼロ』ってなんだい? 苗字か何か?」
「違うわよ! わたしの名前はルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。ゼロはただのあだ名よ」
「ふぅん…どういう意味?」
「知らなくていいことよ」
ルイズはバツが悪そうに言った。
そしてアノンはルイズに急かされ、『アルヴィーズの食堂』へと向かった。
669アノンの法則:2009/07/19(日) 00:37:09 ID:+Aa+O2mT
以上です

ではまた
670名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 01:16:13 ID:YT2BfT8F
投下乙!
671名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 01:20:22 ID:CPDDP3Oh
アノンは相手飲む以外になんか特徴あったっけ
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 01:48:00 ID:fpKrqb6k
>>649
乙です。
私はアルテマ全カ所ジャンクションでした。
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 05:30:15 ID:ybBNIBo1
誰かBLAZBLUEのジンで書いてくれないかなw
ガンダールヴの力で正気に戻ったジンみたいな感じで!
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 07:35:31 ID:EuVQjHUV
FF8俺は嫌いじゃ無かったですがねぇ
そりゃフクロウ時代のリノアはウザかったが
一部製作スタッフの発言やらは見なかったことにして
俺は楽しんでました
ちなみに初プレイは話進めたい一心だったんでレベル上げはぼちぼちでしたな
たいていのゲームがやり込みは心情的余裕のある二週目からっす

・・ので待ってましたSeeD戦記乙です
擬似魔法が案の定世に溢れた現状、とりあえず良くないこと起きまくるのでしょうねぇ
擬似魔法の使える平民傭兵が多くても態勢に影響が出るほど揃ったのかどうか・・・

そういやうぼぁーさんまだかなぁ
675名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 08:43:31 ID:djKWYcz4
SeeDの方、アノンの方、乙でしたー。
擬似魔法はジャンクションしてこその擬似魔法ですが、ハルケギニアではジャンクションを記憶喪失覚悟で使おうとするのは居るのでしょうかね。……貴族に対する不満の大きさによってはあり得るかな?
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 08:49:42 ID:t8kthOk/
そもそもG.F.がいないんじゃないか
677名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 08:51:11 ID:AZP7GXYO
俺達だって使えるようになったから貴族にデカい顔はさせないって思うのはあるんじゃないかな。
ただ、G.F.を介さない擬似魔法はスコール達のより威力は劣るみたいな設定があった気がする。
教えて回っている二人組はビッグス&ウェッジだろうが、オダイン博士はどうしてるんだろう…
678名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 09:27:51 ID:tMEUa2C/
Seedの人もアノンの人も乙

昨日はヴァンバイアネタで盛り上がっていたのか…
こんだけの名前が挙がっているのに吸血姫美夕は出なかったんだな
679名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 09:30:28 ID:MpjbgN+9
美夕は使いにくそうだ
まだラヴァ(だっけ?)の方がいいと思う
680名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 09:50:46 ID:+DIKbYcP
久々に>>1000行くか?
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 11:00:20 ID:YsqDP9n0
GTOから鬼塚英吉を召喚
使い魔の身だから教師になるのは無理っぽい?
682名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 11:08:42 ID:uh689EvN
吸血鬼だと『吸血聖女キリエ』って作品を思い出した。
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 11:09:08 ID:zTYBMU/g
平民学、異世界学でも新しいの作ってみたら?
684名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 11:11:12 ID:pJ7NpjnW
>>681
コルベール先生は内山田ポジションですねわかります
685名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 11:27:19 ID:c5IE4pIA
たっちー作品から緒方の星ちゃんを召喚…
うん、エロパロに行ってくる。
686名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 11:28:56 ID:tMEUa2C/
>>681
教師を召喚?
ならビッグマグナム黒岩先生のほうが(ry
687名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 11:51:57 ID:Dk00/qJJ
>>682
18禁作品じゃなかったかソレ?(w
同じ作者と言うことで『装甲騎兵ボトムズ CRIMSON EYES』からバシリッサを。
彼女なら理想の『妹』として全力でルイズに尽くしてくれるぞ。
乗機もストロングバックスだしな!
…後半はもっと強いのに乗ってるけど、多分タコベースのオリジナル機体なんだよなぁ…
688名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:09:47 ID:5FaO/AMW
>>684
発明品を悉く壊されてプルプル震えるコッパゲ萌えw
689名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:18:03 ID:KlyTT36D
>>687
> 18禁作品じゃなかったかソレ?(w
いくらエロ漫画より非エロの方がエロい言われてる作家だからって何て事言うんだw

690名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:20:15 ID:Cm1eaRwT
マクロスシリーズより召喚

イザム・ダイソン:ガンダ
マクシミリアン・ジーナス:ヴィン
ブレラ・スターン:ミョズ
熱気バサラ:憚られる

もしくは戦死した面子で
ミハエル:ガンダ
ロイ・フォッカー:ヴィン
ガルド:ミョズ
ギギル(プロトデビルン):憚られ
691名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:47:48 ID:TAbUPY+N
憚られる言いたいだけちゃうんかと
692名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:48:29 ID:Dk00/qJJ
>>689
書き込んでから気づいた
うん、18禁じゃなかったねキリエw

あとCRIMSON EYESのあれも調べてみたらどうもシャドウフレア(というかプロトストライクドッグ)っぽいんだよなぁ
693名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:48:44 ID:O6Ep9Q2e
>>690

憚られるは柿崎だろうがJK
694名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 12:58:23 ID:Cm1eaRwT
>>691
ちちちちちち違うわい
ティファは歌うからバサラ召喚した方がいいってことだよ
695名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 13:29:48 ID:+Aa+O2mT
アニメ化したし、ニードレスから誰か呼べんかな
696名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 13:40:25 ID:XxW0lKO6
>>693
見える、見えるぞ

ステーキを口にしようとした瞬間に召喚される柿崎の姿が…!
697名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 13:45:28 ID:KouXTpgL
>>695
呼ばれても山田は山田
698名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 13:53:27 ID:304RMaAY
何人もいるからてつをを一人ぐらい喚んでも
699名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:05:46 ID:mm7Iqaxp
BLACK、RX、バイオ、ロボちょうど四人だな
700名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:08:12 ID:304RMaAY
虚無の担い手全員にてつをを召喚させる気か
701名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:08:38 ID:vcXDDr2P
702名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:14:32 ID:jKoI7hCg
>>695
見える…テファに山田が召還されてマチ姉に姉を見て甘える山田が見えるよ
703名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:21:40 ID:9Ff21d9r
>>702
ルイズがロリコン召喚したらそれはもう
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:29:16 ID:pJ7NpjnW
>>695
ニードレスってハルケギニアにおいて無敵レベルになりそうなのがごろごろしとる…
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:30:52 ID:KlyTT36D
>>702
何故か山田太郎が召喚されてルイズが「小さな虚神」と呼ばれるシーンを幻想した
706名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:31:26 ID:ySGbsxnj
ルイズが靴下一丁にされるぞ
707名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:31:35 ID:X6PGXlgS
こんだけ雑談が盛り上がってるのに、ここから作品を書こうとする人は
過去にも今にも一人もいないという状況。みんなクレクレしてないで自分で書けばいいのに・・・。

俺?今連載してる作品だけで十分満足してますからw
708名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:34:06 ID:fvbzSmqb
俺はこういった雑談でも十分楽しいから
709名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:38:11 ID:5NQeTJxB
>>707
まとめだけ読んでれば?
710名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:41:29 ID:ySGbsxnj
>>707
満足した豚め
711名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:42:15 ID:9Ff21d9r
夏だなぁ
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:44:05 ID:M9Yy1j3J
シンケンレッド:キュルケ
シンケンブルー:タバサ
シンケンピンク:ルイズ
シンケンイエロー:ギーシュ
シンケングリーン:シエスタ


…ゴメン、なんか疲れてるみたいだ
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:50:33 ID:CPDDP3Oh
ロリコン…バックベアード…
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:54:38 ID:YsqDP9n0
デルフリンガーだぁ!当たると痛えぞぉー!
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 14:59:55 ID:uqh9qoxM
>>705
薔薇を咥えたギーシュが悪球打ちですか?
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 15:01:23 ID:A0i85jqy
>>712
ゴールドがテファで寿司の屋台でハルケ行脚し
ジュウゾウ喚んだジョゼフが切られかけたりするわけか

あ、でも殿はテファが合うかもしれんな、立場と牛折神的な意味で
717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 15:09:12 ID:EuVQjHUV
>>713
Rデュミナスと三兄弟の残骸召喚
なんやかんやで復活
「僕らの再生に力を使い過ぎたお母さんに代わって僕らが使い魔やります」
「感謝しろよーピンク頭ー」
「よろしくおねがいします・・・」

契約のガンダ補正無くてもこいつら三人いたら戦機人形なくても余裕無敵モードだな
魔法防御がどんだけあるか分からんけどVS七万だけでも手分けすれば返り討ちできそうな
タルブにはミロンガで
718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 15:17:24 ID:ngSP+QN9
>教師を召喚
教師と言えば地獄先生ぬーべー
これでトリステイン魔法学院も幽霊妖怪の巣窟に
(表向き)タバサ超涙目
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 15:47:47 ID:+I7Sf9Ok
ん?
表向き?
タバサってオバケとかそういうのが苦手じゃなかったっけ?

違うの?
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 15:51:10 ID:4oYEZjt+
>>719
それは演技だったって明らかにならなかったっけ?
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 15:55:30 ID:D8S+PPKW
>>720mjd?
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 15:59:18 ID:cWmhx7KM
まじで
つまんない設定にしちまったよな
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 16:07:09 ID:YiVCCyzo
>>719
お風呂覗きをタバサが庇った時に「幽霊が怖い」と肯定した事に関しては
タバサの冒険3巻でタバサ主観で語られている。

追っ手からサイトを匿っていた全裸密着の時
人形の物音を「幽霊じゃないか」と言うサイトの発言に対して
「口実になるんじゃないか」と思って演技したとあるね。

後は全裸密着に一人で盛り上がりすぎてサイトの身体の振動で気絶。
ルイズが来た後に「おばけこわい」でサイトに抱きついたのは記憶に無い模様。
724名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 16:22:44 ID:YiVCCyzo
>>722
いやあ、でもあれは「怖いのは自分の胸に生まれたこの感情だ」と葛藤するシーンでもある。
「幽霊が怖い」と言う発言は演技だったけど、身体をガタガタ震わせたのは演技じゃなかったのよ。

結果的にあのシーンでタバサの恋心は大きく加速されてしまった。
725名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 16:24:33 ID:304RMaAY
つり橋効果は長くはもたないとスピード2でな
726名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 16:26:42 ID:YsqDP9n0
準備は良いか、野郎共!
727名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:01:46 ID:5NQeTJxB
おばけはこわい。ちびる
でもおばけなんていないとちゃんと理解してる
だいじょうぶ。私はちびらない

おばけ「おばけはいるよ(^q^)」

じょばぁーーー


タバサのお化けなんて怖くない設定はこんな感じだよきっと
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:07:14 ID:6AXCUWw1
作中で否定されたなら、

SSで本当におばけが苦手になるお話を作ればいいじゃない
729名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:10:29 ID:gsv7OJ8Q
そもそも設定的に霊魂やそれに類する存在がないなら、苦手になる話なんて作れなくね。
730毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:20:29 ID:9C/TrguU
どうも、毒の爪の使い魔の第45話が書き終わりました。
予定その他が無ければ、17:25辺りから投下したいと思いますが、宜しいでしょうか?
731名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:25:31 ID:XC1lQg6c
よろしいです
732毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:25:46 ID:9C/TrguU
では、そろそろ投下開始します。

「偵察任務ね…」
歩きながらルイズは呟く。
先程、総司令部に赴いた彼女は、ド・ポワチエよりとある任務を請け負ってきた。
それはアルビオンの首都ロンディニウムの偵察である。
アルビオンからの申し出を受け、今は休戦中だ。
だが、アルビオンが何もしてこないとは考え難い。
もしかすれば、騙まし討ちを仕掛けてくるかもしれない。
しかし、ロンディニウムを偵察する為に我が軍の竜騎士を使えば、此方から協定を破った事になってしまう。
故に手持ち無沙汰であろうルイズが呼ばれたのである。
彼女ならば万が一見つかったとしても”ただの学生だ”と言い逃れる事も可能だ。
だが…、それ以上の理由として、連合軍首脳部がルイズの事を軽く見ている事があった。
先の艦隊決戦で、ルイズの”虚無”がまるで役に立てなかった事で、先にあった信頼は無くなっていたのである。
ルイズもその事はある程度察していたが…あえて弁明はせず、黙ってその任務を引き受ける事にした。
子供の言い訳のような弁明をするよりも、今回の任務を成功させて地道に認めてもらう方が効率が良いと考えたのだ。
それにだ、自分が新しく覚えた”虚無”は、こういう任務にはうってつけと言える。
後は移動手段と護衛…、当ては在るには在るが…正直、ダメもとだ。

「……」
案の定、移動手段<タバサ>と護衛<ジャンガ>は、お取り込みの真っ最中だった。
座り込んで地面に何かを描きながら、何やら話し合っている。その内容はさっぱり解らない。
ルイズは二人を遠くから暫く見つめていたが、腹立たしそうに鼻を鳴らし、踵を返す。
そしてそのままその場を歩き去った。

歩き去って行くルイズに気がついたジャンガは、その背中を静かに見送る。
「何しに来たんだ、あいつは?」
そう言うジャンガの横でタバサはポツリと呟く。
「素直じゃない」

ジャンガとタバサの居た場所から離れ、次にルイズが向かったのは竜騎士大隊本部の天幕だった。
シティオブサウスゴータの外に天幕が立てられているのは、竜騎士が乗る風竜が煩く騒ぎ立てるためだ。
その天幕の近くで、白い肌をした一匹の風竜の世話をしていたのはジュリオだった。
ルイズはこれ幸いと思い、彼に話しかける。
「ミスタ・チェザーレ」
ルイズの声にジュリオは振り返る。
そして彼女の顔を見るや、満面の笑みを浮かべ、
これはこれはこれは! と大仰な身振りでルイズに近づき、その手を取って接吻した。
「ハトやフクロウで知らせてくれれば、こちらからお迎えに参りましたものを」
「別にいいわ。あなたと風竜に用事があったの」
「了解しました」
「え? まだ何も言っていないのに?」
「あなたのような美しい方の頼みを断るなど、ある筈がありません。どのようなご用件でも承りますよ、ミス」
そんなジュリオの態度にルイズは満更でもなかった。
あんな自分の主人をほったらかしにして、他の女と遊び惚けているような馬鹿猫などよりもよっぽど頼りがいがある。
まぁ…あいつもあいつで頼りになる所はあるけど、それはやっぱり自分の事を思ってではなく、彼自身の為にやっているだけだ。
そう言う点で見れば、やっぱり目の前のロマリアの神官はあの馬鹿猫よりも数倍…否、万倍は心強く見えた。
ルイズはやはり彼に頼んで良かったと喜んだ。
「それで、どちらまで飛べばよろしいのです?」
「首都ロンディニウム。総司令部からの指示で偵察に赴くの」
「了解しました。では、乗ってください」
「あ、待って」
ルイズの言葉にジュリオは驚いたような表情になる。
「ぼくのアズーロはお気に召しませんか?」
「いえ、そうじゃないわ。…その、護衛は付けないの?」
「おや? ぼくとアズーロだけでは不安ですかな?」
「別に信頼していないわけじゃないわ。ただ…あなたは隊長らしいけど、ロマリアの神官でメイジじゃないんでしょう?」
「ええ。まぁ…確かに不安に駆られるのは当然だ」
「あの…気を悪くしないで」
733毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:30:13 ID:9C/TrguU
ジュリオは首を振る。
「別に、こんな事で気を悪くしたりしないさ。それよりも…ふむ?」
顎に手を添え、何かを考える。
すると、別の誰かの声が聞こえてきた。
「なんだ、嬢ちゃんじゃねぇか…。そいつと何やってんだ?」
二人は同時に振り返る。そこに立っていたのはガンツだった。
彼を見て、ジュリオは満足げな笑みを浮かべる。
ルイズを振り返ると彼は言った。
「凄腕の護衛が戻ってきてくれたよ」

数分後、ジュリオとルイズ、そして護衛役にされたガンツの三人を乗せた風竜アズーロは首都ロンディニウムを目指し、空を飛んでいた。
「ガキ一人に偵察任務を押し付けるなんざ、随分と有能な指揮官様だな。
学生だから言い逃れができるって、本気で思ってんのかよ…そいつ?」
呆れたような表情で両手を開き、”有能な”の部分に皮肉な調子を含め、ガンツが悪態を吐く。
「思ってはいないでしょうね。…単純に失っても大して困らないのが、わたしだったって事でしょ?」
ルイズは(ガキ呼ばわりされた事も含め)大して気にしていない様子で言った。
「おいおい、そんな割り切り方で良いのかよ…。こんな扱い…貴族にとっちゃ屈辱なんじゃねぇのか?」
「別に。今は認められなくても構わないわ。少しずつ、少しずつ認められていけばいいのよ。
それに…少なくとも、わたしの家族と姫さまは認めてくれてるわ」
「なるほどね。ま、精々がんばんな」
そんな風にルイズとガンツがやりとりをしている間に、アズーロは首都ロンディニウムの上空に到着した。
流石に首都というだけあり、大きな都市である。その一番奥にはハヴィランド宮殿が見えた。
「見たところ、特に出撃準備などはしていないようだね」
ロンディニウムをざっと見渡し、ジュリオが言った。
確かに、見た限りではシティオブサウスゴータと状況は変わらない。
街のあちらこちらで、人々が祭りを楽しんでいる姿が見えた。
だが、それならそれで、ちゃんと現状を報告すべきだ。
ルイズは頷き、街の情景を眺めた。精神を集中させ、それこそ人一人の配置まで脳裏に焼き付けるように。
街の状況の報告の際、自分が新たに覚えた”虚無”を使って報告する為だ。
『イリュージョン』――術者の記憶から取り出した光景を、鮮明な幻として映し出す虚無呪文。
前回の艦隊決戦の時、本来ならばこれで味方艦隊の幻影を浮かべ、ダータルネスに敵の注意を引き付けるはずだったのだ。
今回はこのイリュージョンを用いて、より正確な情報を総司令部に報告するつもりなのだ。
ルイズが街の情景を記憶している間、ジュリオとガンツは邪魔が入らないようにサポートしていた。
ジュリオは味方であるように見せる為、アズーロにアルビオン産の風竜の”ダンス”の真似事をさせ、
ガンツは敵が来ないか周囲に気を配っていた。
そんな風に偵察を続けて三十分ほどが経った頃、事態は急変する。
「おい、敵さんのお出ましだぜ」
ガンツの言葉にルイズもジュリオもハヴィランド宮殿の方に目を向ける。
火竜に乗った複数の竜騎士が此方に向かって飛んでくるのが見えた。
「逃げて!」
ルイズが慌てた調子で叫んだ。が、ジュリオは首を振る。
「それはできないよ」
「どうして!?」
「考えてもみやがれ…、ここで俺達が陣地に戻ったら、色々と面倒な事になるだろうが?」
ガンツのそんな言葉にルイズは苦々しい表情で唇を噛む。
そんな彼女を見つめながら、ジュリオは口を開く。
「ルイズ、君は乗馬は得意かい?」
「え? ええ…それなりに」
ルイズの返事にジュリオは満足げな微笑を浮かべる。
「じゃあしっかり掴まってて。乗馬で柵などを飛び越える時のようにね。アズーロ!」
ジュリオの言葉にアズーロは、きゅい、と鳴き、敵竜騎士に向かって飛んだ。
その無謀な突撃にルイズは悲鳴を上げる。
「ちょっ、ちょっと、どうする気よ!?」
「喋ると舌を噛むよ」
落ち着き払った声でジュリオは言う。
高速で突っ込むアズーロ目掛けて、敵の火竜が次々にブレスを放つ。
しかし、アズーロは普通では考えられないような機敏な動きでブレスを回避していく。
その動きに敵も動揺したのか、一瞬動きが鈍った。
敵の中央を突破し、そのまま背後に回るや直ぐに相手を振り返る。
734毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:33:32 ID:9C/TrguU
「ブレスだ!」
ジュリオの指示にアズーロがブレスを吐く。だが、火竜のように凄まじい代物だ。いや、普通の火竜よりも凄いかもしれない。
成す術無くブレスを受けた竜騎士は、次々と地面に落下していった。
しかし、全てが落ちたわけではない。残った二騎がこちらへと突っ込んでくる。
火竜のブレスだけでなく、竜騎士の魔法も飛んで来た。
だが、それも先程同様、アズーロは機敏な動きで回避していく。
しかも、敵の攻撃を交わすだけでなく、回避しながら敵の火竜を爪や牙で傷つけた。
深刻なダメージを負い、残った二騎も落下していく。
「はい、終わり」
ジュリオが変わらぬ調子でそう告げた。
ルイズは事の成り行きに唖然としていた。
「りゅ、竜が今みたいな動き方をするなんて…、知らなかったわ」
「本来竜はこれだけの動きは出来るものなんだよ。それをぼくが引き出したのさ。
皆、竜に無駄な動きをさせすぎている、それだけさ」
ルイズは別人を見るような目つきでジュリオの顔を見上げる。
ただの神官だと思ったが…今の竜の扱いは、そんじょそこらの竜騎士とは比較にならない。
彼が何故第三竜騎士中隊の隊長になったのか…、その理由をルイズは嫌と言うほど理解できた。
「…いや、まだ終わりじゃないかな?」
「え? …嘘!?」
唐突なジュリオの言葉に、ルイズは一瞬呆気に取られ、そして驚愕する。
アズーロの周囲を取り囲むようにして、無数の小さな虫のような物が飛んでいる。
よくよく見れば、それは先の艦隊決戦で見かけた虫型のガーゴイルだ。
ルイズはジュリオを見る。
「ど、どうするの?」
「う〜ん…、流石にあんなに小さいのをこれだけ相手をするのは、アズーロにはちょっと無理かな?」
困ったような物言いだが、全然緊張感を感じさせない。寧ろ余裕すら感じられる。
そんな彼の態度にルイズは慌てる。
「どうしてそんなに余裕なのよ!? この状況やばいんじゃない? やばいでしょ!? どうする気なのよ!?」
すると、ガチャ、と金属音が後ろから聞こえてきた。
見ればガンツが両手に銃を握っている。
「おい、ジュリオ。全速力で上に飛べ」
「了解した。ルイズ、もう一度しっかり掴まっててくれ」
ジュリオがそう言うや、アズーロはものすごい勢いで上昇を始めた。
「え、ちょっ、待ってよぉぉぉーーー!?」
ルイズの悲鳴が糸を引きながら遠ざかる。
アズーロを追いかけ、虫型メカ――ガレンビートルとガレンヴェスパも一斉に上昇していく。
「よ〜し、狙い通りになったぜ」
身を乗り出し、真下の状況を確認しながら、ガンツは”してやったり”といった感じの笑みを浮かべる。
「それじゃ、後で回収頼むぜ」
「ああ、君も気をつけてね」
「へ、お前に心配されるほど、俺はやわじゃねぇ」
そう言って、ガンツはアズーロの背を蹴り、空中へ身を躍らせた。
「な、ちょっと!?」
ルイズが驚いて叫んだが、凄まじい風の音に瞬く間に掻き消されてしまった。

落下しながらガンツは銃を構えた。
敵はほぼ一直線に並んでいるから、このまま落下すれば丁度すれ違える。
先程のように敵が周囲に散らばっていては、狙いは付け難い。
だが、これならば敵は自分の真正面…、真っ直ぐに撃てば当たってくれる。
ガンツは一瞬ニヒルな笑みを浮かべ、力の限り叫んだ。

「喰らえ! 死神ファイヤぁぁぁーーー!!!」

二丁拳銃を乱射する。通常とは異なる弾倉を使って放たれる、ガンツの得意とする必殺射撃。
紫色に輝く光弾が次々と虫型メカを破壊していく。
爆発が連鎖し、青空に一本の太い黒雲を生み出した。
その黒雲の最後尾から、ガンツが姿を現した。
回り込んでいたアズーロの背へとガンツは降り立つ。
そして軽やかに銃を回し、腰のガンベルトに締まった。
735名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:35:00 ID:makfb+yz
今北支援
736毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:37:16 ID:9C/TrguU
「片付いたぜ」
ガンツがそう言い、ジュリオは嬉しそうに頷いた。
「さて、これで本当に終わりだ。これ以上は騒ぎも大きくなりそうだし、帰ろうか」
そんなジュリオの言葉もルイズの耳には届かない。
今の凄まじい射撃が目に焼きついて離れないのだ。
(あいつもそうだけど…、それと渡り合っていたこいつも相当凄いわね…)
自身の使い魔と目の前の亜人を比較しながら、ルイズは自然とため息を吐いた。



