1乙です。
新スレ乙です
乙です。
というか、書き込み数少ないな。
まとめのヒット数は、まあ多くはないにせよ少なくもないのに。
ダイ大*ゼロ魔ってあんがい書きにくいジャンルのような気がする
そりゃ相当気を付けて書かないと呼ばれた奴が意味もなく無双したりしかねないからな…
上位の連中なんて単身聖地殴り込みが出来そうなやつらばかりだし
まぞっほ召喚なら全く問題ありませんぜ
まぞっほ格好いいよまぞっほ
お久しぶりです
21:50頃から最新話を投下します
虚無と獣王
20 幕間 『翼竜』
クロコダインが平日にワイバーンを解放すると決めたのには理由がある。
先の戦いにおいてフーケはルイズを人質に取ったのだが、それがこの実直な武人に少なからず自責の念を与えていた。
かつて妖魔士団長の姦計に乗せられ誇りを捨てて人質を取った事、また大魔王との初戦でなす術もなく敗れた上に捕えられ、仲間をおびき出す為の囮にされた事も影響していたのかもしれない。
よってクロコダインはルイズを出来るだけ戦いの場に連れて行きたくはなかった。彼女は戦士などではないのだから無理に戦う必要はない、というのが彼の考えである。
仮にどうしても共に闘わざるを得ないような場合は必ず目の届く所にいて貰いたい、とも思っていた。
この時、クロコダインとしては元来自分に対する評価が低い事もあってか、果たしてルイズを守る事が出来るのかと一抹の不安を抱えていたのである。
一方、ルイズは自分の居ない所でクロコダインにそんな危険な事はして欲しくはなかった。
彼女は彼女なりに自分の実力と言う物を理解しており、それ故フーケ捕縛戦において人質という立場に甘んじた事を大層悔いていた訳だが、それとこれとは話が別である。
勿論ルイズは自分の使い魔の力量をこれっぽっちも疑ってなどいない。自分が戦いの場に居ても足手纏いである事は骨身に染みてもいる。
が、だからと言って急に実力が付く訳はないし、戦闘経験が少ないので場数を踏まねばならないし、そもそもそんな理屈で感情を制御出来たらなんの苦労も無い。
結果として、ルイズはワイバーン解放の日を次の虚無の休日にするようクロコダインに持ち掛けたのであった。
当然、主である自分が同席の上で。
この時、ルイズとしては凄い使い魔に対して自分は釣り合っておらず、なんとか追いつきたいと躍起になっていたのである。
この精神的に似通った主従は真っ向から意見が対立してしまった訳だが、結局折れたのはクロコダインの方であった。
第一の理由として、この使い魔は強面に反して主には大層甘いという一面があった。
相手が見た目10代前半の少女であるにも拘らず、強く主張されるとどうにも断りにくく感じてしまうのは一体何故なのか。
それに答えられる者は今ここにはいなかった。
第二の理由として、ギーシュがルイズの意見に賛同した事が挙げられる。
彼はこれまでの模擬戦やフーケ関係では自分の事で手一杯であり、当然クロコダインの動きを観察・分析したりは出来ていなかった。
クロコダインがどのように戦っているのか、一旦離れた場所で見る事でワルキューレの武器選択や制御に生かしたかったのである。
そしてもう1つ、彼の心中には思春期の少年らしい立派な下心があったのだが、当然そんな事はおくびにも出さなかった。
第三の理由として、モンモランシーまでもが追随した事を挙げる事が出来る。
彼女は別に戦いに興味などない、と言うか物騒な事は避けて通りたいごく普通の性格の持ち主であったが、問題はギーシュの態度である。
ルイズに賛成したコイツはもしや彼女に気があるのではないか、という考えが脳裏を過ぎったのだ。
疑惑を向けられた2人にしてみれば「冗談じゃない」「こちらにも選ぶ権利と言う物がある」等と言う台詞がオブラートに包まない状態で出てくるのだろうが、そんな質問をする訳にもいかないモンモランシーとしては嫉妬からくる猜疑心が膨らむ一方である。
正直なトコロ、王宮で流行っているファッションとかを研究し実践した方が余程ギーシュの心を鷲掴む事が出来るのだが、そこに気付かないのが彼女の彼女たる所以であるのだろう。
まあそんな訳で、『魔法の筒を開けてみよう』作戦の実施は5日後の虚無の休日という事に相成ってしまった。
さて、作戦実行日までは暇が出来た訳だが、彼女たちはその間のんべんだらりと過ごすつもりは無かった。
特に一番張り切っていたのがルイズである。
前述のようにもし戦闘になった場合、自分は役に立てないであろう事は良く判っていた。
ゴーレムの腕(ひょっとしたら強固な『固定化』が掛かっていた筈の宝物庫の壁)を吹っ飛ばした失敗爆発魔法は、逆に破壊力が高すぎて殺すのが目的ではない場合すこぶる使いにくいものだ。
更に言えば、ルイズが使いたいのはあくまでまともな系統魔法である。出来る事なら失敗魔法など使いたくはない。
従って彼女はワイバーンの下調べをする事にした。
というのも幼い頃に寝物語として、敵の能力を前もって知っておけばその分戦いが有利になる、と聞かされていたのを覚えていたからである。
ちなみにそんな事を聞かせていたのは当然というか母親で、しかし情報を得た上で彼女が実際に取った戦術はほぼ真正面からの力押しであった。
情報意味あんのかそれ、と思わず突っ込んだ当時のグラモン伯は30メイルばかり宙を舞ったあげく水の秘薬1ダースとスクエアメイジの世話になり、無責任なギャラリーから勇者の称号を与えられた。
敢えて弁護するなら、彼女は情報を集めた結果として単独での力押しでどうにでもなると判断しただけの事であり、事実その通りであったというだけの事なのだが。
話が逸れた。
ルイズは春の使い魔召喚の儀式を迎えるに当り、過去の学院生がどんな生き物を召喚していたか調べた事があったが、覚えている限りここ数年ワイバーンを召喚した者はいない。
そして同級生の中にもそんな大物を召喚したという話は聞いていなかった。
今回の召喚で大物を引き当てたと言われているのは火竜山脈のサラマンダーを召喚したキュルケ、風竜を召喚したタバサ、そしていろんな意味で前例のない使い魔を召喚したルイズの3人である。
また話が逸れたが、身近にワイバーンに詳しい者がいない以上、文献を当たるしかない。
そんな訳で、授業の後にルイズが訪れたのは図書室であった。
本来、彼女はクロコダインを元の世界に帰す方法を探してここに通いつめていたのだが、学院長に『神の盾』のルーンの話を聞いてからは始祖に関わる文献も調査範囲に入る事となってしまっている。
取り敢えずその二つに関しては次の虚無の曜日までは置く事にして生物関係の書棚を漁るルイズであったが、その際高所にある本を取るのに協力してもらったのが同級生のタバサであった。
まあ以前から手伝って貰ってはいたのだが、今回も協力を願った時「急用が入らなければ見学したい」と、そんな事を言われている。
どうも前回の戦いの時にクロコダインが見せた意外な切れ者振りに興味を抱いたらしい。
万が一の時には加勢するとまで言われては、ルイズとしても断る理由は無い。まして相手は空を飛ぶモンスターだ。タバサの使い魔は風竜なので、その点でもありがたいとは思う。
正直なトコロ微妙に嫉妬心が出そうになるが、ここはじっと我慢の子であった。
さて、ワイバーンに関して書かれた本は少なかったが、纏めると以下の様になる。
その姿を一口に言うと、前足の無いドラゴン。
大きさは文献によって異なるが、概ね成体で20〜30メイル程であると書かれている。
尾には毒があり、更に牙と爪を駆使して獲物に襲いかかる。
体色は灰か黒、繁殖期には体の一部が赤くなるという記述もあったが定かでは無い。
知能はトカゲ並というものから人間と同程度、実は韻竜と同レベルなどと諸説紛々。
体の大きい方がメス、小さい方がオス。
ブレスの類は吐かないが、原住生物として先住魔法を限定的に使用しているという説もある。
「こんなところかしらね」
貴重な放課後の時間を2日分潰して調べた結果を前に呟いたルイズに、タバサは無言で頷いた。
当てにならない記述もあるが、これはハルケギニアに住む生き物たちに関する資料がそもそも少ないからである。
学院でもこれらのモンスターについて教える授業は無い為、当然図書室に置かれる本も多くはない。
これ以上調べるならば王立図書館へ行かねばならないのだろうが、残念ながらそんな時間はなかった。
王都まで行って調べるとなると最低でも一日仕事になるのだが、流石に授業をほったらかす訳にはいかない。実を言えばタバサはサボタージュを提案し、ルイズも少し心が揺れたのだが、それはクロコダインも喜ばないだろうと(というか叱られそうだと)想像がついたのである。
さておき、調べた情報を元にして今度は戦う場合の戦術を練らなければならない。
学院長を襲ったワイバーンは大体20メイル程の大きさだったようだ。オールド・オスマンの記憶が曖昧でないとすれば、かの翼竜は年の若い成体と推察される。
森の中にいたのを教われたという事は縄張りを荒らされたと思ったのか、それとも腹でも減っていたのか。
いずれにせよ気性は荒いものと思われた。
「クロコダインは『戦いになるとは限らない』って言ってたけど、話が通用するとは思えないのよねー……」
ルイズの述懐に、タバサは何故か難しい顔をしている。
「どうしたの?」
「そもそも」
いささかならず変わり者として有名なガリアからの留学生は、人差し指を立てて先ほど思いついたばかりの疑問を口にした。
「20年も前に閉じ込められたワイバーンが生きているのかどうか」
「…………あ!」
オスマンは形見の品として『魔法の筒』を学院の宝物庫に保管という名目で実質放置していた。マジックアイテムなのは確実だが、いかんせん使い方がさっぱり判らなかったからである。
当然の事ながら、現在まで定期的にワイバーンを開放し餌を与えていた者などいない。
いかに翼竜が強靭な生命力を持っていたとしても、20年間飲まず食わずで大丈夫だとは思えなかった。
しかし、とルイズは考える。
タバサは知らない事だが、『魔法の筒』はクロコダインの故郷、すなわちハルケギニアではない未知の世界の産物だ。自分たちの常識が通用するとは限らない。
午後の授業終了後からずっと篭りきりという事もあり、気分転換も兼ねて2人はクロコダインにその辺の事情を聞きに行く事にした。
13 :
126:2009/04/28(火) 22:00:36 ID:1ZPFO2Ji
例によってクロコダインは今日も少年たちに稽古をつけている。
この面子に隠す様な事ではないので、ルイズはさっきの疑問を使い魔にぶつけてみた。
「ああ、それなら心配無用だ」
クロコダインによると、『魔法の筒』に入った生き物は時間経過に捕らわれることなくそのままの状態で保存されるらしい。
元々この筒は戦闘時の手駒を増やしたい時などに用いられるアイテムなので、うかつに筒の中で年を取られてしまっては何の意味もないのであった。
調べ物が無駄にならずに済んでほっとしている2人を見てレイナールは首を傾げる。彼女たちが何の話をしているのか判らなかったからだ。
横を見ればギムリも同じ様に何この会話という顔をしており、斜め後ろのマルコリヌはいつものようにハァハァしていたので無視する。
そしてギーシュは何やら不自然にこちらから目を逸らし、意味もなくトリステイン国歌を口笛で吹いていた。
あからさまに怪しい。
レイナールはさりげなく、しかし確固たる足取りでギーシュに近付き、その右肩を叩かず掴んだ。
ほぼ同時にギムリが左肩をむんずと確保する。
「ど、どうしたのかなキミタチ?」
ギ・ギ・ギ、と錆びついたガーゴイルの如く向き直るギーシュの前に立ち塞がるは学院トップクラスの妄想家だ。
「語れ」「唄え」「さもなくば抱け。むしろ抱いて!」
ギーシュが全てを話したのは言うまでもない。
「ほう。つまり容姿的にとてもレベルの高い同級生たちとピクニックに行こう計画を意図して黙っていた、と。そう考えていい様だね」
「いやいやいや待って、ちょっと待って。僕はあくまでクロコダインの戦いを見たいだけであって」
抗弁を試みるギーシュをタバサ並の無表情で見つめたレイナールは、無言のまま指を鳴らした。
彼の後ろでは長身のギーシュよりもなお体格の良いギムリが嬉しそうに己の筋肉を誇示している。
その隣には何故かシャツを脱ぎ、かぽーんかぽーんと腕をクロスさせるマルコリヌが己の贅肉を誇示している。その素肌に食い込むサスペンダーが異様な迫力を不必要なまでにもたらしていた。
ギーシュがすぐさま降参したのは言うまでもない。
「スイマセン嘘つきました! モンモランシーと親睦を深めるいい機会だと思いました! ルイズは黙ってれば可愛いし他にもキュルケとかタバサとか来るかもしれないしそもそもこの学院女子生徒のレベル高すぎだろ!
そんな状況で男なんかメンツに入れようと思わないだろ普通!」
やけくそ気味のカムアウトは、しかし少年たちの良心を刺激しなかったようだ。
「判決は?」
ギムリの短い問いにレイナールは眼鏡を光らせて答える。
「その前に君たちの意見を聞きたい」
「我々に対する重大な裏切り行為であり厳罰を求める! 具体的に言うと『解剖』の上で『舞踏会』だ!」
「抱いて! むしろ抱かせて!」
男子寮に昔から伝わる隠語を用いて裸踊りを推奨するギムリと、直接表現で想像したくもない罰を提案するマルコリヌ。
追い詰められた子羊のようにふるふると体を震わせるギーシュと、その様子を冷たく観察するレイナール。
そして厩舎の片隅で繰り広げられる裁判ごっこを呆れきった目で見つめる者たちがいた。
「馬鹿じゃないの? というか馬鹿じゃないの? 馬鹿だ馬鹿だと思ってたけどホント馬鹿じゃないの!?」
聞くモノが聞けば至福の表情を浮かべるだろう罵声を放っているのがルイズで、特殊な性癖を持つモノが見れば歓喜の声を上げるだろう冷めきった表情を浮かべているのがタバサだ。
その後ろで、こっそりと溜息をつくクロコダインである。
「さて、判決だが」
レイナールは眼鏡を光らせながら言った。
「確かにギーシュのした事は裏切り行為と言っていいだろう。しかしその動機には頷ける所もある。何より僕たちは共に死地を潜り抜けた戦友だ。よって無罪、ペナルティは無しだ」
ブーイングを飛ばすギムリたちを尻目にぃやったああ! とガッツポーズを取るギーシュである。
「ありがとうレイナール! 君ならばわかってくれると思っていたとも!」
そんな彼にハハハと爽やかな笑顔を見せた後で、おもむろにレイナールはルイズに声を掛けた。
「とまあこんな事があったとモンモランシに伝えておいてくれないか、ヴァリエール。君の主観を交えつつ詳細に、ね」
「オッケー、任せときなさいよ。タバサも協力お願い」
「ん」
ギーシュが膝から崩れ落ちたのは言うまでもない。
ギーシュに対する判決に関しては敢えてスルーしつつ、ルイズはクロコダインにワイバーンに関する情報を報告した。
その情報を元にし、まずどこで解放するかを検討する。学院内は論外であるが、学生たちが見学に来る以上そんな離れた場所に行く訳にもいかない。
また相手が空を飛ぶという特性を持つ以上、できればワイバーンの動きを阻害できる場所が望ましいとルイズは考える。
タバサ(というかシルフィード)が確実に助勢できるのならば話は別だが、予め『急用が入らなければ見学する』と言われていた。
逆に言えば、急用が入った場合フォローは不可能となるのである。参加を前提に考えていても、いざ本番に協力できませんとなったら目も当てられない。
ただクロコダインの動きまで阻害されるような場所では本末転倒なので、最終的に彼らはフーケに誘き出された森の中の広場でワイバーンを解放する事とした。
適度に開けた場所であり、しかし空からの攻撃は限定され、なおかつ日帰りが可能な場所はそこぐらいしかなかったのである。
一方、戦術に関しては何も決まらなかった。
というよりは、クロコダインが出たとこ勝負しかないだろうと最初から割り切ってしまっていたのである。
ルイズや男子生徒たちは色々考えようと言ったのだが、いかんせん調べ上げた情報だけではプランは建て辛かった。不確定要素が多すぎるからである。
「何度も言うようだが、別に争いになると決まったわけじゃないぞ」
そう言われてしまうと実も蓋もない訳だが。
残りの日数は細々とした雑事に追われた。
基本的に虚無の休日は生徒たちの自由に過ごして良い日であり、外出時も学校側に届け出る必要はないのだが、今回は事が事だけにそうも言っていられない。
オールド・オスマンとコルベールにはルイズが話を通し、交渉能力の高いレイナールが侃々諤々の末に課外授業単位の点数上乗せという条件を引き出した。
ただしその代わりに簡単なレポートを出さなければならず、その手の文を書くのが苦手なギムリたちからは不評を得る事になったが。
また当日の昼食を弁当にするようシエスタを通じて厨房に依頼したり、借りる馬の予約を入れたり、その間に授業に出たりしているとすぐに時間は過ぎていった。
さて、タバサ言うところの『急用』が入る事もなく、ルイズたちは無事に虚無の曜日を迎えた。
参加するのはルイズ、タバサ、モンモランシー、ギーシュ、マルコリヌ、ギムリ、レイナール、そして当事者のクロコダインの8名。
加えてシルフィードやロビン、ヴェルダンデといった使い魔たちである。
ちなみにキュルケも話を聞いた当初は参加するつもりだったのだが、出発が休日の早朝と判った途端意欲が急低下し「起きれたら行くわー」とやる気の無い返答を返された。
案の定と言うべきか彼女はこの場にはいない。多分ゲルマニア人らしい理由で夜更かしし、今頃はまだ自室で夢の中なのであろう。
出発時間を5分伸ばしたが来る気配も無い為、ルイズは清々しい笑顔で出発を告げるのだった。
現地まではシルフィードの背に女生徒たちが乗り、足には前回の様にクロコダインがぶら下がる。
ギーシュたちは今回馬車では無くそれぞれ馬を駆る事をいきなりその場で告げられた。
馬術はさして得手では無い男子たちだが、フライで飛んでいくにはいささか距離があり精神的な疲労も馬鹿にならないという理由による。
体力的な疲労についてレイナールが突っ込んだが当然と言うべきかさらりとスルーされ、マルコリヌが何故か身悶えして喜んだ。勿論それもスルーである。
いつもならレイナールと共に苦情の一つも言うであろうギーシュが、奇妙に無口で微妙におどおどしている件については敢えて誰も触れようとはしなかった。
それを優しさと取るかは微妙なところであったが。
そんな訳で彼らは悠々と空を飛ぶルイズたちを羨ましげに恨めしげに見ながら、慣れない馬に四苦八苦する事となった。
かねてからの打ち合わせ通り、ルイズとタバサはシルフィードに乗って上空を旋回し、男子生徒4名とモンモランシー、それぞれの使い魔たちは広場と森の境目で待機している。
地上組の1人、青銅のギーシュは地中から現れたジャイアントモールに
「ああ……僕の気持ちを癒してくれるのは君だけだよ……少し元気を補充させてくれないか……」
などと呟きつつ茶色の毛に顔を埋めた。
顔面に土がつくのも構わずにもふもふする学友の奇行を他のメンバーは意識的に視界から外す。
唯一、クロコダインだけはギーシュに声を掛けようとしたのだが、どうにも自分の世界に入り込んでいる様に見えたので、まあいいかと自分の目的を優先する事にした。
筒を掲げ「デルパ!」と叫ぶと、次の瞬間、白い煙が辺りに朦々と立ち込め、その中から大きな影が飛び出して来る。
咄嗟に距離を取ったシルフィードの目に映ったのは自身の4倍はあろうかという翼竜の姿であった。
ワイバーンは一瞬途惑ったかのように周囲を見渡したが、すぐに地上にいるクロコダインに向かって急降下する。
(気をつけて王様! 怒ってて全然言うこと聞きそうにないのねー!)
きゅいきゅいと警告を送るシルフィードに一瞥をくれ、クロコダインは迎撃の為にデルフリンガーを抜いた。
「よっしゃー! もうなんか久々だぜこういうの!」
嬉しそうに鎬を鳴らすデルフの刀身は、敢えて錆び付いた状態のままにしてある。
あっという間に距離を詰めたワイバーンは、右の爪をクロコダインに突き立てようとした。
「ふんっ」
気合と共に爪を弾き返す。デルフリンガーが本来の姿であればあっさりと両断されていただろうが、手加減の為にわざと錆び付かせているのでダメージはそれ程ない筈だ。
攻撃は右爪だけでは終わらず左、もう一度右、更に毒を有した尾の一撃が連続して襲いかかる。
そのことごとくをいなし、避け、払いのけたクロコダインは開いていた左手にグレイトアックスを持ち、真空系呪文を発動させた。
対ゴーレム戦の時の様に相手を切るのではなく、一旦後退させる為の手段として突風が(奇しくも系統魔法でいうところのエア・ハンマーに酷似した形で)ワイバーンに襲いかかる。
突如として風の塊を喰らった翼竜は強制的に上空へと移動、しかし諦める事無く急旋回しようとして、何故か突然バランスを崩した。
慌てて翼をはためかせるが時すでに遅く、地面に叩きつけられる事こそなかったものの木を何本か途中でへし折りつつ広場に軟着陸する。
「なあ、何か動きがおかしくなかったか?」
ワイバーンの挙動を森から見ていたギムリが疑問の声をあげる。
「クロコダインの魔法が効きすぎたんじゃないの?」
モンモランシーが答えるが、それを風メイジであるマルコリヌが否定した。
「いや、確かに僕らが喰らったらおかしくなるだろうけど、あんな大きなモンスターに効果がある程には強くない筈だよ」
上空で見ていたタバサもワイバーンにダメージは無いと分析している。
もっとも、その2人もじゃあなんでと問われると答えようがなかったのだが。
実は、答えを知っているのは人間たちではなく、この場にいるクロコダイン以外の使い魔たちであった。
獣王北!!
支援!!
(あー、あれはまだ精霊との契約が有効だと思ってたんだろうなあ)
(無理ないわ、だって20年も閉じこめられてたんでしょ?)
まだ主人にもふもふされているヴェルダンデと、モンモランシーの肩の上でちゃっかり観戦していたロビンが視線を交わし合う。
ハルケギニアに生息する野生動物の多くは、多かれ少なかれ系統魔法とは異なる魔法を駆使して生活している。
人間たちからは先住魔法と呼ばれるそれは、その土地に住む精霊たちと契約する事で力を発揮するのだ。
例えばヴェルダンデが馬並の早さで地中を掘り進めるのは土の精霊と契約しているからだし、ここにはいないがサラマンダーのフレイムも火の精霊とは深い関わりがある。
そしてワイバーンは風の精霊と契約し、離陸の際や急旋回の時に動きをサポートして貰っていた。
本人は預かり知らぬ事だろうが、「魔法の筒」に閉じこめられた後に縄張りから遠く離れ、また20年という月日が経った以上契約した精霊が近くにいる訳がなく、結果として彼は見事にバランスを崩す事となったのである。
地に落ちた翼竜は、それでも戦意を失ってはいなかった。というより完全に頭に血が上っていて現状を理解していないのだ。
「どうするよ相棒、2・3回ぶった斬ったら正気に戻るんじゃね?」
「斬ってどうする」
どこか期待に満ちたデルフリンガーの一言に律儀にツッコミを入れてから、クロコダインは大きく息を吸い込むと思い切り咆哮を上げた。
いつぞやの食堂の時に比べて遥かに大きなその声に使い魔たちは縮み上がり、ルイズたちは身を竦める。
そしてワイバーンは、顔面に雷撃でも喰らったかの様にのけぞり目を廻す事となった。
その間にクロコダインは相手との距離を詰める。
「よし今だ、ざっくり斬ろうぜ相棒!」
「だから斬ってどうする」
デルフリンガーを鞘に納め、グレイトアックスを背負い直すと、クロコダインはワイバーンの目の前で1回だけ手を叩いた。
パン! という音に我に返ったワイバーンは、ここでようやく目の前の生き物が年老いた人間ではないのに気が付く。
自分の1メイル先にいるのは見た事も無い獣人であった。
そこからクロコダインの状況説明タイムが始まった。
とは言うものの、彼らの言葉は人間たちが用いる言語ではない。
ルイズとタバサは戦闘はないと判断し地上へと降りたが、彼女たちの耳には唸り声としか聞こえなかった。
実際には視線や体の動き、表情などを総合してコミュニケーションをとっているわけだが、それを人間に理解しろと言うのも無理な相談であろう。
よってクロコダインとワイバーンの会話を理解できたのは同じコミュニケーション方法をとる使い魔だけとなる。
待ってました!
人間に比べ寿命の長いワイバーンであったが、それなりに長期間閉じこめられていたという事は理解した。
それを教えてくれたクロコダインと名乗る獣人が嘘をついてはいないだろうと言う事も。
自分の縄張りに入り込んできたあのニンゲンと筒に閉じこめたという亜人とやらにはいささか思うところはあったが、まあそれも今更であろう。
問題は、一体これからどうするかである。
(縄張りはとっくに他の奴にとられちまってるだろうなあ)
(すまん)
(いやいや)
それなりに友好的に話せているのは僥倖だが、これからどうしたものかとワイバーンは思う。
餌の豊富な狩り場があればいいが、無いなら縄張りを奪うしかない。
まあそうしなければ死んでしまうだけなので文句を言っても仕方がないのだが、
(できれば楽をしたいもんだ)
とワイバーンは本音を漏らした。
そういえばいささか腹も減っている事を思い出す。
近くには手頃なニンゲンがそれなりの数いるのだが、手を出すつもりはなかった。
目の前にいる獣人はニンゲンの使い魔だと名乗っていたし、何よりその男が自分より強いという事が、落ち着いた今なら充分に察知できていたのだ。
野生に生きるモノとして相手のポテンシャルを見切るのは必須事項だが、何をどう足掻いても自分の半分もないこの獣人に勝てる気がしない。
それ程生命力というかエネルギーというか、まあそんな感じの「力」に差があるというのが本能的に判ってしまうのであった。
そんなワイバーンにクロコダインが話しかける。
(1つ提案があるんだが)
(なーにー?)
近くにお手頃な牛とか居ないだろうかと考えていて、少し間延び気味な返事をする翼竜だったが、
(住む場所がないならこの筒を塒にするのはどうだ)
(は?)
そんな事を言われて思わず聞き返してしまった。
(この中にいれば飢えはしないし凍えたり嵐に遭う事もない。定期的に外へ出したりもするつもりだ。その時はこちらの足になって貰うかも知れんが、代わりに上手い飯くらいは出そう)
真面目な顔で提案するクロコダインに、ワイバーンも真剣に検討する。
確かに魅力的な条件ではあった。
しかしこれは、使い魔でもない自分が相手に隷属しなければならないと解釈する事も出来る。この世界は決して自分たち野生の生物に対して優しくはないが、その代わり自由でもあった。
隷属かもしれない安泰を取るか、過酷と隣り合わせの自由を取るか。
(王様は信用できるよ、ぼくは彼の提案に賛成だね)
横から口を出したのは話を聞いていたヴェルダンデであった。
(私も賛成ね、まあ迷う気持ちも判らないではないけれど。何なら一度試してみて、それでもイヤならやめればいいのよ。王様は貴方の意志を尊重してくれると思うわ)
更にロビンがフォローを入れる。
(ぬう)
大した男だと感じていたが王と呼ばれる程のモノであったか。
しかし、だからといって自分がそれを無条件で受け入れてしまうのは野生種としてどうなのか、プライド的に考えて。
より深く考え込むワイバーンにとどめの一言を放ったのは、一応は同じ竜にカテゴリされるシルフィードだった。
(食堂で出してくれるお肉はすっごくすっごくおいしいのね! 外の皮はパリパリしてるのに中のお肉はお汁がたっぷりで、それがすっごい温かいのねー!)
(これからよろしくな、王様。あとそっちの竜は今の話をもっと詳しく)
あっさりと提案を受け入れるワイバーンに思わず苦笑するクロコダインだった。
20 :
524:2009/04/28(火) 22:15:38 ID:1ZPFO2Ji
話がまとまり、クロコダインはルイズたちに事の次第を説明した。
「奴の食事はオレの分を回してくれる様マルトーに頼んでおこう」
「え? いいわよ、それ位私が負担するわ」
使い魔の食事代は基本的にその主が負担することになっている。
クロコダインは他の使い魔に比べ食事量が多いので、金銭的な負担もまた多い。
自分の分だけならともかくワイバーンの分までルイズに払わせるつもりはない(確かによく食べるが、逆に暫く食べなくても大丈夫な)クロコダインと、
大貴族の娘としてその程度の金を惜しむつもりなどサラサラないルイズの間で意見の対立が見られたが、例によってクロコダインが折れる形となった。
「戦いはなしかー」
「それが一番よ、まあ怪我とかしたら治すつもりだったけど」
「なんだかなー、結局ひっぱたいただけでオレの出番終わりかー……こう、スパッと生きのいいのを斬りてえなあ」
ギャラリーや剣が好き勝手な事を言いながら撤退の準備を始める。
来るときと違うのは、ギーシュがもふもふの力によって若干精神的に浮上していたのと、クロコダインとルイズがシルフィードではなくワイバーンに乗っている点だ。
翼竜は風竜より体格が良い為、クロコダインもその背に乗る事が出来る。
シルフィードと遜色無い速さで飛ぶワイバーンに満足しながら、ルイズはふと脳裏をよぎった疑問を口にした。
「ねえ、クロコダインはどうしてこのワイバーンを解放しようと思ったの?」
自慢の使い魔はまあ色々理由はあるが、と前置きしてこう答えた。
「オスマンたちにとっては己の命を守る為なんだが、ワイバーンにしてみればわけがわからないうちに20年も筒の中に閉じこめられた事になるだろう?
せめて事情を説明しておかなくてはたまったものではないだろうと思ったのさ」
ルイズは答えを聞いて納得した。
そうだ、この使い魔は自分がこの世界に召喚された時も自分の事を話した上で、こちらの事情をちゃんと聞く律儀な男だった。
きっと今回も、ワイバーンの事を思いやっての行動だったのだろう。
「……本当にお人好しなんだから……」
「何か言ったか、ルイズ」
「な、なんでもないわっ!」
小声で呟いた思いは、幸いにしてクロコダインには届かなかった様だ。
ほっとしながらもルイズは思う。
クロコダインがこの世界に召喚されたのは、ワイバーンが筒の中に閉じこめられたのと同じ事だろう、と。
クロコダインは自分の意志で召喚のゲートを通ったと言っていたし、別に閉じこめられている訳でもない。
しかし仲間や友人たちと引き離され、別々の時間を歩いているという点では一緒だといえる。
正直なところ、この使い魔と分かれるのはかなり辛い。
だが、それでも元の世界に帰さなければならないと、ルイズは思いを新たにするのだった。
以上で投下終了です
支援ありがとうございました
次回はようやっと原作2巻目に突入です
乙でしたw
次も楽しみに待ってます
投下乙
ルイズとおっさんの仲はあいかわらずいいな
あとオデレータは自重しろ
次からは2巻の部分か
マザコンがどのくらいの怪我で生き残れるのかが気になる
おっさんかっこいいよおっさん
レイナール黒いよレイナールww
GJ
相変わらずキャラが生き生きとしていますね。
新たに強力な戦力と機動力を手にしたことがどう影響してくるのか。
あとデルフ自重(笑)
投下乙です。
ギーシュ裁判において、マルコメは何をする気だったんだ。
気になるが絶対に知りたくないww
バトルは無しですか。まあおっさんの貫禄勝ちということで。
というか、バトルになってたら空飛ぶ相手におっさんとしても戦いにくかったのではなかろうか。ダイ大における空戦の相棒だったデカイ鳥もいないし。
出てきた瞬間わき目も振らずに逃げられたら、場の空気が気まずいものになってただろうなぁ
獣王の人乙です待ってました。
良い幕間エピでした、ルイズはおっさんを通していい成長をしてるなあ
これから2巻目となると果たしてレイナールや使い魔達の出番はあるんだろうか、今の雰囲気が好きなので気になるところです
獣王の方、乙でした。
何かコメントをすべきなのでしょうが、前半のバカルテットの印象が強すぎて何を言えば良いのか分からなくなりました。
皆が戦闘と期待というか想定している中、話し合いで解決してしまうのはさすがおっさんというか空気嫁というかw
そんなおっさんでも昔は獣王の笛で相手を倒して仲間にしていた頃があったんだがな。
この調子で火竜なんかでも仲間にできるんだろうか
むしろおっさんだからこそ話し合いなのだよ。流石獣王。
昔と違って丸くなったんだよ
下積み時代のおっさんはスライムとかの弱いモンスター倒して
コツコツとレベルアップに励んでいたんだろうな。
下積み…幼生体とか?
おっさんみたいな種族なら修行しなくても並の人間よりずっと強いだろうから
それなりに強いモンスターを相手にレベル上げしてたんじゃないかな
幼生体と聞いて、何故か漫画版ウルトラセブンのセブン族の里みたいのを連想した。
でもリザードマンだから、生来で飛び抜けて強かったってわけでもなさそうだし。
おっさんの気質的に、やっぱりコツコツとレベルアップしていった感じなんだろうなぁ。
チウに面倒をよく見てるのも、そんな自分の若かりし頃と重なるから、とか。
しかし既に語り尽くされた話ではあるだろうけど、リザードマンにクロコダインなんて鰐のもじりな名前を付けたのは誰なんだろう。
自称か、自称なのか、おっさん。
あれリザードマンなのか?
トカゲより強いって意味でワニにしたんだと思ってたけど
と言うかリザードマンの類が弱いって話しをDQで聞いたことはあんま無いような
リザードマンの色替えで赤、トカゲより強いからということでワニな名前、と考えると実にDQらしい。
ベビーサタンが出世したみたいにおっさんも緑色な時期があったのかもしれない
>>39 緑だったのが強くなって赤になったとか、某三倍の人を思い出すぜ
おっさんの若いころはリザードマンみたいに
スラリとした長身痩躯のハンサムだったんだろうな
どこかの海賊船の副長のような
醜いあひるの子のように、
一個だけ違う種の卵が混ざっていて、
小さいころのおっさんはいじめられっ子だったりしたら、
それはそれでもえるし、
ルイズに肩入れするのも自然な気がする。
ワインの飲み過ぎで赤くなったんだよ!
マグマ風呂の入り過ぎで赤く
>>37 おっさんと初遭遇時にポップがリザードマンて言ってた気が
(´-`).。oO(なんでマァムのクリちゃんコリコリなんだろう・・)
おっさんはモンスター系のキャラで闘気使える稀なお人だから、努力して強くなってきたんだと思う
>>48 独学で闘気技を覚えたので気の効率が悪く、使えるのは放出系のみでヒュンケルのような肉体強化は出来なかったと予想
まあモンスターなので教師もいなかったんだろう、多分
つか多分ヒュンケルのパワーアップが異常なんだと思いたい
ヒュンケルはヒュンケルでおっさんみたいに闘気弾として放つことはできないらしい
アバン流があるからなぁ
グランドグルスは闘気じゃなくて生命力なんだっけ?
>>52 でも生命エネルギー=闘気と痛恨撃初お披露目の時マァムが言ってた気がするのです
その後の描写を考えると色々おかしい様な気もしますが
最初の時にやったアバンストラッシュもどきのあれは闘気とかじゃないのか?
そもそもアバンストラッシュは何が飛んでるんだよ、という話なのですが。
闘気、じゃないのかなぁ。速く剣を振ったことによる衝撃波、とかでもないと思うし。
あれですかね、心意気的な何かですかね。必殺勇者の心意気。
ブラッディスクライドが明らかに射程外の岩とか砕いてるのも心意気。
お久しぶりです
20:50頃から投下予定です
空裂斬が入ってないなら「剣圧」とか「衝撃波」とか「真空波」とかが飛んでるんじゃないの?
海波斬で飛んでいくものとたぶん同じ。
真のアバンストラッシュはそれに闘気が加わってるんだろう。
パワー・スピード・闘気の三位一体がアバンストラッシュのようだから。
虚無と獣王
21 虚無と疾風
ゼロのルイズは夢を見ている。
幼い頃、魔法の上手く使えなかった自分が『秘密の場所』と呼んでいた中庭の池で泣いている夢だ。
学院に入学する前から幾度となく見てきた夢なので、この後どうなるのかもわかる。
小さな自分に優しくしてくれた年上の子爵が慰めに来てくれるのだ。
しかし、今回の夢は些か様子が違っていた。
いつもなら晩餐会に誘ってくれる筈の子爵は一向に現れず、そのかわり何故か自分の使い魔が現れて自分を肩車してくれるのだ。
何時も見ている景色よりも遥かに高い視点に驚きながらも喜ぶ6歳の自分。
ここはヴァリエールの屋敷の筈なのに、いつの間にか周囲には自分と同い年くらいの姿になったキュルケやタバサ、ギーシュたちがいて、ルイズを羨ましがったりからかったりしている。
(えーと、なにこれ?)
