【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら13

もしもルイズが虚無の系統ではなかったら？
もしもルイズの使い魔がゼロ魔キャラだったら？
もしもタバサの代わりに留学してきたのがイザベラだったら？
もしもルイズがドMだったら？
……クロスとはまた別の、そんなifから生まれるストーリーを語るスレです。

まとめWiki
ttp://www.ifzero.co.cc/

前スレ
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら12
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1240572537/

過去スレ
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら11
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1238409231/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら10
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1235138415/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら9
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1233480531/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら8
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1231847600/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら7
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1229960842/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら6
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1227423178/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら5
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1224849874/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら４
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1221470139/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら３
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1218457649/
【ＩＦ系】もしゼロの使い魔の○○が××だったら２
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1216334114/
【ＩＦ系】もし、ゼロの使い魔の○○が××だったら
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1213096655/

【関連スレ】
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part222
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1237906820/
同 まとめWiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/

スレ立ては>>980か480kbでよろしくお願いします。

補足ですがスレ立て宣言すると重複が避けられる模様です。

まさかそんな方法があったとはな……

>>1
乙

>>2
おい、それ……2ｃｈに革命を起こせる新発想だぞ

単なる思いつきの冗談ですよ。
それでも事前に宣言しとけば多少の抑止にはなるかなと。
無論気休めの類です。

スレ立て乙です！
さっそくですが、新雪の地を踏みしめるごとく、投下させていただきます。
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『るいとも　＊その８　枯れたルイズの萌え萌え嗜好！？』

　魔法学院と才人の通う高校がともに夏季休暇に入った、とある夏の日。
　ルイズ＆サイト、および彼女らの兄・姉たちは、都内某高級ホテルにあるプールに遊びに来ていた。
　トリステイン内の公爵家ほどではないにせよ、平賀家も日本の平均的価値観からみると十分金持ちの良家の部類に入る。
　地元の名士として知られる平賀氏のツテで、ここのホテルが新装オープンする際の招待券をもらっていたのだ。
　「しかし、遅いなぁ、ルイズたち……」
　「まぁ、女の着替えは時間がかかるもんやさかいな」
　才人とその兄、そして彼らの従兄の野郎３人が、更衣室からの出口の前で、女性陣が出て来るのを待っているのだ。
　「ホラ、言ってるうちに来たみたいだよ」
　20代半ばのメガネをかけた温厚そうな青年が、才人の１０歳年上の兄、平賀礼人だ。両家が親族となったのは、彼がルイズの姉であるカトレアと結婚したためにほかならない。
　(まぁ、それがなくとも数年たてば才人とルイズが結ばれて、同じ結果になったかもしれないが)
　「おっまたせ〜！！」
　スキップしそうな足取りで先頭を歩いてくるのはルイズ。普段はインドア派な彼女だが、さすがにこの暑い時期に快適な水遊びができるとあっては、心浮かれるものらしい。
　「ちょ、おま……ルイズ、そのカッコーは！？」
　「どう？　我ながら似合ってるって思わない？」
　才人が絶句したのもむべなるかな。ルイズが着ている水着は、シンプルかつ簡素なデザインのワンピースタイプ、いわゆる"スクール水着"と呼ばれるものだ。
　しかも、紺ではなく白スクなあたりが、何気にマニアック。わざわざ｢１ねん　るいず｣というゼッケンまでつけてるあたり、絶対確信犯だろう。
　「いや、その……確かに似合ってると認めるのはやぶさかでないけどな」
　思わずこのままお持ち帰りしたいくらいだ、という本音までは才人は口にしなかったものの、付き合いの長いルイズにはバレバレのようだ。「してやったり」という得意げな顔している。
　「ルイズ〜、廊下を走るのは危ないわよ〜」
　続いて現れたのは若奥様のカトレア。
　「礼人さん、どうでしょう？　ビキニに初挑戦してみたのですけれど……」
　一児の母とは思えぬ抜群のプロポーションを、ライムグリーンとブルーのツートンカラーになった水着に包んでいる。
　(ちなみに、娘の玲愛ちゃんは、実家の平賀ママに預かってもらっている)
　トップはホルターネックになっている上、腰にパレオを巻いているので、露出自体はそれほど多くはないが、それでもヴァリエール家の女性にあるまじき大きさの胸がたゆんたゆんと揺れる様が実に扇情的だ。
　夫である礼人は｢よく似合ってますよ、カトレアさん｣と素直に褒めているが、正直他の男性陣ふたりとしては、正直目のやり場に困る。
　「ちぃ姉さま、ＧＪ」　ビッ！
　年頃の女の子がビキニ姿の姉見てサムズアップするというのは、どーなんだ、ルイズ。
　「おろ？　エリーさんはどないしたんや？」
　三人娘の長女が来ないことに気づいて不審げな声をあげるのが、才人達の従兄の伊能忠志。年は礼人のひとつ上の26歳。服を着ているとパッと見は小太りにも見えるが、今みたいに上半身裸だと、その体格はむしろ筋肉によるものだとわかる。
　「あれ？　ちぃねえさま、エレオノール姉様ったら、もしかして……」
　「ええ、まだ決心がつかないみたいで……」
　カトレアがチラッと後ろに視線をやると、その先、彼女たちが出てきた出入り口の柱の影にササッと隠れる何者かの姿が。
　いや、無論、その何者かとは、忠志の婚約者であるエレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエールに他ならないワケだが。

　「お、なんや、エリーさんも来とるやないか。ほら、そんなトコ隠れてんと、はよ行きましょ」
　目ざとく見つけた忠志が声をかけると、柱の影からピョコンと顔だけのぞかせるエレオノール。
　「だだだ、ダメよ、絶対！　こんな、はしたない格好、わたしに似合うワケないんだから！」
　真っ赤になって早口にまくしたてる長姉の姿に和むルイズ。以前よりは多少マシとはいえ、いつも厳しいエレオノールが、こんなに｢可愛い｣様子を見せるとは嬉しい誤算だった。
　（嗚呼、お姉さまたちもプールに誘って、本当によかった……）
　実姉に萌えるとか、自重しろ、ツルペタっ娘。
　「まぁ、トリステイン出身の娘さんには刺激が強いのんはわかるけど、郷に入れば郷に従えとも言うし、な？」
　忠志の説得におそるおそる柱から姿を見せるエレオノール。
　「……タダシ、笑わないでね？」
　バスタオルをしっかり巻いているものの、スラリとした脚や華奢な二の腕、そして、そこかしこから覗く白い肌は、非常に魅力的だ。
　「笑うわけないやろ。大事な大事なフィアンセのことを」
　「……わたし、カトレアみたいに胸もないから、ガッカリするかもしれないけど……」
　「そんなん関係あらへん！　ワシはエリーさんの水着やさかい、見たいんや！」
　真面目くさった許婚の返事に、おずおずとバスタオルを外すエレオノール。
　オレンジをベースに、クリムゾンのストライプがアクセントになったワンピーススタイルの水着は、スマートなエレオノールの魅力を十二分に際立たせていた。
　首元のＶ字の切れ込みは、さほど深くはないが、それでもエレオノールの慎ましい膨らみの一部を覗かせており、なかなかセクシーだ。
　「ふわぁ……キレイやで、エリーさん。自信持ちぃ！」
　一瞬彼女に見とれた後、満面の笑顔になってエレオノールに歩み寄ると、彼女をそっと抱きしめる。
　それだけで、エレオノールの顔から緊張による強張りが解け、ウットリとリラックスしていくのが、妹達にはわかった。
　「いまさらですけど、お姉様は本当に良い恋人を見つけられたのですね」
　「うん、僕達も忠志さんには子供のころから色々世話になってたし、幸せになってくれると嬉しいかな」
　自然と寄り添う礼人＆カトレア夫妻。新婚２年目だと言うのに(あるいは、だからこそ？)、こちらも余人の立ち入れない桃色のＡＴフィールドを形成している。
　「あ〜、なんつーか、背中が痒いっつーか……何となく俺達、場違いじゃね？」
　「同感ね。あっちの売店にでも行って焼きトウモロコシでも食べましょ、才人」
　ミドルティーンで、本来はいちばんそういう色恋沙汰に興味深々なお年頃のはずのルイズたちの方が、妙に達観した生ヌルい目で二組のバカップルを見守るハメになるのであった。
　……ところで、君達も一応、恋人同士のはずなんだけど？
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以上。日本でのバカンス編(上)でした。次回も同じく夏休みのヴァリエール三姉妹の話になる予定です。
余談ですが、才人の兄の礼人は｢狂乱家族日記｣の鳳火さんのイメージ。対して、従兄の忠志は某トルネコの若い頃といった感じです。

るいともの人GJ!
ルイズが脳内で(=ω=.)に変換されて見えるwww

夏と言えばコミケでは？
金貨を日本円に両替して大散財する気がする
あと、学院に置ききれないグッズとか同人誌とかゲームを
実家の私室だけでなく物置にも積み上げて
帰省しなかったらママさんに「捨てるわよ！」と

「お母様がやると言ったら絶対捨てられるのよ〜」

カリンママ怖いな

ルイズが長年かけて持ち込んだコミケ戦利品がハルケギニアにも拡散して
なぜか世界的な認識レベルで聖地＝コミケ会場になって、ロマリアがゲートを開こうと躍起になるとか

>9
むしろ、カリンママンが同人作家。

……既出か。

>>11
大手サークル「はるけぎにあ」の一員な訳ですか。
サークルメンバーは
モード、カリン、ジョゼフ、イザベラ母

ジョゼフが亡き親友の忘れ形見、テファの居場所を作るため原作の一連の騒乱を実行したとか。

エキュー金貨を地球の貴金属商はどれくらいで買い取ってくれるんだろう。
古銭商相手か？

金の地金を持ってきて、サイト（平賀家）の伝手で換金が
確実だと思う

下手すると平賀家が警察に目をつけられかねないな
出所不明の金を大量に換金している
どこのマネーロンダリングだ

ルイズは、金貨や金そのものは持ち込んだりはしてないと思います。
６話みたく、なんらかの物を売って対価を得ているかと。まぁ、平賀家のママンから月毎にお小遣いももらってたりするわけですが。

それでは、三姉妹のバカンス(下)投下いたします。
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『るいとも　＊その９　軽井沢しんどろ〜む』

　ガタンゴトン、ガタンゴトン……
　「さて、ルイズさんや。あのプールの翌々日、親がひと足先に行って待っている軽井沢の別荘目指して、俺達６人は電車に乗ってるわけだけど……」
　──エリーさん、こっちやで〜、荷物貸しぃ
　──あ、ありがとうタダシ
　「何気に説明口調ね、才人」
　──うわぁ、何これ、はやーーい！
　──これでも新幹線よりはだいぶ遅いんやけどな
　「そこんトコは突っ込まないのが紳士淑女のたしなみだゼ」
　「おｋ、了解した」
　──ふわぁ……アレって全部タンボ？　畑とは違うのよね
　──まぁ、｢日本人はお米族｣とも言うし。
　「一昨日から思ってたんだけどさ、ルイズ、エレオノールさんって……」
　──お弁当にお茶、ジュースはいかがでしょうか〜
　──あ！　タダシ、タダシ！　外で売ってるアレが｢エキベン｣ってやつね？
　──ああ、そや。にしても、今どきホームの駅弁販売ってのも珍しいなぁ
　「……言わないで。私も、初めて知ったんだから」
　──エキベン、買いましょ、エキベン！！
　──あの、お姉様、車内で｢駅弁｣と連呼するのは、嫁入り前のレディとして、ちょっと
　──はは、穿ち過ぎですよ、カトレアさん。それに、エレオノールさんなら、すでにもらってくれる人が決まってるじゃないですか
　「なんつーか、その……遠足とか行く時、前日の夜からワクワクして眠れないタイプ？」
　──へ〜、中はこんなになってるのねー。
　──エリーさん、フォークやのぅて大丈夫か？
　──ハシのこと？　心配しなくても、最近だいぶ練習したんだから
　「そーらしいわね。で、行きのバスの中でもテンションＭＡＸではしゃいで、いざ目的地に着くと、疲れきってるタイプかも」
　不器用な手つきで、箸を握り、駅弁と悪戦苦闘している長姉の姿に溜息をつくルイズ。
　まぁ、確かに姉が、10数回の破談の末、やっと見つけた｢運命の人｣の前では少なからず女らしく可愛くなることは、先のプールなどから理解はしていた。
　かつてヴァリエール家の長女として厳格に振る舞うエレオノールの姿しか知らなかったルイズとしては、ひとりの｢女｣として婚約者に甘える姉の姿は新鮮であり、素直に｢よかったね、お姉様｣と言えるのだが……。
　いくらハイテンションだからって、｢女｣から｢女の子｣、それも｢ょぅt゛ょ｣に近いレベルまで退行するのはいかがなものか。
　ほっぺについたご飯粒(とゆーか、どうやればあんなところに米粒がつくのだろう？)を忠志に取ってもらい、そのままパクリと食べられて真っ赤になってる姉の姿に、呆れを通り越して感動さえ覚えるルイズだった。

　ともあれ、列車が目的地につき、タクシーで平賀家の別荘まで向かう一行。
　別荘にはカリーヌと平賀ママこと那美が待っており、子供たちが無事についたことを喜んでくれた。
　……ただ、別荘の中庭にこしらえられたテニスコートが台風に直撃されたかのようにボロボロになってたことだけは、少々気になったが。
　「なぁ、ルイズ。アレって……」
　「見なかった！　私たちは何も見なかったのよ、才人！！」
　よく見れば、カリーヌや那美の体にも絆創膏や痣のあとが見受けられるのだが、追及するのは恐いので断念する。
　（烈風カリンは言うに及ばず、穏やかな外見に似合わず才人の母も、薙刀と合気道を合わせて十段の猛者である。いったい、どのような"死合"がくり広げられたのだろう）
　自家製コートがそういう状況なので、仕方なく近くの貸コートまで出かける６人。

　その際、スコートの短さにエレオノールがもぢもぢと恥ずかしそうに身をよじったり、それを見てルイズと忠志が顔を見合わせて｢グッ！｣とサムズアップしたりしたのはお約束。
　豪奢な金髪を長く伸ばし、パッと見性格がキツそうに見える(そして実際キツい)エレオノールがテニススウェアを着てると、まさに｢お蝶夫人｣といった趣きなのだが、その印象に似合わぬ恥じらいぶりが｢ギャップ萌え｣を醸し出すのだ。
　ちなみに、当のルイズは最初から短パンを履いており、才人が｢裏切ったな、ボクの気持ちを裏切ったんだ！｣とｏｒｚな姿勢をとったとか。
　まぁ、半分以上はネタだし、｢今度、家でブルマ＆体操服のコスプレをしたげるから｣とルイズが囁くことで、アッサリ立ち直ったワケだが。
　健康になったとはいえ、カトレアはやはり体力がないし、アカデミー勤めのエレオノールや、ヲタ娘のルイズも似たようなものだ。
　どの道素人のお遊びなのだし、男性陣とペを組んで、試合というほど厳しくはないラリーを交代で楽しむこととなった。
　意外にも、いちばん上手だったのが礼人・カトレア夫妻。高校時代、卓球部だった礼人は無論のこと、カトレアもその性格からかコート全体を見渡して冷静に先読みするのが巧いのだ。
　忠志・エレオノールペアの場合、体育会系の忠志はともかく、普段運動とは無縁のエレオノールが、スコートの裾を気にしているので、ロクに戦力になっていない。
　才人＆ルイズ組はさすがに若いだけあって体力はそこそこあるのだが、ヲタクの性故か、｢竜巻サーブ！｣「クインビーダイナマイト！」｢ヒロミスペシャル！｣｢スパイダーガッデム！｣などとネタに走ってしまい、結局自爆してしまい、最下位となった。
　（さすがに｢｢必殺！　ツイン・ビーム！｣｣をやろうとした時は礼人に｢危ない｣と怒られた）
　ほどよく汗を流したところで、別荘に戻って休憩。ふたりの母親の合作だと言うお昼ご飯をパクつく。
　那美はともかくカリーヌに料理ができるのか、と思うかもしれないが、彼女はもともと下級貴族の出身であり、また若いころ軍隊にいたため、それなりの心得はある(あくまで｢男の手料理｣に近い"それなり"レベルだが)。
　もっとも、今日の昼食は、わざわざ飯盒で炊いたご飯と、大鍋のカレー、あとはザク切りレタスサラダだったから、それで問題はなかった。
　ちなみに、エレオノールが辛いのが苦手でミルクと蜂蜜を足さないとカレーを食べられないと知った時、ルイズが｢アンタ、お子様か！？　私を萌え殺す気ですか、お姉様｣とこっそり呟いていたことは、両者の名誉のために伏せておこう。

　昼食のあとはいったん解散して、それぞれのカップルごとに思い思いに過ごす。
　エレオノールと忠志は商店街に散策に、カトレアと礼人は渓流釣りに、そしてルイズと才人と言えば……。
　シパパパパパパパパパーーーン！
　「いやぁ、大自然の中で、SIG 556を思い切りブッ放すってのも、気分いーわね」
　「まさか、長物持ってくるとは思わんかったぞ、ヲイ」
　こんなところまで来てモデルガンの射撃練習をしていた。
　「バクテリアが分解して土に返るエコＢＢ弾だから、拾う手間も必要ないし」
　「わざわざそんなものまで買ったのかよ！？」
　「さぁ、才人、模擬戦しましょ、模擬戦。才人にはこちらのウージー貸してあげるから」
　「そんなモンまで持って来たんかい！」
　──ま、まぁ、それなりに軽井沢の"自然"を堪能した模様。