一方、ジャンガとタバサは降臨祭で賑わう街中を歩いていた。
「どいつもこいつもバカ騒ぎしてら…」
辺りを見回しながらジャンガは言った。

連合軍の兵士とシティオブサウスゴータの住人は分け隔て無く、バカ騒ぎを繰り返している。
シティオブサウスゴータの住人にとって、連合軍は祖国への無粋な侵入者と言えるはずだ。
だが、彼等には連合軍を嫌悪する様子は微塵も感じられない。
それもそのはず。アルビオン軍……否、レコン・キスタは食料を奪って逃げた。
敵と戦おうともせずに自分達を見捨てたのだ。
そんな自分達に対し、敵であるはずの連合軍は食料を分け与えてくれたのだ。
…拒む方がおかしいと言える。
そもそもレコン・キスタ自体、あまり好かれてはいなかったようである。
今も、街のあちらこちらから、それらしい陰口が聞こえていた。

ジャンガは大きく欠伸をし、となりを並んで歩くタバサを見た。
「…お前はバカ騒ぎに参加しねェのか?」
「する。あなたと一緒に」
ジャンガは深くため息を吐いた。
「ガキ連れ回して酒飲む趣味は無ェ…。ガキはガキらしく”きゃー、きゃー”笑って、そこら走り回ってりゃいいんだよ」
「一緒に居たい」
頑固である。ジャンガはもう一度ため息を吐いた。
と、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ジャンガ…さん?」
「あン?」
反射的に目の前に視線を戻す。そこにはシエスタが立っていた。
彼女がどうして此処に……などと言う疑問はジャンガの脳裏には欠片も浮かばない。
単純に知ってる顔が目の前に現れた…、という感覚しかなかった。
シエスタは満面の笑みを浮かべ、ジャンガに抱き付いた。
――その刹那、タバサの瞳が一瞬冷たく輝いたように見えたが、気のせいだろうか?
「何いきなり抱きつきやがんだよ?」
「漸く会えて嬉しいからに決まってるじゃないですか」
ジャンガから離れ、シエスタはそう答えた。
「おいおい、お前学院の給仕だろうが。こんな所に来ていいのかよ?」
「今は一大事で学院も暫くお休みなんです。だから、知り合いの叔父さんがこっちでお店を出すと言うからその手伝いで」
「叔父さんだ?」

――ジャンガがそう呟いた時である。

「きゃ!? いや〜〜〜ん!!!」
その言葉を聞いただけで、ジャンガは全身鳥肌が立つ感覚を覚えた。
見れば、通りの向こうから砂煙を立てながら、物凄い勢いでこちらへと走ってくる人影が在った。
「ジャンガちゃ〜〜〜ん!!!!!」
満面の笑顔で駆け寄って――突っ込んでくるその人影にジャンガは、正にウンザリとした表情を浮かべる。
そして、人影が自分に抱きつこうとする直前、横に移動して人影の足を引っ掛けた。
「おおおおおおおおーーーーーー!!!!?」
足を取られた人影はバランスを崩し、駆け寄る勢いそのままに地面を滑走して建物の壁に大激突した。
大量の粉塵が周囲に広がり、その中央で人影がピクピクと痙攣している。
それを一瞥し、ジャンガはシエスタに顔を向ける。
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:42:33 ID:juzGYVpx
支援なんだな、これが
738名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:43:13 ID:3JOX+bLG
「男達の使い魔」(元ネタ:男塾)が
50音順目次からだけ消えてるけど、なんかあった?
739毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:43:29 ID:9C/TrguU
「おい」
「え?」
「お前の言ったオッサンてのは……まさか、こいつか?」
爪で指差すとシエスタは頷く。
「はい、母方の親戚のスカロン叔父さんです」
「あら? ジャンガじゃない。元気そうね」
シエスタの後ろからはジェシカが姿を見せていた。

「慰問隊だァ?」
中央広場のど真ん中に立てられた巨大な天幕、出張版『魅惑の妖精』亭の中でワインを飲んでいたジャンガは眉を顰める。
「そうよぉ」
スカロンが微笑みながら答えた。その顔には先程の激突の怪我の為に絆創膏やら包帯やらが巻かれ、実に痛々しい。
しかし、本人は露程も気にして無いご様子。
「王軍に兵糧を追加で送る事になったのだけれど、その際に慰問隊が組織されたの。
アルビオンは料理は不味い、酒は麦酒ばっかり、女はキツイ、で有名なんだから。
だから、何件もの居酒屋が出張する事になって、王家と縁の深い家の店『魅惑の妖精』亭にも白羽の矢が立ったのよ。
ああ、非常に名誉な事だわ! ねぇ、妖精さん達!?」
スカロンの言葉に、天幕の中で働いている他の女の子達が一斉に答える。
「「「「「はい、名誉な事です! ミ・マドモアゼル!!!」」」」」
「トレビア〜〜〜ン♪」
テーブルに上がり、満足げにスカロンはポージングを繰り返す。
ジェシカは手を叩き、シエスタは恥ずかしそうに俯く。
ジャンガは嫌悪感を隠しもしない表情で一瞥し、目を背けた。

隣の席ではタバサがもくもくと料理を平らげている。
ふと、ジャンガは気になった事があった。
「ちょっといいか?」
「…何?」
「お前…いつもそれだけ食うんだよな?」
「そう」
「…それで何でそんな幼児体型なんだ?」
タバサは答えない。代わりに自分の真っ平らな胸を触る。
そんな自分の胸をジッと暫く見つめ続け、タバサはジャンガを見る。
「有った方がいい?」
「何が?」
「胸」
「…欲しいのか?」
「必要なら」
「何に必要なのかは知らねェが…、有ったら邪魔だろうが。戦いには不要だゼ」
「そう…」
タバサは少し残念そうな表情を浮かべ、再び料理に挑んだ。――心なしか、そのペースは微妙に早まったようだ。

「あらあら? タバサったら頑張っちゃって。エクレールダムールの花なんか持ち出したりしてね」
その声にジャンガはタバサとは反対の席を見る。
そこにはキュルケが座っていた。彼女はジャンガとタバサが来る前に既にここで食事をしていたのである。
本当ならば席は別にあったのだが、彼女が強引にこの席に移ってきたのだ。
「何の話だ?」
「解らないの?」
「さてな…。この花がどうだっていうのか知ったこっちゃネェ。興味無ェしよ…」
「ふぅ〜ん…そうなんだ」
「ンだ、その意味有り気なのは?」
「別に」
含み笑いをしながらそう返すキュルケに、ジャンガは軽く鼻を鳴らす。
そして、気が付いたように店内を見渡す。
それを妙に思ったのか、キュルケは尋ねる。
「どうしたのよ?」
「ドリル頭はどこだ?」
ジャンガにしてみれば何気ない言葉のつもりだった。あいつが居ても居なくても関係は無い。
ただ、少しだけ気になっただけだった。
740毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:49:23 ID:9C/TrguU
すると、キュルケの表情が曇る。
「ン? どうしたんだよ?」
「その事はちょっとね…」
「あン?」
キュルケはジャンガに耳打ちする。
「気障ガキが行方不明?」
ジャンガの言葉にキュルケは頷く。
「ロサイスからの進軍中の事らしいわ。ギーシュの居た部隊はサウスゴータの近くで敵と遭遇。
戦闘が開始されて敵軍が勝利。部隊の多くが死傷して、行方不明者も多々出たらしいわ」
「その中に気障ガキが居たってのか?」
「そうよ…。だから、モンモランシーの傍ではその話はしちゃだめよ? 最初は取り乱して、飛び出しそうな勢いだったし。
今は多少落ち着きを取り戻したけど、それでも彼女は酷く落ち込んでるから…」
「ハン! この位で弱音を吐くぐらいなら、飛び出させて死なせた方が幸せだったんじゃネェのかよ?」
「冗談でも止めて…そんな事を言うのは」
キュルケが目を細めると、ジャンガはわざとらしく怯えて見せた。
「おーお、こえェ…、こえェ…。おいおい、本気にするなよ? 冗談だってば冗談」
そう言って、キキキ、と笑って見せた。キュルケはため息を吐いた。
「まったく……あんたはどうしようもないわね」
そして、顔を背けながら小さく呟く。
「…そんなあんたに惹かれた、あたしはなんなのかしら?」
「あ? 何か言ったか?」
「…別に」
そう言ってキュルケは、フン、と鼻を鳴らした。
ジャンガはそんな彼女を横目で見つめる。
「ま、別にそんな気にする必要も無いだろう? 何だかんだ言って、あの気障ガキも意外としぶとい性質だからよ。
案外生き残っていて、今頃あのドリル頭と昼メロ的に抱き合ったりしてるんじゃネェか?」
「何を都合良い解釈してるのよ?」
その時、天幕に新たな人影が入ってきた。
どうやらお客らしい…、数人の店の女の子が出迎えに行く。
「いらっしゃいませ。『魅惑の妖精』亭にようこそ。何名様ですか?」
「二人よ。静かに話が出来る席は無いかしら?」
「あはは、そんなに気を使うことは無いよ。ぼくはもう何処にも行かないから」
「…ばか」
そんなやりとりが聞こえ、その声が聞き覚えの在る物だと気が付くや、ジャンガとキュルケは振り返っていた。
入り口に立つ人物と目が合う。
金色の巻き髪の少女と金髪の少年が、此方に向かって手を振る。
「あ、キュルケ」
「やぁ、ジャンガも居たのか」
呆然とキュルケは呟いた。
「モンモランシー、それにギーシュ!?」
驚くキュルケを尻目に、ジャンガは静かに呟いた。
「ほらみろ、やっぱり生きてやがった。…しぶとい奴だゼ」

「まぁ、妖精ですって!? それってあたしみたいに可愛い子って意味かしら?」
「違う! 本物の妖精だ! ホントに見たんだ!?」
スカロンの言葉にギーシュは猛烈な勢いで講義する。
そこへキュルケが口を挟む。
「妖精は伝説の生き物でしょ? 精霊はともかく、そんな物は存在しないの。常識じゃない?」
「それはそうだが…、あれは間違いなく妖精だ!」
そこにジャンガが爪で頬を掻きながら口を挟んだ。
「ほゥ? で、その妖精ってのはどんな奴だったんだ?」
「え? あ、ああ…、そうだな…」
ギーシュは暫し考え込む。
「あれはロサイスからの進軍の途中、敵と遭遇した時だった。気が付いたら、ぼくは山の中で敵に囲まれていた。
ぼくはその時殺された…、確かに致命傷を負ったはずなんだ。だが、気が付いたら…ぼくは傷一つ無い体に戻っていたんだ。
その時、一瞬だが…ぼくは見た。金色の美しい髪を靡かせた可憐な容姿の少女を。
そして、直感した! ああ、この子がぼくを助けてくれたんだ、この子はきっと妖精だ、と。
その後、いつの間にか意識を失っていたらしく……気が付いたら、シティオブサウスゴータ付近で倒れていたんだ」
ジャンガは興味が在るのか無いのか…、判断に困る表情で聞いている。
741毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:53:20 ID:9C/TrguU
「あんな奇跡は普通の魔法ではありえない! あれは間違いなく妖精のなせるわざだ!」
そうしてギーシュは手を合わせ、神に祈るかのように天を仰ぐ。
「ありがとう妖精さん! おかげでモンモランシーにまた会えたよ!!!」
「そりゃ、良かったな」
そう言って、ジャンガはニヤリと笑う。
「まぁ、生き延びて良かったかどうかは解らないがよ」
その場の(タバサを除いた)全員が怪訝な表情になる。
モンモランシーが口を開く。
「それってどう言う意味よ? ギーシュは死んだ方が良かったって事?」
ジャンガは笑いながら答える。
「だってよ…貴族は名誉には命すらかけるんだろ? だったら今回の様な無茶が今後無いとは限らない。
テメェが今回の様な絶望を味わう事がなくなったわけじゃないんだゼ?
絶望ってのは回数重ねる度に酷くなるからよ…、お前耐え切れるか?」
「そ、それは…」
「ぼ、ぼくはモンモランシーを悲しませるつもりは無い! 君は少々言いすぎだぞ!?
貴族が名誉の為に死ぬのは当然だが…、それとこれとは違う! 君は貴族を貴族たらしめているそれをバカにする気か!?」
ギーシュの言葉にジャンガは更に笑う。
「別にバカになんかしてネェさ。寧ろ、勝手にやってろって言ってやるさ」
「はい?」
「何で俺がテメェらのやってる事に、一々介入しなきゃなんネェんだよ? メンドくせェじゃねェか。
名誉の為に死にに行くのも、無様に生き残るのもテメェら貴族の好きにすりゃいいさ。
そういうのを見るのが俺の本来の楽しみだからよ。キキキ」
「み、見世物じゃないぞ!?」
「粋がるんじゃネェよ、気障ガキ。なら、テメェはそのドリル頭に面と向かって言えるか?
”俺はいつか死ぬかもしれない”てよ? …言えねェだろな。そんな”安い芝居”は見世物で十分なんだよ」
「ん、ぐぐぐ…」
ギーシュは言葉が詰まって言い返せない。
と、その肩にモンモランシーは手を掛けた。
「モンモランシー?」
「いいわよ、無理に弁解しなくても」
「だが!? こいつはぼくの君に対する気持ちを”安い芝居”呼ばわりしたんだぞ!?」
だが、モンモランシーは首を横に振った。
「貴族が名誉を重んじるのは当然の事。あいつが理解しなくても、わたしは解ってるから。
正直…あなたがこの先、無茶をしないなんて思ってはいないわ。こんな気持ちにならないなんて保証も無い」
「モンモランシー…」
「でも、だからこそわたしはあなたを信じるの。あなた…今は前よりも逞しく見えるし、現に今回だって無事に帰ってきた。
楽観視かもしれないけど、落ち込んでいるよりはずっといいわ。うん、わたしはあなたを見限らない。
…だから、あなたも約束して。可能な限り自分を大切にするって?」
ギーシュは悩んだ。貴族としての名誉も大事だが、モンモランシーの泣き顔も耐え難い。
名誉か女か…どちらを取るべきか?
逡巡し、ギーシュはモンモランシーを抱いた。
「ギーシュ?」
「すまない…、もしかしたらぼくは何時か…君を置いていってしまうかもしれない。
だが、決して君への気持ちに嘘偽りは無い。名誉の事も大事だが、君もまた大事だ。
だから、どんな戦いでもぼくは必ず、成果を上げて君の下に帰ると約束しよう。必ずだ」
モンモランシーは頬を真っ赤に染める。
「う、嘘だったら…約束を破ったら許さないわよ? 一生あなたを恨んでやるからね…?」
「ははは、恨まれるのが君なら寧ろ本望だよ」
「あんたって…本当にバカね…」
そして二人は強く抱きしめ合った。
「おい」
「「え?」」
突然掛けられた声に二人は振り返る。
そこにはジャンガの顔があった。
「どうでもいい事だがよ…、場所選んだ方がよくなかったか?」
言いながらジャンガはゆっくりと周囲を見回す。釣られて二人も周りを見回す。
周囲の視線は二人に釘付けだった。あちらこちらで楽しそうな、ひそひそ話も聞こえてくる。
弾かれるように二人は離れ、俯く。その顔が真っ赤になっているのが見えた。
そんな二人を見つめながら、ジャンガはつまらなさそうに鼻を鳴らした。
「ガキだな…」
742毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 17:58:02 ID:9C/TrguU
――その夜:サウスゴータ山中――

シティオブサウスゴータより三十リーグほど離れた、この雪深い山中に二つの人影が在った。
一人はレコン・キスタの将軍、もう一人は執政官のシェフィールドだ。
二人は山中を歩き続けていたが、ある地点で足を止めた。
将軍が足元の雪を剣で崩す。崩れた雪の隙間から水の流れが見えた。
シティオブサウスゴータの井戸は三分の一ほどがここを水源としている。
「シェフィールド執政官、敵を撃退する秘策とやらがこんな所に在るのですか?」
半信半疑と言った口調で将軍はシェフィールドに尋ねる。
シェフィールドはフードを取り、左手の手袋を取った。
その中指に見覚えの在る指輪を見つけ、将軍は怪訝な表情になる。
「それは…」
「アンドバリの指輪…、水の力が凝縮したこれを使えば街一つ操る事も可能となる」
左手を水源の上に翳し、シェフィールドは目を閉じる。その額が輝き出す。
「まだまだ戦争は続いてもらわねばならないからな…」
「ぐ!?」
将軍はその輝きに目が眩み、目を覆いながら反射的に顔を背けた。
そんな事は気にもせず、シェフィールドは意識を集中させる。
と、シェフィールドは目を見開いた。その顔には驚愕の表情が浮かんでいる。
「なん、だと? これは…」
シェフィールドは呆然とアンドバリの指輪を見つめながら呟く。
光が収まった事で将軍も背けていた顔を元に戻していた。
「あなたは何者なんだ? …執政官、どうしました?」
呆然となるシェフィールドに将軍は声を掛ける。
暫しシェフィールドはそのまま立ち尽くしていたが、やがて踵を返すと歩き出した。
「執政官…どちらに?」
「戻るのよ。用は済んだのだから」
「は、はぁ…」
何が何やら解らぬまま、将軍はシェフィールドの後に続いた。



――三十分後:首都ロンディニウム・ハヴィランド宮殿――

荘厳なホールの窓際にガーレンは立っていた。
舞い落ちる雪を無表情に見据えている。…静かだった。
その静寂は扉を開ける音と怒鳴り声で乱された。
「ガーレン!」
怒鳴り声の主はシェフィールドだ。烈火の如き怒りの表情を露わにしている。
しかし、ガーレンはどこまでも落ち着いた表情で静かに返した。
「何事かな?」
「これはどう言う事だ?」
ガーレンは振り返る。シェフィールドは左手の甲を――正確には中指に嵌っている指輪を見せていた。
「さて、どう言う事かとは?」
何の事か解らない、と言った表情でガーレンは首を傾げる。
その態度がシェフィールドの癪に障ったらしい。
「ふざけるな!」
指輪を外すや、力の限り床に叩きつける。指輪は呆気なく壊れてしまった。
「どうしたのだ? アンドバリの指輪が壊れてしまったぞ?」
「まだ言うか? これはアンドバリの指輪ではない! 精巧に作られた偽物だ!」
「ほう? そうなのか…」
「更には使用するまでわたしにすら気付かせないほど、精密な魔力による偽装もされている」
「ふむ。で、それが我輩に怒鳴る事と何か関係が在るのかな?」
「これほどの物が作れるのは貴様以外には居ない! 言え、アンドバリの指輪を何処へやった!?」
「知らぬな」
ガーレンは変わらぬ表情で言った。シェフィールドは更に顔を歪める。
「惚けるな!」
「惚けてなどいない…、我輩は知らぬ」
どうにも困った、と言う表情で首を振る。
「貴様…」
743名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 17:59:39 ID:makfb+yz
支援
744毒の爪の使い魔:2009/07/19(日) 18:00:37 ID:9C/TrguU
忌々しそうに歯噛みするシェフィールドをガーレンは静かに見据える。
「まぁ、そんなに怒る事も無いだろう。寧ろ…好都合だ」
「何?」
驚くシェフィールドを他所に、ガーレンは窓へと向き直る。
「そもそもこの作戦は我輩としては反対だったのだ」
「どう言う意味だ?」
「君の作戦はシティオブサウスゴータの水源の一部をアンドバリの指輪で汚染し、
それを飲んだ兵士を操って同士を誘うと言う物だった。だが、考えても見たまえ。
操られると言う事は一切の感情を失うと言う事だ。それは戴けない…、何しろ折角の人間が数万単位で人形になるのだからな。
どうせならば……より多くの人間に悪夢を見せたいのだ。それは君の主人も望んでいる」
「ジョゼフ様が?」
驚くシェフィールドの言葉にガーレンは頷く。
そして傍らの柱に立て掛けてあった、例の槍状の杖を手に取る。
「まだ、数は揃っていないが…十日もあれば十分だ。”あれ”はこういった所に悪夢を振りまくにはふさわしい」
片手で軽やかに杖を操り、床に付きたてた。
「ククク…、奴等も十日後は待ち遠しいだろうな、思う存分暴れる事が出来るのだから。
その時、このアルビオンの全ての人間の悲鳴で空は彩られ、大地は血で染め上げられるだろう。
質の良い悪夢が多量に取れそうだ……。ククク、グハハハハハハハ!!!」

ガーレンの狂気に満ちた笑いが響き渡る。

その笑い声に呼応するかのように、外に広がる暗闇から異型の呻き声が幾つも聞こえてきた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


以上で投下終了です。
ガンツの死神ファイヤーはナムカプ使用で。最初に見たのがアレだというのもありますが、普通に気に入ったので。
ギーシュとモンモランシーのバカップルぶりも今回久しぶりに書けました。
アンドバリの指輪の行方はあえて語らず。
にしても、原作ではアンドバリの指輪はワルド同様にここで音沙汰無しだが……どうなってるんだろ?

では、また次回。アディオ〜ス♪
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 18:19:13 ID:+ljDmbXR
そういえばガンツとギーシュって声同じだったね
746ウルトラ5番目の使い魔:2009/07/19(日) 18:41:33 ID:uhRMnLjc
毒の爪の人、乙でした。ギーシュって、ほんとしれっと最後まで生き残っていそうなタイプですよね。
こんにちは皆さん、それでは今週分のアルビオン編の続きを投下しようと思います。
投下予定は例によって00狙いで18:50からはじめます。今回のレス数は12です。
あと、ウルトラマンオフィシャルデータファイル、毎週買ってますが毎回内容の濃さには大満足しています。
747名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 18:45:21 ID:fjU3hKx1
>>746
つまりダンバインにおけるチャムポジションということですね、わかりませんw
748ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (1/12):2009/07/19(日) 18:52:20 ID:uhRMnLjc
 第57話
 心の中のウルトラマン
 
 油獣 ペスター
 ウラン怪獣 ガボラ
 マケット怪獣 ミクラス 登場!
 