そんな光景を、上から今の自分が眺めていた。
やがて下の姉がやっぱり6歳位のシエスタと一緒にやってきて、皆に優しく微笑みながらお茶とお菓子を振る舞い始める。
わいわいと騒ぎながらお菓子を取り合う少年たち。
タバサはやっぱり本を読んでいて、それでも誰よりお菓子を食べている。
(おかしいなあ、わたし何でこんな夢を見てるのかしら)
ふと、ルイズは一緒にいた筈のクロコダインが少し離れた場所にいて、子供たちを眺めているのに気が付いた。
その眼はひどく優しくて、けれどどこか寂しげだという事にも。
(どうしたの? どうしてそんな眼をしているの?)
夢を見ているルイズは何故かその場を動けず、幼い自分は大好きな姉と仲間たちに囲まれてクロコダインに気付かない。
やがてクロコダインは彼女たちに背を向けて、その場から遠ざかって行った。
(どこへ行くの? なんでわたしたちに何も言ってくれないの!?)
ルイズの声は届かない。
クロコダインの行く先には、荒れ果てた太陽の無い土地と地獄の様な業火が見えた。
(クロコダイン! そっちは危ないわ!)
「行っちゃだめだったら!!」
目が覚めた。
投下キター支援
土くれのフーケは夢を見ない。
眠っていないのだから当たり前だ。
彼女が今いるのは、トリスタニアの一角にあるチェルノボーグの監獄である。
(全く気に入らないね)
フーケは大層機嫌が悪かった。
杖を取り上げられ、鉄格子や壁には厳重な魔法障壁、地下にいるせいで今が朝なのか夜なのかもわからない。
食事は不味くは無かったが、脱獄予防の為か食器の類は全て木製であった。
捕まってすぐに死罪になってもおかしくない程度には盗みを働いているにも拘らず、裁判は来週以降だと言う。
それらの事を差し置いて、何より気に入らないのは。
「何だってアンタがここにいるんだい!」
フーケは木の机の上にいる、嫌と言うほど見覚えのあるネズミに話しかけた。
「いやあ、何か不自由はないかなと思っての」
ネズミの首にかけられた小指の爪ほどの水晶球から聞こえるのはかつての雇い主の声だ。
「地下牢暮らしの人間に不自由を問うわけ?」
フーケの口調が刺々しくなるのも無理はない、ふざけた問いだった。
「そうツンケンするものではないぞ。ほんの少し前までは学院長と秘書の間柄だったんじゃから」
「それで? 上司である事を笠に着て散々セクハラ三昧だった爺を尊敬しろとでも?」
「何なら愛の告白をして貰っても構わんがの」
「ハハハ地獄へ堕ちてしまえ」
なんとも心温まる会話の後、フーケは溜息をつく。この男に皮肉や悪態は通じない事は、秘書時代に身を持って学んでいた。
「それで一体あたしに何の様だい」
「なに、ちと聞きたいことがあっての」
水晶球から聞こえる声が、ほんの少しだが真剣味を帯びる。
「レコン・キスタ、という組織を知っておるかね」
「……聞いたことがないね、なんなんだいそいつらは」
首を傾げる怪盗の言葉に嘘はないと判断したのか、オスマンは素直に解説した。
「国を超えて連帯した反国家的な貴族たちの集団、だそうじゃ」
1呼吸おいて、更に続ける。
「今アルビオン王家を滅亡寸前まで追い込んでいる連中、と言った方が分かり易いかの?」
フーケの目つきがより一層険しくなった。
(このジジイ……こっちの素性を知ってんじゃないだろうね)
裏の世界に生きる者としてアルビオンが長く持たない事は知っていたし、その王家に複雑な感情を抱いているのも又事実だ。
しかし、そんな事情を知っている人間はごく少数の筈なのである。
「で、そのレコン・キスタとやらと、明日にも縛り首になろうかって哀れな女に何の関係がある?」
「情けない話じゃが、そ奴らは我が国にも少なくない数のシンパがいる様でな。のっぴきならない状態じゃといえる」
フーケは突然嫌な予感がしたので目の前のネズミを物理的に黙らせようとしたが、残念ながら相手の方が一瞬早かった。
「そこでお主には何とかしてレコンキスタに潜り込み、内部の情報をこちらに教えて欲しいと思っておる。無論報酬は弾むし、この国における盗みに関しては不問としよう」
ふざけんな、と怒鳴りつけようとしたフーケだったが、結果としてその言葉は彼女の口から出ないままとなる。
何者が階段を降りてくる気配がしたからだ。フーケが気配を感じるのとほぼ同時にモートソグニルが素早くその身を隠す。
やがて独居房の鉄格子の前に現れたのは、黒のマントにその身を隠した白仮面の男だった。
「『土くれ』だな」
その声は奇妙にくぐもっている。おそらくは風魔法で正体を悟られない様にしているのだろう。
(……なにこの不審者)
そんな第一印象はおくびにも出さず、フーケは適当に返事をしながら相手を油断なく観察した。
どう考えても真っ当な訪問者では無い。散々コケにしてきた貴族どもが放った刺客なのか。
だとしたら杖の無い今の状態では危険だ。デバガメネズミが当てになるとも思えない。
だが、そんな思いが実は杞憂だと言う事はすぐにわかった。
男は敵意がない事をアピールしつつ、自分につい先刻話題になったばかりの組織、レコン・キスタへの参加を持ち掛けてきたのだ。
フーケの本名をバラす事で退路を塞ぐおまけ付きで、である。
参加するか、死を選ぶかという2択問題だ。自殺願望などないフーケは当然参加せざるをえない。もっとも、先にオスマンから話を聞いていたので組織の存在自体は驚いていなかったのだが。
正直なところ、余りにタイミングが良いのでオスマンの自作自演の可能性すら考えているフーケである。
男は牢の鍵を開けると、後は自分で何とかしろとばかりに踵を返し、合流場所を教えて去っていった。
姿が見えなくなるのを確認した後、ベッドの上に姿を現したモートソグニルから興奮した声が聞こえた。
「のう、なんじゃなんじゃあの仮面! 今の都ではああいうのが流行り!? じゃあ今度からあんな仮面付けたら若いオネーチャンにモテモテ? モテモテなの!?」
「確実に捕まると思われます」
つい秘書時代の口調でツッコミをいれてしまうフーケである。
「まあ冗談はさておくとして、どうするつもりかね?」
絶対マジだったろこのジジイ、という感想を無理やり飲み込む。
真面目な話、レコン・キスタに参加するしかない状況だ。何せ自分の命が掛かっている。
問題はオスマンの誘いに乗って二重間諜をするかどうかなのだ。
相手は知る者が無い筈の自分の本名を把握していた。どこまで情報を握られているのか分らないが、少なくとも油断のならない連中なのは確かである。
プロでもない自分が上手く立ち回れるか甚だ怪しい。
しかし、腹の立つことにあの仮面の男は報酬等の話は一切しなかった。
レコン・キスタの考えに同調などしていない以上、自分の立場は傭兵と変わらない筈なのに、命を助けてやるから只働きしろと言ってる様なものである。
(このジジイの思惑に乗るのは業腹だけど、背に腹はかえられない、か……)
実を言えば故郷には妹分と孤児たちが待っていた。仕送り停止は遠からず彼女たちの死に繋がってしまう。
「……で? 報酬はどれくらい出せるんだい。こちとら命がけなんでね、はした金じゃ動かないよ」
実際には少額でも動かなければ只働きなのだが、そこは言わない約束である。
「ワシが一体どれだけ学院長をやっとると思う? その報酬額についてはお主もよく知っとるじゃろうに」
確かに秘書をやっていた時、王宮から支払われる学院長の年金を見て目を剥いた覚えがあった。
それを少なくとも数十年続け、しかも普段は学院に住んでいるので生活費は安上がり、なおかつ意外な事に浪費癖は無いオスマンである。
ポケットマネーがどれだけあるか、正直想像もつかない。
安心したフーケは、心置きなくボッタクる事に決めたのだった。
支援
翌朝、ルイズの部屋を訪れたシエスタは驚いた。
なんと普段は確実に夢の中にいる筈の部屋の主がもう起きていたのである。
「ど、どうしたんですかルイズ様!? どこか具合の悪い所でも!?」
メイドとしてはかなり大概な態度ではある。
「あ、シエスタ、おはよう……。大丈夫、ちょっと夢見が悪かっただけよ」
眠たそうにそう答えるルイズを見て、シエスタは不安になった。いつもならここで何かしらのツッコミが入る筈なのだ。
「本当に大丈夫ですか? あまりご無理はなさらない方が……」
ここ最近のルイズは少し張り切り過ぎているとシエスタは思う。ついこの間フーケを捕まえに行ったと思ったら、昨日は使い魔がワイバーンと一戦交えるのに同席していたそうだ。
それでいて毎日の予習復習に何やら難しい調べ物もしているらしい。体調を崩してもおかしくはない。
「大丈夫だってば。心配性ね」
そう笑うルイズの顔は、やはり元気がないように思えた。
実際にはルイズの体調は別段何も問題はない。シエスタに語ったように、単に夢見が悪かっただけだ。
深夜に目が覚めてしまって、その後さっぱり眠れなかった訳で。
(もう、なんなのよあの夢……)
そこまで自分はクロコダインに依存していたのか、本当は元の世界になど還したくないのではないか、夢の中とはいえ何でクロコダインはこっちの言う事を聞かないのか、それって不敬じゃないの、とまあそんな事を延々と夜中に考えていればアンニュイにもなろう。
「おはよう、ルイズ」
「お、おはよう」
寮を出た所で当のクロコダインとおちあうが、意地っ張りなこの少女は昨日見た夢の話など出来る筈もなかった。
相手が心配するのは先刻のシエスタを見ても明らかだ。
「……?」
どこかぎこちなさを覚えるルイズの言動に訝しさを感じるクロコダインだった。
朝一番の授業はミスタ・ギトーが担当していた。
学院教師の中では一番若い男である。この年で学院の教師になるのだからかなりの実力者なのだが、その性格とどことなく不気味な外見から生徒からの人気は低い。
しんと静まり返った教室で、『疾風』の2つ名をもつ男は満足そうな顔をした。
そして系統魔法の中で何が一番強いのか、という問いを投げかける。
虚無だと思います、という答えにギトーは伝説の話では無いと不機嫌そうに返した。
ルイズは思う。この発言を教会関係者に漏らしたら確実に異端扱いね、と。
その一方で答えた生徒、『微熱』のキュルケは相手が求めている答えでは無いのを百も承知で「最強は火です」と大きな胸を張った。
彼女は自分の系統に誇りを持っていたし、自分がせっかく真面目に答えたのに全否定かコラ、とカチンと来たのである。
その後は売り言葉に買い言葉、何故かキュルケが火の魔法をギトーめがけてぶん投げる事となった。
実習にしてもハードすぎる。
キュルケが1メイルはある火の玉を作り出すのを見て、学友たちは彼女の本気度を悟り素早く机の下へと避難した。
普段からルイズの爆発に遭遇しているのでこういった行動はすこぶる速い。
唸りを上げて飛ぶ火の玉は、しかしギトーには届かなかった。
素早く張り巡らされた不可視の障壁によって火の玉は跡形もなく消え去り、更に突風がキュルケの体を吹き飛ばしたのだ。
そのまま教室の後ろまで飛ばされる彼女を、素早く後ろに回り込んだクロコダインが受け止める。
「大丈夫か」
「貴方のお陰でね。ありがと、クロコダイン」
キュルケは礼を言いながら頭の片隅で思う。
(これで人間だったら確実に惚れてたわね)
片隅でしか思わなかったのは、ギトーに対する反感と自分の不甲斐無さを痛感していたからだ。飄々としているようにも見える彼女だが、実際かなりの負けず嫌いである。
支援
反面、学生とはいえトライアングルクラスの火メイジを一蹴した事で気を良くしたギトーは、更に続けて風魔法の素晴らしさを力説した。
そして彼が熱弁を振るうのに反比例して、学生たちは白けていく一方であった。
弱いと断言された火・土・水のメイジたちは当然面白くは無かったし、風メイジにしても「別にそこまで強くはないだろ」と冷静にならざるを得なかったからだ。
そして唯一、属性不明のメイジであるルイズも腹を立てていた。
以前の彼女ならばキュルケが酷い目にあっても憤慨などしなかっただろうが、使い魔召喚後の態度やフーケ戦を経て隣室の住人に対する印象は随分変わっている。
故に、火を消すだけで良かったにも関わらずキュルケを吹っ飛ばしたギトーにはひどく反感を抱いたのである。
そんな生徒たちの様子には全く気付かず、熱弁は更にヒートアップしていく。
その前に立つ者無く、身を守る盾となり、敵を倒す矛となり、更にもう一つ、と息継ぎをする。
そこへルイズが、絶妙のタイミングで相槌を入れた。
「確かに風の魔法は他を寄せ付けない強さを誇っています。先程の『実習』をみてもそれは明らかですね」
ギトーはほう、と感心したような顔をし、同級生たちは皆一様に怪訝な表情を浮かべた。
彼らはルイズという少女がおべっかや追随というものから程遠い人種である事を熟知していたからだ。
「──その実力を先のフーケ討伐の際にも発揮して頂きたかったと思います。未熟者の私としては、是非とも戦場における『疾風』の雄姿をこの目に焼き付けておきたかったのですが」
この痛烈な皮肉にギトーは一瞬言葉を失い、教室のあちこちからは失笑が洩れる。
フーケを追いかける際、教師側からは誰一人として立候補者がいなかった事は、既に学院の生徒だけでは無く平民の使用人にまで広まっていたからだ。
クロコダインも苦笑するだけで、フォローの言葉は思いつかない様である。
柳眉を上げて何か言い募ろうとするギトーだったが、突然教室に乱入してきた人物に遮られてしまった。
「えーと……ミスタ・コルベール……?」
同僚として彼の姿を見慣れている筈のギトーの台詞が疑問形になったのには理由がある。
何となれば、コルベールは頭に金髪ロールのカツラをつけ、服にはレースだの刺繍だのが踊っているという、実に珍妙な格好をしていたからだ。
(誰? ていうか、誰?)
(ヅラ? あれはヅラなのか?)
(ヤダ! なんか自分の髪型と被ってて凄くヤダー!)
(イヤ! なんか自分の服装と被ってて凄くイヤー!)
(何? 何なのあのファッション! 今の都ではああいうのが流行り!? じゃあ今度からあんな格好したら同級生たちにモテモテ? MOTEMOTEなの!?)
そんな生徒たちの疑問や感慨などには全く気付かず、コルベールは大きく胸を張って最重要事項を伝えようとした。
尤も、胸を張ったせいででかいカツラが床に落ちてしまい、それをタバサが無表情のままツッコんだ所為で教室内は笑いに包まれてしまったが。
もうギトーの「授業中ですぞ」などという抗議は誰も聞いていない。
そんなグダグダな空気を元に戻すべく、コルベールはついさっき知らされたばかりの重要事項を大きな声で口にした。
先の陛下の忘れ形見、アンリエッタ姫殿下の魔法学院への行幸が決定した、と。
それ自体は大変名誉な事であるが、しかし授業の最中に知らせる様な事柄ではない。
問題は、トリステインがハルケギニアに誇る可憐な一輪の花の行幸が、『本日』であるという事実なのである。
当然の事ながら歓迎の準備など出来ている訳がなかった。
授業どころではなくなったのは言うまでもない。
以上で投下終了です
支援ありがとうございました
やはりギーシュやマルコリヌが出ないとコメディ色が薄くなりますね
次回は姫様と枢機卿が登場
多分ぐだぐだと大人たちの動きを書くため、話が進まない上に子爵の登場まで行けるか不明です
投下乙でした!
ルイズがなんだか不吉な夢を見ていますね。
いよいよ姫様がやってくるとのことですが、この先どういう展開になるのか。楽しみです。
GJ!
フーケがずいぶん美味しい立ち位置になったなとおもいました。
これなら原作を表面上なぞったり機を見てオリジナル展開で活躍させたりと
臨機応変に出来そうですね。激しく期待。
投下乙
ワルドさんがいきなりオワタ状態な気がする
大人達が何か暗躍してますね、これが物語りにどう関わるか。
ルイズは夢のことでしばらくギクシャクしたままになるのでしょうか。
オスマン原作だと空気だから、こうチョコチョコ動いてくれるのは嬉しいわ
アンアンがどんな風に書かれるのか楽しみです
しかしフーケは予想外だったなあ
アンアンはどうしたってレオナと比較されるだろうしなあ。
言われるまで全く比較対象として意識に登らなかった。
確かに姫ではあるけどお話上の立場というか役割違い過ぎて。
政治能力皆無な上に国民ほっぽっといて駆け落ちするようなのだからなぁ
比較しようとも思わんわな
親は親で「喪に服してます」っつって娘を人身御供にする輩だし、
枢機卿以下もレコン・キスタの謀略に誘導させられるままの愚物ぞろい
ほんと、なんで国がまだ持ってるのか理解に苦しむくらいだもんなぁ
同じ体制で6000年も続いちゃうような牧歌的な世界ですよ
ONE PIECE的に住人が基本的におバカという世界設定と思ってる
ブリミルが文明がある程度で停滞するように遺伝子レベルで洗脳魔法をかけてるんだよ
おっさんからすれば『女性』で『国家の主導者』っていうとレオナとかフローラを思い出すだろうし。
レオナも結構指導者としてはどうなのよ、な行動取ってる気もするけどね。気球に乗って無断で城から脱走したり。
それでも国の舵取りで致命的なミス犯したことはなかったと思うし、世界サミットとか成功させた実績もあるし、実力のある名君っぽい感じはするな。
アンアンみたいなタイプは、おっさんの知ってる王族の中には居なかったろうしなぁ、なんか無駄に行動力溢れる人が多かったし、ダイ大の王族。
なんとなく相性が悪いような気が。
おっさんルイズの部屋に入れないから直接アンアンとの会話とか有るのかが気になる。
レオナは国が極限まで削られて国の主要人物が凄い把握しやすい状態&自分のシンパオンリー状態だったのとかも大きいから一概に比べられんよ
何せ相手が悪かったとは言え国を崩壊寸前の敗北まで追い込んだ側でもある
完全に立て直したのも最終経過だし、途中経過と比べるのはちょっとな
まあダイ大の世界は魔王軍っていう脅威が現在進行形で迫ってきてたからのんびりはできんだろうしね
他の国の王様たちも17年ぐらい前なら現役で魔王ハドラーと戦ってただろうし
その一方でトリステインの方は、リッシュモンの一件や最新刊の暗殺未遂から見るに、
利権に凝り固まった獅子身中の虫が不特定多数いるみたいなんだよな。
その辺考慮に入れると、アンアンがあんな感じなのは、もしかしたら
『王族としての自覚を持ってもらっては困る』な連中の暗躍がアンアンの教育を阻害していたからのような気がしてきた。
アンアンの話題になるといつも思うが、みんなアンアンが王族として無能なのは仕方ないんだってことに終止してるよな。
誰一人立派な王族だとぬかす、頭の沸いたやつが出ないのは、正しくアンアンを見つめているからなのか・・・
無理やり評価しようにも公爵の娘戦地に出したのがあるからどうにもしようがないっつか
リッシュモンはめた時とか、ハルキゲニア大王位の時とか突飛な事させると
行動力あるのは評価してる。でも基本ダメな子で安酒場の女に扮してるのが
似合っちゃうようなアンの方が可愛いというかなんというか…
4巻のアレとか10巻以降の騙されっぷりとか新刊のアレが
原因のような気がする
個人的な偏見を承知の上で言うなら、アンリエッタには王族の権利と義務に対する覚悟が無いように思えてしまう。
アンリエッタに王族としての教育を施さない理由を『政略結婚で外に出すから』だとすると、本来想定されていた次期国王は誰だったのだろうか。
妥当なとこだと優秀か血統の良い国内の貴族を婿に貰うか
アルビオンからウェールズか結婚後に子供もらう目算だったんじゃね?
国家が内乱でつぶれました! ってのは明らかに想定外だろうから
ウェールズ一人息子なのにもらえるわけないだろ
結婚後の子供云々もアンアンの他につなぎになるようなめぼしい継承者いないと話にもならんでしょ
仮にもの唯一の跡継ぎなのに別の国の継承権トップと恋愛するとかないわ
100%成就しないのわかりきってるんだから
ヤマグチ先生をいじめてはイカン
つーか王女なんだから本来その上に居る人が全てを投げ出してるのが問題なんだよ。
国の方針を決めて引っ張る、内部の引き締めが仕事の人。
鳥の骨の事ですね、わかります
国王が死んでマザリーニが政治やってる現状だと
実はアンアンが無能、王妃隠居してて何も問題が無いような気がしないでもない
父王が死んだのが、よほど急な出来事だったんだろ。
アンの年を考えると、あと20〜30年ぐらいは国政の最前線で働けただろうし。
まぁ、後継ぎがいないのに、許嫁の一人もいないのはものすごい不自然ではあるが。
おかんも無能だからなあ
喪を言い訳に何年も王位空位とか国家崩壊しててもおかしくないレベル
国の重鎮のヴァリエール公爵家が真っ当だから良かったものの、そうでなかったら十分簒奪もありえる
離反する貴族出るのは至極当然の話で、それを責めるアンアンやらは完全に筋違いなんだよな
御恩ないのに奉公だけ求めるとか無理に決まってるし
前王にしても目ぼしい後継者一人しかいないのに全く教育施してないとか本人は優秀だとしてもやっぱ駄目王じゃないかなあ
実は江田島塾長みたいな王様で、誰も死ぬナマモノとは思えなかった
本人も死ぬとは思わなかった。奥さんは常識が崩壊したショックで引き籠もり説
世界が文字通り違うから、こっちの中世準拠で考えてどうする?
ってのと、御恩無いって根拠が無いわな、マザリーニは働いてるんだし
王族の数が史実の中世と違って少ないのは
メタな理由でラノベなせいと
水の魔法で資金さえあれば死亡率が低いって世界観のせいかね?
あんまり王族が増えても継承問題になるし
ドラクエの王さまだってカジノにはまってたり、黒コショウと引き換えで船くれたりどうかと思う王様多いじゃん。
ゲーム準拠だと、無能か空気か敵に乗っ取られてるかの三通りダナw
ダイ世界も割りとそんな気もするが、優秀じゃないと滅亡してるんだよな
>>100 胡椒は同じ量の金と等価以上だったりしてな。
物の価値は、世界によって違うからそんな単純に割り切れるものじゃないぜよ。
御恩ってのは単に褒章だけのことじゃないよ
ちゃんと王座に座ってるってことも含めて、王族が
全く義務を果たしてないのに貴族にだけそれを求めるのはフェアじゃない、って事
弱小国のトップとしてちょっとありえないレベルでの責任放棄っぷり
強国に挟まれた弱小国で、トップ不在でふらふらしてるのがどれほど危険なのか…一番理解してる鳥の骨はそりゃ痩せるw
トップがいない状況、権威背負ってない状況での外交で苦労して、
それと並行して困惑し、不安で、腹立ちを抑えてる貴族連中抑えるのは相当神経すり減らすだろうね
彼の優秀さは半端ない。きっと他国からの打診も無茶苦茶来てると思う
特に平民でもそう気にしないゲルマニアとかから
数が少ないのはラノベなせいってのも水の魔法が、ってのも両方あるだろうね
ただし、それにしても一人ってのは少なすぎる気はするけども
それを思うとラノベって部分のウェイト大きそうな気がするかな
無駄に複雑にしても仕方ないってことで切ったんだろうし
>>100 当時の胡椒は同じ重さの金と等価とかなんでしょきっと
ちなみによくある勘違いだけど、同じ量じゃなくて同じ重さってのがポイント
+ジリ貧な中の唯一の希望である勇者への投資だと思えばまあ
>>100 >ドラクエの王様だってカジノにはまってたり、
カジノが出てきたのはW以降……そうか、X主人公のことかw
こしょうは凄まじい価値があった時代があったんだぞ・・
インド航路が開けるまでは
インド→砂漠の民→オスマントルコ→ヴェネツィア→その他欧州に輸出
香辛料貿易ウマーで宝石より価値があった
塩漬け以外でも肉の日持ちを良くできるという夢のアイテム
ゼロ魔の世界じゃ水風メイジが冷蔵担当なんだろうな
アンアンは有能だぞ
王族に一番必要な素質を備えてる
どれだけアホっぽいことをやっても何の問題もない
最終的に全て上手くいくから
なんせ強運が半端じゃない
強運なルイズのお友達でそのおこぼれに預かってるだけのようなw
むしろ部下の功績を横取りできるのは成功者の秘訣という
嫌な意味でのリアリティw
王様に必要なのは、
「この人がいれば、私たちはやっていける」
と思わせる安心感だと思うがな。
幸運は確かに必要だが、幸運だけじゃ、人は付いてこない。
頼りないけど自分らが支えなきゃって形でもいいな。
只の御輿のお飾りでも、能力の足りてる指導者でも、カリスマ切れて見放されたおしまいだわ。
ムッソリーに見えた
>106
そのコショウネタがあるドラクエ関連で言う事かよ!
>>106 宝石よりは言い過ぎw
金と同等の重さの価値あったって言うけど、胡椒自体軽いからな
宝石や貴金属と違って安定的に、大量に交易できて、しかも利幅でかいのが強み
ポップといい、優れたメイジは強運でないといけないという決まりでもあるのかねえw
運が良くないと虚無に目覚められないとは思うけど
ワなんとかさんのように運が低そうなのもいるがな
ルイズが師に恵まれてたら恐ろしい魔道師になっただろうな、と久しぶりにゼロ魔読んで思った
もっと早くに一端の魔導師にはなったかもしれんけど、ストレス受けないとそもそも魔法使えないようだから逆じゃないか?
個人的にはガンダ同様、感情の昂ぶり全般説を推したい。
ストレスなんぞ、悟りでも開かない限りついてくるだろ。
それを、内部に凝縮するか、外に吐き出すか、あるいは精神のブーストに使うかは置いておいて。
何らかの形に昇華したストレスは使えないのなら話は別だが。
突っつきゃ、過去のことで激昂できるのが女と言う生き物ですよ。
処理済みの腐の感情を再利用できるすごい生物です。
バーン様攻め地上受けか……
何でもマイナス思考に受け入れた方が強くなるわけか
感情の昂ぶりでパワーうp、と書くとすごい王道っぽいんだけどなー
人がいないな
投下もないし、話題もないからなあ。
なんかないか?
ロン・ベルクが召喚されたら、デルフはどうなるかな
コンセプトが面白いかもと、喋る剣を量産しだす。
出来が悪いのは叩き折るが、喋るので後味が悪くなって作らなくなる。
鍛え直しで元素の兄弟戦でも生存できるように
鞘に入れることで、二倍のスピードで喋れるようになったり?
ロンはガンダ以外な気がする。
このデルフリンガーはガンダールブのために打ち直された。
故に名前はガンダールブの剣以外にありえない。
こんな展開かな・・・
ガンダはサイトで、サイトの剣でも可。
オリハルコンを連金するスーパーギーシュが見たいです
デルは竜闘気にも耐えられるかな?
どう考えても無理じゃね? あの程度の魔力に耐え切れずに折れるようじゃ。
それこそロンベルクに強化改造してもらわなきゃ。
あれは本当に駄目になったか不明な上に、刀身砕けたの関係ないフラグもびんびんに立ってるから、耐え切れずに折れたと決めるのは早計過ぎる
ばっか、お前ら。
刀身はダミーだよ。
柄が本体で、魔法吸収して魔力で刃を形成するんだよ。
だったらいいな
ノボル「デルフ最近台詞ないね。…もう用済みでいいか」
とかよりずっといいじゃないか。
刀身はデルフを持った人の闘気で作るんだよ
オーラブレードだよ。今までの刀身はむしろ役割的には鞘だったんだよ
サイトも日本刀でブレイドみたいなの使ってたしね。デルフ覚醒くるよ
ギーシュが武器を作る
サイトがそれで戦う
二人はプリキュア
>>141 むしろ、CCさくらのほうが近くないか?
自分が使った武器で戦うサイトを見てハァハァしているのですよ。
>>140 あ、やっぱり分かった?
ちょっとそれを意識して書いたから。
バラン召喚は時期によって色々と変わりそうだけど、
ソアラに会う直前のボロボロな状態だと、どうなるかな?
上でCCさくらの名前が出てたから、
まじっくナイト☆バラン なんて電波が脳をよぎった
平日の朝なら誰もいないだろうと思いつつ
流れを読まずに新しい話を9:50頃から投下するのです
虚無と獣王
22 虚無と幼馴染み
前回のあらすじ
「王女が今日いきなり来ることになったので歓迎の準備をしろ。到着は4時間後だ」
「ふざけろコノヤロウ」
降って湧いたかのような行幸に、学院関係者は揃って頭を抱えていた。
食堂では総責任者のマルトーが怒鳴り声を上げている。
「学生どもの昼食はサンドイッチとスープに変更だ、食材は夕食分に回すぞ! 誰か学院長に姫殿下の食べられないものはないか聞いてこい!」
急な献立の変更は彼の料理人としての矜持を傷つけるものだったが、背に腹は代えられない。もっとも学生たちも準備に忙しかったので、この変更はかえって歓迎されたのだが。
貴族嫌いで有名なマルトーではあるが、流石に王家の悪口は言えない。内心はともかくとしても。
「ああ、あと今日非番の奴を全員連れてきてくれ、人手が足りん! 明日の朝食分の献立も変更だ、追加食材を大至急トリスタニアまで発注! 風メイジの先生に使い魔を借りてこい!」
指示を飛ばしながら段取りを組み直すマルトーに、シエスタが声をかけた。
「親方! 下拵えの出来るメイドたちを連れてきました!」
「おう、助かる! ってこれだけか!?」
「他の娘たちは迎賓室とかの清掃に廻ってますからこれが限界なんですよう!」
数名のメイドたちを背にしたシエスタが悲鳴じみた声で説明する。
マルトーは苦虫を数百匹は噛み潰した様な顔になったが、メイドたちに八つ当たりも出来ず、取り敢えず野菜を倉庫から取ってきて洗うよう指示するのだった。
正門付近ではギトーとシュヴルーズが揃って杖を振るっていた。
ギトーの起こした風が石畳の上に乗った土や埃を吹き飛ばすと、シュヴルーズがそこへ『錬金』を掛けてただの石を大理石へと変える。
こんな光景は正門だけではなく王女が通ると思われる全ての場所で行われており、教師だけではなく生徒でもライン以上の土メイジは強制的に参加させられていた。
2年の教室ではルイズに質問が殺到していた。
先王の崩御以来、学院に王家の人間が来訪する事は無かったので在校生は何をしていいのか判らなかったのだ。
頼りにするべき教師たちは皆準備の為あちこち走り回っているので聞きようがない。揃って教師陣の表情が殺気立っているので聞く隙がないのだ。
となると公爵家の一員で王家にも繋がりが深く、パーティーなどにも多く参加しているルイズが頼りの綱となる。
「正装と言ったって学院に来られるんだから制服でいいのよ。汚れたりしていたらなんだけど」
どんな格好で迎えるのか、ドレスとか着た方がいいの? という問いに答えながらルイズは教室を見渡した。
「ギーシュ! アンタは普通の制服に着替えてきなさい!」
「そんな! これは僕のソウルを現す重要な要因なのに! 姫殿下にこの姿を見せるなというのかい!?」
「あらあんな処に正装も出来ない馬鹿がいるわ、とか姫様に思われたいなら止めないわよ敢えて」
「誰か僕に予備のシャツを貸してはくれないかッ!」
制服全部そのフリル付きにしてんのかよ! と男子生徒からツッコミが入る。
「キュルケ、アンタもその野放図に胸を出すシャツはやめなさいよね!」
えー、と本人及び男子生徒の半数以上が抗議の声を上げた。
「えー、じゃない! ゲルマニアはあんなのしかいないとか思われてもいいの!?」
「別にー? まあその認識で概ね間違いはないし」
キュルケの返答を聞き、少年たちは心に誓った。死ぬまでに一度はゲルマニアへ行かねばならない、と。
「大体替えの服なんてないわよ? それにわたしに合う替えのシャツもってる娘なんていないでしょ」
ルイズを含めた女子生徒たちはその大きな2つの桃りんごをギッ、と(キッ、ではなく、ギッ、と)睨みつけた。
「ああもう姫様の眼の届かない後ろの方に隠れてなさい! これだからゲルマニアンは全くっ!」
そこへ隣のクラスからレイナールが顔を出した。
「こっちはどうだい? ぼくらは今から一旦寮に戻って身支度した後、正門前に集合するつもりだけど」
どうやらその性格と親戚が王宮勤めをしている事から、隣では彼がまとめ役になっていたらしい。
「もうすぐ終わるわ。じゃあわたしたちも同じ流れで行くから! それからタバサは本の持ち込み禁止だからね!」
「無理」
「即答!?」
一切の逡巡すら見せず返事を返すタバサであった。
色々と小さなトラブルはあったものの、教職員と使用人たち、そして一部の生徒の尽力により何とか王女一行を受け入れる準備の整った魔法学院では、正門前に生徒たちが並んでいた。
若く美しき姫を一目拝もうと、最前列は血で血を洗う様な争奪戦が男子生徒の間で勃発したりもしたが。
そしてその列から少し離れた所に使い魔の集団が、これもまた整然と並んでいた。
王女の出迎え中どこにいればいいのか訪ねたクロコダインに、使い魔である以上粗相したりはないだろうが一カ所に纏まっていた方が良い、というルイズのアドバイスに従ったものである。
余裕があれば全員を直立させて王女に剣を捧げる位の事はさせても良かったのだが、とは後のクロコダインの弁だが、手のひらサイズから体長6メイルまでいる使い魔が大きさ順に並んでいる姿は壮観ではあった。
やがて4頭のユニコーンに引かれた豪奢な馬車が敷地内に入って来るのが使い魔たちの目に映る。
金・銀・プラチナによって象られた水晶の杖と一角獣の紋章は、確かに王女の馬車である事を示していた。
まず馬車の中から姿を現したのは痩せぎすの男である。
生徒たちの落胆した声を聞く分には、彼はこの国の枢機卿であるらしい。
侮蔑や軽蔑の視線や声に全く動じていないのを見ると、相応に胆力はある様だ、とクロコダインは判断する。
続けて降り立ったのは、純白のドレスを身に纏ったうら若き乙女であった。
生徒のみならず教師たちからも思わず声が挙がる可憐な容姿の王女は、端正な顔に笑みを浮かべ整列した若き貴族たちに手を振ってみせる。
(花の様だな)
というのがクロコダインの第一印象だった。
そもそも彼は人間の美醜には疎い。
異種族である以上それは当然の事だが、それを差し置いても花という印象を持つ程に王女は美しかった。
同時にクロコダインは王女からか弱さや力の無さを感じ取っており、そこから花を連想していたりもする。
彼は以前、何人かの王族と知己を得ていた。
温和かつ鷹揚でありながら、勇敢さと正しい判断力を持っていたロモスの王、シナナ。
病魔に身を侵されても思慮深さを失わず、争い事を嫌ったテランの王、フォルケン。
過ちを素直に認める器を持ち、最後まで戦いを支えたベンガーナの王、クルテマッカVII世。
彼らは壮年から老年の男であったが、女の身でこの国王たちに勝るとも劣らぬ活躍をした女性も存在した。
若くして国を背負い、一度は祖国を滅ぼされたものの地下組織を作り上げ、思い人の遺した使徒たちを導いたカールの女王、フローラ。
14歳にして行方不明の父に代わり賢者として国を率い、各国の首脳を集めた国王会議を立案・実行した後に自ら勇者と共に最終決戦に挑んだパプニカの王女、レオナ。
それに比べ、緋毛氈の上を歩いているアンリエッタには彼女たちほどのカリスマを感じ取る事は出来なかったのである。
もっともこれはクロコダインの知っている王たちが長く経験を重ねていたり、またとてつもない修羅場を潜り抜けているという面もあり、正直なトコロ良くも悪くも乳母日傘で育ったアンリエッタと比較するのは酷というものだろう。
次にクロコダインは皇女を迎える学生たちを見てみた。
自分はこの世界では異邦人であり、先ほど抱いた感想も部外者としてのものだ。彼はトリステインで育った仲間たちがアンリエッタをどう思っているのか知りたかったのである。
最前列ではギーシュがまるで食い入るかのようにアンリエッタを憧憬の眼差しで見つめ、ギムリも顔を高潮させながら杖を掲げていた。
普段は冷静さが売りのレイナールすら誇らしげな顔をしており、マリコルヌに至ってはもう天にも昇るような心持ちになっている。
一方そんな男子たちに比べ、女性陣は少なくとも熱狂的にはなっていない。
真面目なモンモランシーは素直に杖を掲げていたが、列の後方ではキュルケが王女と自分を見比べた後に何故か小さくガッツポーズをとっている。
タバサは既に列から放れ、こっそりとシルフィードの巨体の影で本を読み耽っており、それはある意味王女一行から姿を隠しているようにも見えた。
そして、クロコダインは己の主であるルイズを見て思わず首を傾げる事となる。
いつも貴族である事に誇りと責任を持ち、歓迎の準備中はあれ程マナーについて説いていたにも関わらず、彼女は何故かアンリエッタを見ていなかった。
今、ルイズが見ているのは王女の護衛と思しき一人の男である。
魔法衛士隊の制服に身を包んだ美髯の持ち主で、いかにも女生徒が黄色い声を上げそうな顔立ちではあった。
だが、ルイズは王女を差し置いてそういった事柄に熱を上げるような性格ではないとクロコダインは短い付き合いながらもそう思っていたので、今の彼女の様子は殊更におかしく思える。
(知り合いか何かか?)