　その晩。
　近所の花火大会に６人で出かけ(母親ふたりはサシで飲んでいた)、女性３人の浴衣姿を男性陣が褒めちぎったり……。
　夜道で蛍の群れを見て珍しくカトレアが興奮して喜んだり……。
　人ゴミの中でエレオノールの下駄の鼻緒が切れて、忠志に背負われて帰ることになったり……。
　花火の打ち上げ時に、「たーまやー」「かーぎーやー」「はっぱやー」「きょくげー」「はちがつー」とヲなやりとりルイズと才人が繰り広げたりしたのは、まぁ、お約束の範疇である。
　「で、それはいいとして、才人、コレどーいうこと？」
　ねじりハチマキしておもむろに机に向かう才人を、半眼でニラむルイズ。
　花火大会から戻り、別荘の自室に入ったのち、ふたりで朝まで耐久古龍連続狩りマラソンを企んでいたのでアテが外れたのだ。
　「たしか、夏コミ用の原稿は一週間前にあげて印刷所に持って行ったんじゃなかったっけ？」
　「おう、今回は奮発して500部刷ったかんな！　ルイズもコスプレしての売り子頼むぜ？」
　「まぁ、サークルチケットくれるんなら昼からは協力してもいいけど……で、ソレは何なのよ？」
　白いケント紙に金属製定規と２Ｂの鉛筆というのは、才人がマンガの下書きをする際の定番スタイルだ。
　「いやぁ、どーせなら、コミケ限定のコピー本も出そうかと。｢なのは｣の第三期も始まったし、クロ×フェイで義兄妹イチャイチャ物でも」
　「ん〜、個人的には、｢ＳｔＳ｣は、イマイチ好きじゃないわ。ちょっとキャラ多すぎ」
　「でも、夏コミでキャロのコスプレはしてくれるんだよな？　すんげェ似合いそうだし、楽しみにしてるぜ」
　「それで、メインの売り物が｢ハルヒ｣本、コピーのほうもクロフェイって、サークルとして、どーかと思うけどね」
　文句を言いながらも、お茶を入れてくれるあたり、同人活動に理解のある恋人っていいなぁ、と思う才人であった。
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以上。もちろん、次回は夏コミ(けっせん)です……が、とりあえず投下ラッシュはひとまず終了。さすがに息切れしました。
ちなみに、両家のパパンは、お仕事が忙しくてお休みが取れず、おいてけぼり。
多少無理すれば合流できそうな明人はともかく、どんなにあがいても｢無理ぽ｣な公爵様は、こっそり涙で枕を濡らしてます。

乙です
サイトママはカリンママと互角の実力を持つとんでもないお方なようでw
列車の中では皆で『峠の釜飯』か『だるま弁当』でも食ってるんでしょうね

ところで一つ聞きたいんですが、確か信越本線の横川〜軽井沢は1997年に廃線になった筈では？

乙です

まて、カトレアが駅弁に隠された意味を知っているだと
つまりそれは旦那が……ぐふっ、恐ろしい威力だ

るいともを読んでて気になった事をいくつか。

１、無版権のフィギュアを売りさばくのってひょっとしなくてもヤバくね？

２、礼人が才人より１０歳年長と言う事はカトレアが担ぎ込まれた時点では
まだ医大生のはず。それなのに担当医ってのは絶対無理が無くね？

３、ＤＳもＰＳＰも乾電池使えなくね？

地球で魔法使えるのおかしくね？

乙〜〜。

デレオノール、もはや別人ｗｗ
ところで、なのは三期ってことは２００７年ですか、たしか。
ルイズのキャロコス……、たしかに似合いそうだｗｗ（いろんな意味で）

>>21
２、
カトレア入院時で２０歳か。実習生と考えてもきついかも。
>>22
そこは気にしないのがいいかと。

実習でも最低２４才じゃない？
医学部は６年制だから、２４にならないと免許とれないのでは。

>>22-23
地球で魔法使えなかったら、サイト召喚出来なくね？

以下、わりと本筋と関係ない話。ノリさえよければどーでもいいよと言う方はスルーしてくたざい。

Ｑ．ルイズは大量の金品を持ってハルケギニアと日本を行き来してるの？
Ａ．ルイズは、してません。前スレで書いたように、多少の品を日本で金にして、せいぜい学生のお小遣いレベルの日本円を得ているくらい。そもそも、平賀さんちから普通の女子高生なみの小遣いはもらってますしね。
才人の従兄の忠志さんも、ハルケギニアに持ち込んでるのは主に｢ノウハウ｣。まぁ、ゲルマニアで取引先への賄賂に使えそうな"貴重品"(輸入物PLAYBOYとか？)をいくらかは買い込んではいるでしょうが。あと、米と種の類いは持ち込んでるかも。

Ｑ．列車の運行、おかしくね？
Ａ．すみません、そこまでは頭が回りませんでした。

Ｑ．無版権のフィギュア、ヤバす
Ａ．ですから、普段は普通に売るのではなく｢自作の彫像｣を１体ずつオークションにかけるという手法をとってました。
自分の描いたキャライラストの色紙をオークションにかけたりするのと同様ですね。まぁ、限りなく黒に近いグレーなのですが。
コミケに関しては、まぁ、アマチュアの祭典ということで（一日版権とってるのかもしれませんが、そのヘンはグレーってことで勘弁してください）。

Ｑ．礼人さん、スキップとかしたの？
Ａ．いえ、カトレアと出会った当時の彼は、まだ医大生の身でした。
ただ、彼女の特殊な事情上、実家の病院で彼が一時世話を代行していた（それまではほとんどパパが忙しい身を縫って診察、看護資格持つママがお世話してた）という縁があります。ですから、確かに担当医と言うのは言い過ぎですね。

Ｑ．乾電池で今の携帯ゲームできるの？
Ａ．メーカー正規品ではありませんが、そういう周辺機器は存在します。

Ｑ.なんか、このルイズ、ハルケギニアに全然影響ねー！
Ａ．確かに（笑）。まぁ、ワルドフラグが潰れてるのと、アンアンを変えたことが、のちのちどういう影響が出てくるか、ですかね。

>>25>>26
いろいろ納得。

まさか医学生らへんについて考えられているとは思わなかったｗ

>>26
コミケがどうこうだからキャラホビ(当時C3か？)とかワンフェスの当日版権利用かと思ってたわ＞ふぃぎゃー

先生、平賀ママンが"たった”十段と言う事は無いと思います。

柔道空手合気道その他合わせると、藤岡弘、と互角なレベルでは？

仮面ライ段？

カトレアさんが500円玉を錬金しているとかでは無かったのに安心しました。
ワルドがトリスティンを見限ったのは義務を果たそうとしない王族と民を省みない貴族に絶望している時にレコン＝キスタの誘いを受けたからではないでしょうか。
レコン＝キスタが無ければワルドは中央から離れて領地運営に精を出していそう。

ワルド空気はワルド無能とは違うしな

もしもゼロの使いの世界がラノベの中の架空の話だったら


議論するのも馬鹿らしい

ヴァリエールの末娘ゲット！
↓
ヴァリエール領をゲット！
↓
さぁ、ワルドさんはどうする！

ガリア情勢が変わってない以上、レコンキスタは活動してると思われ

もしゼロの使い魔の世界がサイトの世界ではラノベで
逆にサイトの世界はゼロの使い魔の世界ではラノベだったっら
お互いにお互いをフィクションの世界の存在として知っているルイズとサイト
自分の好きな物語の主人公を召喚しようとするタバサ
命が危険なシルフィード

>>37
そもそもハルケギニアではラノベなるジャンルの書物が存在しない件

メイドでも楽しめるような娯楽小説が出始めた頃だから、
異世界系の話と言えば神話系統の話にしかならないと思うぞ？

戦車やロボの出てくるファンタジーに細かいこと気にするな

ゆでたまご世界のような物理法則のエロ魔・・・もといゼロ魔世界

ならば、一致しなければどうか。

何処とも知れない遠くから来たサイトゥ・ヒリガルなる異邦人を主人公にした物語が流布されてるＩＦ。
通俗的な物語の常として、知恵と勇気と鍛えた技で活躍する冒険譚。
最初から周囲が過大な期待を込めてくる状態に、平賀才人は調子に乗りながらも徐々にプレッシャーを感じるようになる。
途中で才人が■■■（好きなヒロインを入れてね）に弱音をはくシーンあり。

IFなんだから普通にラノベがあったらでいいと思うんだけど

ライトノベル（青少年向け娯楽小説）が存在する、という変更点に至るまでが大変でのぉ。
>>37みたく、魔法のまの字すら出てこない世界の、さらにごく凡庸な一学生の話などという、
ハルケ世界からすれば超上級者向け商品をルイズに読ませるともなると……

[１]製本・出版に関する労力の低下と、それに伴う市場拡大
↓
[２]少なくとも貴族層での商品の普及が進み、新分野開拓の試行錯誤が起こる
↓
[３]前衛的な誰かによって、魔法が存在しない異世界の物語が記される
↓
[４]如何なる経緯か、ルイズが読む

と、こんな感じに。
超マイナー商品を読んでいる以上、ルイズはタバサ級の本の虫になってそう。
ルイズ一人に読ませるだけでこれだけで、他の貴族への浸透、まして平民にともなると、果たして原型が残っているかどうか……

周囲が期待ってんなら、読んだのはルイズだけじゃないだろうしな

科学の世界の住人は魔法を夢想することができた
魔法の世界の住人は科学を夢想することができるか？

連発･長射程･大威力な銃を手にいれてた銃士の物語
とか書いたら貴族から迫害されそうだな

サイト側（地球）の『ゼロの使い魔（仮）』が異世界へ飛ばされる話なら、
ルイズ側（ハルケギニア）のそれは「別の世界から来る話」が自然。
別にライトノベルではなくとも何らかの伝承話とか子供向けのおとぎ話でもいい。
「来訪者」伝説じみた話ならサイト側の世界をぼやかすことも出来るし。
一番簡単なのはタバサの読んでいた『イーヴァルディの勇者』がその手の来訪者の話
で主人公がサイトゥ・ヒリガルなりそれに近い名前で有れば良い。

……というのはどうかな？

新タイトルは『イールヴァティ１３』

地球では武器商人のジョゼフと殺し屋のサイトと暗殺者ルイズが出会いました

カオスだ…

ジョゼフとシェフィは仕入れた武器を売り捌く為に戦争を仕掛け
サイトとルイズはあくまでも仕事仲間として割りきってるとか

基本的に対人戦を想定して作られた地球の兵器はハルケで何処まで通用するのだろう。
地球の銃器は対戦車ライフルとかの人間以上の物を想定した物も有るけど基本的に銃器は対人専用だし、ドラゴンやオーク、ミノを相手にするには火力不足な気がする。

狩猟用のショットガンやライフルの、貫通力が高いのはスラッグ弾だっけ。
大きめの亜人までなら効くことは効くかな？ 戦闘不能にするには数当てるか急所に当てるか。
あとは化学兵器の類だろうか？
それから先は対物・対戦車兵装の……それこそ「破壊の杖」の出番かな

亜人用なら……
狩猟用だとダムダム弾とか。
あとは本来対人用だけど威力が大きすぎて対人使用が制限されてる車載重機関銃。
あたりか。

こう、パンッ！と掌で包み込んだ空気を使ってですね

現代人による、比較的入手しやすい対亜人用装備……

・ショットガン（飛び道具）
・ヘルメット（防具）
・ガソリン＆マッチ（化学兵器）

あとはなるべく体を鍛えて、人体構造に詳しくなっておくと応用が効きそう。
不意を討つための含み針とか、もしもの逃走用にバイクもあればさらに安心かな。
……あれ？

殺虫剤とか効くだろうか。

サ○ポールと

火炎放射器も要るな

モトロフカクテルはだめかな？
ある程度数も揃えやすいけど

誰もいないようですので、とりあえず、連続投下の正真正銘ラストです。
コミケ編なのですが、ネタ中心で、ちょっと短めです。
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『るいとも　＊その10　決戦は日曜日』

　──ピンポンパンポーン……ただいまより、コミックマーケット72を開催します
　「くくっ、見なさい、サイト将軍、愚民どもがゴミのようだわ……」
　「御意、暗黒女帝フランソワーズ様」
　「……って、誰が"暗黒女帝"よ、誰が！」
　「とゆーか、グラスワインの代わりにポカリのペットボトル片手にその台詞言っても似あわんぞ〜。それに、お前の出自からすると、それ、案外シャレになってねーから、やめれ」
　「え〜〜」
　「ハイハイ、ふたりの仲がいいのはわかったから、今は売り子に専念してねー」
　イベント独特のハイテンションな空気にのまれて、のっけからトバしているルイズと才人を、彼らと同年代の黒髪の少女がなだめる。
　某県立北高の制服(無論、コスプレだ)を着た彼女の名前は、高凪春奈。才人の高校のクラスメイトであり、また同人友達でもある。
　今回才人が出展するにあたって合同でブースを申し込み、運よく当選することができたのだ。
　もっとも、自分たち中心での出展は初めて(これまでは委託ばかり)とは言え、才人にせよ春奈にせよ、こういったイベントに出るのはそこそこ場数をふんでいる。
　壁サークルほどの非常識な売れ行きではないものの、才人が奮発した500部の同人誌はまたたく間にハケていった。
　「はい、すみませーーん、"源内庵"の列、最後尾はこちらでーーす！」
　ルイズ扮する｢キャロ・ル・ルシエ｣のコスプレも、彼女のピンクの髪(無論、自毛)やスレンダーな体型とあいまって非常に似合っている。
　実際、彼女は"本物"の魔導師(というかメイジ)でもあり、その辺の風格の違いというのもあるかもしれない……まぁ、ルイズは"キャロ"と違ってほぼ攻撃魔法特化型なワケだが。
　そんな彼女が列整理しているのも、人目を引くのにひと役買っているようだ。
　おかげで、午後２時を回るころには、｢源内庵｣の新刊は９割がた売れ、隣りの｢グサデレいいんちょ｣も新刊はほとんどなくなっていた。
　多少の残りは馴染みの同人ショップにでも卸すか、次に回せばいいだろう。
　お客の入りも緩やかになり、ようやく３人はひと息つけるようになった。
　少し早いが売り切れの札をかけて、休憩スペースで一服する。

　「けど、高凪さんが同人マンガ描くってのは、ちょっと意外ねぇ。そういうのとは無縁のお堅い委員長タイプかと思ってた」
　ルイズの言葉もあながち的外れではなく、実際、春奈はクラスの代表委員を務めていたりする。
　「そう？　子供のころから、本もマンガも好きで、自然とこういう趣味に走ったんだけどね。だから、こうして委員長のコスもしてみたワケだし」
　「納得。ね、ね、何か台詞、言ってみて」
　「え？　えーと……あなたを殺して、涼宮ハルヒの出方をみる！」
　「んーー、まあまあ、かしら。高凪さんは、もっとおっとりした役のほうが似合ってるかも」
　ルイズの採点はなかなか厳しい。
　「高凪さん、アレ、やってよアレ」
　才人がニヤニヤしながら、彼女をつつく。どうやら十八番の物真似があるらしい。
　「アレぇ？　ちょっと古いんだけど……夕焼け、きれい？」
　「おおっ、似てる！　イメージぴったり！　モロ、みさき先輩だわ！！」
　ルイズ、興奮しすぎ。まぁ、中の人が人だしねぇ。
　「よーし、私も！」
　対抗心を煽られたのか、立ち上がって真剣な目つきになるルイズ。
　「守りたい、優しい人を……私に笑いかけてくれる人たちを……自分の力で、守りたいッ！」
　なかなかの熱演だ。真面目な顔さえしてれば極上の美少女であり、また実年齢よりやや幼く見えるルイズの演技は、よく通る高めの声のせいもあって、非常に目を引いた。
　──パチパチパチ……
　周囲から思わず拍手が巻き起こったほどだ。
　「はわっ！？」
　思いがけない反響に、目を白黒させるルイズ。
　「う……」
　「おっと、ここで｢うるさい｣の三連呼はなしだぞ、ルイズ。ちょー危険だから」
　才人が釘を刺す。確かに、こんなところでソレをやったら、重度の"患者"たちが卒倒するかもしれない。
　「？　よく分からないけど、自重しとく」
　ストンと椅子に腰かけて、居心地悪そうな顔でアイスオーレのストローをくわえるルイズだった。
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以上。そう言えば｢なのは｣の場合、ルイズはアリサのコスさせるほうがよかったのかも。いや、ビジュアル重視なら絶対キャロですし、多少無理してルーテシアもありかもしれませんが。春奈はゲーム第一弾より。もっとも、性格は結構変えてますけどね。
次回は、会場で手に入れた｢戦利品｣を持って、ルイズが学院に帰ります。投下は週末になる予定です。

相変わらずGJ！次が楽しみです。

つまりこの世界にも釘宮がいらっしゃるということだなw ゼロの使い魔がないだけで。
ルイズがそれやったら大喝采で一部感極まって卒倒だろjk

乙ー
いいシリーズ立ち上げてくれたのう。楽しみでならん。

俺は夢でも見ているのか…？まさかこんな所でおねネタに逢えるとは…！！
こんなに嬉しい事は無い…GJ！！

…でも俺茜派なのよね。

ところでるいとものルイズにとってワルドはどの程度の存在なんだろうか。
相手にされてないどころか下手すりゃ存在すら忘れ去られてたりしてｗ

で、ルイズの気を引こうと色々策を弄するがまるで相手にされず、
焦るあまりに実は虚無目当てだとついうっかりばらしてしまい自爆とｗ

>>64
そこまでワルド無能だと引くな

ここでちょっと流れを無視して失礼
もしもアルビオン王室が、現実の英国王室みたいにスキャンダルだらけだったら

あ、王の弟がやらかしてるか

虚無を理由にルイズを女王に担ぎトリスティンの改革を企む位はやるかも。
アンアン＝ルイズの即位をあっさり承諾、マザリーニは大いに焦る
ワルド＝ルイズが虚無に目覚めているならレコン・キスタを使う必要は無い。
ルイズ＝なんだか知らないけど王位に就いたよ。地球の知識を使って産業、組織改革でも起すかね