 
 始祖怪鳥テロチルス、火山怪鳥バードンの襲撃をウルトラマンAの活躍によってかろうじて乗り切った『ダンケルク』号は、
無事目的地であるアルビオン王国の港湾都市スカボローに入港していた。
「帆をたためーっ!! もやいをうてーっ!!」
 桟橋に傷ついた姿を滑り込ませた『ダンケルク』は、着陸して風石のささえがなくなったとたん、力尽きたかの
ように船体を桟橋に寄りかからせて、傾いたまま停止した。
「よくここまで航行できたものだ……」
 船底に大穴を空け、あちこちが焼け焦げた『ダンケルク』の姿を見て、スカボローの港湾作業員たちは一様に
ぞっとして息を呑んだ。『ダンケルク』が、技術大国ゲルマニア製の強靭な船体構造を持っていなければ、ここへ
たどり着く前に空中分解していたかもしれない。
 また、生き残った護衛艦隊は、軍用ドックのほうへよろめきながら収容されていった。
「当船は、この後第一ドックに移送されます。お客様方は、お忘れ物のなきよう、すみやかに下船ください」
 才人たち一行は、傾いた甲板から足を踏ん張りながら桟橋に降り立ち、先に下ろしてあった馬車を受け取るために
こちらの港湾事務所に向かって、そこで同じように馬車の手配をしていたワルドとミシェルに会った。
「おおルイズ、君も無事だったのかい、よかったよかった」
 はじめに陽気に口を開いたのはワルドだったが、一行は一ミリグラムの感銘も受けずに、しらけた様子で丁重に
それを聞き流した。話しかけられたルイズも、先日とは違ってつまらなさそうに視線をそらしている。ワルドが
艦隊に無茶な前進をさせたがばかりに、数多くの犠牲者を出してしまった事実はすでにキュルケから全員に
伝えられ、全員がすでに彼を嫌いになろうと心に決めていたからである。
「ありがとうございますワルドさま、聞くところによれば、ワルドさまが風の魔法で風石の不足をおぎなってくださった
そうですね。皆を代表して感謝の意をささげます」
 なんとか口を開いたルイズの口調も、儀礼的な感情のこもらないものだった。ルイズにとってワルドは、
幼い頃から面倒をみてくれた恩人であり、あこがれの人でもあるのだが、自分一人のために何百人も平然と
犠牲の羊に並べようとした醜行には閉口せざるを得ず、気持ちの整理がつくまで話したくないというのが本音であった。
 むしろ、積極的な好意の対象となったのは、立派な武具をすすまみれにしながらクルーに混じって船の
応急処置に奔走したミシェルのほうであった。顔見知りのルイズや才人はもちろん、これまでほとんど面識の
無かったシエスタやロングビルも積極的にミシェルに話しかけて、あっという間に彼女を中心にした人の
輪が出来上がった。
「どうもありがとうございました。ミス・ミシェル、わたし、前からずっと銃士隊の皆様を尊敬していたんです。
強いしお美しいし、特にアニエス隊長と副隊長のミス・ミシェルは学院のメイド仲間の中でもあこがれの
的で、わたしもいつか貴女様のようになりたいと思っています」
「本当に、噂に違わぬ勇敢ぶりですね。おかげで私もこの子も助かりましたわ、ほら、アイちゃんもお礼を
言いなさい」
「うん、おねえちゃん、ありがとう」
「あ、うん……どういたしまして」
 ミシェルにとっては、これだけの人数にちやほやされるなど初めてのことだっただろう。才人が
何の気兼ねも無く友人のように話していたこともあって、彼女が一行に受け入れられるのは早かった。
とはいえ、街中で大衆の歓呼の声を浴びるのとは別の感じで、あたふたしている姿は英雄というより、
運動会で一等賞をとってクラスメイトに胴上げされる女子生徒といったほうがお似合いかもしれない。
749ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (2/12):2009/07/19(日) 18:53:41 ID:uhRMnLjc
 それからは、ワルドを端にほっておいて、一行は思いもかけない感謝の渦に囲まれてとまどうミシェルと
いろいろと話し合っていたが、一行がサウスゴータ地方に向かうのに対して、王党派に接触しなければ
ならないミシェルとワルドは、そこから離れた場所にある小さな出城に向かうことになるので、ここで
お別れということになる。名残は惜しいが、いつまでもこうしているわけにはいかない。ロングビルと
シエスタは馬車を取りに行き、ルイズと才人も彼女に別れを告げた。
「じゃあ、サイト、そろそろ行くわよ。ミス・ミシェル、あなたは身分は平民ですが、その行動の勇敢さには
わたしも見習うべきところがありました」
「そうだな、それじゃあミシェルさん、お仕事頑張ってください。俺にはよくわかんないけど、あなたの
任務にハルケギニアの平和がかかってるんですよね。応援してます」
 その二人の尊敬と親愛の眼差しを込めた言葉に対して、ミシェルは不思議と影を含んだ表情で。
「ああ……また会おう」
 とだけ、憂えげに答え、心配そうに才人が手を差し伸べると、その手をとり儚げな笑みを見せて。
「心配するな……お前も、元気でな」
 それだけ言うと、彼女は二人に背を向けて出口に歩を進め始めた。
「彼女、どうしたのかしら?」
「さあ……」
 いつもだったら、「余計な心配をするな!」と怒鳴られそうなものだが、あの、アニエスと並び立つほどの
強気な女剣士が、今の後姿はなぜかとても小さく見えた。二人はその後、呆然と立ち尽くしていたが、
ルイズが「あんたまさかあの人にまで手を出したんじゃあ!?」と、はっとしたように才人を問い詰め、
「そんなわけないだろ! 俺はまだ命が惜しい」「じゃあ安全なら手を出すわけ!?」と、例によって
痴話喧嘩を始めて、逃げ出した才人をルイズがどこかへ追いかけていった。

 けれど、無言のままミシェルが立ち去ろうとしていたとき、急に後ろから呼び止められた。
「少々お待ちになって、まだわたくし達、貴女へのお礼を申していませんわ」
「ん?」
 ミシェルが振り返ってみると、そこにはキュルケとタバサが真剣な表情で立っていて、彼女たちは、
才人たちがその場にいないことを確かめると、ミシェルに歩み寄って軍用の敬礼をとった。
「なんの真似だ? 当たり前のことを言うが、私は自分の義務を果たしただけだ。もうこれ以上は余計な
ことを言われる筋合いはないぞ」
 いいかげん疲れた、もう行くぞとミシェルは相手にしようとしなかったが、キュルケは強引に引き止めて、
男ににじりよるときのように人懐っこい笑みを向けた。
「いいえ、そのことではありませんわ。わたしたちにも貴族としての、いいえ一人の人間として、命を救われて
うやむやにされては、後味が悪すぎますもの」
「貸しの作り逃げは、卑怯」
 タバサも続いて半分独り言のようにつぶやくと、ミシェルはそれでようやく合点がいった。この二人が
わざわざほかの者たちがいなくなったときを見計らって声をかけてきたのは、彼女たちにとっても人に
聞かれたくない話だったからだ。
750ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (3/12):2009/07/19(日) 18:55:49 ID:uhRMnLjc
「ああ、あのことか……」
 軽く頭をかくと、ミシェルはため息とともに、あまり思い出したくない半日前の記憶を呼び起こした。
 
 
 それは戦闘中、キュルケたちが損傷を受けた『ダンケルク』号の応急処置に奔走していたときのこと。
 そのとき、艦隊は必死の防戦でかろうじて全滅は避けていたが、各艦の惨状は目を覆わんばかりだった。
 戦艦『リバティー』が炎を吹きながら、主砲弾庫の誘爆によって船体の半分と四本あったマストの三本を
失って、幽霊船のようなありさまになって落ちていく。
 戦列竜母艦『ガリアデス』も艦尾の竜騎士の格納庫を無意味な空洞に変えられ、艦首に残ったわずか
ばかりの砲門を散発的に放つだけになっている。輸送船『ワールウィンド』は速度を高めた高速輸送船では
あったが速さの格が違い、三本マストの二本をへし折られていた。ただ、積荷が先に撃沈された二隻とは
違って医薬品や薬草だったために、二匹はその匂いを嫌がってそれ以降攻撃対象から外したために、艦隊の
中ではもっとも損害が浅かった。
 悲惨だったのはゲルマニア派遣軍の砲艦『タレーラン』だろう。この船は巡洋艦並みの船体に無理矢理
戦列艦並みの装備を施したために、動きが鈍く、砲の射界が狭いために、その火力もほとんど役に立たず、
テロチルスに一撃目で舵を破壊されて航行不能に陥り、後は甲板にのしかかったバードンによって上甲板を
焼き払われ、あとはただ二匹がついばむだけのえさ箱と化してしまい、見かねた姉妹艦『メッテルニヒ』に
よって、せめて棺おけに落ち着いて海底の墓場へと消えていった。
 残りの巡洋艦も、もはや撃ち落そうとするよりも弾幕を張って少しでも時間稼ぎをしようとしているに過ぎない。
そして、艦隊をこんな惨状に陥れた張本人の乗る『ダンケルク』は、その本人の風魔法でかろうじて高度は
保っていたものの、ブリッジは屋根を飛ばされた露天艦橋になり、船底への連続攻撃によって船底の板は
剥がれ落ち、火災が船底から徐々に上部へと延焼しつつあった。
「ごほっ、ごほっ! もう、消しても消しても次からと……これじゃきりがないわ」
 キュルケはタバサと協力しながら、火災が燃え広がるのをなんとか防ごうとしていたが、木造船なので
全体が燃料と呼んでよく、火の勢いは収まるところを知らなかった。爆風で窒息消火しても、水と氷で
消し止めても、別のところから燃え広がってくる。キュルケは、自分の系統である火が、これほど憎たらしいと
思ったことはなかった。
 それでも、自分たち自身を守るためにはこの船を守るしかない。タバサも煙に巻かれながら呪文を
唱えているし、ロングビルは避難誘導の手伝いをしている。シルフィードでさえ暴れだしそうなほかの使い魔を
なだめるために頑張っている。あの高慢なひげ面の目的のために努力しなければならないのは不愉快だが、
自分だけへばるわけにはいかない。
 けれど、幸運の女神はまだこの船を見捨ててはいなかったようだ。上甲板から転げ落ちそうな勢いで階段を
駆け下りてきたクルーが、「ウルトラマンAだ! ウルトラマンAが来てくれたぞぉ!!」と叫んだとき、悲壮感に
覆われていた船内に、怨嗟の声に変わって大歓声が満たした。
 だけども、一般客はともかくこの船の乗組員やメイジであるキュルケたちは無邪気にお祭り騒ぎに加わる
わけにはいかなかった。エースが来てくれたとはいえ、火災はまだ続いており、自分たちをバーベキューに
しようとじりじりと迫ってくる。そしてエースは怪獣と戦っている以上、しばらくはこちらを助けには来られまい、
エースが怪獣を倒したときには、船が丸焼けになっていたなど喜劇にも悲劇にもなりはしない。それでも、
船がこれ以上怪獣の攻撃を受けることはないであろうということは、クルーたちにも安心をもたらし、消火
作業の能率は徐々に上がって、火災も沈静化に向かっていった。
751ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (4/12):2009/07/19(日) 18:57:10 ID:uhRMnLjc
「よし、これなら大丈夫そうね」
 大きな炎は大体消して、あとはクルーたちの手作業でも消火は可能だろうと判断したキュルケは、
タバサといっしょに大きく息をついた。戦ったわけでもないのに精神力を大きく消耗し、床はあちこちが
抜けかけて海面が見えているが、とにかく一息つきたかった。
 けれど、そんな二人を休ませてはくれない事態が、駆け込んできた一人のクルーからもたらされた。
「貴族の方々、申し訳ありませんがお手を貸してください。竜骨に亀裂が入って、今にも折れそうなんです」
「なんですって!?」
「それ、まずい……」
 二人ははじかれたように立ち上がり、そのクルーの案内に従って通路を走り出した。竜骨とは、船を作るに
当たって中心となる、船首から船尾までを貫く巨大な支柱のことで、人間でいえば背骨に相当する。これが
折れるということは、人間が背骨を折るのと同じことで、いかに頑丈な船でも自重を支えきれずに真っ二つに
へし折れ、あとは海面へとまっ逆さまである。二人は、今のうちに救命ボートでの脱出を勧めたが、すでに
甲板に係留してあったボートのほとんどが吹き飛ばされてしまったと、悩む余裕すらない答えが返ってきた。
もちろん、今の状況で他の船との接舷などは論外だ。
 だが、案内された現場はさらに過酷を極めていた。目的の竜骨の亀裂部の周りの床や壁はのきなみ
剥がれ落ち、ひび割れた竜骨だけが橋のように、不気味なきしみをあげながら宙に揺れていたのだ。
「こりゃあ、しゃれにならないわね」
 破損部に近づいて修理しようにも、足場がなくては近寄ることさえできない。魔法が使えない平民では
どうしようもなく、今はメイジである自分たちだけがこれをなんとかできる。
「どうする、タバサ?」
「わたしが固定化で応急処置をするから、わたしをあそこまで連れてって」
「ま、それが妥当な線ね」
 メイジは、二つの呪文を同時に使うことはできるが、それを実践できるのは相当な経験と才能を持った
使い手に限られる。残念ながら未来はともかく、今のこの二人ではそこまで到達していないので、
キュルケがタバサを抱えて『フライ』で破損箇所に近づき、タバサが『固定化』をかけるという線で決まった。
 抱える方法だが、お姫様だっこ、後ろから羽交い絞めのポーズ、タバサをおんぶといくつかあったが、
二人ともいざというとき別の魔法も使えないとこまるのでおんぶとなった。そうと決まれば善は急げである。
「どう、うまくいきそう?」
「もうちょっと待って」
 折れかけた材木に吸い込まれる魔法の光を見ながら、キュルケはできるだけ急いでくれとタバサを
せかした。なにせ、足元は何もなく、高高度に宙ぶらりんである。『フライ』で飛ぶのは慣れているが、
ここまで地上が遠いとめまいがする。
752ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (5/12):2009/07/19(日) 18:58:00 ID:uhRMnLjc
 だが、タバサの『固定化』が後一歩で完成しようとしたとき、突然船が激しく揺らいで、二人は船底の
穴から外に放り出されてしまった。
「なっ、なに!? きゃああっ!」
 外に飛び出た瞬間、猛烈な風圧が二人を襲う。内部はシールドされていても、ここは高度五千メイル以上、
そこを時速一〇〇キロ以上で飛んでいるのだから台風の中のようなものだ。外壁にかろうじて掴まりつつ、
二人は『ダンケルク』の左舷から煙が上がっているのを見て、被弾した衝撃で投げ出されたのを知った。
「なん、て、タイミングの悪い」
 それは、エースと二大怪鳥の戦いの終盤に、テロチルスの放った光線の流れ弾が命中したものであったが、
『ダンケルク』にとっては軽微な損傷だったために、エースもこの船のクルーたちも無視していたのだが、
唯一この二人にとっては最悪の一弾となっていた。二人の『フライ』を合わせて脱出しようと試みても、
風圧が強すぎて吹き飛ばされないようにするのが限界だ。そして、振り落とされたら、この広大な海原で
助かる術はない。
「こんな……ところで……」
「っ……お母様」
 風圧に抵抗していた精神力も尽きかけ、さしもの二人も絶望しかけたとき、二人の目に信じられない
光景が映った。船体から木材のチップが接着剤で固められたような巨大な腕が生えてくると、二人の
体をひょいとわしづかみにして、先程放り出された船体の破口に放り投げたのだ。
「どうやら、まだ死んではいなかったか」
 船内のまだ無事だった床に乱暴に投げ捨てられた二人を出迎えたのは、杖を軽く構えた青髪の騎士の
ぶっきらぼうな台詞だった。
「ミ、ミス・ミシェル!?」
「竜骨が破損したと聞いて急いで来てみれば、とんだ超過勤務が待っていたな」
 二人は、この銃士隊の副隊長が才人の友人だということくらいは知っていたが、個人的にはバム星人の
トリステイン王宮襲撃と、アンリエッタ王女が学院に来たときちょっと顔を合わせた程度でほとんど面識が
なかったために、こうして救われるとは思ってもみなかった。ましてや、剣士だと思っていた彼女がメイジ
だったとは、意表を衝かれすぎて、つい淑女らしくもなく目と口を開けっぴろげにした間抜けな顔を晒してしまった。
「あなた、メイジだったの?」
 やっと口にしたのは、そんなありきたりな没個性な台詞だった。
「土の、トライアングルだ。もっとも、貴族の称号など持っていないから、魔法は自己流だがな」
 見ると、破損していた竜骨も、がっちりと固定化をかけられた上に、別の木材を『錬金』して鋼鉄化させた
鋼材で補強までしてある。トライアングルというが、スクウェアに近い実力と見て間違いあるまい。
けれども、実力はともかくとして、平民のみで構成され、平民の期待の星である部隊であるはずの銃士隊の
副隊長ともあろう者がメイジだったとは驚くしかない。すると、ミシェルも二人の目つきでそれを察したのか、
一瞬だけ冷たい目つきをして口止めをかけた。
「少しでも、助けられたことに恩義を持つなら、このことはこれ限りで忘れてくれ」
 杖を懐にしまい、ミシェルは何事もなかったかのように剣士の容貌に戻った。
「え、ええ……それは、貴族の名誉にかけて約束いたしますわ……けれど」
「なぜ、私が銃士隊にいるかということか? 言ったろう、私はメイジではあっても貴族ではない。入隊以来、
ずっと剣一本で今の地位を築き上げた。このことを知っているのも、アニエス隊長だけだ。そして、できるなら
これ以上誰にも知ってほしくはない」
「ならば、なぜ秘密を知られるのを承知で、わたしたちを助けてくれたのですか?」
 すると、ミシェルは壊れかけたドアに手をかけたまま、二人には見えないように苦笑して、やや長い沈黙を
挟んで独り言のようにつぶやいた。
753名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 18:59:15 ID:+DIKbYcP
支援
754ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (6/12):2009/07/19(日) 18:59:41 ID:uhRMnLjc
「……お前たち二人を見捨てたなどと知れれば、サイト……あのバカがつく正義漢に私が殺されてしまうわ」
 それだけ言い残して、ミシェルは呆然としている二人の前から去った。本当は、ここで二人を見殺しにしても
才人には知られまいし、彼への評価も過大なのだが、どういうわけかミシェルの脳裏には、あの小生意気で
青臭い正義感を恥ずかしげもなく振りかざす青二才のことが貼りついて、このところそれが気になって
仕方がないのだった。
 
 その後、応急修理によってなんとか持ち直した『ダンケルク』号は、海面に不時着した『リバティー』と
沈没した艦から脱出した乗組員の救助のために巡洋艦二隻を残し、よろめくようにアルビオンへとたどり着いたのだった。
 
 結局、このいきさつは当事者たち三人のうちにだけ秘められることになるが、ミシェルに対するキュルケと
タバサの認識は、大幅に書き換えられることになった。
「わたくし、銃士隊とはお堅い一方で面白みに欠ける方々だと思ってましたけど、その認識を改めさせて
いただきましたわ」
「できれば、認識を改める前と同じようにしていてくれ。気恥ずかしいったらありゃしない」
「了解いたしました。ですが、ともかく感謝しています。この借りは、いつか必ず返させていただきますわ」
「一個借り」
「わかったわかった。期待しないで待っておくさ」
 ミシェルは苦笑しながら、私はそんな気さくな柄じゃないと、手を振って立ち去ろうとしたが、キュルケは
まだ用があると、もう一度彼女を引き止めた。
「ところでもう一つ、個人的に気になってましたけど、あなたとダーリ……サイトくんとはどういう関係ですの?」
「……戦友だ」
 そっけなく答えたミシェルだったが、彼女はキュルケとまだほとんど付き合いが無かったために、彼女を
甘く見ていた。男心を知り尽くしているプレイガールとして名を馳せ、ルイズの家系から男を奪いまくった
一族の血を受け継ぐキュルケは、同時に秘めた女心を見抜く術にも長けていたのだ。
「戦友ですか、けれど、ただの戦友にしては名前の呼び方に親愛がこもっているような……ミス・ミシェル……
貴女もしかしてサイトのことを……」
「なっ!? ば、馬鹿な、あんなひょろながでヘラヘラした奴を誰が!!」
「あら? わたくしは将来有望な騎士になると思ってるのかと言ったつもりなのですが、なにか?」
「ぐっ!!」
 見事にキュルケの誘導尋問に乗ってしまったミシェルは、すました顔を紅に染めて口ごもったが、完全に
してやったりと笑っているキュルケを見ると、負けを認めざるを得ない。
「まあまあ、わたくしこれで貴女のことが大好きになりましたわ。いいじゃないですの、内なる情熱に身を
まかせるのは万人に許された権利ですわよ。それにしても、ルイズといい貴女といい、なんとも不器用ですこと、
そんな内に気持ちをこもらせてしまっては、気づいてすらもらえずにそのうち枕を濡らすことになりますわよ」
 おせっかいだが、心のこもったアドバイスが硬派一徹でやってきたミシェルの心に沁みた。ただ、彼女には
その感情を素直に吐き出すことができない心のかせがあった。
755ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (7/12):2009/07/19(日) 19:01:16 ID:uhRMnLjc
「私は、国のためにこの身をすでにささげている。明日をも知れぬ身には、男など邪魔なだけだ。それに、
あいつの生き様は、私にはまぶしすぎる……」
 ミシェルは、才人がうらやましかった。獣同然で生きてきた少女時代から、男はみんな敵だと見て生きてきたが、
才人は、たいして強くないくせに自分以外のためには迷いも無く、陳腐な正義感を振りかざして立ち向かっていく。
馬鹿としか、大馬鹿としかいいようがないのに、あいつとは安心して話すことができる。死んだと思っていた心に、
熱が戻ってくる。
「私は、明るい炎に群がる蛾のようなものだ。光に憧れても、それは我が身を焼き尽くすだけ。所詮暗がりで
しか生きられない日陰者さ」
「ミス・ミシェル、それは違いますわ。あなたが自分のことをどう評しようと勝手ですけど、人は蛾にも蝶にも
なれる生き物ですわ。進んで光に歩み出せば蝶に、おびえて隠れれば蛾のままです。第一、あなたは
メイジであることを悟られるのを承知でわたしたちを救ってくださいました。それは、あなたの心の中の光、
あなたの心の中のサイトを裏切れなかったからじゃなくて?」
 ミシェルは言葉に詰まった。そして、キュルケの言葉でかつてツルク星人を倒すための特訓をしたとき、
初めてサイトと話をしたときのことを思い出した。あのとき死ぬことを怖いと思わないのかと問いかけた
彼女に、才人は。
 
「そりゃ怖いです。本当はみんなまかせて知らんふりをしていたい。けれど、ここで逃げ出したら、
俺は自分だけじゃなくて、ずっとあこがれてきた自分のなかのウルトラマンまで裏切っちまうことになる。
そうしたら、俺はもう俺じゃいられなくなる……ウルトラマンを真っ直ぐに見ることができなくなる」
 
 そう、照れながら答えたものだ。そのときはガキの理屈だと笑ったが、今ならわかった。才人にとっての
ウルトラマンとは、彼自身の心の光の象徴だ。だがそれは、本来誰もが持っているものであり、良心とも、
愛とも言う。いつの間にか、誰の心の中にでも住んでいるヒーロー、ミシェルにとってのウルトラマンが
才人になっていたのだ。
「あの馬鹿に会ったおかげで、私の騎士としての部分はめちゃくちゃさ。なんでいちいち何かするたびに
あいつの顔が浮かぶのか。はじめは、ただ少々剣の見所のある奴だと思ってただけなのに」
 気持ちの整理がつかないミシェルに、キュルケは内心で大いに苦笑しつつあることを思った。それは、
彼女の思いと境遇が、才人とルイズの関係によく似ていることだ。二人とも、才人に出会う前はずっと
一人の世界で生きてきた。しかし、そんな彼女たちの閉ざした心に平然と入り込み、本当はすごく
弱いくせに、自分ができないことをやりとげ、昔失った前向きに生きる心を思い出させてくれる。そんな
訳のわからない正義感と勇気と意地と優しさを持つ才人の生き方に、次第に心引かれるようになって
いったのだろう。
 そして二人とも、その思いを相手に伝える術をまだ知らないでいる。
「……どうやら貴女には、直々にレッスンして差し上げる必要があるようですわね。失礼ですけどわたくし、
幸せになれるくせに幸せを放棄しようとしている悲劇のヒロイン気取りの女を見ると虫唾が走りますの、
めんどくさい任務とやらが終わりましたら、みっちりご自分の魅力を教えてさしあげますわ」
 キュルケのおせっかいが燃えた。タバサに強引に絡んでいくときやルイズにはっぱをかけるときも
そうだが、才人とは別の意味で困った人を放っておけないというか、よい意味で貴族らしくない面を
持っている。ミシェルとしては無視してもよかったのだが。
「まったく、隊長やサイトに続いてお前までも、よく酔狂に私などに関わろうとするものだ」
「そうでしょうか、貴女ほどの女性なら、世の男たちも放っておかないと思いますけどね」
「平民だからとか、女だからとかで露骨に見下す態度をとってくる貴族や騎士ならいくらか覚えはあるがな。
隊員たちの中には衛士隊の中とかに恋人を作ってる者もいるようだが、私や隊長にはなぜか誰も寄ってこん」
756ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (8/12):2009/07/19(日) 19:02:46 ID:uhRMnLjc
 なるほど、そういうことかとキュルケは理解した。いくら平民の、しかも女性のみの部隊である銃士隊が
ほかになめられないようにするためとはいえ、常日頃から殺気というか男は近寄るなオーラを出していては
普通の男は怖がって近寄ってこないだろう。もうひとつ、キュルケはルイズとミシェルの共通点として、
才人のほかには周りにろくな男がいなかったのだとも思った。魔法学院の男子生徒はルイズをゼロと
見下してきた者ばかりだし、ミシェルは無意識に男を拒絶していたから、それこそ近寄ってこれる男は
才人ぐらいのものだったのだろう。
 けれども、キュルケはミシェルがその気になって磨けば、自分の知る中でも五指に入るくらい美しく
なれる素質があるとも評価していた。今のままでは、ダイヤの原石も硬さを活かしてハンマーぐらいにしか
なりはしない。彼女は苦笑しながら、自分より一回り年上の女性に臆することもなく言ってのけた。
「貴女、もう少しご自分の魅力というものを理解したほうがよくってよ。無骨な剣や、ましてや杖よりも、
女の最強の武器は美しさですわよ」
「女であることなど、当に捨てたと思っていたのだがな……しかし、どうしてお前達は私を一人にしては
くれないのか」
「貴女には、ご自分では気づいていないだけで、人を引き寄せる何かがあるということでしょう。
それが人から人へと伝わって、次第に貴女を中心にした輪ができていく。月並みな言い方を
しますと、それが絆というものではなくって。わたしと、この子みたいにね」
 ぼんやりと無表情にしているタバサの肩を抱いて笑うキュルケの態度は、まさにそれを体言して
いるといってよかった。他者との交流を拒絶し続けていたタバサの隣にキュルケがいるようになって
から、ルイズ、才人たち大勢がいつの間にか彼女の周りにいるようになっていた。
「私に、それほど人に好かれる要素があるとは思えないのだが?」
「だから、ご自分では気づいていないだけですよ。ただ、人の世のしがらみという奴からは、簡単には
解放されませんわよ。おせっかいなお人よしってのは、案外どこにでもいるものですからね」
 自分のことを棚に上げて講釈するキュルケに、タバサは表情を変えないまま思った。ひどい世の中だが、
思えば行く先々で自分はいろんな人に助けられている。渡る世間は鬼ばかりというが、なかなかこの世も
捨てたものではない。百人嫌いな奴がいても、二、三人好きな人がそばにいれば人生というやつは
ばら色とはいかなくても灰色にはならない。本当に灰色になるということは、あるはずの絆がないと
思い込んでしまうことだ。
「ふぅ……どうせ、お前たちのことだ。関わるなと言っても関わってくるのだろう?」
「ご明察ですわ。これがわたしなりの恩返しですもの、返しきるまで離れられると思わないことですわね」
「仇で返されている気がひしひしとするのだが……」
 こんなことなら助けなければよかったかなと、今更ながらに頭を抱えているミシェルの前では、タバサも
「一個借りだから」と、指を一本立てて見つめてきている。どうやら、ミシェルは自分が蜘蛛の巣にかかって
しまった虫であることを感じざるを得なかった。
 けれども、ほほえましい時間も、無情に流れる時間の前ではいったんの別れを余儀なくされるようだ。
出口のほうから無粋にミシェルを呼ぶワルドの声が響くと、彼女は嘆息しつつ、二人に再会を約束して
別れを告げた。
 さらば、と、また会うときを楽しみにしていますわという声が交差し、三者はそれぞれ踵を返した。
757ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (9/12):2009/07/19(日) 19:04:03 ID:uhRMnLjc
しかし、片方は再会を心待ちにしていたが、片方はその日が来ることを望んでいなかった。
望まぬことながら芽生えた絆と、なかったはずの心に灯った炎、それを自らの中に感じながら、彼女は
低くつぶやいた。
「次に会ったときには、お前たちは私を唾棄し、殺したいほど憎むかもしれん。だが私は、それを止める
ことはできん……」
 その言葉は、遠ざかっていくキュルケたちの耳に届くには、あまりにも弱く、儚げすぎた。
 