どことなく釈然としないながらも、件の男をなんとなく観察するクロコダインだった。
その日の夜。
学院長室に1人の来客者がいた。
「お久しぶりです、老師」
客の名はマザリーニ。トリステインにおける事実上の宰相である。
「うむ。今日は呼んでもおらんのによう来てくれたのう。おかげでえらい騒動じゃったぞ」
部屋の主、オールド・オスマンは笑顔で本音トークを炸裂させた。
「刺激のある生活が老けない為の秘訣だと、宮廷夫人たちが口を揃えて申しておりましてな」
「その割にはえらく老けたの、お主は。ほんとにまだ40代か?」
「何事もほどほどに、と以前ヴァリエール公爵が言っていたのを思い出しました。あれは確か今の夫人に32回目の求婚をして王宮よりも高く飛ばされた時だったかと」
「ああ、あれは凄かった。あっという間に地上が遠ざかっていくんじゃもん。マジ死を覚悟したぞ」
「そう言えば思いっきり巻き込まれてましたなあ老師」
はっはっはと笑いあうこの2人、会話の通り昔からの知り合いである。ヴァリエール公、グラモン伯の様に教え子ではなかったが王宮の内外で顔を合わせていた。
出会った頃はこんな老け顔じゃなかったのにのう、とオスマンは目の前の男を見て思う。
髪も髭も真っ白で、体格も肉がごっそりと落ちている様はまさしく平民たちが口にする『鳥の骨』の様であった。
下手をすればオスマンと同年代と思われてもおかしくはない。
「で、今日はどうしたんじゃ。突然ここへ来るには何か訳があるんじゃろう」
勧められたソファに腰掛け、マザリーニは答えた。
「ゲルマニアでの交渉結果に姫様が少々堪えている様でしてな、直接城へ戻るよりは何かワンクッション置いた方が良いかと判断しました」
「それはいいが行幸するならもうちょっと早よ知らせい」
ツッコミを入れつつ、オスマンは『静寂』のかかった部屋で短く尋ねた。
「首尾は」
「軍事同盟は無事締結しました。対価としてアンリエッタ姫がゲルマニア皇室に嫁ぐ事になります」
あっさりと言うマザリーニに、一瞬オスマンは言葉に詰まった。
「……確か裏の目的として、ゲルマニアへ行く間にレコン・キスタに繋がっている者どもを焙りだすと聞いていたが?」
先王の突然の死去以来、トリステインは王座に誰も座らぬまま現在まで来ている。
貴族たちの中には汚職などで私腹を増やすだけではなく、反国家組織に繋がりを持つ者すら現れはじめていた。
隣国の内乱が王家の敗北と言う形で終わろうとしている今、早急に膿を出さねばならないというのが枢機卿を始めとする良識派の意見だったが、流石に王女の降嫁というのは聞いていない。
「敵を欺くには、という事ですよ。私が一時的にこの国を離れる位で尻尾を出すのは所詮小物、これ位の隠し玉がなければ『掃除』は出来ません」
しれっとした顔でマザリーニは言い放った。
確かにこれは国の内部に大騒動を引き起こすだろう。今まで巧妙にその身を隠していた裏切り者も姿を現す位には。
「アンリエッタ姫が嫁いだ後、誰がこの国の王座に座る」
滅多に見せない真剣な顔でオスマンが問う。
「マリアンヌ様に王位についてもらうよう説得しました。姫とゲルマニア王との子をトリステインに引き取り王とするまで、という条件付きですが」
その場合は幼い王に摂政を付ける事になるでしょう、とマザリーニは淡々と説明した。
「随分と思い切ったの」
「申し訳ありませんが、正直形振りなどかまってはいられません。おそらく次の虚無の曜日にはアルビオン王家は存在していないでしょう」
「──そうなれば、次は我が国と言う事か」
オスマンの表情に暗い影が落ちる。
「そこで老師にお尋ねしたい事があります」
「何かね?」
「アルビオン王党派の人間、特に忠義心が厚く絶対に裏切らないと思われていた者が、最悪のタイミングでレコン・キスタに寝返っています。それも複数」
「こちらで言うと、お主が裏切る様なものかの?」
マザリーニは首を横に振る。
「ヴァリエール公が何の意味もなく裏切る様なもの、とお考え下さい」
オスマンは少しの間だが考え込む。
レコン・キスタのトップは失われた系統、虚無魔法を使うという噂は聞いていた。しかしそれはデマであろうと踏んでいる。
始祖の血を引く者、すなわち王家の人間かロマリア初代教皇の縁者でなければ虚無は扱えない。そしてその様なご落胤は全て教皇庁が把握している筈なのだ。
「つまり、虚無の担い手ではないにせよ人心を操る様な何らかの手段を持っていると?」
マザリーニは黙って頷いた。
「そんな便利グッズは思いつかぬが……ま、ちと探らせてみるか。伝手も昨夜出来た事だしの」
報酬としてかなりの額をボッタくられたオスマンは、フーケをこき使おうと決めていたのでこれは渡りに船と言える。
「伝手がある、とは?」
そういや話す暇もなかったわ、とオスマンは昨夜チェルノボーグでの一幕を説明した。
監獄にまで訪れるレコン・キスタのシンパに苦い顔をしながら、マザリーニは学院長の判断に礼を言う。
平時において死刑ほぼ確定の犯罪者を故意に逃がしたら大問題だが、この場合は敵に先んじて有能なメイジを確保し密偵として送り込めるのだからかなり有り難い。
任務に失敗して死んでもさほど惜しくない所もポイントだ。
「情報は無論こちらに回してもらえるのでしょうな?」
「私だけが持っとっても仕方なかろ。教えてやるから若くて美人の秘書を紹介せい!ミニスカで尻とか触っても文句を言わぬならなお良し!!」
「ハハハこの学院の女子制服をミニスカに魔改造するだけでは飽き足りませんか自重しやがってくれなさい老師」
マザリーニの得意技、息継ぎなしの長文ツッコミが遠慮なく炸裂する。
全くヴァリエールやグラモンと一緒でどいつもこいつも老人を敬おうとせん、と愚痴るオスマンだったがふいに表情を険しくした。
「どうしたのです? 女性と会う約束を3日後に思い出した様な顔をして」
「……王女のおられる部屋から女官が1人出てきた」
別に珍しい事ではない、と言おうとしてマザリーニもまた表情を険しくする。
「まさか、とは思いますが……」
「ちゃんとお付きの者の顔じゃったよ。顔だけは、という意味じゃが」
王女の部屋の前は、当然の事ながら護衛の魔法衛視隊員が2名控えている。だが部屋に入った女官が暫くして部屋から出ていくのを疑問には思ったりはしない。
念の為、とオスマンは自分の使い魔を目立たぬ様に見張らせていたが大正解だったようだ。当たってもちいとも嬉しくなかったが。
アハハハハ、と乾いた笑みを交わした後、2人は揃って溜息をついたのだった。
同時刻。
ルイズは自室のベッドの上に突っ伏している。
今、彼女の脳裏に浮かんでいるのは二つの懐かしい顔であった。
1人はこの国の王女、アンリエッタ。幼い頃は共に遊んだ友人である。
一応親たちからは「失礼のない様に」と言い含められてはいたが、そんな事情は子供に分かる筈もなくケンカもしたし悪戯もした仲だ。
もう1人は王女の護衛として現れた魔法衛視隊のワルド子爵。
20代の半ばにしてグリフォン隊を率いる、将来有望な美丈夫である。
親たちが半分戯れに決めた婚約者であり、下の姉であるカトレアと共に幼かったルイズを励まし支えとなった人物だ。
2人ともに何年か顔を合わせていなかったのだが、今日久し振りに見た彼女たちはルイズの眼には輝いて見えた。
自分のいるべき場所でちゃんと役割を果たしていると感じられたのだ。
(もっと頑張らないと)
贅沢は言わない。初歩でもいいから系統魔法が使えるようになりたい。
そうなれば、ドットであったとしてもメイジとして胸が張れる。
そんな思いに耽るルイズの耳にノックの音が響いた。
初めに長く2回、それから短く3回。
それは自分の他には1人しか知らない筈の、特別な合図。
ルイズは慌ててベッドから跳ね起きた。
「どうやら王女はヴァリエールの娘の所へ行った様じゃ」
昨日から地味に大活躍中の使い魔、モートソグニルと感覚を同調させたオスマンが報告すると、マザリーニは緊張を少しだけ緩めた。
「そう言えば面識がありましたな、あの2人には」
随分と腕白なコンビで侍従を嘆かせていたのを思い出す。そしてその記憶はつい最近の出来事を連想させる効果もあった。
「シュヴァリエ申請の件では悪い事をしましたな。一ヶ月早ければ問題なく受勲出来たのですが」
「なに、本人は『自分の手柄ではありませんでしたから』と結構サバサバしておったよ。他の面子や公爵は残念がっておったがの」
そうですか、とマザリーニはルイズの態度に感心した様子だった。
おそらくあの友人はダダ甘にしたい本心を押さえつけ、厳しく公爵家の者としての躾をしたのだろう。
その謙虚さは宮廷の貴族たちにこそ発揮されるべきものだと思ってしまうのは、内憂外患に悩む枢機卿としては無理もない事だ。
「そのヴァリエールの娘について、どうしてもお主の耳に入れておかねばならん事がある」
「これ以上の厄介事は御免ですよ」
珍しく冗談を言うマザリーニに、オスマンはある意味凄く厄介事じゃと前置きしてルイズとクロコダインの事を話した。
「……ガンダールブと同じルーンを持つ使い魔、ですと?」
神学の最も進んだ国、ロマリア出身の枢機卿はすぐに事の重大性に気が付いた。
ルイズが虚無の担い手である可能性は高い。マザリーニは宗教家としての知識と公爵から愚痴および自慢として強制的に聞かされてきた情報を合わせた上でそう判断した。
系統魔法はおろかコモンマジックすら唱えると謎の爆発現象を引き起こすというのも、虚無の担い手ならば納得がいく。
今はまだ仮定の話だが、もし彼女が始祖の御業を再現できるのならば王位継承順位が大きく変動する事態にすら発展するだろう。
思わず沈思黙考モードに入りそうになるマザリーニだったが、残念ながら思考は中断を余儀なくされる。
オールド・オスマンが突然素っ頓狂な声を上げたからだ。
「ちょっと待て! 一体何を考えとるんじゃお主ら!!」
ルイズの部屋にやってきたのは予想通りアンリエッタであった。
先王の崩御の時にすら顔を合わせる事がなく最初はどこかぎこちない2人だったが、懐かしい話をしているうちにあの頃の空気が蘇ってくる。
ケーキを取り合ったりごっこ遊びをしたり、『アミアンの包囲戦』なんてのもありましたなどと昔の記憶を引っ張りだすにつれ自然に笑いが起きた。
笑い過ぎて目に涙を浮かべているアンリエッタを見て、ルイズはふと思う。
ひょっとしてお寂しいのかしら、と。
自分も決して友人の多い方ではないが、一国の王女ともなれば同年代の人間と親しい付き合いなど出来る筈もない。
帰国時にわざわざ幼馴染の所へ忍んできて、昔話にこんなにも喜んでいるのは少しでも「私」としての自分を出したかったからではないか。
アンリエッタはルイズのそんな思いには気付く様子もなく近況を尋ねて来る。
無事に使い魔を召喚できたことを報告すると殊の外喜んでくれたのは意外だった。
では姫様の方は、と聞き返すとアンリエッタは今までの朗らかな表情を一変させる。あれ、何か聞いてはいけない事だったかと思う間もなく、ルイズはえらくディープな話を聞かされることになった。
ゲルマニア皇帝との結婚が決まった事。
よりにもよってあのゲルマニアか、というトリステインの貴族の多くが思うのだろうが、ルイズもまたその例に洩れなかった。
結婚に対しての自由がない事は公爵家の一員として重々承知してはいるが、自分の年齢の倍以上もある男に嫁げと言われたら心穏やかではいられないだろう。
そしてアルビオンの内乱について。
フーケが宝物庫を荒らした夜にギーシュとキュルケが話していたのを小耳に挟んではいたが、王党派はかなり旗色が悪い様だ。
精強無比と謳われたアルビオン軍が揃って裏切ったというのは俄かには信じがたいのだが、現実は何時も厳しい。現実が優しければ自分はとっくにスクエアメイジになっているだろう。
更に、アンリエッタがアルビオンの王子に送ったという手紙という名の爆弾。
内容的には結婚話と締結された軍事同盟を纏めて吹っ飛ばす威力があるらしい。
アンリエッタは話す途中、ベッドに倒れこみそうになったり始祖に祈りを捧げたりしている。
かなり精神的に追い詰められている様子の王女を見てルイズは決心した。
「私にこの一件、お任せ下さいませ」
この時、ルイズはアンリエッタとの友情と信頼に報いたいという思いで一杯になっていた。
向かう場所が戦争状態で危険極まりない事を頭では理解していたが、アンリエッタとトリステインの危機を救わなければならないという使命感が彼女から客観的な思考を奪っていたといえる。
一方、アンリエッタはおともだちが危険な場所に向かうと聞いて慌てて止めようとした。
そもそも彼女は久しぶりの再会を喜ぼうと思っただけであり、なぜこんな話の流れになったのか自分でもよく判っていなかったのだ。
しかしルイズは言い出したら聞かない性格をしており、また心から自分の為に動こうとしてくれているのは正直嬉しかった。
そんな訳でアンリエッタは、流されるようにルイズに手紙の奪還を依頼する事になる。
2人はひし、と抱き合い互いの友情を確認していたが、その芝居がかってはいたが美しいと言える状態はすぐに終わりを告げる事となった。
突然部屋のドアが勢い良く開き、
「ヴァリエールだけには任せておけません! どうか、どうかこのギーシュ・ド・グラモンにもその困難な任務を仰せつけますよう!」
と男子禁制の筈の女子寮に乱入してきた造花の薔薇を持った少年が叫んだからだ。
「ギーシュ!? ひょっとして今までの話を」
「勿論聞いていたとも!」
「口封じが必要ね。やっぱり埋めるのがベストかしら」
「夕食の献立を決めるのと変わらない口調で物騒な事を言わないでくれないか!」
悲鳴を上げるギーシュを尻目に、ルイズは目でどうしましょうかとアンリエッタに尋ねようとしたが、ここで再び妨害が入った。
「ちょっと待て! 一体何を考えとるんじゃお主ら!!」
いつの間にか部屋の中に入り込んでいたネズミから、学院長の焦りと怒りの入り混じった声が響いてきたのである。
王女一行が来ているという事で、恒例の近接魔法格闘研究会(仮)は中止。
クロコダインは明日の仕込みに忙しいマルトーの助けになれば、と薪割りに励んでいた。
(ここにいましたか! 王様)
小さな声に振り向くと、そこにはモートソグニルが息を切らしている。
「どうしたんだ、そんなに慌てて」
(主が、オスマン学院長がお呼びなんです。すぐに宝物庫まで来て下さいと言っています)
学院長がわざわざ呼びつけるという事は、何か問題でも起きたのだろう。
そう解釈したクロコダインはマルトーに一声かけてから、働き過ぎで疲れた様子のモートソグニルを肩に乗せて歩きだした。
以上で投下終了です
前回感想を下さった皆様、有難うございました。いつも励みにしています
今回は
・モートソグニル超便利
・マザリーニ出番多い
・姫さまちゃんとしたセリフなし
の3本立てでお送りいたしました
おかしい、予定では姫様の魅力を存分に書き散らす予定だったのに
あと子爵の出番がほぼなかったですが、彼はいつも私たちの傍にいます
そう、空気の様に
乙でありました!
モートソグニルってこんなに便利だったのか…!
空気のようにって酷いww
流石最高クラスの風メイジww
いや、やっぱり人物がいいなぁ。鳥の骨と数百爺の筈なのにピチピチしてるよ。
学院のばたつき具合もキャラの自然な出番になってていい意味での生活感というか。
モートソグニル原作でも活躍を期待したくなるw
ここでオスマンが口を出す話は珍しいですね。
となるとどういう流れでアルビオンに行くことになるのか。
早速ワイバーンの出番があるのかな。
ワルドの過去ってどうなってるんだろ…
ワルドもだけどバーンの過去も気になるな
鬼眼とか特別っぽいし
ギガブレイクに耐えうる獣王に、ライトニングクラウドって効果あるのか?
ライデイン以下だろ、あれ
隙を突けばそれなりに効くんじゃないか?
防御に集中してなければ初期ポップのメラゾーマでもダメージを受けるようだし
原作でも、ヒムが似たようなこと言ってたよね
初戦闘でノヴァに対してだったかな
腐ってもスクウェアだな。ライトニングクラウドを使えるとは。
こんな場面しか想像できない。
ワルドが「閃光のように!」と言い出すんですね
ワルドが活躍する話ってないかな?
一緒に戦ったり協力したり
ワルドは本編でも不遇だからな
やっぱりただの高校生のサイトに負けたのが痛い
閃光のように出番がなくなったからな。
線香のワルドだけに
電撃が杖からピンポイントに色んなレンジからバリバリくる様なタイプは初めてだから、場合に寄っちゃかなりダメージ被るかも知れんね
いくらオールレンジで読みにくい攻撃だってクロコダインの場合当たること前提の議論だからやはり結果は同じでしょう。
すなわち、当たった所どうということはない。 「ライデイン以下の電撃なぞ屁でもないわ」とかw
関係ないけどさ、おっさんて『やけつくいき』使えたよな。
あれって結構便利だよね。
火火風ぐらい…と言いかけて、何かの呼吸法を連想してしまった。
火風風じゃない?
っつか前から思ってたんだけどライトニングより熱風の魔法でも使ったほうが間違いなく強くね?
二百度やそこらの空気でも吸い込んだら火傷で瀕死コースだし
ライトニングの方がカッコイイじゃん!
>170
幾らなんでも何時ものそのノーダメージとか手の過大評価は引く
まあネタで言ってる側面も大いにあると思うけど、ここがおっさん贔屓の雰囲気が強いのは確かだなぁ。実力面でも精神面でも。
ダイ大でも「落ち着いた大人」なキャラではあったけど、結構うろたえたりなんだりで、「完成された人格者」って感じがあんまり無かったと思うし。
>>175 ダメージはしっかり入るだろうけど、HPがバカ高いのがおっさんのイメージ。
ところで、灼けつく息はダメージはいらんぞ?マヒするだけで。
そしてゲームだと、ダメージよりマヒの方がきつい。
終盤の描写的におっさんの防御力がおかしいのは事実だからな…
外伝でタバサがラルカスを倒したようなやり方や、爆炎のように表皮の肉体強度を無視する方法、
毒等を使用するなど倒す手段は結構ある
極限まで硬いミノタウロスとだと考えればいいと思う
ダイの大冒険は比較的若いキャラが多かったので、クロコダインやヒュンケルが父兄的な立場に居る事が多かった。だから包容力高めのイメージが根付いているのでは?
まあ、全くの無傷よりダメージ入ったけどまだまだ大丈夫だとやせ我慢してる内に
コマ数が進むとほんとに回復してしまうイメージ。
おっさんマジックだな
そーいや、ザボエラの毒が効いてたな
ただ修行で強くなってるんだから、初期・中期のおっさんに通用した攻撃が、原作終了後の今も通用するかはわからんぞ
>>175 別にノーダメージとは言ってないのに、何をそんなに熱くなっているんだ君は?
まあ確かにギガブレイクに耐えたおっさんなら、ライトニングクラウドのダメージも微々たるものになるとは思うけどさ。
>>177や
>>180の言うように、DQシステム的に一撃につき30P程度は削られるけれど、HP全体から見ると僅少に止まるって感じじゃない。
でイベントが終わるともうケロリとしているような。
DQシステムで思いついた!
おっさんは、自動回復があるんじゃね?
過大評価だとか、どう言ったところでだな・・・
原作でベホマかけてもらったとはいえ、ギガブレイク喰らう、手刀で胸ぶち抜かれる、ライデイン喰らう、これで死なない上おっさんのタフネスさは覆しようがないんだが。
おっさんは、傷つく、血も出る、でも治る。だな。
防具に薬草合成してあるんだよ
おっさんはHP500以上あったんじゃないか?
ライトニングクラウドでメラゾーマ直撃なみの180程度
(ゲームだとこのくらいの数値が出ることが多いよね)
をくらったとしても、300以上残ってるからまだまだOK。
みたいなもんだと思うのよ。
まあライトニングクラウドが180いくかどうかも怪しいがな。
範囲攻撃っぽいからダメージはもう少し低いんじゃないかと。
どっこい生きてるど根性ワニ
やられっぷりにも定評があるから好きにやれるね
>>188 範囲攻撃+雷なら、ライデインじゃダメ?
おっさんの話だと盛り上がるなw
原作では全体的に不遇で最終的にはネズミと同列扱いだったりレベル外とか言われてたけど
>>184 ボスキャラにHP自動回復はデフォだけど、仲間モンスターにはつかないんだぜ、あれ
おっさんはまだいい。ヒュンケルが召還された場合、倒す手段が存在しない気がする
>194
ちゃんと『雷』という弱点が存在している。ただ、あまりにも早く動くのでワルドに詠唱しきる時間があるのか疑問でもある。
>>195 後半HP1からなぜか減らない現象があったから倒せないと思うぞ
たぶん殺しても一日くらいで復活する
しかも素手でオリハルコンを破壊しまくるし
レベル外っちゃレベル外だよな。強い方に。
つまりクロコダインは大魔王と戦えるレベルに達していないものの、最強の一角に数えられるだけの戦闘力を有しているのは間違いない。
そして人格面については少々ハプニングに弱いきらいがあるものの、乗り越えるだけの意志の力が有る。
ただし、真っ直ぐすぎてそこに付け入られると弱い?
おっさんはドラクエ方式の回復魔法が無いとそこそこやばい目には遭う可能性が高い
何その主人公
一行目は微妙だけど、それ以降は完全に主人公じゃないですか。
>>196-197 完全にプロのアクションを再現しているじゃないですか。
冷静に考えてくれ
VSダイ戦でのメラ
あれってトライアングルクラスの威力あると思うんだが
フーケのゴーレムに効果のなかったキュルケの炎
王城の分厚い床ぶち抜いた紋章無の一般的なダイのメラ
ワルドの風ってせいぜいバギクラスなんでね?
バギマ以下のように思うんだが
絵での表現オンリーの漫画と
小説基本で絵的表現が無いものをそう言う見た目比較とそれで貶めるのはナンセンスよ
アニメの表現だって有る意味二次的な想像の物だしあのアニメギーシュとかが精霊よとかいいながら魔法をごにょごにょ
アニメ版魔法の派手表現を見る度に、魔法陣すら削除されたデモンベインの黒歴史が哀れに(ry
アニメ版といえばダイの大冒険もひどい打ち切りだったな
竜魔人の登場をワクテカして楽しみにしてた俺の期待を、ギガブレイクで叩き潰されたアニメ版か・・・
視聴率悪かったから仕方無い
あれは視聴率じゃなくてあの時間帯一週間分(月〜木)纏めて番組改変の影響だよ
あの時間帯の番組まとめて潰してムーブっつーのに全部置き換えられた
何せ減速しつつもそれなりに好調だった100人に聞きましたすら切られたぐらいだ
100人結構見てたのに(´・ω・`)
ワルドさんがおっさんと戦ったら練習の時点で負けそうだけど
どうなるのか気になるぜ
ワルドの使う魔法で、おっさんを一撃で倒せるのがないからなあ。
というか行動不能になるダメージを与えるのも難しいから、搦め手でいかないと。
ワルドのライトニングより、モンモンのスリープクラウドの方が効果ありそうだもんな。
ワルドはカリン様みたいな規格外を除けば作中最強クラスのはずなわけで、それを相手にあっさり完勝、とかだとおっさん無双になりそうだからなぁ。
練習の辺りでは「どの世界にも強者はいるものだな」くらいの互角の引き分け、な感じが丁度いい気がする。会心撃とか偏在とかの奥の手は隠して。
ワルドが裏切った理由っていまいち不鮮明だけど、それが名誉のためとか武功のため、だったりすると、ザボエラの策略に乗っちゃった最初期の自分を自分を思い出して、おっさんとしても思う所があるのではなかろうか。
まあ原作じゃガンダ無双の為の使い捨てギーシュ二世でしかないワルドにも
二次でぐらい花を持たせてやった方が盛り上がる訳だしな。
ワルコってもう長期連載において暗黙のうちに無かった事にされる初期設定との相違点の一つと考えていいレベル
もういっそ完結するまで出てこなくても、まあ別にいいか、って感じだよ
>>213 もはや現在だとトップ30に入れるかどうか怪しいレベルな気がする
ジョゼフや元素の兄弟みたいな新しい強敵が次々出てきてるし、ワルドは再登場して改めて強さを強調しない限りはもう……ねぇw
水の精霊との約束なんか、もうとっくに忘却の彼方っぽいし>暗黙のうちに無かったことにされる初期設定
>>213 つっても竜の騎士の必殺技喰らって、さらにライデイン受けても致命傷にはならないからなあ。
互角と言っても、攻撃力が不足してるから・・・
やはり速さで掻き回すしか・・・でもシグマ戦見るとワルドでは・・・
あー、目でも狙うしかないんじゃね?
しかし練習でそういうえげつないことやるわけにも・・・
いかんな、自分ではワルド戦でバランス取る方法考え付かない。
まあ、技も戦術も鍛えた体もない上に、慢心してやる気のないサイトがボロ負けした練習戦から、
デルフとガンダルーヴの覚醒具合&本気のやる気だけで圧倒状態にひっくり返せるぐらいの力量差だしな。
無理してバランス取る方が却って不自然だろう。
それでもスリープクラウドなら、スリープクラウドならやってくれる
うん、スリープクラウドなら仕方がないな。
ダイ世界とのクロスならひとつだけ方法がある!
超魔化
超魔貴族ワルド(笑)…いいじゃんw
クロコダインのような隻眼を相手にするなら、見えない方から攻めるというのが常道です。
ダイ大のトップランクの連中を相手にするなら兎も角、ワルドも徹底的に死角を攻めるなら悪くないと思うんですよね。
>218
それは回復魔法してもらってなかったっけ
>222-223
丁度良い事に、ゼロ魔世界には『アンドバリの指輪』というマジックアイテムがあります。これを使えば超魔ゾンビも夢ではないかと。
>>225 1撃目のギガブレイク受けて傷治さず体力のみ回復
↓
2撃目受ける
↓
ライデイン受ける
でなかったかい?
>>227 それに加えて確か2撃目とライデインの間に腹にでっかいトンネル空けられてたね。
それでもおっさん死んでない。どころか戦闘続行可能。
おっさんのタフネスは化け物か
おっさんが化け物というかモンスター(本人談)なのでしょうがない
それもそうだった。
化け物なのは純人間なのにモンスター以上の他の連中だな。
ふと疑問に思った事が。
クロコダインはモンスターではあるが、れっきとした生物である。それは彼と同じ種族のモンスターが少なからず居るという事であり……クロコダイン軍団に強襲されるロモス王国、なんて馬鹿な想像をしてしまった。
イメージはエスカフ○ーネ軍団に滅ぼされるザイバッハ帝国の光景ですねわかります
>229
いや自力じゃそれが無理で殺されるの確定だったからベホマ使ったんだよ
しかもベホマが不完全だったから体力限定回復で命削る荒業に出てる
>>233 ボスキャラなんだから1匹だけじゃね? 多分
一番最初のボスは色違いで雑魚として出てくるのがDQの伝統だけどさー
ヒュンケル、フレイザード辺りも色違いが終盤雑魚としてでてきそうだ
カンダダ→さつじんき→(中略)→オルテガ
おっさんは種族的には普通に仲間もいるリザードマンで、頑張って修行したり実戦に出たり真空の斧手に入れたりして強くなっていったのではなかろうか。
ミストバーンが、そういう風に努力して強くなれる者を尊敬している、とかおっさんに言ってた気がする。
バランとか明らかに戦力的には別格の人もおっさんのこと買ってたもの、その辺の自力で積み上げたものがあったからではなかろうか、と思う。
>>237 フレイザードは普通に味方同士で殺し合いそう
>>237 量産型フレイザードってサイケな色してそうな気がする。紫とピンクとか。
量産ヒュンケルは黒かな、やはり
マジ○ガーも素手で殴り倒せそうだな
おっさんだからまだバランス考えられるレベルで済むけど、
ヒム召喚とかだと長編書くの無理っぽいなぁ
密かに誰か書いてくれるの待ってるんだが
ヒムとか傷つけられる手段あるのか
大事なのはパワーのバランスでなく、物語のバランスなのさ
たまにあるのが、何らかの契約が既に結ばれているキャラクターが、コントラクト・サーバントで契約できないケース。
ヒムの胸にある消える事のない獣王遊撃隊のナンバー、あれが呪いみたいな物で、ルイズの契約を弾くとか……そして、契約ではないものでヒムを従えようと奮闘するルイズ……ゼロ魔じゃなくなるか。
その場合、タイトルはゼロ魔ならぬゼロの使い魔(候補)だな。
チウ召喚が一番ゼロ魔のバランスにあう。
大ねずみ(魔物)の身体能力>>>(越えられない壁)>>なよな一般人ボーイ
だが越えられないリーチの差という壁がある。
一般人に片手で抑えられるかどうかはうろ覚えだが、
ヴェルダンデさんには敵わないかもしれんな。
ヒムを除く獣王遊撃隊召還だとバランスはどうだろう?
キラーマシーンさん最強
>>256 最終決戦でこあくまだかうらぎりこぞうだかが、メンバー入りしてるから強力だぞ?
いつのまにかシルフィやフレイムで獣王遊撃隊ハルケギニア支部を結成しているチウが浮かんだ
というか、概ね影の薄い魔法学院使い魔の皆さんにスポットが当たりまくる予感。
フィッシュ竹中さんとか?
チウじゃあワルキューレ相手でも難しいかも。
やっぱり実力的にゼロ魔に一番釣り合いそうなのは偽勇者御一行あたりだろうね。
当たれば岩をも砕く実力を得意げに披露してから決闘始めて、
警戒されて武器なんて作って貰えないわけだな。
むしろ、あのヌンチャク装備してガンダ補正で強化されるにもかかわらず
やっぱり自分をズタズタにしそう
獣王遊撃隊メンバー全員に勝って隊員にしてるんだから、お化けネズミとしては異常に強いんだぞ、ちゃんと
あれって、やっぱりタイマンじゃないとダメなのかな?
>>265 むしろ真の能力を引き出すよ、ルーンの効果で
真の能力=装備したものをズタズタにする
なんて的確な
やばいチウ召喚めっさ面白そうだw
>>267 はじめて獣王の笛を使ったときに同種のモンスターがが複数やってきて
複数で来る時もあるのねと青ざめてた描写がある
おっさんがチウにあげても大丈夫と判断するくらいだから
お化けねずみとしては破格に強いんだろう、作中の敵が規格外なだけで
元の持ち主のおっさんからして
ライオンヘッドが声を聞いただけで本気で逃げ出すレベルだからな・・・
周りが強すぎる
声を聞いただけで逃げるとか、やっぱおっさん友達いなかったのかな。友達がほしくて十王の笛とかつかったりしたのかな
さびしっw
チウって一応超魔生物にダメージ与えれるだけの攻撃力あるわけだしなぁ…
それはそれとして、ねずみつながりでオスマンとの間に妙な仲間意識が芽生えるルイズ・・・ないなw
ロト紋の獣王みたいに数万の獣系モンスターを使い捨てにして勇者パーティーを消耗させる、なんて真似は
笛で呼び出して自分でどついた相手しか服従させられないクロコダインさんにはできなかったんだろうな
(性格的にやらないだろう、ってのは別にしても)
ドラクエはボス一匹より
雑魚集団が全員魔法使ってくるほうが怖いからな。
>>271 すっかり忘れてた、そういえば複数で飛んできたね。
しかし、質問の意図としては呼びだす側の人数についてなんだ。
やっぱりチウは一人で戦わないとダメなのかな。
それとも、相手が複数で来るのなら、こちらも複数で迎え撃って良いのかな。
それが有りなら、遊撃隊内での序列も入隊順っぽくなりそうw
>>277 漫画の表現が追いついてないところだよな
メガンテだったら数万巻き込めて
同じく敵全体が対象のイオナズンが少数しか無理ってのはどうかと思うわ
メラがあの威力のバーン様ならイオナズンで数万とか消せるのかね?
ムチとかブーメランで7万人に一斉攻撃とかわろす
>>279 で書き込んだことが前後で分かれててわかりにくいと思ったんで戻ってきた
メガンテに関してはダイ大の扱いが妥当なんじゃないの?で
バーン様に関してはバーン様が使ったらどれくらいの威力になるんだろうなっていう話
紛らわしくて悪かった
ここはむしろオスマンの使い魔がチウでw
ジジイにキスされるチウかw
学院の使い魔のボスに収まるチウ…なのか?
ある意味妥当な線だなw
>>283 想像して吹いた。
後オスマンにはモートソグニル以前にも使い魔がいたのか気になった。
イメージ的にあの鼠は爺と一緒に300年生きてて、螺旋力を貯め込みまくってる
尻尾を喰うと美味いのか
その螺旋力をブンブン回したりクルクル丸まったりすることで解放するわけですね。
まあ、確かにグレラガのノリが似合いそうではある。
遊撃隊を後ろに従えて「僕を誰だと思ってるっ!」とか。
>>289 ブラッディスクライドは螺旋力の応用と申したか
てかゼロ魔どこ行ったw
やっぱドラゴンの騎士の抹殺対象だったりするのかな?
少し前の話題になるが、戦力バランスはむしろ考えなくてもいい。
え?原作からして、異界の存在にぼこぼこにされてるから、いいんじゃないの?
当然じゃないか
まあキャラ=強さ。お話=テンプレ消化のみ。
なんて思考のヤツじゃなければ元々大して気にしてないだろう。たぶん。
このスレは「ダイの大冒険のキャラが螺旋力に目覚めました」になりました
むしろ「古今東西のネズミが螺旋力に目覚めました」
もうついでにゲッター線も浴びせちゃえよw
ザボエラがアップを始めたようです
みんな落ち着け、さすがにスレ違いすぎるだろw
あとザボエラは帰れw
ザ、ザボエラさんは居ても良いじゃないか!
誰か、ルイズに召喚されて色々あって改心した綺麗なザボエラさんを書くんだ。
名前だけのオリキャラにせず、誰テメエにせず、あくまでザボエラさんのまま綺麗なザボエラさんを書くんだ。
……マジでやれた人には賞金あげてもいい。ガチで。五万円くらい。
ザボエラって…ダイ大の悪役の中でも綺麗になりそうにないキャラだな
他の悪役だとどうだろ
>>300 エクスプロージョンで吹っ飛ばされた後、エアニードルで心臓貫かれて、
フレイムボール×10くらい喰らって下半身消し飛んでしまった後に、
なんかよく分からん化け物になって復活するくらいしたら綺麗になるんじゃない?
小悪党で腹黒いことやろうとするが
いつも失敗して逆に勘違いで感謝されるタイプのザボエラとか?
エルフの毒薬でも飲ませてみればあるいは
そういえば、ザボエラさんならタバサママン治せるんじゃね?
いや根拠ゼロでなんとなくだけどね……いや、毒には毒を餅は餅屋みたいなノリかw
ザボエラ「お前の母を治してやる。そのかわり・・・人間を1000人殺して来い」
タバ「分割払いで」
タバサ「半殺しにまけて」
ザボエラは改心とかしちゃいけない悪役筆頭クラスだと思うんだ。
ザボエラはね誰にも共感されず悪辣でなんというか
ミジメな最期でなきゃあダメなんだ
独りで卑劣で狡猾で…
ザボエラを召喚しそうなのは『使い魔はメイジに相応しいものが召喚される』のだからジョゼフかヴィットーリオ?
家族との間の感情を考えると、ジョゼフの方が近いかな?
いきなり唇を奪われた上なんか凄い力を注ぎこまれて恍惚状態のザボエラですね
>>311 そこはあれだ。『あの作品の〜』スレのまとめWikiにある気さくな王女みたいに、
悪事を企んで実行しても、いつもいつも思惑通りにいかずに(相手にとって)好転してばかりで、
本人の意思とは無関係に周囲からいい人認定されるとか、そんな感じで。
>>310 キルの頭を艦隊に放り込めれば虚無に目覚めなくても大丈夫そうだw
そんなことしないでも断末魔を楽しみつつ撃墜できそうだけどねw
>>311 孤独のグルメかよw
>>307 タバサ「一生かかってでも」
ザボエラ「その言葉が聞きたかった」
顔がツギハギのザボエラですね
戦場に行って死体拾ってくればいいんじゃないか
1000なんてすぐだし、あとは運ぶだけ
むしろジョゼフ倒すのに起こす戦争+王になった後に他国と普通レベルの戦争してれば
1000人ぐらいすぐじゃないのかね。
ブラスじいちゃん召喚が読みたいかな
それなりに強かろうし、ダイを魔法使いにしたかったみたいだし、ルイズとの相性もいいかも
鬼面道士だったっけ?