ふと思ったんだが……
マザリーニ枢機卿が教皇になっていたら的なそんなIFってすでにあった？

>>68
無かった。

マザリーニ枢機卿が教皇になっていたら治める者のいなくなったトリスティンはゲルマニアかアルビオン、ガリアに吸収併合され消滅している可能性が高い。
もしくはカリンママンが軍事政権を建て何とかするか。

>>65
通常は原作もびっくりの超有能ぶりを見せつけておいて、ルイズが絡むととたんに>>64みたいなヘタレになる、というのも面白いかと

アキバや中野、立川ではもの足りず、世界扉で日本橋や大須にも出没するルイズ

>>69
カリン様だけでなく、ヴァリエール家が頂いちゃうのはどうだろう。
父ちゃんが王様、母ちゃんが軍事関係、姉ちゃんが研究所拡大、
小姉ちゃんがアンアンポジ、ルイズがワルドに狙われる。

アンリエッタ父はヴァリエール家が起こしたクーデターで殺害される。
公爵が王になり不正を行う貴族をバッサリ切り捨てる。
カリーヌによって軍事力の強化が行われる。
エレオノールはそのまま。
家族に馴染めないカトレア。
指輪と祈祷書で虚無が発覚したルイズ。
キュルケはカリーヌに家を滅ぼされルイズの世話役として生かされている。
ルイズにとってキュルケが最も身近な人物で恋の相談などもしたりする。
政治がしっかりしている→マザリーニが来ない。

さらにクーデターが二十年以上前に起きていた場合、
リショモン処分→ダングルテールの村健在→優しいアニエス。
コルベールが部隊を辞めない→メンヌヴィルと一緒に軍に残る。

まとめると「野心の強いヴァリエール家ＩＦ」

>>73
＞キュルケはカリーヌに家を滅ぼされルイズの世話役として生かされている。
＞ルイズにとってキュルケが最も身近な人物で恋の相談などもしたりする。

ここら辺無理じゃね？
領地を接している現状でも、カリーヌが出ればツェルプストーぐらい滅ぼせるだろうに未だやってないんだから。
国政担うようになったら領地経営なんて部下なり娘なりに任せちまうんじゃないの？

というか、ヴァリエール家がそんなにタカ派だとは知らんかった。

>>74
＞領地を接している現状でも

それやったらさすがにまずい
国境はさんだ要地任されてるんだから
家同士のいさかいでなく
トリステインによるゲルマニア侵攻になるべJK

>>75は
現状でヴェリエール家とその一門がツェルプストー
滅ぼすのは楽そうでも
国境越境させて兵力動かしたら侵略になる
ゲルマニアとの全面戦争はじめる事になると言う話ね

彼我の国力比考えれば、仮にタカ派でも
そこまで馬鹿な真似はしないと思われ

そこまで改造しておいてゲルマニアはまあ原作にないとはいえ未改造か。
いっそ毛皮着て石槍を投げまくる本当の蛮族の国にしてみてはどうか。
他所の国で着ているような服というものは体力のない子供だけが着るものだ的な歪んだ常識の国とか。

＞他所の国で着ているような服というものは体力のない子供だけが着るものだ

キュルケが凄いことになりそうだｗ

ここで皇帝を伍長一派に変えてみるとか
コッパゲが移住しかねん

なんかゲルマニアの方に人気が出そうだなｗ

じゃあマザリーニとヴィットーリオの立場が逆だったらどうなる？
トリステインの相国にヴィットーリオ枢機卿って位置付け。

美しき姫君のそばに美貌の宰相か
周りは妄想しまくりんぐだな

ヴィットーリオのスタンスはそのまま？

他の国については腹案はあるのですが、ロマリア関係がじつは｢るいとも｣でも懸案事項だったり。どんな風にすればおもしろいのかなぁ(いえ、やはりネタ優先なので)。

意外に早く２日で仕上がった(短めですが)ので、次話投下。久々の学院ルイズです。
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『るいとも　＊その11　ほんとうのたからもの』

　長いようで短かった夏期休暇が最終日に差し掛かり、(たとえその本性がヲタクまっしぐらだとしても)表面的には｢名門ヴァリエール家のご令嬢｣ということになっているルイズは、夏休みが終わる前日に学院に戻った。
　その際、ちゃっかり女子寮に固定してある世界扉を利用し、本来は丸一日以上かかるはずの実家からの行程を、わずか１分に短縮するというズルをしてたりするのが、いかにもルイズらしいが。
　ヴァリエール家→(臨時扉経由)→平賀家→(常設扉経由)→魔法学院
　……という寸法だ。
　もっとも、ちょうどルイズの部屋を掃除していたシエスタを死ぬほどビックリさせたりもしたが。
　｢実はちょっと前に帰ってたけど、シエスタを驚かそうと思って、タンスに隠れてたの、てへ｣と、語尾にハートマークをつけてアピールすることで、なんとか誤魔化すことには成功した。
　おかげでシエスタの百合化ゲージがさらに上がったりもしたが、この場合、背に腹は代えられまい。
　シエスタの悲鳴を聞きつけて、すでに帰っていたキュルケやタバサもやって来たので、ちょうどよいとばかりに、スポーツバッグに詰めた日本からのお土産を、彼女たちに渡すことにする。
　「まずは、これ、タバサに。たぶん、こーいうの好きだと思うし」
　タバサは濫読家であり、基本的に大概の本を読むが、ルイズが貸した本の中では、王道系少年漫画がとくに好みなようだ。
　ブックオフで見つけた文庫版の｢ダイの大冒険｣と｢うしおととら｣の全巻セットを進呈する。また、勇者という言葉に弱いみたいなので｢ロードス島戦記｣もひと揃え買って来た。
　「小説の方は、続編もあるみたいだけど……まぁ、機会があれば手に入れてみるわ」
　冬休みには、｢ワンピース｣や｢ARMS｣、｢はじめの一歩｣などを買ってこようかと思う。
　「ありがとう……お金は？」
　「ん？　別にいいわよ」
　「でも、東方からの希少本だから、高価なはず」
　あ〜、そういえばそういう建前だっけ、と考え込むルイズ。
　この夏休みは、貿易商でもあるイノー卿に同行し、彼やサイトの故郷へ行って来たというフレコミなのだ。
　全巻セットだから安くはないが、古本だし、夏コミでフィギュアや売り子をしたぶんの臨時収入も入ったので、さほどの痛手でもないのだが。
　とは言え、確かに｢ハルケギニアでは滅多に手に入らない東方の書｣だ。無料では気が咎めるというタバサの気持ちもわからないでもない。
　「じゃあ、体で払ってもらうわ……そこ！　ヘンな妄想抱かない！」
　鼻血を吹きそうなシエスタとドン引きしてるキュルケをニラみつける。
　「今度、私が絵を書く時のモデルに、何回かなってもらうだけよ。あ、もちろん、裸婦画じゃなくて着衣の絵だから安心して」(ニヤリ)
　じつは、この時、ルイズの頭によからぬアイデアが浮かんでいたのだが、その詳細については、別の機会に譲ろう。
　「で、こっちがキュルたんへのお土産」
　「だから、キュルたんって呼ぶのはヤメなさいって！　……あら、これ化粧品？」
　「そ。あっちで今流行ってる口紅とオー・ド・トワレよ。キュルりんの場合、そういうののほうが嬉しいでしょ」
　「ヘンなあだ名で呼ぶのはヤメてってば。ま、それはそれとして……うん、いい色ね。香りも上品だし、いいセンスしてる。ありがと」
　「どーいたしまして。報酬はモデル１回でいいわよ」
　半ば冗談だったのだが、キュルケも｢ま、それぐらいならいいわ｣と頷く。

　（ラッキー！　これで、バリエーションが増えるわね）
　"悪だくみ"がさらに充実することを内心喜びつつ、最後にお茶の用意をしてくれているシエスタに呼びかける。
　「それから、これをシエスタに」
　「ええっ！？　いいんですか、わたしみたいな者にまで」
　「いいも何も、最初からそれはシエスタ用に買ったものだからネ。
　　ただし！　……人に見られると結構ヤバいから、自分の部屋でこっそり読んでちょうだい」
　わざわざルイズがこう念を押してから渡したのは、紙袋に入った何冊かの薄っぺらい本──夏コミで買った同人誌だ。
　それも、シエスタのシュミを考慮して｢神無月の巫女｣や｢ストライクウィッチーズ｣、「おとボク」といったそれ系ジャンルの作品を集めてあるうえ、正直年齢指定級のものも混じっている。
　感激してペコペコ頭を下げるシエスタに、鷹揚にうなずくルイズ。
　（まぁ、これでシエスタの"嗜好"が｢年上のお姉様萌え｣になってくれれば、私の身は安全だしネ）
　……意外と黒いコトを考えていたようだが。

　それからしばらくは、お茶を飲みながら夏休み中の思い出を語り合う。
　とはいえ、タバサは自分のことを殆ど話したがらないし、キュルケもあまり実家にいい思いを抱いていない。
　自然とルイズが中心になって、東方(と称する、日本)のことを脚色翻案を交えて語ることとなった。
　「へー、東方じゃあ、そんなに風にマジックアイテムが発達してるのね」
　「わたしたち使用人の仕事も随分楽になってるんですねぇ」
　キュルケや(半ば強引に誘って同席させた)シエスタは、単純に感心してるだけだが、タバサは何事か考え込んでいるようだ。
　「不治の病で余命いくばくもないと言われたルイズの姉上を完治させた、東方の医療技術。大変興味深い。（それがあれば、あるいは……）」
　「ん？　タバサぁ、誰か身内に病人でもいるの？」
　「──いえ、ちょっと。それより、あちらには、そんなに大きな書店があるの？」
　「そーなのよ！　この学院の宝物庫に匹敵、いえ上回るするくらいの大きさの建物が丸ごと本屋になってるの。便利よ〜」
　その時のルイズが脳裏に思い描いているのは、秋葉原のとらのあなやアニメイトだったりするわけだが。
　「電化製品(マジックアイテム)の質や値段もピンキリでね。庶民…平民でも買えるようなものから、｢こんなのよっぽどの金持ちしか買えないわよ！｣ってものまで様々なの」
　無論、ハルケギニア(こちら)の東方──ロバ･アル･カイリエは、実際には違うのだろうが、何、どの道そうそう東方へ行く機会などないのだ。バレる心配はまずない。
　ルイズの(肝心なところをボカした)東方見聞録を友人たちは興味深々で聞くのだった。

　さて、その日の夜。
　夕食もとっくに済み、学院内の大多数が眠りについたであろうその時間帯に、ルイズはタンスの奥から平賀家に赴く。
　「んーー、誰だよ、こんな夜中に……ってルイズか」
　才人はすでに寝ていたようだが、引出から飛び出すその物音で起きたようだ。パジャマ姿でベッドの上に眠そう身を起している。
　「ああ、ゴメン、ゴメン。ちょっとヤボ用があるだけだから、才人は寝てていーわよ」
　こちらも寝巻き姿だが、カケラも気にする風がないルイズ。
　十年間も幼馴染をやってるうえ、身体まで許した今となっては、もはや遠慮や恥じらいとは、ほとんど無縁の境地にあるらしい。
　「ふわぁ……いーよ。お前が帰るのくらい見送る」
　その点、男の見栄故か、まだ才人のほうが多少の気遣いが見られた。
　「そ。じゃあ手早くすませるわ」
　ルイズは深呼吸すると、いつもの｢世界扉｣のスペルを使用してみた。
　微かな手ごたえとともに、直径30サントくらいの小さな"穴"が開く。
　「むぅ、仮眠はとったんだけど、半日じゃあ、やっぱこれが限界か。まぁ、いいわ。目的の場所にはつながってるみたいだし」
　そう呟くと、ルイズは穴の向こうに呼びかける。
　「姫様！　ひーめーさーまー！」
　押し殺したような声だったが、すぐに応えはあった。
　「待ってたわ、ルイズ！　今日は何のご用なのかしら」
　ひょっこりと穴の向こうから、ルイズに負けず劣らずの美少女の顔が覗く。
　トリステイン唯一の王女にして第一王位継承者たるアンリエッタだ。
　じつは、先日、彼女宛てに、｢今日の深夜に"どこでもドア"を使って連絡する｣と手紙を出しておいたのだ。
　「ご承知のとおり、あまり時間がないので、要件だけ。この荷物をお受け取りください。こちらの"聖地"で入手した、姫様ご所望の逸品ですから」
　「ああ……まさか、ひょっとして……アレ？」
　「ええ、ソレ、です」
　「しかもこんなにたくさん！　感謝します、ルイズ。お礼に何を差し上げたらよいものやら」
　「や、別にいーですよ。姫様はお友達ですし。今度、今回みたくハンパな形じゃなくお会いしに行きますから、その時には美味しいお菓子でも食べさせていただければ」
　「ありがとう、ルイズ。直接お会いできるのがたのし……」
　感激する王女の言葉の途中で、フッ！　と穴が消える。
　「なるほろ。夏コミで、めぼしいやおい本買い漁ってたから、てっきり(腐)に目覚めたのかと心配したが、そーいうワケか」
　「そ。安心した？　じゃあね、才人、グンナイ！！」
　チュッと才人のほっぺに軽くキスをすると、ルイズは学院の自室に帰っていった。
　「ははっ、いい夢見られそうだ。おやすみ、ルイズ」
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以上。本作のルイズと才人の(肉体含む)男女関係は、たがみよしひさや陸乃家鴨の漫画の恋人同士のごとくあっけらかんとしてます。
次回はちょっちシリアス風味で長め。なお、13話でひと区切りつけます。

乙です

ちょうど1クールとは狙っていたようですね

おうおう乙ｗ
でもなんでアンアンって腐女子キャラが似合うんだろｗｗ

女王＝腐女子
という図式が某所にもあったな

乙ー
妄想娘にゃ腐る趣味が似合うのう

るいともの人乙

>>89

我、欺く戦えり？

るいともの人、今回も面白かったです。
ただ、無粋な突っ込みを一つ
　　「タバサ、日本語読めたんかい！！」

読めると言うネタフリは「その6」でされてるぞ

アキバに行くなら書泉は外せないだろ？

まさかのIF
サイトが実はロマリア王族の末裔

ロマリアはかつて王国だった時期もあるらしいが…
だからと言って特に何も変わらないか
ロマリアが王国だった時代の詳細なデータもないし

フォルサテだっけ？それの末裔でいいでしょ

サイトが戦国出身だったらハルケギニア統一したかもしれないのに

るいともの人お疲れ様。

ふと思ったんですが、ルイズの姉や親には日本での趣味はないのですか？
カトレアさんは、スキューバダイビングにはまりそうだと思うのですが。

カトレアさんは、動物園や水族館に夢中になりそう
カリンママは剣道や薙刀、合気道を習うとか

カリンママはむしろ「異国の武術ですか、興味深い」とか言って片っ端から道場破りしそうな気がする。
才人母とはそんな感じで知り合ったとか。

魔法で道場をぶっ壊すんですね

公爵＝カトレアを治せた感動から医療関係に強い関心を抱く
ジョゼフ＝魔法無しでもやっていける技術に感動。ジョゼフは魔法、ブリミルを打倒するべく活動
シャルル＝自分の取得を奪おうとする(様に見えた)ジョゼフを暗殺しようとするが失敗し、夫婦で自決する
ヴィットーリオ＝地球の武器を使い聖地占領を目論む
アンアン＝日本のサブカルチャーで腐るが自国でもこの文化を起そうとやり手の民政家に化ける
リッシュモン＝地球の制度、技術に危機感を抱き「仕えていたのは先王」から立場を「メイジを守る」に変える
マザリーニ＝やる気を出し醗酵した姫を複雑な気持ちで見守る

ルイズがサイトとの出会いとか後ろ盾とかなしで地球に一人放り出されたら

どの時代のどこの国のどこの地方に
どんな恰好とシチュエーションでと言う
前提条件が付くな

・治安が悪い、崩壊している
失敗魔法の活用や知恵を絞って生き延びるか、原作の馬鹿子のままだったら死ぬ
・治安が良い
痛い娘と生暖かい目で見られぶち切れ爆破、警察に追われ捕まる

ルイズの性格を考えると下手に治安が良い所に放り込むと即臭い飯を食うことになると思う。

ソマリアに行ったら……

現代の日本にいって、雨露をしのげる家も食い物もなにもない
身元不明なうえ常識知らずで態度も悪いからバイトもできない
盗みも、売春もプライドが許さないから、最後にはついに倒れて
ああ、このまま野垂れ死ぬのか・・・と思ったけど
倒れたのがサイトの家のまん前で、外出しようとしたサイトに拾われて飯を恵んでもらうことに
これはマジ基地ニート女に寄生された男の、カップ麺から始まる恋物語である