 スカボロー港を後に、才人たちを乗せた馬車と、ミシェルとワルドを乗せた馬車は別の街道を通って
離れていく。その枝分かれした道が、再び同じ道を辿ることになるのか否か、まだこれから待つ未来を
正確に予知できている者はいない。
 
 
 だが一方、ハルケギニアの誰も知らないところで事態は加速度的に悪くなり始めていた。
 
 京浜工業地帯、かつて超獣ベロクロンの襲撃によって灰燼に帰した、瀬戸内海に面した一大コンビナートの
一角の石油基地に、今危機が迫っていた。
 林立する石油タンクが食い破られ、踏み潰されたパイプラインから漏れ出た石油が広がって、コンビナート
全体を危険な火薬庫に変えていく。それを引き起こしたのは、石油タンクを食い破って中に充填された
原油をむさぼり飲む、緑色の毒々しいヒトデを横に二匹くっつけたような怪獣、このところ瀬戸内海近辺で
頻繁に起こるタンカー沈没事故の犯人が、ついに陸地へと進出してきたのだ。
 だが、怪獣の横暴をこれ以上許すまいと、その上空に二機の炎の翼が駆けつけてきていた。
「こちらガンウィンガー、現場に到着、怪獣の情報を送ってくれ!」
〔ドキュメントSSSPに記録を確認、油獣ペスターです。石油を常食とする怪獣で、両側の体に蓄えた
石油を使っての火炎放射攻撃を得意とします。気をつけてください〕
 ガンウィンガーから陣頭指揮をとるリュウの元へ、フェニックスネストからの新人オペレーターの声が響く。
同乗するのはミライ、後方にはガンローダーもついてくる。二機は、夢中になって石油をむさぼっている
ペスターの上空で攻撃態勢をとると、武装の安全装置を解いた。
「ヒトデの化け物め、一思いに吹き飛ばしてやる」
 ペスターは石油を飲むのに夢中で、完全に無防備な状態になっている。今なら目をつぶっても当たると、
ヒトデ型の胴体のど真ん中に照準を合わせた。しかし、リュウが攻撃命令を下す寸前、ガンローダーからの
通信がそれを押しとどめた。
〔待ってください隊長、敵は石油を大量に体内に抱え込んでいます。攻撃で引火したらコンビナート一面
火の海になってしまいます〕
「なにっ!?」
 今にもトリガーに指をかけようとしていたリュウははじかれたように操縦桿を引いて、機体を上昇に
持っていった。考えてみればペスターはそれ自体巨大な爆弾と呼んでいい、そしてこの石油基地が
壊滅したら、ここからエネルギーと工業製品の材料を得ている工業地帯全域が大打撃をこうむってしまう。
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:04:34 ID:+DIKbYcP
支援
759ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (10/12):2009/07/19(日) 19:05:33 ID:uhRMnLjc
「リュウさん!」
〔隊長!〕
 後部座席のミライと、ガンローダーからの、次世代GUYSのメンバーの一人、ハルザキ・カナタの声を
受けて、リュウは我に返った。
「悪い、カナタ。だがこれじゃあ下手に攻撃できねえな。フェニックスネスト、奴に弱点とかはないのか?」
〔い、今検索しています。ですが決して攻撃しないでください。ペスターが飲み込んでいる分の石油に引火
したら、ガンウィンガーに積んである程度の消火剤では消しきれません〕
 焦った様子のオペレーターの声が届いてきたが、リュウは急げよと言っただけで、後は任せた。新人たちも
このところの怪獣の連続した出現で経験を積んできてはいるが、まだまだ速さと正確さではリュウの望む値には
達していない。
「リュウさん、ここは僕が」
 ミライが、メビウスとなって協力しようかと言うが、リュウは決然とそれを拒否した。
「ミライ、でしゃばるな。ここはまだ俺達の戦いだ。あの程度の怪獣にてこずっているようで、地球は俺達人間の
手で守るなんて言えるか、お前の出番はまだ先だ」
〔そうですヒビノさん、僕たちはまだ全力を出し切っていません。見ていてください〕
 カナタもまた、リュウと同じように答えた。彼は、リュウ率いる新GUYSの一員で、エンペラ星人の攻撃の少し
後になってから起きた、エンペラ星人の残した生きた鎧、アーマードダークネスの事件以来、リュウの愛弟子
とも言うべき期待の新星である。
「わかりました。じゃあ、いっしょにあの怪獣を倒しましょう!」
 ミライも二人の心意気を酌んで答える。このところワームホールからの怪獣の出現は減ったが、逆に
怪獣頻出期並みに怪獣の出現数が上がってきており、ミライもやむを得ずメビウスとなって戦う機会が増えた
だけに、軽々しく変身しようとした自分を改めて律した。
 けれども、手をこまねいているうちにペスターによる被害は増えていく。
「くそっ、だが攻撃できないんじゃ……奴の分析はまだか!?」
 このままでは石油基地の石油が全部ペスターのエサにされてしまう。威嚇攻撃で動きを止めようにも、
場所が場所だけに引火を招いてしまう。リュウはフェニックスネストのオペレーターをせかしたが、かえって
彼を焦らせてしまうだけだった。しかも、いいかげん頭上を舞う蝿の存在に気づいたペスターは、ヒトデ型の
胴体が二つつながったところについているコウモリのような頭を上に上げ、その口から真赤な火炎を
吹き上げてきたのだ。
〔隊長、危ない!!〕
「ちいっ!!」
 間一髪のところで火炎をかわしたリュウだったが、事態はどんどん悪くなっていく。このままペスターに
火炎を吐かれて、それが基地の石油に引火したら大惨事になる。一刻も早くペスターを倒さなければ、
しかし動く爆弾のような相手をどうやって?
 そのとき! 焦るリュウたちの元に、通信を通してフェニックスネストから懐かしい声が届いてきた。
〔リュウさん、ペスターの弱点は頭です。そこを攻撃すれば、誘爆は起きません!〕
「その声は!?」
「テッペイさん!」
 なんと、それはかつてリュウとミライととともに、CREW GUYSの一員として戦って、今は医者の勉強の
ために一線を退いているはずの仲間、クゼ・テッペイの声だったのだ。
760ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (11/12):2009/07/19(日) 19:06:59 ID:uhRMnLjc
「お前、どうして!?」
〔説明は後で、ともかくペスターの弱点は頭です。かつて出現した個体も、頭部をウルトラマンのスペシウム光線で
撃ち抜かれて倒されています。そこをピンポイント攻撃すれば、メテオールを使わなくても倒せます。さあ、
被害が出る前に急いで!〕
 テッペイは根っからの怪獣、ウルトラマン好きで有名で、過去の怪獣との戦いの知識は下手なコンピュータを
凌駕し、怪獣博士の異名を持つ、その彼が言うのだから間違いはない。
「ようしわかった! カナタ、奴の頭に至近距離からピンポイント攻撃をかけるぞ。だが、奴の火炎攻撃を
正面から受けなきゃならねえ、俺が奴の頭上を飛んで気をひく間にお前が撃て!」
〔わかりました。フォーメーション・ヤマトですね!〕
 カナタは即座にリュウの考えを理解した。ペスターの頭部を正確に狙うには、真正面から至近距離で狙うしか
ないが、そうなれば火炎にやられてしまう。ならば一機が囮となって怪獣の注意を引き、その隙にもう一機が
急所を狙うしかない。この戦法こそ、かつて不死身の怪獣サラマンドラを倒すために、奴の弱点である喉を
狙い打つためにUGMが開発し、発案者である矢的猛隊員の名を冠した必殺の【フォーメーション・ヤマト】だ!!
 すぐさまリュウのガンウィンガーが先頭に立ち、ガンローダーが後に続く。ペスターは当然囮となって派手に
近づいてくるガンウィンガーを狙って火炎放射の照準を合わせてくる。
「いくぞカナタ!! 続け」
〔G・I・G!〕
 ペスターの火炎が上昇回避したガンウィンガーのすぐ下を通過していく。まるで、炎の河の上を走っている
ようだが、リュウは憶さずにペスターの顔面スレスレにまで近づいて急上昇をかけた。その瞬間、ペスターは
反射的にガンウィンガーを追って真上を見上げ、それによって、後方から接近してきていたガンローダーに
気づけなかった!
「今だ、カナタ!!」
〔バリアブルパルサー!!〕
 ぶつかるかと思われるほど接近したガンローダーから、必殺の超至近距離攻撃がペスターの眉間に命中する。
火花が散り、奴の頭部で小規模な爆発が起こるが、テッペイの言ったとおり誘爆が起きることはなかった。
「どうだっ!?」
 普通の怪獣ならこれで倒せることはまれだが、急所をついたのだ。リュウの、ミライの、カナタの視線が
頭部を焼け焦げさせたペスターに注がれる。倒したか? それとも……だが、息を呑む三人の前でペスターは、
ゆっくりとよろめくと、背中から数本のパイプラインと、一台のトラックを巻き込んで崩れ落ちた。
「やった!」
「いよっしゃあーっ! よくやったぜカナタ!!」
〔は、はい。ですが、隊長の先導があったからです。ありがとうございました〕
 GUYSだけでの怪獣撃滅成功に、三人の意気が一気に上がる。新人隊員のカナタも、謙虚さを保ちながら
自らの手での勝利に喜びに湧いた。
 けれども、そんな彼らの元へ、フェニックスネストのミサキ女史からさらなる怪獣出現の連絡が入ってきた。
〔リュウ隊長、たった今関東第三原子力発電所近辺にガボラが出現したという連絡が入りました。すぐに
向かってください〕
「なんだって!? またか」
 リュウは愕然とした。ここ最近はまた数日の頻度で事件が起こっているが、今ペスターを倒したばかりなのに、
いくらなんでも怪獣の出現頻度が高すぎる。もはや偶然とは思えない。だが、とにかく原発が狙われている以上
急行せねばならない。
761ウルトラ5番目の使い魔 第57話 (11/12):2009/07/19(日) 19:08:19 ID:uhRMnLjc
「すぐに向かう。カナタ、ガンフェニックス、バインドアップ!」
 ガンウィンガーとガンローダーが空中で合体して、高速発揮できるガンフェニックスの形態となる。
「テッペイ、怪獣のデータを教えてくれ」
〔はい、ウラン怪獣ガボラ、ドキュメントSSSPに記録があります。地底怪獣の一種で、ウラニウムを食料とし、
動きは鈍いですが口から放射能光線を吐きます〕
「また面倒な相手だな……だが、このままじゃ間に合わないぞ」
 いくらガンフェニックスが高速とはいえ、中国地方から関東までは遠い。フェニックスネストにはまだほかの
隊員たちも残っているが、出現したガボラは原発のすぐそばに現れたらしい。緊急発進してきたとしても間に合うか。
しかし、焦り始めるリュウの耳に響いてきたのは、テッペイの落ち着きはらった声だった。
〔大丈夫ですリュウさん。実はそちらのほうにも、すでに強い味方が向かっています〕
「なに? まさか……」
 いたずらっぽく答えるテッペイから、強い味方の名前を聞いたとき、三人の顔に自然と笑みが浮かんでいた。
 
 そのころ、関東の山中にある関東第三原子力発電所には、首の周りに巨大なヒレをつけた四足歩行の
扁平なトカゲのような怪獣、ガボラが、今にも発電所の建物に頭を突っ込むというところまで接近してきていた。
このままでは、破壊された原子炉から漏れた放射性物質によって関東一帯は放射能に汚染されてしまう。
 だがそのとき、発電所に駆け込んできた一台の車から飛び降りてきた、眼鏡をかけた童顔の女性が
空に向かってGUYSメモリーディスプレイを掲げて叫んだ。
「ミクラス、お願い!!」
 ガボラの前に、高分子ミストの緑色の輝きが渦を巻いて現れ、その中から浮かび上がるかのように
雄牛のような怪獣が現れる。これこそ、CREW GUYSが誇る超絶科学メテオールの一つ、高分子ミストを
実体化させて作り出すマケット怪獣、ミクラスだ!!
 
 
 続く
762ウルトラ5番目の使い魔 あとがき:2009/07/19(日) 19:10:52 ID:uhRMnLjc
以上です。
57話もかかってやっとアルビオンという遅さには、自分でも閉口するところで、上陸してからも簡単には終われ
そうにありませんが、それでも筆を折りだけはせずに最後まで書き抜きたいと思っています。
 
さて今回は、ルイズたちはちょっと脇に下がってもらって、双月の騎士でもう一人のワルドともいうべき立場で
あった女性、ミシェルを中心に書いてみました。残念ながら、双月原作では不幸な最後をとげてしまった人ですが、
国を憂える気持ちは本物でしょうし、恩義のために働いていたことなど、言動や行動を見る限りでは、ワルドとは
違って根っから悪い人とは思えないので、彼女もこの作中ではメインキャラクターとして扱うことにしました。
ただ、彼女がこれからどういう運命を辿るのかは、私の中でもいくつかの分かれ道はありますが、確定している
ものはまだありません。むろんそれは才人たちやワルドらにも同様なことですが、どういう形であれ、彼らが
作品という小宇宙の中で精一杯生きていく姿を描きたいとは決めています。
 
それから、絵板や避難所、その他のところでも応援してくださる皆さん。いつもありがとうございます。
来週もいつもどおりに投下する予定です。
763名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:12:41 ID:+DIKbYcP
764名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:13:34 ID:fjU3hKx1
投下乙
才人もげろ
765名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:22:06 ID:om4YC9Dv
乙です
才人の世界の方でもどんどん酷いことになってきてますね
ミシェルさんもどうなるのか。目が離せません
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:47:17 ID:5OEhNwYQ
ウルトラ乙

ぺスターとは懐かしい
俺が覚えている中では最古の怪獣だ
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:49:07 ID:6AXCUWw1
釘宮キャラ召喚するなら誰が適任だろう?w

やっぱ炎髪灼眼か?鎧の弟は割と話わかりそうだがw
768名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:52:49 ID:juzGYVpx
ウルトラの人、乙でした。
サイトの世界で生まれた怪獣が、さてどのように関わってくるのか……。

>>747
それを言うならむしろ小説版のカイ・シデンだろ。

……サイトが死ぬな。
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 19:59:07 ID:YsqDP9n0
教師ならごくせんからヤンクミ召喚
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:00:01 ID:EuVQjHUV
>>767
シャナはもう呼ばれている
個人的に一番ホットな釘宮といえば・・・りせちーだが
・・・りせがガンダールヴだと凄い才能の無駄遣いというか、ミスマッチ
どれかといえばミョズニトニルンになるのだろうかな
シャドウは強かったのだがなぁ

ネーナは論外として、あとはチャイナ娘か
戦力としては申し分ないが、手加減が無い上に仮に手加減してもギーシュが・・・
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:01:50 ID:AZP7GXYO
アルフォンス・エルリックは?
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:04:53 ID:npcrY51U
ウルトラの人乙でした。
少しだけでしたが久しぶりの地球側の様子が見れました。
そしてミシェルの今後の運命が凄く気になります。
最悪な形にならなければいいのですが・・・兎に角次回も楽しみです。
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:05:34 ID:5OEhNwYQ
ピンク髪つながりでティオ
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:15:16 ID:5NQeTJxB
マイナーくぎゅということでヴィクトリア・パワード
13歳相当なのにルイズより少しおっぱいがおおきいぞ
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:17:07 ID:mm7Iqaxp
>>767
隠の王の奴
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:18:39 ID:6AXCUWw1
爆発つながりでりぜるなんかも面白いか?w
777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:19:13 ID:makfb+yz
>738
撤退するって作者が言ってた

もう二度と会う事もあるまい
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:19:27 ID:S6UjGKXR
>>767
エーデルとか……存外ギーシュあたりと組めば最強?
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:21:11 ID:lww2Ubo9
じゃあ川澄キャラならどれぐらいいるかね
780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:24:04 ID:5NQeTJxB
源ちずる?
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:25:15 ID:6AXCUWw1
>>779
吉田・レイナ・アーたんは本能的にルイズ敵意剥き出しだなw
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:25:34 ID:5FaO/AMW
アン様が源ちずるを召喚。
よい子のみんな、スーパービッチタイムの始まりですよ?
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:25:46 ID:M9tZ0h4+
まほろさん
784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:28:18 ID:S6UjGKXR
>>779
ファンタジーで問題なさげなキャラならエリー(RAVE)とかリリアーヌ(怪物王女)とかローラ(とある)とか?
785名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:29:24 ID:fvbzSmqb
リノン・トロス
786名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:31:51 ID:304RMaAY
川澄って誰かと思ったらペヤングか
787名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:40:10 ID:BM259DOh
川澄舞と聞いて
788名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:41:08 ID:YsqDP9n0
>>779
ソニックと暗黒の騎士からマリーナ
こいつも召喚魔法使いで実は黒幕
召喚されたらジョゼフに代わってラスボス化するかもね
789名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:41:11 ID:qaFg5GBv
>>767
じゃあ、ひな(がぁーでぃあんHearts)とか
790名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:44:36 ID:uh689EvN
強いかどうかは知らんが『ねいびーさん』(ぴくせるまりたん)
791名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 20:47:36 ID:304RMaAY
ああ、悪魔にも神にもなれるからマジン(魔神)ガーなのか
792名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 21:18:32 ID:YsqDP9n0
ゼロ魔の主要キャラで某トミカヒーローを
793名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 21:20:14 ID:XCDCovAK
マジンガーZを召喚とな?
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 21:23:32 ID:qTWeiuIo
ジム・マジンガがどうしたって?
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 21:28:06 ID:cjJ96XZe
遅ればせながら、ウルトラの人乙です。
ぺスターにガボラ、懐かしい怪獣のオンパレードですね。
まぁ、ぺスターはウルトラマンのスペシウム一発で終わる情けなさが印象強いですが…。
ワルドは人気ガタ落ちですね…、まぁ自業自得としか。
ミシェルは何ともいいキャラしてます。
彼女にはいい道に進んで欲しいと願わずをいられません。
また次週も楽しみにしてます。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 21:28:08 ID:4G1J0rIU
>>792
レスキュー喚ぶなら魔弾戦士召喚して魔弾龍を破壊の杖とかにした方が良いんじゃね?

そういや以前ルイズが撃龍剣、タバサがオッサン召喚して
ギーシュイベントで体操られたシエスタが龍剣童に変身して戦ったり
フーケイベントでオッサンと破壊の杖ポジの轟龍銃が再会して龍銃王来陣したり
フーケゴーレム倒して現れた龍刃王がオマチさんで何食わぬ顔で合流し、
復活したジャマンガに対して俺達の戦いはコレからだ!なプロット組んだ覚えが……
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 21:57:00 ID:CzOvysK4
>>796
ゴーゴーファイブ「レスキューと聞いて」
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:00:46 ID:ngSP+QN9
>767
ドラマCD版限定だが篠崎あゆみを召喚してあげてくれ
なにぶん本編じゃ
・クラスメイト(故)の残留思念にあてられて発狂
・極限の空腹状態の相方に食われる
・トラップに巻き込まれて胴体切断
など碌な目に遭わないんだ
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:05:38 ID:CzOvysK4
トラップと聞いて刻命館シリーズの魔神思い出した
・・・魔神の腕ってガンダールヴ効くのか?
800sage:2009/07/19(日) 22:11:34 ID:pRzRn6yC
>>671
いまさらだが、アノンは
1.地獄人だから超身体能力持ち
2.守人の一族だから相手を飲める&飲んだ相手の能力("ちから"と読む能力に限らず、(天界人を飲み込んだら)神器・(神を飲み込んだら)神としての特権・おそらくメイジを飲んだら魔法等も)を取得し、その姿になれる(ただし髪の長さと服は変わらない。髪の色は変わる)
3.さらにその仲の天才だからバトルセンスがある。
4.自分のことをまだまだだと思うから向上心もある。
かな?
答えになってるかどうかは保障できないが。
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:19:31 ID:XCDCovAK
トラップといえばシティハンターの海坊主。
802名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:19:53 ID:yrlaN+/f
>>800
アノン父がマーガレットに完璧になりきってたんだから服はともかく髪とかもどうにかなるんじゃね
803名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:29:10 ID:SiiAEn+5
咲-saki- “東横桃子”の召喚とかどうだろう。
一般人なのに誰にも認識できないと言う特技?持ち^^
804名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:29:13 ID:CPDDP3Oh
>>800 あの世界の超身体能力はよくわからないな
みんなレーザー避けれるくらいの反射能力あるし
805名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:31:34 ID:CPDDP3Oh
>>783 寿命があとちょっとなのか…
806名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:35:55 ID:4G1J0rIU
>>805
無茶機動やったりエネルギー大量消費する度に寿命激減するぞ
漫画版じゃ人間に転生してたけど
まだスラッシュとか呼んだほうが楽じゃないか?