メダパニベホイミを基本にメラミまで使えるんだよね。
じいちゃんが教えてもちっとも身につかないのはルイズもダイと一緒だろうな。
実はすごい才能が秘められている所も同じ。
そういえばダイ大世界の魔法って、精霊との契約で使えるんだっけか。
ポップがヒュンケル対策に天候操作魔法覚えようとしてた時に、新しい魔法を覚えるための契約だとかで精霊ようんぬんかんぬんとか言ってた気がする。
ブラスが魔法使ったら先住魔法扱いになるんだろうけど、実際それであってるのかな。
精霊じゃなくて呪文と契約だろう
杖を持ってるし先住扱いにはならんだろ、物としても違う
威力は本人の魔力次第とはいえ、精霊契約による魔法なんだから先住魔法に相違あるまい。
手元にコミックスないから分かんないけど、呪文と契約って言う場面は確かにあった
使えるかどうかは努力次第なんかな?
今のはエクスプロージョンではない、イオだ。なルイズ様を見たいです
ルイズlv99かw
ヒムはメラゾーマ使えるんだよな。
ヒートナックルがメラ系の応用技ならね。
メラゾーマなのかどうかは分からないけど、バーンパレスまで来てメラミーとかってことはあるまい。バーン様を除いて。
ヒムがメラ系、シグマがイオ系、フェンブレンがバギ系、アルビナスがギラ系をそれぞれ使ってたと思うから、やっぱりブロックはヒャド系を使えたのだろうか。
アイツだけその辺の特殊能力とか出なかったからなぁ。早期退場しちゃったし。
ヒムの性格ならメラゾーマを飛び道具としては使わないだろうなぁ
「男ならこっち(拳)で来いよ」とか言う奴だし
シグマがイオを近接させて直撃させるから、ダメはイオナズンクラス。
ヒムのヒートナックルもメラの威力を近接させて相手に直撃させるから
メラゾーマクラスの破壊力とかそういう感じ。
多分、呪文自体はメラか、よくてもメラミだと思う。
どっかでそういう設定書かれてたのか?
拳にメラゾーマの熱エネルギーを伝導させパンチの破壊力を上げるって書いてあるんだからまんまじゃねーの。
熱と衝撃って普通に考えて相性悪そうだよな
個人的にはブロックはルーラ系だと思ってたんですが。
とにかく、鈍重そうな外見と裏腹なところの多いヤツだったし…。
オリハルコンは単純な熱量だけじゃ融解しないはず。
ロンが剣を鍛えるときにそんなことを言っていたし、不滅の金属である以上簡単に溶けても困るし。
そんなわけで、オリハルコンだからできる技なのかもな。
でも、魔界のマグマで腐食するんだよね、オリハルコン。
>>327 ポップはほとんどの呪文の契約を済ませてるけど、レベルが足りないから使えない、って話だったはず。
ただ、それなら誰でも使えるようになるかもしれないからとにかく契約しとけ、とかなりそうだけどそうはなってないから、
契約できるかどうかにも素質が絡んでるのかもね。
レオナが一巻で人によっては契約出来ないものがあるみたいなことは言ってる
>>337 熾火の上は歩けても水虫には弱い足の裏のごとし
>337
温度+酸性成分じゃない?
むしろマグマが流れてるキルバーンの人形は何でできてるんだって話になるな
>>342 魔法的に作った何かなんじゃないの?
術者が生きている限り不滅とか、そういう感じ。
つまり、あのピエロを殺すと、一定時間で人形が解けて、黒のコアが発動するのだ。
すごくキルバーン好みじゃないか。
ヒムがメラ系担当ならキュルケに召喚されるというのもいけそうだな
ダイじゃないが三条繋がりでビィト召喚が見たい。
むしろ悪役の魔人召喚が見たいけど、どう考えても危険すぎる…
ダイ大の魔族とか魔物と違って生まれつき人間への敵意があるし
ビィト系もあってもいいかも知れんが、ビィト自身はなんかイメージ湧きにくい。
ビィト楽しみにしてたのに何で終わっちゃったの?
終わったわけじゃない
作画の稲田先生の病気休養につき休載した
そのまま月刊ジャンプが消えたので、復帰となればSQで・・となるとは思うが
復帰の話は殆ど聞かない・・・
経済状況悪化でSQは途中で購読やめてしまったので、知らない間にビィト再開して完結したのかと思った・・・
まだ療養中から続報はないわけね。
かなりの難病みたいだからなぁ…。
352 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 14:56:05 ID:VmKgh4WT
神の涙召喚。
メイジにしてと頼むルイズ。しかし元から虚無のメイジなのでなんにもならず。
神の涙って初めて見た人どうゆう道具かわかんないよな。しゃべんないみたいだし。
>>353 使い魔として召喚したのなら、ルイズの「使い魔」のイメージに合わせて動物っぽくなるんじゃなかろうか。
具体的にはゴメちゃんみたいな。
いや、強くてカッコイイ使い魔っぽくなるんじゃないかな。
具体的にはおっさんみたいな。
ゴールデンリザードマン 略してゴリさんの登場ですね
ゴリさんw
見た目冥竜王ヴェルザーなゴメちゃんか
ダイ作中での使い魔的な存在はおっさんのガルーダやザボエラの悪魔の目玉やバーンから見たミストかな
後はキルバーン
ピロロはドラゴンには見えんが、バーンじゃなくてウ゛ェルザーについてるのは単に先に出会ったのがウ゛ェルザーだったってだけかな。
キルとかザボエラとかはヴェルザーの下のが力を発揮できたと思う なんとなくだけど
ヴェルザーってそんなに描写無いからなんとも。
判ってるのはバーンと同格ってことくらいかね。
残忍とか強欲そうなのはあくまで下のもんから見た印象だろうし。
脳内保管器官の頑張り次第では、全ての生き物を平等にする為に魔界人間界天界を支配しようとしていて、
残忍に見えるのは崇高なる目的の為に冷徹になっているからで、強欲に見えるのは三世界を支配しようとしてる目的を知らないからと出来なくもないよね!
地上を消して、魔界に太陽をってバーンと、
魔界も地上も手に入れるってウ゛ェルザーの、どっちが欲深かってのは価値観の違いだからな。
>>344 そうするとルイズが召喚するのがシグマで、タバサが召喚するのはフェンブレンか。
シグマとルイズは良いな!
ルイズからすれば当たりだろうし、シグマは騎士道精神溢れる紳士だしな。
それと、タバサはブロックってのも有りじゃね?
ここでの推測はルーラとヒャドの二つに分かれてるけど、
ヒャドということにして無口コンビってのも良さ気だぜ!
フェンブレンだと復讐ルート一直線な感があるw
フェンブレンだと契約するときに唇切れそうでやだな
いやいや、フェンブレンこそルイズに召喚してもらうべきだろ
契約時に血だらけになるルイズ、折檻するたびに千切れ飛ぶ鞭
ことあるごとに言葉通り火花を散らし鎬を削る歩くきょうきとしゃべるなまくら
馬に乗れずおいてけぼりなアルビオン道中
ワルド(笑)
おいしいシーンだらけじゃないか
読みたくなったので書いてくれw
>>369 馬に乗れないならドラゴンの騎士親子に水中戦を挑んだ時のノリで地中を抉り進めば良いじゃない
アンリエッタ・ド・トリステイン
親衛騎団召喚、どんな感じになるんでしょうか。
「オレの上司はハドラー様と隊長だっ!」
「隊長? ……わたしネズミに負けてるの? 何この敗北感」
「私の主はハドラー様だけ……消えなさい!」
「えっ!?」
「このシグマ、貴女の騎士となり守り抜くことを誓おう」
「爽やかな紳士だわ。……馬だけど」
「(お、大きいわね)わたしの力になってくれる?」
「ブローム」
「あ……ありがとう!」
「なんでワシが人間のガキなんかに……バカバカしい」
「やり直しを要求します」
「駄目です」
「だって刃物ですよ? あんなのにキスしたら血まみれに」
見てみたい…。
もうマキシマム読んじゃなよ
脅威の防御力と偵察眼、結構役に立つ使いまだと思うぞ
サイトもマキシマムに引けをとらない立派なアホの子だ
どっちも最強の守護者だしな
召還対象がアホな子なほど、ルイズも元のアホな子のまま出せるな。
379 :
378:2009/06/21(日) 17:02:57 ID:hdpHIilP
>>378 素晴らしきフェンブレン。
白昼のアルビナス。
衝撃のヒム。
直系のブロック。
マスク・ザ・シグマ
命の鐘のマキシマム。
で、どうよ?
ゼロ魔の世界ならマキシマムでも余裕で無双できそうだなw
オリハルコンの強度を突破できそうな攻撃ってどんなのがあるかな?
>>381 ない
強いて言えば虚無ならできなくもないかもしれんが、それでもエクスプロージョンごときじゃ多分無理だし
アレって貫通とか防御無視ついてそうだが
マキシマムって扱いがあれだから弱く見えるけど、材質オリハルコンだからなあ。
ソフトが駄目だけど、ハードは高レベル。
凄く固いものを持って加速して殴れば行ける気がしないでもない
>382
むしろエクスプロージョンは防御無視系でオリハルコンだろうがさくっと消せると思うぞ
対象選択も出来るらしいってだけで実質正体不明の爆発だから、緩いノボル世界じゃはっきりせんと思うぞ。
カウンタで耐えられるしな
爆発の濃さも修行次第かもね
こ、この流れはッッ!?
敵を消滅させる技に覚醒前同士ということでッッ!
氷炎将軍ッッ!フレイザード様が召喚される前触れかッッ!
ヘタしたらただ契約しようとするだけで死ねるぞw
どっかの誰かみたいに、顔が焼けるぞ。
ゼロのルイズからフライフェイスのルイズになるのか……
>388
それメドローアがマホカンタできるしなと言ってるのと変わらん
バーンパレスからヒムが落とされたとき頭割れたみたいだし高いところから叩き落とせばオリハルコン壊せるんじゃね。
まあオリハルコン軍団を高いところから落とすってのがそもそも無理って言われればうん無理だな。飛べるし。
あれってヒュンケルに槍で貫かれた跡なんじゃなかったっけか。
高いところから落っこちただけで割れたんだとすると、超必殺技をその頭で弾き返されてしまったノヴァが悲しすぎると思うのですが。
いやいや、ノヴァはオリハルコンに傷は付けれたよ。
防御力を高めたから弾かれただけで、素のオリハルコンなら破壊できるよ。
ん?それって、闘気とか使えない状態にまでダメージ与えないと、高い所から落としてもノーダメージになるということか?
おっさんが獣王激烈掌でねじ切ったりしてたから純粋なパワーでも破壊できる
つまりサブミッションを極めろってことだ
ただし鬼門はフェンブレン
フェンブレンにルーン刻んだら常時ガンダールヴ発動しっぱなしか?
超高度からの落下の威力舐めんな
>>398 シグマも手首砲が武器扱いになるんじゃないか?
そんなことを言ったらハドラー親衛隊の連中は全員が全身殺傷能力十分の武器だよなぁ、という気はする。
そんで、更にそんなこと言い出したらマアムとか老師とか、チウだって素手でも十分過ぎる破壊力を持ってるんだから、その拳は武器、と言えなくもないと思う。
武器の定義ってどんなんなんだろうね。
ボクサーの拳は刃物と同じ、の理論は通用するんだろうか。
多分無理
武器として作られた道具限定
そこら辺はクロスさせる作者の裁量次第になってるなぁ
改造人間でもないのに常時ガンダ発動状態の奴とかいたぞ。
原作で基本条件は語られても、どこまでって制限は言及無いからな。
ヤマグチ氏も自分に枷をはめるの避けてるのかもしれんが。
貧弱ぼーやが剣を振り回すための能力補正な気がするので、親衛騎団には要らないじゃない?
そもそも内蔵兵器は自分の体の一部だから使い方熟知してるしなあ。
どうでもいいけど、右手に槍、左手に盾を持つシグマはガンダとして完璧すぎて
デルフが出張る余地が毛の先ほども存在しないな
系統は爆発だし盾はカウンタ仕込んであるし挙句のはてに速いし硬いしで手に負えないんですね
ポップとさしで負けてるから印象悪いんだけどなぁ
フェンブレンさんて地味に武器を持てなさそう
デフォでオリハルコンソード二刀流なわけだし
両手にオリハルコンソードで2倍。
いつもの倍のジャンプでさらに2倍。
そして、いつもの3倍の回転を加えれば・・・竜の騎士をも貫く。
そこまでやってもやっぱり真っ二つにされる姿しか思い浮かばないのはその人徳ゆえか
>>409,410
真っ二つの12倍で24分割ですね、分かります。
>>406 デルフの形態変化を拡大解釈して槍になってもらうとかw
>>406 そこはアレだ。
シャハルの盾は生前ポップに上げちゃったので変わりにデルフだよ。
両手に大剣と槍でガンダールブとしても完璧だ!
デルフの盾か。
終盤で壊れる事確定なとことかある意味似合ってるな。
基本的にはデルフを装備してせいぜい吸収程度だと思わせ、
相手が「これを吸収し切れるかな!」みたいな魔法を使った所で、
胸部装甲を開いてシャハルの鏡を使用。
みたいな「ざまぁwwww」感も捨て難い。
フェンブレンを召喚した場合、仲間に足並みを合わせなくて済む様になって気が楽になった反面淋しさも感じている姿にキュルケが惚れる訳だ。
>>407 シグマの短所は詰めが甘いところだと思う
普通に確実に止めをさしていればポップを倒せた
死亡後から召還されたら鏡が無いから、
学園から盗まれるのがシャハルの鏡というのはどうだろう
あれくらいなら伝説のアイテムでも複数ありそうだし
流石に人外には惚れんと思うぞ
覚醒後のポップのレベルアップ振りが異常
ランシールでレベルアップバグ使ったんだよ
レベルアップ後にパラメータを振り忘れてたんだよ
ひとりで天地魔闘の構え破ったしね。
字あってる?
あれがなければ大魔王バーンに人類は敗北していた。
超英雄ポイントを使ったんだよ。
>超英雄ポイント
ソードワールドかな?へっぽこでそんな単語を見た気がする
ソードワールドの、ロードス島戦記対応システム
「ロードスの民は戦闘種族だ……なめるなよ!」
を再現するための物
竜の騎士はレベル1でも経験値が既に10億くらい入ってたりするんだぜ。
それ逆にイベントでしかLv上がらなくね?
だから魔法の覚えが悪かったのか。
バランもその歳にしては強いって言ってたし。
竜の騎士は覚醒して一気にLVUPがデフォルトってことかな。
それまでは、LVUPにリミッターが掛かってるって感じで。
むしろ準備期間は全部マザーの胎の中、熟成終了と共に覚醒&活動開始でないのかね?
祝福天使の種を飲めばおk
>>431 そして、間違えて超不幸の種を飲むのですね、わかります。
ダイは実際に力という点じゃ成長してない感じしたな。
少年漫画じゃよくあるパターンだけど元から巨大な力を持ってて、使い方を覚えたみたいな。
で、そんなのに付き合ったポップはどんどんレベルアップせざるを得なかったってことで。
そういやヒュンケルとかもレベルは上がりきってたなあ。
ヒュンケルは「絶対に最後には勝つ」という主人公補正に匹敵する、「絶対に負けない」補正を持ってたからなぁ。
ハドラーにも勝ったし、バランにさえ「負けたのは自分なのかもしれない」とか言わせてる。
そして、最後まで「負けた」という印象を持たせないまま、再起不可能な怪我で戦線離脱。それでもミストバーンに止め刺してるし。
竜の騎士ばりのチート補正だよなぁ、としみじみ思う。
ただの人間とは思えないな
ミストバーンが改造したんじゃね?
HPが1から減らないとか、なんかの呪いっぽい。
正しいから死なない!
出自にいわくがあるんじゃね?
ポップは自分は武器屋の息子だからどうとか言ってたけど
ヒュンケルは父も母の顔も知らないわけで
ルイズに召喚された場合、
マリンさんやマァムが言うよりは言うこと聞きそうな気がする。
対等の仲間ではなく兄貴目線で
マキシマムのデータって、悪魔の目玉の集めたものだから、召喚されても異世界の情報なんてないだろうな。
ダイ大のあのタイミングじゃあマキシマムもただの卑劣なかませでしかなかったが
出番を間違えなければ城兵以上の巨体を誇るオリハルコンボディの装甲とパワー
あとスゥーパァァースキャアァァン!!!!を持つ非常に強力な駒のはずだったんだ
キュルケ「おおお、オリハルコンですか?!」
マキシマム「いいえ、ただの真鍮です」
まあ、相手の戦力を正確に計って、自軍の駒を有効に使う戦略を練り、自分は後衛で指揮に徹する、というのは将としては実に正しい。
特に戦う力もないのに最前線に出て来ちゃったレオナ姫よりよっぽど正しい。
チェスや将棋でも、王を主戦力にして敵を蹴散らそう、とは普通しないしね。なんかそういう戦法もあるらしいけど。
ただまあ、少年誌だからなぁ。
そして相手が少年ジャンプ補正の権化ともいうべきヒュンケルだったからなぁ。
いや、マキシマムはそれ以前に馬鹿だし、相手がラーハルトとは言え
まったく反応できないどころか攻撃されたことにも気づかないあたり、
親衛騎団よりかなーり格下だろ。
戦闘斑じゃないからな
有能な参謀をつけると案外化けるんじゃないかと思うけどなぁ>マキシマム
分析力と戦闘力はともかく、判断力は悪くなかった気がする。
しっかりとした情報と、分析結果をまとめあげてくれる部下がいれば……
冷静で、上司を煽てて操るのが上手い部下か
>>443 どうやら禁呪で部下を生み出す事にかけてはハドラー以下だったバーン様は
親衛騎団の活躍を見て内心どう思っただろうな
>>446 またザボエラさんの使いどころを模索する事になるのか
バーン様死に間際 『(゚д゚)ハッ!もしかしてチェスの駒全部ハドラーに上げてたら勝ててたんじゃね?』
それなら戦闘はミストバーンに任せてバーン様は引きこもってればよかった
>>447 マキシマムは最初から、リビングピースっていうモンスターじゃなかったっけ?
おっさんってジュリオ相手だと負けるのかな
ジュリオ「そういえば貴方も獣でしたね」
おっさん「きゅ・・・きゅぃ・・・」
本家きゅいきゅいは樹リオの制御下だっけ?
人並みの知能元から持ってる奴まで対象内だとしたら怖いな
おっさんは魔王の支配すら受けつけないモンスターだから大丈夫な気もするが
これがブラス老だったらヤバいだろうな
支配じゃなくて法則だったりしたらおっさんでも駄目だろう
法則言うたら、亜人にまで効くのかアレ?
ガンダのルーンで抵抗できたりするんじゃないかな
人だって基本ケモノだし
高度な知性持ってりゃって条件だときゅいきゅいが陥落したし
おっさん言いなりになる予感
そしてその方が面白いだろう
もう人(エルフ)とかであることが大丈夫な条件なんじゃねーのって事ね
つまりバランはアウトだけど、ダイは平気かもしれないと。
バランは人間じゃ無い以前に神造の兵器だからまず支配されないだろう。
…その割りに、バーンにゃいいようにされてた気もするがな…
情深きゆえの弱点が多そうではある。
バラン「竜の騎士に愛などいらぬ!! 」
ゼロ魔基準で考えればエルフや獣人などの亜人は対象外だろう
ダイ大基準で考えれば個々人の抵抗力に大きく左右されるだろう
問題なのはフレイザードや親衛騎団のような魔法生命体だ
これで操られたら馬鹿だぜ
それ操られフラグやないかい
しおらしくて忠実でかわいらしいフレイザード
うむ、大して変わらん
ゼロ魔の世界じゃエルフと他の亜人っぽいのは明らかに線引きが違うだろ
つぅか他人の使い魔を操ってる時点でチートだって。何のためのルーンだよ
演出
お久しぶりです
21:55頃から投下したいと思います
虚無と獣王
23 虚無と宰相
宝物庫でクロコダインを待っていたのは意外な面子だった。
呼びつけた本人であるオールド・オスマンは、この場にいて当然である。主であるところのルイズもまあいいとしよう。
しかし、なぜ王女と宰相が同席しているのか。部屋の隅に緊張した面持ちのギーシュがいるのも解せない話ではあった。
「ああ、呼びつけたりしてすまなかったの」
オスマンはそう挨拶したが、その顔色は優れているとは言い難い。
「いや、それはいいんだが……」
クロコダインも言葉に詰まる。
何か問題が起きたのだろうと思ってはいたが、まさか国のトップが絡んでいると言うのだろうか。
「ここまで来てもらったのは、ちと考えを聞かせて欲しかったからでの。まあ、それ次第では色々と動いて貰う事になるやもしれん」
浮かない顔つきのまま語り始めたオスマンを制して、クロコダインはルイズと並んで座っているアンリエッタを見つめた。
「その前に、そちらにおられるのはこの国の王女殿とお見受けするのだが……」
その言葉に、アンリエッタは優雅に立ち上がって一礼する。
「はじめまして、アンリエッタ・ド・トリイテインと申します。貴方の事はルイズから聞かせてもらいましたわ、頼もしい使い魔さん」
クロコダインも王女の前で片膝を付いて答えた。
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔、クロコダインと申します。以後お見知りおきを」
クロコダインが王家の人間に敬意を示す様子に、ルイズたちは少し驚いていた。普段の豪放磊落で武人肌という印象とは違った姿を見た気分だったのだ。
その姿から粗野に見られがちなクロコダインだが、その実力を認めた者や女子供に対して礼を尽くすタイプである。
魔王軍時代は大魔王バーンや魔軍司令ハドラー、正義の使徒となってからはレオナやフローラ、ロン・ベルク、アバンといった面々に敬語で接していたし、占い師のメルルにも最初はお嬢さんと呼びかけている。
続いてマザリーニが短く自己紹介し、クロコダインもまたそれに答える。
その様子を見届けた後、オスマンは本題に入った。
「さて、こちらとしても大筋では話を把握しとるが何分よく聞き取れなんだ部分もあっての。ここはミス・ヴァリエールから事の次第を説明してもらえるかの?」
突然話を振られたルイズは思わずアンリエッタを見るが、王女がどこか複雑な表情を浮かべながらも頷いた為、さっき聞かされた事を順に話し始めるのだった。
ルイズが話し終わると、宝物庫は沈黙に包まれた。
王女と学生二名はともかく、クロコダインを含めた大人たちは難しい表情をしていたりこめかみを指で強く押さえていたり天井を見上げ何者かに対し呪いの言葉を小声で呟いていたりする。
まあずっとそのままでいる訳にもいかないと思ったのか、復活したオスマンはルイズに声を掛けた。
「……あー、ありがとうミス・ヴァリエール。実に分かりやすい説明じゃった」
「分かっているかと思いますが、この事は絶対に他言無用ですぞ」
次にやや強い口調でマザリーニが釘を刺す。キツイ言い方をしていいのならば、ぶっちゃけた話これは王家の恥と言っても過言ではない。
そんな重大事項を自覚もなしに吹聴される訳にはいかなかった。
そしてクロコダインが重々しい口調で尋ねる。
「オレは正直、国と国との情勢などには詳しくないのだが、この手紙を回収するのは学生にとってかなり厳しいのではないですかな」
ふむ、とオスマンは一応考える振りをしてから答えた。
「ま、一人前の兵士でも超キビシイじゃろうな」
「既にアルビオン王の手勢は1000名を割り込んでいます。対する貴族派は推定5万、今にもニュー・カッスルを攻め落とさんとしている様ですから」
加えてマザリーニが冷静に身も蓋も無い現状を指摘する。
「それでもっ! この任務は遂行しなければならないでしょう!」
悲観的な事しか言わない大人たちに業を煮やしたのか、思わずルイズは声を上げていた。
「不埒な貴族派がアルビオンを制したら次は我が国が標的になるのでしょう? その為にゲルマニアとの同盟を結んだのではないのですか!」
言外にアンリエッタの婚姻についての非難を込めながら、なおもルイズは言葉を重ねる。
「確かに困難な任務でしょうが、仕えるべき王家の為に、また力のない平民たちを守る為にも誰かが行かなければなりません」
ルイズの後ろではギーシュがうんうんと賛同の意を示し、アンリエッタは『おともだち』の熱弁に感激し目に涙を浮かばせていた。
ギャラリーがいなかったら確実に抱きついていた事だろう。
一方でマザリーニとオスマンは(若い衆は無闇に熱いな)等と思っていたが、そんな事はおくびにも出さなかった。
「確かにミス・ヴァリエールの言われる通り、誰かがアルビオンまで行く必要があります。ただ、私たちは常に最悪の想定をした上で動く事を求められます」
「ちなみにこの場合の『最悪』とは何か、ちと言ってみて貰えるかの?」
オスマンの問いに対し、アンリエッタとギーシュは「手紙の回収が出来ない」と答えた。
ルイズは上記2人と概ね同じ意見だったが、「同盟の話が流れてしまう」と付け加えた。
そしてクロコダインは、「任務が失敗して全員生きて帰ってこれない」と言った。
使い魔の答えにぎょっとするルイズたちを尻目に、オスマンは頷く。
「間違ってはおらんの。まあ全員の答えを合わせてなお足りない部分があるのも確かじゃが」
正直なところ、アルビオン行きが高い確率で死に繋がるという実感など持ち合わせていなかった学生2人と王女だったが、まだ付け加える様な不吉な事があるのかと思った。
そんな彼女たちに正解を冷静に告げたのはマザリーニである。
「手紙の回収に失敗し使者は全員死亡。ゲルマニアとの軍事同盟は破棄。更にトリステイン国内は王党派とレコン・キスタのシンパ、そしてヴァリエール・グラモン同盟軍の三つ巴の戦いになる」
一瞬の間を置いて、ルイズとギーシュは猛烈に反発した。
「お言葉ですが! 枢機卿はわが父の王家への忠誠をお疑いなのですか!」
「父様は国家の危機を前にして反旗を翻す様な真似はしません!」
特にルイズは父であるヴァリエール公爵から常々マザリーニに対する苦言を耳にしていた。
礼儀を重んじる父が一国の宰相に対し『鳥の骨』などという俗称を使っているのだから余程馬が合わないのだろうと思っていたが、こんな事を言うのならそれも納得である。
曖昧な噂で人を判断してはいけないという母の教えを守り、これまでマザリーニに含む処は持たないようにしてきたが、今この瞬間からルイズは『鳥の骨』を嫌いになる事に決めた。
ギーシュも似たような環境で育っていたので、同級生と似たような感想を抱いたようである。
一方マザリーニは2人の抗議に怯む様子もなく、あっさりと言った。
「ヴァリエール公爵もグラモン伯爵も王家への忠誠心は高く、その忠義は右に出る者なしと言っていいでしょう。しかし、彼らは同時に良き家庭人でもある」
「飲むたびに嫁と子供自慢聞かされるしの。特にヴァリエールの方は」
補足と言うか茶々を入れるオスマンに、マザリーニは表情を崩して言った。
「神に身を捧げた私に堂々と愛妻を自慢するのはやめてくれと老師から言っては貰えませんか。特に公爵の方に」
「言っても無駄な事は言わん主義じゃ」
「教育者としてそれはどうかと。話を戻しますが、もう目に入れても痛くないと公言している末娘がこんな事で非業の死を遂げなどしたら、速攻で王宮を落としにかかるでしょうな」
まあその前に堂々と声明文を送りつけてくるでしょうが、という最後の分析にオスマンはさもありなんと笑う。
ここで頭に血が昇っていたルイズがやや落ち着きを取り戻した。落ちこぼれの自分を父がそれほど重要視しているかはともかく、何故政敵である筈のマザリーニがこんな分析をするのか。
これではまるで2人は昔からの親友のように思えてしまう。
しかし、ついさっき嫌いになると決めた相手にそんな事を聞くのも憚られる気がする。一体どうしたものか。
ルイズがそんなある意味どうでもいい事を考えていると、隣の幼馴染(天然)が素直な疑問を口にした。
「貴方とヴァリエール公はあまり仲がよろしくないと聞き及んでいたのですが、違うのですか?」
「姫様、直球過ぎです!」
もう少しぼかしましょうと思わずツッコミを入れるルイズに苦笑しながらも、マザリーニは至極あっさり風味に答えた。
「仲は悪いですよ。少なくとも30年程前に1人の女性を巡って決闘騒ぎを起こす位には」
「……は?」
余りと言えば余りの答えに呆然とするルイズとギーシュ、そして驚きながらも微妙に目を輝かせるアンリエッタ。
そしてオスマンはどこか遠くを見つめながら呟く。
「ああ、そんなこともあったのう。今考えても酷いオチじゃったが」
「ええ、当の女性に『王宮での決闘は禁止事項でしょう!』とカッタートルネードを喰らいましたからな。全くもって酷いオチでした」
この時点でひどく嫌な予感がするルイズであったが、彼らの回想はまだ続いていく。
「切り刻まれながら天井に磔状態ってのも随分心が冷えるのう。あれはマジ死ぬかと思ったぞ」
「そう言えば颯爽と見届け役を買って出て颯爽と巻き込まれてましたな老師。しかし冷えるのは心だけですか? 私などは体温が急低下しましたが。その後で何故か始祖の姿を見た気がしますし」
「臨死体験などそうそう出来ることじゃないぞ? いい思い出になったの」
あっはっはと笑いあう中年と老年を、10代3名はアメイジングなモノを見る目で見つめた。
「まあそんな経緯もあって仲は悪いと言っていいでしょうね。娘の誕生日ごとに画家に描かせた絵を見せつけてここが私に似ているとか自慢するなど嫌がらせにも程があります」
「今はそれなりに落ち着いたが、昔は末娘が初めて立ったり初めて『とうさま(はぁと)』と言ったりしただけで呼び出されて飲まされてしこたま自慢聞かされまくったからのー」
「タダ酒が飲めるぜヒャッホウとか言って毎回喜々として参加されていたではありませんか」
「何か言ったか? 年のせいか最近耳が遠くなってな」
話題が逸れまくる大人たちを前に、ルイズは1人頭を抱えていた。
謹厳にして実直、理想の貴族像のひとつとして目標にしてきた父親像が今まさに音を立てて崩れ去って行く。それはもう凄い勢いでガラガラと。
そういえば、成績優秀眉目秀麗性格意地悪にして生真面目な上の姉が『格差を是正し、資源を豊かにする会』の創設者兼名誉顧問と発覚した時も脱力したものだったが、今回はそれ以上の衝撃であった。
「仲がいいのは良く判ったから、そろそろ話を戻してもらえるかな?」
主へのダメージをこれ以上増やさない為、という訳でもないのだろうがクロコダインが軌道修正を図る。
「やはり危険ですわ。ルイズ、わたくしの我侭で貴女を危険にさらすわけには行きません。誰か他の者に頼むことは出来ないのですか?」
マザリーニの暴露話はともかく、アンリエッタもかつて自分が出した手紙が『おともだち』の命に関わる事態になった事に慄き、幼馴染を止めにかかった。
「と、言われてものう」
ぬう、と悩むオスマンに対し、マザリーニは元来の怜悧さを発揮していた。
「正直に言えば、姫様の選択も全くの的外れという訳ではありません。例えば学生を使者に選ぶのは、今回の場合に限りますが有効ではあります」
「と言うと?」
素人同然の者を死地に送り込む事に抵抗を感じていたクロコダインが続きを促す。
「既に王宮内に敵勢力のシンパがいるのは確実ですが、我々はその全容を把握していません。しかし学院生ならば寮生活で外部との接触は制限されていますし、レコン・キスタと繋がっている可能性は低いと思われます」
「うっかり敵のスパイに手紙の回収なんぞ任せたらエライ目にあうわな」
オスマンが一応、と言う感じのフォローを入れる。レコン・キスタもわざわざ使いにくい学生を仲間にはしないじゃろ、とはあえて言わないでおく事にしたようだ。
マザリーニは更に続ける。
「次にヴァリエール嬢に依頼した点についてですが、使者の身分としては悪くありません」
ひょっとしたら、と言うかほぼ確実にアルビオン王家への最後の使者であり、非公式ながら王族への謁見が必要とされる任務である。まさか平民を当てる訳にはいかない。
王党派は最大限の警戒をしているであろうし、下手に下級貴族など送っては門前払いにされかねないのだ。
しかし、敵に通じていない大物貴族を使者にするとなると某公爵とか某元帥とかになる訳で、それはそれで問題である。大物すぎて使者にできない。
その点において、筆頭公爵家の一員であるルイズは割と絶妙な選択であると言えるだろう。当然その身分を証明する書類やらなにやらが必要ではあるが。
「その辺はまあ何とかなるじゃろ、というか、せにゃならん」
基本的に事務仕事が好きではないオスマンがため息交じりに言った。
「更にヴァリエール嬢たちは『土くれのフーケ』を見事に捕らえたという実績がある。多少の荒事ならば潜り抜けられる力を持っていると言えます」
いえだからそれは私だけの力ではないですし、というルイズの言葉は意図的にスルーされた。
ギーシュはともかくクロコダインが同行してくれれば、戦力と言う面では安心できるからだ。
「何より重要なのは、我々には時間がないという事です。不穏分子を見つける余裕がない以上、信頼できる人材は金剛石よりも貴重ですから、その他の要因にはこの際目を瞑りましょう」
そう言ってマザリーニは話を終えた。
「では、やはり私たちがアルビオンへ行った方が良いと、そう考えてよろしいですか?」
ルイズの確認にマザリーニは無言で頷いたが、内心では首を横に振っている。
これまで国を守るために数多くの者たちを死地に送り込み、それを後悔した事はなかった。しかし今回の一件に関しては別だ。
表向きは犬猿の仲だが実際には30年来の親友と、一度は還俗すら考えた片恋の女性の間に生まれた娘を危険に晒すというのは辣腕を謳われる彼にしても抵抗があった。
先程並べ立てた『いかにルイズが任務に適任か』についても、実際には理由を口にする事で自分自身を納得させようとしていたに過ぎない。
手紙は既にウェールズ王子の手によって破棄されているのではないかとも思うが、希望的観測は禁物である。
(これも偽善と呼ばれるのでしょうね)
もしルイズの両親が個人的な知己でなければ何の感慨もなく彼女をアルビオンに送りだしている事に、マザリーニは気付いていた。
間違いなく自分は始祖の元には行く資格はない。宰相となってから幾度となく感じた事ではあるが今回は極め付けだと思いながら、マザリーニはルイズを見つめた。
「手紙に関しては回収に拘り過ぎないで下さい。状況によってはその場で廃棄しても結構ですし、回収不能と思えたら即座に引き返すように」
「お待ち下さい! それでは」
抗議しようとするルイズを手で制したのはクロコダインだった。
「手紙が回収出来なかったとして、宰相殿はどのような対応を取られるつもりかな」
「しらばっくれます。それは敵が卑怯にもでっちあげた偽書である、とね」
マザリーニは宰相らしからぬ表現でしれっと言い放った。横にいたオスマンが肩をすくめながら続ける。
「素直に『そうするしかない』と言わんか。ま、あちらさんも本物と証明する手段があるとは思えんがの」
幸か不幸か、アンリエッタはこれまで公式文書などに自筆のサインを残したことはない。当然見比べる事も出来ないので偽物と言い張れない訳ではないのだ。
無論、それでゲルマニアが納得するかどうかは別問題である。婚礼前にそんなスキャンダルが発覚した時点で破談を言い渡されてもおかしくはない。
アンリエッタもその事はしっかり認識していたが、それよりも今は幼馴染のこれからの方が心配だった。
そもそも彼女はルイズに何とかして貰おうと思っていた訳では無く、話の流れでつい口を滑らせてしまったに過ぎない。
故に彼女は手紙の奪還より生還を求めるマザリーニの意見には全面的に賛成した。
「ルイズ、貴女だけではなくこの学院の生徒たちは、これからのトリステインを支えていく大事な宝です。貴族としての矜持より、先ずは生き残る事を優先して下さい」
「姫さま……」
アンリエッタの心配そうな顔に、ルイズは微笑を返す。
「大丈夫です。ちゃんと手紙を回収して必ず帰ってきますから、どうかご安心を」
友人の言葉を聴いてもなお不安の晴れないアンリエッタであったが、ふと何かを思いついたらしく自身の右薬指から大きな指輪を外し始めた。
「これはわたくしが母君から頂いた『水のルビー』です。せめてものお守りです、どうか持っていって下さい」
「そんな! 大切なものではありませんか」
しきりに恐縮するルイズに王女はコロコロと笑った。
「大丈夫ですよ、もしお金に困ったら売り払って旅費に当てても」
そんな2人の少女が織り成す美しい友情シーンを、しわがれた声が水を差した。
「まてまてまてまてまてまてまてまて」
声の主は言うまでもなくオールド・オスマンなのだが明らかに余裕が無い。どれくらいないかと言うと、王族に対する敬意を忘れてしまう位。
「……あー、身分証明としてはある意味最適でしょうが、売り払うのは勘弁してもらえますか? それは初代トリステイン王が始祖より賜わった秘宝の一つなので」
もう何か疲れ切ったという感じのマザリーニが投げやりな補足を入れる。
そしてルイズは自分の掌にある指輪の価値に思わず引き攣った。つまりこれは6千年前より伝わるトリステインの国宝なのである。
始祖の祈祷書と並んで戴冠式などの国家行事に使用されるもので、こんなもの売ろうと思っても絶対に値は付かない。
「そそそそそそそんな貴重品を持たせないで下さい! 身分証明なら書類か何かでいいですから! お守りは姫様のお気持ち1つで充分ですし!」
正直触るのも怖い、という風情のルイズだったが、返ってきた言葉は非情だった。
「売ったり無くしたりしないのであれば、確かにまたとない証明です。王族の信頼を受けているという事にもなりますので持って行って下さい」
そんなご無体な、という内心を覆い隠しつつルイズは近くにいたが会話に入れなかったギーシュに声を掛ける。
「ねえギーシュ、私が無くすといけないからちょっと責任もって預かっててくれる?」
「ははは、これは君らしくもない事を言うじゃないか! まさかそんな大切なものを、この『青銅』がうっかり落とさないとでも思っているのかい?」
胸を張って言うことじゃないだろうとギーシュ以外の全員が思った。
かといってクロコダインに預けるわけにも行かない。戦闘時に矢面に立つ立場の彼が秘宝を持っていると、敵の攻撃等で指輪に傷がついたり紛失したりする可能性があるからだ。
消去法で自分が持つしかないと判ったので、仕方なく覚悟を決めたルイズは「お預かりします」と言って水のルビーを指に嵌める。
そんな光景を見ながら、クロコダインはこっそりと溜息をついた。
どうにも危険な場所に行きたがる傾向がある主だが、もちろん放っておくつもりは少しもない。
彼女が行くしかないというのなら、全力であらゆる危機からルイズを守る盾になるだけだと、クロコダインは決意を新たにするのだった。
「さて、概ね話しが纏まったところで、お主ら2人は部屋で休んでもらおうかの」
オスマンの言葉にルイズとギーシュは顔を見合わせた。
確かに今は夜だが、正直寝るにはまだ早い。
「今回の任務は時間との勝負になりますが、流石に今すぐ出発するわけには行きません。人目を避けて貰う必要もあるので出発は明日の早朝がいいでしょう」
アルビオンまではかなりの強行軍になる。少しでも体力を蓄えておいて欲しいというのがオスマンらの考えであった。
「取り敢えず服や私物の準備だけしておいて下さい。旅費や必要な物に関してはこちらで準備しておきますので」
「クロコダイン殿にはもう少し残っていて貰おうか。色々と打ち合わせておきたい事もあるでの」
そう言いながらオスマンは短く呪文を唱える。すると床の石材があっという間に2メイル程の屈強なゴーレムになった。その肩に一匹のネズミが飛び乗る。
「姫様もそろそろお部屋でお休み下され。このゴーレムとモートソグニルがお送り致しますでの」
そこでふとルイズが宝物庫から出ようとしていたギーシュに尋ねた。
「そういえばギーシュ、あんたどうしてわたしの部屋の前にいたの?」
当たり前の話だが、基本的に女子寮というものは男子禁制が掟である。