モデルとなった17世紀中期のフランスに放り出されたルイズ

治安がいいとはあまり言えない

>>108
何となくドラえもんの現代にタイムスリップしちゃった殿様のエピソードを思い出した。

地球に世界扉で来た幼いルイズが親切な人に会えなかったＩＦ。

親切？なおじさんの家に泊めてもらうことになったルイズ。
食事の後眠気が………。

自称貴族の女の子を拾ったあぶないおじさんの撮影会が始まった。

そういえば、るいともは時間軸がバブル時代になってたらどうなってたんだろう？
当時発売されたばかりのスーパーファミコンやゲームボーイに夢中のルイズとか
ザギンでシースーする公爵と才人父とか
ソアラでデートするカトレアさんと礼人兄さんとか

>>110
素行が悪ければ取り潰しの可能性があったし為政者としての倫理観は叩き込まれていた。江戸時代どの藩も困窮していて食べ物を粗末にするとかの無茶が出来る殿様は居なかったらしい。
リアルにすると勝手に入ってきて出てきた飯を黙々と食べる。代金を要求されたら身分証明ができる物を渡し取りに行かせる。それがダメで問題になりそうなら事件にしないようにその場を収めようとする。
基本的に刀は抜かない、名誉が関らない限り問題になりそうな喧嘩や諍いは極力避けるが武士の姿になる。

ゼロ魔の場合、魔法が平民と貴族を別種の生き物に分け貴族が無茶、狼藉を通す根拠になっている。
ルイズが日本に来ていたら、到着当日に癇癪を文字通り爆発させ非常線を張らせ新聞の一面を賑せる事になったかも。

聞いたこともない言語を操り、杖を揮うと爆発が起こる
ピンクブロンドで小中学生くらいの女の子か……どう対処されるんだろうな。

アメリカだったら、とりあえず射殺？
何が何でも捕獲して研究？

>>114
聞いたこともない言語……アニメ版？

原作だと、世界移動の際に言語が変わるようだけど
あれって、地球に来た時も働くのかね

>104 >108
まとめにある｢桃色の髪の乙女｣がそんな感じ？

１２話、難産でしたが完成したので投下します。
今回は、｢るいとも｣とは思えぬシリアス仕様だったり。
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『るいとも　＊その12　ワンダープロジェクトＴ(タバサのドキドキ大作戦)』

　いろんな意味で忙しくも楽しかった夏季休暇が終わり。
　ルイズは、これまでどおり、普段は仮面優等生、裏では年頃の良家の子女としてそれはどうかと思うようなディープなヲタ娘ライフを満喫していた。
　才人の部屋への"扉"は固定してあるので、日が暮れれば好きな時に平賀家に赴いて、ピコピコ、パクパク、ぺラぺラ、ズルズル、ニャンニャンできるわけだし　(どれが何の擬音かは、ご想像にお任せする)。
　ところが……。
　新学期が始まって数日たった、虚無の日の前夜。そろそろ、あっちに行こうかと考えていたルイズの部屋のドアを、何者かがノックした。
　「んー、だーれ？」
　タンスに鍵を掛け直し、ドアの向こうに呼びかけるルイズ。
　「──わたし。話がある」
　一拍置いて返ってきた答えが青髪の友人のものだったため、ルイズはドアを開けて自室に招き入れた。
　「それで、何かしら。ひょっとして深刻な話？」
　タバサは無言で頷く。友達のマジな相談事とあっては、かなりゆるめなこのルイズも多少は真剣になる。
　ふたつあるイスのひとつを勧め、自身もいつものようにベッドではなく、あえてイスに座ることにした。
　「───この前、もらった本を３作とも読み終えた」
　しばしの沈黙ののち、一見とりとめもないようなことを話し出すタバサ。
　「へぇ！　さすがタバサ、読むのが速いわね」
　「この３日ほど徹夜に近い」
　「な、なるほど。授業中、妙に眠そうだから、睡眠時間を削ってるんだろうとは思ったけど……」
　まあ、ゲームに熱中してそれに近い状態になった事が何度かあるルイズも、人のことは言えないだろう。
　「素晴らしい物語だった……」
　普段無表情に近いタバサが、心底感動していることがその声音や頬の赤みからよくわかった。
　「大きなことを為すのに力は必要だが、個人の力だけでは限界があること。
　　友や仲間との信頼と絆こそが、ひとりでは到達できない領域へ導いてくれること。
　　勇者とは、"悪と戦う正義の味方"なんかじゃなく、自分なりの信念と誇りをもち、大切なものを守るために戦う人が、結果的に勇者(そう)呼ばれるのだということ。
　──頭では理解していたのかもしれないけど、改めて教えられた気がする」
　やはりタバサの胸にあの３作は響いたようだ。
　「そう。喜んでもらえて幸いだわ。でも、まだ続きがあるのでしょう？」
　「……ある。貴女を友と見込んでお願いしたい」
　「それは、もしかして東方の医療についてかしら？　あなたの大切な人が何らかの病にかかっているのね？」
　コックリと頷くタバサ。
　「それに近い。これから話すことは他言無用に願いたい」
　普段はどこか無気力なタバサの、これまで見たことのない真剣な様子に、さすがのルイズもしばし考え込む。
　（あーゆー前フリをしたってことは、やっぱ、こないだあげた本を読んだ結果、決心を固めたってことよねぇ。
　うーーむ、あまりシビアな話に私なんかで応えられるかわかんないけど、その気にさせた責任はとるべきかしら）
　「りょーかい。依頼人の秘密は守るわ。それが、この稼業の掟だから」
　軽口を叩きながらもルイズの目がまっすぐ自分を見ていることを知って、タバサもおもむろに口を開いた。
　「まず、最初に謝っておく。この学院で名乗っている"タバサ"と言うのは偽名。わたしの本当の名前は、シャルロット・エレーヌ・オルレアン……」
　それから彼女は、自分と両親、そして叔父であるガリア国王にまつわる因縁について話し終えた。
　「ん、大体の事情はわかったわ。で、私に頼みたいのは、お母さんに関する治療の手配ね？」
　普通の貴族の子女なら、タバサの身分や他国の王宮の暗部におののき、しばらくは声も出なかったかもしれない。

　だが。このルイズも一応驚きはしたものの、生憎(ゲームの中ではあるが)もっと悲惨な境遇や救われない話の数々を目にしたことがある。
　｢ドラッグオンドラグーン｣に｢バハムートラグーン｣、｢ライブアライブ｣や｢ＦＦＴ｣……何気に某社の作品ばかりな気がするのは偶然ということで。
　無論、物語と現実の差異くらいは理解しているが、同時にルイズは王政社会に生きる貴族の娘でもある。
　数多のフィクションで目にした醜い事や汚い事が、このハルケギニアとは無縁の絵空事だとは、毛頭思っていない。
　さらに言えば、日本、いや"地球"という別世界の現状を知ったことで、ルイズにとって、現在のハルケギニアを席巻するブリミル教とそれに基づく王権は、それほど重いものではなくなっているのだ。
　（そーいう意味では、私もずいぶん汚れたもんよねぇ……）
　幼き日の｢純粋無垢な箱入り娘｣っぷりを思い返して苦笑する。
　「……頼める？」
　「任せて！　と言いたいところだけど、実際に治療するのは私じゃないから絶対とは言えないわね。
　私にできるのは、信頼できる東方のお医者様に、あなたのお母さんを診てくれるよう頼むことくらいかな」
　「それで十分。いつごろ連絡がとれそう？」
　「うーん、運がよければすぐにでも。そーだ！　私だけタバサの秘密を知ってるってのはフェアじゃないわね、ウン。
　今から、私の秘密を教えてあげる。あなたのセリフじゃないけど、他言無用でお願いするわ」
　そう言ってルイズは杖を取り出し、すでに何百回と唱えた彼女だけの魔法を発動する。
　「こ、これは……」
　「さ、一緒に来て、タバサ。詳しいことは向こうで説明するから」
　目を見開き固まり気味のタバサの手を引くと、ルイズはいつもの如く、"扉"をくぐるのだった。

　扉の出口は、普段と異なり平賀家の自分の部屋に開いておいた。
　「パーちゃくぅ〜」
　「ここは？」
　「東方にある私の別宅、ってところかしら。具体的には恋人の才人の家なんだけどね」
　ふだんはほとんど意識していないが、初めてハルケギニアからこちらに訪れた人間には、この室内を見ただけで、異郷の地に来たことが本能的に理解できるのだろう。
　「ポチッとな」
　近くの街灯や平賀家の庭園の灯篭の明かりが窓から差し込んでいるため、真っ暗と言うわけではないが、とりあえずルイズは壁のスイッチを探って蛍光灯をつける。
　魔法学院でもマジックアイテムで夜の光源は確保されているものの、ここまで明るいとは言えない。さすがのタバサも驚いたようだ。
　「お、ルイズ、来てたのか？　今日は遅かったな……って誰？」
　人の気配を感じ取ったのか、隣室の才人がドアから顔を出す。
　「──誰？」
　油断なく身構えながら、タバサもルイズに同じ問いを投げかける。
　「ああ、前に話したことあるでしょ。この人がサイト・ヒラガー。私の恋人よ」
　「恋人兼幼馴染かつ親友ってところかな。で、そっちの子の名前は聞かせてもらえるのか？」
　「ええ。この子は私の魔法学院での友人で……」
　「シャルロット・エレーヌ・オルレアン。よろしく」
　「おぉ、ルイズの友達だけあって貴族っぽい名前だ。俺は平賀才人。ヨロシクな」
　間がいいのか悪いのか。とりあえず、ルイズは才人も引っ張りこんで、まずはタバサに事情を説明することにした。
　彼女がコモンスペル以外に唯一真っ当に使える魔法、"どこでもドア"のこと。
　初めてそれを使った時、偶然この家に来たこと。
　ここは、実は東方、ロバ・アル・カイリエなどではなく、どうやら完全にハルケギニアから見て異世界らしいこと。
　この世界の、とくにこの国・日本では、"科学"と呼ばれる魔法とはまったく異なる技術体系が発達していること。
　彼女の姉のカトレアも、その科学から派生した医療技術で救われ、それどころかこちらで才人の兄に嫁いで幸せに暮らしていること……などなど。
　話だけなら信じがたいが、実際にこの部屋にある様々な電化製品などを見せられては、信じないわけにはいかなかった。

　しかし……とタバサは考える。
　逆に考えれば、魔法とは異なる技術であれば、母の心も取り戻せる可能性があるのではないか、と。
　「んー、そうだな。確かに、ウチの病院は精神科もあるし、心身喪失状態の人の治療も、できなくはないだろうけど……」
　腕を組んで難しい表情になる才人。
　「正直、精神の分野については個人差が大きいから、"必ず治せます"とは断言できないと思うぞ。仮に直せてもかなり時間がかかるだろうし」
　魔法みたいに、呪文を唱えてチンカラホイとはいかないと思う、と才人は告げた。
　優秀な兄がいるため、別段医者になるつもりはない才人だが、門前の小僧なんとやらと言うべきか、それでも最小限の医療関連知識は持っているつもりだ。
　それに照らし合わせてみれば、某セカンドチルドレンの母親のごとく、認識障害を起こしている人の心の治療は、もっとも難しい部類に入るはずだった。
　「時間がかかっても構わない。むしろ、こちらの世界で面倒を見てもらえるだけで、わたしの最大の懸念が消える」
　つまり、ガリア王による母親の殺害という事態は防げるということだろう。
　「ま、ウチの親父に話を通せば、今時｢医は仁術｣って言葉を本気でモットーにしてる人だから、入院はさせてくれると思うけどな」
　「費用のことなら、何とかする」
　王族資格は剥奪されたものの、屋敷中を探れば、多少の金目のものくらい出てくるだろう……と考えるタバサ。
　もっとも、この国において保険の効かない医療費がいかに高価なものになるか、わかる人にはわかるはずだ。
　タバサは後日目が飛び出るような驚きに襲われるハメになるが、それでも平賀院長としては"義娘"の友人ということで随分勉強した金額だったりする。
　「さすがに親父も寝てると思うし、詳しい相談は明日しに行くか」
　「そうね。ちいねえさまの時と言い、おじ様にはご面倒ばかりかけて申し訳ないけど……」
　「あの人はルイズのことも娘同然に思ってるからな。その友達のことでおねだりされても、たいして気にしないと思うぞ。それより、問題は、シャルロットちゃんの母さんを連れ出す方法だな」
　３人でいろいろ意見を出し合ったのだが、なかなかいい案が浮かばない。
　ポイントは、｢いかにしてルイズがタバサの生家にまで行くか？｣なのだ。

　ルイズの｢世界扉｣は｢彼女自身が知っている場所｣であればどこにでも開ける。
　だから、ルイズが一度タバサの家に行き、何食わぬ顔で学院に戻ってから、日を改めて平賀家に来て、｢世界扉｣をタバサの家に対して開けばよいのだ。
　タバサの母をこちらの世界に連れてきさえすれば、ジョゼフ王の魔手はほぼ絶対に届かない。
　しかも、現行犯で目撃されたりしない限り、ルイズが誘拐の片棒を担いだと疑われることも、まずないだろう。
　しかし、その大前提として、ルイズが一度はタバサの家に行く必要がある。これがなかなか厄介だった。
　才人の提案する｢日本から持ち込んだゴムボートでこっそりラグドリアン湖をガリア側まで渡る｣案も悪くはないが、わざわざそこまでしてルイズがタバサの家まで行く｢必然性｣がない。
　ハルケギニアに存在しないゴムボートも、あからさまに目立つだろう。
　魔法学院ではガリア王宮の監視の目はほぼないようだが、逆にいえばタバサの家などは厳重に監視されていると考えて間違いない。
　「うーーん、難しいわねぇ。乗って空を飛べる使い魔とかがいれば別なんだけど」
　魔法学院の使い魔召喚は２年生の進級時に行うことになっている。
　タバサほどの腕前の風系統メイジなら、ワイバーンやグリフォン、マンティコアなど空を飛べる魔獣を使い魔に呼ぶ可能性は高かったが、絶対とも言えない。
　「じゃあ、この際、正攻法だな」
　腕組みして首をひねっていた才人が、何かをあきらめたように言う。
　「一応、念のために確認しとくけど、シャルロットちゃんはルイズのことを友達だと思ってるんだよな？」
　タバサは、間髪入れずにうなずく。
　「もちろん。わたしには勿体ないくらいの友人」
　そこまで言われて、ちょっと照れてるルイズを見ながら、さらに才人は確認する。
　「で、話に聞いてたけど、もうひとりキュルケって子とも仲がいいんだろ。あっちの方も、そう思ってる？」
　「たぶん」「きっと」
　ふたりの答えを聞いて、才人はうなずいた。
　「じゃあ、今度のまとまった休暇の時にでも、シャルロットちゃんが素直にふたりを自宅に招待すればいい。
　ハルケギニアの貴族だって、"新しくできた親しいお友達"を家に招いて親に紹介することって、別段おかしくないよな？」
　あっ、と目を見開くタバサとルイズ。

　「……でも、わたしの家は不名誉印を受けている」
　そんなところに表だって招くのは迷惑ではないか、とタバサは言いたげだが、ルイズはひらひらと手を振った。
　「あ〜、別段気に病むことはないわよ。少なくとも私は気にしないし、キュルケだって多分そのはずだろーし」
　「ガリア王宮から聞かれたら、｢初めての友達に、秘密にしていた自分の素性を明かし、母に紹介したかった｣とでも言えば、ちょっとしたお涙頂戴物語ができるんじゃねぇか？」
　別段、嘘は言ってないわけだし……と続ける才人。
　「まぁ、ダシにされるキュルケさんには少々悪いが、話を聞く限りではその子も事情を知れば納得してくれそうだしな」
　ともあれ、こうしてタバサの母親奪還作戦は着々と細部が詰められていくのだった。
　そして翌朝、ルイズとともに(この家における)彼女の部屋に泊まったタバサは、才人とルイズに連れられ、朝食の席で平賀家の面々に紹介されることとなる。
　いきなりのことで多少は驚いたものの、ルイズのことを娘同然に思っている平賀夫妻は、もちろん｢娘が連れてきた初めての友達｣に喜んだ。
　もっとも、そのあと書斎でくつろぐ父・明人に、才人達がタバサの母のことを相談したときは、流石にひと悶着あったのだが。
　……と言っても、明人がタバサの母の受け入れに難色を示したわけではない。　若いころは国連のボランティア活動で海外派遣に志願した経験もある平賀院長は、｢医者として救える人は、極力救う｣信念の持ち主だ。
　幸か不幸かカトレアの入院時で経験？を積んでいたこともあり、特別室に女性ひとりくらい匿うことは訳はない。
　ただ、才人も言ったとおり明人も、精神の疾患に関しては、現代医学の力をもってしても治療の可能性は必ずしも高くないことを、タバサに釘を刺す。
　「無論、母君を患者としてお預かりした以上、全力を尽くそう。ただ、悔しいことだが、絶対治す……と言えない私の不明を許してもらえるだろうか」
　タバサはむしろ感動していた。
　"娘"の友人とはいえ、初対面の実質赤の他人に対して、ここまで真摯に対応してくれるとは。
　久しく流したことがない熱いものが瞳の奥を潤すのを感じながら、彼女はただコクコクと頷くのだった。