同原作者モノで漫画の続編絶望的でアニメ化白紙っぽい漫画有るけどあれの魔王召喚とか面白そうではある
807名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:43:05 ID:OskOYCnk
ソニックシリーズからシャドウを召喚。
地球落下中に回収される前にゲート突入
破壊の杖の代わりにテイルスの作った
フェイクエメラルド置けば
カオスコントロールも使える。
808名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:44:09 ID:rf7dagRw
いつぞか前に00の刹那とあわせてみたらどうかと言ってみたものです
ギーシュ戦まで書いてみたのはいいんですが、投下してもよろしいでしょうか。

809名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:47:44 ID:yej9A82r
>>799
ミレニア:刻人エンドだと人間見下すからED1以外、兄貴と駆け落ちエンド直後が妥当か?
レイナ:罠能力の代償として人を殺さないでいると寿命が縮む。
アリシアは、影牢2やったこと無いから分からん。
810名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 22:47:52 ID:YsqDP9n0
言いたい事も言えないこんな世の中じゃ
811808:2009/07/19(日) 22:56:35 ID:rf7dagRw
では23:00頃から投下させていただきます。
おおよそ15K分くらいかと思います
812名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:00:53 ID:OskOYCnk
支援
813808:2009/07/19(日) 23:03:13 ID:rf7dagRw
刹那・F・セイエイの所属する組織・ソレスタルビーイングは独立治安維持部隊アロウズやリボンズ・アルマークを筆頭とするイノベイター達との激闘からはや三ヶ月、早くも活動を再開させていた

と、いっても以前のように紛争に積極的に介入するわけではない。
紛争介入は、連邦政府が直々に調停や管理を始めたのだ。
人々に隠れ、サポートに徹することを選んだイノベイターに助けられながら、ゆっくりとだが人類は真の融和と協調の道を歩む事を選んだ。
刹那たちの現在の任務は、大型恒星間探索船ソレスタルビーイングと、その中核たるヴェーダの監視、防衛である。
イノベイター最後の作戦で、大型移民船ソレスタルビーイングは自動防衛システムに多大なる損害を被った。
そのため接近するデブリや隕石から船体を守るため、刹那たちがそれらの迎撃を請け負うのである。
元はといえば刹那たちが破壊したので因果応報・・・と言えなくも無い。

今日もまた何処からともなく大型のデブリが接近してくる。
直撃コースではないのだが、念のために破壊をした方がいいとヴェーダから提案があった。
ケルディム、エクシアに出動命令がかかる。
ケルディムが狙撃、エクシアはバックアップだ。

「第1、第2デッキ、ハッチオープンですぅ」
コクピットにミレイナの声が響く。
両舷のハッチが開き、カタパルトが展開する。

「エクシア、カタパルトデッキへ
リニアカタパルトボルテージ、230から520へ上昇
機体をフィールドに固定。
射出タイミングをエクシアに譲渡するてすぅ」
「了解。エクシア、刹那・F・セイエイ、出る!」
やや遅れたタイミングでケルディムも出撃する。

「ロックオン・ストラトス、ケルディム、狙い打つぜぇ!?」
814808:2009/07/19(日) 23:04:08 ID:rf7dagRw
デブリは難なくケルディムのGNスナイパーライフルに蒸発させられた。

ロックオンがモニタ越しに軽口を叩く。
「あー終わった終わった。なあ刹那、毎回こんな任務で嫌になんねえか?」
「・・・この船は人類の希望ともなる船だ。無碍にはできない」
「ハハハ・・ お前はまじめだねえ。イオリアも船をこんなデカブツにしなくて・・・ん?」
「どうした」
「前方200にエネルギー反応だ・・・が・・何だこれは・・ おいミレイナ、俺達の前方のエネルギー反応、検出できるか?」
「できますですぅ! でもこれは・・・今までにない未知の反応ですぅ!」
「俺が行こう」
「おい刹那!一旦戻ってから・・・」
「危険因子となる可能性がある。エクシア、進路修正・・・ヴェーダと接続し観測データを記録する」
「何があっても知らないからなあ、刹那!?」

ロックオンも渋々ついて来る。

「・・・鏡・か?」
「そう・・・みたいだな」
「しかし綺麗な鏡だな。こんなところにどうしてこんなもんが・・・」

宇宙空間に漂っていたのは白銀の鏡だった。

「一体これは・・・」

エクシアの各種センサは今までにない数値を示していた。ならばと思い指先の接触系センサで触れようとした瞬間

「・・・・!!」

エクシアの指先が鏡の中に引きずり込まれていく。そして徐々に機体が飲み込まれていた。
各部のスラスターを全開にしてもだ。

「・・引き込まれる!」
「刹那、逃げろ!」
「クッ・・・トランザム!!」
「刹那!・・・トランザムでも引き込まれていく!??まれ!!」

エクシアはトランザムで、ケルディムはエクシアを?んで引っ張ろうとするが
無駄だった。
エクシアがほぼ隠れ、ケルディムも手首が隠れようとするところで

鏡が消失した

後に残されたのは、E−カーボン製であるはずの手首を綺麗に切断されたケルディムと、正体不明の観測データと

「刹那・・・? 刹那! 刹那ぁぁぁぁぁぁ!!!」

ロックオン叫びであった。
815808:2009/07/19(日) 23:06:08 ID:rf7dagRw
派手な爆発が起こる。本日何回目であろうか。
トリステイン魔法学院、春の使い魔召喚の儀式の最中・・のはずだ。
二年に進級する学生達が使い魔を召喚し、自分の一生の使い魔とする儀式だ。
この日ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、何回も使い魔召還の呪文を唱え、その度にクレーターを増やしていた。

「ゼロのルイズは使い魔も召喚できないのか!」
「これ以上やったら学校が壊れちゃうぜ!」

ギャラリーがやんややんやとはやし立てる。
貴族の学校といっても、所詮は子供の学校という面があるのだろうか。
これが出来なければ留年、つまりはメイジとしての人生は終了し、同じく貴族としての地位を剥奪される。

「ミス・ヴァリエール。気負ってはいけませんよ」
「ミスタ・コルベール……」

この儀式の監督を務めるコルベールがルイズに優しく話しかける。
己の無能に落胆するルイズに、あくまでも優しく、しかし強い心を込めてコルベールは説く。
「使い魔は、主人の半身ともなる大事な友です。そんなにしょげていては、やってきてくれませんよ」
「でも…私は…」
「無心に願いなさい。さすればきっと、始祖ブリミルの導きで、貴方にふさわしい使い魔を呼び寄せることができるはずです」

コルベールの説得にルイズは呼吸を整え、再び杖を掲げた。

「宇宙の果てのどこかにいる……わたしの僕よ。
神聖で美しく、そして、強力な使い魔よ。わたしは心より求め……訴えるわ。我が導きに……答えなさい!!」
ルイズを中心に光ったかと思うと、戦艦の砲弾が直撃したかのような大爆発が起こった。
酷い土煙の中、ルイズはひそかにガッツポーをを取った。
(やった!確実に当たりを引き寄せられたわ!!これで・・・これでお母様にも・・・!)

土煙が徐々に晴れていく。
その中で皆が見たものは、


背中から緑の光の粉を吐き出している、ぴったりとした服を着ている人間らしきものが倒れていた。

816名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:06:11 ID:qTWeiuIo
ああもうどこからツッコミすればいいのやら
817808:2009/07/19(日) 23:07:14 ID:rf7dagRw
顔に当たる部分は、見たこともない兜を被っている。


おっかなびっくり見ていたほかの生徒達も、召還したのが人間らしきもの、更には動かないので死んでいるものだと把握したのか、

「ルイズ、サモン・サーヴァントで人間の、しかも死体を呼んでどうするんだ?」
「ちょ、ちょっと間違えただけよ!」
「間違いって、ルイズはいつもそうじゃないか」
「さすがゼロのルイズ。もしかしてあの爆発のときにどこかから死体をかっぱらってきたんじゃないか?」

ルイズの召還をようやく見られて安心していたコルベールは、急いで青年のそばに駆け寄る。
一方死体では意味がないじゃない!ルイズは思っていた。が、すぐにその心配は無用となる。

「脈は・・・あるようですね。おめでとうミス・ヴァリエール。召還は成功ですな。さ、契約を」
「嫌です。召還のやり直しを希望します。」
「しかし・・・使い魔の儀式は神聖なものです。この者も生きているのですから、例外は認められません。」
少々混乱しているが毅然とした態度でコルベールは言い放つ。
ルイズは苦虫を噛んだような顔を見せていたが、進級には変えがたい。仕方なく契約しようとした。

・・・が

「あの、ミスタ・コルベール、この者は何処が口なのでしょうか」

青年の顔は、顔を覆うような兜に守られていて何処が口だかわからない。

「うーむ困りましたな。ではこの者が目覚め、兜を外してから契約ということにしましょう、ミス・ヴァリエール」

人間とはいえ一応召還を成功させたのだ。ヴァリエール家の名に泥を塗らなくて良かった。とルイズは自分に言い聞かせていた。
意識を失っている青年をコルベールのレビテーションで医務室に運んでもらい、ゆえに残りの時間は使い魔との交流時間となった。
818名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:09:51 ID:LWN5hQ71
とりあえず推敲ぐらいしてから投下しようよ
819808:2009/07/19(日) 23:09:55 ID:rf7dagRw
>>816
あああごめんなさいごめんなさい
やっぱ慣れない事なんてやんないほうが良かったああああああ


うっすらと目を開ける。
俺は・・・どうなった・・・ここは・・・どこだ・・・?
まだ完全に覚醒していない脳で情報を整理しようとする。
エネルギー反応を確認しようとし、鏡に機体ごと吸い込まれ、鏡の中で助けを求めるような叫び声とも泣き声ともつかぬ声を聞き、エクシアと混ざり合うような感覚に陥り、

「・・・・!・・・・・た先・!!」
「・・・・・!・・・・・・・・・・か」

男と女の声が聞こえる。どうやら自分に話しかけているらしい。
俺はソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ
脳は正常に活動している。まずは状況確認をしなければ。

ヘルメットにパイロットスーツのままベッドに寝かされているようだ。
目の前には木で出来た天井。ここは地球の田舎なのだろうか。辺りを見回す。木で出来た調度品。石造りの壁。
どう見ても自分がいた頃の物ではない。ではここは?と数瞬考えた後、ベッドにいた中年男性から声をかけられた。

「おお、お目覚めになられましたか、ミスタ。どうですかな具合は。」
「・・・」
「あ、申し遅れました。私はここトリスティン魔法学院で教師をしていますコルベールと申します
 失礼ですがミスタ、お名前を聞かせていただいてもよろしいですかな?」

少なくともこの男から敵意も殺気も感じられない。
それに魔法学院と気になる言葉もあったものの、身分を偽装せず自己紹介することにした。

「・・・・・」
「あ、我々はミスタの敵ではありませんし、危害を加えることは一切いたしません。
 知られたくない名前ならば秘密は守りますぞ。貴族の名にかけて」
「・・・・ 
 俺はソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイだ。 
 ここは・・何処だ?」
「ほう、何かの組織におられたのですか。ここはトリスティン王国のトリスティン魔法学院です、刹那どの」
「トリス・・ティン? 聞いたことはないな・・ 」
「トリスティンを知らない?ではガリアやゲルマニアという国に聞き覚えは?」

静かに首を横に振る。先ほどの言葉といい徐々に理解できる範疇を超えていく。

「そうですか・・・困りましたな・・・そこまで知らないとは・・ 
ともかく、あなたはこの魔法学院の使い魔召還の授業においてこちらのミス・ヴァリエール嬢に召還されたのですが、覚えていますかな?」

ピンクの髪をふわふわとさせながら、後ろにいる少女がこちらを興味深そうに見つめている。
この少女に呼び出された?魔法?使い魔?召還? その言葉たちがさらに理解を遠ざけていく。
必死に今の状況を整理しようとしていると、

「これだけの説明、魔法も知っていらっしゃらないというと、もしやはるか東の世界、ロバ・アル・カリイエのお方ですか?」

どうやらこのコルベールという教師?は自分を遠くから来た人間だと思ったらしい。
ならばこれ幸いとこの国や魔法について簡単に説明してもらうことにした。

「ここはハルケギニア大陸東のトリスティン王国です。主にこの国は魔法を使える者、つまりは貴族の手で・・・」
820名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:16:11 ID:rf7dagRw
状況がある程度読めてきた。コルベールによれば自分は後ろにいる魔法使いの少女の使い魔としてここに拉致、(又は召還)されたらしいのだ。

・・・新手の新興宗教か?それか薬をやって脳がおかしくなっているのか?それともここは噂に聞く死後の世界エデンの園なのか。

と思ったのだが、コルベールが見せた”発火”の術により、ここが自分達のいた世界とは一線を画す世界だということを思い知らされた。
いつだったかロックオンに勧められた小説 ―並列するいろいろな世界を旅する人間の話― を思い出した。
自分がつれて来られたのはそういう別世界ではないか。 
GNドライブの奇跡を多々目の当たりにし、柔軟になっていた刹那の思考はその可能性を否定しなかった。
と考えていると、自分を召還したらしいピンク髪の少女がおもむろに口を開いた。

「ミスタ・コルベール、少し良いですか?契約をしたいのですが」
「おお、そうですな。ささ、ミスタ、その兜を外してはもらえませんか」
「分かったわね平民。これからあんたはこのルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔になるの。
 光栄に思いなさい。・・・竜みたいなのがよかったけど仕方ないわ。契約してあげる」

どうやら少女は勝手にこちらのことを平民と思っているらしい。魔法なんか使えないので間違いではないが。
しかも使い魔とはどういうことか。少なくとも人間的には扱われず、18世紀の奴隷のように扱われるのだろう。お断りだ。

「・・・断る。俺にはまだやらなければいけないことがある。
 それにここから一刻も早く元いた場所に戻りたい。戻る方法を教えてくれ。
 さもなくばあんたらを傷つけなければならない」

幸い腰のホルスターにはまだ銃とナイフがあるようだ。
それにどこも拘束されていない。
いくら自分が魔法を知らないとはいえ、男一人に女一人、簡単に尋問することも出来るだろう。

「な、な、ななんですってぇ〜!? 平民のクセにききき貴族の言うことを聞けないなんて教育が・」

子供に手を出すのはいささか気がが引けるが・・・仕方ない。
ベッドから飛び出し、目にも止まらぬ速さで少女の後ろを取り、ナイフを突きつける。

「え・・・」
「俺は嘘は言わない。早く決めろ。」

少女はガタガタと震えていた。仕方もないだろう、目の前に明確な死があるのだ。
少々罪悪感は沸いたが、こちらも戻らなければならない。

「お、落ち着いてくださいミスタ、召還の取り消しは出来ませんし、戻すことなど前例がないのです!
 どうか、ミス・ヴァリエールと契約を・・」
「断ると言っている」

821名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:16:42 ID:2k8sFsL9
支援。
それと召還じゃなくて召喚な。
雑談時ならともかく投下時はキチンと書こうよ。
822名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:17:43 ID:rf7dagRw
と問答していたところで、

少女が静かに泣き出してしまった。

「ゼロだゼロだって言われて・・・でも召還できたのに使い魔にすら見放されて・・・私・・・私は・・・ひっく
 貴族なのに・・・貴族なのに・・・!」
「・・・・・」
「・・・私なんて・・・やっぱりゼロなんだわ・・・!
 いつも失敗ばっかで・・・えぐっ・・・
 だから・・・召還したとき嬉しかったのに・・・ようやく普通のメイジになれると思ったのに・・・えっく・・・」

一切のまやかしは無いのだろう、純粋に少女は泣いていた。恐怖ではなく、悲しみから。

無意識にナイフを持つ手を緩めてしまった。それを見逃さなかったのか、

「・・・ミスタ、失礼ですがこの国に知り合いはおられるのですか?
 ここから東方の地まではとても遠い。
 ならば、ミス・ヴァルエールの使い魔をしながら、戻る手段を見つけていってもいいのではないですか?」

コルベールの言うことも一理ある。考えてみればこのまま出て行っても強盗しながら生きるか、のかれ死にだろう。
召還した少女は貴族というくらいだから、国にもコネもあるのだろうし、一人よりも戻る方法は見つかりやすいかもしれない。
それに積極的に紛争介入していた頃に比べても、出撃回数は減少している.。

仕方がないが、契約をしたほうが自分に有利になるのだろう。
少女に突きつけているナイフを無言で離す。
ピンクの髪の少女は腰が抜けたのか、床にへたり込んでしまった。
開放されたからか、下を向いて目をこすっている。

「えっ・・・・えぐっ・・・」

「・・・わかった。契約に同意しよう」
「・・・・え、本当なの・・・?」 
「ただし条件がある」
「な・・・・なによ・・?」
「一つ、戻る方法を迅速に探すこと。
 二つ、身の安全と人間的で文化的な生活。
 三つ、俺の素性を極力隠すこと。
 この三つだ。これを飲むなら、戻るまでの間お前の使い魔とやらになろう」
「・・仕方がないわね。いいわ。その条件で契約してあげる」
「了解した」
「普通こんなことは無いんだからね。感謝しなさいよ?」
「・・・・」
「なによ・・無愛想なやつね。あ、け、契約をするわ。か、か、兜を脱いで頂戴」
「・・・契約とは書類に書くものでな無いのか?」
「そ、そんなんじゃないわよ!つ、つ、つまりはあたしとキ、キ、キ・・」
「・・・ミスタ、使い魔の契約は主人との口付けで交わされるのです。なのでその兜を外さないと契約できません」

コルベールがそっと耳打ちした。なんと面倒な契約なのだ。魔法の世界だということを改めて思い知らされる。
ヘルメットをすっと脱ぐ。すると少女はこちらの顔を呆然と眺めている。すこしほほが赤いが、熱でもあるのだろうか?

「どうした、契約するんじゃ無いのか? ・・・それとも顔に何かついているのか?」
「・・・ハッ 何でもないわよ! じゃあ顔を近づけて」

言われた通りかがんで少女に目線を合わせる。
すると少女は何かの呪文 ―契約の呪文なのだろうか― を唱え始めた。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

みるみる少女の唇が近くなる。女性経験は無いに等しいが、表情には出さず覚悟を決める。
823名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:20:45 ID:qTWeiuIo
ネーナにキスされたことなかったっけか。
824名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:20:49 ID:gnSvx5AJ
支援
825名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:20:54 ID:fSjT0x6l
支援投下感覚長くない?
826名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:20:57 ID:rf7dagRw
「・・・・ッ!」
「あ、安心しなさい。それは使い魔のルーンよ。
 痛みもすぐに消えるでしょうし」
「・・・・」

刹那の手に使い魔のルーンか刻まれる。
少し苦しんだ表情を見せた後、いつものへの字口に戻った。

「珍しいルーンですな。どれ、スケッチさせてはもらえませんかな?」

刹那は黙って左手を見せる。コルベールは興味深そうにルーンを模写していた。
ルーンのところどころに知らない文字のようなものがちらほら見える。

「ほう・・・このようなルーンは見たことがありませんぞ。
 何のルーンかあとで調べましょうぞ。
 ・・・さて、契約も無事に終了したようですし、今日の授業は使い魔との交流です。
 ではミスヴァリエール、始祖ブリミルの加護があらんことを」

言うだけ言ってコルベールが出て行く。よくもまあ肺活量が持つものだ。
その表情に若干の疲れが見えていたが、原因たる刹那は気づいていない。

刹那はこれからのご主人に体をむけ、挨拶をした。

「ではこれからよろしく頼む、・・・ルイズ?」
「そうよ、私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 トリスティン貴族ヴァリエール家の三女よ。主かご主人様と呼んで欲しいわね」
「・・・了解した。ご主人」

小娘をご主人と呼ぶのも抵抗が無いわけではないが、生きて戻るためなら仕方があるまい。
刹那は自分にそう言い聞かせた。
827名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:22:20 ID:EuVQjHUV
>>823
そういや同じ声であの時は顔面パンチ見舞ったっけな
828名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:22:20 ID:rf7dagRw
>>825
Janeでカキコすることがめったにないので、行数制限等戸惑っております ハイ


「・・・・」
「・・・・」
「・・・・ねえ、あんた本当に東方から来たの?」

医務室からルイズの私室に向かう途中、沈黙に耐え切れなくなったのか並んで歩いていたルイズが話しかける。

「なぜそう思う」
「だってあんたの服や兜、今まで一度も見たことないもの」
「・・・・違う。恐らくこことは別の世界から来た。」
「別の世界?ハルケギニアのの外の国なの?」
「いや、もっと遠い。繋がってすらいないだろう」
「・・・・そう、なの。
 ・・・やっぱり・・帰らなきゃならないの?」

やはり遠い場所から使い魔を、しかも人間を呼んでしまったことに罪悪感を覚えながらルイズが尋ねる。

「・・・俺は戦うことしか出来ない男だ
 だがまだ俺は、戦う必要があった」
「戦うって・・・やっぱり兵隊でもやってたの?」
「そのようなものだ」
「ふーん・・・やっぱり強そうね」

別に変わらない様子で答える。

「やっぱあんたも魔法で戦っていたの?」
「俺の世界には魔法というものは無い
 銃や機械で戦闘していた。」
「・・・え?魔法が無いの?じゃあどうやって生活するっていうの?」
「俺の世界は科学が発展していた。魔法を使わなくとも便利に暮らしていける術が」
「カガク?何それ?何かの学問?」

隣には好奇心に満ちた瞳が刹那の横にあった。
ルイズの部屋に着くまで、刹那はルイズに自分の世界を説明する羽目になったのである。
829名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:24:38 ID:rf7dagRw
>>821
はい。申し訳ないです。
注意を深めます。


いまいち要領をつかめていないルイズだったが、刹那の言っている事の大筋は理解できた。
自分はとても遠くの人間を呼び寄せてしまったこと
魔法の無い場所の人間を呼び出してしまったこと
この使い魔はハルケギニアの知識がまったく無いこと
これくらいは理解できた。

そうこうしている内に部屋に着いた。
早速刹那に使い魔のなんたるかを説明しだす。

「えーとじゃあ使い魔の役目を説明するわ!」
「・・・」
「一つは感覚の共有。私と視覚や聴覚を共有するの。
 どう?伝わる?」
「無いな・・・・いや、お前も集中しろ」

刹那は頭に残る微かな違和感を増幅させる

「ごごごご主人様になんて、・・・・え?」
(・・・・通じるか?)
(え!もももしかして共有できたの?)
(そのようだな)
(ま、まあ当たり前よね、私の使い魔だものね!)