もっともいつからかその掟は形骸化の一途を辿っており、キュルケの部屋などは夜になると男子生徒がドアからも窓からもやってくる有様ではあったのだが。
が、それにしたところでギーシュがルイズの部屋を訪れる理由はない、筈だ。これがモンモランシーの部屋ならば話は別なのだろうが。
「ああ、今日はいつもの近接格闘訓練は休みだっただろう? 少し体を動かそうと思って外にいたら女子寮の前で人影を見つけてね」
そこでギーシュはアンリエッタの方を見て、一瞬口ごもった。視線に気付いたアンリエッタは無言のまま笑顔で続きを促す。
「うん、その、姫殿下付きの侍女だと思ったんだけど、動きが、こう何と言うか、明らかに『誰かに見られないようにしています』的な……」
端的に言うと『あからさまに不審者でした』という内容の事を出来るだけオブラートに包みまくるギーシュであった。
「で、後を付けてきたと?」
ルイズの確認にギーシュは「その通り」と答えたが、実は彼が女子寮に侵入した理由はそれだけではない。
ギーシュは不審者がアンリエッタであると一目で見抜いていたのである。
あまり知られていない事ではあるが、彼には『親しくなった女性のスリーサイズを正確に暗記できる』というレアな特技があった。
そのスキルを生かしてギーシュは不審者の体格が王女のそれと完全に一致しているのを見抜いたのである。
しかしギーシュは別にアンリエッタと親しい訳ではない。では何故彼は特技を発揮させる事が出来たのだろうか。
実は学院来訪時に王女が馬車から下りて学院内に入るまでの間、ギーシュは最前列で、その人生の中で最大限の集中力を発揮してアンリエッタの身体を食い入るように見つめまくっていたのである。
その甲斐あって、彼は初めて見た女性のスリーサイズを服の上から看破するという偉業を達成させたのだ。
もちろんそんな事を明かした日には速攻で斬首刑コースだろうという判断力は持ち合わせていたので口には出さなかったが。
「そういえば、オールド・オスマンもわたくしが部屋から出た事がすぐに分かった様ですが……」
ルイズに便乗するように尋ねるアンリエッタに、ふむ、とオスマンは長いひげを撫でながら答える。
「ミスタ・グラモンと同じ様なものですが、幾ら侍女に顔を変えても歩き方や体捌きが全く違っていましたからの。加えて言えば床に響く足音なども異なっておりましたな」
おお、と学生たちと王女は流石スクエアクラスの土メイジだと素直に感心した。普段はただのセクハラジジイだがやる時はやるものだ、と。
しかし、実の所オスマンが王女の偽装を見破った理由はもう1つあった。
全く知られていない事ではあるが、彼は『あらゆる女性のスリーサイズを服の上からでも瞬時に把握する』というレアというよりアレにも程がある特技の持ち主であった。
当然の事ながらオスマンは王女及び侍女たちの体のサイズを完璧に暗記していたので、部屋から出てきた侍女のプロポーションが明らかに違っている事にすぐ気付いたのだ。
ちなみにこの男、使い魔との感覚共有を生かしまくって女子生徒やメイドたちのスリーサイズも一人残らず把握していたりする。
伊達に齢100とも300とも言われてはいない、まさに男の夢をある意味体現しているメイジなのであった。
勿論そんな事を明かした日には超速攻でタコ殴りにされた上で拷問を受けた挙句に絞首刑コースだろう事は想像するまでもなく明らかだったので口には出さなかったが。
久し振りに尊敬の目で見られている事に感動しているオスマンを見て(うわネタばらししたい)と思うマザリーニであったが、一応は世話になった恩師であるし今はそれどころの話ではないので自重する。
「さ、それ位にして本当に部屋に戻って休んでください」
枢機卿の方が余程教師らしいのではないか、と思いつつルイズたちは宝物庫から退出して行った。
ルイズとギーシュはそれぞれ自室へと戻り、アンリエッタは護衛代わりのゴーレムと共に宛がわれた貴賓室へと向かう。
部屋の前で驚く魔法衛視隊の隊員には内密の会合があったと誤魔化して、彼女はベッドに座り込んだ。
勿論ゴーレムとモートソグニルは部屋の中にアンリエッタが入るのを確認して引き返している。
今彼女の脳裏に浮かぶのは白の国にいる想い人の顔と、久し振りに会った幼馴染の姿。
2人とも大切な存在なのに、1人は戦場と化した隣国で追い詰められており、もう1人はその隣国へ向かう事になった。
その理由が自分の不始末という現実に打ちのめされそうになるが、今更止められようもない。
だが、幾ら王宮で蝶よ華よと育てられた王女であっても、戦場に一介の学生が向かうのが危険だという事はよく分かる。
大人数で任務に赴くのは論外だが、せめてもう1人くらい腕の立つ護衛はつけられないだろうか。
そこでふとアンリエッタは学院に到着する前、馬車の中でのある出来事を思い出した。気分の優れない自分に花を手渡したグリフォン隊の隊長、ワルド子爵。確か二つ名は『閃光』と言ったか。
彼にルイズたちの護衛を頼むというのはどうだろう。
そうだ、幾らレコン・キスタのスパイが王宮内にいるとしても、枢機卿の腹心であるならばそんな心配もないに違いない。
それにマザリーニの説明によると、彼はかなりの実力の持ち主だという。子爵ならばきっとルイズの力になってくれる。
思いついた妙案をすぐに実行に移すべく、アンリエッタは扉の向こうに控えている護衛を呼ぶのだった。
翌早朝。
ルイズは普段ならまだ寝ている時間に起き、昨夜のうちに準備しておいた荷物を持って裏門へと向かった。
フーケ襲撃以降、学内の見回りは教師陣と衛兵がコンビを組んで絶えず行われていたが、この時間なら裏門はノーマークだという事を学院長から教わっている。
一応周囲を気にしてはいたが誰にも見つかる事なく、ルイズは裏門へと辿り着いた。
「やあ」
「おはよう」
そこには既にギーシュとクロコダインが待っていた。
クロコダインの隣には大きな革袋を乗せた馬が2頭用意されている。
革袋にはオスマンが大慌てで手配した路銀や携帯しやすい非常食、高価な水の秘薬などが入っているらしい。
魔法が失敗してしまうルイズは勿論、ギーシュも土のドットメイジであり、水系統の回復呪文ははっきりいって得手ではないが、それでも無いよりは有った方がいいというのが学院長の言い分だった。
「でも、どうして馬なの?」
つい先日、ワイバーンを仲間にした所である。どう考えても馬より早く目的地に着く筈だ。
実はルイズたちが寮に戻った後、オスマン、マザリーニとクロコダインの間で様々な打ち合わせが為されていた。
その結果、ここから馬で近くの森まで進み、そこからワイバーンで一気に進むという計画になったのである。
すぐにワイバーンを出さないのは、幾ら早朝とはいえあんなもん呼び出したら目立ちすぎるからだ。
港町であるラ・ロシェールに着いたらひとまず情報収集を兼ねた休憩を取り、フネの手配をする。
上手く予約できればそれで良し、出来ない場合は王女及び宰相連名の書類を使って徴用するか、ワイバーンで直接白の国へ行くも良し、との説明にルイズはなるほどと頷いた。
「先ずは急ごう」
短距離ならば馬と同じ程度の速さで駆けるというクロコダインに、しかし待ったをかけたのはギーシュだった。
「すまない、ぼくの使い魔も一緒に連れていけないかな」
「ヴェルダンデを?」
クロコダインが聞き返すのと同時にルイズの足下が突然盛り上がった。
短く悲鳴を上げるルイズに熊ほどの大きさのジャイアント・モールがのし掛かろうとし始める。
「ちょ、ちょっとギーシュ、アルビオンまでコレを連れていこうっての?」
「そうだよ、こう見えてヴェルダンデは馬並のスピードで土の中を進むことができるんだ」
「それはいいけど目的地はアルビオンよ、その意味分かってる? ていうか何でわたしに襲いかかってんのこのモグラはー!」
「……そういえば! ま、まあフネが確保できれば大丈夫だよ、多分。そうに決まってる。ていうかどうしたんだいヴェルダンデ、ルイズは君の大好きなどばどばミミズじゃないよ?」
さりげにひどいことを言うギーシュである。
「どうやらルイズの持っている何かに反応しているようだな」
クロコダインの分析にギーシュは思い当たる事があった。
「ルイズ、ヴェルダンデは君の持っている水のルビーに反応してるんだ。彼は光り物に目がなくてね」
「なくてね、とかノンキに解説してないで止めなさいよ!」
もっともな意見である。
確かにここで国宝に何かあったらぼくも死刑だろうしなあ、とギーシュが使い魔を止めに入ろうとした時、横にいたクロコダインが突然ルイズの元に走りグレイトアックスを抜いた。
「誰だ!」
突然の行動に驚くルイズたちの前に現れたのは、朝靄を吹き飛ばしながら舞い降りたグリフォンに跨る青年であった。
羽帽子に有翼獅子の紋章が縫い込まれたマント、魔法衛視隊の制服に身を包んだ美丈夫である。
「失礼、どうやら間にあったようだね」
青年は害意がないのを示すようにゆっくりとグリフォンから降り立った。
「魔法衛士隊が1つ、グリフォン隊隊長のジャン・ジャック・ワルド子爵だ。姫殿下より今回の任務に同行せよとの命を受けて参上した」
以上で投下終了です。なんとか6月中に投下できました
おかしいなあ、書き始めた時サブタイは虚無と婚約者だったのになあ
なんで枢機卿がこんなに出張っているのかなあ…
ではまた
乙でしたー。
枢機卿と学園長を交えて綿密に打ち合わせをし、ほんの僅かでも『可能性』があるものを任務に同行させるわけには行かない、と理解していたはずの姫様。
……誰にも相談せずに、さらりとワルドを仲間に入れたそのスイーツぶりにある種の感動を覚えました。
まぁ、あれだ
無能な働き者は死刑にしろとも言うしな
ともかく乙でした
獣王の人乙です
重大な場面なのにダメな人たちしかいないよこのメンツw
そりゃトリスティンが近隣諸国の中で落ちぶれまくるのも納得だよ
乙でした。
まあ、ワルドが来ないと話が根本的に違ってきそうだしな。
仕方ないんじゃないかな。
>>482 面白かった!
この密命シーン、やっぱ大人がいるとグッと面白くなるね。枢機卿(・∀・)イイヨイイヨ-!
オスマンのアレな特技の出し方も上手かったし、少年少女たちの反応も自然で好感。
ここ最近自分が読んだSSでも中々ないぐらい満足なクオリティでした。
乙!
姫様の駄目っぷりは異常。
ワなんとかさんは今後生き残ることはできるのか
宿での決闘で普通にぼこられそうだ
有能な怠け者は王に向いている。
有能な働き者は大臣に向いている。
無能な怠け者でも見張りくらいは出来る。
だが、無能な働き者は一刻も早く処分しなければ、危険。
組織論か。
オスマン、マザリーニ両名に認められてのアルビオン行きというのは珍しいですね。
政治に関わる大人が絡むと本当に説得力が出てきます。
ここのワルドはどんなキャラになるのでしょうか。
きれいなワルドも良いけれど敵であるなら確かな存在感のある好敵手になって欲しいですね。
王宮内の裏切り者を燻り出すために情報を漏らした、と好意的に取っておこう
アンさまは何も考えてないからこそアンさま。
時々みせる珍しくいい方に転じた行動力が魅力であるように
思わずおい、それはダメだろう、とか突っ込みたくなる行動も欠点ではなく魅力なのだ。
唸れ保守!
爆炎の人とか帰ってこないかなあ…
前に向こうで先生とかを強引にこっちへ誘導しようとしてた変な子じゃねえの
>>496-497 ハドラー召喚の人が帰ってこないかな(虚無と爆炎の使い魔)と書いてはいけなかったのか…(´・ω・`)
うざ
>>498 あれも続き気になるなぁ、あの話のルイズには、虚無に目覚めず爆発をとことん極めて欲しかったんだがw
>>498 たまにはそういう事書いてもいいんじゃない?
ハドラー召喚を知らない人が別の爆炎の人(ダイと無関係)と間違えただけみたいだから気にしなくていい。
ハドラーが忘れられた世代入りしてしまうとは
他スレ作品貶める奴が沸いてもスルーだったのにそこで謝れとかワロス
素直に謝ったって許るさないんだからね!
>>505 ちょっと待て。一体どこで他スレ作品を貶める話題が出た?
落ち着けお前ら!!
これは一向に召喚されないことを妬んだザボエラの罠だ!!
流石ザボエラさん、人心を惑わすのも造作ないぜ
>507
ログ見てけば普通にあるな
ザボエラの魔力なら、すぐ貴族になれるだろうな。
>>510 >>497のことか? よく読め。奴が貶めてるのは向こうの作品じゃなくて、向こうの作品をこっちに誘導しようとした奴のことだ。
一番よく読まないといけないのは512って事はよくわかる
わたしのために争わないで〜
>507
初期からスレを読んでけば判る
他スレ作品の悪口とかも出てくるしそれへのまともな注意すらない
その場に居なかった上に数日あけて蒸し返す方が良くないだろ
スルーされてただけではなくて?
519 :
507:2009/07/08(水) 20:46:53 ID:9BjBM3J3
>>517 ああなるほど。ここ最近の話題で言ってたわけじゃなくて、数日前に終わった話題を蒸し返してたわけね。
>>494以降の流れで物を言ってた俺とは、話が噛み合わないわけだ。
519の読解力や確認能力が致命的で黙ってた方がいいのは判る
>>517 そうか
で、いつまでこんなつまんない話題を続けるつもり?
いつまでも続けてるのがID:qKCHtakYな件について
ザボエラさんがんばりすぎ
変なのが沸いてるようですね
キルバーンの陰謀か?
悪い俺がメダパニ乱射した
ブラス老勘弁してくださいよ
破邪呪文
破邪の秘法で極大化したシャナクなら、使い魔のルーンくらい……!
それをやると話が続かなくなるという前例がだな
禿ベール続き見てぇ…
532 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 22:15:21 ID:X/HydRJS
保守
>>530 本スレのアレか?結局作者が何描きたかったのかよく分からないまま更新が止まったな・・・
あれはコルベールメイン、ポップサブの導入部分だったから、普通に考えたら
話の進みでポップパートも増えて、ダブル主人公物になるだろうと勝手に思ってたが。
ポップの性格とか戦い方と便利すぎる力が合わせづらそうだ
ゼロ魔側を一方的に蹴散らすポップだと人格改造って感じになるし
おひさしぶりです
22:53ごろから最新話を投下します
いらっしゃい支援
虚無と獣王
24 虚無と婚約者
裏門から、静かにとは言い難い様子で旅立っていく一行を見つめる者たちがいた。
学院長室の壁にかけられた『遠見の鏡』に映し出されたルイズたちを見ているのは、この部屋の主であるオールド・オスマンとアンリエッタ姫である。
直接見送りに行きたいというアンリエッタを説き伏せる形でこの部屋に招待したオスマンだが、その判断はある意味大正解だった。
「姫、何故ミス・ヴァリエールたちにグリフォン隊の隊長が同行しているのか、ちとこの哀れな老人にも説明しては下さらんかの」
こんな質問、見送りの現場では到底出来ない。
「幾ら怪盗を捕えるほどの実力を持っているとはいえ、今回の任務は決して楽なものではありません。ですから、腕の立つ者を1人でも護衛につければと思ったのですが……」
マザリーニも目にかけているようですし、腹心と言うなら今回の任務内容を教えても、というアンリエッタの回答にオスマンは内心頭を抱えたが表情には出さず鼻毛を抜いて誤魔化した。
ジャン・ジャック・ワルドの事はオールド・オスマンも知らない訳ではない。
というか10年ほど前にはこの学院の生徒だったのだ。
オスマンは基本的に男子生徒の名前とかは卒業したら忘れてしまうのだが、彼は成績優秀だったのと、いつもちょっとした馬鹿騒ぎの中心近くに巻き込まれていたのでよく覚えていたのである。
王宮嫌いのオスマンだったが、それでも彼が魔法衛士隊に入隊してからは危険な任務などにも積極的に従事していたという噂は耳に届いていた。
弱冠二十代にしてグリフォン隊の隊長に抜擢された時には、あのヴァリエールの長女にパイ投げ合戦でワルドバリアーとして使われていたとは思えんなあと感慨を深くしたものである。
だが、オスマンが知っているのはあくまで学生時代のワルドでしかない。10年という歳月は人を変えるには充分な時間だ。
そして今マザリーニが目にかけているという事は、自分の後継として育てようとしているのか、もしくは手元に置いておかないと危険だと考えているのか。
確かめようにも当の宰相は昨夜の打ち合わせの後、予定を変更して王宮に帰ってしまっていた。
只でさえ忙しいのに今回の件でヴァリエール公爵やグラモン元帥に色々と話をしなければならなくなったので仕方ないのだが。
(若いうちの苦労は買ってでもしろというが、程があるじゃろ)
自分の様な老人ならともかく、まだ若い教え子たちは出来れば平穏に過ごして欲しい。オスマンは教育者として、1人の人間としてそう思う。
フーケの追跡時はまだフォローが効いたが、今回はそう言う訳にもいかないのだ。
コルベールは信頼に足る人物ではあるが、流石にアルビオンまでフォローはさせられない。授業の事もあるし、彼自身の個人的な事情もある。
何にせよ早急にマザリーニに連絡を取ろうと、オスマンは心配そうな王女の相手をしながら考えていた。
突然ではあるが、ルイズは今、少々混乱している。
フライもレビテーションも使えないルイズは、当然同年代のメイジに比べ空を飛ぶ機会は少なかった。
しかし最近では同級生の使い魔である風竜に乗ったり、自分の使い魔が説得した翼竜に乗ったりしていた訳だが、今回彼女はグリフォンに乗っている。
すぐ後ろにはワルド子爵、つまりは親同士が決めた婚約者が手綱を握り笑顔でルイズに話しかけていた。
昨日、実に10年振りにその姿を見た、かつてカトレアと並び自分を支えてくれた憧れの王子様。
未熟な自分との婚約の話など消えていたと思っていたのに、彼は自分を淑女として扱ってくれている。
その時点でかなり照れくさいやら嬉しいやらだったのだが、更にルイズは大人の男性との接触は極端に少なかった。
パーティーなどにはそれなりに出ていたが、何分公爵家の一員でありながら魔法成功率ゼロという微妙な立場のせいか、もしくはそのすっきりボディのせいか余りダンスに誘われたりする事もなかったからだ。
実際には父親であるヴァリエール公爵が凄い勢いで睨みを利かせまくっていたのが一番の理由なのだが。
学院入学後は夜会に出る機会も無く、教師達も年配者が多いので大人の男性との接触は更に減る事となった。
これがキュルケなら場数を踏みまくっている事もあり会話を楽しめていたのだろうが、いかんせんルイズには経験値が圧倒的に足りない。
というわけで彼女は頭の中で(ど、どど、どどどとうしよぅなななにを話したらいいの!?)と絶賛混乱中なのである。
幸か不幸か、外からは頬を赤らめてしおらしくしている様にしか見えなかったが。
「それにしても、凄い使い魔を召喚したものだね、ルイズ」
「はひ!?」
裏返った声の返答に苦笑しながらも、ワルドはグリフォンの後ろを飛ぶ翼竜を見ていた。
「僕もいろんな使い魔を見てきたつもりだけど、あれ程立派なモノにはお目にかかった事はなくてね」
使い魔を褒められた事を嬉しく思うと同時に、ルイズは(やっぱりわたしはクロコダインにもワルド様にも釣り合っていない)と、自分の実力不足を痛感していた。
クロコダインとギーシュを背に乗せ、後ろ足でジャイアント・モールを掴みながらもその重さを感じさせる事なく悠々と飛ぶワイバーン。
その横にグリフォンをつけながらワルド子爵は少し物思いに耽る。
『閃光』のワルドは魔法衛士隊の見習い時代から率先して戦いの場に身を置いてきた。
地方貴族の小規模な叛乱からオーク鬼やコボルト鬼の討伐など、本来王の近衛としての性格を持つ衛士隊の任務からは外れる様な事までしてきたのは一重に己の力を高める為だ。
場数を踏み、火竜やメイジ殺しと呼ばれる傭兵とも杖を合わせ、全ての戦いに勝利を収めてきた彼をもってしても、婚約者の召喚した使い魔は規格外だと感じざるを得なかった。
正直なところ、今回の任務を聞いた時には何故マザリーニやオールド・オスマンは止めなかったのかと思ったものだが、こんな使い魔が同行するならば話は別だ。
ただのスケベジジイにしか見えない様でいて実は生徒思いのオスマンが戦地に教え子を送り出すのを認めたと言うのだから、その実力は押して知るべしといった所であろう。
強いというのは自分にもよく分かる。伊達に場数を踏んでいる訳ではない。目の前の敵の実力を看破するのは生き残る為の基礎技能だ。
問題は、クロコダインと名乗った使い魔が『どれだけ強いか』である。
人語を解し、武器を使いこなす、獣の体躯を持った戦士。
正面からやりあった場合、自分が負けるとは少しも思わないワルドであったが、無傷で勝てると思うほど自惚れてもいなかった。
(何にせよ情報が少なすぎる。どんな戦い振りなのか、1度拝んでみたいものだな)
一介のメイジとして腕試ししてみたい気持ちがない訳ではないが、任務中にそんな事で消耗するなど以ての外だ。
(まあいいさ)
進行方向を手振りでクロコダインに指示しながらワルドは思う。
(僕が相手をしなくても、世の中には『相手の実力も判らない間抜けな盗賊』や『悪漢に雇われた命知らずの傭兵たち』がいるだろうから、な)
指示を受けて飛ぶ方向を修正しながら、クロコダインはワルドから目を離そうとはしなかった。
「どうしたんだい?」
後ろから疑問符を飛ばすギーシュに何でもないと答え、逆に気になっていた事を聞いてみる。
「なあギーシュ、魔法衛士隊というのはやはり腕の良い者たちが多いのか?」
「そりゃあそうさ。何と言っても近衛部隊だからね、国中のメイジの中でこれはという腕利きが集う、いわばエリート中のエリートだよ」
なるほどな、と呟きながらクロコダインは昨日の事を思い出していた。
王女の護衛たちは1人の例外もなく、少しの隙すら見せずに周囲を警戒していたが、その中でも別格だと感じたのがワルド子爵だったのだ。
聞けばルイズの婚約者でもあるという。
そんな関係ならば、行幸時にルイズが王女から目を離してしまっていても不自然ではない。
風系統のメイジという事だが、その実力はかなり高いとクロコダインは踏んでいる。少なくともギトーなどよりは。
そんな優秀なメイジが任務に同行しルイズを守ってくれるのだから有り難い。
そうクロコダインは考えようとしていたのだが、その一方でどこか違和感を感じていたのもまた事実である。
ワルドは王女の依頼を受けたというが、宝物庫での話は他言無用とマザリーニは念を押していた。
口が固いとは言い難いギーシュも事の重大性を理解し、ギムリやレイナールといった仲間たちにも黙ったままでこの旅に参加しているのだ。
(彼が裏切り者とは思いたくないが、な)
とは言え、かつてロモス国王の側近として妖魔学士ザムザが潜入していたという事をクロコダインはダイやポップたちから聞いていた。
結果的に倒せたもののかなり苦戦したというその戦いに参加してはいなかったが、ザムザの最期の言葉は彼の心に強い印象を残している。
勿論この事だけで積極的に疑う理由にはならないのだが、警戒しない訳にもいかない。
まさか当の王女が本当に依頼したとは思わず、クロコダインはどこか気が引ける思いをしながらもワルドに対する少しの疑心をひとり抱える事になった。
港町、ラ・ロシェールは峡谷に挟まれた小さな町である。
魔法学院からは早馬で2日はかかるのだが、空を飛んでいる事もあり、途中で休憩を何度か取りながらも夕刻には町が見える所まで来ることが出来た。
アルビオンへの玄関口としての性質を持っている為、常に3千人以上の人間が闊歩する活気のある町だ。
その入口を遠くに見ながら、ルイズたちは顔を突き合わせて相談事をしていた。
「このまま入る訳にはいかないわよ、ね」
ルイズの言葉に一同は頷く。
ワイバーンやグリフォンは当然として、クロコダインも町中には入れない。
なにしろ3メイルの巨体を持つ獣人である。目立ち過ぎて極秘任務どころの話ではない。
そしてワルドもこのままではラ・ロシェールに入る事は出来なかった。
何故なら王女から依頼を受けたのが余りにも急だったため、魔法衛士隊の制服のままでここまで来てしまっていたからである。
元々ゲルマニアへの訪問は短期間ですむ予定であり、ワルドら護衛の者たちは制服と夜の休憩時などに着る平服や下着しか持ち合わせていなかった。
王を守る魔法衛士隊はトリステインの貴族の中でも花形で、当然の事ながらその制服姿は国民にも広く知られている。
今までは空を飛んできたので問題なかったが、この格好でラ・ロシェールに入ったら何事かと思われるのがオチだ。
残りの面子で問題ないのはルイズとギーシュだが、この2人を先行させるのもいささか不安が残る。
ワルドもクロコダインも口には出さなかったが、上記の2人は共に貴族の子女で世慣れていない為、情報収集や宿の選択などが上手くいくとは思えなかったのだ。
「まあ僕はこの帽子と上着を脱げば何とかなるとして、だ」
ワルドは外套を外しながらクロコダインらの方を見る。
「オレたちは町中に入ってはいけないだろう。外で待っているが、出来れば何かあった時にすぐ駆け付けられる場所がいいな」
ラ・ロシェールにはアルビオンから流れてきた者も多くいる。当然その中にはレコン・キスタ側の人間もいるだろうし、普段からあまり治安の良い土地柄でも無い。
出来る限り危険は避けなければならなかったが、少ない戦力を更に分断するのは得策ではなかった。
「それなら崖の上がいいだろう。僕のグリフォンも連れてはいけないし、一緒に待機させて貰おうか」
2人は同時に切り立った岩の壁を見上げた。山間だけあって日が沈むのも早い。
「そろそろ町に行きませんか? 細かい事は後で打ち合わせるとして」
確かに使い魔との感覚共有を利用すればそれも不可能ではない。
実際のところ、ルイズとクロコダインは未だ感覚の共有は出来ていなかったのだが、この場合はヴェルダンデやグリフォンに中継してもらえばさしあたって問題はないだろう。
では、とルイズたちがそれぞれ行動し始めた時、ふいに風を切る音がした。
「伏せろッ」
クロコダインは即座にルイズたちの前に出てデルフリンガーを横薙ぎに振るう。
「やあっと出番かよ相棒!」
デルフリンガーの声と共に、両断された数本の矢が地面に落ちた。
同時にワルドが唱えた呪文が発動し、彼らの周囲に強力な風の結界が発生し更に撃ち込まれた矢を逸らす。
「な、なんだ!?」
既に夕陽は山の向こうに落ちようとしており、急速に暗くなっていく山道でギーシュが混乱した声を上げた。
いいから伏せなさいよ、と素直に言う事を聞いて地面にうつ伏せになっているルイズが注意する。
こちらの位置を特定する為か、上から松明が降ってきた。いずれも結界に弾かれるが火は消えず、ルイズたちの姿を照らし出す。
「ここへきて襲撃か……。どう思われる?」
「矢を使うという事は貴族ではないのだろうな。目的が解せないが、まあそれは彼ら自身の口から聞こう」
油断なくデルフリンガーを構えるクロコダインの問いに答えながら、ワルドは傍らのグリフォンに跨った。
「僕が敵の注意を惹きつけながら上に上がる。こちらで結界を張り続ける事は出来ないが、その間ルイズを守って欲しい」
「分かった。伏兵がいないとも限らんし、この道の狭さではワイバーンはいい標的だからな」
そう言ってグレイトアックスをさらに抜くクロコダインである。真空系呪文を応用して攻撃を防ぐのは彼の十八番だった。
そんな2人を心配そうに見つめるルイズに、ワルドは笑みを見せて言う。
「そんな顔をしなくとも大丈夫さ、僕のかわいいルイズ。これくらいの敵で怯んでいてはグリフォン隊など勤まらないからね」
更に、ようやく状況を理解してワルキューレを作り出すギーシュにも声を掛ける。
「君の働きにも期待しているよ、ミスタ・グラモン。兄上からはよく話を聞いているからね」
「僕の兄をご存知なのですか!?」
驚くギーシュにワルドはあっさりと言った。
「武門の誉れ高きグラモン家の次男坊は僕の同級生でね。さあ、詳しい話は後でするとしよう!」
時間が惜しいとばかりにグリフォンに飛び乗って崖の上を目指そうとするワルドであったが、ふいにその動きを止める事になる。
ルイズやクロコダインにとっては聞きなれた羽ばたきが聞こえたからだ。
「風竜だと?」
「シルフィード! でもどうして!?」
それは間違いなく同級生が召喚した使い魔の姿だった。
猛スピードで飛んできた蒼い竜は一端上空をフライパスすると、その背から崖に目掛けて炎の塊と小型の竜巻が襲い掛かる。
それを見たルイズは竜の背に誰が乗っているか一瞬で把握し、そして思った。
どうやったら学院まで追い帰せるかしら、と。
シルフィードが降りてきたのはそれから5分ほど後だった。
ご丁寧に襲撃者たちを『浮遊』の魔法で一緒に降下させている。彼らは地面に降りた瞬間、ギーシュのワルキューレによって捕縛された。
「ハァイ、お待たせー」
至って軽い口調でシルフィードの背から降りてきたのはキュルケである。その後ろには当然と言うべきか、タバサの姿もあった。
シルフィードはかなりのスピードで飛んできたらしく疲労困憊しており、そんな彼女をサラマンダーのフレイムが心配そうに覗き込んでいる。
ルイズは自分の予想通りの結果に頭を抱えそうになったが、なんとか気力を奮い立たせた。
「待ってないわよっていうか、なんであんたたちがここに来るのよ!」
「珍しく早起きなんてしたらどこかの誰かさんたちが裏門から出ていくのが見えちゃってね。何か面白そうだからタバサ誘って追いかけてみたのよ」
しれっと答えるキュルケの後ろでは、我関せずといった風情のタバサが本を読んでいる。
「ねえ、色々と突っ込みたいのを無視して聞くけど、何でキュルケは普通の服着てるのにタバサは寝間着なのよ!?」
「朝早かったし、急がないと追いつけないでしょ」
火に水をかけたら消えるでしょ、と言うのと全く同じ口調で答えるキュルケにルイズは戦慄を覚えた。ていうかホントに友達なのこの2人、と。
当のタバサは全然気にしていない様子なのだが、かえってこっちが気にしてしまう。
せっかく目立たないように町に入る相談をしていたのに、パジャマ姿のメガネっ娘が一行の中にいては色んな意味で台無しだ。
「一応言っておくけど、わたしたちはお忍びで来てるのよ?」
「ふふふ、そんな事言われてないから分かる訳がないわね!」
正論だけど胸を張るな、とルイズは思った。
同時に行き先とか目的とか色々推測されそうだ、とも思う。目の前にいる女は家系的にも出身国的にも性格的にも体型的にも気に喰わないが、決して愚かでは無い。
まあ何か聞かれたらノーコメントで通すとして、先ずは目の前の問題を片づけなければならないと気持ちを切り替える。
「タバサ、ちょっとこっち来て。わたしの予備の服を貸すから」
サイズ的には問題ない筈だ。ただ2才年下の子とサイズがほぼ同じという現実からは断固として目を逸らす所存のルイズだが。
「感謝」
素直にタバサが従ったのは空気を読んだのか、それとも内心ではやはりパジャマはないと思っていたのか。
シルフィードの陰で生着替えを始めるつもりの親友を見送りつつ、キュルケはラ・ロシェールで服を奢らないとダメかしらなどと考えていた。
一方、男衆は襲撃者の尋問を始めていた。
「では、君たちはただの夜盗の類であり、我々が金を持ってそうだから襲ったと?」
青銅の戦乙女に羽交い絞めにされている賊を見ながら問い質したのはワルド子爵である。
ああそうだ、と頷く男たちに対し、クロコダインは解せないという表情を隠しもしなかった。
「どう思われる?」
そう聞かれたワルドもクロコダインとよく似た表情をしており、肩をすくめてあっさりと言った。
「まあ嘘でしょうな。商隊とかならまだしも、このメンツを見て襲いかかるほど夜盗というのは命知らずでも無い筈だ」
ルイズとギーシュだけならばともかく、まだ魔法衛士隊の制服を脱いでいなかったワルドや幻獣グリフォン、そしてクロコダイルの様な獣人がいるのだ。
まだ空には夕陽が出ていたのだから、服装や標的人数などを確認できなかったとは考えにくい。
いやそんな事はない、俺たちは盗賊だと主張する彼らに対し、ワルドは笑顔のままで言った。
「ミスタ・グラモン、すまないがそのゴーレムを少しジャンプさせて貰えるかね?」
ギーシュは言われた通り、男たちを羽交い締めにさせたままワルキューレを跳躍させる。
すると彼らの懐の辺りから、着地と同時に何故かチャラチャラと音がした。容赦も遠慮もなくワルドが服を探ると、エキュー金貨が入った小さな布袋が出てくる。
「最近の盗賊は、こんなに裕福でも人を襲うのかね?」
しばらくは遊んで暮らせるだけの金貨を片手にしての問いに、襲撃者は少し考えて言った。
「……いや、それはあんたらを襲う前に一仕事していてな?」
仲間たちも口々にそうそう、などと言うが、残念な事に説得力は欠片もない。
ワルドは彼らから目を離し、後ろにいたクロコダインに話しかけた。
「話は変わるが、随分立派な剣を持っておられるようですな」
「お、分かるかい兄ちゃん! いい眼をしているじゃねぇか」
しかし上機嫌で答えたのは、まだ鞘にしまわれていなかったデルフリンガーだった。任務中なので当然錆など浮いていない真剣モードである。
「おお、マサカインテリジェンス・ソードだったとは! ならばさぞ切れ味もいいのでしょう」
「おうよ! このデルフリンガー様と相棒なら人間なんぞ縦に両断できるぜ!」
「それは凄い。後学の為に是非見せていただきたいものだ」
子爵と剣のノリのいい会話にクロコダインは苦笑する事しきりであったが、反比例するように拘束された男たちの顔色は悪くなっていった。
「ああ、出来れば1人は残してもらえるかな? というか、素直な口はひとつあれば充分なのでね」
男たちの口が全て素直になったのは言うまでもない。
タバサが着替え終わるのを待って、ルイズたちはクロコダインたちのいる方へと向かった。
「何か分かった?」
「ああ、どうやらオレたちの行動は筒抜けになっているようだ」
渋い顔で答えるクロコダインに、ルイズらも緊張した面持ちになる。
襲撃者の話を総合すると、彼らはそもそも物盗りではなく傭兵であった。
アルビオンでは王党派に雇われていたが、旗色が悪くなってきた為さっさと逃げ出してきたらしい。
しかし命は拾ったがその分どうしても懐は寒く、どうするかと思っていた時に謎の男女から今回の仕事を持ち込まれたのだと言う。
素性が知れない上に前金でエキュー金貨を用意するなど、正直怪しい事この上も無かったが、まあいざとなれば逃げ出すだけの事だ。
「それで捕まってたら意味ないわね」
捕まえたキュルケが一刀両断する横で、ルイズは考え込んでいた。
謎の男女とやらの情報を聞くと、男の方は白い仮面をつけており、女の方はフードを深く被っていたが間違いなく若い美人であるという。
傭兵の観察眼はともかくとして、問題は依頼主の目的である。
狙いが自分たちなのは間違いないとして、その目的は一体何なのか。
アルビオン行きを知っているのは片手で足りるほどの人間しかいないのに、何故こちらの動向が知られているのか。
学院を出発したのは今日の早朝なのに、ラ・ロシェールへ到着する頃には傭兵を雇って襲わせるなど並の手腕では無い。
これまで以上に気を引き締めないと、などと考えていたルイズがふと前を見ると、隣にいた筈のキュルケがいつの間にかワルドにアプローチをかけていた。
ふふふ流石はツェルプストーね死にたいのかしら殺すわ、と何か暗黒闘気っぽいオーラを出しつつ2人の元へ向かう彼女だったが、想像に反してキュルケは少し話しただけで「つまんない」とばかりにワルドから離れて行く。
予想が外れて思わず拍子抜けするルイズの姿を認めたワルドは笑いながら言った。
「なかなか個性的な友人がいるみたいだね、ルイズ」
「あんなのは友達なんかじゃありません!」
まあまあ、と宥めながらワルドはちらりとキュルケらの方を見る。
「彼女たちがここまで追いかけてきたのは君を心配しているからだろう。しかしラ・ロシェールまでならともかく、その後はある程度事情を話して引き返して貰った方がいいと思うんだが」
ルイズもそのつもりではあったが、素直に言う事を聞いてくれるとも思えない。これまでの言動的に考えて。
「色々と予定外の事が起きたが、これからどうする?」
そこへ傭兵たちの見張りをギーシュに任せたクロコダインがやってきて尋ねた。
「基本的な方針は変わらない。あの傭兵たちはラ・ロシェールの衛士に引き渡すとして、途中合流の彼女たちが僕らと、あの風竜とサラマンダーが君たちと一緒に行動する位だね」
そうか、と頷くクロコダインにルイズは心配そうな顔をする。
「一緒には行けないけど、フネが確保出来たらすぐに連絡するからね。食べ物とかも用意するつもりだから、余りムチャしちゃダメよ」
どこに敵が潜んでいるか分からない状態で別行動をとるのは、未だクロコダインとの感覚共有が出来ていない事もあって気が乗らないのだが、目立ってはいけないのだから仕方がない。
もっともクロコダインの方も同じ様な心配をしていた。実に似た者同士の主従といえよう。
「ルイズも無茶はしてくれるなよ。何かあったらすぐ呼んでくれ」
ギーシュらと一緒にいれば、襲撃があっても使い魔経由で連絡がつく。町の付近に陣取っていればそれほど時間をかける事無く合流できるだろうとクロコダインは考えていた。
「さて諸君。そろそろ行動を開始しよう」
ワルドは手を打って注意を引き、全員の注目を集める。
メイジたちは揃って町へと向かい、使い魔一行はグリフォンとシルフィードに分乗して当初の予定通り崖の上へ飛び立った。
そんな彼らを見送りつつ、ワルドは小さく呟いた。
「今日の最終便に間に合わせるつもりだったが、時刻を考えるともう無理だろうな。明日の午前中にフネが来ればいいんだが……」
「あの襲撃がなければ乗れたかもしれないのに!」
悔しがるルイズの後ろでギーシュが肩をすくめる。
「仕方ないさ。それよりボクは少し休んで腹ごしらえがしたいよ」
「そうねぇ、料理は期待できるのかしら」
「そういえばあんたたち、旅費はあるんでしょうね!?」
そんな事を言いあいながら、若きメイジたちは峡谷に挟まれた街の光に近づいていくのだった。
以上で投下終了です
支援&前回の感想ありがとうございました
ようやく子爵を登場させる事ができました
次回も活躍する予定です。多分、おそらく、きっと
乙でしたー。
それにしてもワルドバリア……ギーシュもいつかはワルドのようになれるのか。いや、なってしまったりしないだろうか。
獣王の人乙ですー
さらっと流された部分なのに妙に印象に残るワルドバリア
変に世慣れした、と言うよりむしろチンピラ臭い言動も実にクールw
ふと思ったのは、ルイズ達のようにファーストネームで呼びあうような友達は居たのだろうか
居たのなら今頃どこでどうしているのだろうかと
毎度ながらGJです。
当たり前のことながらワルドにも学生の頃はあったんですねぇ。
10年の時を経て彼はどのようになったのか。
そういやワルドが聖地を目指す理由って何なんだろ
フェードアウトしたけど明かされる日は来るんだろうか
ワルドの学生時代にもグラモンとヴァリエールが居たとなると
ヴァリエール 「や〜っておしまい!」
ワル&グラ 「「アラホラサッサー!」」
やっぱこんな力関係だったのだろうか
乙です!