　さて、それからの日々だが……じつのところ、しばらくはルイズと才人の生活に大した変化はなかった。
　ルイズは相変わらず優等生を演じつつ、暇を見ては平賀家(正確には才人の部屋)に入り浸り、ノンビリダラダラしたり、ゲームやアニメに夢中になったり、ごくまれに恋人とイチャイチャしたり。
　才人のほうも、母方の祖父(武術の達人)にしごかれたり、冬に向けてマンガを描いたり、友人の誘いでデパートのヒーローショーの怪人のバイトしたり、そのバイト代で念願のバイクを買ったり。
　さらには、平賀家に来るとプチニートになるルイズに飯を作ったり、ルイズとゲームで対戦したり、たまにルイズを誘って出かけても、彼女の希望でゲーセンと書店のハシゴさせられたりと、なかなか難儀してたりする。
　タバサについても、表面上大きな変化はない。
　ただ、心なしか表情に余裕ができた(気づいたのはルイズとキュルケくらいだが)のと、余暇の時間の大半を日本から持ってきた本を読んで過ごすようになったくらいか。
　その本も、以前ルイズが渡したような漫画や小説ではなく、日本の小学生の教科書に始まり、中学の理科、さらには高校の生物・化学の参考書へと、少しずつランクアップしている。
　どうやら、将来的には日本の医学を学びたいらしい。

　「タバサは真面目ねー」
　熱心にそれらのテキストを読みふける彼女に感心するルイズ。
　「あなたは……」
　「ん？」
　「ルイズは、将来、どうするつもり？」
　漠然とした問いだが、ルイズにはタバサの聞きたいことが理解できた。
　「うーん、そうねぇ……たとえば、私のこの力を利用して、ハルケギニアに一気に産業革命を起こすことも不可能ではないかもしれないけど、とりあえずそーいうのはパス」
　あくまで個人レベルでの文物のやりとりくらいならいいが、社会の構造に根本的に干渉するような真似はしたくないのだ、と言う。
　「なぜ？」
　「ブッチャけて言えば、それってカンニングだから」
　日本……いや地球には地球なりの文化と歴史があり、それらを踏まえたうえで、現在の姿がある。
　それなのに、ハルケギニアがそこに至る苦労もわからずに成果だけ横取りするのは、やっぱりズルだと思うのだ。
　「まあ、それでも、これが異世界なんかじゃなくて、たとえば本当に聖地の向こうの東方での出来事だったなら、改革を促すのもやぶさかじゃないけどね」
　しかし、地球とハルケギニアは、実際にはルイズというイレギュラーで奇跡的に繋がっただけの歪な関係だ。
　「それとなく啓蒙の種を撒くくらいはしてもいいけど、少なくとも私が急進的な改革の音頭をとろうとは思わないかな」
　「しかし……」
　絶対王政と魔法偏重主義による不条理の犠牲者とも言えるタバサは、納得がいかないようだ。
　「ふむ。でもね、こう見えて私もこれまで色々考えたのよ？」
　公爵家に生まれながら、いまだ系統魔法をまともに使えぬルイズもまた、ハルゲギニアの魔法偏重社会には、言いたいことのふたつやみっつはある。
　貴族制度を放棄して久しい日本の繁栄を見るにつけ、トリステインをそういう社会構造にできればと夢見たことがないわけではない。だが……。
　「難解な実用書をいっぱい読んでるタバサほどじゃないけどと違って、私もこれで結構向こうの歴史書とか紐解いてみたのよ？」
　とくに３００年近く鎖国を続けた後、いきなり開国。そして明治になって急速に西洋文化の洗礼にさらされた日本と言う国の近代史は、非常に参考になったと言う。
　「で、私が得た結論としては、"外"や"上"から無理に押し付けられた改革は、結局社会に大きな歪みをもたらす、ってことカナ」
　第二次大戦の前後とか、70年代の学生運動とか、物騒極まりないしねー、と結ぶ。
　「てなワケで。私はこちらじゃ一貴族の三女、あちらじゃヲタク文化かぶれの外人娘として、可能な限り日々是安穏と暮らしていく所存なわけです」
　いや、ルイズさん、そこの熟語違う！　正しくは｢日々是好日｣、｢毎日を一生懸命に生きていきましょう｣くらいの意味ですから。
　しかしながら、禅語の解釈なんぞ知らないタバサは、ふぅんと感心したように聞いている。
　「では、もっと端的なことを聞く。ルイズは卒業したら、どっちで暮らす？」
　数多の物語を知り、また母の身柄をあちらに移すことを計画している現在のタバサは、状況が許せば日本に移住してもよいと考えている。
　無論、ガリア王に対する復讐心が消えたわけではない。
　それでも、世界で一番大事な母の身と天秤にかければ、母の方が重い。
　首尾よく母の心が正常に戻れば、とりあえず復讐のことは忘れて、あちらで母と暮らしてもいいかもしれない。
　よって、参考までにルイズの意見も聞いておきたかったのだ。

　「うん、そこなのよね、問題は」
　珍しく憂鬱そうな顔で、溜息をつくルイズ。
　「私が無事な限りは、こちらとあちらの行き来はほぼ自由なわけだし、その意味ではどちらに住んでも問題ないわ。
　実際、ちぃねえさまはあちらで義兄さんと暮らしているし、エレオノール姉さまはこちらで結婚して旦那さんが公爵家を継ぐわけだしね。
　姉様ふたりと同様、私の恋人も向こうの人間だから、どちらも選択肢には入ってるのよねぇ。
　才人のことは子供のころからよく知ってるし、大好きだし、将来一緒になることに異存はないけど、彼に甲斐性があるかって言うと、イマイチ疑問かしら」
　一部ノロケが混じっているとははいえ、何気にヒドい言い草である。日本にいるときは、部屋の掃除からお茶菓子の準備、さらには夜食の用意まで、彼に頼ってるクセに。
　「とりあえず、私が魔法学院に在籍してるあいだに、系統魔法がモノにならなければ、こっちでの栄達はスッパリ諦めて、日本に行くわ。逆に、それなりに魔法の腕が上がったら、サイトにこちらに来てくれるよう説得してみる」
　トリステインはガリアと並ぶ魔法偏重国家だから、確かに魔法が下手だと、貴族社会では肩身が狭かろう。ある意味、現実的な妥協点とも言えた。
　「そう……わかった」
　とりあえずはタバサも納得したようだ
　「あら、何の話？」
　席を外していたキュルケが戻ってきたようだ。
　「えーと……」
　「彼氏の甲斐性と新居を建てる場所の関係」
　いや、タバサさん、間違ってはいないけど、はしょり過ぎです。
----------------------------------------
以上。ダラダラ長い文章にお読みいただき、ありがとうございました。
予告どおり、次回は｢第一部・完｣を迎えられそうです。土曜深夜予定。いましばしお付き合いください。

＊追伸；すみません、>104のＩＦは違いましたね。

るいとも氏乙

しかし「私が無事な限り」と言ってるけど、これルイズに何かあったらタイミングによっては相当ヤバイよね。

ルイズになにかあったら、全てが崩壊するからな。この構図は。

たしかにルイズが「どこでもドア」使えるからうまくいってるんだよなぁ……
あれ？固定したドアはルイズ死ぬとやっぱり消えるのかな？

少なくともちぃねーさまは永久迷子決定だしな

移住にしても医療費にしてもタバサは金の問題から離れられなくなってるな
どうにかできるんだろうか

それにしてもこのルイズ、いろいろ考えているな
あのかんしゃくツンデレ娘がこうなるとは

>126
あのかんしゃくは大部分コンプレックスによるものと推測できるので
一応魔法が使えてしかも人生上手くいっているこのルイズじゃデレニートでも仕方あるめぇ。

皆様の早速のコメントに感謝を。
ルイズ自身も自覚してるとおり、言わば｢ドラえモンが持って来た秘密道具で、古代／異星の原住民と仲良くなったけど、ドラちんがいなくなったら、二度と会えなくなる｣状態ですからね。
｢世界扉｣の固定化は、実はそのための保険です。彼女が死ぬとどうなるかはわかりませんが、逆に"残る"可能性もありますから。
タバサに｢固定化した扉｣の存在を明かしていないのも、念のための用心。奥の手は知ってる人が少ないほうがいいですから(正式に日本に移住したら、教えるつもりはある)。
タバサのお金に関する問題は結構深刻。平賀家的には｢ある時払いの催促なし｣くらいのつもりではいますが、タバサの性格上、そこまで甘えるのは心苦しいでしょうし。とりあえず、不慣れな錬金の腕を少しでも磨こうとしてたりします。
ルイズの性格・精神の変化ですが、元々頭がいい子ではあると思うのです。ただ、原作ではブリミル教と魔法絶対主義の固定観念にとらわれており、かつ｢無能なゼロ｣と蔑まれているから心に余裕がないだけで。ここのルイズは、
　１）世界でほかに誰にも使えない"どこでもドア"が使える(＋最低限のコモンも使える)　＝無能ではない自信
　２）才人をはじめ｢魔法が使えなくても、キミのことが大切｣と言ってくれる平賀家の人がいる　＝愛されている実感
　３）そもそも、地球の文化・文明を知ってるから、魔法をそれほど絶対視してない　＝広い視野
の３つが揃ってますからね。カトレアの一件や、数々のゲーム・マンガ等で知った価値観も、彼女の意識を広げてくれてるでしょうし。
また、魔法に関してもルイズはルイズなりに色々工夫はしてます。以前書いた、｢使える魔法の原理解明と応用｣もそうですし、｢狙った場所を爆発させる｣、｢爆発の規模を自在に変える｣もすでに実現。正直、ギーシュ相手に決闘しても、秒殺できます。

>>112
また懐かしいものをw
他にもドラクエ�Vや�Wを徹夜して並んで買ったり、
エクスカイザー、ウインスペクター、ゴジラVSビオランテなんかも見てたんだろーなw
あとポワトリンに毒されるアン様とか

あと幾つか追加
大阪花博に行くカトレアさん
いい歳してwinkや光GENJIに夢中になるエレ姉さん

タバサは錬金の腕を磨くよりも地球の医療技術学んだ上でそれと水魔法を組み合わせ多新しい手法を開発してさらにある種のマンガとアニメを見せた後でブラックタバサを名乗らせた方が早く金を稼げると思う

>｢ドラッグオンドラグーン｣に｢バハムートラグーン｣、｢ライブアライブ｣や｢ＦＦＴ｣
いろいろやってるね、ルイズ。
同人ゲームもやってるんだろうね。
ひぐらしとか。

サイトの部屋でスマブラとかするルイズとタバサ。
二人にお茶とお菓子を用意するサイト。

タバサはバンド組んで鳩とかコウモリとか食いちぎったら良いと思う

いっそ怨み屋ry

なんでだろう
忠志兄さんの関西弁がいつの間にか伝染っていたエレ姉さんが何故か脳裏に…

というか、精神病への対処法ってハルケギニアの方が進んでるんじゃ……

地球だと基本的に、カウンセリングや自助グループみたいな自然療法か、
ロボトミーや電気痙攣療法みたいな外科療法、投薬による内科療法みたいな対症療法しかないけど
ハルケギニアなら精神に直接作用する「水の秘薬」や「アンドバリの指輪」
みたいなマジックアイテムがゴロゴロある。

タバサの母親を治療するにはエルフと交渉する以外に方法がないんじゃないの？

なおらなくてもジョゼフの手から逃れることができるからいいんじゃね。
最大の弱点なわけだし

タバサ側的には切り口を変えない限り無理だって分かってるし、地球側的にはやってみなけりゃ分からない状態だ。
仕方あるめえ

ハードボイルドな才人と傭兵アニエスが出会いました
いや、土くれコンビのSS見てたら大人の才人とアニエスというコンビを何となく見たくなって

ふと思ったこと。

名前に忠とついて、関西弁と聞いて某バンダナで貧困な悪霊退治屋を思い出した件。


まず間違いなくクロス扱いでここのスレ的にはアウトだろうけど、バンダナ（の持ち主）が召喚されるんでなく、るいともみたいにあっちの世界に行ってアクの強い連中とタメを張るルイズを幻視した。

あ…ありのまま 今　起こった事を話すぜ！

『ふと思ったことを聞かせてくれるのかと思ったら、
　何かの案件について語り出して最後は幻視を披露しだした。』

な…　何を言ってるのか　わからねーと思うが
　おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ　断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったからジョジョスレへ帰るぜ…

>>140

そうね、俺も少し急ぎすぎたと思った。ゴメン。

幻視をするのなら、それを元にＳＳを書けばいいじゃない。

アニエスが男だったら


兄エス
なんちゃって

えっ？

地球で分るのは精々オルレアン夫人が薬物のような何かで狂わされている事。
外科手術で取り出せる所に有ればそれで解決だが、そうでなければ手が打てなくなる。

>>143
兄Ｓ　→　兄サイトとな！

って、冗談はさておき。
アニエスを男にしてもあの口調とかやってることのせいか、
腐女子が喜びそうな、ゴツイイケメンしか思いつかない。
そして、サイトあたりと薔薇展開……

アンリエッタ（はっ！　い、いけない。自重、自嘲しなくては！？）
アニエス・サイト「？」

あの兄Ｓで男だったら、絶対ツンデレ

そしてコッパゲが女

これは譲れない

ジョゼフが地球に行ってハードボイルドな男になりました

いや、ウイスキーやバーボンをストレートで飲み、
タバコをマッチで吸うスーツ姿のジョゼフが何故か脳裏に浮かんだんで

髪が抜ける歳で女になられても…

もしギーシュが素手で普通に強かったら

ジョゼフ「ぼかぁね、やっぱりゆで卵がすきやねぇ」

>150
クソ生意気なパンピー相手に素手ゴロな
熱血硬派ギーシュくんとな

ギーシュ「野良犬相手に表道具は用いぬ」

ギーシュ「僕は貴族であり魔法使いである以前に一人の男なのだよ。
男が意地を通すのに魔法だの剣だのと、そんな女々しいものに頼るべきではない」

でもやっていることは二股ですｗ

そしてヤンキーなサイトとガチンコの殴り合いですね
分かります

>１５３、１５４
硬派なギーシュ兄ぃ、カッコヨス

皆さんの温かい乙の言葉を受けて、ついに本作も最終話を迎えられました。
12話ほどではないものの、多少長めの13話、これより投下開始します。
----------------------------------------
『るいとも　＊その13　Ｉ　ＳＡＹ　ＹＥＳ！』

　ルイズとタバサが互いの秘密を打ち明けあってから、数ヶ月後──。
　ふたりは今日、大切な友である才人とキュルケをも交えて、いよいよ新たな"作戦行動"を開始していた。
　すなわち……。

　パシャ！　パシャ！
　「ん〜、いい、いいよ、その表情！　でも、もうちょっとだけリラックスしてみようかー？」
　貸しスタジオでの美少女３人+αを被写体としたコスプレ撮影会である!!

　「ちょっ…おま……前回までのシリアスな前フリは！？」と驚かれる諸氏もおられるかもしれないが、思い出していただきたい。
　本作は基本｢ラブ成分控え目な、ゆる〜いラブコメＳＳ｣である。ブッちゃけ、バトル展開とか権謀術数だとかのシーンは、大幅にカットされる定めにあるのだ！(←開き直り)
　……まぁ、それは冗談にせよ。実のところ、タバサの母親の件に関しては、ルイズたちの作戦どおりにコトが運んだため、特段記すべきことがないと言う事情もある。
　年末年始の休暇の際、実家に戻る前にタバサがキュルケとルイズをガリアの実家に招待することに始まり、ふたりはオルレアン公宅で一泊してから帰省した。
　さらにその３日後、ルイズが実家から平賀家に飛び、翌日、１分間だけゲートを開いてタバサの母親を日本へ連れて行く……という一連のミッションは、どこから横槍が入ることもなく、見事に完遂された。
　無論、ガリア王はいなくなった義妹のことをいぶかしみ、それがタバサの仕業ではないかと疑ってはいるだろう。だが、不思議なことにガリア王宮からこの件についてタバサに連絡が来ることはなかった。
（プチトロワからは何通か手紙が来てたみたいだが、もはや意地悪な従姉に従う必要性を見出せない彼女は華麗にスルーしている）
　また、平賀総合病院に入院したオルレアン公夫人は、蝸牛の歩みの如き緩やかな進捗状況ではあるが、少しずつ快方へと向かっている。
　その件については、才人が以下のような推測をたてていた。
　人の精神を破壊して心身喪失状態にするような薬物は、現代日本にも存在する。そして、それらは大きく２通りに分けられるのだ──すなわち、心を完全に破壊してしまうものと、一時的にそういった状態にするものと。
　前者であれば、その人の自発的な意志活動は、ほぼ完全に不可能となる。しかし、後者であれば程度の差はあれ、時間が経つにつれ徐々に回復に向かうこともありうる。
　そして、ガリア王が夫人に使用したのは後者だったのではないだろうか？
　理由はいくつか考えられる。肉親の情で完全な人型の肉塊とするのがしのびなかったのか、あるいは逆に、わずかばかりの正気を残し、残された周囲の者に微かな希望にすがらせるという悪趣味な試みだったのか。
　しかし、そのままではいずれ夫人が正気を取り戻す日が来るかもしれない。
　そうならないように｢心を現在の状態で呪縛｣していたのが、エルフの秘薬の効果だったのではないだろうか。
　「まぁ、こっからは仮説と言うより当てずっぽうに近いんだけどな。エルフの使う先住魔法って、要は精霊を使役する精霊魔法なんだよな？」
　才人の問いに頷くタバサ。
　「そう言われている」
　「ゲームやラノベによって種類や原理は様々だけど、いわゆる精霊魔法ってヤツは大概、"その地の精霊と契約して、力を借りうける"ものらしいし」
　「なるほど。そのエルフの秘薬にこもっている"力"は、ハルケギニアの精霊との契約で維持されたものだから、まったくの異世界である地球じゃあ、契約が切れて無効ってことね」
　才人の言いたいことは、ヲタク娘なルイズも察したようだ。
　「もしくは、こちらの世界じゃ精霊の力そのものが弱くて、十全に効果を発揮しない、とかな」
　「ああ、ありがちな"マナが薄い"ってヤツね〜」
　ともあれ、タバサの母が僅かながら正気を取り戻しつつあるのは紛れもない事実だ。
　いまだタバサを実の娘とは認識できていないが、それでも、一日の内の何時間かはキチンと筋道だった会話ができるようになっているし、その時間自体徐々に伸びている。
　才人の父である平賀院長などは、現代日本式の治療がどこまで効いているのかはわからないと謙遜しているが、｢こちらに来てよくなっている｣ことは確かなので、タバサは心底感謝していた。