まともなメイジらしいことが自分に出来たことに嬉しく思いながらも、使い魔の前なので自重する。

「二つ目はコケや秘薬の採取や調合・・・
 だけど遠くから来たあんたには」
「ああ。まだ俺はここの生態系を知らない」
「そうね、仕方がないわ」

「三つ目は主人を守ること。大丈夫?」
「善処しよう」
「・・・ホントに大丈夫?」
「・・・俺は自分の世界で兵士をやっていた。
 魔法は使えないが、やってみよう」

兵士というならばそれなりには強いのだろう。ルイズはそう思うことにした。
実際は元世界でも最強クラスの兵士、というかパイロットだったのだが、それをルイズに知るよしは無い。


「月が二つか・・・やはり異なる世界なのか」

目の前に新たに突きつけられる現実。望郷の念を隠しながら、静かにつぶやく。

「月が二つって当たり前じゃない。なにがおかしいのよ」
「・・・俺のいた世界では月は一つだった」
「・・・?変なこというわね。月は二つに決まってるじゃない」
「・・・」

常識外のことを受け入れるのは難しいのだろう

だが、ルイズの好奇心はとどまることは無く、

刹那はその夜遅くまで質問攻めにあった。
830名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:26:49 ID:EuVQjHUV
おや、思考の共有が出来るとは案外珍しいパターン
・・・さすが純粋種
831名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:31:43 ID:EuVQjHUV
ひょっとしてサルさん?
もしそうなら避難所に投下されては?
832808:2009/07/19(日) 23:36:37 ID:ztexowjd
バイバイさるさんに引っ掛かりました。
連投なんてしたことがないんで、タイミングが解らなかったです。
さるさんの仕組みはイマイチわからないですが、一時間位で解除されるなら00:30位にまた投稿させていただきます。
833名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:37:26 ID:gnSvx5AJ
なん…だと…
834名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:38:30 ID:LWN5hQ71
ファックユー・・・・ぶち殺すぞ
835名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:38:58 ID:qTWeiuIo
色んな意味でどうツッコんだらいいのか分からねぇ……
836名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:39:58 ID:fvbzSmqb
何のための代理スレか
837名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:40:11 ID:EuVQjHUV
さいすか、おいら明日もお仕事なんで流石に眠らせていただきますが
楽しみにしてますよー
838名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:42:20 ID:5NQeTJxB
ガンダムスレ・・・
839名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:42:22 ID:KlyTT36D
乙・・・と言うべきなんだろうけど、久々に読んでて胃が痛くなってきた
突っ込みどころを山程作ってかえって突っ込まれにくくする手法?
840名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:43:21 ID:JLN66aKg
半年とは言わず、三年はROMれ。
841名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:43:48 ID:5M0PDPeK
取り敢えず推敲。
あと、「・・・・」は「……」した方がいい。
連投するより、一拍置いて投下した自分の作品を見返す手間を選ぼう
842名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:43:55 ID:SRZF6ia2
何か凄い駄作臭が…
843名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:44:23 ID:XO7TH4YG
ひょっとして突っ込み待ちなんだろうか
844名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:46:27 ID:qTWeiuIo
ここ最近まれに見るレスの付き具合だなww
845名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:46:40 ID:YHpD4VZ/
「ガシッ!ボカッ!」オレは死んだ。ガンダム(笑)
846名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:47:43 ID:cmmEA4tu
そういや夏休みか、カービィが帰って来る季節だ
847808:2009/07/19(日) 23:48:25 ID:rf7dagRw
先ほどから投稿しているものです。
猛省しています。それと、お叱りの言葉、ありがとうございます。
もうすこし日本語が自由に使えるようになってから投稿したほうが良かったかもしれません。

スレ汚し失礼しました。
848名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:49:57 ID:KlyTT36D
ギーシュ戦はサブマシンガンの連射で終わりなんて事は・・・
849名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:54:01 ID:gsv7OJ8Q
>>847
その感情をバネにして精進して頑張ってください。次から。
850名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 23:56:51 ID:fSjT0x6l
代理スレがあんだろ、てか代理スレが何処にあるかが分からないとかか?
>>1くらいちゃんと読めよ
851名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 00:03:55 ID:zwpQ5H0Z
>>847
佳作だろうが駄作だろうが受け入られるくらいこのスレの門戸は広い
が>1もまともに理解できない低脳はカエレ
852名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 00:04:48 ID:304RMaAY
ここは毎回よく分からん設定の憑依系オリキャラを出すやつに書かせるしかないな
さあ、書け
皆さんこんばんわ。進路クリアならば投下を12:35くらいから開始させていただきますが、ヨーソロー?
854名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 00:33:43 ID:86oBy01e
ヒャア我慢できねぇ!支援だ!
宝物庫の中は酷い有様になっていた。腐り落ちた岩に潰された槍の残骸は原型を留めておらず、
その近くにあった品々も、超高温に曝されたかのように解け落ちていた。
シルフィードの背から降り立ち、九朔とタバサは宝物庫内へと進入する。
先程よりはマシになったとはいえ腐臭は今も漂っており、胸の悪くなるようなその臭いに眉を
顰めつつ二人は宝物庫内を行く。
「酷いな……何を盗られたかすら分からんぞ、これでは」
荒らされた宝物庫内を見て九朔は呟く。しかし、それを意に介さないようにタバサは奥へと
突き進んで行く。
「タバサ?」
「フーケの仕業なら、盗んだ証を残す」
そう一言。進むタバサを追うように九朔はその後ろをついて行く。
「しかし、どうにも只の瓦落多ばかりのように見えるな」
「オールド・オスマンの趣味もある。実際に魔力の込められたマジックアイテムもある」
「なるほどな。しかし、魔力……なぁ」
そう呟く九朔の瞳には、よどんだ霊気の淀みが見えていた。大気の歪みの様に見える霊気は、
明らかに先ほどの巨人の影響だろう。まるで混線したラジヲ電波のように異界色の魔力が
絡み合っていた。
(やはり、あの蛆虫と一戦交えて以来取り戻しつつある……か)
記憶の虫食いは未だあるが、それでも身に宿る力に実感がある。
「あった」
「ん?」
前方からのタバサの声。見上げれば、壁に見慣れない文字が書かれていた。
「なんと、書いてあるのだ?」
「『破壊の筒、確かに領収しました。土くれのフーケ』」
「破壊の筒?」
「私も知らない。恐らく、宝物の一つ」
振向いたタバサの無表情な瞳が九朔を見た。
「でも、あれは話に聞くフーケとは違う」
「どういうことだ?」
「それは――」

「だあああああああらっしゃあああああああああああああああああああああああああ!」

「!?」
「な、なんだ!?」
突如宝物庫に響き渡る絶叫、というかシャウト、というか。
辺りを見回すが、声の主はいない。あるのは瓦落多の剣やよく分からない本や、本当に
ナニに……ではなくて、何に使うのか分からないようなものばかり。
「いきなりアレか! アレだよ! 出番カットというか出オチというか、登場して一秒退場
 というか! いや、そもそも俺が出てこなかったりするのはどういうことでぇ!?
 そんな役回りばかりの俺にだって愛の手はあってもいいだろうがぁ! というか、ヘルプ!
 誰かヘルプ! 俺にも活躍を! 活躍する機会を! 俺が俺として活躍する機会を誰か
 くれよぉぉぉぉぉぉおおおおお!」
「…………」
「…………」
宝物庫内に冷たい風が吹いた。呆気にとられたというのが正しい気もするが、なんというべきか、うん、口にするのも億劫な気分だった。
「タバサ、教師達は?」
「すぐに来るはず。若干、遅い」
「ああ、そうか。ならば……行くか」
「うん」
宝物庫に出来た穴から退散しようかと、きびすを返す九朔達。が、
「って、こら! 待ちやがれい! いや、待ってください! というか逃げないでぇ!」
再び叫び声、今度は切実な感じ。
「……」
「……」
「おお、止まったか! 止まってくれたか! いやぁ、やっぱ持つべきは良き隣人って言った
 もんだよなぁ……ああ、涙がでてくるぜぃ――って、俺、涙なんてでねぇんだった、
 てへっ(はぁと)」
一人漫才、誰も聞いてはいないというのに。
856名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 00:37:14 ID:uGuanQ+E
正気度チェックに失敗!!
おもわず支援をしてしまう!!
「……行くか」
「分かった」
「って嘘だからァァァ! 待て! とにかく待て! 本編にいるのにアニメでだけ存在を
 消されるような真似とかされるの嫌だからちょっち待ってェェェェェェェっっ!」
大きな溜息が九朔からこぼれる。
「……我としては、すごく無視してやりたい気分なんだが」
「おい、聞こえたぞ!? 無視とかやっちゃいけないって親から習わなかったか!? 人には
 親切しましょうって、習ったろ!?」
「すまん、覚えてない」
「ひどっ!」
「記憶喪失だからな」
真実である。
「わ、分かった。とにかく俺の話を聞いてくれ。落ち着くからよ、テイクイットイージーって
 やつだ。分かるよな?」
「……ああ、分かった分かった。分かったからとっとと姿を現せ」
「いや、もういるんだけど?」
「何処だ?」
「ここ」
「何処だ?」
「だからココだって」
「だから、何処だ」
「ほれ、ここだ」
「…………」
非常に人の神経を逆撫でるのが得意のようだ。心の広い大十字九朔といえども実にイラっとくる
気分である。
「帰るか」
「待ってぇぇぇぇ! ここ! ここだから! イラストなしだから分かりにくいの分かるけど!  文章にして書かないと分からんのはすっごい分かるけど! 俺の声は『壁に立てかけた剣の
 束の中から』声が聞こえてるから!」
「メタか」
「メタ?」
「いや、こちらの話だ」
軽く頭を抱えつつ九朔は言われたとおり『壁に立てかけた剣の束』に近づいた。
「で?」
「ここ」
そこでようやく、その声の主を見つけた。何十本と束ねられた剣の中から錆の浮いた剣を
引きずり出し、九朔は語りかけた。
「汝がか」
「おうよ、坊主! いやー、一瞬本当にこのままフェードアウトかと思ったが、そんな事は
 なかったぜ!」
実に歓喜に満ち満ちた声だった。
「インテリジェンスソード」
「ん?」
横を見るとタバサが剣を指さしていた。
「魔法使いが魔力を込めたマジックアイテム、珍しい」
「そうか」
「おう、その通りよ! この俺、デルフリンガーさまはそりゃもう大昔に作られた剣よ!」
鼻高々に(といっても剣だが)自分を誇るデルフリンガー。
「その割には、只の錆ついた剣のようにしか見えんがな」
「お前さん、口悪いね」
「本当のことだろ」
「まあ、そーだがね……って、ちょい待った。お前さん、どこかであった事ねえか?」
ひどく突飛な質問に九朔が首をかしげる。
「いや、汝とは今が初対面だ」
「あっれぇ? な〜んかお前さんとは初めてのような気がしねぇんだけど」
ぶつぶつと呟くデルフリンガー。と、そこでようやく宝物庫の扉が開き、人が雪崩れ込んできた。
「何事ですか!?」
「ふむ、どうやら手酷くやられたようじゃの」
先頭にいたのは、コルベールとオスマンだった。人波に呑まれぬよう下がった九朔とタバサへ
二人は視線を合わせる。
「おや、君はミス・ヴァリエールの……それに隣は」
「ミス・タバサじゃな」
宝物庫の各所へ行く教師陣。その中でオスマンとコルベールが二人を手招く。それに従い、
宝物庫の外へ九朔とタバサは出る。
「コルベール殿、こちらは……?」
「このお方はオールド・オスマン。この学院の学院長だ」
そうして紹介される老人へ九朔は視線を移す。
九朔としてはコルベールの方は何度か会い、話した間柄だが、この老人は初めて見る顔だった。
「始めましてじゃの」
「こちらこそ、お初にお目にかかる」
傍目には白髪に白の口ひげを蓄えた老人にしか見えないその姿。だが、ただの老人ではない。
刻まれた皺、にじみでる何かが九朔にそう感じさせた。
「で、じゃ。先ほどの話なのだが、ミス・タバサ、それに――」
「九朔。大十字九朔だ」
自分の名を告げる。
「そうか。ミスタ・クザク、ミス・タバサ。話を聞かせてもらいたいのはやまやまなのじゃが、
 今日のところはこの状況、落ち着かぬにも程があるのでな。明日、学院長室まで頼めるかの?」
そう告げるオスマン。互いにタバサと九朔は顔を見合わせ頷く。
「我は別に構わぬ」
「同じく」
が、しかし
「ちょい待った、ジジイ! 俺様はどうなるんでい!?」
デルフリンガーの声がその間に割って入った。
「ほう? インテリジェンスソードか。はて、ミスタ・クザク、お前さんのかの?」
「いや、ここに在った物だが……」
「ふむ」
口ひげを撫で付け、デルフリンガーと九朔を交互にしてオスマンが見つめる。
コルベールもまた、ガンダールヴかもしれないという少年への好奇心と関心で見つめる。
「おい、黙ってねえで何とか言えってんでぃ! こちとら剣であっても飾り物じゃねえぞ!」
「デルフリンガー。汝、相当に口が悪いな」
「へっ、構うもんかい。それよりジジイ! どうすんでえ!?」
「そうじゃのぉ……」
そうして上がるオスマンの顔は――実に良い笑顔をしていた。
「ど〜せ瓦落多かなんかだろーし、ミスタ、持ってってくれい」
「はぁ!?」
「はいぃ!?」
無表情のまま黙るタバサと対照的に、驚きの声を九朔とデルフリンガーがあげる。
「待ってくれ! 一応この剣はそなた等のだろう? それを部外者と変わらぬ我が持っていく
 など、おかしいではないか」
「まあ、そうなんじゃがな。この宝物庫、マジックアイテム以外のいらない物とかけっこう
 あっての。その剣、喋れるくらいしかないみたいだし、持ってちゃってえーよ?」
「おいコラ! 誰が喋るしか能がねえだ! 訂正しろい!」
「しかし、良いのか?」
「ええんじゃ、ええんじゃ。それに、今日は忙しくなりそうなんでの、ワシも行かなきゃならん。
 そういう訳でミスタ、後は任せた!」
「あ、テメ! 俺のこと無視すんじゃねえ! 」
そう言うと、オスマンはダッシュで宝物庫の中へと消えた。実に活きの良い老人である。
「それじゃあ、クザク君。ミス・タバサ。私も行かねばならないので」
後を追うようにコルベールもまた宝物庫へと消えて行く。
残されたのはタバサと九朔、そしてデルフリンガー。
「まあ……そういう事だ。デルフリンガー、我と来るか?」
「そりゃ、おめえ。それしか選択肢ねえもの」
「貰える物ならば持っていて損はない」
話すタバサに九朔も頷く。
「確かにな。では、これから頼む」
「こちらこそよろしく頼むぜ、相棒。これからはデルフとでも呼んでくれ」
****


人は誰しも夜の訪れを迎え、眠りにつく。
それは全ての人に等しく、優しく、容赦なく。
そして、誰もが夢を見る。
「お母様…………」
それは哀しい夢であったり、
「ああん、駄目よダーリン………」
少しいかがわしい夢であったり、
「違うんだ、これは違うんだモンモランシー。ああ、それだけは……アッー!!」
なんか微妙に修羅場ってる夢であったり、
「ギーシュのばかぁ…………」
切ない夢であったり、
「クザクさん……ああっ、そんな、駄目です……うそ、もっとして……」
おめでたい夢であったり、
「やったぁ…………胸がおっきくぅ……ふぎゅ」
憐れみを感じる夢だったりする。
全ての人が各々の夢に浸る中、しかし一人だけ夢を見ない者がいた。
トリステイン魔法学院、院長室。一人の老人が己の眼前にいる『それ』を見据えていた。
周囲には助平ではあるが主には好々爺である彼の顔、しかし今の彼にそれはなく。
生きる活力を失い、ただただ枯れ逝く老木のような表情を浮かべる彼の瞳の奥は疲れきり
磨り減っている。
外から先刻のゴーレムの件で動く人間達の声が微かに聞こえる中、それはそこにいた。
「やあやあ、オールド=オスマン」
それは女のやふであり男のやふである。
彼女があるだけで部屋の中は夜闇の月光さえ差し込まぬ黯黒となる。
彼があるだけで部屋の中は暖炉の暖かさを失い真冬と等しくなる。
外から聞こえていたはずの声も零になる。
世界がそこだけ隔絶する。
それは正しく異形である。
「おやおや、何だかお疲れのようだねマイ・ディア・オスマン?」
それは彼の机に腰掛け、彼に笑む。
酷く虚ろで邪悪な笑みだった。
「ああ、そうか。今日は色々あったからね。疲れるのも仕方のない事ではある」
「何の用じゃ」
暗闇にか細く燃えるランプの焔に照らされ、彼の瞳はそれを見る。
「ああ、怖い怖い。そんな怖い顔をしないでおくれよ」
優しく、彼の肩に手を置く、それ。しかし、それの声が彼の心を安らげる事は決してない。
彼≠彼女はくすくすと質量のない笑い声を上げて彼の瞳を覗きこむ。
「これでも僕は君が結構好きなんだよ?」
目の前に差し出された鉄の表装がついた書、オスマンの眼端が強張る。
その意を理解し、ただその瞳は深く、奈落に沈む。
「………また、なのか」
「ああ、これかい? うん、その通りだ、マイ・ディア・オスマン」
くすくすと、無邪気な哂い声が響く。
「道化は舞台をちゃぁんと整えなければならないからね。狂った舞台を整えなきゃいけない。
 ああ、忙しい。急がし言ったらありゃしない!」
パラパラとその本をめくりつ彼はオスマンへと視線を向ける。そこにあるはずの瞳は
何故かなく、虚ろな眼窩がオスマンを捉えた。
860名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 00:39:44 ID:uGuanQ+E
世界の中心で変態宣言したあの男と知り合いなのかな?

支援
「そして君は……そう、君は今回もいつも通り見届けるだけで良い、君はいつも通り観客たれば
 良いのさ。ね、簡単だろう?」
「そうやって、儂は何時まで見続ければ良いのだ……」
「僕が望む形になるまでずっとだよ、ずっとさ」
「そうか……」
「ああ、そうさ。そうなのだよ」
裂けた様な笑みが彼女に張り付く。
それは彼を牢獄に繋ぐ呪詛、しかし彼の心は既に蝕まれ、冒され、その声に従うのみ。
彼女は彼の背にまわり、愛し子を抱きしめるように彼の首に腕を絡める。
「ああ……あたたかいねぇ、オスマン」
「…うぅ………」
彼の全身を想像を絶する快楽が強引に引き出され、侵して征く。
その中で彼の思考は彼岸の彼方へと押し流される。
その中で彼の精神は解かれ、溶け、原初の海へと還る。
故に、今ここで起きた事を彼は思い出すことはない。
彼の魂にのみ刻まれるだけ。
彼女≠彼は己の腕の中で侵されて征くオスマンの耳元でそっと囁く。
それはとても慈悲深く、とても残酷な彼/彼女なりの愛し方だ。
「大丈夫、きっと今回で全ては終わるよ。安心して良い、何故なら―――」
彼女が指を鳴らすと、遠見の鏡が淡く輝いた。
その先に映るのは蒼銀の髪を持つ少年の寝姿。
「大十字九朔、僕の愛しの騎士殿がいるからさ………」
暗闇に燃え盛る三つの眸が嘲笑する。


曰く、それは黯黒の王である
曰く、それは燃える三眸である
曰く、それは闇に吼えるものである
それは奇怪なる太鼓とフルートの音にまどろむ白痴の王に仕えるもの
また同時にその盲目暗愚たる父を嘲笑するもの
それは千の貌を持つ無貌、混沌の庭に住まうもの

”それ”の名は――――
そんな感じでナイアさん精力的に働く、の回でした。
うちのナイアさん、騎士殿が好きなので色々と出張っては見守る保護者みたいな感じです、はい。
だって、自分を裏切っちゃうくらいだし、きっと九郎ちゃんと同じくらい好きだと思うんだ。
だから、登場回数が多くてもおかしくない。多分。

デルフは、うん、色々とすまないと思っているが反省はしない。
真面目な九朔より、ギャグをやらせるのに向いてるからと思ったのが悪いんだ、うん。
不憫な子扱いが一番似合うと思ったのが悪いんだ、うん。


まあ、そんな訳で、今日はこれまでということで。
次回以降からようやく精神ブラクラ野郎とかの出番です、頑張ろう、俺
863名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 00:52:44 ID:uGuanQ+E
ナイスバディと緑髪な萌えっこですか?
864名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 01:42:45 ID:5uwfhYFc
エルガイムからダバ召喚
いつの間にかレコンキスタ指導者に祀り上げられそうな悪寒
865名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 01:50:44 ID:fbdYr1uX
866名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 01:58:37 ID:Bgc33w5u
>>865
誤爆でageですか?
sageる。
867名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 03:55:41 ID:0uemkRjx
存在消去・・・・・メタトロンの事かぁぁぁぁぁぁ!!!


あと、ご主人様ではなくタバサやシルフィ辺りとフラグを立てそうな九朔は、やはり九郎の血を引いてるのよね
868名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 06:27:34 ID:3xWWYVqy
どうせなら乙女座のアイツを喚んで欲しかったな…00は。
869名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 07:15:25 ID:x4By8va9
>>868
いやここは傭兵のあいつだろ
ギーシュとの決闘がためらいもなく拳銃一発即死でカタが着く
870名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 07:42:23 ID:qa+Gtiay
>>867
ワンカットだけでも登場し、一応ライカは出ていただろ。

それよりも悲惨だったのは……そう。エヴァの火口でプログナイフ一発でやられた奴と同じ名前の彼……。
勇者王と同じ声の彼。
各アニメ誌で特集とか組んでもらいたかった彼。
グッズとかも色々出して欲しかった彼だ。
871名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 09:18:02 ID:+NzrPqxx
今頃だけどアノンの人乙
ギーシュ飲み込んで魔法習得とか面白そうだな
872名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 10:09:08 ID:IVDcidNq
>>864
チャム付きで?
だとしたらピンク頭同士で激しい口ゲンカがw
873名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 10:11:31 ID:9zmnGqVG
>>867
週末を望んでいらっしゃる?
それともメカ天使?
874名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 10:12:33 ID:+Tmivkaa
>>872
リリスじゃね?
875名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 10:14:00 ID:BTjNjZ6K
ショウとチャム
ダバとリリス
だな

妖精ってハルケギニアにいたっけ?
876名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:20:26 ID:E+VjeeRg
スカロンと愉快な仲間たちは妖精だ
877名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:22:04 ID:+TsLEABw
妖精の話は?

ニア よーせー
.   ・・・・・・・
878名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:22:26 ID:3nGUSUSV
Mr2ことボン・クレーを召喚して妖精大戦といこうじゃないか
879名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:23:31 ID:KDiMr0Ng
Mr.2ボン・クレーは容姿以外普通に当たりだと思うんだがなw
880名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:28:08 ID:lB+OMx5n
ボンちゃんを召喚するなら、タイミングは脱獄の時でマゼランと一騎打ちするところ?
881名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:30:30 ID:a2b/AiNN
アルビオン7万を食い止めるとき、デルフに死ぬぞっていわれて本望って答えるわけか

かっこよすぎるぜ・・・ボンちゃん
882名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:46:05 ID:TucRYrNr
オカマキャラはシリアスシーンになると補正が入る法則
883名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:48:44 ID:o8L+Fesv
世間のから吹く逆風を受けてもまっすぐに自分を貫いて生きているからな。かっこ悪いわけがないぜ
884名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 12:50:36 ID:9Ifoh8Dl
エデンでもアラバスタ後のボンちゃんが召喚されてたな
885名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 13:11:36 ID:3nGUSUSV
ギーシュ辺りなら感化されそうな悪寒がするぜー
886名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 13:21:24 ID:32eWufm7
ギーシュがオカマ道(ウェイ)に目覚めるんですね、わかりますん
887名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 13:29:07 ID:CqHcZnaj
妖精ネタということで、アルジェントソーマの妖精くんことフランクを召喚して『故郷は地球』inハルケギニア

フランク = エイリアン = ユーリ・レオノフの切実な郷愁を知ったら、ルイズが罪悪感で潰れちゃいそうだ。
888名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 14:43:45 ID:sw2D8E5P
オカマじゃなくてもオカマ口調のキャラ、ゲルサドラをジョゼフが召喚とか。
そういえばまだガッチャマンからの召喚はないな。
889名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 14:59:05 ID:oLTDqBeJ
>>888
wikiで見ると中性というか不明らしいね
(幼少時は男だったらしいけど)
生まれつき異常な染色体を持っててそれが総裁Xに目をつけられた理由とか

ガッチャマン2終盤で改心したころなら使い魔やってくれそうだが
890名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 15:23:07 ID:u8da3lZb
こんにちは。
1年ほどROMしてましたが、進路クリアなら15:30ごろから投下させていただきます。

召喚元は箱○移植記念、ではありませんが、PC版萌え萌え2次大戦(略)ウルトラ
デラックスからです。
891名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 15:30:38 ID:uGuanQ+E
>>867
>>870

あの二人はあのループではあんな目に遭わずに済んだんだ。

そう考えるんだ!
892萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2009/07/20(月) 15:32:43 ID:u8da3lZb
それではいきます。


 西暦1945年2月16日――大日本帝国の東の要衝硫黄島に鋼の嵐が吹き荒れた。

 敗色濃厚な大日本帝国に残された起死回生の秘密兵器、大日本帝国本土からアメリカ
合衆国本土への直接爆撃を可能とする超重爆撃機型鋼の乙女「フガク」の完成を阻止
するため、アメリカ合衆国は持てるすべての鋼の乙女を総動員して未だ目覚めぬ「フガク」が
いる硫黄島千鳥飛行場を制圧するべく兵を進めたのだ。
 硫黄島東海岸数カ所から攻め上がるアメリカ軍に対して、大日本帝国もまた稼働可能な
すべての鋼の乙女を主力と思われる東海岸中央部からの上陸軍へと差し向ける。だが、
もはや戦術ですらない最後の抵抗も、千鳥飛行場をその戦場として終焉の時を迎えようと
していた――

「敵機はこれで最後だ。地上の掃討はエイミーに任せる。ネコ、ハイネ、オレたちは千鳥
飛行場へ向かうぞ!」
「わかったニャー」
「了解であります」
 この場の指揮を執る戦闘機型鋼の乙女、P-40・クレアが守備隊最後の零戦を撃墜しながら
檄を飛ばす。翼を千鳥飛行場へ向けるクレアを、艦上戦闘機型のF4Fワイルドキャット・ネコと、
艦上偵察爆撃機型のSBDドーントレス・ハイネが追う。千鳥飛行場周辺に対空砲はなく、
「フガク」がいる千鳥飛行場への道を護る大量の戦車もすでにほとんどがアメリカ軍の
重戦車型鋼の乙女、M26パーシング・エイミーの左手に装備された主砲によってスクラップの
山と変わり果てていた。しかし、彼女たちの行く手を阻むかのように、正確な対空砲撃が
加えられる。正確故に回避は容易だったが、その砲撃を加えた張本人を前に、彼女たち
アメリカ軍の鋼の乙女たちは皆複雑な表情になった。