ワルドさん自分が負けると思わないなんて死亡フラグすぎるよ。
おっさんに勝てる可能性なんて1パーセントあるかどうか・・・
>ふふふ流石はツェルプストーね死にたいのかしら殺すわ
る、ルイズだw
GJ!
ワルドバリアって某GSなイメージが出来てしまったじゃないかw
手加減したギガブレイクで即死しないおっさんをワルドが何とか出来るんだろうか。
いや、バリアに使われるようなワルドなら意外な方法で戦況を引っかき回しかねん
おっさんと比較されたこともあるボラホーンが召喚されたらどうなるんだろう
ワルドがおっさんに勝つには告白イベントで覚醒するしかないな
某地人兄弟バリアまたは無能警官バリアに匹敵する、使い減りしない便利なバリアなんだろうな。
地人兄弟バリアは最高クラスの盾だからなぁ
ワルドバリアは4枚目が壊れるまで大丈夫、ってのが大きいぞ
地人兄弟バリアは伝説の盾
ワルドバリアは弾数制限有りの使い捨てタイプ
ただこのワルド、バリア多用され過ぎてMに目覚めてなければ良いんだが
バリア自身がエアシールドとか防御使うんだろうな。
>>557 外見的や能力的には結構当たりだけど、
人間への感情と性格がな・・・
ガルダンディーに比べればマシかと思ったけど難しいか
フェンブレン召喚とかも見てみたいな
>>564 ルイズ「くくく、契約さえしちまえばこっちのもんよ」
>>561 本体がバリアにされないように必死になって遍在を習得するワルド
しかし毎度のように本体含め全てのバリアを使い切られる現実に絶望するワルド
最後の希望を聖地に見出すワルド
ルイズ「グフフッ!『サモン・サーヴァント』でガチガチに呆けている所をキスに持ち込めばどんな相手もイチコロ…!
これがメイジの必勝戦法よ…!」
学院の生徒に若かりし頃のザボエラが
オスマンはその頃から白髭でした
ザボエラさん綺麗になるとただのヨーダだからな
>正面からやりあった場合、自分が負けるとは少しも思わないワルドであったが
このワルド、白であろうと黒であろうと後で目を剥く事になりそうだな
ザボエラもいいけどキルバーンの暗躍が見たいな
閃熱のアルビナス
別世界でハドラー復活、生存の術を探すわけか
それでジョゼフかティファニア辺りがハドラーとかを召喚してたらいい感じにドラマティックですね。
ティファニアの場合、孤児たちと穏やかな日々を過ごすハドラーと、それを複雑な心中で見ているアルビナス。
ジョゼフの場合、召喚主への筋を通すために襲いかかってくるハドラーと、戦うことが出来ずに必死に呼びかけるアルビナス。
おお、いかにも主人公的だ。
そしてロマリアにはザボエラさんがいるわけだ
ロマリアはチウだろヴィンダールヴ的に考えて。
…………戦力バランスが取れてなくて聖下涙目wwwww
でもクリーンな聖下になれそうだ
ティファニアがハドラーを召喚した場合、ジョゼフはミストバーンとかキルバーンを召喚してそうだ
ハドラーがハルケギニアでミストバーンと会ったらどんな会話するんだろう?
黒のコア爆破前後で反応が変わるのかな
>>580 ミスト単体じゃなくてミストバーンか
それはむしろ元の世界で呆然としてるであろうバーン様の方が気になるw
最強最後の切り札である、魔界最高の肉体がいきなりどっか行ってしまったバーン様。
……なんか微妙に余裕がなくなったバーン様による、勇者パーティ瞬殺劇、とか思い浮かんだ。
>>582 その後、地上と天界を滅ぼしたバーン様は自分の肉体を求めて
大魔王軍によるハルケへの侵攻を開始するわけか
ん、人材不足で已む無く出世する事になったザボエラさんが
嬉々としてハドラーとミストバーンを攻め立てる姿が目に浮かぶw
勝者とは強い者ではなく、最後まで生き残った者。
つまりおっさんとヒュンケルは勝者ってことだな
ハドラーとミストバーンが一緒に召喚されたら、とも考えてみたけど
二人が最後に会ったのは大魔王に反逆する場面だから会話が想像しにくい…
暴れようとするミストバーンをハドラーが止めることになるんだろうか
>>586 止める理由が無いんじゃないか?
リアクションが想像しにくいのは確かだけど、周りは人間ばかりだしどっちも戦闘態勢に入る
もしくは片方が激昂することで逆に冷静になったもう一方が傍観というか
止めもせずに単独での状況把握に勤しむってほうがまだ自然かと思う
んで、とりあえず周囲の人間の数を減らしてから、僅かな生き残りを脅して情報を得ようとする
ミストバーンは、バーンの敵であるハドラーを倒そうとする。
ハドラーは、分からん。
敬意に値する人間でなければ虫けらと変わらんのでは
バーン様から引き離された、と知ったら、ミストバーンは激怒すると思う。
覚醒後のハドラーなら無闇に殺そうとはしないと思うけど、でも積極的に守ろうとはしなそうだなぁ。
最終戦でのキルバーンのトラップの中でのポップとの会話後なら、なんとなく助けてくれそうな気もするけど。
ちょっと上にあった、ミストバーンとキルバーンが召喚されて呆然としているバーン様もシュールで面白いけど、
キルバーンのトラップの中でハドラーだけ召喚されるのもシュールだなw
ハドラーの為に残っちゃったのに、そのハドラーだけ消えちゃって涙目のポップw
それアバン先生殺されるからひいてはダイ一行全滅しそうだな
けっこうギリギリのバランスだもんな
魔王軍時代のおっさんやヒュンケルが召還されてもダイ一行全滅確定だな
クロコダイン→いないとヒュンケル戦で全滅、もしくはヒュンケル溶岩に呑まれて死亡。
バラン戦でダイがさっさと連れてかれる。
というか読み返したら、ベホマ使われたの一回だけだったんだな。
ギガブレイク→ベホマ→ギガブレイク→竜魔人化したバランに貫手で胸をぶち抜かれて、投げられてヒュンケルにぶつけられる→剣を取って空に戻ろうとしたバランの足を掴んで振り回すがライデインを喰らう→それでもダイに魔剣を渡すためにヒュンケルを空に投げる余力がある。
おっさんすっげえや。
ヒュンケル→バラン戦でガルダンディーにポップが殺される。バランと配下3人まで参戦・・・敗北必至。
フレイザード戦も危ないな。ハドラーを相手にするのがいないから。
なんというイベント中ガラフ
自分が創った武器を引き出して闘うバダック。
ズタズタヌンチャクはアレだったがバダックって結構優秀だよな?
魔弾銃はアバン先生が天才過ぎて直せなかったものの、フレイザードの結界の塔をぶっ壊すだけの爆弾作ったり
「帰ってきた真空の斧Mk-U」なんかはバダックの作品だし
599 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/22(水) 22:52:19 ID:VYTArdgW
>>598 帰ってきた〜はあれ真空の斧って斧部分じゃなくて宝玉部分だけありゃ効果出るので
ただ単にデカい斧に宝玉はめ込んだだけだ
魔法玉が無事だったのでパプニカの金属を使って修復した
っつー台詞をバダック本人が言ってるのであの武器自体も一応バダック製じゃねーの?
クロコダインに相応しい斧を作れるだけの技術は評価できるかと。
……魔法玉による特殊能力は大きいですが。
さすがに魔法の武具を一から作成は出来ないけど、普通の武器なら作れる腕前ってとこだろ。
中堅以上って感じだと思うけど、本職ってわけでもないのに、あれくらいできるってのは凄いと思う。
本職のジャンクが作ってたらもっとグレード上がったんだろうか
馬鹿力のおっさんがぶん回してたたき付けて大丈夫な斧を作れるのは凄過ぎる
つーか良く考えたらあれでも王宮仕えできてるレベルなんだよ
ある意味本職なんじゃねえの
あの人は一応、兵士が本職なんだがなあ。
自称だが国一番の剣豪と発明王でもあるけど。
もうちょい若ければ結構強いんじゃないか?
ザボの呪文にも抵抗してたし
ダイ大世界のザラキの強さが判らないからなぁ。
ザラキは見栄えがしないからなー
漫画・小説ともにあれで死ぬのは一般人の役目でしょう
ザラキは本家FCシリーズでもUとWで全然イメージが違うからな
どっちのイメージが強いかで呪文の評価がわかれるんじゃないかと思う
II:ブリザードこえええええええ
III:ホロゴースト嫌過ぎる
IV:クリフト(笑)
一応ダイは全てのドラクエの最後のまた最後って事だよな?
グレイトアックスのイオやギラはその玉を斧に着けたんだろか?
ほしゅ
みなさんこんばんわ
20:50頃から最新話を投下します
虚無と獣王
25 虚無と道化
ルイズたちが決めた宿は『女神の杵』亭という、ラ・ロシェールで最も高価な貴族向けの店であった。
ちなみに宿泊代はさりげなく傭兵達から巻き上げたエキュー金貨を使用している。
ささやかな意趣返しさ、と笑ったワルドは今ここにはいない。一応念の為にと、桟橋にフネがないか確認しに行ったのだ。
「へえ、いい宿じゃない」
感心するキュルケをルイズとギーシュは半目で見つめる。
「そりゃ自分の金で泊まるんじゃないものね」
「まさか夕食代くらいしか持っていないとは思わなかったよ。というかボクたちと合流できなかったらどうするつもりだったんだ?」
2人のツッコミをキュルケは聞こえない振りで乗り切った。
実のところ、マザリーニやオスマンから充分な路銀を預かっているので2人ばかり同行者が増えてもそれほど問題はないのだが、そこはまあ気分である。
「やあ、待たせたかい?」
とりあえず食事でも頼もうか、と1階の酒場に向かう一行にワルドが合流した。
桟橋からの帰りに古着屋で見つけた、おそらくはどこかの船員が着ていたのだろうピーコートを羽織っている。
「ワルドさま!」
「首尾はどうでしたか?」
駆け寄るルイズとギーシュに、ワルドは渋い顔をした。
「やはり今日の最終便は出てしまっていたよ。明日の午後にフネは来るようだが、出航は明後日の予定だそうだ」
「そんな! 急ぎの任務なのに!」
ルイズが思わず声を上げる横で、ギーシュは納得した様子でひとりごちる。
「そういえば明日は『スヴェル』の夜でしたね。じゃあ仕方ないかな」
怪訝な表情を浮かべるルイズにワルドが説明を入れた。
いわく、アルビオンへの航路が最も短くて済むのが『スヴェル』の夜の翌朝であり、燃料を節約する為に明日フネを出す様なモノ好きはいないのだという。
「でもよく知ってたわねそんな事」
いつの間にかこちらの話を聞いていたらしいキュルケに、ギーシュは肩をすくめて言った。
「以前兄から聞いたんだよ。アルビオン軍との合同演習があった時に、熟練の船乗りから教えられたと言っていたよ」
「まあ交渉次第ではフネを出してくれるかもしれない。まず今日のところは英気を養うとしよう」
そうまとめて、ワルドは酒場の主人に注文を入れ始めた。
一方その頃、トリスタニアのいつもの店ではまた某公爵と某元帥がのたくっていた。
ちなみに今回はその2人に加え某宰相が加わっている。
「あ、ガリア産の白、20年物を。あと牛肉の赤ワイン煮と若鶏の小悪魔風ローストもよろしくお願いします」
下働きの少女にも丁寧口調で注文するマザリーニを見て、グラモン元帥は呆れた顔をした。
「なあ、いつも思うんだけどよ。酒だの肉だの喰ってもいいのか、一応は宗教の偉い人だろお前」
対してマザリーニは、物凄く意外な事を言われたという顔を作る。
「何を言っているのですか。ワインや肉は始祖の血であり体でもあるのですよ? 私はそれらを敢えて摂る事で自らの罪深さを噛み締めているのです」
「本音は?」
半目で尋ねるヴァリエール公爵に宰相はたちまち相好を崩した。
「別にいいじゃないですか酒と肉ぐらい食べても、ここはロマリアじゃないんですから。大体こんな美味しい物を食べずにいるなど、それこそ神への冒涜ですよ」
ああ早く注文の品が来ませんかねぇとそわそわするマザリーニである。
「なあ、破戒坊主ってのはこういう時に使う言葉だよな?」
「ああそうだな、なんちゃって元帥」
「おや、親バカ公爵殿が何か言っておいでですが」
これで3人とも酔っていないのだからどうかしている。
「いつもの調子になった所で、料理が来る前に『旅』の成果を聞かせて貰おうか」
ヴァリエール公爵の問いに、マザリーニはまあ普通はそう来るでしょうねと思い、密かに溜め息をつく。
語らなければならない事は多く、しかもその大半はいい知らせではない上に、この長年の友人が確実に怒り出すネタが最低一つは含まれているのだ。
正直言いたくないのだが、黙っていて後でバレた時の方がより騒動になる。
久しぶりに食べる肉が不味くならない様に祈りながら、宰相は事の次第を説明し始めた。
貴族を相手の商売だけあって、『女神の杵』亭は上等な料理を出す。
メインとなるのは当然トリステイン料理だが、隣国であるアルビオンからの客も多いので、そちらのメニューも存在はしていた。
ルイズたちは無難に自国のものを注文していたが、キュルケは話のタネにとアルビオン料理を頼み、結果としてその微妙な味に閉口する事となる。
「……なに、この、スパイスの代わりにありったけ油を投入しました的な、素材の味を全部殺したような」
「向こうの料理はダメだダメだと聞いてたけど、そんなにダメなの?」
もう何かひどく複雑な顔のキュルケを最初は笑っていたルイズだったが、ここまで言われると逆に興味が沸く。
「もうね、私が言うよりちょっと食べてみた方が早いわ」
いやいらないから、と即座に返したルイズに舌打ちするキュルケだった。
「少し勘違いをしておられるようだ、ミス・ツェルプストー」
子羊肉のワイン煮を優雅に口に運びながらワルドが会話に加わる。
「というと?」
「ここで出ているのはあくまで『トリステイン風のアルビオン料理』という事さ。高級店とはいえ、完全に彼の地の味を再現するのは難しい」
流暢な説明を聞いて一同はそれぞれ納得した表情を浮かべた。
「じゃあ本場はもっと食べられる料理が出るのね」
「ちょっと安心したよ。任務中とはいえ、やはり食は大事なものだからね」
そこへ本を読みながらハシバミ草のサラダを食べていたタバサが口を挟む。
「その逆」
「は?」
同級生が疑問符を浮かべる中、1人真意を読み取っていたワルドが苦笑と共にフォローを入れた。
「マンティコア隊の隊長殿が前に言っていたよ。『本場のアルビオン料理はこんなものじゃない、もっとおぞましい何かだ』と」
学生たちは揃って俯き、ゆっくりとうなだれていく。
一方、ワルドはそんな反応を見て少し焦りを感じていた。
(あれ? あれえ? ここで笑いがとれると思ったんだが、ひょっとして外したのか僕は?)
ワルドは焦りを理性で押さえ付け、冷静に状況を分析する事にした。
今まではこの手のネタを話せば、少なくともグリフォン隊の部下や他の隊の連中だったら確実に『それ料理じゃねえよ!』とツッコミが入って笑いがとれた。
またそれなりにお付き合いのある宮廷夫人などなら『まあ、ワルド様ったらおかしな方!』と上品に笑う場面だった。
しかし現実にルイズたちには沈黙の帳が降りており、なんというか非常に気まずい状態だ。
いやしかし僕の学生時代を基準にしてもこの手のネタはウケてたぞ。でも今考えるとあのメンツが特殊だったのか? まてまて友人たちを特殊とか言ってはダメだ。鏡見ろよとか言われそうだし。
これはあれか? ジェネレーション・ギャップという奴か? 10歳の年の差は深刻だというのか始祖よ!?
実を言えば、学生たちが黙ってしまったのはただ単にこれから行く国のメシが不味い事に絶望したからなのだが、それに気づかないままワルドの脳内会議は続く。
(どうする、何かフォローをいれるべきか? しかしここで更に外したらルイズの僕に対する印象は素敵な婚約者からただのすべりキャラに変更確実だ。それはまずい、速やかに対処しなければ! でも何をどうやって!? そうだ、ここはひとつ話題を変えてみよう!!)
とはいえ相手は10年振りに再会した少女だ。相手が乗ってきそうな話題はかなり限られる。
「ところで学院生活はどうだい。コルベール先生は元気にしておられるのかな?」
学院の話ならばルイズたちは現役だし、自分も卒業生という事で悩み相談にも乗れるし、先輩として当時の思い出を語る事が出来る。
これならさっきの様に沈黙が場を支配する事もあるまいという、『閃光』のワルド渾身の一策であった。
そして実はまだワルドと何を話していいか分からず悩んでいたルイズは、これ幸いと話題に乗ってくる。
「熱心に教えて下さる良い先生です。ただ、よく分からない発明品とかを持ち出して授業が脱線する事も多いんですけど」
「あれさえなければいい先生だと思うんだけどね」
「そういえば何であの先生だけ自分の研究室なんか持ってるのかしら」
ルイズだけではなくギーシュやキュルケも話に参加してきた。
オーケー流石は僕だネタにされた先生には悪いが作戦大成功! と心の中でガッツポーズをとるグリフォン隊隊長殿であったが、当然そんな態度はおくびにも出さない。
「はは、相変わらずの様だね。そうか、僕たちが作ったあの研究室はまだ現役だったか」
ワルドの言葉にルイズたちは顔を見合わせた。
「あの、ワルド様があの魔窟、じゃない、小屋を造られたのですか?」
週に一度は爆発音や謎の異臭騒ぎを起こすコルベールの研究室を、生徒たちは密かに魔窟と呼んで親しんできた。
「参加したのは僕だけじゃないよ。ミスタ・グラモンの兄上やルイズ、君の姉上も一緒だった。まあ、ちょっとしたペナルティとしてね」
「ラウル兄さんがですか?」「エレオノール姉様が!?」
末っ子二人が声を上げる。ワルドの口に上がった人物は学生時代からトライアングルの腕前を持つ優等生であった事を、身内の彼女らはよく知っていたからだ。
そんな姉や兄、そしてワルドが罰則をくらうというのは正直信じ難いものがある。
「君たちはどうか分からないが、僕らが学生の頃は色々と問題を起こしたり悪ノリをしたりする輩がいてね。いわばそのとばっちりを受けた様なものさ」
笑顔で、しかしどこか遠くを見ながらワルドは昔を思い出していた。
「そういえば、子爵は兄上と親しかったと言っておいででしたが」
「ああ。ラウル・ド・グラモンはクラスが同じで寮の部屋も隣同士だったからね。不思議とウマがあってよく一緒に行動していたが、真面目で硬派な彼は男女問わず人気があったよ」
ワルドの返答を聞いた女性陣は一斉にギーシュを見る。
どちらかと言えば不真面目でナンパな彼の兄がそんな好人物とは思いもしなかったのだ。
特にルイズは父親からグラモン一族の男は漏れなく女にはだらしがない、と聞いていたので余計にワルドの人物評には違和感を覚えた。
一方ギーシュは「な、何かね!? 何故ボクをそんな目で見るんだ!?」と落ち着きを無くしている。
「グラモン元帥は昔から『戦と色恋沙汰には負けた事がない』と豪語する人柄なのは有名でね。ところがその息子が何通恋文を貰っても丁重に断ってしまうので皆不思議に思ったものさ」
ますますギーシュの兄とは思えない言動であり、ルイズらの困惑は深まる一方だった。
「で、なんでそんなもったいない事をと詰め寄るバカがいた訳だが、それに対して『父のあの言動は軍人として輝かしい実績を残しているからこそ受け入れられているものだ。ボクのような青二才が真似してもいらぬ反感を買うだけだよ』とか答えてしまう堅物でね」
出されたワインが高級だったせいか、ワルドの口も滑りが随分と良くなってきている。
しかし友の名誉の為に、その後妬み全開の同級生たちによってラウルが『解剖』『舞踏会』のコンボを喰らっていた事実については伏せておく事にした。
そう、これは友の為であり、その場のノリで自分も参加していた事を知られないようにする目的など断じて無いのだ。
「先程からお友達の事ばかりですけど、ご自身はどうでしたの? さぞおモテになったのではとお見受けしますけれど」
そう言ったのはキュルケである。
私の前でそんな話題を出すとはいやがらせかコラ、とルイズは再び黒いオーラを放つ。だから彼女は、キュルケの瞳にどこか試す様な、何かを確認する様な光がある事には気付かなかった。
「恋文などを貰った事がないとは言わないが、僕にはルイズという可愛い婚約者がいたからね。申し訳ないが、と断っていたよ」
おお、と一同は一瞬感心し、でもその当時ルイズってまだ6才位よね、とワルドを特殊な性癖の持ち主なのかと疑った。
ひどく不名誉な扱いにされた様な雰囲気を察したのか、ワルドは更に言葉を続ける。
「というか、うっかりオーケーの返事を出すと『あんたにはうちのちびルイズがいるでしょうが!』と怒り出す素敵な上級生というか未来の義姉がいらっしゃったのでね」
ふふふ、と爽やかでありながらどこか煤けた笑みを浮かべるワルドに、ごめんなさいごめんなさいとルイズは姉の代わりに頭を下げるのだった。
ラ・ロシェールを見下ろす事の出来る崖の上で、クロコダインを始めとする使い魔たちは食事を摂っていた。
ルイズは何か食事を調達するつもりだったようだが、時間が遅いのとワイバーンにある程度の食物などを積んでいたので、今夜はそれを消費する事にしたのである。
本来はクロコダインとヴェルダンデ、ワイバーンだけの予定が、グリフォンにシルフィード、フレイムが加わった為、実のところ消費量が半端ではない。
特に好物のミミズを現地で供給できるヴェルダンデ以外は全員『好物:肉』属性である。
学院の地下には非常用食料の保管用として魔法を応用した冷蔵室があり、彼らはそこから保存肉などを持ち出していた訳だが、こんな事ならもう少し持ってくるべきだったとクロコダインは痛感した。
最初はどこか遠慮がちだったワルドのグリフォンも、シルフィードの旺盛な食欲に釣られたのか、あるいは早く食べないと取り分が無くなると気付いたのか今は必死に肉を啄んでいる。
(あっ、なにそこの食べてるのね赤いの! わたしの陣地に手を出してからにー!)
(やかましい、こんなもんは早いもの勝ちだ! そもそも勝手に陣地とか決めるな青いの!)
(というか食べ過ぎだろう)
(ツッコまれた! 新入りにまでツッコまれたのねー!)