　閑話休題。
　いちばんヤバいヤマ(タバサの母拉致)が終わったということで、キュルケにも、ルイズの"どこでもドア"の魔法について説明することとなった。
　しばらくはプリプリ怒っていたものの、それでも自分を信頼して打ち明けてくれたのだと機嫌を直し、以前同様また３人でつるむようになるまで、さほど時間はかからなかった。
　ついでに、彼女たちもルイズについて、時々日本へ来るようになる。
　で。
　夏休み直後にふたりと交わした｢約束｣＝｢モデルになること｣の履行を求め、今にいたるわけだ。
　タバサは、白い半袖ブラウスと胸元にエンジの紐タイ、その上に膝丈の青いジャンパースカートという市立第壱中学校の女子制服。
　いつものメガネを外して赤のコンタクトを入れているため、雰囲気といい、表情といい、某ファーストチルドレンにそっくりだ。
　キュルケは、白地に襟部や袖口が赤いセーラー服という陵桜学園の女子制服姿。
　グラマラスな体型や髪型に加え、タバサと逆に伊達眼鏡をかけているため、｢歩く萌え要素｣と呼ばれた天然少女のコスを意図していることは間違いなかろう(地の性格は真逆だが)。
　そして、ルイズ自身は、紫紺をベースにしたセーラー系の私立輝明学園高等部冬服。
　特徴的な桃色の髪を銀髪のウィッグで隠し、ポンチョをまとっているその格好からすると、どうやら某ポンコツ魔王のコスプレらしい。
　「はい、オッケー！　ふたりとも御苦労様、これでウチのブログ"春気娘(ハルケ・ガール)"のヒット数が一気に倍増するわ！」
　ついに自分のブログを持つようになったルイズは、客寄せのコスプレ写真でヒット数を稼ごうと言う魂胆らしい。
　「春先の大きなイベントのＣレヴォが終わっちゃったのが痛いけど、夏コミでは私たちのコスプレ写真集ROMでも並べてみようかしら？」
　……そればかりでなく、商売までもくろんでいる様子。
　「ちょ、ちょっとルイズ、あたしはもうやらないわよ？」
　「えー、なんで？　人気出ると思うわよ。結構キュルりんもノリノリだったし」
　確かに、自分の容姿や肢体に自信のあるキュルケは、ポーズをつけて撮られることに密かに快感を覚えてたりもしたのだが、それを正直に認めるのはさすがに恥ずかしい。
　「──儲けが６：４なら協力する」
　一方、万年(円)金欠となったタバサは、小遣い稼ぎのチャンスに食いついた。
　「ちょ、ちょっとタバサ！」
　「ん〜いーわ。ただし、今回の撮影のモデル代は"約束のお礼"なんだからナシね」
　「ルイズ、あなたも勝手に話を進め……」
　「あ〜、無理無理。ああなったルイズはそう簡単に止まらねぇから、キュルケさんも覚悟を決めたほーがいいと思うぞ」
　ルイズと交代でカメラマンを務めていた才人が苦笑しながら忠告する。
　ちなみに才人は、ルイズに言われて学校の制服のブレザーの袖をまくり、ラフに着崩しているだけなのだが、指なしグローブをはめ、渡された模造剣を構えれば、不幸属性持ちの魔剣使いに見えないこともない。
　実際、さきほど"ポンコツ魔王"ルイズとのツーショットも何点か撮られていた。
　(撮影は、近頃こちらの機械に慣れつつあるタバサが担当)
　「かんべんしてよ〜〜！！！」
　貸しスタジオに、ゲルマニア少女の情けない悲嘆の声が響くのだった。

　──ちなみにその後、同人サークル｢源内庵｣ＨＰ内にたてられたブログ｢春気娘｣のアクセスは、予想の３倍近い伸びを見せ、３人娘の写真集CD-ROMの通販＆同人ショップ販売が急きょ決まったことを付け加えておく。
　「むぅ、巨乳好きはキュルケ、貧乳分は私、ロリ要素はタバサで賄うとして、あと標準体型の娘が欲しいわね。シエスタも姫様も結構胸大きいし……そーだ！　才人、高凪さんに協力頼めない？　脇巫女のコスとかで」
　ファンのニーズに応えるべく、モデルのさらなる増員をもくろむルイズさん。
　「一応、話はしてもみてもいいけど、過剰な期待はすんなよ？」
　「……あたしは、すでにヤること決定なのね。まぁ、タバサと同じく６：４なら飲んでもいいけど」
　どうやら、キュルケも"こっちの世界"に引きずりこまれつつある模様。
　……と言うか、このおポンチ娘、メイドや王女までコチラに引っ張り込む気なのだろーか？

　〜エピローグ〜

　さて、そんなこんなで、基本まったり＆たまにドタバタな日々を送っていたルイズたちも、いよいよ今日から２年生。
　読者諸氏にはおなじみの春の使い魔召喚の儀式とあいなったわけだ。
　ここのルイズは、すでに虚無に目覚め(あい変わらず自覚なし)、コモンは十分使いこなしているので、サモンサーヴァンも一発で成功する。
　で。
　当然と言えば当然だが、そこには彼女の幼馴染にして悪友かつ恋人でもある平賀才人の姿があった。
　しかも、知人から格安で譲られたばかりのカワサキKSR110にまたがって、今にも発進せんとする状態で。
　「ちょ、ちょっと待った！　サイト、ストーーーップ！！」
　ひと目見て、事態を正確に把握したルイズは、慌てて彼に声をかける。
　「ん？　あれ？　どこだ、ココ？　何でルイズがそこにいるんだ？」
　アクセルをふかす直前で、彼女の声に気づき、動きを止めるサイト。
　「ごめん、ちょーっとややこしい事態になってる。あとで説明するわ。
　──コルベール先生！　やり直しを要求します！！」
　「ダメです。いいですか、ミス・ヴァリエール……」
　まぁ、このへんのコッパゲとのやりとりは、"本来"の流れとさほど変わりはない。
　「でも、彼は私の親友なんです！　姉の夫の弟でもありますから姻戚であり、家ぐるみでおつきあいしている仲ですし……」
　「そ、それは……困りましたね」
　係累上"義理の兄弟"とも言いうる相手を使い魔にしろとまでは、さすがに言い難い。
　幸い、ルイズが今回の儀式の最後だったので、とりあえずコントラクトに関しては一時棚上げし、学院長の裁定を仰ぐこととなった。
　監督のコルベールの指示のもと、他の生徒達が飛んで帰るなか、ルイズとサイト、そして事情を把握しているタバサとキュルケがその場に残された。
　「ふふふ、災難だったわねー、サイト」
　「まったくだぜ、キュルケさん。せっかく天気がいいからツーリングに出かけようかと思ってたところだったのに。
　あ〜、察するに、こないだ言ってた"使い魔召喚の儀式"とやらで、俺は呼ばれたんだな、ルイズ？」
　「ごめん、その通りよ。まさか、サイトが召喚されるとは思わなかったわ」
　「ある意味、必然かも。使い魔とは、もっともその主にふさわしい、心を通い合わせるパートナーでもある。貴女が心から信頼し、背中を預けうる相手と言う意味では、サイト以上の適任はいない」
　それに、ルイズの魔法は世界の壁さえ超えるし……と小声で付け加えるタバサ。
　そこまで言われると、普段は色気に乏しいこのカップルと言えど、さすがにちょっと照れてしまう。
　「ま、契約するかどうか、学院長室に行く前にふたりで話し合ってみたら？　もちろん、しないと言う選択もアリだろうけど」
　「ごゆっくり」
　タバサの使い魔となった風竜に乗って、ふたりも行ってしまった。
　なんとなく顔を見合わせるルイズとサイト。
　「……後ろ乗れよ、ルイズ」
　「……うん」
　サイトからヘルメットを受け取り、被ってからKSRにまたがるルイズ。
　学院までの道のりも、バイクに乗ればアッと言う間だった。
　「ごめんね、サイト」
　バイクから降りて、ヘルメットを脱ぎながら、しょんぼりしたルイズは、彼をここに呼んでから３度目の謝罪を無意識に口にしていた。
　「えーと……確か、使い魔とやらの役目は、主との視聴覚の共有、素材の採集、あと主の護衛、だっけか？」
　「え？　う、うん」
　「いいぜ。俺も学校があるから放課後限定のパートタイムだけど、ルイズの使い魔になってやる」
　「ええっ！？　で、でも……」
　「だって、コレって確か、魔法学院の進級試験みたいなモンなんだろ？」
　幼馴染にして恋人がこんなアクシデントで落第するのはさすがに忍びないしな、と苦笑する。
　「クスッ、カッコつけちゃって……でも、ありがと、サイト」
　ここ数年見たことのない笑い泣きの表情になったルイズが、杖を取り出し、コントラクトサーヴァントの呪文を唱えた。
　「……この者に祝福を与え我の相棒(つかいま)となせ」
　そこまで唱えたところで、ルイズはちょっとモジモジし、顔を赤らめる。
　

　「ん？　どーした？　確かこのあとキスするんじゃなかったっけ？」
　「うん、でも……ちょっと照れくさいわね」
　「？？　いや、キスどころか、俺達普段もっとスゴい事してると思うんだが」
　「もぅ、そーいう事じゃなくて！　デリカシーないんだから」
　そう言いながら、ゆっくり唇を重ねるルイズ。
　某作戦部長殿が言うところの｢大人のキス｣を堪能したのち、ふたりの唇が唾液の糸を引いて離れる。
　「あらためて、よろしくね、サイト」
　「こちらこそ、よろしくな、ルイズ」

　＜ルイズは悪友(とも)を呼ぶ！・第一部完＞
-----------------------------------------------
てなワケで、本作は当初の予告どおり幕を下ろします。１クール分のおつきあい、ありがとうございました。
とは言え、秋〜春にかけての行事(イベント)関連で描き漏らしたことや、２年生になってからの出来事について書きたいネタもいくつかあります。
それらは、｢るいともＢ(ビフォー)｣、｢るいともＡ(アフター)｣と言う短編の形で、ちょこちょこ補充できればと思っております。
よろしければ、そちらも読んでいだければ幸いです。

1クール完走乙です

エルフの薬についての解釈はお見事としか言いようがありませんな
ああいう手があるとは思わなかった

つまり毒は「二種類」あったッ！って感じか
たしかにその解釈はなかったなー
投下乙さま

るいともさん乙です。
これからサイトはルイズの部屋と実家を行ったり来たりするんですね。
シエスタが部屋を掃除していると箪笥から二人が出てきて気まずい空気になったり。
ルイズは親友なんて言ったけどすぐに「公爵家三女の婚約者」という扱いになるのかな。

るいともの人乙！！

>ｴﾙﾌの薬
なん・・・だと・・・？
まさかそんな解釈があったとは・・・脱帽です。

>ﾓﾃﾞﾙ業
究極の制服ｸﾛｽｵｰﾊﾞｰ(特にｷｭﾙｹの某計算少女ｺｽ)、ごちそうさまでした。

>ﾊﾙｹｶﾞｰﾙ
ちょwwwなにやってるんスかﾙｲｽﾞさんwwwww


2期も楽しみにしています！

第一期乙！GJ！綺麗に13話。

毒の解釈、お見事です。
三人娘がモデル業やったら凄まじいことになるw 本物の掛け値なしの美少女三人組だしな。
予想の三倍……まあ更新頻度にも寄るけど一日一万クラスのブログになるのは間違いないな。
しかし危うく轢かれるところだったなw タイミングが良いのか悪いのか。

他のエピソード楽しみにしています。

このルイズは一刻も早くイザベラと出会うべきだと思うんだ
標準体型の上に並ぶもの無きオデコ属性の持ち主だからな
あの手この手で洗脳に走りそうだ

とりあえず一段落お疲れ様
これからも良質な作品をお願いします

お疲れ様でした〜楽しませていただきました〜
キュルケのコスは月光館学園生徒会長かと思ってたんですが、○wikiさんとは予想外

るいとも氏　ぐっっっじょぉぉぉぉおぶッッッ！！

いやあ、よかったよー！

第一部乙！！とか、毒の解釈お見事！！とかは散々言われてるようなので割愛して、

>「……この者に祝福を与え我の相棒(つかいま)となせ」
この台詞、サブタイともども破壊力ありますな。
脳内スタッフロールに「Ｉ　ＳＡＹ　ＹＥＳ」が流れてましたよ。
相棒と書いて使い魔と読ます、まさにそんな関係、いいなーって思う。
もっとも、相棒と書いて悪友（とも）とも読むんでしょうが（あんま変わらんか）。


そして最後までネタに反応してすみません、
サイトのコスプレ（？）は
登校中に世界扉かサモンサーバントに捕まって、
「俺を学校に行かせろおおおお！！」ということですか（オイ）。

何はともあれ、お疲れ様です！！
>｢るいともＢ(ビフォー)｣、｢るいともＡ(アフター)｣と言う短編の形
こっちの楽しみにしてますよー

>>157
地球なめんな。ファンタジー

これはキレイにまとめたなぁ
乙でした

>>166
IM@Sの伊織のコスですね分かります

健気に腕にくっつき続けるウサギは気に入ってくれるかも知れん

烈風のカリンが吸血鬼と人間のハーフだったら・・・
系統魔法に加えて吸血鬼由来の身体能力を生かして偏在のいくつかはカリンの残像だったり。
エレオノールは吸血せずに生きる方法を見つける為アカデミーへ。
カトレアは人間を吸血するのを拒み、替わりに動物から吸血するのを選びペットを飼うことに。
寿命以前に衰弱死するペットが多いのを使用人に怪しまれたり。
ルイズは・・・　ネタを思いつかんｗ

ルイズは、自分だけ吸血能力が無いのがコンプレックス
そして母と長女は、動物から吸血することで『アレ』が手に入るのでは無いかと思い、試す

胸には野生が詰まったりするのか……。
で、学院に通っていたルイズはある日増血鬼に――。

才人の幸せ極まる性格じゃ話が進まないなｗ

カリンと吸血鬼なら増血鬼を思い出してしまう…

>176
それおっかさん。

>>176
既に書かれてたｗ

サイトが誰もが魔法を使えて当たり前な世界の住人だったら

シエスタ始め学院の使用人相手に教室を開いて教えたりして
誰もが使える魔法の噂は瞬く間にトリスティンの平民の間に広まり国内に下克上の兆しが…

最初に飛びつくのはルイズかな。
平民に教えを乞うという行為と貴族のプライドの狭間で揺れまくるか。

ルイズなら意気地になってサイトの見てないところで必死にみようみまねで練習するだろ
そんで当然のようにサイトはそれに気づいてて影から見守るんだけど、泣きそうになるまで頑張るルイルイに胸キュンしてさりげなくヒントを教えるんだ
ようやく魔法ができたと思ったら、素直に教えを請うたタバサやシエスタ達ににやさしく丁寧に指導してるサイトを見てしまい、ぷりぷりと怒り出すのさ

その誰にでも使える魔法が実は精霊の力を借りる魔法だったら

サイト「シエスタも随分上達したな」
シエスタ「凄いです！サイトさんの国では誰でも魔法を使えるんですね！」
な感じでの教室でのやりとりを影から見ているルイズとか

ギーシュとの決闘が魔法によるゴーレム対決とか

>１７４
クロスネタですが、ルイズが｢ムーンタイズ｣(ドラクリウス)の荻島潤を召喚するというネタは、考えたことがあります。
ルイズ、タバサが潤の血でセカンド化(ムーンタイズは｢万象爆破｣と｢絶対魔法解除｣か？）。シエスタの祖母が元ダイラスリーンとか……。
このスレ風に言うなら、ハルケギニアの貴族とは｢Ｄ｣的な意味での｢貴族｣とか言うのもアリかもしれませんね


閑話休題。
皆様、コメントありがとうございました。
というわけで、まったり短編に戻った｢るいとも｣、Ｂ(ビフォー)の方の第一弾です。
----------------------------------------
『るいとも　＊Ｂの１』