「ここから先へは行かせないです。フガクは絶対、壊させないですっ」

 彼女たちの行く手を阻むのは、この防衛戦に参加した大日本帝国最後の鋼の乙女であり、
そして、かつて大日本帝国陸軍にフィリピンでさしたる損傷もないまま放棄された彼女を
鹵獲し、様々な経緯を経てアメリカ軍の一員として迎えてともに戦った鋼の乙女。大日本
帝国が保有する唯一の陸戦型である中戦車型鋼の乙女、九七式中戦車・チハだった。
水際防衛の最中に別ルートからの侵攻を悟った大日本帝国軍鋼の乙女のリーダー、戦艦型
鋼の乙女やまとの命令で、彼女は最後の妹を護るべく、たった一人でかつてともに戦った
歴戦の勇士たちの前に立ちはだかる。

「チハ!本気なの?フガクが完成してしまったらどうなるか、あんただってわかってるはず
でしょう?
 結局、彼女たちは玉砕の道を選んだ……レイややまとは、あんたの思いには応えて
くれなかったんでしょう?あんたまで、それにつきあう理由はないはずよ」
 エイミーが叫ぶ。チハがアメリカ軍を離れて再び日本へ戻ったのは、サイパンで繰り広げ
られたような民間人の犠牲をこれ以上出さないために、連合軍の大日本帝国本土徹底
空爆を防ぐべく、主戦力である鋼の乙女たちに率先して降伏するよう説得するためだった。
それでも歴戦の勇士たちを前にしたチハはかつての弱々しさもなく、右手に装備した主砲を
エイミーたちに向ける。
893萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2009/07/20(月) 15:34:42 ID:u8da3lZb
「それでも、わたしも日本生まれの鋼の乙女なんです。
 確かにレイさんたちは私の説得を聞き入れてはくれませんでした。ですが、私を仲間と
して迎え入れてくれました。だから私は、最後に生まれてくる妹くらいは護ってあげたいです。
 エイミーさんが、わたしを守ってくれたみたいに」
「……本当に、バカな子……」
 自分たちの中ではどんなことをしても異邦人でしかなかったチハを、大日本帝国の
乙女たちは帰るべき場所として迎え入れていたのだと知ったエイミーも左手の主砲に
砲弾を装填してチハに向ける。対峙する二人の上を、クレアたちが飛び過ぎる。
「エイミー、チハの相手は任せた。オレたちはフガクの破壊に全力だ」
「やらせないです!」
「チハ!私がそんなことさせると思ってるの!」
 チハがクレアたちに主砲を向けようとするのをエイミーが遮る。最後の鋼の乙女をかわした
クレアたちは、千鳥飛行場にある施設の中に、まだ覚醒前にもかかわらず周囲を圧倒する
威容を輝き放つ見知らぬ乙女がたたずんでいるのを確認する。その乙女の周りには
技術者らしい白衣の人物が数人、彼女を覚醒させるべく最終作業を行っていた。しかも
乙女と技術者たちを守るようにして、これまでを上回るすさまじい数の戦闘装甲車両や
野砲が飛行場を埋め尽くさんとばかりに取り囲んでいる。そこにいるのが鋼の乙女
「フガク」だと認識したクレアたちは、砲台や装甲車両をものともせずに突撃し、「フガク」
めがけて一斉に攻撃を開始した――

 ――猛烈な爆煙が過ぎ去った後、クレアたち以外に動くものもなく破壊された施設には、
「フガク」の姿はなかった。

「ニャー。ニャーたちの攻撃で跡形もなく消え去ったニャァ?」
 猫の耳と尻尾を持つ異彩の鋼の乙女、ネコが意外な結果に驚く。最強の鋼の乙女と
噂された「フガク」が、いくら目覚めていないとはいえ、そして戦艦といえどもあっという間に
海の藻屑にしてしまう3人の攻撃を受けたとはいえ、残骸も残さず破壊できるとは、おバカで
知られるネコですら考えてもいなかった。
「確かにおかしいであります。ですが、逃げられるはずもないであります」
「その通りだ。オレたちはフガク破壊に成功した。エイミーのところに戻るぞ」
 ハイネの疑問をクレアは否定した。破壊された千鳥飛行場を後にする3人。本格的な
占領は後続の部隊が行ってくれるだろう。だが、別働隊が擂鉢山で苦戦しているとも
聞いている。そちらの援護にも回らないといけないな、とクレアは考えていた。

 ――3人は知らなかった。施設が破壊される直前、突如として現れた金色の魔方陣に
「フガク」が吸い込まれたことを。公式の記録では、大日本帝国の超重爆撃機型鋼の
乙女「フガク」は、西暦1945年2月16日に硫黄島千鳥飛行場内施設にてフル装備状態での
最終調整中に連合軍によって破壊されたとされる。「フガク」のみ残骸のひとかけらも
発見されないなど不可解な点は残ったが、それは搭載していた20トンを超える大量の
弾薬によるもの(それ自体も爆発の規模から疑問点は残ったが)だとされ、以後追調査
されることもなかった――


894萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2009/07/20(月) 15:37:06 ID:u8da3lZb
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、トリステイン王国で三指に
入る大貴族ヴァリエール公爵の三女であると同時に、トリステイン王国の貴族の子女たちが
通うトリステイン魔法学院の生徒である。
 魔法が使えるメイジであることが貴族の条件とされるこのトリステイン王国にて、その
屈指の家柄に対して魔法の才に恵まれない彼女は、多くの学院生徒のやっかみも
混じったそしりにも折れることのない不屈の精神力を持ち、また魔法実技以外の座学では
優秀な成績を修める人並み外れた努力家でもあった。

 トリステイン魔法学院では、毎年春、2年生への進級時にメイジにとって一生のパートナーと
なる使い魔を召喚する儀式を執り行う。その儀式の最中、ルイズは自分が唱えた召喚呪文が
引き起こした爆発と、それと同時に聞こえた金属製のゴーレムが地面に崩れ落ちるような
音が煙と一緒に消えた後でも、杖を振った格好のまま言葉を失っていた。

 それは一見自分とさして年かさも背丈も変わらない、右手に100サントはありそうな金属と
木で作られた杖を持った、知らない異国の服を着た女の子が力なく両膝をついているようにも
見えた。
 けれど、普通の女の子には背中に片方3つずつ風車のようなものがついた、とても飛べそうには
見えない金属の翼など生えていないし、臑が背中の翼と同じ色のひれのようなものがついた
白い金属の鎧のようなもので覆われていて、するりと伸びた足の先、くるぶしから下の人間なら
つま先があるべきところに車輪のようなものがついているはずもない。
 近づいてみると、自分のピンクブロンドとはまた異なる、きれいな白い髪はすそが広がった
ショートカットに切りそろえられ、金の額飾りで飾られた広めの額から両側に流された髪の房には
3つの直線を組み合わせた文字「Ζ」にも見えるデザインの金の髪飾りがついている。
よく見ると背中の金属の翼も外側が深緑、内側が白く塗られ、それにつながるように同じ色の
尻尾が伸びていた。着ている白い服も赤い布で裏打ちされた前あわせの見慣れないもので、
袖の先とスリットがたくさん入ったスカートが水色、スカートの先がちょうど上着と色が逆に
なるようなデザインで白くなっている。腕に金具で留められた片方6つの鈍く黒光りする
金属の物体もなんだかよくわからない。スカートをベルトのように留めている、首のチョーカーと
同じような形の金属製の星形のバックルと、ロープと白い紙で構成されたものも何かの
意味があるのだろうか。試しに頬に触れてみると人肌のぬくもりが感じられ、これまで
意識からそらしていた、「巨大な胸のようなもの」が規則正しく上下している……

「……ミ、ミスタ・コルベール!」
 そこまで観察したルイズは「?」が渦巻く思考がまとまるまでの一瞬の間を置いて、
この儀式をとりまとめている中年教師――年齢以上に頭髪が寂しいことになっている――
コルベールに助けを求めた。コルベールは騒ぎ始めた周りの生徒たちに離れているように
指示すると、ルイズのそばにかがんで先ほどのルイズと同じように女の子の頬に触れる。
「……これは、亜人……いや、人間を素体としたゴーレムかガーゴイル……でしょうか?
亜人ではないとすればこれほどのものを制作できるとはいったいどんなメイジなのか……
 とはいえ、呼び出した以上は彼女が君の使い魔です。儀式を続けなさい」
 コルベールに促されるままに呪文を唱えつつ使い魔とするために口づけをするルイズ。「相手は亜人の女の子かゴーレムかガーゴイルなんだからノーカンよ、ノーカン」と自分を
慰めていたが、それは突然の甲高い叫び声によって中断された。
895萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2009/07/20(月) 15:39:07 ID:u8da3lZb
「……熱っ!いたいじゃないのよ!……て、ここ、どこ?」
 ルイズが声に顔を上げると、先ほどまで力なく膝をついていた女の子が、左手を押さえた
まま怒るような混乱するような表情で立っていた。左手を押さえているため杖はこちらに
向けられていないが、見慣れない黒い瞳は明らかに混乱しながらも怒っている。ちなみに
立ち上がった背丈は足の車輪と背中の翼の分だけ相手に分があったのはちょっとだけ
悔しかった……
「――どれ」
 ルイズの横で成り行きを見守りつつ不測の事態に備えていたコルベールが使い魔の
儀式が終了した左手を取る。「よくやった」と言われてルイズはやっと自分が初めて魔法に
成功したことを喜んだが、そのために続けて「――にしても、ずいぶんと珍しいルーン
だな……」という言葉を聞き逃していた。
「何勝手に人の手握ってるのよ!ちょっと、聞いてるの?」
 コルベールの行動が火に油を注いでいるにもかかわらず、コルベール本人は生徒たちに
各自寮に戻るよう解散を指示していた。それがいっそう使い魔(契約が完了したのだから
そう呼ぶことにする)の怒りを招く。
「人の話を聞きなさいよ!……って、人間が空を飛んでる?航空機型の鋼の乙女でも
ないのに?」
 メイジがフライの魔法を使って空を飛ぶのが珍しいのだろうか。一瞬呆気にとられたような
表情をする使い魔は真顔でルイズに向き直ると「アンタは飛ばないの?」と聞いてきた。
「……う、うっさいわね!わたしたちは歩いて帰るわよ」
 恥ずかしさに頬を赤らめ使い魔の顔を見ないようにするルイズ。そのまま本当に歩いて
学院へ戻ろうとするルイズの背中から誰かに抱きしめられる。背中に感じるこのプレッシャー
……あのいけ好かない赤毛のゲルマニア女はもう先に行っている以上、この場にいるのは
自分の使い魔としか考えられなかった。
「……しょうがないわね。この私、ふがくが送ってあげるんだから、感謝しなさいよね」
 トーンの高い声がそう告げるが早いか、バババババ……という風を切るような聞き覚えの
ない爆音のコーラスが背中越しに響き始める。経験したことのない事態にルイズが慌て
始めると、背中越しに抱きしめられたままの体がふわりと宙に浮いた。
「え?わたし、空を飛んでる?」
「何言ってるのよ。私は超重爆撃機型の鋼の乙女よ。空を飛べなくてどうするのよ。
 ……と・こ・ろ・で。あの向こうにある石造りの施設まで行けばいいのね?」
「え?あ……そ、そうよ!」
 ルイズが肯定するが早いか。先に行くコルベールや同級生たちと同じ高度を緩やかに
飛んでいた、さっき「フガク」と名乗った使い魔が速度を上げてあっという間に全員を追い抜く。
この速度、あの会話もしたことのない小柄な青い髪の同級生が召喚した、高速を誇る
風竜(ウィンドドラゴン)の幼生より絶対に速い。爆音のコーラスは正直あんまりうれしくない
けれど、もしかすると自分は「当たり」を引いたのかも……真っ先に女子寮の入り口前に
降り立ったルイズは、先ほどまでの鬱屈とした気持ちはどこへやら、始祖ブリミルへ感謝の
祈りを捧げたくなっていた。

 一方、追い抜かれたコルベールと少年少女たちは、今通り過ぎたものが何か理解できず
呆気にとられていた。例外は2名。今通り過ぎたものが何かを知って心底楽しくて仕方ないと
笑う赤い髪に褐色肌の長身の女生徒と、それとは対照的に無言のまま今通り過ぎたものの
行き先を見つめている青い髪に雪のように白い肌の小柄な女生徒。二人はルイズの後を
追うように学院に戻る速度を上げた。


 こうしてルイズは生まれて初めて成功した魔法と、予想以上にすごそうな使い魔を得たと
いう余韻に浸りつつ、これからのこと想像して笑みが漏れるのを隠しきれずにいた。
もう「ゼロ」なんて呼ばせない。単に私は大器晩成型だっただけなんだからと、小さく拳を
握りしめた。
 そしてふがくは……といえば、ここがどこなのかまだ理解できてはいなかったが、それほど
落ち込んでもいなかった。なにしろ自分は大日本帝国から無給油で太平洋を横断して
アメリカ本土を爆撃し、そのまま大西洋も横断して同盟国ドイツへ行くことができるのだ。
航続距離16000kmを誇る大日本帝国の秘密兵器なのだから、地球上のどこだろうと
帰ろうと思えばいつでも日本に帰れる――そう思っていた。
896萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2009/07/20(月) 15:40:31 ID:u8da3lZb
とりあえず以上です。
ギーシュ登場あたりまでは書き終えてますけれど、ゆっくり投下しますので
よろしくお願いします。
897名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 16:11:59 ID:NJ+SkRq4
乙でしたー
898名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 17:30:03 ID:AlGcADIT
899名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 18:12:45 ID:QXzgknwh
乙、これはポッチがなくなって360のは売れないだろうって話題のゲームか
900『ゼロの戦闘妖精』 :2009/07/20(月) 18:20:15 ID:NiYHQYdL
萌えゼロさん 乙です。
航空機キャラ召喚 ってことは、ひょっとしてウチの雪風のライバル?!
よーし こっちもメイヴちゃんに変身させて… っていうのは やめときます。
お互い頑張りましょう。
901名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 18:57:45 ID:edIBaSwf
遅くなっちゃったけれど双剣さん乙
まさか学院長・・・親父殿にならなかった親父じゃねーだろーな・・・

あとアレです
わりとどうでもいいことだけれど
弟はアニメで一応EDに1カットだけ出番あったすよ、本当にそこだけだけど
902名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 19:11:20 ID:5uwfhYFc
某亀忍者を召喚
ハルケで4匹の河童が伝説として認識されてて
更にピザという料理を開発し、バカウケ
903名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 19:31:33 ID:k4uKdRLY
>>900
代表作になるほど進んでないんだから作者が出張るのは自重したら?
904名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 20:28:57 ID:5r47GwE1
>>903
何か書いてる人?
905名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 20:30:51 ID:5UFMfTNV
ゼロの戦闘妖精ktkr
と思ったら違ったぜ
906名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 20:33:41 ID:Wqhn0C1X
>>903
何スレか前でも同じレス見たけど、別にいーじゃねーか
>>900は戦闘機繋がりでレスしてんだし、名乗っても別に変じゃないだろ
907名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 20:35:40 ID:ALjTZmUG
>>904
書いてるとか書いてないとかは関係ない
自己主張が鬱陶しいだけだ
908名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 20:36:29 ID:LGLeyyRQ
俺はお前がうっとうしい
909名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 20:50:01 ID:hE+iFnEO
続きは避難所の毒吐きスレで
910名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:02:43 ID:Rvjl7+/2
空気が悪いな…
せっかくだから俺は赤の扉を選ぶぜ!!
911名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:05:22 ID:9zmnGqVG
残念な人だな。この鏡を選べばハルケギニアに行けたのに…
ああ…残念、残念…残念至極…コココ…!
912名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:08:07 ID:KSMYyhf0
流れぶったぎってすいません。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1233565334/
運営議論スレにも書かせていただきましたが簡単な報告と質問です。

まとめWikiとは別にまとめサイトを作成したいと考えています。
考えられる問題や作成するメリット、デメリット、トラブルについてはスレッドのほうに簡単に書かせてもらいました。
作成には数ヶ月かかると思いますが、ここのスレ住人さんはどうお考えでしょうか。

できれば中身に関してお話を聞いてもらって、許可を得たいと考えています。
スレ住人様の総意で許可を得られれば嬉しいです。
913名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:12:26 ID:Y5uuk55V
一回適当に作ってからまた来るといい。
914名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:16:28 ID:Z7ZVsw1f
作者の1人だけど、ぶっちゃけ形を見せてもらわないと何とも言えない。
口だけとかだったら何とでも言えるしね。
アウトラインか、イメージボードか、具体的に「こんな風になりますよ」ってのが欲しいなぁと思います。

さて、執筆がんばるぞっと
915名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:20:48 ID:BGlBDxps
今日中までには最新話を投下できるかと思ったが、そんなことはなかったぜ!

……7月中に書き上がるかなぁ。
916名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:22:44 ID:KSMYyhf0
外観がないとわかりにくいってことですね
無許可で文章を掲載するのはどうかと思うので、外観ができ次第アップさせて頂きます。
二人の方に意見もらいましたが、この流れでよろしければ外観を作成していきたいのですが……
917名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:23:06 ID:zwpQ5H0Z
いらねえ
むしろその労力をwiki編集協力に割いて欲しいくらいだ
918名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:24:40 ID:ym6Z3CyZ
個人的にはあると便利な気はするが外観次第か
919名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:26:16 ID:RUABm5Sz
>>912
そのサイトでやろうとしている事は、wikiでは実現不可能なことなの?
wikiの機能でできる事ならそうした方がよいと思う。
920名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:27:10 ID:saVcVcJo
まぁ雛形を見てみないことにはな。
921名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:27:40 ID:KSMYyhf0
>>917
何か回線がいけないのかしょっちゅうスパムチェックに引っかかったり(その都度atwikiにメール送ってますが)
あとatwikiでできなくて自由なWEBページでできることが多いと思ったので。

>>918
外観と目的の小説に辿り着く速さを重視したいと思います。
自分で案をこねくりまわしてなんとか実物に反映していきます。
922名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:31:36 ID:o8L+Fesv
理想郷の掲示板みたいなやつでよろしく
923名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:31:40 ID:KSMYyhf0
>>919
とりあえず外観や機能が全く別物になってくるのでWikiで仮にできたとしても
wiki管理人さんが混乱しますし、あまり良いことではないと思います。
またWikiレベルでCSS等をいじるよりは1から作った方がいいと思いますし

いい加減なことをするつもりはありませんが、あくまでwikiがメインだと思っています。
なので何かあったときのためにWikiはきちんと今のままで残しておいたほうがいいと思いました。
924名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:34:13 ID:ze/1HVm2
個人でのまとめサイトは飽きたら止まるからな。
生活環境の変化でも更新できなくなるし。
あとアフィは禁止な。
925名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:37:23 ID:RUABm5Sz
>>923
だからさ、具体的に何をやるの?
まずはそれを提示して、擬似的にでもwikiで実現できるかどうかを
確認しあって、それで無理だったらって話じゃないの?
926名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:37:37 ID:KSMYyhf0
>>924
議論スレにも書きましたがアフィリエイトリンク等は貼りません。
Wikiは全員で更新できますが、私主体のまとめサイトなため、何かあった場合
一定期間更新が止まってしまう場合もありますので、Wiki自体を改変してしまうのは避けたいです。
927名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:40:49 ID:Z7ZVsw1f
うんうん、理想はね、語ってもらってもいいんだ。
でもね、具体的な物を見せて欲しいんだわ。
家で言うならモデルハウスまではいかなくてもいいから、パンフレットに「駅から徒歩何分で間取りがこうで〜」みたいなノリのを。

雰囲気と、方向性だけ言われてもな〜って感じです。
928名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:41:50 ID:Fa+nC36X
んな簡単に更新とまるようなサイトいらんわ
929名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:41:57 ID:BGlBDxps
>私主体のまとめサイト

あー、何となくイメージ分かってきたかも。誤解してるかもしれんが。
930萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2009/07/20(月) 21:43:00 ID:u8da3lZb
先ほど書き手として参加したばかりですが...
今回のお話、前にも似たようなことがありませんでしたっけ?
バックアップはあってもいいかな?ですけれど、Wikiが先にある以上は
こちらを優先した方がよいかと。

>>900
実は最初は駆逐艦型鋼の乙女ゆきかぜでプロット組んでいたんですよ。
ハルケギニアのフネは海を征かない&本編で海戦がないので没にしましたが。
かぶらなかったので胸をなで下ろしています。
931名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:46:22 ID:KSMYyhf0
>>927
とりあえず一度落ち着いて、時間のあるときに外観だけ作ってきます。
具体的な自分の理想等はその後で話します。

>>929
表現が悪かったかもしれません。
WikiはWikiの管理人さんがいるため、ということが言いたかったです。
このため外観も少しばかり見やすくすると言ってしまえば聞こえはいいですが
要するに私好みに変えてしまうということなので、Wikiに私の我が儘を反映するというのも同様に
あまり現実的ではないです。
932名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:47:23 ID:SA6LOIzt
ローカルでやればいいんじゃない

とはいえミラーとして機能するならそれはそれで
933名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:49:13 ID:KSMYyhf0
次回いつになるかわかりませんが、なるべく速くイメージが伝わりやすいものをもってきます。
恐らく画像ファイルかインデックスだけのサイトになると思いますが。

話を聞いて頂いてありがとうございました。正直嬉しかったです。
934名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:52:20 ID:Efl6bu42
作る必要無し
引っ込んでろやカスが
935名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 21:56:08 ID:AlGcADIT
はっきりと言ってあげるべきだろうな

>>933
必要ないです
wikiで十分です
936名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:02:28 ID:zwpQ5H0Z
>>931
wikiというかこの本スレがメインだと思う
週刊誌=本スレ・避難所、wiki=単行本として現状でも機能してる。
作品を丸ごと写すのにatwiki不具合時のミラーかというと掲載が遅れるからそうならないし。
個人的な利便性を追及するだけならローカルに作れば解決でしょう、
それなら誰も文句言いようがないし。

むしろその便利だという部分だけ特化して、ここみたいに紹介サイトみたいにしたら?
ttp://boyslife.sakura.ne.jp/about.html

wikiなら基本的にアドレスは変わらないし
各SS目次に対する許可とって直リンできれば、わざわざ作品を外部に置く必要もないと思うし、
ミラー目的でもなく作者本人でもないのに同じ物があるのは正直、あまり気分がよくない。
937名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:06:13 ID:YiycXQuX
ここで意見集めて議論させてる時点でルール違反
テンプレも守れないならやめてくれ
938名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:06:55 ID:saVcVcJo
個人更新ならいらないかもなぁ。
939名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:08:13 ID:RUABm5Sz
>>933
なんか議論スレに現れる気配が無いからこっちで。

俺も一応作者の一人だけども、イラネと思う。
あんたの持ってるノウハウをオープンにして
有志が編集できるようにすりゃいい話だ。
ぶっちゃけ、一人で何かをしようとする人を
あまり信用できない。
作るにしても、誰でも編集できるようにして欲しい。
940名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:10:13 ID:q8WEExaK
必要ないと思うな
というかなぜ二つも作る必要がある?
941名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:12:57 ID:86oBy01e
そう言えばあの忌まわしい事件も管理人の独断と暴走で被害が拡大した
つまり・・・・
942名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:13:24 ID:/vdW9nXe
パックアップやリスク分散の意味でも、二つ作るのはむしろ良いこと

だが>>939も言う通り、誰でも編集し、タグとかが書き換えられないと意味がない
943名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:15:15 ID:+TsLEABw
確かにタグや元ネタ解説なんかは欲しいと思ってたけど
不安もある
944名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:21:50 ID:zwzTmEOY
一人しか編集できないのは偏り等が生まれやすいので反対

>>934
いちいち罵倒するなよ
945名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:24:23 ID:KSMYyhf0
すいません寝るところでした。
議論スレにて解答をしているのでそちらでお願いします。すみません。
946名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:24:28 ID:zwpQ5H0Z
運営議論スレ6
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1233565334/