騒がしい事この上もない。
シルフィードにしてみれば、早朝にたたき起こされてほとんど休憩もなしに全速力で飛ばしてきたのだから、その分肉を食べてもいいだろうむしろ食べるべきなのねという考えだ。
仮にも魔法衛士隊のグリフォンを新入り呼ばわりするのはまだ精神年齢が幼いせいだろうか、それとも単にクソ度胸があるだけなのか。
(喧嘩は良くないな。ぼくのミミズを少し分けてあげよう)
(いらないのねー)(いらん)(遠慮する)
(こんなに美味しいのに、みんなはいらないと言う)
ちなみにワイバーンの発言がないのは、自分の分を食べた後、さっさと『魔法の筒』の中に入っていたからである。
なまじ外に出ていると腹が減るだけなので、満腹状態で待機しておいた方が食料の節約にもなるという判断だった。
そんな彼らを背にしてクロコダインはラ・ロシェールを見下ろした。
崖の上から町を見ても、特に騒ぎは起こっていない。
襲撃があればシルフィードらの感覚共有ですぐに分かるし、またキュルケやタバサといったトライアングルクラスのメイジが加わったとはいえ、ルイズの事が心配なのに変わりはなかった。
この体では町などで共に行動できないのは重々承知していたが、ルイズの能力は一般人に近い。かつての仲間たちの様に、目的に応じて少数での行動を取らせるには不安が大きかった。
「しかしなんだな。随分と心配性だね、相棒も」
そう茶化す様な声を上げたのは、地に突き刺さっているデルフリンガーだ。
このインテリジェンス・ソードは意外と寂しがりだったので、移動中は無理でも休憩時などにはなるべく鞘から出すようにしていた。
「そう見えるか?」
「見えるねぇ。まるで年頃の娘を持った父親みてぇな感じだぜ? いや、俺は娘とかいねえけど」
当たり前である。
それはともかく、娘はおろか嫁もいないクロコダインはこの剣の言い草に苦笑するしかなかった。
「父親云々は置くが、あの娘はどうにも危なっかしくてな。たまに『もう少しゆっくり歩いてくれ』と言いたくなる」
一人前のメイジに、立派な貴族にならんとするルイズの姿勢をクロコダインは好ましく思っているのだが、理想に至るまでのプロセスがいささか性急だとも感じていた。
「確かになあ。今回の事だって別に人任せでも良かったんじゃねえの?」
俺っちとしては戦場に行けるのはありがてえんだけどよ、と笑い声を上げるデルフリンガーだ。宝物庫で飾られていたのが余程退屈だったのだろう。
「おそらく、ルイズの身近にいる人物の中に手本となる様な貴族がいるのだろうな。順当に考えれば父親や母親なんだろうが」
自らの理想となる程の存在に比べ、魔法成功率ゼロの自分が情けなくて、悔しくて、そして申し訳なかったのではないかとクロコダインはルイズの心中を想像した。
だから一刻も早く魔法が使えるようになりたいし、貴族としての矜持を大切にするのではないか。
ルイズが公爵家の一員である事は知っているが、それがどれくらいの地位なのかクロコダインには判らない。
ただ、暴走しがちな性格に隠れている生真面目で努力家な一面は親の教育による面が大きいのだろう。
「だからな、オレみたいなのを父親に例えるのはやめてくれ」
そんな事を訥々と語るクロコダインである。
しかし、実のところ元いた世界では死を選ぼうとした同僚の剣士に男としての生き方を説いたり、友を救う為にあえて撤退を選択した魔法使いの考えを理解してフォローしたり、
仲間の大ネズミにかつて使っていたアイテムを譲ったりと、パーティーの中では割と家長的な立場だったりしたのだが。
そんな事は知る筈もないデルフリンガーだが、それでもラ・ロシェールから目を離さない今のクロコダインを見るとこう思わざるを得なかった。
「なあ、やっぱり心配性の父親みてえだぜ、相棒」
支援会心撃
「ハハハ流石はマザリーニだ死にたいのだな殺そう」
例の酒場で、宰相から事の次第を聞き終えたヴァリエール公爵の第一声がこれであった。
予想通りの反応にマザリーニは思う。
料理を食べながら話したのは正解でしたね、と。
ゲルマニアとの交渉から話し始めた為、全てを語り終えるまでに注文したメニューは全て彼らのテーブルに運ばれていたのである。
公式の場なら食事しながら重要案件を話すなど出来よう筈もないが、ここは下町の無国籍風味の酒場なので問題はありませんと、マザリーニはテーブルの下で親指を立てた。
一方、公爵はといえば物騒な台詞からも分かるように、口元には笑みが浮かんでいるものの額には青筋が浮かび、よく見れば手にした鉄製のスプーンが見事に折れ曲がっている。
この店ではお互いの名前を出すのは避けるという不文律すら忘れている有様だ。
「私の可愛い小さなルイズをアルビオンへ送り込んだ? お前もオスマン先生も一体何を考えている!」
「強いて言うならば、この国の未来を」
真顔で返すマザリーニに、一瞬公爵は言葉に詰まる。それでもなお反論しようとしたところに、横からグラモン元帥が口を挟んだ。
「まあちょっと落ち着けや。単独行ならともかく、使い魔とかうちの息子も一緒に行ってんだろ?」
「使い魔はともかくお前の息子と一緒なのは不安材料にしかならん! ああああ、嫁入り前によりにもよってグラモンの息子と旅に出るなどー!」
「幾ら俺の子供だからってこんなヤバげな任務中に女に手ェ出すほどアレじゃねえよ! てかあいつは典型的な末っ子気質のヘタレだぞ、自慢にならねえけど」
エキサイトする一方の友人を面倒臭そうに宥める元帥であったが、彼とて人の親である。末息子の事が心配ではあった。
「ま、お前の言う事にも一理はあるがな。このお使い、学生2人にやらせるにはかなりハード過ぎやしねえかオイ」
「残念ながら手持ちの札で切れる役はこれだけでした。ハードなのは百も承知ですが、この件を看過する訳にもいかないのが現状です」
厳しい顔のマザリーニに言い切られたグラモン元帥は、彼らしからぬ溜息をつく。
貴族として、また軍人として宰相の判断は間違いではないと理屈の上では分かるのだが、理屈で感情を抑えられないのが世の常だ。
まだ元帥は息子たちが軍務についているだけ耐性があるが、ヴァリエール公爵はそうもいかない。
魔法研究所で働く長女や病弱で屋敷から出る事も少ない次女、まだ学生の三女は戦場からは縁遠い存在なのだ。
そんな三女が、何故か魔法が使えないと来ているのにアルビオン行きを志願したというのだから、そりゃ冷静になれと言う方が無理だろうよと元帥は考える。
「それよりこの後はどうすんだよ。お前の見立てじゃ相手は操り系のマジックアイテム持ってんだろ? 後詰めの部隊送っても洗脳されたら意味ねえし、そもそも先に行ってる連中が操られちまったらどうにもならねえぞ」
そんな疑問に答えたのはマザリーニではなくヴァリエール公爵だった。
「いや、仮にそんな愉快アイテムがあったとしてもこの段階では使わないだろう。最終決戦を控えた王党派に使う筈だ」
「もっとも、それはこちらの動きにレコン・キスタが気付かない場合に限られます。故に大部隊を送り出すのは問題外、少数なら少数で敵の密偵ではない事を証明する必要がありますので、どうしても時間が掛かります」
続いてマザリーニが解説を入れる。
「八方塞がりだなオイ。いつもみたいになんか裏技じみた策とか考えろよ」
自分で打開策を考えはしない様子の元帥を、残りの二人は白い目で見つめた。
「要は信頼できて、更に腕の立つ者が追いかけていけばいいのだろう。それなら」
「突然アルビオンの空が見たくなったとか言い出すなよコラ」
「自分が行くというのは本気で無しにして下さいよ。貴方に万が一の事があっては本気でこの国が終わりかねません」
公爵のセリフを途中で遮ってまでツッコむマザリーニとグラモンであった。
「ではどうするというのだ。悠長にルイズたちの帰還を待っていろとでも?」
と、そこへ彼らのテーブルに近づいていく一人の男が現れる。
「ああもう、やっぱりこんなところでのたくっておったか!」
声の主は彼らにこの店を教え込んだ張本人、オールド・オスマンだった。
「全く城におるかと思えばこんなところで酒盛りか! どうせなら『魅惑の妖精』亭に行っててくれれば超楽しめたものを!」
「いったい何事ですか老師。何というかこうイヤな予感しかしないのですが」
興奮状態のオスマンに戸惑って互いの顔を見合わせた三人だったが、一応最年少のマザリーニが代表して質問する。
先程の様子では、自分を捜して極力近づきたくないであろう王宮にまで足を運んでいる事が分かる。どう考えても只事では無かった。
「アンリエッタ姫直々の依頼により、グリフォン隊隊長が例の一行に同道している。そこで単刀直入に聞くが、ジャン・ジャック・ワルドは信頼に足る人物か?」
「なんですと?」「何故ジャンが!?」
マザリーニは自分の師が言った台詞が簡単には信じられず、ヴァリエール公爵は今は亡き友人の忘れ形見の名が出てきたことに驚いていた。
グラモン元帥もグリフォン隊とは職業柄顔を合わせる事が多い為、口には出さないもののかなり複雑そうな表情をしている。
ああもうあれほど口止めしたというのになんであっさり口外してますかあの(始祖的に検閲削除)は、と現実逃避気味の脳を押さえ付け、宰相はオスマンの質問に答えた。
「そうですな。まず腕については申し分ないでしょう。伊達にあの若さで衛士隊の隊長に就いてはいません」
「あん時ゃ色々外野が煩かったが、全部実力で黙らせやがったからな。割と地味に努力家だしよ」
元帥もまたマザリーニの意見に同意した。
「ただ彼は野心家でもありますし、同時に腐敗した貴族に対する嫌悪感も強いようです。一応私の手元に置く事でそれとなく行動を見ていたのですが……」
「なかなか尻尾は掴めなかった、か。スクエアクラスの風メイジだ、そう簡単にボロは出すまいよ」
言葉を濁すマザリーニの後を継いだのが公爵である。
彼はワルドがまだ幼い頃から知っていたし、酒の上での約束事とはいえルイズとの婚約を認めてもいた。
実を言えば、あの時は先代のワルド子爵と一緒に飲みまくっていて全く記憶が残っておらず、後で聞かされて大騒ぎになったという経緯があったりもするのだが。
それはともかく、ここ何年かはワルドが隊長職で忙しく、また公爵も軍の仕事から離れたせいか直接顔を合わせる機会はなかった。
だからマザリーニのワルド評は、公爵の知っている明るく才気煥発でありながら何故かエレオノールに頭が上がらなかった、あの小さなジャンとは余りに懸け離れている。
「なんにせよ、彼がレコン・キスタに通じている可能性は充分考えられます。それが己の意志か、それとも違うのかまでは分かりませんが」
「例のマジックアイテムか? あるかないかも分からぬ代物を警戒せざるを得んとはな」
渋い顔をする公爵だが、だからと言って楽観には傾かない。彼もまたマザリーニと同じく最悪を想定して動く事を強いられる立場にあった。
「取り敢えずなんちゃって元帥殿は適当に理由を付けてグリフォン隊を監視して下さい。まとめて寝返られたら収拾がつきません」
ゲルマニアから帰ったばかりでまだ宿舎に居る筈です、というマザリーニに対し、グラモン元帥は何故かにやりと笑って答える。
「仕方ねえな、お前らの任務成功を祝ってとか言ってどっかイイトコロに繰り出して飲み潰させよう。あ、当然費用はソッチ持ちだよな?」
宰相は死ねばいいのにという顔を隠そうともしなかった。
「馬鹿はさておいて、老師にはマジックアイテムについて調べていただきたい。何らかの対策が必要でしょうし」
学院長は不満を隠そうともしなかった。
「なんで馬鹿がイイトコロでタダ酒かっくらっとるのに仕事せにゃならん。後日何らかの補填を要求する!」
「無視して話を続けます。ヴァリエール嬢たちには応援をつけたいところですが、ワルド子爵が間諜だった場合を考えると下手に接触させるのも逆効果かと。何か妙案はありませんか?」
体育座りでめそめそウソ泣きを始めたオスマンを全力で無視しつつ、大人たちは知恵を絞り始めた。
ラ・ロシェール、『金の酒樽』亭。
ルイズたちの泊まる宿とは異なり、一見すると廃屋にしか見えないような酒場の隅に1組の男女がいた。
屋内だというのにフードを深く被っているのは『土くれ』のフーケ。レコン・キスタにスカウトされながら、その実オールド・オスマンに情報を流す約束をした妙齢の美女である。
そして彼女の正面には体格の良い男が座っていた。つまらなさそうに白身魚と芋の揚げ物を摘まみながらフーケは思う。
「いい加減その仮面とりなさいよ」
思うだけのつもりが何故かそのまま口に出ていた。
男はあっさりと無視しているが、いくらこの酒場が傭兵だの後ろ暗い者だのが集まる場末とはいえ、こんな仮面姿のままでは悪目立ちし過ぎるのだ。
只でさえ若い女性という事で自分に大変よろしくない視線が集まりがちだというのに、こいつは一体何を考えているのか。
そう、仮面の事はさておくとしても、フーケはこの男が何を考えているか気になって仕方がなかった。
「あの傭兵達はあっさり捕まってたけど、これからどうするつもりだい?」
「明日、再度襲撃を掛ける。それまでに人員の補充をしておけ」
そう言って男は懐から金貨の入った袋を出す。しかしフーケはそれを眺めるだけで受け取ろうとはしなかった。
「どうした」
「敢えて言わせて貰うけど、あいつらを狙うのはやめときな。命が幾つあっても足らないよ」
男は仮面の奥の双眸を光らせ、呟く。
「怖気づいたか」
「スクエアメイジの連隊に素手で立ち向かうのを、勇気があるとは言わないだろ?」
眼光に怯む様子も無いフーケに対し、男は更に札を切る。
「誰のお陰で死罪を免れたと思っている」
別に頼んじゃいないし、アンタが来なくてもあのジジイがフォローしてたんだがねとは言わず、フーケは肩をすくめた。あんまりゴネて相手を怒らせても益はない。
「忠告はしたよ」
金を懐に収めながら考えるのはこれからどうするかだ。
傭兵はそれなりに集まるだろう。腕を考えなければという条件付きだが、そこまで面倒をみるつもりはない。
目下のところ一番の問題は、襲撃相手が自分の存在を学院長から聞かされているかどうかなのだ。
正直あの谷間での戦闘を遠くから見た時には、その場で引き返して故郷に戻ろうと思ったものである。
最初のレコン・キスタとしての活動がよりにもよって、フーケがこんな慣れない二重密偵などをしなくてはならなくなった一因を襲えという内容だったのだから無理もない。
意趣返しの機会と考える余裕は彼女の中に存在しなかった。というかあんなもんをまともに相手しようなどとはとてもとても思えなかった。
この分だと明日は自分も襲撃に加わらなければならないのだろうが、下手にちょっかいなどかけたらどうなるか知れたものではない。
あちらにフーケの事情が知られていなければ全力で攻撃してくるだろうし、知られていた場合も変に手加減されてこちらが密偵だという事がバレても困る。
更にこちらは白仮面の見張りがいる以上、手を緩める訳にもいかないのだ。
(今晩中に逃げるかコイツを何とかするかしたほうがいいかもねー……)
最近どうも後ろ向きになりがちなフーケであった。
sien
『女神の杵』亭の酒場では、ワルドとルイズたちの話が弾んでいた。
先生の話、寮生活の話、勉強の話など話題は尽きない。
優等生だという印象のワルドはやはり優等生だったようだが、周りのばか騒ぎに巻き込まれる回数が半端ではない様で、ルイズは親しみを覚えた。
もっとも、学院の制服の件に関しての話題ではいささか事情が異なったが。
あの制服は誰が考えたんだろうとの問いに、「あれはオールド・オスマンが考案したんだよ」とワルドが即答し、ギーシュがさらに喰いついたのである。
「そうでしたか! いや、只者ではないと思っていましたが流石ですね学院長は! あのスカート丈を考えだしたというだけで彼は歴史に名を残しましたよ!」
「ああ、全くだ。だが特記すべきはスカート丈についてだけではなく、ニーソックスの類を規則違反としなかった点にある」
「ええ、僕は常々あのニーソックスとスカートの間の生足空間には絶対的な視線注目魔法が掛かっていると思っているんですがどうですか」
「いいところに気が付くね君は。それはとても重要な事だ。そう、ニーソがない方が露出が高いにも拘らず逆説的に隠す事でかえって注目を集めてしまうというこの不思議!」
2人は立ち上がり、固く握手を交わした。周囲にいた男性客やウェイターたちも無言で、しかし笑みを浮かべて親指を立てている。
ルイズたち女性客はドン引きだったが。
それはともかく、今日は早めに休もうという事で一行は割り当てられた部屋に向かった。
当初は1人部屋と2人部屋を予約し、ルイズに大事な話があると言って一緒の部屋へ行く算段を立てていた某子爵である。
しかし同級生2名が乱入したのと、2人部屋と3人部屋しか開いていなかったので諦めざるを得なかった。
疲れがあったのか、ギーシュはベッドに横になった途端に睡魔に襲われ夢の国へと旅立って行った。
ワルドはその様子を確認すると、音を立てずにバルコニーへと出た。
既に町の明かりは消え、空には双月が寄り添っている。夜風に当たりながら耳をすまし隣の部屋の様子を探るが、ただ寝息が聞こえるばかりであった。
ワルドは酒場での会話を思い出し、自嘲気味の笑みを漏らす。
「これでは道化だな、まるで」
「それが素ではないのかい、子爵」
突然耳元でそんな声がした。ワルドが慌てる風も無くゆっくりと周囲を見渡すと、『女神の杵』亭の向かいにある建物の間の路地に1人の男がいる。
どうやら風魔法を使ってこちらに声を届かせている様だ。
「どういう意味だい?」
「仲間たちと馬鹿を言い合い、自分たちの未来は明るいものだと信じて疑わない。そんな昔を思い出したのだろう? だから自らを道化と笑う」
仮面をつけた怪しげな男のもの言いに、ワルドは腹を立てる事もなく反論する。
「最初はあの傭兵達を蹴散らしてルイズに信頼感を植え付ける予定だったのが、思わぬ邪魔が入ってしまってね。仕方ないから別の方法で信頼を得ようとしただけさ」
「それでミニスカかい?」
「それでミニスカさ。これでも女湯覗き見用トンネルの話は自重したんだぞ」
胸を張るワルドに、白仮面は(ああ、まだ酔っているのか)と思った。
「ともかく、そろそろ情報の統合をしておきたいのだがね、子爵」
白仮面に言われ、ワルドは少し考える素振りをした。
「酒場での会話を聞いていたなら概ね判るだろう? まあゲルマニアに行く前から単独行動を取っていたから、いい頃合ではあるか」
ふわり、と男の体が浮かび上がり、次の瞬間目にも止まらぬ様な速度でバルコニーまで到達する。
「ではよろしく、子爵」
仮面を外す男に、ワルドはこう答えた。
「もちろんだとも、子爵」
ワルドの目の前に立つ、ワルドと同じ顔をした男は、風の様に姿を消して彼の体に吸い込まれていった。
以上で投下終了です
支援&前回感想ありがとうございました
・ワルドバリアにあれだけ反応があるとは思いもしませんでしたw
・ギーシュの兄の名は原作にはないようなので三銃士の登場人物から引っ張ってきました。今後原作で出るようなら訂正します
それではまた
乙
ロリドさんが愉快なキャラクターになったな
ついでに使い魔たちのご飯は大丈夫なのだろうか
乙、面白かった!
凄い親しみが持てるワルドなのに悪奴でもあったとは。
平均年齢高いな
おっさんたちもいいんだけど、少年とか若いキャラが召喚された話を読みたくなってくる
このワルドさん、愉快なワルドと真面目なワルドに分割してるのではなかろうか。
いいキャラだなぁ。マチルダさん同様、なんとか使い捨てずに上手いこと再利用してほしいところ。
裏切った理由が野心故に、とか政治腐敗に絶望して、とかなら、おっさんがお説教してくれそうだな
そして、とっても素敵なオヤジーズ。なんて素敵なシルバースメル。
おっさんもどちらかというとオヤジなキャラだし、この面子におっさんが加わった宴会とか見てみたいです。
乙でした
ワルドは仮面の男のシーンがなかったら完全に綺麗なワルドだと信じてしまうな、読んでるほうも
学園時代が楽しそうなだけに、余計に今がつらく感じてそうだ
次回も期待してる
乙っすー、今回は給食タイムでござったか
それにしても、今回もオヤジーズがいい味だしてるなぁw
今後も本筋と平行してちょくちょく出してもらえると有難いっす
アルビオン料理ネタは今後も生きてくるのかしらん?
ふと思った。
応援にはルイズママを送ればいいんじゃね?
ママさんは強すぎる…
もし彼女がダイ大の世界に行ったらどうなるんだろ?
威厳的にバーン相手でも互角に戦えそうな気がするが
しかしカッタートルネードコワスなシーン以外イチロー伝説みたいな噂しかないんで困る
>>635 さすがにバーン様を舐め過ぎじゃね?w
ハルケギニアの魔法にマホカンタが効けばどうにもならんし、
効かなくても、基本的な性能で相手にならないと思うけどな。
>>635 せいぜいノヴァくらいだろう。
作中かなり上位の強さであろうワルドですら
ルーン補正付ただの高校生に倒されているしな
大陸吹っ飛ばせる黒の核の爆発を押さえ込んだドルオーラの直撃にも耐えられるバーン様を嘗めてはいけない。
>>638 アレはワルド強い弱い以前に、手も足も出ないほどの戦力差を
気絶するほどの心のふるえで瞬殺した主を守る時のガンダールヴのルーンが強すぎってだけかと
とりあえずカリン様がバーン様に並ぶには、小石をレビテーションで浮かせたと思ったら、
タバサ辺りが「レビテーションやない! カッター・トルネードやッッ!」とか言って、
スンゲー竜巻を起こした後に「それは余のレビテーションやで」とか言うくらいじゃないとな。
全盛期のカリン様ならヒム・アバン・ラーハルトと並んでバーン様の前に立っても
瞳にされずに戦えるぐらいの実力はあってもいいと思う。
それでも束になってようやく天地魔闘を使わせるレベルだけど。
あ、でも遍在使えば1人で天地魔闘受けきって一撃加えるぐらいは可能なのかも?
ただ、その後は攻撃が続かないから負けると思うけどね……
暗黒闘気の攻撃とかじゃないからバーン様がベホマって言ったら終わるw
余のバギクロスと全盛期カリン様のカッタートルネード対決…えらいことになりそうだ
>>642 ゼロ魔世界から見てチートレベルなおっさんが駄目なレベルだぜ
最低でも虚無の上クラスでも使えなきゃ即瞳化だと思う
直接戦闘だけなら、アバン先生と互角ぐらいだと思っている。
まぁ、実際には、技の多彩さという意味で圧倒的に劣っているし、
直接戦ったら、海の技で魔法を切り裂さかれて負けるだろうけど。
あくまでも、戦闘力を単純に数値化した場合の話な。
他の二人が相手だと、オリハルコン生命体やら鎧の魔槍やら「すばやさ」やらで攻撃が無効化されそうだしな……。
>>643 ボロ負けする画しか思いつかんというか、詠唱速度に絶望的なまでの差がるんじゃないか?
ゼロ魔はある程度の長さの詠唱+杖、バーン様は魔力だかMPが凄いからタメ無しでドン!
バーン様のバギクロスは台風になりそうだ。
>>644 おっさんは
バーンパレスでの敗北で負傷→監禁→処刑場での救出戦でザボ撃破→バーンパレス再突入→瞳化
ここまで回復一切無しで戦ってるんだが
ヒュンケルと一緒でむしろここまでよくもったレベル
溜め無しで9や8でのスーパーハイテンション状態と同威力の攻撃が連発出来るようなものか
>>646 いやなんつーか、鍛えた場合の上限値がゼロ魔の人類とダイ大の人類じゃ既に雲泥な気がするんだが。
王家直系が3人で女神もビックリな攻撃すれば多少なりともダメージ与えられるか?
>>651 そういうこと言い始めると、種族自体が違うとか、そういう話になる。
まぁ、先天的に魔法が使える貴族と、使えない平民は、遺伝学的に別種の生物というとらえ方もあるが。
直接戦闘限定でアバン先生ぐらいという評価なら、両方が妥協できる基準なんじゃないかと。
世界を救った勇者様になれる程度には強いけど、大魔王と戦うには足りないということで。
>>649 超魔ゾンビ戦で会心激とか激烈掌とか使わなかったのは、気を放出できるだけの体力がなかったと妄想しています
ザボエラへのとどめ時点でやや回復し、バーンパレスへ行く前には多少体力が戻ってきたのかな、と
実際のとこ虚無以外じゃボラホーンあたりにも勝てそうに無い。
カリン様は戦闘力では及ばなくても迫力があるから大魔王とどんな会話するのか気になる
元素の兄弟あたりくらいのメイジなら銃火器程度で撃たれても平気程度にメイジはチートなんだが
ダイの大冒険世界はそれどころじゃないバケモノが基本だからなー
強さ談義は一線級連中は比べるだけ無駄なので不毛な気がする
>>656 自分が絶対に勝てない相手を見分けられないほど無能だとは思えないが。
だからこそ、遭遇時にどんな会話をするのかが気になってるんじゃないか?
カリン様は期待度補正で実体がよく分からんから、正直判断つかねぇ。
原作のメイジの魔法がスライムだとしたら、アニメ版ははぐれメタルぐらいに演出で迫力違うので
後者基準なら結構凄いのかなと思わなくもないが。強さ測るというとなんか違う気がする。
バーンの実力って大陸吹っ飛ばした人と同レベルだろ。
比べるほうがどうかしとる。
大魔王様の例の下りはギャグ漫画だと思う。
ちろちろっと、しょっぱい火の粉を飛ばしたと思ったら、
パーティで一番冷静で切れ者とされる魔法使いが「メラゾーマじゃね!?」
とか言いだして、実際に攻撃対象に当たったら凄まじい火柱が立った。
これ完全にツッコミ待ちだよ、ミストが居たら完璧なツッコミを入れてたね。
やっぱり詠唱がネックになる以上闘気>魔法になりがちか。
オリハルコンやら竜闘気で魔法無効の連中はしょうがないとしても
クロコダインのおっさんもギガブレイクに耐えてるわけだから
お母様や女王様の愛のトルネードくらいは耐えそうだな。
>>661 まあ一応バーン様ってドラクエ全てのラスボスよりも強いっていう設定だしねぇ
しかも戦闘能力的にはアルキード消し飛ばしたバランやそれに敗れたヴェルザーよりも上
さすがにゼロ魔キャラで比較しちゃいかんな
おっさんのばあい、水竜巻では無いが渦潮にその身を預けて特訓してるからナ
色々と規格が違いすぎる、ダイ世界にしても規格外だがw
ダイ大世界の上位陣だと戦闘力が桁違いだけど、戦わなくちゃいけないと決まってるわけでもないし
バーン様が召喚されたらどういう展開になるんだろう
老か真かでだいぶ変わりそうだけど
鬼眼状態だったら見た目と能力的には大当たりだろうなー それ以外は置いておいて
あの手のカリスマは日ごろ付き合うのは疲れそうだw
オレだったら一日で胃に穴が開くw
バーン様の傍に居るのって圧迫面接よりストレス溜まりそうだ
>>663 アンアンのトルネード程度だとおっさんなら無傷だろうな
ところで読み返して思ったがダイ母って王族としてはアンアンより駄目な人間だよな…
>>670 唯一の後継者ならそうかもしれんが、そうでないのなら最低とまで言われるほどじゃないでしょ。
降嫁した王族が、あの世界でどういう扱いを受けるのかにもよるけど。
極端な話、家を維持するのが、王族にとっての最低限の仕事なわけで、
後継者以外の王女は、政略結婚やら何やら仕事はあろうけど、絶対にやらないといけないわけでもない。
>>669 そう考えると昔のハドラーも大変だったんだな
全然怖がってないキルバーンやずっと仕えてきたミストバーンは他の上司相手でもやっていけそう
>>671 結婚前にやることやっちゃう時点で駄目すぎると思う。
せめて結婚後や駆け落ち後ならよかったんだが。
仮にアンアンが結婚もしていないのにサイトとセックスして子供を作ったら国が割れる。
あと問題が無かったらバランが王位を継いでいたっぽいので
おそらく唯一の後継者だと思う
一目ぼれ→相思相愛→妊娠→相手が人間じゃないと判明→死刑に割り込んで庇って死亡→そのせいで祖国壊滅
物語的には美しい悲劇だが、その国の人にとってはあきらかにダメ王族ではあるなw
まあ、さすがに子作りは立場的にちょっとな。
祖国壊滅というびっくり展開については、むしろバランが駄目すぎるが。
兵器なせいか、精神的にかなり未熟だよな。
中盤くらいからならむしろダイの方が大人だ。
>>674 ダイの登場人物を叩きたくはないのだが、確かに王族としてはかなり奔放すぎるなw
お互い恋愛感情が盛り上がりすぎてついうっかり「若気の至り」をやってしまったんだとは思うけど、
それでも立場上それは我慢しなきゃいけなかったと思うし。
でもまあ、もしかしたらお互い我慢しなきゃと必死で我慢していたのに、
なぜか嵐の中で一晩中山小屋に二人っきりで閉じこめられて、濡れた服を乾かさないといけないなどというベタな偶然に見舞われて
どうしようもなかった、という可能性も無いとは言えないよね!
バランの子供が出来るとは思わなかった発言があるからなー 勢いでヤっちゃったよーに聞こえなくも無いw
戦闘経験とかしか竜の紋章に入ってないのが問題なんだろうなー
一般常識や政治の知識があればあそこまでの悲劇はおきなかっただろうし
おとぎ話的悲劇のお姫様の役どころだから、真面目に考えると突っ込み所満載なのはむしろ仕様と言えよう。
ダイの世界は「政略結婚」という観念がないのでは?
フローラの相手は勇者とはいえ、もと学者の家系だし、
レオナに対して政略結婚を仕掛ける者もなかったから。
また、あの世界には生涯独身の王もいたので、
リアルやルイズの世界とは常識が違うっぽくないか。
ダイ大の世界はもうちょっとシンプルというか、貴族社会のどろどろした発展具合や
それに伴うややこしいしがらみなんかはゼロ魔世界の方が確実に上だな。
ゼロ魔世界は近世欧州の王政に近いが
ダイ大世界は紀元前の古代欧州だねぇ
ドロドロしたものが本当に無いなら、アバンが勇者の家庭教師なんぞしてなくて王様になったり
バランもソアラと結婚して王様やってるんじゃない?
世界的危機に小さい事に構ってられないだけで、平和になれば元気に人間同士で内ゲバするかと
……そうじゃなきゃ勇者一行は国の要職に望まれてつくだろうしね、断る率高そうだけど
>ドロドロしたものが本当に無いなら、
度合いの話をいきなりゼロと解釈するとか、盛大に読み違えてる訳だが。
>>684 ゼロと言ったつもりはないが、誤解させたのならゴメン
マザードラゴンから生まれる
正統の竜の騎士には生殖能力が無いんじゃなかったっけ
だから安心してやったらできちゃった
マザードラゴンが何を思って子作りにゴーサインを出したかはわからんが
>>685 誤解してないようならいいんだけど、そうなると
>>683の突っ込みは何だったんだという事に。
>>686 マザードラゴンは、ダイの存在を知らなかったみたいだし、許可を出したのは、むしろ神とかそのあたりじゃね?
>>686 そう表現すると、なんかバランが考えなしのお馬鹿さんな印象だけどさ。
……そもそも生まれも育ちも人間じゃないバランが、人間の貞操観念を理解していたかどうかが疑問なんだよな。
>>686 つうかバランまでの代の竜の騎士は戦いに明け暮れ過ぎて成人以降はマトモに人間と触れ合うことがなかったんじゃないかね?
バラン自体傷つき倒れたところでソアラと遇わなきゃまともに話そうともしてなかったみたいだしさ
というか、あれで王様の性格がもうちょっと良くて、またバランが只の優秀な旅の騎士みたいに
認識されてたら、あの世界だとそれなりにゴールインする方に転ぶ可能性も無くはない。
致命的だったのは、娘騙した魔族と思い込まれた事だろう。
>>689 人と魔族と竜、3つの知性ある種の神がそれらを守る為に作り出したものだし
それぞれの種の基礎的な部分は生まれた時から身に付けてるんじゃないかな
記憶というか記録というか、代々受け継がれてきてるわけだし
しかし強大な力をコントロールする為には成人するまで待つ必要があったみたいだけど
その間どこで何してんだろうな
ダイ大の世界での王宮のドロドロは師匠と親父でかなり暗示されてるじゃん
>>692 誰かに拾われるか、あるいは獣のように生きていくか……
もしくは、生まれた時にすでに幼児期は脱しているのかもしれんな。
>>692 大きくなるまでマザードラゴンの懐で寝てるんじゃね?
>>693 師匠に関してはあの性格が問題なのかもしれんぞ。
エロいことをしまくって追放が真相という可能性が高そうだ
新たな騎士を宿したマザードラゴンはいずれかの地にその子を産み落とす
その地の人間はそれを神のことして崇め育て上げる
そして成人した暁に己の宿命に目覚めるのだ
ってラーハルトさんが言ってた
あの国ドラゴンの騎士の事伝わってそうだし、
魔物とか言われたときに紋章見せれば分かってくれたんじゃないかなと言う気がする。
ハドラーって目に見える危機になにもしなかった竜の騎士なんて、あそこの国で信じられてるかが疑問だけどねー
竜の騎士自体は信じられてても、じゃあハドラーの時になにしてたんだとか、魔族が竜の騎士の名を語ってるんだと言われそうな気がする
>>698 そういう不理解を嫌ってバランは基本的に人を避けてたんじゃないかな
あとハドラーって本当にポッと出の魔王だし数年程度しか地上を荒らしてないけど
ヴェルザーの作戦は数千年単位で進行してたし、いい加減止めないとどうしようもない
時系列的にバラン魔界討伐開始→ハドラー地上侵攻開始だとバランはハドラーに手出しも出来ないしな
ヴェルザー戦ってどの程度時間かかったんだろうねー?
ダイ本編が約半年、ハドラー戦が凍れる時で止まったの混ぜて数年って考えると
バーン様と同じくらい強いの相手に単独で数年以上戦うとかしてたんだろうか?
バランは死んだ時もアクシデントって感じだし
ダイの時は竜魔人は手加減できないとか言って
本気だったのか怪しいもんだし、実際の強さが
計りかねるんだよなぁ・・。
バーン様と対等のヴェルザー倒してるんだし、真バーン<=バランくらいじゃね?
さすがに能力的には真バーンが上だろうけど、技術と経験なんかでカバーしてくらいつけるんじゃないかと。
バランの強さは老バーンと同じくらいだと思う
魔界を二分したのは一対一の実力というより一族の力もあったんじゃないかな
魔界の状況やヴェルザーとの戦いが詳しく書かれてないからわからないけど
バランが真バーンと戦えるくらい強かったら
力で解決する竜の騎士制度の限界とかそれを乗り越えるダイたちの心の力とかぼやけると思う
>>696 カーッ!王宮が怖くて女の尻が触れるかっ!(師匠)
>>700 バランは途中のヒドラで力尽きずに、ゾーマの所まで辿り着いた上に
光の玉でもあれば単独で倒しちゃうオルテガのようなものか。
>>704 長旅の末覆面マントの下はパンツ一丁になってしまったバランか
確かに竜闘気もあれば変身だってする竜の騎士が服装にこだわる必要はないのかもしれんがw
それにしてもバラン、バーン様、超魔ハドラー、親衛騎団
こういった魔法に対する抵抗力が異常に高い連中にコントラクトサーヴァントがまともに通じるんだろうか
一番気になるのはミストバーンの場合だけど
>こういった魔法に対する抵抗力が異常に高い連中にコントラクトサーヴァントがまともに通じるんだろうか
一番気になるのはミストバーンの場合だけど
公式で設定されることはまずないから、作者の匙加減で通用するかどうかが決まる。
バランは「人間の貴族」が大嫌いな気がする。
おそらく、彼をはめたのが貴族連中だろうから。
ルイズが「貴族よ」と言ったとたんに、
ものすごい勢いで侮蔑しそうで怖いな。
>>707 むしろ貴族とか王族とか平民とか勇者とか全部ひっくるめて
おおざっぱに「人間」という枠で考えてる気がする
最初は「人間」のすべてが嫌い。
その後、共闘したのが
平民と王族だけで貴族がいなかった気がする。
なので、人間の中貴族は特に駄目だ気がしたので、
特に貴族嫌いかなと思ってみたんだ。
>>705 魔法に高い抵抗力があるためにルーンが利かないようなら
そもそも本人に相応しい使い魔をよぶサモンのほうが利かなくて
そもそも召喚されないから検証しようが無い気がする
>>709 人間にも魔族にも竜にも様々なのが居るのは原作で学習して分かっただろうし
むしろ貴族なんて大枠で見ないで個人で見るんじゃない?
バランの性格からすると初期のゼロ魔の人物は大抵全部だいっきらいだろーから、惨事が予想されるがw
呼ぶなら若バランがソアラに出会う直前のボコボコ状態の時でないとダメだな
>>711 お互いに最良の出会いになりそうなのは、バランが竜魔人の姿で死に掛けてるところで呼ばれるとかかね?
ルイズにとっては相手が人間じゃないのが1発で分かるから原作より格段に扱いが良くなるし大満足だろうし
バランにとっても命の恩人と言う枷になってある程度は物語にからむ動機になる
>>710 いやあ、引きずり込むだけなら対象の目の前に旅の扉を設置するだけだから
抵抗力は無関係じゃないかと思ったんだ
最悪、ルーラなんかの高速移動中にいきなり目の前に扉が、とかなら本人の意思すら無視できるだろうし
相応しい云々は基準がさっぱりな上にルイズの召喚の儀自体がかなりアレだから無視した
原作だってなぜあえてサイトが相応しいと判定されたのかなんてさっぱりわからんしね
>>712 手負いの竜魔人って学園のメイジかバランどちらかの死亡フラグに見えるのは俺だけ?
手負いのバランか
アルキードの時のように死ぬ女性と消し飛ぶ国家が出てきそうだ
>>713 死亡フラグはバランの精神年齢しだいじゃないかねー?
コルベールは相手の実力が分かるから手を出せないだろうし
ほかの教師陣はヘタレだし、学生はちょっかいかけるかもしれないが
子供相手に挑発される→相手を殺すまで行くほどバランはアレな人では無いと信じたい
>>714 原作のゼロ魔のまんまのルートを(実力や性格が違うのに何故かなぞって)いったら
かなりひどい惨事になりそーではあるなw
仮に死人が出るとしたら
ルイズやアンリエッタよりもティファニアが合う気がする
国一つ吹っ飛ばした後に出会っても、ラーハルトの件を見るに
嫌いな種族の血を半分引いていてもそれだけで切り捨てるような真似はしないだろう
原作ルートを辿ったら、三人組はこんな感じ?
ギーシュ:ソアラ関連がトラウマになっていたバランの前で、バラがどーとか調子に乗って死亡。
マチルダ:巨大ゴーレムで鬼岩城を思いだしたバランの八つ当たりで死亡。
ワルド :馬じゃなくてグリフォンに乗りたいと言い出したバランに抵抗して死亡。
>>718 ギーシュを殺した時点でルイズは監督不行き届きで放校処分になるだろうから、残り2人は死なないんじゃね?
ともかくバランの場合説得も実力行使も不可ってのが暴走に拍車をかけるな。
ロンに対するジャンクみたいに人間のなかにも気を許せる人物がって展開ならアリかもしれない。
って考えたらジョゼフと出会ったら面白そうな気がしてきた。死亡フラグっぽいけど。
>>718 バランの外道っぷりは異常。
さすが生き別れた息子に対して暴行しつつ「親には子供を好きにする権利がある」みたいなことを
いっただけはあるな
>>715 素の状態ならともかく竜魔人なんだよね、竜の騎士が人間らしい理性を捨てた形態の
そばに抑制剤替りのダイがいないんじゃ十二分にアレな人というかバーサーカー状態だと思うんじゃども
バランは理知的だから大丈夫だろう
若い頃は愛する妻が自分を庇って死ぬまで怒らないくらいだからなー
反面、怒ると無関係な一般人を大量に巻き添えで国を地図から消すほど見境が無いガ
>>722 いや中世以前の親子関係ってああいうもんだろ
しかもダイはまだ成年って年齢じゃないしな
>>725 ダイに力も魔力もあったが心がなかったって言ってるけど逆だよなぁ
心が強すぎて抑えきれない故の暴走って感じ
>心が強すぎて抑えきれない故の暴走って感じ
そういう心の面が駄目だったという意味でそう言ったんだろ。
上の方でソアラが迂闊とかいう流れがあったみたいだが、詳しい文化面の描写がないので一概には言い切れないなあ。
自由恋愛OKな風潮だったかもしれんし。
王族だからといって、現在思い描くようなものばかりではないだろうし。
まあ一番悪いのはハドラーだが。
ハドラーがもう数年遅く動いてれば、あんなことにはならなかったのにな。
>>727 アルキード国王はあまり快くは思ってなかったにしても
作中の話を見る限り、ソアラの自由恋愛については全く反対してないしな
バランの追放理由は「人間ではないから」の一点だしな
まあさすがに駆け落ちしたらぶっ殺されても文句は言えんが
その辺はバランもちゃんと割り切って出頭してるし
影の中の者です。
『ゼロの影』全話の削除をお願いしてもよろしいでしょうか?
闇の衣の方は改訂が済み、真の方は「あれっ?」となる部分が多いので。
この辺のお家騒動のゴタゴタって中世西洋の歴史文化と通じるものがあるね。
って言うかこの辺が一番のトリステインとアルキードの共通点に見える。
あれ、削除ですか。残念な。
ザボエラさんは召喚されないの?
733 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/04(火) 01:01:42 ID:qhzKEx83
支援あげ
>>732 即座に毒でバッドエンドしか待ってないだろうけどな
どうしても召喚するならザムザにしといた方がいいだろう
>>734 いやいや、まずは洗脳系の毒でルイズを下僕にしてしまえばいいだろ。
誇りと気力で毒の力に抗うルイズ。
そんな努力を徒労と嘲笑い、更なる毒を仕込むザボエラ。
良い主従になれそうじゃね?
ザボエラさんの容姿からして、キュルケが絡んでくる要素はゼロだけど、
毒の知識があると分かれば、タバサは絡んでくるんだろうな。
>>735 主従だぁ?
傀儡と繰り手にしかならんだろ
仮にチウとその部下たちが全員召喚されたら
全員と契約するのかな
>>738 複数召喚される事自体がありえない事なので、どうせ変えるならIFなんだし好きにしたら?
むしろチウならヴィットーリオが召喚しちゃっても良いなw
保守
ルイズ=ガンダールヴ=バーン
ジョゼフ=ミョズニトニルン=ヴェルザー
ヴィットーリオ=ヴィンダールヴ=チウ
ちょっと無茶が過ぎるがこんなんでもw
戦力バランスが酷いな
チウの変わりにダイかバランかハドラーでも置いた方が良い様な気が
おっさん チウ 鯔、鳥の獣人系4人組で分けるというのはどうだろう
イザベラ様は劇場版のミノタウロス辺りで
>>742 なんか最終的にバーン様やヴェルザーがいいヤツになってそうな気がするのは何故だ。
暑いからだな。
普通に考えたら、それだけ力のスケールのでかい連中だと
狭い閉鎖文化圏の中の覇権争いなんて歯牙にもかけず
原作にもないハルケギニアの外側に目を向けそうで書くに書けんだろう。
その二人が比較的侵略しやすそうな異世界を見つけたら
安定的に移動出来る方法さえわかれば侵略するよなー
(おもに環境的ないみで)侵略の障害になりそうなのは精霊とかくらいかね?
よっぽど無茶な侵略や大破壊しないと敵対しないだろーけど
バーン様は魔界を開放するのが目的だから異界には興味ないんじゃないかな?
「人間のように欲深くない」らしいし
ヴェルザーは手に入るものなら何でも欲しいタイプみたいだからヴィジョンも
なにもなく征服を始めそうだけど。
ヴェルザー軍ってグレートドラゴンとかのゲーム終盤に出てくるドラゴンが
メインかな? 基本は魔界の軍勢だろうし。
後はキルバーンみたいな人型悪魔がちらほらと。
バーン様はジョゼフと気が合いそうな気がします。
どちらもチェスが好きですし。
バーン様はジョゼフの厭世的なとことかかなり軽蔑しそうな気がするけどなー
バーン様がジョゼフに召喚されたら、一応話を聞かなきゃいけないからすぐにジョゼフを殺しはしないだろうな。
ジョゼフは頭が良いのでバーン様を怒らせるのが損だというのはすぐに察知すると思う。
で、ジョゼフが頭を垂れて忠誠を誓い、呼んでしまった無礼を謝罪して帰る方法を探すと言えば、
仕方がないのでバーン様もジョゼフの力を利用する事を選ぶんじゃないだろうか。
もちろんバーン様もジョゼフが正気の人間じゃない事ぐらい百も承知だろうから、
キルバーンを側に置いていたのと同じような感覚で不敵に笑いながらジョゼフを使う。
あ、もちろん使い魔の契約は無理だろうねw
魔界の神だからなあ……基本出来ないことは無いから
よほど興が乗らないと利用しあうところまでいかないんじゃないか
逆に興が乗りさえすれば力無い者の召喚でも
面白がって乗ってくれそうだけど
でも、まずはトベルーラ的な飛行で新世界旅行だと思うよ。
よく考えるとバーン様とか呼んでもリリルーラで帰れるような気がしてならない
すぐ帰れるなら地上破滅計画の息抜きで時々遊びにくるかも
新婦は誰だ
ミストバーンか現地で見つけた気に入った女性か
>>759 若バーンと現地の木にいった女性に憑いたミストバーンと申したか?