　「ねーねー、才人ぉ……」
　白地に襟元と袖の縁だけが赤い半袖のシャツと、紺色のブルマーという、由緒ただしい体操服姿のルイズが、恋人のベッドの上で乱れた服装を整える。
　いつぞやの避暑地での約束を履行していたワケだが、無論、着て見せてハイ終わりと言うわけにはいかなかったらしい。
　どういう事態になったかは、汗まみれで息が荒いふたりの様子からお察し願いたい。ま、なんだかんだ言って若いのだし、いた仕方あるまい。
　「ん〜、なんだ、ルイズ？」
　イメージ作りのためか、こちらも赤ジャージ姿でベッドに腰かけた才人が気のない返事をする。
　「才人の学校ってさ、確かもうじき運動会だって言ってなかったっけ？」
　「ああ、体育祭は、確か来週の土曜日だけど……って、まさか！」
　ティンときた才人は、慌ててルイズの方に向き直る。
　「言っておくけど、今どき高校の体育祭をわざわざ見に来る父兄なんて、ほとんどいないんだからな！」
　「あら？　"ほとんど"ってことは、少しはいるってことよね？」
　「クッ……」
　しまった、曖昧な言い方をするべきではなかったか、と後悔する才人。
　実際、彼の通う学校は、そういった行事での外部参観を歓迎する気風があるのも確かなのだが、さすがに高校生になって親に応援に来られても恥ずかしいだけだ。
　「けどなぁ、文化祭と比べて体育祭なんて、外部の人間が見たってオモロイことなんて、そうそうないと思うぞ？」
　「まー、才人たちにとっちゃ、そーかもしれないけどね。ほら、私なんかには俄然物珍しいワケよ」
　そう言えば……と、思いなおす才人。
　（普段は、あまりに日本の風俗習慣に馴染んでるから忘れがちだけど、コイツ、異世界の貴族のお嬢様なんだよなぁ）
　才人達日本の学生にとってはダルいだけの学内年中行事も、彼女から見れば新鮮なのだろう。一応、アニメやマンガの類いで、どういうものかはおおよそ知ってるはずなのだが。
　「……わかった、来てもいいぜ。ただし、目立つ応援だけは勘弁してくれよ」
　「え〜、せっかくチアリーダーのコスでポンポン振り回してあげようと思ったのにィ」
　「──勘弁してくれ、頼むから」
　いや、確かにルイズならさぞかし似合うだろうが、こんな可愛い私設応援団のエールを受けたら、後日クラス中の男どもから吊し上げを食うだろうことは間違いない。
　平賀家での平常だらけモードならともかく、それなりの格好させればルイズは道行く人が振り返るほどの美少女なのだ。
　「まぁ、仕方ないか。ＯＫ、その代わりビデオ撮影はバッチリま〜かせて！」ビッ！
　「年頃の女の子が拳から中指突き出すんじゃありません！」
　得意げに"いけないポーズ"をとるルイズをたしなめる才人だが、ふと脳裏に閃くものがあった。
　「ん？　もしかして、そっちが狙いか？」
　ギックリ。
　「ベベベ、別に、躍動する体操服姿のピチピチ女子高生の映像をコレクションしようなんて、思ってたりしないんだからね！　たまたまよ、たまたま！」
　「どんなツンデレだよ！　つーか、お前、ますますシュミがオヤジくさくなってるぞ」
　嗚呼、なんで俺は、こんなヤツの幼馴染兼恋人なんてやってるのだろう……と、先ほどまでの甘酸っぱいスイートタイムの余韻が台無しになっていることを嘆く才人だった。

　──後日。
　「そ、そんな……バカな！！」
　学院をサボり、意気揚揚と体育祭にハンディカム持参でやって来たルイズが、女子の体操服がブルマでもスパッツでもなく短パンだったことに絶望したりするのだが……才人としては、一片たりとも同情する気はなかった。
----------------------------------------
以上。こんなですが、ルイズいわく、｢別にレズってわけじゃない。可愛い女の子の方が見てて楽しいだけ｣とのこと。
……まぁ、そう言う割に、シエスタやキュルケなんかのけしからん胸を、ふざけて(？)揉んだりしてるようですが(そして、それが密かにシエスタの百合ゲージを上げてたり)。

あぁ・・・・ルイズがとても駄目な方向に・・・・・




もっとやれ！！！
乙

>186
乙。
ルイズ自重しろｗｗｗｗｗ

ルイズwww そこは逆に考えるんだ。短パン美少女って素晴らしいっ！って。

乙！

二人ともまぶしいくらい若いな

乙！

シエスタがドツボにハマってるのは、もはやルイズがわざとやっているように見えるなw

乙
逆光は勝利！

いや、ルイズ
良く考えろ、短パンはそその奥に煌めく白い

この先は浅黒く汚れて読めない

魔法学院女子の運動用制服として持ち込めばいいじゃないか。　
オールド・オスマンに見せれば多分一発で了承されるだろ。

>>185
「どうせあのルイズが呼び出した使い魔だ、大した魔法の使い手じゃないだろ」
とタカをくくるギーシュがサイトの作り出したゴーレムにあっさり負ける展開か

他にも東方伝来の魔法としてトリスタニアで出張教室開いたりとか、
平民が魔法を使いはじめて王室や貴族が真っ青になるとか

「もうこれで貴族連中も威張れないな」みたいなノリで

>>195
サイトが使う魔法ってのは系統や先住とは全く違う異質なものの方がおもしろくないか
たとえば符を使って式神を使うのが基本の魔法とかはどうだろう

日本人だから八百万の神の力を借りて使う魔法
とか考えたけどこれじゃ先住みたいなものだな

>>185
サイトの世界では魔法が義務教育の段階で教えられていて
召喚されたときに魔法の教科書（というか魔導書？）とか持ってるとか

あと誰でも使える魔法が持ち込まれたらそれこそおっかないな
貴族の地位が危うくなるどころか、下手したら国家転覆の危機が…

いけね、>>195へのレスだった

サイトの能力次第だけど、粛清されて終わりそう

貴族連中による弾圧と戦いながらも平民に異世界式の魔法を広め、徐々に勢力拡大して最終的に貴族至上主義を破壊するストーリーもおもしろそう。
サイト側の魔法は陰陽系とか？

ただクロスした方が早いという罠

貴族倒しても政治はどうするんだよ

最終決戦では虚無を極めたルイズと一騎打ちするんだな

サイト側が勝利したら、後世ではブリミルみたいな扱いになりそうだな

現状よりは確実に貴族平民の差は縮まるだろうけど、一回出来上がった格差はなかなか簡単には覆らないだろう
新魔法が拡大する前に異端狩りとでも称して使い手を粛清すればいい話だしね
長い時間かけて覚えるタイプの技術で使えるのが現状で実質一人なら拡散を防ぐのは不可能ではない
広まったとしても古いメイジは『両方使えるエリート』的な発想になって結局のところ優遇される可能性もある

それにゼロ魔の世界の魔法はインフラを一手に担ってるからな。
淘汰は不可能だ。

サイトが居たのは誰もが魔法を使える世界なんだから、似たようなもんじゃないのかな。

>>206
>淘汰は不可能だ

そういえば東方ではどの様な政治形態なのだろね？
マギ族の血統でないと系統魔法は使えないからインフラを担う程の人数は
居ないはず

ハルケギニアの外では普通に科学技術＆民主主義が発展していたら笑えるのだが
エルフも合議制だったよね？

> ハルケギニアの外では普通に科学技術＆民主主義が発展
なんてシステムだ……
これは、サイト以外がジム・キャリー状態もあり得るぞ！

>>209
それなんてトゥルーマン・ショー？

魔法技術を身に着けたサイトという案はおもしろそうですね。自分は武術体術か射撃系しか思いつきませんでした。

Ｂの１話はそれなりに好評価をいただいたようで、ありがとうございます。
本日はＡ(アフター)の第１話を投下させていただきます。
----------------------------------------
『るいとも　＊Ａの１』

　さて、こちらは、第一部13話の終了直後のお話。
　「あらためて、よろしくね、サイト」
　「こちらこそ、よろしくな、ルイズ」
　と、いい雰囲気を漂わせているふたりだったが……。
　「ぐ…わちちィィィ！　ひ、額が焼けるようにアチぃーーーっ！」
　サイトがおデコを押えて悶絶し始めることで、シリアスな空気が霧散する。
　「あ、しまった、使い魔には体のどこかにルーンが刻まれるの、忘れてたわ」
　コツンと自分の頭を拳で叩いて、ペロリと舌を出すルイズ。
　「ぐぬぬぬぅぅ、その仕草は確かに萌えるが、その程度で誤魔化されると思うなよ、幼馴染ナメんな」
　両手で額を抑え、苦痛に顔を歪めながら、サイトは顔を上げる。
　「大体、事前に教えといてくれりゃあ、多少は心構えもできたっつーのに」
　「ごめんごめん、でも、そろそろ痛みは引いてくると思うけど、どう？」
　「ああ、確かにな。ルイズ、鏡持ってないか？」
　「あるわよ、これでも一応レディですから。ほら」
　ルイズが差し出す手鏡を覗きこむと、額に何かの印が刻まれていることがバッチリわかる。
　「うーむ、前髪下ろしても、バレるな、こりゃ」
　サイトの通う高校は、わりかしリベラルだが、さすがに額にタトゥー入れて問題にならないほどフリーダムではない。　
　「じゃあ、バンダナとか巻いたら？　ほら、真っ赤なバンダナとかサイトに似合いそーだし。あ、この際、ジージャンを着てみるというのも……」
　「そ、れ、は、俺に万年煩悩少年なＧＳ見習のコスプレをしろと言うコトか！？」
　ムニョーーンと、ルイズの両頬を引っ張る。
　「いらいいらい、やーれーれー」
　「アンタたち、いつまでジャレてんのよ？」
　「バカップルまるだし」
　呆れたキュルケとタバサのツッコミが入るまで、才人によるほっぺたムニムニの刑は続くのであった。

　「……で、契約は済ませてしまったと？」
　その後、コルベールに言われた通り学院長室に来た才人とルイズは、コントラクト・サーヴァントを済ませたことを報告する。
　「えーと、まぁ、本人承知のもとですし……」
　「俺としても、もしもう一度儀式して、別の人間、あまつさえ男が召喚されたりしたら、平静ではいられませんしね。それくらいだったら、いっそ自分が使い魔になって彼女を守ろうか、と」
　「ホッホッホ、若いのぅ。じゃがそれがイイ！」
　某ガンダルフじみた外見の割に、オスマン学院長は意外と話がわかる人らしく、才人はホッとした。
　「ですが、ミスタ・ヒラガー、君の住まいはどうするつもりですか？　いくら形式上"使い魔"と言えど、さすがに女子寮、しかも妙齢の令嬢の部屋に同居すると言うのは……」
　「私は別に構いませんけど？」
　口ごもるコルベールに対し、しれっと言い放つルイズ。
　「元々彼とは知り合いですし、信頼してますから。　（まぁ、それに、今さら貞操の心配はいらないし）」
　「こらこら、先生方が困ってんぞ。じつはあるマジックアイテムのおかげで、東方の俺の家には、すぐ帰還することはできるんで」
　そう言って、ブルゾンのポケットの中で何かを握り締める仕草をするサイト。無論、ハッタリなワケだが。
　「ほぅ、それは……エルフの先住魔法でそういうアイテムが作れるとは聞いたことがあるがのぅ」
　オールド・オスマンは、興味深げに彼の懐に目を向ける。

　「しかし、そうするとミス・ヴァリエールは、使い魔がそばにいないということになってしまいますが」
　「大丈夫ですよ、コルベール先生。そもそも、サイトにも自分の学校があるワケですし。それに、使い魔が四六時中主のそばにいなければいけないと言う法はありませんわ」
　確かに、大き過ぎたり、水棲だったりと特殊な事情を抱えた使い魔は、普段は主から離れていることもままある。
　「まぁ、向こうに帰ったら、こちらへ気軽に連絡がとれるアイテムでもないか捜してみます。それに、元々月一くらいの頻度で、ルイズとも会ってたわけですし」
　実際は、月一どころか、ほとんど毎晩会ってるわけだが、さすがにそこまで説明するわけにもいくまい。
　「……わかった。特例と言うことで許可しよう」
　「｢ありがとうございます、学院長｣」
　さすがにこの局面ではしおらしく頭を下げるルイズとサイト。
　こうして、サイトは、｢月一で通いのルイズの使い魔｣と言う前代未聞の立場を、ハルケギニアで確立することとなったのである。
--------------------------------------------
以上。ご覧のとおり才人はガンダではなくミョズニトニルンに。代わりに、実はジョゼフの使い魔がガンダールヴだったりします。
直接対決は、そのうち……あるのかなぁ、このゆるいＳＳで。
Ｂ−２を日付が変わったころに投下する見込みでただいまチェック中です。

>>212
GJでございまする

>>209
シェフィールド曰くエルフの物マネとの事でしたが
少なくとも技術自体はハルケギニアより発展しているのは間違いない様です

東方人が魔法かそれに順ずる力を持っていないとしたら
亜人や怪物と闘うために必死に武器を進化させて行ったのかも

GJ！
なんか今までの話は壮大な物語の序章に過ぎないような気がしてきたｗ

投下乙。
この調子だと、ガンダシェフィと戦うとしてもガチバトルじゃなくてB級ゲームで対戦とかになりそうだｗ

乙です

ジョゼフのとこにガンダですか
原作のジョゼフは結構みゅずの能力を活用してますよね
指輪とかゴーレムの装甲とか
それが変わるとなるとアルビオン戦略もか成り代わってるんだろうけど
ラブコメの前にはそんなもんかんけーねーっの勢いで行くと期待

ゆるいんだから戦闘なんかなくていいんだよ。

剣を振り回すシェフィさんか
そういえば、サイトがミョズって他にあったが、ヴィンダって無いよいな

では、Ｂ編の２話目、投下させていただきます。
あいかわらず、ルイズが｢頭のゆるい、かわいそうな子｣に見えますが、本ＳＳの仕様です。
----------------------------------------
『るいとも　＊Ｂの２』

　「さて、エロゲスキー、秋と言えば文化祭ですが、文化祭と言えば？　そう……秋です。それでは、秋と言えば？」
　「誰がエロゲスキーか！　それから、その神聖王国建国の父っぽいしゃべり方はヤメレ」
　「え〜、今密かにマイブームなのにぃー」
　せっかく学院のマント羽織って、スカートも脱いでるのに……と、自分の格好を見降ろすルイズ。
　「ネタのヤバさだけは、匹敵する気がしないでもないけどな。念のため言っておくけど、そんな破廉恥な格好で部屋から出るなよ？」
　パンツじゃないから恥ずかしくないモン！　というルイズの抗議はアッサリ聞き流す。
　確かに、今の彼女の格好は、某ズボンを履かない宇宙人と言うより、スク水＆犬耳装備の空飛ぶ魔女っ子に近い印象なのだが。
　「まぁ、おおよそ、言いたいことはわかった。要するに、体育祭の時と同じく、文化祭にも遊びに来たいんだな？」
　才人としても、文化祭に関してなら異論はない。もともと、学外者を招待することを前提として開催されるイベントなのだ。
　才人の学校は、私学の平均から見ても比較的リベラルな校風ではあるが、文化祭に関してはそれほどハッチャケてるわけではない。
　ごく普通に、教室展示や模擬店、演劇・バンドその他の舞台発表がある程度のものだ。
　パソ研に籍だけ置いてる彼としては、そちらの店番(毎年部活で自作したゲームを使ったゲーセンをやるらしい)に駆り出される可能性はあったが、土日２日間のうち、どちらか１日くらいは空きがあるだろう。
　その時に校内を案内してやって、学祭デートと言うのも悪くはない。
　「ホラ、これ」
　入場券と模擬店1000円分無料券がセットになった招待状をルイズに渡す。
　てっきり｢1000円分タダなのね？　ラッキー！｣と喜ぶと思ったのだが、ルイズは、何だか妙に物わかりのよい微笑みを浮かべながら、そっと才人の手を押しやった。
　「ううん、私はいいの。招待状はほかの人に差し上げて。そうだ！　ちぃねえさまなんかは、一度も学校に通ったことがないから、喜ぶんじゃないかしら」
　姉思いなルイズらしいセリフではあったが、どこかおかしい。
　「ああ、そりゃ兄さん夫婦には渡すつもりだったけど……お前はいいのか？」
　「ええ、必要ないもの。だって……」
　唐突に才人の部屋を出るルイズ。
　物音からすると、隣りの自室で何やらゴソゴソやってるようだが……。
　「私も、来週から才人の学校に通うんだから！」
　スチャッと扉を開けて戻って来たルイズは、グレイのブレザーと青いリボンタイ、チェック柄のミニスカートという才人の通う高校の制服を身に着けていた。
　「こらこら、コスプレして他校に潜入するのは、さすがにいき過ぎだぞ」
　才人は一瞬驚いたものの、何かのアニメかギャルゲーに影響されたのだろうと思い、たしなめるる。
　「潜入？　フフン、違うわよ。これ、なーんだ？」
　ルイズが差し出したのは、才人の高校の校長の印が押された生徒手帳だった。
　「ルイズ……」
　ガシッ、と彼女の両肩に手をやり、ギュムッと抱きしめる才人。
　「文書偽造をするほど思いつめてたなんて。ゴメンな、俺、彼氏なのにそんなにルイズが悩んでるなんて、気づいてやれなかった。何かアッチの学院でツラいことでもあったのか？」
　「だから、ち〜が〜う〜！！」