レス返した俺が言うのもおこがましいが続けるなら移動しようぜ
947名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:34:28 ID:QXzgknwh
フシアナでモバイルじゃないって証明したほういいんでない?
948名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:37:31 ID:saVcVcJo
プロバイダ変えて(ry
949プリキュアの人:2009/07/20(月) 22:46:43 ID:xFLCL7oc
「ダークドリームの冒険」の後日談(その1)が完成しました。

投下しようと思うのですが、次スレまで待ったほうがいいでしょうか。
(容量的には大丈夫だと思いますが……流れ的に)
950名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:51:52 ID:zwpQ5H0Z
支援
951名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:52:54 ID:YiycXQuX
投下は歓迎です
でも>>950は新スレな
952名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:52:54 ID:zwpQ5H0Z
とりあえず950とったので新スレ立ててきますので気になるならそちらに
作者様の都合のいいほうでよろしいかと
953プリキュアの人:2009/07/20(月) 22:55:27 ID:xFLCL7oc
>>950-952
ありがとうございます。
それでは、埋めを兼ねて23:00から投下します。
954名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 22:57:46 ID:zwpQ5H0Z
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part243
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1248098203/
955番外編その1「ダークドリームとおみやげ」:2009/07/20(月) 23:00:06 ID:xFLCL7oc
「おかえりなさいサイトさん。お茶の準備ができてますよ」
水精騎士団の訓練を終えて部屋に帰った才人をシエスタが笑顔で迎えた。
テーブルの上には、ティーセットと木製の皿に盛られたお菓子が鎮座している。
お菓子が山盛りになった皿を見た才人は、目を丸くした。
「珍しいでしょう。異国のお菓子なんですって」
異国のお菓子って言うか……、あれって、『ポテトチップス』に、『ポッキー』に、『きのこの山』……
横にあるのは、どうみても『コアラのマーチ』だし、キャンデーの包み紙には『ペコちゃんマーク』が印刷されている。

「こ、ここ、これって!?」
顔を上げた才人は、ベットの横にいるルイズに目をやった。
ルイズが手に持っているのは、どうみても『ポテトチップス』の袋……しかも、『のりしお』!
「どうってことない味だけど、なんか、後を引くっていうか、止まんなくなるのよね」
そんな事をいいながら、袋に手を突っ込んではポリポリと食べている。
才人は血相を変えて、ルイズの持っているポテトチップスの袋をとりあげた。
「ちょっと、なにすんのよっ!」
目を三角にして抗議するルイズなど目に入らないように、才人は袋をしげしげと眺めた。
間違いない、どっからどうみてもカルビーの『ポテトチップスのりしお味』だ!
袋を裏返して製造年月日を確認する。
『200X年2月』……才人が召喚されてから1年近く後だ。
「こ、ここ、これっ!ど、どど、どこでっ!?」
「ダークドリームさんが帰ってきたんですよ。それで、おみやげだって置いていったんです。
 珍しいお菓子ですけど、どれも結構おいしかったですよ」
シエスタの話を、最後まで聞かずに、才人はポテトチップスの袋を握り締めたまま部屋を飛び出した。

「どうしたってのよ、あいつ、血相変えて」
ルイズが部屋の中央にあるテーブルに盛られたポテトチップスをかじりながらぼやいた。
「あー!ダメですよ、ミス・ヴァリエール。これはサイトさんの分なんですから」
「いいのよ!あいつはわたしの分のお菓子持っていっちゃったんだから」
「だから、あれはダークドリームさんがサイトさんに持ってきたおみやげなんですってばー」



才人は寮中を駆け回ったあと、『ヴェストリの広場』でダークドリームを見つけた。
「あ、サイト、久しぶりー」
「こ、ここ、これっ、これっ!!」
才人は、息を切らせながらポテトチップスの袋を指差して訴える。
「おみやげに持っていったんだけど……、もしかして、やっぱり『コンソメパンチ』の方が良かった?」
「い、いや、そうじゃなくてっ!」
とりあえず、息を整えた才人は、ダークドリームが持っている袋に目をやった。
『ポテトチップス』に『マーブルチョコ』に『アポロチョコ』に『おにぎりせんべい』……、
色々な日本のお菓子が入っているのは、どっから見てもイトーヨーカドーのビニール袋だ。
「こ、これは?」
「みんなにおみやげだよ」
「いや、そうじゃなくて……どこで、これを?」
「日本」
息は整ってきたものの、まだ、動揺している才人にダークドリームは事も無げに答えた。

「へ?」
「わたし、さっきまで日本にいたんだよ。東京にも行ったよ。
 大きなビルがいっぱいあって、びっくりしちゃった」
「はい?」
たしかに……、アルビオンから帰ってきたらダークドリームはいなくなってた。
どこへ行ったかとか、どうなったかとか、誰も知らなかったし、タバサにも聞けなかった。
目の前にあるのは、どうみても日本のお菓子だし、日本にいたのなら、辻褄合うけど。
才人は目を丸くしたまま固まってしまった。
目を白黒させている才人を見て、ダークドリームは心配そうに首をかしげた。

「あ、あのさ……日本に帰る方法、あるの?」
やっとのことで口を開いた才人を見て、ダークドリームは思い出した。
そういえば、日本に帰る方法が見つかったら『才人も一緒に連れて帰る』って約束してたっけ。
でも、シャドウ様に呼ばれたときは、才人は戦争でいなかったし……。
「そっか、みんなと一緒に『シロップ』に連れて帰ってもらえばよかったんだ!」
「シロップ?」
「ごめんね、才人との約束、すっかり忘れてた。
 シロップは、今、帰ったばかりだから何日かおいた方がいいよね」
笑顔のまま、事も無げに話すドークドリームを見て、才人はだんだんと冷静になってきた。
「えと……その、『シロップ』ってなに?」
「どんな世界でも飛んでいける『運び屋』さんだよ」
「その『運び屋』ってどこにいるの?」
「シロップたちは今ごろ、『ナッツハウス』に着いた頃かなあ。
 『運び屋』さんは、ほかにもいっぱいいるよ。サンタクロースさんとか、一緒にプレゼントを配達したよ」
はい……?
なぜだろう、さっきから、この世界よりもファンタジーな話が飛び出してるような気がするのは。
「と、とりあえず、その『運び屋』ってのに頼んだら、日本に帰れる……でいいの?」
「うん」
「どうやって、『運び屋』に連絡取るの?」
「『メルポ』に手紙を出せば、いつでも来てくれるよ」
また、わからない単語が来た!!
才人はだんだん面倒になってきた。とりあえず、帰る手段が見つかった事だけは間違いないようだ。
いつでも連絡が取れるなら、そこまで焦る必要もないだろう。
あとで落ち着いてから、ゆっくりダークドリームに聞けばいい。
それに、こちらの世界にも色々としがらみが出てきたし、ポンと帰って終了というわけにもいかない。
ルイズを狙う敵もいるんだし……、相談してからでも遅くはないだろう。

「どしたの?サイト」
考え込んでしまった才人にダークドリームが声をかける。
「いや、なんでもない」
才人は、改めてダークドリームを見た。少し、背が伸びただろうか。
でも、全体的に雰囲気が違う。こんなに笑う子だったっけ?
そういえば、さっきは、ポテトチップスで焦ってて忘れてたけど……
「遅くなったけど、お帰り、ダークドリーム」
「うん、ただいま」
ダークドリームは、笑顔のまま才人に頭を下げた。


「そうだ、サイト。デルフと話をさせて」
顔を上げたダークドリームは、こちらも思い出したかのように才人に口を開く。
才人は背中に背負ったデルフリンガーをサッと鞘から抜き放つ。
「おう、久しぶりだな。嬢ちゃん」
「ただいま、デルフ」
才人はデルフリンガーを逆手に持つと、柄の方をダークドリームに差し出した。
彼女は持っている袋を地面に置くと、そっとデルフリンガーを受け取った。

「デルフ。わたし、前に『作られた目的』って聞いたよね」
「ああ、そんなこともあったな」
「デルフは、あのとき『忘れた』って言った」
「そうだったな」
ダークドリームは、一呼吸おくと、デルフリンガーににっこり笑いかけた。
「わたし、今なら、デルフの気持ちがわかるよ。『作られた目的』より大事な事は、いっぱいある。
 だから、わたしも忘れる。自分の中を、もっともっと大切な思い出で埋めるんだ」
「そんな大したこっちゃねーよ。何しろ、俺も覚えてねーんだから」
「ううん、わたし、あのときデルフの話を聞けてよかった」

ダークドリームは、デルフリンガーをそっと顔に近づけ、柄の先に軽くキスをした。
そのまま、デルフリンガーを才人に返すと、地面に置いたビニール袋を持ち上げる。

「じゃ、厨房やメイドのみんなにお土産を渡してくるね」
ダークドリームは、ちょっとだけ顔を赤らめながら、『アルヴィーズの食堂』の方へ駆け出した。


「おでれーた。やっぱり、変な嬢ちゃんだな……」
デルフリンガーは、彼女の後姿を見ながらポツリと呟いた。
「デルフ、もしかしてファーストキスだった?」
「ま、まあな……」
そりゃ、そうだろう。インテリジェンスソードとはいえ、剣にキスをする物好きなど、長いデルフの記憶にも全くない。
才人は、どもるデルフリンガーに笑いながら、軽く振って鞘に収める。
その刀身は、少しだけ赤く染まっていた気がした。

958名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 23:03:50 ID:YiycXQuX
支援
今回はここまでです。
読んでくださった方、支援をいただいた方、前回感想をいただいた方、Wikiに登録してくださった方、ありがとうございました。


まさかのデルフEND……といいつつも、あと2回ほど続きます。
それでは、もう少しだけお付き合いくださいませ。

960名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/20(月) 23:07:26 ID:YiycXQuX

デルフのくせに生意気だ!
961名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 00:03:57 ID:+PYwSr2c
乙です

亀仙人「まだ最終回じゃないぞっ まだもう少しつづくんじゃっ」
962名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 00:08:41 ID:jyrbXF/h
DBZの人もうこないかなぁ
963名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 00:49:58 ID:3ccKSRPS
さて、前スレ最後に現われたジャギさまは今回も埋めssを投下していくのだろうか
964名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 03:40:28 ID:4M5zQVOt
ヒャッハー
容量の少ないスレは埋立だー
965名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 05:36:10 ID:yLyUXRlU
>959
乙です
デルフデレとは珍しい

ダーク(ryがなんか妙に可愛くなってて困るんですけどー!
966名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 07:03:09 ID:NJj2ryyd
ダークドリームの人乙。あの枠のサンタ話はイチイチ泣かすんだよなw
967名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 10:38:49 ID:vrd9LvrR
昨日辺り話題になったオカマキャラ、今最も旬なオカマといえば
シャングリ・ラのモモコだろう。ルイズがブーメランと爆発を組み合わせた
全く新しい魔法を獲得しそうだけど埋め。
968名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 11:36:33 ID:6see3Slt
ボンちゃんのオカマ道の熱さに存在を忘れられかけているものの、オカマ王イワンコフも十分にトンでもない存在……カトレアの治療や、場合によってはルイズとエレオノールの『胸』の治療も……?
969名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 14:49:03 ID:3ccKSRPS
おかまキャラは暗黒タマタマの3兄弟とハイグレ魔王とマカオとジョマが最強
970名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 15:13:37 ID:VzjDfipC
>>968
女癖の悪いギーシュがしばらく女に変えられるのが手にとるように浮かぶ
971名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 15:42:59 ID:Gd+QvyXq
>>968
すでに世捨て人的な感があるカトレアが、イワンコフの治療に耐えて生き残るだけの意志があるかが問題だな。
不治の病を治療するんだ、桁外れの苦痛が何日にも渡って続くと考えて間違いあるまい。
972名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 16:28:29 ID:xyFxKnxD
それでも病気が治って好きなことができるとなれば、世捨て人捨て人になるよ!
そして俺は治療に耐えきったカトレアに握手してもらった。
973名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 17:57:26 ID:4M5zQVOt
だが、断る
974名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 18:03:43 ID:jyrbXF/h
BJ「10000000エキューで引き受けましょう」
975名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 18:14:08 ID:YheMFahv
ある秘孔を突けば命をのばすことができる
だが一時的に苦痛は今の数倍となる
その場で発狂して死んでしまうかもしれぬ!

選ぶのはおまえしかおらぬのだ
976名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 19:19:30 ID:knHvEZ27
みんな新スレに行ったようだし、誰もいないうちに、こっそりと小ネタで埋めたてしようと思います。
南総里見八犬伝から八房召喚を五分後くらいから。
977使い魔は神犬:2009/07/21(火) 19:24:36 ID:knHvEZ27
 それは、ある夜のこと。

 トリステイン王国の王女、アンリエッタは誰にも言えぬ想いを胸に秘めて、はらはらと涙を流していた。
 彼女には、愛する男性がいた。想い人の名は、ウェールズ・テューダー。
 トリステイン王家とは縁戚関係にあるアルビオン王国の皇太子である。
 彼女は彼を愛し、彼もまた彼女を愛していた。
 だけど、運命は二人を結び付けてはくれない。
 それは、アルビオンで起こった内乱が原因。
 貴族連合レコン・キスタを名乗る逆賊による反乱。貴族派と呼ばれる者たちと王党派の戦争。その勝敗は、いまだ決していないが、王党派が敗れるのは時間の問題である。
 そうしてアルビオンを支配したレコンキスタが、次に狙うのがトリステインであるのは火を見るよりも明らか。
 だから、トリステイン政府は、その対策として、王女であるアンリエッタとゲルマニア王アルブレヒト3世の婚姻によって同盟を結ぶことを決定した。
 そこにアンリエッタの意志はない。
 彼女には、愛する男性がいる。なのに、周囲は彼女の意志を無視して、国のために犠牲になれと言うのだ。
 冷静に考えれば、レコン・キスタの台頭がなかったとしても、ウェールズとアンリエッタ。二つの国のただ一人ずつしかいない王位継承者同士が結ばれることはありえないのだが、そこは流しておこう。

 ともあれ、無力な王女には涙を流す以外、何も出来ることはなかった。
 そんな時、彼女の頬を撫でる温かいものがあった。

「ありがとう。八房」

 涙にぬれた顔を舐めてくる一頭の犬に、王女は礼を言い抱きしめると、その八つの牡丹の花のような斑のある毛皮に顔をうずめる。
 八房は、アンリエッタが召喚した使い魔である。
 不可思議な模様のある犬。それを召喚したとき、彼女は喜びも落胆もしなかった。

 王とは孤独な生き物である。
 彼女自身は王と呼ばれる者ではなかったが、父王が逝き、母が女王となることを拒み、他に王位を継げる者がいない現状では、彼女はこの国でもっとも尊い存在である。
 そんな彼女の孤独を、誰も埋められない。
 友と呼んだ、ただ一人の少女すら、彼女を姫と呼び一歩下がって距離を置こうとするのだ。
 そうしなかったのは、彼女の愛した男性、ウェールズ唯一人。
 だから、愛したのかもしれない。
 彼がいなくなっても、他に彼女を唯の少女として扱うものがいたなら、彼女はその誰かを愛するのかもしれない。
 だけど、それは今考えても意味のないこと。
 アンリエッタが使い魔の召喚を決めたのは、ただその孤独を埋めてくれる何かを欲したから。
 だけど、大した期待はしていなかった。使い魔は、メイジにとって生涯のパートナーになるのだと言う。
 だが、実際にそう扱っているメイジは少ない。良くて愛玩動物。悪くすれば、いくらでも代わりのきく道具のような扱いである。
 それでも良かった。孤独な少女は、それを埋めてくれるのなら何でもよかったのである。
 そうしてアンリエッタの召喚した使い魔は、少女の意図を超える存在であった。
 一見すればただの犬である。だが、それは使い魔の分を超えて高い知性と包容力を持った生き物であったのだ。
 アンリエッタの想像を超える知性は、少女に害をなすいかなる存在も許さず、王宮に入り込んだレコンキスタと通じた者たちを見抜き、追放に役立った。
 だからといって、アンリエッタの現状に大した違いはない。
 彼女にとって、使い魔はかけがえのないものになった。その存在は心を支えてくれはした。
 だけど、愛する男性の代わりにはならない。そもそも、どちらも代わりがきくような存在ではないのだ。
 涙を流す少女は、戯れを口にする。
978使い魔は神犬:2009/07/21(火) 19:26:44 ID:knHvEZ27
「ねえ、八房。レコン・キスタは、オリヴァー・クロムウェルという男が、ただ一人で支配していると聞くわ。その男が死ねばわたくしは、ゲルマニアになど嫁がなくても済むのかもしれない」

 そんなことが叶うとアンリエッタは思っていない。だから、これはただの愚痴。あるいは独り言。

「だから、もしクロムウェルの首を取って来てくれたなら。わたくしは、あなたに嫁いでもいいわ」

 それは願いですらない戯れの言葉。たとい、人のそれと同等の知能を持っていても、犬一匹にとれるほど敵の首魁の首は軽いものではない。そう、彼女は確信していた。
 そして、その後、使い魔は姿を消す。

 最初、帰ってこない使い魔を、ただ心配していたアンリエッタは、しばらくして、まさか使い魔が自分の言葉を真に受けてしまったのではないかと顔色を変える。
 高い知性を感じさせる使い魔は、だからこそ、自分のお願いがいかに荒唐無稽なものかを悟ったはずである。
 しかし、主を大切に思う使い魔は、そんな無茶な願いをすら叶えようとしたのではないか? そう思うと、少女は自分の愚かしさに泣きたくなる。
 だが、彼女に共感してくれるものはいない。
 そもそも犬一匹、クロムウェルの首を取るどころか、近づけすらしない。それが、周囲の認識であった。
 使い魔が、クロムウェルの首を取って帰ってくるまでは。

 貴族連合レコン・キスタは、クロムウェルが作り、クロムウェルが動かす彼だけのための軍である。
 そのクロムウェルが首を取られた時、組織は瓦解を余儀なくされた。
 それに、彼の首を取ったのはメイジでも幻獣でもないただの犬である。それが、レコンキスタの人員の心に根深い恐怖を生んだ。
 どこにでもいるただの犬が、いつ自分の首を取りに来るかという恐怖に抗し切れなかったのである。
 そうして、レコンキスタが瓦解し、アルビオンを正当なる王家が取り戻した後、トリステインは大きな問題を迎えた。

 あるいは八房は、アンリエッタがなんの報酬も約束しなくても、彼女の願いを叶えたのかもしれない。
 だけど、王女は約束してしまったのだ。クロムウェルの首を取ってくれば嫁ぐと。
 使い魔、犬との約束である。そんなものを守らなくてもいいと周囲の者たちは言った。
 だが、アンリエッタは、それがどのようなものであれ、自分の使い魔にした約束だけは破りたくなかった。
 それは王女としての、ささやかな誇りゆえであり、このかけがえのない使い魔には誠実でありたいという想いゆえであった。

 まあ、レコンキスタが滅んでも、アルブレヒト3世との結婚が完全に白紙になったわけではなく、白紙になったとしても、どうせウェールズと結婚できるわけではないのだし、それなら八房に嫁いだ方がマシよね。
 と思ったことは、言うと台無しなので口を噤もう。


979使い魔は神犬:2009/07/21(火) 19:28:27 ID:knHvEZ27
 とまれ、アンリエッタは八房と婚姻を結ぶと告げて、使い魔だけを連れて山にある小さな小屋に移り住むことにした。
 そうして数年の月日の中、アンリエッタは穏やかな日々を過ごす。
 だけど、それをそのままにしてはおけないと考える者たちがいた。
 ただ一人の王位継承者なのだ。
 トリステインの政務を預かる者には、放って置くなどできぬ相談であるし、アンリエッタの母マリアンヌにも、娘が畜生に嫁ぐなど看過できるものではない。
 とはいえ、多くの騎士に守られていたであろうクロムウェルの首を取った魔犬が相手となれば、尻込みするのもしかたのないこと。
 救出部隊の結成に時間がかかったのも無理なからぬことであった。

 そうして集められたのは八人。
 王女に友と呼ばれる少女、ヴァリエール家の三女、ルイズ。その使い魔の少年、平賀才人。何故かついて来たルイズの学友、キュルケ、タバサ、ギーシュ。
 レコンキスタと通じていた罪で牢に入れられ、しかしこの任務を果たせば減刑がなされるという約束で一行に加わった八房に恨みを持つ、元魔法衛士隊隊長ワルド。
 同じく罪の減刑と引き換えに同行することになった盗賊、土くれのフーケ。
 そして、誰よりも王女を愛し、誰よりも王女に愛された青年。この一件を知り、深い自責の念にかられ参加を申し出たウェールズである。
 一行は、アンリエッタが使い魔と共に、暮らす小屋を目指し、それを発見した。

「あの犬が、お姫様をさらったって言う極悪使い魔か。よーしっ、懲らしめてやろうぜ」

 そんなことを言い出した才人を、タバサが止める。
 相手は人並みの知能を持つ得体の知れない魔犬である。
 そんなものと、正面から戦うなど正気の沙汰ではない。よって、彼らが選択するのは不意打ちである。
 卑怯などとは、言わせない。そもそもあの犬は王女を人質に捕っているようなものなのだから。
 だから、彼らは魔犬が出てくるのを待ちうけ、そしてその姿を見ると同時に一斉に魔法を解き放った。



 粗末な小屋での生活は、王女として何不自由のない生活をしてきたアンリエッタにとって厳しいものであった。
 そんな生活に慣れるのがやっとのアンリエッタに、八房は獣欲を露わにすることはなく、彼女は使い魔がそんな行為に及ぶ可能性について考えもしなかった。
 今後はともかくとして、ここまでは上手くやれていたのだ。
 その生活が壊れたのは、突然小屋から走り出た使い魔を追って、わけもわからずにアンリエッタが外に出てしまった瞬間。
 八房は、小屋の前に敵意を持って現れた何者かの一団に気づいていた。だから、アンリエッタを置いて外に飛び出した。
 そこにいたメイジの集団が、魔法を解き放ってきたのも想定の裡。回避することも本来なら可能であった。
 アンリエッタが、飛び出してこなければ。
 かくして、彼は愛する主の盾となることを選ぶ。
 だけど、メイジたちの魔法は、彼が盾になっただけで防げるほど弱いものではなく。
 一人と一頭は、そこで命を落とすことになった。



 後に、この場に居合わせた八人は、ある使命を持って集い戦うことになるのだが、それはまた別の物語である。
980使い魔は神犬:2009/07/21(火) 19:30:10 ID:knHvEZ27
投下終了。

小ネタは深く考えないで書けて楽な気がした。
981名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 19:37:10 ID:Xnfwh0f/
アンリエッタは犬とエチしてないけど懐妊中ですね、わかりますん
982名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 20:31:00 ID:dPGTFgwB
その場で終了できるからなコネタは
なんにしろおつー
983名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 20:43:43 ID:1PlspN/4

しかし小ネタといえど起承転結はしっかりせんといけませんからなぁ
書いてる内に落としどころを見失って
気付けば小ネタで収まらなくなった未完のが手元に一本・・・
984名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 20:44:17 ID:ACR5ORR1
ジャギSSマダー?
985名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:44:16 ID:FIerDiFH
埋め

あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part243
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1248098203/
986名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:45:05 ID:U2RQvClu
               , -─‐ 、        __ .. .._
           ,.ィフ´ _,...  、 \    ,.ィ´     `ヽ、
     .     /r‐' ,.ィ´ : : : : :`ヽ ヽ /  ,     ヽ. ヽ
         / { /´: : :__: : : : :./ :\}/   /{    │  l  ',
        /:/ Y : : l´: :/`:,.イ _: : :ヽ '´/ !  | 、 !   l   l
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987名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:45:48 ID:U2RQvClu
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988名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:45:56 ID:RMUaezuv
うめるか
989名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:46:30 ID:U2RQvClu
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         V|l、:', : : l. r‐ 、 ¨./:イ / .ト、 、_  `7′/==イ  l ',
       /^Y^ヾヘ : :|ヽ__ ',. ィ: :/,==、 ヽ.. ィ′ /   .|  l '
       > ,-イ  ハ: :lエユ レ|:./,匁,斗} |  ,/ //_  、  |  i  ',
       {_/:.:弋¨{ V,/(0)ヽ.|イ | l/ .::/ | / /´  `i \l  |  ,
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990名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:47:10 ID:U2RQvClu
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991名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:47:51 ID:U2RQvClu
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992名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:48:02 ID:jyrbXF/h
頭から変なのはえてる生き物に見える
993名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/21(火) 23:48:31 ID:U2RQvClu
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994名無しさん@お腹いっぱい。
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