流石に営みに及ぶような時には抜けてもらうとかするだろうけど
ミストバーンに魂を潰されてたら喜びもしなければ嫌がりもしない
何の反応も無いのは大魔王もつまらないでしょうし
そもそも、営みなんてするのかねー?
子持ちの魔族ってザボエラくらいしか居ないし
寿命に比例して子供作らないんじゃ?
バーン様の息子とかがいるとややこしいことになりそうだ
子供が作れるなら、魔界に君臨する自分の種と優秀な女魔族でも使って優秀な子供をたくさん作るんじゃね?
それとも下手に強いのが出来て、下剋上を狙われるのが嫌だったのかな。
優秀というか強い部下もミストとバランくらいしか居ないよな。
ヒュンケルはミストが体として使うし、ハドラーは洟垂れだし、
ザボエラは下種なだけで、おっさんは初期のダイにやられちゃう……。
成長性Sの氷炎将軍フレイザード様が居たか!
有名な女性魔族というとダイ一行じゃない方のヒュンケルを仕留めた女性位か?
むしろ優秀な竜族と優秀な魔族と優秀な人族をかけあわせて…
バーン様「ミスト、バランに入ってやりまくれ」
歴代の竜の騎士の中に女性はいなかったのだろうか
いない場合聖母竜がこれからも竜の騎士を生んでいたら
何時の時代か女性騎士が誕生する事も在り得たのだろうか
男の方が強いんだから、女にする理由は無いような……
>>768 ダイの世界では結構明確に男は戦え、女は産めっていう設定になってなかった?
まあ男と女ではどうしたって身体構造が違うからな。
男のほうが戦闘向きなのは事実だから、意図的に生み出すなら男以外の選択肢はないだろ。
完全なる生物に子孫や仲間はいらない。頂点は常に一つ。
魔界最強のバーン様の子どもとか寝首かきそうで危険だな…
隙あらば殺して自分が頂点に立とうなんて考えそうだ
バーン様だったら王位は継承というより簒奪に近い物になりそうな
息子か娘か知らないが子供作ったとしたら
自分の跡をを継ぎたければ自分と同等かそれ以上の力を示せとか言いそう
隙あらば殺して頂点に立とうと考えてそうだ
あれ、中途半端に書きこまれてる
秘法使って寿命延ばせなかったら子どもが先に老衰で死ぬことになるのかな
一人だけなら、ミストを入れちゃえばokか
まあバーン様は軍勢に関しては余興の一つと思ってたみたいだからな。
自分とミストだけでも問題なくいけると考えてたんだろ。
鬼眼城の時点で対抗できるものは限られるし、バーンパレスに至っては結界は竜の騎士並の力がないと破れないレベル
都市破壊もピラァ・オブ・バーンで楽勝だしな。黒の結晶以外はすべてバーンの魔力で動いている
30巻でミストが地上殲滅には自分1人で充分だって言ってたからな。
まぁ突出した存在とかをちゃんと考慮してない状態での自分ひとりでいけるだけどな
バラン懐柔できてなかったらダイいなくてもバラン+アバンだけでもかなりヤバイ
>>781 全然やばくない
ミストに本体貸してアバンとバランぶっ殺せばいいだけだ
ダイが居ない場合は、影響を受けた人がどうなるか気になる。
とりあえず、レオナは普通に死ぬ?
ダイがいないと・・・
まずゴメちゃんが生まれないだろ。
で、偽勇者は・・・来るのかな?
魔物退治の名声目当てで来るかもしれんが・・・
で、アバンとポップはハドラーの襲撃で・・・アバンはメガンテ使うがお守りのおかげで助かるけど、ポップが生きてたハドラーに殺されるな、うん。
アバンは洞窟にはこもらないかな・・・魔王軍に対抗するために活動しだすだろうが・・・
レオナの生死はアバンしだいじゃね?
ダイがいないとデルムリン島にいかないだろうから、あの連中がどこで行動を起こすか分からんが・・・
おっさんやヒュンケルも魔王軍のままだな
ハドラーが誇りに目覚める事もないから親衛騎団も生まれず、ミストにも見限られる予感。
つかザムザ無双じゃね?
ロン・ベルクも居ないだろうし下手すると人間側最強がアバン先生とノウ゛ァに…
なんという無理ゲーw
連投スマソ。
よく考えたらマァムと老師と師匠が居るから…それでもフレイザードと超魔ゾンビは無理っぽいが…
>>785 ヒュンケルとおっさんはアバン先生しだいじゃないかね?
そういえば、ダイが居ないならアバン先生がドラゴラムで魔力枯渇状態でハドラーと戦う事も無いから
メガンテする事も無くポップは普通に生き残ってそうだよね
その前にダイが居ないって事は産まれてないって事で
バランが人間に絶望して魔王軍入りするルートが発生すらしてない可能性が高い
んだぞ
あとマトリフがいるからマホカンタある敵以外はオールオッケーだろ
死の大地突入前に過労で死にそうだな
>>791 その頃には原作通りポップに教え込んでるんじゃね?
斜め上でアバン先生が覚えて無敵超人化するかもしれんが
アバンは魔力満タンでも回復はベホイミどまりじゃないか?
初期ハドラーに負けはしなくても勝てなさそう
あの世界の回復魔法はゲームと違って効きが悪いし
じりじり削られて倒れるんじゃない?
>>793 負けはしないけどジリジリ削られる→メガンテとすると……原作よりダメージ受けてるハドラーだけ死んでない?
書いてから、そういえばハドラーは別に死んでも復活するから問題ないかと思い直した
死んだら死んだでミストが死体を回収に来ると思うんだが
ただ初期ならバルジ島みたいに気がついたら死体が消えてたみたいな展開になるか
ダイが居ない展開で、マァムは出てくるんだろうか。
森で迷って助けてもらわないと行けないけど、ポップとアバン先生のパーティなら迷わなそうw
で、ダイがいないとポップがどれだけ成長するか分からんし、場合によっちゃ師匠に弟子にして貰えなそうw
そういえば、タイトルはどうなるんだろうか?
全部アバン関係者だから結局集結する気もする
ダイがいなかったらポップはずっと情けないままだと思う
成長するとしてもそこまでは伸びないんじゃないかな
マァムが合流した場合、アバン先生に魔弾銃の改良を頼んだりしないかな。
一度に複数の魔法を撃ったりとか、リボルバー式にして連発したりとかさ。
更なる改良時にはアバン先生が師匠に相談して、二発纏めて撃ってメドローアとかやっちゃったり。
容れ物が消えるw
一回限りのメドローア弾頭ってのはそれはそれで燃える展開じゃね?
取りあえずがつんと成長する人は一つの切欠が無くても意外なぐらい別の何かを切欠にして同じぐらい成長してしまうものなんだよ
がつんと成長できるだけの潜在力があるから
いくら潜在能力があっても、結局は切欠が無いとダメだし、
その切欠も微妙なものだったら、それに見合った程度の成長しか促せないと思う。
原作ポップクラスになるには、やっぱり原作ポップと同等のイベントが必要じゃないかな。
> メドローア弾
足したらプラマイ0になるメラゾーマとマヒャドを師匠に入れてもらって、
二発まとめて撃てるタイプの魔弾銃でぶっ放すってのは?
2人の魔法使いが並んでメラゾーマとマヒャドを同時に撃ってもそれはただのメラゾーマとマヒャドでしかない。
魔弾銃の弾にメドローアを込めなきゃ意味がないと思う。
>>803 ダイ抜きでアバンと一緒に魔王軍との戦いなんていうのを仮に生き延びたら
下手すると原作以上に成長しないかね?
>>803-804 メラゾーマ弾とマヒャド弾を同時に撃てる設計にして、砲身内部で混ざり合うように砲身の内壁をシャハルの鏡仕様にする
……とかなら、どうにかならんかね?
>>806 そんな仕様に出来るなら、シャハルの鏡を量産したほうがよくない?
>>806 もちろんメラゾーマとマヒャドからメドローアを再現するための特別な機能を備えているならできてもいいと思うよ。
単純にメラゾーマとマヒャドを両方同時に撃てるからというだけではメドローアにはならないだろうなあと思っただけで。
ただ、そんな魔弾銃を作るのは容易な事ではないと思うけどね。
お話的にも誰でも使えるメドローアというのはちょっとありがたみがないし。
考え無しにメドローアを撃ったらカウンターの魔法で反射されたでござるの巻き
>>806 一つ作る間にシャハルの鎧とか作られて最終的に魔法使いがいらない子になる予感
>>804>>808 プラマイ0のメラゾーマとマヒャドを撃てる(撃った)人たちなんているの?
>>805 そうかもしれないし、先生たち頼りにならんとも限らないので結局はなんとも言えない。
と思ったけど、編集に退場されろと言われたのに残したくらいだったから成長は確定だったぜw
やっぱメドローアは撤回するわ。
偶然にプラマイ0を撃った人たちはいるかもしれないし、
これまでにそういう話が無いんだから、たぶん無いんだろう。
下手したら敵と味方で撃ちあってメドローア完成なんてし兼ねないw
で、上を書いてる途中に思いだしたんだけど、メラゾーマとマヒャドでメドローアは有りっぽいシリーズもあるな。
とりあえず、ドラクエモンスターズ2の連携特技であった。
ググってみたら、ドラゴンクエスト モンスターバトルロード でもあるみたいだ。
こっちはメラ+ヒャド以外でもあるみたい。
ルーラの時の師匠のアドバイスからすると魔法力と呪文は原料と加工品で別もんなんだろうよ。
で、メドローアは魔法力をスパークさせるって言ってるんだから呪文同士ぶつけても無理だろ。
少なくともダイの大冒険では。
マホプラウスと違って撃つ、というか呪文の発動前に
プラスとマイナスの魔法力を融合させなきゃならんようだしな
じゃなきゃあんな片腕燃やすような訓練は必要ないっしょ
絶望しなかったバランとの共闘はあるんだろうか?
マトリフがバランの血で病気全快してスーパーマトリフになる共闘展開とかが
ゆう:曲者アバン
せん:童貞バラン
ぶど:スーパー老師
けん:スーパー師匠
こういうパーティか
>>818 ゆう:曲者アバン
せん:童貞バラン
ぶど:怪力マァム
けん:へっぽこポップ
そのうち世代交代してこうなりそうだな
URLだけ貼るとかキメェ
と言うか何か判らない圧縮ファイルとか危険すぎる
保守
人がいない……帰省中かな?
人がいないというよりは話題がないから書き込みがないんじゃ・・・
クロコさんかっけー
死ぬどころか後遺症さえないおっさんの頑丈さに驚愕した。
どっから持ってきてるんだw しかし、何度見てもおっさんかっけーw
おっさんはどんな重症を負っても気がついたら治ってるからな……
結果、何度でも吹っ飛ばされることになる。マァムとかで同じことやったら、どっかで再起不能にしないと不自然だしなぁ。
作者さんが構想していたダイの大冒険第二部では、おっさんはダイと一緒に魔界だかどっかだかの戦いに参加する予定だったらしいけど。
やっぱり、同じような目に遭うのだろうか。頑丈だからっておっさん酷使し過ぎだよ。
ここでクロコダインに『テリーマン?』と聞いたらまずいだろうなぁ。
結局のところおっさんに癒えない傷をつけたのはダイだけなんだな
834 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 03:11:23 ID:gdemiQDK
召喚あげ
大地斬クラスの剣技ってハルケにはないよねぇ。
剣じゃどうあがいてもおっさんに有効打与えられんよなぁ。
それは過大評価じゃね
ダイとかハドラーとかミストバーンなら傷一つつけることもできんだろうが、ワニなら普通に攻撃通用するだろ
バーン様の体だって小娘のナイフで切れるんだから…
フェンブレンみたいに自分への戒めのためにあえて治さないと妄想
何気にあの世界の医療技術も謎だね、どこまで治せるのか
魔族みたいな種族は失った部位はまた生えてくるようだけど
気を抜いてる時ならバーンもダイも傷つけられるだろうけど、集中したらまったく通じないんじゃないか
クロコは上位陣の化物みたいな強さじゃないしボコボコにされてぐわあーとか言ってる印象が強いから
ハルケギニアでの攻撃はほとんど通じない、みたいなのは違和感ある
戦力っつーより精神的に支えになる役割の方が大きかったと思うし
ダイ大のキャラでも偏在への対応は難しいかもね。
>>839 最初のダイ戦以外と途中いくつかを除いてはケガが治り切らないままの戦いだけどな
クロコがベストコンディションで臨めた戦いって結構少ない
そしてそれを感じさせないタフネス
戦闘のあいまに描写はなくても回復くらいはしてるはずなのに・・・
ベホマでも回復しきらないおっさんのHPはバグってるレベル
多分ステータス画面には下三桁の535しかうつってなくて、実際には65535
クロコダインの凄い所はタフネスもだが、どれほど傷を負っても心が折れない所にあるのではないだろうか。
いや魔王軍として一回完全に折れてるだろ
だからこそポップにあんだけ尊敬の念送ってんだし
強敵として出現→心が折れる→真の武人になった後は折れる気配無しって気もする
始めてバーンと戦ったときに戦意喪失してなかったか?
カラミティウォールされたとき
人間への憎悪とか復讐じゃなく武人として働いていて、バーンやハドラーに忠誠を捧げたと言ってるわりに
離反があっさりしすぎだと思った
ミストバーンが忠誠心がどうとか言ってたけど皮肉にしか見えん
おっさんは強い相手に追い詰められると結構ポキポキ折れてるよ
どっちかというと立ち直る速度がギャグキャラ並みに速いだけだ
毎ターン自動HP回復持ちってことだな
もう「おっさん弱いんじゃね?」→「〜だから強いよ!」の流れは勘弁して欲しいなぁ
お前らおっさん好きすぎ
おっさんのタフネスは異常、とだけ理解しておく
>851
精神の話しだろうよ
>>852 そりゃお前、現在このスレで連載中と呼べるのがおっさんだけだしな?
おっさん大好きだよおっさん!
そろそろ一か月か…
人気あるのはわかるけど、何でもすぐおっさんを持ち出すのは・・・
いきすぎると気持ち悪いし
大ダイだと、魔族対人間の構図が出来ているので、自分とは別の種族の側に味方するようになるには相当の覚悟が必要。
クロコダインは初期からずっと出ずっぱりだから活躍が多いので印象に残っているのではないかと。
ヒュンケルやラーハルトにもスポットライトをあててほしい……
強すぎて無理です……
少なくともラーハルトは無双になっちゃうね。
フーケ戦ではハーケンディストゥールで1撃だし、他は速さについてこられるのいないでしょ。
適当な強さのなら、デルムリン島のモンスター呼べば大抵のはルイズが満足しそうだけど
虚無が必須になってくる頃には思いっきり死亡フラグというかトリステン終了のお知らせになるからなー
原作のサイト並にイライラさせつつ持ち上げて下げる相方が居ないものか……やはり偽勇者一味の誰かか?w
偽勇者一行でも補正入ったら無双出来るレベルな気がする
デルフを使うとなれば召喚されるのは勇者か戦士だろうけど、そもそも読みたい?
そもそも無双無双ってゼロ魔原作からして戦闘は添え物程度な比率な事が多い&無茶な敵以外は少しのやり取りで決着のパターンだってのに
ぶっちゃけダイ大程度の強さじゃ面白く見せるための要素として大して変わらんよ
そもそも元スレとかじゃ真バーンも雑魚扱いレベルの物でも幾らでもあるだろ、危惧するこっちゃ無い
まぞっほ召還はちょっと読んでみたい
大賢者と兄弟、以前逃げた、折れたとやりようによってはおいしいかも
俺もまぞっほは見たいな。
兄貴の方召喚でオスマンとWスケベジジイ無双するのでもいいが
チウ+仲間達がイザベラのところにいけば
イザベラは和解前でも穏やかになるのかな
イザベラが見つけた神の涙がゴメちゃんになるっていうチープな展開で全俺が泣く
ちびっこなイザベラが友達になってとかおねがいしちゃうわけか
かわいいじゃないか
ほしゅ
クロムウェル「くっ… 黒の核晶ッ!!?
そ… そんなっ!そんなバカなっ!!
あの… 忌まわしい伝説の超爆弾がっ…
オ… オレの中にっ……!!?
シェフィールド「…ジョゼフさまのお言葉はすべてに優先する…!!
消えよ…!!黒の核晶の閃光とともにっ…!!!
あれ、あんま違和感が…
忠実な部下同士、シェフィールドとミストの会話が見てみたいな
どっちも死んでも主人からは顧みられない感じだし
同族嫌悪になりそうな気がする。特にミスト。
誇りに思ってる、とか言いつつも、やっぱり自分というものが少ないことにコンプレックスを持ってるっぽかったし。
シェフィールドはクロムウェルに何の敬意も抱いてないけどなw
え?
悪い、クロムウェルじゃなくてバーン様かと思ったw
>>875 この場合の忠誠の対象はジョゼフだろう、文脈的に考えて。
ジョゼフ「…終わった… 全てが…
ガンダールブの輩も… ルイズも… 邪魔者はこの世から消えた…
…プチトロワとともに……
ビダーシャル「残ったのは我らだけ…
ジョゼフ「…そう…我々と………
このグラントロワのみだ…!
あとはハルケギニアそのものが消えてなくなるだけ…
ふっ… ふっふっふっふっ……!!
>>878 いや、ミストバーンはハドラーに一定の敬意を払っていたけど、
シェフィールドはクロムウェルに欠片も敬意を持ってないっていうことが言いたかった。
わかりにくくてスマン。
881 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/04(金) 21:50:40 ID:ntqbCERG
もしも黒の核晶を召喚したら?
エルフが万歳
黒の核晶、確かに領収いたしました。 土くれのフーケ
>884
その翌日、フーケが潜んでいたと思われる森の奥を中心とした大爆発が。
>885
その時は、魔法学院はおろかハルケギニア終了です。
あれ大陸1個吹っ飛ばせる威力だぞ。
ガンダムのコロニー落とし規模のもんだと考えてもいいくらいのとんでもない代物だぞ。
大陸がダイ世界だし、ゼロ魔世界に当てはめると規模はどんなものなんだろうね?
トリステン近辺が壊滅するのはまあ確定としてサハラやらその向こうまで衰滅なのか東方まで消えるのか?
ハルケギニア4大国が吹っ飛ぶぐらい?
黒の核晶を先住の「反射」で囲ってやれば、爆発の威力を内側に閉じ込められるんだろうか。
流石に無理かな。
戦車砲で突き抜ける防御膜で、核兵器以上の破壊力持つ物体が封じ込められるはずがないだろ。
>>891 戦車砲を食らったのはルイズがデスペル後じゃね?
いくら系統魔法やガンダールブの剣撃を防御できるからって物事には限度がある、
タイガーさんは大切な事を教えてくれました(by反射)
>891
戦車砲の点の物理的破壊力は戦略核兵器の面のそれを遥かに超えるんだぞ
黒の核晶って確か2発あれば地上が平らになるんじゃなかったっけ。
実はアルビオンの正体はバーンパレスの試作品で、一発程度なら黒の結晶の爆発にも耐えられる……とか。
もっともそれだと、ガリアの後ろ盾を無くしたレコン・キスタがアルビオン王家と戦えるだけの力を残しているか、それとも自棄になって総力戦を仕掛けるか興味がでてしまいますが。
>>894 面で防御して、衝撃を「そらす・受け流す」というのならその通りだが、
完全に囲って、衝撃を「封じ込める」というので有れば、核兵器の方が戦車砲より破壊力は上だよ。
あのー、爆発物の方がエネルギー総量でかいのは当たり前の話なんですけど…
>>898 始まりが、
>>890で「閉じ込める」ことは前提だから、総エネルギー量で考えない方がおかしいと思うが?
結界があくまでも点辺りの耐久力で機能してて全体の総量考えないタイプの場合は総エネルギー量は関係ないよ
特に条件付け系のものの場合はそれがありえる、物理現象とは違うから
点ではないって、それだと、「点とは何か」から定義しないといけなくなるぞ?
一次元なんて、概念上の存在でしかないし、戦車砲だって、衝撃のかかる場所は点ではなくて、面なんだから。
計算するにしても、もう少し情報がほしいな。
「黒の結晶を囲って閉じ込める」という表現からすると、
黒のコア本体より、そんなに大きくない範囲で囲んでいると解釈するのが自然だが……
爆弾を閉じ込めるとか、一番やっちゃいけないだろ…
爆発の規模が大きくなる。
上だけ開けといて爆風が上に抜けるようにしとけば?
爆発物処理で爆発させるしかないときはそうするはず
ファンタジーでありがちなニュークリア系の魔法は
エネルギーの殆どを結界と有害物質の異次元廃棄に使ってて
残った雀の涙が攻撃力なのに、それでも威力は究極魔法って説明がよく付いてるな。
たしかWizのティルトウェイトの解釈の中に
異空間で核爆発起こしてその爆炎の一部だけを目の前に持ってくるなんていう凄まじいのがあったな
つーか、純粋に物質をエネルギーに転換するだけなら、直接的で長期的な汚染は発生せんぞ。
山を消し飛ばすとかいうのならともかく、せいぜい建物を一つ消す程度の威力の反物質爆弾なら、
ある程度の防御壁を張っていれば、そんなに気にするほどの影響はないんじゃないか?
山吹き飛ばせる魔法となると、ドラスレぐらいだけど、あれは核爆発自体が、副次的な効果だし。
そんなこと言われても……設定がダメだと思うなら原作者のとこ行けよ
>>901 細かく考えすぎ
点は単純に狭い範囲
面は広い範囲
ぐらいの話しだろう
単純に負荷が掛かってる範囲がどれぐらいかって事だろうよ
でもって負荷を狭い範囲に絞る事が出来なけりゃ、どんな大きなエネルギーでも破れない壁はあるって感じ?
>>902 爆弾を閉じ込めても爆発の規模は大きくならんぞ
エネルギーの逃げ場が無くなって閉じ込められた内部空間でのダメージが大きくなるだけだ
取りあえず反射の質次第じゃ、広範囲爆発系の場合はどんなにエネルギーが大きくても上空なりへ
逃がせば、結界破るだけの条件満たせずに終了する可能性も結構あるって感じかね
そもそも封じ込める必要性が謎だ、防げれば良いんだから
つ【かくばくだん】(bySaGaシリーズ)
つ【ヌカランチャー】(byウェイストランド)
反射で上空に逃がされたエネルギーが月を砕くんですねわかります
砲弾は一点突破だから破れたって解釈でおk
というか、黒のコアの話だよなこれ
あれ核爆弾どころか水爆(笑)ぐらいの破壊力のはずだぞ。ドルオーラで封じ込めてあの威力だし
バーン様曰く、外壁は跡形もなく吹き飛ぶって話だし
というか、ここまで凶悪な比較対象で出来る出来ない言ってる辺り
「反射=絶対防御」信仰でもあるのかこのスレ?
反射が契約レベルで恐ろしく上下幅があるらしいとかそう言うのが作中であるからだろう
つーか核爆弾をどれぐらいのもので言ってるのか不明過ぎる
核爆弾ってあれ黒のコアなんか子供の遊びレベルの物まで作れるだろ、そこまでするとデメリットしかないから作らないだけで
殴られても平気って話しで赤子が殴るのとスーパーベジットが殴るのを一緒くたにして話してるみたいな感じだ
つーか水爆は核爆弾の一種ジャン
>>915 逆だ、核爆弾が何個あっても黒の核晶と比べたら子供の遊びレベルになるんだ。
100メガトン級の水爆(広島原爆の6000倍)が破壊する範囲が広島市20個分にしかならないんだから
5発で地上が消滅する黒の核晶に比べたら玩具だろう。
無知な俺が核爆弾と水爆の違いをググってみた
結論:水爆凄すぎワロタ
けどその水爆をもってしても5個で地上が滅ぶというのはちょっと無理があると思うぜ
黒のコア自体の威力五発で地上破壊できるわけじゃないぞ……
あれは黒のコアを使った魔方陣での増幅作用
あと核爆弾は総称で水爆は種類名称だろ
核爆弾と水爆に違いなんかねえよ、原爆と水爆の比較とかと間違えてないか
それと100メガトン水爆は広島型の6000倍じゃなくてその半分
取りあえず黒のコアは威力が幾ら高くても投下するしか手段が無くて、任意の場
所に射出爆破制御する技術が弱いから兵器としては三流ぽ
地球レベルのミサイル技術があったら話しが即バッドエンドで終わりだから無い
とも言うが、運搬考慮しなかったら核兵器も威力だけなら跳ね上がってしまう
単純な威力だけだとむしろゼロ魔の火石の潜在スペックの方が怖い予感
あれ時間かけて仕込めば仕込むだけ威力が際限なく跳ね上がる
効果範囲内を焼き尽してる節があって、それだと核や黒コアの爆発って性質より
もヤバイ。爆発は減衰するからな
核兵器も黒のコアも既存物質の転用だから色んな限度が存在するんだけど
準備難度上限が
火石(0から作れる)>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>核兵器(物質としてはどこでも手に入る)>>>黒のコア(結構レア)
状態で尋常じゃないぐらいヤバイ
夜の灯りに使うレベルでぽんぽん生産できる体制ってのが怖すぎる
>>918 逆に言えば、増幅さえしてしまえばたったの5発で地上を更地に出来る訳で>黒のコア
何が逆か知らんがあれ下手すりゃ誰でも出来るものじゃなくてバーン様だから可能な儀式の可能性高いぞ
どんだけ大規模に離れた範囲で設置してるんだと
大魔王だから可能で大魔王でも手間が掛かるのにやってしまえばみたいなのはないな
火石は火石で安定している代わりに兵器として使うには
原作みたいに虚無の爆発で傷をつけ、それで爆発が発生する前にゴーレムに特攻させる
というやり方しかできない短所がある
>>920 ヴェルザーも大陸ほぼ一個ふっ飛ばしてるし
ある程度知識と魔力さえあれば黒の核による地上破壊は難易度がそれ程高いわけでもなさそうだが
ヴェルザーてそれ数少ない大魔王クラスじゃねえかよ!
ゼロ魔ガーゴイルやゴーレムはむしろ優秀なミサイル的存在じゃね?
それも優秀なコンピューターAIと誘導装置と操縦装置と自衛能力付きで現地で簡単に作り出せる極上の
短所ってより出来る人が多くてやべえよw 量産も効いてるし
火石のあの発動のさせ方はジョゼフに可能な方法であって、エルフなら普通に解放できるんじゃねえの
それをする発想が無いだけで
火石を武器にする発想自体に驚愕してたし
むしろバーンとヴェルザーしか使ってないんだよね
誰でも使えたら魔界のバランスはもっと違う&崩壊してるだろう
実際殆ど使われてないって事だし
禁呪法を平気で使う奴も手を出さない、と言っているあたり、それなりの力量があれば、作ることはできるだろう。
もちろん、大陸一つを吹き飛ばすレベルのものを作れるのは、一握りだと思うが。
>>925 そのへんは地殻構造が違うから地上が消滅でも意味が変わる
広大な地下世界があるって事はかなり脆いぞ
やはり遍在による爆弾特攻が最強
それすなわち風のスクウェアであるワルドが最強ということだな
精神力が続く限り特攻してくる風のスクウェアは普通に最強すぎると思われ
何が問題かって、死んでも情報は本体にいくからどんどの手口を巧妙に出来る…
テロやゲリラ戦やられるとどう考えても手のつけようがないよな
黒のコア 2つで更地・6つで星を粉砕・儀式込みで「確実」に星を粉砕
結論:ヒャダルコさん達マジでパネエ
星じゃないよ
外殻的な地上を取るだけ
バーン様の目的はそれで魔界部分に日の光をだから
むしろ星自体はびくともしない状態じゃないと困る
天井が崩れてきた魔界阿鼻叫喚って思った奴手上げろw
一応単純に上と下とかじゃなくて別世界みたいな感じになってんじゃね?
じゃなきゃ割と簡単に上来れちゃいそうだし
935 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/10(木) 08:42:17 ID:pAPIScrO
>>933 地上が全て消滅するなら魔界に地上の残骸が降り注ぐことはないんじゃね?
わざわざ魔方陣型にして細工してるのに、瓦礫が落ちるとかどんだけバーンさまが無計画だと思ってるのかw
バーン様「大気圏で燃え尽きる!」
ぐらい
バーン様「瓦礫につぶされる程度の弱者など……
太陽の光を浴びる、新しき魔界には必要ない………!!
原作の黒のコアで疑問に思ってたことがあるんだ
6本のピラァオブバーン(だったよね確か)を落とした後、凍結処理をして回ってるときに
バーン様が、どれか一本でも残ってれば高熱が地表を巡り結局すべてがぶっ飛ぶというような
趣旨の発言をしてるんだ
んで、ラストでキルバーンが自爆するシーンでそこのやつ(最終決戦時に落として一番初めに凍らせた奴)も
誘爆するかもしれないが、地表が平らになるくらいで済むだろう って言うんだよね
あれはキルバーンが爆発範囲を見誤ってるってことでいいのかね?
>>940 連鎖用にバーン様があの瞬間に魔力を込めてがんばってた、が正解
同時に爆破がキモだからバーン様が常に魔力送って爆破命令出さないと連鎖もしない
高熱で氷が解ければバーン様の魔力で爆発するから地表が吹っ飛ぶわけで
キルバーンはちゃんと見切ってる、とした方がいいけどな
なんでもかんでも登場人物がアホでしたって結論は面白くなさすぎる
黒の核晶は作った者の魔力で爆発するけど、衝撃だか熱だかによって誘爆もする。
凍らせると魔力だけでは爆発しないが、強烈な熱とか衝撃で誘爆する可能性はある。
距離的に遠いので遠くにある凍った黒の核晶は他の核晶が爆発しただけでは爆発しないが、
それにくわえてバーン様が魔力を送ればたやすく爆発させる事ができる。
そんなカンジか。
しかしピロロがわざわざ勇者一行の前まで来て、
ネタばらしの上に黒の核晶を爆発させようとしたのは明らかに頭悪い行為だろう。
そしてここ本当にゼロ魔スレなのか。
バーン様倒した後で消耗しきってたから
黒の核晶をどうにか出来ると思わなかったんじゃね?
それにダイ達の絶望した顔が見たかったとか。
ダイの女キャラの胸の大きさはゼロ魔だとだれが一番近いかな
シエスタ〜キュルケの辺りかな
悪党はある意味主人公側よりバカ正直で正々堂々としてなきゃならないという作者の修正を忘れてるのがいるな
>>943 ゼロ魔世界の住人と頭の悪さは切っても切れない仲
バーン様が油断しなかったら計画も簡単に成功しただろうな
あんなに余裕ぶってても地上が消える寸前までいったし、よく止められたもんだ
例えばポップに挑発されて天地魔闘を使っていなければたぶんバーン様の勝ちだったし、それはバーン様もわかっていただろうが、
あそこで人間相手にビビって最高奥義天地魔闘を引っ込めるようなみっともないバーン様は嫌だw
お前らあんま言ってると
バーン様の壮大な計画も知らんとせこせこ地上を征服しようとしていた某魔王が泣いちゃうぞ
>>945 個人的には
タバサ<ルイズ<モンモン<レオナ<メルル<エイミ<マリン<シエスタ<マアム<キュルケ<テファ
だと思いますな。
>>950 初期は鼻垂れ坊主だったのがめざましい成長を果たしたあのお方ですね
核兵器と火石と黒のコアを組み合わせたまったくあたらしい
照明器具ですね、わかります
元々、火石は生活用品だったんだけどなw
実際、火石の仕組みをバーン様が模して、魔界に黒のコアのエネルギーを封じ込めつづけた太陽あたりつくれそーだし
なんかホントにそれで魔界の問題解決しそうだな
黒のコアと火石じゃ根本的に方向性とか種類が違うだろ
黒のコアは既存の反応性の物質から作った爆弾
火石はゼロからエルフが精霊の力でも詰めて作ってるっぽい物
やるなら黒のコアとか関係なしにやると思われ
バーン様が毎日せっせと火石にカイザーフェニックスを溜め込むんだ
なぜか火石の前で延々天地魔戦の構えでカウンター狙ってるバーン様を想像してしまった
そんな姿をミストにみられてしまったりするんですね、わかります
ほのぼの日常系?4コマっぽいな
ミストは大魔王のやることにケチをつけはしないだろうから、キルバーンに見られた方が恥ずかしいな
火石に禁呪法使ったりしないんだろうか
キルバーンに見られたあと、どこからともなく冥竜王ヴェルザーの笑い声が………
顔だけ出して帰っていく冥竜王
キル久々に帰省
その目に飛び込んできたのは……
勘違いしてやり方を盗んだつもりで火石の前で謎の小躍りを続けている冥竜王の姿であった
魔界のほのぼの生活
ヴェルザーはふしぎなおどりを踊った
火石、ピロロ、キル頭部の黒のコアのMPがゼロになった
エルフ相手だとダイ大キャラでも対応できないかもね。
ゼロ魔はエルフ関連と遍在が突出してヤバイ
威力云々じゃなくてデジタル的に処理してくるから、威力の大小あんま関係なく組み伏せてくるんだよね
そうだっけ?
カウンターの性質がマホカンタと同様だったら自分にマホカンタかけて反射すればおkなんだが
てか精霊魔法>4系統魔法>人力 の力関係があるから敵わないだけじゃ無かろうか。
精霊魔法だってピンキリでしょ
ビダーシャルの無駄に強い反射も城壁一帯と契約して使ってたわけだし
つまり掴んでルーラして契約外で戦えば…
>>976 アレの面倒なところは触れもしないところなんだし、掴めるんだったらそのまま倒せよw
想定威力以上の馬鹿力で近寄れば契約した場所しだいでは、普通に近寄れそうなのがダイ世界の怖いところだよね
むしろ、上位陣になってくると、よっぽどの場所と契約しないと防ぐの無理っぽい気もするし
よくよく考えればダイキャラなら「お前の弱点はこれだ!」とか言いながら城壁側を破壊しそうだなw
もしかしてオリハルコン製のヒム他親衛隊たちは虚無じゃないと倒せない……?
オリハルコン壊すには純粋な破壊力が必要だからなー
要は人型のはぐれメタルなんだから運良く会心の一撃さえ出ればなんとか
って、それじゃ基本的に物理攻撃をしないメイジやエルフにゃ絶望的な相手だな
むしろ平民のほうがまだ芽があるのか
と、スレ立て俺か
初仕事になるがやってみよう
>>979 世界観のすり合わせしだいだろうね、場合によっては錬金1発で土に還るかもしれないし
30M土ゴーレムが集団で腕を鋼鉄にして殴りかかっても傷1つ無いくらい蹂躙出来るかもしれない
>>980 次スレよろしく、あと平民で運用できるのが大砲くらいだし流石に無理じゃね?
乙ー
親衛騎団=はぐれメタルって言っても、どの作品のはぐメタかで結構変わるしなー。
7だと普通に破壊力上げてけばダメージ通ったし。
4だとドラゴラムで炎吐けば倒せたし。
普通の魔法が効かないのは共通だけど。
>>979 たぶん物理的な攻撃でも火石爆発クラスでかろうじて傷が付くくらいだと思う
火石は熱なのか衝撃派なのか
オリハルコン生命体はメタルスライム以上おうごんマムル以下ってイメージだな
反射は場所が問題じゃなくてどれだけ丹念に契約できるかっぽい
時間があんまなくてもかなり強くなるっぽいし、動く存在でもかけれる当たりが怖いんだが
動く存在の場合はかなり弱体化するっぽいけどな、かなり弱体化しても鬼性能なんだけど
火石はなんか特定範囲を火の力で焼き尽してる感もあるよね
ダイや、バランあたりなら政令が寝返ってくれそうだが
それは流石に無いだろ
誇大妄想が過ぎる
竜の神でも魔の神でも人の神でも範疇外の存在でしかも異世界の存在だぞ
それが何で何千年も共に生きてるエルフから寝返るんだよ
まあ、異界の神々が造った生物兵器なんてもんがやってきたら警戒度MAXだよなぁ
竜の騎士は神の眷属、っていうか神の実力行使担当みたいなイメージだから
精霊には畏怖される気がするかな
とりあえずシルフィードの反応がみたい
竜の騎士って、人魔竜の3種族で調子に乗ったのが出てくると〆に来るんだっけ?
時代的に魔が調子にのってるのがダイ世代
一つ前が竜。
常時ファビョってるのが一部の人間
・・・けど、あの世界の神様も理不尽だよなあ。
こっそり疑似太陽の一つでも作ってあげればバーン様を敵に回すこともなかっただらろうに
地上は神の遊戯板であるってか
>>992 別な世界観だとしたら
>>991 で、同じ世界観だとしたら自分達と同じ古い種族扱いじゃないかな?
「おおいなる意思」がダイ世界の神様と共通だと、ずいぶんと神様が手をかけた世界になるが……ひっとしてゼロ魔世界が天界の一部とかだったりするんだろうか?
あれだけ環境に差があれば竜や魔族は地上を欲しがるよな
魔界が地上と同じような環境で地上も狙うなら欲張りだと思うけど
最初に太陽か強さの選択で強さ選んだのが魔族と竜族なのかもしれない
それだったらバーン様も「太陽は欲しいけど、強さとの二択で選ばなかったからしょうがないか」ってならんかな。
>>999 太陽のない世界がこんなにひどいとは思わなかった、やり直しを要求する!!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。