　──数分後。
　「えーと、つまり、ルイズは正規の手続きをとって、うちの高校に"体験入学"という形で２週間だけ通うことになった、と？」
　「最初からそう言ってるでしょ！」
　プリプリ怒っているルイズだが、才人の立場からしてみれば疑問点がテンコ盛りだ。
　「そもそも、その手続きは誰が？」
　「え？　もちろん、おじ様とおば様よ。私が、一度こちらの高校に通ってみたいなぁ、って言ったら、色々手を回してくださったの」
　まあ、才人の両親は、実の息子以上にこの"娘"に甘い。ルイズがちょっとウルウル目でおねだりしたらイチコロだろう。
　タチが悪いことに、父にせよ母にせよ、そういう無理を通せるコネにはこと欠かないのだから。
　「私は、外国から平賀家に嫁いだ姉を訪ねて日本滞在中で、せっかくの機会だからこちらの高校を体験させてもらうって設定(コト)になってるから、そこんとこヨロシク」
　「う……まぁ、嘘は言ってないか。でも、お前、あちらの学院の方はどーするんだ？　いくら優等生とは言え、２週間も無断欠席はヤバいだろ」
　「無論、抜かりはないわよ。学院には、｢東方に嫁いだ姉の娘＝姪っ子の１歳の誕生日のお祝いのため、しばらく向こうに行くことになった｣って伝えてあるから」
　これまた嘘ではない。カトレアの娘・玲愛は、文化祭のちょうど前々日が満１歳の誕生日で、両家の関係者一同が集まって、盛大にお祝いすることになっている。
　ただ、ハルケギニアで東方へ行くとなれば、どんなに早い飛竜などを使っても、往復２週間は余裕でかかると見ているはずだ。
　――実際には、ルイズの世界扉を使うので、ほとんど一瞬で済むのだが。
　「……まあ、今さら何を言ってもムダだということは、よーくわかった」
　ここまで外堀埋められては、才人としても同意するしかない。
　実際の話、２週間とは言え、ルイズと一緒に高校に通えることが嬉しくないわけではないのだ。
　「そうそう。それと、"ミステリアスな美少女留学生"ってことで余計な男に寄ってこられるのも鬱陶しいから、才人は私のステディだって発表するんで、そこんトコも夜露死苦」
　「なん……だと？」
　「あら、だって事実でしょ」
　ルイズにしては珍しい艶っぽい流し目で見られて、才人は反論の言葉を失う。
　「──やれやれ、だ…ぜ」
　ガックリと床にｏｒｚな姿勢で膝をつく才人は、そう呟くのがやっとだった。
------------------------------------------
以上。お察しのとおり、次に続きます。
いえ、ゲーム第二弾で、ルイズだけ転校生という設定のためかヘソ出しセーラー服だったので。どうせなら、才人の学校の制服を着せてみたくて。
それにしても、こんなマイナーなネタ満載のＳＳ、わかっていただけてるのですかね。

ステディ発言で修羅場がはじまるぜ。
やれやれだぜ。

つまり、密かにサイトの事が好きだったいいんちょがヤンデレ化するのですね。

お、神社の娘が藁人形を用意しましたよ？

ルイズやカトレアの出身ってどういう設定になってるんだろうな
トリステインです、なんていったら今の時代ググればあっという間にそんな国地球に存在しないのがばれてしまう

普通にフランスのヴァリエールじゃね？
扉と金と戦闘力使っても実際のフランス国籍のゲットは難しそうだから、カトレア結婚・日本国籍ゲット時に
使ったのは別のとこのかもしれんけど。

>>224
フランスで戦闘力を使うってことは外人部隊に入って契約期間を満了した上でフランス国籍を取得するという方法を使うってことか
確かにカトレアさんには難しい国籍取得方法だな

異世界クロスでの戸籍関係ってなるほどー！って思えるような解決方法を見たことがない
大抵の場合権力者が身近にいてそいつが手回して偽造戸籍ゲットとかだし

サイトが地球で屋台のラーメン屋兼何でも屋になってればあるいは……

>>225
フランスでドイツワインを注文するとは命知らずな奴だ

旧フランス植民地のアフリカ某国でいいんじゃね

すみません、ちょいと質問なのですが、｢るいとも｣の短編、Ａ５＆Ｂ５までかき揚げました。
もともと１話につき、1〜2レスの小品ではあるのですが、毎日少しずつ投下するほうがいいのでしょうか。それとも一気に連続投下するほうがいいのでしょうか。

毎日少しずつがいいです

>>230
あまり気になさらず
作者さんの無理のないペースでどうぞ。

希望を言うと、少しずつのほうが嬉しいです。

作者さんのモチベーションが保てる方が良いです。

>>224

いや、ベルギーでは
位地的にベルギーでは 近くに金持ち公国もあるし 女王とかもいるし

むしろガリアがフランスでは

>>230

例えば常に3つストック持ってトコロテン式に書けたら
とか自分なりに決めての投下がイインジャネ？
先行き詰まった時に小出しにして場繋ぎ出来るし
多く書けたら多めに投下とか調整も出来るし

要するにそんなに固く決めてかかるなと言う事さね

みなさん、ご意見ありがとうございます。
とりあえず今週はＡとＢを毎日各１話ずつ投下してみることにします。
本日は21時ごろ、Ａの２を投下させていただきます。

>228　に、シュタインベルがーを一本

>>228
物盗り目当てのチンピラに殺されるフラグですね、わかります。

アフターの第二弾投下します。この話のふたりがトリスタニアに来れば、こんな感じかなーと。
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『るいとも　＊Ａの２』

　さて、サイトがルイズの使い魔になってから初めての虚無の日。
　サイトとルイズのふたりは、KSRに仲良くタンデムして王都トリスタニアに向かっている最中だった。
　｢ええっ、いきなりそこ!?｣と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれないが、考えてもみてほしい。
　このサイトとルイズは、もともと知り合い……というか幼馴染で親友で恋人(事実上の婚約者)と言う、固い絆で結ばれた間柄なのである。
　いまさら使い魔契約のひとつやふたつでふたりの関係が変わるはずもない。
　また、現代日本に異様に(ある意味、間違った方向で)適応しているルイズほどではないにせよ、サイトもハルケギニアのことについては、ルイズから散々話は聞いている。
　しかも、このサイト、日本でヲタク系女子なルイズのフォローを長年してきたせいか、エアリード能力が原作よりも格段に高い。
　"違いのわかる男"ならぬ"空気の読める男"なのである。
　というか、そもそも使い魔として学院にいる時間自体が、放課後から夕食時までのあいだのみと、非常に短いのだ。
　これでは、そうそう厄介事など起こるはずがない。
　一応、ルイズのこちらでの友人──メイドのシエスタや、同級生のモンモン、ギーシュと言った面々と顔合わせぐらいはしたが、反応は極めて淡泊だった。
　サイトは｢ヴァリエール家と姻戚となった、東方の非常に富裕な平民｣ということになっているため、トリステイン貴族ふたりのそっけなさは仕方なかろう。
　シエスタに至っては、そもそも男性に興味がない。まあ、｢単なるお友達｣としては、それなりの友好関係は築けた様子なので無問題だろう。
　ともあれ、ルイズとサイトの日常はほとんど変化することなく、この一週間が過ぎていたワケだ。
　｢せっかく大っぴらにこっちに来れるようになったんだから、街の様子なんかも見てみたい｣というサイトのリクエストに応えて、ルイズがトリスタニアを案内することになったのである。
　「？」
　そうこうしてるうちに、トリスタニアに着き、街の入り口の馬屋にバイクを預けて、ふたりは街中へと出て来たのだが、なぜかサイトは首を傾げている。
　「どうかしたの？」
　「いや、大したことじゃない」
　（妙にKSRの調子がよい気がすんだよなぁ。ま、別に不調じゃなきゃいいか）
　気をとり直して、トリスタニア観光にいそしむサイト。
　「うーん、地球(むこう)のヨーロッパの中進国の町中って、こういう感じなのかもな」
　物珍しげにあたりを見回すサイトだが、見かけほど隙だらけではないようだ。
　その証拠に、さっきぶつかってきた男の手をヒネりあげて、スラれた財布を取り返している。
　実は、このサイト、単なる格闘技マニアというわけでなく、母方の祖父からたまに"簡単な手ほどき(手足の皮がずる剥けて血豆が潰れるほどの稽古をそう呼べるなら、だが)"を受けている。
　達人と言うにはほど遠いが、段位にして剣道二段・合気道初段くらいの実力は備えているのだ。
　付け加えると、段位合計十段の母の折檻(しつけ)を幼いころから受けて育ったため、耐久力と危険察知能力に関しては、すでにプロレスラーや職業軍人に匹敵すると言ってよいだろう。
　あからさまに接触してくる怪しい人間をとっ捕まえてボコすことくらいは、チョチョイのパッパである。
　「誰が粗暴な天体戦士か、誰が」
　「？　どうしたのよ、サイト、唐突に」
　「い、いや、何かこう、理不尽な紹介をされたような気がして……」
　そんなことを言いながら、ルイズの案内で下町の武器屋に入るふたり。
　「貴族の奥様、ウチは……」
　「客よ。あとセールストークは不要ね。勝手に見て回るから」
　「……」
　無慈悲なルイズの一言で、出番とセリフの大半を削られる店主が哀れだ。

　「おお、さすがはファンタジーの世界、日本じゃお目にかかれない珍しい武器がたくさんあるなぁ」
　「とは言っても、トリステインは"剣と魔法"じゃなくて"魔法偏重"の国だから、たぶん大半はナマクラよ」
　店主が抗議の声をあげてるようだが、ふたりは華麗にスルーする。
　「うーん、確かに肉厚な鉄塊の迫力はあるけど、見たところ切れ味は悪そうだよな」
　「ま、元々、西洋剣は"切る"と言うより"叩き斬る"のが目的らしいし。"世界最強の刃物"と言われる日本刀なんかと比べるのは酷かもね」
　ゲームやラノベで仕入れたウンチクで好き勝手言っている。いや、サイトの場合は、祖父の家で居合用の真剣を見たこともあるワケだが。
　すっかりスネてしまった店主を尻目に、ゴソゴソ店内を物色するふたり。
　「わはは、こんな坊ちゃん嬢ちゃんに見破られてちゃ、ザマぁねぇな、オヤジ！」
　と、もちろんここで、待望のデルフリンガーイベントが発生。
　一連のやりとりの末、デルフはめでたくサイトの佩剣に収まったわけだが。
　「──おめぇ、使い手……じゃねぇな。その同類か？」
　「ッ！　これは……」
　一瞬顔色を変えたサイトだが、すぐに平静を装って、ルイズを促し、代金の100エキュー払って、店を出る。
　「どうしたの、サイト、何か慌ててるみたいだけど」
　「うーむ、厄介なもん、手にいれちまったかもなぁ」
　通りの向こうから駆けてくるタバサとキュルケを視界に入れながら、サイトは手の中のデルフリンガー(強制沈黙モード)を、ためつすがめつ眺めているのだった。
-----------------------------------------
以上。デルフ関連の話は次回に持ち越しです。
なお、Ｂ−３を日付が変わるころに投下させていただきます。
当面は２１時ごろにＡ、２４時すぎにＢというサイクルになるかと。

>>227
屋台ごと召喚されたラーメン屋の若き主のサイトか、マルトーと意気投合したりして
あと、高火力の研究をコルベールにさせそう
タバサが興味を示してきたりとか、おマチさんに一杯振舞ってからお互い接近し始めたりとか

そんでトリスタニアで屋台やって話題になってシエスタが店を手伝ったり
お忍びのアンリエッタが食べに来たりとか

どわっ！るいともさん失礼しました！

るいともさん乙です。
ミョズサイトがデルフか……。
ガンダはデルフを装備して戦う。
ミョズは＞アイテム→＞デルフリンガー→＞使う、こんな感じで戦う。
ＦＦチックな考え方です。氷のロッドみたいに。

るいともさん乙です


>>244
アイテム→＞デルフリンガー→＞ファイナルストライク→＞デルフorz

ですねわかります

いや、下手をすれば
なげる→デルフリンガー→ｱｯｰ
やもしれぬ

>>227
元霊界探偵乙

>>228
鋼鉄の撃墜王乙

>２４３　
いえ気になさらず。

＞２４５
サガシリーズですね、わかります。

それではＢ−３……といっても短いですが、学園ルイズ編に突入。
まったりのったりと話は進みます。
----------------------------------------
『るいとも　＊Ｂの３』

　「あー、それではＨＲを始める前に、今日は新しい仲間を紹介する。２週間だけだが、この学校に体験入学することになった外国からのお友達だ。みんなも仲良くするようにな。さ、入ってきなさい」
　こういう時の担任教師のお定まりの文句とともに、教室のドアが開いた。
　（何もこんなところまでお約束に忠実でなくても……）
　今朝、登校した時、友人に｢このクラスに転校生が来るらしい｣と言う噂を聞いた段階で覚悟してたとはいえ、才人は頭を抱えている。
　学校側としてみれば、日本に不慣れな留学生なのだから、せめて親しい人間のいるクラスに転入させてやろうと言う老婆心なのだろうが……。
　（ルイズの場合、下手な帰国子女より、よっぽど日本のこと知ってるしなぁ）
　まぁ、監視対象がそばにいれば、ヘンなことしようとしても止めやすいしな、とポジティブに考えることにする。
　コツコツコツ……。
　革のローファーの足音を響かせて、教室に入って来たのは、確かに彼の幼馴染兼親友のルイズではあった。
　が。
　腰まである見事なピンクブロンドの髪を緩く三つ編みにして左肩の前から垂らし、メタルフレームのメガネをかけ、この高校の女子制服を清楚に着こなすその姿は、とてもいつものだらしない万年ヲタク娘とは思えない。
　一言でいえば可憐。日本人ではありえないその髪の色ともあいまって、まるでお伽話の妖精が人に化身したかのような不思議な印象を見る者に与える。才人も含め、クラス中の視線は彼女に釘付けだ。
　彼女は、教師の指示に従い教壇に立つと、学校指定の通学カバンを両手で太腿の前に提げたまま、皆に向かってペコリとお辞儀をした。
　「──フランスから来まシた、ルイズ・フランソワーズ・ヴァリエールでス。短いあいだでスが、よろシくお願いシまス」
　パチパチパチ……と教室中の男子、いや大半の女子からも拍手が巻き起こるが、才人はこっそりこめかみを押さえていた。
　（ルイズの野郎、なんだよ、あの中途半端なエセ外人発音は。"ちょっと舌足らずな留学生"でキャラを立てる気か？）
　目立ちたくないって言ってたクセにと気が気ではない。
　「そうだな。それだけではなんだから、ヴァリエールさん、もうちょっと自己紹介か自己アピールをしてもらえかな」
　「自己アピール、でスか？」
　メガネの奥で、キュピーンとルイズの瞳が光ったことを才人は見逃さなかった。
　（マズい、いらんスイッチ入った！）
　「ソれでは……コホン、ただの人間には興味ありまセん。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者が……」
　「うわわわわーーーーーッ！」
　大慌てで教壇に駆け寄ってルイズの口をふさぐ才人。
　「いきなり、何ちゅうボケかましとるねん、オノレは！」　スパーーン！
　従兄の忠志が乗り移ったかのごとく関西弁でツッコミを入れる。無論、どこからか取り出したハリセンも完備だ。
　「ＨＡＨＡＨＡ！　サイト、パワフリャ〜なツッコミでスね？」
　「るさい！　大体、おまえはフランス出身って設定だろう？」
　「アハン？　トレビアーン！　モナムー、ジュテーム？」
　「てきとーこいてんじゃねーーー！」
　才人との漫才で、先ほどまでの神秘的な雰囲気が一気に崩れ、ルイズの評価は、｢ヘンな外人のねーちゃん｣というあたりに落ち着くこととなったのだった。
------------------------------------------
以上。このルイズさんが何を考えてるのか、僕にもさっぱりわかんないよ、ママン。（何も考えずにノリだけで生きているという説が有力）
冗談はさておき、この｢才人の高校に通うルイズ｣というネタは、皆さん的にはどーなんでしょう。一応２週間限定ではありますが。

なんだか今回のルイズ、田中天に見えてきた…

ラーメン屋台ネタだと
タバサ「はしばみラーメンチャーシュー抜き」
ぐらいしか思い浮かばないぜ

使い魔を召還できず、その後自主退学。
書き置きだけ残してふらりとあてもない旅に出てしまうルイズ
って話を考えたがどうも自分の頭じゃこれ以上ストーリー考えられなかった

つーかオノレが異世界人やーｗ

たしかにオノレが異世界人だなｗｗｗ
考え方によっては超能力者とも言えるしｗｗｗ（超能力＝すっごい能力と考えれば）

るいともの人乙です。

未来人以外は全て自分自身で供給済みのような気がする……

らきすたのあの人も元ネタにしたなこのルイズwww　乙

召喚時
「人間には興味ありません」
「やかましいわ」

「田中天ＩＮパティ」でしたな、今回のルイズさん。
異世界人がその台詞はいてどーするｗ
しかもこのルイズさん、”記録”覚えりゃ未来人含めてフルコンプできるんだぜ。

>>251
俺は、その後誰かを召還する、ルイズのお仕事、の二択が思いついたな。

>>250
「パルマ風スパケッチ、サラミとハム抜きで」
ウェイトレス「はぁ？ 何か言いましたか？」
「お前に言うことはもはや何もない」

その一文から筑波山頂のサイゼリヤの情景を思い出してしまったのは多分俺だけだろうな。

エビフライ定食を頼んでエビフライを残すだって！？

もし、サイトがオフ会に行く途中で召喚されたら
オフ会は「缶詰オフ」
もちろん、あのﾞ缶詰ですが？

作家先生が編集によって軟禁されるという「あの缶詰」ですか……

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ラーメン屋台の若き主サイト

マルトー「しかしラーメンというのは面白い食べ物だな」
サイト「そりゃもう、組み合わせは無限大ですからね」
マルトー「あ、実はこれをヒントに新しいスープを作ってみたんだが…」

シエスタ「サイトさん、眠そうですけど…」
サイト「夕べはマルトーさんと一晩中ラーメン談義だったから…」

サイト「はい、お待ち！」
武器屋店主「お、きたきた」
サイト「悪いな、せっかくの休日に屋台手伝って貰ったりして」
シエスタ「いいんですよ」
サイト「へいいらっしゃい！」
お忍びアンリエッタ「あの……一杯」

こんな情景が浮かんだ

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ゲッターの方で出た荒らしか

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ここを埋めきるのは大変じゃないかなｗ

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>>280
この板じゃない？
http://qb5.2ch.net/sec2chd/

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>>287だけど、ちょっと調べたらこいつ専用のスレが出来てるな
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1244600279/l50

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